穂乃果「ちょっこれーと♪チョッコレート♪チョコレートはほ・の・か♡」
1: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:13:40.30 ID:TlwyQ9JO
穂乃果「はい絵里ちゃん、ハッピーバレンタイン♡」
絵里「そんな格好してたら風邪引くわよ」
穂乃果「えー、もらってくれないのー?」
絵里「はいはい、もらうからまずは服着なさい」
穂乃果「やだやだー!」バタバタ
絵里「わっ、ちょっと暴れないで…っ」
ハラリ
穂乃果「あっ」
絵里「きゃっ」
穂乃果「リボン…解けちゃった♡」
穂乃果「生まれたままの姿をした穂乃果を食べて♡」
絵里「嫌よ!」
絵里「そんな格好してたら風邪引くわよ」
穂乃果「えー、もらってくれないのー?」
絵里「はいはい、もらうからまずは服着なさい」
穂乃果「やだやだー!」バタバタ
絵里「わっ、ちょっと暴れないで…っ」
ハラリ
穂乃果「あっ」
絵里「きゃっ」
穂乃果「リボン…解けちゃった♡」
穂乃果「生まれたままの姿をした穂乃果を食べて♡」
絵里「嫌よ!」
3: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:16:41.37 ID:TlwyQ9JO
穂乃果「えー…絵里ちゃんのけちー…」
絵里「けちでもなんでもいいから服着て? ね?」
穂乃果「絵里ちゃんが穂乃果をもらってくれるまで着ないもん」ブスーッ
絵里「くっ…頑固ね…」
穂乃果「それ絵里ちゃんが言う?」クスクス
絵里「くっ…いつからこんな生意気な子に…!」
絵里「わかった、わかったわ穂乃果。あなたをもらってあげる」
穂乃果「わーい!」
絵里「ただし! 一つだけ条件があるわ」
穂乃果「え…えっちな条件…?」
絵里「都合のいい耳ね…」
絵里「けちでもなんでもいいから服着て? ね?」
穂乃果「絵里ちゃんが穂乃果をもらってくれるまで着ないもん」ブスーッ
絵里「くっ…頑固ね…」
穂乃果「それ絵里ちゃんが言う?」クスクス
絵里「くっ…いつからこんな生意気な子に…!」
絵里「わかった、わかったわ穂乃果。あなたをもらってあげる」
穂乃果「わーい!」
絵里「ただし! 一つだけ条件があるわ」
穂乃果「え…えっちな条件…?」
絵里「都合のいい耳ね…」
5: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:19:41.20 ID:TlwyQ9JO
絵里「…」ソワソワ
絵里「…遅い」
絵里「服着るのに何分かかるのよ…」
穂乃果「絵里ちゃん! おまたせっ」
絵里「遅いわね…何してたのよ」
穂乃果「ヒ・ミ・ツ♡」
絵里「…じゃあこれ以上は詮索しないわね」
穂乃果「もー…絵里ちゃんったら乙女心がわかってないんだからー」
絵里「はいはい、何してたの?」
穂乃果「秘密っ!」
絵里「…このこのー!」ギューッ
穂乃果「わーっ、苦しいよーっ♡」
絵里「…遅い」
絵里「服着るのに何分かかるのよ…」
穂乃果「絵里ちゃん! おまたせっ」
絵里「遅いわね…何してたのよ」
穂乃果「ヒ・ミ・ツ♡」
絵里「…じゃあこれ以上は詮索しないわね」
穂乃果「もー…絵里ちゃんったら乙女心がわかってないんだからー」
絵里「はいはい、何してたの?」
穂乃果「秘密っ!」
絵里「…このこのー!」ギューッ
穂乃果「わーっ、苦しいよーっ♡」
6: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:22:01.14 ID:TlwyQ9JO
穂乃果「ねねっ、今日はどこに行くの?」
絵里「そうね…特に決めてなかったわ」
穂乃果「ええー…条件としてデートしなさいっ! って自分から言ったくせに」
絵里「…突然のことだったもの」
穂乃果「よしゅーふくしゅーが足りてないよっ」
絵里「あら、そういう穂乃果はさぞ毎日予習復習しているのね」
絵里「流石生徒会長様、これなら次のテストは学年トップ間違いナシね」クスクス
穂乃果「うっ…それは難しいかな…」
絵里「そう…なら仕方ないわ、私が勉強を見てあげるわ」
穂乃果「! ほんとっ!?」
絵里「"仕方なく"よ」
穂乃果「ありがとー絵里ちゃん~」スリスリ
穂乃果「やっぱり絵里ちゃんはかしこくてかわいいねっ」
絵里「褒めても何も出ないわよ?」クスクス
絵里「そうね…特に決めてなかったわ」
穂乃果「ええー…条件としてデートしなさいっ! って自分から言ったくせに」
絵里「…突然のことだったもの」
穂乃果「よしゅーふくしゅーが足りてないよっ」
絵里「あら、そういう穂乃果はさぞ毎日予習復習しているのね」
絵里「流石生徒会長様、これなら次のテストは学年トップ間違いナシね」クスクス
穂乃果「うっ…それは難しいかな…」
絵里「そう…なら仕方ないわ、私が勉強を見てあげるわ」
穂乃果「! ほんとっ!?」
絵里「"仕方なく"よ」
穂乃果「ありがとー絵里ちゃん~」スリスリ
穂乃果「やっぱり絵里ちゃんはかしこくてかわいいねっ」
絵里「褒めても何も出ないわよ?」クスクス
8: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:24:01.39 ID:TlwyQ9JO
絵里「あ」
穂乃果「?」
絵里「このカフェ、新しく出来たみたいね。入ってみましょ?」
穂乃果「いいよー」
「いらっしゃいませ、2名様ですか?」
絵里「はい」
「空いてる席へどうぞ」
穂乃果「キレイなお店だね」
絵里「ええ、これなら落ち着いて勉強できそうね」
穂乃果「んっ!?」
絵里「あら? さっき言わなかった?」
絵里「仕方なく勉強見てあげるって」
穂乃果「あちゃー…」
穂乃果「?」
絵里「このカフェ、新しく出来たみたいね。入ってみましょ?」
穂乃果「いいよー」
「いらっしゃいませ、2名様ですか?」
絵里「はい」
「空いてる席へどうぞ」
穂乃果「キレイなお店だね」
絵里「ええ、これなら落ち着いて勉強できそうね」
穂乃果「んっ!?」
絵里「あら? さっき言わなかった?」
絵里「仕方なく勉強見てあげるって」
穂乃果「あちゃー…」
9: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:26:01.19 ID:TlwyQ9JO
絵里「さ、次の問題よ」
絵里「この登場人物の心情を答えなさい」
穂乃果「えっと…」
穂乃果「………」
穂乃果「うー…わかんないよー…」
絵里「んー…」
絵里「例えば穂乃果がこの人だったらどうする?」
絵里「ずっと好きだった人が遠くへ行ってしまう…こんな時穂乃果は?」
穂乃果「抱きしめて想いを伝える!」
絵里「…//」
絵里「じゃあ自分を好きな人が目の前にいたら?」
穂乃果「えー…そんなことありえないよ~」アハハ
絵里「…」
絵里「何か買ってくる」ガタッ
穂乃果「ごめん! 冗談だよー!」
絵里「この登場人物の心情を答えなさい」
穂乃果「えっと…」
穂乃果「………」
穂乃果「うー…わかんないよー…」
絵里「んー…」
絵里「例えば穂乃果がこの人だったらどうする?」
絵里「ずっと好きだった人が遠くへ行ってしまう…こんな時穂乃果は?」
穂乃果「抱きしめて想いを伝える!」
絵里「…//」
絵里「じゃあ自分を好きな人が目の前にいたら?」
穂乃果「えー…そんなことありえないよ~」アハハ
絵里「…」
絵里「何か買ってくる」ガタッ
穂乃果「ごめん! 冗談だよー!」
10: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:28:01.08 ID:TlwyQ9JO
絵里「はい」
穂乃果「ありがとう、いくらだった?」
絵里「お金はいらないわよ、今日くらい奢らせて?」
穂乃果「それではお言葉に甘えて…」
穂乃果「んくっ…んっ…」
穂乃果「にがっ! なにこれ!?」
絵里「ふふっ、マンデリンよ」
穂乃果「くっ…絵里ちゃんにハメられた…!」
絵里「大声でそんなこと言わないの」
穂乃果「はーい」
穂乃果「…流石にこれ飲めないからもう1個買ってくるね」
絵里「ええ」
絵里(私もこんな苦いの飲めないわ…)
穂乃果「ありがとう、いくらだった?」
絵里「お金はいらないわよ、今日くらい奢らせて?」
穂乃果「それではお言葉に甘えて…」
穂乃果「んくっ…んっ…」
穂乃果「にがっ! なにこれ!?」
絵里「ふふっ、マンデリンよ」
穂乃果「くっ…絵里ちゃんにハメられた…!」
絵里「大声でそんなこと言わないの」
穂乃果「はーい」
穂乃果「…流石にこれ飲めないからもう1個買ってくるね」
絵里「ええ」
絵里(私もこんな苦いの飲めないわ…)
11: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:30:01.29 ID:TlwyQ9JO
穂乃果「ねえねえ」
絵里「どうしたの?」
穂乃果「人増えてきたね」
絵里「そうね」
穂乃果「これじゃ席詰めないとね」
絵里「テーブルだから必要ないと思うけど」
穂乃果「じゃあ穂乃果そっちいくね」
絵里「聞いてないわね…」
穂乃果「えへへ~」
絵里「随分嬉しそうじゃない」
穂乃果「だってこんなたくさんの人がいる中、絵里ちゃんと一緒なのは穂乃果だけなんだよ?」
穂乃果「こんなキレイな人を独り占めなんて…ね?」
絵里「も、もう…馬鹿なこと言ってないで勉強しなさいっ!」コツン
穂乃果「はーい♡」
絵里「どうしたの?」
穂乃果「人増えてきたね」
絵里「そうね」
穂乃果「これじゃ席詰めないとね」
絵里「テーブルだから必要ないと思うけど」
穂乃果「じゃあ穂乃果そっちいくね」
絵里「聞いてないわね…」
穂乃果「えへへ~」
絵里「随分嬉しそうじゃない」
穂乃果「だってこんなたくさんの人がいる中、絵里ちゃんと一緒なのは穂乃果だけなんだよ?」
穂乃果「こんなキレイな人を独り占めなんて…ね?」
絵里「も、もう…馬鹿なこと言ってないで勉強しなさいっ!」コツン
穂乃果「はーい♡」
12: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:32:00.95 ID:TlwyQ9JO
穂乃果「えーっと…これは…」
絵里「…」
絵里(さっき穂乃果が買ってきたやつ何かしら…)
絵里(飲んじゃお)
穂乃果「ねー絵里ちゃん教え……あーっ!」
絵里「♪」
穂乃果「それ穂乃果のー」
絵里「甘くて美味しいわね♡ これはなんて飲み物?」
穂乃果「バレンタイン限定のやつだって」
穂乃果「普通のホットチョコをもっと甘くしたものらしいよ」
絵里「へえ…そんなのがあったのね」
穂乃果「あ…絵里ちゃん」
絵里「なに?」
穂乃果「今…飲んだよね?」
絵里「ええ」
穂乃果「間接キス…だね♡」
絵里「…」
絵里(さっき穂乃果が買ってきたやつ何かしら…)
絵里(飲んじゃお)
穂乃果「ねー絵里ちゃん教え……あーっ!」
絵里「♪」
穂乃果「それ穂乃果のー」
絵里「甘くて美味しいわね♡ これはなんて飲み物?」
穂乃果「バレンタイン限定のやつだって」
穂乃果「普通のホットチョコをもっと甘くしたものらしいよ」
絵里「へえ…そんなのがあったのね」
穂乃果「あ…絵里ちゃん」
絵里「なに?」
穂乃果「今…飲んだよね?」
絵里「ええ」
穂乃果「間接キス…だね♡」
13: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:34:01.00 ID:TlwyQ9JO
絵里「え…//」
穂乃果「あ、顔赤くなった」
穂乃果「まさか気付いてなかった? 意識したら恥ずかしくなっちゃったんだねっ」クスクス
絵里「ちょっと…やめなさいよ…//」
穂乃果「またまた~」
穂乃果「いつもみたいに凛と振舞おうとしてもバレバレだよ?」クスクス
絵里「~~!!」
絵里「穂乃果のばか! もう勉強見てあげない!」
穂乃果「え、それは困るよぉー!」
穂乃果「ごめんなさいっ、許して絵里ちゃん様!」
絵里「……仕方ないわね」
穂乃果「あ、顔赤くなった」
穂乃果「まさか気付いてなかった? 意識したら恥ずかしくなっちゃったんだねっ」クスクス
絵里「ちょっと…やめなさいよ…//」
穂乃果「またまた~」
穂乃果「いつもみたいに凛と振舞おうとしてもバレバレだよ?」クスクス
絵里「~~!!」
絵里「穂乃果のばか! もう勉強見てあげない!」
穂乃果「え、それは困るよぉー!」
穂乃果「ごめんなさいっ、許して絵里ちゃん様!」
絵里「……仕方ないわね」
14: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:36:01.00 ID:TlwyQ9JO
絵里「暗くなってきたわね…そろそろ出ましょうか」
穂乃果「じゃあこれ解き終わったら行こっか」
絵里「ええ」
穂乃果「……」
穂乃果「わかんない」
絵里「だと思ったわ」
絵里「えー…なになに……」
穂乃果(絵里ちゃんの顔がすぐそこにある…)
穂乃果(偶然を装ってチュウしちゃってもいいのかな)
穂乃果(迷惑かな…?)
絵里「穂乃果? 聞いて…る?」
穂乃果「……///」
絵里「顔真っ赤だけど大丈夫?」
穂乃果「え? ああ、うん! お構いなく!」
絵里「そう? ならいいけど…」
穂乃果「じゃあこれ解き終わったら行こっか」
絵里「ええ」
穂乃果「……」
穂乃果「わかんない」
絵里「だと思ったわ」
絵里「えー…なになに……」
穂乃果(絵里ちゃんの顔がすぐそこにある…)
穂乃果(偶然を装ってチュウしちゃってもいいのかな)
穂乃果(迷惑かな…?)
絵里「穂乃果? 聞いて…る?」
穂乃果「……///」
絵里「顔真っ赤だけど大丈夫?」
穂乃果「え? ああ、うん! お構いなく!」
絵里「そう? ならいいけど…」
15: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:38:01.36 ID:TlwyQ9JO
「ありがとうございましたー」
絵里「なかなかいいカフェだったわね」
穂乃果「ねー」
絵里「まさかあそこまで勉強できないとはねえ…」
穂乃果「や、やめてよ…」
絵里「まあそこも穂乃果の魅力なんだけど」
穂乃果「えへへ~」
絵里「…褒めてはいないけどね」
絵里「……」
絵里「ねえ穂乃果、もう少し話さない?」
穂乃果「いいよっ」
絵里「ありがとう、じゃあそこの公園で…」
穂乃果「うんっ」
絵里「なかなかいいカフェだったわね」
穂乃果「ねー」
絵里「まさかあそこまで勉強できないとはねえ…」
穂乃果「や、やめてよ…」
絵里「まあそこも穂乃果の魅力なんだけど」
穂乃果「えへへ~」
絵里「…褒めてはいないけどね」
絵里「……」
絵里「ねえ穂乃果、もう少し話さない?」
穂乃果「いいよっ」
絵里「ありがとう、じゃあそこの公園で…」
穂乃果「うんっ」
16: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:40:01.23 ID:TlwyQ9JO
絵里「よいしょ…」
穂乃果「よっ…」
絵里「もう2月ね…」
穂乃果「そうだね」
絵里「それにもう14日ね…」
穂乃果「うん」
穂乃果「あっ!」
穂乃果「絵里ちゃんが言った条件をクリアできたことだし~」
穂乃果「チョコあげなきゃね♡」
穂乃果「ちょっと待っててね…」
穂乃果「んっ…寒い…」パサッ
絵里「え、本当に?」
穂乃果「体にリボン巻き付けるのすっごく面倒だったんだよー?」
穂乃果「よしっ」
穂乃果「はい、チョコレートは穂乃果だよっ!」
穂乃果「よっ…」
絵里「もう2月ね…」
穂乃果「そうだね」
絵里「それにもう14日ね…」
穂乃果「うん」
穂乃果「あっ!」
穂乃果「絵里ちゃんが言った条件をクリアできたことだし~」
穂乃果「チョコあげなきゃね♡」
穂乃果「ちょっと待っててね…」
穂乃果「んっ…寒い…」パサッ
絵里「え、本当に?」
穂乃果「体にリボン巻き付けるのすっごく面倒だったんだよー?」
穂乃果「よしっ」
穂乃果「はい、チョコレートは穂乃果だよっ!」
17: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:42:04.20 ID:TlwyQ9JO
絵里「え、え?」
穂乃果「今さら動揺しないでよー、さっきと同じ格好なのに」
絵里「まさか…着替えに時間かかってたのって…」
穂乃果「正解♡」
絵里「か、風邪引くわ! 早く服着て!」
穂乃果「…絵里ちゃん」
穂乃果「穂乃果の気持ち…受け取ってくれないの…?」
絵里「うっ…」
穂乃果「穂乃果はこんなにも絵里ちゃんを想ってるのに…?」
絵里「穂乃果…」
絵里「わかった、ええわかったわ」
絵里「穂乃果を貰ってあげる…だから少し目閉じて?」
穂乃果「うん…」
穂乃果「今さら動揺しないでよー、さっきと同じ格好なのに」
絵里「まさか…着替えに時間かかってたのって…」
穂乃果「正解♡」
絵里「か、風邪引くわ! 早く服着て!」
穂乃果「…絵里ちゃん」
穂乃果「穂乃果の気持ち…受け取ってくれないの…?」
絵里「うっ…」
穂乃果「穂乃果はこんなにも絵里ちゃんを想ってるのに…?」
絵里「穂乃果…」
絵里「わかった、ええわかったわ」
絵里「穂乃果を貰ってあげる…だから少し目閉じて?」
穂乃果「うん…」
18: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:44:01.01 ID:TlwyQ9JO
チュッ
絵里「んっ…」
穂乃果「んっ…えへ」
絵里「ぷはぁ…」
絵里「初めてはレモンの味って言うけど…」
絵里「そんなのより私の好きな味だったわ♡」
穂乃果「やっと直接してくれたね」
穂乃果「…嬉しい」
絵里「私も」
絵里「寒いでしょ、こっちきなさい」
穂乃果「絵里ちゃん…」ギュッ
絵里「好きよ、穂乃果」
穂乃果「穂乃果も好きだよ、絵里ちゃんのこと」
絵里「んっ…」
穂乃果「んっ…えへ」
絵里「ぷはぁ…」
絵里「初めてはレモンの味って言うけど…」
絵里「そんなのより私の好きな味だったわ♡」
穂乃果「やっと直接してくれたね」
穂乃果「…嬉しい」
絵里「私も」
絵里「寒いでしょ、こっちきなさい」
穂乃果「絵里ちゃん…」ギュッ
絵里「好きよ、穂乃果」
穂乃果「穂乃果も好きだよ、絵里ちゃんのこと」
20: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:46:01.08 ID:TlwyQ9JO
ザワザワ
穂乃果「?」
絵里「なにかしら」
穂乃果「なんかみんなスマホこっち向けてるね」
絵里「何か珍しいものでもあったのかしら」
穂乃果「さあ?」
絵里「……あ、目の前にあるじゃない」
穂乃果「?」
絵里「ほぼ裸の女の子、そりゃあ写真撮られるわよ」
穂乃果「うわ! 忘れてた!」
絵里「アイドルがこんなところ撮られたら不味いわ! 早く着替えて逃げましょう!」
穂乃果「まっ…待って!」
絵里「早くー!」
穂乃果「待ってよー! 絵里ちゃーん!」
穂乃果「?」
絵里「なにかしら」
穂乃果「なんかみんなスマホこっち向けてるね」
絵里「何か珍しいものでもあったのかしら」
穂乃果「さあ?」
絵里「……あ、目の前にあるじゃない」
穂乃果「?」
絵里「ほぼ裸の女の子、そりゃあ写真撮られるわよ」
穂乃果「うわ! 忘れてた!」
絵里「アイドルがこんなところ撮られたら不味いわ! 早く着替えて逃げましょう!」
穂乃果「まっ…待って!」
絵里「早くー!」
穂乃果「待ってよー! 絵里ちゃーん!」
21: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:48:01.23 ID:TlwyQ9JO
にこ「で…」
花陽「なんですか、これ」
にこ「『現役スクールアイドル高坂穂乃果、まさかの露出プレイ!? お相手はメンバーの絢瀬絵里!?』」
にこ「あんたがいながらなに馬鹿ことしでかしてんのよ」
絵里「も、申し訳ありません」
にこ「そこのあんたもよ」
穂乃果「あはは~ゆりえーぎょー? にもなるしいいんじゃない?」
花陽「ならないよぉ!?」
にこ「まったく…学生とはいえ私たちはスクールアイドル、学院を背負っているのよ!?」
絵里「穂乃果、好きよ♡」
穂乃果「穂乃果も♡」
花陽「話を…!」
にこ「聞けー!」
花陽「なんですか、これ」
にこ「『現役スクールアイドル高坂穂乃果、まさかの露出プレイ!? お相手はメンバーの絢瀬絵里!?』」
にこ「あんたがいながらなに馬鹿ことしでかしてんのよ」
絵里「も、申し訳ありません」
にこ「そこのあんたもよ」
穂乃果「あはは~ゆりえーぎょー? にもなるしいいんじゃない?」
花陽「ならないよぉ!?」
にこ「まったく…学生とはいえ私たちはスクールアイドル、学院を背負っているのよ!?」
絵里「穂乃果、好きよ♡」
穂乃果「穂乃果も♡」
花陽「話を…!」
にこ「聞けー!」
22: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:48:46.65 ID:TlwyQ9JO
おしまい
ほのえりはいいぞ
ほのえりはいいぞ
23: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:51:35.33 ID:YmNmsDBo
おつ
ほのえりっていいな
ほのえりっていいな
24: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:55:49.02 ID:IfvO0duZ
おつ
やっぱほのえりだな
やっぱほのえりだな
26: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 21:59:08.77 ID:oUIHJlaX
おつ
最高のバレンタインだ
最高のバレンタインだ
29: 名無しで叶える物語 2017/02/14(火) 23:08:55.42 ID:4RXfBtU8
チョコレートのように甘い
掲載元:http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487074420/
Entry ⇒ 2018.10.20 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
希「今日も偶然のフリして~真姫ちゃんを待ち伏せてみようか~?」真姫「....」
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/08(水) 22:56:55.16 ID:6auYugAP
希「あ、真姫ちゃんこんなとこで会うなんて偶然やね」
真姫「.........」
希「うちと真姫ちゃんはやっぱりスピリチュアルな運命なんやね」
真姫「ここ、私の家の前なんだけど」
希「偶然やね!」
真姫「ひっ!」ビクッ
真姫「.........」
希「うちと真姫ちゃんはやっぱりスピリチュアルな運命なんやね」
真姫「ここ、私の家の前なんだけど」
希「偶然やね!」
真姫「ひっ!」ビクッ
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/08(水) 23:00:26.72 ID:6auYugAP
花陽「真姫ちゃんって天体観測が趣味なんだ~」
真姫「まぁね、一応...家に天体望遠鏡あるし」
凛「凛もお星さま見たいにゃ~」
真姫「じゃあ...その、今度3人で星でも見てみる?」
凛「凛は大賛成にゃ~!」
花陽「花陽も楽しみです!お夜食持っていくね!」
真姫「ふふふ....」
希「............」
真姫「まぁね、一応...家に天体望遠鏡あるし」
凛「凛もお星さま見たいにゃ~」
真姫「じゃあ...その、今度3人で星でも見てみる?」
凛「凛は大賛成にゃ~!」
花陽「花陽も楽しみです!お夜食持っていくね!」
真姫「ふふふ....」
希「............」
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/08(水) 23:06:34.95 ID:6auYugAP
希「信じて~心がこころがときめいた瞬間を...」フキフキ
希「信じて~あなたの純愛レンズは正しいよ....」キュッキュッ
希「さてと...真姫ちゃん、実はうちもね毎日ね、お星様を見てるんだよ?」
希「希ちゃん特製レンズ、今日も視界良好やね!」
希「真姫ちゃん、今日も綺麗やね.....」ジッー
真姫『........』
希「うちだけのお星様...スター西木野真姫ちゃん、なんちゃってね♪」
希「マイルールで Ton ton to とっしん♪」
希「信じて~あなたの純愛レンズは正しいよ....」キュッキュッ
希「さてと...真姫ちゃん、実はうちもね毎日ね、お星様を見てるんだよ?」
希「希ちゃん特製レンズ、今日も視界良好やね!」
希「真姫ちゃん、今日も綺麗やね.....」ジッー
真姫『........』
希「うちだけのお星様...スター西木野真姫ちゃん、なんちゃってね♪」
希「マイルールで Ton ton to とっしん♪」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/08(水) 23:13:13.04 ID:6auYugAP
希「真~姫~ちゃん~♪」バッ
真姫「っ!の、希!いきなりなによ!びっくりするでしょ!」
希「えへへ~」
真姫「もう....子供っぽいんだから...」
海未「あ!真姫ここにいたんですね」
真姫「海未?どうしたのよ」
海未「実は...少々作詞で行き詰ってしまいまして...真姫に助力をいただけないかと思いまして」
希「........」
真姫「っ!の、希!いきなりなによ!びっくりするでしょ!」
希「えへへ~」
真姫「もう....子供っぽいんだから...」
海未「あ!真姫ここにいたんですね」
真姫「海未?どうしたのよ」
海未「実は...少々作詞で行き詰ってしまいまして...真姫に助力をいただけないかと思いまして」
希「........」
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/08(水) 23:16:37.36 ID:6auYugAP
真姫「わかったわ、今そっちにいくわ」
希「あ....」
真姫「希、私は海未の作詞の手伝いしてくるから...希は皆とちゃんと練習するのよ」ガラッ
希「真姫ちゃん、まっ、行っちゃった.......」
希「.........」
希「真姫ちゃんの馬鹿....」
希「うちの恋は実られられぬ?」
希「本編よりサイドストーリー進める癖を直してよ」
希「あ....」
真姫「希、私は海未の作詞の手伝いしてくるから...希は皆とちゃんと練習するのよ」ガラッ
希「真姫ちゃん、まっ、行っちゃった.......」
希「.........」
希「真姫ちゃんの馬鹿....」
希「うちの恋は実られられぬ?」
希「本編よりサイドストーリー進める癖を直してよ」
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/08(水) 23:20:34.72 ID:6auYugAP
真姫「なーんか最近、誰かにずっと見られてる気がするのよね...」
絵里「いきなり怖いことを言わないでよ!真姫!」
真姫「なんで言った本人よりのエリーが怖がってるのよ」
絵里「だって、その怖いじゃない?」
にこ「........」
真姫「にこちゃん?」
にこ「ついに、にこ達にも追っかけが出始めたのね!」
真姫「は?.....」
絵里「いきなり怖いことを言わないでよ!真姫!」
真姫「なんで言った本人よりのエリーが怖がってるのよ」
絵里「だって、その怖いじゃない?」
にこ「........」
真姫「にこちゃん?」
にこ「ついに、にこ達にも追っかけが出始めたのね!」
真姫「は?.....」
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/08(水) 23:28:51.10 ID:6auYugAP
絵里「追っかけ?」
にこ「そうよ!にこ達も世間の注目を浴びてるってことよ!」
真姫「浴びるのは構わないけど、なんか得体のしれない物に追い回せるのはいい気分はしないわ」
絵里「そうよね...」
にこ「普段から色んな人に見られるってことよ、行動も改めなさい!」
真姫「一人で帰るのなんか怖いわね....」
絵里「じゃ、じゃあ、私が一緒に途中まで帰ってあげるわ」プルプル
真姫「エリー...ありがとう」
希(エリチずるい!!....でもうちも気になるから今日も真姫ちゃんを追いかけてみようかな)
にこ「そうよ!にこ達も世間の注目を浴びてるってことよ!」
真姫「浴びるのは構わないけど、なんか得体のしれない物に追い回せるのはいい気分はしないわ」
絵里「そうよね...」
にこ「普段から色んな人に見られるってことよ、行動も改めなさい!」
真姫「一人で帰るのなんか怖いわね....」
絵里「じゃ、じゃあ、私が一緒に途中まで帰ってあげるわ」プルプル
真姫「エリー...ありがとう」
希(エリチずるい!!....でもうちも気になるから今日も真姫ちゃんを追いかけてみようかな)
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/08(水) 23:41:25.56 ID:6auYugAP
絵里「じゃあね、マッキーまた明日」
真姫「マッキーって呼ばないでよ!...また、明日ね」
希「........」
希(特に周囲は異常はなしやね、やっぱり真姫ちゃんの思い過ごしだったのかな?)
希(まぁ、真姫ちゃんはかわいいし?まぁ悪い虫がつかないようにしないとね)
希(にしてもエリチ....随分真姫ちゃんと仲がいいんやね?)ギロッ
絵里「!?」ゾクッ
真姫「マッキーって呼ばないでよ!...また、明日ね」
希「........」
希(特に周囲は異常はなしやね、やっぱり真姫ちゃんの思い過ごしだったのかな?)
希(まぁ、真姫ちゃんはかわいいし?まぁ悪い虫がつかないようにしないとね)
希(にしてもエリチ....随分真姫ちゃんと仲がいいんやね?)ギロッ
絵里「!?」ゾクッ
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/08(水) 23:56:20.01 ID:6auYugAP
真姫「...なんの真似よ、希」
希「今日だけ魔法を使い?魔法使い?どんな夢を見ようかななんてね?」
真姫「.....」
希「今日だけ真姫ちゃんはうちの使い魔、うちがご主人様なんよ」
真姫「なんの罰ゲームよ、これは」
希「罰ゲームなんてひどいなぁ....」
希「今日だけ魔法を使い?魔法使い?どんな夢を見ようかななんてね?」
真姫「.....」
希「今日だけ真姫ちゃんはうちの使い魔、うちがご主人様なんよ」
真姫「なんの罰ゲームよ、これは」
希「罰ゲームなんてひどいなぁ....」
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/09(木) 00:02:52.15 ID:n/UB47W+
真姫「この格好....たしか蝙蝠よね?」
希「うん」
真姫「じゃあ、蝙蝠は明るいのが苦手なんで...この辺でお暇するわ」
希「ちょっと!真姫ちゃんどこいくの!」
真姫「どこって....ここよりは居心地がいいところ?」
希「待って!...その、ほら...うちの血を吸っていいから!」
真姫「....吸血する趣味はないわ」スタスタ
希「あ~待って!真姫ちゃん!」
希「うん」
真姫「じゃあ、蝙蝠は明るいのが苦手なんで...この辺でお暇するわ」
希「ちょっと!真姫ちゃんどこいくの!」
真姫「どこって....ここよりは居心地がいいところ?」
希「待って!...その、ほら...うちの血を吸っていいから!」
真姫「....吸血する趣味はないわ」スタスタ
希「あ~待って!真姫ちゃん!」
32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/09(木) 00:36:09.05 ID:n/UB47W+
真姫「.........」チュー
凛「あー!真姫ちゃんが生き血を飲んでるにゃ~」
花陽「真姫ちゃんってドラキュラだったのぉ!?」
真姫「なっ!ただのトマトジュースよ!」
凛「あ、本当だ」
真姫「もう!人をドラキュラ扱いしないでよね?」
凛「でもそんな格好してそんな飲んでたらそう見えるよ~」
花陽「うん......」
凛「あー!真姫ちゃんが生き血を飲んでるにゃ~」
花陽「真姫ちゃんってドラキュラだったのぉ!?」
真姫「なっ!ただのトマトジュースよ!」
凛「あ、本当だ」
真姫「もう!人をドラキュラ扱いしないでよね?」
凛「でもそんな格好してそんな飲んでたらそう見えるよ~」
花陽「うん......」
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/09(木) 00:37:50.84 ID:n/UB47W+
真姫「はぁ...希ったらなんでこんな格好をさせたのよ」
希「.......」
真姫「あ!希!もうこの格好辞めるからね!凛にはからかわれるし散々だわ!」
希「..........」
真姫「希?」
希「今日だけはうちは魔法使い、真姫ちゃんはその使い魔って言ったよね?」
真姫「なに?さっきのお遊びの続き?悪いけど降りさせてもらうわ」
希「...........」ギリッ
希「.......」
真姫「あ!希!もうこの格好辞めるからね!凛にはからかわれるし散々だわ!」
希「..........」
真姫「希?」
希「今日だけはうちは魔法使い、真姫ちゃんはその使い魔って言ったよね?」
真姫「なに?さっきのお遊びの続き?悪いけど降りさせてもらうわ」
希「...........」ギリッ
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/09(木) 00:39:15.74 ID:n/UB47W+
希「言ったよね?」
真姫「え?」
希「今日はうちがご主人様、真姫ちゃんは使い魔なんだよ」
真姫「だからお遊びは.....」
希「そっか...うん、わかったよ」
真姫「え?」
希「希パワーたーっぷり注入!はーいプシュッ!」プシュッ!
真姫「な、なにを....」バタッ
真姫「え?」
希「今日はうちがご主人様、真姫ちゃんは使い魔なんだよ」
真姫「だからお遊びは.....」
希「そっか...うん、わかったよ」
真姫「え?」
希「希パワーたーっぷり注入!はーいプシュッ!」プシュッ!
真姫「な、なにを....」バタッ
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/09(木) 00:41:44.79 ID:n/UB47W+
希「真姫ちゃんが悪いんだからね....よいしょっと」
希「うわぁ...真姫ちゃんめっちゃ軽い!」
希「うん、最初からこうすればよかったんよ」
希「うちだけの...私だけの真姫ちゃん♡」
希「さぁ、うちと真姫ちゃんだけの愛の巣に帰ろうっか?」
希「うわぁ...真姫ちゃんめっちゃ軽い!」
希「うん、最初からこうすればよかったんよ」
希「うちだけの...私だけの真姫ちゃん♡」
希「さぁ、うちと真姫ちゃんだけの愛の巣に帰ろうっか?」
55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 21:38:38.72 ID:jNXmPoML
真姫「....ここは.....」
真姫「希の部屋?....なんで私は希の部屋にいるの?」
真姫「っ!...頭が痛い....」
希「真姫ちゃん!起きたんやね!」
真姫「希....私、なんでここに....あれ?体に力が...」フラフラ
希「危ないっ!」バッ
希「もう、今から説明するから大人しくベットで待ってて!」
真姫「わ、わかったわ....」
真姫「希の部屋?....なんで私は希の部屋にいるの?」
真姫「っ!...頭が痛い....」
希「真姫ちゃん!起きたんやね!」
真姫「希....私、なんでここに....あれ?体に力が...」フラフラ
希「危ないっ!」バッ
希「もう、今から説明するから大人しくベットで待ってて!」
真姫「わ、わかったわ....」
56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 21:51:24.70 ID:jNXmPoML
真姫「そう...私、希と帰ってる途中に倒れたのね....」
希「うん...記憶がないの?真姫ちゃん?」
真姫「えぇ、その倒れた?直前の記憶がないのよね.....」
希「..........」
真姫「その...手間をかけたわね希」
希「気にしなくてええよ♪」
真姫「それにしてもなんで私、倒れたのかしら?」
希「..........」
希「うん...記憶がないの?真姫ちゃん?」
真姫「えぇ、その倒れた?直前の記憶がないのよね.....」
希「..........」
真姫「その...手間をかけたわね希」
希「気にしなくてええよ♪」
真姫「それにしてもなんで私、倒れたのかしら?」
希「..........」
57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:00:07.73 ID:jNXmPoML
希「はーい、真姫ちゃんあーん....」
真姫「....ちょっと、希....」
希「ほら、口開けて?真姫ちゃん?」
真姫「ねぇ、聞いてる?.....」
希「...もう、恥ずかしり屋さんなんやから、真姫ちゃんは」
真姫「だから一人で食べれるってば!」
希「ほら照れない、照れない~」
真姫「....ちょっと、希....」
希「ほら、口開けて?真姫ちゃん?」
真姫「ねぇ、聞いてる?.....」
希「...もう、恥ずかしり屋さんなんやから、真姫ちゃんは」
真姫「だから一人で食べれるってば!」
希「ほら照れない、照れない~」
58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:06:04.78 ID:jNXmPoML
希「体調のほうはどう?」
真姫「うん....よくなったみたい」
希「ごめんなぁ...簡単なお粥くらいしか作れなくて」
真姫「何言ってるのよ、倒れた私を助けて看病してくれたんだから文句を言ったらバチが当たるわ」
希「そう?」
真姫「ありがとう、希」
希「えへへ~真姫ちゃんにほめられちゃった」
真姫「うん....よくなったみたい」
希「ごめんなぁ...簡単なお粥くらいしか作れなくて」
真姫「何言ってるのよ、倒れた私を助けて看病してくれたんだから文句を言ったらバチが当たるわ」
希「そう?」
真姫「ありがとう、希」
希「えへへ~真姫ちゃんにほめられちゃった」
59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:12:19.68 ID:jNXmPoML
真姫(あれって....望遠鏡よね?)チラッ
真姫「希って星を見るの?部屋に天体望遠鏡があるけど」
希「うん、うちお星さま見るの好きなんよ」
真姫「奇遇ね、私も実は天体観測好きなのよ」
希「おぉ!奇遇やね!」
真姫「夏もいいけど、冬の星座も綺麗よね」
希「そうやね.....」
真姫「希って星を見るの?部屋に天体望遠鏡があるけど」
希「うん、うちお星さま見るの好きなんよ」
真姫「奇遇ね、私も実は天体観測好きなのよ」
希「おぉ!奇遇やね!」
真姫「夏もいいけど、冬の星座も綺麗よね」
希「そうやね.....」
60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:21:59.03 ID:jNXmPoML
希「今日も星が綺麗やねぇ....」ジッー
希「冬は空気が澄んでるからよく見れるね」
希「今日はついやりすぎちゃったなぁ...気を付けないとね」
希「でも真姫ちゃんはうちのモノなんやから....ね?」
希「がんばらねば、ねばねばぎぶあぷ」
希「なーなななーな、真姫ちゃんの彼女になりたいな♪」
希「冬は空気が澄んでるからよく見れるね」
希「今日はついやりすぎちゃったなぁ...気を付けないとね」
希「でも真姫ちゃんはうちのモノなんやから....ね?」
希「がんばらねば、ねばねばぎぶあぷ」
希「なーなななーな、真姫ちゃんの彼女になりたいな♪」
62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:28:29.48 ID:jNXmPoML
希「~♪」ペラッ
真姫「あ、その本」
希「ん?この本?」
真姫「その本、私が読もうかと思ってやつだわ」
希「....読む?」
真姫「いいの?希が読んでるんじゃないの?」
希「一回読んで、面白かったらもう一回読んでただけだから、はい♪」
真姫「ありがとう、希」
真姫「あ、その本」
希「ん?この本?」
真姫「その本、私が読もうかと思ってやつだわ」
希「....読む?」
真姫「いいの?希が読んでるんじゃないの?」
希「一回読んで、面白かったらもう一回読んでただけだから、はい♪」
真姫「ありがとう、希」
63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:38:07.35 ID:jNXmPoML
希「~♪」シャンシャン
真姫「希、何聞いてるの?」
希「ん~?真姫ちゃんも聞いてみる?」
真姫「いいの?じゃあ、ちょっとだけ....」
真姫「この曲って....私が気になってた曲じゃない!」
希「そうなん?」
真姫「えぇ....私が思ってた通りいい曲だわ」
希「...........」
真姫「希、何聞いてるの?」
希「ん~?真姫ちゃんも聞いてみる?」
真姫「いいの?じゃあ、ちょっとだけ....」
真姫「この曲って....私が気になってた曲じゃない!」
希「そうなん?」
真姫「えぇ....私が思ってた通りいい曲だわ」
希「...........」
64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:42:05.28 ID:jNXmPoML
希「昨日コマンドーっていう映画見たんよ!面白かったよ」
凛「コマンドー?...なんか聞いたことがあるような...ないような」
海未「...来なさい希、銃なんか捨ててかかってきなさい」
希「...海未ちゃんなんか怖くない!!野郎オブクラッシャァアアアアアア!」
真姫「その映画、私も好きよ」
希「本当?面白いよね」
真姫「えぇ、イレイザーなんかも好きよ」
希「コマンドーとイレイザーがお好き?ならきっとこれも気に入ると思うなぁ」
真姫「....トゥルーライズ?」
凛「コマンドー?...なんか聞いたことがあるような...ないような」
海未「...来なさい希、銃なんか捨ててかかってきなさい」
希「...海未ちゃんなんか怖くない!!野郎オブクラッシャァアアアアアア!」
真姫「その映画、私も好きよ」
希「本当?面白いよね」
真姫「えぇ、イレイザーなんかも好きよ」
希「コマンドーとイレイザーがお好き?ならきっとこれも気に入ると思うなぁ」
真姫「....トゥルーライズ?」
65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:46:12.54 ID:jNXmPoML
真姫「希って私と結構趣味が合うのね....」
真姫「なんか嬉しいわね....意外だけど」
真姫「ふふふ......」
希「どこに居たって無理よ....なんてね」
希「さて今日も真姫ちゃんウオッチング♪」
希「やっぱり今は盗聴器よりカメラやよね~」
真姫「なんか嬉しいわね....意外だけど」
真姫「ふふふ......」
希「どこに居たって無理よ....なんてね」
希「さて今日も真姫ちゃんウオッチング♪」
希「やっぱり今は盗聴器よりカメラやよね~」
71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/11(土) 22:36:28.33 ID:CD9a6GoP
真姫「ただいまー....」
真姫「ふぅ、今日も疲れたわね.....」
ピロン
真姫「ん?LINE?」
希『真姫ちゃん、今日もお疲れ様!』
真姫「希ったら....タイミングいいわね....」
真姫「さて、お風呂にでも入ろうかしら」
真姫「ふぅ、今日も疲れたわね.....」
ピロン
真姫「ん?LINE?」
希『真姫ちゃん、今日もお疲れ様!』
真姫「希ったら....タイミングいいわね....」
真姫「さて、お風呂にでも入ろうかしら」
72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/11(土) 22:49:01.51 ID:CD9a6GoP
真姫「つい長湯してしまったわ....まぁ、明日は休みだからいいわよね?」
真姫「そういえば...明日の練習何時からだったかしら?」
ピロン
真姫「またLINE?...ってまた希?」
希『明日の練習は午後1時だから油断して遅刻しちゃだめだよ?』
真姫「本当にお節介なんだから....」
ピロン
希『風邪が流行ってるからお風呂あがったら髪の毛ちゃんと乾かすんだよ?』
真姫「....お母さんか!」
真姫「そういえば...明日の練習何時からだったかしら?」
ピロン
真姫「またLINE?...ってまた希?」
希『明日の練習は午後1時だから油断して遅刻しちゃだめだよ?』
真姫「本当にお節介なんだから....」
ピロン
希『風邪が流行ってるからお風呂あがったら髪の毛ちゃんと乾かすんだよ?』
真姫「....お母さんか!」
73: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/11(土) 22:49:35.12 ID:CD9a6GoP
凛「真姫ちゃん~♪」スリスリ
真姫「な、何よ!凛!くすぐったいじゃない!」
凛「まぁまぁ~♪お構いなく~」
真姫「私は構うのよ!」
凛「え~.....あ、そういえば」
真姫「?」
凛「今日はコスプレしないの?」
真姫「は?」
真姫「な、何よ!凛!くすぐったいじゃない!」
凛「まぁまぁ~♪お構いなく~」
真姫「私は構うのよ!」
凛「え~.....あ、そういえば」
真姫「?」
凛「今日はコスプレしないの?」
真姫「は?」
74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/11(土) 22:54:59.67 ID:CD9a6GoP
凛「前やってたじゃない!ほらドラキュラというか蝙蝠っぽいコスプレ?」
真姫「.....コスプレ.....」
凛「真姫ちゃん?」
真姫「.....ドラキュラ....っ!」ズキッ
凛「真姫ちゃん!?」
真姫「っく、頭が、痛い....どうして.....」
希「!?真姫ちゃん!どうしたん!」
凛「の、希ちゃん!真姫ちゃんが!」
真姫「.....コスプレ.....」
凛「真姫ちゃん?」
真姫「.....ドラキュラ....っ!」ズキッ
凛「真姫ちゃん!?」
真姫「っく、頭が、痛い....どうして.....」
希「!?真姫ちゃん!どうしたん!」
凛「の、希ちゃん!真姫ちゃんが!」
75: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/11(土) 22:57:25.19 ID:CD9a6GoP
真姫「zzzzzz」
希「とりあえずは落ち着いたみたいやね...」
凛「よかったにゃ.....」
希「ねぇ、凛ちゃん何があったん?」
凛「この間、急に真姫ちゃんがコスプレしてたじゃない、あ...でも希ちゃんは知らないかも」
希「コスプレ....ドラキュラみたいなかっこうしたやつ?」
凛「そう、それそれ!でね、その話をしたら急に真姫ちゃんが頭が痛いって言い始めて」
希「..............」
希「とりあえずは落ち着いたみたいやね...」
凛「よかったにゃ.....」
希「ねぇ、凛ちゃん何があったん?」
凛「この間、急に真姫ちゃんがコスプレしてたじゃない、あ...でも希ちゃんは知らないかも」
希「コスプレ....ドラキュラみたいなかっこうしたやつ?」
凛「そう、それそれ!でね、その話をしたら急に真姫ちゃんが頭が痛いって言い始めて」
希「..............」
76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/11(土) 23:00:26.04 ID:CD9a6GoP
希「実はね、凛ちゃん達と別れた後にね...転んで頭を打っちゃったんよ」
凛「え」
希「それでね、倒れた直前の記憶を失ってしまったみたいなんよ....他には異常はなかったんだけどね」
希「でもその記憶を思い出そうとすると真姫ちゃんがひどい頭痛を起こしてなぁ...だから極力触れんようにしてるんよ」
凛「そうだったの?真姫ちゃん大丈夫なの?」
希「うん、とりあえずはね....だから凛ちゃんもこの話題には気をつけてね...」
凛「う、うん.....」
希「.........」
凛「希ちゃん顔が怖いよ.....」
凛「え」
希「それでね、倒れた直前の記憶を失ってしまったみたいなんよ....他には異常はなかったんだけどね」
希「でもその記憶を思い出そうとすると真姫ちゃんがひどい頭痛を起こしてなぁ...だから極力触れんようにしてるんよ」
凛「そうだったの?真姫ちゃん大丈夫なの?」
希「うん、とりあえずはね....だから凛ちゃんもこの話題には気をつけてね...」
凛「う、うん.....」
希「.........」
凛「希ちゃん顔が怖いよ.....」
77: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/11(土) 23:02:30.90 ID:CD9a6GoP
真姫「zzzzzzz」
希「さてと、凛ちゃんは帰ったし、真姫ちゃんもそろそろ起こさないと....」
希「.........」スンスン
希「凛ちゃんの匂いがする....」
希「...悪い猫さんがいるんやね.....」
希「.....真姫ちゃん....」スリスリ
希「.....真姫ちゃんはうちのモノなんやからね...誰にも渡さない....」
希「ずっと一緒だよ?真姫ちゃん」
希「さてと、凛ちゃんは帰ったし、真姫ちゃんもそろそろ起こさないと....」
希「.........」スンスン
希「凛ちゃんの匂いがする....」
希「...悪い猫さんがいるんやね.....」
希「.....真姫ちゃん....」スリスリ
希「.....真姫ちゃんはうちのモノなんやからね...誰にも渡さない....」
希「ずっと一緒だよ?真姫ちゃん」
78: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/11(土) 23:03:21.50 ID:CD9a6GoP
はい おしまい
ただのぞまきが書きたかっただけそれだけでした
ただのぞまきが書きたかっただけそれだけでした
79: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/11(土) 23:06:26.90 ID:vGqOIG0C
乙!
今度はほのぼのしたのぞまきも見てみたい
今度はほのぼのしたのぞまきも見てみたい
掲載元:http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1486562215/
Entry ⇒ 2018.10.10 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
絵里「星空さんはわんちゃんが好き」
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:41:06.12 ID:qt3Uxnx/
※絵里ちゃん加入後ぐらい
凛「おはようございます!絵里先輩!」
絵里「おはよう、今日も元気ね」クスッ
凛「凛はそれが取り柄なので!」
絵里「ふふっ、それで何の用かしら?」
凛「あの、昨日の練習で指摘されたところ、もう一度見てもらってもいいですか?」
凛「今日は練習お休みだから、早いうちに見てもらいたくて…」
凛「おはようございます!絵里先輩!」
絵里「おはよう、今日も元気ね」クスッ
凛「凛はそれが取り柄なので!」
絵里「ふふっ、それで何の用かしら?」
凛「あの、昨日の練習で指摘されたところ、もう一度見てもらってもいいですか?」
凛「今日は練習お休みだから、早いうちに見てもらいたくて…」
2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:41:52.53 ID:qt3Uxnx/
絵里「ごめんなさい、これから生徒会の仕事が」
凛「そうですか…」シューン
絵里(でも、ちゃんと練習してきてくれたのね)クスッ
絵里(急ぎの用事は無かったし、少しぐらい遅れても理由を話せば希なら許してくれるわよね)
絵里(それに、練習が休みの日なのに私に見て欲しいっていうんだもの)
絵里(かわいい後輩に、こんな顔させちゃダメよね)
凛「そうですか…」シューン
絵里(でも、ちゃんと練習してきてくれたのね)クスッ
絵里(急ぎの用事は無かったし、少しぐらい遅れても理由を話せば希なら許してくれるわよね)
絵里(それに、練習が休みの日なのに私に見て欲しいっていうんだもの)
絵里(かわいい後輩に、こんな顔させちゃダメよね)
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:42:17.06 ID:qt3Uxnx/
4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:42:53.29 ID:qt3Uxnx/
絵里「昨日言ったことは覚えてる?」
凛「はいっ!音楽をよく聞いてリズムに合わせて踊る…でしたよね」
絵里「その通りよ。星空さんは動きはいいけど、一人で先走っちゃう癖があるのよね」
絵里「だから、音楽をよく聞いてそれに合わせて踊りましょう?」
凛「分かりました!」
凛「はいっ!音楽をよく聞いてリズムに合わせて踊る…でしたよね」
絵里「その通りよ。星空さんは動きはいいけど、一人で先走っちゃう癖があるのよね」
絵里「だから、音楽をよく聞いてそれに合わせて踊りましょう?」
凛「分かりました!」
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:43:20.15 ID:qt3Uxnx/
絵里「外出てるから着替えて良いわよ」
凛「このままでいいですよ?」
絵里「制服のままじゃ、ね?」
凛「大丈夫ですっ!絵里先輩に時間を割いてもらってるわけなので」
絵里「まあ、星空さんがいいなら私は構わないけど…」
凛「それじゃあ、音楽をかけてもらっていいですか?」
絵里「分かったわ。それじゃあ…スタート!」
凛「このままでいいですよ?」
絵里「制服のままじゃ、ね?」
凛「大丈夫ですっ!絵里先輩に時間を割いてもらってるわけなので」
絵里「まあ、星空さんがいいなら私は構わないけど…」
凛「それじゃあ、音楽をかけてもらっていいですか?」
絵里「分かったわ。それじゃあ…スタート!」
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:44:45.62 ID:qt3Uxnx/
絵里(へぇ…元々運動神経は良いと思ってたけど、本当見違えたわね)
絵里(後は表現力がもう少しあれば…と思うけど中々良いと思うわ)
絵里(って制服で踊ってるからスカートが…止めた方がいいのかしら?)
絵里(…?)
絵里(あれは…なんの柄?わんちゃんかしら…?)
絵里(星空さんって猫好きなイメージだったけど…意外ね)クスッ
絵里(後は表現力がもう少しあれば…と思うけど中々良いと思うわ)
絵里(って制服で踊ってるからスカートが…止めた方がいいのかしら?)
絵里(…?)
絵里(あれは…なんの柄?わんちゃんかしら…?)
絵里(星空さんって猫好きなイメージだったけど…意外ね)クスッ
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:45:20.50 ID:qt3Uxnx/
凛「はぁ…はぁ…どうでした?」
絵里「ええ、前よりは良くなったと思うわ」
凛「えへへ…良かった」
絵里「後は手の動きだったり細かい所を少しずつ直していけば、もっといいパフォーマンスができるはずよ」
凛「わ…分かりました!」
絵里「ええ、前よりは良くなったと思うわ」
凛「えへへ…良かった」
絵里「後は手の動きだったり細かい所を少しずつ直していけば、もっといいパフォーマンスができるはずよ」
凛「わ…分かりました!」
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:46:30.38 ID:qt3Uxnx/
絵里「それと、もう一つ。とても大切な事があるんだけど」
凛「何でしょう?」
絵里「制服で踊る時は、スカートの中に気を付けた方がいいわね」
凛「えっ?」
絵里「わんちゃん、見えてたわよ」クスッ
凛「…えっ!?」
凛「何でしょう?」
絵里「制服で踊る時は、スカートの中に気を付けた方がいいわね」
凛「えっ?」
絵里「わんちゃん、見えてたわよ」クスッ
凛「…えっ!?」
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:47:11.72 ID:qt3Uxnx/
凛「お…教えてくれても良かったのに…」
絵里「だって、星空さん真剣に踊ってたんだもの。邪魔するのもどうかなって思って」クスッ
絵里「それに中々可愛かったわよ」クスクス
凛「…///」
絵里「それにしても意外ね」
絵里「星空さんって猫が好きだと思ってたんだけど」クスクス
凛「も~~~!絵里先輩ひどいにゃ!!」
絵里「あらあら」
絵里「だって、星空さん真剣に踊ってたんだもの。邪魔するのもどうかなって思って」クスッ
絵里「それに中々可愛かったわよ」クスクス
凛「…///」
絵里「それにしても意外ね」
絵里「星空さんって猫が好きだと思ってたんだけど」クスクス
凛「も~~~!絵里先輩ひどいにゃ!!」
絵里「あらあら」
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:47:49.81 ID:qt3Uxnx/
絵里「ごめんね、星空さん」
凛「…」プイッ
絵里「ほら機嫌直して」ナデナデ
凛「く…くすぐったいにゃ…」
絵里「ふふっ、猫さんみたいでかわいいわよ」
凛「む~~~!!」
絵里「あ、また余計な事を言っちゃったみたい」
絵里「ごめんなさい、星空さん」
凛「…」プイ
凛「…」プイッ
絵里「ほら機嫌直して」ナデナデ
凛「く…くすぐったいにゃ…」
絵里「ふふっ、猫さんみたいでかわいいわよ」
凛「む~~~!!」
絵里「あ、また余計な事を言っちゃったみたい」
絵里「ごめんなさい、星空さん」
凛「…」プイ
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:48:29.67 ID:qt3Uxnx/
絵里「新しい妹が出来たみたいでついからかっちゃった」
凛「妹…?」
絵里「なんか、星空さんって妹みたいでかわいいんだもの」クスッ
凛「凛が…かわいい?」
絵里「ええ、とってもね」
凛「妹…?」
絵里「なんか、星空さんって妹みたいでかわいいんだもの」クスッ
凛「凛が…かわいい?」
絵里「ええ、とってもね」
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:49:07.48 ID:qt3Uxnx/
凛「えへへ…絵里せんぱーい」ギュ-
絵里「ふふっ、どうしたの?」
凛「絵里先輩ってお姉さんみたいだから、そういってもらえると嬉しいな」
絵里「そう?」
絵里(なんだか、本当にもう一人妹が出来たみたい)クスッ
絵里「ふふっ、どうしたの?」
凛「絵里先輩ってお姉さんみたいだから、そういってもらえると嬉しいな」
絵里「そう?」
絵里(なんだか、本当にもう一人妹が出来たみたい)クスッ
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:49:46.07 ID:qt3Uxnx/
凛「後、もう一つお願いがあって…」
絵里「なんでも言ってみて?」
凛「あのね…星空さんじゃなくて…凛って呼んで欲しいな」
絵里「そうね、分かったわ。凛」
凛「絵里せんぱーい♪」
絵里「もう…しょうがないわね」クスクス
絵里「なんでも言ってみて?」
凛「あのね…星空さんじゃなくて…凛って呼んで欲しいな」
絵里「そうね、分かったわ。凛」
凛「絵里せんぱーい♪」
絵里「もう…しょうがないわね」クスクス
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:50:24.17 ID:qt3Uxnx/
絵里「凛、そろそろ離してもらっていい?」
凛「はーい!」
絵里(あ、何かいい事思いついた気がするわ)
絵里(名前で呼んだ方がみんなと仲良くなれる気がするし、私達も…)
凛「はーい!」
絵里(あ、何かいい事思いついた気がするわ)
絵里(名前で呼んだ方がみんなと仲良くなれる気がするし、私達も…)
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:51:21.35 ID:qt3Uxnx/
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:51:47.00 ID:qt3Uxnx/
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:52:24.61 ID:qt3Uxnx/
凛「凛が無理言って、絵里先輩にダンスを見てもらったから…その…」
凛「悪いのは凛なんです!」
絵里「凛…」
絵里「いいえ、悪いのは私よ。自己管理できないなんて生徒会長失格ね」
凛「そんな事…」
希「二人ともすっかり仲良くなったんやね」
凛「悪いのは凛なんです!」
絵里「凛…」
絵里「いいえ、悪いのは私よ。自己管理できないなんて生徒会長失格ね」
凛「そんな事…」
希「二人ともすっかり仲良くなったんやね」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:52:58.32 ID:qt3Uxnx/
凛「は…はいっ!絵里先輩、お姉さんみたいに優しくしてくれて…」
絵里「凛ってば妹みたいでかわいいんだもの」
凛「え…絵里先輩、さっきの話は…」
絵里「ええ、二人だけの秘密よ」
希「…」イラッ
絵里「凛ってば妹みたいでかわいいんだもの」
凛「え…絵里先輩、さっきの話は…」
絵里「ええ、二人だけの秘密よ」
希「…」イラッ
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:53:32.60 ID:qt3Uxnx/
希「それだけ仲が良いなら二人ともまとめてオシオキしてあげるね」
絵里「えっ?」
希「わしわしMAXや!!」
絵里・凛「い…いやああああああああ!!」
おわり
絵里「えっ?」
希「わしわしMAXや!!」
絵里・凛「い…いやああああああああ!!」
おわり
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:58:29.49 ID:sqSr93kL
のんたんヤンデレ化するかとヒヤヒヤした
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:58:54.16 ID:X/1ruV5j
えりりん姉妹かわいいね
おつおつ
おつおつ
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 22:59:33.62 ID:CgdDPifd
なかなか
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/10(金) 23:00:12.48 ID:BiO5at/H
あーかわいあよ乙
掲載元:http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1486734066/
Entry ⇒ 2018.10.05 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
ミカサ「あなたを食べる誰かのこと」
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/14(水) 20:44:23 ID:eBxbDJTE
※前作、サムエル「二千年後まで、さようなら」のミカサ視点みたいな話
※色々テキトーな自己流設定
※継承者捏造してる
※今さらだけどネタバレ注意
旧本部の庭で会わされた少女は、どこかエレンに似ていた。
肩についたボサボサの黒髪と、見る者を射抜くような灰色の瞳。
まさか。
ミカサ 「え、エレン……?その子って……」
エレン 「ああ、俺の子だ」ドヤッ
ミカサ 「……憲兵さーん!ここに誘拐犯がむぐっ」モゴモゴ
エレン 「冗談だよ!つーかお前、俺を牢屋行きにして後悔しねえのか!?」
ミカサ 「あなたの過ちを受け入れるのも、家族のつとめ」プハッ
エレン 「なんでそんな所だけ物分かりいいんだよ!」
少女 「……」
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/14(水) 20:45:00 ID:eBxbDJTE
ミカサ 「エレン、わたしはあなたを信じてる。だから正直に吐いて」
エレン 「吐いて、つってる時点でまるっきり信用してねえ!「おい」
いつの間にかいた兵長は、
わたしたちの永遠に続きそうな言い争いを、たった一言で黙らせた。
リヴァイ「こいつはさらわれてきたガキじゃねえ、さるお偉いさんのご令嬢だ。
名前はイリーナ。年は…」
イリーナ「8つ」
エレン 「そ、そうか……それで、その……イリーナお嬢様、はなんでこんな辺鄙な所に?」カチコチ
リヴァイ「様はいらねえ。何、お前らに任務を与えようと思ってな」
エレミカ「「任務?」」
リヴァイ「エレン。お前、戦線を外れて暇だろ?……寿命が近いお前でもできる仕事だ」
後半は聞こえないように小さな声で、告げる。
リヴァイ「今日一日、こいつの相手をしてやれ」
エレン 「は?相手……って」
リヴァイ「てめえの脳みそは無知性巨人より働きが悪いらしいな。子守をしろ、と言ってるんだ」
エレン 「吐いて、つってる時点でまるっきり信用してねえ!「おい」
いつの間にかいた兵長は、
わたしたちの永遠に続きそうな言い争いを、たった一言で黙らせた。
リヴァイ「こいつはさらわれてきたガキじゃねえ、さるお偉いさんのご令嬢だ。
名前はイリーナ。年は…」
イリーナ「8つ」
エレン 「そ、そうか……それで、その……イリーナお嬢様、はなんでこんな辺鄙な所に?」カチコチ
リヴァイ「様はいらねえ。何、お前らに任務を与えようと思ってな」
エレミカ「「任務?」」
リヴァイ「エレン。お前、戦線を外れて暇だろ?……寿命が近いお前でもできる仕事だ」
後半は聞こえないように小さな声で、告げる。
リヴァイ「今日一日、こいつの相手をしてやれ」
エレン 「は?相手……って」
リヴァイ「てめえの脳みそは無知性巨人より働きが悪いらしいな。子守をしろ、と言ってるんだ」
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/14(水) 20:45:35 ID:eBxbDJTE
エレミカ「「子守!?」」
イリーナ「……」じーっ
リヴァイ「日が暮れたら迎えに来る。それまでせいぜいこいつを楽しませろ」
ミカサ 「ま、待ってください!どうしてわたし達が……」
リヴァイ「じゃあな」
ミカサ 「リヴァイ兵長!」
わたしの声を無視して、兵長はずんずんと庭園を進んでいく。
門の向こうにその背中が消えると、エレンは「はぁ~っ」と頭を抱えた。
エレン 「……ま、兵長だからな。諦めよう」
ミカサ 「そうと決まれば……」
イリーナ「……!」ビクッ
わたしは、後ずさったイリーナの前に立ってしゃがみこむ。
ミカサ 「はじめまして、イリーナ。わたしはミカサ」
イリーナ「……ミカサ」
ミカサ 「そして、こっちがエレン」
イリーナ「……」じーっ
リヴァイ「日が暮れたら迎えに来る。それまでせいぜいこいつを楽しませろ」
ミカサ 「ま、待ってください!どうしてわたし達が……」
リヴァイ「じゃあな」
ミカサ 「リヴァイ兵長!」
わたしの声を無視して、兵長はずんずんと庭園を進んでいく。
門の向こうにその背中が消えると、エレンは「はぁ~っ」と頭を抱えた。
エレン 「……ま、兵長だからな。諦めよう」
ミカサ 「そうと決まれば……」
イリーナ「……!」ビクッ
わたしは、後ずさったイリーナの前に立ってしゃがみこむ。
ミカサ 「はじめまして、イリーナ。わたしはミカサ」
イリーナ「……ミカサ」
ミカサ 「そして、こっちがエレン」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/14(水) 20:46:08 ID:eBxbDJTE
イリーナ「……エレン」
ミカサ 「そう。リヴァイのおじさんが帰ってくるまで、わたし達と遊ぼう」にっこり
イリーナ「う、うん」
頷いたイリーナは、胸に抱いた人形に視線を落とした。
エレン 「あ、それリヴァイ人形だろ!?」
イリーナ「!」ビクーッ
エレン 「ローゼの玩具屋で100個限定だったやつ!!すげーな!オレも買えなかったのに!!」
イリーナ「……お父さん、くれた」
エレン 「そっか!いいお父さんだな!」ワシャワシャ
イリーナ「うん……」アトズサリ
ミカサ (わたしでも分かる。エレンは子供の扱いがまるで分かってない)
◆◆◆◆
ミカサ 「そう。リヴァイのおじさんが帰ってくるまで、わたし達と遊ぼう」にっこり
イリーナ「う、うん」
頷いたイリーナは、胸に抱いた人形に視線を落とした。
エレン 「あ、それリヴァイ人形だろ!?」
イリーナ「!」ビクーッ
エレン 「ローゼの玩具屋で100個限定だったやつ!!すげーな!オレも買えなかったのに!!」
イリーナ「……お父さん、くれた」
エレン 「そっか!いいお父さんだな!」ワシャワシャ
イリーナ「うん……」アトズサリ
ミカサ (わたしでも分かる。エレンは子供の扱いがまるで分かってない)
◆◆◆◆
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/14(水) 20:46:42 ID:eBxbDJTE
エレン 「……ん?」グリグリ
エレン 「んんん?」グリグリ
イリーナ「……」スッ
ミカサ 「よくできました。器用なのね、イリーナは」ナデナデ
エレン 「おーい、オレのはなんでワイヤーになっちまうんだ?」グチャァ…
ミカサ 「本当に技巧の試験は合格したの?」ハァ
イリーナ「……わたしの、あげる」
エレン 「えっ?い、いいのか?」
イリーナ「うん……」
お昼まで時間があるので、とりあえず庭で遊ぶことにした。
イリーナはずっと無表情で、あまり口もきかない。
ミカサ (よく見ると、口角がちょっとだけ上がってる。
ということは……少しは、楽しいと思ってくれているのだろうか)
ミカサ (分からない……子供がこんなに難しいなんて)ズーン
エレン 「んんん?」グリグリ
イリーナ「……」スッ
ミカサ 「よくできました。器用なのね、イリーナは」ナデナデ
エレン 「おーい、オレのはなんでワイヤーになっちまうんだ?」グチャァ…
ミカサ 「本当に技巧の試験は合格したの?」ハァ
イリーナ「……わたしの、あげる」
エレン 「えっ?い、いいのか?」
イリーナ「うん……」
お昼まで時間があるので、とりあえず庭で遊ぶことにした。
イリーナはずっと無表情で、あまり口もきかない。
ミカサ (よく見ると、口角がちょっとだけ上がってる。
ということは……少しは、楽しいと思ってくれているのだろうか)
ミカサ (分からない……子供がこんなに難しいなんて)ズーン
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/14(水) 20:47:36 ID:eBxbDJTE
軽く落ちこんでるわたしを尻目に、エレンは花冠をのせてもらって
デレデレと鼻の下を伸ばしている。
……決めた。体にちょっとでも触れたらその時点で憲兵団に通報しよう。
ぐぅぅぅ~っ、ぎゅるるるる
ミカイレ「「!?」」
エレン 「……」ぐきゅるるるる
イリーナ「おなか、すいたの?」
エレン 「……はい」しょんぼり
ミカサ 「エレン。そういうのは、はっきり言ってもらわないと分からない」
エレン 「じゃあ……正直花とかつまんないんで、早く昼メシにしたいです……」グゴゴゴゴ(注:腹の音)
ミカサ (本当にはっきり言った!)ガーン
イリーナ「わかった」コクリ
ミカサ (8歳児より聞き分けのないエレンっていったい……)
デレデレと鼻の下を伸ばしている。
……決めた。体にちょっとでも触れたらその時点で憲兵団に通報しよう。
ぐぅぅぅ~っ、ぎゅるるるる
ミカイレ「「!?」」
エレン 「……」ぐきゅるるるる
イリーナ「おなか、すいたの?」
エレン 「……はい」しょんぼり
ミカサ 「エレン。そういうのは、はっきり言ってもらわないと分からない」
エレン 「じゃあ……正直花とかつまんないんで、早く昼メシにしたいです……」グゴゴゴゴ(注:腹の音)
ミカサ (本当にはっきり言った!)ガーン
イリーナ「わかった」コクリ
ミカサ (8歳児より聞き分けのないエレンっていったい……)
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/14(水) 20:48:18 ID:eBxbDJTE
【厨房】
ミカサ 「イリーナ、お皿を出して」トントントントントン
イリーナ「うん……ミカサ、上手」カチャカチャ
エレン 「……」ムッ
エレン 「おいイリーナ!見ろ、オレの方がすげえぞ!!
必殺、超高速玉ねぎ切り!!」トントントントンブ゙チィッ「いっでぇぇぇ!!」
ミカサ 「だめエレン、こらえて!」
あわてて止めたが、すでに遅く。
エレンのぱっくり裂けた指先から、シュゥゥ…と蒸気がたちのぼる。
イリーナ「エレン?…だいじょうぶ?」
ミカサ 「こ、これは手品!エレンは手品が得意なの!すごいでしょう!」アワアワ
イリーナ「……すごいね」
よかった。なんとかごまかせた。
エレン 「お前のだけブリオッシュで包んでやるよ」ギュッギュッ
イリーナ「……ありがとう」
ミカサ 「イリーナ、お皿を出して」トントントントントン
イリーナ「うん……ミカサ、上手」カチャカチャ
エレン 「……」ムッ
エレン 「おいイリーナ!見ろ、オレの方がすげえぞ!!
必殺、超高速玉ねぎ切り!!」トントントントンブ゙チィッ「いっでぇぇぇ!!」
ミカサ 「だめエレン、こらえて!」
あわてて止めたが、すでに遅く。
エレンのぱっくり裂けた指先から、シュゥゥ…と蒸気がたちのぼる。
イリーナ「エレン?…だいじょうぶ?」
ミカサ 「こ、これは手品!エレンは手品が得意なの!すごいでしょう!」アワアワ
イリーナ「……すごいね」
よかった。なんとかごまかせた。
エレン 「お前のだけブリオッシュで包んでやるよ」ギュッギュッ
イリーナ「……ありがとう」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/14(水) 20:48:53 ID:eBxbDJTE
ミカサ 「……」
椅子を踏み台にしてお手伝いするイリーナと、
サンドイッチを作るエレンの後ろ姿が、親子みたいに見える。
ミカサ (わたしも、兵士じゃなかったら)
ミカサ (いまごろは、これくらいの子供がいたのだろうか)
15か6で結婚して――夫は優しい人がいい――小さな畑のついた、家に住む。
子供は、3人くらいほしい。明るい陽ざしの差しこむ台所で、一緒にお菓子を焼いたりなんかして。
エレン 「……ミカサ?」
ミカサ 「……」はっ
ミカサ 「ごめんなさい、すこし考え事をしていた。……お昼は外で食べよう。
きっと、ピクニックみたいで楽しい」
イリーナ「……」じっ
椅子を踏み台にしてお手伝いするイリーナと、
サンドイッチを作るエレンの後ろ姿が、親子みたいに見える。
ミカサ (わたしも、兵士じゃなかったら)
ミカサ (いまごろは、これくらいの子供がいたのだろうか)
15か6で結婚して――夫は優しい人がいい――小さな畑のついた、家に住む。
子供は、3人くらいほしい。明るい陽ざしの差しこむ台所で、一緒にお菓子を焼いたりなんかして。
エレン 「……ミカサ?」
ミカサ 「……」はっ
ミカサ 「ごめんなさい、すこし考え事をしていた。……お昼は外で食べよう。
きっと、ピクニックみたいで楽しい」
イリーナ「……」じっ
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 12:42:32 ID:ro5E7nuY
エレン 「うっめぇ!!何だこれ、卵か!?本当に卵なのか!?」バクバク
イリーナ「おいしい。エレンはうるさい」モグモグ
エレン 「うるさっ…」ガーン
ミカサ 「エレン、口の周りを汚して食べない」フキフキ
エレン 「やめろよ!もうガキじゃねえんだから!」
イリーナ「……よごさなきゃいい」
ミカサ 「そのとおり。文句があるなら綺麗に食べる」
エレン 「くっそぉ…」
ベチャッ
イリーナ「……あ」
白いワンピースに盛大なケチャップ染みがつく。
たしかあれは、エレンがふざけて作った20cmタワーサンドイッチ?とかいうものだ……。
イリーナ「おいしい。エレンはうるさい」モグモグ
エレン 「うるさっ…」ガーン
ミカサ 「エレン、口の周りを汚して食べない」フキフキ
エレン 「やめろよ!もうガキじゃねえんだから!」
イリーナ「……よごさなきゃいい」
ミカサ 「そのとおり。文句があるなら綺麗に食べる」
エレン 「くっそぉ…」
ベチャッ
イリーナ「……あ」
白いワンピースに盛大なケチャップ染みがつく。
たしかあれは、エレンがふざけて作った20cmタワーサンドイッチ?とかいうものだ……。
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 12:43:12 ID:ro5E7nuY
イリーナ「……洗ってくる」スクッ
ミカサ 「待って、わたしも一緒に行くから」スッ、ギロッ
エレン 「?」(なんでオレ睨まれたんだ?)
【洗い場】
ザー…ジャブジャブ、キュッ
ミカサ 「ああ……これは内地で洗ってもらわないとだめかもしれない」ザバー…
イリーナ「それ」
ミカサ 「?」
イリーナ「お母さん、誕生日にくれた服」
ミカサ 「そうだったの。だったらなおさら綺麗にしないと」ジャブジャブ
ミカサ 「待って、わたしも一緒に行くから」スッ、ギロッ
エレン 「?」(なんでオレ睨まれたんだ?)
【洗い場】
ザー…ジャブジャブ、キュッ
ミカサ 「ああ……これは内地で洗ってもらわないとだめかもしれない」ザバー…
イリーナ「それ」
ミカサ 「?」
イリーナ「お母さん、誕生日にくれた服」
ミカサ 「そうだったの。だったらなおさら綺麗にしないと」ジャブジャブ
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 12:44:48 ID:ro5E7nuY
イリーナ「……」
桶で洗うわたしの隣で、イリーナは少しだけ暗い顔をした。
ミカサ 「……これは、わたしの勘なのだけど。
もしかして、お母さんとは一緒に暮らしていないの?」バシャッ…
イリーナ「うん」
ミカサ 「そう……あ、ごめんなさい。無神経だった」ギューッ
イリーナ「お母さんと、お兄ちゃん二人は、べつのおうち。聖キュクロの日だけ、ごはん食べるの」
ミカサ (離婚か……あまり触れない方がいい話題かもしれない)
イリーナ「わたしが生まれたから、お母さん、出ていった」ギュー
リヴァイ人形をますます強い力で抱えこむ。
よく見ると、人形の方も少し汚れていた。
ミカサ 「お父さんは優しい?」フキフキ
イリーナ「うん。朝はいっしょに走ってくれるし、かくとうとか、おしえてくれる」
ミカサ 「はい、取れた……格闘?」
イリーナ「うん」
桶で洗うわたしの隣で、イリーナは少しだけ暗い顔をした。
ミカサ 「……これは、わたしの勘なのだけど。
もしかして、お母さんとは一緒に暮らしていないの?」バシャッ…
イリーナ「うん」
ミカサ 「そう……あ、ごめんなさい。無神経だった」ギューッ
イリーナ「お母さんと、お兄ちゃん二人は、べつのおうち。聖キュクロの日だけ、ごはん食べるの」
ミカサ (離婚か……あまり触れない方がいい話題かもしれない)
イリーナ「わたしが生まれたから、お母さん、出ていった」ギュー
リヴァイ人形をますます強い力で抱えこむ。
よく見ると、人形の方も少し汚れていた。
ミカサ 「お父さんは優しい?」フキフキ
イリーナ「うん。朝はいっしょに走ってくれるし、かくとうとか、おしえてくれる」
ミカサ 「はい、取れた……格闘?」
イリーナ「うん」
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 12:45:29 ID:ro5E7nuY
アニのお父さんの話を思い出した。娘を鍛える父なんて少数派だと思っていたけど、
偉い人でもそうなのか。
ミカサ 「エレンは蹴り技が得意。今度教わるといい」
イリーナ「ほんと?」キラキラ
そこで初めて、彼女の目が輝いた。
格闘となると嬉しそうにするのは、アニもそうだったなと思い返す。
エレン 「おーい、いつまで洗濯……あれ、なんで下着だkぶほっ!?」ゲシッ
イリーナ「……」きょとん
ミカサ 「変態」ゲシッゲシッ
エレン 「悪かったって!もう見てない!見てないから蹴るないだだだ!!」ギリギリギリ
◆◆◆◆
ワンピースが乾くまで、ジャケットを羽織らせることにした。
そうすると、ボサボサの髪が気になってくる。
偉い人でもそうなのか。
ミカサ 「エレンは蹴り技が得意。今度教わるといい」
イリーナ「ほんと?」キラキラ
そこで初めて、彼女の目が輝いた。
格闘となると嬉しそうにするのは、アニもそうだったなと思い返す。
エレン 「おーい、いつまで洗濯……あれ、なんで下着だkぶほっ!?」ゲシッ
イリーナ「……」きょとん
ミカサ 「変態」ゲシッゲシッ
エレン 「悪かったって!もう見てない!見てないから蹴るないだだだ!!」ギリギリギリ
◆◆◆◆
ワンピースが乾くまで、ジャケットを羽織らせることにした。
そうすると、ボサボサの髪が気になってくる。
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 12:46:04 ID:ro5E7nuY
ミカサ 「髪、とかしてあげよう」スッ
イリーナ「……とかしてるよ」
ミカサ 「わたしのは一味違う。取り出したるはこの香油」ジャーン
ミカサ 「これを髪になじませて……」ヌリヌリ
イリーナ「花の香りがする……お父さんがこんなの使ってるの、見たことない」
エレン 「?お偉いさんなんだろ?」
イリーナ「身なりはぜんぜんかまわない人。いつもうっすらヒゲが生えてるし、
お風呂もきらいで、入らない」
エレン 「はあ……んなだらしねー人でも偉くなれんのか。世も末だなおい」
ミカサ 「ふふ、このボサボサの髪はお父さんゆずりなのね」シュッシュッ
イリーナ「……うん。そう」ふっ
ミカサ (あ、今ちょっとだけ笑った)
ミカサ 「はい、完成。どう?」
イリーナ「……きれい」ツヤツヤ
エレン 「なあ、どうせならちょっと結んでやったら?」
イリーナ「……とかしてるよ」
ミカサ 「わたしのは一味違う。取り出したるはこの香油」ジャーン
ミカサ 「これを髪になじませて……」ヌリヌリ
イリーナ「花の香りがする……お父さんがこんなの使ってるの、見たことない」
エレン 「?お偉いさんなんだろ?」
イリーナ「身なりはぜんぜんかまわない人。いつもうっすらヒゲが生えてるし、
お風呂もきらいで、入らない」
エレン 「はあ……んなだらしねー人でも偉くなれんのか。世も末だなおい」
ミカサ 「ふふ、このボサボサの髪はお父さんゆずりなのね」シュッシュッ
イリーナ「……うん。そう」ふっ
ミカサ (あ、今ちょっとだけ笑った)
ミカサ 「はい、完成。どう?」
イリーナ「……きれい」ツヤツヤ
エレン 「なあ、どうせならちょっと結んでやったら?」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 12:46:49 ID:ro5E7nuY
イリーナ「このままでいい。ありがとう」
ミカサ (やっぱり、女の子がほしいかもしれない。こうやって遊べるし)ナデナデ
◆◆◆◆
洗濯を終えた私たちは、望遠鏡を持って塔の展望台へ上った。
エレン 「見ろイリーナ、あれがウトガルド城。あっちがユミル港だ」
イリーナ「あれは?」
エレン 「んん?……あー、あれはレノール山脈だな。マリアを奪還した後に発見されたんだ」
イリーナ「エレンはなんでも知ってるね」
エレン 「パラディの地名なら全部分かるぜ!」ドヤァ
ミカサ 「……新しいのはほとんど、ハンジ団長が名づけたからでしょ」
エレン 「」
ミカサ (やっぱり、女の子がほしいかもしれない。こうやって遊べるし)ナデナデ
◆◆◆◆
洗濯を終えた私たちは、望遠鏡を持って塔の展望台へ上った。
エレン 「見ろイリーナ、あれがウトガルド城。あっちがユミル港だ」
イリーナ「あれは?」
エレン 「んん?……あー、あれはレノール山脈だな。マリアを奪還した後に発見されたんだ」
イリーナ「エレンはなんでも知ってるね」
エレン 「パラディの地名なら全部分かるぜ!」ドヤァ
ミカサ 「……新しいのはほとんど、ハンジ団長が名づけたからでしょ」
エレン 「」
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 12:47:24 ID:ro5E7nuY
イリーナ「あ、すごいおっきい樹が見える。あれはなに?」
ミカサ 「巨大樹の森。私たちもよく遊びに行った」
イリーナ「……わたしも行ってみたい」
エレン 「つまんねえぞ?デッケえ樹がブワーッて生えてるだけだかんな。
奥の方行くとリヴァイ班の慰霊碑があっけど、そんぐらいだろ?」
ミカサ 「静かでいいところよ。エレンは風情が分からないから」
それと、リヴァイ班の慰霊碑にはもっときちんと参るべきだと思う。
エレン 「お前ちょいちょい心にグサッと来ること言うよな……」
イリーナ「……」
イリーナ「二人は、愛しあっているの?」
エレン 「ブフーッ!!」
突然の質問に、エレンはコーヒーを鼻から吹いた。それはライナーの専売特許よ。
エレン 「おま、どこでんなクサい表現覚えてきたんだ?」
ミカサ 「そうね。子供のころはそうなればいいと思っていたけど……」
イリーナ「?」
ミカサ 「巨大樹の森。私たちもよく遊びに行った」
イリーナ「……わたしも行ってみたい」
エレン 「つまんねえぞ?デッケえ樹がブワーッて生えてるだけだかんな。
奥の方行くとリヴァイ班の慰霊碑があっけど、そんぐらいだろ?」
ミカサ 「静かでいいところよ。エレンは風情が分からないから」
それと、リヴァイ班の慰霊碑にはもっときちんと参るべきだと思う。
エレン 「お前ちょいちょい心にグサッと来ること言うよな……」
イリーナ「……」
イリーナ「二人は、愛しあっているの?」
エレン 「ブフーッ!!」
突然の質問に、エレンはコーヒーを鼻から吹いた。それはライナーの専売特許よ。
エレン 「おま、どこでんなクサい表現覚えてきたんだ?」
ミカサ 「そうね。子供のころはそうなればいいと思っていたけど……」
イリーナ「?」
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 12:47:58 ID:ro5E7nuY
ミカサ 「あなたも大人になれば分かる。愛というのはいろいろな形があるもの」ポンポン
エレン 「つまり、オレたちは愛し合っているんだ」スクッ
イリーナ「???分からない…」
ガラッ
エレン 「えっ、あ、うわっ!!」
ミカサ 「エレン!!」
脆くなっていた手すりが崩れる。宙に浮きかけたエレンの腕を、つかんだのは。
イリーナ「そのまま、じっとしていて」ギュッ
エレン 「イリー、ナ……?」
ヒュォォォ…
イリーナ「……」グイッ、ドサッ
イリーナはそのまま、あっさりとエレンを引き上げた。
ずっと表情の読めなかった唇が、そこで初めてゆるむ。
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 12:48:49 ID:ro5E7nuY
イリーナ「……ここで死んでしまったら、みんながこまるから」
エレン 「おま、なに……言って」
イリーナ「わたしが食べるまで、エレンは死んじゃだめ」
――今、この子はなんと言ったの?
エレン 「ま、まさか……イリーナ、お前が」
イリーナ「そう。わたしが、"進撃の巨人"になるの」
そこで、私はやっと気がついた。
エレン。
……女性形は、エレナ。
エレナ。Elena。ちがう。マリアとローゼでは訛りが違う。
マリアでは、エレナでいい。
だけど、ローゼでは……
エレン 「おま、なに……言って」
イリーナ「わたしが食べるまで、エレンは死んじゃだめ」
――今、この子はなんと言ったの?
エレン 「ま、まさか……イリーナ、お前が」
イリーナ「そう。わたしが、"進撃の巨人"になるの」
そこで、私はやっと気がついた。
エレン。
……女性形は、エレナ。
エレナ。Elena。ちがう。マリアとローゼでは訛りが違う。
マリアでは、エレナでいい。
だけど、ローゼでは……
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 12:49:20 ID:ro5E7nuY
ミカサ 「あなたは……はじめから「イリーナ!」
そこで、下から声がかかった。
リヴァイ兵長の隣で、叫んでいる男の人。ボサボサの黒髪に、うすらひげ。
ミカサ (あ、そういえばあの人……イリーナにそっくりな顔をしている)
イリーナ「お父さん!」
ナイル 「待ってろ、今そっちに行く!」
黒いコートを翻して、中へ走りこんでいくナイル総統を、
兵長は「チッ」と軽い舌打ちをした後に追いかけた。
◆◆◆◆
居心地の悪い沈黙が、この場を支配している。
エレンはそれに耐え切れないのか、頭を整理したいのか、外へ出て行ってしまった。
私は不安をごまかすために、また暖炉に薪をくべる。
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 12:49:56 ID:ro5E7nuY
ゴォッ…
リヴァイ「そのへんにしておけ。部屋が蒸し暑くて仕方ねえ」
ミカサ 「……」チラッ
イリーナ「すぅ……すぅ……」ムニャムニャ
父親の膝の上で、安心したみたいに眠っている女の子。
この子が、その大きな顎でエレンを咀嚼する光景を想像して、
私はブンブンと頭を振った。
ナイル 「アッカーマン、イェーガー…その、今日は本当に助かった」
ミカサ 「いえ……子守は初めてでしたが、楽しい経験でした」
リヴァイ「ハンジは反対したんだがな。"食う"時に感情が邪魔をしては困る、と」
ナイル 「可愛がっていた家畜を潰す時、子供は泣くだろう。あれだ」
ミカサ 「……なら、どうして」
ナイル 「俺はむしろ、この子がエレンを食ったことを覚えていない方が辛いと思った。
そう考えているうちに、イリーナの方から"ユミルの英雄に会いたい"と
頼まれた」
ミカサ 「あの……一つ、お伺いしてもよろしいでしょうか」
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 12:50:41 ID:ro5E7nuY
リヴァイ「なんだ」
ミカサ 「この子の名前は……その」
ナイル 「俺がつけた。"エレンを継ぐ者"という意味だ」
ミカサ 「はじめから巨人にするつもりで……!」ワナワナ
ナイル 「俺は、総統になるべきはエルヴィンだと思っていた」
ミカサ 「……?」
ナイル 「ところが、あいつが死んだせいで、辞令を受けたのは俺だった。ちょうどその日……
マーレの戦艦隊が、パラディ上陸を目指してやってきた」
ナイル 「すぐに、"超大型"と"進撃"を鎮圧に向かわせた。そこでの働きのおかげで超大型……
アルレルトへの"団長殺し"という風当たりが弱まったのは、お前も知ってのとおりだ」
ミカサ 「……」
ナイル 「壁内では開戦を望む声が高まった。いや、もはや総力戦は避けられなかった。
重すぎる決断は俺に委ねられた。執務室で頭をかきむしって考える俺に、
扉をぶち破ってきたハンジが言ったんだ。
エルディア人を一つにまとめるには、"カリスマ"が必要だとな」
ミカサ 「この子の名前は……その」
ナイル 「俺がつけた。"エレンを継ぐ者"という意味だ」
ミカサ 「はじめから巨人にするつもりで……!」ワナワナ
ナイル 「俺は、総統になるべきはエルヴィンだと思っていた」
ミカサ 「……?」
ナイル 「ところが、あいつが死んだせいで、辞令を受けたのは俺だった。ちょうどその日……
マーレの戦艦隊が、パラディ上陸を目指してやってきた」
ナイル 「すぐに、"超大型"と"進撃"を鎮圧に向かわせた。そこでの働きのおかげで超大型……
アルレルトへの"団長殺し"という風当たりが弱まったのは、お前も知ってのとおりだ」
ミカサ 「……」
ナイル 「壁内では開戦を望む声が高まった。いや、もはや総力戦は避けられなかった。
重すぎる決断は俺に委ねられた。執務室で頭をかきむしって考える俺に、
扉をぶち破ってきたハンジが言ったんだ。
エルディア人を一つにまとめるには、"カリスマ"が必要だとな」
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 12:51:15 ID:ro5E7nuY
ナイル 「民衆が望むのは、完全な勝利。民衆が支配者へ求めるのは、悪魔となる覚悟だ」フーッ
ナイル 「マーレに向けて宣戦布告をした日、この子が生まれた。1000人の兵を潰す代わりに
栄誉を受けたアルレルトと同じだ。私はイリーナを"巨人候補生"にすることで、
"腰抜けの総統"と嘲笑われる不名誉を回避した」
リヴァイ「代わりに嫁さんが子供連れて出てったがな」
ミカサ 「兵長は……その」
リヴァイ「ああ、お前はつまり"超大型"の継承者はいるのか?と聞きたいのか」
なんて察しのいい人だろう。はっきり口に出されると、気まずい。
リヴァイ「確かに、俺とハンジの間には5つになるガキが一人いる」
ミカサ 「だったら……」
リヴァイ「継承の頃には13歳だ。ちょうどいい。だが、それを決めるのは俺じゃない」
ギィッ…
リヴァイ「頭は冷えたか?」
エレン 「はい……あの」
リヴァイ「俺たちはそろそろ帰る。馬車を待たせているからな」スッ
ナイル 「マーレに向けて宣戦布告をした日、この子が生まれた。1000人の兵を潰す代わりに
栄誉を受けたアルレルトと同じだ。私はイリーナを"巨人候補生"にすることで、
"腰抜けの総統"と嘲笑われる不名誉を回避した」
リヴァイ「代わりに嫁さんが子供連れて出てったがな」
ミカサ 「兵長は……その」
リヴァイ「ああ、お前はつまり"超大型"の継承者はいるのか?と聞きたいのか」
なんて察しのいい人だろう。はっきり口に出されると、気まずい。
リヴァイ「確かに、俺とハンジの間には5つになるガキが一人いる」
ミカサ 「だったら……」
リヴァイ「継承の頃には13歳だ。ちょうどいい。だが、それを決めるのは俺じゃない」
ギィッ…
リヴァイ「頭は冷えたか?」
エレン 「はい……あの」
リヴァイ「俺たちはそろそろ帰る。馬車を待たせているからな」スッ
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 12:51:48 ID:ro5E7nuY
ナイル 「ほら、しっかり掴まれ」
イリーナ「んー……」ムニャムニャ
娘を人間兵器にする書類へサインしたのと同じ手で、娘を可愛がれるものなのか。
『何かを変えることのできる人がいるとすれば、その人はきっと』
『大事なものを捨て去ることができる人だ』
ミカサ 「総統閣下は、"変える人"になりたかったのですか」
言ってから、あまりに不躾な質問だと気づく。
「すみません」と頭を下げた私に「師団長でいい」と付け加えた後で。
ナイル 「誰だって、そうだろう。ただ厄介なのは、決断を迫られるのはいつも唐突で、
容赦がないということだけだ」
イリーナ「んー……」ムニャムニャ
娘を人間兵器にする書類へサインしたのと同じ手で、娘を可愛がれるものなのか。
『何かを変えることのできる人がいるとすれば、その人はきっと』
『大事なものを捨て去ることができる人だ』
ミカサ 「総統閣下は、"変える人"になりたかったのですか」
言ってから、あまりに不躾な質問だと気づく。
「すみません」と頭を下げた私に「師団長でいい」と付け加えた後で。
ナイル 「誰だって、そうだろう。ただ厄介なのは、決断を迫られるのはいつも唐突で、
容赦がないということだけだ」
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 15:35:17 ID:7aq0YpGM
ハンジ 「どうする?もう宣戦布告しちゃったけど」
リヴァイ「マーレは中東連合との擦り合わせに忙しいらしい...まあ、しばらく開戦は様子見か」
ハンジ 「いまいち締まらない宣戦布告になっちゃったねえ。その間にこっちもやることは一杯だよ。兵器開発に徴兵制の運用に鉱山の開発に」
リヴァイ「で、どうするんだ総統様」
ナイル 「......」
◆機器
リヴァイ「マーレは中東連合との擦り合わせに忙しいらしい...まあ、しばらく開戦は様子見か」
ハンジ 「いまいち締まらない宣戦布告になっちゃったねえ。その間にこっちもやることは一杯だよ。兵器開発に徴兵制の運用に鉱山の開発に」
リヴァイ「で、どうするんだ総統様」
ナイル 「......」
◆機器
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 17:34:22 ID:O0umz5aI
◆◆◆◆
エレン 「...なあ、帰らないのか」
ミカサ 「今日は泊まりたい。駄目?」
エレン 「ジャンが怒るぞ」
ミカサ 「そのジャンが許可していると言ったら?」
エレン 「チッ...分かったよ、今日だけな」
【夜.地下室】
ミカサ 「......」ゴロン
ミカサ 「エレン、まだ起きてる?」
エレン 「...起きてるよ」
ミカサ 「ふふ、こうやってベッドを並べて寝るのなんて、子供の頃以来ね」
エレン 「ああ、訓練兵のときは男女別だったしな」
エレン 「...なあ、帰らないのか」
ミカサ 「今日は泊まりたい。駄目?」
エレン 「ジャンが怒るぞ」
ミカサ 「そのジャンが許可していると言ったら?」
エレン 「チッ...分かったよ、今日だけな」
【夜.地下室】
ミカサ 「......」ゴロン
ミカサ 「エレン、まだ起きてる?」
エレン 「...起きてるよ」
ミカサ 「ふふ、こうやってベッドを並べて寝るのなんて、子供の頃以来ね」
エレン 「ああ、訓練兵のときは男女別だったしな」
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 18:08:49 ID:ye74gp3M
ミカサ 「......」
エレン 「......」モゾモゾ
ミカサ 「...ジャンと、子供ができたらなんて名前をつけたいか、話した」
エレン 「あー、訓練兵の時も男子でやったな。誰が一番早く結婚するかとか、家はどこに持ちたいとか...ちなみに一番早く結婚するって言われてたのはフランツ、彼女なしならコニーだったな」
ミカサ 「一番遅いのは?」
エレン 「オレ。満場一致で」
ミカサ 「わかる気がする」
エレン 「...で、なんの話だっけ。ああ、子供の名前な」
ミカサ 「ジャンは、息子なら、マルコ...とつけたいと」
エレン 「女だったらどうすんだよ」ハハハ
ミカサ 「マルタ、にすればいいと思う。
エレン 「......」モゾモゾ
ミカサ 「...ジャンと、子供ができたらなんて名前をつけたいか、話した」
エレン 「あー、訓練兵の時も男子でやったな。誰が一番早く結婚するかとか、家はどこに持ちたいとか...ちなみに一番早く結婚するって言われてたのはフランツ、彼女なしならコニーだったな」
ミカサ 「一番遅いのは?」
エレン 「オレ。満場一致で」
ミカサ 「わかる気がする」
エレン 「...で、なんの話だっけ。ああ、子供の名前な」
ミカサ 「ジャンは、息子なら、マルコ...とつけたいと」
エレン 「女だったらどうすんだよ」ハハハ
ミカサ 「マルタ、にすればいいと思う。
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 18:43:03 ID:ye74gp3M
ミカサ 「でも困った。個人的にはイアンというのも捨てがたい」
エレン 「ハンネスってのは?」
ミカサ 「酒は人を堕落させる」キッパリ
エレン 「あっ、はははは......!ハンネスさん散々な言われようだな!」
ミカサ 「今日は、気づかされたことがある。幸せなことは、想像しているだけで楽しい」
エレン 「......」
エレン 「オレは...こういうこと言うと怒るかもしれないけど、イリーナに食べられるんなら、いいと思う」
ミカサ 「!」
エレン 「あいつはきっと、オレより上手に巨人を操れる。今、何をすべきか...それがちゃんと分かる子だから」
エレン 「それが分かっていないから、オレはいつも感情が先に走って...」
エレン 「沢山の人と......別れた」
目を伏せたエレンは、背中を向けて「ミカサ」と優しい声音で呼んだ。
エレン 「お前がすべき事は、もうちゃんと分かってるな?」
ミカサ 「...うん」
エレン 「忘れるな。オレはいつでも、お前の幸福を願ってる。お前を愛している」
エレン 「ハンネスってのは?」
ミカサ 「酒は人を堕落させる」キッパリ
エレン 「あっ、はははは......!ハンネスさん散々な言われようだな!」
ミカサ 「今日は、気づかされたことがある。幸せなことは、想像しているだけで楽しい」
エレン 「......」
エレン 「オレは...こういうこと言うと怒るかもしれないけど、イリーナに食べられるんなら、いいと思う」
ミカサ 「!」
エレン 「あいつはきっと、オレより上手に巨人を操れる。今、何をすべきか...それがちゃんと分かる子だから」
エレン 「それが分かっていないから、オレはいつも感情が先に走って...」
エレン 「沢山の人と......別れた」
目を伏せたエレンは、背中を向けて「ミカサ」と優しい声音で呼んだ。
エレン 「お前がすべき事は、もうちゃんと分かってるな?」
ミカサ 「...うん」
エレン 「忘れるな。オレはいつでも、お前の幸福を願ってる。お前を愛している」
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/17(土) 18:45:15 ID:ye74gp3M
ミカサ 「うん...」
その二日後、私はレベリオ収容区へ向けて出発した。エレンの祖父母がいると聞いてはいたが、それを思い出したのは全てが終わったあとだった。
◆◆◆◆
切ります
その二日後、私はレベリオ収容区へ向けて出発した。エレンの祖父母がいると聞いてはいたが、それを思い出したのは全てが終わったあとだった。
◆◆◆◆
切ります
32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/21(水) 13:20:42 ID:lEJWozhQ
ドォォーーン…ゴォォ…ヒュルルル
ドォォーーーン!!!
ミカサ 「……っ、!」グラグラ
地響き。轟音。それがとめどなく襲いかかる。
巨人と対峙する時とは質の違う恐怖が、足元から背筋を伝ってくる。
バサバサ…
モブ兵 「鳩だ!分隊長、軍鳩が来ました!」
ミカサ 「左足に信書管がついているはず。外して」
モブ兵 「はい!」カサッ
鳩を捕まえた兵士が、小さな紙を渡す。
33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/21(水) 13:21:16 ID:lEJWozhQ
ミカサ 「この鳩は、"フロイデンベルク"……シガンシナ衛生班の鳩ね」ペラッ
ということは、これを放ったのはサムエルか。
内容は、かなり深刻。マーレの攻撃で調査兵団の補給班が入れず、物資が不足しているらしい。
モブ兵 「よくやったぞ、フロー。あの砲撃の中を飛んでくるとはな」ヨシヨシ
ミカサ (一刻も早く、レベリオ収容区の解放を終えなくては……
私たちがシガンシナへ向けて動けば、マーレ軍も撤退するはず)グシャッ
戦車兵 「アッカーマン分隊長、指示を!」
突撃兵 「いつでも行けます!」
ミカサ 「作戦は続行する…超大型の突撃でマーレ軍の前衛を破壊して。
遊撃隊は右翼から、固定砲班は左翼の塹壕からそれぞれ攻撃行動に入れ!」
全員 「「「了解!!」」」
わたしの号令で、兵士たちは一斉に動き出す。
手のひらにじっとりと汗がにじんだ。彼らの生死を握るのはわたし……。
ということは、これを放ったのはサムエルか。
内容は、かなり深刻。マーレの攻撃で調査兵団の補給班が入れず、物資が不足しているらしい。
モブ兵 「よくやったぞ、フロー。あの砲撃の中を飛んでくるとはな」ヨシヨシ
ミカサ (一刻も早く、レベリオ収容区の解放を終えなくては……
私たちがシガンシナへ向けて動けば、マーレ軍も撤退するはず)グシャッ
戦車兵 「アッカーマン分隊長、指示を!」
突撃兵 「いつでも行けます!」
ミカサ 「作戦は続行する…超大型の突撃でマーレ軍の前衛を破壊して。
遊撃隊は右翼から、固定砲班は左翼の塹壕からそれぞれ攻撃行動に入れ!」
全員 「「「了解!!」」」
わたしの号令で、兵士たちは一斉に動き出す。
手のひらにじっとりと汗がにじんだ。彼らの生死を握るのはわたし……。
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/21(水) 13:22:00 ID:lEJWozhQ
いや、指揮官が弱みを見せてはいけない。
自分にそう言い聞かせて、なんとか持ちこたえる。
アルミン「ミカサ、ここは頼んだよ」
ミカサ 「分かった……死なないで」
アルミン「安心して。大丈夫だから」
アルミンはにっこりと頷いて、小さな立体起動で飛び出した。
アルミン「始祖ユミルよ、エルディアに勝利を……!!」
空中に舞い上がった彼は、『ガリッ』と親指のあたりを噛みちぎる。
――カッ!!
超大型 『グォォォォォ……』ブワアッ
超大型 『グォアッ、ガアアッ!!』ズシーン、ズシーン…
自分にそう言い聞かせて、なんとか持ちこたえる。
アルミン「ミカサ、ここは頼んだよ」
ミカサ 「分かった……死なないで」
アルミン「安心して。大丈夫だから」
アルミンはにっこりと頷いて、小さな立体起動で飛び出した。
アルミン「始祖ユミルよ、エルディアに勝利を……!!」
空中に舞い上がった彼は、『ガリッ』と親指のあたりを噛みちぎる。
――カッ!!
超大型 『グォォォォォ……』ブワアッ
超大型 『グォアッ、ガアアッ!!』ズシーン、ズシーン…
35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/21(水) 13:22:59 ID:lEJWozhQ
グググ…
飛行艦をつかんだアルミンは、それをバキッと真っ二つにへし折った。
そのまま手を払って、敵軍の装甲車をなぎ払う。
モブ兵 「すっげえ!!アルレルト隊長がやってくれたぜ!!」
モブ兵 「いっけえええ、隊長!マーレの奴らをぶっ潰せえ!!」
ワーワー
ドーン…ズシィィン……
◆◆◆◆
戦闘は、超大型を投入した瞬間に終わった。
瓦礫の中にはためく自由の翼。その向こうで、収容区の人々が集まっている。
飛行艦をつかんだアルミンは、それをバキッと真っ二つにへし折った。
そのまま手を払って、敵軍の装甲車をなぎ払う。
モブ兵 「すっげえ!!アルレルト隊長がやってくれたぜ!!」
モブ兵 「いっけえええ、隊長!マーレの奴らをぶっ潰せえ!!」
ワーワー
ドーン…ズシィィン……
◆◆◆◆
戦闘は、超大型を投入した瞬間に終わった。
瓦礫の中にはためく自由の翼。その向こうで、収容区の人々が集まっている。
36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/21(水) 13:23:43 ID:lEJWozhQ
ミカサ 「みなさん、安心してください。私はあなた方の同胞で……」
サシャ 「危ない!!」バッ
――ガツンッ!
ミカサ 「!?サシャ!!腕から血が……」
サシャ 「ううっ…だいじょうぶ、ですよ……これくらい」ボタボタ
わたしに当たるはずだった石は、割って入ったサシャに傷をつけた。
石の飛んできた方角を見ると、一人の少年が荒い息をついて私たちを睨みつけている。
少年 「よくも俺たちの故郷を壊してくれたな、悪魔の末裔め!!」
少女 「出てけ、悪魔!!」ビュンッ
腕章をつけた戦士候補生らしき子供たちが、次々に石を拾っては投げる。
ミカサ 「や、やめて……落ち着いて!私たちは、あなたがたを解放するために……」
女性 「解放ですって?私たちの祖先がどれだけの悪行を重ねたか知ってるの?」
男性 「さすが、島の悪魔どもは考えることが違うな!」
老人 「わしらは善良なるエルディア人として、マーレのため働いてきた……その報いがこれとは」ヤレヤレ
サシャ 「危ない!!」バッ
――ガツンッ!
ミカサ 「!?サシャ!!腕から血が……」
サシャ 「ううっ…だいじょうぶ、ですよ……これくらい」ボタボタ
わたしに当たるはずだった石は、割って入ったサシャに傷をつけた。
石の飛んできた方角を見ると、一人の少年が荒い息をついて私たちを睨みつけている。
少年 「よくも俺たちの故郷を壊してくれたな、悪魔の末裔め!!」
少女 「出てけ、悪魔!!」ビュンッ
腕章をつけた戦士候補生らしき子供たちが、次々に石を拾っては投げる。
ミカサ 「や、やめて……落ち着いて!私たちは、あなたがたを解放するために……」
女性 「解放ですって?私たちの祖先がどれだけの悪行を重ねたか知ってるの?」
男性 「さすが、島の悪魔どもは考えることが違うな!」
老人 「わしらは善良なるエルディア人として、マーレのため働いてきた……その報いがこれとは」ヤレヤレ
37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/21(水) 13:24:21 ID:lEJWozhQ
住人たちは皆、私たちに憎しみのこもった瞳を向ける。泣いている人もいた。
ミカサ 「ど、どうして……」
アルミン「……ミカサ、シガンシナへ帰ろう。休息が必要だ。彼らにも……僕たちにも」
◆◆◆◆
シガンシナへ帰る艦の中、私たちはずっと無言だった。
腕の手当てをしたサシャすら黙っている。
甲板に出たところで、シガンシナを包囲していたマーレ軍が撤退したと鳩が知らせてきた。
サシャ 「……よかった」ホッ
ミカサ 「腕の怪我は内緒で…本当にいいの?」
サシャ 「はい…」
サシャ 「……」
手すりにつかまったサシャが、静かに海を見つめる。
彼女はよく、こんな風に思いつめたみたいな表情をするようになった。
ミカサ 「ど、どうして……」
アルミン「……ミカサ、シガンシナへ帰ろう。休息が必要だ。彼らにも……僕たちにも」
◆◆◆◆
シガンシナへ帰る艦の中、私たちはずっと無言だった。
腕の手当てをしたサシャすら黙っている。
甲板に出たところで、シガンシナを包囲していたマーレ軍が撤退したと鳩が知らせてきた。
サシャ 「……よかった」ホッ
ミカサ 「腕の怪我は内緒で…本当にいいの?」
サシャ 「はい…」
サシャ 「……」
手すりにつかまったサシャが、静かに海を見つめる。
彼女はよく、こんな風に思いつめたみたいな表情をするようになった。
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/21(水) 13:24:57 ID:lEJWozhQ
ミカサ (いっそ、私みたいに身勝手に生きられたらよかったのに)
だけどコニーは、自分だけ生きることを良しとしない人だから。
部下が撤退するのを見届けて、巨人の顎に噛み砕かれた。
コニー 『なあミカサ、お前……やっぱ、兵士向いてねえと思うわ』
ミカサ 『どうして?』
コニー 『こういう事言うとお前、怒るだろうけどさ。お前、エレンの事以外どうでもいいだろ。
ぶっちゃけ、人類みんな滅んでも、エレンが生きてりゃノーカンって部分あるだろ』
ミカサ 『それは……』
コニー 『もしエレンと天秤にかかるのが俺たちだったら、お前はどうすんだ』
ミカサ 『!』
コニー 『ほら、すぐ答えらんねえ。きっとお前は大事な所でエレンを選ぶ。
それで仲間の誰かが死んでも、たぶんその時しか悲しまねえ。お前はそういう女だ』
コニー 『自由の翼は、お前には重すぎるんだ』
それが、コニーと交わした最後の会話だった。
だけどコニーは、自分だけ生きることを良しとしない人だから。
部下が撤退するのを見届けて、巨人の顎に噛み砕かれた。
コニー 『なあミカサ、お前……やっぱ、兵士向いてねえと思うわ』
ミカサ 『どうして?』
コニー 『こういう事言うとお前、怒るだろうけどさ。お前、エレンの事以外どうでもいいだろ。
ぶっちゃけ、人類みんな滅んでも、エレンが生きてりゃノーカンって部分あるだろ』
ミカサ 『それは……』
コニー 『もしエレンと天秤にかかるのが俺たちだったら、お前はどうすんだ』
ミカサ 『!』
コニー 『ほら、すぐ答えらんねえ。きっとお前は大事な所でエレンを選ぶ。
それで仲間の誰かが死んでも、たぶんその時しか悲しまねえ。お前はそういう女だ』
コニー 『自由の翼は、お前には重すぎるんだ』
それが、コニーと交わした最後の会話だった。
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/21(水) 13:25:34 ID:lEJWozhQ
ザザーン…
サシャ 「あ、パラディ島が見えてきましたよ!」
ミカサ 「見て、陽ざしが当たって……島がバラの花みたい」
サシャ 「おおー…情緒的ですねえ」ウットリ
サシャ 「……」
サシャ 「私……"あれ"が終わったら、サムエルに求婚しようと思うんです」
ミカサ 「……そう。それがいい。コニーが言っていたのだけど……あなたは、一人では生きられないから」
サシャ 「心配かけましたね」
ミカサ 「あなたはそろそろ、自由に飛べない翼を折っても、許されると思う」
ボー…
汽笛が短く鳴った。
港で整列する兵士たちが、一斉に帽子を振る。
ジャン 「ああ、くそっ。鳩を放ったのに、入れ違いになりやがった」
髪をかきむしって悪態をつくジャンが、「さっさと下りろ!」と甲板の私たちに手を振る。
艦を留めて、タラップを下りる私に、ジャンは急いで走ってきた。
サシャ 「あ、パラディ島が見えてきましたよ!」
ミカサ 「見て、陽ざしが当たって……島がバラの花みたい」
サシャ 「おおー…情緒的ですねえ」ウットリ
サシャ 「……」
サシャ 「私……"あれ"が終わったら、サムエルに求婚しようと思うんです」
ミカサ 「……そう。それがいい。コニーが言っていたのだけど……あなたは、一人では生きられないから」
サシャ 「心配かけましたね」
ミカサ 「あなたはそろそろ、自由に飛べない翼を折っても、許されると思う」
ボー…
汽笛が短く鳴った。
港で整列する兵士たちが、一斉に帽子を振る。
ジャン 「ああ、くそっ。鳩を放ったのに、入れ違いになりやがった」
髪をかきむしって悪態をつくジャンが、「さっさと下りろ!」と甲板の私たちに手を振る。
艦を留めて、タラップを下りる私に、ジャンは急いで走ってきた。
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/21(水) 13:26:53 ID:lEJWozhQ
ジャン 「落ち着いて聞けよ。……継承の日どりが決まった」
ミカサ 「……っ、」
ジャン 「いいか、今回ばかりはお前のワガママなんか聞いてらんねえぞ。もし――「わかってる」
ミカサ 「分かっている……いいえ、ずっと前から、本当は分かっていた……」
何か言いたげなサシャに背を向けて、歩き出す。
一足先に戻っていたアルミンと合流して、シガンシナへ報告に行かなくては。
バタバタ…
ふと見上げた空に、鳩が飛んでいた。あれが入れ違いになった鳩だろうか。
銀色の信書管をつけた鳩は、着陸を求めて旋回している。
それが一瞬だけ、緑のマントをはためかせたエレンに見えた。
ミカサ (動悸はおさまった。頭も十分すぎるほど冷えている。全て、異常なし)
ミカサ (私は飛べる)
ミカサ (飛べる。飛べる。――まだ、飛べる)
【終】
ミカサ 「……っ、」
ジャン 「いいか、今回ばかりはお前のワガママなんか聞いてらんねえぞ。もし――「わかってる」
ミカサ 「分かっている……いいえ、ずっと前から、本当は分かっていた……」
何か言いたげなサシャに背を向けて、歩き出す。
一足先に戻っていたアルミンと合流して、シガンシナへ報告に行かなくては。
バタバタ…
ふと見上げた空に、鳩が飛んでいた。あれが入れ違いになった鳩だろうか。
銀色の信書管をつけた鳩は、着陸を求めて旋回している。
それが一瞬だけ、緑のマントをはためかせたエレンに見えた。
ミカサ (動悸はおさまった。頭も十分すぎるほど冷えている。全て、異常なし)
ミカサ (私は飛べる)
ミカサ (飛べる。飛べる。――まだ、飛べる)
【終】
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/21(水) 13:27:55 ID:lEJWozhQ
とりあえずこれで終わり
書きたいのだけ書くと色々粗がヤバい
こんなんでも読んでくれた人には感謝しかないです
ありがとう
書きたいのだけ書くと色々粗がヤバい
こんなんでも読んでくれた人には感謝しかないです
ありがとう
掲載元:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1497440663/
Entry ⇒ 2018.10.04 | Category ⇒ 進撃の巨人 | Comments (0)
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