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阿良々木暦「怪異なんて、本当はいないんだから」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 13:42:03.17 ID:z/8M0/Ur0

忍野「阿良々木君、怪異なんて本当はいないんだよ」

阿良々木「なんだ忍野?藪から棒に」

忍野「まあ・・・こいつは一種のカウンセリングの様なものさ」

阿良々木「カウンセリング!?」

忍野「あっはっはっは!そんなに大げさなもんでもないんだけどね。元気いいねぇ、何かいいことでもあったのかい?」

阿良々木「いつもの口癖はいい。話を続けろよ」

忍野「まあまあ、・・・怪異にあえばそれに惹かれやすくなるのはしってるね?」

阿良々木「まあ・・・一応な」

忍野「阿良々木君は特にその傾向が強いみたいだからねえ、ここらで今一度怪異に対する認識を調整した方がいいんじゃないかと思ってね」


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 13:42:59.52 ID:z/8M0/Ur0

阿良々木「調整・・・」

忍野「そ、調整。バランスを取るわけさ・・・まあそんな訳だから、話半分に聞いて行ってよ」

阿良々木「よくわからないが、忍野、お前の言うことだし聞いてみるよ」

忍野「そうかい?・・・じゃあまず、君は春休みに吸血鬼となんか出会っていない」

阿良々木「!?」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 13:44:31.10 ID:z/8M0/Ur0

忍野「だってそうだろ?怪異なんて本当はいないんだから」

阿良々木「・・・そういう話かよ」

忍野「そうそう、鬼に襲われた少年・阿良々木暦は、本当は吸血鬼に襲われちゃあいない」

阿良々木「・・・。」

忍野「君は吸血鬼になっちゃいないし、不老不死でも怪力でも治癒力があるわけでも無い」

阿良々木「でも、実際僕は何度も吸血鬼の能力を使ったぜ?」

忍野「すべてが怪異絡みだ。いや、すべてではないか・・・でも殆どが怪異相手、『架空の者に架空の能力を使ったに過ぎない』んだよ」

阿良々木「・・・。」

忍野「傷が治るのは、はじめからケガなどしてないからだし。怪力もすべて怪異と戦った時だけだ」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 13:47:26.23 ID:z/8M0/Ur0

忍野「いくつかの例外をひとつひとつ説明しようね。君が怪異相手以外に吸血鬼の能力を使った時の説明さ」

阿良々木「ああ・・・」


忍野「まずは記念すべき第一話の冒頭、戦場ヶ原ひたぎ、ツンデレちゃんにホッチキスを付きつけられた時だ

コレはなんでもない、口内の粘膜は治りが早いからねえ。
歯を磨いたときに血が出た時なんかも、何時までも血がダラダラ出るかい?出ないだろう。それと同じさ。

小さなホッチキスの針の穴が1分弱でふさがってもおかしくはない。ましてや君は健康な高三男子なんだしねえ
あるいはホッチキスの故障で、針など刺さっていなかったとか、はじめから針の入っていないホッチキスで脅したとか・・・
可能性はいろいろあるね~」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 13:49:12.01 ID:z/8M0/Ur0

忍野「あとは・・・羽川翼、委員長ちゃんの父親に殴られた傷を治した時かな?
ああ、春休みに彼女がヴァンパイアハンターにやられた傷は当然はじめからケガなどしてなかったよ。
そもそもあのヴァンパイアハンターたちも本当は存在しない

父親に殴られた顔にはガーゼが貼ってあったよね?
あの下は本当は大したことのないアザがあっただけなのさ
君がガーゼを剥がしたときに、大怪我だと錯覚したにすぎない

はっはー!隠れていた部分を覗き見れば、そこには怪異が潜んでいた・・・怪異譚の基本だよねぇ?」

阿良々木「・・・。」

忍野「阿良々木君が怪異相手以外に能力を使ったのはこれだけかな?
ぱっと思いついたのはこれだけだが、他にあったとしても何かしらの説明がつくよ」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 13:49:54.16 ID:z/8M0/Ur0

阿良々木「・・・。」

忍野「そんなわけで、阿良々木君の春休みの大冒険はただの家出で、ハートアンダーブレードは存在せず、忍ちゃんはただの君の影法師さ」

阿良々木「そうか。そんな確認を一つずつしていくのか?」

忍野「そうだよ。次は・・・時系列順ではなくて話数順に行こうか?ツンデレちゃんの怪異を説明しようかな」

阿良々木「ああ・・・」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 13:58:01.51 ID:z/8M0/Ur0

忍野「体重が5kgになる奇病。そんなモノが発見された記録はない
ツンデレちゃんは病院に行ったと言っていたから、もしそんな奇病が実在すれば大騒ぎだ
すなわち、彼女は体重が5kgになったと錯覚しただけ、あるいわ病院には行っていないかだね

病院に行っていたとしたら・・・たぶん精神科を紹介されたんじゃないかな?ヤブ医者がどうとか言ってたし
彼女の体重は今も昔もかわらずさ」

阿良々木「・・・。」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 14:04:27.92 ID:z/8M0/Ur0

忍野「次は八九寺真宵、迷子ちゃんだね。彼女に関しては説明要るかい?
ああ・・・どうして彼女の事故死を知っていたか、だね。
彼女が死んでいる事実を知らないと誤認のしようもないからね

たまたまあの公園で近所の小学生が噂してたんじゃない?
「真宵ちゃんみたいになるぞー」とかさ

10年前に事故死した子が小学校で噂として存在し続けても不思議じゃない
君はそれを聞いて彼女の幻影を見たんだよ。委員長ちゃんもね」

阿良々木「・・・。」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 14:11:12.36 ID:z/8M0/Ur0

忍野「そろそろ僕の意図が分かってきたかい?大丈夫、本題は最後さ・・・話数順どおりにね」

阿良々木「次は・・・神原か?」

忍野「そうだね、彼女もほぼ説明不要だ。自分で夜襲かけただけさ
君とのバトルも怪異が存在しない以上ただの喧嘩さ。痴情のもつれが原因のね

ああそうだ、阿良々木君のマウンテンバイクもスクラップになっちゃいないよ。あの時点ではね
今頃は道端で錆びついてるんじゃないかな?」

阿良々木「・・・。」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 14:15:31.28 ID:z/8M0/Ur0

忍野「次は千石撫子、前髪ちゃんだ
阿良々木君、女子中学生にいっぱいセクハラできてよかったね」

阿良々木「ああ、最高だった」

忍野「僕としては、阿良々木君がどうやって女子中学生と知り合ったかのほうが気になるがね」

阿良々木「そのうち話すよ」

忍野「まあ、前髪ちゃんの話はこれで終わるね」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 14:23:29.31 ID:z/8M0/Ur0

忍野「次は羽川翼、委員長ちゃんは登場エピソードが多いね
春休みの件はさっきも言ったね、重症など負っていない

ゴールデンウィークは彼女が暴れただけ、彼女の頭は怪異と関係なく優秀だから
バレないように上手くやったんだろうね

二度目の猫で君が襲われたのもまたしても阿良々木君との痴情のもつれで家出しただけだよ」

阿良々木「・・・。」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 14:31:25.46 ID:z/8M0/Ur0

忍野「次に阿良々木君の妹、長女の火憐ちゃんの話だね」

阿良々木「ん?そっちの話もすると、時系列的にお前が知らない話だろ」

忍野「あー・・・それじゃあ、これは阿良々木君の夢のなかのおはなしで
夢で僕が語りかけてることをSSにした、ってのはどうだい?」

阿良々木「いいかげんだな」

忍野「それともオチで僕が阿良々木君に「お疲れ様でしたー。再来週の金曜にまた来てくださいねー」とか言っちゃえば・・・」

阿良々木「精神病院オチじゃねーか!ホントのカウンセリングか!」

忍野「まあ細かいことは気にせず、君の妹の怪異の話しさ」

阿良々木「・・・・・・ああ」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 14:36:11.72 ID:z/8M0/Ur0

忍野「蜂に刺された少女・・・ただのインフルエンザとか?」

阿良々木「・・・。」

忍野「あるいは本当に蜂に刺されたとか、注射針で妙な毒物を打たれたとか」

阿良々木「まあ、そんなとこか・・・」

忍野「そんなモノさ、怪異なんて」


忍野「さて、次がいよいよ本題だ」

阿良々木「・・・。」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 14:41:35.34 ID:z/8M0/Ur0

忍野「阿良々木月火、阿良々木暦の妹、阿良々木家の次女、ホトトギスの少女、そして・・・」

阿良々木「・・・。」

忍野「生まれた時から怪異の少女」

阿良々木「・・・そして、『怪異なんて本当はいない』・・・か」

忍野「そうだよ・・・ここから先は、僕には想像するしかないのだけれど・・・」

阿良々木「ああ、僕から話そう・・・」

忍野「うん、聞こうか」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 14:47:25.00 ID:z/8M0/Ur0

阿良々木「月火ちゃんは僕の妹だ、火憐ちゃんの妹でもある」

忍野「・・・。」

阿良々木「しかし、彼女には戸籍が存在しない」


阿良々木「流産して、死んでしまった妹。生まれてこれなかった、僕の妹だ」

忍野「・・・。」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 14:53:20.07 ID:z/8M0/Ur0

阿良々木「傷の治りが早いのも、不老不死なのも当然だ。怪我なんてしないのだから・・・」

忍野「
・・・。」

阿良々木「やっぱり変なのかな、本当はいない妹が存在するかのように生活するのって」

忍野「人それぞれ、とは言い難いレベルではあるね」

阿良々木「でも、それが僕の家の日常だ。子供の頃から、僕の家には月火ちゃんがいる」

忍野「・・・。」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 15:01:47.10 ID:z/8M0/Ur0

阿良々木「小学校にも寄付をして、「月火ちゃんのお友達の会」をつくってもらった
定期的に小学校の、「月火ちゃんのクラスメイトたち」がうちに来てお菓子を食べていく

その時知り合ったのが千石だ

まあその会も、はじめこそ子供たちはお菓子を貰えるのを喜んでいたみたいだが
僕が中学に上がる頃には不気味がって自然消滅したよ」

忍野「・・・。」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 15:09:32.75 ID:z/8M0/Ur0

阿良々木「しだいに月火ちゃんは阿良々木家の中だけの存在となった
でも、そこには確かに月火ちゃんは存在していた
状況が変わったのは、火憐ちゃんが中学に進学したこと

火憐ちゃんが中学に上がると、例の「ファイアーシスターズ」を結成した
月火ちゃんは参謀で、裏方で、表で活動するのは火憐ちゃんだけ

火憐ちゃんが「ファイアーシスターズ」として活動し、月火ちゃんの存在を仄めかして回る
そうすると、「本当は実在しない参謀」を見たことがなくても、誰もその存在を疑わない」

忍野「・・・。」

阿良々木「月火ちゃんは、もう街のどこにでもいられるようになった」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 15:15:40.22 ID:z/8M0/Ur0

忍野「ふーん、それが阿良々木月火ちゃんの正体か」

阿良々木「ああ、僕の大事な妹だ。たとえ他の誰にも見えなくたってな」

忍野「そうかい、まあ、これでカウンセリングはおしまいさ。何か感想は?」

阿良々木「怪異は存在するかもしれないし、しないかもしれない。でも、僕は怪異と関わり続けるだろうな」

忍野「そっか。阿良々木君がそれでいいんならそれでいいんじゃない?」

阿良々木「ああ、そうだな」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 15:19:58.17 ID:z/8M0/Ur0

阿良々木(そこで僕は目が覚めた、やはり夢だったらしい)

阿良々木「起きるにはまだ早いな・・・二度寝でもするか、妹たちが起こしにきてくれるまで」

阿良々木(今日は・・・久しぶりに忍にミスタードーナツでも買ってやるか。学校の帰りにでもミスドに寄って・・・)


そこまで考えたあたりで、僕は再び眠りに落ちた


32: ウンコちんちんマン ◆WOzlYvh7m2 投稿日:2011/07/24(日) 15:20:23.31 ID:z/8M0/Ur0

おしまい


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/24(日) 15:30:28.05 ID:sGaKakHk0





掲載元:http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1311482523/l50
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