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ハルヒ「ハロウィンをしましょう!!」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 12:25:25.97 ID:/FbWDEsw0

キョン「なあ、古泉?」

古泉「なんでしょう?」

キョン「ハロウィンって夏休み直前のイベントだったか?」

古泉「一般的には十月辺りだったかと」

キョン「だとよ、ハルヒ。残念だったな」

ハルヒ「はあ?キョン、暑さで思考回路が熱暴走でもしたの?準備っていうのは何カ月も前からやるものなのよ」

キョン(いつも突拍子もなくするくせに、よく言うぜ)

ハルヒ「というわけで、ハロウィンの準備を今からするからね!異論のある人は……よし、いないわね!!」

キョン(また、振り回されるわけか……)

古泉(まあまあ。本物のフランケンや吸血鬼を探す展開にさえならなければいいじゃないですか)

キョン(そんなことになったら俺はキリスト教信者になって加護を受けるね)

朝比奈「涼宮さん。ハロウィンってどういうことをするんですか?」

ハルヒ「良い質問ね。じゃあ、まずはハロウィンの歴史から紐解いていきましょうか!」

キョン「……やれやれ」


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 12:29:04.88 ID:/FbWDEsw0

がらくたはうす リビング

ゆうま「あーいちゃ~ん」

鉄子「はい、どうかしましたか?」

ゆうま「あつい~」

鉄子「みたいですね。私は暑さを感じないので、よくわかりませんが」

ゆうま「なんとかしてよ~」

鉄子「なんとかと言われても……」

ゆうま「むー、あいちゃん役立たず~」

鉄子「ええ~!!そんなひっどいです~!」

りる「お前がなんとかしたらいいだろ?(ペロペロ」

ゆうま「あー!!一人だけアイス食べてる~!!ずるい~!!」

りる「だから、魔法でそれぐらい出せよ」

ゆうま「だって、暑くてやる気でないんだもーん」

りる「やる気の問題なのかよ」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 12:32:11.88 ID:/FbWDEsw0

パキラ「もう……うるさいわね~」

りる「お、やっと起きたか」

パキラ「また寝るわよ。この日差しは毒以外の何物でもないし」

ゆうま「そういえばパキちゃんってこの暑さをどうしてるわけ~?」

パキラ「あなた、床に寝そべって、なにしてんのよ?」

ゆうま「だってこれが気持ちいいんだもん。で、どうやって涼んでるの?」

パキラ「私は普通にエアコンを強にしてるけど?」

ゆうま「そっか~そうだよね~」

鉄子「でも、エアコンの風に当たり過ぎるのは良くないと、この前テレビで見ましたよ?」

りる「あたしも見た見た。でもさ、扇風機もやばいんだろ?風に当たり過ぎると死ぬって聞いたぜ?」

パキラ「し……!?」

ゆうま「死ぬの!?」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 12:35:43.17 ID:/FbWDEsw0

りる「ああ。だから、ほどほどにしないとな」

パキラ「そ、そんな~。私はこれからどうしたらいいわけぇ!?干からびて死ねっていうの?!」

ゆうま「うわーん、死ぬのやだー!!」

りる「いや、絶対に死ぬわけじゃないから。何事もほどほどがいいってだけで」

パキラ「……でも」

ゆうま「死ぬんでしょ?」

りる「……みたいだな」

パキラ「ゆうま!!私たちは!!」

ゆうま「涼しさを求めて死ぬんだね!?」

りる「おいおい」

鉄子「大変ですね」

ケイミィ「ねえねえ、今その話題をやってるわよ」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 12:39:45.62 ID:/FbWDEsw0

テレビ『では、続いてこちらの学校ではどのような夏の暑さ対策をしているのでしょうか?日頃から熱中症対策をしているという―――』

ゆうま「なになに?ねえ、ねっちゅうしょうってなに?」

鉄子「えっと、暑さによって具合が悪くなること、だったような」

ゆうま「ふーん」

テレビ『我が学校では授業中でも水やお茶を飲んでもいいとしていますね』

りる「へえ、学校ってこんなとこなのか」

ゆうま「がっこうってなに?」

パキラ「あなたそんなことも知らないわけ?学校っていうのは同年代の人間がいっぱい集まって勉強するところよ」

ゆうま「ふーん。なんの勉強するの?魔法?」

りる「色々じゃないか?詳しくはしらないけど」

鉄子「学校ですか……少し、憧れますね」

ゆうま「学校かぁ……」

パキラ「童貞の血がたっくさんあるんでしょうね~(じゅるり」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 12:44:53.06 ID:/FbWDEsw0

北高 SOS団部室

ハルヒ「……というわけよ。わかった、みくるちゃん?」

朝比奈「はあ……お菓子を貰う行事なんですね」

ハルヒ「ま、端的に言えばね」

キョン(違う気がするが、指摘できるほどの知識もないからいいか)

ハルヒ「ま、とにかく、これでハロウィンについての知識も得ることができました!さあ、準備に取り掛かるわよ!!」

キョン「準備ってなにするんだ?かぼちゃの面とか作るのか?」

ハルヒ「はあ……全く、いつになったらその腑抜け面が治るのよ、キョン?」

キョン「どういう意味だ?」

ハルヒ「かぼちゃの面を今から作ったら、腐るでしょ?そんなものは前日で間に合うわ」

キョン「やっぱり俺の顔は関係ないな」

ハルヒ「いい?今、必要なのはハロウィンの人材よ!!」

キョン「人材?谷口と国木田辺りに仮装のお願いでもしとくのか?それこそまだまだ余裕は……」

ハルヒ「馬鹿ね、もっと必要な人材があるでしょ?」

キョン「はぁ?」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 12:52:00.46 ID:/FbWDEsw0

ハルヒ「あのね、これはハロウィンなのよ?ハロウィン。ハロウィンっていうのは日本でいう百鬼夜行なわけよ」

キョン「それは専門家が聞いたら目を丸くしそうな曲解だな」

ハルヒ「なんで?お化けが列を作る点じゃ同じじゃない。で、要はそのお化けが必要不可欠だと思わない?」

古泉「あの、涼宮さん。まさかとは思いますが、そのお化けを調達するなどとは……」

ハルヒ「勿論、調達するわよ!!」

キョン「マジか」

ハルヒ「ええ。マジよ。次の不思議探索ではハロウィンに使えそうなお化けを探すこと。いいわね?」

キョン「お化けなんてそもそも捕まえられるものなのか?」

ハルヒ「捕まえる必要なんてないわ。交渉するだけでいいんだから」

キョン「話が通じればいいけどな」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 12:58:36.36 ID:/FbWDEsw0

朝比奈「こ、こわいです~」

ハルヒ「大丈夫よ、みくるちゃん。お昼に出るお化けなんてなんの怖さも持ってないから」

朝比奈「そ、そうなんですか?」

キョン(そのお化けはお化けとしてカウントしてもいいのか)

古泉「涼宮さん。ハロウィンに合うお化け、もしくは妖怪ということでいいのですか?」

ハルヒ「ええ。そうね、吸血鬼とかフランケンとか狼男とか、あとは魔女とかがいいかもね」

キョン(おいおい。今の全てが雁首そろえて現れたら朝比奈さんでなくても卒倒するぞ)

古泉(これは不味い流れかもしれませんね……)

ハルヒ「じゃあ、今日は解散!!」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:02:37.48 ID:/FbWDEsw0

がらくたはうす リビング

ゆうま「ねえねえ、学校に行ってみたくなーい?」

りる「なんだよ、いきなり」

鉄子「そうですね。行けるのであれば行ってみたいです」

ゆうま「でしょでしょ!?じゃ、きーまり!今日、学校にいってみよー!!」

パキラ「今日、行くの?」

ゆうま「うん。でも、昼間は暑いから夜に行こう」

りる「夜か……。ま、いいか。今日は新月だし」

パキラ「夜の学校って誰もいないんじゃないの?そんなとこに行って、何か楽しいことでもあるわけ?」

ゆうま「さあ?でも行ってみないとよくわからないし」

鉄子「そうですね。誰もいなくても雰囲気だけでも楽しめることができればいいですね」

ゆうま「うんうん!!だよね!?だよね!!あいちゃん、わかってる~」

パキラ「じゃあ、何か持っていくものとかあるわけ?」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:07:57.20 ID:/FbWDEsw0

ゆうま「そっか。学校に行くのになにが必要なのかな?あいちゃん、知ってる?」

鉄子「ええっと……うーん……」

ケイミィ「やっぱり、筆記用具とかいるんじゃない?」

ゆうま「おお!そっかひっきようぐ……で、ひっきようぐってなに?」

りる「えっと、書く物と消すものじゃないか?」

パキラ「なにそれ?ボールペンのこと?」

鉄子「インクでもいいんでしょうか?」

ゆうま「じゃあ、私は絵の具にしよっと!他には?」

ケイミィ「教科書とか?」

りる「教科書ねえ……」

鉄子「となると本屋さんに行かなくてはいけませんね」

パキラ「結構、高いんじゃないの?」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:10:28.85 ID:/FbWDEsw0

ゆうま「よーし、じゃあ、本屋は私とパキちゃんで行くから、りるとあいちゃんは学校に下見に行ってきて」

りる「下見だ?なんで?」

ゆうま「だって、道に迷ったら嫌じゃない?それにこの辺の学校ってどこにあるか知らないし」

鉄子「そう、ですね」

パキラ「えー?!この暑さで外に出るわけ?!」

ゆうま「夕方になったらマシになるって。そのときに行こうよ」

パキラ「むー……」

りる「はあ、しょうがねえな」

鉄子「まあ、確かに下見は大事かもしれませんね」

ゆうま「じゃあ、二人ともよろしくねー」

パキラ「がんばってね」

りる「今から行けってか?!」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:15:24.93 ID:/FbWDEsw0

北高前 坂道

ハルヒ「いやー、明日の不思議探索が楽しみねえ。今日出た課題は速攻で終わらせないと」

キョン「そういやそんなの出てたな。プリントだっけ?」

ハルヒ「そうよ。週明け一発目には提出だからね」

キョン「そうか。いいこと聞けた」

長門「………」

キョン「なあ、長門?」

長門「なに?」

キョン「まさかとは思うけど……その、ハルヒの言ってた化物は存在しないよな?」

長門「……」

キョン「おい、なんで黙るんだ?」

長門「……前」

キョン「え?」

古泉「おや、あれは?」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:18:59.65 ID:/FbWDEsw0

りる「ったく、なんで下見なんかするんだよ」

鉄子「そうですね……」

りる「こんなくそ暑いのに……はぁ……長い坂だなぁ……」

鉄子「ゆうまさんが言うには道に迷いたくないらしいですが……」

りる「確かに迷いそうだなぁ。ここまで結構道がくねくねしてたし」

鉄子「それに、私たちはこの辺りの土地勘がないですからね」

りる「さてと、そろそろ見えてきてもいいはずなんだけど……お、なあなあ、あれって学校の生徒ってやつじゃないか?」

鉄子「ああ、多分そうでしょうね。道を訊いてみましょうか?」

りる「おーい、そこの生徒たちー!」

ハルヒ「なにかしら?」

朝比奈(犬耳……?)

キョン「……」

長門「……人間外の生命体……」

古泉「本当ですか?」

長門「……間違いない」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:23:16.02 ID:/FbWDEsw0

りる「この辺りに学校ってところがあると思うんだけど?」

ハルヒ「ええ。この坂をまっすぐ行けば北高があるわ」

鉄子「きたこう……それって学校ですか?」

ハルヒ「え、ええ、そうだけど?」

りる「ふーん、よーし。じゃあ、今日はそこで決まりだな」

鉄子「念のため、建物を確認しておきましょう」

りる「そうだな。んじゃ、ありがとな」

鉄子「ご親切にありがとうございました」

ハルヒ「え、ええ」

キョン(学校で何をするつもりだ……?)

古泉(これは少し警戒してみましょう)

キョン(そうだな……)

ハルヒ「……」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:26:12.44 ID:/FbWDEsw0

夜 北高 校門前

りる「よっし、入るか」

パキラ「なかなか良い感じじゃないの。このランドセルってやつも」

鉄子「ええ、それはそうですが……肝心の門が閉じてますよ?入れますか?」

りる「えー?そうなのか?……うーん、確かに閉じてるな」

ゆうま「どいて、私があけるから」

パキラ「大丈夫でしょうね?」

ゆうま「だいじょーぶだって」

ゆうま「よし、行くよ。―――閉じられし楔を解き放て~……がちゃがちゃ~かっちん、がちゃがちゃ~かっちん……」

ゆうま「門よ!開け!!」

バゴーン!!!!

パキラ「……あーあ。私しーらない」

ゆうま「あ、ははは……吹っ飛んじゃった……」

鉄子「大丈夫でしょうか?」

りる「まあ、いいじゃん。入ろうぜ」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:29:39.06 ID:/FbWDEsw0

十分後

キョン「な、なんだ?!」

古泉「校門が破壊されている……?!」

朝比奈「もももももしかして、これって……!!」

長門「……ノイズ発生。当該時間軸で何があったのか計測不能」

キョン「おいおい。長門でも分からないってやばくねえか?」

古泉「今回の相手は非常に危険と言わざるを得ないかもしれませんね……」

キョン「ったく、ハルヒの野郎、なんてももんを呼び寄せやがった……!!」

ハルヒ「私がどうかした?」

キョン「な?!!」

古泉「涼宮さん!?どうしたのですか、こんな夜遅くに……?!」

ハルヒ「課題のプリントを忘れちゃったみたいで取りに来たんだけど。あんたたちこそ何やってるわけ?……って、なによこれ?!校門が壊れてるじゃない?!」

古泉(これは不味いですね……)

ハルヒ「何かあったの?」

キョン「じ、じつは、俺も課題のプリントを取りに来たんだ。で、こんなことになってるからみんなに連絡をだな……」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:31:54.76 ID:/FbWDEsw0

ハルヒ「まずは二の一番に私に連絡するもんじゃないの?!」

キョン「あー、いや、ほら、それは……」

古泉「涼宮さん。それよりも今は校門を爆砕した犯人を見つけるのが先でしょう。警察に連絡すべきかと」

ハルヒ「……とりあえず入ってみない?」

キョン「馬鹿言うな!!犯人がいたらどうするんだ!?」

朝比奈「そそそそそうですよぉ!!」

ハルヒ「大丈夫よ。なんとなくそんな気がするわ」

キョン「おい!お前が突っ走るのは勝手だがな!こっちのことも考えろ!!」

ハルヒ「何よ?!文句あるわけ!?連絡もよこさなかったくせに!!」

キョン「それとこれとは関係ないだろ!?」

ハルヒ「あるわよ!!」

朝比奈「あの、喧嘩している場合じゃあ……」

長門「来た」

古泉「え?」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:35:22.55 ID:/FbWDEsw0

りる「あれ?確か坂で道を教えてくれた……」

ハルヒ「あら、貴方達……」

キョン「やっぱり、こいつらか……」

パキラ「ねえ、どこも開いてないんみたいよ?」

ゆうま「だから今度も魔法でぇ……あれ、誰?」

鉄子「みなさん。先ほどはありがとうございました」

ハルヒ「礼なんていいわ。で、夜の学校でなにしてるの?しかもランドセルなんて背負って」

りる「あー、ちょっとな」

鉄子「学校というところを見てみたくなったので、ちょっとお邪魔しました」

パキラ「でも、どこもあいてないのよね~」

ゆうま「だから、また魔法で開けるってば!」

りる「お前、また爆発させるつもりか?」

ハルヒ「ひょっとして、この校門は貴方たちの仕業なの?」

ゆうま「へへーん!まあね!!」

鉄子「いばらないでください!……壊してしまってすいません。でも、悪気はなかったんです」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:39:12.17 ID:/FbWDEsw0

キョン「どうやってこんなふうにしたんですか?見たところ、爆弾の類は持ってないみたいですけど」

ゆうま「ばくだん?違うよ、私の魔法だよ」

古泉「ま、まほう?!」

ハルヒ「もしかして、貴女、魔法使い?」

ゆうま「えっへん!そうだよ!!」

パキラ「3級だけどね」

ゆうま「それをいわないでよー」

キョン(古泉……)

古泉(これは予想される最悪の事態かと……)

朝比奈「えとえと……!!」

長門「……」

ハルヒ「面白そうね、貴方達。いいわ。学校が見たんでしょ?案内してあげる」

キョン「おい!ハルヒ!」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:44:40.87 ID:/FbWDEsw0

ゆうま「えー!?ホントに!?」

りる「いいのか?一応、部外者だけど」

ハルヒ「門をふっ飛ばしといて今更関係ないでしょ?」

パキラ「ま、そうね」

鉄子「すいません、お願いします」

ハルヒ「任せなさい」

キョン「いいのか?」

古泉「……まだ異変は見られません。涼宮さんは本気にしているわけではないようです」

長門「……」

キョン「はあ……やれやれといえるレベルを軽く超えてきたな」

朝比奈「キョンくん、いいんですか?」

キョン「今は流れに身を任せるしかないようです」

朝比奈「はぅ~」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:49:04.45 ID:/FbWDEsw0

ゆうま「でもでも、入口が全部閉まってるんだけど?」

ハルヒ「そういうときはこういう窓を調べていけば……」

ガラッ

ハルヒ「ほらね。大抵は一つくらい鍵の閉め忘れがあるものよ」

キョン「おいおい」

鉄子「わーすごいです!」

りる「へえ、そこは盲点だったな」

パキラ「なんでもいいわ。とにかく入りましょ」

ゆうま「うんうん」

ハルヒ「ところで、あんた達って何者なの?」

りる「そういえば自己紹介がまだだったな。わたしはりる。よろしく」

鉄子「鉄子っていいます」

パキラ「パキラよ」

ゆうま「ゆうまだよ。よろしくね?」

ハルヒ「いや、名前じゃなくて……まあ、いいわ。私は涼宮ハルヒ。SOS団の団長なの」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:51:10.28 ID:/FbWDEsw0

ゆうま「えすおーえすってなに?」

パキラ「綱引きの掛け声みたいね」

りる「それオーエスオーエスだろ?」

ハルヒ「まあ、世の中の不思議を探すために発足したのよ」

鉄子「そのメンバーがあちらの?」

ハルヒ「そう。無表情なのが長門有希。あの小さくて可愛い子が朝比奈みくるちゃん。かっこいいのが古泉一樹くん、で、間抜けな顔がキョン」

ゆうま「ふーん、そうなんだ」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:54:19.63 ID:/FbWDEsw0

パキラ「あら、ちょっと良い男……古泉くんだっけ?彼女とかいますぅ?」

古泉「いえ、生憎と……」

パキラ「えー?そうなの?じゃあ……今度、私と一緒にディナーでも……どう?」

ハルヒ「ダメよ!私の部下を勝手に誘惑しないでちょうだい。学校案内はしてあげるんだから、それでいいでしょ?」

パキラ「っち」

鉄子「もうパキラさん、失礼ですよ?」

パキラ「はいはーい。んじゃ、さくっとお願いねー(ぱたぱた」

キョン「飛んでる?!」

朝比奈「えぇ~!!?どどどどうしてですか?!」

パキラ「え?ああ、私は吸血鬼なのよね」

キョン「吸血鬼!?」

古泉(これも涼宮さんの産物ですか?)

長門(そうとも言い切れない。彼女たちの情報にはノイズが多いため詳細が不明)


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 13:59:35.52 ID:/FbWDEsw0

学校内 廊下

ハルヒ「吸血鬼って本当なの?」

パキラ「ええ」

ハルヒ「で、貴女は魔法使い?」

ゆうま「うん、そだよ」

ハルヒ「じゃあ、貴女は?」

りる「あたし?あたしは狼だよ?」

キョン「マジか……じゃあ、鉄子さんは?まさか、フランケンとかいいませんよね?」

鉄子「人造人間です」

キョン「……そ、そうですか」

鉄子「えっと、フランケンってなんですか?」

長門「……誰によって作製を?」

鉄子「え?まあ、その魔界の人にですが」

古泉(魔界……異世界というわけですね)

キョン(ついに異世界人を呼び寄せたわけか)


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 14:03:14.44 ID:/FbWDEsw0

朝比奈(ひぇぇ……)

ハルヒ「すごいメンバーね」

ゆうま「まあ、人間界で生活しようと思うとみんなと一緒じゃないとね」

りる「そうか?それってゆうまだけが困るんだろ?」

ゆうま「なによ~!」

ハルヒ「ふーん。結構魔界のお姫様も大変なのね。で、そのランドセルの中にはなにが入ってるわけ?」

ゆうま「あ、これ?へへーん。教科書と筆記用具だよ~」

ハルヒ「教科書?」

キョン「何をするつもりでここまで?」

鉄子「学校って勉強をするところなんですよね?」

古泉「ええ、まあ、そうですが」

りる「だから勉強をしにな」

ハルヒ「なるほどね」

キョン「勉強って……」

古泉(なにか根本的な間違いをしているようですね)


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 14:05:16.99 ID:/FbWDEsw0

キョン(全く……)

朝比奈(でも、なんだが……かわいいですね)

ハルヒ「はい、ここが教室ね」

ゆうま「ここも窓が開いてるの?うーん、これかな?」

ガタガタ

ゆうま「あっれー?あかないなぁ?」

ハルヒ「ここは開かないわ。これがないとね」

キョン「こら。そのカギはどっから持ってきた?」

ハルヒ「職員室に決まってるでしょ?」

キョン「その職員室はどうやって開けた?」

ハルヒ「え?開いてたけど?」

キョン「なにぃ??」

長門「……」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 14:09:21.02 ID:/FbWDEsw0

ガラガラ

ゆうま「おじゃましまっーす」

鉄子「ここが教室ですか~」

りる「ふーん……くんくん……なんか落ち着く匂いだな」

パキラ「そう?」

ハルヒ「えっと……プリントはっと……あったあった」

キョン「で、このあとはどうするんだ?」

ゆうま「え?勉強するよ?」

鉄子「折角、教科書も買いましたしね」

りる「そうだな」

パキラ「で、どれからするわけ?国語ってやつ?」

キョン「……はあ」

古泉「どうやら悪い人たちではなさそうですね」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 14:14:18.97 ID:/FbWDEsw0

ハルヒ「どれどれ……小学校の教材と中学校の教材が混ざってるわね」

朝比奈「あ、これ大学受験用の赤い本ですね」

キョン「なんて統一感のかけらもない……」

ゆうま「えー?!これじゃダメなの?!」

りる「おいおい、ゆうま。頼むぜ」

パキラ「だからちゃんと聞きましょうっていったじゃない」

ハルヒ「まあ、でも今日だけしたんでしょ?勉強」

ゆうま「え?あ、うん、そうだけど……」

ハルヒ「じゃあ、まずは国語からしましょうか」

キョン「おい、ハルヒ。お前、まさか……」

ハルヒ「いいじゃない、暇だし」

キョン「だからってなぁ……」

長門「……」

鉄子「な、なんでしょうか?」

長門「貴女には興味がある」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 14:21:51.40 ID:/FbWDEsw0

鉄子「え?えぇ~?!」

パキラ「なんでもいいから始めましょう。夜が明ける前に終わらせたいし」

朝比奈「やっぱりお日様には弱いんですか?」

パキラ「まあねぇ。夏なんて焦げちゃうし」

朝比奈「た、大変ですね」

ゆうま「で、なにすればいいかな?」

ハルヒ「そうね。ま、国語といえば本読みか漢字の読み書きぐらいしかやることないし」

キョン「そんなもんか?」

ハルヒ「はいはい。とにかく授業を始めるから各人席に座って」

ゆうま「はーい、せんせー」

キョン「しょうがねえなぁ……」

古泉「そう言いながら着席するんですね」

キョン「こうしないと後が怖いからな」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 14:25:36.24 ID:/FbWDEsw0

パキラ「じゃあ、私は窓際~」

りる「一番後ろってなんかかっこいいよな」

ハルヒ「ちょっと、できるだけ前に座りなさいよね」

鉄子「では、私は一番前に……」

長門「……」

鉄子「……私の隣に座るんですね、長門さん」

長門「……(コク」

パキラ「みくるちゃん、あたしの隣に来なさいよ」

朝比奈「ど、どうしてですかぁ……!?」

パキラ「嫌なら、別にいいけど?」

朝比奈「血とか吸わないでくださいね……」

パキラ「吸わないわよ!失礼ね!」

ハルヒ「じゃあ、国語から始めるわね……」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 14:29:18.42 ID:/FbWDEsw0

1限目 国語

ハルヒ「はい。じゃあ、この『犬』って漢字は分かるかしら?」

キョン「馬鹿にしてんのか?」

ハルヒ「はい、ゆうま」

ゆうま「あ、あたし!?えーと……えーと……いぬ?」

ハルヒ「正解!やるじゃないの」

ゆうま「まあ、それぐらいは読めて当然だしぃ」

ハルヒ「そう。じゃあ次の『連なる』はどうかしら?……パキラ」

パキラ「次はあたし?!……つらなる……でしょ?」

ハルヒ「うん。正解」

パキラ「ふ、ふん。学校ってこの程度なの?拍子抜けね」

りる「内心ドキドキだったくせに」

パキラ「う、うるさいわね!!」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 14:32:37.53 ID:/FbWDEsw0

ハルヒ「じゃあ、『色彩』はどうかしら?……りる」

りる「うえ?!えーと、うーんと……」

パキラ「きひひ、人のことがいえるのかしらぁ?」

りる「う……い、いろ……」

キョン(しきさい……)

りる「……!……し、しきさい?」

ハルヒ「正解!うん、なるほどね。じゃあ、少しレベルを上げようかしら」

パキラ「っち」

りる「……」

キョン(これぐらいの声でも聞こえるのか。すごいな)

りる(ありがとう……)

キョン「……?」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 14:39:04.53 ID:/FbWDEsw0

ハルヒ「これはどうかしらね。『擽る』をみくるちゃん!」

朝比奈「私ですかぁ?」

ハルヒ「はい、どうぞ」

朝比奈「えーと……わ、わかりません」

ハルヒ「だめねえ。じゃあ、ゆk」

長門「くすぐる」

ハルヒ「せ、正解……答えるの早いわね」

キョン(長門のやついつもフライング気味に答えてるのか……)

ハルヒ「じゃあ、次は……」

古泉「ふふ……」

キョン「なに笑ってんだ?」

古泉「いえ。なんでもありません」

キョン「?」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 14:44:02.37 ID:/FbWDEsw0

2限目 算数

ハルヒ「いちたすいちは?」

ゆうま「に~」

ハルヒ「はい、よくできました」

キョン「おいおい」

ハルヒ「じゃあ、鉄子?」

鉄子「は、はい!」

ハルヒ「グラフA=(V,W)とは有限個の頂点の集合V={P?...P?}とそれらの間を結ぶ辺の集合―――」

鉄子「??????????」ぷしゅー……

キョン「おい!なんか煙出てるぞ!?」

ハルヒ「え?鉄子?この問題解けないの?人造人間だからいけそうな気がしたんだけど」

長門「フリーズした。再起動を試みる」

ハルヒ「そう。じゃあ、お願いね」

キョン「流石にそれはちょっとなぁ……」

古泉「最高学府の問題ですしね」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 14:47:15.29 ID:/FbWDEsw0

3限目 社会

ハルヒ「えーと、まあ、地球がどうなっているかぐらいは知ってるわよね。りる?」

りる「わんわん!!」

ハルヒ「あら?ちょっとキョン、その犬はどうしたの?」

キョン「地球儀を見たりるさんだ」

りる「丸いものをみるとダメなんだよな~」

ハルヒ「……」

古泉「いいんですか?」

キョン「もういいだろ」

ハルヒ「そう。でも話は出来るのよね?じゃあ、りる、答えてみて。フロリダはどのあたりでしょう」

りる「えーと、この辺!!」

ハルヒ「うん、正解」

キョン「……?」

古泉「気がつきましたか?」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 14:52:02.28 ID:/FbWDEsw0

4限目 理科

ハルヒ「実験や解剖はできないから、星のことでもしましょうか」

ゆうま「星って、あの星のこと?」

ハルヒ「そう。あの星っていくつあるか知ってる?」

りる「なんかいっぱいあるんじゃないか?」

ゆうま「10000個ぐらい?!」

ハルヒ「ううん。もっとあるわ」

ゆうま「えー?10010個ぐらい?」

パキラ「微妙に増やしたって一緒でしょうが」

朝比奈「確か、何千億もの星が集まって銀河になって、その銀河が何千億も集まったのが銀河団と聞きました」

ハルヒ「そうね。要は数えることが不可能なのよ」

ゆうま「なにそれ。意地悪な問題」

キョン(アイツ、もしかして今の状況を……)

古泉(ええ。夢かなにかだと思っているのかもしれません。ここまで世界に影響がないところをみると、ね)

りる「……?」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 14:55:41.57 ID:/FbWDEsw0

ハルヒ「さてと、他にやりたい教科はあるかしら?」

ゆうま「保健体育!!」

ハルヒ「え?」

パキラ「なんだっけ、性教育だっけ?」

ゆうま「そうそう!興味あるんだ~、この教科書みたときから」

キョン「教えるのか?」

ハルヒ「ま、まあ、性教育も立派な教育だしね……」

長門「……」

鉄子「どんなことをするんでしょうか、楽しみです」

長門「……(ごにょごにょ」

鉄子「……え?」

長門「……(ごにょごにょ」

鉄子「え?えぇぇ!?だ、だめです!!ゆうまさん、それだめです~!!」

ゆうま「えー?なんでぇ?」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 14:58:10.65 ID:/FbWDEsw0

鉄子「と、とにかくダメです~!!」

ゆうま「ぶー!」

パキラ「おこちゃまには刺激が強いかもねぇ」

りる「なにがだ?」

朝比奈「……///」

古泉「では、体育をするというのはどうですか?」

キョン「こんな夜中にグラウンドを使う気か?」

古泉「まあ、誰にも見られることはありませんよ。ね?」

長門「……」

キョン「ふーん」

りる「じゃあ、かけっこしようぜ!あれ、やってみたかったんだよな」

パキラ「えー、運動は苦手なんだけど……」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:00:35.86 ID:/FbWDEsw0

廊下

りる「やっほーい!!!」

ダダダダダ!!!

ハルヒ「ちょっと!廊下でやるの!?」

りる「え?違うのか?」

朝比奈「ろ、ろうかは危ないですよ?」

りる「そっか。でも廊下で走るってやってみたかったんだよな」

パキラ「馬鹿ね」

ゆうま「わかるわかるー。走りたくなるよねー」

キョン「そんなもんか?」

古泉「それはどうでしょうか?」

鉄子「すいません、騒いでしまって」

長門「構わない。今夜、ここに人は寄りつかない」

鉄子「そうなんですか?」

長門「……(こく」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:03:38.19 ID:/FbWDEsw0

グラウンド

りる「おー!広いなー!!」

ダダダダ!!

ゆうま「あ、ちょっと待ってよー。私も走るー」

パキラ「えーなにこれ?ここを走っておもしろいわけぇ?」

キョン「まあ、面白いというか……」

朝比奈「体を動かすのが目的ですからね」

鉄子「風のように走れたら素敵ですね」

長門「改造して速く走れるようにもできる」

鉄子「えーと……すいません、遠慮します」

長門「そう」

キョン(改造したかったのかな?)

ハルヒ「りるー、ゆうまー、ちょっときなさーい」

ゆうま「はーい」


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:06:41.61 ID:/FbWDEsw0

ハルヒ「じゃあ、りるのリクエスト通り走りましょうか」

りる「やっほーい!」

キョン「りるさん相手じゃ勝てないような気もするが」

ハルヒ「まあ、この際どうでもいいじゃない。さあ、やるわよ」

パキラ「はぁ……あんまりやりたくないけど……」

キョン「……」

長門「まだ世界に変異は見られない」

キョン「逆に不気味だな」

古泉「そうですね。変異がないということは彼女たちは涼宮さんに関係なく存在していたことになりますし」

キョン「そ、そういうことになるのか?」

古泉「はい」

ハルヒ「よーい……ドン!」

りる「おりゃぁぁぁ!!!」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:08:53.95 ID:/FbWDEsw0

りる「はー、気持ち良かった!」

パキラ「はぁ……はぁ……も、うい、や……」

ゆうま「もうつまんないよー!りるに勝てないんだもん!」

鉄子「そうですねぇ」

ハルヒ「さて、もう十分満喫した?」

ゆうま「うん!!」

鉄子「ありがとうございました。学校というところが少しだけ理解できました」

ハルヒ「そうよかったわ」

パキラ「早く帰りましょー」

朝比奈「みなさん、お気をつけて」

キョン(やっと終わったか……)

古泉(奇跡ですね、何事もなく終わるなんて……)

りる「おい、ハルヒ」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:12:02.86 ID:/FbWDEsw0

ハルヒ「なに?」

りる「これは夢じゃないからな」

ハルヒ「え?」

キョン「?!」

古泉「しまっ……!!」

ハルヒ「何を言っているの?」

りる「いやさ、キョンと古泉が夢だとか言ってから、それだけは伝えときたくて」

ハルヒ「え、あの?」

ゆうま「なにそれー?私たちはちゃんといるよー?」

パキラ「まあ、夢じゃないわよね」

長門「時空歪曲を確認」

朝比奈「え?あの?」

古泉(……このままでは)


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:14:55.74 ID:/FbWDEsw0

キョン(どうなるんだ?!)

古泉(今、涼宮さんは自身の価値観を大きく揺さぶられています。それは同時にこの世界の法則が反転してしまうほどの影響が出ます)

キョン(閉鎖空間か?!)

古泉(はい。それも尋常ではない速度で広がっています)

ハルヒ「じゃあ、魔法も全部本当なの?」

ゆうま「そうだよー。じゃあ、見せてあげるねー。―――天の恵みを我の前に……あまあま~だいすき~ケーキよこい!」

ポン

ハルヒ「!?」

ゆうま「ほら、ケーキでたでしょ?これ、あげるね」

ハルヒ「あ、ありがとう……」

キョン「……」

鉄子「……どうかしました?」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:18:00.71 ID:/FbWDEsw0

ハルヒ「やっと……あえた……」

ゆうま「なにが?」

ハルヒ「やっと会えたわ、不思議に!!」

ゴォォォォォォ……

古泉「!?」

朝比奈「あれ!?あれぇ!?体が消えて……!?」

キョン「おい!古泉!長門!!朝比奈さん!!!」

長門「あなたに任せる」

キョン「何をだ!?」

古泉「あのときと一緒ですね……困ったものです……この、まま……では……」

朝比奈「キョンくん!!キョンくん!!!キョ……」

ゆうま「あれ?みんなどうしたの?」

ハルヒ「あれ?キョン、有希たちは?」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:20:43.68 ID:/FbWDEsw0

りる「あれ?3人がいないぞ?」

パキラ「先に帰ったんじゃないの?」

鉄子「でも、先ほどまでいましたよ?」

ハルヒ「ねえキョン、どうしたの?みんなは?」

キョン(……どうしたらいいっていうんだ……)

ゆうま「ま、とにかく帰ろう」

鉄子「そうですね」

パキラ「はあ……やっと帰れるわ」

ハルヒ「あ、ちょっと待って」

ゆうま「なに?」

ハルヒ「あの、また会える?」

パキラ「何言ってんのよ?」

ハルヒ「そ、そうよね……そう簡単に……」

りる「そうだぞ、いつでも来いよ」

ゆうま「ハルヒとならいつでも遊んであげるねー」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:24:09.32 ID:/FbWDEsw0

キョン(……ヒントはないのか……ヒントは……)

ハルヒ「みんな……ありがとう……じゃあ、帰りましょうか」

ゆうま「うん」

鉄子「はい……あれ?」

パキラ「どうしたの?」

鉄子「あの、ここから向こうにいけません」

りる「はあ?何言って……本当だ、壁があるな」

ゆうま「あれ?これって閉鎖空間ってやつじゃないの?」

キョン「え?」

パキラ「えー?マジで?めんどくさ。だれよ、こんなの作ったの」

鉄子「有名な結界師さんでもいるんでしょうか?」

キョン「ちょっと待て。……閉鎖空間を知ってるのか?」


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:26:32.95 ID:/FbWDEsw0

ハルヒ「なに?閉鎖空間って」

ゆうま「え?だってこれ、魔界にはよくあるんだよね」

パキラ「そうそう」

鉄子「小さな世界を生み出すときなんかにはよく使ってる人がいましたよね」

キョン「そ、そうなのか……」

りる「にしても、でかいな。これ世界そのものが変わっちまいそうだぞ」

ゆうま「ホントだね」

キョン「お、おい。なんとかできないか?!このままだと世界が……」

鉄子「え?それってダメなんですか?」

キョン「な、なに?」

パキラ「別に世界の法則が変わっても大して困らないわよ?」

りる「そうだな」

キョン「人間とは価値観が違うのか……」


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:30:04.27 ID:/FbWDEsw0

ゆうま「でも、しばらくは外に出れないね」

ハルヒ「ねえ、閉鎖空間ってなんなの?」

パキラ「ああ、閉鎖空間っていうのはね―――」

キョン(……ハルヒはこいつらの言うことなら全部……)

鉄子「―――というわけです」

ハルヒ「へえ、そうなの。すごいわね、それ」

キョン(……信じる……!!)

キョン「おい。ハロウィンはどうするんだ、ハルヒ?」

ハルヒ「え?なにいっての?もうそんなことよりも楽しいことが目の前に……」

ゆうま「ハロウィン?ハロウィンってなに?」

キョン「……お菓子を無料で貰えるお祭りだ」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:32:49.80 ID:/FbWDEsw0

ゆうま「えー!?なにそれ!?なにそれ!?」

りる「へえ、そんな祭りがあるのか?」

鉄子「お菓子を無料で?」

キョン「だが、世界が変わったらそんな祭りもできなくなるな……」

ゆうま「えー?!そんなぁー!!」

パキラ「確かにちょっともったいないわね」

キョン「だろ?だからよ」

ハルヒ「え?え?」

ゆうま「ハルヒ~、まだ世界を変えるのは早いんじゃないかな~?」

ハルヒ「あえ?」

りる「ハロウィンをしてからでも遅くはないだろ?」

パキラ「さあ……解きましょうか。閉鎖空間を……」


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:35:22.92 ID:/FbWDEsw0

ハルヒ「え?え?なに?」

ゆうま「ほらほら~ハルヒ~」

ハルヒ「なに?なんなの?!」

パキラ「いいから、閉鎖空間を解きなさいって~」

ハルヒ「な、なんで?!」

鉄子「ハロウィン、するんですよね?」

りる「ああ、ハロウィンだ」

ハルヒ「ちょっと!目が怖いって!!」

ゆうま「お菓子ちょーだい!!」

ハルヒ「きゃあぁぁ!!」

キョン(なんかかわいそうだな)


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:38:45.81 ID:/FbWDEsw0

古泉「ふう……」

朝比奈「キョンくーん!大丈夫でしたか?」

キョン「ええ。まあ……」

ハルヒ「あうあう……」

ゆうま「ふう。やった、これでハロウィンができるね」

りる「ああ」

パキラ「楽しみね」

鉄子「そうですね」

ゆうま「よーし、お菓子をいっぱい食べるぞー!!」

キョン「……やれやれ」

古泉「今回はどうやって戻ってきたのですか?」

キョン「俺に協力してくれたら教えてやる」

古泉「それは?」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:43:05.77 ID:/FbWDEsw0

翌日 がらくたはうす リビング

ゆうま「そういえばハロウィンっていつなの?」

鉄子「そういえばそれを聞くの忘れていましたね」

りる「いつなんだろうな」

パキラ「……ふあぁぁ。というか、それって貰いにいくの?それとも貰えるわけ?」

ゆうま「そっか。どうしよう、なにもしらないよぉ」

りる「どうする?外に出てみるか?お菓子を配ってる奴もいるかもしれないぞ?」

鉄子「そうですね、外に出てみましょうか」

ゆうま「外に出てる間にお菓子を配りに来たら?」

パキラ「そうね。入れ違いになるかも……」

りる「じゃあ、このまま待つか?」

ゆうま「うう……」

トントン


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:46:27.56 ID:/FbWDEsw0

鉄子「はい?」

シーン

鉄子「……?」

ガチャ

鉄子「……わぁ……ゆうまさん!」

ゆうま「なにぃ?」

鉄子「これこれ、お菓子の山です!!」

ゆうま「えー!!?すっごーい!!ほら、やっぱり配りに来てくれたよ!!」

パキラ「でも、これ誰が?」

ゆうま「そりゃハロウィンさんじゃん?ねね、これもらってもいい?」

鉄子「ちゃんと分け合ってくださいね?」

ゆうま「うん!!」

りる(くんくん……この匂い……そっか……ありがと)


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:51:31.20 ID:/FbWDEsw0

ハルヒ「ねえ、キョン。あそこにお菓子を奉納してなにか意味があるわけ?」

キョン「まあ、な」

古泉(あの方々が自ら涼宮の記憶をいじってくれたのあれば、こうしなければなりませんね)

キョン(それだけじゃない。閉鎖空間もハルヒを説得して解いてくれたからな)

古泉(ほう、それはそれは)

キョン(本当はパキラが催眠術っぽいのを掛けてたけど)

長門「……」

朝比奈「ど、どうかしましたか?」

長門「もう少し鉄子のことを調べたかった」

キョン「どうしてだ?」

長門「人類では到底不可能な技術で作られていたから。それは私でもひいては情報統合思念体でも考えつかないもの」

キョン「魔界の博士が作ったんだろ?そりゃあ、当然のことじゃあ……」

長門「……そうかもしれない」


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:56:39.01 ID:/FbWDEsw0

ゆうま「ねえねえ、また学校に行こーね」

りる「そうだな。なんだかんだで面白かったし」

ケイミィ「でも、あのハルヒって子には近づいたらダメよ?」

パキラ「なんで?」

鉄子「どうやら、彼女が例の……」

ゆうま「えー?もしかしてあの?」

りる「じゃあ、魔界から正式に通達があるまではダメだな」

ゆうま「えー?折角、友達ができたのにぃ」

パキラ「刺激しない程度ならいいんじゃないの?」

鉄子「パキラさん!!」

パキラ「やあね、冗談だってば」

ゆうま「でも、もう一回勉強したよね?」

りる「まあ、な」


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/15(金) 15:58:45.01 ID:/FbWDEsw0

鉄子「そうですね」

パキラ「はい、このチョコもーらい」

ゆうま「あー!!それあたしのー!!」

りる「もう、そんなことで喧嘩するなよ……ってあー!!ゆうま、それあたしのだろー?!」

ゆうま「へへーん、ぼーっとしてるりるが悪いんだよー」

りる「返せ!それはアイツが持ってきた奴で……!!」

ケイミィ「はあ……ところで、ハロウィンは10月なんだけど、それ食べてもいいの?」

ゆうま&りる&パキラ&鉄子「え?」


END




掲載元:http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1310700325/
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