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雪女「今夜は積もりそうね…」


1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 01:31:40.30

雪女「こんな日は人里に下りて、男の生を吸い取ってやろうかしら。フフ、命もだけど…」

サクサク…







雪女「…ふう、やっと着いた」

雪女「街中もかなり降っているわね…さて…」

サクサク

雪女「手近なところで探しましょうかね。ちょうどこの辺は若者が多く住んでいたはず…」





9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 01:38:16.59

雪女「…このアパートにしようかしら。部屋は…」



雪女「…あの部屋がいいわね」



雪女「ベランダに見える洗濯物は男物。取り込んでないのはだらしがないけど…」



雪女「この深夜でも明かりがついてる、ということは一人暮らし。フフ、条件は完璧ね…」



コツ…コツ…



ピンポーン



雪女「あのう、夜分にすみません」



??「………は、はい……?」



雪女「わたし、遠くの街から来たものですが…。わけあって、今晩休むところがなくて…」



??「…は、はあ…」



雪女「あのう、不躾なのは承知です。どうか一晩、泊めていただけないでしょうか…?」



??「………あ、あの……」



雪女(フフ、早く開けなさい…私の美貌を見たら、泊めずにはいられないわ)

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 01:43:17.70

??「………」



ガチャ



雪女「あの、どうか一晩…ひっ!?」



??「な、なんですか?」



雪女「あ、あなた、顔色が悪いですよ?」



男「ずずっ…はは、風邪をひいてしまっていて……。あの、外は、寒いでしょう?どうぞ中へ」



雪女「……えっ あ! は、はい、お邪魔します……」



男「じゃ、コレ、スペアキーです」



雪女「え?」



男「風邪うつしちゃうとまずいんで、ボク、ファミレスにでも行ってます。では、明日の朝」



雪女「ちょ、ちょっと待ちなさい!」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 01:48:42.05

男「なんですか?」



雪女「なんですかって…あなた何を考えてるんですか?」



男「え?」



雪女「見ず知らずの女を家にあげて、一人にして、外で夜を明かす?しかも風邪気味で?」



男「はあ」ゴホッ



雪女「不用心にもほどがあります!早く奥へ!」グイ



男「えっ」ズルズルズル

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 01:52:38.86

雪女「綺麗な部屋ですね…」



男「……は、はは、どうも……」



雪女「…」じー…



男「…………う……あ、あの、宿を借りたいんでしたら、そこのベッド、使ってください」



雪女「え? あ、ああ、どうも…って、あなたはどこで寝るんですか?」



男「ボクは床でいいです。女の人が体冷やしちゃだめですよ、早く温まってください……」ごろり



雪女「だ、だめでしょう!あなた体調が悪いんだから、あなたこそベッドを…」



男「ボクは、大丈夫ですから…」



雪女「だめです!どうしてもというなら、一緒に寝ましょう!」



男「え!? だ、ダメですよ……!」



雪女「ダメです!ほっぺたも赤いし、クマもできてる!きちんと温かくして寝なきゃだめです!」



男「あの…」



雪女「ベッドに入りなさい!」



男「は、はい!」

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:05:17.07

雪女「電気消しますよ」パチ



モゾモゾ



男「あ、あの、本気で一緒に寝るんですか……?」



雪女「嫌なら、私が床に寝ます。どうして背を向けたままなんですか?」



男「………当たり前です……」



雪女「……泊めてくれてありがとうございます」



男「え? いえ……。おやすみなさい……」



雪女「あ……おやすみなさい」



雪女(……今夜は襲うのは無理ね……)



雪女(でも、この男体調が悪そうだし、仕方ないわね)



雪女(……それにしても変わった男……)



男「ゴホ………………グス」



雪女(……わたし、何しに来たんだろう)

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:07:54.75









男「…すぅ…すぅ…」



雪女(……)



男「……グスッ……」



雪女(……?)



男「ひっく……ゲホッ」



雪女(この人……泣いてる……?)








19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:08:38.38

男(………眩しい)むくり



ポト



男(……濡れタオル)



男(……よく……眠れた気がする)ゲホッ



男「…あ!?」



男「……いない」



男「……行ったんだろうか……」



ジュゥゥゥゥ……



男「……ん?台所の方から……」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:09:14.20

ガチャ



雪女「あ、目が覚めたんですね。おはようございます」



男「……あの?」



雪女「あの、風邪の時の食べ物ってよくわからないんですけど……」トン



男「いや、その」



雪女「フレンチトーストと雪見だいふく、どっち食べます?」



男「」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:13:14.23

雪女「冷蔵庫には何も入ってなかったので、近くのスーパーで買ったんです」



男「す、すみません……」



雪女「いえ、泊めてもらったお礼というか」



男「……いえ、ボクの方こそ何もしていないのに……」



雪女「ところで、どっちにします?」



男「あ…じゃあ、雪見だいふくで……」



雪女「///」クネクネ



男「な、なんですか!?」



雪女「はっ! な、なんでもないです…どうぞ」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:15:12.37

モグモグ…



男「……ごちそうさまです」



雪女「え?1つでいいんですか?」



男「食欲あまりなくて…ごめんなさい」



雪女「……何かあったんですか?」



男「え?」



雪女「寝ているとき、少し……泣いていました」



男「ボクが…ですか?」



雪女「はい」



男「……なんでもないんです」



雪女「……」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:18:11.86

男「これからどこかに向かわれるんですか?」



雪女「え? は、はい。無事に夜が明かせたので……」



男「……お気をつけてくださいね。気を遣わせてすみませんでした」



雪女「う……はい」



男「……ゴホ」



雪女「……」



男「玄関まで見送ります」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:19:28.40

玄関



男「では、その……さよなら」にこ



雪女「あ……」



男「……」



雪女「……さよなら。お大事にして……ください」



バタン



雪女「……」トボトボ



男「」……ぺたん



男「グス……ごほっ」



男「……うぅ……ぐす」ぎゅう


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:24:43.29

雪女「……わたし、何しに里に来たんだろう……」



雪女「……精力吸うどころじゃなかったな…なんで看病なんか……」



雪女「……」



雪女(……不思議な人だったなぁ)



……しゅん…



雪女「……山に帰ろう……」



サクサク……


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:26:52.40









男「ゴホっ」



男「……昼寝から覚めたらもう夜ですか、そうですか……」



男「……いや、時間なんてどうでもいか」ゲホゲホ



男(そうだ、もう何も。どうでもいいや……)



男(……)



男(しかし不、思議な女の人だったなぁ……いきなり来て、看病って……)



男「ゲホ」



男「…………うぅ」



男「……クソぉ……」グス



男「…………ぉ」ぎゅう



男「…………」



ピンポーン



男「!」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:30:08.06

ガチャ……



雪女「あ……」



男「……」ぐし



雪女「…ごめんなさい……」



男「……」



雪女「……」しゅん



男「……あの……雪も降ってますし、どうぞ」



雪女「……ごめんなさい……」



男「……ゲホ……」スタスタ



雪女「……」ス…



バタン


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:33:14.11

男「…」



雪女「……」



雪女「ご、ごはん……」



男「え?」



雪女「ごはん食べましたか?」



男「いや、食べて……ないです……」



雪女「食べなくちゃ、治らないです……」



男「……」



雪女「食べなくちゃ治らないです!」



男「」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:34:34.89

雪女「なんで泣いてるんですか?」



男「……」



雪女「何か言ってください!」



男「………なんで……俺にかまうんですか?」



雪女「あなたを見てると不安になるんです。今にも消えてしまいそうな、そんな雰囲気なんです、あなた」



男「……ゲホ」



雪女「放っておけるわけがないです……お願いです、なんで泣いていたんですか?」



男「……一身上の都合で……」



雪女「……」



男「……」



雪女「………ふふ」クス



男「……」


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:37:23.30

雪女「やっとひとつだけ、答えてくれましたね」



男「……」



雪女「あ……気分を害しましたか?」



男「……ぅ」



雪女「え?」



男「い、いや……」



雪女「それで、その。ごはん……」



男「……食欲がないのは本当なんです」



雪女「でも、それでも食べないと……」



男「……」



雪女「……」


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:38:08.17

雪女「お願い、食べて……?おかゆでもなんでも、好きなものをつくりますから」



男「なんで……そこまで」



雪女「放っておけないからです」



男「……」



雪女「……」



男「………あの」



雪女「はい」



男「あの、おかゆが……食べたいです……」



雪女「……はい」ニコ


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:42:37.54

男「……ごちそうさまでした」



雪女「もういいんですか?」



男「はい…本当にこれ以上は」



雪女「……もしかして、しばらく食事をとってませんでした?」



男「……」



雪女「冷蔵庫には何もないし、その体調ですし…。何日くらい食べてないんですか?」



男「……6、7日くらいです。たいしたことは……」



雪女「そんなに食べていないんですか!?今は冬です、熱源になるものを摂らないと本当に危ないんですよ!」



男「……はい」



雪女「……決めました」

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:44:21.39

男「何をですか……?」



雪女「あなたの体調が良くなって、モリモリ食べるようになるまで、ここに泊めてもらいます!」



男「……」



雪女「いいですね」



男「……ん!?」



雪女「……」



男「あ、いや……その。意味が、ちょっと」



雪女「不束者ですがよろしくお願いします」



男「ッ」



雪女「」にこ

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 02:49:15.00









雪女「できました」スッ



男「……ありがとう」



雪女「熱くはないと思いますが、気を付けて…」



男「…」ぱく……ゴク



雪女「……」



男「…おいしいです。そんなに見つめなくても大丈夫ですよ」ゲホ



雪女「……」にこっ

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 03:04:32.38

ジャー…ガシャガシャ



男「あの、本…ゲホッ。本気ですか……?」



雪女「寝ていなさい。直す気あるんですか」



男「ボクが食べたものだし、洗い物くらい…」



雪女「…」じぃっ



男「うっ…」



雪女「フゥッ」



ヒュオオオオオォォォォ……



男「ウっ!?きゅ、急に冷気が…」ゾゾゾゾゾゾ



雪女「ほら、そんなに震えているじゃないですか。布団に入っていてください」



男「……く、す、すみません……」ガタガタ



雪女「大丈夫ですよ。あ、洗い物が終わったらタオル持っていきますから…収納はどこですか?」



男「……あっちの部屋のクローゼットです…」



雪女「わかりました」

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 03:04:57.65

モゾモゾ



男「うう…寒い……」



男「……」



男(本当に何者なんだろう…あの人)



男(……)



男「……グスッ」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 03:06:40.96

雪女「洗い物終わりましたよ」



男「ありがとうございます」ゴロ



雪女「では、服を脱いでください」



男「……何を……ずび」



雪女「何をって…体を拭くんです。その体調ではお風呂も入れないでしょうし」



ギュウ…ポタポタ



雪女「お湯を絞っただけのタオルですが、我慢してくださいね」



男「あの、さすがにそれはまずいんじゃ……ッ」



雪女「はーい、脱いでくださいね」



男「ま……まっ……!」



雪女「ふっ!!!」ぐい



男「ちょっ……アッーーーーー!!!」

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 03:12:10.41

ゴシゴシ



男(……パンツの中だけは守れた…)



雪女「さっぱりできました?」



男(でも……それ以外全部見られた……女の人に……)メソメソ



雪女「あ! つ、冷たかったですか!?」



雪女(無意識に冷やしちゃった!?)



男「い、いえ。すごくさっぱりしました。ありがとうございます。気持ちよかった」



雪女「……///」



男「……あの……?」ゴホ

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 03:15:12.25

雪女「あ、な、なんでも!そ、そういえばシャワー借りても…」



男「いいですよ。タオルは自由に使ってください」



雪女「ありがとうございます。ちゃんと寝てるんですよ」スクッ



スタスタ…パタン



男「…はー」ゴロ…



男「………」



男「………」



男「………シャワー!!?」がばっ


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 03:18:31.91

シャアアアア……



男「うっ……急に動くと頭痛がする……」ぱた



男「……はーっ……」



男(しかしなんなんだろうあの人……)



男(深夜にいきなり現れて、泊めろって…しかも看病って)



男(いきなり宿泊の許可するあたり、俺も相当まいってるのかな……)



男(でも、おもしろい人だな……。優しいというか、少しズレてるというか)



男(今のぼくには、ありがたいんだろうか…)



男「………ふふ」



男(……あ……?)



男(……今、笑った…?…ボクが?)



男(……久しぶりに、笑った気がする……)


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 03:23:03.54

シャアアアア……



雪女「ふう……温かい……湯というのはやはりいいわ」



ゴシゴシ…



雪女「…座って体を洗えるものが欲しいわね……椅子みたいな……」



雪女「あっ! そうだ」



雪女「ふっ」カキーン



雪女「……これに座れば………」ぺた…ヒンヤリッ



雪女「つ、つべたい!無理よこんなの!」



雪女「氷は平気だけど、温かい風呂でこれに座るのは嫌だわ。……お湯で融かそう」



雪女「……結局立ち洗いね…」ゴシゴシ…



雪女「……」



雪女(……お湯で胸が融けたり……しないわよね?私の体、氷じゃないし…)ドキドキ


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 03:27:41.29

雪女「ふぅ…いい湯でした…」トテトテ



ガチャ



雪女「……あら?」



男「すぅ……」



雪女「よかった、泣いてない……」



雪女「……」ぺた



雪女(額のタオル…もう温いわね)



雪女「ふー…」



ヒンヤリ



雪女(これで良し。ドライヤー借りますね。起こすと悪いから、向こうで乾かそう)トテトテ

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 03:32:26.02

雪女(よし、寝る準備完了)



雪女(電気を消して…)パチ



モゾモゾ



男「すぅ…」



雪女(まだ私には背中を向けたままか…元気になったら、こっちを向いてくれるといいのだけど)(



雪女(とりあえず今日は…おやす…ん?)



ピカピカ



雪女(メール…誰かしら)パカ



雪女(……えーと……3件も)



雪女(ゆきめちゃん!それにつららちゃん、レイラちゃん。……元気にしてるかしら…)



雪女(メールは明日の楽しみにして……もう寝よう)パタ



雪女(おやすみなさい……えっと…)



雪女(………あれ?な、名前聞いてない!?)

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 03:35:36.84

男「……」むくり



雪女「すぅすぅ…」



男「……泣かなかった……気がする……慣れたのかな……。………いや……」



雪女「すぅすぅ…」



男「……」じー…



雪女「ん……すぅ…」



男「……」



さら……



雪女「! ふぁ!?」キョロキョロ



男「うわ!?」



雪女「え? …え?」



男「……あ、あの…おはようございます」



雪女「……? ………おはようございます……」ペコ

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 03:37:40.43

男「……」



雪女「……」



男「……」コツ



雪女「……?どうしたんですか?おでこなんか当ててきて……」



男「え?あっ いえ!すみません……」



雪女「……?」



男(ついクセで…やってしまった……)アセアセ

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 03:40:56.54

雪女「…そういえば、名前…」ぽけー



男「え?」



雪女「名前、あなたの……聞いて、ないです……」



男「あ。そういえば…。ボクは、男といいます」



雪女「男さん……」ゆらゆら



男「キミ…いや、あなたは?」



雪女「わたしは…。私は…」はっ



男「わたしは?」



雪女「その…えっと、ユキ、っていいます」



男「ユキさん」



雪女「はい」



男「……」フイ



雪女「どうしました?」



男「…照れます」



雪女「……えへへ///」

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 03:48:42.42

雪女「顔色、よくなりましたね」



男「はい。寝ている間もタオルを取り換えてもらったおかげです」



雪女「起きてたんですか?」



男「なんとなく、そんな気がしたんです」



雪女「そうですか…」



男「それと…その言葉づかい、やめていいですよ」



雪女「えっ?」



男「少し話難いでしょう。普段はそういう言葉づかいではないんじゃ?」



雪女「なぜ…」



男「人に接するアルバイトをしていたので。耳障りでそう思ったんです」



雪女「でも」



男「……大丈夫ですよ。もちろん、そのままでもいいです」



雪女「…はい。じゃあ、そのうち…。あなたも、男さんも。敬語じゃなくていいので」



男「……うん。ありがとう」にこ

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 03:52:12.37

男「風邪は良くなったみたいだから…今日は何かしますか?」



雪女「無理はしちゃだめ…」



男「本当に、大丈夫」



雪女「……じゃあ、買い物に行きたい…。その、服が全然無いから…」



男「わかりました」

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 03:53:29.29

テクテク



雪女「大丈夫?」



男「ええ、なんとも。で、どんな服を買うんですか?」



雪女「上着を数枚と、あの…」



男「?」



雪女「下着を買おうかなって、思ってて…」



男「………」



雪女「……」



男「……///」



雪女「あっ! ち、違うの! 変な意味じゃなくて…無いから買おうとしてるの!」



男「ない…!?」もわもわ



雪女「い、今はつけてるもん!い、いや…ああもう!」



男「………」ぱたり

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 04:00:48.54

雪女「だ、大丈夫?」



男「んー…ティッシュありがとう…」ずぽっ



雪女「あ、上を向いちゃだめよ…血が溜まるから」



男「へー…そうなんですか」



雪女(興奮で鼻血出す人、本当にいるのね…)



男「じゃあ、このまま行きましょうか」ス



雪女「へ」



男「下着屋さん。ティッシュありならついていけます。血液量が心配だけど」



雪女「鼻抑えながら行くの!?」



雪女(本当に大丈夫かしら…?)

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 04:03:15.24

雪女「……というわけで、上下セットで下着が何枚か欲しいんですが…」



店員「ではサイズを…」



男「…ッ外で待ってます!」



雪女「あ…色とか聞こうと思ったのに…」ぷくー



店員「うふふ」











店員「お客様のサイズは……ですね」



雪女(前より少しだけ成長したかな…?)



店員「こちらのコーナーがお薦めで、色は…で、こちらが…」



雪女(2着も買えばいいかしら…。あ、この薄い青のかわいい…)

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 04:13:15.12

店員「ありがとうございましたー」ニッコリ



雪女(3着も買ってしまった…)



雪女「男くん大丈夫かな。どこだろ…?」キョロキョロ



男「…」ぽけー



雪女「あっ いたいた!ごめんね男くん、お待たせ…」タタタッ



男「…」ぽけー



雪女「男くん、どうし…」



男「…」ぽけー



雪女「……何か…見てる?」キョロ



雪女(…あれ?)

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 04:15:00.70

男児「あはははー!」



女児「まってーおにーちゃん!」トテトテ



男児「はやくいこう!おいてくよ!妹!」



女児「まってー!」トテトテ



男児「…しょうがないなー」ぎゅ



女児「わあ」



男児「いこっ」



女児「うん!」テテテ…





雪女(…………)

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 04:20:32.85

男「……ごめんな……妹…」グス



雪女「……」



男「………」ぺたん



雪女「……男くん」とんとん



男「え?あ…」



雪女「待たせてごめんね」



男「いや…今終わったところですか?」



雪女「……うん」



男「次の買い物、行きましょうか」スクッ



雪女「ううん。……帰ろう?」



男「え?いや、でも。服も買いたいんじゃ…」



雪女「帰ろう?」ぎゅ…



男「……わかりました」にこ

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 04:31:47.39

男「まだ降りますね…雪」



雪女「そうね…」



サクサク



男「…今日は何食べます?」



雪女「あら、作ってくれるの?」



男「一緒につくります…」



雪女「うふふ」

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 04:33:42.30

雪女「ただいま」



男「おかえりなさい。とはいっても、一緒の帰宅ですけど」



雪女「ふふ」



男「なんですか?」



雪女「なんでもないわ」



男「…?」



雪女「さて、ご飯にしましょうか。男くんは寝てて…まだ治りかけよ」



男「いえ、あまり食べられない分…せめて調理は一緒に」



雪女「…お願いだから。無理は、してほしくないの」



男「……わかりました」



ガチャ…バタン

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 04:38:43.17









男「ごちそうさまでした。美味しかった」



雪女「…相変わらず食が細いのね…」



男「うん…ごめんなさい…」



雪女「いえ、いいの。ところで、今日はお風呂は入れる?」



男「頭痛もないので、大丈夫です」



雪女「そう、良かった。先に入ってくれる?」



男「いえ、ユキさんが先に入ってください。食器はボクが洗います」



雪女「でも…」



男「ボクは、大丈夫だから」



雪女「…ありがとう」





ジャー…ゴシゴシ



男(ありがとうは…ボクが言う言葉だ)

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 04:42:42.47









雪女「あがったわよ」



男「わかりました。じゃあボクもシャワー浴びます」











シャアアア…キュ…



男「ふぅ、すっきりした…」











ガラッ



男「あがりましたよ、ユキさん」



雪女「くー…くー…」



男「あれ…寝ちゃった…か」

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 04:46:29.52

男「…髪乾かしてこよう」スタスタ…



バタン



雪女「…」むくり



雪女(意味なく寝たふりしちゃった…)



雪女(………しかし…)パカ



雪女(ゆきめちゃん達からのこのメール…本当かしら)



雪女(人間と一緒に楽しく生活してるって…本当にできるの…?)



雪女(……できるなら、私も……)

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 04:50:18.92

ガチャ…



男「あれ?」



雪女「あ…」



男「起こしちゃいました?」



雪女「ううん…自分で起きたの」



男「そうですか。でも、今日はもう晩いです。眠りましょう」



雪女「うん…」



男「布団にもぐってください。電気消しますよ」



雪女「…」モゾモゾ



パチ



男「さて、寝ますか……」モゾモゾ



雪女「……」

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 04:53:42.56

雪女「……相変わらず背中を向けるのね」



男「ボクも男ですから」



雪女「……」



ぎゅう



男「……なんですか?」



雪女「後ろから抱きついてるの」



男「それはわかりますけど…」



雪女「……」



男「……」

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 04:59:43.84

雪女「……こっち、向いて…?」



男「……」



雪女「お願いだから…こっち、向いて」



男「……。……………」ゴロ



雪女「男くん…今どんな顔してるの?暗くて見えない……」



男「……自分でもわかりません」



雪女「……」



男「……」



雪女「あなたが……」



男「…はい?」



雪女「あなたが泣いていた理由……消えてしまいそうに見えた理由…それは…妹さんの…」



男「……………はい。そうです」

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 05:21:12.63

雪女「……」



男「……わからないもんですよね。人の、………生き死には……」



雪女「……手…つないでほしい……」



男「……」きゅ



雪女「……続けて?」

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 05:27:43.45

男「…家族はそんなに仲が良くありませんでした」



男「引っ込みがちで、友達もあんまり友達もいない」



男「はっきり言って、情けないような生き方してきたボクです」



男「でも、妹は。あいつはボクを、いつもお兄ちゃんって、呼んでくれてました」



雪女「うん」



男「本当に小さいころから、いつも一緒にいました」



男「一緒に遊んで、テレビを観て、本を読んで、ご飯を食べて、昼寝して…」



男「一緒に笑って、泣いて、喧嘩して、仲直りして、そして笑って…」



男「いつも一緒だよって、言ってくれてました。落ち込んだら、こんなボクを、励ましてくれました」



雪女「うん…」

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 05:36:12.55

男「本当に、いい子でした……自慢の妹でした」



雪女「……うんっ……」



男「……グス……」



雪女「……」なでなで



男「ボクなんかの、人生に……色をっ、つけて…くれてたんです」



男「ひぐ…あいつが……いたから……。ボクは………」



雪女「…………うん」



男「………ご…め…………んぅぅ…」ぎゅうっ



雪女「………大丈夫」



男「ごめ…ん…よ…うぅ…!ごめん……!」ひっく



雪女「…大丈夫だからね……」

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 05:40:44.63

男「……ふっ…う……」



雪女「……大丈夫だからね……」



男「……」きゅ…















雪女「………落ち着いた?」



男「はい…すみません」



雪女「ううん、いいの。男くんは、妹さんが大好きだったんだね」



男「……はい」



雪女「そしてきっとね、妹さんも、お兄さんが大好きだったんだね」



男「……」にこ

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 05:48:53.91

雪女「初めて会ったとき、男くんがああいう状態だった理由がわかったわ…」



男「…お恥ずかしいです……」



雪女「恥ずかしくなんかないわ。でもね、男くんがきちんと生活できないのは、妹さんは望まないと思う…」



男「…そうですね」



雪女「だから、その…自分のこと大事にして、ご飯も食べてね」



男「はい…」

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 05:52:29.39

男「ボクからも、質問したいんですが…」



雪女「……」



男「ユキさんは……何者なんですか?」



雪女「…!……わ、わたしは…」



男「……」



雪女「……ふー…。 …答える前に、お願いがあるの……」



男「はい?」



雪女「…あのね………」










118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 05:56:45.90

男「…苦しくないですか?」



雪女「うん、大丈夫。あったかい……」きゅう



男「ボクの胸のあたりに顔が…。あの、足、ベッドから出てません?」



雪女「私、小柄だから…大丈夫」



男「それならいいんですけど…」



雪女「私が話す間、背中に手……回しててね…」きゅ



男「はい。大丈夫ですよですよ」ぎゅ

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 06:03:23.09

雪女「私ね…雪女なの」



男「…!?」



雪女「世間一般で言う妖怪よ」



男「妖怪…?」



雪女「うん…人に似ているけど、人ではないの…」



男「……」



雪女「信じられないかもしれないけど…」



男「…」



雪女「本当は、若い男の精を吸い取るために…山から里に下りて来たの…」



男「……」きゅう

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 06:14:50.58

雪女「でも、男くん、あんな対応するんだもん」クス



男「…ボクだけ出ていこうとしましたね」



雪女「うん。ふふ、びっくりしちゃったわ」



男「それはどうも……」



雪女「精を吸い取るつもりだったけど、対応におどろいたのと、体調が悪そうなので、あきらめたの」



男「そうだったんですか…」



雪女「…私ね、男くんの部屋を訪ねられてよかったなって思うの」



男「…」



雪女「不思議な人だけど、優しいなあって。」



男「…」



雪女「最初から惹かれてたのかしら…今思うと、一目惚れかもね…」



男「え、あの…」



雪女「最後まで……聞いて。お願い、ぎゅって、してて…」



男「……うん」

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 06:18:32.54

雪女「一度山に戻ったんだけどね、どうしてもあなたの様子が気になって」



雪女「それで、戻ってきたの」



男「……ユキさんが来てくれて、この3日間、ボクはうれしかった」



雪女「ありがとう…」



男「…お礼を言うのは、ボクの方です」



雪女「それでね………私、山に帰ろうと思うの」



男「……どうしてです?」



雪女「私はやっぱり、妖怪だから…。帰らなきゃって、思ったの…」



男「……」

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 06:29:31.24

男「…なんとなく、わかってました」



雪女「え?」



男「なんていうのか…ユキさんが、ボクとはちょっと違う存在だってこと」



雪女「なんで…」



男「額に当てるタオルを取り換えたときに、少し意識があって、それで」



雪女「…そう…だったんだ…」



男「はい……」



雪女「……そっかぁ…じゃあ、あのこと…言いにくくなっちゃったわね…」



男「あのこと?」

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 06:37:09.79

雪女「あ、あのね…」



男「…はい」



雪女「ひ、ひとつだけ…いわせてほしいの…言わせてください」



男「…どうぞ」



雪女「妹さんのことは…つらいと思う…」



雪女「しばらくは食欲も出ないし、時間はかかると思うけど…」



男「…うん」



雪女「でも、それまで…わ、わたしも…支えるから…」ゴニョ…



男「……」



雪女「うう…だ、だから…それまで私を、こ、ここに…置いてくれますか……?」



男「……ッ」



雪女「わたし、男くんのことが…好きです……!」



雪女「山に帰るって言ったけど…男くんのそばにいたいです!もっとたくさん男くんを知りたいです!」



雪女「お願い、します…!」

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 06:37:38.62

男「…上、向いてください」



雪女「……」フル…



男「……」サワ……



雪女「……え……?」



ちゅ…

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 06:38:13.61

ぎゅう…



男「ボクも、ユキさんのこと、好きです」



雪女「……あ」



男「きちんと話してくれて、ありがとう」



男「話してる途中、震えてた。でも、勇気を出して言ってくれたんですよね」



男「だからボクも勇気を出します。ボクのそばにいてくれませんか?ユキさんのこと、教えてください…」



雪女「…い、いいのぉ…?グス…わたし、世間知らずよぉ……」ひっく



男「いいんです」



雪女「妖怪…だよぅ…ひっく…化け物って…」



男「ユキさんはただの女の子です。不思議な力を持ってる、優しい女の子です」



雪女「……山…寂しかったよぉ……」ぐす



男「これからは一緒です」ぎゅう



雪女「ひっく…うっ…あ、ありがとぉ…」ぎゅう

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 06:42:05.78

きょーおーからー♪いーちーばーん♪かーあーこーいいーのだー♪



男「ん?携帯か…」



雪女「グス…ごめ、ん…私、の…」



男「出ていいよ」



雪女「出たく、ないぃ…」



男「いや、なんとなく…出たほうがいい気がするんだ…」



雪女「…? わ、わか、ったぁ…」グス







雪女「もしもし…」



ゆきめ『おめでとう!』

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 06:54:14.69

男(電気つけるか…)パチ



雪女「ゆきめ、ちゃん? なんで…」グス…



ゆきめ『雪女特有の【結びの波動】を感知したから…ピンと来たのよ!』



雪女「あ、ありがとぉ…」



男「…だれ?」ボソボソ



雪女「雪女仲間の、友達…」



ゆきめ「ところでユキちゃん!」



雪女「え?」



ゆきめ『……………、……………』ゴニョゴニョ



雪女「/////////」ぼっ



男「ゆ、ユキさん!?どうした?」



雪女「あわわわ…///」ふらふら



ゆきめ『あっ鵺野先生?え?代われ?ユキちゃん、ちょっとそっちも男の子に代わってくれるかしら』



雪女「代われって…///」スッ



男「ボクに…?」

136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 06:58:55.08

男「もしもし…」



ゆきめ『あ、ちょっと待ってね!はい先生…』



鵺野『ん? …おお、キミが…。なるほど、これは…』



男「あの、何か…」



鵺野『いや、私は人間だが、実は奥さんは雪女なのだ』



男「え!?」



鵺野『そこでキミにアドバイスがしたくてね…』



男「は、はい。何でしょうか……」



鵺野「……、………!……………wwwww」



男「はい……え……………えええええ!?////////」



鵺野『まあ、そういうことだ。とにかくおめでとう。がんばれよ』ブツッ



ツー…ツー…ツー…

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 07:04:58.20

雪女「あ、あら?いつの間にか電気が…」



男「さっきボクが点けたんだけど…」



雪女「…明るいところで見ると…は、恥ずかしい…」



男「う…電気、消す…?ボクはもう少し、ユキさんを見たいんだけど…」



雪女「うん…私も男くんの顔、もう少し見たい…」



男「…」じー…



雪女「……」スッ



ちゅっ



男「!?」



雪女「ふふ。今度は私から…///」

140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 07:11:07.06

パチッ



男「今度こそ眠ろうか」



雪女「ええ。体調も完全に治さなくちゃ」



男「じゃあ、今日はもう寝よう」モゾ



雪女「…ぎゅーってしててね」



男「うん、わかった」ぎゅう…



雪女「明日も一緒ね」



男「よろしくね、ユキさん」



雪女「うん。あのね」



男「ボクも」



「「だいすきだよ」」













「「おやすみ」」」

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 07:13:35.17

雪女「ところで、電話でなんて言われたの…?」



男「いや、あの…ユキさんは?」



雪女「…」



男「…」



ゆきめ『ユキちゃん、あのね。実は雪女は、本当に愛し合った男相手なら、精は抜いても命は抜かないのよ!』



雪女(実際一度も経験ないから、そんなこと知らなかったわよ…でも、良かった/////)



鵺野『雪女は興奮すると、相手を凍てつかせることがあるから。肌を重ねる前に風呂沸かせよwwwww』



男(そんなのまだまだ先だけど…雪女のユキさんとの付き合い方、勉強になりました……。…///////)

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 07:17:23.58

男(妹、今までありがとうな。絶対、忘れないよ。ボク、この人のことを守っていくから…)



男(成長して見せるから、見守っててな…)



男(…おやすみ)







??(うん、わたしはもう大丈夫だよ。だからお兄ちゃん、がんばって)



??(その人と一緒に、幸せになるんだよ!)



??(……ありがとう、お兄ちゃん)





   *  *  *



  *   *

*   *  *    *

      *

 *   *   *

   *      *  

       *

お し ま い

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 07:21:44.19

おい





パンツ溶けたのに

145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 07:23:25.97

さっきパンツ氷河に流しちまったよ畜生

履くパンツないじゃないか責任取れよ

146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/24(火) 07:26:35.88

お付き合いありがとうございました



今日の天気予報は吹雪です

夜には雪女を探しに出かけようと思います

それでは

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