なぎさ「夏休みの自由研究は杏子の観察日記なのです」
1: ◆5oidxtix6PrI 2014/07/24(木) 13:05:46.89 ID:wtOJWFos0
【7月●日】
夏休みの自由研究は杏子の観察日記を書くことにしたのです。
杏子っていうのはさやかの家に住んでるごく普通の中学生さんなのです。
でもなぎさは知ってるのです。本当は杏子が凄い秘密を隠してるってことを!
今日は早速>>2をしているところを目撃したのです。
夏休みの自由研究は杏子の観察日記を書くことにしたのです。
杏子っていうのはさやかの家に住んでるごく普通の中学生さんなのです。
でもなぎさは知ってるのです。本当は杏子が凄い秘密を隠してるってことを!
今日は早速>>2をしているところを目撃したのです。
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/24(木) 13:07:13.76 ID:6hu7LMu7o
人助け
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/24(木) 22:30:40.87 ID:DuF5d0F70
◇駅前
なぎさ「……じーっ」
マミ「なぎさちゃん、こんなところで何をしてるの?」
なぎさ「あ! ダメなのですマミ、見つかっちゃうのです!」
マミ「え?」
なぎさ「ほらマミも隠れるのですよ! 早く早く!」
マミ「え、ええ。分かったわ」
なぎさ「急ぐのです! 迅速かつ冷静に隠れるのです!」
なぎさ「……じーっ」
マミ「なぎさちゃん、こんなところで何をしてるの?」
なぎさ「あ! ダメなのですマミ、見つかっちゃうのです!」
マミ「え?」
なぎさ「ほらマミも隠れるのですよ! 早く早く!」
マミ「え、ええ。分かったわ」
なぎさ「急ぐのです! 迅速かつ冷静に隠れるのです!」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/24(木) 22:31:11.21 ID:DuF5d0F70
マミ「……で、なんで隠れたの?」
なぎさ「シッ! 静かにしてください……」
なぎさ「……ふぅ、大丈夫みたいなのです。バレなかったのです」
マミ「バレるって、誰に? ……あら、あそこに居るのは佐倉さんね」
なぎさ「そうなのです。なぎさは杏子に見つからないように隠れていたのです」
マミ「ふぅん、いったいどうして?」
なぎさ「シッ! 静かにしてください……」
なぎさ「……ふぅ、大丈夫みたいなのです。バレなかったのです」
マミ「バレるって、誰に? ……あら、あそこに居るのは佐倉さんね」
なぎさ「そうなのです。なぎさは杏子に見つからないように隠れていたのです」
マミ「ふぅん、いったいどうして?」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/24(木) 22:31:44.80 ID:DuF5d0F70
なぎさ「夏休みの自由研究で、杏子の観察をしてるからなのです」
なぎさ「実はなぎさは杏子の凄い秘密を発見したのですよ!」
なぎさ「そのデータを収集しているのです!」
マミ「す、凄い秘密?」
なぎさ「はい、それは……あ! 何かあったみたいなのです、話は後なのです!」
マミ「あら、本当ね。何かしら」
なぎさ「実はなぎさは杏子の凄い秘密を発見したのですよ!」
なぎさ「そのデータを収集しているのです!」
マミ「す、凄い秘密?」
なぎさ「はい、それは……あ! 何かあったみたいなのです、話は後なのです!」
マミ「あら、本当ね。何かしら」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/24(木) 22:32:26.22 ID:DuF5d0F70
さやか「おねがい! 一回だけで良いから、ね?!」
杏子「ふざけんな! 誰がそんなことするか!」
さやか「良いじゃん減るもんじゃないし、ね、お願い! 人助けだと思ってさー」
杏子「いーやーだ! あれはもうやんないって決めたんだよ!」
さやか「頼むってばー、おひとり様一箱限定なんだよ!」
さやか「だから、ね? ロッソ・ファンタズマして! お願い!」
杏子「言うな! その技名を言うな!」
杏子「ふざけんな! 誰がそんなことするか!」
さやか「良いじゃん減るもんじゃないし、ね、お願い! 人助けだと思ってさー」
杏子「いーやーだ! あれはもうやんないって決めたんだよ!」
さやか「頼むってばー、おひとり様一箱限定なんだよ!」
さやか「だから、ね? ロッソ・ファンタズマして! お願い!」
杏子「言うな! その技名を言うな!」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/24(木) 22:33:00.17 ID:DuF5d0F70
杏子「ったく。大事な用があるから、っていうから着いてきてやったのに……」
さやか「…………」
杏子「何がお一人様一箱限定だよ、ばっかじゃねーの」
杏子「だいたい、人前で魔法を使うなんて発想が出てくるあたり自覚が足んない……」
さやか「…………」
杏子「……な、なんだよさやか、急に黙り込んで」
さやか「……ぐすん」
杏子「!?」
さやか「…………」
杏子「何がお一人様一箱限定だよ、ばっかじゃねーの」
杏子「だいたい、人前で魔法を使うなんて発想が出てくるあたり自覚が足んない……」
さやか「…………」
杏子「……な、なんだよさやか、急に黙り込んで」
さやか「……ぐすん」
杏子「!?」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/24(木) 22:34:01.61 ID:DuF5d0F70
さやか「ぐすん、ぐすん……酷いよ杏子、あたしだって、あたしだって……」
杏子「ば、何泣いてんだよ! やめろって!」
さやか「だって杏子が……ぐすん」
杏子「ああもう、周りが見てるじゃんか! 泣きやめよ!」
さやか「うう、ダメ……この悲しみは杏子がロッソ・ファンタズマしてくれないと収まらないよ……」
杏子「……そ、その手には乗らねーぞ、騙されないからな」
さやか「ああ、杏子がロッソしてくれればなぁ……」チラッ
杏子「…………」
杏子「ば、何泣いてんだよ! やめろって!」
さやか「だって杏子が……ぐすん」
杏子「ああもう、周りが見てるじゃんか! 泣きやめよ!」
さやか「うう、ダメ……この悲しみは杏子がロッソ・ファンタズマしてくれないと収まらないよ……」
杏子「……そ、その手には乗らねーぞ、騙されないからな」
さやか「ああ、杏子がロッソしてくれればなぁ……」チラッ
杏子「…………」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/24(木) 22:34:31.96 ID:DuF5d0F70
杏子「べ、別にやるってわけじゃないけど。その限定品って何が買いたいわけ?」
さやか「有名パティシエの限定チョコレートだよ」
杏子「!?」
さやか「嗚呼、杏子が手伝ってくれるなら杏子の分はあたしが奢ってあげようと思ってたのになぁ……」
さやか「でも杏子がロッソしてくれないんじゃ仕方ないよね……ぐすん」
杏子「ちょ、チョコレート……美味しいチョコ……」
さやか「有名パティシエの限定チョコレートだよ」
杏子「!?」
さやか「嗚呼、杏子が手伝ってくれるなら杏子の分はあたしが奢ってあげようと思ってたのになぁ……」
さやか「でも杏子がロッソしてくれないんじゃ仕方ないよね……ぐすん」
杏子「ちょ、チョコレート……美味しいチョコ……」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/24(木) 22:35:09.75 ID:DuF5d0F70
杏子「…………」
杏子「しょ、しょーがねーな、今回だけだからな」
さやか「杏子! わーいありがとう!」
杏子「か、勘違いすんなよな! チョコに釣られたわけじゃねーからな!」
杏子「人助けだから仕方なーくやるんだからな!」
さやか「あはは、はいはい」
杏子「しょ、しょーがねーな、今回だけだからな」
さやか「杏子! わーいありがとう!」
杏子「か、勘違いすんなよな! チョコに釣られたわけじゃねーからな!」
杏子「人助けだから仕方なーくやるんだからな!」
さやか「あはは、はいはい」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/24(木) 22:36:03.80 ID:DuF5d0F70
マミ「ふふ、どうやら佐倉さんはロッソ・ファンタズマしてあげることにしたみたいね」
なぎさ「やっぱりなのです……なぎさの仮説は間違ってなかったのです!」
マミ「あら、どういうこと?」
なぎさ「あれが杏子の最大の秘密なのですよ! すなわち杏子は……」
なぎさ「────お菓子に釣られるとついつい頼みを聞いちゃうチョロい子だったのです!」
なぎさ「これは新発見なのです! ノーベル賞ものの新発見なのですよ!」
マミ「な、なんですってー!!」
なぎさ「やっぱりなのです……なぎさの仮説は間違ってなかったのです!」
マミ「あら、どういうこと?」
なぎさ「あれが杏子の最大の秘密なのですよ! すなわち杏子は……」
なぎさ「────お菓子に釣られるとついつい頼みを聞いちゃうチョロい子だったのです!」
なぎさ「これは新発見なのです! ノーベル賞ものの新発見なのですよ!」
マミ「な、なんですってー!!」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/24(木) 22:37:15.22 ID:DuF5d0F70
マミ「そんな凄い秘密に気がつくなんて誰にでも出来ることじゃないわ……」
マミ「やっぱりなぎさちゃんは天才ね!」
なぎさ「えへへ」
なぎさ「でもまだまだ観察が足りないのです、夏休みの自由研究としてはまだデータが足りないのです」
なぎさ「明日以降もどんどん杏子を観察して記録を取るのですよ!」
マミ「偉いわなぎさちゃん! 頑張ってね!」
なぎさ「はいなのです!」
マミ「やっぱりなぎさちゃんは天才ね!」
なぎさ「えへへ」
なぎさ「でもまだまだ観察が足りないのです、夏休みの自由研究としてはまだデータが足りないのです」
なぎさ「明日以降もどんどん杏子を観察して記録を取るのですよ!」
マミ「偉いわなぎさちゃん! 頑張ってね!」
なぎさ「はいなのです!」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/25(金) 13:17:13.45 ID:cqnhzGZS0
【7月×日】
杏子の観察日記二日目。
今日も快晴、夏日なのです。
あまりの暑さに杏子もダルそうにしてたのです。
午後になったら耐えきれなくてコンビニに逃げ込んだのですが……
そこでたまたまお友達に会ってしまって、>>23ってお願いされてたのです。
杏子の観察日記二日目。
今日も快晴、夏日なのです。
あまりの暑さに杏子もダルそうにしてたのです。
午後になったら耐えきれなくてコンビニに逃げ込んだのですが……
そこでたまたまお友達に会ってしまって、>>23ってお願いされてたのです。
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/25(金) 13:20:10.11 ID:iPT7iQSeo
一緒に宿題やって
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 08:11:56.19 ID:LZyCAmp00
杏子「はあ? 宿題の手伝い?」
ほむら「ええ」
杏子「なんでさ、まだ7月だぜ? 焦ることなんてないじゃんか」
杏子「ていうかアタシが勉強の手伝いなんて出来ると思うか?」
ほむら「大丈夫よ、美術の宿題だから」
杏子「美術の……あー、あったなそんなの」
杏子「お友達の絵を描きましょう、って奴だよな。忘れかけてたわ」
ほむら「ええ」
杏子「なんでさ、まだ7月だぜ? 焦ることなんてないじゃんか」
杏子「ていうかアタシが勉強の手伝いなんて出来ると思うか?」
ほむら「大丈夫よ、美術の宿題だから」
杏子「美術の……あー、あったなそんなの」
杏子「お友達の絵を描きましょう、って奴だよな。忘れかけてたわ」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 08:12:26.24 ID:LZyCAmp00
杏子「……って、ますます訳わかんねーぞ。アタシの美術の成績知ってるか?」
ほむら「貴女は居てくれるだけでいいのよ。一緒に絵を描いてくれれば良いの」
杏子「……もうちょい具体的に話してくんない?」
ほむら「…………」
ほむら「……実は、その……まどかと一緒に宿題をしようって約束したのだけれど」
ほむら「まどかと二人っきりになるのが気まずくて……」
杏子「はあ?」
ほむら「貴女は居てくれるだけでいいのよ。一緒に絵を描いてくれれば良いの」
杏子「……もうちょい具体的に話してくんない?」
ほむら「…………」
ほむら「……実は、その……まどかと一緒に宿題をしようって約束したのだけれど」
ほむら「まどかと二人っきりになるのが気まずくて……」
杏子「はあ?」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 08:13:04.00 ID:LZyCAmp00
杏子「ばっかじゃねーの、何でただのクラスメートといるのが気まずいんだよ」
杏子「案外人見知りなんだな、ほむら」
ほむら「…………」
杏子「ま、悪いけどアタシは遠慮させてもらうよ」
杏子「まだ宿題なんてやりたくねーし」
ほむら「……そう」
杏子「案外人見知りなんだな、ほむら」
ほむら「…………」
杏子「ま、悪いけどアタシは遠慮させてもらうよ」
杏子「まだ宿題なんてやりたくねーし」
ほむら「……そう」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 08:13:37.63 ID:LZyCAmp00
杏子「人見知りを直す訓練だと思って二人で仲良くやりなよ」
杏子「んじゃ、アタシは帰……」
ほむら「……駅前のクレープ屋さん、とっても美味しいそうね?」
杏子「……?」
ほむら「メニューの端から端まで、って注文をしてみたいと思ったことはない?」
杏子「……?!?!」
杏子「んじゃ、アタシは帰……」
ほむら「……駅前のクレープ屋さん、とっても美味しいそうね?」
杏子「……?」
ほむら「メニューの端から端まで、って注文をしてみたいと思ったことはない?」
杏子「……?!?!」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 08:14:26.16 ID:LZyCAmp00
杏子「な、なんの話だよ?」
ほむら「別に……ただの雑談よ」
杏子「雑談か、雑談だよな、うん」
ほむら「……なんだか宿題を終えたら、甘いものを食べたくなりそうな気がするわね……」
杏子「う……」
ほむら「ちょうどお小遣いもあるし、親切な友人には奢ってあげても良い気分だわ……」
杏子「…………」
ほむら「別に……ただの雑談よ」
杏子「雑談か、雑談だよな、うん」
ほむら「……なんだか宿題を終えたら、甘いものを食べたくなりそうな気がするわね……」
杏子「う……」
ほむら「ちょうどお小遣いもあるし、親切な友人には奢ってあげても良い気分だわ……」
杏子「…………」
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 08:15:01.08 ID:LZyCAmp00
杏子「あー、そういえば。今年は早めに宿題を終わらせようと思ってたんだよなー」
杏子「せっかくだしアンタと一緒に片付けるのも良いかな」
ほむら「あらそう? ……ふふ、なら一緒にやりましょうか」
杏子「おう! ただ、まあ、その、根を詰めすぎるのは良くないと思うんだよ」
杏子「適度に休憩と甘いもんを挟もうぜ、く、クレープとか……」
ほむら「ええ、分かったわ」
杏子「へへっ、よっしゃ決まりだな!」
杏子「せっかくだしアンタと一緒に片付けるのも良いかな」
ほむら「あらそう? ……ふふ、なら一緒にやりましょうか」
杏子「おう! ただ、まあ、その、根を詰めすぎるのは良くないと思うんだよ」
杏子「適度に休憩と甘いもんを挟もうぜ、く、クレープとか……」
ほむら「ええ、分かったわ」
杏子「へへっ、よっしゃ決まりだな!」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 08:15:50.81 ID:LZyCAmp00
なぎさ「…………」
なぎさ「……やっぱりなのです! 杏子はチョロいのです!」
なぎさ「お菓子で釣ればあっさりなのです!」
なぎさ「そのくせ素直になれないで天の邪鬼な発言しか出来ないのです!」
なぎさ「これはもしかしたらチョロいだけじゃなくてツンデレの可能性もあるかもしれないです……」
なぎさ「よりいっそうの研究が必要なのですよ!」
なぎさ「……やっぱりなのです! 杏子はチョロいのです!」
なぎさ「お菓子で釣ればあっさりなのです!」
なぎさ「そのくせ素直になれないで天の邪鬼な発言しか出来ないのです!」
なぎさ「これはもしかしたらチョロいだけじゃなくてツンデレの可能性もあるかもしれないです……」
なぎさ「よりいっそうの研究が必要なのですよ!」
31: ◆5oidxtix6PrI 2014/07/27(日) 08:18:03.70 ID:LZyCAmp00
【7月△日】
そんなこんなで杏子はほむらと一緒にまどかの家に来たのです。
まどか達と一緒に夏休みの宿題をやっつけるためなのです。
……でも何故かまどかは杏子を見て複雑そうな表情をしていたのです。
あれはきっと、ほむらと二人っきりになれると思ったらお邪魔虫が現れてガッカリしてたのだと思うのです!
その証拠にまどかは、杏子に>>32ってお願いをしてたのです。
そんなこんなで杏子はほむらと一緒にまどかの家に来たのです。
まどか達と一緒に夏休みの宿題をやっつけるためなのです。
……でも何故かまどかは杏子を見て複雑そうな表情をしていたのです。
あれはきっと、ほむらと二人っきりになれると思ったらお邪魔虫が現れてガッカリしてたのだと思うのです!
その証拠にまどかは、杏子に>>32ってお願いをしてたのです。
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 08:24:38.46 ID:/h39G1JAo
杏子ちゃんってほむらちゃんと仲良いの? ねえ、教えてよ。ねえ。
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 08:48:35.65 ID:LZyCAmp00
ほむら「お邪魔するわ」
まどか「い、いらっしゃいほむらちゃん! どうぞ上がっ……て」
杏子「おーすまどか、邪魔するよ」
まどか「え……きょ、杏子、ちゃん?」
まどか「……ほむらちゃん、どうして杏子ちゃんも一緒なの?」
ほむら「宿題の話をしたら杏子も一緒にやりたい、って言うから」
まどか「そーなんだ。ふぅん……」
まどか「い、いらっしゃいほむらちゃん! どうぞ上がっ……て」
杏子「おーすまどか、邪魔するよ」
まどか「え……きょ、杏子、ちゃん?」
まどか「……ほむらちゃん、どうして杏子ちゃんも一緒なの?」
ほむら「宿題の話をしたら杏子も一緒にやりたい、って言うから」
まどか「そーなんだ。ふぅん……」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 08:51:24.05 ID:LZyCAmp00
杏子「あー……もしかして、アタシ着ちゃ不味かったか?」
まどか「ううん! そんなことないよ、ちょっとビックリしちゃっただけで」
まどか「さ、どうぞどうぞ、私の部屋で待っててくれる?」
まどか「今お茶持ってくるから!」
ほむら「ありがとう、それじゃあお邪魔するわね」
杏子「ん、悪いね」
まどか「ううん! そんなことないよ、ちょっとビックリしちゃっただけで」
まどか「さ、どうぞどうぞ、私の部屋で待っててくれる?」
まどか「今お茶持ってくるから!」
ほむら「ありがとう、それじゃあお邪魔するわね」
杏子「ん、悪いね」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 09:03:25.41 ID:LZyCAmp00
◇まどかの部屋
杏子「……なあ、ホントにアタシ来て良かったのか?」
ほむら「どうしたのよ今更」
杏子「だってさ、なんかまどかが……ちょっとイヤそうにしてなかったか?」
ほむら「そんなわけないじゃない。あの子は優しいもの」
ほむら「お友達が1人多く来たからって不機嫌になるような子じゃないわ」
杏子「んー……そーいう話じゃないよーな気もすんだけど」
杏子「……なあ、ホントにアタシ来て良かったのか?」
ほむら「どうしたのよ今更」
杏子「だってさ、なんかまどかが……ちょっとイヤそうにしてなかったか?」
ほむら「そんなわけないじゃない。あの子は優しいもの」
ほむら「お友達が1人多く来たからって不機嫌になるような子じゃないわ」
杏子「んー……そーいう話じゃないよーな気もすんだけど」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 09:04:21.60 ID:LZyCAmp00
まどか「お待たせ! アイスティーしかなかったけど良いかな」
杏子「……っと」
ほむら「あら、ありがとうまどか」
杏子「サンキュー、いただくよ」
まどか「はいどうぞ」
まどか「ね、二人で何の話をしてたの?」
ほむら「まどかはとっても良い子だって話をしてたのよ」
まどか「も、もぉほむらちゃんたら! からかわないでよー」
杏子「からかってなんかないよな? 本当のことを言っただけだし」
ほむら「そうね、ふふっ」
まどか「…………」
杏子「……っと」
ほむら「あら、ありがとうまどか」
杏子「サンキュー、いただくよ」
まどか「はいどうぞ」
まどか「ね、二人で何の話をしてたの?」
ほむら「まどかはとっても良い子だって話をしてたのよ」
まどか「も、もぉほむらちゃんたら! からかわないでよー」
杏子「からかってなんかないよな? 本当のことを言っただけだし」
ほむら「そうね、ふふっ」
まどか「…………」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 09:10:25.76 ID:LZyCAmp00
まどか「……杏子ちゃんって、ほむらちゃんと仲が良いんだね?」
杏子「ん? そんなことねーよ、普通さ」
ほむら「まあ、私としては比較的に話しやすい子だとは思っているけれど」
まどか「話しやすい? それって……私よりも?」
ほむら「そうね、杏子なら何を言っても許されそうっていうか」
ほむら「……お菓子で誤魔化せそうっていうか」
杏子「ちょっとアンタ、喧嘩売ってるわけ?」
ほむら「ふふっ、そんなわけないじゃない」
まどか「……さ、ほむらちゃん。遠慮しないでアイスティー飲んで?」
ほむら「えっ? ああ、そうね。頂くわ」
杏子「ん? そんなことねーよ、普通さ」
ほむら「まあ、私としては比較的に話しやすい子だとは思っているけれど」
まどか「話しやすい? それって……私よりも?」
ほむら「そうね、杏子なら何を言っても許されそうっていうか」
ほむら「……お菓子で誤魔化せそうっていうか」
杏子「ちょっとアンタ、喧嘩売ってるわけ?」
ほむら「ふふっ、そんなわけないじゃない」
まどか「……さ、ほむらちゃん。遠慮しないでアイスティー飲んで?」
ほむら「えっ? ああ、そうね。頂くわ」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 09:25:18.40 ID:LZyCAmp00
ほむら「それで、宿題の話だけど、お互いに誰を描きましょうか?」
まどか「あ! うん、私はほむらちゃんを描きたいな!」
ほむら「ふふ、ありがとう。それじゃあ私はまどかを描くわ」
まどか「わぁい! 可愛く描いてね?」
ほむら「任せて」
杏子「おいおい仲良いなアンタら……」
杏子「んじゃアタシはほむらを描くかな」
まどか「…………」
まどか「……ふうん」
まどか「あ! うん、私はほむらちゃんを描きたいな!」
ほむら「ふふ、ありがとう。それじゃあ私はまどかを描くわ」
まどか「わぁい! 可愛く描いてね?」
ほむら「任せて」
杏子「おいおい仲良いなアンタら……」
杏子「んじゃアタシはほむらを描くかな」
まどか「…………」
まどか「……ふうん」
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 09:26:31.26 ID:LZyCAmp00
ほむら「ん……」
杏子「あん? おいどーしたほむら?」
ほむら「ごめんなさい、なんだか……眠くて……」
まどか「大丈夫? 横になる?」
ほむら「いえ……へ、平気よ……」
まどか「全然平気そうじゃないよ。ほら、私のお膝を貸してあげるから」
ほむら「うん……ごめんなさい、まどか……少しだけ、甘えさせてもらうわ……」
ほむら「…………すぅ」
杏子「あらら、ホントに寝てやんの」
杏子「あん? おいどーしたほむら?」
ほむら「ごめんなさい、なんだか……眠くて……」
まどか「大丈夫? 横になる?」
ほむら「いえ……へ、平気よ……」
まどか「全然平気そうじゃないよ。ほら、私のお膝を貸してあげるから」
ほむら「うん……ごめんなさい、まどか……少しだけ、甘えさせてもらうわ……」
ほむら「…………すぅ」
杏子「あらら、ホントに寝てやんの」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 09:43:04.05 ID:LZyCAmp00
杏子「疲れでも貯まってたのか? やれやれこれじゃ宿題なんて……」
まどか「ねえ杏子ちゃん」
杏子「ん?」
まどか「杏子ちゃんはどうして来ちゃったの?」
杏子「……え?」
まどか「杏子ちゃんってほむらちゃんと仲良いの? ねえ、教えてよ。ねえ」
杏子「お、おいまどか? どーしたのさ」
まどか「ねえ杏子ちゃん」
杏子「ん?」
まどか「杏子ちゃんはどうして来ちゃったの?」
杏子「……え?」
まどか「杏子ちゃんってほむらちゃんと仲良いの? ねえ、教えてよ。ねえ」
杏子「お、おいまどか? どーしたのさ」
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 09:43:41.31 ID:LZyCAmp00
まどか「教えてよ」
杏子「あ……い、いや、普通だよ」
まどか「普通なんだ。それってどう普通なの、教えてよ」
杏子「ど、どうって言われても」
まどか「ほむらちゃんが寝ちゃったら先に家に帰るくらい普通なのかな?」
まどか「宿題なんて忘れて帰っちゃうくらい普通なのかな?」
まどか「どうなのかな、ねえ教えてよ」
杏子「あー、うん。それくらいだな、うん」
まどか「うふふ、そっかあ」
杏子「あ……い、いや、普通だよ」
まどか「普通なんだ。それってどう普通なの、教えてよ」
杏子「ど、どうって言われても」
まどか「ほむらちゃんが寝ちゃったら先に家に帰るくらい普通なのかな?」
まどか「宿題なんて忘れて帰っちゃうくらい普通なのかな?」
まどか「どうなのかな、ねえ教えてよ」
杏子「あー、うん。それくらいだな、うん」
まどか「うふふ、そっかあ」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 09:45:50.66 ID:LZyCAmp00
まどか「それじゃあ……分かるよね?」
杏子「あ、ああ。普通の仲のアタシはもう帰るよ、うん」
杏子「邪魔したな。それじゃ、ほむらによろしく……」
まどか「ん?」
杏子「い、いや、よろしく言わなくていいや、さよなら!」
まどか「ふふ、良かった。バイバイ杏子ちゃん!」
杏子(やべえ、なんかよく分かんないけど円環に導かれるかと思った……)
杏子(さっさと帰ろう、うん!)
杏子「あ、ああ。普通の仲のアタシはもう帰るよ、うん」
杏子「邪魔したな。それじゃ、ほむらによろしく……」
まどか「ん?」
杏子「い、いや、よろしく言わなくていいや、さよなら!」
まどか「ふふ、良かった。バイバイ杏子ちゃん!」
杏子(やべえ、なんかよく分かんないけど円環に導かれるかと思った……)
杏子(さっさと帰ろう、うん!)
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 09:48:27.78 ID:LZyCAmp00
なぎさ「むむむ、おかしいのです。お菓子を条件に出されてないのに杏子がお願いを聞いちゃったのです」
なぎさ「なぎさの学説と違うのです……変なのです!」
なぎさ「あ、ほむらがまどかに服を……」
なぎさ「……///」
なぎさ「な、なぎさは何も見てないのです!」
なぎさ「そんなことより杏子なのです、もしかしたら杏子は……」
なぎさ「お菓子なしでもお願いを聞いちゃうスーパーチョロ子なのかもしれないのです!」
なぎさ「明日はなぎさが直々に確かめてみるのです!」
なぎさ「なぎさの学説と違うのです……変なのです!」
なぎさ「あ、ほむらがまどかに服を……」
なぎさ「……///」
なぎさ「な、なぎさは何も見てないのです!」
なぎさ「そんなことより杏子なのです、もしかしたら杏子は……」
なぎさ「お菓子なしでもお願いを聞いちゃうスーパーチョロ子なのかもしれないのです!」
なぎさ「明日はなぎさが直々に確かめてみるのです!」
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 09:54:14.12 ID:LZyCAmp00
【7月□日】
なぎさは直接杏子に接触してみることにしたのです。
お菓子を条件を出さずに、杏子がお願いを聞いてくれるかどうかを確かめるためなのです。
そんなわけでなぎさはさやかが用事で家を出ているときにお邪魔して……
杏子が1人でいるところに、『なぎさに>>47して欲しいのです!』ってお願いしてみたのです!
なぎさは直接杏子に接触してみることにしたのです。
お菓子を条件を出さずに、杏子がお願いを聞いてくれるかどうかを確かめるためなのです。
そんなわけでなぎさはさやかが用事で家を出ているときにお邪魔して……
杏子が1人でいるところに、『なぎさに>>47して欲しいのです!』ってお願いしてみたのです!
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 10:18:38.30 ID:E7z7Rgxto
チーズを奢って
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 13:32:36.87 ID:AJFAa31/0
◇さやかの家
杏子「ダメだ」
なぎさ「ええっ!? 即答なのですか!!」
杏子「当たり前だろ、何で買って貰えると思ったわけ?」
なぎさ「だって杏子ならチョロいと思って……」
杏子「は?」
なぎさ「あ! いえ違うのです、杏子なら優しいから買ってくれると思ったのです!」
杏子「あのなぁ……」
杏子「ダメだ」
なぎさ「ええっ!? 即答なのですか!!」
杏子「当たり前だろ、何で買って貰えると思ったわけ?」
なぎさ「だって杏子ならチョロいと思って……」
杏子「は?」
なぎさ「あ! いえ違うのです、杏子なら優しいから買ってくれると思ったのです!」
杏子「あのなぁ……」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 13:33:22.96 ID:AJFAa31/0
杏子「ガキに何でも買ってやるようなヤツは『優しい』んじゃなくて『甘い』んだよ」
杏子「アタシはアンタのワガママに付き合ってやるほど甘くないよ」
なぎさ「そんなぁ、杏子ってば意地悪なのです! けちんぼ!」
杏子「…………」
杏子「……ワガママを言うのは、ガキの特権だ」
なぎさ「えっ?」
杏子「あれを食べたい、あれをしたい。ガキのうちは幾らでもワガママを言えば良いさ」
杏子「でもな? そのワガママが何でも聞いて貰えると思っちゃダメだ」
なぎさ「え、えぅ……」
杏子「アタシはアンタのワガママに付き合ってやるほど甘くないよ」
なぎさ「そんなぁ、杏子ってば意地悪なのです! けちんぼ!」
杏子「…………」
杏子「……ワガママを言うのは、ガキの特権だ」
なぎさ「えっ?」
杏子「あれを食べたい、あれをしたい。ガキのうちは幾らでもワガママを言えば良いさ」
杏子「でもな? そのワガママが何でも聞いて貰えると思っちゃダメだ」
なぎさ「え、えぅ……」
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 13:34:02.58 ID:AJFAa31/0
杏子「何でもワガママを聞いて貰えると勘違いしたガキなんてロクなヤツになんねー」
杏子「誰かが助けてくれる、恵んでくれる。それが常識だと思いこんで自分で何もしなくなる」
なぎさ「…………」
杏子「アタシはそーいうガキは大嫌いだ。だからアンタを甘やかさないよ」
なぎさ「……ごめんなさい」
杏子「……悪いね、ついマジになっちゃって」
なぎさ「ううん、杏子が私のために言ってくれてるって分かったから……良いのです」
杏子「誰かが助けてくれる、恵んでくれる。それが常識だと思いこんで自分で何もしなくなる」
なぎさ「…………」
杏子「アタシはそーいうガキは大嫌いだ。だからアンタを甘やかさないよ」
なぎさ「……ごめんなさい」
杏子「……悪いね、ついマジになっちゃって」
なぎさ「ううん、杏子が私のために言ってくれてるって分かったから……良いのです」
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 13:34:51.99 ID:AJFAa31/0
なぎさ「ごめんなさいなのです、杏子……意地悪とか毛チンポとか言って」
杏子「いいさ、そーやって謝れるならね」
杏子「悪いことしたら謝れるガキは嫌いじゃあないよ」
なぎさ「杏子……」
杏子(……はあ、アタシらしくないね説教なんて)
杏子(でも……言わずにはいられなかったんだよな、なんか)
杏子(……モモが生きてたらこんな感じだったのかな……)
杏子「いいさ、そーやって謝れるならね」
杏子「悪いことしたら謝れるガキは嫌いじゃあないよ」
なぎさ「杏子……」
杏子(……はあ、アタシらしくないね説教なんて)
杏子(でも……言わずにはいられなかったんだよな、なんか)
杏子(……モモが生きてたらこんな感じだったのかな……)
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 13:35:31.81 ID:AJFAa31/0
杏子(…………)
杏子(ああくそ、やめだやめだ。それこそアタシらしくねーよ)
杏子(ま、ちょっと……いや、かなりクサかったかもだけど……)
杏子(年上の威厳ってモンをなぎさに教えてやったと思えばこれで良かっ)
なぎさ「杏子の話はよく分かったのです。だからチーズを買ってくれたら対価としてなぎさがお菓子を作ってあげるのです」
杏子「よっしゃ! スーパー行くぞ!」
杏子(ああくそ、やめだやめだ。それこそアタシらしくねーよ)
杏子(ま、ちょっと……いや、かなりクサかったかもだけど……)
杏子(年上の威厳ってモンをなぎさに教えてやったと思えばこれで良かっ)
なぎさ「杏子の話はよく分かったのです。だからチーズを買ってくれたら対価としてなぎさがお菓子を作ってあげるのです」
杏子「よっしゃ! スーパー行くぞ!」
57: ◆5oidxtix6PrI 2014/07/28(月) 13:38:57.46 ID:AJFAa31/0
【7月◎日】
真面目なお説教をされたけどやっぱり杏子はチョロかったのです。
今日のなぎさはチーズを買って貰った御礼に、お菓子を持って杏子のとこへ遊びに行くことにしました。
そうしたらたまたま途中で知り合いの女の子と会ったのです。
その子は杏子に>>59ってお願いをしに行くところだったのです。
観察日記に書くのにちょうど良いので、なぎさはそのお願いがどうなるか見届けることにしたのです。
真面目なお説教をされたけどやっぱり杏子はチョロかったのです。
今日のなぎさはチーズを買って貰った御礼に、お菓子を持って杏子のとこへ遊びに行くことにしました。
そうしたらたまたま途中で知り合いの女の子と会ったのです。
その子は杏子に>>59ってお願いをしに行くところだったのです。
観察日記に書くのにちょうど良いので、なぎさはそのお願いがどうなるか見届けることにしたのです。
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 13:40:53.88 ID:AJFAa31/0
※誰になるかは>>59のコンマで決めるとか言ってみるテスト
まど00-09
ほむ10-19
さや20-29
マミ30-39
ひと40-49
おり50-59
キリ60-69
ゆま70-79
ささ80-89
かず90-99
まど00-09
ほむ10-19
さや20-29
マミ30-39
ひと40-49
おり50-59
キリ60-69
ゆま70-79
ささ80-89
かず90-99
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 13:42:05.63 ID:vNrsjqOfo
どうなるか
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/29(火) 08:52:08.46 ID:OkxyVMKI0
◇さやかの家
キリカ「織莉子ってば酷いんだよ、私のことをいつもいつも子供扱いして!」
キリカ「今朝なんて『キリカって一人じゃ夜も眠れなさそうよね、ふふっ』なんて気品あふれる笑顔で言ってきたんだ!」
キリカ「嗚呼! もう本当に愛おしくて堪らないよ織莉子!」
キリカ「まあとにかくそんな理由で私は一人でもやっていけるってことを証明したいんだ!」
キリカ「だからお願いだよ佐倉、野宿の仕方を教えて欲しいんだ!」
杏子「おー、これ美味いなー」
なぎさ「えへへ、なぎさの手作りなのですよ」
キリカ「聞いておくれよ!」
キリカ「織莉子ってば酷いんだよ、私のことをいつもいつも子供扱いして!」
キリカ「今朝なんて『キリカって一人じゃ夜も眠れなさそうよね、ふふっ』なんて気品あふれる笑顔で言ってきたんだ!」
キリカ「嗚呼! もう本当に愛おしくて堪らないよ織莉子!」
キリカ「まあとにかくそんな理由で私は一人でもやっていけるってことを証明したいんだ!」
キリカ「だからお願いだよ佐倉、野宿の仕方を教えて欲しいんだ!」
杏子「おー、これ美味いなー」
なぎさ「えへへ、なぎさの手作りなのですよ」
キリカ「聞いておくれよ!」
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/29(火) 08:52:43.95 ID:OkxyVMKI0
杏子「アンタの惚気話とかどうでも良いしなぁ、ぜんぜん興味ないし」
キリカ「何てことを言うんだい、私にとってはこれ以上ないくらい重要な命題なんだよ!」
杏子「それにアンタさ、野宿の方法ってアタシをなんだと思ってるのさ」
杏子「アタシが野宿に詳しいこと前提で話すなよ」
キリカ「あれ、キミって最近まで家無き子だったんじゃなかったのかい?」
杏子「ケンカ売ってんのかテメー、アタシはずっとさやかンチ住まいで……」
杏子「……ずっと……?」
なぎさ「うん? どーしたのですか杏子」
キリカ「何てことを言うんだい、私にとってはこれ以上ないくらい重要な命題なんだよ!」
杏子「それにアンタさ、野宿の方法ってアタシをなんだと思ってるのさ」
杏子「アタシが野宿に詳しいこと前提で話すなよ」
キリカ「あれ、キミって最近まで家無き子だったんじゃなかったのかい?」
杏子「ケンカ売ってんのかテメー、アタシはずっとさやかンチ住まいで……」
杏子「……ずっと……?」
なぎさ「うん? どーしたのですか杏子」
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/29(火) 08:53:10.96 ID:OkxyVMKI0
杏子「あれ……なんか、アタシにも野宿時代があったよーな気がしてきた……」
杏子「お金がないときは段ボールハウスで凌いでいたよーな」
キリカ「やっぱりそうかい? うんうん、そんな記憶があったんだよ私にも!」
なぎさ「そーだったのですか、杏子にそんな経験があったなんて!」
なぎさ「ちょっとなぎさも興味出てきたのです! 野宿テクを聞かせて欲しいのです!」
杏子「ばーか、そう簡単に話してやるかよ」
杏子「お金がないときは段ボールハウスで凌いでいたよーな」
キリカ「やっぱりそうかい? うんうん、そんな記憶があったんだよ私にも!」
なぎさ「そーだったのですか、杏子にそんな経験があったなんて!」
なぎさ「ちょっとなぎさも興味出てきたのです! 野宿テクを聞かせて欲しいのです!」
杏子「ばーか、そう簡単に話してやるかよ」
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/29(火) 08:54:04.21 ID:OkxyVMKI0
杏子「雨風しのげる寝床とか教えちまって、競争率が高くなったら困るんだよ」
杏子「あとはそーだなー、野草や野鳥の調理方法とか」
キリカ「ほほう……やはりキミは野宿の達人みたいだね! これはぜひ教えて貰わないと!」
杏子「だからそう簡単には……」
キリカ「教えてくれた曉には織莉子手製のシフォンケーキと紅茶をご馳走するよ!」
杏子「よーし、まずは段ボールの確保からだ!」
杏子「あとはそーだなー、野草や野鳥の調理方法とか」
キリカ「ほほう……やはりキミは野宿の達人みたいだね! これはぜひ教えて貰わないと!」
杏子「だからそう簡単には……」
キリカ「教えてくれた曉には織莉子手製のシフォンケーキと紅茶をご馳走するよ!」
杏子「よーし、まずは段ボールの確保からだ!」
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/29(火) 08:56:13.35 ID:OkxyVMKI0
◇公園
杏子「よっしゃ、段ボールハウスの完成だ!」
キリカ「凄いや、あっという間だったね!」
杏子「林の奥深くに建てたからすぐには見つからないぜ」
杏子「数日はここで過ごせる筈さ」
なぎさ「数日?」
杏子「ああ、役所の人間に見つかると色々面倒だからね。ちょくちょく引っ越すのさ」
キリカ「へー、そうなのかい」
杏子「まあ今はそんなことは良いだろ、とりあえず入ってみなよ」
なぎさ「わーい、秘密基地みたいです」
杏子「よっしゃ、段ボールハウスの完成だ!」
キリカ「凄いや、あっという間だったね!」
杏子「林の奥深くに建てたからすぐには見つからないぜ」
杏子「数日はここで過ごせる筈さ」
なぎさ「数日?」
杏子「ああ、役所の人間に見つかると色々面倒だからね。ちょくちょく引っ越すのさ」
キリカ「へー、そうなのかい」
杏子「まあ今はそんなことは良いだろ、とりあえず入ってみなよ」
なぎさ「わーい、秘密基地みたいです」
69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/29(火) 08:57:25.95 ID:OkxyVMKI0
キリカ「ふむふむ、寝るには充分なスペースが確保されているね」
なぎさ「でも三人も寝るとさすがに狭いのです」
キリカ「そーだね、それに暑いし……もう汗だくだよ」
杏子「確かに住みやすくはねーな……あちぃー、脱いじゃおうかな」
キリカ「こ、こら! やめないか、はしたないぞ!」
なぎさ「ぱ、パンツ見えてるのですよ杏子……」
杏子「良いじゃんか誰も見てないんだし、ぜんぶ脱ぐ訳じゃないし」
キリカ「……やれやれ全く、キミってやつは」
なぎさ「でも三人も寝るとさすがに狭いのです」
キリカ「そーだね、それに暑いし……もう汗だくだよ」
杏子「確かに住みやすくはねーな……あちぃー、脱いじゃおうかな」
キリカ「こ、こら! やめないか、はしたないぞ!」
なぎさ「ぱ、パンツ見えてるのですよ杏子……」
杏子「良いじゃんか誰も見てないんだし、ぜんぶ脱ぐ訳じゃないし」
キリカ「……やれやれ全く、キミってやつは」
70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/29(火) 08:57:55.28 ID:OkxyVMKI0
なぎさ「暑いけど……でもこうやって仲良く寝転がってるのも楽しいのです」
なぎさ「まるでピクニックみたいなのです!」
杏子「ははっ、そーだな」
なぎさ「今度は他の皆も招待するのです」
杏子「いやー、マミなんかは耐えられないだろこの環境。お上品だし」
キリカ「うーん、織莉子もダメだろうね……」
キリカ「……あ」
なぎさ「まるでピクニックみたいなのです!」
杏子「ははっ、そーだな」
なぎさ「今度は他の皆も招待するのです」
杏子「いやー、マミなんかは耐えられないだろこの環境。お上品だし」
キリカ「うーん、織莉子もダメだろうね……」
キリカ「……あ」
71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/29(火) 08:58:48.23 ID:OkxyVMKI0
なぎさ「どうしたのです?」
キリカ「あ、い、いや。急にふと気が付いたんだけどこの状況見られたら不味いなあって」
杏子「なんでさ?」
キリカ「だ、だってさ、こんな狭苦しいとこで汗だくで密着してしかも着衣が乱れてる子がいるって、その……なんか、さ」
杏子「だらしなくて怒られそうってことか?」
なぎさ「それはありそうなのです!」
キリカ「い、いや、そーいうんじゃなくて……」
キリカ「あ、い、いや。急にふと気が付いたんだけどこの状況見られたら不味いなあって」
杏子「なんでさ?」
キリカ「だ、だってさ、こんな狭苦しいとこで汗だくで密着してしかも着衣が乱れてる子がいるって、その……なんか、さ」
杏子「だらしなくて怒られそうってことか?」
なぎさ「それはありそうなのです!」
キリカ「い、いや、そーいうんじゃなくて……」
72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/29(火) 08:59:31.35 ID:OkxyVMKI0
なぎさ「あ、織莉子なのです」
キリカ「ふえっ!? ちちち、違うんだ織莉子! これは浮気とかそういうんじゃなくて」
キリカ「……ってあれ?」
なぎさ「えへへ、嘘なのですよ!」
キリカ「……百江っ!! このっ、よくも!!」
なぎさ「あははっ! きゃーっ♪」
杏子「こらこら暴れんなよ!! おうちが裂けちゃうだろ!」
キリカ「ふえっ!? ちちち、違うんだ織莉子! これは浮気とかそういうんじゃなくて」
キリカ「……ってあれ?」
なぎさ「えへへ、嘘なのですよ!」
キリカ「……百江っ!! このっ、よくも!!」
なぎさ「あははっ! きゃーっ♪」
杏子「こらこら暴れんなよ!! おうちが裂けちゃうだろ!」
73: ◆5oidxtix6PrI 2014/07/29(火) 09:05:43.98 ID:OkxyVMKI0
【7月@日】
昨日の段ボールハウスが楽しかったのでまた遊びに行くことにしたのです。
杏子を誘ったら意外にも乗り気で付いて来てくれたのです。
「なんか久しぶりに作ったら愛着が沸いた」とか言ってたのです。
でも、公園についたら段ボールハウスの近くで>>76がウロウロしてたのです。
どうやら昨日のなぎさ達を見ていたらしくて、>>75って杏子にお願いしてきたのでした。
昨日の段ボールハウスが楽しかったのでまた遊びに行くことにしたのです。
杏子を誘ったら意外にも乗り気で付いて来てくれたのです。
「なんか久しぶりに作ったら愛着が沸いた」とか言ってたのです。
でも、公園についたら段ボールハウスの近くで>>76がウロウロしてたのです。
どうやら昨日のなぎさ達を見ていたらしくて、>>75って杏子にお願いしてきたのでした。
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/29(火) 09:45:37.03 ID:6nVXEvx9o
小学生に変なこと教えないで
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/29(火) 09:51:29.56 ID:9HTPnDTq0
誰かな?
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/30(水) 09:04:51.25 ID:FCr8bhVi0
◇公園
織莉子「その、ね? 小学生にあんまり変なコトを教えないで欲しいのよ」
織莉子「あんな……は、破廉恥なこと……ええ、教育に良くないわ」
織莉子「しかもキリカまで一緒になって! わ、私だってあそこまで進んでないのに……!」
織莉子「……っ、こほん。話が逸れましたね」
織莉子「と、とにかく、もう変な遊びはしないで欲しいのよ、分かる?」
杏子「シフォンケーキうめー」
なぎさ「美味しいのです、ありがとうなのです織莉子!」
織莉子「うふふ、どういたしまして」
織莉子「……ってそうじゃなくて!」
織莉子「その、ね? 小学生にあんまり変なコトを教えないで欲しいのよ」
織莉子「あんな……は、破廉恥なこと……ええ、教育に良くないわ」
織莉子「しかもキリカまで一緒になって! わ、私だってあそこまで進んでないのに……!」
織莉子「……っ、こほん。話が逸れましたね」
織莉子「と、とにかく、もう変な遊びはしないで欲しいのよ、分かる?」
杏子「シフォンケーキうめー」
なぎさ「美味しいのです、ありがとうなのです織莉子!」
織莉子「うふふ、どういたしまして」
織莉子「……ってそうじゃなくて!」
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/30(水) 09:05:46.97 ID:FCr8bhVi0
織莉子「ちゃんと聞いて頂戴、真面目な話なのよ!」
杏子「んなこと言ったってねぇ、アンタのお説教を聞いてやる義理もないし」
なぎさ「お小言はマミのだけで充分なのです」
杏子「だよなー? なんで織莉子にダメとか言われなきゃなんねーんだよ」
杏子「アタシらは一緒に遊びで寝ただけじゃんか」
織莉子「あ、遊びで寝た……?! キリカと!?」
なぎさ「?」
杏子「んなこと言ったってねぇ、アンタのお説教を聞いてやる義理もないし」
なぎさ「お小言はマミのだけで充分なのです」
杏子「だよなー? なんで織莉子にダメとか言われなきゃなんねーんだよ」
杏子「アタシらは一緒に遊びで寝ただけじゃんか」
織莉子「あ、遊びで寝た……?! キリカと!?」
なぎさ「?」
84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/30(水) 09:06:22.33 ID:FCr8bhVi0
織莉子「あ、い、いえ、なんでもありません……」
織莉子「……とにかく、だ、ダメなものはダメなんです、破廉恥よ、イケないわ」
杏子「…………」
杏子「なあ、さっきから気になってたんだけど」
織莉子「え、ええ」
杏子「はれんち、ってなんだ?」
織莉子「…………えっ」
織莉子「……とにかく、だ、ダメなものはダメなんです、破廉恥よ、イケないわ」
杏子「…………」
杏子「なあ、さっきから気になってたんだけど」
織莉子「え、ええ」
杏子「はれんち、ってなんだ?」
織莉子「…………えっ」
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/30(水) 09:06:57.07 ID:FCr8bhVi0
なぎさ「あ、実はなぎさも気になってたのです」
なぎさ「恥ずかしながらむつかしい言葉は分からないのです……」
杏子「まあ良くない言葉だってのは何となく想像つくけどさ」
杏子「はれんちで何が悪いんだ?」
織莉子「あ、貴女、中学生よね……? ちゃんとした教育を受けてるのよね?」
杏子「なんだよバカにすんなよな! こーみえても一応サボりはしないんだぞ!」
織莉子「だったらなおさら問題があるんじゃ……」
なぎさ「恥ずかしながらむつかしい言葉は分からないのです……」
杏子「まあ良くない言葉だってのは何となく想像つくけどさ」
杏子「はれんちで何が悪いんだ?」
織莉子「あ、貴女、中学生よね……? ちゃんとした教育を受けてるのよね?」
杏子「なんだよバカにすんなよな! こーみえても一応サボりはしないんだぞ!」
織莉子「だったらなおさら問題があるんじゃ……」
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/30(水) 09:07:41.09 ID:FCr8bhVi0
杏子「……アタシ、学校サボったりしてないよな?」
なぎさ「そんなことなぎさに聞かれても」
杏子「いや、なんかろくに学校に通ってない時代があったよーな気がしてきたんだけど……」
杏子「ま、いいや。それはさておきはれんちって何だ?」
織莉子「ええと、その……あまり大きな声では言えないから、お耳を拝借して良いかしら」
杏子「ん」
なぎさ「はいなのです」
織莉子「……ごめんなさい、なぎささんには、ちょっと……」
なぎさ「ええー、教えてくれないのですか?」
織莉子「え、ええ。ごめんなさい」
なぎさ「そんなことなぎさに聞かれても」
杏子「いや、なんかろくに学校に通ってない時代があったよーな気がしてきたんだけど……」
杏子「ま、いいや。それはさておきはれんちって何だ?」
織莉子「ええと、その……あまり大きな声では言えないから、お耳を拝借して良いかしら」
杏子「ん」
なぎさ「はいなのです」
織莉子「……ごめんなさい、なぎささんには、ちょっと……」
なぎさ「ええー、教えてくれないのですか?」
織莉子「え、ええ。ごめんなさい」
87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/30(水) 09:08:09.75 ID:FCr8bhVi0
織莉子「それで、破廉恥っていうのはね……」
杏子「ふんふん」
織莉子「ごにょごにょ……」
杏子「…………っ!!」
杏子「ば、バッカじゃねーの!! アタシがなぎさとそんなことするわけないじゃんか!」
杏子「そ、それにキリカとだってしねーよ!」
織莉子「で、でも、だって……」
杏子「そんな変態なこと想像するなんて織莉子は変態だな! 変態変態!」
織莉子「ち、違うわ! 私は変態なんかじゃないわ!」
杏子「ふんふん」
織莉子「ごにょごにょ……」
杏子「…………っ!!」
杏子「ば、バッカじゃねーの!! アタシがなぎさとそんなことするわけないじゃんか!」
杏子「そ、それにキリカとだってしねーよ!」
織莉子「で、でも、だって……」
杏子「そんな変態なこと想像するなんて織莉子は変態だな! 変態変態!」
織莉子「ち、違うわ! 私は変態なんかじゃないわ!」
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/30(水) 09:09:03.18 ID:FCr8bhVi0
なぎさ「ねえねえ、はれんちってなんなのですか?」
杏子「う……」
杏子「……こほん。わりぃ、ついカッとなっちまった」
織莉子「い、いえ、私のほうこそ……」
杏子「うん、まあ、そーいう誤解を招く行動は控えたほうが良いってことだよな」
杏子「しょーがない、段ボールハウスは片付けるとしよう」
なぎさ「ええー! なんでなのですか!」
杏子「大人の事情ってやつだよ」
なぎさ「そんなぁ……」
織莉子「ごめんなさいね。代わりに私の家に遊びにきていいですから」
なぎさ「むー」
杏子「う……」
杏子「……こほん。わりぃ、ついカッとなっちまった」
織莉子「い、いえ、私のほうこそ……」
杏子「うん、まあ、そーいう誤解を招く行動は控えたほうが良いってことだよな」
杏子「しょーがない、段ボールハウスは片付けるとしよう」
なぎさ「ええー! なんでなのですか!」
杏子「大人の事情ってやつだよ」
なぎさ「そんなぁ……」
織莉子「ごめんなさいね。代わりに私の家に遊びにきていいですから」
なぎさ「むー」
89: ◆5oidxtix6PrI 2014/07/30(水) 09:14:57.39 ID:FCr8bhVi0
【7月★日】
昨日の一件が納得いかなかったなぎさは杏子を問い詰めることにしたのです。
だっておかしいのです。杏子ってばお菓子に釣られたわけでもないのに織莉子の言うことを聞いちゃうなんて!
状況から推察するに、きっと『はれんち』って言葉に何か秘密があるのです。
だからなぎさは『はれんち』が何なのかを杏子から聞き出すことにしました。
「お菓子をあげるから『はれんち』のこと教えてください」って言えばきっと教えてくれるのです。
でも一人だと心細いので、>>91にも協力して貰って、一緒に杏子にお願いすることにしたのでした。
昨日の一件が納得いかなかったなぎさは杏子を問い詰めることにしたのです。
だっておかしいのです。杏子ってばお菓子に釣られたわけでもないのに織莉子の言うことを聞いちゃうなんて!
状況から推察するに、きっと『はれんち』って言葉に何か秘密があるのです。
だからなぎさは『はれんち』が何なのかを杏子から聞き出すことにしました。
「お菓子をあげるから『はれんち』のこと教えてください」って言えばきっと教えてくれるのです。
でも一人だと心細いので、>>91にも協力して貰って、一緒に杏子にお願いすることにしたのでした。
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/30(水) 09:18:05.17 ID:8Bpv30Gj0
ゆま
96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/01(金) 09:17:38.74 ID:+ML9vdCy0
◇ほむらの家
ほむら「貴女が私にお願いだなんて珍しいわね」
ほむら「それで、用件は何?」
なぎさ「えと、その……ちょ、ちょっと言いにくいことなのですけど……恥ずかしくて」
ほむら「……率直に述べてくれると助かるわ」
なぎさ「は、はいっ、ごめんなさいです」
ほむら「貴女が私にお願いだなんて珍しいわね」
ほむら「それで、用件は何?」
なぎさ「えと、その……ちょ、ちょっと言いにくいことなのですけど……恥ずかしくて」
ほむら「……率直に述べてくれると助かるわ」
なぎさ「は、はいっ、ごめんなさいです」
97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/01(金) 09:18:14.43 ID:+ML9vdCy0
なぎさ「実は、その、なぎさは……」
なぎさ「なぎさは、杏子に……は、はれんちなことを教えて欲しいのです!」
ほむら「……破廉恥?」
ほむら「え? 杏子に?」
なぎさ「は、はい……」
なぎさ(うう、恥ずかしいのです。むつかしい言葉を知らないお馬鹿さんだと思われてしまったに違いないのです)
なぎさ「なぎさは、杏子に……は、はれんちなことを教えて欲しいのです!」
ほむら「……破廉恥?」
ほむら「え? 杏子に?」
なぎさ「は、はい……」
なぎさ(うう、恥ずかしいのです。むつかしい言葉を知らないお馬鹿さんだと思われてしまったに違いないのです)
98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/01(金) 09:19:02.97 ID:+ML9vdCy0
ほむら「……意外ね、貴女が杏子をそんな風に想っていたなんて」
ほむら「貴女はてっきり巴さんと……」
なぎさ「?」
ほむら「いえ、なんでもないわ」
ほむら「でもどうして私にそれを打ち明けたの?」
なぎさ「話すと長くなるのですが……」
ほむら「貴女はてっきり巴さんと……」
なぎさ「?」
ほむら「いえ、なんでもないわ」
ほむら「でもどうして私にそれを打ち明けたの?」
なぎさ「話すと長くなるのですが……」
99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/01(金) 09:20:50.16 ID:+ML9vdCy0
なぎさ「なぎさはこの前、杏子と寝たのです」
なぎさ「あ、寝たって言ってもお遊びでなのですけれど」
ほむら「……え」
なぎさ「汗だくになっちゃったけどとっても楽しかったのです」
ほむら「……そうなの」
なぎさ「でもそこへ織莉子が現れて『こんな破廉恥なことはいけません!』って言ってきて……」
なぎさ「杏子は一緒に寝てくれなくなってしまったのです」
ほむら「三角なのかしら……いえ四角?」
なぎさ「あ、寝たって言ってもお遊びでなのですけれど」
ほむら「……え」
なぎさ「汗だくになっちゃったけどとっても楽しかったのです」
ほむら「……そうなの」
なぎさ「でもそこへ織莉子が現れて『こんな破廉恥なことはいけません!』って言ってきて……」
なぎさ「杏子は一緒に寝てくれなくなってしまったのです」
ほむら「三角なのかしら……いえ四角?」
100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/01(金) 09:31:14.39 ID:+ML9vdCy0
なぎさ「でもそんなの納得がいかないのです!」
なぎさ「だからなぎさはもっとちゃんと『はれんち』のことを杏子に教えて貰いたいのです!」
ほむら「……それで、それと私とどう関係が?」
なぎさ「きっと杏子はなぎさが一人で頼んでもダメなのです、断られちゃうのです」
なぎさ「そこでほむらに協力してもらって、一緒に頼んでもらいたいのです!」
ほむら「あまり関わりたくないのだけれど……」
なぎさ「だからなぎさはもっとちゃんと『はれんち』のことを杏子に教えて貰いたいのです!」
ほむら「……それで、それと私とどう関係が?」
なぎさ「きっと杏子はなぎさが一人で頼んでもダメなのです、断られちゃうのです」
なぎさ「そこでほむらに協力してもらって、一緒に頼んでもらいたいのです!」
ほむら「あまり関わりたくないのだけれど……」
101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/01(金) 09:31:46.35 ID:+ML9vdCy0
なぎさ「お願いなのです! なぎさはどうしても『はれんち』を知りたいのです!」
なぎさ「ほむらが居ればなぎさははれんちが分かる思うのです! だから……!」
ほむら「あまり破廉恥を連呼しないで……」
なぎさ「お願いなのですほむら、はれんちを……」
まどか「……何をお話してるのかな、なぎさちゃん?」
なぎさ「!?」
なぎさ「ほむらが居ればなぎさははれんちが分かる思うのです! だから……!」
ほむら「あまり破廉恥を連呼しないで……」
なぎさ「お願いなのですほむら、はれんちを……」
まどか「……何をお話してるのかな、なぎさちゃん?」
なぎさ「!?」
102: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/01(金) 09:32:38.80 ID:+ML9vdCy0
ほむら「あら、いらっしゃいまどか」
まどか「えへへ、来ちゃった♪」
なぎさ「こ、こんにちは、まどか」
まどか「うん、こんにちはなぎさちゃん」
まどか「……それで、何を話してたのかな、なぎさちゃん?」
なぎさ「え、えう……」
なぎさ(なんだか言葉で表現出来ないほどの威圧感を感じるのです……!)
まどか「えへへ、来ちゃった♪」
なぎさ「こ、こんにちは、まどか」
まどか「うん、こんにちはなぎさちゃん」
まどか「……それで、何を話してたのかな、なぎさちゃん?」
なぎさ「え、えう……」
なぎさ(なんだか言葉で表現出来ないほどの威圧感を感じるのです……!)
103: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/01(金) 09:36:00.70 ID:+ML9vdCy0
まどか「ほむらちゃんに破廉恥なことしたいとか、そんなことを言っていたような気がしたけれど」
まどか「どういうことなのかな? ね、どういうことなのかな?」
なぎさ「い、いえ、違うのです」
まどか「違う? 違うんだ、じゃあ何で破廉恥とか何とか言ってたのかな?」
まどか「私良くないと思うなぁそういうの、ほら、ほむらちゃんが困ってるよ?」
なぎさ「あ、あの……その」
まどか「どういうことなのかな? ね、どういうことなのかな?」
なぎさ「い、いえ、違うのです」
まどか「違う? 違うんだ、じゃあ何で破廉恥とか何とか言ってたのかな?」
まどか「私良くないと思うなぁそういうの、ほら、ほむらちゃんが困ってるよ?」
なぎさ「あ、あの……その」
105: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/01(金) 09:37:38.34 ID:+ML9vdCy0
ほむら「ダメでしょうまどか、百江なぎさが怯えているわ」
まどか「で、でも、だって」
ほむら「それに勘違いしているわ。彼女は私に破廉恥なことをして欲しいのではなくて、杏子にして欲しいのだそうよ」
まどか「……えっ、杏子ちゃんに?」
まどか「な、なぁんだ、そうだったんだー」
まどか「ご、ごめんねなぎさちゃん、私うっかりしちゃった!」
なぎさ「い、いえ、大丈夫なのです。気にしてないのです」
まどか「で、でも、だって」
ほむら「それに勘違いしているわ。彼女は私に破廉恥なことをして欲しいのではなくて、杏子にして欲しいのだそうよ」
まどか「……えっ、杏子ちゃんに?」
まどか「な、なぁんだ、そうだったんだー」
まどか「ご、ごめんねなぎさちゃん、私うっかりしちゃった!」
なぎさ「い、いえ、大丈夫なのです。気にしてないのです」
106: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/01(金) 09:38:35.22 ID:+ML9vdCy0
まどか「なぎさちゃんは杏子ちゃんと仲良くなりたいんだね、そういうことなら応援するよ!」
なぎさ「ほ、本当なのですか?」
ほむら「ちょっとまどか、良いの? あまり教育に良くないと思うのだけれど……」
まどか「えっ!? あ、えっと……」
まどか「えっとね、私は愛の形は人それぞれだと思うの!」
まどか「だからなぎさちゃんのことも応援してあげたいなぁ、って思って!」
ほむら「……優しいのね貴女は」
まどか「そ、そんなことないよ」
まどか「……それに、私だってほむらちゃんのことが……」
ほむら「えっ? 今何か言った?」
まどか「う、ううんっ、何でもない!」
なぎさ「……? 何をコソコソ話してるのですか?」
なぎさ「ほ、本当なのですか?」
ほむら「ちょっとまどか、良いの? あまり教育に良くないと思うのだけれど……」
まどか「えっ!? あ、えっと……」
まどか「えっとね、私は愛の形は人それぞれだと思うの!」
まどか「だからなぎさちゃんのことも応援してあげたいなぁ、って思って!」
ほむら「……優しいのね貴女は」
まどか「そ、そんなことないよ」
まどか「……それに、私だってほむらちゃんのことが……」
ほむら「えっ? 今何か言った?」
まどか「う、ううんっ、何でもない!」
なぎさ「……? 何をコソコソ話してるのですか?」
108: ◆5oidxtix6PrI 2014/08/01(金) 12:48:09.20 ID:jq10v/T40
【8月○日】
そんなこんなでほむらとまどかの協力を得ることが出来たのです。
話し合いの結果、ほむら達はなぎさに良いアイデアをくれました。
「こうすれば間違いなく杏子ちゃんが教えてくれるはずだよ!」とまどかも言ってました。
今日は早速それを実践することにしたのでした。
杏子から『はれんち』のことを教えて貰うその方法とは……
お菓子をちらつかせつつ>>109なのです!
そんなこんなでほむらとまどかの協力を得ることが出来たのです。
話し合いの結果、ほむら達はなぎさに良いアイデアをくれました。
「こうすれば間違いなく杏子ちゃんが教えてくれるはずだよ!」とまどかも言ってました。
今日は早速それを実践することにしたのでした。
杏子から『はれんち』のことを教えて貰うその方法とは……
お菓子をちらつかせつつ>>109なのです!
109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/01(金) 13:03:40.97 ID:ygqElA4Io
胸元をはだけさせて上目遣い
114: ◆5oidxtix6PrI 2014/08/05(火) 08:56:06.40 ID:5VzLrajl0
「お兄ちゃんのSSはすぐエッチなネタに逃げるから嫌い」
「レス欲しさにやってるんだろうけど薄っぺらいよ」
って小四の妹に罵られたのでこのSSは終了します。
ありがとうございました。
「レス欲しさにやってるんだろうけど薄っぺらいよ」
って小四の妹に罵られたのでこのSSは終了します。
ありがとうございました。
116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/05(火) 10:03:43.07 ID:fNe5q57No
中二の姉がこのSSを読み続けないと死んでしまう病気にかかってしまったので続けてください! お願いします!
117: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/05(火) 17:24:52.77 ID:eeXNAO39o
うちの今年定年退職になる父もこのSSの終わりを見届けるまで仕事は辞められんと意味不明なこと言い出したのでちゃんと終わらせてください!