幼馴染「チョコ作ってきたよ」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 21:18:53.09 ID:oxK3qJwW0

幼馴染「はい友くん」

男「………」

鬱な時に鬱なss見ようぜ

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 21:20:20.29 ID:/F671FVJ0

男「ありがと（ﾊﾞﾘﾎﾞﾘ）」

幼馴染「………」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 21:21:16.11 ID:kGqRcbMhO

男「……」ｸｲｸｲ

幼馴染(以下幼)「え、なに？」

男「ないの？」

幼「あーっ！ごめーん！忘れてた」

男「……」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 21:31:58.91 ID:kGqRcbMhO

幼「ごめんね？男君影薄いから…」

友「だよなー」

男「…帰る」ｶﾞﾁｬ

幼「あっ…」

友「言い過ぎたかな？」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 21:32:00.19 ID:xzq5BC020

幼馴染「今年はちょっと趣向を変えてみよう」

幼馴染「あれだ、チョコレートフォンデュ的なやつ」

幼馴染「男の好きなものをチョコでコーティングしてあげよう」

幼馴染「男の好きなもの…うーん…」

幼馴染「……あ、たこわさだ」

幼馴染「………これはパスだなぁ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 21:35:19.59 ID:kGqRcbMhO

男「うう、影が薄いとか…ん、電話？」ﾌﾟﾙﾙ､ﾋﾟｯ

委員長「男、卒業式のスピーチのことなんだけど…」

男「ああ、それか。…ん？」

男(委員長なら義理でも貰えるかもしれない！)

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 21:41:47.16 ID:kGqRcbMhO

委員長「わかったわ。じゃ、そう言うことで」

男「待てよ」

委員長「…何かしら」

男「バレンタインだから…あれ、ないの？」

委員長「…はあっ！？何であんたみたいな奴にチョコあげないといけないの？」

男「うっ…」

委員長「大体チョコなんて男くん何かが食べると確実に死ぬわね。大体勉強しない男に…」

男「……」ﾋﾟｯ

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 21:45:46.37 ID:kGqRcbMhO

男「へっ…どうせそんなものだよな」

妹「何落ち込んでるんでしか兄さん」

男「妹…何しているんだ？」

妹「友達や父母用のチョコ買いにいったのよ」

男「えっ？俺には？」

妹「兄さんなんかにあげるわけないでしょう、馬鹿じゃないんですか？」

男「うぐぐ…」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 21:49:15.24 ID:kGqRcbMhO

男「家族にも嫌われてるのか…」

姉「おっ、男。ちょっと口開け！」

男「えっ、何？…むがが！何か口に…まずっ！」

姉「たーべーたーなー？」

男「えっ？何？」

姉「ほらホワイトデイのお返しもう貰ってやるわよ」

男「」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 21:52:50.47 ID:kGqRcbMhO

男「最低だ…2000円奪われた」

お嬢様「あら、男君何地べたに這いつくばっているのかしら？」

男「あっお嬢様」

お嬢様「もしかしてこのチョコが欲しいのかしら？」

男「…！」ｺｸｺｸ

お嬢様「ふふ…なら土下座でもすれば考えてもみないわね」

男「…！」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 21:58:05.66 ID:kGqRcbMhO

男「ぐ…ぬ」ﾄﾞｹﾞｻﾞ

お嬢様「ほら、もっと這いつくばってみなさい！」ｹﾞｼｹﾞｼ

男「ぐぬぬ！」

お嬢様「…ふう満足しましたわ。それでは」ﾃｸﾃｸ

男「な…！チョコは？」

お嬢様「私は考えてもみないといっただけですよ？誰もあげるとは言っていませんわ」

男「」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 22:04:41.88 ID:kGqRcbMhO

男「なんだよ…無駄足かよ」

不良娘「おっ、丁度いいとこにきたな。金恵んでくれよ」ｶﾞｼｯ

男「うげっ！な…何でカツアゲなんか？」

不良娘「兄ちゃんにチョコを…じゃない、欲しい物があるんだよ！おら、早く出せよ！」ｶﾞｸｶﾞｸ

男「わ、分かった！分かったから揺らさないでくれ！」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 22:14:18.15 ID:kGqRcbMhO

男「へへっ、自分でチョコ買う金すらねーや！…ねーや」

オタク女「おやっ？そこにいるのは男氏ではござらんか？」

男(めんどくせーのが。…美人の癖にオタクなんだよな)

男「あ、ああ。かくかくしかじかでな」

オタク女「…そうでござるか」

男「…なあ、チョコくれないか？」

オタク女「男にはちょっと…」

男「何でだよ！」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 22:23:57.50 ID:kGqRcbMhO

男「あのオタク彼氏いるとか…俺一回も彼女出来てないんだぞ！」

幼女「あ、近所のお兄ちゃん」

男「ん…なんだ？」

幼女「あのねお兄ちゃんにあげる物があるの」

男「…！なんだいそれは」

幼女「これ」

男「…ゴミ？」

幼女「どこかに捨ててきてねー」ﾀﾀﾀ

男「」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 22:29:12.19 ID:kGqRcbMhO

男「呪われてる…確実に呪いの類だ、これ」

科学女「ん、なんだ男。こんな所で何をしているんだ？」

男「…なんだ、科学女か。また実験でもするのか？」

科学女「いや、糖分補給でチョコレートをな。…義理でもいいなら上げてもいいぞ」

男「本当か？ください！」

科学女「ほら」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 22:34:07.51 ID:kGqRcbMhO

男「や、やった！遂にチョコレートが！」

科学女「そんなに嬉しいのか。食べてみたらどうだ？」

男「…いただきます！」ｶﾞﾌﾟｯ

男「……」

男「……！か、辛！」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

科学女「…なる程。デスソース入りチョコを食べるとこうなるか」ｶｷｶｷ

男「(じ、実験台にしやがったな)！」

科学女「なに言っているのかわからんな」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 22:39:42.26 ID:3SvS2kWb0

俺「はい！チョ～コ！」

俺「え…？」

俺「なにボーっとしてんの！今日はバレンタインでしょ！」

俺「あっ！ああ、そうか！忘れてた！」

俺「そんなこと言って、本当は期待してたんでしょ？ｗ」

俺「うっうるせぇ///」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 22:40:24.79 ID:kGqRcbMhO

男「ようやく喋れる…」

メガネ娘「……」ﾍﾟﾗｯ

男「……あ、メガネ娘。又本を読んでる」

メガネ娘「……」ﾍﾟﾗｯ

男「おーい」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

メガネ娘「……！」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｨ

男「うぎゃあー！」ﾊﾞﾀﾝ

メガネ娘「痴漢と間違えてｽﾀﾝｶﾞﾝつかっちゃった…。ごめんなさい」ﾀﾀﾀ

男「あが…」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 22:47:03.10 ID:kGqRcbMhO

男「もう、なんだろ…死んだほうがいいのかな」

空手娘「チェストー！」

男「あ、正拳突きしてる。おーい」

空手娘「ふう…練習の邪魔をするんじゃない」

男「いや、バレンタインだし…チョコを」

空手娘「そう言うのを私に期待するな。今は大会の練習に集中したいんだ」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 22:52:18.30 ID:kGqRcbMhO

男「いや、お前かわいい女の子だし。貰えるかなって」

空手娘「か、かわいい？そ、そんな事言ってもやらんぞ！」

男「いや、頼むよせめて一枚だけ」ﾎﾟﾌ

空手娘「ふあっ？さ、さわるな！このっ！」ﾋﾞｭﾝ

男「ぐへっ！」

空手娘「…回し蹴りが直撃してしまった」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 22:59:52.60 ID:kGqRcbMhO

男「死んだ爺ちゃんが見えた…」

ヤンデレ「ふふ…男くーん」

男「うおっ！」

ヤンデレ「なんで私がいるのに他の女にチョコねだるのかしら？」

男「い、いや、だってお前昔俺刺したじゃん」

ヤンデレ「許せないわ…」ｽﾁｬ

男「えっ。おい、一体何を持って」

ヤンデレ「男くーん！」ﾌﾞｩﾝ

男「…！」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 23:04:34.58 ID:kGqRcbMhO

男「…！……ん？」

ヤンデレ「わ、私のチョコを食べてくれない？」

男「…え、あ？う、うん」

ヤンデレ「本当？うれしいなあ…」

男(…本気で刺し殺されるかと思った)

ヤンデレ「じゃ、ちゃんと食べてよね！絶対ね！」

男「お、おう」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 23:10:44.82 ID:kGqRcbMhO

男「ねんがんのチョコレートをてにいれたぞ！」

男「しかし、大丈夫だよな？青酸カリとか混じってないよな？」ｵｿﾙｵｿﾙ

男「…いただきます！」ﾊﾟｸｯ

男「…！う、うめぇ！すげえうめぇ！」

ヤンデレ「…よかった。あら早くから作ったかいがあったわ」

ヤンデレ「やっぱり隠し味が聞いたわね…私の血が」

男「何か寒気が…？」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 23:18:39.79 ID:kGqRcbMhO

男「よかった。ようやくチョコがもらえた…」

男「…もう暗いな帰ろ」

科学娘「困った…」

男「…ん？」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 23:23:46.84 ID:kGqRcbMhO

科学娘「はあ…」

男「どうしたんだ？」

科学娘「なんだまた君か」

男「困ったとか言ってたけど何なんだ」

科学娘「いや、単なる計算が合わないだけなんだ」

男「…ここはこれじゃないのか？」

科学娘「ん？ああ！なんだそういうことか！」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 23:28:20.46 ID:kGqRcbMhO

科学娘「ありがとう！これで実験がはかどる！」

男「どういたしまして」

科学娘「お礼と言ってなんだがチョコを」

男「いらねぇ！またな！」

科学娘「…今度は本当なのに」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 23:32:50.62 ID:kGqRcbMhO

不良娘「ひっく、ひっく」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

男「ん？どうしたんだ不良娘？」

不良娘「…！何でもねえよ！」

男「いや、涙目で言っても説得力無い」

不良娘「…くっ」

男「一体何があったんだ？」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 23:41:00.81 ID:kGqRcbMhO

不良娘「にいちゃんが…私の事大嫌いだって」

男「えっ、お前ブラコ…いたた！」

不良娘「悪いかよ！」

男「はあ…多分兄の方も後悔してるから帰ってみたらどうだ？」

不良娘「…お、おう」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 23:48:32.91 ID:kGqRcbMhO

オタク女「へへ…真っ白に燃え尽きたでござる」

男「…どうした？」

オタク女「男殿か。彼氏に有り金奪われたでござる」

男「…最低な男だな」

オタク女「愛していたのに…」

男「…まあ、落ち込まずに次の男でも探したら？美人だから大丈夫だよ」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 23:55:11.05 ID:kGqRcbMhO

男「…なぜか喜んでいったな。そろそろ帰らんと」

男「…ただいま。さて、早くねるか。明日学校だし」

妹「兄さん。チョコレート食べますか？」

男「あれ、買ってきてたの？」

妹「ちゃんと買っていますよ。失礼な」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:00:18.23 ID:1y/kdnVEO

男「朝か…出かけるか」

幼「お、男君」

男「ん？」

幼「昨日はごめんね。バレンタイン過ぎたけどチョコだよ」

男「えっ本当？」

委員長「…男。義理でも良いならあげるわ。ぐ、偶然買ってきただけだからね！」

男「マジかよ」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:05:55.91 ID:1y/kdnVEO

お嬢様「昨日は楽しかったわ。お礼にチョコをあげるわ」

科学娘「昨日のお礼だ。…別に怪しいものは入ってないぞ」

オタク女「男殿に特別に上げるでござる」

不良娘「おかげでたすかった。…チョコあげるからはなすなよ？」

メガネ娘「昨日はごめんね。お礼と言ってなんだけどチョコを」

幼女「昨日は(ry」

男「一気に増えたな」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:09:44.25 ID:1y/kdnVEO

空手娘「お、男…」

男「空手娘…？私服かわいいな」

空手娘「そ、そうか？そうなのか、えへへ…」

男「で、なんか用か？」

空手娘「これを…」

男「チョコ？」

空手娘「じ、じゃあ…」ﾀﾀﾀ

男「いっちまった…」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:14:59.01 ID:1y/kdnVEO

男「まさか話しかけた奴全員もらえるとは…俺は今最高に嬉しい！」

ヤンデレ「うふふ…私よりおいしいチョコはないはずよね」ｺﾞｺﾞｺﾞ

男「…？何か寒気が」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:22:04.99 ID:1y/kdnVEO

数週後

男「ふう…ひまだな」

幼達「「「「男」」」」

男「へ？どうしたの？」

幼達「「「ホワイトデイのおかえしは？」」」

男「あ」

ヤンデレ「男…よくも他の女に…」ﾋｭﾝ

男「へ？」


ザクッ


男「やっぱり…呪われてるかもな」ﾊﾞﾀｯ


終わり

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:31:37.79 ID:1y/kdnVEO

男「という夢を見た。…見てしまった」

男「…やはりヤンデレと仲良くした方ががいいよな。唯一バレンタインでチョコくれたし」

男「…よしホワイトデイの時に何かお返しをしようか」

男「そうとなったら料理本を…」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:31:44.25 ID:Lma2opsIO

男「お前達の仲取り持ったんだから、義理くらい寄越しても良いだろ」

幼馴染「私は本命以外あげないの！　ねー」

友「幼馴染……」ｼﾞｰﾝ

男「チッ、また蚊帳の外かよ」



的な導入から男にも春が来る話を想像してたら違った

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:37:32.79 ID:1y/kdnVEO

ヤンデレ「男、男、男、男…」ｻﾞｸｻﾞｸｻﾞｸ

男「やべぇ…。他人からチョコ受け取ったせいか？とりあえず落ち着かせないと」

男「あー。えと、ヤンデレ？怖いから自傷するのはやめようよ」

ヤンデレ「……」ｻﾞｸｻﾞｸｻﾞｸ

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:44:01.39 ID:1y/kdnVEO

男「いやな、他の人から貰ったチョコは全部義理だからな？」

ヤンデレ「…幼馴染や委員長とか手作りだったよ？」

男「(なぜ知ってる…)いや、けど義理だよ。２人とも彼氏いるから(多分)」

ヤンデレ「私が上げた時より美味しそうにたべてたよね…？」

男「う…！い、いやあ気のせいだよ。気のせい」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:51:05.12 ID:1y/kdnVEO

ヤンデレ「やっぱり信じられない…！やはりずっと私の物にしないと…」

男(まずい。前刺された時より酷い目に合うぞ)

ヤンデレ「大丈夫だよ…。一生面倒みるから…」

男「い、いや。待て、落ち着け」

ヤンデレ「まずは足を…」ﾋｭﾝ

男「こ、これをお前だけに持ってきたんだ！」

ヤンデレ「……？」ﾋﾟﾀｯ

男(間一髪…！)

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:54:09.83 ID:1y/kdnVEO

ヤンデレ「クッキー？」

男「そ、そうだ！バレンタインの時にチョコをくれたお前だけに作ったんだ！」

ヤンデレ「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

男「……」

ヤンデレ「美味しい…」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:58:08.44 ID:1y/kdnVEO

ヤンデレ「こんなことしたから私達はもう恋人だよね？」

男「うん…ええっ？」

ヤンデレ「そう、だよね？」ｼﾞﾛｯ

男「う、うん」

ヤンデレ「やった！よろしくね、男♪」

男「お、おう…」

男(どうしてこうなった)

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 01:07:34.14 ID:1y/kdnVEO

その後

ヤンデレ「弁当どう」

男「うまい！」

ヤンデレ「本当？良かった」

男(結構幸せじゃね？)

幼「男ー。用事がある」

男「ああ、今行く…」

ヤンデレ「……」ｷﾞﾛｯ

男「…のは無理だな」

男(…他の女と喋らない限りは)

ヤンデレ「……♪」ニコニコ




完

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 04:26:46.90 ID:RRi82531O

男「えっ……、まさか、俺の為n」

幼馴染「はい、友くん」

男「……」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 04:30:19.93 ID:RRi82531O

男「俺の分は？」

幼馴染「え、男、来てたの？」

男「う、うるせー、そんな頻繁にサボるキャラじゃないだろ！」

幼馴染「……ごめん、男のはないよ」

男「……分かりました、失礼致します」

ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

幼馴染「ふふ……」

幼馴染（チョコをあげるなんて、告白するようなものじゃない）

幼馴染（私はそんなことしない、絶対に男の方から私に言い寄らせて……）

女「お、男くん、これ……」ｶｧｧｧ

男「え？」

幼馴染「！？」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 04:34:40.57 ID:RRi82531O

女「ご、ごめんね、あんまり上手に出来なかったけど……」

男「あ、あ、あ……」

男「ありがとう……」

女「そ、そんなっ……」ｶｧｧｧ

男「開けていい？」

女「う、うん……」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

男「……」ｶﾞｻｶﾞｻ

男「おお……、可愛い、ひよこの形の……」

男「一つ……」ﾊﾟｸ

男「美味い！！」

女「……っ」ｷｭﾝ

幼馴染「うぎぎ……」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 04:36:37.78 ID:RRi82531O

女「そ、それで、あの……」

幼馴染（ま、まだ何かあるの！？）

幼馴染（この貪欲娘！）

幼馴染「ぐぬぬぬ……」

女「私と、付き合ってくださいっ……」

男「」

幼馴染「」

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 12:01:22.47 ID:nyOiRLlZO

幼「男の部屋に来るのも久しぶりだねー」

男「そりゃまぁ俺は部活で忙しかったからなぁ」

男「高校入ってからすっかり疎遠だったけどさ」

男「で、相談ってなんだ？」

男（バレンタイン一週間前……好みを聞きにきてくれたのか？）

男（遂に……遂に俺にも春が！）

幼「うん……あのね」

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 12:05:02.53 ID:nyOiRLlZO

幼「友君の好きなチョコってなにかなぁ？」

男「おー、好きなチョコな？それは……」

男（……えっ）

男「あ、あぁー！友のな！」

幼「？……う、うん」

男「いやー、友の好きなチョコは知らないかなー」

幼「そっか、男も知らないんだ」

男「その辺はさ、幼の方が知ってるんじゃないか？」

男「最近よく一緒に帰ったりしてるんだろ？」

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 12:12:15.62 ID:nyOiRLlZO

幼「一緒に帰ったりはしてるけど、休みに遊びに行ったりしてる男の方が好みは知ってるかなぁって」

男「さすがにチョコの好みまではなぁ」

男「でも、気持ちのこもった物を貰えば誰でも嬉しいんじゃね？」

男「……というか男子高校生なんてなんであれ本命を貰えれば喜ぶよ」

幼「そっか」

幼「うん、分かった！勇気出して見ないとね！」

幼「今日は相談に乗ってくれてありがとね？」

男「まぁ頑張れよ！きっとうまくいくって」

幼「ふふ、ありがと！じゃあね」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 12:15:37.98 ID:nyOiRLlZO

男（うわぁぁぁぁぁ！）

男（なんだこれ！なんだこれ！）

男（思い上がってたってことか！すっげー恥ずかしいわ！）

男（コクるとかそれ以前に初恋終了かよ）

男（……死にたい）

おしまい

掲載元：http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329135533/