千歌「助けて花丸ちゃん!」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:27:56.69 ID:exHehbj30
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:28:27.10 ID:exHehbj30
【早い者勝ち】
千歌「助けて花丸ちゃん!」
花丸「どうしたの?」
千歌「曜ちゃんが制服を好きすぎるんだよ!」
花丸「曜ちゃんの制服好きは周知の事実ずら」
千歌「違うの!このままじゃ曜ちゃんの命が危ないの!」
千歌「助けて花丸ちゃん!」
花丸「どうしたの?」
千歌「曜ちゃんが制服を好きすぎるんだよ!」
花丸「曜ちゃんの制服好きは周知の事実ずら」
千歌「違うの!このままじゃ曜ちゃんの命が危ないの!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:29:20.73 ID:exHehbj30
花丸「どういうこと?」
千歌「制服が好きすぎて,目に入った途端に飛びついちゃうの!」
千歌「前に上の階から制服が落ちてきたことがあったんだけど,ベランダなのに外に飛びついたの!」
花丸「何やってるのあの人」
千歌「私と梨子ちゃんが支えなかったらあのまま落ちてたよ~」
千歌「きっとこのままじゃ車道の制服に飛びついて車に轢かれたり,池の制服に飛びついてそのまま溺れちゃうよ!」
千歌「制服が好きすぎて,目に入った途端に飛びついちゃうの!」
千歌「前に上の階から制服が落ちてきたことがあったんだけど,ベランダなのに外に飛びついたの!」
花丸「何やってるのあの人」
千歌「私と梨子ちゃんが支えなかったらあのまま落ちてたよ~」
千歌「きっとこのままじゃ車道の制服に飛びついて車に轢かれたり,池の制服に飛びついてそのまま溺れちゃうよ!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:30:41.63 ID:exHehbj30
花丸「想定している状況が特殊すぎるずら」
千歌「花丸ちゃんなんとかして~」
花丸「まあ確かに,マルも曜ちゃんの身に危険が及ぶのは避けたいずら」
花丸「でも千歌ちゃん,解決するのは簡単だよ」
千歌「そうなの?」
花丸「うん,逆転の発想ずら」
千歌「ぎゃくてん?」
千歌「花丸ちゃんなんとかして~」
花丸「まあ確かに,マルも曜ちゃんの身に危険が及ぶのは避けたいずら」
花丸「でも千歌ちゃん,解決するのは簡単だよ」
千歌「そうなの?」
花丸「うん,逆転の発想ずら」
千歌「ぎゃくてん?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:31:11.69 ID:exHehbj30
花丸「こっち側に飛びつくようにすればいいずら」
千歌「???」
花丸「曜ちゃんが制服を見つけたら,すかさず千歌ちゃんも制服を取り出すの」
花丸「そうしたら,あの人は千歌ちゃんに向かって飛びついてくるずら」
千歌「なるほど!」
花丸「だから千歌ちゃん,これからは毎日制服を持ち歩くずら」
千歌「かしこーい!」
千歌「???」
花丸「曜ちゃんが制服を見つけたら,すかさず千歌ちゃんも制服を取り出すの」
花丸「そうしたら,あの人は千歌ちゃんに向かって飛びついてくるずら」
千歌「なるほど!」
花丸「だから千歌ちゃん,これからは毎日制服を持ち歩くずら」
千歌「かしこーい!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:31:44.28 ID:exHehbj30
【自業自得】
千歌「助けて花丸ちゃん!」
花丸「どうしたの?」
千歌「果南ちゃんがよく差し入れをくれるんだけど,いつも干物ばっかなの!あとたまにワカメ」
花丸「ダイビングで取ってくるんだろうね」
千歌「美味しいんだけど,さすがに飽きるよ!」
千歌「助けて花丸ちゃん!」
花丸「どうしたの?」
千歌「果南ちゃんがよく差し入れをくれるんだけど,いつも干物ばっかなの!あとたまにワカメ」
花丸「ダイビングで取ってくるんだろうね」
千歌「美味しいんだけど,さすがに飽きるよ!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:32:39.80 ID:exHehbj30
千歌「花丸ちゃんなんとかして~」
花丸「なるほど」
花丸「ちなみに千歌ちゃんは何かお返しはしてるの?」
千歌「もちろんだよ!」
花丸「何をあげるの?」
千歌「みかん!」
花丸「なるほど」
花丸「ちなみに千歌ちゃんは何かお返しはしてるの?」
千歌「もちろんだよ!」
花丸「何をあげるの?」
千歌「みかん!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:33:14.32 ID:exHehbj30
花丸「他には?」
千歌「……みかんとか」
花丸「みかん以外は?」
千歌「……」
花丸「それでよく人の差し入れを飽きたとか言えたずら」
千歌「うぐっ」
花丸「果南ちゃんの差し入れが干物ばかりなのは千歌ちゃんのせいでもあるずら」
千歌「……みかんとか」
花丸「みかん以外は?」
千歌「……」
花丸「それでよく人の差し入れを飽きたとか言えたずら」
千歌「うぐっ」
花丸「果南ちゃんの差し入れが干物ばかりなのは千歌ちゃんのせいでもあるずら」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:34:08.72 ID:exHehbj30
千歌「そうなの?」
花丸「千歌ちゃんがみかんばかりあげるから,果南ちゃんも対抗して干物ばかりにしてるずら」
花丸(絶対そんなこと考えてないけど)
千歌「そっか,そうだったんだ」
花丸「だから千歌ちゃんがみかん以外のものをあげれば,きっと果南ちゃんも別のものをくれるずら」
千歌「わかったよ!今度は他の物を渡してみる!」
花丸「それでも変わらなかったら,マルにくれれば喜んで食べるずら」
千歌「かしこーい!」
花丸「千歌ちゃんがみかんばかりあげるから,果南ちゃんも対抗して干物ばかりにしてるずら」
花丸(絶対そんなこと考えてないけど)
千歌「そっか,そうだったんだ」
花丸「だから千歌ちゃんがみかん以外のものをあげれば,きっと果南ちゃんも別のものをくれるずら」
千歌「わかったよ!今度は他の物を渡してみる!」
花丸「それでも変わらなかったら,マルにくれれば喜んで食べるずら」
千歌「かしこーい!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:35:19.81 ID:exHehbj30
【壁ドン】
千歌「助けて花丸ちゃん!」
花丸「どうしたの?」
千歌「この前梨子ちゃんの部屋で,壁ドン?みたいな本を見つけたんだけど梨子ちゃんにすぐ取り上げられちゃって」
千歌「でもその中身が気になって仕方ないの!」
千歌「花丸ちゃんなんとかして~」
千歌「助けて花丸ちゃん!」
花丸「どうしたの?」
千歌「この前梨子ちゃんの部屋で,壁ドン?みたいな本を見つけたんだけど梨子ちゃんにすぐ取り上げられちゃって」
千歌「でもその中身が気になって仕方ないの!」
千歌「花丸ちゃんなんとかして~」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:36:12.25 ID:exHehbj30
花丸「千歌ちゃんは壁ドンが何か知ってるの?」
千歌「わかんない!だから気になるの!」
花丸「壁ドンっていうのは,壁を殴ることずら」
千歌「壁を……殴る?」
花丸「そう,壁を殴るとドンって音がするでしょ?だから壁ドン」
千歌「わかんない!だから気になるの!」
花丸「壁ドンっていうのは,壁を殴ることずら」
千歌「壁を……殴る?」
花丸「そう,壁を殴るとドンって音がするでしょ?だから壁ドン」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:36:42.61 ID:exHehbj30
千歌「ほぇ~そうなんだ」
花丸「その本が梨子ちゃんの部屋にあるってどういうことだと思う?」
千歌「梨子ちゃんは……壁を殴るのが好き?」
花丸「その通りずら」
花丸「きっと作曲とかストレスを壁ドンで解消してるずら」
花丸「その本が梨子ちゃんの部屋にあるってどういうことだと思う?」
千歌「梨子ちゃんは……壁を殴るのが好き?」
花丸「その通りずら」
花丸「きっと作曲とかストレスを壁ドンで解消してるずら」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:37:09.72 ID:exHehbj30
千歌「梨子ちゃん……そうだったんだ……」
花丸「でも,その姿ってあんまり人に見られたくないでしょ?」
千歌「たしかに……」
花丸「それで梨子ちゃんも隠してるの」
花丸「だから,これからはそこに触れずにそっとしておいてあげるずら」
千歌「かしこーい!」
花丸「でも,その姿ってあんまり人に見られたくないでしょ?」
千歌「たしかに……」
花丸「それで梨子ちゃんも隠してるの」
花丸「だから,これからはそこに触れずにそっとしておいてあげるずら」
千歌「かしこーい!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:37:49.66 ID:exHehbj30
【成長】
千歌「助けて花丸ちゃん!」
花丸「どうしたの?」
千歌「鞠莉ちゃんが……鞠莉ちゃんが……」
花丸「鞠莉ちゃんが?」
千歌「ハイスペックすぎるの!」
花丸「は?」
千歌「助けて花丸ちゃん!」
花丸「どうしたの?」
千歌「鞠莉ちゃんが……鞠莉ちゃんが……」
花丸「鞠莉ちゃんが?」
千歌「ハイスペックすぎるの!」
花丸「は?」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:38:18.02 ID:exHehbj30
千歌「だって英語ペラペラだしスタイルいいしおっぱいは大きいし,お金持ちだし理事長もこなすしおっぱいも大きいし,運動神経もいいし歌も上手いし……」
花丸「おっぱいも大きい?」
千歌「そう!」
花丸(え,この人おっぱい好きなの?)
花丸「それの何が問題なの?」
千歌「私……普通だから……普通怪獣だから……」
花丸「おっぱいも大きい?」
千歌「そう!」
花丸(え,この人おっぱい好きなの?)
花丸「それの何が問題なの?」
千歌「私……普通だから……普通怪獣だから……」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:40:48.99 ID:exHehbj30
千歌「鞠莉ちゃんみたいな子がいるのに私がリーダーでいいのかなって」
花丸「いいんだよ」
千歌「でも……」
花丸「確かに鞠莉ちゃんのスペックはすごいよ」
花丸「でも,今のAqoursを作ったのは間違いなく千歌ちゃん」
花丸「私たちは千歌ちゃんに魅かれて,一緒にスクールアイドルをやりたいと思ったからAqoursに入った」
花丸「だから千歌ちゃんがリーダーなの」
花丸「いいんだよ」
千歌「でも……」
花丸「確かに鞠莉ちゃんのスペックはすごいよ」
花丸「でも,今のAqoursを作ったのは間違いなく千歌ちゃん」
花丸「私たちは千歌ちゃんに魅かれて,一緒にスクールアイドルをやりたいと思ったからAqoursに入った」
花丸「だから千歌ちゃんがリーダーなの」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:41:20.83 ID:exHehbj30
千歌「花丸ちゃん……」
花丸「それに,千歌ちゃんは自分が普通だっていうけどそんなことない」
花丸「千歌ちゃんにしかない魅力がある.おらは千歌ちゃんがリーダーでよかった」
花丸「それでも心配だっていうなら,曜ちゃんにでもおっぱいを揉んでもらうずら.大きくなるから」
千歌「かしこーい!」
花丸「それに,千歌ちゃんは自分が普通だっていうけどそんなことない」
花丸「千歌ちゃんにしかない魅力がある.おらは千歌ちゃんがリーダーでよかった」
花丸「それでも心配だっていうなら,曜ちゃんにでもおっぱいを揉んでもらうずら.大きくなるから」
千歌「かしこーい!」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:41:54.00 ID:exHehbj30
【優先順位】
千歌「助けて花丸ちゃん!」
花丸「どうしたの?」
千歌「この前のテストの成績が悪くてダイヤちゃんに怒られちゃって」
千歌「もし次のテストで赤点をとったら,しばらく練習に出るの禁止だって!」
千歌「花丸ちゃんなんとかして~」
千歌「助けて花丸ちゃん!」
花丸「どうしたの?」
千歌「この前のテストの成績が悪くてダイヤちゃんに怒られちゃって」
千歌「もし次のテストで赤点をとったら,しばらく練習に出るの禁止だって!」
千歌「花丸ちゃんなんとかして~」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:46:10.57 ID:exHehbj30
花丸「これに関しては擁護のしようがないずら」
千歌「そんなこと言わないで~」
花丸「……千歌ちゃん」
千歌「なに?」
花丸「千歌ちゃんにとって今1番大事なことはなに?」
千歌「浦の星を存続させること!そしてAqoursでラブライブ優勝!」
花丸「だよね,そのためにしなきゃいけないことは?」
千歌「そんなこと言わないで~」
花丸「……千歌ちゃん」
千歌「なに?」
花丸「千歌ちゃんにとって今1番大事なことはなに?」
千歌「浦の星を存続させること!そしてAqoursでラブライブ優勝!」
花丸「だよね,そのためにしなきゃいけないことは?」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:46:39.76 ID:exHehbj30
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:47:07.02 ID:exHehbj30
【裏切り】
千歌「助けて花丸ちゃん!」
花丸「どうしたの?」
千歌「最近ルビィちゃんが理亞ちゃんと仲が良いの!」
花丸「2人とも妹だから,通じ合うところがあるのかもね」
千歌「このままじゃルビィちゃんをSaint Snowに取られちゃうよ!」
千歌「助けて花丸ちゃん!」
花丸「どうしたの?」
千歌「最近ルビィちゃんが理亞ちゃんと仲が良いの!」
花丸「2人とも妹だから,通じ合うところがあるのかもね」
千歌「このままじゃルビィちゃんをSaint Snowに取られちゃうよ!」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:47:58.03 ID:exHehbj30
花丸「Saint Aqours Snowかな?」
千歌「花丸ちゃんなんとかして~」
花丸「その心配はないずら」
千歌「でも!あんなに仲が良いんだよ?!」
花丸「確かにあの2人は仲が良いずら」
千歌「花丸ちゃんなんとかして~」
花丸「その心配はないずら」
千歌「でも!あんなに仲が良いんだよ?!」
花丸「確かにあの2人は仲が良いずら」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:48:25.17 ID:exHehbj30
花丸「でも,あの2人が1番好きなのはお姉ちゃんずら」
花丸「ルビィちゃんはダイヤちゃんと,理亞ちゃんは聖良さんとスクールアイドルをやるのが1番の望みのはず」
千歌「それはそうだけど……」
花丸「それに,千歌ちゃんだって聖良さんと仲が良いずら」
千歌「それは普通に友達だし」
花丸「ルビィちゃんはダイヤちゃんと,理亞ちゃんは聖良さんとスクールアイドルをやるのが1番の望みのはず」
千歌「それはそうだけど……」
花丸「それに,千歌ちゃんだって聖良さんと仲が良いずら」
千歌「それは普通に友達だし」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:49:04.49 ID:exHehbj30
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:49:38.01 ID:exHehbj30
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:50:16.23 ID:exHehbj30
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 22:50:55.40 ID:exHehbj30
以上です
読んでくださった方ありがとうございます
読んでくださった方ありがとうございます
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 23:33:31.92 ID:Rxe29xLSO
目を><にして寄ってきてそう
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/26(月) 04:48:55.99 ID:kQLlgtVlo
二人とも可愛い
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521984476/
Entry ⇒ 2018.03.31 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
蘭子「わがともー!わがともー!」武内p「はい。」
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/08/06(日) 21:16:00 ID:6m1ZJZQI
※武内pです。
※投下は不定期。
※蘭子語分からないけど頑張ります!
※投下は不定期。
※蘭子語分からないけど頑張ります!
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/08/06(日) 21:27:37 ID:6m1ZJZQI
武内p「神崎さん、おはようございます。」ペコリ
蘭子「うむ!煩わしい太陽ね!(はい!おはようございます!)」
武内p「さきほど私のこと呼んでおられましたが…」
蘭子「我とわがともとの契約について審判をする!(私とプロデューサーとの友情について言うところがあります!)」
武内p「……」ノートペラペラ
武内p「わ、私たちの関係に何か問題が……?」
蘭子「然り!(その通りです!)」
武内p「では…何が問題だったでしょうか?」スッ
蘭子(目線合わせてくれた…)トゥクン
蘭子「うむ!煩わしい太陽ね!(はい!おはようございます!)」
武内p「さきほど私のこと呼んでおられましたが…」
蘭子「我とわがともとの契約について審判をする!(私とプロデューサーとの友情について言うところがあります!)」
武内p「……」ノートペラペラ
武内p「わ、私たちの関係に何か問題が……?」
蘭子「然り!(その通りです!)」
武内p「では…何が問題だったでしょうか?」スッ
蘭子(目線合わせてくれた…)トゥクン
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/08/06(日) 21:35:55 ID:6m1ZJZQI
武内p「神崎さん?」
蘭子「あ……うむ!我とわがともの契約の鎖は深く誰にも腐食することは断じて許さん!(あ…はい!私とプロデューサーは凄く仲が良いと思うんです!)」
武内p「…はい、私もそのつもりです。」
蘭子「だが!その硬い鎖であっても我々の契約に不満がある者が多々おるのだ…。(だけど、私とプロデューサーの関係に不満を持つ人がいっぱいいます…。)」
蘭子「あ……うむ!我とわがともの契約の鎖は深く誰にも腐食することは断じて許さん!(あ…はい!私とプロデューサーは凄く仲が良いと思うんです!)」
武内p「…はい、私もそのつもりです。」
蘭子「だが!その硬い鎖であっても我々の契約に不満がある者が多々おるのだ…。(だけど、私とプロデューサーの関係に不満を持つ人がいっぱいいます…。)」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/08/06(日) 22:31:23 ID:6m1ZJZQI
武内p「そうなのですか?」
蘭子「然り!故に、我とわがともの硬い友情でつながる契約を第二形態に移さねばならない!(その通りです!だから、私とプロデューサーとの関係を深くしたいんです!)」
蘭子「だ、だから……そのぉ」
武内p「はい…。」
蘭子「わ、わわわ、私と……!」
ガチャ!
みりあ「おはよー!」
城ヶ崎「おはよー☆」
きらり「あれぇ?蘭子ちゃんとプロデューサーだけぇ?」
蘭子「ぴぃ!」ビクッ
武内p「赤城さん、城ヶ崎さん、諸星さんおはようございます。」スッ
蘭子「然り!故に、我とわがともの硬い友情でつながる契約を第二形態に移さねばならない!(その通りです!だから、私とプロデューサーとの関係を深くしたいんです!)」
蘭子「だ、だから……そのぉ」
武内p「はい…。」
蘭子「わ、わわわ、私と……!」
ガチャ!
みりあ「おはよー!」
城ヶ崎「おはよー☆」
きらり「あれぇ?蘭子ちゃんとプロデューサーだけぇ?」
蘭子「ぴぃ!」ビクッ
武内p「赤城さん、城ヶ崎さん、諸星さんおはようございます。」スッ
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/08/06(日) 22:40:22 ID:YY33qAXw
莉嘉「あ!P君!」ギュー
武内p「じょ、城ヶ崎さん…こいうことは…」
蘭子「むぅ!」プクー
みりあ「あー、ずるいー!みりあも!みりあも!」ギュー
武内p「赤城さんまで…」
蘭子「むぅううう!」プクー
きらり「莉嘉ちゃんー?みりあちゃんー?Pちゃんを困らせたらメッ!だよぉ?」
みり莉嘉「「はーい!」」
武内p「ありがとうございます。諸星さん…」
きらり「えへへぇ」テレテレ
蘭子「わがとも!」
武内p「は、はい!」
蘭子「刻限が近づくとき再び審判をする。(また、あとでお話ししましょうね?)」ニコッ
武内p「は、はい…」ビクッ
武内p「じょ、城ヶ崎さん…こいうことは…」
蘭子「むぅ!」プクー
みりあ「あー、ずるいー!みりあも!みりあも!」ギュー
武内p「赤城さんまで…」
蘭子「むぅううう!」プクー
きらり「莉嘉ちゃんー?みりあちゃんー?Pちゃんを困らせたらメッ!だよぉ?」
みり莉嘉「「はーい!」」
武内p「ありがとうございます。諸星さん…」
きらり「えへへぇ」テレテレ
蘭子「わがとも!」
武内p「は、はい!」
蘭子「刻限が近づくとき再び審判をする。(また、あとでお話ししましょうね?)」ニコッ
武内p「は、はい…」ビクッ
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/08/07(月) 22:17:23 ID:sKFDX2VE
武内p「では、11時から新田さんのグラビア撮影となっていますので…」
蘭子「…」ジィー
未央「お?らんらん今日はいちだんとプロデューサーのこと見てるね?」
蘭子「ぴぃ!だ、だからその名で呼ぶなと…」
凛「たしかに、いつもはチラチラ程度なのにね」
みく「うん、嫌でも目にはいるほどににゃ」
蘭子「わ、私そんなにチラチラみてないもん!」ブンブン
蘭子「…」ジィー
未央「お?らんらん今日はいちだんとプロデューサーのこと見てるね?」
蘭子「ぴぃ!だ、だからその名で呼ぶなと…」
凛「たしかに、いつもはチラチラ程度なのにね」
みく「うん、嫌でも目にはいるほどににゃ」
蘭子「わ、私そんなにチラチラみてないもん!」ブンブン
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/08/07(月) 22:44:42 ID:sKFDX2VE
莉嘉「えー☆うそだー!いつもいつも、P君のことを……ねー?みりあちゃん!」
みりあ「うん!蘭子ちゃんはプロデューサーのこと好きなんだね!」
蘭子「す、すきぃ!?ち、ちがう…ちがくないけど…」
武内p「みなさん…そろそろ時間がくるので…」
蘭子「わ、わがともちがうの!私…」
武内p「いえ、分かってますので…」
蘭子「……む、むぅ……」
みりあ「うん!蘭子ちゃんはプロデューサーのこと好きなんだね!」
蘭子「す、すきぃ!?ち、ちがう…ちがくないけど…」
武内p「みなさん…そろそろ時間がくるので…」
蘭子「わ、わがともちがうの!私…」
武内p「いえ、分かってますので…」
蘭子「……む、むぅ……」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/08/10(木) 02:01:50 ID:zCZKk4Rs
武内p「グラビア撮影の時間は一時間程度になっています。」スタスタ
美波「……はい」スタスタ
武内p「次のバラエティー番組の出演は、その30分後とかなりのきついスケジュールになっています。」スタスタ
(車のドアを開ける)ガチャ
美波「あの……」
(車の助手席に座る)ストン
武内p「何でしょうか?」
(車の運転席に座る)ストン
美波「今日の蘭子ちゃん変でしたよね?」
武内「……はい」
美波「……はい」スタスタ
武内p「次のバラエティー番組の出演は、その30分後とかなりのきついスケジュールになっています。」スタスタ
(車のドアを開ける)ガチャ
美波「あの……」
(車の助手席に座る)ストン
武内p「何でしょうか?」
(車の運転席に座る)ストン
美波「今日の蘭子ちゃん変でしたよね?」
武内「……はい」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/08/10(木) 02:15:59 ID:zCZKk4Rs
美波「なにか…あったんですか?」
武内p「いえ、特に変わったことはありませんでしたよ。ただ……」
美波「ただ?」
武内p「彼女の言葉をいまだに理解できないことを情けないと思いまして…」
美波「普通の言葉で喋れと言わないんですか?」
武内p「それは……ダメです。それは、私の問題の解決であって彼女の問題の解決になっていません。」
美波「…そうですね」ニコッ
武内p「出発します。」
美波(……蘭子ちゃんはどうしたいのかしら……あぁ、私もみりあちゃんみたいに翻訳ができたらなぁ…)
武内p「いえ、特に変わったことはありませんでしたよ。ただ……」
美波「ただ?」
武内p「彼女の言葉をいまだに理解できないことを情けないと思いまして…」
美波「普通の言葉で喋れと言わないんですか?」
武内p「それは……ダメです。それは、私の問題の解決であって彼女の問題の解決になっていません。」
美波「…そうですね」ニコッ
武内p「出発します。」
美波(……蘭子ちゃんはどうしたいのかしら……あぁ、私もみりあちゃんみたいに翻訳ができたらなぁ…)
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/08/10(木) 02:16:22 ID:iQ3qh0bY
美波「なにか…あったんですか?」
武内p「いえ、特に変わったことはありませんでしたよ。ただ……」
美波「ただ?」
武内p「彼女の言葉をいまだに理解できないことを情けないと思いまして…」
美波「普通の言葉で喋れと言わないんですか?」
武内p「それは……ダメです。それは、私の問題の解決であって彼女の問題の解決になっていません。」
美波「…そうですね」ニコッ
武内p「出発します。」
美波(……蘭子ちゃんはどうしたいのかしら……あぁ、私もみりあちゃんみたいに翻訳ができたらなぁ…)
武内p「いえ、特に変わったことはありませんでしたよ。ただ……」
美波「ただ?」
武内p「彼女の言葉をいまだに理解できないことを情けないと思いまして…」
美波「普通の言葉で喋れと言わないんですか?」
武内p「それは……ダメです。それは、私の問題の解決であって彼女の問題の解決になっていません。」
美波「…そうですね」ニコッ
武内p「出発します。」
美波(……蘭子ちゃんはどうしたいのかしら……あぁ、私もみりあちゃんみたいに翻訳ができたらなぁ…)
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/08/10(木) 02:44:30 ID:iQ3qh0bY
トレーナー「1、2、3、4!」
蘭子「いち、にぃ…あ!」ステン
トレーナー「神崎…今日で転ぶのはなんどめだ?」
蘭子「じゅ…十の数がこの我に…」
トレーナー「ん?」ギロ
蘭子「じゅ…十回…です」ビクッ
トレーナー「まったく…休憩をとろう…」スタスタ
ガチャ
アナスタシア「Все в порядке(大丈夫ですか?)ルァンコ」
蘭子「いな…われに対抗できる者はいない…(大丈夫です…)」
アナスタシア「え、えっと……大丈夫なんですね?」
蘭子「しかり…」ズーン
アナスタシア(Все в порядке(大丈夫)に見えないです…)
蘭子「いち、にぃ…あ!」ステン
トレーナー「神崎…今日で転ぶのはなんどめだ?」
蘭子「じゅ…十の数がこの我に…」
トレーナー「ん?」ギロ
蘭子「じゅ…十回…です」ビクッ
トレーナー「まったく…休憩をとろう…」スタスタ
ガチャ
アナスタシア「Все в порядке(大丈夫ですか?)ルァンコ」
蘭子「いな…われに対抗できる者はいない…(大丈夫です…)」
アナスタシア「え、えっと……大丈夫なんですね?」
蘭子「しかり…」ズーン
アナスタシア(Все в порядке(大丈夫)に見えないです…)
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/08/10(木) 02:53:43 ID:iQ3qh0bY
蘭子「わがともぉ……」
アナスタシア「?プロデューサーのこと…ですか?」
蘭子「え?……うん…」
アナスタシア「プロデューサールァンコにこんな顔させる…わるいです!」
蘭子「ええ!ちが、ちがうよ!プロ…我が友はなにも…」
アナスタシア「でもルァンコとっても…かなしいそうです」
蘭子(かなしい?……いや、かなしいと言うより)
蘭子(もっと…もっと…プロデューサーに構ってもらいたい遊んでほしい…)
アナスタシア「?プロデューサーのこと…ですか?」
蘭子「え?……うん…」
アナスタシア「プロデューサールァンコにこんな顔させる…わるいです!」
蘭子「ええ!ちが、ちがうよ!プロ…我が友はなにも…」
アナスタシア「でもルァンコとっても…かなしいそうです」
蘭子(かなしい?……いや、かなしいと言うより)
蘭子(もっと…もっと…プロデューサーに構ってもらいたい遊んでほしい…)
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/08/10(木) 02:56:46 ID:iQ3qh0bY
蘭子「はぁ…わがともぉ…」
アナスタシア「?ルァンコどっち……」
ガチャ!
トレーナー「休憩は終わりだ!続きやるぞ!」
蘭アナ「「は、はい!!」」
アナスタシア(きき…そびれましたね…)
蘭子「……」
アナスタシア「?ルァンコどっち……」
ガチャ!
トレーナー「休憩は終わりだ!続きやるぞ!」
蘭アナ「「は、はい!!」」
アナスタシア(きき…そびれましたね…)
蘭子「……」
24: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/10(木) 11:20:51 ID:zCZKk4Rs
カメラマン「もうちょっと膝をおとして…そうそう!いいよ!」パシャ
美波「はい!」
武内p「……」
美波(プロデューサーさん…また、ボーとしてる?やっぱり蘭子ちゃんのこと気になるのかな?)
カメラマン「横顔もいいけど今は正面撮りたいなぁ」
美波「あ!すいません!」
ー30分後ー
カメラマン「撮影終了ですー!お疲れ様でした!」
美波「ふぅ…」スタスタ
武内p「お疲れ様です。新田さん」
美波「……」ムッ
武内p「あ、あの?ど…うしました?」
美波「気になるんですよね?」
武内p「え…」
美波「はい!」
武内p「……」
美波(プロデューサーさん…また、ボーとしてる?やっぱり蘭子ちゃんのこと気になるのかな?)
カメラマン「横顔もいいけど今は正面撮りたいなぁ」
美波「あ!すいません!」
ー30分後ー
カメラマン「撮影終了ですー!お疲れ様でした!」
美波「ふぅ…」スタスタ
武内p「お疲れ様です。新田さん」
美波「……」ムッ
武内p「あ、あの?ど…うしました?」
美波「気になるんですよね?」
武内p「え…」
25: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/10(木) 11:33:00 ID:OH8M/yVw
美波「蘭子ちゃんのことです」
武内p「いえ……まぁ、はい。」
美波「…行ってもいいですよ?」
武内p「ダメです…私の事情で新田さんに苦労をかけるのは…」
美波「プロデューサーだけの事情じゃないですよね?そ、れ、に!タクシー代はプロデューサーに送っておきますから安心してください」ニコッ
武内p「………ありがとうございます!…」スタスタ
美波(ファイトですよプロデューサーさん)
武内p「いえ……まぁ、はい。」
美波「…行ってもいいですよ?」
武内p「ダメです…私の事情で新田さんに苦労をかけるのは…」
美波「プロデューサーだけの事情じゃないですよね?そ、れ、に!タクシー代はプロデューサーに送っておきますから安心してください」ニコッ
武内p「………ありがとうございます!…」スタスタ
美波(ファイトですよプロデューサーさん)
26: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/10(木) 15:48:42 ID:0MrI4/UY
トレーナー「今日のレッスンはこれで終了だ。明日は今日よりもきついレッスンが待っているから体を休めておくようにな」
トレーナー「特に神崎…おまえだ。」
蘭子「ぴぃ!…しゅ、すみません!」ビクッ
トレーナー「何があったかはしらんが明日のレッスンに響かんようにな」
蘭子「は、はい…」
バタン
アナスタシア「トレーナーさんもルァンコのことбеспокоиться(心配)?してたんですね」
蘭子「うん…」
トレーナー「特に神崎…おまえだ。」
蘭子「ぴぃ!…しゅ、すみません!」ビクッ
トレーナー「何があったかはしらんが明日のレッスンに響かんようにな」
蘭子「は、はい…」
バタン
アナスタシア「トレーナーさんもルァンコのことбеспокоиться(心配)?してたんですね」
蘭子「うん…」
27: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/10(木) 16:00:55 ID:0MrI4/UY
アナスタシア「ダー♪そろそろお昼…です!ルァンコどこかに食べに行きませんか?」
蘭子「すまぬ我が同心よ。刻限の果実を喰すことができるのは我のみそれにより我は、同行することは叶わん(ごめんねアーニャちゃん?私お弁当持ってきてるから一緒にいけないや)」
アナスタシア「??」
蘭子「あ、えっと…お弁当ね…持ってきてるんだ」
アナスタシア「ダー!すみません…ルァンコわたしまだまだ…日本語?むずかしいです」
蘭子「心配するな我が同心……い、いや心配しないで…いいよ…」
蘭子「すまぬ我が同心よ。刻限の果実を喰すことができるのは我のみそれにより我は、同行することは叶わん(ごめんねアーニャちゃん?私お弁当持ってきてるから一緒にいけないや)」
アナスタシア「??」
蘭子「あ、えっと…お弁当ね…持ってきてるんだ」
アナスタシア「ダー!すみません…ルァンコわたしまだまだ…日本語?むずかしいです」
蘭子「心配するな我が同心……い、いや心配しないで…いいよ…」
29: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/10(木) 16:09:25 ID:0MrI4/UY
アナスタシア「一人で……食べるんですか?」
蘭子「ううん……」
蘭子(きっと)
蘭子「わがともと食べるんだ」ニコッ
30: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/11(金) 00:33:53 ID:DDbjR63c
蘭子「フーフフーン♪フーフフーン♪」
蘭子「…………」
蘭子「おそいなぁ…」
蘭子「まだかなぁ…」
蘭子「今日は…むりかなぁ」
蘭子「この頃プロデューサーと二人きりになれてない…」
蘭子「みんなといるのは楽しいけど…やっぱりダメ……プロデューサーと二人きりでお話や…おさんぽとかしたいなぁ」
蘭子「そのために、口実を作ってお弁当を一緒に食べようとしたのに…また、邪魔されちゃったし…」
蘭子「…………」
蘭子「おそいなぁ…」
蘭子「まだかなぁ…」
蘭子「今日は…むりかなぁ」
蘭子「この頃プロデューサーと二人きりになれてない…」
蘭子「みんなといるのは楽しいけど…やっぱりダメ……プロデューサーと二人きりでお話や…おさんぽとかしたいなぁ」
蘭子「そのために、口実を作ってお弁当を一緒に食べようとしたのに…また、邪魔されちゃったし…」
31: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/11(金) 00:45:18 ID:DDbjR63c
蘭子(プロデューサーと私の同じハンバーグ好きって知ったとき本当に嬉しかった…)
蘭子(私の言葉をなんとか理解しようと頑張るプロデューサーにはドキドキして…)
蘭子(もぉ…!もぉ!もぉ!)
蘭子(だいすきぃ…!プロデューサーだいすき!)
蘭子「でも…勝ち目ないよね…」
蘭子(凛ちゃんとか美波ちゃんとか…魅力的な大人の女性が多い…私みたいなお子ちゃまじゃ…相手なんてしてくれないよ)
蘭子「…………もうたべよ…さめちゃう…よ」シュルリ
蘭子(私の言葉をなんとか理解しようと頑張るプロデューサーにはドキドキして…)
蘭子(もぉ…!もぉ!もぉ!)
蘭子(だいすきぃ…!プロデューサーだいすき!)
蘭子「でも…勝ち目ないよね…」
蘭子(凛ちゃんとか美波ちゃんとか…魅力的な大人の女性が多い…私みたいなお子ちゃまじゃ…相手なんてしてくれないよ)
蘭子「…………もうたべよ…さめちゃう…よ」シュルリ
41: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/27(日) 17:31:09 ID:H1jYKg3s
蘭子「…」パクパク
蘭子「おいしく…ない…」
蘭子「初めてだからかな…?しょっぱい…」
蘭子「あ」ポロポロ
蘭子「は…はは…泣いてたんだ…」ポロポロ
蘭子「拭かなきゃ…また、迷惑かけちゃう」ゴシゴシ
蘭子「……うぇ……うぐぅ……」ポロポロ
蘭子「なんでぇ…なんでぇ…」ゴシゴシ
蘭子「なんで、とまらないのぉ…!…うぇ」ポロポロ
蘭子「おいしく…ない…」
蘭子「初めてだからかな…?しょっぱい…」
蘭子「あ」ポロポロ
蘭子「は…はは…泣いてたんだ…」ポロポロ
蘭子「拭かなきゃ…また、迷惑かけちゃう」ゴシゴシ
蘭子「……うぇ……うぐぅ……」ポロポロ
蘭子「なんでぇ…なんでぇ…」ゴシゴシ
蘭子「なんで、とまらないのぉ…!…うぇ」ポロポロ
42: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/27(日) 17:32:56 ID:xrJoONtA
蘭子「…」パクパク
蘭子「おいしく…ない…」
蘭子「初めてだからかな…?しょっぱい…」
蘭子「あ」ポロポロ
蘭子「は…はは…泣いてたんだ…」ポロポロ
蘭子「拭かなきゃ…また、迷惑かけちゃう」ゴシゴシ
蘭子「……うぇ……うぐぅ……」ポロポロ
蘭子「なんでぇ…なんでぇ…」ゴシゴシ
蘭子「なんで、とまらないのぉ…!…うぇ」ポロポロ
蘭子「おいしく…ない…」
蘭子「初めてだからかな…?しょっぱい…」
蘭子「あ」ポロポロ
蘭子「は…はは…泣いてたんだ…」ポロポロ
蘭子「拭かなきゃ…また、迷惑かけちゃう」ゴシゴシ
蘭子「……うぇ……うぐぅ……」ポロポロ
蘭子「なんでぇ…なんでぇ…」ゴシゴシ
蘭子「なんで、とまらないのぉ…!…うぇ」ポロポロ
43: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/27(日) 17:49:54 ID:xrJoONtA
蘭子「とまってよ………迷惑…」ポロポロ
「迷惑なんてかけていません!!」
蘭子「ふぇ!?」ビクッ
武内「驚かしてすいません」
蘭子「な、ななな、なんで!」
蘭子「あ!…いや、これはちがうの!その…そ、そう眠くて…その…」
武内「すいませんでした…」ペコリ
蘭子「え……」
武内「約束の……いや、刻限の時に遅れてしまった件です。」
蘭子「あ、あああ!あんずることなかれ!それごときで我の瞳は曇らないわ!(気にしないでください!プロデューサーが忙しいこと分かっていますから!)」
蘭子「更に言うなれば、前世の我の言葉には少々陰りがあったゆえ…(それに、用件も言わないで呼び出した私も悪いですし…)」
武内「優しきお言葉ありがとうございます。ですが、遅れは遅れ……ですので…」
蘭子「わがとも…それはまことか?(プロデューサー…それ本当ですか?)」
「迷惑なんてかけていません!!」
蘭子「ふぇ!?」ビクッ
武内「驚かしてすいません」
蘭子「な、ななな、なんで!」
蘭子「あ!…いや、これはちがうの!その…そ、そう眠くて…その…」
武内「すいませんでした…」ペコリ
蘭子「え……」
武内「約束の……いや、刻限の時に遅れてしまった件です。」
蘭子「あ、あああ!あんずることなかれ!それごときで我の瞳は曇らないわ!(気にしないでください!プロデューサーが忙しいこと分かっていますから!)」
蘭子「更に言うなれば、前世の我の言葉には少々陰りがあったゆえ…(それに、用件も言わないで呼び出した私も悪いですし…)」
武内「優しきお言葉ありがとうございます。ですが、遅れは遅れ……ですので…」
蘭子「わがとも…それはまことか?(プロデューサー…それ本当ですか?)」
44: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/27(日) 18:03:54 ID:xrJoONtA
武内「はい……許してくれますか?」
蘭子「わがともには罪はないが…(プロデューサーはわるくないですけど…)」
武内「だめ……でしたか…」
蘭子「行く!い、いや我も同行しよう!」
武内「ありがとうございます…あと…」スタスタ
蘭子「?何か不満が?(なんですか?)」
武内「涙を…このハンカチで…」スッ
蘭子「……感謝する…と同時に一つ、頼みがある(ありがとうございます…ありがとうついでに一つ頼みがあります)」
武内「え……」
蘭子「我が涙をぬぐうこと許可しよう(涙吹いてくれますか?)」
蘭子「わがともには罪はないが…(プロデューサーはわるくないですけど…)」
武内「だめ……でしたか…」
蘭子「行く!い、いや我も同行しよう!」
武内「ありがとうございます…あと…」スタスタ
蘭子「?何か不満が?(なんですか?)」
武内「涙を…このハンカチで…」スッ
蘭子「……感謝する…と同時に一つ、頼みがある(ありがとうございます…ありがとうついでに一つ頼みがあります)」
武内「え……」
蘭子「我が涙をぬぐうこと許可しよう(涙吹いてくれますか?)」
45: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/27(日) 18:11:30 ID:xrJoONtA
蘭子「では、頼むぞ(じゃあ、お願いします)」スッ
武内「…は…はい」フキフキ
武内(顔が近い……!)フキフキ
蘭子「プロデューサー…」
武内「……」フキフキ
蘭子「プロデューサー?」
武内「…………」
蘭子「プロデューサー…?」パチ
蘭子「あ……」
武内「……///」
蘭子(顔が…真っ赤だ…)
蘭子(私も…きっと真っ赤になっているんだろうな…)
武内「…は…はい」フキフキ
武内(顔が近い……!)フキフキ
蘭子「プロデューサー…」
武内「……」フキフキ
蘭子「プロデューサー?」
武内「…………」
蘭子「プロデューサー…?」パチ
蘭子「あ……」
武内「……///」
蘭子(顔が…真っ赤だ…)
蘭子(私も…きっと真っ赤になっているんだろうな…)
46: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/27(日) 18:35:09 ID:xrJoONtA
武内「お、おわりました…///」
蘭子「う、うむ…ご苦労///」
蘭子「あ…布は我が清水をかけておこう///(あ…ハンカチは私が洗っておきますね)」
武内「い、いや大丈夫です。私がやっておきますので///」
蘭子「いや、我が」
武内「いや、私が」
蘭子「いや、いい…」
プルルルル
蘭子「ん?我の携帯から…誰だ?」ピッ
小梅『あ……でた…』
蘭子「う、うむ…ご苦労///」
蘭子「あ…布は我が清水をかけておこう///(あ…ハンカチは私が洗っておきますね)」
武内「い、いや大丈夫です。私がやっておきますので///」
蘭子「いや、我が」
武内「いや、私が」
蘭子「いや、いい…」
プルルルル
蘭子「ん?我の携帯から…誰だ?」ピッ
小梅『あ……でた…』
47: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/27(日) 18:36:43 ID:xrJoONtA
蘭子「小梅か…どうした?」
武内(神崎さんはもう、帰宅でしたね)
小梅『今日…一緒に見るって……ホラー』
蘭子「ホラーぁあ!!」ビクッ
武内「!?」ビクッ
蘭子「うむ…承知した…うむ…では……」カチッ
武内「お帰りですね」
蘭子「あ。は、はい…」
蘭子(もう少し一緒にいたかったんだけど…)
武内(神崎さんはもう、帰宅でしたね)
小梅『今日…一緒に見るって……ホラー』
蘭子「ホラーぁあ!!」ビクッ
武内「!?」ビクッ
蘭子「うむ…承知した…うむ…では……」カチッ
武内「お帰りですね」
蘭子「あ。は、はい…」
蘭子(もう少し一緒にいたかったんだけど…)
48: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/27(日) 18:37:32 ID:xrJoONtA
武内「では、お送りしますね」
蘭子「え!?」
武内「迷惑でしたか?」
蘭子「!!」(左右に)ブンブン
武内「では、行きましょう」スタスタ
蘭子「う、うむ!」スタスタ
蘭子(え……忙しいんじゃ…)チラッ
武内「……」
蘭子(えへぇ♪まぁ、いいか!)
蘭子「え!?」
武内「迷惑でしたか?」
蘭子「!!」(左右に)ブンブン
武内「では、行きましょう」スタスタ
蘭子「う、うむ!」スタスタ
蘭子(え……忙しいんじゃ…)チラッ
武内「……」
蘭子(えへぇ♪まぁ、いいか!)
49: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/27(日) 18:49:29 ID:xrJoONtA
キッ!
武内「ここでしたね」
蘭子「うむ、ご苦労であった!わがとも」
武内「はい…では…」
蘭子「少し待たれよわがとも」ゴソゴソ
武内「?」
蘭子「これ!」⊃弁当
武内「これは…今日の…」
蘭子「食べてくださいね!では、闇にのまれよ!」タタタタ
武内「ここでしたね」
蘭子「うむ、ご苦労であった!わがとも」
武内「はい…では…」
蘭子「少し待たれよわがとも」ゴソゴソ
武内「?」
蘭子「これ!」⊃弁当
武内「これは…今日の…」
蘭子「食べてくださいね!では、闇にのまれよ!」タタタタ
50: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/27(日) 18:50:16 ID:xrJoONtA
武内「……」シュルリ
武内「!ハンバーグ……ですね」
武内「いただきます」パク
武内「…………」モグモク
ゴクン
武内「……美味しい…」
武内「!ハンバーグ……ですね」
武内「いただきます」パク
武内「…………」モグモク
ゴクン
武内「……美味しい…」
51: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/27(日) 18:55:40 ID:xrJoONtA
蘭子「入るわ」ガチャ
小梅「あ…おかえり蘭子ちゃん…」
蘭子「むふふ♪我が城に魔具を置いてくるわ!(部屋に荷物おいてきますね!)」
小梅「……すごく嬉しそうだ……ね?何かあったのかな」
小梅「あ…おかえり蘭子ちゃん…」
蘭子「むふふ♪我が城に魔具を置いてくるわ!(部屋に荷物おいてきますね!)」
小梅「……すごく嬉しそうだ……ね?何かあったのかな」
52: ◆kxsRqO6/tM 2017/08/27(日) 19:08:31 ID:xrJoONtA
蘭子「……」ガチャ
パタン
蘭子「くく…クックックッ!あははは!」
蘭子「明日は~♪明日は~♪」クルクル
蘭子「プロデューサーとお出かけだぁ~♪」ボスン
蘭子「えへへ♪まさか、プロデューサーが…」
武内『ですので……明日私のお気に入りのハンバーグのお店に一緒に行こうかと思いまして…』
蘭子「えへへ♪」マクラスリスリ
蘭子「もう、プロデューサーだいすき!」パタパタ
ガチャ
蘭子「!?」ガバッ!
小梅「あ……ご、ごめん…ごゆっくり……」パタン
蘭子「あ…違うのこれは!」
蘭子「違うのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ピィィィィィィ
パタン
蘭子「くく…クックックッ!あははは!」
蘭子「明日は~♪明日は~♪」クルクル
蘭子「プロデューサーとお出かけだぁ~♪」ボスン
蘭子「えへへ♪まさか、プロデューサーが…」
武内『ですので……明日私のお気に入りのハンバーグのお店に一緒に行こうかと思いまして…』
蘭子「えへへ♪」マクラスリスリ
蘭子「もう、プロデューサーだいすき!」パタパタ
ガチャ
蘭子「!?」ガバッ!
小梅「あ……ご、ごめん…ごゆっくり……」パタン
蘭子「あ…違うのこれは!」
蘭子「違うのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ピィィィィィィ
54: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/02(土) 23:11:36 ID:S8KBJ9Lc
蘭子「…………」ボスンボスン
蘭子「いいもん……いいもん…我には明日ご褒美があるもん」グスン
プルルルル
蘭子「………だれだろ…」パカッ
わがとも
蘭子「プロデューサーだ!」ガバッ
蘭子「も…もしもしぃ…?」ピッ
武内『すいません。神崎さん明日の件でお話が…』
蘭子「え……まさか、ちゅ、中止……」
武内『い、いえ!明日は、12時そちらにお迎えに行きますのでそれまでに外出の準備をしておいてください。』
蘭子「は、はい!」(なんかお仕事のお話ししてるみたい)
武内『それと…』
蘭子「?」
蘭子「いいもん……いいもん…我には明日ご褒美があるもん」グスン
プルルルル
蘭子「………だれだろ…」パカッ
わがとも
蘭子「プロデューサーだ!」ガバッ
蘭子「も…もしもしぃ…?」ピッ
武内『すいません。神崎さん明日の件でお話が…』
蘭子「え……まさか、ちゅ、中止……」
武内『い、いえ!明日は、12時そちらにお迎えに行きますのでそれまでに外出の準備をしておいてください。』
蘭子「は、はい!」(なんかお仕事のお話ししてるみたい)
武内『それと…』
蘭子「?」
55: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/02(土) 23:17:04 ID:S8KBJ9Lc
武内『ハンバーグ……とってもおいしかったです。』
蘭子「」
武内『では…』ブツッ
ツーツーツー
蘭子「」
蘭子「………ぴぃ…///」トゥクゥントゥクゥン
蘭子「わ、われを……ころすきかぁ…!!///」ボスンボスン
蘭子「」
武内『では…』ブツッ
ツーツーツー
蘭子「」
蘭子「………ぴぃ…///」トゥクゥントゥクゥン
蘭子「わ、われを……ころすきかぁ…!!///」ボスンボスン
56: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/02(土) 23:29:45 ID:S8KBJ9Lc
11時32分
蘭子「そ、そろそろ刻限の時間だ…」
蘭子「ふ、服が!服が決まらない!」バサバサ
蘭子「ど、どどど…どうしよぅ…」
小梅「どうしたの?」ヒョコッ
蘭子「あ!小梅今こそ召還せし時!(あ!小梅ちゃんたすけてぇ~!)」
小梅「えっと…着ていく服が決まらない…の?」
蘭子「うむ…(うん…)」
蘭子「そ、そろそろ刻限の時間だ…」
蘭子「ふ、服が!服が決まらない!」バサバサ
蘭子「ど、どどど…どうしよぅ…」
小梅「どうしたの?」ヒョコッ
蘭子「あ!小梅今こそ召還せし時!(あ!小梅ちゃんたすけてぇ~!)」
小梅「えっと…着ていく服が決まらない…の?」
蘭子「うむ…(うん…)」
57: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/02(土) 23:30:28 ID:S8KBJ9Lc
小梅「…………」
小梅「……どこに行くか…誰と行くか……は分からないけど…」
小梅「変にこだわるより…いつも通りの方が…きっとその人もいいと思って…くれるよ」
蘭子「……小梅ちゃん…」ジーン
蘭子「よ、よし!我が魂の赴くままに!(私がんばります!)」
小梅「うん……頑張って…ね」スタスタ
コレカナウーンコレダ!イヤ…
小梅「まぁ…あの人な…ら何でもいいと言ってくれるけど……ね?」
小梅「……どこに行くか…誰と行くか……は分からないけど…」
小梅「変にこだわるより…いつも通りの方が…きっとその人もいいと思って…くれるよ」
蘭子「……小梅ちゃん…」ジーン
蘭子「よ、よし!我が魂の赴くままに!(私がんばります!)」
小梅「うん……頑張って…ね」スタスタ
コレカナウーンコレダ!イヤ…
小梅「まぁ…あの人な…ら何でもいいと言ってくれるけど……ね?」
58: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/02(土) 23:39:58 ID:S8KBJ9Lc
蘭子「つ、ついに刻限の時がきた…(ついに、約束の時間です…)」ドキドキ
蘭子「き、緊張するでない我!これごときの難儀に侮られるな!」
蘭子「深呼吸をし…我の心を癒すのだ…」スーハースーハー
武内「神崎さん」(イケメンボイス)
蘭子「ぴゃああああああああああああああああああ!!?」ビクッ
武内「うぉ…」ビクッ
蘭子「の、ののの!ノックくらいしてください!」アワワワ
武内「落ち着いてください…ここは部屋ではないのでノックができません…」
蘭子「わ、わわわ煩わしいたいにょう…ね!?」
武内「はい、おはようございます。」ペコリ
蘭子「き、緊張するでない我!これごときの難儀に侮られるな!」
蘭子「深呼吸をし…我の心を癒すのだ…」スーハースーハー
武内「神崎さん」(イケメンボイス)
蘭子「ぴゃああああああああああああああああああ!!?」ビクッ
武内「うぉ…」ビクッ
蘭子「の、ののの!ノックくらいしてください!」アワワワ
武内「落ち着いてください…ここは部屋ではないのでノックができません…」
蘭子「わ、わわわ煩わしいたいにょう…ね!?」
武内「はい、おはようございます。」ペコリ
59: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/08(金) 17:44:15 ID:kA5i65lA
武内「では、さっそく向かいましょう。」ガチャ
蘭子「む、む…失礼する」
武内「はい。」ガチャ
蘭子「……」
武内「では、出発しますのでシートベルトをお願いします。」カチッ
蘭子「こ、心得た!」カチッ
蘭子「む、む…失礼する」
武内「はい。」ガチャ
蘭子「……」
武内「では、出発しますのでシートベルトをお願いします。」カチッ
蘭子「こ、心得た!」カチッ
60: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/08(金) 17:52:32 ID:kA5i65lA
蘭子「……///」
武内「……」
蘭子「……///」
武内「……」
武蘭「「あの!」」
武蘭「「は!先にどうぞ!」」
武内「…」
蘭子「…フフ♪」
武内「いい笑顔です…」
蘭子「ぬ…わがともは同様の言霊を使うようね(もう、プロデューサーってそればっかりですね♪)」
武内「そ、そうですか?以後気をつけます…」
武内「……」
蘭子「……///」
武内「……」
武蘭「「あの!」」
武蘭「「は!先にどうぞ!」」
武内「…」
蘭子「…フフ♪」
武内「いい笑顔です…」
蘭子「ぬ…わがともは同様の言霊を使うようね(もう、プロデューサーってそればっかりですね♪)」
武内「そ、そうですか?以後気をつけます…」
61: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/08(金) 18:08:49 ID:kA5i65lA
蘭子「わがともよ!心して聞け!」
武内「はい。」
蘭子「前日のわがともの言霊は我の冷えきった心を溶かしたのだ…(昨日のプロデューサーの言葉は私の不安だった想いを変えてくれました…)」
蘭子「プロデューサー…ありがとうございます。」
武内「いえ…///」
蘭子「む!わがともの顔に火が灯されておる!(あ!プロデューサーの顔まっかかです!)」
武内「ご、ごほん!で、では次は私が!」
蘭子「我の言霊をかわしたな(話そらしましたね)」ニヤニヤ
武内(神崎さんが今まで見たことないような小悪魔の顔をしている…)ウゥ…
武内「はい。」
蘭子「前日のわがともの言霊は我の冷えきった心を溶かしたのだ…(昨日のプロデューサーの言葉は私の不安だった想いを変えてくれました…)」
蘭子「プロデューサー…ありがとうございます。」
武内「いえ…///」
蘭子「む!わがともの顔に火が灯されておる!(あ!プロデューサーの顔まっかかです!)」
武内「ご、ごほん!で、では次は私が!」
蘭子「我の言霊をかわしたな(話そらしましたね)」ニヤニヤ
武内(神崎さんが今まで見たことないような小悪魔の顔をしている…)ウゥ…
62: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/08(金) 18:20:31 ID:kA5i65lA
武内「まず、私は神崎さんの言葉を直そうなどと思っていません。私は…神崎さんの言葉を直すのではなく神崎さんの言葉を知ることの方が大事だと思っています。」
武内「だから、神崎さんの刻限の時という言葉を理解していれば神崎さんがあんなことを思うことはなかったのです…」
蘭子「それは…!」
武内「いえ…!これだけは…これだけは…私の責任です!元はこんな形で神崎さんとハンバーグを食べに行くとは考えていませんでした。」
蘭子「こんな形?」
武内「いつかは神崎さんと二人でハンバーグ店に行きたいと思っていたんです。ですが、なかなか…時間が…」
蘭子「えぇ!?そ、そうだったんですか!」
武内「はい。」
武内「だから、神崎さんの刻限の時という言葉を理解していれば神崎さんがあんなことを思うことはなかったのです…」
蘭子「それは…!」
武内「いえ…!これだけは…これだけは…私の責任です!元はこんな形で神崎さんとハンバーグを食べに行くとは考えていませんでした。」
蘭子「こんな形?」
武内「いつかは神崎さんと二人でハンバーグ店に行きたいと思っていたんです。ですが、なかなか…時間が…」
蘭子「えぇ!?そ、そうだったんですか!」
武内「はい。」
63: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/08(金) 18:38:08 ID:kA5i65lA
武内「あなたと打ち合わせの件でハンバーグ好きと言うことを知ったとき本当に嬉しかったのです。」
蘭子「…わ、わたしも…」
武内「え…?」
蘭子「私も同じです!私もあのときプロデューサーと本当に繋がった気がして……私……嬉しかった…!」
武内「神崎さん…」
蘭子「おたがいさまです!」フンス
武内「……ですね」フフ
蘭子「!!?」ドキンッ!!
蘭子(わ、わわわ笑った!?い、いや…微笑んだといった方がいいのかな…凄い、初めて見たかもしれない…)
武内「…神崎さん…?」
蘭子(それに今までのとは違うときめきが…すごいこんなときめきも初めて…顔が前より暑くて…でも温かくて…優しくて…)ドキドキ
蘭子「…わ、わたしも…」
武内「え…?」
蘭子「私も同じです!私もあのときプロデューサーと本当に繋がった気がして……私……嬉しかった…!」
武内「神崎さん…」
蘭子「おたがいさまです!」フンス
武内「……ですね」フフ
蘭子「!!?」ドキンッ!!
蘭子(わ、わわわ笑った!?い、いや…微笑んだといった方がいいのかな…凄い、初めて見たかもしれない…)
武内「…神崎さん…?」
蘭子(それに今までのとは違うときめきが…すごいこんなときめきも初めて…顔が前より暑くて…でも温かくて…優しくて…)ドキドキ
64: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/08(金) 18:39:08 ID:kA5i65lA
内「神崎さん?」
蘭子「もぉ!プロデューサーのばかぁ!」ポカポカ
武内「えぇ!?神崎さんどうしたんですか?」
蘭子「プロデューサーはずるいです!」
武内「ずるい……?」
蘭子「プロデューサーは……なんで私の初めてばっかり取っていくんですか…///」プクー
武内「えぇと…そ、その…す、すいません///」
蘭子「もぉ!プロデューサーのばかぁ!」ポカポカ
武内「えぇ!?神崎さんどうしたんですか?」
蘭子「プロデューサーはずるいです!」
武内「ずるい……?」
蘭子「プロデューサーは……なんで私の初めてばっかり取っていくんですか…///」プクー
武内「えぇと…そ、その…す、すいません///」
65: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 18:40:06 ID:0ota6hy6
武内「あ…。ここです」
蘭子「あれ?小さいですね…」
武内「はい。夫婦二人だけで経営しているので…」
蘭子「え!?」
武内「では、行きましょう。」ガチャ
蘭子「う、うむ…」
蘭子「あれ?小さいですね…」
武内「はい。夫婦二人だけで経営しているので…」
蘭子「え!?」
武内「では、行きましょう。」ガチャ
蘭子「う、うむ…」
66: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 18:50:29 ID:0ota6hy6
ガラガラ
武内「すいません」
蘭子(引き戸だ…)ポカーン
おばあさん「あらあら、武内くんじゃない…こんなところまでよう来たね」
武内「お気に入りの店なので…」
おばあさん「見たところ……彼女さんの二人だけだね」ニコニコ
蘭子「か、彼女!?」
武内「いえ、私の仕事関係の人です。彼女じゃありませんよ」
蘭子「!」キッ
武内「?」ビクッ
おばあさん「あら、そうだったかい…まぁ、狭いところだけどゆっくりしておくれ」ニコニコ
武内「はい。」ペコリ
武内「すいません」
蘭子(引き戸だ…)ポカーン
おばあさん「あらあら、武内くんじゃない…こんなところまでよう来たね」
武内「お気に入りの店なので…」
おばあさん「見たところ……彼女さんの二人だけだね」ニコニコ
蘭子「か、彼女!?」
武内「いえ、私の仕事関係の人です。彼女じゃありませんよ」
蘭子「!」キッ
武内「?」ビクッ
おばあさん「あら、そうだったかい…まぁ、狭いところだけどゆっくりしておくれ」ニコニコ
武内「はい。」ペコリ
67: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 18:57:32 ID:0ota6hy6
武内「やはり、ここは落ち着きます」ストン
蘭子「我の知らぬ領域があったとは情けないわ(こんなところがあったんですね…知りませんでした。)」
武内「そうでしたか…」
蘭子「我はこの場所を前(ぜん)の時から知ってる(私なぜか懐かしさを感じます…)」
武内「懐かしい…のでしょうか?」
蘭子「うむ」
おばあさん「お嬢ちゃんは難しい喋り方をするんだね」ニコニコ
蘭子「のわぁ!?」
蘭子「我の知らぬ領域があったとは情けないわ(こんなところがあったんですね…知りませんでした。)」
武内「そうでしたか…」
蘭子「我はこの場所を前(ぜん)の時から知ってる(私なぜか懐かしさを感じます…)」
武内「懐かしい…のでしょうか?」
蘭子「うむ」
おばあさん「お嬢ちゃんは難しい喋り方をするんだね」ニコニコ
蘭子「のわぁ!?」
68: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 21:51:35 ID:0ota6hy6
蘭子「汝の言霊は我の瞳を曇らせる…強敵の匂いがするわ(いきなり話しかけるからび、ビックリしました…)」
おばあさん「んー?ごめんねぇ…こんな年になると耳が遠くなってね」
武内「い、いえあまり気にしないでください。そう言えばおじいさんは…」
おばあさん「おじいさんかい?私なんかよりずっと元気だよ」ニコニコ
武内「そうですか…」ホッ
おばあさん「それはそうといつものでいいのかい?」
武内「はい。お願いします」
おばあさん「じゃあ、少し待っててねお嬢ちゃん」ニコニコ
蘭子「う、うむ!」
おばあさん「んー?ごめんねぇ…こんな年になると耳が遠くなってね」
武内「い、いえあまり気にしないでください。そう言えばおじいさんは…」
おばあさん「おじいさんかい?私なんかよりずっと元気だよ」ニコニコ
武内「そうですか…」ホッ
おばあさん「それはそうといつものでいいのかい?」
武内「はい。お願いします」
おばあさん「じゃあ、少し待っててねお嬢ちゃん」ニコニコ
蘭子「う、うむ!」
69: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 22:05:22 ID:0ota6hy6
蘭子「いつもの…と言っておったが、わがともはこの領域に何度も踏み入れるのか?(いつものってプロデューサーはここの常連さんなんですか?)」
武内「はい…神崎さん…いえ、私がプロデューサーをやる前からです。」
蘭子「な、なんと!我の想像の遥か上とな(そ、そんな時から…)」
武内「はい…私の両親は共働きで二人とも帰るのはいつも深夜か朝でした。晩飯、昼飯のお金だけをもらいコンビニで買った物を食べていました。」
武内「ある日…私はたまには外食にしようかと出掛けました…ですが、なかなかこれだと言うところがなく…しょうがないからコンビニでまた済ませようとしたら…」
蘭子「果実の匂いか…(ハンバーグの匂いですか…)」
武内「そうなんです…ここのハンバーグの匂いにつられて…それから…」
蘭子「クックッ!言わんでも分かるわ!この領域は我の心をくすぐるところ…わがともが何度も踏み入れるのが理解できる…(常連さんになったんですね!でも、わかります!私もひかれちゃいます!)」
武内「はい…神崎さん…いえ、私がプロデューサーをやる前からです。」
蘭子「な、なんと!我の想像の遥か上とな(そ、そんな時から…)」
武内「はい…私の両親は共働きで二人とも帰るのはいつも深夜か朝でした。晩飯、昼飯のお金だけをもらいコンビニで買った物を食べていました。」
武内「ある日…私はたまには外食にしようかと出掛けました…ですが、なかなかこれだと言うところがなく…しょうがないからコンビニでまた済ませようとしたら…」
蘭子「果実の匂いか…(ハンバーグの匂いですか…)」
武内「そうなんです…ここのハンバーグの匂いにつられて…それから…」
蘭子「クックッ!言わんでも分かるわ!この領域は我の心をくすぐるところ…わがともが何度も踏み入れるのが理解できる…(常連さんになったんですね!でも、わかります!私もひかれちゃいます!)」
70: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 22:13:41 ID:0ota6hy6
武内「……」
蘭子「?何か良きぬ顔つきだが?」
武内「……昔はここは繁盛していたんですが…ちょうどです…ちょうど…cpを立ち上げたときでした…」
武内「ここの主人が老衰による衰弱で…倒れたんです…」
蘭子「ッ!?」
蘭子「それから!それからどうなったのだ!」
武内「今も病院なんです…寝たきりで…」
蘭子「……」
武内「一ヶ月後…店を畳むそうです…やはり一人では限界があるんでしょう…」
蘭子「……」
武内「畳む前に来たかったんです…貴女と…神崎さん」
蘭子「?何か良きぬ顔つきだが?」
武内「……昔はここは繁盛していたんですが…ちょうどです…ちょうど…cpを立ち上げたときでした…」
武内「ここの主人が老衰による衰弱で…倒れたんです…」
蘭子「ッ!?」
蘭子「それから!それからどうなったのだ!」
武内「今も病院なんです…寝たきりで…」
蘭子「……」
武内「一ヶ月後…店を畳むそうです…やはり一人では限界があるんでしょう…」
蘭子「……」
武内「畳む前に来たかったんです…貴女と…神崎さん」
71: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 22:18:33 ID:0ota6hy6
蘭子「そ、そんな……わ、わたし…」
おばあさん「あらあら…どうしたの…」スタスタ
蘭子「!」
武内「おばあさん……例の話を…」
おばあさん「……あぁ…おじいさんのことかい…気にしなくていいのにねぇ」ニコニコ
蘭子「……ぁあ…」
おばあさん「わたしはね…信じているんだよ…だから大丈夫」
蘭子「……うん…」
おばあさん「さぁ!たんとおたべ!」
おばあさん「あらあら…どうしたの…」スタスタ
蘭子「!」
武内「おばあさん……例の話を…」
おばあさん「……あぁ…おじいさんのことかい…気にしなくていいのにねぇ」ニコニコ
蘭子「……ぁあ…」
おばあさん「わたしはね…信じているんだよ…だから大丈夫」
蘭子「……うん…」
おばあさん「さぁ!たんとおたべ!」
72: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 22:24:35 ID:0ota6hy6
武内「それでは食べましょう…」
蘭子「……はい……」
武蘭「「いただきます。」」
パクっ
蘭子「…」モグモグ
蘭子「…!」パァァァァァ
蘭子「おいしい!!すごくおいしい!!」ワァァ
武内「はい…とっても…流石です。」
蘭子「んー♪」モグモグ
蘭子「ム、ムグー!」ジタバタ
武内「詰まりましたか!水を!」スッ
蘭子「ング…ング」ゴクゴク
蘭子「ぷはぁー!」
武内「気をつけて食べましょうね?」
蘭子「は、はぁい///」テヘー
蘭子「……はい……」
武蘭「「いただきます。」」
パクっ
蘭子「…」モグモグ
蘭子「…!」パァァァァァ
蘭子「おいしい!!すごくおいしい!!」ワァァ
武内「はい…とっても…流石です。」
蘭子「んー♪」モグモグ
蘭子「ム、ムグー!」ジタバタ
武内「詰まりましたか!水を!」スッ
蘭子「ング…ング」ゴクゴク
蘭子「ぷはぁー!」
武内「気をつけて食べましょうね?」
蘭子「は、はぁい///」テヘー
73: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 22:28:14 ID:0ota6hy6
~そして~
武蘭「「ごちそうさまでした!」」
武内「では、会計を済ませて来ますね。神崎さんは車で待っていてください」
蘭子「うむ…」スタスタ
ガラガラ
蘭子「…………」
蘭子「……」
蘭子「…」
蘭子「うん!」
武蘭「「ごちそうさまでした!」」
武内「では、会計を済ませて来ますね。神崎さんは車で待っていてください」
蘭子「うむ…」スタスタ
ガラガラ
蘭子「…………」
蘭子「……」
蘭子「…」
蘭子「うん!」
74: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 22:37:52 ID:0ota6hy6
武内「お待たせしました。神崎さん…では…」
蘭子「プロデューサーちょっと待って下さい!」タッタッ
武内「あ…神崎さん…」
ガラガラ
蘭子「失礼する!」
おばあさん「んー?なんだい忘れ物かい?」
蘭子「……」
蘭子「おばあちゃん……見てて!」
おばあさん「?なにをだい?」
蘭子「私ね!アイドルなの!でも、まだまだ卵で他の人より魅力なんて無いけど…」
蘭子「私がトップアイドルになったの絶対におばあちゃんのおじいさんに見せて上げる!だからずっと……ずっと……」
蘭子「プロデューサーちょっと待って下さい!」タッタッ
武内「あ…神崎さん…」
ガラガラ
蘭子「失礼する!」
おばあさん「んー?なんだい忘れ物かい?」
蘭子「……」
蘭子「おばあちゃん……見てて!」
おばあさん「?なにをだい?」
蘭子「私ね!アイドルなの!でも、まだまだ卵で他の人より魅力なんて無いけど…」
蘭子「私がトップアイドルになったの絶対におばあちゃんのおじいさんに見せて上げる!だからずっと……ずっと……」
75: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 22:38:32 ID:0ota6hy6
蘭子「絶対に見てて!」
タッタッタッタッタッタッ
ガラガラ
おばあさん「あぁ…絶対にみるよ…絶対にね…」ニコニコ
タッタッタッタッタッタッ
ガラガラ
おばあさん「あぁ…絶対にみるよ…絶対にね…」ニコニコ
76: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 22:41:31 ID:0ota6hy6
ガチャ
武内「何を話していたんですか?」
蘭子「禁忌よ♪(ヒミツです♪)」ニコッ
武内「いい笑顔ですね……では、行きましょう。」
蘭子「はい!」
武内「何を話していたんですか?」
蘭子「禁忌よ♪(ヒミツです♪)」ニコッ
武内「いい笑顔ですね……では、行きましょう。」
蘭子「はい!」
77: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 22:51:09 ID:0ota6hy6
キッ!
武内「今日はお疲れ様でした神崎さん…もうすっかり夕方ですね…」
蘭子「わがともは次の難題をこなすのであろう?(プロデューサーはまだ、お仕事あるんですよね?)」
武内「はい。」
蘭子「じゃ…じゃあ…」
武内「?」
蘭子「……わ」
武内「はい」
蘭子「わ、わがとも…今日はありがとうございました…プロデューサーと二人でお出かけできて嬉しかったです…」
武内「はい」
蘭子「それに、いつも私の言葉を理解しようとしてくれてありがとうございます。」
武内「はい」
蘭子「だから…」
武内「今日はお疲れ様でした神崎さん…もうすっかり夕方ですね…」
蘭子「わがともは次の難題をこなすのであろう?(プロデューサーはまだ、お仕事あるんですよね?)」
武内「はい。」
蘭子「じゃ…じゃあ…」
武内「?」
蘭子「……わ」
武内「はい」
蘭子「わ、わがとも…今日はありがとうございました…プロデューサーと二人でお出かけできて嬉しかったです…」
武内「はい」
蘭子「それに、いつも私の言葉を理解しようとしてくれてありがとうございます。」
武内「はい」
蘭子「だから…」
78: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 22:53:59 ID:0ota6hy6
チュッ
武内「なぁ///!?」ガタッ!
蘭子「フフ♪こんなんじゃお礼にもなりませんけど…///」
蘭子「プロデューサー…///」
蘭子「大好きです♪」ニコッ
タッタッタッタッ
武内「」ポカーン
武内「な、な…なんてことを…///」
武内「仕事…仕事にイカナケレバ…///」
武内「あぁ…」
(柔らかかったなぁ…)
武内「あ!ああ!ああああ!///」ガンガン
武内「なぁ///!?」ガタッ!
蘭子「フフ♪こんなんじゃお礼にもなりませんけど…///」
蘭子「プロデューサー…///」
蘭子「大好きです♪」ニコッ
タッタッタッタッ
武内「」ポカーン
武内「な、な…なんてことを…///」
武内「仕事…仕事にイカナケレバ…///」
武内「あぁ…」
(柔らかかったなぁ…)
武内「あ!ああ!ああああ!///」ガンガン
79: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 23:01:56 ID:0ota6hy6
ガチャ
蘭子「今、帰還したわ!(ただいまでーす♪)」
小梅「あ……お帰り…」
輝子「うへ……お、お帰りー…今のはこのしめじ君が言いました…うへへ」
蘭子「クックッ!さぁ、我が友たちよ心して聞け!」
諦めていた私の心は
また、火がついた
とても、消すことができない
想いとなって…
…見てて下さい!
我が魂の赴くままに!
蘭子「今、帰還したわ!(ただいまでーす♪)」
小梅「あ……お帰り…」
輝子「うへ……お、お帰りー…今のはこのしめじ君が言いました…うへへ」
蘭子「クックッ!さぁ、我が友たちよ心して聞け!」
諦めていた私の心は
また、火がついた
とても、消すことができない
想いとなって…
…見てて下さい!
我が魂の赴くままに!
80: ◆kxsRqO6/tM 2017/09/13(水) 23:04:35 ID:0ota6hy6
短いけど終わりです。ここまで見てくださった方ありがとございます。
次回作も投稿しますので、そちらも是非見て下さい! では!
次回作も投稿しますので、そちらも是非見て下さい! では!
掲載元:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1502021760/
Entry ⇒ 2018.03.29 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
【ガルパン】エリカ「第64回戦車道全国高校生大会」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:26:49.82 ID:FlLfuR2s0
N番煎じ
ゆっくり更新していきます
すべてのキャラを出すことは出来ないので予めご了承ください
ゆっくり更新していきます
すべてのキャラを出すことは出来ないので予めご了承ください
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:27:46.93 ID:FlLfuR2s0
エリカ「さて、全国大会の組み合わせ抽選会の会場に来たわけだけど」
エリカ「流石に一人は心細いわね、小梅にも来てもらえば良かったわ」
エリカ「とりあえず席に座って待ちましょうか」
エリカ「流石に一人は心細いわね、小梅にも来てもらえば良かったわ」
エリカ「とりあえず席に座って待ちましょうか」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:29:03.57 ID:FlLfuR2s0
沙織「あっ、あれ!」
華「確か黒森峰の…」
麻子「感じ悪い人」
優花里「逸見エリカ殿でありますよ!」
みほ「エリ、逸見さん…」
エリカ「あら、こんにちは。皆さんお揃いで」
華「確か黒森峰の…」
麻子「感じ悪い人」
優花里「逸見エリカ殿でありますよ!」
みほ「エリ、逸見さん…」
エリカ「あら、こんにちは。皆さんお揃いで」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:30:39.01 ID:FlLfuR2s0
麻子「そっちは一人か、寂しいな」
沙織「ちょっと麻子!」
エリカ「いいのよ、それじゃあまた。決勝で待ってるから」
みほ「うん、頑張るね」
華「何も嫌味言われませんでしたね」
みほ「エリカさん、根はいい人だから」
優花里「黒森峰の隊長ですよ!ぜひお話してみたいであります!」
沙織「ちょっと麻子!」
エリカ「いいのよ、それじゃあまた。決勝で待ってるから」
みほ「うん、頑張るね」
華「何も嫌味言われませんでしたね」
みほ「エリカさん、根はいい人だから」
優花里「黒森峰の隊長ですよ!ぜひお話してみたいであります!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:31:25.89 ID:FlLfuR2s0
『黒森峰女学園、3番!』
エリカ「ちょ…!えぇ…」
ザワザワ…
エリカ「ちょ…!えぇ…」
ザワザワ…
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:32:21.57 ID:FlLfuR2s0
戦車喫茶ルクレール
店員「いらっしゃいませー」
エリカ「あ、一人で」
店員「空いてるお席へどうぞー」
エリカ「はぁーー…」
優花里「あっ!逸見殿!」
エリカ「あれ?大洗、あなたたちも来てたのね…」
店員「いらっしゃいませー」
エリカ「あ、一人で」
店員「空いてるお席へどうぞー」
エリカ「はぁーー…」
優花里「あっ!逸見殿!」
エリカ「あれ?大洗、あなたたちも来てたのね…」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:33:11.15 ID:FlLfuR2s0
みほ「よかったら一緒にどう?ここ、六人席だし」
麻子「おい」
沙織「いいじゃん麻子、華もいいよね?」
華「はい、構いませんよ」
エリカ「じゃあそうさせてもらうわ」
麻子「おい」
沙織「いいじゃん麻子、華もいいよね?」
華「はい、構いませんよ」
エリカ「じゃあそうさせてもらうわ」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:33:48.19 ID:FlLfuR2s0
みほ「で、どうしたの?ため息ついてたけど…」
エリカ「言わなくてもわかるでしょ、組み合わせよ…」
沙織「あっちのブロックってどんな感じだったっけ?」
優花里「四強が全部固まっています」
麻子「継続高校もそっちだったな」
華「私たちの方はアンツィオと知波単ぐらいですね」
エリカ「最悪よ、初戦でプラウダ、二回戦でサンダースか聖グロと当たるんだもの」
みほ「あはは…」
エリカ「言わなくてもわかるでしょ、組み合わせよ…」
沙織「あっちのブロックってどんな感じだったっけ?」
優花里「四強が全部固まっています」
麻子「継続高校もそっちだったな」
華「私たちの方はアンツィオと知波単ぐらいですね」
エリカ「最悪よ、初戦でプラウダ、二回戦でサンダースか聖グロと当たるんだもの」
みほ「あはは…」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:34:27.95 ID:FlLfuR2s0
エリカ「なんとしても決勝まで行くからそっちも上がってきなさいよ。あなたを倒すのは私なんだから。じゃ」
みほ「はい!」
優花里「って、もう行くんですか?」ガーン
エリカ「いつまでもゆっくりしてると帰りたくなくなるじゃない…。絶対隊員から責められるわ…」
華「あら、意外と仲良しなんですね」
エリカ「そりゃ、同じ学校だからね」
みほ「はい!」
優花里「って、もう行くんですか?」ガーン
エリカ「いつまでもゆっくりしてると帰りたくなくなるじゃない…。絶対隊員から責められるわ…」
華「あら、意外と仲良しなんですね」
エリカ「そりゃ、同じ学校だからね」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:35:30.58 ID:FlLfuR2s0
黒森峰女学園
エリカ「その、ごめん」
小梅「気にしないでエリカさん」
直下「はー…」ボソッ
エリカ「あからさまに溜め息をつかないでよ」
小梅「まあまあ二人とも…」
直下「で、これからどうするの?何もせずに勝てる相手じゃないけど…」
エリカ「確かに、今の私たちじゃ10やって9勝てるとは限らないわね」
エリカ「その、ごめん」
小梅「気にしないでエリカさん」
直下「はー…」ボソッ
エリカ「あからさまに溜め息をつかないでよ」
小梅「まあまあ二人とも…」
直下「で、これからどうするの?何もせずに勝てる相手じゃないけど…」
エリカ「確かに、今の私たちじゃ10やって9勝てるとは限らないわね」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:36:10.20 ID:FlLfuR2s0
小梅「どこかに練習試合でも申し込む?」
エリカ「無理な話ね」
直下「なんで?」
エリカ「私に人脈が無いわ」
小梅「…」
直下「…」
エリカ「仕方ない。とにかくあと一か月、訓練あるのみよ」
エリカ「無理な話ね」
直下「なんで?」
エリカ「私に人脈が無いわ」
小梅「…」
直下「…」
エリカ「仕方ない。とにかくあと一か月、訓練あるのみよ」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:37:13.09 ID:FlLfuR2s0
エリカ「一回戦のマップ来たでしょ?どんな感じ?」
小梅「えっと…、どうぞ」
エリカ「ふぅん…狭いわね...」
小梅「1回戦は参加車両が少ないので」
エリカ「四方は森で囲まれ北の少しあがったところに集落、南は田畑か…」
エリカ「編成や作戦はこれから考えるわ、いつも通り練習させて」
小梅「はーい」
小梅「えっと…、どうぞ」
エリカ「ふぅん…狭いわね...」
小梅「1回戦は参加車両が少ないので」
エリカ「四方は森で囲まれ北の少しあがったところに集落、南は田畑か…」
エリカ「編成や作戦はこれから考えるわ、いつも通り練習させて」
小梅「はーい」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:39:27.46 ID:FlLfuR2s0
小梅「みんな集まりました」
エリカ「よし、じゃあ今回の編成と作戦を発表するわ」
エリカ「じゃあまず編成から。ティーガーⅡ1両、パンター4両、ラング2両、エレファント、ヤークトパンター、ルクス各1両でいくわ」
エリカ「フラッグ車は直下のパンター、頼めるわね?」
直下「はい!」
エリカ「で、作戦は...」
エリカ「よし、じゃあ今回の編成と作戦を発表するわ」
エリカ「じゃあまず編成から。ティーガーⅡ1両、パンター4両、ラング2両、エレファント、ヤークトパンター、ルクス各1両でいくわ」
エリカ「フラッグ車は直下のパンター、頼めるわね?」
直下「はい!」
エリカ「で、作戦は...」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:40:15.48 ID:FlLfuR2s0
エリカ「これが今回の作戦よ。質問は?」
「...」
エリカ「無いみたいね」
小梅「あのー」
エリカ「赤星」
小梅「作戦名は…?」
エリカ「ああ…忘れてたわ」
エリカ「作戦名は『第十二篇作戦』よ!」
エリカ「じゃあ解散!試合に向けていっそう励みなさい!」
「...」
エリカ「無いみたいね」
小梅「あのー」
エリカ「赤星」
小梅「作戦名は…?」
エリカ「ああ…忘れてたわ」
エリカ「作戦名は『第十二篇作戦』よ!」
エリカ「じゃあ解散!試合に向けていっそう励みなさい!」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:42:47.36 ID:FlLfuR2s0
一回戦当日、会場
エリカ(風が強い、風向は南、ここ数日は雨が降ってないから乾燥してる…。良し)
エリカ「整備の方はどう?順調?」
小梅「うん、問題なくやってるよ」
エリカ「そう、ならよかったけど」
小梅「向こうに挨拶に行かなくていいの?」
エリカ「いや、ほら、こっちから行くと私が下みたいで嫌じゃない?」
小梅「はぁ…。そういうとこ直した方がいいよ」
エリカ(風が強い、風向は南、ここ数日は雨が降ってないから乾燥してる…。良し)
エリカ「整備の方はどう?順調?」
小梅「うん、問題なくやってるよ」
エリカ「そう、ならよかったけど」
小梅「向こうに挨拶に行かなくていいの?」
エリカ「いや、ほら、こっちから行くと私が下みたいで嫌じゃない?」
小梅「はぁ…。そういうとこ直した方がいいよ」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:43:45.00 ID:FlLfuR2s0
エリカ「それに向こうの選手と面識無いのよねぇ」
エリカ「態度と身長が対照的なあの人や色々とでかいあの人とならあったのだけど」
アリーナ「挨拶に行かねでええんだべか?」
ニーナ「向こうの隊長がおっがねえ」
エリカ「態度と身長が対照的なあの人や色々とでかいあの人とならあったのだけど」
アリーナ「挨拶に行かねでええんだべか?」
ニーナ「向こうの隊長がおっがねえ」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:44:57.81 ID:FlLfuR2s0
審判「両校整列!これより、黒森峰女学園対プラウダ高校の試合を始めます」
審判「一同、礼!」
「「「よろしくお願いします!」」」
審判「一同、礼!」
「「「よろしくお願いします!」」」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:46:11.97 ID:FlLfuR2s0
エリカ「試合開始5分前か…」
直下「ねー隊長、なんかありがたい言葉とかないの?」
エリカ「はぁ?何言ってんの?集中しなさい」
直下「いやぁこうさー、気が引き締まるようなさー」
エリカ「わかったわよ…」
エリカ「えー、聞きなさい」
エリカ「相手は一昨年の優勝校。黒森峰の10連覇を阻止した存在よ」
エリカ「車両は高性能、練度も並み以上」
直下「ねー隊長、なんかありがたい言葉とかないの?」
エリカ「はぁ?何言ってんの?集中しなさい」
直下「いやぁこうさー、気が引き締まるようなさー」
エリカ「わかったわよ…」
エリカ「えー、聞きなさい」
エリカ「相手は一昨年の優勝校。黒森峰の10連覇を阻止した存在よ」
エリカ「車両は高性能、練度も並み以上」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:47:18.44 ID:FlLfuR2s0
エリカ「でも一昨年のリベンジを初っ端から出来るなんてゾクゾクしない?」
エリカ「目指すは優勝!それを阻む奴は全員蹴散らすのみ!」
エリカ「各員全霊を尽くしなさい!!以上!」
「「「ヤヴォール!!」」」
直下「おおー」パチパチ
エリカ「よし、じゃあ乗って」
エリカ「目指すは優勝!それを阻む奴は全員蹴散らすのみ!」
エリカ「各員全霊を尽くしなさい!!以上!」
「「「ヤヴォール!!」」」
直下「おおー」パチパチ
エリカ「よし、じゃあ乗って」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:48:08.60 ID:FlLfuR2s0
エリカ「あなたたち、よろしくね」
エリカ車砲手「任せて」
エリカ車装填手「はーい」
エリカ車操縦手「ん」
エリカ車通信手「はい!」
エリカ車砲手「任せて」
エリカ車装填手「はーい」
エリカ車操縦手「ん」
エリカ車通信手「はい!」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:50:26.90 ID:FlLfuR2s0
『試合開始!!!』
黒森峰女学園
ティーガーⅡ 1(エリカ)、パンター 4(小梅、直下(フラッグ))、エレファント 1、ヤークトパンター 1、ラング 2、ルクス 1
プラウダ高校
T-34-75 4、T-34-85 4(ニーナ、アリーナ、フラッグ)、IS2 1、KV-2 1
黒森峰女学園
ティーガーⅡ 1(エリカ)、パンター 4(小梅、直下(フラッグ))、エレファント 1、ヤークトパンター 1、ラング 2、ルクス 1
プラウダ高校
T-34-75 4、T-34-85 4(ニーナ、アリーナ、フラッグ)、IS2 1、KV-2 1
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:52:21.89 ID:FlLfuR2s0
エリカ『よし、じゃあ作戦開始!』
ルクス車長『いってきまーす』
エリカ『頼んだわよ』
エリカ(この作戦は最初が肝心…、あの子達にかかってるわ)
エリカ『私たちも行くわよ!本隊、パンツァーフォー!』
ルクス車長『いってきまーす』
エリカ『頼んだわよ』
エリカ(この作戦は最初が肝心…、あの子達にかかってるわ)
エリカ『私たちも行くわよ!本隊、パンツァーフォー!』
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:53:48.50 ID:FlLfuR2s0
直下『11時に敵T-34-75が1両!』
エリカ「陽動ね」
エリカ『撃破しない程度に反撃!後退しても追撃はするな!』
ルクス通信手『こちらルクス、A5地点に着きました』
ルクス通信手『隊長の予想通り本隊は廃村に居ますよ』
エリカ車通信手『了解、じゃあ始めてください。気を付けてね』
エリカ車装填手「ねえエリカちゃん、陽動に乗らないのは解るけどなんで撃破しちゃダメなの?」
エリカ「ああ、それはね…」
エリカ「陽動ね」
エリカ『撃破しない程度に反撃!後退しても追撃はするな!』
ルクス通信手『こちらルクス、A5地点に着きました』
ルクス通信手『隊長の予想通り本隊は廃村に居ますよ』
エリカ車通信手『了解、じゃあ始めてください。気を付けてね』
エリカ車装填手「ねえエリカちゃん、陽動に乗らないのは解るけどなんで撃破しちゃダメなの?」
エリカ「ああ、それはね…」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:55:01.48 ID:FlLfuR2s0
ルクス通信手「これ、ばれないのかな?」
ルクス操縦手「確かに振り返ればすぐに見つかるね」
ルクス砲手「まあその時はその時でしょ」
ルクス車長「いいから手を動かす!まだ数やらないとなんだから」ドパァ
ルクス操縦手「確かに振り返ればすぐに見つかるね」
ルクス砲手「まあその時はその時でしょ」
ルクス車長「いいから手を動かす!まだ数やらないとなんだから」ドパァ
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:56:30.16 ID:FlLfuR2s0
エリカ「包囲の準備は整い、陽動の車両が来るのを今か今かと待ち構える」
エリカ「そんな状態なら後ろの警戒が疎かになりがちじゃない?」
エリカ車装填手「なるほど…」
ルクス通信手『撒き終わりました!いきます!』
ルクス砲手「ファイヤー!!」
エリカ車通信手『お疲れ様です。ありがとう!』
エリカ『本隊、陽動を突破し集落に乗り込め!』
エリカ「そんな状態なら後ろの警戒が疎かになりがちじゃない?」
エリカ車装填手「なるほど…」
ルクス通信手『撒き終わりました!いきます!』
ルクス砲手「ファイヤー!!」
エリカ車通信手『お疲れ様です。ありがとう!』
エリカ『本隊、陽動を突破し集落に乗り込め!』
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 16:59:17.05 ID:FlLfuR2s0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
エリカ「で、作戦は」
エリカ「プラウダは隊長は変わったけど、ドクトリンも車両も変わらないはず」
エリカ「新しい隊長が誰かわからないけど、新戦術を考える能力がある人材が居るとは考えにくいのよね…」
エリカ「となると前隊長カチューシャが採っていた包囲戦術になる」
エリカ「今回のマップで包囲をするとなれば、集落かそこがある高地の崖に追い込むか」
エリカ「相手の開始位置は集落に近い。だから多分そこで包囲してくるわ」
エリカ「その包囲を封じるためにここ、後ろにある森。これを燃やすわ」
エリカ「で、作戦は」
エリカ「プラウダは隊長は変わったけど、ドクトリンも車両も変わらないはず」
エリカ「新しい隊長が誰かわからないけど、新戦術を考える能力がある人材が居るとは考えにくいのよね…」
エリカ「となると前隊長カチューシャが採っていた包囲戦術になる」
エリカ「今回のマップで包囲をするとなれば、集落かそこがある高地の崖に追い込むか」
エリカ「相手の開始位置は集落に近い。だから多分そこで包囲してくるわ」
エリカ「その包囲を封じるためにここ、後ろにある森。これを燃やすわ」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 17:00:26.90 ID:FlLfuR2s0
エリカ「その為にルクスには機関砲じゃなくて火炎放射器を載せる」
エリカ「試合開始と同時にルクスはそこに走る」
エリカ「ガソリンを撒いて、点火」
エリカ「相手がパニックになってる間に、本隊でこれを撃滅する」
エリカ「これが今回の作戦よ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
エリカ「試合開始と同時にルクスはそこに走る」
エリカ「ガソリンを撒いて、点火」
エリカ「相手がパニックになってる間に、本隊でこれを撃滅する」
エリカ「これが今回の作戦よ」
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28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 17:02:51.20 ID:FlLfuR2s0
ニーナ「おっせえなぁ…」
アリーナ『ニーナ!うすろ!森が燃えてるベ!』
ドォォォン!
T-34-75車長『すみませぇん!撃破されました!』
ニーナ「ええっ!」
ニーナ車装填手「どうすっだ?」
IS2車長『前方から敵本隊!突入してきたベ!』
ニーナ『後退後退!森に入るべ!でぇじょうぶだ!戦車は燃えねぇ!』
アリーナ『ニーナ!うすろ!森が燃えてるベ!』
ドォォォン!
T-34-75車長『すみませぇん!撃破されました!』
ニーナ「ええっ!」
ニーナ車装填手「どうすっだ?」
IS2車長『前方から敵本隊!突入してきたベ!』
ニーナ『後退後退!森に入るべ!でぇじょうぶだ!戦車は燃えねぇ!』
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 17:03:45.65 ID:FlLfuR2s0
エリカ「炎の中に入った…」
エリカ車砲手「混乱してるんじゃないか?」
エリカ「そうだろうけど、ちょっと想定外ね…」
ドォォォン!
ルクス通信手『こちらルクス!やられましたー』
エリカ車通信手『お疲れさまです。危ないから外には出ないでください』
ルクス通信手『はーい』
エリカ「彼我ともに9両…」
エリカ車砲手「混乱してるんじゃないか?」
エリカ「そうだろうけど、ちょっと想定外ね…」
ドォォォン!
ルクス通信手『こちらルクス!やられましたー』
エリカ車通信手『お疲れさまです。危ないから外には出ないでください』
ルクス通信手『はーい』
エリカ「彼我ともに9両…」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 17:04:28.46 ID:FlLfuR2s0
エリカ車通信手「で、これからどうするんですか?」
エリカ(相手はこれより後ろはエリア外、後退は出来ない)
エリカ(かといってじっとしててもどうにもならない)
エリカ(どこかで出てくるはず、そして集落から田畑に通じる道は2本)
エリカ(なら…)
エリカ『隔岸観火!全車、予定通り集落を包囲!出てきたところを叩くわよ!』
『『『ヤヴォール!』』』
エリカ(相手はこれより後ろはエリア外、後退は出来ない)
エリカ(かといってじっとしててもどうにもならない)
エリカ(どこかで出てくるはず、そして集落から田畑に通じる道は2本)
エリカ(なら…)
エリカ『隔岸観火!全車、予定通り集落を包囲!出てきたところを叩くわよ!』
『『『ヤヴォール!』』』
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 17:05:16.87 ID:FlLfuR2s0
エリカ車装填手「遅いね…」
エリカ車砲手「まだ一発も撃ってないんだけど」ウズウズ
エリカ車通信手「あはは…」
エリカ(それにしても遅い…炎に入ってもう数分も経ってる)
エリカ車操縦手「…」
ラング二号車車長『敵、出てきました!』
エリカ『砲撃開始!!』
エリカ車砲手「まだ一発も撃ってないんだけど」ウズウズ
エリカ車通信手「あはは…」
エリカ(それにしても遅い…炎に入ってもう数分も経ってる)
エリカ車操縦手「…」
ラング二号車車長『敵、出てきました!』
エリカ『砲撃開始!!』
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 17:07:11.29 ID:FlLfuR2s0
ドォォォン!!ゴォォォン!!
シュポッ
ヤークトパンター車長『T-34-861両を撃破!』
エリカ「よし!このまま…」
エリカ(っ!)
エリカ『全車砲撃やめ!』
シュポッ
ヤークトパンター車長『T-34-861両を撃破!』
エリカ「よし!このまま…」
エリカ(っ!)
エリカ『全車砲撃やめ!』
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 17:08:26.36 ID:FlLfuR2s0
エリカ車砲手「どうしたんだ逸見!」
エリカ車通信手「チャンスですよ隊長!」
エリカ「いや…」
直下『隊長!なんかおかしいよ!』
エリカ『ええ、煙で視界が悪いけど…』
直下『8両しかいない!』エリカ『フラッグ車がいない…』
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 17:10:31.97 ID:FlLfuR2s0
「「「…え?」」」
小梅『エリカさん!T-34-853両のどれにもフラッグが無いよ!』
エリカ『確かフラッグ車はT-34-85だったはずよね…』
小梅『きっと燃やしたんだ…』
エリカ『…小梅!居ない車両は分かる!?』
小梅『よく見えないけど、たぶんKV-2!』
小梅『エリカさん!T-34-853両のどれにもフラッグが無いよ!』
エリカ『確かフラッグ車はT-34-85だったはずよね…』
小梅『きっと燃やしたんだ…』
エリカ『…小梅!居ない車両は分かる!?』
小梅『よく見えないけど、たぶんKV-2!』
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 17:11:48.28 ID:FlLfuR2s0
エリカ『…まさか!?』
エリカ「全速でフラッグ車の方に走って!!」
エリカ車操縦手「ん」
ドォォォォォォォォォン!!!
ガッッ!!シュホ!
エリカ「全速でフラッグ車の方に走って!!」
エリカ車操縦手「ん」
ドォォォォォォォォォン!!!
ガッッ!!シュホ!
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 17:14:50.76 ID:FlLfuR2s0
直下「なっ!?」
エリカ「いいからアイツを仕留めろ!!」
直下「っ!撃て!」
ドォォォン!!
ガッ!
シュポッ
KV-2車長『すみませぇん!フラッグ車仕留められんかっただ…あとやられちまっただ~。でも隊長者はやっつけたべ!』
ニーナ『でかしただ!向こうは指揮官が居ない、この試合もらったべ!』
エリカ「いいからアイツを仕留めろ!!」
直下「っ!撃て!」
ドォォォン!!
ガッ!
シュポッ
KV-2車長『すみませぇん!フラッグ車仕留められんかっただ…あとやられちまっただ~。でも隊長者はやっつけたべ!』
ニーナ『でかしただ!向こうは指揮官が居ない、この試合もらったべ!』
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 17:19:14.39 ID:FlLfuR2s0
とりあえずここまで
また夜に更新します
また夜に更新します
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:30:32.40 ID:FlLfuR2s0
エリカ車装填手「え!やられたの!?」
エリカ車通信手「そうみたいですね…」
エリカ車砲手「一両も撃破してないんだけど!!」
エリカ車操縦手「試合に負けるよりはいいでしょ?」
エリカ車砲手「てかどうすんの!?勝てるの?」
エリカ「大丈夫よ」
エリカ車通信手「そうみたいですね…」
エリカ車砲手「一両も撃破してないんだけど!!」
エリカ車操縦手「試合に負けるよりはいいでしょ?」
エリカ車砲手「てかどうすんの!?勝てるの?」
エリカ「大丈夫よ」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:31:30.35 ID:FlLfuR2s0
エリカ車砲手「なんで?」
エリカ「代が変わった時からずっと、私が車長全員に戦術と指揮を教えてきたからよ」
エリカ車装填手「役割ごとの練習の時にねー」
エリカ車操縦手「あなたは自分の練習しか興味なかったんでしょうけど」
エリカ車通信手「ふふ…」クス
エリカ「指揮を執るのは数人でいいが、指揮を執る能力があるのは多い方がいいでしょ?」
エリカ「ま、ここで負けるようじゃそれまでのチームってことよ」
エリカ「代が変わった時からずっと、私が車長全員に戦術と指揮を教えてきたからよ」
エリカ車装填手「役割ごとの練習の時にねー」
エリカ車操縦手「あなたは自分の練習しか興味なかったんでしょうけど」
エリカ車通信手「ふふ…」クス
エリカ「指揮を執るのは数人でいいが、指揮を執る能力があるのは多い方がいいでしょ?」
エリカ「ま、ここで負けるようじゃそれまでのチームってことよ」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:32:06.34 ID:FlLfuR2s0
エリカ『頼んだわよ小梅!』
小梅『任せてエリカさん!』
小梅『みんな落ち着いて!私が指揮を執ります!』
小梅(といったものの、自信ないなあ…)
小梅(まず状況を整理しよう)
小梅『任せてエリカさん!』
小梅『みんな落ち着いて!私が指揮を執ります!』
小梅(といったものの、自信ないなあ…)
小梅(まず状況を整理しよう)
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:32:57.16 ID:FlLfuR2s0
小梅(こっちは残り8両、相手がいる田畑より少し高い場所に居る)
小梅(田畑に降りる道は2つ、後ろからは火が迫り煙で視界も悪い)
小梅(相手は7両、遮蔽物のない田畑の方へ逃げた)
小梅(フラッグ車の識別は不可能、か…)
小梅『ラング1号車!そこから相手の位置は見えますか?』
ラング一号車車長『見えた!全車両田畑に展開しています!』
小梅(田畑に降りる道は2つ、後ろからは火が迫り煙で視界も悪い)
小梅(相手は7両、遮蔽物のない田畑の方へ逃げた)
小梅(フラッグ車の識別は不可能、か…)
小梅『ラング1号車!そこから相手の位置は見えますか?』
ラング一号車車長『見えた!全車両田畑に展開しています!』
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:37:41.12 ID:FlLfuR2s0
ドォォォン!!バァァァン!!
ラング一号車車長『撃ってきた!』
小梅『応戦します!直下さんは下がって!』
直下『ヤヴォール!』
ラング一号車車長『撃ってきた!』
小梅『応戦します!直下さんは下がって!』
直下『ヤヴォール!』
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:38:28.98 ID:FlLfuR2s0
観客席
ルクス車長「皆さん!お疲れ様です!」
エリカ「そっちこそ、いい働きだったわよ」
エリカ車通信手「みんなケガはなさそうだね!よかった…」
エリカ車砲手「よくないよ~私一両もやっつけてないよ~」
エリカ車装填手「まあまあ」
エリカ車操縦手「よくないね、回収車さんにすごい迷惑かけたし」
エリカ「…」
ルクス車長「皆さん!お疲れ様です!」
エリカ「そっちこそ、いい働きだったわよ」
エリカ車通信手「みんなケガはなさそうだね!よかった…」
エリカ車砲手「よくないよ~私一両もやっつけてないよ~」
エリカ車装填手「まあまあ」
エリカ車操縦手「よくないね、回収車さんにすごい迷惑かけたし」
エリカ「…」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:39:48.39 ID:FlLfuR2s0
エリカ「それにしても、苦戦してるわね」
エリカ車操縦手「距離があるし、視界も悪いから」
ルクス車長「それに相手はどの車両がフラッグか分かりません」
エリカ「まるで王様ドッチボールね」
エリカ車砲手「」ブフッ!
エリカ車装填手「エリカちゃん…」
エリカ車通信手「あはは…」
エリカ車操縦手「…」クス…
エリカ車操縦手「距離があるし、視界も悪いから」
ルクス車長「それに相手はどの車両がフラッグか分かりません」
エリカ「まるで王様ドッチボールね」
エリカ車砲手「」ブフッ!
エリカ車装填手「エリカちゃん…」
エリカ車通信手「あはは…」
エリカ車操縦手「…」クス…
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:43:01.94 ID:FlLfuR2s0
ニーナ(この調子だべ…撃破は出来なくても後ろから火は迫ってらぁ...)
ニーナ(田畑に下りる道は1両ずつしか通れねぇ、そこで集中砲火すっべ)
ニーナ『攻撃の手を休めんな!攻めまぐれぇ!』
ニーナ『フラッグも他の車両と同じように振る舞ってけろ!』
ニーナ(田畑に下りる道は1両ずつしか通れねぇ、そこで集中砲火すっべ)
ニーナ『攻撃の手を休めんな!攻めまぐれぇ!』
ニーナ『フラッグも他の車両と同じように振る舞ってけろ!』
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:44:32.81 ID:FlLfuR2s0
小梅(フラッグの有無だけじゃなく挙動でもわからない…)
直下『赤星さん!火がもう後ろまで来てる!』
小梅(このままじゃ埒が明かない…)
小梅『ヤークトパンター!エレファント!』
小梅『我はこれより突撃を敢行する!相手の動きをよく見て、フラッグ車を撃ってください!』
『『ヤヴォール!』』
小梅『第八計作戦です!』
直下『赤星さん!火がもう後ろまで来てる!』
小梅(このままじゃ埒が明かない…)
小梅『ヤークトパンター!エレファント!』
小梅『我はこれより突撃を敢行する!相手の動きをよく見て、フラッグ車を撃ってください!』
『『ヤヴォール!』』
小梅『第八計作戦です!』
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:46:02.54 ID:FlLfuR2s0
小梅「行こう。お願いね」
小梅車操縦手「無茶言うなぁ…」
小梅「前進!」
アリーナ『ニーナ!一両突っ込んでくっべ!』
ニーナ『撃でぇ!あのパンターの撃破を優先するべ!』
パンター3号車車長『指定された2両以外は自由砲撃!赤星さんを援護します!』
小梅車操縦手「無茶言うなぁ…」
小梅「前進!」
アリーナ『ニーナ!一両突っ込んでくっべ!』
ニーナ『撃でぇ!あのパンターの撃破を優先するべ!』
パンター3号車車長『指定された2両以外は自由砲撃!赤星さんを援護します!』
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:49:06.09 ID:FlLfuR2s0
ドォン!バァン!
アリーナ『奥の車両も撃っで来た!』
ニーナ『撃でぇ!撃ぢまぐれぇ!!』
ゴォォン!
小梅「左に!」
アリーナ『奥の車両も撃っで来た!』
ニーナ『撃でぇ!撃ぢまぐれぇ!!』
ゴォォン!
小梅「左に!」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:50:20.42 ID:FlLfuR2s0
ドォォォン!
小梅「停止!」
小梅「前進!」
ヤークトティーガー車長「フラッグ車はどいつだ…」
T-34-85(フラッグ車)車長「どんどん近づいて来るべ…逃げね゛ぇと…」
ドゥルルル…
小梅「停止!」
小梅「前進!」
ヤークトティーガー車長「フラッグ車はどいつだ…」
T-34-85(フラッグ車)車長「どんどん近づいて来るべ…逃げね゛ぇと…」
ドゥルルル…
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:51:07.64 ID:FlLfuR2s0
ヤークトパンター車長(あいつ!砲撃を止めて後退した!)
ヤークトパンター車長『向かって右から二番目の車両!あいつがフラッグ車だ!撃て!』
ドゴォォオオンッ!!バァァァン!!
カッ
カッ
シュポ!
シュポ!
T-34-85(フラッグ車)車長「なっ…」
ヤークトパンター車長『向かって右から二番目の車両!あいつがフラッグ車だ!撃て!』
ドゴォォオオンッ!!バァァァン!!
カッ
カッ
シュポ!
シュポ!
T-34-85(フラッグ車)車長「なっ…」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:51:50.06 ID:FlLfuR2s0
審判『プラウダ高校フラッグ車、行動不能!』
審判『黒森峰女学園の勝利!!』
ワァァァァァァァ!!
審判『黒森峰女学園の勝利!!』
ワァァァァァァァ!!
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:57:48.38 ID:FlLfuR2s0
小梅「よかったぁ…」ホッ
小梅車砲手「お疲れ、小梅」
小梅「いやぁ、走りが良かったよ」
小梅車操縦手「まあねぇ~」
小梅車通信手「最後はやられたけどねー」
小梅車操縦手「なにおう!」
小梅「ははは…」
小梅車砲手「お疲れ、小梅」
小梅「いやぁ、走りが良かったよ」
小梅車操縦手「まあねぇ~」
小梅車通信手「最後はやられたけどねー」
小梅車操縦手「なにおう!」
小梅「ははは…」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:58:37.53 ID:FlLfuR2s0
観客席
エリカ車通信手エリカ車装填手「「いぇーい!!」」パァン!
エリカ車砲手「やった!」グッ!
エリカ車操縦手「…」ホッ
ルクス車長「やりましたね、隊長!」
エリカ「私は何もやってないわよ」
エリカ「でも、ええ…やってくれたわね」
エリカ車通信手エリカ車装填手「「いぇーい!!」」パァン!
エリカ車砲手「やった!」グッ!
エリカ車操縦手「…」ホッ
ルクス車長「やりましたね、隊長!」
エリカ「私は何もやってないわよ」
エリカ「でも、ええ…やってくれたわね」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 21:59:18.52 ID:FlLfuR2s0
小梅「エリカさん!」ダッ
エリカ「小梅、よくやったわね!」
小梅「そうかな…?」テレテレ
エリカ「ええ、あなたのパンターが文句なしのMVPよ」
直下「隊長、隊長が小梅の立場だったらどうしてたの?」
エリカ「教えないわ。私が解を与えたら、新しい解が生まれなくなる」
直下「思い浮かばないんだぁ~」ニヤニヤ
エリカ「あ゛ぁん!?」
エリカ「小梅、よくやったわね!」
小梅「そうかな…?」テレテレ
エリカ「ええ、あなたのパンターが文句なしのMVPよ」
直下「隊長、隊長が小梅の立場だったらどうしてたの?」
エリカ「教えないわ。私が解を与えたら、新しい解が生まれなくなる」
直下「思い浮かばないんだぁ~」ニヤニヤ
エリカ「あ゛ぁん!?」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/12(月) 22:03:40.81 ID:FlLfuR2s0
ニーナ「失礼します!」
エリカ「あら、プラウダの。挨拶ならあの赤毛のところに行きなさい」
赤星「あはは…」
ニーナ「お手合わせ、ありがどうございました!」
赤星「いえいえ、こちらこそ!勉強になりました!」
審判「一同礼!」
「「「ありがとうございました!!!」」」
エリカ「全員揃ったわね!撤収!」
「「「ヤヴォール!!」」」
エリカ「あら、プラウダの。挨拶ならあの赤毛のところに行きなさい」
赤星「あはは…」
ニーナ「お手合わせ、ありがどうございました!」
赤星「いえいえ、こちらこそ!勉強になりました!」
審判「一同礼!」
「「「ありがとうございました!!!」」」
エリカ「全員揃ったわね!撤収!」
「「「ヤヴォール!!」」」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:05:05.40 ID:RCXggMju0
翌日、黒森峰学園艦エリカ自室
エリカ(次の相手はサンダースか…)
エリカ(まあ聖グロとじゃどっちが上がってきても驚かないけど...)
エリカ(大洗も勝ったみたいね)ホッ
ブルルルル
エリカ「電話?誰から…て、まほさん!?」
まほ『私だ』
エリカ『まほさん、お久しぶりです!』
エリカ(次の相手はサンダースか…)
エリカ(まあ聖グロとじゃどっちが上がってきても驚かないけど...)
エリカ(大洗も勝ったみたいね)ホッ
ブルルルル
エリカ「電話?誰から…て、まほさん!?」
まほ『私だ』
エリカ『まほさん、お久しぶりです!』
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:06:11.41 ID:RCXggMju0
まほ『元気そうだな。ニュースを見たぞ、一回戦突破おめでとう』
エリカ『ありがとうございます!』
まほ『みほから聞いたが面白いことをやったそうだな、自分の戦車道は見つかったか?』
エリカ『いえ、まだまだ手探りです』
まほ『そうか、まあゆっくり探せばいいさ』
エリカ『…はい!』
まほ『そうだ、決勝は観に行くから。じゃ』
エリカ「え?って、切れた…」
まほ(今のはプレッシャーになったかな…失敗した)
エリカ『ありがとうございます!』
まほ『みほから聞いたが面白いことをやったそうだな、自分の戦車道は見つかったか?』
エリカ『いえ、まだまだ手探りです』
まほ『そうか、まあゆっくり探せばいいさ』
エリカ『…はい!』
まほ『そうだ、決勝は観に行くから。じゃ』
エリカ「え?って、切れた…」
まほ(今のはプレッシャーになったかな…失敗した)
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:07:31.01 ID:RCXggMju0
小梅「二回戦のマップ来ましたー」
エリカ「どれどれ…」
エリカ「荒野、か。北は林が、中央西寄りには岩場。東は平地…と」
エリカ「ん、ありがとう」
小梅「はーい」
エリカ(サンダースかぁ…)
エリカ(隊員の練度は私たちと大して変わらないけど、戦車の質はそれどころかプラウダにも劣る)
エリカ(大会後半ならまだしも、十両しか投入できない二回戦ではよっぽどの事が無い限り…)
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:08:39.49 ID:RCXggMju0
エリカ「えー、これより二回戦の編成と作戦を発表する」
エリカ「ティーガーⅡ1、パンター4、ラング2、ヤークトティーガー1、ヤークトパンター1、レオパルト1でいくわ」
エリカ「それで、作戦はこう」
エリカ「偵察のレオパルト以外の全車両はF5地点の岩場に展開、布陣。攻勢に出ることを前提とした陣地防御を以て敵戦力を撃滅する」
エリカ「何のひねりもない、単純なものね。何か質問は?」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:09:34.54 ID:RCXggMju0
モブ「いいですか?」
エリカ「どうぞ」
モブ「なんで最初から攻勢に出ないんですか?相手がサンダースなら、真正面からぶつかっても特に苦戦することもなく勝てるのでは?」
エリカ「うーん確かにそうなんだけど、なるべく損害を出さずに勝ちたいのよ。そりゃあ殴り合っても負けないだろうけどね。でも相手の車両は私たちのそれよりも機動力で優れているから、側面なんかに回られると損害がでるでしょ」
エリカ「その点、陣地防御ならばそれを抑えられる。相対戦闘力の話したでしょ?」
エリカ「どうぞ」
モブ「なんで最初から攻勢に出ないんですか?相手がサンダースなら、真正面からぶつかっても特に苦戦することもなく勝てるのでは?」
エリカ「うーん確かにそうなんだけど、なるべく損害を出さずに勝ちたいのよ。そりゃあ殴り合っても負けないだろうけどね。でも相手の車両は私たちのそれよりも機動力で優れているから、側面なんかに回られると損害がでるでしょ」
エリカ「その点、陣地防御ならばそれを抑えられる。相対戦闘力の話したでしょ?」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:10:16.20 ID:RCXggMju0
モブ「はい。確か、周到な準備による敵の防御陣地を攻撃するとき、通常、攻撃部隊全体では敵の三倍の戦力を準備する、でしたよね」
エリカ「その通りよ。でも戦車道では投入できる戦力には限りがある。だからこそよ」
エリカ「他には?」
「...」
エリカ「無いみたいね。あー忘れてた、作戦名...」
エリカ「思いつかないから小梅、決めて」
小梅「えー...じゃあ、ロールキャベツ作戦で!」
エリカ「...は?」
エリカ「その通りよ。でも戦車道では投入できる戦力には限りがある。だからこそよ」
エリカ「他には?」
「...」
エリカ「無いみたいね。あー忘れてた、作戦名...」
エリカ「思いつかないから小梅、決めて」
小梅「えー...じゃあ、ロールキャベツ作戦で!」
エリカ「...は?」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:12:45.26 ID:RCXggMju0
ダッダッダッダッ
エリカ「誰よ廊下走ってるの…」
小梅「大変だよエリカさん!」バァン!
エリカ「ノックしなさいよ」
小梅「それどころじゃないって!これ見て!」
エリカ「サンダースの編成…って、カール!?」
小梅「どうしよっか…」
エリカ(正直、信用できない…)
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:14:35.19 ID:RCXggMju0
エリカ(サンダースの財力なら導入は出来るだろうし、検討してるとも言ってたけど…)
エリカ(あの学校は聖グロほどじゃないけどシャーマン系の戦車で戦う事への拘りがある)
エリカ(それに扱いやすいシャーマンばっかのあの学校にカールを整備する技術がある?)
エリカ(一回戦では出してなかったし…、導入したという話も耳に入ってない)
エリカ(事前に登録されてない戦車が試合に出るのはルール違反だけど、登録した戦車が出ないというのはその限りではない)
エリカ(カールに一網打尽にされるのを恐れて小隊行動したところを局地的に数的有利の状況を作って各個撃破する作戦?)
小梅「エリカさん…?」
エリカ「ああごめん、えっと…これはみんなには言わないで。混乱を招くから」
小梅「はーい」
エリカ(あの学校は聖グロほどじゃないけどシャーマン系の戦車で戦う事への拘りがある)
エリカ(それに扱いやすいシャーマンばっかのあの学校にカールを整備する技術がある?)
エリカ(一回戦では出してなかったし…、導入したという話も耳に入ってない)
エリカ(事前に登録されてない戦車が試合に出るのはルール違反だけど、登録した戦車が出ないというのはその限りではない)
エリカ(カールに一網打尽にされるのを恐れて小隊行動したところを局地的に数的有利の状況を作って各個撃破する作戦?)
小梅「エリカさん…?」
エリカ「ああごめん、えっと…これはみんなには言わないで。混乱を招くから」
小梅「はーい」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:15:22.66 ID:RCXggMju0
二回戦当日、会場
エリカ「私挨拶行ってくるから、こっち任せるわよ」
小梅「うん、行ってらっしゃい」
エリカ車通信手「隊長が挨拶行くなんて珍しいねー」
エリカ車装填手「うん…しかもこんなに早く」
エリカ車砲手「悪いモノでも食べたんじゃね?」
エリカ車操縦手「挨拶が目的じゃないと思うけど」
エリカ「私挨拶行ってくるから、こっち任せるわよ」
小梅「うん、行ってらっしゃい」
エリカ車通信手「隊長が挨拶行くなんて珍しいねー」
エリカ車装填手「うん…しかもこんなに早く」
エリカ車砲手「悪いモノでも食べたんじゃね?」
エリカ車操縦手「挨拶が目的じゃないと思うけど」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:16:37.56 ID:RCXggMju0
アリサ「ハロー、調子はどう?」
エリカ「…え?」
アリサ「何よその驚いた顔は」
エリカ「いや、そっちから来るとは思わなかったし…しかもこんなに早く」
アリサ「そりゃあウチの方が実力も実績も劣ってるわけだし、こっちから行くのが筋でしょ」
エリカ「どうでしょうね…」ジトー
アリサ「そんな怖い顔しないでよ、フェアプレーでやりましょう」スッ
エリカ「ふん…」ガシッ
エリカ「…え?」
アリサ「何よその驚いた顔は」
エリカ「いや、そっちから来るとは思わなかったし…しかもこんなに早く」
アリサ「そりゃあウチの方が実力も実績も劣ってるわけだし、こっちから行くのが筋でしょ」
エリカ「どうでしょうね…」ジトー
アリサ「そんな怖い顔しないでよ、フェアプレーでやりましょう」スッ
エリカ「ふん…」ガシッ
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:17:34.32 ID:RCXggMju0
エリカ「どんな感じ?」
エリカ車装填手「あれー?お帰りも早いね?」
エリカ車砲手「途中で引き返したとかー?」
エリカ「そんなんじゃないわよ。向こうから来た」
エリカ車通信手「へー」
エリカ「たぶん、見られたくないものがあるんだと思う」
エリカ車装填手「あれー?お帰りも早いね?」
エリカ車砲手「途中で引き返したとかー?」
エリカ「そんなんじゃないわよ。向こうから来た」
エリカ車通信手「へー」
エリカ「たぶん、見られたくないものがあるんだと思う」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:19:21.29 ID:RCXggMju0
審判「両校整列!これより、サンダース大付属高校対黒森峰女学園の試合を始めます」
審判「一同、礼!」
「「「よろしくお願いします!」」」
エリカ「よし…全員搭乗!」
「「「ヤヴォール!」」」
エリカ「あなたたちにだけ言っておくわ…。サンダースは、カールを導入しているかもしれない」
「「…は?」」
審判「一同、礼!」
「「「よろしくお願いします!」」」
エリカ「よし…全員搭乗!」
「「「ヤヴォール!」」」
エリカ「あなたたちにだけ言っておくわ…。サンダースは、カールを導入しているかもしれない」
「「…は?」」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:20:44.58 ID:RCXggMju0
『試合開始!』
黒森峰女学園
ティーガーⅡ 1(エリカ)、パンター 4(小梅、直下(フラッグ))、ラング 2、ヤークトティーガー 1、ヤークトパンター 1、レオパルト 1
サンダース大付属高校
Ⅿ4シャーマン75㎜ 4(アリサ(フラッグ))、Ⅿ4A1シャーマン76㎜ 4、ファイヤフライ 1、カール自走臼砲 1(?)
エリカ『パンツァーフォー!』
黒森峰女学園
ティーガーⅡ 1(エリカ)、パンター 4(小梅、直下(フラッグ))、ラング 2、ヤークトティーガー 1、ヤークトパンター 1、レオパルト 1
サンダース大付属高校
Ⅿ4シャーマン75㎜ 4(アリサ(フラッグ))、Ⅿ4A1シャーマン76㎜ 4、ファイヤフライ 1、カール自走臼砲 1(?)
エリカ『パンツァーフォー!』
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:22:52.94 ID:RCXggMju0
レオパルト通信手『こちらレオパルト、敵が陣形を組みながら南東に進撃中』
レオパルト通信手『てか、新砲塔4に旧砲塔2にファイヤフライ1の7両しかいないんですけどー』
エリカ車通信手『ありがとう。そのまま続けてください』
レオパルト通信手『はーい』
エリカ車通信手「だそうです」
エリカ車装填手「残り3両のうち1両はフラッグ車だとして、護衛に2両もつけるかな?」
エリカ「別に2両編成の小隊がいるのかも…」
エリカ(ん?それマズいんじゃ…)
レオパルト通信手『てか、新砲塔4に旧砲塔2にファイヤフライ1の7両しかいないんですけどー』
エリカ車通信手『ありがとう。そのまま続けてください』
レオパルト通信手『はーい』
エリカ車通信手「だそうです」
エリカ車装填手「残り3両のうち1両はフラッグ車だとして、護衛に2両もつけるかな?」
エリカ「別に2両編成の小隊がいるのかも…」
エリカ(ん?それマズいんじゃ…)
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:23:40.11 ID:RCXggMju0
レオパルト通信手『あー、敵本隊西に進路を変えました。そのうち接敵しますね』
エリカ車通信手『了解です』
エリカ車通信手「隊長、敵来ます!」
エリカ『総員、戦闘準備!』
『『『ヤヴォール!』』』
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:25:39.54 ID:RCXggMju0
M4A1一号車通信手『こちら本隊、敵本隊を発見!交戦します!』
アリサ『了解!ただ、ほどほどにね』
Ⅿ4A1一号車通信手『イェスマム!』
ドォン!
アリサ『了解!ただ、ほどほどにね』
Ⅿ4A1一号車通信手『イェスマム!』
ドォン!
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:26:19.95 ID:RCXggMju0
ヤクパン車長『撃ってきたぁぁあ!!』
エリカ『落ち着きなさい。側面に回られない限り大丈夫よ』
エリカ車通信手「にしても相手は障害物のない所で撃ってるけど、いい的になるだけですよね?」
エリカ「それなのよねえ…」
ドォォォォォォォンンン!!!
エリカ『落ち着きなさい。側面に回られない限り大丈夫よ』
エリカ車通信手「にしても相手は障害物のない所で撃ってるけど、いい的になるだけですよね?」
エリカ「それなのよねえ…」
ドォォォォォォォンンン!!!
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:27:30.61 ID:RCXggMju0
直下「げっ…」
小梅「この音…」
エリカ「あっちゃあ…」
エリカ『回避運動!って、もう遅いか…』
バァァァァァァァン!!!
シュポ
パンター四号車車長『こちらパンター四号車!走行不能です』
エリカ『ん、お疲れ』
小梅「この音…」
エリカ「あっちゃあ…」
エリカ『回避運動!って、もう遅いか…』
バァァァァァァァン!!!
シュポ
パンター四号車車長『こちらパンター四号車!走行不能です』
エリカ『ん、お疲れ』
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:28:40.63 ID:RCXggMju0
レオパルト通信手『なんかすごい爆発見えたんですけどー』
ラング二号車車長『説明してください!』
エリカ『あー。お察しの通り、敵はカールを擁している!上方からの砲撃にも気を付けなさい!』
『『『ヤヴォール!』』』
エリカ「なるべく岩に張り付いて」
エリカ車操縦手「ほい」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:29:25.65 ID:RCXggMju0
直下『で、どうすんの隊長!?』
エリカ『…もう一発見る』
直下『は?』
小梅『もう一度見て、砲弾の飛んでくる方向や弾着までの時間からカールの大まかな位置を把握する、ですね』
エリカ『その通りよ』
エリカ『装填まで時間がある、シャーマン隊に応戦しなさい!』
『『『ヤヴォール!』』』
エリカ『…もう一発見る』
直下『は?』
小梅『もう一度見て、砲弾の飛んでくる方向や弾着までの時間からカールの大まかな位置を把握する、ですね』
エリカ『その通りよ』
エリカ『装填まで時間がある、シャーマン隊に応戦しなさい!』
『『『ヤヴォール!』』』
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:30:21.86 ID:RCXggMju0
アリサ「よし…まず一両」
アリサ『相手はカールの砲撃も意識しながら戦うことになるわ!こっちに利がある!攻めるのよ!!』
『『『イェスマム!!』』』
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:31:18.25 ID:RCXggMju0
ドォォン!バァァン!
エリカ「撃ってくるわね…」
エリカ車装填手「撃ちたいだけ撃たせて弾切れ狙うってのは?」
エリカ「果てしなさすぎる」
エリカ車砲手「私も撃ちたーい!」
エリカ「私がカール見るから今は我慢なさい」
エリカ車砲手「ぶー」
エリカ車操縦手「エリカ」
エリカ「なに?」
エリカ車操縦手「私も暇」
エリカ「うるさい」
エリカ「撃ってくるわね…」
エリカ車装填手「撃ちたいだけ撃たせて弾切れ狙うってのは?」
エリカ「果てしなさすぎる」
エリカ車砲手「私も撃ちたーい!」
エリカ「私がカール見るから今は我慢なさい」
エリカ車砲手「ぶー」
エリカ車操縦手「エリカ」
エリカ「なに?」
エリカ車操縦手「私も暇」
エリカ「うるさい」
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:32:06.92 ID:RCXggMju0
カール車長『装填完了!撃ちます!』
アリサ『よっしゃあ!ぶちかましなさい!』
カール車長「撃てえ!」
ドォォォォォォォンンン!!!
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:32:55.22 ID:RCXggMju0
エリカ「来たっ!」
エリカ(1…2…)
エリカ「...」
バァァァァァァァン!!!
エリカ車通信手『大丈夫ですか!?』
『『『大丈夫です!』』』
エリカ車通信手「隊長、今の砲撃での被害は無しです!」
エリカ(1…2…)
エリカ「...」
バァァァァァァァン!!!
エリカ車通信手『大丈夫ですか!?』
『『『大丈夫です!』』』
エリカ車通信手「隊長、今の砲撃での被害は無しです!」
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:35:33.91 ID:RCXggMju0
エリカ「よかった…。で、三時の方向から飛んできたけど、大体どの辺か分かりそう?」
エリカ車通信手「方向、時間、カールの大きさから考えると…多分A0地点!」
エリカ「ん、ありがとう」
エリカ車通信手「あと、カールがそこという事はフラッグ車はA1とかA2地点かなって」
エリカ「わかった。レオパルトに伝えて」
エリカ『カールはA0地点に居ると思われる!小梅、浸透で叩けるわね?』
小梅『やってみる』
エリカ『直下、小梅に付いていきなさい。その方が安全だわ』
直下『直下りょうかーい』
エリカ車通信手「方向、時間、カールの大きさから考えると…多分A0地点!」
エリカ「ん、ありがとう」
エリカ車通信手「あと、カールがそこという事はフラッグ車はA1とかA2地点かなって」
エリカ「わかった。レオパルトに伝えて」
エリカ『カールはA0地点に居ると思われる!小梅、浸透で叩けるわね?』
小梅『やってみる』
エリカ『直下、小梅に付いていきなさい。その方が安全だわ』
直下『直下りょうかーい』
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:37:01.93 ID:RCXggMju0
小梅『でもエリカさん、どうやって離脱する?』
ヤークトティーガー車長『私がやります!』
エリカ『わかった。ヤークトティーガー、前へ!』
ヤークトティーガー車長「パンツァーフォー!」
ヤークトティーガー操縦手「いよっしゃぁ!!」
M4A1一号車通信手『二発目、撃破無し!』
アリサ『ちっ...。』
ヤークトティーガー車長『私がやります!』
エリカ『わかった。ヤークトティーガー、前へ!』
ヤークトティーガー車長「パンツァーフォー!」
ヤークトティーガー操縦手「いよっしゃぁ!!」
M4A1一号車通信手『二発目、撃破無し!』
アリサ『ちっ...。』
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:38:46.71 ID:RCXggMju0
ヤークトティーガー車長「前進!!」
ブロロロロロロ
「うわぁぁぁ128mmが突っ込んで来たぁ!!」
「足を狙え!」
「いや砲身だ!」
「側面を撃て!」
「カール撃ってくれええ!」
「バカ!巻き込まれるわ!」
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:39:42.12 ID:RCXggMju0
ドォォン!ドォォン!
カァンッ!
小梅『よし、行こう直下さん!』
直下『うん!』
ヤークトティーガー操縦手「250㎜の装甲なめんな!」
ヤークトティーガー砲手「くらえ!128㎜!」
ドォォォンンッ!
シュポッ!
カァンッ!
小梅『よし、行こう直下さん!』
直下『うん!』
ヤークトティーガー操縦手「250㎜の装甲なめんな!」
ヤークトティーガー砲手「くらえ!128㎜!」
ドォォォンンッ!
シュポッ!
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:40:16.87 ID:RCXggMju0
ヤークトティーガー車長「よしっ!76㎜を撃破!」
エリカ『離脱成功よ、でかしたわ』
ヤークトティーガー車長『後でアイスね~』
エリカ『はいはい。てか集中なさい』
ファイヤフライ車長「...撃て!」
エリカ『離脱成功よ、でかしたわ』
ヤークトティーガー車長『後でアイスね~』
エリカ『はいはい。てか集中なさい』
ファイヤフライ車長「...撃て!」
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:41:15.78 ID:RCXggMju0
ドォォォン!
シュポッ
ヤークトティーガー車長『あー、やられちゃった』
エリカ『ほら言わんこっちゃない』
シュポッ
ヤークトティーガー車長『あー、やられちゃった』
エリカ『ほら言わんこっちゃない』
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:41:55.63 ID:RCXggMju0
直下『カールのところまでどれくらいかかりそう?』
小梅『うーん、バレないように迂回するからだいぶかかるかな...』
直下『私たちがやっつける前に本隊全滅、なんてことにならなきゃいいけど』
小梅『口は災いの元だよ?』
直下『はいはい、気を付けまーす』
小梅『うーん、バレないように迂回するからだいぶかかるかな...』
直下『私たちがやっつける前に本隊全滅、なんてことにならなきゃいいけど』
小梅『口は災いの元だよ?』
直下『はいはい、気を付けまーす』
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:44:52.84 ID:RCXggMju0
M4三号車車長『なんか相手の砲撃の手、緩んでないですか?』
M4A1二号車車長『ヤークトティーガーやっつけたからそう感じるだけだろ』
M4三号車車長『そうですかねぇ?』
ファイヤフライ車長『いや...明らかに少なくなってる。離脱されたか?』
M4A1二号車車長『ならきっと恐れをなして逃げたんだよ!一気に攻めよう!』
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:46:19.72 ID:RCXggMju0
バァァン!ドォォン!
ラング二号車車長『隊長!敵の砲撃、激しくなりましたよ!』
エリカ『小梅達がカールを倒すまでの辛抱よ!耐えなさい!』
エリカ車通信手「離脱バレましたかね...」
エリカ「でも成功はした。御の字よ」
ラング二号車車長『隊長!敵の砲撃、激しくなりましたよ!』
エリカ『小梅達がカールを倒すまでの辛抱よ!耐えなさい!』
エリカ車通信手「離脱バレましたかね...」
エリカ「でも成功はした。御の字よ」
93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:47:08.28 ID:RCXggMju0
ドォォォォォォォンンン!!!
エリカ「あっ、3発目...」
バァァァァァァァン!!!
シュポッ
94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:48:41.65 ID:RCXggMju0
ヤークトパンター車長『すみませんやられました』
エリカ『ん、お疲れ』
エリカ車操縦手「どうする?単純戦力では4対6、集中されれば16対36よ」
エリカ「ランチェスターの交戦理論二次法則を持ち出したいんだろうけど、あれは装備や練度が定数の場合でしょ?」
エリカ車操縦手「何か策でも?」
エリカ「いい?私たちは強いの。4両でも充分よ!」
エリカ『ん、お疲れ』
エリカ車操縦手「どうする?単純戦力では4対6、集中されれば16対36よ」
エリカ「ランチェスターの交戦理論二次法則を持ち出したいんだろうけど、あれは装備や練度が定数の場合でしょ?」
エリカ車操縦手「何か策でも?」
エリカ「いい?私たちは強いの。4両でも充分よ!」
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:49:49.35 ID:RCXggMju0
小梅「...居た!」ヒョコ
直下「あー、護衛に75ミリも居る」ヒョコ
小梅「見つかると厄介だね」
直下「どうやって撃破する?」
小梅「カールは装填するとき砲弾が剝き出しだからそこを狙おう。私が盾になるから」
直下「ん、わかった」
小梅「よし、戻ろう。カールが撃ったら突撃します」
96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:50:49.48 ID:RCXggMju0
エリカ(まずい...強がったはいいけど、車両が少ない上に掩蔽しながらだと相手がどこに居るのか把握し辛い!)
ドォォン!
シュポッ
ラング一号車車長『すみませんやられました!』
エリカ『側面に回られた!?挟撃!?』
ラング一号車車長『後ろからやられました!』
エリカ「迂回か...」
エリカ「あんたたち、気持ち入れなさい」
エリカ車装填手「え?」
エリカ「突っ込め!」
エリカ車砲手「よしきた!」
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:51:52.40 ID:RCXggMju0
M4A1二号車車長「左!左!ティーガーⅡだよ!」
ドォォン!
カァンッ!
M4A1二号車砲手「弾かれた!」
エリカ「王虎舐めんな!撃て」
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:52:23.29 ID:RCXggMju0
エリカ車砲手「てりゃあ!」
ドォォォン!
ガッ!シュポッ!
エリカ車砲手「今大会初撃破!!」
エリカ「次!」
ドォォォン!
ガッ!シュポッ!
エリカ車砲手「今大会初撃破!!」
エリカ「次!」
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:54:46.11 ID:RCXggMju0
ドォォォォォォォンンン!!!
エリカ車装填手「またカールだ!!」
バァァァァァァァン!!!
シュポッ!
ラング二号車車長『すみません!』
Ⅿ4三号車車長「やった...!あと2両!」
エリカ「油断は禁物、ね」
ドォォォン!!
シュポッ!
Ⅿ4三号車車長「ああっ!」
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:56:37.20 ID:RCXggMju0
小梅『パンツァーフォー!』
直下『フォー!』
ブロロロロロロ!
M4二号車車長「うわ!2両突っ込んで来た!ってフラッグ車!?撃て撃て!」
ドォン!
直下「停止!」
小梅「右に!」
ガッ!シュポッ
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:58:01.26 ID:RCXggMju0
小梅「直下さんお願いします!」
直下「装填まで時間はある!よーく狙って...」
直下車砲手「照準良し!」
直下「撃て!」
ドォォォン!
ガッ!
シュポッ
直下「装填まで時間はある!よーく狙って...」
直下車砲手「照準良し!」
直下「撃て!」
ドォォォン!
ガッ!
シュポッ
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:58:56.83 ID:RCXggMju0
直下「ふぅ…。装填してー、カールは裸だから焦らなくていいよ」
直下車装填手「よいっしょ」
直下「よし、じゃああのでかい砲弾狙って...」
直下「撃て!」
ドォォォン!
バァァァァン!!!
シュポッ
直下車装填手「よいっしょ」
直下「よし、じゃああのでかい砲弾狙って...」
直下「撃て!」
ドォォォン!
バァァァァン!!!
シュポッ
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 21:59:37.69 ID:RCXggMju0
直下「おおーすごい爆発…」
小梅「お見事~」パチパチ
M4二号車通信手『すみません!カール、護衛共にやられました!』
アリサ『なんですって!?』
M4二号車通信手『相手のフラッグ車、私たちのところに居ます!単独です!』
小梅「お見事~」パチパチ
M4二号車通信手『すみません!カール、護衛共にやられました!』
アリサ『なんですって!?』
M4二号車通信手『相手のフラッグ車、私たちのところに居ます!単独です!』
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:00:20.27 ID:RCXggMju0
直下車通信手『こちら小梅小隊、カールと護衛の撃破に成功!しかし小梅車は撃破されました!指示を求めます!』
エリカ車通信手『わかりました!』
エリカ車通信手「隊長!」
エリカ車通信手(って、今はそれどころじゃなさそう...よし!)
エリカ車通信手『直下車はフラッグ車の撃破に向かってください!』
直下車通信手『ヤヴォール!』
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:01:04.74 ID:RCXggMju0
M4二号車通信手『相手フラッグ車が単騎で隊長の方に向かいました!』
アリサ『わかった。ファイヤフライ!フラッグ車頼むわよ!』
ファイヤフライ通信手『イェスマム!』
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:02:35.45 ID:RCXggMju0
エリカ「ファイヤフライが後退してる!追うわよ!」
カァン!!
エリカ「横…76㎜か」
エリカ車装填手「そう簡単に追わせてくれないかー」
エリカ「砲塔旋回!」
パンター三号車車長「撃て」
ドォォン!
シュポッ
エリカ『助かったわ』
パンター三号車車長『どういたしまして』
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:04:25.29 ID:RCXggMju0
エリカ「そういやカールはどうなったの?」
エリカ車通信手「護衛含めてやっつけたけど赤星さんがやられたって。いま単騎でフラッグ車の方に行ってる」
エリカ「じゃあファイヤフライは直下を狙ってるのね…」
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:05:34.49 ID:RCXggMju0
直下車操縦手「速く速く速く...」
直下車通信手『...はい、はい。わかりました!』
直下車通信手「直下さん!ファイヤフライがこっち来るって!」
直下「ええー...フラッグ車もうちょいで見えそうなのに...」
直下「来るなら八時とか九時の方向かな」キョロキョロ
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:06:32.13 ID:RCXggMju0
ドロロロロロ
直下「居た!フラッグ車にファイヤフライ!」
直下車操縦手「どうすんの!?」
直下(この距離ならファイヤフライの発砲から弾着まではタイムラグがある…ナオミ選手ならともかく、精度もそこまで高くない…)
直下(相手フラッグ車は車体も砲もこちらに向いてない…なら!)
直下「ファイヤフライが撃ったらすぐに停止、躱したらまたすぐに前進。フラッグ車を叩く!」
「「「ヤヴォール!」」」
110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:07:35.39 ID:RCXggMju0
ファイヤフライ車長「停止!砲塔旋回...」
ファイヤフライ砲手「照準良し!」
ファイヤフライ車長「撃て!」
ドォォォンン!
直下「停止!」
ギギィィ!
バシュッ!
111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:08:08.03 ID:RCXggMju0
ファイヤフライ砲手「躱された!」
ファイヤフラ通信手『隊長!そっちに向かってます!』
アリサ『見えた!私がやっつけてやるわ!』
アリサ「これでタカシに…」
アリサ「車体、砲塔旋回!」
112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:08:36.15 ID:RCXggMju0
直下車砲手「こっち向いてるこっち向いてる!!」
直下車通信手「ファイヤフライの二発目も来るよ!速く速く!」
直下車操縦手「やってるよ!」
直下(あー、これマズいかも)
113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:09:41.63 ID:RCXggMju0
アリサ「照準早めに!」
ファイヤフライ砲手「照準良し!」
パンター三号車車長「撃て」
ドォォォン!
ガッッ!
シュポッ
ファイヤフライ車長「なっ!!」
114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:10:14.59 ID:RCXggMju0
レオパルト車長「くらえ!!」
ドォン!
レオパルト装填手「外すなよっ!!」
レオパルト車長「ええい突っ込めえええ!!!!!」
レオパルト操縦手「とりゃああああああ!!!!」
ブォォオオンン
アリサ車砲手「照準良し!」
アリサ「うt」
115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:11:05.49 ID:RCXggMju0
ガァンン!!
アリサ「なっ!体当たり!?」
直下「停止!狙って...撃て!」
直下車砲手「フォイヤ!!」
ドォォォン!
ガッ!
シュポッ
116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:11:48.38 ID:RCXggMju0
審判『サンダース大付属高校フラッグ車、走行不能!』
審判『黒森峰女学園の勝利!!』
ワァァァァァァァ!!!
直下「あぶなかったー...」
レオパルト車長「頭ぶつけた...」
117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:12:59.97 ID:RCXggMju0
エリカ「ふぅ...なんとかやってくれたみたいね」
エリカ車砲手「撃て撃て!!」
エリカ「もう終わったから。やめなさい」
エリカ車操縦手「にしても、私たち今日はずーっと相手を引き付けるようなのばっかね」
エリカ車装填手「小梅ちゃん小隊だったり、パンター三号車のファイヤフライ追撃間のシャーマン2両だったりね」
エリカ「楽でいいじゃない。ほら、整列するわよ」
118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:14:11.86 ID:RCXggMju0
アリサ「...やってくれたわね...」
直下「いやー、そうでもしないとウチの隊長に怒られるんで」
レオパルト車長「私も撃破出来そうだったんだけどなー...」ブツブツ
直下「こら!そういう事言うな!」ベシッ!
レオパルト車長「痛っ!」
アリサ「ふふっ、なかなかいいチームね。前までのお堅い黒森峰はどこに行ったのやら」
直下「それは、隊長の人柄ですよ。戦車の実力は申し分なし。人望も厚い上に、親しみやすさも備えてる」
アリサ「へぇ...」
直下「私、今戦車道がすごく楽しいんです!今までで一番!」
レオパルト車長「私も!私も!」
119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/13(火) 22:14:47.91 ID:RCXggMju0
審判「一同、礼!」
「「「ありがとうございました!!!」」」
127: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:40:30.69 ID:atzIeGuE0
エリカ自室
エリカ(次の相手は継続高校か…。戦車の質は低いけど、油断ならない相手だわ)
エリカ(大洗も勝ち進んだみたい)
エリカ(…)
エリカ(次の相手は継続高校か…。戦車の質は低いけど、油断ならない相手だわ)
エリカ(大洗も勝ち進んだみたい)
エリカ(…)
128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:41:48.89 ID:atzIeGuE0
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
みほ「あつ、あの!」
エリカ「えっと…あなたは確か」
みほ「同じ一年生の西住みほ…です」
エリカ「ふぅん…あなたが隊長の妹さんね。で、何か用?」
みほ「いや、新入生の中で車長でメンバー入りしてるの、私と逸見さんだけだったので挨拶しようって」
みほ「あつ、あの!」
エリカ「えっと…あなたは確か」
みほ「同じ一年生の西住みほ…です」
エリカ「ふぅん…あなたが隊長の妹さんね。で、何か用?」
みほ「いや、新入生の中で車長でメンバー入りしてるの、私と逸見さんだけだったので挨拶しようって」
129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:42:18.56 ID:atzIeGuE0
エリカ「待って、私いつ名乗ったっけ?」
みほ「教えてもらわなくても判りますよ!逸見エリカさん、誕生日は3月6日!」
エリカ「…あなたちょっとヘンよ?」
みほ「…え?」
みほ「教えてもらわなくても判りますよ!逸見エリカさん、誕生日は3月6日!」
エリカ「…あなたちょっとヘンよ?」
みほ「…え?」
130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:43:10.25 ID:atzIeGuE0
みほ「…」ジー
エリカ「…」ソワソワ
「エリカー、お昼一緒に食べよー」
エリカ「えっ、ええそうね…」チラッ
みほ「…」モジモジ
エリカ「…」ソワソワ
「エリカー、お昼一緒に食べよー」
エリカ「えっ、ええそうね…」チラッ
みほ「…」モジモジ
131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:43:49.81 ID:atzIeGuE0
エリカ「ああっ、ごめん。用事を思い出したわ。また今度にしましょう」
「そっかー。じゃ、また今度ね」
エリカ「ごめんなさいね」
ツカツカ
エリカ「ちょっとあなた!」
みほ「ひゃいっ!」
「そっかー。じゃ、また今度ね」
エリカ「ごめんなさいね」
ツカツカ
エリカ「ちょっとあなた!」
みほ「ひゃいっ!」
132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:44:20.31 ID:atzIeGuE0
エリカ「さっきから何?廊下からジロジロ見てきて」
みほ「えっと…その…」
エリカ「なに?言いにくい事なの?」
みほ「いや…お姉ちゃんに友人は居るのかーって聞かれて…」
エリカ「それで?」
みほ「えっと…その…」
エリカ「なに?言いにくい事なの?」
みほ「いや…お姉ちゃんに友人は居るのかーって聞かれて…」
エリカ「それで?」
133: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:45:08.28 ID:atzIeGuE0
みほ「それで、どこから友達?って聞き返したら、お昼ご飯一緒に食べる人とかは居る?って言われて…」
エリカ「話が見えてこないんだけど」
みほ「逸見さん…一緒にお昼、食べてくれませんか!?」
エリカ「そんな事…?別に、いいけど」
みほ「本当ですか!?」パァァ
エリカ「話が見えてこないんだけど」
みほ「逸見さん…一緒にお昼、食べてくれませんか!?」
エリカ「そんな事…?別に、いいけど」
みほ「本当ですか!?」パァァ
134: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:45:47.38 ID:atzIeGuE0
エリカ「よかったわね、副隊長に選ばれるなんて」
みほ「そうなんだけど…」
エリカ「…不満なの?」
みほ「私なんかでいいのかな、って…」
エリカ「一年生での紅白戦を見る限り誰も文句は言わないでしょ」
135: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:46:40.97 ID:atzIeGuE0
みほ「言われます…。“西住”だからだって…。それに、私、お姉ちゃんみたいにしっかりしてないし」
エリカ「私はいいと思うけど。確かに先輩の方が経験もあるかもしれないけど、姉妹で隊長副隊長の方がやりやすいんじゃない?」
みほ「他の人たちは付いてきてくれるかな?」
エリカ「付いてこさせるのよ」
みほ「逸見さんは付いてきてくれる?」
エリカ「私はいいと思うけど。確かに先輩の方が経験もあるかもしれないけど、姉妹で隊長副隊長の方がやりやすいんじゃない?」
みほ「他の人たちは付いてきてくれるかな?」
エリカ「付いてこさせるのよ」
みほ「逸見さんは付いてきてくれる?」
136: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:47:12.91 ID:atzIeGuE0
エリカ「そりゃあ、命令には従うわよ」
みほ「そうじゃなくって…」
エリカ「あなた、そういうナヨナヨしてる態度治した方がいいわよ!それでも隊長の妹!?」
みほ「なりたくてなったんじゃないよ!」
エリカ「…」
みほ「…」
みほ「そうじゃなくって…」
エリカ「あなた、そういうナヨナヨしてる態度治した方がいいわよ!それでも隊長の妹!?」
みほ「なりたくてなったんじゃないよ!」
エリカ「…」
みほ「…」
137: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:47:59.01 ID:atzIeGuE0
エリカ「悪かったわね」
みほ「私も、ごめん」
エリカ「成っていく…」
みほ「え?」
エリカ「やりながら、それに相応しい人間に成っていくのもアリなんじゃない?幸いあなたには支えてくれる人が近くに居るんだし」
みほ「それって逸見さんのこと?」ニコニコ
エリカ「違うわよ!隊長!隊長のことよ!」
みほ「私も、ごめん」
エリカ「成っていく…」
みほ「え?」
エリカ「やりながら、それに相応しい人間に成っていくのもアリなんじゃない?幸いあなたには支えてくれる人が近くに居るんだし」
みほ「それって逸見さんのこと?」ニコニコ
エリカ「違うわよ!隊長!隊長のことよ!」
138: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:48:38.27 ID:atzIeGuE0
『黒森峰女学園の勝利!』
みほ『すごいよ逸見さん!初めての対外試合で2両も撃破するなんて!』
エリカ『練習試合だし、ティーガーⅡに乗ってるし、当然よ』
みほ『それでもすごいよ!』
エリカ『あなただって、副隊長しっかりできてるじゃない』
みほ『逸見さんが居てくれるからだよ~』
エリカ『何かした覚えはないけど?』
みほ『も~またそうやって逸見さんは~』
139: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:49:19.80 ID:atzIeGuE0
みほ「それでねー、ボコがねー」
エリカ「ああ…うんうん」
みほ「ちょっと!逸見さんちゃんと聞いてますか!?」
エリカ「聞いてないわよ。興味ないし…」
みほ「ええ…逸見さんひどい!」
小梅「あの~、すみません」
140: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:49:50.88 ID:atzIeGuE0
エリカ「…えっと」
みほ「ああ、もしかして新しくメンバー入りすることになった一年生の子って」
小梅「はい!Ⅲ号の車長になります、赤星小梅です。よろしくお願いします」ペコ
みほ「ティーガーⅠ車長、副隊長もやってます。西住みほです。よろしくね、赤星さん」ペコリ
エリカ「あなたの事は誰でも知ってるでしょ…。ティーガーⅡ車長、逸見エリカよ。よろしく」
みほ「ああ、もしかして新しくメンバー入りすることになった一年生の子って」
小梅「はい!Ⅲ号の車長になります、赤星小梅です。よろしくお願いします」ペコ
みほ「ティーガーⅠ車長、副隊長もやってます。西住みほです。よろしくね、赤星さん」ペコリ
エリカ「あなたの事は誰でも知ってるでしょ…。ティーガーⅡ車長、逸見エリカよ。よろしく」
141: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:51:05.45 ID:atzIeGuE0
小梅「お二人の事を知らない一年生なんて居ませんよ!黒森峰一年生で入学当初から車長でメンバー入りしてるのは西住さんと逸見さんだけだもん!」
みほ「そんな大した事ないよ…」アワアワ
エリカ「あなたも加わるんだけどね」
小梅「そ、そうですね…」
みほ「も~、逸見さん!緊張させるようなこと言っちゃだめだよ!楽しんでいこう、ね」
エリカ「ま、頑張りましょう」
小梅「はい!」
みほ「そんな大した事ないよ…」アワアワ
エリカ「あなたも加わるんだけどね」
小梅「そ、そうですね…」
みほ「も~、逸見さん!緊張させるようなこと言っちゃだめだよ!楽しんでいこう、ね」
エリカ「ま、頑張りましょう」
小梅「はい!」
142: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:51:41.21 ID:atzIeGuE0
エリカ「遂に始まるのね…全国大会」
みほ「緊張してますか?」
エリカ「そりゃあ、ね。あなたはしないの?」
みほ「しますよ…。でも、逸見さんが付いていてくれるから!」
エリカ「全く…」
『試合開始!』
143: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:52:18.75 ID:atzIeGuE0
エリカ『副隊長、今よ!』
みほ『撃て!』
ドォォォン!
シュポッ
みほ『撃て!』
ドォォォン!
シュポッ
144: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:52:52.83 ID:atzIeGuE0
『黒森峰女学園の勝利!』
エリカ「やったわね!」
みほ「はい!初戦突破です!」
エリカ「ほら」スッ
みほ「…えっと」
エリカ「ハイタッチよ、ハイタッチ」
みほ「…はい!」
パァン!
145: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:53:42.70 ID:atzIeGuE0
みほ「逸見さん…ですか?」
小梅「はい!みほさんにとって、逸見さんはどういう存在なのかなって」
みほ「うーん、あんまり深く考えたことは無いけど…大事な友達です!」
小梅「なるほど~」ニヤニヤ
みほ「あっ、恥ずかしいので逸見さんには内緒で」
小梅「もちろん!わかってますよ~」
146: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:54:39.18 ID:atzIeGuE0
エリカ「副隊長?」
小梅「はい!ほら、お二人って特別に仲良いじゃないですか~」
エリカ「べっ、別にそんなこと無いわよ」
小梅「またまた~」
エリカ「あの子はどう言ってたの?」
小梅「秘密です」
147: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:55:20.97 ID:atzIeGuE0
エリカ「何それ」
小梅「そう言われたんです」
エリカ「ふーん。そうねぇ…」
エリカ(友達ってのはなんか違うし、かといってただのチームメイトってわけでもないし…)
エリカ「相棒…かしらね」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
エリカ(夢…か)
小梅「そう言われたんです」
エリカ「ふーん。そうねぇ…」
エリカ(友達ってのはなんか違うし、かといってただのチームメイトってわけでもないし…)
エリカ「相棒…かしらね」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
エリカ(夢…か)
148: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:56:36.72 ID:atzIeGuE0
小梅「3回戦のマップだよー」
エリカ「ありがとう。って、ええ…」
小梅「どうかした?」
エリカ「住宅地よ。すごい入り組んでるし、道幅も狭い」
小梅「あっちゃあ…」
149: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:57:12.03 ID:atzIeGuE0
エリカ「そこまで広くないのは嬉しいけど、ねえ…」
小梅「練習は?」
エリカ「いつも通り」
小梅「はーい」
小梅「練習は?」
エリカ「いつも通り」
小梅「はーい」
150: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:57:48.36 ID:atzIeGuE0
エリカ「揃ってるわね。編成と作戦を言うわよ」
エリカ「ティーガーⅡ2両、パンター6両、Ⅳ号2両、ラング2両、エレファント、ヤークトパンター、Ⅲ号の15両」
エリカ「えー、作戦は」
エリカ「4両、4両、4両、3両の4中隊でそれぞれ行軍」
エリカ「敵に遭遇し次第これを撃破、これの繰り返しね」
エリカ「今回は私がフラッグ車を務めるわ」
151: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:58:39.59 ID:atzIeGuE0
エリカ「見通しが悪いし入り組んでるからゲリラ戦になりやすいけれど落ち着いて対応するように」
エリカ「相手のBT-42、Ⅳ号、T-34系、KV-1はウチの装甲を抜いてくるから注意する事」
エリカ「以上。質問は?」
直下「作戦名」
エリカ「思いつかなかったわ。考えるの面倒なのよあれ…」
エリカ「相手のBT-42、Ⅳ号、T-34系、KV-1はウチの装甲を抜いてくるから注意する事」
エリカ「以上。質問は?」
直下「作戦名」
エリカ「思いつかなかったわ。考えるの面倒なのよあれ…」
152: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/15(木) 23:59:28.37 ID:atzIeGuE0
3回戦当日、試合会場
エリカ「挨拶行ってくるわね」
小梅「いってらっしゃーい」
153: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/16(金) 00:00:11.20 ID:tjgTlE+J0
エリカ「あなたたち、小梅に迷惑かけちゃダメよ?」
エリカ車操縦手「子ども扱いしないで」
エリカ車装填手「エリカちゃん、最近どうしたの?前まで挨拶行くとか考えられなかったのに」
エリカ車通信手「心配です…」
154: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/16(金) 00:00:39.97 ID:tjgTlE+J0
エリカ「あなたたち失礼じゃない?ほら、継続とはしょっちゅう試合やってるし、強いからいい関係気づきたいじゃない?」
エリカ車砲手「へー、考えてるんだねー」
エリカ「あなたねえ…」
エリカ車砲手「へー、考えてるんだねー」
エリカ「あなたねえ…」
155: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/16(金) 00:01:29.35 ID:tjgTlE+J0
エリカ(隊長はどこだろ…)
エリカ「あ、ちょっといいかしら?」
継続生徒A「ひっ!」ビクッ
エリカ「いや、そんなに驚かなくても…」
継続生徒A「す、すみません…」シュバッ
エリカ「逃げられた…」
継続生徒A「…」ジー
156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/16(金) 00:02:08.31 ID:tjgTlE+J0
エリカ(戦車の影に隠れてすごい見てくる…)
エリカ「あの、私黒森峰の隊長です!あなたたちの隊長はどこにいるか教えて欲しいのだけれど?」
継続生徒A「…」ビッビッ
エリカ(指さしてる…。あっちに居るってことね)
エリカ「ありがとう。助かったわ」
継続生徒A「…」ペコッ
エリカ(人見知りが過ぎるでしょ…)
エリカ「あの、私黒森峰の隊長です!あなたたちの隊長はどこにいるか教えて欲しいのだけれど?」
継続生徒A「…」ビッビッ
エリカ(指さしてる…。あっちに居るってことね)
エリカ「ありがとう。助かったわ」
継続生徒A「…」ペコッ
エリカ(人見知りが過ぎるでしょ…)
157: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/16(金) 00:03:08.34 ID:tjgTlE+J0
エリカ「すみません、こっちに隊長さんが居るって聞いたんですけど」
アキ「あっ、黒森峰の隊長さん!隊長は私ですよー」
エリカ「あ、どうも。逸見エリカっていいます」
アキ「アキです。今日はよろしくおねがいします!」
エリカ「いえ、こちらこそよろしくおねがいします。ところでそちらの方は…」
158: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/16(金) 00:03:56.89 ID:tjgTlE+J0
ミッコ「…」ジー
エリカ(さっきからアキさんの後ろでめっちゃ睨んでくる…)
アキ「ほらミッコ、挨拶しないと」
ミッコ「気を付けろアキ!この人、すっごい目つき悪い...」ヒソヒソ
アキ「今のミッコも人の事言えないでしょ。あ、こっちはミッコ。私の乗るBTの操縦手です」
エリカ「はぁ…。どうぞよろしく」
エリカ(さっきからアキさんの後ろでめっちゃ睨んでくる…)
アキ「ほらミッコ、挨拶しないと」
ミッコ「気を付けろアキ!この人、すっごい目つき悪い...」ヒソヒソ
アキ「今のミッコも人の事言えないでしょ。あ、こっちはミッコ。私の乗るBTの操縦手です」
エリカ「はぁ…。どうぞよろしく」
159: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/16(金) 00:05:14.63 ID:tjgTlE+J0
エリカ「ただいま」
小梅「おかえりー。継続さんどんな感じだった?」
エリカ「変人」
小梅「いや、そうじゃなくて…」
審判「整列!これより黒森峰女学園対継続高校の試合を始めます!」
審判「一同礼!」
「「「よろしくお願いします!」」」
160: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/16(金) 00:06:11.54 ID:tjgTlE+J0
エリカ「よし、全員搭乗!」
エリカ『いい?継続は強いわよ。でも、決勝に行くのは私たち』
エリカ『この試合が今大会初めての出場になるチームもあるけど、私は何も心配してないわ。自信もってやりなさい』
アキ『えー、相手は黒森峰。とっても強いです』
アキ『継続としてはベスト4になっただけでも充分すごいけど、まあよっぽどのことが無いと勝てないと思うけど…』
アキ『悔いのないように、頑張りましょう!』
161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/16(金) 00:07:23.68 ID:tjgTlE+J0
エリカ『じゃあ…』
アキ『では…』
『試合開始!!』
『『パンツァーフォー!』』
黒森峰女学園
ティーガーⅡ 2(エリカ(フラッグ))、パンターG 6(小梅、直下)、Ⅳ号H 2、ラング 2、エレファント 1、ヤークトパンター 1、Ⅲ号J 1
継続高校
BT-42 1(アキ(フラッグ))、KV-1 1、T-34‐75 1、T-34-85 1、Ⅳ号J 1、BT-5 1、BT-7 1、Ⅲ突G 1、T-26 1
166: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 20:57:07.24 ID:9TwzfuU50
エリカ(思った以上に道幅が狭い。スピードが出せない…)
エリカ(継続は車体幅が小さい車両が多いし操縦手の腕もいいから向こうに大きなアドバンテージね…)
エリカ(整備能力と運転技術が高いってことしか知らないから、相手がどんな手を使ってくるか見当がつかない)
エリカ(加えて偵察車両は出してないから配置もわからない。出しても容易く撃破されるだろうし…)
エリカ(この路地を曲がったら居るかもしれない。袋小路で待ち伏せしているかも。もしかしたらもう後ろにいる?)
エリカ(気が抜けない…)
167: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 20:59:38.47 ID:9TwzfuU50
小梅(3両の小隊の小隊長か…緊張するなぁ…)
パンター四号車車長『副隊長、アレを見てください!』
小梅『カーブミラーが割れてる…?』
パンター四号車車長『さっきまで見たものは割られていませんでした』
小梅『継続が通ったのかな…?』
小梅『みなさん、いっそう警戒を強めてください。会敵する可能性があります』
『ヤヴォール!』
小梅(ミラーを割って回ってるのかな?それともここだけ?)
小梅(周りにいる…?)キョロキョロ
小梅(ダメだ、四方八方家に囲まれててさっぱりわからない)
小梅『…速度を落としましょう』
168: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:00:29.05 ID:9TwzfuU50
ドォォン!
パンター四号車車長「なっ!」
パンター四号車操縦手「誘導輪が壊れた!身動きが取れない!」
パンター四号車車長『攻撃を受けました!撃破判定は出てないけど走行不能です!』
小梅『そこから敵車両は見えますか!?』
パンター四号車車長『見えません!車体がちょっと出たところを撃たれました!反撃も不可能です!』
小梅『…わかりました。後退!回り道します』
169: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:01:38.41 ID:9TwzfuU50
ドォォォン!
シュポッ
小梅「うそ…」
Ⅳ号H二号車車長『こちらⅣ号…側面から砲撃を受け、撃破されました…!』
小梅『わかりました!』
小梅(どうして!?左右には家しか…)
小梅「…生垣…」
170: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:02:38.00 ID:9TwzfuU50
小梅車操縦手「まずいよ小梅ちゃん!前のパンターは走行不能、後ろは撃破された!私たちも身動き出来ない!」
小梅「くっ…」
小梅車通信手『こちら第四小隊!敵の術中にはまりました!行動不能!』
小梅車装填手「後方にT-34が2両!」
小梅車砲手「無理だよ!砲身は前向いてるし、旋回できない!」
小梅(蜘蛛の巣にかかった獲物、か…)
ドォォン!ドォォォン!
シュポッ
小梅「くっ…」
小梅車通信手『こちら第四小隊!敵の術中にはまりました!行動不能!』
小梅車装填手「後方にT-34が2両!」
小梅車砲手「無理だよ!砲身は前向いてるし、旋回できない!」
小梅(蜘蛛の巣にかかった獲物、か…)
ドォォン!ドォォォン!
シュポッ
171: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:03:39.74 ID:9TwzfuU50
エリカ車通信手「隊長!第四中隊、壊滅しました!」
エリカ「は?どういうこと?」
エリカ車通信手「それが、ほとんど姿を晒さないままやられたそうで…」
エリカ車砲手「ひえー…暗殺だよ暗殺」
エリカ(姿を晒さずに待ち伏せで撃破…?どうやって?)
172: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:05:01.28 ID:9TwzfuU50
アキ「3両もやっつけたよ!すごいすごい!」
ミッコ「でもフラッグ車じゃなかったかぁ…。いつバレるかねぇ…」
173: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:05:58.77 ID:9TwzfuU50
直下「小梅ちゃんのところがやられた…」
直下『並びを変えよう!』
直下(前と後ろに固定砲のヤークトパンターとラングを配置。パンターは背中合わせで)
直下「名付けて、戦艦の陣」ドヤッ
直下車砲手「頭悪そう…」
直下「んなっ!」ガーン
174: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:06:29.00 ID:9TwzfuU50
ヤークトパンター車長「っ!右に敵Ⅳ号!左にもKV-1!」
ヤークトパンター砲手「せめて一両でも仕留めてやる!旋回!」
ヤークトパンター操縦手「ダメだ!十字路の真ん中まで来てる!旋回できない!」
ヤークトパンター砲手「クソっ!」
ドォォン!ドォォォン!
シュポッ
175: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:07:11.75 ID:9TwzfuU50
直下(ここに居るのはマズい!)
直下『後退!ラング、早く走って!』
ラング一号車車長『ヤヴォール!』
ドォォン!
シュポッ
ラング一号車車長「なっ!」
ラング一号車車長『Ⅲ突にやられました!』
直下『五号車!三突をやって!』
パンター五号車車長『ヤヴォール!』
パンター五号車車長「ラングは押して!相手が装填してる間に撃て!」
直下『後退!ラング、早く走って!』
ラング一号車車長『ヤヴォール!』
ドォォン!
シュポッ
ラング一号車車長「なっ!」
ラング一号車車長『Ⅲ突にやられました!』
直下『五号車!三突をやって!』
パンター五号車車長『ヤヴォール!』
パンター五号車車長「ラングは押して!相手が装填してる間に撃て!」
176: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:07:52.97 ID:9TwzfuU50
ドォォォン!
シュポッ
パンター五号車車長「よし!離脱しよう!」
ドォォォン!
シュポッ
177: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:09:19.40 ID:9TwzfuU50
パンター五号車車長「あ…KV-1…」
パンター五号車操縦手「そりゃ、待ち伏せしてるわな…」
直下「私たちも行こう!」
直下車砲手「いや…無理でしょ。前はヤークトパンター、後ろはラング、右はパンター、左は三突と道塞がれてるんだぞ」
直下「じゃあ私たち、身動き取れないじゃん!」
直下車砲手「まあ…そうなるね」
直下「も~!あけてくれ!道を!空けてくれ!」
パンター五号車操縦手「そりゃ、待ち伏せしてるわな…」
直下「私たちも行こう!」
直下車砲手「いや…無理でしょ。前はヤークトパンター、後ろはラング、右はパンター、左は三突と道塞がれてるんだぞ」
直下「じゃあ私たち、身動き取れないじゃん!」
直下車砲手「まあ…そうなるね」
直下「も~!あけてくれ!道を!空けてくれ!」
178: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:10:02.34 ID:9TwzfuU50
アキ「6両撃破!1両は拘束されてる!いいね~」
ミッコ「びっくりするほど上手くいってるなぁ、『電光石火作戦』」
179: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:10:34.20 ID:9TwzfuU50
エリカ車通信手「第二中隊、3両がやられ、直下車は行動不能なそうです」
エリカ「…」チッ
エリカ車砲手「なんで行く先々で待ち伏せ攻撃に遭うんだ?
エリカ車操縦手「私たちの行動が掌握されてる…」
エリカ車装填手「どうやって!?まさか…盗聴?」
エリカ「それはないでしょ」
180: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:11:15.02 ID:9TwzfuU50
エリカ車装填手「なんで?」
エリカ「盗聴する道具、継続が持ってるとは思えないわ…」
エリカ車通信手「じゃあ…」
エリカ「スパイ…かもしれないわね」
「「「え?」」」
エリカ「盗聴する道具、継続が持ってるとは思えないわ…」
エリカ車通信手「じゃあ…」
エリカ「スパイ…かもしれないわね」
「「「え?」」」
181: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:11:53.74 ID:9TwzfuU50
エリカ「ウチの隊員の中に向こうに情報を流してる奴がいるかも」
エリカ車操縦手「…根拠は?」
エリカ「無いわ。勘よ、勘」
エリカ車操縦手「…」
エリカ車装填手「ひどいよエリカちゃん!仲間を疑うなんて!」
エリカ車砲手「しかも真っ先にだからな…」
エリカ車操縦手「…根拠は?」
エリカ「無いわ。勘よ、勘」
エリカ車操縦手「…」
エリカ車装填手「ひどいよエリカちゃん!仲間を疑うなんて!」
エリカ車砲手「しかも真っ先にだからな…」
182: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:12:43.16 ID:9TwzfuU50
エリカ「他に考えられる!?」
エリカ車操縦手「考えられるでしょ…観客が流してるとか」
エリカ車通信手「私たち、みんな同じ気持ちですよ。優勝したいって。このメンバーだけじゃない、他の選手や二軍の子達も、整備の生徒も」
エリカ「…」
エリカ車操縦手「そういうことだから」
エリカ車装填手「そうだよ!」
エリカ車砲手「おうとも!」
エリカ「…わるかったわ」
エリカ車操縦手「考えられるでしょ…観客が流してるとか」
エリカ車通信手「私たち、みんな同じ気持ちですよ。優勝したいって。このメンバーだけじゃない、他の選手や二軍の子達も、整備の生徒も」
エリカ「…」
エリカ車操縦手「そういうことだから」
エリカ車装填手「そうだよ!」
エリカ車砲手「おうとも!」
エリカ「…わるかったわ」
183: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:13:27.30 ID:9TwzfuU50
エリカ車操縦手「で、全く状況は改善してないわよ。この姿なき挑戦者をどう攻略するの?」
エリカ「…継続がやりそうなこと…。あなたたち、継続ってどんなイメージ?」
エリカ車砲手「貧乏!」
エリカ車装填手「盗っ人」
エリカ車通信手「人見知り…?」
エリカ車操縦手「運転技術」
184: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:14:17.08 ID:9TwzfuU50
エリカ「うーん、全く参考にならない」
エリカ車装填手「エリカちゃん、また怖い顔してる。リラックスリラックス!」
エリカ「そんな事ないわよ」イラッ
エリカ車装填手「えー、自分で見てみなよ!ほら」
エリカ「なんで戦車に手鏡なんか持ち込んでるのよ…って、ん?」
継続生徒B「あっ」
エリカ車装填手「エリカちゃん、また怖い顔してる。リラックスリラックス!」
エリカ「そんな事ないわよ」イラッ
エリカ車装填手「えー、自分で見てみなよ!ほら」
エリカ「なんで戦車に手鏡なんか持ち込んでるのよ…って、ん?」
継続生徒B「あっ」
185: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:14:58.73 ID:9TwzfuU50
エリカ「ちょっと待ってて!」シュバッ
継続生徒B「まずいっ」ダッ
パリーン!
エリカ車装填手「ガラス割って入ってったー!!??」
エリカ「まさか家の中に入って偵察してたなんて…」
エリカ「いた!」
186: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:15:43.05 ID:9TwzfuU50
継続生徒B「どけえええ!!」ダッダッ
エリカ「逃がさないわよ」ガシッ
継続生徒B「うわっ!」
エリカ「これでどう…?」ググググ
継続生徒B「痛い痛い!折れるって!!」ジタバタ
エリカ「誰か!ロープ!ロープ持ってきて!!」
187: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:19:59.61 ID:9TwzfuU50
エリカ車通信手「隊長の声だ…」
エリカ車装填手「私行ってくる!」ダッ
エリカ車砲手「いってら~」
エリカ車装填手「エリカちゃん!?何やってんの!!」
継続生徒B「助けて~!!」
エリカ「ちょ、縛って!早く!」
エリカ車装填手「う、うん…!」
188: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:23:03.89 ID:9TwzfuU50
エリカ「さて…、これがあなたたちのマイクね」
継続生徒B「む゛~!!む゛む゛~!」ジタバタ
エリカ『えー、こちら黒森峰隊長逸見エリカ』
エリカ『あなたたちの戦術のタネは分かったわ!これから潜んでいると思われる家に砲撃していく』
エリカ『仲間の命が惜しくば、今すぐ止めるように!以上!』
エリカ車装填手「…エリカちゃん、本気?」
エリカ「まさか、ただの脅しよ」
189: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:27:16.90 ID:9TwzfuU50
ミッコ「あー、バレちゃったねえ。で、どうすんの?やめる?」
アキ「いや…続けるよ。逸見さんはそんなことしないと思うなぁ」
ミッコ「なんでそう言えるのさ?」
アキ「なんとなく、優しそうな人だったもん」
190: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:27:55.28 ID:9TwzfuU50
エリカ「よし、戦車に戻るわよ」
エリカ車装填手「ねえ、この子どうするの?」
継続生徒B「ん゛ー!ん゛ー!」モゾモゾ
エリカ「うーん、ここに放っておいても危ないし、戦車に連れ込みましょうか」
191: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:29:51.61 ID:9TwzfuU50
エリカ車装填手「ただいまー」
エリカ車通信手「えっと…そちらの方は?」
継続生徒B「…」
エリカ「新しい友達よ」
エリカ車操縦手「説明して」
エリカ車装填手「えっと…かくかくしかじかで…」
192: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:30:46.30 ID:9TwzfuU50
エリカ車操縦手「なるほど」
エリカ「このままだとかわいそうだし、口と足はほどいてあげるわね」シュルッ
継続生徒B「鬼め、逸見エリカ」
エリカ「なに?砲身から吊るされたいですって?」
エリカ車通信手「まあまあ…」
エリカ車砲手「狭い所でごめんねー。あ、おやつ食べる?」
継続生徒B「…食べる」
193: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:31:45.83 ID:9TwzfuU50
直下「いやぁー、意外と早く回収車来てくれて助かったなー」
直下「早く他の小隊と合流しないと…」
ドォォォン!
シュポッ
直下「あっ…」
194: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:32:55.47 ID:9TwzfuU50
直下車通信手『こちら直下車!T-34-85の伏撃を受け撃破されました!』
エリカ車通信手『わかりました。お疲れ様です』
エリカ車通信手「…直下さんがやられました」
エリカ「あくまで続けるのね…」
エリカ車装填手「どうするの?」
エリカ「こっちにも策があるわ。ちょっとマイク貸して」
195: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:33:32.53 ID:9TwzfuU50
エリカ『タネがわかったわ!相手は塀や木を使って屋根に登ったり、家に侵入したりして偵察している!!』
エリカ『全車両、独立行動!全体を俯瞰・洞察しながら各個に状況判断して勝利に寄与しなさい』
エリカ『ただし、通信を密に互いの行動を把握すること!いいわね!?』
エリカ『ランドランド・バトル作戦よ!』
『『『ヤヴォール!』』』
エリカ「さあ、見たけりゃ見せてやるわよ」
エリカ『全車両、独立行動!全体を俯瞰・洞察しながら各個に状況判断して勝利に寄与しなさい』
エリカ『ただし、通信を密に互いの行動を把握すること!いいわね!?』
エリカ『ランドランド・バトル作戦よ!』
『『『ヤヴォール!』』』
エリカ「さあ、見たけりゃ見せてやるわよ」
196: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:34:06.34 ID:9TwzfuU50
継続生徒C『たいちょー!敵車両、バラバラに行動し始めたんですけどー』
アキ『変わらず偵察を続けてください』
継続生徒C『えっと…Ⅲ号がいて…ラングと…パンター…』
197: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:34:48.77 ID:9TwzfuU50
ミッコ「バラバラに行動されてる感じかな?」
アキ「うーん、いまいち相手の状況を把握できてないね…」
198: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:35:34.35 ID:9TwzfuU50
継続生徒C「あっ、そっちはダメ!そっちには…」
Ⅲ号車長『T-26発見!偵察かな…』
ラング二号車車長『私も行こうか?』
Ⅲ号車長『気づかれてない、大丈夫!』
継続生徒C『みんな!Ⅲ号来てるよ!』
T-26車長『ええっ!マズい、完全に油断しt』
Ⅲ号車長「遅い!」
199: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:36:17.69 ID:9TwzfuU50
ドォォン!
シュポッ
T-26車長「やられた…」
継続生徒C『すみません隊長!やられました!』
アキ「あちゃ~」
ミッコ「偵察要因減っちゃった」
200: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:37:09.73 ID:9TwzfuU50
ラング二号車車長『こっちも発見!BT-5 !私たちだけで大丈夫です!』
パンター六号車車長『ん、がんばって』
BT-5車長「撃て撃て!!」
ラング二号車車長「そんな砲じゃラングの正面は抜けんわ!撃て!」
ドォォン!
シュポッ
ラング二号車車長「どうや!」
201: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:37:42.44 ID:9TwzfuU50
BT-5『すみません!こっちもやられました!』
アキ「また1両…」
ミッコ「ねえアキ、そろそろ」
アキ「うん、そうだね」
202: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:38:49.04 ID:9TwzfuU50
エリカ「どうやら上手くやってるみたいね」
エリカ車砲手「私もやっつけたい!ドカーンと!」ウズウズ
エリカ「今回は私たちがフラッグ車なんだから慎重にいかないとでしょ」
エリカ車砲手「さっきから逃げてるだけじゃん!」
エリカ車操縦手「そりゃ、偵察に見つかったんだから移動しないとでしょ」
203: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:40:12.13 ID:9TwzfuU50
エリカ「あんたは黙って、そいつでも構ってなさい」
継続生徒B「そいつって何?ウチにはちゃんと名前が」
エリカ車砲手「君可愛いね?いくつ?どこ住み?てかL〇NEやってる?」
エリカ車操縦手「おい」
継続生徒B「そいつって何?ウチにはちゃんと名前が」
エリカ車砲手「君可愛いね?いくつ?どこ住み?てかL〇NEやってる?」
エリカ車操縦手「おい」
204: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:40:52.65 ID:9TwzfuU50
パンター三号車車長「っ!停止」
パンター三号車装填手「っとと、なに!?」
パンター三号車車長「今Ⅳ号が居た。下がって」
パンター三号車操縦手「ほい」
205: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:42:26.34 ID:9TwzfuU50
Ⅳ号J車長「後ろにパンターだ!旋回旋回!」
パンター三号車車長(Ⅳ号とパンターの旋回速度は同じ…)
パンター三号車車長(私は90度、あなたは180度)
パンター三号車車長「逃げれば良かったのにねぇ。撃て」
ドォォォン!
シュポッ
206: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:43:33.49 ID:9TwzfuU50
パンター三号車砲手「よし!」
パンター三号車車長「…!下がって!」
ドォォン!
T-34-85車長「かわされた!装填急いで!」
パンター三号車車長「…!下がって!」
ドォォン!
T-34-85車長「かわされた!装填急いで!」
207: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:44:27.07 ID:9TwzfuU50
パンター三号車通信手「また!?」
パンター三号車車長「3時方向、T-34。砲塔旋回、装填急げ」
パンター三号車装填手「…完了!」
パンター三号車車長「撃て」T-34-85車長「撃て!!」
ドォォォン!ドォォン!
ガッ!ガッ!
シュポッ
シュポッ
パンター三号車車長「3時方向、T-34。砲塔旋回、装填急げ」
パンター三号車装填手「…完了!」
パンター三号車車長「撃て」T-34-85車長「撃て!!」
ドォォォン!ドォォン!
ガッ!ガッ!
シュポッ
シュポッ
208: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:45:35.59 ID:9TwzfuU50
パンター三号車車長「…」チッ
T-34-85車長「相打ちか…」
パンター三号車車長『悪い隊長。やられた』
エリカ『ん、よくやったわ』
パンター三号車車長『健闘を祈る』
209: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:46:12.92 ID:9TwzfuU50
T-34-85車長『ごめんアキちゃん!やられちゃった!あとⅣ号も!』
ミッコ「火力要因もやられてきたかぁ」
アキ「行くよミッコ!」
ミッコ「あいよー。ミュージックスタート!」ポチッ
~🎵
210: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:46:57.51 ID:9TwzfuU50
アキ「前進!!」
211: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:47:48.78 ID:9TwzfuU50
ラング二号車車長「あっ!BT-42発見!追え!」
ラング二号車操縦手「あいよ!」
ラング二号車車長「私たちがMVPだー!」
ラング二号車砲手「おうとも!」
ミッコ「来てる!?」
アキ「来てる来てる~。じゃ、頼んだよ!」
ラング二号車車長「って、影からKV-1!?」
ドォォォン!
シュポッ
ラング二号車操縦手「あいよ!」
ラング二号車車長「私たちがMVPだー!」
ラング二号車砲手「おうとも!」
ミッコ「来てる!?」
アキ「来てる来てる~。じゃ、頼んだよ!」
ラング二号車車長「って、影からKV-1!?」
ドォォォン!
シュポッ
212: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:49:00.45 ID:9TwzfuU50
ラング二号車車長『ごめんなさい隊長!やられました!』
エリカ『そう…。わかったわ』
ラング二号車車長『あと、相手フラッグ車が動きはじめました!』
エリカ『ん、ありがとう』
エリカ(今まで潜んでいたのに動き出した…?どういう事?)
213: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:56:28.36 ID:9TwzfuU50
継続生徒B「キタアアアアアア!!!」
エリカ車砲手「えっ、なに?」
継続生徒B「アキさんミッコさんが動き出した!これであなたたちの負けよ!」
エリカ「何言ってんだか」
継続生徒B「あの人たち、すごいんだから!!」
継続生徒B「人呼んで、『継続の蒼い弾丸』!!」
エリカ車砲手「えっ、なに?」
継続生徒B「アキさんミッコさんが動き出した!これであなたたちの負けよ!」
エリカ「何言ってんだか」
継続生徒B「あの人たち、すごいんだから!!」
継続生徒B「人呼んで、『継続の蒼い弾丸』!!」
214: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:57:12.46 ID:9TwzfuU50
~🎵
ミッコ「次は?」
アキ「二つ目の交差点を右。そこにⅢ号が居るって」
ミッコ「あいよー」
アキ「あっ、いた!トュータ!」
ドォォォン!!
シュポッ
215: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:58:10.70 ID:9TwzfuU50
Ⅲ号車長「えっっ!やられた!?」
ミッコ「いっつも思うけど、よく行進間で当てるよね」
アキ「練習したからね~。次左」
ミッコ「あーい」
~🎵
ミッコ「いっつも思うけど、よく行進間で当てるよね」
アキ「練習したからね~。次左」
ミッコ「あーい」
~🎵
216: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:59:08.11 ID:9TwzfuU50
Ⅳ号一号車車長「正面!T-34!」
T-34-76車長「撃て!」
Ⅳ号一号車車長「右に!」
ドォォン!
ガキィン!
Ⅳ号一号車車長「かすめただけだよ!反撃!」
217: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 21:59:54.33 ID:9TwzfuU50
ドォォン!
シュポッ
T-34-76車長「やられちゃったかー。お、来た来た」
Ⅳ号一号車車長「すぐ後退!この場を離れます!って嘘!?」
ミッコ「もう遅いんだよねえ」
ドォォォン!
シュポッ
シュポッ
T-34-76車長「やられちゃったかー。お、来た来た」
Ⅳ号一号車車長「すぐ後退!この場を離れます!って嘘!?」
ミッコ「もう遅いんだよねえ」
ドォォォン!
シュポッ
218: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:00:40.33 ID:9TwzfuU50
Ⅳ号一号車車長『すみません!やられました!』
エリカ「Ⅲ号とⅣ号も…」
エリカ車操縦手「エリカ、どうするの?」
エリカ「6対3とはいえ、すごい勢いでやられてるし少しずつこっちに向かってる…」
エリカ「Ⅲ号とⅣ号も…」
エリカ車操縦手「エリカ、どうするの?」
エリカ「6対3とはいえ、すごい勢いでやられてるし少しずつこっちに向かってる…」
219: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:01:34.94 ID:9TwzfuU50
エリカ車砲手「ケリをつける、でしょ逸見?」
エリカ「ええ…」
エリカ「ねえ、BT-42とウチの他の車両の場所は分かる?」
エリカ車通信手「えっと…」
エリカ「ええ…」
エリカ「ねえ、BT-42とウチの他の車両の場所は分かる?」
エリカ車通信手「えっと…」
220: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:02:40.56 ID:9TwzfuU50
~🎵
ミッコ「録音したやつだといまいち調子でないな~」
アキ「ミカ居ないんだから仕方ないでしょ。あ、3つ先にパンターが居るみたい。横滑りでいこう」
ミッコ「ん~」
ギギギギギギギ
ドォォォン!
シュポッ
221: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:06:10.99 ID:9TwzfuU50
パンター六号車車長「真横に移動してた…」
パンター六号車装填手「って、一瞬でやられたよ!?」
パンター六号車車長『ごめんなさい隊長、やられました!』
エリカ『ん、お疲れ。気にしないでいいわ』
パンター六号車車長『はい…!』
エリカ「さて、頼むわよ…!」
パンター六号車装填手「って、一瞬でやられたよ!?」
パンター六号車車長『ごめんなさい隊長、やられました!』
エリカ『ん、お疲れ。気にしないでいいわ』
パンター六号車車長『はい…!』
エリカ「さて、頼むわよ…!」
222: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:07:29.49 ID:9TwzfuU50
~🎵
アキ「あっ!今ティーガーⅡが見えた!!」
ミッコ「まじ!?フラッグ車かな?」
アキ「わからないけど追おう!」
ミッコ「わかった!」
アキ「もしかしたら…」
ミッコ「うん…。決勝、行けるかも」
223: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:08:05.00 ID:9TwzfuU50
アキ「いた!」
ミッコ「くそ!また曲がる!」
アキ「速く速く!逃がさないでよ!」
ミッコ「わかってるって!アキこそ外すなよ!」
アキ「任せてよ!」
224: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:08:52.28 ID:9TwzfuU50
エレファント車長「てー!」
ドォォォォン!!
アキ・ミッコ「あ…」
ガッッ!
シュポッ!
225: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:09:40.68 ID:9TwzfuU50
『継続高校フラッグ車、走行不能!』
『黒森峰女学園の勝利!!』
ワァァァァァァァ!!!
226: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:13:54.94 ID:9TwzfuU50
ティーガーⅡ二号車車長「いやぁー、釣れた釣れた!」
ティーガーⅡ二号車操縦手「疲れた…」
エレファント砲手「3年間で一番緊張する一発だったわ…」
エレファント車長「お疲れ~」
227: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:14:58.10 ID:9TwzfuU50
ミッコ「伏撃とは、あたしたちがやってた事そのままやられたね…」
アキ「ティーガーⅡに夢中になってたよ…」
ミッコ「そのティーガーもフラッグ車じゃなかったし…」
228: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:15:33.63 ID:9TwzfuU50
エリカ「兵法第七計、『無中生有』よ」
エリカ車砲手「かっこいい」
継続生徒B「あの、終わったならほどいてほしいんですけど」
229: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:16:41.69 ID:9TwzfuU50
エリカ「この子、預かってたわ」
継続生徒B「ミッコさあああん!!」ダキッ
ミッコ「うわっ!どうしたの?」
継続生徒B「怖かったですうう!!」
ミッコ「おー、よしよし」ナデナデ
継続生徒B「ミッコさん達と、優勝したかったです…」グス
アキ「ごめんね、負けちゃった」
ミッコ「また来年、自分たちで頑張りな」ニコッ
230: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:17:24.68 ID:9TwzfuU50
エリカ「今日はありがとうございました。とても勉強になりました」
アキ「いえいえそんな!こちらこそ、楽しかったです!」
ミッコ「機会があったらまたやろうよ!」
エリカ「ええ、そうね」
ミッコ「あと、こいつがお世話になりました。ほら、お礼言いな」
継続生徒B「…ありがとうございました」ボソッ
エリカ「ん、どういたしまして。じゃ」
エリカ車砲手「ばいばーい!」
アキ「いえいえそんな!こちらこそ、楽しかったです!」
ミッコ「機会があったらまたやろうよ!」
エリカ「ええ、そうね」
ミッコ「あと、こいつがお世話になりました。ほら、お礼言いな」
継続生徒B「…ありがとうございました」ボソッ
エリカ「ん、どういたしまして。じゃ」
エリカ車砲手「ばいばーい!」
231: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:21:51.93 ID:9TwzfuU50
エリカ車装填手「あの子、どの車両に乗ってたのかな?見つけた家の周囲に敵車両いなかったよね?」
エリカ「BT-42でしょ」
エリカ車通信手「だとするとすごい距離を徒歩で移動してることになりますよ!?」
エリカ装填手「「恐ろしい体力…」
エリカ車操縦手「車長も砲撃、装填、通信と兼任してることになるね」
エリカ車装填手「ひえ~、バケモノ揃いだ…」
エリカ車砲手「あの子可愛かったな~ウチに来ないかな~」
エリカ車操縦手「通報」
232: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:22:48.48 ID:9TwzfuU50
審判「一同、礼!」
「「「ありがとうございました!!」」」
233: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/18(日) 22:23:45.92 ID:9TwzfuU50
『続いて、戦車道です』
『本日行われた全国高校生大会準決勝で、黒森峰女学園、大洗女子学園が、継続高校、BC自由学園を破り、決勝進出を決めました!』
『昨年と同じカードですが、今年はどんな戦いを見せてくれるのか楽しみですね!』
エリカ(きた……)
エリカ(大洗…)
237: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:38:18.51 ID:6B9Dfsbc0
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『黒森峰女学園の勝利!』
みほ「逸見さん、お疲れ様」
エリカ「あなたこそ、今回も大活躍ね」
みほ「いや、そんなことないよ!逸見さんだって良かったよ」
エリカ「まあね」
みほ「決勝戦、進出だね…」
エリカ「ええ…」
『黒森峰女学園の勝利!』
みほ「逸見さん、お疲れ様」
エリカ「あなたこそ、今回も大活躍ね」
みほ「いや、そんなことないよ!逸見さんだって良かったよ」
エリカ「まあね」
みほ「決勝戦、進出だね…」
エリカ「ええ…」
238: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:39:25.60 ID:6B9Dfsbc0
みほ「私たちにできることは少ないかもだけど、頑張ろうね!」
エリカ「もちろん。優勝しましょう。って、さっきから覗いてるの気づいてるわよ」
小梅「あちゃ…バレてました?」
エリカ「バレバレよ」
みほ「赤星さん!見てないで入ってもよかったのに」
小梅「いやぁ、お邪魔かなって」
エリカ「どういう意味よ!」
エリカ「もちろん。優勝しましょう。って、さっきから覗いてるの気づいてるわよ」
小梅「あちゃ…バレてました?」
エリカ「バレバレよ」
みほ「赤星さん!見てないで入ってもよかったのに」
小梅「いやぁ、お邪魔かなって」
エリカ「どういう意味よ!」
239: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:42:11.40 ID:6B9Dfsbc0
エリカ(いよいよ決勝戦…)
みほ『頑張りましょう!エリカさん、小梅さん!』
エリカ『エ、エリ!?えっ、ちょ、副隊長!?』
小梅『はい!みほさん!』
エリカ『みっ、み、み…』
みほ『み?エリカさん、どうかしましたか?』
エリカ『みんなで!みんなで勝ちましょう!』
みほ『はい!』
240: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:42:38.20 ID:6B9Dfsbc0
『試合開始!!』
エリカ(勝ったら。勝ったら呼ぼう。“みほ”って)
241: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:43:42.90 ID:6B9Dfsbc0
エリカ(天気が荒れてるわね…。川の流れもあんなに速い…)
エリカ(本来なら中止になってもおかしくない。連盟は何やってんのよ!)
エリカ(でも、本隊が相手フラッグ車を撃破するまでの辛抱よ)
エリカ(こっちには私が乗るティーガーⅡに、みほのティーガーⅠも居るんだから!)
ドォォォン!
小梅「うわぁ!!」
ザッパァァン!
242: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:45:53.45 ID:6B9Dfsbc0
みほ「小梅さん!!」
エリカ「敵!?交戦はやむなしね、やるわよ!」
エリカ『副隊長、何やってんの!?』
みほ『エリカさん!小梅さんが、Ⅲ号が落ちた!!』
エリカ『なっ!隊長に連絡を!審判に中止の要請もしないと!』
みほ『私、助けにいく!』
エリカ『待ちなさい!一人は危ない!私も行くわ!』
みほ『危険です!エリカさんは来ないで!私一人で大丈夫だから!』
エリカ「なっ…」
エリカ「敵!?交戦はやむなしね、やるわよ!」
エリカ『副隊長、何やってんの!?』
みほ『エリカさん!小梅さんが、Ⅲ号が落ちた!!』
エリカ『なっ!隊長に連絡を!審判に中止の要請もしないと!』
みほ『私、助けにいく!』
エリカ『待ちなさい!一人は危ない!私も行くわ!』
みほ『危険です!エリカさんは来ないで!私一人で大丈夫だから!』
エリカ「なっ…」
243: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:46:57.02 ID:6B9Dfsbc0
エリカ(…)
エリカ(何よ…)
エリカ(支えてくれだとか、あなたが居るとか言いながら…)
エリカ(そうやって、いざという時に頼ろうとしないで…)
エリカ車装填手「どうしたエリカ!?」
エリカ(何よ…)
エリカ(支えてくれだとか、あなたが居るとか言いながら…)
エリカ(そうやって、いざという時に頼ろうとしないで…)
エリカ車装填手「どうしたエリカ!?」
244: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:47:36.41 ID:6B9Dfsbc0
エリカ(一人でやろうとして…)
エリカ車砲手「しっかりしろ車長!」
エリカ(私の事、信じてないじゃない…)
エリカ車砲手「フラッグ車を守るんだよ!私たちで!!」
エリカ「バカ…」
245: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:48:40.23 ID:6B9Dfsbc0
ドォォォン!
シュポッ
246: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:49:32.69 ID:6B9Dfsbc0
みほ「エリカさん、私、間違った事したかな?」
エリカ「人としては何も間違ってないわ。むしろ讃えられることよ。ただ、“西住”からは外れてるわね」
みほ「名字が“西住”だと、人の道に背かないといけないの?」
エリカ「それは…」
みほ「怖いよ…。三年生がすっごい見てくるの。誰も何も言わないけど、きっとみんな私を責めてる」
エリカ「そんなこと無いわよ!私だって、フラッグ車を守れなかった…」
247: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:50:02.50 ID:6B9Dfsbc0
みほ「そんなっ!エリカさんは悪くないよ!」
エリカ「そうやって!」
みほ「っ!?」
エリカ「そうやって…、一人で抱え込む…」
みほ「それは…」
エリカ「仲間じゃ…友達じゃなかったの…?」グスッ
エリカ「そうやって!」
みほ「っ!?」
エリカ「そうやって…、一人で抱え込む…」
みほ「それは…」
エリカ「仲間じゃ…友達じゃなかったの…?」グスッ
248: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:51:06.56 ID:6B9Dfsbc0
小梅「隊長、今日は保護者さんの所だそうです」
エリカ「この前は後援会、その前はOG会」
小梅「大変ですね…」
エリカ「ええ…副隊長もあれから顔を出さないし」
小梅「二年生が練習を仕切ってるけど、上手くいってませんね」
エリカ「経験不足もあるだろうけど、あんな負け方したんですもの。みんな切り替えなんて出来ないわよ」
小梅「これから、どうなるんですかね…?」
エリカ「さあね」
249: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:53:12.38 ID:6B9Dfsbc0
プルルルルル プルルルルル
エリカ「くそっ!電話くらい出なさいよ!」
エリカ「はぁ…」
エリカ(十連覇は逃した。三年生は引退)
エリカ(でも、私たちは一年生)
エリカ(まだやり直せる)
250: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:53:51.47 ID:6B9Dfsbc0
エリカ(西住隊長の元で、戦える)
エリカ(また一から常勝黒森峰を創れる)
エリカ(なのにどうして…)
エリカ(どうしてその隊長の妹が…、名誉ある黒森峰の副隊長が…)
エリカ(西住流は、どんな時も逃げずに前に進むんじゃなかったの!?)
エリカ(また一から常勝黒森峰を創れる)
エリカ(なのにどうして…)
エリカ(どうしてその隊長の妹が…、名誉ある黒森峰の副隊長が…)
エリカ(西住流は、どんな時も逃げずに前に進むんじゃなかったの!?)
251: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:54:38.14 ID:6B9Dfsbc0
トントントン ガチャ
エリカ「話とはなんでしょう、隊長」
まほ「みほが学校に来なくなってから、約一か月が経ったな」
エリカ「はあ…」
まほ「この学校に問題を起こすような輩は居ないが、やはり私一人で仕切るのは厳しい。そこで、だ…」
エリカ「…」
まほ「逸見、お前を副隊長に任命する。やってくれるな?」
エリカ「………お断りします」
252: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:55:37.94 ID:6B9Dfsbc0
まほ「…理由を聞こうか」
エリカ「私よりも、相応しい人物が居るからです」
まほ「ほう…。誰だ?」
エリカ「言わなくても解るはずです。あなたなら」
まほ「すまないが解らないな」
エリカ「あの子は優柔不断だし、頼りないし、直ぐに一人で抱え込みます」
まほ「…」
エリカ「私よりも、相応しい人物が居るからです」
まほ「ほう…。誰だ?」
エリカ「言わなくても解るはずです。あなたなら」
まほ「すまないが解らないな」
エリカ「あの子は優柔不断だし、頼りないし、直ぐに一人で抱え込みます」
まほ「…」
253: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:56:09.03 ID:6B9Dfsbc0
エリカ「でもとても強く、優しく、仲間想いです。」
エリカ「加えて戦術立案能力、戦術変更能力、戦力分析力、更に大胆さも兼ね備えています」
エリカ「そんな人間がすぐそばに居るのに、それを差し置いて私が副隊長なんて考えられません」
まほ「そうか」
エリカ「あなたは、うやむやにしたいだけではないんですか?あの子に辞めさせることで」
まほ「何のことだ?」
エリカ「あなたも隊長なら…あの子の姉なら!あの子を立ち直らせるべきです!あの子が戻ってきて、再び副隊長をやる事が、黒森峰再建の第一歩じゃないんですか!?」
エリカ「加えて戦術立案能力、戦術変更能力、戦力分析力、更に大胆さも兼ね備えています」
エリカ「そんな人間がすぐそばに居るのに、それを差し置いて私が副隊長なんて考えられません」
まほ「そうか」
エリカ「あなたは、うやむやにしたいだけではないんですか?あの子に辞めさせることで」
まほ「何のことだ?」
エリカ「あなたも隊長なら…あの子の姉なら!あの子を立ち直らせるべきです!あの子が戻ってきて、再び副隊長をやる事が、黒森峰再建の第一歩じゃないんですか!?」
254: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:56:48.44 ID:6B9Dfsbc0
まほ「…みほは、もう戦車に乗りたくないと言っていた」
エリカ「…え?」
まほ「私はみほの姉だ。妹を想っての事だ」
エリカ「そんな…」
まほ「それともお前は、嫌がるみほを無理矢理戦車に乗せるのか?」
エリカ「…失礼します」
まほ「いい返事を期待している。期間は来週までだ」
エリカ「…私はあなたを尊敬しています。しかし、心酔も崇拝もしていません。恭順もしません」
バタンッ
まほ「…ほざけ」
エリカ「…え?」
まほ「私はみほの姉だ。妹を想っての事だ」
エリカ「そんな…」
まほ「それともお前は、嫌がるみほを無理矢理戦車に乗せるのか?」
エリカ「…失礼します」
まほ「いい返事を期待している。期間は来週までだ」
エリカ「…私はあなたを尊敬しています。しかし、心酔も崇拝もしていません。恭順もしません」
バタンッ
まほ「…ほざけ」
255: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 21:58:28.59 ID:6B9Dfsbc0
エリカ(あの子は…、戦車道をしないという道に進んだ)
エリカ(どういう方向であれ、あの子は一歩踏み出した)
エリカ(西住流は如何なる時も前に進む流派)
エリカ(私も…前に進まなきゃ)
エリカ(それに、時間が経てば戻ってきてくれるかもしれない)
エリカ「…引き受けます」
まほ「そう言うと信じていた」ニコッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
256: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:00:37.67 ID:6B9Dfsbc0
エリカ(……また夢か)
257: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:01:09.53 ID:6B9Dfsbc0
小梅「決勝戦の場所、決まりました」
エリカ「教えて?」
小梅「去年と同じ、東富士演習場です」
エリカ「…随分と粋ね」
小梅「ですね…!」
258: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:02:50.83 ID:6B9Dfsbc0
小梅「全員揃いました」
エリカ「ん、ありがとう」
エリカ「じゃあ、決勝戦の編成・作戦を言うわ」
エリカ「編成はティーガーⅡ2両、パンター6両、Ⅳ号4両、ラング3両、ヤークトパンター、ヤークトティーガー、エレファント、ルクス、レオパルト各1両よ」
エリカ「ここまで質問は?」
小梅「ねえ、ずっと気になってたんだけど」
エリカ「何かしら?」
259: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:04:27.43 ID:6B9Dfsbc0
小梅「なんでティーガーⅠを出さないの?もったいなくない?」
エリカ「いや…そりゃああなた、誰も乗りたくないでしょ?」
エリカ「あの子のなんて言うまでもないし、まほさんのも恐れ多くない?」
小梅「まあ、確かにそうだね…」
直下「その理屈なら、来年は隊長のティーガーⅡも誰も乗らないよ?」
エリカ「え?うそ?なんで?」
直下「恐れ多いからだよ。ね、二年生!」
「「」」コクコク
エリカ「いや…そりゃああなた、誰も乗りたくないでしょ?」
エリカ「あの子のなんて言うまでもないし、まほさんのも恐れ多くない?」
小梅「まあ、確かにそうだね…」
直下「その理屈なら、来年は隊長のティーガーⅡも誰も乗らないよ?」
エリカ「え?うそ?なんで?」
直下「恐れ多いからだよ。ね、二年生!」
「「」」コクコク
260: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:05:33.06 ID:6B9Dfsbc0
エリカ「ええ…困ったわね」
ルクス車長「あっ、でも隊長のティーガーなら逆に乗りたいって子も多いかもしれません」
直下「あー、確かに今年は隊長車に乗りたいって人多かったね~」
直下「まほさんの時は誰もやりたがらなくて直々に指名されてたのに」
小梅「エリカさんが人気者だからだね~」
エリカ「べっ、別にそんなこと無いわよ。からかわないで全く」
ルクス車長「あっ、でも隊長のティーガーなら逆に乗りたいって子も多いかもしれません」
直下「あー、確かに今年は隊長車に乗りたいって人多かったね~」
直下「まほさんの時は誰もやりたがらなくて直々に指名されてたのに」
小梅「エリカさんが人気者だからだね~」
エリカ「べっ、別にそんなこと無いわよ。からかわないで全く」
261: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:07:24.24 ID:6B9Dfsbc0
エリカ「話を戻すわよ。で、作戦なんだけど…」
エリカ「…」
エリカ「…ごめん、思いつかなかった」ペコッ
「「「…」」」
エリカ「私、作戦考えるの苦手なのよ。頭固いから」
エリカ「私がどんなに頭を捻って作戦を立てようが、それはあの子の想像を超えることはない」
エリカ「それに、あの子がどんな作戦を立ててくるか、ある程度は予想はつくけれど戦術レベルに留まる程度でそれ以上はさっぱりだわ」
262: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:08:15.77 ID:6B9Dfsbc0
エリカ「だから…敢えて何もしない」
「「「…」」」
エリカ「もちろん主導権を無条件で相手に渡すんだから、相当不利ってのは解ってる。自分でも本当に、ばかげているとも思う」
エリカ「でも、私たちならそれを跳ね除けて勝つことが出来ると考えているんだけど」
エリカ「異論反論非難質問、なんでも受け付けるわ」
「「「…」」」
エリカ「もちろん主導権を無条件で相手に渡すんだから、相当不利ってのは解ってる。自分でも本当に、ばかげているとも思う」
エリカ「でも、私たちならそれを跳ね除けて勝つことが出来ると考えているんだけど」
エリカ「異論反論非難質問、なんでも受け付けるわ」
263: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:09:25.18 ID:6B9Dfsbc0
小梅「はぁ~…エリカさん、何言ってるの?」
直下「私たち、何があろうと隊長に付いていくよ」
ヤークトティーガー車長「そうだぞ~」
ヤークトパンター車長「その通りです」
パンター三号車車長「だな」
ルクス車長「何があろうと従います!」
ラング一号車車長「そうです!」
レオパルト車長「わたしも!」
エリカ「あなたたち…」ウルッ
エリカ「ありがとう…。作戦名は『不動心』!さあ、練習よ!」
「「「ヤヴォール!!!」」」
直下「私たち、何があろうと隊長に付いていくよ」
ヤークトティーガー車長「そうだぞ~」
ヤークトパンター車長「その通りです」
パンター三号車車長「だな」
ルクス車長「何があろうと従います!」
ラング一号車車長「そうです!」
レオパルト車長「わたしも!」
エリカ「あなたたち…」ウルッ
エリカ「ありがとう…。作戦名は『不動心』!さあ、練習よ!」
「「「ヤヴォール!!!」」」
264: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:10:38.26 ID:6B9Dfsbc0
決勝戦当日、東富士演習場
エリカ「…」ボー
エリカ車通信手「エリカちゃん、眠いの?」
エリカ「あまり眠れなかったのよ」
エリカ車砲手「子供みたいだな~いつみ~」バシバシ
エリカ「痛いから…」
エリカ車操縦手「英気を養えとか早めに寝ろとか言った本人がそれとはね」
265: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:11:19.89 ID:6B9Dfsbc0
エリカ「仕方ないでしょ、隊員、特に二年生が明日は勝ちましょう~とか頑張ります~とかって部屋に来るんだもの。いい迷惑だわ」
エリカ車装填手「まんざらでもないくせに~」ツンツン
エリカ「やめなさい」
エリカ車通信手「隊長は慕われてますからね~」
エリカ「あなたたちは緊張感が無いというか、リラックスしてるというか…。全く、頼もしいわね」
エリカ車砲手「だろ~」エッヘン
エリカ車操縦手「まあね」
エリカ車通信手「いや~そんなこと」
エリカ車装填手「えへへ~」
エリカ「半分は嫌味のつもりだったんだけど…」
エリカ車装填手「まんざらでもないくせに~」ツンツン
エリカ「やめなさい」
エリカ車通信手「隊長は慕われてますからね~」
エリカ「あなたたちは緊張感が無いというか、リラックスしてるというか…。全く、頼もしいわね」
エリカ車砲手「だろ~」エッヘン
エリカ車操縦手「まあね」
エリカ車通信手「いや~そんなこと」
エリカ車装填手「えへへ~」
エリカ「半分は嫌味のつもりだったんだけど…」
266: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:12:08.46 ID:6B9Dfsbc0
エリカ「どんな感じ?」
小梅「みんなバッチリです」
エリカ「そう、よかった」
小梅「挨拶はいいんですか?」
エリカ「ええ、いいのよ」
267: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:12:38.94 ID:6B9Dfsbc0
沙織「みぽり~ん、みんな問題ないってさ~」
みほ「それはなによりです」ニコッ
沙織「ねえ、逸見さんには挨拶行かなくていいの?」
みほ「いいんです」
沙織「へぇ~、なんで?」
みほ「逸見さんは、戦車で語る人です」
268: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:13:12.62 ID:6B9Dfsbc0
エリカ「ちょっと席を外すわね」
小梅「…。いってらっしゃい」
エリカ「…ありがとう」
269: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:15:00.49 ID:6B9Dfsbc0
エリカ「ふぅ…」
エリカ(…)
エリカ(思えば、高校生活はあなたに振り回されっぱなしね)
まほ『どうした逸見!もう終わりか!?』
まほ『黒森峰を立て直すとか言ったのは誰だ!?』
まほ『どうしてこの程度のことも解らないんだ!!』
エリカ(まほさんは厳しいし…)
270: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:15:31.67 ID:6B9Dfsbc0
『なんであの人が新しい副隊長なのよ…』
『隊長に必死で尻尾振ってたからよ。そうに決まってるわ』
『みほさんの方がよかったなあ…』
エリカ(三年生には陰で色々言われるし…)
271: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:16:24.36 ID:6B9Dfsbc0
エリカ『待っていてください隊長!!今行きます!!!』
ドォォォン!ドォォォン!
シュポッ
エリカ(二度も優勝を阻まれるし…)
エリカ『同じく!逸見エリカ!』
エリカ(大学選抜戦で助っ人させられるし…)
272: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:17:29.10 ID:6B9Dfsbc0
エリカ(ああもう!!)ガシガシ
エリカ(…)
エリカ(でも、あなたがいたから今の私がある)
まほ『よくやったな、エリカ』
まほ『エリカに任せてよかったよ』
まほ『ありがとう、エリカ』
エリカ(いい事もあったし…)ニヘラァ
エリカ(って、そうじゃなくて…)ブンブン
エリカ(…)
エリカ(でも、あなたがいたから今の私がある)
まほ『よくやったな、エリカ』
まほ『エリカに任せてよかったよ』
まほ『ありがとう、エリカ』
エリカ(いい事もあったし…)ニヘラァ
エリカ(って、そうじゃなくて…)ブンブン
273: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:18:00.77 ID:6B9Dfsbc0
エリカ(とにかく私は今日、ここで…)
エリカ(全てを見せつける!)
274: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:18:59.08 ID:6B9Dfsbc0
みほ(逸見さん…)
みほ(高校に入って、初めての友達)
みほ(ちょっと変わってるけど、でもとっても優しくて…)
みほ(戦車道もすっごい強くて頼りになって…)
みほ(…)
275: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:19:39.25 ID:6B9Dfsbc0
みほ(あの事件の後も、私の事気にかけてくれたし…)
みほ(黙って出て行って、酷い事しちゃったな…)
みほ(戦車から離れるって転校した学校なのにまた始めてて…)
みほ(怒ってるよね…)
みほ(黙って出て行って、酷い事しちゃったな…)
みほ(戦車から離れるって転校した学校なのにまた始めてて…)
みほ(怒ってるよね…)
276: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:20:15.46 ID:6B9Dfsbc0
みほ(でも大学選抜戦では助けに来てくれたし、もう気にしてないのかな?)
みほ(…)
みほ(勝ちたい)
みほ(勝って言うんだ。ごめんなさい、ありがとうって)
みほ(全力で行くよ、逸見さん)
みほ(…)
みほ(勝ちたい)
みほ(勝って言うんだ。ごめんなさい、ありがとうって)
みほ(全力で行くよ、逸見さん)
277: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:20:55.67 ID:6B9Dfsbc0
まほ「…」
「隣、失礼してもいいかしら」
まほ「どうぞ、…って、ダージリンじゃないか」
ダージリン「お久しぶり、まほさん」
まほ「観に来てたのか」
278: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:21:40.58 ID:6B9Dfsbc0
ダージリン「私の母校は残像だったけど、この試合すごく興味深かったからよ」
まほ「そうか」
ダージリン「まほさんは、やっぱり心配だから?」
まほ「何を言うか。心配することなんてないさ」
まほ「みほは言わずもがな。エリカは、元々強いしそれに仲間がいる」
まほ「かわいい教え子とかわいい妹の成長を観に来たのさ」
まほ「そうか」
ダージリン「まほさんは、やっぱり心配だから?」
まほ「何を言うか。心配することなんてないさ」
まほ「みほは言わずもがな。エリカは、元々強いしそれに仲間がいる」
まほ「かわいい教え子とかわいい妹の成長を観に来たのさ」
279: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:22:22.18 ID:6B9Dfsbc0
蝶野「両校、隊長・副隊長前へ!」
エリカ・小梅「…」スタスタ
みほ・梓「…」スタスタ
ザッ
280: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:23:15.54 ID:6B9Dfsbc0
エリカ「…」
みほ「…」
エリカ「この場所でまたあなたとやれること、嬉しく思うわ」
みほ「…私もです」
エリカ「いい試合にしましょう」スッ
みほ「受けて立ちます」ガシッ
エリカ「…」ニヤッ
みほ「…」ニヤッ
みほ「…」
エリカ「この場所でまたあなたとやれること、嬉しく思うわ」
みほ「…私もです」
エリカ「いい試合にしましょう」スッ
みほ「受けて立ちます」ガシッ
エリカ「…」ニヤッ
みほ「…」ニヤッ
281: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:24:26.65 ID:6B9Dfsbc0
蝶野「これより、黒森峰女学園対大洗女子学園の試合を始めます!」
蝶野「礼!」
「「「よろしくお願いします!」」」
エリカ「行くわよ小梅」
小梅「はいっ!」
みほ「行きましょう梓さん」
梓「はい!」
蝶野「礼!」
「「「よろしくお願いします!」」」
エリカ「行くわよ小梅」
小梅「はいっ!」
みほ「行きましょう梓さん」
梓「はい!」
282: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:25:37.55 ID:6B9Dfsbc0
エリカ『あーあー、聞こえる?』
エリカ『今ここにいるメンバーに、優勝経験者はいない』
エリカ『勝ちたいわよね?当り前よ』
エリカ『OGとか後輩に、暗黒時代なんて言われちゃたまったもんじゃないわ』
エリカ『それに、てっぺんからの景色、見たいでしょ?』
エリカ『相手は強い。昨年ウチを破ったうえに大学選抜にも勝ったチームよ』
283: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:26:07.15 ID:6B9Dfsbc0
エリカ『でも安心なさい』
エリカ『私たちも強い』
エリカ『乗ってる戦車を信じなさい』
エリカ『隣の仲間を信じなさい』
エリカ『そして、自分を信じなさい』
エリカ『私はあなたを信じてる』
エリカ『私たちも強い』
エリカ『乗ってる戦車を信じなさい』
エリカ『隣の仲間を信じなさい』
エリカ『そして、自分を信じなさい』
エリカ『私はあなたを信じてる』
284: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:26:38.68 ID:6B9Dfsbc0
みほ『皆さん』
みほ『今大会は優勝しなくても廃校にはならないし誰かを立てないといけないといったようなことはありません』
みほ『ですがやっぱり勝ちたいですよね!私は勝ちたいです!』
みほ『やる事は変わりません。みんなで勝ちましょう!』
『『『おー!!!』』』
285: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:27:14.79 ID:6B9Dfsbc0
沙織「さあ!みんな頑張ろう!」
優花里「はい!」
華「もちろんです」
麻子「おうとも」
優花里「はい!」
華「もちろんです」
麻子「おうとも」
286: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/20(火) 22:29:45.47 ID:6B9Dfsbc0
蝶野『試合開始!!』
エリカ・みほ『パンツァーフォー!!』
黒森峰女学園
ティーガーⅡ 2(エリカ車(フラッグ))、パンター 6(小梅、直下)、Ⅳ号H 4、ラング 3、ヤークトパンター 1、ヤークトティーガー 1、エレファント 1、ルクス 1、レオパルト 1
大洗女子学園
Ⅳ号H(フラッグ)、ヘッツァー、三突、八九式、M3リー、ルノーB1、ポルシェティーガー、三式
294: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:30:15.43 ID:Wxq/tPLG0
エリカ(と言っても、最初はじっとしてるんだけど…)
ルクス車長『行ってきます!』
レオパルト車長『行ってきまーす!』
エリカ『頼んだわよ、気を付けて』
295: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:31:07.30 ID:Wxq/tPLG0
優花里「順調に山の方に進めてますね」
みほ「うん、この調子なら抑えられそう」
沙織「そうすれば大分有利になるね~」
華「でも、少しあっさりしすぎていませんか?」
麻子「確かに、去年は森を抜けて奇襲してきたからな」
優花里「まさか、大学選抜戦の時のように自走砲が!?」
華「後ろに回り込んで挟撃かもしれません」
沙織「どうするみぽりん!?」
みほ「周囲の警戒は怠らずやっるけれど敵影はないし、多分大丈夫かな」
296: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:31:36.74 ID:Wxq/tPLG0
ダージリン「黒森峰、偵察を出しただけで後は何もしないまま山を明け渡したけれど」
まほ「そうだな」フフッ
ダージリン「嬉しそうね。あまり賢い行動とは思えないけれど」
まほ「ああ。私はこんなことしないからな。裏切ってくれて嬉しいよ」
ダージリン「でも主導権を譲ることになるわ?」
まほ「エリカは何も考えずに行動しない。何か企んでるのか?」
297: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:32:03.43 ID:Wxq/tPLG0
ルクス通信手『こちらルクス、敵発見。大洗全車両山に登っていきます』
エリカ車通信手『わかりました。偵察を続けてください』
エリカ「やはり要地を抑えてきたわね」
エリカ車操縦手「どうするの?」
エリカ「二手に分かれて挟撃をするには森を抜けないといけない」
エリカ「出来ない事も無いけど、道が悪い所走るのは足に悪い」
エリカ「全車両で前から突っ込むわよ」
298: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:32:33.75 ID:Wxq/tPLG0
典子『12時方向に敵車両発見!』
沙織「数は18、本隊だね」
みほ『迎え撃ちます、砲撃準備!』
ダージリン「結局力押しだけれど…」
まほ「…」ムスッ
299: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:33:14.18 ID:Wxq/tPLG0
エリカ車操縦手「砲口思いっきりこっち向てるけど」
エリカ「いいのよ」
みほ『全車、砲撃開始!!』
ドォォン!ドォォン!
ラング三号車車長『撃ってきた!!』
エリカ『怯むな!!足を止めるな!!そうそう当たるもんじゃないわ!!』
エリカ『このまま突っ込んで相手を脅かすわよ!』
300: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:34:13.54 ID:Wxq/tPLG0
みほ『ある程度の距離までは装甲の薄い車両を狙ってください!』
華「…今です!」
ドォォォン!
ガッ!
シュポッ
ラング二号車車長『やられました!』
エリカ『構うな!進みなさい!!』
301: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:35:21.75 ID:Wxq/tPLG0
優花里「お見事です五十鈴殿!」
華「ありがとうございます」
麻子「まず一両、だな」
沙織「ねえ!全然減速しないよ!」
エルヴィン「まるで特攻隊だな…」
あゆみ「どんどん近づいてくるよ!」
桂利奈「こわいこわい!」
302: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:36:00.54 ID:Wxq/tPLG0
典子「スパイク止めるな!根性!」
妙子(意味ないと思うんだけどなぁ…)
優花里「西住殿!山頂からでは俯角が足りなくなってきました!」
みほ「うん、わかった」
みほ『全車前進!砲撃を継続してください!』
みほ『ある程度まで近づいてきたら上部装甲を狙って!』
『『『はい!』』』
303: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:36:38.38 ID:Wxq/tPLG0
ドォォン!ドォォン!
シュポッ
シュポッ
沙織「レオポンとカバさんが1両ずつやったって!すごい!」
みほ「いい調子ですね!」
304: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:37:33.80 ID:Wxq/tPLG0
エリカ車通信手「Ⅳ号三号車、ラング三号車もやられました!」
エリカ「でも麓まで来れたわ」
エリカ『陣形変更!V字隊形!』
『『『ヤヴォール!』』』
左衛門座「鶴翼の陣だ!」
カエサル「登って来てる…」
ねこにゃー「このままだと包囲の危険があるにゃー」
305: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:38:41.81 ID:Wxq/tPLG0
エリカ『反撃の時間よ!砲撃開始!!』
ドォォォン!ドォォォン!
麻子「そろそろ潮時じゃないか?」
みほ「うん、そうだね」
優花里「被害ゼロで3両撃破出来ました、大戦果です!」
みほ「よし、行こう」
みほ『この場を離れます!もくもく用意!』
『『『もくもく用意!』』』
沙織「用意完了!いつでも行けるよ!」
みほ『もくもく開始!もくもく作戦リターンズです!』
『『『もくもく開始!』』』ポチッ
306: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:40:01.02 ID:Wxq/tPLG0
プシュゥゥゥゥゥ
エリカ車砲手「煙幕張ってきた!」
エリカ車通信手「縦隊でウチの間を通って降りていきます」
エリカ「撤退するみたいね」
エリカ『味方に当たる危険がある!砲撃中止!』
ブロロロロロ
華「撃ってきませんね」
麻子「ありがたいな」
エリカ車砲手「煙幕張ってきた!」
エリカ車通信手「縦隊でウチの間を通って降りていきます」
エリカ「撤退するみたいね」
エリカ『味方に当たる危険がある!砲撃中止!』
ブロロロロロ
華「撃ってきませんね」
麻子「ありがたいな」
307: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:41:00.94 ID:Wxq/tPLG0
ツチヤ「やっちゃって!」
ドォォォォン!
シュポッ
ヤークトパンター車長「ええ…」
エリカ車通信手「ヤークトパンター、やられました…」
エリカ「小賢しい事してくれるわね…」
エリカ車装填手「どこに行くのかな?」
エリカ「まあ市街地でしょうね。そこで仕掛けてくるわ」
エリカ「ルクスに追わせて、あとレオパルトにも連絡」
エリカ車通信手「はい!」
308: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:43:48.11 ID:Wxq/tPLG0
みほ『猫田さん、すみません。お願いします』
ねこにゃー『任せてにゃー』
エリカ(…あの子の事だし、もしかしたら)
エリカ「旋回して、あと砲撃準備」
エリカ車砲手「え、なんで?」
エリカ「いいから」
エリカ車操縦手「ん」
309: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:44:32.14 ID:Wxq/tPLG0
小梅『煙幕晴れます!』
エリカ「さあ…来なさい!」
ねこにゃー「今にゃ!」
ドォォン!
シュポッ
パンター五号車車長「うぇっ!?」
310: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:45:14.26 ID:Wxq/tPLG0
ねこにゃー「すぐ逃げるにゃ!」
ももがー「わかったナリ!」
エリカ「やっぱり!撃て!」
ドォォォォン!
シュポッ
ねこにゃー「あー、もうゲームオーバーか」
ももがー「もっと活躍したかったモモ…」
311: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:46:15.45 ID:Wxq/tPLG0
沙織「アリクイさんチームやられちゃったって」
みほ「1両撃破出来たし、十分だよ!」
優花里「これで7対15ですね」
麻子「まだまだ戦力差があるな」
華「ですが作戦通りいってますね」
みほ「うん、この調子なら…」
エリカ『損傷を確認しなさい。態勢を整えてから追うわよ』
『『『ヤヴォール!』』』
312: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:48:29.47 ID:Wxq/tPLG0
まほ「…」
ダージリン「運命は浮気者、よ」
まほ「ああ、まだ先は判らない」
ルクス車長「本隊が来るまで、しっかり偵察しなきゃ…」
ルクス車長「見つからないように気を付けてね」
ルクス操縦手「うん、わかってる」
313: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:51:25.68 ID:Wxq/tPLG0
麻子「さて、例の川だ」
みほ『追手は来ていません、慎重にいきましょう』
『『『はい!』』』
ザパァァン
ルクス通信手『こちらルクス。大洗、川を渡り終えました。直にそちらに行きます』
レオパルト通信手『りょうかーい』
314: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:52:04.21 ID:Wxq/tPLG0
レオパルト車長「来た来た!」
レオパルト操縦手「ひえー、こっわ」
レオパルト装填手「木陰に隠れてるだけじゃねえ…」
レオパルト車長「下手に動くなよ…」
315: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:53:07.17 ID:Wxq/tPLG0
ブロロロロロロ
カエサル「…あそこ、見ろ」
エルヴィン「草が不自然に倒れてるな」
カエサル「相手の車両が通ったのか?」
おりょう「左衛門座、撃つぜよ」
エルヴィン「“怪しいところは、弾丸をぶちこめ”だ」
左衛門座「了解」
316: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:54:13.09 ID:Wxq/tPLG0
レオパルト装填手「なんかこっち向いてない?」
レオパルト車長「さあ、気のせいでしょ」
ドォォォン!
シュポッ
レオパルト車長「あ」
317: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:55:28.88 ID:Wxq/tPLG0
おりょう「ビンゴぜよ!」
エルヴィン「お手柄だな、カエサル」
カエサル「だろう?」
みほ「カバさんすごい!」
優花里「やりますねぇ!」
レオパルト通信手「なんでバレたんだろう…?」
レオパルト操縦手「車体も緑に塗装してるのにね…」
318: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:56:32.61 ID:Wxq/tPLG0
みほ『では、お願いします』
『『『はい』』』
みほ『ご武運を』
沙織「うまくいくといいね」
華「大丈夫ですよ、皆さんはお強いんですから」
麻子「だな。頼りになる仲間だ」
優花里「ですね~」
みほ「ここが…第二のターニングポイントです」
319: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:57:56.14 ID:Wxq/tPLG0
優季「緊張するねぇ…」
あや「うん…」
梓(黒森峰の本隊が来るのはまだ先だろうけど、でも一応…)キョロキョロ
ルクス車長「えっ!?」
梓「あっ!桂利奈ちゃん、旋回!5時に相手ルクス!」
桂利奈「あーい!」
ギュルルルル
320: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:58:58.67 ID:Wxq/tPLG0
ルクス車長「左に回り込んで!」
ルクス操縦手「わかった」
ブロロロロロロ
梓「あやちゃんお願い!」
あや「任せて!」
キュルキュル
ルクス操縦手「わかった」
ブロロロロロロ
梓「あやちゃんお願い!」
あや「任せて!」
キュルキュル
321: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 22:59:41.13 ID:Wxq/tPLG0
ルクス装填手「まずい!副砲がこっち見てる!」
ルクス車長「撃破されることは無いから大丈夫!」
あや「そりゃあ!」
ドォン!
ゴォンッ
ルクス操縦手「履帯が…!」
ルクス車長「撃破されることは無いから大丈夫!」
あや「そりゃあ!」
ドォン!
ゴォンッ
ルクス操縦手「履帯が…!」
322: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 23:00:36.59 ID:Wxq/tPLG0
優季「あやちゃんお見事~」
あゆみ「よし!こっちも照準完了!」
梓「撃て!」
ドォォン!
シュポッ
ルクス装填手「あちゃ~」
ルクス通信手「やられた…」
ルクス車長(隠れてたレオパルトがあっさり見つかった…。近づかないようにしていた私たちもリーにやられたし…)
ルクス車長(もしかして…!)
323: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/21(水) 23:01:25.13 ID:Wxq/tPLG0
エリカ車通信手「ルクス、レオパルト共にやられたそうです」
エリカ「…場所と状況は?」
エリカ車通信手「橋付近、見つかって撃破されたと」
エリカ(出しゃばったとかじゃなくて向こうからか…)
エリカ(…間違いない、橋で仕掛けてくるわね)
エリカ(迂回する方が安全だろうけど、足回りへのダメージがね…)
エリカ「…受けて立つわよ」ニヤッ
325: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:01:15.83 ID:KzXTxD2l0
エリカ『全車停止』
直下『着いたね』
小梅『ここで、ルクスとレオパルトがやられた…』
エリカ『一列で通るわよ。小梅・直下、前よろしく』
小梅『はい』
エリカ『気を付けて』
直下『隊長もね~』
326: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:02:11.89 ID:KzXTxD2l0
ゴロロロロロロ
エリカ「よし、私たちも行くわよ」
エリカ車操縦手「ん」
ブロロ
エリカ「…!」ゾクッ
エリカ「停止!全速後退!!」
327: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:02:46.43 ID:KzXTxD2l0
ドォォォン!
ゴォォォン!!!ガラッシャァァァ!!!
小梅「橋が!!」
直下「脇にヘッツアー!撃て!」
ドォォォン!
シュポッ
328: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:03:21.16 ID:KzXTxD2l0
沙織「フラッグ車じゃないティーガーⅡとパンター、ラングをやっつけたって!カメさんもやられちゃったけど…」
優花里「十分ですよ!」
みほ「はい!すってん作戦大成功です!」
麻子「フラッグ車を撃破出来れば最高だったがな」
みほ「さすが逸見さん、だね」
華「こちらも急ぎましょう」
329: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:04:05.02 ID:KzXTxD2l0
エリカ『あなたたち、大丈夫!?』
ティーガーⅡ二号車車長『平気平気!!安心して!』
Ⅳ号一号車車長『こっちも大丈夫です!』
パンター四号車車長『みんな無事です!』
エリカ『そう、よかったわ…』ホッ
ティーガーⅡ二号車車長『何も出来なくてごめん!』
Ⅳ号一号車車長『頑張ってください、隊長!』
パンター四号車車車長『あとお願いします!』
エリカ『任せなさい。あっ、一応医者に診てもらう事。いいわね?』
330: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:04:33.51 ID:KzXTxD2l0
パンター四号車車車長『はい!』
Ⅳ号一号車車長『お気遣いありがとうございます!』
ティーガーⅡ二号車車長『心配し過ぎだよ~』
エリカ車装填手「みんな無事で良かったね!」
エリカ車操縦手「被害が3両だけなのもね」
エリカ車通信手「車間空けていて正解でしたね
エリカ「ええ…」
エリカ(あのまま進んでたらと思うと…)
エリカ車砲手「で、どうするの?」
Ⅳ号一号車車長『お気遣いありがとうございます!』
ティーガーⅡ二号車車長『心配し過ぎだよ~』
エリカ車装填手「みんな無事で良かったね!」
エリカ車操縦手「被害が3両だけなのもね」
エリカ車通信手「車間空けていて正解でしたね
エリカ「ええ…」
エリカ(あのまま進んでたらと思うと…)
エリカ車砲手「で、どうするの?」
331: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:04:59.71 ID:KzXTxD2l0
まほ「フラッグ車は撃破し損ねたけれど、分断に成功した」
ダージリン「これで時間を稼げたわね」
まほ「ああ、市街地で仕掛ける準備ができるな」
332: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:05:42.23 ID:KzXTxD2l0
直下『ヘッツアー以外には居ないみたい!』
小梅『わかりました。ありがとうございます』
小梅(こっちはパンターが4両、Ⅳ号、ラング、ヤークトティーガー、エレファントの8両。向こうはエリカさんとⅣ号が1両だけ…)
小梅(大洗は6両、でも市街地での戦いは得意とだし時間を与えるのはマズい)
直下『小梅ちゃん』
333: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:08:19.41 ID:KzXTxD2l0
小梅『はい、いきましょう』
小梅『エリカさん!後で会いましょう』
エリカ『わかったわ。頼んだわよ!』
小梅『はい!』
小梅『付いてきてください!市街地に先行します!』
小梅『エリカさん!後で会いましょう』
エリカ『わかったわ。頼んだわよ!』
小梅『はい!』
小梅『付いてきてください!市街地に先行します!』
334: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:09:30.77 ID:KzXTxD2l0
ダージリン「合流はしないみたいね。意外ですわ」
まほ「だな」
ダージリン「大洗にとっては厳しいわね」
まほ「いや、上手くいけば数を残したままエリカに挑める」
ダージリン「そうね」
335: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:10:02.34 ID:KzXTxD2l0
エリカ『さて、私たちも行きましょうか』
Ⅳ号二号車車長『はい!』
パゾ美「撃て!」
ドォォン!
シュポッ
336: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:10:52.25 ID:KzXTxD2l0
Ⅳ号二号車車長「伏撃!?」
エリカ「なっ!?」
パゾ美「後退!」
ゴモヲ「はい!」
ギュルルル
エリカ「茂みの中!撃て!」
エリカ車砲手「そりゃあ!」
エリカ「なっ!?」
パゾ美「後退!」
ゴモヲ「はい!」
ギュルルル
エリカ「茂みの中!撃て!」
エリカ車砲手「そりゃあ!」
337: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:11:32.25 ID:KzXTxD2l0
ドォォォン!
シュポッ
Ⅳ号二号車車長『すみません隊長…』
エリカ『いや、油断してた私が悪かったわ』
Ⅳ号二号車車長『いや、そんなこと…!』
エリカ車装填手「単独になっちゃったよ…」
エリカ車操縦手「急いで合流しよう」
エリカ「ええ、そうね。行きm」
338: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:12:30.90 ID:KzXTxD2l0
ドォォン!ドォン!
エリカ「!?」バッ
カァンッ!コォンッ!
エリカ「五時方向!M3!」
エリカ車操縦手「距離がある。やられることはない。合流すべきよ」
エリカ「そ、そうね…」
エリカ「!?」バッ
カァンッ!コォンッ!
エリカ「五時方向!M3!」
エリカ車操縦手「距離がある。やられることはない。合流すべきよ」
エリカ「そ、そうね…」
339: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:13:59.19 ID:KzXTxD2l0
あや「ティーガーⅡ固~い!」
あゆみ「ごめん、やっつけられなかった!」
梓「大丈夫、撃破が目的じゃないから。メインはここからだよ」
優季「頑張ってね桂利奈ちゃん」
あゆみ「紗季も頑張ってだって!」
桂利奈「あいあーい!」
梓(本当に乗ってくるかわからないけど…)
340: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:15:48.43 ID:KzXTxD2l0
ガチャンッ
スッ
梓「…」
エリカ「…」
341: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:16:26.97 ID:KzXTxD2l0
エリカ車砲手「どうしたんだ、逸見?」
エリカ「M3の車長」
エリカ車装填手「車長が?」
エリカ「キューポラから体を出してる」
エリカ車通信手「それがどうかしました?」
エリカ(みほが育てたチーム…)
エリカ(面白い…)ニヤッ
エリカ「車体旋回。ウサギ狩りの時間よ」
エリカ車操縦手「はぁ…、ほんとバカ」
エリカ「M3の車長」
エリカ車装填手「車長が?」
エリカ「キューポラから体を出してる」
エリカ車通信手「それがどうかしました?」
エリカ(みほが育てたチーム…)
エリカ(面白い…)ニヤッ
エリカ「車体旋回。ウサギ狩りの時間よ」
エリカ車操縦手「はぁ…、ほんとバカ」
342: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:17:24.57 ID:KzXTxD2l0
梓「きた!」
あや「やった!」
優季「こわ~い」
あゆみ「でもやらないと!」
桂利奈「よーし!」
紗希「…」
343: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:18:00.97 ID:KzXTxD2l0
沙織「ひとりぼっち作戦、上手くいったって!」
優花里「カモさんチームも頑張ってくれましたね」
麻子「よく乗ってきたな」
みほ「逸見さんはまっすぐな人だから」
ダージリン「早く合流するほうが良いのではなくて?」
まほ「エリカをその気にさせるような事をしたんだろう。あいつは単純だからな」
ダージリン「厳しいわね」
まほ「そんなことはない。むしろ私は好きだぞ、エリカのああいうところ」
344: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:20:48.61 ID:KzXTxD2l0
エリカ「前進!」
ブロロロロロロ
梓「後退!まず広い所に出るよ!」
梓(2分…は難しいかな、せめて100秒は稼ぎたい)
ブロロロロロ
345: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:22:29.05 ID:KzXTxD2l0
梓「ここなら!旋回!」
桂利奈「あい!」
ギュルルル
エリカ(75ミリ砲は回らないし37ミリは装甲を抜けない)
エリカ(なのに起伏のない広場で向かってくる)
エリカ(足止めが目的ね、まあ当然だけど)
エリカ「撃て!」
346: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:23:12.91 ID:KzXTxD2l0
ズドォォンッッ!
梓「回避!」
バシュッ!
エリカ車砲手「躱された!」
エリカ「行進間だしそんなもんよ」
347: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:24:11.17 ID:KzXTxD2l0
梓「撃て!」
あゆみ「そりゃあ!」
あや「とりゃ!」
ドォォン!ドォン!
エリカ「砲塔旋回!右十度!」
ギュルル
ガァン!ゴォンッ!
あゆみ「やっぱり弾かれる!」
梓「すれ違ったらすぐに旋回!真っすぐ走らないように心がけて!」
348: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:24:58.22 ID:KzXTxD2l0
ブロロロロロロ
エリカ「停止射撃に切り替えるわ。弾の消費を抑えたい」
エリカ車操縦手「了解」
エリカ「停止!」
ギギィ
エリカ「撃て!」
ドォォォン!
349: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:25:55.99 ID:KzXTxD2l0
梓「停止!」
ギギギッ
バァァン!
優季「梓ちゃんすご~い」
梓(相手の砲手は相当腕がいい。でも裏返せば回避運動をしっかりすれば当たることはない…はず)
350: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:27:31.99 ID:KzXTxD2l0
エリカ車砲手「ああもう!」イラッ
エリカ車装填手「気にしないでいいよ!」
エリカ車操縦手「イラつけば精度が落ちる、やめときな」
エリカ車通信手「そうだよ、回避されなきゃ当たってるよ」
エリカ車砲手「解ってる!」
エリカ「…あんた、どんな的が得意?」
エリカ車砲手「は?制止、向かってくるの、横移動、斜めの順だけど」
エリカ「分かった。なら次、絶対当てなさい」
351: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:28:08.06 ID:KzXTxD2l0
あや「そりゃ!」
ドォン!
あゆみ「意味無いから…」
エリカ「砲塔旋回!照準!」
エリカ車砲手「照準良し!」
352: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:28:48.64 ID:KzXTxD2l0
梓「来る!停止!」
ギギギィッ!
パラララララ
梓「なっ!?」
あゆみ「機銃!?」
エリカ車砲手「そこだ!!」
353: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:30:27.84 ID:KzXTxD2l0
ドドォォォオンッ!
ガァンッ!
シュポッ
エリカ車砲手「いや~やっぱりド真ん中にブチ込むのは気持ちいいなあ~」
エリカ車通信手「お見事!」
エリカ車装填手「ナイスゥ!」
エリカ車操縦手「さすが」
エリカ「ま、それぐらいはやってくれないとね」
354: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:32:00.23 ID:KzXTxD2l0
桂利奈「やられたー!」
優季「やっぱりすごいね…」
あゆみ「うん…」
紗季「」コクコク
梓「みんな大丈夫!?」
あや「大丈夫!メガネ割れちゃったけど」
355: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:32:33.62 ID:KzXTxD2l0
エリカ(まだまだね…。でも悪くなかったわ)
エリカ(これからが楽しみな子達ね)フフッ
エリカ車装填手「なんで笑ってるの?」
エリカ「なんでもない。さあ、市街地に行くわよ!」
356: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:33:30.25 ID:KzXTxD2l0
沙織『うん、お疲れ様。頑張ったね』
優花里「ウサギさんチーム、大活躍ですね」
麻子「魅せてくれたな」
みほ「はい!」
華「おかげで迎え撃つ準備が整いました」
みほ(逸見さんがここに来る前に相手を撃滅…)
みほ(数の利を生かして逸見さんを…)
みほ(4両で8両の相手をするのは厳しいけど、このチームなら…)
357: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:34:22.70 ID:KzXTxD2l0
直下『間もなく、だね』
小梅『はい。市街地に入ったら2両ずつで行動してください』
小梅『くれぐれも気を付けて』
典子『黒森峰来ました!直に第三セット開始です!』
みほ『わかりました、アヒルさんチームもこちらに合流してください』
典子『了解です!』
エリカ車通信手「小梅さん達、市街地に入ったそうです」
エリカ「私たちも急ぎましょう」
358: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:34:59.78 ID:KzXTxD2l0
パンター六号車車長(ここは道幅が狭いし入り組んでる。慎重にいかなきゃ)
ラング一号車車長『…っ!後退!』
パンター六号車車長『なに!?どうかしたの!?』
ラング一号車車長『脇に三突です!』
ブロロロ
パンター六号車車長『撃ってこないじゃない』
ラング一号車車長『あれ…おかしいなあ』
パンター六号車車長『緊張でおかしくなってるんじゃない?』
ラング一号車車長『うーん…微速前進』
359: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:35:37.68 ID:KzXTxD2l0
ブルル
ラング一号車車長『やっぱりいる!後退!』
パンター六号車車長『固定砲じゃ反撃できないでしょ、私がやる!』
ラング一号車車長『お願いします!』
パンター六号車車長『前進!』
ブロロロロロロ
パンター六号車車長『撃て!』
360: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:36:22.45 ID:KzXTxD2l0
ドォォォン!
バキイィ!
パンター六号車車長「…ハリボテね」
ラング一号車車長(デコイを置く目的…)
ラング一号車車長(敵を足止めする、戦力を見誤らせる、あとは…)
ラング一号車車長(突破させない為!そう隊長に教わった!)
ラング一号車車長『突破しましょう!前進!』
パンター六号車車長『え、ちょ、なにやって』
361: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:36:49.13 ID:KzXTxD2l0
ブロロロロロロ
パンター六号車車長「ああもう、ついていって!」
ドォォン!
シュポッ
ラング一号車車長「え?」
パンター六号車車長「ああもう、ついていって!」
ドォォン!
シュポッ
ラング一号車車長「え?」
362: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:39:00.33 ID:KzXTxD2l0
左衛門座「やった!」
おりょう「作戦成功ぜよ」
カエサル「もう1両いるぞ!」
エルヴィン「すぐにこの場を離れる!」
おりょう「了解ぜよ!」
パンター六号車車長「追うわよ!って、もういない」
パンター六号車車長「逃げ足の速い奴め…」
パンター六号車車長『全く、逸るんじゃないわよ』
ラング一号車車長『あはは…ごめんなさい』
363: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:40:21.12 ID:KzXTxD2l0
沙織「カバさんチーム、ラング撃破だって!」
みほ「さすがカバさんチームです!」
麻子「まさか成功するとはな」
優花里「作戦が良かったですね~」
華「マカロニ作戦ドライ、でしたっけ?」
みほ「うん。逸見さんなら、そういう風に教えると思ったから」
364: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:46:10.78 ID:KzXTxD2l0
Ⅳ号四号車車長『前方に八九式!』
パンター三号車車長『放っておいていい。それよりも火力のある車両を優先的に』
Ⅳ号四号車車長『了解です!』
妙子「相手されてないですよー?」
あけび「やっぱり火力がないから…」
典子「そっちの方が都合がいい」
典子『こちらアヒル!レオポン、用意はいいですか?』
ツチヤ『オッケー!いつでもいいよ!』
典子「やるぞ!メラメラ作戦!」
忍「痛い目にあわせてやりましょう!」
365: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:47:47.72 ID:KzXTxD2l0
Ⅳ号四号車車長『八九式が脇に回り込んできた!』
パンター三号車車長『どうしても構って欲しいらしい。撃破しろ』
Ⅳ号四号車車長『了解!砲塔旋回!』
典子「させるか!とりゃ!」
シュッ カァンッ
カランッ!コロコロ
プシュゥゥゥゥゥ
366: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:48:44.73 ID:KzXTxD2l0
Ⅳ号四号車車長「うわっ!?なに!?」
Ⅳ号四号車砲手「発煙筒だ!」
Ⅳ号四号車装填手「キューポラから入れてきたの!?」
Ⅳ号四号車通信手「投げ捨てて!」
Ⅳ号四号車操縦手「見えないよ!」
妙子「お見事ですキャプテン!」
典子『レオポンさん、あとよろしく!』
ツチヤ『はいはーい』
典子「よし、後退!」
忍「はい!」
367: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:49:52.02 ID:KzXTxD2l0
ブロロロロロロ
パンター三号車車長『正面からポルシェティーガー!後退しろⅣ号!』
パンター三号車車長(まずい、それどころじゃないか)
パンター三号車車長『撃て』
ドォォォン!
ゴォンッ!
パンター三号車車長(やはり抜けないか…)
パンター三号車車長「後退、Ⅳ号は諦める」
368: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:52:11.04 ID:KzXTxD2l0
ツチヤ「今楽にしえあげるからね~」
ツチヤ『撃て!』
ドォォォォンッッ!
ガァンッ!!
シュポッ
Ⅳ号四号車車長「やられたー!」
パンター三号車車長『ご苦労。後は任せな』
Ⅳ号四号車車長『はい!』
パンター三号車車長(あの八九式は倒しておかないと後々厄介になるかもな)
パンター三号車車長(でも今から追うには向こうの足が速すぎる)
パンター三号車車長「残りの車両をさがす」
パンター三号車操縦手「はーい」
ツチヤ『撃て!』
ドォォォォンッッ!
ガァンッ!!
シュポッ
Ⅳ号四号車車長「やられたー!」
パンター三号車車長『ご苦労。後は任せな』
Ⅳ号四号車車長『はい!』
パンター三号車車長(あの八九式は倒しておかないと後々厄介になるかもな)
パンター三号車車長(でも今から追うには向こうの足が速すぎる)
パンター三号車車長「残りの車両をさがす」
パンター三号車操縦手「はーい」
369: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:52:57.62 ID:KzXTxD2l0
パンター六号車車長(三突はどこに逃げた…?)
ドォン!
カァンッ
パンター六号車操縦手「軽戦車が目の前を横切ってった!」
パンター六号車車長「八九式にも気を付けろと三号車が言ってたわ!追うわよ!」
パンター六号車車長「了解!」
370: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:55:20.47 ID:KzXTxD2l0
あけび「やっぱり57ミリのスパイクじゃ効果無いかぁ…」
典子「ついてきたぞ!」
妙子「作戦通り…」
沙織「最後のⅣ号を撃破、今アヒルさんがパンターに追われてる!」
みほ(やっぱり。逸見さんなら危険因子は優先的に処理するようにさせるよね)
みほ『カバさんチーム、準備はいいですか!?』
エルヴィン『大丈夫だ!』
371: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:55:51.75 ID:KzXTxD2l0
パンター六号車車長「撃ち続けなさい!」
ドォォォン!
忍「リベロ並みのフットワークで…」
妙子「頑張って!あと少し!」
典子『カバさん!すぐです!』
エルヴィン『いつでも来い!』
372: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:57:37.38 ID:KzXTxD2l0
おりょう「行くぜよ!」
カエサル「今度は失敗しない!」
左衛門座「必ず仕留める!」
エルヴィン「前進!」
ブロロロロロロ
パンター六号車操縦手「くっそ~速いな~」イライラ
パンター六号車車長(このままだと開けた道に出る。そこを撃たれるかも…)
妙子「そこ!右折!」
忍「そりゃ!」
ギュルル
373: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 22:58:59.28 ID:KzXTxD2l0
パンター六号車操縦手「待てーい!」
パンター六号車車長「ダメ!停止!」
パンター六号車操縦手「うぇっ!?」
ギギィィ
パンター六号車車長「曲がったところで止まってどうするのよ!」
パンター六号車車長(良かった…待ち伏せはされてなかった)ホッ
パンター六号車砲手「前から三突が!」
パンター六号車車長「なっ」
パンター六号車砲手「八九式とどっちを狙えば!?」
パンター六号車車長「狙いやすい方!」
パンター六号車砲手「そんなアバウトな…」
パンター六号車砲手(三突の火力でもパンターの正面は厳しい、なら!)
374: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 23:00:04.54 ID:KzXTxD2l0
ドォォォン!
典子「回避!」
忍「はい!」
バシュッ!
パンター六号車砲手「躱された!」
パンター六号車車長(それより三突、このままだとすれ違うけど何もしないの?どういうつもり?)
375: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 23:00:59.56 ID:KzXTxD2l0
カエサル「今だ!ナポリターン!」
ギュルッ
ギギギギギィィィィィィ
エルヴィン「ぶち込め!!」
ドォォォン!
シュポッ
おりょう「成功ぜよ!」
左衛門座「やったなおりょう!」
376: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 23:01:47.46 ID:KzXTxD2l0
典子「よし!」
みほ(こちらは4両、相手は逸見さん合わせて6両…)
みほ(いける…!)
小梅「撃て!」
直下「撃て!」
パンター三号車車長「撃て」
377: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 23:02:24.22 ID:KzXTxD2l0
みほ「っ!回避!」
ドォォォン!ドォォォン!ドォォォン!
ガァ シュポッ
ガァ シュポッ
典子「うわぁ!」
エルヴィン「うぉっ!」
378: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 23:03:09.71 ID:KzXTxD2l0
麻子「間一髪だったな」
みほ「見つかった…。逃げます!」
麻子「ほーい」
沙織「アヒルさん、カバさんやられたって!」
みほ「残り2両…」
みほ『レオポンさん、今どこですか!?』
379: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 23:03:41.80 ID:KzXTxD2l0
小梅「エリカちゃんが任せてくれたんだ…」
直下「そう簡単にやられるわけにはいかないんだよね」
パンター三号車車長『こちら三号車。相手フラッグ車を発見、追撃する』
小梅『わかりました。私もそちらに向かいます』
直下『私はポルシェティーガーを探すよ!エレファント、ヤークトティーガーもついてきて!』
『『ヤヴォール!』』
エリカ『こちらエリカ、直につくわ』
エリカ「って、聞いてる?」
380: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 23:04:55.57 ID:KzXTxD2l0
沙織「なんか追手が増えたよ!!」
みほ「…」
ツチヤ『こちらレオポン、見つかっちゃった』
ツチヤ『パンターと駆逐戦車2両に追われてるよ』
みほ『予定通りお願いします!』
ツチヤ『それじゃ私たち、たぶんやられちゃうけど』
みほ『大丈夫です、後は任せてください』
ツチヤ『はいよー』
381: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 23:05:50.40 ID:KzXTxD2l0
みほ「麻子さん、そこ左折!」
麻子「ほーい」
沙織「みぽりん!このままだとタイミングが合わない!私たち早すぎるよ!」
ツチヤ「EPS使って!」
ブオオオオオオオオ!!
みほ「きた!」
パンター三号車車長「っ」
ガァンッ!
382: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 23:06:29.67 ID:KzXTxD2l0
ツチヤ『撃て!』
ドォォォォン!
シュポッ
パンター三号車車長「…」チッ
ヤークトティーガー車長「止まった!撃て!」
ドォォォォォンッ!
シュポッ!
ドォォォォン!
シュポッ
パンター三号車車長「…」チッ
ヤークトティーガー車長「止まった!撃て!」
ドォォォォォンッ!
シュポッ!
383: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 23:07:20.68 ID:KzXTxD2l0
ツチヤ「いや~、まあよくやったよ」
みほ『ありがとうございました』
ツチヤ『後は頼んだよ~』
直下「十字路で交差させてきたか~」
直下『迂回してフラッグ車を追うよ!』
『『ヤヴォール!』』
小梅『私もすぐ行きます!』
384: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 23:08:08.68 ID:KzXTxD2l0
沙織「私たちだけになっちゃったね…」
華「相手はまだ5両…」
優花里「その5両も強力です…」
麻子「…」
みほ「大丈夫、まだチャンスはあります…!」
みほ(とは言ったけど…)
みほ(ここまでかな…)
385: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 23:09:07.39 ID:KzXTxD2l0
エリカ「お待たせ」
直下「遅いぞたいちょー!」
小梅「あとはフラッグ車だけだよ」
エリカ「ええ、そうみたいね。よくやったわ」
エリカ(…)
エリカ(これで終わりか…)
386: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/22(木) 23:10:03.71 ID:KzXTxD2l0
ダージリン「さすが黒森峰、隊長以外もよく鍛えられてるわね」
まほ「当然だ」
ダージリン「5対1、みほさんにとっては厳しいわね」
まほ「ああ…」
まほ(なんなんだろう…)
まほ(この物足りなさは…)
392: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:02:18.70 ID:oleYCl+s0
みほ「回り込まれるのが怖い。広い所に行きましょう。そこで相手をします」
麻子「ん」
エリカ「いたわね」
小梅「ええ…」
みほ「逸見さん、来たんだ…」
393: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:03:03.91 ID:oleYCl+s0
エリカ「じゃあ…」
みほ「では…」
エリカ「ほうげk」みほ「パンt」
小梅「待って下さい!」
エリカ「っ!」バッ!
みほ「っ!停止!」
沙織「どうしたのみぽりん!?」
みほ「逸見さん、手を突き出してる…」
華「待て…、ですかね?」
みほ「では…」
エリカ「ほうげk」みほ「パンt」
小梅「待って下さい!」
エリカ「っ!」バッ!
みほ「っ!停止!」
沙織「どうしたのみぽりん!?」
みほ「逸見さん、手を突き出してる…」
華「待て…、ですかね?」
394: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:03:38.09 ID:oleYCl+s0
エリカ「なによいきなり」
小梅「エリカさん…私たち、ここで降りるね」
エリカ「は?何言ってんの?」
小梅「したいんでしょ、みほさんと一騎討ち」
エリカ「そんなことないわよ。相手に無礼だわ、やめなさい」
華「何か話していますね」
麻子「そのようだな」
395: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:04:36.95 ID:oleYCl+s0
小梅「最後ぐらい、わがまま言っていいんだよ。エリカさんは今までずっと、私たちの為に頑張ってきたんだから」
エリカ「だからそんなことは」
小梅「嘘。だってエリカさん、すごい曇った顔してるもん」
エリカ「…もともとこういう顔よ」
小梅「優勝しても、エリカさんが心から笑ってくれないのは嫌だな…」
エリカ「…」
396: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:05:05.69 ID:oleYCl+s0
小梅「見せてよ、エリカさんの戦車道。“私はあなたを信じてる”」
直下「私も信じてるぞ!」
ヤークトティーガー車長「うんうん」
エレファント車長「そういうこと」
エリカ「あなたたち…」
エリカ「…好きにしなさい」プイッ
直下「私も信じてるぞ!」
ヤークトティーガー車長「うんうん」
エレファント車長「そういうこと」
エリカ「あなたたち…」
エリカ「…好きにしなさい」プイッ
397: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:05:42.64 ID:oleYCl+s0
シュポッ
シュポッ
シュポッ
シュポッ
沙織「ええっ!?白旗上がったよ!?」
優花里「投降ですね…」
華「ナメられてるってことですか?」ムッ
麻子「腹立たしいな」
優花里「ですが一騎討ちなら我々にもチャンスが!ね、西住殿!西住殿…?」
みほ(逸見さん…)ニヤッ
398: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:06:21.04 ID:oleYCl+s0
まほ「自分自身を信じてみるだけでいい。きっと、生きる道が見えてくる」
ダージリン「…ゲーテね」
まほ「エリカは私を目標にしていた。その結果自分を認めることが出来なかった」
まほ「私から離れ、新しい道を志向すれば、エリカはもっと強くなる」
ダージリン「守破離、ですわね」
まほ「さあ、見せてくれ…お前の戦車道を!」
エリカ(ありがとう小梅、ありがとうみんな…)
399: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:06:51.73 ID:oleYCl+s0
みほ「場所は学校から、回収車が居なくなってから3回秒針が12を刺したらスタート…」
沙織「この距離で向かい合ってるんだし、開始と同時に撃たれたらすぐやられちゃうよ」
みほ「そんなつまらないことはしないはずです」
優花里「そうですね!じゃないと一騎討ちなんてしませんよ!」
麻子「で、作戦はどうする?」
みほ「…最初の一撃で優位に立ちます」
400: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:07:25.19 ID:oleYCl+s0
エリカ車通信手「伝えてきました」
エリカ「ん、ありがとう」
エリカ車砲手「いや~燃えるな~!」
エリカ車装填手「私は緊張しっぱなしだよ~」
エリカ車操縦手「何か作戦は?」
エリカ「Ⅳ号の主砲なら側面か背面じゃないと抜けない。そこだけ晒さないように注意して」
エリカ「逆に私たちはどこでも抜ける。確実に一発、ぶち込むわよ」
エリカ「じゃ、後は時間まで汗拭いたり水飲んだりしなさい。気持ちは切らさないで」
401: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:08:03.77 ID:oleYCl+s0
みほ(あと30秒…)
みほ「みんな集中して…」
みほ「エリカさんは強いよ」
エリカ「あんたたち、気引き締めなさい」
エリカ「みほはバケモノよ」
402: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:09:31.10 ID:oleYCl+s0
みほ(3…)
エリカ(2…)
エリカ「右方向に前進!!」
ブロロロロロロ
みほ「後退!!」
ブオオオオオ
403: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:10:23.77 ID:oleYCl+s0
エリカ(初手で下がった…?)
エリカ「追うわよ!」
みほ(よし…ついてきてる)
みほ「曲がって!すぐ停止!」
麻子「ん」
みほ「衝撃に備えてください!」
エリカ「曲がった!砲撃準備!」
エリカ「って、な!!」
エリカ「追うわよ!」
みほ(よし…ついてきてる)
みほ「曲がって!すぐ停止!」
麻子「ん」
みほ「衝撃に備えてください!」
エリカ「曲がった!砲撃準備!」
エリカ「って、な!!」
404: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:11:00.81 ID:oleYCl+s0
ガァァンッ!!
エリカ車操縦手「うわっ」
エリカ車通信手「きゃっ!」
エリカ車砲手「うおっ!」
エリカ車装填手「ひゃっ!」
エリカ「っ!」
みほ「撃て!!」
ドォォォン!
ギィンッ!
405: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:11:31.79 ID:oleYCl+s0
みほ「すぐ発進!」
華「すみません、ターレットリングに当てられれば撃破出来たかもしれないのに…」
みほ「そんな、当てただけでもすごいよ!」
みほ「それに、狙いは上手くいったし」
406: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:12:07.77 ID:oleYCl+s0
エリカ車装填手「いたた…」
エリカ車通信手「慣れたつもりだったけど、不意にはキツイですね…」
エリカ「…」
エリカ車砲手「どうした逸見?」
エリカ「砲身の先が曲がってる。おそらく今の砲撃でやられたわ」
エリカ車装填手「あっちゃ~」
エリカ車操縦手「精密射撃は不可能、肉薄しないとだな」
エリカ車砲手「曲がってても当ててやるよ!」
エリカ「心意気は買うけど弾には限りがある。慎重にね」
407: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:12:55.23 ID:oleYCl+s0
ブロロロロロロ
沙織「回り込んできた!」
エリカ「撃て!」
ドォォォォン!
エリカ車砲手「当たらない!」
408: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:13:42.37 ID:oleYCl+s0
みほ「よし、これでいい」
みほ「すれ違ったらすぐにターン、出来ますか?」
麻子「道幅が狭すぎる」
みほ「ならこのまま進んで。広場で迎え撃ちます」
麻子「ほーい」
エリカ(来ない…待ち伏せか)
エリカ「広場に出るときに一旦停止するわよ!」
エリカ車操縦手「了解」
409: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:15:09.84 ID:oleYCl+s0
ブオオオオオオオオ
エリカ「今!」
みほ「撃て!」
ギギギィィィィィィ
ドォォォン!
エリカ「やっぱり…」
みほ「離脱!」
エリカ「今!」
みほ「撃て!」
ギギギィィィィィィ
ドォォォン!
エリカ「やっぱり…」
みほ「離脱!」
410: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:15:38.65 ID:oleYCl+s0
ギュルルルルル!
エリカ「撃て!」
ドォォォォォン!
エリカ「ちっ!」
みほ「ここで撃ち合います!回り込むチャンスを常に窺って!」
エリカ「撃て!」
ドォォォォォン!
エリカ「ちっ!」
みほ「ここで撃ち合います!回り込むチャンスを常に窺って!」
411: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:16:20.68 ID:oleYCl+s0
ブォォオオンン
みほ「撃て!」
エリカ「車体旋回!11時方向!」
キキッ
ドォォォン!
ガァン!
みほ「撃て!」
エリカ「車体旋回!11時方向!」
キキッ
ドォォォン!
ガァン!
412: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:16:50.14 ID:oleYCl+s0
みほ「…次弾装填!」
エリカ「撃て!」
みほ「停止!」
ギキィ!
ズドォンッ!
エリカ「発進!」
エリカ「撃て!」
みほ「停止!」
ギキィ!
ズドォンッ!
エリカ「発進!」
413: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:18:42.77 ID:oleYCl+s0
みほ「このまま回り込んで!すぐ装填!」
ブオオオオオオオオ
みほ(よし、側面!)
みほ「撃て!」
エリカ「旋回!」
ギュルルル
ドォォォン!
ゴォンッ!
ブオオオオオオオオ
みほ(よし、側面!)
みほ「撃て!」
エリカ「旋回!」
ギュルルル
ドォォォン!
ゴォンッ!
414: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:19:22.75 ID:oleYCl+s0
優花里「そんな…」
みほ「優花里さん装填!」
優花里「はい!」
エリカ「照準!」
みほ「距離を取って!」
ブロロ
みほ「相手が撃ってきた瞬間を狙ってください!」
みほ「優花里さん装填!」
優花里「はい!」
エリカ「照準!」
みほ「距離を取って!」
ブロロ
みほ「相手が撃ってきた瞬間を狙ってください!」
415: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:19:53.77 ID:oleYCl+s0
エリカ「一時半を向いて停止!撃て!」
みほ「撃て!」
ズバァァンッ!ドォォォンッ!
ギィンッ!
沙織「全部弾かれるよ!」
華「くっ…」
みほ「大丈夫、行進間で当ててるだけですごいから!」
みほ「撃て!」
ズバァァンッ!ドォォォンッ!
ギィンッ!
沙織「全部弾かれるよ!」
華「くっ…」
みほ「大丈夫、行進間で当ててるだけですごいから!」
416: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:20:42.65 ID:oleYCl+s0
ダージリン「ティーガーⅡの装甲が厚いというのもあるけれど」
まほ「ああ、撃ってくるタイミングに合わせて角度をつけているな」
まほ「スポーツ、特に球技の選手なんかは正確性を向上させるために一定のリズムでプレーする事がある」
ダージリン「バスケットのシュートとかですわね」
まほ「戦車道ではあまり聞いたことがないし砲手を務めたことが無いが、砲撃も無意識に自分のタイミングがあるのだろう。呼吸の様にな」
ダージリン「でもそれを読んで車体を傾けるとは…」
まほ「エリカもその操縦手も相当やるな」
417: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:21:52.45 ID:oleYCl+s0
みほ「華さん、今度はあえてワンテンポ遅らせて撃って」
華「やってみます」
みほ「停止!撃て!」
エリカ「停止!」
ギギィィ!
エリカ「っ!」
ドォォォンッ!
エリカ「外した…」ホッ
418: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:22:43.62 ID:oleYCl+s0
華「ごめんなさい!」
みほ「気にしないで!」
まほ「やはり、自分のタイミングが外れると照準も狂うな」
小梅「すごい…あそこだけでもう40秒近く撃ち合ってる…」
直下「やっぱり隊長には敵わないなぁ…」
419: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:23:16.53 ID:oleYCl+s0
華「足を撃ちましょうか」
みほ「…ダメ」
優花里「ですが、このままでは埒が明きません!」
みほ「そんなの…つまらない」
沙織「みぽりん…」
みほ「いったん後退。態勢を立て直します!」
ブロロ
420: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:24:20.08 ID:oleYCl+s0
エリカ「あなた最高よ」
エリカ車操縦手「なんてことないさ」フンッ
エリカ「追撃、といきたいけど回り込むわよ」
エリカ車操縦手「ん」
421: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:24:54.54 ID:oleYCl+s0
エリカ(手が震える)
エリカ(鳥肌が立つ)
エリカ(身の毛がよだつ)
エリカ(私今、興奮してる…)
エリカ(久しぶりだ、この感じ…)
エリカ(いつからか私は、誰かに認められるために、誰かに褒めてもらうために戦車に乗ってた)
エリカ(鳥肌が立つ)
エリカ(身の毛がよだつ)
エリカ(私今、興奮してる…)
エリカ(久しぶりだ、この感じ…)
エリカ(いつからか私は、誰かに認められるために、誰かに褒めてもらうために戦車に乗ってた)
422: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:25:45.57 ID:oleYCl+s0
エリカ(でも今は違う)
エリカ(目の前のライバルとの勝負を…純粋に…楽しんでる!)
エリカ(戦車に乗り始めた時もこうだったな…)
エリカ(みほ…あなた最高よ!)
エリカ(目の前のライバルとの勝負を…純粋に…楽しんでる!)
エリカ(戦車に乗り始めた時もこうだったな…)
エリカ(みほ…あなた最高よ!)
423: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:26:28.46 ID:oleYCl+s0
みほ(体が熱い)
みほ(胸が高鳴る)
みほ(鼓動が速くなる)
みほ(エリカさん…)
424: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:27:05.21 ID:oleYCl+s0
みほ(あなたはどんな時も、私がどこに居ても、私に全力でぶつかってきてくれた)
みほ(私が副隊長になった時も、あの事件の後も)
みほ(転校してからも)
みほ(そして今も!)
みほ(私は…エリカさんに応えたい!!)
みほ(私が副隊長になった時も、あの事件の後も)
みほ(転校してからも)
みほ(そして今も!)
みほ(私は…エリカさんに応えたい!!)
425: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:27:59.00 ID:oleYCl+s0
エリカ「居た!」
みほ「撃て!」
ズドォンッ!
ゴォンッ!
みほ「全速離脱!」
エリカ「逃がすな!」
426: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:28:29.86 ID:oleYCl+s0
みほ「ターン!」
ギュルルル
みほ「撃て!」
ズガァンッ!
エリカ「右に回避!砲塔旋回!」
エリカ「機銃掃射!」
ズガガガガガガ
ギュルルル
みほ「撃て!」
ズガァンッ!
エリカ「右に回避!砲塔旋回!」
エリカ「機銃掃射!」
ズガガガガガガ
427: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:29:52.25 ID:oleYCl+s0
沙織「危ないよみぽりん!中に入って」
みほ「ダメです。ここで退いたらやられます」
みほ(それにエリカさんだって体を出してるんだ…)
エリカ(引っ込んでくれればと思ったけど…)
エリカ(流石みほ、肝が座ってるわね…)
みほ「後退!」
エリカ「後退…!」
みほ「ダメです。ここで退いたらやられます」
みほ(それにエリカさんだって体を出してるんだ…)
エリカ(引っ込んでくれればと思ったけど…)
エリカ(流石みほ、肝が座ってるわね…)
みほ「後退!」
エリカ「後退…!」
428: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:31:12.70 ID:oleYCl+s0
エリカ車砲手(普段なら当てられるのに…当てたら勝ちなのに…)イライラ
エリカ車装填手(弾が少なくなってきた…)
エリカ車操縦手(…疲れた)
エリカ車通信手(私だけやることなくて…煩わしい…)
エリカ(みんな消耗してる…)
エリカ(かくいう私も限界が近い…)
429: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:32:48.35 ID:oleYCl+s0
優花里「徹甲弾、残り僅かです!」
みほ(そろそろ決着をつけなきゃ…)
みほ「次で決めましょう」
みほ「アレ、お願いします!」
麻子「アレか」
沙織「アレだね!」
華「アレですか」
優花里「アレですね!」
430: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:33:27.89 ID:oleYCl+s0
エリカ「たぶんみほはアレをやってくるわ」
エリカ「だから私たちもアレ、やるわよ」
エリカ車操縦手「ん」
エリカ車通信手「わかりました!」
エリカ車砲手「よしきた!」
エリカ車装填手「よーし!」
431: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:34:04.27 ID:oleYCl+s0
まほ「次が最後の撃ち合いだな」
ダージリン「ええ…」
小梅「エリカさん…」
直下「隊長…」
432: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:34:53.90 ID:oleYCl+s0
エリカ・みほ「前進!」
ブオオオオオオオオ
ブロロロロロロロロ
みほ「撃て!」
ドォォォン!
エリカ「撃つな!」
ギィンッ!
433: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:35:25.76 ID:oleYCl+s0
みほ「お願いします!」
ギギギィィィィィィィィィ!!!
エリカ(きた…ドリフト!これを待ってたのよ!)
エリカ「二時方向に前進!」
ブロロロロロロ
みほ「向かってきた!?」
ギギギィィィィィィィィィ!!!
エリカ(きた…ドリフト!これを待ってたのよ!)
エリカ「二時方向に前進!」
ブロロロロロロ
みほ「向かってきた!?」
434: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:36:30.85 ID:oleYCl+s0
華「っ!」
ドォォォン!
エリカ(焦って撃ったわね!)
エリカ「やれ!!」
ガァァァンッッ!!
みほ「っ」
みほ(体当たり…!)
ドォォォン!
エリカ(焦って撃ったわね!)
エリカ「やれ!!」
ガァァァンッッ!!
みほ「っ」
みほ(体当たり…!)
435: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:37:15.40 ID:oleYCl+s0
エリカ「左履帯回転!」
ギュルルルルル
みほ(車体の半面をぶつけて、そこを支点に旋回…)
エリカ「捉えたわよ…!!」
みほ「回避!!」
エリカ「無駄よ!こいつからは逃れられない!!」
ギュルルルルル
みほ(車体の半面をぶつけて、そこを支点に旋回…)
エリカ「捉えたわよ…!!」
みほ「回避!!」
エリカ「無駄よ!こいつからは逃れられない!!」
436: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:38:04.59 ID:oleYCl+s0
エリカ「撃てええええ!!!!!」
ズバァァァァンッッ!!
シュゥゥゥゥ
カッ
シュポッ
エリカ「…」
みほ「…」
ズバァァァァンッッ!!
シュゥゥゥゥ
カッ
シュポッ
エリカ「…」
みほ「…」
437: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:38:45.56 ID:oleYCl+s0
『大洗女子学園フラッグ車、走行不能!』
『優勝は…黒森峰女学園!!』
ワァァァァァァァーーーー!!!
438: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:39:30.49 ID:oleYCl+s0
エリカ「ふぅ…」
エリカ車砲手「はぁ…」
エリカ車装填手「疲れた…」
エリカ車通信手「ですね…」
エリカ車操縦手「…」
小梅「やったあ!やったよ!!」
直下「優勝だーーー!!!」
小梅「エリカさん…」ウルウル
439: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:40:04.71 ID:oleYCl+s0
沙織「いや~負けちゃったね…!」
麻子「だな」
優花里「はい…」
華「ですね…」
麻子「でも、やれるだけのことはやったさ」
華「黒森峰女学園、お見事でした」
優花里「また頑張りましょう!ね、西住殿!…西住殿?」
440: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:40:47.27 ID:oleYCl+s0
みほ「…」
ガチャンッ
エリカ「じゃ、私行ってくるから」
ガチャンッ
みほ「エリカさんっ!」タッタッタッ
エリカ「みほ…」
みほ「エリカさん!」ダキッ
エリカ「うわっ!ちょ、いきなりなによ…」
ガチャンッ
エリカ「じゃ、私行ってくるから」
ガチャンッ
みほ「エリカさんっ!」タッタッタッ
エリカ「みほ…」
みほ「エリカさん!」ダキッ
エリカ「うわっ!ちょ、いきなりなによ…」
441: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:42:26.62 ID:oleYCl+s0
みほ「おめでとう…!おめでとう…!」ギュウウ
エリカ「ええ…ありがとう」サスサス
みほ「私、変なの…」グスッ
みほ「負けて…悔しいし、悲しいし、腹立たしい…」
みほ「でも…よくわからないけど…嬉しいし…」
エリカ「なにも言わなくていいわよ…」
みほ「エリカさんと出会えて、勝負が出来て、本当によかった!」
みほ「ありがとう!!」
エリカ「ええ…ありがとう」サスサス
みほ「私、変なの…」グスッ
みほ「負けて…悔しいし、悲しいし、腹立たしい…」
みほ「でも…よくわからないけど…嬉しいし…」
エリカ「なにも言わなくていいわよ…」
みほ「エリカさんと出会えて、勝負が出来て、本当によかった!」
みほ「ありがとう!!」
442: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:43:54.13 ID:oleYCl+s0
エリカ「私からもお礼を言うわ」
エリカ「とても…楽しい勝負だった」
エリカ「ありがとう」
みほ「えへへ…どういたしまして」ニコッ
みほ「あっ、あともう一つ…」
エリカ「なに?」
みほ「えっと…その…また、お友達になってくれますか?」
エリカ「いや…無理でしょ…」
みほ「ふぇっ!?」
エリカ「ライバル…。そういうのだったら…いいけど」
みほ「…はい!!」
エリカ「とても…楽しい勝負だった」
エリカ「ありがとう」
みほ「えへへ…どういたしまして」ニコッ
みほ「あっ、あともう一つ…」
エリカ「なに?」
みほ「えっと…その…また、お友達になってくれますか?」
エリカ「いや…無理でしょ…」
みほ「ふぇっ!?」
エリカ「ライバル…。そういうのだったら…いいけど」
みほ「…はい!!」
443: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:46:04.98 ID:oleYCl+s0
ダージリン「最後の一撃、まるで獲物の喉仏に食らいつく虎ね」
まほ「やったな…エリカ」
ダージリン「悔しさが男を作る、惨めさが男を作る、悲しさが男を作る」
ダージリン「そして強大な敵こそが、真にお前を偉大な男にしてくれる」
まほ「リヒトホーフェンか」
ダージリン「ええ。エリカさんにぴったりだと思わない?」
まほ「エリカは女だし、乗るのは戦車だがな」
444: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:47:00.40 ID:oleYCl+s0
夜
エリカ(疲れた…)
エリカ(試合もそうだけど、そのあとにみんなにもみくちゃにされたのが効いた…)
エリカ(メールやら電話やらもたくさん来るし…)
エリカ(これから忙しくなるんだろうなあ…)
エリカ(寝よう…)
ブルルルル
エリカ(またか…全く誰よ…)
445: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:48:10.06 ID:oleYCl+s0
エリカ『…はい』
まほ『私だ』
エリカ『西住さん!?』
まほ『優勝おめでとう、エリカ』
エリカ『ありがとうございます!』
まほ『現地で観ていたぞ。よく頑張ったな』
エリカ『いや、そんな…』
まほ『私だ』
エリカ『西住さん!?』
まほ『優勝おめでとう、エリカ』
エリカ『ありがとうございます!』
まほ『現地で観ていたぞ。よく頑張ったな』
エリカ『いや、そんな…』
446: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:48:49.78 ID:oleYCl+s0
まほ『現地で観ていたぞ。よく頑張ったな』
エリカ『いや、そんな…』
まほ『本当は終わった直後に顔を出せれば良かったんだが、他の隊員との時間に水を差すのも良くないと思ってな』
エリカ『いえ、こうしてお電話を頂けただけで充分です』
まほ『そうか、なら良かった』
エリカ『はい』
エリカ『いや、そんな…』
まほ『本当は終わった直後に顔を出せれば良かったんだが、他の隊員との時間に水を差すのも良くないと思ってな』
エリカ『いえ、こうしてお電話を頂けただけで充分です』
まほ『そうか、なら良かった』
エリカ『はい』
447: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:49:22.14 ID:oleYCl+s0
まほ『どうだ、見つかったか?自分の戦車道は』
エリカ『はい、“相手に合わせて適切な手を打ち跳ね返す、柔軟な戦術”かと…』
まほ『それは戦術だろう?信条は、心はどうなんだ?』
エリカ『心…』
エリカ『はい、“相手に合わせて適切な手を打ち跳ね返す、柔軟な戦術”かと…』
まほ『それは戦術だろう?信条は、心はどうなんだ?』
エリカ『心…』
448: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:50:02.41 ID:oleYCl+s0
エリカ(まほさんの戦車道は勝利を重んじる…)
エリカ(みほの戦車道はみんなで勝つ…)
エリカ(私は…)
エリカ『強敵との勝負を楽しむ…』
エリカ『これが…』
エリカ『これが私の戦車道です!』
エリカ(みほの戦車道はみんなで勝つ…)
エリカ(私は…)
エリカ『強敵との勝負を楽しむ…』
エリカ『これが…』
エリカ『これが私の戦車道です!』
449: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 21:51:17.59 ID:oleYCl+s0
これにて完結です
最後まで見ていただいた方、ありがとうございました
最後まで見ていただいた方、ありがとうございました
450: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 01:05:11.01 ID:ltjohuoC0
お疲れ様です
目の離せない展開が続いて
そしてちゃんと完結して
楽しませて頂きました
目の離せない展開が続いて
そしてちゃんと完結して
楽しませて頂きました
451: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 14:19:26.42 ID:EgDqWEQ60
ID変わったけど投稿者です
同じ内容の物を支部の方にも「逸見エリカ、三年生」というシリーズで載せます
第三者による転載ではないのでほっといてもらって大丈夫です
ではHTML化依頼をしてきます
ありがとうございました
同じ内容の物を支部の方にも「逸見エリカ、三年生」というシリーズで載せます
第三者による転載ではないのでほっといてもらって大丈夫です
ではHTML化依頼をしてきます
ありがとうございました
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1520839609/
Entry ⇒ 2018.03.29 | Category ⇒ ガールズ&パンツァー | Comments (0)
モバP「攻略対象?」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 00:36:57.22 ID:Ssr6h2U+0
P「……なあ」
比奈「……………………うっス…………」
P「お前また徹夜したろ」
比奈「…………バレました?」
P「辞めたって言ったろ。これで何度目だ」
比奈「…………」
比奈「この事務所ってお嬢様多いっスよね」
P「話聞いて」
比奈「……………………うっス…………」
P「お前また徹夜したろ」
比奈「…………バレました?」
P「辞めたって言ったろ。これで何度目だ」
比奈「…………」
比奈「この事務所ってお嬢様多いっスよね」
P「話聞いて」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 00:39:52.38 ID:Ssr6h2U+0
比奈「多いっスよね」
P「続けるのか……。まあいいけど、横になっとけ」
比奈「うーっス……」コロン
P「膝枕いる?」
比奈「お願いしまス」
P「え」
比奈「何なんスか……」
P「悪ふざけのつもりで言ったんだが」
比奈「……」
P「…………」
比奈「お願いしまス」ポフポフ
P「……あいよ」
P「続けるのか……。まあいいけど、横になっとけ」
比奈「うーっス……」コロン
P「膝枕いる?」
比奈「お願いしまス」
P「え」
比奈「何なんスか……」
P「悪ふざけのつもりで言ったんだが」
比奈「……」
P「…………」
比奈「お願いしまス」ポフポフ
P「……あいよ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 00:43:37.64 ID:Ssr6h2U+0
P「で、お嬢様がどうした?」
比奈「多いっスよね、セレブ」
P「多いな。なんか陰謀感じるわ。黄緑色の」
比奈「え、プロデューサーがスカウトしたんじゃないんスか?」
P「いやまあ、俺なんだけどさ」
比奈「……」
P「……」
比奈「ちょっと数えてみましょうよ」
P「ん? えっと、ちょっと待ってな……」
比奈「多いっスよね、セレブ」
P「多いな。なんか陰謀感じるわ。黄緑色の」
比奈「え、プロデューサーがスカウトしたんじゃないんスか?」
P「いやまあ、俺なんだけどさ」
比奈「……」
P「……」
比奈「ちょっと数えてみましょうよ」
P「ん? えっと、ちょっと待ってな……」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 00:47:24.26 ID:Ssr6h2U+0
P「まずアレだろ、やりたがりの金持ち」
https://i.imgur.com/aysf2Bf.jpg
https://i.imgur.com/z0onrxN.jpg
比奈「ピンク髪枠っスね」
P「枠って何だよ」
https://i.imgur.com/aysf2Bf.jpg
https://i.imgur.com/z0onrxN.jpg
比奈「ピンク髪枠っスね」
P「枠って何だよ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 00:49:51.22 ID:Ssr6h2U+0
比奈「あと、強気クーデレツリ目黒髪姫カット」
https://i.imgur.com/bhyrECF.jpg
https://i.imgur.com/bZJWu5v.jpg
P「こうして見るとコテコテだな」
https://i.imgur.com/bhyrECF.jpg
https://i.imgur.com/bZJWu5v.jpg
P「こうして見るとコテコテだな」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 00:52:21.15 ID:Ssr6h2U+0
P「爆乳おさげのたぬき風金持ち」
https://i.imgur.com/aJnjZ9s.jpg
https://i.imgur.com/XrSHdE9.jpg
比奈「正直過ぎません?」
P「だって今お前しかいないし」
https://i.imgur.com/aJnjZ9s.jpg
https://i.imgur.com/XrSHdE9.jpg
比奈「正直過ぎません?」
P「だって今お前しかいないし」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 00:54:48.12 ID:Ssr6h2U+0
比奈「王道の清純派黒髪ロング」
https://i.imgur.com/iZHFi3k.jpg
https://i.imgur.com/0wlYWz6.jpg
P「清純じゃなくて清純"派"なのな」
比奈「そこがこだわりっス」
https://i.imgur.com/iZHFi3k.jpg
https://i.imgur.com/0wlYWz6.jpg
P「清純じゃなくて清純"派"なのな」
比奈「そこがこだわりっス」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 00:57:51.27 ID:Ssr6h2U+0
比奈「こちらも王道金髪ロリ」
https://i.imgur.com/T26RJkT.jpg
https://i.imgur.com/4Nkn4Dn.jpg
P「内面は母性強めだったりワンパクだったりコロコロ変わるな」
比奈「まあ子供でスし……」
https://i.imgur.com/T26RJkT.jpg
https://i.imgur.com/4Nkn4Dn.jpg
P「内面は母性強めだったりワンパクだったりコロコロ変わるな」
比奈「まあ子供でスし……」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:03:51.28 ID:Ssr6h2U+0
P「王道って言ったら弓道はやっぱ定番だな」
https://i.imgur.com/Gic8VxY.jpg
https://i.imgur.com/a2bPZzy.jpg
比奈「あー、武家のご令嬢でスね。天然も決まってセットっス」
P「ポニテはいいものだ」
比奈「良いっスねえ……」
https://i.imgur.com/Gic8VxY.jpg
https://i.imgur.com/a2bPZzy.jpg
比奈「あー、武家のご令嬢でスね。天然も決まってセットっス」
P「ポニテはいいものだ」
比奈「良いっスねえ……」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:08:58.25 ID:Ssr6h2U+0
比奈「天然と楽器を合わせたタイプもいまスねえ」
https://i.imgur.com/4U9ZvdC.jpg
https://i.imgur.com/BLREXuM.jpg
P「どちらもなるべく欲しい要素だもんな」
比奈「ついでに無自覚エロスも。ああ黒髪じゃないのが惜しい」
P「まあなるべく黒か金であってほしいなあ」
比奈「だからスカウトしたのプロデューサーでしょ」
P「茶髪でもイケると思ったんだ」
https://i.imgur.com/4U9ZvdC.jpg
https://i.imgur.com/BLREXuM.jpg
P「どちらもなるべく欲しい要素だもんな」
比奈「ついでに無自覚エロスも。ああ黒髪じゃないのが惜しい」
P「まあなるべく黒か金であってほしいなあ」
比奈「だからスカウトしたのプロデューサーでしょ」
P「茶髪でもイケると思ったんだ」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:12:38.50 ID:Ssr6h2U+0
比奈「カタコト枠もカバー」
https://i.imgur.com/duHsEr0.jpg
https://i.imgur.com/E3Eshp9.jpg
P「お団子も勿論完備」
比奈「そしてちょっと珍しい家庭的タイプ」
P「流石中国四千年だ」
https://i.imgur.com/duHsEr0.jpg
https://i.imgur.com/E3Eshp9.jpg
P「お団子も勿論完備」
比奈「そしてちょっと珍しい家庭的タイプ」
P「流石中国四千年だ」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:15:28.14 ID:Ssr6h2U+0
比奈「さらにつるぺた褐色金髪碧眼をドン」
https://i.imgur.com/bwZEsam.jpg
https://i.imgur.com/6KB6Eo3.jpg
P「改めて考えるとちょっとチャレンジャーだな」
比奈「? 何がでスか?」
P「このカラーリングなら、こう、大きい方が定番だ」
比奈「あー。まあたしかに」
https://i.imgur.com/bwZEsam.jpg
https://i.imgur.com/6KB6Eo3.jpg
P「改めて考えるとちょっとチャレンジャーだな」
比奈「? 何がでスか?」
P「このカラーリングなら、こう、大きい方が定番だ」
比奈「あー。まあたしかに」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:18:15.74 ID:Ssr6h2U+0
P「まあ、こんなところか?」
比奈「何人でした?」
P「あー……ひい、ふう、みい……」
P「九人か」
比奈「多いっスよね」
P「だいぶ多いな。総資産合計いくらになるだろ……」
比奈「世の中こんなに大金持ちっていたんスねえ」
P「まあ、外国勢力込みだしな」
比奈「そう、そこなんでスよ」
比奈「何人でした?」
P「あー……ひい、ふう、みい……」
P「九人か」
比奈「多いっスよね」
P「だいぶ多いな。総資産合計いくらになるだろ……」
比奈「世の中こんなに大金持ちっていたんスねえ」
P「まあ、外国勢力込みだしな」
比奈「そう、そこなんでスよ」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:22:21.58 ID:Ssr6h2U+0
P「と言うと?」
比奈「外人枠、いまスよね。褐色とカタコト系と」
P「うん」
比奈「巨乳枠」
比奈「クーデレ」
比奈「大和撫子系」
比奈「ロリ枠」
比奈「清純派」
比奈「好奇心旺盛な活動型」
比奈「これだけ揃ってたら」
P「うん」
比奈「お嬢様だけでギャルゲーとして立派に成立しまスよ」
比奈「外人枠、いまスよね。褐色とカタコト系と」
P「うん」
比奈「巨乳枠」
比奈「クーデレ」
比奈「大和撫子系」
比奈「ロリ枠」
比奈「清純派」
比奈「好奇心旺盛な活動型」
比奈「これだけ揃ってたら」
P「うん」
比奈「お嬢様だけでギャルゲーとして立派に成立しまスよ」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:25:00.43 ID:Ssr6h2U+0
P「何言ってんだお前」
比奈「9人っスよ。かなりボリューミーでスよコレ」
P「そうかもしれんが」
比奈「これ抜きゲーだとしても結構な人数っスよ」
P「本当に何言ってんだお前」
比奈「9人っスよ。かなりボリューミーでスよコレ」
P「そうかもしれんが」
比奈「これ抜きゲーだとしても結構な人数っスよ」
P「本当に何言ってんだお前」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:27:55.03 ID:Ssr6h2U+0
P「寝ろよ……お前自分が何言ってるか考えなって」
比奈「よりどりみどりっスよーあははー」
P「はいはい。……ったく」
~お嬢様編・終了~
比奈「よりどりみどりっスよーあははー」
P「はいはい。……ったく」
~お嬢様編・終了~
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:28:48.79 ID:Ssr6h2U+0
1レス目に①って付けるの忘れました
脳内補完お願いします
脳内補完お願いします
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:31:45.26 ID:Ssr6h2U+0
②
P「なあ、お前また徹夜したろ」
比奈「…………何のことっスか」
P「とぼけるんじゃありません。ったく、この間おもむろに同僚をエロゲヒロインにしようとしたから叱ったのにもう忘れたのか」
比奈「ああ、いいでスねーそういう話ー……」
P「とりあえず横になれ。時間になったら起こすからおとなしく寝ておきなさい」
比奈「はーい……」コロン
P「なあ、お前また徹夜したろ」
比奈「…………何のことっスか」
P「とぼけるんじゃありません。ったく、この間おもむろに同僚をエロゲヒロインにしようとしたから叱ったのにもう忘れたのか」
比奈「ああ、いいでスねーそういう話ー……」
P「とりあえず横になれ。時間になったら起こすからおとなしく寝ておきなさい」
比奈「はーい……」コロン
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:33:32.33 ID:Ssr6h2U+0
比奈「プロデューサー……」ゴロゴロ
P「なんだ?」
比奈「さっきのエロゲヒロインの話なんスけどー……」
P「寝なさい」
比奈「まあまあ聞いてくださいっスー……」ゴロゴロ
P「なんだ?」
比奈「さっきのエロゲヒロインの話なんスけどー……」
P「寝なさい」
比奈「まあまあ聞いてくださいっスー……」ゴロゴロ
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:40:06.51 ID:Ssr6h2U+0
比奈「うちの事務所ってほら、おっぱいおっきくてからかうのが大好きなエロい人いるでしょ。ツリ目の」
https://i.imgur.com/TMlRK0A.jpg
https://i.imgur.com/266GBba.jpg
P「具体的に言うんじゃありません」
比奈「しかも絶妙に空回りしてる感じの」
P「そんなこと言うなよ。大きさで負けてても技術と積極性で勝負できるんだから」
比奈「そういうヒロインって昔のラブコメに必ず一人いましたね」
P「いたけども。俺正直メインヒロインより好きだったよ」
比奈「ほうほう」
P「なんか必死な感じが好きでさ」
https://i.imgur.com/TMlRK0A.jpg
https://i.imgur.com/266GBba.jpg
P「具体的に言うんじゃありません」
比奈「しかも絶妙に空回りしてる感じの」
P「そんなこと言うなよ。大きさで負けてても技術と積極性で勝負できるんだから」
比奈「そういうヒロインって昔のラブコメに必ず一人いましたね」
P「いたけども。俺正直メインヒロインより好きだったよ」
比奈「ほうほう」
P「なんか必死な感じが好きでさ」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:46:20.54 ID:Ssr6h2U+0
比奈「頑張ってる娘が大好きでスねぇ、プロデューサーは」
P「ああ。だから今は寝なさい。コンディションを整えろ」
比奈「そんで、近所にいそうな感じの無邪気で元気なお姉さんもいるじゃないスか」
P「話聞けよ」
比奈「汗かいてたりタイトな格好してたりするんスよ。趣味の関係で」
比奈「でも普段はオシャレさんで、こう、憧れの人ってオーラがあったりして」
https://i.imgur.com/oNvsjQG.jpg
https://i.imgur.com/abmBj59.jpg
P「ああ。だから今は寝なさい。コンディションを整えろ」
比奈「そんで、近所にいそうな感じの無邪気で元気なお姉さんもいるじゃないスか」
P「話聞けよ」
比奈「汗かいてたりタイトな格好してたりするんスよ。趣味の関係で」
比奈「でも普段はオシャレさんで、こう、憧れの人ってオーラがあったりして」
https://i.imgur.com/oNvsjQG.jpg
https://i.imgur.com/abmBj59.jpg
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:48:00.01 ID:Ssr6h2U+0
P「まあ、あんなのが近所に住んでたら間違いなく初恋の人になってただろうな」
比奈「いました? そういう人」
P「いなかった」
比奈「まあそんなもんでスよね」
P「寝なさい」
比奈「あと……」
P「聞きなさい」
比奈「いました? そういう人」
P「いなかった」
比奈「まあそんなもんでスよね」
P「寝なさい」
比奈「あと……」
P「聞きなさい」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:51:25.74 ID:Ssr6h2U+0
比奈「無自覚巨乳の長身女子大生水泳部いるじゃないっスか」
P「いや、いるけどさあ……改めて並べると凄いなアイツ」
https://i.imgur.com/6pIDYUS.jpg
https://i.imgur.com/40q42iO.jpg
P「いや、いるけどさあ……改めて並べると凄いなアイツ」
https://i.imgur.com/6pIDYUS.jpg
https://i.imgur.com/40q42iO.jpg
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:54:11.51 ID:Ssr6h2U+0
比奈「で、ここに性欲がバクハツした感じのおっぱいがでっかいマダムを加えます」
P「大体誰のことか分かるけど別に人妻ではねえよ」
https://i.imgur.com/tLWujK2.jpg
https://i.imgur.com/0gLVhzY.jpg
P「大体誰のことか分かるけど別に人妻ではねえよ」
https://i.imgur.com/tLWujK2.jpg
https://i.imgur.com/0gLVhzY.jpg
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:56:38.49 ID:Ssr6h2U+0
比奈「からかってくる開けっ広げな巨乳お姉さん」
比奈「近所の無邪気なお姉さん」
比奈「無防備水泳部女子大生」
比奈「色々持て余し気味の最年長」
比奈「これ、」
比奈「完ッ全におねショタエロゲっス」
P「よし、寝ろ」
比奈「近所の無邪気なお姉さん」
比奈「無防備水泳部女子大生」
比奈「色々持て余し気味の最年長」
比奈「これ、」
比奈「完ッ全におねショタエロゲっス」
P「よし、寝ろ」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 01:59:28.24 ID:Ssr6h2U+0
比奈「やったことありまスもん、こんなやつ」
P「そんなもんやるなよハタチの女の子が」
比奈「作るメーカーまで大体予想できまスもん」
P「そうか、はよ寝てくれ」
比奈「誰から攻略しまスかーこの主人公めー」ウリウリ
P「誰がエロゲ主人公だ」
~おねショタ編・終了~
P「そんなもんやるなよハタチの女の子が」
比奈「作るメーカーまで大体予想できまスもん」
P「そうか、はよ寝てくれ」
比奈「誰から攻略しまスかーこの主人公めー」ウリウリ
P「誰がエロゲ主人公だ」
~おねショタ編・終了~
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 02:03:30.84 ID:Ssr6h2U+0
③
比奈「あはー……」ゴロゴロ
P「こいつ、懲りずに……」
比奈「今度は言われる前に横になったっスよー……」ポフポフ
P「急に手を引っ張りおってからに。野郎の膝枕なんてそんなに欲しいもんかよ」
比奈「もうクセになってきたっスねえ……持って帰りたい……」
P「まったく。こっちも仕事があるんだが……」
比奈「……あー……」ゴロゴロ
比奈「同人ゲー作りたい……」
P「嫌な予感がする」
比奈「あはー……」ゴロゴロ
P「こいつ、懲りずに……」
比奈「今度は言われる前に横になったっスよー……」ポフポフ
P「急に手を引っ張りおってからに。野郎の膝枕なんてそんなに欲しいもんかよ」
比奈「もうクセになってきたっスねえ……持って帰りたい……」
P「まったく。こっちも仕事があるんだが……」
比奈「……あー……」ゴロゴロ
比奈「同人ゲー作りたい……」
P「嫌な予感がする」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 02:10:56.94 ID:Ssr6h2U+0
比奈「ヒロインは3人でいいスかねえ……」ゴロゴロ
P「またうちのアイドルの名前持ち出すんだろ、知ってるんだぞ」
比奈「選べる3種類、そんで共通点もあったりして……」
比奈「同人だしボリュームは抑えめで、内容もひたすらイチャイチャできるだけみたいなー……」
P「ねぼけてるクセに割と構想がハッキリしている」
P「またうちのアイドルの名前持ち出すんだろ、知ってるんだぞ」
比奈「選べる3種類、そんで共通点もあったりして……」
比奈「同人だしボリュームは抑えめで、内容もひたすらイチャイチャできるだけみたいなー……」
P「ねぼけてるクセに割と構想がハッキリしている」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 02:15:26.82 ID:Ssr6h2U+0
比奈「ヒロインは皆とびっきりの甘党にしてー……」
比奈「まずひたすら無防備なおっぱい担当でしょー」
https://i.imgur.com/I2EscsZ.jpg
https://i.imgur.com/M9Qlv3l.jpg
P「それだけで顔が思い浮かぶのは俺が悪いのか?」
比奈「まずひたすら無防備なおっぱい担当でしょー」
https://i.imgur.com/I2EscsZ.jpg
https://i.imgur.com/M9Qlv3l.jpg
P「それだけで顔が思い浮かぶのは俺が悪いのか?」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 02:19:27.29 ID:Ssr6h2U+0
比奈「あと新婚ばりにひたすらイチャイチャベタベタし放題の尻担当でしょー」
https://i.imgur.com/L1gRT95.jpg
https://i.imgur.com/RkMBVQj.jpg
P「うーわ、すぐ誰か分かった……。あいつのイチャつき具合はちょっと尋常じゃないし……」
https://i.imgur.com/L1gRT95.jpg
https://i.imgur.com/RkMBVQj.jpg
P「うーわ、すぐ誰か分かった……。あいつのイチャつき具合はちょっと尋常じゃないし……」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 02:22:43.31 ID:Ssr6h2U+0
比奈「そして全部包み込んでくれる感じのふわトロな人」
https://i.imgur.com/YJaaUII.jpg
https://i.imgur.com/rYd4Bfe.jpg
P「肉が増すのを気にしないどころか自ら増やしていくタイプな」
比奈「アタシも開き直ろうかなー……」
P「やめい。その枠は複数人もいらん」
https://i.imgur.com/YJaaUII.jpg
https://i.imgur.com/rYd4Bfe.jpg
P「肉が増すのを気にしないどころか自ら増やしていくタイプな」
比奈「アタシも開き直ろうかなー……」
P「やめい。その枠は複数人もいらん」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 02:27:05.69 ID:Ssr6h2U+0
P「お前……」
比奈「はーイケる……体力さえあれば……」ゴロゴロ
P「これたぶんエロゲだろ」
比奈「当たり前じゃないっスかー……あはー……」
比奈「はー作りたい……タイトルは『クリームパイ』で」
P「なるほどな。ダブルミーニングだ」
比奈「そうそう。甘いお菓子って意味と……」
P「スラングな。ネット使ってると男は自然に覚える英単語」
比奈「やっぱそうなんでスねーあははー……」
P「ったく上手いこと言いやがって。ははは」
比奈「ははははー……」
P「はっはっはっは……」
P「やかましいわ」
比奈「はーイケる……体力さえあれば……」ゴロゴロ
P「これたぶんエロゲだろ」
比奈「当たり前じゃないっスかー……あはー……」
比奈「はー作りたい……タイトルは『クリームパイ』で」
P「なるほどな。ダブルミーニングだ」
比奈「そうそう。甘いお菓子って意味と……」
P「スラングな。ネット使ってると男は自然に覚える英単語」
比奈「やっぱそうなんでスねーあははー……」
P「ったく上手いこと言いやがって。ははは」
比奈「ははははー……」
P「はっはっはっは……」
P「やかましいわ」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 02:30:51.41 ID:Ssr6h2U+0
比奈「ちょっとやってみたいなーこういうの……」
P「やめい」
比奈「スクリプト組めそうな子も、テキスト書けそうな子もいるし……」
P「ほら、もう寝なさい。いい子だから」
比奈「しかも良い感じにむっつりスケベそうな感じ」
P「やかましいわ」
https://i.imgur.com/UgavyO5.jpg
https://i.imgur.com/qZlrTI1.jpg
~甘党編・終了~
P「やめい」
比奈「スクリプト組めそうな子も、テキスト書けそうな子もいるし……」
P「ほら、もう寝なさい。いい子だから」
比奈「しかも良い感じにむっつりスケベそうな感じ」
P「やかましいわ」
https://i.imgur.com/UgavyO5.jpg
https://i.imgur.com/qZlrTI1.jpg
~甘党編・終了~
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 02:35:46.99 ID:Ssr6h2U+0
④
比奈「んー……もう少し……」ゴロゴロ
P「早く離してくれ。そもそもアイドルが男を家にあげるな」
比奈「そう言いつつ膝まで貸してくれるじゃないっスかー……」ゴロゴロ
P「はぁ……。このまま寝るなよ」
比奈「はーい……」ゴロゴロ
比奈「あ、そう言えば……」
P「どうした?」
比奈「いや、ちょっと思ったんスけど」
比奈「んー……もう少し……」ゴロゴロ
P「早く離してくれ。そもそもアイドルが男を家にあげるな」
比奈「そう言いつつ膝まで貸してくれるじゃないっスかー……」ゴロゴロ
P「はぁ……。このまま寝るなよ」
比奈「はーい……」ゴロゴロ
比奈「あ、そう言えば……」
P「どうした?」
比奈「いや、ちょっと思ったんスけど」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 02:44:44.25 ID:Ssr6h2U+0
比奈「みくちゃんいるじゃないっスか、前川の」
https://i.imgur.com/7BymaIz.jpg
https://i.imgur.com/WwFAFBG.jpg
P「倒置法でみくのこと言うと面白いな」
比奈「はい。そのみくちゃんなんスけど、なんかこう、面白いでスよね」
P「ああ、まあな。芸人志望の4人そっちのけで芸人枠なんて呼ばれてるし」
比奈「そうそう。その空回り気味で、イジられ屋みたいなとこ良いっスよね」
P「んー……まあな。なんせ初っぱなから噛ませ犬みたいな役回りだったからな」
比奈「猫なのに犬って」
P「そういうのも含めてなんだろうな。負けてもめげない感じとか、熱意とか。なんかタフなイメージがあるだろ?」
比奈「良いでスよねえ。噛ませ役だけど負けん気が強くて。元気いっぱいで積極的」
P「どんなに売れてもポジションが変わらないからずっと応援してられるわな」
https://i.imgur.com/7BymaIz.jpg
https://i.imgur.com/WwFAFBG.jpg
P「倒置法でみくのこと言うと面白いな」
比奈「はい。そのみくちゃんなんスけど、なんかこう、面白いでスよね」
P「ああ、まあな。芸人志望の4人そっちのけで芸人枠なんて呼ばれてるし」
比奈「そうそう。その空回り気味で、イジられ屋みたいなとこ良いっスよね」
P「んー……まあな。なんせ初っぱなから噛ませ犬みたいな役回りだったからな」
比奈「猫なのに犬って」
P「そういうのも含めてなんだろうな。負けてもめげない感じとか、熱意とか。なんかタフなイメージがあるだろ?」
比奈「良いでスよねえ。噛ませ役だけど負けん気が強くて。元気いっぱいで積極的」
P「どんなに売れてもポジションが変わらないからずっと応援してられるわな」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 02:52:44.91 ID:Ssr6h2U+0
比奈「次、響子ちゃんいるじゃないスか」
P「五十嵐の?」
比奈「そうそう、あはは」
https://i.imgur.com/raycwKP.jpg
https://i.imgur.com/3A30Qfc.jpg
比奈「積極的っスよね。かなり」
P「そうだな。響子もかなり」
比奈「お世話好きで、グイグイ引っ張って」
P「乙女なフリしてかなり攻めるよな。フリなのか天然なのか知らないが」
比奈「無自覚ならかなりの凶器でスねえ。恥ずかしいなんて誤魔化しつつ思わせぶりに外堀を埋めて」
P「しかも先に胃袋は捕まれてる」
比奈「内外同時に攻めまスもんね。気がついたらずっとそばにいて、気がついたらそのままゴールみたいな」
P「むっつりっぽいよな」
比奈「あー……分かるっス。積極的なんだけどそっち方面はちょっと避けてて。でも結局耳年増的な」
P「ワクワクするな」
P「五十嵐の?」
比奈「そうそう、あはは」
https://i.imgur.com/raycwKP.jpg
https://i.imgur.com/3A30Qfc.jpg
比奈「積極的っスよね。かなり」
P「そうだな。響子もかなり」
比奈「お世話好きで、グイグイ引っ張って」
P「乙女なフリしてかなり攻めるよな。フリなのか天然なのか知らないが」
比奈「無自覚ならかなりの凶器でスねえ。恥ずかしいなんて誤魔化しつつ思わせぶりに外堀を埋めて」
P「しかも先に胃袋は捕まれてる」
比奈「内外同時に攻めまスもんね。気がついたらずっとそばにいて、気がついたらそのままゴールみたいな」
P「むっつりっぽいよな」
比奈「あー……分かるっス。積極的なんだけどそっち方面はちょっと避けてて。でも結局耳年増的な」
P「ワクワクするな」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 02:55:09.86 ID:Ssr6h2U+0
比奈「で、あと泰葉ちゃん」
P比奈「「岡崎の」」
比奈「ふふ」
P「くく」
https://i.imgur.com/PQq81pu.jpg
https://i.imgur.com/S2RvoE1.jpg
P比奈「「岡崎の」」
比奈「ふふ」
P「くく」
https://i.imgur.com/PQq81pu.jpg
https://i.imgur.com/S2RvoE1.jpg
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 03:06:00.93 ID:Ssr6h2U+0
P「で、その泰葉がどうした?」
比奈「うちの事務所で一番、デレるのに時間かかりましたよね」
P「デレるって言うなよ」
比奈「いや、でも……他に何と言えばいいのか」
P「まあ……一番手がかかるというか……いや、一番手のかからない子でもあるんだけどさ」
比奈「最初ってちょっと人間不信なとこあったでしょ。プロデューサーはあくまでビジネスパートナーで、周りは皆仕事を奪い合うライバルとか」
P「そうだなあ……まず仕事を楽しんでもらうようにするところからのスタートだった」
比奈「そうやってちょっとずつ態度が軟化していって……」
P「まあ、たしかに時間かかったな。バレンタインなんかもあくまで『日頃お世話になってるから』ってスタンス」
比奈「それが今やどうでス?」
P「グイグイ来るわ。遊びに行く前にわざわざ服見せに来たりとか。この間なんかキラッキラした顔で遊びに誘ってきた」
比奈「うちの事務所で一番、デレるのに時間かかりましたよね」
P「デレるって言うなよ」
比奈「いや、でも……他に何と言えばいいのか」
P「まあ……一番手がかかるというか……いや、一番手のかからない子でもあるんだけどさ」
比奈「最初ってちょっと人間不信なとこあったでしょ。プロデューサーはあくまでビジネスパートナーで、周りは皆仕事を奪い合うライバルとか」
P「そうだなあ……まず仕事を楽しんでもらうようにするところからのスタートだった」
比奈「そうやってちょっとずつ態度が軟化していって……」
P「まあ、たしかに時間かかったな。バレンタインなんかもあくまで『日頃お世話になってるから』ってスタンス」
比奈「それが今やどうでス?」
P「グイグイ来るわ。遊びに行く前にわざわざ服見せに来たりとか。この間なんかキラッキラした顔で遊びに誘ってきた」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 03:10:41.29 ID:Ssr6h2U+0
比奈「こう、時間かけて少しずつ少しずつ態度を軟化させていって……」
比奈「で、やっとデレたら一気に甘々みたいな」
P「あー、納得」
比奈「で、本題なんでスけど」
比奈「そんな泰葉ちゃんや」
比奈「響子ちゃんや」
比奈「みくちゃんみたいな子」
比奈「ゆるいエロゲによくいまスよね」
P「だと思ったよチクショウ」
比奈「で、やっとデレたら一気に甘々みたいな」
P「あー、納得」
比奈「で、本題なんでスけど」
比奈「そんな泰葉ちゃんや」
比奈「響子ちゃんや」
比奈「みくちゃんみたいな子」
比奈「ゆるいエロゲによくいまスよね」
P「だと思ったよチクショウ」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 03:20:34.61 ID:Ssr6h2U+0
比奈「たぶんメインヒロインは泰葉ちゃんなんでスよ。どう見てもシリアス担当だし」
P「あー……まあ違いないか」
比奈「共通ルートは泰葉ちゃんを軸にして、みくちゃんや響子ちゃんが引っ張っていく感じ」
P「みくもかなり生真面目な部類だし、ライバル関係とかどうよ?」
比奈「あー……それもアリっスね。コメディリリーフもこなせそうでスけど」
P「そこに超積極的な響子が登場」
比奈「そこから始まるドタバタラブコメディー」
P「あー……まあ違いないか」
比奈「共通ルートは泰葉ちゃんを軸にして、みくちゃんや響子ちゃんが引っ張っていく感じ」
P「みくもかなり生真面目な部類だし、ライバル関係とかどうよ?」
比奈「あー……それもアリっスね。コメディリリーフもこなせそうでスけど」
P「そこに超積極的な響子が登場」
比奈「そこから始まるドタバタラブコメディー」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 03:23:24.63 ID:Ssr6h2U+0
P「でもやっぱり本番は個別ルートなんだろ?」
比奈「そりゃあ当然。みくちゃんは明るく楽しいラブコメカップルって感じで」
P「響子は?」
比奈「個別ルートともなるとタガなんてすっ飛んじゃいまスよ。イチャイチャ甘々バカップルコースっス」
P「で、泰葉は」
比奈「共通ルートで態度が軟化していく様子を描いてからの一気に甘々ルートでスかね」
比奈「元が堅物っスから、初々しさなんかも全開で」
P「あー楽しいな、それ」
比奈「初めのうちは『清く正しいお付き合いを』って感じなんスけど」
P「一度振り切るともうベタベタ的な」
比奈「話しが分かる」
P「HAHAHA」
P「やかましいわ」
比奈「そりゃあ当然。みくちゃんは明るく楽しいラブコメカップルって感じで」
P「響子は?」
比奈「個別ルートともなるとタガなんてすっ飛んじゃいまスよ。イチャイチャ甘々バカップルコースっス」
P「で、泰葉は」
比奈「共通ルートで態度が軟化していく様子を描いてからの一気に甘々ルートでスかね」
比奈「元が堅物っスから、初々しさなんかも全開で」
P「あー楽しいな、それ」
比奈「初めのうちは『清く正しいお付き合いを』って感じなんスけど」
P「一度振り切るともうベタベタ的な」
比奈「話しが分かる」
P「HAHAHA」
P「やかましいわ」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 03:28:06.70 ID:Ssr6h2U+0
比奈「で、キャラ的にCVは小鳥○夕花、桐○華、遙そ○ってところでスね」
P「コラ具体名を出すな」
比奈「最近のゆるいエロゲでよくセットで見かける」
P「やめなさい」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 03:31:44.24 ID:Ssr6h2U+0
P「それ以上はマジでやめろよ。……ったく」
比奈「へへへ……なんかテンション上がっちゃって」
P「こいつ……時間も遅いし、おかしなスイッチでも入ったか?」
比奈「え? あー……そういえばもう結構な時間でスね」
P「仕事が終わった時間を考えなさい。今日は寝ろ、な」
比奈「プロデューサー今から帰るんでス?」
P「ああ。明日も仕事だぞ」
比奈「……」
比奈「へへへ……なんかテンション上がっちゃって」
P「こいつ……時間も遅いし、おかしなスイッチでも入ったか?」
比奈「え? あー……そういえばもう結構な時間でスね」
P「仕事が終わった時間を考えなさい。今日は寝ろ、な」
比奈「プロデューサー今から帰るんでス?」
P「ああ。明日も仕事だぞ」
比奈「……」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 03:35:03.84 ID:Ssr6h2U+0
比奈「プロデューサーって、事務所に泊まることもよくあるんスよね?」
P「まあな。おかげさまで結構忙しいし、シャワールームやキッチンがあるから、その気になれば生活できるようになってる」
比奈「ってことは、着替えも事務所にあったり?」
P「何着か。数日泊まることもあるし、急に地方へ飛ぶこともあるからな」
比奈「……じゃあ、大丈夫っスよね」
P「何が?」
P「まあな。おかげさまで結構忙しいし、シャワールームやキッチンがあるから、その気になれば生活できるようになってる」
比奈「ってことは、着替えも事務所にあったり?」
P「何着か。数日泊まることもあるし、急に地方へ飛ぶこともあるからな」
比奈「……じゃあ、大丈夫っスよね」
P「何が?」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 03:35:47.70 ID:Ssr6h2U+0
比奈「プロデューサー……」
比奈「今日、泊まっていきません?」
P「……まったく」
~終了~
比奈「今日、泊まっていきません?」
P「……まったく」
~終了~
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 03:38:13.75 ID:Ssr6h2U+0
以上
最初は全アイドルをエロゲヒロインならどういうポジションかって内容で説明しようと考えてた
流石というべきか島村さんの紹介で何も言うことが思いつかず断念して方向を変えた
いつの間にか比奈オチになっていた
つまり、そういうこと
最初は全アイドルをエロゲヒロインならどういうポジションかって内容で説明しようと考えてた
流石というべきか島村さんの紹介で何も言うことが思いつかず断念して方向を変えた
いつの間にか比奈オチになっていた
つまり、そういうこと
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 03:45:59.03 ID:Td7CiKqpO
おつおつよ
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/14(日) 03:52:59.63 ID:LJW//iULo
わかるわ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515857816/
Entry ⇒ 2018.03.28 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
梨子「月がきれいね」千歌「!」
1: ◆UUDpSWciis 2017/12/06(水) 01:00:21.69 ID:4ZJiHYISO
2: ◆UUDpSWciis 2017/12/09(土) 16:12:35.66 ID:ce5VHdBSO
3: ◆UUDpSWciis 2017/12/09(土) 16:14:02.25 ID:ce5VHdBSO
4: ◆UUDpSWciis 2017/12/09(土) 16:15:29.67 ID:ce5VHdBSO
5: ◆UUDpSWciis 2017/12/09(土) 16:17:08.55 ID:ce5VHdBSO
6: ◆UUDpSWciis 2017/12/09(土) 16:17:52.51 ID:ce5VHdBSO
7: ◆UUDpSWciis 2017/12/09(土) 16:22:23.85 ID:ce5VHdBSO
8: ◆UUDpSWciis 2017/12/09(土) 16:23:46.11 ID:ce5VHdBSO
千歌「今日の月、ほんときれいだよねー!」
梨子「え? まだその話終わってなかったの?」
千歌(あれ?)
9: ◆UUDpSWciis 2017/12/28(木) 22:02:03.57 ID:dwh19JzSO
千歌「えっ、と…」
梨子「…」
梨子「…千歌ちゃん」
千歌「?」
梨子「…」
梨子「…千歌ちゃん」
千歌「?」
10: ◆UUDpSWciis 2017/12/28(木) 22:02:41.20 ID:dwh19JzSO
梨子「月がきれいだって人に言うとI love youって意味になるって知ってる?」
千歌「…え」
梨子「これって、そういう意味でいいの?」
11: ◆UUDpSWciis 2018/01/16(火) 23:25:40.56 ID:aFwT09JSO
千歌(え)
千歌(ま)
千歌(まさか)
千歌(まさか両想い!?)
千歌(き)
千歌(きせ)
梨子「…なんてね」
千歌(え)
梨子「冗談よ」
梨子「びっくりした?」
12: ◆UUDpSWciis 2018/03/25(日) 12:46:13.91 ID:Rxe29xLSO
千歌「あ、ああーもう!」
千歌「びっくりしちゃったよ」
梨子「その分だと大成功だったみたいね」クスクス
千歌「り、梨子ちゃん演技上手だったからねー」
梨子「ええ…本当に…」
千歌「びっくりしちゃったよ」
梨子「その分だと大成功だったみたいね」クスクス
千歌「り、梨子ちゃん演技上手だったからねー」
梨子「ええ…本当に…」
13: ◆UUDpSWciis 2018/03/25(日) 12:48:32.32 ID:Rxe29xLSO
千歌(そのときの梨子ちゃんは笑ってたけど…)
梨子「千歌ちゃんは騙されやすいのね」クスクス
千歌(なんだかちょっと寂しそうだった)
梨子「千歌ちゃんは騙されやすいのね」クスクス
千歌(なんだかちょっと寂しそうだった)
14: ◆UUDpSWciis 2018/03/25(日) 12:49:00.32 ID:Rxe29xLSO
完
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512489621/
Entry ⇒ 2018.03.28 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
【ミリマス】千鶴「迷子のあずさを追いかけていたら京都に着きましたわ…」
1: ◆stzTfZJVAQ 2018/03/24(土) 20:57:26.83 ID:3SG+zVaK0
二階堂千鶴(以下千鶴)「『あずさを追いかけていたら京都に着きました、新幹線もなくなったので明日戻ります』っと…」
三浦あずさ(以下あずさ)「うふふ、夜桜が綺麗ですねぇ…」
千鶴「あずさの方向音痴伝説は聞いていましたが、まさか埼玉からのロケ帰りで京都に辿り着くとは…」
あずさ「あら?あそこのお土産屋さんはまだ開いてるわね、お土産買って行かないと…」
千鶴「お、お待ちなさいあずさ!一人で歩き回るなと何度も言ったでしょうが!」
あずさ「大丈夫ですよ千鶴さん、いくら私でも見えている場所へ向かうのに迷子になるなんて事は…」
千鶴「今日だけで4回ありましたわ…」
あずさ「あ、あら?そうだったかしら…」
三浦あずさ(以下あずさ)「うふふ、夜桜が綺麗ですねぇ…」
千鶴「あずさの方向音痴伝説は聞いていましたが、まさか埼玉からのロケ帰りで京都に辿り着くとは…」
あずさ「あら?あそこのお土産屋さんはまだ開いてるわね、お土産買って行かないと…」
千鶴「お、お待ちなさいあずさ!一人で歩き回るなと何度も言ったでしょうが!」
あずさ「大丈夫ですよ千鶴さん、いくら私でも見えている場所へ向かうのに迷子になるなんて事は…」
千鶴「今日だけで4回ありましたわ…」
あずさ「あ、あら?そうだったかしら…」
2: ◆stzTfZJVAQ 2018/03/24(土) 20:57:56.72 ID:3SG+zVaK0
千鶴「京都に着いた時点ですぐ戻れたら当日中に帰れましたのに…
後、交通機関を大量に使いましたから所持金が底を尽きないか心配してください。」
あずさ「所持金、所持金…えーっと…」
千鶴「新幹線と宿代で2万円弱使う計算です、お土産を買ったら帰れなくなったなんて事が無いように…」
あずさ「あ、あのー…私の所持金、確かめたら5000円を切っちゃったんですけどどうしましょう…?」
千鶴「うえぇ!その所持金では新幹線どころか夜行バスにすら乗れないではないですか!?」
あずさ「も、もし良ければ明日返すので帰りの電車代を貸して頂ければありがたいのですが…」
千鶴「…わたくしの所持金は1万8000円、銀行カードは持ち歩いていないので引き出す事もできません…
つまり、わたくしたちはどうあがいても自力では帰れないと言う事ですわ…」
3: ◆stzTfZJVAQ 2018/03/24(土) 20:58:38.12 ID:3SG+zVaK0
あずさ「最悪、ネットカフェか何かで夜露を凌いで朝の高速バスで帰るって方法も…」
千鶴「明日の15時からテレビの収録があるのをお忘れですか?最悪でも明日の正午までには戻らないといけません。」
あずさ「えーっと、じゃあヒッチハイクで東京まで戻るとか…」
千鶴「おやめなさい!下心丸出しの下種に拾われたら帰るどころか取り返しの付かない事になりますわよ!?」
あずさ「うぅ…確かに女二人でヒッチハイクの旅はリスクが高過ぎますね…」
千鶴「まぁ、事務所に助けを求めるしかないでしょうね、うまくチケットを手配してくれれば良いのですが…」
あずさ「それなら電話も長くなりそうですし、どこかカフェでも探して…」
千鶴「だから!一人で歩くなと言ってるでしょうがーっ!」
千鶴「明日の15時からテレビの収録があるのをお忘れですか?最悪でも明日の正午までには戻らないといけません。」
あずさ「えーっと、じゃあヒッチハイクで東京まで戻るとか…」
千鶴「おやめなさい!下心丸出しの下種に拾われたら帰るどころか取り返しの付かない事になりますわよ!?」
あずさ「うぅ…確かに女二人でヒッチハイクの旅はリスクが高過ぎますね…」
千鶴「まぁ、事務所に助けを求めるしかないでしょうね、うまくチケットを手配してくれれば良いのですが…」
あずさ「それなら電話も長くなりそうですし、どこかカフェでも探して…」
千鶴「だから!一人で歩くなと言ってるでしょうがーっ!」
4: ◆stzTfZJVAQ 2018/03/24(土) 20:59:14.09 ID:3SG+zVaK0
~10分後~
千鶴「なんとかチケットを手配して貰えることになりましたわ。小鳥の苦い顔が目に浮かぶようでしたが…」
あずさ「行きの新幹線代も経費で落ちる事になって良かったですね~。」
千鶴「『迷子代』と『迷子の迎え代』で処理される領収書なんて前代未聞でしょうね…」
あずさ「まあ、経費で通るなら良いじゃないですか…それで、宿はどうします?やはり雰囲気の良い…」
千鶴「京都駅近辺の安宿です。近くでないとまた迷子になりますし、そもそもあなたお金無いでしょう?」
あずさ「えーっと、それなら折角京都に来たし何か記念品を…」
千鶴「始発の新幹線に乗って帰るので買う時間などありませんよ?今日はもう土産物屋も閉まってますし…」
あずさ「そうなると、京都観光とかをする時間は…」
千鶴「ある訳ないでしょう?それに宿泊費も3000円くらいはかかるのに残金で何をするつもりですか?」
あずさ「い、言われてみれば所持金2000円以下では何もできませんねぇ…」
千鶴「まったく、あずさは方向音痴を差し引いても抜けていますわねぇ…私と同い年でこうも天真爛漫でいられるとは…」
5: ◆stzTfZJVAQ 2018/03/24(土) 20:59:49.64 ID:3SG+zVaK0
あずさ「うふふ、こうも言動全てにツッコミを入れられると友美を思い出すわ…」
千鶴「友美…あずさの友人ですか?」
あずさ「ええ、私の親友です。のんびりしている私を気にかけて、いつも世話してくれていたんですよ?
去年に友美が結婚したので会う事は少なくなったけど、今でも連絡は取り合ってます。」
千鶴「それはそれは…友美さんもさぞ苦労された事でしょうね…」
あずさ「ええ、今でも『迷子になってない?』とか『起きた?』とかそんな連絡も来るくらいですから…」
千鶴「そこまでですか…完全に保護者ですわね…
まあ、振り回されても不快に思わないのは人徳ですかね、良くも悪くも放っておけないと言うか…」
千鶴「友美…あずさの友人ですか?」
あずさ「ええ、私の親友です。のんびりしている私を気にかけて、いつも世話してくれていたんですよ?
去年に友美が結婚したので会う事は少なくなったけど、今でも連絡は取り合ってます。」
千鶴「それはそれは…友美さんもさぞ苦労された事でしょうね…」
あずさ「ええ、今でも『迷子になってない?』とか『起きた?』とかそんな連絡も来るくらいですから…」
千鶴「そこまでですか…完全に保護者ですわね…
まあ、振り回されても不快に思わないのは人徳ですかね、良くも悪くも放っておけないと言うか…」
6: ◆stzTfZJVAQ 2018/03/24(土) 21:00:20.02 ID:3SG+zVaK0
あずさ「…そうだ!宿を見つけたら少しだけお酒を飲みませんか?私が奢りますよ?」
千鶴「また唐突に話を変えましたね…このみさんのように晩酌の習慣でもおありでして?」
あずさ「いえ、普段はあまり飲まないですけど、千鶴さんとじっくりお話する機会ってあまり無かったですしね。」
あずさ「チューハオを何本かとちょっとしたおつまみでゆっくりとなんでもない話をする…
あっ、セレブな千鶴さんだと安いチューハイはお口に合わないですか?」
千鶴「心配するのはそこでは無いと思いますが…まあ、構いませんよ。安酒もたまにはいい物です…」
千鶴(知ってか知らずか周りも巻き込んでゆったりとしたペースに持ち込む、これが彼女の人徳の源ですかね…)
あずさ「じゃあまずは京都駅の方に向かわないといけませんね…えーっと、来た道は…」
千鶴「あずさ!そっちは来た方向ではありませんわ!今から比叡山にでも登るつもりですかあなたはっ!」
~おわり~
千鶴「また唐突に話を変えましたね…このみさんのように晩酌の習慣でもおありでして?」
あずさ「いえ、普段はあまり飲まないですけど、千鶴さんとじっくりお話する機会ってあまり無かったですしね。」
あずさ「チューハオを何本かとちょっとしたおつまみでゆっくりとなんでもない話をする…
あっ、セレブな千鶴さんだと安いチューハイはお口に合わないですか?」
千鶴「心配するのはそこでは無いと思いますが…まあ、構いませんよ。安酒もたまにはいい物です…」
千鶴(知ってか知らずか周りも巻き込んでゆったりとしたペースに持ち込む、これが彼女の人徳の源ですかね…)
あずさ「じゃあまずは京都駅の方に向かわないといけませんね…えーっと、来た道は…」
千鶴「あずさ!そっちは来た方向ではありませんわ!今から比叡山にでも登るつもりですかあなたはっ!」
~おわり~
7: ◆stzTfZJVAQ 2018/03/24(土) 21:01:06.99 ID:3SG+zVaK0
同い年で世話焼きな千鶴さんと甘え上手なあずささんは相性良さそうだとずっと思ってます。
ちなみにあずささんの話に出てくる友美は無印のコミュで実際に登場していたキャラです。
自分の結婚式にあずさを招待して、その時にPを婚約者と偽って連れて行ったと言うコミュがあったり…
過去作
【ミリマス】真「昴と環を誘って女の子っぽい遊びをするよ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521644576/
ちなみにあずささんの話に出てくる友美は無印のコミュで実際に登場していたキャラです。
自分の結婚式にあずさを招待して、その時にPを婚約者と偽って連れて行ったと言うコミュがあったり…
過去作
【ミリマス】真「昴と環を誘って女の子っぽい遊びをするよ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521644576/
8: ◆stzTfZJVAQ 2018/03/24(土) 21:02:31.15 ID:3SG+zVaK0
おまけ
千鶴「そう言えば、わたくしとあずさは同い年だと思っていましたが…良く考えると違いますわね」
あずさ「えっ?同じ21歳ですよね?」
千鶴「いや、あずさは去年短大を卒業したんですよね?」
あずさ「ええ、去年から765プロのお世話になって、ようやく恩を返せるくらいに人気が出てきましたね…」
千鶴「ですから学年に換算すると大学4年生相当…学年基準だとわたくしではなく風花と同い年ですわ。」
あずさ「えっ…つまり私より千鶴さんの方が年下…?」
千鶴「そうなりますわね…
ちなみに、学年基準だと今年専門学校を卒業した美咲がわたくしと同学年になりますわ。」
あずさ「えーっと…実は千鶴さんが21歳の大学4年生って事になりません?」
千鶴「明記されていないので無いとは言いませんが…少々苦しいのではないかと…」
あずさ「待って千鶴さん!私を置いて行かないで!」
千鶴「年齢的に置いて行ったのはあずさの方なのでは…?」
~最後に話の前提を盛大に崩しておわり~
千鶴「そう言えば、わたくしとあずさは同い年だと思っていましたが…良く考えると違いますわね」
あずさ「えっ?同じ21歳ですよね?」
千鶴「いや、あずさは去年短大を卒業したんですよね?」
あずさ「ええ、去年から765プロのお世話になって、ようやく恩を返せるくらいに人気が出てきましたね…」
千鶴「ですから学年に換算すると大学4年生相当…学年基準だとわたくしではなく風花と同い年ですわ。」
あずさ「えっ…つまり私より千鶴さんの方が年下…?」
千鶴「そうなりますわね…
ちなみに、学年基準だと今年専門学校を卒業した美咲がわたくしと同学年になりますわ。」
あずさ「えーっと…実は千鶴さんが21歳の大学4年生って事になりません?」
千鶴「明記されていないので無いとは言いませんが…少々苦しいのではないかと…」
あずさ「待って千鶴さん!私を置いて行かないで!」
千鶴「年齢的に置いて行ったのはあずさの方なのでは…?」
~最後に話の前提を盛大に崩しておわり~
9: ◆NdBxVzEDf6 2018/03/24(土) 23:38:23.32 ID:y4Lya5oh0
結構ピンチなはずなのにあずささんさすがだ
微妙に年違うのか、乙です
>>1
三浦あずさ(21)Vo/An
http://i.imgur.com/1wXMaey.jpg
http://i.imgur.com/93nPFEk.jpg
二階堂千鶴(21)Vi/Fa
http://i.imgur.com/KEFjUWi.jpg
http://i.imgur.com/Kbz0JCe.jpg
微妙に年違うのか、乙です
>>1
三浦あずさ(21)Vo/An
http://i.imgur.com/1wXMaey.jpg
http://i.imgur.com/93nPFEk.jpg
二階堂千鶴(21)Vi/Fa
http://i.imgur.com/KEFjUWi.jpg
http://i.imgur.com/Kbz0JCe.jpg
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 03:52:12.92 ID:ZQbU/kwrO
乙
野暮な事は忘れちゃえ~
野暮な事は忘れちゃえ~
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521892646/
Entry ⇒ 2018.03.27 | Category ⇒ ミリマス | Comments (0)
サーバル「こわい夢」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/19(月) 23:58:31.87 ID:IBiS+bJA0
「博士、少し聞きたいことが」
「なんですか、助手」
「実は昨日、かばんの作ったカレーを食べたのです」
「か、かばんのカレーを食べたのですか!? 一人だけずるいですよ、助手!!」がたっ
「最後まで聞いてください、博士。確かに私はカレーを食べていました。ですが、気づいた時には、普段寝ているベッドの上にいたのです」
「…………?? 助手が何を言っているのか、全然分からないのです……」
「夢ですよ」
「夢?」
「後で調べてみたら、図書館の本に書いてあったのです。ヒトは寝ている間に、脳が頭の中を整理します。その時に見る映像を『夢』と呼ぶのだそうです」
「そ、それなら知っているのです! まったく、分かりにくく言わないでほしいのですよ!」ぷんすこ
(かわいい……)
「なんなのですか、その目は!」
「いえ……すみません、博士。今まで見た覚えがほとんどなかったので、つい珍しくて話したのです」
「それは仕方がないのです。夢は見ても忘れることが多いのですよ」
「……ですから、次からはカレーの夢を見た時は教えるのですよ! 博士にも食べさせろです!」
「ど、どうやって食べるつもりですか………………それより、私がその夢を覚えていたのはなぜでしょうか?」
「それはきっと、かばんのカレーのおかげなのです」
「カレー?」
「おそらく、自分の好きなものが出てきたから、強く記憶に残ったのです」
「なるほど…………ということは、逆の場合もあるのですか?」
「ありますよ。嫌いなものの出る夢も、記憶に残りやすいのです。例えば……」
「過去の思い出したくない出来事が夢に出てくることもあるそうですよ」
「なんですか、助手」
「実は昨日、かばんの作ったカレーを食べたのです」
「か、かばんのカレーを食べたのですか!? 一人だけずるいですよ、助手!!」がたっ
「最後まで聞いてください、博士。確かに私はカレーを食べていました。ですが、気づいた時には、普段寝ているベッドの上にいたのです」
「…………?? 助手が何を言っているのか、全然分からないのです……」
「夢ですよ」
「夢?」
「後で調べてみたら、図書館の本に書いてあったのです。ヒトは寝ている間に、脳が頭の中を整理します。その時に見る映像を『夢』と呼ぶのだそうです」
「そ、それなら知っているのです! まったく、分かりにくく言わないでほしいのですよ!」ぷんすこ
(かわいい……)
「なんなのですか、その目は!」
「いえ……すみません、博士。今まで見た覚えがほとんどなかったので、つい珍しくて話したのです」
「それは仕方がないのです。夢は見ても忘れることが多いのですよ」
「……ですから、次からはカレーの夢を見た時は教えるのですよ! 博士にも食べさせろです!」
「ど、どうやって食べるつもりですか………………それより、私がその夢を覚えていたのはなぜでしょうか?」
「それはきっと、かばんのカレーのおかげなのです」
「カレー?」
「おそらく、自分の好きなものが出てきたから、強く記憶に残ったのです」
「なるほど…………ということは、逆の場合もあるのですか?」
「ありますよ。嫌いなものの出る夢も、記憶に残りやすいのです。例えば……」
「過去の思い出したくない出来事が夢に出てくることもあるそうですよ」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:02:43.34 ID:PoruoH2d0
大切なもの。
離したくないもの。
かけがえのないもの。
失いたくないもの。
いつも近くにいるのが当たり前で、気がつくと忘れている時がある。
「かばんちゃん!」
サーバルの隣にいるのは、さばんなちほーで出会ったヒトのフレンズ、かばん。
「なあに、サーバルちゃん」
「手、繋ご!」
「うん、いいよ」
二人は片方の手をぎゅっと握り合って歩く。手から感じるのは、じんわりとした温もり。ぐっと握れば、相手からぐっと握り返される、小さな幸せ。
その温もりは、セルリアンによって、一度失いかけたもの。
そして、みんなで救い出したもの。
「こうしているとね、かばんちゃんがちゃんとここにいるんだな、って思えて嬉しくなるの」
「ぼくも、こうしているのは好きかな」
「えへへっ……かばんちゃん、これからも一緒だよ」
「……うん、もちろんだよ、サーバルちゃん」
あれから二人は、一緒にいる時間が増えた。大切なものをまた失ってしまうのが怖くて、何となく気がかりだったから。
二人は時々、あの時のことを思い出してしまう。そんな時――心臓がどくどくと波打つ時は、いつも互いの手を握る。
お互いの存在を確かめるように、お互いの鼓動を合わせるように、二人は横に並んで歩く。
誰にも負けないと自信を持って言える、強い絆と、何にも変えがたい、たくさんの思い出を胸にしまって。
もう大丈夫だよ。もう離さないよ。
二人は相手に、自分自身に、そう言い聞かせる。
そんな二人のもとに、それは突然やって来た。
離したくないもの。
かけがえのないもの。
失いたくないもの。
いつも近くにいるのが当たり前で、気がつくと忘れている時がある。
「かばんちゃん!」
サーバルの隣にいるのは、さばんなちほーで出会ったヒトのフレンズ、かばん。
「なあに、サーバルちゃん」
「手、繋ご!」
「うん、いいよ」
二人は片方の手をぎゅっと握り合って歩く。手から感じるのは、じんわりとした温もり。ぐっと握れば、相手からぐっと握り返される、小さな幸せ。
その温もりは、セルリアンによって、一度失いかけたもの。
そして、みんなで救い出したもの。
「こうしているとね、かばんちゃんがちゃんとここにいるんだな、って思えて嬉しくなるの」
「ぼくも、こうしているのは好きかな」
「えへへっ……かばんちゃん、これからも一緒だよ」
「……うん、もちろんだよ、サーバルちゃん」
あれから二人は、一緒にいる時間が増えた。大切なものをまた失ってしまうのが怖くて、何となく気がかりだったから。
二人は時々、あの時のことを思い出してしまう。そんな時――心臓がどくどくと波打つ時は、いつも互いの手を握る。
お互いの存在を確かめるように、お互いの鼓動を合わせるように、二人は横に並んで歩く。
誰にも負けないと自信を持って言える、強い絆と、何にも変えがたい、たくさんの思い出を胸にしまって。
もう大丈夫だよ。もう離さないよ。
二人は相手に、自分自身に、そう言い聞かせる。
そんな二人のもとに、それは突然やって来た。
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:07:03.54 ID:PoruoH2d0
地響きのような音。辺り一面の真っ暗闇。
何も見えないのに、「何かがいる」と野生の本能が感じ取る。
その「何か」は巨体の向きをぐるりと変えて、一つ目が、ギョロリと私を見つめている。
大きな、大きなセルリアン。
そのあまりの巨体に、思わず頭が真っ白になる。
逃げなきゃ――!
そう思った私は、すぐさま体を動かそうとする。
……あれ?
動かない?
いくら動こうとしても、体が言うことを聞こうとしない。逃げられない。
このままじゃ、私――――
どすん
「うみゃあっ!」
ぐらりと体の中心が傾き、その場で尻もちをついてしまう。
「いっ…………たた…………」
痛い。
ずきずきと痛みを感じて、体に力が入らない。
手でなんとか後ろに後ずさるが、それだけで逃げられるはずもなかった。それを見下ろすセルリアンは、大きな目を下に向けて、私をじっと凝視する。
あまりの大きさに圧倒されて、体から力が抜けてしまう。
ぐらっ
セルリアンは大きく傾いた。
ああ。
私、死ぬんだ。
セルリアンの体に飲み込まれる直前、私の頭に浮かんだのは、その言葉だけだった。
何も見えないのに、「何かがいる」と野生の本能が感じ取る。
その「何か」は巨体の向きをぐるりと変えて、一つ目が、ギョロリと私を見つめている。
大きな、大きなセルリアン。
そのあまりの巨体に、思わず頭が真っ白になる。
逃げなきゃ――!
そう思った私は、すぐさま体を動かそうとする。
……あれ?
動かない?
いくら動こうとしても、体が言うことを聞こうとしない。逃げられない。
このままじゃ、私――――
どすん
「うみゃあっ!」
ぐらりと体の中心が傾き、その場で尻もちをついてしまう。
「いっ…………たた…………」
痛い。
ずきずきと痛みを感じて、体に力が入らない。
手でなんとか後ろに後ずさるが、それだけで逃げられるはずもなかった。それを見下ろすセルリアンは、大きな目を下に向けて、私をじっと凝視する。
あまりの大きさに圧倒されて、体から力が抜けてしまう。
ぐらっ
セルリアンは大きく傾いた。
ああ。
私、死ぬんだ。
セルリアンの体に飲み込まれる直前、私の頭に浮かんだのは、その言葉だけだった。
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:10:06.22 ID:PoruoH2d0
「!!」がばっ
現実に引き戻され、飛び起きた私は、すぐさま辺りをきょろきょろと見回す。
今の、何?
木。野草。風の音。青い空。
セルリアンの姿は、どこにも見当たらない。
「すー…………すー…………」
隣で眠るかばんちゃんの寝息を聞いて、私はやっと我に帰る。私とかばんちゃんは木陰でお昼寝をしている真っ最中。夜行性の私が昼間に起きているのを心配したかばんちゃんが、私のために作ってくれた時間だった。
私が見ていたのはただの夢。
ただの、夢?
それにしては、あまりにもリアルだった。
本当に、あれは夢なの?
「ち……違う」
違う、違う、あんなの違う。あんなの現実じゃない。
あんなの、ただのまやかし…………嘘に決まってる。
私もかばんちゃんも無事に生き延びて、今こうして生きている。それは揺るがない事実のはずだ。
でも…………
それなら、どうしてあんなにリアルだったんだろう……?
どくん、どくん、どくん
「っ…………」
おいしい空気で満たされているはずなのに、呼吸はやけに苦しい。
心臓の鼓動はまだ収まらなかった。
現実に引き戻され、飛び起きた私は、すぐさま辺りをきょろきょろと見回す。
今の、何?
木。野草。風の音。青い空。
セルリアンの姿は、どこにも見当たらない。
「すー…………すー…………」
隣で眠るかばんちゃんの寝息を聞いて、私はやっと我に帰る。私とかばんちゃんは木陰でお昼寝をしている真っ最中。夜行性の私が昼間に起きているのを心配したかばんちゃんが、私のために作ってくれた時間だった。
私が見ていたのはただの夢。
ただの、夢?
それにしては、あまりにもリアルだった。
本当に、あれは夢なの?
「ち……違う」
違う、違う、あんなの違う。あんなの現実じゃない。
あんなの、ただのまやかし…………嘘に決まってる。
私もかばんちゃんも無事に生き延びて、今こうして生きている。それは揺るがない事実のはずだ。
でも…………
それなら、どうしてあんなにリアルだったんだろう……?
どくん、どくん、どくん
「っ…………」
おいしい空気で満たされているはずなのに、呼吸はやけに苦しい。
心臓の鼓動はまだ収まらなかった。
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:11:34.05 ID:PoruoH2d0
「ここは……?」
場所はおそらく、真っ暗な森の中。
目の前に立っているのは、また、巨大なセルリアン。
ただ、前の夢と違い、こちらの様子に気づいていない上、足が問題なく動く。
それなら早く逃げた方がいいと、私はセルリアンに気づかれないよう、ゆっくりと後退していく。
けど……何だろう? 何か違和感を感じる。
セルリアンの様子が以前とは違うような――
どさっ
「えっ……」
その時、セルリアンの体から何かが落ちてくるのが見えた。
見覚えのあるシルエットに、思わず背筋が凍りつく。
かばんちゃんの、かばんだ。
「かばん…………ちゃん…………?」
見たくもない、目を背けたくなる光景があると分かっていても、私はゆっくり、ゆっくりと視線を上へ動かしていく。
セルリアンの真っ黒い体の中に、かばんちゃんは一人、ぷかぷかと浮かんでいた。
場所はおそらく、真っ暗な森の中。
目の前に立っているのは、また、巨大なセルリアン。
ただ、前の夢と違い、こちらの様子に気づいていない上、足が問題なく動く。
それなら早く逃げた方がいいと、私はセルリアンに気づかれないよう、ゆっくりと後退していく。
けど……何だろう? 何か違和感を感じる。
セルリアンの様子が以前とは違うような――
どさっ
「えっ……」
その時、セルリアンの体から何かが落ちてくるのが見えた。
見覚えのあるシルエットに、思わず背筋が凍りつく。
かばんちゃんの、かばんだ。
「かばん…………ちゃん…………?」
見たくもない、目を背けたくなる光景があると分かっていても、私はゆっくり、ゆっくりと視線を上へ動かしていく。
セルリアンの真っ黒い体の中に、かばんちゃんは一人、ぷかぷかと浮かんでいた。
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:15:18.84 ID:PoruoH2d0
その瞬間、恐怖の感情は消え失せ、逆に怒りが沸騰するように湧き出した。
「…………みゃ」
「うみゃあああああぁぁぁっ!!!」
さっきまで凍りついていた私の体は、反射的にセルリアンの体へと飛びついていた。
ぎらりと先を尖らせた爪で、がりがり、がりがりと、セルリアンを引き裂いて、
引き裂いて、引き裂いて、引き裂いて、
がりっ、がりっがりっ、がりりっ
「みゃあっ!! うみゃああぁっ!! 返して、返してよっ!! かばんちゃんを返して!!!」
がり、がりがりがり、がりっ
「みゃっ!! うみゃっ!! うみゃーーーっ!!!」
「はあっ、はあっ………………」
「かばんちゃんは…………怖がりだけど優しくて、困ってる子のためにいろんなことを考えて、とっても頑張り屋さんで…………」
「まだお話したいことも、一緒に行きたいところも、たっくさんあって…………」
「だから、だから返して……………っ」
「かばんちゃんを、返してよーーーーーっっ!!!」
世界に自分一人しかいないとさえ思えてしまうくらい、静かな夜の森を突き抜けるように、私の大きな声は辺りに響き渡った。
ぐらっ
「え…………きゃあっ!」
精いっぱいの思いもむなしく、私の体はやすやすと、セルリアンの黒い足に吹き飛ばされた。
「…………みゃ」
「うみゃあああああぁぁぁっ!!!」
さっきまで凍りついていた私の体は、反射的にセルリアンの体へと飛びついていた。
ぎらりと先を尖らせた爪で、がりがり、がりがりと、セルリアンを引き裂いて、
引き裂いて、引き裂いて、引き裂いて、
がりっ、がりっがりっ、がりりっ
「みゃあっ!! うみゃああぁっ!! 返して、返してよっ!! かばんちゃんを返して!!!」
がり、がりがりがり、がりっ
「みゃっ!! うみゃっ!! うみゃーーーっ!!!」
「はあっ、はあっ………………」
「かばんちゃんは…………怖がりだけど優しくて、困ってる子のためにいろんなことを考えて、とっても頑張り屋さんで…………」
「まだお話したいことも、一緒に行きたいところも、たっくさんあって…………」
「だから、だから返して……………っ」
「かばんちゃんを、返してよーーーーーっっ!!!」
世界に自分一人しかいないとさえ思えてしまうくらい、静かな夜の森を突き抜けるように、私の大きな声は辺りに響き渡った。
ぐらっ
「え…………きゃあっ!」
精いっぱいの思いもむなしく、私の体はやすやすと、セルリアンの黒い足に吹き飛ばされた。
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:16:49.01 ID:PoruoH2d0
「いたい…………っ…………」
私の攻撃に怖気づいたのか、それともただの気まぐれか、セルリアンはぐるんと向きを変え、どすどすと地面を鳴らしながら走り始めた。
「ま、待って、かばんちゃ……っ!」
ずきっ
「いたっ……!」
慌てて追いかけようとすると、ずきん、と足にひびが入ったかのような痛みに体が固まる。
吹き飛ばされ、勢いよく地面にたたきつけられた私の足は、思うように動かなくなっていた。
「そんな……いやっ、だめ…………だめ…………!」
私は両手で地面をひっつかみ、這いつくばって前に進もうとする。
だが、そんな悪あがきをしたところで、セルリアンとの距離が縮むはずもない。
セルリアンの足音は遠ざかり、小さくなっていく。
「…………やだ…………っ………………かばんちゃん………………行かないで…………」
「いや…………いやっ………………いやだぁ………………」
やがて、音の一切が聞こえなくなり、私の体力が尽きて動けなくなった頃、
世界は真っ暗な闇に包まれた。
私の攻撃に怖気づいたのか、それともただの気まぐれか、セルリアンはぐるんと向きを変え、どすどすと地面を鳴らしながら走り始めた。
「ま、待って、かばんちゃ……っ!」
ずきっ
「いたっ……!」
慌てて追いかけようとすると、ずきん、と足にひびが入ったかのような痛みに体が固まる。
吹き飛ばされ、勢いよく地面にたたきつけられた私の足は、思うように動かなくなっていた。
「そんな……いやっ、だめ…………だめ…………!」
私は両手で地面をひっつかみ、這いつくばって前に進もうとする。
だが、そんな悪あがきをしたところで、セルリアンとの距離が縮むはずもない。
セルリアンの足音は遠ざかり、小さくなっていく。
「…………やだ…………っ………………かばんちゃん………………行かないで…………」
「いや…………いやっ………………いやだぁ………………」
やがて、音の一切が聞こえなくなり、私の体力が尽きて動けなくなった頃、
世界は真っ暗な闇に包まれた。
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:19:15.37 ID:PoruoH2d0
「…………ちゃん…………かばん……ちゃん……」
「かばんちゃん!!」
「えっ?」
「うみゃっ…………あれ………………?」
「サーバルちゃん、どうかしたの?」
「あ…………かばんちゃん、生きてる……生きてるの?」
「え……何言ってるの?」
「かばん……ちゃん………………かばんちゃんっ!!」だきっ
「わっ、サーバルちゃん!?」どさっ
「よかった…………よかったぁ…………っ」
私は一目散にかばんちゃんに飛びつく。二人でごろごろとバスの中を転がって、バスの車体がぐらっと揺れた。
目の前のきょとんとしたかばんちゃんの姿を見ただけで、嬉しさと、安堵と、喜びでいっぱいになる。
ぎゅっと抱きついた場所から、かばんちゃんの体温がじんわりと伝わって、体と心を温めてくれる。
「本当にどうしたの? さっきまで苦しそうに唸ってたのに、起きたら急に飛びついて……」
「……あ、ごっ、ごめんね! 迷惑だったかな?」
「平気だよ。少しびっくりしたけど……それよりサーバルちゃんは……」
「え、えーっと、ほんとに何でもないから! 心配しないで!」
「そう? それならいいけど……」
かばんちゃんに嘘をついている背徳感からか、私はまっすぐに目を合わせることもできず、何も無い場所を見ながら言ってしまう。
ごめんね、かばんちゃん。でも、こんなこと言えないよ。
かばんちゃんが私の前からいなくなるなんて、そんなの私……
ずきっ
(いやっ!)
心臓に針がささったような痛みを感じて、私はすぐに考えるのをやめた。
「かばんちゃん!!」
「えっ?」
「うみゃっ…………あれ………………?」
「サーバルちゃん、どうかしたの?」
「あ…………かばんちゃん、生きてる……生きてるの?」
「え……何言ってるの?」
「かばん……ちゃん………………かばんちゃんっ!!」だきっ
「わっ、サーバルちゃん!?」どさっ
「よかった…………よかったぁ…………っ」
私は一目散にかばんちゃんに飛びつく。二人でごろごろとバスの中を転がって、バスの車体がぐらっと揺れた。
目の前のきょとんとしたかばんちゃんの姿を見ただけで、嬉しさと、安堵と、喜びでいっぱいになる。
ぎゅっと抱きついた場所から、かばんちゃんの体温がじんわりと伝わって、体と心を温めてくれる。
「本当にどうしたの? さっきまで苦しそうに唸ってたのに、起きたら急に飛びついて……」
「……あ、ごっ、ごめんね! 迷惑だったかな?」
「平気だよ。少しびっくりしたけど……それよりサーバルちゃんは……」
「え、えーっと、ほんとに何でもないから! 心配しないで!」
「そう? それならいいけど……」
かばんちゃんに嘘をついている背徳感からか、私はまっすぐに目を合わせることもできず、何も無い場所を見ながら言ってしまう。
ごめんね、かばんちゃん。でも、こんなこと言えないよ。
かばんちゃんが私の前からいなくなるなんて、そんなの私……
ずきっ
(いやっ!)
心臓に針がささったような痛みを感じて、私はすぐに考えるのをやめた。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:20:54.01 ID:PoruoH2d0
「カバン、今日ハジャパリカフェニ行クンジャナカッタノ?」
かばんちゃんの手元でちっちゃくなったボスが、ツッコミを入れるように言う。
「あ、そうでしたね、ラッキーさん。すぐ行きましょう」
かばんちゃんはボスにそう伝えると、いそいそとバスの運転席へと向かった。
巨大セルリアンを倒した後、私とかばんちゃんは「無事セルリアンを倒せた&かばん何の動物か分かっておめでとうの会」をゆうえんちで開催するために、各地のちほーを飛び回っている。
単にお誘いするだけの時もあるし、ちょっとしたお仕事を担当してほしいと頼んだりもする。みんなかばんちゃんのことが大好きだから、誰もが喜んで引き受けてくれた。
今日はこうざんのジャパリカフェに向かう日。
あそこにはカフェを営むアルパカ、紅茶を飲みに来るトキに加えて、最近新しく増えたお客さんも何人かいるらしい。
なるべくたくさんのフレンズに来てほしいなら、カフェでアルパカさんに宣伝してもらうといいと思う、と提案したのはかばんちゃんだった。かばんちゃんは本当に頭がいい。
「どんなフレンズが遊びに来るのか、今から楽しみだね」とかばんちゃんに後ろから話しかける。かばんちゃんは「そうだね」と楽しそうに返してくれた。
どく、どく、どく、どく…………
血液が波打つ心臓。鼓動はまだ速いまま。
…………大丈夫。かばんちゃんはすぐ目の前にいる。
大丈夫……大丈夫……
私は自分に言い聞かせ続ける。
かばんちゃんの手元でちっちゃくなったボスが、ツッコミを入れるように言う。
「あ、そうでしたね、ラッキーさん。すぐ行きましょう」
かばんちゃんはボスにそう伝えると、いそいそとバスの運転席へと向かった。
巨大セルリアンを倒した後、私とかばんちゃんは「無事セルリアンを倒せた&かばん何の動物か分かっておめでとうの会」をゆうえんちで開催するために、各地のちほーを飛び回っている。
単にお誘いするだけの時もあるし、ちょっとしたお仕事を担当してほしいと頼んだりもする。みんなかばんちゃんのことが大好きだから、誰もが喜んで引き受けてくれた。
今日はこうざんのジャパリカフェに向かう日。
あそこにはカフェを営むアルパカ、紅茶を飲みに来るトキに加えて、最近新しく増えたお客さんも何人かいるらしい。
なるべくたくさんのフレンズに来てほしいなら、カフェでアルパカさんに宣伝してもらうといいと思う、と提案したのはかばんちゃんだった。かばんちゃんは本当に頭がいい。
「どんなフレンズが遊びに来るのか、今から楽しみだね」とかばんちゃんに後ろから話しかける。かばんちゃんは「そうだね」と楽しそうに返してくれた。
どく、どく、どく、どく…………
血液が波打つ心臓。鼓動はまだ速いまま。
…………大丈夫。かばんちゃんはすぐ目の前にいる。
大丈夫……大丈夫……
私は自分に言い聞かせ続ける。
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:23:10.76 ID:PoruoH2d0
「ふわああぁ! いらっしゃあい! ようこそぉ、ジャパリカフェへ~」
「お久しぶりです、アルパカさん」
カフェの経営主であるアルパカは、以前バスの電池を充電しに来た時と何ら変わらない笑顔で、私たちを迎え入れてくれた。
「あんれぇ、二人とも久しぶりだねぇ! どうぞどうぞお、ゆっくりしてってぇ! これねぇ、新しい種類の紅茶なんだゆぉ〜。飲んで感想を聞かせてほしいなぁ~」
「ぜひ、飲ませてください!」
「あら、久しぶりじゃない。といっても、セルリアンの時以来かしら」
「トキさんもいたんですね」
「もしかして、また私の歌を聴きに来たの? ふふ、歌ならいつでも歓迎よ。ここに来るようになってから喉の調子がずっといいの」
「そのことなんですが……トキさん、その歌を、もっとたくさんのフレンズに聞かせたいと思いませんか?」
「……? それって、どういうこと?」きょとん
「へえ……なるほどね」
「PPPのみなさんも呼ぶ予定なので、コラボしてみるとかどうでしょう?」
「むふふ、いいじゃない。あのPPPと歌えるなんて光栄だわ。私の歌をフレンズに知ってもらうきっかけにもなるわね。お友達のショウジョウトキも呼ぼうかしら」
「ぜひそうしてください!」
「新しい紅茶持って来たよぉ~!」
トキとかばんちゃんが楽しそうに話していると、アルパカが新しく仕入れたという紅茶を持ってきた。
「いただきまーす!」
「あ、これおいしいです!」
「ほんとぉ? よかったぁ」
かばんちゃんの言葉はお世辞でもなんでもなく、本当においしい紅茶だった。何の植物を使っているのかは相変わらずさっぱり分からないけど、ちょっと嗅ぐだけで鼻の中にふわっと広がって、頭が痺れるようないい香り。
さっきまで冷えていた心も、紅茶が体の中からじんわりと温めてくれる。
「お久しぶりです、アルパカさん」
カフェの経営主であるアルパカは、以前バスの電池を充電しに来た時と何ら変わらない笑顔で、私たちを迎え入れてくれた。
「あんれぇ、二人とも久しぶりだねぇ! どうぞどうぞお、ゆっくりしてってぇ! これねぇ、新しい種類の紅茶なんだゆぉ〜。飲んで感想を聞かせてほしいなぁ~」
「ぜひ、飲ませてください!」
「あら、久しぶりじゃない。といっても、セルリアンの時以来かしら」
「トキさんもいたんですね」
「もしかして、また私の歌を聴きに来たの? ふふ、歌ならいつでも歓迎よ。ここに来るようになってから喉の調子がずっといいの」
「そのことなんですが……トキさん、その歌を、もっとたくさんのフレンズに聞かせたいと思いませんか?」
「……? それって、どういうこと?」きょとん
「へえ……なるほどね」
「PPPのみなさんも呼ぶ予定なので、コラボしてみるとかどうでしょう?」
「むふふ、いいじゃない。あのPPPと歌えるなんて光栄だわ。私の歌をフレンズに知ってもらうきっかけにもなるわね。お友達のショウジョウトキも呼ぼうかしら」
「ぜひそうしてください!」
「新しい紅茶持って来たよぉ~!」
トキとかばんちゃんが楽しそうに話していると、アルパカが新しく仕入れたという紅茶を持ってきた。
「いただきまーす!」
「あ、これおいしいです!」
「ほんとぉ? よかったぁ」
かばんちゃんの言葉はお世辞でもなんでもなく、本当においしい紅茶だった。何の植物を使っているのかは相変わらずさっぱり分からないけど、ちょっと嗅ぐだけで鼻の中にふわっと広がって、頭が痺れるようないい香り。
さっきまで冷えていた心も、紅茶が体の中からじんわりと温めてくれる。
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:24:32.69 ID:PoruoH2d0
「本当だ。すごくおいしい!」
「えへへぇ、褒めてくれてうれしいなぁ」
「ではここで一曲。すぅーー…………みんなで飲む紅茶はあぁ~~とってもぉ~~~最高なの〜〜よぉ~~~~」
「ふう……どうだった?」
「とっても素敵な歌でした! 前に歌ってた時よりもさらに良くなっていると思います!」
「むっふっふ……こう見えてちゃんと毎日練習してるのよ。PPPとコラボするなら、この歌声もさらに磨きをかけなきゃいけないわね」
「すごーい! PPPとのコラボ、楽しみだね!」
「そうだね、サーバルちゃん」
「あははっ……」
紅茶だけじゃない。お店の雰囲気も、アルパカの嬉しそうな笑顔も、トキの歌声も。
今は何もかもが温かい。
(ずっとこうしていられたらいいのにな……)
「……それにしても、あなたも大変だったわね」
「えっ?」
「飲み込まれたんでしょ、セルリアンに」
どきっ
「怖くなかった? 仲間を守るために飛び込むなんて、あなたは勇敢なのね」
「そんなことないですよ。あの時は必死で……」
だめ。
やめて、それ以上は。
「えへへぇ、褒めてくれてうれしいなぁ」
「ではここで一曲。すぅーー…………みんなで飲む紅茶はあぁ~~とってもぉ~~~最高なの〜〜よぉ~~~~」
「ふう……どうだった?」
「とっても素敵な歌でした! 前に歌ってた時よりもさらに良くなっていると思います!」
「むっふっふ……こう見えてちゃんと毎日練習してるのよ。PPPとコラボするなら、この歌声もさらに磨きをかけなきゃいけないわね」
「すごーい! PPPとのコラボ、楽しみだね!」
「そうだね、サーバルちゃん」
「あははっ……」
紅茶だけじゃない。お店の雰囲気も、アルパカの嬉しそうな笑顔も、トキの歌声も。
今は何もかもが温かい。
(ずっとこうしていられたらいいのにな……)
「……それにしても、あなたも大変だったわね」
「えっ?」
「飲み込まれたんでしょ、セルリアンに」
どきっ
「怖くなかった? 仲間を守るために飛び込むなんて、あなたは勇敢なのね」
「そんなことないですよ。あの時は必死で……」
だめ。
やめて、それ以上は。
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:26:48.07 ID:PoruoH2d0
「追い詰められた時に、獣の本性は現れるものよ」
「逃げずに立ち向かうなんて、かばんさんはすごいにぇ」
逃げずに立ち向かって、かばんちゃんはセルリアンに、
セルリアンに、
セルリアンに、
どく、どく、どく、どく、どく……
「……サーバル?」
「……ぁ、え、何……?」
「あなた、顔が真っ青よ。具合でも悪いの?」
「ちが……何にもないよ……」
かたかたかたかた……
「手が震えてるじゃない」
「違うの、これは……」
セルリアンの中に、
真っ黒い体に、
体に、
かばんちゃんが、
かばんちゃんが、
かばんちゃんが、
「気をつけてねぇ。セルリアンがいなくなったわけじゃないから、油断してるとまた食べ…………」
「いやあっ!!!!」
「逃げずに立ち向かうなんて、かばんさんはすごいにぇ」
逃げずに立ち向かって、かばんちゃんはセルリアンに、
セルリアンに、
セルリアンに、
どく、どく、どく、どく、どく……
「……サーバル?」
「……ぁ、え、何……?」
「あなた、顔が真っ青よ。具合でも悪いの?」
「ちが……何にもないよ……」
かたかたかたかた……
「手が震えてるじゃない」
「違うの、これは……」
セルリアンの中に、
真っ黒い体に、
体に、
かばんちゃんが、
かばんちゃんが、
かばんちゃんが、
「気をつけてねぇ。セルリアンがいなくなったわけじゃないから、油断してるとまた食べ…………」
「いやあっ!!!!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:29:12.82 ID:PoruoH2d0
がちゃん!
「わああっ!! た、食べ…………!?」びくっ
「はあっ……はあっ……はあっ……」
「サ、サーバルちゃん、大丈夫!?」
「はあ………………はあ…………」
私、今、何して……?
ゆっくりと顔を上げると、さっきまで飲んでいた紅茶が床に飛び散り、ティーカップは破片となって辺りに散乱していた。
「あれまぁ、どうしたのぉ?」
「ご、ごめんなさい! カップを割っちゃった……」
「カップなんて他にもあるからいいんだよぉ。それより大丈夫? けがはない?」
「……はい…………」
「よかったぁ。ちょっと待っててねぇ、箒とちりとり持ってくるからぁ」
アルカパは席を立ち、奥の部屋に掃除道具を取りに行ってしまった。
取り残された三人の間に、ずっしりと重たくなった空気が立ちこめる。
「…………」
「…………」
「…………」
「さ……サーバルちゃん」
「……何?」
「その……あんまり気を落とすことないよ。誰にでも、こういう失敗はあるから……」
「うん…………そう、だね…………」
ぐっ、と毛皮を掴む手の力が強くなる。
きゅっ、と唇を噛む力が強くなる。
目を合わせるのも躊躇ってしまう。
視界の端でかばんちゃんが、なんて声をかけたらいいのか、迷っている顔を見せていた。
「わああっ!! た、食べ…………!?」びくっ
「はあっ……はあっ……はあっ……」
「サ、サーバルちゃん、大丈夫!?」
「はあ………………はあ…………」
私、今、何して……?
ゆっくりと顔を上げると、さっきまで飲んでいた紅茶が床に飛び散り、ティーカップは破片となって辺りに散乱していた。
「あれまぁ、どうしたのぉ?」
「ご、ごめんなさい! カップを割っちゃった……」
「カップなんて他にもあるからいいんだよぉ。それより大丈夫? けがはない?」
「……はい…………」
「よかったぁ。ちょっと待っててねぇ、箒とちりとり持ってくるからぁ」
アルカパは席を立ち、奥の部屋に掃除道具を取りに行ってしまった。
取り残された三人の間に、ずっしりと重たくなった空気が立ちこめる。
「…………」
「…………」
「…………」
「さ……サーバルちゃん」
「……何?」
「その……あんまり気を落とすことないよ。誰にでも、こういう失敗はあるから……」
「うん…………そう、だね…………」
ぐっ、と毛皮を掴む手の力が強くなる。
きゅっ、と唇を噛む力が強くなる。
目を合わせるのも躊躇ってしまう。
視界の端でかばんちゃんが、なんて声をかけたらいいのか、迷っている顔を見せていた。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:30:34.26 ID:PoruoH2d0
そんなかばんちゃんを他所に、トキはぽつりと口を開く。
「……サーバル。あなたは何を見ているの?」
「……え」
「今のあなた、まるで別人よ。原因は分からないけど、ずっと何かに怯えた顔をしてる」
「あなたが恐れているのは、一体何なの?」
「っ…………!」
トキは鋭い。私が怯えていることに、もうとっくに気がついていた。
言うべき、なのかな。
確かに、今ここで全部吐き出してしまった方が、気分は楽になるかもしれない。
けど、ここで言ってしまったら、かばんちゃんは――
「おまたせぇ! 箒とちりとり持ってきたよぉ~」」
私が口を開こうとするのと、アルパカが戻ってくるのはほぼ同時で、私たちの会話はそれきり打ち切られた。
「……サーバル。あなたは何を見ているの?」
「……え」
「今のあなた、まるで別人よ。原因は分からないけど、ずっと何かに怯えた顔をしてる」
「あなたが恐れているのは、一体何なの?」
「っ…………!」
トキは鋭い。私が怯えていることに、もうとっくに気がついていた。
言うべき、なのかな。
確かに、今ここで全部吐き出してしまった方が、気分は楽になるかもしれない。
けど、ここで言ってしまったら、かばんちゃんは――
「おまたせぇ! 箒とちりとり持ってきたよぉ~」」
私が口を開こうとするのと、アルパカが戻ってくるのはほぼ同時で、私たちの会話はそれきり打ち切られた。
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:32:38.33 ID:PoruoH2d0
夢は、終わることを知らない。
正しく表すなら、夢は「中断」と「再開」を繰り返す存在。
現実を蝕み、食い尽くし、あたかもこちらが現実だ、さっさと認めろと言わんばかりに主張する。
一度目を開けて現実に戻っても、次に目を閉じれば、また夢はやってくる。
夢の中では絶望に叩きのめされ、夢の外ではまた見る夢への恐怖に怯える。
夢に支配され、頭の中をぐちゃぐちゃに掻き乱されている気分だった。
夢を見るようになってから、私はかばんちゃんの側を離れられなくなった。
セルリアンがいないかどうか不安で、常に周囲を警戒しなければいけなくなった。
精神は日に日に擦り切れ、まともに眠れなくなったことで体力も次第に衰えていく。
私は次第に追い詰められていった。
正しく表すなら、夢は「中断」と「再開」を繰り返す存在。
現実を蝕み、食い尽くし、あたかもこちらが現実だ、さっさと認めろと言わんばかりに主張する。
一度目を開けて現実に戻っても、次に目を閉じれば、また夢はやってくる。
夢の中では絶望に叩きのめされ、夢の外ではまた見る夢への恐怖に怯える。
夢に支配され、頭の中をぐちゃぐちゃに掻き乱されている気分だった。
夢を見るようになってから、私はかばんちゃんの側を離れられなくなった。
セルリアンがいないかどうか不安で、常に周囲を警戒しなければいけなくなった。
精神は日に日に擦り切れ、まともに眠れなくなったことで体力も次第に衰えていく。
私は次第に追い詰められていった。
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:35:01.08 ID:PoruoH2d0
「あ、あれ……ここは……?」
ここはどこ?
どうしてこんなに真っ暗なの?
セルリアンの中?
真っ暗な森の中?
かばんちゃんはどこにいるの?
誰もいない。
何も聞こえない。
あるのはただ、一面に広がる黒一色。
真っ暗闇よりさらに黒い、真の暗黒。
「かばんちゃん、どこにいるの?」
私は問いかける。
かばんちゃんの声どころか、返ってくる音一つ無い。
嫌な予感がした。
「かばんちゃんっ!」
私は走った。
かばんちゃんの名前を叫びながら、どこまでも、どこまでも。
「かばんちゃん、どこにいるの!? 返事してーー!!」
「かばんちゃーーん!! 私だよーーー!!」
「かばんちゃーーん!!!」
けど、いくら走っても、ここは一面に暗黒が広がる世界。
私が発する音以外に、聞こえる音は何も無い。
ここはどこ?
どうしてこんなに真っ暗なの?
セルリアンの中?
真っ暗な森の中?
かばんちゃんはどこにいるの?
誰もいない。
何も聞こえない。
あるのはただ、一面に広がる黒一色。
真っ暗闇よりさらに黒い、真の暗黒。
「かばんちゃん、どこにいるの?」
私は問いかける。
かばんちゃんの声どころか、返ってくる音一つ無い。
嫌な予感がした。
「かばんちゃんっ!」
私は走った。
かばんちゃんの名前を叫びながら、どこまでも、どこまでも。
「かばんちゃん、どこにいるの!? 返事してーー!!」
「かばんちゃーーん!! 私だよーーー!!」
「かばんちゃーーん!!!」
けど、いくら走っても、ここは一面に暗黒が広がる世界。
私が発する音以外に、聞こえる音は何も無い。
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:38:04.86 ID:PoruoH2d0
いつの間にか、私は涙を流して走っていた。
「かばん……ちゃん……っ…………どこにいるの……っ」
「かばんちゃんっ…………はあっ……はあっ……」
見た目はヒトの姿とはいえ、特徴はサーバルキャットの頃と変わらない。
長時間走るのは得意ではなかった。
「っ…………かばん……ちゃんっ……!」
「はあっ…………」
やがて体力は底をつき、私はその場でうずくまった。
「かばんちゃ……げほっ……げほっ……!」
「げほっ、げふっ、げっ…………かば、んちゃ、げほっ……!」
持ち前の大きな声さえ枯れ果てて、もう上手く出せなくなっていた。
「う、ううっ、ううぅ……」
八方塞がりになった私の目から、涙がぼろぼろと溢れ出る。
私は、かばんちゃんを守れない。
……いや、私には到底無理なことだったのかもしれない。
「さばんながいど」なんて言って、ジャパリパークについて教えて、何も知らないかばんちゃんを助けてあげようと思っていたのに。
何も知らないのは私の方だ。
かばんちゃんを救う方法も。かばんちゃんがどこにいるのかも。私は何も知らない。何もできない。
悔しい。悔しいよ。
「かばんちゃん…………」
鎖が心に巻きついて、ぎゅうぎゅうと私の心臓を締めつけるようで、涙と嗚咽に濡れた私は、ただ泣くことしかできなかった。
「かばん……ちゃん……っ…………どこにいるの……っ」
「かばんちゃんっ…………はあっ……はあっ……」
見た目はヒトの姿とはいえ、特徴はサーバルキャットの頃と変わらない。
長時間走るのは得意ではなかった。
「っ…………かばん……ちゃんっ……!」
「はあっ…………」
やがて体力は底をつき、私はその場でうずくまった。
「かばんちゃ……げほっ……げほっ……!」
「げほっ、げふっ、げっ…………かば、んちゃ、げほっ……!」
持ち前の大きな声さえ枯れ果てて、もう上手く出せなくなっていた。
「う、ううっ、ううぅ……」
八方塞がりになった私の目から、涙がぼろぼろと溢れ出る。
私は、かばんちゃんを守れない。
……いや、私には到底無理なことだったのかもしれない。
「さばんながいど」なんて言って、ジャパリパークについて教えて、何も知らないかばんちゃんを助けてあげようと思っていたのに。
何も知らないのは私の方だ。
かばんちゃんを救う方法も。かばんちゃんがどこにいるのかも。私は何も知らない。何もできない。
悔しい。悔しいよ。
「かばんちゃん…………」
鎖が心に巻きついて、ぎゅうぎゅうと私の心臓を締めつけるようで、涙と嗚咽に濡れた私は、ただ泣くことしかできなかった。
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:39:28.85 ID:PoruoH2d0
「…………サー…………ちゃん……」
「サーバルちゃん!」
「みゃっ…………!!」ばっ
飛び起きた私の目に映ったのは、ジャパリバス、かばんちゃん、そしてちっちゃくなったボス。
いつもの光景。
「おはよう、サーバルちゃん」
「あ、えっと……おはよう、かばんちゃん」
(また、夢……)
「サーバルちゃん、泣いてるの?」
「え?」
「だって、涙が……」
かばんちゃんに言われるまで気がつかなかったけど、私の頬には確かに幾筋かの涙が流れていた。
「な……泣いてないよ。これはその……あくびで出ただけだから」
「……そう」
もう何回目かも分からない嘘をつく。
「それじゃ、ここから早く出発したいから、バスに乗ろうか」
夢から目覚めた私はまだ夢うつつの状態で、言われるがままにジャパリバスに乗った。
昨日は確か、さばくちほーのフレンズに会いに行ったから……次に目指すのはこはんのはずだ。
「サーバルちゃん!」
「みゃっ…………!!」ばっ
飛び起きた私の目に映ったのは、ジャパリバス、かばんちゃん、そしてちっちゃくなったボス。
いつもの光景。
「おはよう、サーバルちゃん」
「あ、えっと……おはよう、かばんちゃん」
(また、夢……)
「サーバルちゃん、泣いてるの?」
「え?」
「だって、涙が……」
かばんちゃんに言われるまで気がつかなかったけど、私の頬には確かに幾筋かの涙が流れていた。
「な……泣いてないよ。これはその……あくびで出ただけだから」
「……そう」
もう何回目かも分からない嘘をつく。
「それじゃ、ここから早く出発したいから、バスに乗ろうか」
夢から目覚めた私はまだ夢うつつの状態で、言われるがままにジャパリバスに乗った。
昨日は確か、さばくちほーのフレンズに会いに行ったから……次に目指すのはこはんのはずだ。
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:41:42.65 ID:PoruoH2d0
前の座席に座ったかばんちゃんは、静かにバスを運転し始めた。
「無理やり起こしちゃったけど、もっと寝ていたかった? 着くまでまだ時間がかかるから、バスの中で寝てていいよ」
「ううん、私は大丈夫だよ。むしろ――――」
起こしてくれて、ありがとう。
そう言いたかったけれど、直前になって口を閉じた。かばんちゃんに不思議に思われたくなかったからだ。
ジャパリバスの車内は、無人のように静かだった。私が何一つ話さなくなったから、かばんちゃんも声をかけづらいのだ。
かばんちゃんはボスの代わりにハンドルを握っているから、前より自由におしゃべりできないけれど、それでも私たちは、バスの中でいつもたくさんの話をしていた。
出会ったフレンズの話。
周りの景色の話。
ジャパリまんの話。
私が動物だった時の話は、かばんちゃんにしかしていない。
今は何も話す気が起きず、ただただ気怠い。
それに加えて、頭にずきずきと痛みを感じる。
バスの中で横になろうにも、頭の痛みは治まらず、余計に意識がそこに集中される。
それでも、寝たらまたあの夢を見ることになるので、そうなるよりはよっぽどいいのも確かだった。
「っ………………ううっ……!」
バスの中で横になってからしばらく経っても、痛みは一向に治まる気配はない。
……それどころか、痛みが少しずつ増していっている。
頭を刃物で突かれるような痛みが、奥深くまで突き刺すような痛みに変わっていた。
「ぃ…………っ!」
言うつもりは無くても、痛みが走ると条件反射のように苦痛の声をあげてしまう。
両側から挟み込むように手を置いて、少しでも痛みから気を逸らそうと、私は必死になっていた。
「無理やり起こしちゃったけど、もっと寝ていたかった? 着くまでまだ時間がかかるから、バスの中で寝てていいよ」
「ううん、私は大丈夫だよ。むしろ――――」
起こしてくれて、ありがとう。
そう言いたかったけれど、直前になって口を閉じた。かばんちゃんに不思議に思われたくなかったからだ。
ジャパリバスの車内は、無人のように静かだった。私が何一つ話さなくなったから、かばんちゃんも声をかけづらいのだ。
かばんちゃんはボスの代わりにハンドルを握っているから、前より自由におしゃべりできないけれど、それでも私たちは、バスの中でいつもたくさんの話をしていた。
出会ったフレンズの話。
周りの景色の話。
ジャパリまんの話。
私が動物だった時の話は、かばんちゃんにしかしていない。
今は何も話す気が起きず、ただただ気怠い。
それに加えて、頭にずきずきと痛みを感じる。
バスの中で横になろうにも、頭の痛みは治まらず、余計に意識がそこに集中される。
それでも、寝たらまたあの夢を見ることになるので、そうなるよりはよっぽどいいのも確かだった。
「っ………………ううっ……!」
バスの中で横になってからしばらく経っても、痛みは一向に治まる気配はない。
……それどころか、痛みが少しずつ増していっている。
頭を刃物で突かれるような痛みが、奥深くまで突き刺すような痛みに変わっていた。
「ぃ…………っ!」
言うつもりは無くても、痛みが走ると条件反射のように苦痛の声をあげてしまう。
両側から挟み込むように手を置いて、少しでも痛みから気を逸らそうと、私は必死になっていた。
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:43:17.54 ID:PoruoH2d0
「――――サーバルちゃん」
かばんちゃんの声が聞こえて、私ははっと我に帰る。
こちらを向いてこそいなかったが、声色からは様々な感情が滲み出ていて、バスのハンドルを握る手に、僅かに力が入っているのが分かった。
「頭、痛いの?」
その問いが何を意味しているのか、この時の私には分からなかった。おそらく、かばんちゃんは私のことを試していたのだと思う。私が嘘をついているのか、ついていないのかを知るために。
「わ、私はへーきだよ。気にしないで……」
「っ…………!」
その時、私は確かに、かばんちゃんの息が詰まり、微妙に空気が揺れ動いたのを感じ取った。
やりきれない感情が鼻先まで詰まって、息をしようにも上手くできなくなる、そんな動き。
「……あのね、サーバルちゃん。今から言うことに、正直に答えてほしいんだけど」
「何?」
「サーバルちゃんは、どうして――――」
がたっ!
「うわっ!?」
「うみゃあっ!?」
突然、バスが大きく車体を揺らした後、やがて死んだように動かなくなってしまった。
「どうしよう、動かない……」
「何かあったの? バス死んじゃったの?」
「ドウヤラ、タイヤガ挟マッタミタイダネ」
外へ出て確認してみると、ボスの言った通り、バスの後輪が地面の溝にはまり、動けなくなっていた。
かばんちゃんの声が聞こえて、私ははっと我に帰る。
こちらを向いてこそいなかったが、声色からは様々な感情が滲み出ていて、バスのハンドルを握る手に、僅かに力が入っているのが分かった。
「頭、痛いの?」
その問いが何を意味しているのか、この時の私には分からなかった。おそらく、かばんちゃんは私のことを試していたのだと思う。私が嘘をついているのか、ついていないのかを知るために。
「わ、私はへーきだよ。気にしないで……」
「っ…………!」
その時、私は確かに、かばんちゃんの息が詰まり、微妙に空気が揺れ動いたのを感じ取った。
やりきれない感情が鼻先まで詰まって、息をしようにも上手くできなくなる、そんな動き。
「……あのね、サーバルちゃん。今から言うことに、正直に答えてほしいんだけど」
「何?」
「サーバルちゃんは、どうして――――」
がたっ!
「うわっ!?」
「うみゃあっ!?」
突然、バスが大きく車体を揺らした後、やがて死んだように動かなくなってしまった。
「どうしよう、動かない……」
「何かあったの? バス死んじゃったの?」
「ドウヤラ、タイヤガ挟マッタミタイダネ」
外へ出て確認してみると、ボスの言った通り、バスの後輪が地面の溝にはまり、動けなくなっていた。
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:46:06.41 ID:PoruoH2d0
「どうすればいいの、ボス?」
「バスヲ押シテ、溝カラ出スシカナイネ」
「ええ、できるかなあ……」
「二人でやればきっとできるよ、やってみよ!」
「え、でも」
かばんちゃんは心配そうな顔をしていた。
「サーバルちゃん、体調は……」
「私は全然平気だよ! だから早くやろうよ、ね?」
「う……うん」
かばんちゃんはまだ疑っているように見えたけど、私が無理やり押し通して、最終的に渋々承諾した。
「じゃあ、いくよ……せーのっ」
「「えいっ……!」」
難なくバスを押し出してかばんちゃんを安心させようと、私は持っている力を全部出すくらいの意気込みでバスの背中を押した。が、二人の努力も空しく、どんなに押してもバスは微動だにしない。結局、力を入れて始めてからほんの数十秒で、私たちはその場にどさっと座り込んでしまった。
「はああ……やっぱり、重たいね…………」
「み…………みんみぃ…………」
この調子じゃ、到底動かせそうにない……とため息をついていた、
その時。
ガサッ
「!」ぴくっ
「かばんちゃん、今何か音がしなかった?」
「え、そう? ぼくは何も聞こえなかったけど」
ガサッ ガサッ
「ほら、やっぱりするよ。ガサガサって……」
「バスヲ押シテ、溝カラ出スシカナイネ」
「ええ、できるかなあ……」
「二人でやればきっとできるよ、やってみよ!」
「え、でも」
かばんちゃんは心配そうな顔をしていた。
「サーバルちゃん、体調は……」
「私は全然平気だよ! だから早くやろうよ、ね?」
「う……うん」
かばんちゃんはまだ疑っているように見えたけど、私が無理やり押し通して、最終的に渋々承諾した。
「じゃあ、いくよ……せーのっ」
「「えいっ……!」」
難なくバスを押し出してかばんちゃんを安心させようと、私は持っている力を全部出すくらいの意気込みでバスの背中を押した。が、二人の努力も空しく、どんなに押してもバスは微動だにしない。結局、力を入れて始めてからほんの数十秒で、私たちはその場にどさっと座り込んでしまった。
「はああ……やっぱり、重たいね…………」
「み…………みんみぃ…………」
この調子じゃ、到底動かせそうにない……とため息をついていた、
その時。
ガサッ
「!」ぴくっ
「かばんちゃん、今何か音がしなかった?」
「え、そう? ぼくは何も聞こえなかったけど」
ガサッ ガサッ
「ほら、やっぱりするよ。ガサガサって……」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:49:44.94 ID:PoruoH2d0
「あ」
「サーバルちゃん……?」
「う……し……ろ……」
「……!!」
私もかばんちゃんも(そしてボスも)、お互いバスに夢中で全く気がついていなかった。かばんちゃんの背後から、セルリアンがわらわらと出てきていたのだ。
「セルリアン!……とりあえず、今はここから逃げよう!」
ガサッ
「!!」
逃げようとするかばんちゃんを遮ったのは、さらに別のセルリアン。背後だけじゃない。四方八方が埋め尽くされ、私たちは完全にセルリアンに取り囲まれていた。
数は少なくとも十体以上。さらに部の悪いことに、さばんなちほーでかばんちゃんが初めて出会ったのより少し大きいサイズの個体だらけだった。
「…………サーバルちゃん、悪いけど協力してくれるかな? ぼくが松明に火をつけてセルリアンを引きつけるから、そのうちに――――」
「――サーバルちゃん?」
「あ、あ、あぁ…………」
喉の奥に何かが詰まったように、私は上手く呼吸ができなくなった。バスの側面に背中がついて、これ以上動けなくなる。
じりじりと、少しずつ、確実に近づいてくる恐怖。無機質無感情な一つ目が、こちらを覗き込むように目を向ける。
怖い
怖い
怖い
怖い……!
「いや……いや、いや、いや、いや」
「サーバルちゃん、聞こえ――――」
「いやあああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「サーバルちゃん!?」
「サーバルちゃん……?」
「う……し……ろ……」
「……!!」
私もかばんちゃんも(そしてボスも)、お互いバスに夢中で全く気がついていなかった。かばんちゃんの背後から、セルリアンがわらわらと出てきていたのだ。
「セルリアン!……とりあえず、今はここから逃げよう!」
ガサッ
「!!」
逃げようとするかばんちゃんを遮ったのは、さらに別のセルリアン。背後だけじゃない。四方八方が埋め尽くされ、私たちは完全にセルリアンに取り囲まれていた。
数は少なくとも十体以上。さらに部の悪いことに、さばんなちほーでかばんちゃんが初めて出会ったのより少し大きいサイズの個体だらけだった。
「…………サーバルちゃん、悪いけど協力してくれるかな? ぼくが松明に火をつけてセルリアンを引きつけるから、そのうちに――――」
「――サーバルちゃん?」
「あ、あ、あぁ…………」
喉の奥に何かが詰まったように、私は上手く呼吸ができなくなった。バスの側面に背中がついて、これ以上動けなくなる。
じりじりと、少しずつ、確実に近づいてくる恐怖。無機質無感情な一つ目が、こちらを覗き込むように目を向ける。
怖い
怖い
怖い
怖い……!
「いや……いや、いや、いや、いや」
「サーバルちゃん、聞こえ――――」
「いやあああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「サーバルちゃん!?」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:50:54.57 ID:PoruoH2d0
パニック状態に陥った私は、頭を抱え込んで、狂ったように叫び出す。
「いやっ!! いやああっ!! やだあああああぁぁぁっ!!!」
「サーバルちゃん、どうしたの!? 落ち着いて!」
「やだっ、やめてよっ!! かばんちゃんを奪わないでえぇっっ!!!」
「サーバルちゃん!!」
また、失う。
奪われる。
殺される。
目の前にかばんちゃんとセルリアンが並ぶだけで、あの映像が、あの巨体が、あの黒い黒い漆黒の闇が蘇ってしまう。
頭の中心はぐらぐらして、目は涙で濡れて、手足はがくがく震えて、恐怖に全身が包まれて。
頭がどうにかなってしまいそうだった。
かばんちゃんが私のもとへ駆け寄り、何か声をかけているらしいが、当の私はパニックになっていて何も聞こえない。
そうこうしているうちに、セルリアンは既にかなり距離を狭めていた。
かばんちゃんにも武器のたいまつはあったが、今から取り出しても間に合わない。
襲われるのを覚悟し、かばんちゃんが目を瞑ったその瞬間――
三つの影が、私たちの上空を駆け抜けた。
「いやっ!! いやああっ!! やだあああああぁぁぁっ!!!」
「サーバルちゃん、どうしたの!? 落ち着いて!」
「やだっ、やめてよっ!! かばんちゃんを奪わないでえぇっっ!!!」
「サーバルちゃん!!」
また、失う。
奪われる。
殺される。
目の前にかばんちゃんとセルリアンが並ぶだけで、あの映像が、あの巨体が、あの黒い黒い漆黒の闇が蘇ってしまう。
頭の中心はぐらぐらして、目は涙で濡れて、手足はがくがく震えて、恐怖に全身が包まれて。
頭がどうにかなってしまいそうだった。
かばんちゃんが私のもとへ駆け寄り、何か声をかけているらしいが、当の私はパニックになっていて何も聞こえない。
そうこうしているうちに、セルリアンは既にかなり距離を狭めていた。
かばんちゃんにも武器のたいまつはあったが、今から取り出しても間に合わない。
襲われるのを覚悟し、かばんちゃんが目を瞑ったその瞬間――
三つの影が、私たちの上空を駆け抜けた。
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:52:44.41 ID:PoruoH2d0
ずばっ、ざしゅっと石が砕ける音がしたと思うと、一気に三体のセルリアンが倒れた。
「二人とも大丈夫ですか?」
「その声は……キンシコウさん! ヒグマさんとリカオンさんまで!」
「我々セルリアンハンターが来たからにはもう大丈夫ですよ! 今助けますから!」
ヒグマ、キンシコウ、それにリカオンの三人は、それぞれセルリアンの間を縦横無尽に駆け回り始めた。
そして、目にも止まらぬ速さで、次々とセルリアンに斬りかかった。
片方が注意を引き、その隙に片方が石を割るというように、見事な連携でどんどんセルリアンを倒していく。
あっという間に殲滅し、かろうじて生き残った数体は恐れをなして逃げ、セルリアンの影は辺りに一つも見当たらなくなった。
「ったく、世話かけさせやがって。私たちが通りがかってなかったら死んでたぞ」
「あらあら、二人の声を聞きつけて真っ先に助けに行ったのは誰だったかしらー?」にこにこ
「キンシコウ!!///」
「本当にありがとうございます。おかげで助かりました」
「お役に立てて良かったです。最近この辺でセルリアンが大量発生しているとの情報があったので、重点的にパトロールしてたんですよ」
ああ、よかった……
リカオンと話すかばんちゃんの余裕のある表情を見て、私は安堵の表情を浮かばせた。
でも、結局、私は何も出来なかった。
役立たずだ……
「二人とも大丈夫ですか?」
「その声は……キンシコウさん! ヒグマさんとリカオンさんまで!」
「我々セルリアンハンターが来たからにはもう大丈夫ですよ! 今助けますから!」
ヒグマ、キンシコウ、それにリカオンの三人は、それぞれセルリアンの間を縦横無尽に駆け回り始めた。
そして、目にも止まらぬ速さで、次々とセルリアンに斬りかかった。
片方が注意を引き、その隙に片方が石を割るというように、見事な連携でどんどんセルリアンを倒していく。
あっという間に殲滅し、かろうじて生き残った数体は恐れをなして逃げ、セルリアンの影は辺りに一つも見当たらなくなった。
「ったく、世話かけさせやがって。私たちが通りがかってなかったら死んでたぞ」
「あらあら、二人の声を聞きつけて真っ先に助けに行ったのは誰だったかしらー?」にこにこ
「キンシコウ!!///」
「本当にありがとうございます。おかげで助かりました」
「お役に立てて良かったです。最近この辺でセルリアンが大量発生しているとの情報があったので、重点的にパトロールしてたんですよ」
ああ、よかった……
リカオンと話すかばんちゃんの余裕のある表情を見て、私は安堵の表情を浮かばせた。
でも、結局、私は何も出来なかった。
役立たずだ……
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:56:45.49 ID:PoruoH2d0
「おい」
「…………」
「おい、サーバル!」
「えっ!?」
「おまえは大丈夫なのか?」
「あ、えっと…………私も大丈夫だよ。助けてくれてありがとう、キンシコウ、ヒグマ、リ――」
ずきっ
「!?」
「……サーバルちゃん?」
「いっ…………あぁっ…………!」
突然、激しい頭痛を感じた私は、あまりの痛さにその場から動けなくなった。
「うぅっ……」
どさっ
ぐらりと足から崩れて、私の体はかばんちゃんにもたれかかる。
「さ……サーバルちゃん! サーバルちゃん!」
疲労、恐怖、焦燥感……さまざまなストレスが積もり積もった体は、もうとっくに許容量をオーバーしていたのかもしれない。
かばんちゃんの必死に叫ぶ声さえも、どこか遠い世界の出来事のようで。
私は再び目を閉じた。
夢は、いつまでも終わらない。
「…………」
「おい、サーバル!」
「えっ!?」
「おまえは大丈夫なのか?」
「あ、えっと…………私も大丈夫だよ。助けてくれてありがとう、キンシコウ、ヒグマ、リ――」
ずきっ
「!?」
「……サーバルちゃん?」
「いっ…………あぁっ…………!」
突然、激しい頭痛を感じた私は、あまりの痛さにその場から動けなくなった。
「うぅっ……」
どさっ
ぐらりと足から崩れて、私の体はかばんちゃんにもたれかかる。
「さ……サーバルちゃん! サーバルちゃん!」
疲労、恐怖、焦燥感……さまざまなストレスが積もり積もった体は、もうとっくに許容量をオーバーしていたのかもしれない。
かばんちゃんの必死に叫ぶ声さえも、どこか遠い世界の出来事のようで。
私は再び目を閉じた。
夢は、いつまでも終わらない。
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 00:58:04.38 ID:PoruoH2d0
サーバルちゃんがおかしい。
それが可能性から確信に変わるまで、そう時間はかからなかった。
「ね、かばんちゃん。また手を繋いでいい?」
「うん、いいよ」
ぎゅっ
「…………?」
「っ……」
最初に違和感を感じたのは、手を握った時。
いつもより強く、僅かながら震えていたその手は、
まるで、ぼくが離れるのをひどく恐れているようだった。
「サーバルちゃん」
「…………」
「サーバルちゃん!」
「えっ…………どうかしたの、かばんちゃん?」
しばらく経つと、今度は意識を朦朧とさせるようになった。
目はうっすら半目で、考え事をしているのか、それとも何も考えていないのか分からない顔で、ただ何もない空虚を見つめていた。
話す時も、はきはきした声ではなく「へえ……」とか「そう、なんだ」と素っ気なく、やんわりした返答が返るだけ。
サーバルちゃんがサーバルちゃんじゃなくなったみたいで――――まるで何かに取り憑かれてしまったように見えて、ぼくは怖かった。
それが可能性から確信に変わるまで、そう時間はかからなかった。
「ね、かばんちゃん。また手を繋いでいい?」
「うん、いいよ」
ぎゅっ
「…………?」
「っ……」
最初に違和感を感じたのは、手を握った時。
いつもより強く、僅かながら震えていたその手は、
まるで、ぼくが離れるのをひどく恐れているようだった。
「サーバルちゃん」
「…………」
「サーバルちゃん!」
「えっ…………どうかしたの、かばんちゃん?」
しばらく経つと、今度は意識を朦朧とさせるようになった。
目はうっすら半目で、考え事をしているのか、それとも何も考えていないのか分からない顔で、ただ何もない空虚を見つめていた。
話す時も、はきはきした声ではなく「へえ……」とか「そう、なんだ」と素っ気なく、やんわりした返答が返るだけ。
サーバルちゃんがサーバルちゃんじゃなくなったみたいで――――まるで何かに取り憑かれてしまったように見えて、ぼくは怖かった。
27: >>26からかばんちゃん視点です 2018/02/20(火) 01:01:02.68 ID:PoruoH2d0
「…………かばん…………ちゃん……」
「ん……?」
「いや……っ…………行か……ないで…………」
そして、寝ている時。
サーバルちゃんは何かにうなされていた。
体をがたがたと震わせて、何度もぼくの名前を呼び、目もとには涙をためていた。
左右の手は地面に向かって爪を立て、何かよりすがれるものを探しているように見えた。
うなされているサーバルちゃんに気づく度に、ぼくはサーバルちゃんの頭を優しく撫でる。そうすると、次第に彼女の呼吸も落ち着いてきて、普段通り眠れるようになる。
ぼくにできることはこれくらいしか無かった。サーバルちゃんのように夜行性じゃないから、知らない間にサーバルちゃんが苦しんでいることも、きっと何度もあるだろう。そう思うと胸が苦しくなった。
そういった日々が何日も続いて、ぼくは眠っているサーバルちゃんの顔を見ながら、密かに確信するようになった。
サーバルちゃんは怯えている。
それも、とてつもなく大きな何かに。
「ん……?」
「いや……っ…………行か……ないで…………」
そして、寝ている時。
サーバルちゃんは何かにうなされていた。
体をがたがたと震わせて、何度もぼくの名前を呼び、目もとには涙をためていた。
左右の手は地面に向かって爪を立て、何かよりすがれるものを探しているように見えた。
うなされているサーバルちゃんに気づく度に、ぼくはサーバルちゃんの頭を優しく撫でる。そうすると、次第に彼女の呼吸も落ち着いてきて、普段通り眠れるようになる。
ぼくにできることはこれくらいしか無かった。サーバルちゃんのように夜行性じゃないから、知らない間にサーバルちゃんが苦しんでいることも、きっと何度もあるだろう。そう思うと胸が苦しくなった。
そういった日々が何日も続いて、ぼくは眠っているサーバルちゃんの顔を見ながら、密かに確信するようになった。
サーバルちゃんは怯えている。
それも、とてつもなく大きな何かに。
28: >>26からかばんちゃん視点です 2018/02/20(火) 01:03:36.73 ID:PoruoH2d0
「サーバルちゃん、しっかりして! サーバルちゃん!!」
ぼくにもたれかかったサーバルちゃんは、いくら声をかけても、一向に目覚める気配がなかった。
どうすればいい?どうしたらいい?
突然の事態に頭が混乱する。
「とりあえず、どこか安全な場所で休ませた方が良さそうですね……」
「……そういえば、この森を抜けた場所に『こはん』がありませんでしたっけ?」
「はい、ビーバーさんとプレーリードックさんが住んでいる……」
「そうそう、そこです。あそこならサーバルもゆっくり休めると思いますよ」
キンシコウはぼくに言った。こんな時でも、彼女は相変わらず冷静だ。ぼくにはその姿がとてもたのもしく感じられた。
「ただ、ここからだと少し距離がある場所ですけど……」
「それなら大丈夫です、ジャパリバスが……」
「…………そうだ、動けなくなってるんだった……」
セルリアンやサーバルに気を取られてすっかり忘れていたが、ジャパリバスはタイヤが挟まり、いまだに動けないままだった。このままだとどうすることもできない。
普段なら何かいい方法が思いつくのに、肝心な時に限って、何も良いアイデアが浮かんでこない。
「うう……どうすれば……」
「…………おい、リカオン。ちょっとこれ持っててくれ」ぱしっ
「えっ、別にいいですけど、何かするんですか?」
「……バスを押し出せばいいんだな?」
「えっ、ヒグマさん、やるんですか!?」
「あ、あまり無理しない方が……」
「つべこべ言うな。黙って見てろ」
ヒグマはバスの後部に手をかけると、両手に思いきり力を加え始める。
その途端、ずずず……と動きだし、バスはものの十秒ほどであっという間に押し出された。目の前の出来事に、キンシコウとリカオンまで驚いている。
ぼくにもたれかかったサーバルちゃんは、いくら声をかけても、一向に目覚める気配がなかった。
どうすればいい?どうしたらいい?
突然の事態に頭が混乱する。
「とりあえず、どこか安全な場所で休ませた方が良さそうですね……」
「……そういえば、この森を抜けた場所に『こはん』がありませんでしたっけ?」
「はい、ビーバーさんとプレーリードックさんが住んでいる……」
「そうそう、そこです。あそこならサーバルもゆっくり休めると思いますよ」
キンシコウはぼくに言った。こんな時でも、彼女は相変わらず冷静だ。ぼくにはその姿がとてもたのもしく感じられた。
「ただ、ここからだと少し距離がある場所ですけど……」
「それなら大丈夫です、ジャパリバスが……」
「…………そうだ、動けなくなってるんだった……」
セルリアンやサーバルに気を取られてすっかり忘れていたが、ジャパリバスはタイヤが挟まり、いまだに動けないままだった。このままだとどうすることもできない。
普段なら何かいい方法が思いつくのに、肝心な時に限って、何も良いアイデアが浮かんでこない。
「うう……どうすれば……」
「…………おい、リカオン。ちょっとこれ持っててくれ」ぱしっ
「えっ、別にいいですけど、何かするんですか?」
「……バスを押し出せばいいんだな?」
「えっ、ヒグマさん、やるんですか!?」
「あ、あまり無理しない方が……」
「つべこべ言うな。黙って見てろ」
ヒグマはバスの後部に手をかけると、両手に思いきり力を加え始める。
その途端、ずずず……と動きだし、バスはものの十秒ほどであっという間に押し出された。目の前の出来事に、キンシコウとリカオンまで驚いている。
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:05:20.06 ID:PoruoH2d0
「す……すごい」
「本当に一人で持ち上げるなんて……」
「こ、これくらい余裕だ。ほら、せっかく動けるようにしたんだ。さっさと行きな」
ぼくたちの反応に満更でもない顔を一瞬浮かべ、すぐさま慌てて目を背けたヒグマは、ぼくに声をかけて促した。
素直じゃないけれど、ぼくのことを思って言ってくれているのが伝わってきた。
「キンシコウさん、リカオンさん、ヒグマさん。本当にありがとうございました!」
「……じゃあな」
「またね、かばんさん。サーバルを助けてあげてね」
「気をつけてくださいねー!」
「はい!」
三人の優しいフレンズに見送られながら、ぼくはバスを走らせる。
目指す「こはん」まで一直線だ。
「本当に一人で持ち上げるなんて……」
「こ、これくらい余裕だ。ほら、せっかく動けるようにしたんだ。さっさと行きな」
ぼくたちの反応に満更でもない顔を一瞬浮かべ、すぐさま慌てて目を背けたヒグマは、ぼくに声をかけて促した。
素直じゃないけれど、ぼくのことを思って言ってくれているのが伝わってきた。
「キンシコウさん、リカオンさん、ヒグマさん。本当にありがとうございました!」
「……じゃあな」
「またね、かばんさん。サーバルを助けてあげてね」
「気をつけてくださいねー!」
「はい!」
三人の優しいフレンズに見送られながら、ぼくはバスを走らせる。
目指す「こはん」まで一直線だ。
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:07:14.58 ID:PoruoH2d0
「……行っちゃいましたね」
「大丈夫ですかね、かばんさん」
「あの子は強いから、きっと大丈夫ですよ」
「一人であのでかいセルリアンに立ち向かったくらいですから、芯の強さは並大抵じゃ無いですよね。まあ、いくらなんでも無茶だとは思いますけど……」
「いいじゃない。大切な人を守ろうと全力で戦うなんて……」
「…………」
「……ヒグマ? どうかしたんですか?」
「…………うっ」くらっ
「ちょっ、ヒグマ!」
「はぁー……やっぱだめだ。キンシコウ、すまないが運んでくれないか」
「……やっぱり無理してたんですね」
「何も一人で持ち上げなくても……ぼくたちも手伝ったのに」
「……なんとなくな」
「え?」
「要は、かばんさんに少しでも良いところを見せたかったってことですね」
「そんなこと言ってないだろ!!」
「ふふ、冗談ですよ、冗談。担ぎますから、しっかり掴まっていてくださいね」
「大丈夫ですかね、かばんさん」
「あの子は強いから、きっと大丈夫ですよ」
「一人であのでかいセルリアンに立ち向かったくらいですから、芯の強さは並大抵じゃ無いですよね。まあ、いくらなんでも無茶だとは思いますけど……」
「いいじゃない。大切な人を守ろうと全力で戦うなんて……」
「…………」
「……ヒグマ? どうかしたんですか?」
「…………うっ」くらっ
「ちょっ、ヒグマ!」
「はぁー……やっぱだめだ。キンシコウ、すまないが運んでくれないか」
「……やっぱり無理してたんですね」
「何も一人で持ち上げなくても……ぼくたちも手伝ったのに」
「……なんとなくな」
「え?」
「要は、かばんさんに少しでも良いところを見せたかったってことですね」
「そんなこと言ってないだろ!!」
「ふふ、冗談ですよ、冗談。担ぎますから、しっかり掴まっていてくださいね」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:08:02.21 ID:PoruoH2d0
「…………あいつがあんなに落ち込んでるの、初めて見たな」
「かばんさんが、ですか?」
「ああ。出会ってから日が浅いってのもあるだろうが……それだけ大切な仲間が苦しんでいるのを見るのは辛かったんだろう」
「あいつは確かに強い。けどそれは、守りたいと思うフレンズ――サーバルがいたからなのかもな」
「……ふふ」
「……何がおかしいんだよ?」
「まさかヒグマが他人にそこまで同情するなんてね」
「なっ…………別にいいだろ。我ながら変だとは思うけど」
「それはおそらく、ヒグマにも守りたいと思うフレンズがいるんじゃないですか?」
「そりゃ、まあ……」ちらっ
「それって、もしかしてぼくたち……?」
「いっ、言わねーからな!!///」
「もう、素直じゃないなあ……」
「かばんさんが、ですか?」
「ああ。出会ってから日が浅いってのもあるだろうが……それだけ大切な仲間が苦しんでいるのを見るのは辛かったんだろう」
「あいつは確かに強い。けどそれは、守りたいと思うフレンズ――サーバルがいたからなのかもな」
「……ふふ」
「……何がおかしいんだよ?」
「まさかヒグマが他人にそこまで同情するなんてね」
「なっ…………別にいいだろ。我ながら変だとは思うけど」
「それはおそらく、ヒグマにも守りたいと思うフレンズがいるんじゃないですか?」
「そりゃ、まあ……」ちらっ
「それって、もしかしてぼくたち……?」
「いっ、言わねーからな!!///」
「もう、素直じゃないなあ……」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:08:52.15 ID:PoruoH2d0
再びバスに乗ったぼくは、ひたすら道を走り続ける。
ビーバー達の住む「こはん」はなかなか見えず、その焦れったさにぼくは苦しめられた。
時折、後ろで横になっているサーバルちゃんの声が聞こえてくる。
恐怖に怯え、苦しみを滲ませ、か弱く震えたその声が。
「サーバルちゃん……」
「アワワワワワ……」
「ラッキーさん、サーバルちゃんの苦しみを和らげられる方法はないんですか?」
「検索中……検索中……」
藁にもすがる気持ちでラッキーさんに聞いても、検索中という言葉を何度も繰り返すのみで、一向に回答は得られない。
残念だけど、こういう時に限って役に立てないのはラッキーさんも同じらしい。
一刻も早く、助けないと。
でも、もし、助けられなかったら?
答えのない問い、考えたくもない最悪の事態が頭の中に浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返す。ハンドルを持つ手も自然と震えていた。
そうこうしているうちに、バスは森を抜けた。
ビーバー達の住む「こはん」はなかなか見えず、その焦れったさにぼくは苦しめられた。
時折、後ろで横になっているサーバルちゃんの声が聞こえてくる。
恐怖に怯え、苦しみを滲ませ、か弱く震えたその声が。
「サーバルちゃん……」
「アワワワワワ……」
「ラッキーさん、サーバルちゃんの苦しみを和らげられる方法はないんですか?」
「検索中……検索中……」
藁にもすがる気持ちでラッキーさんに聞いても、検索中という言葉を何度も繰り返すのみで、一向に回答は得られない。
残念だけど、こういう時に限って役に立てないのはラッキーさんも同じらしい。
一刻も早く、助けないと。
でも、もし、助けられなかったら?
答えのない問い、考えたくもない最悪の事態が頭の中に浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返す。ハンドルを持つ手も自然と震えていた。
そうこうしているうちに、バスは森を抜けた。
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:09:59.80 ID:PoruoH2d0
ばっと太陽の光が差し込み、それに伴って視界が開け、バスはなだらかな丘に差し掛かった。あちこちに咲いた草花と、遠くにそびえ立つ雄大な雪山の景色は、何の煩いも無い人間が見たとしら、息を飲んで見とれるに違いない。
……もっとも、今のぼくはその例外に当てはまるのだが。
バスを道沿いに走らせながら、ぼくは事故を起こさないよう注意しながら辺りを見回して、ビーバーさんたちが建てた、小さな木造の家が見当たらないか探した。
「……あっ、あれだ!」
森を抜けてからそう時間はかからず、ちょうど土地が低くなっている場所に、それなりに広い湖と、そのほとりに建つ家を発見した。
「あっ、かばんさんじゃないスか! お久しぶりっス!」
「ビーバーさん、助けてください! サーバルちゃんが……!」
「うええっ!? ど、どうしたっスか?」
事情をかいつまんで説明すると、ビーバーさんはぼくにサーバルちゃんが休めそうな木陰のある場所まで案内してくれた。ぼくはサーバルちゃんをバスからゆっくりと降ろし、落とさないよう慎重に運ぶ。
「サーバルちゃん大丈夫? ぼくの声、聞こえるかな?」
木の根元にそっと寝かせたサーバルちゃんに、ぼくは恐る恐る話しかけた。
「…………んん………………っ」
「……!」
「ぁ……かばん……ちゃん……?」
「サーバルちゃん……!」
「私………………あれ、ここは……?」
「サーバルちゃんはそこで休んでて。ぼくが水を持ってくるから」
ぼくはサーバルちゃんに代わって水辺へ向かい、両手になるべく多くの水を掬う。
それを彼女の口元まで持っていくと、少しずつ、ちろちろと舌を使って飲み始めた。
「ん……」
「そうそう、ゆっくりでいいからね……」
両手で作った器から水が無くなるまで与えたら、またぼくは水を掬いサーバルちゃんの目の前に持ってくる。
そんな行為を何回も、何回も繰り返した。実際は数回しかしてないはずなのに、ぼくにはそれが、とてつもなく長い時間に感じられた。
……もっとも、今のぼくはその例外に当てはまるのだが。
バスを道沿いに走らせながら、ぼくは事故を起こさないよう注意しながら辺りを見回して、ビーバーさんたちが建てた、小さな木造の家が見当たらないか探した。
「……あっ、あれだ!」
森を抜けてからそう時間はかからず、ちょうど土地が低くなっている場所に、それなりに広い湖と、そのほとりに建つ家を発見した。
「あっ、かばんさんじゃないスか! お久しぶりっス!」
「ビーバーさん、助けてください! サーバルちゃんが……!」
「うええっ!? ど、どうしたっスか?」
事情をかいつまんで説明すると、ビーバーさんはぼくにサーバルちゃんが休めそうな木陰のある場所まで案内してくれた。ぼくはサーバルちゃんをバスからゆっくりと降ろし、落とさないよう慎重に運ぶ。
「サーバルちゃん大丈夫? ぼくの声、聞こえるかな?」
木の根元にそっと寝かせたサーバルちゃんに、ぼくは恐る恐る話しかけた。
「…………んん………………っ」
「……!」
「ぁ……かばん……ちゃん……?」
「サーバルちゃん……!」
「私………………あれ、ここは……?」
「サーバルちゃんはそこで休んでて。ぼくが水を持ってくるから」
ぼくはサーバルちゃんに代わって水辺へ向かい、両手になるべく多くの水を掬う。
それを彼女の口元まで持っていくと、少しずつ、ちろちろと舌を使って飲み始めた。
「ん……」
「そうそう、ゆっくりでいいからね……」
両手で作った器から水が無くなるまで与えたら、またぼくは水を掬いサーバルちゃんの目の前に持ってくる。
そんな行為を何回も、何回も繰り返した。実際は数回しかしてないはずなのに、ぼくにはそれが、とてつもなく長い時間に感じられた。
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:11:26.47 ID:PoruoH2d0
「……ありがとう」
しばらくして、サーバルちゃんはぼくの方に目を向けて言い――またすぐに逸らす。
まだ本調子に戻ったとは言い難いが、顔つきはさっきと比べるとだいぶ良くなっていた。
ただ、その顔に浮かべる表情は……笑顔で取り繕うことすらも諦めた、衰弱しきった顔色だった。
「いいんだよ。ぼくはサーバルちゃんが良くなってくれれば、それで…………」
「うん…………」
「…………」
話すことが無くなると、またぼくたちは黙ってしまう。サーバルちゃんはあまり目を合わせようとしないし、ぼくは何も言い出せない。静寂を埋めるかのように、二人の間に風と水のせせらぎが通り抜ける。
ぼくはサーバルちゃんの横にぺたんと座って、彼女の髪をすっと撫でた。ぼくは苦しかった。サーバルちゃんが薄目になって気持ちよさそうな表情をするのが、唯一の救いだった。
こんなこと、今まで無かったのに。サーバルちゃんはいつも元気で、いつも笑顔で、いつもぼくを楽しませようとしてくれた。ぼくはそれにずっと支えられていたから、どんなに困難があっても乗り越えることができたのに。
今のサーバルちゃんは、まるで別人だ。
こんなに元気がなくて、疲れ果てて、弱った姿なんて、見たことがない。
ぼくは一体、どうすれば……
「カバン、チョットイイカナ」
しばらくして、腕に巻かれたラッキーさんが、ぼくに向かって話しかけてきた。二人きりで話したいと言われたので、ぼくはサーバルちゃんから少し離れた場所に移動した。
「今日ハココデ一泊シヨウカ」
「えっ…………」
口を開けるやいなやの提案に、ぼくは驚いた。
もともとラッキーさんには、いままでに出会ったフレンズさんと再び会うために、これまで旅をしたルートをもう一度回ると予め伝えていたし、今日だってその予定のスケジュール通りに動いていた。
こんな状況とはいえ、ラッキーさんの方から予定の変更を提案するなんて、ぼくは思ってもみなかったのだ。
「サーバルノ苦シミヲ和ラゲルタメダヨ。カバント二人キリデユックリ過ゴスノガ、今ノサーバル二トッテ、一番気持チガ落チ着クダロウカラネ」
「ラッキーさん……!」
どうやら、さっきぼくがバスの中で見つけて欲しいと言った「サーバルちゃんの苦しみを和らげる方法」を、ラッキーさんはずっと探し、自分なりの答えを見つけてくれたみたいだ。
しばらくして、サーバルちゃんはぼくの方に目を向けて言い――またすぐに逸らす。
まだ本調子に戻ったとは言い難いが、顔つきはさっきと比べるとだいぶ良くなっていた。
ただ、その顔に浮かべる表情は……笑顔で取り繕うことすらも諦めた、衰弱しきった顔色だった。
「いいんだよ。ぼくはサーバルちゃんが良くなってくれれば、それで…………」
「うん…………」
「…………」
話すことが無くなると、またぼくたちは黙ってしまう。サーバルちゃんはあまり目を合わせようとしないし、ぼくは何も言い出せない。静寂を埋めるかのように、二人の間に風と水のせせらぎが通り抜ける。
ぼくはサーバルちゃんの横にぺたんと座って、彼女の髪をすっと撫でた。ぼくは苦しかった。サーバルちゃんが薄目になって気持ちよさそうな表情をするのが、唯一の救いだった。
こんなこと、今まで無かったのに。サーバルちゃんはいつも元気で、いつも笑顔で、いつもぼくを楽しませようとしてくれた。ぼくはそれにずっと支えられていたから、どんなに困難があっても乗り越えることができたのに。
今のサーバルちゃんは、まるで別人だ。
こんなに元気がなくて、疲れ果てて、弱った姿なんて、見たことがない。
ぼくは一体、どうすれば……
「カバン、チョットイイカナ」
しばらくして、腕に巻かれたラッキーさんが、ぼくに向かって話しかけてきた。二人きりで話したいと言われたので、ぼくはサーバルちゃんから少し離れた場所に移動した。
「今日ハココデ一泊シヨウカ」
「えっ…………」
口を開けるやいなやの提案に、ぼくは驚いた。
もともとラッキーさんには、いままでに出会ったフレンズさんと再び会うために、これまで旅をしたルートをもう一度回ると予め伝えていたし、今日だってその予定のスケジュール通りに動いていた。
こんな状況とはいえ、ラッキーさんの方から予定の変更を提案するなんて、ぼくは思ってもみなかったのだ。
「サーバルノ苦シミヲ和ラゲルタメダヨ。カバント二人キリデユックリ過ゴスノガ、今ノサーバル二トッテ、一番気持チガ落チ着クダロウカラネ」
「ラッキーさん……!」
どうやら、さっきぼくがバスの中で見つけて欲しいと言った「サーバルちゃんの苦しみを和らげる方法」を、ラッキーさんはずっと探し、自分なりの答えを見つけてくれたみたいだ。
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:12:57.16 ID:PoruoH2d0
「……確かに、ラッキーさんの言う通りです。分かりました。ぼくがなんとかしてサーバルちゃんを元気にしてみせます」
「ヨロシクネ。ソレカラ」
ラッキーさんは一旦間を置いた。
「サーバルガ何ニ苦シンデイルノカ、チャント聞カナキャダメダヨ」
「……はい」
ぼくが返事をすると、二人の会話は終わり、辺りは再び静かになった。
そう、分かっていた。
サーバルちゃんが何かに怯えているということに。
それなのに、何度聞いても、サーバルちゃんは平気なふりをして答えようとしない。
『サーバルちゃんは、どうして――――』
バスの中で言おうと思って、途中で中断されたあの言葉。
『どうして、教えてくれないの?』
今思えば、とても残酷な言葉だ。
サーバルちゃんの言葉を信じていないということになるのだから。
それでも、サーバルちゃんが何かを隠しているのは、もはや否定する方が難しかった。
ぼくだって怖い。
サーバルちゃんでさえ怯えてしまうような何かに、果たしてぼくは立ち向かうことができるのか。
再び彼女の笑顔を取り戻すことができるのか。
それを考えると、ぼくはとても臆病な気持ちになってしまう。
けど、今はそんなことを考えてなんかいられない。
あんなにサーバルちゃんが苦しんでいるのに、何もしないなんてできるはずがない。
「かばん殿ー!」
「あ……プレーリーさん!」
「お久しぶりであります! 元気でありましたか?」
「ぼくは元気…………んむっ!?」
「ん……ぷはっ。プレーリー式の挨拶であります!」
「あ、ああ……そんなのありましたね……(いまだに慣れない……)」
「かばんさん! サーバルの様子はどうっスか?」
「ひとまずは落ち着いたと思います。まだ元気は無いですけど……」
「ヨロシクネ。ソレカラ」
ラッキーさんは一旦間を置いた。
「サーバルガ何ニ苦シンデイルノカ、チャント聞カナキャダメダヨ」
「……はい」
ぼくが返事をすると、二人の会話は終わり、辺りは再び静かになった。
そう、分かっていた。
サーバルちゃんが何かに怯えているということに。
それなのに、何度聞いても、サーバルちゃんは平気なふりをして答えようとしない。
『サーバルちゃんは、どうして――――』
バスの中で言おうと思って、途中で中断されたあの言葉。
『どうして、教えてくれないの?』
今思えば、とても残酷な言葉だ。
サーバルちゃんの言葉を信じていないということになるのだから。
それでも、サーバルちゃんが何かを隠しているのは、もはや否定する方が難しかった。
ぼくだって怖い。
サーバルちゃんでさえ怯えてしまうような何かに、果たしてぼくは立ち向かうことができるのか。
再び彼女の笑顔を取り戻すことができるのか。
それを考えると、ぼくはとても臆病な気持ちになってしまう。
けど、今はそんなことを考えてなんかいられない。
あんなにサーバルちゃんが苦しんでいるのに、何もしないなんてできるはずがない。
「かばん殿ー!」
「あ……プレーリーさん!」
「お久しぶりであります! 元気でありましたか?」
「ぼくは元気…………んむっ!?」
「ん……ぷはっ。プレーリー式の挨拶であります!」
「あ、ああ……そんなのありましたね……(いまだに慣れない……)」
「かばんさん! サーバルの様子はどうっスか?」
「ひとまずは落ち着いたと思います。まだ元気は無いですけど……」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:13:41.96 ID:PoruoH2d0
「かばん殿、事情はビーバー殿から聞いているであります。私たちにも協力させてほしいのであります!」
「協力?」
「はい! 一緒にサーバル殿を助けるであります!」
「意気込むのはいいっスけど、おれっちたちにできることって限られてないっスか? できるとしても元気付けるぐらいしか……」
「元気付ける………………!」
「かばん殿、何か思いついたでありますか?」
「はい。ちょっと、お二人に頼みたいことがあるんですけど……」
「まかせるっス!」
「お安い御用であります!」
ぼくはかばんの中から一冊の本を取り出した。
「協力?」
「はい! 一緒にサーバル殿を助けるであります!」
「意気込むのはいいっスけど、おれっちたちにできることって限られてないっスか? できるとしても元気付けるぐらいしか……」
「元気付ける………………!」
「かばん殿、何か思いついたでありますか?」
「はい。ちょっと、お二人に頼みたいことがあるんですけど……」
「まかせるっス!」
「お安い御用であります!」
ぼくはかばんの中から一冊の本を取り出した。
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:14:48.74 ID:PoruoH2d0
(ここからサーバルちゃん視点)
静かな木陰の下。
私は肌を撫でる風と、木の葉の隙間で揺れ動く光を感じて、うとうととまどろんでいた。
そんな私の頭に、こつんと何かがぶつかって落ちる。
「…………んみ?」
声に誘われるように目を開けると、かばんちゃんがにこやかな顔をして座っていた。手を後ろに回して、何かを隠しているように見える。
「サーバルちゃん。これ、なーんだ?」
私が起きたのに気づくと、かばんちゃんは隠していた手を私に見せた。
かばんちゃんの手元にあったのは……
「かみひこーき?」
私の目に微細な輝きが戻ったのを見て、かばんちゃんは楽しそうに言った。
「これで一緒に遊ばない?」
「かばん殿ー!」
「たくさん作ってきたっスー!」
聞き覚えのある声にはっとして見ると、湖の奥からビーバーとプレーリードッグがたくさんのかみひこーきを抱えてこっちに向かって来ていた。
静かな木陰の下。
私は肌を撫でる風と、木の葉の隙間で揺れ動く光を感じて、うとうととまどろんでいた。
そんな私の頭に、こつんと何かがぶつかって落ちる。
「…………んみ?」
声に誘われるように目を開けると、かばんちゃんがにこやかな顔をして座っていた。手を後ろに回して、何かを隠しているように見える。
「サーバルちゃん。これ、なーんだ?」
私が起きたのに気づくと、かばんちゃんは隠していた手を私に見せた。
かばんちゃんの手元にあったのは……
「かみひこーき?」
私の目に微細な輝きが戻ったのを見て、かばんちゃんは楽しそうに言った。
「これで一緒に遊ばない?」
「かばん殿ー!」
「たくさん作ってきたっスー!」
聞き覚えのある声にはっとして見ると、湖の奥からビーバーとプレーリードッグがたくさんのかみひこーきを抱えてこっちに向かって来ていた。
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:15:45.76 ID:PoruoH2d0
「いくよ!」
かばんちゃんが勢いよく放ったかみひこーきは、タイミング良く吹いた風に乗って、どんどん加速しながら飛んでいく。
「サーバルちゃんもやってみて」
かばんちゃんに続いて、私もかみひこーきを空へ飛ばした。
私のは上を向きすぎてかばんちゃんのように長く飛ばず、しかも左にぐらっと傾いてすぐに湖のほとりに落ちてしまった。
一方で、かばんちゃんのかみひこーきはぐんぐん進み、少しずつ高度を下げながら、やがて湖の真ん中で着地した。
「すごい、あんなに遠くまで……」
「サーバルちゃんも、もっと綺麗に投げたら遠くに飛ばせるはずだよ」
「ほんと?」
「うん。投げる時はこうやって……」
こうして、私たちはお互いに、かみひこーきを湖の向こうを目指して飛ばしあった。
ビーバーとプレーリードッグも私たちに付き添ってくれた。
「うーん……この向きからこうやって投げれば上手く飛ぶっスかねえ……」
「とにかく投げるであります! 数撃ちゃ当たるってやつであります!」
どんなに投げても、一番長く飛ぶのは、やっぱりかばんちゃんのかみひこーきだった。一度かばんちゃんの手もとから解き放たれば、綺麗な放物線を描きながらどこまでも進んでいく。
まっすぐ進むその姿が見えなくなるまで、私はずっと見つめていた。
かばんちゃんが勢いよく放ったかみひこーきは、タイミング良く吹いた風に乗って、どんどん加速しながら飛んでいく。
「サーバルちゃんもやってみて」
かばんちゃんに続いて、私もかみひこーきを空へ飛ばした。
私のは上を向きすぎてかばんちゃんのように長く飛ばず、しかも左にぐらっと傾いてすぐに湖のほとりに落ちてしまった。
一方で、かばんちゃんのかみひこーきはぐんぐん進み、少しずつ高度を下げながら、やがて湖の真ん中で着地した。
「すごい、あんなに遠くまで……」
「サーバルちゃんも、もっと綺麗に投げたら遠くに飛ばせるはずだよ」
「ほんと?」
「うん。投げる時はこうやって……」
こうして、私たちはお互いに、かみひこーきを湖の向こうを目指して飛ばしあった。
ビーバーとプレーリードッグも私たちに付き添ってくれた。
「うーん……この向きからこうやって投げれば上手く飛ぶっスかねえ……」
「とにかく投げるであります! 数撃ちゃ当たるってやつであります!」
どんなに投げても、一番長く飛ぶのは、やっぱりかばんちゃんのかみひこーきだった。一度かばんちゃんの手もとから解き放たれば、綺麗な放物線を描きながらどこまでも進んでいく。
まっすぐ進むその姿が見えなくなるまで、私はずっと見つめていた。
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:16:22.39 ID:PoruoH2d0
やがて、持っている紙は全て飛んでいき、手もとに残る紙は一枚もなくなった。
「なくなっちゃった」
「なくなっちゃったね」
「楽しかったであります!」
「こんな遊びがあるなんて知らなかったっス! やっぱかばんさんはすごいっスね!」
「それはどうも……みなさんが楽しんでくれたみたいでよかったです」
こんなに心を落ち着かせることができたのは久しぶりだった。やっぱりかばんちゃんはすごいな、と思う。
でも、どんなに楽しい時間でも、いつか終わりは来てしまう。
こうなると分かっていても、寂しいものはやっぱり寂しい。
できることなら、この楽しい瞬間が永遠であってほしかった。
それが叶うことはない。
紙はやがて底をつく。かみひこーきもいつかは地面に着地する。昼はやがて夜になる。
私は、あの夢を何度も繰り返す――
「サーバルちゃん」
「なっ……何、かばんちゃん?」
「少しは、元気になった?」
「え」
「サーバルちゃん、ずっと元気がなかったみたいだからさ……」
「そ……それは、その……」
私は咄嗟に否定しようとしたが、上手い言い訳をすぐに考えつくほど頭がいいわけでもなく、というかもはや弁明するのも難しく、すぐに言葉を詰まらせてしまう。
「……そうだ、今日はここに泊まろうと思うんだけど、いいよね?」
私が返答に迷っていると、かばんちゃんは先に口を開いた。
かばんちゃんがビーバーたちに目配せすると、二人は何かを察したように頷いた。
「なくなっちゃった」
「なくなっちゃったね」
「楽しかったであります!」
「こんな遊びがあるなんて知らなかったっス! やっぱかばんさんはすごいっスね!」
「それはどうも……みなさんが楽しんでくれたみたいでよかったです」
こんなに心を落ち着かせることができたのは久しぶりだった。やっぱりかばんちゃんはすごいな、と思う。
でも、どんなに楽しい時間でも、いつか終わりは来てしまう。
こうなると分かっていても、寂しいものはやっぱり寂しい。
できることなら、この楽しい瞬間が永遠であってほしかった。
それが叶うことはない。
紙はやがて底をつく。かみひこーきもいつかは地面に着地する。昼はやがて夜になる。
私は、あの夢を何度も繰り返す――
「サーバルちゃん」
「なっ……何、かばんちゃん?」
「少しは、元気になった?」
「え」
「サーバルちゃん、ずっと元気がなかったみたいだからさ……」
「そ……それは、その……」
私は咄嗟に否定しようとしたが、上手い言い訳をすぐに考えつくほど頭がいいわけでもなく、というかもはや弁明するのも難しく、すぐに言葉を詰まらせてしまう。
「……そうだ、今日はここに泊まろうと思うんだけど、いいよね?」
私が返答に迷っていると、かばんちゃんは先に口を開いた。
かばんちゃんがビーバーたちに目配せすると、二人は何かを察したように頷いた。
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:20:06.24 ID:PoruoH2d0
夕食のジャパリまんを食べ終わった頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。かばんちゃんがマッチで点けたランタンの光だけが、今の私たちを照らす光になっていた。
かばんちゃんはふああと大きなあくびとして、それからぐっと手を上に伸ばす。
「かばんちゃん、もう寝るの?」
「うん。そうしようかな……」
「じゃあ私も寝るよ!」
「サーバルちゃんは夜行性でしょ」
「大丈夫! 私も眠いから!」
咄嗟に出る言葉。もちろん嘘。
私がさっき寝ていたのをかばんちゃんも知っているから、騙せたかどうかも怪しい。
けど、かばんちゃんは「そっか」と言うだけで、特に私を疑ったりはしなかった。
「あれ? かばんちゃん、ボスは……?」
よく見ると、かばんちゃんの手首から、ボスがいつの間にかいなくなっていた。
「ラッキーさんなら、バスの中に置いてきたよ」
「えっ、どうして……」
「サーバルちゃん。ちょっといいかな」
私が言いきる前に、それを遮るようにかばんちゃんは口を開いた。
ランタンに照らされたかばんちゃんの顔は、普段と変わらない穏やかな表情のはずなのに、その視線は私の体を固まらせる。
「今日は外で寝ようか」
「外って……ビーバーたちと寝ないの?」
「いつもバスの中だし、たまには外で寝るのもいいでしょ?」
「で、でもっ……」
「心配しなくていいよ。この辺りにセルリアンはいないから」
「!!」どきっ
心臓が跳ね上がるような感覚だった。
かばんちゃんの言葉はまるで、私の心、考えていることさえも完全に見透かしているようで、少し怖い。不意打ちをくらった私は、何も言うことができなかった。
「ついて来て」
かばんちゃんは私を気にせずに歩きだす。少しして我に帰った私は、すぐさまかばんちゃんの後を追いかけた。
かばんちゃんはふああと大きなあくびとして、それからぐっと手を上に伸ばす。
「かばんちゃん、もう寝るの?」
「うん。そうしようかな……」
「じゃあ私も寝るよ!」
「サーバルちゃんは夜行性でしょ」
「大丈夫! 私も眠いから!」
咄嗟に出る言葉。もちろん嘘。
私がさっき寝ていたのをかばんちゃんも知っているから、騙せたかどうかも怪しい。
けど、かばんちゃんは「そっか」と言うだけで、特に私を疑ったりはしなかった。
「あれ? かばんちゃん、ボスは……?」
よく見ると、かばんちゃんの手首から、ボスがいつの間にかいなくなっていた。
「ラッキーさんなら、バスの中に置いてきたよ」
「えっ、どうして……」
「サーバルちゃん。ちょっといいかな」
私が言いきる前に、それを遮るようにかばんちゃんは口を開いた。
ランタンに照らされたかばんちゃんの顔は、普段と変わらない穏やかな表情のはずなのに、その視線は私の体を固まらせる。
「今日は外で寝ようか」
「外って……ビーバーたちと寝ないの?」
「いつもバスの中だし、たまには外で寝るのもいいでしょ?」
「で、でもっ……」
「心配しなくていいよ。この辺りにセルリアンはいないから」
「!!」どきっ
心臓が跳ね上がるような感覚だった。
かばんちゃんの言葉はまるで、私の心、考えていることさえも完全に見透かしているようで、少し怖い。不意打ちをくらった私は、何も言うことができなかった。
「ついて来て」
かばんちゃんは私を気にせずに歩きだす。少しして我に帰った私は、すぐさまかばんちゃんの後を追いかけた。
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:21:26.80 ID:PoruoH2d0
かばんちゃんが向かった先には――暗くてよく見えないけれど――大きな木が一本、真っ直ぐそびえ立っていた。バスからだいぶ離れた位置にあるこの木は、さばんなちほーに生えているものと同じか、あるいはそれ以上の大きさだ。
「ここは…………」
「さっき見つけた場所なんだ。今日はここら辺で寝ようか」
何を言い出すんだろう、とずっとどきどきしていたのに、かばんちゃんはランタンの明かりを消し、自分のかばんを枕にしてさっさと寝そべってしまった。
私もすぐさま横たわる。
「見て、サーバルちゃん。空がすごく綺麗だよ」
かばんちゃんに促されて上空を見ると、呼吸も忘れてしまうくらい綺麗な星空が目に飛び込んできた。
その美しさに私は息を呑む。
「ほんとだ……すごい」
「これをサーバルちゃんに見せたかったんだ」
「私に? もしかして私のために連れてきたの?」
「うん。かみひこーきだってそう。サーバルちゃんと遊びたかったから、図書館で貰った本から紙をビーバーさんたちに切り取ってもらって……」
「えっ、あれって本だったの!? だめだよ! 博士たちに怒られるちゃうよ!」
「博士さんは『われわれからのお礼なのです。かばんの好きに使うですよ』って言ってたし……ぼくはサーバルちゃんを元気にしたくて、自分で決めて使ったから、怒らないと思うよ」
「そうかなあ……」
「大丈夫だよ。博士さんも助手さんも優しいフレンズだから」
「…………」
「……じゃあ、そろそろ寝るね。おやすみなさい」
「お……おやすみー」
かばんちゃんが横を向いたのを見て、私もゆっくりと目を閉じた。
「ここは…………」
「さっき見つけた場所なんだ。今日はここら辺で寝ようか」
何を言い出すんだろう、とずっとどきどきしていたのに、かばんちゃんはランタンの明かりを消し、自分のかばんを枕にしてさっさと寝そべってしまった。
私もすぐさま横たわる。
「見て、サーバルちゃん。空がすごく綺麗だよ」
かばんちゃんに促されて上空を見ると、呼吸も忘れてしまうくらい綺麗な星空が目に飛び込んできた。
その美しさに私は息を呑む。
「ほんとだ……すごい」
「これをサーバルちゃんに見せたかったんだ」
「私に? もしかして私のために連れてきたの?」
「うん。かみひこーきだってそう。サーバルちゃんと遊びたかったから、図書館で貰った本から紙をビーバーさんたちに切り取ってもらって……」
「えっ、あれって本だったの!? だめだよ! 博士たちに怒られるちゃうよ!」
「博士さんは『われわれからのお礼なのです。かばんの好きに使うですよ』って言ってたし……ぼくはサーバルちゃんを元気にしたくて、自分で決めて使ったから、怒らないと思うよ」
「そうかなあ……」
「大丈夫だよ。博士さんも助手さんも優しいフレンズだから」
「…………」
「……じゃあ、そろそろ寝るね。おやすみなさい」
「お……おやすみー」
かばんちゃんが横を向いたのを見て、私もゆっくりと目を閉じた。
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:22:01.37 ID:PoruoH2d0
「…………」
どく
「…………」
どく、どく、どく
(……夢…………)
『かばんちゃんを、返してよーーーーーっっ!!!』
ずきっ
「っ…………!」
眠れない。
心臓のやかましい音から耳を塞いで、身体を小さくし、目をかたく閉じたとしても、どくんどくんという波の音は消えるはずもなく。
かばんちゃんはすぐ後ろにいるはずなのに、私はとてつもない孤独を感じていた。
また、あの夢を見てしまう。
見たくないものを見てしまう。一番恐れていたことを肌身で感じてしまう。
頭の中から、何か恐ろしいものが坂道をかけ上がるようにこみ上げてくる。
「い……や…………いやだ…………っ」
震える声と共に、私の目から一粒の涙が顔をつたった。
どく
「…………」
どく、どく、どく
(……夢…………)
『かばんちゃんを、返してよーーーーーっっ!!!』
ずきっ
「っ…………!」
眠れない。
心臓のやかましい音から耳を塞いで、身体を小さくし、目をかたく閉じたとしても、どくんどくんという波の音は消えるはずもなく。
かばんちゃんはすぐ後ろにいるはずなのに、私はとてつもない孤独を感じていた。
また、あの夢を見てしまう。
見たくないものを見てしまう。一番恐れていたことを肌身で感じてしまう。
頭の中から、何か恐ろしいものが坂道をかけ上がるようにこみ上げてくる。
「い……や…………いやだ…………っ」
震える声と共に、私の目から一粒の涙が顔をつたった。
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:22:40.17 ID:PoruoH2d0
「サーバルちゃん」
声が響く。
息が止まる。
心臓の音は聞こえなくなった。
「起きてるんでしょ」
私はそっと目を開ける。
目の前のかばんちゃんは、さっきまで後ろを向いて寝ていたはずなのに、気づけば私の方に向き直して、二つの目がじっとこちらを見つめられていた。
「かばん……ちゃん……」
「…………サーバルちゃん、ずっと苦しそうにしてたよね? ぼくに何か隠してるってことは、あまり信じたくないけど…………きっとそうなんだと思う」
「言いたくないのかもしれないし、ぼくに心配をかけたくないのかもしれない。けど、ぼくは知りたい。サーバルちゃんの力になりたい。何もできなくても、話を聞くくらいならできるよ」
「だから………………サーバルちゃんの悩みを、教えてほしい」
かばんちゃんは、普段と同じ、落ち着いた口調で話していた。
……でも、一つ一つ言葉を選びながら話すかばんちゃんの顔が、とても悲しそうにしているのが、私には分かってしまった。
つらいんだ。かばんちゃんも。
隠されるのがつらくて、苦しいんだ。
何かしてあげたいのに、何も分からなくて、胸が張り裂けそうなくらい苦しんでるんだ。
かけがえのない、フレンズだから。
声が響く。
息が止まる。
心臓の音は聞こえなくなった。
「起きてるんでしょ」
私はそっと目を開ける。
目の前のかばんちゃんは、さっきまで後ろを向いて寝ていたはずなのに、気づけば私の方に向き直して、二つの目がじっとこちらを見つめられていた。
「かばん……ちゃん……」
「…………サーバルちゃん、ずっと苦しそうにしてたよね? ぼくに何か隠してるってことは、あまり信じたくないけど…………きっとそうなんだと思う」
「言いたくないのかもしれないし、ぼくに心配をかけたくないのかもしれない。けど、ぼくは知りたい。サーバルちゃんの力になりたい。何もできなくても、話を聞くくらいならできるよ」
「だから………………サーバルちゃんの悩みを、教えてほしい」
かばんちゃんは、普段と同じ、落ち着いた口調で話していた。
……でも、一つ一つ言葉を選びながら話すかばんちゃんの顔が、とても悲しそうにしているのが、私には分かってしまった。
つらいんだ。かばんちゃんも。
隠されるのがつらくて、苦しいんだ。
何かしてあげたいのに、何も分からなくて、胸が張り裂けそうなくらい苦しんでるんだ。
かけがえのない、フレンズだから。
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:23:11.15 ID:PoruoH2d0
「…………」
「…………」
「ごめんね」
「…………どうして、サーバルちゃんが謝るの?」
「だって……私、かばんちゃんが苦しんでるのも知らずに……必死に隠そうとしてた」
「本当に……ごめんなさい」
「全部、話すね」
風の音も、木の葉の揺れる音も消え、辺りはしんと静まり返る。
私は大きく息を吸って、言った。
「夢を見たの」
「こわい夢」
「…………」
「ごめんね」
「…………どうして、サーバルちゃんが謝るの?」
「だって……私、かばんちゃんが苦しんでるのも知らずに……必死に隠そうとしてた」
「本当に……ごめんなさい」
「全部、話すね」
風の音も、木の葉の揺れる音も消え、辺りはしんと静まり返る。
私は大きく息を吸って、言った。
「夢を見たの」
「こわい夢」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:24:06.65 ID:PoruoH2d0
夢の中にね、この前かばんちゃんが食べられた、黒くておっきなセルリアンが出てくるの
セルリアンは私を見て、少しずつ、少しずつ近づいてきて
私は逃げようとするんだけど、体が思うように動かなくなってて、それで
セルリアンに食べられたの
食べられたと同時に目が覚めて
その時は、走ってないのに心臓がばくばくして
息がすごく乱れてた
別の日に、今度は違う夢を見て
かばんちゃんがセルリアンの中に閉じ込められていて
私は必死に助けようとするんだけど
一人の力じゃどうすることもできなくって
私を吹き飛ばして、セルリアンは逃げちゃうの
……あとね、誰もいない世界で、ひたすらかばんちゃんを探したりもした
どこまで行っても真っ暗闇で、草木の音も、風の音も聞こえないような場所で
大声でかばんちゃんを探すんだけど、どこにも見つからなくて
頭がおかしくなりそうだった
セルリアンは私を見て、少しずつ、少しずつ近づいてきて
私は逃げようとするんだけど、体が思うように動かなくなってて、それで
セルリアンに食べられたの
食べられたと同時に目が覚めて
その時は、走ってないのに心臓がばくばくして
息がすごく乱れてた
別の日に、今度は違う夢を見て
かばんちゃんがセルリアンの中に閉じ込められていて
私は必死に助けようとするんだけど
一人の力じゃどうすることもできなくって
私を吹き飛ばして、セルリアンは逃げちゃうの
……あとね、誰もいない世界で、ひたすらかばんちゃんを探したりもした
どこまで行っても真っ暗闇で、草木の音も、風の音も聞こえないような場所で
大声でかばんちゃんを探すんだけど、どこにも見つからなくて
頭がおかしくなりそうだった
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:24:53.96 ID:PoruoH2d0
もう声も出なくなるくらい叫んで
息も上手にできなくなるくらい走ったのに
かばんちゃんはどこにもいなくて
一人ぼっちで……
途中からずっと泣き崩れてた
怖くて
つらくて
苦しくて
……ずっと、そんな夢を見てきたの
どんなにがんばっても、どんなにセルリアンと戦っても、私はやられて、かばんちゃんは消えちゃうの
ねえ、かばんちゃん
私、どうしたらいいんだろう
息も上手にできなくなるくらい走ったのに
かばんちゃんはどこにもいなくて
一人ぼっちで……
途中からずっと泣き崩れてた
怖くて
つらくて
苦しくて
……ずっと、そんな夢を見てきたの
どんなにがんばっても、どんなにセルリアンと戦っても、私はやられて、かばんちゃんは消えちゃうの
ねえ、かばんちゃん
私、どうしたらいいんだろう
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:25:50.29 ID:PoruoH2d0
(ここからかばんちゃん視点)
「…………」
サーバルちゃんの口から一つ一つゆっくり出てくる言葉を、ぼくは一言たりとも逃さないように黙って耳を傾けた。
全て聞き終えた時、ぼくは始めになんて声をかけるべきか迷った。
サーバルちゃんを苦しめている正体……それはぼくでもなく、病気でもなく、フレンズでもなく、セルリアンでもなかった。
現実味を帯び、身の毛のよだつような「こわい夢」に、彼女は怯えていた。
彼女が吐き出した予想外の本音に、ぼくをしばしの間困惑してしまったのだ。
……けど、その理屈なら、これまでの出来事を上手く説明することができる。
寝ている時に苦しんでいたのにも合点がいく。彼女は寝る度に、その恐ろしい夢を見て苦しんでいたのだろう。
「……そうだったんだ」
「ずっと、サーバルちゃんはその夢に苦しんでたんだね……」
ぼくは、サーバルちゃんのもとまでそっと体を寄せていく。
距離を狭めると、ぼくは背中に手を回し、サーバルちゃんを力いっぱい抱きしめた。
「みゃ……っ!///」
サーバルちゃんの苦しみは、想像を絶するほどつらいものに違いない。これがもし逆の立場だったら…………ぼくはとても耐えられないと思う。
サーバルちゃんに対して、ぼくができることは確かに少ない。
けど、それでも何かしたい。サーバルちゃんを安心させたい。救い出したい。
「…………」
サーバルちゃんの口から一つ一つゆっくり出てくる言葉を、ぼくは一言たりとも逃さないように黙って耳を傾けた。
全て聞き終えた時、ぼくは始めになんて声をかけるべきか迷った。
サーバルちゃんを苦しめている正体……それはぼくでもなく、病気でもなく、フレンズでもなく、セルリアンでもなかった。
現実味を帯び、身の毛のよだつような「こわい夢」に、彼女は怯えていた。
彼女が吐き出した予想外の本音に、ぼくをしばしの間困惑してしまったのだ。
……けど、その理屈なら、これまでの出来事を上手く説明することができる。
寝ている時に苦しんでいたのにも合点がいく。彼女は寝る度に、その恐ろしい夢を見て苦しんでいたのだろう。
「……そうだったんだ」
「ずっと、サーバルちゃんはその夢に苦しんでたんだね……」
ぼくは、サーバルちゃんのもとまでそっと体を寄せていく。
距離を狭めると、ぼくは背中に手を回し、サーバルちゃんを力いっぱい抱きしめた。
「みゃ……っ!///」
サーバルちゃんの苦しみは、想像を絶するほどつらいものに違いない。これがもし逆の立場だったら…………ぼくはとても耐えられないと思う。
サーバルちゃんに対して、ぼくができることは確かに少ない。
けど、それでも何かしたい。サーバルちゃんを安心させたい。救い出したい。
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:26:31.01 ID:PoruoH2d0
「こうすれば伝わるよね? ぼくがちゃんとここにいるってこと」
「うん…………分かるよ…………」
「辛かったよね……サーバルちゃん。ずっと一人で苦しんで……きっとぼくだったら耐えられないと思う」
「どうすればその夢を見なくなるのか、ぼくにはまだ分からないけど……」
「……けど、忘れないで! 夢の中で何があったとしても、ぼくはサーバルちゃんの側からいなくなったりしないよ。約束する」
ぼくの言葉が終わると、サーバルちゃんはゆっくりと目を動かし、やがてぼくの視線とぶつかった。
そして、ダムが小さな割れ目から大きく決壊していくように、サーバルちゃんの目から涙がとめどなく溢れだした。
「っ…………ひっ、うっ……ううぅっ…………かばん、ちゃん……かばんちゃん、かばんちゃんっ……!」
「サーバルちゃん…………」
「怖かったの……かばんちゃんがいなくなっちゃうのが怖くて、私……っ……」
「大丈夫…………もう、大丈夫だよ…………」
「あ……うああぁ…ああああああぁぁ…………」
心臓と心臓がくっついてしまいそうなくらい、ぼくはサーバルちゃんを引き寄せた。ぼくの温もりで、サーバルちゃんの冷えた心が温まるよう願いながら。
「うん…………分かるよ…………」
「辛かったよね……サーバルちゃん。ずっと一人で苦しんで……きっとぼくだったら耐えられないと思う」
「どうすればその夢を見なくなるのか、ぼくにはまだ分からないけど……」
「……けど、忘れないで! 夢の中で何があったとしても、ぼくはサーバルちゃんの側からいなくなったりしないよ。約束する」
ぼくの言葉が終わると、サーバルちゃんはゆっくりと目を動かし、やがてぼくの視線とぶつかった。
そして、ダムが小さな割れ目から大きく決壊していくように、サーバルちゃんの目から涙がとめどなく溢れだした。
「っ…………ひっ、うっ……ううぅっ…………かばん、ちゃん……かばんちゃん、かばんちゃんっ……!」
「サーバルちゃん…………」
「怖かったの……かばんちゃんがいなくなっちゃうのが怖くて、私……っ……」
「大丈夫…………もう、大丈夫だよ…………」
「あ……うああぁ…ああああああぁぁ…………」
心臓と心臓がくっついてしまいそうなくらい、ぼくはサーバルちゃんを引き寄せた。ぼくの温もりで、サーバルちゃんの冷えた心が温まるよう願いながら。
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:26:57.81 ID:PoruoH2d0
長い長い時間が過ぎて、ようやくサーバルちゃんはおとなしくなった。
さっきまで大泣きしていたのが嘘のように、今はすうすうと眠っている。
泣き疲れてしまったのだろう。普段めったに泣かないサーバルちゃんが、今日は二回も泣いたのだから。
「んぅ…………」
サーバルちゃんはごろんと寝返りを打ち、密着していたぼくの体から離れた。
おそらく、長時間ずっとくっついていたために熱くなってしまい、体が本能的に離してしまったのだろうけど、ぼくはそれを見て少し安心した。
サーバルちゃんはとても落ち着いた表情を浮かべている。ここ最近、ずっと苦しそうな寝顔しか見ていなかったぼくにとって、それは素直に嬉しかった。
そして同時に、ぼくは誇らしくも感じていた。この時、安らかに眠るサーバルちゃんを見て、ぼくは一種の余裕――ぼくが支えていれば、そのうちサーバルちゃんも元気になるはずだ――に近いものを感じていた。
言うなれば、ぼくは後のことを楽観視していたのだ。
「大丈夫……じきによくなるよ。それまでずっと支えるからね」
サーバルちゃんに対して、そして自分に対しての言葉を発したぼくは、サーバルちゃんの頭を撫でながら、次第に意識をまどろみの中へ消していった。
この時のぼくは、夢を甘く見ていた。
夢は、そう簡単に終わらない。
さっきまで大泣きしていたのが嘘のように、今はすうすうと眠っている。
泣き疲れてしまったのだろう。普段めったに泣かないサーバルちゃんが、今日は二回も泣いたのだから。
「んぅ…………」
サーバルちゃんはごろんと寝返りを打ち、密着していたぼくの体から離れた。
おそらく、長時間ずっとくっついていたために熱くなってしまい、体が本能的に離してしまったのだろうけど、ぼくはそれを見て少し安心した。
サーバルちゃんはとても落ち着いた表情を浮かべている。ここ最近、ずっと苦しそうな寝顔しか見ていなかったぼくにとって、それは素直に嬉しかった。
そして同時に、ぼくは誇らしくも感じていた。この時、安らかに眠るサーバルちゃんを見て、ぼくは一種の余裕――ぼくが支えていれば、そのうちサーバルちゃんも元気になるはずだ――に近いものを感じていた。
言うなれば、ぼくは後のことを楽観視していたのだ。
「大丈夫……じきによくなるよ。それまでずっと支えるからね」
サーバルちゃんに対して、そして自分に対しての言葉を発したぼくは、サーバルちゃんの頭を撫でながら、次第に意識をまどろみの中へ消していった。
この時のぼくは、夢を甘く見ていた。
夢は、そう簡単に終わらない。
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:28:19.21 ID:PoruoH2d0
「…………ひっ………う……っ!」
「……ん…………?」
眠ってからおよそ数時間、不規則な息遣いを耳が察知して、ぼくはぼんやりとした意識のまま目を覚ました。
息遣いの正体はサーバルちゃんだった。ぼくは飛び起きて、すぐにサーバルちゃんのもとへ駆け寄る。
彼女の体は硬直して小刻みに震えている。まるで高熱にかかった時のような苦しい表情を顔に浮かべ、うなされている。
ただ、今までと違うと気づいたのは、サーバルちゃんに触れた時だった。
服がびっしょりと濡れている。それはつまり、汗をあまり出さないはずのサーバルちゃんが、全身から汗を吹き出していることを意味していた。
もともとサーバルキャットは人間ほど体温調節が得意ではない。
体が高温になると、それは命に関わる。
「サーバルちゃん!!」
ぼくはサーバルちゃんに必死で呼びかけた。もし近くにセルリアンがいたらとか、夜中に大声を出すのは周りのフレンズに迷惑とか、そんな理知的に物事を考えている暇なんてなかった。ぼくはただ、彼女の安否にしか興味がなかった。
「サーバルちゃん! 起きて! サーバルちゃん!!」
「……ん…………?」
眠ってからおよそ数時間、不規則な息遣いを耳が察知して、ぼくはぼんやりとした意識のまま目を覚ました。
息遣いの正体はサーバルちゃんだった。ぼくは飛び起きて、すぐにサーバルちゃんのもとへ駆け寄る。
彼女の体は硬直して小刻みに震えている。まるで高熱にかかった時のような苦しい表情を顔に浮かべ、うなされている。
ただ、今までと違うと気づいたのは、サーバルちゃんに触れた時だった。
服がびっしょりと濡れている。それはつまり、汗をあまり出さないはずのサーバルちゃんが、全身から汗を吹き出していることを意味していた。
もともとサーバルキャットは人間ほど体温調節が得意ではない。
体が高温になると、それは命に関わる。
「サーバルちゃん!!」
ぼくはサーバルちゃんに必死で呼びかけた。もし近くにセルリアンがいたらとか、夜中に大声を出すのは周りのフレンズに迷惑とか、そんな理知的に物事を考えている暇なんてなかった。ぼくはただ、彼女の安否にしか興味がなかった。
「サーバルちゃん! 起きて! サーバルちゃん!!」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:29:04.33 ID:PoruoH2d0
「…………ぁ……」
「サーバルちゃん! ぼくだよ、分かる?」
何度も何度も声をかけると、サーバルちゃんは虚ろに目を開けた。瞼の隙間から見える瞳孔は、明らかに不自然な方向を向いている。
「あれ…………かばんちゃん…………なんで…………」
「えっ……?」
「だって…………だって…………かばんちゃん、さっき……私の前で…………」
サーバルちゃんは青ざめていた。
声もたどたどしく、崖から崩れ落ちるかのように、一つ一つの言語が体裁を崩していく。
「セルリアンに…………セルリアンに…………」がたがた
「サーバルちゃん、落ち着いて!」
「いや…………いや
…………いや、いや、いや…………」
「いやっ………………!」
ぐらっ
「……………………」
「……サー……バル…………ちゃん?」
言葉が途切れ、目の焦点が定まりそうになったその時、サーバルちゃんの目は、再び硬く閉じられ――――意識を失った。
「そんな……………」
ほんの、ちょっとの間の出来事なのに。
それだけで、全てが伝わった。
サーバルちゃんの夢は、どんどん悪化している。
「サーバルちゃん! ぼくだよ、分かる?」
何度も何度も声をかけると、サーバルちゃんは虚ろに目を開けた。瞼の隙間から見える瞳孔は、明らかに不自然な方向を向いている。
「あれ…………かばんちゃん…………なんで…………」
「えっ……?」
「だって…………だって…………かばんちゃん、さっき……私の前で…………」
サーバルちゃんは青ざめていた。
声もたどたどしく、崖から崩れ落ちるかのように、一つ一つの言語が体裁を崩していく。
「セルリアンに…………セルリアンに…………」がたがた
「サーバルちゃん、落ち着いて!」
「いや…………いや
…………いや、いや、いや…………」
「いやっ………………!」
ぐらっ
「……………………」
「……サー……バル…………ちゃん?」
言葉が途切れ、目の焦点が定まりそうになったその時、サーバルちゃんの目は、再び硬く閉じられ――――意識を失った。
「そんな……………」
ほんの、ちょっとの間の出来事なのに。
それだけで、全てが伝わった。
サーバルちゃんの夢は、どんどん悪化している。
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:29:33.28 ID:PoruoH2d0
「さっ…………サーバルちゃん、起きて、ねえ起きてよ…………サーバルちゃん!!」
ぼくは叫びながらサーバルちゃんを揺さぶった。
サーバルちゃんはびくとも動かず、むしろさっきよりずっと静かだった。
それがぼくにとって、逆に怖かった。
「サーバルちゃん! サーバルちゃん!!」
体を揺さぶる。大声で呼びかける。
彼女が起きる気配はない。
「サーバルちゃん!……………………お願い…………お願いだから……起きてよ…………!」
「うっ…………ぐすっ…………うぅ……っ…………」
ぼくは泣いていた。サーバルちゃんを抱きしめながら、地面に涙をぼろぼろと落としていた。
さっきまで安易に考えていた愚かな自分が――――何もできない自分が、恥ずかしくて、憎くて、しょうがなかった。
このままだと、
ぼくも、
サーバルちゃんも、
壊れてしまう。
ぼくは叫びながらサーバルちゃんを揺さぶった。
サーバルちゃんはびくとも動かず、むしろさっきよりずっと静かだった。
それがぼくにとって、逆に怖かった。
「サーバルちゃん! サーバルちゃん!!」
体を揺さぶる。大声で呼びかける。
彼女が起きる気配はない。
「サーバルちゃん!……………………お願い…………お願いだから……起きてよ…………!」
「うっ…………ぐすっ…………うぅ……っ…………」
ぼくは泣いていた。サーバルちゃんを抱きしめながら、地面に涙をぼろぼろと落としていた。
さっきまで安易に考えていた愚かな自分が――――何もできない自分が、恥ずかしくて、憎くて、しょうがなかった。
このままだと、
ぼくも、
サーバルちゃんも、
壊れてしまう。
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:30:34.02 ID:PoruoH2d0
目覚めは最悪と言っていい。
サーバルちゃんより先に起きたぼくは、顔を洗うために湖のほとりに向かっていた。
昨日は一晩中サーバルちゃんの体にしがみついて涙を流していた。つらいのはサーバルちゃんのはずなのに、ぼくの方がたくさん泣いている。
いつの間にか眠っていたらしいが、頭はずっしりと重く、本当に寝ていたのか疑わしくなる。
湖の水面に浮かぶぼくはひどい顔をしていた。散々泣き腫らしたあとで、目の辺りは赤く腫れ上がってしまっている。
こんな顔、サーバルちゃんには見せられない。
少しでも元に戻そうと、ぼくは湖の冷たい水で何度も顔を洗った。
ぼくが起きてからしばらくして、サーバルちゃんも目を覚ました。
「おはよう、サーバルちゃん」
「かばん……ちゃん…………おはよう」
魂が抜けてしまったかのような弱々しい声は、話しかけることさえ躊躇わせてしまう。
サーバルちゃんより先に起きたぼくは、顔を洗うために湖のほとりに向かっていた。
昨日は一晩中サーバルちゃんの体にしがみついて涙を流していた。つらいのはサーバルちゃんのはずなのに、ぼくの方がたくさん泣いている。
いつの間にか眠っていたらしいが、頭はずっしりと重く、本当に寝ていたのか疑わしくなる。
湖の水面に浮かぶぼくはひどい顔をしていた。散々泣き腫らしたあとで、目の辺りは赤く腫れ上がってしまっている。
こんな顔、サーバルちゃんには見せられない。
少しでも元に戻そうと、ぼくは湖の冷たい水で何度も顔を洗った。
ぼくが起きてからしばらくして、サーバルちゃんも目を覚ました。
「おはよう、サーバルちゃん」
「かばん……ちゃん…………おはよう」
魂が抜けてしまったかのような弱々しい声は、話しかけることさえ躊躇わせてしまう。
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:31:46.02 ID:PoruoH2d0
「サーバルちゃん、昨日も寝てる間うなってたみたいだけど……どんな夢を見ていたの?」
「夢…………」
「っ…………!」がたがたがた
聞いてすぐに、ぼくは「しまった」と後悔したが、もう遅い。
言葉を聞くやいなや、サーバルちゃんは体をがたがたと震わせ、涙が次々と目から落ち始めた。
「ぁ……あ……いやっ…………」がたがた
「ご、ごめんサーバルちゃん! 無理して言わなくていいから!」
「っ、ひぐっ、うぅっ……ううぅぅぅっ…………」
震えるサーバルちゃんを、ぼくは慌てて抱きしめる。
サーバルちゃんはぼくの左肩に顔を埋め、静かにすすり泣いた。
「かばんさんおはようっス…………」
「かばん殿、おはようございまー…………す………………?」
「うっ、んぐっ、えぐっ…………かばんちゃん………………怖いよぉ……」
「大丈夫……ぼくはここに……ここにいるから……」
「……今は、そっとしておいた方がいいと思うっス」
「……そうでありますね」
「夢…………」
「っ…………!」がたがたがた
聞いてすぐに、ぼくは「しまった」と後悔したが、もう遅い。
言葉を聞くやいなや、サーバルちゃんは体をがたがたと震わせ、涙が次々と目から落ち始めた。
「ぁ……あ……いやっ…………」がたがた
「ご、ごめんサーバルちゃん! 無理して言わなくていいから!」
「っ、ひぐっ、うぅっ……ううぅぅぅっ…………」
震えるサーバルちゃんを、ぼくは慌てて抱きしめる。
サーバルちゃんはぼくの左肩に顔を埋め、静かにすすり泣いた。
「かばんさんおはようっス…………」
「かばん殿、おはようございまー…………す………………?」
「うっ、んぐっ、えぐっ…………かばんちゃん………………怖いよぉ……」
「大丈夫……ぼくはここに……ここにいるから……」
「……今は、そっとしておいた方がいいと思うっス」
「……そうでありますね」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:33:28.09 ID:PoruoH2d0
ぼくはバスに置いたままのラッキーさんを取りに行くことにした。
もちろんサーバルちゃんも一緒だ。
「っ……」ぎゅっ
(サーバルちゃん……)
サーバルちゃんはぼくの左腕を両腕でがっちりと掴んで歩いていた。のりでくっつけたかのように密着していて歩きづらいけれど、今はぼくもこうしている方が安心する。腕から加えられる強い力が、彼女のぼくを失うことに対する恐怖を暗示しているように感じた。
「昨日ハドウダッタ?」
出会ってすぐの開口一番、さっそく耳の痛い質問をぶつけられる。
「サーバルちゃんが苦しんでいる原因は分かりました。ただ……」ちらっ
「…………」
「どうすればいいのか分からないんです」
「……詳シク聞カセテクレルカナ」
ぼくはサーバルちゃんが見る「こわい夢」についてラッキーさんに説明した。
以前にも似たような症状を患ったフレンズがいないか聞いたところ、フレンズの生態について熟知しているラッキーさんでも、そのような事例は聞いたことがないと返ってきた。
もちろんサーバルちゃんも一緒だ。
「っ……」ぎゅっ
(サーバルちゃん……)
サーバルちゃんはぼくの左腕を両腕でがっちりと掴んで歩いていた。のりでくっつけたかのように密着していて歩きづらいけれど、今はぼくもこうしている方が安心する。腕から加えられる強い力が、彼女のぼくを失うことに対する恐怖を暗示しているように感じた。
「昨日ハドウダッタ?」
出会ってすぐの開口一番、さっそく耳の痛い質問をぶつけられる。
「サーバルちゃんが苦しんでいる原因は分かりました。ただ……」ちらっ
「…………」
「どうすればいいのか分からないんです」
「……詳シク聞カセテクレルカナ」
ぼくはサーバルちゃんが見る「こわい夢」についてラッキーさんに説明した。
以前にも似たような症状を患ったフレンズがいないか聞いたところ、フレンズの生態について熟知しているラッキーさんでも、そのような事例は聞いたことがないと返ってきた。
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:34:33.03 ID:PoruoH2d0
「フレンズガ人ト同ジヨウニ夢ヲ見ルノハ不思議ジャナイケド、ソウイウ話ハ初メテダネ」
「そうですか……じゃあ対処法とかも……?」
「データベースノ中ニハ存在シテナイネ」
頼みの綱のラッキーさんでもどうしようもないとなると、いよいよぼくたちは行き詰ってしまう。
「カバン、コレカラドウスルツモリ?」
「これから…………」
ぼくは迷って、サーバルちゃんと目を合わせる。このままぐずぐずしていると、サーバルちゃんの容態はさらに悪化してしまう。だからといって、闇雲に行動したところで、何の解決にも繋がらない。
こういう時、どう行動すればいいんだろう……
「あのー……」
「あっ、おはようございます、ビーバーさん」
「おはよう……と言いたいところなんスけど、かばんさん本当に寝たっスか? すごく疲れてるように見えるっス」
「そ、そんなこと……っ」くらっ
「かばんちゃん!」
「あ……」
「そうですか……じゃあ対処法とかも……?」
「データベースノ中ニハ存在シテナイネ」
頼みの綱のラッキーさんでもどうしようもないとなると、いよいよぼくたちは行き詰ってしまう。
「カバン、コレカラドウスルツモリ?」
「これから…………」
ぼくは迷って、サーバルちゃんと目を合わせる。このままぐずぐずしていると、サーバルちゃんの容態はさらに悪化してしまう。だからといって、闇雲に行動したところで、何の解決にも繋がらない。
こういう時、どう行動すればいいんだろう……
「あのー……」
「あっ、おはようございます、ビーバーさん」
「おはよう……と言いたいところなんスけど、かばんさん本当に寝たっスか? すごく疲れてるように見えるっス」
「そ、そんなこと……っ」くらっ
「かばんちゃん!」
「あ……」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:35:38.24 ID:PoruoH2d0
「やっぱり疲れてるっス。もう少し休んだ方がいいっスよ」
「だめだよ……サーバルちゃんをなんとかしなきゃ……」
「かばんさんまで倒れたら元も子もないっスよ! 難しいことは置いといて、今は一旦落ち着くべきっス!」
ビーバーさんの放った正論に、ぼくの反論する余地は残されていなかった。
この時、ぼくは自分がサーバルちゃんに突き動かされ、感情的に動いていたことに初めて気づかされた。
今のぼくは、じっくり考えて動くことができなくなっている。
ビーバーさんの言う通り、こういう時こそ落ち着いて対処するべきなのに。
「……そうですよね。ごめんなさい」
「謝らなくていいんスよ。さ、早く家に戻るっス! プレーリーさんがみんなの分のジャパリまんを用意してくれてるっスよ!」
プレーリーさんについて行く形で、ぼくたちは再び歩き出した。
「……行こうか」
「うん」
「…………」
この時、ぼくはまだサーバルちゃんがある感情を持ってぼくを見つめていたことに気づいていない。
「だめだよ……サーバルちゃんをなんとかしなきゃ……」
「かばんさんまで倒れたら元も子もないっスよ! 難しいことは置いといて、今は一旦落ち着くべきっス!」
ビーバーさんの放った正論に、ぼくの反論する余地は残されていなかった。
この時、ぼくは自分がサーバルちゃんに突き動かされ、感情的に動いていたことに初めて気づかされた。
今のぼくは、じっくり考えて動くことができなくなっている。
ビーバーさんの言う通り、こういう時こそ落ち着いて対処するべきなのに。
「……そうですよね。ごめんなさい」
「謝らなくていいんスよ。さ、早く家に戻るっス! プレーリーさんがみんなの分のジャパリまんを用意してくれてるっスよ!」
プレーリーさんについて行く形で、ぼくたちは再び歩き出した。
「……行こうか」
「うん」
「…………」
この時、ぼくはまだサーバルちゃんがある感情を持ってぼくを見つめていたことに気づいていない。
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:36:30.32 ID:PoruoH2d0
「これでみんな揃ったでありますか? では!」
「いただきます!」
ぼくたちはプレーリーさんと再会して、木の家で朝食をとることになった。
ビーバーさんたちがおいしそうにがつがつ食べる中、サーバルちゃんはジャパリまんをじっと見つめ、なかなか口を開けようとしなかった。
「サーバルちゃん、食欲が無いの?」
「うん……」
「無理して食べなくていいんだよ」
「で、でも、食べないと……」
「一気に食べたら気持ち悪くなるかもしれないよ。食べるとしても少しずつね」
「……そういえば、二人はこれからどうするんスか?」
ちょうどぼくがジャパリまんをちぎってサーバルちゃんに食べさせていた時に、ビーバーさんがぼくに向かって聞いてきた。
「迷ってます……ラッキーさんはサーバルを気にかけてほしいと言ってて、ぼくもできればそうしたいんですけど、この先どうすればいいか分からなくて。ゆうえんちのこともありますし……」
「ゆうえんちのことって何でありますか?」
「あ、そういえばまだ二人には伝えてませんでしたね。実は……」
「いただきます!」
ぼくたちはプレーリーさんと再会して、木の家で朝食をとることになった。
ビーバーさんたちがおいしそうにがつがつ食べる中、サーバルちゃんはジャパリまんをじっと見つめ、なかなか口を開けようとしなかった。
「サーバルちゃん、食欲が無いの?」
「うん……」
「無理して食べなくていいんだよ」
「で、でも、食べないと……」
「一気に食べたら気持ち悪くなるかもしれないよ。食べるとしても少しずつね」
「……そういえば、二人はこれからどうするんスか?」
ちょうどぼくがジャパリまんをちぎってサーバルちゃんに食べさせていた時に、ビーバーさんがぼくに向かって聞いてきた。
「迷ってます……ラッキーさんはサーバルを気にかけてほしいと言ってて、ぼくもできればそうしたいんですけど、この先どうすればいいか分からなくて。ゆうえんちのこともありますし……」
「ゆうえんちのことって何でありますか?」
「あ、そういえばまだ二人には伝えてませんでしたね。実は……」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:37:18.55 ID:PoruoH2d0
ぼくはビーバーさんとプレーリーさんにゆうえんちの催しについて説明した。二人とも目を輝かせ、会場の設備の建築に協力してほしいと言ったらすぐに快諾してくれた。
「まかせてほしいのであります! ビーバーさんと一緒なら、ちゃちゃっと終わらせられるであります!」
「PPPも来るんスか? それってかなり大規模っスよね?」
「そう言ってくれると頼もしいです。ビーバーさんの言う通り、パーク中のフレンズさんが集まるので、かなり大きな催しになると思いますよ」
ぼとっ
「パーク中……!?」
ビーバーさんはジャパリまんを落とし、青ざめた表情を浮かべた。
「まずいっス……ジャパリまん三ヶ月分、まだ返しきれてない…………これ以上待たせたら…………」わなわな
「どうかしたんですか?」ひそひそ
「実はビーバー殿、以前大量の木材と引き換えに渡すと約束した三ヶ月分のジャパリまんを、まだ返しきれてないらしいのであります……」ひそひそ
「でも、ちょっと遅れるくらいなら……」
「タイミングが悪いんス……二人はこの前『今あるジャパリまんを研究して、新種のジャパリまんを作りたい』って言ってたっス……何でだろうと思ってたっスけど、このパーティーのために違いないっス……」
「まかせてほしいのであります! ビーバーさんと一緒なら、ちゃちゃっと終わらせられるであります!」
「PPPも来るんスか? それってかなり大規模っスよね?」
「そう言ってくれると頼もしいです。ビーバーさんの言う通り、パーク中のフレンズさんが集まるので、かなり大きな催しになると思いますよ」
ぼとっ
「パーク中……!?」
ビーバーさんはジャパリまんを落とし、青ざめた表情を浮かべた。
「まずいっス……ジャパリまん三ヶ月分、まだ返しきれてない…………これ以上待たせたら…………」わなわな
「どうかしたんですか?」ひそひそ
「実はビーバー殿、以前大量の木材と引き換えに渡すと約束した三ヶ月分のジャパリまんを、まだ返しきれてないらしいのであります……」ひそひそ
「でも、ちょっと遅れるくらいなら……」
「タイミングが悪いんス……二人はこの前『今あるジャパリまんを研究して、新種のジャパリまんを作りたい』って言ってたっス……何でだろうと思ってたっスけど、このパーティーのために違いないっス……」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:38:09.02 ID:PoruoH2d0
「今頃カンカンに怒ってるっスよ……会いたくないっス……」
「かばん殿、ビーバー殿に力を貸してあげられないでしょうか……」
「……かばん殿?」
博士、助手…………としょかん!
なんで忘れていたんだろう。「分からないことがあったら、としょかんに行くんだ!」って、出会ったばかりのサーバルちゃんにも言われていたのに。
あの二人なら、何か知っているかもしれない。
「そうか、としょかん! サーバルちゃん、としょかんに行こう!」
「としょかん……?」
「えっ、一体どういうことっスか?」
「あそこに行けば、サーバルちゃんの見る夢について分かるかもしれない!」
「ぼくが何の動物なのかもとしょかんで教えてもらったし、あの二人ならきっと何か知ってるよ!」
こうして、ぼくたちの次の行き先が決まった。
「かばん殿、ビーバー殿に力を貸してあげられないでしょうか……」
「……かばん殿?」
博士、助手…………としょかん!
なんで忘れていたんだろう。「分からないことがあったら、としょかんに行くんだ!」って、出会ったばかりのサーバルちゃんにも言われていたのに。
あの二人なら、何か知っているかもしれない。
「そうか、としょかん! サーバルちゃん、としょかんに行こう!」
「としょかん……?」
「えっ、一体どういうことっスか?」
「あそこに行けば、サーバルちゃんの見る夢について分かるかもしれない!」
「ぼくが何の動物なのかもとしょかんで教えてもらったし、あの二人ならきっと何か知ってるよ!」
こうして、ぼくたちの次の行き先が決まった。
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:39:41.93 ID:PoruoH2d0
「ラッキーさん、としょかんまで一直線で行きたいんですけど、燃料は足りますか?」
「大丈夫、問題ナイヨ」
ラッキーさんに確認も取った。予定はかなり変更しなきゃいけないけど、そんなもの後からいくらでもどうにかなる。
それに、パーク内の施設やフレンズを管理しているラッキーさんにとっても、イベントよりサーバルちゃんを助けることを優先してほしいはずだ。
それなら迷うことはない。
「かばんさん、もう行くんスか?」
「はい。少しでも早くサーバルちゃんを助ける方法を見つけたいんです」
「そっか……それもそうっスよね」
「……あ、その……としょかんに行くのなら頼みたいことが……」
「ジャパリまんのことなら、博士に許してあげるよう伝えておきますよ」
「かっ、かばんさんありがとうっス! 恩に着るっス!」
二人との挨拶も済み、いよいよ出発する時が来た。
バスのドアを開け、運転席に乗ろうとすると、サーバルちゃんが腕を引っ張る。
「……?」
「…………」ふるふる
サーバルちゃんは一時も腕を離したくないらしかった。
どうしたものかと思ったけど、ぼくはすぐにいいアイデアを思いついた。
「大丈夫、問題ナイヨ」
ラッキーさんに確認も取った。予定はかなり変更しなきゃいけないけど、そんなもの後からいくらでもどうにかなる。
それに、パーク内の施設やフレンズを管理しているラッキーさんにとっても、イベントよりサーバルちゃんを助けることを優先してほしいはずだ。
それなら迷うことはない。
「かばんさん、もう行くんスか?」
「はい。少しでも早くサーバルちゃんを助ける方法を見つけたいんです」
「そっか……それもそうっスよね」
「……あ、その……としょかんに行くのなら頼みたいことが……」
「ジャパリまんのことなら、博士に許してあげるよう伝えておきますよ」
「かっ、かばんさんありがとうっス! 恩に着るっス!」
二人との挨拶も済み、いよいよ出発する時が来た。
バスのドアを開け、運転席に乗ろうとすると、サーバルちゃんが腕を引っ張る。
「……?」
「…………」ふるふる
サーバルちゃんは一時も腕を離したくないらしかった。
どうしたものかと思ったけど、ぼくはすぐにいいアイデアを思いついた。
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:40:13.11 ID:PoruoH2d0
「ラッキーさん、ハンドルに巻き付けておくので、としょかんまで運転してもらえますか?」
「マカセテ」
ラッキーさんもぼくの意図を察したらしく、あっさりと了承してくれた。
「ジャア、最後ニ確認スルヨ。目的地はジャパリ図書館ダネ?」
「……はい。なるべく早くお願いします」
「分カッタ。最短ルートデ行クヨ」
ぼくの言葉を聞くやいなや、ジャパリバスは急発進して動き始めた。
「マカセテ」
ラッキーさんもぼくの意図を察したらしく、あっさりと了承してくれた。
「ジャア、最後ニ確認スルヨ。目的地はジャパリ図書館ダネ?」
「……はい。なるべく早くお願いします」
「分カッタ。最短ルートデ行クヨ」
ぼくの言葉を聞くやいなや、ジャパリバスは急発進して動き始めた。
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:41:00.09 ID:PoruoH2d0
「さよーならー!」
「また遊びに来て欲しいっスー!」
「ふう。行ってしまったでありますね」
「もう少しお話したかったっスね……」
「それは仕方ないのであります。かばん殿はサーバル殿を助ける使命があるのですから」
「そうっスよね……」
「……もしかしてビーバー殿、寂しいのでありますか?」
「えっ」
「ビーバー殿にはこの私がいるというのに不服であります!! 私だと不満でありますか!?」
「うええっ!? ま、まさか……」
「サーバル殿に嫉妬しているのと違いますか? まさか……ビーバー殿は、かばん殿が好きなのでありますか!?」
「ち、違うっス! おれっちにとっての一番はプレーリーさんっスよ!!」
「……!」
「あ……///」
「また遊びに来て欲しいっスー!」
「ふう。行ってしまったでありますね」
「もう少しお話したかったっスね……」
「それは仕方ないのであります。かばん殿はサーバル殿を助ける使命があるのですから」
「そうっスよね……」
「……もしかしてビーバー殿、寂しいのでありますか?」
「えっ」
「ビーバー殿にはこの私がいるというのに不服であります!! 私だと不満でありますか!?」
「うええっ!? ま、まさか……」
「サーバル殿に嫉妬しているのと違いますか? まさか……ビーバー殿は、かばん殿が好きなのでありますか!?」
「ち、違うっス! おれっちにとっての一番はプレーリーさんっスよ!!」
「……!」
「あ……///」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:41:27.25 ID:PoruoH2d0
「……ビーバー殿。今の言葉は本当でありますか?」
「えっ……と、その……///」
どさっ
「プ、プレーリーさん!?」
「かばん殿から来てから、ずーっと我慢してたでありますよ……? 二人がいなくなった今なら、存分にプレーリー式のアイサツ(隠語)ができるでありますね」にやり
「っ……///」
「ビーバー殿、抵抗しないのでありますね。もしかして、ずっと期待してたでありますか?」
「言わせないで……ほしいっス……」
「素直じゃないのであります。ま、そういうとこも好きでありますけどね……ん」
「んっ……」
「えっ……と、その……///」
どさっ
「プ、プレーリーさん!?」
「かばん殿から来てから、ずーっと我慢してたでありますよ……? 二人がいなくなった今なら、存分にプレーリー式のアイサツ(隠語)ができるでありますね」にやり
「っ……///」
「ビーバー殿、抵抗しないのでありますね。もしかして、ずっと期待してたでありますか?」
「言わせないで……ほしいっス……」
「素直じゃないのであります。ま、そういうとこも好きでありますけどね……ん」
「んっ……」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:41:56.00 ID:PoruoH2d0
草原を抜け、森を抜け、山を抜け、また森を抜ける。
ラッキーさんの運転するジャパリバスは、道かどうかもよく分からない場所を突っ走っていた。
さすがのぼくも不安になってきたけど、何せパーク中の全地形を把握しているラッキーさんのことだ。ちゃんととしょかんに着くだろう……たぶん。
それよりも、ぼくが心配しなくちゃいけないのはサーバルちゃんの方だ。
夢から救い出さない限り、サーバルちゃんの苦しみ……そしてぼくの苦しみも、消え失せることはないだろう。
ぼくがサーバルちゃんと絡めている方の腕にぐっと力を入れると、サーバルちゃんもまた力を込めた。
「サーバルちゃん、気分はどう?」
「…………足りない……」
「え……」
どさっ
「さっ……!?///」
なんだろうと思ったのも束の間、サーバルちゃんはぼくを痛くない程度に押し倒し、そのままゆっくりと体を重ねた。
「お願い……しばらくこうさせて……」
「べ、別にいいけど……」
(恥ずかしい……///)
サーバルちゃんがぼくにわがままを言うのも珍しいが、服に肌を擦りつけて、すんすんと息を荒らげる様子は、それまでのじゃれあいとはまた違って、自然と顔が赤くなってしまう。
そして、健気にぼくの存在を確かめようとするサーバルちゃんを見ているぼくの中に、ぞわぞわと不思議な感情が溢れ始めていた。
その感情の名前を、ぼくはまだ知らなかった。
ラッキーさんの運転するジャパリバスは、道かどうかもよく分からない場所を突っ走っていた。
さすがのぼくも不安になってきたけど、何せパーク中の全地形を把握しているラッキーさんのことだ。ちゃんととしょかんに着くだろう……たぶん。
それよりも、ぼくが心配しなくちゃいけないのはサーバルちゃんの方だ。
夢から救い出さない限り、サーバルちゃんの苦しみ……そしてぼくの苦しみも、消え失せることはないだろう。
ぼくがサーバルちゃんと絡めている方の腕にぐっと力を入れると、サーバルちゃんもまた力を込めた。
「サーバルちゃん、気分はどう?」
「…………足りない……」
「え……」
どさっ
「さっ……!?///」
なんだろうと思ったのも束の間、サーバルちゃんはぼくを痛くない程度に押し倒し、そのままゆっくりと体を重ねた。
「お願い……しばらくこうさせて……」
「べ、別にいいけど……」
(恥ずかしい……///)
サーバルちゃんがぼくにわがままを言うのも珍しいが、服に肌を擦りつけて、すんすんと息を荒らげる様子は、それまでのじゃれあいとはまた違って、自然と顔が赤くなってしまう。
そして、健気にぼくの存在を確かめようとするサーバルちゃんを見ているぼくの中に、ぞわぞわと不思議な感情が溢れ始めていた。
その感情の名前を、ぼくはまだ知らなかった。
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:43:10.61 ID:PoruoH2d0
「…………助手〜」
「なんですか、博士」
「かばんはいつになったら来るのですか〜……?」
「分かりません」
「ぐぬぬ。もうそろそろ限界が近いのです。これ以上カレーを食べないと、禁断症状が……」
「大げさです。それに、そのうちかばんは外の世界に旅立つことくらい、博士も知っているでしょう?」
「ぐ……それは言わないでほしいのです。そのことを思うと、今から気が重いのです……」
「気を落とさないでください、博士。ジャパリまんの品種改良ももうすぐ成功します。今はこの島の長として、やれることをやりましょう」
「……そうですね。島の長としての自覚が足りない発言だったのです。今後も島のフレンズの鑑となれるよう振る舞いを……」
「なんですか、博士」
「かばんはいつになったら来るのですか〜……?」
「分かりません」
「ぐぬぬ。もうそろそろ限界が近いのです。これ以上カレーを食べないと、禁断症状が……」
「大げさです。それに、そのうちかばんは外の世界に旅立つことくらい、博士も知っているでしょう?」
「ぐ……それは言わないでほしいのです。そのことを思うと、今から気が重いのです……」
「気を落とさないでください、博士。ジャパリまんの品種改良ももうすぐ成功します。今はこの島の長として、やれることをやりましょう」
「……そうですね。島の長としての自覚が足りない発言だったのです。今後も島のフレンズの鑑となれるよう振る舞いを……」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:43:38.22 ID:PoruoH2d0
「……ん?」
「博士、どうかしましたか?」
「何か聞こえてきませんか、助手?」
「……何かが近づいてくる音がしますね」
「博士には分かるのです……以前にも同じ音を聞いた覚えが……」
ブロロロロ……
「これは……!!」
ばっ!
「ついにかばんが来たのです!! さっさとカレーを作ってもらうのですよ!!」だっ
「ま、待ってください、博士!」
「博士、どうかしましたか?」
「何か聞こえてきませんか、助手?」
「……何かが近づいてくる音がしますね」
「博士には分かるのです……以前にも同じ音を聞いた覚えが……」
ブロロロロ……
「これは……!!」
ばっ!
「ついにかばんが来たのです!! さっさとカレーを作ってもらうのですよ!!」だっ
「ま、待ってください、博士!」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:45:31.19 ID:PoruoH2d0
がちゃ
バスのドアを開けると、眼前に開放的な空間が広がる。
以前来てからまだそんなに時間は経っていないはずなのに、ここ最近の出来事が多すぎて、妙に懐かしく感じられる。
「久しぶりだなあ……」
「あれ? そんなに来てなかったっけ……?」
思ったことをぽつりと口走ってしまい、サーバルちゃんは不思議そうな顔をした。
「待ちくたびれたのですよ、かばん!」
「待ちくたびれたのです」
頭上から大きな声が聞こえる。見上げてみると、としょかんの屋根の上から、博士と助手がこちらを見下ろして立っていた。二人は翼を広げて飛び立ち、大きく旋回して見事ぼくたちの前に着地した。
「われわれはずっとおまえを待っていたのですよ」
「こんにちは、博士さん、助手さん。えっと……」
「言わなくても分かるのです。われわれへの感謝から、またカレーを作りに来たのですね?」
「えっ」
「安心するのです。こんなこともあろうかと、博士のお腹はぺこぺこなのです」
「博士、それはたまたまでは……」
「あの……」
バスのドアを開けると、眼前に開放的な空間が広がる。
以前来てからまだそんなに時間は経っていないはずなのに、ここ最近の出来事が多すぎて、妙に懐かしく感じられる。
「久しぶりだなあ……」
「あれ? そんなに来てなかったっけ……?」
思ったことをぽつりと口走ってしまい、サーバルちゃんは不思議そうな顔をした。
「待ちくたびれたのですよ、かばん!」
「待ちくたびれたのです」
頭上から大きな声が聞こえる。見上げてみると、としょかんの屋根の上から、博士と助手がこちらを見下ろして立っていた。二人は翼を広げて飛び立ち、大きく旋回して見事ぼくたちの前に着地した。
「われわれはずっとおまえを待っていたのですよ」
「こんにちは、博士さん、助手さん。えっと……」
「言わなくても分かるのです。われわれへの感謝から、またカレーを作りに来たのですね?」
「えっ」
「安心するのです。こんなこともあろうかと、博士のお腹はぺこぺこなのです」
「博士、それはたまたまでは……」
「あの……」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:45:59.22 ID:PoruoH2d0
「……とっ、とにかくっ! われわれはずっとかばんを心待ちにしていたのであります! 作るならさっさと作るのであります!」ぐいぐい
「ま、待ってください! ぼくは別の用事で……!」
「……サーバル?」
「…うぅ…………っはぁ…………あぁ……!」
サーバルの異変に真っ先に気づいたのは助手さんだった。
片腕を掴んでいた強い力はいつの間にか消えていて、息を震わせながらその場にひざをつかせていたのに、ぼくはそれに気づくのを遅れてしまう。
「博士さん! 図書館に寝かせられる場所はありませんか!?」
「ま、待ってください! ぼくは別の用事で……!」
「……サーバル?」
「…うぅ…………っはぁ…………あぁ……!」
サーバルの異変に真っ先に気づいたのは助手さんだった。
片腕を掴んでいた強い力はいつの間にか消えていて、息を震わせながらその場にひざをつかせていたのに、ぼくはそれに気づくのを遅れてしまう。
「博士さん! 図書館に寝かせられる場所はありませんか!?」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:46:37.95 ID:PoruoH2d0
「…………」
としょかんの階段を上っていくと、建物周辺を見渡せる場所に加え、博士さんと助手さんの生活スペースが存在した。ぼくは博士さんのベッドを貸してもらい、そこにサーバルを降ろした。
「……静かですね」
「まっ、まさか死……!?」
「縁起でもないです、博士」
「大丈夫です、息はしてます。ただ、昨日もよく眠れなかったのか、とても疲れてるみたいで……」
傍らで眠るサーバルちゃんの顔は、落ち着いてはいるものの、極度に疲弊を溜め込んだ顔つきになっている。容態が悪化している証拠だ。
「……なるほど。かばんがここにやって来たのは、これが理由ですね?」
「えっ?」きょとん
「はい……このとしょかんに来れば、サーバルちゃんが苦しんでるこわい夢について、何かわかるんじゃないかと思って……」
「そ、そうだったのですか!?」
「気づくの遅すぎです、博士」
としょかんの階段を上っていくと、建物周辺を見渡せる場所に加え、博士さんと助手さんの生活スペースが存在した。ぼくは博士さんのベッドを貸してもらい、そこにサーバルを降ろした。
「……静かですね」
「まっ、まさか死……!?」
「縁起でもないです、博士」
「大丈夫です、息はしてます。ただ、昨日もよく眠れなかったのか、とても疲れてるみたいで……」
傍らで眠るサーバルちゃんの顔は、落ち着いてはいるものの、極度に疲弊を溜め込んだ顔つきになっている。容態が悪化している証拠だ。
「……なるほど。かばんがここにやって来たのは、これが理由ですね?」
「えっ?」きょとん
「はい……このとしょかんに来れば、サーバルちゃんが苦しんでるこわい夢について、何かわかるんじゃないかと思って……」
「そ、そうだったのですか!?」
「気づくの遅すぎです、博士」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:47:03.82 ID:PoruoH2d0
「うぅ……かばんのカレー……」しょんぼり
「そんな風にいじけていては島の長が務まらないのです」
「だって……」
「お願いします、博士さん、助手さん! お二人に協力してほしいんです! お礼なら後でいくらでもしますから!」
「……!」ぴこーん
「ほう……今の言葉は本当なのですね?」
「本当です。サーバルちゃんを助けるためなら、どんな苦労だって惜しまないつもりです」
「……やれやれ、仕方ないですね。島の長は多忙ですが、今回は特別に協力してやるのです」
「……! ありがとうございます!」
「ただし、後でわれわれにご褒美としてカレーを振る舞うこと! いいですね?」
「は、はあ。それは構いませんけど」
「……気にすることないのですよ。博士はカレーに目がないのです。ジャパリまんのカレー味を作るためだけにフレンズからジャパリまんを徴収してるくらいですから……」ひそひそ
「助手! 余計なことを言うなです!!///」
「そんな風にいじけていては島の長が務まらないのです」
「だって……」
「お願いします、博士さん、助手さん! お二人に協力してほしいんです! お礼なら後でいくらでもしますから!」
「……!」ぴこーん
「ほう……今の言葉は本当なのですね?」
「本当です。サーバルちゃんを助けるためなら、どんな苦労だって惜しまないつもりです」
「……やれやれ、仕方ないですね。島の長は多忙ですが、今回は特別に協力してやるのです」
「……! ありがとうございます!」
「ただし、後でわれわれにご褒美としてカレーを振る舞うこと! いいですね?」
「は、はあ。それは構いませんけど」
「……気にすることないのですよ。博士はカレーに目がないのです。ジャパリまんのカレー味を作るためだけにフレンズからジャパリまんを徴収してるくらいですから……」ひそひそ
「助手! 余計なことを言うなです!!///」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:47:41.29 ID:PoruoH2d0
サーバルちゃんを休ませ、ぼくたちはとしょかんの一階に戻った。
四方八方に色とりどりの本が並び、高くそびえ立ち、威圧するかのようにぼくを見下ろしている。
一つ一つの本の中に世界があって、知識があって、それを書いた人がいる。それは例えるなら、別世界への扉がたくさん置かれているようなものだ。
「博士さん達はここにある本を全部把握してるんですか?」
「まさか。博士といえども無理があるのです」
「ただ、どの位置にどんな本があるかなら分かるのです。ヒトは本を種類別に分けて配置していたみたいなのです」
「最初、それに気づかなくて適当に戻してましたよね、博士」
「余計なことは言うなとさっき言ったはずです」
博士さんは頭の翼を羽ばたかせ、ゆっくりとぼくの体を持ち上げる。
「さて、おまえはサーバルの夢について調べたいと言っていましたね? フレンズの生態を知るなら、元の動物を知るのが一番なのです」
博士はぼくをフレンズに関する本が置かれている場所まで連れて行った。博士さんいわく、ジャパリパーク内のとしょかんということもあってか、もともとフレンズの生態をまとめた本が多めなのだそうだ。
「お…………重い……のです……!」
ぼくが気になった本を何冊か手に持つと、博士は急にバランスを崩して不安定になった。一見強気に見えて、実際は重いものは大して持ち上げられないらしい。
「うわっ、博士さん! 落ちたらケガしちゃいます!」
「分かってるのです! ただ、サンドスターの供給が追いついてないのです……!」
「うわああっ!」
四方八方に色とりどりの本が並び、高くそびえ立ち、威圧するかのようにぼくを見下ろしている。
一つ一つの本の中に世界があって、知識があって、それを書いた人がいる。それは例えるなら、別世界への扉がたくさん置かれているようなものだ。
「博士さん達はここにある本を全部把握してるんですか?」
「まさか。博士といえども無理があるのです」
「ただ、どの位置にどんな本があるかなら分かるのです。ヒトは本を種類別に分けて配置していたみたいなのです」
「最初、それに気づかなくて適当に戻してましたよね、博士」
「余計なことは言うなとさっき言ったはずです」
博士さんは頭の翼を羽ばたかせ、ゆっくりとぼくの体を持ち上げる。
「さて、おまえはサーバルの夢について調べたいと言っていましたね? フレンズの生態を知るなら、元の動物を知るのが一番なのです」
博士はぼくをフレンズに関する本が置かれている場所まで連れて行った。博士さんいわく、ジャパリパーク内のとしょかんということもあってか、もともとフレンズの生態をまとめた本が多めなのだそうだ。
「お…………重い……のです……!」
ぼくが気になった本を何冊か手に持つと、博士は急にバランスを崩して不安定になった。一見強気に見えて、実際は重いものは大して持ち上げられないらしい。
「うわっ、博士さん! 落ちたらケガしちゃいます!」
「分かってるのです! ただ、サンドスターの供給が追いついてないのです……!」
「うわああっ!」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:48:10.01 ID:PoruoH2d0
がしっ
「まったく。博士は無理しすぎです」
「助手さん……!」
「あ……ありがとうなのです、助手」
なんとか大怪我をせずに済んだぼくは、さっそく持ってきた本の内容を確認し始めた。
最初に手に取った図鑑は、フレンズになる前と後で動物がどんな姿なのか詳しく図解されていて、字が読めなくても楽しめる内容になっている。
「……あった! サーバルちゃんだ!」
さばんなちほーに住むフレンズの一覧に、サーバルちゃんの名前はしっかり載っていた。
……だが、書いてあるのは基本的な生態と見た目だけで、「夢」に関する記述は一切書かれていなかった。
その次に確認した本も、フレンズ達の生活の様子は描かれているものの、やはり肝心の寝ている間の話は一切言及がない。
さらにその次の本は、フレンズに関する記述がかなり限定的で、内容のほとんどがフレンズと関係無い。
(これは骨が折れそう……)
薄々分かっていたとはいえ、それなりの時間と苦労を要すると察した時は、落胆の表情を隠さずにはいられなかった。
けど、サーバルちゃんを救う道が他にあるだろうか? これだけたくさんの本があれば、ぼくが求めている情報も必ずどこかに載っているはずだと、今は信じるしかない。
ぼくは本のページをめくり続けた。
「まったく。博士は無理しすぎです」
「助手さん……!」
「あ……ありがとうなのです、助手」
なんとか大怪我をせずに済んだぼくは、さっそく持ってきた本の内容を確認し始めた。
最初に手に取った図鑑は、フレンズになる前と後で動物がどんな姿なのか詳しく図解されていて、字が読めなくても楽しめる内容になっている。
「……あった! サーバルちゃんだ!」
さばんなちほーに住むフレンズの一覧に、サーバルちゃんの名前はしっかり載っていた。
……だが、書いてあるのは基本的な生態と見た目だけで、「夢」に関する記述は一切書かれていなかった。
その次に確認した本も、フレンズ達の生活の様子は描かれているものの、やはり肝心の寝ている間の話は一切言及がない。
さらにその次の本は、フレンズに関する記述がかなり限定的で、内容のほとんどがフレンズと関係無い。
(これは骨が折れそう……)
薄々分かっていたとはいえ、それなりの時間と苦労を要すると察した時は、落胆の表情を隠さずにはいられなかった。
けど、サーバルちゃんを救う道が他にあるだろうか? これだけたくさんの本があれば、ぼくが求めている情報も必ずどこかに載っているはずだと、今は信じるしかない。
ぼくは本のページをめくり続けた。
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:48:36.45 ID:PoruoH2d0
どさっ
「とりあえず、かばんの役に立ちそうな本をあらかた集めておいたのです」
「助手さん、ありがとうございます! そういえば、博士さんは……?」
「博士もかばんのために本を集めていたはずなのですが……どうやらサボってますね」
「あはは……そうですか」
「それにしてもかばん、ここに来てからもうだいぶ経つのです。少しは休憩したらどうですか?」
「えっ、そんなに読んでました?」
「かばんがここへ来たのは太陽がてっぺんの時ですが、今はもう沈みかけているのです」
助手さんに言われるまで気がつかなかったが、既に日は傾き、地平線の内側へ隠れようとしていて、外はうっすらと暗くなり始めていた。
ぼくの周りには読み終わった本が山となって積み重なり、辺りはかなり散らかっていた。
ぼくが本を一旦ぱたりと閉じると、助手さんはちょうど紅茶とジャパリまんを持ってくるところだった。
「食事にしましょう。腹が減っては戦はできぬと、ヒトの言葉にもあるのです」
「戦ってなんですか?」
「よくライオンやヘラジカがやってるのです」
散らばった本をどかしてなんとかテーブルに食事を置き、助手さんが淹れてくれた紅茶とジャパリまんのおかげで、ぼくはようやく一息つけた。
「とりあえず、かばんの役に立ちそうな本をあらかた集めておいたのです」
「助手さん、ありがとうございます! そういえば、博士さんは……?」
「博士もかばんのために本を集めていたはずなのですが……どうやらサボってますね」
「あはは……そうですか」
「それにしてもかばん、ここに来てからもうだいぶ経つのです。少しは休憩したらどうですか?」
「えっ、そんなに読んでました?」
「かばんがここへ来たのは太陽がてっぺんの時ですが、今はもう沈みかけているのです」
助手さんに言われるまで気がつかなかったが、既に日は傾き、地平線の内側へ隠れようとしていて、外はうっすらと暗くなり始めていた。
ぼくの周りには読み終わった本が山となって積み重なり、辺りはかなり散らかっていた。
ぼくが本を一旦ぱたりと閉じると、助手さんはちょうど紅茶とジャパリまんを持ってくるところだった。
「食事にしましょう。腹が減っては戦はできぬと、ヒトの言葉にもあるのです」
「戦ってなんですか?」
「よくライオンやヘラジカがやってるのです」
散らばった本をどかしてなんとかテーブルに食事を置き、助手さんが淹れてくれた紅茶とジャパリまんのおかげで、ぼくはようやく一息つけた。
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:49:06.13 ID:PoruoH2d0
「ふう……」
「かばん。熱心なのはいいですが、体を壊したら元も子もないのです。無理は禁物ですよ」
「すみません。ビーバーさんにも同じことを言われてたのに……」
「おまえにとって、サーバルはそこまでする程大切な存在なのですか?」
「……はい。かけがえのない、大切なフレンズです」
「それはなぜ?」
助手の目がじっとこちらを見据えた。本人にその気はないはずなのに、辺りの空気が張り詰める。ぼくは緊張から体を硬くしてしまった。
「…………ぼくは、動物だった頃の記憶もないまま、ヒトのフレンズとしてさばんなちほーで生まれました。ここはどこで、自分は何者なのか……何も分からないし、どうすればいいかなんて、誰も教えてくれません」
「そんな時に、出会ったんです。サーバルちゃんに」
「…………」
「かばん。熱心なのはいいですが、体を壊したら元も子もないのです。無理は禁物ですよ」
「すみません。ビーバーさんにも同じことを言われてたのに……」
「おまえにとって、サーバルはそこまでする程大切な存在なのですか?」
「……はい。かけがえのない、大切なフレンズです」
「それはなぜ?」
助手の目がじっとこちらを見据えた。本人にその気はないはずなのに、辺りの空気が張り詰める。ぼくは緊張から体を硬くしてしまった。
「…………ぼくは、動物だった頃の記憶もないまま、ヒトのフレンズとしてさばんなちほーで生まれました。ここはどこで、自分は何者なのか……何も分からないし、どうすればいいかなんて、誰も教えてくれません」
「そんな時に、出会ったんです。サーバルちゃんに」
「…………」
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:49:39.70 ID:PoruoH2d0
「サーバルちゃんは、初対面のぼくにも優しくしてくれました。分からないことを教えてくれたり、励ましてくれたり……ずっと、支えられてきたんです。もし、サーバルちゃんがあの時ぼくに気づかなかったら、ぼくはとっくにセルリアンの餌食になっていたかもしれません」
「サーバルちゃんのいない世界なんて、ぼくには想像できないんです」
ぼくは思ったことを率直に、丁寧に助手さんに話した。息を整え、考えながら話すことで、だんだんと頭の中が整理され、気分も少しずつ落ち着いていった。
「…………」
「……あっ、すみません。長々と話しちゃって……」
「いえ……」
「……似てますね、私と」
「えっ……」
「かばん! これを見るのです!!」
ぼくが聞き返そうとしたその時、博士さんが興奮気味にぼく達の前に降りてきた。
「どこでサボってたんですか、博士」
「失礼な! ちゃんと調べていたのです!」
「それはともかく、どうかしたんですか?」
「サーバルちゃんのいない世界なんて、ぼくには想像できないんです」
ぼくは思ったことを率直に、丁寧に助手さんに話した。息を整え、考えながら話すことで、だんだんと頭の中が整理され、気分も少しずつ落ち着いていった。
「…………」
「……あっ、すみません。長々と話しちゃって……」
「いえ……」
「……似てますね、私と」
「えっ……」
「かばん! これを見るのです!!」
ぼくが聞き返そうとしたその時、博士さんが興奮気味にぼく達の前に降りてきた。
「どこでサボってたんですか、博士」
「失礼な! ちゃんと調べていたのです!」
「それはともかく、どうかしたんですか?」
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:50:12.23 ID:PoruoH2d0
「ふっふっふ……このとしょかんの中央に大きな木が生えているのはご存知ですね?」
「この建物の屋根の上には、巨木の中に小さな部屋があるのです。われわれはそこに、パーク内のあちこちで発見された本を保管していたのです」
「そして今しがた、その中の書物を調べていたら……」
「ついに見つけたのですよ、かばん。これでサーバルを救えるかもしれないのです」
「ほ、ほんとですか!?」
「…………」
助手は「あやしい」と言わんばかりの視線で見つめているが、ぼくは博士への期待で目をキラキラと輝かせていた。
「それは……これなのです!!」ばーん
「……絵本、ですか?」
「詳しくは自分で読んでみるのです」
博士に促されて、ぼくはその絵本を受け取った。
タイトルは「白雪姫」。世界一美しいと言われる白雪姫を、王妃が殺そうとする物語らしいが、これのどこに夢と関連があるのか分からない。
「あの、これのどこに夢が……?」
「いいからおしまいまで読むのです」
「この建物の屋根の上には、巨木の中に小さな部屋があるのです。われわれはそこに、パーク内のあちこちで発見された本を保管していたのです」
「そして今しがた、その中の書物を調べていたら……」
「ついに見つけたのですよ、かばん。これでサーバルを救えるかもしれないのです」
「ほ、ほんとですか!?」
「…………」
助手は「あやしい」と言わんばかりの視線で見つめているが、ぼくは博士への期待で目をキラキラと輝かせていた。
「それは……これなのです!!」ばーん
「……絵本、ですか?」
「詳しくは自分で読んでみるのです」
博士に促されて、ぼくはその絵本を受け取った。
タイトルは「白雪姫」。世界一美しいと言われる白雪姫を、王妃が殺そうとする物語らしいが、これのどこに夢と関連があるのか分からない。
「あの、これのどこに夢が……?」
「いいからおしまいまで読むのです」
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:51:27.51 ID:PoruoH2d0
物語の終盤、白雪姫は王妃の策略にまんまとはまり、毒リンゴを食べさせられて永遠の眠りについてしまう。そこへ王子が現れ、白雪姫は王子のキスによって目を覚まし、めでたく結婚する……と、ここで話は終わっていた。
「ええと、読みましたけど……つまり?」
「つまりです……王子が白雪姫にしたように、かばんがサーバルにこれをすれば!」
「あの、それはないと思います」
「!?」がーん
さすがに冗談で言っていると思っていたが、反応を見る限り、どうやら本気で言っていたらしい。
「や、やってみないと分からないじゃないですか!」
「いや、無理ですよ。だってこれおとぎ話ですし。そもそもこんなこと、できないですよ……」
「え……かばんはサーバルとしたことがないのですか?」
「ええと、読みましたけど……つまり?」
「つまりです……王子が白雪姫にしたように、かばんがサーバルにこれをすれば!」
「あの、それはないと思います」
「!?」がーん
さすがに冗談で言っていると思っていたが、反応を見る限り、どうやら本気で言っていたらしい。
「や、やってみないと分からないじゃないですか!」
「いや、無理ですよ。だってこれおとぎ話ですし。そもそもこんなこと、できないですよ……」
「え……かばんはサーバルとしたことがないのですか?」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:51:55.08 ID:PoruoH2d0
「何を?」
「いや、ですから、これを……」
「なっ…………ないに決まってるじゃないですか、そんなの!」
変な誤解が広まっても困るので、ぼくは慌てて否定する。
なんで博士さんは、ぼく達が普段そういうことをしているかのように見ているのだろうか。サーバルちゃんに対して、そんなやましい考えを持つわけ————
持つわけ……
「……?」
(なんだろう、この感情……)
「……あれ? 助手はどこに行ったのですか?」
博士さんの言う通り、さっきまで向かいにいた助手さんが、いつの間にかいなくなっていた。
立ち上がって周囲を見回した瞬間、助手さんは息を切らして階段から駆け下りてきた。
「かばん、来るのです! サーバルが……!!」
「いや、ですから、これを……」
「なっ…………ないに決まってるじゃないですか、そんなの!」
変な誤解が広まっても困るので、ぼくは慌てて否定する。
なんで博士さんは、ぼく達が普段そういうことをしているかのように見ているのだろうか。サーバルちゃんに対して、そんなやましい考えを持つわけ————
持つわけ……
「……?」
(なんだろう、この感情……)
「……あれ? 助手はどこに行ったのですか?」
博士さんの言う通り、さっきまで向かいにいた助手さんが、いつの間にかいなくなっていた。
立ち上がって周囲を見回した瞬間、助手さんは息を切らして階段から駆け下りてきた。
「かばん、来るのです! サーバルが……!!」
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:52:26.33 ID:PoruoH2d0
がちゃん!
「セルリアンめ! このっ、このっ、このーーーー!!!!」
物を投げ、花瓶を割り、喚き、叫び、枕をずたずたに引っかき回す。
サーバルちゃんはセルリアンに必死に抵抗していた。
見えないセルリアンに。
「サーバルちゃん! セルリアンなんてどこにもいないよ!」
「みゃあああぁぁぁーーーーーーーー!!!!!」
サーバルちゃんは耳を貸そうともしない。
ただ何かに取り憑かれたように、狂ったように暴れるだけだった。
傷だらけになったクッションが飛んできて、博士さんの頭にクリーンヒットする。助手さんもぼくの後ろで小さくなって怯えている。
止められるのはぼくしかいない。覚悟を決めたぼくは、一歩一歩、歩みを進めていく。
「サーバルちゃん……」
「フーッ……フーッ……!」
ぼくの存在に気づいたサーバルちゃんは、息を荒くさせながらこちらを向く。
毛は逆立ち、目の生気が完全に消えている。その姿は、本来の獣の姿に戻ったようにも思えた。
「セルリアンめ! このっ、このっ、このーーーー!!!!」
物を投げ、花瓶を割り、喚き、叫び、枕をずたずたに引っかき回す。
サーバルちゃんはセルリアンに必死に抵抗していた。
見えないセルリアンに。
「サーバルちゃん! セルリアンなんてどこにもいないよ!」
「みゃあああぁぁぁーーーーーーーー!!!!!」
サーバルちゃんは耳を貸そうともしない。
ただ何かに取り憑かれたように、狂ったように暴れるだけだった。
傷だらけになったクッションが飛んできて、博士さんの頭にクリーンヒットする。助手さんもぼくの後ろで小さくなって怯えている。
止められるのはぼくしかいない。覚悟を決めたぼくは、一歩一歩、歩みを進めていく。
「サーバルちゃん……」
「フーッ……フーッ……!」
ぼくの存在に気づいたサーバルちゃんは、息を荒くさせながらこちらを向く。
毛は逆立ち、目の生気が完全に消えている。その姿は、本来の獣の姿に戻ったようにも思えた。
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:52:55.46 ID:PoruoH2d0
怖い。
サーバルちゃんを怖いと思うのは初めてだった。
姿勢を低くして唸り声をあげる彼女は、今すぐにでも飛びかかってきそうな迫力を持ち備えていた。
「大丈夫、セルリアンはもういないよ。思い出して、ぼくはかばん、サーバルちゃんが探してたかばんだよ」
「だから落ち着いて……」
「…………!!」
ばっ!
「わっ!」
どさっ!
「かばん!」
「いっ……ぁ……!」
刹那、サーバルちゃんはぼくへ襲いかかり、身体を床へ押し倒した。
体を強く打ちつけたぼくは、朦朧とする意識と、肩に食い込む硬い爪の痛みとの間で苦しみ悶えていた。
「今助けるのです、かばん!」
「だめです、助手! 今サーバルに刺激を与えたら、何をされるか分からないのです!」
「でも、このままではかばんが……!」
「がるるるる……!」
「さー……ばる……ちゃ……」
サーバルちゃんを怖いと思うのは初めてだった。
姿勢を低くして唸り声をあげる彼女は、今すぐにでも飛びかかってきそうな迫力を持ち備えていた。
「大丈夫、セルリアンはもういないよ。思い出して、ぼくはかばん、サーバルちゃんが探してたかばんだよ」
「だから落ち着いて……」
「…………!!」
ばっ!
「わっ!」
どさっ!
「かばん!」
「いっ……ぁ……!」
刹那、サーバルちゃんはぼくへ襲いかかり、身体を床へ押し倒した。
体を強く打ちつけたぼくは、朦朧とする意識と、肩に食い込む硬い爪の痛みとの間で苦しみ悶えていた。
「今助けるのです、かばん!」
「だめです、助手! 今サーバルに刺激を与えたら、何をされるか分からないのです!」
「でも、このままではかばんが……!」
「がるるるる……!」
「さー……ばる……ちゃ……」
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:53:25.02 ID:PoruoH2d0
真上から突き刺さる視線に、ぼくはただ耐えることしかできなかった。もうぼくの知っているサーバルちゃんじゃなくなったとさえ思った。
サーバルちゃんの爪は硬くて、鋭い。
ぐぐ……と手に込められる力がさらに強まって、痛みも苦しみもじわじわと増していく。
顔を涙が伝う。悲しかった。一度ストッパーが外れてしまうと、次から次へと止まらない。自分の視界が霞んで、ぼんやりとしたシルエットを残していく。
「やめて……痛いよ……」
「目を覚まして……ぼくだよ、サーバルちゃん……」
「思い出して…………」
掠れた声で、ぼくは言った。
「――――――?」
「かばん…………ちゃん?」
ゆっくりと目を開けると、サーバルちゃんの目に、いつもの生気が戻ろうとしていた。
両肩の食い込むような痛みも、少しずつ和らいでいく。
「あれ……私、ここで寝てたよね……? なんでこんなに散らかってるの……?」
「何があったの……?」
サーバルちゃんの爪は硬くて、鋭い。
ぐぐ……と手に込められる力がさらに強まって、痛みも苦しみもじわじわと増していく。
顔を涙が伝う。悲しかった。一度ストッパーが外れてしまうと、次から次へと止まらない。自分の視界が霞んで、ぼんやりとしたシルエットを残していく。
「やめて……痛いよ……」
「目を覚まして……ぼくだよ、サーバルちゃん……」
「思い出して…………」
掠れた声で、ぼくは言った。
「――――――?」
「かばん…………ちゃん?」
ゆっくりと目を開けると、サーバルちゃんの目に、いつもの生気が戻ろうとしていた。
両肩の食い込むような痛みも、少しずつ和らいでいく。
「あれ……私、ここで寝てたよね……? なんでこんなに散らかってるの……?」
「何があったの……?」
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:53:53.59 ID:PoruoH2d0
疲れたサーバルちゃんを、ぼくは再びベッドに寝かせた。もはや何が何なのか、理解の追いついていないサーバルちゃんの顔は、この数日間で数年が経ったかのようにやつれて、見るに堪えない表情を顔に写していた。
博士さんと助手さんは気を利かせて部屋から出て行き、物が散乱した部屋に二人だけが残された。
「…………」
「……あのさ」
「ひっ……!」
サーバルちゃんは怯える。ぼくを見て、ぼくに声をかけられるだけで。
「どうして、そんな顔してこっちを見るの……?」
「だって……またかばんちゃんに襲いかかったら……」
サーバルちゃんが怯えているのはぼくじゃなかった。それは自身で制御することすらできなくなった、自分に対してのものだった。
ぼくの顔を見て、また襲いかかったら、傷つけてしまったら――――
そう考えるだけで、絶望にも近い感情が自身を襲っているのだ。
博士さんと助手さんは気を利かせて部屋から出て行き、物が散乱した部屋に二人だけが残された。
「…………」
「……あのさ」
「ひっ……!」
サーバルちゃんは怯える。ぼくを見て、ぼくに声をかけられるだけで。
「どうして、そんな顔してこっちを見るの……?」
「だって……またかばんちゃんに襲いかかったら……」
サーバルちゃんが怯えているのはぼくじゃなかった。それは自身で制御することすらできなくなった、自分に対してのものだった。
ぼくの顔を見て、また襲いかかったら、傷つけてしまったら――――
そう考えるだけで、絶望にも近い感情が自身を襲っているのだ。
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:54:27.28 ID:PoruoH2d0
「大丈夫だよ、サーバルちゃ……」
「来ないでっ!!」
「!」
本人の口から降りかかる、拒絶の言葉。ショックのあまり、ぼくはその場から後ずさった。
「…………逃げて」
「え……」
「私を置いて。私から逃げて」
「何言ってるの……?」
「かばんちゃんは、ヒトを探しに行きたいんでしょ? 私のことは放っておいて。かばんちゃんは自分のために行動して……」
「そんな……サーバルちゃんを見捨てるなんてできないよ!」
「かばんちゃんは私といちゃだめなの!!」
「っ……!」
必死に説得するぼくの言葉も、サーバルちゃんの切羽詰まった声の前では無に等しかった。
「…………」
「私……これ以上かばんちゃんに迷惑かけたくないの……」
「来ないでっ!!」
「!」
本人の口から降りかかる、拒絶の言葉。ショックのあまり、ぼくはその場から後ずさった。
「…………逃げて」
「え……」
「私を置いて。私から逃げて」
「何言ってるの……?」
「かばんちゃんは、ヒトを探しに行きたいんでしょ? 私のことは放っておいて。かばんちゃんは自分のために行動して……」
「そんな……サーバルちゃんを見捨てるなんてできないよ!」
「かばんちゃんは私といちゃだめなの!!」
「っ……!」
必死に説得するぼくの言葉も、サーバルちゃんの切羽詰まった声の前では無に等しかった。
「…………」
「私……これ以上かばんちゃんに迷惑かけたくないの……」
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:54:55.15 ID:PoruoH2d0
「迷惑だなんて……」
「迷惑だよ。パーティーの準備で忙しいのに、かばんちゃんを毎日苦しませて……」
「それは……!」
「セルリアンに囲まれた時だって、私は何もできなかった。パニックになって、かばんちゃんの言ってることを聞いてすらいなかったんだよ」
「ビーバーさんと話してた時も、かばんちゃんふらふらだったよね? 私のために、今も無理してるんでしょ?」
「そんなこと…………っ!」
反論しようとした瞬間、ぐらっと視界が歪んで、ぼくはその場で足をついた。
頭がぐらぐらする。さっきまで大量の本を頭に詰め込んでいたからか、いつの間にか脳が疲弊していたのだ。
「ぼくは…………平気…………っ」
「もうやめて!! 私はどうなっても構わないけど、かばんちゃんに何かあったら耐えられない!!」
ぼくは何も言えなくなった。
「本当は、夢のことだって言わないつもりだったの……」
「言ったら、かばんちゃんは心配するから。かばんちゃんは優しいって知ってたから。ヒトを探しに、他の島へ行く時に、余計な心配を残してほしくなかった……」
「迷惑だよ。パーティーの準備で忙しいのに、かばんちゃんを毎日苦しませて……」
「それは……!」
「セルリアンに囲まれた時だって、私は何もできなかった。パニックになって、かばんちゃんの言ってることを聞いてすらいなかったんだよ」
「ビーバーさんと話してた時も、かばんちゃんふらふらだったよね? 私のために、今も無理してるんでしょ?」
「そんなこと…………っ!」
反論しようとした瞬間、ぐらっと視界が歪んで、ぼくはその場で足をついた。
頭がぐらぐらする。さっきまで大量の本を頭に詰め込んでいたからか、いつの間にか脳が疲弊していたのだ。
「ぼくは…………平気…………っ」
「もうやめて!! 私はどうなっても構わないけど、かばんちゃんに何かあったら耐えられない!!」
ぼくは何も言えなくなった。
「本当は、夢のことだって言わないつもりだったの……」
「言ったら、かばんちゃんは心配するから。かばんちゃんは優しいって知ってたから。ヒトを探しに、他の島へ行く時に、余計な心配を残してほしくなかった……」
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:55:46.19 ID:PoruoH2d0
「……けものはね、いつか必ず死ぬんだって。私はたまたま、それが早かったんだよ。もっとも、私は頭がおかしくなるだけかもしれないけど、それも死ぬのと同じようなものだよね」
「そんな……!」
「でも、私は平気だよ」
「……私ね、かばんちゃんと出会えて嬉しかった」
「さばんなちほーを飛び出して、一緒にいろんなちほーを冒険するの、とっても楽しかったよ」
「私がどうなっても、かばんちゃんとの大切な思い出は変わらないから」
「だから、大丈夫……」
嘘だ。
嘘だ、嘘だ。
平気なはずがない。
後悔してないはずがない。
だって、本当に平気なら、
どうしてそんなに悲しい顔をしているの?
「やだ……いやだよ、そんなの……」
「泣かないで……」
不安に駆られるぼくは、すがるようにサーバルちゃんの手を握る。
あんなに温かかったはずの右腕は、まるで屍のように冷たかった。
「そんな……!」
「でも、私は平気だよ」
「……私ね、かばんちゃんと出会えて嬉しかった」
「さばんなちほーを飛び出して、一緒にいろんなちほーを冒険するの、とっても楽しかったよ」
「私がどうなっても、かばんちゃんとの大切な思い出は変わらないから」
「だから、大丈夫……」
嘘だ。
嘘だ、嘘だ。
平気なはずがない。
後悔してないはずがない。
だって、本当に平気なら、
どうしてそんなに悲しい顔をしているの?
「やだ……いやだよ、そんなの……」
「泣かないで……」
不安に駆られるぼくは、すがるようにサーバルちゃんの手を握る。
あんなに温かかったはずの右腕は、まるで屍のように冷たかった。
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:56:13.61 ID:PoruoH2d0
「…………」そわそわ
とことこ
「…………」そわそわ
がちゃ
「!」
「かばん、どうでしたか、サーバルは……」
どさっ
「か、かばん!」
部屋から出た途端、これまでずっと見せないよう蓋をしてきた感情が溢れ出して……ぼくはその場で膝から崩れた。
「大丈夫ですか?」
「すみません……体に力が入らなくて……」
「……ひどい顔なのです」
博士さんはぼくの顔を見てぎょっとした表情を浮かべた。
無理もない。今のぼくがひどい顔なのは想像に難くなかった。
とことこ
「…………」そわそわ
がちゃ
「!」
「かばん、どうでしたか、サーバルは……」
どさっ
「か、かばん!」
部屋から出た途端、これまでずっと見せないよう蓋をしてきた感情が溢れ出して……ぼくはその場で膝から崩れた。
「大丈夫ですか?」
「すみません……体に力が入らなくて……」
「……ひどい顔なのです」
博士さんはぼくの顔を見てぎょっとした表情を浮かべた。
無理もない。今のぼくがひどい顔なのは想像に難くなかった。
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:56:42.55 ID:PoruoH2d0
「…………何をしているのですか?」
「助手。ちょうどかばんが出てきたところなのです」
「立てますか、かばん。手を貸すのです」
「……ありがとう……ございます」
博士さんと助手さんに支えられて、ぼくはようやく立つことができた。
「それで、サーバルはどうだったのですか?」
「サーバルちゃんは…………」
「……私のことは置いていって欲しいと言われました」
「は……つまり見殺しにするのですか!?」
「もちろんぼくは嫌だって言いました。けど、サーバルちゃんはぼくを傷つけたくないって言ってて……」
「でも、でも…………! もっと本を調べれば、対処法もきっと見つかるはずなのです……!」
「…………本当に、そうでしょうか」
「何を弱気になっているのですか、かばん!」
「だって……」
「……助手?」
「助手。ちょうどかばんが出てきたところなのです」
「立てますか、かばん。手を貸すのです」
「……ありがとう……ございます」
博士さんと助手さんに支えられて、ぼくはようやく立つことができた。
「それで、サーバルはどうだったのですか?」
「サーバルちゃんは…………」
「……私のことは置いていって欲しいと言われました」
「は……つまり見殺しにするのですか!?」
「もちろんぼくは嫌だって言いました。けど、サーバルちゃんはぼくを傷つけたくないって言ってて……」
「でも、でも…………! もっと本を調べれば、対処法もきっと見つかるはずなのです……!」
「…………本当に、そうでしょうか」
「何を弱気になっているのですか、かばん!」
「だって……」
「……助手?」
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:57:09.06 ID:PoruoH2d0
今まで二人の会話を黙って聞いていた助手さんは、突然ぼくの前へ歩み寄った。
「なんですか……?」
「…………」
ぱんっ
「いっ……!」
「助手!?」
「この…………ばか!!」
何を思ったのか、助手さんは急にぼくの顔に平手打ちをし、体をぽかぽかと殴り始めた。
助手さんがこんなにも感情的になっているのは、ぼくが知る限りだと初めてだった。
「このばかっ! ばかかばん! ばかばんなのです!!」ぽかぽか
「うわわっ! どうしたんですか助手さん!?」
「サーバルが…………あのサーバルが本気でそう考えていると思うのですか!? かばんがいなくなっても悲しくならないなんて思うのですか!?」
「思ってませんよ! けど……!」
「だったら!! それが分かっているのならなぜ諦めるのです!? おまえが助けなかったら、誰がサーバルを助けるのですか!!」
「……!!」
「なんですか……?」
「…………」
ぱんっ
「いっ……!」
「助手!?」
「この…………ばか!!」
何を思ったのか、助手さんは急にぼくの顔に平手打ちをし、体をぽかぽかと殴り始めた。
助手さんがこんなにも感情的になっているのは、ぼくが知る限りだと初めてだった。
「このばかっ! ばかかばん! ばかばんなのです!!」ぽかぽか
「うわわっ! どうしたんですか助手さん!?」
「サーバルが…………あのサーバルが本気でそう考えていると思うのですか!? かばんがいなくなっても悲しくならないなんて思うのですか!?」
「思ってませんよ! けど……!」
「だったら!! それが分かっているのならなぜ諦めるのです!? おまえが助けなかったら、誰がサーバルを助けるのですか!!」
「……!!」
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:57:39.44 ID:PoruoH2d0
「やめなさい!!」
島の長としての貫禄が効いた大声に、ぼくも助手さんもぴたりと動きを止めた。
「あ…………」
「…………助手。私が何に対して怒っているか、分かりますね?」
「っ…………」
「…………頭を、冷やしてくるのです」
助手はしょんぼりと落ち込み、もの悲しげに飛び立ってとしょかんの屋根の上へと消えていった。
「大丈夫ですか、かばん」
「は、はい……」
島の長としての貫禄が効いた大声に、ぼくも助手さんもぴたりと動きを止めた。
「あ…………」
「…………助手。私が何に対して怒っているか、分かりますね?」
「っ…………」
「…………頭を、冷やしてくるのです」
助手はしょんぼりと落ち込み、もの悲しげに飛び立ってとしょかんの屋根の上へと消えていった。
「大丈夫ですか、かばん」
「は、はい……」
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:58:08.74 ID:PoruoH2d0
「まったく、助手も何をやっているんだか……」
「……驚きました。助手さんがあんなに大声を出すところは初めて見ました」
「私もですよ。普段からおとなしくて、感情を表に出さないタイプですからね」
博士さんはとしょかんの壁に開いた穴を見ながら言う。外はとっくに夜になっていて、丸い月が空に昇り始めていた。
「…………助手を悪く思わないでやってください。あいつにもいろいろ思うところがあるのです」
「悪く思ってなんかいませんよ。助手さんがぼくたちのことを真剣に考えてくれているのが伝わってきましたし」
「……かばんは優しいのですね」
「え、いや、そんなことは……」
珍しく博士に素直に褒められて、ぼくがたじたじになっていると、博士はふふっと笑った。
「あのはしごを登れば、屋根の上に行けるのです。おそらく助手はそこにいるはずです」
「私よりおまえの方が、話しやすいこともあるでしょう」
博士はぼくの方を向いて言った。
「……驚きました。助手さんがあんなに大声を出すところは初めて見ました」
「私もですよ。普段からおとなしくて、感情を表に出さないタイプですからね」
博士さんはとしょかんの壁に開いた穴を見ながら言う。外はとっくに夜になっていて、丸い月が空に昇り始めていた。
「…………助手を悪く思わないでやってください。あいつにもいろいろ思うところがあるのです」
「悪く思ってなんかいませんよ。助手さんがぼくたちのことを真剣に考えてくれているのが伝わってきましたし」
「……かばんは優しいのですね」
「え、いや、そんなことは……」
珍しく博士に素直に褒められて、ぼくがたじたじになっていると、博士はふふっと笑った。
「あのはしごを登れば、屋根の上に行けるのです。おそらく助手はそこにいるはずです」
「私よりおまえの方が、話しやすいこともあるでしょう」
博士はぼくの方を向いて言った。
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:58:34.03 ID:PoruoH2d0
「助手さん!」
助手さんは博士の言った通り、としょかんの丸みを帯びた屋根の上で腰掛け、夜の冷たい風に吹かれていた。
ぼくが来たことに気づいても、後ろを振り返ろうとはしない。
「……私のことが嫌いになりましたか?」
助手さんはぽつりと、独り言を放つように言った。
「なるわけないじゃないですか」
「博士さんも助手さんも、ぼくにとって大切なフレンズですから」
「…………」
助手さんはしばらく黙っていたが、やがてゆっくりと立ち、ぼくへ向かってぺこりと頭を下げた。
「ごめんなさい」
「いいんです……助手さんの気持ちは伝わってきましたから。驚きましたけど……」
「…………私自身も驚いたのです。なぜかばんの態度を見て、怒りがふつふつと込み上がってきたのか……」
「でも、今ならその理由が分かる気がするのです」
助手さんは月を見る。その顔は、博士さんの時と同じ表情をしていた。
助手さんは博士の言った通り、としょかんの丸みを帯びた屋根の上で腰掛け、夜の冷たい風に吹かれていた。
ぼくが来たことに気づいても、後ろを振り返ろうとはしない。
「……私のことが嫌いになりましたか?」
助手さんはぽつりと、独り言を放つように言った。
「なるわけないじゃないですか」
「博士さんも助手さんも、ぼくにとって大切なフレンズですから」
「…………」
助手さんはしばらく黙っていたが、やがてゆっくりと立ち、ぼくへ向かってぺこりと頭を下げた。
「ごめんなさい」
「いいんです……助手さんの気持ちは伝わってきましたから。驚きましたけど……」
「…………私自身も驚いたのです。なぜかばんの態度を見て、怒りがふつふつと込み上がってきたのか……」
「でも、今ならその理由が分かる気がするのです」
助手さんは月を見る。その顔は、博士さんの時と同じ表情をしていた。
93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:59:07.06 ID:PoruoH2d0
「私はきっと、おまえたちを自分と博士にあてはめていたのです」
「ぼくとサーバルちゃんを……ですか?」
「ええ。もしも博士がサーバルで、私がかばんの立場だったら…………そう考えたのです」
ひゅうと音が鳴り、強い風がぼくたちの横を通り過ぎていく。
「おそらく私だったら、とても耐えられないでしょうね。日に日に弱って、皮肉すら言えなくなる博士を見るくらいなら、毒をあおって死んだ方がマシだと思うはずです。私はフレンズの間だと堅物でクールだとか言われているらしいですが、実際はそんな鋼の心など持ち合わせていないのです」
「でも、おまえは違った。何が何でもサーバルを救おうと、パーク中を駆け巡り、そしてここまでやってきた」
「そんなおまえが、弱音を吐いて投げ出そうとするものですから……ついカッとなったのです」
「……そういうことだったんですね」
助手さんは、座っていた場所から、さらにぼくの方へと近づいていく。
「かばん、おまえはサーバルをどう思っているのですか?」
「ぼくとサーバルちゃんを……ですか?」
「ええ。もしも博士がサーバルで、私がかばんの立場だったら…………そう考えたのです」
ひゅうと音が鳴り、強い風がぼくたちの横を通り過ぎていく。
「おそらく私だったら、とても耐えられないでしょうね。日に日に弱って、皮肉すら言えなくなる博士を見るくらいなら、毒をあおって死んだ方がマシだと思うはずです。私はフレンズの間だと堅物でクールだとか言われているらしいですが、実際はそんな鋼の心など持ち合わせていないのです」
「でも、おまえは違った。何が何でもサーバルを救おうと、パーク中を駆け巡り、そしてここまでやってきた」
「そんなおまえが、弱音を吐いて投げ出そうとするものですから……ついカッとなったのです」
「……そういうことだったんですね」
助手さんは、座っていた場所から、さらにぼくの方へと近づいていく。
「かばん、おまえはサーバルをどう思っているのですか?」
94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 01:59:33.80 ID:PoruoH2d0
サーバルちゃんがさっき触れた右手を、助手さんが優しく包む。
「どうって……?」
ぎゅっ
「こんな風に、サーバルに手を握られたいですか?」
「もちろん、握られたら嬉しいですけど……」
「では、その先も? 博士はキスがどうこうだとか喋っていたみたいですが」
「だ、だからそれは……!」
「したいのですか? したくないのですか?」
「うっ……///」
「それ以上――――キスより先のことも?」
「…………キスの先なんて、知らないです……」
「仮にあったとしたら、ですよ」
「………………」
「…………したい、です」
「……やっと正直になれたのです」
助手さんはぼくの手をぱっと離した。
「どうって……?」
ぎゅっ
「こんな風に、サーバルに手を握られたいですか?」
「もちろん、握られたら嬉しいですけど……」
「では、その先も? 博士はキスがどうこうだとか喋っていたみたいですが」
「だ、だからそれは……!」
「したいのですか? したくないのですか?」
「うっ……///」
「それ以上――――キスより先のことも?」
「…………キスの先なんて、知らないです……」
「仮にあったとしたら、ですよ」
「………………」
「…………したい、です」
「……やっと正直になれたのです」
助手さんはぼくの手をぱっと離した。
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:00:07.03 ID:PoruoH2d0
「早く行くのです」
「え……」
「初めから答えは決まっていたじゃないですか。なら、もう迷う必要はないのです」
助手さんは肩をぽんと押す。
「伝えてくるのですよ、かばん。おまえの正直な気持ちを、サーバルに」
「え……」
「初めから答えは決まっていたじゃないですか。なら、もう迷う必要はないのです」
助手さんは肩をぽんと押す。
「伝えてくるのですよ、かばん。おまえの正直な気持ちを、サーバルに」
96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:00:47.97 ID:PoruoH2d0
がちゃ
ドアを開け、真っ暗な部屋の中を進んでいく。床に散乱するものを避けながら、ゆっくりと。
彼女は青白い月明かりに照らされ、その美しさに思わず息を飲む。
彼女は寝言の一つも言わず、静かに寝息をたてている。
おとぎ話で見る、眠りながら王子を待つお姫さまみたいだ。
「…………」
サーバルちゃんがぼくにとって特別な理由。それはいくらでもある。
支えてくれたから、一緒にこのちほーを冒険したから……もちろんそれもそうだけど。
「サーバルちゃん。ぼくの声が聞こえる?」
ぼくに「かばんちゃん」という名前を与えてくれた。
生まれた原因はサンドスターでも、ぼくに命を与えてくれたのは、サーバルちゃんだ。
サーバルちゃんの右手を両手で包む。
肌に感じる温度は冷たい。温めてあげたい。
「ぼくはここにいるよ」
彼女の耳元で、ぼくは小さく囁いた。
ドアを開け、真っ暗な部屋の中を進んでいく。床に散乱するものを避けながら、ゆっくりと。
彼女は青白い月明かりに照らされ、その美しさに思わず息を飲む。
彼女は寝言の一つも言わず、静かに寝息をたてている。
おとぎ話で見る、眠りながら王子を待つお姫さまみたいだ。
「…………」
サーバルちゃんがぼくにとって特別な理由。それはいくらでもある。
支えてくれたから、一緒にこのちほーを冒険したから……もちろんそれもそうだけど。
「サーバルちゃん。ぼくの声が聞こえる?」
ぼくに「かばんちゃん」という名前を与えてくれた。
生まれた原因はサンドスターでも、ぼくに命を与えてくれたのは、サーバルちゃんだ。
サーバルちゃんの右手を両手で包む。
肌に感じる温度は冷たい。温めてあげたい。
「ぼくはここにいるよ」
彼女の耳元で、ぼくは小さく囁いた。
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:01:34.22 ID:PoruoH2d0
――――
――――
――――
――――
「ほら、キタキツネ! げぇむで遊んでないの! さっさと寝るわよ!」
「やーーーだーーー! もっと遊ぶーーーー!」
「そんなこと言ってるとまた夜更かしして……」
ピピピピ……ピピピピ……
「あれ? ボスが何か言ってるよ」
「え、何かしら……?」
――――
――――
――――
「ほら、キタキツネ! げぇむで遊んでないの! さっさと寝るわよ!」
「やーーーだーーー! もっと遊ぶーーーー!」
「そんなこと言ってるとまた夜更かしして……」
ピピピピ……ピピピピ……
「あれ? ボスが何か言ってるよ」
「え、何かしら……?」
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:02:03.39 ID:PoruoH2d0
――――
「二人とも起きてください!」
「なんだよ……この辺のセルリアンならさっき駆除しただろ……」
「違います、ボスから全ちほーへの通信です!」
「通信? 一体誰が?」
「かばんさんですよ! 今はとしょかんにいるみたいです!」
「なんだって!?」
「二人とも起きてください!」
「なんだよ……この辺のセルリアンならさっき駆除しただろ……」
「違います、ボスから全ちほーへの通信です!」
「通信? 一体誰が?」
「かばんさんですよ! 今はとしょかんにいるみたいです!」
「なんだって!?」
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:02:46.84 ID:PoruoH2d0
――――
「ほらほら見てジャガー! ボスが目を赤くしてぴぴぴぴーってなってるよ!」
「それは見れば分かるが……それ以上のことは全然分からん……」
「あっ、なんか出てきたよ!」
――――
「眠いでござる……」
「こんな夜遅くに集会だなんて、どうしたんですの?」
「まあ聞け。たった今ボスから通信が入った。どうやらあのかばんかららしい」
「かばんって……確か、ヒトのフレンズの?」
「ああ。どうやらメッセージがあるみたいなんだ。以前新しい遊びを教えてくれた恩もある。聞いてやろうじゃないか」
「ほらほら見てジャガー! ボスが目を赤くしてぴぴぴぴーってなってるよ!」
「それは見れば分かるが……それ以上のことは全然分からん……」
「あっ、なんか出てきたよ!」
――――
「眠いでござる……」
「こんな夜遅くに集会だなんて、どうしたんですの?」
「まあ聞け。たった今ボスから通信が入った。どうやらあのかばんかららしい」
「かばんって……確か、ヒトのフレンズの?」
「ああ。どうやらメッセージがあるみたいなんだ。以前新しい遊びを教えてくれた恩もある。聞いてやろうじゃないか」
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:03:13.34 ID:PoruoH2d0
――――
「なんなのだ……? こんな時間にうるさいのだ……」
「どうやらボスから通信が来たみたいだねー」
「……あっ、かばんさんなのだ! お久しぶりなのだー!」
「アライさーん、たぶん前もって録ってあるやつだから、かばんさんには届いてないよー」
――――
「ボスから通信が来たみたいっス! 送り主はかばんさんらしいっスよ」
「むむっ、タイミングが悪いのであります……これから私とビーバー殿のアイサツ(意味深)が始まろうという時なのに……」
「まあまあ落ち着くっス。何か大切なことがあるんだと思うっス」
「なんなのだ……? こんな時間にうるさいのだ……」
「どうやらボスから通信が来たみたいだねー」
「……あっ、かばんさんなのだ! お久しぶりなのだー!」
「アライさーん、たぶん前もって録ってあるやつだから、かばんさんには届いてないよー」
――――
「ボスから通信が来たみたいっス! 送り主はかばんさんらしいっスよ」
「むむっ、タイミングが悪いのであります……これから私とビーバー殿のアイサツ(意味深)が始まろうという時なのに……」
「まあまあ落ち着くっス。何か大切なことがあるんだと思うっス」
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:03:41.32 ID:PoruoH2d0
――――
「ん〜…………この音は……ボス?」
「もうカフェは閉店だよぉ……と」
ピピピピ……ピピピピ……
「……どうやら何かあったみたいだにぇ」
――――
ピピピピ……ピピピピ……
ざばーっ
「寝ようと思ってましたけど……この音、もしかしてボスですの?」
「ん〜…………この音は……ボス?」
「もうカフェは閉店だよぉ……と」
ピピピピ……ピピピピ……
「……どうやら何かあったみたいだにぇ」
――――
ピピピピ……ピピピピ……
ざばーっ
「寝ようと思ってましたけど……この音、もしかしてボスですの?」
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:04:08.83 ID:PoruoH2d0
『夜遅くにすみません。かばんです』
『ぼくから、フレンズのみなさんにメッセージがあります』
『夜行性のフレンズさんも、昼行性のフレンズさんも、どうか聞いてください』
『今、ぼくのフレンズのサーバルちゃんが苦しんでいます』
『サーバルちゃんはこわい夢を見ているんです』
『夢の中では、この前倒したはずの巨大セルリアンが出てきて、サーバルちゃんを苦しめています』
『みなさんに、お願いがあります』
『もう一度、セルリアンを倒すのに協力してください!』
『ぼくから、フレンズのみなさんにメッセージがあります』
『夜行性のフレンズさんも、昼行性のフレンズさんも、どうか聞いてください』
『今、ぼくのフレンズのサーバルちゃんが苦しんでいます』
『サーバルちゃんはこわい夢を見ているんです』
『夢の中では、この前倒したはずの巨大セルリアンが出てきて、サーバルちゃんを苦しめています』
『みなさんに、お願いがあります』
『もう一度、セルリアンを倒すのに協力してください!』
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:05:46.95 ID:PoruoH2d0
――――
――――
――――
――――
地響きのような音。
辺り一面の真っ暗闇。
何も見えないのに、「何かがいる」と野生の本能が感じ取る。
その「何か」は巨体の向きをぐるりと変えて、
一つ目が、ギョロリと私を見つめている。
大きな、大きなセルリアン。
そのあまりの巨体に、思わず頭が真っ白になる。
逃げなきゃ――!
そう思った私は、すぐさま体を動かそうとする。
――――
――――
――――
地響きのような音。
辺り一面の真っ暗闇。
何も見えないのに、「何かがいる」と野生の本能が感じ取る。
その「何か」は巨体の向きをぐるりと変えて、
一つ目が、ギョロリと私を見つめている。
大きな、大きなセルリアン。
そのあまりの巨体に、思わず頭が真っ白になる。
逃げなきゃ――!
そう思った私は、すぐさま体を動かそうとする。
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:06:30.80 ID:PoruoH2d0
……あれ?
動かない?
いくら動こうとしても、体が言うことを聞こうとしない。
逃げられない。
このままじゃ、私――――
どすん
「うみゃあっ!」
ぐらりと体の中心が傾き、その場で尻もちをついてしまう
「いっ…………たた…………」
痛い。
ずきずきと痛みを感じて、体に力が入らない。
手でなんとか後ろに後ずさるが、それだけで逃げられるはずもなかった。
動かない?
いくら動こうとしても、体が言うことを聞こうとしない。
逃げられない。
このままじゃ、私――――
どすん
「うみゃあっ!」
ぐらりと体の中心が傾き、その場で尻もちをついてしまう
「いっ…………たた…………」
痛い。
ずきずきと痛みを感じて、体に力が入らない。
手でなんとか後ろに後ずさるが、それだけで逃げられるはずもなかった。
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:06:57.29 ID:PoruoH2d0
それを見下ろすセルリアンは、大きな目を下に向けて、私をじっと凝視する。
あまりの大きさに圧倒されて、体から力が抜けてしまう。
ぐらっ
セルリアンは大きく傾いた。
ああ。
私、死ぬんだ。
これまでも、そしてこれからも。
私はこの夢を繰り返す。
終わることのない奈落を落ち続ける。
セルリアンの体に飲み込まれる直前、私の頭に浮かんだのは――――
空気を裂くような、滑空音?
あまりの大きさに圧倒されて、体から力が抜けてしまう。
ぐらっ
セルリアンは大きく傾いた。
ああ。
私、死ぬんだ。
これまでも、そしてこれからも。
私はこの夢を繰り返す。
終わることのない奈落を落ち続ける。
セルリアンの体に飲み込まれる直前、私の頭に浮かんだのは――――
空気を裂くような、滑空音?
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:07:28.54 ID:PoruoH2d0
ずばっ!
「……え」
「ふう……危なかったわね」
ふわりと宙に浮き、体が何かに引っ張られ、セルリアンの攻撃をギリギリで回避した。
その正体――――私を救ったフレンズは、なんとトキだったのだ。
「トキ!? どうしてここに……!?」
「さあ、なぜかしら。それよりも、早く移動した方がいいわ。またすぐに攻撃してくるわよ」
トキはそう言うと、近くの地面に向かってゆっくりと降下し、私を降ろした。
何が起きているのか分からず、混乱したままだったが、トキに「あっちに行きなさい」と告げられ、言われるがままに進んでいく。
まっすぐ向かうと、平原から森に入る辺りで、ビーバーとプレーリーが私を待っていた。
「ビーバー! それにプレーリー! ど、どうして……?」
「それを説明するのは後っス! 今はとにかく、セルリアンを倒すことに集中するっス!」
「そのためにも……これを使うのであります!」
「……え」
「ふう……危なかったわね」
ふわりと宙に浮き、体が何かに引っ張られ、セルリアンの攻撃をギリギリで回避した。
その正体――――私を救ったフレンズは、なんとトキだったのだ。
「トキ!? どうしてここに……!?」
「さあ、なぜかしら。それよりも、早く移動した方がいいわ。またすぐに攻撃してくるわよ」
トキはそう言うと、近くの地面に向かってゆっくりと降下し、私を降ろした。
何が起きているのか分からず、混乱したままだったが、トキに「あっちに行きなさい」と告げられ、言われるがままに進んでいく。
まっすぐ向かうと、平原から森に入る辺りで、ビーバーとプレーリーが私を待っていた。
「ビーバー! それにプレーリー! ど、どうして……?」
「それを説明するのは後っス! 今はとにかく、セルリアンを倒すことに集中するっス!」
「そのためにも……これを使うのであります!」
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:08:00.22 ID:PoruoH2d0
「かみ……ひこーき?」
プレーリーが取り出したのは他でもない、かばんちゃんが作ったかみひこーきだった。プレーリーはそれを「えいっ!」と、セルリアンとは反対の方向へ飛ばした。
「あれを追いかけるのであります! きっとサーバル殿を導いてくれるのであります!」
「わ……分かった! 追いかけてみる!」
一か八か、私は二人の言うことを信じて追いかけることにした。
何度も何度も繰り返したこの夢に、確かな変化が生まれ始めている。この変化を利用すれば、もしかすれば……今までになかった、新しい何かにたどり着くかもしれない。
不安と希望が入り混じった状況の中、私はとにかく、木々の間を不規則に飛ぶかみひこーきを追いかけ続けた。
ぐらっ
どすん!
「みゃっ!」
突如、どすんと音が鳴り、大きな巨木が道を塞いだ。
得意のサーバルジャンプも、さっきの足の怪我のせいで、思うように飛べそうにない。
「どうしよう、このままじゃ……」
プレーリーが取り出したのは他でもない、かばんちゃんが作ったかみひこーきだった。プレーリーはそれを「えいっ!」と、セルリアンとは反対の方向へ飛ばした。
「あれを追いかけるのであります! きっとサーバル殿を導いてくれるのであります!」
「わ……分かった! 追いかけてみる!」
一か八か、私は二人の言うことを信じて追いかけることにした。
何度も何度も繰り返したこの夢に、確かな変化が生まれ始めている。この変化を利用すれば、もしかすれば……今までになかった、新しい何かにたどり着くかもしれない。
不安と希望が入り混じった状況の中、私はとにかく、木々の間を不規則に飛ぶかみひこーきを追いかけ続けた。
ぐらっ
どすん!
「みゃっ!」
突如、どすんと音が鳴り、大きな巨木が道を塞いだ。
得意のサーバルジャンプも、さっきの足の怪我のせいで、思うように飛べそうにない。
「どうしよう、このままじゃ……」
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:08:27.72 ID:PoruoH2d0
「怪我はないですか? サーバルさん」
「その声は……キンシコウ、リカオン!」
「ほら、何ぼさっとしてんだ。早くそこをどきな」
「ヒグマまで……!」
「下がってろ。今からこれを持ち上げる」
トキ、ビーバー達に引き続き、今度はセルリアンハンターのフレンズがずらりと出てきた。
ヒグマは木の下に手を入れ、ぐぐぐ……と力を入れ始める。
「だ、大丈夫……? バスより重いと思うけど……」
「なあに、今は夢の中なんだろ? その気になれば空だって飛べるんじゃないか?」
そして、ヒグマは本当にやすやすと巨木を持ち上げてみせたのだ。
「す、すごい……」
「ほら、見てないで早く行け! かみひこーきとやらを見失ったらどうする!」
「あっ、そうだった! ありがとう、ヒグマ!」
ヒグマのパワーに見とれるのもつかの間、私は再びかみひこーきを追いかけ走り出した。
「その声は……キンシコウ、リカオン!」
「ほら、何ぼさっとしてんだ。早くそこをどきな」
「ヒグマまで……!」
「下がってろ。今からこれを持ち上げる」
トキ、ビーバー達に引き続き、今度はセルリアンハンターのフレンズがずらりと出てきた。
ヒグマは木の下に手を入れ、ぐぐぐ……と力を入れ始める。
「だ、大丈夫……? バスより重いと思うけど……」
「なあに、今は夢の中なんだろ? その気になれば空だって飛べるんじゃないか?」
そして、ヒグマは本当にやすやすと巨木を持ち上げてみせたのだ。
「す、すごい……」
「ほら、見てないで早く行け! かみひこーきとやらを見失ったらどうする!」
「あっ、そうだった! ありがとう、ヒグマ!」
ヒグマのパワーに見とれるのもつかの間、私は再びかみひこーきを追いかけ走り出した。
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:10:24.01 ID:PoruoH2d0
かみひこーきはどんどんスピードを上げていく。
「はっ……はっ……」
かばんちゃんが投げたかみひこーきはセルリアンの弱点を、私が投げたかみひこーきは、セルリアンの行く先を示した。それなら今度のかみひこーきは、一体何を私に示すというのか。
足がずきずきと痛んで、狩りごっこの時のように全速力で走れないけれど、ただ、かみひこーきを追いかければ何かが変わるという漠然とした期待から、私は走ることをやめようとはしなかった。
「遅いのです」
「遅いのですよ」
「……!」
長らく飛び続けていたかみひこーきが、ようやく地についた場所、そこに立っていたのはコノハ博士とミミちゃん助手だった。
「さあ、ぐずぐずしてる暇はないのです」
「さっさと始めますよ」
「始めるって……何を?」
博士と助手は答える代わりに、私の後ろに立ち、着ている服を掴んで羽を広げる。
「はっ……はっ……」
かばんちゃんが投げたかみひこーきはセルリアンの弱点を、私が投げたかみひこーきは、セルリアンの行く先を示した。それなら今度のかみひこーきは、一体何を私に示すというのか。
足がずきずきと痛んで、狩りごっこの時のように全速力で走れないけれど、ただ、かみひこーきを追いかければ何かが変わるという漠然とした期待から、私は走ることをやめようとはしなかった。
「遅いのです」
「遅いのですよ」
「……!」
長らく飛び続けていたかみひこーきが、ようやく地についた場所、そこに立っていたのはコノハ博士とミミちゃん助手だった。
「さあ、ぐずぐずしてる暇はないのです」
「さっさと始めますよ」
「始めるって……何を?」
博士と助手は答える代わりに、私の後ろに立ち、着ている服を掴んで羽を広げる。
110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:10:50.53 ID:PoruoH2d0
「おとなしくするのです」
「暴れないのですよ」
「え、なになに……?」
ふわっ
「え!?」
ばさっ!
「みゃああああああぁぁぁ!!!」
ふわりふわりと足が地面から離れ、博士たちの目が光ると、数秒後、博士たちは私を掴んだまま一気に飛び上がった。
「だから暴れるなと言ったじゃないですか! おかげでセルリアンに気づかれたのです!」
「博士。お言葉ですが、この計画を立案したのはあなたでしょう? いきなり空を飛んだらサーバルが驚くことぐらい、考慮しておくべきかと」
「ぐっ……」
「……ま、バレてもバレなくても、さほど問題ではないと思いますけどね」
そうこう言っているうちに、博士と助手はさらにスピードを速め、セルリアンのすぐ近くまで飛んでいく。
会話しているはずなのに、息がぴったりな二人に私は驚いていた。
「暴れないのですよ」
「え、なになに……?」
ふわっ
「え!?」
ばさっ!
「みゃああああああぁぁぁ!!!」
ふわりふわりと足が地面から離れ、博士たちの目が光ると、数秒後、博士たちは私を掴んだまま一気に飛び上がった。
「だから暴れるなと言ったじゃないですか! おかげでセルリアンに気づかれたのです!」
「博士。お言葉ですが、この計画を立案したのはあなたでしょう? いきなり空を飛んだらサーバルが驚くことぐらい、考慮しておくべきかと」
「ぐっ……」
「……ま、バレてもバレなくても、さほど問題ではないと思いますけどね」
そうこう言っているうちに、博士と助手はさらにスピードを速め、セルリアンのすぐ近くまで飛んでいく。
会話しているはずなのに、息がぴったりな二人に私は驚いていた。
111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:11:16.32 ID:PoruoH2d0
「あいつらは上手くやっているみたいですね」
「ですね」
「あいつら……?」
「たあああああぁっ!!」ぱりーん
「アライグマ!?」
「アライさん、がんばってるねえ……私も負けてられないな」ばっ
「フェネック!」
「待たせたな、セルリアン!」
「かばんを救うためなら、我々はいくらでも戦うぞ!」
「ライオン、ヘラジカ……!」
「サーバル、聞こえてますの? 困っているなら早く言うこと! 一人で抱え込むのはだめですのよ!」
「私たちも助けに来たぞ、サーバル!」
「応援しにきたー」
「ったく、勘違いするなよ! 仕方なくだからな!」
「よし、その調子だ! みんなでサーバルを助けるぞ!!」
それだけじゃない。以前の巨大セルリアンとの戦い……いや、もっとたくさんのフレンズが集まって、セルリアンに一斉に攻撃をしかけていた。
空に浮かぶ私たちを攻撃しようにも、地上のフレンズの攻撃で体は削られ、バランスを維持するのに精一杯のようだった。
「ですね」
「あいつら……?」
「たあああああぁっ!!」ぱりーん
「アライグマ!?」
「アライさん、がんばってるねえ……私も負けてられないな」ばっ
「フェネック!」
「待たせたな、セルリアン!」
「かばんを救うためなら、我々はいくらでも戦うぞ!」
「ライオン、ヘラジカ……!」
「サーバル、聞こえてますの? 困っているなら早く言うこと! 一人で抱え込むのはだめですのよ!」
「私たちも助けに来たぞ、サーバル!」
「応援しにきたー」
「ったく、勘違いするなよ! 仕方なくだからな!」
「よし、その調子だ! みんなでサーバルを助けるぞ!!」
それだけじゃない。以前の巨大セルリアンとの戦い……いや、もっとたくさんのフレンズが集まって、セルリアンに一斉に攻撃をしかけていた。
空に浮かぶ私たちを攻撃しようにも、地上のフレンズの攻撃で体は削られ、バランスを維持するのに精一杯のようだった。
112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:11:46.14 ID:PoruoH2d0
「サーバルのために、ちほーに住まうフレンズが集まってきてくれたのです。後で感謝するのですよ」
「攻撃を加え続けたおかげで、石もむき出しになりましたね、博士」
「そうですね。全て計画通りなのです」
セルリアンの様子を確認すると、博士と助手は一気に加速し、セルリアンの真上に到達した。
視界から消えた私たちを、セルリアンは必死に探している。
「あれが見えますか、サーバル」
「セルリアンの中に、かばんが閉じ込められているのが見えるでしょう」
「……!!」
博士たちが目指する方向……巨大セルリアンの石の近くに、かばんちゃんの体がぷかぷかと浮かんでいる。
「どんなに足元を攻撃したところで、セルリアンにとっては焼け石に水。あの石を攻撃しない限り、とどめは刺せないのです」
「行きなさい、サーバル。悪夢の元凶を……そしてこの夢を、自分自身の手で終わらせるのです」
「攻撃を加え続けたおかげで、石もむき出しになりましたね、博士」
「そうですね。全て計画通りなのです」
セルリアンの様子を確認すると、博士と助手は一気に加速し、セルリアンの真上に到達した。
視界から消えた私たちを、セルリアンは必死に探している。
「あれが見えますか、サーバル」
「セルリアンの中に、かばんが閉じ込められているのが見えるでしょう」
「……!!」
博士たちが目指する方向……巨大セルリアンの石の近くに、かばんちゃんの体がぷかぷかと浮かんでいる。
「どんなに足元を攻撃したところで、セルリアンにとっては焼け石に水。あの石を攻撃しない限り、とどめは刺せないのです」
「行きなさい、サーバル。悪夢の元凶を……そしてこの夢を、自分自身の手で終わらせるのです」
113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:12:15.39 ID:PoruoH2d0
どく、どく、どく
心臓が高鳴る。全身の血が沸騰するような、熱い感情が奥底からこみ上げてきた。
二人の顔を見る。博士も、助手も、優しい顔をしている。
ちょっと不器用だけれど、島のフレンズを大切に思っているって気持ちが、熱となって伝わってくる。
地上では、今もフレンズのみんながセルリアンを取り囲んでいる。私とかばんちゃんを救うために、危険を顧みずに戦っている。
みんな……みんなありがとう。
心の中の感情が燃え上がった。
「……行く。私、かばんちゃんのところに行く!」
「そうと決まれば、さっさとやりますよ! さん、にー、いちで手を離すのです!」
「分かった!」
「いきますよ!」
待ってて、かばんちゃん!
今行くから!!
心臓が高鳴る。全身の血が沸騰するような、熱い感情が奥底からこみ上げてきた。
二人の顔を見る。博士も、助手も、優しい顔をしている。
ちょっと不器用だけれど、島のフレンズを大切に思っているって気持ちが、熱となって伝わってくる。
地上では、今もフレンズのみんながセルリアンを取り囲んでいる。私とかばんちゃんを救うために、危険を顧みずに戦っている。
みんな……みんなありがとう。
心の中の感情が燃え上がった。
「……行く。私、かばんちゃんのところに行く!」
「そうと決まれば、さっさとやりますよ! さん、にー、いちで手を離すのです!」
「分かった!」
「いきますよ!」
待ってて、かばんちゃん!
今行くから!!
114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:12:55.58 ID:PoruoH2d0
「さん!」
「にー!」
「いち!」
「「いっっっけーーーーーーー!!」」ばっ
「みゃーーみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃ!!!」
「うみゃーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
ぱっかーーーーーーーーーーん…………
「にー!」
「いち!」
「「いっっっけーーーーーーー!!」」ばっ
「みゃーーみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃ!!!」
「うみゃーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
ぱっかーーーーーーーーーーん…………
115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:13:21.95 ID:PoruoH2d0
――――
――――
――――
――――
――――
―――
―――
――
―
―
―
―
―
「…………」
「…………ん……ぅ……」もぞもぞ
――――
――――
――――
――――
―――
―――
――
―
―
―
―
―
「…………」
「…………ん……ぅ……」もぞもぞ
116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:13:47.79 ID:PoruoH2d0
「…………眩しい」ごしごし
「……朝?」
「すー……すー……」
「か……かばんちゃん!?」
朝。
窓から差し込む太陽の光に目がくらんで、少しずつ慣れてきた時。
真っ先に目に入ったのは、私の右手を包んだまま寝ている、かばんちゃんの姿だった。
「ん…………ぁ、サーバルちゃん、おはよ…………」
「な、なんでかばんちゃんが……」
「ふふ……いい夢見れた?」
「!!」
かばんちゃんは私の手袋を外し、自らの左手と、私の右手を絡めていく。
「……朝?」
「すー……すー……」
「か……かばんちゃん!?」
朝。
窓から差し込む太陽の光に目がくらんで、少しずつ慣れてきた時。
真っ先に目に入ったのは、私の右手を包んだまま寝ている、かばんちゃんの姿だった。
「ん…………ぁ、サーバルちゃん、おはよ…………」
「な、なんでかばんちゃんが……」
「ふふ……いい夢見れた?」
「!!」
かばんちゃんは私の手袋を外し、自らの左手と、私の右手を絡めていく。
117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:14:13.91 ID:PoruoH2d0
「どうして……それを……///」
「……よかった。やっと夢から覚めたんだね」
「も、もしかして、かばんちゃんがあの夢を……!?」
「まさか……そんな夢みたいなことがあると思う?」
かばんちゃんはゆっくりとベッドの上に乗ってきて、私の体を覆い、向かい合う。疎い私には、それが何を意味しているのか、まだ分からない。
でも、心臓の鼓動は、確かに速くなっていた。
「顔、赤いよ」
「あ、あれ、おかしいな。早起きしたからかな……?///」
「…………」びとっ
「ひゃっ……」
どく、どく、どく
「サーバルちゃんのここ、すごくどきどきしてる」
「や、聞かないで……」
「どうして?」
「よく分かんないけど…………恥ずかしい…………///」
「恥ずかしくないよ。ぼくも今、すごくどきどきしてる」
「……よかった。やっと夢から覚めたんだね」
「も、もしかして、かばんちゃんがあの夢を……!?」
「まさか……そんな夢みたいなことがあると思う?」
かばんちゃんはゆっくりとベッドの上に乗ってきて、私の体を覆い、向かい合う。疎い私には、それが何を意味しているのか、まだ分からない。
でも、心臓の鼓動は、確かに速くなっていた。
「顔、赤いよ」
「あ、あれ、おかしいな。早起きしたからかな……?///」
「…………」びとっ
「ひゃっ……」
どく、どく、どく
「サーバルちゃんのここ、すごくどきどきしてる」
「や、聞かないで……」
「どうして?」
「よく分かんないけど…………恥ずかしい…………///」
「恥ずかしくないよ。ぼくも今、すごくどきどきしてる」
118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:14:40.44 ID:PoruoH2d0
「かばんちゃんも……? どうして……?」
「分からない?」
かばんちゃんはふわりとした笑みを浮かべる。
どうしよう。どきどきが止まらない。
「ぼくは、いつ、どんな時でもサーバルちゃんと一緒にといたい。サーバルちゃんを笑顔にしたい。幸せにしたい。もっともっと好きになりたい」
「そう思うだけで、心臓がどきどきするんだ」
かばんちゃんは私の視界を独占して、私はその中に捕えられて。
とろんとして、少し熱っぽいかばんちゃんの目を見ているだけで、切なさや愛しさが溢れてくる。
「サーバルちゃんは、ぼくのことをどう思ってるの?」
「私は…………!」
「大好き」という言葉を期待しているんじゃないと、私には分かった。私がこれまで言ってきた「大好き」と、かばんちゃんの感情は、似ているようで、全く違うから。
それなら、私の答えは。
「分からない?」
かばんちゃんはふわりとした笑みを浮かべる。
どうしよう。どきどきが止まらない。
「ぼくは、いつ、どんな時でもサーバルちゃんと一緒にといたい。サーバルちゃんを笑顔にしたい。幸せにしたい。もっともっと好きになりたい」
「そう思うだけで、心臓がどきどきするんだ」
かばんちゃんは私の視界を独占して、私はその中に捕えられて。
とろんとして、少し熱っぽいかばんちゃんの目を見ているだけで、切なさや愛しさが溢れてくる。
「サーバルちゃんは、ぼくのことをどう思ってるの?」
「私は…………!」
「大好き」という言葉を期待しているんじゃないと、私には分かった。私がこれまで言ってきた「大好き」と、かばんちゃんの感情は、似ているようで、全く違うから。
それなら、私の答えは。
119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:15:12.61 ID:PoruoH2d0
「私も、かばんちゃんと同じ気持ちだよ……」
名前は知らない。
でも、言葉で表現できなくても伝わる。見つめ合うだけで理解ができる。
悲しくないはずなのに、涙がゆっくりとつたっていく。
「泣かないで」
私の顔を流れる涙を、かばんちゃんは丁寧に拭いとる。
「……えへへ」
「やっぱり、サーバルちゃんは笑顔が似合うね」
ありがとう、かばんちゃん。
私に笑顔を取り戻してくれたのも、夢から覚ましてくれたのも、全部かばんちゃんのおかげなんだね。
ああ、愛しい。かばんちゃんの全てが愛しい。やっぱり、私はかばんちゃんが好き。大好き。
世界で一番、誰よりも。
名前は知らない。
でも、言葉で表現できなくても伝わる。見つめ合うだけで理解ができる。
悲しくないはずなのに、涙がゆっくりとつたっていく。
「泣かないで」
私の顔を流れる涙を、かばんちゃんは丁寧に拭いとる。
「……えへへ」
「やっぱり、サーバルちゃんは笑顔が似合うね」
ありがとう、かばんちゃん。
私に笑顔を取り戻してくれたのも、夢から覚ましてくれたのも、全部かばんちゃんのおかげなんだね。
ああ、愛しい。かばんちゃんの全てが愛しい。やっぱり、私はかばんちゃんが好き。大好き。
世界で一番、誰よりも。
120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:15:44.31 ID:PoruoH2d0
「サーバルちゃん」
「愛してる」
二人は重なる。
二つの心臓は共鳴した。
「愛してる」
二人は重なる。
二つの心臓は共鳴した。
121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:16:19.60 ID:PoruoH2d0
というわけで終わりです
以下おまけ
以下おまけ
122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:16:46.95 ID:PoruoH2d0
エピローグ
「あれから1ヶ月、無事セルリアンを倒せた&かばん何の動物か分かっておめでとうの会をするわよ!」
計画していたパーティーは無事開催され、島中から大勢のフレンズが集まった。
仕事をしているフレンズも、今日だけはお休み。
みんなで歌って、踊って、遊んで。疲れたら、ぼくがヒグマさんに直伝した特製カレーが待っている。
「それでは、みんなでいただきましょう!」
「「「いただきまーす!」」」
みんなで食べるカレーは、二人で食べるジャパリまんよりずっとおいしい。
「サーバルも治ったのだし、早くカレーを食べさせるのです」とヘソを曲げていた博士さんも、ようやくありつけて満足してくれたみたいだ。
「まったく……ヒトは話が長いのです……もぐもぐ」
「博士、カレーが口についてますよ」ふきふき
「ありがとうなのです、助手」
「あれから1ヶ月、無事セルリアンを倒せた&かばん何の動物か分かっておめでとうの会をするわよ!」
計画していたパーティーは無事開催され、島中から大勢のフレンズが集まった。
仕事をしているフレンズも、今日だけはお休み。
みんなで歌って、踊って、遊んで。疲れたら、ぼくがヒグマさんに直伝した特製カレーが待っている。
「それでは、みんなでいただきましょう!」
「「「いただきまーす!」」」
みんなで食べるカレーは、二人で食べるジャパリまんよりずっとおいしい。
「サーバルも治ったのだし、早くカレーを食べさせるのです」とヘソを曲げていた博士さんも、ようやくありつけて満足してくれたみたいだ。
「まったく……ヒトは話が長いのです……もぐもぐ」
「博士、カレーが口についてますよ」ふきふき
「ありがとうなのです、助手」
123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:17:15.36 ID:PoruoH2d0
「ところで、ジャパリまんとりょうりを組み合わせるとさらにおいしくなる、とライオンたちが言ってましたよ、博士」
「そ、それを早く言うのです!! さっそくジャパリまんを取ってくるのです!!」だっ
「あ、博士! まだ口に汚れが……!」
「……まったく、仕方ないのです」
「かばんちゃん、口開けて!」
「あー」
「はいっ」
「んっ」もぐっ
「どう? おいしい?」
「うん……おいひい」もぐもぐ
博士さんたちのやりとりを横目に、ぼくはサーバルちゃんと一緒にカレーを食べる。
あれからサーバルちゃんはすっかり元通りになった。
……それどころか、さらに元気になったような気がする。
「そ、それを早く言うのです!! さっそくジャパリまんを取ってくるのです!!」だっ
「あ、博士! まだ口に汚れが……!」
「……まったく、仕方ないのです」
「かばんちゃん、口開けて!」
「あー」
「はいっ」
「んっ」もぐっ
「どう? おいしい?」
「うん……おいひい」もぐもぐ
博士さんたちのやりとりを横目に、ぼくはサーバルちゃんと一緒にカレーを食べる。
あれからサーバルちゃんはすっかり元通りになった。
……それどころか、さらに元気になったような気がする。
124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:17:43.03 ID:PoruoH2d0
「私にも食べさせてー!」
「いいよ」
「みゃーーむっ」ぱくっ
「もぐもぐ…………おいしー!」
「あはは……///」
食べさせあいっこって、されるのは構わないけど、するのは何だか恥ずかしい。
あの出来事があってから、サーバルちゃんとはすっかりラブラブだ。告白したのはぼくの方なのに、今では積極的なサーバルちゃんに翻弄されっぱなしである。
「かばん殿ーー!」
二人で食事していると、ビーバーさんとプレーリーさんがぼくたちのもとへやって来た。
「やっと見つけたのであります!」
「ここはフレンズが多くて探すのも疲れるっスね〜……」
「かばんさんはお元気でありますか?」
「おかげさまで、ぼくは元気だよ」
「よかったっスねえ。サーバルも元通りに戻ったし、これで一件落着……」
「いいよ」
「みゃーーむっ」ぱくっ
「もぐもぐ…………おいしー!」
「あはは……///」
食べさせあいっこって、されるのは構わないけど、するのは何だか恥ずかしい。
あの出来事があってから、サーバルちゃんとはすっかりラブラブだ。告白したのはぼくの方なのに、今では積極的なサーバルちゃんに翻弄されっぱなしである。
「かばん殿ーー!」
二人で食事していると、ビーバーさんとプレーリーさんがぼくたちのもとへやって来た。
「やっと見つけたのであります!」
「ここはフレンズが多くて探すのも疲れるっスね〜……」
「かばんさんはお元気でありますか?」
「おかげさまで、ぼくは元気だよ」
「よかったっスねえ。サーバルも元通りに戻ったし、これで一件落着……」
125: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:18:11.50 ID:PoruoH2d0
「あっ、その声はビーバー!! そんな呑気な顔して、ジャパリまんはどうなったのですか!?」
「うええっ、は、博士!?」
「散々待たされたのです……もちろんそれ相応のジャパリまんを用意してあるのですよね?」
「か、かばんさん、伝えてくれるって言ったはずじゃ……」
「あ…………忘れてた…………」
「お、お先に失礼するっスーーーー!!!」
「こらーーー!! 待つのです!!」
「ビーバーも大変だねー」
「後で謝らないと……」
「…………」
「プレーリーさん、どうかしました?」
「いや、気のせいかもですが……」
「かばん殿とサーバル殿、前より仲良くなったように見えるであります」
「ほんと!?」
「えっ、そう見えますか……?///」
「うええっ、は、博士!?」
「散々待たされたのです……もちろんそれ相応のジャパリまんを用意してあるのですよね?」
「か、かばんさん、伝えてくれるって言ったはずじゃ……」
「あ…………忘れてた…………」
「お、お先に失礼するっスーーーー!!!」
「こらーーー!! 待つのです!!」
「ビーバーも大変だねー」
「後で謝らないと……」
「…………」
「プレーリーさん、どうかしました?」
「いや、気のせいかもですが……」
「かばん殿とサーバル殿、前より仲良くなったように見えるであります」
「ほんと!?」
「えっ、そう見えますか……?///」
126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:18:47.02 ID:PoruoH2d0
確かに仲は一層深まったけど、目に見えていちゃいちゃしてたと思うと……それはそれで恥ずかしくなる。
ぼくがもじもじしていると、プレーリーさんはくるっとサーバルちゃんの方に目を向けた。
「サーバル殿ー! 突然ですがプレーリー式のあいさつをしようであります!」
「え?」
「えっ!?」
何を言い出すかと思えば、既にプレーリーさんはサーバルの頬に両手を添えている。
「プレーリー式のあいさつってなんだっけ?」
「忘れたのでありますか? ならもう一度教えてあげるのであります!」
「ま、待って!」
考えるより先に言葉が出る。
「ご…………ごめん、ぼくたち用事があるから。サーバルちゃん、行こう!」
「え、かばんちゃん? 用事って何?」
状況を飲み込めていないサーバルちゃんを、ぼくは半ば無理やり連れていった。
「……へえ。やっぱり一歩進んでるのでありますね」
「お幸せに、であります」
ぼくがもじもじしていると、プレーリーさんはくるっとサーバルちゃんの方に目を向けた。
「サーバル殿ー! 突然ですがプレーリー式のあいさつをしようであります!」
「え?」
「えっ!?」
何を言い出すかと思えば、既にプレーリーさんはサーバルの頬に両手を添えている。
「プレーリー式のあいさつってなんだっけ?」
「忘れたのでありますか? ならもう一度教えてあげるのであります!」
「ま、待って!」
考えるより先に言葉が出る。
「ご…………ごめん、ぼくたち用事があるから。サーバルちゃん、行こう!」
「え、かばんちゃん? 用事って何?」
状況を飲み込めていないサーバルちゃんを、ぼくは半ば無理やり連れていった。
「……へえ。やっぱり一歩進んでるのでありますね」
「お幸せに、であります」
127: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:19:27.59 ID:PoruoH2d0
サーバルちゃんの腕を掴み、ぼくは人気のない場所までひたすら走り続けた。
「はっ……はっ……」
「ね、ねえ! かばんちゃん! どこ行くの? 用事って何? 私そんなの聞いてないよ?」
「っ…………」
ぐっ
「!」
今度は言葉より行動が先に出る。
サーバルちゃんの目が見開いてから数秒、体を引き寄せる力をゆっくりと抜き、重なっていた唇を離す。
「……こういうこと、他のフレンズとしないで」
「……!」
「っ……///」
「もしかして、プレーリーにキスされるのが嫌だったの?」
「は、はっきり言わないでよぉ……///」
「はっ……はっ……」
「ね、ねえ! かばんちゃん! どこ行くの? 用事って何? 私そんなの聞いてないよ?」
「っ…………」
ぐっ
「!」
今度は言葉より行動が先に出る。
サーバルちゃんの目が見開いてから数秒、体を引き寄せる力をゆっくりと抜き、重なっていた唇を離す。
「……こういうこと、他のフレンズとしないで」
「……!」
「っ……///」
「もしかして、プレーリーにキスされるのが嫌だったの?」
「は、はっきり言わないでよぉ……///」
128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:20:03.36 ID:PoruoH2d0
「……くすっ、あははっ」
「え……?」
「かばんちゃん、なんだかかわいいなって」
「か、かわいいだなんて!///」
「かわいいもん。かばんちゃんって、ちょっとしたことでも気になっちゃうんだね」
「うぅ……///」
「…………心配しなくていいんだよ?」ぎゅっ
「!」
サーバルちゃんはそっとぼくの手を取る。
「私、いつもかばんちゃんしか見てないんだよ。それに、もうどこにも行ったりしない。離れたりなんてしないよ」
「だから、安心して…………ね?」
ぼくと向き合って、彼女は少しはにかみながら微笑んだ。
……やっぱり、サーバルちゃんには敵わない。
「え……?」
「かばんちゃん、なんだかかわいいなって」
「か、かわいいだなんて!///」
「かわいいもん。かばんちゃんって、ちょっとしたことでも気になっちゃうんだね」
「うぅ……///」
「…………心配しなくていいんだよ?」ぎゅっ
「!」
サーバルちゃんはそっとぼくの手を取る。
「私、いつもかばんちゃんしか見てないんだよ。それに、もうどこにも行ったりしない。離れたりなんてしないよ」
「だから、安心して…………ね?」
ぼくと向き合って、彼女は少しはにかみながら微笑んだ。
……やっぱり、サーバルちゃんには敵わない。
129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:20:52.53 ID:PoruoH2d0
「……サーバルちゃん」
ぼくは彼女と両手を取り合う。
お互いの存在を確かめるように。
お互いの鼓動を合わせるように。
二人は笑い合う。
誰にも負けないと自信を持って言える、強い絆と、
何にも変えがたい、たくさんの思い出を胸にしまって。
もう大丈夫だよ。もう離さないよ。
二人は相手に、自分自身に、そう伝え合う。
「かばんちゃん」
「サーバルちゃん」
「「これからも、ずっと一緒だよ!」」
〜fin〜
ぼくは彼女と両手を取り合う。
お互いの存在を確かめるように。
お互いの鼓動を合わせるように。
二人は笑い合う。
誰にも負けないと自信を持って言える、強い絆と、
何にも変えがたい、たくさんの思い出を胸にしまって。
もう大丈夫だよ。もう離さないよ。
二人は相手に、自分自身に、そう伝え合う。
「かばんちゃん」
「サーバルちゃん」
「「これからも、ずっと一緒だよ!」」
〜fin〜
130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 02:22:36.79 ID:PoruoH2d0
これにて本当に終わりです
もとはpixivに投稿していたSSなので、いろいろ読みづらい部分もあったかと思います。その辺はすみません
ありがとうございました
もとはpixivに投稿していたSSなので、いろいろ読みづらい部分もあったかと思います。その辺はすみません
ありがとうございました
131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 10:08:07.06 ID:hDW7c72To
乙
サバかばとても良い
サバかばとても良い
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1519052311/
Entry ⇒ 2018.03.25 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
穂乃果「そして最後のページには」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:43:37.90 ID:ACy6hak40
タイトルの曲を題材にしたssです.
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:44:29.28 ID:ACy6hak40
穂乃果「ふんふんふんふん~♪ふんふんふんふんふんふふふん♪」
ことり「ご機嫌だね,ほのかちゃん」
穂乃果「そりゃそうだよ!久しぶりにみんなで集まれるんだもん!」
海未「確かにそうですね.最後に9人集まったのはいつだったでしょうか」
ことり「たぶん希ちゃんたちの結婚式だから……3年前かな?」
穂乃果「私たち3人はたまに会うんだけどね」
ことり「ご機嫌だね,ほのかちゃん」
穂乃果「そりゃそうだよ!久しぶりにみんなで集まれるんだもん!」
海未「確かにそうですね.最後に9人集まったのはいつだったでしょうか」
ことり「たぶん希ちゃんたちの結婚式だから……3年前かな?」
穂乃果「私たち3人はたまに会うんだけどね」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:45:09.15 ID:ACy6hak40
海未「この歳にもなると,なかなか予定も合いませんから」
ことり「今日はその分いっぱい楽しもうね♪」
穂乃果「うん!あ,このお店じゃない?」
海未「そのようですね.時間ギリギリになってしまいました」
ことり「もうみんな来てるかな?」ガラガラ
イラッシャイマセー
ことり「今日はその分いっぱい楽しもうね♪」
穂乃果「うん!あ,このお店じゃない?」
海未「そのようですね.時間ギリギリになってしまいました」
ことり「もうみんな来てるかな?」ガラガラ
イラッシャイマセー
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:45:55.62 ID:ACy6hak40
にこ「あ,あんたたちやっと来たわね」
凛「みんな遅いよ!待ちくたびれちゃった!」
花陽「3人とも久しぶり!」
穂乃果「みんな久しぶり!元気だった?」
希「もちろん!その節はありがとね♪」
絵里「みんなのおかげで最高の式になったわ」
凛「みんな遅いよ!待ちくたびれちゃった!」
花陽「3人とも久しぶり!」
穂乃果「みんな久しぶり!元気だった?」
希「もちろん!その節はありがとね♪」
絵里「みんなのおかげで最高の式になったわ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:46:43.04 ID:ACy6hak40
ことり「私も腕を振るった甲斐があったよ♪次は誰かな~?」
海未「そういう話は乾杯してからにしましょう……おや,真姫がまだですか」
にこ「仕事が長引いてるらしいわ.でも,もう着くってさっき連絡が――――ガラガラ
真姫「ふう,遅くなっちゃったわ.ごめんなさい」
凛「真姫ちゃん!お仕事お疲れさま!」
海未「そういう話は乾杯してからにしましょう……おや,真姫がまだですか」
にこ「仕事が長引いてるらしいわ.でも,もう着くってさっき連絡が――――ガラガラ
真姫「ふう,遅くなっちゃったわ.ごめんなさい」
凛「真姫ちゃん!お仕事お疲れさま!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:47:38.09 ID:ACy6hak40
穂乃果「これでみんな揃ったね!じゃあ飲み物を……」
希「うちは生かな.えりちもやんな?」
絵里「ええ,最初はね」
ことり「私も!希ちゃんの関西弁も懐かしいね」
希「最近は普通に喋ってるんやけど,今日くらいはいいかなって♪」
にこ「昔を思い出すわね……私も生で」
希「うちは生かな.えりちもやんな?」
絵里「ええ,最初はね」
ことり「私も!希ちゃんの関西弁も懐かしいね」
希「最近は普通に喋ってるんやけど,今日くらいはいいかなって♪」
にこ「昔を思い出すわね……私も生で」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:49:20.45 ID:ACy6hak40
花陽「とりあえずはみんな生かな?」
海未「そうみたいですね.すみません,生ビールを9個お願いします」
アリガトウゴザイマス……コチラナマ9コデス
穂乃果「みんなに渡ったかな?それじゃあ!」
9人「かんぱーーーい!!」
海未「そうみたいですね.すみません,生ビールを9個お願いします」
アリガトウゴザイマス……コチラナマ9コデス
穂乃果「みんなに渡ったかな?それじゃあ!」
9人「かんぱーーーい!!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:50:21.67 ID:ACy6hak40
真姫「ゴクゴクっあーーー美味しいわね」
にこ「真姫ちゃん明日は休みなの?」
真姫「ええ,今日のためになんとか休みをとったわ」
ことり「お医者さん忙しいもんね」
凛「そういうことりちゃんだって忙しそうじゃない?」
ことり「まあ仕事柄ヨーロッパに行ったりはするかな~」
にこ「真姫ちゃん明日は休みなの?」
真姫「ええ,今日のためになんとか休みをとったわ」
ことり「お医者さん忙しいもんね」
凛「そういうことりちゃんだって忙しそうじゃない?」
ことり「まあ仕事柄ヨーロッパに行ったりはするかな~」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:51:06.00 ID:ACy6hak40
希「服飾の仕事も大変そうやね」
穂乃果「希ちゃんはもうお仕事辞めたんだっけ?」
希「うん.今は専業主婦やで♪」
花陽「お家でこんなに美人さんが待ってたらすぐ帰るよね,絵里ちゃん?」
絵里「ええ,結婚してからは飲み会もほとんど断ってるわ」
海未「幸せそうでなによりです」
穂乃果「希ちゃんはもうお仕事辞めたんだっけ?」
希「うん.今は専業主婦やで♪」
花陽「お家でこんなに美人さんが待ってたらすぐ帰るよね,絵里ちゃん?」
絵里「ええ,結婚してからは飲み会もほとんど断ってるわ」
海未「幸せそうでなによりです」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:51:58.85 ID:ACy6hak40
凛「ねえ!今日は昔のことでも話さない?」
真姫「いいわね.あれから随分経つけど」
穂乃果「みんな覚えてる?あのノートのこと」
海未「あのノートとは?」
花陽「もしかして『部活動記録ノート』のこと?」
ことり「わー!懐かしい!」
真姫「いいわね.あれから随分経つけど」
穂乃果「みんな覚えてる?あのノートのこと」
海未「あのノートとは?」
花陽「もしかして『部活動記録ノート』のこと?」
ことり「わー!懐かしい!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:52:38.83 ID:ACy6hak40
にこ「そういえば,そんなのも書いてたわね」
真姫「最初のほうはみんなで順番に書いてたけど」
希「最後の方はほとんど海未ちゃん1人で書いてたね」フフッ
凛「みんな書くのを忘れたりするから……」
絵里「ごめんなさい海未」
海未「大丈夫ですよ.書いてるのも楽しかったので」フフッ
真姫「最初のほうはみんなで順番に書いてたけど」
希「最後の方はほとんど海未ちゃん1人で書いてたね」フフッ
凛「みんな書くのを忘れたりするから……」
絵里「ごめんなさい海未」
海未「大丈夫ですよ.書いてるのも楽しかったので」フフッ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:53:39.26 ID:ACy6hak40
花陽「懐かしいね~希ちゃん達は1年生のときのこと覚えてる?」
希「もちろんやで,うちは転校続きで友達がおらんかったんよ」
希「でも高校では友達を作ろうって決めて,そこで出会ったのがえりち」
絵里「懐かしいわね.希ったら最初はずっと1人だったのよ?」
希「1人で帰るのが嫌で,勇気を出してえりちに声をかけてん」
絵里「あのときは声が上ずってたわね」フフッ
希「もちろんやで,うちは転校続きで友達がおらんかったんよ」
希「でも高校では友達を作ろうって決めて,そこで出会ったのがえりち」
絵里「懐かしいわね.希ったら最初はずっと1人だったのよ?」
希「1人で帰るのが嫌で,勇気を出してえりちに声をかけてん」
絵里「あのときは声が上ずってたわね」フフッ
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:54:22.11 ID:ACy6hak40
希「仕方ないやん,緊張してたんやもん」
絵里「あと,にこには申し訳ないと今でも思ってるわ」
にこ「なーに言ってんのよ!あんなのどうってことないわ」
希「でもあのときのにこっち,いつも辛そうだった」
にこ「確かに当時は辛かったわ.でも今となってはいい思い出よ」
絵里「あと,にこには申し訳ないと今でも思ってるわ」
にこ「なーに言ってんのよ!あんなのどうってことないわ」
希「でもあのときのにこっち,いつも辛そうだった」
にこ「確かに当時は辛かったわ.でも今となってはいい思い出よ」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:56:21.15 ID:ACy6hak40
ことり「みんな強くなったんだね」
真姫「もう卒業してから10年以上だもの」
穂乃果「他にもいろんな思い出があるよね」
海未「今でも鮮明に思い出せます.穂乃果が倒れた日のこと」
穂乃果「あはは……あれは本当にごめんね」
真姫「もう卒業してから10年以上だもの」
穂乃果「他にもいろんな思い出があるよね」
海未「今でも鮮明に思い出せます.穂乃果が倒れた日のこと」
穂乃果「あはは……あれは本当にごめんね」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:57:42.87 ID:ACy6hak40
花陽「あのときは穂乃果ちゃんだけじゃなくて,みんな頑張りすぎてたよね」
凛「うん,余裕がなくて周りが全然見えてなかった」
ことり「私も留学の話があって」
絵里「穂乃果がスクールアイドル辞めるって言いだしたときはどうしようかと思ったわ」
にこ「でも,私たちは乗り越えた」
希「あのおかげで,より一層頑張ろうと思えたよね」
凛「うん,余裕がなくて周りが全然見えてなかった」
ことり「私も留学の話があって」
絵里「穂乃果がスクールアイドル辞めるって言いだしたときはどうしようかと思ったわ」
にこ「でも,私たちは乗り越えた」
希「あのおかげで,より一層頑張ろうと思えたよね」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:58:20.86 ID:ACy6hak40
凛「……それにしても,海未ちゃんのビンタ痛そうだったよね」
真姫「すごい音だったわね」
花陽「あれは私も受けたくないなあ」
ことり「当時はビックリしたけど」
絵里「思い出すと面白いわね」フフッ
真姫「すごい音だったわね」
花陽「あれは私も受けたくないなあ」
ことり「当時はビックリしたけど」
絵里「思い出すと面白いわね」フフッ
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 21:58:56.37 ID:ACy6hak40
穂乃果「もう!あれほんとに痛かったんだからね!」
海未「あ,あれは穂乃果が急に変なこと言うからです!」
海未「私もつい手が出てしまいました……すみません」
穂乃果「ううん,あれは穂乃果が悪かったよ……」
にこ「ほんと,忘れられないことがいっぱいね」
海未「あ,あれは穂乃果が急に変なこと言うからです!」
海未「私もつい手が出てしまいました……すみません」
穂乃果「ううん,あれは穂乃果が悪かったよ……」
にこ「ほんと,忘れられないことがいっぱいね」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 22:00:27.08 ID:ACy6hak40
希「そういえば,あのノートって最後は何書いてるん?」
海未「それが,私も覚えていないんです」
海未「そもそも今どこにあるのか」
ことり「次に集まるときにみんなで見てみたいね!」
凛「面白そう!」
穂乃果「あ!私書きたいことある!」
海未「それが,私も覚えていないんです」
海未「そもそも今どこにあるのか」
ことり「次に集まるときにみんなで見てみたいね!」
凛「面白そう!」
穂乃果「あ!私書きたいことある!」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 22:01:24.88 ID:ACy6hak40
真姫「今さら何書くのよ」
穂乃果「ひみつ!♪」
穂乃果(あの日々のおかげで,私たちは今もこんなに輝いてる)
穂乃果(だから,あのときの私たちに伝えたいんだ)
穂乃果(『ありがとう』って♪)
終わり
穂乃果「ひみつ!♪」
穂乃果(あの日々のおかげで,私たちは今もこんなに輝いてる)
穂乃果(だから,あのときの私たちに伝えたいんだ)
穂乃果(『ありがとう』って♪)
終わり
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 22:02:03.85 ID:ACy6hak40
最高に好きな曲なので書きたくなりました.
読んでくださった方ありがとうございます.
読んでくださった方ありがとうございます.
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/20(火) 23:21:02.90 ID:NJD0ACyno
ナチュラルにレズ婚してて草生える
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 01:54:27.63 ID:yVxP1eLtO
シンプルに好き
乙でした
乙でした
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1519130617/
Entry ⇒ 2018.03.25 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
上条恭介「ブルマが廃止!?」
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/15(日) 10:58:23.68 ID:RgLapGZJ0
「全国区でのブルマ廃止」今でもあの日のことは鮮明に覚えている。
僕がまだ中学在学時だったので「せめて卒業までは待ってくれ」と思ったこともあった。
見目麗しい少女達のその姿に僕達はお世話になり続けた。
だけどあの日少年たちは夢を諦めて大人になった。
僕も一番の夢を諦め大人になった。
あの事故の後遺症・・・「左手」はまだ治ってない。
プロバイオリニストになる夢を諦めた僕「上条恭介」は作曲家として活動している。
あれから15年近く経ち今は家庭を持っている。
来月には二人目が生まれる予定だ。
もうすぐ「お姉ちゃん」になる娘が僕に尋ねてきた。
何故おうちでお仕事をしているはずなのに外出が多いのかと、そして私と遊んでくれないのと
「もう姉になるんだから寂しがってばかりいては駄目だよ」と諭すつもりだったがいい機会だと思った。
あの日の事を娘に話そう。
そして僕のもう一つの「顔」の事も
僕がまだ中学在学時だったので「せめて卒業までは待ってくれ」と思ったこともあった。
見目麗しい少女達のその姿に僕達はお世話になり続けた。
だけどあの日少年たちは夢を諦めて大人になった。
僕も一番の夢を諦め大人になった。
あの事故の後遺症・・・「左手」はまだ治ってない。
プロバイオリニストになる夢を諦めた僕「上条恭介」は作曲家として活動している。
あれから15年近く経ち今は家庭を持っている。
来月には二人目が生まれる予定だ。
もうすぐ「お姉ちゃん」になる娘が僕に尋ねてきた。
何故おうちでお仕事をしているはずなのに外出が多いのかと、そして私と遊んでくれないのと
「もう姉になるんだから寂しがってばかりいては駄目だよ」と諭すつもりだったがいい機会だと思った。
あの日の事を娘に話そう。
そして僕のもう一つの「顔」の事も
2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/15(日) 11:13:30.67 ID:RgLapGZJ0
まどか☆マギカの二次創作です。
某映画を昨日(公開初日)見に行ったので勢いで書きます。
まど☆マギ+その「某映画」のパロディが主な流れです。
作品名は出しません。ネタバレになるので。
上条恭介のキャラがぶっ壊れてるかもしれません。
「ひだまりスケッチ」からも物語に関わってくるゲストキャラがいますが
「キャラを壊して」登場させるか「キャラを保ちつつ」登場させるか実際に書いてみてから決めます。
「キャラを壊して」登場させる場合はちゃんと最後で
「何故性格が違うのか」説明しますので気長にお待ちください。
以上の事に納得していただいた方のみ読んで頂くことをお勧めします。
「あのキャラとあのキャラがくっつくのはおかしい、許せない!」という方にもお勧めしません。
某映画を昨日(公開初日)見に行ったので勢いで書きます。
まど☆マギ+その「某映画」のパロディが主な流れです。
作品名は出しません。ネタバレになるので。
上条恭介のキャラがぶっ壊れてるかもしれません。
「ひだまりスケッチ」からも物語に関わってくるゲストキャラがいますが
「キャラを壊して」登場させるか「キャラを保ちつつ」登場させるか実際に書いてみてから決めます。
「キャラを壊して」登場させる場合はちゃんと最後で
「何故性格が違うのか」説明しますので気長にお待ちください。
以上の事に納得していただいた方のみ読んで頂くことをお勧めします。
「あのキャラとあのキャラがくっつくのはおかしい、許せない!」という方にもお勧めしません。
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/15(日) 11:18:31.03 ID:RgLapGZJ0
第一話「僕の腕は二度と動かない」
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/15(日) 11:34:51.66 ID:RgLapGZJ0
ある日僕達の街「見滝原」を襲った巨大竜巻は存在そのものがまるで無かったかのように消え去った
通り過ぎたんじゃない。消え去った。
局地に被害を留めたそれは次第に人々から忘れられ、普段の暮らしに戻っていく。
学校も再開したらしいが、僕はまだ病院から抜け出せずにいた。
相変わらず動かない左腕
あの頃と違うのは僕がその現実を受け入れつつあるという所だけだ
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/15(日) 12:09:34.32 ID:RgLapGZJ0
~見滝原中学二年教室~
ほむら「・・・」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「まどか・・・私のほっぺたつねってみて」
まどか「ええええ!?また!?」
ぎゅううううう
ほむら「痛い!痛い!痛い!」
まどか「ご・・・ごめん」
ほむらから手を離すまどか
ほむら「夢じゃないのね・・・」
ほむら「まどかが未契約のままワルプルギスの夜を倒し・・・仲間の魔法少女の誰一人欠ける事無く・・・」
ほむら「今・・・まどかと一緒に学園生活を過ごせる「今」は・・・夢じゃないのね」
ほむら「うれしいわまどか・・・あぁ・・・まどか暖かい」ぎゅっ
まどか「ほむらちゃんってば・・・大袈裟なんだから。ほむらちゃんのおかげなのに、こうしてわたし達が平和に暮らせるのは」
男子生徒「暁美さん、学校再開してから毎日鹿目さんに抱きついてるよな」
男子生徒「そっちの趣味持ちだったかーあー残念だったなーひそかに狙ってたのに・・・」
ほむら「でも不安なの・・・この幸せな夢がいつか覚めてしまうんじゃないかって」
まどか「大丈夫だよほむらちゃん・・・わたしはちゃんとここにいるよ」
ほむら「だからね・・・まどか」
ほむら「私の事・・・踏んでくれないかしら」
まどか「え・・・ええええええええええええええええええええええええええ!?」
ほむら「・・・」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「まどか・・・私のほっぺたつねってみて」
まどか「ええええ!?また!?」
ぎゅううううう
ほむら「痛い!痛い!痛い!」
まどか「ご・・・ごめん」
ほむらから手を離すまどか
ほむら「夢じゃないのね・・・」
ほむら「まどかが未契約のままワルプルギスの夜を倒し・・・仲間の魔法少女の誰一人欠ける事無く・・・」
ほむら「今・・・まどかと一緒に学園生活を過ごせる「今」は・・・夢じゃないのね」
ほむら「うれしいわまどか・・・あぁ・・・まどか暖かい」ぎゅっ
まどか「ほむらちゃんってば・・・大袈裟なんだから。ほむらちゃんのおかげなのに、こうしてわたし達が平和に暮らせるのは」
男子生徒「暁美さん、学校再開してから毎日鹿目さんに抱きついてるよな」
男子生徒「そっちの趣味持ちだったかーあー残念だったなーひそかに狙ってたのに・・・」
ほむら「でも不安なの・・・この幸せな夢がいつか覚めてしまうんじゃないかって」
まどか「大丈夫だよほむらちゃん・・・わたしはちゃんとここにいるよ」
ほむら「だからね・・・まどか」
ほむら「私の事・・・踏んでくれないかしら」
まどか「え・・・ええええええええええええええええええええええええええ!?」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/15(日) 18:47:40.37 ID:RgLapGZJ0
ほむら「頬をつねるなんて生ぬるいわ。踏んでくれないと納得できないの」
男子生徒「ざわ・・・ざわ・・・」
女子生徒「あ・・・暁美さんってかなりぶっ飛んだ子だったのね・・・」
ほむら「さぁ踏むのよまどか!今の状況が夢かどうか確かめさせて」
まどか「そんな・・・困るよほむらちゃん、こんな所で」
ほむら「いいわ、私からひざまずくから」
まどか「ほ・・・ほむらちゃん!?」
さやか「まどかから離れろ変態いいいいいいいいいいいい!!」
バットスィング
ほむら「!!」
バキッ
とっさに身を翻すほむら
まどか「さ・・・さやかちゃん!」
さやか「まどか怖がってるじゃんかよほむら!もっとTPOをわきまえろっての!」
ほむら「この時間軸でもう一つ信じられない事象があったわ」
ほむら「美樹さやか・・・いつもは勝手に契約して自滅するあなたが未契約のままワルプルギスを越せた」
ほむら「しかも、上条恭介との仲も良好そのもの・・・最近はどうせ毎日寄るのだからと
病室に学校の用意一式を放置する始末」
ほむら「学校内ではお泊りしてるんじゃないかと噂になっているわ」
さやか「そ・・・そんな事してないってーの!勉強道具とか着替えとか置きっぱなしにしてるのは認めるけど!!」
ざわざわ・・・
男子生徒「き・・・着替え・・・だと・・・」
仁美「・・・」(白目)
ほむら「あなたは今TPOをわきまえなさいと言ったわね・・・それはすなわち
あなたと上条恭介は人の迷惑のかからないところでもっと過激なプレイをしているという解釈でいいかしら?」
さやか「ななななな!?なんでそうなんのよ!!」
仁美「う・・・うふふふふふふふふ」ドサッ
まどか「仁美ちゃん!?」
男子生徒「ざわ・・・ざわ・・・」
女子生徒「あ・・・暁美さんってかなりぶっ飛んだ子だったのね・・・」
ほむら「さぁ踏むのよまどか!今の状況が夢かどうか確かめさせて」
まどか「そんな・・・困るよほむらちゃん、こんな所で」
ほむら「いいわ、私からひざまずくから」
まどか「ほ・・・ほむらちゃん!?」
さやか「まどかから離れろ変態いいいいいいいいいいいい!!」
バットスィング
ほむら「!!」
バキッ
とっさに身を翻すほむら
まどか「さ・・・さやかちゃん!」
さやか「まどか怖がってるじゃんかよほむら!もっとTPOをわきまえろっての!」
ほむら「この時間軸でもう一つ信じられない事象があったわ」
ほむら「美樹さやか・・・いつもは勝手に契約して自滅するあなたが未契約のままワルプルギスを越せた」
ほむら「しかも、上条恭介との仲も良好そのもの・・・最近はどうせ毎日寄るのだからと
病室に学校の用意一式を放置する始末」
ほむら「学校内ではお泊りしてるんじゃないかと噂になっているわ」
さやか「そ・・・そんな事してないってーの!勉強道具とか着替えとか置きっぱなしにしてるのは認めるけど!!」
ざわざわ・・・
男子生徒「き・・・着替え・・・だと・・・」
仁美「・・・」(白目)
ほむら「あなたは今TPOをわきまえなさいと言ったわね・・・それはすなわち
あなたと上条恭介は人の迷惑のかからないところでもっと過激なプレイをしているという解釈でいいかしら?」
さやか「ななななな!?なんでそうなんのよ!!」
仁美「う・・・うふふふふふふふふ」ドサッ
まどか「仁美ちゃん!?」
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/16(月) 00:14:50.79 ID:qTPA5xbr0
さやか「それじゃああたし、恭介の所行くから」
ほむら「今の会話のやりとりの後恥ずかしげも無くそう言えるのは流石だわ」
さやか「だーかーらー!そんなんじゃないってーの!」
ほむら(この時間軸の美樹さやかは本来より少しだけ自分の願望に素直だった)
ほむら(そして上条恭介も、そんな美樹さやかの気持ちに応えるように次第に心を開いていった)
ほむら(彼は現実を受け止め、新しい道へと歩み始めたのだ)
まどか「さやかちゃんとほむらちゃん、本当に仲が良いね」
ほむらさやか「「ど・こ・が!!」」
杏子「あたしらは街中の見回りだ。行くぞほむら」
ほむら「ほむっ!?ま・・・まどかとの楽しい下校時間は・・・?」
杏子「マミとなぎさが昨日当番だったからな、あたしらだけサボるわけにはいかないだろ」
ほむら「そんな・・・いやっ!まどか!」
まどか「ほむらちゃん、行ってらっしゃい」
杏子「・・・ったく・・・ワルプルギスを倒しても魔女自体が消えるわけじゃねーんだからな・・・
しっかりしてくれよ。ワルプルギス前夜までのあの凛々しいほむらはどこに行っちまったんだよ」
~病室~
ガチャッ
恭介「さやか!」
中沢「残念、俺でした!」
恭介「・・・」
中沢「俺が現れるまですっげー嬉しそうな顔してだぞ」
恭介「してない」
中沢「俺の顔見てからすっげーがっかりした顔した」
恭介「それは認める」
中沢「・・・」
ほむら「今の会話のやりとりの後恥ずかしげも無くそう言えるのは流石だわ」
さやか「だーかーらー!そんなんじゃないってーの!」
ほむら(この時間軸の美樹さやかは本来より少しだけ自分の願望に素直だった)
ほむら(そして上条恭介も、そんな美樹さやかの気持ちに応えるように次第に心を開いていった)
ほむら(彼は現実を受け止め、新しい道へと歩み始めたのだ)
まどか「さやかちゃんとほむらちゃん、本当に仲が良いね」
ほむらさやか「「ど・こ・が!!」」
杏子「あたしらは街中の見回りだ。行くぞほむら」
ほむら「ほむっ!?ま・・・まどかとの楽しい下校時間は・・・?」
杏子「マミとなぎさが昨日当番だったからな、あたしらだけサボるわけにはいかないだろ」
ほむら「そんな・・・いやっ!まどか!」
まどか「ほむらちゃん、行ってらっしゃい」
杏子「・・・ったく・・・ワルプルギスを倒しても魔女自体が消えるわけじゃねーんだからな・・・
しっかりしてくれよ。ワルプルギス前夜までのあの凛々しいほむらはどこに行っちまったんだよ」
~病室~
ガチャッ
恭介「さやか!」
中沢「残念、俺でした!」
恭介「・・・」
中沢「俺が現れるまですっげー嬉しそうな顔してだぞ」
恭介「してない」
中沢「俺の顔見てからすっげーがっかりした顔した」
恭介「それは認める」
中沢「・・・」
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/16(月) 11:36:03.51 ID:qTPA5xbr0
中沢「・・・」
あたりを見渡す中沢。
美樹さやかの教科書や着替えが入っている専用のタンスまで置いてある
中沢「やっぱりお前・・・美樹と同棲してるの?」
恭介「ぶはっ!ななな、何を言い出すんだいきなり!」
中沢「だって・・・あまりにも私物が多すぎるだろ」
恭介「さやかは毎日僕のお世話をしてくれているからね」
恭介「家、学校、病室と行き来してる間に少しずつ私物を置いてくうちに気がつけばこうなっていたんだ」
中沢「お・・・お世話だと・・・!?」ゴクリ
恭介「多分、君が考えてるそのお世話とは違うよ」
中沢「嘘だろ!?美樹のエロい体を好きに出来る立場でありながら」
恭介「君は・・・さやかをどんな目で見ているんだ」
中沢「俺だけじゃないぞ、クラスの男子の想像中で美樹は毎晩」
恭介「う・・・嘘だろ!?」
中沢「平均以上の胸、それでいてくびれた腰、元気な赤ちゃん産めそうなむっちり下半身」
中沢「自分が可愛いと自覚してないおバカワ思考、だからやらかしちゃう無意識のサービス」
中沢「ふとももやおパンツ、おへそ程度のチラチラは時々やらかしちゃってるし」
中沢「そんな美樹のお世話にならない中学生男子なんていない!みんなお前を羨ましがっていたぞ」
恭介「お、おパンツだって!?」
恭介「さやかは学校でどれだけ無防備なんだ!答えろ中沢!見たのか!?さやかのぱんつを見たのか!?」
中沢「その動揺は彼女の恥ずかしい姿を他の男には見せたくない彼氏の気持ちと捉えて良いのか」
恭介「・・・!!」
恭介「娘だ」
中沢「は?」
恭介「彼女じゃない、娘だ・・・
僕は長い間さやかと一緒にいたから家族の一員としてそういう感情を持っているといっても過言じゃない」
恭介「娘の恥ずかしい姿を赤の他人に見せるわけにはいかないからね。今日さやかに会ったらきっちり注意しなきゃ」
中沢「娘さんを僕に」
恭介「やらん」
あたりを見渡す中沢。
美樹さやかの教科書や着替えが入っている専用のタンスまで置いてある
中沢「やっぱりお前・・・美樹と同棲してるの?」
恭介「ぶはっ!ななな、何を言い出すんだいきなり!」
中沢「だって・・・あまりにも私物が多すぎるだろ」
恭介「さやかは毎日僕のお世話をしてくれているからね」
恭介「家、学校、病室と行き来してる間に少しずつ私物を置いてくうちに気がつけばこうなっていたんだ」
中沢「お・・・お世話だと・・・!?」ゴクリ
恭介「多分、君が考えてるそのお世話とは違うよ」
中沢「嘘だろ!?美樹のエロい体を好きに出来る立場でありながら」
恭介「君は・・・さやかをどんな目で見ているんだ」
中沢「俺だけじゃないぞ、クラスの男子の想像中で美樹は毎晩」
恭介「う・・・嘘だろ!?」
中沢「平均以上の胸、それでいてくびれた腰、元気な赤ちゃん産めそうなむっちり下半身」
中沢「自分が可愛いと自覚してないおバカワ思考、だからやらかしちゃう無意識のサービス」
中沢「ふとももやおパンツ、おへそ程度のチラチラは時々やらかしちゃってるし」
中沢「そんな美樹のお世話にならない中学生男子なんていない!みんなお前を羨ましがっていたぞ」
恭介「お、おパンツだって!?」
恭介「さやかは学校でどれだけ無防備なんだ!答えろ中沢!見たのか!?さやかのぱんつを見たのか!?」
中沢「その動揺は彼女の恥ずかしい姿を他の男には見せたくない彼氏の気持ちと捉えて良いのか」
恭介「・・・!!」
恭介「娘だ」
中沢「は?」
恭介「彼女じゃない、娘だ・・・
僕は長い間さやかと一緒にいたから家族の一員としてそういう感情を持っているといっても過言じゃない」
恭介「娘の恥ずかしい姿を赤の他人に見せるわけにはいかないからね。今日さやかに会ったらきっちり注意しなきゃ」
中沢「娘さんを僕に」
恭介「やらん」
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/16(月) 16:41:49.89 ID:qTPA5xbr0
中沢「クラス内ではお前が美樹にあんな事やこんな事を求めてるんじゃないかって噂がだな」
恭介「流したのはお前だろ」
中沢「美樹はそういう欲求を全部かなえちゃうんだろうなって」
恭介「本当に僕とさやかはそういうのじゃ無いんだよ」
中沢「そして羨ましがるだけの俺達一般男子生徒」
恭介「わかったわかった。さやかが実はモテる子だって事だけは肝に銘じておく」
恭介「そしてそんな子に看護してもらえる自分は幸せだと感謝しつつ、無防備な所を諌める必要がある事もね」
中沢「勝ち誇っているな上条!しかし!俺達登校組が看護組のお前に一つだけ勝っている所がある!」
中沢「それは・・・美樹のブルマ姿を拝めるという点でだ!!」じゃーん
恭介「な・・・なんだと!?」
中沢「美樹だけではない!!暁美さん、鹿目さん、佐倉さん、志筑さん、その他大勢の見目麗しいふともも達!」
中沢「現役女子中学生のブルマ姿を見られるのは学校に行っている俺達一般男子なのだ!!」
中沢「さあ悔しいか上条!ブルマの女子を正々堂々と眺められる俺達登校組が!」
恭介「く、悔しい!入院前は当然の権利だったからありがたみが無かったけど・・・
しょ・・・正直今の僕にとっては羨ましいかも」
恭介「ハッ!ぼ・・・僕は一体ナニを口走って・・・!?」
恭介「僕も所詮は健全な男子中学生だったと言う事なのか!?」
中沢「なら美樹に着てもらえばいいじゃん」
恭介「え!?」
中沢「そして認めるんだ上条!自分が美樹を異性として求めてることに」
恭介「ち・・・違う!僕はただ娘の発育を確認する意味で興味があると・・・」
恭介「ハッ!こ、これじゃあ父親としても変態じゃないか!」
中沢「まぁ今日はこの辺で許してやる。見舞いの品、持ってきてやったぞ」
恭介「話の流れ的にエロ本とか入ってそうなんだけど」
中沢「世界バイオリン図鑑」
恭介「僕にとっては十分すぎる」
中沢「マジかよ・・・」
恭介「流したのはお前だろ」
中沢「美樹はそういう欲求を全部かなえちゃうんだろうなって」
恭介「本当に僕とさやかはそういうのじゃ無いんだよ」
中沢「そして羨ましがるだけの俺達一般男子生徒」
恭介「わかったわかった。さやかが実はモテる子だって事だけは肝に銘じておく」
恭介「そしてそんな子に看護してもらえる自分は幸せだと感謝しつつ、無防備な所を諌める必要がある事もね」
中沢「勝ち誇っているな上条!しかし!俺達登校組が看護組のお前に一つだけ勝っている所がある!」
中沢「それは・・・美樹のブルマ姿を拝めるという点でだ!!」じゃーん
恭介「な・・・なんだと!?」
中沢「美樹だけではない!!暁美さん、鹿目さん、佐倉さん、志筑さん、その他大勢の見目麗しいふともも達!」
中沢「現役女子中学生のブルマ姿を見られるのは学校に行っている俺達一般男子なのだ!!」
中沢「さあ悔しいか上条!ブルマの女子を正々堂々と眺められる俺達登校組が!」
恭介「く、悔しい!入院前は当然の権利だったからありがたみが無かったけど・・・
しょ・・・正直今の僕にとっては羨ましいかも」
恭介「ハッ!ぼ・・・僕は一体ナニを口走って・・・!?」
恭介「僕も所詮は健全な男子中学生だったと言う事なのか!?」
中沢「なら美樹に着てもらえばいいじゃん」
恭介「え!?」
中沢「そして認めるんだ上条!自分が美樹を異性として求めてることに」
恭介「ち・・・違う!僕はただ娘の発育を確認する意味で興味があると・・・」
恭介「ハッ!こ、これじゃあ父親としても変態じゃないか!」
中沢「まぁ今日はこの辺で許してやる。見舞いの品、持ってきてやったぞ」
恭介「話の流れ的にエロ本とか入ってそうなんだけど」
中沢「世界バイオリン図鑑」
恭介「僕にとっては十分すぎる」
中沢「マジかよ・・・」
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/16(月) 17:32:14.80 ID:qTPA5xbr0
恭介「結局君は何しに来たんだい」
中沢「男子代表として美樹に毎日看病されてる羨ましいお前にちょっかいかけにきた」
中沢「おっと、そろそろ美樹が来るな。邪魔者の俺は窓から退散するぜ」
恭介「ここ何階だと思ってるんだ・・・死ぬぞ」
~~~
ガチャ
恭介「さやか」
さやか「ただいまー・・・じゃなかったー!昨日ぶりー、恭介」
さやか「毎日来てるから家と間違っちゃったよーなんつって」
恭介「おかえりさやか」
さやか「あ・・・うん///」
さやか「中沢とすれ違ったんだけど」
恭介「見舞いに来てくれたんだよ」
さやか「あたしHR終わってすぐ来たのに中沢の方が早いなんて・・・
ん?あいつHR出席してたっけ?」
恭介(サボリか・・・)
恭介(後日早乙女先生にたっぷり搾られるだろうな・・・まぁあいつは先生と仲良くしてればいいから)
恭介(・・・!?)
恭介(な・・・なんだこの思考は!?
まるで今から僕がさやかと仲良くイチャイチャするみたいな言い方じゃないか!)
恭介(中沢の奴・・・とんでもない考え方を僕に植え付けてくれたな・・・変にさやかの事を意識しちゃうじゃないか・・・)
恭介(確かにさやかは可愛いし、スタイルいいし、面倒見がいいし・・・って完璧美人!?)
恭介(あ・・・抜けてるところがあるけど・・・これはもう可愛い要素に含まれちゃうよね)
さやか「りんごを剥いてあげよう!あたし上手くなったんだよ」
カラン
さやか「あれ?ベッドの下にナイフ落としちゃった」
さやか「ちょっとごめんね恭介、ベッドの下、手入れるね」
恭介「な・・・!?」
恭介(床に落ちたものを拾うため奥に手を伸ばそうとするさやかの姿勢・・・こ、これエロすぎ無いか!?)
中沢「男子代表として美樹に毎日看病されてる羨ましいお前にちょっかいかけにきた」
中沢「おっと、そろそろ美樹が来るな。邪魔者の俺は窓から退散するぜ」
恭介「ここ何階だと思ってるんだ・・・死ぬぞ」
~~~
ガチャ
恭介「さやか」
さやか「ただいまー・・・じゃなかったー!昨日ぶりー、恭介」
さやか「毎日来てるから家と間違っちゃったよーなんつって」
恭介「おかえりさやか」
さやか「あ・・・うん///」
さやか「中沢とすれ違ったんだけど」
恭介「見舞いに来てくれたんだよ」
さやか「あたしHR終わってすぐ来たのに中沢の方が早いなんて・・・
ん?あいつHR出席してたっけ?」
恭介(サボリか・・・)
恭介(後日早乙女先生にたっぷり搾られるだろうな・・・まぁあいつは先生と仲良くしてればいいから)
恭介(・・・!?)
恭介(な・・・なんだこの思考は!?
まるで今から僕がさやかと仲良くイチャイチャするみたいな言い方じゃないか!)
恭介(中沢の奴・・・とんでもない考え方を僕に植え付けてくれたな・・・変にさやかの事を意識しちゃうじゃないか・・・)
恭介(確かにさやかは可愛いし、スタイルいいし、面倒見がいいし・・・って完璧美人!?)
恭介(あ・・・抜けてるところがあるけど・・・これはもう可愛い要素に含まれちゃうよね)
さやか「りんごを剥いてあげよう!あたし上手くなったんだよ」
カラン
さやか「あれ?ベッドの下にナイフ落としちゃった」
さやか「ちょっとごめんね恭介、ベッドの下、手入れるね」
恭介「な・・・!?」
恭介(床に落ちたものを拾うため奥に手を伸ばそうとするさやかの姿勢・・・こ、これエロすぎ無いか!?)
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/16(月) 21:53:57.11 ID:qTPA5xbr0
恭介(ひざはついたままお尻を突き出して・・・猫のようにベッドの下に手を伸ばすさやか)
恭介(引き締まったくびれがさやかのむちむちお尻を強調させて)
恭介(ああ・・・出きることなら小人になってさやかのお尻をすべり台に)
恭介(って変態じゃないか!そうじゃなくて)
さやか「あった!」
さやか「ちょっと待っててね恭介。今洗ってくるから」
恭介「さやか」
さやか「・・・?どうしたの?怖い顔して」
恭介「さやかは・・・学校でもそんなに無防備なのかい?」
さやか「へ?」
恭介「まずスカートが短すぎるんだよね太ももチラチラさせて」
さやか「規定の長さだよ!これで短いなら校則がおかしいんだよ!」
恭介「さやかはむちむちしてるからもっと長めに面積をとるべきじゃないか」
さやか「ひ、ひっどーい!あたしが太ってるって言いたいの!?」
恭介(無自覚すぎる・・・)
恭介「今のナイフを拾う姿勢にしたってそうだよ!
僕が怪我人だったから良いけど、周りの男子がちょっと屈むだけで見えちゃう状況だよ!」
恭介「後、胸元も!ピッタリサイズの制服じゃなくて大きめのを着るべきだよ!」
恭介「強調したいのかい?見せびらかしたいのかい?僕はさやかをそんな子に育てた覚えは無いよ!」
さやか「そ・・・育て!?なんで急に怒るのよ!恭介の言ってる事全然分からないよ!」
恭介「さやかは性的だから男の目をもっと気にしてよって言ってるんだよ!」
さやか「え!?」
さやか「えええええええええええええええええええええ!?」
さやか「なななな・・・ナニ言い出してんのよ恭介!あたしが・・・その・・・えええええ!?」
恭介「ふぅ・・・やっぱり自覚してなかったんだね」
恭介(引き締まったくびれがさやかのむちむちお尻を強調させて)
恭介(ああ・・・出きることなら小人になってさやかのお尻をすべり台に)
恭介(って変態じゃないか!そうじゃなくて)
さやか「あった!」
さやか「ちょっと待っててね恭介。今洗ってくるから」
恭介「さやか」
さやか「・・・?どうしたの?怖い顔して」
恭介「さやかは・・・学校でもそんなに無防備なのかい?」
さやか「へ?」
恭介「まずスカートが短すぎるんだよね太ももチラチラさせて」
さやか「規定の長さだよ!これで短いなら校則がおかしいんだよ!」
恭介「さやかはむちむちしてるからもっと長めに面積をとるべきじゃないか」
さやか「ひ、ひっどーい!あたしが太ってるって言いたいの!?」
恭介(無自覚すぎる・・・)
恭介「今のナイフを拾う姿勢にしたってそうだよ!
僕が怪我人だったから良いけど、周りの男子がちょっと屈むだけで見えちゃう状況だよ!」
恭介「後、胸元も!ピッタリサイズの制服じゃなくて大きめのを着るべきだよ!」
恭介「強調したいのかい?見せびらかしたいのかい?僕はさやかをそんな子に育てた覚えは無いよ!」
さやか「そ・・・育て!?なんで急に怒るのよ!恭介の言ってる事全然分からないよ!」
恭介「さやかは性的だから男の目をもっと気にしてよって言ってるんだよ!」
さやか「え!?」
さやか「えええええええええええええええええええええ!?」
さやか「なななな・・・ナニ言い出してんのよ恭介!あたしが・・・その・・・えええええ!?」
恭介「ふぅ・・・やっぱり自覚してなかったんだね」
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/19(木) 21:39:24.73 ID:ei47kcIz0
恭介「はしたない格好や無防備な姿勢はやめてくれ。男子が注目する」
さやか「あ、あたしが!?なわけ無いじゃん!男子がいつもチラチラ見てるのは仁美やほむらだよ!」
恭介「「僕」が目のやり場に困るんだよ」
さやか「え・・・ええええええええええええ!?」
恭介「僕だってその・・・一般男子中学生なんだから」
恭介「頼むからねさやか。幼馴染である前に男と女なんだから」
恭介「無自覚な誘惑はやめてくれないかな・・・」
さやか「あ・・・う、うん、ごめん・・・・」
恭介「・・・」
さやか「・・・」
さやか(黙っちゃったよ・・・ああああどうしようあたし!)
さやか(別に恭介になら見られても良いって言っちゃえば・・・ってそれほとんど告白と一緒だし)
さやか(ううう・・・恭介があたしの身体に興味を持ってくれるのは恥ずかしいけどなんか嬉しくて・・・
顔や身体が熱くなって・・・あ、あたしえっちな子だよお)
さやか(話題を変えないと・・・)
さやか「恭介、その本は?」
恭介「こっこれは、ち・・・違うんだ!!」
さやか(え、何このエロ本を親に見つかったときのリアクション)
さやか「怒らないから見せて」
さやか「なんだ・・・バイオリン図鑑か」
恭介(・・・良かった・・・この本の使い方はバレてない)
さやか「ってこれ・・・中沢が持ってきたの?」
さやか「あいつ・・・今度注意しないと」
さやか(バイオリンが弾けなくなった恭介に・・・こんなモノ見せるなんて)
恭介「さやか・・・?」
恭介「さやかは優しいね・・・でももう・・・気を使わなくていいから」
さやか「え?」
さやか「あ、あたしが!?なわけ無いじゃん!男子がいつもチラチラ見てるのは仁美やほむらだよ!」
恭介「「僕」が目のやり場に困るんだよ」
さやか「え・・・ええええええええええええ!?」
恭介「僕だってその・・・一般男子中学生なんだから」
恭介「頼むからねさやか。幼馴染である前に男と女なんだから」
恭介「無自覚な誘惑はやめてくれないかな・・・」
さやか「あ・・・う、うん、ごめん・・・・」
恭介「・・・」
さやか「・・・」
さやか(黙っちゃったよ・・・ああああどうしようあたし!)
さやか(別に恭介になら見られても良いって言っちゃえば・・・ってそれほとんど告白と一緒だし)
さやか(ううう・・・恭介があたしの身体に興味を持ってくれるのは恥ずかしいけどなんか嬉しくて・・・
顔や身体が熱くなって・・・あ、あたしえっちな子だよお)
さやか(話題を変えないと・・・)
さやか「恭介、その本は?」
恭介「こっこれは、ち・・・違うんだ!!」
さやか(え、何このエロ本を親に見つかったときのリアクション)
さやか「怒らないから見せて」
さやか「なんだ・・・バイオリン図鑑か」
恭介(・・・良かった・・・この本の使い方はバレてない)
さやか「ってこれ・・・中沢が持ってきたの?」
さやか「あいつ・・・今度注意しないと」
さやか(バイオリンが弾けなくなった恭介に・・・こんなモノ見せるなんて)
恭介「さやか・・・?」
恭介「さやかは優しいね・・・でももう・・・気を使わなくていいから」
さやか「え?」
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/20(金) 02:27:39.98 ID:cKQRUWbP0
恭介「二度とバイオリンを弾けないと宣告されたあの日、さやかに迷惑かけたね」
恭介「僕の腕は二度と動かない」
恭介「でももう大丈夫だから・・・僕は少しずつ現実と向き合っていくからね」
恭介「僕からバイオリンを遠ざけたりしなくていい。気を使わなくても大丈夫なんだよ」
さやか「恭介?無理してない?」
恭介「だからこっちに来てよさやか、また二人で音楽を聴こうよ」
さやか「え///」
さやか「じゃ、じゃあ隣に座らないとね・・・」
恭介(本当に無防備だなあ・・・)
~~~
さやか「じゃあね恭介。また明日来てあげるから」
恭介「明日の時間割またここで準備するのかい?」
さやか「うん。明日の授業で使わないから、今日使った体操服置いていくね」
恭介(・・・!!)
恭介(さやかの・・・使用済み体操服だと・・・!?)
さやか「あ、でもどうしよっか・・・一度洗ったほうが良いかな」
恭介「いいや大丈夫だ!置いておこう!ま、まだ綺麗じゃないか!洗濯するのはもう一日使ってからでも!」
さやか「恭介?」
恭介(・・・!?ぼ、僕は何故こんなに必死になっているんだ!?)
さやか「面倒くさいし良っか、ここ置かせてもらうね。恭介」
恭介(・・・!?)
(僕のベッドの横・・・僕がすぐに手を伸ばせば届く位置・・・だと!?)
恭介(次に体育があるのは・・・あさって・・・つまり丸一日はさやかの体操着を・・・)
恭介(な、なんだこの思考は!?落ち着け恭介!それじゃあただの・・・)
恭介「僕の腕は二度と動かない」
恭介「でももう大丈夫だから・・・僕は少しずつ現実と向き合っていくからね」
恭介「僕からバイオリンを遠ざけたりしなくていい。気を使わなくても大丈夫なんだよ」
さやか「恭介?無理してない?」
恭介「だからこっちに来てよさやか、また二人で音楽を聴こうよ」
さやか「え///」
さやか「じゃ、じゃあ隣に座らないとね・・・」
恭介(本当に無防備だなあ・・・)
~~~
さやか「じゃあね恭介。また明日来てあげるから」
恭介「明日の時間割またここで準備するのかい?」
さやか「うん。明日の授業で使わないから、今日使った体操服置いていくね」
恭介(・・・!!)
恭介(さやかの・・・使用済み体操服だと・・・!?)
さやか「あ、でもどうしよっか・・・一度洗ったほうが良いかな」
恭介「いいや大丈夫だ!置いておこう!ま、まだ綺麗じゃないか!洗濯するのはもう一日使ってからでも!」
さやか「恭介?」
恭介(・・・!?ぼ、僕は何故こんなに必死になっているんだ!?)
さやか「面倒くさいし良っか、ここ置かせてもらうね。恭介」
恭介(・・・!?)
(僕のベッドの横・・・僕がすぐに手を伸ばせば届く位置・・・だと!?)
恭介(次に体育があるのは・・・あさって・・・つまり丸一日はさやかの体操着を・・・)
恭介(な、なんだこの思考は!?落ち着け恭介!それじゃあただの・・・)
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/21(土) 11:11:51.08 ID:k+O4gDEg0
翌日
中沢「おはよ、美樹」
さやか「ひっ!?お、おはよう!」ビクッ
男子生徒(金持ちナルシスト)「美樹さん、おはようございます」
さやか「は、はいっ」
まどか「なんだかさやかちゃんが愉快な動きをしているよ」
ほむら「発情期かしら、いつもの事ね」
さやか「まどか、ちょっと聞きたいんだけど」
さやか「あたしみたいな子は仁美やまどかと違うから気のせいだと思うんだけど・・・」
さやか「・・・結構男子に見られてたり・・・する?」
まどか「・・・」
ほむら「・・・」
さやか「あれ?なに言ってるのこの子みたいなリアクション?やっぱり気のせいかー」
まどか「さやかちゃんはよく見られてるよ」
さやか「え」
ほむら「だってあなたエロいもの」
さやか「えええええええ!?」ガタッ
まどか「さやかちゃん!そういう動作もパンツ見えそうになってる原因だよ!」
杏子「こっちが恥ずかしくなるくらいいつもふとももとパンティスレスレでチラチラしてるぞ、お前」
仁美「その度に注目を集めてしまう私達の身にもなって欲しいですわ」
さやか「嘘!?あ、あたしてっきり仁美やまどかが見られてるものだと」
杏子「エロいもん」
仁美「破廉恥ですわ」
ほむら「エロエロよ」
さやか「可愛いって言葉は無いんかい!ま、まどかなら」
まどか「うーん・・・」
まどか「さやかちゃんはどっちかって言えば・・・やっぱりエロいかな」
さやか「まどかああああああああああ!?」
中沢「おはよ、美樹」
さやか「ひっ!?お、おはよう!」ビクッ
男子生徒(金持ちナルシスト)「美樹さん、おはようございます」
さやか「は、はいっ」
まどか「なんだかさやかちゃんが愉快な動きをしているよ」
ほむら「発情期かしら、いつもの事ね」
さやか「まどか、ちょっと聞きたいんだけど」
さやか「あたしみたいな子は仁美やまどかと違うから気のせいだと思うんだけど・・・」
さやか「・・・結構男子に見られてたり・・・する?」
まどか「・・・」
ほむら「・・・」
さやか「あれ?なに言ってるのこの子みたいなリアクション?やっぱり気のせいかー」
まどか「さやかちゃんはよく見られてるよ」
さやか「え」
ほむら「だってあなたエロいもの」
さやか「えええええええ!?」ガタッ
まどか「さやかちゃん!そういう動作もパンツ見えそうになってる原因だよ!」
杏子「こっちが恥ずかしくなるくらいいつもふとももとパンティスレスレでチラチラしてるぞ、お前」
仁美「その度に注目を集めてしまう私達の身にもなって欲しいですわ」
さやか「嘘!?あ、あたしてっきり仁美やまどかが見られてるものだと」
杏子「エロいもん」
仁美「破廉恥ですわ」
ほむら「エロエロよ」
さやか「可愛いって言葉は無いんかい!ま、まどかなら」
まどか「うーん・・・」
まどか「さやかちゃんはどっちかって言えば・・・やっぱりエロいかな」
さやか「まどかああああああああああ!?」
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/22(日) 20:23:26.49 ID:AN+qB4r30
さやか「マ、マミさんの方がエロいし!」
ほむら「胸の大きさだけがエロさじゃないわ」
まどか「それでもクラスで一番大きいんじゃないの?将来はマミさんみたいになるかもよ」
仁美(あれを毎日見ている上条君を私は落とせるのでしょうか)
ほむら「魔法少女服もエロいわ。色々な所を強調、露出していて上条恭介に見て欲しいって感情がモロに出てたわ」
さやか「契約してねーし!」
ほむら「私は見たことあるのよ」
さやか「うう・・・複雑な気分だよぉ・・・注目集めてたなんて知らなかったよ・・・もう一歩も動けないかも」
まどか(胸を隠してその場にしゃがむさやかちゃんって新鮮)
仁美「でもさやかさん、どうして今になってそんな話を」
さやか「いやー恭介がさー」
仁美「・・・」ピクッ
ほむら(修羅場ね・・・)
ほむら「胸の大きさだけがエロさじゃないわ」
まどか「それでもクラスで一番大きいんじゃないの?将来はマミさんみたいになるかもよ」
仁美(あれを毎日見ている上条君を私は落とせるのでしょうか)
ほむら「魔法少女服もエロいわ。色々な所を強調、露出していて上条恭介に見て欲しいって感情がモロに出てたわ」
さやか「契約してねーし!」
ほむら「私は見たことあるのよ」
さやか「うう・・・複雑な気分だよぉ・・・注目集めてたなんて知らなかったよ・・・もう一歩も動けないかも」
まどか(胸を隠してその場にしゃがむさやかちゃんって新鮮)
仁美「でもさやかさん、どうして今になってそんな話を」
さやか「いやー恭介がさー」
仁美「・・・」ピクッ
ほむら(修羅場ね・・・)
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/22(日) 21:14:05.10 ID:AN+qB4r30
さやか「あたしみたいな可愛くてスタイル良くて性格の良い子が傍に居ると僕も男だから我慢できなくなっちゃうかもよ
みたいな事言ってきちゃってさー」
まどか「さやかちゃん・・・」
杏子(盛ったな)
ほむら(盛ったわね)
仁美「うふふさやかさんったら」ゴゴゴ
さやか「あたしの胸とかふとももとかを僕だけのものにしたいから他の男に見せるなってー!まいっちゃうよねー!」
まどか「もういい・・・もういいんだよさやかちゃん」
杏子「なんだ、ただのノロケ話か」
ほむら「杏子、今日の見回りの打ち合わせをしましょう」
さやか「ちょっとー!!」
まどか「さやかちゃんは構ってあげるとすぐ調子にのりだすからね。しょうがないね」
ほむら「まぁ一つだけ褒めてあげるとすれば・・・あなたはよくやったと思うわ」
さやか「え?」
ほむら「バイオリンが弾けなくなって自暴自棄になり、自殺まで考えていた彼をよく立ち直らせたという意味ではね」
さやか「どうしてそれを・・・やっぱり・・・あの時恭介を助けてくれたのは」
杏子「あたしも手伝ったけどな。
上条恭介を助けるためにさやかが契約してさやかを助けるためにまどかが契約してって悪循環を断ち切りたいって」
ほむら「たったの一回よ。本当に自殺を決行したあの時助けただけ」
ほむら「あなたも上条恭介の事を茶化されてもごまかさなくなった」
ほむら「他人の前で彼が好きという気持ちを堂々と出せるのは成長だと思う。だから
今彼の気持ちがあなたに傾いているならそれはあなたが日々積み重ねた成果よ」
ほむら「堂々と幸せを掴めばいいわ。あなたは頑張ったのだから」
さやか「お、おぅ・・・」
まどか「やっぱりほむらちゃん・・・さやかちゃんの事好きすぎるよね」
ほむら「ほむっ!?」
さやか「えー!?まいったなー!モテ期きちゃったかー?ほむらの本命はまどかじゃなくってあ・た・し?」
ほむら「ち、違うのよまどか」
さやか「ごめんなさい好きな人が居ます」
杏子「知ってる」
まどか「クラス中が知ってる」
みたいな事言ってきちゃってさー」
まどか「さやかちゃん・・・」
杏子(盛ったな)
ほむら(盛ったわね)
仁美「うふふさやかさんったら」ゴゴゴ
さやか「あたしの胸とかふとももとかを僕だけのものにしたいから他の男に見せるなってー!まいっちゃうよねー!」
まどか「もういい・・・もういいんだよさやかちゃん」
杏子「なんだ、ただのノロケ話か」
ほむら「杏子、今日の見回りの打ち合わせをしましょう」
さやか「ちょっとー!!」
まどか「さやかちゃんは構ってあげるとすぐ調子にのりだすからね。しょうがないね」
ほむら「まぁ一つだけ褒めてあげるとすれば・・・あなたはよくやったと思うわ」
さやか「え?」
ほむら「バイオリンが弾けなくなって自暴自棄になり、自殺まで考えていた彼をよく立ち直らせたという意味ではね」
さやか「どうしてそれを・・・やっぱり・・・あの時恭介を助けてくれたのは」
杏子「あたしも手伝ったけどな。
上条恭介を助けるためにさやかが契約してさやかを助けるためにまどかが契約してって悪循環を断ち切りたいって」
ほむら「たったの一回よ。本当に自殺を決行したあの時助けただけ」
ほむら「あなたも上条恭介の事を茶化されてもごまかさなくなった」
ほむら「他人の前で彼が好きという気持ちを堂々と出せるのは成長だと思う。だから
今彼の気持ちがあなたに傾いているならそれはあなたが日々積み重ねた成果よ」
ほむら「堂々と幸せを掴めばいいわ。あなたは頑張ったのだから」
さやか「お、おぅ・・・」
まどか「やっぱりほむらちゃん・・・さやかちゃんの事好きすぎるよね」
ほむら「ほむっ!?」
さやか「えー!?まいったなー!モテ期きちゃったかー?ほむらの本命はまどかじゃなくってあ・た・し?」
ほむら「ち、違うのよまどか」
さやか「ごめんなさい好きな人が居ます」
杏子「知ってる」
まどか「クラス中が知ってる」
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/22(日) 21:44:09.36 ID:AN+qB4r30
ほむら(確かに良い結末を迎えられた訳だけど・・・疎外感を感じている子もいるわね)
仁美「・・・」
ほむら(彼女にもケアが必要ね。また魔女に魅入られたりしたら大変だもの)
ほむら「そして忠告が一つよ。上条恭介が女性に興味を持ち始めたのは構わないけどエサを与えすぎないことね」
さやか「エ、エサ!?」
ほむら「ただしい手順でちゃんとした性教育をあなたが手取り足取り教えるのよ。
じゃないと歪んだ趣味が目覚めちゃうかもしれないから」
さやか「恭介に遅れた勉強を教えてあげろって話?あたし恭介に勝てるの保健体育くらいだよ」
まどか(手取り足取りをスルーしちゃったよ)
杏子(変なところは純情なんだな)
ほむら「特にあなたの匂いが染み付いた衣服を放置している現状は危険だわ」
ほむら「ちょっとした好奇心で歪んだ趣味に目覚めてしまうかも」
さやか「いやー一般男子並みにえっちな子になる事はあってもそれは無いでしょ、恭介に限って」
さやか「体操服とか置きっぱなしにしてるけど、そんな間違いは今まで無かったし」
ほむら「体操服!?」ほむっ
まどか「さやかちゃん・・・」
ほむら「手遅れね。彼」
杏子「すごい説得力だな」
ほむら「説得力など帯びてないわ」
まどか「最近下着が良く無くなるんだよね」
ほむら「ほむ!?私じゃないわ!」
仁美「・・・」
ほむら(彼女にもケアが必要ね。また魔女に魅入られたりしたら大変だもの)
ほむら「そして忠告が一つよ。上条恭介が女性に興味を持ち始めたのは構わないけどエサを与えすぎないことね」
さやか「エ、エサ!?」
ほむら「ただしい手順でちゃんとした性教育をあなたが手取り足取り教えるのよ。
じゃないと歪んだ趣味が目覚めちゃうかもしれないから」
さやか「恭介に遅れた勉強を教えてあげろって話?あたし恭介に勝てるの保健体育くらいだよ」
まどか(手取り足取りをスルーしちゃったよ)
杏子(変なところは純情なんだな)
ほむら「特にあなたの匂いが染み付いた衣服を放置している現状は危険だわ」
ほむら「ちょっとした好奇心で歪んだ趣味に目覚めてしまうかも」
さやか「いやー一般男子並みにえっちな子になる事はあってもそれは無いでしょ、恭介に限って」
さやか「体操服とか置きっぱなしにしてるけど、そんな間違いは今まで無かったし」
ほむら「体操服!?」ほむっ
まどか「さやかちゃん・・・」
ほむら「手遅れね。彼」
杏子「すごい説得力だな」
ほむら「説得力など帯びてないわ」
まどか「最近下着が良く無くなるんだよね」
ほむら「ほむ!?私じゃないわ!」
30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/23(月) 23:28:04.49 ID:HvMX/C6+0
病室
恭介「昨日はバイオリンとバイオリン図鑑とさやかの体操服を単独で楽しみました」
恭介「今日はトリプルに挑戦してみたいと思う」
恭介「どういう事かと説明すれば」
恭介「バイオリンを抱えながらさやかのブルマを頭に被り、バイオリン図鑑を眺める」
恭介「まさに一人の時間の究極系だ。素晴らしい」
恭介「今日さやかが訪れる夕刻までに実行しなければ」
恭介「明日はさやかが授業で体操服を持ち出してしまうからね」
すちゃっ(ブルマ)
ぎゅっ(バイオリン)
くぱぁ(バイオリン図鑑)
恭介「すばらしい」
恭介「今回はバイオリンの比率が高いから、日によっては開くのは
幼い頃のさやかの写真とかでもいいかもね」
ピクッ
恭介「な・・・なんだ!?動かなくなったはずの左手が・・・!?」
恭介「感覚が戻っている・・・!?一体どうして!?」
恭介「だ・・・駄目だ・・・頭に被ってるだけじゃ物足りない・・・
ほ、本能がさやかのブルマを顔に被るように誘ってくる・・・」
恭介「さやかのブルマを鼻に直に触れられる・・・この位置・・・!!」
恭介「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」
しゅうう・・・
恭介「な・・・なんだこの充実感は・・・!?」
恭介「左手が・・・事故で動かなくなった左手が・・・う、動くぞ!!」
恭介「バイオリン・・・今なら弾けるかも!?」
恭介「昨日はバイオリンとバイオリン図鑑とさやかの体操服を単独で楽しみました」
恭介「今日はトリプルに挑戦してみたいと思う」
恭介「どういう事かと説明すれば」
恭介「バイオリンを抱えながらさやかのブルマを頭に被り、バイオリン図鑑を眺める」
恭介「まさに一人の時間の究極系だ。素晴らしい」
恭介「今日さやかが訪れる夕刻までに実行しなければ」
恭介「明日はさやかが授業で体操服を持ち出してしまうからね」
すちゃっ(ブルマ)
ぎゅっ(バイオリン)
くぱぁ(バイオリン図鑑)
恭介「すばらしい」
恭介「今回はバイオリンの比率が高いから、日によっては開くのは
幼い頃のさやかの写真とかでもいいかもね」
ピクッ
恭介「な・・・なんだ!?動かなくなったはずの左手が・・・!?」
恭介「感覚が戻っている・・・!?一体どうして!?」
恭介「だ・・・駄目だ・・・頭に被ってるだけじゃ物足りない・・・
ほ、本能がさやかのブルマを顔に被るように誘ってくる・・・」
恭介「さやかのブルマを鼻に直に触れられる・・・この位置・・・!!」
恭介「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」
しゅうう・・・
恭介「な・・・なんだこの充実感は・・・!?」
恭介「左手が・・・事故で動かなくなった左手が・・・う、動くぞ!!」
恭介「バイオリン・・・今なら弾けるかも!?」
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/25(水) 20:25:15.09 ID:enS2atwx0
♪~♪~♪
恭介「弾ける・・・弾けるぞ!」
恭介「不思議だ・・・さやかのブルマを被ってるだけなのに・・・」
さやか「あれ・・・?病室からバイオリンの音が」
コンコン
さやか「恭介ー?いるの?」
恭介「さ、さやか!?」ササッ
さやか「恭介・・・?今のバイオリンの音は?CD?」
恭介「弾ける・・・弾けるんだよさやか」
さやか「え」
恭介「バイオリンが弾けるようになったんだよ!」
さやか「恭介、お、落ち着いて」
恭介「今聞かせてあげるよ、ちょっと待ってて」
ガタンッ
恭介「あれ・・・?落としちゃった・・・おかしいな・・・」
さやか「恭介・・・」
恭介「もう少し待ってて・・・確かに今弾けたんだ」
さやか(恭介・・・やっぱりバイオリンに未練が・・・)
恭介(なんで・・・なんで弾けなくなってるんだ)
恭介(ブルマを被ってる間しか・・・左手は動かないのか・・・!?)
恭介(でも限定的とは言え弾けるんだ!これからは存分に練習できる!)
恭介「弾けるんださやか・・・君のおかげで」
さやか「恭介・・・もういいよ」
ぎゅっ
恭介「ささ・・・さやか!?」
さやか「ごめんね恭介・・・あたしにはどうにも出来なくて・・・」
恭介「弾ける・・・弾けるぞ!」
恭介「不思議だ・・・さやかのブルマを被ってるだけなのに・・・」
さやか「あれ・・・?病室からバイオリンの音が」
コンコン
さやか「恭介ー?いるの?」
恭介「さ、さやか!?」ササッ
さやか「恭介・・・?今のバイオリンの音は?CD?」
恭介「弾ける・・・弾けるんだよさやか」
さやか「え」
恭介「バイオリンが弾けるようになったんだよ!」
さやか「恭介、お、落ち着いて」
恭介「今聞かせてあげるよ、ちょっと待ってて」
ガタンッ
恭介「あれ・・・?落としちゃった・・・おかしいな・・・」
さやか「恭介・・・」
恭介「もう少し待ってて・・・確かに今弾けたんだ」
さやか(恭介・・・やっぱりバイオリンに未練が・・・)
恭介(なんで・・・なんで弾けなくなってるんだ)
恭介(ブルマを被ってる間しか・・・左手は動かないのか・・・!?)
恭介(でも限定的とは言え弾けるんだ!これからは存分に練習できる!)
恭介「弾けるんださやか・・・君のおかげで」
さやか「恭介・・・もういいよ」
ぎゅっ
恭介「ささ・・・さやか!?」
さやか「ごめんね恭介・・・あたしにはどうにも出来なくて・・・」
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/26(木) 14:06:34.88 ID:UaiPCg5B0
さやか「あたしに聞かせようとしてくれたんだよね・・・ありがとう」
さやか「でもね・・・例えバイオリンが弾けなくても恭介は恭介だから」
さやか「あたしは恭介を嫌いになんてならないから・・・ゆっくりでいいんだよ」
恭介(な・・・なんか勘違いされてる!?あ、でもおっぱい当たって気持ちいい)
恭介(ああああもう!甘い匂いもするし献身的だし・・・なんだかもうわけわからなくて)
恭介「結婚してください」
さやか「え」
恭介「なななななな!?なんだこれ!?い、今僕は何って口走ったんだ!?」
さやか「きょきょきょ恭介!?え、えええええええええええ!?」
恭介「困惑してる、当然だよね。ぼぼぼぼぼ僕自身も自分がわからないよ」
恭介「ま、まずはその・・・えっとこ、交際から始めなきゃだよね」
恭介「上手くいえないけど・・・はっきりした事が一つだけ」
恭介「僕は・・・さやかが好きだ・・・今やっと気づけた」
恭介「好きになるしか無いじゃないか・・・
毎日毎日、可愛くて尽くしてくれて、いい匂いさせて・・・無防備で・・・エロくて(小声)」
恭介「さやかが・・・僕をこうさせたんだ」
恭介「・・・自分がもう・・・わからないよ」
恭介「・・・」
さやか「・・・」
ぎゅうううううううう
恭介「さ・・・さや・・・」
さやか「えへへ・・・あたしの勝ちー!きゃああああ言わせちゃったー!やったー!」
さやか「でもね・・・例えバイオリンが弾けなくても恭介は恭介だから」
さやか「あたしは恭介を嫌いになんてならないから・・・ゆっくりでいいんだよ」
恭介(な・・・なんか勘違いされてる!?あ、でもおっぱい当たって気持ちいい)
恭介(ああああもう!甘い匂いもするし献身的だし・・・なんだかもうわけわからなくて)
恭介「結婚してください」
さやか「え」
恭介「なななななな!?なんだこれ!?い、今僕は何って口走ったんだ!?」
さやか「きょきょきょ恭介!?え、えええええええええええ!?」
恭介「困惑してる、当然だよね。ぼぼぼぼぼ僕自身も自分がわからないよ」
恭介「ま、まずはその・・・えっとこ、交際から始めなきゃだよね」
恭介「上手くいえないけど・・・はっきりした事が一つだけ」
恭介「僕は・・・さやかが好きだ・・・今やっと気づけた」
恭介「好きになるしか無いじゃないか・・・
毎日毎日、可愛くて尽くしてくれて、いい匂いさせて・・・無防備で・・・エロくて(小声)」
恭介「さやかが・・・僕をこうさせたんだ」
恭介「・・・自分がもう・・・わからないよ」
恭介「・・・」
さやか「・・・」
ぎゅうううううううう
恭介「さ・・・さや・・・」
さやか「えへへ・・・あたしの勝ちー!きゃああああ言わせちゃったー!やったー!」
40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/26(木) 21:06:11.89 ID:UaiPCg5B0
恭介「え?え?」
さやか「好きでも無い人にここまで尽くさないもん・・・無防備にならないもん」
恭介「じゃ、じゃあ」
さやか「えへへ・・・これが返事だよー」
さやか「いつかあたしが言わなきゃ駄目かなって思ってたから・・・恭介から言われるのって凄い嬉しい」
さやか「えへへ・・・さやかちゃん粘り勝ちー!きょうすけきょうすけえ、うーん、あたしも好きー!」スリスリ
恭介「これからその・・・早目に退院して・・・」
恭介「さやかとまた・・・学生生活を送りたいな」
恭介「デートにも連れて行きたい」
さやか「あたし、水族館がいいなー・・・子供の頃一緒に行ったあそこー!」
恭介「僕はやっぱり・・・オーケストラコンサートかな」
さやか「コンサート・・・」ピクッ
恭介「さやか」
恭介「本当に・・・僕は大丈夫だから・・・気を使わなくてもいい」
恭介「バイオリンの話も・・・音楽の話も・・・大丈夫だから」
恭介「チケット予約するよ。だから一緒に」
さやか「あ、明日の時間割しなきゃ!」
恭介(・・・顔が真っ赤じゃないか・・・OKって答えが隠しきれてないよさやか)
さやか「・・・」
恭介「・・・」
さやか「帰りたくないよぉ」
恭介「え!?あ、えええっと・・・」
さやか(泊まっていく?って言ってくれればそうするのに・・・まぁそこも恭介の良い所でもあるんだけど・・・)
恭介(バイオリンが弾けるって考えたらまた余計な欲が出てきたかも・・・早くさやかを帰して練習したい・・・)
さやか「好きでも無い人にここまで尽くさないもん・・・無防備にならないもん」
恭介「じゃ、じゃあ」
さやか「えへへ・・・これが返事だよー」
さやか「いつかあたしが言わなきゃ駄目かなって思ってたから・・・恭介から言われるのって凄い嬉しい」
さやか「えへへ・・・さやかちゃん粘り勝ちー!きょうすけきょうすけえ、うーん、あたしも好きー!」スリスリ
恭介「これからその・・・早目に退院して・・・」
恭介「さやかとまた・・・学生生活を送りたいな」
恭介「デートにも連れて行きたい」
さやか「あたし、水族館がいいなー・・・子供の頃一緒に行ったあそこー!」
恭介「僕はやっぱり・・・オーケストラコンサートかな」
さやか「コンサート・・・」ピクッ
恭介「さやか」
恭介「本当に・・・僕は大丈夫だから・・・気を使わなくてもいい」
恭介「バイオリンの話も・・・音楽の話も・・・大丈夫だから」
恭介「チケット予約するよ。だから一緒に」
さやか「あ、明日の時間割しなきゃ!」
恭介(・・・顔が真っ赤じゃないか・・・OKって答えが隠しきれてないよさやか)
さやか「・・・」
恭介「・・・」
さやか「帰りたくないよぉ」
恭介「え!?あ、えええっと・・・」
さやか(泊まっていく?って言ってくれればそうするのに・・・まぁそこも恭介の良い所でもあるんだけど・・・)
恭介(バイオリンが弾けるって考えたらまた余計な欲が出てきたかも・・・早くさやかを帰して練習したい・・・)
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/27(金) 11:05:44.14 ID:o4Eja/Ce0
翌日
さやか「・・・」
まどか「さやかちゃん?」
さやか「まどか・・・あたしを思いっきりつねってみて」
まどか「えええええ!?ほむらちゃんに続いてさやかちゃんも!?」
ほむら「目覚めてしまったのね」
ぎゅうううううう
さやか「えへへ・・・痛くない・・・幸せになれば痛みなんて完全に消せちゃうんだぁ」
さやか「痛くないけど夢じゃないのーきょうすけーえへへー」
まどか「さやかちゃんいつもにも増して可愛い(ウザい)ね」
ほむら「ウザいわね」
仁美「さやかさん・・・もしかして」
さやか「恭介からーOKもらっちゃったーえへへ」
仁美「・・・」ズキッ
ほむら(無意識に抉っている・・・志筑仁美の気持ちは気づいてないのかしら)
仁美「おめでとうございます」
さやか「ありがとー」
ほむら「志筑さん、ちょっと来てもらえるかしら」
杏子「浮かれて足元救われるんじゃねーぞ、一現目の体育は期待してるからな」
さやか「そっか、バスケのクラス対抗試合だっけ」
さやか「・・・!?」
まどか「どうしたの、さやかちゃん?」
さやか「ブルマが・・・ブルマが無い!!」
杏子「な、なんだって!?」
さやか「・・・」
まどか「さやかちゃん?」
さやか「まどか・・・あたしを思いっきりつねってみて」
まどか「えええええ!?ほむらちゃんに続いてさやかちゃんも!?」
ほむら「目覚めてしまったのね」
ぎゅうううううう
さやか「えへへ・・・痛くない・・・幸せになれば痛みなんて完全に消せちゃうんだぁ」
さやか「痛くないけど夢じゃないのーきょうすけーえへへー」
まどか「さやかちゃんいつもにも増して可愛い(ウザい)ね」
ほむら「ウザいわね」
仁美「さやかさん・・・もしかして」
さやか「恭介からーOKもらっちゃったーえへへ」
仁美「・・・」ズキッ
ほむら(無意識に抉っている・・・志筑仁美の気持ちは気づいてないのかしら)
仁美「おめでとうございます」
さやか「ありがとー」
ほむら「志筑さん、ちょっと来てもらえるかしら」
杏子「浮かれて足元救われるんじゃねーぞ、一現目の体育は期待してるからな」
さやか「そっか、バスケのクラス対抗試合だっけ」
さやか「・・・!?」
まどか「どうしたの、さやかちゃん?」
さやか「ブルマが・・・ブルマが無い!!」
杏子「な、なんだって!?」
44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/27(金) 13:22:02.75 ID:o4Eja/Ce0
病室
恭介「さやかのブルマ握りっぱなしだった・・・今日体育あるって言ってなかったっけ」
教室
さやか「体操服用バッグに入れてたはずなのに・・・」
まどか「もしかして盗まれたんじゃ・・・」
杏子「最後に見たのいつだよ」
さやか「授業終わってからまとめて恭介の病室に置いたと思ったのに・・・
もしかして家に置いたのかな・・・あたしの勘違いかな」
まどか「盗まれてるね」
杏子「盗まれてるな」
さやか「一体誰が!?」
中沢「いや・・・状況的に上条しかいないだろ」
さやか「恭介は変態じゃないいいい!」
生徒会「クラス対抗試合運営委員会です、バスケット選択者は至急体育館に集合するように」
さやか「あたし・・・欠場!?い、いや!誰かに借りれば」
杏子「さやかはけつもデカいからな。サイズが同じヤツいたっけ?」
生徒会「出来ません」
さやか「え!?な、なにがよ!?」
生徒会「対抗試合では第三者のブルマを借りることは許可されてません。
ブルマがその参加生徒の身分証明書を兼ねているのです」
生徒会「残念ですが美樹さやかさんは出場権無しと判断され欠場となります」
さやか「そ・・・そんな」
生徒会「ただし、試合途中で美樹さんのブルマが戻ってきた場合はこの限りではありません」
さやか「と、途中からでも・・・ブ・・・ブルマを取り戻さなきゃ」
生徒会「と、言うかこれぜんぶ規約に書いてますよ。もう一枚差し上げますのでちゃんと目を通してくださいよ」
さやか「ご・・・ごめんなさい」
恭介「さやかのブルマ握りっぱなしだった・・・今日体育あるって言ってなかったっけ」
教室
さやか「体操服用バッグに入れてたはずなのに・・・」
まどか「もしかして盗まれたんじゃ・・・」
杏子「最後に見たのいつだよ」
さやか「授業終わってからまとめて恭介の病室に置いたと思ったのに・・・
もしかして家に置いたのかな・・・あたしの勘違いかな」
まどか「盗まれてるね」
杏子「盗まれてるな」
さやか「一体誰が!?」
中沢「いや・・・状況的に上条しかいないだろ」
さやか「恭介は変態じゃないいいい!」
生徒会「クラス対抗試合運営委員会です、バスケット選択者は至急体育館に集合するように」
さやか「あたし・・・欠場!?い、いや!誰かに借りれば」
杏子「さやかはけつもデカいからな。サイズが同じヤツいたっけ?」
生徒会「出来ません」
さやか「え!?な、なにがよ!?」
生徒会「対抗試合では第三者のブルマを借りることは許可されてません。
ブルマがその参加生徒の身分証明書を兼ねているのです」
生徒会「残念ですが美樹さやかさんは出場権無しと判断され欠場となります」
さやか「そ・・・そんな」
生徒会「ただし、試合途中で美樹さんのブルマが戻ってきた場合はこの限りではありません」
さやか「と、途中からでも・・・ブ・・・ブルマを取り戻さなきゃ」
生徒会「と、言うかこれぜんぶ規約に書いてますよ。もう一枚差し上げますのでちゃんと目を通してくださいよ」
さやか「ご・・・ごめんなさい」
48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/27(金) 22:11:34.48 ID:o4Eja/Ce0
種目別クラス対抗球技大会概要(女子の部)
①本大会は何日にも渡って開催される。
故に保健体育の授業枠を使い試合は消化されるものとする
②女子の部においては参加登録生徒の身分をブルマにおいて証明するものとする
③ここでいうブルマとは参加登録時に所持していた物と同一である必要性がある。
不意の紛失、破損した場合、試合日の2日前までに新しいブルマを購入、再登録しなければならない物とする
(故にさやかが今すぐブルマを新しく購入しても参加権は無い※このテキストは本紙には書かれていない)
④試合当日に登録時のブルマを所持していない場合、欠場となる。
ただし試合時間がまだ残っている場合かつ登録時のブルマを用意できる場合はこの限りではない
⑤総合成績一位のクラスには年間行事の他にもう一度二泊三日の修学旅行の権利が与えられる
選択種目 男子:サッカーまたはバスケットボール 女子:バレーまたはバスケットボール
①本大会は何日にも渡って開催される。
故に保健体育の授業枠を使い試合は消化されるものとする
②女子の部においては参加登録生徒の身分をブルマにおいて証明するものとする
③ここでいうブルマとは参加登録時に所持していた物と同一である必要性がある。
不意の紛失、破損した場合、試合日の2日前までに新しいブルマを購入、再登録しなければならない物とする
(故にさやかが今すぐブルマを新しく購入しても参加権は無い※このテキストは本紙には書かれていない)
④試合当日に登録時のブルマを所持していない場合、欠場となる。
ただし試合時間がまだ残っている場合かつ登録時のブルマを用意できる場合はこの限りではない
⑤総合成績一位のクラスには年間行事の他にもう一度二泊三日の修学旅行の権利が与えられる
選択種目 男子:サッカーまたはバスケットボール 女子:バレーまたはバスケットボール
50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/27(金) 22:35:11.85 ID:o4Eja/Ce0
さやか「⑤が魅力的過ぎるってそれ一番言われてるから」
さやか「あ、あたしが唯一クラスに貢献できる機会なのにいいい修学旅行行きたいよおおおおお」
さやか(こ、恋人同士になった恭介と・・・はじめてのりょ・こ・うえ、えへへへへ・・・)
杏子「下心隠しきれてないぞ」
まどか「さやかちゃんのえっち」
杏子「総合成績だから一試合くらい落としてもって油断が負けに繋がるからな」
まどか「優勝のご褒美がご褒美だから他のクラスも全力を出してくるんだよね」
まどか「そういえばほむらちゃんと仁美ちゃんは?」
杏子「・・・!?」
杏子「さやかだけでなく・・・あいつらまで欠場なのか!?」
杏子「バスケには自信があるけど・・・さすがにあたし一人じゃどうにもなんねーぞ!」
さやか「あ、あたし家に戻る!ブルマを見つけて絶対試合に間に合わせる!」ダッ
病室
恭介「さやか・・・困ってるだろうな・・・」
恭介「やっぱりバイオリンは諦めよう・・・一時の夢だったんだ・・・」
恭介「僕にはさやかがいつも傍にいてくれる。それで十分じゃないか」
恭介「今からでもさやかにブルマを返しに行こう」
恭介「・・・」チラッチラッ
恭介「最後に・・・一回だけ・・・」
恭介「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
恭介「待っててよさやか!今僕がブルマを届けてあげるからね!!」
さやか「あ、あたしが唯一クラスに貢献できる機会なのにいいい修学旅行行きたいよおおおおお」
さやか(こ、恋人同士になった恭介と・・・はじめてのりょ・こ・うえ、えへへへへ・・・)
杏子「下心隠しきれてないぞ」
まどか「さやかちゃんのえっち」
杏子「総合成績だから一試合くらい落としてもって油断が負けに繋がるからな」
まどか「優勝のご褒美がご褒美だから他のクラスも全力を出してくるんだよね」
まどか「そういえばほむらちゃんと仁美ちゃんは?」
杏子「・・・!?」
杏子「さやかだけでなく・・・あいつらまで欠場なのか!?」
杏子「バスケには自信があるけど・・・さすがにあたし一人じゃどうにもなんねーぞ!」
さやか「あ、あたし家に戻る!ブルマを見つけて絶対試合に間に合わせる!」ダッ
病室
恭介「さやか・・・困ってるだろうな・・・」
恭介「やっぱりバイオリンは諦めよう・・・一時の夢だったんだ・・・」
恭介「僕にはさやかがいつも傍にいてくれる。それで十分じゃないか」
恭介「今からでもさやかにブルマを返しに行こう」
恭介「・・・」チラッチラッ
恭介「最後に・・・一回だけ・・・」
恭介「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
恭介「待っててよさやか!今僕がブルマを届けてあげるからね!!」
51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/27(金) 22:53:22.66 ID:o4Eja/Ce0
恭介「でもブルマを被っているのが僕だとバレたくない・・・この服装じゃすぐ判っちゃうだろうな・・・」
恭介「そうだ!脱いでしまえばいいんだ!」
恭介「ふぅ・・・これでなんの問題も無いね」
学校
廊下を駆けるさやか
さやか「あれだけ頑張って練習したのに・・・まどかもすごい早さで上達したのに・・・」
さやか「これであたしが出場できなくて負けたら・・・きっと一生後悔する」
さやか「どこにあるの!?あたしのブルマは!?」
勢いあまって転ぶさやか
さやか「きゃあっ!」ドサッ
さやか「痛て・・・」
さやか「ごめんね・・・皆・・・あたしが注意深くないばっかりに・・・」ポロポロ
♪~♪~♪~♪
さやか「・・・!?」
さやか「バイオリンの音色・・・?こ・・・この曲は」
さやか「アニメ版スラムダンクのOP!?」
恭介「今・・・この曲名と同じ気持ちを君に対して抱いている」
さやか「恭介・・・?恭介なの!?」
恭介「試合に出たいんだねさやか」
さやか「バスケが・・・バスケがしたいです!」振り向き
さやか「!?」
さやか(きょ・・・恭介じゃない!?ああああ、あたしのブルマを顔に被った・・・パンツ一丁の男!?)
恭介「バスケットボールではない」
恭介「それは・・・私のゴールデンボールだ」
続く
恭介「そうだ!脱いでしまえばいいんだ!」
恭介「ふぅ・・・これでなんの問題も無いね」
学校
廊下を駆けるさやか
さやか「あれだけ頑張って練習したのに・・・まどかもすごい早さで上達したのに・・・」
さやか「これであたしが出場できなくて負けたら・・・きっと一生後悔する」
さやか「どこにあるの!?あたしのブルマは!?」
勢いあまって転ぶさやか
さやか「きゃあっ!」ドサッ
さやか「痛て・・・」
さやか「ごめんね・・・皆・・・あたしが注意深くないばっかりに・・・」ポロポロ
♪~♪~♪~♪
さやか「・・・!?」
さやか「バイオリンの音色・・・?こ・・・この曲は」
さやか「アニメ版スラムダンクのOP!?」
恭介「今・・・この曲名と同じ気持ちを君に対して抱いている」
さやか「恭介・・・?恭介なの!?」
恭介「試合に出たいんだねさやか」
さやか「バスケが・・・バスケがしたいです!」振り向き
さやか「!?」
さやか(きょ・・・恭介じゃない!?ああああ、あたしのブルマを顔に被った・・・パンツ一丁の男!?)
恭介「バスケットボールではない」
恭介「それは・・・私のゴールデンボールだ」
続く
52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/27(金) 23:28:14.60 ID:o4Eja/Ce0
あとがき
初めましての方は初めまして。知っていると言う方は「またこの設定か」と思われるかもしれません
前の話が「魔女退治」に仮面を被った恭介君が絡んでくる話に対して
今回は「学校行事」や「日常イベント」に重点を置いた話になるので差別化は出来ると思います
変態仮面の新作映画を公開初日に見に行ったのでその勢いで思いついた話です
筆者はバスケ経験者ですが試合描写に活かせるかどうかはわかりません。
気まぐれに更新するので「今日はここまで」宣言は出来ないと思います
初めましての方は初めまして。知っていると言う方は「またこの設定か」と思われるかもしれません
前の話が「魔女退治」に仮面を被った恭介君が絡んでくる話に対して
今回は「学校行事」や「日常イベント」に重点を置いた話になるので差別化は出来ると思います
変態仮面の新作映画を公開初日に見に行ったのでその勢いで思いついた話です
筆者はバスケ経験者ですが試合描写に活かせるかどうかはわかりません。
気まぐれに更新するので「今日はここまで」宣言は出来ないと思います
56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/29(日) 09:15:01.40 ID:d8w0O/TG0
第二話「まるで時が止まったかのように」
ほむら「志筑さん・・・ごめんなさいね。大切な試合中に呼び出して」
仁美「ご用件は?」
ほむら「美樹さやかと上条恭介との新しい関係・・・あなたは受け入れられるの?」
仁美「気づいてらしたんですね・・・私が上条君の事をお慕いしてる事・・・」
仁美「本当に不思議なお方ですわ暁美さんは・・・」
仁美「上条君本人がさやかさんを選んだというのならもう何も言いません」
仁美「一番駄目なのは・・・
私が告白して「ただなんとなく」で上条君がOKしてしまう展開だと思いますから・・・」
ほむら「強いわね貴方」
ほむら(今まで何度もその展開を私は見てきたのよ)
ほむら(そして・・・美樹さやかも上条恭介も貴方も・・・全員が傷つく所を見てきた)
ほむら「首筋を見せてもらえるかしら」
仁美「あ・・・暁美さん!?///」
ほむら(魔女の口付けはないわね・・・)
仁美(あ・・・暁美さんの顔がこんな近くに・・・長くて綺麗な髪が・・・///)
ほむら(こういう時・・・十中八九この子は魔女か何かを引き寄せるのだけれど・・・)
ほむら(4人も魔法少女がいるこの街の治安体制のおかげで魔女は人間に大きな被害を出していない)
ほむら(新たな敵が現れるとしたら・・・魔女でも魔法少女でも無いナニかかしら・・・)
ほむら(考えすぎよほむら・・・今の平和を疑うのではなく・・・満喫しなさい)
ほむら「行きましょう志筑さん。まどか達が待っているわ」
仁美「は・・はい///心配してくださり・・・その・・・ありがとうございます」
「ギャアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああ!!!」
二人「「い・・・今の声は!?」」
ほむら「志筑さん・・・ごめんなさいね。大切な試合中に呼び出して」
仁美「ご用件は?」
ほむら「美樹さやかと上条恭介との新しい関係・・・あなたは受け入れられるの?」
仁美「気づいてらしたんですね・・・私が上条君の事をお慕いしてる事・・・」
仁美「本当に不思議なお方ですわ暁美さんは・・・」
仁美「上条君本人がさやかさんを選んだというのならもう何も言いません」
仁美「一番駄目なのは・・・
私が告白して「ただなんとなく」で上条君がOKしてしまう展開だと思いますから・・・」
ほむら「強いわね貴方」
ほむら(今まで何度もその展開を私は見てきたのよ)
ほむら(そして・・・美樹さやかも上条恭介も貴方も・・・全員が傷つく所を見てきた)
ほむら「首筋を見せてもらえるかしら」
仁美「あ・・・暁美さん!?///」
ほむら(魔女の口付けはないわね・・・)
仁美(あ・・・暁美さんの顔がこんな近くに・・・長くて綺麗な髪が・・・///)
ほむら(こういう時・・・十中八九この子は魔女か何かを引き寄せるのだけれど・・・)
ほむら(4人も魔法少女がいるこの街の治安体制のおかげで魔女は人間に大きな被害を出していない)
ほむら(新たな敵が現れるとしたら・・・魔女でも魔法少女でも無いナニかかしら・・・)
ほむら(考えすぎよほむら・・・今の平和を疑うのではなく・・・満喫しなさい)
ほむら「行きましょう志筑さん。まどか達が待っているわ」
仁美「は・・はい///心配してくださり・・・その・・・ありがとうございます」
「ギャアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああ!!!」
二人「「い・・・今の声は!?」」
57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/29(日) 09:33:04.36 ID:d8w0O/TG0
さやか「そ、それあたしのブルマ!あ、アンタそんなもん被ってナニしてんのよ!!」
恭介「ブルマを届けに来たのだ」
さやか「ってことは・・・アンタがブルマを盗んだ犯人!?ど・・・どこの誰なのよ!変態!変態!!変態!!!」
恭介「はうっ・・・」ビクンッ
さやか「は?」
恭介「あ・・・ありがとう!!」
さやか「誰かああああああああああああああああああ!!助けてえええええええええええええええええええ!!!!」
恭介(バイオリン仮面とでも・・・名乗っておくか)
バイオリン仮面「私の名前はバイオリン仮面!青春を一生懸命駆け抜けるうら若き乙女達の味方!」
バイオリン仮面「主な任務は乙女達を元気付けるためバイオリンの音色を届けること!」
バイオリン仮面「元気が出たかい?さやか」
さやか「殺意しか沸いてこないわよ!!か・・・顔にぴったりブルマ貼り付けて・・・!!
も・・・もう履けないじゃない!!」
バイオリン仮面「しかし君は履くしかない。試合に出るために」
バイオリン仮面「さあ!私の顔からブルマを剥ぎ取るのだ!
そして私の顔に先ほどまで張り付いていたブルマを恥らいながら履くのだ!!」
さやか「だ・・・誰がするか!!」
さやか「・・・って言えないよお・・・し、試合にどうしても出なきゃいけないのに・・・」
バイオリン仮面「さあ!さあ!」
恭介(さ・・・さやかに変態だとバレるのも悪くないな・・・)
恭介(いっそ全部バラして罵詈雑言の嵐を浴びせられるのも・・・良い!)
仁美「さやかさん?」
ほむら「美樹さやか・・・」
バイオリン仮面「!?」
恭介「ブルマを届けに来たのだ」
さやか「ってことは・・・アンタがブルマを盗んだ犯人!?ど・・・どこの誰なのよ!変態!変態!!変態!!!」
恭介「はうっ・・・」ビクンッ
さやか「は?」
恭介「あ・・・ありがとう!!」
さやか「誰かああああああああああああああああああ!!助けてえええええええええええええええええええ!!!!」
恭介(バイオリン仮面とでも・・・名乗っておくか)
バイオリン仮面「私の名前はバイオリン仮面!青春を一生懸命駆け抜けるうら若き乙女達の味方!」
バイオリン仮面「主な任務は乙女達を元気付けるためバイオリンの音色を届けること!」
バイオリン仮面「元気が出たかい?さやか」
さやか「殺意しか沸いてこないわよ!!か・・・顔にぴったりブルマ貼り付けて・・・!!
も・・・もう履けないじゃない!!」
バイオリン仮面「しかし君は履くしかない。試合に出るために」
バイオリン仮面「さあ!私の顔からブルマを剥ぎ取るのだ!
そして私の顔に先ほどまで張り付いていたブルマを恥らいながら履くのだ!!」
さやか「だ・・・誰がするか!!」
さやか「・・・って言えないよお・・・し、試合にどうしても出なきゃいけないのに・・・」
バイオリン仮面「さあ!さあ!」
恭介(さ・・・さやかに変態だとバレるのも悪くないな・・・)
恭介(いっそ全部バラして罵詈雑言の嵐を浴びせられるのも・・・良い!)
仁美「さやかさん?」
ほむら「美樹さやか・・・」
バイオリン仮面「!?」
59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/29(日) 09:54:36.33 ID:d8w0O/TG0
さやか「あっ!男子トイレに逃げた!!」
ほむら「美樹さやか・・・今の半裸の男は誰なの?」
さやか「あたしのブルマを盗んだ犯人だよ!!」
仁美「バイオリンを抱えてましたけど・・・か、上条君では?」
さやか「ありえないよ!!恭介があたしのブルマ被りながら服を脱ぐ必要性が無いよ!」
さやか「それに・・・恭介の腕はもう・・・あ、あいつはバイオリンを弾けてたし・・・」
男子トイレ個室前
さやか「出て来い!バイオリン仮面!!」ドンドン
さやか「なんで急に逃げ出したのよ」
バイオリン仮面「4Pは私の主義じゃない」
さやか「は!?」
仁美「バスケを観戦している生徒から連絡が来てますわ」
仁美「私達のクラス・・・0得点・・・敵チーム38点」
さやか「・・・」
さやか「あたしのブルマ・・・返してよ」
さやか「もうなりふり構ってられないわよ!アンタが顔に被ったそのブルマを返してって言ってるのよ!」
バイオリン仮面「・・・!」
バイオリン仮面「は・・・履いてくれるのかい?」ドキドキ
バイオリン仮面「君が履いた後・・・つまり試合終了後また私に返してくれるかい?」
さやか「な・・・なんでそんな事しなくちゃいけないのよ!!」
バイオリン仮面「ブルマは私の原動力なんだ」
バイオリン仮面「君が運動してより匂いを帯びたそれを私が被る」
バイオリン仮面「そうする事でより長く・・・またバイオリンを弾ける身体になれる」
ほむら「・・・!」
さやか「だ・・・誰が渡すもんか!!い、一回返してもらったらもう二度と渡さないわよ!」
バイオリン仮面「君は・・・約束を破るような子じゃないよね」
さやか「な・・・!?」
バイオリン仮面「約束してくれるかい?私にまたブルマを渡してくれると」
さやか「・・・」
ほむら「美樹さやか・・・今の半裸の男は誰なの?」
さやか「あたしのブルマを盗んだ犯人だよ!!」
仁美「バイオリンを抱えてましたけど・・・か、上条君では?」
さやか「ありえないよ!!恭介があたしのブルマ被りながら服を脱ぐ必要性が無いよ!」
さやか「それに・・・恭介の腕はもう・・・あ、あいつはバイオリンを弾けてたし・・・」
男子トイレ個室前
さやか「出て来い!バイオリン仮面!!」ドンドン
さやか「なんで急に逃げ出したのよ」
バイオリン仮面「4Pは私の主義じゃない」
さやか「は!?」
仁美「バスケを観戦している生徒から連絡が来てますわ」
仁美「私達のクラス・・・0得点・・・敵チーム38点」
さやか「・・・」
さやか「あたしのブルマ・・・返してよ」
さやか「もうなりふり構ってられないわよ!アンタが顔に被ったそのブルマを返してって言ってるのよ!」
バイオリン仮面「・・・!」
バイオリン仮面「は・・・履いてくれるのかい?」ドキドキ
バイオリン仮面「君が履いた後・・・つまり試合終了後また私に返してくれるかい?」
さやか「な・・・なんでそんな事しなくちゃいけないのよ!!」
バイオリン仮面「ブルマは私の原動力なんだ」
バイオリン仮面「君が運動してより匂いを帯びたそれを私が被る」
バイオリン仮面「そうする事でより長く・・・またバイオリンを弾ける身体になれる」
ほむら「・・・!」
さやか「だ・・・誰が渡すもんか!!い、一回返してもらったらもう二度と渡さないわよ!」
バイオリン仮面「君は・・・約束を破るような子じゃないよね」
さやか「な・・・!?」
バイオリン仮面「約束してくれるかい?私にまたブルマを渡してくれると」
さやか「・・・」
62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/30(月) 20:35:04.95 ID:21wZH1fv0
PG…まどか
SG…控え選手
SF…杏子
PF…控え
C…控え
敵チーム
PG…上手い人
SG…強い人
SF…出来る人
PF…向上心がある人
C…基礎から積み上げてきた人
ポジション簡易解説
PG…ポイントガード
ボール運び、パス回しなどチームの司令塔
ドリブルが上手い人が選ばれる
背が低い人がこの素質を持ってる場合が多いが必ずしもこの限りでは無い
SG…シューティングガード
外からのシュートを任される
SF…スモールフォワード
万能選手
PF…パワーフォワード
リバウンド(外したシュートボールを拾う事)して
パス、または自分でインサイドプレイ
C…センター
チームの大黒柱、ゴール下での競り合いに勝てる選手
杏子(初戦相手が優勝候補のクラスだからとはいえ・・・
こ、こんなに点差が開くとはな・・・)
杏子(現役女子バスケ部員5人に・・・女子バスケ部顧問が担任って・・・もう球技大会のためだけのクラスだろ)
女子バス顧問(やはり素人集団・・・初戦は軽く勝たせてもらうわよ)
まどか「はぁはぁ・・・」ドリブル中
顧問(あのPGは背の低さだけで選ばれた生徒ね・・・)
顧問(少ない日数でドリブルだけを
きっちり仕込んでボール回しの役割だけに特化させた事は認めるけど・・・本当にそれだけ)
杏子(やはり・・・読まれてる)
敵PG「・・・」
杏子(敵がまどかとの距離をつめてこない・・・
まどかが遠い位置からのシュートが入らない事を)
まどか「杏子ちゃん!」
顧問「-だけを抑えれば問題ない」
杏子(ま・・・まただ!アタシに4人マーク!こっちのまともな得点源がアタシだけだってバレてる!)
顧問「仕方なくおチビちゃんがシュートを放つ」
まどか「ウェッ」シュート
顧問「もちろんリバウンドは取らせてもらう」
SG…控え選手
SF…杏子
PF…控え
C…控え
敵チーム
PG…上手い人
SG…強い人
SF…出来る人
PF…向上心がある人
C…基礎から積み上げてきた人
ポジション簡易解説
PG…ポイントガード
ボール運び、パス回しなどチームの司令塔
ドリブルが上手い人が選ばれる
背が低い人がこの素質を持ってる場合が多いが必ずしもこの限りでは無い
SG…シューティングガード
外からのシュートを任される
SF…スモールフォワード
万能選手
PF…パワーフォワード
リバウンド(外したシュートボールを拾う事)して
パス、または自分でインサイドプレイ
C…センター
チームの大黒柱、ゴール下での競り合いに勝てる選手
杏子(初戦相手が優勝候補のクラスだからとはいえ・・・
こ、こんなに点差が開くとはな・・・)
杏子(現役女子バスケ部員5人に・・・女子バスケ部顧問が担任って・・・もう球技大会のためだけのクラスだろ)
女子バス顧問(やはり素人集団・・・初戦は軽く勝たせてもらうわよ)
まどか「はぁはぁ・・・」ドリブル中
顧問(あのPGは背の低さだけで選ばれた生徒ね・・・)
顧問(少ない日数でドリブルだけを
きっちり仕込んでボール回しの役割だけに特化させた事は認めるけど・・・本当にそれだけ)
杏子(やはり・・・読まれてる)
敵PG「・・・」
杏子(敵がまどかとの距離をつめてこない・・・
まどかが遠い位置からのシュートが入らない事を)
まどか「杏子ちゃん!」
顧問「-だけを抑えれば問題ない」
杏子(ま・・・まただ!アタシに4人マーク!こっちのまともな得点源がアタシだけだってバレてる!)
顧問「仕方なくおチビちゃんがシュートを放つ」
まどか「ウェッ」シュート
顧問「もちろんリバウンドは取らせてもらう」
63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/30(月) 21:06:32.93 ID:21wZH1fv0
ガンッ!
杏子「外した!」
パシッ(敵チームリバウンド)
敵チーム、一直線に自陣プレイヤーにパス
杏子「ちっ!」
杏子、敵プレイヤーに全速力
敵チームレイアップシュート同時に飛び上がる杏子
ピィッ!(審判の笛)
杏子「なに!?」
マミ(審判)「ディフェンスチャージング!」
スパアッ
杏子(し、しかもシュートを決めやがった!)
マミ「バスケットカウント!ワンスロー!」
マミ「5ファウルよ佐倉さん・・・残念だけど退場ね」
杏子「い、今のがどこがファウルだよマミ!アンタは誰の味方なんだよ!?」
マミ「どちらの味方でも無いわ」
マミ「今の私は厳正なジャッジ。たとえ仲間や可愛い後輩でもファウルは見逃さないわ」ドヤ
3年生徒「見て、巴さんが輝いてる」
三年生徒「こんな適正があったのね」
マミ(う・・・うふふふ)キラキラ
杏子(マミが審判じゃあ魔法を使ってズルもできねー・・・さやかに怒られるから元々やるつもり無かったけど・・・)
マミ「さあ、控えの選手を出して」
杏子「・・・今の5人が全員だ」
マミ「えっ」
なぎさ(副審)「控えの選手が居なければフリースロー打つまでも無くまどか達の負けなのです」
まどか「そ・・・そんな」
外野「おい、女子小学生が紛れ込んでるぞ」
杏子「外した!」
パシッ(敵チームリバウンド)
敵チーム、一直線に自陣プレイヤーにパス
杏子「ちっ!」
杏子、敵プレイヤーに全速力
敵チームレイアップシュート同時に飛び上がる杏子
ピィッ!(審判の笛)
杏子「なに!?」
マミ(審判)「ディフェンスチャージング!」
スパアッ
杏子(し、しかもシュートを決めやがった!)
マミ「バスケットカウント!ワンスロー!」
マミ「5ファウルよ佐倉さん・・・残念だけど退場ね」
杏子「い、今のがどこがファウルだよマミ!アンタは誰の味方なんだよ!?」
マミ「どちらの味方でも無いわ」
マミ「今の私は厳正なジャッジ。たとえ仲間や可愛い後輩でもファウルは見逃さないわ」ドヤ
3年生徒「見て、巴さんが輝いてる」
三年生徒「こんな適正があったのね」
マミ(う・・・うふふふ)キラキラ
杏子(マミが審判じゃあ魔法を使ってズルもできねー・・・さやかに怒られるから元々やるつもり無かったけど・・・)
マミ「さあ、控えの選手を出して」
杏子「・・・今の5人が全員だ」
マミ「えっ」
なぎさ(副審)「控えの選手が居なければフリースロー打つまでも無くまどか達の負けなのです」
まどか「そ・・・そんな」
外野「おい、女子小学生が紛れ込んでるぞ」
64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/30(月) 21:24:51.63 ID:21wZH1fv0
杏子「ここまでなのか・・・」
マミ「参加可能選手不足により佐倉さんチームの負―」
さやか「マミさん!待って!!」
敵チーム「・・・!?」
ほむら「控えならここにいるわ」
仁美「皆さんお待たせして申し訳ありませんでした」
まどか「さやかちゃん、そのブルマ・・・」
さやか「正真正銘あたし本人のブルマよ!これで文句無いでしょ!」
さやか「杏子お疲れ、無理させてごめんね。後はあたし達に任せて!」
杏子「ちっ・・・遅えよ・・・バカ」
杏子「奴ら強いぞ」
顧問(流れが一瞬揺らいだ!?いや・・・この点差は覆らない、流れは変わらない!)
PG:鹿目まどか
SG:暁美ほむら
SF:佐倉杏子(退場)→美樹さやか
PF:モブ
C:志筑仁美
得点差
0-40
相手フリースローからスタート
さやか「まどか、リバウンド取ったらすぐパス出すから立ち直りしっかりね」
まどか「む・・・無理だよさやかちゃん・・・相手は今までフリースローを確実に決めてるんだよ」
ガコンッ
まどか「うぇ!?外した!?」
さやか「リバンッ!」
ほむら「任せて」パシッ
敵生徒「オッケー!切り替えていこう!一本止めるわよ!」
マミ「参加可能選手不足により佐倉さんチームの負―」
さやか「マミさん!待って!!」
敵チーム「・・・!?」
ほむら「控えならここにいるわ」
仁美「皆さんお待たせして申し訳ありませんでした」
まどか「さやかちゃん、そのブルマ・・・」
さやか「正真正銘あたし本人のブルマよ!これで文句無いでしょ!」
さやか「杏子お疲れ、無理させてごめんね。後はあたし達に任せて!」
杏子「ちっ・・・遅えよ・・・バカ」
杏子「奴ら強いぞ」
顧問(流れが一瞬揺らいだ!?いや・・・この点差は覆らない、流れは変わらない!)
PG:鹿目まどか
SG:暁美ほむら
SF:佐倉杏子(退場)→美樹さやか
PF:モブ
C:志筑仁美
得点差
0-40
相手フリースローからスタート
さやか「まどか、リバウンド取ったらすぐパス出すから立ち直りしっかりね」
まどか「む・・・無理だよさやかちゃん・・・相手は今までフリースローを確実に決めてるんだよ」
ガコンッ
まどか「うぇ!?外した!?」
さやか「リバンッ!」
ほむら「任せて」パシッ
敵生徒「オッケー!切り替えていこう!一本止めるわよ!」
66: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/30(月) 21:45:47.27 ID:21wZH1fv0
ほむら「あなた・・・集中力が切れてるわね」
敵生徒「え?」
ほむら「点数にしてみれば・・・たったの一点だと思って油断したわね」
ほむら「今のは決めなくてはいけなかった一点よ・・・本当に流れがあなた達に残っているのなら
決まって然るべき一投だったわ」
ほむら「もうこの点差が覆らないと思っているのなら・・・あなた達」
ほむら「すでに負けてるわ」
ほむら、まどかにパス、
まどか、自陣までボールを運ぶ
ほむら、右3pラインへ走行
ほむら「まどか!」
まどか「ほむらちゃん!」
ほむらへパスが通る
サッ
敵生徒「・・・!!シュートモーションが速い!」
シュッ(3Pシュート)
スパッ
顧問「・・・!な、なんだと!?」
ワアアアッ
マミ「3P!」
マミ(パスからシュートまで・・・恐ろしく早い切り替えだったけど・・・魔法は使ってないみたいね)
敵生徒「ま、まぐれよ!今更3点返したからってなんなのよ!」
顧問(いや、あの子は上手い・・・それにうちの子が気づいてないのなら・・・マズいわね・・・)
まどか「ほむらちゃん、やったあ!」
ほむら「まどかのパスが良かったのよ」
敵生徒「え?」
ほむら「点数にしてみれば・・・たったの一点だと思って油断したわね」
ほむら「今のは決めなくてはいけなかった一点よ・・・本当に流れがあなた達に残っているのなら
決まって然るべき一投だったわ」
ほむら「もうこの点差が覆らないと思っているのなら・・・あなた達」
ほむら「すでに負けてるわ」
ほむら、まどかにパス、
まどか、自陣までボールを運ぶ
ほむら、右3pラインへ走行
ほむら「まどか!」
まどか「ほむらちゃん!」
ほむらへパスが通る
サッ
敵生徒「・・・!!シュートモーションが速い!」
シュッ(3Pシュート)
スパッ
顧問「・・・!な、なんだと!?」
ワアアアッ
マミ「3P!」
マミ(パスからシュートまで・・・恐ろしく早い切り替えだったけど・・・魔法は使ってないみたいね)
敵生徒「ま、まぐれよ!今更3点返したからってなんなのよ!」
顧問(いや、あの子は上手い・・・それにうちの子が気づいてないのなら・・・マズいわね・・・)
まどか「ほむらちゃん、やったあ!」
ほむら「まどかのパスが良かったのよ」
67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/30(月) 22:22:50.94 ID:21wZH1fv0
敵生徒「控え選手は今の子だけが得点源よ!さっきみたいに複数で付けば問題ない!」
さやか「それはどうかな?」
さやか「まどか!次はあたしに!」
パシッ
さやか「コート上の人魚姫さやかちゃん参上!」
さやか、自分でインサイドに入ってシュートを決める
顧問「・・・!!」
顧問(あの子も上手い・・・!)
まどか「さやかちゃん!」
さやか「やっとあたしらしさが出てきた感じ?ほむらにパスが通しづらい場合はあたしに任せてね!」
ほむら「ちなみに美樹さやか」
ほむら「人魚姫は水中競技で活躍できる選手の比喩よ。地上競技のそれじゃない」
さやか「いやいや、美しさの比喩だよ」
ほむら「ならなおさら無縁ね」
さやか「な、なんだとー!!」
顧問(・・・)
顧問(ハマってしまったわね・・・沼に)
敵生徒、今度は二人ずつさやかとほむらに付く
顧問(すると・・・センターががら空きになる)
まどか「仁美ちゃん!」
仁美「はい!」パシッ
敵チーム、ゴール下へと戻る
顧問(うちのチームの戻りが一手遅れる)
顧問(素人相手ならそれでもセンター同士の競り合いに勝てるが・・・おそらくあの子も・・・)
さやか「それはどうかな?」
さやか「まどか!次はあたしに!」
パシッ
さやか「コート上の人魚姫さやかちゃん参上!」
さやか、自分でインサイドに入ってシュートを決める
顧問「・・・!!」
顧問(あの子も上手い・・・!)
まどか「さやかちゃん!」
さやか「やっとあたしらしさが出てきた感じ?ほむらにパスが通しづらい場合はあたしに任せてね!」
ほむら「ちなみに美樹さやか」
ほむら「人魚姫は水中競技で活躍できる選手の比喩よ。地上競技のそれじゃない」
さやか「いやいや、美しさの比喩だよ」
ほむら「ならなおさら無縁ね」
さやか「な、なんだとー!!」
顧問(・・・)
顧問(ハマってしまったわね・・・沼に)
敵生徒、今度は二人ずつさやかとほむらに付く
顧問(すると・・・センターががら空きになる)
まどか「仁美ちゃん!」
仁美「はい!」パシッ
敵チーム、ゴール下へと戻る
顧問(うちのチームの戻りが一手遅れる)
顧問(素人相手ならそれでもセンター同士の競り合いに勝てるが・・・おそらくあの子も・・・)
69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/30(月) 22:55:54.79 ID:21wZH1fv0
仁美「それっ」
パスッ
仁美、相手センターの体制が整う前にゴール下シュートを確実に決める
敵生徒「な・・・!?」
仁美「部活に所属していないだけで私、有名所の球技は一通り基礎を叩き込まれてますのよ」
顧問(やはり・・・普通以上に上手い生徒だったか・・・)
もちろん敵チームにもオフェンスは回ってくる。しかし集中力が途切れているのか
大差をつけることは叶わなかった。
ディフェンスが偏れば3人の得点源のさやか、ほむら、仁美のいずれかがフリーになる。
敵チームに得点を許しながらもその点差は次第に縮まっていった
第3クォーター終了。
27-敵チーム46
さやか「こ・・・このペースなら勝てる!逆転も夢じゃないよ!」
ほむら「やはりあの1点差が効いたわね・・・20点差と19点差じゃぜんぜん違うわ。精神的に」
顧問「皆、お疲れ。集中力が途切れた事には咎めないわ。あの点差じゃ気が緩むのも当然だもの」
顧問「これが最終クォーターでなくて良かった。流れを持っていかれて一気に逆転していたかもしれないから」
顧問「だから最終クォーターでは集中力のリセットを計ると同時に徹底的なマンツーマンディフェンスに切り替える」
顧問「彼女達を初心者と思わないほうが良い。全国大会決勝のつもりで挑みなさい」
敵チーム「「はい!!」」
顧問「点差がまだあるという事はこちらから攻め無くても守れば勝てるという事」
顧問「残りは全て防御だけに」
顧問「オフェンスは時間いっぱい使ってボールを持つのよ。確実に勝ちたいなら」
ブザー音が鳴り響き、第4クォーター開始
ジャンプボールは仁美が制し、まどかのボールに
さやか「な・・・!?」
ほむら「こ・・・これは!?」
オールコートマンツーマンディフェンス!?
パスッ
仁美、相手センターの体制が整う前にゴール下シュートを確実に決める
敵生徒「な・・・!?」
仁美「部活に所属していないだけで私、有名所の球技は一通り基礎を叩き込まれてますのよ」
顧問(やはり・・・普通以上に上手い生徒だったか・・・)
もちろん敵チームにもオフェンスは回ってくる。しかし集中力が途切れているのか
大差をつけることは叶わなかった。
ディフェンスが偏れば3人の得点源のさやか、ほむら、仁美のいずれかがフリーになる。
敵チームに得点を許しながらもその点差は次第に縮まっていった
第3クォーター終了。
27-敵チーム46
さやか「こ・・・このペースなら勝てる!逆転も夢じゃないよ!」
ほむら「やはりあの1点差が効いたわね・・・20点差と19点差じゃぜんぜん違うわ。精神的に」
顧問「皆、お疲れ。集中力が途切れた事には咎めないわ。あの点差じゃ気が緩むのも当然だもの」
顧問「これが最終クォーターでなくて良かった。流れを持っていかれて一気に逆転していたかもしれないから」
顧問「だから最終クォーターでは集中力のリセットを計ると同時に徹底的なマンツーマンディフェンスに切り替える」
顧問「彼女達を初心者と思わないほうが良い。全国大会決勝のつもりで挑みなさい」
敵チーム「「はい!!」」
顧問「点差がまだあるという事はこちらから攻め無くても守れば勝てるという事」
顧問「残りは全て防御だけに」
顧問「オフェンスは時間いっぱい使ってボールを持つのよ。確実に勝ちたいなら」
ブザー音が鳴り響き、第4クォーター開始
ジャンプボールは仁美が制し、まどかのボールに
さやか「な・・・!?」
ほむら「こ・・・これは!?」
オールコートマンツーマンディフェンス!?
70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/30(月) 23:26:42.74 ID:21wZH1fv0
杏子「まずいな・・・」
なぎさ(審判に飽きて普通に応援席へ)「なにがマズいのです、杏子?」
杏子「あいつら・・・こっちの攻め手が数人居る事を理解してディフェンスを偏らせる事を放棄した」
杏子「あれだけ一人一人に密着しているとフリーになる選手がでにくい」
杏子「なにより・・・ボール運び役のまどかが・・・」
まどか「ひ、一人一人に敵チームがぴったり張り付いてる・・・これじゃあ誰にパスを出せばいいかわからないよお」
ほむら「私に任せて」
さやか「まどか!こっちよ!」
仁美「私が、ゴール下で勝負いたしますわ!」
杏子「本来ポイントガードはこういう時の判断力が試されるポジションなんだ」
杏子「さっきまではフリーになったメンバーにパスを回せばいいだけだった。でも今は違う」
杏子「本当なら運動神経もあって度胸もあるさやかかあたしがやるべきポジションだけど・・・
まどかがやる気になってたからあたし達は得点源としてフォワードを選んだ。控えが薄かったからってのもあるけど」
杏子「まどかにはドリブルの基礎をきっちり仕込みはしたけど・・・こういう時の判断力を鍛える練習は出来なかった。
まぁこれが初めての実践だから無理もないんだけどな」
さやか(まどかが・・・誰にパスを回せばいいかわからなくて震えてる・・・)
さやか(ま・・・まずい!このままじゃまどかにプレッシャーがかかって・・・!)
パシッ
相手にドリブル中のボールをスティールされるまどか
まどか「きゃっ!」
さやか「まどか!!」
すぐさまシュートに向かう敵生徒、追いかけるさやか
さやか「この!」パシン!
さやか、敵の手の平をはじく勢いの激しいスティールでボールを奪い返す
外野「ファ・・・ファウルだ!!」
マミ「・・・」
外野「笛は鳴らない!?ノーファウルだ!!」
71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/30(月) 23:51:00.86 ID:21wZH1fv0
さやか「ふぅ・・・」
まどか「さ、さやかちゃんありがとう」
さやか「オッケーまどか、落ち着いていこう!」
さやか(だけど・・・どうすればいいの?こ・・・これじゃあシュートにいけない・・・)
さやか「あ・・・あんっ!」ピクッ
杏子「え」
さやか(な・・・なに!?今・・・ブルマが震えた!?)
バイオリン仮面「困っているようだね・・・さやか」
さやか(こ・・・この声・・・バイオリン仮面!?い、一体どこから話しかけてんのよ!!)
バイオリン仮面「君のブルマからさ」
さやか(は、はああああああああああああ!?)
バイオリン仮面「そのブルマはもう私の一部・・・一心同体も同然」
バイオリン仮面「したがってそれを履いている君とも一心同体という事になり、私と通話できるという事になるのだ!」
さやか(い・・・意味わかんないんですけど!!なんでもいいけど話しかけないで!大事なところなのよ!!)
さやか(そ・・・それにそんな所から話しかけられると・・・プライベートな所に音が響いて・・・)
バイオリン仮面「アドバイスさせてくれ。今鹿目さんは判断力を求められて平静さを失いつつある」
バイオリン仮面「判断力を身につけることは一朝一夕で出来ることじゃない・・・だから君が
鹿目さんの思考の役割を補佐するんだ」
バイオリン仮面「私の言う通り・・・攻めパターンを変えてみてはくれないか?」
さやか「・・・」
まどか「さ、さやかちゃんありがとう」
さやか「オッケーまどか、落ち着いていこう!」
さやか(だけど・・・どうすればいいの?こ・・・これじゃあシュートにいけない・・・)
さやか「あ・・・あんっ!」ピクッ
杏子「え」
さやか(な・・・なに!?今・・・ブルマが震えた!?)
バイオリン仮面「困っているようだね・・・さやか」
さやか(こ・・・この声・・・バイオリン仮面!?い、一体どこから話しかけてんのよ!!)
バイオリン仮面「君のブルマからさ」
さやか(は、はああああああああああああ!?)
バイオリン仮面「そのブルマはもう私の一部・・・一心同体も同然」
バイオリン仮面「したがってそれを履いている君とも一心同体という事になり、私と通話できるという事になるのだ!」
さやか(い・・・意味わかんないんですけど!!なんでもいいけど話しかけないで!大事なところなのよ!!)
さやか(そ・・・それにそんな所から話しかけられると・・・プライベートな所に音が響いて・・・)
バイオリン仮面「アドバイスさせてくれ。今鹿目さんは判断力を求められて平静さを失いつつある」
バイオリン仮面「判断力を身につけることは一朝一夕で出来ることじゃない・・・だから君が
鹿目さんの思考の役割を補佐するんだ」
バイオリン仮面「私の言う通り・・・攻めパターンを変えてみてはくれないか?」
さやか「・・・」
72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/31(火) 00:43:57.13 ID:KtsmcK4b0
さやか「まどか!」
まどか「さやかちゃん!」パスッ
バイオリン仮面「鹿目さんから最初にパスをもらうのはさやか、君だ」
バイオリン仮面「パスをもらったら君はゴールを狙って中に入っていく」
バイオリン仮面「君が上手いことを相手は知っている。当然中をふさいでくる」
バイオリン仮面「相手が甘く見てふさぎに来ないのなら自分で勝負すればいい」
バイオリン仮面「君を塞ごうと相手が中に寄ってくる時、暁美さんか志筑さんがフリーになる」
さやか「仁美!」
パスッ
仁美「任せてください」
シュパッ
さやか「やったああああ!仁美、ナイス!」
バイオリン仮面「鹿目さんからパスをもらった相手が即シュートで無く、もう一度パスを回すパターンもあると相手に思い込ませる」
バイオリン仮面「そうすれば前者のパターンも付け入る隙が生まれる」
ほむら「・・・」ほむっ
シュパァッ
ワアアアアアアッ
外野「また決めたーっ!!3Pだ!!」
バイオリン仮面「君が判断するんだ。誰で得点を狙いに行くかを」
まどか「もしかして・・・わたしいらない子じゃ・・・」
さやか「違うよまどか!まどかには役割があるんだ」
敵生徒「あ、あの子が実質的な司令塔よ!美樹さやかを抑えて!!」
バイオリン仮面「君に警戒が集まると今度は鹿目さんがフリーになる」
さやか「まどか!今度は自分で行って!」
パスッ
まどか「うぇ!?」
まどか、慣れない手つきでレイアップを狙う
敵生徒「入らない!その子は初心者だ!基本的なレイアップシュートさえ入るものか!!」
ほむら「まどかが入れる必要は無いわ」
まどか「さやかちゃん!」パスッ
バイオリン仮面「鹿目さんから最初にパスをもらうのはさやか、君だ」
バイオリン仮面「パスをもらったら君はゴールを狙って中に入っていく」
バイオリン仮面「君が上手いことを相手は知っている。当然中をふさいでくる」
バイオリン仮面「相手が甘く見てふさぎに来ないのなら自分で勝負すればいい」
バイオリン仮面「君を塞ごうと相手が中に寄ってくる時、暁美さんか志筑さんがフリーになる」
さやか「仁美!」
パスッ
仁美「任せてください」
シュパッ
さやか「やったああああ!仁美、ナイス!」
バイオリン仮面「鹿目さんからパスをもらった相手が即シュートで無く、もう一度パスを回すパターンもあると相手に思い込ませる」
バイオリン仮面「そうすれば前者のパターンも付け入る隙が生まれる」
ほむら「・・・」ほむっ
シュパァッ
ワアアアアアアッ
外野「また決めたーっ!!3Pだ!!」
バイオリン仮面「君が判断するんだ。誰で得点を狙いに行くかを」
まどか「もしかして・・・わたしいらない子じゃ・・・」
さやか「違うよまどか!まどかには役割があるんだ」
敵生徒「あ、あの子が実質的な司令塔よ!美樹さやかを抑えて!!」
バイオリン仮面「君に警戒が集まると今度は鹿目さんがフリーになる」
さやか「まどか!今度は自分で行って!」
パスッ
まどか「うぇ!?」
まどか、慣れない手つきでレイアップを狙う
敵生徒「入らない!その子は初心者だ!基本的なレイアップシュートさえ入るものか!!」
ほむら「まどかが入れる必要は無いわ」
73: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/31(火) 01:03:53.00 ID:KtsmcK4b0
ガコッ
ほむら「まどかのプレイを無駄にさせない。そのために私がいるもの」
ほむら、まどかが外したボールをタップしてリングに押し戻す
シュパッ
ワアアアアアアッ!!
まどか「ほ・・・ほむらちゃん」
ほむら「まどか、あなたもゴールを狙ってかまわないわ」
ほむら「外したボールは全て私が修整する・・・あなたは放り投げるだけでいいのよ」
バイオリン仮面「ボール運び、パスだけでなく自分もシュートを打っていい。
そう信頼される事で鹿目さんは平静さを取り戻させる」
バイオリン仮面「今度は緊張せずにプレイできる。そして本来のポイントガードとしての役割を全うできる」
バイオリン仮面「自分のポジションに集中できるようになった君が外からも積極的に狙う」
ガコンッ
さやか「外した!」
仁美「任せて!!」
パシッ(仁美リバウンド)
仁美「さやかさん!もう一度!!」
さやか「うん!」
シュパッ
さやか「やった!入った!!」
バイオリン仮面「リバウンドは志筑さんに任せて構わない。身長もあるし、おそらく彼女はバスケ部より上手い」
敵生徒「なんでよ・・・」
敵生徒「相手がいくら上手いっていっても・・・あの3人だけじゃない!
こっちは全員がバスケ部・・・実質5対3に近い状況でなんで追い詰められてるのよ!」
顧問(それはおそらくチームワーク・・・)
顧問(もちろんうちのチームにもそれはある。だけど彼女達はナニかを共有している!?)
顧問(それが・・・うちよりも強いチームワークの根源となっているとしたら)
ほむら(それがあるとすれば・・・ワルプルギスの夜を共に越えた仲だから・・・とでも言えるのかしら・・・)
ほむら(このメンバーで一つの目標に向かって努力するのは・・・悪く無いとさえ思っている)
ほむら「まどかのプレイを無駄にさせない。そのために私がいるもの」
ほむら、まどかが外したボールをタップしてリングに押し戻す
シュパッ
ワアアアアアアッ!!
まどか「ほ・・・ほむらちゃん」
ほむら「まどか、あなたもゴールを狙ってかまわないわ」
ほむら「外したボールは全て私が修整する・・・あなたは放り投げるだけでいいのよ」
バイオリン仮面「ボール運び、パスだけでなく自分もシュートを打っていい。
そう信頼される事で鹿目さんは平静さを取り戻させる」
バイオリン仮面「今度は緊張せずにプレイできる。そして本来のポイントガードとしての役割を全うできる」
バイオリン仮面「自分のポジションに集中できるようになった君が外からも積極的に狙う」
ガコンッ
さやか「外した!」
仁美「任せて!!」
パシッ(仁美リバウンド)
仁美「さやかさん!もう一度!!」
さやか「うん!」
シュパッ
さやか「やった!入った!!」
バイオリン仮面「リバウンドは志筑さんに任せて構わない。身長もあるし、おそらく彼女はバスケ部より上手い」
敵生徒「なんでよ・・・」
敵生徒「相手がいくら上手いっていっても・・・あの3人だけじゃない!
こっちは全員がバスケ部・・・実質5対3に近い状況でなんで追い詰められてるのよ!」
顧問(それはおそらくチームワーク・・・)
顧問(もちろんうちのチームにもそれはある。だけど彼女達はナニかを共有している!?)
顧問(それが・・・うちよりも強いチームワークの根源となっているとしたら)
ほむら(それがあるとすれば・・・ワルプルギスの夜を共に越えた仲だから・・・とでも言えるのかしら・・・)
ほむら(このメンバーで一つの目標に向かって努力するのは・・・悪く無いとさえ思っている)
74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/31(火) 01:19:03.42 ID:KtsmcK4b0
試合残り時間:4秒
点差 55-敵57
仁美「暁美さん!お願いします!!」
ほむら「・・・」パスッ
ほむら(私がシューターを立候補したのは・・・まどか以外の人間に触れられる可能性があるインサイドプレイを避けたかったから)
ほむら(不正があるとすれば・・・私だけ時間を止めて人一倍練習したという所かしらね)
ほむら(3Pシュート・・・ほぼノータイムで打てるようになったわ)
シュッ
顧問(・・・)
その瞬間、すでに相手チームの監督は負けを確信していたと後に語る
顧問(まるで時が止まったかのようにその一瞬静かになった気がした)
顧問「なんて綺麗なフォームなの・・・」
シュパッ
外野「・・・」
ほむら「・・・」
さやか「・・・」
仁美「・・・」
まどか「・・・」
マミ「・・・」
マミ、3本の指を下に下ろす
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
外野「き・・・決まったあああああああああああああああああああああ!!!」
外野「3P!!ぎゃ・・・逆転だああああああああああああああああ」
58-敵57
(試合終了ブザー音)
「ありがとうございました!!」
点差 55-敵57
仁美「暁美さん!お願いします!!」
ほむら「・・・」パスッ
ほむら(私がシューターを立候補したのは・・・まどか以外の人間に触れられる可能性があるインサイドプレイを避けたかったから)
ほむら(不正があるとすれば・・・私だけ時間を止めて人一倍練習したという所かしらね)
ほむら(3Pシュート・・・ほぼノータイムで打てるようになったわ)
シュッ
顧問(・・・)
その瞬間、すでに相手チームの監督は負けを確信していたと後に語る
顧問(まるで時が止まったかのようにその一瞬静かになった気がした)
顧問「なんて綺麗なフォームなの・・・」
シュパッ
外野「・・・」
ほむら「・・・」
さやか「・・・」
仁美「・・・」
まどか「・・・」
マミ「・・・」
マミ、3本の指を下に下ろす
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
外野「き・・・決まったあああああああああああああああああああああ!!!」
外野「3P!!ぎゃ・・・逆転だああああああああああああああああ」
58-敵57
(試合終了ブザー音)
「ありがとうございました!!」
75: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/31(火) 01:37:24.04 ID:KtsmcK4b0
さやか「やった・・・やったああああああああああ!!」
仁美「勝ったんですわよね・・・私達・・・優勝候補のあのクラスに・・・」
トイレの個室、歓声を遠くから聞き、微笑む恭介(パンツ一丁)
恭介「おめでとう、さやか」
~~~
再び男子トイレ前に集まるさやか、ほむら、仁美
さやか「その・・・試合勝てたよ・・・複雑だけど・・・あんたのおかげかも・・・」
さやか「ありがとう」
恭介「君たちが頑張った結果だよ」
恭介「さぁ・・・そろそろブルマを返して欲しいんだけど・・・」
さやか「う・・・確かに約束したもんね・・・」
さやか「あのさ・・・」
さやか「このブルマがあるから・・・アンタとあたしは通話できたんだよね・・・?」
恭介「さやか?」
さやか「ブルマ渡しちゃうと・・・お話出来なくなるんだよね・・・」
仁美「え」
ほむら「美樹さやか・・・まさかあなた」
さやか「良かったら、ブルマじゃなくて・・・ちゃんと連絡先交換しない?」
恭介「な!?」
さやか「駄目かな?アンタは変態だけどその・・・友達になれそうな気がするんだけど・・・」
さやか「改めてお礼とかしたいし・・・」
恭介「いやその・・・あの・・・」
恭介(まずいよ!!僕の電話番号はもちろんさやかは知ってる!)
恭介(ぼ・・・僕がバイオリン仮面と同一人物だってバレちゃうじゃないか!)
恭介「ならばこうしよう。今私が履いているパンツと、今日君が履いたそのブルマを交換するのだ」
さやか「は?」
仁美「勝ったんですわよね・・・私達・・・優勝候補のあのクラスに・・・」
トイレの個室、歓声を遠くから聞き、微笑む恭介(パンツ一丁)
恭介「おめでとう、さやか」
~~~
再び男子トイレ前に集まるさやか、ほむら、仁美
さやか「その・・・試合勝てたよ・・・複雑だけど・・・あんたのおかげかも・・・」
さやか「ありがとう」
恭介「君たちが頑張った結果だよ」
恭介「さぁ・・・そろそろブルマを返して欲しいんだけど・・・」
さやか「う・・・確かに約束したもんね・・・」
さやか「あのさ・・・」
さやか「このブルマがあるから・・・アンタとあたしは通話できたんだよね・・・?」
恭介「さやか?」
さやか「ブルマ渡しちゃうと・・・お話出来なくなるんだよね・・・」
仁美「え」
ほむら「美樹さやか・・・まさかあなた」
さやか「良かったら、ブルマじゃなくて・・・ちゃんと連絡先交換しない?」
恭介「な!?」
さやか「駄目かな?アンタは変態だけどその・・・友達になれそうな気がするんだけど・・・」
さやか「改めてお礼とかしたいし・・・」
恭介「いやその・・・あの・・・」
恭介(まずいよ!!僕の電話番号はもちろんさやかは知ってる!)
恭介(ぼ・・・僕がバイオリン仮面と同一人物だってバレちゃうじゃないか!)
恭介「ならばこうしよう。今私が履いているパンツと、今日君が履いたそのブルマを交換するのだ」
さやか「は?」
76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/31(火) 02:01:49.78 ID:KtsmcK4b0
恭介「ブルマを通じて電話できたということは私のぱんつでも問題ないはずなんだ」
恭介「君が私のぱんつに話かければブルマの時と同じように、通話が可能なはずなんだ」
さやか「いやいやいやいや!意味わかんない!!男の下着に話しかけるとか!!あ、あたしまるっきり変態じゃん!!」
恭介「申し訳ないが私にはこれしか連絡手段が無いのだ」
さやか「ううう・・・」
ほむら「気にすることないわ美樹さやか・・・何もこんな男にお礼する必要ないもの」
さやか「わ・・・わかったよ」
ほむら「ほむっ!?」
仁美「さやかさん!?」
さやか「あんたのぱんつ・・・受け取るわよ」
さやか「お礼しないって訳にはいかないよ・・・だって助けてもらったのも事実だし」
さやか「こいつのアドバイスが無かったら・・・5人が万全な状態でも負けてたかもしれない。それほど強い相手だったんだから」
恭介(本当に良い子だなぁさやかは・・・)
さやか「その代わり、ちゃんと電話でてよね。本当にあたし感謝してるからさ」
さやか「恩返ししないと・・・気がすまないから」
~交換終了~
(トイレの隙間からお互いの顔は見せずに現物交換)
さやか「ふぅ・・・ものすごい奇妙な光景だけど付き合わせてごめんね仁美、ほむら。
さ、教室に戻ろ」
仁美「まさか最初にぱんつを脱がす相手が上条君じゃない男性でしたとはね」
さやか「そうそう、あたしがぱんつを脱がせる相手は恭介だけ・・・
っておーい!仁美のえっちー!!」
さやか「まぁ気にしないよ!このぱんつは恭介のぱんつのつもりで大切に保管しとくよ」
ほむら「・・・」
さやか「どうしたの?ほむら」
ほむら「先に帰ってなさい。私もこの男に興味を持ったわ」
ほむら「もう少しお話をさせてもらいたいの」
恭介「え」
さやか「へー、そうなんだ。じゃ行こうか、仁美」
恭介「君が私のぱんつに話かければブルマの時と同じように、通話が可能なはずなんだ」
さやか「いやいやいやいや!意味わかんない!!男の下着に話しかけるとか!!あ、あたしまるっきり変態じゃん!!」
恭介「申し訳ないが私にはこれしか連絡手段が無いのだ」
さやか「ううう・・・」
ほむら「気にすることないわ美樹さやか・・・何もこんな男にお礼する必要ないもの」
さやか「わ・・・わかったよ」
ほむら「ほむっ!?」
仁美「さやかさん!?」
さやか「あんたのぱんつ・・・受け取るわよ」
さやか「お礼しないって訳にはいかないよ・・・だって助けてもらったのも事実だし」
さやか「こいつのアドバイスが無かったら・・・5人が万全な状態でも負けてたかもしれない。それほど強い相手だったんだから」
恭介(本当に良い子だなぁさやかは・・・)
さやか「その代わり、ちゃんと電話でてよね。本当にあたし感謝してるからさ」
さやか「恩返ししないと・・・気がすまないから」
~交換終了~
(トイレの隙間からお互いの顔は見せずに現物交換)
さやか「ふぅ・・・ものすごい奇妙な光景だけど付き合わせてごめんね仁美、ほむら。
さ、教室に戻ろ」
仁美「まさか最初にぱんつを脱がす相手が上条君じゃない男性でしたとはね」
さやか「そうそう、あたしがぱんつを脱がせる相手は恭介だけ・・・
っておーい!仁美のえっちー!!」
さやか「まぁ気にしないよ!このぱんつは恭介のぱんつのつもりで大切に保管しとくよ」
ほむら「・・・」
さやか「どうしたの?ほむら」
ほむら「先に帰ってなさい。私もこの男に興味を持ったわ」
ほむら「もう少しお話をさせてもらいたいの」
恭介「え」
さやか「へー、そうなんだ。じゃ行こうか、仁美」
78: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/31(火) 02:19:30.12 ID:KtsmcK4b0
ほむら「・・・」
恭介「・・・」
ほむら「下半身丸出しのまま・・・病室に戻るつもりかしら?上条恭介君」
恭介「え?えええええええええええええええええええええええええええ!?」
恭介「な・・・何故バレたんだ!?ぼ、僕の変装は完璧だったはずだ!!」
ほむら「バイオリン仮面「そうする事でより長く・・・またバイオリンを弾ける身体になれる」 このセリフよ」
ほむら「「また」バイオリンを弾けるようになる・・・つまり弾けない身体である誰かの事」
ほむら「美樹さやかの周辺でそんな人物・・・あなただけだもの」
恭介「うう・・・完全に見破られた・・・」
ほむら(本当はバイオリンの時点で確定なんだけど・・・
イケメンの上条恭介のイメージしか持っていないあの二人は否定するでしょうね)
ほむら「大丈夫よ上条君。好きな子の衣服を被りたいと思うことは正常な欲求だから」
恭介「す・・・すごい説得力だ!!」
ほむら「説得力など帯びてない」
恭介「さやかのブルマを被ったとき奇跡が起きたんだ」
恭介「動かないはずの僕の左手が動いた・・・またバイオリンが弾けるようになったんだ」
ほむら(誰かが契約で願いをかなえたわけでは無いのね・・・)
ほむら「本題に戻るわ。あなた・・・その格好で病室まで戻るつもりなの?」
恭介「ここにくるまでパンツ一丁だったし・・・あまり変わらないかと」
ほむら「全裸とパンツ一丁じゃ全然違うわ」
ほむら「こちらの事情でね・・・あなたと美樹さやかがいつまでもラブラブで無いと何かと不都合なのよ」
ほむら(じゃないとあの子・・・あなたがらみの問題で契約しかねないし)
ほむら「変態だとあの子にバレるのは嫌でしょう?正体隠しに協力してあげるわ」
恭介「ほ・・・本当ですか!?」
ほむら「ついでに・・・そこから出られるように服も用意してあげる」
恭介「あ・・・ありがとうございます!!」
恭介「・・・」
ほむら「下半身丸出しのまま・・・病室に戻るつもりかしら?上条恭介君」
恭介「え?えええええええええええええええええええええええええええ!?」
恭介「な・・・何故バレたんだ!?ぼ、僕の変装は完璧だったはずだ!!」
ほむら「バイオリン仮面「そうする事でより長く・・・またバイオリンを弾ける身体になれる」 このセリフよ」
ほむら「「また」バイオリンを弾けるようになる・・・つまり弾けない身体である誰かの事」
ほむら「美樹さやかの周辺でそんな人物・・・あなただけだもの」
恭介「うう・・・完全に見破られた・・・」
ほむら(本当はバイオリンの時点で確定なんだけど・・・
イケメンの上条恭介のイメージしか持っていないあの二人は否定するでしょうね)
ほむら「大丈夫よ上条君。好きな子の衣服を被りたいと思うことは正常な欲求だから」
恭介「す・・・すごい説得力だ!!」
ほむら「説得力など帯びてない」
恭介「さやかのブルマを被ったとき奇跡が起きたんだ」
恭介「動かないはずの僕の左手が動いた・・・またバイオリンが弾けるようになったんだ」
ほむら(誰かが契約で願いをかなえたわけでは無いのね・・・)
ほむら「本題に戻るわ。あなた・・・その格好で病室まで戻るつもりなの?」
恭介「ここにくるまでパンツ一丁だったし・・・あまり変わらないかと」
ほむら「全裸とパンツ一丁じゃ全然違うわ」
ほむら「こちらの事情でね・・・あなたと美樹さやかがいつまでもラブラブで無いと何かと不都合なのよ」
ほむら(じゃないとあの子・・・あなたがらみの問題で契約しかねないし)
ほむら「変態だとあの子にバレるのは嫌でしょう?正体隠しに協力してあげるわ」
恭介「ほ・・・本当ですか!?」
ほむら「ついでに・・・そこから出られるように服も用意してあげる」
恭介「あ・・・ありがとうございます!!」
79: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/31(火) 02:43:36.50 ID:KtsmcK4b0
恭介「ってこれ、女子の制服じゃないか!!ご丁寧にウィッグまで用意して!!」
ほむら「なぜ完全武装するまで気づかなかったのかしら」
パシャッ パシャッ パシャッ
恭介「なぜ写真をとるんだい?」
ほむら「何かあったときにあなたの協力を得たいからよ」
ほむら「この写真をネタに私のために働いてもらうわ」
恭介「脅すつもりか!?」
ほむら「上条恭介、暁美ほむらの制服を奪って女装」
ほむら「あの子が知ったらどうなるでしょうね」
恭介「えええ!?これ、暁美さんの制服なの!?」
ほむら「(う、嬉しそう?)・・・だからといって・・・匂いはかがないで頂戴ね」
ほむら「予備の制服があるからそれは貴方にあげる」
ほむら「その代わり・・・いつか私のために働いてもらう時が来るかも」
恭介「しゅ・・・主従関係・・・」ゴクリ
ほむら「・・・」目線下
ほむら「何故テントが張ってるのかしら」
恭介「こ・・・これは!?ち・・・ちがっ」
ほむら「こうしてみると・・・あの二人が何故あなたに興味を持ったかわかる気がしてきたわ」
恭介「え」
ほむら「可愛い・・・」
恭介「ええええええええええええええええええええええええええ!?」
ほむら「女子でないのが残念なくらい似合ってるわよ・・・」
恭介「ちょ・・・暁美さん!?」
恭介「そ・・・それじゃあ僕はこれで!!服のお礼は改めて!!」
バタン!
ほむら「ほむ・・・冗談だったのに」
ほむら「なぜ完全武装するまで気づかなかったのかしら」
パシャッ パシャッ パシャッ
恭介「なぜ写真をとるんだい?」
ほむら「何かあったときにあなたの協力を得たいからよ」
ほむら「この写真をネタに私のために働いてもらうわ」
恭介「脅すつもりか!?」
ほむら「上条恭介、暁美ほむらの制服を奪って女装」
ほむら「あの子が知ったらどうなるでしょうね」
恭介「えええ!?これ、暁美さんの制服なの!?」
ほむら「(う、嬉しそう?)・・・だからといって・・・匂いはかがないで頂戴ね」
ほむら「予備の制服があるからそれは貴方にあげる」
ほむら「その代わり・・・いつか私のために働いてもらう時が来るかも」
恭介「しゅ・・・主従関係・・・」ゴクリ
ほむら「・・・」目線下
ほむら「何故テントが張ってるのかしら」
恭介「こ・・・これは!?ち・・・ちがっ」
ほむら「こうしてみると・・・あの二人が何故あなたに興味を持ったかわかる気がしてきたわ」
恭介「え」
ほむら「可愛い・・・」
恭介「ええええええええええええええええええええええええええ!?」
ほむら「女子でないのが残念なくらい似合ってるわよ・・・」
恭介「ちょ・・・暁美さん!?」
恭介「そ・・・それじゃあ僕はこれで!!服のお礼は改めて!!」
バタン!
ほむら「ほむ・・・冗談だったのに」
89: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/22(水) 23:01:42.31 ID:4rCETOsK0
下校中
仁美「さやかさん、病室に行ったら上条君を隅々までチェックすることです」
さやか「え」(エッチな意味で?)
仁美「さっきのブルマを被った彼・・・どう考えても上条君な気がしてならないのです」
さやか「は?ちょっと仁美!?何言ってるの!?」
仁美「私はまどかさんにも声をかけて後で伺います。どうぞごゆっくり」
さやか「もう、変なこと言っちゃって」
病室
恭介(さやかが戻ってくる・・・!!早く着替えないと)
さやか「恭介ー来たよー」
恭介「や、やあ。いらっしゃい」
さやか「恭介聞いて!球技大会、優勝候補のクラスに勝てたよ!」
さやか「男子も勝ったし、この調子で行けば総合優勝はウチのクラスで間違いなしだよ」
さやか「だから恭介・・・それまでに復学しようね・・・恭介と修学旅行・・・楽しみたいから」
恭介(可愛い)
さやか「それとね恭介・・・」
さやか「ちょっと下脱いでくれるかな?」
恭介「な・・・!?」
さやか(もしも恭介がバイオリン仮面なら・・・あたしにトランクスを渡した今はノーパンのはず)
恭介(さやかは僕を疑っている!?だけど)
恭介「いいよさやか。思う存分見ればいい」
さやか(あれ?その場合はえっと・・・今恭介の下半身は・・・)
さやか「ちょ・・・ちょっとまった恭介!!今のなし!今のなし!こ、心の準備がああ」
仁美「さやかさん、病室に行ったら上条君を隅々までチェックすることです」
さやか「え」(エッチな意味で?)
仁美「さっきのブルマを被った彼・・・どう考えても上条君な気がしてならないのです」
さやか「は?ちょっと仁美!?何言ってるの!?」
仁美「私はまどかさんにも声をかけて後で伺います。どうぞごゆっくり」
さやか「もう、変なこと言っちゃって」
病室
恭介(さやかが戻ってくる・・・!!早く着替えないと)
さやか「恭介ー来たよー」
恭介「や、やあ。いらっしゃい」
さやか「恭介聞いて!球技大会、優勝候補のクラスに勝てたよ!」
さやか「男子も勝ったし、この調子で行けば総合優勝はウチのクラスで間違いなしだよ」
さやか「だから恭介・・・それまでに復学しようね・・・恭介と修学旅行・・・楽しみたいから」
恭介(可愛い)
さやか「それとね恭介・・・」
さやか「ちょっと下脱いでくれるかな?」
恭介「な・・・!?」
さやか(もしも恭介がバイオリン仮面なら・・・あたしにトランクスを渡した今はノーパンのはず)
恭介(さやかは僕を疑っている!?だけど)
恭介「いいよさやか。思う存分見ればいい」
さやか(あれ?その場合はえっと・・・今恭介の下半身は・・・)
さやか「ちょ・・・ちょっとまった恭介!!今のなし!今のなし!こ、心の準備がああ」
90: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/22(水) 23:02:07.45 ID:4rCETOsK0
ポロン
さやか「あ・・・普通に履いてた」
さやか(がっかりしたかも・・・いや、でもこれはこれで・・・)ジロジロ
恭介(女装から着替えるとき念のため新しいパンツを履いておいてよかった・・・)
仁美・まどか「上条君、お邪魔しまーす」
さやか・恭介「あ」
仁美・まどか「あ」
まどか「ウェ!?ウェエエエエエエエエエエエエエエエ!?」
まどか(かかっか上条君がパンツ一丁で・・・さやかちゃんがそれをしゃがんで凝視している!?)
仁美(こ・・・この体勢は・・・!!)
さやか「あ・・・普通に履いてた」
さやか(がっかりしたかも・・・いや、でもこれはこれで・・・)ジロジロ
恭介(女装から着替えるとき念のため新しいパンツを履いておいてよかった・・・)
仁美・まどか「上条君、お邪魔しまーす」
さやか・恭介「あ」
仁美・まどか「あ」
まどか「ウェ!?ウェエエエエエエエエエエエエエエエ!?」
まどか(かかっか上条君がパンツ一丁で・・・さやかちゃんがそれをしゃがんで凝視している!?)
仁美(こ・・・この体勢は・・・!!)
91: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/23(木) 10:57:23.95 ID:euV8MibF0
まどか「おおおお、お邪魔しましたあああああああああ」
仁美「お、お二人がそこまで親密なご関係になっていたなんて・・・」
仁美「もう私が入り込む余地なんて無いのですわね~」
さやか「ま、待ってよ二人とも!!こ、これは違うの!!」
さやか「誤解したまま行っちゃった・・・」
恭介「・・・明日にでも説明しよう」
恭介「明日から・・・僕も学校に行くよ」
さやか「きょ、恭介?」
恭介「僕の時間は・・・再び動き始めるんだよ」
恭介「コンサートや水族館・・・さやかとデートだってしたいからね」
さやか「はぁぅ・・・///」
~~~
仁美「わかってはいましたわ・・・さやかさんって・・・性的にすごく魅力的な方ですから」
仁美「上条君と付き合うと聞いたときから・・・早い段階であの二人ならこうなるでしょうと・・・」
仁美「ですけど・・・目の前で見せ付けられると流石にショックです・・・」
仁美「志筑仁美、14歳の初恋と失恋・・・ほろ苦いですわね・・・」
???「あなたも「ひとみ」って名前なの?奇遇だね」
仁美「え!?ど、どなた!?」
仁美「・・・!?」
ぼよよ~ん
仁美(三年の巴さんよりも・・・圧倒的なバストサイズ!?
Gカップ以上あるのでは!?こ、この大人の淑女は一体!?)
???「嫌なことは全部、脱いで忘れちゃいましょう!」
仁美「え・・・!?」
仁美「い、いやああああああああああああああああああああ!!」
仁美「お、お二人がそこまで親密なご関係になっていたなんて・・・」
仁美「もう私が入り込む余地なんて無いのですわね~」
さやか「ま、待ってよ二人とも!!こ、これは違うの!!」
さやか「誤解したまま行っちゃった・・・」
恭介「・・・明日にでも説明しよう」
恭介「明日から・・・僕も学校に行くよ」
さやか「きょ、恭介?」
恭介「僕の時間は・・・再び動き始めるんだよ」
恭介「コンサートや水族館・・・さやかとデートだってしたいからね」
さやか「はぁぅ・・・///」
~~~
仁美「わかってはいましたわ・・・さやかさんって・・・性的にすごく魅力的な方ですから」
仁美「上条君と付き合うと聞いたときから・・・早い段階であの二人ならこうなるでしょうと・・・」
仁美「ですけど・・・目の前で見せ付けられると流石にショックです・・・」
仁美「志筑仁美、14歳の初恋と失恋・・・ほろ苦いですわね・・・」
???「あなたも「ひとみ」って名前なの?奇遇だね」
仁美「え!?ど、どなた!?」
仁美「・・・!?」
ぼよよ~ん
仁美(三年の巴さんよりも・・・圧倒的なバストサイズ!?
Gカップ以上あるのでは!?こ、この大人の淑女は一体!?)
???「嫌なことは全部、脱いで忘れちゃいましょう!」
仁美「え・・・!?」
仁美「い、いやああああああああああああああああああああ!!」
92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/23(木) 11:27:53.00 ID:euV8MibF0
ほむら「・・・!!」
杏子「・・・!!」
マミ「・・・!!」
なぎさ「・・・!!」
ほむら「こ・・・この反応・・・魔女!?」
杏子「い、いや・・・魔力を伴ってるが魔女とはまた感じが違う!」
マミ「あそこよ!男性ばかりのひとだかりが!!」
なぎさ「みんな・・・魔女の口付けを受けているのですか!?
中心に女の人が踊っています!!あれが・・・魔女!?」
ほむら「あ・・・あれは!!」
杏子「志筑仁美!?」
マミ「周りの男性は魔女の口付けをうけていない!?
あの娘が自分で引き寄せたの!?」
なぎさ「志筑仁美が・・・ブルマ姿で・・・ポールダンスしているのです!!」
仁美「さあ見にいらっしゃい。志筑仁美プレゼンツ、失恋ストリップショーですわ」
男ども「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
仁美「そろそろ上着を脱いでしまおうかしら」
男ども「ま、待ってました!!」
ほむら「!!」
ほむら「巴さん!全員をリボンで繋いで!!」
マミ「え、ええ!!」
キュルキュル!!
ほむら「時間停止!!」カチッ
ほむら「みんな!周りの男達を別の場所に捨てなさい!スマホも壊して写真を消去するのよ!!」
杏子「・・・!!」
マミ「・・・!!」
なぎさ「・・・!!」
ほむら「こ・・・この反応・・・魔女!?」
杏子「い、いや・・・魔力を伴ってるが魔女とはまた感じが違う!」
マミ「あそこよ!男性ばかりのひとだかりが!!」
なぎさ「みんな・・・魔女の口付けを受けているのですか!?
中心に女の人が踊っています!!あれが・・・魔女!?」
ほむら「あ・・・あれは!!」
杏子「志筑仁美!?」
マミ「周りの男性は魔女の口付けをうけていない!?
あの娘が自分で引き寄せたの!?」
なぎさ「志筑仁美が・・・ブルマ姿で・・・ポールダンスしているのです!!」
仁美「さあ見にいらっしゃい。志筑仁美プレゼンツ、失恋ストリップショーですわ」
男ども「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
仁美「そろそろ上着を脱いでしまおうかしら」
男ども「ま、待ってました!!」
ほむら「!!」
ほむら「巴さん!全員をリボンで繋いで!!」
マミ「え、ええ!!」
キュルキュル!!
ほむら「時間停止!!」カチッ
ほむら「みんな!周りの男達を別の場所に捨てなさい!スマホも壊して写真を消去するのよ!!」
93: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/23(木) 11:48:13.94 ID:euV8MibF0
マミと杏子の拘束魔法で簀巻きにされる男ども、
それをなぎさのシャボン玉が囲い、別の場所へと移動させる
杏子「ひ、仁美の首筋に魔女の口付けが!?」
マミ「いいえ違うわ・・・これは・・・」
ほむら「本物の・・・女性の口付け跡!?」
ほむら「魔法の効力が切れる!みんな!志筑さんから離れて!」
カチッ
仁美「あら、みなさん・・・可愛らしい服を着ておでましですわね」
仁美「でも・・・少し露出が少ない気がしますわ。許せませんわ」
杏子「な、何を言ってるんだ仁美!?」
仁美「まぁそれもいいですわ・・・私が一枚一枚ゆっくり・・・」
仁美「剥いで差し上げますから・・・」ピカッ
仁美から発せられた魔力が4人の魔法少女を覆い、
「結界」に閉じ込める
なぎさ「魔女結界!?」
マミ「そ・・・そんな・・・志筑さんが魔女になってしまったって言うの!?」
杏子「い、いや違う!?仁美の形はとどめている・・・な、なんだあれは!?」
Seetang(魔女文字) デェン!
ほむら「緑色の紐レオタード・・・そ、そして後ろ髪が異常に伸びたこの姿・・・
し、志筑仁美に一体何が起きたというの!?」
ほむら「しかも・・・バストサイズが更に大きくなって・・・
ソウルジェムに酷似した宝石を谷間に挟んでいる!?エ・・・エロすぎるわ!!」
Seetang(仁美変身形態)「拘束プレイはいかがですか♪」
シュルシュルシュル!
仁美から伸びた髪が4人に絡みつく!
それをなぎさのシャボン玉が囲い、別の場所へと移動させる
杏子「ひ、仁美の首筋に魔女の口付けが!?」
マミ「いいえ違うわ・・・これは・・・」
ほむら「本物の・・・女性の口付け跡!?」
ほむら「魔法の効力が切れる!みんな!志筑さんから離れて!」
カチッ
仁美「あら、みなさん・・・可愛らしい服を着ておでましですわね」
仁美「でも・・・少し露出が少ない気がしますわ。許せませんわ」
杏子「な、何を言ってるんだ仁美!?」
仁美「まぁそれもいいですわ・・・私が一枚一枚ゆっくり・・・」
仁美「剥いで差し上げますから・・・」ピカッ
仁美から発せられた魔力が4人の魔法少女を覆い、
「結界」に閉じ込める
なぎさ「魔女結界!?」
マミ「そ・・・そんな・・・志筑さんが魔女になってしまったって言うの!?」
杏子「い、いや違う!?仁美の形はとどめている・・・な、なんだあれは!?」
Seetang(魔女文字) デェン!
ほむら「緑色の紐レオタード・・・そ、そして後ろ髪が異常に伸びたこの姿・・・
し、志筑仁美に一体何が起きたというの!?」
ほむら「しかも・・・バストサイズが更に大きくなって・・・
ソウルジェムに酷似した宝石を谷間に挟んでいる!?エ・・・エロすぎるわ!!」
Seetang(仁美変身形態)「拘束プレイはいかがですか♪」
シュルシュルシュル!
仁美から伸びた髪が4人に絡みつく!
94: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/23(木) 12:04:06.10 ID:euV8MibF0
ほむら「くっ・・・!!」
杏子「ど、どうすりゃいいんだ!?捕まっちまったぞ!」
マミ「志筑さんが魔女に・・・た、倒すしか無いの!?」
なぎさ「仁美はたまにお菓子くれるいい人なのです!そんなの嫌なのです!!」
Seetang「一枚ずつ・・・剥がして・・・」
Seetang「私と同じ・・・淑女にしてさしあげますわ」
その時、結界の一部が裂けて
1人の魔法少女のが乱入する
魔法少女「こいつら「痴女」の弱点は、胸のソウルジェムだよ!!」
魔法少女「谷間に挟まってるソウルジェムと本体を離せば、痴女化した女の子は元に戻せる!」
杏子「だ・・・誰だ!?」
ほむら「あ・・・あの魔法少女服と剣は・・・まさか!」
魔法少女「峰打ち、スパーク・エッジ!!」
ドシャアッ!!
突然現れた魔法少女の一撃は仁美の乳に挟まっていた宝石を衝撃で本体と突き離す
仁美「きゃあああああああああああ!?」
「痴女化」が解けた瞳は元のブルマ姿になってその場に倒れる。
ほむら「ま、間違いない・・・!!美樹さやか・・・あ、あなた契約してしまったの!?」
杏子「さ、さやかなのか!?アレは!?」
マミ「青い髪・・・ま、間違いなく美樹さんの特徴・・・!」
なぎさ「違います!よく見るのです!似てるけど違う女の子なのです!」
ほむら「な、なんですって!?」
杏子「ど、どうすりゃいいんだ!?捕まっちまったぞ!」
マミ「志筑さんが魔女に・・・た、倒すしか無いの!?」
なぎさ「仁美はたまにお菓子くれるいい人なのです!そんなの嫌なのです!!」
Seetang「一枚ずつ・・・剥がして・・・」
Seetang「私と同じ・・・淑女にしてさしあげますわ」
その時、結界の一部が裂けて
1人の魔法少女のが乱入する
魔法少女「こいつら「痴女」の弱点は、胸のソウルジェムだよ!!」
魔法少女「谷間に挟まってるソウルジェムと本体を離せば、痴女化した女の子は元に戻せる!」
杏子「だ・・・誰だ!?」
ほむら「あ・・・あの魔法少女服と剣は・・・まさか!」
魔法少女「峰打ち、スパーク・エッジ!!」
ドシャアッ!!
突然現れた魔法少女の一撃は仁美の乳に挟まっていた宝石を衝撃で本体と突き離す
仁美「きゃあああああああああああ!?」
「痴女化」が解けた瞳は元のブルマ姿になってその場に倒れる。
ほむら「ま、間違いない・・・!!美樹さやか・・・あ、あなた契約してしまったの!?」
杏子「さ、さやかなのか!?アレは!?」
マミ「青い髪・・・ま、間違いなく美樹さんの特徴・・・!」
なぎさ「違います!よく見るのです!似てるけど違う女の子なのです!」
ほむら「な、なんですって!?」
95: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/23(木) 12:30:17.48 ID:euV8MibF0
その魔法少女が仁美から切り離された宝石を拾う。
魔法少女「こいつは魔女じゃなくて「痴女」の仕業だよ」
魔法少女「元々やまぶき高校周辺で多発していた現象だけどね・・・
ここ見滝原に被害が移動したから・・・あたしもそれを追ってきたんだ」
魔法少女「あっ、ごめんねタメ口で。でも君達中学生だよね?
あたし高校生だからこういう感じで話をさせてもらうね」
ほむら(この露出度が高いアシンメトリーな衣装・・・
そしてその剣・・・青い髪・・・)
ほむら(私が平行世界で幾度も見てきた美樹さやかの魔法少女姿そのもの・・・
でも美樹さやかでは無い!?)
ほむら(年齢の分だけわずかに美樹さやかよりバストが大きい!!
それでいて尻肉は美樹さやかにしてはスリム・・・)
ほむら「あ、あなたは一体何者なの!?」
乃莉「やまぶき高校二年、美術科の乃莉」
乃莉「あたしの町から逃げ出した「痴女」を倒すために
あなた達見滝原の魔法少女の皆に協力して欲しいの」
続く
魔法少女「こいつは魔女じゃなくて「痴女」の仕業だよ」
魔法少女「元々やまぶき高校周辺で多発していた現象だけどね・・・
ここ見滝原に被害が移動したから・・・あたしもそれを追ってきたんだ」
魔法少女「あっ、ごめんねタメ口で。でも君達中学生だよね?
あたし高校生だからこういう感じで話をさせてもらうね」
ほむら(この露出度が高いアシンメトリーな衣装・・・
そしてその剣・・・青い髪・・・)
ほむら(私が平行世界で幾度も見てきた美樹さやかの魔法少女姿そのもの・・・
でも美樹さやかでは無い!?)
ほむら(年齢の分だけわずかに美樹さやかよりバストが大きい!!
それでいて尻肉は美樹さやかにしてはスリム・・・)
ほむら「あ、あなたは一体何者なの!?」
乃莉「やまぶき高校二年、美術科の乃莉」
乃莉「あたしの町から逃げ出した「痴女」を倒すために
あなた達見滝原の魔法少女の皆に協力して欲しいの」
続く
98: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/25(土) 11:18:50.31 ID:/s0GFIii0
第3話「コンサートに行こう!」
ほむら「痴女ですって・・・!?そ、そんな敵聞いたこと無いわ」
ほむら(正確には・・・どんな時間軸にもそんな敵は存在しなかった)
ほむら(この乃莉と名乗る魔法少女(先輩)が美樹さやかと同一の衣装を着ているのも気になる)
ほむら(美樹さやかが契約しなかった世界故に・・・その欠けた部分を修整しようとして彼女が存在しているの?)
杏子「お、おい「ちじょ」って何だよ?魔女とは違うのか!?」
キュゥべえ「いい年をして魔法少女を続ける淑女・・・それらを統括して「痴女」と呼ぶのさ」
マミ「キュゥべえ?」
なぎさ「すっごい久しぶりに感じるのです」
ほむら「インキュベーター・・・どういう事か説明しなさい」
キュゥべえ「君達に聞かれなかったから言わなかったけどね・・・
実は魔法少女って20歳を超えるといつ引退していいって仕組みなんだ」
ほむら「え」
杏子「なん・・・だと・・・」
キュゥべえ「引退を望む魔法少女は身体を元に戻してあげてもいいし」
ほむら「し・・・知らなかった・・・」
ほむら「痴女ですって・・・!?そ、そんな敵聞いたこと無いわ」
ほむら(正確には・・・どんな時間軸にもそんな敵は存在しなかった)
ほむら(この乃莉と名乗る魔法少女(先輩)が美樹さやかと同一の衣装を着ているのも気になる)
ほむら(美樹さやかが契約しなかった世界故に・・・その欠けた部分を修整しようとして彼女が存在しているの?)
杏子「お、おい「ちじょ」って何だよ?魔女とは違うのか!?」
キュゥべえ「いい年をして魔法少女を続ける淑女・・・それらを統括して「痴女」と呼ぶのさ」
マミ「キュゥべえ?」
なぎさ「すっごい久しぶりに感じるのです」
ほむら「インキュベーター・・・どういう事か説明しなさい」
キュゥべえ「君達に聞かれなかったから言わなかったけどね・・・
実は魔法少女って20歳を超えるといつ引退していいって仕組みなんだ」
ほむら「え」
杏子「なん・・・だと・・・」
キュゥべえ「引退を望む魔法少女は身体を元に戻してあげてもいいし」
ほむら「し・・・知らなかった・・・」
99: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/25(土) 11:19:41.01 ID:/s0GFIii0
ほむら(そんな簡単に解決できることで・・・私達・・・特に美樹さやかは振り回されてきたと言うの!?)
キュゥべえ「それはあくまで前提条件だ。ここからが本題になる」
キュゥべえ「「痴女」とは引退適齢期を過ぎても魔力を使って好き勝手する元魔法少女の大人の女性を指す」
キュゥべえ「もちろんとっくに「魔女」として孵化するだけの穢れは溜め込んでいるけど・・・
その「穢れ」を思春期の少女特有の「こんなの私じゃない」と反発することで生まれるのが「魔女」だとすれば
「痴女」はその「穢れ」を「これが私なのよ。文句ある!?」と開き直ることで生まれる新たな形態だ」
キュゥべえ「とはいっても・・・ボク自身もこの異なる進化を発見できたのはつい最近になってからなんだけどね」
キュゥべえ「僕が作り出したシステムにこんな不備があるなんて・・・予測もできなかった」
キュゥべえ「「痴女」と化した魔法少女は「魔女」と似た能力を得る事が出来る。
口付けをした人間を操り、同じく「痴女」へと変えることが出来る」
杏子「よくわかんねーけど・・・要するにいい年こいた大人の魔法少女が悪さをしていて・・・
そいつが仁美をこんな目に合わせたって事でいいんだな!?」
ほむら「どこのどいつなの?その「痴女」とやらは」
乃莉「原田。あたしはヤツをそう呼んでいる」
なぎさ「原田・・・どこでも聞くような苗字なのです」
乃莉「裸の痴女・・・その性質は「脱衣」」
乃莉「女性の癖に女性の胸やお尻や太ももを触るのが好きな最悪の「痴女」です。
あたしと同じひだまり荘の住人も被害を受けちゃって・・・」
乃莉「一通りあたしの町の女の子を物色した後ここ見滝原に潜伏して・・・
最初の獲物に仁美ちゃんが手にかけられちゃったみたい・・・あたしが来るのがもう少し遅れてたらって思うと怖いよね」
キュゥべえ「それはあくまで前提条件だ。ここからが本題になる」
キュゥべえ「「痴女」とは引退適齢期を過ぎても魔力を使って好き勝手する元魔法少女の大人の女性を指す」
キュゥべえ「もちろんとっくに「魔女」として孵化するだけの穢れは溜め込んでいるけど・・・
その「穢れ」を思春期の少女特有の「こんなの私じゃない」と反発することで生まれるのが「魔女」だとすれば
「痴女」はその「穢れ」を「これが私なのよ。文句ある!?」と開き直ることで生まれる新たな形態だ」
キュゥべえ「とはいっても・・・ボク自身もこの異なる進化を発見できたのはつい最近になってからなんだけどね」
キュゥべえ「僕が作り出したシステムにこんな不備があるなんて・・・予測もできなかった」
キュゥべえ「「痴女」と化した魔法少女は「魔女」と似た能力を得る事が出来る。
口付けをした人間を操り、同じく「痴女」へと変えることが出来る」
杏子「よくわかんねーけど・・・要するにいい年こいた大人の魔法少女が悪さをしていて・・・
そいつが仁美をこんな目に合わせたって事でいいんだな!?」
ほむら「どこのどいつなの?その「痴女」とやらは」
乃莉「原田。あたしはヤツをそう呼んでいる」
なぎさ「原田・・・どこでも聞くような苗字なのです」
乃莉「裸の痴女・・・その性質は「脱衣」」
乃莉「女性の癖に女性の胸やお尻や太ももを触るのが好きな最悪の「痴女」です。
あたしと同じひだまり荘の住人も被害を受けちゃって・・・」
乃莉「一通りあたしの町の女の子を物色した後ここ見滝原に潜伏して・・・
最初の獲物に仁美ちゃんが手にかけられちゃったみたい・・・あたしが来るのがもう少し遅れてたらって思うと怖いよね」
101: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/26(日) 00:44:22.90 ID:HsaRV8e10
乃莉「痴女「原田」を倒すまであたしもこの町にいるから。よろしくね。後輩ちゃんたち」
お互い軽い自己紹介を交わして乃莉は見滝原のどこかに宿泊先があるのか、徒歩で帰路につく。
ほむら(新たな敵「痴女」と新しい仲間・・・乃莉・・・)
ほむら(これから一体どうなるのか解らない・・・ここから先は繰り返していない時間・・・)
ほむら(ワルプルギスのときの緊張感が戻ってきたわ・・・)
そして翌日。恭介が復学する
中沢「上条、もう腕はいいのかよ」
恭介「バイオリンを弾けるほどは動かないよ。だけど、日常生活には問題ないって言われたから」
中沢「ところでお前・・・その・・・美樹と一緒に登校していたみたいだけど・・・」
恭介「言わないでくれ・・・注目を集めると恥ずかしいから」
中沢「やっぱり・・・付き合い始めたのか!?こ、この野郎!」
女子生徒「さやか、やっぱり上条君と付き合ってたんだね」
さやか「OKもらえたのは最近だよ。それまでは本当に友達だったんだから」
女子生徒「えー、嘘だー、もっと前から付き合ってるみたいに見えたよ」
仁美「・・・」
仁美「何故でしょう。むしょうに服を脱ぎたい気分になってくるのは」
ほむら「・・・!?治ってない!?」
杏子「ただたんに服を脱がせるだけの能力なら、
って思ったけど・・・もしかしたらずっと深刻な問題かもしれねーな・・・」
ほむら「痴女「原田」・・・一体何が目的なのかしら・・・」
さやか「そうだ、次の球技大会に備えて新しいブルマを買って、登録申請しとかないと」
~購買部~
おばちゃん「この時期にブルマを買うのかい?また買い直すハメになるかもしれないよ」
さやか「どういう事?」
おばちゃん「まだ世間には公表されてないけどね・・・あと3ヶ月以内にブルマは・・・」
お互い軽い自己紹介を交わして乃莉は見滝原のどこかに宿泊先があるのか、徒歩で帰路につく。
ほむら(新たな敵「痴女」と新しい仲間・・・乃莉・・・)
ほむら(これから一体どうなるのか解らない・・・ここから先は繰り返していない時間・・・)
ほむら(ワルプルギスのときの緊張感が戻ってきたわ・・・)
そして翌日。恭介が復学する
中沢「上条、もう腕はいいのかよ」
恭介「バイオリンを弾けるほどは動かないよ。だけど、日常生活には問題ないって言われたから」
中沢「ところでお前・・・その・・・美樹と一緒に登校していたみたいだけど・・・」
恭介「言わないでくれ・・・注目を集めると恥ずかしいから」
中沢「やっぱり・・・付き合い始めたのか!?こ、この野郎!」
女子生徒「さやか、やっぱり上条君と付き合ってたんだね」
さやか「OKもらえたのは最近だよ。それまでは本当に友達だったんだから」
女子生徒「えー、嘘だー、もっと前から付き合ってるみたいに見えたよ」
仁美「・・・」
仁美「何故でしょう。むしょうに服を脱ぎたい気分になってくるのは」
ほむら「・・・!?治ってない!?」
杏子「ただたんに服を脱がせるだけの能力なら、
って思ったけど・・・もしかしたらずっと深刻な問題かもしれねーな・・・」
ほむら「痴女「原田」・・・一体何が目的なのかしら・・・」
さやか「そうだ、次の球技大会に備えて新しいブルマを買って、登録申請しとかないと」
~購買部~
おばちゃん「この時期にブルマを買うのかい?また買い直すハメになるかもしれないよ」
さやか「どういう事?」
おばちゃん「まだ世間には公表されてないけどね・・・あと3ヶ月以内にブルマは・・・」
102: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/26(日) 17:57:40.14 ID:HsaRV8e10
恭介「さやか、次の休みにコンサートに行こう」
さやか「そ・・・それってつまり・・・」
恭介「もちろん、デートの誘いだよ。変なことじゃないだろ」
さやか「はぁう・・・」
さやか「改めて実感すると・・・嬉しいような恥ずかしいような・・・///」
仁美「脱ぎます」
まどか「仁美ちゃん!?」
杏子「おいまずいぞ!ほむら!仁美を抑えろ!」
~~~
裸の痴女「原田」のアジト
原田「仁美ちゃん・・・可愛かったなー・・・」
原田「他にもこの町の魔法少女は可愛い子ばかり・・・えへへへ・・・」
原田「あんなに可愛い子達のブルマ姿がもうすぐ見られなくなるなんて・・・
はやく「行動」にでないといけないよね・・・」
原田「やまぶき高校がブルマじゃなかったからちょっと物足りなかったんだよね・・・
今でもブルマを履いてくれる見滝原みたいな学校をもっと大事にして欲しいよね」
~~~
デート前日
さやか「うわあああ///すっごい緊張する!」
さやか「何を着て行こうかな・・・デートの内容も大胆に行くべきか、恭介にリードしてもらうのが良いのか迷っちゃう~」
さやか「まどかか仁美に相談しようかな~・・・いや、ここは」
~上条家~
プルルルル・・・
恭介「電話・・・?タンスから聞こえてくる」
恭介「・・・!?さやかのブルマが・・・鳴っている!?」
恭介「という事はさやかが僕のトランクスからコールしている!?
冗談半分だったのに本当に受信できるなんて・・・」
さやか「そ・・・それってつまり・・・」
恭介「もちろん、デートの誘いだよ。変なことじゃないだろ」
さやか「はぁう・・・」
さやか「改めて実感すると・・・嬉しいような恥ずかしいような・・・///」
仁美「脱ぎます」
まどか「仁美ちゃん!?」
杏子「おいまずいぞ!ほむら!仁美を抑えろ!」
~~~
裸の痴女「原田」のアジト
原田「仁美ちゃん・・・可愛かったなー・・・」
原田「他にもこの町の魔法少女は可愛い子ばかり・・・えへへへ・・・」
原田「あんなに可愛い子達のブルマ姿がもうすぐ見られなくなるなんて・・・
はやく「行動」にでないといけないよね・・・」
原田「やまぶき高校がブルマじゃなかったからちょっと物足りなかったんだよね・・・
今でもブルマを履いてくれる見滝原みたいな学校をもっと大事にして欲しいよね」
~~~
デート前日
さやか「うわあああ///すっごい緊張する!」
さやか「何を着て行こうかな・・・デートの内容も大胆に行くべきか、恭介にリードしてもらうのが良いのか迷っちゃう~」
さやか「まどかか仁美に相談しようかな~・・・いや、ここは」
~上条家~
プルルルル・・・
恭介「電話・・・?タンスから聞こえてくる」
恭介「・・・!?さやかのブルマが・・・鳴っている!?」
恭介「という事はさやかが僕のトランクスからコールしている!?
冗談半分だったのに本当に受信できるなんて・・・」
103: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/27(月) 20:43:31.87 ID:AIQmBpcs0
恭介「これは・・・さやかが上条恭介じゃなくバイオリン仮面と通話したがってるって事だよね」
恭介(声色)「も、もしもし」
さやか「あ、本当に繋がった・・・バイオリン仮面で良いんだよね?」
さやか「下着を通じて電話してるってなんだか変な感じ」
恭介「美樹さん?なんの用だい?」
さやか「えっとね・・・あたし明日彼氏と初めてのデートに行くんだけど・・・」
恭介「それはおめでとう(本人だよ・・・)」
さやか「もう何もかも初めてだからさ~どういう服着ていくべきかとかどう接したらいいかとか緊張しちゃって・・・」
さやか「男子目線で彼女がデートでどんな事してくれたら喜ぶかとか教えて欲しいんだけど」
恭介(本人に聞いちゃったよ・・・健気だなぁ)
恭介「いつもの美樹さんらしくしてればいいと思うよ」
恭介「恋人以前に幼馴染なんだから、長い付き合いだろう?その彼もいつもの美樹さんが好きだと思うよ」
恭介(うん、これは本当の気持ちだから)
さやか「そ、そうかな・・・」
恭介「美樹さんはもっと自信を持つべきだよ。可愛いって自覚が無いというか」
恭介(そこがさやかの可愛いところでもあるんだけどね)
さやか「かッ!?かわいい!?」
恭介「少なくとも僕は初対面でそう思いました(と、いう事にしておこう)」
さやか「へ・・・へぇ~///」
恭介「あまり気負わずに友達だった頃みたいに接していれば問題ないと思うよ」
さやか「あ、ありがとう・・・デートがうまくいったら・・・あらためてお礼するね」
ガチャ
恭介「さやかは頑張りすぎて空回りすることがあるからな・・・」
恭介「明日は変に意識してくれないほうが僕としても良いんだけど・・・」
さやか「明日はがんばるぞおおおおお!!あたしらしさ爆発するぞー!!」
さやか「ん・・・!?あたしらしさってなんだっけー!?」
恭介(声色)「も、もしもし」
さやか「あ、本当に繋がった・・・バイオリン仮面で良いんだよね?」
さやか「下着を通じて電話してるってなんだか変な感じ」
恭介「美樹さん?なんの用だい?」
さやか「えっとね・・・あたし明日彼氏と初めてのデートに行くんだけど・・・」
恭介「それはおめでとう(本人だよ・・・)」
さやか「もう何もかも初めてだからさ~どういう服着ていくべきかとかどう接したらいいかとか緊張しちゃって・・・」
さやか「男子目線で彼女がデートでどんな事してくれたら喜ぶかとか教えて欲しいんだけど」
恭介(本人に聞いちゃったよ・・・健気だなぁ)
恭介「いつもの美樹さんらしくしてればいいと思うよ」
恭介「恋人以前に幼馴染なんだから、長い付き合いだろう?その彼もいつもの美樹さんが好きだと思うよ」
恭介(うん、これは本当の気持ちだから)
さやか「そ、そうかな・・・」
恭介「美樹さんはもっと自信を持つべきだよ。可愛いって自覚が無いというか」
恭介(そこがさやかの可愛いところでもあるんだけどね)
さやか「かッ!?かわいい!?」
恭介「少なくとも僕は初対面でそう思いました(と、いう事にしておこう)」
さやか「へ・・・へぇ~///」
恭介「あまり気負わずに友達だった頃みたいに接していれば問題ないと思うよ」
さやか「あ、ありがとう・・・デートがうまくいったら・・・あらためてお礼するね」
ガチャ
恭介「さやかは頑張りすぎて空回りすることがあるからな・・・」
恭介「明日は変に意識してくれないほうが僕としても良いんだけど・・・」
さやか「明日はがんばるぞおおおおお!!あたしらしさ爆発するぞー!!」
さやか「ん・・・!?あたしらしさってなんだっけー!?」
105: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/28(火) 00:58:41.79 ID:uuEHe3000
~待ち合わせ場所~
恭介「僕の予想では今日のさやかの私服はスカート系かな」
恭介「さやかは自分をボーイッシュキャラたと思ってるけど
意外と私服はスカート系が多いからね」
さやか「恭介お待たせー、さやかちゃんですよー」
恭介「やあ、おはようさやか」
恭介(パンツルック?そうきたか)
さやか(あたしらしさっていったら、これじゃない!?下手に女の子らしく振舞うよりって思うし)
恭介(さやかは自分のふとももの魅力に気づいていないのか!?
ジーンズじゃ肝心のふとももチラチラが見えないじゃないか)
ぴちぴち
恭介(・・・と思ったけど・・・ピッタリのジーンズにさやかの尻肉が強調されて・・・
これはこれで・・・良い!!)
さやか(良かった・・・なんか喜んでるみたい)
コンサート会場
さやか(あたしらしさって何だっけ?)
さやか(もしこれが仮にあたしとまどかのデートだったら・・・)
さやか「さやかちゃんに任せなさい!」
まどか「わぁ!さやかちゃん素敵!」
さやか(みたいな流れになるけどなー・・・)
さやか(それとも恭介相手だとあたふたしちゃうのがあたしらしさ!?)
恭介「夕食はどうする?さやかが特にいきたい場所が無ければ僕が決めた店に」
さやか「さやかちゃんに任せなさい!」ドヤッ
恭介「え、さやかの手作りって事?それもいいなぁ」
さやか「あ」
さやか「ちょ、ま、待って恭介!い、今のはちが・・!」
さやか(れ、練習もしてないのにいいいいい、いきなり手料理とか無理だよぉ!!)
恭介(力入りまくってるなぁ・・・さやか・・・)
恭介「僕の予想では今日のさやかの私服はスカート系かな」
恭介「さやかは自分をボーイッシュキャラたと思ってるけど
意外と私服はスカート系が多いからね」
さやか「恭介お待たせー、さやかちゃんですよー」
恭介「やあ、おはようさやか」
恭介(パンツルック?そうきたか)
さやか(あたしらしさっていったら、これじゃない!?下手に女の子らしく振舞うよりって思うし)
恭介(さやかは自分のふとももの魅力に気づいていないのか!?
ジーンズじゃ肝心のふとももチラチラが見えないじゃないか)
ぴちぴち
恭介(・・・と思ったけど・・・ピッタリのジーンズにさやかの尻肉が強調されて・・・
これはこれで・・・良い!!)
さやか(良かった・・・なんか喜んでるみたい)
コンサート会場
さやか(あたしらしさって何だっけ?)
さやか(もしこれが仮にあたしとまどかのデートだったら・・・)
さやか「さやかちゃんに任せなさい!」
まどか「わぁ!さやかちゃん素敵!」
さやか(みたいな流れになるけどなー・・・)
さやか(それとも恭介相手だとあたふたしちゃうのがあたしらしさ!?)
恭介「夕食はどうする?さやかが特にいきたい場所が無ければ僕が決めた店に」
さやか「さやかちゃんに任せなさい!」ドヤッ
恭介「え、さやかの手作りって事?それもいいなぁ」
さやか「あ」
さやか「ちょ、ま、待って恭介!い、今のはちが・・!」
さやか(れ、練習もしてないのにいいいいい、いきなり手料理とか無理だよぉ!!)
恭介(力入りまくってるなぁ・・・さやか・・・)
106: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/28(火) 17:17:56.39 ID:uuEHe3000
コンサート会場
恭介「開演前に昔お世話になった奏者に挨拶したいんだけど、いいかな?」
さやか「あ、あたしもいっしょに?いいのかな・・・」
恭介「お久しぶりです」
先輩「お、上条。来てくれたんだな」
先輩「そっちの女の子は・・・ひょっとして」
さやか「あっはい!き、恭介の彼女させてもらってる、美樹さやかです!」
先輩「ちっきしょおおおおおおお!!上条!中学生の癖に!このやろおおお!!」
ガタン!!
「!!」
奏者「うわああああああ!!ぼ、僕の腕があああああああ」
スタッフ「事故だ!!大道具が奏者さんの腕に!!」
先輩「お、おい!大丈夫か!?」
先輩「・・・二度と動かないって怪我じゃない・・・だけど今日はもう弾けないな・・・・」
奏者「そんな!」
恭介「先輩、彼のパートは?」
先輩「バイオリン・・・そうか!その手があった!」
先輩「上条!お前が代わりに出てくれ!」
恭介「えっ」
さやか「ちょ、ちょっと待って!恭介の腕はもう・・・」
恭介「代わりの奏者に心当たりがあります・・・開演までに間に合わせますから・・・
僕を信じて待っててくれますか?」
さやか「きょ・・・恭介!?」
さやか「い、行っちゃった・・・代わりのバイオリン奏者って一体・・・」
恭介「開演前に昔お世話になった奏者に挨拶したいんだけど、いいかな?」
さやか「あ、あたしもいっしょに?いいのかな・・・」
恭介「お久しぶりです」
先輩「お、上条。来てくれたんだな」
先輩「そっちの女の子は・・・ひょっとして」
さやか「あっはい!き、恭介の彼女させてもらってる、美樹さやかです!」
先輩「ちっきしょおおおおおおお!!上条!中学生の癖に!このやろおおお!!」
ガタン!!
「!!」
奏者「うわああああああ!!ぼ、僕の腕があああああああ」
スタッフ「事故だ!!大道具が奏者さんの腕に!!」
先輩「お、おい!大丈夫か!?」
先輩「・・・二度と動かないって怪我じゃない・・・だけど今日はもう弾けないな・・・・」
奏者「そんな!」
恭介「先輩、彼のパートは?」
先輩「バイオリン・・・そうか!その手があった!」
先輩「上条!お前が代わりに出てくれ!」
恭介「えっ」
さやか「ちょ、ちょっと待って!恭介の腕はもう・・・」
恭介「代わりの奏者に心当たりがあります・・・開演までに間に合わせますから・・・
僕を信じて待っててくれますか?」
さやか「きょ・・・恭介!?」
さやか「い、行っちゃった・・・代わりのバイオリン奏者って一体・・・」
109: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/28(火) 19:57:06.65 ID:uuEHe3000
恭介「さやかのブルマ・・・!家まで取りに帰らないと!」
恭介「そのまま会場に戻ったら服装でバレる!またパン一にならないと!!」
~~~
さやか「恭介どこまで行ったんだろう・・・戻ってこない」
奏者「もう待てません!無理にでも弾きます!」
先輩「落ち着け!その手で無理に弾いたら怪我が悪化するぞ!」
奏者「君、僕のバイオリンを」
むにゅっ
奏者「な、なんだこのバイオリン・・・妙にやわらかいぞ」
バイオリン仮面「じきに硬くなる♂」
奏者「うわあああああああああああ!?」
バイオリン仮面「それは・・・私のバイオリンだ」
さやか「バ、バイオリン仮面!?」
奏者「ぼ、僕にナニを握らせたああああああああああ!?」
バイオリン仮面「待たせたな。さやかちゃん・・・君と恭介とのデートは必ず成功させる」
先輩「だ・・・誰だお前は!?ほぼ全裸じゃねーか!?」
バイオリン仮面「私もバイオリンには自信がある。私を代わりに出してはくれないか?」
先輩「服を着てくれえええ!」
先輩「もう開場だって!?き、着替えてる時間が無い!し、仕方ない、来い!!」
そして幕が上がる
ざわざわざわ・・・
「な、なんだあの半裸の男は!?」
「どこの誰だ!?顔にブルマを被ってるじゃねーか!!」
先輩(失敗したらこいつのせいだ!!下手な演奏したらどうしてくれよう・・・)
さやか(開演はできたけど・・・恭介どこ行っちゃったのよ・・・)
恭介「そのまま会場に戻ったら服装でバレる!またパン一にならないと!!」
~~~
さやか「恭介どこまで行ったんだろう・・・戻ってこない」
奏者「もう待てません!無理にでも弾きます!」
先輩「落ち着け!その手で無理に弾いたら怪我が悪化するぞ!」
奏者「君、僕のバイオリンを」
むにゅっ
奏者「な、なんだこのバイオリン・・・妙にやわらかいぞ」
バイオリン仮面「じきに硬くなる♂」
奏者「うわあああああああああああ!?」
バイオリン仮面「それは・・・私のバイオリンだ」
さやか「バ、バイオリン仮面!?」
奏者「ぼ、僕にナニを握らせたああああああああああ!?」
バイオリン仮面「待たせたな。さやかちゃん・・・君と恭介とのデートは必ず成功させる」
先輩「だ・・・誰だお前は!?ほぼ全裸じゃねーか!?」
バイオリン仮面「私もバイオリンには自信がある。私を代わりに出してはくれないか?」
先輩「服を着てくれえええ!」
先輩「もう開場だって!?き、着替えてる時間が無い!し、仕方ない、来い!!」
そして幕が上がる
ざわざわざわ・・・
「な、なんだあの半裸の男は!?」
「どこの誰だ!?顔にブルマを被ってるじゃねーか!!」
先輩(失敗したらこいつのせいだ!!下手な演奏したらどうしてくれよう・・・)
さやか(開演はできたけど・・・恭介どこ行っちゃったのよ・・・)
110: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/29(水) 09:47:10.59 ID:Uc/cwW7L0
♪~♪~♪
先輩(な・・・なんだと!?こいつ上手いぞ!)
バイオリン仮面(これでコンサートは無事成功する)
バイオリン仮面(恭介とさやかも、素晴らしい演奏に包まれて二人の距離が更に縮まる)
バイオリン仮面(・・・?何か忘れている?)
バイオリン仮面(しまった!上条恭介は僕じゃないか!)
バイオリン仮面(せっかく演奏が成功したのに・・・さやかの隣に僕がいない!)
さやか(恭介のバカ・・・)
観客「格好は変態だけど・・・なんて素晴らしい演奏なんだ」
観客「あのブルマの良い匂いがこっちにまで伝わってくるような演奏だ」
大物音楽プロデューサー「・・・」
大物音楽プロデューサー「彼、いいんじゃない?」
コンサート終了
恭介「さやか!落ち着いてよ!」
さやか「コンサート終了まであたしを放っぽりだしてどこ行ってたのよ!!」
恭介「代わりの演奏者を・・・」
さやか「それはわかってる!バイオリン仮面と恭介が知り合いだったってのは驚いたけど・・・」
さやか「なんでバイオリン仮面は開場に間に合ったのに恭介は来れなかったのって聞いてるの!」
恭介「それは・・・」
さやか「言えないんだね・・・じゃあもういい!」
さやか「今日誘ってくれたこと・・・すごく嬉しかったんだよ・・・」
さやか「演奏一緒に聞いて・・・あそこが凄かったねとか・・・いっぱいおしゃべりしたかったんだよ・・・」
ポロポロ
恭介(な・・・涙!?)
さやか「恭介のバカ・・・」
先輩(な・・・なんだと!?こいつ上手いぞ!)
バイオリン仮面(これでコンサートは無事成功する)
バイオリン仮面(恭介とさやかも、素晴らしい演奏に包まれて二人の距離が更に縮まる)
バイオリン仮面(・・・?何か忘れている?)
バイオリン仮面(しまった!上条恭介は僕じゃないか!)
バイオリン仮面(せっかく演奏が成功したのに・・・さやかの隣に僕がいない!)
さやか(恭介のバカ・・・)
観客「格好は変態だけど・・・なんて素晴らしい演奏なんだ」
観客「あのブルマの良い匂いがこっちにまで伝わってくるような演奏だ」
大物音楽プロデューサー「・・・」
大物音楽プロデューサー「彼、いいんじゃない?」
コンサート終了
恭介「さやか!落ち着いてよ!」
さやか「コンサート終了まであたしを放っぽりだしてどこ行ってたのよ!!」
恭介「代わりの演奏者を・・・」
さやか「それはわかってる!バイオリン仮面と恭介が知り合いだったってのは驚いたけど・・・」
さやか「なんでバイオリン仮面は開場に間に合ったのに恭介は来れなかったのって聞いてるの!」
恭介「それは・・・」
さやか「言えないんだね・・・じゃあもういい!」
さやか「今日誘ってくれたこと・・・すごく嬉しかったんだよ・・・」
さやか「演奏一緒に聞いて・・・あそこが凄かったねとか・・・いっぱいおしゃべりしたかったんだよ・・・」
ポロポロ
恭介(な・・・涙!?)
さやか「恭介のバカ・・・」
111: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/29(水) 10:16:33.08 ID:Uc/cwW7L0
恭介「・・・」
恭介「これが僕の罪滅ぼしだ」
さやか「恭介!?」
ギギギギ・・・
恭介はバイオリンを動かない左手を固定させて弾こうとする
恭介(やっぱり・・・ブルマを被っていないと動かない・・・か)
さやか「ナニやってるの恭介!?」
恭介「決まっているだろ?」
恭介「ここから先は僕の演奏会だ。観客はさやかだけの・・・」
ギギギギィッ
恭介「待っててねさやか・・・もう一度・・・あのオーケストラコンサートを再現してあげるから・・・」
ガタンッ
さやか「恭介・・・もうやめて・・・」
さやか「恭介自身が一番辛いはずだよ・・・弾けないってわかってて・・・こんな事して・・・」
恭介「さやか・・・僕が戻って来れなかった理由・・・今は聞かないで欲しい」
恭介「だけど・・・僕にとってのさやかは・・・さやかが傍にいるだけで・・・僕は」
恭介「バイオリンが弾けなくなった事なんて・・・ちっとも怖くないって思えるほど大事な存在だから」
恭介「さやかがいてくれれば・・・夢を失うことなんて怖くない」
恭介「だからさやかだけは・・・僕の味方でいて欲しいんだ」
恭介「今は事情は話せない・・・これからもバイオリン仮面を呼び出すとき・・・
僕がさやかの傍にいてあげられない事もある」
恭介「それでも・・・さやかには僕の味方でいて欲しいんだ・・・
勝手なこと言ってるっていうのはわかってるけど・・・」
さやか「・・・」
さやか「あたしも・・・恭介に言えてない事・・・あるかもしれない」
さやか(魔法少女関係の話題・・・恭介には話してないし・・・)
恭介「これが僕の罪滅ぼしだ」
さやか「恭介!?」
ギギギギ・・・
恭介はバイオリンを動かない左手を固定させて弾こうとする
恭介(やっぱり・・・ブルマを被っていないと動かない・・・か)
さやか「ナニやってるの恭介!?」
恭介「決まっているだろ?」
恭介「ここから先は僕の演奏会だ。観客はさやかだけの・・・」
ギギギギィッ
恭介「待っててねさやか・・・もう一度・・・あのオーケストラコンサートを再現してあげるから・・・」
ガタンッ
さやか「恭介・・・もうやめて・・・」
さやか「恭介自身が一番辛いはずだよ・・・弾けないってわかってて・・・こんな事して・・・」
恭介「さやか・・・僕が戻って来れなかった理由・・・今は聞かないで欲しい」
恭介「だけど・・・僕にとってのさやかは・・・さやかが傍にいるだけで・・・僕は」
恭介「バイオリンが弾けなくなった事なんて・・・ちっとも怖くないって思えるほど大事な存在だから」
恭介「さやかがいてくれれば・・・夢を失うことなんて怖くない」
恭介「だからさやかだけは・・・僕の味方でいて欲しいんだ」
恭介「今は事情は話せない・・・これからもバイオリン仮面を呼び出すとき・・・
僕がさやかの傍にいてあげられない事もある」
恭介「それでも・・・さやかには僕の味方でいて欲しいんだ・・・
勝手なこと言ってるっていうのはわかってるけど・・・」
さやか「・・・」
さやか「あたしも・・・恭介に言えてない事・・・あるかもしれない」
さやか(魔法少女関係の話題・・・恭介には話してないし・・・)
113: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/30(木) 17:03:36.39 ID:+Cfal4jJ0
さやか(一番考えられるのは恭介とバイオリン仮面が同一人物って事だけど・・・
恭介がバイオリンを弾けない以上それはありえない)
さやか(あれだけバイオリンを弾きたがってたんだもん・・・
弾けるようになってるとして、弾けない演技をする必要が無いもん)
さやか(よっぽど複雑な事情があるんだよね恭介・・・信じるよ)
さやか「しょうがないなぁ・・・もう」
恭介「許してくれるのかい?」
さやか「許すも何も・・・今回のチケット代は恭介持ちだもん・・・あたしがそこまでわがまま言えないよ」
さやか「約束一つしてもらっていいかな」
恭介「約束?」
さやか「いつ使うかわからないけど・・・恭介があたしの言う事なんでも聞く権利」
恭介「構わないよ!それで許されるならなんだってするよ!」
さやか「なんでもするって言ったよね?それじゃあ約束成立だね」
恭介「それじゃあこの後は」
さやか「帰る」
恭介「え」
さやか「もう怒ってないけど・・・ちょっとは恭介に反省してもらいたいからね」
さやか「ちなみに順調にデートを進めてたら恭介の頑張り次第で
さやかちゃんの家で手作り夕食とお泊りイベントがあったかもねー。残念でした!」
恭介「お・・・お泊り!?」ガタッ
さやか「どう悔しい?だったら今度のデートはちゃんと傍に居てよね」
恭介「いい感じに砕けてきたねさやか」
さやか「え」
恭介「僕はさやかを悲しませる駄目な男だから、扱いなんて雑でいいんだよ」
恭介「今後はそれくらい肩の力を抜いて欲しいかな」
さやか「あ、そうだ・・・恭介がバイオリン仮面と知り合いって事は・・・本名知ってるよね」
さやか「彼の名前・・・なんて言うの?」
恭介「・・・「氷室」」
恭介がバイオリンを弾けない以上それはありえない)
さやか(あれだけバイオリンを弾きたがってたんだもん・・・
弾けるようになってるとして、弾けない演技をする必要が無いもん)
さやか(よっぽど複雑な事情があるんだよね恭介・・・信じるよ)
さやか「しょうがないなぁ・・・もう」
恭介「許してくれるのかい?」
さやか「許すも何も・・・今回のチケット代は恭介持ちだもん・・・あたしがそこまでわがまま言えないよ」
さやか「約束一つしてもらっていいかな」
恭介「約束?」
さやか「いつ使うかわからないけど・・・恭介があたしの言う事なんでも聞く権利」
恭介「構わないよ!それで許されるならなんだってするよ!」
さやか「なんでもするって言ったよね?それじゃあ約束成立だね」
恭介「それじゃあこの後は」
さやか「帰る」
恭介「え」
さやか「もう怒ってないけど・・・ちょっとは恭介に反省してもらいたいからね」
さやか「ちなみに順調にデートを進めてたら恭介の頑張り次第で
さやかちゃんの家で手作り夕食とお泊りイベントがあったかもねー。残念でした!」
恭介「お・・・お泊り!?」ガタッ
さやか「どう悔しい?だったら今度のデートはちゃんと傍に居てよね」
恭介「いい感じに砕けてきたねさやか」
さやか「え」
恭介「僕はさやかを悲しませる駄目な男だから、扱いなんて雑でいいんだよ」
恭介「今後はそれくらい肩の力を抜いて欲しいかな」
さやか「あ、そうだ・・・恭介がバイオリン仮面と知り合いって事は・・・本名知ってるよね」
さやか「彼の名前・・・なんて言うの?」
恭介「・・・「氷室」」
114: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/30(木) 17:52:31.67 ID:+Cfal4jJ0
~上条家~
プルルル・・・
恭介「電話だ」
恭介「・・・!?ブルマが鳴っている!?またさやかがバイオリン仮面・・・「氷室」と話をしたがっている!?」
恭介(声色)「もしもし」
さやか「えっと・・・バイオリン仮面?・・・氷室君で良いんだよね?」
恭介(もしかして、氷室と話たいから今日のデートを切り上げたのか?)
さやか「とりあえず・・・今日はありがとう」
恭介「え?なんの事?」
さやか「コンサートの事。おかげで欠員出さずに最後まで演奏できたから」
さやか「氷室君はかなり目立ってたけどね・・・観ていた人が終わった後ずっと話題に出していたし」
さやか「それとなんだけど・・・うちの彼氏・・・恭介と知り合いなんだよね?」
恭介「あ、うん。上条の事はよく知ってる」
さやか「恭介が代わりに演奏してくれって頼みに来たと思うんだけど」
さやか「氷室君は開場に間に合ったのに恭介が遅れた訳を知ってたら教えて欲しいかな」
恭介「・・・」
恭介「君のブルマを被るとすさまじい力があふれてくるんだ(本音)」
恭介「走る速度も電車のそれをはるかにしのぐようになる(本当)」
恭介「僕の住んでいるところは上条とは遠くてね。電車を何本もまたぐ(大嘘)」
恭介「僕は美樹さんのブルマの力で会場まで走って追いつけたけど・・・(本音)
上条はそのまま電車で帰るしかなかったからその差なんじゃないかな?(大嘘)」
さやか「それにしても遅すぎると思うんだけどー!」
恭介(や、やっぱりまだ怒ってるじゃないか)
さやか「なんで恭介は電話で氷室君に伝えなかったの!?恭介がわざわざ氷室君を訪ねなくてもそれでいいじゃん!」
恭介「僕が携帯を持たない主義だから(大嘘)」
恭介「「氷室」としての僕とやりとりしてるのは美樹さんだけだよ(これは本当)」
さやか「あ・・・あたしだけ!?な、なによそれ///」
プルルル・・・
恭介「電話だ」
恭介「・・・!?ブルマが鳴っている!?またさやかがバイオリン仮面・・・「氷室」と話をしたがっている!?」
恭介(声色)「もしもし」
さやか「えっと・・・バイオリン仮面?・・・氷室君で良いんだよね?」
恭介(もしかして、氷室と話たいから今日のデートを切り上げたのか?)
さやか「とりあえず・・・今日はありがとう」
恭介「え?なんの事?」
さやか「コンサートの事。おかげで欠員出さずに最後まで演奏できたから」
さやか「氷室君はかなり目立ってたけどね・・・観ていた人が終わった後ずっと話題に出していたし」
さやか「それとなんだけど・・・うちの彼氏・・・恭介と知り合いなんだよね?」
恭介「あ、うん。上条の事はよく知ってる」
さやか「恭介が代わりに演奏してくれって頼みに来たと思うんだけど」
さやか「氷室君は開場に間に合ったのに恭介が遅れた訳を知ってたら教えて欲しいかな」
恭介「・・・」
恭介「君のブルマを被るとすさまじい力があふれてくるんだ(本音)」
恭介「走る速度も電車のそれをはるかにしのぐようになる(本当)」
恭介「僕の住んでいるところは上条とは遠くてね。電車を何本もまたぐ(大嘘)」
恭介「僕は美樹さんのブルマの力で会場まで走って追いつけたけど・・・(本音)
上条はそのまま電車で帰るしかなかったからその差なんじゃないかな?(大嘘)」
さやか「それにしても遅すぎると思うんだけどー!」
恭介(や、やっぱりまだ怒ってるじゃないか)
さやか「なんで恭介は電話で氷室君に伝えなかったの!?恭介がわざわざ氷室君を訪ねなくてもそれでいいじゃん!」
恭介「僕が携帯を持たない主義だから(大嘘)」
恭介「「氷室」としての僕とやりとりしてるのは美樹さんだけだよ(これは本当)」
さやか「あ・・・あたしだけ!?な、なによそれ///」
116: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/01(金) 21:15:43.15 ID:bLTIaZHD0
さやか「そもそも恭介とはどういう経緯で友達になったの?」
恭介「バイオリン仲間ってだけだよ(大嘘)」
さやか「ふーん、まいっか」
さやか「それとなんだけど、今通話でも使ってるあたしのブルマだけど」
さやか「返してもらうつもりだったけど・・・もういいや」
恭介「え、どうして?」
さやか「ちょうど今日になるかな。あたしは事前に購買のおばちゃんから噂を聞いたけど」
さやか「TVつけてみれば判るよ。会見やってると思うから」
ピッ
レポーター「ブルマが性的興奮を刺激し、性犯罪を助長させる恐れがあると長年の指摘を受け
政府は全国区の小・中・高でのブルマの廃止を発表しました」
恭介「な・・・!?」
レポーター「ハーフパンツ、またはジャージの着用が義務化されます」
レポーター「エロゲにありがちな高校卒業してから通うのに中・高の雰囲気そのままの
○○学園(18歳以上にするための苦肉の策)のような謎の学校法人なら勝手にブルマを取り入れても合法です」
レポーター「でもまぁ、基本的にそんな奇妙な学園な実在しないので「無し」と断言してもいいでしょうね」
恭介「せめてレギンスにしてくれよおおおおおおおお!!!!」(血の涙)
さやか「氷室君!?」
さやか「と、いうわけでブルマが必要な球技大会以降は学校指定のハーフパンツ買うから・・・それはもういらないかな」
恭介「そ、それはちゃんと太ももが露出するタイプかい!?」
さやか「しないよー。ハーフパンツってのはヒザまで覆うやつだよ」
恭介「お尻の肉は」
さやか「輪郭は全然浮き上がらないよ」
恭介「嘘・・・だろ!?」
恭介「バイオリン仲間ってだけだよ(大嘘)」
さやか「ふーん、まいっか」
さやか「それとなんだけど、今通話でも使ってるあたしのブルマだけど」
さやか「返してもらうつもりだったけど・・・もういいや」
恭介「え、どうして?」
さやか「ちょうど今日になるかな。あたしは事前に購買のおばちゃんから噂を聞いたけど」
さやか「TVつけてみれば判るよ。会見やってると思うから」
ピッ
レポーター「ブルマが性的興奮を刺激し、性犯罪を助長させる恐れがあると長年の指摘を受け
政府は全国区の小・中・高でのブルマの廃止を発表しました」
恭介「な・・・!?」
レポーター「ハーフパンツ、またはジャージの着用が義務化されます」
レポーター「エロゲにありがちな高校卒業してから通うのに中・高の雰囲気そのままの
○○学園(18歳以上にするための苦肉の策)のような謎の学校法人なら勝手にブルマを取り入れても合法です」
レポーター「でもまぁ、基本的にそんな奇妙な学園な実在しないので「無し」と断言してもいいでしょうね」
恭介「せめてレギンスにしてくれよおおおおおおおお!!!!」(血の涙)
さやか「氷室君!?」
さやか「と、いうわけでブルマが必要な球技大会以降は学校指定のハーフパンツ買うから・・・それはもういらないかな」
恭介「そ、それはちゃんと太ももが露出するタイプかい!?」
さやか「しないよー。ハーフパンツってのはヒザまで覆うやつだよ」
恭介「お尻の肉は」
さやか「輪郭は全然浮き上がらないよ」
恭介「嘘・・・だろ!?」
117: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/01(金) 21:48:11.35 ID:bLTIaZHD0
恭介(せっかく復学したのに・・・もうすぐブルマ姿のさやかが見れなくなる・・・!?)
恭介(いや・・・問題はそれだけじゃない)
恭介(僕の動かない腕に「力」を与えてくれたさやかのブルマも・・・僕が装着し続けるうちに
僕自身の匂いが移って「恭介のブルマ」になる)
恭介(そうなってしまった時に・・・僕は再びバイオリン仮面に変身できるのだろうか!?
さやかが身に着けた物なら他の衣服でも代用できるのだろうか・・・)
恭介(もしもその他のボトムスで代用できなかったとき・・・僕は再びバイオリンを弾けない身体に・・・)
恭介(そもそも新しいブルマをさやかから貰うのも困難な話だけど・・・
ブルマが廃止されてしまったら・・・さやかを説得するしないの問題にすらたどり着けない!)
アナウンサー「猶予は3ヵ月。それまでにこの国から完全にブルマが消滅するみたいです」
そして、日本全土に「ブルマの廃止」が発表されたその夜・・・
国会がある東京では無くなぜか見滝原の市役所でクーデターが起こった
クーデターの内容は
「ブルマを廃止にするなら脱いじゃうぞ!」と叫びながら
女性達が衣服を脱いでいくという物。
警備員に取り押さえられた女性達は取り調べに対して
自分達が起こした行動に「記憶が無い」と応えるばかりだった。
「ブルマ廃止反対派組織の中でも過激派が
催眠術かなにかで集団幻覚を見せた」と警察は結論を出す。
しかし、その騒動が何者によって扇動されたかを理解している者もいた。
ほむら「これは・・・痴女の手口・・・!?」
杏子「テレビに映ってた女共に口付けがあったぜ」
ほむら「やられた・・・これが痴女「原田」の目的というわけね・・・」
ほむら「私だってまどかのブルマ姿が見られなくなるのは嫌だわ・・・
幸い、個人的に着て欲しいって頼む手段があるけど」
ほむら「乃莉から聞いた原田の性格・・・女の子は分け隔てなく好きという性質なら・・・」
ほむら「この国からブルマを履く学校がなくなるとなったら・・・
クーデターを起こしてでも可決を覆そうとする・・・!!」
恭介(いや・・・問題はそれだけじゃない)
恭介(僕の動かない腕に「力」を与えてくれたさやかのブルマも・・・僕が装着し続けるうちに
僕自身の匂いが移って「恭介のブルマ」になる)
恭介(そうなってしまった時に・・・僕は再びバイオリン仮面に変身できるのだろうか!?
さやかが身に着けた物なら他の衣服でも代用できるのだろうか・・・)
恭介(もしもその他のボトムスで代用できなかったとき・・・僕は再びバイオリンを弾けない身体に・・・)
恭介(そもそも新しいブルマをさやかから貰うのも困難な話だけど・・・
ブルマが廃止されてしまったら・・・さやかを説得するしないの問題にすらたどり着けない!)
アナウンサー「猶予は3ヵ月。それまでにこの国から完全にブルマが消滅するみたいです」
そして、日本全土に「ブルマの廃止」が発表されたその夜・・・
国会がある東京では無くなぜか見滝原の市役所でクーデターが起こった
クーデターの内容は
「ブルマを廃止にするなら脱いじゃうぞ!」と叫びながら
女性達が衣服を脱いでいくという物。
警備員に取り押さえられた女性達は取り調べに対して
自分達が起こした行動に「記憶が無い」と応えるばかりだった。
「ブルマ廃止反対派組織の中でも過激派が
催眠術かなにかで集団幻覚を見せた」と警察は結論を出す。
しかし、その騒動が何者によって扇動されたかを理解している者もいた。
ほむら「これは・・・痴女の手口・・・!?」
杏子「テレビに映ってた女共に口付けがあったぜ」
ほむら「やられた・・・これが痴女「原田」の目的というわけね・・・」
ほむら「私だってまどかのブルマ姿が見られなくなるのは嫌だわ・・・
幸い、個人的に着て欲しいって頼む手段があるけど」
ほむら「乃莉から聞いた原田の性格・・・女の子は分け隔てなく好きという性質なら・・・」
ほむら「この国からブルマを履く学校がなくなるとなったら・・・
クーデターを起こしてでも可決を覆そうとする・・・!!」
118: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/02(土) 12:26:10.72 ID:1k1gZfzB0
×クーデター ○デモ
~球技大会全日程終了~
恭介(結局僕はなんの役にも立てなかったな)
恭介(医者に激しい運動はしばらく様子見って言われているからね・・・
まぁブルマを被れば身体を動かせるけど)
恭介(その場合上条恭介じゃなくなるから、どっちにしろ球技大会には参加できないけどね)
さやか「やったよ恭介!あたし達のクラスが総合優勝だよ!」
恭介「おめでとう。さやか」
和子先生「さて、早速ですが優勝賞品の旅行権ですけど、どこに行きたいか意見を出してくださいね」
さやか「温泉地がいいなー」
女子生徒「えー、絶対男子覗きにくるじゃん、やだよー」
中沢「むしろ美樹は上条に見せることを目的としてないか」
恭介「ぶはっ」
和子「・・・」イライラ
仁美「ありですわね・・・私が脱げば・・・上条君の気を向けることができるかもしれないですし」
ほむら「すっかり脱ぎ癖がついてしまったわね」
和子「それと、昨日もニュースでやってましたが、三ヵ月後に訪れるブルマの廃止。皆さんは確認していますね?」
女子生徒「これでやっと見滝原もブルマ卒業かってカンジよね」
女子生徒「今思えばなんであんなエロい格好してたんだろうって。恥ずかしいよね」
中沢「ちきしょおお!!」
女子生徒「!?だ、男子達が血の涙を!?」
和子「今まで女性を支えてくれたブルマに敬意を込めて、これから三ヶ月間ブルマを身分証明書代わりに提示すれば
何割引きかで買い物できるようになるみたいです」
和子「すでにお誘いを頂いた各所旅館も対応店です。ブルマを持っていけば安くおみやげを買えるかもしれません」
和子「もちろん私も学生時代のブルマを持参するつもりです。皆さんも当日はブルマを忘れずに持ってきてください」
恭介「え、和子先生も!?」
~球技大会全日程終了~
恭介(結局僕はなんの役にも立てなかったな)
恭介(医者に激しい運動はしばらく様子見って言われているからね・・・
まぁブルマを被れば身体を動かせるけど)
恭介(その場合上条恭介じゃなくなるから、どっちにしろ球技大会には参加できないけどね)
さやか「やったよ恭介!あたし達のクラスが総合優勝だよ!」
恭介「おめでとう。さやか」
和子先生「さて、早速ですが優勝賞品の旅行権ですけど、どこに行きたいか意見を出してくださいね」
さやか「温泉地がいいなー」
女子生徒「えー、絶対男子覗きにくるじゃん、やだよー」
中沢「むしろ美樹は上条に見せることを目的としてないか」
恭介「ぶはっ」
和子「・・・」イライラ
仁美「ありですわね・・・私が脱げば・・・上条君の気を向けることができるかもしれないですし」
ほむら「すっかり脱ぎ癖がついてしまったわね」
和子「それと、昨日もニュースでやってましたが、三ヵ月後に訪れるブルマの廃止。皆さんは確認していますね?」
女子生徒「これでやっと見滝原もブルマ卒業かってカンジよね」
女子生徒「今思えばなんであんなエロい格好してたんだろうって。恥ずかしいよね」
中沢「ちきしょおお!!」
女子生徒「!?だ、男子達が血の涙を!?」
和子「今まで女性を支えてくれたブルマに敬意を込めて、これから三ヶ月間ブルマを身分証明書代わりに提示すれば
何割引きかで買い物できるようになるみたいです」
和子「すでにお誘いを頂いた各所旅館も対応店です。ブルマを持っていけば安くおみやげを買えるかもしれません」
和子「もちろん私も学生時代のブルマを持参するつもりです。皆さんも当日はブルマを忘れずに持ってきてください」
恭介「え、和子先生も!?」
120: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/02(土) 20:49:58.35 ID:1k1gZfzB0
~なんだかんだで温泉地に決まりました~
海もあるから泳げるよ!
女子「男子ー覗くんじゃないぞー」
男子「まるで覗いて欲しいような言い方だな」
女子「このー^」
和子「・・・」イライラ
ほむら(先生があたしだって彼氏とそんな会話したいのにー!って顔してるわ)
さやか「みんな、修学旅行の準備の買い物いこう」
~ショッピングモール~
さやか「恭介、この水着どうかな?」
恭介「露出が高すぎないか?見てみたいけど中沢達に見せちゃうのはちょっと・・・」
さやか「じゃあこっちは恭介の前だけで着る用にするー♪」
杏子「なんだこれ・・・めっちゃウゼえ」
ほむら「見せ付けるためだけに私達を誘ったようなものね」
まどか「さやかちゃんだもん」
乃莉「あれ?もしかしてほむらちゃんと杏子ちゃん?」
ほむら「乃莉さん」
まどか「え?ほむらちゃん?こちらは?」
杏子「魔法少女の先輩だ」
杏子「やまぶき市からこの町に助っ人に来てもらってるんだ」
※ひだまりスケッチ本編のやまぶき高校は東京都内だがここでは改変する
乃莉「見慣れない子が3人いるね」
まどか「鹿目まどかです」
さやか「美樹さやかです。んでこっちは彼氏の恭介!」
乃莉「な・・・!?」
乃莉「ちゅ、中学生ですでに・・・彼氏持ち!?」 ガクッ↓
海もあるから泳げるよ!
女子「男子ー覗くんじゃないぞー」
男子「まるで覗いて欲しいような言い方だな」
女子「このー^」
和子「・・・」イライラ
ほむら(先生があたしだって彼氏とそんな会話したいのにー!って顔してるわ)
さやか「みんな、修学旅行の準備の買い物いこう」
~ショッピングモール~
さやか「恭介、この水着どうかな?」
恭介「露出が高すぎないか?見てみたいけど中沢達に見せちゃうのはちょっと・・・」
さやか「じゃあこっちは恭介の前だけで着る用にするー♪」
杏子「なんだこれ・・・めっちゃウゼえ」
ほむら「見せ付けるためだけに私達を誘ったようなものね」
まどか「さやかちゃんだもん」
乃莉「あれ?もしかしてほむらちゃんと杏子ちゃん?」
ほむら「乃莉さん」
まどか「え?ほむらちゃん?こちらは?」
杏子「魔法少女の先輩だ」
杏子「やまぶき市からこの町に助っ人に来てもらってるんだ」
※ひだまりスケッチ本編のやまぶき高校は東京都内だがここでは改変する
乃莉「見慣れない子が3人いるね」
まどか「鹿目まどかです」
さやか「美樹さやかです。んでこっちは彼氏の恭介!」
乃莉「な・・・!?」
乃莉「ちゅ、中学生ですでに・・・彼氏持ち!?」 ガクッ↓
121: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/04(月) 10:07:28.57 ID:SWVoZySU0
さやか「乃莉さん!?」
乃莉「上条君!さ、さやかちゃんの身体を・・・毎日触っているの!?
あんなにまぶしい太ももを毎日毎日撫で回しているというの!?」
ぐいぐい
恭介「え?えっと・・・」
さやか「落ち着いて乃莉さん!あたしたち健全な仲だよ!」
乃莉「あ・・・」
乃莉「ごめん・・・取り乱しちゃった」
ほむら(なにかしら・・・他人が乗り移ったかのようなキャラ崩壊だわ)
ほむら(そして今気づいたけど・・・魔法少女の服装じゃなければ美樹さやかと見紛うことはないわね・・・
乃莉さんは乃莉さんで特徴的な髪型だし・・・ちゃんと区別できるわ)
乃莉「皆は何を買い物していたの?」
まどか「修学旅行の準備です」
乃莉「え?この時期に?珍しいねー」
さやか「球技大会総合優勝のクラスだけもう一度旅行に行けるんです」
さやか「温泉街に行こうかなって」
乃莉「温泉街か・・・いいねー」
乃莉「女の子同士の裸のお付き合い・・・楽しいだろうなー・・・」
さやか「乃莉さん?」
乃莉「あっ、いやなんでもない。こっちの話」
乃莉「じゃあね、見滝原中の皆さん。温泉楽しんできてねー」
ほむら「・・・」
杏子「どうした?ほむら?」
ほむら「私達は普通に学校に通っているのに・・・乃莉さんは自分の高校に戻らなくていいのかしら?」
ほむら「それにどこで寝泊りしているかも謎だわ・・・」
杏子「あたしに言わせりゃ魔法少女が寝所を確保する手段なんていくらでもあると思うけどな」
ほむら「・・・乃莉さんは不良少女じゃないのよ」
乃莉「上条君!さ、さやかちゃんの身体を・・・毎日触っているの!?
あんなにまぶしい太ももを毎日毎日撫で回しているというの!?」
ぐいぐい
恭介「え?えっと・・・」
さやか「落ち着いて乃莉さん!あたしたち健全な仲だよ!」
乃莉「あ・・・」
乃莉「ごめん・・・取り乱しちゃった」
ほむら(なにかしら・・・他人が乗り移ったかのようなキャラ崩壊だわ)
ほむら(そして今気づいたけど・・・魔法少女の服装じゃなければ美樹さやかと見紛うことはないわね・・・
乃莉さんは乃莉さんで特徴的な髪型だし・・・ちゃんと区別できるわ)
乃莉「皆は何を買い物していたの?」
まどか「修学旅行の準備です」
乃莉「え?この時期に?珍しいねー」
さやか「球技大会総合優勝のクラスだけもう一度旅行に行けるんです」
さやか「温泉街に行こうかなって」
乃莉「温泉街か・・・いいねー」
乃莉「女の子同士の裸のお付き合い・・・楽しいだろうなー・・・」
さやか「乃莉さん?」
乃莉「あっ、いやなんでもない。こっちの話」
乃莉「じゃあね、見滝原中の皆さん。温泉楽しんできてねー」
ほむら「・・・」
杏子「どうした?ほむら?」
ほむら「私達は普通に学校に通っているのに・・・乃莉さんは自分の高校に戻らなくていいのかしら?」
ほむら「それにどこで寝泊りしているかも謎だわ・・・」
杏子「あたしに言わせりゃ魔法少女が寝所を確保する手段なんていくらでもあると思うけどな」
ほむら「・・・乃莉さんは不良少女じゃないのよ」
122: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/04(月) 10:31:40.16 ID:SWVoZySU0
そしてあっと言う間に旅行当日になり、温泉街到着後バスに乗る恭介達
「バスガイドを勤めさせていただきます巴です」
男子生徒「うっひょー!巨乳の大人のお姉さん!!」
男子生徒「待ってましたー!!」
さやか「マミさん!?あんた何やってんすか!?」
マミ「早乙女先生が・・・突発的な旅行だから1人だけじゃ引率は不安だって言ってきて・・・」
マミ「公欠になるし、タダで温泉に行けるからって言われて」
マミ「最近肩こりを覚えるようになってきたから・・・無料という事もあってちょうどいいかなって」
さやか「お姉さんもお母さんも通り越しておばちゃんの発想だよ!!」
ほむら「貴方が肩こりの原因は・・・」
ほむら「いいわ・・・自分で言ってて空しくなるから教えてあげない」
中沢「しつもーん!今彼氏いますかー?」
男子生徒「初体験はいつですかー?」
男子生徒「もしかしてもう結婚して子供がいたりするんですか?」
さやか「無茶振りはやめてあげてええええええええええ!!その人一歳しか違わないのよォ!」
マミ「初体験はその・・・二年生の夏休みに・・・」
さやか「背伸びしなくていいから!!」
なぎさ「みんな失礼なのです!マミは正真正銘女子中学生なのです!なぎさが保証しますよ!」ひょこっ
男子生徒「や、やっぱり子持ちじゃないか!!」
和子「なぎさちゃんは先生の子供よ。隠していたけど実は結婚してたの」
さやか「和子先生も見栄はらないで!!」
和子「今回私達が泊まる旅館は一般客の方もたくさんいます。くれぐれも迷惑をかけないように」
生徒たち「「はーい」」
「バスガイドを勤めさせていただきます巴です」
男子生徒「うっひょー!巨乳の大人のお姉さん!!」
男子生徒「待ってましたー!!」
さやか「マミさん!?あんた何やってんすか!?」
マミ「早乙女先生が・・・突発的な旅行だから1人だけじゃ引率は不安だって言ってきて・・・」
マミ「公欠になるし、タダで温泉に行けるからって言われて」
マミ「最近肩こりを覚えるようになってきたから・・・無料という事もあってちょうどいいかなって」
さやか「お姉さんもお母さんも通り越しておばちゃんの発想だよ!!」
ほむら「貴方が肩こりの原因は・・・」
ほむら「いいわ・・・自分で言ってて空しくなるから教えてあげない」
中沢「しつもーん!今彼氏いますかー?」
男子生徒「初体験はいつですかー?」
男子生徒「もしかしてもう結婚して子供がいたりするんですか?」
さやか「無茶振りはやめてあげてええええええええええ!!その人一歳しか違わないのよォ!」
マミ「初体験はその・・・二年生の夏休みに・・・」
さやか「背伸びしなくていいから!!」
なぎさ「みんな失礼なのです!マミは正真正銘女子中学生なのです!なぎさが保証しますよ!」ひょこっ
男子生徒「や、やっぱり子持ちじゃないか!!」
和子「なぎさちゃんは先生の子供よ。隠していたけど実は結婚してたの」
さやか「和子先生も見栄はらないで!!」
和子「今回私達が泊まる旅館は一般客の方もたくさんいます。くれぐれも迷惑をかけないように」
生徒たち「「はーい」」
123: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/04(月) 14:56:52.73 ID:SWVoZySU0
乃莉「あ」
さやか「の・・・乃莉さん!?」
杏子「なんでアンタがここに!?」
乃莉「奇遇だね」
ほむら「一般客も利用すると聞いたでしょう。私達以外の利用者もいても不思議じゃないわ」
ほむら(問題は・・・明らかに私達がどこに行くのか聞いた上で宿泊先で待ち伏せしていたことだけど・・・)
さやか「乃莉さん、世間は今平日ですよ!?高校行かなくて大丈夫なんですか!?」
乃莉「あ・・・高校ね・・・美術科は今夏休みでー・・・」
まどか「乃莉さんは一人旅ですか?」
乃莉「え、えっとね・・・」
乃莉「かっ・・・彼氏と来ちゃいました!!」
さやか「乃莉さん・・・良いんだよ強がらなくて」
乃莉「あちゃぁ・・・バレた?」
乃莉「みんな、温泉行こうよ」
カポーン
乃莉「マ、マミちゃんのおっぱいすごい・・・宮子さんを思い出すよ」
マミ「宮子さん?」
乃莉「あたしの先輩。声もなんかマミちゃんと似てるんだよね」
乃莉「触っていい?」
マミ「え・・・ちょ・・・」
乃莉「すっごい・・・ぽよんぽよん」
さやか「先輩権限って怖いなー・・・」
124: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/05(火) 11:01:45.76 ID:3pxhMp4E0
そして、おみやげ屋に訪れるさやか達
さやか「ブルマを見せれば割引になるって本当なの?」
乃莉「本当だよ。ただし使い込んだ年期によるけどね」
さやか「年期・・・」
売店のおばちゃん「あー、このブルマは比較的新しい物だね。
割り引きは効かないよ」
さやか「そ、そんな・・・」
さやか「違うクラスの子からもおみやげ頼まれてたのに・・・」
恭介「さやか・・・」
恭介(僕と違って社交的なさやか。他のクラスにもいっぱい友達が居る)
恭介(僕がさやかのブルマを奪ってしまったせいで
さやかは安価でおみやげを手に入れることが出来なくなっている)
まどか「さやかちゃん後でお金渡してくれれば大丈夫だから、
わたしか仁美ちゃんのブルマで買っておこうよ」
さやか「ありがとうまどか、でもそれはルール違反な気がするからやらないよ」
恭介「さやか・・・買う予定のおみやげリストは作っているかい?」
さやか「恭介・・・?」
恭介「これだね」
パサッ
恭介「自分の部屋でまっててくれないかさやか。すぐにでも全部揃えてあげるよ」
さやか「きょ・・・恭介!?無茶だよ!!」
さやか「原価で買ったらどれくらいの値段になるかわからないのに・・・恭介!?」
恭介「暁美さんからもらった変装用の女子制服・・・もしものために持ってきておいて良かった」
ササッ
恭子「できた!上条恭子スタイル!」
恭子「そして今手に持っているのは年期が入っているほうのさやかのブルマ!
これで僕は女子生徒として堂々と割引を使っておみやげが買える!!」
さやか「ブルマを見せれば割引になるって本当なの?」
乃莉「本当だよ。ただし使い込んだ年期によるけどね」
さやか「年期・・・」
売店のおばちゃん「あー、このブルマは比較的新しい物だね。
割り引きは効かないよ」
さやか「そ、そんな・・・」
さやか「違うクラスの子からもおみやげ頼まれてたのに・・・」
恭介「さやか・・・」
恭介(僕と違って社交的なさやか。他のクラスにもいっぱい友達が居る)
恭介(僕がさやかのブルマを奪ってしまったせいで
さやかは安価でおみやげを手に入れることが出来なくなっている)
まどか「さやかちゃん後でお金渡してくれれば大丈夫だから、
わたしか仁美ちゃんのブルマで買っておこうよ」
さやか「ありがとうまどか、でもそれはルール違反な気がするからやらないよ」
恭介「さやか・・・買う予定のおみやげリストは作っているかい?」
さやか「恭介・・・?」
恭介「これだね」
パサッ
恭介「自分の部屋でまっててくれないかさやか。すぐにでも全部揃えてあげるよ」
さやか「きょ・・・恭介!?無茶だよ!!」
さやか「原価で買ったらどれくらいの値段になるかわからないのに・・・恭介!?」
恭介「暁美さんからもらった変装用の女子制服・・・もしものために持ってきておいて良かった」
ササッ
恭子「できた!上条恭子スタイル!」
恭子「そして今手に持っているのは年期が入っているほうのさやかのブルマ!
これで僕は女子生徒として堂々と割引を使っておみやげが買える!!」
125: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/05(火) 15:17:09.66 ID:3pxhMp4E0
旅館内。廊下
横一列にならんで談話している男子生徒
恭子(げ・・・)
恭子(バ・・・バレないよな・・・)
恭子「し、失礼。通してくださるかしら」
中沢「あ・・・うん」
男子生徒「うちのクラスにあんな子いたっけ?」
男子生徒「修学旅行で制服は珍しい」
中沢「・・・」
男子生徒「中沢?」
中沢「か・・・可愛い」
再びおみやげコーナーへと赴く恭介(恭子)
ドサッ
おばちゃん「こんなに買うのかい?ブルマ割引使わないと厳しいよ」
恭子「こ・・・これでお願いします」
スッ(さやかのブルマ)
おばちゃん「・・・」
おばちゃん「これは・・・かなり長い間使い込まれたブルマだね」
おばちゃん「よっしゃ、全部半額だよ。ブルマ割引使う場合はここにサインしておくれ」
恭子「えっと・・・」
恭子(確かこのブルマ・・・さやかの名前が書いてあったよな・・・)
恭子(だったらサインもさやかの名前で書かないと・・・なのか!?)
おばちゃん「美樹さやかちゃんね。毎度。こんなに買ってくれて嬉しいよ」
乃莉「・・・?あの子は?」
乃莉「おばちゃん!名簿みせて!・・・え!?美樹さやか!?」
乃莉「た、大変!さやかちゃんの偽者だ!」
横一列にならんで談話している男子生徒
恭子(げ・・・)
恭子(バ・・・バレないよな・・・)
恭子「し、失礼。通してくださるかしら」
中沢「あ・・・うん」
男子生徒「うちのクラスにあんな子いたっけ?」
男子生徒「修学旅行で制服は珍しい」
中沢「・・・」
男子生徒「中沢?」
中沢「か・・・可愛い」
再びおみやげコーナーへと赴く恭介(恭子)
ドサッ
おばちゃん「こんなに買うのかい?ブルマ割引使わないと厳しいよ」
恭子「こ・・・これでお願いします」
スッ(さやかのブルマ)
おばちゃん「・・・」
おばちゃん「これは・・・かなり長い間使い込まれたブルマだね」
おばちゃん「よっしゃ、全部半額だよ。ブルマ割引使う場合はここにサインしておくれ」
恭子「えっと・・・」
恭子(確かこのブルマ・・・さやかの名前が書いてあったよな・・・)
恭子(だったらサインもさやかの名前で書かないと・・・なのか!?)
おばちゃん「美樹さやかちゃんね。毎度。こんなに買ってくれて嬉しいよ」
乃莉「・・・?あの子は?」
乃莉「おばちゃん!名簿みせて!・・・え!?美樹さやか!?」
乃莉「た、大変!さやかちゃんの偽者だ!」
126: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/05(火) 16:25:27.94 ID:3pxhMp4E0
恭子「後は変装を解いてこのおみやげをさやかの部屋に持っていくだけだな」
乃莉「まちなさい!」
恭子「え・・・(乃莉さん!?)」
乃莉「君・・・美樹さやかちゃんじゃないよね?」
乃莉「でも、今・・・さやかちゃんのブルマで買い物したよね?」
恭子「な・・・」
乃莉「どこでさやかちゃんのブルマを手に入れたの!?そして何者なの!?」
乃莉「正体を現しなさい!!」
恭子に飛び掛る乃莉
恭子「ちょ・・・落ち着いて乃莉さん!」
乃莉「なんでアタシの名前まで知ってるの!?ますます正体を暴きたくなったわ!」
恭子(そ、そうか・・・この格好だと僕だってわからないんだ!)
中沢「・・・!?」
中沢「謎の美人女子生徒が・・・襲われている!?」
中沢「助けなきゃ!お、俺の初恋を!」
がばっ
後ろから乃莉を押さえ込む中沢
中沢「名も知らない少女!逃げてくれ!!」
恭子「な・・・中沢!?」
乃莉「ちょ・・・どこ触ってるのよ!このスケベ!!」
恭子「中沢・・・ありがとう!!」
ダッ
乃莉「コラ待てえー!!」
中沢「む、むこうは俺の名前を知っていたのか!?嬉しいな・・・」
乃莉「まちなさい!」
恭子「え・・・(乃莉さん!?)」
乃莉「君・・・美樹さやかちゃんじゃないよね?」
乃莉「でも、今・・・さやかちゃんのブルマで買い物したよね?」
恭子「な・・・」
乃莉「どこでさやかちゃんのブルマを手に入れたの!?そして何者なの!?」
乃莉「正体を現しなさい!!」
恭子に飛び掛る乃莉
恭子「ちょ・・・落ち着いて乃莉さん!」
乃莉「なんでアタシの名前まで知ってるの!?ますます正体を暴きたくなったわ!」
恭子(そ、そうか・・・この格好だと僕だってわからないんだ!)
中沢「・・・!?」
中沢「謎の美人女子生徒が・・・襲われている!?」
中沢「助けなきゃ!お、俺の初恋を!」
がばっ
後ろから乃莉を押さえ込む中沢
中沢「名も知らない少女!逃げてくれ!!」
恭子「な・・・中沢!?」
乃莉「ちょ・・・どこ触ってるのよ!このスケベ!!」
恭子「中沢・・・ありがとう!!」
ダッ
乃莉「コラ待てえー!!」
中沢「む、むこうは俺の名前を知っていたのか!?嬉しいな・・・」
127: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/05(火) 16:38:46.05 ID:3pxhMp4E0
乃莉「君・・・あの子の何なの!?」
中沢「俺にとってのあの子は運命の人だ」
乃莉「へー・・・君の彼女なんだ・・・」
中沢「そ、そういうわけでは・・・」
乃莉「とりあえず君を縛らせてもらうね。あの子をおびき出すために」
中沢「え」
ボカッ
気絶させられる中沢。そして
~まどか、さやか、仁美、杏子、ほむらがいる部屋~
ガラッ
さやか「乃莉さん!?いったいどうしたの!?そっちの男子は・・・な、中沢!?」
乃莉「不審者を見つけたの。さやかちゃんのブルマを持っていてさやかちゃんの名を騙る偽者が」
さやか「え」
仁美「乃莉さんとさやかさんだけでなく三人目のソックリさんという意味ですか?」
乃莉「その子はどうやらコイツの彼女みたい」
全員「えええええええええええええええ!?」
さやか「な・・・中沢の彼女!?」
ほむら「和子先生以外に候補が居たのね・・・」
乃莉「その子をおびきよせるためにちょっとここにコイツを置いておくから」
さやか「ちょ・・・乃莉さん!?ここ女子部屋ですよ!?」
恭子(マ・・・マズイ事になった・・・)
恭子「僕を逃がすために・・・中沢が人質に取られてしまうなんて・・・」
恭子「助けにいく・・・?この格好でか?」
恭子「そうか!この手があった!!」ガバッ
中沢「俺にとってのあの子は運命の人だ」
乃莉「へー・・・君の彼女なんだ・・・」
中沢「そ、そういうわけでは・・・」
乃莉「とりあえず君を縛らせてもらうね。あの子をおびき出すために」
中沢「え」
ボカッ
気絶させられる中沢。そして
~まどか、さやか、仁美、杏子、ほむらがいる部屋~
ガラッ
さやか「乃莉さん!?いったいどうしたの!?そっちの男子は・・・な、中沢!?」
乃莉「不審者を見つけたの。さやかちゃんのブルマを持っていてさやかちゃんの名を騙る偽者が」
さやか「え」
仁美「乃莉さんとさやかさんだけでなく三人目のソックリさんという意味ですか?」
乃莉「その子はどうやらコイツの彼女みたい」
全員「えええええええええええええええ!?」
さやか「な・・・中沢の彼女!?」
ほむら「和子先生以外に候補が居たのね・・・」
乃莉「その子をおびきよせるためにちょっとここにコイツを置いておくから」
さやか「ちょ・・・乃莉さん!?ここ女子部屋ですよ!?」
恭子(マ・・・マズイ事になった・・・)
恭子「僕を逃がすために・・・中沢が人質に取られてしまうなんて・・・」
恭子「助けにいく・・・?この格好でか?」
恭子「そうか!この手があった!!」ガバッ
128: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/05(火) 16:49:33.74 ID:3pxhMp4E0
バイオリン仮面「フォオオオオオオオオオ!!」
バイオリン仮面「クロスアウツ!!」
バッ
バイオリン仮面「ふしゅうう・・・・また服を脱いでしまった・・・」
バイオリン仮面「でも仕方ないじゃないか・・・自分の部屋まで戻るにはさやか達がいる部屋を通り過ぎなきゃいけないし・・・」
バイオリン仮面「中沢を救い出すには・・・この姿に変身するしかないのだ!」
~さやか達の部屋~
さやか「落ち着いてよ乃莉さん。あたし別に自分のなりすましが居ても気にしないから」
さやか「ほら、これ一つ食べなよ。温泉まんじゅう。おいしいよ」
乃莉「あ、ありがとう。ちょっと冷静になったかな・・・」
ふにゅ♪
乃莉「・・・!?何このおまんじゅう・・・妙にナマ暖かい・・・」
バイオリン仮面「それは・・・私の黄金まんじゅうだ」
乃莉「ぎゃ、ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!?」
さやか「バ、バイオリン仮面!?」
バイオリン仮面「初めまして乃莉さん。私はバイオリン仮面」
乃莉「さ・・・さやかちゃんのブルマ!?な、なにを被っているのよ!!」
バイオリン仮面「君と一対一で話がしたい。中沢を離してやってくれないか?」
乃莉「駄目よ、この旅館に不審者がいるの。ソイツをおびきよせる大事な人質なの」
さやか「乃莉さんズレてる!目の前のそいつが一番の不審者だよ!!」
バイオリン仮面「仕方ないな・・・」スッ
乃莉「股間からバイオリンが!?」
バイオリン仮面「クロスアウツ!!」
バッ
バイオリン仮面「ふしゅうう・・・・また服を脱いでしまった・・・」
バイオリン仮面「でも仕方ないじゃないか・・・自分の部屋まで戻るにはさやか達がいる部屋を通り過ぎなきゃいけないし・・・」
バイオリン仮面「中沢を救い出すには・・・この姿に変身するしかないのだ!」
~さやか達の部屋~
さやか「落ち着いてよ乃莉さん。あたし別に自分のなりすましが居ても気にしないから」
さやか「ほら、これ一つ食べなよ。温泉まんじゅう。おいしいよ」
乃莉「あ、ありがとう。ちょっと冷静になったかな・・・」
ふにゅ♪
乃莉「・・・!?何このおまんじゅう・・・妙にナマ暖かい・・・」
バイオリン仮面「それは・・・私の黄金まんじゅうだ」
乃莉「ぎゃ、ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!?」
さやか「バ、バイオリン仮面!?」
バイオリン仮面「初めまして乃莉さん。私はバイオリン仮面」
乃莉「さ・・・さやかちゃんのブルマ!?な、なにを被っているのよ!!」
バイオリン仮面「君と一対一で話がしたい。中沢を離してやってくれないか?」
乃莉「駄目よ、この旅館に不審者がいるの。ソイツをおびきよせる大事な人質なの」
さやか「乃莉さんズレてる!目の前のそいつが一番の不審者だよ!!」
バイオリン仮面「仕方ないな・・・」スッ
乃莉「股間からバイオリンが!?」
129: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/06(水) 02:06:55.42 ID:1h4cYO+K0
♪~♪~♪
乃莉「・・・か、身体が動かない!?」
乃莉「なにをするつもりなの!?ま、まさかエロ同人みたいに・・・」
バイオリン仮面「さぁ中沢君、逃げるのだ」
中沢「あ、ありがとうございます」
乃莉「この力・・・魔法なの!?」
シュイン!(乃莉変身)
さやか「乃莉さん!?」
乃莉「わかったわバイオリン仮面。一対一でお話しましょう」
乃莉「スパークエッジ!!」
~井上ワープで周りに誰も居ない場所へ~
※井上ワープ
戦闘が開始されるといつのまにか戦いやすい場所にワープしている現象
特撮作品にて井上敏樹氏の脚本で多用されることが多いためこう呼ばれる
乃莉「正体を見せなさい!」
バイオリン仮面「ま、待ってくれ乃莉さん!僕はあなたと戦う気は・・・」
ドスッ
乃莉の攻撃の衝撃でブルマがはがれる
恭介「あ・・・」
乃莉「か・・・上条君!?」
乃莉「ええええ!?は、半裸の上条君が・・・さやかちゃんのブルマを被って・・・」
乃莉「って事は・・・さっきの女子生徒も上条君なの!?じょ・・・女装趣味まで兼ね備えてるなんて・・・」
恭介「ち・・・違うんだ!こ、コレに訳が・・・」
乃莉「素敵・・・///」
恭介「え・・・?」
乃莉「・・・か、身体が動かない!?」
乃莉「なにをするつもりなの!?ま、まさかエロ同人みたいに・・・」
バイオリン仮面「さぁ中沢君、逃げるのだ」
中沢「あ、ありがとうございます」
乃莉「この力・・・魔法なの!?」
シュイン!(乃莉変身)
さやか「乃莉さん!?」
乃莉「わかったわバイオリン仮面。一対一でお話しましょう」
乃莉「スパークエッジ!!」
~井上ワープで周りに誰も居ない場所へ~
※井上ワープ
戦闘が開始されるといつのまにか戦いやすい場所にワープしている現象
特撮作品にて井上敏樹氏の脚本で多用されることが多いためこう呼ばれる
乃莉「正体を見せなさい!」
バイオリン仮面「ま、待ってくれ乃莉さん!僕はあなたと戦う気は・・・」
ドスッ
乃莉の攻撃の衝撃でブルマがはがれる
恭介「あ・・・」
乃莉「か・・・上条君!?」
乃莉「ええええ!?は、半裸の上条君が・・・さやかちゃんのブルマを被って・・・」
乃莉「って事は・・・さっきの女子生徒も上条君なの!?じょ・・・女装趣味まで兼ね備えてるなんて・・・」
恭介「ち・・・違うんだ!こ、コレに訳が・・・」
乃莉「素敵・・・///」
恭介「え・・・?」
131: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/06(水) 08:29:14.98 ID:1h4cYO+K0
乃莉「あたし、脱ぎ癖があるちょっと変態っぽい男子が彼氏の理想像なんだよね」
恭介「そ・・・それは変わったご趣味で」
恭介(何かおかしい・・・?乃莉さんってこういうキャラなのか?)
乃莉「上条君はまさに理想の人なんだけどなー・・・おしいなー・・・
さやかちゃんの彼氏じゃしょうがないよね」
乃莉「さやかちゃんも上条君のそんな所に惚れたの?」
恭介「ち、違います!さやかにはこの姿の僕は上条とは認識されて無くて-」
恭介はブルマを被るようになってからバイオリンが弾けるようになった経緯を乃莉に話す
乃莉「へー、ふーんすごい興味深い話だね」
乃莉「魔法少女以外にも奇跡を起こせる存在がいたんだね・・・」
恭介「魔法少女?」
乃莉「簡単にいっちゃえば
あたしのこんな感じの格好して悪いやつと戦う正義のヒーローの事だよ」
乃莉「戦いに運命を投じる代わりに願い事を一つだけかなえられるんだ」
乃莉「君のクラスにもすでに魔法少女である子が何人かいるけど」
恭介「ま・・・まさかさやかも!?」
恭介「僕の腕が動くようになったのは・・・さやかが魔法少女になったからじゃ・・・」
乃莉「ああ、それは違うよ。資質はあるけど、未契約だよ彼女」
乃莉「自分の腕のためとはいえさやかちゃんが犠牲になるのは嫌なんだ?」
恭介「あたりまえじゃないか!」
乃莉「根はマジメでいい子なんだ・・・いえ、マジメに変態と言い換えたほうがいいかな」
乃莉「ますます先輩好みなんだけどなー・・・
この事バラされたくなかったら付き合ってって言っちゃおうかなー」
恭介「そ、それだけはご勘弁を・・・」
さやか「乃莉さん?氷室くん?ここにいるの?」
乃莉「さやかちゃんが来るよ、はやくブルマ被りなよ」
恭介「あっ、はい」
恭介「そ・・・それは変わったご趣味で」
恭介(何かおかしい・・・?乃莉さんってこういうキャラなのか?)
乃莉「上条君はまさに理想の人なんだけどなー・・・おしいなー・・・
さやかちゃんの彼氏じゃしょうがないよね」
乃莉「さやかちゃんも上条君のそんな所に惚れたの?」
恭介「ち、違います!さやかにはこの姿の僕は上条とは認識されて無くて-」
恭介はブルマを被るようになってからバイオリンが弾けるようになった経緯を乃莉に話す
乃莉「へー、ふーんすごい興味深い話だね」
乃莉「魔法少女以外にも奇跡を起こせる存在がいたんだね・・・」
恭介「魔法少女?」
乃莉「簡単にいっちゃえば
あたしのこんな感じの格好して悪いやつと戦う正義のヒーローの事だよ」
乃莉「戦いに運命を投じる代わりに願い事を一つだけかなえられるんだ」
乃莉「君のクラスにもすでに魔法少女である子が何人かいるけど」
恭介「ま・・・まさかさやかも!?」
恭介「僕の腕が動くようになったのは・・・さやかが魔法少女になったからじゃ・・・」
乃莉「ああ、それは違うよ。資質はあるけど、未契約だよ彼女」
乃莉「自分の腕のためとはいえさやかちゃんが犠牲になるのは嫌なんだ?」
恭介「あたりまえじゃないか!」
乃莉「根はマジメでいい子なんだ・・・いえ、マジメに変態と言い換えたほうがいいかな」
乃莉「ますます先輩好みなんだけどなー・・・
この事バラされたくなかったら付き合ってって言っちゃおうかなー」
恭介「そ、それだけはご勘弁を・・・」
さやか「乃莉さん?氷室くん?ここにいるの?」
乃莉「さやかちゃんが来るよ、はやくブルマ被りなよ」
恭介「あっ、はい」
132: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/06(水) 08:49:20.32 ID:1h4cYO+K0
さやか「あっいたいた」
さやか「二人とも、何を話してたの?」
バイオリン仮面「え・・・えっとね」
乃莉「へー・・・バイオリン仮面の本名は氷室君って言うんだ(すっとぼけ)」
乃莉「さやかちゃん、えっとねあたし・・・」
乃莉「氷室君と付き合うことになりましたー♪」
バイオリン仮面「な・・・!?」
さやか「えええええええ!?」
バイオリン仮面「ちょっと乃莉さん!どういう事ですか!!」(小声)
乃莉「もちろん、上条君には手を出してないよ」(小声)
乃莉「あたしが好きになったのは氷室君の方なんだから・・・
その格好してる時だけあたしの限定的な彼氏になってよ、
それがさやかちゃんにバラさない条件」(小声)
バイオリン仮面「そ・・・そんな無茶苦茶な・・・」
さやか「へー・・・」ゴゴゴ・・・
バイオリン仮面(さ・・・さやか!?なんで怒ってるんだ!?)
さやか「あたしの事可愛いって言った男がもう新しい女の子に目をつけるんだー・・・」
バイオリン仮面「さやか!?」
乃莉「あれ?さやかちゃんももしかして氷室君に気があったの?
でも彼氏いるよねー?」
さやか「あたしが言いたいのは!あたしのブルマまで被ってハァハァしてる変態のくせして
あっさり他の子を好きになる氷室君の軽薄さがどうかなーって思うの」
乃莉「それ好きって事じゃない?」
さやか「違うよ・・・友達だもん。最近電話で色々相談に乗ってもらってたもん」
さやか「なんか急すぎる気もするなー・・・乃莉さんの事好きになったのなら
あたしに一言相談してくれても良かったのになーとか・・・」
さやか「しょうがないかな・・・あたしは氷室君の彼女にはなれないし・・・
おめでとうって言うべきなのかな・・・」
バイオリン仮面(本当にどうしちゃったんださやか・・・?まさか君まで氷室に・・・!?)
さやか「二人とも、何を話してたの?」
バイオリン仮面「え・・・えっとね」
乃莉「へー・・・バイオリン仮面の本名は氷室君って言うんだ(すっとぼけ)」
乃莉「さやかちゃん、えっとねあたし・・・」
乃莉「氷室君と付き合うことになりましたー♪」
バイオリン仮面「な・・・!?」
さやか「えええええええ!?」
バイオリン仮面「ちょっと乃莉さん!どういう事ですか!!」(小声)
乃莉「もちろん、上条君には手を出してないよ」(小声)
乃莉「あたしが好きになったのは氷室君の方なんだから・・・
その格好してる時だけあたしの限定的な彼氏になってよ、
それがさやかちゃんにバラさない条件」(小声)
バイオリン仮面「そ・・・そんな無茶苦茶な・・・」
さやか「へー・・・」ゴゴゴ・・・
バイオリン仮面(さ・・・さやか!?なんで怒ってるんだ!?)
さやか「あたしの事可愛いって言った男がもう新しい女の子に目をつけるんだー・・・」
バイオリン仮面「さやか!?」
乃莉「あれ?さやかちゃんももしかして氷室君に気があったの?
でも彼氏いるよねー?」
さやか「あたしが言いたいのは!あたしのブルマまで被ってハァハァしてる変態のくせして
あっさり他の子を好きになる氷室君の軽薄さがどうかなーって思うの」
乃莉「それ好きって事じゃない?」
さやか「違うよ・・・友達だもん。最近電話で色々相談に乗ってもらってたもん」
さやか「なんか急すぎる気もするなー・・・乃莉さんの事好きになったのなら
あたしに一言相談してくれても良かったのになーとか・・・」
さやか「しょうがないかな・・・あたしは氷室君の彼女にはなれないし・・・
おめでとうって言うべきなのかな・・・」
バイオリン仮面(本当にどうしちゃったんださやか・・・?まさか君まで氷室に・・・!?)
133: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/06(水) 09:09:22.61 ID:1h4cYO+K0
旅館に戻る一同
さやか「まさか、氷室君がこの旅館を訪れたのって」
乃莉「あたしを追ってきたんですって!きゃああ、愛されてますね、あたし!」
ほむら(カオスだわ・・・)
ほむら(この旅館には3組のカップルが存在する)
ほむら(美樹さやかと上条恭介・・・中沢君と恭子ちゃん・・・乃莉さんと氷室君)
ほむら(しかし・・・この3組のお相手3人はいずれも同一人物・・・)
ほむら(二組目のカップルにいたっては性別まで同一)
ほむら(男女ともに二人ずつだから乃莉さんと中沢君がくっつけば丸く収まるんだけど・・・)
ほむら(それをここまでややこしくこじらせるなんて・・・天性のジゴロね)
乃莉「はい♪氷室君、あーん♪」
さやか「・・・」イライライラ
さやか(恭介のバカッ!!またいなくなっちゃって・・・どうしたのよもう)
バイオリン仮面「ブ・・・ブルマを顔に被ってるんだから・・・そんな無茶な・・・」
さやか「彼女の前くらい顔隠すのやめなさいよ、氷室君」
バイオリン仮面「え」
さやか「前から氷室君の素顔に興味あったんだよね・・・外して見せてよ」
乃莉「さ、さやかちゃん!あ、あたしはこのままで良いって思ってるから!落ちついて!」
さやか「何言ってるの?そんなの駄目だよ乃莉さん」
さやか「付き合う相手の顔も見ないって絶対おかしいでしょ、ほら、脱いで氷室君」
バイオリン仮面「さ、さやか待って・・・」
「きゃああああああああああああああああああああああ!!!!」
さやか「え?何?今の声・・・」
さやか「まさか、氷室君がこの旅館を訪れたのって」
乃莉「あたしを追ってきたんですって!きゃああ、愛されてますね、あたし!」
ほむら(カオスだわ・・・)
ほむら(この旅館には3組のカップルが存在する)
ほむら(美樹さやかと上条恭介・・・中沢君と恭子ちゃん・・・乃莉さんと氷室君)
ほむら(しかし・・・この3組のお相手3人はいずれも同一人物・・・)
ほむら(二組目のカップルにいたっては性別まで同一)
ほむら(男女ともに二人ずつだから乃莉さんと中沢君がくっつけば丸く収まるんだけど・・・)
ほむら(それをここまでややこしくこじらせるなんて・・・天性のジゴロね)
乃莉「はい♪氷室君、あーん♪」
さやか「・・・」イライライラ
さやか(恭介のバカッ!!またいなくなっちゃって・・・どうしたのよもう)
バイオリン仮面「ブ・・・ブルマを顔に被ってるんだから・・・そんな無茶な・・・」
さやか「彼女の前くらい顔隠すのやめなさいよ、氷室君」
バイオリン仮面「え」
さやか「前から氷室君の素顔に興味あったんだよね・・・外して見せてよ」
乃莉「さ、さやかちゃん!あ、あたしはこのままで良いって思ってるから!落ちついて!」
さやか「何言ってるの?そんなの駄目だよ乃莉さん」
さやか「付き合う相手の顔も見ないって絶対おかしいでしょ、ほら、脱いで氷室君」
バイオリン仮面「さ、さやか待って・・・」
「きゃああああああああああああああああああああああ!!!!」
さやか「え?何?今の声・・・」
134: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/07(木) 08:58:34.66 ID:BY2DKJ9S0
~男子の部屋その①~
さやか「これは・・・」
男子生徒たちが鼻血を噴出して倒れている
女子生徒「あたし仲がいい男子がいるから・・・この部屋に遊びに来たら・・・こんな事になってて・・・」
男子生徒「う・・・う・・・」
ほむら「まだ意識がある生徒がいるわ」
さやか「どうしたの?何があったの?」
男子生徒「和子先生・・・まだまだ若いって思ったよ」
さやか「は?」
男子生徒「まさか和子先生の裸で鼻血が出るとは思わなかった」
さやか「え?え?」
男子生徒「この部屋にやってきて・・・いきなり素っ裸を僕達に見せ付けて・・・」がくっ
まどかさやか「「ええええええええええ!?」」
杏子「乃莉、ほむら・・・これって・・・」
ほむら「明らかに「痴女」の症状だわ」
乃莉「和子先生って・・・担任の先生?」
ほむら「どうやら・・・浴衣の下に何も履かずに徘徊しているみたいね・・・」
ほむら「あなた、なにか変わったことは起こらなかった?」
女子生徒「変わったこと?」
ほむら「身の回りの変化よ」
女子生徒「えっと・・・修学旅行の浮かれ気分で・・・なんか男子との距離が縮まった気がして・・・」
女子生徒「すでにクラス内で何組かカップルが」
ほむら杏子「「それだあああああああああ!!」」
さやか「これは・・・」
男子生徒たちが鼻血を噴出して倒れている
女子生徒「あたし仲がいい男子がいるから・・・この部屋に遊びに来たら・・・こんな事になってて・・・」
男子生徒「う・・・う・・・」
ほむら「まだ意識がある生徒がいるわ」
さやか「どうしたの?何があったの?」
男子生徒「和子先生・・・まだまだ若いって思ったよ」
さやか「は?」
男子生徒「まさか和子先生の裸で鼻血が出るとは思わなかった」
さやか「え?え?」
男子生徒「この部屋にやってきて・・・いきなり素っ裸を僕達に見せ付けて・・・」がくっ
まどかさやか「「ええええええええええ!?」」
杏子「乃莉、ほむら・・・これって・・・」
ほむら「明らかに「痴女」の症状だわ」
乃莉「和子先生って・・・担任の先生?」
ほむら「どうやら・・・浴衣の下に何も履かずに徘徊しているみたいね・・・」
ほむら「あなた、なにか変わったことは起こらなかった?」
女子生徒「変わったこと?」
ほむら「身の回りの変化よ」
女子生徒「えっと・・・修学旅行の浮かれ気分で・・・なんか男子との距離が縮まった気がして・・・」
女子生徒「すでにクラス内で何組かカップルが」
ほむら杏子「「それだあああああああああ!!」」
135: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/07(木) 09:18:06.24 ID:BY2DKJ9S0
ほむら「自分を差し置いてカップル成立する教え子達・・・痴女として覚醒するストレスにはうってつけね・・・」
杏子「でもおかしい・・・原田って痴女は見滝原にいるはずだろ?
わざわざあたし達を尾けてこの温泉街にやってきたのか!?」
乃莉「原田は・・・間違いなく近くにいるよ」
乃莉「あたしは感じるよ。原田の魔力を」
ほむら「はやく和子先生の徘徊を止めないと大変なことになるわ!
社会的に存在が脅かされてしまう!」
さやか「その痴女ってのがよくわかんないんだけど・・・もう男子の前で全裸になった時点で駄目なんじゃ・・・」
ほむら「そんなのは男子がいきすぎた妄想で和子先生の裸を思い浮かべて自滅したという事にすればいい」
ほむら「問題は女子部屋で同じ行動をとった場合・・・その事実はごまかせない」
ほむら「基本的に女性を好きな女性はいないから・・・「実は妄想でした」という言い訳は通用しないわ」
さやか「説得力に欠けるんですがそれは」
「ぎゃああああああああああ!!」
バイオリン仮面「もう一つの男子の部屋からだ!」
バーン!
同じく広がる地獄絵図。
鼻血まみれの男子がそのまま気絶している
バイオリン仮面「・・・!中沢!?中沢は無事だぞ!」
バイオリン仮面「中沢!聞こえるか!?先生はどっちに行った!?」
中沢「うあああああ!見てません見てません!先生の裸なんて見てません!」
中沢「俺には初恋の銀髪美少女がいるんだ!先生の気持ちには応えられないんだ!」
バイオリン仮面「銀髪美少女・・・!?誰の事だ!?いや、それより先生は!?」
中沢「自分の部屋だよ・・・と、巴さんとなぎさちゃんもいる・・・引率係の宿泊部屋へ・・・」
杏子「でもおかしい・・・原田って痴女は見滝原にいるはずだろ?
わざわざあたし達を尾けてこの温泉街にやってきたのか!?」
乃莉「原田は・・・間違いなく近くにいるよ」
乃莉「あたしは感じるよ。原田の魔力を」
ほむら「はやく和子先生の徘徊を止めないと大変なことになるわ!
社会的に存在が脅かされてしまう!」
さやか「その痴女ってのがよくわかんないんだけど・・・もう男子の前で全裸になった時点で駄目なんじゃ・・・」
ほむら「そんなのは男子がいきすぎた妄想で和子先生の裸を思い浮かべて自滅したという事にすればいい」
ほむら「問題は女子部屋で同じ行動をとった場合・・・その事実はごまかせない」
ほむら「基本的に女性を好きな女性はいないから・・・「実は妄想でした」という言い訳は通用しないわ」
さやか「説得力に欠けるんですがそれは」
「ぎゃああああああああああ!!」
バイオリン仮面「もう一つの男子の部屋からだ!」
バーン!
同じく広がる地獄絵図。
鼻血まみれの男子がそのまま気絶している
バイオリン仮面「・・・!中沢!?中沢は無事だぞ!」
バイオリン仮面「中沢!聞こえるか!?先生はどっちに行った!?」
中沢「うあああああ!見てません見てません!先生の裸なんて見てません!」
中沢「俺には初恋の銀髪美少女がいるんだ!先生の気持ちには応えられないんだ!」
バイオリン仮面「銀髪美少女・・・!?誰の事だ!?いや、それより先生は!?」
中沢「自分の部屋だよ・・・と、巴さんとなぎさちゃんもいる・・・引率係の宿泊部屋へ・・・」
136: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/07(木) 19:15:37.95 ID:BY2DKJ9S0
和子「・・・」
ガラッ
マミ「あ、和子先生、見回りお疲れ様です」
和子「・・・」
マミ「先生?」
はらっ
マミ「な・・・!?ちょっと和子先生!?何してるんですか!?」
なぎさ「おっぱいにソウルジェムが挟まってるのです!」
乃莉「和子先生!目を覚まして!」
乃莉「う・・・」
ゴゴゴ・・・
マミ「え・・・え・・!?なんなのこれは・・・」
カッ!!
ほむら「これは・・・」
杏子「い・・・いつの間にか魔女結界・・・いや、痴女結界に閉じ込められている!?」
ドサッ
気絶した乃莉、マミ、なぎさが振ってくる
さやか「乃莉さん!マミさん!なぎさ!」
まどか「和子先生の後ろに・・・誰か居るよ!」
原田「初めまして・・・見滝原の魔法少女達・・・やっと顔見せできたね」
ほむら「「裸の痴女」・・・原田!!」
さやか「マミさんよりも二周り以上も大きい胸!?ま、間違いない!!」
ガラッ
マミ「あ、和子先生、見回りお疲れ様です」
和子「・・・」
マミ「先生?」
はらっ
マミ「な・・・!?ちょっと和子先生!?何してるんですか!?」
なぎさ「おっぱいにソウルジェムが挟まってるのです!」
乃莉「和子先生!目を覚まして!」
乃莉「う・・・」
ゴゴゴ・・・
マミ「え・・・え・・!?なんなのこれは・・・」
カッ!!
ほむら「これは・・・」
杏子「い・・・いつの間にか魔女結界・・・いや、痴女結界に閉じ込められている!?」
ドサッ
気絶した乃莉、マミ、なぎさが振ってくる
さやか「乃莉さん!マミさん!なぎさ!」
まどか「和子先生の後ろに・・・誰か居るよ!」
原田「初めまして・・・見滝原の魔法少女達・・・やっと顔見せできたね」
ほむら「「裸の痴女」・・・原田!!」
さやか「マミさんよりも二周り以上も大きい胸!?ま、間違いない!!」
138: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/09(土) 16:39:32.89 ID:NvI7tBVg0
原田「乃莉ちゃんから聞いてるかな?痴女と呼ばれる者の正体を」
ほむら「魔法少女だったモノ」
杏子「あんたも昔は魔法少女だったんだろ?」
原田「世界中の女の子に可愛い衣装を着せたい。それがあたしの最初の願い」
原田「魔法少女時代からの固有の能力に「対象者に好きな服を着せる」という物があるの」
杏子「よくそんな魔法で魔女と戦えたな・・・」
原田「意外と小回りが利くよ?魔法少女同士の縄張り争いでは
裸エプロンとか着せてあげると恥ずかしがって何も出来ずに降伏するし」
原田「20歳をすぎて魔法少女引退を考えていたある日気づいてしまったの」
原田「あたしは可愛い衣装を着た女の子だけじゃ飽き足らない!
脱衣とか服が破れるところもちゃんとカメラに収めなきゃって」
原田「気づいたときには最初の願いとは
正反対の「脱衣」の性質を持つ痴女になっていた」
原田「そして今・・・!!尻肉と太もも両方を魅せる素敵衣装ブルマが・・・
世界から消え去ろうとしている・・・許せるだろうか?」
杏子「こいつさっきから何言ってるんだ?」
原田「教師という立場の人間が裸のデモ行進を行えば
政府はブルマ廃止を見送るかもしれない・・・だから和子先生を追ってここまで来た」
ほむら「そんな事しても廃案は可決されるし、和子先生が社会的に死んでしまうからやめてもらえるかしら」
原田「でもあなた達が勘付いてしまったから予定変更。あなた達を含めたこの旅館の
女子全員を「脱衣」させて政府に訴える」
さやか「ごめん、日本語でお願いします」
原田「和子先生を止めないとこの旅館全員の女性が痴女になるって事!
さあ、やっておしまい!」
和子先生「ふぉおおおお!」ピカッ
痴女名:レーディヒ:ledig
ほむら「魔法少女だったモノ」
杏子「あんたも昔は魔法少女だったんだろ?」
原田「世界中の女の子に可愛い衣装を着せたい。それがあたしの最初の願い」
原田「魔法少女時代からの固有の能力に「対象者に好きな服を着せる」という物があるの」
杏子「よくそんな魔法で魔女と戦えたな・・・」
原田「意外と小回りが利くよ?魔法少女同士の縄張り争いでは
裸エプロンとか着せてあげると恥ずかしがって何も出来ずに降伏するし」
原田「20歳をすぎて魔法少女引退を考えていたある日気づいてしまったの」
原田「あたしは可愛い衣装を着た女の子だけじゃ飽き足らない!
脱衣とか服が破れるところもちゃんとカメラに収めなきゃって」
原田「気づいたときには最初の願いとは
正反対の「脱衣」の性質を持つ痴女になっていた」
原田「そして今・・・!!尻肉と太もも両方を魅せる素敵衣装ブルマが・・・
世界から消え去ろうとしている・・・許せるだろうか?」
杏子「こいつさっきから何言ってるんだ?」
原田「教師という立場の人間が裸のデモ行進を行えば
政府はブルマ廃止を見送るかもしれない・・・だから和子先生を追ってここまで来た」
ほむら「そんな事しても廃案は可決されるし、和子先生が社会的に死んでしまうからやめてもらえるかしら」
原田「でもあなた達が勘付いてしまったから予定変更。あなた達を含めたこの旅館の
女子全員を「脱衣」させて政府に訴える」
さやか「ごめん、日本語でお願いします」
原田「和子先生を止めないとこの旅館全員の女性が痴女になるって事!
さあ、やっておしまい!」
和子先生「ふぉおおおお!」ピカッ
痴女名:レーディヒ:ledig
140: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/07/12(火) 09:12:02.65 ID:lgD7zpCV0
さやか「和子先生が痴女に!?」
和子の痴女姿:
ピッチピチのミニスカ女教師衣装。
谷間もパンツも丸見え
杏子「痴女補正があるとはいえ・・・でかい!」
ほむら「和子先生をフってきた男の数だけ揉まれたからね」
さやか「生生しい話はやめて!!」
杏子「でも仁美の時で退治方法は予習済みだぜ!
乳で挟まれているソウルジェムを本体と切り離せば!!」
ズズズ・・・
さやか「え・・・!?」
ほむら「ソウルジェムが・・・胸の谷間に埋まっていく!?」
スポン♪
杏子「お、おい!完全に胸に埋もれてソウルジェムが見えなくなったぞ!」
原田「大人のおっぱいにはこんな活用方法もあるの」
原田「完全に埋もれちゃうとエロさが足りないけどね・・・
さきっぽだけソウルジェム
和子の痴女姿:
ピッチピチのミニスカ女教師衣装。
谷間もパンツも丸見え
杏子「痴女補正があるとはいえ・・・でかい!」
ほむら「和子先生をフってきた男の数だけ揉まれたからね」
さやか「生生しい話はやめて!!」
杏子「でも仁美の時で退治方法は予習済みだぜ!
乳で挟まれているソウルジェムを本体と切り離せば!!」
ズズズ・・・
さやか「え・・・!?」
ほむら「ソウルジェムが・・・胸の谷間に埋まっていく!?」
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杏子「お、おい!完全に胸に埋もれてソウルジェムが見えなくなったぞ!」
原田「大人のおっぱいにはこんな活用方法もあるの」
原田「完全に埋もれちゃうとエロさが足りないけどね・・・
さきっぽだけソウルジェム