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P「伊織! 誕生日おめでとう!」伊織「合宿が始まってから3回目の誕生日ね!」

1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 19:36:46.582 ID:8X/6vueW0

やよい「うっうー! 伊織ちゃんおめでとー!」

春香「みんなでつくったケーキだよ! ほら!」

あずさ「ささ、伊織ちゃん。明かりを消すから、ろうそくの火を消す準備を――」

伊織「待って…………3回目?」

P「な、なんだよ伊織。深刻な顔して」

やよい「ろうそくの火、消さないのー?」

伊織「……自分で言って、ちょっと驚いたんだけど……合宿が始まってからもう3回目なの?」

P「……なにが?」

伊織「だから、私の誕生日よ! ここへ来てからもう3回目でしょ? ってことは、合宿が始まって3年目ってことよね?」

P「ん……まあ……そう、なるかな? どうだろう」

春香「時が経つのって早いよねー。最近は特にそう感じるよ」

亜美「はるるんオヤジくさーい」

真美「いやいや~、この場合はオバハンくさいと言うべきでは~?」

春香「えっ、そ、そうかなぁ……みんなはそう思わない?」

千早「アイドルの仕事をしていると、毎日が怒涛のように過ぎていくから……そう感じやすいんだと思う」

雪歩「なんだか感慨深いねぇ」

伊織「ちょ、ちょっと! そんなのんきな……! おかしいと思わない!? もう3年よ! 3年! 長すぎよ!!!」


3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 19:38:02.641 ID:8X/6vueW0

P「そうかぁ? そんなに長いかー? なあ、この合宿が長いと思ってるやつ、他にいるか?」

響「自分は普通だと思うけど」

貴音「わたくしも……合宿期間に疑問を抱いたことはありません」

春香「そんなに長くやってるかな。ね、千早ちゃん」

千早「どうかしら……『3年』と言われてみれば……ううん、でも、そんなに日数を気にしてなかったから……」

真「ボクも、特に長すぎるとか思ったことはないですね」

P「見ろ。みんなおかしいなんて思ってないぞ? 伊織だけだ、そんなこと言うのは」

伊織「だって……3年もあったら、中学生が高校生になれちゃうじゃない! 長いなんてもんじゃないわ! 長すぎなんだから!」

やよい「あれー? でもでも、伊織ちゃんってまだ中学生だよね?」

伊織「ええ、そうだけど。……そう、だけど……え?」


5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 19:40:00.891 ID:8X/6vueW0

春香「……ん?」

雪歩「えーっと……伊織ちゃんってたしか……初めて会った時、中学3年生って言ってたような……」

真「で、合宿が始まってからもう3回誕生日を祝ってもらった、と」

響「じゃあ、伊織はもう高校生になってないとおかしいぞ」

春香「あれれ? でもさっき『まだ中学生』って……」

千早「今中学生なら、合宿が始まったころ水瀬さんは小学生だったってことになるけど……」

美希「えー、それはないって思うな。ミキはデコちゃんと同学年だけど、合宿が始まったとき中3だったもん」

春香「……????? つまり、3年前に中学3年生だった伊織は、まだ中学3年生なの? あっ! 留年しちゃったとか……?」

伊織「してないわよ!」

千早「……? それじゃあ、いったい――」

P「まあ細かいことは気にするな!!!!!!!!!! さあ、ろうそくの火を消そう! 誕生日なんだからな!!!!!!!」


6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 19:42:02.368 ID:8X/6vueW0

P「ほらほら! あずささん! 明かり消して!」

あずさ「は、はい~」

P「おーい! 律子ー! パーティー始めるぞー! ケーキにかけるパウダー持ってこーい!」

律子「はーい」

P「盛り上げろ盛り上げろ! 歌うからな! ほら! ハッピバースデー! トゥーユー! せいっ!!!」

「「「 ハッピバースデー! トゥーユー! ハッピバースデーディアいーおりー! ハッピバースデー! トゥーユー! 」」」

P「消せ! 伊織! 一息でな!」

伊織「わ、わかったから急きたてないでよ……。ふぅー!」

P「いよ! 拍手ー!」

ワー パチパチパチ オメデトー

亜美「ケーキケーキ! はやく食べようよ~!」

律子「ほーら、がっつかないの! 今日の主役は伊織なんだから!」

真美「いいじゃんこんなにおっきいんだしさー」

P「こらこら、ケンカするんじゃないぞ。ハッハッハ! いやー、めでたいめでたい! な! お前ら!」

「「「 …… 」」」

P「なんだなんだぁ? 黙りこんでぇ~。亜美真美を見習って盛り上がろうぜ! なっ、春香! 細かいことは言いっこなしだよな!?」

春香「えっ? あ、そ、そうですね! 何はともあれ、おめでとう! 伊織!」

伊織「あ、ありがとう……」


7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 19:44:05.804 ID:8X/6vueW0

―――

やよい「ケーキおいしいねー」

伊織「ええ」

美希「でさー。けっきょく、でこちゃんは何歳になったの?」

伊織「え? 何歳って、決まってるじゃない。じゅう……」

美希「……じゅう?」

伊織「じゅ、じゅうろ……r……r……」

やよい「……伊織ちゃん?」

伊織「……う、ぐぐ……ぐ……!」

やよい「伊織ちゃん、大丈夫? なんだか苦しそう……」

美希「でこちゃん……?」

伊織「r……ご……じゅうご……15歳になったわ」

美希「そっか。じゃあミキと同じだね」

伊織「当たり前でしょ。同学年なんだから」

やよい「……あれ? でもでも、そうなると――」

P「年齢の話とかやめようぜ!!!!!!!!!!!!! それよりほら! ケーキうんめーなぁ! うっほ!!!!!!」

伊織「きゃっ! もう、おどかさないでよ!」


10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 19:46:10.801 ID:8X/6vueW0

―――

律子「後片付けが終わったらさっさとお風呂入って寝ちゃいなさいよー。明日も通常運転なんだからねー」

亜美「うえー、りっちゃんスパルタ~」

真美「パーティーの次の日くらいお休みでいいのにー」

春香「でも、みんなの誕生日って毎月くるから……その度に休んじゃってたらスケジュールの調整が大変かも」

律子「仲間内のパーティーを理由に仕事を休めるわけないでしょう……! ほら、文句言ってないでキビキビ動く!」

亜美真美「「 あーい 」」

やよい「伊織ちゃん。私たちも、お風呂入ろ?」

伊織(何かしら……さっきから、どうにも違和感が……。頭がぼーっとして……)

やよい「伊織ちゃん? 伊織ちゃんってば」

伊織「えっ? な、なに? やよい」

やよい「お風呂っ。伊織ちゃん、ちょっと疲れてるみたいだから、お風呂に入ってゆ~っくりしたほうがいいんじゃないかなーって」

伊織「え、ええ。そうね。……その前に、ちょっとだけ外の空気を吸ってこようかしら。先に行って待っててちょうだい」

やよい「うん!」

伊織「……」

伊織(やよいの言う通り、疲れてるのよね。そのせいで神経が過敏になってるだけ。きっとそうよ)


12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 19:48:14.888 ID:8X/6vueW0

伊織「ふぅ……」


???「―――ええ。――だから……―――はい」


伊織(……? 誰かいる……。あの声は、プロデューサー?)チラッ


P「危うく勘付かれるところでしたよ……ええ、誤魔化せたとは思いますけど」


伊織(あんなところに隠れて、誰と電話してるのかしら……)


P「心配いりませんよ。ケーキのパウダーに薬を混ぜたんです。咄嗟ですが、うまくいきました。伊織のやつ、舌巻いて固まってましたからね」

P「この段階であの秘密を知られたりでもしたら、面倒です。もっと催眠の効力を上げたほうがいいかもしれません」


伊織「……えっ」


P「……ん? 誰かいるのか?」


伊織「っ…………!」ササッ


P「…………気のせいか。ああいえ、なんでもありません。それで――」


伊織(う、嘘……! 何よ、今の……! と、とにかく、ここを離れないと……!)ダッ


15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 19:51:11.280 ID:8X/6vueW0

伊織(あの秘密? 催眠? どういうこと……? ケーキに薬を混ぜたって……)

伊織(薬って、風邪薬とか……そんなわけないわよね……。プロデューサーは何をしようとしてるの……?)

ゴチンッ

伊織「きゃっ」

美希「わっ! いったた……もー、ちゃんと前見て歩くの!」

伊織「そ、そっちこそ! 急に角から飛び出してこないでよねっ」

美希「え~? 飛び出してきたのはそっちの方って思うな。……そんなに急いでどうしたの?」

美希「でこちゃん、外でなにかあったの? 難しい顔して、考え事してるみたい」

伊織「してないわよっ、考え事なんて」

美希「ふ~ん、そっか。ミキはパーティーが終わってからずっと『変だなー』って考えてたんだけど」

伊織「?」

美希「さっき、でこちゃんに年齢聞いたでしょ? ミキと同じ『15歳』って言ってたよね」

伊織「……それの何が変なのよ」

美希「だって、ミキとでこちゃんは同じ中3でしょ? それなのに同い年なんて、やっぱり変なの」

伊織「だから、何がよ。同学年なんだから、年齢が同じなのは当たり前でしょ?」

美希「え~? でもミキは11月生まれなんだよ? デコちゃんのほうが誕生日が早いんだから、16歳になってないと」

伊織「ハァ? 何言ってんのよ。そんなの普通に考えれば………………あら? たしかに、言われてみれば……」


16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 19:53:53.141 ID:8X/6vueW0

伊織(どういうこと……? 私は間違いなく15歳になったはず……よね? でも、じゃあ昨日までの私は14歳だった……?)

伊織(違うわ、そんなはずない。それだとやよいと同い年ってことになるもの……じゃあなんで私、15歳だなんて……)

美希「……おーい! もしもーし! ……もー。でこちゃん、また考え込んじゃったの」

伊織(やっぱりおかしい……! 中学3年生の頃に始まった合宿が3年目に突入したはずなのに、私は中学3年生のまま……)

伊織(明らかに間違ってるじゃない……! 矛盾してるわ! どうして年齢も学年も、3年前から変わってないのよ……!)

伊織(いえ、そもそも……そんな単純な間違いに、どうして私は気付けなかったの……?)

美希「でこちゃんってばー」

伊織「まさか……やっぱり……!」

美希「なぁに? なにが『やっぱり』なの?」

伊織「さっき、プロデューサーが言ってたのよ。催眠だとか、薬だとか」

美希「ハニーが? 催眠とお薬……? あっ、もしかして、寝不足で困ってるとか?」

伊織「違うわよ! きっと、プロデューサーは私たちに催眠術をかけてるんだわ……!」

伊織「それだけじゃない! 食事に危ない薬を混ぜて、身体と頭をおかしくさせてるのよ……! そうに違いないわ!」

美希「……でこちゃん、大丈夫?」

伊織「大丈夫じゃないわよ! プロデューサーの陰謀に巻き込まれてるんだから! 今すぐ警察に連絡しないと……!」

美希「ちょ、ちょっと、落ち着くの!」


17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 19:56:14.766 ID:8X/6vueW0

伊織「何よ! 離して!」

美希「でこちゃん、さっきから様子が変!」

伊織「変なのは私だけじゃないわ! みんなよ! 事務所のみんながおかしくなってる!」

美希「みんな……?」

伊織「美希! ちゃんと思い出しなさい……! 合宿が始まった頃、アンタは何年生だった?」

美希「んーっと、中3だったの。でこちゃんも一緒でしょ?」

伊織「今は?」

美希「中3」

伊織「……合宿が始まってから何年目?」

美希「えー? よく覚えてないけど……」

伊織「3年よ! 3年目!」

美希「そっかそっか。もうそんなに……あれ?」

伊織「ほら、変じゃない! アンタ、自分で言ってることが無茶苦茶だって分からないの!?」

美希「あれー?」


18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 19:58:17.433 ID:8X/6vueW0

伊織「だから言ったでしょ! 全部プロデューサーの陰謀なのよ!」

伊織「アイツが私たちに変な薬を飲ませて、身体の成長と記憶を操作してるに違いないわ! あと催眠術!」

美希「ハ、ハニーがそんなことするわけないの!」

伊織「聞いたのよ! プロデューサーが誰かに電話してて……!」

美希「そんなの、でこちゃんの勘違いって思うな」

伊織「じゃあ学年の件はどうなるのよ! いまだに中学生ってのは変じゃない!」

美希「…………知らない間に留年しちゃってたとか?」

伊織「あり得ないわっ! ……まあ、アンタならまだしも……この伊織ちゃんが留年なんてするはずないじゃない!」

美希「むむっ……でこちゃん酷いの……! いくらミキでも、留年なんてしないもん!」

伊織「ア、アンタが言い出したことでしょ……!」

律子「ちょっとちょっと! あなたたち、こんなところでなにケンカしてるの?」

美希「あっ、律子……さん」


19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:00:51.308 ID:8X/6vueW0

美希「でこちゃんがね、変なことばーっか言うの」

律子「なに? 変なこと? 伊織が?」

美希「ハニーがミキたちにお薬を飲ませてるんだってー」

律子「薬……?」

美希「あとなんだっけ? 催眠術? そんなこと、絶対あるわけないのにね」

伊織「だってそうでなきゃ、説明がつかないじゃない! 合宿が始まってから歳をとってないなんて!」

美希「それはミキも変だなーって思うけど……でもだからって、ハニーがミキたちにそんな酷いことするわけないの!」

律子「……………」

伊織「ねえ、律子もおかしいと思わない? 私たちずっと――」

律子「とりあえず、向こうの部屋で話しましょう」

伊織「そんな暇ないわ! 今すぐ警察に電話して……!」

律子「いいから、来なさい」

グイッ

伊織「やっ、ちょっと、引っ張んないでよっ」

律子「美希もついてきて」

美希「え? ミキも?」

律子「いいから」

美希「う、うん」


21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:03:41.339 ID:8X/6vueW0

律子「さ、入って」

伊織「ちょっと律子っ。何度も言ってるでしょ? 今はのんきに話してる場合じゃ――」

律子「入りなさい」グッ

伊織「…………わ、わかったわよ」

律子「美希も、ほら」

美希「はーい」

律子「……」キョロキョロ

バタンッ カチャリ

伊織「!?」

伊織「ね、ねえ律子。なんで鍵なんか閉めて――」

律子「伊織」

伊織「ひゃいっ」ビクッ

律子「……さっきの話、他に知ってる人はいるの?」

伊織「……えっ?」

律子「歳をとってない……そんなこと言ってたわよね」

伊織「そ、そうだけど……」

律子「その話。あなたと美希以外に、知ってる人はいるのかって聞いてるの」


23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:06:32.852 ID:8X/6vueW0

伊織「話したのは美希だけよ……。それがなに?」

律子「美希は? 他の誰かに話した?」

美希「ううん」

律子「そう…………。ふたりに観てもらいたい映像があるの」

伊織「へ? な、なによ急に」

美希「映像ー? それって長かったりする? もう眠いし、はやくお布団にもぐりたい~って思うんだけど」

律子「すぐに終わるから我慢して」

美希「ふーん。ならいいよ」

伊織(映像……? いったいなんのつもりで…………)

律子「はい。じゃあこのモニターに注目して」


モニター『○×△☆♯♭●□▲★※◆!!! ♪◎×_★???』


伊織「…………」ジーーーー

美希「…………」ジーーーー

律子「どう?」

伊織「……え? どうって……」

美希「すっごく変」


24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:09:38.411 ID:8X/6vueW0

伊織「ちょっと律子、どういうつもり? こんなの私たちに見せたりして、さっぱり意味が分からないわよ」

美希「ミキも、ぜんっぜん分からないの。このヘンテコな映像って、どういう意味?」

律子「意味は考えなくてもいいわ。映像を『観る』という行為が重要だから」

伊織「はぁ?」

律子「そんなことよりも、伊織。警察に電話しなきゃならない理由、もう一度説明してくれる?」

伊織「もうっ! さっきから何度も言ってるじゃない! 私たちが………………………………………」

律子「私たちが、何?」

伊織「……えっと……その……、私……なんで、警察に電話なんてしようとしたのかしら……」

美希「えぇ? 忘れちゃったの? でこちゃん、さっきまでスッゴク怒ってたのに」

伊織「私が……? 何に対して怒ってたのよ」

美希「それは………あれ? なんだっけ?」

律子「忘れたならその程度の問題ってこと。無理に思い出さなくても支障は無いはず。そうよね?」

伊織「え? まあ、そう……ね。たぶん、大したことじゃないわ」

律子「よし。じゃあ解散」

美希「え? ミキたち、もう帰っていいの?」

律子「もちろん。ただし、ちゃんとお風呂へ入って身体を暖めること。美希、眠いからって横着しちゃだめだからね!」

美希「はーい。でこちゃん、行こ?」


26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:12:19.547 ID:8X/6vueW0

春香「はぁ~。良いお湯だった~」

千早「春香。そのパジャマ、前後が逆じゃない? ほら、首元からタグが出てる」

春香「えっ!? あっ、ホントだ……! えへへ……は、恥ずかしいな」

春香「なんだかお湯に浸かってたら頭がポ~ッとしちゃって」

千早「疲れてるからかしら。私も、なんだかぼんやりしてるの」

春香「千早ちゃんも? ランクがあがってからお仕事忙しいもんね~」

千早「ええ。合宿所に帰ってくると、ふとした瞬間に気が抜けちゃうような気がして」

春香「きっと安心してるんだよ。だってここに帰ってくると、事務所のみ~んながいるでしょ?」

千早「ふふ、そうね」

P「よお、ふたりとも風呂あがりか?」

春香「あっ、プロデューサーさん」

P「なんだか機嫌が良さそうじゃないか。ほんのり桃色の肌が色っぽいぞ~」

千早「プロデューサー。セクハラです」

P「ははは、冗談だよ。ほら、風呂上りといえばコーヒー牛乳だろ? みんなの分を持ってきたんだ。飲んでくれ」

春香「わ~、いいんですか?」

P「俺のおごりだ。これぐらいは、な」

春香「やった。ありがとうございますっ」

千早「じゃあ……私も、いただきます」


28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:15:10.847 ID:8X/6vueW0

春香「ぷはぁー! うまいっ! ……って、ちょっとオジサンっぽかったかな。えへへ……」

春香「さっきまでぼんやりしてたんだけど、冷たいコーヒー牛乳のおかげでシャキっとしました」

P「大丈夫か? 疲れがたまってるんじゃないか? 最近、ハードワークだったからな」

春香「あっ、いえ! 大丈夫ですよっ。全然、へっちゃらですから!」

千早「気遣っていただけるのはありがたいですけど、私たちは大丈夫です」

P「そうか? ならいいんだが」

春香「それに、頭がぽーっとしちゃってたのは疲れてるからじゃなくて、入浴剤のせいじゃないかなぁって思うんです」

千早「そういえば、今日は入浴剤が入っていたわね。香りがなんというか……独特で」

春香「うんうん。身体だけじゃなくて、頭の中も一緒に綺麗にしてくれるみたいな……効能って言うのかな?」

P「そっかそっか、それが効くんだよ。色々と……色々とな」

春香「あっ、やっぱりそうなんですね!」

P「アイドルの心身をケアするのが俺たちの仕事だ。みんなが触れるありとあらゆる物に気を配るさ」

春香「じゃあこのコーヒー牛乳も身体に良かったりするんですか? お店に並んでるの見たことないなぁ、コレ」

千早「たしかに……『アポトキシン』なんてメーカー、聞いたことないわ」

P「あー、それはまあ、そうだな。なんかこう、身体が若返るというか……」ゴニョゴニュ

千早「え……?」

P「いや、なんでもない。ただのコーヒー牛乳だよ。じゃあ、俺は行くから……ふたりとも早く寝るんだぞ」

春香「はーい」

千早「おやすみなさい」


30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:18:44.860 ID:8X/6vueW0

~翌日~

雪歩「おはようございますぅ~」

真「あっ、雪歩おはよう」

春香「おはよー」

雪歩「みんなはやいねぇ。朝起きたら、美希ちゃん以外みんな起きててびっくりしちゃった」

真「なんだか今日はやけに目覚めが良くてさ。ボクなんて、起きたらまだ外が暗かったよ」

雪歩「真ちゃんも? 実は私もけっこう早い時間に目が覚めたんだけど……起きてもすることがないから、ぼんやりしてたの」

雪歩「そしたら結局二度寝しちゃって……あの時きちんと布団から出てたらなぁ」

春香「あはは。その気持ちわかるなー。私も、今日は目覚めスッキリって感じだったよ」

真「へぇー。他のみんなも同じようなこと言ってたよね。やっぱり昨日のコーヒー牛乳が良かったのか……」

雪歩「プロデューサーの?」

真「うん。たぶん漢方薬みたいな身体にいいのが入ってたんじゃないかな。よくわかんないけど」

雪歩「ああ、そうかも……だって、目が覚めたとき身体が妙に暖かくて驚いたもん」

春香「そうそう! 身体中の細胞が燃える……みたいな」

雪歩「えぇっ、それは大げさだよ。春香ちゃん」

春香「えへへ。でも、なんだかこう……若返ったような感じはしたよね」

真「うんうん。あのメーカーの商品、どこで売ってるんだろう。今度プロデューサーに聞いてみようかな」


32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:21:29.639 ID:8X/6vueW0

春香「そういえば、今日は朝から亜美と真美が生放送でイベントの紹介するんだよね」

真「ああ、昨日言ってたね。そろそろ放送時間じゃないかな」

春香「見てみようよ! テレビをつけてっと……」

雪歩「え? でも春香ちゃん。合宿所のテレビだと――」

TV「ザーーーーーーーー」

春香「あっ、そっか……ここ、電波が悪くてローカルチャンネルしか映らないんだっけ」

真「こういう時、不便だよね。まあみんなが出演した番組はプロデューサーが録画したDVDで観られるからいいんだけど」

雪歩「ネットも繋がらないし……なんだか外界から隔絶されてるみたい……」

春香「……」

真「……」

雪歩「あっ! ご、ごめんなさいっ! 私、そんなつもりじゃ……! マイナスな意味で言ったんじゃなくてね。その、えっと」

真「ははは、わかってるって。せっかくの機会なんだし、たまには現代科学から離れて存分に自然を満喫しないと」

雪歩「うんっ、そうだよね」

律子「ちょっと春香! あなたこんなところでなにのんびりしてるのっ!」

春香「え?」

律子「もー、前から言っておいたじゃない。今日は出版社で雑誌のインタビューを受けるって……まさか忘れてたんじゃないでしょうね」

春香「あ、あああっ! す、すいません! 今すぐ支度します! ふ、ふたりとも、それじゃ!」

真「う、うん」


33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:24:33.117 ID:8X/6vueW0

―――

伊織「みんなー! 今日は私の握手会に来てくれてありがとー!」

やよい「もー、伊織ちゃん。『私の』じゃなくて、『私たちの』だよっ」

伊織「あ、そ、そうね! 私たちの! ほら、これでいいでしょ!」

「「「 わははははは 」」」


スタッフ「おつかれさんでしたー」

伊織・やよい「「おつかれさまでした!」」

P「おお、ふたりとも良かったぞ。みんな喜んでたな」

伊織「そうかしら……」

P「ん? なんだよ。なにか不満そうだな」

伊織「ファンとの交流時間が短すぎない? あまりお喋りできなかったじゃない」

やよい「あー、それは私も思いましたー。ちょーっと、短かったかなーって」

P「それは仕方ないさ。あれだけの人数さばくには、秒単位で削っていかないと。余計なこと喋られても困るしな」

伊織「え? 余計なことって――」

スタッフ「移動の準備できました」

P「よし、合宿所へ帰るぞ! 車に乗ってくれ!」

伊織「あっ、ちょっと! プロデューサー! もう……」


34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:27:39.613 ID:8X/6vueW0

P「えーっと、亜美真美たちも無事仕事を終えたらしいな……次は貴音たちを迎えに行くか」

やよい「……うぅ」

伊織「……やよい? どうしたの?」

やよい「あっ……ううん、なんでもないよ」

伊織「なんでもないことはないでしょ。顔色が悪いわ……酔ったんじゃない?」

やよい「うーん……そうかも……朝からすっごく忙しくて、疲れが出ちゃって……」

伊織「ちょっとプロデューサー。やよいが車酔いしちゃったみたいだから、窓開けて」

P「なにっ? 待ってろ、えーっと……ほら酔い止め。水無しで飲めるからな。念のためビニール袋もあるぞ」

やよい「ありがとうございます~……」

伊織「ねえっ。窓開けてってば」

P「それはダメだ」

伊織「はぁ!? なんでよ! だいたい、なんでカーテンまでつけてるのよ! 息苦しくて仕方ないわ! 酔って当然よ!」

P「……ほら、色々あるだろ。外にはゴシップ記者とかいるだろうし」

伊織「別に見られて困るものなんてないじゃない。いいから、外の空気を」

P「伊織!」

伊織「ひっ」ビクッ

P「あ。いや、すまん……怒鳴るつもりはなかったんだ。ただ、決まりだからな……」

やよい「伊織ちゃん、私は大丈夫だから。ほら! うっう~! ね?」

伊織「やよい……」


35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:31:16.478 ID:8X/6vueW0

―――

真「おつかれ!」

雪歩「お疲れさまですぅ~」

美希「あふぅ、おつかれ~」

千早「春香、雑誌の取材は大丈夫だったの?」

春香「な、なんとかね……出版社の階段で転んじゃったけど、間に合ったからセーフ……かな?」

亜美「それはアウトだよねー」

真美「アウトだねー」

春香「ええ~、そうかなぁ」

あずさ「あら? 響ちゃんはどうしたのかしら」

貴音「はて……響はわたくしと共に、ここへ帰ってきたはずですが……」


<うぎゃ~~~! ハム蔵~~~~!!!!


雪歩「い、今の声って……」

あずさ「響ちゃん……?」

貴音「なにやら、良からぬことがあったようです……! 急ぎましょう、響の元へ……!」


37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:35:02.529 ID:8X/6vueW0

響「ハム蔵! ハム蔵! 目を覚ますんだ! 起きてよ! ハム蔵~~~~!!!」

春香「ど、どうしたの!?」

響「みんな……! ハム蔵が、ハム蔵が……!」

伊織「なによ。ハム蔵が何かしでかしたの?」

響「息してないんだ……」

千早「えっ……」

あずさ「あ、あらあら。そ、それって、つまり……」

真「は、ハム蔵が……」

雪歩「し、死んじゃったの……?」

響「うわああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!」

真「ちょ、響! おちついて!」

響「ハム蔵! ハム蔵~~~~~! 誰か! 誰かAED! AEDを!!!!」

やよい「も、持ってきます~!!! えっと、えっとぉ!」

伊織「ハムスターにAEDなんて使えるわけないでしょ! それよりも獣医よ! 近場にないの!?」

千早「ないわ……! そもそも、普通のお店すらないのに……!」

亜美「わー! えらいこっちゃー!」

真美「じ、人工呼吸だよ! あとほら! えーっと、マッサージ! 心臓マッサージしないと!!!」

P「おいおい! なんだ! 何事だ!?」


38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:38:07.314 ID:8X/6vueW0

真美「兄ちゃん!」

響「プロデューサー! ハム蔵が! ハム蔵が息してないんだ!」

P「えっ……」

春香「し、死んじゃったんじゃないかって……」

響「有り得ないぞ! だってハム蔵は健康そのものだったし! それに、ハム蔵、元気だったし……! だって、だって!」

ハム蔵「」

P「……ふむ。今から獣医に連れて行こう」

響「びょ、病院!? 近くにあるの!? はやく行こう!!! 場所を教えてくれれば、自分全力疾走で……!」

P「いや、ハム蔵は俺に任せろ。律子と一緒に街の獣医まで運ぶから、響はここで待ってるんだ」

響「嫌だぞ!!! 自分も一緒に……!」

貴音「響。冷静に……と言っても無理でしょうが、慌てても良いことはありません」

貴音「プロデューサーが任せろとおっしゃるのであれば、それを信じましょう」

響「むう~……! わ、わかったぞ……! プロデューサー! ハム蔵を、頼んだからね……!」

P「ああ、任せろ」


39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:42:01.422 ID:8X/6vueW0

響「ハム蔵……ハム蔵……」


春香「どうしちゃったんだろうね、ハム蔵」

貴音「病気でしょうか……はむすたーは身体が弱く、病気にかかりやすいと響から聞いたことがあります」

伊織「でも、響って動物に関してはスペシャリストでしょ? 病気になったなら、すぐに気づくんじゃない?」

あずさ「もしかしたら、寿命だったのかもしれないわね……」

やよい「ハム蔵って、おじいちゃんだったんですか~?」

千早「どうかしら。年齢を聞いたことはないけど……」

真「響の慌てぶりを見ると、まだ若かったんじゃないかな」

伊織「そもそも、ハムスターの寿命ってどれくらいよ」

亜美「あー、それ知ってるー。たしか3年くらいだよね」

真美「うんうん。学校で飼ってたハムスターも3歳くらいで死んじゃったもんね」

伊織「3年……?」

やよい「どうしたの? 伊織ちゃん」

伊織「……『3年』ってワード、どこかで聞いたような覚えが」

美希「なんだろう……ミキもなんだか…………」


41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:46:13.024 ID:8X/6vueW0

<おーい、ただいまー!


春香「あっ! 帰ってきた!」

響「は、ハム蔵! ハム蔵は!?」

律子「響。安心して、ほら」

ハム蔵「ジュー」

春香「ハム蔵……! 助かったんですね!?」

P「おうよ。この通りだ」

真美「やったー! 奇跡の生還! 偉いねーハム蔵ー」

やよい「うっうー! 今日はお赤飯です~!」

雪歩「良かったぁ……私が堀った墓穴が無駄になって……!」

真「ほ、掘ってたんだ」

貴音「まこと、すばらしいことです」

あずさ「よかったわね~、響ちゃん」

響「……」

あずさ「響ちゃん……?」

響「……え? あ、うん。よ、よかった。おかえり、ハム蔵……」

ハム蔵「ヂューーーー」

貴音「……?」


44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:50:10.422 ID:8X/6vueW0

――――

貴音「響。みな、集まりました」

響「うん……ありがとう、貴音」

春香「どうしたの? 話があるって聞いたんだけど……」

千早「明日じゃ駄目なのかしら」

響「今すぐ、話しておきたいんだ……!」

やよい「でも、もうすぐ消灯時間ですし、はやく寝ないと。ね、伊織ちゃん」

伊織「…………」

やよい「伊織ちゃん?」

伊織「……え? な、なに?」

やよい「もうっ、伊織ちゃん、なんだか変っ。ハム蔵が帰ってきてからずーっと」

真「変と言えば、美希もだよね。いつもは真っ先に寝てるのに、まだ起きてるなんてさ」

美希「真君……ミキが起きてると変だなんて、ちょっと酷いの」

真「あ、ごめん! そういう意味で言ったんじゃなくて……!」

響「も~! みんな自分の話を聞いてよ~!」


45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:54:15.100 ID:8X/6vueW0

千早「深刻な様子だし……今はひとまず、我那覇さんの話を聞いたほうがいいみたいね」

春香「うん」

貴音「さあ、響」

響「話っていうのは……その……みんながハム蔵だと思ってるこいつのことなんだけど」

ハム蔵「ジュ~」

響「実は……こいつはハム蔵じゃないんだ!!!」

亜美「ほほ~…………それはつまり?」

真美「新手のなぞなぞですな?」

響「違うぞ~! 本当に、こいつはハム蔵じゃないんだってば~! 毛の模様が違うし、顔つきも違うし!」

ハム蔵「……」

春香「え? じゃあそのハムスターは……」

千早「まさか……プロデューサーと律子は別のハムスターを用意して、ハム蔵だと偽ったってこと……?」

あずさ「ふたりがそんなことを……」

真「じゃあやっぱり、ハム蔵は……」

響「残念だけど……死んじゃったんだ……。きっとそうに違いないさー……」


46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 20:58:15.280 ID:8X/6vueW0

やよい「えっと……それで、響さんのお話っていうのは……」

雪歩「そのハムスターの新しい名前を考えてほしいのかな……?」

千早「プロデューサーを糾弾したいんじゃないかしら。嘘をついていたわけだし……」

春香「でも、きっとプロデューサーさんは響を想ってそんな嘘を……悪気はないと思うんだけど」

響「違うんだ! そうじゃなくて……」

貴音「響はまだ、ハム蔵の死に疑問を残している……そういうことでしょう」

響「うん! だって、ハム蔵が簡単に死ぬはずないんだ!」

亜美「でもハムスターってアッサリ死んじゃうよね」

真美「ね」

響「ハム蔵は違うぞ! 普段から身体を鍛えてたし、自分と一緒になって健康を気遣ってたし……」

響「死んじゃうとしたら、誰かが殺した以外考えられないぞ!」

真「えっ……! つまり、響は犯人捜しをしようとして……?」

響「みんな、今から目を瞑って! そして犯人は正直に手を挙げるんだ! 自分だけ、目を開けてるからね」

真美「ひえ~! まさかアイドルになってもこれをやることになるとは……!」

亜美「亜美ね~、ああいう時、こっそり目を開けちゃうタイプ」

響「真面目にやるんだ~! これはハム蔵の弔い合戦なんだぞ!」

千早「ちょ、ちょっと我那覇さん落ち着いて。ここの誰かがハム蔵を殺したなんて……本気で思ってるの?」

響「じ、自分だって思いたくないぞ……でも、現にハム蔵は死んじゃったし……」


47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:02:37.854 ID:8X/6vueW0

春香「わ、私たちはハム蔵を殺したりなんてしないよ! そんなことをする理由なんてないし……」

春香「それに、ハム蔵だって大切な事務所の仲間だもん! 殺すなんて、絶対有り得ないよ!」

やよい「私もそう思いますー!」

あずさ「やっぱり、ハム蔵ちゃんは寿命だったんじゃないかしら……」

響「そっちのほうが有り得ないぞ! だって、合宿が始まってから、まだ1年も経ってないよね!」

響「自分、ハム蔵とは合宿が始まる直前に出会ったんだ! まだ1歳にもなって…………なって……」

響「…………………………………………………………」

貴音「……響? どうしたのでしょう、まるで時間が止まったかのように固まって……」

響「あれ……? ハム蔵と自分は、まだそれだけの付き合いだったのか……? いや、でも……」ブツブツ

伊織「やっぱり……やっぱり変よ」

やよい「伊織ちゃん?」

伊織「なんだかずっとモヤモヤしてたの。本当に、合宿が始まってから1年経ってないの?」

春香「え?」

美希「ミキも、響の言ってること、おかしいって思うな」

伊織「ねえ響。どうして合宿が始まってから1年経ってないなんて思ったの?」

響「え? どうしてって……なんとなくそう思って……。む~、自分でもよくわからないぞ~」

真「でもたしかに……言われてみれば……」

雪歩「私も、なんだか頭がモヤモヤしてきたかも……」


49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:06:49.289 ID:8X/6vueW0

伊織「プロデューサーは何かを隠してるのよ!」ダンッ

春香「わっ、びっくりした……! 急にどうしたの伊織……!? 何かって、何……?」

伊織「それは分からないわ……でも、私はずっと前からそんな気がしてた! と思う!」

真「えー? なんだよ、それ」

伊織「とにかく! 一度探ってみるべきよ!」

雪歩「探るって……何を、どうやって……?」

伊織「プロデューサーの部屋に何か隠されてるかもしれないじゃない! 勘というか、思いつきだけど……」

真「そんな曖昧な」

伊織「曖昧でもなんでも、この伊織ちゃんが言ってるんだから間違いないわ! プロデューサーの陰謀を暴かないと……!」

美希「ミキもなんとなく、でこちゃんに賛成かなー。今のままだと、ハニーを信じられないし」

千早「水瀬さんの『陰謀』って表現はどうかと思うけど……実際にハム蔵の死を偽装したのは気になるわ」

あずさ「でも……プロデューサーさんのプライベートを荒らすだなんて……」

貴音「あの、でしたらわたくしに意見があるのですが」

亜美「おー! 意外や意外、お姫ちんが……!」

伊織「なによ、貴音」

貴音「プロデューサーが合宿所の階段付近にいるのをよく目にします」

春香「ああ、たしかに。よくあそこらへんに立ってるかも」

貴音「以前……プロデューサーが階段の踊り場の影へ隠れるように……何かをしているのを見ました」

伊織「それよ……!」


51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:10:42.298 ID:8X/6vueW0

伊織「きっとそこに何かを隠してるに違いないわ……!」

真美「よーし! じゃあさっそく調査に行こー!」

亜美「れっつらごー!」

千早「ちょっと、ふたりとも待って!」

真美「えー、千早おねえちゃん、ノリが悪いよー。今がチャンスなんだよー?」

亜美「そうそう。こっそり探るならー、やっぱ夜中じゃないと」

千早「だからこそよ。最も警戒すべき時間帯でしょ? プロデューサーだって、それは分かってるはずだわ」

春香「もしその階段付近の何かを探るにしても、ちゃんと律子さんに相談した方がいいんじゃないかな……」

伊織「いえ、律子もグルだわ」

真「えぇ!? 律子も!?」

伊織「だってそうでしょ? ハム蔵を連れて行ったとき、律子も一緒だったんだから」

伊織「それに……なんとなく、律子もグルな気がするのよ……」

真「またそんな曖昧なことを……」

伊織「うっさい! 曖昧でもなんでも、そう思うんだからしかたないでしょ!」

貴音「では決行は明日の正午が良いかと。プロデューサーの裏をかくのです」

伊織「そうね……ふたりとも、仕事で外出してるだろうし……」


52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:15:16.821 ID:8X/6vueW0

亜美「あ、でも明日は亜美たちお仕事だよー」

真美「そうそう、イベント二日目だしー」

あずさ「私も、明日はお仕事で外出するわ」

美希「あっ、ミキも」

真「ボクと雪歩も外に出る予定だから……昼間はちょっと無理かな」

伊織「それなら、私と……春香、千早、貴音の4人で行きましょう」

春香「えっ! わ、私!?」

千早「いいけど……どうして私たちなの?」

伊織「4人とも、明日は合宿所でレッスンの予定でしょ?」

やよい「伊織ちゃん、私は?」

響「じ、自分もなにかしたいぞ~!」

伊織「やよいと響は見張り役。プロデューサーも律子も、付き添いで外に出るはずだけど」

伊織「万が一、戻ってこられたら面倒だわ。その時のための保険よ」

やよい「な、なんだか重要そう……よ~っし、がんばるぞぉ~!」

響「完璧な自分が見張りをするんだから、大船にのったつもりで存分に探すといいさー!」


54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:19:18.337 ID:8X/6vueW0

~翌日~

ボイストレーナー「はい。じゃあ午前のレッスンはこのぐらいにしましょう」

「「「 ありがとうございました! 」」」


千早「みんな、お昼休憩に行ったようね……探るなら、今がチャンス」

伊織「いくわよっ」

春香「う、うん」

貴音「いざ……!」

――――

貴音「プロデューサーが何かをしていたのは……このあたりだったはずです」

千早「…………特に、怪しいところは無いように見えるけど……」

伊織「いいえ、きっとなにか仕掛けがあるはずだわ……! 徹底的に探すわよ!」

春香「うん……!」

貴音「……? これはいったい」

カチッ

パカッ

貴音「面妖な……! 床の出っ張りを押したら、壁の一部分が開きましたが……これはいったい……!」

伊織「は、早いわね……。もっとてこずるかと思ってたのに……」

春香「ま、まあ良かったんじゃないかな」


56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:24:07.862 ID:8X/6vueW0

伊織「なにかしらこれ……コンピューターみたいだけど」

貴音「なんと……こ、こんぴゅぅたぁがこのような所に……!」

千早「モニターに何か表示されてるわ」

【パスワード】

春香「パスワード……だって」

伊織「な、なるほど……やってくれるじゃない。簡単にはいかないみたいね」

春香「どうしよう。想像して、適当に入れてみよっか?」

千早「想像だけでどうにかなるものじゃないわ。四条さん、何か心当たりはあるかしら」

貴音「そもそも……ぱすわーどとはいったい」

伊織「……ねえ、こういうのってヒント機能とかないの? ほら、本人が忘れちゃったときのために、用意するじゃない」

春香「あっ、これじゃないかな。【ヒント】って書いてある」

千早「選択してみましょう」

【『だって私たちみんな……○○○○○○!』 全角6文字】

千早「ここに入る6文字がパスワードになってるみたいね……」


62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:28:32.839 ID:8X/6vueW0

伊織「……『だって私たちみんな……アイドルだよ!』とか?」

春香「えーっと……あい……ど……る……だ、よ……っと。どうかな」

ビー

春香「違うみたい」

伊織「いくらヒントを出されても、これじゃ分からないわよっ! 手っ取り早く答えを書いちゃえばいいのに……!」

千早「それじゃパスワードの意味が無いわ」

春香「あ……ま……み……は……る……か……! どうだっ」

ビー

春香「ああ、ダメか」

伊織「当たり前でしょ! 『だって私たちみんな……あまみはるか!』って意味わかんないじゃない!」

春香「えへへ、6文字だったから、つい……」

千早「ねえ、これ……回数制限があるんじゃないかしら」

春香「えっ! そうなの!?」

千早「可能性だけど……何度も間違えられないと思う」

春香「ど、どうしよう……『あまみはるか』で1回分つかっちゃったよ……!」

伊織「アンタ……これで失敗したら恨むわよ」


63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:32:45.993 ID:8X/6vueW0

千早「……さっぱり見当がつかない。当てはまりそうなワードが多過ぎて……」

貴音「やはりこれは、わたくしたちのことなのでしょうか」

春香「え?」

貴音「『わたしたち』というのは、わたくしたち……事務所の皆のことではないかと」

伊織「うーん……まあ、そうよね」

貴音「春香。わたくしたちは、何でしょう」

春香「えっ、何って……急にそう言われても……強いて言えば、仲間かな。やっぱり」

貴音「では、それが答えなはず」

伊織「そんな強引な……」

千早「こうして考えていても埒があかないわ。春香、入力してみて」

春香「う、うん……なんて繋げればいいのかな……『仲間だもんね!』とかでいいかな」

春香「えーっと……な……か……ま……だ……も……ん……ね……っと。よし」

千早「っ!? 春香っ! 『仲間だもんげ』になってるわ!」

春香「えっ……? あぁっ! う、打ち間違えちゃった!」

伊織「ちょっと! 制限があるかもしれないってのに……!」

ピンポーン

春香「あれっ! やった! 正解だって!」


68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:36:26.664 ID:8X/6vueW0

伊織「何よ。仲間だもんげ!って。意味わかんない」

春香「まあまあ、正解したんだから良かったんじゃないかな」

ゴゴゴゴゴゴ

千早「……? 何の音……?」

貴音「面妖な……!」

伊織「えっ? 今度はなによ」

貴音「地下へ通じる新たな階段が……」

春香「わっ……本当だ……!」

千早「まさか、こんな仕掛けがあったなんて……」

伊織「ほら見なさい!!! だから言ったのよ! プロデューサーは何かを隠してるって!」

千早「とにかく、中へ入って見ましょう。昼休憩も残り少ないわ」

春香「そ、そうだね。よーっし……!」


70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:40:12.459 ID:8X/6vueW0

伊織「なに……ここ」

春香「ただの倉庫……ではないよね」

千早「合宿所の他の部屋とは違って、現代的というか……研究室みたい」

貴音「おや、あれは……」

春香「何か見つけたんですか?」

貴音「このこーひー牛乳には、見覚えが」

春香「あっ! それ! プロデューサーさんにもらったのと一緒!」

春香「食堂の冷蔵庫を探しても見つからないから変だなーと思ってたんだけど……。なんだ~、ここにあったんだ」

千早「『アポトキシン』の他にも色んな食品が保存されてるみたいね。……どれも店頭で見たことがないものばかりだわ」

春香「わー。見て千早ちゃん、ほら。こっちの棚にたくさんCDが……私たちの曲かなぁ」

千早「こんなにたくさん……? DVDも混ざってるみたいね」

春香「あっ、じゃあ出演した番組のライブラリーかも。……『催眠type.C.K.72』? そんな番組あったかな……」


73: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:44:14.796 ID:8X/6vueW0

貴音「蔵書も……かなりの量があるようです」

春香「これを全部調べるのはちょっと……大変そうかな」

千早「全てを確認するのは無理だとしても、ある程度は見ておかないと」

伊織「そうね……ちょっと読んでみましょう。えーっと……とりあえず、新しいやつから……」

【水瀬伊織に突如として変質の予兆が見られる。また、伊織の発言により、アイドルたちに同様の変質を確認】
【水瀬伊織、および星井美希の変質が顕著となった。やはり2年を超えると精神面でのズレが問題となる】
【アポトキシン投与のタイミングに合わせ、催眠効果を増幅させる。結果は良好】

伊織「なによ……これ……! 催眠……!?」

春香「伊織の発言……? 何か言ってたっけ?」

千早「日付は一昨日……誕生パーティーのことじゃないかしら」

伊織「その時、私なにか言った?」

千早「……ごめんなさい。よく覚えてないの……一昨日のことなのに」

貴音「わたくしも、何故だかここ数日の記憶が曖昧で……」


74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:47:37.720 ID:8X/6vueW0

伊織「もっと見てましょう。今度は古い方から……」

【1人目は秋月律子とした。現在のプロダクションの中で、最も能力が高いと判断してのことだ】
【手探りでの加工であったが、無事安定へ持ち込むことに成功した。彼女にはサポート役としてこちら側へついてもらう】

千早「律子が……?」

伊織「やっぱり! 律子は操られて、プロデューサーの下僕になってるのよ……!」

春香「げ、下僕って……そもそも、何をしてるのかな。この資料だけじゃ、いまいち分からないんだけど……」

伊織「催眠よ催眠! そう書いてあったじゃない!」

春香「催眠で……何をするの? プロデューサーさんは何が目的で――」

伊織「そ、それは……もっと調べれば、分かるはずよ! ここの資料を片っ端から……!」

律子「あなたたち……何をしてるの?」

「「「「 !? 」」」」


75: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:51:03.526 ID:8X/6vueW0

伊織「り、律子……!? どうして……美希と一緒に撮影会のはずじゃ……!」

美希「ごめんね、でこちゃん。……ミキ、ちょっとドジちゃったの」ヒョコ

春香「美希……!」

美希「ミキね、移動中の車の中で、計画を全部喋っちゃったんだって」

―――

美希「むにゃむにゃ……ハニー……ごめんなさい……階段に何か隠してるって……思ったから……」

美希「でこちゃんたちが……探ってるの……作戦成功って思うな……むにゃむにゃ」

律子「ちょっと美希。起きなさい。今の、どういうこと?」

―――

美希「寝言って怖いの」

伊織「アンタねぇ……! 呆れてものも言えないわよ……!」


78: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:54:15.935 ID:8X/6vueW0

千早「待って……高槻さんと我那覇さんは……? 外で見張っていたはずでしょ……?」

美希「ふたりなら、必死に何かを探してたよ? ミキたちに全然気づいてなかったみたい」

―――

響「二代目ハム蔵~! どこ行ったんだ~! 出てこーい!」

やよい「響さん! あっちの草むらも探してみましょー!」

響「わ、わかった! おーい! 二代目~! 出てきてくれ~! 自分、二代目も失ったら立ち直れないんだー!」

―――

伊織「ぬぬぬっ……!」

律子「質問に答えなさい。あなたたちは、ここで、何をしているの?」


82: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:58:48.781 ID:8X/6vueW0

伊織「し、質問に答えるのはそっちのほうよ! これはなに!?」

伊織「アポトキシン投与とか! 催眠とか! ハム蔵の死も偽装したんでしょ!? どういうつもりよ!!!」

律子「……そう、そこまで知ってしまったのね……」

春香「あ、あの……律子さん……?」

律子「残念だけど、あなたたちが知っていいことじゃないのよ。そこに書かれていることは、全て」

千早「そんな……勝手です! きちんと説明してください!」

律子「できないわ」

伊織「律子……!」

貴音「無駄です。律子嬢は正気を失っています……あの目、わたくしが事務所へ入った時、向き合った目とは似て非なるもの」

伊織「どうやらそのようね……正気に戻りなさいよ! 律子!!!」

律子「私は正気よ? ……正気を取り戻すべきはあなたたち……」

チャキッ

伊織「ひっ……な、なによ……その銃……!」

律子「安心して、麻酔薬を撃ちこむだけだから」

貴音「どうやら、わたくしたちを武力で抑えつけるようです……!」

春香「こ、こうなったら、歌の力だよ! 千早ちゃん!」

千早「えっ……?」


84: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:02:07.650 ID:8X/6vueW0

春香「歌って! 歌の力で洗脳を解いてあげて! 映画とかでそういうの見たことあるから、絶対できるよ!!!」

千早「わ、わかったわ……! 律子! 私たち、事務所の皆で、一緒にトップアイドルを目指すって約束したわよね……!」

千早「思い出して、その『約束』!!!」


千早「……ねえ、今ー見つめーていーるよー♪」


律子「大人しくしなさい!!!」

パシュッ

千早「きゃあ!」

ドテン

春香「千早ちゃん!」

千早「だ、ダメよ春香……! 暴力の前では歌なんて無力なんだわ……!」

律子「次は外さない……」

美希「あわわ……!」

伊織「も、もう駄目だわ……!」


87: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:06:28.129 ID:8X/6vueW0

貴音「これ以上は……たとえ律子嬢であったとしても、見過ごすわけにはいきません……!」

スッ

律子「なっ」

ガシッ

貴音「せいっ!」

ブンッ

律子「きゃー!!!!!」

ドガッ バリーーーーンッ

春香「り、律子さん!」

伊織「顔面から壁にぶつかったわよ!?」

千早「め、眼鏡が……!」

貴音「律子嬢……! なんという……わたくし、少々、やりすぎたような……!」

律子「う、うう……あら……わ、私……いったい……」

春香「律子さん、大丈夫ですか……?」

律子「春香……千早、伊織……貴音……美希……あら、眼鏡は? 眼鏡……眼鏡」

貴音「わたくしの知っている、律子嬢の目です。狙い通り……洗脳は解けたのですね」


91: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:10:59.353 ID:8X/6vueW0

千早「……」

伊織「あーあ、眼鏡めちゃくちゃね。千早、欠片を集めても意味ないわよ。新しいのを買った方が――」

千早「これ」

伊織「え?」

千早「眼鏡の耳当ての部分に、小さな針がついてる」

伊織「あら……ほんとね」

千早「きっと、この針が洗脳の原因のひとつなのよ」

伊織「そっか、貴音が律子を投げ飛ばして眼鏡が壊れたから……!」

春香「やった! 貴音さん!」

貴音「ええ。仲間の危機にこそ、この特技を活かしたかったので、とても満足しております」

律子「はぁ……なんだか、今までのことが全て夢だったみたいな……」

春香「律子さん、大丈夫ですか?」

律子「大丈夫……だと思うわ。自信無いけど」

美希「律子……さん、どうしてあんな酷いことしたの?」

律子「ごめんなさい……今の今まで、それが正しいことなんだって思いこんでて……」


92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:14:26.260 ID:8X/6vueW0

―――

やよい「あーっ! みーつけた! 響さん! ここにいました~!」

響「二代目~! もー、自分すっごくすっごく心配したぞ~!」

ハム蔵「ヂューーー」

響「勝手にどっかいったらメッ! どこかへ行きたいときは、事前に自分へ報告すること!」

ハム蔵「ヂュー」

P「…………何してんだ? ふたりとも」

やよい「あっ、ぷ、プロデューサー!」

響「ぬわっ! あの、その、えっと……自分、ちょっと二代目を……」

P「二代目?」

響「あっ! ちがっ! 違うぞ! にだい……そう! 荷台! やよいとトラックの荷台の話をしてて……。ね! やよい!」

やよい「えっ? あ、はい! その、荷台って、本当に、荷台だなーって!」

P「へぇ……マニアックだな」

やよい「プロデューサーさんは、お仕事終わったんですかー?」

P「いや、ちょっと抜けてきたんだ。こっちに残ってるみんなはどんな様子かなーと思って」

響「へ、へぇ~、そ、そうかー、ふーん」


93: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:18:24.684 ID:8X/6vueW0

P「じゃ、ちょっと合宿所の中の様子見てくるわ」

響「なんで!?」

P「え? なんで? って……なんで? なんか不都合でもあんのか?」

響「あ、いや……その、だって、自分たちの様子を見たから、もう安心でしょ?」

やよい「はい! もうプロデューサーさんは、真さんたちのお仕事に戻って平気かなーって!」

P「そうか……? いや、でも一応見てくるよ。皆がレッスンを受けてる間に、誰かが侵入してる可能性だってあるし」

響「じ、自分たちは、全然、侵入なんて! してないぞ!!!」

P「は?」

やよい「か、階段には、誰もいませんから!!!」

P「……」

響「だ、だから、プロデューサーは、その……安心して……」

P「……」ダッ

やよい「あう~! 突破されましたー!」

響「うぎゃー! 完璧な自分でも誤魔化しきれなかったー!」


95: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:22:05.765 ID:8X/6vueW0

春香「教えてください! プロデューサーさんと律子さんは、私たちに何をしたんですか……?」

律子「それは……」

バンッ

P「おい! これはいったい……!」

千早「ぷ、プロデューサー!」

伊織「あ、アンタ……どうしてここに……!?」


<待って~!

<プロデューサー!


響「はぁ……やっと追いついたぞ~!」

やよい「あれあれ~! 律子さん、いつのまに~!? ぜ、全然気づきませんでしたぁ!」

P「律子! お前、どういうつもりで……! っ!? 眼鏡が……そういうことか……」

律子「プロデューサー。ずっと私を利用していたいんですね……。でも、もう思い通りにはなりませんよ!」ビシッ

美希「律子……さん。ハニーはあっちなの。それは棚」

律子「あ、そう……」


97: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:26:29.668 ID:8X/6vueW0

P「やれやれ……催眠効力を高めたつもりだったんだがな……。誰が違和感に気付いたんだ? また伊織か?」

伊織「観念しなさい! 伊織ちゃんを騙そうなんて、100年早いんだから!!!」

P「さすが伊織だよ。俺が見込んだアイドルなだけはある。みんなも、よくここまで辿りついたな」

春香「えへへ、褒められちゃった」

伊織「ふ、ふん! 褒めたって何も出ないんだからね!」

千早「プロデューサー……これはいったいどういうことなんですか」

春香「あっ! まさかドッキリ~……なんてことは……ないです、よね。ははは」

貴音「あなた様は……何を考えて、わたくしたちに隠し事を……?」

P「……こうなったら、さらに効力を高めた催眠を試すか……」

律子「っ! プロデューサー!」

P「冗談だよ。効力をあげればその分、危険性も高まるからな……。俺の独断でどうこうできる状態じゃない」

P「律子、他の皆も呼ぼう。全員に話す時が来たみたいだからな。あの計画のことを……」

春香「あの……計画?」

やよい「うわー! なんだかすごそうですっ! かっくいー!」

伊織「やよい! 敵の言うことよ!」

P「これだけは先に言っておくが……俺は敵じゃない。お前たちの味方なんだ」


98: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:30:41.722 ID:8X/6vueW0

―――

雪歩「あの……プロデューサーのお話というのは……」

あずさ「やっぱり、伊織ちゃんの言っていたことと関係あるのかしら……?」

響「伊織ばっかりずるい……元々は、自分が初代ハム蔵の死に疑問を抱いたのが始まりで……」

亜美「まあまあ、ひびきん。抑えて抑えて」

真美「ここはいおりんに譲ってあげようよー。すーっかりドヤ顔してるし」

伊織「ど、ドヤ顔なんてしてないわよっ」

P「さて……全員集まったな」

真「集まりましたけど……」

千早「聞かせてください、プロデューサー。いったい、私たちに何を隠していたのか……何をしていたのかを」

P「そうだな……みんなは、ブライダルジュエリーにプラチナが用いられる理由、知ってるか?」

貴音「ぶらいだるじゅえりぃ……?」

あずさ「結婚指輪のことですよね? たしか、プラチナは『永遠』を象徴しているからって、聞いたことありますけど~」

P「そうです。プラチナは変質しにくい。色あせることなく、長い年月を輝き続ける……」

伊織「そ、それがなんだってのよ! 私たちが聞きたいのはそんなことじゃなくて――」

P「プラチナのように、永遠に輝き続けるアイドルを作り上げる計画……」

P「それが『プラチナスターズ・プロジェクト』だ」

伊織「えっ……?」

春香「ぷ、プラチナスターズ……?」


100: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:34:22.597 ID:8X/6vueW0

社長「驚いているようだな。無理もない、まるで夢のような計画だ。そう簡単には信じられんだろう」

律子「社長……!」

真「あの、プラチナスターズって……何なんですか!?」

貴音「永遠に輝き続ける……聞こえは良いですが、その真意はどのようなものなのでしょう」

社長「話の腰を折ってしまってすまん。君、話を続けてくれ」

P「はい。……みんなに聞きたいんだが、アイドルにとって最大の敵はなんだと思う?」

やよい「敵、ですかー?」

亜美「そりゃ兄ちゃん! ライバルだよ!」

真美「好敵手と書いて、ライバル!」

千早「私たちの敵……それは、自分自身だと思います」

春香「うーん……誰が敵かなんて、考えたことないなぁ」

P「なるほどな……みんなそれぞれの考えがあるだろうが、俺と社長が考えるアイドルの敵は『時間』だ」

真「時間……?」

雪歩「あの、それってどういう……」

P「分かりにくければ、こう言い換えよう。『老い』……『老化』だよ」

千早「なっ……!」


103: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:38:28.894 ID:8X/6vueW0

P「人ってのは、歳を追うごとに洗練されるもんだ。だがそれは内面の話。外面はな、ある一定の年齢を越えちまうと劣化する一方なんだよ」

P「お前たちはアイドルだから分からんだろうが……もし自分たちがファンの側だったらどう思う?」

P「応援していたアイドルが年を重ね、肌は荒れ、皺が増え、声のハリも無くなり……体力の衰えによってパフォーマンスは劣化する」

P「虚しいだろう。成長と言えば聞こえはいいが、枯れていく様を見ているだけなんだよ」

P「そんな悲しみを断ち切るために打ち出した一大プロジェクトが、この『プラチナスターズ・プロジェクト』だ」

P「うちだけじゃない。みんながよく世話になってるTV局や企画会社、研究所なんかも参加してるんだぞ」

春香「あ、あはは……ぷ、プロデューサーさん、なにを……」

雪歩「え……? え?」

響「な、なに言ってるの……? 自分、全然わからないぞ……! そ、そんな! そんなバカげた話……!」

P「バカげてなんかない。実現は可能だったんだよ。アイドルの記憶を操作してな、一定の期間を繰り返してもらうんだ」

P「もちろん、それだけじゃ身体の劣化は止められない。そこでアポトキシンだよ。こいつに見覚えあるだろ?」

あずさ「それって……たしか……」

千早「私たちに飲ませたコーヒー牛乳ですよね」

P「そうだ。まあコーヒー牛乳である必要性はないんだ。この粉末を混ぜりゃ、なんだっていい」

伊織「そ、それを飲むとどうなるってのよ……!」

P「身体の成長が止まる……いや、正確に言えば退行するんだ。若返りの薬だよ」

貴音「面妖な……そのようものが存在するとは……にわかには信じられませんが、それが真実なのでしょう」

P「ああ、現にこうして成長の止まったみんながいるからな」


105: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:42:10.022 ID:8X/6vueW0

真「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいよ! え? ほ、本気で言ってるんですか?」

真「ボクたちの成長が止まってるだなんて……ははは、やだなー。ホントにこれ、ドッキリじゃないですか~?」

P「真。ドッキリなんかじゃないんだ。みんな、3年前から歳をとってないんだぞ?」

真「え……えぇぇえ!?」

やよい「えっとえっと……じゃあじゃあ、私たちって……本当は何歳で……」

雪歩「で、でも……そんなの変ですぅ~! だって、3年もそのままなんて……周りの人が不審に思うじゃないですか……!」

春香「そうですよ! プロデューサーさんの話が本当なら、私3年間ずっと『天海春香、17歳!』って言ってたことになっちゃいますよ!」

P「言ってたんだよ」

春香「え~! そ、そんな……まるっきりバカみたいじゃないですか……! ファンのみんなは指摘してくれませんでしたよ!?」

P「そりゃそうだ。客もグルなんだから」

春香「ああ、そうなんですか。……………………………………………………ええぇえぇぇ!?!?!?!?」

伊織「う、嘘でしょ……? 客もグルって……!」

千早「……わたしたちのファンも……プラチナスターズ・プロジェクトの協力者……ってことですか……?」

P「そうだ。計画の概要を説明し、同意を得て、会員になってもらってる」

伊織「……っ!」


107: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:46:57.578 ID:8X/6vueW0

P「本来は、みんなには隠しておくつもりだったんだよ。記憶をリセットして何度もやり直した方が、フレッシュさがあるだろ?」

P「歳を追うごとに内面が洗練されるって言ったけど……それを嫌がるファンもいるからな」

P「いつまでも、売れ始めの成熟しきってない初々しさを楽しんでもらいたい。そう思ってたんだ」

P「大変だったんだぞ。隠し通すの。なるべく外の情報をシャットアウトして……」

P「でも、ここまで計画が知れたとなると、話は変わってくる」

社長「研究所の先生方も、これ以上の催眠は精神面に深い影響を及ぼしかねないと漏らしている。ここらが潮時と思ったんだ」

P「思い切って話せてよかったよ。いい機会だよ。これを機にさ、みんなにも計画へ参加してもらいたいんだ」

社長「もちろん、賛同してくれるな? これからも、永遠に輝き続けるプラチナのようなアイドルとして」

社長「我がプロダクションとプラチナスターズ・プロジェクトを盛り上げてくれ」

「「「 …… 」」」

社長「ん?」

P「どうしたんだ、みんな」

伊織「なにが……盛り上げてくれよ……ふざけんじゃないわよ!!!」


109: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:50:28.096 ID:8X/6vueW0

伊織「私はこんな計画、降りるわよ! そもそも、乗った覚えも無いけど!」

P「お、おいおい。伊織、何を言い出すんだ。永遠に輝き続けることができるんだぞ?」

P「みんなは、計画に乗ってくれるよな? な?」

「「「 …… 」」」

P「な……なんだよ、そんな顔するなよ……。どうしたんだ……?」

P「みんな言ってたじゃないか……! アイドルとして輝き続けたいって……! その夢を叶える計画なんだぞ!?」

春香「プロデューサーさん……たしかに、私たちは輝きたいって……ずっとずーっと、輝きたいって思ってます」

春香「でも……プラチナスターズは、なんだか……違うと思うんです」

P「は、はあぁ? なにが、違うってんだよ……?」

千早「私たちは、限られた時間だからこそ……今しかないって思えるからこそ、力の限り輝こうと思えるんです」

雪歩「永遠なんて長すぎて……私には、ちょっと付いていけません~! それに、変化が無いなんて……そんなの……!」

真「雪歩の言うとおりですよ! そんなの、絶対つまらない! 退屈すぎます!」

P「じゃ、じゃあ! 劣化していいのか!? 若さと美貌がアイドルの全てだろ!?」

亜美「兄ちゃんはさっきから劣化っていうけどー、ホントに劣化なのー?」

真美「そういうのはよく分かんないけど、真美はもっと成長したいって思うなー。あずさお姉ちゃんみたいに、ボインになりたい!」

亜美「亜美もー!」

あずさ「あ、あらあら……でも、プロデューサーさん。私も同じ気持ちです」

P「あずささん……!? 最年長のあなたまで……!」


110: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:54:26.685 ID:8X/6vueW0

あずさ「私、自分がこれからどうなっていくんだろうって……まだ分からない未来に不安を感じるんです」

あずさ「でも、それ以上にワクワクもするんですよ? もしかしたら、今よりもずっと素敵な私になれるんじゃないか……」

あずさ「そう思えると、どんなに辛いことがあっても、頑張ろうって思えるんです」

あずさ「成長できなくなっちゃったら……そんな思いも、無くなっちゃうんですよね。そんなの、嫌です」

高音「移り変わってこその人間……進化しようと劣化しようと、それを含めてわたくしたちです」

高音「変化を拒むということは、自分自身を捨てるも当然……そのような不埒な行為、認めていいはずがありません」

響「……自分は、頑張って育てた動物が大きくなると、すっごく嬉しいぞ!」

響「初めて会った時の可愛さが無くなっちゃうのは少しさみしいなーって思うこともあるけど……」

響「でも、歳をとった動物には、また別の良さがあるから……他人に勝手に決めてほしくないぞ!」

P「な、何言ってるんだよ……! ファンの気持ちはどうなるんだ!? お前らが劣化するのが嫌だから……」

P「こうして、多くの会員が集まったんだぞ!? ファ、ファンの気持ちを裏切るのか!?」

美希「ん~……でも、変化が無いとみんなもそのうち飽きちゃうんじゃない? ミキは退屈かな」

美希「それに、ファンのみんなは変わっていくでしょ? ミキね、ファンのみんなと一緒に変わっていきたいって思うな」

美希「ミキたちだけ置いてけぼりなんて、そんなの絶対に嫌なの」

伊織「やよいはどう? ずっと今のままがいい? もちろん、私は今のやよいも大好きだけど……」

やよい「うーん。困るかなぁ……だって、長介たちに歳を追い越されちゃうよ」

伊織「ふふ、そうよね」

P「う、ぐぐぐ……!」


111: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:57:10.865 ID:8X/6vueW0

律子「どうです、プロデューサー。これがみんなの答えです」

伊織「いいえ、もうアンタなんてプロデューサーなんかじゃないわ! 私たちが認めないんだから!」

P「う、うう、しゃ、社長……! 予想外の展開ですよ……!」

社長「む、むむ……君たち、考えを改めるつもりはないのか?」

P「そ、そうだ! 計画が破綻したら……会員は、ファンはどうするつもりだ!? 見捨てるのか!?」

千早「いいえ。アイドルがファンを見捨てるなんて有り得ません。変化を望まない人たちがいるなら、それはそれです」

春香「私たちが変化の中でも輝こうと思えば……必死に頑張れば、きっと思いは届きます。きっとみんなは振り向いてくれます」

春香「私が憧れているトップアイドルは、そういう努力をする人たちですよ。プロデューサーさん」

社長「だが、時間は残酷だぞ!? 君たちはいずれ、かならずアイドルを続けられなくなる……! その時、耐えられるのか!?」

真「うーん……想像もできないけど……たぶん、すごく落ち込みそうだなぁ」

雪歩「そうだね……きっと穴掘って埋まりたくなるよ……うぅ、想像しただけでゾッとする……」

社長「ならば!」

千早「さっきも言いましたけど、限られているからこそ、私たちの中でかけがえのないものになるんです」

春香「永遠だなんて……そんなに欲張っちゃったら、きっと私、どれが大切なのか分からなくなっちゃいます。えへへ」


112: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 23:00:20.641 ID:8X/6vueW0

P「くそ……言っても分からないのか……この馬鹿どもめ……! こうなったら、力づくでも……!」

ハム蔵「ヂュー!!!」ガブッ

P「ぐあっ、こいつっ!」

響「二代目!!!」

貴音「手荒な真似はしたくありませんが……こうなっては致し方ありません」

ガシッ

P「おっ!?」

貴音「せいっ」

ブンッ

P「うわあああああああああああっ」

ドカッ

貴音「あなた様はもう……わたくしたちのプロデューサーではありません」

社長「な、なんてことだ……私の計画が……プラチナスターズが……!」

伊織「なにがプラチナスターズよ。ふざけないで」

社長「……!」

伊織「私たちがプラチナになったって何の意味も無いわ……」

伊織「ファンのみんなと一緒に成長して……一緒につくる思い出こそが、プラチナなんだから!」

社長「うう……」ガクッ


113: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 23:04:42.870 ID:8X/6vueW0

―――

春香「はぁ……まさか合宿が始まってから3年経ってたなんて……」

千早「いまだに、信じられないわ……」

律子「でも、それが現実よ。あなたたちは間違いなく、時間の流れから取り残されてきた」

亜美「んっふっふ~」

真美「いおり~ん」

伊織「……? なによ。変な笑いを浮かべちゃって」

亜美「『思い出こそが、プラチナなんだから』」キリッ

伊織「~~~~~~っ!!!//// な、なによっ! 別にいいでしょ! そう思ったんだからっ」

雪歩「伊織ちゃんの言うとおりだよっ。私、ああそうだなぁって思ったもん」

真「たしかに。ボクたちが大切にしたいのは、ファンの皆との思い出だよね」

貴音「わたくしたちが……わたくしたちだけが輝き続けていては、意味などありません」

あずさ「ええ。この合宿を終えて、私たちはまた成長を再開することができるんだわ。アイドルとしての再スタートね」

律子「まあ……社長もプロデューサーもあんなで、事務所も駄目になっちゃうでしょうし……どうしたもんか、って状況だけど」

春香「ああ! そっか、どうしよう……!」

響「なんくるないさー! 自分たちさえいれば、なんだってできる!」

やよい「そうですよ! がんばりましょー! うっうー!」

律子「そう、ね……。よし! 新しい事務所を探さないと……!」

伊織「なんとしてもトップアイドルになってやるわよ……! のんびりしている暇はないわ! 時間は有限なんだから!」


115: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 23:08:37.628 ID:8X/6vueW0

~数か月後~

小鳥「新しいメンバー、だいぶここに馴染んできましたねぇ」

高木社長「うむ。やはり彼女たちを我が765プロへ引き入れたのは大正解だった」

律子「社長! おはようございます!」

高木社長「いやぁ、律子くん。色々と後始末は大変だったろうが、今日から新しいスタートを切ることができる!」

高木社長「我が765プロも、本格的なアイドル事務所として活動することができると思うと、感慨深い! 是非とも、宜しく頼むよぉ!」

律子「はい! 『765』って名前にはまだ慣れませんけど……今日からは心機一転! 気合を入れていきましょう!」

律子「なんてったって、新しいプロデューサーを迎えて本格始動ですからね!」

プロデューサー「あの~……すいません」

律子「あっ、さっそく来たみたい。はーい、みんな集まって~」

春香「あっ! あの人が……!」

千早「なんだか、少し頼りなさそう……」

雪歩「うぅ……やっぱり男の人はちょっと……」

伊織「パッとしないわね。ホントに大丈夫?」

律子「ほーら、静かに。それじゃあプロデューサー。初心表明をお願いしようかしら」

プロデューサー「えっと……今日から、765プロのプロデューサーとして、その……ああー」

プロデューサー「と、とにかく! 不慣れなこともありますけど、みんなと一緒に成長していきたいと思ってます!」

プロデューサー「どうぞ、よろしくおねがいします!!!」

「「「「「 よろしくおねがいします! プロデューサー(さん)! 」」」」」

END


116: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 23:09:02.035 ID:CnvQBLpBa



117: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 23:09:14.642 ID:/z1lLxt50

ほほぉそうつなげてきたか




118: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/05(日) 23:09:30.961 ID:99vYnzyP0

俺のプラチナスターズは何年目だったかな




掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1486291006/
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