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幼馴染「わはー、男くんだー」男「…」


1 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/13(水) 23:58:47

幼「わはー、男くん、おはよう~」

男「…」

幼「男くん?」

男「ん?あぁ、幼、おはよう」

幼「ぼーっとしちゃってー。危ないですよー?」



2 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/13(水) 23:59:28

男「む。いつもぼーっとしてる幼には言われたくないな」



幼「はわっ。いられすよぅ」



幼「ほっへた、つねららいれくらはい」



男「相変わらず、柔らかい頬っぺただな」



幼「えへへー。自慢の頬っぺだよ~」



男「うむ。自慢しても良いと思うぞ」



幼「わはー。男くんが素直に褒めてくれるなんて」



幼「明日は雨ですかね~」




3 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:00:14

男「失礼な。俺は良い物は良いと、素直に言うタイプだぞ」



男「まぁ明日雨なのは間違いないだろうけどな。梅雨入りしたし」



幼「そうなんですか?知りませんでしたー」



男「天気予報くらい見てこいよ。今日も午後から雨だぞ」



幼「わー、どうしましょう。傘持ってきてないです…」




4 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:00:51

男「…そんな事もあろうかと」



男「俺は学校に傘を2本、常駐させてある」



幼「どんな事があろうかと思ってたんですか?」



男「雨の日に、お前が傘を持ってこないって事だよ」



幼「ありがとうございます、男くん」



幼「気を使ってもらっちゃって」




5 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:01:28

男「気にするな。俺たちは幼馴染じゃないか」



幼「わはー。なんか照れますねぇ。幼馴染って響き」



男「そうか?」



幼「男くんは鈍感ですねー」



男「またしても失礼だな」



幼「いたいれふ。つねららいれー」



男「反省しなさい」



幼「ごめんなさい。男くんは鋭いです」



男「よろしい」




6 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:02:27

男「…」



幼「んー?何か考え事かな~?」



男「…うん、ちょっとな」



幼「私に言える事かな~?」



幼「話しくらいなら、いくらでも聞くよ~」



男「う~ん。これは話してもいいのか…」



男「でも近いうちに、全校生徒に発表あるしな…」




8 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:03:09

男「あのな、幼」



幼「はわー、男くん、顔が怖いよー」



幼「ラオウみたいな顔になってますよぅ」



男「真剣な話しだからな」



幼「ごめんなさい。真剣に聞きます。なぁに?」



男「最近、この辺りで、ウチの生徒が襲われているんだ」



幼「え~!」




9 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:03:52

男「主に男子生徒だけど、最近は女子生徒も狙われているみたいだ」



男「最初は金銭目的だったみたいなんだが…」



男「女子生徒の中には拉致されそうになった人も居たんだ」



男「だから、登下校中はなるべく複数で行動するようにな」



幼「大丈夫ですよぅ。私には男くんがついてますからー」




10 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:04:52

男「まぁ、登校は毎朝一緒だからいいが…」



男「下校はな…」



男「実は生徒会でこの周辺をパトロールするって話しが出ててな」



男「しばらく一緒に帰れないかもしれない」



男「だから、俺が居ない時は、誰かと一緒に帰れよ?」



男「お前は常にぼけーっとしてるんだから」



幼「むっ!失礼な!私はぼけーっとなんてしてませんよぅ!」




11 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:05:30

幼「いつもキリっとしてますよぅ」



男「絶対にしていない。していないぞ、幼」



男「17年の付き合いがある、俺が言うから間違いない」



幼「むー!」



男「ははは。頬っぺた膨らませても、可愛いだけだぞ、幼」



幼「むーーー!」



男「わかったわかった。幼はぼけーっとしていない」



幼「やっとわかってもらえましたかー」



男「ぽやーっとしてるんだよな?」



幼「また!もー、男くんは、まったく、もう!」




12 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:06:13



幼「男くん、はい、お弁当ですよー」



男「おう、いつもありがとう」



幼「いえいえー。男くんのお弁当係は私ですからねー」



男「高校入ってから、毎日だもんな」



幼「皆勤賞ですよー」



男「ホントにありがとうな」



幼「いえいえ。いつも美味しそうに食べてくれて~」



幼「こちらこそ、ありがとうだよー」




14 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:07:04

男「幼、間違ってるぞ?」



幼「はぇ?」



男「美味しそう、じゃないぞ。実際美味しいんだ」



男「もっと自信持っていいぞ、幼」



男「2年以上、お前の弁当を食べ続けた俺が言うから間違いない」



幼「もぅー、男くんはたまに…」



幼「ものすごーく、恥ずかしい事平気な顔で言いますねー」




15 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:07:57

男「俺は素直だからな。美味い物は美味いと言うぞ」



男「もちろん、不味ければ不味いと言う」



幼「男くんから不味いの言葉を、聞いた覚えが無いんですがー」



男「だから、それはお前の弁当が美味しいからだ」



幼「わはー。ありがとうございます」



幼「男くんに褒められると、嬉しいですよっ」




16 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:08:34

男「おう。そうかそうか。ならばもっと褒めてやろう」



幼「あんまり言われたら、嬉しさ半減ですよぅ」



男「そうか。じゃあ本当に褒めたい時だけ、褒めるとしよう」



幼「そうしてください」



幼「さぁさぁ、そろそろ食べましょうよぅ」



男「そうだな。お腹空いたなもんな」



幼「ふふふー。今日のおかずは新作があるんですよー」



幼「おう。それは楽しみだな」




17 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:09:16

男「おーい、幼。帰るぞー」



幼「はーい。今日は生徒会は良いんですか?」



男「あぁ、今日の会議はナシだ」



幼「そうなんですかー」



男「ほらよ、傘」



幼「わー。ありがとうございますー」



男「さ、行くぞ」




19 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:10:11

男「雨足、弱くて良かったな」



幼「そうですねぇ。私は強くても良かったですけどねぇ」



男「む。そうなのか?」



男「長い付き合いだが、それは知らなかった」



幼「ふふふー。私のミステリアスな一面がバレてしまったー」



男「自分で言ったんだろう」




20 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:10:51

幼「ミステリアス!良い響きですねぇ」



男「幼は全然ミステリアスじゃないけどな」



幼「むー!」



男「…で?」



幼「はぇ?」



男「なんで強い雨足が好きなんだ?」



幼「それはですねー…」




21 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:11:35

男「…」



幼「…」



男「どうした?」



幼「自然を感じられるからですよぅ」



男「なんだそれは」



幼「弱くても強くても、雨が好きなんですよぅ」



幼「風が強い日も好きですし、雪が降る日も好きです」




22 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:12:46

男「どうしてだ?」



幼「自然を感じられるって、凄い事じゃないですか?」



男「自然…な」



幼「はいー。私達の日常はですねー」



幼「別にこれといって、変わった事なんか起きない」



幼「そんな自然な事の連続じゃないですかー」



幼「雨や風や雪っていうのはですねぇ」




23 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:13:29

幼「普段とはちょっとだけ違う『自然』を感じられるじゃないですか?」



幼「そうすると、普段の何でもない『自然な日常』が」



幼「とっても大事に思えてくるんですよー」



男「そうか。幼、そんな事考えてたのか」



幼「ふふふー。またしても私の不思議な一面を、垣間見せちゃいましたねー」



男「うむ。お前は不思議ちゃんだな、幼」




24 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:14:06

幼「むー!」



男「頬っぺ膨らませても、可愛いだけだぞ?幼」



幼「むーーーーーー!」



男「だいたい、自分でミステリアスって言ったじゃないか」



男「ミステリアスって、不可解な様って意味だぞ」



幼「むぅ…」




25 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:14:46

男「幼、今日から俺たち生徒会は、先生達と一緒に」



男「周辺地区をパトロールする事になった」



幼「そうなんですかー。気をつけて下さいねー」



男「俺は大丈夫だけど、幼の方が心配だ」



幼「私は大丈夫ですよぅ」



男「誰かと一緒に帰れよ?」



幼「わかってますよぅ」



男「それじゃあ、また明日な」



幼「はいー。また明日ー」




26 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:15:26

幼「…」



幼「はわっ、いつの間にかこんな時間だ…」



幼「…ついうっかり、雨に沈む夕日に見とれてしまいました」



幼「図書館に本を返しに来ただけのはずだったのに…」



幼「ついつい魅入ってしまいました…」



幼「綺麗だったけど、早く帰らなきゃ…」



幼「…もう、教室にも誰も居ないでしょうねぇ」



幼「一人で、急いで帰りましょう」



幼「バレたら、男くんに怒られてしまいますねぇ」




27 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:16:16

男「先生、そろそろ完全下校時間も過ぎてますし」



先生「そうだな、そろそろ我々も戻るか」



男「雨足も強くなってきましたし」



先生「うん。他の先生達にも連絡しよう」



先生「もしもし?そろそろ引き上げましょうか」















男「…ん?あれは…」




28 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:16:58

幼「今日は強い雨の日ですねー」



幼「傘に雨が落ちる音が、心地よいですねぇ」



幼「くるくるっと回してみたり~」



幼「ふふふー。やっぱり雨の日も楽しいですねぇ」



幼「ぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷらんらんらん♪」



幼「って、男くんに聞かれちゃったら、きっと」



幼「『幼稚だな、幼』なんて、言われちゃうんでしょうねぇ」



幼「…?あれは…」




29 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:17:40

男「おい、お前!」



dqn「!」



男「そこで何してるんだ?」



dqn「な、何の事だよ、あぁ?」



男「こんな薄暗い路地で、何してたのかって聞いてんだよ」



男「傘もささずによ!」




30 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:19:17

dqn「チッ!」



男「あっ!おい!待て!」



男「先生!こっちです!ここに怪しい奴が!」



男「逃すかよ!」



先生「何っ!?待て、男、一人で行くんじゃない!」




31 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:20:16

男「待て、この野郎!」



dqn「しつけぇぜ、クソ野郎が!」



男「…そこのワンボックスがお前の車なんだな?」



dqn「チッ!」



dqn「誰なんだよ、テメェは?」



男「お前だな?ウチの学校の生徒を襲ってたのは!」



dqn「あん?」




32 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:21:06

男「俺はあの高校の生徒会長だ!」



dqn「へぇ…生徒会長ねぇ」



男「観念しろよ、俺はお前が車に乗るスキなんて与えねーぞ」



dqn「ケッ。甘いなぁ、お前…」



男「何だと?」



dqn2「後ろが、がら空きだぜぇ!」



男「しまっ…」



男(刺されるっ!)















幼「男くんっ!」



グサッ




33 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:21:54

男「えっ?…幼?」



dqn「おい!マジで刺してどうすんだ!」



dqn2「知るかよ!とにかく逃げるぞ!」



男「幼!しっかりしろ幼!」



幼「」



先生「男!どうした?…幼じゃないか!」



男「せ、先生!お、幼が!幼が!」



先生「落ち着け、男!すぐ救急車を呼ぶ!」



男「幼!幼!」



幼「」




34 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:22:47

幼「わはー、男くんだー」



男「…」



幼「男くん、どうしたの~。そんな怖い顔してー」



幼「ラオウみたいな顔になってますよぅ」



男「…ごめんな、幼」



幼「わはー。どうして男くんがあやまるんですか?」



男「…だって、俺の事をかばって幼は…」




35 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:23:31

幼「たいした事ないですよぅ、こんな怪我」



男「でも、一生傷が残るって…」



幼「気にしないでくださいよぅ」



幼「男くんがそんな顔してたら」



幼「私まで泣きたくなっちゃいますよぅ」



男「すまん。そうだよな…」




36 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:24:21

幼「逆にですねぇ」



幼「命に別状あるような怪我じゃなくて」



幼「良かったって考えるんですよぅ」



幼「3週間くらいで退院できるそうですから」



幼「そしたらまた、一緒に登校したり、お昼食べたり」



幼「なんて事のない自然な日常を過ごしましょう~」



男「…」



幼「ね?」




37 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:25:14

男「幼、ちょっと聞いてくれ」



幼「なあに~。男くん、またまた顔が怖くなってるよ~」



男「…」



男「俺はお前のその笑顔に…」



男「何度救われたかわからない」




38 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:26:00

男「いつも俺の側にいて」



男「太陽みたいな笑顔で、俺に笑いかけてくれる」



男「幼馴染だからって、側に居て当たり前の存在だなんて」



男「思ってちゃいけなかったんだ」



幼「…」




39 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:28:07

男「俺の『自然な日常』にはさ、幼」



男「絶対にお前が必要なんだ」



男「幼、お前の事が好きだ」



男「幼馴染としてじゃなく、彼女として」



男「ずっと俺の隣りに居てくれ」




40 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:29:07

幼「…嬉しいです」



幼「嬉しすぎで、これは夢なんじゃないかって」



幼「考えちゃうじゃないですか…」



幼「私、あの時、刺されて死んじゃったんじゃないかって」



幼「思っちゃうじゃないですか…」



男「夢なんかじゃないぞ」




41 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:30:17

男「だから、泣かないでくれ、幼」



男「お前にはずっと、笑っていて欲しいから」



幼「こんな、こんな私で良ければ」



幼「ずっと、ずっと側に居させてください」



男「ありがとう、幼。大好きだ」



幼「わはー。わたしも大好きですよっ。男くんっ」




42 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:31:25

男「何だかんだで、自然な日常に戻ったなー」



男「あのバカ共も無事捕まったしなー」



幼「なによりですねぇ」



男「なぁ幼。今日は晴れてるけどさ」



幼「なんですかー?」



男「晴れの日は自然を感じないのか?」




43 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:32:18

幼「なにを言ってるんですか、男くん」



幼「晴れの日こそ、自然を一番感じられるんですよー」



男「ほほう」



幼「お日さまの光を、素肌で感じられるじゃないですかー」



幼「それはいつもの事、つまり一番平凡な日常なんですよー」




44 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:33:11

男「それは…どんな天気でも結局」



男「自然を感じてるって事なんだな」



幼「そうですよー」



幼「隣りに男くんがいて、一緒に歩きながら」



幼「その日の天気を感じるのが、私の自然な日常ですからねっ」




45 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:34:35

男「幼には一生、自然な日常を過ごさせてやるよ」



幼「わはー。男くん、嬉しい事言ってくれますねぇ」



幼「期待してますよぅ、男くん」



男「おう。期待しててくれ、幼」



幼「はいっ、男くんっ、ずっとずっと大好きですっ!」









おわり




46 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:37:03

これで終わりです



読んでくれた人、ありがとうございました



次スレは

幼馴染「男が幸せなら…私…」男「何を言ってるんだ、お前は」

ってタイトルで立てたいと思ってます



では。




48 :以下、名無しが深夜にお送りします :2012/06/14(木) 00:42:11

俺は好きだよ






掲載元:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1339599527/
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