百合女「ねぇねぇ女ちゃん」女「なに？百合ちゃん」

1: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/01/07(水) 00:12:29.51 ID:Mi8Hm2Q10.net

百合女「女ちゃんって彼氏とかいるの？」

女「どうしたの急に？別に居ないよー？」

百合女「そうなんだー(よかったぁ……)」

女「そういう百合ちゃんはどうなの？」

百合女「え！？わ、私！？居ない居ない！居るわけないじゃん！」

女「そうなのー？なんだか怪しいな～」

百合女「ほんとに居ないってば～！」

女「告白されたことも無いの？」

百合女「それはあるけど……」

女「え！？じゃあ断わってるってこと！？なんで断ってるの～？」

百合女「そ、それはその……女ちゃんのことが………」

女「ん？今なんて言ったの？」

百合女「べ、別になにも言ってないよ！」

女「そう？ならいいけど…」


これから先は任せた

7: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/01/07(水) 00:23:58.87 ID:QgsBILzw0.net

女「ところでさ、百合女ちゃんって女の子のこと好きなの？」

百合女「え？いや！別にそんなことないけど！？」

女「そう…なんだ」

百合女「う、うん(あれ？)」

女「やっぱそうだよね、変なこと言ってごめんね」

百合女「…」

女「じゃあ今日はもう帰るね！また明日！」

百合女「え…」

百合女「……(これってそういうこと？いやでも女ちゃんは普通の子だし)」

10: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/01/07(水) 00:36:57.54 ID:QgsBILzw0.net

百合女「(昨日妙な雰囲気になっちゃったしちょっと気まずいなぁ)」

百合女「お、おはよー！女ちゃん！」

女「…」

百合女「女ちゃん…・？」

女「おはよう」

百合女「今日の体育なんだけど～」

女「ごめん、ちょっと飲み物買ってくるね」

百合女「え、あ、うん…」

百合女「(女ちゃん怒ってる？)」

12: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/01/07(水) 00:43:14.89 ID:QgsBILzw0.net

百合女「(女ちゃん、今日一日ずっと怒ってるみたいだった)」

百合女「(私のこと気持ち悪いって思ってるのかな…)」

女「百合ちゃん、帰ろう」

百合女「え？あ…うん！」

百合女「(一緒に帰ってくれるんだ…私の思い過ごし？)」

女「…」

百合女「…(でもじゃあなんで怒ってるんだろう？)」

女「百合ちゃんさぁ…」

百合女「な、なに？」

女「隠し事してるでしょ」

百合女「え？そんなことな…」

女「ある」

13: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/01/07(水) 00:53:41.35 ID:Mi8Hm2Q10.net

しえん

14: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/01/07(水) 00:55:58.25 ID:QgsBILzw0.net

女「前に百合ちゃん言ってくれたよね」

女「『お互い隠し事は無しにしようね』って」

百合女「うん」

女「『親友同士言いにくいことでも相談しよう』って…あれは嘘？」

百合女「嘘じゃないよ！女ちゃんは私の大切な親友だよ」

女「だったら隠さずに言うよ、私は百合ちゃんを疑ってるし百合ちゃんに怒ってる」

百合女「…」

女「百合ちゃんはここ最近ずっと悩んでる、なのに一言も相談してくれないのはなんで？」

百合女「そ、それは…(女ちゃんが私の『親友』だから)」

17: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/01/07(水) 01:13:26.41 ID:QgsBILzw0.net

百合女「…」

女「相談相手が私じゃ不満？」

百合女「そうじゃないよ…」

女「なら話してほしい…話したくないことかも知れないけど」

百合女「そうじゃ、ない…(ホントは気持ちを伝えたい)」

女「無理に問い詰めるのは良くないことだと思う」

女「それでも…百合ちゃんが悩んでるなら知りたい、分かち合いたい」

百合女「…(女ちゃんに私の気持ちを知ってほしい)」

女「百合ちゃんは、私の大切な親友だから」

百合女「女ちゃんが…私の親友だから、だよ」

19: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/01/07(水) 01:26:38.80 ID:QgsBILzw0.net

女「…何が？」

百合女「私が、女ちゃんに相談できなかった理由」

女「私が百合ちゃんの親友だから…話せない？」

百合女「うん」

女「なにそれ？意味が分からないよ」

百合女「私…女ちゃんのことが好き、世界中の誰よりも愛してる」

女「…！」

百合女「女ちゃんとずっとずっと『親友』でいたかった！」

百合女「でも気持ちを伝えたら一緒に居られない！」

百合女「『親友』どころか傍に居ることすらできない！」

女「百合ちゃん！！！」

百合女「…！？」

22: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/01/07(水) 01:41:04.43 ID:QgsBILzw0.net

百合女「…女ちゃん？(女ちゃんが私を抱きしめて…え？ええ？)」

女「ごめんね百合ちゃん、私、百合ちゃんの『親友』失格だ」

百合女「(女ちゃんの匂い…いやそうじゃなくて！)」

女「百合ちゃんを不安にさせて、百合ちゃんを苦しませて」

百合女「女ちゃんのせいじゃ、ないよ」

女「ううん、私のせいだよ」

女「百合ちゃんが『気持ちを伝えたら私が離れていく』って悩んでたのは私が良い親友じゃなかったから」

女「安心して悩みを伝えられるような『親友』じゃなかったから…そうだよね」

百合女「女ちゃん…」　

23: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/01/07(水) 01:51:55.09 ID:QgsBILzw0.net

女「だから…罪滅ぼしをしなくちゃいけないね」

百合女「罪滅ぼし…？」

女「そう！百合ちゃんに心配させて悲しませた分、これからもずっとずっと一緒にいて」

百合女「(これからもずっと一緒…)」

女「ずっとずっと百合ちゃんを笑顔にするの」

百合女「(私を笑顔に…)」

百合女「それって…」

女「もう私は百合ちゃんの『親友』で居られないけど…」

女「最後にひとつだけ、親友として相談していい？」

百合女「うん…！」

女「ずっと私の傍に居てくれますか？」

ＥＮＤ

25: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/01/07(水) 01:57:02.01 ID:ReX3fX7T0.net

乙

26: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/01/07(水) 01:59:28.76 ID:oeG+XsS70.net

乙、面白かった

掲載元：http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1420557149/