本田未央「まっはふみふみ」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 18:41:17.00 ID:yjYA+EAW0
ガチャッ!
本田未央「おっはよー! あ、ふみふみおはよー!」
鷺沢文香「未央さん、おはようございます……いつも、お元気ですね」
未央「えっへへー、未央ちゃんの半分以上は元気でできてるからねー」
未央「ん? 何読んでんの?」ヒョコッ
文香「これは……自己啓発本、といえば良いでしょうか」
本田未央「おっはよー! あ、ふみふみおはよー!」
鷺沢文香「未央さん、おはようございます……いつも、お元気ですね」
未央「えっへへー、未央ちゃんの半分以上は元気でできてるからねー」
未央「ん? 何読んでんの?」ヒョコッ
文香「これは……自己啓発本、といえば良いでしょうか」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 18:42:46.67 ID:yjYA+EAW0
未央「へぇ~! 何だか珍しくない?
ふみふみってもっと小説とかそっち系かなって思ってたからさ。ジュース飲む?」ガチャッ
文香「思うところが、少し、あったもので……あ、私は、お構いなく……」
未央「ふーん、そっかそっか。でもさ、そういうのでやる気出すってのも良いよね!」
未央「私もさ、ちょっと違うかもしんないけど、音楽とか聞いてよっしゃ未央ちゃん今日もいっちょや…!」
パタンッ
未央「?」クルッ
未央「……あれ、ふみふみ?」
しーん…
未央「ふ……ふ………」
未央「ふみふみが、消えた……!?」
ふみふみってもっと小説とかそっち系かなって思ってたからさ。ジュース飲む?」ガチャッ
文香「思うところが、少し、あったもので……あ、私は、お構いなく……」
未央「ふーん、そっかそっか。でもさ、そういうのでやる気出すってのも良いよね!」
未央「私もさ、ちょっと違うかもしんないけど、音楽とか聞いてよっしゃ未央ちゃん今日もいっちょや…!」
パタンッ
未央「?」クルッ
未央「……あれ、ふみふみ?」
しーん…
未央「ふ……ふ………」
未央「ふみふみが、消えた……!?」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 18:44:29.31 ID:yjYA+EAW0
未央「かくかくしかじかなんだよ!」
向井拓海「それをアタシ達に話してどうしろってんだよ」
未央「一緒にふみふみの行方を探そう!」
高森藍子「トイレとかじゃないの?」
未央「だとしたら、すんごい速さだよ!?
何せ「パタンッ」って本が閉じる音が聞こえた時には、もういなかったんだもん」
荒木比奈「DIOを背後から暗殺しようと皇帝を構えたホル・ホースが、気づくと逆に背後に回られてたみたいなヤツっスか」
拓海「何を言っているのかわからねーが……ちなみによ」
拓海「文香はどんな本を読んでたんだ?」
未央「えぇと、なになに……」ヒョイッ
向井拓海「それをアタシ達に話してどうしろってんだよ」
未央「一緒にふみふみの行方を探そう!」
高森藍子「トイレとかじゃないの?」
未央「だとしたら、すんごい速さだよ!?
何せ「パタンッ」って本が閉じる音が聞こえた時には、もういなかったんだもん」
荒木比奈「DIOを背後から暗殺しようと皇帝を構えたホル・ホースが、気づくと逆に背後に回られてたみたいなヤツっスか」
拓海「何を言っているのかわからねーが……ちなみによ」
拓海「文香はどんな本を読んでたんだ?」
未央「えぇと、なになに……」ヒョイッ
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 18:46:37.07 ID:yjYA+EAW0
【 毎日ボンバーッ!! 日野茜 著
・346プロの元気印、日野茜入魂の一書!
・とりあえず燃やしましょう! 何事もホンキが一番です!
・何か色々喋ってたら事務所が本にしてくれましたっ! 】
藍子「茜ちゃん、本出してたんだ」
拓海「でっけぇ文字で一言ずつしか書かれてねぇ……」ペラッ
比奈「半分のページが茜ちゃんの写真だから、自己啓発本ってより写真集っスね」
未央「……あっ!」
藍子「どうしたの、未央ちゃん?」
未央「こ、このページは……!」
・346プロの元気印、日野茜入魂の一書!
・とりあえず燃やしましょう! 何事もホンキが一番です!
・何か色々喋ってたら事務所が本にしてくれましたっ! 】
藍子「茜ちゃん、本出してたんだ」
拓海「でっけぇ文字で一言ずつしか書かれてねぇ……」ペラッ
比奈「半分のページが茜ちゃんの写真だから、自己啓発本ってより写真集っスね」
未央「……あっ!」
藍子「どうしたの、未央ちゃん?」
未央「こ、このページは……!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 18:48:02.94 ID:yjYA+EAW0
『タイムイズ時間っ!!』
未央「……ペロッ」
拓海「おい、なんでこの本舐めた」
未央「これは、ふみふみの手汗! そして」
未央「このページ以降、ふみふみの手汗は着いていない。つまり……」
未央「ふみふみは、このページを見たが最後、どうにかなっちゃったんだよ!」
比奈「肝心なトコがフワッとしてるっスねー!」
藍子「と、とにかく、文香さんを探してみよう!」
未央「……ペロッ」
拓海「おい、なんでこの本舐めた」
未央「これは、ふみふみの手汗! そして」
未央「このページ以降、ふみふみの手汗は着いていない。つまり……」
未央「ふみふみは、このページを見たが最後、どうにかなっちゃったんだよ!」
比奈「肝心なトコがフワッとしてるっスねー!」
藍子「と、とにかく、文香さんを探してみよう!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 18:49:29.94 ID:yjYA+EAW0
拓海「おーい、文香ー!」
未央「ふみふみー! あ、あーちゃん比奈先生、そっちは!?」
藍子「ダメだよ、見つからなかった」
比奈「トイレも一応舐めてみたんスけど、ちょびっとしか文香ちゃんの痕跡は無かったっスね」
拓海「なんで舐めんだよ」
未央「ウーム、遠くに行ったとは考えにくい……」
未央「……!」ティン!
未央「そうだ、良いこと考えた!」
未央「ふみふみー! あ、あーちゃん比奈先生、そっちは!?」
藍子「ダメだよ、見つからなかった」
比奈「トイレも一応舐めてみたんスけど、ちょびっとしか文香ちゃんの痕跡は無かったっスね」
拓海「なんで舐めんだよ」
未央「ウーム、遠くに行ったとは考えにくい……」
未央「……!」ティン!
未央「そうだ、良いこと考えた!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 18:50:47.83 ID:yjYA+EAW0
 ̄\
本 \___ つ 未央の手
未央「これで良しっ!」
藍子「えっ、なにこれ(真顔)」
未央「ふみふみをおびき寄せるための罠だよ。
あの本に釣られてやってきた所に、私がこの紐を引っ張れば篭がガサーッと」
拓海「絶対捕まんないだろ」
比奈「ていうか絶対伝わらないっスよね」
<アッーー!!
未央「掛かった!」
拓海「すごいな! 誰だこんなのに引っかかる馬鹿は!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 18:52:34.43 ID:yjYA+EAW0
文香P「文香っ! 文香ぁ~~!!」スリスリ
藍子「あっ、文香さんのプロデューサーだよ!」
文香P「ペロッ……あれっ? 文香かと思ったらこれ文香の本だっ!」ハッ!
拓海「舐めるまで人と本の区別もつかねぇのかよ」
文香P「君達、文香を知らないか!? さっきからどこにも見当たらないんだ!」
比奈「アタシ達も探してるトコなんスよ」
文香P「ああぁぁぁどうしよう! これから『マッスルキャッスル』の収録なのにぃ!」
未央「えっ!? ふみふみあの番組に出るの!?」
文香P「そうなんだよぉ、あぁぁまさか文香はあまり運動得意じゃないから逃げてしまったとか…!」オロオロ…
拓海「もう収録現場にいるんじゃねぇのか?」
未央「ふみふみはマジメだから、きっとそうだよっ! 行ってみよう!」
藍子「あっ、文香さんのプロデューサーだよ!」
文香P「ペロッ……あれっ? 文香かと思ったらこれ文香の本だっ!」ハッ!
拓海「舐めるまで人と本の区別もつかねぇのかよ」
文香P「君達、文香を知らないか!? さっきからどこにも見当たらないんだ!」
比奈「アタシ達も探してるトコなんスよ」
文香P「ああぁぁぁどうしよう! これから『マッスルキャッスル』の収録なのにぃ!」
未央「えっ!? ふみふみあの番組に出るの!?」
文香P「そうなんだよぉ、あぁぁまさか文香はあまり運動得意じゃないから逃げてしまったとか…!」オロオロ…
拓海「もう収録現場にいるんじゃねぇのか?」
未央「ふみふみはマジメだから、きっとそうだよっ! 行ってみよう!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 18:53:34.34 ID:yjYA+EAW0
~収録スタジオ~
川島瑞樹「さぁ、続いての競技は『マッスル綱引き』でーす」
十時愛梨「今日は特別に、文香さんの代打で向井拓海ちゃんに来ていただきました~♪」
拓海「おい」
藍子「ここにもいなかったかぁ」
未央「ウムム、いよいよもって迷宮入りの体を成してきたね」
拓海「おい」
三村かな子「拓海さんが相手かぁ……ううぅぅ手強そう、だけどっ」
拓海「いやアタシはやんねぇよっ! 何で出させられてんだよ!」
川島瑞樹「さぁ、続いての競技は『マッスル綱引き』でーす」
十時愛梨「今日は特別に、文香さんの代打で向井拓海ちゃんに来ていただきました~♪」
拓海「おい」
藍子「ここにもいなかったかぁ」
未央「ウムム、いよいよもって迷宮入りの体を成してきたね」
拓海「おい」
三村かな子「拓海さんが相手かぁ……ううぅぅ手強そう、だけどっ」
拓海「いやアタシはやんねぇよっ! 何で出させられてんだよ!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 18:56:08.20 ID:yjYA+EAW0
文香P「すまない、拓海ちゃん。後で必ず埋め合わせするからどうかこの通り」ペッコリ
拓海「お前が出ろや!」グイ-ッ!
文香P「うお、ちょちょっ!! 俺が出てどうすんの絵面汚いじゃん!!」グググ…!
拓海「アタシだってさっさと文香探しにケリつけて流しに行きてぇんだよっ!!」ググ…!
かな子「へぇ……ひょっとして、文香さんを探しているのかな?」ニヤァ…
一同「えっ?」
未央「ま、まさかかな子ちん、ふみふみの居場所を……!?」
拓海「お前が出ろや!」グイ-ッ!
文香P「うお、ちょちょっ!! 俺が出てどうすんの絵面汚いじゃん!!」グググ…!
拓海「アタシだってさっさと文香探しにケリつけて流しに行きてぇんだよっ!!」ググ…!
かな子「へぇ……ひょっとして、文香さんを探しているのかな?」ニヤァ…
一同「えっ?」
未央「ま、まさかかな子ちん、ふみふみの居場所を……!?」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 18:57:52.40 ID:yjYA+EAW0
かな子「よぉし、それじゃあ番組を盛り上げるために……!」
かな子「タダで教える訳には行かないよ!」
瑞樹「成長したわね、かな子ちゃん……!」
比奈「なるほど、「聞きたくばお前のその拳で聞くが良い」みたいなヤツっスね!」
拓海「面白ぇ、そういう事なら受けて立ってやろうじゃねぇか」グイッ
双葉杏「あーあ、いいのかなあんな事言っちゃって、拓海さん絶対強いじゃん」
緒方智絵里「で、でもかな子ちゃんも346プロが誇る横綱だから…!」
杏「ユニットメンバーをダイレクトにディスるんじゃないよ」
かな子「タダで教える訳には行かないよ!」
瑞樹「成長したわね、かな子ちゃん……!」
比奈「なるほど、「聞きたくばお前のその拳で聞くが良い」みたいなヤツっスね!」
拓海「面白ぇ、そういう事なら受けて立ってやろうじゃねぇか」グイッ
双葉杏「あーあ、いいのかなあんな事言っちゃって、拓海さん絶対強いじゃん」
緒方智絵里「で、でもかな子ちゃんも346プロが誇る横綱だから…!」
杏「ユニットメンバーをダイレクトにディスるんじゃないよ」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:00:40.93 ID:yjYA+EAW0
未央「たくみん頑張れー!!」
文香P「がんばえー!!」
愛梨「それじゃあ位置について…」
愛梨「よーい……ドンッ!」ササッ
拓海「うおらあぁぁっ!!!」グイーッ! ←放送できない顔
かな子「ラーイザップ!! ラーイザップ!!」グイーッ グイーッ
拓海「らああああぁぁっ!!!」グイィーッ! ←放送できない顔
かな子「あぁっ!」ドテー!
藍子「やった、勝ったよ!」
文香P「がんばえー!!」
愛梨「それじゃあ位置について…」
愛梨「よーい……ドンッ!」ササッ
拓海「うおらあぁぁっ!!!」グイーッ! ←放送できない顔
かな子「ラーイザップ!! ラーイザップ!!」グイーッ グイーッ
拓海「らああああぁぁっ!!!」グイィーッ! ←放送できない顔
かな子「あぁっ!」ドテー!
藍子「やった、勝ったよ!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:02:18.02 ID:yjYA+EAW0
拓海「さぁ、教えてもらうぜ! 文香はどこだ!」
かな子「ふ、文香さんの居場所は私にも分からないの……!」
拓海「藤堂竜白かよてめーは!!」
未央「一体何を聞けというのか!」
かな子「ご、ごめんなさい! 思わせぶりな事を言っとけば付き合ってくれると思って…!」
藍子「……あれ?」スッ
つ 飴
杏「あ、それ杏の舐めかけだよ」
杏P「おっマジか」ニュッ
かな子「ふ、文香さんの居場所は私にも分からないの……!」
拓海「藤堂竜白かよてめーは!!」
未央「一体何を聞けというのか!」
かな子「ご、ごめんなさい! 思わせぶりな事を言っとけば付き合ってくれると思って…!」
藍子「……あれ?」スッ
つ 飴
杏「あ、それ杏の舐めかけだよ」
杏P「おっマジか」ニュッ
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:03:17.33 ID:yjYA+EAW0
藍子「……ペロッ」
拓海「おいなんで舐めた」
未央「いや、飴を舐めるのはおかしくないよたくみん」
拓海「そうじゃなくて、何ていうか舐め方がエロい」
藍子「こ、これはっ! 文香さんの唾液っ!?」
文香P「!!」ガタッ!
藍子「そして、この痕跡が……行こうっ!」ダッ!
比奈「おおぉぉ、ちょっとモンハンっぽくなってきたっスね!」ダッ!
拓海「おいなんで舐めた」
未央「いや、飴を舐めるのはおかしくないよたくみん」
拓海「そうじゃなくて、何ていうか舐め方がエロい」
藍子「こ、これはっ! 文香さんの唾液っ!?」
文香P「!!」ガタッ!
藍子「そして、この痕跡が……行こうっ!」ダッ!
比奈「おおぉぉ、ちょっとモンハンっぽくなってきたっスね!」ダッ!
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:05:57.20 ID:yjYA+EAW0
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:08:14.10 ID:yjYA+EAW0
~常務の部屋の前~
未央「あーちゃん……こ、ここ?」
藍子「う、うん……ここで痕跡は途絶えてるよ」
比奈「あれ、そういや文香Pはどこ行ったっスか?」キョロキョロ
文香P「すまない、杏Pから飴玉をもらってた」コロコロ
拓海「暢気なヤツだぜ。ここに文香がいるらしいから、お前がナシ付けてこいよ」
文香P「今日の仕事は片付いたから、ぶっちゃけ俺はもうどうでも良いんだけどね」
比奈「この中で文香ちゃんが大変な事になってたらどうすんスか」
文香P「た、大変だぁ、助けに行かなくちゃっ!」(のび太の声マネ)
拓海「殴るぞお前」
未央「あーちゃん……こ、ここ?」
藍子「う、うん……ここで痕跡は途絶えてるよ」
比奈「あれ、そういや文香Pはどこ行ったっスか?」キョロキョロ
文香P「すまない、杏Pから飴玉をもらってた」コロコロ
拓海「暢気なヤツだぜ。ここに文香がいるらしいから、お前がナシ付けてこいよ」
文香P「今日の仕事は片付いたから、ぶっちゃけ俺はもうどうでも良いんだけどね」
比奈「この中で文香ちゃんが大変な事になってたらどうすんスか」
文香P「た、大変だぁ、助けに行かなくちゃっ!」(のび太の声マネ)
拓海「殴るぞお前」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:10:12.76 ID:yjYA+EAW0
コンコン
美城常務「? どうぞ」
ガチャッ
文香P「失礼致します」バタン
常務「キミか。呼んだ覚えは無いはずだが?」
文香P「いえ、すぐ終わります」
文香P「ペロッ」
常務「!?」
文香P「ふむ、なるほど……失礼致しました」ガチャッ
バタン
常務「? ……!?!?」!?!?!?
美城常務「? どうぞ」
ガチャッ
文香P「失礼致します」バタン
常務「キミか。呼んだ覚えは無いはずだが?」
文香P「いえ、すぐ終わります」
文香P「ペロッ」
常務「!?」
文香P「ふむ、なるほど……失礼致しました」ガチャッ
バタン
常務「? ……!?!?」!?!?!?
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:12:07.74 ID:yjYA+EAW0
拓海「いや、だからなんで舐めんだよ! 聞けよ常務に!」
比奈「文香ちゃんはLiPPSの事務室にいるかもってコトっスね」
未央「よし、じゃあさっそく行ってみよう!」ガッツ!
文香P「俺ちょっと嫌だなぁ。あの人達怖いんだもん、なんか」
藍子「文香さんが、LiPPSの人達に怖い目に遭わされてたらどうしますか?」
文香P「とりあえず部屋に電話してみるね」ポパピプペ♪
拓海「本当に行きたくねぇんだなコレ」
比奈「文香ちゃんはLiPPSの事務室にいるかもってコトっスね」
未央「よし、じゃあさっそく行ってみよう!」ガッツ!
文香P「俺ちょっと嫌だなぁ。あの人達怖いんだもん、なんか」
藍子「文香さんが、LiPPSの人達に怖い目に遭わされてたらどうしますか?」
文香P「とりあえず部屋に電話してみるね」ポパピプペ♪
拓海「本当に行きたくねぇんだなコレ」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:14:09.09 ID:yjYA+EAW0
文香P「……出るなよー、出なきゃ意味ないけど出るなよー」ソワソワ
文香P「あ、どうもお世話になっております~私、鷺沢文香のプロデューサーの」
文香P「ぐっほ!!?」ビヨーン
未央「えっ何!? どうしたの文香P、ブッフォン!?」
文香P「み、耳がー!! 耳がぁー!!」ジタバタ!
文香P「耳が幸せ☆」パァー♪
拓海「……もしもし。おぉフレデリカか、そっち文香いるか?……」
拓海「お、そうか、今からそっち行くぜ……あぁ、じゃあな」ピッ
比奈「どうやらゴールが見えてきたカンジっスかね」
拓海「回り道ばっかした気がすっけどな」
文香P「あ、どうもお世話になっております~私、鷺沢文香のプロデューサーの」
文香P「ぐっほ!!?」ビヨーン
未央「えっ何!? どうしたの文香P、ブッフォン!?」
文香P「み、耳がー!! 耳がぁー!!」ジタバタ!
文香P「耳が幸せ☆」パァー♪
拓海「……もしもし。おぉフレデリカか、そっち文香いるか?……」
拓海「お、そうか、今からそっち行くぜ……あぁ、じゃあな」ピッ
比奈「どうやらゴールが見えてきたカンジっスかね」
拓海「回り道ばっかした気がすっけどな」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:17:45.87 ID:yjYA+EAW0
テクテク…
文香P「フレちゃんはすごく好きなんだけど、特にPが怖ぇんだよなー嫌だなー」
未央「えっ、そう? 美嘉ねぇは優しいし、しゅーこはんもしきにゃんも楽しいじゃん」
藍子「奏さんもスタイル良くて綺麗だよねー」
拓海「アタシは正直、フレデリカも苦手なんだけどな。里奈と組まれたら手に負えねぇ」
比奈「おっ、着いたっスよ」コンコン
ガチャッ
文香P「あぁぁ比奈ちゃん、一応先輩の部屋だからもっと丁寧かつ慎重に…!」
塩見周子「お、来た来た。文香ちゃーん来たよー」
未央「しゅーこはん、おいっすー! ってあれ、ふみふみいるの?」
文香P「フレちゃんはすごく好きなんだけど、特にPが怖ぇんだよなー嫌だなー」
未央「えっ、そう? 美嘉ねぇは優しいし、しゅーこはんもしきにゃんも楽しいじゃん」
藍子「奏さんもスタイル良くて綺麗だよねー」
拓海「アタシは正直、フレデリカも苦手なんだけどな。里奈と組まれたら手に負えねぇ」
比奈「おっ、着いたっスよ」コンコン
ガチャッ
文香P「あぁぁ比奈ちゃん、一応先輩の部屋だからもっと丁寧かつ慎重に…!」
塩見周子「お、来た来た。文香ちゃーん来たよー」
未央「しゅーこはん、おいっすー! ってあれ、ふみふみいるの?」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:19:33.40 ID:yjYA+EAW0
宮本フレデリカ「鷺沢文香ですっ☆」テヘッ
一ノ瀬志希「鷺沢文香ですっ♪」ニャン
城ヶ崎美嘉「さ、鷺沢文香ですっ★」キメッ
速水奏「速水奏よ」
周子「やらんのかーい」ビシィッ
比奈「ていうか全体的に似せる気無いっスよね」
拓海「おい、フレデリカ、文香いるんだろ? どこだよ」キョロキョロ
フレ「タクミちゃんが落としたのは、金のフミカちゃん? それともフレちゃんですか?」
拓海「何でもいいからさっさと出せや」ズイッ
美嘉「ごめん拓海さん! 悪気は無いと思うからどうか穏便にっ!」
一ノ瀬志希「鷺沢文香ですっ♪」ニャン
城ヶ崎美嘉「さ、鷺沢文香ですっ★」キメッ
速水奏「速水奏よ」
周子「やらんのかーい」ビシィッ
比奈「ていうか全体的に似せる気無いっスよね」
拓海「おい、フレデリカ、文香いるんだろ? どこだよ」キョロキョロ
フレ「タクミちゃんが落としたのは、金のフミカちゃん? それともフレちゃんですか?」
拓海「何でもいいからさっさと出せや」ズイッ
美嘉「ごめん拓海さん! 悪気は無いと思うからどうか穏便にっ!」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:20:44.61 ID:yjYA+EAW0
奏「でも、文香ならすぐそこにいるわよ」
一同「えっ?」
キョロキョロ…
藍子「……どこに?」
文香P「怖い話?」
周子「あーじゃあこっから先はウチのギフテッドが説明するわ」
志希「説明ってほどのコトでもないけどねー」ニャハハー
志希「まず定義づけしよっか。文香ちゃんとは何ぞやってのをさ」
拓海「はぁ? 文香は文香だろ」
一同「えっ?」
キョロキョロ…
藍子「……どこに?」
文香P「怖い話?」
周子「あーじゃあこっから先はウチのギフテッドが説明するわ」
志希「説明ってほどのコトでもないけどねー」ニャハハー
志希「まず定義づけしよっか。文香ちゃんとは何ぞやってのをさ」
拓海「はぁ? 文香は文香だろ」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:22:20.45 ID:yjYA+EAW0
志希「あたしが言ってるのは、文香ちゃんを文香ちゃんたらしめるもの」
志希「つまり」
ガチャッ
LiPPSP「ンマッ! アンタ達もうすぐレッスンなのにこんなトコで油売って!」ムホッ
文香P「げっ、LiPPSPだ!」
LiPPSP「! アラァ~、文香Pチャン良く来たワネェ~、一緒にお茶しましょお茶っ」ドドド
文香P「お茶するオノマトペじゃないよそれ怖い怖い、こっち来んな!!」ダダ-ッ
志希「……というワケ。どう、分かった?」
藍子「つまり、文香ちゃんは概念であり、誰でも文香ちゃんになれる」
比奈「誰しもの心の中に文香ちゃんはいる、みたいなコトっスか?」
志希「せーかい♪」アホ毛ピコン!
未央「あーなるほどね。って違うでしょ!」
志希「つまり」
ガチャッ
LiPPSP「ンマッ! アンタ達もうすぐレッスンなのにこんなトコで油売って!」ムホッ
文香P「げっ、LiPPSPだ!」
LiPPSP「! アラァ~、文香Pチャン良く来たワネェ~、一緒にお茶しましょお茶っ」ドドド
文香P「お茶するオノマトペじゃないよそれ怖い怖い、こっち来んな!!」ダダ-ッ
志希「……というワケ。どう、分かった?」
藍子「つまり、文香ちゃんは概念であり、誰でも文香ちゃんになれる」
比奈「誰しもの心の中に文香ちゃんはいる、みたいなコトっスか?」
志希「せーかい♪」アホ毛ピコン!
未央「あーなるほどね。って違うでしょ!」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:24:30.13 ID:yjYA+EAW0
美嘉「ヤバイ、拓海さんが放送できない顔になってる……!」ハラハラ…!
美嘉「あ、アタシが説明するねっ!? えぇと文香さんは…」
文香P「美嘉さぁん!! 助けてくれ、あの人に襲われるっ!」ガバァッ
美嘉「え、うえぇぇぇっ!? ちょ、うわわ…!」
LiPPSP「良いオンナに囲まれてると良いオトコに飢えちゃうのヨォ、美嘉チャンそこをお退きヨ」
美嘉「ご、ごゆっくり!」ドンッ
文香P「おうふっ」
LiPPSP「捕まえた(はぁと)」ガシィッ
奏「……という訳なのよ」
拓海「つまり、目に見えないほどすげー速さで動いてるから見えないってか?」ビキビキ
未央「あーなるほどね。って違…!」
奏「あら、私のは本当よ?」
美嘉「あ、アタシが説明するねっ!? えぇと文香さんは…」
文香P「美嘉さぁん!! 助けてくれ、あの人に襲われるっ!」ガバァッ
美嘉「え、うえぇぇぇっ!? ちょ、うわわ…!」
LiPPSP「良いオンナに囲まれてると良いオトコに飢えちゃうのヨォ、美嘉チャンそこをお退きヨ」
美嘉「ご、ごゆっくり!」ドンッ
文香P「おうふっ」
LiPPSP「捕まえた(はぁと)」ガシィッ
奏「……という訳なのよ」
拓海「つまり、目に見えないほどすげー速さで動いてるから見えないってか?」ビキビキ
未央「あーなるほどね。って違…!」
奏「あら、私のは本当よ?」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:26:26.06 ID:yjYA+EAW0
拓海「おい、奏。お前まで人の事舐めてんじゃね…!」
周子「まーまー拓海ちゃん、奏ちゃんの言ってる事が本当かどうか」
周子「ここは一つ、美嘉ちゃんと綱引きで対決して決めるってのはどう?」
拓海「上等じゃねぇか、こちとら既に綱引きで体あっためてんだ」ボキボキ
美嘉「な、何でアタシが!? っていうか対決して決めるコトじゃなくない!?」
フレ「綱が無かったからスズランテープ持ってきたよー!」
未央「30cmくらいでいいかな?」チョキッ
美嘉「長さ絶対足んないし、スズランテープじゃ千切れるし!」
藍子「拓海さん頑張って-!」
志希「美嘉ちゃーん! 呼んだだけー」ニャハハー
周子「まーまー拓海ちゃん、奏ちゃんの言ってる事が本当かどうか」
周子「ここは一つ、美嘉ちゃんと綱引きで対決して決めるってのはどう?」
拓海「上等じゃねぇか、こちとら既に綱引きで体あっためてんだ」ボキボキ
美嘉「な、何でアタシが!? っていうか対決して決めるコトじゃなくない!?」
フレ「綱が無かったからスズランテープ持ってきたよー!」
未央「30cmくらいでいいかな?」チョキッ
美嘉「長さ絶対足んないし、スズランテープじゃ千切れるし!」
藍子「拓海さん頑張って-!」
志希「美嘉ちゃーん! 呼んだだけー」ニャハハー
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:27:41.84 ID:yjYA+EAW0
拓海「おらああああああぁっ!!!」グイーッ! ←放送できない顔
美嘉「ふ、ふんぎぎ……!」ググ…! ←美嘉的に許せるライン
美嘉「……ってだから対決意味無いっつーの!!!」ガバーッ ←無理なライン
周子「おーこわ。すんごい顔だったよ美嘉ちゃん」
美嘉「あのねっ! 文香さんなら本当に奏ちゃんの言う通りなのっ」
未央「本当なの、美嘉ねぇ!?」
奏「嘘だと思うなら、これを」スッ
美嘉「ふ、ふんぎぎ……!」ググ…! ←美嘉的に許せるライン
美嘉「……ってだから対決意味無いっつーの!!!」ガバーッ ←無理なライン
周子「おーこわ。すんごい顔だったよ美嘉ちゃん」
美嘉「あのねっ! 文香さんなら本当に奏ちゃんの言う通りなのっ」
未央「本当なの、美嘉ねぇ!?」
奏「嘘だと思うなら、これを」スッ
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:28:58.70 ID:yjYA+EAW0
比奈「これは、文香ちゃんのストールっスか?」
比奈「ふむ、どれどれ……ペロッ」
拓海「いやだからなんで舐めんだよ」
比奈「こ、これは! ………ペロペロ」
美嘉「何回舐めてんの!?」
拓海「舐めんじゃねぇよ!!」
拓海「……良かった。アタシだけマトモじゃないのかと内心不安だったぜ」ガシッ
美嘉「伊達にLiPPSの良心やってないから」ガシッ
比奈「これは文香ちゃんのストールっスね」
周子「見りゃ分かるのに舐めた意味ー♪」
比奈「ふむ、どれどれ……ペロッ」
拓海「いやだからなんで舐めんだよ」
比奈「こ、これは! ………ペロペロ」
美嘉「何回舐めてんの!?」
拓海「舐めんじゃねぇよ!!」
拓海「……良かった。アタシだけマトモじゃないのかと内心不安だったぜ」ガシッ
美嘉「伊達にLiPPSの良心やってないから」ガシッ
比奈「これは文香ちゃんのストールっスね」
周子「見りゃ分かるのに舐めた意味ー♪」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:30:09.09 ID:yjYA+EAW0
未央「え、それではやみん、これがどういう証明にな…」
フッ
未央「!? き……!」
拓海「ストールが、消えたっ!?」
志希「文香ちゃんにとって大事な物であればあるほどすぐに消えマース♪」
フレ「フミカちゃんはフミカちゃんたらしだからねー♪」
周子「それ言うなら、文香ちゃんたらしめるものやない?」
藍子「文香さんを、文香さんたらしめるもの……!」ティン!
藍子「そうか……そうだったんだ」
比奈「えっ、藍子ちゃん何が分かったんスか!?」
フッ
未央「!? き……!」
拓海「ストールが、消えたっ!?」
志希「文香ちゃんにとって大事な物であればあるほどすぐに消えマース♪」
フレ「フミカちゃんはフミカちゃんたらしだからねー♪」
周子「それ言うなら、文香ちゃんたらしめるものやない?」
藍子「文香さんを、文香さんたらしめるもの……!」ティン!
藍子「そうか……そうだったんだ」
比奈「えっ、藍子ちゃん何が分かったんスか!?」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:31:57.30 ID:yjYA+EAW0
藍子「トイレや収録の現場……常務の部屋に痕跡があったのも……」
藍子「文香さんのストールが消えるのも……」
藍子「全ては、文香さんにとって大切な、優先度の高いもので……!」
藍子「つまり、文香さんは…!」
文香P「くぁwせdrftgyふじこlp!!!」 ←放送できない顔
LiPPSP「ホラホラ頑張ってぇ(はぁと)」ムホッ ←放送できない行為
文香P「ふじこっ!!!」 ←放送できない顔
藍子「……という訳だったんだよ!」
文香「はい……その通りです」スッ
未央「うわっ、ふみふみ!」
藍子「文香さんのストールが消えるのも……」
藍子「全ては、文香さんにとって大切な、優先度の高いもので……!」
藍子「つまり、文香さんは…!」
文香P「くぁwせdrftgyふじこlp!!!」 ←放送できない顔
LiPPSP「ホラホラ頑張ってぇ(はぁと)」ムホッ ←放送できない行為
文香P「ふじこっ!!!」 ←放送できない顔
藍子「……という訳だったんだよ!」
文香「はい……その通りです」スッ
未央「うわっ、ふみふみ!」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:33:44.66 ID:yjYA+EAW0
文香「茜さんの書に、感銘を受けたもので……」
文香「私も、出来ることから始めようと……ですが、混乱させてしまい、すみません」ペコリ
未央「ううん、いいのいいの! こうしてふみふみが無事だったら何よりだよ!」
拓海「やれやれ、一件落着だな」
藍子「帰ろう、私達の事務室に」
比奈「まぁ、皆担当は別々っスけどね」
未央「皆もありがとう! あ、文香Pはそのまま置いてくね?」
周子「んー、えぇよー」ジィーッ REC
奏「何撮ってるの?」
周子「いや、そのテの人達に売れるかなーって」ジィーッ
<フジコーー!!
文香「私も、出来ることから始めようと……ですが、混乱させてしまい、すみません」ペコリ
未央「ううん、いいのいいの! こうしてふみふみが無事だったら何よりだよ!」
拓海「やれやれ、一件落着だな」
藍子「帰ろう、私達の事務室に」
比奈「まぁ、皆担当は別々っスけどね」
未央「皆もありがとう! あ、文香Pはそのまま置いてくね?」
周子「んー、えぇよー」ジィーッ REC
奏「何撮ってるの?」
周子「いや、そのテの人達に売れるかなーって」ジィーッ
<フジコーー!!
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:36:33.95 ID:yjYA+EAW0
比奈「ところで、一つ気になる事があるっスけど」
藍子「ん、何、比奈さん?」
比奈「気持ち次第で、そんな目に見えないほど速く動けるんだとしたら…」
比奈「文香ちゃん、今まで猫被ってたって事っスか?」
文香「いえ……そのようなつもりは、ありません」
文香「ただ、茜さんの書は、愚鈍な私を、それだけ勇気づけるものでした」ギュッ
拓海「マジかよ。アタシもちょっと読んでみようかな」
日野茜「ただしっ!! 効果には個人差がありますよっ!!!」ニュッ
未央「個人差で言い尽くせるレベルじゃないと思うよ、茜ちん」
茜「そうですっ!!! だからっ!!」
茜「個人差は、熱い血燃やして埋めましょうっ!!!!」
藍子「茜ちゃんっ……!」
藍子「ん、何、比奈さん?」
比奈「気持ち次第で、そんな目に見えないほど速く動けるんだとしたら…」
比奈「文香ちゃん、今まで猫被ってたって事っスか?」
文香「いえ……そのようなつもりは、ありません」
文香「ただ、茜さんの書は、愚鈍な私を、それだけ勇気づけるものでした」ギュッ
拓海「マジかよ。アタシもちょっと読んでみようかな」
日野茜「ただしっ!! 効果には個人差がありますよっ!!!」ニュッ
未央「個人差で言い尽くせるレベルじゃないと思うよ、茜ちん」
茜「そうですっ!!! だからっ!!」
茜「個人差は、熱い血燃やして埋めましょうっ!!!!」
藍子「茜ちゃんっ……!」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:40:47.64 ID:yjYA+EAW0
~一週間後~
未央「一応、私達も目に見えないほど速く動けるようになったけどさ……」
未央「あんま使いどころ無いね」
藍子「基本的に、見せるのが仕事だからね、私達」
比奈「目に見えなかったら意味ないっスね」
未央「喜んだのたくみんだけだったね。光速で流せるって」
文香「その点も含めて、個人差があるという事なのでしょう」
LiPPSP「アァン、文香Pチャン待ってぇ~」ヒュゴォォォ!
文香P「うおおおぉぉこっち来んなぁぁっ!!」シュバババッ!
常務「あの二人まだやってるのか」
周子「ハイハイ安いよ安いよー、アホにしか見えない追いかけっこだよー♪」パンパン
~おしまい~
未央「一応、私達も目に見えないほど速く動けるようになったけどさ……」
未央「あんま使いどころ無いね」
藍子「基本的に、見せるのが仕事だからね、私達」
比奈「目に見えなかったら意味ないっスね」
未央「喜んだのたくみんだけだったね。光速で流せるって」
文香「その点も含めて、個人差があるという事なのでしょう」
LiPPSP「アァン、文香Pチャン待ってぇ~」ヒュゴォォォ!
文香P「うおおおぉぉこっち来んなぁぁっ!!」シュバババッ!
常務「あの二人まだやってるのか」
周子「ハイハイ安いよ安いよー、アホにしか見えない追いかけっこだよー♪」パンパン
~おしまい~
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 19:46:15.48 ID:yjYA+EAW0
思いつきだったけど、たぶんネタ被ってると思います。すみません。
くにおくんの時代劇は良ゲー。じゃあの。
くにおくんの時代劇は良ゲー。じゃあの。
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/20(日) 20:17:06.38 ID:r7We/OBBo
あれ、まっぱふみふみどこー?
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526809276/
Entry ⇒ 2018.08.09 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
サターニャ「今日も宿題してこなかったわ!」
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:27:33.021 ID:eNgQtAAea
サターニャ「何故だと思う?先生…」
先生「………」
サターニャ「この胡桃沢=サタニキア=マクドウェルには夢がある!魔界を統べるという夢がね!その第一歩のために宿題はしてこなかった!!」
サターニャ「どう!?超悪魔的な行為でしょ!?なぁーっははは!!」
ヴィーネ「はぁっ……もう……」
ガヴリール「ほんとバカだなあいつ」
先生「…………」 コツ…コツ…
先生「………」
サターニャ「この胡桃沢=サタニキア=マクドウェルには夢がある!魔界を統べるという夢がね!その第一歩のために宿題はしてこなかった!!」
サターニャ「どう!?超悪魔的な行為でしょ!?なぁーっははは!!」
ヴィーネ「はぁっ……もう……」
ガヴリール「ほんとバカだなあいつ」
先生「…………」 コツ…コツ…
2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:29:27.338 ID:eNgQtAAea
サターニャ「なぁに?この未来の大悪魔サターニャ様に説教でもするつもり?いいわ!でも絶対に屈しないから!」
サターニャ「(どうせ廊下に立たせるくらいしかできないんだから…ニヒヒ)」
先生「…胡桃沢」ガッ
サターニャ「いっ!?いだい!なにすんのよ髪がぁ!!やめてよ!!はなっ」ジタバタ
先生「………」ブンッ!ガシャアン!グワーンッ!
ヴィーネ「ひっ!!」
ガヴリール「…ッッ!!?」
サターニャ「(どうせ廊下に立たせるくらいしかできないんだから…ニヒヒ)」
先生「…胡桃沢」ガッ
サターニャ「いっ!?いだい!なにすんのよ髪がぁ!!やめてよ!!はなっ」ジタバタ
先生「………」ブンッ!ガシャアン!グワーンッ!
ヴィーネ「ひっ!!」
ガヴリール「…ッッ!!?」
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:31:57.672 ID:eNgQtAAea
ガラガラ……
サターニャ「」ピク…ピクッ
生徒たち「え…?やばくね…」ザワザワ
委員長「せ、先生!?何をするんですか!!落ち着いてください!!」
委員長「く…胡桃沢さんも悪気はなかったんです!!彼女ちょっとおかしいし目立ちたがり屋だからああいう発言しただけで…」
先生「…」ギッ
委員長「ひっ!?」ビクゥ!
委員長「ひあ゛……!!かふっ…」ガクガク
委員長「………!」ドサッ ジョロロ…
ヴィーネ「い…委員長!!?誰か他の先生を呼んで!!」
サターニャ「」ピク…ピクッ
生徒たち「え…?やばくね…」ザワザワ
委員長「せ、先生!?何をするんですか!!落ち着いてください!!」
委員長「く…胡桃沢さんも悪気はなかったんです!!彼女ちょっとおかしいし目立ちたがり屋だからああいう発言しただけで…」
先生「…」ギッ
委員長「ひっ!?」ビクゥ!
委員長「ひあ゛……!!かふっ…」ガクガク
委員長「………!」ドサッ ジョロロ…
ヴィーネ「い…委員長!!?誰か他の先生を呼んで!!」
11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:34:50.162 ID:eNgQtAAea
ガヴリール「お…おい先生!!やりすぎだろ!警察呼ぶぞ!!?」
先生「…天馬」
先生「お前も遅刻常習犯だったな」
ガヴリール「…ひっ!!?」ゾワッ
先生「お前はこいつの後だ」
ガヴリール「…ぅあ…!ぁひ……!」ガタガタ
先生「…胡桃沢、居眠りをするな」ガッ
サターニャ「」ピクピク
先生「………」ビュッ!ドガアッン!ガシャアァン!!
バリィンッ!!ゴガァアン!!
先生「…天馬」
先生「お前も遅刻常習犯だったな」
ガヴリール「…ひっ!!?」ゾワッ
先生「お前はこいつの後だ」
ガヴリール「…ぅあ…!ぁひ……!」ガタガタ
先生「…胡桃沢、居眠りをするな」ガッ
サターニャ「」ピクピク
先生「………」ビュッ!ドガアッン!ガシャアァン!!
バリィンッ!!ゴガァアン!!
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:37:23.658 ID:eNgQtAAea
ボタタッ!!パタパタ…!
生徒たち「う!うわぁあぁ!!血!血がァ!!?」ザワザワ
ヴィーネ「さ!!サターニャぁ!!?先生もうやめてッッ!!!お願いします!!こんなことしたらサターニャが死んじゃう!!!助けてあげて!!」グイグイ
ガヴリール「…ッだ…!駄目だヴィーネ!!やめろ!!お前が殺されるぞ!!」ガシッ
ヴィーネ「うわぁああ!!サターニャ!!サターニャあぁあぁぁぁあ!!!」
先生「…胡桃沢、まだ目が覚めないか?」
サターニャ「………お゛……ぁう……」ビクッビクン…
生徒たち「う!うわぁあぁ!!血!血がァ!!?」ザワザワ
ヴィーネ「さ!!サターニャぁ!!?先生もうやめてッッ!!!お願いします!!こんなことしたらサターニャが死んじゃう!!!助けてあげて!!」グイグイ
ガヴリール「…ッだ…!駄目だヴィーネ!!やめろ!!お前が殺されるぞ!!」ガシッ
ヴィーネ「うわぁああ!!サターニャ!!サターニャあぁあぁぁぁあ!!!」
先生「…胡桃沢、まだ目が覚めないか?」
サターニャ「………お゛……ぁう……」ビクッビクン…
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:40:05.523 ID:eNgQtAAea
先生「……与えられた課題はやらない。居眠りをする。…学業に専念しない生徒などいらんぞ…」グイッギチチッ!
サターニャ「……お゛! ?お"ッ…!!かふっ……!!」ジタバタ
先生「…お前たちも見ていろ。規範を守れんやつがどうなるか教えてやる」ギリリッメリメリッ
サターニャ「…かふっ…!…ヒュー…!………ヒュー…!」ブルブル!
ヴィーネ「もうやめてえぇえええええぇぇ!!!!!!!!」
ガヴリール「さ!サターニャ!!!」
サターニャ「……ッ」ガクンッ…
サターニャ「」ショロロロロ…
ガヴリール「え?」
サターニャ「……お゛! ?お"ッ…!!かふっ……!!」ジタバタ
先生「…お前たちも見ていろ。規範を守れんやつがどうなるか教えてやる」ギリリッメリメリッ
サターニャ「…かふっ…!…ヒュー…!………ヒュー…!」ブルブル!
ヴィーネ「もうやめてえぇえええええぇぇ!!!!!!!!」
ガヴリール「さ!サターニャ!!!」
サターニャ「……ッ」ガクンッ…
サターニャ「」ショロロロロ…
ガヴリール「え?」
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:43:38.819 ID:eNgQtAAea
ガヴリール「……え?うそ…サターニャ……!…?」ブルブル…
ヴィーネ「……ッッ!」パクパク…
先生「…胡桃沢、お前はもう『退学』だ、…敷地内から出ていけ」ブンッ
ドチャ…!!ビシャアァ……
先生「さて…天馬」クル
ガヴリール「ッひっ゛……!!!」ガタガタガタカタッ!!
先生「何か言いたいことはあるか?」コツ…コツ…
ガヴリール「…あ゛……!!ヴィー……たす…!」
ヴィーネ「………ニャ……サター………ニャ」
ヴィーネ「……サター…ニャ…シンジャッタ……?ナン…デ……アハハ」パクパク
ヴィーネ「……ッッ!」パクパク…
先生「…胡桃沢、お前はもう『退学』だ、…敷地内から出ていけ」ブンッ
ドチャ…!!ビシャアァ……
先生「さて…天馬」クル
ガヴリール「ッひっ゛……!!!」ガタガタガタカタッ!!
先生「何か言いたいことはあるか?」コツ…コツ…
ガヴリール「…あ゛……!!ヴィー……たす…!」
ヴィーネ「………ニャ……サター………ニャ」
ヴィーネ「……サター…ニャ…シンジャッタ……?ナン…デ……アハハ」パクパク
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:47:04.069 ID:eNgQtAAea
先生「…危険な状況に陥った時だけ友人にすがるのが…お前の悪い癖だったな、天馬」ガシッ
ガヴリール「う!うわぁああ!!!助けて!!ヴィーネたすけてぇええ゛ぇ゛!!!!!」
先生「…お前は胡桃沢よりは軽めに済ませてやる」ブンッドムォッ!!
ガヴリール「げへぶゅッッ!!!ぐ……!!!?う"ぉえ゛え゛ぇ゛!!!!!!」ビシャビシャ!!ボタタッ!
生徒たち「うわぁああああぁぁぁあ!!!??」ガヤガヤ
ガヴリール「う!うわぁああ!!!助けて!!ヴィーネたすけてぇええ゛ぇ゛!!!!!」
先生「…お前は胡桃沢よりは軽めに済ませてやる」ブンッドムォッ!!
ガヴリール「げへぶゅッッ!!!ぐ……!!!?う"ぉえ゛え゛ぇ゛!!!!!!」ビシャビシャ!!ボタタッ!
生徒たち「うわぁああああぁぁぁあ!!!??」ガヤガヤ
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:50:51.229 ID:eNgQtAAea
ヴィーネ「ア……ヒヒ…ガヴガ…ハイテル……ヒ…ヒ…イヤァ…ァア……」
生徒たち「やべえょ…誰か…!」ガヤガヤ
先生「…胡桃沢ほどではないが、お前の素行の悪さもよく目につくぞ天馬…」
先生「…まずこの汚ならしい長い髪はなんだ」ムンズッ
ガヴリール「うぁ゛……!」
先生「この場で整えてやろう」グギュゥゥ!ブチブチッ!!!
ガヴリール「ぎゃあぁぁああぁぁぁあぁア゛!!!!!!???」
生徒たち「やべえょ…誰か…!」ガヤガヤ
先生「…胡桃沢ほどではないが、お前の素行の悪さもよく目につくぞ天馬…」
先生「…まずこの汚ならしい長い髪はなんだ」ムンズッ
ガヴリール「うぁ゛……!」
先生「この場で整えてやろう」グギュゥゥ!ブチブチッ!!!
ガヴリール「ぎゃあぁぁああぁぁぁあぁア゛!!!!!!???」
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:55:04.314 ID:eNgQtAAea
先生「…大きな声も出るじゃないか。何故普段は出さない?」
ガヴリール「ご…!!!!ごめんなざい…!!ごめんなざい゛!!!許して下さい!!!たずげで…!!死にたくないぃ……!!!」ジタバタ
ヴィーネ「……ヒッヒヒ…!ガヴ…リールの…カワイイ声が聞こえるような……気がする…アはっ…あははハッッ……!」ハハハハ
先生「…お前は何か勘違いをしている」ガシッ
先生「初めからお前に許しを乞われる気などはない」ブォンッ!ゴシャアァン!!!
ガヴリール「…ッッあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!!!!!!!」ブシューッ!!
ガヴリール「ご…!!!!ごめんなざい…!!ごめんなざい゛!!!許して下さい!!!たずげで…!!死にたくないぃ……!!!」ジタバタ
ヴィーネ「……ヒッヒヒ…!ガヴ…リールの…カワイイ声が聞こえるような……気がする…アはっ…あははハッッ……!」ハハハハ
先生「…お前は何か勘違いをしている」ガシッ
先生「初めからお前に許しを乞われる気などはない」ブォンッ!ゴシャアァン!!!
ガヴリール「…ッッあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!!!!!!!」ブシューッ!!
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:59:37.218 ID:eNgQtAAea
先生「お前たちの流しているその血は穢れているもの…」
先生「…他の生徒たちへの見せしめとして、お前たちは穢れたその血を噴きだして見せつける必要があるのだ」グイイッ!!バグアアァンッ!!
ボギッ
ガヴリール「いぎゃあぁあ!!!ッ歯ガァァァアアアアアア!!!!!!!!!!!」
生徒たち「あ……あ………」ブルブル
ヴィーネ「あひっ!ひひっ……!!」パクパク
ガヴリール「……ぁう゛……」ガクンッ…
先生「…他の生徒たちへの見せしめとして、お前たちは穢れたその血を噴きだして見せつける必要があるのだ」グイイッ!!バグアアァンッ!!
ボギッ
ガヴリール「いぎゃあぁあ!!!ッ歯ガァァァアアアアアア!!!!!!!!!!!」
生徒たち「あ……あ………」ブルブル
ヴィーネ「あひっ!ひひっ……!!」パクパク
ガヴリール「……ぁう゛……」ガクンッ…
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:03:42.449 ID:eNgQtAAea
先生「どうした天馬…お前まで居眠りか?仕方の無い奴等だ…」ガシッ
先生「…そういえば他の生徒からの情報があったぞ天馬」
先生「お前はゲームばかりしていて遅刻してしまうそうだな?…おい、そこのガラス片を立てろ」
生徒たち「ひぇ…!は…はい!」ガチャガチャ
先生「目がなければゲームはやめられるか?」グイッ
先生「………」ダダダダッ!ドンッ!!!!
グチュゥッ!!!!
ガヴリール「ぎゃがぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!」
ヴィーネ「」カクンッ
先生「……」ズボッ
先生「…そういえば他の生徒からの情報があったぞ天馬」
先生「お前はゲームばかりしていて遅刻してしまうそうだな?…おい、そこのガラス片を立てろ」
生徒たち「ひぇ…!は…はい!」ガチャガチャ
先生「目がなければゲームはやめられるか?」グイッ
先生「………」ダダダダッ!ドンッ!!!!
グチュゥッ!!!!
ガヴリール「ぎゃがぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!」
ヴィーネ「」カクンッ
先生「……」ズボッ
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:11:05.228 ID:eNgQtAAea
~数日後~
========
ラフィエル「…あの日、何があったのか事の顛末は聞かせていただきました」
ラフィエル「あの先生の怒りに触れてしまい、サターニャさんはどうやら…無惨に殺されてしまったようですね…」
ラフィエル「…ヴィーネさんは……その光景を見てしまったショックで気がふれてしまい…今は病院に強制入院されたとか…自殺の危険性もあるとのことで面会謝絶みたいです…」
ラフィエル「そして…」
ラフィエル「ガヴちゃんは…両目を潰されて……うぅ…」
ラフィエル「意識は戻ったのですが…うぅ!」
ガヴリール「アー…アー…ママー…」ブツブツ
ラフィエル「ガヴちゃん!!私よ!ラフィエル!!どうしてわからないの…!目を覚まして!!」
ガヴリール「…ウァー…マー…」ブツブツ
ラフィエル「どうして…ガヴちゃん…」
ラフィエル「どうして…こんなことに…サターニャさんもガヴちゃんもそんなに悪いことをしたとは思えません……」
ラフィエル「何を考えてるか分からない人間…恐ろしいものですね………」
~完~
========
ラフィエル「…あの日、何があったのか事の顛末は聞かせていただきました」
ラフィエル「あの先生の怒りに触れてしまい、サターニャさんはどうやら…無惨に殺されてしまったようですね…」
ラフィエル「…ヴィーネさんは……その光景を見てしまったショックで気がふれてしまい…今は病院に強制入院されたとか…自殺の危険性もあるとのことで面会謝絶みたいです…」
ラフィエル「そして…」
ラフィエル「ガヴちゃんは…両目を潰されて……うぅ…」
ラフィエル「意識は戻ったのですが…うぅ!」
ガヴリール「アー…アー…ママー…」ブツブツ
ラフィエル「ガヴちゃん!!私よ!ラフィエル!!どうしてわからないの…!目を覚まして!!」
ガヴリール「…ウァー…マー…」ブツブツ
ラフィエル「どうして…ガヴちゃん…」
ラフィエル「どうして…こんなことに…サターニャさんもガヴちゃんもそんなに悪いことをしたとは思えません……」
ラフィエル「何を考えてるか分からない人間…恐ろしいものですね………」
~完~
38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:12:03.767 ID:eNgQtAAea
少し修正して再放送でした
ありがとうございました
ありがとうございました
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:13:08.608 ID:bq6w0Lg50
これでラフィエルちゃんが本気で人類殲滅を企てるのは別の話か…
乙
乙
41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:19:34.627 ID:yxJw4zQJ0
すげー面白かった
しかしサターニャとガヴリールに救いがないなぁ
しかしサターニャとガヴリールに救いがないなぁ
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1488212853/
Entry ⇒ 2018.08.05 | Category ⇒ ガヴリールドロップアウト | Comments (0)
藤丸立香「あなたたち、どうせ死んでたんだから」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 23:31:50.11 ID:099CA5/+O
彼女の目の前で、少女が血を流して倒れている。
暖かそうなコートに身を包んだ彼女が、氷の棘に身を貫かれて。真っ赤な血を流している。
「マシュ」と彼女は呟いた。
とっさに出た一言に、けれど少女は反応を返せない。
返るはずもない。
最早彼女は死に絶えている。
生命活動は停止し、その魂は消失した。
繋ぎ止めた命は完全に潰え、その笑顔が彼女に向けられることは二度となくなった。
──それが、最後だった。
彼女の、藤丸立香の、ではなく。
この大地に生きる、全ての命の最後だった。
異聞帯という潰えた世界全てが、本当の意味で終わりを迎える始まりの瞬間だった。
暖かそうなコートに身を包んだ彼女が、氷の棘に身を貫かれて。真っ赤な血を流している。
「マシュ」と彼女は呟いた。
とっさに出た一言に、けれど少女は反応を返せない。
返るはずもない。
最早彼女は死に絶えている。
生命活動は停止し、その魂は消失した。
繋ぎ止めた命は完全に潰え、その笑顔が彼女に向けられることは二度となくなった。
──それが、最後だった。
彼女の、藤丸立香の、ではなく。
この大地に生きる、全ての命の最後だった。
異聞帯という潰えた世界全てが、本当の意味で終わりを迎える始まりの瞬間だった。
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 23:33:32.46 ID:099CA5/+O
「……ゴル、ゴーン」
彼女のそばにあった機械が駆動を始める。
立香のか細い魔翌力回路が悲鳴をあげ、命をすり減らして魔翌力を生み出す。
記録された霊基パターンが読み込まれ、求めに応じてその存在を引きずり出していく。
それは魔獣の母であった。
それは討たれるべき悪であった。
それはヒトに復讐を誓った女神であった。
それは、けれど、今この瞬間確かに立香にとっての福音たり得る存在だった。
「くく、ふはははは……! 久しいなマスター! ああ、すべてわかっている。その目は同じだ、憎いのだろう、許せないのだろう? だから、私を呼んだのだろう!」
ゴルゴーンはその巨体を揺らして笑う。
自らを再び呼び出したこの愚か者は、けれど今初めて、自分と同じ存在になり果てたのだと。
当然だ。全く持って当然にすぎる。
この女は善である。ごく当たり前の善性を常にもち続けた奇特すぎる存在である。
その善の象徴を、心を通わせた無二の友を、目の前でこうも易々と殺されて、正気でいられるはずがない。
これはあの終極特異点のときとは違う。少女の死はなにも残さず、何を託すこともなく、ただ断絶した。
それは、それは、あまりに惨く、残酷で。
「それでマスター、立香よ。お前を苦しめるあの女を丸のみにするか? それとも側の男を溶かし殺してやろうか? 今のお前にならどんな言葉でも従ってやろう」
奇妙な共感と、同情と、安堵を含んだ言葉だった。
悲しいのだろう。苦しいのだろう。それを理解しているからこそ、ゴルゴーンはこのマスターに対してささやかな親近感を抱いていた。
けれど。彼女はその程度では止まらない。
彼女のそばにあった機械が駆動を始める。
立香のか細い魔翌力回路が悲鳴をあげ、命をすり減らして魔翌力を生み出す。
記録された霊基パターンが読み込まれ、求めに応じてその存在を引きずり出していく。
それは魔獣の母であった。
それは討たれるべき悪であった。
それはヒトに復讐を誓った女神であった。
それは、けれど、今この瞬間確かに立香にとっての福音たり得る存在だった。
「くく、ふはははは……! 久しいなマスター! ああ、すべてわかっている。その目は同じだ、憎いのだろう、許せないのだろう? だから、私を呼んだのだろう!」
ゴルゴーンはその巨体を揺らして笑う。
自らを再び呼び出したこの愚か者は、けれど今初めて、自分と同じ存在になり果てたのだと。
当然だ。全く持って当然にすぎる。
この女は善である。ごく当たり前の善性を常にもち続けた奇特すぎる存在である。
その善の象徴を、心を通わせた無二の友を、目の前でこうも易々と殺されて、正気でいられるはずがない。
これはあの終極特異点のときとは違う。少女の死はなにも残さず、何を託すこともなく、ただ断絶した。
それは、それは、あまりに惨く、残酷で。
「それでマスター、立香よ。お前を苦しめるあの女を丸のみにするか? それとも側の男を溶かし殺してやろうか? 今のお前にならどんな言葉でも従ってやろう」
奇妙な共感と、同情と、安堵を含んだ言葉だった。
悲しいのだろう。苦しいのだろう。それを理解しているからこそ、ゴルゴーンはこのマスターに対してささやかな親近感を抱いていた。
けれど。彼女はその程度では止まらない。
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 23:35:12.31 ID:099CA5/+O
「溶かして。魔力がいるの。貴女の宝具なら、この大地の命すべて、溶かして魔力に変えられるでしょう」
その淡々とした言葉に、ゴルゴーンは笑みを浮かべる前に冷や汗をかきそうになる。
これは、一足とびに踏み抜けてしまったものだ。
復讐ではない。いや、あるいは復讐の側面もあるのかもしれないが、ともかく一番大きな感情はそれではない。
というか、感情らしきものが、あまりに稀薄だった。
それは必要なものを集める「作業」。
そのために、彼女は手段を選ぶという行為をしなくなった。
「……ああ、いいだろう。お前がそう言うのなら」
今の彼女に不用意なことは言えない。ゴルゴーンはそう判断した。
七つの特異点と多くの異常地帯を駆け抜けた彼女は、けれどその善性によって己を律していた。
力に溺れず、他者に気遣い、ただ生きるために全力で走り続けてきた。
それが、その善性を捨ててしまったら。
最早それは災害ですらない。そういう認識すら、彼女には追い付かない。
「礼呪をもって命ずる。宝具でこの大地を溶かせ、ゴルゴーン」
彼女の言葉と魔力にしたがい、ゴルゴーンの魔力が高まっていく。
「まずい、アイツまさかヤガ達を──!」
男がなにか言おうとしたが、もう彼女は止まらない。
「重ねて礼呪をもって命ずる。宝具ですべての命を魔力に変えて」
「アナスタシア、あいつを止め」
「重ねて礼呪をもって命ずる。宝具を使い続けろ、ゴルゴーン!」
三画分の魔力に後押しされ、ゴルゴーンの宝具がロシア全土へと広がっていく。
逃げ場などない。隠れる場所もない。
すべての命はつゆと消え、魔力へと変わっていく。
だが別に構わないだろう。
──あなたたち、どうせ死んでたんだから。
その淡々とした言葉に、ゴルゴーンは笑みを浮かべる前に冷や汗をかきそうになる。
これは、一足とびに踏み抜けてしまったものだ。
復讐ではない。いや、あるいは復讐の側面もあるのかもしれないが、ともかく一番大きな感情はそれではない。
というか、感情らしきものが、あまりに稀薄だった。
それは必要なものを集める「作業」。
そのために、彼女は手段を選ぶという行為をしなくなった。
「……ああ、いいだろう。お前がそう言うのなら」
今の彼女に不用意なことは言えない。ゴルゴーンはそう判断した。
七つの特異点と多くの異常地帯を駆け抜けた彼女は、けれどその善性によって己を律していた。
力に溺れず、他者に気遣い、ただ生きるために全力で走り続けてきた。
それが、その善性を捨ててしまったら。
最早それは災害ですらない。そういう認識すら、彼女には追い付かない。
「礼呪をもって命ずる。宝具でこの大地を溶かせ、ゴルゴーン」
彼女の言葉と魔力にしたがい、ゴルゴーンの魔力が高まっていく。
「まずい、アイツまさかヤガ達を──!」
男がなにか言おうとしたが、もう彼女は止まらない。
「重ねて礼呪をもって命ずる。宝具ですべての命を魔力に変えて」
「アナスタシア、あいつを止め」
「重ねて礼呪をもって命ずる。宝具を使い続けろ、ゴルゴーン!」
三画分の魔力に後押しされ、ゴルゴーンの宝具がロシア全土へと広がっていく。
逃げ場などない。隠れる場所もない。
すべての命はつゆと消え、魔力へと変わっていく。
だが別に構わないだろう。
──あなたたち、どうせ死んでたんだから。
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 23:37:13.36 ID:099CA5/+O
すさまじい量の魔力が集積され、それはゴルゴーンの蛇が立香に噛みつくことで彼女へと返還されていく。
その魔力量はサーヴァントをいくら呼んでも呼び足りないほど。不完全なヤガという獣がいきるのに必要なエネルギーを賄えている今のロシアは、魔力の宝物庫に等しい。
「なんて、ことを……!ヤガどころか、木々も、魔獣も、なにもかも溶かしてるのか!こんなことを、よくも……!」
「え?だって、あなたたちもやったでしょう?」
歯噛みする男を、立香は不思議そうに見つめ、
「カルデアの人たちを殺したでしょう」
微笑んだ。
「普通に生きていた人たちを殺したでしょう」
微笑んでいる。
「私の友達を殺したでしょう」
微笑んでいる。
「私の家族だって、あの神様とやらに殺されたんでしょう?」
微笑んでいる。
微笑んでいる。笑みが崩れない。仮面のような笑みがじっと男を、カドックをせせら笑う。
「無為に、無駄に、ごみ掃除でもするみたいに。舞台を箒ではいて清めるみたいにして」
魔力がバチバチと彼女の皮膚から弾けて飛ぶ。血が流れても、立香は笑みを崩さない。
「だから同じことをするの。もちろん無駄になんて使わない、この魔力でまずはこの異聞帯を消滅させる」
淡々と、彼女はこれからの予定を諳じる。
カルデア唯一のマスターは、最早ヒトの軛を越えようとしていた。
しかし、これは憎しみによるものではない。
彼女は「世界を救おうとしている」のだから。
その魔力量はサーヴァントをいくら呼んでも呼び足りないほど。不完全なヤガという獣がいきるのに必要なエネルギーを賄えている今のロシアは、魔力の宝物庫に等しい。
「なんて、ことを……!ヤガどころか、木々も、魔獣も、なにもかも溶かしてるのか!こんなことを、よくも……!」
「え?だって、あなたたちもやったでしょう?」
歯噛みする男を、立香は不思議そうに見つめ、
「カルデアの人たちを殺したでしょう」
微笑んだ。
「普通に生きていた人たちを殺したでしょう」
微笑んでいる。
「私の友達を殺したでしょう」
微笑んでいる。
「私の家族だって、あの神様とやらに殺されたんでしょう?」
微笑んでいる。
微笑んでいる。笑みが崩れない。仮面のような笑みがじっと男を、カドックをせせら笑う。
「無為に、無駄に、ごみ掃除でもするみたいに。舞台を箒ではいて清めるみたいにして」
魔力がバチバチと彼女の皮膚から弾けて飛ぶ。血が流れても、立香は笑みを崩さない。
「だから同じことをするの。もちろん無駄になんて使わない、この魔力でまずはこの異聞帯を消滅させる」
淡々と、彼女はこれからの予定を諳じる。
カルデア唯一のマスターは、最早ヒトの軛を越えようとしていた。
しかし、これは憎しみによるものではない。
彼女は「世界を救おうとしている」のだから。
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 23:38:34.36 ID:099CA5/+O
「異聞帯を溶かして、その魔力でさらに多くのサーヴァントを呼び出して。最後はあの神様とやらを殺して、それを使って世界をもとに戻す」
「……不可能だ。あれは、僕らが勝てるものじゃない。あれは──」
その言葉に、カドックが言おうとしたなにかに、立香の表情がはじめて崩れた。
笑みから、怒りに変わった。
「だから諦めて降伏したの」
「っ、そうじゃない!」
「じゃあ何で世界を滅ぼした相手に従ってるの。違うと思うなら反抗すればいい、無理だとわかってても立ち向かうべきだった」
「それは」
「お前の親玉が殺し尽くした68億の命の前で胸を張ってそれを言える? 勝てそうになかったので皆が死ぬのを黙って見過ごして、皆の死体の上に新しい国を作りますって」
彼女は、この期に及んで怒っていた。目の前の男の不甲斐なさに。自分はどうしようもなくたって立ち向かったのにと。
それは全うなものだ。必死で積み上げたものをすべて崩した相手に恭順を示したのが、よりによって本来自分の代わりにそれを積み上げるべき人間だったのだから。
「でも、いいよ。それも全部私たちが終わらせる。私たちが救うから、あなたはそこで見ていてね」
「黙れ、僕は!」
「来て、皆」
彼女が魔力を注ぎながらそうささやくと、カドックの声がかき消されるほどの騒音が機械から駆動する。
呼び出されるのは悪であるものたち。
殺すことを厭わない、英雄であるが悪であると定義付けられたものたち。
それが、次々に大地に降りたつ。
その筆頭は、旗を掲げた黒い聖女だった。
「……不可能だ。あれは、僕らが勝てるものじゃない。あれは──」
その言葉に、カドックが言おうとしたなにかに、立香の表情がはじめて崩れた。
笑みから、怒りに変わった。
「だから諦めて降伏したの」
「っ、そうじゃない!」
「じゃあ何で世界を滅ぼした相手に従ってるの。違うと思うなら反抗すればいい、無理だとわかってても立ち向かうべきだった」
「それは」
「お前の親玉が殺し尽くした68億の命の前で胸を張ってそれを言える? 勝てそうになかったので皆が死ぬのを黙って見過ごして、皆の死体の上に新しい国を作りますって」
彼女は、この期に及んで怒っていた。目の前の男の不甲斐なさに。自分はどうしようもなくたって立ち向かったのにと。
それは全うなものだ。必死で積み上げたものをすべて崩した相手に恭順を示したのが、よりによって本来自分の代わりにそれを積み上げるべき人間だったのだから。
「でも、いいよ。それも全部私たちが終わらせる。私たちが救うから、あなたはそこで見ていてね」
「黙れ、僕は!」
「来て、皆」
彼女が魔力を注ぎながらそうささやくと、カドックの声がかき消されるほどの騒音が機械から駆動する。
呼び出されるのは悪であるものたち。
殺すことを厭わない、英雄であるが悪であると定義付けられたものたち。
それが、次々に大地に降りたつ。
その筆頭は、旗を掲げた黒い聖女だった。
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 23:40:09.74 ID:099CA5/+O
「はっ、来てやったわよマスター。……ひどい顔ね」
「まあ、大変だったからね。それじゃあ、皆よろしく」
ジャンヌオルタに声をかけると、それぞれがなすべきことを成すべく方々に散っていく。
僅かに残った溶け落ちていない命を魔力に変えるために。
反抗などするべくもない。呼ばれる段階で、サーヴァントたちは立香のしようとしていることを理解し、了承しているのだから。
これは人理を救う旅。存在するだけで世界を害する存在を排除し、それすらも礎として人理を取り戻すのだ。
大量のサーヴァントを呼び出した為、すさまじい魔力負荷によって立香の体には気が狂うほどの激痛が走り続けていたが、それも立香にとっては嬉しいものだった。
痛みは生きている象徴だ。それがやっと理解できそうだった。
「マスター、次はどうする?何を殺してやろうか」
「皇帝を使おう。確か一番強いんだっけ、あれを使って──」
──ティアマトを呼ぼう。
その言葉に、ゴルゴーンは今度こそ止まった。
ティアマト、回帰の人類悪。生ある限り死の存在しない絶対存在。ゴルゴーンがかつて名乗ったもの。
存在は消えたがデータはある。霊基は観測と戦闘により記録されている。
この女は、もう善悪の領域を逸脱している。
ヒトを救うためならば、息絶え絶えの幼子であっても容赦なく殺すだろう。
彼女の善性の象徴はもういないのだから。
「まあ、大変だったからね。それじゃあ、皆よろしく」
ジャンヌオルタに声をかけると、それぞれがなすべきことを成すべく方々に散っていく。
僅かに残った溶け落ちていない命を魔力に変えるために。
反抗などするべくもない。呼ばれる段階で、サーヴァントたちは立香のしようとしていることを理解し、了承しているのだから。
これは人理を救う旅。存在するだけで世界を害する存在を排除し、それすらも礎として人理を取り戻すのだ。
大量のサーヴァントを呼び出した為、すさまじい魔力負荷によって立香の体には気が狂うほどの激痛が走り続けていたが、それも立香にとっては嬉しいものだった。
痛みは生きている象徴だ。それがやっと理解できそうだった。
「マスター、次はどうする?何を殺してやろうか」
「皇帝を使おう。確か一番強いんだっけ、あれを使って──」
──ティアマトを呼ぼう。
その言葉に、ゴルゴーンは今度こそ止まった。
ティアマト、回帰の人類悪。生ある限り死の存在しない絶対存在。ゴルゴーンがかつて名乗ったもの。
存在は消えたがデータはある。霊基は観測と戦闘により記録されている。
この女は、もう善悪の領域を逸脱している。
ヒトを救うためならば、息絶え絶えの幼子であっても容赦なく殺すだろう。
彼女の善性の象徴はもういないのだから。
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 23:41:59.57 ID:099CA5/+O
「てぃあ、まと?大地の母を、全ての命の始まりを呼ぶ? お前、自分が何をいってるかわかって」
「あとは、そうだなぁ……聖杯がまだ残ってたよね。あれ使ってティアマトの霊基再臨しようか。ダヴィンチちゃん、準備しててね」
カドックの声を無視して、立香は笑う。
これならなんとかなる。次の異聞帯がどんなものかはわからないが、異聞帯ひとつを燃料にして次の異聞帯を破壊するのだから、大地を飲み込む彼女の力は十分有用に使える。それくらいならなんとかなる筈だと。
通信の向こうでダヴィンチもひきつった顔になっていたが、もう立香は止まる気などなかった。
だって、もう心の底から守りたかったものは失われた。
最初に奪ったのは向こうなのだから、最大限に利用して世界を取り戻すのに最早良心の呵責など感じない。
その時、彼女に手の甲が熱に襲われた。
なにかと見れば、そこにあったのは礼呪の跡。
──ではない。
「ああ……、そっか……」
それは、獣の刻印であった。
七つの星が満たされた、人類を愛するがゆえにそれを害するすべてを滅ぼし尽くさんとする人類愛。
平凡なりし人類諸兄の代表者。唯一残った人類の救世主。
今の彼女は全ての人類悪を統べる者。その手の中にかつて打ち倒した人類悪の記録があるのなら、それを元に呼び出すことすら、今の彼女は可能とする。
「じゃあ、名乗り直した方がいいかな」
「何を、いってる。なんだ、お前、その魔力は……!?」
彼女がそっと手の甲を見せ。
そして、口を開いた。
「あとは、そうだなぁ……聖杯がまだ残ってたよね。あれ使ってティアマトの霊基再臨しようか。ダヴィンチちゃん、準備しててね」
カドックの声を無視して、立香は笑う。
これならなんとかなる。次の異聞帯がどんなものかはわからないが、異聞帯ひとつを燃料にして次の異聞帯を破壊するのだから、大地を飲み込む彼女の力は十分有用に使える。それくらいならなんとかなる筈だと。
通信の向こうでダヴィンチもひきつった顔になっていたが、もう立香は止まる気などなかった。
だって、もう心の底から守りたかったものは失われた。
最初に奪ったのは向こうなのだから、最大限に利用して世界を取り戻すのに最早良心の呵責など感じない。
その時、彼女に手の甲が熱に襲われた。
なにかと見れば、そこにあったのは礼呪の跡。
──ではない。
「ああ……、そっか……」
それは、獣の刻印であった。
七つの星が満たされた、人類を愛するがゆえにそれを害するすべてを滅ぼし尽くさんとする人類愛。
平凡なりし人類諸兄の代表者。唯一残った人類の救世主。
今の彼女は全ての人類悪を統べる者。その手の中にかつて打ち倒した人類悪の記録があるのなら、それを元に呼び出すことすら、今の彼女は可能とする。
「じゃあ、名乗り直した方がいいかな」
「何を、いってる。なんだ、お前、その魔力は……!?」
彼女がそっと手の甲を見せ。
そして、口を開いた。
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 23:42:52.46 ID:099CA5/+O
「人類悪、藤丸立香。クラスはビースト。人類を『救済』するために、あなた達を皆殺します。よろしくね」
ずるり、と彼女の頭の両側から小さな角がせりだしてくる。
人理を救った平凡なるものなど偽りの姿。
その正体は楔を失い姿を見せてしまった、ヒトを救うという善意の権化。
汎人類史を、美しき人理を救い上げる。その決意をもって、彼女のクラスは決定された。
『救済』の獣、人理の救済者。いずれ打ち倒されるべき悪。顕現していた七匹目の獣。
ビーストⅦ、藤丸立香。
これこそ、もっとも触れるべきでなかった獣である。
「さあ、人理救済【グランドオーダー】を始めましょう」
自らの善性の象徴をそっと抱き上げ、彼女は慈しみに満ちた穏やかな笑みでそう言った。
ずるり、と彼女の頭の両側から小さな角がせりだしてくる。
人理を救った平凡なるものなど偽りの姿。
その正体は楔を失い姿を見せてしまった、ヒトを救うという善意の権化。
汎人類史を、美しき人理を救い上げる。その決意をもって、彼女のクラスは決定された。
『救済』の獣、人理の救済者。いずれ打ち倒されるべき悪。顕現していた七匹目の獣。
ビーストⅦ、藤丸立香。
これこそ、もっとも触れるべきでなかった獣である。
「さあ、人理救済【グランドオーダー】を始めましょう」
自らの善性の象徴をそっと抱き上げ、彼女は慈しみに満ちた穏やかな笑みでそう言った。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 23:43:27.12 ID:099CA5/+O
終わりです
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/05(土) 23:47:06.31 ID:Ihr6oj+ZO
乙
まぁクリプターがやってる事って結局こういう事だよなぁ
まぁクリプターがやってる事って結局こういう事だよなぁ
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 01:35:38.23 ID:K5Fm7lOuO
面白かった
乙
乙
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 04:29:39.54 ID:Z6NbnlKA0
とても面白かった
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/06(日) 16:18:21.15 ID:HWEt3dK/o
乙乙
もしかしてバッドエンド合同の奴?
もしかしてバッドエンド合同の奴?
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525530710/
Entry ⇒ 2018.08.04 | Category ⇒ Fate/GrandOrder | Comments (0)
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