渋谷凛「夢占い」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:00:52.65 ID:9z4E7+ry0
アイドルマスターシンデレラガールズの二次創作SSです
よろしくお願いします
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:01:30.04 ID:9z4E7+ry0
凛「夢占い?」
奈緒「ああ。有名な心理学者さんが、カウンセラーとして事務所に来たらしいんだ」
加蓮「親ぼくを深めるために、今ならただで夢占いしてくれるんだって」
凛「ふーん。夢占いねぇ……」
奈緒「行ってみようぜ! みんなが並び出す前にさ!」グイッ
凛「ちょ、ちょっと」
タタタッ
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:02:13.90 ID:9z4E7+ry0
ガチャ
奈緒「こんにちはー!」
学者「こんにちは。えっと……神谷さんに、北条さんに、渋谷さんですね」
加蓮「すごーい。私たちの名前覚えてくれてるんだ」
学者「しばらく勤めることになりますからね。あ、申し遅れました。私はカウンセラーとして招かれた……」
奈緒「知ってます! 心理学者さんなんですよね」
加蓮「噂を聞いてあたしたち、夢占いをしてもらいに来たんです。ただで占ってくださーい!」
学者「あ、早速やってきてくれたんですか。ふふ、嬉しいです」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:02:54.31 ID:9z4E7+ry0
学者「それでは、どなたから最初に占いますか?」
加蓮「最初は……この子からお願いします!」スッ
凛「え?」
奈緒「頼むぜ、切り込み隊長!」
凛「え……え!? ちょっと待ってよ、私なにも考えてきてないんだけど!」
加蓮「考えることなんてないでしょ」
奈緒「見た夢の話をすればいいだけなんだからな!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:03:32.81 ID:9z4E7+ry0
凛「いやいや夢って……そんな、いきなり言われても困るよ」
学者「どんな夢でも構いませんよ。印象に残った夢、不思議に思った夢、なんでもオッケーです」
凛「……今日見た夢じゃなくてもいいの?」
学者「はい。むしろ古い夢ほど良かったりします。それだけ心に残っているということですから」
凛「……」
奈緒「お、何かネタがあったか?」
凛「ネタっていうか……前に見た夢で、どうして私があんな夢を見たのかわからないやつがあるから……」
加蓮「夢占いにぴったりじゃん! 凛、それ話しなよ」
凛「でもなぁ。変に思われるかもしれないし」
奈緒「あたしたちはどんな変態な凛でも受け止めるぜ!」
凛「へ、変態まではいかないよ!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:04:18.64 ID:9z4E7+ry0
凛「……まあでも、私もずっと気になってた夢だし。この際占ってもらおうかな」
学者「ふふ。話していただけますか」
凛「でも奈緒、加蓮。約束して。今から話すことは秘密にするって」
奈緒「おう、わかった!」
加蓮「もったいぶってないで早く話してよ~!」
凛「……」
凛「えっと、私……」
凛「ある友達と、キスする夢を見たんだ」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:05:01.10 ID:9z4E7+ry0
シーン
加蓮「……え」
奈緒「き、キス……?」
凛「あっ、正確にはキスする直前までの夢ね。直前で起きちゃったから」
奈緒「っていやいやいやっ!! き、キス!? 友達とキスっ!?」ガバッ
加蓮「と、友達って……まさか女の子の友達!?」
凛「……うん」
奈緒「!!?」カァァ
加蓮「な、なにやってんの凛!? 夢の中でって……え、えーっ!?」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:05:48.03 ID:9z4E7+ry0
凛「だ、だから言ったじゃん。変に思われるかもしれないって!」
奈緒「そういう方向の”変”だとは思わねーだろ!?」
加蓮「ていうか凛、まさかその友達って私たち2人のどちらかなんじゃ……」サーッ
凛「ち、違うよ。2人とは別の人!」
奈緒「……でも、キスしたのは女の子なんだよな?」
凛「それは、そうだけど」
奈緒「……」
加蓮「ま、まあ、男子とキスする夢を見るよりはアイドルとして健全とも言えるし……」
奈緒「そ、そうだな。真面目な凛の性格が出たってことだろう、きっと……」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:06:33.10 ID:9z4E7+ry0
学者「ふふふ、興味深いですねぇ。もう少し詳しく夢の中身を聞かせてもらえますか?」
凛「うん……えっと確か、その友人は眠れるお姫様になっていて」
学者「お姫様?」
凛「はい。キスしないと起きない童話のお姫様っているじゃないですか。私の夢の中で、彼女はそのお姫様になっていたんです」
学者「渋谷さんは?」
凛「あー……私は王子様の格好をしてました。友達を起こすために私のキスが必要とか言われて、それで……」
学者「不可抗力でキスしたと」
凛「はい……あ、いえっ。キスする直前で目が覚めたんですっ」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:07:16.68 ID:9z4E7+ry0
学者「渋谷さんは普段から、そのお友達と密接な関係だったりするんですか」
凛「密接……キスしたりするかってこと?」
学者「まあそうなりますね」
凛「し、しないよ……私たちは普通の友達だから」
学者「……」フムフム
凛「……何?」
学者「いえ……もしかしたらこの渋谷さんが見た夢は、渋谷さんの深層心理を表しているのかもしれないと思いまして」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:07:59.91 ID:9z4E7+ry0
凛「深層心理?」
学者「渋谷さん自身も気づいていない、渋谷さんの本当の気持ちということです」
凛「わ、私がその友達と現実でもキスしたいと思ってるってこと……?」
学者「いえ、そうとは限りません。夢=現実に叶えたいものとは一概に言えませんからね。夢から読み解けるのはあくまでも心理ですので」
凛「……」
学者「しかし渋谷さんが、そのお友達に対して何か特別な気持ちを抱えているのは本当でしょう」
学者「それがどういう気持ちなのか、夢占いでは詳しくはわかりません。ただ……」
学者「一度、”友達”という色眼鏡を外してみてはどうでしょうか。もしかしたら、それで何かが変わるかもしれませんよ」
凛「友達……」
奈緒「うーん。よくわかんないけど、凛がそんな面倒臭い気持ちを抱えてるとはあたしには思えないけどなぁ」
加蓮「単に欲求不満なだけなんじゃない?」クスクス
凛「2人は少し黙ってて!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:08:37.82 ID:9z4E7+ry0
学者「あはは、渋谷さん。所詮は占いですから、カウンセリングとはまた違います。あまり重く受け止めないでくださいね」
凛「あ……そうですよね。えっと、ありがとうございました」ペコ
加蓮「先生ーっ。次は私たちの夢も占ってくださーい」
学者「ふふ、もちろん良いですよ。どちらからにしますか?」
加蓮「奈緒からやってもらいなよ。確かアニメの夢を見たんでしょ」
奈緒「そうなんだよ。実は昨日見た深夜アニメの……」
キャッキャ
凛「……」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:09:48.24 ID:9z4E7+ry0
──事務所──
ガチャ
凛「おはよー」
卯月「あ、凛ちゃん。おはようございますっ」
凛「卯月……もう来てたんだ」
卯月「はいっ。凛ちゃんも早いですね」ニコ
凛「……うん。私コーヒー淹れるけど、卯月も飲む?」
卯月「あ、いただきます。ありがとうございますっ」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:10:25.85 ID:9z4E7+ry0
コポコポコポ
凛「砂糖いくつ?」
卯月「2つでお願いします!」
凛「ん」スッ
卯月「そうだ凛ちゃん。昨日撮影所のスタッフの方に映画のチケットをもらったんですけど」
凛「映画のチケット?」
卯月「はい。恋愛映画のペアチケットです。一度は断ったんですけど、使わなかったら他の人に譲って構わないからと……」
凛「ふーん。恋愛映画ねぇ」
卯月「誰か使いたいって人、凛ちゃんの知り合いにいませんか?」
凛「んー……私の知り合いってアイドルばっかだから、そういうデートアイテム欲しいって人は思い当たらないかなぁ」
卯月「えへへ。そうですよね。私も全然あげられる人が思いつかなくって」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:11:15.60 ID:9z4E7+ry0
卯月「誰か欲しい人いないかなー」
凛「……卯月が見に行こうとは思わないの?」
卯月「え?」キョトン
凛「……何、私そんな変なこと言った? 卯月だって恋愛映画に興味ゼロじゃないでしょ」
卯月「そ、そりゃそうですけど……でも、その、一緒に観に行く人もいませんし」
凛「誰か誘えばいいじゃん。美穂とか響子とかさ」
卯月「恋愛映画のペアチケットですよ。お友達をなかなか誘えませんよ」
凛「プロデューサーは?」
卯月「え、どうして?」
凛「……」
学者『一度、”友達”という色眼鏡を外してみてはどうでしょうか。もしかしたら、それで何かが変わるかもしれませんよ』
凛「……ねえ、卯月」
卯月「はい?」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:12:02.56 ID:9z4E7+ry0
凛「私と一緒に観に行こっか」
卯月「…………へっ?」
凛「友達誘えないんでしょ。だったら、私が卯月のこと誘ってあげるよ」
卯月「……」ポカーン
凛「嫌かな?」
卯月「い、いえ、嫌じゃないです。でも……」
凛「でも?」
卯月「その、凛ちゃんは、嫌じゃないのかなって……」
凛「……何言ってんの。私から卯月を誘ってるのに」クス
卯月「そ、そうですよねっ」
凛「今度の日曜日に駅に集合ね。それじゃ」クルッ
テクテク バタン
卯月「……」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:12:45.73 ID:9z4E7+ry0
──日曜日──
卯月「お、お待たせしました~」タタタッ
凛「早いね卯月。まだ集合時間の30分前だよ」
卯月「凛ちゃんこそすごく早いですっ」
凛「私から誘ったんだからね。遅れるわけにはいかないでしょ」
卯月「ふふっ。やっぱり凛ちゃんって真面目ですね」ニコッ
凛「……さ、遅れないようにもう映画館行こっか」
卯月「はい!」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:13:41.26 ID:9z4E7+ry0
──映画──
女優「ん……んぅ……ふっ、ん……っ」
凛「…………」
卯月「…………」
女優「あっ、あっ……あん……っ」
ブーン…
卯月「……」カァァッ
凛「さ、最近のR15映画って、結構ギリギリなんだね……」
卯月「ごめんなさい凛ちゃん……こんな内容だったなんて私知らなくて……」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:14:39.38 ID:9z4E7+ry0
凛「私は平気。卯月こそ大丈夫? こういうのに耐性なさそうだし……」
卯月「え!? 凛ちゃんは耐性あるんですかっ!?」
凛「は……!?」
ザワザワ
凛「べ、別にそうは言ってないでしょ! ていうか卯月、声大きい!」
卯月「あ、ああ……」カァァ
凛「また顔赤くして……ほら、外出るよっ」ギュッ
卯月「す、すみません~!」
タタタ…
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:15:40.43 ID:9z4E7+ry0
──ファミレス──
卯月「ごくごく。……ぷはーっ」
凛「少しは落ち着いた?」
卯月「はいっ。えへへ、すみません、ご迷惑をおかけして……」
凛「別に。こんなの迷惑でもなんでもないよ」
卯月「凛ちゃん……」
凛「……さっ、何食べよっか。卯月はもう注文決めた?」
卯月「えーと、じゃあ私はこのハンバーグランチにします」
凛「私はサイコロステーキセット。デザートもついてくるみたいだし」
卯月「うふふ、いいですねぇ」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:16:36.94 ID:9z4E7+ry0
ゴチソウサマデシター
卯月「ぷはー、とっても美味しかったです!」
凛「うん。大満足だね」
店員「チョコレートケーキ、お持ち致しました」
凛「あ、私です」
店員「ごゆっくりどうぞ~」
コトッ
凛「ふふ、美味しそう……」
卯月「……」ジーッ
凛「……卯月?」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:17:14.65 ID:9z4E7+ry0
卯月「……えっ? あ、いや、私もデザート付きのを頼めばよかったのとか思ってませんよ!」
凛「……もう、卯月ったら。ちょっと待ってて」
サクッ
凛「はい、半分あげるよ」スッ
卯月「い、いいんですか!」パァァッ
凛「そんな物欲しそうな目されたら、あげないわけにはいかないでしょ。あ、でも小皿がないな。もう一度店員さんを呼んで……」
卯月「あーんっ」
凛「え……?」
卯月「お皿のためだけに店員さんを呼ぶのも悪いかなぁって。1口だけでいいので、直接口の中に放り込んじゃってください!」
凛「…………」スッ
パクッ
卯月「うふふ、美味しい」
凛「もう、食いしん坊なんだから……」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:17:51.78 ID:9z4E7+ry0
卯月「あ、でも……」
凛「何? どうかした?」
卯月「いえ、結局フォークをもう1本持って来てもらうために店員さんを呼ばないとダメだと思って」
凛「あー……」
卯月「すみません凛ちゃん。そこの呼び鈴を鳴らしてもらえますか?」
凛「……」
パクッ
卯月「え……?」
凛「もぐもぐ。……別に、友達同士で汚いとか思ったりしないでしょ」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:20:33.19 ID:9z4E7+ry0
卯月「あ……そ、そうですよね。あは、あははっ」カァァ
凛「……卯月、また顔赤くなってるから」
卯月「ご、ごめんなさいっ。なんでかな、食べたら暑くなってきちゃったのかな……」パタパタ
凛「……もう。水頼んであげるから」
ピンポーン
卯月「え?」
店員「お待たせしました~」タタタ
凛「すみません。水1つください」
店員「かしこましまりた。すぐにお持ちいたします」
卯月「……」
凛「何?」
卯月「い、いえ……」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:21:29.27 ID:9z4E7+ry0
アリガトウゴザイマシター
凛「もうこんな時間。帰らないとね」
卯月「ですね、残念です。もっと凛ちゃんとおしゃべりしたかったのに……」
凛「……」
卯月「あ、ごめんなさい。明日も事務所で会えるのに、私ってば……」
凛「……ねえ卯月。よかったら、私の家に泊まっていかない?」
卯月「え……え!? いいんですか!」
凛「いいよ別に。大したおもてなしはできないけどね」
卯月「おもてなしなんて、凛ちゃんのお家にお泊まりできるだけで私すごく嬉しいですっ」
凛「……ふーん。ま、着替えとかは私のを使えばいいし。不便はさせないから」
卯月「はいっ、ありがとうございます!」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:22:21.33 ID:9z4E7+ry0
──凛の部屋──
卯月「おじゃましまーすっ」
凛「うん、適当に座っちゃっていいから」
卯月「ありがとうございますっ」
凛「何か持ってくるよ。卯月何飲む?」
卯月「あ、お構いなくっ」
凛「いいのいいの、適当にコーヒーでも淹れてくるよ。あ、コーヒー飲むと寝られなくなっちゃう?」
卯月「えへへ、いえ……眠れないのは平気です。たくさん飲んで、たくさん夜更かししましょうね!」ニコッ
凛「! ……う、うん。それじゃあちょっと待っててね」
バタン
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:22:58.40 ID:9z4E7+ry0
…ガチャ
凛「おまたせ。なんかエナジードリンクとかもあったから一緒に持ってきたよ。よかったら飲んで……」
卯月「すー、すー」
凛「って寝てるじゃん!」
卯月「くー、くー」
凛「寝息まで立てちゃって……うん、完全に熟睡だね」
凛「……」
凛「……卯月ー」ツン
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:23:34.12 ID:9z4E7+ry0
卯月「……むにゃむにゃ」
凛「柔らかいほっぺ……」ツンツン
卯月「……」
凛「……なんとなく、なんで私があんな夢を見たのかわかった気がする」
凛「今日1日一緒に過ごしてわかったけど、卯月ってなんていうか、無防備なんだ」
凛「世間知らずっていうか、純粋すぎるっていうか。多分、そういうイメージが私の中のお姫様像と一致してるんだよね」
凛「だから自分が守ってあげなくちゃって気持ちになって……それが心理学者さんが言うところの『特別な気持ち』ってやつなんだ」
凛「……キス仕掛けた理由は、ちょっとよくわからないけど」
凛「……まあでもきっとそういうことだ。守ってあげたいってだけの、シンプルな、よこしまな気持ちなんてこれっぽっちもない……」
凛「”友達”として普通の……気持ち……」
卯月「……」スヤスヤ
凛「……」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:24:10.69 ID:9z4E7+ry0
凛「……」ツン
卯月「……」
凛「……」ツンツン
卯月「……」
凛「……」チョン
卯月「……」
凛「……」スリスリ
卯月「……」
凛「…………」
ゴソゴソ…
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:24:46.44 ID:9z4E7+ry0
──翌日──
ガチャ
卯月「はぁ、はぁ……!」
学者「いらっしゃい島村さん。どうかされましたか?」
卯月「……夢を」
学者「え?」
卯月「友達と映画みたいなことする夢を見てしまったのですが!!」カァァッ
おわり
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:25:14.70 ID:9z4E7+ry0
お疲れさまでした
見てくださった方、ありがとうございました
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:25:47.95 ID:9z4E7+ry0
よかったら過去作も見てください
渋谷凛「蒼い痕」http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469791999/
渋谷凛「笑いどころ」http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475851466/
島村卯月「髪を梳かす理由」http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1476198626/
神谷奈緒「箱の中にいる」http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1481976915/
渋谷凛「金縛りしてごめん」http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1488284991/
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 01:57:46.54 ID:sVmXUPzE0
うづりん素晴らしい
あの漫画よろしく運営はもっと推しなさい
あの漫画よろしく運営はもっと推しなさい
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 06:03:10.50 ID:5c19HU/GO
うづりん良いなぁ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492959652/
Entry ⇒ 2017.04.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
善子「冗談は善子ちゃん」
1: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 22:56:20.96 ID:aCH1+UBJo
学校の帰りのバスの中で、ふとこの言葉を思い立って以来、言ってみたくてたまらなくなった。
善子(思い立ったが吉日)
そう思って一人でニヨニヨとしていると、隣の席に座っていた曜さんが私を訝しむように見つめてきた。
曜「どうしたの善子ちゃん、エッチなことでも考えてるの?」
善子「善子じゃなくて、ヨハネですよう!」
いつもの調子で軽口をたたいたあとで、ふと気がついた。
私がこのように訂正するということは、私は自分のことをヨハネであると自認しているわけだ。
してみると、「冗談は善子ちゃん」と言うことによって、私は自分を自己同一化しているところのヨハネを自己否定することによって自己矛盾に陥り自分を見失ってしまうわけだ。
アイデンティティの崩壊。
どこかのライトノベルで見たことのある言い回しが思い浮かび、私はガタガタと震えだした。
善子(思い立ったが吉日)
そう思って一人でニヨニヨとしていると、隣の席に座っていた曜さんが私を訝しむように見つめてきた。
曜「どうしたの善子ちゃん、エッチなことでも考えてるの?」
善子「善子じゃなくて、ヨハネですよう!」
いつもの調子で軽口をたたいたあとで、ふと気がついた。
私がこのように訂正するということは、私は自分のことをヨハネであると自認しているわけだ。
してみると、「冗談は善子ちゃん」と言うことによって、私は自分を自己同一化しているところのヨハネを自己否定することによって自己矛盾に陥り自分を見失ってしまうわけだ。
アイデンティティの崩壊。
どこかのライトノベルで見たことのある言い回しが思い浮かび、私はガタガタと震えだした。
2: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 22:57:36.19 ID:aCH1+UBJo
曜「どうしたの善子ちゃん、こんどはガタガタ震えだして」
善子「善子じゃなくてヨハ……うわあああ」
よくゲームで見たことがある。
アイデンティティが崩壊したラスボスは、急に旗色が悪くなって、主人公にすぐ負けたりするのだ。
きっと今頃、私のHPとMPもガンガン減りだして、隣にいる主人公気質のリア充に一刀両断ヨーソローされるに相違あるまい。
曜「どこか具合でも悪いの?」
善子「いやまさかそんなことはあるめえ」
3: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 22:58:04.74 ID:aCH1+UBJo
混乱する私の様子を見ながら、曜さんが、いたずらっぽく笑って言った。
曜「オバケでも見たのかな?」
善子「冗談は……」
【脳内会議】
善子(チャンスよ善子、「冗談は善子ちゃん」って言うのよ、今!)
ヨハネ(いけません、あなたはヨハネなのです。気を確かに持ちなさい)
【脳内会議おわり】
善子「冗談は……いけませぬ」
【脳内会議】
善子(あーあ、せっかくの機会だったのにな)
ヨハネ(結局、テンパってわけのわからないことを口走ってしまいましたね)
【脳内会議おわり】
曜「あはは、「いけませぬ」って! 善子ちゃんは面白いなあ!」
リア充ヨーソロー先輩は、そんな私の葛藤は知る由もなく朗らかに笑っている。
知る由も善子ちゃんである。
【脳内会議】
ヨハネ(それもこれもみんな精霊結界の損壊のせいよ)
善子(冗談は善子ちゃん)
【脳内会議おわり】
曜「オバケでも見たのかな?」
善子「冗談は……」
【脳内会議】
善子(チャンスよ善子、「冗談は善子ちゃん」って言うのよ、今!)
ヨハネ(いけません、あなたはヨハネなのです。気を確かに持ちなさい)
【脳内会議おわり】
善子「冗談は……いけませぬ」
【脳内会議】
善子(あーあ、せっかくの機会だったのにな)
ヨハネ(結局、テンパってわけのわからないことを口走ってしまいましたね)
【脳内会議おわり】
曜「あはは、「いけませぬ」って! 善子ちゃんは面白いなあ!」
リア充ヨーソロー先輩は、そんな私の葛藤は知る由もなく朗らかに笑っている。
知る由も善子ちゃんである。
【脳内会議】
ヨハネ(それもこれもみんな精霊結界の損壊のせいよ)
善子(冗談は善子ちゃん)
【脳内会議おわり】
4: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 22:58:31.71 ID:aCH1+UBJo
ああ、この悩みを誰に話せばよいものか。
そうだ、隣に座っている曜さんに相談してみようかな。
アホみたいに笑ってはいるが、何といっても年上なのだ。まさかモノホンのアホではあるまい。
善子「ねえ曜さん、アイデンティティって」
曜「ん、早口言葉?」
【脳内会議】
善子(ダメだこりゃ)
ヨハネ(リアルを充実させる引き換えにアタマを空虚にしたのですね)
【脳内会議おわり】
しかしそうは言ってもさすがは先輩、心配そうに私を見つめてきた。
曜「うーん、難しいことはよくわからないけど、何やら深刻そうだね」
そうだ、隣に座っている曜さんに相談してみようかな。
アホみたいに笑ってはいるが、何といっても年上なのだ。まさかモノホンのアホではあるまい。
善子「ねえ曜さん、アイデンティティって」
曜「ん、早口言葉?」
【脳内会議】
善子(ダメだこりゃ)
ヨハネ(リアルを充実させる引き換えにアタマを空虚にしたのですね)
【脳内会議おわり】
しかしそうは言ってもさすがは先輩、心配そうに私を見つめてきた。
曜「うーん、難しいことはよくわからないけど、何やら深刻そうだね」
5: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 22:59:55.19 ID:aCH1+UBJo
善子「そうなんです、すごく大事なことなんです」
曜「難しいことは一つもわからないけど、笑ってしまって悪かったね」
善子「いえ、気にしないで下さい」
曜「それでは善子ちゃん、あなたの悩みをこの人生の先輩に相談ヨーソローだ、わはは」
【脳内会議】
善子(本当にこの先輩に話して大丈夫かしら)
ヨハネ(大丈夫でしょう。アタマがカラッポということは、邪心もないということですから)
善子(でもたぶんこれまでの人生を「ヨーソロー」の五文字だけで乗り切ってきた兵(つわもの)よ。きっと私なんかの繊細な悩みは……)
ヨハネ(しかし迷っていてはいつまでたっても埒が明きません、思いきって……)
【脳内会議おわり】
曜「大丈夫大丈夫、私こういう人生相談チョー得意だからさ!」
善子「うーん、それでは話してみます」
曜「全速前進、ヨーソローだよ!」
曜「難しいことは一つもわからないけど、笑ってしまって悪かったね」
善子「いえ、気にしないで下さい」
曜「それでは善子ちゃん、あなたの悩みをこの人生の先輩に相談ヨーソローだ、わはは」
【脳内会議】
善子(本当にこの先輩に話して大丈夫かしら)
ヨハネ(大丈夫でしょう。アタマがカラッポということは、邪心もないということですから)
善子(でもたぶんこれまでの人生を「ヨーソロー」の五文字だけで乗り切ってきた兵(つわもの)よ。きっと私なんかの繊細な悩みは……)
ヨハネ(しかし迷っていてはいつまでたっても埒が明きません、思いきって……)
【脳内会議おわり】
曜「大丈夫大丈夫、私こういう人生相談チョー得意だからさ!」
善子「うーん、それでは話してみます」
曜「全速前進、ヨーソローだよ!」
6: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:00:23.85 ID:aCH1+UBJo
善子「私の悩みというのは、何を隠そう、ある言葉を口にすることができないという悩みなのです」
曜「むむむ、それはズバリ、愛の告白だね!」
善子「違うわよ!」
曜「ふふふ、照れなくてもいいんだよ?」
善子「堕天使は恋愛とは無縁なの!」
曜「もー、年頃の女の子が何言ってるの。冗談は善子ちゃん!」
善子「わああ、それ、それよ!」
曜「ん?」
善子「それが言いたいのに言えなくて悩んでたのよ! どうして先輩はヒョイと言えちゃうわけ?」
曜「むむむ、それはズバリ、愛の告白だね!」
善子「違うわよ!」
曜「ふふふ、照れなくてもいいんだよ?」
善子「堕天使は恋愛とは無縁なの!」
曜「もー、年頃の女の子が何言ってるの。冗談は善子ちゃん!」
善子「わああ、それ、それよ!」
曜「ん?」
善子「それが言いたいのに言えなくて悩んでたのよ! どうして先輩はヒョイと言えちゃうわけ?」
7: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:00:54.69 ID:aCH1+UBJo
曜「あれ、ほんとにそれが悩みなの?」
善子「そうよ! 私にとっては大事なことなのよ!」
曜「またまた、冗談は善子ちゃん……」
善子「ほらまたあ!」
善子「そうよ! 私にとっては大事なことなのよ!」
曜「またまた、冗談は善子ちゃん……」
善子「ほらまたあ!」
8: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:01:44.53 ID:aCH1+UBJo
曜「ええ? ちょっと待ってよ、どうして言えないの?」
善子「だって私はヨハネですよね」
曜「その前提がまずおかしいけど、まあいいよ」
善子「つまり、
私=ヨハネ……①
です。ここまではいいですね」
曜「善子ちゃんは善子ちゃんだと思うけど、まあそういうことにしとくよ」
善子「だって私はヨハネですよね」
曜「その前提がまずおかしいけど、まあいいよ」
善子「つまり、
私=ヨハネ……①
です。ここまではいいですね」
曜「善子ちゃんは善子ちゃんだと思うけど、まあそういうことにしとくよ」
9: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:02:19.34 ID:aCH1+UBJo
善子「しかるに、「冗談は善子ちゃん」は善子ちゃんです」
曜「うむむ、言われてみるとたしかに善子ちゃんだ」
善子「ゆえに、「冗談は善子ちゃん」と口にする人は自分のことを善子ちゃんだと宣言しているわけです」
曜「そうだったのか……今まで考えてもみなかったけど、たしかにそのとおりだ」
善子「ということは、「冗談は善子ちゃん」と口にする人にとっては、
私=善子……②
です。これも納得してもらえますか」
曜「うん。めっちゃわかる。善子ちゃん説明チョーうまい」
善子「私はヨハネなんですけどね、あくまで」
曜「うむむ、なるほど、むずかしいな」
曜「うむむ、言われてみるとたしかに善子ちゃんだ」
善子「ゆえに、「冗談は善子ちゃん」と口にする人は自分のことを善子ちゃんだと宣言しているわけです」
曜「そうだったのか……今まで考えてもみなかったけど、たしかにそのとおりだ」
善子「ということは、「冗談は善子ちゃん」と口にする人にとっては、
私=善子……②
です。これも納得してもらえますか」
曜「うん。めっちゃわかる。善子ちゃん説明チョーうまい」
善子「私はヨハネなんですけどね、あくまで」
曜「うむむ、なるほど、むずかしいな」
10: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:02:45.48 ID:aCH1+UBJo
善子「ところで、善子はヨハネじゃありませんよね」
曜「いや、私の知ってるヨハネちゃんは善子ちゃんだけど」
善子「違うんです。ヨハネは善子じゃないんです。天界堕天条例にもそう書いてあるからウソじゃありません」
曜「そうか。その天界なんちゃら条例に書いてあるなら、きっとそうなんだね」
善子「すなわち、
ヨハネ≠善子……③
です。これも宜しいですね」
曜「宜候(ようそろ)」
曜「いや、私の知ってるヨハネちゃんは善子ちゃんだけど」
善子「違うんです。ヨハネは善子じゃないんです。天界堕天条例にもそう書いてあるからウソじゃありません」
曜「そうか。その天界なんちゃら条例に書いてあるなら、きっとそうなんだね」
善子「すなわち、
ヨハネ≠善子……③
です。これも宜しいですね」
曜「宜候(ようそろ)」
11: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:03:15.12 ID:aCH1+UBJo
善子「しかるに、先に得られた①と②を思い出してみてください。
①私=ヨハネ
②私=善子
ですね。
するとこれら二つの命題を併せると
ヨハネ=善子……④
となるではありませんか」
曜「先生、それがどうかしたのですか?」
①私=ヨハネ
②私=善子
ですね。
するとこれら二つの命題を併せると
ヨハネ=善子……④
となるではありませんか」
曜「先生、それがどうかしたのですか?」
12: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:03:49.54 ID:aCH1+UBJo
善子「ここで③と④を並べてみましょう。
③ヨハネ≠善子
④ヨハネ=善子
さあ、あることに気づきませんか」
曜「……私はこういう話が苦手だということに気がつきました、先生!」
善子「コミュニケーション能力と論理的思考能力を等価交換してしまったのですね」
③ヨハネ≠善子
④ヨハネ=善子
さあ、あることに気づきませんか」
曜「……私はこういう話が苦手だということに気がつきました、先生!」
善子「コミュニケーション能力と論理的思考能力を等価交換してしまったのですね」
13: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:05:10.64 ID:aCH1+UBJo
曜「それで答えは?」
善子「③と④は矛盾しているのです」
曜「矛盾すると何かマズイことでもあるのですか?」
善子「アイデンティティが崩壊してしまうのです」
曜「いいじんじゃない? それでも海はキレイだし、ゴハンはおいしいし」
善子「でもこう、アイデンティティというのは、私たちの中心にある核みたいなものなの!」
曜「よく分からないから魚介類で喩えてくれるかな?」
善子「ええと、なんかこう……貝柱みたいなものなのよ!」
曜「ええ!? 貝柱が壊れちゃうの?」
善子「そうよ! ヨハネの貝柱がほどけてバラバラになってしまうのよ!」
曜「それって大変なことだよ!」
善子「そうよ、大変だからHPとかMPとかガンガン減っていくのよ!」
曜「ほんでもって、善子ちゃんは今そういう危険と戦ってるの?」
善子「そうよ! 貝柱(アイデンティティ)の確立はいつの時代も青少年の悩みなの!」
曜「そんな……冗談は善子ちゃん」
善子「のわあああ! あなた話きいてたの!?」
曜「まあ、一応」
善子「③と④は矛盾しているのです」
曜「矛盾すると何かマズイことでもあるのですか?」
善子「アイデンティティが崩壊してしまうのです」
曜「いいじんじゃない? それでも海はキレイだし、ゴハンはおいしいし」
善子「でもこう、アイデンティティというのは、私たちの中心にある核みたいなものなの!」
曜「よく分からないから魚介類で喩えてくれるかな?」
善子「ええと、なんかこう……貝柱みたいなものなのよ!」
曜「ええ!? 貝柱が壊れちゃうの?」
善子「そうよ! ヨハネの貝柱がほどけてバラバラになってしまうのよ!」
曜「それって大変なことだよ!」
善子「そうよ、大変だからHPとかMPとかガンガン減っていくのよ!」
曜「ほんでもって、善子ちゃんは今そういう危険と戦ってるの?」
善子「そうよ! 貝柱(アイデンティティ)の確立はいつの時代も青少年の悩みなの!」
曜「そんな……冗談は善子ちゃん」
善子「のわあああ! あなた話きいてたの!?」
曜「まあ、一応」
14: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:05:39.40 ID:aCH1+UBJo
善子「さっき話したでしょ! 「冗談は善子ちゃん」って言う人は、自分のことを善子ちゃんだと思ってるのよ!」
曜「うーん、そうなのかなあ」
善子「そうよ。自分のことを善子ちゃんだと認めてるからこそ、そんなことが言えるわけ」
曜「でも私は善子ちゃんじゃないよ」
善子「そうよ、だからあなたも私も、いくら語呂がよくても「冗談は善子ちゃん」とは言えないの」
曜「ホントにそうなのかな?」
善子「どういうこと?」
曜「「冗談は善子ちゃん」って言ってる人は、ホントに自分のことを善子ちゃんだと思ってるのかな?」
善子「何が言いたいのよ……」
曜「うーん、そうなのかなあ」
善子「そうよ。自分のことを善子ちゃんだと認めてるからこそ、そんなことが言えるわけ」
曜「でも私は善子ちゃんじゃないよ」
善子「そうよ、だからあなたも私も、いくら語呂がよくても「冗談は善子ちゃん」とは言えないの」
曜「ホントにそうなのかな?」
善子「どういうこと?」
曜「「冗談は善子ちゃん」って言ってる人は、ホントに自分のことを善子ちゃんだと思ってるのかな?」
善子「何が言いたいのよ……」
15: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:06:06.69 ID:aCH1+UBJo
曜「だって善子ちゃん、考えてごらんよ。おんなじような言葉ってたくさんあるでしょ。
たとえばさ、「あっと驚く為五郎」とか「叫べ青春、桜内」とか」
善子「たしかにそうね」
曜「善子ちゃんのリロンでは、「あっと驚く為五郎」と口にしていいのは為五郎さんだけということになるよね」
善子「たしかにそうなるわね、私の理論では」
曜「でも「あっと驚く為五郎」というギャグを初めに口にしたのは、かの有名なクレージーキャッツのハナ肇なんだよ」
善子「た……為五郎じゃない!?」
曜「ふふふ、どうかな、今の気持ちは?」
善子「あっと驚く為五郎であると、あえてそう言わせてください」
たとえばさ、「あっと驚く為五郎」とか「叫べ青春、桜内」とか」
善子「たしかにそうね」
曜「善子ちゃんのリロンでは、「あっと驚く為五郎」と口にしていいのは為五郎さんだけということになるよね」
善子「たしかにそうなるわね、私の理論では」
曜「でも「あっと驚く為五郎」というギャグを初めに口にしたのは、かの有名なクレージーキャッツのハナ肇なんだよ」
善子「た……為五郎じゃない!?」
曜「ふふふ、どうかな、今の気持ちは?」
善子「あっと驚く為五郎であると、あえてそう言わせてください」
16: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:06:36.84 ID:aCH1+UBJo
曜「ということは、この手の言い回しを口にする人は自分の名前を名乗ってるわけじゃないんだよ」
善子「確かに反例が一つ挙げられてしまった以上、私の主張は撤回せざるをえないわ」
曜「だから自分のことをヨハネちゃんだと思っている善子ちゃんも「冗談は善子ちゃん」って言っていいんだよ」
善子「なるほど、これで一安心だわ」
曜「ふふふ、うまく解決したようで嬉しいよ」
善子「さすがは先輩なのね。ありがとうございました」
曜「礼には及ばずの為五郎」
善子「確かに反例が一つ挙げられてしまった以上、私の主張は撤回せざるをえないわ」
曜「だから自分のことをヨハネちゃんだと思っている善子ちゃんも「冗談は善子ちゃん」って言っていいんだよ」
善子「なるほど、これで一安心だわ」
曜「ふふふ、うまく解決したようで嬉しいよ」
善子「さすがは先輩なのね。ありがとうございました」
曜「礼には及ばずの為五郎」
17: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:07:06.86 ID:aCH1+UBJo
善子「あ……」
曜「どうしたのかな、善子ちゃん」
善子「また一つ気になることが」
曜「冗談は善子ちゃん……」
善子「それでは善子というのは一体何者なのでしょうか」
曜「キミのことだよ」
善子「冗談は善子ちゃん。私はヨハネよ」
曜「それを言われると、もう手がかりはなくなっちゃうなあ」
善子「あ、待ってください! 一つ気がついたことがあります!」
曜「何かな?」
曜「どうしたのかな、善子ちゃん」
善子「また一つ気になることが」
曜「冗談は善子ちゃん……」
善子「それでは善子というのは一体何者なのでしょうか」
曜「キミのことだよ」
善子「冗談は善子ちゃん。私はヨハネよ」
曜「それを言われると、もう手がかりはなくなっちゃうなあ」
善子「あ、待ってください! 一つ気がついたことがあります!」
曜「何かな?」
18: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:07:41.02 ID:aCH1+UBJo
善子「冗談は善子ちゃんなんですよね」
曜「そうだね」
善子「ということは、冗談=善子、となるわけですね」
曜「なるほど、今まで気づかなかったけど、よく考えてみればそうなるね」
曜「そうだね」
善子「ということは、冗談=善子、となるわけですね」
曜「なるほど、今まで気づかなかったけど、よく考えてみればそうなるね」
19: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:08:34.59 ID:aCH1+UBJo
善子「なるほど、善子ちゃんは冗談だったのか、これで万事解決……」
曜「……冗談じゃない」
善子「あれ、どうしたんですか」
曜「……冗談じゃない! 善子ちゃんは断じて冗談ではない!」
善子「わああ、ちょっと落ち着いてください!」
曜「たしかにときどき「土って初めて見たわ」とか「堕天したからミカンは食べない」とか冗談みたいなことは言うけど、私は知ってるんだ!
君の中心は、つまり貝柱の部分は、すごく真面目で善い子なんだ!」
善子「曜さん……」
曜「その中心にどんな名前をつければいいのか、私は知ってるよ」
善子「……」
曜「きっとあなたのパパとママも、それを知ってたから、あなたにその名前をつけたんだよ」
善子「……よしk」
曜「名前をつけようか、そう、「スノー・ハレーション」と」
善子「善子じゃないのかよ!」
曜「……冗談じゃない」
善子「あれ、どうしたんですか」
曜「……冗談じゃない! 善子ちゃんは断じて冗談ではない!」
善子「わああ、ちょっと落ち着いてください!」
曜「たしかにときどき「土って初めて見たわ」とか「堕天したからミカンは食べない」とか冗談みたいなことは言うけど、私は知ってるんだ!
君の中心は、つまり貝柱の部分は、すごく真面目で善い子なんだ!」
善子「曜さん……」
曜「その中心にどんな名前をつければいいのか、私は知ってるよ」
善子「……」
曜「きっとあなたのパパとママも、それを知ってたから、あなたにその名前をつけたんだよ」
善子「……よしk」
曜「名前をつけようか、そう、「スノー・ハレーション」と」
善子「善子じゃないのかよ!」
20: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:10:44.57 ID:aCH1+UBJo
曜「ふふふ、やっと認めてくれたね、善子ちゃん」
善子「あ」
曜さんが、バスの窓の外に映る景色を見ながら、つぶやいた。
曜「私はね、ヨハネちゃんも好きだけど、それと同じくらい善子ちゃんも好きだよ」
善子「曜さん……」
窓の向こうは、いつのまにかきれいな夕焼けだ。
曜「善子ちゃんはヨハネちゃんだよ」
夕日が海にくっついて、水平線がきらきらと輝いた。
曜「それとおなじくらい、ヨハネちゃんは善子ちゃんだよ」
善子「……」
曜「私、むずかしいことは何もわからないけどさ、それだけはちゃんと分かるよ」
曜さんが私の方を向いて、にっこり笑って言った。
曜「ちゃんと承知の、為五郎なんだよ」
善子「あ」
曜さんが、バスの窓の外に映る景色を見ながら、つぶやいた。
曜「私はね、ヨハネちゃんも好きだけど、それと同じくらい善子ちゃんも好きだよ」
善子「曜さん……」
窓の向こうは、いつのまにかきれいな夕焼けだ。
曜「善子ちゃんはヨハネちゃんだよ」
夕日が海にくっついて、水平線がきらきらと輝いた。
曜「それとおなじくらい、ヨハネちゃんは善子ちゃんだよ」
善子「……」
曜「私、むずかしいことは何もわからないけどさ、それだけはちゃんと分かるよ」
曜さんが私の方を向いて、にっこり笑って言った。
曜「ちゃんと承知の、為五郎なんだよ」
21: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:13:40.72 ID:aCH1+UBJo
善子「曜さん、ありがとう」
曜「礼には及ばずの渡辺曜」
善子「それと、大事なことが」
曜(お、愛の告白かな?)
善子「ずっと思ってたんですけど……」
曜(やはり愛の告白だな、モテる女はつらいヨーソロー)
善子「バス停、過ぎてます……」
曜「冗談は善子ちゃん」
曜「礼には及ばずの渡辺曜」
善子「それと、大事なことが」
曜(お、愛の告白かな?)
善子「ずっと思ってたんですけど……」
曜(やはり愛の告白だな、モテる女はつらいヨーソロー)
善子「バス停、過ぎてます……」
曜「冗談は善子ちゃん」
22: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:14:33.34 ID:aCH1+UBJo
【次の日、帰りのバスの中】
善子「ねえねえ曜さん、私、きょう梨子さんと話しててふと思ったんですけど」
曜「うん、何かな?」
善子「「冗談は善子ちゃん」と「余裕のよっちゃん」というのは、同一人物なんですかね」
曜「知らんがな」
善子「ねえねえ曜さん、私、きょう梨子さんと話しててふと思ったんですけど」
曜「うん、何かな?」
善子「「冗談は善子ちゃん」と「余裕のよっちゃん」というのは、同一人物なんですかね」
曜「知らんがな」
23: ◆hxGgtPv0f. 2017/04/23(日) 23:22:12.50 ID:aCH1+UBJo
次回 「ドキドキ! うっかりバスを降り過ごした先輩がウチに泊まりに来た!
冗談は善子ちゃん、余裕の曜ちゃん、気になる恋のヨーソロー」
脚本:You Watanabe
を、お送りしません。
――――
おわり
冗談は善子ちゃん、余裕の曜ちゃん、気になる恋のヨーソロー」
脚本:You Watanabe
を、お送りしません。
――――
おわり
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:09:06.51 ID:GZfPadlRo
乙
こういうの好き
こういうの好き
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 04:08:37.63 ID:Se4ZZdfho
恋のヨーソロー気になるぞおい
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 05:26:18.20 ID:n9q3zsIEo
説明中に何度も冗談は善子ちゃんって言ってるよっちゃんかわいい
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 05:46:41.38 ID:OvZrIS7OO
こういう雰囲気好き
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492955780/
Entry ⇒ 2017.04.30 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
島村卯月「努力にキスをして」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:13:53.76 ID:SL/KCkOoO
卯月のお誕生日に向けてピンクチェックスクールSSです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:15:37.07 ID:SL/KCkOoO
某日・とある芸能事務所
卯月「ソロ曲の再録…ですか?」
P「そうだ。今度出るピンクチェックスクールのアルバムに三人のソロ曲も収録するんだ。最初の音源でもいいんだが、成長した三人の歌を届けられるチャンスだと思ってな。ちょっと三人の負担になるから、もし良ければだけど…どうだ?」
響子「私、やりたいですっ!この前イベントですごいパワーの人たちと一緒に歌って、もっとチャレンジしたいなって思ったんです!」
美穂「わ、私も。今ならまた違う気持ちで『Naked Romance』を歌えると思いますっ」
P「うんうん。わかった。卯月はどうだ?」
卯月「私は…はい!私も頑張ります!」
P(ん…?)
P「…よし!じゃあレッスンも増えて少し忙しくなるけど、その分俺もサポートするからみんなで頑張っていこう!」
三人「はいっ!」
卯月「ソロ曲の再録…ですか?」
P「そうだ。今度出るピンクチェックスクールのアルバムに三人のソロ曲も収録するんだ。最初の音源でもいいんだが、成長した三人の歌を届けられるチャンスだと思ってな。ちょっと三人の負担になるから、もし良ければだけど…どうだ?」
響子「私、やりたいですっ!この前イベントですごいパワーの人たちと一緒に歌って、もっとチャレンジしたいなって思ったんです!」
美穂「わ、私も。今ならまた違う気持ちで『Naked Romance』を歌えると思いますっ」
P「うんうん。わかった。卯月はどうだ?」
卯月「私は…はい!私も頑張ります!」
P(ん…?)
P「…よし!じゃあレッスンも増えて少し忙しくなるけど、その分俺もサポートするからみんなで頑張っていこう!」
三人「はいっ!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:17:11.40 ID:SL/KCkOoO
その夜・卯月の部屋
卯月「『S(mile)ING!』…私の初めての曲…」
卯月「うーん…」
ネエキイテステキナ♪
卯月「ん?…ぷ、プロデューサーさんから!?…も、もしもし?」
P『悪いな卯月、こんな時間に』
卯月「いえ!まだ全然大丈夫です。どうしたんですか?」
P『いやソロ曲を再録するって言った時、卯月の反応がちょっと気になってな。その時は気のせいだと思ったんだけど…』
卯月「あ…」
卯月(プロデューサーさんにはわかっちゃうんだ…えへへ)
卯月「はい…私もその時に言えば良かったです。あの…ちょっと不安なんです。新しい曲を歌う時は、新しいことに挑戦していけるので怖いくても頑張って壁を乗り越えるだけだって思うんですけど…」
P『うん』
卯月「でも前の曲を歌うってなった時、どうやったら成長した姿を見せられるのかわからなくて…一回歌った歌で、その時乗り越えた壁はもうないですよね。きっと自分で壁を見つけなきゃいけないと思うんですけどそれをどうやって見つけたらいいか…」
P『なるほどな…』
卯月「……」
P『……うーん、すまん。どうやって見つけたらいいかってことにいい答えが思いつかないや。その代わりってのも変だけど、一緒に探す手伝いをするよ』
卯月「…えへへ、はいっ。ありがとうございます!自分でも見つけられるように頑張ります!」
P『うん、その意気だ。話してくれてありがとうな、卯月』
卯月「プロデューサーさんが電話してくれなかったら一人で抱え込んじゃうところでした。私の方こそありがとうございます♪」
P『おう』
卯月「あ、あの!」
P『ん?どうした?』
卯月「もうちょっとお話してもいいですか?」
P『はは、卯月は電話好きだな~。もちろんいいよ』
卯月「あ、ありがとうございますっ」
卯月「『S(mile)ING!』…私の初めての曲…」
卯月「うーん…」
ネエキイテステキナ♪
卯月「ん?…ぷ、プロデューサーさんから!?…も、もしもし?」
P『悪いな卯月、こんな時間に』
卯月「いえ!まだ全然大丈夫です。どうしたんですか?」
P『いやソロ曲を再録するって言った時、卯月の反応がちょっと気になってな。その時は気のせいだと思ったんだけど…』
卯月「あ…」
卯月(プロデューサーさんにはわかっちゃうんだ…えへへ)
卯月「はい…私もその時に言えば良かったです。あの…ちょっと不安なんです。新しい曲を歌う時は、新しいことに挑戦していけるので怖いくても頑張って壁を乗り越えるだけだって思うんですけど…」
P『うん』
卯月「でも前の曲を歌うってなった時、どうやったら成長した姿を見せられるのかわからなくて…一回歌った歌で、その時乗り越えた壁はもうないですよね。きっと自分で壁を見つけなきゃいけないと思うんですけどそれをどうやって見つけたらいいか…」
P『なるほどな…』
卯月「……」
P『……うーん、すまん。どうやって見つけたらいいかってことにいい答えが思いつかないや。その代わりってのも変だけど、一緒に探す手伝いをするよ』
卯月「…えへへ、はいっ。ありがとうございます!自分でも見つけられるように頑張ります!」
P『うん、その意気だ。話してくれてありがとうな、卯月』
卯月「プロデューサーさんが電話してくれなかったら一人で抱え込んじゃうところでした。私の方こそありがとうございます♪」
P『おう』
卯月「あ、あの!」
P『ん?どうした?』
卯月「もうちょっとお話してもいいですか?」
P『はは、卯月は電話好きだな~。もちろんいいよ』
卯月「あ、ありがとうございますっ」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:22:13.01 ID:SL/KCkOoO
某日・レッスンルーム
トレーナー「収録日は4月24日…卯月ちゃんのお誕生日ですね」
卯月「えへへ」
トレーナー「まだ時間もありますし、もうライブでも何回も歌っていてなじんでいる曲だと思いますから、少し心に余裕を持って、遊び心を持つくらいがいいですね」
三人「なるほど…」
トレーナー「例えば…響子ちゃんは歌の中にセリフがありますよね?」
響子「はい、ありますっ」
トレーナー「それの言い方を変えてみるとか…ね」
美穂「…囁くように言ってみるとかどうかなっ」
響子「え…『お料理…得意なんです♪』」
卯月「せ、セクシーすぎます~!響子ちゃん年下なのに~」
美穂「ドキドキしちゃうね…響子ちゃん、もう一回言ってみて!」
響子「…『もうすぐ…ご飯だよ♪』」
卯月「ふふっ、よく考えたらセリフが…セクシー関係ないです、ふふっ」
響子「確かに!ふふ、あははっ」
キャッキャッ
トレーナー「…コホン!」
三人「あ…ご、ごめんなさい…」
トレーナー「収録日は4月24日…卯月ちゃんのお誕生日ですね」
卯月「えへへ」
トレーナー「まだ時間もありますし、もうライブでも何回も歌っていてなじんでいる曲だと思いますから、少し心に余裕を持って、遊び心を持つくらいがいいですね」
三人「なるほど…」
トレーナー「例えば…響子ちゃんは歌の中にセリフがありますよね?」
響子「はい、ありますっ」
トレーナー「それの言い方を変えてみるとか…ね」
美穂「…囁くように言ってみるとかどうかなっ」
響子「え…『お料理…得意なんです♪』」
卯月「せ、セクシーすぎます~!響子ちゃん年下なのに~」
美穂「ドキドキしちゃうね…響子ちゃん、もう一回言ってみて!」
響子「…『もうすぐ…ご飯だよ♪』」
卯月「ふふっ、よく考えたらセリフが…セクシー関係ないです、ふふっ」
響子「確かに!ふふ、あははっ」
キャッキャッ
トレーナー「…コホン!」
三人「あ…ご、ごめんなさい…」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:25:27.94 ID:SL/KCkOoO
トレーナー「まああくまで例です。やはりメインは歌ですからそこに込める気持ちを変えていくのが大事かもしれませんね」
卯月「込める気持ちを変える…」
トレーナー「そう。三人とも技術的には絶対に成長しています。だけどそれだけでは前よりいい歌が歌えるとは限りません。技術的に余裕ができた分、込められる気持ちにもいろいろバリエーションを持たせられるはずです」
美穂「む、難しそう…」
トレーナー「大丈夫。私もプロデューサーさんもあなたたちならできると信じていますよ」
響子「…はい!頑張りましょうね、卯月ちゃん、美穂ちゃん!」
美穂・卯月「うんっ!」
卯月(込める気持ちを変える…ちょっとこの方向で考えてみようかな)
卯月「込める気持ちを変える…」
トレーナー「そう。三人とも技術的には絶対に成長しています。だけどそれだけでは前よりいい歌が歌えるとは限りません。技術的に余裕ができた分、込められる気持ちにもいろいろバリエーションを持たせられるはずです」
美穂「む、難しそう…」
トレーナー「大丈夫。私もプロデューサーさんもあなたたちならできると信じていますよ」
響子「…はい!頑張りましょうね、卯月ちゃん、美穂ちゃん!」
美穂・卯月「うんっ!」
卯月(込める気持ちを変える…ちょっとこの方向で考えてみようかな)
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:28:40.77 ID:SL/KCkOoO
数日後・事務所
卯月「~♪」
P「卯月ちょっといいかー?」
卯月「~♪」
P「ん?」
卯月「~♪」
P「卯月~」チョンチョン
卯月「ひゃあ!あっぷ、ぷろ、プロデューサーさん!?びっくりさせないでください~」
P「あはは、悪い悪い。なに聞いてたんだ?」
卯月「あ、えっと、『S(mile)ING!』を聞いていたんです。これを初めて収録した時どんな気持ちで歌ってたかなーって」
卯月「~♪」
P「卯月ちょっといいかー?」
卯月「~♪」
P「ん?」
卯月「~♪」
P「卯月~」チョンチョン
卯月「ひゃあ!あっぷ、ぷろ、プロデューサーさん!?びっくりさせないでください~」
P「あはは、悪い悪い。なに聞いてたんだ?」
卯月「あ、えっと、『S(mile)ING!』を聞いていたんです。これを初めて収録した時どんな気持ちで歌ってたかなーって」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:32:06.82 ID:SL/KCkOoO
P「初心を思い出そうってわけか…。初収録も卯月の誕生日だったな」
卯月「そうです!良く覚えてますね!」
P「忘れるわけないだろ?うーん…俺は卯月の気持ちまではわからないけど、初めてのレコーディングの時卯月がどんな顔してたかは覚えてるぞ」
卯月「うぇぇ!?へ、変な顔でしたか…?」
P「さあどうだったかな~」
卯月「うぅ…変な顔だったんだ…」
P「はは、変な顔ではなかったよ。おっとそうだ、卯月に仕事のオファーが来てるんだった」
卯月「え!どんなお仕事ですか?」
P「お料理番組のゲストだよ。ほら春香ちゃんとやよいちゃんがやってるやつ」
卯月「わあ、嬉しいです!!あ…春香ちゃんからメッセージも来てました!」
P「おお、そっか。スケジュールもその辺りは空いてるし、まあ当然受けるよな。そう伝えとくよ」
卯月「はい!春香ちゃんにも返信しとこーっと♪」
卯月「…!そうだ!」
卯月「そうです!良く覚えてますね!」
P「忘れるわけないだろ?うーん…俺は卯月の気持ちまではわからないけど、初めてのレコーディングの時卯月がどんな顔してたかは覚えてるぞ」
卯月「うぇぇ!?へ、変な顔でしたか…?」
P「さあどうだったかな~」
卯月「うぅ…変な顔だったんだ…」
P「はは、変な顔ではなかったよ。おっとそうだ、卯月に仕事のオファーが来てるんだった」
卯月「え!どんなお仕事ですか?」
P「お料理番組のゲストだよ。ほら春香ちゃんとやよいちゃんがやってるやつ」
卯月「わあ、嬉しいです!!あ…春香ちゃんからメッセージも来てました!」
P「おお、そっか。スケジュールもその辺りは空いてるし、まあ当然受けるよな。そう伝えとくよ」
卯月「はい!春香ちゃんにも返信しとこーっと♪」
卯月「…!そうだ!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:36:21.06 ID:SL/KCkOoO
某日・とある喫茶店
春香「卯月ちゃん、こっちこっち」コソッ
卯月「あ♪春香ちゃん、お待たせしましたっ」
春香「えへへ、卯月ちゃんとお茶するの久々だね」
卯月「はい♪」
春香「やよいも来たがってたんだけどお仕事が入っちゃって…今度の番組の後にでも行こっか」
卯月「いいですね!あ、春香ちゃん、番組のオファーありがとうございました」
春香「ふふ、今度卯月ちゃんたちのラジオにも呼んでね」
卯月「もちろんですっ」
春香「それでー…相談って何?もしかして…恋の相談とかっ?」
卯月「ち、違いますよ~!」
春香「あはは…そっか。まあ私もそんな経験ないんだけど」ブツブツ
卯月「どうしたんですか?」
春香「な、なんでもないよっ」
卯月「えっと…春香ちゃんは昔歌った曲を録り直してCDに収録したことってありますよね?」
春香「うん」
卯月「その時込める気持ちをどんな風に変えて歌ったのかな…って」
春香「卯月ちゃん、こっちこっち」コソッ
卯月「あ♪春香ちゃん、お待たせしましたっ」
春香「えへへ、卯月ちゃんとお茶するの久々だね」
卯月「はい♪」
春香「やよいも来たがってたんだけどお仕事が入っちゃって…今度の番組の後にでも行こっか」
卯月「いいですね!あ、春香ちゃん、番組のオファーありがとうございました」
春香「ふふ、今度卯月ちゃんたちのラジオにも呼んでね」
卯月「もちろんですっ」
春香「それでー…相談って何?もしかして…恋の相談とかっ?」
卯月「ち、違いますよ~!」
春香「あはは…そっか。まあ私もそんな経験ないんだけど」ブツブツ
卯月「どうしたんですか?」
春香「な、なんでもないよっ」
卯月「えっと…春香ちゃんは昔歌った曲を録り直してCDに収録したことってありますよね?」
春香「うん」
卯月「その時込める気持ちをどんな風に変えて歌ったのかな…って」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:40:57.73 ID:SL/KCkOoO
春香「込める気持ちかぁ…うーん、私は初めて歌った時は自分のことで精一杯だったんだけど、改めて収録した時はファンのみんなのことを強く考えて歌ったよ」
卯月「ファンのみんな…」
春香「うんっ。また歌を録り直しするチャンスをもらえたってことは、それだけファンのみんなに応援してもらったからだと思うんだ。だからその感謝の気持ちを伝えたいって思ったの。そうしたらすごくあったかい歌が歌えたんだぁ…」
卯月「へえ~♪やっぱり春香ちゃんはすごいなぁ♪」
春香「えへへ、そんなことないよっ。それに卯月ちゃんはもうそれができてると思うよ?」
卯月「そんな…!全然できてなくて…ちょっぴり不安です」
春香(卯月ちゃんに必要なのはもしかして…)
卯月「あ、ケーキ食べましょう、ケーキっ。かな子ちゃんに紹介してもらったんですけど、ここのケーキおいしいんですよ」
春香「ほんとだおいしそう~♪で、でもすごくカロリー高そう…」
卯月「うっ。だ、大丈夫です!私たちダンスしてるし!」
春香「そ、そうだよね!ダンスしてるし!」
店員「いらっしゃいませ。今ならケーキ3つで2つ分のお値段ですよ♪」
卯月・春香「あ…」
◇◇◇
卯月「ぷ、プロデューサーさん!今日のダンスレッスン大目でお願いします!」
P「ん?いいけど…どうしたんだ急に」
卯月「ファンのみんな…」
春香「うんっ。また歌を録り直しするチャンスをもらえたってことは、それだけファンのみんなに応援してもらったからだと思うんだ。だからその感謝の気持ちを伝えたいって思ったの。そうしたらすごくあったかい歌が歌えたんだぁ…」
卯月「へえ~♪やっぱり春香ちゃんはすごいなぁ♪」
春香「えへへ、そんなことないよっ。それに卯月ちゃんはもうそれができてると思うよ?」
卯月「そんな…!全然できてなくて…ちょっぴり不安です」
春香(卯月ちゃんに必要なのはもしかして…)
卯月「あ、ケーキ食べましょう、ケーキっ。かな子ちゃんに紹介してもらったんですけど、ここのケーキおいしいんですよ」
春香「ほんとだおいしそう~♪で、でもすごくカロリー高そう…」
卯月「うっ。だ、大丈夫です!私たちダンスしてるし!」
春香「そ、そうだよね!ダンスしてるし!」
店員「いらっしゃいませ。今ならケーキ3つで2つ分のお値段ですよ♪」
卯月・春香「あ…」
◇◇◇
卯月「ぷ、プロデューサーさん!今日のダンスレッスン大目でお願いします!」
P「ん?いいけど…どうしたんだ急に」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:45:40.11 ID:SL/KCkOoO
別の日・事務所
響子「おはようございます!」
卯月「あ、響子ちゃんおはよう♪」
響子「卯月ちゃん、おはようございます!」
卯月「響子ちゃん、ソロ曲の方どうですか?」
響子「えーっと、ちょっとずつ前進!って感じです」
卯月「なるほど~。どんなことしてるの?」
響子「今、色んな人にお料理を作ってるんです!」
卯月「色んな人に?」
響子「はい!今まであんまり料理を振る舞えなかった人を中心に!」
響子「おはようございます!」
卯月「あ、響子ちゃんおはよう♪」
響子「卯月ちゃん、おはようございます!」
卯月「響子ちゃん、ソロ曲の方どうですか?」
響子「えーっと、ちょっとずつ前進!って感じです」
卯月「なるほど~。どんなことしてるの?」
響子「今、色んな人にお料理を作ってるんです!」
卯月「色んな人に?」
響子「はい!今まであんまり料理を振る舞えなかった人を中心に!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:47:20.31 ID:SL/KCkOoO
響子「…もう一回原点に帰ろうと思ったんです」
響子「私は誰かが笑顔になってくれるのが好きなんだってところに…えへへ」
卯月「原点…」
響子「お料理の腕も上達しますしね♪」
卯月「ふふ、また響子ちゃんのご飯食べられるの楽しみにしてるね」
響子「はいっ!」
卯月(響子ちゃんすごいなぁ…)
卯月(私の原点は…やっぱり笑顔で歌うことかな?)
卯月(それも意識してやってみよう)
響子「私は誰かが笑顔になってくれるのが好きなんだってところに…えへへ」
卯月「原点…」
響子「お料理の腕も上達しますしね♪」
卯月「ふふ、また響子ちゃんのご飯食べられるの楽しみにしてるね」
響子「はいっ!」
卯月(響子ちゃんすごいなぁ…)
卯月(私の原点は…やっぱり笑顔で歌うことかな?)
卯月(それも意識してやってみよう)
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:49:45.37 ID:SL/KCkOoO
数日後・レッスンルーム
卯月「愛をこめてずっと歌うよ~♪」ニコッ
卯月「ふぅ」
卯月(これで大丈夫なのかな…?春香ちゃんや響子ちゃんにアドバイスもらってちょっと良くなったと思うんだけど…)
コンコン
卯月「はい?」
美穂「卯月ちゃん、お疲れ様っ」
卯月「あ、美穂ちゃん」
美穂「ずっとレッスンしてるから心配になってきちゃった」
卯月「えっ…あっ!もうこんな時間だったんだ…」
美穂「卯月ちゃん最近ますます頑張ってるね。でも…あんまり無理しちゃダメだよ?」
卯月「えへへ…ごめんなさい。もうちょっとでうまくいきそうな気がするんだけど…何かが足りなくて」
美穂「そうなんだ…」
卯月「たくさんアドバイスもらってるのに…頑張らないとですよねっ!」
美穂「卯月ちゃん…。あ、あの!歌、聴かせてくれない?」
卯月「歌?う、うん。じゃあ…」コホン
卯月(ファンのこと…今は美穂ちゃんのことを想って…笑顔で…)
卯月「愛をこめてずっと歌うよ~♪」ニコッ
卯月「ふぅ」
卯月(これで大丈夫なのかな…?春香ちゃんや響子ちゃんにアドバイスもらってちょっと良くなったと思うんだけど…)
コンコン
卯月「はい?」
美穂「卯月ちゃん、お疲れ様っ」
卯月「あ、美穂ちゃん」
美穂「ずっとレッスンしてるから心配になってきちゃった」
卯月「えっ…あっ!もうこんな時間だったんだ…」
美穂「卯月ちゃん最近ますます頑張ってるね。でも…あんまり無理しちゃダメだよ?」
卯月「えへへ…ごめんなさい。もうちょっとでうまくいきそうな気がするんだけど…何かが足りなくて」
美穂「そうなんだ…」
卯月「たくさんアドバイスもらってるのに…頑張らないとですよねっ!」
美穂「卯月ちゃん…。あ、あの!歌、聴かせてくれない?」
卯月「歌?う、うん。じゃあ…」コホン
卯月(ファンのこと…今は美穂ちゃんのことを想って…笑顔で…)
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:51:18.83 ID:SL/KCkOoO
◇◇◇
卯月「~♪」
卯月「ふぅ。ど、どうだったかな?」
美穂「…うん、すごく良かったよ」
卯月「えへへ、ありがとう」
美穂「卯月ちゃんの頑張りはちゃんと歌に出てるよ。ちょっと泣きそうになっちゃったもん」
卯月「そ、そうかな」テレテレ
美穂「でも!」
卯月「で、でも?」
美穂「卯月ちゃんはもっと自分の頑張りを認めてあげなくちゃだめっ!」
卯月「頑張り…」
美穂「うん。卯月ちゃんの歌、ずっと好きだったけどますます良くなってるよ。きっとプロデューサーさんも他のみんなも、ファンのみんなもそう思ってる。だからきっと後は卯月ちゃんだけだよっ」
卯月「美穂ちゃん…」
卯月「~♪」
卯月「ふぅ。ど、どうだったかな?」
美穂「…うん、すごく良かったよ」
卯月「えへへ、ありがとう」
美穂「卯月ちゃんの頑張りはちゃんと歌に出てるよ。ちょっと泣きそうになっちゃったもん」
卯月「そ、そうかな」テレテレ
美穂「でも!」
卯月「で、でも?」
美穂「卯月ちゃんはもっと自分の頑張りを認めてあげなくちゃだめっ!」
卯月「頑張り…」
美穂「うん。卯月ちゃんの歌、ずっと好きだったけどますます良くなってるよ。きっとプロデューサーさんも他のみんなも、ファンのみんなもそう思ってる。だからきっと後は卯月ちゃんだけだよっ」
卯月「美穂ちゃん…」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:53:20.87 ID:SL/KCkOoO
美穂「『努力にキスをして』って…そういうことなのかなって思うんだ」
美穂「誰よりも頑張っている卯月ちゃんが、誰よりも頑張っている卯月ちゃんを認めてあげて?」
美穂「…なんて、え、偉そうにごめんねっ」
卯月「ううん…美穂ちゃん、ありがとうっ!」
卯月「私の頑張りを認めて…」
美穂「ふふ、うん!」
卯月「えへへ…何だか、嬉しいな…」グスッ
美穂「卯月ちゃん…えいっ」ギュッ
卯月「あ…」
美穂「笑顔が素敵な卯月ちゃんだけど、今日だけは…ね?」
卯月「…うん。ありがとう、美穂ちゃん」
美穂「誰よりも頑張っている卯月ちゃんが、誰よりも頑張っている卯月ちゃんを認めてあげて?」
美穂「…なんて、え、偉そうにごめんねっ」
卯月「ううん…美穂ちゃん、ありがとうっ!」
卯月「私の頑張りを認めて…」
美穂「ふふ、うん!」
卯月「えへへ…何だか、嬉しいな…」グスッ
美穂「卯月ちゃん…えいっ」ギュッ
卯月「あ…」
美穂「笑顔が素敵な卯月ちゃんだけど、今日だけは…ね?」
卯月「…うん。ありがとう、美穂ちゃん」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:55:25.50 ID:SL/KCkOoO
その夜・事務所
P「ただいま戻りましたー…ってちひろさんも帰っちゃったかな」
卯月「お、おかえりなさい!」
P「って、卯月!?」
卯月「プロデューサーさん、こんな夜遅くまで頑張ってるんですね」
P「え?あ、まあ…今が一番大事な時だからな。卯月たちが頑張って録った歌がたくさんの人の手に渡るためにはさ」
卯月「私にはよく無理するなっていうくせにプロデューサーさんはずるいです」
P「う…すまん」
卯月「ああっ、謝らないでくださいっ。すみません、冗談です、えへへ。プロデューサーさんが私たちのために頑張ってくれていること、知ってますから」
P「卯月…。どうだ調子は?」
卯月「…実は、今日美穂ちゃんに叱られちゃいました」
P「えっ!?美穂に!?…なにしたんだ?」
卯月「『もっと自分の頑張りを認めてあげて』って」
P「…そうか、美穂が」
P「ただいま戻りましたー…ってちひろさんも帰っちゃったかな」
卯月「お、おかえりなさい!」
P「って、卯月!?」
卯月「プロデューサーさん、こんな夜遅くまで頑張ってるんですね」
P「え?あ、まあ…今が一番大事な時だからな。卯月たちが頑張って録った歌がたくさんの人の手に渡るためにはさ」
卯月「私にはよく無理するなっていうくせにプロデューサーさんはずるいです」
P「う…すまん」
卯月「ああっ、謝らないでくださいっ。すみません、冗談です、えへへ。プロデューサーさんが私たちのために頑張ってくれていること、知ってますから」
P「卯月…。どうだ調子は?」
卯月「…実は、今日美穂ちゃんに叱られちゃいました」
P「えっ!?美穂に!?…なにしたんだ?」
卯月「『もっと自分の頑張りを認めてあげて』って」
P「…そうか、美穂が」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:57:20.23 ID:SL/KCkOoO
卯月「人に褒めてもらうのはとても嬉しいですけど、自分のこと褒めてあげるのも嬉しいんですね」
卯月「プロデューサーさんも…自分のこと褒めてあげられてますか?」
P「え?」
卯月「わ、私はたくさんプロデューサーさんのこと褒めてあげられます!でも…自分で褒めてあげるとすごく力になりますよ?」
P「…そうだな。自分も褒めてみるよ」
卯月「えへへ、はい♪」
P「でも卯月たちを目いっぱい褒めた後にな」
卯月「え?ダメです!今すぐ褒めてください!」
P「ここは譲れないな」
卯月「プロデューサーさんって頑固です」
P「はは。似たもの同士だろ?」
卯月「ふふ、そうかもしれません」
P「送っていくよ」
卯月「ありがとうございますっ」
卯月「プロデューサーさんも…自分のこと褒めてあげられてますか?」
P「え?」
卯月「わ、私はたくさんプロデューサーさんのこと褒めてあげられます!でも…自分で褒めてあげるとすごく力になりますよ?」
P「…そうだな。自分も褒めてみるよ」
卯月「えへへ、はい♪」
P「でも卯月たちを目いっぱい褒めた後にな」
卯月「え?ダメです!今すぐ褒めてください!」
P「ここは譲れないな」
卯月「プロデューサーさんって頑固です」
P「はは。似たもの同士だろ?」
卯月「ふふ、そうかもしれません」
P「送っていくよ」
卯月「ありがとうございますっ」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:58:16.17 ID:SL/KCkOoO
レコーディング前夜・女子寮
響子・美穂「卯月ちゃんお誕生日おめでとう!」
卯月「えへへ、ありがとう♪」
響子「本当は日付変わってからですけど…明日は早起きしないとですもんね」
卯月「そうだね。でもとっても嬉しいよ!」
美穂「ふふ、ケーキは響子ちゃんのお料理の後でね」
卯月「うん!響子ちゃんのお料理楽しみだなぁ♪」
響子「腕によりをかけて作りますよっ!あとは焼くだけなのでもう少し待っててくださいね」
響子・美穂「卯月ちゃんお誕生日おめでとう!」
卯月「えへへ、ありがとう♪」
響子「本当は日付変わってからですけど…明日は早起きしないとですもんね」
卯月「そうだね。でもとっても嬉しいよ!」
美穂「ふふ、ケーキは響子ちゃんのお料理の後でね」
卯月「うん!響子ちゃんのお料理楽しみだなぁ♪」
響子「腕によりをかけて作りますよっ!あとは焼くだけなのでもう少し待っててくださいね」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 23:59:27.53 ID:SL/KCkOoO
◇◇◇
響子「お待たせしました♪響子特製ハンバーグですよっ」
卯月「わあ~おいしそう!」
美穂「いただきますっ。あむっ…おいしい…おいしいよ、響子ちゃん!」
響子「ありがとうございます♪」
卯月「ふふふ。三人でご飯食べられるのも久しぶりだね」
響子「そうですねっ。卯月ちゃんのお誕生日でもありますし…今日ははりきっちゃいました!」
美穂「響子ちゃんお嫁さんに欲しいなぁ…」
響子「な、何言ってるんですかっ」
卯月「私も欲しいなー、ふふっ」
響子「う、卯月ちゃんまでー!もう…」
響子「でも…レコーディング前に二人の笑顔が見られて良かったです」
卯月「響子ちゃん?」
響子「私、初めて『恋のHamburg♪』を歌った時より大好きな人が増えました。それとその時もう好きだった人たちはもっと…」ニコッ
卯月「うん♪」
響子「それと何より、私の歌を楽しみにしてくれているファンのみんながいるんです。卯月ちゃんにも、美穂ちゃんにも…ですよね?」
美穂「うん…!そうだねっ」
卯月「ファンのみんなのことを想って…春香ちゃんが教えてくれたんです。本当に心から誰かのことを想って歌えるとすごくあったかい歌になるんだって」
響子「そうなんだ…えへへ」
美穂「…届けようね、私たちの気持ち」
卯月・響子「はいっ」
響子「お待たせしました♪響子特製ハンバーグですよっ」
卯月「わあ~おいしそう!」
美穂「いただきますっ。あむっ…おいしい…おいしいよ、響子ちゃん!」
響子「ありがとうございます♪」
卯月「ふふふ。三人でご飯食べられるのも久しぶりだね」
響子「そうですねっ。卯月ちゃんのお誕生日でもありますし…今日ははりきっちゃいました!」
美穂「響子ちゃんお嫁さんに欲しいなぁ…」
響子「な、何言ってるんですかっ」
卯月「私も欲しいなー、ふふっ」
響子「う、卯月ちゃんまでー!もう…」
響子「でも…レコーディング前に二人の笑顔が見られて良かったです」
卯月「響子ちゃん?」
響子「私、初めて『恋のHamburg♪』を歌った時より大好きな人が増えました。それとその時もう好きだった人たちはもっと…」ニコッ
卯月「うん♪」
響子「それと何より、私の歌を楽しみにしてくれているファンのみんながいるんです。卯月ちゃんにも、美穂ちゃんにも…ですよね?」
美穂「うん…!そうだねっ」
卯月「ファンのみんなのことを想って…春香ちゃんが教えてくれたんです。本当に心から誰かのことを想って歌えるとすごくあったかい歌になるんだって」
響子「そうなんだ…えへへ」
美穂「…届けようね、私たちの気持ち」
卯月・響子「はいっ」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:00:14.39 ID:Jvy2Y2PxO
◇◇◇
チュンチュン
卯月(目、覚めちゃった)
卯月(二人ともまだ寝てるかな?)
響子・美穂「すぅすぅ…」
卯月「二人ともありがとう」
卯月(今日、楽しみだな…)
卯月(あ、みんなからメッセージが来てる♪…え!?ぷ、プロデューサーさんからも!?)
卯月「……」
P『誕生日おめでとう!この一年卯月のプロデューサーでいられて良かったよ。今日は最高の一日にしよう!』
卯月「…えへへ」
卯月「努力にキスをして…」
卯月「島村卯月、頑張りますっ」
チュンチュン
卯月(目、覚めちゃった)
卯月(二人ともまだ寝てるかな?)
響子・美穂「すぅすぅ…」
卯月「二人ともありがとう」
卯月(今日、楽しみだな…)
卯月(あ、みんなからメッセージが来てる♪…え!?ぷ、プロデューサーさんからも!?)
卯月「……」
P『誕生日おめでとう!この一年卯月のプロデューサーでいられて良かったよ。今日は最高の一日にしよう!』
卯月「…えへへ」
卯月「努力にキスをして…」
卯月「島村卯月、頑張りますっ」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:02:26.21 ID:Jvy2Y2PxO
レコーディング当日・スタジオ
スタッフ「小日向さんオッケーでーす!それでは最後島村さんお願いしまーす!」
卯月「ふー…」
卯月「あの…プロデューサーさん」
P「どうした?」
卯月「ちょっとお話いいですか?」
P「ああ、もちろん」
卯月「あの…いよいよですっ」
P「うん。緊張してるか?」
卯月「えへへ、不思議としてません」
P「ちょっとくらいしてもいいぞ?」
卯月「意地でもしません」
P「初収録はプルプルだったのにな」
卯月「それは忘れて下さい!」
P「でもすごく楽しそうに歌ってた」
卯月「…」
P「今日はどんな風に歌ってくれるんだ?」
卯月「あの時よりも…楽しく笑顔で歌います♪」
P「ああ、期待してる」
卯月「プロデューサーさん」
P「なんだ?」
卯月「ありがとうございます」
P「…こちらこそ」
卯月「いってきます!」
P「ああ、いってらっしゃい」
卯月(私…歌います!)
卯月(みんなに…そして自分自身に…愛を込めて!)
終わり
スタッフ「小日向さんオッケーでーす!それでは最後島村さんお願いしまーす!」
卯月「ふー…」
卯月「あの…プロデューサーさん」
P「どうした?」
卯月「ちょっとお話いいですか?」
P「ああ、もちろん」
卯月「あの…いよいよですっ」
P「うん。緊張してるか?」
卯月「えへへ、不思議としてません」
P「ちょっとくらいしてもいいぞ?」
卯月「意地でもしません」
P「初収録はプルプルだったのにな」
卯月「それは忘れて下さい!」
P「でもすごく楽しそうに歌ってた」
卯月「…」
P「今日はどんな風に歌ってくれるんだ?」
卯月「あの時よりも…楽しく笑顔で歌います♪」
P「ああ、期待してる」
卯月「プロデューサーさん」
P「なんだ?」
卯月「ありがとうございます」
P「…こちらこそ」
卯月「いってきます!」
P「ああ、いってらっしゃい」
卯月(私…歌います!)
卯月(みんなに…そして自分自身に…愛を込めて!)
終わり
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 00:05:17.63 ID:Jvy2Y2PxO
卯月お誕生日おめでとう!!
今年もまた一段成長してくれると思います。
時間管理へたくそですみませんでした。
読んでくださってありがとうございました。
今年もまた一段成長してくれると思います。
時間管理へたくそですみませんでした。
読んでくださってありがとうございました。
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492956833/
Entry ⇒ 2017.04.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
野崎「瀬尾の女口調……」
1: ◆LYNKFR8PTk 2017/04/24(月) 20:05:19.66 ID:K6U4Oowk0
ある日の体育館
瀬尾「あはははは!!!」
部員「うわー!!」
野崎「今日は瀬尾は女バスの方の助っ人に来てるんだな」
野崎「……思えば春の時もこうやって佐倉と二人で体育館の上から瀬尾を見ていたな」
野崎「そうだそうだ、それ以外にも運動のできるKYだと思っていたり……明らかにわざととしか思えない振る舞い……」
野崎「先生の書類を一緒に運ばされたり……」
瀬尾「あはははは!!!」
部員「うわー!!」
野崎「今日は瀬尾は女バスの方の助っ人に来てるんだな」
野崎「……思えば春の時もこうやって佐倉と二人で体育館の上から瀬尾を見ていたな」
野崎「そうだそうだ、それ以外にも運動のできるKYだと思っていたり……明らかにわざととしか思えない振る舞い……」
野崎「先生の書類を一緒に運ばされたり……」
2: ◆LYNKFR8PTk 2017/04/24(月) 20:06:00.22 ID:K6U4Oowk0
野崎「瀬尾は結局逆立ちで逃げたんだよな……」
野崎「……」
野崎「……ん?」
野崎「ちょっと待て、あの時の会話……」
野崎(何故俺が瀬尾と……)
瀬尾『ちょっと、そういう顔すんのやめてくんない?』
野崎『あ、ああ……すまない』
瀬尾『やっべー、超可愛い子と一緒になっちまったぜ』
瀬尾『ああもう緊張して上手く喋れないよ、俺の馬鹿』
瀬尾『……って顔に書いてあるわよ』
野崎『……』イラッ
野崎「……」
野崎「……『わよ』?」
野崎「……」
野崎「……ん?」
野崎「ちょっと待て、あの時の会話……」
野崎(何故俺が瀬尾と……)
瀬尾『ちょっと、そういう顔すんのやめてくんない?』
野崎『あ、ああ……すまない』
瀬尾『やっべー、超可愛い子と一緒になっちまったぜ』
瀬尾『ああもう緊張して上手く喋れないよ、俺の馬鹿』
瀬尾『……って顔に書いてあるわよ』
野崎『……』イラッ
野崎「……」
野崎「……『わよ』?」
3: ◆LYNKFR8PTk 2017/04/24(月) 20:06:28.83 ID:K6U4Oowk0
野崎「瀬尾の女口調……」
野崎「瀬尾が……女口調で……喋ってた……」
野崎「……俺は貴重な瀬尾を目撃していたんじゃないか!!?」
野崎「間違いない、あの時の瀬尾は確かに『わよ』と言っていた」
野崎「今の瀬尾……いや、当時の瀬尾からも考えられない台詞だ」
野崎「どういうことなんだ……? あの時の瀬尾は何故……?」
野崎「瀬尾が……女口調で……喋ってた……」
野崎「……俺は貴重な瀬尾を目撃していたんじゃないか!!?」
野崎「間違いない、あの時の瀬尾は確かに『わよ』と言っていた」
野崎「今の瀬尾……いや、当時の瀬尾からも考えられない台詞だ」
野崎「どういうことなんだ……? あの時の瀬尾は何故……?」
4: ◆LYNKFR8PTk 2017/04/24(月) 20:07:07.84 ID:K6U4Oowk0
野崎「……」
野崎「……ん? 待てよ……」
野崎「そうだ、こういうことは瀬尾に詳しいやつに聞けばいいんだ」
野崎「……ん? 待てよ……」
野崎「そうだ、こういうことは瀬尾に詳しいやつに聞けばいいんだ」
5: ◆LYNKFR8PTk 2017/04/24(月) 20:07:37.68 ID:K6U4Oowk0
若松(今日の部活は久々に瀬尾先輩が来ない!! なんて楽しいんだろう!!)
野崎「若松」
若松「あ! 野崎先輩!! ……またマネージャーですか?」
野崎「いや違う。 お前に聞きたいことがあって来た」
若松「聞きたいこと……ですか?」
野崎「ああ。 若松……もしもだが……瀬尾が女口調で喋ってたらどうする?」
若松「え、ええっ!? 瀬尾先輩がですか!!?」
野崎「ああ」
若松「……それはもう瀬尾先輩じゃないですよ」
野崎「……その瀬尾じゃない瀬尾がいたんだ、春に」
若松「!!!!?」
野崎「若松」
若松「あ! 野崎先輩!! ……またマネージャーですか?」
野崎「いや違う。 お前に聞きたいことがあって来た」
若松「聞きたいこと……ですか?」
野崎「ああ。 若松……もしもだが……瀬尾が女口調で喋ってたらどうする?」
若松「え、ええっ!? 瀬尾先輩がですか!!?」
野崎「ああ」
若松「……それはもう瀬尾先輩じゃないですよ」
野崎「……その瀬尾じゃない瀬尾がいたんだ、春に」
若松「!!!!?」
6: ◆LYNKFR8PTk 2017/04/24(月) 20:08:05.34 ID:K6U4Oowk0
野崎「……とまあその時だけだったんだ、女口調だったのは」
若松「……」ガクガクブルブル
野崎「若松!! 落ち着け!! お前が怖がる気持ちは分かる!!」
若松「は、はい……」
野崎「もしかして……若松の前では一度も女口調で喋ったことはないのか?」
若松「はい……そうですね」
野崎「……」
野崎「何故あの時の瀬尾は女口調だったんだ?」
若松「……」ガクガクブルブル
野崎「若松!! 落ち着け!! お前が怖がる気持ちは分かる!!」
若松「は、はい……」
野崎「もしかして……若松の前では一度も女口調で喋ったことはないのか?」
若松「はい……そうですね」
野崎「……」
野崎「何故あの時の瀬尾は女口調だったんだ?」
7: ◆LYNKFR8PTk 2017/04/24(月) 20:08:36.00 ID:K6U4Oowk0
野崎「よし、こうなったら……」
若松「『こうなったら』……?」
野崎「瀬尾に直接聞くしかないな」
若松「瀬尾先輩にですか?」
野崎「問題はあいつがその時を覚えているかどうかだ」
若松「……絶対覚えてないですよね」
野崎「ああ、だが聞くだけ聞いてみよう」
野崎「じゃあ若松、部活が終わった後に」
若松「はい!!」
若松「『こうなったら』……?」
野崎「瀬尾に直接聞くしかないな」
若松「瀬尾先輩にですか?」
野崎「問題はあいつがその時を覚えているかどうかだ」
若松「……絶対覚えてないですよね」
野崎「ああ、だが聞くだけ聞いてみよう」
野崎「じゃあ若松、部活が終わった後に」
若松「はい!!」
8: ◆LYNKFR8PTk 2017/04/24(月) 20:09:02.11 ID:K6U4Oowk0
部活終了後
野崎「瀬尾」
若松「瀬尾先輩!!」
瀬尾「おー若じゃん、それに野崎も」
野崎「瀬尾……俺とお前が初めて会った時を覚えているか?」
瀬尾「初めて会った時?」
野崎「ああ、一緒に先生の書類を持たされたじゃないか」
瀬尾「あったっけそんなこと」
野崎「……」
若松「その時を覚えてない時点でアレですね」
野崎「そうだな……瀬尾、引き止めて悪かった。 じゃあ」
瀬尾「は? あいつ何しに来たの若」
若松「別に先輩が知る必要はないですよ……俺もこれで」
瀬尾「いや、お前は私と一緒に帰るだろ」ガシッ
若松「えっ」
野崎「瀬尾」
若松「瀬尾先輩!!」
瀬尾「おー若じゃん、それに野崎も」
野崎「瀬尾……俺とお前が初めて会った時を覚えているか?」
瀬尾「初めて会った時?」
野崎「ああ、一緒に先生の書類を持たされたじゃないか」
瀬尾「あったっけそんなこと」
野崎「……」
若松「その時を覚えてない時点でアレですね」
野崎「そうだな……瀬尾、引き止めて悪かった。 じゃあ」
瀬尾「は? あいつ何しに来たの若」
若松「別に先輩が知る必要はないですよ……俺もこれで」
瀬尾「いや、お前は私と一緒に帰るだろ」ガシッ
若松「えっ」
9: ◆LYNKFR8PTk 2017/04/24(月) 20:09:28.42 ID:K6U4Oowk0
若松「そういえば先輩、今日は男バスに来なかったんですね」
瀬尾「うん」
若松(そのままうちに来なけりゃいいんだけどな)
瀬尾「いやー、まぁコンクール近いからしょうがないよなー」
若松「コンクール……? 女バスがですか?」
瀬尾「は? 何言ってんだよお前。 私、今日は声楽部にいたんだぜ?」
若松「へ?? 女バスですよね??」
瀬尾「ちげーって。 声楽部だよ」
瀬尾「……っは!! お前まさか私が恋しくて幻覚を……」
若松「見るわけないじゃないですか!!」
瀬尾「うん」
若松(そのままうちに来なけりゃいいんだけどな)
瀬尾「いやー、まぁコンクール近いからしょうがないよなー」
若松「コンクール……? 女バスがですか?」
瀬尾「は? 何言ってんだよお前。 私、今日は声楽部にいたんだぜ?」
若松「へ?? 女バスですよね??」
瀬尾「ちげーって。 声楽部だよ」
瀬尾「……っは!! お前まさか私が恋しくて幻覚を……」
若松「見るわけないじゃないですか!!」
10: ◆LYNKFR8PTk 2017/04/24(月) 20:10:00.92 ID:K6U4Oowk0
野崎「うーん……」
野崎「あの時の瀬尾は……俺の勘違いだったのか?」
佐倉「あ!! 野崎くん!!」
野崎「! 佐倉……」
野崎(……そうだ、瀬尾に詳しいのは若松だけじゃなかったな)
野崎「佐倉……ちょっと聞きたいことがあるんだが、いいか?」
佐倉「聞きたいこと……?」
野崎「あの時の瀬尾は……俺の勘違いだったのか?」
佐倉「あ!! 野崎くん!!」
野崎「! 佐倉……」
野崎(……そうだ、瀬尾に詳しいのは若松だけじゃなかったな)
野崎「佐倉……ちょっと聞きたいことがあるんだが、いいか?」
佐倉「聞きたいこと……?」
11: ◆LYNKFR8PTk 2017/04/24(月) 20:10:26.89 ID:K6U4Oowk0
野崎「実は俺が瀬尾と出会ったばっかりの頃、瀬尾が女口調で話してたんだ」
野崎「今の瀬尾からは考えられないんだ」
野崎「佐倉の前では普通に女口調だったりするのか?」
佐倉「うーん……」
野崎「……?」
佐倉「……あ! 分かった!!」
野崎「!!!」
佐倉「野崎くん、きっとそれって……」
野崎「今の瀬尾からは考えられないんだ」
野崎「佐倉の前では普通に女口調だったりするのか?」
佐倉「うーん……」
野崎「……?」
佐倉「……あ! 分かった!!」
野崎「!!!」
佐倉「野崎くん、きっとそれって……」
12: ◆LYNKFR8PTk 2017/04/24(月) 20:10:53.43 ID:K6U4Oowk0
瀬尾「はー疲れたー……ただいまー」
遼介「おう、おかえり」
瀬尾「……あれ、ねぇ兄ちゃん」
遼介「なんだよ?」
瀬尾「あいつまだ帰ってないの?」
遼介「ああ。 つーかあいつ、朝に言ってたろ」
瀬尾「なんて?」
遼介「今日は女バスの助っ人に行った後にそのまま友達と食べて帰るって」
瀬尾「あー……そんなこと言ってたなー」
遼介「それよりお前は今日はちゃんと声楽部行ったのかよ?」
瀬尾「もち」
遼介「おう、おかえり」
瀬尾「……あれ、ねぇ兄ちゃん」
遼介「なんだよ?」
瀬尾「あいつまだ帰ってないの?」
遼介「ああ。 つーかあいつ、朝に言ってたろ」
瀬尾「なんて?」
遼介「今日は女バスの助っ人に行った後にそのまま友達と食べて帰るって」
瀬尾「あー……そんなこと言ってたなー」
遼介「それよりお前は今日はちゃんと声楽部行ったのかよ?」
瀬尾「もち」
13: ◆LYNKFR8PTk 2017/04/24(月) 20:11:20.23 ID:K6U4Oowk0
その後
野崎「……」
野崎(まさか瀬尾が双子だとは……)
野崎(しかももう片方はたまーに女口調になるだけでそれ以外は瀬尾と瓜二つだとは……)
若松「野崎先輩!! ビッグニュースですよビッグニュース!!」
野崎「なんだ若松」
若松「実はローレライさん、双子の姉妹だったんです!!」
野崎「!!!」
若松「きっともう片方の人も瀬尾先輩とは比べ物にはならないぐらい綺麗な人なんだろうなぁ……」
野崎「……」
野崎(何故だろう……瀬尾が双子という事実を若松に言っても……)
野崎(バレる気配が全くなさそうなのは何故だろう)
~終わり~
野崎「……」
野崎(まさか瀬尾が双子だとは……)
野崎(しかももう片方はたまーに女口調になるだけでそれ以外は瀬尾と瓜二つだとは……)
若松「野崎先輩!! ビッグニュースですよビッグニュース!!」
野崎「なんだ若松」
若松「実はローレライさん、双子の姉妹だったんです!!」
野崎「!!!」
若松「きっともう片方の人も瀬尾先輩とは比べ物にはならないぐらい綺麗な人なんだろうなぁ……」
野崎「……」
野崎(何故だろう……瀬尾が双子という事実を若松に言っても……)
野崎(バレる気配が全くなさそうなのは何故だろう)
~終わり~
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493031919/
Entry ⇒ 2017.04.30 | Category ⇒ 月刊少女野崎くん | Comments (0)
【ミリマス】モテないプロちゃんの救済技法
1: ◆Xz5sQ/W/66 2017/02/14(火) 06:23:53.79 ID:+rctxQ9x0
===
まず、一番最初にハッキリさせておかなきゃダメなのが、
ウチのプロちゃんは圧倒的な非モテ人間だっていうことだ。
でも、そーゆーことを私が言うと「またまた御冗談を」なんて言っちゃう輩がいるのも事実なんだよね。
だってプロちゃん、仕事先ではしょっちゅうカワユイ女の子たちに囲まれてるんだもん。
事情を知らない人から見れば、それはまさにこの世の春か桃源郷。妬まし嫉まし羨ま死刑! ってなものだ。
まず、一番最初にハッキリさせておかなきゃダメなのが、
ウチのプロちゃんは圧倒的な非モテ人間だっていうことだ。
でも、そーゆーことを私が言うと「またまた御冗談を」なんて言っちゃう輩がいるのも事実なんだよね。
だってプロちゃん、仕事先ではしょっちゅうカワユイ女の子たちに囲まれてるんだもん。
事情を知らない人から見れば、それはまさにこの世の春か桃源郷。妬まし嫉まし羨ま死刑! ってなものだ。
2: ◆Xz5sQ/W/66 2017/02/14(火) 06:26:32.34 ID:+rctxQ9x0
でもでも実は、それってまったくおーきな勘違い。
だってプロちゃんはアイドル事務所のプロデューサー――だからプロちゃんって私は呼んでるワケだけど――
蜜を吸うために花に群がる蝶もかくやと、女の子たちが彼の周りに集まっているのはごく自然なことだったのです。
で、あるからして今現在はバレンタインデーの真っ最中。
事務所のデスクに座る彼の周りに、チョコレートを持った女の子たちが群れをなして固まっていても、
断じて決してプロちゃんがモテてモテてモテまくっちゃってるワケじゃーないのです!
3: ◆Xz5sQ/W/66 2017/02/14(火) 06:29:04.01 ID:+rctxQ9x0
……そりゃ、日頃からプロちゃんは皆にたいして優しいよ?
どれだけ過密なスケジュールでも、暇を見てはレッスンしてる私たちのところにやって来て差し入れを置いてってくれたりさ。
何か悩み事のある子がいれば、いつでも相談にも乗ってくれちゃうし。
他にも頑張ればちゃんと褒めてくれるし、結果を出せば自分も一緒に喜んでくれる。
お仕事でヘマをやらかしたって、怒るよりまず心配してくれるよーな人だもん。
そんでそんで、ホントの本当にさりげなく、慰めてくれちゃったりするんだよね。
ついでに言っとくとそーゆー時に見せる大人っぽさ、私は卑怯だなって思ってる。
……普段は子供みたいな悪ふざけして、年少組と一緒に遊んじゃったりもするクセにー。
4: ◆Xz5sQ/W/66 2017/02/14(火) 06:37:12.62 ID:+rctxQ9x0
でもでもだけど、だからこそ! プロちゃんは女の子にモテちゃダメなのです!
……う、うん? 違った。プロちゃんは女の子にモテちゃいないのだ!
だってだって、あの人担当してるアイドル全員にそんな感じだもん。
その数ざっと五十人! これじゃ、ただのたらしってもんだ。
でもまぁ、普段からそんなことしてるから、こーゆーイベント時には沢山の女の子から感謝の気持ちを贈られることになるし、
みんな自分が一番じゃないって分かってるから、そのことについて険悪な雰囲気になったりはしないワケだけど。
……あれ? もしかしてそれって、ケッコー凄い事だったりするんじゃない?
5: ◆Xz5sQ/W/66 2017/02/14(火) 06:41:46.57 ID:+rctxQ9x0
===
でもって、その、なんだー……私の持ってる鞄の中には、そんな日頃の感謝を込めた、特製手作りチョコがあるわけだけど。
今日という日に限っては、朝から今までプロちゃんの周りに、いつでも誰かが一緒にいたワケね。
するとほら、私……茜ちゃん的には、その中に混ざってチョコを渡しに行くのはシャクなのである。
だって私の立てたプランでは、モテない金ない暇がないの三拍揃ったプロちゃんは茜ちゃんからのチョコを受け取るや否や
「こ、こげな希少で価値のある物、ワシなんかが貰ってもええがやな!?」なんて感じで、
年貢の払いを免除されたお百姓さんと見間違えちゃうぐらいには、涙を流して喜んでくれなきゃダメなのだ。
でもって、その、なんだー……私の持ってる鞄の中には、そんな日頃の感謝を込めた、特製手作りチョコがあるわけだけど。
今日という日に限っては、朝から今までプロちゃんの周りに、いつでも誰かが一緒にいたワケね。
するとほら、私……茜ちゃん的には、その中に混ざってチョコを渡しに行くのはシャクなのである。
だって私の立てたプランでは、モテない金ない暇がないの三拍揃ったプロちゃんは茜ちゃんからのチョコを受け取るや否や
「こ、こげな希少で価値のある物、ワシなんかが貰ってもええがやな!?」なんて感じで、
年貢の払いを免除されたお百姓さんと見間違えちゃうぐらいには、涙を流して喜んでくれなきゃダメなのだ。
6: ◆Xz5sQ/W/66 2017/02/14(火) 06:46:42.10 ID:+rctxQ9x0
だから、他の子と一緒に渡すのはパス。「茜もチョコをくれるのか? ありがとう」なんて風に、
茜ちゃんを『その他大勢』と一括りにした感謝とスマイルだけじゃ、等価交換なんて成立しないって話だよ。
その為にも彼が一人っきりになる瞬間というやつを、私はジッと待つしかなかったの。
例えるならそう、まるで凄腕の狙撃手がターゲットをスナイプする絶好の一瞬を待つかの如く。
だけどその甲斐あって、遂には待ちに待った時は訪れた。
夕方なんて時間もとっくに過ぎて、いつもなら私も家に帰っちゃってるような遅い時間。
このためにわざわざ外で暇を潰した私は忘れ物を取りに来たふりをして、一度は後にした事務所へと舞い戻ったのだ。
7: ◆Xz5sQ/W/66 2017/02/14(火) 06:47:45.23 ID:+rctxQ9x0
「なんだ、茜じゃないか」
案の定、プロちゃんはソコに居た。いつもみたいに自分のデスクに腰かけて、山積みの書類と格闘をしている最中だった。
だけどいつもと違うのは、色とりどりにラッピングされた贈り物たちも、彼の前に山を作ってたこと。
「おやおや成績の悪いプロちゃんは、今日も一人で居残りですかな?」
そんな軽口を叩きながら、私は努めて平静に彼との距離を詰めていく。
すると彼は仕事の手を止め「そういう茜も、こんな時間にどうしたんだ?」と笑って言った。
8: ◆Xz5sQ/W/66 2017/02/14(火) 06:49:33.51 ID:+rctxQ9x0
「茜ちゃん? 茜ちゃんは、ちょっと忘れ物をね」
「なら、忘れ物持って早く帰りな。もう女の子がウロウロするには遅い時間だぞ」
するとそれだけ言ってプロちゃんは、何事も無かったかのように仕事へ戻ってしまったのだ。
これには流石の茜ちゃんでも、ポカンとならざるをえなかったね。
例えるならそれは様子見で振ったジャブにたいして見事なカウンターパンチを喰らったように……
こんの鈍感ボケナスおたんこなすめ! アンタの目の前に山積みになった四十九個のチョコの中にさ、
大事な大事な一つが欠けているって気づかないかな!? ……あー、ダメだ。気づかないからこそのこの人だった。
茜ちゃんともあろう者が、緊張からそんなことも忘れてしまっていたんだね。落ち着け私、落ち着け茜ちゃん。
9: ◆Xz5sQ/W/66 2017/02/14(火) 06:50:32.43 ID:+rctxQ9x0
「そ、そうだね。茜ちゃんってば可愛いから、暗がりで攫われちゃうかもしれないもんねー」なんて言いながら、心の中で深呼吸。
とはいえ、当初予定していたプランA「忘れ物ってのは、チョコを渡すのを忘れてたの」作戦に関して言えば、
この時点で発動するきっかけを潰されていて……こうなったならば仕方ない。
余り気は進まないけれどプランB――は元々無いからプランC。『Chocolate大作戦』を発動だ。
10: ◆Xz5sQ/W/66 2017/02/14(火) 06:53:50.51 ID:+rctxQ9x0
私はプロちゃんが貰ったチョコの山を一瞥し「ところで、結構な数のチョコ貰ったんだね」と先制攻撃の第一射。
「ん? あぁ、まあな」とプロちゃんが反応を返したところで続けざまに
「これだけのチョコが貰えるなんて、プロデューサーしててよかったね、幸せモンだ。
……でもでも勘違いしちゃダメだよプロちゃん。決してこれは、君が女の子にモテた証じゃないのである。
ほらほら思い出してごらん? プロちゃんの寂しい青春時代、バレンタインが近づくたびに『爆発しろ!』
なんて心の中で起爆装置のスイッチを入れていたあの頃を」と弾幕を張る。
すると私の思惑通り、プロちゃんが「あのなぁ、勝手に人の青春を寂しい物にしないでくれよ」と陽動に喰いついてくれたので、
後は「じゃあ、プロちゃんって学生時代モテてたの?」と横から一発、デカい爆弾を投げ込んであげるだけ。
まんまと罠に嵌ったプロちゃんは、途端に言葉を詰まらせて私を見た。
その焦りを浮かべた表情から察するに「もちろんモテたさ」なんてすぐにバレるような見栄を張るか、
それとも「いや、実は茜の言う通り……」と正直に非モテであったことを白状するか、そのどちらを選ぶか迷っているようだった。
まぁ、天才的な司令官である茜ちゃんの手にかかったら、どちらに出ても手はあるし、何を言おうが構わなかったんだけど。
11: ◆Xz5sQ/W/66 2017/02/14(火) 06:56:21.77 ID:+rctxQ9x0
「なら、茜はどうなんだ? お前ほど愛嬌があって可愛かったら、さぞ学校でもモテまくりなんだろーな」
ここに来て、まさかの第三の選択肢。
なんとなんとプロちゃんは、茜ちゃんからの質問に質問で返すという、テストならゼロ点間違いなしの行動を取ったのだった。
「は、はぁ!? 今聞いてるのは茜ちゃんでしょ? そんなこと言ってはぐらかすなんて無しだよ、ナシ!」
「なるほど、そうか……茜、可哀想にな」
「ちょ、ちょっと待ってソレって一体どーゆーことさ! な、なんで茜ちゃんが逆に憐みの視線で見られなくちゃダメなワケ!?」
「だって、素直に答えないってことはモテてないってことだろう?」
「も、もーてーてーまーすー! 茜ちゃんはね、アイドル始めるよりもずっと前から、
モテてモテて困っちゃうぐらいには人気者だよ!」
慌ててそう反論する私のことを、ニヤニヤとした含み笑いで眺めるプロちゃん。
き、きぃー! この辺りはイタズラ好きな子供とおんなじだ。性格が悪いってもんじゃあない。
……とはいえ、これはチャンスでもあった。
この勢いを利用して、私は用意していた包みを鞄の中から取り出すと「だから、これ!」とプロちゃんの鼻先に突き出したのだ。
12: ◆Xz5sQ/W/66 2017/02/14(火) 06:58:23.27 ID:+rctxQ9x0
「そんなモテてモテてモテまくりな茜ちゃんが、折角だからプロちゃんにチョコレートを上げちゃいます!
このチョコを食べて茜ちゃんの人気っぷりを、少しはおすそ分けされるがいいだろう!」
「えー? でもなー、俺今でも結構モテてるしー」
「だーかーら! それは幻想、錯覚、勘違い以外のなにものでもないの!
みんなプロちゃんにプロデュースしてもらってるから、感謝の気持ちでチョコをだね――」
だけど、私が勢いよく捲し立てれたのもそこまでだった。
プロちゃんったら私が喋ってる最中に、急に真面目な顔してさ
「なら、そのチョコには茜の感謝が詰まってるワケだ」なんてこと、サラリと言って受け取るんだもん。
13: ◆Xz5sQ/W/66 2017/02/14(火) 07:02:18.39 ID:+rctxQ9x0
「ありがとな、茜」
そーして嬉しそうな笑顔なんて見せられたら……あーもう!
「……その笑顔で茜ちゃんは確信したよ。やっぱりプロちゃんは非モテ人間、女の子の扱い方を分かってない」
私の言葉に、プロちゃんが「なんだとー?」と不満そうな顔をする。
「いーい? 女の子に感謝の気持ちを返す時には、形にしなくっちゃダメなのだ。
例えばそれは宝石だったり指輪だったり、お高いブランドのバッグだったり」
「ま、待て待て茜。お前はチョコのお返しにそんな高価な物をねだるのか!?」
「もちろん、そーゆー物でも喜べるけど……」
含むのある言い方でそう言ってから、私は慌てるプロちゃんの方へと身を乗り出した。
それから、おねだりするように上目遣いで彼を見つめて。
「でも、もっとお手軽で安上がりな方法だってあるんだよ? ……ただしこれは、茜ちゃんだけの『特別』だけど」
――その後、私がどんなお返しを貰ったかについては……別に話さなくっても構わないよね?
だってそれは、プロちゃんがモテない話とは関係ないし。
ただ一つだけ言えるのは、この先どれだけプロちゃんがモテなくっても、
それを救済してあげる慈悲深い女の子が、いつでも傍についてるよって……それだけ、かな!
それじゃ、これで茜ちゃんの話はおしまい!
みんなもバレンタインにチョコを貰ったら、
ホワイトデーのお返しをちゃんと考えてなくちゃダメだからね! 茜ちゃんとの、お約束ー♪
14: ◆Xz5sQ/W/66 2017/02/14(火) 07:03:51.25 ID:+rctxQ9x0
野々原茜(16)
http://i.imgur.com/pcIgRVL.jpg
===
バレンタインイベントの茜ちゃんは、こんなSSよりもよっぽどキュートでカワユイのです。
まだチョコを受け取って無い人は今すぐ茜ちゃんに会いに行くように。以上、解散。かえれー。
http://i.imgur.com/pcIgRVL.jpg
===
バレンタインイベントの茜ちゃんは、こんなSSよりもよっぽどキュートでカワユイのです。
まだチョコを受け取って無い人は今すぐ茜ちゃんに会いに行くように。以上、解散。かえれー。
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 07:30:59.03 ID:KfqRYLmuo
乙!
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 08:28:22.52 ID:sEc559Ldo
茜ちゃんかわいい!乙!
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/15(水) 13:07:55.90 ID:pKR9zOoDo
嫉妬する茜ちゃんかわゆい
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/16(木) 02:31:31.20 ID:PvCoRjFUO
乙
茜ちゃんかわいいよ茜ちゃん
茜ちゃんかわいいよ茜ちゃん
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487021033/
Entry ⇒ 2017.04.30 | Category ⇒ ミリマス | Comments (0)
フェネック「レズじゃないよー……」クスン
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:30:12.09 ID:UtzcqAEh0
フェネック「アライさんにそんなひどいことしないよー……」グスグス
アライグマ「えっ、あ」
フェネック「なんでそんなこと言うのさー……」ベソベソ
アライグマ「ふぇ、フェネック……」
フェネック「……」チラッ
アライグマ「うぅ……フェネック…………」
アライグマ「ご、ごめんなさいなのだ……疑って、悪かったのだ……」
フェネック「……」
アライグマ「確かによく考えれば、フェネックがこんなひどいことするわけなかったのだ……」
アライグマ「アライさんが寝てるあいだに」
アライグマ「アライさんの……アライさんのっ……ぅ、うぅ」プルプル
フェネック「よしよーし、大丈夫、大丈夫だよー」ギュッ
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:30:44.07 ID:UtzcqAEh0
フェネック「いたかったねー……よしよし」サスサス
アライグマ「んひっ!? やめっ、そこさわっ、さわっちゃだめなのだぁっ!」
フェネック「ここ……? ここがいたいのかなー」クニクニ
アライグマ「ぃあぁ!! やみぇっやめるのだぁ!!」ガクガクッ
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:31:34.51 ID:UtzcqAEh0
アライグマ「うぅ……」グス
フェネック「ごめーんよー」
アライグマ「……いいのだ。フェネックは、アライさんのことを、心配してくれて……」
フェネック「まあねー」
アライグマ「でも、無理矢理アライさんの……をさわっちゃ、だめなのだ……こわかったのだ……」
フェネック「うんうん、そうだねー。……でも」
アライグマ「……フェネック?」
フェネック「アライさんがひどいことされて、傷になってないか、気になるしさー」ガシッ
アライグマ「ふぇ、フェネック!?」
フェネック「脱いで」
アライグマ「」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:32:21.79 ID:UtzcqAEh0
アライグマ「あーっ!! やめるのだ! フェネック!! やめるのだやめるのだ!! フェネッ……ああぁ!! だめっ、やなのだ! やなのだぁー!!」
フェネック「傷を、か、確認しとかないとさぁ……ケガ、してたら……手当てしないとー」
アライグマ「いらない!! 手当ていらないのだぁっあ! 大丈夫らかりゃあっあっあ!!」
フェネック「アライさっわたしのアライさんが、けがっ……けがされてないか、た、たしかめっ」ハァハァ
アライグマ「ひぃいい!!? や、やめっ……やめっ」
アライグマ「やめるのだぁあああ!!!」ドンッ
フェネック「!!?」
ゴロゴロゴロッ
ドカッ
フェネック「」キュウ
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:33:01.24 ID:UtzcqAEh0
アライグマ「ふぇ、フェネック!? だ、大丈夫なのだ!? 木に頭を打ったのだ! しっかりするのだ! 突き飛ばしてごめんなさいなのだ……だからしっかり」
フェネック「ふ、ふへへぇ……アライさんのひざまくらぁ」スリスリ
アライグマ「」
アライグマ「フェネックなんて……フェネックなんてっ…………もう知らないのだぁあーーーっ!!!」ダッ
フェネック「あっ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:34:11.13 ID:UtzcqAEh0
……
あらいぐまやく おのさきおねえさん
かな(ふぇねっくやく)は、愛が重いんですよ……
何の脈絡もなくいきなりLINEで「アライさんかわいい!」って送ってきたり
雑誌のインタビューで自分の役作りの話なのに「ちゃんさきに引っ張ってもらいました!」とか言ったり
……「ちゃんさきに飼われたい」ってなに?
誰に飼われたいですかって質問の回答?
そんな質問答えなくていいから……
……え?
私もニコラジで、一番好きなフレンズは?って質問でフェネック!って答えてた?
…………おぼえてなーい
わすれちゃったー
しらないしらないしらなーい
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:34:50.28 ID:UtzcqAEh0
……
アライグマ「……」
アライグマ「…………」
アライグマ「どこなのだ……ここ…………」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:36:21.41 ID:UtzcqAEh0
ケーッ
バサバサバサッ
アライグマ「」ビクッ
アライグマ「と、鳥……? び、びっくりしたのだ……」
アライグマ「まわりは木と葉っぱがいっぱいで……よく見えないのだ……」
アライグマ「うぅ……最初にばすがあったっていうじゃんぐるちほーに来てみたけど……こんなところでフェネックと離れるべきじゃなかったのだ……アライさん、かんぜんにまいごなのだぁ……」グスッ
アライグマ「まんまるないし……帰り道もわかんないのだぁ……」ベソベソ
ガサガサッ
アライグマ「! フェネック!? さ、さっきは悪かったのだ! フェネックを置いてったりして悪かったのだぁ! だからっ……ぅう、だからぁ」
タスマニアデビル「ばぁーーー!!」
アライグマ「ぴぎゃぁああーーーーーー!!?!」
タスマニアデビル「タスマニアデビルだぞー! ……って、ありゃ?」
アライグマ「」
タスマニアデビル「おーい、しっかりしろー。おーい……」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:37:20.76 ID:UtzcqAEh0
アライグマ「はっ……な、なんだったのだ、今の」
タスマニアデビル「あ、起きた」
アライグマ「……? どちらさまなのだ??」
タスマニアデビル「タスマニアデビルだぞー。そんなにこわかったかー?」
アライグマ「え……? いや、ちょっとびっくりしただけなのだ……」
タスマニアデビル「そ、そう……」
アライグマ「むしろかわいいのだ。なでていいのだ?」
タスマニアデビル「えぇー……デビルって、悪魔って意味なんだぞ……」
アライグマ「あくま? くまさんなのだ? アライさんは、アライグマなのだ! ちょっと似てるのだ!」
タスマニアデビル「似てないぞ」
アライグマ「そんなことないのだ! このなでくりまわしたくなる感じのかわいさもそっくりなのだ」ナデナデ
タスマニアデビル「ちょっ、やめろって!」
アライグマ「あぁーいやされるのだー……かわいいのだー」ナデクリナデクリ
タスマニアデビル「やめっ……この……うぅう…………」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:38:34.43 ID:UtzcqAEh0
アライグマ「だいぶ落ち着いたのだ。ありがとうなのだ」
タスマニアデビル「……まったく。まぁ、おどかしたのは悪かったし、このぐらいいいけど。……それはそうとさ、アライさ、さっきフェネックって呼んでたろ」
アライグマ「えっ……よ、呼んでないのだ」
タスマニアデビル「うそつけ絶対呼んでたぞ」
アライグマ「なんで呼ぶ必要なんてあるのだ!!」
タスマニアデビル「アライさ、迷子なんでしょ。有名だぞ、世話焼きのレズキツネに面倒見てもらってるタヌキがいるって」
アライグマ「アライさんはタヌキじゃないしフェネックはレズじゃないのだーっ!!」
タスマニアデビル「はいはい。で、なんで一人なんだ」
アライグマ「ぅ…………じつは」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:39:08.70 ID:UtzcqAEh0
……
タスマニアデビル「やっぱレズじゃん」
アライグマ「レズじゃないのだぁー!!」
タスマニアデビル「でも、そんなことされて」
アライグマ「普段は絶対! フェネックはアライさんが嫌がるようなことしないのだ!!」
タスマニアデビル「でも、されたんでしょ?」
アライグマ「それは…………きっと、なにかじじょーがあったのだ……昨日も、ツタにぐるぐるに絡まったアライさんを助けてくれるとき、やけに体じゅうあちこち触られたし……おかしかったのだ……」
タスマニアデビル「ふぅん………………それって、もしかして……」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:40:02.42 ID:UtzcqAEh0
……
フェネック「……はぁ」
フェネック「なんであんなこと……そりゃ、アライさんの泣き顔は大好きだけどさー…………」
フェネック「傷つけたいわけでも……嫌われたいわけでも…………ないのに」
ガサガサッ
フェネック「! アライさん? アライさーん……?」
大セルリアン「……」ノソッ
フェネック「!! セルリアン……! それも、おーきいねー……」
大セルリアン「……」ヒュバッ
フェネック「くっ……一人じゃ、きびしいかなー…………アライさん……」
ズガァッ!
フェネック「うっ……! このままじゃあ……」
ダダダダダダダッ……!
フェネック「!? この全力疾走の音……アライさっ」
ラーテル「うおぉおぉぉおおおおおおおお!!!」バッ
ラーテル「アタシっ!! 参上!!!!」バーーンッ!!
フェネック「…………えっ」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:42:31.93 ID:UtzcqAEh0
ミツオシエ「この先ですよーラーテルさーん」
ラーテル「おっしゃー! 蹴散らしていくぜ!!」
大セルリアン「……」ヒュオッ
ラーテル「おりゃあああ!!!!」
フェネック「あんな大きいセルリアンに真正面から……すごいねー」
ミツオシエ「いけいけ頑張れラーテルさーん!」
フェネック「こっちの子は応援してるだけなのかー……」
ラーテル「おらおらおらおらおら!!!」ドガッ! バキッ!!
大セルリアン「……!」
ラーテル「そこだぁあああ!!! おらぁあああ!!!」
ドガァッ!!!
パカァーーーーンッ!!
ラーテル「…………牙が鋭い方が勝つ……それだけだぜっ」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:43:35.47 ID:UtzcqAEh0
フェネック「……ひゅー」
ミツオシエ「さっすがラーテルさん!! 恐れ知らずのラーテルさん! かっくいー!」
ラーテル「よせやい。これがアタシの普通だぜ」
ミツオシエ「いやーでも、セルリアンに『勇気』を取られたときはどうなるかと思ってたけど、復活してよかったです」
ラーテル「アタシの勇気は底なしだからな! ちょっとセルリアンに奪われたって、おくびょうかぜに吹かれたりしない!」
フェネック「あのさー、そこのお二人さーん」
ラーテル「ん? なんだ、アタシ達に何か用か?」
フェネック「勇気を奪われたって……いったいどういうことなのかなー」
ミツオシエ「あぁ、セルリアンは、フレンズの記憶を奪うのみでなく、そのフレンズの持つ輝きを奪うこともあるんです」
フェネック「輝きを……?」
ミツオシエ「えぇ、フレンズだけでなく、物や場所からも。……そして輝きを奪われると、あらゆるものが無価値で面白味のないものになってしまうんです」
フェネック「へぇー……セルリアンにはそんな力も……」
ミツオシエ「輝きを奪ったセルリアンは、その輝きに応じて姿形を変えるんです。……ずっと昔には、人間の兵器や武器から輝きを奪い全てを無力化した上、より強力な兵器型セルリアンが大量に出現したこともあったとか」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:44:23.28 ID:UtzcqAEh0
ラーテル「ま、アタシは自力で輝きを、勇気を取り戻したけどなっ!」
ミツオシエ「なに言ってるんですかー、布団にくるまって三日三晩『こわいよー……おそとこわいよー』って泣いてたのを、私が蜜をあげて看病しながら、ずっと励ましてあげて、やっと立ち直れたのにー」
ラーテル「わー!! わーー!! それは言うなって!!」
ミツオシエ「あはは! さーさー行きますよ。特製蜜ジュースの材料はこっちです!」
ラーテル「お、おう! ……じゃーな! お前も心の大切なトコ、奪われないよう気をつけろよ!」
フェネック「はーいよー……」
フェネック「……輝きを奪う……セルリアン」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:46:01.07 ID:UtzcqAEh0
……
アライグマ「フェネックー! どこなのだー!」
アライグマ「うぅん……そもそもここはどこなのだ……フェネック…………」
ガサッ
アライグマ「!」
フェネック「……」
アライグマ「フェネック! 置いていって悪かったのだ! ……って、フェネックけがしてるのだ!?」
フェネック「あー、だいじょうぶだよー、あらーいさーん」
アライグマ「アライさんがフェネックを一人にしてしまったせいなのだ……けがを見せるのだ! 洗ってやるのだ!」
フェネック「じゃーたのむよー」
アライグマ「……? フェネック、自分の爪でけがしたのだ?」
フェネック「あー、ちょっと、うっかりねー」
アライグマ「……フェネック、アライさんのこと、怒ってないのだ?」
フェネック「おこってないよー。あらいさんのことだからねー」
アライグマ「…………違うのだ」
フェネック「?」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:46:53.37 ID:UtzcqAEh0
アライグマ「フェネックは、アライさんが突っ走って失敗したときは、ちゃんとしかってくれるのだ。……いったいだれなのだ!!?」
フェネック?「……」
ヒュオッ!
アライグマ「わわわぁっ!?」
ガキィンッ……!
フェネック「アラーイさーん。だいじょうぶかーい?」
アライグマ「ふぇ、フェネック!!」
セルリアン「ぅ、あ、あら、ぃ、さ」
フェネック「返して、もらーう……よっと!!」シュバッ!!
ザシュッ!
パカァーーーーンッ!!
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:48:15.49 ID:UtzcqAEh0
アライグマ「……フェネック」
フェネック「気をつけてよーアライさーん。わたしじゃないって気づいたなら、すぐに離れなきゃー」
アライグマ「フェネック!」ギュッ
フェネック「わっ……」
アライグマ「置いてってごめんなさいなのだ……」
フェネック「こっちこそ、ごめんねアライさん。……でも、迷子にはならないようにしなよー」
アライグマ「うんっ……」
フェネック「……ところで、どーしてわたしじゃないって気がついたのかなー?」
アライグマ「右腕に、フェネック自身の右手の爪跡がついてたのだ。あれがフェネックなら、そんなことはありえないのだ!」
フェネック「はぁー……なるほどねー。ほんとにすごいや」
フェネック「……アライさんにしては、いやに冴えてる気もするけど」
アライグマ「なにぃ! どーいう意味なのだー!」
フェネック「じょーだんだよー」
アライグマ「うぬぬ……」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:48:59.63 ID:UtzcqAEh0
アライグマ「……フェネック」
フェネック「なーにー、アライさーん」
アライグマ「これからは、フェネック一人の時間も作るのだ」
フェネック「……?」
アライグマ「だからっ」
アライグマ「た、ためこまずに、たまには発散するといいのだ! アライさんと一緒だと、その……い、いろいろ、できなくて苦しいんだろうって……!」
フェネック「」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:49:55.07 ID:UtzcqAEh0
フェネック「……誰かに聞いたの?」
アライグマ「……タスマニアデビルが言ってたのだ」
フェネック「…………」
アライグマ「フェネック?」
フェネック「大丈夫だよー」
キュッ
フェネック「こうして、たまに手をつなげれば、わたしはそれで満足だからさー」
アライグマ「……そうなのだ? ……ならよかったのだ!! じゃーあらためて」
アライグマ「まんまる、見つけるのだー! おー!」
フェネック「おー」
それから少しして、アライさんから『とある輝き』を奪ったセルリアンと二人が出会うのは
また別のおはなしです。
おわり。
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:52:34.78 ID:UtzcqAEh0
PPP「ぺぱぷ予告!!!」
コウテイ「今週はアライについて予習するそうだ」
イワビー「アライ?」
ジェーン「アライさんのことでしょうか」
プリンセス「確か、アライグマだったわよね」
コウテイ「いや、アライとは、正確にはストレートアライ、と言って、性的少数者に理解を示し受け入れるノンケ、のことらしい」
イワビー「あー」
フルル「ねーみんなーノンケってなにー」
イワビー「なんだろうなー」
フルル「……」
イワビー「……なんだよその目は」
ジェーン「……」
プリンセス「……」
コウテイ「……」
イワビー「なんなんだよーーーっ!!! もぉーーーーっ!!!」
次回、ゆりっぷる
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 19:55:04.27 ID:UtzcqAEh0
「もう一人の、アライさん」(かく○むちほー)
もよろしく。
ではでは。
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 20:00:31.72 ID:njDmYw56o
おつおつ
このシリーズほんとすき
もう一人の~検索したら3人目のアライさん(やきゅう)出てきて大草原
このシリーズほんとすき
もう一人の~検索したら3人目のアライさん(やきゅう)出てきて大草原
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 21:29:12.26 ID:49X5N8Nuo
あらいさんから何を盗んだんや?
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493029810/
Entry ⇒ 2017.04.30 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
五十嵐響子「プロデューサーの誕生日を祝いたい」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/13(月) 23:48:39.46 ID:SeYV/WAz0
地の文 たまにはアイドルに祝われてもいいじゃない、プロデューサーだもの みつお
五十嵐響子(今日はプロデューサーの誕生日なので何かプレゼントしたんですけど……)
響子(プロデューサーって趣味を仕事に持ち込まないから何がいいかわかんないんですよね……)
P「響子の今日のスケジュールは~~~~
響子「…………」
P「響子?聞いてるか?」
響子「あっ!?ひゃい!聞いてます!!」
P「お、おう……何か考え事か?」
響子「い、いえ!何も考えてないですよ!何にも!!」
P「うん、スケジュールのこと考えような?」
響子「え!?Pさんのスケジュールですか!?」
P「なんで!?!!?」
五十嵐響子(今日はプロデューサーの誕生日なので何かプレゼントしたんですけど……)
響子(プロデューサーって趣味を仕事に持ち込まないから何がいいかわかんないんですよね……)
P「響子の今日のスケジュールは~~~~
響子「…………」
P「響子?聞いてるか?」
響子「あっ!?ひゃい!聞いてます!!」
P「お、おう……何か考え事か?」
響子「い、いえ!何も考えてないですよ!何にも!!」
P「うん、スケジュールのこと考えような?」
響子「え!?Pさんのスケジュールですか!?」
P「なんで!?!!?」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/13(月) 23:49:37.37 ID:SeYV/WAz0
響子「あ、あっ……私のスケジュールはいいんですよ!プロデューサーさんは!?」
P「えぇ!?今日の響子なんかこわいよ!?何かあったの今日?」
響子「なんにもないです!!!」
響子(やっぱりプロデューサーさんは自分の誕生日忘れてるよね……)
P(今日の響子ほんと怖いな……生理かな……あんまり刺激しないでおかないと……)
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/13(月) 23:50:23.43 ID:SeYV/WAz0
P「と、とにかく。響子は午前の撮影が終わったらオフだから、この機会に羽を伸ばすといいよ、半ドンで申し訳ないけど」
響子「い、いえいえ!これもアイドルとして人気が出てきた証拠です!ところでプロデューサーさんは?」
P「ん?俺か?俺は事務仕事が遅くまであるからなぁ」
響子「そうですか、いつもありがとうございます」
P「いや、これもお仕事だしな。響子をトップアイドルにするまでは頑張るさ」
P「それじゃぁ現場に行くか」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/13(月) 23:51:59.83 ID:SeYV/WAz0
スタッフ「オツカレサマデシター」
響子「お疲れさまでした!!……プロデューサーさんは……次の現場の下見かぁ」
響子「そもそも私って男の人にプレゼントあげたことないし……何が喜ぶのかわかんないな……」
響子「弟とかなら悩まないんだけど……さすがに年齢差がありすぎるし……大人な女性とかいないかな……」
佐藤心「おっ、響子ちゃんじゃん!どうしたのブツブツ言って~、恋のお悩み?ハートも混ぜろ~☆」
響子「わひゃっ! ……はぁとさん!ちょうどいいところに!!!」
心「おお、なんだなんだ怖いぞ~」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/13(月) 23:53:37.55 ID:SeYV/WAz0
心「ふーん、プロデューサーの誕生日か~」
響子「はい、全然見当がつかなくて……」
心「前提条件としてさ、響子ちゃんはプロデューサーのこと好きなの?」
響子「すっ!?すすすすす好きっていうか!!!!嫌いじゃあないですけどなんて言うかちなうんです!ちなうんですよ!!」
心「あ~~なんかその反応だけでなんかわかったわ~甘いわ~☆」
響子「ううっ……」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/13(月) 23:54:14.49 ID:SeYV/WAz0
心「いやね?好きな相手への贈り物とお世話になってる人の贈り物って意味が違うからさ~大事なんだよ?」
響子「はい……好きです……」
心「ん~スィーティ~☆」
響子「か、からかわないでくださいよ!」
心「ごめんごめんて~ う~ん、好き相手に振り向いてほしいならやっぱり異性として見てもらわないとじゃん?」
響子「うう……大事になってきちゃったなぁ……」
心「だから、ワンポイントとかこう、一歩捻ったものが必要なのよ~」
響子「捻った……ですか?それはどういった」
心「それは響子ちゃん自身が考えたらいいよ~」
響子「えぇ~意地悪です~!」
心「ま、あの年齢の普通のプレゼントなら装飾品とかそのあたりなんじゃない?あんまり高すぎるとプロデューサーも申し訳なくなっちゃうからそこそこでね~」
響子「いっちゃった……」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/13(月) 23:54:55.21 ID:SeYV/WAz0
響子「というわけで、一応スーツに合わせた柄のネクタイを買ったんだけど……一捻りかぁ……」
赤城みりあ「あー!響子ちゃんだー!」
響子「みりあちゃん!」
みりあ「えっとね!今からL・M・B・Gのみんなにあげるチョコ作るんだけどー、響子ちゃんに手伝ってほしいの!」
響子「いいよ!けど、そういうのってかな子ちゃんの方が適任じゃない?お菓子作りもできるけど……」
みりあ「うーん、かな子ちゃんはキャンディアイランドの収録があってこれないの!響子ちゃん朝にお昼から休みって言ってたけど事務所にいたから時間あるかなーって!」
響子「そういうことなら手伝うよ!」
みりあ「わーーい!!!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/13(月) 23:55:42.61 ID:SeYV/WAz0
響子「後は焼くだけだよ!」
みりあ「つかれたーーー!」
響子「お疲れ様!」
みりあ「うん!!でもね!みんなにこれからも仲良くしてねって気持ちをい~っぱい込めたんだ!!伝わるかなぁ!」
響子「うん!大丈夫!!食べ物に込めた思いはちゃんと届くよ!!」
みりあ「へぇ~そうなんだ!!じゃあいっぱいお料理を作ってる響子ちゃんは気持ちを伝えるのが得意だね!!」
響子「……!!そっか、簡単なことだよね……私は私らしく、私の気持ちを込めたらいいんだ!」
みりあ「?どうしたの?」
響子「ううん!なんでもない!!この後もここ使うし、片づけはやっておくから先に帰ってもいいよ!」
みりあ「うん!わかった!ばいばーい!」
響子「……よし!頑張らなきゃ!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/13(月) 23:56:44.07 ID:SeYV/WAz0
P「くぁーーーーー!!おわんねーーーーー!!!!」
響子「プロデューサーさん!お疲れさまです!!」
P「響子!こんな時間にどうしたんだ」
響子「えっと、プロデューサーさんって今日誕生日ですよね……これ!誕生日プレゼントです!!」
P「!!! 忘れてたよ!ありがとう!!」
響子「絶対そうだと思ってましたよ、もう、しっかりしてください」
P「あはは、面目ない。あっ、ネクタイ、かっこいいなぁ!!!」
響子「それならよかったです!えっと……つけてあげましょうか?なんて……」
P「え!?いいの!!」
響子「えっ?」
P「えっ」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/13(月) 23:57:16.67 ID:SeYV/WAz0
響子「……。」
P「……。」
響子(なんですかこれ!!すっごく恥ずかしい!!!)
響子(プロデューサーさんが近いし……なんていうかこれ……)
響子(新婚さんっぽい!?)
P「きょ、響子……締まってる……」
響子「ああっ!!ごめんなさいぃぃ!!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/13(月) 23:58:12.56 ID:SeYV/WAz0
響子「なんとか結べた……」
P「ありがとう響子!いい日になったよ!」
響子「はい!それと……」
響子「これ!バレンタインの贈り物です!」
P「あっ、明日はバレンタインか!それもいいの?」
響子「はい!急ぎで作ったので普通のチョコですけど……」
P「ううん、うれしいよ!!お返しはちゃんとするから!」
響子「フフッ、楽しみにしていますね?」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/13(月) 23:58:42.81 ID:SeYV/WAz0
響子「それじゃあ私はこれで!!女子寮にもどりますね!!さようなら!!」(ガチャ(バタン
P「いやーほんとにいい日になったなぁ。ん、手紙?」
「プロデューサーさんへ。
感謝の気持ちを直接言うのは恥ずかしいのでチョコに込めました。いつもありがとうございます!これからもよろしくお願いします!」
P「んー、うれしいなぁ。すぐに食べよう」
P「ん!二層構造になってて中はベリー系なのな!美味しいなぁ…やっぱり響子は料理上手だなぁ」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/13(月) 23:59:14.49 ID:SeYV/WAz0
響子「プロデューサーさん、もうチョコ食べたかなぁ」
料理に込めた思いは届く、私の甘酸っぱいもう一つの気持ちも、届くといいなぁ。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 00:00:45.08 ID:Ufsm+ZZy0
終わり!閉廷!!!
今日中にUPできてよかった!!!
HTML化して寝ます!!!!!
前作 P「おれありすの担当Pやめるわ」 橘ありす「は?」
今日中にUPできてよかった!!!
HTML化して寝ます!!!!!
前作 P「おれありすの担当Pやめるわ」 橘ありす「は?」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 00:12:30.32 ID:QR+M94n70
ありがとう…ただありがとう…
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486997319/
Entry ⇒ 2017.04.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
【艦これ】睦月型と花見
1: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 19:37:05.87 ID:YWziUXxa0
※注意!このSSにはキャラ崩壊、稚拙な文章、伝わりにくい表現等が含まれています。
誤字脱字には気を付けますが、あればご指摘よろしくお願いいたします!
(執務室)
水無月「司令官、艦隊、戻ったよ!」
弥生「艦隊帰投…です」
望月「作戦終了だ。艦隊が帰投したって。」
卯月「司令官にぃ~、敬礼!ぴょん!」
提督「ごくろーさま、これで睦月型は全員戻ってきたな。」
水無月「司令官、早くお花見に行こうよ!」
水無月「ずっと楽しみにしてたんだから、にひひっ♪」
望月「やっぱ行くの?うあぁーマジめんどくせぇー…」
弥生「もっち…」
望月「うそうそ、あたしも楽しみにしてたって」
弥生「ん‥」
卯月「うーちゃんも楽しみにしてたぴょん!」
提督「よし、じゃあそろそろ睦月たちを呼びに行くか」
四人「「「「はーい!」」」」
誤字脱字には気を付けますが、あればご指摘よろしくお願いいたします!
(執務室)
水無月「司令官、艦隊、戻ったよ!」
弥生「艦隊帰投…です」
望月「作戦終了だ。艦隊が帰投したって。」
卯月「司令官にぃ~、敬礼!ぴょん!」
提督「ごくろーさま、これで睦月型は全員戻ってきたな。」
水無月「司令官、早くお花見に行こうよ!」
水無月「ずっと楽しみにしてたんだから、にひひっ♪」
望月「やっぱ行くの?うあぁーマジめんどくせぇー…」
弥生「もっち…」
望月「うそうそ、あたしも楽しみにしてたって」
弥生「ん‥」
卯月「うーちゃんも楽しみにしてたぴょん!」
提督「よし、じゃあそろそろ睦月たちを呼びに行くか」
四人「「「「はーい!」」」」
2: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 19:38:38.27 ID:YWziUXxa0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(睦月型の部屋)
卯月「ただいま~っぴょん!」バーンッ
睦月「卯月ちゃん達お帰りにゃしい~」
三日月「お帰りなさい!」
文月「あ~、お帰りなさ~い」
長月「う、卯月、へ、変な所を触るんじゃないっ!」
卯月「スキンシップだから問題無いぴょん♪ 」コチョコチョ
提督「…(良いモノだ)」
水無月「司令官?顔がにやけてるよ?」
提督「き、気のせいだ‥」
提督「それより、花見に行くぞ、さぁ準備開始!」
文月「じゃあ、菊月ちゃん達がお弁当用意してくれてるから」
文月「食堂に取りに行こうよ~」
三日月「ええ、行きましょうか!」
睦月「いざ出発にゃ、おー!」
長月「ハァハァ‥久々に本気になったよ」
卯月「」チーン
(睦月型の部屋)
卯月「ただいま~っぴょん!」バーンッ
睦月「卯月ちゃん達お帰りにゃしい~」
三日月「お帰りなさい!」
文月「あ~、お帰りなさ~い」
長月「う、卯月、へ、変な所を触るんじゃないっ!」
卯月「スキンシップだから問題無いぴょん♪ 」コチョコチョ
提督「…(良いモノだ)」
水無月「司令官?顔がにやけてるよ?」
提督「き、気のせいだ‥」
提督「それより、花見に行くぞ、さぁ準備開始!」
文月「じゃあ、菊月ちゃん達がお弁当用意してくれてるから」
文月「食堂に取りに行こうよ~」
三日月「ええ、行きましょうか!」
睦月「いざ出発にゃ、おー!」
長月「ハァハァ‥久々に本気になったよ」
卯月「」チーン
3: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 19:39:04.51 ID:YWziUXxa0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(食堂)
如月「さぁ、これで完成よ、如月特製お花見弁当♪」キラキラ
皐月「こっちも完成だよ!今日の僕は一味ちがうよ!」キラキラ
菊月「菊月のでいいなら、完成したが……」キラキラ
提督(なんかみんなキラキラしてる…)チラッ
睦月(如月ちゃん達も、すっごく楽しみにしてたもん)
睦月(昨日から準備しててすごかったにゃしい!)コソコソ
如月「あら、睦月ちゃん。それに司令官、みんなも帰ってきてたのね」
提督「あぁ、それで三人を呼びに来たんだ」スタスタ
三日月「司令官、まだお弁当の中身は見ちゃダメです!」バッ
三日月「もう少し、待っててくださいね。」
提督「お、おう、分かった」
皐月「お弁当包んでから行くよ、先に行ってて!」
提督「じゃあ正門で待ってるからな」
菊月「また後で、司令官」
(食堂)
如月「さぁ、これで完成よ、如月特製お花見弁当♪」キラキラ
皐月「こっちも完成だよ!今日の僕は一味ちがうよ!」キラキラ
菊月「菊月のでいいなら、完成したが……」キラキラ
提督(なんかみんなキラキラしてる…)チラッ
睦月(如月ちゃん達も、すっごく楽しみにしてたもん)
睦月(昨日から準備しててすごかったにゃしい!)コソコソ
如月「あら、睦月ちゃん。それに司令官、みんなも帰ってきてたのね」
提督「あぁ、それで三人を呼びに来たんだ」スタスタ
三日月「司令官、まだお弁当の中身は見ちゃダメです!」バッ
三日月「もう少し、待っててくださいね。」
提督「お、おう、分かった」
皐月「お弁当包んでから行くよ、先に行ってて!」
提督「じゃあ正門で待ってるからな」
菊月「また後で、司令官」
4: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 19:39:53.43 ID:YWziUXxa0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(鎮守府正門)
文月「お花見、お花見、うれしいな~♪」ピョンピョン
卯月「うーちゃんのあいでんてぃてぃが侵されてるっぴょん!」
水無月「うーちゃん、大丈夫だよ!しっかりして!」
長月「何の話をしてるんだ…」
提督「みんな仲が良くてなによりだ。」ウンウン
タッタッタッタッ
菊月「みんな、待たせたな」
如月「お待たせ♪さぁ、行きましょう」
皐月「さぁいこうよ!うっふふふっ♪」
弥生「いい、睦月、望月、みんな、いくよ…」
睦月「よぉーし、旗艦、先頭!睦月の艦隊、いざ参ります!」
みんな「「「「「おー!!」」」」」
(鎮守府正門)
文月「お花見、お花見、うれしいな~♪」ピョンピョン
卯月「うーちゃんのあいでんてぃてぃが侵されてるっぴょん!」
水無月「うーちゃん、大丈夫だよ!しっかりして!」
長月「何の話をしてるんだ…」
提督「みんな仲が良くてなによりだ。」ウンウン
タッタッタッタッ
菊月「みんな、待たせたな」
如月「お待たせ♪さぁ、行きましょう」
皐月「さぁいこうよ!うっふふふっ♪」
弥生「いい、睦月、望月、みんな、いくよ…」
睦月「よぉーし、旗艦、先頭!睦月の艦隊、いざ参ります!」
みんな「「「「「おー!!」」」」」
5: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 19:40:28.71 ID:YWziUXxa0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(裏山へ向かう道中)
望月「そういえばさ、どこに向かってるんだ」
望月「この辺りで桜が見れる場所あったっけ?」
提督「ああ、じつは裏山に桜があってな、そこで花見ができるんだ」
皐月「へぇ~、ボク今まで知らなかったよ」
提督「俺もだよ、裏山なんて行くことも無いからな」
卯月「じゃなんで知ってるぴょん?」
提督「たまたま裏山に用事があってその時に見つけたんだ」
長月「で、今回の花見が決まったわけか」
提督「そういうこと、さぁもう少しで着くぞ」
(裏山へ向かう道中)
望月「そういえばさ、どこに向かってるんだ」
望月「この辺りで桜が見れる場所あったっけ?」
提督「ああ、じつは裏山に桜があってな、そこで花見ができるんだ」
皐月「へぇ~、ボク今まで知らなかったよ」
提督「俺もだよ、裏山なんて行くことも無いからな」
卯月「じゃなんで知ってるぴょん?」
提督「たまたま裏山に用事があってその時に見つけたんだ」
長月「で、今回の花見が決まったわけか」
提督「そういうこと、さぁもう少しで着くぞ」
7: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 20:08:21.96 ID:YWziUXxa0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(桜)
提督「よーし、着いたぞー!」
三日月「お、思ってたより、登りましたね」ハァ…ハァ…
弥生「もっち、大丈夫?」
望月「ん?平気だよー」
卯月「意外に体力あってびっくりぴょん‥」
睦月「睦月も驚きにゃしい・・・」
望月「あたしはそれより水無月に驚きだよ」
望月「疲れたからって途中から司令官におんぶして貰うって」
水無月「えへへへ…」
提督「たまにはな、さぁシート広げるからみんな手伝ってくれ」
皐月「はーい」ゴソゴソ
提督「水無月もそろそろ降りた降りた」
水無月「うん、ありがとう司令官」
(桜)
提督「よーし、着いたぞー!」
三日月「お、思ってたより、登りましたね」ハァ…ハァ…
弥生「もっち、大丈夫?」
望月「ん?平気だよー」
卯月「意外に体力あってびっくりぴょん‥」
睦月「睦月も驚きにゃしい・・・」
望月「あたしはそれより水無月に驚きだよ」
望月「疲れたからって途中から司令官におんぶして貰うって」
水無月「えへへへ…」
提督「たまにはな、さぁシート広げるからみんな手伝ってくれ」
皐月「はーい」ゴソゴソ
提督「水無月もそろそろ降りた降りた」
水無月「うん、ありがとう司令官」
8: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 21:03:16.55 ID:YWziUXxa0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(宴だー!)
睦月「睦月型のみんな、準備はいいかにゃ~ん♪」
如月「は~い♥うふふふふふ♪」
弥生「弥生、も大丈夫、です」
卯月「うーちゃんも準備完了っぴょん!」ワキワキ
皐月「ボク達も準備完了だよっ!ねー!」ウキウキ
水無月「だね、さっちん!」ウキウキ
文月「あたしもいけるよ~」
長月「いつでもいいぞ」ウズウズ
菊月「準備完了……」
三日月「三日月いつでもいけます!」
望月「あ~い、いけるよ~」
提督「では、堅苦しい挨拶は無しにして・・・」
提督「かんぱ~い!」
みんな「「「「「かんぱ~い!!!!!」」」」」
(宴だー!)
睦月「睦月型のみんな、準備はいいかにゃ~ん♪」
如月「は~い♥うふふふふふ♪」
弥生「弥生、も大丈夫、です」
卯月「うーちゃんも準備完了っぴょん!」ワキワキ
皐月「ボク達も準備完了だよっ!ねー!」ウキウキ
水無月「だね、さっちん!」ウキウキ
文月「あたしもいけるよ~」
長月「いつでもいいぞ」ウズウズ
菊月「準備完了……」
三日月「三日月いつでもいけます!」
望月「あ~い、いけるよ~」
提督「では、堅苦しい挨拶は無しにして・・・」
提督「かんぱ~い!」
みんな「「「「「かんぱ~い!!!!!」」」」」
9: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 21:42:01.59 ID:YWziUXxa0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
如月「司令官、如月達の作ったお弁当いっぱい食べてね♪」
提督「ああ、ありがとう、しかしすごい量だな」
皐月「朝早くから作ってたら、つい、ね!」
菊月「味の保証もする・・・、伊良湖から教わったからな」
提督「さて、如月のお弁当は・・・」
・スパイシーチキンナゲット
・春のチヂミ
・春野菜と3種のディップ
・桜にぎり
提督「桜にぎりの華やかさもいいし、何より食べやすいな」
如月「うふふ、飲み物片手につまめるからいいでしょ?」
提督「ああ、ついつい手が伸びてしまうな」
文月「あたしもこのチヂミ好き~!」モグモグ
水無月「ながなが、この春野菜おいしいよ!」モグモグ
長月「やはり旬のものを食べるのはいいな。」モグモグ
如月「司令官、如月達の作ったお弁当いっぱい食べてね♪」
提督「ああ、ありがとう、しかしすごい量だな」
皐月「朝早くから作ってたら、つい、ね!」
菊月「味の保証もする・・・、伊良湖から教わったからな」
提督「さて、如月のお弁当は・・・」
・スパイシーチキンナゲット
・春のチヂミ
・春野菜と3種のディップ
・桜にぎり
提督「桜にぎりの華やかさもいいし、何より食べやすいな」
如月「うふふ、飲み物片手につまめるからいいでしょ?」
提督「ああ、ついつい手が伸びてしまうな」
文月「あたしもこのチヂミ好き~!」モグモグ
水無月「ながなが、この春野菜おいしいよ!」モグモグ
長月「やはり旬のものを食べるのはいいな。」モグモグ
10: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 21:57:19.76 ID:YWziUXxa0
-------------------------------------
提督「皐月のお弁当は・・・」
・煮玉子
・だし巻き玉子
・鶏のからあげ
・鶏肉の煮付け
皐月「シンプルにたまごととり料理にしてみたよ!」
提督「お弁当と言えば唐揚げは定番だな!鶏の煮付けもちゃんと出来ててすごいな」モグモグ
皐月「へっへ~ん! ボクのこと、見なおしてくれた?」
提督「あぁ、すごいぞ」モグモグ
皐月「ってちゃんとこっち見ていってよ~」
提督「すまんすまん、すごいぞ」
弥生「でも、ほんとにおいしい・・・」モグモグ
三日月「司令官!今度、三日月特製お弁当も作ってくるので、たべてくださいね!」
提督「じゃあ今度の秘書艦の時にでも頼もうかな」
三日月「はい!」モグモグ
提督「皐月のお弁当は・・・」
・煮玉子
・だし巻き玉子
・鶏のからあげ
・鶏肉の煮付け
皐月「シンプルにたまごととり料理にしてみたよ!」
提督「お弁当と言えば唐揚げは定番だな!鶏の煮付けもちゃんと出来ててすごいな」モグモグ
皐月「へっへ~ん! ボクのこと、見なおしてくれた?」
提督「あぁ、すごいぞ」モグモグ
皐月「ってちゃんとこっち見ていってよ~」
提督「すまんすまん、すごいぞ」
弥生「でも、ほんとにおいしい・・・」モグモグ
三日月「司令官!今度、三日月特製お弁当も作ってくるので、たべてくださいね!」
提督「じゃあ今度の秘書艦の時にでも頼もうかな」
三日月「はい!」モグモグ
11: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 22:11:01.15 ID:YWziUXxa0
提督「後は、菊月のお弁当だな」
菊月「ああ、しっかり味わってくれ」
提督「菊月のお弁当は・・・」
・たまごチーズハムサンド
・クリームチーズレーズンサンド
・チキンナゲット
・たこさんウインナー
・菜の花の肉巻き
・コールスローサラダ
・フルーツ(イチゴ、キウイフルーツ、オレンジ)
提督「・・・たこさんウィンナー可愛いな」モグモグ
菊月「そ、そこは触れるんじゃない!」///
卯月「可愛いぴょん!」モグモグ
睦月「可愛いにゃしい!」モグモグ
望月「可愛いところもあるね~」モグモグ
菊月「っ!貴様ら、味の感想を言えーっ!」
菊月「ああ、しっかり味わってくれ」
提督「菊月のお弁当は・・・」
・たまごチーズハムサンド
・クリームチーズレーズンサンド
・チキンナゲット
・たこさんウインナー
・菜の花の肉巻き
・コールスローサラダ
・フルーツ(イチゴ、キウイフルーツ、オレンジ)
提督「・・・たこさんウィンナー可愛いな」モグモグ
菊月「そ、そこは触れるんじゃない!」///
卯月「可愛いぴょん!」モグモグ
睦月「可愛いにゃしい!」モグモグ
望月「可愛いところもあるね~」モグモグ
菊月「っ!貴様ら、味の感想を言えーっ!」
12: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 22:37:47.31 ID:YWziUXxa0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
文月「あ、司令官!見てみて~」ヨイショッ
提督「どうした文月?」モグモグ
文月「コップの中に、桜の花びらが入ってすっごくかわいい~」
提督「ああ、可愛いな(文月がな・・・)」
卯月「しれいかぁ~ん、飲んでるかぴょ~ん?」スリスリ
提督「なんでそんな酔っ払い絡みなんだよ」
卯月「細かいことはきにしないっぴょん!」ポフン
提督「あぶなっ、いきなり足の上に座ってくるやつがあるか!」
卯月「ぷっぷくぷぅ~♪」
提督「ったく、飲み物こぼすなよ」
卯月「ありがとぴょん!」
睦月(むむむ・・中々手強いにゃしい・・・)
水無月(卯月も攻めてきたね、負けてられないな)
弥生「・・・」
文月「あ、司令官!見てみて~」ヨイショッ
提督「どうした文月?」モグモグ
文月「コップの中に、桜の花びらが入ってすっごくかわいい~」
提督「ああ、可愛いな(文月がな・・・)」
卯月「しれいかぁ~ん、飲んでるかぴょ~ん?」スリスリ
提督「なんでそんな酔っ払い絡みなんだよ」
卯月「細かいことはきにしないっぴょん!」ポフン
提督「あぶなっ、いきなり足の上に座ってくるやつがあるか!」
卯月「ぷっぷくぷぅ~♪」
提督「ったく、飲み物こぼすなよ」
卯月「ありがとぴょん!」
睦月(むむむ・・中々手強いにゃしい・・・)
水無月(卯月も攻めてきたね、負けてられないな)
弥生「・・・」
13: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 23:18:16.80 ID:YWziUXxa0
提督「さて、そろそろお開きにするか」
皐月「え~もう帰っちゃうの?」
提督「鎮守府から近いとはいえ、山は山だからな」
提督「まだ日が高いうちに帰らないと、危ないし」
菊月「あぁ、その通りだな・・・」
三日月「では、片付けを致しましょう!もっち、手伝って」ガサガサ
望月「うあぁーマジめんどくせぇー・・・」イソイソ
如月「しかたない子達ねぇ…さぁ、一気に片付けるわよ」ガチャガチャ
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・
提督「よーし、忘れ物はないか-?」
ダイジョウブー
イケルヨー
サクセンカンリョウダ
キレイニスルカラマッテテ~
弥生「・・・司令、官」ツンツン
提督「どうした弥生?」
弥生「その、えと、・・・」///
弥生「帰り、と、途中まで・・・」//
弥生「おんぶ、して貰ってもいいですか・・!」//
提督「ああ、鎮守府まででもいいぞ」
弥生「えっ…と、えーっと…うれしい…です」///
オクレテゴメン!イケルヨ!
提督「それじゃ、鎮守府に向かって」
卯月「抜錨でぇす!びしっ!」ダッ!
睦月「卯月ちゃん、走ると危ないよ~!」タッタッタッ
皐月「え~もう帰っちゃうの?」
提督「鎮守府から近いとはいえ、山は山だからな」
提督「まだ日が高いうちに帰らないと、危ないし」
菊月「あぁ、その通りだな・・・」
三日月「では、片付けを致しましょう!もっち、手伝って」ガサガサ
望月「うあぁーマジめんどくせぇー・・・」イソイソ
如月「しかたない子達ねぇ…さぁ、一気に片付けるわよ」ガチャガチャ
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・
提督「よーし、忘れ物はないか-?」
ダイジョウブー
イケルヨー
サクセンカンリョウダ
キレイニスルカラマッテテ~
弥生「・・・司令、官」ツンツン
提督「どうした弥生?」
弥生「その、えと、・・・」///
弥生「帰り、と、途中まで・・・」//
弥生「おんぶ、して貰ってもいいですか・・!」//
提督「ああ、鎮守府まででもいいぞ」
弥生「えっ…と、えーっと…うれしい…です」///
オクレテゴメン!イケルヨ!
提督「それじゃ、鎮守府に向かって」
卯月「抜錨でぇす!びしっ!」ダッ!
睦月「卯月ちゃん、走ると危ないよ~!」タッタッタッ
14: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 23:27:59.99 ID:YWziUXxa0
提督「よし、いくか弥生」スッ
弥生「は、はい・・・」
ヨイッショ
提督「やっぱ軽いなー弥生は」
弥生「そう、ですか?」
提督「そりゃな、艦娘って言ってもまだ子どもだし」
提督「その代わり、荷物で手が少しふさがってるから」
提督「ちゃんと捕まってるんだぞ」
弥生「はい、司令官・・・」ギュウ・・・
スタスタ・・・・
弥生(・・・ダメ、眠たくなってきちゃった・・・)
弥生(でも、司令官の背中、おっきくて、あたたかくて・・)
提督「弥生」
弥生「は、はい」
提督「寝てても、いいからな」
弥生「・・・はい」
弥生「は、はい・・・」
ヨイッショ
提督「やっぱ軽いなー弥生は」
弥生「そう、ですか?」
提督「そりゃな、艦娘って言ってもまだ子どもだし」
提督「その代わり、荷物で手が少しふさがってるから」
提督「ちゃんと捕まってるんだぞ」
弥生「はい、司令官・・・」ギュウ・・・
スタスタ・・・・
弥生(・・・ダメ、眠たくなってきちゃった・・・)
弥生(でも、司令官の背中、おっきくて、あたたかくて・・)
提督「弥生」
弥生「は、はい」
提督「寝てても、いいからな」
弥生「・・・はい」
16: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 23:34:59.39 ID:YWziUXxa0
弥生(司令官・・・)
弥生(しれい、かん…)
弥生(ありが、とう・・・)
弥生(・・・好き、で、す」
【艦これ】睦月型と花見 完
弥生(しれい、かん…)
弥生(ありが、とう・・・)
弥生(・・・好き、で、す」
【艦これ】睦月型と花見 完
17: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 23:48:01.93 ID:YWziUXxa0
今回もお目汚し大変失礼致しました!
今回書かせていただいた『睦月型と花見』は、前にお題としていただいたものです。
お題を出して頂いた方、ありがとうございます!
いやー、睦月型っていいもんですねみんな可愛いのはもちろん、一人一人個性があるのがいいですね。
個人的には菊月の台詞を考えるのが難しかったです。
また次も機会があれば書かせてもらいますが、そのときはよろしくお願いいたします。
それでは
さよなら
さよなら
さよなら
今回書かせていただいた『睦月型と花見』は、前にお題としていただいたものです。
お題を出して頂いた方、ありがとうございます!
いやー、睦月型っていいもんですねみんな可愛いのはもちろん、一人一人個性があるのがいいですね。
個人的には菊月の台詞を考えるのが難しかったです。
また次も機会があれば書かせてもらいますが、そのときはよろしくお願いいたします。
それでは
さよなら
さよなら
さよなら
18: ◆HcSYGRWzLE 2017/04/23(日) 23:48:49.44 ID:YWziUXxa0
あ、それとまたテーマ等があれば書き込んで頂くとうれしいです!求めてばかりですみません!
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 08:00:43.32 ID:8OQQVxFSO
乙にゃしい
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 15:12:16.52 ID:y1DoU7tWO
第六駆逐隊とおもちゃ買いに行く
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/24(月) 17:21:00.00 ID:NFuEsdhG0
乙です
神風型と物見遊山
神風型と物見遊山
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492943825/
Entry ⇒ 2017.04.30 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
【デレマス】梨沙「髪を洗うわよ!」輝子「フヒッ!?」
1: ◆cLLpbu6HI. 2017/02/13(月) 23:40:42.39 ID:kVGW7B040
梨沙が輝子に髪の洗い方を教えるお話です。
2: ◆cLLpbu6HI. 2017/02/13(月) 23:42:04.11 ID:kVGW7B040
梨沙「フンフフフフ~、あら?」
梨沙「ちょっとあんた!何やってんのよ!!」
輝子「フヒッ!?あ、あの、親友のお世話を…」ビクッ
梨沙「そんなこと聞いてるんじゃないわよ!髪!床についちゃってるじゃない!!」
輝子「え?あ、あぁ、お邪魔だったな。ゴメン…」
梨沙「そうじゃないわよ。せっかくの長い髪なのに自分から汚してんじゃないわよ」ハァ
輝子「べ、別にたいしたことじゃ無いから…」
梨沙「大したことあるわよ!髪は乙女の命って言うでしょ?」
輝子「お、おう…」
梨沙「あんたは髪質も悪くないんだから大切にしなさいよ。もしお手入れが面倒なら晴みたいに短くしちゃえば?」
輝子「そ、それはダメだ…!」
梨沙「ちょっとあんた!何やってんのよ!!」
輝子「フヒッ!?あ、あの、親友のお世話を…」ビクッ
梨沙「そんなこと聞いてるんじゃないわよ!髪!床についちゃってるじゃない!!」
輝子「え?あ、あぁ、お邪魔だったな。ゴメン…」
梨沙「そうじゃないわよ。せっかくの長い髪なのに自分から汚してんじゃないわよ」ハァ
輝子「べ、別にたいしたことじゃ無いから…」
梨沙「大したことあるわよ!髪は乙女の命って言うでしょ?」
輝子「お、おう…」
梨沙「あんたは髪質も悪くないんだから大切にしなさいよ。もしお手入れが面倒なら晴みたいに短くしちゃえば?」
輝子「そ、それはダメだ…!」
3: ◆cLLpbu6HI. 2017/02/13(月) 23:42:56.62 ID:kVGW7B040
梨沙「なんで?」
輝子「わ、私は乙女じゃあないけど…一応女なんだ」
輝子「髪が長いと…女だと認識してもらえるんだ…」
梨沙「ふーん、それなりに拘りはあるのね。だったらなおの事大切にしなさいよ」
輝子「わ、わかった…」
梨沙「んじゃ行くわよ」
輝子「お、お気をつけて…」
梨沙「あんたも来るのよ!」
輝子「フヒッ!?ど、どこへ?」
梨沙「寮の大浴場。あんたの髪を洗うわよ」ガシッ←143㎝38㎏
輝子「ちょっ、待って…」ズルズル←142㎝35㎏
輝子「わ、私は乙女じゃあないけど…一応女なんだ」
輝子「髪が長いと…女だと認識してもらえるんだ…」
梨沙「ふーん、それなりに拘りはあるのね。だったらなおの事大切にしなさいよ」
輝子「わ、わかった…」
梨沙「んじゃ行くわよ」
輝子「お、お気をつけて…」
梨沙「あんたも来るのよ!」
輝子「フヒッ!?ど、どこへ?」
梨沙「寮の大浴場。あんたの髪を洗うわよ」ガシッ←143㎝38㎏
輝子「ちょっ、待って…」ズルズル←142㎝35㎏
4: ◆cLLpbu6HI. 2017/02/13(月) 23:43:50.65 ID:kVGW7B040
女子寮
梨沙「着替えはあんたのを貸してくれればいいから。部屋はどっち?」
輝子「あ、向こうです…」
心「あれ?珍しい組み合わせじゃん☆」
梨沙「心じゃない。ちょっと輝子の髪を洗いに来たのよ」
心「はぁとって呼べよ☆ていうかどんな状況だよ♪」
梨沙「こいつ、こんだけ長い髪してるのに扱いが雑なのよ!さっきも事務所の床に髪がついてたし。それにどうせ適当な洗い方しかしてないだろうから一から教えてやろうと思って」
心「なるほど!そういうことならはぁとにも一枚かませろよ☆」
梨沙「別に構わないわよ」
輝子(わ、私の意見は…)
心「んじゃあ脱衣所に集合ってことで♪」
梨沙「着替えはあんたのを貸してくれればいいから。部屋はどっち?」
輝子「あ、向こうです…」
心「あれ?珍しい組み合わせじゃん☆」
梨沙「心じゃない。ちょっと輝子の髪を洗いに来たのよ」
心「はぁとって呼べよ☆ていうかどんな状況だよ♪」
梨沙「こいつ、こんだけ長い髪してるのに扱いが雑なのよ!さっきも事務所の床に髪がついてたし。それにどうせ適当な洗い方しかしてないだろうから一から教えてやろうと思って」
心「なるほど!そういうことならはぁとにも一枚かませろよ☆」
梨沙「別に構わないわよ」
輝子(わ、私の意見は…)
心「んじゃあ脱衣所に集合ってことで♪」
5: ◆cLLpbu6HI. 2017/02/13(月) 23:45:06.63 ID:kVGW7B040
脱衣所
梨沙「で、あんた普段どうやって髪洗ってんの?」
輝子「えっと…シャンプーを手に取って…「はいアウトー!!」えっ…」
心「髪を洗うのには先ずは準備が肝心なんだぞ☆」
輝子「じゅ、準備…?」
梨沙「そうよ。先にブラッシングして埃とか抜け毛を落とさなきゃ」
心「こうやって毛先から丁寧にブラッシングして絡んだ髪の毛をほぐすのが意外と重要なんだぞ♪」スッスッ
輝子「そ、そういえば昔は母さんがやってくれてたな…」
梨沙「んじゃさっさと脱いでお風呂に行きましょ。・・・あんた、色気のない下着付けてるわね」
輝子「べ、別にサイズさえあってれば…問題ないだろ?」
心「そういう問題じゃ無いんだぞ☆オシャレは見えないところから♪」
梨沙「その通りよ。次は下着も選んであげなきゃね」
輝子「か、勘弁してくれ…。……」ジーッ
梨沙「で、あんた普段どうやって髪洗ってんの?」
輝子「えっと…シャンプーを手に取って…「はいアウトー!!」えっ…」
心「髪を洗うのには先ずは準備が肝心なんだぞ☆」
輝子「じゅ、準備…?」
梨沙「そうよ。先にブラッシングして埃とか抜け毛を落とさなきゃ」
心「こうやって毛先から丁寧にブラッシングして絡んだ髪の毛をほぐすのが意外と重要なんだぞ♪」スッスッ
輝子「そ、そういえば昔は母さんがやってくれてたな…」
梨沙「んじゃさっさと脱いでお風呂に行きましょ。・・・あんた、色気のない下着付けてるわね」
輝子「べ、別にサイズさえあってれば…問題ないだろ?」
心「そういう問題じゃ無いんだぞ☆オシャレは見えないところから♪」
梨沙「その通りよ。次は下着も選んであげなきゃね」
輝子「か、勘弁してくれ…。……」ジーッ
6: ◆cLLpbu6HI. 2017/02/13(月) 23:45:58.99 ID:kVGW7B040
心「どした?」
輝子「はぁとさん、良い身体してるな」モミッ
心「イヤン♥」
梨沙「確かに、中々のサイズよね」モミュッ
心「あぁん☆」クネッ
輝子「あ、愛梨ちゃんともいい勝負だな…」モミモミ
梨沙「あれもすごいわよね…。ていうかうちって雫や拓海と言い、デカいのはホントデカいわよね」
輝子「み、未知の領域だな…」
心「お前らいつまで揉んでるんだよ♪」
輝子「ご、ゴメン…」
梨沙「んじゃ行きましょうか」スタスタ
心「ぶれねぇなおい☆」
輝子「はぁとさん、良い身体してるな」モミッ
心「イヤン♥」
梨沙「確かに、中々のサイズよね」モミュッ
心「あぁん☆」クネッ
輝子「あ、愛梨ちゃんともいい勝負だな…」モミモミ
梨沙「あれもすごいわよね…。ていうかうちって雫や拓海と言い、デカいのはホントデカいわよね」
輝子「み、未知の領域だな…」
心「お前らいつまで揉んでるんだよ♪」
輝子「ご、ゴメン…」
梨沙「んじゃ行きましょうか」スタスタ
心「ぶれねぇなおい☆」
7: ◆cLLpbu6HI. 2017/02/13(月) 23:46:40.09 ID:kVGW7B040
カポーン
心「ん~スウィーティー♪」
輝子「フヒィ~…」
梨沙「言っておくけど、これも大事な準備の一つなんだからね?」
輝子「そ、そうなのか?」
心「体を温めることで頭皮の毛穴も開いて汚れが落ちやすくなるんだぞ☆目安は顔に汗かくくらいな♪」
梨沙「本当は夜がいいんだけど、今回は特別ね」
輝子「お、おう…」
心「んじゃシャワーで流すからね~♪」
梨沙「ただ濡らすだけじゃなくて髪を洗い流すイメージだからね」
心「これをちゃんとやると汚れの7割が落ちるって言われてるんだぞ☆」
梨沙「シャンプーも少ない量で泡立つしね。わかったら手ぇ挙げて」
輝子「……」ノ
梨沙「よろしい」
心「ん~スウィーティー♪」
輝子「フヒィ~…」
梨沙「言っておくけど、これも大事な準備の一つなんだからね?」
輝子「そ、そうなのか?」
心「体を温めることで頭皮の毛穴も開いて汚れが落ちやすくなるんだぞ☆目安は顔に汗かくくらいな♪」
梨沙「本当は夜がいいんだけど、今回は特別ね」
輝子「お、おう…」
心「んじゃシャワーで流すからね~♪」
梨沙「ただ濡らすだけじゃなくて髪を洗い流すイメージだからね」
心「これをちゃんとやると汚れの7割が落ちるって言われてるんだぞ☆」
梨沙「シャンプーも少ない量で泡立つしね。わかったら手ぇ挙げて」
輝子「……」ノ
梨沙「よろしい」
8: ◆cLLpbu6HI. 2017/02/13(月) 23:47:32.59 ID:kVGW7B040
梨沙「シャンプーは最初手でよく泡立てるのが肝心よ。いきなり髪につけるのはダメだからね!」
輝子「し、知らなかった…」
心「髪が擦れ合うとキューティクルが壊れちゃうからな☆」
梨沙「ゴシゴシ強く洗うのもダメよ。優しくマッサージをするように洗ってね」
輝子「わ、分かった…」
心「よ~くすすいだらタオルで水気を切る、と」
梨沙「一応聞いておくけど、あんたトリートメントは?」
輝子「や、やったことない、ぞ…」
梨沙「でしょうね。普段はリンスインシャンプーとかでしょ?」
心「リンスやコンディショナーは髪の表面を整えるもの、トリートメントは内側から整えるものって覚えておけば今日は十分だぞ♪」
心「あと、トリートメントは毛先で十分☆」
梨沙「本来ならここから蒸しタオルで5分位蒸すんだけど、今日は少しだけ待ってから洗い流すわよ」
輝子「た、大変だな…」
心「美の道は長く険しいんだぞ♪」
輝子「し、知らなかった…」
心「髪が擦れ合うとキューティクルが壊れちゃうからな☆」
梨沙「ゴシゴシ強く洗うのもダメよ。優しくマッサージをするように洗ってね」
輝子「わ、分かった…」
心「よ~くすすいだらタオルで水気を切る、と」
梨沙「一応聞いておくけど、あんたトリートメントは?」
輝子「や、やったことない、ぞ…」
梨沙「でしょうね。普段はリンスインシャンプーとかでしょ?」
心「リンスやコンディショナーは髪の表面を整えるもの、トリートメントは内側から整えるものって覚えておけば今日は十分だぞ♪」
心「あと、トリートメントは毛先で十分☆」
梨沙「本来ならここから蒸しタオルで5分位蒸すんだけど、今日は少しだけ待ってから洗い流すわよ」
輝子「た、大変だな…」
心「美の道は長く険しいんだぞ♪」
9: ◆cLLpbu6HI. 2017/02/13(月) 23:49:40.44 ID:kVGW7B040
梨沙「乾かす時も大事なことは色々あるわよ。まず、押さえるようにして軽く乾かすこと。ドライヤーは低温で短時間で済ますこと!」
心「熱と摩擦は髪にとって大敵だからな☆」
梨沙「自然乾燥もだめだからね!」
輝子「こ、これで終了か…?」
心「お疲れ~☆いやぁ楽しかった♪」
梨沙「うん、中々綺麗になったじゃない!まぁアタシには及ばないけどね♪」
輝子「ふ、二人とも…サンキューな。今度キノコのフルコースをご馳走するぜ…」
心「楽しみに待ってるぞ☆」
梨沙「美味しかったらパパに食べてもらうために教えてもらうことにするわ!」
この後事務所に戻ったら志希にゃんに滅茶苦茶ハスハスされた
了
心「熱と摩擦は髪にとって大敵だからな☆」
梨沙「自然乾燥もだめだからね!」
輝子「こ、これで終了か…?」
心「お疲れ~☆いやぁ楽しかった♪」
梨沙「うん、中々綺麗になったじゃない!まぁアタシには及ばないけどね♪」
輝子「ふ、二人とも…サンキューな。今度キノコのフルコースをご馳走するぜ…」
心「楽しみに待ってるぞ☆」
梨沙「美味しかったらパパに食べてもらうために教えてもらうことにするわ!」
この後事務所に戻ったら志希にゃんに滅茶苦茶ハスハスされた
了
10: ◆cLLpbu6HI. 2017/02/13(月) 23:52:06.02 ID:kVGW7B040
作中に出てきた髪の洗い方については【長髪 洗い方】で調べて出てきたものを参考にしました。所々端折ったりしてますがそこは気にしないでいただくということで。
それでは失礼します。
それでは失礼します。
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 00:15:20.31 ID:ueywnLdqP
乙
アニメの表現で長髪の子が髪を結わずに湯船に入ってるのにブチ切れてる人を思い出した
アニメの表現で長髪の子が髪を結わずに湯船に入ってるのにブチ切れてる人を思い出した
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 01:14:05.98 ID:fLvEfU0N0
奈緒ちゃん編もみたいです乙
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 13:59:39.66 ID:DT97Rs80O
乙乙
シャンプー泡立ててからっていうけど手だと泡立たなくない…?
髪を結わずに風呂に入る描写はその辺りのことを知らない男が描いてるって話あったな
シャンプー泡立ててからっていうけど手だと泡立たなくない…?
髪を結わずに風呂に入る描写はその辺りのことを知らない男が描いてるって話あったな
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486996842/
Entry ⇒ 2017.04.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
モバP「新米プロデューサーと」五十嵐響子「アイドル」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:15:19.88 ID:Lt1ekx+j0
アイドルマスターシンデレラガールズです。
注意
この話は私が以前に書いていた
佐藤心「プロデューサーとアイドル」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445176290/
と世界観が一致しており、これらの話のその後のお話となっております。
モバP「新米プロデューサーと」ナターリア「アイドル!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1481459613/
こちらの続きになります。
日高舞「プロデューサーとアイドル。始まりの物語」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482069237/
こちらの設定も引き継いでいるので、こちらも読んで頂けると助かります。
注意
この話は私が以前に書いていた
佐藤心「プロデューサーとアイドル」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445176290/
と世界観が一致しており、これらの話のその後のお話となっております。
モバP「新米プロデューサーと」ナターリア「アイドル!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1481459613/
こちらの続きになります。
日高舞「プロデューサーとアイドル。始まりの物語」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482069237/
こちらの設定も引き継いでいるので、こちらも読んで頂けると助かります。
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:15:47.09 ID:Lt1ekx+j0
CGプロ寮
晴「ふわぁ……おはよーございまーす……」
ナターリア「オハヨウ! 晴!」
晴「おー、早いな、ナターリア」
ナターリア「そうカ? このくらい普通ダロ?」
晴「昨日ちょっと遅かったんだよ……オレ」
菜々「あ、おはようございます! 晴ちゃん!」
晴「おはようございます、菜々さん」
菜々「もう朝ごはん出来てるので、取りに来てくださいね~」
ナターリア「だっテ! 行こウ!」
晴「おうよ」
晴「ふわぁ……おはよーございまーす……」
ナターリア「オハヨウ! 晴!」
晴「おー、早いな、ナターリア」
ナターリア「そうカ? このくらい普通ダロ?」
晴「昨日ちょっと遅かったんだよ……オレ」
菜々「あ、おはようございます! 晴ちゃん!」
晴「おはようございます、菜々さん」
菜々「もう朝ごはん出来てるので、取りに来てくださいね~」
ナターリア「だっテ! 行こウ!」
晴「おうよ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:16:18.18 ID:Lt1ekx+j0
晴「いただきまーす」
ナターリア「いただきマス!」
菜々「はい、召し上がれ♪」
晴「他の連中は?」
菜々「みんなもうお仕事なり学校行ってますよ。晴ちゃんとナターリアちゃんで最後です」
晴「ふーん。みんな早いんだな」
ナターリア「晴と私は一緒に仕事だからナ!」
菜々「そうですねぇ~。あ、ナターリアちゃん、口の端にケチャップが……」
菜々「んー、はい! とれましたよ!」
ナターリア「アリガト! 菜々っておかーさんみたいだナ!」
菜々「え!?」
晴「でも、実際そんなもんだろ。菜々さん、ここで寮母もやるようになってからますますかーちゃんみたいになったし」
菜々「ナ、ナナはまだ17歳なのに……」
晴「永遠の、だろ?」
菜々「うぐぐ……」
ナターリア「? 菜々は17歳じゃないのカ?」
晴「菜々さんには色々あるんだよ」
菜々「17歳ですし……」
ナターリア「??」
ナターリア「いただきマス!」
菜々「はい、召し上がれ♪」
晴「他の連中は?」
菜々「みんなもうお仕事なり学校行ってますよ。晴ちゃんとナターリアちゃんで最後です」
晴「ふーん。みんな早いんだな」
ナターリア「晴と私は一緒に仕事だからナ!」
菜々「そうですねぇ~。あ、ナターリアちゃん、口の端にケチャップが……」
菜々「んー、はい! とれましたよ!」
ナターリア「アリガト! 菜々っておかーさんみたいだナ!」
菜々「え!?」
晴「でも、実際そんなもんだろ。菜々さん、ここで寮母もやるようになってからますますかーちゃんみたいになったし」
菜々「ナ、ナナはまだ17歳なのに……」
晴「永遠の、だろ?」
菜々「うぐぐ……」
ナターリア「? 菜々は17歳じゃないのカ?」
晴「菜々さんには色々あるんだよ」
菜々「17歳ですし……」
ナターリア「??」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:16:48.68 ID:Lt1ekx+j0
舞「おっはよー」
菜々「あ、舞ちゃん。おはようございます。どうしたんですか? 今日はお昼からですよね?」
舞「お、美味しそうね」
晴「あげないぞ」
舞「取らないわよ。って、そうじゃなくて。ちょっと菜々達に頼みがあってね」
菜々「ナナ達に、ですか?」
ナターリア「頼みってなんダ?」
舞「んー。回りくどいの面倒だから直球で言うけど……」
舞「あ、入って良いわよ」
??「お、お邪魔しまーす……」
晴「……誰?」
ナターリア「お客サン?」
菜々「あ、嫌な予感がする」
舞「この娘、CGプロで雇ってくれるようにはぁとちゃん説得してくれない?」
菜々「やっぱり……」
晴「は?」
ナターリア「ウン! 任せテ!」
舞「さっすが、ナターリアちゃんね! 頼もしいわ!」
菜々「あ、舞ちゃん。おはようございます。どうしたんですか? 今日はお昼からですよね?」
舞「お、美味しそうね」
晴「あげないぞ」
舞「取らないわよ。って、そうじゃなくて。ちょっと菜々達に頼みがあってね」
菜々「ナナ達に、ですか?」
ナターリア「頼みってなんダ?」
舞「んー。回りくどいの面倒だから直球で言うけど……」
舞「あ、入って良いわよ」
??「お、お邪魔しまーす……」
晴「……誰?」
ナターリア「お客サン?」
菜々「あ、嫌な予感がする」
舞「この娘、CGプロで雇ってくれるようにはぁとちゃん説得してくれない?」
菜々「やっぱり……」
晴「は?」
ナターリア「ウン! 任せテ!」
舞「さっすが、ナターリアちゃんね! 頼もしいわ!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:17:18.09 ID:Lt1ekx+j0
舞「じゃあ、そういう事で、よろしく!」
菜々「待って。待って!」
晴「そうだよ、いきなり雇えって、そもそも誰だよ」
??「あ、ご、ごめんなさい!」
響子「私、五十嵐響子って言います! これでも一応……アイドル……やってます」
ナターリア「ナターリアだヨ! よろしくナ!」
響子「はい! よろしくお願いします!」
晴「アイドルなんだろ? 事務所入ってるんじゃないのか?」
響子「それが……」
菜々「舞ちゃん」
舞「なにかしら?」
菜々「きちんと、説明してくれますよね?」
舞「そうね……話すと長いんだけど……」
菜々「待って。待って!」
晴「そうだよ、いきなり雇えって、そもそも誰だよ」
??「あ、ご、ごめんなさい!」
響子「私、五十嵐響子って言います! これでも一応……アイドル……やってます」
ナターリア「ナターリアだヨ! よろしくナ!」
響子「はい! よろしくお願いします!」
晴「アイドルなんだろ? 事務所入ってるんじゃないのか?」
響子「それが……」
菜々「舞ちゃん」
舞「なにかしら?」
菜々「きちんと、説明してくれますよね?」
舞「そうね……話すと長いんだけど……」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:17:54.08 ID:Lt1ekx+j0
◆
数日前 テレビ局 控室
舞「んー、収録まで暇ねー。ちょっとぶらぶらしてようかしら」
響子「きゃっ!」
舞「あ、ごめんごめん。まさか扉開けた先に人が居るとは。怪我ない?」
響子「ひ、日高さん!? だ、大丈夫です!」
響子「あ、あの! 私、五十嵐響子って言います! 今日の撮影でご一緒させていただきます!」
舞「あら、そうなの。わざわざありがと」
舞「いがきょん、今暇?」
響子「い、いがきょん……?」
舞「暇ならちょっと付き合ってくれる?」
響子「えっと……挨拶したらすぐに戻れって言われてて……」
舞「まぁいいじゃない。これも挨拶と思って。ね?」
響子「は、はい……」
数日前 テレビ局 控室
舞「んー、収録まで暇ねー。ちょっとぶらぶらしてようかしら」
響子「きゃっ!」
舞「あ、ごめんごめん。まさか扉開けた先に人が居るとは。怪我ない?」
響子「ひ、日高さん!? だ、大丈夫です!」
響子「あ、あの! 私、五十嵐響子って言います! 今日の撮影でご一緒させていただきます!」
舞「あら、そうなの。わざわざありがと」
舞「いがきょん、今暇?」
響子「い、いがきょん……?」
舞「暇ならちょっと付き合ってくれる?」
響子「えっと……挨拶したらすぐに戻れって言われてて……」
舞「まぁいいじゃない。これも挨拶と思って。ね?」
響子「は、はい……」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:18:27.40 ID:Lt1ekx+j0
テレビ局内
舞「んー、撮影始まるまで暇ねー」
響子「そうですね……」
舞「なんか暗いわね、どしたの?」
響子「あ……その……」
舞「おねーさんが聞いてあげるから言ってみなさい」
響子「……私、スカウトされて田舎から出てきたんですけど、その……」
舞「売れてなくてアイドル続けるか迷ってる?」
響子「あ、はい。そうです……」
舞「こういうのは実力も大事だけど、何より必要なのは運よ」
響子「運、ですか?」
舞「そ。私も昔は中々デビューさせてもらえなくて、癇癪起こしてたけど、ある時急にデビューしちゃったし」
響子「日高さんでもデビュー出来なかったんですか?」
舞「舞で良いわよ」
響子「は、はい! 舞……さん」
舞「私の場合はちょっと事情があったけどね。デビューも望んだ形じゃなかったし」
響子「そうなんですか……」
舞「んー、撮影始まるまで暇ねー」
響子「そうですね……」
舞「なんか暗いわね、どしたの?」
響子「あ……その……」
舞「おねーさんが聞いてあげるから言ってみなさい」
響子「……私、スカウトされて田舎から出てきたんですけど、その……」
舞「売れてなくてアイドル続けるか迷ってる?」
響子「あ、はい。そうです……」
舞「こういうのは実力も大事だけど、何より必要なのは運よ」
響子「運、ですか?」
舞「そ。私も昔は中々デビューさせてもらえなくて、癇癪起こしてたけど、ある時急にデビューしちゃったし」
響子「日高さんでもデビュー出来なかったんですか?」
舞「舞で良いわよ」
響子「は、はい! 舞……さん」
舞「私の場合はちょっと事情があったけどね。デビューも望んだ形じゃなかったし」
響子「そうなんですか……」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:18:55.45 ID:Lt1ekx+j0
舞「えぇ。だから、必要なのは運。そして運を引き寄せるために環境変えたりするのはアリよ」
響子「環境を……」
舞「そ。と言うわけで、今くすぶってるならいっそ事務所変えてみたら?」
響子「でも……私、他に知ってる事務所なんて……」
舞「私の知り合いの事務所に入れてもらえるように頼んであげましょうか?」
響子「い、良いんですか!?」
舞「まぁ、はぁとちゃんなら良いって言うでしょうし、ヘレンちゃんもOK出すでしょ」
響子「あ、でも、今の事務所にもお世話になってますし……」
舞「事務所どこ?」
響子「○○ってとこですけど……」
舞「○○……。ふーん。あそこまだアイドル事務所やってたのね」
響子「知ってるんですか?」
舞「なんだかんだこの業界長いもの」
舞「いがきょんの控室ここ?」
響子「え? はい。ここですけど……」
舞「たのもー!」
響子「環境を……」
舞「そ。と言うわけで、今くすぶってるならいっそ事務所変えてみたら?」
響子「でも……私、他に知ってる事務所なんて……」
舞「私の知り合いの事務所に入れてもらえるように頼んであげましょうか?」
響子「い、良いんですか!?」
舞「まぁ、はぁとちゃんなら良いって言うでしょうし、ヘレンちゃんもOK出すでしょ」
響子「あ、でも、今の事務所にもお世話になってますし……」
舞「事務所どこ?」
響子「○○ってとこですけど……」
舞「○○……。ふーん。あそこまだアイドル事務所やってたのね」
響子「知ってるんですか?」
舞「なんだかんだこの業界長いもの」
舞「いがきょんの控室ここ?」
響子「え? はい。ここですけど……」
舞「たのもー!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:19:29.69 ID:Lt1ekx+j0
◆
舞「というわけで、いがきょん貰っちゃった」
晴、菜々「「」」
ナターリア「フーン、響子も大変だったんだナ」
晴「待て! それって大丈夫なのか!? 大人のジジョーとかあるんじゃないのか!?」
菜々「舞ちゃんならやりかねませんけど……」
舞「それに、菜々も知ってるでしょ? ○○って事務所の噂」
菜々「……はい」
響子「何か……嫌な噂でもあるんですか?」
菜々「あんまり、他所を悪く言いたくはないんですけど……」
舞「○○って事務所は売り出すって決めたアイドル以外からはレッスン料とか称して金だけ毟る養分にしてるのよ」
菜々「それも、逃げられないようにたまにお仕事させたりして、自分も売り出してもらえてるって錯覚させたり……」
晴「ひでぇな……」
響子「そんな……」
舞「というわけで、いがきょん貰っちゃった」
晴、菜々「「」」
ナターリア「フーン、響子も大変だったんだナ」
晴「待て! それって大丈夫なのか!? 大人のジジョーとかあるんじゃないのか!?」
菜々「舞ちゃんならやりかねませんけど……」
舞「それに、菜々も知ってるでしょ? ○○って事務所の噂」
菜々「……はい」
響子「何か……嫌な噂でもあるんですか?」
菜々「あんまり、他所を悪く言いたくはないんですけど……」
舞「○○って事務所は売り出すって決めたアイドル以外からはレッスン料とか称して金だけ毟る養分にしてるのよ」
菜々「それも、逃げられないようにたまにお仕事させたりして、自分も売り出してもらえてるって錯覚させたり……」
晴「ひでぇな……」
響子「そんな……」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:20:12.70 ID:Lt1ekx+j0
舞「明らかにメインで売り出してるアイドルとは待遇が違うのよね」
菜々「昔はそんな事務所ばかりでしたけど、今も残ってるとは……」
舞「ま、高木さんと黒井さん達のお陰で大分浄化はされたけど、膿はまだ残ってるって良い証拠ね」
菜々「はい……」
ナターリア「ン? でも、響子はヤメたんダロ?」
響子「えっと……はい……」
ナターリア「ならイイんじゃないカ?」
晴「響子は確かにいいかもしんねーけどさ、他にもそうやって良いように使われてるアイドル一杯居るんだろ?」
舞「まぁ、そうね」
響子「……なんだか、私だけ逃げちゃって悪い気がします」
舞「……」
菜々「……あんまり言いたくないですけど、現実ってのは残酷なんです」
ナターリア「菜々……?」
菜々「夢半ばで諦めなきゃいけない娘も、夢を見る事すら出来なくなる娘もいっぱい居ます」
菜々「……それが芸能界なんです」
晴「……つまんねーな」
舞「お、晴ちゃん良い事言うわね」
晴「だって、そうだろ。せっかくやりたい事あってアイドルになったのに、事務所の都合でやらせてもらえないなんて、つまんねーだろ」
菜々「昔はそんな事務所ばかりでしたけど、今も残ってるとは……」
舞「ま、高木さんと黒井さん達のお陰で大分浄化はされたけど、膿はまだ残ってるって良い証拠ね」
菜々「はい……」
ナターリア「ン? でも、響子はヤメたんダロ?」
響子「えっと……はい……」
ナターリア「ならイイんじゃないカ?」
晴「響子は確かにいいかもしんねーけどさ、他にもそうやって良いように使われてるアイドル一杯居るんだろ?」
舞「まぁ、そうね」
響子「……なんだか、私だけ逃げちゃって悪い気がします」
舞「……」
菜々「……あんまり言いたくないですけど、現実ってのは残酷なんです」
ナターリア「菜々……?」
菜々「夢半ばで諦めなきゃいけない娘も、夢を見る事すら出来なくなる娘もいっぱい居ます」
菜々「……それが芸能界なんです」
晴「……つまんねーな」
舞「お、晴ちゃん良い事言うわね」
晴「だって、そうだろ。せっかくやりたい事あってアイドルになったのに、事務所の都合でやらせてもらえないなんて、つまんねーだろ」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:20:54.53 ID:Lt1ekx+j0
響子「……私は、舞さんに会えて、運が良かったんですね」
菜々「……はい。響子ちゃんは運が良かったんです。他のアイドルに負い目を感じるかもしれませんが……仕方ないです」
舞「……私が昔にアイドルやってた頃よりはマシになってる。だから、今後もどんどん良くしてくれると思うわよ」
舞「高木さんに黒井さん達も頑張ってるし、はぁとちゃんと彼も頑張ってるでしょ?」
舞「だから、すぐには無理でも、きっとアイドルみんなが夢を見られるようになるわよ」
響子「……」
舞「だから、まずはいがきょんがその見本にならないとダメよ!」
響子「はいっ!」
菜々「そうですね! じゃあこれから一緒に頑張りましょう!」
響子「はい!」
心「何勝手に話をまとめてんだコラ☆」
晴「!?」
ナターリア「ア! はぁとサン! オハヨ!」
響子「……! しゅ、しゅがーはぁとさんですよね!?」
心「そうだけど……」
響子「あの! 私、あの日のフェス見てました! 『つぼみ』感動しました!」
心「そ、そう?」
響子「はいっ! 私、しゅがーはぁとさんを見てますますアイドルやりたいなって思って!」
心「ふ、ふーん☆ 照れる☆」
菜々「……はい。響子ちゃんは運が良かったんです。他のアイドルに負い目を感じるかもしれませんが……仕方ないです」
舞「……私が昔にアイドルやってた頃よりはマシになってる。だから、今後もどんどん良くしてくれると思うわよ」
舞「高木さんに黒井さん達も頑張ってるし、はぁとちゃんと彼も頑張ってるでしょ?」
舞「だから、すぐには無理でも、きっとアイドルみんなが夢を見られるようになるわよ」
響子「……」
舞「だから、まずはいがきょんがその見本にならないとダメよ!」
響子「はいっ!」
菜々「そうですね! じゃあこれから一緒に頑張りましょう!」
響子「はい!」
心「何勝手に話をまとめてんだコラ☆」
晴「!?」
ナターリア「ア! はぁとサン! オハヨ!」
響子「……! しゅ、しゅがーはぁとさんですよね!?」
心「そうだけど……」
響子「あの! 私、あの日のフェス見てました! 『つぼみ』感動しました!」
心「そ、そう?」
響子「はいっ! 私、しゅがーはぁとさんを見てますますアイドルやりたいなって思って!」
心「ふ、ふーん☆ 照れる☆」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:21:40.55 ID:Lt1ekx+j0
舞「ふっ……」
菜々「舞ちゃん、何やったんですか」
舞「いがきょんに仕込んどいたのよ。ほら、はぁとちゃんって単純でしょ? こうやっておだてれば大丈夫って」
菜々「そんな嘘すぐにバレますよ……」
舞「嘘じゃないわよ。見に来てたのは事実だし」
心「いやぁ~ん☆ もう~☆ そんなに褒めんな☆ 照れちゃう☆ 照れるぅ~☆」
響子「そんな! だって私の憧れですから!」
心「くふふっ……☆ じゃあこれからも一緒に頑張ろうね♪」
響子「はい♪ ありがとうございます!」
菜々「うわぁ、あの人簡単に落ちた」
晴「いいのか……これ?」
菜々「はぁとちゃんが良いならいいんじゃないですかね。どうせ、プロデューサーさんに丸投げでしょうし」
舞「うんうん。私の見立ては間違ってなかったわね。じゃあ私も仕事あるし、そろそろ行くわ」
心「……あ! ってこんなことしてる場合じゃねぇ! 晴! ナターリア! 行くぞ!」
晴「げっ!? やばい! 遅刻する!」
ナターリア「ダーリンは?」
心「Pは卯月とほたるの方! 今日は私! ほら、早く!」
ナターリア「ハーイ……」
菜々「舞ちゃん、何やったんですか」
舞「いがきょんに仕込んどいたのよ。ほら、はぁとちゃんって単純でしょ? こうやっておだてれば大丈夫って」
菜々「そんな嘘すぐにバレますよ……」
舞「嘘じゃないわよ。見に来てたのは事実だし」
心「いやぁ~ん☆ もう~☆ そんなに褒めんな☆ 照れちゃう☆ 照れるぅ~☆」
響子「そんな! だって私の憧れですから!」
心「くふふっ……☆ じゃあこれからも一緒に頑張ろうね♪」
響子「はい♪ ありがとうございます!」
菜々「うわぁ、あの人簡単に落ちた」
晴「いいのか……これ?」
菜々「はぁとちゃんが良いならいいんじゃないですかね。どうせ、プロデューサーさんに丸投げでしょうし」
舞「うんうん。私の見立ては間違ってなかったわね。じゃあ私も仕事あるし、そろそろ行くわ」
心「……あ! ってこんなことしてる場合じゃねぇ! 晴! ナターリア! 行くぞ!」
晴「げっ!? やばい! 遅刻する!」
ナターリア「ダーリンは?」
心「Pは卯月とほたるの方! 今日は私! ほら、早く!」
ナターリア「ハーイ……」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:22:11.14 ID:Lt1ekx+j0
心「あ、響子ちゃん!」
響子「は、はい!」
心「菜々先輩と一緒に事務所行ってくれる? 手続きはちひろちゃんがやってくれるから!」
響子「わかりました!」
心「じゃあ、そういうわけで、あとはお願いしますね、菜々先輩!」
菜々「はい! 行ってらっしゃい!」
心「行ってきます! ほら、早く! 途中で未央拾わないといけないんだから!」
晴「へいへい。いってきまーす」
ナターリア「行ってきまス!」
響子「あはは……に、賑やかなんですね」
菜々「そうですねぇ……。ここなら飽きる事はないと思いますよ」
菜々「はぁとちゃんも、プロデューサーさんもアイドルの事を真剣に考えてくれますしね!」
菜々「……響子ちゃんの同期の他のアイドルには、もうちょっと我慢してもらいましょう……。いつか、きっとみんなでアイドルやれますから」
響子「はいっ!」
響子「は、はい!」
心「菜々先輩と一緒に事務所行ってくれる? 手続きはちひろちゃんがやってくれるから!」
響子「わかりました!」
心「じゃあ、そういうわけで、あとはお願いしますね、菜々先輩!」
菜々「はい! 行ってらっしゃい!」
心「行ってきます! ほら、早く! 途中で未央拾わないといけないんだから!」
晴「へいへい。いってきまーす」
ナターリア「行ってきまス!」
響子「あはは……に、賑やかなんですね」
菜々「そうですねぇ……。ここなら飽きる事はないと思いますよ」
菜々「はぁとちゃんも、プロデューサーさんもアイドルの事を真剣に考えてくれますしね!」
菜々「……響子ちゃんの同期の他のアイドルには、もうちょっと我慢してもらいましょう……。いつか、きっとみんなでアイドルやれますから」
響子「はいっ!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:22:46.24 ID:Lt1ekx+j0
◆
CGプロ
響子「わぁ……」
ちひろ「ボロくてすみません。これでも菜々さんと舞さんが掃除してくれてるんですけど、なかなか……」
響子「そ、そんなことないです! なんか……実家を思い出します」
菜々「実家ですか?」
響子「はいっ♪ 私の家って家族が多くて、いつもみんなが側に居て……」
みく「あー、なるほど。うちも狭いからね。確かにみんなを側に感じるにゃ」
幸子「まったく、このカワイイボクに相応しいとは言えないくらい狭いですからねぇ」
ちひろ「これでも昔は広かったんですよ」
響子「そうなんですか?」
ちひろ「はい。昔はアイドルも少なかったですし、スタッフも私と心さんだけでしたから」
みく「それがいつの間にかえーっと……17人? 響子チャン入れて18人?」
幸子「その割にスタッフは、ちひろさんとプロデューサーさんの二人だけ……」
菜々「あはは……。ヘレンちゃんとはぁとちゃんは兼任ですからね」
ちひろ「そもそも舞さんと菜々さんが手伝ってくれてなかったら既に回ってませんよ」
CGプロ
響子「わぁ……」
ちひろ「ボロくてすみません。これでも菜々さんと舞さんが掃除してくれてるんですけど、なかなか……」
響子「そ、そんなことないです! なんか……実家を思い出します」
菜々「実家ですか?」
響子「はいっ♪ 私の家って家族が多くて、いつもみんなが側に居て……」
みく「あー、なるほど。うちも狭いからね。確かにみんなを側に感じるにゃ」
幸子「まったく、このカワイイボクに相応しいとは言えないくらい狭いですからねぇ」
ちひろ「これでも昔は広かったんですよ」
響子「そうなんですか?」
ちひろ「はい。昔はアイドルも少なかったですし、スタッフも私と心さんだけでしたから」
みく「それがいつの間にかえーっと……17人? 響子チャン入れて18人?」
幸子「その割にスタッフは、ちひろさんとプロデューサーさんの二人だけ……」
菜々「あはは……。ヘレンちゃんとはぁとちゃんは兼任ですからね」
ちひろ「そもそも舞さんと菜々さんが手伝ってくれてなかったら既に回ってませんよ」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:23:50.02 ID:Lt1ekx+j0
響子「大変……なんですね」
ちひろ「大変ですけど、みなさん楽しんでくれていますよ♪」
みく「それもそうにゃ。ここより楽しい事務所はそうそうないと思うしね!」
幸子「まぁ否定はしませんね。……スカイダイビングとかは止めてほしいですけども」
菜々「ナナ達……何故か無茶させられますからね……」
みく、幸子、菜々「「「はぁ……」」」
ちひろ「ま、まぁ心さんも悪気があったわけでは……」
みく「悪気があったらなお悪いわ!」
響子「あははっ……!」
菜々「あ、やっと笑いましたね!」
響子「あっ! ご、ごめんなさい!」
みく「大丈夫にゃ。アイドルは笑顔が命にゃ」
幸子「フフーン! そうですよ。響子さんもボクほどではないですけど可愛いんですから、もっと笑いましょう!」
響子「……うんっ!」
ちひろ「大変ですけど、みなさん楽しんでくれていますよ♪」
みく「それもそうにゃ。ここより楽しい事務所はそうそうないと思うしね!」
幸子「まぁ否定はしませんね。……スカイダイビングとかは止めてほしいですけども」
菜々「ナナ達……何故か無茶させられますからね……」
みく、幸子、菜々「「「はぁ……」」」
ちひろ「ま、まぁ心さんも悪気があったわけでは……」
みく「悪気があったらなお悪いわ!」
響子「あははっ……!」
菜々「あ、やっと笑いましたね!」
響子「あっ! ご、ごめんなさい!」
みく「大丈夫にゃ。アイドルは笑顔が命にゃ」
幸子「フフーン! そうですよ。響子さんもボクほどではないですけど可愛いんですから、もっと笑いましょう!」
響子「……うんっ!」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:24:18.69 ID:Lt1ekx+j0
ちひろ「じゃあ必要な手続きは全部こちらで行っておきますね」
響子「はい! ありがとうございます!」
菜々「じゃあナナはお仕事まで掃除してきますね!」
ちひろ「はい、お願いします」
響子「あのっ!」
菜々「はい?」
響子「私もお手伝いします! これでも家事は得意なんです!」
菜々「響子ちゃん……! ちひろさん! 聞きました!? すごく良い子ですよ!」
ちひろ「はいはい。聞いてますよー。すみません、ちょっと電話取るので……」
菜々「あ、はい。すみません」
ちひろ「お電話ありがとうございます。CGプロです。あれ、プロデューサーさん?」
みく「じゃあみく達もいこっか」
幸子「そうですね。帰りは瑞樹さん達が顔を出してくれるんでしたっけ?」
ちひろ「はい!? 今からですか!?」
菜々「?」
響子「はい! ありがとうございます!」
菜々「じゃあナナはお仕事まで掃除してきますね!」
ちひろ「はい、お願いします」
響子「あのっ!」
菜々「はい?」
響子「私もお手伝いします! これでも家事は得意なんです!」
菜々「響子ちゃん……! ちひろさん! 聞きました!? すごく良い子ですよ!」
ちひろ「はいはい。聞いてますよー。すみません、ちょっと電話取るので……」
菜々「あ、はい。すみません」
ちひろ「お電話ありがとうございます。CGプロです。あれ、プロデューサーさん?」
みく「じゃあみく達もいこっか」
幸子「そうですね。帰りは瑞樹さん達が顔を出してくれるんでしたっけ?」
ちひろ「はい!? 今からですか!?」
菜々「?」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:24:57.71 ID:Lt1ekx+j0
ちひろ「ちょっと待ってください……。いや、無理ですね……。今からスケジュール空いてる娘居ないですよ……」
みく「何かあったの?」
ちひろ「それが……今日、一緒に収録をするはずだった他所の事務所のアイドルが来てないらしくて……」
幸子「うちからもっと出せないか、って話ですか?」
ちひろ「はい……」
菜々「えっと……今日スケジュールが空いてるのは……」
みく「……ダメにゃ。社長すらもスケジュール入ってるにゃ」
幸子「雪美さんならどうでしょう? 終わり次第すぐ向かえばなんとか……」
ちひろ「雪美ちゃんはその後にすぐ楓さんと凛ちゃんと一緒にインタビューの仕事が入っちゃったんです」
幸子「むむ……」
ちひろ「どうしましょう……765プロか876プロに応援を頼むしか……」
響子「あ、あのっ!」
ちひろ「はい?」
響子「そのお仕事、私じゃダメですか!?」
ちひろ「え、ですが響子ちゃんはまだ正式な手続きも終わっていませんし……」
響子「お願いします! やらせてください!」
響子「……他のみんなのためにも、私が夢を見られるって証明しないとダメなんです!」
みく「何かあったの?」
ちひろ「それが……今日、一緒に収録をするはずだった他所の事務所のアイドルが来てないらしくて……」
幸子「うちからもっと出せないか、って話ですか?」
ちひろ「はい……」
菜々「えっと……今日スケジュールが空いてるのは……」
みく「……ダメにゃ。社長すらもスケジュール入ってるにゃ」
幸子「雪美さんならどうでしょう? 終わり次第すぐ向かえばなんとか……」
ちひろ「雪美ちゃんはその後にすぐ楓さんと凛ちゃんと一緒にインタビューの仕事が入っちゃったんです」
幸子「むむ……」
ちひろ「どうしましょう……765プロか876プロに応援を頼むしか……」
響子「あ、あのっ!」
ちひろ「はい?」
響子「そのお仕事、私じゃダメですか!?」
ちひろ「え、ですが響子ちゃんはまだ正式な手続きも終わっていませんし……」
響子「お願いします! やらせてください!」
響子「……他のみんなのためにも、私が夢を見られるって証明しないとダメなんです!」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:25:40.92 ID:Lt1ekx+j0
ちひろ「……わかりました。響子ちゃんにお願いします」
響子「ありがとうございます!」
ちひろ「プロデューサーさんにはこのまま私が説明しておきます。資料もメールで送っておきます。なので、響子ちゃんはすぐに向かってください」
響子「はい! 行ってきます!」
みく「みく達も途中まで一緒に行くにゃ!」
幸子「はい! 行きましょう、響子さん!」
響子「うんっ!」
ちひろ「……」
ちひろ「と言うわけで、新人の娘が向かいますよ」
モバP(以下P)『はい。それはわかりましたけど、なんです? あの深刻そうなの』
ちひろ「内緒です♪ 色々あるんですよ」
P『? まぁいいや。とりあえずその娘の名前は?』
ちひろ「五十嵐響子ちゃんです」
P『いがらしきょうこ……っすね。了解です。じゃあ卯月とほたると一緒に待ってますんで。資料はパソコンの方にお願いします』
ちひろ「はい♪ すぐ送りますね」
菜々「……ちひろさん」
ちひろ「はい?」
菜々「もしかして、今の全部演技ですか?」
ちひろ「演技だなんて。相手の事務所がボイコットしたのは事実ですし、もう一人くらい出せないかって打診を受けたのも事実ですよ♪」
菜々「舞ちゃんが油断出来ないって言っていた理由がわかった気がします……」
響子「ありがとうございます!」
ちひろ「プロデューサーさんにはこのまま私が説明しておきます。資料もメールで送っておきます。なので、響子ちゃんはすぐに向かってください」
響子「はい! 行ってきます!」
みく「みく達も途中まで一緒に行くにゃ!」
幸子「はい! 行きましょう、響子さん!」
響子「うんっ!」
ちひろ「……」
ちひろ「と言うわけで、新人の娘が向かいますよ」
モバP(以下P)『はい。それはわかりましたけど、なんです? あの深刻そうなの』
ちひろ「内緒です♪ 色々あるんですよ」
P『? まぁいいや。とりあえずその娘の名前は?』
ちひろ「五十嵐響子ちゃんです」
P『いがらしきょうこ……っすね。了解です。じゃあ卯月とほたると一緒に待ってますんで。資料はパソコンの方にお願いします』
ちひろ「はい♪ すぐ送りますね」
菜々「……ちひろさん」
ちひろ「はい?」
菜々「もしかして、今の全部演技ですか?」
ちひろ「演技だなんて。相手の事務所がボイコットしたのは事実ですし、もう一人くらい出せないかって打診を受けたのも事実ですよ♪」
菜々「舞ちゃんが油断出来ないって言っていた理由がわかった気がします……」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:26:08.52 ID:Lt1ekx+j0
◆
テレビ局
P「お、届いたな。この娘か」
卯月「どんな娘なんですか?」
P「ほれ」
ほたる「あれ、響子さん……?」
P「なんだ、ほたる。知り合いか?」
ほたる「はい……。家が近くて、昔はよく遊んでもらってました」
ほたる「でも、響子さんはアイドルにスカウトされて東京に出て行ってしまったので……」
P「ほぉー。となると結構テレビ慣れしてるのかな」
卯月「あれ、でもお仕事あんまりしてないみたいですね」
P「ん、ほんとだ」
P「まぁ、会えば分かるだろ」
テレビ局
P「お、届いたな。この娘か」
卯月「どんな娘なんですか?」
P「ほれ」
ほたる「あれ、響子さん……?」
P「なんだ、ほたる。知り合いか?」
ほたる「はい……。家が近くて、昔はよく遊んでもらってました」
ほたる「でも、響子さんはアイドルにスカウトされて東京に出て行ってしまったので……」
P「ほぉー。となると結構テレビ慣れしてるのかな」
卯月「あれ、でもお仕事あんまりしてないみたいですね」
P「ん、ほんとだ」
P「まぁ、会えば分かるだろ」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:26:40.19 ID:Lt1ekx+j0
しばらくして
響子「お、遅くなりましたっ!」
響子「はぁはぁ……はぁ……」
ほたる「響子さん……!」
響子「あ、ほたるちゃん!? わぁ! 久しぶり!」
ほたる「はいっ……! お久しぶりです……!」
P「あ、五十嵐響子ちゃん?」
響子「あ、はい! 五十嵐響子です!」
P「いやー。助かった。所属した初日にいきなり仕事でごめんな?」
響子「いえ! そんな事は……」
P「あ、すまん。俺はこいつらのプロデューサーで、多分だけど君のプロデュースもすると思う。で、こっちが島村卯月」
卯月「島村卯月です! よろしくお願いしますね、響子ちゃん♪」
響子「五十嵐響子です! よろしくお願いします!」
響子「お、遅くなりましたっ!」
響子「はぁはぁ……はぁ……」
ほたる「響子さん……!」
響子「あ、ほたるちゃん!? わぁ! 久しぶり!」
ほたる「はいっ……! お久しぶりです……!」
P「あ、五十嵐響子ちゃん?」
響子「あ、はい! 五十嵐響子です!」
P「いやー。助かった。所属した初日にいきなり仕事でごめんな?」
響子「いえ! そんな事は……」
P「あ、すまん。俺はこいつらのプロデューサーで、多分だけど君のプロデュースもすると思う。で、こっちが島村卯月」
卯月「島村卯月です! よろしくお願いしますね、響子ちゃん♪」
響子「五十嵐響子です! よろしくお願いします!」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:27:15.56 ID:Lt1ekx+j0
番組D「あ、追加の娘来てくれた?」
P「はい。遅くなって申し訳ありません」
番組D「いやいや、こっちこそ無理言ってごめんね。今度埋め合わせするからさ」
P「じゃあ金曜の夜の歌番組にうちを出してもらえませんかね?」
番組D「え、あれにかぁ……うーん、担当に話はしておくけど、あんまり期待はしないでね?」
P「そうやって言う割にいつも回してくれるじゃないですか。今回も期待させてもらいます!」
番組D「あはは。まぁ頑張ってはみるよ」
番組D「えーっと、君……」
響子「五十嵐響子です! 今日はよろしくお願いします!」
番組D「うん。よろしくー。じゃあとりあえず着替えてスタンバイお願いね」
響子「はい!」
P「卯月ー、ほたるー。衣装さんと一緒に響子のスタンバイ手伝ってやってくれ」
卯月「はい!」
ほたる「はいっ……」
P「はい。遅くなって申し訳ありません」
番組D「いやいや、こっちこそ無理言ってごめんね。今度埋め合わせするからさ」
P「じゃあ金曜の夜の歌番組にうちを出してもらえませんかね?」
番組D「え、あれにかぁ……うーん、担当に話はしておくけど、あんまり期待はしないでね?」
P「そうやって言う割にいつも回してくれるじゃないですか。今回も期待させてもらいます!」
番組D「あはは。まぁ頑張ってはみるよ」
番組D「えーっと、君……」
響子「五十嵐響子です! 今日はよろしくお願いします!」
番組D「うん。よろしくー。じゃあとりあえず着替えてスタンバイお願いね」
響子「はい!」
P「卯月ー、ほたるー。衣装さんと一緒に響子のスタンバイ手伝ってやってくれ」
卯月「はい!」
ほたる「はいっ……」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:27:53.50 ID:Lt1ekx+j0
◆
控室
卯月「はい、響子ちゃん。今日の台本」
ほたる「ざっとで良いから目を通しておいて欲しいそうです」
響子「うん。ありがと♪」
ほたる「まさかこっちで響子さんに会うとは思いませんでした」
響子「私もだよ。元気だった? って、聞くまでもないかな」
ほたる「はい……!」
卯月「二人は仲が良いんですね!」
響子「はい! 実家に居た頃はよく一緒に遊んでたんです♪」
ほたる「響子さんは私にも優しくて……お姉さんみたいでした」
響子「あはは……うちって弟が居るからついお世話焼いちゃって……」
卯月「ほたるちゃんが妹ですか。いいなぁ~」
ほたる「卯月さんも私にとってお姉さんみたいですよ……?」
卯月「ほたるちゃん……! ありがとうございます! ぎゅーってしてあげるね!」
ほたる「う、卯月さん……! 恥ずかしいです……」
控室
卯月「はい、響子ちゃん。今日の台本」
ほたる「ざっとで良いから目を通しておいて欲しいそうです」
響子「うん。ありがと♪」
ほたる「まさかこっちで響子さんに会うとは思いませんでした」
響子「私もだよ。元気だった? って、聞くまでもないかな」
ほたる「はい……!」
卯月「二人は仲が良いんですね!」
響子「はい! 実家に居た頃はよく一緒に遊んでたんです♪」
ほたる「響子さんは私にも優しくて……お姉さんみたいでした」
響子「あはは……うちって弟が居るからついお世話焼いちゃって……」
卯月「ほたるちゃんが妹ですか。いいなぁ~」
ほたる「卯月さんも私にとってお姉さんみたいですよ……?」
卯月「ほたるちゃん……! ありがとうございます! ぎゅーってしてあげるね!」
ほたる「う、卯月さん……! 恥ずかしいです……」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:28:21.57 ID:Lt1ekx+j0
響子「仲が良いんですね!」
卯月「はい! うちの事務所はみんな仲良しですよ!」
響子「羨ましいなぁ……」
ほたる「羨ましい……ですか?」
響子「うん……私が前に居た事務所はみんなピリピリしてたから……」
卯月「大丈夫です!」
響子「え?」
卯月「響子ちゃんももう私達の仲間ですから! もう仲良しですよ!」
響子「卯月さん……!」
卯月「えへへ……ちょっと恥ずかしい、かな……」
ほたる「そんなことないですよ。卯月さんとってもかっこいいです……!」
卯月「ありがとう、ほたるちゃん♪」
スタッフ「スイマセ~ン、そろそろ準備の方、よろしくお願いします~」
卯月「あ、はーい!」
ほたる「頑張りましょうね、響子さん……!」
響子「うんっ!」
卯月「はい! うちの事務所はみんな仲良しですよ!」
響子「羨ましいなぁ……」
ほたる「羨ましい……ですか?」
響子「うん……私が前に居た事務所はみんなピリピリしてたから……」
卯月「大丈夫です!」
響子「え?」
卯月「響子ちゃんももう私達の仲間ですから! もう仲良しですよ!」
響子「卯月さん……!」
卯月「えへへ……ちょっと恥ずかしい、かな……」
ほたる「そんなことないですよ。卯月さんとってもかっこいいです……!」
卯月「ありがとう、ほたるちゃん♪」
スタッフ「スイマセ~ン、そろそろ準備の方、よろしくお願いします~」
卯月「あ、はーい!」
ほたる「頑張りましょうね、響子さん……!」
響子「うんっ!」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:29:15.27 ID:Lt1ekx+j0
◆
CGプロ事務所
P「ただいま戻りましたー」
卯月、ほたる、響子「「「お疲れ様でーす」」」
心「おう☆ お疲れ☆」
ちひろ「お疲れ様です♪」
心「どうだった?」
P「いや、響子のおかげで驚くほど撮影がスムーズに進みました」
響子「そ、そんな事ないですよ!」
P「いや、ほんと響子様様だったよ。卯月の失敗もすかさずフォローしてくれたし」
卯月「あはは……ごめんね、響子ちゃん……」
心「じゃあデビューとしては順調って感じ?」
P「そっすね。アイドルとしての基礎がしっかりしてるのもあると思いますけど、元々面倒見がいいんだと思います。ほたるも懐いてますし」
心「まじか☆ あの引っ込み思案なほたるがか☆」
心「頑張ったなー☆ 偉いぞー☆」
ほたる「あ、あの……それにはわけが……」
心「わけ?」
CGプロ事務所
P「ただいま戻りましたー」
卯月、ほたる、響子「「「お疲れ様でーす」」」
心「おう☆ お疲れ☆」
ちひろ「お疲れ様です♪」
心「どうだった?」
P「いや、響子のおかげで驚くほど撮影がスムーズに進みました」
響子「そ、そんな事ないですよ!」
P「いや、ほんと響子様様だったよ。卯月の失敗もすかさずフォローしてくれたし」
卯月「あはは……ごめんね、響子ちゃん……」
心「じゃあデビューとしては順調って感じ?」
P「そっすね。アイドルとしての基礎がしっかりしてるのもあると思いますけど、元々面倒見がいいんだと思います。ほたるも懐いてますし」
心「まじか☆ あの引っ込み思案なほたるがか☆」
心「頑張ったなー☆ 偉いぞー☆」
ほたる「あ、あの……それにはわけが……」
心「わけ?」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:29:45.54 ID:Lt1ekx+j0
ほたる「えっと……私と響子さんは実家が近くて……」
心「お、となると響子ちゃんも鳥取出身なのか☆」
響子「はい!」
心「なるほどな~」
ほたる「だから、私が頑張ったわけじゃなくて……」
響子「そんなことないよ! 昔はおどおどしてたほたるちゃんだったけど、今日はちゃんとお仕事してたもん!」
ほたる「きょ、響子さん……!」
心「ま、なんにせよ、ほたるも頑張った事に違いは無いだろ☆」
卯月「ですね! ほたるちゃんも響子ちゃんもとっても頑張ってました!」
心「うむ。初仕事でそれだけやれれば上出来だ☆」
P「じゃあ、報告も終わったし、今日はもう帰らせて大丈夫ですかね?」
心「おう☆」
P「じゃあ送っていくから、車まで行くぞー」
卯月、ほたる「「はい!」」
響子「……」
心「お、となると響子ちゃんも鳥取出身なのか☆」
響子「はい!」
心「なるほどな~」
ほたる「だから、私が頑張ったわけじゃなくて……」
響子「そんなことないよ! 昔はおどおどしてたほたるちゃんだったけど、今日はちゃんとお仕事してたもん!」
ほたる「きょ、響子さん……!」
心「ま、なんにせよ、ほたるも頑張った事に違いは無いだろ☆」
卯月「ですね! ほたるちゃんも響子ちゃんもとっても頑張ってました!」
心「うむ。初仕事でそれだけやれれば上出来だ☆」
P「じゃあ、報告も終わったし、今日はもう帰らせて大丈夫ですかね?」
心「おう☆」
P「じゃあ送っていくから、車まで行くぞー」
卯月、ほたる「「はい!」」
響子「……」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:31:10.21 ID:Lt1ekx+j0
P「どうした? 行くぞ?」
響子「あはは……それがその……」
心「どした?」
響子「えっと……前の事務所辞めちゃったんで……その……帰る場所が……」
P「?」
心「ん? なんで?」
響子「住んでたところが前の事務所の持ち物で……。しばらくは舞さんの家に泊めてもらってたんですけど……。だから今日は住むとこ探そうと思ってたんです……」
ちひろ「響子ちゃんのお部屋なら寮にありますよ?」
響子「えっ!?」
心「あれ? ちひろちゃんから説明聞いてない?」
響子「えっ!? えっ!?」
ちひろ「あー。すみません。プロデューサーさんから応援の電話があってすぐ行ってもらったんですよ」
心「あー、なるほど。そういう事か」
響子「私……帰る場所、あるんですか……?」
心「おうよ☆ 空いてる部屋、どこでも使っていいぞ☆」
ちひろ「荷物も舞さんの家から回収してきてありますので安心してください♪」
ちひろ「とりあえずは共同スペースに運んであるので、後でちゃんと確認してくださいね」
響子「ぐすっ……ありがとうございます……!」
響子「あはは……それがその……」
心「どした?」
響子「えっと……前の事務所辞めちゃったんで……その……帰る場所が……」
P「?」
心「ん? なんで?」
響子「住んでたところが前の事務所の持ち物で……。しばらくは舞さんの家に泊めてもらってたんですけど……。だから今日は住むとこ探そうと思ってたんです……」
ちひろ「響子ちゃんのお部屋なら寮にありますよ?」
響子「えっ!?」
心「あれ? ちひろちゃんから説明聞いてない?」
響子「えっ!? えっ!?」
ちひろ「あー。すみません。プロデューサーさんから応援の電話があってすぐ行ってもらったんですよ」
心「あー、なるほど。そういう事か」
響子「私……帰る場所、あるんですか……?」
心「おうよ☆ 空いてる部屋、どこでも使っていいぞ☆」
ちひろ「荷物も舞さんの家から回収してきてありますので安心してください♪」
ちひろ「とりあえずは共同スペースに運んであるので、後でちゃんと確認してくださいね」
響子「ぐすっ……ありがとうございます……!」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:31:42.60 ID:Lt1ekx+j0
ほたる「響子さん……」
響子「ん? なぁに?」
ほたる「私の隣の部屋が空いてるので、お隣に来ませんか?」
響子「……うん! よろしくね! ほたるちゃん!」
ほたる「はいっ!」
卯月「むー……」
P「どした?」
卯月「なんか寮が楽しそうで羨ましいなって……」
心「卯月ちゃんは駄目だぞ☆」
卯月「な、なんでですか!?」
心「卯月ちゃんのお母さんから言われてる。なんでも片づけ出来なくてすぐちらかすらしいな☆」
卯月「ま、ママ~……!」
心「あんまり菜々先輩に負担かけられないからね☆」
響子「ん? なぁに?」
ほたる「私の隣の部屋が空いてるので、お隣に来ませんか?」
響子「……うん! よろしくね! ほたるちゃん!」
ほたる「はいっ!」
卯月「むー……」
P「どした?」
卯月「なんか寮が楽しそうで羨ましいなって……」
心「卯月ちゃんは駄目だぞ☆」
卯月「な、なんでですか!?」
心「卯月ちゃんのお母さんから言われてる。なんでも片づけ出来なくてすぐちらかすらしいな☆」
卯月「ま、ママ~……!」
心「あんまり菜々先輩に負担かけられないからね☆」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:32:14.74 ID:Lt1ekx+j0
響子「その事なんですけど……」
心「ん?」
響子「寮の家事って私もやっても良いですか?」
心「え? そりゃいいけど」
響子「ありがとうございます!」
P「家事やりたいのか。珍しいな。幸子なんてすごく嫌がってたのに」
響子「えへへ……家事が趣味なんです!」
心「だから菜々先輩が良い子って言ってたのか☆」
ちひろ「むしろやってくれるならこちらとしてもありがたいです♪」
心「だな☆」
P「じゃあ、寮の事含め、改めてこれからよろしくな」
響子「はいっ。よろしくお願いします、プロデューサーさん♪」
心「ん?」
響子「寮の家事って私もやっても良いですか?」
心「え? そりゃいいけど」
響子「ありがとうございます!」
P「家事やりたいのか。珍しいな。幸子なんてすごく嫌がってたのに」
響子「えへへ……家事が趣味なんです!」
心「だから菜々先輩が良い子って言ってたのか☆」
ちひろ「むしろやってくれるならこちらとしてもありがたいです♪」
心「だな☆」
P「じゃあ、寮の事含め、改めてこれからよろしくな」
響子「はいっ。よろしくお願いします、プロデューサーさん♪」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:32:45.01 ID:Lt1ekx+j0
◆
CGプロ寮
菜々「舞ちゃん」
舞「ん?」
菜々「もし、もしもですよ。響子ちゃんがうちに所属出来なかったらどうするつもりだったんですか?」
舞「その時は石川さんとこに頼むつもりだったわよ。876が駄目なら765や961も考えてたわ」
舞「どこも受け入れてくれなかったら、最悪私が面倒見るつもりだったし」
菜々「……結果良かったかも知れませんけど、さすがに今回は周りに迷惑かけ過ぎだと思います」
舞「……分かってるわよ」
舞「でも、アイドルが道具みたいに使い捨てられてるのを見たくなかったのよ」
菜々「……」
舞「……私達の頃とはだいぶ変わったとは言え、やっぱりまだアイドルを道具としか思ってないとこはあるのよ」
菜々「……あの頃は本当に酷かったですからね」
舞「そ」
CGプロ寮
菜々「舞ちゃん」
舞「ん?」
菜々「もし、もしもですよ。響子ちゃんがうちに所属出来なかったらどうするつもりだったんですか?」
舞「その時は石川さんとこに頼むつもりだったわよ。876が駄目なら765や961も考えてたわ」
舞「どこも受け入れてくれなかったら、最悪私が面倒見るつもりだったし」
菜々「……結果良かったかも知れませんけど、さすがに今回は周りに迷惑かけ過ぎだと思います」
舞「……分かってるわよ」
舞「でも、アイドルが道具みたいに使い捨てられてるのを見たくなかったのよ」
菜々「……」
舞「……私達の頃とはだいぶ変わったとは言え、やっぱりまだアイドルを道具としか思ってないとこはあるのよ」
菜々「……あの頃は本当に酷かったですからね」
舞「そ」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:33:16.78 ID:Lt1ekx+j0
舞「……色々壊しちゃった身としてはね。それなりに責任も感じてるのよ」
菜々「舞ちゃん……」
舞「私を見る怯えた目がね。今も忘れられないの」
舞「だから、これはただの罪滅ぼしみたいなもんよ」
菜々「ごめんね、舞ちゃん」
舞「良いのよ、今更だし」
舞「さ、それよりいがきょん達がそろそろ戻ってくるんでしょ? お出迎えしてあげましょ」
菜々「そうですね」
ほたる「ただいま戻りました」
響子「た、ただいま……!」
菜々「おかえりなさい!」
End
菜々「舞ちゃん……」
舞「私を見る怯えた目がね。今も忘れられないの」
舞「だから、これはただの罪滅ぼしみたいなもんよ」
菜々「ごめんね、舞ちゃん」
舞「良いのよ、今更だし」
舞「さ、それよりいがきょん達がそろそろ戻ってくるんでしょ? お出迎えしてあげましょ」
菜々「そうですね」
ほたる「ただいま戻りました」
響子「た、ただいま……!」
菜々「おかえりなさい!」
End
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 22:38:12.13 ID:Lt1ekx+j0
以上です。
前回から大分空いてしまいました。どうにもこうにもなかなかしっくりこなくて何度か書き直してたり、他のを書いてたりしてたらこんなに空いてしまいました。
舞さんが響子ちゃんを気に入ってたのを見てちょっとびっくりもしましたが、基本的に頑張ってる娘が好きみたいなので、今後もこうやって876とシンデレラの絡みが増えてほしいものです。もちろん、765とも。
さて、現在は第6回シンデレラガール総選挙が行われています。
私の担当である、『佐藤心』、『神谷奈緒』をどうぞよろしくお願いします。
では、お読み頂ければ幸いです。依頼出してきます。
前回から大分空いてしまいました。どうにもこうにもなかなかしっくりこなくて何度か書き直してたり、他のを書いてたりしてたらこんなに空いてしまいました。
舞さんが響子ちゃんを気に入ってたのを見てちょっとびっくりもしましたが、基本的に頑張ってる娘が好きみたいなので、今後もこうやって876とシンデレラの絡みが増えてほしいものです。もちろん、765とも。
さて、現在は第6回シンデレラガール総選挙が行われています。
私の担当である、『佐藤心』、『神谷奈緒』をどうぞよろしくお願いします。
では、お読み頂ければ幸いです。依頼出してきます。
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492953319/
Entry ⇒ 2017.04.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
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