咲「ま、また迷っちゃった」末原「……清澄の大将?」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 11:00:42.29 ID:OtHC63Ed0
末原「こんな所で何をしとるんや?」
咲「あなたは姫松の……二位の人?」
末原「喧嘩売っとるんか?」
咲「あ、いや。そんなわけでは」
末原「……ええわ。事実は事実やし。次は負けへんけどな」
咲「は、はい。よろしくお願いします」
末原「それで、こんなところで何しとるんや? 買い物か?」
咲「あの……迷っちゃって」
末原「なんや、迷子か」
咲「あなたは姫松の……二位の人?」
末原「喧嘩売っとるんか?」
咲「あ、いや。そんなわけでは」
末原「……ええわ。事実は事実やし。次は負けへんけどな」
咲「は、はい。よろしくお願いします」
末原「それで、こんなところで何しとるんや? 買い物か?」
咲「あの……迷っちゃって」
末原「なんや、迷子か」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 11:07:32.20 ID:OtHC63Ed0
末原「一緒に買い物に出た友達とはぐれたんか」
咲「はい……」
末原「でもそんなん携帯で連絡取ればええやん。スマートフォンあるなら、それで地図検索してもええし」
咲「私、携帯持ってなくて……」
末原「え? 持ってないって、ガラケーも?」
咲「が、ガラケー?」
末原「……スマートフォンとか色々出てる時代に、携帯電話自体を持ってない女子高生がおるとは思わんかった」
咲「す、すみません」
末原「いや謝ることではないけどな……」
咲「はい……」
末原「でもそんなん携帯で連絡取ればええやん。スマートフォンあるなら、それで地図検索してもええし」
咲「私、携帯持ってなくて……」
末原「え? 持ってないって、ガラケーも?」
咲「が、ガラケー?」
末原「……スマートフォンとか色々出てる時代に、携帯電話自体を持ってない女子高生がおるとは思わんかった」
咲「す、すみません」
末原「いや謝ることではないけどな……」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 11:11:31.36 ID:OtHC63Ed0
末原「仕方ないなぁ。このまま放っておくのも心苦しいしな。送っていってやるわ」
咲「あ、ありがとうございます」
末原「清澄が泊まってるとこってどこや? 調べてやるから」スマフォ
咲「あ、えっと……分かりません」
末原「……は?」
咲「いや、その。覚えてなくて」
末原「な、名前も?」
咲「……はい」
末原「」
咲「あ、ありがとうございます」
末原「清澄が泊まってるとこってどこや? 調べてやるから」スマフォ
咲「あ、えっと……分かりません」
末原「……は?」
咲「いや、その。覚えてなくて」
末原「な、名前も?」
咲「……はい」
末原「」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 11:15:24.84 ID:OtHC63Ed0
末原「自分の泊まっとる宿くらい覚えとけや」
咲「す、すみません」
末原「……何と言うか、色々な意味で私の想像を超えていくやつやな」
咲「ど、どうすればいいでしょうか……?」
末原「どうすればと言われても、名前も分からんとなれば検索のかけようもないしな……友達の携帯の番号とか覚えて」
咲「ないです」
末原「まぁ、そうやろな」
咲「……も、もう帰れないんですか?」
末原「そないな顔するなや。大丈夫、一生帰れないなんてことは無いわ」
末原(……たぶんな)
咲「す、すみません」
末原「……何と言うか、色々な意味で私の想像を超えていくやつやな」
咲「ど、どうすればいいでしょうか……?」
末原「どうすればと言われても、名前も分からんとなれば検索のかけようもないしな……友達の携帯の番号とか覚えて」
咲「ないです」
末原「まぁ、そうやろな」
咲「……も、もう帰れないんですか?」
末原「そないな顔するなや。大丈夫、一生帰れないなんてことは無いわ」
末原(……たぶんな)
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 11:21:11.40 ID:OtHC63Ed0
末原「しかしどうしよ……そこらの小さな田舎町やないし、適当に歩いとれば見つかるという訳でもないやろな」
末原「日本一人口の多い首都で、その友達に見つけるっていうのも無理ありそうやしなぁ」
咲「……ごめんなさい」
末原「何を謝っとるんや?」
咲「その、ご迷惑かけて」
末原「何や、そんなもん困ったときはお互い様やで。そんな謝るようなことされてない。大阪人の人情舐めるなや」
咲「ごめんなさい」
末原「そういうときは謝るよりありがとうって言いや。ちゃんと送り届けられたあとにな」
咲「……」
末原(……何か調子狂うなぁ)
末原「日本一人口の多い首都で、その友達に見つけるっていうのも無理ありそうやしなぁ」
咲「……ごめんなさい」
末原「何を謝っとるんや?」
咲「その、ご迷惑かけて」
末原「何や、そんなもん困ったときはお互い様やで。そんな謝るようなことされてない。大阪人の人情舐めるなや」
咲「ごめんなさい」
末原「そういうときは謝るよりありがとうって言いや。ちゃんと送り届けられたあとにな」
咲「……」
末原(……何か調子狂うなぁ)
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 13:57:55.05 ID:OtHC63Ed0
咲「……」
末原(麻雀やっとったときは威圧感あったけど、今はそんなことないな)
末原(……そうやな。麻雀で化け物とか魔物とか言われても、中身は結局高校一年生。全国も始めてやろうし)
末原(知らん土地で仲間とはぐれれば不安にもなるし、怖くもなるか)
末原(案外、龍門渕の天江とか、永水女子の神代とかもこんな感じ何やろか……白糸台の宮永照も)
末原「大丈夫や。年上としてちゃんと送り届けてやるわ。な?」
咲「はい、ありがとうございます」ニコッ
末原「……う、うん。任せとき」
末原(……威圧感なければ、結構可愛いなぁ)
末原(麻雀やっとったときは威圧感あったけど、今はそんなことないな)
末原(……そうやな。麻雀で化け物とか魔物とか言われても、中身は結局高校一年生。全国も始めてやろうし)
末原(知らん土地で仲間とはぐれれば不安にもなるし、怖くもなるか)
末原(案外、龍門渕の天江とか、永水女子の神代とかもこんな感じ何やろか……白糸台の宮永照も)
末原「大丈夫や。年上としてちゃんと送り届けてやるわ。な?」
咲「はい、ありがとうございます」ニコッ
末原「……う、うん。任せとき」
末原(……威圧感なければ、結構可愛いなぁ)
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 15:16:39.92 ID:OtHC63Ed0
末原「しかし、やっぱり困ったなぁ。全く手がかりがないし……電車とか使ったか?」
咲「あ、電車使いました」
末原「駅名は?」
咲「えっと、話しながら来たので、覚えてません」
末原「……まぁ、予想はしてたわ」
末原「東京は迷路やしな、慣れてないから何駅くらい乗ったか聞いてもわからんやろなぁ」
咲「……」
末原「ま、まぁまぁ。どうにかなるやろ! ポジティブにいこうやポジティブに」
咲「はい……」ションボリ
末原(……しょんぼりすると、よけい可愛いなぁ)
咲「あ、電車使いました」
末原「駅名は?」
咲「えっと、話しながら来たので、覚えてません」
末原「……まぁ、予想はしてたわ」
末原「東京は迷路やしな、慣れてないから何駅くらい乗ったか聞いてもわからんやろなぁ」
咲「……」
末原「ま、まぁまぁ。どうにかなるやろ! ポジティブにいこうやポジティブに」
咲「はい……」ションボリ
末原(……しょんぼりすると、よけい可愛いなぁ)
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 15:56:07.74 ID:OtHC63Ed0
末原「仕方ないなぁ。うちに来るか?」
咲「え?」
末原「確かうちの部長が清澄の部長と仲良いとか言っとったから、清澄の泊まってる場所知ってるかも……」
咲「ほ、本当ですか?」
末原「う、うん……どっちにしろ、いつまでもここで突っ立ってるわけにもいかへんしな」
末原「待ってたら友達が迎えに来てくれるって気配でもないし、とりあえずはうちのホテルに帰って考えようや」
咲「はい。あの、ありがとうございます」
末原「うん……私とははぐれんようにな」
咲「分かりました」
末原「……心配やから、手繋いどこうか」
咲「はい」
咲「え?」
末原「確かうちの部長が清澄の部長と仲良いとか言っとったから、清澄の泊まってる場所知ってるかも……」
咲「ほ、本当ですか?」
末原「う、うん……どっちにしろ、いつまでもここで突っ立ってるわけにもいかへんしな」
末原「待ってたら友達が迎えに来てくれるって気配でもないし、とりあえずはうちのホテルに帰って考えようや」
咲「はい。あの、ありがとうございます」
末原「うん……私とははぐれんようにな」
咲「分かりました」
末原「……心配やから、手繋いどこうか」
咲「はい」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 18:19:53.76 ID:OtHC63Ed0
――姫松宿泊所――
末原「みんな帰っとらんか……。せめて部長一人残ってくれてたら良かったけど」
末原「まぁでも出かけたのは朝やし、もうそろそろ帰ってくる頃やろ。もうちょっと待っててな」
咲「は、はい!」ビクビク
末原「いや、そない緊張せんでもええよ。取って食おう言うわけでもあらへんし」
咲「はい」ビクビク
末原「……清澄の」
咲「は、はい、何ですか?」
末原「……」ギュッ
咲「!?」
末原「安心せえや。ちゃんと送る言うとるやろ。そんな震えんでも大丈夫やから」
咲「……はい」
末原「みんな帰っとらんか……。せめて部長一人残ってくれてたら良かったけど」
末原「まぁでも出かけたのは朝やし、もうそろそろ帰ってくる頃やろ。もうちょっと待っててな」
咲「は、はい!」ビクビク
末原「いや、そない緊張せんでもええよ。取って食おう言うわけでもあらへんし」
咲「はい」ビクビク
末原「……清澄の」
咲「は、はい、何ですか?」
末原「……」ギュッ
咲「!?」
末原「安心せえや。ちゃんと送る言うとるやろ。そんな震えんでも大丈夫やから」
咲「……はい」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 18:24:41.85 ID:OtHC63Ed0
――10分後――
咲「」スースー
末原「安心せえ言うたけど、まさか寝るとはな……やっぱりこの子、想像を超えるわ」
末原「ある意味大将の器やな。私もこれくらいできひんといかんのやろか……?」
咲「……みん、な……」スースー
末原「……という訳でもないか。普通に疲れてたんやな。私を信頼して、安心して眠ったんや」
末原「この子も普通の高校一年生。かなりか弱い部類に入る一年生やんな」
咲「」スースー
末原「……寝顔、可愛いなぁ」ナデナデ
咲「」スースー
末原「安心せえ言うたけど、まさか寝るとはな……やっぱりこの子、想像を超えるわ」
末原「ある意味大将の器やな。私もこれくらいできひんといかんのやろか……?」
咲「……みん、な……」スースー
末原「……という訳でもないか。普通に疲れてたんやな。私を信頼して、安心して眠ったんや」
末原「この子も普通の高校一年生。かなりか弱い部類に入る一年生やんな」
咲「」スースー
末原「……寝顔、可愛いなぁ」ナデナデ
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:04:03.32 ID:OtHC63Ed0
咲「」スースー
末原「……」ジー
末原「何というか、こう無防備で居られると、ちょっと悪戯したくなるな……」
末原「い、いやあかんで自分! この子は私を信頼して寝てるんやから。信頼には応えんと!」
咲「」スースー
末原「で、でも、ちょっとくらいなら……その、頬にキスとか、その程度ならあとに残らんし、ええかな」
咲「」スースー
末原「……」チュー
洋榎「ただいまやでー」
末原「ふなっは! しゅ、主将!?」
洋榎「ん? ふなっは? 何やねんそれ。挨拶か?」
末原「……」ジー
末原「何というか、こう無防備で居られると、ちょっと悪戯したくなるな……」
末原「い、いやあかんで自分! この子は私を信頼して寝てるんやから。信頼には応えんと!」
咲「」スースー
末原「で、でも、ちょっとくらいなら……その、頬にキスとか、その程度ならあとに残らんし、ええかな」
咲「」スースー
末原「……」チュー
洋榎「ただいまやでー」
末原「ふなっは! しゅ、主将!?」
洋榎「ん? ふなっは? 何やねんそれ。挨拶か?」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:09:25.81 ID:OtHC63Ed0
末原「は、はぁ……」
洋榎「朝は『おはふなっは』、昼は『こんにちふなっは』、夜は『こんばんふなっは』やな」
末原「え? いえ、ちゃいますよ」
洋榎「ちゃうんかい」
末原「朝は『はなっは』、昼は『ふなっは』、夜は『ほなっは』」
洋榎「なるほど、時間が経つとはひふへほ順で下がるんやな。じゃ『ひなっは』と『へなっは』はどこやねん」
末原「朝と昼の間と、夕方」
洋榎「なるほど、そういうことか……ってそんな挨拶聞いたこと無いわ! 何やねん。下らんことで長話すなや」
末原「話広げたんは主将ですよ……」
洋榎「朝は『おはふなっは』、昼は『こんにちふなっは』、夜は『こんばんふなっは』やな」
末原「え? いえ、ちゃいますよ」
洋榎「ちゃうんかい」
末原「朝は『はなっは』、昼は『ふなっは』、夜は『ほなっは』」
洋榎「なるほど、時間が経つとはひふへほ順で下がるんやな。じゃ『ひなっは』と『へなっは』はどこやねん」
末原「朝と昼の間と、夕方」
洋榎「なるほど、そういうことか……ってそんな挨拶聞いたこと無いわ! 何やねん。下らんことで長話すなや」
末原「話広げたんは主将ですよ……」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:12:49.15 ID:OtHC63Ed0
洋榎「ええけどな。時は金なり言うけど、一分二分のはした金くらいでけちけちせんわ。許したる」
末原「いや、だから話を広」
洋榎「ところでその子、誰やねん」
末原「え? ああ、清」
洋榎「ああ! 清澄の大将か。思い出したわ」
末原「主将。台詞を最後まで言わせてくだ」
洋榎「なるほどなぁ。なるほどなるほど」
末原「……」
末原「いや、だから話を広」
洋榎「ところでその子、誰やねん」
末原「え? ああ、清」
洋榎「ああ! 清澄の大将か。思い出したわ」
末原「主将。台詞を最後まで言わせてくだ」
洋榎「なるほどなぁ。なるほどなるほど」
末原「……」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:46:50.63 ID:OtHC63Ed0
洋榎「それで? 何でこの子、ここにおんねん」
末原「いや、さっき街中を歩いてい」
洋榎「拾ってきたんか?」
末原「……まぁ、そんなところです」
洋榎「そうか……よし分かったで! つまりその清澄の子を調べようってことやな!」
末原「……は?」
洋榎「油断して眠っている間に、あの驚異的な場の支配の秘密を探ろうや。体を隅から隅まで調べてな」
末原「調べる?」
洋榎「何かわかるかもやで」
末原「隅から、隅まで……?」ゴクッ
末原「いや、さっき街中を歩いてい」
洋榎「拾ってきたんか?」
末原「……まぁ、そんなところです」
洋榎「そうか……よし分かったで! つまりその清澄の子を調べようってことやな!」
末原「……は?」
洋榎「油断して眠っている間に、あの驚異的な場の支配の秘密を探ろうや。体を隅から隅まで調べてな」
末原「調べる?」
洋榎「何かわかるかもやで」
末原「隅から、隅まで……?」ゴクッ
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:56:02.67 ID:OtHC63Ed0
末原「……」
洋榎「なんてな。まさか対戦相手にセクハラなんてできへんわ!」
末原「」ジー
洋榎「きょ、恭子? 冗談やで?」
末原「え? は、はい。分かってますよ。まさか本気にするわけないですよ」
洋榎「……恭子、そういえばさっきその子に何かしようとしとらんかったか?」
末原「え? いや、そんなまさか……」ダラダラ
洋榎「ま、まさか恭子……」
末原「いや、ちゃいますよ……?」
洋榎「その子に改造手術を!?」
末原「……は?」
洋榎「あかんで恭子! いくら強敵や言うても改造手術で能力奪ったり、記憶操作して私たちの味方にしちゃあかんで」
洋榎「勝負は正々堂々とやで!」
末原「そんなことしません」
洋榎「なんてな。まさか対戦相手にセクハラなんてできへんわ!」
末原「」ジー
洋榎「きょ、恭子? 冗談やで?」
末原「え? は、はい。分かってますよ。まさか本気にするわけないですよ」
洋榎「……恭子、そういえばさっきその子に何かしようとしとらんかったか?」
末原「え? いや、そんなまさか……」ダラダラ
洋榎「ま、まさか恭子……」
末原「いや、ちゃいますよ……?」
洋榎「その子に改造手術を!?」
末原「……は?」
洋榎「あかんで恭子! いくら強敵や言うても改造手術で能力奪ったり、記憶操作して私たちの味方にしちゃあかんで」
洋榎「勝負は正々堂々とやで!」
末原「そんなことしません」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 21:48:49.90 ID:OtHC63Ed0
洋榎「しかし、麻雀やっとったときは鬼かと思ったけど、この子も卓離れると普通の高校生やな」
末原「そうですね」
洋榎「何と言うか、寝顔可愛いな」
末原「そうですねぇ」
洋榎「」チュー
末原「ちょ、何しようとしとるんですか! 駄目ですよ!」ガード
洋榎「寝てるしええやん」
末原「駄目です」
洋榎「私を誰と心得るんや、天下の副将軍愛宕洋榎やで!」
末原「そんなセクハラ副将軍知らんし、あんたは副将じゃなくて中堅やないですか!」
洋榎「いや、主将でもあるし」
末原「主将にも副将軍にもセクハラする権利はありません」
末原「そうですね」
洋榎「何と言うか、寝顔可愛いな」
末原「そうですねぇ」
洋榎「」チュー
末原「ちょ、何しようとしとるんですか! 駄目ですよ!」ガード
洋榎「寝てるしええやん」
末原「駄目です」
洋榎「私を誰と心得るんや、天下の副将軍愛宕洋榎やで!」
末原「そんなセクハラ副将軍知らんし、あんたは副将じゃなくて中堅やないですか!」
洋榎「いや、主将でもあるし」
末原「主将にも副将軍にもセクハラする権利はありません」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 23:16:52.05 ID:OtHC63Ed0
洋榎「それで恭子。この子いつまでここにおるんやろ」
末原「いつまでと言われても……主将、清澄連絡取れる人いませんか?」
洋榎「連絡?」
末原「実はこの子迷子で、自分の泊まってるとこも分からんらしくて」
洋榎「ああ、そういうことか。それで恭子が保護したんやな」
末原「まぁ、そんなとこです」
洋榎「さすが、下級生の面倒見ええなぁ」
末原「いつまでと言われても……主将、清澄連絡取れる人いませんか?」
洋榎「連絡?」
末原「実はこの子迷子で、自分の泊まってるとこも分からんらしくて」
洋榎「ああ、そういうことか。それで恭子が保護したんやな」
末原「まぁ、そんなとこです」
洋榎「さすが、下級生の面倒見ええなぁ」
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 23:17:34.95 ID:OtHC63Ed0
末原「それで、誰かいませんか? 主将、清澄の部長さんと仲良いとか言ってましたけど」
洋榎「んー。流石に連絡先は知らんかなぁ。でも宿の方知っとるで」
末原「え? まさか主将、清澄の部長さんの跡をつけて……?」
洋榎「私はストーカーか! このあいだ聞いただけや。何か暇あったら遊ぼうとか言う話になってな」
末原「あ、そういうことですか」
洋榎「名前だけやから場所までは知らんけど、調べればでるやろ」
末原「助かります……しかし主将、口達者というか話上手というか、コミュニケーション能力高いですねぇ」
洋榎「はっはっはっ、もっと褒めてもええねんで!」
末原「図々しくもありますが」
洋榎「図々しいも私にとっては褒め言葉やで」
末原「とか言っておいて意外と人の目気にしますよね。宮守の子に怒られたときとか萎縮してましたし」
洋榎「……」
洋榎「んー。流石に連絡先は知らんかなぁ。でも宿の方知っとるで」
末原「え? まさか主将、清澄の部長さんの跡をつけて……?」
洋榎「私はストーカーか! このあいだ聞いただけや。何か暇あったら遊ぼうとか言う話になってな」
末原「あ、そういうことですか」
洋榎「名前だけやから場所までは知らんけど、調べればでるやろ」
末原「助かります……しかし主将、口達者というか話上手というか、コミュニケーション能力高いですねぇ」
洋榎「はっはっはっ、もっと褒めてもええねんで!」
末原「図々しくもありますが」
洋榎「図々しいも私にとっては褒め言葉やで」
末原「とか言っておいて意外と人の目気にしますよね。宮守の子に怒られたときとか萎縮してましたし」
洋榎「……」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 23:23:49.71 ID:OtHC63Ed0
洋榎「別に人の目気にしてるわけやないねん。怒られたからちょっとびっくりしただけや」
末原「人の目気にしなさすぎるのも困りものですけどね」
洋榎「ま、まぁその話はええやん。とりあえずはその子やな」
咲「」スースー
末原「そうですね」
洋榎「帰すのは良いとして、問題は恭子のセクハラ行為をどう誤魔化すかやな……」
末原「いやセクハラ行為はしてません。問題は主将の口をどう封じるかやと思います」
洋榎「口封じならガムテープが一番やで。マスクにばってんじゃ効果ないもんな!」
末原「分かりました。漫ちゃんに言って買ってこさせます」
洋榎「い、いや冗談やで? 本気にしなくても……」
末原「人の目気にしなさすぎるのも困りものですけどね」
洋榎「ま、まぁその話はええやん。とりあえずはその子やな」
咲「」スースー
末原「そうですね」
洋榎「帰すのは良いとして、問題は恭子のセクハラ行為をどう誤魔化すかやな……」
末原「いやセクハラ行為はしてません。問題は主将の口をどう封じるかやと思います」
洋榎「口封じならガムテープが一番やで。マスクにばってんじゃ効果ないもんな!」
末原「分かりました。漫ちゃんに言って買ってこさせます」
洋榎「い、いや冗談やで? 本気にしなくても……」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 23:26:49.65 ID:OtHC63Ed0
末原「ともかく、地図検索で宿探して、この子送り届けてきます。遅くなっても困るんで」
洋榎「そうやな」
末原「ついでにガムテープも買ってきます」
洋榎「それはいらん」
末原「それで、清澄の宿はどこですか?」
洋榎「ええっとな、確か……」
洋榎「そうやな」
末原「ついでにガムテープも買ってきます」
洋榎「それはいらん」
末原「それで、清澄の宿はどこですか?」
洋榎「ええっとな、確か……」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 23:33:24.01 ID:OtHC63Ed0
末原「……なるほど、分かりました」
洋榎「それじゃ私は出かけてくるで」
末原「あれ? 今帰ってきたばかりじゃ」
洋榎「財布忘れてな。まだ昼ご飯も食べてへんし。清澄の子は任せたわ」
末原「……まぁええか」
洋榎「それじゃ私は出かけてくるで」
末原「あれ? 今帰ってきたばかりじゃ」
洋榎「財布忘れてな。まだ昼ご飯も食べてへんし。清澄の子は任せたわ」
末原「……まぁええか」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 23:38:04.75 ID:OtHC63Ed0
咲「」スースー
末原「さて、起こすか」
末原「起きや。帰れるで」ユサユサ
咲「……も、もうちょっと……」ウーン
末原「何か無理やり起こすの罪悪感あるなぁ……いや、でも起こさんといかんし。起きや」ユサユサ
咲「……う、うん」
末原「おはようさん」
咲「……おはよう、ございます?」
末原「ガチで熟睡しとったとは思わんかったな。さ、いつまでも寝ぼけとらんと帰るで」
咲「……」フラッ
末原「おっと」
咲「」ギュッ
末原「!?」
末原「さて、起こすか」
末原「起きや。帰れるで」ユサユサ
咲「……も、もうちょっと……」ウーン
末原「何か無理やり起こすの罪悪感あるなぁ……いや、でも起こさんといかんし。起きや」ユサユサ
咲「……う、うん」
末原「おはようさん」
咲「……おはよう、ございます?」
末原「ガチで熟睡しとったとは思わんかったな。さ、いつまでも寝ぼけとらんと帰るで」
咲「……」フラッ
末原「おっと」
咲「」ギュッ
末原「!?」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 23:41:36.31 ID:OtHC63Ed0
咲「ん……眠いよ」
末原「ね、眠くても起きや。帰るで」
咲「かえる?」
末原「せ、せやで。迷子になっとったやろ」
咲「……あ、ああ」
末原「やっと起きたか」
咲「ご、ごめんなさい!」
末原「別にええけど……いや、ありがとう」
咲「?」
末原「ね、眠くても起きや。帰るで」
咲「かえる?」
末原「せ、せやで。迷子になっとったやろ」
咲「……あ、ああ」
末原「やっと起きたか」
咲「ご、ごめんなさい!」
末原「別にええけど……いや、ありがとう」
咲「?」
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 23:43:50.26 ID:OtHC63Ed0
末原「ま、まぁええから。早く支度しいや、清澄の宿分かったで」
咲「ほ、本当ですか?」
末原「うん。さっきから言うとったんやけどな」
咲「あ、ありがとうございます!」
末原「それじゃ、帰ろうか」
咲「はい!」
末原「……はぐれんように、手は繋ごうな」
咲「はい!」ギュッ
末原「ん。それじゃ行こか」
咲「ほ、本当ですか?」
末原「うん。さっきから言うとったんやけどな」
咲「あ、ありがとうございます!」
末原「それじゃ、帰ろうか」
咲「はい!」
末原「……はぐれんように、手は繋ごうな」
咲「はい!」ギュッ
末原「ん。それじゃ行こか」
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 23:51:47.67 ID:OtHC63Ed0
――清澄 宿泊所――
末原「ここかな……?」
咲「あ、ここです」
末原「そうか。それじゃ、私は帰るな」
咲「はい。ありがとうございました」
末原「うん。もう友達とはぐれんようにな」
咲「はい」
末原「今度会うときはまた麻雀打つときやな、今度は負けへん」
咲「わ、私も負けません」
末原「うん。それじゃな」
咲「……あ、あの」
末原「ん?」
咲「麻雀以外でも、また会えますか?」
末原「……うん。麻雀打つんわ憎いからやない、戦いたいからや。麻雀以外でも、またきっと会えるで」
咲「はい」
末原「それじゃ、またな」
末原「ここかな……?」
咲「あ、ここです」
末原「そうか。それじゃ、私は帰るな」
咲「はい。ありがとうございました」
末原「うん。もう友達とはぐれんようにな」
咲「はい」
末原「今度会うときはまた麻雀打つときやな、今度は負けへん」
咲「わ、私も負けません」
末原「うん。それじゃな」
咲「……あ、あの」
末原「ん?」
咲「麻雀以外でも、また会えますか?」
末原「……うん。麻雀打つんわ憎いからやない、戦いたいからや。麻雀以外でも、またきっと会えるで」
咲「はい」
末原「それじゃ、またな」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 23:59:00.49 ID:OtHC63Ed0
――姫松 宿泊所――
末原「それロン」
洋榎「またかー! 今日は気合入っとるな。何かあったんか?」
末原「清澄と戦う為に練習中ですよ。戦うからには全力でいかんと、相手にも失礼やし」
洋榎「ふーん。でも全力で戦うだけじゃ困るで」
末原「分かってます。次は負けへん」
洋榎「ま、分かってるならええけどな」
末原「負ける可能性考えつつ、負けへん」
洋榎「んん? 何か変な思考回路に入ってるなぁ」
末原「……早く清澄と戦いたいですよ」
洋榎「まぁまぁ、あと少しやから我慢しいや。もうちょい練習して対策練ってから、全力で戦って勝ちいや」
末原「はい」
おわり
末原「それロン」
洋榎「またかー! 今日は気合入っとるな。何かあったんか?」
末原「清澄と戦う為に練習中ですよ。戦うからには全力でいかんと、相手にも失礼やし」
洋榎「ふーん。でも全力で戦うだけじゃ困るで」
末原「分かってます。次は負けへん」
洋榎「ま、分かってるならええけどな」
末原「負ける可能性考えつつ、負けへん」
洋榎「んん? 何か変な思考回路に入ってるなぁ」
末原「……早く清澄と戦いたいですよ」
洋榎「まぁまぁ、あと少しやから我慢しいや。もうちょい練習して対策練ってから、全力で戦って勝ちいや」
末原「はい」
おわり
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 23:59:57.65 ID:PQlQgfzMo
まだだまだ乙には早い
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 00:01:34.67 ID:ENNjTEako
え、いや、これからだろ?
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 00:38:55.03 ID:WIFALmsuo
これからが本番ですよね
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 09:09:08.13 ID:rdgePuiT0
綺麗な恭咲おつおつ
まだまだこのスレは終わらない
まだまだこのスレは終わらない
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