【モバマス】乃々「雪の日」
1: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 20:56:14.44 ID:1p34/lZg0
乃々「....」ザッ
乃々「....」ザッ
乃々「はぁ....はぁ....」
乃々「....」ザッ
乃々「....」ザッ
ガチャ
乃々「はぁ....」
乃々「....」キョロ
乃々「....」キョロ
乃々「お、おはようございます....」
P「おーおはよ」
乃々「....」ザッ
乃々「はぁ....はぁ....」
乃々「....」ザッ
乃々「....」ザッ
ガチャ
乃々「はぁ....」
乃々「....」キョロ
乃々「....」キョロ
乃々「お、おはようございます....」
P「おーおはよ」
2: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 20:56:52.98 ID:1p34/lZg0
P「大変だったろ~来るの」
乃々「....」
乃々「....そうですね」
P「....」
P「別に無理して事務所まで来なくてもよかったんだぞ?」
乃々「い、いえ、毎日の習慣みたいなものですから....」
乃々「主にプロデューサーさんのせいですけど....」
P「仕事があるなんて幸せなことなんだぞ」
乃々「....」ガサゴソ
乃々「....」スッ
乃々「ふぅ....」ホッ
乃々「私の幸せはここにあります....」
P「まったく....」
P「....」
乃々「....」
乃々「....そうですね」
P「....」
P「別に無理して事務所まで来なくてもよかったんだぞ?」
乃々「い、いえ、毎日の習慣みたいなものですから....」
乃々「主にプロデューサーさんのせいですけど....」
P「仕事があるなんて幸せなことなんだぞ」
乃々「....」ガサゴソ
乃々「....」スッ
乃々「ふぅ....」ホッ
乃々「私の幸せはここにあります....」
P「まったく....」
P「....」
3: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 20:57:22.36 ID:1p34/lZg0
P「そこって暖かいの?」
乃々「....温度は関係ありません」
乃々「森久保の心が暖まればそれでいいんです....」
P「なるほどな」
P「じゃあ俺の心もそこで暖めてもらうか」ガサゴソ
P「....」スッ
P「ふぅ....」ホッ
P「いや寒!?」
P「机の下全然暖かくないじゃん!?」
乃々「私暖かいなんて一言も言ってないんですけど....」
乃々「....温度は関係ありません」
乃々「森久保の心が暖まればそれでいいんです....」
P「なるほどな」
P「じゃあ俺の心もそこで暖めてもらうか」ガサゴソ
P「....」スッ
P「ふぅ....」ホッ
P「いや寒!?」
P「机の下全然暖かくないじゃん!?」
乃々「私暖かいなんて一言も言ってないんですけど....」
4: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 20:57:57.09 ID:1p34/lZg0
乃々「....」
乃々「私思うんですけど....」
P「ん?」
乃々「いっそ事務所ごと雪の下に埋まってしまえばいいと....」
P「事務所が埋まれとは思わないがまあ概ね同意だな」
P「日本の交通機関は優秀すぎる」
乃々「その通りです....」
P「まあ収録やらなんやらはたぶん止まらないんだけどな....」
乃々「止まることのない都市機能に助けられているんですね....」
P「皮肉なもんだ....」
乃々「私思うんですけど....」
P「ん?」
乃々「いっそ事務所ごと雪の下に埋まってしまえばいいと....」
P「事務所が埋まれとは思わないがまあ概ね同意だな」
P「日本の交通機関は優秀すぎる」
乃々「その通りです....」
P「まあ収録やらなんやらはたぶん止まらないんだけどな....」
乃々「止まることのない都市機能に助けられているんですね....」
P「皮肉なもんだ....」
5: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 20:58:54.16 ID:1p34/lZg0
ちひろ「もう、2人して何言ってるんですか」
ちひろ「わざわざ別々の机の下で話すこともないでしょう?」
乃々「2人同室は狭いですから....」
ちひろ「というかそこ、どうなんですか?」
P「寒い」
乃々「寒いです」
ちひろ「じゃあ出てきてください!」
ちひろ「風邪でも引いたらどうするんですか!」
ちひろ「ただでさえこの天気なのに....」
P「いや、でもなんか、案外クセになるわここ」
乃々「プロデューサーさんもようやくその境地に辿り着けましたか....」
ちひろ「いいから出てきなさい!」
ちひろ「あ、乃々ちゃんお茶でいい?」
乃々「は、はい、ありがとうございます....」
P「俺はコーヒーで」
ちひろ「はいはい」
ちひろ「わざわざ別々の机の下で話すこともないでしょう?」
乃々「2人同室は狭いですから....」
ちひろ「というかそこ、どうなんですか?」
P「寒い」
乃々「寒いです」
ちひろ「じゃあ出てきてください!」
ちひろ「風邪でも引いたらどうするんですか!」
ちひろ「ただでさえこの天気なのに....」
P「いや、でもなんか、案外クセになるわここ」
乃々「プロデューサーさんもようやくその境地に辿り着けましたか....」
ちひろ「いいから出てきなさい!」
ちひろ「あ、乃々ちゃんお茶でいい?」
乃々「は、はい、ありがとうございます....」
P「俺はコーヒーで」
ちひろ「はいはい」
6: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 20:59:26.60 ID:1p34/lZg0
ちひろ「どうぞ」コトッ
乃々「ありがとうございます....」
ちひろ「プロデューサーさんも」コトッ
P「どうも」
乃々「....」フーフー
乃々「....」フーフー
乃々「....」フーフー
乃々「....」ズズ
乃々「はぁ....」ニコ
ちひろ「乃々ちゃん、本当に昆布茶が好きなんですね~」
乃々「お茶も美味しいですけど....」
乃々「これはさらに体にしみわたる気がします....」
乃々「....」ズズ
乃々「はぁ....」ニコニコ
乃々「ありがとうございます....」
ちひろ「プロデューサーさんも」コトッ
P「どうも」
乃々「....」フーフー
乃々「....」フーフー
乃々「....」フーフー
乃々「....」ズズ
乃々「はぁ....」ニコ
ちひろ「乃々ちゃん、本当に昆布茶が好きなんですね~」
乃々「お茶も美味しいですけど....」
乃々「これはさらに体にしみわたる気がします....」
乃々「....」ズズ
乃々「はぁ....」ニコニコ
7: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 20:59:55.55 ID:1p34/lZg0
P「渋いなあ乃々は」スック
P「♪~」テクテク
P「♪~」ガチャ
P「....」ガサゴソ
P「あれ、練乳ない」
P「ちひろさーん、練乳は?」
ちひろ「プロデューサーさんしか使わないんですから無くなったら自分で補充してください」
P「ちぇー冷たいなあ」
ちひろ「外に出て本当の冷たさでも味わってきたらどうですか?」ニッコリ
P「角砂糖最高!角砂糖最高!」ザーッ
P「....」ゴクゴク
P「甘くておいしい!」
乃々「コールド負けなんですけど....」
P「うまい」
P「♪~」テクテク
P「♪~」ガチャ
P「....」ガサゴソ
P「あれ、練乳ない」
P「ちひろさーん、練乳は?」
ちひろ「プロデューサーさんしか使わないんですから無くなったら自分で補充してください」
P「ちぇー冷たいなあ」
ちひろ「外に出て本当の冷たさでも味わってきたらどうですか?」ニッコリ
P「角砂糖最高!角砂糖最高!」ザーッ
P「....」ゴクゴク
P「甘くておいしい!」
乃々「コールド負けなんですけど....」
P「うまい」
8: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 21:00:28.89 ID:1p34/lZg0
ガチャリ
美玲「寒いなー....」
輝子「寒い....」
P「おーおはよう、美玲、輝子」
乃々「お、お疲れ様です....」
美玲「乃々!おはよう!」
輝子「ボノノちゃん、おはよう....!」
美玲「しかしなんでこんなことになってるんだ....」
輝子「フフ、こいつら、私が、真っ黒に染め上げて....」
輝子「いや....寒いから、いいか....」
P「なんだお前ら、揃いも揃って情けない....」
美玲「寒いなー....」
輝子「寒い....」
P「おーおはよう、美玲、輝子」
乃々「お、お疲れ様です....」
美玲「乃々!おはよう!」
輝子「ボノノちゃん、おはよう....!」
美玲「しかしなんでこんなことになってるんだ....」
輝子「フフ、こいつら、私が、真っ黒に染め上げて....」
輝子「いや....寒いから、いいか....」
P「なんだお前ら、揃いも揃って情けない....」
9: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 21:02:18.38 ID:1p34/lZg0
P「雪なんて慣れっこだろ?」
美玲「プロデューサー!オマエは小さな頃からいつも隣にいたヤツ相手にはしゃげるのか!」
P「はしゃげる!」
美玲「嘘つけ!」
美玲「私たちにとってはイベントでもなんでもないんだからな!」
輝子「雪....白い悪魔....」
P「雪国育ちは世知辛いなあ」
P「俺が子供の頃こんだけ降ってたらたぶん1日中外にいたんじゃないかな~」
ちひろ「このあたりでこれだけ降るのは珍しいですからねえ」
乃々「....」
P「故郷を思いだして感傷に浸ったらどうだ?」
美玲「別に思い出してもなあ....」
輝子「余計に、寒くなるだけ....」
ちひろ「ストーブでも出す?」
美玲「餅!餅焼こう!」
輝子「買い置きのキノコも、ある....!」
乃々「キノコも焼くんですか....!?」
P「目的がズレていってるぞ」
美玲「プロデューサー!オマエは小さな頃からいつも隣にいたヤツ相手にはしゃげるのか!」
P「はしゃげる!」
美玲「嘘つけ!」
美玲「私たちにとってはイベントでもなんでもないんだからな!」
輝子「雪....白い悪魔....」
P「雪国育ちは世知辛いなあ」
P「俺が子供の頃こんだけ降ってたらたぶん1日中外にいたんじゃないかな~」
ちひろ「このあたりでこれだけ降るのは珍しいですからねえ」
乃々「....」
P「故郷を思いだして感傷に浸ったらどうだ?」
美玲「別に思い出してもなあ....」
輝子「余計に、寒くなるだけ....」
ちひろ「ストーブでも出す?」
美玲「餅!餅焼こう!」
輝子「買い置きのキノコも、ある....!」
乃々「キノコも焼くんですか....!?」
P「目的がズレていってるぞ」
10: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 21:07:40.36 ID:1p34/lZg0
美玲「おー!膨らんできたぞ!」
輝子「醤油....直接かけたら、マズいかな....」
乃々「どうでしょうか....」
P「ストーブにかかったらダメじゃないか?」
ちひろ「あ、もうよさそうですね」
P「最初は3人で食べていいぞ」
美玲「本当か?じゃあお言葉に甘えて....」
輝子「私も....」
輝子「プロデューサーには、お返し...」スッ
P「キノコってストーブで焼くものなんですかね?」
ちひろ「網焼きと思えば同じようなものでは?」
乃々「私もいただきます....」
パク
輝子「醤油....直接かけたら、マズいかな....」
乃々「どうでしょうか....」
P「ストーブにかかったらダメじゃないか?」
ちひろ「あ、もうよさそうですね」
P「最初は3人で食べていいぞ」
美玲「本当か?じゃあお言葉に甘えて....」
輝子「私も....」
輝子「プロデューサーには、お返し...」スッ
P「キノコってストーブで焼くものなんですかね?」
ちひろ「網焼きと思えば同じようなものでは?」
乃々「私もいただきます....」
パク
11: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 21:12:49.16 ID:1p34/lZg0
美玲「んー!やっぱり冬は餅だな!」パク
輝子「海苔のクロ、フヒ、ナイトメア....」パク
乃々「もっと穏やかなものをお願いします....」パク
ちひろ「....」モグモグ
ちひろ「普通においしいですよプロデューサーさん?」
P「あ、そうですか?じゃあ俺も」パク
ちひろ「私を毒味に使いましたね?」ニッコリ
輝子「プロデューサー....私、毒キノコなんか、出さない....」
P「そういう意味じゃないんだが....」
輝子「海苔のクロ、フヒ、ナイトメア....」パク
乃々「もっと穏やかなものをお願いします....」パク
ちひろ「....」モグモグ
ちひろ「普通においしいですよプロデューサーさん?」
P「あ、そうですか?じゃあ俺も」パク
ちひろ「私を毒味に使いましたね?」ニッコリ
輝子「プロデューサー....私、毒キノコなんか、出さない....」
P「そういう意味じゃないんだが....」
12: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 21:23:35.48 ID:1p34/lZg0
P「しかしこの時期に餅ってのも変な話だな」
ちひろ「お正月もとっくに終わりましたからねえ」
美玲「事務所に餅が常備してるのも結構おかしいぞ」
乃々「お正月に誰かが持ってきたんでしょうか....」
輝子「美味しかったから....問題なし....」
美玲「まあ結局そうだな」
美玲「ちなみにウチはきなこ派」
輝子「もちろん....キノコ派....」
乃々「ややこしいです....」
乃々「あ、私は醤油で....」
P「チーズと海苔一択」
ちひろ「それじゃあ私は、お汁粉にします♪」
美玲「ウチも~」
輝子「右に同じ....!」
乃々「わ、私も....」
P「ボクも~!」
ちひろ「はいはい分かってますよ~」
ちひろ「お正月もとっくに終わりましたからねえ」
美玲「事務所に餅が常備してるのも結構おかしいぞ」
乃々「お正月に誰かが持ってきたんでしょうか....」
輝子「美味しかったから....問題なし....」
美玲「まあ結局そうだな」
美玲「ちなみにウチはきなこ派」
輝子「もちろん....キノコ派....」
乃々「ややこしいです....」
乃々「あ、私は醤油で....」
P「チーズと海苔一択」
ちひろ「それじゃあ私は、お汁粉にします♪」
美玲「ウチも~」
輝子「右に同じ....!」
乃々「わ、私も....」
P「ボクも~!」
ちひろ「はいはい分かってますよ~」
13: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 21:43:05.35 ID:1p34/lZg0
P「暖まった~」
美玲「もう今日は外出たくないぃ....」
輝子「キノコ....今日はここで一緒に過ごそう....」
乃々「....」チラ
乃々「....」チラ
輝子「?」
輝子「ボノノちゃん....どうした....?」
乃々「あ....、いや、なんでも....」
美玲「?」
美玲「なんか今日ずっと落ち着きがないんじゃないか?」
P「(割と普段から落ち着きないような)」
乃々「....」
美玲「もう今日は外出たくないぃ....」
輝子「キノコ....今日はここで一緒に過ごそう....」
乃々「....」チラ
乃々「....」チラ
輝子「?」
輝子「ボノノちゃん....どうした....?」
乃々「あ....、いや、なんでも....」
美玲「?」
美玲「なんか今日ずっと落ち着きがないんじゃないか?」
P「(割と普段から落ち着きないような)」
乃々「....」
14: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 21:43:31.56 ID:1p34/lZg0
乃々「あの、実は....」
乃々「....」
乃々「....雪」
美玲・輝子「雪?」
乃々「2人と、雪で、その....」
乃々「遊んでみたくて....」
美玲「....」
輝子「....」
乃々「で、でも!2人は私みたいに雪ではしゃいがないみたいだったので....」
乃々「誘うのはよくないと思ったんですけど....」
美玲「....」チラ
輝子「....」チラ
乃々「....」
乃々「....雪」
美玲・輝子「雪?」
乃々「2人と、雪で、その....」
乃々「遊んでみたくて....」
美玲「....」
輝子「....」
乃々「で、でも!2人は私みたいに雪ではしゃいがないみたいだったので....」
乃々「誘うのはよくないと思ったんですけど....」
美玲「....」チラ
輝子「....」チラ
15: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 21:44:22.53 ID:1p34/lZg0
美玲「....乃々」
乃々「は、はいっ....」
美玲「ウチがなんで眼帯を着けてるか知ってるか?」
乃々「ふぁ、ファッションですよね....?」
美玲「ふっふっふー....」
美玲「実はこれはな!雪玉の狙いを定めやすくするために着けてるんだ!」
乃々「!」
輝子「ボノノちゃん....」
輝子「私、朝からこの白く染まった街を....」
輝子「ブラァァァァァァックに染め上げて....」
輝子「一緒にゴートゥーヘーーールッ!!!!」
乃々「美玲さん....輝子ちゃん....!」
乃々「は、はいっ....」
美玲「ウチがなんで眼帯を着けてるか知ってるか?」
乃々「ふぁ、ファッションですよね....?」
美玲「ふっふっふー....」
美玲「実はこれはな!雪玉の狙いを定めやすくするために着けてるんだ!」
乃々「!」
輝子「ボノノちゃん....」
輝子「私、朝からこの白く染まった街を....」
輝子「ブラァァァァァァックに染め上げて....」
輝子「一緒にゴートゥーヘーーールッ!!!!」
乃々「美玲さん....輝子ちゃん....!」
16: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 21:44:49.33 ID:1p34/lZg0
美玲「その前に!」
美玲「手袋ちゃんと着けたか?」
乃々「はい....」
輝子「帽子と、マフラー....大事....」
乃々「持ってきました....」
美玲「雪の下は何があるかわからないからな!気を付けるんだぞ!」
乃々「わかりました....」
輝子「危険は、下だけじゃない....枝や屋根の上も....」
乃々「気を付けます....」
P「あいつらお母さんみたいですね」
ちひろ「あまり慣れていない乃々ちゃんが心配なんですよ」クスクス
美玲「手袋ちゃんと着けたか?」
乃々「はい....」
輝子「帽子と、マフラー....大事....」
乃々「持ってきました....」
美玲「雪の下は何があるかわからないからな!気を付けるんだぞ!」
乃々「わかりました....」
輝子「危険は、下だけじゃない....枝や屋根の上も....」
乃々「気を付けます....」
P「あいつらお母さんみたいですね」
ちひろ「あまり慣れていない乃々ちゃんが心配なんですよ」クスクス
17: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 22:13:47.39 ID:1p34/lZg0
輝子「ヒャッハーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」ポイポイ
美玲「うぉ!やったな~!」
乃々「ぇぃ....」ポイッ
美玲「んなっ!」
美玲「左側からの攻撃は卑怯だぞ!」
乃々「えへ....」クスリ
輝子「ボノノちゃん....ナイス....!」
美玲「いいだろう!2人まとめて相手してやるっ!!」
乃々「えいえい....!」ポイポイッ
輝子「まずは美玲ちゃんから地獄行きだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ポイポイッ
美玲「うぉ!やったな~!」
乃々「ぇぃ....」ポイッ
美玲「んなっ!」
美玲「左側からの攻撃は卑怯だぞ!」
乃々「えへ....」クスリ
輝子「ボノノちゃん....ナイス....!」
美玲「いいだろう!2人まとめて相手してやるっ!!」
乃々「えいえい....!」ポイポイッ
輝子「まずは美玲ちゃんから地獄行きだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ポイポイッ
18: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 22:16:49.94 ID:1p34/lZg0
輝子「....」ガリガリ
輝子「....」ガリガリ
乃々「....」ジー
乃々「輝子ちゃん....それはなんですか....?」
輝子「これは、キノコの....雪像....」
美玲「おぉ~!これはマツタケか?」
輝子「うん....自信作....!」
P「....」
P「あれ、外に置いてて大丈夫ですかね....」
P「アイドル事務所の目の前にあれはどうなんでしょう....」
ちひろ「う、うーん....一応本人がマツタケって言ってますから....」
輝子「....」ガリガリ
乃々「....」ジー
乃々「輝子ちゃん....それはなんですか....?」
輝子「これは、キノコの....雪像....」
美玲「おぉ~!これはマツタケか?」
輝子「うん....自信作....!」
P「....」
P「あれ、外に置いてて大丈夫ですかね....」
P「アイドル事務所の目の前にあれはどうなんでしょう....」
ちひろ「う、うーん....一応本人がマツタケって言ってますから....」
19: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 22:36:10.55 ID:1p34/lZg0
ちひろ「結局、乃々ちゃんだけじゃなく2人も思いっきり楽しんでますね」
P「2人にとって雪は見慣れたものかもしれません」
P「ただ3人一緒の雪は初めてですからね」
P「当然ですよ」ニコニコ
ちひろ「ふふっ、そうかもしれません♪」
ちひろ「....」
ちひろ「でも私、びっくりしちゃいました」
P「なんでですか?」
ちひろ「さっきの乃々ちゃんですよ!」
P「あぁ」
ちひろ「うちに来た頃は本当に心配でしたけど」
ちひろ「ああやって自分から友達を....」
ちひろ「なんだか、嬉しいですね」ニコニコ
P「なんだかんだあいつも成長してるんですよ」
P「2人にとって雪は見慣れたものかもしれません」
P「ただ3人一緒の雪は初めてですからね」
P「当然ですよ」ニコニコ
ちひろ「ふふっ、そうかもしれません♪」
ちひろ「....」
ちひろ「でも私、びっくりしちゃいました」
P「なんでですか?」
ちひろ「さっきの乃々ちゃんですよ!」
P「あぁ」
ちひろ「うちに来た頃は本当に心配でしたけど」
ちひろ「ああやって自分から友達を....」
ちひろ「なんだか、嬉しいですね」ニコニコ
P「なんだかんだあいつも成長してるんですよ」
20: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 22:42:55.17 ID:1p34/lZg0
ちひろ「ワシが育てた!って言いたいんですか?」クスリ
P「ん?あー、まー多少は俺の敏腕も関係してるかもしれないですね」
ちひろ「意外と自信家なんですね」クスリ
P「乃々をスカウトしてきたこの腕は凄く優秀だと思ってますよ」クスリ
P「アイドルを始めてからは俺なんて全く関係ないんですけどね」
ちひろ「そうですか?」
P「普段からネガティブで口では後ろ向きなことばっかり言ってますけど」
P「最後は必ずやってくれますからね」
P「それも、俺の期待を大きく超えて」
ちひろ「いつも乃々ちゃんに振り回されっぱなしですからね!」
P「俺なんかでよければいくらでも振り回してもらって結構ですよ!」
ちひろ「プロデューサーの鑑ですね♪」
ガチャリ
乃々「はぁ....はぁ....」
ちひろ「どうしたの?」
乃々「ちょ、ちょっと....休憩を....」
P「ん?あー、まー多少は俺の敏腕も関係してるかもしれないですね」
ちひろ「意外と自信家なんですね」クスリ
P「乃々をスカウトしてきたこの腕は凄く優秀だと思ってますよ」クスリ
P「アイドルを始めてからは俺なんて全く関係ないんですけどね」
ちひろ「そうですか?」
P「普段からネガティブで口では後ろ向きなことばっかり言ってますけど」
P「最後は必ずやってくれますからね」
P「それも、俺の期待を大きく超えて」
ちひろ「いつも乃々ちゃんに振り回されっぱなしですからね!」
P「俺なんかでよければいくらでも振り回してもらって結構ですよ!」
ちひろ「プロデューサーの鑑ですね♪」
ガチャリ
乃々「はぁ....はぁ....」
ちひろ「どうしたの?」
乃々「ちょ、ちょっと....休憩を....」
21: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 22:48:57.09 ID:1p34/lZg0
乃々「....」ポス
乃々「....」ゴク
P「....」
P「....」ポス
P「どうだ?」
乃々「....」
乃々「楽しい、です....」
P「よかったな」
乃々「....はい」ニコ
乃々「ただあの2人、元気過ぎです....」
P「こればっかりは経験かもな」
P「次はいつできるかわからないんだしたっぷり経験しとけ」
乃々「もちろんです....!」
乃々「....」ゴク
P「....」
P「....」ポス
P「どうだ?」
乃々「....」
乃々「楽しい、です....」
P「よかったな」
乃々「....はい」ニコ
乃々「ただあの2人、元気過ぎです....」
P「こればっかりは経験かもな」
P「次はいつできるかわからないんだしたっぷり経験しとけ」
乃々「もちろんです....!」
22: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 22:56:24.65 ID:1p34/lZg0
乃々「....」
乃々「....プロデューサーさん」
P「ん?」
乃々「私、たくさん積もった雪はそんなに見たことはないんですけど....」
乃々「一応何度かは見たことがありました....」
P「絶対ないってわけじゃないもんな」
乃々「そうですね....」
乃々「それ以外にもテレビや写真で」
乃々「一面真っ白な雪景色を見たときに」
乃々「私はいつも気持ちよさそうだなって思ってました」
P「雪の感触とかか?」
乃々「それもあるとは思うんですけど」
乃々「なんというか....」
乃々「世界が自分だけになってしまったような....」
乃々「そんな感覚になっていたんです....」
P「確かに、わかる気がする」
P「今まで見ていた景色がまるっきり変わって見えて」
P「世界に取り残されたような感じだよな」
乃々「そうです....」
乃々「プロデューサーも意外と孤独な考え方なんですね....」
P「余計なお世話じゃ」
乃々「....プロデューサーさん」
P「ん?」
乃々「私、たくさん積もった雪はそんなに見たことはないんですけど....」
乃々「一応何度かは見たことがありました....」
P「絶対ないってわけじゃないもんな」
乃々「そうですね....」
乃々「それ以外にもテレビや写真で」
乃々「一面真っ白な雪景色を見たときに」
乃々「私はいつも気持ちよさそうだなって思ってました」
P「雪の感触とかか?」
乃々「それもあるとは思うんですけど」
乃々「なんというか....」
乃々「世界が自分だけになってしまったような....」
乃々「そんな感覚になっていたんです....」
P「確かに、わかる気がする」
P「今まで見ていた景色がまるっきり変わって見えて」
P「世界に取り残されたような感じだよな」
乃々「そうです....」
乃々「プロデューサーも意外と孤独な考え方なんですね....」
P「余計なお世話じゃ」
23: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 23:03:03.10 ID:1p34/lZg0
乃々「....」
乃々「今日の朝、起きて外に出たときに」
乃々「誰も踏みしめていない雪の上を歩きました」
乃々「でも、昔のような、心地のよい孤独感とは別に」
乃々「少し、寂しくなりました....」
P「....」
乃々「今までは楽しめていた自分1人の世界が」
乃々「今日だけはちょっぴり不安になって....」
乃々「だから急いできたんです....」
P「....」
乃々「でも早足で歩きながら雪を眺めていると」
乃々「いつのまにか」
乃々「美玲さんと、輝子ちゃんのことを考えていたんです....」
乃々「事務所につく頃には....」
乃々「2人と、雪で遊びたいと思っていました....」
P「....」
乃々「今日の朝、起きて外に出たときに」
乃々「誰も踏みしめていない雪の上を歩きました」
乃々「でも、昔のような、心地のよい孤独感とは別に」
乃々「少し、寂しくなりました....」
P「....」
乃々「今までは楽しめていた自分1人の世界が」
乃々「今日だけはちょっぴり不安になって....」
乃々「だから急いできたんです....」
P「....」
乃々「でも早足で歩きながら雪を眺めていると」
乃々「いつのまにか」
乃々「美玲さんと、輝子ちゃんのことを考えていたんです....」
乃々「事務所につく頃には....」
乃々「2人と、雪で遊びたいと思っていました....」
P「....」
24: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 23:08:49.44 ID:1p34/lZg0
乃々「なんだかとても、不思議な気持ちなんです....」
P「乃々」
P「それはお前の世界が広がったってことじゃないか?」
乃々「私の....?」
P「お前の世界はもうお前しかいないわけじゃない」
P「ってことだよ」
乃々「?」
P「つまり」
美玲・輝子「おーい!」
美玲「乃々~!かまくら出来たぞ~!」
輝子「3人で....一緒に入ろう....!」
乃々「はい、今行きます....!」
乃々「あ....」チラ
P「行ってこい」ヒラヒラ
乃々「....はい!」タッタッ
P「乃々」
P「それはお前の世界が広がったってことじゃないか?」
乃々「私の....?」
P「お前の世界はもうお前しかいないわけじゃない」
P「ってことだよ」
乃々「?」
P「つまり」
美玲・輝子「おーい!」
美玲「乃々~!かまくら出来たぞ~!」
輝子「3人で....一緒に入ろう....!」
乃々「はい、今行きます....!」
乃々「あ....」チラ
P「行ってこい」ヒラヒラ
乃々「....はい!」タッタッ
25: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 23:13:22.12 ID:1p34/lZg0
ちひろ「よかったんですか?まだお話の途中だったんじゃ?」
P「むしろあいつらに助けられましたよ」
P「俺の口から全部行ってしまうところでした」
ちひろ「あーそれはいけませんねー」
P「でしょ?」
P「自分で気づきかけた気持ちに俺なんかが手伝う必要ないんですよね」
ちひろ「ふふっ、プロデューサーさん、完全に親目線ですね」
P「アイドルにとって第二の親であることを心がけてますから」
P「まあ、ああやって成長を目の当たりにすると」
P「ちょっと寂しい気持ちもありますけどね」
ちひろ「やっぱり親目線です」クスクス
P「むしろあいつらに助けられましたよ」
P「俺の口から全部行ってしまうところでした」
ちひろ「あーそれはいけませんねー」
P「でしょ?」
P「自分で気づきかけた気持ちに俺なんかが手伝う必要ないんですよね」
ちひろ「ふふっ、プロデューサーさん、完全に親目線ですね」
P「アイドルにとって第二の親であることを心がけてますから」
P「まあ、ああやって成長を目の当たりにすると」
P「ちょっと寂しい気持ちもありますけどね」
ちひろ「やっぱり親目線です」クスクス
26: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 23:19:38.86 ID:1p34/lZg0
ちひろ「さっき、何を言うつもりだったんですか?」
P「....」
P「乃々以外に言っても仕方ないんですけど....」
ちひろ「いいじゃないですか~硬いこと言わないでください」
P「いやいや」
P「また機会があればあいつに言いますから、ちひろさんにもまだ言えません」
P「(ま、その前に自分で気が付くと思うが)」
ちひろ「ちぇー冷たいですねえ」
P「お、ちひろさんも外で一緒に遊んできたらどうですか?」
P「本当の冷たさを体感できますよ?」ニヤニヤ
ちひろ「最近一度手先が冷えるとなかなか戻らなので遠慮します」
P「あぁ~分かります」
P「デスクワークでも指先冷えて動かないんですよねー」
ちひろ「年上に共感されるのもなんだか複雑です....」
P「わがままですねえ....」
P「....」
P「乃々以外に言っても仕方ないんですけど....」
ちひろ「いいじゃないですか~硬いこと言わないでください」
P「いやいや」
P「また機会があればあいつに言いますから、ちひろさんにもまだ言えません」
P「(ま、その前に自分で気が付くと思うが)」
ちひろ「ちぇー冷たいですねえ」
P「お、ちひろさんも外で一緒に遊んできたらどうですか?」
P「本当の冷たさを体感できますよ?」ニヤニヤ
ちひろ「最近一度手先が冷えるとなかなか戻らなので遠慮します」
P「あぁ~分かります」
P「デスクワークでも指先冷えて動かないんですよねー」
ちひろ「年上に共感されるのもなんだか複雑です....」
P「わがままですねえ....」
27: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 23:48:15.70 ID:1p34/lZg0
美玲「おー3人で作ったにしては結構本格的なのが出来たな!」
輝子「暖かい....住める....」
乃々「私、初めて作りました....!」
美玲「じゃあこれが乃々のかまくらデビューか!」
輝子「ボノノちゃんの初めて....すごく、名誉....」フヒ
美玲「本当だな!」
乃々「....」
乃々「これ、明日も残っているんでしょうか....」
美玲「んーどうだろ、天気次第だけど....」
輝子「一応....写真撮っとく....?」
美玲「そだな!おーいプロデューサー、しゃしーん!」
P「えー寒いんだけど」
輝子「暖かい....住める....」
乃々「私、初めて作りました....!」
美玲「じゃあこれが乃々のかまくらデビューか!」
輝子「ボノノちゃんの初めて....すごく、名誉....」フヒ
美玲「本当だな!」
乃々「....」
乃々「これ、明日も残っているんでしょうか....」
美玲「んーどうだろ、天気次第だけど....」
輝子「一応....写真撮っとく....?」
美玲「そだな!おーいプロデューサー、しゃしーん!」
P「えー寒いんだけど」
28: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/24(水) 23:48:45.71 ID:1p34/lZg0
美玲「乃々がどうしても写真撮って欲しいんだってさ~」
乃々「え゛っ!?私そんなこと言ってないんですけど....」
美玲「えー?言ったようなあキノコ?」ニヤリ
輝子「言ってた....」ニヤリ
乃々「え゛ぇ゛っ!?」
P「ったくしょうがないな乃々は....」
乃々「プロデューサーさんまで....」
P「あい撮るぞー、最高にイカすポーズで頼むわ」
美玲「どんなポーズだよ!」
輝子「みんなで....ヒャッハーーーーーーーー!!!!やろう....!」
乃々「この写真将来見たとき困惑しますよ絶対....」
乃々「え゛っ!?私そんなこと言ってないんですけど....」
美玲「えー?言ったようなあキノコ?」ニヤリ
輝子「言ってた....」ニヤリ
乃々「え゛ぇ゛っ!?」
P「ったくしょうがないな乃々は....」
乃々「プロデューサーさんまで....」
P「あい撮るぞー、最高にイカすポーズで頼むわ」
美玲「どんなポーズだよ!」
輝子「みんなで....ヒャッハーーーーーーーー!!!!やろう....!」
乃々「この写真将来見たとき困惑しますよ絶対....」
29: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/25(木) 00:05:58.02 ID:uUqXDL+A0
美玲「次こんなに積もるのはいつになるんだろうなー」ズズ
美玲「はぁ....」
輝子「あまり頻繁に積もっても....困るな....」ズズ
輝子「あぁ....」
乃々「....」ズズ
乃々「その時はまた....」ズズ
美玲・輝子「....」
美玲「当たり前だろ?輝子」
輝子「ボノノちゃん....雪、好きすぎ....」ニヤリ
乃々「い、いえ!雪が好きとかそういうことでは....」
P「ふっ....」
ちひろ「乃々ちゃんもまだまだ可愛いですね」ニコニコ
P「まだ俺も失職しなくて済みそうです」ニコニコ
【完】
美玲「はぁ....」
輝子「あまり頻繁に積もっても....困るな....」ズズ
輝子「あぁ....」
乃々「....」ズズ
乃々「その時はまた....」ズズ
美玲・輝子「....」
美玲「当たり前だろ?輝子」
輝子「ボノノちゃん....雪、好きすぎ....」ニヤリ
乃々「い、いえ!雪が好きとかそういうことでは....」
P「ふっ....」
ちひろ「乃々ちゃんもまだまだ可愛いですね」ニコニコ
P「まだ俺も失職しなくて済みそうです」ニコニコ
【完】
30: ◆bL5b7ovQmQ 2018/01/25(木) 00:07:26.88 ID:uUqXDL+A0
最後までお付き合いいただきありがとうございました
時事ネタ一辺倒でした
過去作ともども、これからもよろしくお願いします
このSSが読者の方の人生の糧に少しでもなれば幸いです
時事ネタ一辺倒でした
過去作ともども、これからもよろしくお願いします
このSSが読者の方の人生の糧に少しでもなれば幸いです
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 00:39:34.69 ID:SMQ1Daaao
乙
雪国的には別段特別でもないけど
そうでない人には割と凄いイベントだよね
雰囲気が好き
雪国的には別段特別でもないけど
そうでない人には割と凄いイベントだよね
雰囲気が好き
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 08:21:04.62 ID:2JPfN+2Io
お前きれいな話も書けるんなら最初から書けよ…いやあっちはあっちで嫌いじゃないけどな!
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516794974/
Entry ⇒ 2018.01.31 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
【ミリマス】志保「私に、妹」
1: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:15:50.52 ID:9cO+iDUHo
※志保の口調がぶれます。ぶれます。
===
志保「ある日の765プロ劇場にて、何気ない会話が私の興味を刺激した」
やよい「そうしたらウチの妹が」
まつり「姫の妹も同じなのです」
このみ「私の場合、『いい歳なのに似合ってるね~』とか言われちゃってぇ」
貴音「ふふっ。どの家の妹も少なからず、姉に対する憧れの気持ちがあるようですね」
志保「家族談義、ううん。"妹談義"に花を咲かせるメンバーを見て」
志保「内容はそう、『姉のアイドルとしての活動を、妹はどう見ているか?』」
志保「……気になる」
2: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:16:54.40 ID:9cO+iDUHo
志保「でもウチは弟一人だから」
志保「アイドルをしてる私を見て『お姉ちゃんみたいなアイドルになる!』」
志保「……なんて言ってくれたりはしないのだ」
志保「そもそも私の真似をして、スカートとか履かれても困る」
志保「……似合いそう。ううん、りっくんなら絶対似合うと思うけど」
想像上の北沢陸『お、お姉ちゃん……似合う?』キュンキュン♪
志保「うっわ、ヤバ。めっちゃ似合う」
静香「……ヤバいのは急に鼻血垂らし始めたアナタよ志保」
3: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:17:55.97 ID:9cO+iDUHo
静香「なに? 突然のぼせでもした?」
志保「……別になにも。ティッシュちょうだい」
静香「はい」
志保「ありがとう」
静香「どういたしまして、お義姉ちゃん」
志保「……は?」
静香「え?」
志保「待って、待って、少しいい?」
静香「ど、どうぞ?」
志保「ここ、私の家」
静香「ええ」
志保「アナタは最上さん家の静香ちゃん」
静香「そうね」
志保「……お義姉ちゃん?」
志保「しかもさも当然のように私の部屋に座ってるし」
4: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:19:07.02 ID:9cO+iDUHo
静香「……それは、不本意だけど仕方が無いじゃない」
静香「この家はそもそも部屋数が少ないし」
静香「まさか父親の再婚相手がアナタのお母さんなんて思わないし」
志保「はいダウト。嘘、嘘をついた」
志保「再婚した? そんな記憶はドコにも無い――」
静香「結婚式の写真、見る?」
志保「も、最上姓になった覚えも無いし――」
静香「はいこれアナタの学生証」
志保「……仮にその話がホントだったとして」
静香「事実よ」
志保「生まれ的に、妹になるのは私じゃないの?」
5: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:20:04.11 ID:9cO+iDUHo
静香「…………ご都合主義」
志保「なによそれ」
静香「知らなかった? 例え世界が変わる程の矛盾があったとしても」
静香「その最終的な辻褄は全て、アイマス時空によって歪められる」
静香「そう、例えば双海家の姉・妹が突然逆になったように」
静香「私たちが何度も年を越しているのに、一向に歳はとらなかったり」
静香「実は今いるこの世界は、幾度もの崩壊と創造の果てに生まれた物だったり」
志保「そ、そんなバカげた話があるワケないじゃない! 妄想もいい加減にして!」
静香「それがあるのよ。志保、落ち着いて思い出してみて」
静香「……最近古代の遺跡から、茜ちゃん人形型の土器が出土して大騒ぎになったりもしたでしょう?」
静香「それだけじゃない。世界各地では空を散歩する麗花さんの目撃例も後を絶たない――」
志保「嘘よ! そんな、話、話が……あ! ああぁっ!?」
志保「記憶が! 経験したハズの無い思いでの数々が私の頭の中に浮かんで来る!」
静香「ねっ? だからほら――大きな流れに身をゆだねて」
静香「お姉ちゃ~ん、お姉ちゃ~ん。志保は私のおねーさーん」
志保「イノセントなボイスっ! 耳元で囁くのはやめてぇっ!!」
志保「あっ!! ああ! あああぁぁぁぁ~~~~!!!?」グルグルグルグルグル…
6: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:21:25.47 ID:9cO+iDUHo
===
志保「はっ!?」ガバッ!
志保「こ、ここは私のベッドの上?」
志保「……そうだ、私、今日は熱を出して……」
志保「はぁ~……嫌な夢を見た」
志保「ああいうのをとびっきりの悪夢って言うのかしら?」
志保「大体、突拍子も脈絡も無さ過ぎるわ。"あの"静香が私の妹とか……」
志保「はっ!?」ガバッ!
志保「こ、ここは私のベッドの上?」
志保「……そうだ、私、今日は熱を出して……」
志保「はぁ~……嫌な夢を見た」
志保「ああいうのをとびっきりの悪夢って言うのかしら?」
志保「大体、突拍子も脈絡も無さ過ぎるわ。"あの"静香が私の妹とか……」
7: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:22:25.33 ID:9cO+iDUHo
想像上の妹静香『こんな時期に体調を崩すなんて、志保は普段から気を張り過ぎなのよ』
妹静香『幸い陸君も私に懐いてくれてるし、家のことだって手伝うから』
妹静香『……とりあえず熱は下がったわね。うどんなら、どう? 食べられそう?』
妹静香『熱いから、ちゃんと冷まして……ふー、ふーっ……はい、あーん』
妹静香『ホント、世話が焼けるお義姉さんなんだから。……ふふっ』
志保「おうっふ、ヤバい。ヘンな笑い出る」
志保「……心底アレが夢でよかった」
志保「だいたい、私に妹なんて――」
海美「お姉ちゃん! 学校から急いで帰って来たよ!! 私が看病したげるからねっ!」バコーン!
志保「海美一人しかいないんだし」
8: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:23:33.59 ID:9cO+iDUHo
海美「はい体温計! アイスノンね! 着替えさせてあげるから万歳してっ!!」
志保「ばんざーい」
海美「うん! 腕がピンと伸びてるナイス万歳!!」
海美「もぉ~~! 私ホントに、ホントにっ、ほんっとぉ~~~にっ!」
海美「『お姉ちゃんが家で苦しんでたらどーしよー?』とか!」
海美「『ご飯もちゃんと食べれてるかな?』とかっ!!」
海美「『お水を飲みに行った帰り、廊下で倒れてたりしたら!?』なんてぇ~……!」
海美「気が気じゃなくてっ!!」
志保「うん、ありがとう。分かったから耳元で怒鳴るのは止めよーね」
海美「はっ!? そ、そうだよね。お姉ちゃん病人だしうるさくするのはよくないよね……」
海美「分かった! 私、今から少し静かにするよー!」
9: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:25:30.66 ID:9cO+iDUHo
海美「すぅぅ~――はむっ!」←思い切り空気を吸い込んだ
志保「それじゃ海美、悪いけど背中拭いてもらっていい?」
赤べこ海美「……!」コクコクコク!
志保「肌着は、お姉ちゃん自分で脱げるから……。んしょ」
張り切り海美「…!!」ゴシゴシゴシ!
志保「ん、力加減はちょうどいいよ」
ストップ・ザ・海美「……っ!!?」ピタッ
志保「ど、どうかした? 海美」
海美ジェスチャー「!!?、!! !!!!!!?っ!」
志保「……ごめん。喋っていいから」
海美「ホントに? いいの!? よかったー!!」プハー
海美「いやぁ~……息するのも我慢してたからさ!」
志保「だと思った」
海美「もう少しで私が倒れるトコだった! てへへ~♪」
10: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:28:19.04 ID:9cO+iDUHo
海美「ホント、危ない危ない!」
海美「これからお姉ちゃんに美味しいお粥☆ 作ってあげるつもりだったのに~」
志保「え゛っ、あっ、海美。私、今少し食欲が――」
海美「大丈夫! お粥はお腹に優しいしっ!」
海美「食欲だって、料理を前にしたら出て来るから!」
海美「それじゃ、お姉ちゃんはゆっくり休んでてね!」
海美「すぐにまた戻って来るからねっ!!」
海美「私、今スッゴクスッゴク嬉しいんだ! いつも迷惑かけてばかりだから――」
海美「お姉ちゃんの役に立てるのがっ! えへへ!」
志保「う、海美……!」
海美「お姉ちゃん……!」
志保「それで出来上がったこのお粥、見事なまでに焦げてるわね」
海美「でもでもちゃんと味見はしたよ!?」
海美「……たまにガリッとするトコはあったけど……うぅ~」
11: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:29:03.54 ID:9cO+iDUHo
志保「海美」
海美「ん」
志保「誰も食べないなんて言ってない。だから泣きそうな顔しないの」
海美「うぅ、ど、ドキドキするぅ~!」
志保「(アナタより私の方がよっぽど)……頂きます」パクッ…モゴモゴモゴ
海美「ど、どうかな? 美味しい? 食べ物の味する!?」
志保「……! ……!?」
志保「げっふ! ごふっ!? にゃぁぁぁぁ~~~~!!!?」グルグルグルグルグル…
海美「おっ、お姉ちゃーん!!?」
12: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:30:10.50 ID:9cO+iDUHo
===
志保「大丈夫、一命はとりとめたから!! ……って、あれ?」
志保「……ソファでうたたねしちゃってた」
志保「おまけに知らない子が妹の夢を見るとか」
志保「私、仕事で疲れてるのかな……?」
志保「――なんてことがさっきあって」
風花「へぇ、疲れてるの?」
志保「うん、多分……そうかも」
風花「ならお姉ちゃんも一緒に、私とネコカフェに行ってみない?」
志保「ネコ……カフェ?」
風花「そう! カワイイ猫さんたちと触れ合ったら」
風花「日頃の些細なストレスなんて、もう空に飛ばすみたく『ポーン!』って!」
志保「カワイイ猫さん……! く、黒猫も!?」
風花「もちろん居るよ。行ってみる?」
志保「行く」
風花「来ました!」
店員「いらっしゃいませー」カランカラーン
志保「大丈夫、一命はとりとめたから!! ……って、あれ?」
志保「……ソファでうたたねしちゃってた」
志保「おまけに知らない子が妹の夢を見るとか」
志保「私、仕事で疲れてるのかな……?」
志保「――なんてことがさっきあって」
風花「へぇ、疲れてるの?」
志保「うん、多分……そうかも」
風花「ならお姉ちゃんも一緒に、私とネコカフェに行ってみない?」
志保「ネコ……カフェ?」
風花「そう! カワイイ猫さんたちと触れ合ったら」
風花「日頃の些細なストレスなんて、もう空に飛ばすみたく『ポーン!』って!」
志保「カワイイ猫さん……! く、黒猫も!?」
風花「もちろん居るよ。行ってみる?」
志保「行く」
風花「来ました!」
店員「いらっしゃいませー」カランカラーン
13: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:31:08.35 ID:9cO+iDUHo
猫さんA「にゃん、にゃん♪」
志保「にゃーっ♪」
猫さんM「にゃおにゃ~?」
風花「にゃーんっ♪」
猫さんU「う~、にゃーっ!!」
風花「元気いっぱい! にゃ~、にゃ~~♪」
志保「……待って、その猫はさっき見た気がする」
志保「って、いうか一緒に暮らしてた気さえもする」
猫さんU「うにゃん? にゃ☆」
志保「あー、でもダメ。あー、ダメ。口元が全然しまらない」
志保「……はぁ、猫さん。猫さん……♪」
風花「こぶんちゃんもおいで~、ほら、おいで~」クフフー
14: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:31:55.79 ID:9cO+iDUHo
志保「そういえば、風花はココの常連なの?」
志保「前から通ってたみたいだけど、最近は特に頻繁だし」
志保「……もしかして仕事で嫌なことでもある?」
志保「こんな場所で突然なんだけど、お姉ちゃん相談に乗ってあげるよ?」
風花「えっ!? べ、別にそんなこと無いけど……」
志保「ホントに? お姉ちゃんの目を見て言える?」
風花「……うっ」
志保「風花」
風花「……あのね、アイドルのお仕事でね」
志保「うん」
風花「水着のお仕事ばっかり来て」
志保「あっ、この黒猫さんスッゴク男前」
風花「お姉ちゃん、その子女の子だよ……じゃなくて!」
15: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:32:36.11 ID:9cO+iDUHo
風花「水着のお仕事ばっかりなの! 恥ずかしいカッコもさせられるの!」
風花「私の中のアイドルって、もっと清純で清楚なイメージだったのにぃ……」
風花「幻滅しちゃったって言うか、現実見ちゃったって言うか」
風花「はぁ~……多分、あのプロデューサーさんも原因なんだとは思うけど」
志保「なら早く担当を変えてもらいなさいよ」
志保「セクハラまがいのことをされてまで、黙ってる必要無いじゃない」
風花「う、うん。そうなんだけど……」
16: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:33:57.12 ID:9cO+iDUHo
風花「でもね? あの人の言った通りにお仕事をこなしてたら」
風花「こんな私を応援してくれるファンの人たちが出来て」
風花「写真集はエッチな感じだけど、CDのジャケットは凄く綺麗な物にしてくれたり」
風花「歌も、大人っぽい上品な曲を用意してくれて」
風花「最近はそんなギャップだけじゃない、私自身の魅力……っていうのかな?」
風花「ちゃんと、そういうところも見てくれるファンの人も増えて」
風花「そんな風にお仕事を続けてたら、あんなプロデューサーさんだけど」
風花「『あっ、この人と一緒に居るのも悪くないな』……なんて、えへへ」
風花「思っちゃったり……ドキドキ、したり」
志保「ごめん風花。恋愛相談は専門外」
風花「もっ、もぉ! お姉ちゃんまでこのみさんたちと同じこと言う!」
志保「だってそれ後半のろけじゃないの! 三十路の独り身にハードパンチ!」
志保「ああ! もう! 堪らなくむしゃくしゃしちゃうじゃない……」
志保「猫さん、猫さん、癒してにゃ~ああぁ、あああぁぁぁぁ~~~~!!!?」モフモフモフモフモフモフエン…
風花「お、お姉ちゃんしっかり! それお客さんで来てる他所の子だよ!?」
17: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:35:30.01 ID:9cO+iDUHo
===
志保「――もふもふしてる」ハッ!
ロコ「されてる。……もう満足した? お姉ちゃん」
ロコ「満足したら、早く頭から顔どけて」
ロコ「私、工作してるから……危ないよ」
ロコ「お姉ちゃんの服にペンキついちゃう」
志保「……まだ不満。もうちょっとだけ。路子の髪質最高なの」
志保「さっきもちょっと意識が飛んじゃったし。気持ちよくて」
ロコ「ごめん。換気は出来てるハズだけど……」
志保「……すぅぅ~~~………はぁぁぁ~~~~」
志保「なんだろうね? 路子の髪は宇宙だよね」ワシャワシャワシャ
ロコ「分かった。多分、その深呼吸が原因だよ」
志保「――もふもふしてる」ハッ!
ロコ「されてる。……もう満足した? お姉ちゃん」
ロコ「満足したら、早く頭から顔どけて」
ロコ「私、工作してるから……危ないよ」
ロコ「お姉ちゃんの服にペンキついちゃう」
志保「……まだ不満。もうちょっとだけ。路子の髪質最高なの」
志保「さっきもちょっと意識が飛んじゃったし。気持ちよくて」
ロコ「ごめん。換気は出来てるハズだけど……」
志保「……すぅぅ~~~………はぁぁぁ~~~~」
志保「なんだろうね? 路子の髪は宇宙だよね」ワシャワシャワシャ
ロコ「分かった。多分、その深呼吸が原因だよ」
18: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:36:26.61 ID:9cO+iDUHo
志保「でもねでもね。止められないよ」
志保「お姉ちゃんはさ、仕事明けで路子の髪に顔を埋めてる時」
志保「"生きてる"ってコトをひしひし実感してるから」
ロコ「……重い」
志保「あ、ごめん。体重かけ過ぎた?」
ロコ「そういうことじゃなくてですね! ……あ、いいや」
志保「……ねぇ、今さ」
ロコ「…………」
志保「今"ロコ"出たね」
ロコ「出て無い」
志保「ロコだったじゃん」
ロコ「違うもん」
志保「恥ずかしがってる~♪」ツンツン
ロコ「もおぉ~! ペンキつけるよ? つけるよっ!?」プルルルルル…
ロコ「あっ」プルルルルル…
志保「電話鳴ってる。でーんーわ」
ロコ「…………」プルルルルル…
志保「……出ないの?」
ロコ「うっ……で、出るけど」プルルルルル…ピッ
19: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:37:34.80 ID:9cO+iDUHo
ロコ「……はい、もしもしロコですけど」
ロコ「プロデューサー? ……えっ!? この前描いたイメージボードが――」
ロコ「社長のビジョンと? ベストマッチの? スペースシアターをロコナイズ――」
ロコ「もちろんです! やります! 任せてください!」
ロコ「その為のロコとロコアートですから!」
ロコ「それじゃあ、また、シアターで。はい、はい――」ピッ
ロコ「……えへ」
ロコ「えへへ、えへぇ~……♪」
志保「嬉しそう」
ロコ「わわっ!? お、お姉ちゃんいつからそこに――」
志保「ずっといたずっといた。路子の髪をもしゃもしゃしてた」
20: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:38:43.72 ID:9cO+iDUHo
志保「で、何の話だったの?」
ロコ「ん……最近、劇場でロケットを作ってて」
志保「ロケット?」
志保「ロケットなら今も作ってるよね? ほら、その模型」
ロコ「これもだけど、違うの。ちゃんと宇宙に飛んでく方のロケット」
志保「……ペットボトルで?」
ロコ「これは模型で本物はアルミ!」
志保「ア、アルミホイルが宇宙を飛ぶっ!?」
ロコ「合金! アロイ! お姉ちゃん分かってて聞いてるよね!?」
志保「うん。怒ってる路子可愛いから」
ロコ「……それで、そのロケットの行き先はスペースシアターなの」
志保「宇宙劇場? ……そういえば路子のいる765プロダクションって」
志保「最近宇宙開発も始めたんだっけ。確か」
ロコ「うん。宇宙に劇場を作るのも、社長の夢の一つだって」
ロコ「それでね? そのシアターの外観イメージに」
ロコ「私の描いた絵がピッタリだって、採用する方向で話を進めるって」
ロコ「さっきの電話はそんな電話。プロデューサーが教えてくれた」
志保「へぇ……やるじゃん。凄いじゃない、それ」
21: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:39:48.86 ID:9cO+iDUHo
ロコ「そ、そう?」
志保「うん、凄い。流石は私の妹だね」
志保「それじゃあ劇場が完成すると」
志保「みんなが見上げる空の先に、いつでもロコの作品が浮かんでることになるんだ」
ロコ「ま、まぁ……そういう風にも言えるのかな?」
志保「だけどそれ想像してみて、凄いって! 世界中の人に見られるんだよ?」
志保「人種も国境も関係なく、それこそ夜空に浮かぶ星みたいに!」
志保「ううん、太陽? 月かもしれない!」
ロコ「お姉ちゃん……。ちょっと大げさじゃない?」
ロコ「でも、まぁ、喜んでくれるのは嬉しいから」
ロコ「……もう少し、そのままのポーズでもいいよ。わしゃわしゃ……って」
志保「ホントに? じゃあ……すぅぅ~、はぁぁ~~~」
ロコ「う、ん。でもね? 深呼吸はね?」
志保「……あぁ……徹夜明けの脳に、シンナーと、ロコの匂いが」
志保「はああぁぁぁ~~~……でもさっきからホントに言いたいのは――」ロコロコロコロコロコ…
ロコ「お姉ちゃん? お姉ちゃん!? ね、寝るなら自分のベッドに行って……重い……!」
22: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:41:33.78 ID:9cO+iDUHo
===
志保「――ロコさん口調が変ですよね!?」ガバッ!
志保「いや、家に居たらあれが自然なのかな? 流石に家の中じゃロコロコ言ってないだろうし」
目覚まし『なんとぉっ! なんとぉっ!』
志保「……って、なんだ、また夢? なんてリアルな夢だったの……」
目覚まし『なんとぉっ! なんとぉっ!』
志保「うるさい」カチッ
目覚まし『じゃーんっ!』
志保「ん……眠い、けど。ふ、あ……あふ。……でも朝は朝、か」
志保「それにしても、さっきから立て続けに悪夢を見る夢を見てる気がする」
志保「おまけに私のベッドがいつにも増して狭い気もする」
志保「理由の見当はつくものの、確認するのを躊躇っている自分も存在する」
志保「――ロコさん口調が変ですよね!?」ガバッ!
志保「いや、家に居たらあれが自然なのかな? 流石に家の中じゃロコロコ言ってないだろうし」
目覚まし『なんとぉっ! なんとぉっ!』
志保「……って、なんだ、また夢? なんてリアルな夢だったの……」
目覚まし『なんとぉっ! なんとぉっ!』
志保「うるさい」カチッ
目覚まし『じゃーんっ!』
志保「ん……眠い、けど。ふ、あ……あふ。……でも朝は朝、か」
志保「それにしても、さっきから立て続けに悪夢を見る夢を見てる気がする」
志保「おまけに私のベッドがいつにも増して狭い気もする」
志保「理由の見当はつくものの、確認するのを躊躇っている自分も存在する」
23: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:42:23.30 ID:9cO+iDUHo
志保「…………ちらっ」
翼「すー、すー」
志保「なんでこの子はココで寝てるの? 自分の部屋は隣でしょう……!」
志保「まぁ、いつもみたいに夜中に潜り込んで来たんでしょうけど」
志保「翼、ねぇ翼」ユサユサ
翼「んー」
志保「起きて。今日がいくら休日でも、お寝坊さんしちゃダメじゃない」
翼「……おねえ、ちゃん?」
志保「なあに?」
翼「もう五分ぅ……ダメぇ……?」
志保「もう、仕方ないわね。でも――」
志保「早く起きないとキスしちゃうぞ?」
翼「おきたっ!! 今バッチリわたし目が覚めたよ!!!」ガバッ!!
志保「……お姉ちゃん、ちょっぴり傷つくな」
24: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 06:44:05.39 ID:9cO+iDUHo
志保「……それから、反対側にいるこっちも」チラッ
美希「くかー」
志保「美希さん、美希さん。起きてください」ユサユサユサ
美希「ん……志保?」
美希「ミキ、まだ眠いの……」
志保「むぅ、反抗的」
志保「美希さんも……早く起きないとキスしますよ?」
美希「んー?」
美希「……自分からできる? 志保」
美希「ミキの唇は……コ、コ、ねっ♪」トントン
志保「…………! で、できますとも!」
志保「…………」グググ
美希「ん~?」
志保「…………!」ググググ!
美希「ねぇ、早く」
志保「…………!!」グググ、ググッ!
翼「早く早くぅ~♪」ドキドキドキ
志保「…………!!?」ピキッ!
志保「翼!! いつまで私の部屋にいるの!!!」
翼「やだぁ! お姉ちゃん怒っちゃいや~~!!」
27: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 09:30:46.39 ID:5kbapoyio
美希「……ちゅっ」
志保「に゛ゃ……っ!!?」
美希「隙ありなの! 志保がしないからミキからね。……あふぅ」
志保「いっ、妹の前で止めてください」
美希「あれ? ミキにキスするんじゃなかったの?」
志保「そんなの……振りですよ、振り」
志保「羞恥心とか無いんですか?」
美希「少なくとも、恋人をヘーキで家に泊めるような――」
美希「お姉さんよりはあると思うな。あはっ♪」
志保「こ、今回はそうせざるをえない理由があったからで!」
志保「別にやましい思いなんて――」
翼「お姉ちゃん、朝ご飯まだぁ~?」
翼「まだ寝てたかったのに起こしたんだから、お姉ちゃんが用意するべきだよね~?」
志保「まだいたの!? ……分かったから、まず部屋を出て待ってて翼」
翼「ん~……やっ!」
志保「えぇっ!?」
翼「だってわたしが出てったら、お姉ちゃん美希センパイとイチャイチャし始めちゃうでしょ~?」
28: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 09:31:52.87 ID:5kbapoyio
志保「し、しないわよ!」
美希「え~、しないの?」
美希「昨日は『満足なんて無い』みたいに、あんなに激しくミキのことを……きゃっ♪」
志保「美希さん!」
翼「えっ? えっ!? お姉ちゃん美希センパイをどうしちゃったの?」
翼「聞きたい、聞きたい、わたし聞きた~い♪」
志保「翼まで! もうっ!」
翼「ひゃあ!?」
美希「いやん!」
志保「二人とも廊下に出ていって!!」ダターン!
翼「あー……えっとぉ」
翼「……追い出されちゃいましたね」
美希「ミキ、まだ下着もつけて無かったのに……くしゅん!」
美希「ん~、しょうがないや。ねぇ翼」
翼「はい?」
美希「下着貸して? サイズが合うかは知らないけど」
翼「えっ、えぇ~!?」
翼「それってそれってもしかしてぇ~……」
翼「コ・ク・ハ・ク・? &乗り換え!? キャーっ♪」
29: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 09:33:04.40 ID:5kbapoyio
志保「それは無いっ!」
美希「きゃん! 志保、引っ張るならもう少し優しく――」
翼「ああ! 美希センパイ連れてっちゃダメぇ~!」
志保「美希さんはホント、私がいないと服の一つも着れやしないんですから!」
美希「だって、志保がお世話してくれるし」
美希「志保だってミキのことお世話したいんでしょ?」
志保「私、美希さんの母親じゃないですけど」
美希「お姉ちゃんなら?」
志保「美希さんには、もうナオさんがいるじゃないですか」
美希「ん~、そうだけどね? お姉ちゃん大阪に住みだしてから変わっちゃって」
志保「変わった?」
美希「関西弁を使うようになって、サッカーに興味持ち出したの」
志保「それは……妙ですね。野球じゃないところが」
美希「でしょ? 抜けてることも多くなったし」
美希「だから、しっかりお世話してくれる志保みたいなお姉ちゃんが欲しいな~って」
志保「……私には翼がついて来ますよ?」
美希「その時は、姉妹仲良く相手してあげちゃうの!」
志保「なるほど。今日の朝食はパンが良いと」
美希「いや~、おにぎり! 志保のおにぎり~!!」
30: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 09:33:57.44 ID:5kbapoyio
翼「で、今日はおにぎり?」
志保「心配しなくても翼には、パンだってちゃんと焼いてあげる」
美希「あん! 志保の特別は翼はばっかり」
志保「逆です、美希さん。我が家ではおにぎりが特別なんです」
美希「……そうなの?」
翼「そうですよー」
翼「でもそれならわたし、おにぎりがいい!」
美希「ミキは鮭入り!」
志保「……卵焼きはつける?」
翼「もちろん!」
美希「なの!」
志保「まったく、二人ともワガママね。……まるで妹が二人いるみたい」
翼「えー? 嫌なの? お姉ちゃん♪」
美希「こーんな可愛い妹だよ? お・ね・い・ちゃん♪」
志保「…………ふっ」←まんざらでもない
志保「これが私の幸せな日常。退屈は無く、恋人もいて、充実した日々を過ごしてる――でも」
志保「でもなにか、違和感を感じるような気も」
志保「私にはもっと繋がりの濃い、他の家族がいたような――」グルグルグルグルグル…
31: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 09:35:52.69 ID:5kbapoyio
===
――そうして私は思い出した。ベッドの上で、すべての記憶、すべての過去を。
これまで、あまりに多くの"人生"を演じて来たために、
時折、どれがホントの事だったか混乱してしまうのは職業病と言ってもいいと思う。
私の名前はシホ・キタザワ。
日本出身の女優として、ハリウッドで活躍すること早や十数年。
久しぶりに訪れた休日に、遠い日本から我が家を訪れたのはすっかり見違えた弟の陸。
陸「久しぶりだね。姉さん」
身内びいきかもしれないが、数年ぶりに顔を合わせた弟はナイスな青年に育っていた。
……それに着ているスーツと物腰は、かつて私を芸能界で支えてくれた恩人の姿と重なって、知らず、涙がこぼれる。
志保「いらっしゃい陸。わざわざ飛行機じゃないと来れないのに」
陸「うん。でも、姉さんに直接会って聞いて欲しい大切な話があったから」
志保「大切な話?」
陸「……ほら、おいでよ」
そうして私は、陸に隠れるように立っていた一人の女性と対面した。
母親では、無い。しかし知らない顔でも、無い。
志保「……まさか、アナタは」
数年ぶりに会う彼女は、それでも当時の面影を残していて。
志保「――可奈?」
可奈「えへへ……。久しぶりだね、志保ちゃん」
――そうして私は思い出した。ベッドの上で、すべての記憶、すべての過去を。
これまで、あまりに多くの"人生"を演じて来たために、
時折、どれがホントの事だったか混乱してしまうのは職業病と言ってもいいと思う。
私の名前はシホ・キタザワ。
日本出身の女優として、ハリウッドで活躍すること早や十数年。
久しぶりに訪れた休日に、遠い日本から我が家を訪れたのはすっかり見違えた弟の陸。
陸「久しぶりだね。姉さん」
身内びいきかもしれないが、数年ぶりに顔を合わせた弟はナイスな青年に育っていた。
……それに着ているスーツと物腰は、かつて私を芸能界で支えてくれた恩人の姿と重なって、知らず、涙がこぼれる。
志保「いらっしゃい陸。わざわざ飛行機じゃないと来れないのに」
陸「うん。でも、姉さんに直接会って聞いて欲しい大切な話があったから」
志保「大切な話?」
陸「……ほら、おいでよ」
そうして私は、陸に隠れるように立っていた一人の女性と対面した。
母親では、無い。しかし知らない顔でも、無い。
志保「……まさか、アナタは」
数年ぶりに会う彼女は、それでも当時の面影を残していて。
志保「――可奈?」
可奈「えへへ……。久しぶりだね、志保ちゃん」
32: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 09:37:12.59 ID:5kbapoyio
可奈。矢吹可奈。かつて同じアイドル事務所で支え合い、
競い合った私の青春が色鮮やかな映像となって一瞬のうちに蘇る。
旧友との再会を照れ臭そうに迎えた可奈に、「大丈夫かい?」と寄り添う陸で全て察した。
……確かに。電話やメールじゃできない話だ。
当然、玄関先の立ち話で済ませられるような話でもない。
志保「いらっしゃい。歓迎するわ、二人ともね」
積もる話は多くあった。その晩は夜中まで語り合った。
柄にもなく酒を酔うほど飲み、私は随分と浮かれていたと思う。
……思い出話の中で陸は言った。
陸「ボクはね、小さな頃から姉さんを尊敬して生きて来たんだよ」
陸「姉として、時には母の代わりとして。手のかかるガキだったボクの面倒をよく見てくれた」
陸「……感謝してる。厳しくも優しい姉さんがいたからこそ、今のボクがあるんだから」
その言葉に、私は思わず胸をうたれてしまった。
陸「それにね。当然アイドルをしてた姉さんも……憧れだった」
陸「今だから話せることだけど、本気で姉さんみたいになりたいと思ってさ」
陸「小さな頃に一度、家にあったステージ衣装を勝手に着た事があって――」
可奈「えっ!? も、もちろんズボンの衣装だよね!?」
可奈、訊くべきところはそこじゃない。
33: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 09:39:53.71 ID:5kbapoyio
陸「いや、スカートだったよ。……似合わなかったなぁ」
陸「だけど、かえってそれが良かった。ボクは姉さんとは違うんだってことを幼心に理解できたし」
陸「あれでもしも衣装が似合ってたら、もしかすると男なのに
本気で女性アイドルを目指したボクの未来があったかもしれない」
可奈「はぁ~。人に歴史有りだねぇ」
うんうんと頷く可奈の横で、陸は苦笑いを浮かべてこう続けた。
陸「それでもボクは、別の形で姉さんみたいになりたかった」
陸「自分の間近で夢を叶え、成功していく姉さんの背中を追いかけるうちに――」
陸「ボクはアイドル事務所に就職した。姉さんみたいなアイドルを育てたいって」
陸「そして出来れば、人が夢を叶える助けがしたいって。……そう、姉さんの姿を見てて思ったから」
そうだ。だから私は陸の就職をきっかけに、活動の場を海外に移すことに決めた。
可奈「えっと……それでね、志保ちゃん」
可奈「私、アイドルを辞めた後は……歌の先生になってたの」
可奈「ちょうど志保ちゃんがこっちに来て、ドタバタしてる時期だったから」
可奈「志保ちゃんとはそのまま、長い間疎遠になってたけど」
陸「彼女とは、割と早い時期にアイドルのレッスン繋がりで再会して――ほら、桜守さんトコのスタジオで」
可奈「プロデュースの相談とかを受けてるうちに、そのぉ……」
陸「な、仲良くなって」
可奈「付き合い出して……かれこれ二年?」
陸「三年だよ。可奈」
可奈「はれっ!? そ、そうだっけりっくん――あっ!」
志保「……なぁるほど。"そんな仲"になっちゃったと」
34: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 09:41:51.09 ID:5kbapoyio
可奈「え、えへへ……」
陸「も、もちろん真剣なお付き合いだし。お互いの親も了承済みで」
志保「なのに、私だけ蚊帳の外だった。……随分とまぁ、冷たいわね」
陸「ね、姉さん……!」
可奈「志保ちゃん~……!」
陸「しょうがないだろう? 姉さん世界中を飛び回ってて、全然捕まらないんだから」
志保「甘い。仮にもプロデューサーなのに努力が足りない」
志保「……でもまぁ、意地悪ばかり言う気も無いし」
志保「なにより"あの"可奈が私の義妹になるなんて……変な感じ」
陸「あ、ははは……。報告が遅れてホントごめん」
可奈「えへ、私からもよろしくね。志保……お義姉ちゃん」
志保「……それで陸?」
陸「えっ、な、なに?」
志保「甥の顔はいつみられるの?」
陸「ぶっふ!」
可奈「え、えへへへ……あのぉ、志保ちゃん。それだけど――」
可奈「女の子、なんだ」
志保「……はい?」
可奈「今ね、お腹の中に居るの」
志保「えっ、そのお腹太ってたワケじゃ――」
可奈「ええ!? 志保ちゃん酷い! それはむごい~♪」
志保「変わってないわね。わざわざ歌にしなくても――」
志保「でも待って。可奈、それってつまり陸とアナタ――」グルグルグルグルグル…
35: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 09:43:23.27 ID:5kbapoyio
===
志保「デキ婚?」ガガーン!!
志保「はぁ!? えっ? だ、誰と誰が?」
志保「陸と可奈が!?」
志保母「な、なにいってるの志保」
志保母「陸はまだ保育園で可奈ちゃんも中学生でしょう?」
志保母「そうじゃなくて、ね。志保、お母さんが――」
志保母「できちゃったみたい。……きゃっ♪」
志保「ううん、お母さん。『きゃっ♪』じゃないから」
志保「マズい。凄い頭痛がする。頭をハンマーで殴られたみたいな――」
志保母「だ、大丈夫志保? 横になる?」
志保「横になるのはお母さんでしょ! ああ、違う! そうじゃなくて!!」
志保「陸には!? どう説明するの?」
志保「新しい父親に、えーっとぉ、新しい、新しい家族……!」
志保母「女の子よ。妹なの♪」
志保「あっ、妹なんだ。へぇ……」
志保母「嬉しい?」
志保「うん、嬉し――じゃなくてっ!!」
志保「デキ婚?」ガガーン!!
志保「はぁ!? えっ? だ、誰と誰が?」
志保「陸と可奈が!?」
志保母「な、なにいってるの志保」
志保母「陸はまだ保育園で可奈ちゃんも中学生でしょう?」
志保母「そうじゃなくて、ね。志保、お母さんが――」
志保母「できちゃったみたい。……きゃっ♪」
志保「ううん、お母さん。『きゃっ♪』じゃないから」
志保「マズい。凄い頭痛がする。頭をハンマーで殴られたみたいな――」
志保母「だ、大丈夫志保? 横になる?」
志保「横になるのはお母さんでしょ! ああ、違う! そうじゃなくて!!」
志保「陸には!? どう説明するの?」
志保「新しい父親に、えーっとぉ、新しい、新しい家族……!」
志保母「女の子よ。妹なの♪」
志保「あっ、妹なんだ。へぇ……」
志保母「嬉しい?」
志保「うん、嬉し――じゃなくてっ!!」
36: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 09:46:36.31 ID:5kbapoyio
志保「もう! ホント、病み上がりの寝起きにこんな話――」
志保「相手は誰!? もしも相手が変なやつだったら……!」
P「……すまん、志保」
志保「…………」ピシッ
P「あの、その、俺です」
陸「お姉ちゃんただいまー」
志保母「あ、お帰りなさいプロデューサーさん」
志保母「本当に私、甘えちゃって……。志保の代わりに陸のお迎えまで」
P「そんな! このぐらいお安いご用――」
P「……というより、その、これからはもっと俺に頼って下さいって言うか」
P「頼ってもらいたいというか」
志保母「プロデューサーさん……!」
P「北沢さん……!」ラブラブラブラブ…
陸「ねぇねぇお姉ちゃん」
志保「……なぁに?」
陸「プロデューサーさんがね、あたらしいパパになるって知ってた?」
陸「サッカーで遊ぶ約束もしたんだよ! 今度からはいっしょのお家でくらすって!」
志保「そう、ね。みたい、ね」
陸「……お姉ちゃん、嬉しくないの?」
志保「ま、まさか! お姉ちゃん嬉しい! 嬉しいなぁー♪」
陸「えへへ♪ やっぱりー!」
志保「うんっ♪ うーれしー……!」
志保母「ああ、志保もあんなに喜んでくれて」
P「そ、そうですかね……?」
志保「……まぁ、うん。まぁ、プロデューサーさんなら、ね?」
志保「私もうん。納得、妥当、順当、う~ん……」
志保「…………はぁ~…………」
志保「でも、夢なら早く覚めて欲しいな」
37: ◆Xz5sQ/W/66 2018/01/24(水) 09:48:33.62 ID:5kbapoyio
===
以上おしまい。雑スレのスレタイに触発されて色んな妹の形を試してみた。
でも兄弟姉妹がいるアイドルは結構多くって、今回は「姉のいるアイドル限定」での姉志保。
しかも一発ネタのノリなので、誰が妹になってるかでだいぶ志保の言動がふわふわです。
とはいえやりたいネタは全部入れた。最後までお読みいただきありがとうございました。
以上おしまい。雑スレのスレタイに触発されて色んな妹の形を試してみた。
でも兄弟姉妹がいるアイドルは結構多くって、今回は「姉のいるアイドル限定」での姉志保。
しかも一発ネタのノリなので、誰が妹になってるかでだいぶ志保の言動がふわふわです。
とはいえやりたいネタは全部入れた。最後までお読みいただきありがとうございました。
38: ◆NdBxVzEDf6 2018/01/24(水) 10:17:56.54 ID:Qbm9sG7P0
>>1
北沢志保(14) Vi/Fa
http://i.imgur.com/Ce4Jg8z.png
http://i.imgur.com/Oo34IMk.jpg
高槻やよい(14) Da/An
http://i.imgur.com/zO8Mj8i.jpg
http://i.imgur.com/sQfXkxU.jpg
四条貴音(18) Vo/Fa
http://i.imgur.com/AEBvRMV.jpg
http://i.imgur.com/LY7Aqch.jpg
徳川まつり(19) Vi/Pr
http://i.imgur.com/QfN56DN.jpg
http://i.imgur.com/Nkc7hR6.jpg
馬場このみ(24) Da/Pr
http://i.imgur.com/vczu8xc.jpg
http://i.imgur.com/2IyTvgY.jpg
>>2
最上静香(14) Vo/Fa
http://i.imgur.com/7O1s1qQ.jpg
http://i.imgur.com/tRy1qP7.jpg
>>7
高坂海美(16) Da/Pr
http://i.imgur.com/mUXI7vq.jpg
http://i.imgur.com/jPfKElW.jpg
>>12
豊川風花(22) Da/An
http://i.imgur.com/bNa4NXX.jpg
http://i.imgur.com/57R5zub.jpg
>>17
ロコ(15) Vi/Fa
http://i.imgur.com/hQRzkeb.jpg
http://i.imgur.com/6vr5piz.jpg
>>23
伊吹翼(14) Vi/An
http://i.imgur.com/0Y1g0qH.jpg
http://i.imgur.com/Ro4vPdM.jpg
>>24
星井美希(15) Vi/An
http://i.imgur.com/EIm0YCz.jpg
http://i.imgur.com/x5HqSTy.jpg
>>31
矢吹可奈(14) Vo/Pr
http://i.imgur.com/1qJgUVy.jpg
http://i.imgur.com/cbeFEJP.jpg
確かに陸君イケメンになりそう
http://i.imgur.com/8nOrInU.jpg
乙です
北沢志保(14) Vi/Fa
http://i.imgur.com/Ce4Jg8z.png
http://i.imgur.com/Oo34IMk.jpg
高槻やよい(14) Da/An
http://i.imgur.com/zO8Mj8i.jpg
http://i.imgur.com/sQfXkxU.jpg
四条貴音(18) Vo/Fa
http://i.imgur.com/AEBvRMV.jpg
http://i.imgur.com/LY7Aqch.jpg
徳川まつり(19) Vi/Pr
http://i.imgur.com/QfN56DN.jpg
http://i.imgur.com/Nkc7hR6.jpg
馬場このみ(24) Da/Pr
http://i.imgur.com/vczu8xc.jpg
http://i.imgur.com/2IyTvgY.jpg
>>2
最上静香(14) Vo/Fa
http://i.imgur.com/7O1s1qQ.jpg
http://i.imgur.com/tRy1qP7.jpg
>>7
高坂海美(16) Da/Pr
http://i.imgur.com/mUXI7vq.jpg
http://i.imgur.com/jPfKElW.jpg
>>12
豊川風花(22) Da/An
http://i.imgur.com/bNa4NXX.jpg
http://i.imgur.com/57R5zub.jpg
>>17
ロコ(15) Vi/Fa
http://i.imgur.com/hQRzkeb.jpg
http://i.imgur.com/6vr5piz.jpg
>>23
伊吹翼(14) Vi/An
http://i.imgur.com/0Y1g0qH.jpg
http://i.imgur.com/Ro4vPdM.jpg
>>24
星井美希(15) Vi/An
http://i.imgur.com/EIm0YCz.jpg
http://i.imgur.com/x5HqSTy.jpg
>>31
矢吹可奈(14) Vo/Pr
http://i.imgur.com/1qJgUVy.jpg
http://i.imgur.com/cbeFEJP.jpg
確かに陸君イケメンになりそう
http://i.imgur.com/8nOrInU.jpg
乙です
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 08:26:36.73 ID:hiv92cOdo
可奈と陸くんけっこうな年の差夫婦やな
乙
乙
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 11:06:19.96 ID:iiU4LeMYo
ナオの名前がすり替えられている……!?
姉沢志保が色んな形で見られたのは良かったけどロコの時だけやけに愛が重かったような
乙
姉沢志保が色んな形で見られたのは良かったけどロコの時だけやけに愛が重かったような
乙
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/28(日) 20:07:53.36 ID:449HWy2jO
風花と志保の姉妹で危うく新しい世界に目覚めるところだった
乙
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516742150/
Entry ⇒ 2018.01.30 | Category ⇒ ミリマス | Comments (0)
足柄「発泡酒と柿ピー本当に美味い」龍田「それね」
1: ◆eYw0lnfieY 2018/01/24(水) 01:19:18.71 ID:AnunOiz6O
足柄「乾杯」
龍田「乾杯」
金剛「カンパーイ!」
足柄「っ……っ……っ……っ……ぷはー!麦酒呑みたいわ!」
龍田「どこぞのお莫迦さんが暴れたから麦酒禁止になったんでしょ?」
足柄「そーよ。だからこうやって発泡酒呑んでるんじゃない」
金剛「脱法ビール最高ネー」
足柄「銀色のやつが呑みたい……」
龍田「冷凍庫で冷やしたステンレスタンブラーに注いでね」
足柄「あ゛ー最高それ」
金剛「取り敢えずチョコ棒開けマース」
龍田「──、────……はぁぁぁあ。しみるわぁ。灰皿寄せて頂戴?」
足柄「ん、ライター貸して」
龍田「ん」
足柄「あんがと…………ふー……お酒呑みながら煙草吸うと漏れ無く麻雀したくなるわ」
金剛「三麻でもワタシは構わないデース……」
龍田「──……ほぅ…………取り敢えず牌混ぜましょ」
足柄「三麻って何抜くんだっけ?」
金剛「2~8m」
龍田「吃なし。喰いタン無し」
足柄「オーケェイ。賽子」
龍田「乾杯」
金剛「カンパーイ!」
足柄「っ……っ……っ……っ……ぷはー!麦酒呑みたいわ!」
龍田「どこぞのお莫迦さんが暴れたから麦酒禁止になったんでしょ?」
足柄「そーよ。だからこうやって発泡酒呑んでるんじゃない」
金剛「脱法ビール最高ネー」
足柄「銀色のやつが呑みたい……」
龍田「冷凍庫で冷やしたステンレスタンブラーに注いでね」
足柄「あ゛ー最高それ」
金剛「取り敢えずチョコ棒開けマース」
龍田「──、────……はぁぁぁあ。しみるわぁ。灰皿寄せて頂戴?」
足柄「ん、ライター貸して」
龍田「ん」
足柄「あんがと…………ふー……お酒呑みながら煙草吸うと漏れ無く麻雀したくなるわ」
金剛「三麻でもワタシは構わないデース……」
龍田「──……ほぅ…………取り敢えず牌混ぜましょ」
足柄「三麻って何抜くんだっけ?」
金剛「2~8m」
龍田「吃なし。喰いタン無し」
足柄「オーケェイ。賽子」
2: ◆eYw0lnfieY 2018/01/24(水) 01:29:19.81 ID:AnunOiz6O
足柄「なんか賭ける?」
龍田「脱ぐ?」
金剛「もう脱衣麻雀は懲り懲りネー。立直」
足柄「はぁ?っざけ」
龍田「衣類以外に逆に何を賭けるのよ……」
金剛「……明日のディナーのお菜とかあると思いマース」
龍田「嗚呼、確かに。碰」
金剛「それマジで言ってます?」
龍田「通るでしょ?」
金剛「oh...」
足柄「けど普通に考えてあんた達の全裸みても有り難み無いのよね」
金剛「まぁ全裸になるのは足柄ですけどネ」
足柄「ぁ゛あ゛?」
金剛「それロン」
龍田「パンツ」
足柄「なんで指定なのよ!」
龍田「脱ぐ?」
金剛「もう脱衣麻雀は懲り懲りネー。立直」
足柄「はぁ?っざけ」
龍田「衣類以外に逆に何を賭けるのよ……」
金剛「……明日のディナーのお菜とかあると思いマース」
龍田「嗚呼、確かに。碰」
金剛「それマジで言ってます?」
龍田「通るでしょ?」
金剛「oh...」
足柄「けど普通に考えてあんた達の全裸みても有り難み無いのよね」
金剛「まぁ全裸になるのは足柄ですけどネ」
足柄「ぁ゛あ゛?」
金剛「それロン」
龍田「パンツ」
足柄「なんで指定なのよ!」
3: ◆eYw0lnfieY 2018/01/24(水) 01:33:13.86 ID:AnunOiz6O
あきつ丸「おーこれはこれは。三人で麻雀でありますか」
龍田「混ざる?」
あきつ丸「いえ、見ているだけで。脱ぎたくないので」
金剛「もうこの面子で麻雀やってたら脱衣みたいな流れヤバイと思いマス」
あきつ丸「違うのでありますか」
足柄「いや、脱衣だけど?」
あきつ丸「で、ありましょうなぁ」
龍田「パーンツ」
金剛「パーンツ」
あきつ丸「パーンツ」
足柄「っざけ」
龍田「混ざる?」
あきつ丸「いえ、見ているだけで。脱ぎたくないので」
金剛「もうこの面子で麻雀やってたら脱衣みたいな流れヤバイと思いマス」
あきつ丸「違うのでありますか」
足柄「いや、脱衣だけど?」
あきつ丸「で、ありましょうなぁ」
龍田「パーンツ」
金剛「パーンツ」
あきつ丸「パーンツ」
足柄「っざけ」
4: ◆eYw0lnfieY 2018/01/24(水) 01:40:55.92 ID:AnunOiz6O
あきつ丸「提督殿も言っていました。『スカート履いた状態でパンツ脱ぐ女ってぜってぇ弩助平でしょ即ハボだわ』と」
足柄「それ聞いて脱ぐと思う?それ聞いて脱ぐと思う?」
金剛「もー、テートクったら仕方ないネー」
足柄「やめんか!」
龍田「早く脱ぎなさいよ」
足柄「……ブラからじゃ駄目?」
あきつ丸「こうも言っていました。『服の下に手ぇ突っ込んで前屈みにブラ外す女とかぜってぇ以下略』と」
龍田「やーい助平」
金剛「スケベー」
足柄「どうしろってんのよ!」
足柄「それ聞いて脱ぐと思う?それ聞いて脱ぐと思う?」
金剛「もー、テートクったら仕方ないネー」
足柄「やめんか!」
龍田「早く脱ぎなさいよ」
足柄「……ブラからじゃ駄目?」
あきつ丸「こうも言っていました。『服の下に手ぇ突っ込んで前屈みにブラ外す女とかぜってぇ以下略』と」
龍田「やーい助平」
金剛「スケベー」
足柄「どうしろってんのよ!」
5: ◆eYw0lnfieY 2018/01/24(水) 01:46:01.66 ID:AnunOiz6O
足柄「取り敢えずもういいわ。ほらブラジャー」
龍田「また大きくなった?」
足柄「そーなのよね……はぁ」
金剛「羨ましい限りネー」
あきつ丸「お三方はもう十分かと」
金剛「あきつにだけは言われたくないデース」
龍田「毎日揉ませれてるからそうなるのよ」
あきつ丸「いや流石に毎日では」
足柄「週一?」
あきつ丸「三日に一日中程度でありますよ」
金剛「密度がやべぇ」
あきつ丸「最近は鈴谷殿が替わりになってくれて楽であります」
龍田「あぁ……」
足柄「あれは……」
金剛「仕方ないネー……」
あきつ丸「であります」
龍田「また大きくなった?」
足柄「そーなのよね……はぁ」
金剛「羨ましい限りネー」
あきつ丸「お三方はもう十分かと」
金剛「あきつにだけは言われたくないデース」
龍田「毎日揉ませれてるからそうなるのよ」
あきつ丸「いや流石に毎日では」
足柄「週一?」
あきつ丸「三日に一日中程度でありますよ」
金剛「密度がやべぇ」
あきつ丸「最近は鈴谷殿が替わりになってくれて楽であります」
龍田「あぁ……」
足柄「あれは……」
金剛「仕方ないネー……」
あきつ丸「であります」
6: ◆eYw0lnfieY 2018/01/24(水) 01:59:32.99 ID:AnunOiz6O
足柄「あー麦酒呑みたい」
あきつ丸「……そもそも何故麦酒だけ禁止なのでありますか?やるなら全面禁酒で無いと意味が」
金剛「禁酒とか先ずテートクが死にマース」
龍田「上に『ごめんなさーい。もう麦酒は禁止にして不祥事起こしませーん』って言うポーズだから」
あきつ丸「はぁ、成る程」
足柄「……はい自摸。ブラ返して」
龍田「そんなルールはありません」
足柄「っざけ」
金剛「それ気に入ってるんデスか?」
足柄「割と」
龍田「古鷹ちゃんが漬けた赤蕪食べたい」
あきつ丸「それなー。であります」
足柄「三本目いく?」
あきつ丸「戴きます」
あきつ丸「……チョコレートは、ウィスキーでいきたいものでありますなぁ……」
足柄「ジャックならあるわよ」
あきつ丸「ソーダで」
あきつ丸「……そもそも何故麦酒だけ禁止なのでありますか?やるなら全面禁酒で無いと意味が」
金剛「禁酒とか先ずテートクが死にマース」
龍田「上に『ごめんなさーい。もう麦酒は禁止にして不祥事起こしませーん』って言うポーズだから」
あきつ丸「はぁ、成る程」
足柄「……はい自摸。ブラ返して」
龍田「そんなルールはありません」
足柄「っざけ」
金剛「それ気に入ってるんデスか?」
足柄「割と」
龍田「古鷹ちゃんが漬けた赤蕪食べたい」
あきつ丸「それなー。であります」
足柄「三本目いく?」
あきつ丸「戴きます」
あきつ丸「……チョコレートは、ウィスキーでいきたいものでありますなぁ……」
足柄「ジャックならあるわよ」
あきつ丸「ソーダで」
7: ◆eYw0lnfieY 2018/01/24(水) 02:15:22.00 ID:AnunOiz6O
龍田「それ碰」
足柄「よー鳴くわね」
龍田「まぁね。それも碰」
金剛「……っと?」
足柄「……ちょっちやっちゃった?」
金剛「だいぶやっちゃって……んん……やってますネー」
あきつ丸「ちょっと白切って欲しいでありますなぁ」
足柄「死にたく無いわよ」
龍田「ふふ……──フー…………さてさて」
足柄「ドヤ顔で煙草に火ぃつけるやつ私嫌いだわ~」
あきつ丸「新しい灰皿、持ってくるであります」
金剛「thx!」
足柄「あ、ついでに氷欲しい」
あきつ丸「了解でありまーす」
足柄「よー鳴くわね」
龍田「まぁね。それも碰」
金剛「……っと?」
足柄「……ちょっちやっちゃった?」
金剛「だいぶやっちゃって……んん……やってますネー」
あきつ丸「ちょっと白切って欲しいでありますなぁ」
足柄「死にたく無いわよ」
龍田「ふふ……──フー…………さてさて」
足柄「ドヤ顔で煙草に火ぃつけるやつ私嫌いだわ~」
あきつ丸「新しい灰皿、持ってくるであります」
金剛「thx!」
足柄「あ、ついでに氷欲しい」
あきつ丸「了解でありまーす」
8: ◆eYw0lnfieY 2018/01/24(水) 16:12:35.00 ID:ZL/ckwTGO
足柄「……これ白もう握られてたらほぼヒントなしよね」
あきつ丸「でありますな」
金剛「……これは?」
龍田「………………」
金剛「…………」
龍田「セーフ」
金剛「っはー!」
足柄「くっ……」
あきつ丸「ザワザワザワ」
足柄「貴女そう言うのどこで覚えてくるわけ?」
龍田「ほら、早く」
足柄「ぐぅ……」
金剛「飛んだら全裸キャンペーン実施中!」
足柄「自分が通ったからって!」
あきつ丸「でありますな」
金剛「……これは?」
龍田「………………」
金剛「…………」
龍田「セーフ」
金剛「っはー!」
足柄「くっ……」
あきつ丸「ザワザワザワ」
足柄「貴女そう言うのどこで覚えてくるわけ?」
龍田「ほら、早く」
足柄「ぐぅ……」
金剛「飛んだら全裸キャンペーン実施中!」
足柄「自分が通ったからって!」
9: ◆eYw0lnfieY 2018/01/24(水) 18:17:55.75 ID:z6UuDnHhO
足柄「……そうだ言うの忘れてたわ」
龍田「?」
足柄「改二おめでとう」
龍田「……ありがとう。それはそうとして栄和」
足柄「あぁああああああああああ!!!!!!!」
金剛「うっさいネー」
足柄「いい話風にして終わりにしない!?」
龍田「だーめ」
あきつ丸「168殿にスマホ借りて来たであります」
金剛「Nice work」
龍田「大三元~」
あきつ丸「吹っ飛んだでありますなー」
龍田「はい全裸」
金剛「全裸デース」
足柄「悪魔め……」
あきつ丸「これ動画はどうやって?」
168「左にスワイプして」
あきつ丸「……うん。準備おーけーでありますよー」
龍田「インタビューから始める?」
足柄「AVじゃないのよ?ないわよね?」
金剛「取り敢えずお酒の力でLet’s go」
足柄「……っ、っ、っ……ぷはぁ!ぁ゛ー発泡酒と柿ピーの組み合わせ本当に美味しいわね」
龍田「クスクス……そうね、本当にそう」
龍田「?」
足柄「改二おめでとう」
龍田「……ありがとう。それはそうとして栄和」
足柄「あぁああああああああああ!!!!!!!」
金剛「うっさいネー」
足柄「いい話風にして終わりにしない!?」
龍田「だーめ」
あきつ丸「168殿にスマホ借りて来たであります」
金剛「Nice work」
龍田「大三元~」
あきつ丸「吹っ飛んだでありますなー」
龍田「はい全裸」
金剛「全裸デース」
足柄「悪魔め……」
あきつ丸「これ動画はどうやって?」
168「左にスワイプして」
あきつ丸「……うん。準備おーけーでありますよー」
龍田「インタビューから始める?」
足柄「AVじゃないのよ?ないわよね?」
金剛「取り敢えずお酒の力でLet’s go」
足柄「……っ、っ、っ……ぷはぁ!ぁ゛ー発泡酒と柿ピーの組み合わせ本当に美味しいわね」
龍田「クスクス……そうね、本当にそう」
10: ◆eYw0lnfieY 2018/01/24(水) 18:18:31.94 ID:z6UuDnHhO
おしまい
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/24(水) 19:38:05.41 ID:Gz8e6PQI0
乙
どっかで見たことあるような…?
どっかで見たことあるような…?
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/24(水) 19:39:27.96 ID:dkF944Foo
寝煙草の人か
おつ
おつ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516724358/
Entry ⇒ 2018.01.30 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
相葉夕美「恋バナ」
1: ◆C2VTzcV58A 2017/08/23(水) 11:35:11.29 ID:s/OM2CnL0
夕美「最近、私おかしいの」
夕美「Pさんとふたりきりになると、変に緊張しちゃって顔が熱くなったり」
夕美「Pさんに見られてるって思うと、ちゃんと女の子らしくできてるかなーとか無性に気になっちゃったり」
夕美「Pさんとお話してると、些細なことで耳が熱くなったり」
夕美「私、どうしちゃったのかな……」
ありす「………」
ありす「オーケーグーグル、この恋バナに対してうまく答えをはぐらかす方法は」
タブレット『すみません、よくわかりません』
ありす「ですよね」
夕美「Pさんとふたりきりになると、変に緊張しちゃって顔が熱くなったり」
夕美「Pさんに見られてるって思うと、ちゃんと女の子らしくできてるかなーとか無性に気になっちゃったり」
夕美「Pさんとお話してると、些細なことで耳が熱くなったり」
夕美「私、どうしちゃったのかな……」
ありす「………」
ありす「オーケーグーグル、この恋バナに対してうまく答えをはぐらかす方法は」
タブレット『すみません、よくわかりません』
ありす「ですよね」
2: ◆C2VTzcV58A 2017/08/23(水) 11:43:28.16 ID:s/OM2CnL0
夕美「Pさんもね、それをわかってて最近私をからかってくるの」
夕美「花言葉テストで薔薇を出したら、『あなたを愛しています』ってやけに雰囲気よく言ってきて」
ありす「なるほどその手が」
夕美「ありすちゃん?」
ありす「い、いえ。なんでもありません」
夕美「それでね。次にヒマワリを出したら『あなたを見つめています』ってこれも雰囲気作って言ってくるんだよ。完全に私の反応を楽しんでるよ」
ありす「それは、そういう花ばかり選んでいる夕美さんにも……」
夕美「その時は結婚式のお仕事だったからそういうお花しかなかったの!」
ありす「なるほど」
夕美「とにかく、今のままじゃダメだと思ったんだ。だから」
ありす「はい」
夕美「Pさんを前にしても照れないようにしようと思う! クールな私になるっ」
ありす「クールな夕美さん……生存本能ヴァルキュリアを歌ったときのような感じでしょうか」
夕美「そうそうっ。あの時は私もかっこいい夕美を演じられてたと思うんだ」
ありす「そうですね。私と同じく、夕美さんもクールでした」
夕美「ありすちゃんはクール・タチバナだから、私はクール・アイバかな?」
ありす「うっ……その呼び方は」
夕美「どうしたの? かっこいいと思うよ?」
ありす「……そうですか?」
夕美「うん♪」
ありす「えっと。なら、いいです。ふふっ」
夕美「花言葉テストで薔薇を出したら、『あなたを愛しています』ってやけに雰囲気よく言ってきて」
ありす「なるほどその手が」
夕美「ありすちゃん?」
ありす「い、いえ。なんでもありません」
夕美「それでね。次にヒマワリを出したら『あなたを見つめています』ってこれも雰囲気作って言ってくるんだよ。完全に私の反応を楽しんでるよ」
ありす「それは、そういう花ばかり選んでいる夕美さんにも……」
夕美「その時は結婚式のお仕事だったからそういうお花しかなかったの!」
ありす「なるほど」
夕美「とにかく、今のままじゃダメだと思ったんだ。だから」
ありす「はい」
夕美「Pさんを前にしても照れないようにしようと思う! クールな私になるっ」
ありす「クールな夕美さん……生存本能ヴァルキュリアを歌ったときのような感じでしょうか」
夕美「そうそうっ。あの時は私もかっこいい夕美を演じられてたと思うんだ」
ありす「そうですね。私と同じく、夕美さんもクールでした」
夕美「ありすちゃんはクール・タチバナだから、私はクール・アイバかな?」
ありす「うっ……その呼び方は」
夕美「どうしたの? かっこいいと思うよ?」
ありす「……そうですか?」
夕美「うん♪」
ありす「えっと。なら、いいです。ふふっ」
3: ◆C2VTzcV58A 2017/08/23(水) 11:46:42.02 ID:s/OM2CnL0
ありす「それで、夕美さんをクール・アイバにする方法ですけど……こんなものはどうでしょう?」
夕美「何かあるの?」
ありす「タブレットで調べました。その名も『相手をかぼちゃだと思う作戦』です」
夕美「かぼちゃ?」
ありす「つまり、Pさんの顔をかぼちゃだと思って接するんです。そのイメージによって緊張感が和らぐと、このサイトに書いてあります」
夕美「なるほど。かぼちゃ、かぼちゃか……」
ありす「難しいようでしたら、アレンジを加えてみてもいいかもしれません。夕美さんなら、たとえばかぼちゃでなくて花だと思ってみるとか」
夕美「Pさんをお花に? 花はおしゃべりしないよ?」
ありす「それを言うならかぼちゃもおしゃべりはしないですよ」
夕美「あ、そっか。えへへ」
夕美「うーん……とりあえず、かぼちゃでやってみる。かぼちゃのほうがおしゃべりしてるイメージができそうだから」
ありす「普段から花をたくさん見ているぶん、Pさんを花だと思い込むのは逆に難しいのかもしれませんね」
夕美「そうだね。Pさんもお花も、大好きなことには変わりないけど。やっぱり好きの種類も違うし――」
夕美「………」
夕美「………」カアァ
ありす(なるほど……毎回こんなふうに照れてるんですね……)
夕美「何かあるの?」
ありす「タブレットで調べました。その名も『相手をかぼちゃだと思う作戦』です」
夕美「かぼちゃ?」
ありす「つまり、Pさんの顔をかぼちゃだと思って接するんです。そのイメージによって緊張感が和らぐと、このサイトに書いてあります」
夕美「なるほど。かぼちゃ、かぼちゃか……」
ありす「難しいようでしたら、アレンジを加えてみてもいいかもしれません。夕美さんなら、たとえばかぼちゃでなくて花だと思ってみるとか」
夕美「Pさんをお花に? 花はおしゃべりしないよ?」
ありす「それを言うならかぼちゃもおしゃべりはしないですよ」
夕美「あ、そっか。えへへ」
夕美「うーん……とりあえず、かぼちゃでやってみる。かぼちゃのほうがおしゃべりしてるイメージができそうだから」
ありす「普段から花をたくさん見ているぶん、Pさんを花だと思い込むのは逆に難しいのかもしれませんね」
夕美「そうだね。Pさんもお花も、大好きなことには変わりないけど。やっぱり好きの種類も違うし――」
夕美「………」
夕美「………」カアァ
ありす(なるほど……毎回こんなふうに照れてるんですね……)
4: ◆C2VTzcV58A 2017/08/23(水) 11:47:38.82 ID:s/OM2CnL0
翌朝
夕美(よーし。Pさんをかぼちゃだと思い込むイメージトレーニングは昨日頑張った! だから大丈夫っ)
夕美「おはようございます!」
P「ああ、夕美。おはよう」
夕美「かぼちゃ、かぼちゃ……」
P「夕美? どうしたんだ、俺の顔をじっと見つめて」
夕美(よしっ、だんだんPさんの顔がかぼちゃに見えてきたよ……でも、よく見たらスーツの身体の上にかぼちゃが乗ってるのって)
夕美「………ぷっ」
ありす「なるほど。それで顔を見られただけで侮蔑の笑いを浮かべられたと思いこんだPさんが落ち込んでいると」
夕美「誤解を解こうにもなかなか信じてもらえなくて……どうしたらいいかなぁ」
ありす「いつまでも部屋の隅でいじけられていても困りますからね……オーケーグーグル、Pさんを立ち直らせる方法は?」
タブレット『その願いは神の力を超えている』
ありす「難しいようですね」
夕美「ありすちゃんのタブレット、こんなドラゴンボールみたいな機能付いてたっけ?」
ありす「最近晶葉さんにメンテナンスしてもらってから自己主張が激しくなりました」
※その後、なんとか誤解を解いてPは元気になりました
夕美(よーし。Pさんをかぼちゃだと思い込むイメージトレーニングは昨日頑張った! だから大丈夫っ)
夕美「おはようございます!」
P「ああ、夕美。おはよう」
夕美「かぼちゃ、かぼちゃ……」
P「夕美? どうしたんだ、俺の顔をじっと見つめて」
夕美(よしっ、だんだんPさんの顔がかぼちゃに見えてきたよ……でも、よく見たらスーツの身体の上にかぼちゃが乗ってるのって)
夕美「………ぷっ」
ありす「なるほど。それで顔を見られただけで侮蔑の笑いを浮かべられたと思いこんだPさんが落ち込んでいると」
夕美「誤解を解こうにもなかなか信じてもらえなくて……どうしたらいいかなぁ」
ありす「いつまでも部屋の隅でいじけられていても困りますからね……オーケーグーグル、Pさんを立ち直らせる方法は?」
タブレット『その願いは神の力を超えている』
ありす「難しいようですね」
夕美「ありすちゃんのタブレット、こんなドラゴンボールみたいな機能付いてたっけ?」
ありす「最近晶葉さんにメンテナンスしてもらってから自己主張が激しくなりました」
※その後、なんとか誤解を解いてPは元気になりました
5: ◆C2VTzcV58A 2017/08/23(水) 11:49:06.04 ID:s/OM2CnL0
別の日
P「………」
夕美「Pさーん……あれ、読書中?」
P「ああ。ガーデニングの本を」
夕美「ガーデニング! そっか、Pさんも興味あるんだ!」
P「どこかの誰かさんのおかげでな」
夕美「うれしいな~。何かわからないことがあったらなんでも聞いてねっ」
P「わかった」
夕美(読書の邪魔しちゃダメだよね。いろいろ教えてあげたいけど、今は我慢っ)
P「………」
夕美「Pさーん……あれ、読書中?」
P「ああ。ガーデニングの本を」
夕美「ガーデニング! そっか、Pさんも興味あるんだ!」
P「どこかの誰かさんのおかげでな」
夕美「うれしいな~。何かわからないことがあったらなんでも聞いてねっ」
P「わかった」
夕美(読書の邪魔しちゃダメだよね。いろいろ教えてあげたいけど、今は我慢っ)
6: ◆C2VTzcV58A 2017/08/23(水) 11:50:46.31 ID:s/OM2CnL0
P「………」
夕美「………」
P「ふーん、なるほど」
夕美「………」
P「へえ……」
夕美「………」
夕美「………」(さりげなく距離をつめて座る)
夕美「あの、Pさん」
P「ん、どうしたんだ? 花博士としていろいろアドバイスしたくなったとか?」
夕美「ええと、それもあるんだけど」
P「あるんだけど?」
夕美「………単純に、ちょっぴり寂しいなぁ、なんて」
P「………俺に相手してもらえなかったのが?」
夕美「う、うん」
P「………」
夕美「………」
夕美「私今恥ずかしいこと言った! 私今恥ずかしいこと言ったーー!!」ブンブンブン
P「すまない、俺が悪かった! だから落ち着け!」
夕美「………」
P「ふーん、なるほど」
夕美「………」
P「へえ……」
夕美「………」
夕美「………」(さりげなく距離をつめて座る)
夕美「あの、Pさん」
P「ん、どうしたんだ? 花博士としていろいろアドバイスしたくなったとか?」
夕美「ええと、それもあるんだけど」
P「あるんだけど?」
夕美「………単純に、ちょっぴり寂しいなぁ、なんて」
P「………俺に相手してもらえなかったのが?」
夕美「う、うん」
P「………」
夕美「………」
夕美「私今恥ずかしいこと言った! 私今恥ずかしいこと言ったーー!!」ブンブンブン
P「すまない、俺が悪かった! だから落ち着け!」
7: ◆C2VTzcV58A 2017/08/23(水) 11:51:43.57 ID:s/OM2CnL0
また別の日
夕美「ごめんね、わざわざお休みの日の朝から付き合わせちゃって」
P「俺の方から言い出したことだから大丈夫だよ。一度、公園の花壇の世話を手伝いたいって」
夕美「そっか。それじゃあ今日は、先輩としていろいろレクチャーをしなくちゃだね」
P「よろしく頼む」
夕美「公園に着くまでは、お花の豆知識を教えてあげます♪」
P「おお、サービスいいな」
夕美「では早速――」
夕美「――というように、世界には地域によってたくさんの種類のお花が咲いているんだよ。同じ仲間でも、少し色とかが違っていたりして面白いんだよね♪」
P「なるほどなあ。機会があれば、海外に旅行してそういうたくさんの花を実際に見てみたいもんだ」
夕美「私も! だったら一緒に行こうよ、お花をめぐる世界旅行!」
P「はは、それは楽しそうだ。でも、何か特別なイベントがないと、その規模の旅はなかなか難しいな」
夕美「特別なイベントかー……世界一周ライブとか?」
P「超トップクラスのアイドルになれれば不可能ではないな」
夕美「超トップクラスかぁ。いつかなれるように頑張るねっ」
P「ああ。行くとしたら、最初はどこに行きたい?」
夕美「そうだなー」
夕美(なんだか新婚旅行の計画立ててるみたい……と思ったけど、これ口に出したらまた照れちゃうパターンだよね。黙っておこう)
P「なんかこうしてると、新婚旅行の計画立ててる夫婦みたいだな」
夕美「なんでPさんが言っちゃうのー! もうーー!!」ポカポカ
P「うわっ、どうした急に」
夕美「ごめんね、わざわざお休みの日の朝から付き合わせちゃって」
P「俺の方から言い出したことだから大丈夫だよ。一度、公園の花壇の世話を手伝いたいって」
夕美「そっか。それじゃあ今日は、先輩としていろいろレクチャーをしなくちゃだね」
P「よろしく頼む」
夕美「公園に着くまでは、お花の豆知識を教えてあげます♪」
P「おお、サービスいいな」
夕美「では早速――」
夕美「――というように、世界には地域によってたくさんの種類のお花が咲いているんだよ。同じ仲間でも、少し色とかが違っていたりして面白いんだよね♪」
P「なるほどなあ。機会があれば、海外に旅行してそういうたくさんの花を実際に見てみたいもんだ」
夕美「私も! だったら一緒に行こうよ、お花をめぐる世界旅行!」
P「はは、それは楽しそうだ。でも、何か特別なイベントがないと、その規模の旅はなかなか難しいな」
夕美「特別なイベントかー……世界一周ライブとか?」
P「超トップクラスのアイドルになれれば不可能ではないな」
夕美「超トップクラスかぁ。いつかなれるように頑張るねっ」
P「ああ。行くとしたら、最初はどこに行きたい?」
夕美「そうだなー」
夕美(なんだか新婚旅行の計画立ててるみたい……と思ったけど、これ口に出したらまた照れちゃうパターンだよね。黙っておこう)
P「なんかこうしてると、新婚旅行の計画立ててる夫婦みたいだな」
夕美「なんでPさんが言っちゃうのー! もうーー!!」ポカポカ
P「うわっ、どうした急に」
8: ◆C2VTzcV58A 2017/08/23(水) 11:53:39.97 ID:s/OM2CnL0
その後
P「ここの公園の花壇、いつ見てもきれいだな」
夕美「みんなが大切にしてくれているからだよ」
P「心を込めて手入れしてくれるボランティアの子もいるしな」
夕美「あはは。ちょっと照れるね」
P「さて、じゃあ早速作業に取りかかろうか」
夕美「うんっ。それじゃあ、まずは雑草抜きからお願いできるかな」
P「わかった」
P「ここの公園の花壇、いつ見てもきれいだな」
夕美「みんなが大切にしてくれているからだよ」
P「心を込めて手入れしてくれるボランティアの子もいるしな」
夕美「あはは。ちょっと照れるね」
P「さて、じゃあ早速作業に取りかかろうか」
夕美「うんっ。それじゃあ、まずは雑草抜きからお願いできるかな」
P「わかった」
9: ◆C2VTzcV58A 2017/08/23(水) 11:54:34.18 ID:s/OM2CnL0
ミーンミンミンミン
ジジジジジ
P「しかし、朝から暑いな」
夕美「真夏だもんね。今日は晴れだし、きっとお昼はもっと暑くなるよ」
P「夕美に言われた通り、帽子を持ってきて正解だったよ」
夕美「こまめな水分補給も忘れないようにね」
P「了解。相葉先生。しかし、こうして見ると色とりどりの花が植えてあって綺麗だよな」
夕美「そうだね。たくさんの人が楽しめるように、たくさんのお花が咲いているんだよ。もし気に入ったお花があれば、お店で買って育ててみるのもいいかもしれないね♪」
P「なるほど。どれどれ……」
夕美「いろんな子がいるけど、Pさんに似合うのは……この白い子とかどうかな?」
P「白か。そういえば、今日の夕美の服も白だな」
夕美「ふふっ、お揃いだね♪」
P「俺には白い子がお似合いということは……」
夕美「あっ、このお花倒れそうになってる!」
P(あれ、いつもなら照れそうなところなのに)
ジジジジジ
P「しかし、朝から暑いな」
夕美「真夏だもんね。今日は晴れだし、きっとお昼はもっと暑くなるよ」
P「夕美に言われた通り、帽子を持ってきて正解だったよ」
夕美「こまめな水分補給も忘れないようにね」
P「了解。相葉先生。しかし、こうして見ると色とりどりの花が植えてあって綺麗だよな」
夕美「そうだね。たくさんの人が楽しめるように、たくさんのお花が咲いているんだよ。もし気に入ったお花があれば、お店で買って育ててみるのもいいかもしれないね♪」
P「なるほど。どれどれ……」
夕美「いろんな子がいるけど、Pさんに似合うのは……この白い子とかどうかな?」
P「白か。そういえば、今日の夕美の服も白だな」
夕美「ふふっ、お揃いだね♪」
P「俺には白い子がお似合いということは……」
夕美「あっ、このお花倒れそうになってる!」
P(あれ、いつもなら照れそうなところなのに)
10: ◆C2VTzcV58A 2017/08/23(水) 11:55:30.14 ID:s/OM2CnL0
P「疲れてきたな……」
夕美「少し休む? まだ何個か作業が残ってるし、休憩を挟んだほうがいいかも」
P「夕美は平気なのか?」
夕美「私はまだまだ大丈夫だよっ」
P「すごいな。花のためになるとパワーアップしてる」
夕美「えへへ。お花と一緒に、Pさんのお世話もしてあげようか?」
P「ぜひお願いしたいくらいだな。できれば末永く」
夕美「はーい。じゃあ、Pさんは少し休憩しててね。水分もちゃんととるように」
P「わかった。ありがとう」
P(やっぱり、花の世話をしているときはそっちに意識がいくんだろうな。いつもと違って急に照れたりとかしないし)
夕美「Pさん、どうしたの? なんだかうれしそう」
P「いや。夕美のそういうところ、好きだと思って」
夕美「?」
夕美「少し休む? まだ何個か作業が残ってるし、休憩を挟んだほうがいいかも」
P「夕美は平気なのか?」
夕美「私はまだまだ大丈夫だよっ」
P「すごいな。花のためになるとパワーアップしてる」
夕美「えへへ。お花と一緒に、Pさんのお世話もしてあげようか?」
P「ぜひお願いしたいくらいだな。できれば末永く」
夕美「はーい。じゃあ、Pさんは少し休憩しててね。水分もちゃんととるように」
P「わかった。ありがとう」
P(やっぱり、花の世話をしているときはそっちに意識がいくんだろうな。いつもと違って急に照れたりとかしないし)
夕美「Pさん、どうしたの? なんだかうれしそう」
P「いや。夕美のそういうところ、好きだと思って」
夕美「?」
11: ◆C2VTzcV58A 2017/08/23(水) 11:56:54.33 ID:s/OM2CnL0
帰り道
夕美「………」
夕美(さっきPさんに白い子が似合うって言ったの、よくよく考えたらまるで自分をアピールしてるみたいだったかも……)
夕美(その後、Pさんのこと末永くお世話しちゃうなんて言ったのも……まるであれがそれみたいな感じに聞こえちゃったかも)
夕美(というか、Pさん私のこと好きって言ってなかった!? あれっていったいどういう意味で、どういう好きで、どういう)
夕美「あうう………」カアァ
P(さっき冷静だったぶんが今爆発してるのか……)
夕美「落ち着け、落ち着け私ーー!」パンパン
12: ◆C2VTzcV58A 2017/08/23(水) 11:58:31.02 ID:s/OM2CnL0
ありす「……あれはもう、どうしようもなさそうですね」←たまたま通りがかって見ていた
ありす「恋の花……恋バナが咲き乱れているようです」
ありす「………」
ありす「今の表現、我ながらうまかったかも」
タブレット「すみません、よくわかりません」
ありす「あなたの評価は聞いてません!」
おしまい
ありす「恋の花……恋バナが咲き乱れているようです」
ありす「………」
ありす「今の表現、我ながらうまかったかも」
タブレット「すみません、よくわかりません」
ありす「あなたの評価は聞いてません!」
おしまい
13: ◆C2VTzcV58A 2017/08/23(水) 12:02:52.37 ID:s/OM2CnL0
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/23(水) 12:06:36.83 ID:M1iiC5Ydo
おつおつ
相葉ちゃんの劇場ほんとにかわいいからなー
相葉ちゃんの劇場ほんとにかわいいからなー
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/23(水) 12:58:31.46 ID:wLoCf2WDO
こんな砂糖がてんこもりな話を作った方は、ありすと夕美でわかった
明日からCV2(しーぶいつーれきしんとん)さんと呼びますね
明日からCV2(しーぶいつーれきしんとん)さんと呼びますね
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/23(水) 16:03:14.65 ID:muEka6zGo
おつつ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1503455710/
Entry ⇒ 2018.01.29 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
【艦これ】また!駆逐艦寮はどったんばったん大騒ぎ!
1: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:37:48.63 ID:3XEpu6cY0
. -‐ニ ̄ニ‐- .
_/ \_
=二 ̄ / ',  ̄二=
 ̄7'' ―― ___ ―― 戈 ̄
――― 从,,i ; `. 、 .尢r、――――――
/\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^
霞「ホワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
白雪「霞ちゃーーーん!!」
2: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:38:21.11 ID:3XEpu6cY0
ところで、海上自衛隊と日本郵船の仲の良さはご存知だろうか。
日本郵船は帝国海軍時代である戦時中に船とその船員を貸し出し、
戦後もそれらの見返りを受け取る事はなかったという。
これはきっと今流行りの忖度ってやつなのだ!
つまり、滅茶苦茶仲がいいに違いないのだ!
かばんさんもそう言ってたのだ!
かばん「言ってません」
え?
かばん「言ってません」
そ、そうなのか……アライさんの勘違いだったのだ……
霞「アライさんまたやってしまったわね!!!」ガバッ
チュンチュン……
霞「……朝か」
彼女は霞
この鎮守府の駆逐艦寮(は燃え尽きたので今はみんなプレハブ暮らし)の責任者であり駆逐艦たちの親分である
3: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:38:52.93 ID:3XEpu6cY0
白雪「おはようございます、霞ちゃん」
白雪は、霞の手伝いをしている
同じプレハブで暮らしている二人はレズであった!
霞「違うわよ!!」
白雪「……今日は、お休みした方が」
霞「あ、いやー、あはは。なんらかの精神疾患かしら」
白雪「だとすると尚更……」
霞「大丈夫よ、それより朝ごはんは」
白雪「はい、ステーキ」ゴトッ
ジュージュー
霞「わーい!またステーキだー!昨日の朝もステーキだったし、その前もステーキだし、またその前もステーキっていうかここ一ヶ月ずっとステーキじゃないの!!!!」
白雪「でも好きでしょ?」
霞「もう嫌いになったわよ!!最近ずっと朝ステーキだからなんか身体が肉臭くなって来ちゃったわよ!!」
4: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:39:27.57 ID:3XEpu6cY0
白雪「へぇ」モシャモシャ
霞「で、あんたはサラダ食べるのね!くそぅ、くそぅ!」
白雪「あ、クソと言えば霞ちゃんがトイレ行ったらすぐわかるんですよ、不思議ですよね」
霞「あんたのステーキのせいでしょうが!やめてよ!!本当にやめてその話!!陰でこっそり『くさみ』って呼ばれてるの知ってんだからね!!!」
白雪「くさみ(笑)」
霞「キィーーーー!!!なんなのよ!!!」ムキャー
さて今日は、この鎮守府が大ピンチを迎えることになるのだが
この駆逐艦たちのプレハブ群に忍び込んでいる者たちがいた、それは!
イ級「道に迷った……」
駆逐棲姫「どうしよう……」
なんと、深海棲艦だったのだ!
5: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:40:12.32 ID:3XEpu6cY0
イ級「多分ここって艦娘の基地なんじゃないかな」
駆逐棲姫「困るなぁ……」
谷風「お、春雨じゃん。散歩?」
駆逐棲姫「!?」
谷風である!
谷風「ゴンちゃん、なんか黒くなったな」
駆逐棲姫「ご、ゴンちゃん?」
谷風「ん?ゴンちゃんだろ?」
ゴンちゃんとは、春雨の飼っている犬の事である
イ級(ここは話を合わせておかないと)ヒソッ
駆逐棲姫「! そう、そうなのよ、ちょっと日に焼けちゃって」
谷風「ふぅん……そいじゃーね」
スタスタ
駆逐棲姫「ふぅ……なんとか乗り切った……」
6: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:40:44.67 ID:3XEpu6cY0
その頃、鎮守府の中枢、司令部室では
あきつ丸「レーダーに感あり、深海棲艦接近中であります!」
香取「何人かわかりますか、あきつ丸さん」
アイオワ「Look!窓の外をご覧よ!」
海の彼方からレ級が猛スピードでこちらに向かってきている!
長門「一隻で来るとは、何か企んでいるな」
長門「なぜ黙っている!!」ズガーン
長門の強烈な砲撃が始まった!
だが、レ級はそれを悉くかわす!
レ級「戦いに来たのではない!一旦砲を降ろして話を聞け!」
長門「よし、みんな!撃ち方やめ!」
7: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:41:12.28 ID:3XEpu6cY0
香取「長門さんしか撃ってないですよね」
長門「命令だ!!」
香取「あ、はいぃ」ビクッ
長門「さあレ級、話とはなんだ!?」
長門「なぜ黙っている!!」ジャキッ
レ級「待て!なぜ貴様はそうせっかちなのだ!」
長門「話とはなんだ!?」
レ級「我が軍団のお嬢様、駆逐棲姫がこの辺り海域で迷子になってしまってな」
長門「では探し出して細切れにしてやる!」
レ級「なぜこんなに血の気が多いのだ」
アイオワ「生理じゃないの」
8: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:41:42.35 ID:3XEpu6cY0
そして、駆逐棲姫は
駆逐棲姫「はぁ、お腹減ったなぁ……」
イ級「うん……」
そこへ
時雨「おや、おはよう春雨」
五月雨「何してるの?」
駆逐棲姫「あ……」
時雨「なんだ、ゴンちゃんの散歩かい?」
五月雨「いつも可愛がってるね!でもなんか黒くない?」
駆逐棲姫「あ、えっと、日焼け、かな」
時雨「なんだ日焼けかぁ」
駆逐棲姫「うん……それよりお腹減っちゃって……」
五月雨「それじゃ、食堂に行こうよ!」
時雨「それがいいね」
9: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:42:14.39 ID:3XEpu6cY0
そして、食堂
明石「いいですか諸君、煙草なんて吸ってるのはタールやニコチンやポロニウムなどの毒物を進んで身体に取り込むことでね」
陸奥「私が煙草なんて吸うわけないじゃない、バカね」
明石「それは確かに言えてるかも」
木曾「俺は別に煙草なんて吸っちゃいねーよ」
明石「その髪の艶と肌の張り、それに服からはとってもいい匂いがするから大丈夫そうですね」クンクン
暁「私は吸ってるわ!……ココアシガレットだけど」
明石「ココアシガレット美味しいもんね!」
暁「いや美味しくはないかな……」
明石「(´・ω・`)」
叢雲「そもそも全身弾薬庫の艦娘が煙草なんて吸うわけないじゃない」
明石「それもそうか……」
10: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:42:44.38 ID:3XEpu6cY0
食堂には霞もいた
霞「全く腹立つわあいつ、もう野菜食べるもんね。間宮さん、野菜サラダ!」
間宮「あ?」
霞「野菜サラダ」
間宮「はぁ?間宮さんは野菜サラダではありませんけど?」
霞「なんでそんなに虫の居所が悪いのよ……悪かったわ……野菜サラダ下さい」
間宮「伊良湖よ……あの子!!あの子私のマイスター副官のフィギュア見て何て言ったと思う!?」
霞「何て言ったのよ」
間宮「『子供の玩具じゃないですか、それよりも私が持ってきた大人の玩具で遊びましょ♥』ですってよ!!?超許せんし!!!即部屋から叩き出したわ……」
霞「ま、マイスター副官?って人あれだもん、かっこいいもんね、怒るのも無理ないわ……それよりも野菜サラダを……」
間宮「野菜サラダ!!」
霞「うん、野菜サラダ……」
11: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:43:24.34 ID:3XEpu6cY0
間宮「はい!」ゴトッ
霞「ありがとう……ってこれレタスしか入ってないじゃないの!」
間宮「あ、今日は仕入れに失敗しちゃって野菜はレタスしかないの。ごめんなさいね」
霞「え、えぇ……はぁ、もういいやこれで……朝から疲れるわ……」
トボトボ
ワイワイ
霞「むむ、あれは……」
そう、霞の目に映ったのは!
駆逐棲姫「えっと……いいんですか、頂いちゃって……」
五月雨「大変結構コケコッコウ!今日は春雨の誕生日だからね」
時雨「違うよ、全然違うよ」
五月雨「そうだっけ?」テヘペロ
駆逐棲姫「あ、あはは……」
駆逐棲姫である!
12: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:43:52.86 ID:3XEpu6cY0
霞「ちょ、ちょっとあんたたち!」
五月雨「え?」
時雨「?」
駆逐棲姫「!」
時雨「霞、また僕にヤンデレをやれって言うんじゃないだろうね」
霞「言わないわよ!言ったことないわ!」
時雨「ヤンデレなんて真っ平ごめんだよ。ヤンデレが見たいならどこか余所のスレに行ってくれないかな」
五月雨「そうは言っても、時雨ちゃんと言えばヤンデレって相場が決まってるんだよね」
時雨「そうかもしれないけど、僕はもうウンザリだ。ヤンデレにもヤンデレを期待している読者にもね!」
霞「ストップストップ!ちょっとそっちで勝手に話進めないでよ!」
時雨「え?じゃあ露出しろとでも言うの?」
霞「言わないっての!」
五月雨「え、霞ちゃんってそういう趣味が……」
霞「違うっつってんだろ話聞け!!」
時雨「わかったわかった聞いてあげるよ、特別に」
13: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:44:26.94 ID:3XEpu6cY0
霞「う、うざ……そいつよ、そいつは駆逐棲姫よ!」
五月雨「えっ、わたしぃ?」
霞「春雨よ!!」
駆逐棲姫「!」ビクッ
五月雨「いや春雨ちゃんは春雨ちゃんでしょ」
霞「見ればわかるでしょ!こんなに顔白くないじゃない!」
時雨「いや、最近はこうだよ。ここ半年夜勤続きだし」
霞「ええ!?ちょっと後で司令官に言わなくちゃね……じゃなくて!じゃあこの服は!」
五月雨「最近は黒がマイブームらしくて下着もドギツイ黒履いてるし」
霞「いやマイブームって……えぇっ、意外だわぁ……私ってばまだ縞々パンツだし……」
五月雨「私も似たようなの……」
時雨「僕なんて履いてないからね」
霞「やっぱ露出してんじゃないの!!!」バシィ
時雨「あんっ♥」
14: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:45:16.13 ID:3XEpu6cY0
霞「って、コントやってるんじゃないわよ、駆逐棲姫よ!……あれ、どこ行ったの?」
五月雨「どっか行っちゃったね」
霞「んもー!んもー!ちょっと行ってくるわ!」シュタタタ
時雨「もっと僕を見て♥」
五月雨「今すぐ肉塊になってね」
そして、問題の人物は!
駆逐棲姫「外まで急いで逃げてきたけど、きっとバレちゃったよ……」
イ級「もうヤバいと思う、すぐここを出るべきだぜッ!」
シュババババ
霞「待ちなさい!」
駆逐棲姫「ひっ、もう来た!」
霞「あんた本当に春雨?そいつもどう見てもイ級駆逐艦だし」
イ級「わんわん!」
霞「演技したって無駄よ!」
イ級「くっ……」
15: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:45:44.42 ID:3XEpu6cY0
霞「一体何しに来たの?さてはスパイね!」
駆逐棲姫「ち、違うの!迷子になっちゃって……」
霞「へぇ、それで春雨になりすましたってわけ?」
駆逐棲姫「それは、勘違いで……」
霞「……本当なら叩きのめしてやりたいところなんだけど、嘘を言ってるようには見えないわね」
イ級「でしょう!?早く帰してよ!」
霞「まあ待ちなさい、ただで出れると思ってんの?ここは敵地よ?」
駆逐棲姫「う……」
イ級「くそぅ!くそぅ!」
霞「何がいいかしらねぇ~」
駆逐棲姫「じゃ、じゃあ、私の初めてをキスを……」
霞「いらんわ!!」
駆逐棲姫「えっと、それじゃあ、は、初体験を……」
霞「いらんって言ってんじゃないの!!!え、なに!?私って深海棲艦でもそういう扱いなの!?」
16: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:46:31.63 ID:3XEpu6cY0
イ級「白雪ってやつがビラを撒いていったぜ」
霞「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!」ビキビキビキ
イ級「うわ!憤死しそう!」
駆逐棲姫「ど、どうか落ち着いて!」
霞「はぁーーっ……はぁーーっ……ふぅ、落ち着いた」
駆逐棲姫「あの、大丈夫ですよ、そういう愛の形もあると思いますから……」
イ級「あっ、バカ!」
霞「やっぱお前ぶち殺す!!」
「待ちなさい!」
イ級「!?」
駆逐棲姫「誰!?」
17: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:47:12.04 ID:3XEpu6cY0
龍田「私よぉ」
神通「そして私です」
霞「神通さんに龍田さん!」
イ級「……いや、あの、この人らって」
駆逐棲姫「どう見ても、その、オカマ?のおじさんなんですけど……」
龍田「失礼しちゃうわぁ」
神通「身体はおじさんでも心は艦娘ですよ」
霞「実は深い訳があって、提督が新人の時に任務がこなせなくて、同じ苗字の人を連れてきたのよ。で、そのまま」
イ級「任務ってそんなのでいいのか……」
龍田「私は龍田正士って言うの~」
神通「私は神通一成です」
駆逐棲姫「よかった、じゃあタバコを吸う艦娘なんていなかったんだ」ホッ
イ級「ざ、雑ぅ!前回のアレの誤魔化し方が雑ぅ!」
18: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:47:46.03 ID:3XEpu6cY0
霞「それで、こいつらどうしようって話なんですけど、どうします?」
龍田「そうねぇ、拷問かしらぁ……」
神通「拷問ですかねぇ」
駆逐棲姫「じゃあなんで止めたんですか!?いっそ一思いに殺して!」
そこへ!
タッタッタッ…
長門「いたぞ!」
レ級「よかった!まだ無事だったか!」
霞「あ、長門に、レ級!?」
レ級「げ!女色駆逐艦!貴様うちのお嬢様に手を出してはいないだろうな!」
霞「出すかボケ!!」
長門「龍田さんに神通さんもいらっしゃいましたか」
レ級「なんだこのおっさんどもは!?」
19: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:48:42.07 ID:3XEpu6cY0
龍田「失礼しちゃうわぁ、おっさんだなんて」
神通「身体はおっさんでも心は艦娘ですよ」
イ級「もう聞いた」
霞「それよりも、早く連れて帰ってよこいつら。もう疲れたわ」
龍田「お互いに遺恨を残さないようにそうすべきだと思うわぁ」
駆逐棲姫「ですです!」
レ級「その通りだな。黙って連れて帰ろう」
長門「いや待て、私にいい考えがある」
レ級「これ以上のいい手は無いと思うが」
霞「余計な事言って?き乱さないでよね」
長門「かつては駆逐棲姫の首だったはずの肉の塊を蹴っ飛ばして、サッカーでもして遊ぼうじゃないか!」
レ級「こいつ!私も今日は我慢に我慢を重ねていたが、その言葉にはもう我慢できんぞ!!」
20: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:49:18.75 ID:3XEpu6cY0
さぁ、戦いだぁ!
ドンドン!バキューン!
霞「うわ!このバカ!どうして!」
イ級「もうヤバいと思う、すぐここを出るべきだぜッ!」
駆逐棲姫「もう聞いた」
白雪「霞ちゃーん!」
霞「白雪!お前ホント、何してくれちゃってんのよ!!」
白雪「嬉しいでしょう?」
霞「嬉しくないわよ!」
白雪「おこった?」
霞「怒゛っ゛て゛る゛わ゛よ゛!!!」
白雪「それより、この騒ぎは一体……?」
霞「くっ……長門がバカみたいなこと言ってこれよ!」
21: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:49:57.72 ID:3XEpu6cY0
ドギャドギャ
ワーワー
ヤメローシニタクナーイ!
駆逐棲姫「この基地がどんどん壊れていく……」
イ級「阿鼻叫喚の地獄絵図だ……」
霞「龍田さんと神通さんは!」
白雪「夜勤明けだからって、帰りました」
霞「あのおっさんどもめが!!」
白雪「霞ちゃん、ここは霞ちゃんが場を収めるしかないと思うのです」
霞「ええ?どうやってよ」
白雪「こんな時の為に霞ちゃんが自爆するスイッチを明石さんに頼んで作ってもらってたんです」
霞「作ってもらってたんです、じゃねーよ!何そのスイッチ!」
白雪「さぁ」
霞「さぁ、ってホントにやるの!?あんた私の事嫌いでしょ!?」
白雪「…………嫌い♥///」カァ
霞「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!」ビキビキビキ
22: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:50:41.82 ID:3XEpu6cY0
イ級「また憤死しそう!」
駆逐棲姫「なんか、すごい二人組だよね……」
霞「あ、あんたぁ!あんたぁ!あんたあんたあんたあんたあんたあんたあんたぁぁぁ!!!」ガシッ
白雪「隙ありっ」サッ
チュッ♥
霞「んえっ!?」
白雪「じゃ、行ってきてください」
霞「え、え、あ、うん」
スタスタ
23: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:51:28.81 ID:3XEpu6cY0
そして
長門「ふっ、やるなぁ、貴様」ボロボロ
レ級「いやそんな対等じゃなくてこっちが一方的に勝ってるからな」
長門「だがまだまだ甘いぞ!」ヨロヨロ
レ級「旧式風情が我が最新装備に敵うはずないだろう」
長門「旧式でもこのレーダーは国産の最新式だ!」
レ級「……いやだから、そんなへなちょこレーダーを後生大事に使ってるから戦争に負けるんだよ」
あきつ丸「陸軍もそう思います」
アイオワ「米軍もそう思います」
霞「あんたたち、戦いはそこまでにs
24: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:52:01.09 ID:3XEpu6cY0
. -‐ニ ̄ニ‐- .
_/ \_
=二 ̄ / ',  ̄二=
 ̄7'' ―― ___ ―― 戈 ̄
――― 从,,i ; `. 、 .尢r、――――――
/\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^
ホワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
白雪「霞ちゃーーーん!!」
長門「えぇ……」
レ級「えぇ……」
25: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:53:30.24 ID:3XEpu6cY0
そして、戦いに水を差された二人は和解した
長門「いい戦いだったぞ!」グッ
レ級「そうかなぁ」
長門「また来い、今度は勝つ!」
レ級「そのつもりがあるなら対艦ミサイルでも用意しておけよ」
駆逐棲姫「やっと帰れる……」
イ級「色々あって疲れたよ……」
白雪「ふんふふ~ん♪」
駆逐棲姫「上機嫌だね」
白雪「ふふっ、今から霞ちゃんを入渠ドックに連れて行くんですよ♪」
霞「」大破!
駆逐棲姫「へぇ……」
白雪「それで、私の口噛み酒ならぬ口噛み修復剤で治してあげるんです♥」
駆逐棲姫「そ、そうなんだ……それはよかったね……」ヒキッ
26: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:54:48.13 ID:3XEpu6cY0
駆逐棲姫は、ちょっと大人になった気がした
愛の、ある一つの形を知ったのだ
なんかこれはヤベーなと思わなくもなかったが
彼女の見識がある方向に広がったのは確かである
でもやっぱりこれはヤベーよなと思い直した
しかし、しばらくしてから…
駆逐棲姫「いや…………ひょっとしたら、これはありなのかも……!」キラーン
イ級「無いよ!」
チャンチャン♪
27: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:55:29.76 ID:3XEpu6cY0
しかしこんなSSを最後まで読むとは随分と暇な奴だな、他にすることはないのか全く……
前スレ
【艦これ】駆逐艦寮はどったんばったん大騒ぎ!
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1510381245/
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29: ◆TLyYpvBiuw 2018/01/24(水) 00:57:20.68 ID:3XEpu6cY0
以下は◆TLyYpvBiuw作のまあまあ読める出来の楽しいSSだよ!みんなで見ようねぇ!
【艦これ】加賀さんの冒険
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438870050/
【艦これ】加賀さんの休日
~中略~
【艦これ】加賀さんのチョッキ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1481795519/
【艦これ】加賀さんとお餅つき
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483059489/
【艦これ】重巡加古はのらりくらり
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445149547/
【艦これ】重巡加古はのらりくらり 弐
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455380210/
【艦これ】長月「なあ島風、月が綺麗だな」島風「えっ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419254737/
他にもあるけどぶん投げたりで読むに耐えないし恥ずかしいから読まないでね!
【艦これ】加賀さんの冒険
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438870050/
【艦これ】加賀さんの休日
~中略~
【艦これ】加賀さんのチョッキ
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【艦これ】加賀さんとお餅つき
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【艦これ】重巡加古はのらりくらり
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【艦これ】重巡加古はのらりくらり 弐
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455380210/
【艦これ】長月「なあ島風、月が綺麗だな」島風「えっ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419254737/
他にもあるけどぶん投げたりで読むに耐えないし恥ずかしいから読まないでね!
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/24(水) 00:57:45.62 ID:cBpUxGR9o
ワロタ
おつつ
おつつ
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/24(水) 20:00:49.87 ID:dkF944Foo
加古ののらくろ書いた人とは思えないはっちゃけぶりwwwwww
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516721868/
Entry ⇒ 2018.01.29 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
卯月「宝くじを拾いました」
1: ◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:13:02.85 ID:kfRAVVW60
突然ですが、私についてちょっとだけ話したいと思います。
私は島村卯月、17歳の普通の女の子です!
でも、ちょっとだけ……きっと他の人にはない特別なものがあるんです。
それは、完全に平均的な人生を送っているということです!
……あ、平均的って言ってもずっと平均ってわけじゃないですよ?
良いことだってありますし、悪いことだって起こります。
ただ、それらを長い目で見ると、きっと平均的なんです。
こう……幸福度とか、そういったものが。
私は島村卯月、17歳の普通の女の子です!
でも、ちょっとだけ……きっと他の人にはない特別なものがあるんです。
それは、完全に平均的な人生を送っているということです!
……あ、平均的って言ってもずっと平均ってわけじゃないですよ?
良いことだってありますし、悪いことだって起こります。
ただ、それらを長い目で見ると、きっと平均的なんです。
こう……幸福度とか、そういったものが。
2: ◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:14:10.08 ID:kfRAVVW60
例えばですね、今日の夕飯に私の好きな物が出てきたとします。
すると、次の日はちょっと苦手なものが出てくるんです。
他にはテストの時とか。
テストで良い点を取った次のときは悪い点をとっちゃいます……えへへ。
あとは、仲の良い友達が一人増えたら、違う友達とは喧嘩しちゃったりして疎遠になっちゃったり……。
あ、運動会の結果なんかも毎回勝ったり負けたりしてますね。
……と、まあこんな風に、私って平均的な人生なんですよね。
良いことがあればそれと同じくらいの悪いことが起こって。
悪いことが起こればそれと同じくらいの良いことが起こって。
もちろん、普通のことが起これば次も普通のことが起こって。
そうして私は平均的な……普通の人生を送っているんです。
決してずっとなだらかってわけじゃないけれど、山と谷が完璧に同じくらいの人生を送っているんです。
……さて、どうしていきなりこんな話をしたかというと――
「た……宝くじ拾っちゃいました……それも、一等の……!」
――という、今まで起きたことのないくらい良いことが起きてしまったからです。
すると、次の日はちょっと苦手なものが出てくるんです。
他にはテストの時とか。
テストで良い点を取った次のときは悪い点をとっちゃいます……えへへ。
あとは、仲の良い友達が一人増えたら、違う友達とは喧嘩しちゃったりして疎遠になっちゃったり……。
あ、運動会の結果なんかも毎回勝ったり負けたりしてますね。
……と、まあこんな風に、私って平均的な人生なんですよね。
良いことがあればそれと同じくらいの悪いことが起こって。
悪いことが起こればそれと同じくらいの良いことが起こって。
もちろん、普通のことが起これば次も普通のことが起こって。
そうして私は平均的な……普通の人生を送っているんです。
決してずっとなだらかってわけじゃないけれど、山と谷が完璧に同じくらいの人生を送っているんです。
……さて、どうしていきなりこんな話をしたかというと――
「た……宝くじ拾っちゃいました……それも、一等の……!」
――という、今まで起きたことのないくらい良いことが起きてしまったからです。
3: ◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:15:32.78 ID:kfRAVVW60
「ど、どうしましょう……見間違いじゃないですよね?」
もう一度番号を照らし合わせて見ます。
一つ一つ、言葉に出して確認していって……やっぱり同じ番号でした。
「わ、わぁ……」ブルッ
思わず身震いをしてしまいます。
今私の手の中にあるこのヒラヒラした紙は、私が一生かかっても手に入らないかもしれないくらいの価値があるのです。
……もう一致していることはわかってるのに何度も確認してしまうくらい混乱しています。
だって、こんなこと本当に初めてだから……。
本当に初めてで、夢みたいで……!
こんなに良いことが起こっちゃったなら、もう――
「……私そろそろ死ぬのかなぁ」
――としか考えられないのです。
だって、私の人生は平均的だから。
こんなにも良いことが起こってしまったなら
……きっと同じくらい悪いことが起きますから。
もう一度番号を照らし合わせて見ます。
一つ一つ、言葉に出して確認していって……やっぱり同じ番号でした。
「わ、わぁ……」ブルッ
思わず身震いをしてしまいます。
今私の手の中にあるこのヒラヒラした紙は、私が一生かかっても手に入らないかもしれないくらいの価値があるのです。
……もう一致していることはわかってるのに何度も確認してしまうくらい混乱しています。
だって、こんなこと本当に初めてだから……。
本当に初めてで、夢みたいで……!
こんなに良いことが起こっちゃったなら、もう――
「……私そろそろ死ぬのかなぁ」
――としか考えられないのです。
だって、私の人生は平均的だから。
こんなにも良いことが起こってしまったなら
……きっと同じくらい悪いことが起きますから。
4: ◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:16:42.65 ID:kfRAVVW60
「……そっかー」
不思議と驚きとかはありませんでした。
私がこういう人生を生きているって気がついてからいつか来るとは思っていましたから。
覚悟はできていたんだと思います。
「それなら……うん、今のうちにできることをやろうかな」
死ぬ前にやりたいことをやってしまいましょう。
幸い、私の手の中にあるこれを現金に換えたら何もできないことはないでしょう。
そうと決まれば早速――
「――あれ?」
そういえば、拾った宝くじって換金できるんでしょうか?
ちょっと調べてみて……あ、ダメなんだ。
「……えー」
一気に気が滅入ってしまいました。
なーんだって気分でいっぱいです……せっかく良い気持ちに慣れたのに。
……あっ、でも警察に届けて、3ヶ月誰も取りに来なかったら私のものになるんですね。
それに、誰かがとってもいくらかは私の分のお金になるみたいですし……。
じゃあ、まるっきりパーになったわけでもないんですね!
「よかったぁ……」
さっきほどではないですけど、それでもまだ良い方向にいます。
全額手に入れるくらいの良いことで私はきっと死ぬってことは、3ヵ月後に死ぬか、それより前に半死半生くらいになるかってところですかね。
んー、すぐ死ぬよりまだマシそうです。
「よーっし!」
そうと決まれば、進路をちょっと変えて。警察にお届けしちゃいましょう!
不思議と驚きとかはありませんでした。
私がこういう人生を生きているって気がついてからいつか来るとは思っていましたから。
覚悟はできていたんだと思います。
「それなら……うん、今のうちにできることをやろうかな」
死ぬ前にやりたいことをやってしまいましょう。
幸い、私の手の中にあるこれを現金に換えたら何もできないことはないでしょう。
そうと決まれば早速――
「――あれ?」
そういえば、拾った宝くじって換金できるんでしょうか?
ちょっと調べてみて……あ、ダメなんだ。
「……えー」
一気に気が滅入ってしまいました。
なーんだって気分でいっぱいです……せっかく良い気持ちに慣れたのに。
……あっ、でも警察に届けて、3ヶ月誰も取りに来なかったら私のものになるんですね。
それに、誰かがとってもいくらかは私の分のお金になるみたいですし……。
じゃあ、まるっきりパーになったわけでもないんですね!
「よかったぁ……」
さっきほどではないですけど、それでもまだ良い方向にいます。
全額手に入れるくらいの良いことで私はきっと死ぬってことは、3ヵ月後に死ぬか、それより前に半死半生くらいになるかってところですかね。
んー、すぐ死ぬよりまだマシそうです。
「よーっし!」
そうと決まれば、進路をちょっと変えて。警察にお届けしちゃいましょう!
5: ◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:17:21.03 ID:kfRAVVW60
「~♪」
思わず鼻歌です……スキップもしちゃってます。
ご機嫌もご機嫌、島村卯月です!
「フシャーッ!」
「きゃっ!?」
なんて、ルンルン気分でいると、物陰から黒猫が私の目の前に飛び出し、威嚇してきました。
明確に私をにらんでいます。
「……私何か悪いことしました?」
「フシャーッ!」
言葉が通じませんでした。まあ猫ですし。
うーん……私何か悪いことしたんでしょうか……?
……。
……あっ違いますね、これきっと悪いことなんです。
今良いことが起こってるから、それに相対するように悪いことが起きてるんですね。
「そっか……ふふっ」
「フシャーッ!」
そう考えると目の前で威嚇するこの黒猫もとってもかわいいです……むしろ感謝です!
今のうちに小さな悪いことがたまれば、この宝くじを拾った反動も小さなものになるはずです。
死ななくてすむはずです!
……覚悟はしてましたけど、死なないですむならやっぱ死にたくないですしね。
「ふふっ、ありがとうございますっ、猫さん♪」
「シャッ!」
手を伸ばしたらひっかかれました。
うふふっ、もっと悪いことが起こっちゃいました♪
思わず鼻歌です……スキップもしちゃってます。
ご機嫌もご機嫌、島村卯月です!
「フシャーッ!」
「きゃっ!?」
なんて、ルンルン気分でいると、物陰から黒猫が私の目の前に飛び出し、威嚇してきました。
明確に私をにらんでいます。
「……私何か悪いことしました?」
「フシャーッ!」
言葉が通じませんでした。まあ猫ですし。
うーん……私何か悪いことしたんでしょうか……?
……。
……あっ違いますね、これきっと悪いことなんです。
今良いことが起こってるから、それに相対するように悪いことが起きてるんですね。
「そっか……ふふっ」
「フシャーッ!」
そう考えると目の前で威嚇するこの黒猫もとってもかわいいです……むしろ感謝です!
今のうちに小さな悪いことがたまれば、この宝くじを拾った反動も小さなものになるはずです。
死ななくてすむはずです!
……覚悟はしてましたけど、死なないですむならやっぱ死にたくないですしね。
「ふふっ、ありがとうございますっ、猫さん♪」
「シャッ!」
手を伸ばしたらひっかかれました。
うふふっ、もっと悪いことが起こっちゃいました♪
6: ◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:18:30.74 ID:kfRAVVW60
「うれしいなぁ……ふふっ」
「」ビクッ
「……猫さん、もっと――」
「――!」ダッ
「あっ!」
……もっと傷つけてもらおうと思ったのですが、逃げられてしまいました。
うーん……もっと悪いことが起こってほしかったんですけど……。
……あれ、私が喜んでたら悪いことにならないんでしょうか。
私にとっては良いことになっちゃいますもんね。
じゃあもっと私が喜ばないような悪いことが起こった方がいいのかな。
でも、今の私ならどんなことが起こっても嬉しく思っちゃうかも。
だって、死ぬよりマシですし。
「んー……」
「……」
「……ま、いっか」
考えてもよくわかりませんし。
きっと私の人生の良い悪いは、私から見たものじゃなくて客観的に見たものなんでしょう。
きっとそのはずです……なんとなくそんな気がします。
「……あっ」
電線にたくさんの鳥さんが止まっているのを見つけました。
……あそこでも悪いことが起こりそうですね
「」ビクッ
「……猫さん、もっと――」
「――!」ダッ
「あっ!」
……もっと傷つけてもらおうと思ったのですが、逃げられてしまいました。
うーん……もっと悪いことが起こってほしかったんですけど……。
……あれ、私が喜んでたら悪いことにならないんでしょうか。
私にとっては良いことになっちゃいますもんね。
じゃあもっと私が喜ばないような悪いことが起こった方がいいのかな。
でも、今の私ならどんなことが起こっても嬉しく思っちゃうかも。
だって、死ぬよりマシですし。
「んー……」
「……」
「……ま、いっか」
考えてもよくわかりませんし。
きっと私の人生の良い悪いは、私から見たものじゃなくて客観的に見たものなんでしょう。
きっとそのはずです……なんとなくそんな気がします。
「……あっ」
電線にたくさんの鳥さんが止まっているのを見つけました。
……あそこでも悪いことが起こりそうですね
7: ◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:19:05.10 ID:kfRAVVW60
「……」ワクワク
「……」
鳥さんたちの下でワクワクしながら待機します。
……今日の服は結構お気に入りの服です。
そんな服に落し物去れちゃったら、それはもう悪いことでしょう。
「……」ソワソワ
まだかな、まだかな。
「……」
……もうちょっと場所移動したほうがあたるかな?
えーっと……鳥さんがあっちにお尻を向けてるからもうちょっと下がって……。
……傍から見たら私はどんな風に見られてるんでしょう。
電線の下で位置調整して……すっごく変な人ですね。
変なうわさが流れちゃうかもしれません。
……それも悪いことですね!
一石二鳥ですっ!
「……あっ!」
そんな感じで待機していたら、ついに落し物が当たってしまいました。
右肩にガッツリついちゃってます。
「……あー」
そうさせるようにしたのは私なのですが……やっぱり凹みます。
お気に入りの服なんですけど……うぅ……。
……とりあえず拭かなきゃ。
「……」
鳥さんたちの下でワクワクしながら待機します。
……今日の服は結構お気に入りの服です。
そんな服に落し物去れちゃったら、それはもう悪いことでしょう。
「……」ソワソワ
まだかな、まだかな。
「……」
……もうちょっと場所移動したほうがあたるかな?
えーっと……鳥さんがあっちにお尻を向けてるからもうちょっと下がって……。
……傍から見たら私はどんな風に見られてるんでしょう。
電線の下で位置調整して……すっごく変な人ですね。
変なうわさが流れちゃうかもしれません。
……それも悪いことですね!
一石二鳥ですっ!
「……あっ!」
そんな感じで待機していたら、ついに落し物が当たってしまいました。
右肩にガッツリついちゃってます。
「……あー」
そうさせるようにしたのは私なのですが……やっぱり凹みます。
お気に入りの服なんですけど……うぅ……。
……とりあえず拭かなきゃ。
8: ◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:20:39.23 ID:kfRAVVW60
……よし、気を取り直しましょう。
結果的に悪いことは起こったので目標は達成したんです。
さあ次の悪いことが起こりそうな場所を探しましょう。
「……んー」
後は何があるかなー。
ずっと晴れだったので、水溜りがあるわけでもないですし……。
水溜りがあれば水がはねるのを待てたりしたんですけど。
後は、どっかの店先の打ち水が体に当たるとか?
……いえ、今寒いですしそんなことしませんよね。
「悪いことって難しいですねー」
まあ、そんなに簡単に起こらないから悪いことなんでしょうけど。
「んー……」
後どのくらいの悪いことが起これば帳消しできるでしょうか。
この件にそれも書いていてくれたら楽なんですけどねー。
……実は書いてあったりしないですかね。
「……きゃっ!」
なんて、じっと宝くじを見ていると、急に突風が吹いてきました。
「……あっ!」
思わずスカートをおさえます。
……その時に、ちょっと離れちゃったのでしょう。
風に乗って宝くじが飛んでいってしまいました。
結果的に悪いことは起こったので目標は達成したんです。
さあ次の悪いことが起こりそうな場所を探しましょう。
「……んー」
後は何があるかなー。
ずっと晴れだったので、水溜りがあるわけでもないですし……。
水溜りがあれば水がはねるのを待てたりしたんですけど。
後は、どっかの店先の打ち水が体に当たるとか?
……いえ、今寒いですしそんなことしませんよね。
「悪いことって難しいですねー」
まあ、そんなに簡単に起こらないから悪いことなんでしょうけど。
「んー……」
後どのくらいの悪いことが起これば帳消しできるでしょうか。
この件にそれも書いていてくれたら楽なんですけどねー。
……実は書いてあったりしないですかね。
「……きゃっ!」
なんて、じっと宝くじを見ていると、急に突風が吹いてきました。
「……あっ!」
思わずスカートをおさえます。
……その時に、ちょっと離れちゃったのでしょう。
風に乗って宝くじが飛んでいってしまいました。
9: ◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:21:08.00 ID:kfRAVVW60
「やったっ!」
悪いことが起こりました!
そうですね、こうやって偶然に起こる悪いこともあるんですね。
「……ととっ、追いかけなきゃ!」
……あれ、でもこれで拾えちゃったら良いことになっちゃいますよね。
じゃあ、これって意味の無い悪いこと?
「……えー」
でも拾わなきゃいけませんし……うーん、もったいないです。
じゃあ、さっさと拾わなくっちゃ。
……ちょっと足を速めて追いかけます。
「待ってくださーいっ」
……追いかけますが、一向に追いつきません
風に乗ってどんどん飛んでっちゃいます。
もうちょっと足を速めます。
でも、宝くじもどんどん離れていっちゃいます。
悪いことが起こりました!
そうですね、こうやって偶然に起こる悪いこともあるんですね。
「……ととっ、追いかけなきゃ!」
……あれ、でもこれで拾えちゃったら良いことになっちゃいますよね。
じゃあ、これって意味の無い悪いこと?
「……えー」
でも拾わなきゃいけませんし……うーん、もったいないです。
じゃあ、さっさと拾わなくっちゃ。
……ちょっと足を速めて追いかけます。
「待ってくださーいっ」
……追いかけますが、一向に追いつきません
風に乗ってどんどん飛んでっちゃいます。
もうちょっと足を速めます。
でも、宝くじもどんどん離れていっちゃいます。
10: ◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:22:29.63 ID:kfRAVVW60
「はっ……はっ……!」
そうしてしばらく追いかけていたんですが、ようやく宝くじが降りてきました。
「や、やっと……」
……これきっと、拾ったっていう良いことより、拾うために追いかけたっていう悪いことの方が大きいですよね。
だから、結果的に悪いことの方が大きくなったはずです。
……とにかく、無駄じゃないなら良いんですけど……。
「ふぅ……」
一呼吸して、宝くじが落ちてくるのを待ちます。
ひらりひらりと落ちてきて、宝くじはそのまま川の方向へ。
……えっ、川の方向?
「あーっ!」
た、大変です! 大変です! 宝くじがっ!
宝くじが川に落ちちゃいますっ!
「もっ、戻ってきてくださーいっ!」
声をかけますが、むしろ宝くじは離れていっちゃいます。
裕子ちゃんみたいにサイキックが使えないか腕を伸ばして見ますけど、どんどん遠くにいっちゃいます。
空でも飛べたら拾いに行けたんでしょうけど、そんなこともできず……。
ただ念じるしかなくって……。
……そして、宝くじは川に落ちてしまいました。
そうしてしばらく追いかけていたんですが、ようやく宝くじが降りてきました。
「や、やっと……」
……これきっと、拾ったっていう良いことより、拾うために追いかけたっていう悪いことの方が大きいですよね。
だから、結果的に悪いことの方が大きくなったはずです。
……とにかく、無駄じゃないなら良いんですけど……。
「ふぅ……」
一呼吸して、宝くじが落ちてくるのを待ちます。
ひらりひらりと落ちてきて、宝くじはそのまま川の方向へ。
……えっ、川の方向?
「あーっ!」
た、大変です! 大変です! 宝くじがっ!
宝くじが川に落ちちゃいますっ!
「もっ、戻ってきてくださーいっ!」
声をかけますが、むしろ宝くじは離れていっちゃいます。
裕子ちゃんみたいにサイキックが使えないか腕を伸ばして見ますけど、どんどん遠くにいっちゃいます。
空でも飛べたら拾いに行けたんでしょうけど、そんなこともできず……。
ただ念じるしかなくって……。
……そして、宝くじは川に落ちてしまいました。
11: ◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:23:21.83 ID:kfRAVVW60
「……あー」
がっくりです。
とっても悪いことが起こってしまいました……良いことが全部帳消しされちゃうくらいの。
それどころか、今の幸せ度的には悪い方向に振り切っちゃってます。
だって、指を黒猫に引っかかれたのも、服が汚れちゃったのも、全部無駄になっちゃって……ただの悪いことになっちゃって。
「……はぁ」
夢だったら覚めて欲しいですし、時間が戻せるなら戻したいです。
でも、そんなことはできません。
宝くじの落ちた川を見つめて呆けるしかありません。
……うぅ。
しばらく、立ち直れ無そうです……。
……。
……あれ、電話?
「もしもし……あっ、お母さん」
『もしもし。卯月? 今どこにいるの?』
「あ、えっと……川の辺りだよ?」
『そう。そろそろご飯だから帰ってらっしゃい』
「はーい……」
『あら、元気ないわね。どうしたの?』
「ううん……別に……」
『そう……』
『……今日は貴方の好きな生ハムメロンもあるわ』
「ほんと!」
『えぇ、本当よ。ケーキもあるわ』
「やったーっ!」
『うふふっ。元気が出たみたいで良かった』
『さ、早く帰ってらっしゃい』
「はーいっ! 急いで変えるねっ!」
『うふふ、怪我しないようにね』
電話を切って、私は勢いよく走り出します!
さっきまでの疲れもいやな思いも全部消えちゃいました!
だって夕食が楽しみで仕方ないんだもんっ!
「はっ、はっ!」
やっぱり、悪いことの後には良いことが起こるんですね。
そんな感じで、今日の私の人生もやっぱり平均的でした。
おしまい
がっくりです。
とっても悪いことが起こってしまいました……良いことが全部帳消しされちゃうくらいの。
それどころか、今の幸せ度的には悪い方向に振り切っちゃってます。
だって、指を黒猫に引っかかれたのも、服が汚れちゃったのも、全部無駄になっちゃって……ただの悪いことになっちゃって。
「……はぁ」
夢だったら覚めて欲しいですし、時間が戻せるなら戻したいです。
でも、そんなことはできません。
宝くじの落ちた川を見つめて呆けるしかありません。
……うぅ。
しばらく、立ち直れ無そうです……。
……。
……あれ、電話?
「もしもし……あっ、お母さん」
『もしもし。卯月? 今どこにいるの?』
「あ、えっと……川の辺りだよ?」
『そう。そろそろご飯だから帰ってらっしゃい』
「はーい……」
『あら、元気ないわね。どうしたの?』
「ううん……別に……」
『そう……』
『……今日は貴方の好きな生ハムメロンもあるわ』
「ほんと!」
『えぇ、本当よ。ケーキもあるわ』
「やったーっ!」
『うふふっ。元気が出たみたいで良かった』
『さ、早く帰ってらっしゃい』
「はーいっ! 急いで変えるねっ!」
『うふふ、怪我しないようにね』
電話を切って、私は勢いよく走り出します!
さっきまでの疲れもいやな思いも全部消えちゃいました!
だって夕食が楽しみで仕方ないんだもんっ!
「はっ、はっ!」
やっぱり、悪いことの後には良いことが起こるんですね。
そんな感じで、今日の私の人生もやっぱり平均的でした。
おしまい
12: ◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:24:40.76 ID:kfRAVVW60
なんかよくわからない電波を拾ったので。
卯月が電波なのか、本当にそんな性質を持ってるのか、そんな感じのを書きたかった。
誤字脱字、コレジャナイ感などはすいません。読んでくださった方ありがとうございました。
卯月が電波なのか、本当にそんな性質を持ってるのか、そんな感じのを書きたかった。
誤字脱字、コレジャナイ感などはすいません。読んでくださった方ありがとうございました。
13: ◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:25:24.41 ID:kfRAVVW60
最近書いたの
茄子「どんどん私を撫でてくださいねっ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515225906/
芳乃「この事務所には不思議な力が多すぎでしてー」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514899607/
アナスタシア「雪女」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513498009/
芳乃「朋殿ー」朋「どしたの、芳乃ちゃん?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512293082/
よかったらこちらもよろしくお願いします
茄子「どんどん私を撫でてくださいねっ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515225906/
芳乃「この事務所には不思議な力が多すぎでしてー」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514899607/
アナスタシア「雪女」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513498009/
芳乃「朋殿ー」朋「どしたの、芳乃ちゃん?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512293082/
よかったらこちらもよろしくお願いします
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/28(日) 15:43:10.96 ID:lkmJgwcDO
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/28(日) 15:48:04.80 ID:jhKlY+fro
拾った宝くじを自分のものにするなんて発想は卯月にはなさそう
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1517119982/
Entry ⇒ 2018.01.29 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
モバP「暇ぶっこいてるから幸子で遊ぶ」
1: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/18(木) 02:37:15.73 ID:ID2zkMOO0
モバP(以降P表記。もう慣れましたぁ)「……」カタカタカタカタカタカタカタカタ
P「………」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
P「…」ッターン
P「ガンブレ新作決定か…ヤベェなこれ。プロデューサーやってる場合じゃねぇぞこれ」
P「…」カタカタカタカタカタカタカタ
P「…」ッタカターン
P「……」
P「暇だなぁ」
P「デスクワークは終わってるし営業はアッキーが行ってくれてるし千川は常務とガンプラ買いに行ったし…」
P「…アイドルのみんなも絶賛仕事中だし」
P「……帰っちゃ駄目かな?」
P「ネットサーフィンも飽きたし…せめて他に誰か来てくれればなぁ」
P「…事務所の掃除でも…あっ駄目だ。五十嵐クリーニングがピッカピカにしてるわ」
P「仮眠室で昼寝…あっ駄目だ。愛海を簀巻にするのに布団使ってるんだった」
P「…本当に帰っちまおうかな、もう」
ガチャッ
幸子「カワイイボク、参上!」
P「あ、オモチャが来た」
幸子「おはようございます。おやプロデューサーさんだけなんですか?って言うか今何て言いました」
P「おはよう幸子。出会い頭に畳みかけてくるなぁ」
幸子「何だか暇そうにしてますねえ。アイドル事務所として大丈夫なんですか?」
P「心配ご無用。暇してるのは俺だけだから」
幸子「働いてくださいよ」
P「働いた後なんだよ」
P「やる事無くてもう帰っちまおうかと思ってたところに丁度オモチャが来てだね」
幸子「今度は聞き逃しませんでしたよ!オモチャと言いましたね?今ボクをオモチャと言いましたね!?」
P「………」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
P「…」ッターン
P「ガンブレ新作決定か…ヤベェなこれ。プロデューサーやってる場合じゃねぇぞこれ」
P「…」カタカタカタカタカタカタカタ
P「…」ッタカターン
P「……」
P「暇だなぁ」
P「デスクワークは終わってるし営業はアッキーが行ってくれてるし千川は常務とガンプラ買いに行ったし…」
P「…アイドルのみんなも絶賛仕事中だし」
P「……帰っちゃ駄目かな?」
P「ネットサーフィンも飽きたし…せめて他に誰か来てくれればなぁ」
P「…事務所の掃除でも…あっ駄目だ。五十嵐クリーニングがピッカピカにしてるわ」
P「仮眠室で昼寝…あっ駄目だ。愛海を簀巻にするのに布団使ってるんだった」
P「…本当に帰っちまおうかな、もう」
ガチャッ
幸子「カワイイボク、参上!」
P「あ、オモチャが来た」
幸子「おはようございます。おやプロデューサーさんだけなんですか?って言うか今何て言いました」
P「おはよう幸子。出会い頭に畳みかけてくるなぁ」
幸子「何だか暇そうにしてますねえ。アイドル事務所として大丈夫なんですか?」
P「心配ご無用。暇してるのは俺だけだから」
幸子「働いてくださいよ」
P「働いた後なんだよ」
P「やる事無くてもう帰っちまおうかと思ってたところに丁度オモチャが来てだね」
幸子「今度は聞き逃しませんでしたよ!オモチャと言いましたね?今ボクをオモチャと言いましたね!?」
2: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/18(木) 02:54:08.91 ID:ID2zkMOO0
P「幸子こそ暇なのか?今日はオフの筈だろ。なんで事務所に来てんの?」
幸子「そんな事もわからないんですか?まったくダメダメなプロデューサーさんですねえ」
P「暇なんだな」
幸子「そんな訳無いでしょう!日々世界中にカワイサを振り撒いているボクですよ!」
P「ある意味もうヘレンより幸子のほうが世界レベルだよなぁ」
幸子「そんなボクがお休みで事務所に来ない。そうなると一体この事務所はどうなると思います?」
P「どうなんの?」
幸子「ボクというカワイイの権化、カワイイの化身を欠いた事務所は圧倒的カワイイ不足に陥ります」
P「壮大」
幸子「ボクというカワイイ太陽を失った事務所はみるみるうちに衰退してしまい、ボクというカワイイ道標を失った皆さんはたちまち進むべき道を見失ってしまいます」
P「ちょっと何言ってるのかわかんないんですけど」
幸子「ボクがオフを取ってしまいカワイイボクに会えなくなるのは可哀想なのでこうしてわざわざカワイイ成分をお届けに来た次第です!」
P「輿水は今後オフはいらない…と」カキカキ
幸子「ちょ」
P「要は輝子とか小梅とか普段の遊び相手が仕事で退屈だし寂しいから構ってもらいに来たんだろ?あったかいものどうぞ」
幸子「人をまるで構ってちゃんのように言うのはやめてくれませんか?あったかいものどうも」ズズッ
P「まぁ丁度俺も手持無沙汰だったし。チッヒもいない事だし遊んであげよう」
幸子「何でプロデューサーさんが上から目線なんですか。ここはボクの遊び相手をさせてもらえる事を涙を流して感謝する場面ですよ?」
P「梨沙パパ今暇かな」ピポパ
幸子「嘘です冗談です遊びに来ました構ってください」ガシッ
P「お前さん周りの目が無いと結構素直だよね」
幸子「そんな事もわからないんですか?まったくダメダメなプロデューサーさんですねえ」
P「暇なんだな」
幸子「そんな訳無いでしょう!日々世界中にカワイサを振り撒いているボクですよ!」
P「ある意味もうヘレンより幸子のほうが世界レベルだよなぁ」
幸子「そんなボクがお休みで事務所に来ない。そうなると一体この事務所はどうなると思います?」
P「どうなんの?」
幸子「ボクというカワイイの権化、カワイイの化身を欠いた事務所は圧倒的カワイイ不足に陥ります」
P「壮大」
幸子「ボクというカワイイ太陽を失った事務所はみるみるうちに衰退してしまい、ボクというカワイイ道標を失った皆さんはたちまち進むべき道を見失ってしまいます」
P「ちょっと何言ってるのかわかんないんですけど」
幸子「ボクがオフを取ってしまいカワイイボクに会えなくなるのは可哀想なのでこうしてわざわざカワイイ成分をお届けに来た次第です!」
P「輿水は今後オフはいらない…と」カキカキ
幸子「ちょ」
P「要は輝子とか小梅とか普段の遊び相手が仕事で退屈だし寂しいから構ってもらいに来たんだろ?あったかいものどうぞ」
幸子「人をまるで構ってちゃんのように言うのはやめてくれませんか?あったかいものどうも」ズズッ
P「まぁ丁度俺も手持無沙汰だったし。チッヒもいない事だし遊んであげよう」
幸子「何でプロデューサーさんが上から目線なんですか。ここはボクの遊び相手をさせてもらえる事を涙を流して感謝する場面ですよ?」
P「梨沙パパ今暇かな」ピポパ
幸子「嘘です冗談です遊びに来ました構ってください」ガシッ
P「お前さん周りの目が無いと結構素直だよね」
3: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/18(木) 03:15:39.72 ID:ID2zkMOO0
P「でも遊ぶって何するよ。モンハン?」
幸子「ボク今日PSP持ってきていませんよ…と言うかコミュニケーション手段モンハンしかないんですか」
P「失礼な。マリオカートもあるぞ」
幸子「プロデューサーさんレースより妨害工作に熱込めるから嫌です」
P「ワガママだなぁ…あ、幸子頭に何かついてるぞ」
幸子「えっ?どこですか?」
P「待て待て。やってやるから」ススッ
幸子「取れました?」
P「よし、こんなもんか」
幸子「何がついてたんですか?」
P「髪の毛」
幸子「そりゃ生えてますよ!」
幸子「ってあぁ!ボクのチャームポイント横ハネがペッタンコにされてる!?」
P「横ッハネ無くなるとモブ臭凄いな幸子」
幸子「日本が生んだ世界に誇るカワイイを捕まえてモブと!?」
P「はいはい元に戻してやるってばよ。後ろ向いてみ?」
幸子「…そんな事言って、どうせ変な髪形にする気なんじゃないですか?」
P「この髪の長さじゃあんまり面白いのは出来ないよ」
幸子「する気は満々なんじゃないですか!」
P「ほい、出来た」ススッ
幸子「早っ。相変わらず無駄に技能持ってますよね…」
幸子「って、横ハネ4枚になってる!?」
P「ハハッ、4枚羽ならぬ4枚ハネだな」
幸子「ボクカワ!」ドスッ
P「油断している鳩尾に14歳の拳が!」
幸子「ボク今日PSP持ってきていませんよ…と言うかコミュニケーション手段モンハンしかないんですか」
P「失礼な。マリオカートもあるぞ」
幸子「プロデューサーさんレースより妨害工作に熱込めるから嫌です」
P「ワガママだなぁ…あ、幸子頭に何かついてるぞ」
幸子「えっ?どこですか?」
P「待て待て。やってやるから」ススッ
幸子「取れました?」
P「よし、こんなもんか」
幸子「何がついてたんですか?」
P「髪の毛」
幸子「そりゃ生えてますよ!」
幸子「ってあぁ!ボクのチャームポイント横ハネがペッタンコにされてる!?」
P「横ッハネ無くなるとモブ臭凄いな幸子」
幸子「日本が生んだ世界に誇るカワイイを捕まえてモブと!?」
P「はいはい元に戻してやるってばよ。後ろ向いてみ?」
幸子「…そんな事言って、どうせ変な髪形にする気なんじゃないですか?」
P「この髪の長さじゃあんまり面白いのは出来ないよ」
幸子「する気は満々なんじゃないですか!」
P「ほい、出来た」ススッ
幸子「早っ。相変わらず無駄に技能持ってますよね…」
幸子「って、横ハネ4枚になってる!?」
P「ハハッ、4枚羽ならぬ4枚ハネだな」
幸子「ボクカワ!」ドスッ
P「油断している鳩尾に14歳の拳が!」
4: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/18(木) 03:44:27.21 ID:ID2zkMOO0
幸子「まったくもう!まったくもうったらもう!」プンスコ
P「ごふ…日頃無茶なロケで鍛えられている幸子のボディブロー…」ゲホッ
幸子「自業自得ですっ」
幸子「カワイイカワイイボクと2人っきりで構ってもらえてはしゃぎたくなる気持ちはわからなくは無いですけど」
P「え、何だって?」
幸子「絶対聞こえてるでしょ!」
幸子「まったくもう…!年頃の女の子にとって髪はデリケートな部分なんですからね?」
P「スンマセン」
幸子「はい、じゃあさっさと元に戻してください」
P「デリケートな部分なのに触らせるのは平気なのか」スッスッ
P「髪綺麗だな」
幸子「フフーン、当然でしょう?」
P「レノア?」
幸子「植物物語ですよ!」
P「ほれ、元通り」
幸子「手際良いですね。プロデューサーをクビになっても路頭に迷わないんじゃあないですか?」
P「おっと今からうっかり手が滑るぞぉ」ワシャワシャワシャワシャ
幸子「あやややややややややややっ!!」
『にゃっははー♪さぁ、実験を始めよっか~』ピッ
『後はこの豚をオーブンに……ドーナツを退けなさい法子』ピッ
『文香さん。フレデリカさんの座布団全部持って行っちゃってください』ピッ
幸子「後は相棒の再放送ですか…この時間帯の番組はどうもピンと来ませんねえ」
P「膝から降りてくれね?」
幸子「プロデューサーさん、何か1つ捧腹絶倒モノのギャグをお願いします」
P「フフーン!ボクはカワイイですからねえ!」
幸子「それはギャグじゃありません!!」
P「ごふ…日頃無茶なロケで鍛えられている幸子のボディブロー…」ゲホッ
幸子「自業自得ですっ」
幸子「カワイイカワイイボクと2人っきりで構ってもらえてはしゃぎたくなる気持ちはわからなくは無いですけど」
P「え、何だって?」
幸子「絶対聞こえてるでしょ!」
幸子「まったくもう…!年頃の女の子にとって髪はデリケートな部分なんですからね?」
P「スンマセン」
幸子「はい、じゃあさっさと元に戻してください」
P「デリケートな部分なのに触らせるのは平気なのか」スッスッ
P「髪綺麗だな」
幸子「フフーン、当然でしょう?」
P「レノア?」
幸子「植物物語ですよ!」
P「ほれ、元通り」
幸子「手際良いですね。プロデューサーをクビになっても路頭に迷わないんじゃあないですか?」
P「おっと今からうっかり手が滑るぞぉ」ワシャワシャワシャワシャ
幸子「あやややややややややややっ!!」
『にゃっははー♪さぁ、実験を始めよっか~』ピッ
『後はこの豚をオーブンに……ドーナツを退けなさい法子』ピッ
『文香さん。フレデリカさんの座布団全部持って行っちゃってください』ピッ
幸子「後は相棒の再放送ですか…この時間帯の番組はどうもピンと来ませんねえ」
P「膝から降りてくれね?」
幸子「プロデューサーさん、何か1つ捧腹絶倒モノのギャグをお願いします」
P「フフーン!ボクはカワイイですからねえ!」
幸子「それはギャグじゃありません!!」
11: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/19(金) 01:52:25.83 ID:XgG5ZNRp0
クギュゥゥゥゥ
P「お腹すいたな」
幸子「え、今のお腹の音なんですか?」
P「冷蔵庫に何か入ってたっけ…ちょい幸子膝から降りてくれない?動けない」
幸子「引き出しの中にオヤツぐらい入ってるんじゃないですか?うわ、ガンプラばっかりじゃないですか」ガサガサ
P「人のデスクの引き出しを勝手にだねチミィ!」
P「仕方ない。外に食べに行くか」
幸子「お寿司がいいです!」
P「コンビニでいなり寿司買ってきてやるよ」
幸子「前々から思ってましたけどプロデューサーさんはボクの扱いがなってませんね!なっちゃいませんね!」
P「あ、外行ってくるから電話番お願いしてていい?」
あの子「ほいきた」
幸子「えっ?だ、誰と喋ってるんです!?」
P「そしてついてくる幸子さんであった」
幸子「カワイイボクと一緒にお昼ご飯なんですよ?ここは狂喜乱舞すべきところじゃありませんか?」
P「うわぁいカワイイカワイイ」
幸子「何て感情の感じられない台詞。目も澱んでハイライト薄くて…ってそれは普段からでしたね」
P「お前の今度のロケはスカイウォールでネビュラガス採取に決定です」
幸子「ボクを一体何だと思ってるんですか!」
P「めんどいからあそこのファミレスでいいか」
幸子「カワイイボクとのランチにファミレス!?」
P「パフェ奢るぞー」
幸子「パフェはカワイイですね。まぁ良しとしましょう」
P(ちょろいぜ)
P「お腹すいたな」
幸子「え、今のお腹の音なんですか?」
P「冷蔵庫に何か入ってたっけ…ちょい幸子膝から降りてくれない?動けない」
幸子「引き出しの中にオヤツぐらい入ってるんじゃないですか?うわ、ガンプラばっかりじゃないですか」ガサガサ
P「人のデスクの引き出しを勝手にだねチミィ!」
P「仕方ない。外に食べに行くか」
幸子「お寿司がいいです!」
P「コンビニでいなり寿司買ってきてやるよ」
幸子「前々から思ってましたけどプロデューサーさんはボクの扱いがなってませんね!なっちゃいませんね!」
P「あ、外行ってくるから電話番お願いしてていい?」
あの子「ほいきた」
幸子「えっ?だ、誰と喋ってるんです!?」
P「そしてついてくる幸子さんであった」
幸子「カワイイボクと一緒にお昼ご飯なんですよ?ここは狂喜乱舞すべきところじゃありませんか?」
P「うわぁいカワイイカワイイ」
幸子「何て感情の感じられない台詞。目も澱んでハイライト薄くて…ってそれは普段からでしたね」
P「お前の今度のロケはスカイウォールでネビュラガス採取に決定です」
幸子「ボクを一体何だと思ってるんですか!」
P「めんどいからあそこのファミレスでいいか」
幸子「カワイイボクとのランチにファミレス!?」
P「パフェ奢るぞー」
幸子「パフェはカワイイですね。まぁ良しとしましょう」
P(ちょろいぜ)
12: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/19(金) 02:34:53.84 ID:XgG5ZNRp0
イラッシャイマセー ソコノメニューヲトッテクレ マッテローヨ
P「さて、何を頼もうか」
幸子「どうせいつものハンバーグじゃないんですか?
P「そういうお前さんはまたドリアだろ?」
幸子「フフンッ。甘い、甘いですよプロデューサーさん。カワイイボクは日々進化しているんです。いつまでも自分が知っている輿水幸子だと思わない方がいいですよ?」
P「すいませーん注文お願いしまーす」
幸子「こっちを見てすらいない!」
店員「お待たせしましてー」トテトテ
P「温玉ハンバーグ。ライスのセットで。あ、ポテトもください」
店員「はいー」
幸子「ミラノドリアとシーザーサラダください」
店員「かしこまりましてー」
P「あ、ドリンクバー2つ」
店員「あちらからご自由にお取りくださいませー」
P「どうも」
店員「それでは、ごゆるりとー」トテトテ
幸子「…」
P「…」
幸子「やっぱりいつものハンバーグじゃないですか」
P「お前だっていつも通りじゃねえか。進化どこ行ったよ」
幸子「ドリンクバーいってきますね。ボクは菩薩の如く慈悲深いのでプロデューサーさんの分も持ってきてあげますよ」
P「え?龍が如く実写臭い?」
幸子「しこたまペプシ入れて来てあげます」スタスタスタ
P「貴様ァ!俺をコカ信者と知っててその暴挙かァ!」
P「さて、何を頼もうか」
幸子「どうせいつものハンバーグじゃないんですか?
P「そういうお前さんはまたドリアだろ?」
幸子「フフンッ。甘い、甘いですよプロデューサーさん。カワイイボクは日々進化しているんです。いつまでも自分が知っている輿水幸子だと思わない方がいいですよ?」
P「すいませーん注文お願いしまーす」
幸子「こっちを見てすらいない!」
店員「お待たせしましてー」トテトテ
P「温玉ハンバーグ。ライスのセットで。あ、ポテトもください」
店員「はいー」
幸子「ミラノドリアとシーザーサラダください」
店員「かしこまりましてー」
P「あ、ドリンクバー2つ」
店員「あちらからご自由にお取りくださいませー」
P「どうも」
店員「それでは、ごゆるりとー」トテトテ
幸子「…」
P「…」
幸子「やっぱりいつものハンバーグじゃないですか」
P「お前だっていつも通りじゃねえか。進化どこ行ったよ」
幸子「ドリンクバーいってきますね。ボクは菩薩の如く慈悲深いのでプロデューサーさんの分も持ってきてあげますよ」
P「え?龍が如く実写臭い?」
幸子「しこたまペプシ入れて来てあげます」スタスタスタ
P「貴様ァ!俺をコカ信者と知っててその暴挙かァ!」
13: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/19(金) 02:45:54.14 ID:XgG5ZNRp0
店員「お待たせしましてー。ドリアのお客様はー」
P「そこの142cmです」
店員「ハンバーグのお客様はー」
幸子「そこの濁った目つきの人です」
店員「それではごゆっくりー」トコトコ
P「ありがとう親の顔より見覚えのある店員さん」
幸子「ボクとしたことが!」
P「どした?突然杉下警部みたいな事を」
幸子「パフェ頼むの忘れてました!」
P「後で追加注文すりゃいいだろ。温かいうちに食べよう」
幸子「それもそうですね。プロデューサーさんの奢りですし」
P「ハハッ、パフェ以外も奢るとは一言も言ってないぞ?」
幸子「フフーン、そう来ると思って財布は置いて来ました」
P「何てこすっからい」
幸子「ではでは、いただきまーす」アムッ
P「今度のチャレンジ企画覚えとけよ…頂きます」ハムッ
P「溢れ出す肉汁が壮絶に熱い!」
幸子「自分が猫舌なの自覚してくださいよ」
幸子「ハンバーグ美味しそうですね」モグモグ
P「うん、いつも通り美味い」
幸子「一口貰えませんか?」
P「どうぞ?」
幸子「んあ」
P「…お前さんホント誰もいないと甘えるのな」ズボッ
幸子「はふふっ、ほふっ……うん、中々ですね」
P「そっちも一口くれない?」
幸子「はいブロッコリー」スッ
P「等価交換って知ってるか輿水さんや」
P「そこの142cmです」
店員「ハンバーグのお客様はー」
幸子「そこの濁った目つきの人です」
店員「それではごゆっくりー」トコトコ
P「ありがとう親の顔より見覚えのある店員さん」
幸子「ボクとしたことが!」
P「どした?突然杉下警部みたいな事を」
幸子「パフェ頼むの忘れてました!」
P「後で追加注文すりゃいいだろ。温かいうちに食べよう」
幸子「それもそうですね。プロデューサーさんの奢りですし」
P「ハハッ、パフェ以外も奢るとは一言も言ってないぞ?」
幸子「フフーン、そう来ると思って財布は置いて来ました」
P「何てこすっからい」
幸子「ではでは、いただきまーす」アムッ
P「今度のチャレンジ企画覚えとけよ…頂きます」ハムッ
P「溢れ出す肉汁が壮絶に熱い!」
幸子「自分が猫舌なの自覚してくださいよ」
幸子「ハンバーグ美味しそうですね」モグモグ
P「うん、いつも通り美味い」
幸子「一口貰えませんか?」
P「どうぞ?」
幸子「んあ」
P「…お前さんホント誰もいないと甘えるのな」ズボッ
幸子「はふふっ、ほふっ……うん、中々ですね」
P「そっちも一口くれない?」
幸子「はいブロッコリー」スッ
P「等価交換って知ってるか輿水さんや」
20: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/20(土) 02:15:03.47 ID:44aiPhxJ0
幸子「ハンバーグに乗っかってる温泉卵貰えます?」
P「シーザーサラダにも卵入ってるだろが」
幸子「分かっていませんねぇ。これからの人生枯れて行くだけのプロデューサーさんと違ってピチピチのボクはこれから成長期なんですよ?」
P「枯れてねぇよまだ若ぇよキャッ党忍伝世代だぞコンニャロ」
幸子「キャット?何ですかそれ」
P「けものフレンズみたいなものだよ」
幸子「ふぅん…」パクッ
P「って俺の温玉を持っていくなァ!」
幸子「それにしてもアイドルを連れてランチにファミレスというチョイスが何ともプロデューサーさんらしいと言いますかねえ」モグモグ
P「温玉返せ」
幸子「まったく乙女の扱い方がなっていませんねぇ、このダメダメプロデューサーさんは。可哀想なのでボクがレクチャーしてあげましょうか?」フフーン
P「温玉返せ」
幸子「あ、すみませーん。このオレンジパインイチゴカチドキパフェをください」
店員「かしこまりましてー」
P「俺の温玉…」クスン
幸子「女々しいですよ?…パフェ分けてあげますから」
P「俺の驕りなんだけどね?」
P「そもそもファミレスが不服ならもっとハッキリ嫌だと言いなさいな。そうすればこっちも松屋にしたのに」
幸子「吉野家派のボクに対する宣戦布告ですか?」
P「お、やるか?」
幸子「敗者に相応しいエンディングを見せてあげますよ」スッ
店員「お待たせしましてー」ドスンッ
P幸子「「デカッ!!」」
店員「制限時間は10分になっておりましてー」
幸子「チャレンジメニュー!?」
P「シーザーサラダにも卵入ってるだろが」
幸子「分かっていませんねぇ。これからの人生枯れて行くだけのプロデューサーさんと違ってピチピチのボクはこれから成長期なんですよ?」
P「枯れてねぇよまだ若ぇよキャッ党忍伝世代だぞコンニャロ」
幸子「キャット?何ですかそれ」
P「けものフレンズみたいなものだよ」
幸子「ふぅん…」パクッ
P「って俺の温玉を持っていくなァ!」
幸子「それにしてもアイドルを連れてランチにファミレスというチョイスが何ともプロデューサーさんらしいと言いますかねえ」モグモグ
P「温玉返せ」
幸子「まったく乙女の扱い方がなっていませんねぇ、このダメダメプロデューサーさんは。可哀想なのでボクがレクチャーしてあげましょうか?」フフーン
P「温玉返せ」
幸子「あ、すみませーん。このオレンジパインイチゴカチドキパフェをください」
店員「かしこまりましてー」
P「俺の温玉…」クスン
幸子「女々しいですよ?…パフェ分けてあげますから」
P「俺の驕りなんだけどね?」
P「そもそもファミレスが不服ならもっとハッキリ嫌だと言いなさいな。そうすればこっちも松屋にしたのに」
幸子「吉野家派のボクに対する宣戦布告ですか?」
P「お、やるか?」
幸子「敗者に相応しいエンディングを見せてあげますよ」スッ
店員「お待たせしましてー」ドスンッ
P幸子「「デカッ!!」」
店員「制限時間は10分になっておりましてー」
幸子「チャレンジメニュー!?」
21: ミスったチクショウ>>20再 2018/01/20(土) 03:27:50.53 ID:44aiPhxJ0
幸子「ハンバーグに乗っかってる温泉卵貰えます?」
P「シーザーサラダにも卵入ってるだろが」
幸子「分かっていませんねぇ。これからの人生枯れて行くだけのプロデューサーさんと違ってピチピチのボクはこれから成長期なんですよ?」
P「枯れてねぇよまだ若ぇよキャッ党忍伝世代だぞコンニャロ」
幸子「キャット?何ですかそれ」
P「けものフレンズみたいなものだよ」
幸子「ふぅん…」パクッ
P「って俺の温玉を持っていくなァ!」
幸子「それにしてもアイドルを連れてランチにファミレスというチョイスが何ともプロデューサーさんらしいと言いますかねえ」モグモグ
P「温玉返せ」
幸子「まったく乙女の扱い方がなっていませんねぇ、このダメダメプロデューサーさんは。可哀想なのでボクがレクチャーしてあげましょうか?」フフーン
P「温玉返せ」
幸子「あ、すみませーん。このオレンジパインイチゴカチドキパフェをください」
店員「かしこまりましてー」
P「俺の温玉…」クスン
幸子「女々しいですよ?…パフェ分けてあげますから」
P「俺の奢りなんだけどね?」
P「そもそもファミレスが不服ならもっとハッキリ嫌だと言いなさいな。そうすればこっちも松屋にしたのに」
幸子「吉野家派のボクに対する宣戦布告ですか?」
P「お、やるか?」
幸子「敗者に相応しいエンディングを見せてあげますよ」スッ
店員「お待たせしましてー」ドスンッ
P幸子「「デカッ!!」」
店員「制限時間は10分になっておりましてー」
幸子「チャレンジメニュー!?」
P「シーザーサラダにも卵入ってるだろが」
幸子「分かっていませんねぇ。これからの人生枯れて行くだけのプロデューサーさんと違ってピチピチのボクはこれから成長期なんですよ?」
P「枯れてねぇよまだ若ぇよキャッ党忍伝世代だぞコンニャロ」
幸子「キャット?何ですかそれ」
P「けものフレンズみたいなものだよ」
幸子「ふぅん…」パクッ
P「って俺の温玉を持っていくなァ!」
幸子「それにしてもアイドルを連れてランチにファミレスというチョイスが何ともプロデューサーさんらしいと言いますかねえ」モグモグ
P「温玉返せ」
幸子「まったく乙女の扱い方がなっていませんねぇ、このダメダメプロデューサーさんは。可哀想なのでボクがレクチャーしてあげましょうか?」フフーン
P「温玉返せ」
幸子「あ、すみませーん。このオレンジパインイチゴカチドキパフェをください」
店員「かしこまりましてー」
P「俺の温玉…」クスン
幸子「女々しいですよ?…パフェ分けてあげますから」
P「俺の奢りなんだけどね?」
P「そもそもファミレスが不服ならもっとハッキリ嫌だと言いなさいな。そうすればこっちも松屋にしたのに」
幸子「吉野家派のボクに対する宣戦布告ですか?」
P「お、やるか?」
幸子「敗者に相応しいエンディングを見せてあげますよ」スッ
店員「お待たせしましてー」ドスンッ
P幸子「「デカッ!!」」
店員「制限時間は10分になっておりましてー」
幸子「チャレンジメニュー!?」
22: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/20(土) 03:46:52.90 ID:44aiPhxJ0
幸子「あ゛~~……」
P「そのちっこいお腹によく入ったな。質量保存の法則とかどうなってんの?」
P「大丈夫か?おかわりする?」
幸子「……出しますよ?」
P「やめてください」
幸子「…ふふっ」
P「どうした?」
幸子「いえ、ちょっと思い出しまして」
P「この前の熱湯風呂バンジー?」
幸子「違います!いやアレも忘れませんけど覚えててくださいよ!?」
P「だから本当に嫌なら断りなさいって…」
幸子「プロデューサーさんが取ってきてくれたお仕事を無下に出来る訳無いじゃないですか」
P「その結果スタッフからの要求がエスカレートし続けて今や立派なイモト系アイドルだもんなぁ。ハハッ、俺のせいか」
幸子「本当の本当にアレなお仕事は事前に弾いてくれてるのは知ってますけど」
P「グラスの氷って何でこう噛み砕きたくなるんだろうな?」バリボリ
幸子「誤魔化すの下手すぎません?」
P「幸子は変なところで意固地になるからなぁ」
幸子「誇り高いと言ってもらえますか?カワイイボクはカワイイだけでなくプロ意識も高いんです!」
P「そうだな。ライブバトルでボロ負けして隅っこでひっそり号泣するぐらいだもんな」
幸子「あ、アレは忘れてくださいって言ったでしょ!」
P「懐かしいなぁ…あれは忘れもしない新人アイドル同士のガチンコライブバトル企画…」ホワンホワンホワン
幸子「何を勝手に回想シーンに持っていこうとしてるんですか!あ、何かモヤモヤしたものが出てきた!」
35: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/22(月) 01:02:26.02 ID:nPAELvaf0
-----------
幸子「…ぐすっ」
幸子「……何ですか?お話とは」
P「いや、泣き止んでからでいいんだけど」
幸子「泣いてません!」
P「ダバダバ涙流してるのに」
幸子「これは汗です!熱い戦いでしたので汗をかいただけです!」
P「えー…」
幸子「それでどういったご用件でしょうか。と言うか貴方はどちら様なんですか?」
P「ああ、これは申し訳ない。こういうものです」スッ
幸子「…あ、なんだ同じ事務所の人なんですね」
P「ついさっき君が負けた対戦相手の担当プロデューサーです」
幸子「敵じゃないですか!」ガオーッ
P「部署は違うけど同じ事務所なのに」
幸子「…それで、ボクに何の用なんですか?」
P「ウチに来ない?」
幸子「軽い!」
P「…実はうちのアシスタントが不治の病に侵されていてね…輿水幸子を今週中にスカウト出来ないと全身の毛穴という毛穴から紫色の液体を噴射して絶命してしまうんだ」
幸子「今度は重い!」
P「というのは冗談だと良いんだけど」
幸子「事実!?」
P「輿水幸子さん。君には光るものがある。是非うちの部署に来て頂けませんか?」
幸子「この流れでいきなり真面目にスカウトしてくるとかどういうメンタルしてるんですか!」
幸子「この部署聞いてますよ。つい最近新設されたところですよね」
P「まだ所属アイドル10人もいないけどね」
幸子「…ついでに言えば貴方の名前も聞き覚えがありますよ」
P「ハハッ、有名人」
幸子「ハァ…要するにアレですか?イロモノ部署にイロモノアイドルとしてスカウトしに来たと?」
P「人を珍獣コレクターみたいに言わないでくれない?」
幸子「違うんですか?」
P「……………………違うよ」
幸子「説得力と言う言葉をご存知でしょうか」
幸子「…ぐすっ」
幸子「……何ですか?お話とは」
P「いや、泣き止んでからでいいんだけど」
幸子「泣いてません!」
P「ダバダバ涙流してるのに」
幸子「これは汗です!熱い戦いでしたので汗をかいただけです!」
P「えー…」
幸子「それでどういったご用件でしょうか。と言うか貴方はどちら様なんですか?」
P「ああ、これは申し訳ない。こういうものです」スッ
幸子「…あ、なんだ同じ事務所の人なんですね」
P「ついさっき君が負けた対戦相手の担当プロデューサーです」
幸子「敵じゃないですか!」ガオーッ
P「部署は違うけど同じ事務所なのに」
幸子「…それで、ボクに何の用なんですか?」
P「ウチに来ない?」
幸子「軽い!」
P「…実はうちのアシスタントが不治の病に侵されていてね…輿水幸子を今週中にスカウト出来ないと全身の毛穴という毛穴から紫色の液体を噴射して絶命してしまうんだ」
幸子「今度は重い!」
P「というのは冗談だと良いんだけど」
幸子「事実!?」
P「輿水幸子さん。君には光るものがある。是非うちの部署に来て頂けませんか?」
幸子「この流れでいきなり真面目にスカウトしてくるとかどういうメンタルしてるんですか!」
幸子「この部署聞いてますよ。つい最近新設されたところですよね」
P「まだ所属アイドル10人もいないけどね」
幸子「…ついでに言えば貴方の名前も聞き覚えがありますよ」
P「ハハッ、有名人」
幸子「ハァ…要するにアレですか?イロモノ部署にイロモノアイドルとしてスカウトしに来たと?」
P「人を珍獣コレクターみたいに言わないでくれない?」
幸子「違うんですか?」
P「……………………違うよ」
幸子「説得力と言う言葉をご存知でしょうか」
36: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/22(月) 01:29:12.56 ID:nPAELvaf0
P「自分がイロモノアイドルって思ってるんだ?」
幸子「そんな事思っている訳無いじゃないですか!ボクを誰だと思っているんですか?こんなカワイイボクに向かって!」
P「そのカワイイボクも今し方イロモノ部署のアイドルに負けたけどね」
幸子「ぐっ…!」
P「…君のブロデューサーさんは?」
幸子「もう先に帰りましたよ」
P「なるほどね…」
P「んで話は戻るけど」
幸子「スカウト…いえ、引き抜きの話ですか」
P「こういうものです」スッ
幸子「話が戻りすぎです!」
P「見た感じ、悪いけど君の部署は君というアイドルをあまり生かせていないみたいだね」
幸子「そんな事、初対面の貴方に言われる謂れはありません」
P「担当プロデューサーはアイドルのフォローもせずに放置してるし」
幸子「それは…」
P「さっきのライブバトルも。今日は負けるだろうな、と思ってたからさ。アイドルとしての場数と地力は君の方が上な訳だし」
幸子「それじゃあ、貴方は今日わざわざ担当のアイドルを負けさせるつもりで来たんですか?」
P「ウチは勝つことに拘るスタンスじゃないからね。負けたとしても得るものは必ずあるもんだし」
幸子「…変なブロデューサーさんですね」
P「よく言われるよ」
幸子「…」
幸子「…キャラ作りはやめて路線変更しろ、と言われているんです」
幸子「今のようなナルシストキャラは万人受けしない。もっと分かり易く受け入れられるキャラクターで売っていこう、って」
P「え、それキャラ作りしてるん?」
幸子「地ですよ!」
P「それはそれで凄いな」
幸子「ナルシストキャラって何ですか!ボクがカワイイのは事実でしょう!?カワイイボクこそ世界の真理!カワイイは正義じゃないですか!」
P「お、おう」
幸子「なのにあの人たちは!あの人たちは!!」
P「お、落ち着いて落ち着いて。草加せんべい食べる?」
幸子「あの人たちはっ!」バリボリ
幸子「そんな事思っている訳無いじゃないですか!ボクを誰だと思っているんですか?こんなカワイイボクに向かって!」
P「そのカワイイボクも今し方イロモノ部署のアイドルに負けたけどね」
幸子「ぐっ…!」
P「…君のブロデューサーさんは?」
幸子「もう先に帰りましたよ」
P「なるほどね…」
P「んで話は戻るけど」
幸子「スカウト…いえ、引き抜きの話ですか」
P「こういうものです」スッ
幸子「話が戻りすぎです!」
P「見た感じ、悪いけど君の部署は君というアイドルをあまり生かせていないみたいだね」
幸子「そんな事、初対面の貴方に言われる謂れはありません」
P「担当プロデューサーはアイドルのフォローもせずに放置してるし」
幸子「それは…」
P「さっきのライブバトルも。今日は負けるだろうな、と思ってたからさ。アイドルとしての場数と地力は君の方が上な訳だし」
幸子「それじゃあ、貴方は今日わざわざ担当のアイドルを負けさせるつもりで来たんですか?」
P「ウチは勝つことに拘るスタンスじゃないからね。負けたとしても得るものは必ずあるもんだし」
幸子「…変なブロデューサーさんですね」
P「よく言われるよ」
幸子「…」
幸子「…キャラ作りはやめて路線変更しろ、と言われているんです」
幸子「今のようなナルシストキャラは万人受けしない。もっと分かり易く受け入れられるキャラクターで売っていこう、って」
P「え、それキャラ作りしてるん?」
幸子「地ですよ!」
P「それはそれで凄いな」
幸子「ナルシストキャラって何ですか!ボクがカワイイのは事実でしょう!?カワイイボクこそ世界の真理!カワイイは正義じゃないですか!」
P「お、おう」
幸子「なのにあの人たちは!あの人たちは!!」
P「お、落ち着いて落ち着いて。草加せんべい食べる?」
幸子「あの人たちはっ!」バリボリ
37: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/22(月) 02:08:24.66 ID:nPAELvaf0
P「なるほどね…そりゃライブも本調子じゃなかった訳だ」
幸子「当然です!本来のボクの力を持ってすれば負ける筈なんてありませんから」フンスッ
P「だったら猶更、うちの部署に来ないか?ご存知の通りうちの所属アイドルはみんな個性爆発してるから君ぐらいのキャラなんてむしろ埋もれちまうレベルだぞ」
幸子「それはそれでどうなんですか…。…確かに今の部署とそりが合わないのは事実ですけど」
P「もちろん無理強いはしないよ。ただ俺は、輿水幸子というアイドルならトップアイドルになれるかもしれないと思ったからさ」
幸子「それ、誰にでも言ってません?」
P「言ってる」
幸子「説得力という言葉をどこに置いてきたんですか」
P「実際トップになれるかどうかは本人の努力次第だからなぁ。「君を必ずトップアイドルにしてみせる」なんて責任感のない言葉は言いたくないし」
幸子「いや、そこは普通言うべきじゃないですか?」
P「俺たちみたいな裏方が出来るのは魔法の靴と馬車を用意するところまでだからね」
P「その靴をどう履いて、どこまで行くかどうかはシンデレラ次第だと思うよ」
幸子「…夢のない御伽噺ですね」
幸子「それにややクサいですし」
P「自分で言っとしてクサいと思ってるから指摘しないで正直布団に潜りたい」
幸子「何だかイメージと違いますね。やり手のプロデューサーという噂でしたけど」
P「めっちゃキャラ作ってました」
幸子「ぶっちゃけすぎてません!?」
P「俺は別にキャラ作るのが駄目だとは言ってないぞ?実際ウチのアイドルにも思い切りキャラ作ってる娘いるし。ちょっと耳貸して?」
幸子「すぐ返してくださいね?……えぇぇっ!?う、ウソですよねあの人キャラ作りなんですか!?」
P「芸能界って怖いよなぁ」
幸子「怖いですねぇ…」
P「誤解のないように言っとくけどアレは本人の希望だからな?別に事務所側が強制している訳ではないので誤解のないように」
幸子「真実って何なんでしょうね…」
P「むしろ真実なんてどこかにあるのかな」
幸子「当然です!本来のボクの力を持ってすれば負ける筈なんてありませんから」フンスッ
P「だったら猶更、うちの部署に来ないか?ご存知の通りうちの所属アイドルはみんな個性爆発してるから君ぐらいのキャラなんてむしろ埋もれちまうレベルだぞ」
幸子「それはそれでどうなんですか…。…確かに今の部署とそりが合わないのは事実ですけど」
P「もちろん無理強いはしないよ。ただ俺は、輿水幸子というアイドルならトップアイドルになれるかもしれないと思ったからさ」
幸子「それ、誰にでも言ってません?」
P「言ってる」
幸子「説得力という言葉をどこに置いてきたんですか」
P「実際トップになれるかどうかは本人の努力次第だからなぁ。「君を必ずトップアイドルにしてみせる」なんて責任感のない言葉は言いたくないし」
幸子「いや、そこは普通言うべきじゃないですか?」
P「俺たちみたいな裏方が出来るのは魔法の靴と馬車を用意するところまでだからね」
P「その靴をどう履いて、どこまで行くかどうかはシンデレラ次第だと思うよ」
幸子「…夢のない御伽噺ですね」
幸子「それにややクサいですし」
P「自分で言っとしてクサいと思ってるから指摘しないで正直布団に潜りたい」
幸子「何だかイメージと違いますね。やり手のプロデューサーという噂でしたけど」
P「めっちゃキャラ作ってました」
幸子「ぶっちゃけすぎてません!?」
P「俺は別にキャラ作るのが駄目だとは言ってないぞ?実際ウチのアイドルにも思い切りキャラ作ってる娘いるし。ちょっと耳貸して?」
幸子「すぐ返してくださいね?……えぇぇっ!?う、ウソですよねあの人キャラ作りなんですか!?」
P「芸能界って怖いよなぁ」
幸子「怖いですねぇ…」
P「誤解のないように言っとくけどアレは本人の希望だからな?別に事務所側が強制している訳ではないので誤解のないように」
幸子「真実って何なんでしょうね…」
P「むしろ真実なんてどこかにあるのかな」
38: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/22(月) 02:31:08.91 ID:nPAELvaf0
P「さっきのライブバトルでうちのアイドルの事、どう思った?」
幸子「…たいそう個性的な方だなぁ、と」
P「あれが我が部署のアイドルだよ」
幸子「個性を尊重する方針、という訳ですか?」
P「と言うより、やりたいようにやらせてあげられるようにする部署かな」
幸子「無農薬栽培みたいなものですか」
P「中々上手い例えだな」
幸子「ではさしずめ今のボクはクスリまみれのアイドルという訳ですね」
P「ハハッ、絶対他所でそれ言うなよ?」
幸子「……」
幸子「…お話はわかりました。流石に今この場でお返事する事は出来ませんので一旦プロデューサーさんと相談してから、という事で良いですか?」
P「それはもちろん。良い返事が貰える事を期待してるよ」
幸子「…」
幸子「…あのっ」
P「ん?」
幸子「ボクは…トップアイドルになれるんでしょうか?」
P「誰かがトップアイドルになれるなら、誰もがトップアイドルになれる筈。って名言があるぞ」
幸子「それ、ゲームの話じゃないですよね」
幸子「それと、もう1つ」
P「うん?」
幸子「…イロモノと言って、すみませんでした」ペコリ
P「……やっぱり路線変更したほうがよくない?」
幸子「どういう意味ですかっ!」
---------------------
幸子「思い返してみると、ほんと酷いスカウトですね」
P「よく覚えてるよな。俺ほとんど忘れてるわ」
幸子「あの後当時担当してたプロデューサーさんに相談しに言ったら「話は聞いてる。あとは君の意思次第だ」って言われたんですけど」
P「覚えてないなあ」
幸子「…ボクに声をかける前に既に引き抜きの話を通していましたよね」
P「記憶にございません」
幸子「あの時のげんこつせんべいしょっぱかったです」
P「草加せんべいだよ」
幸子「バッチリ覚えてるじゃないですか!」
P「ドリンクバーおかわり行ってくる」ガタッ
幸子「…たいそう個性的な方だなぁ、と」
P「あれが我が部署のアイドルだよ」
幸子「個性を尊重する方針、という訳ですか?」
P「と言うより、やりたいようにやらせてあげられるようにする部署かな」
幸子「無農薬栽培みたいなものですか」
P「中々上手い例えだな」
幸子「ではさしずめ今のボクはクスリまみれのアイドルという訳ですね」
P「ハハッ、絶対他所でそれ言うなよ?」
幸子「……」
幸子「…お話はわかりました。流石に今この場でお返事する事は出来ませんので一旦プロデューサーさんと相談してから、という事で良いですか?」
P「それはもちろん。良い返事が貰える事を期待してるよ」
幸子「…」
幸子「…あのっ」
P「ん?」
幸子「ボクは…トップアイドルになれるんでしょうか?」
P「誰かがトップアイドルになれるなら、誰もがトップアイドルになれる筈。って名言があるぞ」
幸子「それ、ゲームの話じゃないですよね」
幸子「それと、もう1つ」
P「うん?」
幸子「…イロモノと言って、すみませんでした」ペコリ
P「……やっぱり路線変更したほうがよくない?」
幸子「どういう意味ですかっ!」
---------------------
幸子「思い返してみると、ほんと酷いスカウトですね」
P「よく覚えてるよな。俺ほとんど忘れてるわ」
幸子「あの後当時担当してたプロデューサーさんに相談しに言ったら「話は聞いてる。あとは君の意思次第だ」って言われたんですけど」
P「覚えてないなあ」
幸子「…ボクに声をかける前に既に引き抜きの話を通していましたよね」
P「記憶にございません」
幸子「あの時のげんこつせんべいしょっぱかったです」
P「草加せんべいだよ」
幸子「バッチリ覚えてるじゃないですか!」
P「ドリンクバーおかわり行ってくる」ガタッ
40: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/22(月) 04:47:18.38 ID:nPAELvaf0
幸子「口車に乗せられて移籍してきちゃいましたけども」
P「人聞きの悪い」
幸子「まさかバラエティアイドルにされるとは思いませんでしたよ。まったくもう」
P「そこはお前さんの意外な才能と言うか能力の適正というかお茶の間の需要というか」
幸子「いくら適正や才能があったとしてもうら若い乙女をギアナ高地だの活火山だの人類未到達の深海だのに行かせますか!?」プンスカ
P「だから本当に嫌ならちゃんと断るって言ってるのに!」
幸子「カワイイボクに不可能は無いんですから仕方ないじゃないですか!」ベチベチ
P「実は結構ノリノリだろお前文句言いたいだけで本気で嫌がってないだろ痛い痛いスプーンで叩くな痛い」
幸子「確かにどんな秘境でもボクのカワイさを妨げる事は出来ませんけど!もう少しレディの扱いというものをですねぇ!」
P「たまにこうして奢ってるじゃないか」
幸子「お陰様で常連客ですよ!そろそろ「いつもの」で通用しそうな勢いですよ!」
P「前にお高い店連れてったらテンパりまくってたクセに」
幸子「極端なんです!まさかあんなゴチレースの舞台になりそうなお店に連れていかれるとは思いませんでしたよっ!」
P「いやあ、あの時の幸子はとても面白かった」
幸子「何でこんな人の口車に乗ってしまったんでしょう」
P「スカウトなんてそういうもんだよ」
幸子「まさか他の人もあんな調子で集めてきたんじゃないですよね…」
P「タラは身の色が薄い方が美味いけどサワラは逆に身の色が濃い方が美味しいんだぞ」
幸子「誤魔化すの下手すぎやしませんか」
アリガトウゴザイマシター マタアトデデシテー
幸子「ご馳走様でした」
P「ご馳走しました」
幸子「随分長居しちゃいましたね」
P「お前さんのロケでのエピソードが無駄に面白すぎるんだよ…本でも出してみる?」
幸子「多分フィクションだと思われますよ?」
P「人聞きの悪い」
幸子「まさかバラエティアイドルにされるとは思いませんでしたよ。まったくもう」
P「そこはお前さんの意外な才能と言うか能力の適正というかお茶の間の需要というか」
幸子「いくら適正や才能があったとしてもうら若い乙女をギアナ高地だの活火山だの人類未到達の深海だのに行かせますか!?」プンスカ
P「だから本当に嫌ならちゃんと断るって言ってるのに!」
幸子「カワイイボクに不可能は無いんですから仕方ないじゃないですか!」ベチベチ
P「実は結構ノリノリだろお前文句言いたいだけで本気で嫌がってないだろ痛い痛いスプーンで叩くな痛い」
幸子「確かにどんな秘境でもボクのカワイさを妨げる事は出来ませんけど!もう少しレディの扱いというものをですねぇ!」
P「たまにこうして奢ってるじゃないか」
幸子「お陰様で常連客ですよ!そろそろ「いつもの」で通用しそうな勢いですよ!」
P「前にお高い店連れてったらテンパりまくってたクセに」
幸子「極端なんです!まさかあんなゴチレースの舞台になりそうなお店に連れていかれるとは思いませんでしたよっ!」
P「いやあ、あの時の幸子はとても面白かった」
幸子「何でこんな人の口車に乗ってしまったんでしょう」
P「スカウトなんてそういうもんだよ」
幸子「まさか他の人もあんな調子で集めてきたんじゃないですよね…」
P「タラは身の色が薄い方が美味いけどサワラは逆に身の色が濃い方が美味しいんだぞ」
幸子「誤魔化すの下手すぎやしませんか」
アリガトウゴザイマシター マタアトデデシテー
幸子「ご馳走様でした」
P「ご馳走しました」
幸子「随分長居しちゃいましたね」
P「お前さんのロケでのエピソードが無駄に面白すぎるんだよ…本でも出してみる?」
幸子「多分フィクションだと思われますよ?」
42: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/23(火) 01:57:25.39 ID:EQB9ev7L0
P「うげ、寒いと思ったら雪だぞ雪」
幸子「わっ、本当ですね」
P「幸子知ってるか?これ雪って言うんだぞ」
幸子「沖縄県民だって雪ぐらい知ってますよ」
P「積もったら仕事休めねぇかなぁ…無理か、チッヒの事だから「首と胴体繋がってるなら働いてください」とか言いそうだし」
幸子「ボクの職場ってそこまでブラックなんですか!?」
P「取り合えず寒いから早く事務所に戻るぞ」
幸子「あ、こんな足元で急いだりしたら…」
P「え」ツルッ
P「エンッ!」ゴッ
幸子「きれいな弧を描いて後頭部から着地しました!」
P「お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛…!」ゴロゴロ
加蓮「あれ、どうしたのプロデューサー。サボり?」
P「ハッ!」
幸子「あ、目ぇ覚めましたか?」
P「…あれ、事務所?お花畑は?」
幸子「何を寝惚けてるんですか…そんな事より重たいオッサンをここまで運んできたカワイイカワイイ大天使に何か言う事はありませんか?」
P「愛してる」
幸子「ファッ!?」
P「良かった、夢か…」
幸子「わっ、本当ですね」
P「幸子知ってるか?これ雪って言うんだぞ」
幸子「沖縄県民だって雪ぐらい知ってますよ」
P「積もったら仕事休めねぇかなぁ…無理か、チッヒの事だから「首と胴体繋がってるなら働いてください」とか言いそうだし」
幸子「ボクの職場ってそこまでブラックなんですか!?」
P「取り合えず寒いから早く事務所に戻るぞ」
幸子「あ、こんな足元で急いだりしたら…」
P「え」ツルッ
P「エンッ!」ゴッ
幸子「きれいな弧を描いて後頭部から着地しました!」
P「お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛…!」ゴロゴロ
加蓮「あれ、どうしたのプロデューサー。サボり?」
P「ハッ!」
幸子「あ、目ぇ覚めましたか?」
P「…あれ、事務所?お花畑は?」
幸子「何を寝惚けてるんですか…そんな事より重たいオッサンをここまで運んできたカワイイカワイイ大天使に何か言う事はありませんか?」
P「愛してる」
幸子「ファッ!?」
P「良かった、夢か…」
44: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/23(火) 03:02:50.74 ID:EQB9ev7L0
P「うぉぉ…!事務所の中も寒っ!エアコン、エアコンつけねば…」ピッピッ
P「幸子ー俺のデスクの下に森久保が持ち込んでるヒーターあるから出してくれね?」
幸子「」
P「幸子ー?おーい幸子ー?サッチー?」
幸子「ハッ!」
P「おはよう。寒すぎて気絶してたか」
幸子「ど、どうやらそうみたいですね…とんでもないセリフを聞いたような夢を見ましたよ」
P「おおぅ…外見てみ大雪だよコレ。交通機関大丈夫か」
幸子「本当ですね…お仕事で外に出ている皆さんは大丈夫なんでしょうか」
P「ちょいLINEで確認してみるわ」ポチポチ
P「んー…、今のところみんなちゃんと避難してるみたいだな。え?かな子がシロップ片手に外に?止めろ止めろ!」
幸子「凄い吹雪いていますね…まぁでもシベリアやアラスカほどではありませんけど」
P「歴戦の勇者のような言葉の重み」
ブツッ
P「突然部屋の中が真っ暗に!」
幸子「あ、きっと雪の重みで電線の一部が切れてしまったんでしょうね。しばらくすれば復旧しますよ」
P「この程度の事では全く動じない幸子さんかっけぇ」
P「石油ヒーターで助かったな…この寒さで暖房器具使えなくなったらどうしようかと思ったよ」
幸子「プロデューサーさんのデスクの下に毛布ぐらい入っていませんでしたっけ?」
こずえ「あるよぉー…」スッ
幸子「あ、これはどうも」
P「PCも無理かぁ…あ、俺にも毛布くれない?」
幸子「今誰かいませんでしたか?」
P「幸子ー俺のデスクの下に森久保が持ち込んでるヒーターあるから出してくれね?」
幸子「」
P「幸子ー?おーい幸子ー?サッチー?」
幸子「ハッ!」
P「おはよう。寒すぎて気絶してたか」
幸子「ど、どうやらそうみたいですね…とんでもないセリフを聞いたような夢を見ましたよ」
P「おおぅ…外見てみ大雪だよコレ。交通機関大丈夫か」
幸子「本当ですね…お仕事で外に出ている皆さんは大丈夫なんでしょうか」
P「ちょいLINEで確認してみるわ」ポチポチ
P「んー…、今のところみんなちゃんと避難してるみたいだな。え?かな子がシロップ片手に外に?止めろ止めろ!」
幸子「凄い吹雪いていますね…まぁでもシベリアやアラスカほどではありませんけど」
P「歴戦の勇者のような言葉の重み」
ブツッ
P「突然部屋の中が真っ暗に!」
幸子「あ、きっと雪の重みで電線の一部が切れてしまったんでしょうね。しばらくすれば復旧しますよ」
P「この程度の事では全く動じない幸子さんかっけぇ」
P「石油ヒーターで助かったな…この寒さで暖房器具使えなくなったらどうしようかと思ったよ」
幸子「プロデューサーさんのデスクの下に毛布ぐらい入っていませんでしたっけ?」
こずえ「あるよぉー…」スッ
幸子「あ、これはどうも」
P「PCも無理かぁ…あ、俺にも毛布くれない?」
幸子「今誰かいませんでしたか?」
46: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/23(火) 03:42:31.50 ID:EQB9ev7L0
P「…やべ、スマホのバッテリー切れた」
幸子「グラブルやりすぎですよ。こういう時はいざという場合に備えて電源を落としておくものですよ?」
P「サバイバル技能高すぎる幸子かっけぇ」
幸子「もうちょっとそっち寄ってもらえませんか?カワイイボクを寒がらせるなんて末代までの罪ですよ?」
P「末代どころか次の代を作れるかどうかすら怪しいのに」
幸子「何を言ってるんですかこのスケコマシさんは」ズリズリ
P「人聞きの悪いことを言いながら人の懐に潜り込まないでくれたまえチミィ」
幸子「やや不本意ではありますけどこれなら2人とも効率よく暖を取れますからね。ボクの心は海より広いので我慢してあげますよ」
P「よしヒーターもっと近づけっか」
幸子「ちょっ近い近すぎます熱い熱いあづづづづづづ焼ける焼けますこんがり焼けちゃうじゃないですかぁ!」ガブッ
P「喉笛はアカン!」
幸子「まったくもう!ボクを何だと!ほんとにボクを何だと!」
P「スマホも切れたし暇だから幸子で遊ぼうかと」
幸子「ボクカワッ!」ガブッ
P「だから首は!!」
この後、事務所に戻ってきた千川に1つの毛布にくるまりながら組んず解れつしている光景を目撃されたPはイベント中常時エナンザムの刑に課せられ、幸子は1週間横ハネぺったんこペナルティを受けることになった。
ちなみに積もった雪は茜が出勤したら溶けた。
アッキー「終わりだ」
優「アッキー?アッキーどこー?雪に紛れて全然わかんないよー!」
47: ◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/23(火) 03:57:55.33 ID:EQB9ev7L0
何となく幸子で書きたいなと思って持病の発作が起きました。読み返したら何だコレな内容です。…いつもの事だけど
幸子は色々無茶やらされてますけど本人のプロ意識と信頼関係があってこそだと思います。個人的に一緒にファミレス行きたいアイドル1位です。
突然の大雪でしたが風邪を引いたり転んで怪我などしないようご注意ください。我が家は早速ドアが開かなくなりました外出どうしよう
オツカーレ
幸子は色々無茶やらされてますけど本人のプロ意識と信頼関係があってこそだと思います。個人的に一緒にファミレス行きたいアイドル1位です。
突然の大雪でしたが風邪を引いたり転んで怪我などしないようご注意ください。我が家は早速ドアが開かなくなりました外出どうしよう
オツカーレ
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/23(火) 08:26:44.14 ID:I4J2dblDO
オツカーレ
幸子のギャグ以外の話もあるとは……
よしのんの出番がないぐらいカワイイから仕方がないよね
幸子のギャグ以外の話もあるとは……
よしのんの出番がないぐらいカワイイから仕方がないよね
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516210635/
Entry ⇒ 2018.01.29 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
男「金髪ヒロインのみのギャルゲーを作りたい」
1: ◆52SBzHrnjQ 2017/08/21(月) 19:16:51.76 ID:xB/GeZCk0
約4000字、暇つぶしにどうぞ。
ジャンル……アニメを見て思いついたギャグコメディ
この物語はフィクションです。現実のゲーム制作とは、これっぽっちも関係ありません。
とあるゲーム会社開発部
上司「……」
男 「……」
上司「……なんだこれは!?」
上司は目に見えて、イライラしている。
男「企画書っす」
上司「見ればわかる! ふざけているのか! 問題はコンセプトだ!」
男「金髪ヒロインのみ登場のギャルゲーっす」
上司「貴様は何年ゲーム作っているんだ!」
男「十年ちょいっす」
上司「なら分かるだろう」
男「なにがっす? 主語を省いた会話を業務に用いるのは三流では?」
上司「くっ! いいだろう。はっきり言う!」
上司「こんなコンセプトの作品が売れるわけないだろう!!!」
ジャンル……アニメを見て思いついたギャグコメディ
この物語はフィクションです。現実のゲーム制作とは、これっぽっちも関係ありません。
とあるゲーム会社開発部
上司「……」
男 「……」
上司「……なんだこれは!?」
上司は目に見えて、イライラしている。
男「企画書っす」
上司「見ればわかる! ふざけているのか! 問題はコンセプトだ!」
男「金髪ヒロインのみ登場のギャルゲーっす」
上司「貴様は何年ゲーム作っているんだ!」
男「十年ちょいっす」
上司「なら分かるだろう」
男「なにがっす? 主語を省いた会話を業務に用いるのは三流では?」
上司「くっ! いいだろう。はっきり言う!」
上司「こんなコンセプトの作品が売れるわけないだろう!!!」
2: ◆52SBzHrnjQ 2017/08/21(月) 19:18:13.82 ID:xB/GeZCk0
男「……なるほど」
男は突然、真面目な表情になる。
上司(顔つきが変わった!)
男「だが金髪ヒロインは、無限の可能性を秘めている」
上司「無限の可能性?」
男「過去のギャルゲーの歴史を振り返れば、たくさんの人気金髪ヒロインが登場する」
男「高貴なお姫様、高飛車なお嬢様、片言の留学生、イケイケギャル、そしてツンデレ幼馴染」
男「それら、すべてをこなす」
男「そんな金髪ヒロインに無限の可能性が無いといえるだろうか? いやそんなことはない」
男「金髪ヒロインを制する者こそが、ギャルゲーを制するのだ」
上司「……」
男 「……」
上司「カッコつけても、ダメなものはダメだ」
男 「え~、でもこの企画はやりたいっす」
上司「ダメだ」
男「絶対やりたい」
上司「……」
男 「……」
上司「いいだろう。何がダメなのかを具体的に説明してやる。貴様に分かるようにな」
上司「貴様は特撮が好きだったよな」
男「戦隊ヒーローとか大好きっす」
上司「なら戦隊ヒーローを例に説明してやる」
男は突然、真面目な表情になる。
上司(顔つきが変わった!)
男「だが金髪ヒロインは、無限の可能性を秘めている」
上司「無限の可能性?」
男「過去のギャルゲーの歴史を振り返れば、たくさんの人気金髪ヒロインが登場する」
男「高貴なお姫様、高飛車なお嬢様、片言の留学生、イケイケギャル、そしてツンデレ幼馴染」
男「それら、すべてをこなす」
男「そんな金髪ヒロインに無限の可能性が無いといえるだろうか? いやそんなことはない」
男「金髪ヒロインを制する者こそが、ギャルゲーを制するのだ」
上司「……」
男 「……」
上司「カッコつけても、ダメなものはダメだ」
男 「え~、でもこの企画はやりたいっす」
上司「ダメだ」
男「絶対やりたい」
上司「……」
男 「……」
上司「いいだろう。何がダメなのかを具体的に説明してやる。貴様に分かるようにな」
上司「貴様は特撮が好きだったよな」
男「戦隊ヒーローとか大好きっす」
上司「なら戦隊ヒーローを例に説明してやる」
3: ◆52SBzHrnjQ 2017/08/21(月) 19:19:25.82 ID:xB/GeZCk0
────
────────
戦隊ヒーロー達は窮地に立たされていた。ヒーロー達の攻撃が効かないのだ。
怪人「はっはっはっ無駄だ」
レッド「畜生! 負けるもんか!」
勇敢に敵に立ち向かう熱血漢のレッド。
ブルー「待て、レッド。ここは引くぞ」
冷静に分析するクールガイのブルー。
レッド「引くって逃げるってのか? 俺たちが戦わなかったら街の人々はどうなる!!!」
ピンク「やめて! 仲間同士で争わないで」
争いを止める紅一点のピンク。
イエロー「でもあんな敵どうすりゃいいんだよ」
思ったことをそのまま口にするお調子者のイエロー。
???「……ククク、そんなことで悪が倒せるものか」
レッド「お前は!?」
ブラック「今回だけは力を貸してやろう」
敵か味方か、謎のヒーローのブラック。
────────
────
上司「このようにイメージカラーとキャラクターの個性をリンクさせ、分かりやすくしているわけだ」
上司「貴様の企画はすべて同じイメージカラーで、キャラクターの個性を潰すのだ」
上司「三流以下の企画だよ」
男「……」
上司(大人しいな。言い過ぎたか?)
男「……上司さん」
男「上司さんも戦隊ヒーロー好きだったんっすね?」
上司「話聞けよ!!!」
────────
戦隊ヒーロー達は窮地に立たされていた。ヒーロー達の攻撃が効かないのだ。
怪人「はっはっはっ無駄だ」
レッド「畜生! 負けるもんか!」
勇敢に敵に立ち向かう熱血漢のレッド。
ブルー「待て、レッド。ここは引くぞ」
冷静に分析するクールガイのブルー。
レッド「引くって逃げるってのか? 俺たちが戦わなかったら街の人々はどうなる!!!」
ピンク「やめて! 仲間同士で争わないで」
争いを止める紅一点のピンク。
イエロー「でもあんな敵どうすりゃいいんだよ」
思ったことをそのまま口にするお調子者のイエロー。
???「……ククク、そんなことで悪が倒せるものか」
レッド「お前は!?」
ブラック「今回だけは力を貸してやろう」
敵か味方か、謎のヒーローのブラック。
────────
────
上司「このようにイメージカラーとキャラクターの個性をリンクさせ、分かりやすくしているわけだ」
上司「貴様の企画はすべて同じイメージカラーで、キャラクターの個性を潰すのだ」
上司「三流以下の企画だよ」
男「……」
上司(大人しいな。言い過ぎたか?)
男「……上司さん」
男「上司さんも戦隊ヒーロー好きだったんっすね?」
上司「話聞けよ!!!」
4: ◆52SBzHrnjQ 2017/08/21(月) 19:20:45.94 ID:xB/GeZCk0
上司「もう一度、説明するぞ。ちゃんと聞いとけよ!」
上司「いいか、お前の企画は全員レッドなんだよ!」
男「ぷっ、全員レッドって、みんな退場したみたいっすね」
上司「黙って聞け!!」
────
────────
怪人「はっはっはっ無駄だ」
レッドA「畜生! 負けるもんか!」
レッドB「そうだ! 逃げるわけにはいかない!」
レッドC「俺たちが戦わなかったら街の人々が!」
レッドD「俺の力を受けてみろ!」
レッドE「平和は俺が守る!」
レッド達「うぉ~!、突撃ぃぃ!!」
怪人「うわ?! おい?! 無駄だって言ってるだろ?!!」
レッド達「うぉ~!」
怪人「話を聞けよ!!! ちょ?! 待てよ?!!」
レッド達「うぉ~!」
────────
────
男「……」
上司「分かったか。みんな同じレッドだと話が広がらないのだ」
上司「ワンパターンなんだよ。いつも突撃なんだ」
上司「個性が同じなら、複数人も登場する意味がない。つまらないんだよ」
男「……」
上司(やっと、分かってくれたか)
男「……上司さん」
男「上司さんもレッドが一番好きなんすか?」
上司「貴様もワンパターンかよ!!!」
上司「いいか、お前の企画は全員レッドなんだよ!」
男「ぷっ、全員レッドって、みんな退場したみたいっすね」
上司「黙って聞け!!」
────
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怪人「はっはっはっ無駄だ」
レッドA「畜生! 負けるもんか!」
レッドB「そうだ! 逃げるわけにはいかない!」
レッドC「俺たちが戦わなかったら街の人々が!」
レッドD「俺の力を受けてみろ!」
レッドE「平和は俺が守る!」
レッド達「うぉ~!、突撃ぃぃ!!」
怪人「うわ?! おい?! 無駄だって言ってるだろ?!!」
レッド達「うぉ~!」
怪人「話を聞けよ!!! ちょ?! 待てよ?!!」
レッド達「うぉ~!」
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男「……」
上司「分かったか。みんな同じレッドだと話が広がらないのだ」
上司「ワンパターンなんだよ。いつも突撃なんだ」
上司「個性が同じなら、複数人も登場する意味がない。つまらないんだよ」
男「……」
上司(やっと、分かってくれたか)
男「……上司さん」
男「上司さんもレッドが一番好きなんすか?」
上司「貴様もワンパターンかよ!!!」
6: ◆52SBzHrnjQ 2017/08/21(月) 19:21:40.08 ID:xB/GeZCk0
上司「いいか。俺はレッドが一番好きだから、レッドだけにしたんじゃない。例え話だ」
男「いやー、やっぱり戦隊ヒーローで一番カッコいいのはレッドっす。レッド最高」
上司「黙れ! レッドだけで喜ぶのは、貴様みたいなレッド信者だけだ!!」
上司「いいか! 貴様の企画も同じだ! 金髪キャラが好きなユーザーしか喜ばないんだよ!!」
上司「はぁはぁ」
男 「……」
上司「……」
男「気になったんすけど、この場合」
男「やっぱり乗り込むメカも赤い色してて、五体合体で真っ赤なロボットができるんじゃ」
上司「どうでもいいんだよ! そんなシャア専用なロボに乗り込む戦隊は!!」
男「いやー、やっぱり戦隊ヒーローで一番カッコいいのはレッドっす。レッド最高」
上司「黙れ! レッドだけで喜ぶのは、貴様みたいなレッド信者だけだ!!」
上司「いいか! 貴様の企画も同じだ! 金髪キャラが好きなユーザーしか喜ばないんだよ!!」
上司「はぁはぁ」
男 「……」
上司「……」
男「気になったんすけど、この場合」
男「やっぱり乗り込むメカも赤い色してて、五体合体で真っ赤なロボットができるんじゃ」
上司「どうでもいいんだよ! そんなシャア専用なロボに乗り込む戦隊は!!」
7: ◆52SBzHrnjQ 2017/08/21(月) 19:23:25.37 ID:xB/GeZCk0
社長「どうしたのかね? 上司くん」
上司「社長!? 何故ここに!?」
社長「女子トイレ等でないのなら、わが社のどこにいようがワシの勝手だ」
社長「それよりも、随分と大きな声を出していたね」
上司「! それは……」
社長「部下を大きな声で怒鳴りつけるのは、十分にハラスメント行為だよ」
上司「……申し訳ありません」
社長「それで何の話をしていたのかね? シャア専用だとか聞こえたが」
社長「ワシもガンダムは好きだが、仕事中に私語はいかんよ」
上司「いえ、それは例え話で……」
男「新企画の話をしていましたっす」
上司「貴様は黙っていろ!」
社長「上司くん。君が黙りたまえ」
社長「本来は社を預かる身として、ハラスメント行為には減俸等の処罰を下さないといけないのだよ」
上司「くっ……」
社長「それでどんな企画なのかね?」
上司「くだらない企画ですよ」
社長「上司くん。わが社の最終決定権は私にある。くだらない企画かどうかはワシが決める」
男(最終決定権って必殺技みたい。奥義!最終決定拳! いや剣でもいける?)
上司「……」
社長「さて話の続きだ。企画の内容は?」
男「金髪ヒロイン(だけ)のギャルゲーっす」
社長「金髪ヒロイン(の登場する)のギャルゲー?」
社長「別にいいじゃないか」
上司「社長!? 金髪ヒロイン(のみ)ですよ!?」
社長「上司くん。特定のユーザーの嗜好を否定するような発言はいけないな」
社長「金髪ヒロインの何がいけないのかね?」
社長「今の業界に求められているのは多種多様なニーズに答えることだ」
男(ニーズとニーソって似てる)
上司「社長はこの企画(金髪ヒロインのみ)に需要があると?」
社長「もちろんだよ。この企画(金髪ヒロイン登場)の需要は必ずある」
社長「良し分かった。ワシの権限でこの企画を進めよう。プロジェクトリーダーは男くんだ」
社長「上司くんは彼の指示に従い、サポートしてあげたまえ」
上司「本気なんですね?」
社長「本気だ。なに心配するな。進捗状況はワシも確認させてもらうよ」
社長「新しい時代は老人が作るものではないよ」
上司「……」
社長「……」
男(金髪ヒロインのニーソはやっぱり黒)
こうして金髪ヒロインのみ登場のギャルゲー制作が始まった。
8: ◆52SBzHrnjQ 2017/08/21(月) 19:24:44.28 ID:xB/GeZCk0
数か月後 開発部
グラフィッカー「大変です! マップに各ヒロインの居場所をSDキャラで描写すると、誰が誰だか分かりません」
上司(それみろ、一目でキャラを見分けられるSDキャラの利点も、使えないではないか)
男「その表現方法はしなくていいと思うっす」
上司(馬鹿な!)
上司(それをしなかったら目当てのヒロインに会えるまで、リセットを繰り返す不毛な作業をプレイヤーに強いるだけだ)
上司(ありきたりな表現には、ありきたりになるだけの理由がある)
男「SDキャラアイコンにこだわる必要はないっす。このヒロインは陸上部だから、スパイクをアイコンにすればいいっす」
男「他のキャラもイメージアイテムをアイコンにして、その下にキャラ名を付けるっす」
上司「……」
グラフィッカー「大変です! マップに各ヒロインの居場所をSDキャラで描写すると、誰が誰だか分かりません」
上司(それみろ、一目でキャラを見分けられるSDキャラの利点も、使えないではないか)
男「その表現方法はしなくていいと思うっす」
上司(馬鹿な!)
上司(それをしなかったら目当てのヒロインに会えるまで、リセットを繰り返す不毛な作業をプレイヤーに強いるだけだ)
上司(ありきたりな表現には、ありきたりになるだけの理由がある)
男「SDキャラアイコンにこだわる必要はないっす。このヒロインは陸上部だから、スパイクをアイコンにすればいいっす」
男「他のキャラもイメージアイテムをアイコンにして、その下にキャラ名を付けるっす」
上司「……」
9: ◆52SBzHrnjQ 2017/08/21(月) 19:25:49.79 ID:xB/GeZCk0
学園設定担当「もう無理ですよ! 日本の学校なのに金髪ヒロインだらけなのは、おかしいと思います」
男「普段、赤髪ヒロインとか青髪ヒロインが登場するゲーム作っていて、なに弱気になってるっす」
男「リアリティが、ゲームの面白さに直結するわけじゃないっす」
男「しかし世界観にある程度の説得力は必要」
男「主人公が通う学園には、国際教養科がある設定を追加するっす」
男「重視すべきなのは、ヒロインの可愛さ」
男「ヒロインが可愛ければ、多少の粗は気にならないっす」
上司「……」
男「普段、赤髪ヒロインとか青髪ヒロインが登場するゲーム作っていて、なに弱気になってるっす」
男「リアリティが、ゲームの面白さに直結するわけじゃないっす」
男「しかし世界観にある程度の説得力は必要」
男「主人公が通う学園には、国際教養科がある設定を追加するっす」
男「重視すべきなのは、ヒロインの可愛さ」
男「ヒロインが可愛ければ、多少の粗は気にならないっす」
上司「……」
10: ◆52SBzHrnjQ 2017/08/21(月) 19:27:19.09 ID:xB/GeZCk0
シナリオライター「どうしましょう!? 主人公の恋愛をサポートする黒髪サブヒロインだしたら」
シナリオライター「周りが金髪ヒロインばかりだから、メインヒロイン並みに目立ってます!」
男「なら隠しヒロインにするっす」
男「日本人に見えるけど実はクォーターで、地毛は金髪だけどコンプレックスで、黒髪に染めてた設定にするっす」
男「主人公は地毛が金髪という秘密を知ってしまい、さらにコンプレックスだった金髪を褒めるっす」
男「秘密の共有とコンプレックスの肯定から始まる隠しシナリオっす」
シナリオライター「そんな今からヒロイン追加なんて、納期に間に合いません」
男「……」
シナリオライター「……」
上司「……私が何とかしよう」
シナリオライター「上司さん!?」
上司「人員は他部署から、応援をもらう。これでなんとか納期に間に合うはずだ」
男「……」
男「……上司さん」
上司「勘違いするな。私は社長からの業務命令に従っているだけだ」
男「上司さんも金髪ヒロイン好きだったんっすね?」
上司「本当に勘違いするな!!!」
シナリオライター「周りが金髪ヒロインばかりだから、メインヒロイン並みに目立ってます!」
男「なら隠しヒロインにするっす」
男「日本人に見えるけど実はクォーターで、地毛は金髪だけどコンプレックスで、黒髪に染めてた設定にするっす」
男「主人公は地毛が金髪という秘密を知ってしまい、さらにコンプレックスだった金髪を褒めるっす」
男「秘密の共有とコンプレックスの肯定から始まる隠しシナリオっす」
シナリオライター「そんな今からヒロイン追加なんて、納期に間に合いません」
男「……」
シナリオライター「……」
上司「……私が何とかしよう」
シナリオライター「上司さん!?」
上司「人員は他部署から、応援をもらう。これでなんとか納期に間に合うはずだ」
男「……」
男「……上司さん」
上司「勘違いするな。私は社長からの業務命令に従っているだけだ」
男「上司さんも金髪ヒロイン好きだったんっすね?」
上司「本当に勘違いするな!!!」
11: ◆52SBzHrnjQ 2017/08/21(月) 19:28:26.72 ID:xB/GeZCk0
社長室
社長「ふ~」
秘書「お疲れ様です」
社長「まさか、我が社のスマホゲームに、不具合がでて炎上するとは」
社長「例の企画の進捗状況は?」
秘書「タイトルはまだ未定ですが、こちらが資料です」
社長「ふむふむ」
秘書「シナリオ及び原画作業は、ほぼ終了しています」
秘書「しかしスタッフにインフルエンザが流行り、着色作業に遅れが出ています」
社長は白黒の開発資料に目を通す。
社長「問題ない。これで進めるように伝えてくれ」
秘書「かしこまりました」
社員「しゃ、社長!」
突然、社長室に社員が入ってくる。
社長「どうした!?」
社員「ガチャの確率表記に誤りがあり、消費者センターを巻き込んで、返金騒ぎの大炎上です!!!」
社長「な~~に~~!!」
こうして社長は以後、企画の進捗状況を確認することなく、
金髪ヒロインのみ登場のギャルゲーは発売された。
社長「ふ~」
秘書「お疲れ様です」
社長「まさか、我が社のスマホゲームに、不具合がでて炎上するとは」
社長「例の企画の進捗状況は?」
秘書「タイトルはまだ未定ですが、こちらが資料です」
社長「ふむふむ」
秘書「シナリオ及び原画作業は、ほぼ終了しています」
秘書「しかしスタッフにインフルエンザが流行り、着色作業に遅れが出ています」
社長は白黒の開発資料に目を通す。
社長「問題ない。これで進めるように伝えてくれ」
秘書「かしこまりました」
社員「しゃ、社長!」
突然、社長室に社員が入ってくる。
社長「どうした!?」
社員「ガチャの確率表記に誤りがあり、消費者センターを巻き込んで、返金騒ぎの大炎上です!!!」
社長「な~~に~~!!」
こうして社長は以後、企画の進捗状況を確認することなく、
金髪ヒロインのみ登場のギャルゲーは発売された。
12: ◆52SBzHrnjQ 2017/08/21(月) 19:31:47.73 ID:xB/GeZCk0
ギャルゲー発売後
どこかのゲームショップ
?「『きんいろメモリーズ』?」
?「とりあえず僕の好きなパッケージ裏を確認」
?「金髪ヒロインのみ登場のギャルゲーなんてすごいなぁ」
またまた、とあるゲーム会社開発部
男「上司さん。新しい企画書っす」
上司「……見せろ」
男「タイトルはレッドオンリーコマンダーっす」
男「プレイヤーは司令官になって、レッドしかおらず突撃しかしないヒーロー達を導き、悪と戦う」
男「巨大化した怪人に対しても、猪突猛進で瞬く間に蹴散らされる」
男「だからドンドン、レッドを集めて、レッドを鍛える。レッドの通信対戦や交換もできる」
男「コンセプトはこんな感じっす」
上司「……」
男 「……」
上司「……レッドってなんだっけ?」
終わり
読んで頂きありがとうございました。
このゲーム『きんいろメモリーズ』が売れるかどうかは、想像に任せます。
ゲーマーズ絶賛放送中。
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/21(月) 19:33:37.91 ID:Iz1wgrPJ0
乙
上司は関智一さんで再生したけど男や社長は誰で脳内再生すればわかりませんでした(笑)
上司は関智一さんで再生したけど男や社長は誰で脳内再生すればわかりませんでした(笑)
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/22(火) 03:29:55.95 ID:t8wP0ywco
乙ー
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/22(火) 06:22:09.03 ID:FY9IGg7O0
乙です
ゲーマーズの作中に出たやつだったか
ゲーマーズの作中に出たやつだったか
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1503310611/
Entry ⇒ 2018.01.29 | Category ⇒ オリジナル | Comments (0)
男「そ、そんな……! 仮面の男の正体が兄さんだったなんて……!」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:01:32.68 ID:Ak2Hkja+o
仮面の男「時は満ちた……そろそろオレの正体を明かすとしようか」
男「お前は……! たびたび俺の前に現れては、助言や手助けをしてくれた男!」
男「お前の正体はいったい何者なんだ!?」
仮面の男「オレの正体、それは――」カパッ
男「!!!」
男「お前は……! たびたび俺の前に現れては、助言や手助けをしてくれた男!」
男「お前の正体はいったい何者なんだ!?」
仮面の男「オレの正体、それは――」カパッ
男「!!!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:04:44.64 ID:Ak2Hkja+o
男「兄さん……!?」
兄「フフフ、オレのことを覚えていてくれたか」
兄「仮面など介さず、まともに顔を向き合わせるのは、いったい何年ぶりのことか……」
男「そ、そんな……! 仮面の男の正体が兄さんだったなんて……!」
兄「フフフ、オレのことを覚えていてくれたか」
兄「仮面など介さず、まともに顔を向き合わせるのは、いったい何年ぶりのことか……」
男「そ、そんな……! 仮面の男の正体が兄さんだったなんて……!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:06:36.77 ID:Ak2Hkja+o
女幹部「オホホ、ずいぶん驚いているようね」
男「お前は……! 俺の敵でありながら、たまに俺を助けてくれたりした妖艶な女幹部!」
男「なぜ、今このタイミングでここに!?」
女幹部「それは私の正体を教えてあげるためよ」
男「正体……!?」
女幹部「私の正体は――」
男「お前は……! 俺の敵でありながら、たまに俺を助けてくれたりした妖艶な女幹部!」
男「なぜ、今このタイミングでここに!?」
女幹部「それは私の正体を教えてあげるためよ」
男「正体……!?」
女幹部「私の正体は――」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:10:16.14 ID:Ak2Hkja+o
姉「あなたの姉だったのよ!」バサァッ
男「姉さん!?」
男「あの優しかった姉さんが、魔王配下の女幹部……!? ウソだ!」
姉「残念ながら、真実なのよ……」
男「どうして!? どうして姉さんが……!」
男「姉さん!?」
男「あの優しかった姉さんが、魔王配下の女幹部……!? ウソだ!」
姉「残念ながら、真実なのよ……」
男「どうして!? どうして姉さんが……!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:14:29.78 ID:Ak2Hkja+o
謎の幼女「うふふ……」
謎の少年「えへへ……」
男「お前たちは……! 時々俺の前に現れては、意味深な言葉を残していく子供たち!」
男「どことなく俺に似てる気もするが、いったい誰なんだ!?」
謎の幼女「お兄ちゃん」
謎の少年「お兄ちゃん」
男「え!?」
謎の少年「えへへ……」
男「お前たちは……! 時々俺の前に現れては、意味深な言葉を残していく子供たち!」
男「どことなく俺に似てる気もするが、いったい誰なんだ!?」
謎の幼女「お兄ちゃん」
謎の少年「お兄ちゃん」
男「え!?」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:16:02.08 ID:Ak2Hkja+o
男「お兄ちゃんって……まさか!?」
妹「あたちはね、お兄ちゃんの妹なのよ」
弟「ぼくはね、お兄ちゃんの弟なの」
男「そんな……! どうりで似てると思ったけど、俺に妹と弟がいたなんて……!」
妹「あたちはね、お兄ちゃんの妹なのよ」
弟「ぼくはね、お兄ちゃんの弟なの」
男「そんな……! どうりで似てると思ったけど、俺に妹と弟がいたなんて……!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:19:21.92 ID:Ak2Hkja+o
女神「こうなってしまっては……わらわの正体も明かさねばならぬな」フワッ…
男「女神様!?」
男「俺に魔王を倒すための力を授けて下さったあなたにも、秘密があるというのですか!?」
女神「もちろんじゃ」
男「どんな秘密があるというのですか!?」
女神「ふふふ……」
男「女神様!?」
男「俺に魔王を倒すための力を授けて下さったあなたにも、秘密があるというのですか!?」
女神「もちろんじゃ」
男「どんな秘密があるというのですか!?」
女神「ふふふ……」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:21:48.88 ID:Ak2Hkja+o
女神「昔はよく、あなたを膝に抱いて絵本を読んであげたわね」
女神「一人の勇敢な若者が魔王を倒す、英雄物語を……」
男「!」
男「女神様……あなたは母さんなのか!?」
母「そうよ」
男「そんな、母さんはあの事件で亡くなったとばかり……!」
魔王「フハハハハ……!」
女神「一人の勇敢な若者が魔王を倒す、英雄物語を……」
男「!」
男「女神様……あなたは母さんなのか!?」
母「そうよ」
男「そんな、母さんはあの事件で亡くなったとばかり……!」
魔王「フハハハハ……!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:25:21.01 ID:Ak2Hkja+o
魔王「ずいぶんと混乱しておるようだな。まあ無理もないことだが」
男「魔王ッ! まさかお前まで現れるとは! 今日こそ決着をつけてやる!」
魔王「フハハハ……まあそう焦るな」
魔王「今から貴様に面白いことを教えてやるのだからな」
男「面白いこと……?」
魔王「……我が息子よ」
男「!?」
男「魔王ッ! まさかお前まで現れるとは! 今日こそ決着をつけてやる!」
魔王「フハハハ……まあそう焦るな」
魔王「今から貴様に面白いことを教えてやるのだからな」
男「面白いこと……?」
魔王「……我が息子よ」
男「!?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:27:25.04 ID:Ak2Hkja+o
男「息子だと……!? 俺が……!?」
男「ということは……魔王、お前は俺の父親……!?」
父「そうだ」
男「ウソだ……!」
父「残念ながら本当のことだ」
男「俺は信じない……! 絶対に信じないぞ!」
男「ということは……魔王、お前は俺の父親……!?」
父「そうだ」
男「ウソだ……!」
父「残念ながら本当のことだ」
男「俺は信じない……! 絶対に信じないぞ!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:30:32.44 ID:Ak2Hkja+o
精霊「ワン!」
男「お前はいつも俺の近くにいる動物の精霊!」
精霊「ワン、ワン!」
男「まさか……お前も!?」
精霊「ワン!」
男「お前はいつも俺の近くにいる動物の精霊!」
精霊「ワン、ワン!」
男「まさか……お前も!?」
精霊「ワン!」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:32:25.55 ID:Ak2Hkja+o
男「この鳴き声……どこかで聞いたような気がする」
男「そうか……! お前は昔、俺が飼っていた犬か!」
犬「ワン!」
男「お前は死んだとばかり思っていたけど……」
男「精霊として転生して、ずっと俺のことを見守ってくれていたのか……」
男「そうか……! お前は昔、俺が飼っていた犬か!」
犬「ワン!」
男「お前は死んだとばかり思っていたけど……」
男「精霊として転生して、ずっと俺のことを見守ってくれていたのか……」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:39:15.57 ID:Ak2Hkja+o
男「ようするにだ、お前らは全員グルだってのが分かった」
男「なぜだ!? なぜこんな回りくどいことをして、俺に力を与えた!?」
父「フハハ、決まってるだろう?」
父「お前を覚醒させ、この世界全てを救う戦士に育て上げるためだ!」
兄「騙してて悪かったな」
姉「これも世界のためなの……許してね」
妹「キャハハ、がんばってね、お兄ちゃん」
弟「アハハハ、がんばってよ、お兄ちゃん」
母「これはあなたにしかできないことなのよ」
犬「ワン!」
男「これまでの戦いは全て……全て、仕組まれたものだったのか……!」
男「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
男「なぜだ!? なぜこんな回りくどいことをして、俺に力を与えた!?」
父「フハハ、決まってるだろう?」
父「お前を覚醒させ、この世界全てを救う戦士に育て上げるためだ!」
兄「騙してて悪かったな」
姉「これも世界のためなの……許してね」
妹「キャハハ、がんばってね、お兄ちゃん」
弟「アハハハ、がんばってよ、お兄ちゃん」
母「これはあなたにしかできないことなのよ」
犬「ワン!」
男「これまでの戦いは全て……全て、仕組まれたものだったのか……!」
男「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:45:20.17 ID:Ak2Hkja+o
男「あー……面白かった。全力で叫んじゃったよ」
兄「ナイス演技だったぜ。お前、俳優になれるんじゃねえの?」
男「おだてるなよ、兄貴」
姉「やっぱり面白いわね。この『謎のキャラの正体は肉親だったごっこ』は」
妹「おもしろかったー!」
弟「ぼく、もっとセリフ欲しかったな」
父「たまには家族全員で、こういう大がかりなお遊びをやるのもいいもんだ」
父「ま、母さんが女神ってのはちょっと無理がある設定の気もするが――」
母「なんですって!?」
父「ごめんなさいっ!」
犬「ワン、ワン!」
男「ポチ、もう吠えなくていいんだぞ。ごっこ遊びは終わったんだから」
「あのー……」
兄「ナイス演技だったぜ。お前、俳優になれるんじゃねえの?」
男「おだてるなよ、兄貴」
姉「やっぱり面白いわね。この『謎のキャラの正体は肉親だったごっこ』は」
妹「おもしろかったー!」
弟「ぼく、もっとセリフ欲しかったな」
父「たまには家族全員で、こういう大がかりなお遊びをやるのもいいもんだ」
父「ま、母さんが女神ってのはちょっと無理がある設定の気もするが――」
母「なんですって!?」
父「ごめんなさいっ!」
犬「ワン、ワン!」
男「ポチ、もう吠えなくていいんだぞ。ごっこ遊びは終わったんだから」
「あのー……」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:47:08.40 ID:Ak2Hkja+o
近所のおばさん「回覧板を届けにきたんですけど……」
一家「ドア開けっ放しだったーっ!!!!!」
おわり
一家「ドア開けっ放しだったーっ!!!!!」
おわり
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/27(土) 18:55:27.72 ID:dld/f/js0
起承転結の承まではよかった 乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1472288492/
Entry ⇒ 2018.01.29 | Category ⇒ オリジナル | Comments (0)
【艦これ】加賀「赤城さんの部屋」
1: ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:27:47.09 ID:nDUOykWM0
2: 【1/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:28:15.63 ID:nDUOykWM0
加賀「提督」
提督「なんだ加賀。深刻そうな顔をして」
加賀「提督は……その……」
提督「どうした? 歯切れが悪いな」
加賀「いえ、その。空母寮に……来たことはあるかしら」
提督「空母寮? 何度かあるが……別に用がなければ行かないな。あそこはおまえらの家みたいなものだろう」
加賀「ええ、まあ。家ね、私達にとっては」
提督「そうだろう。いわば女の園だ。男の俺が踏み入っていいところではない」
加賀「その、仰る通りではあるのだけれど……赤城さんの部屋を、見たことはあるかしら」
提督「なんだ加賀。深刻そうな顔をして」
加賀「提督は……その……」
提督「どうした? 歯切れが悪いな」
加賀「いえ、その。空母寮に……来たことはあるかしら」
提督「空母寮? 何度かあるが……別に用がなければ行かないな。あそこはおまえらの家みたいなものだろう」
加賀「ええ、まあ。家ね、私達にとっては」
提督「そうだろう。いわば女の園だ。男の俺が踏み入っていいところではない」
加賀「その、仰る通りではあるのだけれど……赤城さんの部屋を、見たことはあるかしら」
3: 【2/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:28:42.61 ID:nDUOykWM0
提督「赤城の部屋?」
加賀「ええ」
提督「いや、ないな。加賀のほうがよく知っているだろう」
加賀「いえ。それが、先日、初めて赤城さんの部屋に入ったのよ」
提督「先日?」
加賀「……具体的には、3日前」
提督「初めてか?」
加賀「そうね」
提督「赤城はもう2年以上いるし……加賀だって似たようなもんだろう」
加賀「それは、そうなのだけれど……」
提督「?」
加賀「ええ」
提督「いや、ないな。加賀のほうがよく知っているだろう」
加賀「いえ。それが、先日、初めて赤城さんの部屋に入ったのよ」
提督「先日?」
加賀「……具体的には、3日前」
提督「初めてか?」
加賀「そうね」
提督「赤城はもう2年以上いるし……加賀だって似たようなもんだろう」
加賀「それは、そうなのだけれど……」
提督「?」
4: 【3/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:29:08.96 ID:nDUOykWM0
加賀「赤城さん、起きるのが早いの」
提督「……は?」
加賀「私が朝起きて、洗面所に向かうと、ほぼ用意を終えた赤城さんがいるのよ」
提督「いくら早いったって……2年間ずっとか?」
加賀「ずっとよ。たまに歯を磨いているところを見たことはあるけれど、寝ぼけた赤城さんを見たことがないわ。起こされることはあっても、起こしたことはない」
提督「加賀が出動で赤城が休日のことだってある」
加賀「提督は赤城さんがオフのところを見たことがある?」
提督「そりゃ……ん……? いや、休みなのに訓練してるのは、見たことがあるが……」
加賀「赤城さん、オフでもほぼずっと部屋にいないのよ。自主トレしてたり、散歩とかしてたりで」
提督「……は?」
加賀「私が朝起きて、洗面所に向かうと、ほぼ用意を終えた赤城さんがいるのよ」
提督「いくら早いったって……2年間ずっとか?」
加賀「ずっとよ。たまに歯を磨いているところを見たことはあるけれど、寝ぼけた赤城さんを見たことがないわ。起こされることはあっても、起こしたことはない」
提督「加賀が出動で赤城が休日のことだってある」
加賀「提督は赤城さんがオフのところを見たことがある?」
提督「そりゃ……ん……? いや、休みなのに訓練してるのは、見たことがあるが……」
加賀「赤城さん、オフでもほぼずっと部屋にいないのよ。自主トレしてたり、散歩とかしてたりで」
5: 【4/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:29:35.28 ID:nDUOykWM0
提督「いや……さすがにおかしいだろう。赤城とて艦娘といえど人間だ。休むことくらいある」
加賀「そうね。私は見たことがないけれど」
提督「……マジ?」
加賀「大いにマジよ」
提督「いや、待て。何度かあいつの外出申請を受けたことがある」
加賀「どこまで?」
提督「……街。買い出しに行くと言っていたが……そういえば、全部ただの買い出しだった気がするな」
加賀「そうね。何度か付き合ったことがあるけれど、本くらいしか買わないのよ」
提督「おい。なんか怖くなってきた」
加賀「そうね。私は見たことがないけれど」
提督「……マジ?」
加賀「大いにマジよ」
提督「いや、待て。何度かあいつの外出申請を受けたことがある」
加賀「どこまで?」
提督「……街。買い出しに行くと言っていたが……そういえば、全部ただの買い出しだった気がするな」
加賀「そうね。何度か付き合ったことがあるけれど、本くらいしか買わないのよ」
提督「おい。なんか怖くなってきた」
6: 【5/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:30:08.97 ID:nDUOykWM0
加賀「でしょう。それで、さっきの話に戻るのだけれど」
提督「ああ、赤城の部屋」
加賀「そう。入ったのよ、3日前に。気になって、赤城さんの部屋で、お茶でもしようって」
提督「……どうだった?」
加賀「何もなかったわ」
提督「……」
加賀「寮の支給品の、ベッドと、机、棚」
提督「そうだな。どの部屋にもあるだろう」
加賀「それしかなかったわ」
提督「ああ、赤城の部屋」
加賀「そう。入ったのよ、3日前に。気になって、赤城さんの部屋で、お茶でもしようって」
提督「……どうだった?」
加賀「何もなかったわ」
提督「……」
加賀「寮の支給品の、ベッドと、机、棚」
提督「そうだな。どの部屋にもあるだろう」
加賀「それしかなかったわ」
7: 【6/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:31:47.32 ID:nDUOykWM0
提督「……なんか、あるだろ、いろいろ。金剛なら紅茶が並んでるし、そういう私物」
加賀「私だって多趣味な方ではないけれど、部屋にはそれなりに物があるわ。着替えとか、お菓子とか、なんだかんだ、生活感が出る」
提督「ああ。俺の部屋なんて汚くて嫌になる」
加賀「だけどね、赤城さんの部屋には何もなかったわ。棚に本があったけれど、大した量じゃない。聞いたら、読んだら売ってるそうよ」
提督「仕送りでもしてるのか?」
加賀「赤城さんは海軍の名家の出よ。家はむしろ裕福なほうだし、一度聞いたら実家は資産運用で長者番付に載ってるそうよ」
提督「……いや、待て。赤城はあれだろう、食事が趣味みたいなものだ」
加賀「まあ、確かに、よく食べるほうではあると思うけれど」
提督「だろう。給料全部使ってんじゃないか」
加賀「私だって多趣味な方ではないけれど、部屋にはそれなりに物があるわ。着替えとか、お菓子とか、なんだかんだ、生活感が出る」
提督「ああ。俺の部屋なんて汚くて嫌になる」
加賀「だけどね、赤城さんの部屋には何もなかったわ。棚に本があったけれど、大した量じゃない。聞いたら、読んだら売ってるそうよ」
提督「仕送りでもしてるのか?」
加賀「赤城さんは海軍の名家の出よ。家はむしろ裕福なほうだし、一度聞いたら実家は資産運用で長者番付に載ってるそうよ」
提督「……いや、待て。赤城はあれだろう、食事が趣味みたいなものだ」
加賀「まあ、確かに、よく食べるほうではあると思うけれど」
提督「だろう。給料全部使ってんじゃないか」
8: 【7/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:32:17.71 ID:nDUOykWM0
加賀「あのね、提督。私たちは命を賭けて国を守っているのよ。しかも艦娘は誰でもなれるってわけでもない、いわば超難関資格を要する特殊職よ」
提督「……まあ、知ってるよ。おまえらすげえ給料いいよな」
加賀「そうね。食費だけで使い切ろうと思ったら、毎食叙々苑に通ってもおつりがくるわね」
提督「……気になるな、加賀?」
加賀「ええ、とても」
提督「……おるか!」
川内「おそばに!」
提督「川内、赤城の私生活について何か知ってるか」
川内「スーパーストイック仕事鉄人深海棲艦絶対殺すマンってとこかな」
加賀「……私生活は?」
川内「筋トレと弓の稽古と読書」
提督「マジ?」
川内「マジ。最初サイボーグかと思ったよ」
提督「……まあ、知ってるよ。おまえらすげえ給料いいよな」
加賀「そうね。食費だけで使い切ろうと思ったら、毎食叙々苑に通ってもおつりがくるわね」
提督「……気になるな、加賀?」
加賀「ええ、とても」
提督「……おるか!」
川内「おそばに!」
提督「川内、赤城の私生活について何か知ってるか」
川内「スーパーストイック仕事鉄人深海棲艦絶対殺すマンってとこかな」
加賀「……私生活は?」
川内「筋トレと弓の稽古と読書」
提督「マジ?」
川内「マジ。最初サイボーグかと思ったよ」
9: 【8/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:32:52.74 ID:nDUOykWM0
提督「……センテンス・スプリング!」
青葉「こちらに!」
提督「何かあるか」
青葉「ありません!」
提督「次」
青葉「あっ、待って!待って提督!一応ある!ありますよ!」
提督「なんだ。あるのか」
青葉「といっても、大した情報ではないですが。街に出てる赤城さんの写真がこちらに」
加賀「ほう」
提督「……飲み屋で焼き鳥食ってるな」
川内「食べてるね。ひとりで」
青葉「こちらに!」
提督「何かあるか」
青葉「ありません!」
提督「次」
青葉「あっ、待って!待って提督!一応ある!ありますよ!」
提督「なんだ。あるのか」
青葉「といっても、大した情報ではないですが。街に出てる赤城さんの写真がこちらに」
加賀「ほう」
提督「……飲み屋で焼き鳥食ってるな」
川内「食べてるね。ひとりで」
10: 【9/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:33:18.18 ID:nDUOykWM0
加賀「あ、ここ行ったことあるわ。赤城さんが連れてってくれました」
青葉「ちなみにおひとりで6千円ほど飲み食いした後、ナンパに寄ってきたチャラ男相手に15分ほど説教して、ついにキレたチャラ男が――」
加賀「どうなったの?」
青葉「胸ぐらを掴もうとした瞬間、宙を舞ってました」
川内「だろうね。赤城さんだもんね」
提督「……貴重な情報ではあるが、今以上の情報ではないな」
青葉「ちなみに説教はあと15分続きましたが。お役にたてず申し訳ないです」
提督「構わん。あとで俺のほうから赤城に言っておく」
青葉「ちなみにおひとりで6千円ほど飲み食いした後、ナンパに寄ってきたチャラ男相手に15分ほど説教して、ついにキレたチャラ男が――」
加賀「どうなったの?」
青葉「胸ぐらを掴もうとした瞬間、宙を舞ってました」
川内「だろうね。赤城さんだもんね」
提督「……貴重な情報ではあるが、今以上の情報ではないな」
青葉「ちなみに説教はあと15分続きましたが。お役にたてず申し訳ないです」
提督「構わん。あとで俺のほうから赤城に言っておく」
11: 【10/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:33:46.48 ID:nDUOykWM0
提督「さて、加賀」
加賀「はい」
提督「いったい赤城は、給料をどうしていると思う?」
加賀「まあ、いろいろと、推測はできるけれど」
提督「暴飲暴食」
加賀「NON。いくら赤城さんがよく食べよく飲むといって、艦娘の給料を使い切ることは恐らく不可能。青葉の情報からも、食費で使い切るほどではない」
加賀「貯金」
提督「NON。赤城の口座は個人のものではない。どうやら実家と口座を共用しているようだ。加賀が言った通り赤城の実家が裕福なら、貯金なぞ大して意味を成すまい」
提督「ゲーム課金」
加賀「NON。赤城さんはスマホやパソコンは持っていないし、ガラケーも通話とメール機能しかないものを持っているわ」
加賀「夜な夜な街で遊んでいる」
提督「NON。川内が気付かないわけがない」
加賀「つまり」
提督「そう。川内や青葉に気付かれることなく、俺や加賀に悟られることもない、それでいて膨大にお金を消費することができる。そんな方法だ」
加賀「はい」
提督「いったい赤城は、給料をどうしていると思う?」
加賀「まあ、いろいろと、推測はできるけれど」
提督「暴飲暴食」
加賀「NON。いくら赤城さんがよく食べよく飲むといって、艦娘の給料を使い切ることは恐らく不可能。青葉の情報からも、食費で使い切るほどではない」
加賀「貯金」
提督「NON。赤城の口座は個人のものではない。どうやら実家と口座を共用しているようだ。加賀が言った通り赤城の実家が裕福なら、貯金なぞ大して意味を成すまい」
提督「ゲーム課金」
加賀「NON。赤城さんはスマホやパソコンは持っていないし、ガラケーも通話とメール機能しかないものを持っているわ」
加賀「夜な夜な街で遊んでいる」
提督「NON。川内が気付かないわけがない」
加賀「つまり」
提督「そう。川内や青葉に気付かれることなく、俺や加賀に悟られることもない、それでいて膨大にお金を消費することができる。そんな方法だ」
12: 【11/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:34:13.69 ID:nDUOykWM0
加賀「ないでしょう、そんなの」
提督「うむ。ない。思いつかない」
赤城「人の財布事情でそんなに盛り上がらないで下さい」
提督「うおわぁあっ!!」
加賀「あっ……赤城さん……」
赤城「まったく……私が私の給料をどう使おうと構わないでしょうに」
提督「いや、その通りだ。すまんな、度が過ぎた」
加賀「ええ、ごめんなさい、赤城さん」
赤城「あ、いや、そんな謝られることではありませんけど……」
提督「なんだ。教えてくれるのか」
赤城「別にやましいことはないですが……お金の使い道なんて、どうでもいいじゃないですか」
提督「うむ。ない。思いつかない」
赤城「人の財布事情でそんなに盛り上がらないで下さい」
提督「うおわぁあっ!!」
加賀「あっ……赤城さん……」
赤城「まったく……私が私の給料をどう使おうと構わないでしょうに」
提督「いや、その通りだ。すまんな、度が過ぎた」
加賀「ええ、ごめんなさい、赤城さん」
赤城「あ、いや、そんな謝られることではありませんけど……」
提督「なんだ。教えてくれるのか」
赤城「別にやましいことはないですが……お金の使い道なんて、どうでもいいじゃないですか」
13: 【12/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:34:43.56 ID:nDUOykWM0
提督「……まあ、確かに。なにか趣味はないのか?」
赤城「強いて言えば読書ですが……読み返すことはないので、すぐ売ってしまうだけです」
加賀「毎日私より早く起きてるのは?」
赤城「ただの習慣ですよ。そこまで不思議でもないでしょう」
提督「休みの日まで稽古してるのは?」
赤城「別に深い意味はありませんよ。したいからしてるだけです」
提督「……ほう、そうか」
加賀「提督?」
提督「いや、なんでもない。時間をとらせてすまなかったな、赤城」
赤城「いえ。それでは。行きましょうか、加賀さん」
加賀「ええ……そうね。行きましょう」
赤城「強いて言えば読書ですが……読み返すことはないので、すぐ売ってしまうだけです」
加賀「毎日私より早く起きてるのは?」
赤城「ただの習慣ですよ。そこまで不思議でもないでしょう」
提督「休みの日まで稽古してるのは?」
赤城「別に深い意味はありませんよ。したいからしてるだけです」
提督「……ほう、そうか」
加賀「提督?」
提督「いや、なんでもない。時間をとらせてすまなかったな、赤城」
赤城「いえ。それでは。行きましょうか、加賀さん」
加賀「ええ……そうね。行きましょう」
14: 【13/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:35:12.83 ID:nDUOykWM0
提督「赤城」
赤城「あら、提督……夜更けに一人で散歩だなんて、提督ともあろう方が危ないですよ」
提督「ここ横須賀の警備を抜けて俺に辿りつくまでに、いったいどれだけの壁があることやら」
赤城「まあ、並の人間では無理でしょうね。川内さんもいますし」
提督「そうだろう。風にでも当たりたい気分だったのでな」
赤城「おや、風流ですね。護衛がてら、ご一緒しても?」
提督「ああ。俺も話し相手が欲しかったところだ」
赤城「ええ。私も提督に話したいことがあったんです」
提督「このあいだのことか?」
赤城「察しが良いですね。そうですよ」
赤城「あら、提督……夜更けに一人で散歩だなんて、提督ともあろう方が危ないですよ」
提督「ここ横須賀の警備を抜けて俺に辿りつくまでに、いったいどれだけの壁があることやら」
赤城「まあ、並の人間では無理でしょうね。川内さんもいますし」
提督「そうだろう。風にでも当たりたい気分だったのでな」
赤城「おや、風流ですね。護衛がてら、ご一緒しても?」
提督「ああ。俺も話し相手が欲しかったところだ」
赤城「ええ。私も提督に話したいことがあったんです」
提督「このあいだのことか?」
赤城「察しが良いですね。そうですよ」
15: 【14/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:36:04.99 ID:nDUOykWM0
提督「戦災孤児への寄附、すごい額だそうだな」
赤城「ああ、ご存知でしたか……ええ、まあ。こちらの鎮守府に着任してから、ほぼ毎月、送り続けてますから」
提督「どうしてそこまでするんだ?」
赤城「いけませんか?」
提督「いや。理由を知りたいだけさ」
赤城「まあ、概ね、考えておられる通りかと思いますが」
提督「……おまえも戦災孤児なのか?」
赤城「そうですね。記憶はほとんどありませんが、実の両親は他界しています」
提督「そうだったのか……知らなかったな」
赤城「ああ、ご存知でしたか……ええ、まあ。こちらの鎮守府に着任してから、ほぼ毎月、送り続けてますから」
提督「どうしてそこまでするんだ?」
赤城「いけませんか?」
提督「いや。理由を知りたいだけさ」
赤城「まあ、概ね、考えておられる通りかと思いますが」
提督「……おまえも戦災孤児なのか?」
赤城「そうですね。記憶はほとんどありませんが、実の両親は他界しています」
提督「そうだったのか……知らなかったな」
16: 【15/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:36:37.35 ID:nDUOykWM0
赤城「人に言うようなことではないですし、父……義父ですが、父も人に言いたがりませんから」
提督「海軍中将だったか」
赤城「はい。若いころ、実父とは海軍学校で切磋琢磨し合った仲だったそうです」
提督「ああ、それで……」
赤城「ええ。義父には子供がいませんでした。実父は深海棲艦の手によって殺されましたし、母はその後を追うように、病気で亡くなったそうです」
赤城「幼い私を、今際の際に母は父の古い友人である義父に頼んだそうです。生前、そういう約束をしていたようで」
提督「『もしも俺が死んだなら――』か」
赤城「縁起でもない、ですよね」
提督「そうだな。いつ死ぬかわからん職である以上、仕方のないことだが」
提督「海軍中将だったか」
赤城「はい。若いころ、実父とは海軍学校で切磋琢磨し合った仲だったそうです」
提督「ああ、それで……」
赤城「ええ。義父には子供がいませんでした。実父は深海棲艦の手によって殺されましたし、母はその後を追うように、病気で亡くなったそうです」
赤城「幼い私を、今際の際に母は父の古い友人である義父に頼んだそうです。生前、そういう約束をしていたようで」
提督「『もしも俺が死んだなら――』か」
赤城「縁起でもない、ですよね」
提督「そうだな。いつ死ぬかわからん職である以上、仕方のないことだが」
17: 【16/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:37:06.04 ID:nDUOykWM0
赤城「そうして義父のもとで何不自由なく育った私は、ある日、艦娘の適性試験を受ける機会がありました」
赤城「そこで、知ったんですよ。『赤城』の適性があることを」
提督「……なぜだ?」
赤城「何がです?」
提督「死ぬかもしれんのだぞ」
赤城「そうですね。死ぬかもしれません。海は怖いです」
提督「……じゃあ、なぜ……」
赤城「私は実父の顔を知りません。思い出せません。母の顔もです」
赤城「父がかつてそうであったように、人類の敵と戦いたい。変ですか?」
提督「いや。少しも」
赤城「そこで、知ったんですよ。『赤城』の適性があることを」
提督「……なぜだ?」
赤城「何がです?」
提督「死ぬかもしれんのだぞ」
赤城「そうですね。死ぬかもしれません。海は怖いです」
提督「……じゃあ、なぜ……」
赤城「私は実父の顔を知りません。思い出せません。母の顔もです」
赤城「父がかつてそうであったように、人類の敵と戦いたい。変ですか?」
提督「いや。少しも」
18: 【17/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:37:35.18 ID:nDUOykWM0
赤城「……本当は、自分でもわかってるんですよ。こんなもの、ただの復讐でしかない」
赤城「五航戦の子たちには矢に邪を込めるな、などと教えておきながら、私の矢は憎しみでまみれている」
赤城「こんな様では、『赤城』の艦霊に、申し訳が立たない」
提督「そんなことはない。おまえの射は美しいよ」
赤城「ありがとうございます、提督。お優しいんですね。でも、誰にもわからなくても、私には、わかってしまうから」
提督「たとえ赤城の矢が泥にまみれていても、おまえが命を救ったのは事実だろう」
赤城「……そうですね。そうであれば、いい」
提督「赤城。俺はおまえのことを信頼しているよ。たとえ憎悪であっても、おまえの矢は多くを救ってきた。そしてこれからも、多くを救う」
赤城「そういう、考え方もありますか」
赤城「五航戦の子たちには矢に邪を込めるな、などと教えておきながら、私の矢は憎しみでまみれている」
赤城「こんな様では、『赤城』の艦霊に、申し訳が立たない」
提督「そんなことはない。おまえの射は美しいよ」
赤城「ありがとうございます、提督。お優しいんですね。でも、誰にもわからなくても、私には、わかってしまうから」
提督「たとえ赤城の矢が泥にまみれていても、おまえが命を救ったのは事実だろう」
赤城「……そうですね。そうであれば、いい」
提督「赤城。俺はおまえのことを信頼しているよ。たとえ憎悪であっても、おまえの矢は多くを救ってきた。そしてこれからも、多くを救う」
赤城「そういう、考え方もありますか」
19: 【18/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:38:18.07 ID:nDUOykWM0
提督「ああ。しない善よりする偽善だ。実は俺も汚職まみれのクソ提督でな。毎朝憲兵と挨拶して袖の下を通す日々だ。青葉に撮られちゃえらい目に遭う」
赤城「ひどい上官ですねえ」
提督「まったくだ。そんな男が日本防衛の要を担う艦隊の提督とはな。日本も終わりか」
赤城「いったい大本営はなにをしてるんですかねえ」
提督「さあな。それじゃ赤城、俺は寝る。明日もよろしくな」
赤城「ええ、おやすみなさい提督。明日もよろしくお願いします」
赤城「……かっこつけちゃって、提督。憲兵に賄賂なんて渡してないくせに」
赤城「みーんな知ってますよ。あれ、戦災孤児への寄附だって」
赤城「まったく。いい提督に恵まれましたね、本当に……」
赤城「ひどい上官ですねえ」
提督「まったくだ。そんな男が日本防衛の要を担う艦隊の提督とはな。日本も終わりか」
赤城「いったい大本営はなにをしてるんですかねえ」
提督「さあな。それじゃ赤城、俺は寝る。明日もよろしくな」
赤城「ええ、おやすみなさい提督。明日もよろしくお願いします」
赤城「……かっこつけちゃって、提督。憲兵に賄賂なんて渡してないくせに」
赤城「みーんな知ってますよ。あれ、戦災孤児への寄附だって」
赤城「まったく。いい提督に恵まれましたね、本当に……」
20: 【19/18】 ◆cj95/MNHvA 2017/09/26(火) 20:39:23.53 ID:nDUOykWM0
終わりです。
赤城さんかっこいい…かっこよくない…?
初期赤城さんの仕事超人っぷりはボイスから伺えるのでぜひwikiでも見てみて下さい。
びっくりするほど仕事に関することしか言いません。
HTML化依頼だしてきます。
赤城さんかっこいい…かっこよくない…?
初期赤城さんの仕事超人っぷりはボイスから伺えるのでぜひwikiでも見てみて下さい。
びっくりするほど仕事に関することしか言いません。
HTML化依頼だしてきます。
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/26(火) 21:06:39.38 ID:9TXxL2/2O
赤城さんを語るならあの放置ボイスははずせないと思うんだ乙
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/26(火) 21:09:48.63 ID:xEQIXWX4o
乙ー
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/27(水) 00:41:04.55 ID:xhKUE7Ifo
同じく仕事人間キャラの赤城さん好きです
乙でした
乙でした
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/30(土) 20:06:28.24 ID:CGXwBWhz0
乙です
こういう赤城さんの話は最近なかったから新鮮な感じしたな
こういう赤城さんの話は最近なかったから新鮮な感じしたな
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1506425266/
Entry ⇒ 2018.01.28 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
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