久「ゲホゲホ」まこ「ゴホゴホ」
1: 名無しさん 2014/03/26(水)21:37:07 ID:eIexfEW7J
部屋いっぱいに漂う甘い香り。
気怠い日曜の午後、私は部活もそこそこに彼女の部屋へ行った。
あいにくの雨模様だが、私の気分は晴れ晴れ。
なぜなら彼女と、久しぶりに会えるからだ。
病み上がりの身体に新鮮な果物をと、道沿いの店で桃を買っていった。
2: 名無しさん 2014/03/26(水)21:39:23 ID:eIexfEW7J
「あら、美味しそう」
ベッドの上に寝間着姿でいる彼女は、私に微笑む。
「ほれ、あーん」
台所を拝借して皿に盛りつけた、小さく切り分けられた桃の一つをフォークで刺して、彼女の口元に持っていく。
「うふふ、あーん」
パクッと一口頬張ると、彼女は「美味しい」と満足そうに笑う。
「やぁね、なにニヤニヤしてるのよ」
「子猫に餌付けしとるみたいじゃ」
「子猫ねぇ」
「そうじゃ……子猫じゃ」
私は皿を置いて、彼女の首筋を優しく撫でる。
3: 名無しさん 2014/03/26(水)21:41:28 ID:eIexfEW7J
熱のある、少し汗でしっとりとする肌は愛おしく、私を淫らな気分にさせる。
桃の色と同じ、薄ピンク色の寝間着の胸元に、そのまま手をすべり込ませようとすると、彼女に手で遮られた。
「ダメよ、まこ」
「…なんでじゃ」
コホンコホンと、わざとらしく咳き込む。
「あほぅめ、もう治っとるじゃろ」
私は彼女の胸元に顔をうずめる。
甘い香りが鼻腔をくすぐり、ほのかな温もりを感じた。
「もうっ、あたしまだインフル治りかけよ?」
「知らん」
見上げると、彼女は……久は困ったような顔をして私を見つめていた。
僅かに頬が赤くなっている。
「来ても大丈夫だと言ったじゃろ」
「確かに言ったけどね、まだ怠いのよ…それとも治りかけの弱ったあたしを、あなたは襲う気?」
微笑みながら私の頭を優しく撫でる。
まるでお預けをくった犬をあやすように…
4: 名無しさん 2014/03/26(水)23:15:38 ID:eIexfEW7J
「わん」
「?」
「酷いのぅ…久は。わしを拷問にかける気か」
「拷問て…」
「拷問じゃ拷問……目の前に、こぉんな美味しい餌があるというのに、何日も我慢したわしにまだ我慢しろじゃと?」
私は彼女の寝間着の中に手を滑らせ、弱点の背中を指でついっと撫でる。
びくりと背中を反らして反応する。
「まこ…っ」
「ふふ……可愛いのぅ」
私は彼女の耳元で囁く。
「そんなの嫌じゃ、久は意地悪じゃのぅ……それともわしが嫌いになったか」
「違うわ…よ」
ぎゅっと閉じた両足の間に、片方の手を添える。
そして、
「ひさ…」
ガブッと彼女の白い首筋に噛みついた。
声にならない小さな艶やかな声を上げて、彼女は私を抱きしめた。
気を許したその一瞬に、私は力の抜けた彼女の両足の間に手を滑らした。
「…っ!」
「おやまぁ……まだ熱があるようじゃ……ほれ」
「…んん、ばかぁ……!」
8: 名無しさん 2014/03/26(水)23:37:08 ID:eIexfEW7J
甘い香りの主は、なんとも弱々しい声で私を非難している。イヤイヤと震える彼女を尻目に、私は噛みついたところを舐め、片手を乱暴に上下させる。
「くっくっ…久ぁ、どうかのぅ?」
「うぅ…るさぁぃ……」
「気持ちいいんじゃろ?」
「…っ」
「こら、閉じないで開きんさい」
「……」
私の腕を掴んで離さない。精一杯の抵抗のつもりなのだろう。
私は背中にまわしていた手で、彼女の右胸を包む。
「ひっ…!」
「あはは、無防備すぎるけーのぅ」
柔らかく、そして熱を帯びた胸……私はつんとカタくなっている部分を指でなぞり、また挟んだりして弄ぶ。
「あぅ…やだぁ……!」
「だーめ」
私はズボンの中に手を無理矢理突っ込んで、しっとりとした下着の上から今度は指を突き立てて震わせる。
その瞬間、彼女はイった。
9: 名無しさん 2014/03/26(水)23:52:10 ID:eIexfEW7J
「あ…あ…」
「…久、ほれ……腰浮かすんじゃ」
私は放心状態で横たわる彼女の寝間着や下着を、やや乱暴に脱がしていく。
最後に濡れているショーツを脱がすと、久は恥ずかしそうに身体を丸めた。
「ダメじゃ……久、こっちを向きんさい」
彼女の上に馬乗りになり、両手を掴んで仰向けにさせる。
白く美しいしなやかな身体に、私は息をのんだ。
「うぅ…まこのエッチ、スケベ」
「ほほぅ…今頃気づいたか」
「ばか、もうしらない……きらい」
ぷいっとそっぽを向く。
「…」
「?」
10: 名無しさん 2014/03/26(水)23:53:12 ID:eIexfEW7J
「……久、わしはあんたが好きじゃ」
私はそう言ってキスをした。
11: 名無しさん 2014/03/26(水)23:54:08 ID:eIexfEW7J
「あ……ん……って何よ…急に」
「…ん、まぁ…そのなんじゃ」
「きらいにならんでくれ」
「ぷっ、あははははははは」
笑われた。
すると、久はいつもの何か計略を企む悪い目をして、意地悪そうに言った。
「さっきの信じたのね、ふふっ」
そしてどこにそんな力が残っていたのか、ぐぃっと下から私を逆に押し倒した。
「な…!?」
「まこっ、私もあなたが大好きよ、愛してるわ!ん~……」
「うぁ……んん!」
「んっ…」
激しいキス……そのまま服を弄られ、裸にされ………私は、
12: 名無しさん 2014/03/27(木)00:08:06 ID:9wYtK8k4c
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時刻はとうに17時を回り、部屋の中は薄暗かった。
「雨止んだのかしら」
「…さぁのう、誰かさんの声が大きくて降ってるのか止んでるのか分からんかったからのー……あ痛っ」
「それはあなたでしょ、あなた」
2人分の熱で、ベッドの中は暖かい。
久に抱きしめられながら、私は余韻に浸っていた。
心地いい久の体温と心音、そして甘い香り、私はまるで夢の中にいるような気分で、思わずクスリと笑ってしまった。
「なに」
「いや、夢なら醒めんで欲しいのぅ……ふふ」
部屋いっぱいの甘い香りに包まれながら、私はもう少しだけ彼女に甘えることにした。
………
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「あれ、あの二人とも休みですか」
「インフルエンザらしいじぇ」
「部長もですか」
「ぶり返したらしいじぇ」
ーENDー
13: 名無しさん 2014/03/27(木)00:38:45 ID:hvuTWyOQS
おつ
掲載元:http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1395837427/