桐生つかさ「アンタ、秘書になる?」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 21:03:18.71 ID:Rsv6vjO/0
P「いや、いきなりはちょっと」
つかさ「とか言って実は喜んでる系? 見た目拒否るけど裏ではガッツポなカンジ?」
P「でも俺プロデューサーだし」
つかさ「これでもアイドル兼社長よ? コネは必要じゃね?」
P「うちには巫女とか魔王とかサンタとかいるんで……」
つかさ「……前々から思ってたけど、アンタ何もんよ?」
P「プロデューサーですけど」
つかさ「へー、しらばっくれる気? そうやって隠すワケ、アイドルにね。あぁそう」
P「拗ねるなよ、つかさ」
つかさ「拗ねてないし!」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 21:11:42.88 ID:Rsv6vjO/0
つかさ「あーもー、契約取れないのとか社長の名折れだし!」
P「わかったよ。代わりの秘書、紹介するから」
つかさ「ふーん。役に立たないと承知しないよ?」
P「多分いけるだろ。何人か候補出すから」
つかさ「へー。お手並み拝見じゃん?」
P「じゃあ一人目な」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 21:17:24.43 ID:Rsv6vjO/0
P「おしとやかで純情派、だけど行動力は一人前でリボンがトレードマークのキュート系」
つかさ「お、いいね」
P「佐久間まゆちゃんです。どうぞ」
まゆ「よろしくお願いします……」
つかさ「ん。アタシ、桐生つかさね。秘書になれるかどうか、試させてもらうよ」
P「つかさは現役の社長でな。秘書が欲しいそうだ」
まゆ「へぇ……あの、私が不合格だったらどうなるんですか?」
つかさ「まあ、コイツが秘書な」
P「ならないから」
まゆ「……ふぅん」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 21:25:33.18 ID:Rsv6vjO/0
まゆ「秘書ってアレですよね。社長さんのお世話とかするんですよねぇ?」
つかさ「そうそう、肩揉みとかしてもらうわけ」
P「それ秘書の仕事じゃないんじゃ」
つかさ「いいのいいの、秘書の全ては社長のものでしょうが」
まゆ「!!? それ、ほんとうですか!?」
P「違う違う。ほらまゆは純粋なんだから、信じちゃうだろ」
つかさ「あながち間違ってないっしょ? 上に立つ者が導くのは義務、つか使命ね」
まゆ「でもアイドルはPさんのものなのに、まだおてて繋ぐだけしかしてもらってないのにこんな……」
P「待て、まゆ」
まゆ「ねえつかささん、まゆも社長になればPさんを思い通りに出来るんですか?」
つかさ「まあ、多分いけるっしょ」
まゆ「Pさん私起業しようと思うんです、けどこれは決して別れとかじゃなくて、むしろ新しい私達の関係の始まりなんですよぉ」
つかさ「自分の足で歩くほうがカッコいいとは言ったけど、仁王立ちは予想外だわー」
P「落ち着こうまゆ、俺は秘書にはならんから」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 21:36:01.44 ID:Rsv6vjO/0
P「で、話を戻すけど。まゆは読モやってたから、流行やファッションには強いぞ」
つかさ「ほうほう」
P「まゆをそばに置けば、業務が捗ると思う」
まゆ「リボンの結び方には自信があるんですけど。試してもいいですかぁ?」
つかさ「なんか目が据わってる系なんだけど」
まゆ「大丈夫ですよぉ。簡単には解けませんし解かせませんから」
つかさ「あれ、自由に見放されるとかちょっと今時じゃなくない?」
P「どうどうまゆ、まだ質疑応答あるから」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 21:42:19.93 ID:Rsv6vjO/0
つかさ「じゃあ質問に答えてもらうとして……んーと、座右の銘ある?」
まゆ「やるもやらないもなく、やったことは全て善……です」
つかさ「行動力……丸。プロデューサーに叱られた、どうする?」
まゆ「え? 愛のご褒美じゃないんですか?」
つかさ「我慢強さ……丸。鳴かぬなら……どうする?」
まゆ「鳴かぬなら 死ぬまで隣に ホトトギス?」
つかさ「一途さ……丸。よし、とりあえず合格!」
まゆ「ありがとうございます……うふふ」
つかさ「ひとまずまゆは合格ね。でも他の子も見てみたいわ」
まゆ「わかりましたぁ」
P「じゃあ、二人目な」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 21:52:43.50 ID:Rsv6vjO/0
P「悠久に揺蕩いし神の落とし子……堕天せし偉大なる魔王!」
つかさ「……は?」
P「神崎蘭子ちゃん!」
蘭子「ファーハッハッハ! 時は満ちた! (お待たせしました!)」
つかさ「お、おう……」
P「蘭子は闇の魔王でな、ポテンシャルは凄いと思う」
つかさ「思うだけか?」
P「思うだけだ」
蘭子「禁忌なる囁き…… (何こそこそ話してるんですか?)」
つかさ「あ、ああ。何でもないわ、うん」
蘭子「我が魔力の前に、恐れるものなどない! (秘書でもなんでも、お仕事頑張ります!)」
つかさ「魔力は凄いな、確かに」
P「わかるか?」
つかさ「なんかわかる」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 22:05:34.35 ID:Rsv6vjO/0
つかさ「しかし……意思疎通が難しそうだな」
P「グローバル化に対応できると考えよう」
つかさ「いや、世界レベルで考えてもキツくね? これは」
蘭子「空蝉よ…… (世界レベルの話ですか?)」
つかさ「いや、蘭子にはあくまで秘書業してもらうから。心配いらないから」
蘭子「そうか……留まりし希望の光 (海外にいけるかと思ったのに……ちょっぴり残念です……)」
つかさ「悪いね。旅行とかには行くからさぁ」
蘭子「神の啓示よ! (ほんとですか!? やったー!)」
P「通じてね?」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/19(金) 22:17:01.60 ID:Rsv6vjO/0
P「これだけ話せるなら、質疑応答もできるだろ」
つかさ「あー、やってみるか。座右の銘はある?」
蘭子「満ちたりし安らぎの魂よ! (よく食べてよく寝ることです!)」
つかさ「健康度……丸。地球最後の日にどうする?」
蘭子「ククク。我が友と我の前に、不可能などないわ! (プロデューサーさんと一緒なら何があっても大丈夫です!)」
つかさ「ヒロイン力……丸。最後に、鳴かぬなら……どうする?」
蘭子「応えねば 闇に飲まれよ 不如帰 (鳴かないの? お疲れモードだ ホトトギス!)」
つかさ「気配り……丸。よし、合格かな」
蘭子「成し遂げたり! (わーい!)」
P「よかったな、蘭子」
蘭子「ふはは! 我が友の力添えあってこそよ! (プロデューサーさんのおかげです♪)」
つかさ「でももう一人くらい見せてもらうけど、構わないわよね?」
蘭子「よかろう! (いいよー♪)」
P「なら三人目だぞ」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/21(日) 19:14:30.12 ID:m+4w37iW0
P「常に夢見る乙女、運命の王子様を信じて自らの道を往く」
つかさ「ほほう」
P「……喜多日菜子ちゃんです」
日菜子「むふふ……おねがいします~」
つかさ「へえ、まともそうじゃん。アタシ、桐生つかさ。よろしくやってよ」
日菜子「日菜子です~。つかさちゃんですねぇ。社長さんだって聞いてます~」
つかさ「まあね。アイドル兼社長ってことになんの。マジ多忙って話」
日菜子「社長と秘書……つまり……むふふふ♪」
つかさ「……なんか妄想し始めたぞ。お前どうにかしろよ」
P「こうなると止められん。少し待ってくれ」
つかさ「おう……」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/21(日) 19:19:44.79 ID:m+4w37iW0
日菜子「むふむふぅ……♪ Pさんが日菜子を攫って……ああっ♪」
つかさ「なんか壮大なストーリーが展開してね?」
P「いつものことだから心配するな」
つかさ「……何で秘書に推してきたし」
P「これを除けば可愛いからな」
つかさ「まあ、そうだけど……それだけじゃなぁ」
日菜子「可愛いだなんて……むふふふ♪」
P「夢があるだろ?」
つかさ「夢しかないんじゃ……」
P「アメリカンドリームってヤツだ」
つかさ「ダメ予感ドリームの間違いだろ……」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/21(日) 19:30:08.84 ID:m+4w37iW0
日菜子「むふふ……はっ。日菜子、また妄想してました~?」
つかさ「……ああ。楽しそうだったけどさ。質問していい?」
日菜子「はい。もちろんいいですよ~」
つかさ「まずは、座右の銘を教えてよ」
日菜子「しない妄想よりする妄想~?」
つかさ「将来性……丸。愛と友情どっち取る?」
日菜子「愛する王子様と、同じ人を愛してしまった親友……ああ、日菜子はどっちの味方……むふふ♪」
つかさ「妄想力……丸。じゃあ、鳴かぬなら?」
日菜子「鳴かぬなら? むふむふむふふ♪ ホトトギス♪」
つかさ「むふふ力……丸。合格でいいや、もう」
P「そんな投げやりな……」
つかさ「妄想はともかくさ、可愛いのは事実なんだわ」
日菜子「むふふ。日菜子を褒めても妄想しか出来ませんよ?」
つかさ「むしろどんな妄想してるのか聞きたくなってくるんだけど。なんかバズい香りする」
P「いかん、つかさが半分足突っ込んだ……」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/21(日) 19:43:14.95 ID:m+4w37iW0
P「で、どうだった? 秘書にしたい子はいたか?」
つかさ「なんだかんだ言ったけどさ」
P「ああ」
つかさ「やっぱお前が一番いいわ」
P「それはまた、何でだ?」
つかさ「いや、普通に考えて、プロデューサーのお前がアタシの面倒見るべきじゃねぇ?」
P「そんな身も蓋もない……」
つかさ「大体どいつもこいつもキャラ濃過ぎんだよ、この事務所。チーズカツカレーかよ」
P「チーズカツカレー美味しいじゃん……カツの風味とカレーの辛さに、ふわふわのチーズがさ……」
つかさ「やめろよ、お腹空いてきた……」
P「これからでも食べに行くか?」
つかさ「それはいいけどさ」
P「ん?」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/21(日) 20:10:31.69 ID:m+4w37iW0
つかさ「お前の仕事はプロデュースじゃん?」
P「ああ」
つかさ「まずさ、24時間アタシのコト考えてる?」
P「いいや」
つかさ「あ、そう……」
P「24時間なんて短すぎるからな。これから先、1年だろうと何年だろうと、つかさのコト考えてるだろうな」
つかさ「あっ……そ、そう……?」
P「そうだ」
つかさ「……いやー、ちっとナメてたかも。うん」
P「照れるなよ」
つかさ「テレてねぇけどさ、コレはさぁ……」
P「デカイ口たたいちゃったかな」
つかさ「いいんだよ、秘書ならそれぐらい普通だし」
P「もう決定事項なのか」
つかさ「まぁね」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/21(日) 20:34:36.12 ID:m+4w37iW0
P「他の子じゃなくてもいいのか?」
つかさ「やっぱ大事なのはさ。誰とやるかだよ。アタシ選んだお前まず、正解」
P「そりゃよかった」
つかさ「にしても、こんな毎日過ごさなきゃならんわけかー」
P「社長かアイドル辞めるか?」
つかさ「辞めねぇけど、アタシでもまだ戸惑いがあんの。あー、自分まだまだだな」
P「まあ、初めての体験だし。戸惑って当然だと思うぞ」
つかさ「やっぱ、いきなりアイドルはちっとキツかったかな。でも人間死ぬ気になれば不可能とかないんで」
P「それは分かる気がする」
つかさ「お前も死ぬ気でプロデュースして。OK?」
P「死ぬ気でプロデュースだな。よろしくな、社長兼アイドルさん」
つかさ「ん。よろしく、秘書兼プロデューサーさん」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/21(日) 20:39:41.80 ID:m+4w37iW0
おしまい
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/21(日) 21:28:56.19 ID:CW0yvAy2o
乙
(未だにバズいが何の略かわからないとは言えない)
(未だにバズいが何の略かわからないとは言えない)
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