【ごちうさ】ギフト【チノココ】
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/26(月) 01:07:10.94 ID:YCB7bPWCO
チノココ 百合 短い
クリスマスはあまり好きじゃない。
チキンもそこまで好きじゃない。
家族連れや恋人同士の中に入っていくのが嫌。
できれば、その日はお仕事だけをしておきたい。
どうせ、今年のクリスマスもサンタは来ないし、欲しいものは手に入らないから。
今は、お店。
閉店間際に来たお客さんのお会計を済ませる所。
ココアさんは裏で食器を片づけている。
リゼさんは今日は何かパーティーがあるみたい。
ドレスを着ないといけない、と震え声で先に上がらせてくれと帰って行った。
「お釣り120円になります。お確かめください」
「はい……あの」
「?」
「ホットココアいますか?」
「えっと、追加のオーダーですか? 生憎、ラストオーダーが」
「あ、違いますよ。ほ、と、こ、こ、あ、いますか?」
ココアいますか?
目の前の男性がドリンクを注文した訳ではないことだけは確かだった。
お釣りを渡した手を前に突き出して、
「少々、お待ちください」
奥に引っ込んだココアさんの元へ向かう。
クリスマスはあまり好きじゃない。
チキンもそこまで好きじゃない。
家族連れや恋人同士の中に入っていくのが嫌。
できれば、その日はお仕事だけをしておきたい。
どうせ、今年のクリスマスもサンタは来ないし、欲しいものは手に入らないから。
今は、お店。
閉店間際に来たお客さんのお会計を済ませる所。
ココアさんは裏で食器を片づけている。
リゼさんは今日は何かパーティーがあるみたい。
ドレスを着ないといけない、と震え声で先に上がらせてくれと帰って行った。
「お釣り120円になります。お確かめください」
「はい……あの」
「?」
「ホットココアいますか?」
「えっと、追加のオーダーですか? 生憎、ラストオーダーが」
「あ、違いますよ。ほ、と、こ、こ、あ、いますか?」
ココアいますか?
目の前の男性がドリンクを注文した訳ではないことだけは確かだった。
お釣りを渡した手を前に突き出して、
「少々、お待ちください」
奥に引っ込んだココアさんの元へ向かう。
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/26(月) 01:17:43.78 ID:YCB7bPWCO
がっしゃんがっしゃんと泡まみれになるココアさんに声をかけた。
「コ、ココアさん」
「なあに、チノちゃん」
「あの、最後に来たお客さん、ココアさんに用があるみたいです」
私の驚いた様子に、ココアさんも首を傾げた。
「私に? えー、帽子被ってた人だよね? よく見てなかったなあ。誰だろ」
素早く手の水気を拭きとって、ホールの方へ向かう。
よく見ると頬に泡がついていた。
そんな醜態をお客さんの前で晒すつもりなのか、と私も慌ててココアさんの後に続く。
「あの、ココアさん待ってくだ……わッ」
ココアさんの背中が鼻先で弾んだ。
「っとっと……」
なんでそこで立ち止まったのだろうか。
全くココアさんは。
悪態を吐こうとした瞬間、ココアさんが叫んだ。
「あー!」
そしてウサギのようにぴょんぴょん飛び跳ねながら、男性に抱きつく。
とても親し気に。
私は鼻を抑えながら、とっさに扉の後ろに隠れた。
(はッ、つい隠れてしまった……)
「コ、ココアさん」
「なあに、チノちゃん」
「あの、最後に来たお客さん、ココアさんに用があるみたいです」
私の驚いた様子に、ココアさんも首を傾げた。
「私に? えー、帽子被ってた人だよね? よく見てなかったなあ。誰だろ」
素早く手の水気を拭きとって、ホールの方へ向かう。
よく見ると頬に泡がついていた。
そんな醜態をお客さんの前で晒すつもりなのか、と私も慌ててココアさんの後に続く。
「あの、ココアさん待ってくだ……わッ」
ココアさんの背中が鼻先で弾んだ。
「っとっと……」
なんでそこで立ち止まったのだろうか。
全くココアさんは。
悪態を吐こうとした瞬間、ココアさんが叫んだ。
「あー!」
そしてウサギのようにぴょんぴょん飛び跳ねながら、男性に抱きつく。
とても親し気に。
私は鼻を抑えながら、とっさに扉の後ろに隠れた。
(はッ、つい隠れてしまった……)
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/26(月) 01:33:14.29 ID:YCB7bPWCO
もう一度顔だけ入り口からそっと覗かせる。
男性がココアさんの頭を撫でながら、大きな包み紙を渡していた。
ココアさんがキャーキャー大声で叫ぶものだから、男性の声は全く聞こえない。
恐らく、プレゼントか何かだと思う。
ココアさんが嬉しそうに、男性に抱きついている。
今日、この日になぜ。
なぜ。
そして、どうして私は隠れてるのだろう。
二人きりにした方がいいのかな。
そんな気を利かせないといけない相手なのだろうか。
ココアさんの嬉しそうな声。
なんでだろう。聞いていたくない。
気持ち悪い。
私は汚いものを見ないように、壁に背をつけずるずると蹲って、男性が早く帰ればいいのにと願った。
男性がココアさんの頭を撫でながら、大きな包み紙を渡していた。
ココアさんがキャーキャー大声で叫ぶものだから、男性の声は全く聞こえない。
恐らく、プレゼントか何かだと思う。
ココアさんが嬉しそうに、男性に抱きついている。
今日、この日になぜ。
なぜ。
そして、どうして私は隠れてるのだろう。
二人きりにした方がいいのかな。
そんな気を利かせないといけない相手なのだろうか。
ココアさんの嬉しそうな声。
なんでだろう。聞いていたくない。
気持ち悪い。
私は汚いものを見ないように、壁に背をつけずるずると蹲って、男性が早く帰ればいいのにと願った。
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/26(月) 01:45:13.43 ID:YCB7bPWCO
「あれ、チノちゃんどこに行ってたの?」
あの後、ココアさんが私の事を呼ぶので、反射的に奥に引っ込んでしまった。
「え、あ、お手洗いに」
「もー、呼んだのに。時間ないって急いで帰っちゃったよ」
両手からこぼれそうな紙袋をカウンターの上に置く。
「それ、クリスマスプレゼントですか?」
「そうだよ。本当に、びっくりしちゃった」
あの後、ココアさんが私の事を呼ぶので、反射的に奥に引っ込んでしまった。
「え、あ、お手洗いに」
「もー、呼んだのに。時間ないって急いで帰っちゃったよ」
両手からこぼれそうな紙袋をカウンターの上に置く。
「それ、クリスマスプレゼントですか?」
「そうだよ。本当に、びっくりしちゃった」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/26(月) 22:11:17.15 ID:VNgqotb7O
びっくりしたのはこちらの方だ。
あんなに子供みたいにはしゃぐココアさんを見たことがない。
一体先程の人は誰なのか。
頬を緩ませるココアさんが憎らしくて聞けない。
「あのね、さっきのは」
「すみません。父が呼んでて、ちょっと後片付けお願いします」
言葉をさえぎって私は小走りに逃げ出す。
「チノちゃん?」
賢そうな人だった。背も高くて。目鼻立ちも整っていて。
女性が好みそうなタイプ。ココアさんも例外ではなくて。
それから、プレゼントもとても立派だ。
昼間にいつものメンバーで行ったプレゼント交換で私が用意した豪華客船のパズルよりも。
ずっと、ずっと大きい。
大きさじゃないけれど。
私のプレゼントが渡った時のココアさんの喜んだ姿を思い出してしまう。
どうだったろう。
少なくとも、あんなに飛び跳ねるように喜んではいなかった。
それがどうしてか辛かった。
憂鬱な気分を何度も物置に吐き出してから、私は店仕舞いに戻った。
あんなに子供みたいにはしゃぐココアさんを見たことがない。
一体先程の人は誰なのか。
頬を緩ませるココアさんが憎らしくて聞けない。
「あのね、さっきのは」
「すみません。父が呼んでて、ちょっと後片付けお願いします」
言葉をさえぎって私は小走りに逃げ出す。
「チノちゃん?」
賢そうな人だった。背も高くて。目鼻立ちも整っていて。
女性が好みそうなタイプ。ココアさんも例外ではなくて。
それから、プレゼントもとても立派だ。
昼間にいつものメンバーで行ったプレゼント交換で私が用意した豪華客船のパズルよりも。
ずっと、ずっと大きい。
大きさじゃないけれど。
私のプレゼントが渡った時のココアさんの喜んだ姿を思い出してしまう。
どうだったろう。
少なくとも、あんなに飛び跳ねるように喜んではいなかった。
それがどうしてか辛かった。
憂鬱な気分を何度も物置に吐き出してから、私は店仕舞いに戻った。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/26(月) 22:36:54.52 ID:VNgqotb7O
夕食後、ココアさんが私の部屋に昼間のパズルを持ってきた。
「あの、ココアさん」
「なあに、チノちゃん」
椅子に座って宿題をしていた私はすぐ後ろのココアさんの頭に手を乗せる。
「どうしてここでしてるんでしょうか」
「チノちゃんのもらったパズルをチノちゃんの部屋でやらずにどこでやるの?」
「その理屈はよく分かりませんが」
見ると、2000ピースパズルが着々とイラストに近づいていた。
「そう言えば、前に私のパズルを勝手に完成させちゃったことありましたよね」
「あー、あったね。あの時は良かれと思ってやったんだけど、でもチノちゃんの楽しみを奪っちゃったんだよね。ごめんね」
「もし、今私がこっそりそれを完成させたら」
「凹みます」
「もうしないでくださいね」
「はいッ。ごめんね! チノちゃんがこんなに執念深かったなんて知らなかったよ! お願い、完成させないで!」
「ココアさんじゃないんだから、しませんよ」
パズルを覆うようにココアさんが四つん這いになる。
その態勢が可笑しくて笑ってしまった。
「あの、ココアさん」
「なあに、チノちゃん」
椅子に座って宿題をしていた私はすぐ後ろのココアさんの頭に手を乗せる。
「どうしてここでしてるんでしょうか」
「チノちゃんのもらったパズルをチノちゃんの部屋でやらずにどこでやるの?」
「その理屈はよく分かりませんが」
見ると、2000ピースパズルが着々とイラストに近づいていた。
「そう言えば、前に私のパズルを勝手に完成させちゃったことありましたよね」
「あー、あったね。あの時は良かれと思ってやったんだけど、でもチノちゃんの楽しみを奪っちゃったんだよね。ごめんね」
「もし、今私がこっそりそれを完成させたら」
「凹みます」
「もうしないでくださいね」
「はいッ。ごめんね! チノちゃんがこんなに執念深かったなんて知らなかったよ! お願い、完成させないで!」
「ココアさんじゃないんだから、しませんよ」
パズルを覆うようにココアさんが四つん這いになる。
その態勢が可笑しくて笑ってしまった。
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/26(月) 22:55:43.63 ID:VNgqotb7O
「ふふッ、チノちゃん、機嫌治った?」
と、不意の質問に私は固まった。
「別に怒ってなんか」
「チノちゃんが私にいつもツンツンなのはそれはそれで美味しいけど、お店終わった後くらいからずっと気になってたの」
突っ込んだ方がいい所もあったけれど、そこはスルーする。
「あれは、ココアさんが顔に泡をつけたままお客様の対応をするから呆れてしまったんです」
「え、うそッ!? 言ってよ、チノちゃん!」
「言おうとしたんですけど、ココアさんが凄くはしゃいでたから……」
言おうにも、言えなかった。
「わー、もお! 絶対に見られたッ! 恥ずかしいよお!」
私のベッドに顔を埋める。
ココアさん自体が恥ずかしいんですから、気にしないでください。
なんてフォローにもならない言葉が浮かぶ。
私、今、人を傷つける言葉しか出てこない。
最低だ。
本当に。
と、不意の質問に私は固まった。
「別に怒ってなんか」
「チノちゃんが私にいつもツンツンなのはそれはそれで美味しいけど、お店終わった後くらいからずっと気になってたの」
突っ込んだ方がいい所もあったけれど、そこはスルーする。
「あれは、ココアさんが顔に泡をつけたままお客様の対応をするから呆れてしまったんです」
「え、うそッ!? 言ってよ、チノちゃん!」
「言おうとしたんですけど、ココアさんが凄くはしゃいでたから……」
言おうにも、言えなかった。
「わー、もお! 絶対に見られたッ! 恥ずかしいよお!」
私のベッドに顔を埋める。
ココアさん自体が恥ずかしいんですから、気にしないでください。
なんてフォローにもならない言葉が浮かぶ。
私、今、人を傷つける言葉しか出てこない。
最低だ。
本当に。
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/26(月) 23:14:52.24 ID:VNgqotb7O
これが、お客様だったら、こうはならないのに。
父やおじいちゃんだったら、必死に冷静な表情を取り繕うこともないのに。
目の前のココアさんに抱きついて、この寂しい気持ちをさっさと伝えられない。
一人でボトルシップを作って、クリスマスにお父さんにプレゼントしたことがあった。
その時の自分なら、どうだっただろう。
父に喜んで欲しいと思っていただろうか。
あれは、自分の満足のためだったのかもしれない。
今は。
ココアさんを喜ばせる人が嫌い。
こんなにも笑顔にさせる人が大嫌いだ。
今も同じ。
私に振り向いて欲しいから。
だから、贈る。
そんな贈り物誰もいらないと思う。
ココアさんだってそうだと思う。
父やおじいちゃんだったら、必死に冷静な表情を取り繕うこともないのに。
目の前のココアさんに抱きついて、この寂しい気持ちをさっさと伝えられない。
一人でボトルシップを作って、クリスマスにお父さんにプレゼントしたことがあった。
その時の自分なら、どうだっただろう。
父に喜んで欲しいと思っていただろうか。
あれは、自分の満足のためだったのかもしれない。
今は。
ココアさんを喜ばせる人が嫌い。
こんなにも笑顔にさせる人が大嫌いだ。
今も同じ。
私に振り向いて欲しいから。
だから、贈る。
そんな贈り物誰もいらないと思う。
ココアさんだってそうだと思う。
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/26(月) 23:38:45.47 ID:VNgqotb7O
「チノちゃん、変な顔してる」
「してません。それと、そんなパズルよりさっきもらったプレゼントはどうされたんですか? ずいぶんと大きいようでしたけど」
「あ、気になるー? ふふふっ」
「まあ」
「えっとね、うさぎのモコモコパジャマと、抱き枕と、漫画で分かる六法全書」
「3つ? しかも、プレゼントらしからぬものが……」
「お兄ちゃんが紛れ込ませたんだと思う。私が、国際バリスタ弁護士になれるプレゼントって手紙に書いたから」
「なんでそんなことを……え?」
「うん?」
ココアさん、今、お兄ちゃんて。
「お兄さん、ですか?」
「お兄ちゃん二人と、お姉ちゃんからプレゼントだよ」
「じゃあ、夕方に来られたのは……お兄さん?」
「そうだよー。チノちゃんもしかして彼氏だと思っちゃった?」
「してません。それと、そんなパズルよりさっきもらったプレゼントはどうされたんですか? ずいぶんと大きいようでしたけど」
「あ、気になるー? ふふふっ」
「まあ」
「えっとね、うさぎのモコモコパジャマと、抱き枕と、漫画で分かる六法全書」
「3つ? しかも、プレゼントらしからぬものが……」
「お兄ちゃんが紛れ込ませたんだと思う。私が、国際バリスタ弁護士になれるプレゼントって手紙に書いたから」
「なんでそんなことを……え?」
「うん?」
ココアさん、今、お兄ちゃんて。
「お兄さん、ですか?」
「お兄ちゃん二人と、お姉ちゃんからプレゼントだよ」
「じゃあ、夕方に来られたのは……お兄さん?」
「そうだよー。チノちゃんもしかして彼氏だと思っちゃった?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 00:00:22.48 ID:TNSj9eDDO
「はい……」
「まさか、いるわけないよー。やだな、チノちゃん」
あの反応は間違ってもおかしくないと思う。
でも、そっか。
家族からの贈り物。
ココアさんの一番を知ってる人達。
「なんだ……」
「チノちゃん、そうだ、今日は一緒に抱き枕使おう! ね! さっき抱っこしてみたけどもっふもふだったから今日はぐっすり眠れるよ」
「遠慮します」
「冷たいっ」
ココアさんがよろよろと私にしがみついてくる。
もっと早くに、強がることなく聞いておけば良かったな。
足元で目を潤ませるココアさんの頭を撫でる。
無邪気に笑う。
そこに、何のやましさもない。
私のことを、少しでも特別と思っていてくれていたらいいけれど。
それはまだ高望みだろうか。
「まさか、いるわけないよー。やだな、チノちゃん」
あの反応は間違ってもおかしくないと思う。
でも、そっか。
家族からの贈り物。
ココアさんの一番を知ってる人達。
「なんだ……」
「チノちゃん、そうだ、今日は一緒に抱き枕使おう! ね! さっき抱っこしてみたけどもっふもふだったから今日はぐっすり眠れるよ」
「遠慮します」
「冷たいっ」
ココアさんがよろよろと私にしがみついてくる。
もっと早くに、強がることなく聞いておけば良かったな。
足元で目を潤ませるココアさんの頭を撫でる。
無邪気に笑う。
そこに、何のやましさもない。
私のことを、少しでも特別と思っていてくれていたらいいけれど。
それはまだ高望みだろうか。
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:35:19.49 ID:I+NZEQULO
私は欲しがってばかりだ。
去年のクリスマスみたいに、私のために部屋で寝落ちするココアさんを期待してる。
もう、プレゼントはもらったから、そんなことあるわけないって分かっているけど。
他の人のプレゼントではしゃぐ彼女を見たいわけじゃない。
私には与えることができないと言われているようだから。
私はきっとサンタクロースにはなれない。
「チノちゃん、私ね、プレゼントはもちろん嬉しいけどそうやって拗ねてるチノちゃんが見れるのも嬉しいよ」
「な、何を言ってるんですかっ。別に、私は拗ねてません。勘違いしないでください」
「素直にならないと一緒に寝てあげないよー?」
「何を言ってるんだか……」
「ほれほれ」
「う……」
「こしょこしょこしょ!」
「やめてください」
急に脇をくすぐり始める意味が分からないココアさんの頬っぺたを両手で押しつぶす。
「ごめんにゃさいっ、わしゃしが一緒にねひゃいだけですぅっ」
また、ココアさんに言わせてしまった。
去年のクリスマスみたいに、私のために部屋で寝落ちするココアさんを期待してる。
もう、プレゼントはもらったから、そんなことあるわけないって分かっているけど。
他の人のプレゼントではしゃぐ彼女を見たいわけじゃない。
私には与えることができないと言われているようだから。
私はきっとサンタクロースにはなれない。
「チノちゃん、私ね、プレゼントはもちろん嬉しいけどそうやって拗ねてるチノちゃんが見れるのも嬉しいよ」
「な、何を言ってるんですかっ。別に、私は拗ねてません。勘違いしないでください」
「素直にならないと一緒に寝てあげないよー?」
「何を言ってるんだか……」
「ほれほれ」
「う……」
「こしょこしょこしょ!」
「やめてください」
急に脇をくすぐり始める意味が分からないココアさんの頬っぺたを両手で押しつぶす。
「ごめんにゃさいっ、わしゃしが一緒にねひゃいだけですぅっ」
また、ココアさんに言わせてしまった。
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 23:06:56.21 ID:I+NZEQULO
どうして、こんな性格なんだろう。
椅子から立ち上がってココアさんの背中に張り付く。
「どーしたの?」
後ろ手で私の背中を撫でた。
「あの……私」
小さく拳を握る。
一言が言えない。
背中に回されていた手が、私の拳を包む。
「よしよし」
よしよしって。
「意地悪してごめんね。チノちゃんの前だと……私、ついついお姉ちゃんぶっちゃって」
あ、ちょっと落ち込ませてしまった。
「わ、私は……そういうココアさんしか知りませんから、それでかまいません」
深呼吸して、
「ココアお姉ちゃん……」
ココアさんに抱きついた。
私だって、彼女の前では腑抜け野郎だ。
それが、妹と呼ばれる存在なのかな。
よく分からない。
椅子から立ち上がってココアさんの背中に張り付く。
「どーしたの?」
後ろ手で私の背中を撫でた。
「あの……私」
小さく拳を握る。
一言が言えない。
背中に回されていた手が、私の拳を包む。
「よしよし」
よしよしって。
「意地悪してごめんね。チノちゃんの前だと……私、ついついお姉ちゃんぶっちゃって」
あ、ちょっと落ち込ませてしまった。
「わ、私は……そういうココアさんしか知りませんから、それでかまいません」
深呼吸して、
「ココアお姉ちゃん……」
ココアさんに抱きついた。
私だって、彼女の前では腑抜け野郎だ。
それが、妹と呼ばれる存在なのかな。
よく分からない。
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 23:20:20.93 ID:I+NZEQULO
でも、こうやってお姉ちゃんぶったり妹ぶったりして、
ああだったら良かったのに、こうだったら良かったのにと言い合って。
お互いの一番のギフトを贈れるようになりたい。
いつかは。
「チノちゃんが、お姉ちゃんって、また呼んでくれた!!」
ココアさんが身悶える。
凄い喜びよう。
あれ、意外と簡単かも。
笑ってしまった。
「しょうがないココアさんです」
顔を見られないように、私はさらにココアさんを抱きしめた。
温かくて、良い匂いがした。
終わり
ああだったら良かったのに、こうだったら良かったのにと言い合って。
お互いの一番のギフトを贈れるようになりたい。
いつかは。
「チノちゃんが、お姉ちゃんって、また呼んでくれた!!」
ココアさんが身悶える。
凄い喜びよう。
あれ、意外と簡単かも。
笑ってしまった。
「しょうがないココアさんです」
顔を見られないように、私はさらにココアさんを抱きしめた。
温かくて、良い匂いがした。
終わり
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 23:23:04.45 ID:I+NZEQULO
チノココは癒し
読んでくれてありがと
読んでくれてありがと
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 23:29:06.99 ID:zvTMtcUjo
乙
確かに癒やされたわ
確かに癒やされたわ
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 23:42:01.29 ID:9cdi9f1T0
乙、なるほどココチノではなくチノココなのか
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 23:58:37.72 ID:3YJLKrzXo
なら次はココチノだな! 乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482682030/
Entry ⇒ 2016.12.31 | Category ⇒ ご注文はうさぎですか? | Comments (0)
御坂「佐天さんってさー」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 23:43:51.51 ID:2/HJ+7jV0
御坂 「佐天さんて普通にレベル5なんかよりも
ずっと価値があると思うの」
初春 「どうしたんですか御坂さんいきなり?」
御坂 「いやいやだって佐天さんて完璧すぎない?」
初春 「パンツめくってくる佐天さんがですか?」
御坂 「いやいやあんなの可愛いスキンシップでしょ
あれだけ積極的に弄ってくれる友達なんてそう
いないわよ普通」
初春 「御坂さんもしかして白井さんのせいで
レズビアンにでもなりました?」
御坂 「違うわよ!私は佐天さんのことを一人の
人間として尊敬しているのよ!」
初春 「そんなに?」
御坂 「そんなに!」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 23:47:37.71 ID:2/HJ+7jV0
御坂 「あーいいなぁ佐天さん、私と入れ替わって
くれるならすぐにでも入れ替わるのに」
初春 「佐天さんと入れ替わったら御坂さん
能力使えなくなっちゃいますよ!」
御坂 「佐天さんになれるなら喜んでレベル5の
力なんて捨てるわ」
初春 「(えぇ…)」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 23:55:18.87 ID:2/HJ+7jV0
御坂 「佐天さん存在自体がレベル5というか
もうそれさえも超越したレベル6に位を
置いて良いと思うわ!」
初春 「(どこぞの誰かさんが必死になろうとした
レベル6をいとも簡単に…)」
初春 「一体どこに御坂さんは佐天さんに
惹かれたんですか?」
御坂 「そんなの佐天さんから溢れ出る
可愛さに決まっているじゃない!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 00:01:54.53 ID:IvnFQGVR0
初春 「あー、確かに佐天さん可愛いですもんね
でも外見なら御坂さんも負けてないじゃないですか」
御坂 「やめて初春さん!」机バンッ!
初春 「ヒッ!」
御坂 「佐天さんなんかと比べられたら勝てるはず
ないじゃない…!33対4どころの差じゃ
済まされないわよ!」
初春 「えぇ…確かに御坂さんと佐天さんは可愛いの
タイプが違うかもしれませんがそこまで自分を卑下
する必要ありますか?」
御坂 「じゃあ想像してみなさい初春さん!
佐天さんがレベル5の女子陣と並んでいるところを!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 00:09:40.01 ID:IvnFQGVR0
初春 「(レベル5の女性の方々と佐天さんかぁ…)」
~~~~
食蜂 『アナタの頭の弄らしてもらうゾ!』
麦野 『あぁ!?何見てんだテメェ!?
メルトダウナーで焼き[ピーーー]ぞ!』
御坂 『あんた!そんなに私を怒らして
砂鉄の剣でも喰らいたいのかしら?』
佐天 『ういはるー!!ケーキ食べに行こう!!』
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 00:14:53.67 ID:IvnFQGVR0
初春 「って!レベル5の皆さん悪くイメージしすぎ
ですよ!もっと可愛い台詞とかあったでしょ?」
御坂 「ないわ」キッパリ
初春 「いやいや私の中で御坂さんのイメージって
砂鉄の剣なんですか!?もっと私御坂さんの
良い所も可愛い所も沢山知っていますよ!」
御坂 「あのね初春さん」
御坂 「レベル5には人格破綻者しかいないの」
初春 「えぇ…」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 00:28:37.33 ID:IvnFQGVR0
御坂 「5位は人の頭の中勝手に弄って自分の都合の
良いように書き換えるサイコクレイジー野郎」
初春 「いやだってそれが食蜂さんの能力ですし…」
御坂 「じゃあ想像してみて初春さん!もし佐天さんが
アイツの能力を得たとして佐天さんはそんな酷い
使い方すると思う!?」
佐天 『私色々な人の心を覗いてみたんだけど
やっぱり皆色々なこと考えているんだね』
佐天 『でもそれって普通のことだと思うの、自分が
どうしたいどう思ってるかを一人で会議できるのが
心の中だしそれを覗いただけでその人をわかったように
思うのはおかしいと思うの。知られたくないことも
沢山あるだろうしそれを能力を持っていて覗けるから
覗くっていうのは違う気がするな』
佐天 『私は心で思っていることよりも自分で
決断して口で声にしてくれた言葉が本当の人の
心ってやつだと私は思うんだ』
佐天 『だから私は人の心は覗かないし書き換えない!
まぁ初春が何のパンツ履いてるかを知る為くらいにしか
使わないよ!』
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 00:35:05.93 ID:IvnFQGVR0
初春 「人の心の中見るの凄く躊躇いそう…」
御坂 「でしょ!?佐天さんはそういう純粋な所が
佐天さん自身の可愛さを底上げしてると思うんだわ!」
御坂 「ちなみに私は佐天さんがそんな能力に
目覚めたら初めは調子乗って能力を乱用するけど
賢者タイムに入って自分のした行いを悔い改め
初春さんに泣きじゃくってる姿が容易に
想像できるわ!」
初春 「それは共感してしまう」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 00:50:51.54 ID:IvnFQGVR0
御坂 「まぁ4位に関しては説明不要で能力性格共に
ぶっち切りでイかれたサイコクレイジー野郎だし…」
初春 「麦野さんは暗部ですし…それにぬいぐるみを
抱いてないと寝れないっていう可愛い一面も
ありますし!」」
御坂 「平気で人をメルトダウナーで塵にする
オバさんの何が可愛いやら…ぬいぐるみなんて
その一面とのギャップを狙って付けたあいつの
設定よどうせ」
初春 「なんで御坂さん佐天さん以外にそんな
厳しいんですか…」
御坂 「だったら想像してみなさい!佐天さんが
このオバさんの能力を使えるようになったとしたら!」
御坂 「いや想像するまでもないわ!優しい佐天さんの
ことだもの!あまりにも獰猛すぎる能力にビビって
イルミネーションの一つにしか使わないようになる
佐天さんの姿が目に見えてわかるわ!」
初春 「でも案外メルトダウナーって少し佐天さんに
似合ってるかもしれませんけどね…
たまに無茶苦茶する時もありますし」
御坂 「何十億もする機械をバット一振りで
ぶっ壊したり巨大ロボットで相手のこと
投げ飛ばしたり確かに並の精神を持っていないと
できないことを佐天さんて平然とやってのけるわね」
御坂 「そういう点でいうとメルトダウナーは
演出的にも綺麗そうだし有りね…」
初春 「(レベル5の能力を演出扱いですか…)」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 00:58:43.69 ID:IvnFQGVR0
初春 「じゃあ御坂さんの能力はどうですか?
御坂さんの能力は電撃にレールガンに砂鉄の剣に
その他諸々…レベル5屈指の応用力の高さですし
何より電撃は見栄えが良いですよ!」
御坂 「ところ構わず人に向けて電撃を、ましてや
レールガンをぶっ放すサイコクレイジー野郎の能力を
佐天さんが持ったら危ないわ」
初春 「自分でも自覚あったんですか…というか
レベル5の皆さんはどうしてサイコクレイジー野郎
なんですか!」
御坂 「じゃあ異論ある?」
初春 「(正直その通りだから反論できない…!)」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 01:28:11.76 ID:IvnFQGVR0
御坂 「私達レベル5と比べたら佐天さんがどれだけ
純粋で良い子なのかわかったでしょう?」
初春 「レベル5の悪口を言っていただけのような…」
初春 「でもレベル5の皆さんと佐天さん並べたら
確かに佐天さん浮きますよね…」
御坂 「あまりの無垢っぽさにね」
初春 「レベル5の皆さんて日常の中でも張り詰めてる
感じがしますが佐天さんて無防備ですもんね…」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 01:39:59.96 ID:IvnFQGVR0
御坂 「まぁ私がこれだけ自虐に走ってまで
言いたかったことは『佐天さんはレベル5勢と並べると
強烈な違和感を感じさせるくらい純粋無垢っぽい』と
いうことよ」
御坂 「ホント佐天さんがいたから超電磁砲が人気
出たと言っても過言ではないわ」
初春 「そこまでですか!?」
御坂 「二期の佐天さんの優遇振りを見ていなかったの?
あれでも足りないくらい佐天さんは超電磁砲を
支えてくれてたのよ!」
御坂 「妹と私の話を補完してしまったせいで
初春さんとイチャつく佐天さんの場面が少なく
なってしまったのは本当に申し訳なかったわ!」
初春 「イチャつくって///そんなことしていませんよ!」
御坂 「佐天&初春が世界を救うんや…」
初春 「どうして関西弁になるんですか…」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 01:46:39.71 ID:IvnFQGVR0
御坂 「まぁ今のままだったら抽象的すぎるから
少し具体的に佐天さんの良い所を説明していくよ」
御坂 「まず初めになんていっても外見なのよ」
初春 「やっぱり外見なんですか?でもさっきも
言いましたけど外見なら御坂さんもレベル高いですよ」
御坂 「まぁ私はママ似だからナルシストみたいに
なっちゃうけど顔はそれなりに可愛いと思うのよね」
初春 「そこは自信持っていいと思いますよ」
御坂 「でも例えば私が可愛いか100人にアンケートを
取ったとしたら100人全員が可愛いと答えてくれると
思う?」
初春 「100人全員は難しそうですね…好みも
ありますし…」
御坂 「それよ!」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 01:52:41.94 ID:IvnFQGVR0
御坂 「人それぞれに個性はあると思うの、例えば
初春さんならフワフワ系な感じで可愛いとか
私ならボーイッシュな感じな所が良いとか」
御坂 「他の人の名前も挙げれば
黒子はロリ系 麦野はお姉さん系 食蜂はキラキラ系…」
初春 「あー確かに皆さん色々タイプが違いますね」
御坂 「じゃあ佐天さんは何に当てはまると思う?」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 01:58:44.07 ID:IvnFQGVR0
初春 「んー元気が良いですし活発系ですかね?」
御坂 「確かに活発系もいけるわね
じゃあロリ系はどうだと思う?」
初春 「あー佐天さん顔まだ少し幼いですし
ロリと言われてもいけますね」
御坂 「じゃあお姉さん系は?」
初春 「いやロリ顔だったらお姉さん系は
ハマらないでしょ……、いやだけど佐天さんの
性格と雰囲気を合わせるとお姉さんと
言われてもあまり違和感がありません…!
ハッ……!」
御坂 「そう!佐天さんは色々なタイプの可愛さを
兼ね備えているの!」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 02:07:16.62 ID:IvnFQGVR0
御坂 「佐天さんが>>3や>>17と言われるのも
可愛さの中に佐天さんがエッチさを兼ね備えている
からよ、可愛いから薄い本にされるっていうのは
沢山あるけど『可愛いのにエロい』は反則級だから
佐天さんはよく薄い本のネタにされるの」
初春 「食蜂さんとかって目にわかるエロさが
あるけど佐天さんは何か健康的なエロスを感じ
させますよね」
御坂 「ええそうよ初春さん、狙いすぎてない
エロさと可愛さが融合しているから佐天さんは
あんなに可愛いと思うの、実際佐天さんの容姿のこと
叩いてる人って見たことないのよね」
初春 「佐天さんてそんな絶妙なバランスでできて
いたんですね…」
御坂 「ええ…もう少し佐天さんの胸が大きかったら
狙いすぎだし顔があれからもう少し大人びたりロリに
なっていたりしていたら両方を兼ね備えることは
できなかったわ」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 02:11:42.17 ID:IvnFQGVR0
御坂 「要するに佐天さんは外見の時点で
色々な層から受け入れられやすいの」
初春 「私の場合は地味だとかあざとすぎとか
色々言われますし…」
御坂 「私の場合は気が強そうとか女の子成分が
少ないとか言われるし受け入れられないつまり
アンチが発生するのは当然なことなの」
御坂 「だけどね初春さん、佐天さんのアンチって
見たことある?」
初春 「いいえ…どちらかというとさん付けで
支持している方の方が多いと思います」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 02:19:51.58 ID:IvnFQGVR0
御坂 「受け入れられやすいしアンチを作られない
これがどれだけ凄いことか」
御坂 「あとは性格ね!」
初春 「性格ですか…」
御坂 「いくら佐天さんの容姿があったとしても
性格が私だったりしたら今の佐天さんの地位は
もっと下だったと思うわ」
初春 「御坂さんはツンデレキャラですし
敵は作りやすいかもですもんね」
御坂 「それに彼女のコミュ力高すぎだし
あれだけあれば生きていけるでしょ」
初春 「佐天さんは誰とでも仲良くなれますもんね」
御坂 「その人の良さからSSではアイツ(上条)やクロス
はたまた一方通行などと絡むことも珍しくないわ!」
御坂 「能力なんて私達将来嫁になる身からしたら
不要なのにそれのせいで私は大切なコミュ力を
置いてきてしまったわ!」
初春 「そこまでですか!?」
御坂 「それに佐天さんは料理までできるのよ?
完璧じゃない。可愛い 性格良い 料理できるの
良嫁としての三拍子が揃ってる」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 02:23:36.79 ID:IvnFQGVR0
御坂 「ここまでの話で佐天さんは完璧だと
いうことがわかったかしら?」
初春 「要するに佐天さんは色々な層から受けが良く
エロくしかも性格の良さが半端なく良いので
向かう所敵なしということですか?」
御坂 「そういうことね
私の力じゃ佐天さんについてこれくらいしか
語れないけど佐天さんの魅力にもっと語れる人は
これを期に語ってみては?」
おわり
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 02:31:05.60 ID:IvnFQGVR0
魅力に ×
魅力について ◯
魅力について ◯
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 03:39:02.54 ID:0INm39Yto
おつ
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/28(水) 12:51:19.86 ID:EmsJdDSLO
初春さんは貰っていきますね
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482849831/
Entry ⇒ 2016.12.31 | Category ⇒ とある魔術の禁書目録 | Comments (0)
穂乃果「この前体験しちゃったんだけど」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 20:22:26.78 ID:6X3nTe3NO
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 20:35:39.97 ID:6X3nTe3NO
穂乃果「穂乃果、この前体験しちゃったんだけど」
海未「…何をですか?」
穂乃果「忍者!忍者だよ!」
海未「…は?」
穂乃果「え?海未ちゃん忍者知らない?」
海未「いえ、知ってますよ?」
穂乃果「だよね?知ってるよね?」
海未「当たり前じゃないですか」
穂乃果「この辺にさ昔忍者がいたって言うカラクリ屋敷があるの知ってる?」
海未「初耳ですけど…この地で産まれ育って早16年となりますが聞いた事ないです」
穂乃果「え?海未ちゃんって産まれて16年しか経ってないの?16歳?あっ、そっか!海未ちゃん3月生まれだもんね?穂乃果は17歳だから先輩だね!でも安心して?μ'sは先輩禁止だから!これからも敬語は使わなくて良いからね?」
海未「…何が言いたいのですか?」
穂乃果「だから敬語は使わなくて良いのに…あっ、そうか海未ちゃんはいつも敬語だもんね?今まで気を使ってくれてたんだね~」
海未「…帰ります」
穂乃果「あっ、ウソウソ冗談だから~」
海未「…何をですか?」
穂乃果「忍者!忍者だよ!」
海未「…は?」
穂乃果「え?海未ちゃん忍者知らない?」
海未「いえ、知ってますよ?」
穂乃果「だよね?知ってるよね?」
海未「当たり前じゃないですか」
穂乃果「この辺にさ昔忍者がいたって言うカラクリ屋敷があるの知ってる?」
海未「初耳ですけど…この地で産まれ育って早16年となりますが聞いた事ないです」
穂乃果「え?海未ちゃんって産まれて16年しか経ってないの?16歳?あっ、そっか!海未ちゃん3月生まれだもんね?穂乃果は17歳だから先輩だね!でも安心して?μ'sは先輩禁止だから!これからも敬語は使わなくて良いからね?」
海未「…何が言いたいのですか?」
穂乃果「だから敬語は使わなくて良いのに…あっ、そうか海未ちゃんはいつも敬語だもんね?今まで気を使ってくれてたんだね~」
海未「…帰ります」
穂乃果「あっ、ウソウソ冗談だから~」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 20:44:27.20 ID:6X3nTe3NO
海未「では、ちゃんと話して下さい。ふざけないで
」
穂乃果「…わかったよ」
海未「よろしい」
穂乃果「そこの屋敷はね伊賀?甲賀?どっちだっけな?まあ、とにかくどっちかの忍者が居たって噂の屋敷なんだけど…」
海未「伊賀も甲賀も関西ですよね?東京じゃないですよね?」
穂乃果「そんな事はどうでもいいの」
海未「いいですか?重要な気がしますが」
穂乃果「でね、そこの屋敷はさ当時はこう忍者で溢れてたらしいんだけどね」
海未「溢れてた?忍者で溢れてたんですか?え?いいんですか?溢れちゃって?忍者って基本的に隠れ忍ばなきゃいけないのではないですか?」
穂乃果「建物の中だから良いんだよ…きっと」
」
穂乃果「…わかったよ」
海未「よろしい」
穂乃果「そこの屋敷はね伊賀?甲賀?どっちだっけな?まあ、とにかくどっちかの忍者が居たって噂の屋敷なんだけど…」
海未「伊賀も甲賀も関西ですよね?東京じゃないですよね?」
穂乃果「そんな事はどうでもいいの」
海未「いいですか?重要な気がしますが」
穂乃果「でね、そこの屋敷はさ当時はこう忍者で溢れてたらしいんだけどね」
海未「溢れてた?忍者で溢れてたんですか?え?いいんですか?溢れちゃって?忍者って基本的に隠れ忍ばなきゃいけないのではないですか?」
穂乃果「建物の中だから良いんだよ…きっと」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 20:52:07.94 ID:6X3nTe3NO
海未「そうですかね…納得いかないのですが…」
穂乃果「でも、悲しいね…少子化だからさ…忍者になる人が居なくて屋敷も衰退してったんだって…」
海未「いや…え?少子化って?何時の話をしてるのですか?昔の話ですよね?」
穂乃果「…まあ…きっと当時は忍者不足が社会問題だったと思うんだよね」
海未「そんなわけないでしょ」
穂乃果「それは分からないじゃん…海未ちゃんだってその時代に居た訳じゃないじゃん…穂乃果より年下なのに」
海未「関係ないでしょ。何百年前の話だとおもってるんですか」
穂乃果「…さあ?」
海未「…」
穂乃果「でも、悲しいね…少子化だからさ…忍者になる人が居なくて屋敷も衰退してったんだって…」
海未「いや…え?少子化って?何時の話をしてるのですか?昔の話ですよね?」
穂乃果「…まあ…きっと当時は忍者不足が社会問題だったと思うんだよね」
海未「そんなわけないでしょ」
穂乃果「それは分からないじゃん…海未ちゃんだってその時代に居た訳じゃないじゃん…穂乃果より年下なのに」
海未「関係ないでしょ。何百年前の話だとおもってるんですか」
穂乃果「…さあ?」
海未「…」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 20:55:35.88 ID:6X3nTe3NO
穂乃果「もう、海未ちゃんのせいで話が進まないなぁ」
海未「あっ!私忍術使えるかもしれません!穂乃果で試して良いですか?安全は保障出来ませんが」
穂乃果「ごめん…海未ちゃん物騒だよ…」
海未「あなたがそうさせるのでしょ」
穂乃果「もう、ごめんってば。でね、そんな屋敷があるなら行かない訳にはいかないでしょ?」
海未「そうですか?」
穂乃果「行って来ました」
海未「相変わらずの行動力ですね」
海未「あっ!私忍術使えるかもしれません!穂乃果で試して良いですか?安全は保障出来ませんが」
穂乃果「ごめん…海未ちゃん物騒だよ…」
海未「あなたがそうさせるのでしょ」
穂乃果「もう、ごめんってば。でね、そんな屋敷があるなら行かない訳にはいかないでしょ?」
海未「そうですか?」
穂乃果「行って来ました」
海未「相変わらずの行動力ですね」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:03:40.36 ID:6X3nTe3NO
穂乃果「穂乃果は真正面から屋敷に挑んだんだよ 」
海未「…はあ」
穂乃果「でもカラクリ屋敷って凄いよね?ドアがね、何もしてないのに勝手に開くの…」
海未「そうなのですか?」
穂乃果「うん。勝手に開くし開いた瞬間にピロピロピ~ってね鳴るの」
海未「え?ちょっと待ってください?それ本当にカラクリ屋敷ですか?自動ドアじゃないですか?話を聞いているとコンビニの自動ドアの様に感じるのですが?」
穂乃果「違うよ。コンビニな訳ないじゃん。きっと侵入者が来た時にわかるようにしてるんだよ」
海未「…本当ですか?」
穂乃果「うん」
海未「…いまいち信用出来ません」
海未「…はあ」
穂乃果「でもカラクリ屋敷って凄いよね?ドアがね、何もしてないのに勝手に開くの…」
海未「そうなのですか?」
穂乃果「うん。勝手に開くし開いた瞬間にピロピロピ~ってね鳴るの」
海未「え?ちょっと待ってください?それ本当にカラクリ屋敷ですか?自動ドアじゃないですか?話を聞いているとコンビニの自動ドアの様に感じるのですが?」
穂乃果「違うよ。コンビニな訳ないじゃん。きっと侵入者が来た時にわかるようにしてるんだよ」
海未「…本当ですか?」
穂乃果「うん」
海未「…いまいち信用出来ません」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:12:10.33 ID:6X3nTe3NO
穂乃果「でね、まあ穂乃果は誰にも見つかる事なく屋敷に入ったの…だって今は忍者が住んでないから!」
海未「そのくだりいります?」
穂乃果「必要だよ」
海未「そうですか」
穂乃果「うん。でね、入ってすぐにね廊下が二手になってるからね穂乃果はどっちに進もうかな~って思ってたらね」
海未「…思ってたら?」
穂乃果「急にね物音がするからそっちを見たらね」
海未「…見たら?」
穂乃果「にゃ~って」
海未「なんだ猫だったんですね」
穂乃果「穂乃果ドキッしたからさ」
海未「凛に向かって怒ったのですか?分かってましたからね?あっ!これは凛のくだりだって。いつもそうですもんね?分かってた上でノッてあげたんですからね?」
穂乃果「うん…まあ、凛ちゃんなんだけどね…あっ!これがつり橋効果ってやつなんだって思ったよ」
海未「そのくだりいります?」
穂乃果「必要だよ」
海未「そうですか」
穂乃果「うん。でね、入ってすぐにね廊下が二手になってるからね穂乃果はどっちに進もうかな~って思ってたらね」
海未「…思ってたら?」
穂乃果「急にね物音がするからそっちを見たらね」
海未「…見たら?」
穂乃果「にゃ~って」
海未「なんだ猫だったんですね」
穂乃果「穂乃果ドキッしたからさ」
海未「凛に向かって怒ったのですか?分かってましたからね?あっ!これは凛のくだりだって。いつもそうですもんね?分かってた上でノッてあげたんですからね?」
穂乃果「うん…まあ、凛ちゃんなんだけどね…あっ!これがつり橋効果ってやつなんだって思ったよ」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:19:30.29 ID:6X3nTe3NO
海未「え?怒ったんじゃないんですか?凛に恋心を抱いたんですか?つり橋効果で?」
穂乃果「まあ、すぐに凛ちゃんは違うなぁ~って思ったけどね」
海未「はあ…まあ、凛は女の子ですしね」
穂乃果「それに凛ちゃんは穂乃果にとって妹みたいな感じだしね」
海未「…そうですか」
穂乃果「で、凛ちゃんが急に叫ぶからどうしたの?って聞いたらね片方の道が塞がっちゃって進めないって言うの」
海未「ええ?どう言う事ですか?」
穂乃果「あのね、凛ちゃんがねテンションが上がっちゃってねまきびしを撒いたの」
海未「え?まきびしを?」
穂乃果「忍者の屋敷だからって用意してきたんだって」
海未「凛の行動は理解出来ませんね」
穂乃果「凛ちゃんにはまきびしよりマタタビのが似合うよね?」
海未「いや、どっちも違うと思いますけど」
穂乃果「まあ、すぐに凛ちゃんは違うなぁ~って思ったけどね」
海未「はあ…まあ、凛は女の子ですしね」
穂乃果「それに凛ちゃんは穂乃果にとって妹みたいな感じだしね」
海未「…そうですか」
穂乃果「で、凛ちゃんが急に叫ぶからどうしたの?って聞いたらね片方の道が塞がっちゃって進めないって言うの」
海未「ええ?どう言う事ですか?」
穂乃果「あのね、凛ちゃんがねテンションが上がっちゃってねまきびしを撒いたの」
海未「え?まきびしを?」
穂乃果「忍者の屋敷だからって用意してきたんだって」
海未「凛の行動は理解出来ませんね」
穂乃果「凛ちゃんにはまきびしよりマタタビのが似合うよね?」
海未「いや、どっちも違うと思いますけど」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:25:14.52 ID:6X3nTe3NO
穂乃果「でね、進めないからどうしようかなって思って」
海未「もう片方の道を進めばいいでしょう」
穂乃果「まあ、そうなんだけどね。希ちゃんがさ…」
海未「…え?希も居たのですか?…また、私以外皆いたのですか?」
穂乃果「…」
海未「何で黙るのですかぁ」
穂乃果「…希ちゃんがね忍術を使えるって言うからさ…」
海未「私の話はスルーですか?」
穂乃果「まあ…ね?海未ちゃんには内緒で行ったからさ」
海未「何故ですか?」
穂乃果「…察して?海未ちゃん察して?」
海未「嫌われてるのですか?」
穂乃果「違うから、もっとポジティブに考えてくれていいから、ね?」
海未「本当ですね?」
穂乃果「うん」
海未「もう片方の道を進めばいいでしょう」
穂乃果「まあ、そうなんだけどね。希ちゃんがさ…」
海未「…え?希も居たのですか?…また、私以外皆いたのですか?」
穂乃果「…」
海未「何で黙るのですかぁ」
穂乃果「…希ちゃんがね忍術を使えるって言うからさ…」
海未「私の話はスルーですか?」
穂乃果「まあ…ね?海未ちゃんには内緒で行ったからさ」
海未「何故ですか?」
穂乃果「…察して?海未ちゃん察して?」
海未「嫌われてるのですか?」
穂乃果「違うから、もっとポジティブに考えてくれていいから、ね?」
海未「本当ですね?」
穂乃果「うん」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:33:48.01 ID:6X3nTe3NO
海未「それで?希の忍術とは?」
穂乃果「海未ちゃん?忍術って何を知ってる?」
海未「分身の術とか…火遁の術ですかね?」
穂乃果「希ちゃんは風遁の術が使えるって」
海未「風遁?」
穂乃果「うん。背中に背負った機械でねまきびしを吸い込んだの」
海未「…希はゴーストバスターですか?忍術じゃないでしょう?思いっきり機械と言ってるじゃないですか!」
穂乃果「まあ…そうなんだけど…実はそれは海未ちゃんへのプレゼントだったんだけど…そもそも海未ちゃんにゴミを吸うカラクリをプレゼントしようと思って皆で集まったその帰りだったんだけどね…屋敷に行ったのは」
海未「は?掃除機を?私に?何故?」
穂乃果「だって、海未ちゃんいつも部室の掃除してるからさ…はい!プレゼントだよ!」
海未「あ、ありがとうございます」
穂乃果「これからも掃除頑張ってね」
海未「…穂乃果もしてください」
穂乃果「海未ちゃん?忍術って何を知ってる?」
海未「分身の術とか…火遁の術ですかね?」
穂乃果「希ちゃんは風遁の術が使えるって」
海未「風遁?」
穂乃果「うん。背中に背負った機械でねまきびしを吸い込んだの」
海未「…希はゴーストバスターですか?忍術じゃないでしょう?思いっきり機械と言ってるじゃないですか!」
穂乃果「まあ…そうなんだけど…実はそれは海未ちゃんへのプレゼントだったんだけど…そもそも海未ちゃんにゴミを吸うカラクリをプレゼントしようと思って皆で集まったその帰りだったんだけどね…屋敷に行ったのは」
海未「は?掃除機を?私に?何故?」
穂乃果「だって、海未ちゃんいつも部室の掃除してるからさ…はい!プレゼントだよ!」
海未「あ、ありがとうございます」
穂乃果「これからも掃除頑張ってね」
海未「…穂乃果もしてください」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:40:43.75 ID:6X3nTe3NO
穂乃果「でね、希ちゃんが全部吸ってくれたからさ」
海未「そもそも、掃除で吸えたのですか?…あっ、掃除に何か入ってますね」
穂乃果「でしょ?最近の掃除機は凄いね!」
海未「せめて中身を出しといて下さいよ…全く…自分でやるから良いですが……これ…まきびしじゃなくってこんぺいとうじゃないですか」
穂乃果「え?嘘?…本当だ…」
海未「気がつかなかったのですか?」
穂乃果「なんかカラフルだなぁとは思ったんだけどね…デコレーションしてるのかと…ほら?今時って何でもデコレーションするからさ」
海未「そんなわけないでしょう!他の皆は何も言わなかったのですか?」
穂乃果「あ~、真姫ちゃんとか凛ちゃんを怒ってたかも」
海未「絵里は?絵里は何も言わなかったのですか?」
穂乃果「ハラショーって言ってたよ?」
海未「それだけ?」
穂乃果「うん。まあ、ロシアには忍者居ないからね」
海未「絵里は日本も長いのですよね?」
穂乃果「さあ?」
海未「そもそも、掃除で吸えたのですか?…あっ、掃除に何か入ってますね」
穂乃果「でしょ?最近の掃除機は凄いね!」
海未「せめて中身を出しといて下さいよ…全く…自分でやるから良いですが……これ…まきびしじゃなくってこんぺいとうじゃないですか」
穂乃果「え?嘘?…本当だ…」
海未「気がつかなかったのですか?」
穂乃果「なんかカラフルだなぁとは思ったんだけどね…デコレーションしてるのかと…ほら?今時って何でもデコレーションするからさ」
海未「そんなわけないでしょう!他の皆は何も言わなかったのですか?」
穂乃果「あ~、真姫ちゃんとか凛ちゃんを怒ってたかも」
海未「絵里は?絵里は何も言わなかったのですか?」
穂乃果「ハラショーって言ってたよ?」
海未「それだけ?」
穂乃果「うん。まあ、ロシアには忍者居ないからね」
海未「絵里は日本も長いのですよね?」
穂乃果「さあ?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:50:18.58 ID:6X3nTe3NO
海未「それで?通れたのですか?」
穂乃果「うん。通ったよ」
海未「そうですか」
穂乃果「でも、通るのに苦労してさ」
海未「カラクリですか?」
穂乃果「いや、凛ちゃんがさぁ」
海未「また凛ですか?」
穂乃果「うん。凛ちゃんがねまきびしだけじゃなくってさ」
海未「まきびし意外にも何か持ってきたんですか?手裏剣?クナイ?」
穂乃果「NARUTOを全巻持ってきてたんだよ」
海未「はあ?何故ですか?」
穂乃果「忍者の勉強の為だって」
穂乃果「うん。通ったよ」
海未「そうですか」
穂乃果「でも、通るのに苦労してさ」
海未「カラクリですか?」
穂乃果「いや、凛ちゃんがさぁ」
海未「また凛ですか?」
穂乃果「うん。凛ちゃんがねまきびしだけじゃなくってさ」
海未「まきびし意外にも何か持ってきたんですか?手裏剣?クナイ?」
穂乃果「NARUTOを全巻持ってきてたんだよ」
海未「はあ?何故ですか?」
穂乃果「忍者の勉強の為だって」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 21:57:39.47 ID:6X3nTe3NO
海未「漫画ですよね?」
穂乃果「穂乃果も最初にやめときなって言っといたんだよ?」
海未「珍しくまともな事を言いますね」
穂乃果「…珍しくって…海未ちゃんだって結構天然ボケをかます癖に…」
海未「そんな事はありません」
穂乃果「…まあいいや。だからね、凛ちゃんには最初に言っといたの。やめとけってね?だって全部で72巻もあるんだよ?外伝含めると73巻だからね?」
海未「そう言う問題でもないような」
穂乃果「だから穂乃果は怪物くんにしといたんだよ」
海未「は?せめてハットリくんでしょ?いや、それもおかしいですけど」
穂乃果「穂乃果も最初にやめときなって言っといたんだよ?」
海未「珍しくまともな事を言いますね」
穂乃果「…珍しくって…海未ちゃんだって結構天然ボケをかます癖に…」
海未「そんな事はありません」
穂乃果「…まあいいや。だからね、凛ちゃんには最初に言っといたの。やめとけってね?だって全部で72巻もあるんだよ?外伝含めると73巻だからね?」
海未「そう言う問題でもないような」
穂乃果「だから穂乃果は怪物くんにしといたんだよ」
海未「は?せめてハットリくんでしょ?いや、それもおかしいですけど」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:02:24.24 ID:6X3nTe3NO
穂乃果「希ちゃんに至ってはキテレツ大百科持ってきてたからね?ありえないよね?」
海未「希の場合は完全に悪ふざけですね」
穂乃果「キテレツ大百科は藤子F不二雄だからね?ハットリくんは藤子不二夫Aだから。全然惜しくないから」
海未「凛も穂乃果も希も全部間違ってます。漫画を持って行く事事態間違ってます」
穂乃果「そうかなぁ?」
海未「そうです」
海未「希の場合は完全に悪ふざけですね」
穂乃果「キテレツ大百科は藤子F不二雄だからね?ハットリくんは藤子不二夫Aだから。全然惜しくないから」
海未「凛も穂乃果も希も全部間違ってます。漫画を持って行く事事態間違ってます」
穂乃果「そうかなぁ?」
海未「そうです」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:10:51.07 ID:6X3nTe3NO
穂乃果「で、まあ凛ちゃんが重い荷物を背負ってるからさ大変だったんだよ」
海未「本当お馬鹿ですね」
穂乃果「でね、まあ忍者らしく進もうかなと思ってさ何て言うんだっけ?ミツバチ、クマバチ、スズメバチだっけ?」
海未「抜き足、差し足、忍び足でしょ?わざとやってます?」
穂乃果「ち、違うよぉ~。でね、それで進んでったんだけどさ」
海未「まあ、やる意味は分からないですけどね」
穂乃果「うん。まあ、何となく雰囲気で」
海未「そうですか」
穂乃果「皆それで進んでるのにね、ことりちゃんはペタペタ歩くの」
海未「ことりらしいですね」
海未「本当お馬鹿ですね」
穂乃果「でね、まあ忍者らしく進もうかなと思ってさ何て言うんだっけ?ミツバチ、クマバチ、スズメバチだっけ?」
海未「抜き足、差し足、忍び足でしょ?わざとやってます?」
穂乃果「ち、違うよぉ~。でね、それで進んでったんだけどさ」
海未「まあ、やる意味は分からないですけどね」
穂乃果「うん。まあ、何となく雰囲気で」
海未「そうですか」
穂乃果「皆それで進んでるのにね、ことりちゃんはペタペタ歩くの」
海未「ことりらしいですね」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:15:32.84 ID:6X3nTe3NO
穂乃果「お陰で穂乃果達見つかっちゃってさ」
海未「え?誰にですか?」
穂乃果「屋敷の中にいた人に」
海未「屋敷の中に誰か居たのですか?」
穂乃果「そうみたい」
海未「そうみたいって…」
穂乃果「黒ずくめの男が二人ね。何か怪しい話をしてるからさ」
海未「ちょ…事件の臭いが…大丈夫だったのですか?子供にされたりしてませんか?」
穂乃果「大丈夫じゃなかったらここに居ないよ。今頃東京湾だよ」
海未「怖い事を言わないで下さい」
海未「え?誰にですか?」
穂乃果「屋敷の中にいた人に」
海未「屋敷の中に誰か居たのですか?」
穂乃果「そうみたい」
海未「そうみたいって…」
穂乃果「黒ずくめの男が二人ね。何か怪しい話をしてるからさ」
海未「ちょ…事件の臭いが…大丈夫だったのですか?子供にされたりしてませんか?」
穂乃果「大丈夫じゃなかったらここに居ないよ。今頃東京湾だよ」
海未「怖い事を言わないで下さい」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:22:36.31 ID:6X3nTe3NO
穂乃果「ごめん~」
海未「ごめんじゃありません…全く…しかし、ことりも要注意ですね」
穂乃果「え?見つかったのはことりちゃんのせいじゃないよ?」
海未「はあ?お陰で見つかっちゃったって言ったじゃないですか」
穂乃果「希ちゃんのお陰でね」
海未「穂乃果…1から文法を勉強し直したらどうですか?」
穂乃果「え?穂乃果がいけないの?海未ちゃんの早とちりなのに?」
海未「…で?希のせいとは?」
穂乃果「希ちゃんが掃除機のコンセントを差しっぱなしで来るからさ歩いてる途中で外れてシュルル~って」
海未「希はバカなのですか?…いえ、希の場合はそれすら悪ふざけに思えますが…」
穂乃果「それはないよ。さすがの希ちゃんも顔がひきつってたもん。まあ、今思えば掃除機を使った段階でばれてたと思うんだよね」
海未「…そうですね…それで…」
海未「ごめんじゃありません…全く…しかし、ことりも要注意ですね」
穂乃果「え?見つかったのはことりちゃんのせいじゃないよ?」
海未「はあ?お陰で見つかっちゃったって言ったじゃないですか」
穂乃果「希ちゃんのお陰でね」
海未「穂乃果…1から文法を勉強し直したらどうですか?」
穂乃果「え?穂乃果がいけないの?海未ちゃんの早とちりなのに?」
海未「…で?希のせいとは?」
穂乃果「希ちゃんが掃除機のコンセントを差しっぱなしで来るからさ歩いてる途中で外れてシュルル~って」
海未「希はバカなのですか?…いえ、希の場合はそれすら悪ふざけに思えますが…」
穂乃果「それはないよ。さすがの希ちゃんも顔がひきつってたもん。まあ、今思えば掃除機を使った段階でばれてたと思うんだよね」
海未「…そうですね…それで…」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:26:06.48 ID:6X3nTe3NO
穂乃果「うん。もう、大きな声で誰だって言われてさ」
海未「はい」
穂乃果「皆怖くて怖くてもう忍者とか関係なしに全力疾走で逃げたよね?」
海未「…はい」
穂乃果「当然追いかけ来るからさ」
海未「当然ですよね」
穂乃果「何かしなきゃと思ってさ」
海未「…はい」ゴクリ
穂乃果「ここは忍者らしくって思って…変わり身の術をね使ったの」
海未「出来るのですか?」
穂乃果「もう必死だったから…成功したからしばらく追いかけて来なかったの」
海未「はい」
穂乃果「皆怖くて怖くてもう忍者とか関係なしに全力疾走で逃げたよね?」
海未「…はい」
穂乃果「当然追いかけ来るからさ」
海未「当然ですよね」
穂乃果「何かしなきゃと思ってさ」
海未「…はい」ゴクリ
穂乃果「ここは忍者らしくって思って…変わり身の術をね使ったの」
海未「出来るのですか?」
穂乃果「もう必死だったから…成功したからしばらく追いかけて来なかったの」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:31:40.84 ID:6X3nTe3NO
海未「それは凄いですね」
穂乃果「で、にこちゃんが先頭を走ってたんだけど来た時は勝手にドアが開いたのにさ開かないの」
海未「な、そう言う罠なのですか?」
穂乃果「きっとにこちゃんが小さすぎるからセンサーが反応しなかったんだよ」
海未「結局自動ドアだったんじゃないですか」
穂乃果「花陽ちゃんが行ったら自動で開いたよ。やっぱりにこちゃんは小さいね」
海未「花陽もたいして変わらないでしょう」
穂乃果「2センチの差はでかいんだよ」
海未「そうなんですか?」
穂乃果「そうだよ。そんな小さな差が心のすれ違いに繋がるんだからね?」
海未「何を言ってるのですか?」
穂乃果「で、にこちゃんが先頭を走ってたんだけど来た時は勝手にドアが開いたのにさ開かないの」
海未「な、そう言う罠なのですか?」
穂乃果「きっとにこちゃんが小さすぎるからセンサーが反応しなかったんだよ」
海未「結局自動ドアだったんじゃないですか」
穂乃果「花陽ちゃんが行ったら自動で開いたよ。やっぱりにこちゃんは小さいね」
海未「花陽もたいして変わらないでしょう」
穂乃果「2センチの差はでかいんだよ」
海未「そうなんですか?」
穂乃果「そうだよ。そんな小さな差が心のすれ違いに繋がるんだからね?」
海未「何を言ってるのですか?」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:38:30.80 ID:6X3nTe3NO
穂乃果「大事な事だよ!」
海未「まあ、そうですけど今は関係ないでしょ?全く、最初にちゃんと話すと言ったのに…」
穂乃果「もぉ~ちゃんと話してるじゃん」
海未「どこがですか」
穂乃果「でね、何とか逃げきったんだよね」
海未「そうですか。良かったです」
穂乃果「まあ、逃げ切って安心してたらさ人数が足りないなって」
海未「…人数が?誰か逃げ遅れたのですか?」
穂乃果「あれ?海未ちゃんが居ないよって凛ちゃんが言うからね」
海未「いや、私は呼ばれてませんし…そろそろ拗ねちゃおうかなぁ」
穂乃果「だからサプライズしようと思ったからだって」
海未「まあ、そうですけど今は関係ないでしょ?全く、最初にちゃんと話すと言ったのに…」
穂乃果「もぉ~ちゃんと話してるじゃん」
海未「どこがですか」
穂乃果「でね、何とか逃げきったんだよね」
海未「そうですか。良かったです」
穂乃果「まあ、逃げ切って安心してたらさ人数が足りないなって」
海未「…人数が?誰か逃げ遅れたのですか?」
穂乃果「あれ?海未ちゃんが居ないよって凛ちゃんが言うからね」
海未「いや、私は呼ばれてませんし…そろそろ拗ねちゃおうかなぁ」
穂乃果「だからサプライズしようと思ったからだって」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:45:07.24 ID:6X3nTe3NO
海未「で?結局勘違いだったのですか?」
穂乃果「違うの。確かに人数が足りないの。てっきりにこちゃんが小さすぎるから数え忘れたかと思ったけど…」
海未「だから花陽も凛もたいして身長は変わらないでしょ」
穂乃果「まあね。結局絵里ちゃんが居ないんだよ」
海未「絵里が?逃げ遅れたのですか?…では、絵里は大丈夫なのですか?」
穂乃果「実はね、穂乃果が変わり身の術を使った時慌ててたから絵里ちゃんを変わり身しちゃったみたいで…うっかりしてたよ」
海未「うっかりじゃ済まないでしょ!!!」
穂乃果「ちょ…怒鳴らないでよ…」
海未「だって…絵里が…うっ…絵里がぁ…」
穂乃果「え?海未ちゃん?泣いてるの?」
海未「あだりまえでじょう…絵里はだいぜつな…うっ…ながまなのに」
穂乃果「いや、絵里ちゃん無事だから」
穂乃果「違うの。確かに人数が足りないの。てっきりにこちゃんが小さすぎるから数え忘れたかと思ったけど…」
海未「だから花陽も凛もたいして身長は変わらないでしょ」
穂乃果「まあね。結局絵里ちゃんが居ないんだよ」
海未「絵里が?逃げ遅れたのですか?…では、絵里は大丈夫なのですか?」
穂乃果「実はね、穂乃果が変わり身の術を使った時慌ててたから絵里ちゃんを変わり身しちゃったみたいで…うっかりしてたよ」
海未「うっかりじゃ済まないでしょ!!!」
穂乃果「ちょ…怒鳴らないでよ…」
海未「だって…絵里が…うっ…絵里がぁ…」
穂乃果「え?海未ちゃん?泣いてるの?」
海未「あだりまえでじょう…絵里はだいぜつな…うっ…ながまなのに」
穂乃果「いや、絵里ちゃん無事だから」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:49:57.96 ID:6X3nTe3NO
穂乃果「今朝会ったでしょ?」
海未「そう言えば…絵里も逃げきったのですね?」
穂乃果「ううん。捕まってたよ?皆で外に居たら中から黒ずくめの男の人達が出て来て…」
海未「…はい」
穂乃果「ここはもうすぐ解体するから勝手に入ったら危ないだろって怒られたよ。それはもう物凄く…絵里ちゃんなんて年甲斐もなく大泣きして出てきたからね。混乱とかしてよっぽど怖かったんだね」
海未「…え?カラクリ屋敷じゃ…」
穂乃果「違う場所だったみたい」
海未「…ただの廃墟だったのですか?」
穂乃果「まあ、廃墟ってほどぼろぼろじゃないけどね」
海未「そう言えば…絵里も逃げきったのですね?」
穂乃果「ううん。捕まってたよ?皆で外に居たら中から黒ずくめの男の人達が出て来て…」
海未「…はい」
穂乃果「ここはもうすぐ解体するから勝手に入ったら危ないだろって怒られたよ。それはもう物凄く…絵里ちゃんなんて年甲斐もなく大泣きして出てきたからね。混乱とかしてよっぽど怖かったんだね」
海未「…え?カラクリ屋敷じゃ…」
穂乃果「違う場所だったみたい」
海未「…ただの廃墟だったのですか?」
穂乃果「まあ、廃墟ってほどぼろぼろじゃないけどね」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:55:10.40 ID:6X3nTe3NO
海未「で?穂乃果は結局何を体験したんですか?」
穂乃果「うん。絵里ちゃんにお説教を体験したよ」
海未「それで今正座をしてるのですね?」
穂乃果「うん。廊下で正座って足が痛いよ」
海未「で、絵里は?」
穂乃果「凛ちゃんと希ちゃんを探しに行ってるよ…穂乃果とあの二人が言い出しっぺだから…希ちゃんが一番悪いんだけどね」
海未「なるほど…では、引続き正座をしていて下さい。私も二人を探して来ますから」
穂乃果「え~、もうドロンしたいよ」
穂乃果「うん。絵里ちゃんにお説教を体験したよ」
海未「それで今正座をしてるのですね?」
穂乃果「うん。廊下で正座って足が痛いよ」
海未「で、絵里は?」
穂乃果「凛ちゃんと希ちゃんを探しに行ってるよ…穂乃果とあの二人が言い出しっぺだから…希ちゃんが一番悪いんだけどね」
海未「なるほど…では、引続き正座をしていて下さい。私も二人を探して来ますから」
穂乃果「え~、もうドロンしたいよ」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:57:00.96 ID:6X3nTe3NO
完
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/28(月) 19:01:17.88 ID:b/r8DLSfo
落語みたいなオチ好き
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/04(日) 21:36:35.58 ID:cRCHvueSO
ほのかわいい
掲載元:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1480245746/
Entry ⇒ 2016.12.31 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
【ラブライブ】ほのかこうかんにっき
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:12:41.23 ID:ow5qpYF40
――――――部室
穂乃果「みんなお待たせー!テストの結果悪くて怒られちゃったよっ!」テヘヘ
穂乃果「って!……誰もいない!?」
穂乃果「あれれ?ことりちゃんと海未ちゃんは穂乃果よりずっと先に出てたのに……」
穂乃果「練習着も鞄も置きっ放しだし……どこか行ってるのかな?」
穂乃果「まあ、いいや!真姫ちゃんにもらったジュースでも飲んで待ってよう!」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:13:09.23 ID:ow5qpYF4o
・
・
・
数十分後
穂乃果「中々こない……。うぅ……さすがに暇になってきちゃったよ……」
穂乃果「なにか時間つぶせるものでもないかな」キョロキョロ
穂乃果「あれ、なんだろうこれ。『ほのか交換日記Vol.20』?」
穂乃果「私の名前!?中身がすごい気になる……」
穂乃果「でも勝手に他人のノート読むのも悪い気が……」
穂乃果「うーん……、やっぱりばれないようにこっそり読めばいいよね!」
穂乃果「そもそも私の名前のノートを読むなってのが無理だよ!えーい♪」ペラペラ
・
・
数十分後
穂乃果「中々こない……。うぅ……さすがに暇になってきちゃったよ……」
穂乃果「なにか時間つぶせるものでもないかな」キョロキョロ
穂乃果「あれ、なんだろうこれ。『ほのか交換日記Vol.20』?」
穂乃果「私の名前!?中身がすごい気になる……」
穂乃果「でも勝手に他人のノート読むのも悪い気が……」
穂乃果「うーん……、やっぱりばれないようにこっそり読めばいいよね!」
穂乃果「そもそも私の名前のノートを読むなってのが無理だよ!えーい♪」ペラペラ
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:13:36.85 ID:ow5qpYF4o
×月×日(晴) 海未
今日は穂乃果が弓道部の練習の応援にきてくれました。
穂乃果が見てくれていると思うだけで緊張してしまいいつも通りの力が出せませんでした……。
帰り道、落ち込む私を元気づけるかのように手を握り色々な場所に連れてって言ってくれました。
これって完全にデートですよね?ああ、やはり穂乃果は最高です!
PS
とうとうこのノートも20冊目になりました。この調子で仲良く楽しい穂乃果ライフを送りましょう。
穂乃果「あ!これあの時のことだっ!海未ちゃんこんな風に思ってたんだ……、
なんかちょっと恥ずかしいな!」エヘヘ
穂乃果「でもなんでこんなこと書いてるんだろう?それに交換日記って……」
穂乃果「他のページも見てみようかな」ペラペラ
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:14:02.46 ID:ow5qpYF4o
×月×日(晴) ことり
今日は海未ちゃんが弓道部でいなかったので
穂乃果ちゃんと二人きりで生徒会の活動をしてました♪
私の作ったお菓子を食べながら二人きりで過ごす時間は夢のようだったなぁ~。
二人でお菓子を食べさせあったり穂乃果ちゃんの口の周りについたクリームを拭いてあげたりとても有意義な一日でした♪
生徒会の仕事はあまり進まなかったけどことりと穂乃果ちゃんの中はだいぶ進展した気がします♪
P.S.海未ちゃんへ
20冊目だしこれまで通り仲良くやってきたいね!
でも穂乃果ちゃんは誰にでも優しいからあまり勘違いしないほうがいいよ?
穂乃果「ことりちゃんもこれ書いてるんだ……」
穂乃果「確かあとでお菓子食べたことがなぜかばれて怒られて不思議だったんだけど
ようやく謎が一つとけたよ!」
穂乃果「もう!ことりちゃんったらこんなこと書かないでいいのにっ」
穂乃果「さてと次々! 」ペラペラ
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:14:28.41 ID:ow5qpYF4o
×月×日(晴) 絵里
今日は練習で久しぶりに穂乃果とペアが組めたわ!
いつもは幼馴染ズのガードが固すぎて近寄れないから本当にラッキーだったわね!
乱れる穂乃果の呼吸に甘い汗の匂い……、思わずいつもよりも厳しめにしてしまったわ。
でもつらそうに頑張る穂乃果の表情もとてもハラショーね!
毎回これを堪能できる海未やことりが本当に憎r……、いえ、羨ましいわね。
P.S.ことりへ
あまり仕事をほったらかしにしてはダメよ?
今度から海未がいない時は私が穂乃果の監督をしてあげるから連絡してね。
穂乃果「絵里ちゃん……、何書いてるのさ……」
穂乃果「そういえばこの日は確かにいつもより気合入ってたよね……」
穂乃果「……今度から絵里ちゃんとペアは遠慮しとこう」ペラペラ
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:15:05.46 ID:ow5qpYF4o
×月×日(曇) 希
今日は穂乃果ちゃんをワシワシしてたらブラのフックを壊しっちゃったんや。
どうにも穂乃果ちゃん相手だと本気になってしまってダメやね……。
穂乃果ちゃんは古いブラだったし希ちゃんのせいじゃないって言ってくれたんよ
優しいなあ、まさに天使やん!
さすがに悪いんで帰りに二人で下着を買いに行くことになったんよ
そこでなんと!こっそりウチ好みの下着を買わせることに成功!
ウチの選んだ下着を着けてる穂乃果ちゃんを想像するとウチどうにかなっちゃいそうや……。
とても濃い一日だった、たまにはこんな日もいいやん?
P.S.エリチへ
ウチも真っ青なセクハラぶりやね……。
でもあまりやりすぎたらだめだってカードも告げてるみやいやよ?
穂乃果「あー!あの時買った下着大人っぽいと思ったら……そういうことだったんだ……」
穂乃果「うぅ……今日その下着つけてきちゃった///」
穂乃果「なんだか恥ずかしいから見られないようにしなきゃだね///」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:15:32.18 ID:ow5qpYF4o
穂乃果「それにしてもみんな結構穂乃果のこと見てるんだねぇ……」ゴクゴク」
穂乃果「やっぱりなんだかちょっと恥ずかしいけど……でも嬉しいかな?」
穂乃果「他の人も書いてたりするのかな……よし!確認しなきゃ!」ペラペラ
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:16:03.07 ID:ow5qpYF4o
×月×日(雨) 真姫
今日は雨だったから練習がなかったわ。
帰っても暇だし久しぶりに音楽室でピアノを弾いてたんだけど
そしたら穂乃果がどこからともなくやってきたのよ
まあこれも運命?ってやつかしらね。そういえば穂乃果との出会いもここから―――
っと長くなるといけないわね。とにかく一緒に歌ったりして過ごしたの
一人でやるよりもやっぱり穂乃果と二人きりで弾いてる方が楽しいわね
P.S.希へ
ちょっと何一人だけおいしい思いをしているのよ!
そもそもブラが壊れるってどんだけ本気で揉みしだいたのよ……
そういえば穂乃果のバストサイズって私と同じなのよね。
ちょっと今度その時の話を詳しく教えてくれないかしら?
穂乃果「おお……」
穂乃果「強烈な内容が続いてたから久々に普通な気がする!」
穂乃果「うんうん!そういえばこの日は真姫ちゃんと一緒に音楽室にいたんだよねっ」ペラペラ
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:16:29.53 ID:ow5qpYF4o
×月×日(晴) 花陽
今日は練習帰りに穂乃果ちゃんと一緒に思い出の場所に出かけました
……そう共に一番つらい時を耐え抜いたあの思い出の定食屋です!
穂乃果ちゃんと一緒なら白米三合はいけると思って、もちろんご飯は特盛にしました
穂乃果ちゃんも私に合わせて特盛にしちゃったんだけど案の定食べきれなくて……
やっぱりもったいないからご飯は私が責任を持って食べました!
でも途中からこれって関節キスなんじゃ……、って思ったら
大好きなご飯の味もわからなくなっちゃって……
帰りもまともに穂乃果ちゃんの顔が見れませんでした……
うぅ……、こんなんじゃだめだよね……
P.S.真姫ちゃんへ
そんなことがあったんだ、とっても素敵だね!
でも二人より三人の方が楽しいと思うんだ?次は私も誘ってほしいな……?
穂乃果 「えへへ。あの時はついつい頼みすぎちゃったんだよね」
穂乃果「花陽ちゃんいてくれて助かったな~
関節キスなんて気にしないでいいのにね!」
穂乃果「でもそういうところが花陽ちゃんらしくてなんだか可愛いなぁ」ペラペラ
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:16:55.11 ID:ow5qpYF4o
×月×日(晴) にこ
今日は穂乃果が家に遊びに来たわ
帰り道にツバサの話題で盛り上がってそのまま家にあるグッズを見せることになったのよ
私が家に友人を呼ぶことなんて滅多にないんだけど、まあ、穂乃果だけは特別ね
もちろんグッズを見せるだけじゃなくこの機会にここあとこころにもきちんと紹介したわ
最初はたどたどしかったけど、馴染んでたしこれは大きな前進よ!
夕飯は穂乃果と二人で料理を作って四人でテーブルを囲んで食べたわ
ふふん!まさしく一家団欒ってやつかしら?
今度はお母さんがいるときに呼んだ方がいいわね
P.S. 花陽へ
穂乃果は無自覚だから達が悪いのよね
穂乃果的には何も思ってないだろうから
悪いことは言わないから過度な期待はやめときなさいよ。
穂乃果「そういえばこんなこともあったよね」
穂乃果「ツバサさんの限定グッズがあるって聞いて
どうしても見たくなっちゃった遊びに行ったんだよね!」
穂乃果「こころちゃんとここあちゃん可愛かったな~
穂乃果もああいう小さくて素直な妹が欲しかったよ……」ペラペラ
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:17:23.51 ID:ow5qpYF4o
×月×日(晴) 凛
今日は穂乃果ちゃんと一緒に帰りにカラオケにいったにゃ!
途中でファンの子に声かけられて『二人って姉妹みたいですね!』って言われちゃった!
穂乃果ちゃんも『でしょー!』って言いながら抱き着いてきてくれたにゃぁ……///
とても嬉しいんだけど凛的には姉妹じゃなくて恋人の方が……
でも姉妹に見えるってことはやっぱり穂乃果ちゃんと凛はお似合いなのかな?
きっとそうに違いないにゃ!
P.S. にこちゃんへ
どちらかというと夫婦というよりにこちゃんも姉妹みたいだよ!
とてもじゃないけど夫婦には見えないと思うにゃ
穂乃果「凛ちゃんみたいな妹もいいな~。もちろん雪穂も悪いわけじゃないけどさ……
最近ちょっと口うるさいんだよね……」ゴクゴク
穂乃果「あれ?結構時間経ってる……本当みんなどうしたんだろ」
穂乃果「さすがにもうそろそろ来るよね……っとその前に……」
穂乃果「どうせならもうちょっと最近のところ読んじゃおうっと!」ペラペラ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:17:49.49 ID:ow5qpYF4o
×月×日(曇) 海未
今日は穂乃果の家に来ています
どうやら穂乃果は留守の用でした
……やはり見るからにツバサのポスターやCDプロマイドが多いです
穂乃果「あっ!あはは……ちょっとグッズ買いすぎちゃったかなぁ///」
穂乃果「雪穂にも言われたんだよねぇ」ペラペラ
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:18:15.49 ID:ow5qpYF4o
×月×日(曇) ことり
練習が終わると穂乃果ちゃんは一人で帰っちゃった
最近はいつもこんな感じ、用事があるって言っていつも一人で……
でもどこに寄ってるかは誰も知らないみたい
雪穂ちゃんも、穂乃果ちゃんのお母さんも知らないって
穂乃果ちゃんにそれとなく聞いても教えてくれない
今までこんなことなかったのに……
穂乃果「う……やっぱりみんな気づいちゃうよねぇ」
穂乃果「うーん。もうそろそろ限界なのかなぁ?」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:18:43.88 ID:ow5qpYF4o
×月×日(曇) 絵里
今日も穂乃果は帰っちゃったみたいね
あんなに急いで帰ってどこに行ってるのかしら
そういえばネットで流れてる「噂」知ってる?
穂乃果「うーん?なんだかみんなのテンションが……」ゴクゴク
穂乃果「それに噂って……?」ペラペラ
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:19:09.51 ID:ow5qpYF4o
×月×日(曇) 希
噂……ね。穂乃果ちゃんと―――が付き合ってるって噂やっけ?
うちそういう噂はあまり信じないんやけど……占ってもあまりいい結果が出ないんよ
なんでやろうね
穂乃果「げっ……ネットでそんなことに……!?」
穂乃果「だ、誰かに見られてたのかな!?知らなかったぁ……」
穂乃果「……でも、なんで名前の部分が塗りつぶされてるんだろ?」
穂乃果「気を使ったとか?うーん?」ペラペラ
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:19:35.79 ID:ow5qpYF4o
×月×日(曇) 真姫
違うわよ。付き合ってるんじゃなくて一緒に出掛けてただけでしょ?
それだけでそういう発想になるのはネットに毒されすぎよ
ただの友達付き合いって可能性の方が高いんじゃない?
それに穂乃果はそんな人じゃないわ
穂乃果「うわぁ……やっぱり見られてたんだぁ……」
穂乃果「ちゃんと色々気を使ってたんだどなぁ……」ペラペラ
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:20:05.49 ID:ow5qpYF4o
×月×日(曇) 花陽
で、でも……友達と遊びに行くのにみんなに内緒にするのかな……?
2人とも帽子使ったり一応ばれないようにしてるみたいだし……
それに2人の目撃情報がある場所って……
その……あまり友達と行く場所じゃないというか……
穂乃果「うわぁ……みんな何だかすごく心配してくれてる……」ゴクゴク
穂乃果「やっぱり言った方がよかったのかな……」
穂乃果「うーん……」ペラペラ
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:20:31.65 ID:ow5qpYF4o
×月×日(曇) にこ
2人とも人気のあるスクールアイドルだし、変装は周りに気を使ったのよ
場所だって……きっとたまたま通り道だったんじゃないの?
だって穂乃果は……穂乃果が……私は信じられないわよ
穂乃果「……」ペラペラ
×月×日(曇) 凛
……あ、あのね。り、凛この前みちゃったんだ
穂乃果ちゃん―――と手を繋いであるってるところ……見ちゃったの!
それも普通の繋ぎ方じゃなくて!友達よりもっと仲の深い人同士の繋ぎ方で!
最初は見間違いだと思って気にしてなかったんだけど……
やっぱりみんなの話を聞いてると……見間違いじゃなかったんだなって……
穂乃果「なんか大変なことになっちゃった……」
穂乃果「もっと最近のところは……」ペラペラペラ
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:20:57.78 ID:ow5qpYF4o
×月×日(雨) 海未
どうやら……色んな検証の結果あの噂は本当だった……と言うことみたいですね
……今日はちょっとこの日記を使って会議をしましょう。いつもの順番で
回してってください
×月×日(雨) ことり
そう、みたいだね……。みんなで尾行して……直接見せられちゃったら……
もう……
×月×日(雨) 絵里
何でよ……なんでよりにもよって……
穂乃果が選んだのはこの8人の中じゃなくてアイツなのよ……
×月×日(雨) 希
せやね。この8人の中ならまだ自分を納得させることはできたけど
でもあの人じゃあ……。だけど、もうウチらにはどうしようもないやん……
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:21:23.91 ID:ow5qpYF4o
×月×日(雨) 真姫
……ねえ。昔言った話を覚えてる?
もしも穂乃果が誰かに取られたらどうしようって言ってた話よ
あの時は笑い話だったけど……
×月×日(雨) 花陽
それってあの……共有計画……だよね?
×月×日(雨) にこ
で、でもあれは色々無茶があるわよ!
それに穂乃果だって……
×月×日(雨) 凛
でも……凛たちはどうなるの?
凛達の気持ちは……?
嫌だよ……他の人に取られちゃう穂乃果ちゃんなんて……
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:21:57.61 ID:ow5qpYF4o
×月×日(雨) 海未
……実は私も共有計画のことを思い出してたのです
今日この日記を使ってるいるのも、もしもの時に
通信データを調べられたりしてもいいように……
昼休みに部室に集まって今後のことを話し合いましょう
もちろん穂乃果抜きで
穂乃果「え……え?」
穂乃果「こ、これっって……」
穂乃果「あ、あははっ……み、みんなして悪戯してるだけだよね?」
穂乃果「や、やだなぁもう!なんだか喉もカラカラだよ……」ゴクゴク
穂乃果「ぷはっ……き、きっと最新のページにネタばらしがあるよね!」ペラペラ
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:22:32.84 ID:ow5qpYF4o
×月×日(晴) 海未
では、明日ついに計画の日です
まずは昼休み……すぐ飲まれては困るので
終了間際に真姫たちが穂乃果に催眠薬入りの飲み物を渡してください
×月×日(晴) 真姫
わかったわ。放課後までことりと二人で穂乃果が飲まないように見張っててね
×月×日(晴) ことり
うん!任せて。
明日は穂乃果ちゃん放課後に先生に呼び出されてるはずだから
そこまで引き延ばしちゃえば飲むとしてもきっとそれが終わってから……
すぐまわる薬じゃなきゃ部室に入ってから寝てくれるはずだよ
×月×日(晴) 絵里
なるべく遅行性の奴ね。で、その間に私たちは準備とアリバイ作りね
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:23:01.16 ID:ow5qpYF4o
×月×日(晴) 希
せやね。誰にも見られないように運び出すにはやっぱり夜やから
その準備をしつつ穂乃果ちゃんを探してるふりやね
×月×日(晴) 花陽
うん!実際よりももっと前にいなかったことにしないとね
後は手筈通り架空の不審者もでっち上げなきゃ
×月×日(晴) にこ
でも部室に私達が居なかったら
もしかしたら穂乃果が移動する可能性もあるんじゃないの?
部室に入ったらすぐ眠るような薬なんてないんだし
穂乃果がいつジュースを飲み始めるかも未知数なんでしょ?
×月×日(晴) 凛
確かにそうだよね……それに、もしも穂乃果ちゃんが携帯から誰かに連絡でもしたら
後々そこからばれたりしないかな……?
何か穂乃果ちゃんの興味を引くような物でもあればいいけど……
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:23:32.43 ID:ow5qpYF4o
×月×日(晴) 海未
穂乃果の足止めについては私にいい考え―――んです
……この日記を置いて―――きっと興――示して―――
―――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――
穂乃果「……」
穂乃果「……」
穂乃果「……」zzz
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:23:58.30 ID:ow5qpYF4o
ガチャッ
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 17:24:24.14 ID:ow5qpYF4o
・
・
・
×月×日(?) ??
最近、また穂乃果が前みたいに笑うようになってきた
慣れてきたのかしらいい傾向ね
穂乃果……ずっとみんな一緒よ
おわり
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 19:37:13.30 ID:5oaOUcXEo
乙
こういうの好きだわ
こういうの好きだわ
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 21:07:50.07 ID:7jffEugS0
SID世界線なのが地味に好き
掲載元:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479802360/
Entry ⇒ 2016.12.31 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
モバP「バファローズポンタ?」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/12(日) 10:45:36.86 ID:zC963a3R0
オリPでございます。ご無沙汰しておりました。
先のアイプロ、1枚取りを目指して見事に失敗しておりました。
我らがオリックスは…もう何も言うまい。今日を頑張れ。
先のアイプロ、1枚取りを目指して見事に失敗しておりました。
我らがオリックスは…もう何も言うまい。今日を頑張れ。
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/12(日) 10:53:49.83 ID:zC963a3R0
モバP「4月にツイッターのアカウントを作って、わずか2か月弱でフォロワー10万人を突破。ネットでは負けた時の画像が有名になりすぎる…」
モバP「ある意味、一気に成り上がった感のあるタヌキ(?)だな…」
千川ちひろ(以下 ちひろ)「プロデューサーさん!大変です!」バタン
モバP「どうしたんですかちひろさん。そんなに大きな音を立てて」
ちひろ「事務所内でデモが起きています!」
モバP「!?」
ちひろ「私ではもう止められないんです!プロデューサーさん!すぐに来てください!」
モバP「だ、誰が、どこで、一体何のために、やってるんですか!?」
ちひろ「良いから来てください!」グイッ
モバP「ある意味、一気に成り上がった感のあるタヌキ(?)だな…」
千川ちひろ(以下 ちひろ)「プロデューサーさん!大変です!」バタン
モバP「どうしたんですかちひろさん。そんなに大きな音を立てて」
ちひろ「事務所内でデモが起きています!」
モバP「!?」
ちひろ「私ではもう止められないんです!プロデューサーさん!すぐに来てください!」
モバP「だ、誰が、どこで、一体何のために、やってるんですか!?」
ちひろ「良いから来てください!」グイッ
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/12(日) 11:02:14.63 ID:zC963a3R0
――事務所 某所
綾瀬穂乃香(以下 穂乃香)「バファローズポンタをいじめる、ばふぁろーずを許すなー!」
工藤忍(以下 忍)「ゆ、ゆるすなー…。」
喜多見柚(以下 柚)「ゆるすなー」
桃井あずき(以下 あずき)「ゆるすなー?」
モバP「何やってるんだお前たち?」
穂乃香・忍・柚・あずき「プロデューサーさん。おはようございます」
モバP「おう。おはよう。で、プラカード持ってデモごっこやってるのはお前たちか?」
穂乃香「ごっこではありません!私たちはデモ活動をしているのです!これを見てください!」
プラカード1「ポンタをいじめるばふぁろーずを許せない!」
プラカード2「ポンタに勝利の喜びを!」
プラカード3「悲しみにくれるポンタを見ていられない!」
プラカード4「バファローズポンタに勝ち星を!」
モバP「全部、穂乃香が作ったのか?」
穂乃香「はい。これ以上、ポンタが悲しみに暮れる画像を見たくないのです。そのために、ばふぁろーずには勝ってほしいのです」
綾瀬穂乃香(以下 穂乃香)「バファローズポンタをいじめる、ばふぁろーずを許すなー!」
工藤忍(以下 忍)「ゆ、ゆるすなー…。」
喜多見柚(以下 柚)「ゆるすなー」
桃井あずき(以下 あずき)「ゆるすなー?」
モバP「何やってるんだお前たち?」
穂乃香・忍・柚・あずき「プロデューサーさん。おはようございます」
モバP「おう。おはよう。で、プラカード持ってデモごっこやってるのはお前たちか?」
穂乃香「ごっこではありません!私たちはデモ活動をしているのです!これを見てください!」
プラカード1「ポンタをいじめるばふぁろーずを許せない!」
プラカード2「ポンタに勝利の喜びを!」
プラカード3「悲しみにくれるポンタを見ていられない!」
プラカード4「バファローズポンタに勝ち星を!」
モバP「全部、穂乃香が作ったのか?」
穂乃香「はい。これ以上、ポンタが悲しみに暮れる画像を見たくないのです。そのために、ばふぁろーずには勝ってほしいのです」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/12(日) 11:13:42.77 ID:zC963a3R0
モバP「まあ、俺もオリックスファンだから、勝ってほしい気持ちはわかるが…。穂乃香はいつの間にポンタが好きになったんだ?」
忍「あー。プロデューサー。それはね――」
――数日前
穂乃香「ぴにゃこら太可愛かったですね!」
忍「う、うん…。可愛かったね…」
柚「――あのブサイクに抱き着いた、満面の笑みの穂乃香チャンの方が」
あずき「――何倍も可愛かったよね!」
穂乃香「少しお腹すきましたね…。あっ…」
忍「ん?」
柚「――穂乃香チャンが一点をじっと見てる…」
あずき「その先には…。やったらお腹の出たタヌキがいるね。それに何か着てるね」
穂乃香「可愛い!」
忍・柚・あずき「!?」
穂乃香「写真撮ってもいいですか!」
係員「いいですよー。はい、チーズ」パシャ
穂乃香「ありがとうございました!このキャラクターはなんて言うのですか?」
係員「え?これはポンタと言いまして、今はおりっくすばふぁろーずとコラボした、バファローズポンタというんです」
忍「あー。プロデューサー。それはね――」
――数日前
穂乃香「ぴにゃこら太可愛かったですね!」
忍「う、うん…。可愛かったね…」
柚「――あのブサイクに抱き着いた、満面の笑みの穂乃香チャンの方が」
あずき「――何倍も可愛かったよね!」
穂乃香「少しお腹すきましたね…。あっ…」
忍「ん?」
柚「――穂乃香チャンが一点をじっと見てる…」
あずき「その先には…。やったらお腹の出たタヌキがいるね。それに何か着てるね」
穂乃香「可愛い!」
忍・柚・あずき「!?」
穂乃香「写真撮ってもいいですか!」
係員「いいですよー。はい、チーズ」パシャ
穂乃香「ありがとうございました!このキャラクターはなんて言うのですか?」
係員「え?これはポンタと言いまして、今はおりっくすばふぁろーずとコラボした、バファローズポンタというんです」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/12(日) 11:23:30.50 ID:zC963a3R0
穂乃香「おりっくすばふぁろーず?」
係員「――え?そこからですか?」
忍「穂乃香ちゃん。おりっくすばふぁろーずって言うのは、プロ野球の球団の名前だよ」
柚「プロデューサーサンもファンだし、今度聞いてみよーよ」
あずき「でも、これは結構可愛いよね。みんなで記念撮影大作戦しようよ!」
柚「さんせーい!」
係員「では撮りますよー」
――回想終了
モバP「で、穂乃香はそれ以降、ぴにゃこら太とバファローズポンタにぞっこんなわけね」
穂乃香「はい!ぬいぐるみはもちろん、Tシャツも買いました」
モバP「――ポンタと綾瀬穂乃香の抱き合わせ、使えるかもしれないな…」
モバP「だが、どうしてそれがデモに発展したんだ?」
柚「それはプロデューサーサンが一番知ってるでしょ?」
モバP「あー…。あー。なるほどな…。『今年も』弱いもんな…。しかも、今年はこれから良くなる兆しが全く見えない…」
係員「――え?そこからですか?」
忍「穂乃香ちゃん。おりっくすばふぁろーずって言うのは、プロ野球の球団の名前だよ」
柚「プロデューサーサンもファンだし、今度聞いてみよーよ」
あずき「でも、これは結構可愛いよね。みんなで記念撮影大作戦しようよ!」
柚「さんせーい!」
係員「では撮りますよー」
――回想終了
モバP「で、穂乃香はそれ以降、ぴにゃこら太とバファローズポンタにぞっこんなわけね」
穂乃香「はい!ぬいぐるみはもちろん、Tシャツも買いました」
モバP「――ポンタと綾瀬穂乃香の抱き合わせ、使えるかもしれないな…」
モバP「だが、どうしてそれがデモに発展したんだ?」
柚「それはプロデューサーサンが一番知ってるでしょ?」
モバP「あー…。あー。なるほどな…。『今年も』弱いもんな…。しかも、今年はこれから良くなる兆しが全く見えない…」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/12(日) 11:39:47.98 ID:zC963a3R0
忍「ポンタは毎試合、試合開始直後と終了直後に更新するでしょ?」
あずき「それで負けていると、『ポンタ可愛そう…』って来るんだよ。しかも画像付きで」
穂乃香「みんなはあんな画像みて、気分が晴れるんですか?」
柚「――穂乃香チャンの迫力が…」
あずき「――すごい…」
穂乃香「ポンタをインターネットで調べると、負けた時の画像で笑いものにしてるんですよ!もう私は我慢できません」
モバP「気持ちは分からんでもないが、なんで事務所なんだ?」
穂乃香「それは…。まずはここで参加者を増やして、規模も大きくして、デモ活動の後はみんなでポンタの喜ぶ姿を見るため応援するんです」
忍「それ、ただのばふぁろーずファンじゃん。ちょっとめんどくさい方の」
穂乃香「ええ!?めんどくさい…ですか?」
柚「ウン…。ちょっと絡みづらいカナ?」
穂乃香「そんな…」
あずき「でも!でも!デモ活動じゃなくて、普通にばふぁろーず応援しよう!『ポンタに笑顔を見せよう大作戦!』やろうよ!」
モバP「――なんだかんだで、周りのおかげで一件落着かな?」
穂乃香「そうですね。でも、大勢で応援したいので、ポンタファンを増やす活動をしましょう!」
あずき「それで負けていると、『ポンタ可愛そう…』って来るんだよ。しかも画像付きで」
穂乃香「みんなはあんな画像みて、気分が晴れるんですか?」
柚「――穂乃香チャンの迫力が…」
あずき「――すごい…」
穂乃香「ポンタをインターネットで調べると、負けた時の画像で笑いものにしてるんですよ!もう私は我慢できません」
モバP「気持ちは分からんでもないが、なんで事務所なんだ?」
穂乃香「それは…。まずはここで参加者を増やして、規模も大きくして、デモ活動の後はみんなでポンタの喜ぶ姿を見るため応援するんです」
忍「それ、ただのばふぁろーずファンじゃん。ちょっとめんどくさい方の」
穂乃香「ええ!?めんどくさい…ですか?」
柚「ウン…。ちょっと絡みづらいカナ?」
穂乃香「そんな…」
あずき「でも!でも!デモ活動じゃなくて、普通にばふぁろーず応援しよう!『ポンタに笑顔を見せよう大作戦!』やろうよ!」
モバP「――なんだかんだで、周りのおかげで一件落着かな?」
穂乃香「そうですね。でも、大勢で応援したいので、ポンタファンを増やす活動をしましょう!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/12(日) 11:48:49.86 ID:zC963a3R0
4人「オー!」
モバP「――負けた時の方が、笑えるのは確かなんだよなあ…。でも穂乃香に言うと真面目に怒られるしな」
穂乃香「プロデューサーさん!行きましょう!」
モバP「俺も布教活動するの!?」
渋谷凛(以下 凛)「バファローズポンタ?」
穂乃香「これがこれです!可愛いですよね?凛さん?」ゴゴゴゴ・・・
凛「ほ、穂乃香…。近いし、怖いよ…」
忍「みんなでばふぁろーず応援しようよ!」
輿水幸子(以下 幸子)「世界一カワイイボクが応援するんですから、ポンタもばふぁろーずも勝ちますよ!」フフーン
白坂小梅(以下 小梅)「でも、このポンタに…。良くないのが憑いてるって、あの子が…」
忍「やめて、それは本当に言わないで…」
柚「ポンタの気持ちになって見ない?」つヌイグルミ
仁奈「なってみてーです!仁奈、バファローズポンタの気持ちになって見てーですよ!柚おねーさん!」
柚「よーし。じゃあ、今日はみんなで応援だー!」
仁奈「おー!」
姫川友紀(以下 友紀)「ねこっぴーファンをとらないでー!」
モバP「――負けた時の方が、笑えるのは確かなんだよなあ…。でも穂乃香に言うと真面目に怒られるしな」
穂乃香「プロデューサーさん!行きましょう!」
モバP「俺も布教活動するの!?」
渋谷凛(以下 凛)「バファローズポンタ?」
穂乃香「これがこれです!可愛いですよね?凛さん?」ゴゴゴゴ・・・
凛「ほ、穂乃香…。近いし、怖いよ…」
忍「みんなでばふぁろーず応援しようよ!」
輿水幸子(以下 幸子)「世界一カワイイボクが応援するんですから、ポンタもばふぁろーずも勝ちますよ!」フフーン
白坂小梅(以下 小梅)「でも、このポンタに…。良くないのが憑いてるって、あの子が…」
忍「やめて、それは本当に言わないで…」
柚「ポンタの気持ちになって見ない?」つヌイグルミ
仁奈「なってみてーです!仁奈、バファローズポンタの気持ちになって見てーですよ!柚おねーさん!」
柚「よーし。じゃあ、今日はみんなで応援だー!」
仁奈「おー!」
姫川友紀(以下 友紀)「ねこっぴーファンをとらないでー!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/12(日) 12:03:17.68 ID:zC963a3R0
あずき「みんなでばふぁろーず応援しませんか?」
高垣楓「野球を見ながらお酒を飲むのは…」
高橋礼子「良いわね。応援する熱を感じながら飲むのもいいわね」
柊志乃「ビールもいいけど、ハイボールでもいいわね…」
あずき「…お酒もいいけど、応援してくださいね?」
「もちろんよ…。うふふ…」
モバP「…というわけで、みんなでばふぁろーずを応援したいんだが…」
若林智香(以下 智香)「良いですね!応援なら任せてください!ゴーファイ!ウィン!」
中野有香(以下 有香)「智香ちゃんから教わった応援、ここでも試す時ですね!」
モバP「うーん。まあいいか…」
――とある日曜日
ちひろ「まったく、事務所は野球観戦のスペースじゃないんですよ…」
モバP「すいません。今日は全社で公休日ですし、なにより貸切スペースにばふぁろーず応援できる場所がなくてですね…。全球団中継できるここが最適かと」
ちひろ「ここはばふぁろーずに縁もゆかりもないので、仕方がないんでしょうが…」
友紀「」ムスー
ちひろ「友紀ちゃんは応援しないんですか?」
友紀「アタシはねこっぴー一筋だからね!一人で小さいテレビで応援するよ」
ちひろ「ふふふ。私も応援しますよ。一人より二人ですよ」
友紀「ちひろさん…。ビール飲んで応援しよう!」
ちひろ「友紀ちゃんは酒癖が悪いのでNGです」
高垣楓「野球を見ながらお酒を飲むのは…」
高橋礼子「良いわね。応援する熱を感じながら飲むのもいいわね」
柊志乃「ビールもいいけど、ハイボールでもいいわね…」
あずき「…お酒もいいけど、応援してくださいね?」
「もちろんよ…。うふふ…」
モバP「…というわけで、みんなでばふぁろーずを応援したいんだが…」
若林智香(以下 智香)「良いですね!応援なら任せてください!ゴーファイ!ウィン!」
中野有香(以下 有香)「智香ちゃんから教わった応援、ここでも試す時ですね!」
モバP「うーん。まあいいか…」
――とある日曜日
ちひろ「まったく、事務所は野球観戦のスペースじゃないんですよ…」
モバP「すいません。今日は全社で公休日ですし、なにより貸切スペースにばふぁろーず応援できる場所がなくてですね…。全球団中継できるここが最適かと」
ちひろ「ここはばふぁろーずに縁もゆかりもないので、仕方がないんでしょうが…」
友紀「」ムスー
ちひろ「友紀ちゃんは応援しないんですか?」
友紀「アタシはねこっぴー一筋だからね!一人で小さいテレビで応援するよ」
ちひろ「ふふふ。私も応援しますよ。一人より二人ですよ」
友紀「ちひろさん…。ビール飲んで応援しよう!」
ちひろ「友紀ちゃんは酒癖が悪いのでNGです」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/12(日) 12:22:44.00 ID:zC963a3R0
モバP「――今度、アイドルと一緒に観戦しようのコラボ持ちかけてみっかな?フリスク×ばふぁろーずとかな」
穂乃香「プロデューサーさん!試合始まりますよ!」
モバP「はいはい。今日は先発でぃくそんか!今日はいけるぞ!」
――試合はでぃくそんの好投と打撃陣が珍しく奮起して
アナウンス「本日の試合は5-1でばふぁろーずが勝ちました!」
穂乃香「やったよー!ポンタ!」
忍「良かったね。穂乃香ちゃん」
柚「これでポンタの喜ぶ姿が見られるネ!」
あずき「作戦大成功だね!」
モバP「良かったな。今日はポンタも喜ぶに違いないな」
穂乃香「はい!」
――その夜
穂乃香「ポンタ、今日は喜んでる…。私も嬉しい…ん?」
ネット「今日のポンタ 物足りない」
穂乃香「プロデューサーさん!試合始まりますよ!」
モバP「はいはい。今日は先発でぃくそんか!今日はいけるぞ!」
――試合はでぃくそんの好投と打撃陣が珍しく奮起して
アナウンス「本日の試合は5-1でばふぁろーずが勝ちました!」
穂乃香「やったよー!ポンタ!」
忍「良かったね。穂乃香ちゃん」
柚「これでポンタの喜ぶ姿が見られるネ!」
あずき「作戦大成功だね!」
モバP「良かったな。今日はポンタも喜ぶに違いないな」
穂乃香「はい!」
――その夜
穂乃香「ポンタ、今日は喜んでる…。私も嬉しい…ん?」
ネット「今日のポンタ 物足りない」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/12(日) 13:06:44.94 ID:zC963a3R0
――次の日
ちひろ「大変です!穂乃香ちゃんがまたデモを起こしています!」
モバP「今度は何だ!?」
穂乃香「ポンタを輝かせられないばふぁろーずを許すな!」
モバP「もうやめろ!」
劇終!
ちひろ「大変です!穂乃香ちゃんがまたデモを起こしています!」
モバP「今度は何だ!?」
穂乃香「ポンタを輝かせられないばふぁろーずを許すな!」
モバP「もうやめろ!」
劇終!
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/12(日) 13:09:03.48 ID:zC963a3R0
以上です。
見て頂きありがとうございました。
見て頂きありがとうございました。
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/12(日) 13:25:50.66 ID:94Zy4LAIo
縁起スレと聞いて
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465695936/
Entry ⇒ 2016.12.31 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
山城「その声……もしかして、時雨なの……?」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/10(木) 01:47:19.49 ID:W8lPTLYko
文学オマージュ作品
独自設定
短い
良ければ見てってください。
前作品(設定などはつながってません)
「私は今日も待っている」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1446/14460/1446093348.html
川内「私の妹は鉄になりました」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1454/14544/1454419815.html
扶桑「十三海里」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465745378/
独自設定
短い
良ければ見てってください。
前作品(設定などはつながってません)
「私は今日も待っている」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1446/14460/1446093348.html
川内「私の妹は鉄になりました」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1454/14544/1454419815.html
扶桑「十三海里」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465745378/
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/10(木) 01:49:25.97 ID:W8lPTLYko
時雨は過去に佐世保の時雨とまで言われた幸運艦だった。
艦娘になってからも、その性格から皆の信頼を集め、遠征時の駆逐艦のまとめ役もまかされるようになっていた。
しかし、時雨はそれをよしとしていなかった。
時雨は前線に出て皆と共に戦いたかった。力が欲しかったのだ。
無論、遠征の重要さは重々理解していたが、それでも、時雨は前線に出たいという思いを捨てきれずにとある日、提督に直訴した。
艦娘になってからも、その性格から皆の信頼を集め、遠征時の駆逐艦のまとめ役もまかされるようになっていた。
しかし、時雨はそれをよしとしていなかった。
時雨は前線に出て皆と共に戦いたかった。力が欲しかったのだ。
無論、遠征の重要さは重々理解していたが、それでも、時雨は前線に出たいという思いを捨てきれずにとある日、提督に直訴した。
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/10(木) 01:55:26.84 ID:W8lPTLYko
しかし、まだ新興鎮守府のここでは即急に戦艦、空母などの大型艦の錬度を上げて戦力の安定を図らなければならず、駆逐艦を専門に育てる余裕が無いと、頭を下げられてしまった。駆逐艦を軽視している訳ではないその様子から、不満はあるものの時雨は引き下がるしかなかった。
この頃から時雨には目の隈が出来始めた。その可愛らしい顔は少しずつ夏冬の祭りの前の秋雲のように曇ってゆき、彼女の姉妹や遠征部隊が同じになることの多い軽巡たちからも心配されたが、新しく読み始めた本のシリーズが面白くて止められないだけだと嘘の言い訳をするのであった。
その間にも、第一艦隊の戦艦、空母、重巡などの部隊は南西諸島海域を着々と攻略していった。その中には、唯一、初期艦である駆逐艦吹雪の姿があり、海域攻略後に戦艦たちと喜び合う彼女を時雨は遠征帰りなどに何度も見かけ、そのたびに、静かに唇をかみしめるのであった。
そして、その夜は来た。
この頃から時雨には目の隈が出来始めた。その可愛らしい顔は少しずつ夏冬の祭りの前の秋雲のように曇ってゆき、彼女の姉妹や遠征部隊が同じになることの多い軽巡たちからも心配されたが、新しく読み始めた本のシリーズが面白くて止められないだけだと嘘の言い訳をするのであった。
その間にも、第一艦隊の戦艦、空母、重巡などの部隊は南西諸島海域を着々と攻略していった。その中には、唯一、初期艦である駆逐艦吹雪の姿があり、海域攻略後に戦艦たちと喜び合う彼女を時雨は遠征帰りなどに何度も見かけ、そのたびに、静かに唇をかみしめるのであった。
そして、その夜は来た。
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/11(金) 01:05:18.92 ID:5g0R7wkZo
第一艦隊が敗北し、帰還するという知らせが舞い込み、港に全艦娘が集まり、第一艦隊を迎えた。
その様子は地獄だった。血だらけで、轟沈寸前の彼女たちを急いで入渠させねばと指示を出す提督。そして、その様子に恐怖し、動けない艦もいた。
その中で時雨は見てしまったのだ。前世で自分と同じ西村艦隊に所属していた山城が大破し、体中あちこちから血を流し、意識を失っているのを。
「――――――――ッ!」
声にならない叫び声を上げた時雨。
その様子は地獄だった。血だらけで、轟沈寸前の彼女たちを急いで入渠させねばと指示を出す提督。そして、その様子に恐怖し、動けない艦もいた。
その中で時雨は見てしまったのだ。前世で自分と同じ西村艦隊に所属していた山城が大破し、体中あちこちから血を流し、意識を失っているのを。
「――――――――ッ!」
声にならない叫び声を上げた時雨。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/11(金) 01:12:18.65 ID:5g0R7wkZo
「時雨? どうしたの? 時雨?」
「時雨、大丈夫?」
時雨の様子を見て、心配そうに声をかけてくる艦娘たち。
しかし、時雨はまるでその声が聞こえていないかのように、艦娘たちを無視してどこかに駆けていってしまった。
この惨状の中、しかももうすぐ夜になろうという時刻だ。皆は時雨をすぐに探索することはできず、翌日、総員で鎮守府付近を探索したが、時雨を見つけることはできなかった。
「時雨、大丈夫?」
時雨の様子を見て、心配そうに声をかけてくる艦娘たち。
しかし、時雨はまるでその声が聞こえていないかのように、艦娘たちを無視してどこかに駆けていってしまった。
この惨状の中、しかももうすぐ夜になろうという時刻だ。皆は時雨をすぐに探索することはできず、翌日、総員で鎮守府付近を探索したが、時雨を見つけることはできなかった。
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/11(金) 21:33:09.37 ID:5g0R7wkZo
数か月後の夕刻、非番だった山城は町に買い物に出た帰り道に近道だからと、少し草木の生えた山道を歩いていた。
山道は雑木で薄暗く、気味が悪い。そして、歩きながら、町の人々が、最近山道に大きな野犬が住み着くようになったと噂をしていたのを今更思い出した。
「今更思い出すなんて不幸だわ……」
なぜ自分は海沿いの公道を通らなかったのだろうと、その迂闊さを恥じた。
そして、海に沈む夕日の残光を頼りに、山道の半ばに差し掛かろうというところで、果たして、一匹の大犬が草むらの中から躍り出た。あわや山城に襲い掛かるかと思ったが、寸での所でたちまちに身をひるがえし、元の草むらの中に隠れてしまった。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/11(金) 21:39:45.43 ID:5g0R7wkZo
気の張った山城は、その草むらの中から聞こえた可愛らしい声での、「危なかった……」というつぶやきを聞き逃さなかった。
その声を山城は、忘れるはずがなかった。
この数か月ずっと探していた声だったのだから――――。
「その声……もしかして、時雨なの……?」
山城は時雨と、前世からのつながりのある艦だ。山城は前世で時雨の所属していた西村艦隊で旗艦を務めていた上司であり、姉であり、時雨のあこがれであった。
そんな時雨を、山城も不器用ながらに可愛がり、まるで姉妹のようだと、金剛をはじめとした戦艦組がからかってきて、扶桑も扶桑でそれを聞くと、時雨に対してお姉ちゃんですよーなどと冗談交じりに言うので、山城は、うれしいような、恥ずかしいような、むず痒い気持ちになったことが記憶に新しかった。
その声を山城は、忘れるはずがなかった。
この数か月ずっと探していた声だったのだから――――。
「その声……もしかして、時雨なの……?」
山城は時雨と、前世からのつながりのある艦だ。山城は前世で時雨の所属していた西村艦隊で旗艦を務めていた上司であり、姉であり、時雨のあこがれであった。
そんな時雨を、山城も不器用ながらに可愛がり、まるで姉妹のようだと、金剛をはじめとした戦艦組がからかってきて、扶桑も扶桑でそれを聞くと、時雨に対してお姉ちゃんですよーなどと冗談交じりに言うので、山城は、うれしいような、恥ずかしいような、むず痒い気持ちになったことが記憶に新しかった。
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/12(土) 01:01:17.55 ID:4hhhzdCxo
草むらの中からは、暫しばらく返事が無かった。しのび泣きかと思われる微かすかな声が時々聞こえるばかりである。暫くして聞こえた声はやはりよく聞きなれたあの声だった。
「うん。……山城、僕は……時雨だよ……」
山城はそれまでの薄暗さからくる気味悪さや、己の迂闊さなど忘れ、時雨に対し怒りをあらわにしながら草むらに近づき、それを力任せにかき分けた。
「あんた、私がどれだけ心配したと思ってんの!
私だけじゃないわ。姉さまや自分の姉妹たちを心配させて……少し説教よ、隠れてないで出てきなさい!」
大犬――――時雨は草をかき分けながらゆっくり後退してるのが、草の動きでわかった。
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/12(土) 13:32:56.86 ID:4hhhzdCxo
「待ってよ、山城。僕は今、こんな姿なんだ。こんな姿、君に見られたくないよ」
「時雨のくせに、私に逆らうなんて反抗期かしら? もひとつ説教よ、旗艦に逆らったらどうなるか、教えてあげるわ!」
そして、山城は時雨がいるであろう草むらにとびかかった。時雨も、まさか山城がそんな暴挙に出るとは思わずに、固まってしまい、それをよけることができず、あっさりと山城に捕まるのであった。
後で考えれば不思議だったが、山城はこの超自然怪異を実に素直に受け入れ、少しもその犬が本当に時雨なのかなどと怪しもうという気が起きなかったのだ。
「あら、意外と愛嬌ある顔してるじゃない」
時雨は山城に首根っこを掴まれながら、無理矢理顔を合わせられ、真正面から対面することとなった。
「時雨のくせに、私に逆らうなんて反抗期かしら? もひとつ説教よ、旗艦に逆らったらどうなるか、教えてあげるわ!」
そして、山城は時雨がいるであろう草むらにとびかかった。時雨も、まさか山城がそんな暴挙に出るとは思わずに、固まってしまい、それをよけることができず、あっさりと山城に捕まるのであった。
後で考えれば不思議だったが、山城はこの超自然怪異を実に素直に受け入れ、少しもその犬が本当に時雨なのかなどと怪しもうという気が起きなかったのだ。
「あら、意外と愛嬌ある顔してるじゃない」
時雨は山城に首根っこを掴まれながら、無理矢理顔を合わせられ、真正面から対面することとなった。
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/13(日) 16:22:25.44 ID:+91Sbap0o
そして、本当に少しの説教ののち、西村艦隊の皆や時雨の姉妹たちの息災、現在の攻略海域、現在の山城の錬度、それに対する時雨の祝辞。久しぶりに会った姉妹のように、二人は仲睦まじく話し合った。
そして、辺りが完全に暗くなり、木々の間より降り注ぐ月明かりが二人を照らし始めたころ、山城は時雨にそうなった心当たりを問う。
数か月前のあの夜、我に返った時雨が辺りを見渡すと、この山道を歩いていたそうだ。急いで鎮守府に戻らなくてはと思ったのだが、あの大破した第一艦隊の皆の様子を思い出すと、足がすくみ、思うように歩けなかった。そして、そのまま暫く動けなかった時雨の耳に、自分を呼ぶ声が聞こえたという。
その声に応じて草むらをかき分けて無我夢中でかけている内に、時雨は気が付くと自分は左右の手を使って地を掴み走り、体中に力が満ち溢れるような感じで、軽々と岩や飛び出した木の根を飛び越えてた。そして、明るくなり、川に映った自身の姿を見ると、その姿は、既に犬になっていた。
そして、辺りが完全に暗くなり、木々の間より降り注ぐ月明かりが二人を照らし始めたころ、山城は時雨にそうなった心当たりを問う。
数か月前のあの夜、我に返った時雨が辺りを見渡すと、この山道を歩いていたそうだ。急いで鎮守府に戻らなくてはと思ったのだが、あの大破した第一艦隊の皆の様子を思い出すと、足がすくみ、思うように歩けなかった。そして、そのまま暫く動けなかった時雨の耳に、自分を呼ぶ声が聞こえたという。
その声に応じて草むらをかき分けて無我夢中でかけている内に、時雨は気が付くと自分は左右の手を使って地を掴み走り、体中に力が満ち溢れるような感じで、軽々と岩や飛び出した木の根を飛び越えてた。そして、明るくなり、川に映った自身の姿を見ると、その姿は、既に犬になっていた。
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/13(日) 16:26:56.82 ID:+91Sbap0o
時雨は最初悪い夢かと思って、信じられなかった。次に、これは夢に違いないと考えた。
しかし、夢の中で、これは夢だぞと知っているような夢を、自分はそれまでに見たことがあったから、どうしても夢でないと悟らねばならなかった時、時雨は茫然とした。
そうして怖くなった。この世界ではどんな事でも起り得るのだと思って、怖くなった。
しかし、何故こんな事になったのだろう。分らない。全部、僕にはわからない。理由も分らずに押付けられたものを大人しく受取って、理由も分らずに生きて行くのが、僕たち生き物の定めだ。
時雨は直すぐに居なくなろうと思った。
しかし、その時、眼の前を一羽の鳥が飛び立とうとしているのを見た途端に、時雨の中の人間は忽ち姿を消した。
しかし、夢の中で、これは夢だぞと知っているような夢を、自分はそれまでに見たことがあったから、どうしても夢でないと悟らねばならなかった時、時雨は茫然とした。
そうして怖くなった。この世界ではどんな事でも起り得るのだと思って、怖くなった。
しかし、何故こんな事になったのだろう。分らない。全部、僕にはわからない。理由も分らずに押付けられたものを大人しく受取って、理由も分らずに生きて行くのが、僕たち生き物の定めだ。
時雨は直すぐに居なくなろうと思った。
しかし、その時、眼の前を一羽の鳥が飛び立とうとしているのを見た途端に、時雨の中の人間は忽ち姿を消した。
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/14(月) 01:16:11.64 ID:5CF37Sx6o
再び自分の中の人間が目を覚ました時、自分の鳥の血に塗まみれ、あたりには鳥の羽が散らばっていた。
これが時雨の犬としての最初の経験であった。
それ以来今までにどんな所行をし続けて来たか、それは到底語りたくない。
ただ、一日の中に必ず数時間は、犬の心が現れてしまう。
その時以外は、こうして人の言葉も話せるし、複雑な思考もできる、なんだったら唄だって歌えるよ。
その人間の心で、犬としての僕の残虐な行いのあとを見て、僕の運命をふりかえる時が、最も情なく、恐しく、怖いんだ。
しかも、その、犬になる数時間も、日を経るに従って次第に長くなっていく。
これが時雨の犬としての最初の経験であった。
それ以来今までにどんな所行をし続けて来たか、それは到底語りたくない。
ただ、一日の中に必ず数時間は、犬の心が現れてしまう。
その時以外は、こうして人の言葉も話せるし、複雑な思考もできる、なんだったら唄だって歌えるよ。
その人間の心で、犬としての僕の残虐な行いのあとを見て、僕の運命をふりかえる時が、最も情なく、恐しく、怖いんだ。
しかも、その、犬になる数時間も、日を経るに従って次第に長くなっていく。
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/14(月) 01:18:16.41 ID:5CF37Sx6o
今までは、どうして犬になんてなってしまったんだろうって考えていたのに、この間、少しだけだけど、僕は以前艦娘だったんなぁ、って考えてしまったんだ。
とても怖かった。
あと少し経たてば、僕の中の人間の心は、獣としての習慣の中にすっかり埋もれて消えちゃうだろう。
古い船が沈むように、しまいに僕は自分の過去を忘れ果て、一匹の犬になりはて、今日のように君と出会ってもかつての戦友とも認めることなく、君に襲い掛かってしまうんだろうな……。
まあ、元々艦だった僕たちがそ艦娘として人間の姿で生まれ変われただけでも奇跡だったんだ。
もしかしたら、僕だけ初めから今の犬の姿だったのに人間の姿で生まれ変わったとでも思っていたのかな? けど、もう、そんな事はどうでもいいんだ。
とても怖かった。
あと少し経たてば、僕の中の人間の心は、獣としての習慣の中にすっかり埋もれて消えちゃうだろう。
古い船が沈むように、しまいに僕は自分の過去を忘れ果て、一匹の犬になりはて、今日のように君と出会ってもかつての戦友とも認めることなく、君に襲い掛かってしまうんだろうな……。
まあ、元々艦だった僕たちがそ艦娘として人間の姿で生まれ変われただけでも奇跡だったんだ。
もしかしたら、僕だけ初めから今の犬の姿だったのに人間の姿で生まれ変わったとでも思っていたのかな? けど、もう、そんな事はどうでもいいんだ。
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/14(月) 20:19:03.39 ID:5CF37Sx6o
山城、僕はもう考えるのに疲れちゃったんだ……妖精さんたちも残酷だよね。心なんか持たなきゃ、僕らは兵器でいることができた。こうして何かを考え、苦しむこともなかったのに……。
なのに、僕の中の人間は、心が無くなることがとてつもなく怖い。
ああ、全く、どんなに、恐しく、哀かなしく、切なく思っているだろう。
僕が艦娘になれたことの記憶のなくなることを。この気持は誰にも分らないさ……。誰にも……分らない。僕と同じことでもおこらない限り……。
「そうだ、山城……僕が艦娘でなくなる前に、一つ頼んでいいかい?」
悲しそうな目で見てくる時雨に、山城は「なに?」と優しく聞いた。
なのに、僕の中の人間は、心が無くなることがとてつもなく怖い。
ああ、全く、どんなに、恐しく、哀かなしく、切なく思っているだろう。
僕が艦娘になれたことの記憶のなくなることを。この気持は誰にも分らないさ……。誰にも……分らない。僕と同じことでもおこらない限り……。
「そうだ、山城……僕が艦娘でなくなる前に、一つ頼んでいいかい?」
悲しそうな目で見てくる時雨に、山城は「なに?」と優しく聞いた。
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/14(月) 20:55:12.11 ID:5CF37Sx6o
山城、僕はもう考えるのに疲れちゃったんだ……妖精さんたちも残酷だよね。心なんか持たなきゃ、僕らは兵器でいることができた。こうして何かを考え、苦しむこともなかったのに……。
なのに、僕の中の人間は、心が無くなることがとてつもなく怖い。
ああ、全く、どんなに、恐しく、哀かなしく、切なく思っているだろう。
僕が艦娘になれたことの記憶のなくなることを。この気持は誰にも分らないさ……。誰にも……分らない。僕と同じことでもおこらない限り……。
「そうだ、山城……僕が艦娘でなくなる前に、一つ頼んでいいかい?」
悲しそうな目で見てくる時雨に、山城は「なに?」と優しく聞いた。
なのに、僕の中の人間は、心が無くなることがとてつもなく怖い。
ああ、全く、どんなに、恐しく、哀かなしく、切なく思っているだろう。
僕が艦娘になれたことの記憶のなくなることを。この気持は誰にも分らないさ……。誰にも……分らない。僕と同じことでもおこらない限り……。
「そうだ、山城……僕が艦娘でなくなる前に、一つ頼んでいいかい?」
悲しそうな目で見てくる時雨に、山城は「なに?」と優しく聞いた。
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/14(月) 21:37:59.56 ID:5CF37Sx6o
「僕を……許してほしい……」
「もう十分説教したからいいわよ」
山城は時雨の頭を優しくなでながらいう。しかし、時雨は首を横に振った。
「違うんだ……僕が許してほしいのは……前世でのことなんだ」
山城の手が止まった。
「僕は、こんな姿になっちゃったけど……いや――――もう艦娘と生まれ変わる前の、僕が沈んだ時から、ずっと、君や扶桑、最上、満潮、朝雲、山雲の七人で、西村艦隊の皆でまた海を駆けれればいいと夢を見ていたんだ」
おめおめと逃げ出したくせにね―――――と自嘲するように言う時雨に山城それは違うという。
「もう十分説教したからいいわよ」
山城は時雨の頭を優しくなでながらいう。しかし、時雨は首を横に振った。
「違うんだ……僕が許してほしいのは……前世でのことなんだ」
山城の手が止まった。
「僕は、こんな姿になっちゃったけど……いや――――もう艦娘と生まれ変わる前の、僕が沈んだ時から、ずっと、君や扶桑、最上、満潮、朝雲、山雲の七人で、西村艦隊の皆でまた海を駆けれればいいと夢を見ていたんだ」
おめおめと逃げ出したくせにね―――――と自嘲するように言う時雨に山城それは違うという。
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/14(月) 22:02:59.29 ID:5CF37Sx6o
「あんたはちゃんと私が沈むまで一緒にいた。それに兵器だった私たちに決断する能力なんてなかった」
山城は時雨を抱きしめた。時雨は再び首を振る。
「確かにそうだね、けど……この間の君の大破姿を見た時、僕はどうしようもなく怖くなって逃げ出した……なさけないよね? それで思ったんだ。実はあの時撤退したのは艦である時雨の意思だったんじゃないかって。
……何が僕を第一艦隊に入れてくれだ。何が皆を守りたいだ……僕の本性は、臆病な弱虫なんだ……」
山城、とその存在がそこにいるか確かめるように静かに時雨は呼ぶ。
山城は答えず抱きしめる手に力を籠めた。
なんでこんな姿になったかわからないってさっきは言ったけど、わからないこともなんだ……艦娘だった時、僕は正直あまり本心を表していたとは言えない。提督にも、遠征部隊の皆や軽巡の先輩たち、それに……西村艦隊の皆にも……。
山城は時雨を抱きしめた。時雨は再び首を振る。
「確かにそうだね、けど……この間の君の大破姿を見た時、僕はどうしようもなく怖くなって逃げ出した……なさけないよね? それで思ったんだ。実はあの時撤退したのは艦である時雨の意思だったんじゃないかって。
……何が僕を第一艦隊に入れてくれだ。何が皆を守りたいだ……僕の本性は、臆病な弱虫なんだ……」
山城、とその存在がそこにいるか確かめるように静かに時雨は呼ぶ。
山城は答えず抱きしめる手に力を籠めた。
なんでこんな姿になったかわからないってさっきは言ったけど、わからないこともなんだ……艦娘だった時、僕は正直あまり本心を表していたとは言えない。提督にも、遠征部隊の皆や軽巡の先輩たち、それに……西村艦隊の皆にも……。
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/14(月) 22:19:00.33 ID:5CF37Sx6o
佐世保の時雨と言われながらちやほやされてたけど、結局それは今の僕でなくて昔の僕だ。僕は本心を表さず、皆を心から信用せず、嫌われないようにとだけ生きていた臆病者なんだ。
提督に直訴したのだって結局一度だけだった。提督は艦娘の意思を尊重してくれる人だ。僕がもっと真剣に頼めば、多少無理をして演習に加えてくれるなりしただろう。それをしなかったのは、僕の本心が、あのレイテの時のように仲間を守れず、目の前で沈むのをただただ見つめることになるかもしれないということを考えるただの臆病者なんだよ……。
人間って、きっと誰でも心に獣がいるんだよ。僕の場合、人一倍のこの臆病な心が僕の中の獣だった、犬だったんだ。誰にでも均等に尻尾を振ってご機嫌取りをして、嫌われないようにする。そうして僕は僕(自分)を見失ってしまったんだよ……。
折角得た二度目の生……これが長いものになるか短いものになるかわからない。けど、僕は生きていることの大切さ、儚さを知りながらただ臆病でいるしかなかった。
佐世保の時雨なんて言われながら、出撃して、ろくに活躍できずに、たいしたことなかったら、がっかりされたらとか考えている卑怯なやつなんだ。僕のような通り名が無くても頑張っている吹雪がまぶしくて、仕方がなかったんだ。
犬になって、僕はようやくそれに気が付いたんだ。
提督に直訴したのだって結局一度だけだった。提督は艦娘の意思を尊重してくれる人だ。僕がもっと真剣に頼めば、多少無理をして演習に加えてくれるなりしただろう。それをしなかったのは、僕の本心が、あのレイテの時のように仲間を守れず、目の前で沈むのをただただ見つめることになるかもしれないということを考えるただの臆病者なんだよ……。
人間って、きっと誰でも心に獣がいるんだよ。僕の場合、人一倍のこの臆病な心が僕の中の獣だった、犬だったんだ。誰にでも均等に尻尾を振ってご機嫌取りをして、嫌われないようにする。そうして僕は僕(自分)を見失ってしまったんだよ……。
折角得た二度目の生……これが長いものになるか短いものになるかわからない。けど、僕は生きていることの大切さ、儚さを知りながらただ臆病でいるしかなかった。
佐世保の時雨なんて言われながら、出撃して、ろくに活躍できずに、たいしたことなかったら、がっかりされたらとか考えている卑怯なやつなんだ。僕のような通り名が無くても頑張っている吹雪がまぶしくて、仕方がなかったんだ。
犬になって、僕はようやくそれに気が付いたんだ。
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/14(月) 22:29:17.48 ID:5CF37Sx6o
これを思うと、僕は今でも胸を焼かれるような悔しさを感じるよ。
僕にはもう艦娘として皆と海を駆けることができない。たとえ今、僕がどんな動きで敵を翻弄して、どうやって君を、皆を守ろうかとか考えたところで、もうそれを海で披露することは決してないんだ。しかも、僕の頭は日毎に犬に近づいて行く。
どうすればいいの、僕の空費された過去は? 僕は悔しくてたまらない。
そういう時、僕は、向うの山の頂の岩に上って、空谷に向って吠えるんだ。悲しみを誰かに訴えたかったんだ。
僕は昨日も、あそこで月に向って咆えた。
誰かにこの苦しみが分って貰もらえないかなって。けど、獣たちは僕の声を聞いて、怖くなって、逃げるだけ。
山も樹も月も露も、一匹の犬が悲しくて遠吠えをしているとしか考えないと思う。
地面に伏せて嘆いても、誰一人僕の気持を分ってくれる人はいない。
ちょうど、艦娘だった頃、僕の傷つき易やすい内心を誰も理解してくれなかったように。僕の毛皮の濡れたのは、夜露でだけじゃないんだ。
僕にはもう艦娘として皆と海を駆けることができない。たとえ今、僕がどんな動きで敵を翻弄して、どうやって君を、皆を守ろうかとか考えたところで、もうそれを海で披露することは決してないんだ。しかも、僕の頭は日毎に犬に近づいて行く。
どうすればいいの、僕の空費された過去は? 僕は悔しくてたまらない。
そういう時、僕は、向うの山の頂の岩に上って、空谷に向って吠えるんだ。悲しみを誰かに訴えたかったんだ。
僕は昨日も、あそこで月に向って咆えた。
誰かにこの苦しみが分って貰もらえないかなって。けど、獣たちは僕の声を聞いて、怖くなって、逃げるだけ。
山も樹も月も露も、一匹の犬が悲しくて遠吠えをしているとしか考えないと思う。
地面に伏せて嘆いても、誰一人僕の気持を分ってくれる人はいない。
ちょうど、艦娘だった頃、僕の傷つき易やすい内心を誰も理解してくれなかったように。僕の毛皮の濡れたのは、夜露でだけじゃないんだ。
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/14(月) 22:39:59.36 ID:5CF37Sx6o
暫くして、海の方の暗さが薄らいで来た。
木の間を伝って、何処どこからか、鳥の声が響いてきた。
ああ――――これでお別れかな――――。
時雨は消えそうにつぶやいた。
「ねえ、山城、最後にもう一つ頼みがあるんだ。姉妹のことなんだけど。僕は死んだって伝えてよ、町の人が、僕の死体を見つけて、適当に火葬でもしたってことにしといて。そうすれば、皆もう心配しないでしょ?」
時雨は再び自嘲気味に言う。
「本当は、先まず、この事の方を先にお願いするべきだったんだ、僕が艦娘だったなら、心配する姉妹よりも、僕がどうすれば嫌われないか気にかけているような艦娘だから犬になってしまったんだろうね」
そうして、付け加えて言う。次に町に行くときは、この道を通るのを控えてほしいと。千木は完全に野犬として襲い掛かってしまうかもしれないからと。
「今別れてから、前方百歩の所にある、あの丘に上ったら、こっちを振りかえって見てよ。改めて僕の今の姿をもう一度見せるからさ。遠吠えして僕の犬としての姿を見てもらえれば、僕にもう会おうとも思わないでしょ?」
時雨がそう言って立とうとするが、山城はまだ抱き着いているので腰が上がらない。
木の間を伝って、何処どこからか、鳥の声が響いてきた。
ああ――――これでお別れかな――――。
時雨は消えそうにつぶやいた。
「ねえ、山城、最後にもう一つ頼みがあるんだ。姉妹のことなんだけど。僕は死んだって伝えてよ、町の人が、僕の死体を見つけて、適当に火葬でもしたってことにしといて。そうすれば、皆もう心配しないでしょ?」
時雨は再び自嘲気味に言う。
「本当は、先まず、この事の方を先にお願いするべきだったんだ、僕が艦娘だったなら、心配する姉妹よりも、僕がどうすれば嫌われないか気にかけているような艦娘だから犬になってしまったんだろうね」
そうして、付け加えて言う。次に町に行くときは、この道を通るのを控えてほしいと。千木は完全に野犬として襲い掛かってしまうかもしれないからと。
「今別れてから、前方百歩の所にある、あの丘に上ったら、こっちを振りかえって見てよ。改めて僕の今の姿をもう一度見せるからさ。遠吠えして僕の犬としての姿を見てもらえれば、僕にもう会おうとも思わないでしょ?」
時雨がそう言って立とうとするが、山城はまだ抱き着いているので腰が上がらない。
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/14(月) 22:44:04.35 ID:5CF37Sx6o
「山城、痛いよ、はなしてよ……」
「時雨、確かにあんたは臆病者で自分勝手よ」
耳元で紡がれた山城の言葉に、時雨は固まった。
「けどね――――」
時雨の体を浮遊感が襲い、そのまま腹に鈍い痛み。時雨は山城に担がれたのに気が付いた。
「私はそれ以上に自分勝手よ」
そういって歩を進める山城。時雨はその拘束を解こうとジタバタするが、流石は戦艦、山城は力強かった。
「丁度良かったわ。姉さまがこの間から私と同じ名前の船小屋が出てくる番組にはまってるのだけれど、その番組に昔出てた犬を見て、飼ってみたいって言いだしてたの。普通の犬を飼うのは鎮守府では寮住まいだから普通の犬を飼うのは難しいけど、あんたなら安心ね、軍属だし」
アイドルって職業は色々すごいのねとか言いながら鼻歌まで歌いだした山城に、時雨は抗議する。
「ちょっと待ってよ、僕はこんな姿なんだよ? こんな姿で……それに、もし意識が完全に犬になってしまったら――――」
「時雨、確かにあんたは臆病者で自分勝手よ」
耳元で紡がれた山城の言葉に、時雨は固まった。
「けどね――――」
時雨の体を浮遊感が襲い、そのまま腹に鈍い痛み。時雨は山城に担がれたのに気が付いた。
「私はそれ以上に自分勝手よ」
そういって歩を進める山城。時雨はその拘束を解こうとジタバタするが、流石は戦艦、山城は力強かった。
「丁度良かったわ。姉さまがこの間から私と同じ名前の船小屋が出てくる番組にはまってるのだけれど、その番組に昔出てた犬を見て、飼ってみたいって言いだしてたの。普通の犬を飼うのは鎮守府では寮住まいだから普通の犬を飼うのは難しいけど、あんたなら安心ね、軍属だし」
アイドルって職業は色々すごいのねとか言いながら鼻歌まで歌いだした山城に、時雨は抗議する。
「ちょっと待ってよ、僕はこんな姿なんだよ? こんな姿で……それに、もし意識が完全に犬になってしまったら――――」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/14(月) 22:49:24.35 ID:5CF37Sx6o
> 「丁度良かったわ。姉さまがこの間から私と同じ名前の船小屋が出てくる番組にはまってるのだけれど、その番組に昔出てた犬を見て、飼ってみたいって言いだしてたの。普通の犬を飼うのは鎮守府では寮住まいだから普通の犬を飼うのは難しいけど、あんたなら安心ね、軍属だし」
訂正
「丁度良かったわ。姉さまがこの間から私と同じ名前の船小屋が出てくる番組にはまってるのだけれど、その番組に昔出てた犬を見て、飼ってみたいって言いだしてたの。鎮守府では寮住まいだから普通の犬を飼うのは難しいけど、あんたなら安心ね、元々軍属だし」
本文
「なら、戻る努力をしてみなさい。私たちは知ってるはずよ? そのものをかつてとは違う姿にできる存在を」
あ、っと時雨は思い出し呟いた。そうだ、妖精さんたちなら確かに何とかできるかも、と。
「け、けど、もし戻らなかったらっ」
「そん時は、私が面倒見てあげるわ。あんたは私の大事な……その……部下で、戦友なんだから……。
それに姉さまだって喜ぶはずよ。どんな形であれ、あんたが戻って来たならね。さっき言った番組にはまったきっかけだってあんたを心配しすぎて病んじゃって入院してる時にテレビで見たからなんだから」
「え? 大丈夫なの?」
「大丈夫じゃないわよ、だから帰ったら覚悟しなさい姉さまを始めとした戦艦組やあんたの姉妹、それに最上たちからの説教もきっとあるわ。
あ、いっそのこと妖精さんのとこ連れてく前に姉さまや満潮たちを呼んであんたを見せるのもいいわね、愛嬌ある顔してるから、可愛がられるわよ? 長門なんか喜びしそうね、意外とかわいいものが好きなところがあるし」
訂正
「丁度良かったわ。姉さまがこの間から私と同じ名前の船小屋が出てくる番組にはまってるのだけれど、その番組に昔出てた犬を見て、飼ってみたいって言いだしてたの。鎮守府では寮住まいだから普通の犬を飼うのは難しいけど、あんたなら安心ね、元々軍属だし」
本文
「なら、戻る努力をしてみなさい。私たちは知ってるはずよ? そのものをかつてとは違う姿にできる存在を」
あ、っと時雨は思い出し呟いた。そうだ、妖精さんたちなら確かに何とかできるかも、と。
「け、けど、もし戻らなかったらっ」
「そん時は、私が面倒見てあげるわ。あんたは私の大事な……その……部下で、戦友なんだから……。
それに姉さまだって喜ぶはずよ。どんな形であれ、あんたが戻って来たならね。さっき言った番組にはまったきっかけだってあんたを心配しすぎて病んじゃって入院してる時にテレビで見たからなんだから」
「え? 大丈夫なの?」
「大丈夫じゃないわよ、だから帰ったら覚悟しなさい姉さまを始めとした戦艦組やあんたの姉妹、それに最上たちからの説教もきっとあるわ。
あ、いっそのこと妖精さんのとこ連れてく前に姉さまや満潮たちを呼んであんたを見せるのもいいわね、愛嬌ある顔してるから、可愛がられるわよ? 長門なんか喜びしそうね、意外とかわいいものが好きなところがあるし」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/14(月) 23:02:39.21 ID:5CF37Sx6o
「そ、それは嫌だよ、許してよ山城。
あ、それにほら、僕は脱走兵なわけだから、帰っても結局解体とか――――」
「あの提督と大淀がいてなるわけないでしょ? それに、それくらい金剛さんが比叡さんに言ってもみ消すわよ」
「比叡さん一体何者なのさ?」
「とある方のお気に入りなだけよ、だからいい加減に諦めなさい」
さらにジタバタする時雨を山城は押さえつける。そして、山城は口元を緩めた。
「きっと――――いえ、絶対あんたは元に戻れる。だから、帰ってから、もっと私たちにわがままを言いなさい。もっと私を頼りなさい。そんで、尻尾を振るだけの犬から我儘も言う艦娘の時雨になりなさい。そんなことで私はあんたを嫌いにならないから、強くなるまで沈まないで待っててあげるから。だからあんたは本当にしたいことをしてみなさい、また犬にならないように」
「え? やまし――――ぐぇっ」
「はあ、耳元はうるさいし、昨日姉さまのお見舞いに買ったお菓子はなくなるし、重い上に動く荷物が増えるし、本当に不幸だわ」
そう言って、何かを言おうとした時雨に有無を言わさぬように、時雨を押さえつける腕にさらに力を加え、山城は鎮守府へ急いだ。そんな二人が行く道を朝日が優しく照らすのだった。
あ、それにほら、僕は脱走兵なわけだから、帰っても結局解体とか――――」
「あの提督と大淀がいてなるわけないでしょ? それに、それくらい金剛さんが比叡さんに言ってもみ消すわよ」
「比叡さん一体何者なのさ?」
「とある方のお気に入りなだけよ、だからいい加減に諦めなさい」
さらにジタバタする時雨を山城は押さえつける。そして、山城は口元を緩めた。
「きっと――――いえ、絶対あんたは元に戻れる。だから、帰ってから、もっと私たちにわがままを言いなさい。もっと私を頼りなさい。そんで、尻尾を振るだけの犬から我儘も言う艦娘の時雨になりなさい。そんなことで私はあんたを嫌いにならないから、強くなるまで沈まないで待っててあげるから。だからあんたは本当にしたいことをしてみなさい、また犬にならないように」
「え? やまし――――ぐぇっ」
「はあ、耳元はうるさいし、昨日姉さまのお見舞いに買ったお菓子はなくなるし、重い上に動く荷物が増えるし、本当に不幸だわ」
そう言って、何かを言おうとした時雨に有無を言わさぬように、時雨を押さえつける腕にさらに力を加え、山城は鎮守府へ急いだ。そんな二人が行く道を朝日が優しく照らすのだった。
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/14(月) 23:10:17.22 ID:5CF37Sx6o
以上です。
>>6の方が既におっしゃっていますが、今回は中島敦の『山月記』をオマージュさせていただきました。
元ネタは高校の教科書に載っていることもあるので読んだことがあるという方が多かったと思います。
その方々にとっては、この終わり方では違和感を持った方も多いと思いますが、妖精さんなら戻せるに違いないのでこの終わり方になりました。
読んだことが無いという方は、青空文庫で無料公開されているので、興味を持っていただけたのなら幸いです。
読んでいただき、ありがとうございました。
>>6の方が既におっしゃっていますが、今回は中島敦の『山月記』をオマージュさせていただきました。
元ネタは高校の教科書に載っていることもあるので読んだことがあるという方が多かったと思います。
その方々にとっては、この終わり方では違和感を持った方も多いと思いますが、妖精さんなら戻せるに違いないのでこの終わり方になりました。
読んだことが無いという方は、青空文庫で無料公開されているので、興味を持っていただけたのなら幸いです。
読んでいただき、ありがとうございました。
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/14(月) 23:16:39.84 ID:55q78Zxd0
おつ
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/15(火) 04:02:34.22 ID:okmgtedYo
乙!
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 22:39:27.62 ID:/01YuTCIo
おつ!
掲載元:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1478710039/
Entry ⇒ 2016.12.31 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
男「力が欲しい」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:26:26.79 ID:oqscLREDO
チュドォォン! ドガァァン!
男「なぁ、どうなりたい?」タタタッ
友「あ?なんだよ、こんな時に!爆発音が聴こえねぇのか!?」タタタッ
男「な、スゲーよな。ビビっちゃうよ、ホント」タタタッ
友「じゃ黙ってシェルターまで走れ!死ぬぞ!」タタタッ
男「いやぁ~ったってさ」タタタッ
友「えっ」ハッ
ドゴォォン!
パラパラ パラパラ
友「」ピクピク
男「ほらね、逃げ遅れた民間人なんて、こんなもんだよ」
男「なぁ、どうなりたい?」タタタッ
友「あ?なんだよ、こんな時に!爆発音が聴こえねぇのか!?」タタタッ
男「な、スゲーよな。ビビっちゃうよ、ホント」タタタッ
友「じゃ黙ってシェルターまで走れ!死ぬぞ!」タタタッ
男「いやぁ~ったってさ」タタタッ
友「えっ」ハッ
ドゴォォン!
パラパラ パラパラ
友「」ピクピク
男「ほらね、逃げ遅れた民間人なんて、こんなもんだよ」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:27:04.23 ID:oqscLREDO
男「おーい、生きてる?」
友「」
男「ははは、死んだ。まぁ俺もすぐ死ぬだろうけどね」
化け物「オボロロロ!!!」
男「でも憧れちゃうよなぁ、こういうの。時代も遂にここまできたか」
男「むかーし見たことあんだよ。カッケェやつ」
化け物「」ヌッ
男「そうそ、アンタみたいなのをさぁ。ぶっ飛ばしてやっつけたりすんのが子供たちの夢だったりする訳よ。あ、ちょっと顔近い」
化け物「」グバァァ
男「でっかい口。歯、何本あんだよ…。ま、それはいいか。えいっ」ポコッ
化け物「………」フンスッ
男「……鼻息鳴らしただけか。分かってたけどね。俺のパンチなんてきか」
化け物「ゲバリャッ!!!」ボォンッ
男「お」ビチャッ
友「」
男「ははは、死んだ。まぁ俺もすぐ死ぬだろうけどね」
化け物「オボロロロ!!!」
男「でも憧れちゃうよなぁ、こういうの。時代も遂にここまできたか」
男「むかーし見たことあんだよ。カッケェやつ」
化け物「」ヌッ
男「そうそ、アンタみたいなのをさぁ。ぶっ飛ばしてやっつけたりすんのが子供たちの夢だったりする訳よ。あ、ちょっと顔近い」
化け物「」グバァァ
男「でっかい口。歯、何本あんだよ…。ま、それはいいか。えいっ」ポコッ
化け物「………」フンスッ
男「……鼻息鳴らしただけか。分かってたけどね。俺のパンチなんてきか」
化け物「ゲバリャッ!!!」ボォンッ
男「お」ビチャッ
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:27:32.59 ID:oqscLREDO
男「弾けた……ってことは死んだ?」ツンツン
シーン
男「おぉ…マジでやっつけちゃったよ」
「な訳ないだろ!ばーか!」
男「? 誰かいんの?」
ヒーロー「アタシは女ヒーロー・ヴィクチュリー!助けに来てやったよ!みんか」
バクンッ
ヒーロー「ん……じ?」ミシッ
ボキッ ゴリッ グチュウッ
ギャアアアアアアア!!!
男「あれま、運命的な出会いぽかったのに」
シーン
男「おぉ…マジでやっつけちゃったよ」
「な訳ないだろ!ばーか!」
男「? 誰かいんの?」
ヒーロー「アタシは女ヒーロー・ヴィクチュリー!助けに来てやったよ!みんか」
バクンッ
ヒーロー「ん……じ?」ミシッ
ボキッ ゴリッ グチュウッ
ギャアアアアアアア!!!
男「あれま、運命的な出会いぽかったのに」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:28:13.18 ID:oqscLREDO
ズシンズシン
男「どこもかしこも化け物だらけだなぁ。そういう時代って言っちゃえば、それまでだけど」
男「ヒーローとかもいて瓦礫が埃みたいにそこら中舞って、めっちゃセンスあるよ。スゴいね、時代」
ヒーロー2「大丈夫か!この俺、ガイナック・マスクが来たからにはもうグヒョエッ!!!」バクンッ
化け物2「」ボリボリ
男「う~ん、依然としてピンチだ」
男「どこもかしこも化け物だらけだなぁ。そういう時代って言っちゃえば、それまでだけど」
男「ヒーローとかもいて瓦礫が埃みたいにそこら中舞って、めっちゃセンスあるよ。スゴいね、時代」
ヒーロー2「大丈夫か!この俺、ガイナック・マスクが来たからにはもうグヒョエッ!!!」バクンッ
化け物2「」ボリボリ
男「う~ん、依然としてピンチだ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:28:41.13 ID:oqscLREDO
ヒーロー3「とうっ!!」バキイッ
化け物2「ブギャッチ!!!」グシャッ
男「ああいうのいいなぁ。俺もやってみたい。男の子だし」
ポワァァン
男「お、光が渦巻いてる」
『じゃあやってみる?』
男「誰アンタ」
『説明すると長いよ。あと頭使う』
男「じゃあいいや」
化け物2「ブギャッチ!!!」グシャッ
男「ああいうのいいなぁ。俺もやってみたい。男の子だし」
ポワァァン
男「お、光が渦巻いてる」
『じゃあやってみる?』
男「誰アンタ」
『説明すると長いよ。あと頭使う』
男「じゃあいいや」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:30:10.09 ID:oqscLREDO
『キミ、ヒーローになりたい?』
男「いや別に」
『あれれ?さっき言ってなかった?』
男「ヒーローってよりパワーが欲しいんだよね。頑張んなくても強いみたいな」
『なかなかひねくれてるねぇ、意外とそういうの好きじゃないよ』
男「俺さ、最近のヒーロー物とか、あんま好きになれないんだよね」
『へぇ。なんで?』
男「葛藤とか悲哀とか健気さばっかりでさぁ。なんか全国の弱虫くんたち頑張ってーって感じでさ」
『そうかな?私は嫌いじゃないよ?実体ないから見たことないけど』
男「もう何をするにも長ったるい。フィクションなのに無理して現実とリンクさせる。設定もネチネチ捏ねくり回しすぎて読むのツラい」
『あーそ。私に言われてもアレだし漫画研究会とか立ち上げてみたら?』
男「昔みたいなのでいいと思うんだよね。1ページで終わるもんを長々と10ページかけたりしないでさ」
『うんうん、いいんじゃない』
男「まだるっこしいのナシでさ。なんとなく強いヤツがなんとなく出てくる敵をなんとなくやっつけてなんとなくハッピーとかね」
『なんとなくにこだわってんね』
男「矛盾?薄っぺら?言いたいヤツには言わせとけよ。どーせ妄想なんだから」
『拗らせてる?思春期?』
男「ストーリーより爽快感だよ。見た目に迫力ないと見てる方もパッとしないし」
『レベル5並みに末期ですな!』
男「だからご都合主義が好き。緻密で重厚な世界観よりおざなりで無理やりな不条理さがいい」
『キミ語るねぇ!まだ語る!?』
男「いや別に」
『あれれ?さっき言ってなかった?』
男「ヒーローってよりパワーが欲しいんだよね。頑張んなくても強いみたいな」
『なかなかひねくれてるねぇ、意外とそういうの好きじゃないよ』
男「俺さ、最近のヒーロー物とか、あんま好きになれないんだよね」
『へぇ。なんで?』
男「葛藤とか悲哀とか健気さばっかりでさぁ。なんか全国の弱虫くんたち頑張ってーって感じでさ」
『そうかな?私は嫌いじゃないよ?実体ないから見たことないけど』
男「もう何をするにも長ったるい。フィクションなのに無理して現実とリンクさせる。設定もネチネチ捏ねくり回しすぎて読むのツラい」
『あーそ。私に言われてもアレだし漫画研究会とか立ち上げてみたら?』
男「昔みたいなのでいいと思うんだよね。1ページで終わるもんを長々と10ページかけたりしないでさ」
『うんうん、いいんじゃない』
男「まだるっこしいのナシでさ。なんとなく強いヤツがなんとなく出てくる敵をなんとなくやっつけてなんとなくハッピーとかね」
『なんとなくにこだわってんね』
男「矛盾?薄っぺら?言いたいヤツには言わせとけよ。どーせ妄想なんだから」
『拗らせてる?思春期?』
男「ストーリーより爽快感だよ。見た目に迫力ないと見てる方もパッとしないし」
『レベル5並みに末期ですな!』
男「だからご都合主義が好き。緻密で重厚な世界観よりおざなりで無理やりな不条理さがいい」
『キミ語るねぇ!まだ語る!?』
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:32:13.71 ID:oqscLREDO
男「ところで、さっきから襲われないし音もしないけど、なんで?」
『時間止めた!』
男「うわぁご都合主義」
『生唾ものでしょ?』
男「うん、バイブス上がってきた」
『急に若者ぶるね!いいよ、それ!どんどん出してこ!』
男「ども」
『時間止めた!』
男「うわぁご都合主義」
『生唾ものでしょ?』
男「うん、バイブス上がってきた」
『急に若者ぶるね!いいよ、それ!どんどん出してこ!』
男「ども」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:32:56.03 ID:oqscLREDO
男「で、これなんすか」
『キミにパワーとか与えちゃったりして』
男「きたぁ」
『ほしい?いる?』
男「欲しいし要る」
『じゃあ!あげちゃう!』
男「やった」
パァァァアアアア
『キミにパワーとか与えちゃったりして』
男「きたぁ」
『ほしい?いる?』
男「欲しいし要る」
『じゃあ!あげちゃう!』
男「やった」
パァァァアアアア
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:33:31.47 ID:oqscLREDO
男「おっと!」ヒョイッ
ドゴォォン!
男「戻るや否や危ないなぁ」
『エマージェンシー!略してエマジン!』
男「あ、さっきの」
『聴こえる?聴こえなかったらプチョヘンザッ!』
男「聴こえる。てか反応したし」
『素晴らしい!じゃあパワーの使い方教えるね』
男「ややこしいのは無理だよ」
『省エネ!現代っ子の鑑だね!』
男「あ、化け物くる」
『あわあわヤッベェうひょうひょ!』
ドゴォォン!
男「戻るや否や危ないなぁ」
『エマージェンシー!略してエマジン!』
男「あ、さっきの」
『聴こえる?聴こえなかったらプチョヘンザッ!』
男「聴こえる。てか反応したし」
『素晴らしい!じゃあパワーの使い方教えるね』
男「ややこしいのは無理だよ」
『省エネ!現代っ子の鑑だね!』
男「あ、化け物くる」
『あわあわヤッベェうひょうひょ!』
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:33:58.11 ID:oqscLREDO
ズシンズシン
男「で、どうすんの」
『なんか掛け声すればピカーってするよ。好きに考えて』
男「シンプル」
『うん、イズベスト』
化け物3「ガァァァアアア!!!」
男「モーリシャス!!」カッ
『かぁっくいい~!』
ピカァァァァアアアアア
男「で、どうすんの」
『なんか掛け声すればピカーってするよ。好きに考えて』
男「シンプル」
『うん、イズベスト』
化け物3「ガァァァアアア!!!」
男「モーリシャス!!」カッ
『かぁっくいい~!』
ピカァァァァアアアアア
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:35:02.54 ID:oqscLREDO
男「ドリーム・インパクト!!」バキィッ
化け物3「ブゴシャアッ!!!」ドッパン
男「ふぅ……これ、ぼくがやったのか」マジマジ
『ナイス!テンプレ!』
男「雰囲気出たかな」
『汁だくモリモリ!!その調子で残りもやっちゃえ!!』
男「バイブス上がるぅ~」
化け物3「ブゴシャアッ!!!」ドッパン
男「ふぅ……これ、ぼくがやったのか」マジマジ
『ナイス!テンプレ!』
男「雰囲気出たかな」
『汁だくモリモリ!!その調子で残りもやっちゃえ!!』
男「バイブス上がるぅ~」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:35:29.38 ID:oqscLREDO
男「いたいた」
ワァーワァーキャーキャー
男「逃げ遅れた人たちが食われてる」
『ほっとくと死ぬね!助けよ!』
男「まだも少し見てよう」
『なんで?ヒーローになれるチャンスだよ?』
男「言ったじゃん、ヒーローに興味ないって」
『ホーホケキョ???』
男「ただ力があればいいんだよ。スカッとするような圧倒的暴力。人助けなんかどーでもいい」
『むしゃくしゃしてやった的な?』
男「どうかな…。分からないけど、まぁそれで」
ワァーワァーキャーキャー
男「逃げ遅れた人たちが食われてる」
『ほっとくと死ぬね!助けよ!』
男「まだも少し見てよう」
『なんで?ヒーローになれるチャンスだよ?』
男「言ったじゃん、ヒーローに興味ないって」
『ホーホケキョ???』
男「ただ力があればいいんだよ。スカッとするような圧倒的暴力。人助けなんかどーでもいい」
『むしゃくしゃしてやった的な?』
男「どうかな…。分からないけど、まぁそれで」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:36:04.68 ID:oqscLREDO
ズシンズシン
『こっち来るよ。そろそろよくない?』
男「これってさ、マッスルパワーしかないの」
『あるよ』
男「やりたい」
『イメージ!んで、掛け声!』
男「じゃあ~……バースト!」ボッ
化け物4「バババッ!!!」ボカァァン
男「わぁ爆発した!」
『調子イイね!』
男「あ、爆発に巻き込まれた民間人が……」
『あ……いーけないんだ』
男「まぁいいか。助ける気もなかったし」
『だね!』
『こっち来るよ。そろそろよくない?』
男「これってさ、マッスルパワーしかないの」
『あるよ』
男「やりたい」
『イメージ!んで、掛け声!』
男「じゃあ~……バースト!」ボッ
化け物4「バババッ!!!」ボカァァン
男「わぁ爆発した!」
『調子イイね!』
男「あ、爆発に巻き込まれた民間人が……」
『あ……いーけないんだ』
男「まぁいいか。助ける気もなかったし」
『だね!』
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:36:31.51 ID:oqscLREDO
次の日、俺の活躍がニュースになってた
正体不明のヒーロー、ミステリアスな英雄などと持て囃されて、かなり讃えられてた
悪い気はしない
勢い余って殺しちゃった民間人のことは特に触れられてなかった
ホッとした
『ビバ!話題!』
男「ハハハ照れくさいよ」
『よっ!時の人!』
男「照れくさいよハハハ」
『パワーアップした感想をお聞かせください!』
男「バイブス上がるぅ♪」
『イエィ♪』
正体不明のヒーロー、ミステリアスな英雄などと持て囃されて、かなり讃えられてた
悪い気はしない
勢い余って殺しちゃった民間人のことは特に触れられてなかった
ホッとした
『ビバ!話題!』
男「ハハハ照れくさいよ」
『よっ!時の人!』
男「照れくさいよハハハ」
『パワーアップした感想をお聞かせください!』
男「バイブス上がるぅ♪」
『イエィ♪』
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:37:33.57 ID:oqscLREDO
『さぁ!まだまだ蔓延る悪を倒すべく町に繰り出すのだ!』
男「別に悪に限らなくたって倒すよ。気に入らなければ」
『フゥ~!私利私欲だねぇ!』
子供「わーいアイスクリーム買ってもらあフゥンっ!!」ベチャッ
男「あ」
『あ』
子供「あー!ぼくのアイスクリーム!なにしやがるこのクソジジイ!!!」
男「……」
『ま、まさか…ねぇ?』
子供「ママー!このクソジジイがいたいけなぼくからアイスクリームを奪ったぁ!!」
ママ「あら貴様なんてことするの。法に則って死刑に処す!」
男「切り刻め!ソニックウェーブ!!」
ズババババババッ!!!!!
『母親もろともイッタァ!!!情け容赦一切無用!真っ昼間っから血のフェスティバルゥッ!!!』
男「別に悪に限らなくたって倒すよ。気に入らなければ」
『フゥ~!私利私欲だねぇ!』
子供「わーいアイスクリーム買ってもらあフゥンっ!!」ベチャッ
男「あ」
『あ』
子供「あー!ぼくのアイスクリーム!なにしやがるこのクソジジイ!!!」
男「……」
『ま、まさか…ねぇ?』
子供「ママー!このクソジジイがいたいけなぼくからアイスクリームを奪ったぁ!!」
ママ「あら貴様なんてことするの。法に則って死刑に処す!」
男「切り刻め!ソニックウェーブ!!」
ズババババババッ!!!!!
『母親もろともイッタァ!!!情け容赦一切無用!真っ昼間っから血のフェスティバルゥッ!!!』
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:38:14.50 ID:oqscLREDO
『どーすんの。囲まれちゃってるよ。ポリスメンに』
男「そーいやアンタ名前とかあるの?」
『今気になるかな、それ?』
男「なんて呼べばいいか分からないから…」
『にしたって、もっと早い段階でしてほしかった質問だけど』
男「ごめん…」
『いいよ、別に怒ってないよ。なんでそんくらいでしょげるのよ』
男「しょげてないし」
『なに拗ねてんの。もういいから好きに呼びなよ』
男「基本なんでも好きにさしてくれるね。その甘やかしてくれる感じ好き」
『ほらその辺はね、キミの性格に合わして』
男「じゃあ……ミッチーで」
『なんでミッチー?ハハッ☆つっときゃいーの?』
男「なんか喋り方が及川光博っぽいから」
『あーそっちの。で、ぶっちゃけそんなミッチーぽくもないっていうね』
男「そーいやアンタ名前とかあるの?」
『今気になるかな、それ?』
男「なんて呼べばいいか分からないから…」
『にしたって、もっと早い段階でしてほしかった質問だけど』
男「ごめん…」
『いいよ、別に怒ってないよ。なんでそんくらいでしょげるのよ』
男「しょげてないし」
『なに拗ねてんの。もういいから好きに呼びなよ』
男「基本なんでも好きにさしてくれるね。その甘やかしてくれる感じ好き」
『ほらその辺はね、キミの性格に合わして』
男「じゃあ……ミッチーで」
『なんでミッチー?ハハッ☆つっときゃいーの?』
男「なんか喋り方が及川光博っぽいから」
『あーそっちの。で、ぶっちゃけそんなミッチーぽくもないっていうね』
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:39:20.48 ID:oqscLREDO
警察「なに一人でぶつぶつ喋ってんだ!」
男「あぁすみません、立ち話もなんなんで、とりあえずファミレスにでも」
警察官「ふざけるな!」チャッ
男「あれ?銃刀法違反ですよ。警察なのにいいんですか」
警察官「大人しくしろ殺人鬼め!両手を上にして膝を着け!」
男「イヤです。ハリケーンカッター」シュババッ
ズババババババッ!!!!
『出ましたー!必殺ソニックウェーブ!!』
男「ハリケーンカッターね」
男「あぁすみません、立ち話もなんなんで、とりあえずファミレスにでも」
警察官「ふざけるな!」チャッ
男「あれ?銃刀法違反ですよ。警察なのにいいんですか」
警察官「大人しくしろ殺人鬼め!両手を上にして膝を着け!」
男「イヤです。ハリケーンカッター」シュババッ
ズババババババッ!!!!
『出ましたー!必殺ソニックウェーブ!!』
男「ハリケーンカッターね」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:39:52.21 ID:oqscLREDO
『ヤバいね。警察、敵に回しちゃったねー』
男「国家権力に立ち向かう俺カッコいい」
『立ち向かったのかなー?逆ギレしてたようにしか見えなかったけどなー』
男「あ、あんなとこに」
『ん?』
女「イヤ!やめて!」
暴漢「いいじゃないのー!」
『おぉっとこれはチャーンス!』
男「ま、いいか」
『おぉっと救うべき場面なのにぃ!?』
男「じゃあ救おっか。衝撃波」ブンッ
ドガガガガガガァァァアッ!!!!
『おぉっと加害者、被害者お構い無しだぁっ!!ついでにビルも吹っ飛んだぁ!!』
男「国家権力に立ち向かう俺カッコいい」
『立ち向かったのかなー?逆ギレしてたようにしか見えなかったけどなー』
男「あ、あんなとこに」
『ん?』
女「イヤ!やめて!」
暴漢「いいじゃないのー!」
『おぉっとこれはチャーンス!』
男「ま、いいか」
『おぉっと救うべき場面なのにぃ!?』
男「じゃあ救おっか。衝撃波」ブンッ
ドガガガガガガァァァアッ!!!!
『おぉっと加害者、被害者お構い無しだぁっ!!ついでにビルも吹っ飛んだぁ!!』
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:40:27.62 ID:oqscLREDO
次の日、俺の活躍がニュースになってた
残酷無比な殺人狂、殺戮のファンタジスタ、インキンタムシのテロリストなどと貶されて、かなり罵倒されてた
いい気はしない
先日、勢い余って殺してしまった民間人の話題が浮き上がってた
ゾッとした
男「やれやれ、犯罪者にされちゃったよ」
『昨日の行い振り返ってみ!オンパレードだったよ!』
男「でもちょっとだけだし」
『命!命だから!ちょっとしたことで済まさないで!』
男「えー70億分のちょこっとじゃん」
『あ、そっか!そう言われるとそうだ!70億もいたんだ!』
男「とりあえず30億までならセーフでしょ」
『オッケー許す!!』
残酷無比な殺人狂、殺戮のファンタジスタ、インキンタムシのテロリストなどと貶されて、かなり罵倒されてた
いい気はしない
先日、勢い余って殺してしまった民間人の話題が浮き上がってた
ゾッとした
男「やれやれ、犯罪者にされちゃったよ」
『昨日の行い振り返ってみ!オンパレードだったよ!』
男「でもちょっとだけだし」
『命!命だから!ちょっとしたことで済まさないで!』
男「えー70億分のちょこっとじゃん」
『あ、そっか!そう言われるとそうだ!70億もいたんだ!』
男「とりあえず30億までならセーフでしょ」
『オッケー許す!!』
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:41:40.34 ID:oqscLREDO
男「はぁどうしよっかなぁ」
『ホントどうすんだろねー。キミにパワーあげたの後悔するぐらい目的なさすぎだよねー』
男「世界征服してみるか」
『まぁまぁまぁ!それもありっちゃありだよね!』
男「でも俺、英語話せないしなー」
『そこで挫けるかな、ふつー!?』
男「だって世界中の人を従わせたって会話出来なきゃ不便じゃん」
『ん~~~!ピンとこないけど多分そうだね!』
男「世界征服はボツと」
『あはは!アイデア次第で人類の未来決まっちゃう!』
『ホントどうすんだろねー。キミにパワーあげたの後悔するぐらい目的なさすぎだよねー』
男「世界征服してみるか」
『まぁまぁまぁ!それもありっちゃありだよね!』
男「でも俺、英語話せないしなー」
『そこで挫けるかな、ふつー!?』
男「だって世界中の人を従わせたって会話出来なきゃ不便じゃん」
『ん~~~!ピンとこないけど多分そうだね!』
男「世界征服はボツと」
『あはは!アイデア次第で人類の未来決まっちゃう!』
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:42:37.28 ID:oqscLREDO
男「そうだ!ケーキ屋さんはどうだろう!?」
『だいぶ行き詰まってると思うよ!』
男「おかしいなぁ。強大な力の使い道が分からない」
『世界中の飢えてる子供たちを助けようってとこまでは良かったんだけどね!』
男「いろいろ試行錯誤しすぎたかな」
『いやぁ逆じゃないかなぁ』
男「決めた」
『なになに!?』
男「手当たり次第に殺す」
『アウチッ!!こいつめんどくさくなりやがった!?』
『だいぶ行き詰まってると思うよ!』
男「おかしいなぁ。強大な力の使い道が分からない」
『世界中の飢えてる子供たちを助けようってとこまでは良かったんだけどね!』
男「いろいろ試行錯誤しすぎたかな」
『いやぁ逆じゃないかなぁ』
男「決めた」
『なになに!?』
男「手当たり次第に殺す」
『アウチッ!!こいつめんどくさくなりやがった!?』
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:43:03.27 ID:oqscLREDO
一方その頃
科学者「ヌェヒヒ!閃いたぞ!今こそわしの天才的な頭脳が覚醒する時!」カタカタ
科学者「イデオロギー!エネルギー!テクノロジー!」カタカタ
科学者「万物は科学によって吸収される!」カタカタ
科学者「さぁ!今こそ進歩の時!」カタカタ
科学者「目覚めよ!機械帝国!!!」ポチッ
科学者「ヌェヒヒ!閃いたぞ!今こそわしの天才的な頭脳が覚醒する時!」カタカタ
科学者「イデオロギー!エネルギー!テクノロジー!」カタカタ
科学者「万物は科学によって吸収される!」カタカタ
科学者「さぁ!今こそ進歩の時!」カタカタ
科学者「目覚めよ!機械帝国!!!」ポチッ
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:43:52.65 ID:oqscLREDO
ドッガァァン!
ドンガラガッシャン!
男「なんか騒がしいと思ったらロボットの仕業か」
『空前絶後のバイオレンス!』
男「ガンダム世代はツボだろうなぁ」
『ロボットはねぇ、イコール昭和のシンボルだよねぇ』
男「今の世代は中途半端なロボット見せられて諦め付いちゃってるからね。夢がない」
『それでも憧れるのがロボットなんだよねぇ』
男「ロボット、恐竜、ヒーロー、宇宙人、憧れの本質は強さだよね」
『まぁね!』
男「つまり暴力がすべてだ。ゴッド・ブラスト!」ビビビッ
ゴシャシャアッ!!!!
『なんのこっちゃ分からんけどイッケー!!』
ドンガラガッシャン!
男「なんか騒がしいと思ったらロボットの仕業か」
『空前絶後のバイオレンス!』
男「ガンダム世代はツボだろうなぁ」
『ロボットはねぇ、イコール昭和のシンボルだよねぇ』
男「今の世代は中途半端なロボット見せられて諦め付いちゃってるからね。夢がない」
『それでも憧れるのがロボットなんだよねぇ』
男「ロボット、恐竜、ヒーロー、宇宙人、憧れの本質は強さだよね」
『まぁね!』
男「つまり暴力がすべてだ。ゴッド・ブラスト!」ビビビッ
ゴシャシャアッ!!!!
『なんのこっちゃ分からんけどイッケー!!』
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:45:15.17 ID:oqscLREDO
『ふと思ったんだけどさ、技の名前ダサいよね』
男「実体化して」
『なんかされそうだからヤダ』
男「侮辱には報復で返すスタイルだよ」
『キミの正義が見当たらないよ』
男「言うなれば俺が正義」エヘン
『ふんぞり返られてもなぁ』
ヒーロー5「参上!ブレイクマン!」
男「お、ヒーロー」
ヒーロー5「やあ!君もロボットを食い止めに来たのかい!」
男「うん、破壊する」
ヒーロー5「ハハッ!すごいやる気だな!よし、共闘しよう!」
ヒューンヒュンヒュン
男「あ、ミサイル」
ヒーロー5「えっ」
ボガガガガアンッ!!!!
男「咄嗟にウルトラバリアーしてよかった」ブイン
『ブレイクマンさん激しくブレイクしちゃったけどね!』
ヒーロー5「」プスプス
男「実体化して」
『なんかされそうだからヤダ』
男「侮辱には報復で返すスタイルだよ」
『キミの正義が見当たらないよ』
男「言うなれば俺が正義」エヘン
『ふんぞり返られてもなぁ』
ヒーロー5「参上!ブレイクマン!」
男「お、ヒーロー」
ヒーロー5「やあ!君もロボットを食い止めに来たのかい!」
男「うん、破壊する」
ヒーロー5「ハハッ!すごいやる気だな!よし、共闘しよう!」
ヒューンヒュンヒュン
男「あ、ミサイル」
ヒーロー5「えっ」
ボガガガガアンッ!!!!
男「咄嗟にウルトラバリアーしてよかった」ブイン
『ブレイクマンさん激しくブレイクしちゃったけどね!』
ヒーロー5「」プスプス
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:46:50.16 ID:oqscLREDO
男「サーチコンタクトで敵の秘密基地を暴いたぞ。あとは究極奥義ダイナマイト・クラッシュで消し炭にするだけだ」
『もうやりたい放題だね』
ゴゴゴゴゴ
『なんか巨大なロボットきたー!!』
科学者「ヌェヒヒ!見たか!これがわしの最高傑作!機械王じゃい!!」カタカタ
男「ベストショック!」カッ
科学者「」カクンッ
『あれれ!機械王が停止したよ!』
男「うん、操縦士を殺した」
『どうやって!?』
男「操縦士がポックリ病で逝く能力、その名もベストショック!」
『なんでもありだなぁ!つっまんねぇ~の!』
男「ムッ」
『スカッとしなきゃパッともしなくなぁい!?陰湿!意地悪!インキンタムシの三拍子っしょ!』
男「サウザンドリボーン!」
『あ、機械王また動いた。なにしたん?』
男「サウザンドリボーン……その名の通り一回だけ命を蘇生させる能力なり」
『サウザンドの意味分かってる?』
『もうやりたい放題だね』
ゴゴゴゴゴ
『なんか巨大なロボットきたー!!』
科学者「ヌェヒヒ!見たか!これがわしの最高傑作!機械王じゃい!!」カタカタ
男「ベストショック!」カッ
科学者「」カクンッ
『あれれ!機械王が停止したよ!』
男「うん、操縦士を殺した」
『どうやって!?』
男「操縦士がポックリ病で逝く能力、その名もベストショック!」
『なんでもありだなぁ!つっまんねぇ~の!』
男「ムッ」
『スカッとしなきゃパッともしなくなぁい!?陰湿!意地悪!インキンタムシの三拍子っしょ!』
男「サウザンドリボーン!」
『あ、機械王また動いた。なにしたん?』
男「サウザンドリボーン……その名の通り一回だけ命を蘇生させる能力なり」
『サウザンドの意味分かってる?』
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:47:29.88 ID:oqscLREDO
科学者「ぷはぁ!蘇ったぁ!ビックリしたぁ!死ぬってこえぇ!!」
科学者「わしはこんな怖い想いを人様にさせとったのか!ヌェヒヒとか言ってる場合じゃなかった!」
科学者「こうなったら取り留めた一命をアフリカの難民救済に費やして罪滅ぼしするしかない!世界征服なんてくだらんわい!」
科学者「ん?モニターが真っ暗じゃ、いったい何ごと………」
ボガァァァァンッ!!!!
科学者「わしはこんな怖い想いを人様にさせとったのか!ヌェヒヒとか言ってる場合じゃなかった!」
科学者「こうなったら取り留めた一命をアフリカの難民救済に費やして罪滅ぼしするしかない!世界征服なんてくだらんわい!」
科学者「ん?モニターが真っ暗じゃ、いったい何ごと………」
ボガァァァァンッ!!!!
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:48:09.49 ID:oqscLREDO
『なんか大音量スピーカー全開で更生するような独り言言ってたけどいいの?』
男「どうだ!俺のメガトン・ボンバーでハデにぶちかましてやったぜ!ざまぁみろ!」
『ういー!ぜんぜん聞いてないねぇ!』
男「こうなったら一帯滅ぼすか」
『なんでそうなっちゃうのかなぁ?』
男「くらえっ!ストーン・スプラッシュ!!!」バババッ
ゴガガガガガァァン!!!!
『直訳すると石礫だけど威力はメテオ!ジェノサイドるにはもってこいだね!』
男「どうだ!俺のメガトン・ボンバーでハデにぶちかましてやったぜ!ざまぁみろ!」
『ういー!ぜんぜん聞いてないねぇ!』
男「こうなったら一帯滅ぼすか」
『なんでそうなっちゃうのかなぁ?』
男「くらえっ!ストーン・スプラッシュ!!!」バババッ
ゴガガガガガァァン!!!!
『直訳すると石礫だけど威力はメテオ!ジェノサイドるにはもってこいだね!』
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:48:36.12 ID:oqscLREDO
次の日、ニュースは流れなかった
破壊しすぎて回線とかそれっぽいのがグチャグチャらしい
ネットを見たら機械帝国の仕業になってた
この一帯は復旧の目処が立つまで、しばらく封鎖されるとのこと
先日、話題に上がった俺のニュースは忘れ去られてた
安心した
『フヒョー!フヒョー!あっさめしだぜぇぇぇえ!!!』
男「好き嫌いせず食う能力!!オール・イーター!!!」ガブッゴリッ
『いい食いっぷりぃ!!瓦礫なのにぃ!!』
男「とりあえず当面、食事には困らないな!あ、死んだ足うめぇ」ブチィッ
『同種の死体もなんのそのぉ!!能力ってステキぃ!!』
男「下水は直接口つけて飲むに限るな!髪の毛、ウンコ、ゴキブリにナメクジと具沢山だし!」ガブガブ
『ンンゥ!?思わずンンゥ!?だけど私に出来ることは耳ふさぐくらいかな!』
破壊しすぎて回線とかそれっぽいのがグチャグチャらしい
ネットを見たら機械帝国の仕業になってた
この一帯は復旧の目処が立つまで、しばらく封鎖されるとのこと
先日、話題に上がった俺のニュースは忘れ去られてた
安心した
『フヒョー!フヒョー!あっさめしだぜぇぇぇえ!!!』
男「好き嫌いせず食う能力!!オール・イーター!!!」ガブッゴリッ
『いい食いっぷりぃ!!瓦礫なのにぃ!!』
男「とりあえず当面、食事には困らないな!あ、死んだ足うめぇ」ブチィッ
『同種の死体もなんのそのぉ!!能力ってステキぃ!!』
男「下水は直接口つけて飲むに限るな!髪の毛、ウンコ、ゴキブリにナメクジと具沢山だし!」ガブガブ
『ンンゥ!?思わずンンゥ!?だけど私に出来ることは耳ふさぐくらいかな!』
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:49:04.25 ID:oqscLREDO
男「ふぅ食った食った。しこたま食った」ゲプッ
『幸せそうでなによりだよ』
男「うん幸せ。なんでも出来るし思い通りだし何不自由ないし……ん?」
『どないしはった』
男「もしかして俺、力に溺れちゃってない?」
『え、今気付いたの』
男「やっぱりかぁ。多少タガが外れてる気はしてたんだよなぁ」
『あ、気付いてないや』
男「道踏み外す前で良かったよ。もうちょいで人間やめるとこだった」
『へぇ、まだやめてなかったんだー意外』
『幸せそうでなによりだよ』
男「うん幸せ。なんでも出来るし思い通りだし何不自由ないし……ん?」
『どないしはった』
男「もしかして俺、力に溺れちゃってない?」
『え、今気付いたの』
男「やっぱりかぁ。多少タガが外れてる気はしてたんだよなぁ」
『あ、気付いてないや』
男「道踏み外す前で良かったよ。もうちょいで人間やめるとこだった」
『へぇ、まだやめてなかったんだー意外』
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:49:42.35 ID:oqscLREDO
男「俺って結局なんなんだろうなぁ」
『ん?』
男「だってさ、なんにもないじゃん。理由とか信念みたいなの。ただ力任せに暴れてるだけ」
『そこは分かってくれてたんだ』
男「これじゃ化け物やロボットと変わらないよな…」
『おぉ!なんかいろいろ混ざった下水飲んで目覚めた!?やっと悔い改める気になった!?』
男「うん。こんなんじゃその内、親を泣かしそう」
『いやぁどうかな!もう渇れ果ててる気がするけど!』
男「だから俺……」
『………!』
男「気が向いたら生まれ変わるよ!」キリッ
『what?気が向いた上での相談じゃなかったの!?』
男「は?雑談だよ」
『なんだ雑談だったのかぁ!見抜けなかったよ!』
男「さ、腹ごなしに地上をまっさらにしてくるか」
『そういえば私ぜんぜんミッチーって呼ばれてないや!ハハッ☆』
『ん?』
男「だってさ、なんにもないじゃん。理由とか信念みたいなの。ただ力任せに暴れてるだけ」
『そこは分かってくれてたんだ』
男「これじゃ化け物やロボットと変わらないよな…」
『おぉ!なんかいろいろ混ざった下水飲んで目覚めた!?やっと悔い改める気になった!?』
男「うん。こんなんじゃその内、親を泣かしそう」
『いやぁどうかな!もう渇れ果ててる気がするけど!』
男「だから俺……」
『………!』
男「気が向いたら生まれ変わるよ!」キリッ
『what?気が向いた上での相談じゃなかったの!?』
男「は?雑談だよ」
『なんだ雑談だったのかぁ!見抜けなかったよ!』
男「さ、腹ごなしに地上をまっさらにしてくるか」
『そういえば私ぜんぜんミッチーって呼ばれてないや!ハハッ☆』
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:50:23.47 ID:oqscLREDO
こうして彼はもて余した力を積極的に使いまくった
2017年が明けることはなかった
破滅
2017年が明けることはなかった
破滅
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 22:54:43.57 ID:oqscLREDO
チャララララ~~(※エンドロール)
男「・・・」ぽかーん
美少女「どうよ!どうよ!」
美少年「ボクとおねえちゃんで作った渾身の一作ですヨ!」
友「自主製作アニメの主役に抜擢されるなんて愛されてるなぁ!俺もちょびっと出番あったし!」
美少年「いい死にっぷりでしたヨ!よっ大杉連!」
友「へへ、そんなやめてくれよ死体役界の重鎮だなんて」でれでれ
美少女「あれ、ちょっと待って!男くんが……」
美少年、友「え?」
美少女「息……してない」
男「今年最後の美少女」-SS速報VIP
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482410550/
前スレです
http://ss.vip2ch.com/jmp/1471524903
wikiです
男「・・・」ぽかーん
美少女「どうよ!どうよ!」
美少年「ボクとおねえちゃんで作った渾身の一作ですヨ!」
友「自主製作アニメの主役に抜擢されるなんて愛されてるなぁ!俺もちょびっと出番あったし!」
美少年「いい死にっぷりでしたヨ!よっ大杉連!」
友「へへ、そんなやめてくれよ死体役界の重鎮だなんて」でれでれ
美少女「あれ、ちょっと待って!男くんが……」
美少年、友「え?」
美少女「息……してない」
男「今年最後の美少女」-SS速報VIP
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482410550/
前スレです
http://ss.vip2ch.com/jmp/1471524903
wikiです
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482845186/
Entry ⇒ 2016.12.31 | Category ⇒ オリジナル | Comments (0)
八幡「葉山と雪ノ下」
1: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:10:01.98 ID:UlgWdh3g0
雪乃「葉山君、遅いわよ」
葉山「ごめん、雪乃ちゃん。遅れてごめん」
雪乃「まあ、いいわ。それで?今日はどこへ連れて行ってくれるの?」
葉山「雪乃ちゃんはどこへ行きたい?」
雪乃「私は…そうね、あまりこれといって行きたい場所は提示できないわ」
葉山「そうか…」
雪乃「ごめんなさい、デートは正直したことがなくて…」
葉山「いや、構わないよ。俺だって似たようなものさ」
雪乃「あなたの口でそういうことを言うの?あてつけかしら?」
2: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:10:46.36 ID:UlgWdh3g0
葉山「いや、本当にさっ!」
雪乃「女の子に困らないプレイボーイさんのいう言葉じゃないわね」
葉山「おいおい雪乃ちゃん…」
雪乃「…」
葉山「俺が本当にデートをしたいと思ってる相手は君だけだよ」
雪乃「……」
葉山「……これでもダメかな?」
雪乃「まあ、30点といったところね」
葉山「慣れてない感じがしていいだろ?」
雪乃「まったく…まあ、そういうことにしておいてあげるわ」
葉山「ほっ」
雪乃「…」
葉山「あ、いや…なんでもないよ?」
雪乃「行くわよ、浮気山くん」
葉山「ああ…雪乃ちゃん!」
タタタタタ
雪乃「女の子に困らないプレイボーイさんのいう言葉じゃないわね」
葉山「おいおい雪乃ちゃん…」
雪乃「…」
葉山「俺が本当にデートをしたいと思ってる相手は君だけだよ」
雪乃「……」
葉山「……これでもダメかな?」
雪乃「まあ、30点といったところね」
葉山「慣れてない感じがしていいだろ?」
雪乃「まったく…まあ、そういうことにしておいてあげるわ」
葉山「ほっ」
雪乃「…」
葉山「あ、いや…なんでもないよ?」
雪乃「行くわよ、浮気山くん」
葉山「ああ…雪乃ちゃん!」
タタタタタ
3: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:11:32.57 ID:UlgWdh3g0
学校にて
三浦「あれ、隼人知らない?」
大岡「隼人君ならたぶん…」
三浦「ふ~ん、まあいいや」
姫菜「優美子、やっぱりまだ?」
三浦「そんなことないって、別に隼人や雪ノ下さんのせいじゃないし」
姫菜「そう?ならいいんだけど」
三浦「海老名、心配し過ぎ」
姫菜「普段心配してもらってるからね、恩返しだって」
三浦「あの心配は別の意味合いもあるけどね…」
戸部「でも、隼人くんが恋人一番のりとか、やっぱすごくね?」
大和「ああ、羨ましいよな~」
三浦「あれ、隼人知らない?」
大岡「隼人君ならたぶん…」
三浦「ふ~ん、まあいいや」
姫菜「優美子、やっぱりまだ?」
三浦「そんなことないって、別に隼人や雪ノ下さんのせいじゃないし」
姫菜「そう?ならいいんだけど」
三浦「海老名、心配し過ぎ」
姫菜「普段心配してもらってるからね、恩返しだって」
三浦「あの心配は別の意味合いもあるけどね…」
戸部「でも、隼人くんが恋人一番のりとか、やっぱすごくね?」
大和「ああ、羨ましいよな~」
4: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:12:09.70 ID:UlgWdh3g0
大岡「確かに」
結衣「さっすが隼人くんって感じかな?まあ今までいなかったのが不思議だけど」
三浦「ま、そうなんだけどさ」
戸部「は~俺らも彼女ほしい」
三浦「つーか、あーしらのグループ、マジで彼氏彼女いんの隼人だけ?マジで?」
大岡「それなんか不思議がられたことあるわ」
大和「右に同じく」
姫菜「それ隣のクラスの子に言われたことある」
結衣「う~ん」
三浦「ま、言いたいことはわかるけど」
戸部「どういうことなん?」
三浦「あれでしょ?目立つグループなのに彼氏彼女いないのが不思議ってことでしょ」
結衣「さっすが隼人くんって感じかな?まあ今までいなかったのが不思議だけど」
三浦「ま、そうなんだけどさ」
戸部「は~俺らも彼女ほしい」
三浦「つーか、あーしらのグループ、マジで彼氏彼女いんの隼人だけ?マジで?」
大岡「それなんか不思議がられたことあるわ」
大和「右に同じく」
姫菜「それ隣のクラスの子に言われたことある」
結衣「う~ん」
三浦「ま、言いたいことはわかるけど」
戸部「どういうことなん?」
三浦「あれでしょ?目立つグループなのに彼氏彼女いないのが不思議ってことでしょ」
5: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:13:10.01 ID:UlgWdh3g0
戸部「ああ、そういうことか~」
三浦「戸部、あんた彼女マジでいないん?この前の子は?」
戸部「友達かも微妙だって~、なんかそのあたりで終わるわ~」
三浦「あんたノリが付き合うって感じじゃないしね」
戸部「それもあるかもね~は~」
姫菜「結衣は?この間、告白されてなかった?」
結衣「え?なんで知ってんの?」
姫菜「偶然見てさ」
結衣「ホントに偶然?」
姫菜「ふふふ」
三浦「戸部、あんた彼女マジでいないん?この前の子は?」
戸部「友達かも微妙だって~、なんかそのあたりで終わるわ~」
三浦「あんたノリが付き合うって感じじゃないしね」
戸部「それもあるかもね~は~」
姫菜「結衣は?この間、告白されてなかった?」
結衣「え?なんで知ってんの?」
姫菜「偶然見てさ」
結衣「ホントに偶然?」
姫菜「ふふふ」
6: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:13:56.13 ID:UlgWdh3g0
三浦「で、どうなん?手ごたえは」
結衣「ごめん、断った。あはは」
戸部「うわ…結衣ってやっぱすげぇわ」
大和「我がグループの難攻不落娘だな」
結衣「ちょ、戸部っちも大和くんも酷いってば!」
大岡「ある意味安心できるかな?」
戸部「確かにね~俺たちの看板娘の結衣がどこの馬の骨ともわからない奴にとられたくないみたいな?」
結衣「もう…戸部っち、意味わかんないし」
三浦「ま、あいつらなりの気遣いでしょ」
結衣「優美子も」
三浦「でもさ、あーしら受験も忙しいけど、恋愛もしっかりしていきたいよね~」
結衣「ごめん、断った。あはは」
戸部「うわ…結衣ってやっぱすげぇわ」
大和「我がグループの難攻不落娘だな」
結衣「ちょ、戸部っちも大和くんも酷いってば!」
大岡「ある意味安心できるかな?」
戸部「確かにね~俺たちの看板娘の結衣がどこの馬の骨ともわからない奴にとられたくないみたいな?」
結衣「もう…戸部っち、意味わかんないし」
三浦「ま、あいつらなりの気遣いでしょ」
結衣「優美子も」
三浦「でもさ、あーしら受験も忙しいけど、恋愛もしっかりしていきたいよね~」
7: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:14:33.55 ID:UlgWdh3g0
姫菜「うん、まあね」
結衣「恋愛…か、そうだね」
三浦「へ~、二人にしては乗り気だし?」
結衣「え?乗り気かな?」
姫菜「そうでもないんだけど…」
三浦「ま、いいからいいから。今日、カラオケ行こ?そこで彼氏に求めることとか色々聞くし」
結衣「ええ~?」
姫菜「なにそれ?彼氏のタイプって言われても…」
三浦「海老名もそういうところ、柔軟になってきてるでしょ?」
姫菜「ん…まあ…そうかな?」
三浦「じゃあ、行くし。あ、男共は来んなよ~」
結衣「恋愛…か、そうだね」
三浦「へ~、二人にしては乗り気だし?」
結衣「え?乗り気かな?」
姫菜「そうでもないんだけど…」
三浦「ま、いいからいいから。今日、カラオケ行こ?そこで彼氏に求めることとか色々聞くし」
結衣「ええ~?」
姫菜「なにそれ?彼氏のタイプって言われても…」
三浦「海老名もそういうところ、柔軟になってきてるでしょ?」
姫菜「ん…まあ…そうかな?」
三浦「じゃあ、行くし。あ、男共は来んなよ~」
8: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:15:14.44 ID:UlgWdh3g0
戸部「あ、釘刺された…」
大岡「ひでぇ…」
三浦「結衣は部活大丈夫だっけ?」
結衣「いや、この季節だよ?もう引退してるよ」
三浦「そういえばそっか、そもそも奉仕部って部活だっけ?」
結衣「部活だけど…あんまり正式なものじゃないと思う」
姫菜「なんかそんな感じがするよね、文芸部みたいな雰囲気が」
結衣「それは文芸部に失礼かも、かえって」
ガラ
大岡「ひでぇ…」
三浦「結衣は部活大丈夫だっけ?」
結衣「いや、この季節だよ?もう引退してるよ」
三浦「そういえばそっか、そもそも奉仕部って部活だっけ?」
結衣「部活だけど…あんまり正式なものじゃないと思う」
姫菜「なんかそんな感じがするよね、文芸部みたいな雰囲気が」
結衣「それは文芸部に失礼かも、かえって」
ガラ
9: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:15:57.67 ID:UlgWdh3g0
葉山「やあ、みんな勢揃いだね」
戸部「隼人君~~」
葉山「なんだ、どうした戸部?」
戸部「いや、なんか呼んでみただけ。これで引き締まったみたいな?」
葉山「ははは、なんだそれ」
三浦「まだ昼休み終わってないけど、雪ノ下さんと食べてたの?」
葉山「今日は生徒会の約束も兼ねてたからね」
結衣「生徒会に行ってたんだ」
葉山「ああ、比企谷も手伝いに来てたから…いろはと4人で食べたよ」
戸部「ヒキタニ君来てたんだ」
戸部「隼人君~~」
葉山「なんだ、どうした戸部?」
戸部「いや、なんか呼んでみただけ。これで引き締まったみたいな?」
葉山「ははは、なんだそれ」
三浦「まだ昼休み終わってないけど、雪ノ下さんと食べてたの?」
葉山「今日は生徒会の約束も兼ねてたからね」
結衣「生徒会に行ってたんだ」
葉山「ああ、比企谷も手伝いに来てたから…いろはと4人で食べたよ」
戸部「ヒキタニ君来てたんだ」
10: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:16:36.81 ID:UlgWdh3g0
葉山「比企谷も大変だよ、いろはに振り回されるのは」
戸部「あ~大変かもそれは…」
葉山「戸部がそう言ってたと、いろはに伝えておくよ」
戸部「ちょ、隼人くんそれはないわ~~!また冷たい口調で色々言われるわ~」
葉山「はははは、冗談だよ」
結衣「ヒッキー、どんな様子だった?」
葉山「すぐ戻ってくるとは思うが…一人で食べたいって言ってたかな」
結衣「ヒッキーらしいや」
戸部「あ~大変かもそれは…」
葉山「戸部がそう言ってたと、いろはに伝えておくよ」
戸部「ちょ、隼人くんそれはないわ~~!また冷たい口調で色々言われるわ~」
葉山「はははは、冗談だよ」
結衣「ヒッキー、どんな様子だった?」
葉山「すぐ戻ってくるとは思うが…一人で食べたいって言ってたかな」
結衣「ヒッキーらしいや」
11: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:17:32.42 ID:UlgWdh3g0
生徒会室
八幡「もう終わりか?じゃあ、俺は帰るぞ」
いろは「は~い、先輩。ありがとうございましたっ!またよろしくです~」
八幡「気が向いたらな」
いろは「いつでも向いててくださいよ」
八幡「疲れた…教室戻るか」
スタスタ
八幡「しかし、生徒会で隼人とか雪ノ下、あと一色と食べるとは…俺のぼっちライフが」
八幡「ぼっちの男、八幡は昼は常に一人で食べるのが常識なのに」
八幡「不覚」
スタスタ
八幡「もう終わりか?じゃあ、俺は帰るぞ」
いろは「は~い、先輩。ありがとうございましたっ!またよろしくです~」
八幡「気が向いたらな」
いろは「いつでも向いててくださいよ」
八幡「疲れた…教室戻るか」
スタスタ
八幡「しかし、生徒会で隼人とか雪ノ下、あと一色と食べるとは…俺のぼっちライフが」
八幡「ぼっちの男、八幡は昼は常に一人で食べるのが常識なのに」
八幡「不覚」
スタスタ
12: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:18:09.19 ID:UlgWdh3g0
教室
ガラガラ
結衣「あ、ヒッキー戻ってきた」
戸部「そういや、結衣さ」
結衣「なに?戸部っち」
戸部「奉仕部なくなったって言うなら…ヒキタニくんとの接点薄くなってね?」
結衣「一緒に部活行くって言うのがなくなったからね。それでも、偶にゆきのんと3人で会ってるよ」
戸部「疑似奉仕部みたいな感じ?」
結衣「そんな感じかな」
三浦「なんにせよ、よかったじゃん結衣。そういう接点って重要だし」
結衣「うん、だよね」
三浦「んじゃ、今日はカラオケ、カラオケ~~!」
結衣「なんか、優美子やけに楽しそうだし。そんなカラオケ好きだっけ?」
姫菜「ストレス発散になるしね、勉強ばっかりも体に毒だし」
結衣「そっか、そうだよね」
ガラガラ
結衣「あ、ヒッキー戻ってきた」
戸部「そういや、結衣さ」
結衣「なに?戸部っち」
戸部「奉仕部なくなったって言うなら…ヒキタニくんとの接点薄くなってね?」
結衣「一緒に部活行くって言うのがなくなったからね。それでも、偶にゆきのんと3人で会ってるよ」
戸部「疑似奉仕部みたいな感じ?」
結衣「そんな感じかな」
三浦「なんにせよ、よかったじゃん結衣。そういう接点って重要だし」
結衣「うん、だよね」
三浦「んじゃ、今日はカラオケ、カラオケ~~!」
結衣「なんか、優美子やけに楽しそうだし。そんなカラオケ好きだっけ?」
姫菜「ストレス発散になるしね、勉強ばっかりも体に毒だし」
結衣「そっか、そうだよね」
13: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:19:05.64 ID:UlgWdh3g0
放課後 玄関前
葉山「あれ?結衣?」
結衣「あれ、隼人くん?ゆきのんは?」
葉山「まだ教室だよ、俺はここで待ってるってだけさ」
結衣「そっか~、あたしも同じかな」
葉山「今日は確か優美子たちとカラオケかな?」
結衣「うん、そうだよ」
葉山「…俺が雪乃ちゃんと付き合えたのは…今でも信じられないんだ」
結衣「そうかな?隼人君、頑張ってたと思うけど」
葉山「そう言ってもらえるのはありがたいけど、やっぱり信じられないよ」
結衣「今年の初め頃は、ゆきのんの嫌い方はすごかったもんね」
葉山「昔色々あったからね、接点も消えてたし」
葉山「あれ?結衣?」
結衣「あれ、隼人くん?ゆきのんは?」
葉山「まだ教室だよ、俺はここで待ってるってだけさ」
結衣「そっか~、あたしも同じかな」
葉山「今日は確か優美子たちとカラオケかな?」
結衣「うん、そうだよ」
葉山「…俺が雪乃ちゃんと付き合えたのは…今でも信じられないんだ」
結衣「そうかな?隼人君、頑張ってたと思うけど」
葉山「そう言ってもらえるのはありがたいけど、やっぱり信じられないよ」
結衣「今年の初め頃は、ゆきのんの嫌い方はすごかったもんね」
葉山「昔色々あったからね、接点も消えてたし」
14: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:19:55.94 ID:UlgWdh3g0
結衣「接点が増えたのって、家の都合かなんかだっけ」
葉山「そういえばあまり話してなかったね。最初は家の都合さ、陽乃さんや雪乃ちゃんと会う機会が増えるからってことで」
結衣「それまででも、新年とかは会ってなかった?」
葉山「そうだったね、でも最近になって予想以上に増えてしまったんだ」
結衣「それが原因?」
葉山「彼女との仲を縮めないといけなくなったのはそれが原因だよ」
結衣「そっか」
葉山「正直、俺も諦めていたからね、雪乃ちゃんと仲直りするのは。それがこんな形で降りかかってきて、最初はとまどったよ」
結衣「まあ、その気持ちはわかるかな…喧嘩してる人と仲良くなるのって大変だよね」
葉山「結衣はそういう経験ありそうだね。確かに大変だよ、しかも家庭の事情っていうのがなんとも微妙な感じだった」
結衣「逃げられないもんね」
葉山「そういえばあまり話してなかったね。最初は家の都合さ、陽乃さんや雪乃ちゃんと会う機会が増えるからってことで」
結衣「それまででも、新年とかは会ってなかった?」
葉山「そうだったね、でも最近になって予想以上に増えてしまったんだ」
結衣「それが原因?」
葉山「彼女との仲を縮めないといけなくなったのはそれが原因だよ」
結衣「そっか」
葉山「正直、俺も諦めていたからね、雪乃ちゃんと仲直りするのは。それがこんな形で降りかかってきて、最初はとまどったよ」
結衣「まあ、その気持ちはわかるかな…喧嘩してる人と仲良くなるのって大変だよね」
葉山「結衣はそういう経験ありそうだね。確かに大変だよ、しかも家庭の事情っていうのがなんとも微妙な感じだった」
結衣「逃げられないもんね」
15: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:20:42.70 ID:UlgWdh3g0
葉山「ああ、最初はどうしようかと本当にあせったよ」
結衣「あの頃の隼人くん必死な感じしてたもん」
葉山「確かに必死だった……あんまり思い出したくないくらい……」
結衣「あははは…思い出さなくていいよ、うん」
葉山「不本意な彼女と出かけたり、時には陽乃さんの差し金だったり…」
葉山「雪乃ちゃんの罵詈雑言はかなりのものだった…本気で俺を毛嫌いしてるというのが言葉の端々から伝わってきたよ……」
結衣「ヒッキーも最初、かなり言われてたかな~あははは…」
葉山「比企谷も大変だったね…しかし、こっちの方がさらにキツイと思う。なぜなら本気だから…」
結衣「ああ~~…」
葉山「俺は何度も間を考えながら、謝ったりもしたよ。けど、なかなか彼女は許してはくれなかった。親からは、何度か責められたりもしたし…」
結衣「責められたの?」
葉山「会う機会が増えただろ?そのときの彼女の態度から、関係改善がうまく行ってないのがわかったんだろうね」
結衣「あの頃の隼人くん必死な感じしてたもん」
葉山「確かに必死だった……あんまり思い出したくないくらい……」
結衣「あははは…思い出さなくていいよ、うん」
葉山「不本意な彼女と出かけたり、時には陽乃さんの差し金だったり…」
葉山「雪乃ちゃんの罵詈雑言はかなりのものだった…本気で俺を毛嫌いしてるというのが言葉の端々から伝わってきたよ……」
結衣「ヒッキーも最初、かなり言われてたかな~あははは…」
葉山「比企谷も大変だったね…しかし、こっちの方がさらにキツイと思う。なぜなら本気だから…」
結衣「ああ~~…」
葉山「俺は何度も間を考えながら、謝ったりもしたよ。けど、なかなか彼女は許してはくれなかった。親からは、何度か責められたりもしたし…」
結衣「責められたの?」
葉山「会う機会が増えただろ?そのときの彼女の態度から、関係改善がうまく行ってないのがわかったんだろうね」
16: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:21:29.40 ID:UlgWdh3g0
結衣「うわ…高校生でそれって…辛いね…」
葉山「その時、何度か吐いたこともあるよ」
結衣「隼人くん…」
葉山「だからその時に、二人で出かけた時は全てが散々な結果だったかな」
結衣「……」
葉山「おっと、こんな話をするような場所じゃなかったね」
結衣「あ…じゃあ、違う話にする…?え、えっと」
葉山「そういえば、この前雪乃ちゃんと服を買いにいったんだけど」
結衣「あ、そうなんだ?どこに行ったの?」
葉山「その時、何度か吐いたこともあるよ」
結衣「隼人くん…」
葉山「だからその時に、二人で出かけた時は全てが散々な結果だったかな」
結衣「……」
葉山「おっと、こんな話をするような場所じゃなかったね」
結衣「あ…じゃあ、違う話にする…?え、えっと」
葉山「そういえば、この前雪乃ちゃんと服を買いにいったんだけど」
結衣「あ、そうなんだ?どこに行ったの?」
17: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:22:24.04 ID:UlgWdh3g0
雪乃「ふう、すっかり遅くなってしまったわね。葉山くんに悪いことしたわね」スタスタ
雪乃「あら、由比ヶ浜さんもいるの?」
結衣「へ~隼人くん、古着にはまってるんだ?」
葉山「はまっているわけじゃないが、雪乃ちゃんと回ってる間に好きになったよ」
結衣「どういうの買ったの?」
葉山「デニム素材のやつかな、また着ていくよ」
結衣「あ、うん。また見せてよ」
葉山「ああ、わかった」
雪乃「……なんだか楽しそうね…」
雪乃「……」
雪乃「あら、由比ヶ浜さんもいるの?」
結衣「へ~隼人くん、古着にはまってるんだ?」
葉山「はまっているわけじゃないが、雪乃ちゃんと回ってる間に好きになったよ」
結衣「どういうの買ったの?」
葉山「デニム素材のやつかな、また着ていくよ」
結衣「あ、うん。また見せてよ」
葉山「ああ、わかった」
雪乃「……なんだか楽しそうね…」
雪乃「……」
18: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:23:09.63 ID:UlgWdh3g0
結衣「そういえば、あたしもデニム買ったんだ」
葉山「へえ奇遇だね。何を買ったんだい?結衣も今度見せてよ」
結衣「えっと、ショートパンツなんだけど」
葉山「ああ…ちょっと恥ずかしいか」
結衣「いや、外に着るやつだからまあいいんだけどさ…あはは」
葉山「結衣はスタイルいいからね、目のやり場に困りそうだよ」
結衣「な、なに言ってるのかな~~~」
葉山「ははは」
結衣「楽しそうね、葉山くん」
葉山「うわ、ゆ、雪乃ちゃん!?」
結衣「ゆきのん!?」
雪乃「…楽しそうね、ふたりとも」
葉山「あ、いや…えと…たまたま、ここで二人待ち合わせしてただけさ」
結衣「うん、だよね…あはは」
雪乃「そう…今度、新しく買った服を見せ合うみたいね」
葉山「あ……」
葉山「へえ奇遇だね。何を買ったんだい?結衣も今度見せてよ」
結衣「えっと、ショートパンツなんだけど」
葉山「ああ…ちょっと恥ずかしいか」
結衣「いや、外に着るやつだからまあいいんだけどさ…あはは」
葉山「結衣はスタイルいいからね、目のやり場に困りそうだよ」
結衣「な、なに言ってるのかな~~~」
葉山「ははは」
結衣「楽しそうね、葉山くん」
葉山「うわ、ゆ、雪乃ちゃん!?」
結衣「ゆきのん!?」
雪乃「…楽しそうね、ふたりとも」
葉山「あ、いや…えと…たまたま、ここで二人待ち合わせしてただけさ」
結衣「うん、だよね…あはは」
雪乃「そう…今度、新しく買った服を見せ合うみたいね」
葉山「あ……」
19: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:23:49.16 ID:UlgWdh3g0
結衣「あははは…そ、それくらいはさ…あはは。ね、ねえ隼人くん?」
葉山「え?あ、ああ」
雪乃「隼人くん…ね。」
葉山「な、なにかな?雪乃ちゃん…?」
雪乃「いいえ、そういえばあなたたちはお互い名前で呼び合っていたわね」
結衣「ええ?い、今更?」
葉山「もうずっと前からだね?」
結衣「うん」
雪乃「いいえ、再確認しただけよ、気にしないで」
葉山(気になるよ、それは…)
結衣(ゆきのん怖い~~~~!)
雪乃「私の気にし過ぎというのは理解してるから気遣いは不要よ?行きましょうか」
葉山「あ、ああ。い、行こうか…そ、それじゃあ結衣。優美子たちによろしく」
結衣「うん、わかった。またね、隼人君、ゆきのん」
雪乃「ええ、さようなら。由比ヶ浜さん」
結衣(ゆきのんに睨まれるなんて…た、助けて~ヒッキ~~!)
葉山「え?あ、ああ」
雪乃「隼人くん…ね。」
葉山「な、なにかな?雪乃ちゃん…?」
雪乃「いいえ、そういえばあなたたちはお互い名前で呼び合っていたわね」
結衣「ええ?い、今更?」
葉山「もうずっと前からだね?」
結衣「うん」
雪乃「いいえ、再確認しただけよ、気にしないで」
葉山(気になるよ、それは…)
結衣(ゆきのん怖い~~~~!)
雪乃「私の気にし過ぎというのは理解してるから気遣いは不要よ?行きましょうか」
葉山「あ、ああ。い、行こうか…そ、それじゃあ結衣。優美子たちによろしく」
結衣「うん、わかった。またね、隼人君、ゆきのん」
雪乃「ええ、さようなら。由比ヶ浜さん」
結衣(ゆきのんに睨まれるなんて…た、助けて~ヒッキ~~!)
20: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:24:37.52 ID:UlgWdh3g0
コンビニ
八幡「ん?なんか噂されたような…いや、気のせいか」
材木座「うわっはっは、八幡よ!噂されるとはお主もまだまだだな」
八幡「なにがまだまだなんだ?近所迷惑だから、少し黙っとけよ」
材木座「なにを言ってる!我が近所迷惑など…」
八幡「コンビニの前にいる素行の悪そうな高校生に目つけられるぞ」
材木座「はい」
八幡「変わり身はやいな」
八幡(しかし、なんでこいつと一緒に帰ってんだ、俺は)
八幡「はあ…戸塚と帰りたかった。もう部活は引退してるし行けると思うんだけどな」
八幡「明日からアタックしてみるか?大胆すぎるか?」
材木座「八幡よ、それは少し気持ち悪いぞ」
八幡「うるせぇ」
折本「あれ?比企谷?」
八幡「あ…お、おう」
折本「こんなところで会うなんて奇遇だよね~」
八幡(また変な奴にあったな)
八幡「ん?なんか噂されたような…いや、気のせいか」
材木座「うわっはっは、八幡よ!噂されるとはお主もまだまだだな」
八幡「なにがまだまだなんだ?近所迷惑だから、少し黙っとけよ」
材木座「なにを言ってる!我が近所迷惑など…」
八幡「コンビニの前にいる素行の悪そうな高校生に目つけられるぞ」
材木座「はい」
八幡「変わり身はやいな」
八幡(しかし、なんでこいつと一緒に帰ってんだ、俺は)
八幡「はあ…戸塚と帰りたかった。もう部活は引退してるし行けると思うんだけどな」
八幡「明日からアタックしてみるか?大胆すぎるか?」
材木座「八幡よ、それは少し気持ち悪いぞ」
八幡「うるせぇ」
折本「あれ?比企谷?」
八幡「あ…お、おう」
折本「こんなところで会うなんて奇遇だよね~」
八幡(また変な奴にあったな)
21: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:25:20.00 ID:UlgWdh3g0
三浦「で?隼人と雪ノ下さんは帰ったの?」
結衣「なんか色々勘違いして帰って行ったよ、二人で」
三浦「本当に?結衣が隼人誘惑したんじゃないの?」
結衣「優美子まで変なこと言わないでよ~~」
三浦「でも、彼女待ってるってわかってるのに、ショートパンツ履いて今度会うとかって話する?ふつう」
姫菜「ふつうはしないかな?」
三浦「そうよね?やっぱり普通はしないっしょ」
結衣「だから、それは話の流れだってば!もう!」
結衣「なんか色々勘違いして帰って行ったよ、二人で」
三浦「本当に?結衣が隼人誘惑したんじゃないの?」
結衣「優美子まで変なこと言わないでよ~~」
三浦「でも、彼女待ってるってわかってるのに、ショートパンツ履いて今度会うとかって話する?ふつう」
姫菜「ふつうはしないかな?」
三浦「そうよね?やっぱり普通はしないっしょ」
結衣「だから、それは話の流れだってば!もう!」
22: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:25:59.20 ID:UlgWdh3g0
三浦「ふ~ん、でも結衣って可愛いから露出度高い、結衣の格好は見たがるかもよ」
結衣「女の子に苦労してないでしょ、隼人くんは」
三浦「まあ雪ノ下さんいるしね」
結衣「そうそう、まったく~~」
三浦「ごめん、結衣。怒らないでよ」
結衣「怒ってはないけどさ」
姫菜「でもさ、あの二人が付き合ったのってどういうことなんだろ?」
結衣「え?」
姫菜「大分仲悪く見えたけど」
結衣「ああ、それは…」(隼人くん、その辺りははぐらかしてたような…)
結衣「なんでだろうね、あたしもわかんないな」
姫菜「ふ~ん、そっか」
三浦「ま、そういう話はいいじゃん、とにかくカラオケへGO!」
結衣「お、おう~~?」
…………
23: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:26:29.26 ID:UlgWdh3g0
雪乃「……」スタスタ
葉山「雪乃ちゃん…あの?怒ってるかい?まだ…」
雪乃「葉山くん」
葉山「は、はい?」
雪乃「さっきのは大丈夫よ、別に怒ってないわ」
雪乃「そもそも、あなたと由比ヶ浜さんは友達だから少しくらい遊んでも仕方ないと思うし」
葉山「そ、そうかい?そう言ってもらえると助かるよ」
雪乃「ええ、不快な思いをさせてごめんなさい」
葉山「ああ、いやいいさ。俺だって軽薄な態度だったよ。他の女の子に」
葉山「雪乃ちゃん…あの?怒ってるかい?まだ…」
雪乃「葉山くん」
葉山「は、はい?」
雪乃「さっきのは大丈夫よ、別に怒ってないわ」
雪乃「そもそも、あなたと由比ヶ浜さんは友達だから少しくらい遊んでも仕方ないと思うし」
葉山「そ、そうかい?そう言ってもらえると助かるよ」
雪乃「ええ、不快な思いをさせてごめんなさい」
葉山「ああ、いやいいさ。俺だって軽薄な態度だったよ。他の女の子に」
24: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:27:01.48 ID:UlgWdh3g0
雪乃「不快といえば…」
葉山「ん?どうしたの?」
雪乃「あなたにも、随分と不快な思いをさせてしまったわね」
葉山「雪乃ちゃん?」
雪乃「謝ろうとは考えていたの…でも、なかなか言い出せなくて」
葉山「雪乃ちゃん…いや、君に不快な思いをさせていたのは俺のほうだよ」
葉山「君は悪くなんかないさ」
雪乃「あなたの昔のことを考慮したとしても…最近の私の態度は悪かったと思うわ」
雪乃「あなたに大きな心身の負担を強いてしまったわね」
葉山「……」
葉山「ん?どうしたの?」
雪乃「あなたにも、随分と不快な思いをさせてしまったわね」
葉山「雪乃ちゃん?」
雪乃「謝ろうとは考えていたの…でも、なかなか言い出せなくて」
葉山「雪乃ちゃん…いや、君に不快な思いをさせていたのは俺のほうだよ」
葉山「君は悪くなんかないさ」
雪乃「あなたの昔のことを考慮したとしても…最近の私の態度は悪かったと思うわ」
雪乃「あなたに大きな心身の負担を強いてしまったわね」
葉山「……」
25: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:27:38.30 ID:UlgWdh3g0
雪乃「私達が会う機会が増えるようになって、お互い仲を戻すように言われて…私は正直不快だったわ…」
葉山「だろうね、でもそれは俺が悪いんだよ…君に嫌われるようなことをしてしまったし…それから疎遠にもなってたし」
雪乃「いいえ、だからといってまるであなたに当たり散らすように…姉さんからのプレッシャーまでをあなたに押し付けてしまったわ…」
葉山「雪乃ちゃん…君もプレッシャーが凄かったのか」
雪乃「ええ…だから私はそこから楽になろうと…あなたに全ての恨みを押し付けたの…」
葉山「…」
雪乃「本当にごめんなさい」
葉山「雪乃ちゃん、それは謝ることじゃないだろ?」
葉山「仲をよくしないといけなくなった、元の原因は俺にあるんだから」
雪乃「葉山くん……」
葉山「謝ることではないし、事柄が大きいから、一言で済むようなことでもないさ」
雪乃「そうね、一言で片づけられないことね」
葉山「だろうね、でもそれは俺が悪いんだよ…君に嫌われるようなことをしてしまったし…それから疎遠にもなってたし」
雪乃「いいえ、だからといってまるであなたに当たり散らすように…姉さんからのプレッシャーまでをあなたに押し付けてしまったわ…」
葉山「雪乃ちゃん…君もプレッシャーが凄かったのか」
雪乃「ええ…だから私はそこから楽になろうと…あなたに全ての恨みを押し付けたの…」
葉山「…」
雪乃「本当にごめんなさい」
葉山「雪乃ちゃん、それは謝ることじゃないだろ?」
葉山「仲をよくしないといけなくなった、元の原因は俺にあるんだから」
雪乃「葉山くん……」
葉山「謝ることではないし、事柄が大きいから、一言で済むようなことでもないさ」
雪乃「そうね、一言で片づけられないことね」
26: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:28:09.14 ID:UlgWdh3g0
葉山「すまない、別に追いつめてるわけじゃないんだ」
雪乃「ううん、いいの。一言で済むようなことではないのは事実だし」
葉山「……」
雪乃「……」
葉山「雪乃ちゃん」
雪乃「なにかしら?」
葉山「1つ聞いてもいいかな?」
雪乃「なに?」
葉山「さっき、玄関先で結衣と待ってるときにも話してたんだが」
雪乃「ええ」
雪乃「ううん、いいの。一言で済むようなことではないのは事実だし」
葉山「……」
雪乃「……」
葉山「雪乃ちゃん」
雪乃「なにかしら?」
葉山「1つ聞いてもいいかな?」
雪乃「なに?」
葉山「さっき、玄関先で結衣と待ってるときにも話してたんだが」
雪乃「ええ」
27: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:28:56.42 ID:UlgWdh3g0
葉山「正直、俺はわからなくて途中で話題を変えたんだ」
雪乃「なんのこと?なにが言いたいの」
葉山「俺たちは付き合ってるよね?」
雪乃「ええ、そうね」
葉山「君が、俺に対して悪いと言ってくれて謝るのはともかくとして…」
雪乃「ええ…」
葉山「君が俺と付き合ってくれるのは、正直わからないんだ」
雪乃「…そういえば、話したことはなかったわね」
葉山「ああ、君が俺に対して優しくしてくれて、すぐに付き合いだしたからね」
雪乃「なんのこと?なにが言いたいの」
葉山「俺たちは付き合ってるよね?」
雪乃「ええ、そうね」
葉山「君が、俺に対して悪いと言ってくれて謝るのはともかくとして…」
雪乃「ええ…」
葉山「君が俺と付き合ってくれるのは、正直わからないんだ」
雪乃「…そういえば、話したことはなかったわね」
葉山「ああ、君が俺に対して優しくしてくれて、すぐに付き合いだしたからね」
28: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 17:29:30.66 ID:UlgWdh3g0
葉山「あの時は、嬉しかったけど、反面わからない部分だったよ」
雪乃「……」
葉山「できれば、聞かせてくれないかな?俺を好きになった理由を」
雪乃「そうね、話しておくべきことね」
葉山「ああ、頼むよ」
雪乃「あなたのその態度よ」
葉山「……俺の態度?」
雪乃「さっきの私が謝った話も、被ってくるのだけれど…」
雪乃「私は、ずっとあなたを見ていたわ」
葉山「ずっと……?」
雪乃「……」
葉山「できれば、聞かせてくれないかな?俺を好きになった理由を」
雪乃「そうね、話しておくべきことね」
葉山「ああ、頼むよ」
雪乃「あなたのその態度よ」
葉山「……俺の態度?」
雪乃「さっきの私が謝った話も、被ってくるのだけれど…」
雪乃「私は、ずっとあなたを見ていたわ」
葉山「ずっと……?」
32: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 19:30:24.09 ID:UlgWdh3g0
雪乃「ええ、すっとよ」
葉山「ずっと…て、いつから?」
雪乃「…あなたと仲直りする必要が出てきてからよ」
葉山「あの頃からか」
雪乃「年月にすれば大して前じゃないけれど、私は随分あなたと見る目が変わったと思うの」
葉山「でも、なんでだい?」
雪乃「あなたが辛い状況でも頑張っているってわかったからよ」
雪乃「それこそ、私の八つ当たり的な罵倒も含めて、あなたは背負ってくれてたわ」
葉山「…そんなことはないさ。あれはただの罪滅ぼしだよ」
雪乃「罪滅ぼしで吐いてたら、それはそれで凄い事ね」
葉山「……見てたの?」
葉山「ずっと…て、いつから?」
雪乃「…あなたと仲直りする必要が出てきてからよ」
葉山「あの頃からか」
雪乃「年月にすれば大して前じゃないけれど、私は随分あなたと見る目が変わったと思うの」
葉山「でも、なんでだい?」
雪乃「あなたが辛い状況でも頑張っているってわかったからよ」
雪乃「それこそ、私の八つ当たり的な罵倒も含めて、あなたは背負ってくれてたわ」
葉山「…そんなことはないさ。あれはただの罪滅ぼしだよ」
雪乃「罪滅ぼしで吐いてたら、それはそれで凄い事ね」
葉山「……見てたの?」
33: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 19:38:04.11 ID:UlgWdh3g0
雪乃「ええ、姉さんもそのことを知ってたわ」
葉山「陽乃さんもか…」
雪乃「あなた、何回も吐いてたの?」
葉山「ははは、そうだね…恥ずかしい話さ」
雪乃「体調は大丈夫なの?」
葉山「まあ健康上の問題はなかったよ」
雪乃「そう、ならいいのだけれど」
葉山「じゃあ他のことも見られてたのか」
雪乃「あなたが私を楽しませるために、どれだけ入念にデートコースなどを選んでくれたか、その時気づいたわ」
雪乃「出かけていた当時は罵倒でそれどころではなかったけれど」
雪乃「後になって見えてきたの」
葉山「…そうか」
雪乃「だからよ、あなたに惹かれて行ったのは」
葉山「雪乃ちゃん……」
葉山「陽乃さんもか…」
雪乃「あなた、何回も吐いてたの?」
葉山「ははは、そうだね…恥ずかしい話さ」
雪乃「体調は大丈夫なの?」
葉山「まあ健康上の問題はなかったよ」
雪乃「そう、ならいいのだけれど」
葉山「じゃあ他のことも見られてたのか」
雪乃「あなたが私を楽しませるために、どれだけ入念にデートコースなどを選んでくれたか、その時気づいたわ」
雪乃「出かけていた当時は罵倒でそれどころではなかったけれど」
雪乃「後になって見えてきたの」
葉山「…そうか」
雪乃「だからよ、あなたに惹かれて行ったのは」
葉山「雪乃ちゃん……」
34: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 19:43:33.82 ID:UlgWdh3g0
雪乃「あなたを見直すまで、およそ半年。かかった方かしら?」
葉山「期間が長いかどうかはわからないが…俺も半年前から少しは成長できたのかな」
雪乃「そうね、少なくとも私の眼からは変化はあったと思うわ」
葉山「そうか、ありがとう。雪乃ちゃん」
雪乃「いいえ、私の方こそありがとう」
葉山「ところで…もうひとつ聞きたいんだけど」
雪乃「なにかしら?」
葉山「俺と君が付き合ったことで…元奉仕部のメンバーとはどうなんだい?」
雪乃「どういうことかしら?」
葉山「その…微妙な感じにはなってないかな?」
雪乃「前にも言ったけど、3人でたまに会ってるわよ」
葉山「期間が長いかどうかはわからないが…俺も半年前から少しは成長できたのかな」
雪乃「そうね、少なくとも私の眼からは変化はあったと思うわ」
葉山「そうか、ありがとう。雪乃ちゃん」
雪乃「いいえ、私の方こそありがとう」
葉山「ところで…もうひとつ聞きたいんだけど」
雪乃「なにかしら?」
葉山「俺と君が付き合ったことで…元奉仕部のメンバーとはどうなんだい?」
雪乃「どういうことかしら?」
葉山「その…微妙な感じにはなってないかな?」
雪乃「前にも言ったけど、3人でたまに会ってるわよ」
36: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 20:00:32.66 ID:UlgWdh3g0
葉山「それは前に聞いたね。俺が言いたいのは…」
雪乃「?」
葉山「君たちの関係…特に比企谷は大丈夫かい?」
雪乃「比企谷くんが?」
葉山「ほら…彼は男だし…君たちの中でそういう話もあったんじゃないか?」
雪乃「……」
葉山「……」ポリポリ
雪乃「下衆の勘ぐりというやつかしら?」
葉山「そ、そう言われると痛いな…」
雪乃「そうね、あまり詳しく話すのはあれだけれど…特に問題はないわ」
葉山「本当に?それならいいんだけど…もしかして俺は君たちの関係を壊したんじゃないかと」
雪乃「心配だったの?」
雪乃「?」
葉山「君たちの関係…特に比企谷は大丈夫かい?」
雪乃「比企谷くんが?」
葉山「ほら…彼は男だし…君たちの中でそういう話もあったんじゃないか?」
雪乃「……」
葉山「……」ポリポリ
雪乃「下衆の勘ぐりというやつかしら?」
葉山「そ、そう言われると痛いな…」
雪乃「そうね、あまり詳しく話すのはあれだけれど…特に問題はないわ」
葉山「本当に?それならいいんだけど…もしかして俺は君たちの関係を壊したんじゃないかと」
雪乃「心配だったの?」
37: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 20:07:44.82 ID:UlgWdh3g0
葉山「ああ、心配してた」
雪乃「ふふっ」
葉山「雪乃ちゃん?」
雪乃「あなたも、比企谷八幡という人物がわかっていないわね」
葉山「どういうことだい?」
雪乃「私もまだわかっていないかもしれないけれど…」
雪乃「彼は…決して誇張なんかじゃなく、一人を好む人間なのよ」
葉山「しかし、君たちと過ごして彼も変わっただろ?」
雪乃「ええ、そうね。少しは変化があったと思うわ。でも…彼の本質はおそらく不変」
葉山「雪乃ちゃん」
雪乃「たまに3人で会う時にそう思うわ」
葉山「そうか、じゃあ余計な心配だったみたいだね」
雪乃「ええ、そんなところね。それじゃあ帰りましょうか」
葉山「ああ」
雪乃「ふふっ」
葉山「雪乃ちゃん?」
雪乃「あなたも、比企谷八幡という人物がわかっていないわね」
葉山「どういうことだい?」
雪乃「私もまだわかっていないかもしれないけれど…」
雪乃「彼は…決して誇張なんかじゃなく、一人を好む人間なのよ」
葉山「しかし、君たちと過ごして彼も変わっただろ?」
雪乃「ええ、そうね。少しは変化があったと思うわ。でも…彼の本質はおそらく不変」
葉山「雪乃ちゃん」
雪乃「たまに3人で会う時にそう思うわ」
葉山「そうか、じゃあ余計な心配だったみたいだね」
雪乃「ええ、そんなところね。それじゃあ帰りましょうか」
葉山「ああ」
38: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 20:16:20.02 ID:UlgWdh3g0
コンビニ
折本「え~?じゃあ、雪ノ下さんって葉山くんと付き合ったんだ?」
八幡「まあな」
折本「ていうか、あんた付き合ってなかったの?」
八幡「付き合ってねぇよ、前にも言っただろ」
折本「そういやそうだっけ」
八幡(奉仕部の関係はそれでいい、これが由比ヶ浜の望んだことだ)
八幡(まがいなりにも男1と女2の部活だし、そういうことも出てくる)
八幡(自意識過剰かと思ってたが、そうでもなかったみたいだ)
八幡(葉山と雪ノ下のことはその後…基本的に奉仕部のあれこれとは無関係だ)
折本「そっか、でも千佳はがっかりするかもね」
八幡「千佳って、前に葉山と出かけた時の?」
折本「そうそう、よく覚えてるじゃん」
折本「え~?じゃあ、雪ノ下さんって葉山くんと付き合ったんだ?」
八幡「まあな」
折本「ていうか、あんた付き合ってなかったの?」
八幡「付き合ってねぇよ、前にも言っただろ」
折本「そういやそうだっけ」
八幡(奉仕部の関係はそれでいい、これが由比ヶ浜の望んだことだ)
八幡(まがいなりにも男1と女2の部活だし、そういうことも出てくる)
八幡(自意識過剰かと思ってたが、そうでもなかったみたいだ)
八幡(葉山と雪ノ下のことはその後…基本的に奉仕部のあれこれとは無関係だ)
折本「そっか、でも千佳はがっかりするかもね」
八幡「千佳って、前に葉山と出かけた時の?」
折本「そうそう、よく覚えてるじゃん」
39: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 20:27:10.74 ID:UlgWdh3g0
八幡「あ~」
折本「もしかして、好み変わった~千佳が好み?」
八幡「アホか」
八幡(前に告白したんだよな、折本に。まあそれはいいんだけど)
八幡(中学のころはそれネタにされてて…)
八幡(今は少し折本の見る目が変わったか?)
折本「ま、いいけどね。そんじゃね、比企谷。あたしもう行くね」
八幡「おう」
材木座「う~む…」
八幡「おい、材木座。お前なんで隠れてんの?」
材木座「八幡よ、あのような女子と交流があるとは…おぬしも悪よのう」
八幡「別に交流があるわけでもないが…」
材木座「見損なったぞ、八幡よ!やはりぼっちとは自称だったか!」
折本「もしかして、好み変わった~千佳が好み?」
八幡「アホか」
八幡(前に告白したんだよな、折本に。まあそれはいいんだけど)
八幡(中学のころはそれネタにされてて…)
八幡(今は少し折本の見る目が変わったか?)
折本「ま、いいけどね。そんじゃね、比企谷。あたしもう行くね」
八幡「おう」
材木座「う~む…」
八幡「おい、材木座。お前なんで隠れてんの?」
材木座「八幡よ、あのような女子と交流があるとは…おぬしも悪よのう」
八幡「別に交流があるわけでもないが…」
材木座「見損なったぞ、八幡よ!やはりぼっちとは自称だったか!」
40: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 20:36:21.38 ID:UlgWdh3g0
八幡「これでも、頑張ってきた結果かもな」
材木座「なんと…!八幡らしからぬ発言…!」
八幡(雪ノ下や由比ヶ浜達とはもちろん…葉山のグループとも交流があった)
八幡「ぼっちらしからぬね…まあ間違ってはないか」
八幡(しかし、俺の本質はあくまでぼっちだ…うむ、間違いない)
八幡(雪ノ下が葉山と付き合った時も、ぼっちに戻っていく自分に安堵する自分がいた)
八幡「俺の居場所は、やっぱりぼっちの世界だな」
材木座「そ、そうか…?」
八幡「おう…でも、ぼっちじゃないのも少しいいなって思ってるだけだ」
材木座「うむ、精進するがいいぞ八幡よ」
八幡「お前はもう少し、他者と交わった方がよくないか」
材木座「なんと…!八幡らしからぬ発言…!」
八幡(雪ノ下や由比ヶ浜達とはもちろん…葉山のグループとも交流があった)
八幡「ぼっちらしからぬね…まあ間違ってはないか」
八幡(しかし、俺の本質はあくまでぼっちだ…うむ、間違いない)
八幡(雪ノ下が葉山と付き合った時も、ぼっちに戻っていく自分に安堵する自分がいた)
八幡「俺の居場所は、やっぱりぼっちの世界だな」
材木座「そ、そうか…?」
八幡「おう…でも、ぼっちじゃないのも少しいいなって思ってるだけだ」
材木座「うむ、精進するがいいぞ八幡よ」
八幡「お前はもう少し、他者と交わった方がよくないか」
42: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 20:41:27.32 ID:UlgWdh3g0
学校
結衣「やっはろ~、優美子~隼人君」
三浦「おはよ、結衣」
葉山「おはよう、結衣」
三浦「昨日のカラオケは盛り上がったし~」
結衣「だよね、久しぶりに大声出しちゃったよ」
葉山「楽しそうだね」
三浦「今度、隼人も来ればいいし」
葉山「ああ、そうしようか」
八幡「……」
雪乃「あなたは相変わらずぼっちなのね」
八幡「雪ノ下かよ…どした?」
雪乃「ええ、少しあなたに用事があったから来たのよ」
結衣「やっはろ~、優美子~隼人君」
三浦「おはよ、結衣」
葉山「おはよう、結衣」
三浦「昨日のカラオケは盛り上がったし~」
結衣「だよね、久しぶりに大声出しちゃったよ」
葉山「楽しそうだね」
三浦「今度、隼人も来ればいいし」
葉山「ああ、そうしようか」
八幡「……」
雪乃「あなたは相変わらずぼっちなのね」
八幡「雪ノ下かよ…どした?」
雪乃「ええ、少しあなたに用事があったから来たのよ」
45: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 20:47:51.54 ID:UlgWdh3g0
戸部「あれ?あれって、雪ノ下さんじゃね?」
葉山「ああ、雪乃ちゃんか」
結衣「あれ、ゆきのん?」
八幡「用事ってなんかあったっけ?」
雪乃「ええ、奉仕部での集まりだけれど。まだ日時を決めてなかったわよね」
八幡「そういえば、決めてなかったか」
結衣「ねえねえ、ゆきのん、どしたの?」
雪乃「あら、由比ヶ浜さん、ちょうどよかったわ」
結衣「えっ?」
雪乃「今度、奉仕部で集まる日時をと言いたいけれど……もう集まってるわね」
結衣「え?あ、そういえばそうだね、あははっ」
八幡「これ集まってるって言うのか?」
葉山「ああ、雪乃ちゃんか」
結衣「あれ、ゆきのん?」
八幡「用事ってなんかあったっけ?」
雪乃「ええ、奉仕部での集まりだけれど。まだ日時を決めてなかったわよね」
八幡「そういえば、決めてなかったか」
結衣「ねえねえ、ゆきのん、どしたの?」
雪乃「あら、由比ヶ浜さん、ちょうどよかったわ」
結衣「えっ?」
雪乃「今度、奉仕部で集まる日時をと言いたいけれど……もう集まってるわね」
結衣「え?あ、そういえばそうだね、あははっ」
八幡「これ集まってるって言うのか?」
46: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 20:55:45.32 ID:UlgWdh3g0
雪乃「細かいことは良いのよ、日時決めるのもなんだし。ここで集まれば問題ないわね」
八幡「教室で集まるのか?」
結衣「そうだね、手間も省けるもんね!」
八幡「俺のぼっちライフは?」
雪乃「なにか言ったかしら?」
八幡「いや、まあいいか」
雪乃「葉山くんに用があるときもすぐに会えるし、一石二鳥でしょ」
結衣「隼人くん的には微妙かもしれないけど…まああたしもいるし、大丈夫かな?」
八幡「大丈夫とか意味不明だが、まあ好きにしてくれ」
八幡(この現状…奉仕部がなくなりぼっちに戻ったかと思ったが、つながりは消えず)
八幡「こういうのも悪くはないか」
雪乃「やはりあなたも少し変わったみたいね」
八幡「……かもな」
八幡「教室で集まるのか?」
結衣「そうだね、手間も省けるもんね!」
八幡「俺のぼっちライフは?」
雪乃「なにか言ったかしら?」
八幡「いや、まあいいか」
雪乃「葉山くんに用があるときもすぐに会えるし、一石二鳥でしょ」
結衣「隼人くん的には微妙かもしれないけど…まああたしもいるし、大丈夫かな?」
八幡「大丈夫とか意味不明だが、まあ好きにしてくれ」
八幡(この現状…奉仕部がなくなりぼっちに戻ったかと思ったが、つながりは消えず)
八幡「こういうのも悪くはないか」
雪乃「やはりあなたも少し変わったみたいね」
八幡「……かもな」
47: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 21:04:02.37 ID:UlgWdh3g0
戸部「ぬぬぬ、意外にもヒキタニ君が隼人くんの恋敵?」
葉山「いや…彼にそんな感情があるか謎だしね」
三浦「でも雪ノ下さんも大胆だし」
姫菜「これは、葉山君の男としての器の大きさ測られてるかな?」
戸部「そっか~、隼人君が男を見せる時か~」
葉山「おいおい、勝手に憶測で話を進めないでくれよ…」
葉山「……」
葉山「比企谷の本質はあくまでぼっち気質か…雪乃ちゃんは昨日はああは言ったけど」
葉山「あまりそうは見えないけどな」
三浦「でもさ隼人、ああやって奉仕部が存在してる所見れると安心するんじゃない?」
葉山「……優美子?どういう意味だい?」
三浦「いや…隼人はそういうの気にしてないのかなって思ってさ」
葉山「いや…彼にそんな感情があるか謎だしね」
三浦「でも雪ノ下さんも大胆だし」
姫菜「これは、葉山君の男としての器の大きさ測られてるかな?」
戸部「そっか~、隼人君が男を見せる時か~」
葉山「おいおい、勝手に憶測で話を進めないでくれよ…」
葉山「……」
葉山「比企谷の本質はあくまでぼっち気質か…雪乃ちゃんは昨日はああは言ったけど」
葉山「あまりそうは見えないけどな」
三浦「でもさ隼人、ああやって奉仕部が存在してる所見れると安心するんじゃない?」
葉山「……優美子?どういう意味だい?」
三浦「いや…隼人はそういうの気にしてないのかなって思ってさ」
48: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 21:10:44.87 ID:UlgWdh3g0
葉山「優美子……ああ、そうだね」
葉山(昨日の段階でそのことは解決してたんだが、優美子も感づいてたか)
葉山「大丈夫だよ、優美子。心配はないさ」
三浦「…そう?ならいいんだけどさ」
葉山「俺の心配は、取り越し苦労で自意識過剰なものだったかな」
葉山「俺のこの行動で、比企谷がどうなるかなんて…妙な心配だったね」
八幡「なんか噂されてる気がする…」
結衣「どしたの?ヒッキー」
八幡「いや…なんでもない」
雪乃「3人で集まったのは良いけど…特にすることもないわね」
八幡「朝だしな。あと葉山が心配するんじゃないか?」
雪乃「どうして?」
八幡「どうしてって…それは」
雪乃「あなたも自意識過剰みたいね」
八幡「う…」
葉山(昨日の段階でそのことは解決してたんだが、優美子も感づいてたか)
葉山「大丈夫だよ、優美子。心配はないさ」
三浦「…そう?ならいいんだけどさ」
葉山「俺の心配は、取り越し苦労で自意識過剰なものだったかな」
葉山「俺のこの行動で、比企谷がどうなるかなんて…妙な心配だったね」
八幡「なんか噂されてる気がする…」
結衣「どしたの?ヒッキー」
八幡「いや…なんでもない」
雪乃「3人で集まったのは良いけど…特にすることもないわね」
八幡「朝だしな。あと葉山が心配するんじゃないか?」
雪乃「どうして?」
八幡「どうしてって…それは」
雪乃「あなたも自意識過剰みたいね」
八幡「う…」
49: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 21:15:53.83 ID:UlgWdh3g0
雪乃「とにかく、今日のところは帰るわ」
八幡「おう、わかった」
結衣「じゃあ、またね~」
雪乃「ええ」チラ
葉山「……」チラ
スタスタ
結衣「最後、目配せしたかな?隼人くんに」
八幡「多分な」
八幡「最初はどうなるかと思ってたけどな、うまくいってるみたいで何よりか」
結衣「うん…ゆきのん、恨みもってる感じだったもんね~」
八幡「まあ、さっきの見てるだけでもその辺りは解消されたのか?」
結衣「そうみたいだね」
八幡「俺のぼっちライフは消えそうだし…こうなったら」
結衣「こうなったら?」
八幡「おう、わかった」
結衣「じゃあ、またね~」
雪乃「ええ」チラ
葉山「……」チラ
スタスタ
結衣「最後、目配せしたかな?隼人くんに」
八幡「多分な」
八幡「最初はどうなるかと思ってたけどな、うまくいってるみたいで何よりか」
結衣「うん…ゆきのん、恨みもってる感じだったもんね~」
八幡「まあ、さっきの見てるだけでもその辺りは解消されたのか?」
結衣「そうみたいだね」
八幡「俺のぼっちライフは消えそうだし…こうなったら」
結衣「こうなったら?」
50: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 21:26:27.60 ID:UlgWdh3g0
八幡「戸塚と一緒に帰るかな」
結衣「キモイ…ヒッキーがとうとういけない方向へ…」
八幡「とりあえず、戸塚と帰ってから決める」
結衣「彩ちゃんと帰ることは決定事項なんだ!?」
八幡(こうやって思い返すだけで、意外と対人関係増えてるな…)
結衣「そういえばさ~、この前デニムのショートパンツ買ってさ」
八幡「ほう」
結衣「それ着たいからさ、ゆきのん誘ってどっか行かない?」
八幡「戸塚も呼ぶか」
結衣「ええっ!?ショートパンツは反応なしっ!?」
戸塚「…なにか八幡に噂されてる気がするよ…?」
おわり
結衣「キモイ…ヒッキーがとうとういけない方向へ…」
八幡「とりあえず、戸塚と帰ってから決める」
結衣「彩ちゃんと帰ることは決定事項なんだ!?」
八幡(こうやって思い返すだけで、意外と対人関係増えてるな…)
結衣「そういえばさ~、この前デニムのショートパンツ買ってさ」
八幡「ほう」
結衣「それ着たいからさ、ゆきのん誘ってどっか行かない?」
八幡「戸塚も呼ぶか」
結衣「ええっ!?ショートパンツは反応なしっ!?」
戸塚「…なにか八幡に噂されてる気がするよ…?」
おわり
51: ◆9XuF3XEACk 2016/11/26(土) 21:27:00.28 ID:UlgWdh3g0
終了
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/26(土) 21:50:07.81 ID:GyK+25mSo
え…?
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/26(土) 22:02:39.57 ID:FX/cpyuGo
乙です
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/26(土) 22:12:29.61 ID:Cn8Eracv0
乙、面白かった(皮肉)
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/26(土) 22:31:48.36 ID:Uqs2TpIqO
乙、葉雪もっと増えろ~
掲載元:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1480147801/
Entry ⇒ 2016.12.31 | Category ⇒ やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 | Comments (1)
男「ねるねるねるね食べましょうよ」大家「は?」
1: ◆9IiwWr6nW. 2016/11/27(日) 00:38:46.76 ID:kIODzgfA0
男「ねるねるねるね食べません?」
大家「はい?」
男「ねるねるねるねですよ、ねるねるねるね」
大家「いやうん繰り返さなくていいよ」
男「知りません?ねるねるねるね」
大家「いや、そうじゃなくてね・・・」
男「ねるねるねるねは知育菓子で練れば練るほど味が変わって・・・」
大家「ねるねるねるねは知ってるから!そこは大丈夫だから!」
大家「はい?」
男「ねるねるねるねですよ、ねるねるねるね」
大家「いやうん繰り返さなくていいよ」
男「知りません?ねるねるねるね」
大家「いや、そうじゃなくてね・・・」
男「ねるねるねるねは知育菓子で練れば練るほど味が変わって・・・」
大家「ねるねるねるねは知ってるから!そこは大丈夫だから!」
2: ◆9IiwWr6nW. 2016/11/27(日) 00:39:09.56 ID:kIODzgfA0
男「食べたことは?」
大家「あるよ!」
男「僕もあります」
大家「でしょうね!」
男「10年ぶりくらいです」
大家「どうでもいいよ!」
男「いっしょにねるねるねるねをねるねるねるねしましょうよ」
大家「うるさいよ!ねるねる!」
大家「あるよ!」
男「僕もあります」
大家「でしょうね!」
男「10年ぶりくらいです」
大家「どうでもいいよ!」
男「いっしょにねるねるねるねをねるねるねるねしましょうよ」
大家「うるさいよ!ねるねる!」
3: ◆9IiwWr6nW. 2016/11/27(日) 00:39:43.01 ID:kIODzgfA0
大家「成人男性が人と食べるモノでもないでしょう・・・」
男「ちなみに一つしかないです」
大家「おかしいでしょ!」
大家「人と食べ用としたんでしょ!?」
男「いろいろ事情がありまして」
大家「どんな事情なのよ・・・」
男「まあまあそんなに気にしないで」
大家「えぇ・・・」
男「ちなみに一つしかないです」
大家「おかしいでしょ!」
大家「人と食べ用としたんでしょ!?」
男「いろいろ事情がありまして」
大家「どんな事情なのよ・・・」
男「まあまあそんなに気にしないで」
大家「えぇ・・・」
4: ◆9IiwWr6nW. 2016/11/27(日) 00:40:11.09 ID:kIODzgfA0
大家「あとなんで私なのよ・・・」
大家「隣に頼みなさいよ・・・」
男「右隣は女子高生の一人暮らしなので誘ったら通報されそうなので無理です」
大家「そんな短気な子じゃないでしょ」
男「以前実際にされたので・・・」
大家「なにしたのよ!」
男「夜中に楽器を弾かれてうるさかったので仕返しに」
大家「仕返しに・・・」
男「毎朝郵便ポストにお寿司屋さんグミを突っ込みました」
大家「何で!?」
男「お寿司屋さんグミ嫌いなんです」
大家「そうじゃない!」
大家「隣に頼みなさいよ・・・」
男「右隣は女子高生の一人暮らしなので誘ったら通報されそうなので無理です」
大家「そんな短気な子じゃないでしょ」
男「以前実際にされたので・・・」
大家「なにしたのよ!」
男「夜中に楽器を弾かれてうるさかったので仕返しに」
大家「仕返しに・・・」
男「毎朝郵便ポストにお寿司屋さんグミを突っ込みました」
大家「何で!?」
男「お寿司屋さんグミ嫌いなんです」
大家「そうじゃない!」
5: ◆9IiwWr6nW. 2016/11/27(日) 00:40:43.01 ID:kIODzgfA0
大家「そりゃあ通報されるよ・・・」
男「その後『言ってくださればすぐにやめたのですが・・・』って言われました」
大家「素直な子じゃない」
男「また警察に見られるのは嫌なのであの子はダメです」
大家「あぁそう・・・」
大家「じゃあ逆隣りは?」
男「流石の僕も屈強な黒人留学生と並んでねるねるねるね食べる気はないです」
大家「うん・・・」
男「その後『言ってくださればすぐにやめたのですが・・・』って言われました」
大家「素直な子じゃない」
男「また警察に見られるのは嫌なのであの子はダメです」
大家「あぁそう・・・」
大家「じゃあ逆隣りは?」
男「流石の僕も屈強な黒人留学生と並んでねるねるねるね食べる気はないです」
大家「うん・・・」
6: ◆9IiwWr6nW. 2016/11/27(日) 00:41:41.76 ID:kIODzgfA0
男「というわけで」
大家「いや食べないよ?」
男「えぇ~・・・」
大家「がっかりされても・・・」
男「何でですか?」
大家「何でと来たか・・・」
男「?」
大家「ガチで不思議そうな顔しないでよ!」
大家「意図が不明すぎるのよ!」
男「僕はねるねるねるねを美味しく食べたいだけです!」
大家「そこに私関係ある?」
男「あります!」
大家「あるんだ・・・」
大家「いや食べないよ?」
男「えぇ~・・・」
大家「がっかりされても・・・」
男「何でですか?」
大家「何でと来たか・・・」
男「?」
大家「ガチで不思議そうな顔しないでよ!」
大家「意図が不明すぎるのよ!」
男「僕はねるねるねるねを美味しく食べたいだけです!」
大家「そこに私関係ある?」
男「あります!」
大家「あるんだ・・・」
7: ◆9IiwWr6nW. 2016/11/27(日) 00:42:11.95 ID:kIODzgfA0
男「僕は週一くらいでねるねるねるねを食べてるんですが」
大家「あーうん・・・」
男「いつも『何か足りない』と思っていたんです」
大家「うん」
男「そしておととい気が付いたのです」
男「足りないのは母性であると」
大家「あー?まあいいやどうぞ」
男「幼少の頃、母と食べたねるねるねるねこそがねるねるねるねの真価だと」
大家「それで?」
男「流石にそのために母をここまで呼べないので」
男「身近で一番母に近い大家さんにこうやって頼んでいるんです」
大家「そっかあ」
男「というわけでお願いします」
大家「あーうん・・・」
男「いつも『何か足りない』と思っていたんです」
大家「うん」
男「そしておととい気が付いたのです」
男「足りないのは母性であると」
大家「あー?まあいいやどうぞ」
男「幼少の頃、母と食べたねるねるねるねこそがねるねるねるねの真価だと」
大家「それで?」
男「流石にそのために母をここまで呼べないので」
男「身近で一番母に近い大家さんにこうやって頼んでいるんです」
大家「そっかあ」
男「というわけでお願いします」
8: ◆9IiwWr6nW. 2016/11/27(日) 00:42:43.03 ID:kIODzgfA0
大家「いやかなー・・・」
男「何でぇ!?」
大家「意図がわかってもその意図の意味が不明だよ!」
大家「なんだよ母性って!おばさんくさいってかよ!舐めてんのか!」
男「そうじゃないですよ!」
大家「百歩譲って母性うんぬんはいいよ」
大家「ねるねるねるねにそんな情熱むけるなよ!自分で楽しむのは結構だが他人に向けるな!」
男「そこはすみません!」
大家「というわけで私はねるねるねるねは食べません!」
男「クソゥ・・・」
大家「わかったら家賃払え!君だけだ遅れてるの!」
男「ウィッス」
大家「まったく、じゃあね!」
男「お疲れ様でした!」
男「何でぇ!?」
大家「意図がわかってもその意図の意味が不明だよ!」
大家「なんだよ母性って!おばさんくさいってかよ!舐めてんのか!」
男「そうじゃないですよ!」
大家「百歩譲って母性うんぬんはいいよ」
大家「ねるねるねるねにそんな情熱むけるなよ!自分で楽しむのは結構だが他人に向けるな!」
男「そこはすみません!」
大家「というわけで私はねるねるねるねは食べません!」
男「クソゥ・・・」
大家「わかったら家賃払え!君だけだ遅れてるの!」
男「ウィッス」
大家「まったく、じゃあね!」
男「お疲れ様でした!」
9: ◆9IiwWr6nW. 2016/11/27(日) 00:43:16.43 ID:kIODzgfA0
~数日後~
男「やんやんつけぼー食べません?」
大家「何なんだよー!」
おわり
男「やんやんつけぼー食べません?」
大家「何なんだよー!」
おわり
10: ◆9IiwWr6nW. 2016/11/27(日) 00:47:38.47 ID:kIODzgfA0
大家さんは26歳独身、茶髪ショートで控えめなお胸が特徴だ
隣の女子高生はぱっつん黒髪ショートこけしのメガネちゃんだ、やってる楽器はエレキギターで、好きな曲は「コミュニケーション・ブレイクダウン」
黒人留学生のベニー・ダグラス君は心優しく、好物はおでんだが、趣味のウェイトトレーニングとスキンヘッドで友達が少ないことを気にしてるぞ!
隣の女子高生はぱっつん黒髪ショートこけしのメガネちゃんだ、やってる楽器はエレキギターで、好きな曲は「コミュニケーション・ブレイクダウン」
黒人留学生のベニー・ダグラス君は心優しく、好物はおでんだが、趣味のウェイトトレーニングとスキンヘッドで友達が少ないことを気にしてるぞ!
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 01:04:33.50 ID:RdhbD2cFo
夜中にギター掻き鳴らす女の子はどうかと
留学生と友達になってやれよ男
おつ
留学生と友達になってやれよ男
おつ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/27(日) 03:07:34.44 ID:npv2Js3CO
しっかりとした設定があってウケる
ダグラス君もジャパニーズオカシ食いたいって目で見てるぞ
ダグラス君もジャパニーズオカシ食いたいって目で見てるぞ
掲載元:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1480174726/
Entry ⇒ 2016.12.31 | Category ⇒ オリジナル | Comments (0)
【SS】善子「へぇー、ファーストキスはイチゴ味なのね……」
1: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/12/08(木) 22:04:47.41 ID:qWZN5ddl0
・ファーストキスはイチゴ味だそうです
・すごく短いです
・よしりこです
2: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/12/08(木) 22:09:01.37 ID:qWZN5ddl0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
~ 梨子の部屋 ~
善子「ねぇ、リリー!」
梨子「どうしたの、よっちゃん?」
善子「ネットで調べたんだけど、ファーストキスはイチゴ味なんですって!」
梨子「へぇー、そうなんだ」
善子「私の好きな食べ物を知ってる?」
梨子「よっちゃんはチョコレートとイチゴが大好きだよね」
善子「さすが、リリー! 私の1番のリトルデーモンなだけあるわね♪」
梨子「えへへ、それほどでも……あるかな///」
善子「……」
梨子「?」
善子「察しなさいよ///」モジモジ
梨子「えっ、何を?」
3: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/12/08(木) 22:11:36.46 ID:qWZN5ddl0
善子「ここまで言ったら普通はわかるでしょ///」モジモジ
梨子「えっ、どういうこと!?」オロオロ
善子「き、キスしようって言ってるのよ///」
梨子「えっ///」ドキッ
梨子「む、無理だよ! 恥ずかしいよ///」カー
善子「何で!? 私達は付き合い始めてから、もう1ヶ月経つのよ……そろそろ、キスぐらいしてもいいんじゃないの?」
梨子「そうだけど……まだ心の準備が///」モジモジ
梨子(キスしようと意識すると、恥ずかしくて、よっちゃんの顔がまともに見れないんだもの///)
4: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/12/08(木) 22:13:50.04 ID:qWZN5ddl0
善子「せっかく、リリーに告白して恋人同士になれたのに、いつまでもキスをさせてくれないなんて、ひどいわ!」プンプン
善子「私はリリーとキス以上のことがしたいの!」
梨子「キス以上のことなんて、まだ私達には早いよ///」カー
善子「それで……いつになったらキスをさせてくれるの?」
梨子「それは……あと1ヶ月先かな///」モジモジ
善子「」ブチッ
善子「もう、待ちたくないわ!」ガバッ
梨子「よ、よっちゃん///」ドサッ
5: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/12/08(木) 22:16:04.45 ID:qWZN5ddl0
善子「リリー……キスしましょう……」スッ
梨子「ま、待って!」グイッ
善子「……っ!?」
梨子「お願い……まだ恥ずかしいから……もうちょっとだけ待って///」カオマッカ
善子「」ギリッ
善子「もういいわっ!」スクッ
梨子「えっ、よっちゃん!?」
善子「リリーのバカ! もう知らないんだから!」グスッ
バタン
梨子「よっちゃん……」
6: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/12/08(木) 22:18:36.59 ID:qWZN5ddl0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ー 次の日 ー
~ 善子の部屋 ~
善子「ハァ、ハァ……風邪を引いてしまったわ……」ゲホッゴホッ
善子「ママは仕事でいないし、一人は寂しい……」
善子「本当ならリリーにお見舞いに来てもらいたいけど……」
善子「昨日は私が一方的に怒って帰っちゃったから、お見舞いに来てくれないわよね……」
善子「リリーに会いたいよ……」グスッ
善子「リリー……」ウトウト
善子「……」zzz
--------
------
----
--
7: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/12/08(木) 22:21:13.42 ID:qWZN5ddl0
--
----
------
--------
善子「うーん……」パチッ
梨子「あっ、よっちゃん! 目が覚めた?」
善子「リリー!?」
梨子「よっちゃん、体の具合は大丈夫?」
善子「リリー、練習はどうしたの?」
梨子「よっちゃんのことが心配だったから、みんなにお願いして練習を休ませてもらったの」
善子「昨日は喧嘩しちゃったのに、どうして……」
梨子「恋人が風邪を引いて寝込んでるんだよ……心配で会いたくなるのは当たり前よ」
梨子「今日はずっと私がそばにいて看病してあげるから心配しないでね」ナデナデ
8: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/12/08(木) 22:23:27.06 ID:qWZN5ddl0
善子「リリー……昨日はごめんなさい……」
善子「リリーが恥ずかしがり屋なのは知っているのに、恋人らしいことがしたくて急ぎすぎてしまったわ……」
善子「今度からは、ちゃんとリリーのペースに合わせて……」
梨子「違うの、よっちゃん! よっちゃんは悪くないの!」
梨子「昨日は私が悪いの……せっかく、よっちゃんが勇気を出してくれたのに、恥ずかしがってごめんね……」
梨子「今度からは私も恥ずかしがらずに、よっちゃんにもっと好きを伝える努力をするわ」
梨子「私は誰よりも、よっちゃんのことを愛しているからね///」ギュッ
善子「リリー……」グスッ
9: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/12/08(木) 22:25:38.77 ID:qWZN5ddl0
梨子「そうだ、よっちゃんの好きなイチゴを買ってきたんだよ」ニコッ
善子「ありがとう、リリー」ニコッ
梨子「私が食べさせてあげるね……」パクッ
善子「ちょっと!? 何でリリーがイチゴを食べ……」
梨子「///」グイッ
梨子「ちゅっ///」
善子「!?」
善子(く、口移し///)
10: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/12/08(木) 22:27:57.95 ID:qWZN5ddl0
梨子「んっ///」グッ
善子「んんっ///」
善子(リリーの口からイチゴが///)
梨子「んっ///」グッ
善子「んんっ///」
善子(……甘い///)
梨子「ぷは……///」
善子「ぷは……///」
梨子「よっちゃん、初めてのキスの味はどうだった?」クスッ
善子「……イチゴの味がしたわ///」カオマッカ
次の日、梨子ちゃんは風邪を引きました。
おわり
11: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/12/08(木) 22:29:37.96 ID:qWZN5ddl0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ファーストキスの味といえば、イチゴ味だという意見もあるみたいなので、甘いよしりこを書きました。
閲覧ありがとうございました。
12: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/12/08(木) 22:32:47.91 ID:qWZN5ddl0
この後すぐにダイマリのSSも書くので、そちらも読んで頂けると嬉しいです。
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/08(木) 22:34:31.74 ID:AS2f/L5qo
乙
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお迭りします 2016/12/08(木) 22:55:41.58 ID:DbOW+PZLO
おつおつ
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/09(金) 00:12:08.36 ID:R6Ad7bVbO
乙!ニヤニヤでした
掲載元:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1481202286/
Entry ⇒ 2016.12.31 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
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