キョン「紐神樣って、知ってるか?」ハルヒ「はぁ?」

1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:19:43.634 ID:ux2jZjBg0

11月も下旬となり、いよいよもって本格的に冬の訪れを実感せざるを得なくなってきた、ある日のこと。

将来的にどんな役に立つかもわからない授業を既に終え、その後の絶対的な確信をもって全く役に立たないと断言できるSOS団の部活動……という名目のただのお茶会を済ませた俺は、寄り道もせずに真っ直ぐと自宅に帰ってきた。

キョン「ただいま」

キョンの妹「あ、キョンくんおかえり~」

玄関を開けて、「ただいま」と言えば、こうして可愛い妹が出迎えてくれる。
そんな何気ない日常こそ、日に日に下がっていく気温と湿度、それに加え退屈な授業と放課後の怠惰な部活動によってカサカサに乾いた俺の心のささくれを潤す、リップクリームのような役割を果たすのだ。

もちろん、部活動の内容はともかく、朝比奈さんのような女神と共に過ごすだけで、とても癒やされることは間違いない。
だが、残念ながら我が部の構成員は朝比奈さん1人、というわけではないのだ。
人畜無害な長門はともかく、他の2名は存在するだけで俺の心のささくれに対し、塩を塗るような奴らである。

そんなわけで、この自宅こそ、俺にとって唯一無二の安全地帯なのだが……

キョン「……ん?」

ふと、玄関に、呼ばれざる客の靴が、きっちりと揃えて置いてあることに気づいた。

気づいて、しまった。


2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:20:44.080 ID:ux2jZjBg0

キョン「……まさか」

玄関に置いてあった靴は、サイズ的に女物。
嫌な予感を覚えつつ、自室の扉を開け放った俺の目に飛び込んできたのは、健康的な脚線美を描く、黒いオーバーニーソックスに包まれた御御足。
うつ伏せになって俺のベッドに寝転んだ、その見えそうで見えない絶妙な無防備感に、ついつい根元の方を凝視すると、むっちりとした太ももが見て取れる。正直、噛みつきたい。

これが一体、誰の足かって?
そんなのは決まっている。

ハルヒ「あ、キョン!お邪魔してるわよっ!」

ベッドに寝転んだまま、ちらっとこちらを振り向き、ハルヒはそれだけ告げると、また手元の漫画に没頭し始めた。
そう、こいつは今、俺の部屋で、俺の漫画を読み散らかし、俺のベッドでゴロゴロしている。

つまり、俺の安全地帯は完全に、ハルヒによって占領されていた。

キョン「……何しに来たんだ?」

あまりの惨状に軽い目眩を覚えつつ、辛うじてその質問を口にした。

まずは状況確認だ。こいつが一体どのような意図をもって、俺の主権を侵害しに来たのかを明らかにせねばならない。
それはもちろん、俺の部屋に巣食うこの限りなく面倒な存在を直ちに、そして速やかに排除する為に必要なプロセスだからである。

しかし、そんな俺の心中など歯牙にもかけず、ハルヒはニッコリ笑い……

ハルヒ「遊びに来たのっ!」

何とも反応に困る、無邪気な答えを返したのだった。


3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:21:26.598 ID:ux2jZjBg0

キョン「……そうかい。なら、勝手にしろ」

「遊びに来た」と、言われたら、「帰れ」ともなかなか言えず、仕方なく俺はハルヒの滞在を許可することにした。
苦渋の決断であったが、致し方あるまい。
他にどうしろというのだ。
より良い模範解答があったら、是非とも教えて貰いたいもんだ。

いや、わかってるさ。
本当に帰って欲しかったら、ハルヒが何を言おうとも「帰れ」と言って押し切ってしまえば良かったってことぐらい、誰でもわかる。
それをしなかったということは、すっかりその御御足に魅せられて……ではなく、口ではどうこう言いつつも、なんだかんだで俺は、ハルヒのことを受け入れているということだろう。

こいつの自由奔放さには辟易としているが、こうして遊びに来たと言うからには、それなりにもてなしてやってもいい。
そのくらいは、許容範囲と言える。

しかし、気になるのは寄り道もせずに帰宅した俺より、何故こいつが先に家にたどり着いているのかということだが……

ハルヒ「ん?そんなの走って来たからに決まってるじゃない!びっくりさせようと思って!」

なるほどな。
改めて、このアホの行動を予測することは困難であるということを、俺は思い知らされた。


4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:22:01.182 ID:ux2jZjBg0

キョン「……ほらよ」

そんなこんなで遊びに来たというハルヒに、俺は最低限のもてなしとしてお茶の一つでも出すべきだと、そう思い、冷蔵庫でキンキンに冷えた麦茶を差し出した。
なんでこのクソ寒い季節にそんな物をって?
それはもちろん、突然の来訪者に対する、俺なりの嫌味に他ならない。

しかし、ハルヒは平然とそれを……受け取らなかった。

ハルヒ「ん。そこ、置いといて」

漫画を読むことに集中しているハルヒは、こちらをチラリとも見ずに顎をしゃくり、テーブルの上に置けとジェスチャーする。
そう、この女は、わざわざ学校から走って遊びに来たという癖に、さっきからずっとこんな調子なのだ。

いるよな、こういう奴。
漫画に限らず、本を読んだり、ゲームをしたり、携帯を弄ったり。
いい加減にしろ!と、怒鳴り散らし、漫画を取り上げたくなる衝動に駆られるが、そこはぐっと堪える。

そうさ。
俺は断じて、『構ってちゃん』ではないのだ。

なので、ふんっと鼻を鳴らし、麦茶をテーブルの上に置き、俺も読書をすることにした。
別に拗ねている訳ではない。
たまたま読みかけの本があり、元より帰宅後は続きを読む予定だった。

ちなみに、その本は漫画などではなく、文庫本である。
いや、文庫本と言っても、長門の読むようなお堅いそれではなく、所謂ライトノベルと呼ばれる代物だ。

俺がラノベを読むのが意外と思われるかも知れないが、一応それなりの理由があったりする。
このラノベは、様々な『神』に翻弄される少年の物語であり、俺はそんな物語を読むことで、身近な『神』への対応の仕方を学ぼうとしていたのだった。


5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:23:02.738 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「あー面白かった」

しばらくの間、互いに無言のまま漫画とラノベをそれぞれペラペラめくっていたのだが、どうやらハルヒは一足先に読み終わったらしく、一言感想を口にするとそのままだらしなくベッドに寝そべった。

まぁ、漫画とラノベじゃあ、漫画の方が早く読み終えるのは必然か。
むしろ、それこそが、ラノベの良さと言える。
漫画のような感覚で、漫画よりも長く読めることを、俺はこのラノベを通して知った。
逆言えば、知り得たことはそのくらいなものであり、既刊を次々読み進めていっても、身近な『神』……つまり、ハルヒへの対処法は何一つ見い出せなかった。

しかし、今となってはそんなことはどうでも良かったりする。
何せこのラノベは面白い。
手に汗握るバトルシーンや、いじらしい恋愛模様、複雑に絡み合う様々な勢力の思惑、そして人間の善意と悪意。
よくもまぁ、文字だけでこれだけ人の心を動かせるものだ。

そう、このラノベを読むと、心が震える。
人はそれをワクワクとか、ドキドキと表現するだろうが、俺としてはそれらをひっくるめて、『感動』と、表現したい。

いや、別に読んで大泣きしたとか、そういうわけではないのだが、心が震える、揺り動かされる、というのは、それはひとえに『感動』したからだと、思うのだ。

というわけで、現在俺はかなりの『感動』に包まれており、同時に作中の主人公と同じく、『冒険したい欲』にも苛まれていた。

だからだろう。
こんな、馬鹿な質問をしてしまったのは。

キョン「紐神様って、知ってるか?」


6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:23:59.440 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「はぁ?」

やっちまった。
突然意味不明なことを言い出した俺に、ハルヒはポカンと口を開けて頭の上にクエスチョンマークを浮かべ、その目は完全に不審者を見るものとなっていた。

思わず、逃げ出したくなる衝動に駆られる。
いや、ダッシュで部屋から飛び出すのはあまりに不自然だろうから、適当に誤魔化すのが最善か。

しかし……それでいいのか?
俺は、逃げるのか?
ハルヒから?
何故?

あの主人公は……そう、さっきまで読んでいたラノベの主人公は、決して逃げなかった。
もちろんそれは、守るべき仲間がそばに転がっていたからだったりするのだが、だけど、それ以上に、曲げられない信念があったからじゃないか?

『冒険をしない者に殻を破れぬのも、また真理でしょう』

そうだ。その通りだ。
アニメ版では、『冒険をしない者に、殻を破ることは出来ますまい』だったか?
いずれにしても、本当に、良いことを言う。
ここで逃げれば、俺は一生殻を破ることは出来まい。

だから言え。口を動かせ。憧憬の火を灯せ!
手に持ってるラノベを掲げろっ!!

キョン「あ、あのな……紐神様ってのは、この本の表紙に描かれているキャラクターのことなんだ」

よし、これでいい。これで、踏み出した。
これで、覚悟は決まった。

今日俺は……冒険をしよう。


7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:25:30.473 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「ふーん。それで?」

そんな俺の覚悟とは裏腹に、ハルヒの反応は芳しくない。だが、そんなことは最初から分かり切っていたことだ。
それしきの冷水を浴びせられたくらいで、俺の身を焦がすこの熱は冷めたりはしない。

キョン「な、なかなか、斬新だろ?」

ハルヒ「そう?かなり『テンプレートキャラ』に見えるけど?」

なっ!?『テンプレ』……だと?
いきなり出鼻を挫かれてしまった。

だが、よくよく考えれば、ハルヒの言い分はもっともである。
ラノベの表紙に描かれた紐神様は、ツインテのロリ巨乳であり、かなり使い古されたデザインであることは一見して明らかだ。

その上、ハルヒは知る由も無いだろうが、この紐の女神様の一人称は『ボク』。
つまり、僕っ娘であり、それもまた、『テンプレート』に拍車をかけていることは間違いない。

しかし、そんな『テンプレ』でも、ここまで寄せ集めたらどうだ?
逆に斬新なキャラクターに仕上がっていると言えなくもないだろう。

それにこの女神様の斬新さの本質はそこではない。これまでのヒロインに見られなかった、大きな武器を、この神物は持ち合わせているのだ。

キョン「ほら、よく見ろって。ここに紐があるだろう?」

ハルヒ「あ、ホントだ。へぇ、紐で胸を支えるってのは、確かに斬新ね」

よしよし。
なんだ、意外と物分かりが良いじゃないか。
この女神様の魅力をハルヒがすんなりと受け入れたことは、素直に喜ばしかった。


9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:26:45.033 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「それで?」

キョン「……えっ?」

ハルヒに紐神様の魅力をわからせ、充実感と満足感、ついでに達成感に浸りまくっていた俺は、突如、現実に引き戻される。

ハルヒ「いや、だから、それがどうしたって聞いてんの」

それが、どうしたって?
そんなの、ただひたすらに『可愛い』に決まってるじゃないか。
何言ってんだ、こいつ。

キョン「か、可愛いだろう?」

ハルヒ「はぁ?それだけ?」

それだけも何も、他に何があるってんだ。
本日二度目のクエスチョンマークに、ふつふつと怒りが湧いてくるが、ここで怒るのはどうかと思う。

何せ、不可抗力とは言え、話題を振ったのはこちらなのだ。
その話題の中で、俺は一定の水準を満たし、愚かなハルヒは満たされなかった。
ただ、それだけのことだ。

そんな哀れなハルヒに対し、俺が激昂するのはあまりに大人気ないと言える。

なので、仕方なく話を広げることにした。
しかし、どう広げるか。
ああ、そうだ。この方向でいこう。

キョン「お前も頭に紐を付けてるだろう?なら、それでこの紐神様と同じことが出来るんじゃないか?」


10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:28:12.838 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「はぁ?」

三度目のクエスチョンマーク。
こいつはこのリアクションしか返せないのか?

まぁ、いい。この際、仕方ない。
アホなハルヒにもわかるように、説明してやろうではないか。

キョン「だから、お前のその頭の紐で、こんな風に胸を支えられるんじゃないかってことだよ」

ハルヒ「……あんた、自分が何を言ってるかわかってんの?」

おや?何やらハルヒが警戒心を露わに胸を庇い始めたぞ。

なんだこいつ。身の危険でも感じてんのか?
まったく、どこまでも自意識過剰な奴だ。

しかしまぁ……お望みとあらば、それに答えるのはやぶさかではない。
なんたって俺はもう、冒険をすると、決めたのだから。

キョン「別にいいだろ。減るもんじゃないし」


11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:29:29.050 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「そ、そういう問題じゃないでしょうがっ!?」

キョン「うるさい。いいからじっとしてろ」

ハルヒ「あっ!こら、キョン!?」

まるでファイヤーボルトが直撃したかのように顔を真っ赤にしたハルヒが、ジタバタと暴れるが、俺はそれに構わず手を伸ばし、こいつのトレードマークと言える黄色いリボンをシュルリと解いた。

ふむ。それなりの長さはあるようだな。
体育祭のハチマキを縦に二等分したくらいの細さにリボンは、解いてみるとわりと長かった。

しかし、今時頭にリボンを付けている女子高生なんてどのくらいいるのかね?
体育祭の時は、可愛さ重視でハチマキを上手いこと結んだ奴らをチラホラ見かけたが、日常生活でとなると、かなり限られてくるだろう。
少なくとも俺は、ハルヒ以外には見たことがない。

しかし、体育祭でハチマキをリボン結びにしている女子は、たしかに可愛らしい。それは間違いない。
そして、それがハルヒにも適応されるかと言えば、認めたくないが、しっかりと適応されている。

だけどな、ハルヒ。
たまにはリボンのないお前も、悪くないと、俺はそう思うぜ?


12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:30:19.465 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「キョン!返しなさいっ!」

そんなこちらの心中など、知る由もないハルヒはなんとかリボンを取り戻そうと懸命に腕を伸ばしていた。

しかし悲しい哉、身長の差は歴然であり、こいつがいくら手を伸ばそうが、ピョンピョン飛び跳ねようが、俺が高く掲げたリボンには届かない。

キョン「返して欲しけりゃ取ってみろよ。取れるもんなら、な」

ハルヒ「うっさい!さっさと返せっ!!」

我ながら意地が悪い。
なんだかガキ大将にでもなった気分だ。
普段虐げられているからな。
この機会に鬱憤を晴らしておこう……と、その前に。

キョン「ハルヒ、あんまりくっつくと胸が当たるぞ」

ハルヒ「ッ!?」

俺の指摘を受け、再びファイヤーボルトが直撃したのかのように後退したハルヒの顔は、またしても真っ赤になっていた。

危ない危ない。
この速攻魔法が無ければ、あと僅かで金的を食らう羽目になっていた。

一瞬の油断が命取りとなる。
さぁ、気を引き締めていこう。


13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:31:20.889 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「……あんた、こんなことしてどうなるかわかってんの?」

怒気を含んだハルヒの声。
ああ、これはちと不味い。
どうやら俺はこいつを完全に怒らせてしまっようだ。

怒髪天を衝くとはまさにこのこと。
怒れるハルヒが親の仇の如く、俺を睨みつけている。

その圧倒的なオーラは、なるほど、Lv.5の冒険者に相応しい。……いや、Lv.6か、それ以上の潜在能力を備えているのだろう。

なにせこいつは規格外だ。
正真正銘のイレギュラーと言っても過言ではない。

『涼宮ファミリア』……通称、【SOS団】の団長にして、主神。

もちろん、本人は自分が神であることを自覚してこそいないが……主神が団長など、前代未聞である。はっきり言って、あり得ない。

そして俺は『涼宮ファミリア』の最古参にして、団員その1。
まぁ、最古参と言っても名ばかりで、俺のレベルは1のまま。
初期スペックが反則的なまでに高かったLv.5の長門や、Lv.4の古泉とは比較にすらならず、どんどんその美しさを増していき、美の女神すらも裸足で逃げ出すほどの美貌を誇る朝比奈さんでさえ、今となってはLv.3なのだから、自分の体たらくが情けないにも程がある。

その上朝比奈さんは、レベルブーストの魔法を取得しており、エンカウントこそランダムではあるが、時を越え大人になった彼女はLv.6の冒険者すら霞むほどの圧倒的な美しさを撒き散らす。

そんな生態系の頂点に君臨するチーター共に囲まれた、ただの草食動物に過ぎない俺が、主神たるハルヒに勝てる見込みなど、露ほどもないだろう。

だが……俺は決めたのだ。
自分自身を鼓舞するべく、何度でも、その決意を繰り返そう。

俺は、今日、冒険をする。

そろそろ、長いプロローグを終え、本当の『冒険』を始めようじゃないか。


14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:32:39.841 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「キョン、あたしのリボンを返しなさい。じゃないと……酷い目に遭うわよ?」

流石はLv.5。ただの脅しでも、凄みが違う。
普段の俺なら、既に小便を漏らしているだろう。
だが、覚悟を決めた俺に、そんな脅しなど無意味である。

キョン「へぇ?どんな目に遭うって?」

努めて平静を装いながら、嘲笑うようにそう返してやる。内心は冷や汗ダラダラだが。
だがまぁ、いつも行き当たりバッタリなこいつのことだ。どうせ、具体的なプランなどありはしないだろう……と、思ったら。

ハルヒ「今日あんたがしたこと、みくるちゃんに言うから」

……こいつ。
初手からいきなり急所を攻撃してやがった。

ハルヒ「古泉君にも言うし、もちろん有希にも言いつけるから」

強烈なボディーブローをモロに食らい、ノックアウト寸前な俺に対し、ハルヒは容赦ない連打を叩きつける。
もうこれは、正しく、死体蹴りと言ってもいいだろう。

だがなハルヒ、まだ俺は、死んじゃいないんだよ。


15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:34:01.304 ID:ux2jZjBg0

『技とか駆け引きとか、君にはそれが少し足りない』

そう、ラノベの中で主人公は、格上のヒロインにそのように指摘された。
強大な相手との戦闘において、歴然とした力の差がある場合……

『それを埋め合わせるのが、技や、駆け引きです』

Lv.4のエルフの彼女も、そう証言している。
俺をフルボッコにしたハルヒは、強者の余裕か、未だにそれらを使う気配はない。
そりゃそうだ。そんなものを使わずとも、俺を屈服させることは容易いのだから。

だが、それこそが、俺にとって唯一の勝ち筋。

こいつが舐めプをしている間に、それらを駆使して一気に勝利を掴み取る。

キョン「……チクるならチクれよ」

ハルヒ「なっ!?」

まずは軽いジャブから。
思わぬ反撃にハルヒは鼻白む。
しかし、己が優勢を信じて疑わない強者は、すぐさま冷静さを取り戻した。

ハルヒ「……あっそ。なら、遠慮せずに言いつけてあげるわ」


16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:35:07.675 ID:ux2jZjBg0

世の中、男女平等とか綺麗事ばかり声高に叫んでいる奴らが無駄に多いが、真の平等とは程遠いのが現実である。

こと、性的な問題……痴漢や、セクシャル・ハラスメントにおいて、男性の人権など無いに等しい。

それで毎年何人の冤罪被害者を作り出しているのかなど、毛ほども考えずに、人権団体の宣伝車は日夜平等を訴えるのだ。
曰く、女性は社会的に虐げられている。
曰く、男性は力で女性を従えている。
曰く、男尊女卑は退廃的な文化である、と。

馬鹿馬鹿しい。
男尊女卑が退廃的ならば、女尊男卑が興隆的であるとでも言うつもりか?
そんな論理など、全くもって、不毛だ。

はっきり言おう。
平等など、あり得ない。

所詮、この世は弱肉強食。
弱ければ男でも女に負けるし、強ければ男が女を従える。当たり前のことだ。
言うなれば、それこそが真の平等である。

だから、従うのが嫌なら強くあるしかない。
負けるのが嫌なら、勝て。
勝つか、負けるか。食うか、食われるか。
それが全てであり、それだけが真理だ。

俺は、勝つ。
そしてハルヒ、お前を食う。絶対に。

キョン「ハルヒ、お前が朝比奈さんに言いつけるなら、俺は先んじて彼女に紐神様のコスプレをして貰う。長門に言っても同じだ。古泉は……どうでもいい。だから、いくらチクろうが脅しにはならないんだよ」


17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:36:41.052 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「なっ!なんですって!?」

俺の暴論にハルヒは堪らず取り乱す。
ははっ、いい気味だな。
無論、先ほどの宣言には何一つ根拠などなく、いくら俺が頼み込んでも朝比奈さんは紐神コスプレなんてしてはくれないだろう。
いや、もしかしたら、長門なら、やってくれるかも知れんが、残念ながらそもそも彼女にはボリュームが足りない。色々と。

つまり、何はともあれ、稚拙なブラフだろうが、ただのハッタリだろうがこうして引っかかってくれるのならば、駆け引きの一つとして立派に役割を果たしてくれるということだ。

そう、駆け引きである。
強大なハルヒという難敵に、格下の俺が立ち向かう為には、こうした駆け引きが重要なのだ。

しかし、ここで俺は油断した。
首尾良くハルヒが騙され、慌てふためく様子に慢心していたのだ。いや、慢心と呼ぶまでもない、僅かな気の緩み。

それが致命的な事態を招くこととなった。

ハルヒ「そう……わかったわ。あんたがみくるちゃんや有希に何を頼もうが、それは勝手。でもね、キョン……そんなこと、鶴屋さんが許してくれると思ってるの?」


18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:38:01.354 ID:ux2jZjBg0

キョン「なっ!?」

今度はこちらが慌てふためく番だった。

鶴屋さん……だと?
鶴屋さんが、俺の暴挙を許すか、だと?
そんなこと、火を見るよりも明らかだ。
……許してくれるわけがない。
長門はともかく、朝比奈さんに粗相を働こうとしたことが、もしあの麗しい先輩にバレたら……考えるだけで、ぞっとする。

ああ、嫌な思い出が脳裏をよぎる。

朝、目が覚めたら、そこにいた。

一見すると、何も変わった様子のない世界。
しかし、そこには……ハルヒが、いなかった。
ついでに、古泉も。

俺は足掻いた。
誰でもいい。記憶を共有出来る人物を探して、探して、探して、探し回った。

そして、朝比奈さんに出会った。

俺は一縷の望みにかけて、彼女に詰め寄り、みっともなく縋り付いた。
極度の混乱状態だった為、支離滅裂なことや、捉えようによっては、かなり失礼なことも言ったかもしれない。

しかし、朝比奈さんはレベルブーストの魔法はおろか、ハルヒに関する全ての記憶を失っており、意思の疎通は叶わなかった。

それでも、朝比奈さんという支えを失わないように、失ってたまるかと、その柔らかな細腕を掴んで離さない俺に天誅を下したのが、鶴屋さんだった。

『ちょいと少年。あんまりオイタしちゃ、ダメにょろよ~』

彼女に関節を決められ、身動き一つ取れない俺は、無様に喚き散らすことしか出来なかった。
そして最後の切り札である、朝比奈さんの胸に輝く星型のホクロの存在を暴露したその時、顔面に衝撃が走り、そして……全てを失った。

『今度何かしたら……あたしが怒髪で衝いちゃうからね』

朝比奈さんにグーで殴られ、心神喪失な状態の俺に、鶴屋さんの冷たい捨て台詞が、鋭利な刃物のように突き刺さる。

それは、無事元の世界に舞い戻った今となっても、深刻なトラウマとして、俺の胸に深く深く刻み込まれていたのだった。


19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:39:03.192 ID:ux2jZjBg0

キョン「ぅ……ぁ……」

声にならない叫びが、喉から漏れる。

もう、駄目だ。終わりだ。
最初から、勝てるわけがなかったのだ。
俺が勝手に冒険と名付けたこの物語は、無理ゲーよりも遥かに無理ゲーで、そして鬱ゲーだった。

冒険はここで終わりにしよう。
さっさとハルヒに謝って、許して貰おう。
さすがに死ぬ程怒られるだろうが……なに、死んだら死んだで、その時はその時だ。
むしろ、安堵すら覚える。

ああ、やっと、死ねる。
やっと、この苦しみから……弱い自分から、解放される。

そう思うと……あれ、おかしいな。
そう思うと……どうしても、死にたくない。

……ふざけろ。そうだ、ふざけんな。

死んでたまるか。負けて、たまるかっ。

ここで、終わって、たまるかっ!!

キョン「……ははっ。そうだよな。これぞ、冒険の醍醐味って奴だよな」

知れず、笑い声が漏れる。

これで終わりかって?馬鹿言うな。
強いて言うなら、そうだな……くよくよするのは、終わりだ。

ぼちぼち、反撃といこうじゃないか。


20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:40:16.529 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「キョン、ちょっとヤダ、あんた……一体どうしたのよ」

もはや虫の息の俺が、いきなりヘラヘラ笑いだしたのだから、ハルヒにとってはさぞ不気味であろう。

訝しげな視線で、こちらを見据えるその眼差しは、明らかに精神異常者を見る物だ。
しかしまぁ、悪い気はしない。
どんなにその視線に侮蔑が込められていようと、悪意に塗れていようと、俺の一挙一動でハルヒの表情が変わるのは気分が良かった。

次の一言でどんな表情を浮かべるのか、楽しみだ。

キョン「いや、別に。こっちのことだ、気にするな。それより……鶴屋さんに言いつける、だったか?」

ハルヒ「え、ええ、そうよ。い、言っとくけど、あんたが悪いんだからねっ!あたしの忠告を聞かないから、最終手段を取らざるを得なかったってわけ」

キョン「最終手段……か」

ハルヒ「……なによ」

流石に自分が非情な決断をしたことの自覚があるのか、躊躇いがちに視線が揺れる。
おいおい、そんな顔をするなよ。
弱く、見えちまうぜ?

何にせよ、今が好機。
起死回生の一撃を、叩きこむことにしよう。

キョン「なら、鶴屋さんにも紐神のコスプレをしてもらうだけだ」

ハルヒ「そんなっ!?」


21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:41:09.690 ID:ux2jZjBg0

俺のその一撃に、ハルヒは打ちのめされた表情を浮かべる。
もっとも鶴屋さんがそんな提案を受け入れてくれる道理はなく、更に付け加えるならば、長門と同様に彼女もボリュームという一点において、不足していることは明らかだ。

だが、そんなビジュアル的な問題など、事ここに至っては、瑣末な問題と言える。
そう、瑣末な問題だ。

だから、俺は気兼ねなく、追撃を与えることができるのだ。
まぁ、追撃と言ってもこっちが本命なのだが。

キョン「それと……あいつにも頼んでみるか」

ハルヒ「あいつって……誰よ?」

嫌な予感がよぎったのか、ハルヒの表情がさっと陰る。

いいぞ。その顔だ。その顔が、見たかった。

もっと、もっと、歪めさせてみろ。

キョン「誰って、決まってるだろ。俺の中学の同級生の……」

ハルヒ「やめてっ!!」


22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:42:17.073 ID:ux2jZjBg0

それ以上聞きたくないっ!と言わんばかりに両耳を塞ぎ、かぶりを振るハルヒの様子に、自分の会心の一撃が決まったことを悟り、俺は勝利を確信した。
それと同時に、ドス暗い感情が巻き起こる。

……ハルヒにさらなる絶望を与えてやりたい。

自分でも嫌な奴だなと思う。吐き気がする程。
だが、仕方ないのだ。
先ほど読んだラノベの中でも、『勝利を確信したその瞬間、もっとも大きな隙が生じる』と、記されていた。

ここまできて、そんな隙を晒してこの勝負を台無しにすることは、何としても避けたかった。
だからハルヒ、悪いが、お前の心を完全に折らせてもらうぜ。

キョン「ハルヒ、聞け」

ハルヒ「いやっ!聞きたくないっ!!」

キョン「いいから、聞けっ!!」

ハルヒ「きゃっ!?」

強引に、耳を塞ぐ両手を引き剥がし、こちらを向かせる。
ハルヒはその目に、薄っすらと涙を浮かべており、ここまでこいつを追い込んだ張本人である俺でも、同情を禁じ得ない面持ちだ。

だが、それは同時に、えも言われぬ嗜虐心を掻き立てるものだった。


23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:43:57.491 ID:ux2jZjBg0

キョン「ハルヒ、俺は中学の同級生……佐々木に、紐神のコスプレをして貰うつもりだ」

ハルヒ「いやっ……いやっ」

努めて優しく、言い聞かせる。
とは言え、俺の中学の同級生である佐々木は、さほど胸も大きくなく、長門や鶴屋さんと同様に、紐神のコスプレをさせるには適していないと思われた。

だが……そんな佐々木には、たった一つだけ、紐神との共通点があるのだ。

キョン「実はな、ハルヒ。この紐神様の一人称は……『ボク』なんだ」

ハルヒ「えっ……?」

そう、冒頭で述べたように、この紐神様は『僕っ子』なのだ。

その一点で……いや、その一点のみであっても、佐々木はこれ以上ない程、紐神のコスプレに適した人材であると言えた。

そう、佐々木の一人称もまた、『僕』なのだから。


24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:45:02.580 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「ま、待って、キョン。お願い……それだけは、やめて」

事態の深刻さに気付いた様子のハルヒは、これまでで一番大きな動揺を見せた。
理由は定かではないが、どうもハルヒは佐々木に対して敵愾心みたいな物を抱いているらしく、それに加え、佐々木は他校の生徒であり、自身の力が及ばないというのも、焦燥感を掻き立てる要因となっているのだろう。

ともあれ、ここまで来たら、あとひと押しだ。
油断せずに、勝利を掴み取ろう。

キョン「俺が自分の友達に……いや、『親友』に、何を頼もうが勝手だろ?まぁ、そういうわけだから……ハルヒ、お前は帰ってくれ」

ハルヒ「なん……で……?」

キョン「今から佐々木を呼び出して、コスプレをして貰うから帰れ。……と、言ってるんだよ」

ハルヒ「いやっ!それだけは嫌!!お願いキョン!何でも……何でもするからっ!それだけはやめてっ!!」

こうして、呆気なく、勝敗は決したのだった。


26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:46:02.196 ID:ux2jZjBg0

キョン「勝った、のか……?」

正直、実感が湧かない。
あれだけ高い壁だと思っていた涼宮ハルヒを打ち負かしたのに、これっぽっちも得るものはなかった。

それもそうか。
ドロップアイテムこそ落ちなかったが、それに代わる戦利品は、これから獲得するのだから。

キョン「……ハルヒ」

ハルヒ「ひぅっ!?な、なによっ!?」

囁くように敗者の名を呼ぶと、びくりと身を震わせて、怯えるような表情を浮かべたハルヒがしどろもどろになって返事を返した。

キョン「とりあえず、落ちついて、麦茶でも飲め」

ハルヒ「あ、ありがと……」

俺に促されるまま、ハルヒは冷たい麦茶をまるで命の水のようにグビグビ飲んだ。
極度の緊張状態により、さぞ喉が渇いていたのだろう。
そんな様子からも上下関係がハッキリわかる。

俺が上で、こいつが下だ。

そのことを実感した瞬間、じわりと、愉悦が込み上げてきた。
この俺が、Lv.1の俺が、Lv.5にして主神たるこの女を従えているのだ。

そして、忘れもしない。
そう、確かにこいつはこう言った。

『何でもする』、と。

ならば、『何でも』して貰おうじゃないか。
こちらの意のままに、な。

キョン「……服を脱げ」


27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:47:25.345 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「なんですって!?」

俺の命令に対し、案の定、ハルヒは反発した。

しかし、こいつはもう負けたのだ。
もはや、恐るるに足りない存在へと成り下がった、ただの負け犬でしかない。

そんな負け犬の遠吠えなどに、耳を貸すつもりはさらさらなかった。

キョン「ハルヒ。お前はさっき、『何でもする』って言ったよな?」

ハルヒ「うぐっ……そ、それは……」

キョン「言ったよな?」

往生際の悪いハルヒに対し、俺は努めて厳しく対応した。
ここで甘い顔を見せれば、こいつはどこまでも付け上がる。最悪、さっきの勝負を無しにされかねない。
そうなれば、これまでの苦労は水の泡である。

それだけは、許さない。絶対に。

キョン「ハルヒ、もう一度聞くぞ。『何でもする』って、言ったよな?」

ハルヒ「い、言ったわよ。認めるから、そんな怖い顔しないで……」

キョン「ならさっさと、とっとと、速やかに!……服を脱げ」

ハルヒ「……わ、わかった、わよ」

睨みを利かせながら、そう凄むと、負け犬のハルヒは少しばかりの逡巡の後、こくりと、頷いたのだった。


28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:49:01.631 ID:ux2jZjBg0

渋々といった様子でありながらも、ようやくこちらの指示に従い、学校指定のセーラー服を脱ぎ始めたハルヒを、俺は満足気に眺める。

よしよし。それでいいんだ。
だって、お前は負けたのだから。

キョン「……ちっ」

しかし、いかんせん動作が遅い。
やっと、セーラー服の上に羽織ったセーターを脱いだばかりのハルヒに対して、イライラが募る。

なんだこいつ、馬鹿にしてんのか。
それとも、焦らしてるつもりか?

いや、いい。そういうのは、要らない。
そもそも、俺は言った筈だ。

『さっさと、とっとと、速やかに、脱げ』と。

どうやらその辺をちゃんと、この負け犬にわからせてやる必要があるようだ。

キョン「もういい。俺がやる」

ハルヒ「ふぇっ?えっ……ちょ、ちょっと、キョン!?ら、乱暴にしないで!!」

キョン「少し、黙っててくれ」

とまぁ、そんなこんなで、俺はハルヒのセーラー服をひん剥いたのだった。


29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:50:05.830 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「こ、こんなの酷い……酷すぎる……」

露わとなった健康的な張りのある素肌を両手で庇うように搔き抱き、羞恥と屈辱で真っ赤になったハルヒは、まるでトマトのようだ。

そういや、あのラノベの主人公も当初は『トマト野郎』と呼ばれていたな。

ならば、そうだな……俺は真っ赤なハルヒをこう呼ぶべきだろう。

キョン「おい、『トマト女』。次はスカートだ。早く脱げ」

ハルヒ「トマっ!?……も、もしかして、それあたしのこと!?」

キョン「他に誰が居るんだ?いいから、さっさと脱げ。また脱がされたいのか?」

その、あまりにもあんまりな呼ばれ方に、身体を隠すのも忘れて食ってかかってきた『トマト女』を、俺はにべもなく突き放す。
もちろん、最後に脅しを付け加えるのも忘れてはいけない。またのらりくらりとされたら、たまらないからな。

そんな俺の物言いに対し、『トマト女』はキッとこちらをひと睨みしてきたが、そんな威嚇ごときで今更俺が動じる筈もなく、やがて諦めたようにスカートに手をかけた。

ハルヒ「もう……わかったわよ。脱げばいいんでしょ、脱げば!」

そうそう。脱げばいいんだよ。
だってお前は負けたのだから。


30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:51:47.786 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「こ、これでいいっ!?」

腰からシュルッとスカートが落ち、俺の部屋の床に一輪の花のように広がった。
その綺麗な花から徐々に視線を上げていくと、すらりとしながらも、どこか肉肉しい健康的な脚線美が伸び、更に視線を持ち上げると足の付け根に辿り着く。
そこは、男性、女性問わず、人体において最もデリケートな場所であり、男性ならその象徴が、そして女性ならば蠱惑的な三角コーナーが存在している……筈なのだが、その部分はしっかりと『トマト女』がガードしていた。

まったく、減るもんじゃないのだから、そこまで必死に隠す必要もなかろうに。
いや、全開状態で堂々とされても色々と台無しなので、恥じらう気持ちがあるだけ、まだマシと言えるか。

そんなことはともかく、視姦を続けよう。
三角コーナーを抜けると、そこには『トマト女』こと、ハルヒの可愛いおへそが鎮座しており、ある意味そちらの方がいやらしく感じるのは俺だけだろうか?
少し想像してみよう……

裸を見られて、慌てておへそを隠す少女。

……うん。無きにしも非ず、だな。

ともあれ、そんな垂涎もののおへそから視線を上昇させていくと、すぐに下乳に行き当たる。
と言っても、当然ながらハルヒがガードしていて、その全貌は明らかになっていない。

だが、俺の目は誤魔化されないぞ。
今日のお前の下着の色は……オレンジだ。
実に可愛らしくていいじゃないか。

え?まだ下着を脱がせてなかったのかって?
そんなの、当たり前だ。

お楽しみは、これからなのだから。


31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:53:42.410 ID:ux2jZjBg0

キョン「よし。それじゃあ、俺のワイシャツを着てくれ」

ハルヒ「は?」

下着姿のハルヒに、俺は何気なく追加の命令を下したのだが……どうやら理解出来ないようだ。
まったく、本当に手間のかかる奴だな。

キョン「だから、俺のワイシャツを着るんだよ。ちょっと待ってろ。たしか、クローゼットの中に替えのワイシャツが……」

ハルヒ「ま、待って!どうしてワイシャツを着る必要があるのよっ!?」

どうしても何も、そんなの決まってるだろう。
寝ぼけてんのか、こいつは。

キョン「紐神様のコスプレをさせる為だ。本当はノースリーブの白いシャツでもあれば良かったんだが……あいにく持ち合わせがなくてな。だから、ワイシャツで代用することにした」

そんな俺の単純明解な解答に、ハルヒは目を瞬かせ、そして訳のわからないことを口走った。

ハルヒ「エ、エッチ……な、ことを、するんじゃ
ないの?」

キョン「はぁ?」

これには流石の俺もクエスチョンを禁じ得ない。

一体何を間違えばそんな解答に行き着くのだ。
普段なら恋愛感情なんて病気の一種とか言ってる癖に、そんな恋愛厨のようなことを言うのはやめてくれ。

俺の望みは断じてそんな下卑た物ではなく、徹頭徹尾、ただひたすら純粋に、紐神様のコスプレを見たいだけだ。

勘違いはやめて頂きたい。


32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:55:17.425 ID:ux2jZjBg0

キョン「えっと……たしか、ここに替えのワイシャツがあった筈なんだが……」

そんな恥ずかしい勘違いをしていたハルヒなど捨て置き、ワイシャツを捜索し始める。
しかし、見つからない。おかしいな。
まさか、洗濯中だろうか。

ハルヒ「む、無視しないでよっ!?ねぇ!エッチしないの!?」

うるさいな。したけりゃ1人でしてろ。
ワイシャツを探しながら、横目で見てやるくらいはしてやるから。

そんなことより、ワイシャツが一向に見つからない。困った。これは由々しき事態である。
さて、どうしたものか。

ハルヒ「ワイシャツ……見つからないの?」

流石に空気を読んだのか、それとも裸ワイシャツをすればエッチが出来るとでも思ったのか、ハルヒが気遣わしげな声をかけてきた。

キョン「ああ、どうやら洗濯中らしい」

思案を巡らせる俺が頭を整理する為に、状況を口に出してハルヒに言ってやると、ようやく返事が返ってきたことに安堵した表情を浮かべ、そして、何気なくこんな提案を口にした。

ハルヒ「じゃ、じゃあ、今あんたが着てるワイシャツ……なら、どう?」

それだ!


33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:56:26.898 ID:ux2jZjBg0

ハルヒの提案は、まさしく、神の啓示と呼べるものだった。

俺は今までこいつが神と言われてもイマイチぴんとこなかったし、たとえ本当に神であったとしても信仰心が芽生えることはないと思っていたのだが……今なら信じてやってもいい。

神はここに降臨された。

そして俺はその神に、紐神のコスプレを実現する為に必要な叡智を授かった。

あとはそれを実行するだけである。

キョン「ハルヒ、お前の言う通りだ。今脱ぐから、このワイシャツを着てくれ」

ハルヒ「あっ!待って!」

ん?どうしたんだ。
まさかここまで来て、やっぱり嫌だとか言われたら困るぞ。

ハルヒ「あたしが脱がせるからっ!」

俺の懸念は、どうやら杞憂だったようだ。

満面の笑みのハルヒが何を考えているのかは、定かではないが、ここはこいつの好きにさせてやることにしよう。


34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:58:05.274 ID:ux2jZjBg0

そうして俺からワイシャツを剥ぎ取ったハルヒは上機嫌で、それに袖を通そうとして……俺は慌てて、その手掴む。

キョン「待て、ハルヒ」

ハルヒ「え?何よ。これを着ればいいんでしょ?」

キョン「それはそうなんだが……どうして、ブラを付けたままなんだ?」

危ない危ない。
まったく、少し目を離すとこれである。
こいつには常識という物が備わっていないのか?

ハルヒ「でも、さっきエッチはしないって……」

キョン「それとこれとは関係ない。これは、言うなれば……そう、完成度の問題だ。ブラの有る無しで紐神様のコスプレの完成度は大きく変わる。だから、ブラは取れ」

未だエッチがどうこうほざくハルヒに、ほとほと愛想が尽きかけるが、そこはぐっとこらえ、辛抱強く言い聞かせた。
ここまで来たのだ。ここでこいつの機嫌を損ねるのは得策ではないだろう。

そんな俺の真摯な説得が功を奏したのか、ハルヒはしばらく悩んだ後、納得してくれた。

ハルヒ「ん。わかったわ。それじゃあ、靴下も脱いだ方がいいの?」

キョン「いや、それは脱がなくていい」

完成度?そんなのただの建前だ。
可愛ければ、それでいい。

誰だってそう思うだろう?


35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:59:20.504 ID:ux2jZjBg0

こうして、ようやく、ハルヒは裸ワイシャツ姿となった。

身長差がある為、袖はダボダボで、丈もそれなりの長さがあるが、これはこれで悪くない。
いや、むしろ、いい。それが、いいのだ。
そう言い切れるだけの、魅力がそこにあった。

ハルヒ「あ、あんまりジロジロ見ないで……」

再び顔を真っ赤に染めて『トマト女』に返り咲き、モジモジとワイシャツの裾を気にするハルヒは、有り体に言って大変可愛らしく、あえて脱がせなかったオーバーニーソックスも相まって、とても扇情的だった。

そしてブラという枷から解き放たれた、双丘はまるで重力に逆らうかのようにワイシャツの薄い生地を突き上げ、己が存在を主張していた。

良かった。ほっと、安堵の溜息が漏れる。
実はこれが一番の問題だった。
万が一、重力のまま下に垂れ下がるような胸だったら、紐神様を再現することは叶わない。

ハルヒの胸が、上向きで、本当に良かった。


36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:00:23.350 ID:ux2jZjBg0

懸案事項が解決し、気を良くした俺はこのまま次の段階に移行することを決めた。

とはいえ、実質的にこれが『ハルヒ紐神化計画』の最終段階と言える。

この段階において最も重要となるのは、お分かりの通り、紐である。
冒頭にハルヒの頭から奪い去った黄色いリボンが、とうとう陽の目を浴びることとなる。

思い返せば、長かった。
どうしてここまで話が拗れてしまったのか、今となっては定かではないが、それでもこうしてこの段階まで進めたことが、素直に喜ばしい。

いや、感傷に浸るのはまだ早いな。
潮目が変わる前に、為すべきことを為すとしよう。

キョン「ハルヒ、ここに座ってくれ」

ハルヒ「ん。わかったわ。これでいい?」

俺の指示に、ハルヒは素直に従い、ベッドの端に腰掛けた。それでいい。偉いぞ、ハルヒ。

従順なハルヒというのは、少しばかり違和感があるが、これはこれで悪くない。
要は、慣れの問題だろう。
そして俺は既に慣れつつある。これなら、気兼ねなく、自分のやりたいように出来る筈だ。

キョン「よし。それじゃあ、ハルヒ。……紐で、縛るぞ」

最終段階が始まった。


37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:01:34.087 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「……んっ」

キョン「すまん。キツかったか?」

ハルヒ「だい、じょうぶ。このくらい、平気」

ベッドに腰掛けるハルヒの背後に回り込んだ俺は、下乳辺りに狙いを定め、ぐるりとリボンを回してその身体を縛った。
よし。これで、いい筈だ。

紐神ハルヒの完成である。

俺は嬉々としてベッドから飛び降り、ハルヒの正面に回ってその完成度を確かめた。
しかし……

キョン「んー……なんか、違うな」

そこには夢にまで見た紐神はおらず、黄色いリボンでラッピングされたハルヒが居るだけだった。
いや、これはこれで可愛いのだが、何か、そう、何か違うのだ。
やはり、フィクションの作品の登場人物を再現することは不可能なのだろうか。
俺がやってきたことは、全て無駄だったのか?

ハルヒ「が、がっかりしないでよっ!?あたしが馬鹿みたいじゃない!?」

そんな、失望感と徒労感に打ちひしがれた俺を見たハルヒは、酷く憤慨したご様子だ。
しかし、もういい。もう、いいんだ。
まさか冒頭の果てがこんな結末だったとは、思いも知らなかったが、これもまた物語の一つの終わり方だろう。

そんな諦観を露わに、俺はハルヒを縛る紐を解いてやろうと手を伸ばし、そして……

ハルヒ「バカキョン!!せっかくここまでしたんだから、せめて楽しみなさいよっ!!」

目が、覚めた。


38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:02:38.945 ID:ux2jZjBg0

そうだ。こいつの言う通りだ。
確かにそこには自分の思い描いた紐神様はいなかった。だが、それがどうしたというのだ。

別に、最初から上手くいくなんて思っていなかった。
こいつとの戦いの最中だって、逃げ出したくなる瞬間は何度も味わったし、負けて楽になりたいとも何度も思った。

それでも、逃げたくなくて、負けたくなくて、やっとここにたどり着いたんじゃないか。

その結果が自分の思い通りじゃなかったからと言って、なんだと言うのだ。
だから、終わりにするのか?馬鹿馬鹿しい。
それでは、逃げてるのと一緒じゃないか。

自分で選び、掴み取った結果から、目を逸らすな。逃げるな。歯を食いしばってでも踏み止まって、そして……

受け入れるのだ。

キョン「……そうだな、ハルヒ。俺が間違っていた。ここまで来たんだもんな……なら、楽しまなきゃ、嘘、だよな」

ハルヒ「ふんっ。……いいから、さっさとあんたの好きなようにしなさいよ」

悪い、ハルヒ。恩に着る。
それではお言葉に甘えて、思う存分、楽しませて貰うこととしようか。


39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:03:54.316 ID:ux2jZjBg0

キョン「じゃあ、いくぞ」

ハルヒ「……ん」

キョン「それっ!」

この状況を楽しむと決めた俺は、再びハルヒの背後へと回って膝立ちとなり、そして身体を縛りつけるその紐を、思いっきり上へと引っ張り上げた。

ハルヒ「ひゃうっ!?」

キョン「あっ、すまん。痛かったか?」

ハルヒ「だ、大丈夫。気に、しないで」

下乳を引っ張り上げられたことにより、突如として響いたハルヒの咆哮に、ついびびってしまった俺は情けなくも引く力を緩めてしまった。
くそっ、身体が竦んでやがる。
これが、『階層主』の咆哮って奴か。

改めてレベル差を思い知らされた。
同時に、自分の弱さも痛感した。

これじゃあ、駄目だ。
このままじゃあ、駄目だ。

もっと強くならなければ、この『階層主』を打破することは出来ない。もっと、力が欲しい。

お伽話の中の、英雄のような力が。

キョン「ハルヒ、もう一度、いくぞ」

その力を手にするべく、俺は何度でも、立ち向かってやる。

この、巨大な、『階層主』に。


40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:05:00.041 ID:ux2jZjBg0

キョン「くっ、なんて重さだ!」

先ほどよりも力を込めて引っ張る俺の腕に、圧倒的質量が襲いかかる。
こんな重たい物をぶら下げて生活せねばならんとは、本当に女というのは難儀な生き物だ。
というか、ハルヒでこれなのだから、朝比奈さんは一体どれほどの重みを味わっているのか。

想像するだけで、俺はもう……朝比奈さんのブラになりたかった。

ハルヒ「あっ…ひゃうっ!?」

二度目の咆哮。
だが、その『味』は知っている。
もう、萎縮することはない。

キョン「そらそらっ!」

一旦緩め、そして引っ張り上げるという動作を繰り返す。
それなりの質量を持ったハルヒの胸が、上下にゆさゆさと揺れた。

ああ、本当に……本当に、素晴らしい光景だ。

カメラを持っていないことが、悔やまれる。

ハルヒ「あっ…ひゃっ…んっ…ふっ……」

そうこうしているうちに、ハルヒの咆哮の質が変わってきた。どうやら、ただの悲鳴から、艶っぽい嬌声へと変化しているようだ。

ハルヒ「あんっ…キョンっ…それ…ダメッ…変っ…にっ…なるぅ…んあっ」

……なるほど。胸が上下に動かされることで、その先端部がワイシャツと擦れ、快感を生み出しているのだろう。

ならば、もっと気持ち良くさせてやろうじゃないか。


41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:06:08.843 ID:ux2jZjBg0

キョン「そぉらっ!!」

ハルヒ「ひゃうっ!?」

ベッドの上に立ち上がり、渾身の力を込め、ハルヒの下乳を、その身体ごと引っ張り上げた。
それに伴い、一際甲高い嬌声が響き渡る。
もしかしたら、リボンが食い込んで痛いのかも知れない。

ごめんな、ハルヒ。
すぐ、楽にしてやるから。

キョン「せいっ!」

ハルヒ「あんっ!……キョ、キョンっ!……あ、足っ!……足が、お尻にっ……!」

そう、ハルヒの身体を持ち上げた俺は、その隙に自分の足を尻の下へと挟み込んだのだ。
端的に言えば、俺の足は現在、こいつの尻に踏まれている。しかし、痛みは感じない。
なぜならば、ハルヒの尻は、マシュマロのように柔らかな感触で、俺の足を包み込んでいるからだ。

ああ、なんて柔らかな尻なんだ。
このままずっと、尻の下に足を挟んでいたい……いや、いっそのこと、こいつの座布団になれたらば、どんなに幸せだろうか。

そんな甘美な感触に囚われ、身心ともに堕落してしまいそうになってしまうが、俺はなんとか、鋼の精神力で、持ち堪える。

まだだ。まだ俺は何一つ成し遂げていない。
ハルヒの尻に、爪痕を残すまでは、倒れるわけに……いかないんだっ!

キョン「これでっ!……どうだっ!!」


42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:07:10.401 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「うひゃうぅっ!?キョン!…んあっ!…あ、足のっ!…指っ!…う、動かさないでっ!」

俺は尻の下に挟み込んだ足の指を、開いたり閉じたり、時にはリズミカルに、時には激しく、そしてせわしなく動かした。

ハルヒ「んんっ……もっ、無理っ!…きゃっ!」

キョン「おっと、逃げるなよ。ゆっくり、楽しもうじゃないか」

ハルヒ「んひぅっ!?あっあっあっあんっ」

堪らずハルヒは腰を浮かせ俺の魔の足から逃亡を図るが、その肩を抑えつけ、執拗に尻への攻撃を続ける。

びくびくと身を震わせ、次々襲いかかる快感に耐え忍ぶハルヒは、まるで助けを乞うかのようにこちらに振り向いた。

ハルヒ「キョン……もっ、だめぇ……」

その顔の、なんとだらしないこと。
上気した真っ赤な顔に、あの燃えるような強い目力はもはや見る影もなく、快楽によってトロンとした弱々しい眼差しには、何一つ力が宿っていなかった。

そこには、一匹の雌犬と成り果てたハルヒがいた。

馬鹿みたいな顔をしている。
そしてそんなハルヒと視線を交わす俺もまた、馬鹿みたいな顔をしているのだろう。

でも、いいのだ。
俺はこの状況を、楽しむと、決めたのだから。


43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:08:01.389 ID:ux2jZjBg0

キョン「そろそろ、仕上げだな」

時は満ちた。
身体に力が入らず、今にも崩れ落ちそうなハルヒの肩を片手で支えてやり、そしてもう片方の手を神の紐へと伸ばす。

ハルヒ「ひっ……キョン、それは駄目……そんなこと、やっ!」

その仕草だけで、次に起こることを察した様子のハルヒは、なんとか逃れようと身をよじる。
だが、既に手遅れだ。
こいつにはもう逃げ出す程の力など残ってはおらず、身をよじっても俺の足指の刺激が増加するだけである。

準備は整った。
握り締めた紐を、あらん限りの力で、引っ張り上げる。

キョン「ふっ!」

ハルヒ「んひゃんっ!?」

限界までその重たい乳を持ち上げ、幾ばくの滞空時間を設けた後、一気に腕の力を緩め、自らの自重によって双丘が自由落下を始めた。

ハルヒ「あんっ!」

乳が定位置へと戻る、その刹那の間に、一体どれほどの快感がその身に駆け巡ったのか、残念ながら俺には知るすべはない。
だが、ハルヒの反応を見る限り、大きなストロークでワイシャツと先端部が擦れると、より大きな快感が得られるようだ。
俺はその動作を繰り返しつつ、足指を蠢かせる。

ハルヒ「キョ、キョンっ!?駄目!駄目なのっ!…もう、だめぇっ!?」

その時、

ぎゅるるぅ……と、何かの唸り声が聞こえた。

俺は確信する。
今のは、こいつの『腹の音』だと。


44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:09:03.926 ID:ux2jZjBg0

どうやら、ハルヒのお腹は現在、かなり緩くなっているらしい。

それは当然だろう。
この寒い季節に、そんな薄着で、ここまで尻を刺激されれば、誰だってその整理現象に見舞われるのは必然だ。

それに加え、こいつは冷たい麦茶を飲んだ。

俺が嫌味のつもりで、最低限のもてなしとして差し出したあの麦茶が、致命打となったことは僥倖だった。
図らずも、それがこの事態を引き起こしてくれたことに、運命的な何かを感じざるを得ない。

そう……

『運』良く、

『運命』が、

『うんこ』を、引き寄せたのだ。

これが奇跡。これぞ神の御技。
そして神の御意志。

これこそが、『Destiny』である。

キョン「フハッ!」

さぁ、運命石の扉を開こうじゃないか。


45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:10:12.975 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「もうっ…やめっ…だ、駄目なの…もう、出ちゃうからぁっ!?」

キョン「フハハッ!何が出るって?ほら、言ってみろ!!」

口調がガラリと変わってしまった。
己が魂が昇華し、変質していくのがわかる。
これが、レベルアップ。
力が満ち溢れていく。
増大した力を余すことなく発揮して、ハルヒの柔らかな尻をミチミチと蹂躙し、同じく柔らかな胸をワイシャツに擦りつける。

そして、その時はきた。

ハルヒ「ああっ!?もうっ……だめぇぇええ!」

ブボッ!……と、足指に暖かな風を感じた。

それが引き金となり、

ブボボボボボボボボッ!

と、連続的に温風が漏れ出す。
もちろん、ハルヒの尻からである。

詰まる所、これは屁だ。
涼宮ハルヒの……おならだった。

キョン「フハッ!」

望んだ物とは少しばかり違っていたが、なに、此の期に及んで、高望みはするまい。

次々湧き上がる愉悦を笑い声に変え、高らかに俺は笑う。

キョン「フハハハハハハハッ!!」

勝利の雄叫びが、室内に響き渡った。


46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:11:23.802 ID:ux2jZjBg0

キョン「ふぅ……」

ハルヒ「うぅ……ぐすっ」

勝鬨を上げた俺が全能感と勝利の余韻に浸っていると、静寂に包まれた室内で、誰かがすすり泣いていることに気づいた。

キョン「泣いて……いるのか?」

ハルヒ「う、うっさい。ぐすっ…話しっ、かけんなっ!」

泣いていたのはもちろんハルヒであり、そこでようやく、少々やり過ぎてしまったことに気づいた。

参ったな。
泣かせるつもりなどなかった。
そこまで酷いことをしていた自覚もなかった。

第一、漏れたのは屁だけであり、別にうんこを漏らしたわけではないのだから、何も泣く程のことではないだろうと思う。

しかし、配慮が足りなかったのも、また事実である。
ハルヒとて、年頃の娘であることには変わりない。
いや、女だろうと、男だろうと、人前で屁を……それも、外的刺激によって促されての放屁など、誰だって抵抗を感じるだろう。

そのことについては、非常に申し訳なく思っており、遺憾の意を表明しておこう。

しかし……

ハルヒ「ぐすっ……酷いっ……こんなの、酷いよ……ぐすんっ」

こうして泣き崩れるハルヒは新鮮であり、そんな弱ったこいつを見ていると、切ない程胸を焦がす、愛おしさが溢れてくるのだ。

ああ、本当に……なんて、可愛いのだろう。


47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:12:36.576 ID:ux2jZjBg0

キョン「ハルヒっ!」

ハルヒ「きゃっ!」

堪らず、俺はハルヒをベッドに押し倒し、覆い被さった。
もう、止まらない。
止める気も、なかった。

ゴォン……ゴォン……

大鐘楼の鐘の音が、鳴り響く。

どこからともなく、なんてありきたりな表現をするつもりはない。
その鐘の音は、俺の胸の中心から鳴り響いていた。

思い描く英雄の名は……『加藤鷹』。

早鐘を打つ、心臓の鼓動に伴い、俺の股間の『神のナイフ』に、力が溜まる。
レベルアップによって顕現した、この新たなスキルをもって、最後の冒険に臨もう。

だが、焦ってはいけない。
フェミニストの俺は、きちんと行為の前に意思確認を怠らない男なのだ。
もっとも、そんな経験は一度もないのだが。

キョン「ハルヒ……俺、もう……」

ハルヒ「……ん。わかってる……キョン、我慢しなくて……いいから」

これで進路はオールグリーン。
満を持して、『神様のナイフ』を抜き放ち、ハルヒに特大のファイヤボルトを叩き込もうとした、その矢先……

キョンの妹「キョンくん、何してるのー?」

俺の野望は、当然部屋に乱入してきた妹によって、儚くも潰えたのだった。


48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:13:46.284 ID:ux2jZjBg0

その後、妹には『プロレスごっこ』をしていたと、なんともありきたりな嘘で誤魔化し、少しばかり問答を経て、なんとか事なきを得た。

キョン「はぁ……」

ようやく妹を部屋から追い出したのはいいが、どっと疲労感が押し寄せてくる。

限界ギリギリまでチャージした『神様のナイフ』もすっかり萎えてしまい、雰囲気も何も綺麗さっぱり消え失せてしまったこの状況で、先ほどの続きはもはやできまい。

ハルヒ「はぁ……」

その気持ちはハルヒも同じらしく、俺と同じくため息をついて、肩を落としていた。
何か声をかけるべきなのだろうが、かけるべき言葉が見つからない。

ハルヒ「もう、ダメ……」

キョン「お、おいっ!……うぉっ!?」

その時、不意に、まるで電池が切れたかのようにハルヒの身体から力が抜け、ベッドに倒れ込みそうになるところを支えようとした……のだが、バランスを崩し、俺もベッドに倒れこんでしまった。

キョン「だ、大丈夫か?」

ハルヒ「……ん。ごめん、大丈夫。……ちょっと、疲れちゃったみたい」

とりあえず、大事はないようで、ほっとする。
確かに、あれほどの興奮状態の中でのまさかの妹に乱入、そしてそれを誤魔化す為にかなりの緊張を強いられたのだから、こうなるのも当たり前だろう。

2人揃ってベッドに倒れ伏し、至近距離で見つめあっていると、改めてハルヒの小さな顔の作りが驚くほど整っていることを思い知らされ、少しばかり気恥ずかしくなった。

キョン「ま、とりあえず、ゆっくり休め」

そんな気恥ずかしさを誤魔化すようにぶっきら棒にそう言って、ハルヒの短めの髪をぐしゃりと撫でてやると、くすぐったそうに笑い、そしておもむろに、こんな質問を投げかけてきた。

ハルヒ「キョン、あんた、今日はどうしたの?いつもより反抗的だと思ったら、優しいし……なんか、変」


49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:14:35.805 ID:ux2jZjBg0

変、ときたか。
まぁ、変なんだろうな、今日の俺は。
そのくらいの自覚はあるさ。
なにせ、今日の俺は……

キョン「『冒険』を、してみたかったんだ」

ハルヒ「『冒険』?」

そう、今日俺は『冒険』をした。
ハルヒは意味を飲み込めず、首を傾げているが、俺は胸を張って自分が成し遂げた偉業を誇りに思う。

それにハルヒ、お前だって、わかるだろう?
「冒険でっしょ!でっしょ!」と元気良く歌っていた、お前なら、わかる筈だ。

ちなみに俺はその曲の中で、このフレーズがお気に入りだったりする。

キョン「『明日過去になった今日の今が未来』……なら、今日という未来の為に、少しは『冒険』をしてみようかと、そう思ってな」

ハルヒ「ぷっ。あははっ。なにそれ、意味わかんない」

少々格好つけすぎただろうか。
まぁ、いいさ。笑いたければ、笑え。

こうしてケラケラ笑うハルヒに対して、一切憤りを感じないということは、俺が言いたいことを全て言えたという証拠なのだから。


50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:15:52.999 ID:ux2jZjBg0

ハルヒ「あーおかしかった。あんたの言ってることはサッパリわからないけど、おかげでそれなりに楽しめたわ!」

ひとしきり笑った後、ハルヒはこちらに向き直り、俺の血の滲むような『冒険』を「それなりに楽しかった」と一言で評した。
本来ならむかっ腹が立つところではあるが、今日のところは許してやろう。
何せ俺も、かなり気分が良いのだ。

ハルヒ「実はあたしってば、あんたの家に遊びに来たのはいいけど、何して遊べばいいか全然わからなかったのよ。だから、その……あ、ありがとねっ!」

おっと!思わぬところで感謝されてしまった。
こちらとしては、自分のやりたいことをやりたいようにやっただけなので、感謝されるいわれはないのだが……まぁ、ここは、素直に受け止めておこう。

しかし、こいつがずっと漫画ばかり読んでいたのは、そういう背景があったからなのか。
それなら、今日俺が『冒険』した甲斐があるというものだろう。

キョン「俺も楽しかったよ。だから、お互い様だ。気にするな」

更に機嫌を良くした俺は、そう言って、再びハルヒの柔らかな髪を撫でる。
するとハルヒは気持ち良さそうにされるがまま、撫でられ、ニッコリ微笑んだ。

ハルヒ「ん。……そうだ、あんたにご褒美あげないとね。キョン、目を閉じなさい」

突然ご褒美なんて言い始めたハルヒに、面食らったが、しかし、拒否する理由も見当たらない。

ここは素直に、ありがたく、そのご褒美とやらを受け取っておこうじゃないか。


51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:16:46.913 ID:ux2jZjBg0

目を、閉じる。
視覚からの情報が遮られると、その他の感覚が敏感になるのがわかった。

例えば、嗅覚。
自分の匂いというのは目を閉じたとしても、よくわからない物であるが、すぐそばで共に寝転ぶハルヒの匂いは、よくわかる。
柑橘系のこの香りは、恐らくシャンプーの匂いだろう。そして、少し甘いこの香りは、ボディソープ、もしくは柔軟剤の香りだろうか?
いずれにしても、とても良い香りがした。

例えば、聴覚。
衣擦れの音、自分の鼓動、そしてハルヒの息遣いがはっきりと聞き取れた。
そして俺は気づく。
その音が、こちらに近づいてくることを。
呼吸音の発生源は、鼻か、もしくは口である。
それらが接近しているということは、つまり……

ハルヒ「キョン……」

その熱っぽい響きを含んだ囁き声と共に、俺の唇にハルヒの吐息が伝わる。
つまり、そのくらい近い距離まで接近しているということだ。

最後に、最も敏感となった触覚を刺激するように……あるいは、焦らすかのように、こちらの頬に、柔らかな指先が添えられた。

ここまでくれば、誰だってこれからハルヒがしようとしていることがわかるだろう。

来るなら、こいっ!
そんな覚悟を抱きながら、俺はぎゅっと目を固く閉じ、来るべきその感触を、今か今かと待ち望んでいたのだが……

……ぎゅるるるるるるぅ。

ハルヒ「あっ」

突然、間抜けな腹の音が鳴り響き、耐えきれず目を開けると、顔を真っ赤にしたハルヒが、なんとも気まずそうな顔をして、目を泳がせていたのだった。


52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:18:09.564 ID:ux2jZjBg0

キョン「……とりあえず、トイレに行ってこい」

ハルヒ「ご、ごめんっ!すぐ行ってくる!」

キョン「あ、待て、ハルヒ!」

慌ててトイレに向かおうとするハルヒを呼び止める。

ハルヒ「何よ!?漏れちゃうでしょ!?」

キョン「せめて、スカートくらいは穿いていけ」

ハルヒ「あっ」

そこでようやく自分のあられもない姿に気づいたのか、またもや顔を真っ赤にして床に放置されといたスカートを拾い上げ、そそくさと着用した。

まったく、こいつは、本当にそそっかしいな。

呆れて物も言えないが、だがまぁ、これも涼宮ハルヒの魅力の1つだろう。
何故ならば、そんなハルヒを俺は愛おしいと感じるのだから。

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「もう!今度は何よ!?もう限界ギリギリなんだから、言いたいことがあったら後で文章で提出……むぐっ!?」

色々切羽詰まった様子のハルヒの文句を、唇で塞ぐ。もしかしたらこの衝撃でこいつは漏らしてしまうかも知れなかったが、構うものか。

今日、この日、『冒険』をしたその証として、俺は涼宮ハルヒの唇の感触を存分に堪能し、そして……


それを『冒険譚』の栄えある1ページ目に、

しっかりと、刻み付けたのだった。


FIN


55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:21:39.070 ID:cvL3I4Ve0

読んでないけど乙


56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:25:12.435 ID:iAUXw+pD0

エロがなかなか良かった


57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:40:31.974 ID:ScGaejmD0

明日過去になった今日の今が奇跡だぞ




掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1480249183/
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