提督「目玉焼きには醤油だよな」
1: ◆36RVFTz/1g 2016/05/30(月) 09:39:26.44 ID:1mp4LGXro
明石「塩胡椒ですよ」
夕張「ケチャップかけますけど」
提督「いや、ケチャップはないわ」
夕張「美味しいですよ」
提督「そりゃマズくはないだろうけど」
夕張「じゃあ、ゆで卵は」
明石「塩」
夕張「塩」
提督「醤油マヨネーズ」
明石「うわ」
提督「何だよ」
明石「提督、マヨネーズって何で出来てるか知ってます?」
提督「卵と油だろ」
明石「ゆで卵にマヨネーズって、卵に卵かけてるようなものですよ」
提督「全然違うから。マヨネーズはマヨネーズ味だから。卵味じゃないから」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 09:40:50.65 ID:1mp4LGXro
夕張「玉子焼きはどっち派ですか。甘いのとしょっぱいの」
明石「塩」
夕張「砂糖」
提督「砂糖」
明石「え、ご飯のおかずですよね」
提督「全然ご飯食べれるだろ」
明石「えー」
明石「変な例えですけど、提督ってご飯の途中でカステラとか食べれます?」
提督「食べれる訳ないだろ、どこのアホの子だよ」
明石「ほらぁ!」
提督「ほらぁ!じゃねぇよ。そんな事言ったら瑞鳳泣くぞ」
明石「単品なら大丈夫なんですけど」
3: ◆36RVFTz/1g 2016/05/30(月) 09:41:59.04 ID:1mp4LGXro
提督「スクランブルエッグは」
明石「塩」
提督「砂糖」
夕張「ケチャップ」
提督「ケチャップて」
夕張「ケチャップ美味しいですよ?」
提督「いや、何でだよ。玉子焼きと一緒じゃねーか」
夕張「全然違いますよ」
提督「綺麗に巻くか、ぐちゃぐちゃに混ぜるかの違いだろ」
夕張「スクランブルエッグにはケチャップですって」
提督「どんだけケチャップ好きなんだよ」
夕張「普通ですよ、フツー」
提督「それじゃあナゲットは」
夕張「ケチャップ」
提督「フライドポテト」
夕張「ケチャップ」
提督「ほら見ろ!ケチャップばかりじゃねえか」
夕張「設問がおかしいですって。そんなケチャップで食べるものばかり選んで」
提督「明石は何かける?」
明石「ナゲットには何もかけないですね。ポテトは少しだけ塩です」
夕張「え、え?提督は」
提督「ポテトは塩だな。ナゲットにはBBQソースだ」
夕張「えー、嘘だー」
4: ◆36RVFTz/1g 2016/05/30(月) 09:42:50.09 ID:1mp4LGXro
提督「それより、お前また塩かよ」
明石「シンプルなのがいいんです」
提督「そんなだから鶏ガラみたいにガリガリなんだよ。もっと太れ」
明石「鶏ガラって何ですか!提督失礼過ぎです!」
明石「それに太れって、女の子に言う言葉じゃないですよ」
提督「馬鹿野郎、女はちょっとくらい肉付きがいい方が健康的なんだよ」
提督「夕張を見習え。ぷよんぷよんだぞ」
夕張「ぷよんぷよんじゃありません!スレンダーです!」
提督「あんなにケチャップばかり食っててスレンダーな訳ないだろ」
夕張「全然太ってませんから、ほら!」
提督「腹を見せるなって」
提督「そもそも何でヘソ丸出しなんだよ。エロか」
夕張「エロじゃありません!」
提督「じゃあ痴女か」
夕張「痴女でもないです!」
提督「とにかく、お前はもう少し恥じらいを持て」
夕張「むう~」プクー
5: ◆36RVFTz/1g 2016/05/30(月) 09:43:35.17 ID:1mp4LGXro
明石「そうですよ、節度は大切です」
提督「お前が言うな、お前が。何だよその頭の悪いスリットは」
明石「提督、目つきがいやらしいです」
提督「いや、お前のせいだからね!」
明石「ちゃんと穿いてますから」
提督「聞いてねぇし、何も言ってないから」
明石「確かめてみます?」チラ
提督「なっ、な ///」
明石「やれやれ、肝心な所で意気地なしなんだから」
提督「くっ……お前、今度絶対押し倒すからな」
明石「べーっだ!提督のエッチ!」
6: ◆36RVFTz/1g 2016/05/30(月) 09:44:20.43 ID:1mp4LGXro
夕張「じゃあ次は私に選ばせて下さい。ケチャップじゃないのにしますから」
提督「揚げ物いってみる?」
夕張「えっと……なら、トンカツには何かけます?」
提督「ウスター」
夕張「とんかつソース」
明石「レモンと塩」
提督「お前ホントに塩ばっかりだな」
明石「トンカツにソースって、ちょっと重くないですか」
提督「こう言ってますが」
夕張「いやいや、おかしいですって」
夕張「トンカツの時に使わなきゃ、もう とんかつソースの出番ないじゃないですか」
夕張「トンカツ専用機ですよ」
提督「だって、とんかつソースって甘いじゃん」
夕張「さっき玉子にバンバン砂糖使ってましたよね!?」
7: ◆36RVFTz/1g 2016/05/30(月) 09:45:10.36 ID:1mp4LGXro
提督「エビフライは」
明石「タルタル」
提督「ウスター」
夕張「タルタル」
提督「タルタルとかどんな上流階級だよ」
明石「エビフライはタルタルですってば」
提督「白身魚フライは」
明石「タルタル」
提督「ウスター」
夕張「タルタル」
提督「カキフライは」
明石「タルタル」
提督「ウスター」
夕張「タルタル」
8: ◆36RVFTz/1g 2016/05/30(月) 09:45:51.91 ID:1mp4LGXro
提督「お前らタルタル星人かよ」
夕張「提督だってウスター星人じゃないですか」
提督「揚げ物はウスターに決まってるだろ」
明石「それじゃあ、天ぷらは」
提督「ウスター」
明石「うわ」
夕張「馬鹿だ」
明石「馬鹿がいる」
提督「馬鹿って、おい」
明石「天ぷら屋さんにブン殴られますよ」
提督「店だったらそんな食い方しねぇよ」
夕張「でも家だとするんですよね?」
提督「え、お前ら家でも塩とか天つゆなの」
明石「むしろ、何で違う食べ方をするのか分からないんですけど」
提督「天つゆとか作るの面倒くさいじゃん」
夕張「簡単ですよ、そんなの」
提督「お前は女子力が高いのか低いのか分からんな……」
9: ◆36RVFTz/1g 2016/05/30(月) 09:46:51.94 ID:1mp4LGXro
提督「あと揚げ物といえば……唐揚げ!」
明石「レモン」
夕張「レモン」
提督「お前ら屋上」
夕張「何でですか!」
提督「唐揚げにレモンとか、越えちゃいけないライン考えろよ!」
明石「サッパリするし」
夕張「油が中和される感じ?」
提督「何で唐揚げ食べながらヘルシーな事を考えなきゃいけないんだよ!心の病気なのか」
10: ◆36RVFTz/1g 2016/05/30(月) 09:47:43.15 ID:1mp4LGXro
提督「コロッケは」
明石「そのまま」
夕張「とんかつソース」
提督「ウスター」
夕張「またウスター」
提督「だから揚げ物はウスターだっつうの」
提督「お前こそトンカツ専用機じゃなかったのかよ」
夕張「だってトンカツだけだと使い切れなくて余っちゃうから」
提督「じゃあ好きなの使っていいよ、って言われたら?」
夕張「なら、ケチャップですね」
提督「何でもケチャップかよ!馬鹿なアメリカ人じゃねーか。ウスター使えよ」
夕張「ウスターってサラサラしてるじゃないですか」
提督「何か問題でも?」
夕張「フライに使うと何かこう、ベチャっとしません?」
提督「そんなに張り切ってかけねぇから!」
11: ◆36RVFTz/1g 2016/05/30(月) 09:48:17.85 ID:1mp4LGXro
明石「しかしこんなに味覚が異なるとは」
提督「好みだから色々あっていいが、これだけ違うとモヤモヤするな」
夕張「何か一つくらい同じ意見が欲しいですね」
提督「お前らが個性的過ぎなんだよ」
明石「提督だって相当ですよ」
提督「他に何かないかな」
明石「他には……あ、ソーセージは?」
提督「マスタード」
夕張「ケチャップ」
提督「お前わざと言ってるだろ?」
夕張「何でですか!ソーセージこそケチャップですよ」
提督「いや、絶対ケチャップって言いたいだけだから」
夕張「全然そんな事ないです。提督だってウスターばっかりじゃないですか」
提督「俺は揚げ物だけだからセーフ」
明石「カレーに何かチョイ足しする時は?」
提督「ウスター」
夕張「ウスターじゃないですか!」
提督「ウスターは正義なんだよ」
夕張「ケチャップだって正義ですよ!」
12: ◆36RVFTz/1g 2016/05/30(月) 09:49:07.97 ID:1mp4LGXro
鳳翔「みなさんご飯ですよ」
明石「あ、鳳翔さん」
提督「もうそんな時間か」
夕張「今日の献立は何ですか?」
鳳翔「オムライスにしてみました」
明石(来た……!)
提督(ああ、遂に……!)
夕張(鉄板中の鉄板メニューが……!)
明石「さすが鳳翔さん!」(固い握手)
提督「俺達に出来ない事を、平然とやってのけるッ!」(熱い抱擁)
夕張「そこにシビれる!憧れるゥ!」(響く拍手)
鳳翔「えっ、え?何ですか ///」
13: ◆36RVFTz/1g 2016/05/30(月) 09:49:40.30 ID:1mp4LGXro
提督「長い道のりだったな」
明石「ようやく辿り着きましたね、私達のヴァルハラに」
夕張「それでは最後のコールいきましょう」
提督「オムライスには、何かける?」
明石「ケチャップ」
提督「ケチャップ」
夕張「ドミグラス」
提督「んもおおおおおお~~~!!!」ダンダンダンッ!
提督「ケチャップだろ!ケチャップだろ、ここは!?」
提督「ケチャラーのくせに何やってんだよ!アイオワ呼んできてビンタさせるぞ!」
夕張「ドミグラス美味しいですから!提督が知らないだけですから」
提督「関係ねぇよ!オムライスにはケチャップって学校で習っただろ!」
夕張「オムライスには、絶対ドミグラスですっ!」
磯風「あいかわらず騒がしいな」
浜風「いつもの事ですから」
浦風「浜風、お好みソースとって」
谷風「オムライスうめーっ」
おしまい。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 09:52:28.61 ID:5k4UC8R7o
乙
テンポよくて面白かった
テンポよくて面白かった
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 09:55:11.83 ID:3uZHjNyrO
乙
夕張がエロだったら島風はどうなるんだろうか
夕張がエロだったら島風はどうなるんだろうか
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 10:28:00.38 ID:iLH2mropO
乙
夕張かわいい
夕張かわいい
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 10:32:38.64 ID:7a+3mOAAO
オムにはハヤシ(断言)
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 11:03:16.54 ID:wZGKbCngO
乙
久しぶりに笑ったわ
久しぶりに笑ったわ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464568766/
Entry ⇒ 2016.05.31 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
【艦これ】天龍「早く実戦してみてえなぁ……」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/29(月) 16:44:35.55 ID:rdyoJJhp0
天龍「ったく、暇だぜ」
暁「そわそわ……仕方ないわねぇ、暇なら暁が遊んであげても良いのよ?」
天龍「ばーか、遊んでないで特訓しろ。じゃねーといつまで経ってもココから出られねーぞ?」
暁「暁はべつにココが気にいってるし!」
電「電もココが大好きなのです」
響「ハラショー」
雷「天龍ちゃんはココが嫌いなの?」
天龍「別に嫌いって訳じゃねーけどさー……せっかく艦娘として造られたんだ。お前らだって戦いてえだろ?」
雷「そうなの?」
暁「さあ?」
電「できれば戦いたくないですね……」
響「ハラショー」
天龍「はぁ……平和ボケしやがって。くっそ~!俺も鎮守府に着任させろー!!」
暁「そわそわ……仕方ないわねぇ、暇なら暁が遊んであげても良いのよ?」
天龍「ばーか、遊んでないで特訓しろ。じゃねーといつまで経ってもココから出られねーぞ?」
暁「暁はべつにココが気にいってるし!」
電「電もココが大好きなのです」
響「ハラショー」
雷「天龍ちゃんはココが嫌いなの?」
天龍「別に嫌いって訳じゃねーけどさー……せっかく艦娘として造られたんだ。お前らだって戦いてえだろ?」
雷「そうなの?」
暁「さあ?」
電「できれば戦いたくないですね……」
響「ハラショー」
天龍「はぁ……平和ボケしやがって。くっそ~!俺も鎮守府に着任させろー!!」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/29(月) 16:55:24.31 ID:rdyoJJhp0
「何を騒いでるんだ?」
雷「司令官!どうしたの?何か困った事があったら何でも言って良いのよ!?」
暁「司令官、ご機嫌ようです」キリッ
天龍「おい、提督!!俺を戦わせろ!!」
提督「無茶言うなよ。あとその呼び方なんとかならんか?だって俺はほら……」
元!
元提督「元提督であって提督ではないんだから。今やしがない一般人じゃよ」
電「でも司令官さんは司令官さんだから……なんて呼べば良いか分からないのです」
元提督「お兄ちゃんでいいよ」
響「ハラショーちゃん」
元提督「…………」
天龍「つーか、こんなに艦娘つれてる一般人がいるか!」
元提督「いやー、レベル1でほっぽり出された艦娘とかを見てると放っておけなくてな」
元提督「ここである程度訓練して鎮守府に斡旋する仕事……って言うか趣味みたいなもんを始めた訳だ」
雷「司令官!どうしたの?何か困った事があったら何でも言って良いのよ!?」
暁「司令官、ご機嫌ようです」キリッ
天龍「おい、提督!!俺を戦わせろ!!」
提督「無茶言うなよ。あとその呼び方なんとかならんか?だって俺はほら……」
元!
元提督「元提督であって提督ではないんだから。今やしがない一般人じゃよ」
電「でも司令官さんは司令官さんだから……なんて呼べば良いか分からないのです」
元提督「お兄ちゃんでいいよ」
響「ハラショーちゃん」
元提督「…………」
天龍「つーか、こんなに艦娘つれてる一般人がいるか!」
元提督「いやー、レベル1でほっぽり出された艦娘とかを見てると放っておけなくてな」
元提督「ここである程度訓練して鎮守府に斡旋する仕事……って言うか趣味みたいなもんを始めた訳だ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/29(月) 17:02:43.61 ID:rdyoJJhp0
元提督「そういう訳でしっかり訓練して練度を高めれば実戦も出来るから頑張れ」
天龍「訓練ってこんな浅瀬で射撃訓練とかしても練度なんて上らねーだろ!!」
元提督「何を言ってる。響を見てみろ、毎日しっかり訓練してるからついさっき2回目の改装が決まったんだぞ」
雷「ほんとに!?凄いじゃない!さすが長女ね!」
暁「ちょ、ちょっと!!」
電「おめでとうなのです!」
響「ハラショー」
雷「あーあ、私達も早く2回目の改装が出来るようにならないかしら。そうすればもっと司令官を助けてあげられるのに」
天龍「響が、改二……」
元提督「お前も頑張ればなれるさ。だから、な?訓練頑張るんだぞ?」
天龍「…………」
元提督「まずは目指せ天龍改だ!」
天龍「うるせぇー!」
天龍「訓練ってこんな浅瀬で射撃訓練とかしても練度なんて上らねーだろ!!」
元提督「何を言ってる。響を見てみろ、毎日しっかり訓練してるからついさっき2回目の改装が決まったんだぞ」
雷「ほんとに!?凄いじゃない!さすが長女ね!」
暁「ちょ、ちょっと!!」
電「おめでとうなのです!」
響「ハラショー」
雷「あーあ、私達も早く2回目の改装が出来るようにならないかしら。そうすればもっと司令官を助けてあげられるのに」
天龍「響が、改二……」
元提督「お前も頑張ればなれるさ。だから、な?訓練頑張るんだぞ?」
天龍「…………」
元提督「まずは目指せ天龍改だ!」
天龍「うるせぇー!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/29(月) 21:25:46.62 ID:rdyoJJhp0
夜
天龍「…………」
川内「おーい、そんな所で何してんのー?あっ、分かった!夜戦でしょ!夜戦!?」
天龍「うるせーのが来たなぁ……ちょっと静かにしろ。俺は今メンチメンタルなんだよ」
川内「メンチカツ?」
天龍「お前メンチメンタルもしらねーのか?本当にバカだな」
川内「いいじゃん別にー。で?メンチカツだかなんだか知らないけど何なのよそれ?」
天龍「ん……ちょっとな」
川内「なになに?よいしょっ」ストン
天龍「隣に座るなよ」
川内「ねぇ、さっきのメンチメンタルってセンチメンタルとは何が違うの?」
天龍「…………」
天龍「…………」
川内「おーい、そんな所で何してんのー?あっ、分かった!夜戦でしょ!夜戦!?」
天龍「うるせーのが来たなぁ……ちょっと静かにしろ。俺は今メンチメンタルなんだよ」
川内「メンチカツ?」
天龍「お前メンチメンタルもしらねーのか?本当にバカだな」
川内「いいじゃん別にー。で?メンチカツだかなんだか知らないけど何なのよそれ?」
天龍「ん……ちょっとな」
川内「なになに?よいしょっ」ストン
天龍「隣に座るなよ」
川内「ねぇ、さっきのメンチメンタルってセンチメンタルとは何が違うの?」
天龍「…………」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/29(月) 21:32:55.85 ID:rdyoJJhp0
天龍「実はよお……響が改二になるらしいんだ」
川内「そうなんだ!良かったじゃん!」
天龍「んー……なんてーか、俺はあいつがここに来た時から知ってるからさ……」
川内「天ちゃんは古株だもんねー」
天龍「天ちゃん言うなよ。でよー、知ってっか?練度が高まってくるとこう……パァーッと明るくなるって言うか光るんだよ」
川内「そういえば最近、響ちゃん夜になるとお尻光ってたねー。みんなは蛍か天使だと思ってたけど」
天龍「はぁ……」
川内「どうしたの?」
天龍「先にココへ来たのは俺の方が先だし、あいつらの面倒みてたのもおれなのに……どいつもこいつもピカピカ光やがって……」
川内「そういえば天ちゃんまだ未改装だもんね」
川内「そうなんだ!良かったじゃん!」
天龍「んー……なんてーか、俺はあいつがここに来た時から知ってるからさ……」
川内「天ちゃんは古株だもんねー」
天龍「天ちゃん言うなよ。でよー、知ってっか?練度が高まってくるとこう……パァーッと明るくなるって言うか光るんだよ」
川内「そういえば最近、響ちゃん夜になるとお尻光ってたねー。みんなは蛍か天使だと思ってたけど」
天龍「はぁ……」
川内「どうしたの?」
天龍「先にココへ来たのは俺の方が先だし、あいつらの面倒みてたのもおれなのに……どいつもこいつもピカピカ光やがって……」
川内「そういえば天ちゃんまだ未改装だもんね」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/29(月) 21:42:55.74 ID:rdyoJJhp0
天龍「何かコツでもあんのかなー」
川内「コツなんて無い無い!練度を高めるには夜戦あるのみだよ!」
天龍「お前はココに来てから毎日夜戦の練習ばっかしてっけど光った事ないだろ」
川内「いいじゃん別に!ねぇ夜戦しよー?夜戦ー!」
天龍「うっせぇなぁ。さっきも言っただろ?俺は今センチメンタルなんだよ」
川内「メンチメンタルじゃなくて?」
天龍「……」
川内「そんな事より夜戦ー!!」
天龍「あー、もう分かった分かった!ちょっとだけ相手してやんから!そしたらすぐ帰れよ!」
川内「うん♪やっせんー♪」
翌朝、天龍は入渠ドックへ運び込まれた。
元提督「お前、天龍の相手をするなら手加減してやれ。こっそりと」
川内「手抜きなんてダメ!本気でぶつかり合わなきゃ練習になんないじゃん!」
元提督「いやいや、改二のお前が未改装の天龍と本気でぶつかり合ったらダメだろ」
川内殿はレベル60で夜偵を外された状態で放置されている所を拾われた艦であります
川内「コツなんて無い無い!練度を高めるには夜戦あるのみだよ!」
天龍「お前はココに来てから毎日夜戦の練習ばっかしてっけど光った事ないだろ」
川内「いいじゃん別に!ねぇ夜戦しよー?夜戦ー!」
天龍「うっせぇなぁ。さっきも言っただろ?俺は今センチメンタルなんだよ」
川内「メンチメンタルじゃなくて?」
天龍「……」
川内「そんな事より夜戦ー!!」
天龍「あー、もう分かった分かった!ちょっとだけ相手してやんから!そしたらすぐ帰れよ!」
川内「うん♪やっせんー♪」
翌朝、天龍は入渠ドックへ運び込まれた。
元提督「お前、天龍の相手をするなら手加減してやれ。こっそりと」
川内「手抜きなんてダメ!本気でぶつかり合わなきゃ練習になんないじゃん!」
元提督「いやいや、改二のお前が未改装の天龍と本気でぶつかり合ったらダメだろ」
川内殿はレベル60で夜偵を外された状態で放置されている所を拾われた艦であります
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/30(火) 14:23:52.38 ID:7UgJddPO0
昼前
天龍「やっと入渠終わりか。ちゃっちゃとやれよ」
元提督「大破して偉そうにするな。乳揉むぞ。揉みしだくぞ」
雷「天龍ちゃーん!大丈夫だったー?」
天龍「んだよ、大げさな奴らだなぁ。あんなもんかすり傷みたいなもんだろ」
電「でも下着までビリビリだったのです……」
天龍「服を切らせて骨を断つってな!」
暁「川内さんはピンピンしてたけど」
天龍「んな事よりそいつは誰だ?新入りが?」
響「ヴェールヌイだよ」
天龍「は?ヴィルヌーヴ?カナダ人か?」
天龍「やっと入渠終わりか。ちゃっちゃとやれよ」
元提督「大破して偉そうにするな。乳揉むぞ。揉みしだくぞ」
雷「天龍ちゃーん!大丈夫だったー?」
天龍「んだよ、大げさな奴らだなぁ。あんなもんかすり傷みたいなもんだろ」
電「でも下着までビリビリだったのです……」
天龍「服を切らせて骨を断つってな!」
暁「川内さんはピンピンしてたけど」
天龍「んな事よりそいつは誰だ?新入りが?」
響「ヴェールヌイだよ」
天龍「は?ヴィルヌーヴ?カナダ人か?」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/30(火) 14:31:07.86 ID:7UgJddPO0
雷「ヴェールヌイは響なの!改装して名前まで変わっちゃったんだって!」
電「天龍ちゃんが入渠してる間に改装が終わったのです」
天龍「ほへー。なんか白っぽくなったな。んでもヴィルヌーヴ?だかなんだか知んねーけど響でいいだろ!」
暁「響じゃなくてベルヌーイだってば!」
響「ヴェールヌイだよ」
天龍「じゃあどれくらい強くなったか試してみようぜ!!」
元提督「おい、治して早々また大破するつもりか」
天龍「バカ野郎!だれか駆逐艦相手に大破なんてするかよ!」
雷「じゃあチームを決めましょ!私は電と、暁は天龍ちゃんと、響は改二だから1人ね!」
響「ハラショー。捻り潰してあげるよ」
天龍「よっしゃー!じゃあ行くぜー!!」
元提督(天龍……お前はもう駆逐艦として頭数に入れられてるんだな……)ホロリ…
電「天龍ちゃんが入渠してる間に改装が終わったのです」
天龍「ほへー。なんか白っぽくなったな。んでもヴィルヌーヴ?だかなんだか知んねーけど響でいいだろ!」
暁「響じゃなくてベルヌーイだってば!」
響「ヴェールヌイだよ」
天龍「じゃあどれくらい強くなったか試してみようぜ!!」
元提督「おい、治して早々また大破するつもりか」
天龍「バカ野郎!だれか駆逐艦相手に大破なんてするかよ!」
雷「じゃあチームを決めましょ!私は電と、暁は天龍ちゃんと、響は改二だから1人ね!」
響「ハラショー。捻り潰してあげるよ」
天龍「よっしゃー!じゃあ行くぜー!!」
元提督(天龍……お前はもう駆逐艦として頭数に入れられてるんだな……)ホロリ…
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/30(火) 14:39:44.10 ID:7UgJddPO0
暁、天龍チーム B勝利
天龍「どうだ!俺が本気になれば改二にだって負けないんだぞ!」
雷「うぅー、まさかあんな所に隠れてたなんてー」
電「響ちゃんに気を取られて不意をつかれたのです」
響「これは一本取られたね」
暁「暁が考えた作戦なんだから!」
元提督「隠れて不意打ちっておま……ん?」
天龍「なんだよジロジロみて。発情期か?」
元提督「お前、なんかちょっと光ってないか?」
天龍「なにい!?そ、そう言えばなんかちょっと桃みたいな匂いが……」くんくん
元提督「よし、さっそく工廠にいって改装してくるか!暁」
天龍「おう!」
暁「私?こ、これ以上改装したら三人前のレディーになっちゃうんだから!」ふんすっ
天龍「お、おう……」
雷「天龍ちゃんの汗って桃の匂いがするのよね!」くんくん
電「味も少し桃みたいな感じなのです」ぺろぺろ
響「ハラショー」ちゃむちゃむ
天龍「どうだ!俺が本気になれば改二にだって負けないんだぞ!」
雷「うぅー、まさかあんな所に隠れてたなんてー」
電「響ちゃんに気を取られて不意をつかれたのです」
響「これは一本取られたね」
暁「暁が考えた作戦なんだから!」
元提督「隠れて不意打ちっておま……ん?」
天龍「なんだよジロジロみて。発情期か?」
元提督「お前、なんかちょっと光ってないか?」
天龍「なにい!?そ、そう言えばなんかちょっと桃みたいな匂いが……」くんくん
元提督「よし、さっそく工廠にいって改装してくるか!暁」
天龍「おう!」
暁「私?こ、これ以上改装したら三人前のレディーになっちゃうんだから!」ふんすっ
天龍「お、おう……」
雷「天龍ちゃんの汗って桃の匂いがするのよね!」くんくん
電「味も少し桃みたいな感じなのです」ぺろぺろ
響「ハラショー」ちゃむちゃむ
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/03(金) 12:36:46.50 ID:N5F2IEbEO
翌日
暁「じゃーん!どう?3人前の新しくなった暁の姿!」
雷「んー、どうって言われても……あんまり変わりないわね」
暁「なっ、ななっ、何言ってるのよー!」
雷「だって、ねえ?響と違って変わり映え無いんだもん」
暁「電はどうなのよー!」
電「えっと、あの……少し大人っぽくなった気がするのです……?」キョロキョロ
暁「ふっふーん♪さすが電は見る目があるわね!」
電「は、はいなのです!」
ガチャッ
天龍「おーっす」
暁「あっ!天龍ちゃん!!」
天龍「ん?暁、お前……」
暁「そわそわ……」
天龍「改二になるんじゃなかったのか?」
暁「……」
暁「じゃーん!どう?3人前の新しくなった暁の姿!」
雷「んー、どうって言われても……あんまり変わりないわね」
暁「なっ、ななっ、何言ってるのよー!」
雷「だって、ねえ?響と違って変わり映え無いんだもん」
暁「電はどうなのよー!」
電「えっと、あの……少し大人っぽくなった気がするのです……?」キョロキョロ
暁「ふっふーん♪さすが電は見る目があるわね!」
電「は、はいなのです!」
ガチャッ
天龍「おーっす」
暁「あっ!天龍ちゃん!!」
天龍「ん?暁、お前……」
暁「そわそわ……」
天龍「改二になるんじゃなかったのか?」
暁「……」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/03(金) 13:13:46.96 ID:A6EiEstW0
数日後
暁「さあ今日も張り切って特訓するわよ!」
雷「そうねぇ、今日は鬼ごっこにしましょ!」
暁「ちょっと!仕切るのは暁の仕事なんだから!それに今日はおままごとって決めてるの!ぷんすか!」
響「さすがにそれは恥ずかしいな」
電「さすがにおままごとをする程子供じゃないのです」
暁「なによおー!」
天龍「なんでも良いからサッサと決めろよ。ったく、毎回毎回よぉ」
雷「天龍ちゃんは何かしたい事ある?」
天龍「あん?俺はお父さん役でいいよ」
電「はわわ……おままごとをやる気なのです……」
暁「さあ今日も張り切って特訓するわよ!」
雷「そうねぇ、今日は鬼ごっこにしましょ!」
暁「ちょっと!仕切るのは暁の仕事なんだから!それに今日はおままごとって決めてるの!ぷんすか!」
響「さすがにそれは恥ずかしいな」
電「さすがにおままごとをする程子供じゃないのです」
暁「なによおー!」
天龍「なんでも良いからサッサと決めろよ。ったく、毎回毎回よぉ」
雷「天龍ちゃんは何かしたい事ある?」
天龍「あん?俺はお父さん役でいいよ」
電「はわわ……おままごとをやる気なのです……」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/03(金) 13:19:40.15 ID:A6EiEstW0
暁「ただいまです!」
雷「あら、お父さん今日は早いんですね」
暁「うむ、今日は会議がひゃかくてき早きゅ……終わったんだぞ」
雷「子供達も呼んで一緒にご飯にしましょう。電、響、ご飯よー。いらっしゃーい」
電「はいなのですー」
響「ハラショー」
雷「ちゃんと手は洗った?」
天龍「母さん、ビールはまだか?」
雷「はいはい、すぐに用意するから待っててね」
暁「暁もビールにするー!」
雷「わかったわー。お父さん達も手を洗ってきてくださいねー」
電「どうしてこの家族にはお父さんが2人もいるのです……?」
雷「あら、お父さん今日は早いんですね」
暁「うむ、今日は会議がひゃかくてき早きゅ……終わったんだぞ」
雷「子供達も呼んで一緒にご飯にしましょう。電、響、ご飯よー。いらっしゃーい」
電「はいなのですー」
響「ハラショー」
雷「ちゃんと手は洗った?」
天龍「母さん、ビールはまだか?」
雷「はいはい、すぐに用意するから待っててね」
暁「暁もビールにするー!」
雷「わかったわー。お父さん達も手を洗ってきてくださいねー」
電「どうしてこの家族にはお父さんが2人もいるのです……?」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/03(金) 13:24:37.35 ID:A6EiEstW0
天龍「……なぁ、さっきからあいつこっちをジロジロ見てねーか?」
雷「あいつ?」
男「……」じーっ
電「はわわ……っ、本当なのです」
響「あぐらかいて座って天龍ちゃんのパンツがずっと見えてるからじゃないのかい?」
天龍「そういう事はもっと早く言えよ!」サッ
男「……」じーっ
天龍「お、おい、まだ見てるぞ?」
暁「さては暁に見惚れーー」
響「それは天龍ちゃんがそんな大きな小玉スイカを2つも付けているからじゃないかい?」
雷「そうね」
電「なのです」
天龍「は?スイカ?何言ってんだ?」
暁「スイカなんてどこにも無いじゃない!嘘つき!
雷「あいつ?」
男「……」じーっ
電「はわわ……っ、本当なのです」
響「あぐらかいて座って天龍ちゃんのパンツがずっと見えてるからじゃないのかい?」
天龍「そういう事はもっと早く言えよ!」サッ
男「……」じーっ
天龍「お、おい、まだ見てるぞ?」
暁「さては暁に見惚れーー」
響「それは天龍ちゃんがそんな大きな小玉スイカを2つも付けているからじゃないかい?」
雷「そうね」
電「なのです」
天龍「は?スイカ?何言ってんだ?」
暁「スイカなんてどこにも無いじゃない!嘘つき!
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/03(金) 13:34:44.14 ID:A6EiEstW0
天龍「おっ、提督が行ったぞ」
雷「きっと雷達の為に追い払ってくれるのよ!さっすが司令官!」
電「でもなんだか談笑している様に見えるのです……」
響「こっちに来たよ」
スタスタスタ
元提督「おーい、今日はお客さんがきたぞー」
暁「お客さん?」
元提督「うむ、この人こそ正真正銘の提督君だ!」
提督「そんな大袈裟な……まだまだひよっこの新人提督ですよ」
天龍「その提督がうちに何の用だよ?」
元提督「まあ簡単に言えばスカウトみたいなもんだよ。うちも手狭になって来たからな、練度が上がった艦娘には鎮守府へ着任してもらうんだ」
天龍「なにい!?そ、そんなシンデレラストーリーが……!」
元提督「もちろん俺が吟味して信頼できる提督にのみココへの入場を許可しているから安心して着任してくれ」
雷「司令官はひとを見る目があるのね!」
元提督「ああ、分かるんだよ。俺と同じ匂いのするロリコンはな。あいつらは排除せねばならん」
電「はわわっ」
雷「きっと雷達の為に追い払ってくれるのよ!さっすが司令官!」
電「でもなんだか談笑している様に見えるのです……」
響「こっちに来たよ」
スタスタスタ
元提督「おーい、今日はお客さんがきたぞー」
暁「お客さん?」
元提督「うむ、この人こそ正真正銘の提督君だ!」
提督「そんな大袈裟な……まだまだひよっこの新人提督ですよ」
天龍「その提督がうちに何の用だよ?」
元提督「まあ簡単に言えばスカウトみたいなもんだよ。うちも手狭になって来たからな、練度が上がった艦娘には鎮守府へ着任してもらうんだ」
天龍「なにい!?そ、そんなシンデレラストーリーが……!」
元提督「もちろん俺が吟味して信頼できる提督にのみココへの入場を許可しているから安心して着任してくれ」
雷「司令官はひとを見る目があるのね!」
元提督「ああ、分かるんだよ。俺と同じ匂いのするロリコンはな。あいつらは排除せねばならん」
電「はわわっ」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/06(月) 16:59:58.55 ID:EVzmBp4u0
暁「ど、どうしよう……!スカウトされちゃうかも!」
雷「大丈夫よ!司令官をお世話するイメージトレーニングは完璧なんだから!」
電「はわわっ……なにかアピールした方が良いですよね……!」
響「……」スタスタ
提督「えっと……君は?」
響「ヴェールヌイだよ」
元提督「この子が前に話した響の改二だよ」
提督「そうなんですか!キミが……」
雷「大丈夫よ!司令官をお世話するイメージトレーニングは完璧なんだから!」
電「はわわっ……なにかアピールした方が良いですよね……!」
響「……」スタスタ
提督「えっと……君は?」
響「ヴェールヌイだよ」
元提督「この子が前に話した響の改二だよ」
提督「そうなんですか!キミが……」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/06(月) 17:04:08.05 ID:EVzmBp4u0
元提督「響、この提督が鎮守府に着任して一緒に戦って欲しいんだってさ」
提督(なんか大切なことを代弁されてしまった)
響「……」
提督「えっと……まだ着任したてで全然戦力も揃ってなくて……」
響「いいよ」
提督「マジですか!?」
元提督「マジで!?」
提督「えっ?」
響「え?」
元提督「あっ、すみませんね。なんか娘が嫁いで行っちゃう気分で」
提督(なんか大切なことを代弁されてしまった)
響「……」
提督「えっと……まだ着任したてで全然戦力も揃ってなくて……」
響「いいよ」
提督「マジですか!?」
元提督「マジで!?」
提督「えっ?」
響「え?」
元提督「あっ、すみませんね。なんか娘が嫁いで行っちゃう気分で」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/06(月) 17:13:38.53 ID:EVzmBp4u0
元提督「そうか……響よ、向こうに行っても元気でやるんだぞ」
響「気遣いありがとう。やさしいおじさん」
元提督「ああああああ!!胸が締め付けられるー!!」
響「私の司令官はこっちになったから……変だったかな?」
暁「響、あ……あんた、本当に行っちゃうの?」
響「うん。これからは海の平和の為に戦うよ」
暁「で、でも!さみしいんならココに残っても良いんだけど!!」
提督「この娘は?」
元提督「暁改二だよ。響のお姉さんだ」
提督「そうでしたか。……あの、この娘もうちで引き取らせてはいただけませんか?」
元提督「暁を?」
提督「はい。響も1人だけより知った顔がいた方が嬉しいと思いまして」
元提督「ぐぬぅ…………暁、お前はどうしたい?」
暁「そんなの決まってるじゃない!暁は海の平和の為に造られたんだから!」
元提督「そうだな……。じゃあ暁もよろしくお願いします」
提督「はい!」
元提督「暁も怪我には気をつけて」
暁「やさしいおじさん、ありがとうです!」
元提督「ああああああ!!」
響「気遣いありがとう。やさしいおじさん」
元提督「ああああああ!!胸が締め付けられるー!!」
響「私の司令官はこっちになったから……変だったかな?」
暁「響、あ……あんた、本当に行っちゃうの?」
響「うん。これからは海の平和の為に戦うよ」
暁「で、でも!さみしいんならココに残っても良いんだけど!!」
提督「この娘は?」
元提督「暁改二だよ。響のお姉さんだ」
提督「そうでしたか。……あの、この娘もうちで引き取らせてはいただけませんか?」
元提督「暁を?」
提督「はい。響も1人だけより知った顔がいた方が嬉しいと思いまして」
元提督「ぐぬぅ…………暁、お前はどうしたい?」
暁「そんなの決まってるじゃない!暁は海の平和の為に造られたんだから!」
元提督「そうだな……。じゃあ暁もよろしくお願いします」
提督「はい!」
元提督「暁も怪我には気をつけて」
暁「やさしいおじさん、ありがとうです!」
元提督「ああああああ!!」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/06(月) 23:04:57.21 ID:EVzmBp4u0
雷「なによ、暁まで行っちゃうの?」
電「さみしくなっちゃうのです……」
響「さすがに少し寂しいな」
暁「な、なによみんなして泣いぢゃっで!ごれぐらいで、ヒック……泣くなんて!ありえないんだから!」
雷「ないてるのはそっちじゃない!これは……もらい泣きなんだから!!」
電「でぇぇぇぇん、でぇぇぇぇん……」
響「ハラショー……」
暁「だったらこれも、もらい泣きなんだからー!!うわぁぁぁん!」
提督「…………」
元提督「…………」
提督「あのー……もし良かったらみんなでうちに来るかい?姉妹離れ離れもかわいそうだしーー」
雷「ほんとに!?良いの?」
電「泣き落とし作戦大成功なのです!」
元提督「ううっ……こんなにたくましく育って……」
電「さみしくなっちゃうのです……」
響「さすがに少し寂しいな」
暁「な、なによみんなして泣いぢゃっで!ごれぐらいで、ヒック……泣くなんて!ありえないんだから!」
雷「ないてるのはそっちじゃない!これは……もらい泣きなんだから!!」
電「でぇぇぇぇん、でぇぇぇぇん……」
響「ハラショー……」
暁「だったらこれも、もらい泣きなんだからー!!うわぁぁぁん!」
提督「…………」
元提督「…………」
提督「あのー……もし良かったらみんなでうちに来るかい?姉妹離れ離れもかわいそうだしーー」
雷「ほんとに!?良いの?」
電「泣き落とし作戦大成功なのです!」
元提督「ううっ……こんなにたくましく育って……」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/06(月) 23:10:08.00 ID:EVzmBp4u0
暁型4名の着任が決まった。
雷「もう雷はいないんだからちゃんと一人で朝起きるのよ?」
元提督「はいはい」
電「やさしいおじさん、今まで良くしてくれてありがとうなのです」ぺこり
元提督「つらい……」
天龍(しまった。完全に出遅れちまちどたぞおい)
川内「ほらほら、泣かないの。やせんのおじさん」
元提督「お前は提督って呼べよ!!なんだよ夜戦のおじさんって!!」
雷「もう雷はいないんだからちゃんと一人で朝起きるのよ?」
元提督「はいはい」
電「やさしいおじさん、今まで良くしてくれてありがとうなのです」ぺこり
元提督「つらい……」
天龍(しまった。完全に出遅れちまちどたぞおい)
川内「ほらほら、泣かないの。やせんのおじさん」
元提督「お前は提督って呼べよ!!なんだよ夜戦のおじさんって!!」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/06(月) 23:16:28.03 ID:EVzmBp4u0
川内「みんな、鎮守府へ行ってもしっかり頑張るんだよ!」
雷「まっかせて!」
提督「凄いですね。くノ一なんて初めて見ましたよ」
元提督「ああ、こいつは忍者っぽいけど川内って言う軽巡なんだよ」
提督「せんだい?せんだいせんだい…………川内!?」
川内「?」
提督「あっ、大声出してすみません。実はうちの鎮守府は那珂ちゃんと神通さんはいるんですけど川内さんだけいなくて……」
川内「大丈夫?夜戦する?」
雷「まっかせて!」
提督「凄いですね。くノ一なんて初めて見ましたよ」
元提督「ああ、こいつは忍者っぽいけど川内って言う軽巡なんだよ」
提督「せんだい?せんだいせんだい…………川内!?」
川内「?」
提督「あっ、大声出してすみません。実はうちの鎮守府は那珂ちゃんと神通さんはいるんですけど川内さんだけいなくて……」
川内「大丈夫?夜戦する?」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/07(火) 23:10:05.50 ID:oZ7DzdFU0
提督「あ、あの……重ね重ね図々しい話なんですけど、この川内さんもーー」
川内「あー、ごめんね。私いま夜偵持ってないんだ」
提督「夜貞?」
川内「そう。改装された時、提督に夜偵だけ取られちゃったの。それで捨てられてココに拾われたんだよね」
提督「そうだったんですか……それは大変だったんですね……」
川内「でもここの暮らしは好きだし気に入ってるから平気だけどねー♪」
提督「それでも!ここと同じかそれ以上にやり甲斐がある鎮守府にしてみせますから力をかしてください!」
川内「えっと……話きいてた?夜偵は無いって」
提督「別にそんなのはいりませんから!一緒に来てもらえませんか!?」
川内「あー、ごめんね。私いま夜偵持ってないんだ」
提督「夜貞?」
川内「そう。改装された時、提督に夜偵だけ取られちゃったの。それで捨てられてココに拾われたんだよね」
提督「そうだったんですか……それは大変だったんですね……」
川内「でもここの暮らしは好きだし気に入ってるから平気だけどねー♪」
提督「それでも!ここと同じかそれ以上にやり甲斐がある鎮守府にしてみせますから力をかしてください!」
川内「えっと……話きいてた?夜偵は無いって」
提督「別にそんなのはいりませんから!一緒に来てもらえませんか!?」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/07(火) 23:21:28.81 ID:oZ7DzdFU0
川内「え、ええー……まいったなぁ……」ポリポリ
元提督「良いじゃないか。戦力として必要だって言ってくれてるんだ。しっかり働いてこい」
川内「でも第六のみんなや私まで居なくなったら寂しいんじゃない?」
元提督「バーロー。ここには他にも艦娘はいるんだ、そんな事気にすんな」
元提督「それによ、こうやって着任先が見つかって旅立てるように俺はココを作ったんだ。しっかり働いてこい」
川内「……うん。ありがとう、やさしいおじさん!」
元提督「ああ……っ」
提督「今日は本当にありがとうございました。ここで受け取った艦娘は大切な戦力としてーー」
元提督「あー、良いよ。そんな堅苦しいのは。ただ一つだけ、今度こそこの子達にしっかりと居場所をやってくれ」
暁「おじさん……っ」ぐすっ
雷「私、おじさんの事忘れないから!」ぐすん
電「やさしいおじさん、ありがとうなのです……」ぽろぽろ
響「だすぴだーにゃ……おじさん」
元提督「辛すぎる……」
川内「ありがとうね!知らないおじさん!」
元提督「知らないおじさんはねーだろ!!」
元提督「良いじゃないか。戦力として必要だって言ってくれてるんだ。しっかり働いてこい」
川内「でも第六のみんなや私まで居なくなったら寂しいんじゃない?」
元提督「バーロー。ここには他にも艦娘はいるんだ、そんな事気にすんな」
元提督「それによ、こうやって着任先が見つかって旅立てるように俺はココを作ったんだ。しっかり働いてこい」
川内「……うん。ありがとう、やさしいおじさん!」
元提督「ああ……っ」
提督「今日は本当にありがとうございました。ここで受け取った艦娘は大切な戦力としてーー」
元提督「あー、良いよ。そんな堅苦しいのは。ただ一つだけ、今度こそこの子達にしっかりと居場所をやってくれ」
暁「おじさん……っ」ぐすっ
雷「私、おじさんの事忘れないから!」ぐすん
電「やさしいおじさん、ありがとうなのです……」ぽろぽろ
響「だすぴだーにゃ……おじさん」
元提督「辛すぎる……」
川内「ありがとうね!知らないおじさん!」
元提督「知らないおじさんはねーだろ!!」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/07(火) 23:27:21.36 ID:oZ7DzdFU0
提督「それじゃあそろそろ失礼しますね」
元提督「あとは宜しくたのーー」
天龍「ゴホンッ!うぉっほん!げほっけほっ!!」
提督「……?」
元提督「?」
提督「それじゃあそろそろ失礼ーー」
天龍「うおっふぉん!!あー、疼くぜー、この目がよぉー!夜戦なら任せろって疼きやがるぜー!!」
元提督「それじゃあーー」
天龍「かぁーっ!硝煙のにおいがたまんねぇーなぁー!早く実戦してーなぁおい!!!!」
元提督「うん、じゃあ気をつけて!」
天龍「俺を売り込めよ!!」
元提督「あとは宜しくたのーー」
天龍「ゴホンッ!うぉっほん!げほっけほっ!!」
提督「……?」
元提督「?」
提督「それじゃあそろそろ失礼ーー」
天龍「うおっふぉん!!あー、疼くぜー、この目がよぉー!夜戦なら任せろって疼きやがるぜー!!」
元提督「それじゃあーー」
天龍「かぁーっ!硝煙のにおいがたまんねぇーなぁー!早く実戦してーなぁおい!!!!」
元提督「うん、じゃあ気をつけて!」
天龍「俺を売り込めよ!!」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/09(木) 00:39:35.91 ID:gEuBxZ4Z0
元提督「仕方ないなぁ……売り込んでやるからいじけるなよ」
天龍「お前がちゃんと売り込んでくれたならいじけるのを止めてやる」いじいじ
元提督「おーい、ちょっといいかなー」
提督「はい?」
暁「おじさん、ごきげんようです!」
元提督「あー、えー……うーん……」
提督「?」
元提督(売り込むってどうすれば良いんだ?)
天龍「いじいじ……」チラチラ
天龍「お前がちゃんと売り込んでくれたならいじけるのを止めてやる」いじいじ
元提督「おーい、ちょっといいかなー」
提督「はい?」
暁「おじさん、ごきげんようです!」
元提督「あー、えー……うーん……」
提督「?」
元提督(売り込むってどうすれば良いんだ?)
天龍「いじいじ……」チラチラ
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/09(木) 00:48:12.58 ID:gEuBxZ4Z0
元提督「あー、あれだ!君はロリコンでは無さそうだけど特殊な性癖とかはないのかい!?」
提督「どうしたんですかいきなり!?」
元提督「いやー、拙者は趣味が功を奏して現役時代は憲兵のお世話によくなっていたでござるよ」
提督「何やってるんですか!?」
元提督「たまたま好きになった子が駆逐艦だっただけだよ」
提督「そうですか……確かに最近は見た目では駆逐艦と分からないくらい成長著しい艦娘もいますからね」
元提督「そうなんだよ。まさか駆逐艦とは思わなくてね」
提督「最近うちにも潮ちゃんが着任したんですけどなかなかどうして……」
元提督「そうそう。俺も朝潮ちゃんや曙ちゃんが気になって仕方なかったんだよ」
提督「それガチのやつじゃないですか」
元提督「……」
提督「それガチのやつじゃないですか」
提督「どうしたんですかいきなり!?」
元提督「いやー、拙者は趣味が功を奏して現役時代は憲兵のお世話によくなっていたでござるよ」
提督「何やってるんですか!?」
元提督「たまたま好きになった子が駆逐艦だっただけだよ」
提督「そうですか……確かに最近は見た目では駆逐艦と分からないくらい成長著しい艦娘もいますからね」
元提督「そうなんだよ。まさか駆逐艦とは思わなくてね」
提督「最近うちにも潮ちゃんが着任したんですけどなかなかどうして……」
元提督「そうそう。俺も朝潮ちゃんや曙ちゃんが気になって仕方なかったんだよ」
提督「それガチのやつじゃないですか」
元提督「……」
提督「それガチのやつじゃないですか」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/09(木) 00:54:33.47 ID:gEuBxZ4Z0
元提督「まぁ俺の趣味は置いておいてだ!君はおっぱいの話になるとイキイキしているね!」
提督「あっ……、その、恥ずかしながら自分はおっぱいフェチでして」
元提督「なんと!!」ちらっ
天龍「?」←世界水準越え
提督「とくにスレンダー巨乳が大好きなんです」
元提督「それはつまりアレだ!愛宕達の様なむっちり系じゃなくて、あのー、ほら!なんだっけなぁー?スレンダー巨乳と言えば」
提督「軽巡はなかなか素晴らしいですよね!」
元提督「そうそう!矢矧とか能代とか!あとほら……えーっと」
提督「その辺りは名前だけしか聞いた事がありませんけど……僕が一番良いと思うのは天龍ですね!」
元提督「うおおおおー!!」
提督「あっ……、その、恥ずかしながら自分はおっぱいフェチでして」
元提督「なんと!!」ちらっ
天龍「?」←世界水準越え
提督「とくにスレンダー巨乳が大好きなんです」
元提督「それはつまりアレだ!愛宕達の様なむっちり系じゃなくて、あのー、ほら!なんだっけなぁー?スレンダー巨乳と言えば」
提督「軽巡はなかなか素晴らしいですよね!」
元提督「そうそう!矢矧とか能代とか!あとほら……えーっと」
提督「その辺りは名前だけしか聞いた事がありませんけど……僕が一番良いと思うのは天龍ですね!」
元提督「うおおおおー!!」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/09(木) 01:01:17.79 ID:gEuBxZ4Z0
提督「ど、どうしたんですか!?」
元提督「おーい」こいこい
天龍「な、なんだよいきなり。俺に何か用か?」キョドキョド
提督「君は……天龍!天龍じゃないか!」
天龍「お、おう」
元提督「この提督がお前のおっぱ……お前の事をいたく気に入っているみたいでな」
天龍「へー、そうなのかよ。ふーん……で?」
元提督「俺としては寂しいんだがーー」
天龍改「おい!いつまでも待たせるんじゃねーよ!!」
提督「噂をすればなんとやらだな。天龍!」
天龍改「あん?」
提督「紹介します。こっちがうちの天龍で、将来はケッコンするつもりなんです!」
天龍改「バッ……!人前で何言ってやがんだ!!」
キャッキャッ
元提督「…………」
天龍「…………」
元提督「おーい」こいこい
天龍「な、なんだよいきなり。俺に何か用か?」キョドキョド
提督「君は……天龍!天龍じゃないか!」
天龍「お、おう」
元提督「この提督がお前のおっぱ……お前の事をいたく気に入っているみたいでな」
天龍「へー、そうなのかよ。ふーん……で?」
元提督「俺としては寂しいんだがーー」
天龍改「おい!いつまでも待たせるんじゃねーよ!!」
提督「噂をすればなんとやらだな。天龍!」
天龍改「あん?」
提督「紹介します。こっちがうちの天龍で、将来はケッコンするつもりなんです!」
天龍改「バッ……!人前で何言ってやがんだ!!」
キャッキャッ
元提督「…………」
天龍「…………」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/10(金) 10:49:37.89 ID:hp44WSc40
数十分後……
元提督「天龍、元気出せよ」
天龍「うっせぇ、どーせ俺は売れ残りだよ……」
元提督「はぁ……。まぁいいじゃないか。これからも楽しくやって行こうぜ!」
天龍「俺は戦いたいんだよ!俺に戦わせろ!!その為に生まれてきたんだぞ!!」
元提督「なに言ってるんだ!お前には他にもやるべき事があるだろ!」
睦月「天ちゃん、睦月たちと遊ぶがよいぞ?よいぞ……?」
文月「ふみゅみゅ~……遊びたくなるビーム!」
卯月「ぷっぷくぷ~♪」
天龍「……」
元提督「お前は必要にされてるじゃないか。……な?園長先生」
天龍「ぶっころされてーのか!!」
元提督「天龍、元気出せよ」
天龍「うっせぇ、どーせ俺は売れ残りだよ……」
元提督「はぁ……。まぁいいじゃないか。これからも楽しくやって行こうぜ!」
天龍「俺は戦いたいんだよ!俺に戦わせろ!!その為に生まれてきたんだぞ!!」
元提督「なに言ってるんだ!お前には他にもやるべき事があるだろ!」
睦月「天ちゃん、睦月たちと遊ぶがよいぞ?よいぞ……?」
文月「ふみゅみゅ~……遊びたくなるビーム!」
卯月「ぷっぷくぷ~♪」
天龍「……」
元提督「お前は必要にされてるじゃないか。……な?園長先生」
天龍「ぶっころされてーのか!!」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/10(金) 10:57:08.86 ID:hp44WSc40
天龍「戦いたい戦いたい戦いたい!!」ジタバタ
如月「あらあら、困ったわねぇ」
皐月「ボクのキャンディーを分けてあげるから機嫌なおしてよ。はいっ」
長月「まったく、これだから子供は」
元提督「…………」
ピリリリリッ
元提督「ん?はいはーい」
青葉「どもっ、青葉ですー♪」
元提督「何かあったのか?」
青葉「いえ、ちょっと司令官の声を聞きたかっただけですよう♪司令官、今から青葉とTELセッ」
元提督「今ちょっとうちの大きな子供が騒いで大変なんだ。そういうのは今夜寝室でたのむ」
青葉「あっ!ちょっと待ってください!冗談ですって!本当の用事はーー」
元提督「えー……うん、うん。分かった」
ピッ
睦月「難しい顔してどうしたにゃしぃ?睦月に相談するがよいぞ?」
如月「あらあら、困ったわねぇ」
皐月「ボクのキャンディーを分けてあげるから機嫌なおしてよ。はいっ」
長月「まったく、これだから子供は」
元提督「…………」
ピリリリリッ
元提督「ん?はいはーい」
青葉「どもっ、青葉ですー♪」
元提督「何かあったのか?」
青葉「いえ、ちょっと司令官の声を聞きたかっただけですよう♪司令官、今から青葉とTELセッ」
元提督「今ちょっとうちの大きな子供が騒いで大変なんだ。そういうのは今夜寝室でたのむ」
青葉「あっ!ちょっと待ってください!冗談ですって!本当の用事はーー」
元提督「えー……うん、うん。分かった」
ピッ
睦月「難しい顔してどうしたにゃしぃ?睦月に相談するがよいぞ?」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/10(金) 11:05:34.96 ID:hp44WSc40
元提督「はーい。青葉からの情報によるとこれから数分後に敵が攻めてきます」
天龍「な、なんだってー!?」
望月「ええー……めんどくせぇー」
元提督「駆逐艦の子供達は部屋に戻っておいてくださーい」
卯月「はいはいはい!」びしっ
元提督「はい、卯月さんどうぞ」
卯月「おやつは持って避難していいんですか!ぴょんっ!」
元提督「間宮さんのところで1人1つだけお菓子を貰っておとなしくしているように」
睦月「やったぞなもしぃー♪」
元提督「ぞなもし!?」
弥生「お菓子は1人3個まで」
元提督「弥生ちゃん?ちゃんと聞いてたよね?」
天龍「な、なんだってー!?」
望月「ええー……めんどくせぇー」
元提督「駆逐艦の子供達は部屋に戻っておいてくださーい」
卯月「はいはいはい!」びしっ
元提督「はい、卯月さんどうぞ」
卯月「おやつは持って避難していいんですか!ぴょんっ!」
元提督「間宮さんのところで1人1つだけお菓子を貰っておとなしくしているように」
睦月「やったぞなもしぃー♪」
元提督「ぞなもし!?」
弥生「お菓子は1人3個まで」
元提督「弥生ちゃん?ちゃんと聞いてたよね?」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/10(金) 11:12:51.62 ID:hp44WSc40
元提督「さてと……」
天龍「おい!敵ってなんだよ!どっから攻めてくるんだ!?」
元提督「どうした天龍、早く間宮さんのところへ行か無いとお菓子もらえないぞ?」
天龍「俺を子供扱いすんじゃねー!」ぺろぺろ
元提督「貰ったキャンディー舐めながら言われてもな……」
天龍「敵はなんだ?イ級か?チ級か?タ級か!?」
元提督「そういえば天龍はこう言うの初めてか。ここには年に何回かこうやって攻めてくる奴がいるんだよ」
元提督「どっかから聞きつけるんだろうなー。今回だと狙いは響と暁の改二あたりか?」
元提督「育成が面倒くさいけど艦娘を揃えたいって、あいつらは艦娘をコレクションか何かと勘違いしてるんだろうな」
天龍「略して艦これか。ふざけてやがんな!って、敵は艦娘を集めてる?それが敵って事は……」
元提督「ああ、敵はどこかの堕落した提督だよ」
天龍「おい!敵ってなんだよ!どっから攻めてくるんだ!?」
元提督「どうした天龍、早く間宮さんのところへ行か無いとお菓子もらえないぞ?」
天龍「俺を子供扱いすんじゃねー!」ぺろぺろ
元提督「貰ったキャンディー舐めながら言われてもな……」
天龍「敵はなんだ?イ級か?チ級か?タ級か!?」
元提督「そういえば天龍はこう言うの初めてか。ここには年に何回かこうやって攻めてくる奴がいるんだよ」
元提督「どっかから聞きつけるんだろうなー。今回だと狙いは響と暁の改二あたりか?」
元提督「育成が面倒くさいけど艦娘を揃えたいって、あいつらは艦娘をコレクションか何かと勘違いしてるんだろうな」
天龍「略して艦これか。ふざけてやがんな!って、敵は艦娘を集めてる?それが敵って事は……」
元提督「ああ、敵はどこかの堕落した提督だよ」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/10(金) 11:21:41.61 ID:hp44WSc40
青葉「もしもーし、司令官聞こえますかー?」
元提督「はいはい」
青葉「敵の戦力は大和型の2隻、五航戦の2隻、後は長門型のお2人みたいですー♪」
元提督「ガチガチの戦艦と空母しか育てないマンか。どうせ駆逐艦に頼るしかない海域で躓いたからうちに来たんだろうな」
天龍「おい、どうするんだよ!結構やばいメンツじゃねーか!?」
元提督「仕方ないから迎撃するか」
天龍「つってもうちで戦えそうなのって……金剛型か?」
元提督「いや、一航戦で行こう。あいつらにもたまには働いてもらわないとな」
天龍「一航戦って、あいつら毎日訓練もせず何か食ってるかお茶をすすってるだけだろ!?大丈夫なのかよ……」
元提督「あっ、そうだ。天龍も出撃してみるか?戦いたいって言ってたしさ」
天龍「お、おう!いきなり大和型が相手か……武者震いがしてきたぜ!」ガクガク
元提督「はいはい」
青葉「敵の戦力は大和型の2隻、五航戦の2隻、後は長門型のお2人みたいですー♪」
元提督「ガチガチの戦艦と空母しか育てないマンか。どうせ駆逐艦に頼るしかない海域で躓いたからうちに来たんだろうな」
天龍「おい、どうするんだよ!結構やばいメンツじゃねーか!?」
元提督「仕方ないから迎撃するか」
天龍「つってもうちで戦えそうなのって……金剛型か?」
元提督「いや、一航戦で行こう。あいつらにもたまには働いてもらわないとな」
天龍「一航戦って、あいつら毎日訓練もせず何か食ってるかお茶をすすってるだけだろ!?大丈夫なのかよ……」
元提督「あっ、そうだ。天龍も出撃してみるか?戦いたいって言ってたしさ」
天龍「お、おう!いきなり大和型が相手か……武者震いがしてきたぜ!」ガクガク
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/10(金) 11:30:02.87 ID:hp44WSc40
堕落提督「見えたぞ!あそこが手頃な駆逐艦のいるところだな!」
翔鶴「前方に敵影、空母2隻と軽巡1隻です!」
元提督「あー……そこのキミたち、おとなしく帰りなさーい」←拡声器
堕落提督「おとなしく帰って欲しかったら練度の高い駆逐艦を6隻よこせ!」
加賀「やむを得ません。あの提督は殺しましょう」
天龍「おい!沸点低すぎだろ!!」
赤城「ごめんなさい、加賀さん食事を邪魔されて不機嫌なんです♪」
瑞鶴「あれ?空母2隻って旧型の先輩じゃないですか?お二人でどうするつもりなんですかー?」
加賀「頭にきました」グワッ
天龍「なんだ?パー?ジャンケンか??」
翔鶴「前方に敵影、空母2隻と軽巡1隻です!」
元提督「あー……そこのキミたち、おとなしく帰りなさーい」←拡声器
堕落提督「おとなしく帰って欲しかったら練度の高い駆逐艦を6隻よこせ!」
加賀「やむを得ません。あの提督は殺しましょう」
天龍「おい!沸点低すぎだろ!!」
赤城「ごめんなさい、加賀さん食事を邪魔されて不機嫌なんです♪」
瑞鶴「あれ?空母2隻って旧型の先輩じゃないですか?お二人でどうするつもりなんですかー?」
加賀「頭にきました」グワッ
天龍「なんだ?パー?ジャンケンか??」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/10(金) 11:41:28.23 ID:hp44WSc40
元提督「むっ、いかん。飛ぶぞ」
赤城「はい♪」
天龍「飛ぶ!?だいたいなんでお前は艤装なしに水上に立ってるんだよ!?」
元提督「よーし、天龍しっかり掴まってろー。そんでもって上からよく見てろよー」
ピョンッ
加賀「敵艦の位置を掌握。滅殺……」
パアァァァァン!!
天龍「な、なんだ!?水面を思いっきり叩いたぞ!?」
ゴゴゴゴゴ…………ボカーン!!!!
天龍「ギャー!海が爆発したー!!」
翔鶴「どうして私だけ……」ぼろっ←大破
武蔵「こざかしい!!46cm砲の威力を味わえ!!」ズドンッ!!
加賀「」バキッ←金剛式砲撃ぶっ飛ばしパンチ
武蔵「なっ……」
加賀「そんなものに頼っている様ではまだまだひよっこです。練度の高い艦娘と言うのは拳一つで敵を制圧するものよ」
元提督「よく見ておけー。これが艦娘の戦いだぞー」
天龍は思った。ちょっと……かなり思ってたのと違う。あとなんでこの2人は当たり前の様に空を飛んでいるのかと。
赤城「はい♪」
天龍「飛ぶ!?だいたいなんでお前は艤装なしに水上に立ってるんだよ!?」
元提督「よーし、天龍しっかり掴まってろー。そんでもって上からよく見てろよー」
ピョンッ
加賀「敵艦の位置を掌握。滅殺……」
パアァァァァン!!
天龍「な、なんだ!?水面を思いっきり叩いたぞ!?」
ゴゴゴゴゴ…………ボカーン!!!!
天龍「ギャー!海が爆発したー!!」
翔鶴「どうして私だけ……」ぼろっ←大破
武蔵「こざかしい!!46cm砲の威力を味わえ!!」ズドンッ!!
加賀「」バキッ←金剛式砲撃ぶっ飛ばしパンチ
武蔵「なっ……」
加賀「そんなものに頼っている様ではまだまだひよっこです。練度の高い艦娘と言うのは拳一つで敵を制圧するものよ」
元提督「よく見ておけー。これが艦娘の戦いだぞー」
天龍は思った。ちょっと……かなり思ってたのと違う。あとなんでこの2人は当たり前の様に空を飛んでいるのかと。
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/10(金) 11:53:02.28 ID:hp44WSc40
堕落提督「くそっ!おい、あの宙に浮いてるのを撃ち落とせ!あの人間を人質に取ればーー」
赤城「えいっ♪」ひゅんっ
……
天龍「?」
ゴゴゴゴゴ……ブワッ!!!!」
陸奥「なに!?爆発……きゃあああああ!!」ブワッ
加賀「赤城さんクラスになれば拳圧だけで数キロ先の島を消し飛ばすなんて容易いことです」
天龍「お、俺も、本気になればそのくらい……」
武蔵「フハハッ、化け物め……!大和!こうなったら接近戦で片付けるぞ!」
大和「なんで嬉しそうなのよ。もう」
加賀「あら、良いのかしら?近接戦闘は私達正規空母の専売特許なのだけれど」
武蔵「馬鹿を言うな!接近戦は我々戦艦の土俵だ!!」ダッ
大和「貴方たちは後方からの航空戦が得意なはずよ!」ダッ
赤城「えいっ♪」ひゅんっ
……
天龍「?」
ゴゴゴゴゴ……ブワッ!!!!」
陸奥「なに!?爆発……きゃあああああ!!」ブワッ
加賀「赤城さんクラスになれば拳圧だけで数キロ先の島を消し飛ばすなんて容易いことです」
天龍「お、俺も、本気になればそのくらい……」
武蔵「フハハッ、化け物め……!大和!こうなったら接近戦で片付けるぞ!」
大和「なんで嬉しそうなのよ。もう」
加賀「あら、良いのかしら?近接戦闘は私達正規空母の専売特許なのだけれど」
武蔵「馬鹿を言うな!接近戦は我々戦艦の土俵だ!!」ダッ
大和「貴方たちは後方からの航空戦が得意なはずよ!」ダッ
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/10(金) 12:05:17.82 ID:hp44WSc40
パシッパシッパシッ……
加賀「はぁ……まだまだね」パシッ
武蔵「馬鹿な……二人掛かりだぞ!」
大和「ありえないわ……こんなの、1発も当たらないなんて……!」
加賀「貴方たち、練度は?」
武蔵「89だ!」
加賀「そう……だったら練度が120を超えたらまた相手をしてあげるわ。出直してきなさい」
武蔵「くっ……当たりさえすれば……!」
加賀「まったく……」スッ…
ゴスンッ!!
武蔵「おおっ!当たったぞ!!どうだ!!」
加賀「これで満足かしら?」
武蔵「そんな……」
加賀「かかってくるならこの如何ともしがたい力の差を少しは埋めてから掛かってきなさい」
天龍「おい!なんかどっかで聞いた様な事言ってるけど加賀って何者なんだよ!?」
赤城「私と加賀さんを含め、数隻の艦娘は提督が本当の提督をしていた時、一緒に戦っていた艦娘なんです♪」
元提督「うむ、だから加賀はそこそこ強い!」
加賀「私では貴方たちにはかないませんけれど」
天龍「貴方たち!?赤城と俺の事か!?」
加賀「はぁ……まだまだね」パシッ
武蔵「馬鹿な……二人掛かりだぞ!」
大和「ありえないわ……こんなの、1発も当たらないなんて……!」
加賀「貴方たち、練度は?」
武蔵「89だ!」
加賀「そう……だったら練度が120を超えたらまた相手をしてあげるわ。出直してきなさい」
武蔵「くっ……当たりさえすれば……!」
加賀「まったく……」スッ…
ゴスンッ!!
武蔵「おおっ!当たったぞ!!どうだ!!」
加賀「これで満足かしら?」
武蔵「そんな……」
加賀「かかってくるならこの如何ともしがたい力の差を少しは埋めてから掛かってきなさい」
天龍「おい!なんかどっかで聞いた様な事言ってるけど加賀って何者なんだよ!?」
赤城「私と加賀さんを含め、数隻の艦娘は提督が本当の提督をしていた時、一緒に戦っていた艦娘なんです♪」
元提督「うむ、だから加賀はそこそこ強い!」
加賀「私では貴方たちにはかないませんけれど」
天龍「貴方たち!?赤城と俺の事か!?」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/10(金) 12:17:24.35 ID:hp44WSc40
曙「まったく、なんで私がお使いなんてしなきゃいけないのよ」
元提督「む、あれは……」
曙「あっ!ちょっとクソ提督!!そんなところ飛んでないで荷物運ぶの手伝いなさいよー!!」
堕落提督「しめた、仲間の駆逐艦か!あいつを人質に取れば!長門!あいつをさらってーー」
曙「は?長門さん?ちょっと何すんのよー!」ジタバタ
堕落提督(命令前にさらって……)
堕落提督「まあいい!さあ、貴様の仲間の駆逐艦はいただいた!悪戯されたりする前に返してほしくば大人しくーー」
加賀「まずい……!」
ビュンッ
元提督「いけないな。それはいけない」
堕落提督「ひっ……び、びっくりさせるな!いきなり前に現れ……て……」
元提督「くびり殺すか。ひねり潰すか……よし、叩き潰そう」グワッ
堕落提督「お、おい!大和!武蔵!カハッ……息が……っ」
武蔵「ぐっ……動けん……」
赤城「あれは良くある圧倒的に強い相手の前では息すら出来なくなるアレですね」
天龍「なにそれ怖い!フフフ怖い!」←赤城に預けられた
曙「ちょっと、長門さん大丈夫?」←そんな中、超元気な曙
元提督「む、あれは……」
曙「あっ!ちょっとクソ提督!!そんなところ飛んでないで荷物運ぶの手伝いなさいよー!!」
堕落提督「しめた、仲間の駆逐艦か!あいつを人質に取れば!長門!あいつをさらってーー」
曙「は?長門さん?ちょっと何すんのよー!」ジタバタ
堕落提督(命令前にさらって……)
堕落提督「まあいい!さあ、貴様の仲間の駆逐艦はいただいた!悪戯されたりする前に返してほしくば大人しくーー」
加賀「まずい……!」
ビュンッ
元提督「いけないな。それはいけない」
堕落提督「ひっ……び、びっくりさせるな!いきなり前に現れ……て……」
元提督「くびり殺すか。ひねり潰すか……よし、叩き潰そう」グワッ
堕落提督「お、おい!大和!武蔵!カハッ……息が……っ」
武蔵「ぐっ……動けん……」
赤城「あれは良くある圧倒的に強い相手の前では息すら出来なくなるアレですね」
天龍「なにそれ怖い!フフフ怖い!」←赤城に預けられた
曙「ちょっと、長門さん大丈夫?」←そんな中、超元気な曙
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/10(金) 12:25:51.83 ID:hp44WSc40
バキバキバキ!!メキメキッ!!グシャッ……
天龍「ヒッ……!」ぎゅっ
赤城「あらあら……」
天龍「あ、赤城、どうなった!?見ても大丈夫か!?なんかこう……血とかいっぱい出てないよな!?千切れたりしてないよな!?」ぎゅーっ
赤城「えっと……とりあえず天龍さんはそのまま顔を私の胸に埋めておいたほうが良いかと」
天龍「よし、分かった!夢に出てきたらヤバイもんな!!」
元提督「フーッ……ん?」
加賀「く……っ」
元提督「加賀?」
加賀「まったく……駆逐艦が絡むとすぐそうやって暴走する癖、なんとかならないのかしら」
元提督「だ、大丈夫か!?」
加賀「大丈夫に見える?腕が二本と脇腹も何本か折れているわね。これは大破と言っても過言ではないんじゃなくて?」
武蔵「おい……あの加賀を大破させる様な攻撃を人間が……?」
天龍「ヒッ……!」ぎゅっ
赤城「あらあら……」
天龍「あ、赤城、どうなった!?見ても大丈夫か!?なんかこう……血とかいっぱい出てないよな!?千切れたりしてないよな!?」ぎゅーっ
赤城「えっと……とりあえず天龍さんはそのまま顔を私の胸に埋めておいたほうが良いかと」
天龍「よし、分かった!夢に出てきたらヤバイもんな!!」
元提督「フーッ……ん?」
加賀「く……っ」
元提督「加賀?」
加賀「まったく……駆逐艦が絡むとすぐそうやって暴走する癖、なんとかならないのかしら」
元提督「だ、大丈夫か!?」
加賀「大丈夫に見える?腕が二本と脇腹も何本か折れているわね。これは大破と言っても過言ではないんじゃなくて?」
武蔵「おい……あの加賀を大破させる様な攻撃を人間が……?」
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/10(金) 12:35:24.58 ID:hp44WSc40
加賀「こんなつまらない人間でも一応提督なんですから。殺したりしたら監獄行きですよ」
元提督「すみませんでした……」
加賀「それに……駆逐艦とは言え貴方の育てた艦娘がこれくらいで攫われると思って?」
曙「わかった!?いくらこんな提督の命令だからって悪い事しちゃダメに決まってんでしょ!!」
長門「うむ……すまん」←小破
瑞鶴「ううー……駆逐艦に負けるなんてぇ……」←中破
元提督「反省は後でいくらでもするから早くドックへ行こう!な?」
加賀「……腕と脇腹が痛くて歩けないわ。悪いけどドックまで運んでくれるかしら」
元提督「よしきた!赤城、後はたのんだ!!」ダキッ
シュタタタタ……
赤城「あらあら、加賀さんったらあれが目当てだったのかしら♪」
天龍「赤城、もう見て大丈夫か!?おい、赤城!まだダメか!?」
元提督「すみませんでした……」
加賀「それに……駆逐艦とは言え貴方の育てた艦娘がこれくらいで攫われると思って?」
曙「わかった!?いくらこんな提督の命令だからって悪い事しちゃダメに決まってんでしょ!!」
長門「うむ……すまん」←小破
瑞鶴「ううー……駆逐艦に負けるなんてぇ……」←中破
元提督「反省は後でいくらでもするから早くドックへ行こう!な?」
加賀「……腕と脇腹が痛くて歩けないわ。悪いけどドックまで運んでくれるかしら」
元提督「よしきた!赤城、後はたのんだ!!」ダキッ
シュタタタタ……
赤城「あらあら、加賀さんったらあれが目当てだったのかしら♪」
天龍「赤城、もう見て大丈夫か!?おい、赤城!まだダメか!?」
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/13(月) 16:53:54.50 ID:3OpfLTXi0
巻雲「司令官さまぁー?今日は巻雲達をどこへ連れて行ってくれるんですかー?」
元提督「んー?今日は図書館で勉強だよー」
夕雲「巻雲さん、たくさんお勉強して将来の戦いに備えましょうね」
長波「そうそう、戦場では一瞬の判断が生死を分けるんだからね。しっかり勉強しなきゃダメだぞー」
巻雲「もう!長波ちゃんは巻雲を子供扱いしないでくださいー!」
秋雲「んでもさぁ~、どうみてもこの中じゃ巻雲ちゃんが末っ子だしぃ♪」
夕雲「あらあら」ぼいん
長波「確かに幼くは見えるよな」たゆん
秋雲「だよねー♪」たゆゆん
巻雲「もぉー!秋雲は黙っててください!」ちーん
元提督「やれやれ、何の話してるんだか」ぼっきーん
元提督「んー?今日は図書館で勉強だよー」
夕雲「巻雲さん、たくさんお勉強して将来の戦いに備えましょうね」
長波「そうそう、戦場では一瞬の判断が生死を分けるんだからね。しっかり勉強しなきゃダメだぞー」
巻雲「もう!長波ちゃんは巻雲を子供扱いしないでくださいー!」
秋雲「んでもさぁ~、どうみてもこの中じゃ巻雲ちゃんが末っ子だしぃ♪」
夕雲「あらあら」ぼいん
長波「確かに幼くは見えるよな」たゆん
秋雲「だよねー♪」たゆゆん
巻雲「もぉー!秋雲は黙っててください!」ちーん
元提督「やれやれ、何の話してるんだか」ぼっきーん
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/13(月) 17:00:45.56 ID:3OpfLTXi0
元提督「さぁ着いたぞ」
夕雲「ここですか?」
巻雲「巻雲、このお店知ってます!ふぁみりーれすとらんって書いてますよ!夕雲姉さま!」
長波「なんでファミレスなんだ?図書館って言ってただろ?」
元提督「いや、最初からココへ来るつもりだったんだよ。でもファミレス行くなんて行ったら100%付いてくる奴が2人は確実にいるだろ?」
秋雲「まぁ図書館よりこっちの方がいいよねー♪よかったじゃん巻雲ちゃん、お子様ランチの旗が増えるよー♪」
巻雲「お子様ランチなんて頼みません!暁ちゃんと一緒にしないでください!」
元提督「まさかの暁ディスに暁も新しい鎮守府でくしゃみしてるかもな」
夕雲「ここですか?」
巻雲「巻雲、このお店知ってます!ふぁみりーれすとらんって書いてますよ!夕雲姉さま!」
長波「なんでファミレスなんだ?図書館って言ってただろ?」
元提督「いや、最初からココへ来るつもりだったんだよ。でもファミレス行くなんて行ったら100%付いてくる奴が2人は確実にいるだろ?」
秋雲「まぁ図書館よりこっちの方がいいよねー♪よかったじゃん巻雲ちゃん、お子様ランチの旗が増えるよー♪」
巻雲「お子様ランチなんて頼みません!暁ちゃんと一緒にしないでください!」
元提督「まさかの暁ディスに暁も新しい鎮守府でくしゃみしてるかもな」
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/13(月) 17:04:38.67 ID:3OpfLTXi0
店員「いらっしゃいませー。何名さまでしょうか?」
秋雲「おとな4人と子供1人でーす♪」
巻雲「秋雲ったらぁ……長波ちゃんはもう大人だから大人5人ですよー」
長波「え?あ、うん……まぁ良いか」
店員「申し訳ありません。テーブル席が4人用でして、少し詰めて座っていただいても宜しいでしょうか?」
夕雲「はい、大丈夫ですよ」
店員「ではこちらに」
秋雲「おとな4人と子供1人でーす♪」
巻雲「秋雲ったらぁ……長波ちゃんはもう大人だから大人5人ですよー」
長波「え?あ、うん……まぁ良いか」
店員「申し訳ありません。テーブル席が4人用でして、少し詰めて座っていただいても宜しいでしょうか?」
夕雲「はい、大丈夫ですよ」
店員「ではこちらに」
93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/13(月) 17:12:59.60 ID:3OpfLTXi0
元提督「よし、夕雲と巻雲はそっちに座ってくれるか?巻雲の事をみてやっててくれ」
夕雲「はいはい♪巻雲さん、前掛けをしましょうね」
巻雲「もぉー、司令官さま夕雲姉さまもぉ……」
元提督「長波と秋雲は俺とこっちな」
秋雲「なに?もしかして真ん中に座って両手に花とかするつもりなのぉー?」
長波「まったく、提督も物好きだな」
元提督「長波は俺の隣。で、秋雲は……よっと」
ポスッ
元提督「俺の膝の上な」
巻雲「ふふふーん♪秋雲が1番子供みたいですー」
秋雲「えーっと、メニューは?みんなはなに食べんのー?」足パタパタ
長波「なんかあっさり受け入れたな……」
夕雲「あっさり受け入れたわねぇ♪」
巻雲「うぅー……」←ちょっと羨ましい
元提督「うぅー……」←足パタパタされる度に秋雲の尻からの振動でホッキンボッキン
夕雲「はいはい♪巻雲さん、前掛けをしましょうね」
巻雲「もぉー、司令官さま夕雲姉さまもぉ……」
元提督「長波と秋雲は俺とこっちな」
秋雲「なに?もしかして真ん中に座って両手に花とかするつもりなのぉー?」
長波「まったく、提督も物好きだな」
元提督「長波は俺の隣。で、秋雲は……よっと」
ポスッ
元提督「俺の膝の上な」
巻雲「ふふふーん♪秋雲が1番子供みたいですー」
秋雲「えーっと、メニューは?みんなはなに食べんのー?」足パタパタ
長波「なんかあっさり受け入れたな……」
夕雲「あっさり受け入れたわねぇ♪」
巻雲「うぅー……」←ちょっと羨ましい
元提督「うぅー……」←足パタパタされる度に秋雲の尻からの振動でホッキンボッキン
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/14(火) 12:25:17.54 ID:9juyAek90
元提督「すみませーん」
店員「はい、ご注文はお決まりでしょうか」
夕雲「私はこのグラタンにしようかしら」
長波「あたしはこの300gステーキ!あとライスはチャーハンで!」
巻雲「巻雲はこのお子様セットにします!」
秋雲「なーんだ、やっぱりお子様ランチにするんだ♪」
巻雲「お子様ランチじゃなくてお子様セットですー!たまたま量がちょうど良かっただけだし!」
秋雲「はいはい♪」
巻雲「うぅー……そう言う秋雲は何にするのよー!」
秋雲「んー?秋雲さんはぁ~、牛缶ー」
店員「あの……申し訳こまざいません、当店に牛缶は……」
店員「はい、ご注文はお決まりでしょうか」
夕雲「私はこのグラタンにしようかしら」
長波「あたしはこの300gステーキ!あとライスはチャーハンで!」
巻雲「巻雲はこのお子様セットにします!」
秋雲「なーんだ、やっぱりお子様ランチにするんだ♪」
巻雲「お子様ランチじゃなくてお子様セットですー!たまたま量がちょうど良かっただけだし!」
秋雲「はいはい♪」
巻雲「うぅー……そう言う秋雲は何にするのよー!」
秋雲「んー?秋雲さんはぁ~、牛缶ー」
店員「あの……申し訳こまざいません、当店に牛缶は……」
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/14(火) 12:32:34.62 ID:9juyAek90
秋雲「んー、じゃあ銀シャリ」
店員「ライスで宜しいでしょうか?」
秋雲「銀シャリ大盛りで!」
店員「えーっと……」
元提督「ライス大盛りでお願いします」
店員「かしこまりました。少々お待ちください」
夕雲「それにしても提督は本当に秋雲さんが大好きなんですねー。少し妬けちゃうわ」
元提督「なにいってんだ?俺は皆んなを平等に愛しているさ!」サッ
秋雲「牛缶と銀シャリ~」
巻雲「司令官さまはいつも秋雲用にカバンの中へ牛缶を入れてます!これは特別扱いですよ~!」
長波「と言うか、ちょくちょくこうやってコッソリ外食に連れて行って貰ってる私達も大概だよな……」
元提督「安心しろ!みんな満遍なくコッソリ連れ出してるから!」
長波「なんだよその嘘くさい話しは」
店員「ライスで宜しいでしょうか?」
秋雲「銀シャリ大盛りで!」
店員「えーっと……」
元提督「ライス大盛りでお願いします」
店員「かしこまりました。少々お待ちください」
夕雲「それにしても提督は本当に秋雲さんが大好きなんですねー。少し妬けちゃうわ」
元提督「なにいってんだ?俺は皆んなを平等に愛しているさ!」サッ
秋雲「牛缶と銀シャリ~」
巻雲「司令官さまはいつも秋雲用にカバンの中へ牛缶を入れてます!これは特別扱いですよ~!」
長波「と言うか、ちょくちょくこうやってコッソリ外食に連れて行って貰ってる私達も大概だよな……」
元提督「安心しろ!みんな満遍なくコッソリ連れ出してるから!」
長波「なんだよその嘘くさい話しは」
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/14(火) 12:39:26.72 ID:9juyAek90
夕雲「提督はどうして私達を特別大切にしてくれるんですか?」
元提督「んー……そんな気はないんだが。確かに鎮守府で提督をしている時もよく言われたな」
巻雲「司令官さまは鎮守府にいる時から秋雲を特別扱いしてたんですか!?そんなのずるいです!!」
秋雲「牛缶牛缶~♪」
提督「いやいや、俺はよく駆逐艦を特別扱いしてると戦艦連中に言われててな」
長波「それってロリコンってやつだろ?大丈夫なのかよ……」
提督「仕方ないだろ!好きなもんは好きなんだから!ちゃんと合意の上でしたから大丈夫だし!」
長波「何をしたんだよ!」
元提督「んー……そんな気はないんだが。確かに鎮守府で提督をしている時もよく言われたな」
巻雲「司令官さまは鎮守府にいる時から秋雲を特別扱いしてたんですか!?そんなのずるいです!!」
秋雲「牛缶牛缶~♪」
提督「いやいや、俺はよく駆逐艦を特別扱いしてると戦艦連中に言われててな」
長波「それってロリコンってやつだろ?大丈夫なのかよ……」
提督「仕方ないだろ!好きなもんは好きなんだから!ちゃんと合意の上でしたから大丈夫だし!」
長波「何をしたんだよ!」
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/14(火) 12:46:54.04 ID:9juyAek90
店員「おまたせ致しました。お子様セットになります」コトッ
店員「グラタンのお客様」
夕雲「はい♪」
店員「300gステーキとチャーハンのお客様」
長波「はいはーい!」
店員「あとこちら、ライスですが……」
秋雲「銀シャリキター!」
店員「以上でよろしかったでしょうか?」
元提督「はい」
巻雲「ちょ、ちょっと待ってくださいー!どうしてお子様セットだけ何も聞かず巻雲の所へ置いたんですかぁー!」
店員「えっ、違いましたか?」
巻雲「そうですよぉ!正解ですよ~!でも何か腑に落ちないんですー!あうあうあぅ……夕雲姉さまぁ」
夕雲「はいはい、お鼻チーンしましょうねー」
巻雲「……チーン!」
店員「あの、もう行って良いですか……」
店員「グラタンのお客様」
夕雲「はい♪」
店員「300gステーキとチャーハンのお客様」
長波「はいはーい!」
店員「あとこちら、ライスですが……」
秋雲「銀シャリキター!」
店員「以上でよろしかったでしょうか?」
元提督「はい」
巻雲「ちょ、ちょっと待ってくださいー!どうしてお子様セットだけ何も聞かず巻雲の所へ置いたんですかぁー!」
店員「えっ、違いましたか?」
巻雲「そうですよぉ!正解ですよ~!でも何か腑に落ちないんですー!あうあうあぅ……夕雲姉さまぁ」
夕雲「はいはい、お鼻チーンしましょうねー」
巻雲「……チーン!」
店員「あの、もう行って良いですか……」
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/14(火) 12:53:29.21 ID:9juyAek90
秋雲「やっぱ牛缶と銀シャリは最高だよねー♪」
夕雲「提督は何もめしあがらないんですか?」
巻雲「ふっふーん♪巻雲だけおもちゃ貰っちゃいました♪」
元提督「ああ、俺はステーキとチャーハン食べるから」
長波「なんだ?あたしのを狙ってんのか?仕方ない、一口だけなら分けてやってもいいぞ?」
元提督「大丈夫だよ。多分半分以上残るから」
店長「おい、あそこの客。持ち込みは禁止って注意してこい」
店員「は、ふぁい!」タッ
夕雲「提督は何もめしあがらないんですか?」
巻雲「ふっふーん♪巻雲だけおもちゃ貰っちゃいました♪」
元提督「ああ、俺はステーキとチャーハン食べるから」
長波「なんだ?あたしのを狙ってんのか?仕方ない、一口だけなら分けてやってもいいぞ?」
元提督「大丈夫だよ。多分半分以上残るから」
店長「おい、あそこの客。持ち込みは禁止って注意してこい」
店員「は、ふぁい!」タッ
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/14(火) 12:57:41.97 ID:9juyAek90
店員「あのー……申し訳こまざいませんが、飲食物の店内への持ち込みは禁止されておりまして」
店員「そちらの牛缶は……」
夕雲「あらあら……ごめんなさいね」
店員「いえ、こちらこそ言うのが遅くなってしまっ」
夕雲「でも今回だけは見逃してくれないかしら……ね?ダメ?お・ね・が・い♪」
店員「ああー……」ビクンビクン
店長「なに!?注意したけどダメだった!?アホかお前は!もう良い、俺がいく!」
店員「そちらの牛缶は……」
夕雲「あらあら……ごめんなさいね」
店員「いえ、こちらこそ言うのが遅くなってしまっ」
夕雲「でも今回だけは見逃してくれないかしら……ね?ダメ?お・ね・が・い♪」
店員「ああー……」ビクンビクン
店長「なに!?注意したけどダメだった!?アホかお前は!もう良い、俺がいく!」
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/14(火) 13:07:45.18 ID:9juyAek90
店長「お客様、困りますよ。先ほどもうちの者が来たと思いますが、店内への持ち込みは禁止されております」
夕雲「でもさっきの方は良いって言ってくれたけど」
店長「私が店長です。私がダメと言ったらダメなんです」
夕雲「あら、これはちょっと難しそうね」
長波「なんだよいちいち小せー奴だなぁ」
店長「!!」
長波「別に牛缶の一個や二個くらい良いだろ?」
店長「しかし、他のお客様にも迷惑になりますから」
長波「なるわけないだろ。お昼時なのにあたし達以外客なんていないんだから」
店長「はわわ……確かに二ヶ月ぶりのお客様ですが……」
長波「あのなぁ……来ない客の心配してる暇があるなら、今いる客にサービスしたらどうだ?もし客が来たらすぐ片付けるからさ」
店長「ですが……」
長波「なに?」
店長(こっちが正しい筈なのにこの高圧的な態度……ああっ)ビクンビクン
店長「かしこまりました。女王様」
長波「ああ……え?なに?」
夕雲「でもさっきの方は良いって言ってくれたけど」
店長「私が店長です。私がダメと言ったらダメなんです」
夕雲「あら、これはちょっと難しそうね」
長波「なんだよいちいち小せー奴だなぁ」
店長「!!」
長波「別に牛缶の一個や二個くらい良いだろ?」
店長「しかし、他のお客様にも迷惑になりますから」
長波「なるわけないだろ。お昼時なのにあたし達以外客なんていないんだから」
店長「はわわ……確かに二ヶ月ぶりのお客様ですが……」
長波「あのなぁ……来ない客の心配してる暇があるなら、今いる客にサービスしたらどうだ?もし客が来たらすぐ片付けるからさ」
店長「ですが……」
長波「なに?」
店長(こっちが正しい筈なのにこの高圧的な態度……ああっ)ビクンビクン
店長「かしこまりました。女王様」
長波「ああ……え?なに?」
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/14(火) 13:18:57.88 ID:9juyAek90
オーナー「アホかお前ら!!」
店員「ひいっ……」
店長「ですが、あの女王様達はとんでもない人身掌握術を……」
オーナー「役にたたんバカ共が……しょーもない色気に惑わされやがって」スタスタ
オーナー「お客様!困るんですよ!!自分勝手なーー」
巻雲「あうあうあぅ……!夕雲姉さまぁ、な、なんだかとってもこわい人が……」
オーナー「はわわ……こんな……」
巻雲「ごめんなさい、ごめんなさい、怒らないでくださぃ……あうぅ」
夕雲「大丈夫ですよ。ほら、泣かないで」
秋雲「巻雲ちゃん、銀シャリあげるから泣き止みなって」
長波「秋雲、もうその牛缶なおしとけよ。これ以上は巻雲が可哀想だしさ」
秋雲「んー、仕方ないかぁ。牛缶は帰ってからでもたべれるし」
巻雲「うわあぁぁぁーん!ごめんなさぁーい!」
長波「ほら、もう片付けるからあっち行ってくれ。巻雲が泣き止まないだろ」
オーナー「おもちゃ……」
巻雲「ヒック……」
オーナー「おもちゃ好きなだけあげるし牛缶も許可するからおじさんの事嫌いにならないで!!」
巻雲「おもちゃ好きなだけ……?」
元提督「この人からは俺以上にヤバいにおいがする」
店員「ひいっ……」
店長「ですが、あの女王様達はとんでもない人身掌握術を……」
オーナー「役にたたんバカ共が……しょーもない色気に惑わされやがって」スタスタ
オーナー「お客様!困るんですよ!!自分勝手なーー」
巻雲「あうあうあぅ……!夕雲姉さまぁ、な、なんだかとってもこわい人が……」
オーナー「はわわ……こんな……」
巻雲「ごめんなさい、ごめんなさい、怒らないでくださぃ……あうぅ」
夕雲「大丈夫ですよ。ほら、泣かないで」
秋雲「巻雲ちゃん、銀シャリあげるから泣き止みなって」
長波「秋雲、もうその牛缶なおしとけよ。これ以上は巻雲が可哀想だしさ」
秋雲「んー、仕方ないかぁ。牛缶は帰ってからでもたべれるし」
巻雲「うわあぁぁぁーん!ごめんなさぁーい!」
長波「ほら、もう片付けるからあっち行ってくれ。巻雲が泣き止まないだろ」
オーナー「おもちゃ……」
巻雲「ヒック……」
オーナー「おもちゃ好きなだけあげるし牛缶も許可するからおじさんの事嫌いにならないで!!」
巻雲「おもちゃ好きなだけ……?」
元提督「この人からは俺以上にヤバいにおいがする」
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/14(火) 13:26:01.69 ID:9juyAek90
女性社員「まったく、これだから男の人は」
中略……
女性社員「すきゅーん……」じんわぁ…
元提督「?」
店員「顔見ただけで……あの人が一番役に立たなかったですね……」
店員「(夕雲に)甘やかされたい」
店長「(長波に)踏まれたい」
オーナー「(巻雲を)愛でたい」
女性社員「(元提督に)妊娠させられたい」
元提督「(秋雲に)」
中略……
女性社員「すきゅーん……」じんわぁ…
元提督「?」
店員「顔見ただけで……あの人が一番役に立たなかったですね……」
店員「(夕雲に)甘やかされたい」
店長「(長波に)踏まれたい」
オーナー「(巻雲を)愛でたい」
女性社員「(元提督に)妊娠させられたい」
元提督「(秋雲に)」
111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/14(火) 13:39:59.49 ID:9juyAek90
夕雲「そういえば前から気になってたんだけど……提督はどうして提督をやめたのかしら?」
長波「それはあたしも気になるな。曙に聞いたけど鎮守府ではみんなから慕われてたんだろ?」
元提督「曙ちゃんが実は陰でそんな事を!?デレ期到来!?」
巻雲「司令官さまは司令官さまじゃなくて、えっと、司令官さまは司令官……司令官さまは?」
元提督「辞めたって言うか無くなっちゃったんだよ。鎮守府が」
秋雲「無くなった?」
元提督「そう。まさに跡形も無くな」
長波「ちょ、ちょっと待てよ!提督の鎮守府って赤城や加賀くらすがゴロゴロいたんだろ?それなのに鎮守府が破壊されたなんて……」
夕雲「深海棲艦……やっぱり想像以上に恐ろしい敵なのね」
元提督「いや、鎮守府をふき飛ばしたのは深海棲艦じゃない……敵の攻撃なら防げたんだが」
秋雲「つまりそれって艦娘が裏切りを?いったい誰がなんでそんな事……」
元提督「鎮守府をふき飛ばしたのはな……」
元提督「マジカルパティシエ比叡ちゃんなんだ……」
長波「なんであいつを台所に入れたんだよ」
元提督「ちょっと目を離した隙に一人で台所に……」
夕雲「まあ……遠回しな自殺よね」
長波「それはあたしも気になるな。曙に聞いたけど鎮守府ではみんなから慕われてたんだろ?」
元提督「曙ちゃんが実は陰でそんな事を!?デレ期到来!?」
巻雲「司令官さまは司令官さまじゃなくて、えっと、司令官さまは司令官……司令官さまは?」
元提督「辞めたって言うか無くなっちゃったんだよ。鎮守府が」
秋雲「無くなった?」
元提督「そう。まさに跡形も無くな」
長波「ちょ、ちょっと待てよ!提督の鎮守府って赤城や加賀くらすがゴロゴロいたんだろ?それなのに鎮守府が破壊されたなんて……」
夕雲「深海棲艦……やっぱり想像以上に恐ろしい敵なのね」
元提督「いや、鎮守府をふき飛ばしたのは深海棲艦じゃない……敵の攻撃なら防げたんだが」
秋雲「つまりそれって艦娘が裏切りを?いったい誰がなんでそんな事……」
元提督「鎮守府をふき飛ばしたのはな……」
元提督「マジカルパティシエ比叡ちゃんなんだ……」
長波「なんであいつを台所に入れたんだよ」
元提督「ちょっと目を離した隙に一人で台所に……」
夕雲「まあ……遠回しな自殺よね」
113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/14(火) 13:57:25.83 ID:9juyAek90
元提督「それで鎮守府を建て直す事になったんだけど流石にすぐ建て直せる物でも無いし、しばらく散り散りになって他の鎮守府に配属されたんだよ」
夕雲「そうだったんですか」
巻雲「じゃあ鎮守府にいた巻雲は夕雲姉さまと離れ離れに……そんなの可哀想ですよぉ」
元提督「いや、確かに人数が多い姉妹は何組かに分かれてるけど基本姉妹は一緒だからな」
元提督「夕雲型は御前達4人と清霜早霜朝霜高波の4人に分かれてたよ」
秋雲「夕雲型か陽炎型か……??」
夕雲「じゃあ提督もいずれ鎮守府へ帰ってしまうんですね。夕雲、さみしいわ」
元提督「どうだろうな。まだまだこっちでもやらなきゃいけない事もあるし」
長波「お?なんだ、あたしらに愛着でも湧いて離れたくないってか?まぁあたしは大歓迎だけどな」
元提督「もちろんそれもあるんだけど……補佐として配属された後8回憲兵に捕まって提督を解任させられてるんだよな……」
長波「ダメだこいつ早くなんとかしないと」
夕雲「そうだったんですか」
巻雲「じゃあ鎮守府にいた巻雲は夕雲姉さまと離れ離れに……そんなの可哀想ですよぉ」
元提督「いや、確かに人数が多い姉妹は何組かに分かれてるけど基本姉妹は一緒だからな」
元提督「夕雲型は御前達4人と清霜早霜朝霜高波の4人に分かれてたよ」
秋雲「夕雲型か陽炎型か……??」
夕雲「じゃあ提督もいずれ鎮守府へ帰ってしまうんですね。夕雲、さみしいわ」
元提督「どうだろうな。まだまだこっちでもやらなきゃいけない事もあるし」
長波「お?なんだ、あたしらに愛着でも湧いて離れたくないってか?まぁあたしは大歓迎だけどな」
元提督「もちろんそれもあるんだけど……補佐として配属された後8回憲兵に捕まって提督を解任させられてるんだよな……」
長波「ダメだこいつ早くなんとかしないと」
114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/14(火) 14:09:19.84 ID:9juyAek90
元提督「いやいや、このご時世だし鎮守府にいた頃から駆逐艦に触ったりしたらすぐ憲兵のお世話にはなってたんだけど」
長波「駆逐艦に触ったくらいで捕まるか」
元提督「触る場所が悪かったらしい」
夕雲「あらあら♪」
元提督「うっかりだったんだ……!つい自分の鎮守府の艦娘と勘違いして……!あんな事やこんな事を……!」
長波「だから何だよ」
元提督「朝の挨拶代わりに長波の胸を揉みしごいたり……」
長波「おいい!」
元提督「あのなぁ……はぁ、まあいいけどさ。あんま強く掴まないでよ?とか言ってたから!だから癖で」
長波「もう分かったから、やめろ!」
秋雲「それを補佐で行った鎮守府でもして長波に訴えられた、と」
元提督「いや、すぐに抵抗してくれたら俺だって寝ぼけてても気づいたんだけどな……」
元提督「同じ反応だったから気付くのが遅れて、そこをその鎮守府の提督に見つかって憲兵に突き出されたんだ」
長波「これ以上あたしを巻き込むなよ……」
長波「駆逐艦に触ったくらいで捕まるか」
元提督「触る場所が悪かったらしい」
夕雲「あらあら♪」
元提督「うっかりだったんだ……!つい自分の鎮守府の艦娘と勘違いして……!あんな事やこんな事を……!」
長波「だから何だよ」
元提督「朝の挨拶代わりに長波の胸を揉みしごいたり……」
長波「おいい!」
元提督「あのなぁ……はぁ、まあいいけどさ。あんま強く掴まないでよ?とか言ってたから!だから癖で」
長波「もう分かったから、やめろ!」
秋雲「それを補佐で行った鎮守府でもして長波に訴えられた、と」
元提督「いや、すぐに抵抗してくれたら俺だって寝ぼけてても気づいたんだけどな……」
元提督「同じ反応だったから気付くのが遅れて、そこをその鎮守府の提督に見つかって憲兵に突き出されたんだ」
長波「これ以上あたしを巻き込むなよ……」
115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/14(火) 14:16:14.77 ID:9juyAek90
元提督「そんな事が8回程あって解任されました」モミモミ
長波「自業自得だな」
秋雲「んっ……あのさぁ、その悪い癖が出てるんだけど」
夕雲「でも良く自分の鎮守府にいた時は解任されなかったわねー」
元提督「確かにな。何か不思議な力が働いていたのかすぐ釈放されて普通に提督してたからな」コネコネ
巻雲「不思議な力……早霜ちゃんとかが聞いたら喜びそうですね、夕雲姉さま」
秋雲「不思議な力ねぇ……」ビクンッ
不思議な力「ヒェー!」
長波「自業自得だな」
秋雲「んっ……あのさぁ、その悪い癖が出てるんだけど」
夕雲「でも良く自分の鎮守府にいた時は解任されなかったわねー」
元提督「確かにな。何か不思議な力が働いていたのかすぐ釈放されて普通に提督してたからな」コネコネ
巻雲「不思議な力……早霜ちゃんとかが聞いたら喜びそうですね、夕雲姉さま」
秋雲「不思議な力ねぇ……」ビクンッ
不思議な力「ヒェー!」
125: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/17(金) 21:31:02.07 ID:rfpTkw+y0
秋雲「いやー、食べた食べた~♪」
長波「さすがに300gはでかかったなぁ」
夕雲「もう、長波さんったら……半分以上提督に食べてもらってたじゃない」
曙「あら、みんなでお出かけ?相変わらず仲良いわね」
巻雲「はい!巻雲達は司令官さーーむーむーっ!」ジタバタ
曙「?」
巻雲「ぷはーっ!秋雲、なにするんですー!!」
秋雲「ダメよぉ~?巻雲ちゃーん。内緒って言われてるでしょー?」
曙「内緒?」
長波「まぁあの二人以外なら良いんじゃないか?曙なら大丈夫だろ」
秋雲「そう?だってさー♪よかったねぇ巻雲ちゃん♪」もきゅもきゅ
巻雲「もー!あんまりくっつかないでくださいー!!
長波「さすがに300gはでかかったなぁ」
夕雲「もう、長波さんったら……半分以上提督に食べてもらってたじゃない」
曙「あら、みんなでお出かけ?相変わらず仲良いわね」
巻雲「はい!巻雲達は司令官さーーむーむーっ!」ジタバタ
曙「?」
巻雲「ぷはーっ!秋雲、なにするんですー!!」
秋雲「ダメよぉ~?巻雲ちゃーん。内緒って言われてるでしょー?」
曙「内緒?」
長波「まぁあの二人以外なら良いんじゃないか?曙なら大丈夫だろ」
秋雲「そう?だってさー♪よかったねぇ巻雲ちゃん♪」もきゅもきゅ
巻雲「もー!あんまりくっつかないでくださいー!!
126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/17(金) 21:38:19.71 ID:rfpTkw+y0
巻雲「巻雲達は司令官さまとお昼ご飯を食べに行っていたんです!」
曙「クソ提督と……?」
夕雲「それでね、このことは内緒にしてて欲しいの。提督に内緒だって言われてて♪」
曙「そう……あのクソ提督!ムカつく!!」
長波「なんだ?曙も一緒に行きたかったのか?あー……悪い事しちゃったな」
曙「別に!私はお弁当があったし!!じゃあ用があるから」ズカズカズカ…
夕雲「あらぁ……まずかったかしら……」
元提督「おっ、曙ちゃんおっ、はああっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
バキッバキッバキッバキッ
巻雲「あうあうあう……あの曲がり角の向こうから悲鳴が……」
ズズズ……ッ
長波「お、おい……あたしらもピンチかもしれないぞ……」
ユラ~……
一航戦「匂うわね……」
巻雲「ひぃっ……!」
曙「クソ提督と……?」
夕雲「それでね、このことは内緒にしてて欲しいの。提督に内緒だって言われてて♪」
曙「そう……あのクソ提督!ムカつく!!」
長波「なんだ?曙も一緒に行きたかったのか?あー……悪い事しちゃったな」
曙「別に!私はお弁当があったし!!じゃあ用があるから」ズカズカズカ…
夕雲「あらぁ……まずかったかしら……」
元提督「おっ、曙ちゃんおっ、はああっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
バキッバキッバキッバキッ
巻雲「あうあうあう……あの曲がり角の向こうから悲鳴が……」
ズズズ……ッ
長波「お、おい……あたしらもピンチかもしれないぞ……」
ユラ~……
一航戦「匂うわね……」
巻雲「ひぃっ……!」
127: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/17(金) 22:08:35.58 ID:rfpTkw+y0
赤城「牛缶の匂いがしますねー」フラフラ
加賀「こっちからはビフテキの匂いが……」ユラ~
秋雲「ちょ、ちょっと待った!ちょ……」
赤城「……いただきます♪」ちゅっ
秋雲「!!!?」
じゅるるるるるる……!!
秋雲「ん、んん~!!」
秋雲(な、なにこれ!?うなぎ!?蛇!?口の中がにゅるにゅる……あ、あれ、なんか、美味しい……あ、やばっ……夕雲、巻雲、長波……)チラッ
長波「あっ……あっ……」ビクンビクンッ
加賀「……」じゅるる……
パタン……
加賀「こっちからはビフテキの匂いが……」ユラ~
秋雲「ちょ、ちょっと待った!ちょ……」
赤城「……いただきます♪」ちゅっ
秋雲「!!!?」
じゅるるるるるる……!!
秋雲「ん、んん~!!」
秋雲(な、なにこれ!?うなぎ!?蛇!?口の中がにゅるにゅる……あ、あれ、なんか、美味しい……あ、やばっ……夕雲、巻雲、長波……)チラッ
長波「あっ……あっ……」ビクンビクンッ
加賀「……」じゅるる……
パタン……
128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/17(金) 22:16:40.19 ID:rfpTkw+y0
赤城「あっちからは色んな匂いが混ざった感じのーー」
巻雲「あうあうあぅ!巻雲はお子様セットだから大人の赤城さんのお口には合わないですよぅ!!」
赤城「お子様セット……確かに食べた事がありませんね♪」ぺろり
巻雲「ゆ、夕雲ねえさん!!たす……」
夕雲「あらあら……♪」
加賀「ホワイトクリーム系の匂いね。さすがに気分が高揚します」ジリジリ
赤城「さあ巻雲さん♪大丈夫ですよ、優しくしますから♪」
巻雲「あ、ぅ……優しく、お願ーー」
じゅるるるるるる!!!!
巻雲「!!!?」ジタバタ
赤城「ごちそうさまでした♪」
巻雲「あうぅ……夕雲、ねえさん……」フラッ…
パタン……
巻雲「夕雲ねえさーー」
夕雲「ふぅ……本当に困った人ね♪」ぺろり
加賀「不覚……」パタン
巻雲(なんか勝っちゃってる!!あっ……)ガクッ…
巻雲「あうあうあぅ!巻雲はお子様セットだから大人の赤城さんのお口には合わないですよぅ!!」
赤城「お子様セット……確かに食べた事がありませんね♪」ぺろり
巻雲「ゆ、夕雲ねえさん!!たす……」
夕雲「あらあら……♪」
加賀「ホワイトクリーム系の匂いね。さすがに気分が高揚します」ジリジリ
赤城「さあ巻雲さん♪大丈夫ですよ、優しくしますから♪」
巻雲「あ、ぅ……優しく、お願ーー」
じゅるるるるるる!!!!
巻雲「!!!?」ジタバタ
赤城「ごちそうさまでした♪」
巻雲「あうぅ……夕雲、ねえさん……」フラッ…
パタン……
巻雲「夕雲ねえさーー」
夕雲「ふぅ……本当に困った人ね♪」ぺろり
加賀「不覚……」パタン
巻雲(なんか勝っちゃってる!!あっ……)ガクッ…
130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/17(金) 22:28:42.42 ID:rfpTkw+y0
赤城「まぁ、加賀さん?大丈夫ですか?」
夕雲「ダメよ、赤城さん。キスはもっと優しくしなきゃ……♪」
赤城「では私にもご教授お願いしようかしら♪」
夕雲「そうね、私としても妹がお世話になったみたいださは……駆逐艦でも正規空母に勝てるって事、教えてあげようかしら♪」ぺろっ
ジリッ……
元提督「いててっ……曙ちゃんに蹴られてラッキーだった。フヒヒ」
赤城「ビフテキ!!」ギュンッ!
元提督「えっ?」←長波のビフテキを半分以上食べた
ぶちゅうぅぅぅ……じゅるるるる……
バタンッ……
夕雲「……瞬殺だなんて。提督、キスがお上手なのね♪」
元提督「赤城、そういう事は夜にお願いします!!」
赤城「う、ゅ……」ビクンビクンッ…
夕雲「ダメよ、赤城さん。キスはもっと優しくしなきゃ……♪」
赤城「では私にもご教授お願いしようかしら♪」
夕雲「そうね、私としても妹がお世話になったみたいださは……駆逐艦でも正規空母に勝てるって事、教えてあげようかしら♪」ぺろっ
ジリッ……
元提督「いててっ……曙ちゃんに蹴られてラッキーだった。フヒヒ」
赤城「ビフテキ!!」ギュンッ!
元提督「えっ?」←長波のビフテキを半分以上食べた
ぶちゅうぅぅぅ……じゅるるるる……
バタンッ……
夕雲「……瞬殺だなんて。提督、キスがお上手なのね♪」
元提督「赤城、そういう事は夜にお願いします!!」
赤城「う、ゅ……」ビクンビクンッ…
132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/17(金) 22:38:49.56 ID:rfpTkw+y0
ある日の午後
天龍「改二になりてぇなぁ……」
元提督「天龍……まずは改になろうな?」
天龍「改二になりたい改二になりたい改二になりてぇー!!!!」
元提督「ああもう分かった分かった!じゃあちょっと待ってろ!!」
天龍「なんだ!?改装してくれんのか!?」
元提督「ちょっと待ってろー」
天龍「改二になりてぇなぁ……」
元提督「天龍……まずは改になろうな?」
天龍「改二になりたい改二になりたい改二になりてぇー!!!!」
元提督「ああもう分かった分かった!じゃあちょっと待ってろ!!」
天龍「なんだ!?改装してくれんのか!?」
元提督「ちょっと待ってろー」
133: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/17(金) 22:45:00.06 ID:rfpTkw+y0
元提督「はいよ」
天龍「なんだこれ?水着?」
元提督「見た目が変わればなんかこう改二っぽいだろ」
天龍「ばっかやろう!!ふざけんな!!」
元提督「もうそれしか手が無いんーー」
天龍「もう昼過ぎじゃねーか!水着があんならさっさと出せってんだ!!」
元提督「え?」
天龍「いよっしゃあぁぁー!夏だぜ!全員水着で浜辺に集合だぁ!!ボールを使った特訓をするぜ!!」
元提督「うん、楽しそうで何より。それにしても天龍、お前着痩せするタイプだな」
天龍「はあ?俺がブタだって事か?この鍛え上げられた体を見てふざけた事言ってくれんじゃねーか!」
元提督「いや、一部分以外は華奢だと思ってたんだけどさ、ガッチリ鍛えてたんだな。あと一部分が超世界水準」
天龍「?」
元提督「…………」
天龍「……??」
元提督「うおおぉぉー!!!!」ばいんばいんっ!
天龍「お、おおお!?あ、あほかー!!」
天龍「なんだこれ?水着?」
元提督「見た目が変わればなんかこう改二っぽいだろ」
天龍「ばっかやろう!!ふざけんな!!」
元提督「もうそれしか手が無いんーー」
天龍「もう昼過ぎじゃねーか!水着があんならさっさと出せってんだ!!」
元提督「え?」
天龍「いよっしゃあぁぁー!夏だぜ!全員水着で浜辺に集合だぁ!!ボールを使った特訓をするぜ!!」
元提督「うん、楽しそうで何より。それにしても天龍、お前着痩せするタイプだな」
天龍「はあ?俺がブタだって事か?この鍛え上げられた体を見てふざけた事言ってくれんじゃねーか!」
元提督「いや、一部分以外は華奢だと思ってたんだけどさ、ガッチリ鍛えてたんだな。あと一部分が超世界水準」
天龍「?」
元提督「…………」
天龍「……??」
元提督「うおおぉぉー!!!!」ばいんばいんっ!
天龍「お、おおお!?あ、あほかー!!」
135: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/17(金) 22:53:46.70 ID:rfpTkw+y0
天龍「まあそんな訳で俺と浜辺でボールを使った特訓する奴は付いて来い!」
陽炎「ビーチバレーか……面白そうね!私達も行きましょ!」
黒潮「せやなぁ、ここにおっても暇やしうちらも行こかー。な、ぬいぬい♪」
不知火「不知火もですか?」
陽炎「当たり前じゃない!」
元提督「日射病には気を付けてなー。あと弁当も持ってけよー」
陽炎「はーい」
不知火「ぬーい」
黒潮「はーい」
天龍「よーし!んじゃー出発ーー」
ムンズッ!
元提督「うおおぉぉー!!!!」モミモミモミ!!
天龍「おい!離せ!!俺を戦線離脱させるな!!」
陽炎「ビーチバレーか……面白そうね!私達も行きましょ!」
黒潮「せやなぁ、ここにおっても暇やしうちらも行こかー。な、ぬいぬい♪」
不知火「不知火もですか?」
陽炎「当たり前じゃない!」
元提督「日射病には気を付けてなー。あと弁当も持ってけよー」
陽炎「はーい」
不知火「ぬーい」
黒潮「はーい」
天龍「よーし!んじゃー出発ーー」
ムンズッ!
元提督「うおおぉぉー!!!!」モミモミモミ!!
天龍「おい!離せ!!俺を戦線離脱させるな!!」
146: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/19(日) 09:11:00.80 ID:Ov+CngCe0
天龍「いよっしゃあぁぁぁ!!海だー!!砂浜だー!!」
黒潮「まぁ海は毎日来とるけどなぁー」
陽炎「それで今日は何をするの?泳ぐ?」
天龍「それよりボールを使って遊……使った特訓するぞ!」
天津風「いい風きてるー!!」
島風「おーっ!!」
時津風「しれぇー!!」
不知火「海で叫んでもやまびこは帰ってきませんよ?」
雪風「しれぇー!!」
時津風「やまびこ!!」
黒潮「まぁ海は毎日来とるけどなぁー」
陽炎「それで今日は何をするの?泳ぐ?」
天龍「それよりボールを使って遊……使った特訓するぞ!」
天津風「いい風きてるー!!」
島風「おーっ!!」
時津風「しれぇー!!」
不知火「海で叫んでもやまびこは帰ってきませんよ?」
雪風「しれぇー!!」
時津風「やまびこ!!」
147: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/19(日) 09:16:16.68 ID:Ov+CngCe0
数時間後
天龍「よーし!次は潮干狩りでもすっか!」
朧「アサリはいないと思うかな。カニならいるけど。多分」
漣「それよりお腹すいたからお弁当にしよって潮ちゃんがー」
潮「ええっ!?漣ちゃん、私そんな事言って無ーー」
曙「潮は本当食いしん坊なんだから。しょうがないわねー、お弁当にしましょ」
潮「曙ちゃんまで!?」
天龍「よーし!次は潮干狩りでもすっか!」
朧「アサリはいないと思うかな。カニならいるけど。多分」
漣「それよりお腹すいたからお弁当にしよって潮ちゃんがー」
潮「ええっ!?漣ちゃん、私そんな事言って無ーー」
曙「潮は本当食いしん坊なんだから。しょうがないわねー、お弁当にしましょ」
潮「曙ちゃんまで!?」
148: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/19(日) 09:22:22.08 ID:Ov+CngCe0
不知火「…………」じー…
陽炎「なに見てんのよ?不知火」
不知火「いえ、あちらで演出をしていたので」
黒潮「ほんまやなぁ。うちらもはよ実戦とまでは言わんけど、あれくらいはやりたいなぁ」
不知火「はい」
陽炎「そるよりも今はお弁当よ!みんな集まってるんだから早く行くわよ!」
黒潮「せやなぁ。まずは腹ごしらえして特訓や。あちらさんも演習終わってお昼みたいやし行こかー」
不知火「そうですね」
スタスタ……
五月雨「あ、あれー!?」
陽炎「なに見てんのよ?不知火」
不知火「いえ、あちらで演出をしていたので」
黒潮「ほんまやなぁ。うちらもはよ実戦とまでは言わんけど、あれくらいはやりたいなぁ」
不知火「はい」
陽炎「そるよりも今はお弁当よ!みんな集まってるんだから早く行くわよ!」
黒潮「せやなぁ。まずは腹ごしらえして特訓や。あちらさんも演習終わってお昼みたいやし行こかー」
不知火「そうですね」
スタスタ……
五月雨「あ、あれー!?」
149: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/19(日) 09:30:20.57 ID:Ov+CngCe0
不知火「?」
五月雨「あれ?あれれ?」
不知火(あちらの演習中の五月雨でしたか)
涼風「どうしたのさ?まさかまたお弁当忘れたとか言わないだろうねえ?」
五月雨「あ、あはは……」
涼風「てーやんでぇー!何笑ってんだい!五月雨は毎回毎回」
五月雨「はうぅー……、ごめんなさい!」
村雨「大丈夫よ♪こんな事もあろうかと、お弁当少し多めに持ってきたから♪」
五月雨「あありがとう、村雨ちゃん!」
涼風「もぉー!そうやって甘やかすから忘れ物がなくならないんだろー!ここはビシッと罰を与えなきゃさ!」
五月雨「うえーん、涼風ちゃーん」
提督「そうだな。涼風の言う通りちゃんと言ってやるのも涼風の為だ」
五月雨「提督までそんな事~!って、提督!?どうしたんですか!?」
提督「誰かさんが忘れま弁当を持ってきたんだよ」
五月雨「あれ?あれれ?」
不知火(あちらの演習中の五月雨でしたか)
涼風「どうしたのさ?まさかまたお弁当忘れたとか言わないだろうねえ?」
五月雨「あ、あはは……」
涼風「てーやんでぇー!何笑ってんだい!五月雨は毎回毎回」
五月雨「はうぅー……、ごめんなさい!」
村雨「大丈夫よ♪こんな事もあろうかと、お弁当少し多めに持ってきたから♪」
五月雨「あありがとう、村雨ちゃん!」
涼風「もぉー!そうやって甘やかすから忘れ物がなくならないんだろー!ここはビシッと罰を与えなきゃさ!」
五月雨「うえーん、涼風ちゃーん」
提督「そうだな。涼風の言う通りちゃんと言ってやるのも涼風の為だ」
五月雨「提督までそんな事~!って、提督!?どうしたんですか!?」
提督「誰かさんが忘れま弁当を持ってきたんだよ」
151: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/19(日) 09:49:09.88 ID:Ov+CngCe0
涼風「なんだい、結局みんな五月雨を甘やかしてんじゃないか」
提督「なんの話だ?」
五月雨「わーい♪私のお弁当ー♪」
村雨「あら、お弁当多めに作ってきたのにどうしようかしら?」
白露「じゃあ提督も一緒に食べて行けばいいんだよ!いっちばーん良い席の白露の隣に座っていいからさー!」
提督「俺はこれから帰って執務があるんだよ」
五月雨「ええーっ、提督も一緒に食べましょうよー……」グイグイ
提督「はぁ……まったく」
涼風「ほらぁ!やっぱり提督は五月雨に甘いじゃないか!」
時雨「涼風は自分も可愛がってもらいたいんだね」
夕立「ぽい~♪」
涼風「なっ……!なに言ってんだい!!」
提督「よし、涼風が一緒に食べて欲しいって言うなら食べて帰るか」
涼風「ほんとかい!?食べたい!あたいも提督とお弁当食べたい!!」
提督「…………」なでなで
涼風「な、なんだよぉー」
提督「なんの話だ?」
五月雨「わーい♪私のお弁当ー♪」
村雨「あら、お弁当多めに作ってきたのにどうしようかしら?」
白露「じゃあ提督も一緒に食べて行けばいいんだよ!いっちばーん良い席の白露の隣に座っていいからさー!」
提督「俺はこれから帰って執務があるんだよ」
五月雨「ええーっ、提督も一緒に食べましょうよー……」グイグイ
提督「はぁ……まったく」
涼風「ほらぁ!やっぱり提督は五月雨に甘いじゃないか!」
時雨「涼風は自分も可愛がってもらいたいんだね」
夕立「ぽい~♪」
涼風「なっ……!なに言ってんだい!!」
提督「よし、涼風が一緒に食べて欲しいって言うなら食べて帰るか」
涼風「ほんとかい!?食べたい!あたいも提督とお弁当食べたい!!」
提督「…………」なでなで
涼風「な、なんだよぉー」
152: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/19(日) 09:56:22.32 ID:Ov+CngCe0
五月雨「でも提督と一緒にお弁当食べれるなんて、忘れ物して良かったです!」
提督「なんか毎日ここで昼飯食ってるんだけど、いいかげん忘れ物無くそう?」
キャッキャッ
不知火「…………」
陽炎「不知火ー、なーにしてんのよー」
黒潮「早よこんと置いて行ってしまうでー?」
不知火「……はい。すぐ行きます」
翌日
陽炎「忘れ物は無いー?お弁当ちゃんと持ったー」
島風「早く行くよー」
天津風「いい風きてるー!!」ダッ
タッタッタッ……
不知火「……」
黒潮「おーい、行くでー」
不知火「はい」
コトッ……
ダッ
……
弁当「まじかよ……」
提督「なんか毎日ここで昼飯食ってるんだけど、いいかげん忘れ物無くそう?」
キャッキャッ
不知火「…………」
陽炎「不知火ー、なーにしてんのよー」
黒潮「早よこんと置いて行ってしまうでー?」
不知火「……はい。すぐ行きます」
翌日
陽炎「忘れ物は無いー?お弁当ちゃんと持ったー」
島風「早く行くよー」
天津風「いい風きてるー!!」ダッ
タッタッタッ……
不知火「……」
黒潮「おーい、行くでー」
不知火「はい」
コトッ……
ダッ
……
弁当「まじかよ……」
165: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/23(木) 12:00:05.56 ID:7OnOPLmQ0
お昼
陽炎「さあ、そろそろお昼にしましょっ」
天龍「いよっしゃあぁぁぁ!飯だぜ!!」
時津風「良かったねー、天龍ちゃん」
島風「みんなおっそーい!」
不知火「…………」
黒潮「ん?おーい、ぬいぬーい。何しとるんやー?はよ来んと先食べてしまうでー?」
天津風「あんな所に突っ立って……いい風きてるのかしら?」
不知火「不知火には気を使わずお先にどうぞ」
黒潮「?」
陽炎「さあ、そろそろお昼にしましょっ」
天龍「いよっしゃあぁぁぁ!飯だぜ!!」
時津風「良かったねー、天龍ちゃん」
島風「みんなおっそーい!」
不知火「…………」
黒潮「ん?おーい、ぬいぬーい。何しとるんやー?はよ来んと先食べてしまうでー?」
天津風「あんな所に突っ立って……いい風きてるのかしら?」
不知火「不知火には気を使わずお先にどうぞ」
黒潮「?」
166: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/23(木) 12:01:10.09 ID:7OnOPLmQ0
黒潮「なんや、もしかして弁当忘れたんかいな?」
不知火「いえ、忘れてはいませんが……階段に置いてきました」
黒潮「かぁーっ!あかん、そりゃあかんでぇ」
不知火「…………」
黒潮「しゃーないなぁ、ほんならうちのお弁当分けたるからこっち来ぃ」
陽炎「ちょっと、なにしてるの?」
黒潮「ぬいぬいが弁当忘れてきたみたいなんよ」
陽炎「あら、珍しいわね。不知火が忘れ物だなんて」
不知火「いえ、忘れてはいません。置いてきました」
陽炎「え?」
不知火「いえ、忘れてはいませんが……階段に置いてきました」
黒潮「かぁーっ!あかん、そりゃあかんでぇ」
不知火「…………」
黒潮「しゃーないなぁ、ほんならうちのお弁当分けたるからこっち来ぃ」
陽炎「ちょっと、なにしてるの?」
黒潮「ぬいぬいが弁当忘れてきたみたいなんよ」
陽炎「あら、珍しいわね。不知火が忘れ物だなんて」
不知火「いえ、忘れてはいません。置いてきました」
陽炎「え?」
167: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/23(木) 12:11:04.94 ID:7OnOPLmQ0
不知火「玄関にお弁当箱を置いてきたのでそろそろ司令が持ってきてくれるかと」
陽炎「なにそれ?どういう事?」
黒潮「あー、もしかしてあれか?忘れ物を届けてくれたから訓練中に指令はんの顔みれて嬉しい~♪みたいなやつちゃうか?」
陽炎「どう考えてもキャラじゃないでしょ……」
不知火「忘れ物を届けてくれたから訓練中に指令はんの顔みれて嬉しい~♪みたいなやつちゃうか?はい、そうです」
陽炎「マジで!?」
不知火「マジでです」
黒潮「え?ええ??ぬいぬいもしかしてあれか?指令はんの事好きなんか!?」
不知火「はい。好きですけど?」
陽炎「マジで!?」
黒潮「なんやなんや、そないな事興味なさそうな顔してしっかり乙女しとるやん!よっ、このむっつりすけべ!」
陽炎「ヒューヒュー♪」
不知火「……お二人は指令の事、好きじゃないんですか?」
陽炎「…………」←好き
黒潮「…………」←好き
陽炎「なにそれ?どういう事?」
黒潮「あー、もしかしてあれか?忘れ物を届けてくれたから訓練中に指令はんの顔みれて嬉しい~♪みたいなやつちゃうか?」
陽炎「どう考えてもキャラじゃないでしょ……」
不知火「忘れ物を届けてくれたから訓練中に指令はんの顔みれて嬉しい~♪みたいなやつちゃうか?はい、そうです」
陽炎「マジで!?」
不知火「マジでです」
黒潮「え?ええ??ぬいぬいもしかしてあれか?指令はんの事好きなんか!?」
不知火「はい。好きですけど?」
陽炎「マジで!?」
黒潮「なんやなんや、そないな事興味なさそうな顔してしっかり乙女しとるやん!よっ、このむっつりすけべ!」
陽炎「ヒューヒュー♪」
不知火「……お二人は指令の事、好きじゃないんですか?」
陽炎「…………」←好き
黒潮「…………」←好き
168: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/23(木) 12:23:47.11 ID:7OnOPLmQ0
陽炎「でもさ、今日って確か朝早くから出かけてなかったっけ?」
黒潮「そういやなんか牧場に行くとか言うてた来がするなぁ」
不知火「それではどうやって指令は不知火にお弁当箱を持ってきてくれるんですか?」
陽炎「普通に考えたら来ないわね」
黒潮「と言うか、玄関に食べ物置いてきたら無事に残ってへんちゃうか?ほら、な?あれやし」
不知火「…………」ガクッ
さぁ、走り出そう。夜明けの街へ♪
陽炎「ほら、元気出しなさいよ」
朝がはじまるー、朝がはじーまるー♪
黒潮「せやで。元気だし」
さぁ走り出そう、朝陽の海へー♪
不知火「……はい」
朝がはじまるー、朝がはじーまぁぁーああるー♪
黒潮「なぁ、さっきから何の歌やの?これ?」
いーつうまーでもー、いつうまーでもー♪
陽炎「あっ!あの車ってもしかして!」
はーしれはしーれー♪
不知火「指令のハイエースですね」
元提督「よー、みんな頑張ってるかー」
五十鈴「いすゞのトラックー……」
黒潮「そういやなんか牧場に行くとか言うてた来がするなぁ」
不知火「それではどうやって指令は不知火にお弁当箱を持ってきてくれるんですか?」
陽炎「普通に考えたら来ないわね」
黒潮「と言うか、玄関に食べ物置いてきたら無事に残ってへんちゃうか?ほら、な?あれやし」
不知火「…………」ガクッ
さぁ、走り出そう。夜明けの街へ♪
陽炎「ほら、元気出しなさいよ」
朝がはじまるー、朝がはじーまるー♪
黒潮「せやで。元気だし」
さぁ走り出そう、朝陽の海へー♪
不知火「……はい」
朝がはじまるー、朝がはじーまぁぁーああるー♪
黒潮「なぁ、さっきから何の歌やの?これ?」
いーつうまーでもー、いつうまーでもー♪
陽炎「あっ!あの車ってもしかして!」
はーしれはしーれー♪
不知火「指令のハイエースですね」
元提督「よー、みんな頑張ってるかー」
五十鈴「いすゞのトラックー……」
169: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/23(木) 12:32:41.88 ID:7OnOPLmQ0
黒潮「司令はん!どないしたんや?」
不知火「不知火は分かっています。不知火にお弁当を持ってきてくれたんですね」ぬいっ
元提督「え?お弁当?俺は五十鈴を迎えに行って、その帰りに通りかかっただけなんだが……」
施設 五十鈴牧場
改装の後、電探を剥ぎ取られた五十鈴を引き取っている団体。
元提督は五十鈴改二まで育て鎮守府に送り出している(改二まで行けばおっぱいバインバインになるので引く手数多)
不知火「…………」
陽炎「ちょっと、訓練所までくるなんてなに考えてんのよ?怒るわよ?」←でもお喋りいっぱいしたいくらい好き
不知火「不知火は分かっています。不知火にお弁当を持ってきてくれたんですね」ぬいっ
元提督「え?お弁当?俺は五十鈴を迎えに行って、その帰りに通りかかっただけなんだが……」
施設 五十鈴牧場
改装の後、電探を剥ぎ取られた五十鈴を引き取っている団体。
元提督は五十鈴改二まで育て鎮守府に送り出している(改二まで行けばおっぱいバインバインになるので引く手数多)
不知火「…………」
陽炎「ちょっと、訓練所までくるなんてなに考えてんのよ?怒るわよ?」←でもお喋りいっぱいしたいくらい好き
176: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/26(日) 00:03:23.02 ID:MYslxPlG0
黒潮「はぁーっ、あかん、こりゃあかんでぇ」
元提督「何が?」
陽炎「ほんっと、乙女心が分かってないんだから」
元提督「だから何が!?」
黒潮「あのなぁ、司令はん。ぬいぬいは司令はんの事が好きやから気を引こう思てわざと弁当箱を忘れていったんやで?」
陽炎「ちょっ!何言ってんのよ!!そんな本人の前で本人に本人が本人の……」
不知火「不知火は別にかまいませんが?」
陽炎「かまいなさいよ!」
元提督「なにぃー!!ぬいぬいが俺の事好きだとー!?」
不知火「はい。不知火に落ち度でも?」
元提督「何が?」
陽炎「ほんっと、乙女心が分かってないんだから」
元提督「だから何が!?」
黒潮「あのなぁ、司令はん。ぬいぬいは司令はんの事が好きやから気を引こう思てわざと弁当箱を忘れていったんやで?」
陽炎「ちょっ!何言ってんのよ!!そんな本人の前で本人に本人が本人の……」
不知火「不知火は別にかまいませんが?」
陽炎「かまいなさいよ!」
元提督「なにぃー!!ぬいぬいが俺の事好きだとー!?」
不知火「はい。不知火に落ち度でも?」
177: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/26(日) 00:11:44.92 ID:MYslxPlG0
元提督「えっと、その好きはつまりライクじゃなくてラブの方?LOVEラブ?」
不知火「らいく?らぶ?なんですかそれは」
黒潮「アメリカ語やん」
陽炎「イギリス語じゃないの?」
不知火「つまり敵国で浮気ですか。不知火を怒らせたわね」
元提督「そうじゃなくて!その、友達としての好きなのか異性の恋人として好きなのか大事だから!」
不知火「よく分かりませんけど」
黒潮「ほんならどれくらい好きなんや?手を繋ぎたいとかキスしたいとかあるやろ?」
陽炎「キ、キスなんてまだ早すぎるわよ!まずはお話しからでしょ!!」
黒潮「話はもうしとるやん」
不知火「そうですね……授精したいくらいには」
陽炎「じゅせー!!!!」パタン
不知火「らいく?らぶ?なんですかそれは」
黒潮「アメリカ語やん」
陽炎「イギリス語じゃないの?」
不知火「つまり敵国で浮気ですか。不知火を怒らせたわね」
元提督「そうじゃなくて!その、友達としての好きなのか異性の恋人として好きなのか大事だから!」
不知火「よく分かりませんけど」
黒潮「ほんならどれくらい好きなんや?手を繋ぎたいとかキスしたいとかあるやろ?」
陽炎「キ、キスなんてまだ早すぎるわよ!まずはお話しからでしょ!!」
黒潮「話はもうしとるやん」
不知火「そうですね……授精したいくらいには」
陽炎「じゅせー!!!!」パタン
178: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/26(日) 00:17:42.70 ID:MYslxPlG0
黒潮「ぬいぬい、あんまり過激なんわ陽炎が死んでまうから手を繋ぐかキスまでにしてくれんかなぁ」
不知火「では手を握ってキスまででお願いします」
元提督「えっ、キスして良いの?牢屋行きにならない?」
黒潮「ギリギリセーフちゃうかー?」
陽炎「ううっ……私だってまだした事ないのに……」
元提督「しかし人前でキスなんて恥ずかしいな。よし、車の中へ行こう(棒)」
ダッ……
バタンッ!
不知火「では手を握ってキスまででお願いします」
元提督「えっ、キスして良いの?牢屋行きにならない?」
黒潮「ギリギリセーフちゃうかー?」
陽炎「ううっ……私だってまだした事ないのに……」
元提督「しかし人前でキスなんて恥ずかしいな。よし、車の中へ行こう(棒)」
ダッ……
バタンッ!
179: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/26(日) 00:20:02.17 ID:MYslxPlG0
眠気に負けてまたかきます
184: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/26(日) 08:45:05.81 ID:MYslxPlG0
しーん…………
陽炎「随分と静かね……黒潮、ちょっとあんた様子見てきなさいよ」
黒潮「なんでうちが行くねんな。気になるんやったら自分で行ってきぃ。うちは気にならんわ」
ギシッ……
陽炎「ね、ねぇ!今ちょっと車が揺れなかった!?」
黒潮「そらこない暑けりゃ車も揺れるわー」
陽炎「暑さは関係ないでしょ!!ほら、私も一緒に行ってあげるから様子を見に行くわよ!!」
黒潮「はぁ……ほんま疲れるわ。うちは興味無いのに。どうせ車の中で手を繋いどるだけって落ちーー」
ギシギシギシギシッ!バタンッ!!ギシッ!ギシッ!!
陽炎「…………」
黒潮「…………」
不知火「ぁ、んっ……」
陽炎「随分と静かね……黒潮、ちょっとあんた様子見てきなさいよ」
黒潮「なんでうちが行くねんな。気になるんやったら自分で行ってきぃ。うちは気にならんわ」
ギシッ……
陽炎「ね、ねぇ!今ちょっと車が揺れなかった!?」
黒潮「そらこない暑けりゃ車も揺れるわー」
陽炎「暑さは関係ないでしょ!!ほら、私も一緒に行ってあげるから様子を見に行くわよ!!」
黒潮「はぁ……ほんま疲れるわ。うちは興味無いのに。どうせ車の中で手を繋いどるだけって落ちーー」
ギシギシギシギシッ!バタンッ!!ギシッ!ギシッ!!
陽炎「…………」
黒潮「…………」
不知火「ぁ、んっ……」
185: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/26(日) 08:50:25.64 ID:MYslxPlG0
陽炎「ちょちょちょちょっと!!今なんかすっごくギシギシ言ってたわよ!?」
黒潮「いやいやいやいや!それよりぬいぬいの変な声聞こえへんかったか!?」
陽炎「これ……握ってるんじゃないの……?」
黒潮「どやろ……もう咥えとるんちゃうか……?」
陽炎「咥える!?手を咥えてどうすんのよ!?」
黒潮「え?あっ、握ってるって手の話かいな」
陽炎「?」
ガチャッ
不知火「……」ぷしゅー
黒潮「いやいやいやいや!それよりぬいぬいの変な声聞こえへんかったか!?」
陽炎「これ……握ってるんじゃないの……?」
黒潮「どやろ……もう咥えとるんちゃうか……?」
陽炎「咥える!?手を咥えてどうすんのよ!?」
黒潮「え?あっ、握ってるって手の話かいな」
陽炎「?」
ガチャッ
不知火「……」ぷしゅー
186: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/26(日) 08:54:14.68 ID:MYslxPlG0
陽炎「不知火!大丈夫!?何があったのか言いなさい!早く!」ドキドキ
黒潮「どこまでやったんや!白状しぃ!!」ドキドキ
不知火「どこまでと言われましても……」
陽炎「握ったの?握ったのね?手を握ったんでしょ?」
黒潮「キスまではしとるんやろ?ほら、言うてみ」
不知火「まだハッキリとは分かりませんが……」
黒潮「うんうん」
不知火「多分授精しました」
陽炎「じゅせー!!」バタンッ
黒潮「陽炎しっかりしぃー!!」
ハイエースの中で手を繋いだ後、側から見ても授精したかと思うくらい激しいキスをしていました。
五十鈴談
黒潮「どこまでやったんや!白状しぃ!!」ドキドキ
不知火「どこまでと言われましても……」
陽炎「握ったの?握ったのね?手を握ったんでしょ?」
黒潮「キスまではしとるんやろ?ほら、言うてみ」
不知火「まだハッキリとは分かりませんが……」
黒潮「うんうん」
不知火「多分授精しました」
陽炎「じゅせー!!」バタンッ
黒潮「陽炎しっかりしぃー!!」
ハイエースの中で手を繋いだ後、側から見ても授精したかと思うくらい激しいキスをしていました。
五十鈴談
187: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/26(日) 09:05:45.39 ID:MYslxPlG0
元提督「いやー、ハッスルしたなー。略してハッスる」ほくほく
不知火「司令、お腹の子供には不知火と司令の名前を使って、しれぬいにしようかと」
元提督「えっ、俺の名前を使うって、司令なんだ……」
天龍「お前ら何騒いでんだー?もう飯食っちまったぞー」
元提督「やあ天龍。しっかり園長先生してるか?」
天龍「あ?なんでお前がここにいんだよ」
元提督「ちょっとハッスルし過ぎて喉が渇いたんだけど」
天龍「ったく、仕方ねぇなぁ。水筒はあっちだし取ってきてやっから待ってろ」
元提督「そんな事しなくても母乳でたのむ!」
天龍「はぁ!?出るかそんなもん!!」
元提督「いや出る!そんな立派な物がついてるんだ!やってみなきゃわからんだろ!?」
天龍「うっせー!!あほか!!そんなに母乳が飲みたいんならなぁ!」
元提督「ん?」
天龍「お、お前が俺を母乳の出る身体に改装しろー!!」
黒潮「なんかえらい事言いよったで!?」
元提督「お、おう!」
なんかえらい所に来ちゃったわね……と思う助手席の五十鈴だった。
不知火「司令、お腹の子供には不知火と司令の名前を使って、しれぬいにしようかと」
元提督「えっ、俺の名前を使うって、司令なんだ……」
天龍「お前ら何騒いでんだー?もう飯食っちまったぞー」
元提督「やあ天龍。しっかり園長先生してるか?」
天龍「あ?なんでお前がここにいんだよ」
元提督「ちょっとハッスルし過ぎて喉が渇いたんだけど」
天龍「ったく、仕方ねぇなぁ。水筒はあっちだし取ってきてやっから待ってろ」
元提督「そんな事しなくても母乳でたのむ!」
天龍「はぁ!?出るかそんなもん!!」
元提督「いや出る!そんな立派な物がついてるんだ!やってみなきゃわからんだろ!?」
天龍「うっせー!!あほか!!そんなに母乳が飲みたいんならなぁ!」
元提督「ん?」
天龍「お、お前が俺を母乳の出る身体に改装しろー!!」
黒潮「なんかえらい事言いよったで!?」
元提督「お、おう!」
なんかえらい所に来ちゃったわね……と思う助手席の五十鈴だった。
188: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/26(日) 09:13:06.07 ID:MYslxPlG0
帰還
元提督「ただいまー」
タッタッタッ
曙「…………」
元提督「おお!曙ちゃん!真っ先にお出迎えなんて提督マンモスうれぴー!」
曙「…………」くんくん
元提督(しまった……)
ここには特殊な鼻を持った艦娘が何人かいる。
食べ物の匂いを嗅ぎつける一航戦、スクープの匂いを嗅ぎつける青葉、そして提督の匂いを嗅ぎつける曙……
曙「なんか……いつもと違う匂いがする」
元提督「ギクッ!」
この様に、艦娘と濃厚な接触があると無臭でも嗅ぎつけるのが曙ちゃんである
元提督「ただいまー」
タッタッタッ
曙「…………」
元提督「おお!曙ちゃん!真っ先にお出迎えなんて提督マンモスうれぴー!」
曙「…………」くんくん
元提督(しまった……)
ここには特殊な鼻を持った艦娘が何人かいる。
食べ物の匂いを嗅ぎつける一航戦、スクープの匂いを嗅ぎつける青葉、そして提督の匂いを嗅ぎつける曙……
曙「なんか……いつもと違う匂いがする」
元提督「ギクッ!」
この様に、艦娘と濃厚な接触があると無臭でも嗅ぎつけるのが曙ちゃんである
189: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/26(日) 09:20:33.05 ID:MYslxPlG0
曙「…………」くんくん
元提督「…………」
曙「ちょっと、口開けなさいよ」
元提督「こ、こう……?」
曙「…………」くんくん
元提督(なにこのプレイ……)
曙「…………っ」
ギリギリギリッ!
元提督「痛い痛い痛い!曙ちゃん!脇腹が!脇腹がつねられて痛い!!」
曙「この……クソ提督!!」うるっ
元提督「ああっ!泣かないで!こっちの痛みの方が心に来るから!!」
曙「こっちくんな!ケダモノ!!」
元提督「ケダモノ!?確かに一理あるけど!!そうだ、アイス奢るから機嫌なおして!!」
赤城「え?アイスクリーム奢ってくれるんですか?」
加賀「さすがに気分が高揚します」
ここには特殊な鼻を持った艦娘が何人かいる。
元提督「…………」
曙「ちょっと、口開けなさいよ」
元提督「こ、こう……?」
曙「…………」くんくん
元提督(なにこのプレイ……)
曙「…………っ」
ギリギリギリッ!
元提督「痛い痛い痛い!曙ちゃん!脇腹が!脇腹がつねられて痛い!!」
曙「この……クソ提督!!」うるっ
元提督「ああっ!泣かないで!こっちの痛みの方が心に来るから!!」
曙「こっちくんな!ケダモノ!!」
元提督「ケダモノ!?確かに一理あるけど!!そうだ、アイス奢るから機嫌なおして!!」
赤城「え?アイスクリーム奢ってくれるんですか?」
加賀「さすがに気分が高揚します」
ここには特殊な鼻を持った艦娘が何人かいる。
195: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 12:50:58.95 ID:pTGbL6+30
ある日のご機嫌な午後
天龍「あー、早く実戦してみてぇなぁー」
摩耶「またそんな事ばっかり言ってんのかよ」
天龍「だってよー、こうドーンとかバーンとかやってみたいだろ?」
摩耶「別にあたしはあんまり興味ないけどなー」
天龍「摩耶ちゃんは練度たけーからそんな事言ってられんだよ」
摩耶「摩耶ちゃん言うなよ。クソが」
スタスタ
元提督「おっ、誰かと思えば常に揉みしだきたいおっぱいランキング上位の天龍と摩耶じゃないか」
摩耶「クソが」
元提督「おいおい、あまり俺を興奮させるなよ」
天龍「あー、早く実戦してみてぇなぁー」
摩耶「またそんな事ばっかり言ってんのかよ」
天龍「だってよー、こうドーンとかバーンとかやってみたいだろ?」
摩耶「別にあたしはあんまり興味ないけどなー」
天龍「摩耶ちゃんは練度たけーからそんな事言ってられんだよ」
摩耶「摩耶ちゃん言うなよ。クソが」
スタスタ
元提督「おっ、誰かと思えば常に揉みしだきたいおっぱいランキング上位の天龍と摩耶じゃないか」
摩耶「クソが」
元提督「おいおい、あまり俺を興奮させるなよ」
196: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 13:00:33.98 ID:pTGbL6+30
元提督「しかしお前ら仲良いなー。乳は友を呼ぶのかな?」
摩耶「はあ?あたしは別にでかくなんてねーよ」
元提督「それは基準が高雄型の姉妹だからだろうな」
天龍「どっか出掛けんのか?夜戦なら俺も連れて行けよな!」
元提督「ちょっと散歩に行くだけだよ」
天龍「なんだよ、つまんねーな」
元提督「お土産に貝殻でも拾ってきてやるよー」
天龍「ほんとか!?デカイのを頼むぞ!!あと駆逐の分も拾ってきてやれ!!」
元提督「お、おう」
摩耶「フンッ、ばっかじゃねーの」
元提督「摩耶にも似合う可愛い貝殻拾ってきてやるよ」ポスポス
摩耶「なっ……!おい!人の頭ポンポンするんじゃねー!!」
ピカー
摩耶「はあ?あたしは別にでかくなんてねーよ」
元提督「それは基準が高雄型の姉妹だからだろうな」
天龍「どっか出掛けんのか?夜戦なら俺も連れて行けよな!」
元提督「ちょっと散歩に行くだけだよ」
天龍「なんだよ、つまんねーな」
元提督「お土産に貝殻でも拾ってきてやるよー」
天龍「ほんとか!?デカイのを頼むぞ!!あと駆逐の分も拾ってきてやれ!!」
元提督「お、おう」
摩耶「フンッ、ばっかじゃねーの」
元提督「摩耶にも似合う可愛い貝殻拾ってきてやるよ」ポスポス
摩耶「なっ……!おい!人の頭ポンポンするんじゃねー!!」
ピカー
197: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 13:06:45.02 ID:pTGbL6+30
天龍「うわ、眩しっ!!」
摩耶「やべっ……」
シュンッ…
元提督「ん?」
摩耶「な、なんでもねーよ!さっさと行け!クソが!!」ぷんすか!
元提督「ふひひ、行ってきまーす」
スタスタ
摩耶「はあ……」
天龍「なあ、さっき光ったのってもしかして改二ーー」
摩耶「は、はああああ!?なんの事だよ!あ、あはははは」
摩耶「やべっ……」
シュンッ…
元提督「ん?」
摩耶「な、なんでもねーよ!さっさと行け!クソが!!」ぷんすか!
元提督「ふひひ、行ってきまーす」
スタスタ
摩耶「はあ……」
天龍「なあ、さっき光ったのってもしかして改二ーー」
摩耶「は、はああああ!?なんの事だよ!あ、あはははは」
198: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 13:18:24.17 ID:pTGbL6+30
天龍「一回工廠で明石か夕張に見てもらったらどうだ?もしかしたら改二になれるかもしれねーし!」
摩耶「ムリムリムリムリカタツムリ!こう言うのは本人が一番良く分かってんだって!」
天龍「でも前からちょくちょく光ってんだろー?」
摩耶「だから気のせいだって」
天龍「俺は絶対そうだと思うんだけーー」
摩耶「気のせいだって言ってんだろ!ぶっころされてーのか!」
天龍「はわわ……びっくりしたんだぜ……」
摩耶「ムリムリムリムリカタツムリ!こう言うのは本人が一番良く分かってんだって!」
天龍「でも前からちょくちょく光ってんだろー?」
摩耶「だから気のせいだって」
天龍「俺は絶対そうだと思うんだけーー」
摩耶「気のせいだって言ってんだろ!ぶっころされてーのか!」
天龍「はわわ……びっくりしたんだぜ……」
199: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 13:31:12.41 ID:pTGbL6+30
摩耶「あー、いや、な?勘違いさせて期待させちゃわりーだろ?」
天龍「勘違い?」
摩耶「そうだよ!ここで改二になったらすぐどこかの鎮守府へ着任するだろ?」
天龍「まぁ改二になれば即戦力で行き先はすぐ決まるからなぁ」
摩耶「つまり改二になればここを出るって訳だ」
摩耶「自分で言うのもなんだけどよぉ、あたしみたいなジャジャ馬がいなくなったらあいつだって喜ぶに決まってるし」
摩耶「なのにいざ改装しようとしたら練度が足りませんでした。まだしばらくココにいますじゃガッカリすんだろ?」
天龍「良くわかんねーけど……あいつは摩耶ちゃんに居なくなって欲しいなんて思ってないんじゃないか?」
摩耶「な、なんだよそれ」
天龍「この前さ、練度的に次は摩耶ちゃんが改二になって出て行くのかなぁーって言ったら、あいつ鼻水垂らして大泣きしてたぞ?」
摩耶「は、はぁ?意味分かんねーし……」ピカーッ
天龍「うわ、眩しっ!!」
ココには改二改装可能な練度まで育っても黙っている艦娘が何人かいる
この時、摩耶の練度は85だった。
天龍「勘違い?」
摩耶「そうだよ!ここで改二になったらすぐどこかの鎮守府へ着任するだろ?」
天龍「まぁ改二になれば即戦力で行き先はすぐ決まるからなぁ」
摩耶「つまり改二になればここを出るって訳だ」
摩耶「自分で言うのもなんだけどよぉ、あたしみたいなジャジャ馬がいなくなったらあいつだって喜ぶに決まってるし」
摩耶「なのにいざ改装しようとしたら練度が足りませんでした。まだしばらくココにいますじゃガッカリすんだろ?」
天龍「良くわかんねーけど……あいつは摩耶ちゃんに居なくなって欲しいなんて思ってないんじゃないか?」
摩耶「な、なんだよそれ」
天龍「この前さ、練度的に次は摩耶ちゃんが改二になって出て行くのかなぁーって言ったら、あいつ鼻水垂らして大泣きしてたぞ?」
摩耶「は、はぁ?意味分かんねーし……」ピカーッ
天龍「うわ、眩しっ!!」
ココには改二改装可能な練度まで育っても黙っている艦娘が何人かいる
この時、摩耶の練度は85だった。
206: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 00:24:36.00 ID:dcVB3Fe10
漣「ぼのぴー、ぼのぴー」
曙「ぼのぴー言うな。バカナミ!」
漣「近くで演習してるらしいんだけどさー、見に行こうよー」
曙「嫌よ。面倒くさい」
漣「潮も朧も行くって言ってるからさぁー。ねー、ぼのぴー」
曙「だからなんで私だけ変な呼び方するのよ!」
漣「ご主人様の近くから離れたく無いのは分かるけどさぁー、たまには付き合ってよー」
曙「なっ……!」
漣「さぁさぁしゅっぱーつ!」
曙「だから行か無いって言ってんでしょ!行くなら3人で行きなさいよ!!」
漣「いやいや、無理無理無理無理。だってぼのぴーいないと危ないもん!」←レベル1桁
曙「…………」←レベル99
曙「ぼのぴー言うな。バカナミ!」
漣「近くで演習してるらしいんだけどさー、見に行こうよー」
曙「嫌よ。面倒くさい」
漣「潮も朧も行くって言ってるからさぁー。ねー、ぼのぴー」
曙「だからなんで私だけ変な呼び方するのよ!」
漣「ご主人様の近くから離れたく無いのは分かるけどさぁー、たまには付き合ってよー」
曙「なっ……!」
漣「さぁさぁしゅっぱーつ!」
曙「だから行か無いって言ってんでしょ!行くなら3人で行きなさいよ!!」
漣「いやいや、無理無理無理無理。だってぼのぴーいないと危ないもん!」←レベル1桁
曙「…………」←レベル99
207: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 00:29:47.69 ID:dcVB3Fe10
演習場
漣「演習場ー!祭りだわっしょい!」
曙「祭りじゃ無いわよ」
潮「これが、これが近代化改装……」
曙「それは水着よ。……ってか潮、ちょっと太ったんじゃない?」
朧「曙はもう少し太った方が良いね」
曙「な、なによ!朧こそ……朧……」
朧「?」←わりとある
トントン
曙「……」
漣「メ……メ、メシ、メシウマ!」
曙「よし、殴る」
漣「演習場ー!祭りだわっしょい!」
曙「祭りじゃ無いわよ」
潮「これが、これが近代化改装……」
曙「それは水着よ。……ってか潮、ちょっと太ったんじゃない?」
朧「曙はもう少し太った方が良いね」
曙「な、なによ!朧こそ……朧……」
朧「?」←わりとある
トントン
曙「……」
漣「メ……メ、メシ、メシウマ!」
曙「よし、殴る」
208: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 00:38:16.80 ID:dcVB3Fe10
潮「みんな、はじまるみたいだよー」
漣「ムッハーッ!イケメンktkr!!」
朧「確かに」
曙「はあ?なによ?加古さんか木曾さんの改二でも来てるの?」
漣「違う違う!あっちあっち!」
曙「あっち?」
提督「今日はよろしくお願いします」
提督2「こちらこそよろしくお願いします」
曙「あっちってどっちよ?」
漣「どっちもに決まってるでしょーが!」
潮「潮もちょっと分かります……。提督ってだけですごくカッコ良く見えるよね」
朧「一理ある」
曙「そう?私にはジャガイモにしか見えないけど」
漣「ぼのぴーはうちの提督一筋ですからなぁー」
潮「確か提督についてココにきたんだよね」
曙「行った先にたまたまあのクソ提督がいただけよ」
漣「ふひひっ、ぼのぴーかーわーうぃーうぃー♪」
ガスンッ!
漣「はにゃっ!!」
漣「ムッハーッ!イケメンktkr!!」
朧「確かに」
曙「はあ?なによ?加古さんか木曾さんの改二でも来てるの?」
漣「違う違う!あっちあっち!」
曙「あっち?」
提督「今日はよろしくお願いします」
提督2「こちらこそよろしくお願いします」
曙「あっちってどっちよ?」
漣「どっちもに決まってるでしょーが!」
潮「潮もちょっと分かります……。提督ってだけですごくカッコ良く見えるよね」
朧「一理ある」
曙「そう?私にはジャガイモにしか見えないけど」
漣「ぼのぴーはうちの提督一筋ですからなぁー」
潮「確か提督についてココにきたんだよね」
曙「行った先にたまたまあのクソ提督がいただけよ」
漣「ふひひっ、ぼのぴーかーわーうぃーうぃー♪」
ガスンッ!
漣「はにゃっ!!」
209: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 00:47:39.44 ID:dcVB3Fe10
漣「あいたたっ……本当の事いったら殴られるなんて…………。言いたい事も言えないこんな世の中じゃ……」
朧「ポイズン」
潮「でも不思議だよね。私達は提督ってだけで好きになっちゃうくらい惹かれるのに……」
漣「それだけうちの提督を一途に愛しておるんですなぁー」
曙「だ、だれがあんなクソ提督!!」
朧「クソよクソよも好きのうち」
曙「朧もうるさい!」
潮「じゃああの2人の提督とうちの提督とどっちがカッコ良いとおもうかな……?」
曙「そ、それはその……そうね!うちのクソ提督に比べればイケメンだし。カッコ良いんじゃない?」
ガシャンッ!
漣「あっ」
曙「あっ」
元提督「はわわ……」←お弁当持ってきたらたまたま聞いてしまった系元提督
朧「ポイズン」
潮「でも不思議だよね。私達は提督ってだけで好きになっちゃうくらい惹かれるのに……」
漣「それだけうちの提督を一途に愛しておるんですなぁー」
曙「だ、だれがあんなクソ提督!!」
朧「クソよクソよも好きのうち」
曙「朧もうるさい!」
潮「じゃああの2人の提督とうちの提督とどっちがカッコ良いとおもうかな……?」
曙「そ、それはその……そうね!うちのクソ提督に比べればイケメンだし。カッコ良いんじゃない?」
ガシャンッ!
漣「あっ」
曙「あっ」
元提督「はわわ……」←お弁当持ってきたらたまたま聞いてしまった系元提督
214: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 17:16:40.95 ID:dcVB3Fe10
漣「えっとー……ご主人さま?もしかして今の話し……」
元提督「…………」ぷるぷる
漣「はにゃー、ご主人さまがまるで小動物みたいに震えて」
潮「あ、あの……」
元提督「ええい!ち、近寄るな!この裏切り者め!!」
曙「あーあ、こうなったら面倒くさいわよ。このクソ提督は」
朧「カニ」
漣「でもこれってぼのぴーが1番ご主人さまにダメージ与えたような?」
曙「はあ!?ちょっと、どういう意味よ!!」
潮「曙ちゃん、謝った方がいいと思うな……」
曙「潮までどういうつもりよ!私は謝らないわよ!!」
元提督「…………」ぷるぷる
漣「はにゃー、ご主人さまがまるで小動物みたいに震えて」
潮「あ、あの……」
元提督「ええい!ち、近寄るな!この裏切り者め!!」
曙「あーあ、こうなったら面倒くさいわよ。このクソ提督は」
朧「カニ」
漣「でもこれってぼのぴーが1番ご主人さまにダメージ与えたような?」
曙「はあ!?ちょっと、どういう意味よ!!」
潮「曙ちゃん、謝った方がいいと思うな……」
曙「潮までどういうつもりよ!私は謝らないわよ!!」
215: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 17:21:09.08 ID:dcVB3Fe10
漣「仕方ありませんなぁー。まったくぼのちゃんは」
曙「誰がぼのちゃんはよ」
漣「では漣が最初に誤解を解いてくるのね」
スタスタ
漣「ご主人さま?漣はご主人さまを1番大切に思っていますよ?」
元提督「いいや、あっちのイケメンがいいんだろ!」
漣「何言ってるんですか。漣はご主人さまにならパンツだってお見せできますよ!」
元提督「マジで!?」
漣「今はあいにく水着だけど……着替えたらパンツ見せてあげます!」
元提督「よし、許した!信じる!!」
曙「なんかバカみたいよ」
曙「誰がぼのちゃんはよ」
漣「では漣が最初に誤解を解いてくるのね」
スタスタ
漣「ご主人さま?漣はご主人さまを1番大切に思っていますよ?」
元提督「いいや、あっちのイケメンがいいんだろ!」
漣「何言ってるんですか。漣はご主人さまにならパンツだってお見せできますよ!」
元提督「マジで!?」
漣「今はあいにく水着だけど……着替えたらパンツ見せてあげます!」
元提督「よし、許した!信じる!!」
曙「なんかバカみたいよ」
216: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 17:31:24.58 ID:dcVB3Fe10
潮「あ、あの、潮も提督の事、お慕いしています……!」
元提督「パンツ見せてくれたら信じる」
潮「ええー……と、でも今は水着だから下着は付けてないですし……」
漣「よっと……潮ちゃんも漣と同じ様に、ちょっとココに四つん這いになって」
潮「え?こ、こう?」
漣「うんうん♪さあご主人さま、思う存分このヒラヒラをめくってくださいな!」
元提督「めくるって、これ水着だろ」
漣「さっきまでちょーっと水遊びしたから密着してますよ?いろいろネ♪」
元提督「それは素晴らしい話しですね」
曙「」イライラ
元提督「パンツ見せてくれたら信じる」
潮「ええー……と、でも今は水着だから下着は付けてないですし……」
漣「よっと……潮ちゃんも漣と同じ様に、ちょっとココに四つん這いになって」
潮「え?こ、こう?」
漣「うんうん♪さあご主人さま、思う存分このヒラヒラをめくってくださいな!」
元提督「めくるって、これ水着だろ」
漣「さっきまでちょーっと水遊びしたから密着してますよ?いろいろネ♪」
元提督「それは素晴らしい話しですね」
曙「」イライラ
217: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 17:39:54.54 ID:dcVB3Fe10
元提督「ごちそうさまでした」
曙「バッカみたい!朧、あんたはあんなバカな真似するんじゃないわよ!」
朧「」スタスタ
曙「朧?聞いてる?」
朧「提督、カニをあげるよ」スッ
元提督「カニ?」
漣「はにゃあぁぁ!これにはちょっとビックリかも!」
潮「朧ちゃんがカニをあげる相手って本当に信頼してる人だけなんですよ」
元提督「そ、そうなのか?」
朧「これは昨日、川で捕獲したサワガニ。蟹言葉は真実の愛」
元提督「蟹言葉!?なにその花言葉みたいなの!!」
漣「漣も同じカニをもらったのね(蟹言葉は信頼だったけど)」
潮「潮も同じカニをもらいました(蟹言葉は友情だった気が……)」
曙「ちょっと!わ、私はそんなの貰ってないわよ!」
朧「え?あげたよ、お正月に」
曙「お正月?…………あっ、そう言えばなんか貰ったけど」
曙「でもあれボイルズワイガニだったわよね……」
朧「ボイルズワイガニ。蟹言葉は食用」
曙「やっぱり私のカニだけおかしくない!?」
曙「バッカみたい!朧、あんたはあんなバカな真似するんじゃないわよ!」
朧「」スタスタ
曙「朧?聞いてる?」
朧「提督、カニをあげるよ」スッ
元提督「カニ?」
漣「はにゃあぁぁ!これにはちょっとビックリかも!」
潮「朧ちゃんがカニをあげる相手って本当に信頼してる人だけなんですよ」
元提督「そ、そうなのか?」
朧「これは昨日、川で捕獲したサワガニ。蟹言葉は真実の愛」
元提督「蟹言葉!?なにその花言葉みたいなの!!」
漣「漣も同じカニをもらったのね(蟹言葉は信頼だったけど)」
潮「潮も同じカニをもらいました(蟹言葉は友情だった気が……)」
曙「ちょっと!わ、私はそんなの貰ってないわよ!」
朧「え?あげたよ、お正月に」
曙「お正月?…………あっ、そう言えばなんか貰ったけど」
曙「でもあれボイルズワイガニだったわよね……」
朧「ボイルズワイガニ。蟹言葉は食用」
曙「やっぱり私のカニだけおかしくない!?」
221: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 03:31:18.90 ID:fsmeDphF0
きゃっきゃっ
曙「……」
漣「さぁ、ぼのぴーもご主人さまと仲直りするのね!」
曙「別に私は何も悪い事してないし……」
潮「曙ちゃん」
曙「だいたいねぇ!仲直りって何すれば良いのよ!」
朧「愛の告白」
曙「はあ!?」
漣「へいへい、素直になりなよぼのぴー」
曙「あんた本気で殴るわよ」
曙「……」
漣「さぁ、ぼのぴーもご主人さまと仲直りするのね!」
曙「別に私は何も悪い事してないし……」
潮「曙ちゃん」
曙「だいたいねぇ!仲直りって何すれば良いのよ!」
朧「愛の告白」
曙「はあ!?」
漣「へいへい、素直になりなよぼのぴー」
曙「あんた本気で殴るわよ」
222: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 03:39:14.11 ID:fsmeDphF0
朧「エイプリルフール」
曙「えいぷりる?なに?ケーキ?美味しそうね」
潮「確か嘘をついても良い日だよね……」
曙「はあ?なんでわざわざ嘘をつかなきゃいけないのよ?」
漣「はにゃ~!まさか知らない子がいたなんて、漣ちょっとビックリかも」
曙「別に嘘なんてつかなくても困らないでしょ」
朧「みんなが嘘を付く日に嘘をつかないと……」
潮「曙ちゃんがクソ提督大っ嫌い……って言うたびに愛の告白してるみたいだよね」
漣「いやいや、クソ提督大っ嫌い=大好き!愛しています!マイダーリン!でしょ!」
曙「なによそれ!?って言うか、今日はまだクソ提督大っ嫌いなんて言ってないわよ!」
曙「えいぷりる?なに?ケーキ?美味しそうね」
潮「確か嘘をついても良い日だよね……」
曙「はあ?なんでわざわざ嘘をつかなきゃいけないのよ?」
漣「はにゃ~!まさか知らない子がいたなんて、漣ちょっとビックリかも」
曙「別に嘘なんてつかなくても困らないでしょ」
朧「みんなが嘘を付く日に嘘をつかないと……」
潮「曙ちゃんがクソ提督大っ嫌い……って言うたびに愛の告白してるみたいだよね」
漣「いやいや、クソ提督大っ嫌い=大好き!愛しています!マイダーリン!でしょ!」
曙「なによそれ!?って言うか、今日はまだクソ提督大っ嫌いなんて言ってないわよ!」
223: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 03:55:31.88 ID:fsmeDphF0
朧「でも今から言うんだよね?」
潮「ハアァ……潮、なんだか恥ずかしいです……」
漣「エイプリルフールにご主人さま大っ嫌いなんて……キタコレ!愛の告白ウマー!!」
曙「い、言うわけないでしょ!……ん?でも反対の意味になるなら逆に好きって言えば良いのよね……」
漣「ややっ!そこに気付くとは……」
曙「じゃあその、まぁ……あれよね。私、クソ提督の事……だ、大っ嫌いじゃないから!」
潮「大っ嫌いじゃないの反対は……大好きじゃない?かな?」
朧「つまり大好きじゃないけど好きな可能性はあるね」
漣「いやいや、わざわざ大好きじゃない!なんて言われたらね?ね?」
ぼのぴー「ちょっと待ちなさいよ!」
ご主人さま「なんだよ急に?」
ぼのぴー「わ、わたし、あんたの事……大好きじゃないから!」
ご主人さま「はあ!?なんでわざわざ嫌いって言われなきゃならないんだよ!!」
ぼのぴー「嫌いだなんて言ってないでしょ!大好きじゃないって言ってるのよ!!」
ご主人さま「大好きじゃなくて嫌いでもないって事は……普通?」
ぼのぴー「違うわよ。ほんっとーに察しが悪いんだから……。好きって言ってんのよ」
ご主人さま「子作りしよ?」
ぼのぴー「し、仕方ないわね……」
漣「子作り宣言キタコレ!!」
曙「どんな妄想よ!アホか!!」
潮「ハアァ……潮、なんだか恥ずかしいです……」
漣「エイプリルフールにご主人さま大っ嫌いなんて……キタコレ!愛の告白ウマー!!」
曙「い、言うわけないでしょ!……ん?でも反対の意味になるなら逆に好きって言えば良いのよね……」
漣「ややっ!そこに気付くとは……」
曙「じゃあその、まぁ……あれよね。私、クソ提督の事……だ、大っ嫌いじゃないから!」
潮「大っ嫌いじゃないの反対は……大好きじゃない?かな?」
朧「つまり大好きじゃないけど好きな可能性はあるね」
漣「いやいや、わざわざ大好きじゃない!なんて言われたらね?ね?」
ぼのぴー「ちょっと待ちなさいよ!」
ご主人さま「なんだよ急に?」
ぼのぴー「わ、わたし、あんたの事……大好きじゃないから!」
ご主人さま「はあ!?なんでわざわざ嫌いって言われなきゃならないんだよ!!」
ぼのぴー「嫌いだなんて言ってないでしょ!大好きじゃないって言ってるのよ!!」
ご主人さま「大好きじゃなくて嫌いでもないって事は……普通?」
ぼのぴー「違うわよ。ほんっとーに察しが悪いんだから……。好きって言ってんのよ」
ご主人さま「子作りしよ?」
ぼのぴー「し、仕方ないわね……」
漣「子作り宣言キタコレ!!」
曙「どんな妄想よ!アホか!!」
224: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 04:05:48.55 ID:fsmeDphF0
曙「ああもう分かったわよ!中途半端にいうからこの馬鹿が調子に乗るのよね!」
漣「…………」ぐったり
曙「クソ提督!私、あんたの事なんて……だ、大好きだから!!」
提督「な、なんだってー!?」
曙「そうよ、私はクソ提督が大好きなの。好きで好きで仕方ないのよ!」
提督「ぐわー!これは効くー!(棒)」
潮「曙ちゃん、そこまで言うなんて……提督のどこがそんなに好きなの?」
曙「全部よ全部!すぐに触ってくる所も、べたべた引っ付いてくる所も大好きなんだから!」
朧「まさかここまで言うなんて予想外……」
提督「ぐぬぅ……」
漣「ぼのぴー、効いてる効いてる!もう一声!」
曙「だ、大好きよクソ提督!」
漣「どれくらい!?」
曙「この世で一番大好きに決まってんでしょ!」
漣「もう一声!」
曙「だから!世界一好きって言ってんの!愛してるって言っても良いわ!」
漣「ラスト!!」
曙「わ、私とケッコンしなさいよ!」
漣「はいオッケー!!」
曙「は?」
漣「…………」ぐったり
曙「クソ提督!私、あんたの事なんて……だ、大好きだから!!」
提督「な、なんだってー!?」
曙「そうよ、私はクソ提督が大好きなの。好きで好きで仕方ないのよ!」
提督「ぐわー!これは効くー!(棒)」
潮「曙ちゃん、そこまで言うなんて……提督のどこがそんなに好きなの?」
曙「全部よ全部!すぐに触ってくる所も、べたべた引っ付いてくる所も大好きなんだから!」
朧「まさかここまで言うなんて予想外……」
提督「ぐぬぅ……」
漣「ぼのぴー、効いてる効いてる!もう一声!」
曙「だ、大好きよクソ提督!」
漣「どれくらい!?」
曙「この世で一番大好きに決まってんでしょ!」
漣「もう一声!」
曙「だから!世界一好きって言ってんの!愛してるって言っても良いわ!」
漣「ラスト!!」
曙「わ、私とケッコンしなさいよ!」
漣「はいオッケー!!」
曙「は?」
225: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 04:13:02.92 ID:fsmeDphF0
漣「巻き戻して再生……っと」カチャッ
『私はクソ提督が大好きなの!好きで好きで仕方ないのよ!』
潮「はわわ……」
曙「それはエイプリルフール?の話でしょ!」
朧「エイプリルフールは4月1日」
曙「……」
提督「想像以上で勃起がおさまらんかった」
曙「何がなんだか知らないけど一つだけ分かったわよ」
漣「フッフッフッ、その通り!ぼのぴーはこの策士漣に騙さーー」
曙「つまり死にたいのね」←レベル99
漣「ごめんなさい」←レベル一桁
『私はクソ提督が大好きなの!好きで好きで仕方ないのよ!』
潮「はわわ……」
曙「それはエイプリルフール?の話でしょ!」
朧「エイプリルフールは4月1日」
曙「……」
提督「想像以上で勃起がおさまらんかった」
曙「何がなんだか知らないけど一つだけ分かったわよ」
漣「フッフッフッ、その通り!ぼのぴーはこの策士漣に騙さーー」
曙「つまり死にたいのね」←レベル99
漣「ごめんなさい」←レベル一桁
226: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 04:28:08.40 ID:fsmeDphF0
曙「小指の爪から順に剥がして、その次はペンチで第一関節を逆に折り曲げて、それが終わったら次は第二関節……巻きメジャーみたいにしてあげるわ」
漣「はにゃー!発想がこわいよぼのぴー!」
潮「曙ちゃん、こ、これっ……」スッ
曙「なによ?今更テープ渡したって遅いわよ?潮も朧も夕飯のおかず一品じゃ済まないから。アイスも奢りなさいよ」
漣「罰の重さが違いすぎる!」
曙「あんたとクソ提督は折檻して死刑よ!」
提督「折檻だと!?望むところだ!!」
漣「じゃなくて!ご主人さま!!」
朧「これは曙へのプレゼントなんだよ」
曙「プレゼント?なにその苦しい言い訳」
漣「7月31日はぼのぴーが就役した記念日でしょ?だからこれは第七駆からの、漣からのサプライズ!」
漣「普段素直になれないぼのぴーの本音を録音してプレゼント~♪」
曙「つまり殴られたいのね」
ゴスッ
漣「はにゃ~!!愛の無い拳が漣を襲う!!」
漣「はにゃー!発想がこわいよぼのぴー!」
潮「曙ちゃん、こ、これっ……」スッ
曙「なによ?今更テープ渡したって遅いわよ?潮も朧も夕飯のおかず一品じゃ済まないから。アイスも奢りなさいよ」
漣「罰の重さが違いすぎる!」
曙「あんたとクソ提督は折檻して死刑よ!」
提督「折檻だと!?望むところだ!!」
漣「じゃなくて!ご主人さま!!」
朧「これは曙へのプレゼントなんだよ」
曙「プレゼント?なにその苦しい言い訳」
漣「7月31日はぼのぴーが就役した記念日でしょ?だからこれは第七駆からの、漣からのサプライズ!」
漣「普段素直になれないぼのぴーの本音を録音してプレゼント~♪」
曙「つまり殴られたいのね」
ゴスッ
漣「はにゃ~!!愛の無い拳が漣を襲う!!」
227: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 04:38:34.85 ID:fsmeDphF0
曙「はぁ……あんた達もバカに乗せられてつまんない事に付き合わないの!」
漣「違う違う!これはみんなで考ーー」
潮「うん、ごめんね曙ちゃん」
朧「漣にそそのかされた朧達も悪かったよ」
漣「きり捨てられた!」
曙「……まぁ、せっかくだしコレは貰っておくわ。一応プレゼントだし。仕方なくね!」
元提督「可愛い。子作りセッ」
曙「ちょっとクソ提督!!」
元提督「はい!」
曙「私だけ騙されてたなんて腹立つからあんたもここに録音しなさいよ!」
元提督「なにをでしょうか!!」
曙「だから、さっきの返事よ!!私が騙されたんだからあんたも騙されなさい!!」カチャッ
元提督「なんかもうこんがらがってきたけどケッコンの事なら……もちろん!はい喜んで!世界で一番可愛いよ!!」
カチャッ
曙「しね!このクソ提督!!」
元提督「理不尽!!」
漣「違う違う!これはみんなで考ーー」
潮「うん、ごめんね曙ちゃん」
朧「漣にそそのかされた朧達も悪かったよ」
漣「きり捨てられた!」
曙「……まぁ、せっかくだしコレは貰っておくわ。一応プレゼントだし。仕方なくね!」
元提督「可愛い。子作りセッ」
曙「ちょっとクソ提督!!」
元提督「はい!」
曙「私だけ騙されてたなんて腹立つからあんたもここに録音しなさいよ!」
元提督「なにをでしょうか!!」
曙「だから、さっきの返事よ!!私が騙されたんだからあんたも騙されなさい!!」カチャッ
元提督「なんかもうこんがらがってきたけどケッコンの事なら……もちろん!はい喜んで!世界で一番可愛いよ!!」
カチャッ
曙「しね!このクソ提督!!」
元提督「理不尽!!」
228: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 04:47:33.79 ID:fsmeDphF0
曙「だいたいこのご時世にカセットテープってなんなのよ」
漣「いやー、何か録音するものが無いか聞いたら足柄さんがねー」
その日の夜
潮「……曙ちゃん、まだ怒ってる?」
曙「…………」
潮「ううー、ベッドに潜ったまま返事も…………あ、曙ちゃーー」
朧「潮、しー……っ」
潮「?」
漣「ぼのぴーは今プレゼントを楽しんでる訳よ!ほら、聞こえるでしょ?」
カチャッ……キュルキュル、カチャッ…………」
漣「ちなみに今ので86回目の再生ね!」
潮「えっと……喜んでくれたのかな?」
朧「たぶん」
曙「……ほんっと、迷惑なんだから」
翌日、曙ちゃんのベッドからは雌の匂いが溢れていたらしい(大井、千代田談)
漣「いやー、何か録音するものが無いか聞いたら足柄さんがねー」
その日の夜
潮「……曙ちゃん、まだ怒ってる?」
曙「…………」
潮「ううー、ベッドに潜ったまま返事も…………あ、曙ちゃーー」
朧「潮、しー……っ」
潮「?」
漣「ぼのぴーは今プレゼントを楽しんでる訳よ!ほら、聞こえるでしょ?」
カチャッ……キュルキュル、カチャッ…………」
漣「ちなみに今ので86回目の再生ね!」
潮「えっと……喜んでくれたのかな?」
朧「たぶん」
曙「……ほんっと、迷惑なんだから」
翌日、曙ちゃんのベッドからは雌の匂いが溢れていたらしい(大井、千代田談)
234: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 09:53:57.02 ID:xVPl6UB20
ある日の午後
加賀「提督、お手紙が届きましたよ」べちゃっ
元提督「え?なんでこんなベトベトなの?なんかぐしゃぐしゃだし」
赤城「もぐもぐもぐ……」
元提督「お前読まずに食べようとしたな」
手紙『鎮守府完成、スグ帰レ。 大淀』
元提督「もう出来たのか。ずいぶん早かったな」
加賀「やっとこれで元の食生活に戻れるんですね」
赤城「やっとこれで元の食生活に戻れるんですね」
元提督「しかしココも放置する訳にはいかないし……」
加賀「そうですね。食費がかさむと言う理由で孤島に幽閉するような事があってはなりません」
赤城「妖精さんが世話をしてくれるからと言って、ほったらかしは酷いですからね」
元提督「まったくだな」
加賀「提督、お手紙が届きましたよ」べちゃっ
元提督「え?なんでこんなベトベトなの?なんかぐしゃぐしゃだし」
赤城「もぐもぐもぐ……」
元提督「お前読まずに食べようとしたな」
手紙『鎮守府完成、スグ帰レ。 大淀』
元提督「もう出来たのか。ずいぶん早かったな」
加賀「やっとこれで元の食生活に戻れるんですね」
赤城「やっとこれで元の食生活に戻れるんですね」
元提督「しかしココも放置する訳にはいかないし……」
加賀「そうですね。食費がかさむと言う理由で孤島に幽閉するような事があってはなりません」
赤城「妖精さんが世話をしてくれるからと言って、ほったらかしは酷いですからね」
元提督「まったくだな」
235: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 10:02:19.19 ID:xVPl6UB20
元提督「しかし早かったような短かったような……」
加賀「早くて短かったんですね」
赤城「キッチンが爆発して料理が出来なくなったと聞いた時は参りましたね」
元提督「なんか空母棲姫みたいな顔になってたからな。お前ら……とりあえず比叡はキッチン立ち入り禁止で」
カタンッ……
元提督「ん?今扉の向こうに誰かいたか?」
赤城「どうでしょう?食べ物の匂いはしませんでしたけど」
タッタッタッ
青葉「青葉、聞いちゃいました!スクープです!!」
『司令官、さようなら!』
数時間後、鎮守府に青葉新聞号外が撒かれた
加賀「早くて短かったんですね」
赤城「キッチンが爆発して料理が出来なくなったと聞いた時は参りましたね」
元提督「なんか空母棲姫みたいな顔になってたからな。お前ら……とりあえず比叡はキッチン立ち入り禁止で」
カタンッ……
元提督「ん?今扉の向こうに誰かいたか?」
赤城「どうでしょう?食べ物の匂いはしませんでしたけど」
タッタッタッ
青葉「青葉、聞いちゃいました!スクープです!!」
『司令官、さようなら!』
数時間後、鎮守府に青葉新聞号外が撒かれた
241: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 22:04:55.35 ID:xVPl6UB20
天龍「おい!どういう事だよ!!俺はまだ改にもなってねぇーんだぞ!!」
阿武隈「そうですよぉ!私だって改二が実装されたんですからぁ!」
山城「航空戦艦になれないまま終わるなんて……不幸だわ」
青葉「司令官!一言お願いします!!」
元提督「アオバワレェ!!」
雷「私なんてつい最近着任したばかりなのに!ひどーい!!」
電「こうなったら司令官を殺して電達も死ぬのです」
榛名「みんなに提督の子供を身篭らせてから帰ると言うのはどうでしょうか?」
天龍「そんな事より俺を改装しろ!!」
ギャーギャー!
阿武隈「そうですよぉ!私だって改二が実装されたんですからぁ!」
山城「航空戦艦になれないまま終わるなんて……不幸だわ」
青葉「司令官!一言お願いします!!」
元提督「アオバワレェ!!」
雷「私なんてつい最近着任したばかりなのに!ひどーい!!」
電「こうなったら司令官を殺して電達も死ぬのです」
榛名「みんなに提督の子供を身篭らせてから帰ると言うのはどうでしょうか?」
天龍「そんな事より俺を改装しろ!!」
ギャーギャー!
242: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 22:05:22.36 ID:xVPl6UB20
赤城「さて、一通り騒いだ事ですし私達は帰りますね」
元提督「えっ?あんなに俺を慕ってついて来たのに随分あっさりだな……」
加賀「鳳翔さんも戻っているなら私達も(料理を食べに)帰らないと」
曙「私も帰るわよ。久しぶりにあっちのバカの顔も見たいし」チラッ
漣「?」
元提督「じ、じゃあ俺もーー」
サクサク……
夕立「アキレス腱ってここっぽい?」ズバズバ
時雨「もうちょっと下だね。ほら、この筋っぽいのをこう……」スパッ
元提督(なんかアキレス腱切られてる)
元提督「えっ?あんなに俺を慕ってついて来たのに随分あっさりだな……」
加賀「鳳翔さんも戻っているなら私達も(料理を食べに)帰らないと」
曙「私も帰るわよ。久しぶりにあっちのバカの顔も見たいし」チラッ
漣「?」
元提督「じ、じゃあ俺もーー」
サクサク……
夕立「アキレス腱ってここっぽい?」ズバズバ
時雨「もうちょっと下だね。ほら、この筋っぽいのをこう……」スパッ
元提督(なんかアキレス腱切られてる)
243: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 22:06:46.71 ID:xVPl6UB20
元提督「わかったわかった!もうココにいる全員が鎮守府に嫁ぐまでココにいるから!」
天龍「本当か!?」
曙「えっ……」←自分が帰ると言ったら絶対付いてくると慢心していた
元提督「その代わり今日からビシバシ厳しくしていくからな!」
天龍「厳しく!?ふざけんな!俺を戦線離脱させろ!!」
元提督「そういう訳だから鎮守府の事はしばらく御前達に頼んだぞ。赤城、加賀。あ、もう居ない!」
長門「よし、では早速午後の訓練を開始するぞ!」
天龍「よっしゃああぁぁ!!」
榛名「あら?比叡お姉様は何処へ行ったのかしら?」
睦月「比叡さんならお祝いの料理を作るって言ってキッチンへ行ったにゃしぃ」
元提督「あっ……」
BON!!
マジカルパティシエ比叡ちゃん。キッチンを中心に建物は爆破する。
翌日、元提督とここにいた艦娘全員が新しく出来た鎮守府に着任した。
天龍「本当か!?」
曙「えっ……」←自分が帰ると言ったら絶対付いてくると慢心していた
元提督「その代わり今日からビシバシ厳しくしていくからな!」
天龍「厳しく!?ふざけんな!俺を戦線離脱させろ!!」
元提督「そういう訳だから鎮守府の事はしばらく御前達に頼んだぞ。赤城、加賀。あ、もう居ない!」
長門「よし、では早速午後の訓練を開始するぞ!」
天龍「よっしゃああぁぁ!!」
榛名「あら?比叡お姉様は何処へ行ったのかしら?」
睦月「比叡さんならお祝いの料理を作るって言ってキッチンへ行ったにゃしぃ」
元提督「あっ……」
BON!!
マジカルパティシエ比叡ちゃん。キッチンを中心に建物は爆破する。
翌日、元提督とここにいた艦娘全員が新しく出来た鎮守府に着任した。
244: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 22:08:52.90 ID:xVPl6UB20
ここまでありがとうございました。
次は秋雲と雷ちゃんにします可愛い
次は秋雲と雷ちゃんにします可愛い
245: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 22:16:58.80 ID:iALGGTNso
終わったか、次も待ってる
246: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 22:25:11.74 ID:HA8GwrlXO
今スレも乙でした
曙ちゃん慢心しすぎだなぁw
曙ちゃん慢心しすぎだなぁw
247: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 22:57:33.57 ID:hBdyUY7Z0
乙 次もよろ
248: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 23:44:05.16 ID:ed9Gvzeg0
実に楽しい一ヶ月だったんなー。 お疲れさまなのん。
249: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/04(火) 09:54:50.42 ID:NPn37m8Jo
可愛さに定評のある>>1の秋雲ちゃんキタコレ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435563865/
Entry ⇒ 2016.05.31 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
電「この人痴漢なのです!」 北上「え」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 20:04:30.94 ID:MX/k76BX0
~ステーション~
北上「ふあああっ……寝過ごしちゃったねぇ」タッタッタッ
北上「こりゃ遅刻かな……」タッタッタッ
北上「お、ラッキ~、電車来てるじゃん」タッタッタッ
プシュー
「扉が閉まりまーす」
北上「よっと」ピョン
北上「よし、ギリギリセーフ!」
「電車が出発しまーす」
北上「ふー、やれやれだねぇ」
北上「……」
北上「……」
北上「あれ」
北上「何か違和感が……みんな、私を見てる?」
ジロジロジロ
北上「……あ」
北上「しまった、これ駆逐艦専用車両じゃん……」
北上「ふあああっ……寝過ごしちゃったねぇ」タッタッタッ
北上「こりゃ遅刻かな……」タッタッタッ
北上「お、ラッキ~、電車来てるじゃん」タッタッタッ
プシュー
「扉が閉まりまーす」
北上「よっと」ピョン
北上「よし、ギリギリセーフ!」
「電車が出発しまーす」
北上「ふー、やれやれだねぇ」
北上「……」
北上「……」
北上「あれ」
北上「何か違和感が……みんな、私を見てる?」
ジロジロジロ
北上「……あ」
北上「しまった、これ駆逐艦専用車両じゃん……」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 20:08:34.23 ID:MX/k76BX0
北上(うっわぁ、やっばい……)
北上(そうだ、隣の車両まで行けば……)
北上(……駄目だ、満員で動けないや)
北上(ま、別に犯罪おかしてるわけじゃないし、次の駅で乗り換えよっと……)
ジロジロジロ
北上(うう、けど何か視線が気になる……)
北上(みんな、どうして私がここにいるのか不思議がってるんだろうなあ)
北上(そうだ、隣の車両まで行けば……)
北上(……駄目だ、満員で動けないや)
北上(ま、別に犯罪おかしてるわけじゃないし、次の駅で乗り換えよっと……)
ジロジロジロ
北上(うう、けど何か視線が気になる……)
北上(みんな、どうして私がここにいるのか不思議がってるんだろうなあ)
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 20:15:21.52 ID:MX/k76BX0
北上(はぁ、早く次の駅に着かないかなあ……)
電「……」
北上(そだ、ラインで大井っちとお話して暇潰そ)ゴソゴソ
北上(えーと、スマホスマホ……)
ガタンッ
電「ひゃっ!」ヨロッ
北上「おっと」ガシ
電「……!」
北上「あっぶな、倒れるところだったじゃん、ちゃんと立ってないと駄目だよ~?」
電「……ち」
北上「ん?」
電「痴漢なのです……」
北上「は?」
電「この人痴漢なのです!」
北上「え?」
電「……」
北上(そだ、ラインで大井っちとお話して暇潰そ)ゴソゴソ
北上(えーと、スマホスマホ……)
ガタンッ
電「ひゃっ!」ヨロッ
北上「おっと」ガシ
電「……!」
北上「あっぶな、倒れるところだったじゃん、ちゃんと立ってないと駄目だよ~?」
電「……ち」
北上「ん?」
電「痴漢なのです……」
北上「は?」
電「この人痴漢なのです!」
北上「え?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 20:21:31.59 ID:MX/k76BX0
雷「電!どうしたのよ!?痴漢されたの!?」
北上「い、いや、私は何も……」
電「さわられたのです!肩をさわられたのです!」
暁「レディーの肩をさわるなんて、完全に痴漢だわ!」
北上「いや、違うって、その子が倒れかけてたから支えただけで……」
雷「押し倒しかけた!?確信犯ね!?」
ザワザワザワ
北上(うわあ、超騒ぎになってる……やばい……)
北上「い、いや、私は何も……」
電「さわられたのです!肩をさわられたのです!」
暁「レディーの肩をさわるなんて、完全に痴漢だわ!」
北上「いや、違うって、その子が倒れかけてたから支えただけで……」
雷「押し倒しかけた!?確信犯ね!?」
ザワザワザワ
北上(うわあ、超騒ぎになってる……やばい……)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 20:26:58.40 ID:MX/k76BX0
北上「ちょっと皆落ち着こう?そもそも、私が駆逐艦を痴漢する理由がないじゃん」
北上「痴漢って、要するにえっちな気分になりたくてする事でしょ?」
北上「けど、私は駆逐艦を見もさわっても全然えっちな気分にならないんだよ」
北上「つまり私は痴漢じゃないってこと」
北上「判る?」
暁「なんか難しい事言って煙に巻こうとしてるわ……」
雷「ど、どうしよう、何て反論したらいいの?」
電「う、うう、さわられたのです……確かなのです……」
北上「反論ない?じゃ、私は無罪ってことで」
響「……ちょっと待ってよ」
北上「痴漢って、要するにえっちな気分になりたくてする事でしょ?」
北上「けど、私は駆逐艦を見もさわっても全然えっちな気分にならないんだよ」
北上「つまり私は痴漢じゃないってこと」
北上「判る?」
暁「なんか難しい事言って煙に巻こうとしてるわ……」
雷「ど、どうしよう、何て反論したらいいの?」
電「う、うう、さわられたのです……確かなのです……」
北上「反論ない?じゃ、私は無罪ってことで」
響「……ちょっと待ってよ」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 20:32:29.73 ID:MX/k76BX0
雷「響!響だわ!」
暁「駆逐艦の中でも国語の成績がいい響だわ!」
電「ひ、響ちゃん……」
雷「響なら、響ならこの難しい展開にもきちんと反論してくれるはずだわ!」
暁「響!頑張って!レディーの意地を見せるのよ!」
響「……」コクッ
北上「な、なにさ」
響「北上さんは今、こう言ったよね」
響「駆逐艦を見てもさわってもえっちな気持にはならないって……」
北上「言ったけど?」
響「じゃあ、逆に言うと……駆逐艦に触られても、えっちな気分にならないってことだよね」
北上「そ、それは……」
響「なるのかい?ならないのかい?」
北上「そ、そりゃならないよ、当たり前じゃん」
暁「駆逐艦の中でも国語の成績がいい響だわ!」
電「ひ、響ちゃん……」
雷「響なら、響ならこの難しい展開にもきちんと反論してくれるはずだわ!」
暁「響!頑張って!レディーの意地を見せるのよ!」
響「……」コクッ
北上「な、なにさ」
響「北上さんは今、こう言ったよね」
響「駆逐艦を見てもさわってもえっちな気持にはならないって……」
北上「言ったけど?」
響「じゃあ、逆に言うと……駆逐艦に触られても、えっちな気分にならないってことだよね」
北上「そ、それは……」
響「なるのかい?ならないのかい?」
北上「そ、そりゃならないよ、当たり前じゃん」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 20:42:29.03 ID:MX/k76BX0
響「もし、本当にそれが事実なら、北上さんは痴漢じゃないってことになるね」
北上「そだよ、わかってんじゃん」
雷「ひ、響!なんで相手に有利になるような事言うのよ!?」
暁「そうよ!それに、北上さんは嘘を言ってるだけかもしれないじゃない!」
北上「嘘じゃないってば」
響「そう、北上さんの発言が嘘かどうかが、一番重要なのさ」
響「なら、試してみればいい」
雷「試す?」
北上「試すって……何をさ」
響「……北上さんが駆逐艦に触られて本当に気持ち良くならないかどうかを、だよ」
北上「……!」
雷「……!」
暁「……!」
電「……!」
北上「そだよ、わかってんじゃん」
雷「ひ、響!なんで相手に有利になるような事言うのよ!?」
暁「そうよ!それに、北上さんは嘘を言ってるだけかもしれないじゃない!」
北上「嘘じゃないってば」
響「そう、北上さんの発言が嘘かどうかが、一番重要なのさ」
響「なら、試してみればいい」
雷「試す?」
北上「試すって……何をさ」
響「……北上さんが駆逐艦に触られて本当に気持ち良くならないかどうかを、だよ」
北上「……!」
雷「……!」
暁「……!」
電「……!」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 20:52:29.79 ID:MX/k76BX0
雷「そうよ、それは良い考えだわ、さすが響ね!」
暁「昔のレディーも言っていたわ、やられたらやり返せって」
電「……さわられたのです、さわられたのです……だから」
響「他の駆逐艦の子達も異論はないかな?」
「「「「ないでーす」」」」
北上「ま、待ってよ、落ち着こう?落ち着いて話し合えば……」
サワサワ
北上「ひゃっ!?い、今お尻さわったの誰さ!?」
サワサワ
北上「や、やめ……」
サワサワサワサワ
北上(あ、これ、おかされる流れのやつだ)
暁「昔のレディーも言っていたわ、やられたらやり返せって」
電「……さわられたのです、さわられたのです……だから」
響「他の駆逐艦の子達も異論はないかな?」
「「「「ないでーす」」」」
北上「ま、待ってよ、落ち着こう?落ち着いて話し合えば……」
サワサワ
北上「ひゃっ!?い、今お尻さわったの誰さ!?」
サワサワ
北上「や、やめ……」
サワサワサワサワ
北上(あ、これ、おかされる流れのやつだ)
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 20:57:52.41 ID:MX/k76BX0
「ちょっと待ちなよ!」
雷「だ、誰!?」
暁「何処にいるの!?姿を現しなさい!」
電「さわられたのです、さわられたのです、だから、さわりかえすのです」サワサワ
北上「ちょ、や、やめ……」
「とぅっ!」
響「だ、誰かか駆逐艦達の中から飛び出してきた……あ、あれはまさか」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 21:05:39.86 ID:MX/k76BX0
「速き事、島風の如し……」
「そう、私の名は……」
島風「島風だよ!」ズサァ
雷「し、島風よ、島風だわ、体育の成績には定評のある島風だわ!」
響「島風、何故止めるんだい?私達は北上さんの言葉が正しいのか確認しようとしてるだけだよ?」
電「ここもさわるのです、ここも、ここも……」サワサワ
北上「や、だ、だめだってば、ほ、ほんとに……」モジモジ
島風「北上さんは、無実です!」
暁「何ですって?何か証拠でもあるのかしら?」
島風「証拠って要するに、北上さんが駆逐艦に興味がないって事を証明すればいいんだよね?」
響「ああ、そうなるね」
島風「なら話は速いよ!だって、私と北上さんは……」
「そう、私の名は……」
島風「島風だよ!」ズサァ
雷「し、島風よ、島風だわ、体育の成績には定評のある島風だわ!」
響「島風、何故止めるんだい?私達は北上さんの言葉が正しいのか確認しようとしてるだけだよ?」
電「ここもさわるのです、ここも、ここも……」サワサワ
北上「や、だ、だめだってば、ほ、ほんとに……」モジモジ
島風「北上さんは、無実です!」
暁「何ですって?何か証拠でもあるのかしら?」
島風「証拠って要するに、北上さんが駆逐艦に興味がないって事を証明すればいいんだよね?」
響「ああ、そうなるね」
島風「なら話は速いよ!だって、私と北上さんは……」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 21:11:01.91 ID:MX/k76BX0
島風「恋人同士なのです!」
雷「え……」
響「……え」
電「はぁ、はぁ、北上さん、苦しそうなのです、もっと仕返しするのです……」サワサワ
北上「や、やだよ、こ、こんな、満員電車で駆逐艦に触られて、あ、あたし……」モジモジ
暁「こ、恋人同士ですって!?」
島風「です!」
雷「え……」
響「……え」
電「はぁ、はぁ、北上さん、苦しそうなのです、もっと仕返しするのです……」サワサワ
北上「や、やだよ、こ、こんな、満員電車で駆逐艦に触られて、あ、あたし……」モジモジ
暁「こ、恋人同士ですって!?」
島風「です!」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 21:19:56.27 ID:MX/k76BX0
雷「そんな……駆逐艦なのにもう恋人がいるだなんて……」
暁「さ、流石、体育の成績がいいだけあるわね」
響「待つんだ島風、もしその話が本当だとして……どうしてそれがさっきの話に繋がるんだい?」
響「北上さんがもし島風と恋人同士であるなら……それは寧ろ、北上さんが駆逐艦に興味がある証拠になると思うんだが」
島風「それがならないの!」
響「どういう事だい?」
電「北上さん、ぷるぷる震えているのです……もう、我慢出来ないのですか、けど駄目なのです、まだまだ悦楽の時間は終わらないのです……」
北上「んんんっ、んんんっ///」ビクビク
島風「北上さんは私と恋人同士なんだよ?もし北上さんがえっちな気持になったら……その気持ちは島風にぶつければいい話なの」
島風「こんな所でわざわざ痴漢なんてする必要無いよね?」
雷「あ……」
暁「そ、そうね、それは納得のいく答えだわ」
響「確かに……これは一本取られたね」
島風「おぅ!」
暁「さ、流石、体育の成績がいいだけあるわね」
響「待つんだ島風、もしその話が本当だとして……どうしてそれがさっきの話に繋がるんだい?」
響「北上さんがもし島風と恋人同士であるなら……それは寧ろ、北上さんが駆逐艦に興味がある証拠になると思うんだが」
島風「それがならないの!」
響「どういう事だい?」
電「北上さん、ぷるぷる震えているのです……もう、我慢出来ないのですか、けど駄目なのです、まだまだ悦楽の時間は終わらないのです……」
北上「んんんっ、んんんっ///」ビクビク
島風「北上さんは私と恋人同士なんだよ?もし北上さんがえっちな気持になったら……その気持ちは島風にぶつければいい話なの」
島風「こんな所でわざわざ痴漢なんてする必要無いよね?」
雷「あ……」
暁「そ、そうね、それは納得のいく答えだわ」
響「確かに……これは一本取られたね」
島風「おぅ!」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 21:23:05.30 ID:MX/k76BX0
雷「ごめんね、北上さん、私達、ちょっと早とちりしちゃったみたい」ペタペタ
暁「そうね、もっと北上さんの話をよく聞くべきだったわ」ペタペタ
響「けど北上さんも悪いんだよ、こんな良い恋人がいるなら先に言ってくれればよかったのに」ペタペタ
北上「ひゃっ、い、いまさわんないで、だ、だめだからっ」ビクッ
「「「ごめんなさい北上さん」」」
ペタペタペタペタ
北上「だ、だめ、だめだってばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ビクビクビク
暁「そうね、もっと北上さんの話をよく聞くべきだったわ」ペタペタ
響「けど北上さんも悪いんだよ、こんな良い恋人がいるなら先に言ってくれればよかったのに」ペタペタ
北上「ひゃっ、い、いまさわんないで、だ、だめだからっ」ビクッ
「「「ごめんなさい北上さん」」」
ペタペタペタペタ
北上「だ、だめ、だめだってばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ビクビクビク
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 21:26:34.07 ID:MX/k76BX0
~ステーション鎮守府~
北上「はぁ……はぁ……はぁ……」ガクッ
島風「北上さん、だいじょーぶ?」
北上「な、なんとかね……」
島風「おぅ!」
北上「え、えっと、島風だっけ?さっきはありがとね」
北上「初対面の私の恋人のフリなんてしてくれてさ」
北上「助かったよ、あのままだと私、きっとやばかった」
島風「そんなのいいってば、困った時はお互いさまってね?」
北上「はぁ……はぁ……はぁ……」ガクッ
島風「北上さん、だいじょーぶ?」
北上「な、なんとかね……」
島風「おぅ!」
北上「え、えっと、島風だっけ?さっきはありがとね」
北上「初対面の私の恋人のフリなんてしてくれてさ」
北上「助かったよ、あのままだと私、きっとやばかった」
島風「そんなのいいってば、困った時はお互いさまってね?」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 01:06:53.23 ID:+66b7Ldx0
島風「じゃ、私はもう行くね!」
北上「あ、うん、ほんと助かっ……」
島風「おぅ!」ピュー
北上「うわあ……ほんとに速いなあ、あの子」
北上「って、私も急がなきゃ遅刻しちゃうかな」
北上「ま、遅刻したら遅刻したで別にいいんだけどね~」
北上「あ、うん、ほんと助かっ……」
島風「おぅ!」ピュー
北上「うわあ……ほんとに速いなあ、あの子」
北上「って、私も急がなきゃ遅刻しちゃうかな」
北上「ま、遅刻したら遅刻したで別にいいんだけどね~」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 01:11:00.86 ID:+66b7Ldx0
~駆逐艦クラス~
白雪「はい、授業始めますよ、席についてください」
「「「はーい!」」」
雷「そう言えば、そろそろ新しい先生が来るらしいわよ」
電「そうなのですか?」
響「今は白雪がやっててくれてるけど、色々限界があるよね」
暁「どんな先生なのかしら?素敵なレディーならいいんだけど」
白雪「はい、授業始めますよ、席についてください」
「「「はーい!」」」
雷「そう言えば、そろそろ新しい先生が来るらしいわよ」
電「そうなのですか?」
響「今は白雪がやっててくれてるけど、色々限界があるよね」
暁「どんな先生なのかしら?素敵なレディーならいいんだけど」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 01:15:13.65 ID:+66b7Ldx0
ガラガラガラッ
北上「ごっめーん、ちょっと遅れちゃったね~」
電「……!」
雷「……!」
暁「……!」
響「……!」
白雪「北上さん、遅いです、てっきりもう今日は来ないのかと思っていました」
北上「いやあ、はっはっは、ちょっと立て込んでてさぁ」
白雪「まあ、授業は始まったばかりですから良いのですが……」
白雪「みなさん、この方が今日からこのクラスの担任を務める北上さんです」
北上「重雷装艦の北上だよ~、宜しくね~」
北上「ごっめーん、ちょっと遅れちゃったね~」
電「……!」
雷「……!」
暁「……!」
響「……!」
白雪「北上さん、遅いです、てっきりもう今日は来ないのかと思っていました」
北上「いやあ、はっはっは、ちょっと立て込んでてさぁ」
白雪「まあ、授業は始まったばかりですから良いのですが……」
白雪「みなさん、この方が今日からこのクラスの担任を務める北上さんです」
北上「重雷装艦の北上だよ~、宜しくね~」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 01:18:51.97 ID:+66b7Ldx0
雷「あ、あの人は今朝の……!」
響「ああ、島風の恋人さんだね」
暁「つまり大人の女性って事よね……なら先生の資格十分じゃないかしら」
電「……」
雷「電?どうかしたの?」
島風「ぐぅ……」zzz
北上「はい、そこうるさいよ~」
北上「って、なんか今朝見た顔の駆逐艦多いなぁ」
北上「けど、私は顔見知りだからって甘い顔は見せないから、そのつもりで~」
「「「「はーーーーい」」」」
北上「よろしい」
響「ああ、島風の恋人さんだね」
暁「つまり大人の女性って事よね……なら先生の資格十分じゃないかしら」
電「……」
雷「電?どうかしたの?」
島風「ぐぅ……」zzz
北上「はい、そこうるさいよ~」
北上「って、なんか今朝見た顔の駆逐艦多いなぁ」
北上「けど、私は顔見知りだからって甘い顔は見せないから、そのつもりで~」
「「「「はーーーーい」」」」
北上「よろしい」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 01:20:30.87 ID:+66b7Ldx0
北上「えーと、それじゃ白雪、一時限目はなんだっけ?」
白雪「体育です」
北上「え?けど皆教室にいるじゃん」
白雪「はい、ですから保健体育です」
北上「あー、なるほどねぇ」
白雪「それでは北上さん、あとの授業はお願いしますね」
北上「ほーい」
白雪「体育です」
北上「え?けど皆教室にいるじゃん」
白雪「はい、ですから保健体育です」
北上「あー、なるほどねぇ」
白雪「それでは北上さん、あとの授業はお願いしますね」
北上「ほーい」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 01:32:24.45 ID:+66b7Ldx0
北上「えーと、じゃあ教科書開いて~」
ザワザワザワ
北上「艦娘の身体は外見的に普通の女性と同じだけど内蔵機器は随分と違うんだよね」
「何が違うかっていうとまず消化器系、免疫系、生殖系が全部違う」
「特に生殖系に関しては機能はあるんだけど子供は作れないようになってる」
「でないと艦が無秩序に増える事になってしまうからね、次に免疫系は……」
雷「せんせー!」
北上「はい、そこのちっさい子」
雷「判らないわ」
北上「え?何処が?」
雷「全部」
北上「えー、マジで、こんなの教科書読めばわかる内容じゃん」
雷「北上さんの説明、大雑把過ぎるんだもの」
北上「うーん、他に判んない子っている?」
響「判らないね」
暁「判らないわね」
電「わからないのです」
島風「ぐぅ……」zzz
白雪「判りません」
ザワザワザワ
北上「艦娘の身体は外見的に普通の女性と同じだけど内蔵機器は随分と違うんだよね」
「何が違うかっていうとまず消化器系、免疫系、生殖系が全部違う」
「特に生殖系に関しては機能はあるんだけど子供は作れないようになってる」
「でないと艦が無秩序に増える事になってしまうからね、次に免疫系は……」
雷「せんせー!」
北上「はい、そこのちっさい子」
雷「判らないわ」
北上「え?何処が?」
雷「全部」
北上「えー、マジで、こんなの教科書読めばわかる内容じゃん」
雷「北上さんの説明、大雑把過ぎるんだもの」
北上「うーん、他に判んない子っている?」
響「判らないね」
暁「判らないわね」
電「わからないのです」
島風「ぐぅ……」zzz
白雪「判りません」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 01:36:28.18 ID:+66b7Ldx0
北上「全員判んないの?まいったなあ……」
北上「えーと、教科書には図も載ってるんだけど、これ見ても判んない?」
「「「「判りません」」」」
北上「図見ても判んないとなるとちょっと打つ手ないねぇ」
雷「そんな……それじゃ、授業が進まないわよ」
白雪「困りましたね……」
暁「もう、大人のレディなんだから、何か良い知恵はないの?」
響「……ちょっと待ってよ」
北上「えーと、教科書には図も載ってるんだけど、これ見ても判んない?」
「「「「判りません」」」」
北上「図見ても判んないとなるとちょっと打つ手ないねぇ」
雷「そんな……それじゃ、授業が進まないわよ」
白雪「困りましたね……」
暁「もう、大人のレディなんだから、何か良い知恵はないの?」
響「……ちょっと待ってよ」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 01:45:49.92 ID:+66b7Ldx0
雷「響!響だわ!今朝の電車でも卓越した理論で場を掌握した響だわ!」
白雪「響さん、何か妙案でもあるのですか?」
響「……」コクッ
北上「けど、これもう絶対無理だと思うよ、私、やっぱ教師向いてないわ」
響「いや、北上さんには十分教師の素養があると思うよ」
北上「そうかなぁ?」
響「うん、だって北上さんは私達と違って大人の女性……暁の言葉を借りるなら、レディだからね」
響「北上さんの存在自体が、私達の良いお手本になると思う」
北上「ふふふ、そこまで言われると照れるけどねぇ」
響「だから、今回の件だって北上さんの身体を使えば簡単に解決するはずさ」
北上「ん?身体を……使う?」
白雪「ああ、そうですね、北上さんは大人ですし」
雷「そっか、北上さんに直接見せてもらえばいいんだ」
電「流石響なのです!」
白雪「響さん、何か妙案でもあるのですか?」
響「……」コクッ
北上「けど、これもう絶対無理だと思うよ、私、やっぱ教師向いてないわ」
響「いや、北上さんには十分教師の素養があると思うよ」
北上「そうかなぁ?」
響「うん、だって北上さんは私達と違って大人の女性……暁の言葉を借りるなら、レディだからね」
響「北上さんの存在自体が、私達の良いお手本になると思う」
北上「ふふふ、そこまで言われると照れるけどねぇ」
響「だから、今回の件だって北上さんの身体を使えば簡単に解決するはずさ」
北上「ん?身体を……使う?」
白雪「ああ、そうですね、北上さんは大人ですし」
雷「そっか、北上さんに直接見せてもらえばいいんだ」
電「流石響なのです!」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 01:49:10.16 ID:+66b7Ldx0
北上「え、直接見せてもらえばって……ごめん、ちょっと意味が判んない」
白雪「えーと、言葉で説明するのは少し難しいですね……そうだ、北上さん、少し教台の上に寝転がってもらえますか?」
北上「え?こ、こうかな?」
ゴロン
白雪「はい、ありがとうございます」
北上「んで、これでどうすんのさ」
白雪「雷さん、響さん、暁さん、お願いします」
雷「任せてよ!」
響「了解、左足でいいよね」
暁「じゃ、私は右足に行くわね」
北上「え?なになに?怖いんだけど」
白雪「えーと、言葉で説明するのは少し難しいですね……そうだ、北上さん、少し教台の上に寝転がってもらえますか?」
北上「え?こ、こうかな?」
ゴロン
白雪「はい、ありがとうございます」
北上「んで、これでどうすんのさ」
白雪「雷さん、響さん、暁さん、お願いします」
雷「任せてよ!」
響「了解、左足でいいよね」
暁「じゃ、私は右足に行くわね」
北上「え?なになに?怖いんだけど」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 01:54:38.63 ID:+66b7Ldx0
ガシッ ガシッ
ガシッ ガシッ
北上「ちょ、何で手足をつかむのさ、起き上がれないじゃん」
白雪「けど、暴れられるとちゃんと勉強ができませんから」
北上「べ、勉強?」
白雪「はい、私達は駆逐艦で、まだまだ色んなことを勉強しなくてはならないんです」
北上「み、耳元で喋んないでよ、くすぐったいじゃん」
白雪「けど、教科書だけでは理解が及ばない事が沢山あるのです」
北上「く、くすぐったいってば」
白雪「ですから……北上さんには、教材になってもらいます……」
北上「きょう……ざい……?」
白雪「はい、大人の艦娘の身体が、どうなっているのか……それを勉強する為の、教材です」
北上「え、ちょ、ちょっとタンマ」
電「……」ゴソゴソ
北上「ちょ、何でこの子私のパンツ降ろそうとしてんの、待ってってば!」
ガシッ ガシッ
北上「ちょ、何で手足をつかむのさ、起き上がれないじゃん」
白雪「けど、暴れられるとちゃんと勉強ができませんから」
北上「べ、勉強?」
白雪「はい、私達は駆逐艦で、まだまだ色んなことを勉強しなくてはならないんです」
北上「み、耳元で喋んないでよ、くすぐったいじゃん」
白雪「けど、教科書だけでは理解が及ばない事が沢山あるのです」
北上「く、くすぐったいってば」
白雪「ですから……北上さんには、教材になってもらいます……」
北上「きょう……ざい……?」
白雪「はい、大人の艦娘の身体が、どうなっているのか……それを勉強する為の、教材です」
北上「え、ちょ、ちょっとタンマ」
電「……」ゴソゴソ
北上「ちょ、何でこの子私のパンツ降ろそうとしてんの、待ってってば!」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 02:06:22.46 ID:+66b7Ldx0
暁「もう!暴れないで!それでも大人のレディーなの!?」
雷「ごめんなさいね、北上さん、けどこれって必要な事だと思うの」
北上「必要無いってばこんな事!」
電「……北上さん、大丈夫なのです」ゴソゴソ
北上「だ、大丈夫って、助けてくれんの?」
電「目を閉じてじっとしてれば、すぐに終わるのですよ……」ゴソゴソ
北上「全然大丈夫じゃないじゃん!」
電「……北上さん、緊張しているのですか?」
電「でじゃあ、今の状況を恋人である島風に脱がされてるんだと解釈すればいいと思うのです」
響「そうすれば……きっと気が楽になるのです……」
北上(だ、駄目だ、このままじゃ脱がされちゃう……」
北上(し、島風……そ、そうだ、確かあの子もこの教室に……)
北上(お願い!あの時みたいに助けて!)
島風「ぐぅ……」zzz
北上(あ、だめだこれ、完全におかされる流れのやつだ)
雷「ごめんなさいね、北上さん、けどこれって必要な事だと思うの」
北上「必要無いってばこんな事!」
電「……北上さん、大丈夫なのです」ゴソゴソ
北上「だ、大丈夫って、助けてくれんの?」
電「目を閉じてじっとしてれば、すぐに終わるのですよ……」ゴソゴソ
北上「全然大丈夫じゃないじゃん!」
電「……北上さん、緊張しているのですか?」
電「でじゃあ、今の状況を恋人である島風に脱がされてるんだと解釈すればいいと思うのです」
響「そうすれば……きっと気が楽になるのです……」
北上(だ、駄目だ、このままじゃ脱がされちゃう……」
北上(し、島風……そ、そうだ、確かあの子もこの教室に……)
北上(お願い!あの時みたいに助けて!)
島風「ぐぅ……」zzz
北上(あ、だめだこれ、完全におかされる流れのやつだ)
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 02:18:24.69 ID:+66b7Ldx0
「んぁー、ちょっと待ちなって~」
白雪「誰ですか授業の邪魔をするのは」
暁「そうよ、これを見逃すと立派なレディーにはなれないのよ?」
電「北上さん、どうしても足の力を緩めないなら、電にも考えがあるのです……」サワッ
北上「ひゃっ」
「とあー」ズサー
響「駆逐艦の中から転がり出てきた……き、君はまさか!」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 02:28:14.06 ID:+66b7Ldx0
「正直、面倒くさいんだけどねぇ」
「けど、こんなに騒がしいと寝てらんないんだわ」
望月「望月でぇーす」
雷「も、望月!授業を休んで保健室で仮眠を取る能力に秀でている望月じゃない!?」
響「目覚めていたのか、望月」
望月「仮病がばれて追い出されたんだけどさぁ、まだ眠いんよ」
電「ふふふ、お臍を責められたくらいでそんな声を上げるなんて、北上さんはかわいいのです」
北上「くっ、ふ、お腹に力が入らない……こ、このままじゃ、足が、足が……」
暁「なら教室の隅で寝てればいいじゃない、どうして授業を妨害するのかしら?」
望月「んー、その授業ってのが、そもそも間違いなんだよねぇ」
暁「どういう意味?」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 02:31:54.18 ID:+66b7Ldx0
望月「暁はさ、さっき北上さんの事を大人のレディーって言ってたよねぇ?」
暁「ええ、言ったわ」
望月「確かに、私らと違う大人の女性の身体なら、色々と参考になると思うんだけどさぁ」
白雪「何が言いたいのですか、望月さん」
望月「その前提条件自体、もう間違ってんだよね」
響「……望月、まさか」
電「ほら、北上さん、少しずつ足が開いてきちゃってるのです、どうしたのですか、このままだとパンツ脱がされちゃうのですよ」
北上「そ、そんな事言ったって……くっ、だ、だめ、お腹触んないで……ち、力が入らなくて、ぬ、脱がされちゃう……」
望月「……そう、北上さんは」
暁「ええ、言ったわ」
望月「確かに、私らと違う大人の女性の身体なら、色々と参考になると思うんだけどさぁ」
白雪「何が言いたいのですか、望月さん」
望月「その前提条件自体、もう間違ってんだよね」
響「……望月、まさか」
電「ほら、北上さん、少しずつ足が開いてきちゃってるのです、どうしたのですか、このままだとパンツ脱がされちゃうのですよ」
北上「そ、そんな事言ったって……くっ、だ、だめ、お腹触んないで……ち、力が入らなくて、ぬ、脱がされちゃう……」
望月「……そう、北上さんは」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 02:40:06.96 ID:+66b7Ldx0
望月「まだ、生えてないんだよね」
白雪「……!?」
雷「……!?」
暁「……!?」
響「……そうか、北上さんは……まだ大人の身体じゃないんだね……」
電「北上さん、どんな気持ちですか……駆逐艦に押さえつけられて、脱がされるのは、どんな気持ちなのですか……」
北上「お、お願い、そ、それだけは許して、それだけはっ///」
望月「そゆ事だよ、だからこの騒ぎは無意味な行為なんだ」
望月「お願いだから、しずかに寝させておくれ~」
白雪「そ、そうですね……北上さんの身体が大人の生理条件を満たしていないのであれば、教材として使用する意味はありません」
響「確かに、これは一本取られたね」
望月「だしょー?」
白雪「……!?」
雷「……!?」
暁「……!?」
響「……そうか、北上さんは……まだ大人の身体じゃないんだね……」
電「北上さん、どんな気持ちですか……駆逐艦に押さえつけられて、脱がされるのは、どんな気持ちなのですか……」
北上「お、お願い、そ、それだけは許して、それだけはっ///」
望月「そゆ事だよ、だからこの騒ぎは無意味な行為なんだ」
望月「お願いだから、しずかに寝させておくれ~」
白雪「そ、そうですね……北上さんの身体が大人の生理条件を満たしていないのであれば、教材として使用する意味はありません」
響「確かに、これは一本取られたね」
望月「だしょー?」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 02:43:26.45 ID:+66b7Ldx0
雷「見て、確かに北上さんは生えてないわ」
白雪「それならそうと言ってくださればよかったのに」
暁「きっと恥ずかしかったのよ……けど、親近感はわくわね」
響「うん、良く見ると身体のラインも私達の物に近いからね」
電「やりとげたのです」フー
北上「う、うう……み、見ないでよぉ……」
キーンコーンカーンコーン
白雪「それならそうと言ってくださればよかったのに」
暁「きっと恥ずかしかったのよ……けど、親近感はわくわね」
響「うん、良く見ると身体のラインも私達の物に近いからね」
電「やりとげたのです」フー
北上「う、うう……み、見ないでよぉ……」
キーンコーンカーンコーン
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 02:51:27.51 ID:+66b7Ldx0
~食堂~
望月「いやあ、北上さん大変だったねぇ」
北上「大変どころの話じゃないんだけどさ、結局パンツ返してくれなかったし」
望月「んぁー、まあ涼しくていいんじゃね」
北上「はー、何か教師って面倒くさいねえ、こんな事までやんなきゃなんないの?」
望月「気楽にやりゃいいんだよ、気楽に~」
北上「そだけどさー……ん」ブルッ
望月「どったのさ」
北上「ごめん、ちょっとトイレ」
望月「あー、じゃあ席とって待ってるよ~」
北上「あんがとね~」
望月「いやあ、北上さん大変だったねぇ」
北上「大変どころの話じゃないんだけどさ、結局パンツ返してくれなかったし」
望月「んぁー、まあ涼しくていいんじゃね」
北上「はー、何か教師って面倒くさいねえ、こんな事までやんなきゃなんないの?」
望月「気楽にやりゃいいんだよ、気楽に~」
北上「そだけどさー……ん」ブルッ
望月「どったのさ」
北上「ごめん、ちょっとトイレ」
望月「あー、じゃあ席とって待ってるよ~」
北上「あんがとね~」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 02:54:22.17 ID:+66b7Ldx0
~トイレ~
北上「うー、トイレトイレ、と……」コンコンッ
コンコンコ
北上「入ってるのか……えと、次は」コンコン
コンコンコ
北上「こ、ここも?えーい次は」コンコン
コンコン
北上「ううう、次で最後じゃん、まさか全部ふさがってるってオチはないよね?」コンコン
シーーーン
北上「あ、良かった誰も入ってないや」ガチャ
北上「うー、トイレトイレ、と……」コンコンッ
コンコンコ
北上「入ってるのか……えと、次は」コンコン
コンコンコ
北上「こ、ここも?えーい次は」コンコン
コンコン
北上「ううう、次で最後じゃん、まさか全部ふさがってるってオチはないよね?」コンコン
シーーーン
北上「あ、良かった誰も入ってないや」ガチャ
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 02:56:23.62 ID:+66b7Ldx0
電「……え」
北上「……あ」
電「……」
北上「ありゃりゃ、電が入ってたんだ」
電「……」
北上「ごめんね、ノックしたんだけど返事なかったし、てっきり……」
電「……ち」
北上「え?」
電「痴漢なのです!この人、やっぱり痴漢なのです!」
北上「え、ちょ」
北上「……あ」
電「……」
北上「ありゃりゃ、電が入ってたんだ」
電「……」
北上「ごめんね、ノックしたんだけど返事なかったし、てっきり……」
電「……ち」
北上「え?」
電「痴漢なのです!この人、やっぱり痴漢なのです!」
北上「え、ちょ」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 03:07:42.22 ID:+66b7Ldx0
雷「痴漢!?痴漢ですって!?」バーン
暁「駆逐艦専用トイレに痴漢ですって!?」バーン
響「それは聞き捨てならないね」バーン
電「見られたのです!電がおしっこしてる所を正面から見られたのです!」
雷「正面から!?完全にアウトじゃない!」
北上「い、いやだからノックしても返事がなかったからさ」
北上「と言うか、別に私は電がおしっこしてる所を見ても何も思わないからね?」
北上「痴漢でもなんでもないから」
響「……確かにそれが事実なら北上さんは痴漢じゃないね」
北上「あ、なんか既視感」
響「北上さんが言ってる事が本当かどうか、試す方法か一つある……それは……」
提督「おーい、北上さん、会議にも出ずに何やってるの」ガチャ
暁「駆逐艦専用トイレに痴漢ですって!?」バーン
響「それは聞き捨てならないね」バーン
電「見られたのです!電がおしっこしてる所を正面から見られたのです!」
雷「正面から!?完全にアウトじゃない!」
北上「い、いやだからノックしても返事がなかったからさ」
北上「と言うか、別に私は電がおしっこしてる所を見ても何も思わないからね?」
北上「痴漢でもなんでもないから」
響「……確かにそれが事実なら北上さんは痴漢じゃないね」
北上「あ、なんか既視感」
響「北上さんが言ってる事が本当かどうか、試す方法か一つある……それは……」
提督「おーい、北上さん、会議にも出ずに何やってるの」ガチャ
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 03:15:39.50 ID:+66b7Ldx0
雷「……!」
電「……!」
響「……!」
暁「……!」
北上「ありゃ、提督、今入っちゃだめだよ」
提督「え?どうして?」
北上「どうしてって……」
提督「ん?あれ?何でトイレに撮影カメラが?」
電「はわわわわわ!カット!カットなのです!」
提督「え、どしたの?」
電「司令官さん、駄目なのです、せっかく台詞をちゃんと言えたのに!駄目なのです!」ポカポカ
提督「ちょ、私なんて叩かれてるの?北上さん?」
北上「あー、今ちょっと駆逐艦と映画取ってんの」
提督「映画?」
電「また次も台詞ちゃんと言えるか判らないのに!駄目なのです!」ポカポカ
電「……!」
響「……!」
暁「……!」
北上「ありゃ、提督、今入っちゃだめだよ」
提督「え?どうして?」
北上「どうしてって……」
提督「ん?あれ?何でトイレに撮影カメラが?」
電「はわわわわわ!カット!カットなのです!」
提督「え、どしたの?」
電「司令官さん、駄目なのです、せっかく台詞をちゃんと言えたのに!駄目なのです!」ポカポカ
提督「ちょ、私なんて叩かれてるの?北上さん?」
北上「あー、今ちょっと駆逐艦と映画取ってんの」
提督「映画?」
電「また次も台詞ちゃんと言えるか判らないのに!駄目なのです!」ポカポカ
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 03:18:13.05 ID:+66b7Ldx0
北上「こないだ駆逐艦達とゲームして負けちゃったんだよね」
北上「で、その題しようとして映画作りの手伝いしてんの」
提督「そ、そうだったんだ……ごめんね?電」ナデナデ
電「ううう、仕方なのいです……」
提督「で、どんな映画なの?」
北上「んー、何か痴漢冤罪の話らしいけど、私も詳しくは知らないや」
提督「おー、中々社会的なテーマを扱ってるんだね」
提督「台本とかあるの?」
電「はいなのです」スッ
提督「へー、なかなか本格的ね、どれどれ」
北上「で、その題しようとして映画作りの手伝いしてんの」
提督「そ、そうだったんだ……ごめんね?電」ナデナデ
電「ううう、仕方なのいです……」
提督「で、どんな映画なの?」
北上「んー、何か痴漢冤罪の話らしいけど、私も詳しくは知らないや」
提督「おー、中々社会的なテーマを扱ってるんだね」
提督「台本とかあるの?」
電「はいなのです」スッ
提督「へー、なかなか本格的ね、どれどれ」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 03:23:05.33 ID:+66b7Ldx0
提督「駆逐艦専用トイレに間違ってはいってしまった北上さんは痴漢と間違えられてしまう」
提督「何とか無罪を主張するが、駆逐艦達には信じてもらえない」
提督「追い詰められた北上さんは駆逐艦からある条件を突きつけられる」
提督「それは駆逐艦達から……」
提督「……」
提督「え?」
電「どうかしたのですか?」
提督「えっと、この台本、というかシナリオ考えたのは誰なのかな」
電「電なのです」
提督「え」
電「はわわ、何か誤字とかあったでしょうか……」オロオロ
提督「い、いや……あの、これ」
電「はい」
提督「北上さんが駆逐艦達からおしっこかけられるって書いてあるんだけど」
電「社会派なのです!」
提督「何とか無罪を主張するが、駆逐艦達には信じてもらえない」
提督「追い詰められた北上さんは駆逐艦からある条件を突きつけられる」
提督「それは駆逐艦達から……」
提督「……」
提督「え?」
電「どうかしたのですか?」
提督「えっと、この台本、というかシナリオ考えたのは誰なのかな」
電「電なのです」
提督「え」
電「はわわ、何か誤字とかあったでしょうか……」オロオロ
提督「い、いや……あの、これ」
電「はい」
提督「北上さんが駆逐艦達からおしっこかけられるって書いてあるんだけど」
電「社会派なのです!」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 03:28:10.66 ID:+66b7Ldx0
北上「え、マジで?私そこまで読んでなかったわ」
電「大丈夫なのです、北上さんならできるのです」
北上「い、いやけど流石に本物は使わないよね?」
電「大丈夫なのです!」
北上「ははは、だよねえ」
電「駆逐艦の体内の免疫系で浄化され排水された水は真水とほぼ同じなので大丈夫なのです!」
北上「え?結局本物使うの?え?」
電「大丈夫なのです!」ニコ
提督「ねえねえ雷」
雷「どうしたの?提督」
提督「電って、何か雰囲気変わってる気がするんだけど」
雷「ああ、それはきっと研修受けたせいだと思うわ」
提督「研修って……ああ、この鎮守府に配属される前に受けたって言う、あれ?」
雷「ええ」
電「大丈夫なのです、北上さんならできるのです」
北上「い、いやけど流石に本物は使わないよね?」
電「大丈夫なのです!」
北上「ははは、だよねえ」
電「駆逐艦の体内の免疫系で浄化され排水された水は真水とほぼ同じなので大丈夫なのです!」
北上「え?結局本物使うの?え?」
電「大丈夫なのです!」ニコ
提督「ねえねえ雷」
雷「どうしたの?提督」
提督「電って、何か雰囲気変わってる気がするんだけど」
雷「ああ、それはきっと研修受けたせいだと思うわ」
提督「研修って……ああ、この鎮守府に配属される前に受けたって言う、あれ?」
雷「ええ」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 03:31:11.31 ID:+66b7Ldx0
響「ああ、あの研修はきつかったね」
暁「そうね、教官が厳しかったわ」
雷「けどその研修もちゃんと乗り切ったからこそ、私達は一人前の駆逐艦になれたのよね」
提督「え、その研修と電と何か関係があるの?」
雷「あー、電ってちょっと影響受けやすい所あるのよ」
雷「スポンジみたいに色んな物を吸収しちゃうの」
提督「それは知ってるけど」
雷「それでね、その時の研修で」
暁「そうね、教官が厳しかったわ」
雷「けどその研修もちゃんと乗り切ったからこそ、私達は一人前の駆逐艦になれたのよね」
提督「え、その研修と電と何か関係があるの?」
雷「あー、電ってちょっと影響受けやすい所あるのよ」
雷「スポンジみたいに色んな物を吸収しちゃうの」
提督「それは知ってるけど」
雷「それでね、その時の研修で」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 03:38:12.23 ID:+66b7Ldx0
「今話したように、雷撃時は魚雷の速度と相手との距離、双方の移動速度を計算して撃つ事」
「場合によっては1発目は観測射撃扱いにして2発目を本命にするといいかもしれないわ」
「はい、今日の授業はここまで」
「じゃ、残った30分は何時もの通り、私が理想とする艦娘の話をするわね?」
「その人は本当に素敵な人なの、勿論艦娘としても完璧だけど、その本質は優しさと可愛さと美しさにあるの」
「普段は飄々としてるんだけど、割と気持ちよい事に流されやすい人なの」
「そこがまた可愛いんだけど……はい、電、起立!」
電「はいなのです!」
「その人の名前を言ってみて?」
電「北上さんなのです!」
「北上さんは?」
電「かわいいのです!」
「はい、良くできました!花丸です!」
電「やったあ!嬉しいのです!」
「場合によっては1発目は観測射撃扱いにして2発目を本命にするといいかもしれないわ」
「はい、今日の授業はここまで」
「じゃ、残った30分は何時もの通り、私が理想とする艦娘の話をするわね?」
「その人は本当に素敵な人なの、勿論艦娘としても完璧だけど、その本質は優しさと可愛さと美しさにあるの」
「普段は飄々としてるんだけど、割と気持ちよい事に流されやすい人なの」
「そこがまた可愛いんだけど……はい、電、起立!」
電「はいなのです!」
「その人の名前を言ってみて?」
電「北上さんなのです!」
「北上さんは?」
電「かわいいのです!」
「はい、良くできました!花丸です!」
電「やったあ!嬉しいのです!」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 03:46:03.44 ID:+66b7Ldx0
「ああ、北上さんにまた会いたいなあ」
「北上さんが研修に来ないかなあ」
「一緒に電車で登校して授業受けて食事して……」
「そうやって一緒にいるうちに北上さんは我慢できなくなって私に手を……」
「き、北上さん、駄目よ、電車の中でなんて……」
「け、けど、北上さんがいいって言うなら……」
「いや、待てよ、別のパターンでもいいかもしれないわ」
「そう、痴漢をしてしまった北上さんを私は拒絶するの」
「後悔の念に襲われる北上さん……そこで私が手を伸ばす」
「絶望が希望へ転化され、それはやがて愛の炎に……きゃー!」
電「……やがて愛の炎に」カキカキカキ
「北上さんが研修に来ないかなあ」
「一緒に電車で登校して授業受けて食事して……」
「そうやって一緒にいるうちに北上さんは我慢できなくなって私に手を……」
「き、北上さん、駄目よ、電車の中でなんて……」
「け、けど、北上さんがいいって言うなら……」
「いや、待てよ、別のパターンでもいいかもしれないわ」
「そう、痴漢をしてしまった北上さんを私は拒絶するの」
「後悔の念に襲われる北上さん……そこで私が手を伸ばす」
「絶望が希望へ転化され、それはやがて愛の炎に……きゃー!」
電「……やがて愛の炎に」カキカキカキ
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 03:54:53.47 ID:+66b7Ldx0
提督「な、なるほど、そんな教官がいたんだ」
雷「研修終わってから今日までは別に何の影響もなかったのよ?」
雷「けど、1ヶ月ほど前に北上さんが建造されたじゃない?」
提督「あー……」
響「電はそれ以来、北上さんにべったりなのさ」
提督「な、なるほど」
白雪「駄目ですよ電さん、北上さんが困ってます、やはりお茶か何かで代用すべきです」
北上「おー、いいねえ、白雪は判ってるよね」
白雪「そ、それほどでもありません///」
島風「私の出番はまだー?さっきからずっと寝てる演技なんだけど」
島風「状況から見て、私がヒロインだよね?北上さんが主人公で」
提督「……えーと、雷?」
雷「どうしたの提督?私達も早く北上さんの所に戻りたいんだけど」
提督「その教官が研修した駆逐艦って、どれくらいいるの?」
雷「えーと……」
響「多分、100人以上いるんじゃないかな」
雷「研修終わってから今日までは別に何の影響もなかったのよ?」
雷「けど、1ヶ月ほど前に北上さんが建造されたじゃない?」
提督「あー……」
響「電はそれ以来、北上さんにべったりなのさ」
提督「な、なるほど」
白雪「駄目ですよ電さん、北上さんが困ってます、やはりお茶か何かで代用すべきです」
北上「おー、いいねえ、白雪は判ってるよね」
白雪「そ、それほどでもありません///」
島風「私の出番はまだー?さっきからずっと寝てる演技なんだけど」
島風「状況から見て、私がヒロインだよね?北上さんが主人公で」
提督「……えーと、雷?」
雷「どうしたの提督?私達も早く北上さんの所に戻りたいんだけど」
提督「その教官が研修した駆逐艦って、どれくらいいるの?」
雷「えーと……」
響「多分、100人以上いるんじゃないかな」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 04:00:23.88 ID:+66b7Ldx0
「はー、今日も北上さんの素晴らしさを駆逐艦達に伝えられたわ」
「やっぱり宇宙の真理を広めるのって、楽しいわね」
「けど……はぁ」
「その楽しさも、北上さんに会えないのは辛さを癒してはくれないわ……」
「北上さん、今何をやってるかな……」
「きっと、私の事を思ってくれてますよね」
「北上さん……」
「やっぱり宇宙の真理を広めるのって、楽しいわね」
「けど……はぁ」
「その楽しさも、北上さんに会えないのは辛さを癒してはくれないわ……」
「北上さん、今何をやってるかな……」
「きっと、私の事を思ってくれてますよね」
「北上さん……」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 04:03:21.66 ID:+66b7Ldx0
こうして大井っちの教えを受けた駆逐艦達は
北上さんと仲良く楽しく
末永く暮らしましたとさ
めでたし、めでたし
北上さんと仲良く楽しく
末永く暮らしましたとさ
めでたし、めでたし
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 06:57:12.14 ID:GEgpXp3lO
偏向教育だ!
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 08:41:17.68 ID:JR0+wDTEo
提督がナチュラルにトイレに入るのは大丈夫なんですかね?
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 08:44:48.17 ID:7EtJC3e8o
女性提督っぽいから大丈夫大丈夫
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 10:45:27.98 ID:IC1kXeYWo
乙
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 13:01:39.30 ID:YBWo/vwSO
電ちゃんが顕著なだけで全員洗脳されとるやないですか
乙
乙
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 22:57:28.14 ID:WDYyfNtwo
道を歩けば襲われそうな数ですね…
乙
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464347070/
Entry ⇒ 2016.05.31 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
【ガルパン】みほ「これが私の洗車道です!!」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 17:57:14.11 ID:4m00rwCo0
書き溜めないのでゆっくり
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 17:58:01.88 ID:4m00rwCo0
みほ「これとこれを買って・・・ああ、でもこっちも欲しいな・・」パチパチ
みほ「ん~やっぱり今月はお金が足りないな~でもボコの劇場版ブルーレイも欲しいなぁ」
みほ「でも・・・今、予約しないと初回購入特典は貰えないし・・・ん~どうしよう」
沙織「みぽりんどうしたのそんなに頭抱えて?」
華「どこかご加減でも悪いんですか?」
みほ「沙織さん、華さん、ちょっと欲しい物があったんだけど、今月はお金が厳しくて買えそうにないんだよね」ションボリ
みほ「ん~やっぱり今月はお金が足りないな~でもボコの劇場版ブルーレイも欲しいなぁ」
みほ「でも・・・今、予約しないと初回購入特典は貰えないし・・・ん~どうしよう」
沙織「みぽりんどうしたのそんなに頭抱えて?」
華「どこかご加減でも悪いんですか?」
みほ「沙織さん、華さん、ちょっと欲しい物があったんだけど、今月はお金が厳しくて買えそうにないんだよね」ションボリ
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 18:04:42.13 ID:4m00rwCo0
沙織「そんなに大変なの?ちょっとなら貸そうか?」
みほ「いいよいいよ、友達同士でお金の貸し借りはしたくないかな」
華「お母様に前借りをお願いしてはどうですか?」
みほ「うちのお母さんそういうことに厳しいから・・・そんなこと言ったら実家に帰らされちゃうよ」
沙織「そう言えばこの前、ゆかりんも買いたいものがあるのにお金がないって困ってたよ」
華「私も恥ずかしながらお小遣いが月末になるよ厳しくなってしまうんです・・・」
沙織「華ったらお小遣いですぐおやつ買ってるもんね」
華「沙織さんも、今月は服が買えないって嘆いてませんでしたか?」
沙織「へへへ~実はそうなんだよね」
みほ「みんなそうなんだ・・・」
みほ「いいよいいよ、友達同士でお金の貸し借りはしたくないかな」
華「お母様に前借りをお願いしてはどうですか?」
みほ「うちのお母さんそういうことに厳しいから・・・そんなこと言ったら実家に帰らされちゃうよ」
沙織「そう言えばこの前、ゆかりんも買いたいものがあるのにお金がないって困ってたよ」
華「私も恥ずかしながらお小遣いが月末になるよ厳しくなってしまうんです・・・」
沙織「華ったらお小遣いですぐおやつ買ってるもんね」
華「沙織さんも、今月は服が買えないって嘆いてませんでしたか?」
沙織「へへへ~実はそうなんだよね」
みほ「みんなそうなんだ・・・」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 18:07:47.05 ID:4m00rwCo0
沙織「じゃあみんなでバイトしようよ、バイト!!」
華「バイトですか?」
沙織「そうそう、バイト!やっぱり花の女子高生はバイトしなくっちゃ」
みほ「楽しそうだね!でも、私バイトってしたことないんだよね・・・」
華「私も実は経験がないんです・・・」
沙織「じゃあみんなでしようよ!ゆかりんや麻子も誘ってみんなで」
華「楽しそうですね!!」
みほ「そうだね、放課後優花里さんたちに相談しに行こ!」
華「バイトですか?」
沙織「そうそう、バイト!やっぱり花の女子高生はバイトしなくっちゃ」
みほ「楽しそうだね!でも、私バイトってしたことないんだよね・・・」
華「私も実は経験がないんです・・・」
沙織「じゃあみんなでしようよ!ゆかりんや麻子も誘ってみんなで」
華「楽しそうですね!!」
みほ「そうだね、放課後優花里さんたちに相談しに行こ!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 18:12:48.88 ID:4m00rwCo0
優花里「それでバイトでありますか・・・」
沙織「そうそう!この前、ゆかりんお金が足りないって言ってたじゃん」
優花里「そうなんですよね、新しい戦車ゲームが出たんですけど今月は厳しくて・・・私もバイトしたいです!!」
麻子「私もやってもいいが、この学校はバイト禁止だぞ」
沙織「ええ~そうなの?でも内緒でやっちゃえば良いんじゃない?」
優花里「それは無理でしょうね、この学園艦にある飲食店や商店は全部生徒会が管理してますからね、内緒でやるのは無理だと思いますよ」
麻子「それに学園艦の外でやるにしても、ソド子達の目が光ってるからな、恐らくすぐバレるぞ・・・」
みほ「じゃあ諦めるしかないか・・・」
沙織「そんなのおかしいじゃん、アンツィオ高校とかも出店とか出してバイトしてるじゃん」
沙織「そうそう!この前、ゆかりんお金が足りないって言ってたじゃん」
優花里「そうなんですよね、新しい戦車ゲームが出たんですけど今月は厳しくて・・・私もバイトしたいです!!」
麻子「私もやってもいいが、この学校はバイト禁止だぞ」
沙織「ええ~そうなの?でも内緒でやっちゃえば良いんじゃない?」
優花里「それは無理でしょうね、この学園艦にある飲食店や商店は全部生徒会が管理してますからね、内緒でやるのは無理だと思いますよ」
麻子「それに学園艦の外でやるにしても、ソド子達の目が光ってるからな、恐らくすぐバレるぞ・・・」
みほ「じゃあ諦めるしかないか・・・」
沙織「そんなのおかしいじゃん、アンツィオ高校とかも出店とか出してバイトしてるじゃん」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 18:17:25.55 ID:4m00rwCo0
優花里「あれはあくまでも授業の一環としてやってますからね、やはりバイトは無理でしょう・・・」
沙織「む~じゃあ今から会長にバイトしていいか聞きに行こうよ」
みほ「今からですか!?」
沙織「そうそう、善は急げって言うじゃん、行こ行こ!」
~会長室~
桃「駄目だ!本校は学生のアルバイトは一切禁止だ」
柚子「学園の規則でそうなってるのよ、ごめんね武部さん」
杏「ということでバイトは禁止ってことで良いかな?」モグモグ
沙織「そんな~他の学校ばっかりずるい~」プンプン
沙織「む~じゃあ今から会長にバイトしていいか聞きに行こうよ」
みほ「今からですか!?」
沙織「そうそう、善は急げって言うじゃん、行こ行こ!」
~会長室~
桃「駄目だ!本校は学生のアルバイトは一切禁止だ」
柚子「学園の規則でそうなってるのよ、ごめんね武部さん」
杏「ということでバイトは禁止ってことで良いかな?」モグモグ
沙織「そんな~他の学校ばっかりずるい~」プンプン
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 18:21:16.92 ID:4m00rwCo0
桃「会長以前おっしゃていたあの計画を実行してみては?」
杏「ああ、あれか~確かにいいかもね。学園が存続したけどお金はもっとあったほうが良いからね~」
柚子「それにあれなら部活動として申請できますからね」
杏「よし、じゃあいっちょやってみようか!」
みほ「あの?どういうことですか?」
杏「西住ちゃんたちに特別にバイトをさせてあげようって事だよ」ビシッ!
優花里「あの、何のバイトをさせてくれるんですか?」
杏「ふふふっ楽しみにしててね~」フリフリ
杏「ああ、あれか~確かにいいかもね。学園が存続したけどお金はもっとあったほうが良いからね~」
柚子「それにあれなら部活動として申請できますからね」
杏「よし、じゃあいっちょやってみようか!」
みほ「あの?どういうことですか?」
杏「西住ちゃんたちに特別にバイトをさせてあげようって事だよ」ビシッ!
優花里「あの、何のバイトをさせてくれるんですか?」
杏「ふふふっ楽しみにしててね~」フリフリ
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 18:29:14.14 ID:4m00rwCo0
~大洗町~
優花里「ここが会長の言ってた場所ですか・・・」
みほ「そうみたいだね、でもここって・・・」
華「どう見ても洗車場ですね」
ナカジマ「みんな~待ってたよ~」フリフリ
みほ「自動車部の皆さん!?」
ナカジマ「みんな待ってたよ、さあさあ開店準備をするよ」
沙織「あのこれってどういうことですか?」
ナカジマ「ここは自動車部のやってるカーショップだよ、ここで車の販売をしたりメンテナンスをしたりしてるんだよ」
優花里「自動車部ってそんなこともしていたんでありますか?」
ナカジマ「そうだよ、みんなで中古車を安く買ってきてレストアして販売してるんだ」
華「でも私たちは車のレストアなんて出来ないですよ?」
優花里「ここが会長の言ってた場所ですか・・・」
みほ「そうみたいだね、でもここって・・・」
華「どう見ても洗車場ですね」
ナカジマ「みんな~待ってたよ~」フリフリ
みほ「自動車部の皆さん!?」
ナカジマ「みんな待ってたよ、さあさあ開店準備をするよ」
沙織「あのこれってどういうことですか?」
ナカジマ「ここは自動車部のやってるカーショップだよ、ここで車の販売をしたりメンテナンスをしたりしてるんだよ」
優花里「自動車部ってそんなこともしていたんでありますか?」
ナカジマ「そうだよ、みんなで中古車を安く買ってきてレストアして販売してるんだ」
華「でも私たちは車のレストアなんて出来ないですよ?」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 18:34:10.40 ID:4m00rwCo0
ナカジマ「大丈夫大丈夫!みんなにやってもらうのは洗車だから」
麻子「戦車?」
沙織「洗車だよ洗車、なんで戦車が先に出てきちゃうの」
ナカジマ「車の洗車もやってるんだけど、どうしても人数が足りなくてそっちまで手がまわらないんだよね」
優花里「そこで我々の出番というわけですね」
ナカジマ「そうそう、これなら部活動だからバイトにはならないんだよね」
麻子「良いのかそんなことで?」
ナカジマ「会長の許可はもらってるから安心してよ、じゃあホシノ~みんなにやり方教えてやってくれ~」
ホシノ「はーい、みんなこっちだよ~」
麻子「戦車?」
沙織「洗車だよ洗車、なんで戦車が先に出てきちゃうの」
ナカジマ「車の洗車もやってるんだけど、どうしても人数が足りなくてそっちまで手がまわらないんだよね」
優花里「そこで我々の出番というわけですね」
ナカジマ「そうそう、これなら部活動だからバイトにはならないんだよね」
麻子「良いのかそんなことで?」
ナカジマ「会長の許可はもらってるから安心してよ、じゃあホシノ~みんなにやり方教えてやってくれ~」
ホシノ「はーい、みんなこっちだよ~」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 18:40:48.79 ID:4m00rwCo0
まほ「・・・・」ブロローン
まほ「やっはりこの車を買ってよかったな、大洗まで来てしまったことだしみほにでも会っていこう」ブウウウン
~カーショップ”アンコウ”~
まほ「こんな所にカーショップか、せっかくみほに会いに行くんだから綺麗にしていくか・・・」ブウウウン
みほ「いらっしゃいませ、カーショップアンコウへようこそ、本日はどのようなご用件ですか?」
まほ「ああ、洗車を頼む、この手洗い撥水コートWAX洗車を頼・・・む、ってみほ?どうしてこんな所に?」
みほ「お姉ちゃん!?どうしたのこんな所に・・・それにこの車はどうしたの?」
まほ「ああ、来年プロリーグに入るからな、その契約金で買ったからみほに見せようと大洗まで来たんだ」
まほ「やっはりこの車を買ってよかったな、大洗まで来てしまったことだしみほにでも会っていこう」ブウウウン
~カーショップ”アンコウ”~
まほ「こんな所にカーショップか、せっかくみほに会いに行くんだから綺麗にしていくか・・・」ブウウウン
みほ「いらっしゃいませ、カーショップアンコウへようこそ、本日はどのようなご用件ですか?」
まほ「ああ、洗車を頼む、この手洗い撥水コートWAX洗車を頼・・・む、ってみほ?どうしてこんな所に?」
みほ「お姉ちゃん!?どうしたのこんな所に・・・それにこの車はどうしたの?」
まほ「ああ、来年プロリーグに入るからな、その契約金で買ったからみほに見せようと大洗まで来たんだ」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 18:50:44.32 ID:4m00rwCo0
みほ「そうだったんだ、かっこいいねこの車。色も真っ黒でお姉ちゃんにピッタリだね」ニコ
まほ「そうか///似合っているか///どうだみほこれからドライブでも行かないか?」
みほ「ごめんねまだバイト中なんだ、また今度ね」
優花里「西住殿大丈夫でありますか?何か問題でもありましたか?」
みほ「大丈夫だよ優花里さん、お客さんがお姉ちゃんだったからびっくりしちゃったんだ」
まほ「秋山さんだったかな?いつも妹が世話になってるな」
優花里「これはまほ殿お久しぶりであります、かっこいい車でありますね」
みほ「だよね、お姉ちゃんにピッタリ」
まほ「ありがとう////なんだか照れるな」テレテレ
優花里「ドイツのベンツ・SLKでありますね!スポーティーな中にも凛々しさがあってまさにまほ殿にピッタリであります」
まほ「そうか///似合っているか///どうだみほこれからドライブでも行かないか?」
みほ「ごめんねまだバイト中なんだ、また今度ね」
優花里「西住殿大丈夫でありますか?何か問題でもありましたか?」
みほ「大丈夫だよ優花里さん、お客さんがお姉ちゃんだったからびっくりしちゃったんだ」
まほ「秋山さんだったかな?いつも妹が世話になってるな」
優花里「これはまほ殿お久しぶりであります、かっこいい車でありますね」
みほ「だよね、お姉ちゃんにピッタリ」
まほ「ありがとう////なんだか照れるな」テレテレ
優花里「ドイツのベンツ・SLKでありますね!スポーティーな中にも凛々しさがあってまさにまほ殿にピッタリであります」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 18:59:35.61 ID:4m00rwCo0
みほ「でもお姉ちゃんがオープンカーに乗るなんてびっくりしちゃったな」
優花里「西住殿それは違いますよ」
みほ「どういうこと?」
まほ「この車はオープンカーではなくカブリオレだ、見ていろ」カチッ ウイーーーーン
みほ「すごーい、屋根が後ろから出てきた」
優花里「トランクの中にハードトップのルーフが格納されていて、オープンカーからルーペになるんです」
みほ「こんな車があったんだ、本当にかっこいいねお姉ちゃんにピッタリ」
まほ「///・・それよりみほは何をしていたんだこんな所で?」
みほ「ああそうだった、じゃあ早速始めますね!楽にしていてください」ニコッ
優花里「西住殿それは違いますよ」
みほ「どういうこと?」
まほ「この車はオープンカーではなくカブリオレだ、見ていろ」カチッ ウイーーーーン
みほ「すごーい、屋根が後ろから出てきた」
優花里「トランクの中にハードトップのルーフが格納されていて、オープンカーからルーペになるんです」
みほ「こんな車があったんだ、本当にかっこいいねお姉ちゃんにピッタリ」
まほ「///・・それよりみほは何をしていたんだこんな所で?」
みほ「ああそうだった、じゃあ早速始めますね!楽にしていてください」ニコッ
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 19:10:32.12 ID:4m00rwCo0
みほ「熱かったり、冷たかったりしませんか?シャアアアア
まほ「ああ、大丈夫だ・・・」
みほ「じゃあ洗っていきますね!何かあったらすぐ言ってくださいね」サワサワ
まほ「大丈夫だ・・」
みほ「わぁ~お姉ちゃんのとっても大きいね(排気量的な意味で)」
まほ「そ、そうかな?」
みほ「こんな大きなのめったに無いですよ、いつも言われませんか?」
まほ「その、あんまり比べることはないからな///」
みほ「じゃあ手洗いしていきますね(洗車的な意味で)」
まほ「初めてだから優しく頼む・・・(初期コーティングが付いている的な意味で)」
みほ「そうなんですか?結構遊んでそうなのに意外ですね」クスクス
まほ「ああ、大丈夫だ・・・」
みほ「じゃあ洗っていきますね!何かあったらすぐ言ってくださいね」サワサワ
まほ「大丈夫だ・・」
みほ「わぁ~お姉ちゃんのとっても大きいね(排気量的な意味で)」
まほ「そ、そうかな?」
みほ「こんな大きなのめったに無いですよ、いつも言われませんか?」
まほ「その、あんまり比べることはないからな///」
みほ「じゃあ手洗いしていきますね(洗車的な意味で)」
まほ「初めてだから優しく頼む・・・(初期コーティングが付いている的な意味で)」
みほ「そうなんですか?結構遊んでそうなのに意外ですね」クスクス
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 19:16:04.41 ID:4m00rwCo0
まほ「学校ではずっと戦車ばかりで遊んでいる暇が無かったんだ・・・」
みほ「そうだったんだ、じゃあ下の方も洗っていきますね(タイヤ的な意味で】」
みほ「こういう所初めてって、お姉ちゃんはいつもはどうしてたの?」
まほ「そのいつもは自分で処理していたんだ///(メンテナンス的な意味で)」
みほ「そうなんだ、じゃあ今日は私がしてあげるから、ゆっくりしててね」スリスリ
まほ「ああ、頼む・・・」
みほ「そうだったんだ、じゃあ下の方も洗っていきますね(タイヤ的な意味で】」
みほ「こういう所初めてって、お姉ちゃんはいつもはどうしてたの?」
まほ「そのいつもは自分で処理していたんだ///(メンテナンス的な意味で)」
みほ「そうなんだ、じゃあ今日は私がしてあげるから、ゆっくりしててね」スリスリ
まほ「ああ、頼む・・・」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 19:22:49.25 ID:4m00rwCo0
みほ「ふふふっじゃ頑張るね!!それそれ」ヌルヌル
まほ「結構激しいんだな///」
みほ「でもこのくらいのほうが(車も)気持ちいいんだよ」ヌリュンヌリュン
まほ(体操服が水で濡れてすけて見えそうだ/////)
みほ「もう、お姉ちゃんたら何処見てるの////」イヤン
まほ「わ、悪い////(だめだ、意識したら余計目が行ってしまう・・・)」
みほ「じゃあ、泡落としませね」シャワアアアアアア ピチャッ
まほ「わっ!!」ピシャッ
みほ「大丈夫ですか?顔にかかっちゃいましたか?」カオチカヅケー
まほ「だ、大丈夫、なんともない///(みほの顔がこんな近くに・・・)」
まほ「結構激しいんだな///」
みほ「でもこのくらいのほうが(車も)気持ちいいんだよ」ヌリュンヌリュン
まほ(体操服が水で濡れてすけて見えそうだ/////)
みほ「もう、お姉ちゃんたら何処見てるの////」イヤン
まほ「わ、悪い////(だめだ、意識したら余計目が行ってしまう・・・)」
みほ「じゃあ、泡落としませね」シャワアアアアアア ピチャッ
まほ「わっ!!」ピシャッ
みほ「大丈夫ですか?顔にかかっちゃいましたか?」カオチカヅケー
まほ「だ、大丈夫、なんともない///(みほの顔がこんな近くに・・・)」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 19:27:22.17 ID:4m00rwCo0
みほ「じゃあヌルヌル全部落としちゃいますね」シャワアア
まほ「ああ(ああ、みほが行ってしまった・・・)」ザンネン・・・
みほ「ヌルヌルした所残ってないですか?」
まほ「ああ大丈夫だ、ちゃんと落ちてるよ」
みほ「ふふふっ!こういうの気持ち良いでしょ?(ピカピカになった車は的な意味で)」
まほ「ああ、とっても良かったよ、じゃあ「まだまだこれからだよお姉ちゃん、こっちに来て(車を動かして的な意味で)」
まほ「ああ(ああ、みほが行ってしまった・・・)」ザンネン・・・
みほ「ヌルヌルした所残ってないですか?」
まほ「ああ大丈夫だ、ちゃんと落ちてるよ」
みほ「ふふふっ!こういうの気持ち良いでしょ?(ピカピカになった車は的な意味で)」
まほ「ああ、とっても良かったよ、じゃあ「まだまだこれからだよお姉ちゃん、こっちに来て(車を動かして的な意味で)」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 19:58:40.85 ID:4m00rwCo0
みほ「ふふふっ濡れてるとこはもうないかな?」フキフキ
まほ「ああ、問題ない」
みほ「はいこれ、喉乾いたでしょ?」つお茶
まほ「ありがとう、冷たくて美味しいな」コクコク
みほ「じゃあ次はこれね」トロトロトロ
みほ「じっとしててね(車を動かさないでね的な意味で)」ペタペタ
まほ「そんな馬乗りになるなんて////」
みほ「じゃあいきまーす(ワックスが)ヌルヌルで凄いでしょ、自動車部の特製なんだよ」スリュスリュスリュ
まほ「おおう、凄いなこれは///(こんなピカピカになるなんて的な意味で)」
みほ「それ、いち、に!いち、に!ヨイショ!!ヨイショ!!」ズンズンズン
まほ「も、もうこんな(ピカピカ)に///凄い、凄いぞみほ!!」
みほ「じゃもっと早くこすってあげるね(拭き上げ的な意味で)それそれそれ!!!」スリュスリュ
まほ「ああ、す、すごすぎる////すごおおい///(ピカピカになってる)」アアアアーン
まほ「ああ、問題ない」
みほ「はいこれ、喉乾いたでしょ?」つお茶
まほ「ありがとう、冷たくて美味しいな」コクコク
みほ「じゃあ次はこれね」トロトロトロ
みほ「じっとしててね(車を動かさないでね的な意味で)」ペタペタ
まほ「そんな馬乗りになるなんて////」
みほ「じゃあいきまーす(ワックスが)ヌルヌルで凄いでしょ、自動車部の特製なんだよ」スリュスリュスリュ
まほ「おおう、凄いなこれは///(こんなピカピカになるなんて的な意味で)」
みほ「それ、いち、に!いち、に!ヨイショ!!ヨイショ!!」ズンズンズン
まほ「も、もうこんな(ピカピカ)に///凄い、凄いぞみほ!!」
みほ「じゃもっと早くこすってあげるね(拭き上げ的な意味で)それそれそれ!!!」スリュスリュ
まほ「ああ、す、すごすぎる////すごおおい///(ピカピカになってる)」アアアアーン
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 20:31:18.73 ID:4m00rwCo0
まほ「すごかったぞみほ////あんな変な声まで上げてしまった///」
みほ「ふふふっいいんだよ、だれだってそういう時はあるから。お姉ちゃんそっち行っていい?(窓を中から拭いていいですか的な意味で)」ギシッ
まほ「ああ、隣に来てくれ・・・」
みほ「ふふふっ、こうしてるの私好きだよお姉ちゃん」ギシッギシッ
まほ「そうだな///私もそこに座ってもらうならお前が良かったよみほ・・・」
まほ「みほ、少し下げるぞ(座席を的な意味で)」
みほ「うんいいよお姉ちゃん、下げて」スウウウウ
まほ「こうしていると、昔みたいだな」
みほ「私はそんなに成長してない?」フフフ
まほ「そんなことないぞ///みほだってちゃんと大きくなってるし///」アタフタ
みほ「何が大きくなってるのかな?」
まほ「///////////////う、上・・・外すぞ・・・(カブリオレ的な意味で)」
みほ「後ろ届く?」(ボタン的な意味で)
まほ「ああ、いくぞ」カチッ スルーン(SLKの駆動音は静かなのだ)
まほ「すごく、綺麗だな///(カブリオレが開くところは的な意味で)」
みほ「えへへ、凄いでしょ(SLKは的な意味で)
みほ「ふふふっいいんだよ、だれだってそういう時はあるから。お姉ちゃんそっち行っていい?(窓を中から拭いていいですか的な意味で)」ギシッ
まほ「ああ、隣に来てくれ・・・」
みほ「ふふふっ、こうしてるの私好きだよお姉ちゃん」ギシッギシッ
まほ「そうだな///私もそこに座ってもらうならお前が良かったよみほ・・・」
まほ「みほ、少し下げるぞ(座席を的な意味で)」
みほ「うんいいよお姉ちゃん、下げて」スウウウウ
まほ「こうしていると、昔みたいだな」
みほ「私はそんなに成長してない?」フフフ
まほ「そんなことないぞ///みほだってちゃんと大きくなってるし///」アタフタ
みほ「何が大きくなってるのかな?」
まほ「///////////////う、上・・・外すぞ・・・(カブリオレ的な意味で)」
みほ「後ろ届く?」(ボタン的な意味で)
まほ「ああ、いくぞ」カチッ スルーン(SLKの駆動音は静かなのだ)
まほ「すごく、綺麗だな///(カブリオレが開くところは的な意味で)」
みほ「えへへ、凄いでしょ(SLKは的な意味で)
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 20:49:55.07 ID:4m00rwCo0
みほ「じゃあお姉ちゃんいくね」スチャ(中の掃除を始めます的な意味で)
まほ「ああ頼む」ドッシリ
みほ「お姉ちゃんすごく(ゴミが)溜まってるよ」
まほ「最近(掃除)する暇が無かったからな」フゥー
みほ「こうやって(ハンドルを)握ってっと!上下にスリスリと・・・」ギュ!ギュ!
まほ「それも(汚れが)凄いな・・・」
みほ「じゃあこれで最後だからね、上下にしごくように!穴の周りも優しくこするように(ステアリングホイール的な意味で)」
みほ「ヨイショヨイショ」スリスリ
まほ「ああ~(綺麗になってる~)」
-----------------------------------
--------------------------------
------------------------
みほ「本日はありがとうございました。お姉ちゃんこれ名刺、また今度来た時はそれだしてくれれば割引になるから」
まほ「ああ、ありがとう(また絶対来よう)」フンスッ
まほ「ああ頼む」ドッシリ
みほ「お姉ちゃんすごく(ゴミが)溜まってるよ」
まほ「最近(掃除)する暇が無かったからな」フゥー
みほ「こうやって(ハンドルを)握ってっと!上下にスリスリと・・・」ギュ!ギュ!
まほ「それも(汚れが)凄いな・・・」
みほ「じゃあこれで最後だからね、上下にしごくように!穴の周りも優しくこするように(ステアリングホイール的な意味で)」
みほ「ヨイショヨイショ」スリスリ
まほ「ああ~(綺麗になってる~)」
-----------------------------------
--------------------------------
------------------------
みほ「本日はありがとうございました。お姉ちゃんこれ名刺、また今度来た時はそれだしてくれれば割引になるから」
まほ「ああ、ありがとう(また絶対来よう)」フンスッ
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 20:56:35.59 ID:4m00rwCo0
杏「いや~どうでしたうちの女の子、なにか粗相は無かったですか?」
桃「こちらサービスのコーヒーとアルバムです」つ
まほ「ああ、(車が綺麗になって)良かったよ、まさか妹が相手とは思わなかったがな・・・」
杏「当店には他にも女の子が多数在籍してますから、他の娘も良かったら見てください」
まほ「ありがとう」(やっぱりみほが一番かわいいな///)
杏「それからこちらは本日はご使用になりませんでしたがオプション表です、次回は是非お使いください」
まほ「ああ(み、水着だとおおおおお!!!!しかもマイクロにビキニ、パレオ各種揃えてある・・・こっちは体操服・・・ナースにブ、ブルマだとおおお)、次回は機会があったら頼んでみるよ」ニコッ
桃「こちらサービスのコーヒーとアルバムです」つ
まほ「ああ、(車が綺麗になって)良かったよ、まさか妹が相手とは思わなかったがな・・・」
杏「当店には他にも女の子が多数在籍してますから、他の娘も良かったら見てください」
まほ「ありがとう」(やっぱりみほが一番かわいいな///)
杏「それからこちらは本日はご使用になりませんでしたがオプション表です、次回は是非お使いください」
まほ「ああ(み、水着だとおおおおお!!!!しかもマイクロにビキニ、パレオ各種揃えてある・・・こっちは体操服・・・ナースにブ、ブルマだとおおお)、次回は機会があったら頼んでみるよ」ニコッ
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 21:12:42.27 ID:4m00rwCo0
~戦車道喫茶~
まほ「ということが先日あってな、なかなか有意義だったぞ」フンス
エリカ「副隊長がそんなことを・・・・」ガクゼン
ダージリン「ペコ、私も行きますわよ。契約金が有ったでしょ、今から車を買いに行くわよ」
オレンジペコ「・・・はい、ダージリン様」ヤレヤレ
ケイ「アリサ、ナオミ私達も学園艦に帰るわよ。お父さんに頼んで車買ってもらわなくっちゃ」
絹代「バイクの洗車はやっていないんですか?」
アンチョビ「この前P-40を買ったばかりでお金がないっていうのに・・・ん~どうしよう・・・」
カチューシャ「ドライブも楽しそうね、ねえノンナ!今度二人で車で遊びに行きましょ」
ノンナ「そうですね、でもカチューシャではアクセルに届きませんよ」クスクス
カチューシャ「いいのよ私は助手席が好きなの、運転はノンナがしなさい」
ノンナ「はいはい、じゃあ今度二人で車を見に行きましょう」
まほ「ということが先日あってな、なかなか有意義だったぞ」フンス
エリカ「副隊長がそんなことを・・・・」ガクゼン
ダージリン「ペコ、私も行きますわよ。契約金が有ったでしょ、今から車を買いに行くわよ」
オレンジペコ「・・・はい、ダージリン様」ヤレヤレ
ケイ「アリサ、ナオミ私達も学園艦に帰るわよ。お父さんに頼んで車買ってもらわなくっちゃ」
絹代「バイクの洗車はやっていないんですか?」
アンチョビ「この前P-40を買ったばかりでお金がないっていうのに・・・ん~どうしよう・・・」
カチューシャ「ドライブも楽しそうね、ねえノンナ!今度二人で車で遊びに行きましょ」
ノンナ「そうですね、でもカチューシャではアクセルに届きませんよ」クスクス
カチューシャ「いいのよ私は助手席が好きなの、運転はノンナがしなさい」
ノンナ「はいはい、じゃあ今度二人で車を見に行きましょう」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/24(火) 21:18:20.89 ID:4m00rwCo0
桃「なかなかうまく行きましたて」
柚子「出だしは好調ですね」パチパチ
杏「でも問題はここからだよね~どうやって巻き上げようか・・・」
桃「会長ここはゴニョゴニョゴニョ」ミミウチ
杏「いいね~それで行こう!!」
桃「ではすぐ準備にかかります」
杏「これはまた楽しくなりそうだね~」ニヤニヤ
柚子「出だしは好調ですね」パチパチ
杏「でも問題はここからだよね~どうやって巻き上げようか・・・」
桃「会長ここはゴニョゴニョゴニョ」ミミウチ
杏「いいね~それで行こう!!」
桃「ではすぐ準備にかかります」
杏「これはまた楽しくなりそうだね~」ニヤニヤ
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/25(水) 20:59:41.28 ID:/pMMwBqC0
~カーショップアンコウ~
杏「いや~今日は暇だねえ」モグモグ
桃「せっかく情報を撒いたのにこれでは計画が狂いますね」カタカタ
柚子「チラシ配りでもしましょうか?」
・・・・ィィィィィィィイイイイイイキイイイイイイイイイン
ゴオオオオオオオオオオ
優花里「サンダースのスーパーギャラクシーです!どうしてこんな所に」
サンダース生投下準備完了です」
ケイ「OK!じゃあ2時間位したら迎えに来てね!アリサ、ナオミ降下開始」シュウウウウウ ッパ
ギュイイイイイイイイン キキイイイイ プシュウウウウ
優花里「車をLVAD(低速空中投下)ですか、凄いことしませねえ」ワタワタ
ケイ「Heyアンジー!面白いこと始めたって言うから遊びに来たよ~」
杏「お~ケイ、あんがとね~ゆっくりしていってね!」
杏「いや~今日は暇だねえ」モグモグ
桃「せっかく情報を撒いたのにこれでは計画が狂いますね」カタカタ
柚子「チラシ配りでもしましょうか?」
・・・・ィィィィィィィイイイイイイキイイイイイイイイイン
ゴオオオオオオオオオオ
優花里「サンダースのスーパーギャラクシーです!どうしてこんな所に」
サンダース生投下準備完了です」
ケイ「OK!じゃあ2時間位したら迎えに来てね!アリサ、ナオミ降下開始」シュウウウウウ ッパ
ギュイイイイイイイイン キキイイイイ プシュウウウウ
優花里「車をLVAD(低速空中投下)ですか、凄いことしませねえ」ワタワタ
ケイ「Heyアンジー!面白いこと始めたって言うから遊びに来たよ~」
杏「お~ケイ、あんがとね~ゆっくりしていってね!」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/25(水) 21:13:04.21 ID:/pMMwBqC0
優花里「こっちはダッジバイバー、それにあれはシボレー・シルバラード、向こうはシボレー・カマロ。まさにアメリカって感じですね」
みほ「流石に空中投下でくるなんて思ってなかったよ」ハハハッ
杏「はーいお客様3名様ですね、どうぞ中へ」カランカラン
ケイ「お邪魔するわね、一体何を見せてくれるのか楽しみね」
杏「西住ちゃんのお姉ちゃんから話し聞いてないの?」
ケイ「私たちは車をみほに洗ってもらったって聞いただけだからね」
杏「じゃあ説明するね、このアルバムの中から好きな娘を選んでね、そしたらプレイルームに案内するから(洗車的な意味で)
ケイ「なるほどね、で!今は誰が居るの?」
杏「今だとこの3人だね」つアルバム
ケイ「あら?みほはいないのね」
杏「西住ちゃんは人気だからね~すぐ予約で埋まっちゃうんだよね~」
ケイ「それは残念ね・・・まあいいわ、私はこの子にするは、オッドボール三等軍曹の娘でしょ?また会いたかったのよね」
ナオミ「私はこの沙織って娘にしようかな」
ケイ「じゃあアリサはその華って娘ね」
アリサ「私は選べないんですか?」
ナオミ「隊長命令だここは従え」ポンポン
みほ「流石に空中投下でくるなんて思ってなかったよ」ハハハッ
杏「はーいお客様3名様ですね、どうぞ中へ」カランカラン
ケイ「お邪魔するわね、一体何を見せてくれるのか楽しみね」
杏「西住ちゃんのお姉ちゃんから話し聞いてないの?」
ケイ「私たちは車をみほに洗ってもらったって聞いただけだからね」
杏「じゃあ説明するね、このアルバムの中から好きな娘を選んでね、そしたらプレイルームに案内するから(洗車的な意味で)
ケイ「なるほどね、で!今は誰が居るの?」
杏「今だとこの3人だね」つアルバム
ケイ「あら?みほはいないのね」
杏「西住ちゃんは人気だからね~すぐ予約で埋まっちゃうんだよね~」
ケイ「それは残念ね・・・まあいいわ、私はこの子にするは、オッドボール三等軍曹の娘でしょ?また会いたかったのよね」
ナオミ「私はこの沙織って娘にしようかな」
ケイ「じゃあアリサはその華って娘ね」
アリサ「私は選べないんですか?」
ナオミ「隊長命令だここは従え」ポンポン
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/25(水) 21:15:21.37 ID:/pMMwBqC0
>>40
当たっています、でもそこで判断しないでwww誤字には注意していきます
当たっています、でもそこで判断しないでwww誤字には注意していきます
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/25(水) 21:19:20.76 ID:/pMMwBqC0
杏「今日は団体で来てくれたからね~サービスにオプション無料にしちゃうよ」
杏「ズバリコスプレ無料!!」ビシッ
ケイ「面白そうね、じゃあ私はこのスクール水着にしようかな」
ナオミ「じゃあ私はこのメイド服で」
アリサ「ただなのよね・・・じゃあこのワイシャツにしようかしら」
杏「了解~じゃあ用意ができたら案内するからね~、ゆっくりして待っててね」ヒラヒラ
杏「ズバリコスプレ無料!!」ビシッ
ケイ「面白そうね、じゃあ私はこのスクール水着にしようかな」
ナオミ「じゃあ私はこのメイド服で」
アリサ「ただなのよね・・・じゃあこのワイシャツにしようかしら」
杏「了解~じゃあ用意ができたら案内するからね~、ゆっくりして待っててね」ヒラヒラ
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/25(水) 21:25:24.73 ID:/pMMwBqC0
杏「じゃあすぐ準備するからね~」ガチャン
みほ「良かったんですか?私、今空いてますけど」
杏「いいのいいの、西住ちゃんには看板になってもらわないといけないからね」ニシシ
桃「ケイ様、準備ができました、こちらへどうぞ」スススッ
桃「はい、では今日のお相手の優花里ちゃんです、じゃあおねがいしまーす」
優花里「ケイ殿お久しぶりであります」
ケイ「オッドボール三等軍曹久しぶりね、さあ行きましょ」
優花里「はい、ケイ殿今日はよろしくであります」ムニュン
みほ「良かったんですか?私、今空いてますけど」
杏「いいのいいの、西住ちゃんには看板になってもらわないといけないからね」ニシシ
桃「ケイ様、準備ができました、こちらへどうぞ」スススッ
桃「はい、では今日のお相手の優花里ちゃんです、じゃあおねがいしまーす」
優花里「ケイ殿お久しぶりであります」
ケイ「オッドボール三等軍曹久しぶりね、さあ行きましょ」
優花里「はい、ケイ殿今日はよろしくであります」ムニュン
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/25(水) 21:34:54.63 ID:/pMMwBqC0
ガチャン バタッ
優花里「喉は乾いてないでありますか?」
ケイ「じゃあ何か貰おうかしら、何があるの?」
優花里「そうですね、コーラにお茶、ミネラルウォーターにオレンジジュースといったところですかね」
ケイ「じゃあ、コーラを貰おうかしら」
優花里「了解であります!」シュポン シュワシュワシュワ
優花里「はいどうぞ、コーラです」
ケイ「じゃあ乾杯しましょ、カンパーイ」カチーン☆
優花里「では改めまして、本日のお相手をさせていただきます秋山優花里です、よろしくお願いします」
ケイ「ユカリねよろしく!でも変わった水着ね、大洗ではこれで水泳の授業を受けてるの?」
優花里「いえ、これは私物であります!旧スクといってここに穴が開いているのが特徴ですね」モゾモゾ
ケイ「あら、かわいい!おへそが丸見えよ」クスクス
優花里「恥ずかしいであります////」
優花里「喉は乾いてないでありますか?」
ケイ「じゃあ何か貰おうかしら、何があるの?」
優花里「そうですね、コーラにお茶、ミネラルウォーターにオレンジジュースといったところですかね」
ケイ「じゃあ、コーラを貰おうかしら」
優花里「了解であります!」シュポン シュワシュワシュワ
優花里「はいどうぞ、コーラです」
ケイ「じゃあ乾杯しましょ、カンパーイ」カチーン☆
優花里「では改めまして、本日のお相手をさせていただきます秋山優花里です、よろしくお願いします」
ケイ「ユカリねよろしく!でも変わった水着ね、大洗ではこれで水泳の授業を受けてるの?」
優花里「いえ、これは私物であります!旧スクといってここに穴が開いているのが特徴ですね」モゾモゾ
ケイ「あら、かわいい!おへそが丸見えよ」クスクス
優花里「恥ずかしいであります////」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/25(水) 21:44:03.57 ID:/pMMwBqC0
優花里「じゃあ早速シャワーしちゃいましょう(洗車的な意味で)」
優花里「こ、これがケイ殿のでありますか?す、凄いであります!!(V10エンジン的な意味で)、こんなの日本ではめったにお目にかかれないでありますよ」
ケイ「なんと言ったてサイズよサイズ(排気量的な意味で)、今日はゆっくり楽しませてもらうわね」
優花里「なんだか大きすぎてちょっと怖いでありますね」ツンツン
ケイ「フフフッ私の可愛い蛇ちゃんは噛み付いちゃったりしないよ(ダッジバイパー的な意味で)」
優花里「では早速失礼して、温度が合わなかったら言ってくださいね」
ケイ「私のはそんなにやわじゃないわよ(愛車的な意味で)」ブンブン
優花里「こ、これがケイ殿のでありますか?す、凄いであります!!(V10エンジン的な意味で)、こんなの日本ではめったにお目にかかれないでありますよ」
ケイ「なんと言ったてサイズよサイズ(排気量的な意味で)、今日はゆっくり楽しませてもらうわね」
優花里「なんだか大きすぎてちょっと怖いでありますね」ツンツン
ケイ「フフフッ私の可愛い蛇ちゃんは噛み付いちゃったりしないよ(ダッジバイパー的な意味で)」
優花里「では早速失礼して、温度が合わなかったら言ってくださいね」
ケイ「私のはそんなにやわじゃないわよ(愛車的な意味で)」ブンブン
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/25(水) 22:00:38.96 ID:/pMMwBqC0
優花里「そんなに動かしたら危ないでありますよ」(車を的な意味で)
ケイ「フフフッだってそんな可愛らしいお尻を目の前でフリフリされちゃったら私も興奮しちゃうわ」
優花里「じゃあ今日はこのお尻で重点的に洗ってさし上げるであります」フリフリ
優花里「じゃあボディーソープ(自動車部特製車体用洗剤)付けますね、匂いとか気にしますか?」
ケイ「大丈夫よ、どーんどんやっちゃって」モコモコ
優花里「こういうところはどうでありますか?(汚れやすい所的な意味で)」
ケイ「ああ~凄い(汚れてる)、なかなかやるわねユカリ」
優花里「私もなんだか本気になってきちゃいましたからね、じゃあここはどうでありますか?(掃除しにくいとこ的な意味で」
ケイ「ヒャア!///(あんなに汚れてたなんて)すごい・・・さっきから体中ゾクゾクしちゃう(汚れを見ていたので的な意味で)」
優花里「これは頑張り甲斐があるわがままボディーでありますね、ケイ殿の意外な一面が見れました(結構ズボラで汚れているんですね的意味で)」
ケイ「そんな/////恥ずかしいからそんなこと言わないで////ヒャアアア、ま、またさっきより(汚れが)すごい///」
ケイ「フフフッだってそんな可愛らしいお尻を目の前でフリフリされちゃったら私も興奮しちゃうわ」
優花里「じゃあ今日はこのお尻で重点的に洗ってさし上げるであります」フリフリ
優花里「じゃあボディーソープ(自動車部特製車体用洗剤)付けますね、匂いとか気にしますか?」
ケイ「大丈夫よ、どーんどんやっちゃって」モコモコ
優花里「こういうところはどうでありますか?(汚れやすい所的な意味で)」
ケイ「ああ~凄い(汚れてる)、なかなかやるわねユカリ」
優花里「私もなんだか本気になってきちゃいましたからね、じゃあここはどうでありますか?(掃除しにくいとこ的な意味で」
ケイ「ヒャア!///(あんなに汚れてたなんて)すごい・・・さっきから体中ゾクゾクしちゃう(汚れを見ていたので的な意味で)」
優花里「これは頑張り甲斐があるわがままボディーでありますね、ケイ殿の意外な一面が見れました(結構ズボラで汚れているんですね的意味で)」
ケイ「そんな/////恥ずかしいからそんなこと言わないで////ヒャアアア、ま、またさっきより(汚れが)すごい///」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/25(水) 22:43:45.70 ID:/pMMwBqC0
優花里「じゃあお尻でいくでありますよ(アメリカの伝統的な洗車法的な意味で)」
優花里「ちょっと上に失礼しますね、クリームもたっぷり付けてよいしょよいしょ」ヌリュンヌリュン
優花里「どうでありますか?私のお尻は?」
ケイ「柔らかくて///ぷよっとしてて///トロトロネバネバになって、す、凄い////(綺麗になってく)」
優花里「じゃあこういうのはどうでありますか?(円を描くように洗う的な意味で)」グリングリン クニュクニュ
ケイ「それいい、amazing!(洗車方法について的な意味で)、もう我慢できないは私もやるからね」グイグイ
優花里「ああ、ダメでありますそんなに激しくしてわ////(ボディーが痛む的な意味で)」
ケイ「ここね、ここが良いのね?」ジュポジュポ(マフラー周りは汚れやすい)
優花里「そんな所まで、私がするんであります。ケイ殿は横になっててください」
ケイ「いいじゃない?二人で(洗車をして)気持ちよくなりましょ」マシュモシュ
優花里「ああああ、だ、だめであります(勝手に泡を落としたら)//////」シャアアアア
ケイ「ハハハッユカリったらすごい勢いね(このシャワー)こっちまで飛んできちゃったわよ」プシャアアアアアア
優花里「ちょっと上に失礼しますね、クリームもたっぷり付けてよいしょよいしょ」ヌリュンヌリュン
優花里「どうでありますか?私のお尻は?」
ケイ「柔らかくて///ぷよっとしてて///トロトロネバネバになって、す、凄い////(綺麗になってく)」
優花里「じゃあこういうのはどうでありますか?(円を描くように洗う的な意味で)」グリングリン クニュクニュ
ケイ「それいい、amazing!(洗車方法について的な意味で)、もう我慢できないは私もやるからね」グイグイ
優花里「ああ、ダメでありますそんなに激しくしてわ////(ボディーが痛む的な意味で)」
ケイ「ここね、ここが良いのね?」ジュポジュポ(マフラー周りは汚れやすい)
優花里「そんな所まで、私がするんであります。ケイ殿は横になっててください」
ケイ「いいじゃない?二人で(洗車をして)気持ちよくなりましょ」マシュモシュ
優花里「ああああ、だ、だめであります(勝手に泡を落としたら)//////」シャアアアア
ケイ「ハハハッユカリったらすごい勢いね(このシャワー)こっちまで飛んできちゃったわよ」プシャアアアアアア
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/25(水) 22:53:11.40 ID:/pMMwBqC0
優花里「まったく、ケイ殿は酷いであります」プンプン
ケイ「ごめんごめん、怒っちゃうと可愛い顔が台無しよ」フフフッ
優花里「そうでありますか///ありがとうございます」テレテレ
ピピピピ ピピピピ
優花里「ああ、もう時間でありますか」
ケイ「残念ね、もっと長いコースで頼めばよかったかしら」
優花里「そう言ってもらえると嬉しいであります、これ私の名刺ですまたよろしくお願いします」
ケイ「ええ、また来るわ、また二人で楽しみましょう」
優花里「そうですね////楽しみにしているであります」テレテレ
ケイ「今度来た時は私の大蛇に跨らせてあげるわ(ダッジバイパー的な意味で)」クスクス
優花里「はい////でもお店には内緒でありますよ」
ケイ「しゃあねユカリ!また来るからね」フリフリ
優花里「はい、お待ちしております」
ケイ「ごめんごめん、怒っちゃうと可愛い顔が台無しよ」フフフッ
優花里「そうでありますか///ありがとうございます」テレテレ
ピピピピ ピピピピ
優花里「ああ、もう時間でありますか」
ケイ「残念ね、もっと長いコースで頼めばよかったかしら」
優花里「そう言ってもらえると嬉しいであります、これ私の名刺ですまたよろしくお願いします」
ケイ「ええ、また来るわ、また二人で楽しみましょう」
優花里「そうですね////楽しみにしているであります」テレテレ
ケイ「今度来た時は私の大蛇に跨らせてあげるわ(ダッジバイパー的な意味で)」クスクス
優花里「はい////でもお店には内緒でありますよ」
ケイ「しゃあねユカリ!また来るからね」フリフリ
優花里「はい、お待ちしております」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/25(水) 23:03:15.00 ID:/pMMwBqC0
杏「ケイお疲れ~どうだった?楽しめた?」
ケイ「アンジーありがとう、とっても楽しかったわ」
杏「じゃあこれはポイントカードね、今日の分はもう付けといたからね~」
杏「後の二人ももうすぐ終わると思うからお茶でもして待っててよ」
桃「コーヒーです、後よろしければこちらのアルバムもどうぞ、今日は来ていない娘の写真もあります」
ケイ「Thanks!、それよりアンジーこのポイントって貯めるとどうなるの?」
杏「景品と交換だよ、西住ちゃん先取り予約権とか店外デート券とか色々かな」
ケイ「ほんとに!?じゃあ、何度も通ってポイント貯めなきゃ」フンス
杏「来店以外でもここの施設を利用してくれればポイントがつくからね、自動車部に整備に出すも良し、カスタムしてもらうも良し、中古車の購入が一番ポイント高いかな」ニシシ
ケイ「なるほどね・・・毎回洗ってもらうだけじゃなくて整備に出したり車を買ったほうが早く溜まりそうね・・・・」
杏「ケイ?大丈夫~?」ポンポン
ケイ「ええ、大丈夫よ!ちょっとカスタムでもお願いしていこうかしら」
杏「ならあっちだよ。おーいナカジマちゃん案内してあげて~」
ケイ「アンジーありがとう、とっても楽しかったわ」
杏「じゃあこれはポイントカードね、今日の分はもう付けといたからね~」
杏「後の二人ももうすぐ終わると思うからお茶でもして待っててよ」
桃「コーヒーです、後よろしければこちらのアルバムもどうぞ、今日は来ていない娘の写真もあります」
ケイ「Thanks!、それよりアンジーこのポイントって貯めるとどうなるの?」
杏「景品と交換だよ、西住ちゃん先取り予約権とか店外デート券とか色々かな」
ケイ「ほんとに!?じゃあ、何度も通ってポイント貯めなきゃ」フンス
杏「来店以外でもここの施設を利用してくれればポイントがつくからね、自動車部に整備に出すも良し、カスタムしてもらうも良し、中古車の購入が一番ポイント高いかな」ニシシ
ケイ「なるほどね・・・毎回洗ってもらうだけじゃなくて整備に出したり車を買ったほうが早く溜まりそうね・・・・」
杏「ケイ?大丈夫~?」ポンポン
ケイ「ええ、大丈夫よ!ちょっとカスタムでもお願いしていこうかしら」
杏「ならあっちだよ。おーいナカジマちゃん案内してあげて~」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/25(水) 23:18:18.61 ID:/pMMwBqC0
ナカジマ「ダッジバイパーですね、流石V10エンジンこれは楽しそうだね~」
ホシノ「ターボチャージャー付けて、後は冷却器ももっと良いのにしようか」
スズキ「エンジンルームの配置がまだまだだね、やっぱりアメ車ッて感じ」
ツチヤ「それよりこのサスペンションだよ、いくら何でも硬すぎかなアメリカの直線走るなら良いけど、日本じゃ硬すぎだね」
「いっそ全部分解して」「いやいやここはニトロを積んでだな」 「それより過給器の出力上げたほうがV10の性能を」
ケイ「・・・今日はペイントをお願いしようかな、後エンブレムもサンダースのに変えて貰える?」
ナカジマ「え?それだけでいいんですか?」
ホシノ「任せてくれれば馬力も660くらいまで行けると思うよ」
ケイ「大丈夫です、ではデザインはこんな感じで、頼んだわよ~」フリフリ
ケイ「アンジー何なのあの子達、いきなり私の車をバラす相談をしだしたわよ」ヒソヒソ
杏「ハッハッハまあ腕は確かだから任せて置いて大丈夫だって、じゃあポイントつけとくね」ポンポン
ケイ「ポイント貯めてユカリでもドライブにでも誘いましょうか」フフフッ
ホシノ「ターボチャージャー付けて、後は冷却器ももっと良いのにしようか」
スズキ「エンジンルームの配置がまだまだだね、やっぱりアメ車ッて感じ」
ツチヤ「それよりこのサスペンションだよ、いくら何でも硬すぎかなアメリカの直線走るなら良いけど、日本じゃ硬すぎだね」
「いっそ全部分解して」「いやいやここはニトロを積んでだな」 「それより過給器の出力上げたほうがV10の性能を」
ケイ「・・・今日はペイントをお願いしようかな、後エンブレムもサンダースのに変えて貰える?」
ナカジマ「え?それだけでいいんですか?」
ホシノ「任せてくれれば馬力も660くらいまで行けると思うよ」
ケイ「大丈夫です、ではデザインはこんな感じで、頼んだわよ~」フリフリ
ケイ「アンジー何なのあの子達、いきなり私の車をバラす相談をしだしたわよ」ヒソヒソ
杏「ハッハッハまあ腕は確かだから任せて置いて大丈夫だって、じゃあポイントつけとくね」ポンポン
ケイ「ポイント貯めてユカリでもドライブにでも誘いましょうか」フフフッ
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 07:42:44.89 ID:epj/nv7s0
杏「じゃあ次はナオミちゃんね、女の子は沙織ちゃんになりま~す、どうぞごゆっくり」
沙織「武部沙織で~す、よろしく!」
ナオミ「サオリかよろしくな」
沙織「わ~かっこいい、イケメンですね」
ナオミ「ハハハッよく言われるよ。サオリもとっても可愛いな」
沙織「そんなまじめに言われるとテレます////」モジモジ
沙織「へ、部屋はこっちになります、どうぞ」
ナオミ「じゃあ、行こうか」ギュウ
沙織「わわわわわ//////」ギュウ
沙織「武部沙織で~す、よろしく!」
ナオミ「サオリかよろしくな」
沙織「わ~かっこいい、イケメンですね」
ナオミ「ハハハッよく言われるよ。サオリもとっても可愛いな」
沙織「そんなまじめに言われるとテレます////」モジモジ
沙織「へ、部屋はこっちになります、どうぞ」
ナオミ「じゃあ、行こうか」ギュウ
沙織「わわわわわ//////」ギュウ
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 07:50:21.34 ID:epj/nv7s0
ナオミ「サオリはこの仕事長いのか?」
沙織「え~っと今週から入ったばかりなので新人です」
ナオミ「新人ちゃんだったのか、じゃあ今日は楽しませてもらおうかな」ポンポン
沙織「ナオミさんはこういう店よく来るんですか?」
ナオミ「あんまりこないかな、いつもはクラスの娘とか学校の娘とすることが多いかな(洗車的な意味で)」
沙織「ナオミさん(の車)カコイイですもんね、ライバル多そうですね」
ナオミ「でも今日はサオリが相手してくれるんだろ?(洗車的な意味で)」
沙織「うん、今日は頑張ってサービスしちゃうよ」
沙織「え~っと今週から入ったばかりなので新人です」
ナオミ「新人ちゃんだったのか、じゃあ今日は楽しませてもらおうかな」ポンポン
沙織「ナオミさんはこういう店よく来るんですか?」
ナオミ「あんまりこないかな、いつもはクラスの娘とか学校の娘とすることが多いかな(洗車的な意味で)」
沙織「ナオミさん(の車)カコイイですもんね、ライバル多そうですね」
ナオミ「でも今日はサオリが相手してくれるんだろ?(洗車的な意味で)」
沙織「うん、今日は頑張ってサービスしちゃうよ」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 08:02:26.41 ID:epj/nv7s0
沙織「じゃあ、シャワーしてきましね、でもナオミさん本当に大きいですね、まさにアメリカンサイズ!!(シルバラード的な意味で)」
ナオミ「今日はこれでたっぷり楽しませてあげるよ」フフフッ
沙織「でもこんな大きなの相手にするの初めてだから、なんだかこわいな。すごくゴツゴツしてて、黒光りしてる」ツンツン(車体的な意味で)
沙織「じゃあ動かないでくださいね、冷たくないですか?」シャワアアアア
ナオミ「ああ、大丈夫だ!」
沙織「じゃあまずは泡で洗っていきますね」ゴシゴシゴシ
ナオミ「そんなにくっついたら、せっかくの可愛い服がびしょ濡れになっちゃうぞ」
ナオミ「今日はこれでたっぷり楽しませてあげるよ」フフフッ
沙織「でもこんな大きなの相手にするの初めてだから、なんだかこわいな。すごくゴツゴツしてて、黒光りしてる」ツンツン(車体的な意味で)
沙織「じゃあ動かないでくださいね、冷たくないですか?」シャワアアアア
ナオミ「ああ、大丈夫だ!」
沙織「じゃあまずは泡で洗っていきますね」ゴシゴシゴシ
ナオミ「そんなにくっついたら、せっかくの可愛い服がびしょ濡れになっちゃうぞ」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 08:11:16.09 ID:epj/nv7s0
沙織「メイド服で洗うなんて初めてだから、加減がわからないのよね」クルクル
ナオミ「じゃあ洗うのはこのくらいにして、可愛いメイドさんには、今度はこっちで働いてもらおうかな」(車内洗浄的な意味で)
沙織「わわっそんなにひっぱたら危ないですよ」ツルーン
ナオミ「おっと!大丈夫かい?」ガシッ
沙織「ご、ごめんなさい、大丈夫です////」ボフッ
ナオミ「サオリはいい匂いがするな」クンクン
沙織「私、汗かいちゃってるから////そんなに嗅がないでください」
ナオミ「それに髪もさらさらで気持ちいいな」スルスル
ナオミ「じゃあ洗うのはこのくらいにして、可愛いメイドさんには、今度はこっちで働いてもらおうかな」(車内洗浄的な意味で)
沙織「わわっそんなにひっぱたら危ないですよ」ツルーン
ナオミ「おっと!大丈夫かい?」ガシッ
沙織「ご、ごめんなさい、大丈夫です////」ボフッ
ナオミ「サオリはいい匂いがするな」クンクン
沙織「私、汗かいちゃってるから////そんなに嗅がないでください」
ナオミ「それに髪もさらさらで気持ちいいな」スルスル
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 08:21:30.65 ID:epj/nv7s0
沙織「ナオミさんて遊び人なんですか?なんというか早いというか////」(6,600cc、V8エンジン的な意味で)
ナオミ「好きなものには目がないだけさ」(カーマニア的な意味で)
沙織「じゃあ私が今度はいっぱいサービスしちゃいます、動かないでいてください」
ナオミ「フフフッじゃあお願いしようかな、さあこっちにおいで」グィ
沙織「これじゃあさっきと一緒じゃないですか、も~」プンプン
ナオミ「ごめんごめん、じゃあよろしくね」
沙織「じゃあ失礼します」ソソソ
沙織「やっぱりナオミさんの凄く大きいですよ」ドーン(アメリカンサイズのハンドル的な意味で)
ナオミ「好きなものには目がないだけさ」(カーマニア的な意味で)
沙織「じゃあ私が今度はいっぱいサービスしちゃいます、動かないでいてください」
ナオミ「フフフッじゃあお願いしようかな、さあこっちにおいで」グィ
沙織「これじゃあさっきと一緒じゃないですか、も~」プンプン
ナオミ「ごめんごめん、じゃあよろしくね」
沙織「じゃあ失礼します」ソソソ
沙織「やっぱりナオミさんの凄く大きいですよ」ドーン(アメリカンサイズのハンドル的な意味で)
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 08:28:53.41 ID:epj/nv7s0
沙織「じゃあ、失礼しますね」ギュウウ
ギュギュ シュシュ
ナオミ「うまいなサオリは」フッー
沙織「もっといきますよ、こっちはどうかな」クニュクニュ
沙織「ナオミさん凄いずっしりしてますよ///最近出してなかったんですか?」(ダストボックス的な意味で)
ナオミ「そう言えばこの頃は忙しくてしばらくしてなかったな」(ゴミ出し的な意味で)
沙織「あんまり溜め込みすぎるのも良くないですよ」シュシュシュ
沙織「ナオミさんすごくかっこいいから、これはサービスです、他の人には言わないですださいね」(ゴミの回収はやっておりません的な意味で)
ギュギュ シュシュ
ナオミ「うまいなサオリは」フッー
沙織「もっといきますよ、こっちはどうかな」クニュクニュ
沙織「ナオミさん凄いずっしりしてますよ///最近出してなかったんですか?」(ダストボックス的な意味で)
ナオミ「そう言えばこの頃は忙しくてしばらくしてなかったな」(ゴミ出し的な意味で)
沙織「あんまり溜め込みすぎるのも良くないですよ」シュシュシュ
沙織「ナオミさんすごくかっこいいから、これはサービスです、他の人には言わないですださいね」(ゴミの回収はやっておりません的な意味で)
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 08:37:04.01 ID:epj/nv7s0
沙織「ナオミさんの大きいからこれハマるかな?」(新しいゴミ袋的な意味で)クルクルクル
沙織「よいしょっと、下までしっかり被せれましたね」(あくまでも新しいゴミ袋的な意味で)
沙織「じゃあ上失礼しますね、重かったら言ってください」ズイズイ(運転席側にゴミ箱があるので上を通らないと戻せない的な意味で)
ナオミ「サオリが重いわけ無いだろ、じゃあ動かすぞ」(座席を下げる的な意味で)
沙織「ああ///今動いたら」ズルッ ギュウウウウウン
沙織「んあああああ////そんな奥まで一気に//////(すべって座席にハマっちゃった的な意味で)」
ナオミ「ふふ、サオリ大丈夫か?」ユサユサ
沙織「だ、だめえええ////動かないで、もうちょっとこのままで/////」(ゴミ箱が固定できない的な意味で)
沙織「よいしょっと、下までしっかり被せれましたね」(あくまでも新しいゴミ袋的な意味で)
沙織「じゃあ上失礼しますね、重かったら言ってください」ズイズイ(運転席側にゴミ箱があるので上を通らないと戻せない的な意味で)
ナオミ「サオリが重いわけ無いだろ、じゃあ動かすぞ」(座席を下げる的な意味で)
沙織「ああ///今動いたら」ズルッ ギュウウウウウン
沙織「んあああああ////そんな奥まで一気に//////(すべって座席にハマっちゃった的な意味で)」
ナオミ「ふふ、サオリ大丈夫か?」ユサユサ
沙織「だ、だめえええ////動かないで、もうちょっとこのままで/////」(ゴミ箱が固定できない的な意味で)
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 08:50:16.57 ID:epj/nv7s0
ナオミ「可愛いなあサオリは」パンパン(あくまでも背中を叩く音)
沙織「だめえええ、これ(ゴミ箱的な意味で)////大きすぎ/////こんなの初めて、ああああああん(うまくはめれない)」バンバン
沙織「ああ、奥、奥凄い(汚れてる)」パンパン(汚れを叩いて落としてる的な意味で)
ナオミ「じゃあそこを重点的にだな」フフフッ(掃除してもらおうか的な意味で)
沙織「ええ?こんな格好で続けるの?」(座席に頭突っ込んでいる的な意味で)
ナオミ「後ろからが(掃除しやすくて)いいんだろ?」
沙織「確かにそうだけど////こんな格好恥ずかしいよ~」パンパン(あくまでも汚れがなかなか落ちなくて困っている)
沙織「だめえええ、これ(ゴミ箱的な意味で)////大きすぎ/////こんなの初めて、ああああああん(うまくはめれない)」バンバン
沙織「ああ、奥、奥凄い(汚れてる)」パンパン(汚れを叩いて落としてる的な意味で)
ナオミ「じゃあそこを重点的にだな」フフフッ(掃除してもらおうか的な意味で)
沙織「ええ?こんな格好で続けるの?」(座席に頭突っ込んでいる的な意味で)
ナオミ「後ろからが(掃除しやすくて)いいんだろ?」
沙織「確かにそうだけど////こんな格好恥ずかしいよ~」パンパン(あくまでも汚れがなかなか落ちなくて困っている)
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 09:01:28.20 ID:epj/nv7s0
ナオミ「これもなかなかいいな」(綺麗になって的な意味で)
校章 ポロッ
沙織「ああ、だめえええ(校章が下に落ちて)いっちゃうううう、ダメダメ/////(校章)もう動かないで、(奥に)いちゃういっちゃう」(あくまでもフロアマットに落ちた校章的な意味で)
ナオミ「これでどうだ?」グィ(校章が取りやすいように体勢を直した的な意味で)
沙織「あああ/////いいこれ、いいいよおおお」(校章が取りやすい的な意味で)
沙織「ああああん////もう少し、もう少し(で校章が取れそう)だからもっと動いて」(もっと後ろに下がって的な意味で)
ナオミ「私もそろそろ限界だ、いくぞ、それええええ」グイイイイイイン
沙織「あああ♡♡♡きたああああ/////(校章が手元に)あああすごい、これ凄い(手に勝手に入るなんて)、もう(どこかに)いっちゃ、ああああん////だめえええええええ」(校章的な意味で)
ナオミ「私も限界だ、ああああ//////」(お腹引っ込めているのは的な意味で)
校章 ポロッ
沙織「ああ、だめえええ(校章が下に落ちて)いっちゃうううう、ダメダメ/////(校章)もう動かないで、(奥に)いちゃういっちゃう」(あくまでもフロアマットに落ちた校章的な意味で)
ナオミ「これでどうだ?」グィ(校章が取りやすいように体勢を直した的な意味で)
沙織「あああ/////いいこれ、いいいよおおお」(校章が取りやすい的な意味で)
沙織「ああああん////もう少し、もう少し(で校章が取れそう)だからもっと動いて」(もっと後ろに下がって的な意味で)
ナオミ「私もそろそろ限界だ、いくぞ、それええええ」グイイイイイイン
沙織「あああ♡♡♡きたああああ/////(校章が手元に)あああすごい、これ凄い(手に勝手に入るなんて)、もう(どこかに)いっちゃ、ああああん////だめえええええええ」(校章的な意味で)
ナオミ「私も限界だ、ああああ//////」(お腹引っ込めているのは的な意味で)
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 09:07:07.45 ID:epj/nv7s0
沙織「はぁはぁ///すごかった(汚れが的意味で)、私こんなの初めてだよ~」フゥフゥ(掃除的な意味で)
ナオミ「たまにはこういうのもいいもんだな」フフフッ(車内掃除的な意味で)
沙織「はぁはぁ私こしが抜けちゃったかも////こう動けないや・・・はぁはぁ」(変な態勢を続けた的な意味で)
ナオミ「フフフッ今日は楽しかったよ、まだ時間があるからゆっくりしてな」ナデナデ
沙織「ナオミさんて優しいんですね、ふぅ~柔らかくて気持ちいい」スリスリ(あくまでも座席的な意味で)
ナオミ「フフフッゆっくり休みな」
ナオミ「たまにはこういうのもいいもんだな」フフフッ(車内掃除的な意味で)
沙織「はぁはぁ私こしが抜けちゃったかも////こう動けないや・・・はぁはぁ」(変な態勢を続けた的な意味で)
ナオミ「フフフッ今日は楽しかったよ、まだ時間があるからゆっくりしてな」ナデナデ
沙織「ナオミさんて優しいんですね、ふぅ~柔らかくて気持ちいい」スリスリ(あくまでも座席的な意味で)
ナオミ「フフフッゆっくり休みな」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 09:11:35.92 ID:epj/nv7s0
杏「どうでしたか沙織ちゃん?」
ナオミ「ああ、とってもいい子だったな、またお願いするよ」
杏「それはありがとうございます、おケイも、もう上がって向こうで休んでるからね」
桃「コーヒーとアルバムです、よかったら他の娘も御覧ください」カチャ
ナオミ「ありがとう、でもまた来るなら、次もサオリで頼もうかな」
杏「気に入ってくれてあんがとね~、武部ちゃんも喜ぶよ」
ナオミ「ああ、とってもいい子だったな、またお願いするよ」
杏「それはありがとうございます、おケイも、もう上がって向こうで休んでるからね」
桃「コーヒーとアルバムです、よかったら他の娘も御覧ください」カチャ
ナオミ「ありがとう、でもまた来るなら、次もサオリで頼もうかな」
杏「気に入ってくれてあんがとね~、武部ちゃんも喜ぶよ」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 09:22:54.17 ID:epj/nv7s0
ケイ「あら、ナオミ!あなたも済んだのね」
ナオミ「はい!隊長は何をしているんですか?」
ケイ「ポイントを貯めてユカリとのデート券を手に入れようと思ってね、車を改造してもらってるのよ」
ナオミ「なるほど、そういうシステムなんですね」フムフム
ケイ「どう?あなたもやっていく?」
ナオミ「いえ、私は遠慮しておきます。フフフッ、後2、3回通えば十分落とせるでしょう」ニヤッ(汚れ的な意味で)
ケイ「なにか言った?ナオミ」
ナオミ「なんでもありません隊長。ボディーの塗装ですか?このカラーはなかなかいいですね」
ケイ「そうなのよ、あの娘たちペイントもうまくて蛇革みたいな模様を入れてもらったのよ」
ナオミ「青と黒のバランスがいいですね、白のストライプもかっこいいですよ」
ケイ「でしょ~!!エンブレムもサンダース仕様のを作ってくれたのよ」ニコニコ
ナオミ「これはいいですね、これなら私もお願いしましょうかね」
ケイ「なら私が奢ってあげるは!これでまた一歩ユカリとのドライブに近づいたわ」ニヒヒ
ナオミ「はい!隊長は何をしているんですか?」
ケイ「ポイントを貯めてユカリとのデート券を手に入れようと思ってね、車を改造してもらってるのよ」
ナオミ「なるほど、そういうシステムなんですね」フムフム
ケイ「どう?あなたもやっていく?」
ナオミ「いえ、私は遠慮しておきます。フフフッ、後2、3回通えば十分落とせるでしょう」ニヤッ(汚れ的な意味で)
ケイ「なにか言った?ナオミ」
ナオミ「なんでもありません隊長。ボディーの塗装ですか?このカラーはなかなかいいですね」
ケイ「そうなのよ、あの娘たちペイントもうまくて蛇革みたいな模様を入れてもらったのよ」
ナオミ「青と黒のバランスがいいですね、白のストライプもかっこいいですよ」
ケイ「でしょ~!!エンブレムもサンダース仕様のを作ってくれたのよ」ニコニコ
ナオミ「これはいいですね、これなら私もお願いしましょうかね」
ケイ「なら私が奢ってあげるは!これでまた一歩ユカリとのドライブに近づいたわ」ニヒヒ
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 18:11:02.95 ID:epj/nv7s0
杏「次はアリサちゃんね、華ちゃんよろしく」
華「五十鈴華ですよろしくお願いします」ペコッ
アリサ「ハナねよろしく!」
華「はい、じゃあこっちです、足元気をつけてくださいね」ギュウ ドタプーン
アリサ「よ、よろしく・・・(で、でかい)」
華「ふふ、緊張しなくてもいいですよ、さあこっちです」ルンルン
華「五十鈴華ですよろしくお願いします」ペコッ
アリサ「ハナねよろしく!」
華「はい、じゃあこっちです、足元気をつけてくださいね」ギュウ ドタプーン
アリサ「よ、よろしく・・・(で、でかい)」
華「ふふ、緊張しなくてもいいですよ、さあこっちです」ルンルン
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 18:16:31.87 ID:epj/nv7s0
華「アリサさんはこういうところにはよく来るんですか?」テキパキ
アリサ「初めてよ、今日も上司に無理やり連れてこられたの」(上級司令的意味で)
華「そうだったんですか、私なんかが相手でごめんなさいね」グスッ
アリサ「そんなことないわよ、こんな可愛い子が相手なんて嬉しいっていうかその・・・」アタフタ
華「アリサさんって優しいんですのね、いい人で良かったです」
華「アリサさんとてもお若そうですけどお幾つですか?」
アリサ「私は16才よ」
華「あらまあ、それでは私と同い年ですわね」パチパツ
アリサ「お、同い年なの!?(高校生の色気じゃないでしょ、人妻かと思ったわよ)」
アリサ「初めてよ、今日も上司に無理やり連れてこられたの」(上級司令的意味で)
華「そうだったんですか、私なんかが相手でごめんなさいね」グスッ
アリサ「そんなことないわよ、こんな可愛い子が相手なんて嬉しいっていうかその・・・」アタフタ
華「アリサさんって優しいんですのね、いい人で良かったです」
華「アリサさんとてもお若そうですけどお幾つですか?」
アリサ「私は16才よ」
華「あらまあ、それでは私と同い年ですわね」パチパツ
アリサ「お、同い年なの!?(高校生の色気じゃないでしょ、人妻かと思ったわよ)」
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 18:22:23.03 ID:epj/nv7s0
華「でも16才がこんなお店に来て大丈夫なんですか?」ハテッ(自動車免許的な意味で)
アリサ「サンダースは16才から大丈夫なのよ、安心していいわ」(州によって異なりますが)
華「じゃあ準備しますね」テキパキ
アリサ「えっ! ああよろしくお願いするわね」
華「ふふふっ緊張しないでゆっくりしててくださいね」
アリサ「やっぱりその・・・私・・なんというか・・・」
華「やっぱり私が相手では嫌ですよね・・・」メソメソ
アリサ「サンダースは16才から大丈夫なのよ、安心していいわ」(州によって異なりますが)
華「じゃあ準備しますね」テキパキ
アリサ「えっ! ああよろしくお願いするわね」
華「ふふふっ緊張しないでゆっくりしててくださいね」
アリサ「やっぱりその・・・私・・なんというか・・・」
華「やっぱり私が相手では嫌ですよね・・・」メソメソ
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 18:33:35.78 ID:epj/nv7s0
アリサ「違うのよ、ハナに文句なんて全く無いわ、ただその私好きな人がいて・・・そのこういうことはやっぱりその人と・・・」(アリサは洗車を恋人としたい変なやつです)
華「・・・そんなこと気にしなくて良いんですよ」ペロッ
華「ずっと(洗車)してなくて(汚れが)溜まっているんじゃないですか?」サワサワ(あくまでも車体的な意味で)
アリサ「ヒャンッ!」ゾクッ
華「(汚れが)溜まったままだととっても苦しいですよ、いっぱい(汚れを)出してすっきりしたくないですか?」ツツッーーーー スウウーーー
アリサ「や、やめ・・」キャンッ!(汚れをなぞらないで的意味で)
華「私のことなんて気にしなくて良いんですよ。私はアリサさんの道具なんですよ(掃除道具的な意味で)」フニョン
華「道具に気遣いなんて必要ありません!アリサさんが満足するまで、アリサさん(のゴミ箱)が空っぽになるまで、たっぷり出してくださいね」耳元フゥーー
華「・・・そんなこと気にしなくて良いんですよ」ペロッ
華「ずっと(洗車)してなくて(汚れが)溜まっているんじゃないですか?」サワサワ(あくまでも車体的な意味で)
アリサ「ヒャンッ!」ゾクッ
華「(汚れが)溜まったままだととっても苦しいですよ、いっぱい(汚れを)出してすっきりしたくないですか?」ツツッーーーー スウウーーー
アリサ「や、やめ・・」キャンッ!(汚れをなぞらないで的意味で)
華「私のことなんて気にしなくて良いんですよ。私はアリサさんの道具なんですよ(掃除道具的な意味で)」フニョン
華「道具に気遣いなんて必要ありません!アリサさんが満足するまで、アリサさん(のゴミ箱)が空っぽになるまで、たっぷり出してくださいね」耳元フゥーー
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 18:41:39.25 ID:epj/nv7s0
アリサ「あ、ああ、あああああ!!もうどうなっても知らないんだからね」ガバアアアアア(車を洗車場に回した的な意味で)
華「ふふふっ、どうですかアリサさん?とっても柔らかいでしょ」フヨンフヨン (スポンジ的な意味で)
アリサ「何なのこれ!?!?何でこんなに柔らかいの・・・でも弾力があって・・・手に吸い付くような感触/////」モニュンモニュン(洗車専用スポンジ的な意味で)
華「ああん////そんなに激しくしたら(スポンジが)壊れちゃいますわ////」
アリサ「すごい、凄い気持ちいい」モニュンモニュン(洗車用スポンジは柔らかくて気持ちいい的な意味で)
華「ふふふっ焦らなくても(スポンジは)逃げたりしませんわ」クスクス
アリサ「これ我慢できない、もっと触っていたい////」
華「ふふふまだまだこれだけじゃないですよ」(洗車用品は的な意味で)
華「ふふふっ、どうですかアリサさん?とっても柔らかいでしょ」フヨンフヨン (スポンジ的な意味で)
アリサ「何なのこれ!?!?何でこんなに柔らかいの・・・でも弾力があって・・・手に吸い付くような感触/////」モニュンモニュン(洗車専用スポンジ的な意味で)
華「ああん////そんなに激しくしたら(スポンジが)壊れちゃいますわ////」
アリサ「すごい、凄い気持ちいい」モニュンモニュン(洗車用スポンジは柔らかくて気持ちいい的な意味で)
華「ふふふっ焦らなくても(スポンジは)逃げたりしませんわ」クスクス
アリサ「これ我慢できない、もっと触っていたい////」
華「ふふふまだまだこれだけじゃないですよ」(洗車用品は的な意味で)
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 18:55:58.38 ID:epj/nv7s0
華「じゃあ行きますね」ムニュムニュ(洗車的な意味で)
アリサ「すごい、(泡に)全身が包まれてるみたい////」
華「じゃあ次はこっちも使いますね、どうですかこっちも柔らかくて気持ちいいでしょ?」サワサワ モシャモシャ
アリサ「すごい////結構びっしり生えてるのね////でも柔らかくてとっても気持ちいい」サワサワ(高級洗車用ウォッシュミット的な意味で)
華「そんなに力説されてしまうと恥ずかしいですわ」(そこまで高くないのに的な意味で)
華「じゃあ次はこっちで洗ってあげますね、とっても気持ちいいんですよ(車が)」ワシャワシャ グイグイグイ
アリサ「こっちも凄い////もうこんなになってるなんて・・・・もうグチャグチャになっちゃってる////」(車体的な意味で)
華「クスクス・・じゃあ一回(ゴミを)出しちゃいましょう、すっきりしますよ(車内が的な意味で)」グイグイグイ
アリサ「あああああ!!/////だめだめ、それ以上は////(泡だらけで車内に入ろうとしないで)、(私がゴミを持ってそっちに)イクゥ、イクから////」
華「じゃあどうぞ」グイグイ
華「早く(ゴミ)出してすっきりしちゃいましょ」グイイイイイイン
アリサ「ああああああああ
アリサ「すごい、(泡に)全身が包まれてるみたい////」
華「じゃあ次はこっちも使いますね、どうですかこっちも柔らかくて気持ちいいでしょ?」サワサワ モシャモシャ
アリサ「すごい////結構びっしり生えてるのね////でも柔らかくてとっても気持ちいい」サワサワ(高級洗車用ウォッシュミット的な意味で)
華「そんなに力説されてしまうと恥ずかしいですわ」(そこまで高くないのに的な意味で)
華「じゃあ次はこっちで洗ってあげますね、とっても気持ちいいんですよ(車が)」ワシャワシャ グイグイグイ
アリサ「こっちも凄い////もうこんなになってるなんて・・・・もうグチャグチャになっちゃってる////」(車体的な意味で)
華「クスクス・・じゃあ一回(ゴミを)出しちゃいましょう、すっきりしますよ(車内が的な意味で)」グイグイグイ
アリサ「あああああ!!/////だめだめ、それ以上は////(泡だらけで車内に入ろうとしないで)、(私がゴミを持ってそっちに)イクゥ、イクから////」
華「じゃあどうぞ」グイグイ
華「早く(ゴミ)出してすっきりしちゃいましょ」グイイイイイイン
アリサ「ああああああああ
93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 19:04:05.68 ID:epj/nv7s0
途中で送信しちゃいました
アリサ「あああああああああ////(泡が車内に)ダメダメ/// もうだめええええええ」ポテッ(あくまでも泡)
華「いっぱい貯めこんでたんですね(ゴミを)どうですか?すっきりしましたか?」グニュグニュグニュ
アリサ「ひた・・・ひたからもうやめてぇ・・・」アヘアヘ (泡で汚れたので泣いている的な意味で)
華「まだまだですよ、今度はこっちを使っちゃいます」
アリサ「にゃにゃにしょれ////」(下を噛んでしまったので恥ずかしい的な意味で)
華「これはね、こうやって使うものです」ズニュユユユ
アリサ「そ、そこの穴は/////」パクパク (マフラー用浸水防止キャップ的な意味で)
アリサ「あああああああああ////(泡が車内に)ダメダメ/// もうだめええええええ」ポテッ(あくまでも泡)
華「いっぱい貯めこんでたんですね(ゴミを)どうですか?すっきりしましたか?」グニュグニュグニュ
アリサ「ひた・・・ひたからもうやめてぇ・・・」アヘアヘ (泡で汚れたので泣いている的な意味で)
華「まだまだですよ、今度はこっちを使っちゃいます」
アリサ「にゃにゃにしょれ////」(下を噛んでしまったので恥ずかしい的な意味で)
華「これはね、こうやって使うものです」ズニュユユユ
アリサ「そ、そこの穴は/////」パクパク (マフラー用浸水防止キャップ的な意味で)
94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 19:12:45.73 ID:epj/nv7s0
華「ふふふ、こうやって奥まで入れてっと、どうですか?凄くないですか」ニコニコ(浸水しないでしょ的な意味で)
アリサ「だだめええええ、だめりゃの、そこは違うのおおおお////」(それはあくまでもバイク用のマフラーキャップなの的な意味で)
華「ふふアリサさんの反応とっても面白いですわ」クニュクニュ(舌を噛んでて喋れてない的な意味で)
華「でも本番はこれからですよ」シュコシュコシュコ(撥水スプレー的な意味で)
アリサ「にゃ、にゃにこれ////」(撥水スプレーなんて初めて見た的な意味で)
華「どうですか?この感じ・・・(水を弾く感じは的な意味で)と~ってもすごくないですか」シュコシュコシュコ
アリサ「しりゃない////私こんりゃのしりゃない////」(初めて見た的な意味で)
アリサ「だだめええええ、だめりゃの、そこは違うのおおおお////」(それはあくまでもバイク用のマフラーキャップなの的な意味で)
華「ふふアリサさんの反応とっても面白いですわ」クニュクニュ(舌を噛んでて喋れてない的な意味で)
華「でも本番はこれからですよ」シュコシュコシュコ(撥水スプレー的な意味で)
アリサ「にゃ、にゃにこれ////」(撥水スプレーなんて初めて見た的な意味で)
華「どうですか?この感じ・・・(水を弾く感じは的な意味で)と~ってもすごくないですか」シュコシュコシュコ
アリサ「しりゃない////私こんりゃのしりゃない////」(初めて見た的な意味で)
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 19:27:49.07 ID:epj/nv7s0
華「でも凄いのはここからですよ」ニヤニヤ
チョロチョロ プシャアアアア
アリサ「らめええええ、入っちゃう、入っちゃう(隙間から水が)あああああん、入ってくるうううう/////」
華「大丈夫ですよ(塞いであるから)ニコニコ、もっといっちゃいましょうね」チュブチュブチュブ
アリサ「あああああああ////しゅごい、ほんとりゃあああ(ほんとに入ってこない的な意味で)」
華「こっちがお留守番ですね、グリグリグリイイイ」クスクスクス (細かいところは細い棒があると掃除しやすいです)
アリサ「もう、りゃめええええええ(私にもやらせてください的な意味で)」プシャアアアアアアア チョロチョロチョロ(最後はシャワーで流しましょう)
アリサ「しゅごい////こんなの(綺麗になった所)初めて(見た的な意味で)」
華「ふふふっ今度来たらもっと凄いの使ってあげますからね」クスクス(洗車用品的な意味で)
アリサ「ひゃい、またきまひゅ、じぇったいきまひゅ//////」(舌を噛んじゃうと喋れなくて辛いよね)
チョロチョロ プシャアアアア
アリサ「らめええええ、入っちゃう、入っちゃう(隙間から水が)あああああん、入ってくるうううう/////」
華「大丈夫ですよ(塞いであるから)ニコニコ、もっといっちゃいましょうね」チュブチュブチュブ
アリサ「あああああああ////しゅごい、ほんとりゃあああ(ほんとに入ってこない的な意味で)」
華「こっちがお留守番ですね、グリグリグリイイイ」クスクスクス (細かいところは細い棒があると掃除しやすいです)
アリサ「もう、りゃめええええええ(私にもやらせてください的な意味で)」プシャアアアアアアア チョロチョロチョロ(最後はシャワーで流しましょう)
アリサ「しゅごい////こんなの(綺麗になった所)初めて(見た的な意味で)」
華「ふふふっ今度来たらもっと凄いの使ってあげますからね」クスクス(洗車用品的な意味で)
アリサ「ひゃい、またきまひゅ、じぇったいきまひゅ//////」(舌を噛んじゃうと喋れなくて辛いよね)
96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 19:35:14.24 ID:epj/nv7s0
ケイ「おかえりアリサ、どうだったの?」
アリサ「まあまあですね////また来てあげてもいいんじゃないですか?」ウウウッ
ケイ「素直じゃないわねアリサは、そうだ、アリサの分もエンブレム作ってあげたわよ」
アリサ「本当ですか?ありがとうございます」
杏「やあやあ、みんな楽しんでくれたかな?」
ケイ「あらアンジー、と~っても楽しかった、また絶対来るわね」
ナオミ「楽しかったは、ユカリによろしく」
アリサ「ハナさんにもよろしく伝えて下さい」ペコ
ケイ「じゃあみんな帰るわよ、Go ahead!」ブロロオオオオン
アリサ「まあまあですね////また来てあげてもいいんじゃないですか?」ウウウッ
ケイ「素直じゃないわねアリサは、そうだ、アリサの分もエンブレム作ってあげたわよ」
アリサ「本当ですか?ありがとうございます」
杏「やあやあ、みんな楽しんでくれたかな?」
ケイ「あらアンジー、と~っても楽しかった、また絶対来るわね」
ナオミ「楽しかったは、ユカリによろしく」
アリサ「ハナさんにもよろしく伝えて下さい」ペコ
ケイ「じゃあみんな帰るわよ、Go ahead!」ブロロオオオオン
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/27(金) 19:38:31.95 ID:epj/nv7s0
桃「会長、今日の売上です」
杏「ん~まだまだだね~中古車が売れてくれると良いんだけどねえ」モグモグ
桃「何か特典でも付けますか?」
柚子「ポイント3倍とかどうでしょう?」
杏「いいね~それ、それでいこうか」
桃「では早急にチラシを作成します」
杏「お得意様にもDM送っといてね~」
杏「ん~まだまだだね~中古車が売れてくれると良いんだけどねえ」モグモグ
桃「何か特典でも付けますか?」
柚子「ポイント3倍とかどうでしょう?」
杏「いいね~それ、それでいこうか」
桃「では早急にチラシを作成します」
杏「お得意様にもDM送っといてね~」
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 10:52:18.18 ID:2cBRH2uS0
オレンジペコ「ダージリン様、お手紙が来ていますよ」
ダージリン「あら何でしょう?」
オレンジペコ「ダイレクトメールのようですが何でしょうね?」
ダージリン「ふむふむ・・・むむむむむ」
ダージリン「ペコ、すぐ準備なさい!車を買いに行きますわよ」
オレンジペコ「えええ!?この前買った車はどうするんですか?」
ダージリン「あれはアッサムにでもあげましょう、アッサムも連れて行きますわよ、早く準備なさい」
ダージリン「あら何でしょう?」
オレンジペコ「ダイレクトメールのようですが何でしょうね?」
ダージリン「ふむふむ・・・むむむむむ」
ダージリン「ペコ、すぐ準備なさい!車を買いに行きますわよ」
オレンジペコ「えええ!?この前買った車はどうするんですか?」
ダージリン「あれはアッサムにでもあげましょう、アッサムも連れて行きますわよ、早く準備なさい」
110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 10:55:58.23 ID:2cBRH2uS0
ブロロロロロロロオオン キキィィィィ
優花里「お客様のようでありますね」
華「丸っこくて可愛い車ですね」
優花里「あれは、アストンマーチンDB5でありますね」
みほ「アストンマーチンってことはダージリンさんかな?」
キキィィィィ
ダージリン「お久しぶりですね、みほさん」
みほ「ダージリンさんお久しぶりです」ペコッ
杏「やぁ~やぁ~ダージリン、今日はどんなご用件かな?」
ダージリン「ええ、今日はちょっと車を買おうと思いまして」フフフッ
優花里「お客様のようでありますね」
華「丸っこくて可愛い車ですね」
優花里「あれは、アストンマーチンDB5でありますね」
みほ「アストンマーチンってことはダージリンさんかな?」
キキィィィィ
ダージリン「お久しぶりですね、みほさん」
みほ「ダージリンさんお久しぶりです」ペコッ
杏「やぁ~やぁ~ダージリン、今日はどんなご用件かな?」
ダージリン「ええ、今日はちょっと車を買おうと思いまして」フフフッ
111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 11:04:16.97 ID:2cBRH2uS0
みほ「じゃあこの車はどうするんですか?」
ダージリン「これはアッサムに隊長就任祝いに贈ろうと思ってますの、だからこの車もレストアしようと思いまして」
杏「じゃあ自動車部のみんな呼んでくるね~」フリフリ
ナカジマ「アストンマーチンのDB5ですね、珍しい車ですね」
ホシノ「1000台ちょっとしか作られてないからね~」
スズキ「このダークグリーンがいいね~」
ツチヤ「エンジンも良さそうですね~」
ダージリン「これはアッサムに隊長就任祝いに贈ろうと思ってますの、だからこの車もレストアしようと思いまして」
杏「じゃあ自動車部のみんな呼んでくるね~」フリフリ
ナカジマ「アストンマーチンのDB5ですね、珍しい車ですね」
ホシノ「1000台ちょっとしか作られてないからね~」
スズキ「このダークグリーンがいいね~」
ツチヤ「エンジンも良さそうですね~」
112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 11:12:09.44 ID:2cBRH2uS0
ナカジマ「今日はどんなカスタムがお望みですか?」
ダージリン「この車は後輩に贈ろうと思ってますの、ですからまずカラーをグリーンからシルバーにしていただけますか」
ナカジマ「シルバーですね、分かりました」カキカキ
ダージリン「それからリアウィンドウには開閉式の防弾シールドを、フロント底部にはマシンガンを搭載してくれますか」
ナカジマ「ふむふむ・・・じゃあ、フロントガラスも防弾仕様にしないといけないですね、回転式ナンバープレートとエジェクションシートも必要ですね」
ダージリン「あら、お話早くて助かりますわ」ニコッ
沙織「あの人達一体何を作ろうとしてるの??」
優花里「恐らくボンドカーにするつもりなんでしょう、アッサム殿は諜報部に所属してますから」
ダージリン「ではそのようにお願い致しますわ」フフフッ
ナカジマ「ええ、完璧に仕上げておきます」ニコッ
ダージリン「この車は後輩に贈ろうと思ってますの、ですからまずカラーをグリーンからシルバーにしていただけますか」
ナカジマ「シルバーですね、分かりました」カキカキ
ダージリン「それからリアウィンドウには開閉式の防弾シールドを、フロント底部にはマシンガンを搭載してくれますか」
ナカジマ「ふむふむ・・・じゃあ、フロントガラスも防弾仕様にしないといけないですね、回転式ナンバープレートとエジェクションシートも必要ですね」
ダージリン「あら、お話早くて助かりますわ」ニコッ
沙織「あの人達一体何を作ろうとしてるの??」
優花里「恐らくボンドカーにするつもりなんでしょう、アッサム殿は諜報部に所属してますから」
ダージリン「ではそのようにお願い致しますわ」フフフッ
ナカジマ「ええ、完璧に仕上げておきます」ニコッ
113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 11:22:19.71 ID:2cBRH2uS0
ダージリン「それから私も一台車を買おうと思いますの、なにか良い物はあるかしら?」
ナカジマ「じゃあこれなんてどうですか?ロータス・ヨーロッパ・スペシャルです」
ダージリン「ロータス初のミッドシップエンジンのロードカーですね、いい趣味ですこと」フフフッ
華「ミッドシップってなんですか?」
優花里「エンジンを車体後方に配置した車のことであります、重量バランスが車体中心に寄るので旋回性能や俊敏性が向上するんです」
ダージリン「それにカラーリングがJPS使用なんて本当によくわかってますね」
オレンジペコ「黒のボディーにゴールドのストライピングが素敵ですね」
ダージリン「決めましたはこれにします」
杏「お買い上げありがとうございま~す」パチパチ
ナカジマ「じゃあこれなんてどうですか?ロータス・ヨーロッパ・スペシャルです」
ダージリン「ロータス初のミッドシップエンジンのロードカーですね、いい趣味ですこと」フフフッ
華「ミッドシップってなんですか?」
優花里「エンジンを車体後方に配置した車のことであります、重量バランスが車体中心に寄るので旋回性能や俊敏性が向上するんです」
ダージリン「それにカラーリングがJPS使用なんて本当によくわかってますね」
オレンジペコ「黒のボディーにゴールドのストライピングが素敵ですね」
ダージリン「決めましたはこれにします」
杏「お買い上げありがとうございま~す」パチパチ
114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 11:29:05.89 ID:2cBRH2uS0
ダージリン「これでポイントも溜まったんじゃありませんか?」
杏「ちょっと待っててね~」ポチポチポチ
杏「ああ、ちょっと足りないかな、後一回洗車でもして行ってくれれば貯まるんだけどね~」
ダージリン「じゃあオレンジペコ、あなたアストンマーチンを洗車してもらっておいてください、これでポイントは貯まりましたね?」
オレンジペコ「ええ?私がですか?私、免許持ってませんよ?」
ダージリン「敷地内だから大丈夫よ、じゃあ私は早速ドライブに行ってきますから、後は頼みましたよ」
杏「はいはい、じゃあこれがドライブ券ね、お支払いはどうしますか?」
ダージリン「カードでお願いしますわ」ヒョイ
杏「分割でよろしかったですか?」
ダージリン「一括で構いません。さあこれでいいでしょ?みほさんドライブに行きましょ」
みほ「ええ!?私ですか?」
ダージリン「そうですわ、ちゃんとポイントも貯まりましたし、早速行きましょう」バタンッ
杏「じゃあ西住ちゃんよろしくね~」フリフリ
杏「ちょっと待っててね~」ポチポチポチ
杏「ああ、ちょっと足りないかな、後一回洗車でもして行ってくれれば貯まるんだけどね~」
ダージリン「じゃあオレンジペコ、あなたアストンマーチンを洗車してもらっておいてください、これでポイントは貯まりましたね?」
オレンジペコ「ええ?私がですか?私、免許持ってませんよ?」
ダージリン「敷地内だから大丈夫よ、じゃあ私は早速ドライブに行ってきますから、後は頼みましたよ」
杏「はいはい、じゃあこれがドライブ券ね、お支払いはどうしますか?」
ダージリン「カードでお願いしますわ」ヒョイ
杏「分割でよろしかったですか?」
ダージリン「一括で構いません。さあこれでいいでしょ?みほさんドライブに行きましょ」
みほ「ええ!?私ですか?」
ダージリン「そうですわ、ちゃんとポイントも貯まりましたし、早速行きましょう」バタンッ
杏「じゃあ西住ちゃんよろしくね~」フリフリ
115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 11:31:51.90 ID:2cBRH2uS0
杏「じゃあペコちゃんはどうしよっか?」
オレンジペコ「ダージリン様も行ってしまわれましたし、洗車をお願いします」ハァ
杏「今すぐ案内できる娘だと麻子ちゃんだけなんだけど、大丈夫かな?」
オレンジペコ「構いませんから早くしてください・・・」ハァ
杏「じゃあ麻子ちゃんよろしくね~」
麻子「麻子だ、よろしく頼む」
オレンジペコ「オレンジペコです、ペコとお呼びください」
麻子「ペコだな、じゃあ行くぞ」ズカズカ
オレンジペコ「ああ、ちょっと待って下さいよ」
オレンジペコ「ダージリン様も行ってしまわれましたし、洗車をお願いします」ハァ
杏「今すぐ案内できる娘だと麻子ちゃんだけなんだけど、大丈夫かな?」
オレンジペコ「構いませんから早くしてください・・・」ハァ
杏「じゃあ麻子ちゃんよろしくね~」
麻子「麻子だ、よろしく頼む」
オレンジペコ「オレンジペコです、ペコとお呼びください」
麻子「ペコだな、じゃあ行くぞ」ズカズカ
オレンジペコ「ああ、ちょっと待って下さいよ」
116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 11:48:07.46 ID:2cBRH2uS0
麻子「じゃあここだ、中に入ってくれ」
オレンジペコ「は、はい」ドタドタ
麻子「じゃあ閉めるぞ」バタンッ
麻子「なにか飲むか?麦茶しかないけどな」
オレンジペコ「じゃあお茶をいただけますか?」
麻子「ほらお茶だ」
オレンジペコ「ありがとうございます・・・」コクコク
麻子「じゃあさっさと済ませてしますか、こっちに来てくれ」ハァ
オレンジペコ「は、はい」ツカツカ
麻子「じゃあ掛けるぞ」シャワアアアアアアア
麻子「何かあったら言ってくれ」
オレンジペコ「大丈夫です(何なんでしょう?やることはしっかりとしてますし丁寧なんですが、トゲトゲしていると言うか、イライラしているんでしょうか?)」
麻子「じゃあ次はシャンプーだな、動かないでくれ」
オレンジペコ「あの、私も触ってみていいですか?」ツンッ(車体に触ってみたかった的な意味で)ポタッ
麻子「ウヒャアッ!!??」(背中に水が垂れるとびっくりするよね的な意味で)
オレンジペコ「・・・・!?」ツンツンッ!!(車体的な意味で)ポタッ ポタッ
麻子「ヒャアア!! やめ、やめろ////」
オレンジペコ「さてはこの娘」ペロッ!(水に驚いちゃってるんですね的な意味で)
麻子「済まない、直ぐに続きをするから///」
オレンジペコ「は、はい」ドタドタ
麻子「じゃあ閉めるぞ」バタンッ
麻子「なにか飲むか?麦茶しかないけどな」
オレンジペコ「じゃあお茶をいただけますか?」
麻子「ほらお茶だ」
オレンジペコ「ありがとうございます・・・」コクコク
麻子「じゃあさっさと済ませてしますか、こっちに来てくれ」ハァ
オレンジペコ「は、はい」ツカツカ
麻子「じゃあ掛けるぞ」シャワアアアアアアア
麻子「何かあったら言ってくれ」
オレンジペコ「大丈夫です(何なんでしょう?やることはしっかりとしてますし丁寧なんですが、トゲトゲしていると言うか、イライラしているんでしょうか?)」
麻子「じゃあ次はシャンプーだな、動かないでくれ」
オレンジペコ「あの、私も触ってみていいですか?」ツンッ(車体に触ってみたかった的な意味で)ポタッ
麻子「ウヒャアッ!!??」(背中に水が垂れるとびっくりするよね的な意味で)
オレンジペコ「・・・・!?」ツンツンッ!!(車体的な意味で)ポタッ ポタッ
麻子「ヒャアア!! やめ、やめろ////」
オレンジペコ「さてはこの娘」ペロッ!(水に驚いちゃってるんですね的な意味で)
麻子「済まない、直ぐに続きをするから///」
117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 11:54:28.56 ID:2cBRH2uS0
オレンジペコ「そうとわかれば」ニヤニヤ(水が掛からないように注意してあげないとな的な意味で)
オレンジペコ「私も洗ってもいいですか?」(あくまでも車体を)
麻子「だ、だめだ、これは私の仕事だから」
オレンジペコ「良いじゃないですか、それ!!」ツツウウウーーー ポタンッ
麻子「だ、だめええ/////」ビクンビクン(水って急に来ると怖いよね的な意味で)
オレンジペコ「私にも洗わせてください。とってもスベスベしていて気持ちいいですね、まるで肌に吸い付くよう」(イギリスの名車的な意味で) ポタッ
麻子「それは////私の///仕事だかヒャアアアアアンン」(本当に水漏れの酷い店ですね的な意味で)
オレンジペコ「クスクス、本当に感じやすいんですね(水滴に)、じゃあこっちは好きにやらせてもらいますね」モニュモニュモニュ(洗車を的な意味で)
オレンジペコ「私も洗ってもいいですか?」(あくまでも車体を)
麻子「だ、だめだ、これは私の仕事だから」
オレンジペコ「良いじゃないですか、それ!!」ツツウウウーーー ポタンッ
麻子「だ、だめええ/////」ビクンビクン(水って急に来ると怖いよね的な意味で)
オレンジペコ「私にも洗わせてください。とってもスベスベしていて気持ちいいですね、まるで肌に吸い付くよう」(イギリスの名車的な意味で) ポタッ
麻子「それは////私の///仕事だかヒャアアアアアンン」(本当に水漏れの酷い店ですね的な意味で)
オレンジペコ「クスクス、本当に感じやすいんですね(水滴に)、じゃあこっちは好きにやらせてもらいますね」モニュモニュモニュ(洗車を的な意味で)
118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 12:14:32.52 ID:2cBRH2uS0
オレンジペコ「この辺りなんてどうですか、ぷっくりしてて可愛らしいですよ」(DB5のライト周り的な意味で)ポタッ
麻子「だめだ/////そんなふうに、荒っぽくしないでクゥゥウゥゥン////」(あくまでも水滴)
オレンジペコ「ここはぷっくりして可愛らしいいのに、こっちは大人なんですね」クスクス(DB5の洗練された流れるようなシルエット的な意味で) ポタッ
麻子「そっちは本当に////ウヒャアアアア」ビクビクッ
オレンジペコ「ここの中はどうなってるんでしょうね」グニュグニュ(エンジンルーム的な意味で)
麻子「だめだ、そこは本当に////(ボンネットの吸気ダクトは折れやすいので力のかけ過ぎは厳禁)」
オレンジペコ「ここの穴はこんな風になってたんですね クスクス 中まで丸見えですよ」(タービンパイプが的な意味で)
麻子「そこはそんな風にしちゃ////おばあに叱られる///」(おばあもカーマニアだった的な意味で)
オレンジペコ「フフフッ大丈夫ですよ、優しくしてますから」クニュクニュ(折れやすいからね的意味で)ポタッ
麻子「だめだ////こんなの////こんなこと/////ヒャアアアアアアアア」ビクンビクン(あくまでも垂れてきた水に驚いただけ)
オレンジペコ「フフフッ本当に面白い娘ですね、そんなに暴れると本当に(エアダクトが)壊れちゃいますよ」フウウーーー(面白かったのでいたずらしたくなった的な意味で)
麻子「ヒャアアア、だめ ビクンビクン そこは本当にだめ/////」(耳に空気をかけないでてきな意味で)
麻子「だめだ/////そんなふうに、荒っぽくしないでクゥゥウゥゥン////」(あくまでも水滴)
オレンジペコ「ここはぷっくりして可愛らしいいのに、こっちは大人なんですね」クスクス(DB5の洗練された流れるようなシルエット的な意味で) ポタッ
麻子「そっちは本当に////ウヒャアアアア」ビクビクッ
オレンジペコ「ここの中はどうなってるんでしょうね」グニュグニュ(エンジンルーム的な意味で)
麻子「だめだ、そこは本当に////(ボンネットの吸気ダクトは折れやすいので力のかけ過ぎは厳禁)」
オレンジペコ「ここの穴はこんな風になってたんですね クスクス 中まで丸見えですよ」(タービンパイプが的な意味で)
麻子「そこはそんな風にしちゃ////おばあに叱られる///」(おばあもカーマニアだった的な意味で)
オレンジペコ「フフフッ大丈夫ですよ、優しくしてますから」クニュクニュ(折れやすいからね的意味で)ポタッ
麻子「だめだ////こんなの////こんなこと/////ヒャアアアアアアアア」ビクンビクン(あくまでも垂れてきた水に驚いただけ)
オレンジペコ「フフフッ本当に面白い娘ですね、そんなに暴れると本当に(エアダクトが)壊れちゃいますよ」フウウーーー(面白かったのでいたずらしたくなった的な意味で)
麻子「ヒャアアア、だめ ビクンビクン そこは本当にだめ/////」(耳に空気をかけないでてきな意味で)
120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 12:27:58.65 ID:2cBRH2uS0
オレンジペコ「どうなってるのかな?」クパァ(ボンネット的な意味で)
オレンジペコ「もう(配線が)ぐちゃぐちゃになっちゃってますね、こんなの見せられたら私も///」ペロッ(お掃除魂に火が入る的な意味で)
麻子「わたしも////私もする///」ガバアア(ボンネットはしっかり開けましょう的な意味で)
オレンジペコ「じゃあ二人で一緒にしましょうね」ニコッ(整備を)
麻子「あ、ああ///」(ちょっと恥ずかしかった)
ガバアア
オレンジペコ「どうですか?ここ、どうなってるかしっかり見えますか?」(エンジンルーム的な意味で)
麻子「もう///ぐちゃぐちゃだ(配線が)///ネバネバで///液体がこんなに滴って・・・まるで糸を引いてるみたいだ」(エンジンルームに水が入ってしまった的な意味で)
オレンジペコ「そんなにジロジロ見られては恥ずかしいですよ」ニヤニヤ(ダージリン様が全然整備してなかった的な意味で)
麻子「触っても///いいか?」(ベトベトしてるのって触ってみたくなるよね的な意味で)
オレンジペコ「ええ、どうぞ」グイグイ(ボルトが緩んでいたので締めている的な意味で)
麻子「んんんんん!?」(思ったよりもベタベタでびっくりしている的な意味で)
オレンジペコ「もう(配線が)ぐちゃぐちゃになっちゃってますね、こんなの見せられたら私も///」ペロッ(お掃除魂に火が入る的な意味で)
麻子「わたしも////私もする///」ガバアア(ボンネットはしっかり開けましょう的な意味で)
オレンジペコ「じゃあ二人で一緒にしましょうね」ニコッ(整備を)
麻子「あ、ああ///」(ちょっと恥ずかしかった)
ガバアア
オレンジペコ「どうですか?ここ、どうなってるかしっかり見えますか?」(エンジンルーム的な意味で)
麻子「もう///ぐちゃぐちゃだ(配線が)///ネバネバで///液体がこんなに滴って・・・まるで糸を引いてるみたいだ」(エンジンルームに水が入ってしまった的な意味で)
オレンジペコ「そんなにジロジロ見られては恥ずかしいですよ」ニヤニヤ(ダージリン様が全然整備してなかった的な意味で)
麻子「触っても///いいか?」(ベトベトしてるのって触ってみたくなるよね的な意味で)
オレンジペコ「ええ、どうぞ」グイグイ(ボルトが緩んでいたので締めている的な意味で)
麻子「んんんんん!?」(思ったよりもベタベタでびっくりしている的な意味で)
121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 12:42:05.67 ID:2cBRH2uS0
オレンジペコ「どうしたんですか?触りたかったんじゃなかったんですか?」グイグイ(ボルトが締まりにくい的な意味で)
麻子「んんんんん/////」モガモガ
オレンジペコ「フフフッこっちも凄いことになっちゃってますよ」チュブチュブ(汚れが的な意味で)
麻子「プハッ!! ゲホゲホ 駄目だ苦しい////」(エンジンルームに顔を突っ込みっぱなしは苦しい的な意味で)
オレンジペコ「フフフッもうギブアップですか?」
麻子「まだだ、まだやる」ブチュグチュ(整備を的な意味で)
オレンジペコ「ああああ////いいですね、その調子です」グイグイ(あくまでも整備的な意味で)
オレンジペコ「じゃあもっと二人で頑張りましょう♡♡」
麻子「ああ、負けない」
麻子「んんんんん/////」モガモガ
オレンジペコ「フフフッこっちも凄いことになっちゃってますよ」チュブチュブ(汚れが的な意味で)
麻子「プハッ!! ゲホゲホ 駄目だ苦しい////」(エンジンルームに顔を突っ込みっぱなしは苦しい的な意味で)
オレンジペコ「フフフッもうギブアップですか?」
麻子「まだだ、まだやる」ブチュグチュ(整備を的な意味で)
オレンジペコ「ああああ////いいですね、その調子です」グイグイ(あくまでも整備的な意味で)
オレンジペコ「じゃあもっと二人で頑張りましょう♡♡」
麻子「ああ、負けない」
122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 12:54:30.29 ID:2cBRH2uS0
杏「どうでしたかうちの娘は?」
オレンジペコ「ふふふ、私もつい本気になってしまいました、楽しかったですわ」
杏「じゃあ整備が終わるまで結構時間がかかるけどどうする?」
オレンジペコ「そうでした、どうやって帰りましょう・・・・」
ナカジマ「じゃあ代車出してあげるよ、今度この車を取りに来るときに返してくれればいいから」
アッサム「それはありがたいですね、早速帰りましょう」
オレンジペコ「アッサム様運転はお願いします」
ナカジマ「じゃ~ん、ケーターハムスーパーセブン JPEだよ~」
オレンジペコ「白いボディーにオレンジのストライプが可愛らしいですね」
アッサム「でもこれで帰るにしても雨が降ったら最後ですね、屋根どころか幌すらありませんからね」
杏「やめといたほうが良いんじゃない?嵐が来るらしいから」
麻子「なら今晩はこっちに泊まっていけばいい」
アッサム「そうですね、今日は御厄介になりましょう」
オレンジペコ「帰ったらダージリン様にはこの埋め合わせはしてもらいましょう」
ブロロロロロロロオオン
杏「じゃあまたね~」フリフリ
オレンジペコ「ふふふ、私もつい本気になってしまいました、楽しかったですわ」
杏「じゃあ整備が終わるまで結構時間がかかるけどどうする?」
オレンジペコ「そうでした、どうやって帰りましょう・・・・」
ナカジマ「じゃあ代車出してあげるよ、今度この車を取りに来るときに返してくれればいいから」
アッサム「それはありがたいですね、早速帰りましょう」
オレンジペコ「アッサム様運転はお願いします」
ナカジマ「じゃ~ん、ケーターハムスーパーセブン JPEだよ~」
オレンジペコ「白いボディーにオレンジのストライプが可愛らしいですね」
アッサム「でもこれで帰るにしても雨が降ったら最後ですね、屋根どころか幌すらありませんからね」
杏「やめといたほうが良いんじゃない?嵐が来るらしいから」
麻子「なら今晩はこっちに泊まっていけばいい」
アッサム「そうですね、今日は御厄介になりましょう」
オレンジペコ「帰ったらダージリン様にはこの埋め合わせはしてもらいましょう」
ブロロロロロロロオオン
杏「じゃあまたね~」フリフリ
123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 12:59:17.84 ID:2cBRH2uS0
桃「これで一台売れましたね」パチパチ
柚子「カスタムの注文も入りましたし、宣伝の効果も上々ですね」
杏「そうだね~この調子でどんどん売っちゃおっか~」モグモグ
杏「自動車部のみんなもがんばってね~」
ナカジマ「任せてください、こんなにいい車をカスタムできるなんて楽しみですね」
杏「じゃあ後はよろしくね~」
柚子「そう言えば西住さんとダージリンさんは何処まで行ったんですかね?」
桃「嵐が来るからな、帰ってこれると良いが」
杏「まあ、なんとかなっるしょ」
柚子「カスタムの注文も入りましたし、宣伝の効果も上々ですね」
杏「そうだね~この調子でどんどん売っちゃおっか~」モグモグ
杏「自動車部のみんなもがんばってね~」
ナカジマ「任せてください、こんなにいい車をカスタムできるなんて楽しみですね」
杏「じゃあ後はよろしくね~」
柚子「そう言えば西住さんとダージリンさんは何処まで行ったんですかね?」
桃「嵐が来るからな、帰ってこれると良いが」
杏「まあ、なんとかなっるしょ」
132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 18:14:21.68 ID:2cBRH2uS0
ザアアアアアアアアアアアアアアアアアア
ラジオ「台風16号は未だに強い勢力を保ったまま・・・・」キュウキュウ
ダージリン「今更ラジオを聞いても意味はございませんことよ」
みほ「それは情報に敏いダージリンさんにはらしくないんじゃ無いですか?」
ダージリン「だから今更と言ってるんですの。もう少し早く出発できていればまだしも、恐らくこの嵐では主要な幹線道路は封鎖されているでしょう、高速道路も充てにはなりませんし、台風の中を走って帰るしかありませんね、それともこのまま嵐の中、山中で一晩明かすのがご希望ですの?」
ダージリン「どなただったかしら限定版のぬいぐ・・ みほ「はい私です・・限定版のボコにはしゃいだ挙句、足を滑らせ、くじいてお手間を掛けてしまったのは・・・・」ションボリ
ダージリン「そこまで責めていませんわ・・・しかしこの風と雨どうしましょうね・・・」ブウウウウウン
みほ「ダージリンさんあれ」指差し
~この先通行止め~
ダージリン「これはもうどうにもなりませんね・・・」フゥウウ
ラジオ「台風16号は未だに強い勢力を保ったまま・・・・」キュウキュウ
ダージリン「今更ラジオを聞いても意味はございませんことよ」
みほ「それは情報に敏いダージリンさんにはらしくないんじゃ無いですか?」
ダージリン「だから今更と言ってるんですの。もう少し早く出発できていればまだしも、恐らくこの嵐では主要な幹線道路は封鎖されているでしょう、高速道路も充てにはなりませんし、台風の中を走って帰るしかありませんね、それともこのまま嵐の中、山中で一晩明かすのがご希望ですの?」
ダージリン「どなただったかしら限定版のぬいぐ・・ みほ「はい私です・・限定版のボコにはしゃいだ挙句、足を滑らせ、くじいてお手間を掛けてしまったのは・・・・」ションボリ
ダージリン「そこまで責めていませんわ・・・しかしこの風と雨どうしましょうね・・・」ブウウウウウン
みほ「ダージリンさんあれ」指差し
~この先通行止め~
ダージリン「これはもうどうにもなりませんね・・・」フゥウウ
133: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 18:17:45.21 ID:2cBRH2uS0
みほ「そうですね・・・」ウツムキ
ザアアアアアアアアアアアアアア
ダージリン「・・・・足?痛みますの?」
みほ「いえ、大丈夫です・・・」
ダージリン「それにしてもお腹すきましたわね、高速に乗れたらなにか食べましょ」ブウウウウウン
みほ「ダージリンさん・・・・・」
ダージリン「・・・・・」ジィィィィィィ
みほ「前!?」
ダージリン「なんですの!?」クルッ
みほ「なんでもないです」
ザアアアアアアアアアアアアアア
ダージリン「・・・・足?痛みますの?」
みほ「いえ、大丈夫です・・・」
ダージリン「それにしてもお腹すきましたわね、高速に乗れたらなにか食べましょ」ブウウウウウン
みほ「ダージリンさん・・・・・」
ダージリン「・・・・・」ジィィィィィィ
みほ「前!?」
ダージリン「なんですの!?」クルッ
みほ「なんでもないです」
134: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 18:23:38.41 ID:2cBRH2uS0
ダージリン「・・・・・・・」ブウウウウウン
みほ「・・・・・・」ブウウウウウン
みほ「・・・・ちょっと、お礼を言いたい気分になっただけです・・・」
ダージリン「なんですって?」
みほ「なんでもないです」ムスッ
~この先通行止め~
ダージリン「この先選択肢は2つ、1つはこの道を諦める、2つ目の前の看板をこっそりどかして先へ進む・・・」
みほ「2つ目はだめですね、戦車道優勝校、夜の道路で暴走行為なんて新聞に書かれて取り消しにでもなったらまた大洗が廃校になっちゃいます・・・」
みほ「・・・・・・」ブウウウウウン
みほ「・・・・ちょっと、お礼を言いたい気分になっただけです・・・」
ダージリン「なんですって?」
みほ「なんでもないです」ムスッ
~この先通行止め~
ダージリン「この先選択肢は2つ、1つはこの道を諦める、2つ目の前の看板をこっそりどかして先へ進む・・・」
みほ「2つ目はだめですね、戦車道優勝校、夜の道路で暴走行為なんて新聞に書かれて取り消しにでもなったらまた大洗が廃校になっちゃいます・・・」
135: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 18:27:13.42 ID:2cBRH2uS0
ダージリン「そこで第3の選択肢です、みほさん寝たくありませんか?」
みほ「寝る!?」
ダージリン「一晩中走り続けるなんて私の体力も持ちませんわ、それに疲労で事故でも起こせばそれこそ新聞沙汰ですわよ」
ダージリン「だからここはゆっくり足を伸ばして休みませんこと?」
みほ「そうですね、言いたいことはわかりました」
ダージリン「じゃあ、そういう事で」
みほ「そういう事で・・・」ブウウウウウン
みほ「寝る!?」
ダージリン「一晩中走り続けるなんて私の体力も持ちませんわ、それに疲労で事故でも起こせばそれこそ新聞沙汰ですわよ」
ダージリン「だからここはゆっくり足を伸ばして休みませんこと?」
みほ「そうですね、言いたいことはわかりました」
ダージリン「じゃあ、そういう事で」
みほ「そういう事で・・・」ブウウウウウン
136: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 18:31:36.12 ID:2cBRH2uS0
~HOTEL Bocoderella~
ブウウウウウウウン キキィィィィ
みほ「ダージリンさん、ちょっと・・ここって/////」
ダージリン「なんですの?」
みほ「あの本当にここなんですか?」オロオロ
ダージリン「いけませんか?」
みほ「私・・・いやですよ////その・・・」チラッ マッカッカ
ダージリン「でもこの辺りに泊まれるところと言ったらここぐらいしかありませんわよ?」
みほ「でも//////」
ダージリン「どうせ寝るだけならどこでも一緒ですわよ」
ブウウウウウウウン キキィィィィ
みほ「ダージリンさん、ちょっと・・ここって/////」
ダージリン「なんですの?」
みほ「あの本当にここなんですか?」オロオロ
ダージリン「いけませんか?」
みほ「私・・・いやですよ////その・・・」チラッ マッカッカ
ダージリン「でもこの辺りに泊まれるところと言ったらここぐらいしかありませんわよ?」
みほ「でも//////」
ダージリン「どうせ寝るだけならどこでも一緒ですわよ」
137: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 18:34:07.68 ID:2cBRH2uS0
ブウウウウウウウン
ダージリン「みほさんお部屋選んでくれますか?」
みほ「へっ!?う、うん///えっとどれが良い?」ヒキツリ
ダージリン「どこでも良いですわよ、適当に選んでください」
みほ「じゃあ ポチッ 202号室です/////」
ダージリン「はいはい」ブロロロロロロロオオン
ダージリン「みほさんお部屋選んでくれますか?」
みほ「へっ!?う、うん///えっとどれが良い?」ヒキツリ
ダージリン「どこでも良いですわよ、適当に選んでください」
みほ「じゃあ ポチッ 202号室です/////」
ダージリン「はいはい」ブロロロロロロロオオン
138: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 18:38:58.28 ID:2cBRH2uS0
~お人形部屋~
クマの人形「やぁ!」
うさぎの人形「やぁ!」
ダージリン「・・・・こういうのがご趣味ですの?」
みほ「だってダージリンさんがどこでも良いって・・・」
ダージリン「見て見てみほさん、このシャワー室、スケスケですわ」クスクス
みほ「そんな////」
ダージリン「お湯を貼れば曇ると思いますわ」
みほ「その///ダージリンさんお先にどうぞ・・・」
ダージリン「そうですか、ではお先に・・・」
パチッ
ダージリン「見てくださいみほさん!ほら、見えなくなりましたわ」クスクス
クマの人形「やぁ!」
うさぎの人形「やぁ!」
ダージリン「・・・・こういうのがご趣味ですの?」
みほ「だってダージリンさんがどこでも良いって・・・」
ダージリン「見て見てみほさん、このシャワー室、スケスケですわ」クスクス
みほ「そんな////」
ダージリン「お湯を貼れば曇ると思いますわ」
みほ「その///ダージリンさんお先にどうぞ・・・」
ダージリン「そうですか、ではお先に・・・」
パチッ
ダージリン「見てくださいみほさん!ほら、見えなくなりましたわ」クスクス
139: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 18:41:45.86 ID:2cBRH2uS0
みほ「はぁ・・・・」ベットにボフン
みほ「なんだか疲れちゃったな」ウウウーン チラッ
みほ「このボタンなんだろう?」カチッ
ウィィィィィィン グルグルグル
みほ「な、なになに!? 何でベットが回って・・・」ワワー キャーキャー
ダージリン「ハァ・・・なにをやっているのかしら」シャアアアアア
みほ「なんだか疲れちゃったな」ウウウーン チラッ
みほ「このボタンなんだろう?」カチッ
ウィィィィィィン グルグルグル
みほ「な、なになに!? 何でベットが回って・・・」ワワー キャーキャー
ダージリン「ハァ・・・なにをやっているのかしら」シャアアアアア
140: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 18:44:20.14 ID:2cBRH2uS0
ダージリン「みほさんお先にいただきましたわ、どうぞお使いになって」カラカラ
みほ「は、はい///失礼します」カラカラカラ
シュル シュル スススウウウ
ダージリン「・・・・・・・・」ウズウズ
ダージリン「ソロリソロリ」ソソソ カラカラカラ
みほ「なにしてるんですかダージリンさん?」バスタオル姿
ダージリン「失礼しました~」カラカラカラ
みほ「は、はい///失礼します」カラカラカラ
シュル シュル スススウウウ
ダージリン「・・・・・・・・」ウズウズ
ダージリン「ソロリソロリ」ソソソ カラカラカラ
みほ「なにしてるんですかダージリンさん?」バスタオル姿
ダージリン「失礼しました~」カラカラカラ
141: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 18:47:47.25 ID:2cBRH2uS0
ダージリン「何か飲みますか・・・」ガチャ
冷蔵庫 まむしドリンク「やぁ」
ダージリン「こういうのって本当に効くのかしら?」
みほ「頂きました・・・時間も遅いし休みましょうか」
ダージリン「そうですね」アハハハッ
みほ「私、ソファーと掛け布団借りますね」
ダージリン「ないですよ?」
みほ「えッ!?」
冷蔵庫 まむしドリンク「やぁ」
ダージリン「こういうのって本当に効くのかしら?」
みほ「頂きました・・・時間も遅いし休みましょうか」
ダージリン「そうですね」アハハハッ
みほ「私、ソファーと掛け布団借りますね」
ダージリン「ないですよ?」
みほ「えッ!?」
142: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 18:51:38.19 ID:2cBRH2uS0
ダージリン「布団はベットのこれだけです」
みほ「・・・私、ソファーでいいです、バスタオルお腹に巻いておけば大丈夫です」
ダージリン「だめですわそれは、怪我もしてるんですしベットを使ってください。私がソファーで寝ます」
みほ「でもそれじゃあ・・・」
ダージリン「ほら、怪我人は早く寝た寝た」グイグイ
みほ「ほんとうに良いんですか?」
ダージリン「構いませんわ早く寝て、明日に備えましょ。電気の消し方分かりますか?」
みほ「自信ないです・・・」アハハハッ
みほ「・・・私、ソファーでいいです、バスタオルお腹に巻いておけば大丈夫です」
ダージリン「だめですわそれは、怪我もしてるんですしベットを使ってください。私がソファーで寝ます」
みほ「でもそれじゃあ・・・」
ダージリン「ほら、怪我人は早く寝た寝た」グイグイ
みほ「ほんとうに良いんですか?」
ダージリン「構いませんわ早く寝て、明日に備えましょ。電気の消し方分かりますか?」
みほ「自信ないです・・・」アハハハッ
143: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 18:54:32.62 ID:2cBRH2uS0
~真夜中~
コソコソ コソコソ
ソローリ ソローリ ベットに近づき
ダージリン「みほさん寝ちゃいましたの?」
みほ「す~ す~ す~」
ソロリ ソロリ
みほ「・・・・・・っ」ドキドキドキ
ダージリン「・・・・・・」
みほ「・・・・・・・・・・」ドキドキドキ
ドキドキ
ドキドキ
ダージリン「・・・・」ガシッ スススス
コソコソ コソコソ
ソローリ ソローリ ベットに近づき
ダージリン「みほさん寝ちゃいましたの?」
みほ「す~ す~ す~」
ソロリ ソロリ
みほ「・・・・・・っ」ドキドキドキ
ダージリン「・・・・・・」
みほ「・・・・・・・・・・」ドキドキドキ
ドキドキ
ドキドキ
ダージリン「・・・・」ガシッ スススス
144: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 18:57:06.90 ID:2cBRH2uS0
みほ「!?!?」ドキドキドキ
ダージリン「・・・・・」スススッ 布団直してあげる
ソロリ ソロリ
ソファー ギシッ
みほ「・・・・・・」
みほ「・・・・・・・・」ギシッ
ソロリ ソローリ ギシッ
みほ「ダージリンさん寝ちゃいましたか?」
ダージリン「・・・・・・・・」パッチリ
ダージリン「す~ す~ す~」ネタフリー
ダージリン「・・・・・」スススッ 布団直してあげる
ソロリ ソロリ
ソファー ギシッ
みほ「・・・・・・」
みほ「・・・・・・・・」ギシッ
ソロリ ソローリ ギシッ
みほ「ダージリンさん寝ちゃいましたか?」
ダージリン「・・・・・・・・」パッチリ
ダージリン「す~ す~ す~」ネタフリー
145: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 19:02:39.71 ID:2cBRH2uS0
みほ「ダージリンさん」ススススッ
ダージリン「・・・・・・」ドキドキドキ
パサッ
みほ「風邪引いちゃいますよ」ギシッ ギュウウウ
ダージリン「・・・・・」ドキドキドキ
みほ「・・・・・」ドキドキドキ ギュウウウウ
カチッ カチッ カチッ
ダージリン「・・・・・」ドキドキドキ
みほ「・・・・・」ドキドキドキ
ドキドキドキ
ドキドキドキ
ドクンッ ドクンッ
ギュウウウウウ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダージリン「・・・・・・」ドキドキドキ
パサッ
みほ「風邪引いちゃいますよ」ギシッ ギュウウウ
ダージリン「・・・・・」ドキドキドキ
みほ「・・・・・」ドキドキドキ ギュウウウウ
カチッ カチッ カチッ
ダージリン「・・・・・」ドキドキドキ
みほ「・・・・・」ドキドキドキ
ドキドキドキ
ドキドキドキ
ドクンッ ドクンッ
ギュウウウウウ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
146: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 19:08:02.50 ID:2cBRH2uS0
ブウウウウウウウン
ダージリン「ゆっくり寝られましたか?」
みほ「ええ/////、ダージリンさんは?」
ダージリン「ええよく寝られましたわ」フフーン
みほ「あの、このドライブが終わったら///またどこかに出かけませんか?」
ダージリン「そうですね、次は温泉でも行ってゆっくりしましょうか」
みほ「潮騒の湯とか鴎松亭とかゆっくら健康館ならいいですよ」
ダージリン「ハハハ・・・日帰りで行ける所というわけですね」
みほ「ええ、今度はですけどね」ニコッ
ダージリン「それって!?」
みほ「ふふふふ前見てないと危ないですよ」ニコニコ
ダージリン「ゆっくり寝られましたか?」
みほ「ええ/////、ダージリンさんは?」
ダージリン「ええよく寝られましたわ」フフーン
みほ「あの、このドライブが終わったら///またどこかに出かけませんか?」
ダージリン「そうですね、次は温泉でも行ってゆっくりしましょうか」
みほ「潮騒の湯とか鴎松亭とかゆっくら健康館ならいいですよ」
ダージリン「ハハハ・・・日帰りで行ける所というわけですね」
みほ「ええ、今度はですけどね」ニコッ
ダージリン「それって!?」
みほ「ふふふふ前見てないと危ないですよ」ニコニコ
147: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 19:12:18.19 ID:2cBRH2uS0
オレンジペコ「お帰りなさいませダージリン様、随分ごきげんですね」
ダージリン「ふふふ、みほさんとまたデートの約束を取り付けましたの」イエーイ
オレンジペコ「それはおめでとうございます」ニコニコ
ダージリン「ありがとうペコ」
オレンジペコ「いえいえ、ところで私達あの後、大洗に取り残されて嵐の中大変だったんですよ」ニコニコ
ダージリン「それは大変でしたね、すっかり忘れていましたわ」ルンルン
オレンジペコ「そこで掛かってしまった経費をダージリン様に払っていただきたいんですけど、よろしいですか?」
ダージリン「ふふふ、みほさんとまたデートの約束を取り付けましたの」イエーイ
オレンジペコ「それはおめでとうございます」ニコニコ
ダージリン「ありがとうペコ」
オレンジペコ「いえいえ、ところで私達あの後、大洗に取り残されて嵐の中大変だったんですよ」ニコニコ
ダージリン「それは大変でしたね、すっかり忘れていましたわ」ルンルン
オレンジペコ「そこで掛かってしまった経費をダージリン様に払っていただきたいんですけど、よろしいですか?」
148: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 19:18:15.55 ID:2cBRH2uS0
ダージリン「そんなのとなら幾らでも払ってあげますわ」ルンルン
オレンジペコ「ではこちらになります、サインをお願いします」
ダージリン「はいはい、次のデートは何処に行こうかしら」サラサラサラー
オレンジペコ「ありがとうございました、ではこちらが領収書になります」
ダージリン「はいはい、そこに置いておいてください」
オレンジペコ「では失礼します」ガチャンッ
ダージリン「ふんふん~♪ 次は海なんてのもいいですわね」ペラッ ジイイ
ダージリン「!?」
オレンジペコ「ペコ、このケーターハム600万円ってどういうことですか?ペコ~ペコ~」ギャーギャー
オレンジペコ「ではこちらになります、サインをお願いします」
ダージリン「はいはい、次のデートは何処に行こうかしら」サラサラサラー
オレンジペコ「ありがとうございました、ではこちらが領収書になります」
ダージリン「はいはい、そこに置いておいてください」
オレンジペコ「では失礼します」ガチャンッ
ダージリン「ふんふん~♪ 次は海なんてのもいいですわね」ペラッ ジイイ
ダージリン「!?」
オレンジペコ「ペコ、このケーターハム600万円ってどういうことですか?ペコ~ペコ~」ギャーギャー
149: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 19:38:25.73 ID:2cBRH2uS0
ローズヒップ「ダージリン様が及びのようですがいいんですの?」
オレンジペコ「いいんです、それより早く出してください。全速力で」
ローズヒップ「わかりましたわ、行きましわよ」ギュルルルルル ブウォオオオオオオオオオン ブシュウウウウウウン
ダージリン「ちょっとペコ、待ちなさーい」ギャーギャー
オレンジペコ「流石車体重量500kg、エンツォやヴァイロンより早いという噂は本当らしいですね」
オレンジペコ「いいんです、それより早く出してください。全速力で」
ローズヒップ「わかりましたわ、行きましわよ」ギュルルルルル ブウォオオオオオオオオオン ブシュウウウウウウン
ダージリン「ちょっとペコ、待ちなさーい」ギャーギャー
オレンジペコ「流石車体重量500kg、エンツォやヴァイロンより早いという噂は本当らしいですね」
151: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 19:45:31.25 ID:2cBRH2uS0
エリカ「・・・やっと届いたわね、貯金も全部はたいてなんとか買えたわ・・・これで私もみほと」ニヒヒヒ
エリカ「さて、では早速行きますか」バタンッ ギュルルル ギュルルルルル ボウン ドドドド
まほ「誰か居るのか?」ガチャッ
エリカ「しまった、隊長・・・」
まほ「エリカかこんな所でどうしたんだ?それにこの車は??」
エリカ「あの・・・私も車を買ったのでドライブにでも行こうかと・・・」ハハハッ
まほ「そうか、エリカもこの前17になったんだったな」
エリカ「はい、黒森峰の法律では17才から免許が取れますから」ダラダラ
まほ「ああ、だが17才では保護者の同乗がなければ運転は出来ないぞ、何処に行くつもりだったんだ」ジイイ
エリカ「さて、では早速行きますか」バタンッ ギュルルル ギュルルルルル ボウン ドドドド
まほ「誰か居るのか?」ガチャッ
エリカ「しまった、隊長・・・」
まほ「エリカかこんな所でどうしたんだ?それにこの車は??」
エリカ「あの・・・私も車を買ったのでドライブにでも行こうかと・・・」ハハハッ
まほ「そうか、エリカもこの前17になったんだったな」
エリカ「はい、黒森峰の法律では17才から免許が取れますから」ダラダラ
まほ「ああ、だが17才では保護者の同乗がなければ運転は出来ないぞ、何処に行くつもりだったんだ」ジイイ
152: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 19:47:55.66 ID:2cBRH2uS0
エリカ「あの・・・その・・・」ダラダラ
まほ「お前もみほの洗車場に行くつもりだったんだろう、まったく一人ではいかんぞ」ハァ
まほ「仕方がない、私も一緒に行ってやろう。さあ、車に乗れ出発するぞ」バタンッ
エリカ「ええ!?隊長が一緒にですか?」
まほ「ああ、早くしろ日が暮れてしまうぞ」
エリカ「はい・・・・」ブロロロロロロロオオン
まほ「お前もみほの洗車場に行くつもりだったんだろう、まったく一人ではいかんぞ」ハァ
まほ「仕方がない、私も一緒に行ってやろう。さあ、車に乗れ出発するぞ」バタンッ
エリカ「ええ!?隊長が一緒にですか?」
まほ「ああ、早くしろ日が暮れてしまうぞ」
エリカ「はい・・・・」ブロロロロロロロオオン
153: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 19:54:56.99 ID:2cBRH2uS0
ブウウウウウウウン
沙織「新しいお客さんみたいだよ」
華「随分古そうな車ですね」
麻子「ああ、それになんだかよろよろしているぞ」
優花里「あれは旧東ドイツのトラバントですね、50年台からモデルチェンジをせずに作り続けられたらしいですよ」
優花里「ボデーも紙で作られた~なんて噂もありましたね」
みほ「一体誰が乗ってるんだろう?」
ブウウウウウウウン キキィィィイ
まほ「みほ久しぶりだな」ガチャン
みほ「お姉ちゃん!?」
沙織「新しいお客さんみたいだよ」
華「随分古そうな車ですね」
麻子「ああ、それになんだかよろよろしているぞ」
優花里「あれは旧東ドイツのトラバントですね、50年台からモデルチェンジをせずに作り続けられたらしいですよ」
優花里「ボデーも紙で作られた~なんて噂もありましたね」
みほ「一体誰が乗ってるんだろう?」
ブウウウウウウウン キキィィィイ
まほ「みほ久しぶりだな」ガチャン
みほ「お姉ちゃん!?」
154: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 19:58:42.19 ID:2cBRH2uS0
みほ「お姉ちゃんまた車を買ったの?」
エリカ「ゼエゼエ・・・違うわ、これは私の車よ・・・」ヘトヘト
みほ「逸見さん!?」
優花里「なんだか、だいぶお疲れのご様子ですね」
エリカ「熊本からトラバントで大洗までなんてやるものじゃないわね」ハァハァ
まほ「大丈夫かエリカ?そんなことでは来年からどうするんだ」
エリカ「大丈夫です・・・ハァハァ ちょっと休めば回復しますから・・・」
エリカ「ゼエゼエ・・・違うわ、これは私の車よ・・・」ヘトヘト
みほ「逸見さん!?」
優花里「なんだか、だいぶお疲れのご様子ですね」
エリカ「熊本からトラバントで大洗までなんてやるものじゃないわね」ハァハァ
まほ「大丈夫かエリカ?そんなことでは来年からどうするんだ」
エリカ「大丈夫です・・・ハァハァ ちょっと休めば回復しますから・・・」
155: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 20:02:25.01 ID:2cBRH2uS0
杏「やあやあ~いらっしゃい、今日はどうするの?」
まほ「そうだな、そうだみほ、私にも洗車を教えてくれないか?」
みほ「ええ!?お姉ちゃんに?私は良いけど・・・・」チラッ
杏「良いんじゃない?教えてあげなよ西住ちゃん」
桃「では西住姉妹で逸見の車を洗車してやれ」
まほ「では早速始めるか・・・・おい、エリカ起きろ、エリカ」パンパン
エリカ「た、隊長・・・何ですか?もう朝ですか?」
まほ「何を寝ぼけているんだ、私とみほでお前の車を洗ってやるから、早く準備をしろ」
エリカ「えええええええ!?!?!?!?」
まほ「そうだな、そうだみほ、私にも洗車を教えてくれないか?」
みほ「ええ!?お姉ちゃんに?私は良いけど・・・・」チラッ
杏「良いんじゃない?教えてあげなよ西住ちゃん」
桃「では西住姉妹で逸見の車を洗車してやれ」
まほ「では早速始めるか・・・・おい、エリカ起きろ、エリカ」パンパン
エリカ「た、隊長・・・何ですか?もう朝ですか?」
まほ「何を寝ぼけているんだ、私とみほでお前の車を洗ってやるから、早く準備をしろ」
エリカ「えええええええ!?!?!?!?」
156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 20:07:19.91 ID:2cBRH2uS0
みほ「じゃあよろしくね逸見さん、今日の相手をします西住みほです」
まほ「西住まほだ、よろしく頼む」
エリカ「え!?え!?どういうことなのこれ?」
みほ「じゃあ行こっか、エリカちゃんて呼んでもいいかな?」
エリカ「いいけど、一体これは・・・・」
みほ「じゃあお姉ちゃん、一緒にエリカちゃん(の車)を洗ってあげよ」
まほ「そうだな、エリカ今日は楽しんでくれ」
みほ「じゃあ、シャワーを掛けますね、冷たかったら言ってくださいね」シャアアアアアアア
まほ「西住まほだ、よろしく頼む」
エリカ「え!?え!?どういうことなのこれ?」
みほ「じゃあ行こっか、エリカちゃんて呼んでもいいかな?」
エリカ「いいけど、一体これは・・・・」
みほ「じゃあお姉ちゃん、一緒にエリカちゃん(の車)を洗ってあげよ」
まほ「そうだな、エリカ今日は楽しんでくれ」
みほ「じゃあ、シャワーを掛けますね、冷たかったら言ってくださいね」シャアアアアアアア
157: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 20:13:34.81 ID:2cBRH2uS0
みほ「じゃあお姉ちゃんまずはこのボデーソープで体を洗うからね」ブチュウウウ
まほ「よし、こんな感じか」モニュンモニュン
エリカ「た、隊長////一体何を////」ワワワワ
まほ「言ったろ今日はみほと一緒にお前(の車)をすっきりさせてやるって」サワサワ
みほ「エリカちゃんいっぱい(ゴミを)貯めこんじゃってるね、今日は私達でそれをぜーんぶ出してあげるからね」フウウウ
エリカ「ヒャアアン/////一体なんなのよ」
みほ「お姉ちゃんは前からね、私は後ろからするから」(洗車的な意味で)
まほ「ああ、任せておけ。エリカのはちっちゃくて可愛らしいな」(排気量的な意味で)
エリカ「それは隊長たちと比べれば私のは//////」(もちろん排気量的な意味で)
みほ「でも私もエリカちゃんの(車)かわいくて好きだよ」ツンツン
まほ「よし、こんな感じか」モニュンモニュン
エリカ「た、隊長////一体何を////」ワワワワ
まほ「言ったろ今日はみほと一緒にお前(の車)をすっきりさせてやるって」サワサワ
みほ「エリカちゃんいっぱい(ゴミを)貯めこんじゃってるね、今日は私達でそれをぜーんぶ出してあげるからね」フウウウ
エリカ「ヒャアアン/////一体なんなのよ」
みほ「お姉ちゃんは前からね、私は後ろからするから」(洗車的な意味で)
まほ「ああ、任せておけ。エリカのはちっちゃくて可愛らしいな」(排気量的な意味で)
エリカ「それは隊長たちと比べれば私のは//////」(もちろん排気量的な意味で)
みほ「でも私もエリカちゃんの(車)かわいくて好きだよ」ツンツン
158: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 20:28:51.71 ID:2cBRH2uS0
まほ「じゃあもっと可愛くしてやらないとな」モニュンモニュン
エリカ「キャッ////駄目です隊長、そんなことしたら・・・」(トラバントの車体はパルプが混ぜてあるのでとても弱い的な意味で)
まほ「ふふふ、これは凄いな(汚れ的な意味で)なんだか楽しくなってくるな」ムニュムニュ
みほ「お姉ちゃんだけで楽しんじゃだめだよ、私にもやらせてくれなくちゃ」ムニュムニュ(洗車的な意味で)
みほ「エリカちゃんおしり周りはどうかな?ここもぷっくりしてて可愛いよ(テールランプ的な意味で)」モミモミ
エリカ「ヒャアア/////だめ、そこは本当にだめなの/////」ビクンッビクンッ(テールランプは割れやすい的な意味で)
まほ「まったくエリカはなんて声を出しているんだ」ムニュムニュ
エリカ「でも隊長////我慢が・・・///ヒャアア」(壊れたら困る的な意味で)
エリカ「キャッ////駄目です隊長、そんなことしたら・・・」(トラバントの車体はパルプが混ぜてあるのでとても弱い的な意味で)
まほ「ふふふ、これは凄いな(汚れ的な意味で)なんだか楽しくなってくるな」ムニュムニュ
みほ「お姉ちゃんだけで楽しんじゃだめだよ、私にもやらせてくれなくちゃ」ムニュムニュ(洗車的な意味で)
みほ「エリカちゃんおしり周りはどうかな?ここもぷっくりしてて可愛いよ(テールランプ的な意味で)」モミモミ
エリカ「ヒャアア/////だめ、そこは本当にだめなの/////」ビクンッビクンッ(テールランプは割れやすい的な意味で)
まほ「まったくエリカはなんて声を出しているんだ」ムニュムニュ
エリカ「でも隊長////我慢が・・・///ヒャアア」(壊れたら困る的な意味で)
159: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 20:34:46.75 ID:2cBRH2uS0
みほ「知ってるお姉ちゃん?エリカちゃん(の車)て、前のこのポッチのところをいじってあげると」クリクリ
エリカ「み、みほ////そこは本当に/////」
みほ「見ててねお姉ちゃん」クリクリクリ
エリカ「だ、だめえええええええええ/////////」ビカアアアアン
まほ「ふふふ、エリカ(の車)にこんな秘密があったなんて///」
みほ「ね!凄いでしょお姉ちゃん」クリュクリュ(トラバントのライトの遠近の切り替えは手動式でライト周りに付いている的な意味で)
エリカ「だめそれだめなのおおお////ああああああああん」ビュカ ビュカ (いじり過ぎるとライトに負荷がかかって切れてしまう原因になる的な意味で)
エリカ「み、みほ////そこは本当に/////」
みほ「見ててねお姉ちゃん」クリクリクリ
エリカ「だ、だめえええええええええ/////////」ビカアアアアン
まほ「ふふふ、エリカ(の車)にこんな秘密があったなんて///」
みほ「ね!凄いでしょお姉ちゃん」クリュクリュ(トラバントのライトの遠近の切り替えは手動式でライト周りに付いている的な意味で)
エリカ「だめそれだめなのおおお////ああああああああん」ビュカ ビュカ (いじり過ぎるとライトに負荷がかかって切れてしまう原因になる的な意味で)
160: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 20:44:32.47 ID:2cBRH2uS0
まほ「ふふふ、じゃあそろそろ下の方も行こうかな」クニュクニュ
みほ「じゃあ私も下の方攻めちゃおうかな」モニュンモニュン(タイヤ周り的な意味で)
エリカ「下////下はもっとだめええ」ビクンッビクンッ(旧式過ぎて恥ずかしい的な意味で)
まほ「これは凄いな////エリカのがこんなふうになっているなんて」クスクス
エリカ「いやああ///みないで、みないで/////」(今では見られない古典的なサスペンション的な意味で)
みほ「凄いでしょお姉ちゃん、じゃあこっちも行くよ動くと危ないからね」ズブブブウブ(マフラーの洗浄的な意味で)
エリカ「そこは/////だめ、抜いて、抜いて壊れちゃううううう////////」(マフラーも外れやすいので的な意味で)
みほ「だめだめ、しっかり奥まで(綺麗に)しないと」ズブズブズブ グニュウウウン
エリカ「だめ////本当に/////くううううう」
みほ「じゃあ私も下の方攻めちゃおうかな」モニュンモニュン(タイヤ周り的な意味で)
エリカ「下////下はもっとだめええ」ビクンッビクンッ(旧式過ぎて恥ずかしい的な意味で)
まほ「これは凄いな////エリカのがこんなふうになっているなんて」クスクス
エリカ「いやああ///みないで、みないで/////」(今では見られない古典的なサスペンション的な意味で)
みほ「凄いでしょお姉ちゃん、じゃあこっちも行くよ動くと危ないからね」ズブブブウブ(マフラーの洗浄的な意味で)
エリカ「そこは/////だめ、抜いて、抜いて壊れちゃううううう////////」(マフラーも外れやすいので的な意味で)
みほ「だめだめ、しっかり奥まで(綺麗に)しないと」ズブズブズブ グニュウウウン
エリカ「だめ////本当に/////くううううう」
161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 20:53:39.80 ID:2cBRH2uS0
まほ「私のことも忘れないでくれよ、こっちも開いてみるか」クパァ(エンジンルーム的な意味で)
エリカ「そこは/////ああああみないでえええ」ジタバタ
まほ「ふふふ、観念するんだなエリカ、中までしっかり丸見えだぞ」(あくまでもエンジンルーム的な意味で)
まほ「おいエリカ、これはどういうことだ」クリクリ
エリカ「隊長////本当にもう////許してください//////」(トラバントの純正エンジンは排ガス規制で日本には輸入禁止的な意味で)
みほ「じゃあお姉ちゃん一回すっきりさせてあげようか」(エンジンオイルの交換的な意味で)
まほ「そうだな、行くぞエリカ」ゴチャゴチャゴチャ
エリカ「あああああああああ///////」チョロチョロチョロロロロ
みほ「いっぱい出てるよ(エンジンオイル)エリカちゃん、こんなになるまで我慢しちゃうなんてだめだよエリカちゃん」(真っ黒なエンジンオイル的な意味で)
エリカ「もう/////これで許してください////」(車をネタにいじらないでください的な意味で)
エリカ「そこは/////ああああみないでえええ」ジタバタ
まほ「ふふふ、観念するんだなエリカ、中までしっかり丸見えだぞ」(あくまでもエンジンルーム的な意味で)
まほ「おいエリカ、これはどういうことだ」クリクリ
エリカ「隊長////本当にもう////許してください//////」(トラバントの純正エンジンは排ガス規制で日本には輸入禁止的な意味で)
みほ「じゃあお姉ちゃん一回すっきりさせてあげようか」(エンジンオイルの交換的な意味で)
まほ「そうだな、行くぞエリカ」ゴチャゴチャゴチャ
エリカ「あああああああああ///////」チョロチョロチョロロロロ
みほ「いっぱい出てるよ(エンジンオイル)エリカちゃん、こんなになるまで我慢しちゃうなんてだめだよエリカちゃん」(真っ黒なエンジンオイル的な意味で)
エリカ「もう/////これで許してください////」(車をネタにいじらないでください的な意味で)
162: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 21:01:16.53 ID:2cBRH2uS0
まほ「まだまだだぞ(綺麗になっていない的な意味で)、それにまだ私たちは満足していないからな」クスクス
みほ「じゃあ次は中を重点的にしてあげるね(車内的な意味で)」
まほ「ここにもたっぷり溜まっていそうだからな、こんなに重たくなっているぞ」(ゴミ箱的な意味で)
エリカ「そんな////本当にもう/////」
みほ「じゃあ次は私が前ね、エリカちゃん見て見てこれ凄いでしょ」ネチョネチョ(撥水クリーム的な意味で)
エリカ「み、みほ//////」(こんなクリーム初めて見た的な意味で)
みほ「じゃあいくよエリカちゃん」ズニュニュニュニュ(クリームを絞りだす的な意味で)
エリカ「なにこれ////凄い、こんなの初めて/////」ズチャズチャ(水弾き的な意味で)
みほ「じゃあ次は中を重点的にしてあげるね(車内的な意味で)」
まほ「ここにもたっぷり溜まっていそうだからな、こんなに重たくなっているぞ」(ゴミ箱的な意味で)
エリカ「そんな////本当にもう/////」
みほ「じゃあ次は私が前ね、エリカちゃん見て見てこれ凄いでしょ」ネチョネチョ(撥水クリーム的な意味で)
エリカ「み、みほ//////」(こんなクリーム初めて見た的な意味で)
みほ「じゃあいくよエリカちゃん」ズニュニュニュニュ(クリームを絞りだす的な意味で)
エリカ「なにこれ////凄い、こんなの初めて/////」ズチャズチャ(水弾き的な意味で)
163: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 21:09:25.71 ID:2cBRH2uS0
まほ「じゃあ私は横から攻めようかな」ギュウ (車内の掃除的な意味で)
エリカ「隊長////」
まほ「これはたっぷり溜まっていそうだな、パンパンじゃないか」クリュクリュクリュ
エリカ「ヒャアアアアアン//////(いっぱいのボミ箱見られて恥ずかしい的な意味で)」
みほ「もうエリカちゃんたら、そんなに暴れたらズンズン響いてきちゃうよ////」(車体が揺れる的な意味で)
エリカ「そんなこといっても////体が勝手に」(恥ずかしくて勝手に動いちゃう的な意味で)
エリカ「だめ////もう・・・・・」クゥ (学校に行けないくらい恥ずかしい的な意味で)
まほ「じゃあすっきりさせるか(ゴミを出して)」コスコス
みほ「私の方も、もうイケそうだから、頑張ってね」パンパン (拭き上げが終わる的な意味で)
エリカ「ンアアアァァァァァァアアアアン///////」
エリカ「隊長////」
まほ「これはたっぷり溜まっていそうだな、パンパンじゃないか」クリュクリュクリュ
エリカ「ヒャアアアアアン//////(いっぱいのボミ箱見られて恥ずかしい的な意味で)」
みほ「もうエリカちゃんたら、そんなに暴れたらズンズン響いてきちゃうよ////」(車体が揺れる的な意味で)
エリカ「そんなこといっても////体が勝手に」(恥ずかしくて勝手に動いちゃう的な意味で)
エリカ「だめ////もう・・・・・」クゥ (学校に行けないくらい恥ずかしい的な意味で)
まほ「じゃあすっきりさせるか(ゴミを出して)」コスコス
みほ「私の方も、もうイケそうだから、頑張ってね」パンパン (拭き上げが終わる的な意味で)
エリカ「ンアアアァァァァァァアアアアン///////」
164: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 21:15:26.64 ID:2cBRH2uS0
まほ「すごい(ゴミの)量だな、一体どれだけ溜め込んでいたんだ」クスクス
みほ「本当にたっぷり出したんだね、押したら出てきちゃいそう////」タプタプ(ゴミが多すぎる的な意味で)
エリカ「これ・・・・で・・・終わりね」ハァハァ
まほ「なにをいっているんだ?まだまだこれからだぞ、私もまだしてないしな」(あくまでも目的は洗車をお姉ちゃんに教えること)
エリカ「そんなああああああああ//////////」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エリカ「もう・・・・だめ・・・・」ピクピク
みほ「どうだったお姉ちゃん、楽しかった?」ツヤツヤ
まほ「そうだな、これからは黒森峰に帰っても退屈しなそうだ」ツヤツヤ
みほ「でもたまにはまた私ともしようね」(洗車的な意味で)
まほ「ああそうだな、私の(車の)相手はみほと決めているからな」クスクス
みほ「本当にたっぷり出したんだね、押したら出てきちゃいそう////」タプタプ(ゴミが多すぎる的な意味で)
エリカ「これ・・・・で・・・終わりね」ハァハァ
まほ「なにをいっているんだ?まだまだこれからだぞ、私もまだしてないしな」(あくまでも目的は洗車をお姉ちゃんに教えること)
エリカ「そんなああああああああ//////////」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エリカ「もう・・・・だめ・・・・」ピクピク
みほ「どうだったお姉ちゃん、楽しかった?」ツヤツヤ
まほ「そうだな、これからは黒森峰に帰っても退屈しなそうだ」ツヤツヤ
みほ「でもたまにはまた私ともしようね」(洗車的な意味で)
まほ「ああそうだな、私の(車の)相手はみほと決めているからな」クスクス
166: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 21:26:38.55 ID:2cBRH2uS0
桃「会長、目標金額を大幅に超えることが出来ましたね」
柚子「自動車部の抱えていた中古車も捌けましたしね」
杏「うんうん、いや~西住ちゃんたちに参加してもらってよかったね~」モグモグ
こうしてカーショップあんこうは大盛況のまま終えることが出来た
大洗女子学園は販売した車やカスタム費でかなりの売上を上げた
ナカジマ「いや~儲かったね」
ホシノ「これでまた新しいパーツが買えますね」
ツチヤ「次の学園長との勝負も貰ったね」
スズキ「じゃあまた新しい中古車探してこないとね」
みほ達あんこうチームもアルバイト代をしっかりともらえて満足した
みほ「これでやっと劇場版ブルーレイが買えるよ」
華「私も当分おやつには困りませんわ」
優花里「私も新しいゲームよ履帯が買えます」
沙織「私も新しい服買っちゃお~っと」
麻子「やっぱりケーキかな、でもアイスも捨てがたいし・・・・」
みんな幸せになりましたとさ、おしまい
ダージリン「ペコ待ちなさーい」ブロロロロロロロオオン
オレンジペコ「もっと飛ばしてくださいローズヒップさん」
ローズヒップ「了解ですわ!リミッター外しちゃいますわよ」キュウウウウウウウン ビシュウウウウウウウウウウウン
本当におわり
柚子「自動車部の抱えていた中古車も捌けましたしね」
杏「うんうん、いや~西住ちゃんたちに参加してもらってよかったね~」モグモグ
こうしてカーショップあんこうは大盛況のまま終えることが出来た
大洗女子学園は販売した車やカスタム費でかなりの売上を上げた
ナカジマ「いや~儲かったね」
ホシノ「これでまた新しいパーツが買えますね」
ツチヤ「次の学園長との勝負も貰ったね」
スズキ「じゃあまた新しい中古車探してこないとね」
みほ達あんこうチームもアルバイト代をしっかりともらえて満足した
みほ「これでやっと劇場版ブルーレイが買えるよ」
華「私も当分おやつには困りませんわ」
優花里「私も新しいゲームよ履帯が買えます」
沙織「私も新しい服買っちゃお~っと」
麻子「やっぱりケーキかな、でもアイスも捨てがたいし・・・・」
みんな幸せになりましたとさ、おしまい
ダージリン「ペコ待ちなさーい」ブロロロロロロロオオン
オレンジペコ「もっと飛ばしてくださいローズヒップさん」
ローズヒップ「了解ですわ!リミッター外しちゃいますわよ」キュウウウウウウウン ビシュウウウウウウウウウウウン
本当におわり
167: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 21:29:05.61 ID:2cBRH2uS0
読んでいただきありがとうございました、最初はキャラとそれに合う車を考えていただけなのにいつの間にかこうなっていた
なんもかんも洗車が悪い
また機会があったら書きたいと思いますありがとうございました。
なんもかんも洗車が悪い
また機会があったら書きたいと思いますありがとうございました。
169: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 22:06:43.08 ID:jhvpJRzho
おつおつ
次回作はどんなジャンルなのだろうか 楽しみに待ってるよ
次回作はどんなジャンルなのだろうか 楽しみに待ってるよ
170: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 22:29:29.34 ID:5X7DM9ZZo
乙
知識の量がすげえ
知識の量がすげえ
171: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 23:24:03.60 ID:piC+cs0mo
パトレイバーのネタでワロタ
乙
乙
172: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/28(土) 23:35:35.04 ID:NuPUomWs0
乙。
西住サンド洗車とか最高かよふぅ……
西住サンド洗車とか最高かよふぅ……
173: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 00:03:21.28 ID:8rm/GEUMO
大学生の愛里寿ちゃんが洗車にこないのはおかしいと思います!
174: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/29(日) 01:46:29.43 ID:QO+QWQifO
アリスは16才だから車に乗れないんだよなー
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464080233/
Entry ⇒ 2016.05.31 | Category ⇒ ガールズ&パンツァー | Comments (0)
野崎「佐倉、実は俺は六英雄の一人なんだ」
1: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 20:29:34.63 ID:BUkKXhN70
野崎「俺はかつて、黒き獣を倒して英雄の一人と謳われていた」
野崎「しかし魔がさした……力を我が物にしようと仲間の一人を殺したんだ」
野崎「そして俺は別の仲間に取り押さえられ、封印されてしまい、現代に蘇った……」
野崎「今は贖罪と題して少女漫画を描いてる……これが俺が漫画を描いている本当の理由なんだ」
野崎「佐倉……信じてもらえるか?」
佐倉「」
野崎「しかし魔がさした……力を我が物にしようと仲間の一人を殺したんだ」
野崎「そして俺は別の仲間に取り押さえられ、封印されてしまい、現代に蘇った……」
野崎「今は贖罪と題して少女漫画を描いてる……これが俺が漫画を描いている本当の理由なんだ」
野崎「佐倉……信じてもらえるか?」
佐倉「」
2: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 20:32:18.48 ID:BUkKXhN70
野崎「……佐倉?」
佐倉「……」
野崎(無理もないな……こんなことを言って信じろという方が難しい)
佐倉「……野崎くん」
野崎「……?」
佐倉「……かっこいいよ!!」
野崎「!!!?」
佐倉「……」
野崎(無理もないな……こんなことを言って信じろという方が難しい)
佐倉「……野崎くん」
野崎「……?」
佐倉「……かっこいいよ!!」
野崎「!!!?」
3: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 20:34:54.54 ID:BUkKXhN70
野崎「佐倉……信じてくれるのか?」
佐倉「うん! だって今の野崎くんの目、本当のことを言ってる時の目だもん!!」
野崎(分かるのか!?)
野崎「そうか……いつかバレるであろうからカミングアウトしたんだが……その……見損なっただろうか……」
佐倉「ううん! そんなことないよ! 贖罪のために漫画を描くってかっこいいよ!!」
野崎「佐倉……」
佐倉「それにね……私、野崎くんがどんな人でも……どんなことがあっても……私はいつでも野崎くんの味方だよ!!!」
野崎「佐倉……ありがとう」
佐倉「……はっ!!」
佐倉(い、今の私の言葉……どうしよう、私が野崎くんのことを好きって……///)
野崎「これでアシスタントに困ることはないな!!」
佐倉「」
佐倉「うん! だって今の野崎くんの目、本当のことを言ってる時の目だもん!!」
野崎(分かるのか!?)
野崎「そうか……いつかバレるであろうからカミングアウトしたんだが……その……見損なっただろうか……」
佐倉「ううん! そんなことないよ! 贖罪のために漫画を描くってかっこいいよ!!」
野崎「佐倉……」
佐倉「それにね……私、野崎くんがどんな人でも……どんなことがあっても……私はいつでも野崎くんの味方だよ!!!」
野崎「佐倉……ありがとう」
佐倉「……はっ!!」
佐倉(い、今の私の言葉……どうしよう、私が野崎くんのことを好きって……///)
野崎「これでアシスタントに困ることはないな!!」
佐倉「」
4: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 20:38:36.85 ID:BUkKXhN70
ガチャッ
御子柴「おーっす野崎」
佐倉「みこりん!」
野崎「……」
御子柴「? どうしたんだよ、そんな顔して」
佐倉「野崎くん……?」
野崎「……御子柴にも言おう」
佐倉「ええっ!?」
御子柴「? なんだよ?」
野崎「佐倉、お前だけに言って秘密にさせるのも辛いだろうからな……だからアシスタント全員に言おうと思う」
佐倉「野崎くん……私は止めないよ」
御子柴「いや、だから何の話だよ」
野崎「御子柴……実は俺は……」
御子柴「おーっす野崎」
佐倉「みこりん!」
野崎「……」
御子柴「? どうしたんだよ、そんな顔して」
佐倉「野崎くん……?」
野崎「……御子柴にも言おう」
佐倉「ええっ!?」
御子柴「? なんだよ?」
野崎「佐倉、お前だけに言って秘密にさせるのも辛いだろうからな……だからアシスタント全員に言おうと思う」
佐倉「野崎くん……私は止めないよ」
御子柴「いや、だから何の話だよ」
野崎「御子柴……実は俺は……」
5: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 20:40:55.28 ID:BUkKXhN70
御子柴「」
佐倉「みこりん、ボーッとしてるよ……」
野崎「無理もない……信じてくれない人のために作っておいた当時の俺の映像を見せたんだからな」
御子柴「……」
佐倉「みこりん……」
御子柴「……俺だけじゃなかったんだな」
佐倉「へ?」
御子柴「実は俺もよ……野崎に似たような秘密を持ってんだよな」
佐倉「みこりんも!?」
御子柴「野崎、折角カミングアウトしてくれたんだからな……俺も言うぜ」
野崎「御子柴……」
御子柴「野崎……ちょっと近づいてくれねーか?」
野崎「?? 分かった……」
ドォン!!
野崎「うおっ!!?」
佐倉「野崎くんが吹き飛んだ!?」
佐倉「みこりん、ボーッとしてるよ……」
野崎「無理もない……信じてくれない人のために作っておいた当時の俺の映像を見せたんだからな」
御子柴「……」
佐倉「みこりん……」
御子柴「……俺だけじゃなかったんだな」
佐倉「へ?」
御子柴「実は俺もよ……野崎に似たような秘密を持ってんだよな」
佐倉「みこりんも!?」
御子柴「野崎、折角カミングアウトしてくれたんだからな……俺も言うぜ」
野崎「御子柴……」
御子柴「野崎……ちょっと近づいてくれねーか?」
野崎「?? 分かった……」
ドォン!!
野崎「うおっ!!?」
佐倉「野崎くんが吹き飛んだ!?」
6: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 20:43:09.11 ID:BUkKXhN70
御子柴「俺さ……生まれつきベクトル変換ができるんだよ」
野崎「ベクトル変換……だと?」
佐倉「そっか……それで野崎くんは……」
御子柴「俺がまだちっちゃい時によ……その時はまだ力をコントロールできなくてクラスメイトを吹っ飛ばしちまったんだ」
御子柴「そっから気味悪がられて小学校卒業まではずっと一人きりだったな……」
佐倉「みこりん……」
御子柴「その時からだっけな……誰も遊ぶ友達がいないからゲームばっかしてたんだ」
野崎「お前がギャルゲーにハマった裏にはそんなことがあったのか……」
御子柴「でもよ……野崎の話と比べたら……こんなことで悩んでる俺が馬鹿みたいに見えちまった」
御子柴「だからよ野崎……これからもなんかあったら俺に頼れよ」
野崎「御子柴……ありがとう」
佐倉「今のみこりん、普通にカッコよかったよ!!」
御子柴「そ、そうか?/// ……俺に惚れても知らないぜ? 子羊ちゃん☆」
佐倉「あ、今ので台無しになった」
御子柴「う、うるせえ!!///」
野崎「ベクトル変換……だと?」
佐倉「そっか……それで野崎くんは……」
御子柴「俺がまだちっちゃい時によ……その時はまだ力をコントロールできなくてクラスメイトを吹っ飛ばしちまったんだ」
御子柴「そっから気味悪がられて小学校卒業まではずっと一人きりだったな……」
佐倉「みこりん……」
御子柴「その時からだっけな……誰も遊ぶ友達がいないからゲームばっかしてたんだ」
野崎「お前がギャルゲーにハマった裏にはそんなことがあったのか……」
御子柴「でもよ……野崎の話と比べたら……こんなことで悩んでる俺が馬鹿みたいに見えちまった」
御子柴「だからよ野崎……これからもなんかあったら俺に頼れよ」
野崎「御子柴……ありがとう」
佐倉「今のみこりん、普通にカッコよかったよ!!」
御子柴「そ、そうか?/// ……俺に惚れても知らないぜ? 子羊ちゃん☆」
佐倉「あ、今ので台無しになった」
御子柴「う、うるせえ!!///」
7: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 21:01:15.44 ID:BUkKXhN70
御子柴「けどよ……身近にこんな秘密を持っているやつがいるとは思わなかったぜ」
野崎「そうだな……」
御子柴「……ところでよ佐倉」
佐倉「何?」
御子柴「お前も何か秘密とかねーのか? 小さいのでもいーからよ」
佐倉「ひ、秘密……」
御子柴「例えばよ、野崎のことがs佐倉「わーーーーーーー!///」
野崎「どうした佐倉!?」
佐倉「ご、ごめん!! ゴキブリかと思ったら黒い飴玉だった! えへへ……」
野崎「そうか……」
御子柴「なんだよ……折角俺がチャンス与えたのに」ボソッ
佐倉「ご、ごめん……でもいつか、自分の力で言いたいの」ボソッ
野崎「二人とも、何をコソコソ話をしているんだ?」
佐倉「な、何でもないよ!」
御子柴「お、おう! 何でもねーぞ!!」
野崎「……??」
野崎「そうだな……」
御子柴「……ところでよ佐倉」
佐倉「何?」
御子柴「お前も何か秘密とかねーのか? 小さいのでもいーからよ」
佐倉「ひ、秘密……」
御子柴「例えばよ、野崎のことがs佐倉「わーーーーーーー!///」
野崎「どうした佐倉!?」
佐倉「ご、ごめん!! ゴキブリかと思ったら黒い飴玉だった! えへへ……」
野崎「そうか……」
御子柴「なんだよ……折角俺がチャンス与えたのに」ボソッ
佐倉「ご、ごめん……でもいつか、自分の力で言いたいの」ボソッ
野崎「二人とも、何をコソコソ話をしているんだ?」
佐倉「な、何でもないよ!」
御子柴「お、おう! 何でもねーぞ!!」
野崎「……??」
8: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 21:03:42.57 ID:BUkKXhN70
次の日
若松「野崎先輩! おはようございます!!」
野崎「若松か……おはよう」
野崎(そうだ、若松にも言わないといけないな)
若松「……野崎先輩。実は俺、今まで先輩に隠してたことがあるんです」
野崎「何!?」
野崎(まさか……若松も何か重大な秘密を抱えていたのか!?)
野崎(……俺が先にあの秘密をカミングアウトしたら話辛くなりそうだな……先に聞こう)
若松「実は俺……」
野崎「実は……?」
若松「……俺、キセキの世代なんです」
野崎「!」
若松「野崎先輩! おはようございます!!」
野崎「若松か……おはよう」
野崎(そうだ、若松にも言わないといけないな)
若松「……野崎先輩。実は俺、今まで先輩に隠してたことがあるんです」
野崎「何!?」
野崎(まさか……若松も何か重大な秘密を抱えていたのか!?)
野崎(……俺が先にあの秘密をカミングアウトしたら話辛くなりそうだな……先に聞こう)
若松「実は俺……」
野崎「実は……?」
若松「……俺、キセキの世代なんです」
野崎「!」
11: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 21:09:44.95 ID:BUkKXhN70
瀬尾『なあ若、キセキの世代って知ってる?』
若松『!! は、はい……』
瀬尾『私さ、そいつら全員を反則プレイでボッコボコにしてーんだよなー』
若松『!!?』
瀬尾『いつもお前にやってるやつ以上にすげーのやりてーんだよな!! タマ掴んだりとかさ、カンチョーしたりとかさ!!』
若松『……』
若松「まさかいつもやってるのが手加減してたなんて……」
野崎「確かにそれは言えないな……」
若松「……あ! 今日日直なんでもう行きます!! 」ダッ
野崎「ああ」
野崎(……あ、六英雄の話をするの忘れてた)
若松『!! は、はい……』
瀬尾『私さ、そいつら全員を反則プレイでボッコボコにしてーんだよなー』
若松『!!?』
瀬尾『いつもお前にやってるやつ以上にすげーのやりてーんだよな!! タマ掴んだりとかさ、カンチョーしたりとかさ!!』
若松『……』
若松「まさかいつもやってるのが手加減してたなんて……」
野崎「確かにそれは言えないな……」
若松「……あ! 今日日直なんでもう行きます!! 」ダッ
野崎「ああ」
野崎(……あ、六英雄の話をするの忘れてた)
12: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 21:16:16.76 ID:BUkKXhN70
一方
佐倉「おはよー結月!!」
瀬尾「おーっす千代」
佐倉(それにしても……野崎くんやみこりんにあんな秘密があるなんてなぁ……)
佐倉「秘密、かぁ……」
瀬尾「ん?」
佐倉「あ! なんでもないよ!」
佐倉(うっかり口に出しちゃった……)
瀬尾「あ、秘密で思い出した」
佐倉「えっ!!?」
佐倉(もしかして……結月にもとんでもない秘密とか過去とかがあるの!?)
瀬尾「秘密じゃないけどさ、今まで言ってたつもりだったけど言ってなかったことがあった」
佐倉「言ってなかったこと……?」
瀬尾「私さ、二重人格」
佐倉「ええっ!?」
佐倉「おはよー結月!!」
瀬尾「おーっす千代」
佐倉(それにしても……野崎くんやみこりんにあんな秘密があるなんてなぁ……)
佐倉「秘密、かぁ……」
瀬尾「ん?」
佐倉「あ! なんでもないよ!」
佐倉(うっかり口に出しちゃった……)
瀬尾「あ、秘密で思い出した」
佐倉「えっ!!?」
佐倉(もしかして……結月にもとんでもない秘密とか過去とかがあるの!?)
瀬尾「秘密じゃないけどさ、今まで言ってたつもりだったけど言ってなかったことがあった」
佐倉「言ってなかったこと……?」
瀬尾「私さ、二重人格」
佐倉「ええっ!?」
13: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 21:16:47.53 ID:BUkKXhN70
瀬尾「私さ、いつも歌う前にくしゃみしてるじゃん?」
佐倉「そういえば……」
瀬尾「その時に人格変わってるの」
佐倉「じゃあ歌ってる時に全然暴れないのは……」
瀬尾「うん、そういうこと。 歌ってる時の私は『ローレライ翔』って呼んで」
佐倉「う、うん……」
佐倉「そういえば……」
瀬尾「その時に人格変わってるの」
佐倉「じゃあ歌ってる時に全然暴れないのは……」
瀬尾「うん、そういうこと。 歌ってる時の私は『ローレライ翔』って呼んで」
佐倉「う、うん……」
14: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 21:21:07.05 ID:BUkKXhN70
放課後
野崎「佐倉、今日はアシスタントに来れるか?」
佐倉「うん! 大丈夫だよ!!」
野崎「そうか、じゃあ一緒に帰ろう」
佐倉「うん!」
佐倉(やった! 野崎くんと二人きりだ!)
野崎「あ、堀先輩も部活が休みだったはずだから堀先輩も呼んでくる」
佐倉「う、うん……」
堀「ようお前ら」
佐倉(噂をすれば……)
野崎「堀先輩、今日はアシスタントに来れますか?」
堀「おう、じゃあこのまま行くか」
野崎「はい」
野崎「佐倉、今日はアシスタントに来れるか?」
佐倉「うん! 大丈夫だよ!!」
野崎「そうか、じゃあ一緒に帰ろう」
佐倉「うん!」
佐倉(やった! 野崎くんと二人きりだ!)
野崎「あ、堀先輩も部活が休みだったはずだから堀先輩も呼んでくる」
佐倉「う、うん……」
堀「ようお前ら」
佐倉(噂をすれば……)
野崎「堀先輩、今日はアシスタントに来れますか?」
堀「おう、じゃあこのまま行くか」
野崎「はい」
15: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 21:24:31.17 ID:BUkKXhN70
帰り道
佐倉「今日は鹿島くんはいないんですね」
堀「ああ、確かほかの女子と帰っていくところを見たな」
ブロロロロ……
野崎「ん?」
佐倉(私達の近くにバイクが止まった……)
男「堀総長! 仲間が一人やられました!!」
野崎・佐倉「総長!?」
堀「……」
男「載せます! 早く行きましょう!!」
堀「……お前なぁ」
男「……はい?」
堀「俺がダチといる時は携帯で知らせろって……」
男「!!」
堀「言っただろうがぁ!!」
ドゴォン!!!
男「ぐはっ!!」
野崎「堀先輩……これは一体どういう……」
堀「!!」
佐倉「今日は鹿島くんはいないんですね」
堀「ああ、確かほかの女子と帰っていくところを見たな」
ブロロロロ……
野崎「ん?」
佐倉(私達の近くにバイクが止まった……)
男「堀総長! 仲間が一人やられました!!」
野崎・佐倉「総長!?」
堀「……」
男「載せます! 早く行きましょう!!」
堀「……お前なぁ」
男「……はい?」
堀「俺がダチといる時は携帯で知らせろって……」
男「!!」
堀「言っただろうがぁ!!」
ドゴォン!!!
男「ぐはっ!!」
野崎「堀先輩……これは一体どういう……」
堀「!!」
16: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 21:27:24.53 ID:BUkKXhN70
堀(やべえ……なんとか隠さねえと……)
堀「え、演劇の練習だ……ビックリさせて悪かったな」
鹿島「でもその人、部員じゃないですよね?」
佐倉「鹿島くん!?」
堀「お前……何でここに!?」
鹿島「堀ちゃん先輩の怒鳴り声が聞こえてきたから……女子達を先に帰らせたんですよ」
堀「……」
野崎「先輩……正直に話してくれませんか?」
堀「野崎……」
野崎「俺も先輩に話さなきゃいけないことがあるんです」
佐倉(六英雄の話だね……)
堀「ああ……正直に話す。 実は俺は……埼玉にある『To羅丸』っつー暴走族のリーダーなんだ」
鹿島「ええっ!? そうだったんですか!?」
堀「え、演劇の練習だ……ビックリさせて悪かったな」
鹿島「でもその人、部員じゃないですよね?」
佐倉「鹿島くん!?」
堀「お前……何でここに!?」
鹿島「堀ちゃん先輩の怒鳴り声が聞こえてきたから……女子達を先に帰らせたんですよ」
堀「……」
野崎「先輩……正直に話してくれませんか?」
堀「野崎……」
野崎「俺も先輩に話さなきゃいけないことがあるんです」
佐倉(六英雄の話だね……)
堀「ああ……正直に話す。 実は俺は……埼玉にある『To羅丸』っつー暴走族のリーダーなんだ」
鹿島「ええっ!? そうだったんですか!?」
17: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 21:34:39.22 ID:BUkKXhN70
堀「今まで内緒にしてたけど……バレたらしょうがねえ」
佐倉「もしかして先輩が時々バイオレンスなのは……」
堀「ああ……普段は飛び蹴りとかしょっちゅうだな」
野崎「でもどうして暴走族に?」
堀「ただ単に憧れてただけだよ……特に理由はねえ」
堀「バレちまったっつーことは……俺も退学だな」
佐倉「わ、私……内緒にします!」
鹿島「私も! 絶対に言いません!」
野崎「俺も言いません」
堀「お前ら……本当にいいのか?」
佐倉・鹿島「はいっ!!」
野崎「はい」
堀「そうか……悪いな」
鹿島「堀先輩!! 折角先輩がカミングアウトしてくれたから私もカミングアウトします!」
堀「お前が……?」
野崎「鹿島にも秘密があるのか……」
佐倉(野崎くん、メモの準備してる……ネタにするんだ……)
鹿島「実は私は……」
堀「お前は……?」
鹿島「王子じゃなくて王女なんです!!」
野崎・堀・佐倉「実はヒロイン志望だったってこと(か)?」
鹿島「違いますよ!?」
佐倉「もしかして先輩が時々バイオレンスなのは……」
堀「ああ……普段は飛び蹴りとかしょっちゅうだな」
野崎「でもどうして暴走族に?」
堀「ただ単に憧れてただけだよ……特に理由はねえ」
堀「バレちまったっつーことは……俺も退学だな」
佐倉「わ、私……内緒にします!」
鹿島「私も! 絶対に言いません!」
野崎「俺も言いません」
堀「お前ら……本当にいいのか?」
佐倉・鹿島「はいっ!!」
野崎「はい」
堀「そうか……悪いな」
鹿島「堀先輩!! 折角先輩がカミングアウトしてくれたから私もカミングアウトします!」
堀「お前が……?」
野崎「鹿島にも秘密があるのか……」
佐倉(野崎くん、メモの準備してる……ネタにするんだ……)
鹿島「実は私は……」
堀「お前は……?」
鹿島「王子じゃなくて王女なんです!!」
野崎・堀・佐倉「実はヒロイン志望だったってこと(か)?」
鹿島「違いますよ!?」
18: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 21:40:13.95 ID:BUkKXhN70
鹿島「王女というか……私はテルカ・リュミレースっていう世界にある帝国の皇帝家の人間なんです」
佐倉「て、てるかりゅみれえす??」
野崎「先輩、知ってますか?」
堀「いや、聞いたことねえな……」
鹿島「ずっと城の中で暮らしてて……外に出て色んなことを知りたいって思ったんです!!」
鹿島「だから昔の地位を捨てて……正反対の自分になろうって思ったんです!!」
佐倉(だから鹿島くんは王子様みたいな振る舞いを……)
鹿島「そうだ! 先輩、ヒロイン志望でしたよね!? だったらここの皇帝に……」
堀「ならねえよ!」ガン!
鹿島「いてっ!」
堀「……っと、こんなことしてる場合じゃねえ。 悪いな野崎、今日は別件ができた」
野崎「大丈夫です」
堀「よし、じゃあ行くか」ブロロロロ……
佐倉「行っちゃった……」
鹿島「暴走族系ヒロイン……」
佐倉「いや、だからヒロインじゃないって……」
野崎(結局あの話をするのを忘れてた……)
佐倉「て、てるかりゅみれえす??」
野崎「先輩、知ってますか?」
堀「いや、聞いたことねえな……」
鹿島「ずっと城の中で暮らしてて……外に出て色んなことを知りたいって思ったんです!!」
鹿島「だから昔の地位を捨てて……正反対の自分になろうって思ったんです!!」
佐倉(だから鹿島くんは王子様みたいな振る舞いを……)
鹿島「そうだ! 先輩、ヒロイン志望でしたよね!? だったらここの皇帝に……」
堀「ならねえよ!」ガン!
鹿島「いてっ!」
堀「……っと、こんなことしてる場合じゃねえ。 悪いな野崎、今日は別件ができた」
野崎「大丈夫です」
堀「よし、じゃあ行くか」ブロロロロ……
佐倉「行っちゃった……」
鹿島「暴走族系ヒロイン……」
佐倉「いや、だからヒロインじゃないって……」
野崎(結局あの話をするのを忘れてた……)
19: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 21:43:22.55 ID:BUkKXhN70
夜
野崎(まさか俺の周りに秘密を持っている人達があんなにいるとは思わなかった……)
野崎(……秘密、か……)
野崎(……そうだ)
次の日
野崎「今回は鈴木がとんでもない秘密を抱えていたという話です」
宮前「どれどれ……」
鈴木『そうだ、僕がキラだ』
宮前(殺人鬼になってるじゃねえかよ)
野崎(まさか俺の周りに秘密を持っている人達があんなにいるとは思わなかった……)
野崎(……秘密、か……)
野崎(……そうだ)
次の日
野崎「今回は鈴木がとんでもない秘密を抱えていたという話です」
宮前「どれどれ……」
鈴木『そうだ、僕がキラだ』
宮前(殺人鬼になってるじゃねえかよ)
20: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 21:47:54.90 ID:BUkKXhN70
野崎「どうですか?」
宮前「あのですね……秘密を抱えているというのはいいんですけど、もう少しマイルドにしてくれますか?」
野崎「マイルド、ですか……」
宮前「そもそもこういう話を作ったのはなんかきっかけでもあったんですか?」
野崎「はい。 ここ最近、いろんな友達の秘密を知って……」
宮前「なるほど……」
野崎「その……剣さんにも何か秘密が……」
宮前「!」
野崎「……あっ! なんでもないです! すみません!」
野崎(俺としたことが……剣さんのプライベートまで踏み込むところだった。 こういう話は今以上に仲良くなってからの話だ)
宮前「……」
宮前(土遁使えるのは内緒にしておこう)
宮前「あのですね……秘密を抱えているというのはいいんですけど、もう少しマイルドにしてくれますか?」
野崎「マイルド、ですか……」
宮前「そもそもこういう話を作ったのはなんかきっかけでもあったんですか?」
野崎「はい。 ここ最近、いろんな友達の秘密を知って……」
宮前「なるほど……」
野崎「その……剣さんにも何か秘密が……」
宮前「!」
野崎「……あっ! なんでもないです! すみません!」
野崎(俺としたことが……剣さんのプライベートまで踏み込むところだった。 こういう話は今以上に仲良くなってからの話だ)
宮前「……」
宮前(土遁使えるのは内緒にしておこう)
21: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 21:50:43.31 ID:BUkKXhN70
別の日
都「秘密、ねえ……」
野崎「はい、なかなかいいネタが思いつかなくて……」
都「……あ! そうだわ!」
野崎「何かあるんですか!?」
都「ええ、前野さんの話なんだけど……」
野崎「はい! 聞かせてください!」
都「前野さんって学生時代の時に……」
野崎「学生時代の時に……?」
都「スタンド使いだったらしいのよねー」
野崎「す、すたんど?」
都「秘密、ねえ……」
野崎「はい、なかなかいいネタが思いつかなくて……」
都「……あ! そうだわ!」
野崎「何かあるんですか!?」
都「ええ、前野さんの話なんだけど……」
野崎「はい! 聞かせてください!」
都「前野さんって学生時代の時に……」
野崎「学生時代の時に……?」
都「スタンド使いだったらしいのよねー」
野崎「す、すたんど?」
22: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 21:53:10.05 ID:BUkKXhN70
野崎「スタンドって……マイクのですか?」
都「私もよく分からないけど……背後霊みたいなものらしいのよ」
野崎「背後霊、ですか……」
都「なんでもその力を使ってカイロにいる吸血鬼を倒したらしいわ」
野崎「吸血鬼、ですか……」
都(……凄いわ野崎くん、こんな話でも冷静に聞いてる)
野崎(正直、俺の経験や鹿島の話を聞いたからそんなに驚かないな)
都「でもこの話が広まっちゃうとモテすぎて仕事に集中できないって言って内緒にしてるらしいのよねー」
野崎「俺に言って良かったんですか?」
都「……あ」
野崎「……まあ俺も言わないから大丈夫です」
都「ごめんなさい、私ったらつい……」
都「私もよく分からないけど……背後霊みたいなものらしいのよ」
野崎「背後霊、ですか……」
都「なんでもその力を使ってカイロにいる吸血鬼を倒したらしいわ」
野崎「吸血鬼、ですか……」
都(……凄いわ野崎くん、こんな話でも冷静に聞いてる)
野崎(正直、俺の経験や鹿島の話を聞いたからそんなに驚かないな)
都「でもこの話が広まっちゃうとモテすぎて仕事に集中できないって言って内緒にしてるらしいのよねー」
野崎「俺に言って良かったんですか?」
都「……あ」
野崎「……まあ俺も言わないから大丈夫です」
都「ごめんなさい、私ったらつい……」
23: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 21:57:31.97 ID:BUkKXhN70
都「……そうだわ! 実は私にもあるの!」
野崎「都さんにも……?」
都「ええ、大学の友達には日常生活に支障がでるから言ってないんだけど……野崎くん、多分驚くと思うわ」
野崎「……聞かせてください」
都「私ね……」
野崎「……」
都「格闘大会に出場したことがあるの〜」
野崎「えっ……」
都「八極拳を使ってね……相手をバーンって飛ばすんだけど……」
野崎「……す、凄いですね」
都「でしょ?」
野崎(都さん……驚かせたかったんならその話は前野さんの話より前にすべきだった……)
野崎「あの……ほかに何かありますか? 聖杯戦争に参加したとか」
都「うーん……特にないわねー……」
野崎「都さんにも……?」
都「ええ、大学の友達には日常生活に支障がでるから言ってないんだけど……野崎くん、多分驚くと思うわ」
野崎「……聞かせてください」
都「私ね……」
野崎「……」
都「格闘大会に出場したことがあるの〜」
野崎「えっ……」
都「八極拳を使ってね……相手をバーンって飛ばすんだけど……」
野崎「……す、凄いですね」
都「でしょ?」
野崎(都さん……驚かせたかったんならその話は前野さんの話より前にすべきだった……)
野崎「あの……ほかに何かありますか? 聖杯戦争に参加したとか」
都「うーん……特にないわねー……」
24: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 22:00:44.78 ID:BUkKXhN70
野崎「……という訳でここ最近で俺は色んな事実を知った」
佐倉「みんな、色んな秘密を抱えてたんだね……」
野崎「ああ……しかし佐倉は凄いな、内緒にするような後ろめたいことがないことは素晴らしいことだぞ」
佐倉「そ、そんなことないよ!!」
佐倉(私だって……野崎くんに言ってないことが……いや、言ったけど伝わってないことが……)
野崎「……そうだ、まだお前に言ってないことがあった」
佐倉「言ってないこと……?」
野崎「驚かないで聞いてくれるか?」
佐倉「うん! 色んな話を聞いたあとだもん! 何を聞いても驚かないよ!」
野崎「実は……」
佐倉「実は……?」
野崎「俺と鹿島の間に子どもが生まれた」
佐倉「」バタッ
野崎「佐倉!?
佐倉「みんな、色んな秘密を抱えてたんだね……」
野崎「ああ……しかし佐倉は凄いな、内緒にするような後ろめたいことがないことは素晴らしいことだぞ」
佐倉「そ、そんなことないよ!!」
佐倉(私だって……野崎くんに言ってないことが……いや、言ったけど伝わってないことが……)
野崎「……そうだ、まだお前に言ってないことがあった」
佐倉「言ってないこと……?」
野崎「驚かないで聞いてくれるか?」
佐倉「うん! 色んな話を聞いたあとだもん! 何を聞いても驚かないよ!」
野崎「実は……」
佐倉「実は……?」
野崎「俺と鹿島の間に子どもが生まれた」
佐倉「」バタッ
野崎「佐倉!?
25: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 22:01:23.50 ID:BUkKXhN70
その後、私は失恋のショックでドリームクラブで働くことになるんだけど、それはもう少し先のお話です。
〜終わり〜
〜終わり〜
26: ◆LYNKFR8PTk 2015/08/03(月) 22:01:53.55 ID:BUkKXhN70
元ネタ
野崎・テルミ(ブレイブルー)
千代・アンジュ(ドリームクラブ)
みこりん・一方通行(禁書)
鹿島・エステル(テイルズ)
堀・六条(デュラララ)
結月・腐川(ダンガンロンパ)
若松・黄瀬(黒子)
剣さん・次郎坊(ナルト)
前野・承太郎(ジョジョ)
都・こころ(DOA)
鈴木・月(デスノート)
野崎と鹿島が結婚・岡崎と渚(クラナド)
読んでくださりありがとうございました。
野崎・テルミ(ブレイブルー)
千代・アンジュ(ドリームクラブ)
みこりん・一方通行(禁書)
鹿島・エステル(テイルズ)
堀・六条(デュラララ)
結月・腐川(ダンガンロンパ)
若松・黄瀬(黒子)
剣さん・次郎坊(ナルト)
前野・承太郎(ジョジョ)
都・こころ(DOA)
鈴木・月(デスノート)
野崎と鹿島が結婚・岡崎と渚(クラナド)
読んでくださりありがとうございました。
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 22:09:26.80 ID:hRUthlPX0
乙~
マミコは無かったか、まあ割と知名度があるキャラでもデレマスの17歳さんや銀の匙の御影ちゃんなどだから分かりにくいしなあ
マミコは無かったか、まあ割と知名度があるキャラでもデレマスの17歳さんや銀の匙の御影ちゃんなどだから分かりにくいしなあ
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 22:12:23.88 ID:8L568Cj10
乙
剣さんはストレス太りしてないほうなら何が似合うだろう?
剣さんはストレス太りしてないほうなら何が似合うだろう?
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 22:13:34.06 ID:xnOOgN3i0
乙
最初の野崎の中の人ネタが分からなかったから中二病のネタかと思ったwww
最初の野崎の中の人ネタが分からなかったから中二病のネタかと思ったwww
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 22:15:29.50 ID:iZUVxlx8O
乙
あの普段冷静な野崎が、目がイッてる&ゲス顔で「ヒャッハー!」とか叫ぶのやっぱり想像出来んな…
あの普段冷静な野崎が、目がイッてる&ゲス顔で「ヒャッハー!」とか叫ぶのやっぱり想像出来んな…
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438601374/
Entry ⇒ 2016.05.31 | Category ⇒ 月刊少女野崎くん | Comments (0)
花陽「鬱病になった」
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 20:44:07 ID:/HnD51n6
※鬱展開あるかも
花陽「嫌だもぅ…死にたいよぉ…」エーン
凛「かよちん…辛いけど一緒に頑張ろ…?」ヨシヨシ
花陽「嫌だもぅ…死にたいよぉ…」エーン
凛「かよちん…辛いけど一緒に頑張ろ…?」ヨシヨシ
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 20:46:02 ID:/HnD51n6
きっかけはミューズ。スクールアイドルの重圧、そしてアンチの嫌がらせ。そんな中でかよちんは鬱病になってしまった。
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 20:49:09 ID:/HnD51n6
花陽「ゴメンね凛ちゃん…迷惑かけて…やっぱり死んだ方がいいよね…」
凛「そんなことない…ニャ。凛も生きてて欲しいって思うy…ニャ。」
花陽「ゴメンねぇ…ゴメンねぇ…」エーン
凛「………」ヨシヨシ
凛「そんなことない…ニャ。凛も生きてて欲しいって思うy…ニャ。」
花陽「ゴメンねぇ…ゴメンねぇ…」エーン
凛「………」ヨシヨシ
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 20:52:02 ID:/HnD51n6
凛「じゃあそろそろ学校に行くね?」
花陽「凛ちゃん…ひとりにしないで…」
凛「すぐ帰ってくるから。いってきます。」
花陽「………」
花陽「怖いよぉ…寂しいよぉ…死にたいよぉ…凛ちゃん…」エーン
花陽「凛ちゃん…ひとりにしないで…」
凛「すぐ帰ってくるから。いってきます。」
花陽「………」
花陽「怖いよぉ…寂しいよぉ…死にたいよぉ…凛ちゃん…」エーン
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 20:58:44 ID:/HnD51n6
凛「おっはようニャー!」
にこ「あんたは元気ね…」
海未「凛、目のクマが酷い様ですが…?」
凛「…最近ゲームにハマっちゃったニャ!」
海未「そうですか…寝不足はお肌の敵ですよ?」
凛「きっ、気をつけるニャー…」
穂乃果「おはよー!」
ことり「おはよう。」
にこ「穂乃果…あんたも元気ね…」
穂乃果「えっへん!」
ことり「凛ちゃん…まだ花陽ちゃんのこと気にしてる?」
にこ「あんたは元気ね…」
海未「凛、目のクマが酷い様ですが…?」
凛「…最近ゲームにハマっちゃったニャ!」
海未「そうですか…寝不足はお肌の敵ですよ?」
凛「きっ、気をつけるニャー…」
穂乃果「おはよー!」
ことり「おはよう。」
にこ「穂乃果…あんたも元気ね…」
穂乃果「えっへん!」
ことり「凛ちゃん…まだ花陽ちゃんのこと気にしてる?」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 21:02:26 ID:/HnD51n6
凛「…まあ…見抜けなかった凛にも責任はあるから…」
…そう。かよちんの側に居ながら助けてあげれなかった私が悪いんだ。
にこ「あんまり背負っちゃダメよ。切り替えて行きなさい。」
凛「…うん!心配かけてゴメンニャ!」
…無理だよ、そんなの
…そう。かよちんの側に居ながら助けてあげれなかった私が悪いんだ。
にこ「あんまり背負っちゃダメよ。切り替えて行きなさい。」
凛「…うん!心配かけてゴメンニャ!」
…無理だよ、そんなの
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 21:10:58 ID:/HnD51n6
ーーー
海未「…凛!動きが鈍いですよ!」
凛「ゴメンなさい…」
真姫「一旦抜けなさいよ。今のままじゃあこっちが迷惑だわ。」
希「そんなキツく言わんでも…」
凛「…迷惑かけてゴメン…なさい…」
絵里「凛、花陽のことは貴方のせいじゃないわ。だからーーー」
凛「ゴメンね、絵里ちゃん、かよちんを救ってあげられなかった上にフォローまでしてもらって。」
絵里「そういうつもりじゃ…」
いけない、ミューズのムードが悪くなる…私のせいで…
凛「なーんてね!もう大丈夫ニャ!さあ練習練習!」
これで大丈夫…かな
穂乃果「………」
海未「…凛!動きが鈍いですよ!」
凛「ゴメンなさい…」
真姫「一旦抜けなさいよ。今のままじゃあこっちが迷惑だわ。」
希「そんなキツく言わんでも…」
凛「…迷惑かけてゴメン…なさい…」
絵里「凛、花陽のことは貴方のせいじゃないわ。だからーーー」
凛「ゴメンね、絵里ちゃん、かよちんを救ってあげられなかった上にフォローまでしてもらって。」
絵里「そういうつもりじゃ…」
いけない、ミューズのムードが悪くなる…私のせいで…
凛「なーんてね!もう大丈夫ニャ!さあ練習練習!」
これで大丈夫…かな
穂乃果「………」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 21:14:20 ID:/HnD51n6
ーーー
凛「かよちん?帰ってきたよ!」
花陽「………」
凛「かよちん!?しっかりしてよ!」
花陽「ゴメンねぇ…」
凛「かよちん!かよちん!」
ーーー
凛「かよちん?帰ってきたよ!」
花陽「………」
凛「かよちん!?しっかりしてよ!」
花陽「ゴメンねぇ…」
凛「かよちん!かよちん!」
ーーー
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 21:30:30 ID:/HnD51n6
ーーー
真姫「自殺未遂…凛が居なきゃ死んでたかもしれないわね…」
凛「やっぱり凛はすごいニャ!」
凛「かよちんもこれくらいのことで情けないニャ!」
真姫(…やけに明るいわね…ただ演技には見えないわ…)
真姫「自殺未遂…凛が居なきゃ死んでたかもしれないわね…」
凛「やっぱり凛はすごいニャ!」
凛「かよちんもこれくらいのことで情けないニャ!」
真姫(…やけに明るいわね…ただ演技には見えないわ…)
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 21:41:18 ID:/HnD51n6
凛「最近のかよちんは暗すぎニャ!もっとガツンといかないといけないニャ!凛だってこんなに明るく生きてるのに人生損してるニャ!」
真姫(…おかしい…テンションが高すぎるわ…でも空元気っていう可能性もあるし…)
真姫(調べる必要がありそうね。)
真姫(…おかしい…テンションが高すぎるわ…でも空元気っていう可能性もあるし…)
真姫(調べる必要がありそうね。)
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 21:45:50 ID:/HnD51n6
凛「かーよーちん!」
花陽「ぁ…凛ちゃん…」
凛「かよちん大丈夫かニャ?自殺未遂とかしちゃいけないニャ!」
花陽「ゴメンねぇ…凛ちゃんってテンション高い時は行動力凄いよねぇ…それに比べて私なんて…」
凛「落ち込むなニャ!かよちんはその謙虚さが可愛いんだニャ!それに比べて凛は明るいだけで…」
花陽「ぁ…凛ちゃん…」
凛「かよちん大丈夫かニャ?自殺未遂とかしちゃいけないニャ!」
花陽「ゴメンねぇ…凛ちゃんってテンション高い時は行動力凄いよねぇ…それに比べて私なんて…」
凛「落ち込むなニャ!かよちんはその謙虚さが可愛いんだニャ!それに比べて凛は明るいだけで…」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 21:52:13 ID:/HnD51n6
凛「明るいだけで…」サーッ
花陽「どうしたの凛ちゃん…?」
凛「…いや…凛なんて比べ物にならない屑だよって…」
花陽「そんなことないよ…私の方が…」
凛「…いや…なんでも…なぃっ!」
花陽「凛ちゃん私のせいで疲れてるんじゃないかな…少し休んだ方がいいよ…?」
凛「かよちんのせいじゃないけど私疲れたかも…ニャ。」
凛「…少し休むねかよちん…」
花陽「どうしたの凛ちゃん…?」
凛「…いや…凛なんて比べ物にならない屑だよって…」
花陽「そんなことないよ…私の方が…」
凛「…いや…なんでも…なぃっ!」
花陽「凛ちゃん私のせいで疲れてるんじゃないかな…少し休んだ方がいいよ…?」
凛「かよちんのせいじゃないけど私疲れたかも…ニャ。」
凛「…少し休むねかよちん…」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 21:55:52 ID:/HnD51n6
休憩室。
なんであんなことかよちんに言っちゃったんだろう…私のせいなのにかよちんを怒ったりして…やっぱり私はどうしようもないなぁ…
真姫「凛、一回検査受けて見ない?」
凛「ぁ…真姫ちゃん…」
なんであんなことかよちんに言っちゃったんだろう…私のせいなのにかよちんを怒ったりして…やっぱり私はどうしようもないなぁ…
真姫「凛、一回検査受けて見ない?」
凛「ぁ…真姫ちゃん…」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 22:08:15 ID:/HnD51n6
真姫「凛には双極性障害の可能性があるわ。」
凛「………」
真姫「凄い元気になって暴走してしまったり、または鬱になってしまう。を繰り返す病気よ。」
凛「…病気?」
凛「…そんなことないニャ!ほら今だって元気だニャ!」
真姫「早く治療しないと…花陽以上に大変なことになるわよ!」
凛「…それでもいいかなぁ…」
凛「なんてね!注射はいやニャ!お断りするニャ!」ダッ
真姫「待ちなさい凛!」ダッ
凛「………」
真姫「凄い元気になって暴走してしまったり、または鬱になってしまう。を繰り返す病気よ。」
凛「…病気?」
凛「…そんなことないニャ!ほら今だって元気だニャ!」
真姫「早く治療しないと…花陽以上に大変なことになるわよ!」
凛「…それでもいいかなぁ…」
凛「なんてね!注射はいやニャ!お断りするニャ!」ダッ
真姫「待ちなさい凛!」ダッ
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 22:32:31 ID:/HnD51n6
凛「…なんで捕まっちゃうかなぁ。」
真姫「足取りフラフラな凛に追いつけないわけが無いでしょう!」
凛「ねえ真姫ちゃん、かよちんは元に戻るかな?」
真姫「花陽は少しずつ回復しているわ。治療と…凛のお陰で。」
凛「ねぇ…なんで足フラフラだったと思う?なんで部活のとき動きが鈍かったと思う?」
真姫「………」
真姫「足取りフラフラな凛に追いつけないわけが無いでしょう!」
凛「ねえ真姫ちゃん、かよちんは元に戻るかな?」
真姫「花陽は少しずつ回復しているわ。治療と…凛のお陰で。」
凛「ねぇ…なんで足フラフラだったと思う?なんで部活のとき動きが鈍かったと思う?」
真姫「………」
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 23:00:57 ID:/HnD51n6
真姫「…双極性障害からくる身体疲労…かしら?」
凛「残念でしたー」
真姫「正解はなによ…」
凛「残念でしたー」
真姫「正解はなによ…」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/14(日) 23:12:16 ID:/HnD51n6
凛「秘密ニャ!」
真姫「はぁ?…とりあえず検査を受けなさい。」
凛「それは出来ないニャ。」
真姫「なんで?」
凛「現実を見たくない…からかな。」
花陽「凛ちゃん…受けて方がいいんじゃないかなぁ…」
花陽「…って勝手に出しゃばってゴメンねぇ…」
凛「仕方ないなぁ…ビックリしないでよ?」
真姫「どうせ双極性障害なんだからビックリしないわよ。」
真姫「はぁ?…とりあえず検査を受けなさい。」
凛「それは出来ないニャ。」
真姫「なんで?」
凛「現実を見たくない…からかな。」
花陽「凛ちゃん…受けて方がいいんじゃないかなぁ…」
花陽「…って勝手に出しゃばってゴメンねぇ…」
凛「仕方ないなぁ…ビックリしないでよ?」
真姫「どうせ双極性障害なんだからビックリしないわよ。」
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/15(月) 19:10:10 ID:8jCOk4U6
ーーー
看護師「星空さーん、順番ですよー、星空さーん?」
看護師「いない…真姫お嬢様!星空さんがいません!」
真姫(逃げたわね…凛、どうして治療を受けないのかしら)
花陽「うぇぇ…私が出しゃばったから…」
真姫「花陽は悪くないわ、早く探しに行きましょう?」
花陽「うぇぇ…」
看護師「星空さーん、順番ですよー、星空さーん?」
看護師「いない…真姫お嬢様!星空さんがいません!」
真姫(逃げたわね…凛、どうして治療を受けないのかしら)
花陽「うぇぇ…私が出しゃばったから…」
真姫「花陽は悪くないわ、早く探しに行きましょう?」
花陽「うぇぇ…」
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/15(月) 19:20:23 ID:8jCOk4U6
ーーー
結局言い出せない屑なんだね、私は。足がフラフラだしすぐに追いつかれちゃうかもね…そしたら言えるかなぁ…
凛「…息…くるしっ…!」ハァハァ
真姫「凛!」
凛「ぁはは…また追いつかれちゃったねぇ…」ハァハァ
凛「やっぱり限界かなぁ…真姫ちゃん、真姫ちゃんだけが結果を聞いて欲しい…ニャ…」ハァハァ
真姫「…どうして?」
凛「…ゴメンね、お願い…」ハァハァ
真姫「…分かったわよ…」
結局言い出せない屑なんだね、私は。足がフラフラだしすぐに追いつかれちゃうかもね…そしたら言えるかなぁ…
凛「…息…くるしっ…!」ハァハァ
真姫「凛!」
凛「ぁはは…また追いつかれちゃったねぇ…」ハァハァ
凛「やっぱり限界かなぁ…真姫ちゃん、真姫ちゃんだけが結果を聞いて欲しい…ニャ…」ハァハァ
真姫「…どうして?」
凛「…ゴメンね、お願い…」ハァハァ
真姫「…分かったわよ…」
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/15(月) 20:50:20 ID:8jCOk4U6
ーーー
花陽「うぇぇ…置いていかれちゃったよぉ…」
花陽「やっぱり花陽は生きる価値なんて…」
穂乃果「花陽ちゃん!遊ぼー!」
花陽「ぁ…穂乃果ちゃん…ゴメンね…学校休んで…やっぱり私は価値がないから死ななきゃ…」
穂乃果「…生きてることに価値があるんだよ。」
穂乃果「…生きたくても生きられない人が…いるんだよ。」
花陽「…じゃあその人にこの命を…」
花陽「うぇぇ…置いていかれちゃったよぉ…」
花陽「やっぱり花陽は生きる価値なんて…」
穂乃果「花陽ちゃん!遊ぼー!」
花陽「ぁ…穂乃果ちゃん…ゴメンね…学校休んで…やっぱり私は価値がないから死ななきゃ…」
穂乃果「…生きてることに価値があるんだよ。」
穂乃果「…生きたくても生きられない人が…いるんだよ。」
花陽「…じゃあその人にこの命を…」
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/15(月) 20:52:59 ID:8jCOk4U6
穂乃果「…花陽ちゃんが命をあげちゃったら悲しむと思うよ。その人。」
花陽「でも私なんかが生きてても意味ないし迷惑かかるし…」
穂乃果「…~~ッ!」
花陽「でも私なんかが生きてても意味ないし迷惑かかるし…」
穂乃果「…~~ッ!」
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/15(月) 21:00:45 ID:8jCOk4U6
パチーン‼
穂乃果「そろそろ立ち直りなよ。」
花陽「…ぃたぃよぉ…」ヒリヒリ
穂乃果「立ち直って顔見せたらみんなも喜ぶと思うよ。」
花陽「…でも…」
穂乃果「…時間がないんだ。お願い。」
花陽「うぇぇ…頑張ってみるよ…」
穂乃果「ありがとう!」
花陽「ぅん…」
穂乃果「そろそろ立ち直りなよ。」
花陽「…ぃたぃよぉ…」ヒリヒリ
穂乃果「立ち直って顔見せたらみんなも喜ぶと思うよ。」
花陽「…でも…」
穂乃果「…時間がないんだ。お願い。」
花陽「うぇぇ…頑張ってみるよ…」
穂乃果「ありがとう!」
花陽「ぅん…」
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/15(月) 21:05:02 ID:8jCOk4U6
ーーー
真姫「凛…あんた馬鹿ぁ?」
凛「言われなくても…ニャ。」
真姫「双極性障害じゃ無かったけれど…」
凛「ね?残念でしたー」
真姫「…凛、ごめんなさい。」
凛「…いいよ、そんなの。」
真姫「凛…あんた馬鹿ぁ?」
凛「言われなくても…ニャ。」
真姫「双極性障害じゃ無かったけれど…」
凛「ね?残念でしたー」
真姫「…凛、ごめんなさい。」
凛「…いいよ、そんなの。」
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/15(月) 21:14:36 ID:8jCOk4U6
真姫「怖くないの?」
凛「もう慣れたニャ。それに怖くなっても結果は同じでしょ?」
真姫「やっぱり馬鹿ね…ショック状態に陥ったり語尾が抜けてるのにそれでも強がるなんて。」
凛「ぁはは…でもかよちんの嫌がらせの犯人は捕まえたし、かよちんも回復に向かってるニャ。そろそろやることがなくなってきたニャ…」
真姫「いいことじゃないの?」
凛「…目標が無くなると恐怖が芽生えるの。やることがなくなったら恐怖と向き合うしかやることがないもん。」
真姫「………」
真姫「…なら…」
凛「もう慣れたニャ。それに怖くなっても結果は同じでしょ?」
真姫「やっぱり馬鹿ね…ショック状態に陥ったり語尾が抜けてるのにそれでも強がるなんて。」
凛「ぁはは…でもかよちんの嫌がらせの犯人は捕まえたし、かよちんも回復に向かってるニャ。そろそろやることがなくなってきたニャ…」
真姫「いいことじゃないの?」
凛「…目標が無くなると恐怖が芽生えるの。やることがなくなったら恐怖と向き合うしかやることがないもん。」
真姫「………」
真姫「…なら…」
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/15(月) 21:17:35 ID:8jCOk4U6
真姫「ライブをすればいいわ。」
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/16(火) 01:41:16 ID:D540CIqc
凛「…ライブねぇ…」
真姫「不満かしら?」
凛「…体が持たないかニャ。」
真姫「…可能性に賭けてみない?」
凛「…うん。」
真姫「不満かしら?」
凛「…体が持たないかニャ。」
真姫「…可能性に賭けてみない?」
凛「…うん。」
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/16(火) 01:48:56 ID:D540CIqc
ーーー翌日。
花陽「みんな…おはようございます…」
海未「…!花陽!」
ことり「やっと学校に来れるようになったんだね!」
希「感動やね…」
凛「かーよーちーん!」
花陽「ぁ…凛ちゃん…今までゴメンねぇ…」
凛「そんなこともういいニャ!これからいーっぱい遊ぶニャー!」
花陽「えへへ…嬉しいねぇ…」
凛「とりあえず部活するニャ!」
穂乃果「うーん、後少しだよ!」
花陽「みんな…おはようございます…」
海未「…!花陽!」
ことり「やっと学校に来れるようになったんだね!」
希「感動やね…」
凛「かーよーちーん!」
花陽「ぁ…凛ちゃん…今までゴメンねぇ…」
凛「そんなこともういいニャ!これからいーっぱい遊ぶニャー!」
花陽「えへへ…嬉しいねぇ…」
凛「とりあえず部活するニャ!」
穂乃果「うーん、後少しだよ!」
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/16(火) 01:58:22 ID:D540CIqc
海未「凛!動きが鈍すぎます!花陽より酷いですよ!」
凛「いやぁちょっとウォーミングアップしてたニャ!今から本気だすニャ!」ハァハァ
真姫(息が上がってるわね…これ以上は危険…)
真姫「…少し休憩しましょう?」
ことり「真姫ちゃんが言うなんて珍しいね?」
海未「…いえ、練習を続けましょう。」
真姫「…なんで」
海未「このままじゃあ次のライブ間に合いません。もっと完成度を高めないと…」
穂乃果「ええー穂乃果帰りたーい」
海未「………」
穂乃果「体調崩しちゃいけないと思うー、帰りたーい」
海未「………」
凛「いやぁちょっとウォーミングアップしてたニャ!今から本気だすニャ!」ハァハァ
真姫(息が上がってるわね…これ以上は危険…)
真姫「…少し休憩しましょう?」
ことり「真姫ちゃんが言うなんて珍しいね?」
海未「…いえ、練習を続けましょう。」
真姫「…なんで」
海未「このままじゃあ次のライブ間に合いません。もっと完成度を高めないと…」
穂乃果「ええー穂乃果帰りたーい」
海未「………」
穂乃果「体調崩しちゃいけないと思うー、帰りたーい」
海未「………」
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/16(火) 02:04:15 ID:D540CIqc
海未「…じゃあ帰ればいいじゃないですか…」
海未「やる気がないなら帰っていただけますか!」
穂乃果「やったー!ありがとう海未ちゃん!」
真姫「…ごめんなさい、海未…」
凛「…ちょっと…今やれる状態じゃないニャ…ゴメン…」ハァハァ
穂乃果「さあてここからだよ!」
海未「やる気がないなら帰っていただけますか!」
穂乃果「やったー!ありがとう海未ちゃん!」
真姫「…ごめんなさい、海未…」
凛「…ちょっと…今やれる状態じゃないニャ…ゴメン…」ハァハァ
穂乃果「さあてここからだよ!」
32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/17(水) 00:00:03 ID:9ashKw/Q
ーーー
凛「…やっぱり無理だよ真姫ちゃん。」
真姫「………」
凛「身体も頭もついて行ってないニャ。」
真姫「…話しましょう、みんなに。」
凛「…やっぱり無理だよ真姫ちゃん。」
真姫「………」
凛「身体も頭もついて行ってないニャ。」
真姫「…話しましょう、みんなに。」
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/17(水) 22:50:37 ID:9ashKw/Q
凛「嫌だニャ。」
真姫「なんで?言ってしまえばみんなわかってくれるしカバーだってsー」
凛「だから嫌なの!」
凛「もし打ち明けたらみんな気を使うでしょ?それが嫌。どうせもたないんだし迷惑を掛けずに…」
真姫「冗談じゃないわよ!」
凛「………」
真姫「もう迷惑なんて掛けてる!でもそれが凛なのよ!凛らしくないじゃない!」
真姫「なんで?言ってしまえばみんなわかってくれるしカバーだってsー」
凛「だから嫌なの!」
凛「もし打ち明けたらみんな気を使うでしょ?それが嫌。どうせもたないんだし迷惑を掛けずに…」
真姫「冗談じゃないわよ!」
凛「………」
真姫「もう迷惑なんて掛けてる!でもそれが凛なのよ!凛らしくないじゃない!」
35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/17(水) 22:55:42 ID:9ashKw/Q
凛「私はもういいよ。それよりも他のメンバーのことを気にかけてあげてよ…」
真姫「うるさい!凛はもっと迷惑をなさいよ!」
真姫「馬鹿!馬鹿!ばかぁ…」
凛「ごめんね…でもこれだけは譲れない。」
真姫「うるさい!凛はもっと迷惑をなさいよ!」
真姫「馬鹿!馬鹿!ばかぁ…」
凛「ごめんね…でもこれだけは譲れない。」
36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/18(木) 23:00:40 ID:wYHmpb.w
ーーー
海未(結局今日は解散になってしまいました…)
海未(凛の動きも遅いし…このままじゃあ…)
海未(…絵里や希、にこの引退ライブは刻一刻と近づいているのに)
海未(結局今日は解散になってしまいました…)
海未(凛の動きも遅いし…このままじゃあ…)
海未(…絵里や希、にこの引退ライブは刻一刻と近づいているのに)
37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/18(木) 23:03:40 ID:wYHmpb.w
ーーー
そろそろ厳しいなぁ…真姫ちゃんがカバーしてくれてるとはいえ、このままやるのはね…
今のうちに死んでしまおうか。
なんてね。
そろそろ厳しいなぁ…真姫ちゃんがカバーしてくれてるとはいえ、このままやるのはね…
今のうちに死んでしまおうか。
なんてね。
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/19(金) 23:06:42 ID:TT0PAj9s
ーーー
ことり「おはよー。あれ?凛ちゃん痩せた?」
凛「…!…そうそうダイエッtゴホッゴホッ!」
絵里「大丈夫!?凛、今日は休みなさい!」
希「カードも休めって告げとるね。」
凛「…練習するニャ。」
真姫「馬鹿なの?今あんたがどんな状況に置かれているかわかっt…」
穂乃果「ねぇ凛ちゃん。」
ことり「おはよー。あれ?凛ちゃん痩せた?」
凛「…!…そうそうダイエッtゴホッゴホッ!」
絵里「大丈夫!?凛、今日は休みなさい!」
希「カードも休めって告げとるね。」
凛「…練習するニャ。」
真姫「馬鹿なの?今あんたがどんな状況に置かれているかわかっt…」
穂乃果「ねぇ凛ちゃん。」
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/19(金) 23:15:08 ID:TT0PAj9s
~~~
○月△日
花陽ちゃんが死んじゃった。うつびょー?だったらしい。なんで言ってくれなかったのかな…ゴメンね花陽ちゃん、穂乃果リーダー失格だね…
○月△日
花陽ちゃんが死んじゃった。うつびょー?だったらしい。なんで言ってくれなかったのかな…ゴメンね花陽ちゃん、穂乃果リーダー失格だね…
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/19(金) 23:18:33 ID:TT0PAj9s
○月□日
ミューズはバラバラになっちゃった。ほーかいだね…みんな消えていくの、もう見たくないや。誰かタスケテ…
ミューズはバラバラになっちゃった。ほーかいだね…みんな消えていくの、もう見たくないや。誰かタスケテ…
42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/19(金) 23:20:33 ID:TT0PAj9s
○月×日
変な人からタイムマシンを買った。今まで貯めたお小遣いがパーだよ!でも、あの時に戻れるといいな。
変な人からタイムマシンを買った。今まで貯めたお小遣いがパーだよ!でも、あの時に戻れるといいな。
43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/19(金) 23:22:44 ID:TT0PAj9s
△月○日
まさか!だよ!タイムマシンが本物だったよ!タイムトラベラー穂乃果誕生だね!
まさか!だよ!タイムマシンが本物だったよ!タイムトラベラー穂乃果誕生だね!
44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/19(金) 23:24:40 ID:TT0PAj9s
2週目
大失敗。花陽ちゃんを説得したら目の前で飛び降りちゃった…屋上で話すのはよくなかったね。
大失敗。花陽ちゃんを説得したら目の前で飛び降りちゃった…屋上で話すのはよくなかったね。
45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/19(金) 23:26:17 ID:TT0PAj9s
3週目
今度も失敗。話はしたけれど自宅で首を吊っちゃった。死体を見るのって吐きそうになるほど気持ち悪いんだね。
今度も失敗。話はしたけれど自宅で首を吊っちゃった。死体を見るのって吐きそうになるほど気持ち悪いんだね。
46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/19(金) 23:29:15 ID:TT0PAj9s
4週目
別の意味で失敗。タイムトラベラーだって話しても誰も信じてくれない。ましてや花陽ちゃんが死ぬってことを言っても誰も信じてくれない…そうしてる間に自殺しちゃった。もう疲れちゃったなぁ…
別の意味で失敗。タイムトラベラーだって話しても誰も信じてくれない。ましてや花陽ちゃんが死ぬってことを言っても誰も信じてくれない…そうしてる間に自殺しちゃった。もう疲れちゃったなぁ…
48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/19(金) 23:33:58 ID:TT0PAj9s
5週目 失敗。
ーーー
10週目 失敗。
ーーー
15週目 失敗。
ーーー
26週目
何をやっても花陽ちゃんは死んでしまう。どうやったらたすけられるの?
ワカラナイ。ワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ
ーーー
10週目 失敗。
ーーー
15週目 失敗。
ーーー
26週目
何をやっても花陽ちゃんは死んでしまう。どうやったらたすけられるの?
ワカラナイ。ワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ
49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/19(金) 23:37:53 ID:TT0PAj9s
42週目
凛ちゃんが花陽ちゃんを救ってくれそう!あともう少しで終わるんだね…この悪夢から解放されて9人揃ってライブが出来るんだね…嬉しくて涙が止まらないよ。
凛ちゃんが花陽ちゃんを救ってくれそう!あともう少しで終わるんだね…この悪夢から解放されて9人揃ってライブが出来るんだね…嬉しくて涙が止まらないよ。
50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/19(金) 23:39:13 ID:TT0PAj9s
よんじゅうにしゅうめ
52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/20(土) 18:45:31 ID:xP4y7926
あははははははははははははははははははははははははははははははははははははぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!?!!!?!!?!?!!!!!!?!!!!
何で?何で何で!なんでなんでなんでなんでなんでナンデナンデナンデナンデナンデッ!!!!!
何で?何で何で!なんでなんでなんでなんでなんでナンデナンデナンデナンデナンデッ!!!!!
53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/20(土) 18:47:30 ID:xP4y7926
ナンデリンチャンガシヌノォ!?!!!?!?!?
イミワカンナイヨぉ…
そうだ、穂乃果も死ねばいいんだ。
イミワカンナイヨぉ…
そうだ、穂乃果も死ねばいいんだ。
54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/20(土) 18:49:46 ID:xP4y7926
日記は42週目で終わり。じゃあねみんな。バイb
ーーー
ーーー
55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/20(土) 20:54:52 ID:xP4y7926
凛「間に合ったぁ!」ハァハァ
56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/20(土) 20:57:54 ID:xP4y7926
穂乃果「凛ちゃん!?死んだはずじゃあ…」
凛「…死なないようにループしてるんだよね?穂乃果ちゃん。」
穂乃果「…なんで…知ってるの…?」
凛「…死なないようにループしてるんだよね?穂乃果ちゃん。」
穂乃果「…なんで…知ってるの…?」
57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/20(土) 22:12:58 ID:xP4y7926
凛「だって一緒だもん。私もさ…ループして来たから。」
穂乃果「…!」
凛「私もね、バラバラになったミューズを救う為にやって来たの。」
凛「自分の命と引き換えに…ね。」
凛「穂乃果ちゃんはお小遣いと引き換えにだったんでしょう?」
穂乃果「…なんで命なの」
凛「…私はね…かよちんが助かればそれでいいから。」
穂乃果「…そんなのズルいよ。」
穂乃果「…!」
凛「私もね、バラバラになったミューズを救う為にやって来たの。」
凛「自分の命と引き換えに…ね。」
凛「穂乃果ちゃんはお小遣いと引き換えにだったんでしょう?」
穂乃果「…なんで命なの」
凛「…私はね…かよちんが助かればそれでいいから。」
穂乃果「…そんなのズルいよ。」
58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/20(土) 22:22:22 ID:xP4y7926
穂乃果「…ほのかは…いままで…がんばっ…て…きたのに…」グスン
凛「私は死んじゃうけどね、穂乃果ちゃん、一つだけわがままいっていいかニャ?」
穂乃果「…なに…っ…」グスン
凛「未来に戻ったら…すぐに死んじゃう未来の私に…言ってくれないかニャ。」
凛「正直に話せ、じゃないと絶対後悔するって。」
凛「私は死んじゃうけどね、穂乃果ちゃん、一つだけわがままいっていいかニャ?」
穂乃果「…なに…っ…」グスン
凛「未来に戻ったら…すぐに死んじゃう未来の私に…言ってくれないかニャ。」
凛「正直に話せ、じゃないと絶対後悔するって。」
59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/20(土) 22:25:35 ID:xP4y7926
穂乃果「…わかったぁ…」グスン
凛「今なら、泣いてもいいんだよ?」
穂乃果「………」グスン
凛「今なら、泣いてもいいんだよ?」
穂乃果「………」グスン
60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/20(土) 22:30:05 ID:xP4y7926
穂乃果「…しかった…」
穂乃果「…寂しいかった…怖かったよぉ…」エーン
凛「…よく頑張ったね…偉いよ穂乃果ちゃん。」ヨシヨシ
穂乃果「~~~ッ!うわぁぁぁぁぁん!」エーン
こころの支えが無かった。ずっと独りで闘ってきた。だから…
今だけは甘えさせて。凛ちゃん。
穂乃果「…寂しいかった…怖かったよぉ…」エーン
凛「…よく頑張ったね…偉いよ穂乃果ちゃん。」ヨシヨシ
穂乃果「~~~ッ!うわぁぁぁぁぁん!」エーン
こころの支えが無かった。ずっと独りで闘ってきた。だから…
今だけは甘えさせて。凛ちゃん。
61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/21(日) 21:56:50 ID:XNMnieG2
ーーー
凛「落ち着いた?穂乃果ちゃん。」
穂乃果「うん…ありがとう凛ちゃん。」
凛「じゃあ未来に戻ってあげて。私やみんなの為にも。」
穂乃果「うん!バイバイ!凛ちゃん!」シュン
凛「落ち着いた?穂乃果ちゃん。」
穂乃果「うん…ありがとう凛ちゃん。」
凛「じゃあ未来に戻ってあげて。私やみんなの為にも。」
穂乃果「うん!バイバイ!凛ちゃん!」シュン
62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/21(日) 21:58:02 ID:XNMnieG2
凛「いっちゃったなぁ…」
凛「これで満足?……ちゃん。」
??「ええ。さて、貴方には死んで貰いましょうか。」
凛「…最期にひとつ言っていいかニャ?」
??「構いませんよ?」
凛「この人でなし!あんたは屑だよ!終わってる!」
??「その通りですよ♪私はそういう物なんですからね!」
パァン!
凛「これで満足?……ちゃん。」
??「ええ。さて、貴方には死んで貰いましょうか。」
凛「…最期にひとつ言っていいかニャ?」
??「構いませんよ?」
凛「この人でなし!あんたは屑だよ!終わってる!」
??「その通りですよ♪私はそういう物なんですからね!」
パァン!
63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/21(日) 22:06:21 ID:XNMnieG2
ーーー
穂乃果「ねぇ凛ちゃん。」
凛「なにかニャ?」
穂乃果「隠すの、やめなよ。」
凛「…!」
真姫「…!」
穂乃果「私は凛ちゃんから話して欲しい。」
穂乃果「…辛かったでしょ?…もう背負わなくていいんだよ。」
真姫「凛…」
凛「どうせ隠しても穂乃果ちゃんが言っちゃうよね…」
穂乃果「ねぇ凛ちゃん。」
凛「なにかニャ?」
穂乃果「隠すの、やめなよ。」
凛「…!」
真姫「…!」
穂乃果「私は凛ちゃんから話して欲しい。」
穂乃果「…辛かったでしょ?…もう背負わなくていいんだよ。」
真姫「凛…」
凛「どうせ隠しても穂乃果ちゃんが言っちゃうよね…」
64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/21(日) 22:14:10 ID:XNMnieG2
ーーー
絵里「嘘…でしょ…?」
希「…真実のカードやわ…」
ことり「ごめんね…凛ちゃん…気づいて…あげられなくて…」
にこ「にー…」
花陽「…わっ私のせい?」
凛「かよちんのせいじゃないよ。」
海未「………」
絵里「嘘…でしょ…?」
希「…真実のカードやわ…」
ことり「ごめんね…凛ちゃん…気づいて…あげられなくて…」
にこ「にー…」
花陽「…わっ私のせい?」
凛「かよちんのせいじゃないよ。」
海未「………」
65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/21(日) 22:23:16 ID:XNMnieG2
海未「…なんで黙ってたんですか!」
海未「早く言ってくれていれば…!
凛「ごめんね…海未ちゃんっ…」
真姫「…ところでなんでなんで命なのよ。穂乃果はお小遣いなんでしょ?」
絵里「ふーん。お小遣いでもOKだったの?」
穂乃果「うん!…あれm」
海未「それはそうと皆さん。凛がいなくなったらミューズはどうするんですか?」
海未「早く言ってくれていれば…!
凛「ごめんね…海未ちゃんっ…」
真姫「…ところでなんでなんで命なのよ。穂乃果はお小遣いなんでしょ?」
絵里「ふーん。お小遣いでもOKだったの?」
穂乃果「うん!…あれm」
海未「それはそうと皆さん。凛がいなくなったらミューズはどうするんですか?」
66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/21(日) 22:27:29 ID:XNMnieG2
にこ「続けるに決まってるじゃない。凛との思い出の部活よ?」
花陽「…私は続けたくないよぉ…」
絵里「どうしてかしら?花陽?」
花陽「…思い出にしたいな…全部。」
ことり「…でもそれじゃぁ…」
凛「凛は続けて欲しいニャ。」
海未「………」
花陽「…私は続けたくないよぉ…」
絵里「どうしてかしら?花陽?」
花陽「…思い出にしたいな…全部。」
ことり「…でもそれじゃぁ…」
凛「凛は続けて欲しいニャ。」
海未「………」
67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/21(日) 22:40:52 ID:XNMnieG2
海未「私はやりたくありません…8人なんてミューズじゃないです!」
真姫「私も。凛はいなくなるし花陽はこの状態。到底活動ができるもんじゃないわ。」
にこ「…っでっでも凛は続けて欲しいって…!」
凛「無理に…とは言わないよ。」
真姫「私も。凛はいなくなるし花陽はこの状態。到底活動ができるもんじゃないわ。」
にこ「…っでっでも凛は続けて欲しいって…!」
凛「無理に…とは言わないよ。」
69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/22(月) 22:26:18 ID:kr8/08C6
凛「続けて欲しいけど…絶対とは言わないニャ。」
凛「でもかよちん。ミューズは…まだ思い出なんかにしちゃいけないよ。」
凛「現在進行系。ingだよ。」
花陽「凛ちゃん…」
凛「…そろそろお別れだニャ。みんな、ありがとう!そして…」
凛「地獄まで道連れだよ?海未ちゃん。」グサッ
凛「でもかよちん。ミューズは…まだ思い出なんかにしちゃいけないよ。」
凛「現在進行系。ingだよ。」
花陽「凛ちゃん…」
凛「…そろそろお別れだニャ。みんな、ありがとう!そして…」
凛「地獄まで道連れだよ?海未ちゃん。」グサッ
70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/22(月) 22:38:43 ID:kr8/08C6
穂乃果「凛ちゃん!?なにやって…」
凛「すべての元凶を道連れにするだけだよ?」
絵里「どういうことかしら…?」
希「分かるように説明してくれへん?」
凛「…かよちんのアンチに嫌がらせさせたのも!かよちんを鬱に追い込んだのも!命やお小遣いを引き換えにタイムトラベルさせたのも!」
凛「…全部…海未ちゃんなんだよ…」
凛「すべての元凶を道連れにするだけだよ?」
絵里「どういうことかしら…?」
希「分かるように説明してくれへん?」
凛「…かよちんのアンチに嫌がらせさせたのも!かよちんを鬱に追い込んだのも!命やお小遣いを引き換えにタイムトラベルさせたのも!」
凛「…全部…海未ちゃんなんだよ…」
71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/22(月) 22:45:23 ID:kr8/08C6
花陽「…本当なのぉ…?」
海未「…違います…全部凛の嘘です…!」
凛「これを聞いてもそれを言える?」
【凛「…最期にひとつ言っていいかニャ?」
海未「構いませんよ?」
凛「この人でなし!あんたは屑だよ!終わってる!」
海未「その通りですよ♪私はそういう物なんですからね!」】
凛「これ…海未ちゃんの声だよね…」
海未「………」
海未「…違います…全部凛の嘘です…!」
凛「これを聞いてもそれを言える?」
【凛「…最期にひとつ言っていいかニャ?」
海未「構いませんよ?」
凛「この人でなし!あんたは屑だよ!終わってる!」
海未「その通りですよ♪私はそういう物なんですからね!」】
凛「これ…海未ちゃんの声だよね…」
海未「………」
72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/22(月) 22:50:33 ID:kr8/08C6
海未「…私がやったという決定的証拠はありませんよ?」
凛「…穂乃果ちゃんがもう1回タイムトラベルしたら分かるよ。」
海未「………」
海未「…ははっ。あはははははは!!!」
凛「…穂乃果ちゃんがもう1回タイムトラベルしたら分かるよ。」
海未「………」
海未「…ははっ。あはははははは!!!」
73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/22(月) 22:54:40 ID:kr8/08C6
海未「計算外ですよ!凛がここまで賢いなんて!」
にこ「海未…あんた下衆ね…!」
海未「なんと言われても結構です!私は…穂乃果の色んな表情が見たかったんです!喜びとかじゃない絶望の顔を!」
ことり「…海未ちゃん。」
にこ「海未…あんた下衆ね…!」
海未「なんと言われても結構です!私は…穂乃果の色んな表情が見たかったんです!喜びとかじゃない絶望の顔を!」
ことり「…海未ちゃん。」
74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/22(月) 22:59:19 ID:kr8/08C6
ことり「色んな表情を見たいなら彼女にでもなったら!?なんで自分の身勝手で人を傷つけるの!?」
海未「身勝手なのはどっちなんですか!今まで散々苦労をかけておいて!挙句に責任転嫁ですか!?いい加減にしろ!」
絵里「海未…」
希「海未ちゃん…」
海未「それに穂乃果は…」
海未「…ことりのことが好きなんですよ…」
海未「身勝手なのはどっちなんですか!今まで散々苦労をかけておいて!挙句に責任転嫁ですか!?いい加減にしろ!」
絵里「海未…」
希「海未ちゃん…」
海未「それに穂乃果は…」
海未「…ことりのことが好きなんですよ…」
75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/22(月) 23:02:34 ID:kr8/08C6
ことり「…え?」
海未「告白したんですよ私だって。でも…穂乃果はことりのことが好きだった!私の恋は実ることなんて無かったんです!」
にこ「…でも、それでも花陽を傷つける理由にはならないわよ。」
海未「告白したんですよ私だって。でも…穂乃果はことりのことが好きだった!私の恋は実ることなんて無かったんです!」
にこ「…でも、それでも花陽を傷つける理由にはならないわよ。」
77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/22(月) 23:12:35 ID:kr8/08C6
海未「じゃあ…どうすれば良かったんですか…どうすれば…」
絵里「海未!」
凛「分かるよその気持ちは…でも…そんなふたりを見守ってあげるのが…敗者の役目何じゃないかな…」
凛「…最期だし言うね…私はかよちんのことg」
真姫「凛!凛!!」
凛「ははっ…そういう…ことか…」バタッ
海未「分かっていただけましたか…?」
海未「もう少し早く凛とこの話を出来ていれば…たらればですけどね…あとは頑張って下さい…」バタッ
絵里「海未!」
凛「分かるよその気持ちは…でも…そんなふたりを見守ってあげるのが…敗者の役目何じゃないかな…」
凛「…最期だし言うね…私はかよちんのことg」
真姫「凛!凛!!」
凛「ははっ…そういう…ことか…」バタッ
海未「分かっていただけましたか…?」
海未「もう少し早く凛とこの話を出来ていれば…たらればですけどね…あとは頑張って下さい…」バタッ
78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/22(月) 23:18:01 ID:kr8/08C6
花陽「ぃや…凛ちゃん!凛ちゃん!」
真姫「花陽!しっかりしなさい!」
希「こんな結末…誰も望んでないやん…」
にこ「…報われないつらさ…ね。」
絵里「…ごめんなさい…凛…海未…」
ことり「…海未ちゃん…ごめんね…そして…ありがとう。」
穂乃果「………」
真姫「花陽!しっかりしなさい!」
希「こんな結末…誰も望んでないやん…」
にこ「…報われないつらさ…ね。」
絵里「…ごめんなさい…凛…海未…」
ことり「…海未ちゃん…ごめんね…そして…ありがとう。」
穂乃果「………」
79: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/22(月) 23:25:48 ID:kr8/08C6
ーーー
結局、ミューズは解散になった。凛ちゃんだけじゃなく海未ちゃんまでもが死んでしまったから。メンバーとは時々会うけれどにこちゃんがうまく立ち回りしてくれないと話せないレベル。
そしてことりちゃんとは恋愛関係には発展していない。何故ならやることがあって暇がないから。
結局、ミューズは解散になった。凛ちゃんだけじゃなく海未ちゃんまでもが死んでしまったから。メンバーとは時々会うけれどにこちゃんがうまく立ち回りしてくれないと話せないレベル。
そしてことりちゃんとは恋愛関係には発展していない。何故ならやることがあって暇がないから。
80: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/22(月) 23:32:58 ID:kr8/08C6
ーーー
花陽「…ごめんね凛ちゃん…」
真姫(仕方ないわね。凛がいなくなって花陽が鬱に逆戻りするのも。)
真姫(でも海未には感謝しているわ。)
真姫「花陽、私は凛じゃないわ、真姫。早く思い出して。」
花陽「…凛ちゃん…私も…好k」
真姫「花陽!もう凛は居ないの!これからは私だけを見なさい。」
花陽「…真姫…ちゃん…」
真姫「そう。それでいいの。辛い過去は忘れてしまいましょう?」
花陽「…ごめんね凛ちゃん…」
真姫(仕方ないわね。凛がいなくなって花陽が鬱に逆戻りするのも。)
真姫(でも海未には感謝しているわ。)
真姫「花陽、私は凛じゃないわ、真姫。早く思い出して。」
花陽「…凛ちゃん…私も…好k」
真姫「花陽!もう凛は居ないの!これからは私だけを見なさい。」
花陽「…真姫…ちゃん…」
真姫「そう。それでいいの。辛い過去は忘れてしまいましょう?」
81: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/22(月) 23:43:39 ID:kr8/08C6
?「まさか…ね。??ちゃんもとんでもないお土産おいて行ったねぇ…」
??「ごめんなさい、?。私と境遇が似てたので…」
?「まあ、もうすぐ死んじゃうんだろうけど。」
??「えっ?」
?「ほら、もう。」
??「ごめんなさい、?。私と境遇が似てたので…」
?「まあ、もうすぐ死んじゃうんだろうけど。」
??「えっ?」
?「ほら、もう。」
82: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/22(月) 23:47:31 ID:kr8/08C6
真姫(…さて!花陽のために手料理でも作ってあげようかしら!)
ピーンポーン
真姫(郵便とかかしら?)ガチャ
ピーンポーン
真姫(郵便とかかしら?)ガチャ
83: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/23(火) 00:00:49 ID:O8IyK5tY
ズルイヨネ、ヒトリダケイキテテ。ムクイヲウケルベキダトオモウヨ?
真姫「ひっ!」
「さようなら、裏切り者さん♪」
真姫「…ぁ……ぁぁ…」
ザクッザクッザクッ
真姫「ひっ!」
「さようなら、裏切り者さん♪」
真姫「…ぁ……ぁぁ…」
ザクッザクッザクッ
84: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/23(火) 00:09:05 ID:O8IyK5tY
花陽(…誰もいない。最初は軽い気持ちだったのに。)
花陽(凛ちゃんの気を引きたかった。だから…)
花陽(鬱病のふりをしたのに。)
花陽(でもなんでだろうね。どんどんエスカレートしていった。)
花陽(凛ちゃんの気をもっと引きたくて自殺しようとしたのに。)
花陽(鬱病なんて。只の嘘だったのに。)
花陽(でも…いまは本当に…)
花陽「鬱病になった」
おわり
花陽(凛ちゃんの気を引きたかった。だから…)
花陽(鬱病のふりをしたのに。)
花陽(でもなんでだろうね。どんどんエスカレートしていった。)
花陽(凛ちゃんの気をもっと引きたくて自殺しようとしたのに。)
花陽(鬱病なんて。只の嘘だったのに。)
花陽(でも…いまは本当に…)
花陽「鬱病になった」
おわり
85: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/24(水) 00:05:37 ID:0C.8A7YA
病は気からって言うしな
乙です
乙です
掲載元:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1455450247/
Entry ⇒ 2016.05.31 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
【ゆるゆり】櫻子「ねえ、花子。今日、楽しかった?」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 19:59:23.12 ID:ED8Np3Nlo
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:00:47.73 ID:ED8Np3Nlo
冷蔵庫に、ポツンと残るプリンが寂しそうだった。
結局どちらのものか宙ぶらりんになって、私も花子も食べないまま、封を切らないままだった。
今更手を付けるのがどうも気まずくて、私は冷蔵庫の前で、睨めっこを続けている。
撫子「電気代が勿体ないんだけど」
櫻子「ああ、ごめん、つい」
扉を閉じて、撫子ねーちゃんの方へ振り返る。
今さっきキッチンにやってきた撫子ねーちゃんは、財布を手に持ち、中身を確認していた。
櫻子「なんで睨めっこしてるの?」
撫子「あんたが睨めっこばっかりしてるからうつったんだよ」
櫻子「……なにそれ」
撫子「はい、これ」
櫻子「え」
撫子「どうせなら二人で一緒に食べてくればいいよ、ついでに遊びに行ってきな」
渡された紙幣に目を丸くしながら、意味も無く紙の表面をなぞった。
結局どちらのものか宙ぶらりんになって、私も花子も食べないまま、封を切らないままだった。
今更手を付けるのがどうも気まずくて、私は冷蔵庫の前で、睨めっこを続けている。
撫子「電気代が勿体ないんだけど」
櫻子「ああ、ごめん、つい」
扉を閉じて、撫子ねーちゃんの方へ振り返る。
今さっきキッチンにやってきた撫子ねーちゃんは、財布を手に持ち、中身を確認していた。
櫻子「なんで睨めっこしてるの?」
撫子「あんたが睨めっこばっかりしてるからうつったんだよ」
櫻子「……なにそれ」
撫子「はい、これ」
櫻子「え」
撫子「どうせなら二人で一緒に食べてくればいいよ、ついでに遊びに行ってきな」
渡された紙幣に目を丸くしながら、意味も無く紙の表面をなぞった。
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:01:25.43 ID:ED8Np3Nlo
櫻子「ね、ねーちゃん!? 頭でも打ったの!?」
撫子「失礼だね……私は正気だよ」
櫻子「じゃあなんでこんな」
撫子「毎日毎日あんなことしていればね……こっちも嫌でも目につくんだよ」
櫻子「そんなに嫌か……」
撫子「いや、逆」
櫻子「は?」
撫子「この前からやたら花子と仲がいいでしょ、あんた」
櫻子「うーん、まあ、前よりはいいのかな」
撫子「ある意味そのきっかけの一つがあれじゃん、だから、なんとなく微笑ましくなるというか」
櫻子「微笑ましいなら家に居てもらった方がいいんじゃないの?」
撫子「なるほど、その手があったか。じゃあ返して」
櫻子「えっ!?」
撫子「嘘だよ、微笑ましいでしょ」
櫻子「微笑ましいってこんな気持ちだったっけ……」
撫子「まあとにかくさ、ご褒美みたいなもんだよ。あとは快気祝いかな、花子の」
撫子「失礼だね……私は正気だよ」
櫻子「じゃあなんでこんな」
撫子「毎日毎日あんなことしていればね……こっちも嫌でも目につくんだよ」
櫻子「そんなに嫌か……」
撫子「いや、逆」
櫻子「は?」
撫子「この前からやたら花子と仲がいいでしょ、あんた」
櫻子「うーん、まあ、前よりはいいのかな」
撫子「ある意味そのきっかけの一つがあれじゃん、だから、なんとなく微笑ましくなるというか」
櫻子「微笑ましいなら家に居てもらった方がいいんじゃないの?」
撫子「なるほど、その手があったか。じゃあ返して」
櫻子「えっ!?」
撫子「嘘だよ、微笑ましいでしょ」
櫻子「微笑ましいってこんな気持ちだったっけ……」
撫子「まあとにかくさ、ご褒美みたいなもんだよ。あとは快気祝いかな、花子の」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:02:12.12 ID:ED8Np3Nlo
花子「さっきから二人でなに話してるの?」
暇そうにしていた花子がリビングから顔を出してきた。
撫子「櫻子と遊びに行ってきなって話」
花子「えっ?」
櫻子「こんなお金まで渡してさ」
花子「……」
紙幣をひらひらとさせると、花子は声も出ないと言った様子で立ち尽くしている。
撫子「花子は、櫻子と出かけるの嫌?」
花子「……嫌じゃ、ないし」
撫子「じゃあ、丁度いい天気だし行っておいで」
櫻子「丁度いいって……暑苦しいだけじゃんこんなの」
撫子「まあまあ、そう言わず」
いつのまにか財布をしまっていた撫子ねーちゃんが、冷蔵庫を開け、ペットボトルとプリンを取り出した。
暇そうにしていた花子がリビングから顔を出してきた。
撫子「櫻子と遊びに行ってきなって話」
花子「えっ?」
櫻子「こんなお金まで渡してさ」
花子「……」
紙幣をひらひらとさせると、花子は声も出ないと言った様子で立ち尽くしている。
撫子「花子は、櫻子と出かけるの嫌?」
花子「……嫌じゃ、ないし」
撫子「じゃあ、丁度いい天気だし行っておいで」
櫻子「丁度いいって……暑苦しいだけじゃんこんなの」
撫子「まあまあ、そう言わず」
いつのまにか財布をしまっていた撫子ねーちゃんが、冷蔵庫を開け、ペットボトルとプリンを取り出した。
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:03:17.83 ID:ED8Np3Nlo
櫻子「ちぇー今日は家で涼んで有意義に過ごそうって思ったのに」
三人でリビングに戻り、私はぶーぶーと文句を垂れてみる。
撫子ねーちゃんはペットボトルに口をつけ、花子は何か言いそうな様子で俯いている。
櫻子「花子、どうしたの?」
とくに考えもせず、気になったことを口に出した。
何故だかやたらと深刻そうに見えて、呑気な夏の昼下がりには相応しくない。
花子「……うそつき」
櫻子「……へ?」
花子「治ったら遊びに行こうって言ってたし! 散々ベッドの上で優しくしてくれたのに!」
撫子「ん!?」
花子「お姉ちゃん……?」
急に飲み物を吹き出した撫子ねーちゃんに驚いたせいか、花子は気勢をそがれたようだった。
櫻子「ねーちゃんどうしたの?」
撫子「いや、なんでもないから……いいから行ってやりな」
櫻子「う、うん。分かった」
良く分からないオーラを発する撫子ねーちゃんに気圧されて、私は素直に承諾してしまった。
櫻子「じゃ、じゃあ準備するね……あ、そうだ、ねーちゃん」
撫子「なに?」
櫻子「そのプリン腐ってないの?」
撫子「……あんた知らなかったの?」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:04:14.90 ID:ED8Np3Nlo
櫻子「暑い暑い暑い!」
花子「櫻子うるさいし……ただでさえ暑いのに」
外はむせ返るような暑さというのがぴったりとした表現で、もんもんとした空気がうっとおしい。
アスファルトの熱が体にまで上がってくるようで、全身がオーバーヒートしそうだった。
櫻子「さっさと涼めるところ行こ!」
花子「そんなに長い距離歩かないんだから焦るなし」
駅の前の喫茶店までは、確かにそう距離はないけど。ないけども。
櫻子「辛いのは辛いの! このままじゃ蒸発するもん!」
花子「駄々っ子かし」
櫻子「笑うな!」
やたらと余裕のある表情で、花子はクスりと笑った。
その佇まいが妙に涼やかなものだから、私は少しの間だけ熱さを忘れた。
櫻子「……花子風鈴みたい」
花子「褒めてるのかし、それ」
櫻子「……多分」
花子「……それはどうもだし」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:05:09.68 ID:ED8Np3Nlo
そこからは会話は途切れて、黙々と足をすすめ続けた。
無心で歩みを続けて、どれぐらいの時間が経っただろう。
そう長くはないはずだけど、この猛暑のせいでやたら時間が延ばされたような錯覚がある。
花子が口を開いたのは、その気だるさに、いい加減うんざりとしてきたころだった。
花子「……ねえ」
櫻子「んー?」
花子「花子も駄々こねていいかし」
何を急にというのが、正直な感想だった。
意図を掴み切れず、戸惑いを感じたせいか、足が止まってしまう。
……いや、まあいいっか。この前ので散々甘えさせてやらないと思ったんだし。
どんな駄々をこねたいのかは知らないけど、ある程度は受け止めてやろう、私優しいなぁ!
櫻子「しょうがないなー、私の寛大さに感謝しろよ」
花子「……手、繋いで欲しいし」
櫻子「……」
花子「な、なんで黙るんだし」
櫻子「はぁ……」
花子「何で溜め息つくんだし!」
櫻子「だってそれぐらい普通に言えばいいじゃん」
花子「だって暑いって……」
櫻子「……花子、ちょっと目を瞑って」
無心で歩みを続けて、どれぐらいの時間が経っただろう。
そう長くはないはずだけど、この猛暑のせいでやたら時間が延ばされたような錯覚がある。
花子が口を開いたのは、その気だるさに、いい加減うんざりとしてきたころだった。
花子「……ねえ」
櫻子「んー?」
花子「花子も駄々こねていいかし」
何を急にというのが、正直な感想だった。
意図を掴み切れず、戸惑いを感じたせいか、足が止まってしまう。
……いや、まあいいっか。この前ので散々甘えさせてやらないと思ったんだし。
どんな駄々をこねたいのかは知らないけど、ある程度は受け止めてやろう、私優しいなぁ!
櫻子「しょうがないなー、私の寛大さに感謝しろよ」
花子「……手、繋いで欲しいし」
櫻子「……」
花子「な、なんで黙るんだし」
櫻子「はぁ……」
花子「何で溜め息つくんだし!」
櫻子「だってそれぐらい普通に言えばいいじゃん」
花子「だって暑いって……」
櫻子「……花子、ちょっと目を瞑って」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:05:43.54 ID:ED8Np3Nlo
花子「?」
やたらと素直に目を閉じた花子の額に、軽くデコピンした。
花子「なにすんだし!」
櫻子「一々遠慮しすぎ! もっと素直にねーちゃんに甘えろよ!」
花子「一々櫻子が調子に乗るせいだし! ……それがなければもうちょっと素直になるし」
櫻子「……記憶にございません」
花子「その台詞はもっと偉くなってから言えし」
櫻子「……疲れた」
花子「……花子も」
櫻子「……ほら、手」
花子「……うん」
櫻子「涼しー!」
店内に入って、座席についた途端、開放感がわいてきて、反射的に私は声を上げた。
いやー、ここまで歩いたかいはあったなぁ……と達成感までわいてきて、伸びまでしてしまった。
やたらと素直に目を閉じた花子の額に、軽くデコピンした。
花子「なにすんだし!」
櫻子「一々遠慮しすぎ! もっと素直にねーちゃんに甘えろよ!」
花子「一々櫻子が調子に乗るせいだし! ……それがなければもうちょっと素直になるし」
櫻子「……記憶にございません」
花子「その台詞はもっと偉くなってから言えし」
櫻子「……疲れた」
花子「……花子も」
櫻子「……ほら、手」
花子「……うん」
櫻子「涼しー!」
店内に入って、座席についた途端、開放感がわいてきて、反射的に私は声を上げた。
いやー、ここまで歩いたかいはあったなぁ……と達成感までわいてきて、伸びまでしてしまった。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:06:33.83 ID:ED8Np3Nlo
花子「騒ぐなし、迷惑だし」
櫻子「えーいいじゃん別に」
花子「少なくとも花子は恥ずかしいし、子供のすることだし」
櫻子「じゃあ花子がすればいいじゃん」
花子「なんでだし、嫌だし!」
櫻子「あっ、騒いだね」
花子「……」
櫻子「結構怖いから睨まないでごめんなさい」
花子「ふん」
逃げるようにメニューに目を落として、注文を決めた。
櫻子「じゃあこれでいいかな……お金は……って別にいいか」
花子「ん?」
櫻子「ねーちゃんの金払いがやたら良かったしね、ひょっとして宝くじでも当たったのかな」
花子「夢見すぎだし」
櫻子「花子は当たったら何したい?」
花子「ありきたりな質問だし」
櫻子「私は札束のお風呂入りたい!」
花子「趣味悪すぎだし!」
櫻子「えっーいいじゃん、出たあとにタオル使う必要もないし、水資源も大切に出来るし」
花子「……もう突っ込むのもめんどくさい」
櫻子「えーいいじゃん別に」
花子「少なくとも花子は恥ずかしいし、子供のすることだし」
櫻子「じゃあ花子がすればいいじゃん」
花子「なんでだし、嫌だし!」
櫻子「あっ、騒いだね」
花子「……」
櫻子「結構怖いから睨まないでごめんなさい」
花子「ふん」
逃げるようにメニューに目を落として、注文を決めた。
櫻子「じゃあこれでいいかな……お金は……って別にいいか」
花子「ん?」
櫻子「ねーちゃんの金払いがやたら良かったしね、ひょっとして宝くじでも当たったのかな」
花子「夢見すぎだし」
櫻子「花子は当たったら何したい?」
花子「ありきたりな質問だし」
櫻子「私は札束のお風呂入りたい!」
花子「趣味悪すぎだし!」
櫻子「えっーいいじゃん、出たあとにタオル使う必要もないし、水資源も大切に出来るし」
花子「……もう突っ込むのもめんどくさい」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:07:20.42 ID:ED8Np3Nlo
櫻子「で、花子は?」
花子「えっ?」
櫻子「花子はなにがしたいの?」
花子「……いらないし」
櫻子「いらない!? いらないの!?」
花子「ひ、人の事あんまり言えないけど、大声やめろし……」
人差し指を口元に当てる花子を見て、思わず私は口を手で覆ってしまった。
……いやーでもしょうがないじゃん。まさかいらないだなんて。
櫻子「……で、なんでなの?」
花子「……今欲しいのはお金じゃ買えないから」
櫻子「……花子大人だなー、ちょっと感心しちゃった」
花子「……なんか櫻子に感心されるとむず痒いし」
そう言いつつも、どこか嬉しそうで、花子は視線をうろうろとさせている。
花子「そもそも櫻子に感心なんて感情があったのが驚きだし」
櫻子「なにを、私はリスペクトを忘れない人間だぞ」
花子「初耳だし」
花子「えっ?」
櫻子「花子はなにがしたいの?」
花子「……いらないし」
櫻子「いらない!? いらないの!?」
花子「ひ、人の事あんまり言えないけど、大声やめろし……」
人差し指を口元に当てる花子を見て、思わず私は口を手で覆ってしまった。
……いやーでもしょうがないじゃん。まさかいらないだなんて。
櫻子「……で、なんでなの?」
花子「……今欲しいのはお金じゃ買えないから」
櫻子「……花子大人だなー、ちょっと感心しちゃった」
花子「……なんか櫻子に感心されるとむず痒いし」
そう言いつつも、どこか嬉しそうで、花子は視線をうろうろとさせている。
花子「そもそも櫻子に感心なんて感情があったのが驚きだし」
櫻子「なにを、私はリスペクトを忘れない人間だぞ」
花子「初耳だし」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:07:53.64 ID:ED8Np3Nlo
櫻子「例えば周りに気を配るあかりちゃんとか杉浦先輩とかさ、」
花子「……あかりさんってあの?」
櫻子「なんだよ文句あんのか! 友達の悪口はだな!」
花子「違う違う! 知ってる人か確認しただけだし……寧ろ分かるし」
櫻子「でしょー、私もああいう風に優しくなりたい!」
花子「花子もだし、だからとりあえず」
櫻子「んー?」
花子「注文待ってるウェイトレスさんに優しくすることから始めないといけないし」
櫻子「あっ」
花子「……ずっと待たせてすみませんし」
ウェイトレス「いえ、出来た妹さんですね」
櫻子「……あっ、いえいえ」
ウェイトレス「それでご注文は」
櫻子「ああ、カップル用のパフェでお願いします」
ウェイトレス「……えっ?」
花子「は!?」
櫻子「ほら丁度いいじゃん、一緒に食べるでしょ?」
一つだけのプリンを思い出しながら、私は言った。
花子「……あかりさんってあの?」
櫻子「なんだよ文句あんのか! 友達の悪口はだな!」
花子「違う違う! 知ってる人か確認しただけだし……寧ろ分かるし」
櫻子「でしょー、私もああいう風に優しくなりたい!」
花子「花子もだし、だからとりあえず」
櫻子「んー?」
花子「注文待ってるウェイトレスさんに優しくすることから始めないといけないし」
櫻子「あっ」
花子「……ずっと待たせてすみませんし」
ウェイトレス「いえ、出来た妹さんですね」
櫻子「……あっ、いえいえ」
ウェイトレス「それでご注文は」
櫻子「ああ、カップル用のパフェでお願いします」
ウェイトレス「……えっ?」
花子「は!?」
櫻子「ほら丁度いいじゃん、一緒に食べるでしょ?」
一つだけのプリンを思い出しながら、私は言った。
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:08:51.84 ID:ED8Np3Nlo
櫻子「いやカップル用って大丈夫ですかね、昔はお姉ちゃんと結婚する! とか言ってたはずなんですけど」
花子「ねつ造すんなし!」
ウェイトレス「ええ、大丈夫ですよ。大変失礼いたしました」
注文を確認すると、ウェイトレスさんは微笑ましそうに去って行った。
いやー私頭良いなー、一緒に食べるにはピッタリじゃんこれ!
花子「……櫻子」
櫻子「んーなに?」
花子「あかりお姉さんとか杉浦さんに会わせて欲しいし」
櫻子「えっ、急に何を」
花子「一から櫻子に気配りとはなんたるかを叩きこんでもらうようにお願いするんだし」
櫻子「……花子、声が怖いんだけど」
花子「なんで?」
櫻子「へ?」
花子「怖くしてるから当たり前だし」
櫻子「ひっ」
花子の普段の怒り方とは、全く性質が違った。
一気に放出するのではなく、淡々と、継続的に放って、収まることのない腹の虫を飼い慣らしている。
……やばい。三文字だった。
三文字が、今の私の脳の中の全てだった。
次に来た文字は、どうしようだった。どうしようどうしようどうしよう。
脳の中に埋め尽くされたそれが去った後、思考が戻ってくると、今度は胃が軋んで来た。
このままでは外からは食べ物に、内からはプレッシャーに圧迫され、胃が縮むどころか消し飛んでしまうんじゃないか。
そんな恐怖にまで達する頃に、やっと口は開かれた。
花子「ねつ造すんなし!」
ウェイトレス「ええ、大丈夫ですよ。大変失礼いたしました」
注文を確認すると、ウェイトレスさんは微笑ましそうに去って行った。
いやー私頭良いなー、一緒に食べるにはピッタリじゃんこれ!
花子「……櫻子」
櫻子「んーなに?」
花子「あかりお姉さんとか杉浦さんに会わせて欲しいし」
櫻子「えっ、急に何を」
花子「一から櫻子に気配りとはなんたるかを叩きこんでもらうようにお願いするんだし」
櫻子「……花子、声が怖いんだけど」
花子「なんで?」
櫻子「へ?」
花子「怖くしてるから当たり前だし」
櫻子「ひっ」
花子の普段の怒り方とは、全く性質が違った。
一気に放出するのではなく、淡々と、継続的に放って、収まることのない腹の虫を飼い慣らしている。
……やばい。三文字だった。
三文字が、今の私の脳の中の全てだった。
次に来た文字は、どうしようだった。どうしようどうしようどうしよう。
脳の中に埋め尽くされたそれが去った後、思考が戻ってくると、今度は胃が軋んで来た。
このままでは外からは食べ物に、内からはプレッシャーに圧迫され、胃が縮むどころか消し飛んでしまうんじゃないか。
そんな恐怖にまで達する頃に、やっと口は開かれた。
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:10:01.19 ID:ED8Np3Nlo
櫻子「は、はなこ」
花子「な、なに涙目になってるんだし!」
席を立った花子が慌てて駆け寄ってくる、少しだけ恐怖が和らいだ。
櫻子「許して……」
花子「そ、そこまで落ち込むかし……」
明らかに怒りの形相を引っ込めた花子は、私の頭を撫で始めた。
花子「だ、大丈夫、大丈夫だし。花子もちょっと怒りすぎたし」
宥めている花子の手からすら、動揺が伝わってくるけど、
その不器用な感触が、強張った私の心を解して、正常な状態に戻していった。
櫻子「うぅ……姉の尊厳が飛んでいく」
花子「……この前言ったはずなんだけどなぁ」
櫻子「なにを……?」
花子「まあ、いいし。折角来たんだから食べるし。……すみません。進路をふさいでしまって」
ウェイトレス「いえ、いいんですよ」
櫻子「……恥ずかしい」
花子「いつまで固まってるんだし」
櫻子「いいもん! どうせ私は子供だもん」
花子「な、なに涙目になってるんだし!」
席を立った花子が慌てて駆け寄ってくる、少しだけ恐怖が和らいだ。
櫻子「許して……」
花子「そ、そこまで落ち込むかし……」
明らかに怒りの形相を引っ込めた花子は、私の頭を撫で始めた。
花子「だ、大丈夫、大丈夫だし。花子もちょっと怒りすぎたし」
宥めている花子の手からすら、動揺が伝わってくるけど、
その不器用な感触が、強張った私の心を解して、正常な状態に戻していった。
櫻子「うぅ……姉の尊厳が飛んでいく」
花子「……この前言ったはずなんだけどなぁ」
櫻子「なにを……?」
花子「まあ、いいし。折角来たんだから食べるし。……すみません。進路をふさいでしまって」
ウェイトレス「いえ、いいんですよ」
櫻子「……恥ずかしい」
花子「いつまで固まってるんだし」
櫻子「いいもん! どうせ私は子供だもん」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:10:49.58 ID:ED8Np3Nlo
花子「……ほら」
櫻子「……へ?」
花子「あーんだし」
パフェの中身が乗っている、花子のスプーンの先端が、私の口元近くにあった。
花子「子供なら嬉しそうにしろし」
櫻子「……花子の方が嬉しそうじゃん」
花子「花子が嬉しいんだから櫻子も嬉しいはずだし」
櫻子「もーわかったよ」
素直にスプーンを、口の中へ入れた。
花子「おいしい?」
櫻子「うん、ほら、花子も」
花子「えっ」
櫻子「えっってそういうやつでしょ」
花子「いや、そうだけど……」
櫻子「風邪の時はあんなに素直だったのに」
花子「あれは……違うし」
櫻子「何が違うんだか、ほら」
私のスプーンを花子の口に持っていくと、思いの外渋ることもなく、花子はそれを口に入れた。
櫻子「おいしい?」
言葉を発することも無く、返答はただ頷くのみだった。
あーあ、耳元まで真っ赤にしちゃって。そんなに甘え下手かこいつは。
……でもなーんかそういう所を見るのが嫌いじゃなかった。
櫻子「……へ?」
花子「あーんだし」
パフェの中身が乗っている、花子のスプーンの先端が、私の口元近くにあった。
花子「子供なら嬉しそうにしろし」
櫻子「……花子の方が嬉しそうじゃん」
花子「花子が嬉しいんだから櫻子も嬉しいはずだし」
櫻子「もーわかったよ」
素直にスプーンを、口の中へ入れた。
花子「おいしい?」
櫻子「うん、ほら、花子も」
花子「えっ」
櫻子「えっってそういうやつでしょ」
花子「いや、そうだけど……」
櫻子「風邪の時はあんなに素直だったのに」
花子「あれは……違うし」
櫻子「何が違うんだか、ほら」
私のスプーンを花子の口に持っていくと、思いの外渋ることもなく、花子はそれを口に入れた。
櫻子「おいしい?」
言葉を発することも無く、返答はただ頷くのみだった。
あーあ、耳元まで真っ赤にしちゃって。そんなに甘え下手かこいつは。
……でもなーんかそういう所を見るのが嫌いじゃなかった。
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:11:53.18 ID:ED8Np3Nlo
花子「周りの視線が痛かったし」
外に出ての花子の第一声が、それだった。
櫻子「えっ、そんなんあった?」
花子「鈍感で羨ましいし」
櫻子「そんな悪いことしたかなぁ」
花子「鋭い視線じゃないし、生暖かい視線だし」
櫻子「クーラー効いてて良かったね」
花子「もうそういうことにしておくし」
櫻子「あっ、そうだ! ついでに買い物でもしていこっか」
丁度、この近辺にある、数階建ての、大型のショッピングモールが頭の中に浮かんだ。
櫻子「ほら、いこいこ!」
花子「あっ、ちょっと! 手引っ張るなし」
考え付くと速やかに行動に移し、花子の手を引き早足で歩道を進んでゆく。
そう時間がかかることもなく、暑さに身を焦がされることもなく着き、移動には苦が無かった。
とは言っても、お店の中へ入った時の冷却感は同じで、声を上げはしなかったけど、とても心地のいいものだった。
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:12:52.39 ID:ED8Np3Nlo
花子「……今更なんだけど」
櫻子「ん? なに?」
花子「撫子お姉ちゃんのお金なんだから無駄遣いしちゃ駄目だし」
櫻子「でも折角くれたんだし……。あっ! そうだ」
花子「……今度はなんだし」
もう花子は慣れたもので、さして声の調子を上げることもなく、目線すらその辺をうろうろと泳いでいた。
櫻子「電話で聞けばいいじゃん、使っていいか。えっと携帯は……」
花子「多分撫子お姉ちゃんに聞いてもよっぽど妙なことに使わない限り肯定してくれるし」
櫻子「じゃあ電話しなくていい?」
花子「いやそれは……それに櫻子なら妙なことに使いかねないし」
櫻子「偏見だ! もう取りあえず電話するからね! ……あれ?」
花子「どうしたの?」
櫻子「携帯無い……」
花子「……えっ?」
櫻子「あれ!? さっきのお店で置いて来ちゃったかな!?」
花子「いや、それは花子確認したし」
櫻子「ほんと几帳面だなー、じゃあ家か……よし、公衆電話を使おう!」
花子「……は?」
櫻子「いやあれ使ってみたかったんだよね! なんかかっこいい!」
花子「いやちょっと待つ……」
櫻子「じゃあかけてくるからそこのベンチで待ってて!」
逸る気持ちを抑えきれず、私は駆け出した。
えっと、こういう所にあったっけなぁ、まああるなら探せば見つかるでしょ!
さして不安にも思わず、右へ左へと身体を動かして行った。
櫻子「ん? なに?」
花子「撫子お姉ちゃんのお金なんだから無駄遣いしちゃ駄目だし」
櫻子「でも折角くれたんだし……。あっ! そうだ」
花子「……今度はなんだし」
もう花子は慣れたもので、さして声の調子を上げることもなく、目線すらその辺をうろうろと泳いでいた。
櫻子「電話で聞けばいいじゃん、使っていいか。えっと携帯は……」
花子「多分撫子お姉ちゃんに聞いてもよっぽど妙なことに使わない限り肯定してくれるし」
櫻子「じゃあ電話しなくていい?」
花子「いやそれは……それに櫻子なら妙なことに使いかねないし」
櫻子「偏見だ! もう取りあえず電話するからね! ……あれ?」
花子「どうしたの?」
櫻子「携帯無い……」
花子「……えっ?」
櫻子「あれ!? さっきのお店で置いて来ちゃったかな!?」
花子「いや、それは花子確認したし」
櫻子「ほんと几帳面だなー、じゃあ家か……よし、公衆電話を使おう!」
花子「……は?」
櫻子「いやあれ使ってみたかったんだよね! なんかかっこいい!」
花子「いやちょっと待つ……」
櫻子「じゃあかけてくるからそこのベンチで待ってて!」
逸る気持ちを抑えきれず、私は駆け出した。
えっと、こういう所にあったっけなぁ、まああるなら探せば見つかるでしょ!
さして不安にも思わず、右へ左へと身体を動かして行った。
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:14:17.37 ID:ED8Np3Nlo
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
花子「……花子の携帯使えばいいだけだし」
ほんと、元気が有り余りすぎているというかなんというか。
そそっかしい櫻子が、少し羨ましくなるぐらいだった。
櫻子がすっ飛んで行くと、嵐が去った後のようで、周りの人々の喧騒があるにもかかわらず、
耳にはさしてとどかず、逆に静かすぎるようにすら思えた。
こうなってくると、落ち着く気持ちと同時に、疲労感も浮き出てきて、軽くあくびまで出そうになった。
惰性のように足を進め、櫻子の言う通りにベンチに腰を掛けた。
休息を取るには丁度良かったタイミングかもしれない、考えることをやめて、なんとなく天井を見続けていた。
「……あっ、花子ちゃん?」
聞いたことのある声が耳に届くと、途端に頭を切り替えて、視線を天井から下ろした。
一瞬、警戒して身体が強張ったけど、ふんわりとした空気を纏ったその人が目に映ると、
すぐに気持ちを緩めて、その人の名前を呼んだ。
花子「……あかりお姉さん?」
あかり「わぁ! 偶然だね! こんにちは!」
花子「こんにちはだし」
あかりお姉さんは、まるで親友と遭遇したかのように、心の底から喜んでいて、
純粋さの権化のような姿は、なんともかわいらしかった。……年上に失礼かな。
花子「……花子の携帯使えばいいだけだし」
ほんと、元気が有り余りすぎているというかなんというか。
そそっかしい櫻子が、少し羨ましくなるぐらいだった。
櫻子がすっ飛んで行くと、嵐が去った後のようで、周りの人々の喧騒があるにもかかわらず、
耳にはさしてとどかず、逆に静かすぎるようにすら思えた。
こうなってくると、落ち着く気持ちと同時に、疲労感も浮き出てきて、軽くあくびまで出そうになった。
惰性のように足を進め、櫻子の言う通りにベンチに腰を掛けた。
休息を取るには丁度良かったタイミングかもしれない、考えることをやめて、なんとなく天井を見続けていた。
「……あっ、花子ちゃん?」
聞いたことのある声が耳に届くと、途端に頭を切り替えて、視線を天井から下ろした。
一瞬、警戒して身体が強張ったけど、ふんわりとした空気を纏ったその人が目に映ると、
すぐに気持ちを緩めて、その人の名前を呼んだ。
花子「……あかりお姉さん?」
あかり「わぁ! 偶然だね! こんにちは!」
花子「こんにちはだし」
あかりお姉さんは、まるで親友と遭遇したかのように、心の底から喜んでいて、
純粋さの権化のような姿は、なんともかわいらしかった。……年上に失礼かな。
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:14:55.06 ID:ED8Np3Nlo
あかり「んー? どうしたの?」
花子「いや、凄く嬉しそうだなぁと思って」
あかり「当たり前だよぉ、花子ちゃんはあかりにとって大事なお友達だもん。……とは言っても前は迷惑ばっかりかけちゃったけど」
花子「そんなことないし、花子にとってもあかりお姉さんは大事なお友達だし」
あかり「えへへ、そっかぁ」
あかりお姉さんは照れくさそうに頬をかくと、隣良いかなと聞いて来た。
もちろん良いと言うと、あかりお姉さんが腰を下ろして、ベンチの人数が二人になった。
花子「それに、丁度櫻子とあかりお姉さんの話をしたばっかりだし」
あかり「えっ? あかりの?」
花子「あかりお姉さんを見習おうって」
あかり「え、えっ?」
何を言われたのか分からないようで、あかりお姉さんはあたふたと忙しなくしている。
あかり「良く分からないけど凄く嬉しいなぁ」
花子「あとあかりお姉さんに櫻子を厳しく指導してほしいって」
あかり「なんでそうなったの!?」
花子「あっ、いや。言葉の綾というか……」
つい出さなくていい言葉まで話してしまう。
どうもあかりお姉さんの空気に呑まれてしまっているのかもしれない。
花子「いや、凄く嬉しそうだなぁと思って」
あかり「当たり前だよぉ、花子ちゃんはあかりにとって大事なお友達だもん。……とは言っても前は迷惑ばっかりかけちゃったけど」
花子「そんなことないし、花子にとってもあかりお姉さんは大事なお友達だし」
あかり「えへへ、そっかぁ」
あかりお姉さんは照れくさそうに頬をかくと、隣良いかなと聞いて来た。
もちろん良いと言うと、あかりお姉さんが腰を下ろして、ベンチの人数が二人になった。
花子「それに、丁度櫻子とあかりお姉さんの話をしたばっかりだし」
あかり「えっ? あかりの?」
花子「あかりお姉さんを見習おうって」
あかり「え、えっ?」
何を言われたのか分からないようで、あかりお姉さんはあたふたと忙しなくしている。
あかり「良く分からないけど凄く嬉しいなぁ」
花子「あとあかりお姉さんに櫻子を厳しく指導してほしいって」
あかり「なんでそうなったの!?」
花子「あっ、いや。言葉の綾というか……」
つい出さなくていい言葉まで話してしまう。
どうもあかりお姉さんの空気に呑まれてしまっているのかもしれない。
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:16:42.47 ID:ED8Np3Nlo
あかり「えへへ、花子ちゃん面白いね」
花子「面白いかし……」
あかり「……あれ? そういえば今一人で来てるの?」
花子「櫻子と一緒だったんだけど、ちょっと暴走してどっかいっちゃったし」
あかり「あはは……櫻子ちゃんらしいね」
花子「あかりお姉さんは一人かし?」
あかり「いや、お姉ちゃんと来てるんだけど、今ちょっと探し物があるからって他の階に行ったんだよ、
なんかあかりはついてきちゃ駄目だって、暑くて疲れただろうからここで休んでなさいって、別に大丈夫なんだけどなぁ」
花子「へぇ……」
……やっぱりあかりお姉さんのお姉さんなんだから優しい人なのかな。
花子「お姉さんってどんな人だし?」
あかり「えっとね、あかりのことを凄く見ててくれてね、底抜けに優しくてね、大人びててね、
いつも落ち着いててね、だけど周りをふわっと明るくしてね、すっごく綺麗でね、それで、それで……あっ! ごめんね! 長々と話しちゃって!」
花子「いや……全然大丈夫だし」
身振り手振りを交えながら、お姉さんのことを話すあかりお姉さんの姿は、
見ていてとても微笑ましくて、別に謝られるようなものではなかった。なるほど、姉妹なんだなぁ。
……なぜか、訊かなくても分かる事が訊きたくなった。
花子「……あかりお姉さんは、お姉さんのこと、好き?」
あかり「うん、あかりお姉ちゃん大好き!」
屈託のない笑顔で言い放つあかりお姉さんの姿は眩しすぎて、近くで見ると、目に刺激が強すぎた。
……そっか、そうだよね。本当に、聞くまでも無い話。だけど、聞いた途端、なぜか胸がもやもやした。
花子「面白いかし……」
あかり「……あれ? そういえば今一人で来てるの?」
花子「櫻子と一緒だったんだけど、ちょっと暴走してどっかいっちゃったし」
あかり「あはは……櫻子ちゃんらしいね」
花子「あかりお姉さんは一人かし?」
あかり「いや、お姉ちゃんと来てるんだけど、今ちょっと探し物があるからって他の階に行ったんだよ、
なんかあかりはついてきちゃ駄目だって、暑くて疲れただろうからここで休んでなさいって、別に大丈夫なんだけどなぁ」
花子「へぇ……」
……やっぱりあかりお姉さんのお姉さんなんだから優しい人なのかな。
花子「お姉さんってどんな人だし?」
あかり「えっとね、あかりのことを凄く見ててくれてね、底抜けに優しくてね、大人びててね、
いつも落ち着いててね、だけど周りをふわっと明るくしてね、すっごく綺麗でね、それで、それで……あっ! ごめんね! 長々と話しちゃって!」
花子「いや……全然大丈夫だし」
身振り手振りを交えながら、お姉さんのことを話すあかりお姉さんの姿は、
見ていてとても微笑ましくて、別に謝られるようなものではなかった。なるほど、姉妹なんだなぁ。
……なぜか、訊かなくても分かる事が訊きたくなった。
花子「……あかりお姉さんは、お姉さんのこと、好き?」
あかり「うん、あかりお姉ちゃん大好き!」
屈託のない笑顔で言い放つあかりお姉さんの姿は眩しすぎて、近くで見ると、目に刺激が強すぎた。
……そっか、そうだよね。本当に、聞くまでも無い話。だけど、聞いた途端、なぜか胸がもやもやした。
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:17:44.51 ID:ED8Np3Nlo
あかり「……どうしたの?」
花子「えっ」
あかり「なんか少し暗い顔だなぁ、って」
花子「そんなこと……」
あるのか、ないのか、自分でも分からなかった。
あかり「……櫻子ちゃんのことかな?」
花子「……なんで分かったんだし」
あかり「なんでもなにも、こういう話をしてるんだからわかるよぉ」
花子「……」
あかり「櫻子ちゃんとなにかあったの?」
花子「いや、その……」
あかり「喧嘩……とかじゃないよね」
花子「……うん」
あかり「じゃあ、櫻子ちゃんのことが嫌とか、そういうのじゃないんだよね」
花子「……うん」
あかり「……そっかぁ」
あかりお姉さんは最後にそう言うと、質問を打ち切った。
そこから、沈黙が続いて、さっきまでは聞こえなかった人々の声が、耳に入ってくるようになった。
賑やかさにちょっとだけ、重い口が軽くなって、再び言葉を発するまでには、どれぐらい掛かったのか分からなかった。
花子「えっ」
あかり「なんか少し暗い顔だなぁ、って」
花子「そんなこと……」
あるのか、ないのか、自分でも分からなかった。
あかり「……櫻子ちゃんのことかな?」
花子「……なんで分かったんだし」
あかり「なんでもなにも、こういう話をしてるんだからわかるよぉ」
花子「……」
あかり「櫻子ちゃんとなにかあったの?」
花子「いや、その……」
あかり「喧嘩……とかじゃないよね」
花子「……うん」
あかり「じゃあ、櫻子ちゃんのことが嫌とか、そういうのじゃないんだよね」
花子「……うん」
あかり「……そっかぁ」
あかりお姉さんは最後にそう言うと、質問を打ち切った。
そこから、沈黙が続いて、さっきまでは聞こえなかった人々の声が、耳に入ってくるようになった。
賑やかさにちょっとだけ、重い口が軽くなって、再び言葉を発するまでには、どれぐらい掛かったのか分からなかった。
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:19:06.54 ID:ED8Np3Nlo
花子「……これ以上訊かないの?」
あかり「言いたくないことは誰にだってあるよぉ。……でもね、花子ちゃんが言いたいなら、話したいなら、あかりは相談に乗るよ」
落ち着いたトーンで話すあかりお姉さんの声には、軽さがなくて、
大きい声ではないのに芯まで届くような、そんな力強さを持っていた。
花子「……あかりお姉さんって、凄く大人っぽいし」
あかり「えっ!? そ、そうかなぁ!? 初めて言われたよぉ!」
今度は大きい声を発したのに、重苦しさが無くて、やっぱりふわりふわりとした人にも見えるし、
ガッツポーズまでして見せる姿は幼いはずなのに、なんだかとっても大きく見えた。
きっと、周りに安心を与えるような、そんな人なんだろうなぁと思った。
本人は、きっと気づいてないんだろうけど、多分、輪の中心に、知らず知らずの、本当に知らず知らずにいるような、そんな人。
……よく気付いたなぁと、妙な所で櫻子に感心してしまう。
花子「……わからないんだし」
あかり「うん」
花子「櫻子のこと、絶対嫌いじゃないんだし」
あかり「……うん」
花子「それどころか、嫌いからは一番遠い、反対のところにいるんだし。……もちろん、無関心とかじゃなくて」
あかり「そっかぁ……」
花子「だけど、それがどういう感情なのか分からなくて……なんだか恐ろしくて……ごめんなさい、上手く言えなくて」
これ以上言葉が出て来なくて、出てきた言葉も中途半端で、
自分に嫌気がさして、嫌気がさして、お姉さんには申し訳なくなった。
折角相談させてくれているのに意味がないようで、好意をぞんざいに扱ってしまっているようで、やっぱり自分に嫌気がさした。
さっきまで天井を見ていたのに、今となっては視線は一番下を向いている。
このまま床の下まで見渡せそうな錯覚すらあって、底の底にまで目を凝らすように、ただただ下を向いていた。
あかり「言いたくないことは誰にだってあるよぉ。……でもね、花子ちゃんが言いたいなら、話したいなら、あかりは相談に乗るよ」
落ち着いたトーンで話すあかりお姉さんの声には、軽さがなくて、
大きい声ではないのに芯まで届くような、そんな力強さを持っていた。
花子「……あかりお姉さんって、凄く大人っぽいし」
あかり「えっ!? そ、そうかなぁ!? 初めて言われたよぉ!」
今度は大きい声を発したのに、重苦しさが無くて、やっぱりふわりふわりとした人にも見えるし、
ガッツポーズまでして見せる姿は幼いはずなのに、なんだかとっても大きく見えた。
きっと、周りに安心を与えるような、そんな人なんだろうなぁと思った。
本人は、きっと気づいてないんだろうけど、多分、輪の中心に、知らず知らずの、本当に知らず知らずにいるような、そんな人。
……よく気付いたなぁと、妙な所で櫻子に感心してしまう。
花子「……わからないんだし」
あかり「うん」
花子「櫻子のこと、絶対嫌いじゃないんだし」
あかり「……うん」
花子「それどころか、嫌いからは一番遠い、反対のところにいるんだし。……もちろん、無関心とかじゃなくて」
あかり「そっかぁ……」
花子「だけど、それがどういう感情なのか分からなくて……なんだか恐ろしくて……ごめんなさい、上手く言えなくて」
これ以上言葉が出て来なくて、出てきた言葉も中途半端で、
自分に嫌気がさして、嫌気がさして、お姉さんには申し訳なくなった。
折角相談させてくれているのに意味がないようで、好意をぞんざいに扱ってしまっているようで、やっぱり自分に嫌気がさした。
さっきまで天井を見ていたのに、今となっては視線は一番下を向いている。
このまま床の下まで見渡せそうな錯覚すらあって、底の底にまで目を凝らすように、ただただ下を向いていた。
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:20:34.52 ID:ED8Np3Nlo
あかり「ううん、いいよ。頑張ったんだよね。あかりね、話してくれて凄く嬉しかったよ。……ちょっとごめんね」
なにか物音が聞こえるけど、聞き流す意図もないのに、勝手に耳からすり抜けて行って、何も聞こえないのと一緒だった。
あかり「少しだけ、顔を上げてくれたら嬉しいな」
それでも、あかりお姉さんの声はなんとか聞こえて、僅かに顔を上げてみると、
ベンチから下りたあかりお姉さんが、私の目の前に座り込んでいて、手には何かを持っていた。
あかり「はい、これ」
ほとんど無意識に、それを受け取ると、冷たい感触が手の平に広がった。
あかり「今回はね、自販機さんが優しかったんだよ」
花子「……え」
あかりお姉さんの声に釣られるように、俯いた顔を上げた。
あかり「ちゃんとジュース出してくれたんだぁ、だから花子ちゃん、一緒に飲もうよ!」
見えたのは、満面の笑みを浮かべるあかりお姉さんだった。
あかり「あ、あれ? このジュース嫌いだった?」
言葉が出て来なくて、黙り込んでいたら、またあかりお姉さんはあたふたとし始めて、
自分の持ったペットボトルと、こちらが持っているペットボトルを頻繁に見比べている。
……本当に、不思議な人だなぁ。
花子「……いえ、嫌いじゃないですし」
あかり「そ、そっかぁ……よかった」
あかりお姉さんは胸を撫で下ろすと、再びベンチに座って、飲み物に口を付け始めた。
同じように、ペットボトルの封を開けようと思ったら、もう開いていて、
どういう意図かすら一瞬で呑み込めて、なんとなく、頬が緩んだ気がした。
飲み始めたあとは、黙々と水分を取り込み続けて、知らずに乾いていた喉を潤し続けた。
なにか物音が聞こえるけど、聞き流す意図もないのに、勝手に耳からすり抜けて行って、何も聞こえないのと一緒だった。
あかり「少しだけ、顔を上げてくれたら嬉しいな」
それでも、あかりお姉さんの声はなんとか聞こえて、僅かに顔を上げてみると、
ベンチから下りたあかりお姉さんが、私の目の前に座り込んでいて、手には何かを持っていた。
あかり「はい、これ」
ほとんど無意識に、それを受け取ると、冷たい感触が手の平に広がった。
あかり「今回はね、自販機さんが優しかったんだよ」
花子「……え」
あかりお姉さんの声に釣られるように、俯いた顔を上げた。
あかり「ちゃんとジュース出してくれたんだぁ、だから花子ちゃん、一緒に飲もうよ!」
見えたのは、満面の笑みを浮かべるあかりお姉さんだった。
あかり「あ、あれ? このジュース嫌いだった?」
言葉が出て来なくて、黙り込んでいたら、またあかりお姉さんはあたふたとし始めて、
自分の持ったペットボトルと、こちらが持っているペットボトルを頻繁に見比べている。
……本当に、不思議な人だなぁ。
花子「……いえ、嫌いじゃないですし」
あかり「そ、そっかぁ……よかった」
あかりお姉さんは胸を撫で下ろすと、再びベンチに座って、飲み物に口を付け始めた。
同じように、ペットボトルの封を開けようと思ったら、もう開いていて、
どういう意図かすら一瞬で呑み込めて、なんとなく、頬が緩んだ気がした。
飲み始めたあとは、黙々と水分を取り込み続けて、知らずに乾いていた喉を潤し続けた。
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:21:26.98 ID:ED8Np3Nlo
あかり「ちゃんと水分取らないと今は駄目だもんね」
こくりと頷く。
あかり「あかりなんてすぐふらふらしちゃうから、水筒を欠かせないんだぁ。
だけど、それも全部飲んじゃったから、何か買わないと思ってね、見かけた自販機で二つぐらい買っておいたんだけど、丁度良かったよぉ」
花子「……ありがとうございますし」
あかり「どういたしまして!」
ある程度飲み進めたあとには、もう地面は見えなくなっていた。
耳もそれなりに聴こえるようになったし、なんとか普通に戻れたのかもしれない。
あかり「……あのね、花子ちゃん」
花子「……ん?」
あかり「もしかしたらね、気に障ることを言っちゃうかも」
花子「あかりお姉さんがそんなことを言うとは思えないし」
あかり「買い被りすぎだよ」
あかりお姉さんは照れもせず、持っているペットボトルを眺めていた。
あかり「……だからね。花子ちゃんは、櫻子ちゃんのことが大好きなんだよね」
花子「……」
あかり「やっぱり不快にさせちゃったかな」
首を振った。
あかり「そっか」
あかりお姉さんの真似をするように、膝の上に抱えたペットボトルを眺めていた。
こくりと頷く。
あかり「あかりなんてすぐふらふらしちゃうから、水筒を欠かせないんだぁ。
だけど、それも全部飲んじゃったから、何か買わないと思ってね、見かけた自販機で二つぐらい買っておいたんだけど、丁度良かったよぉ」
花子「……ありがとうございますし」
あかり「どういたしまして!」
ある程度飲み進めたあとには、もう地面は見えなくなっていた。
耳もそれなりに聴こえるようになったし、なんとか普通に戻れたのかもしれない。
あかり「……あのね、花子ちゃん」
花子「……ん?」
あかり「もしかしたらね、気に障ることを言っちゃうかも」
花子「あかりお姉さんがそんなことを言うとは思えないし」
あかり「買い被りすぎだよ」
あかりお姉さんは照れもせず、持っているペットボトルを眺めていた。
あかり「……だからね。花子ちゃんは、櫻子ちゃんのことが大好きなんだよね」
花子「……」
あかり「やっぱり不快にさせちゃったかな」
首を振った。
あかり「そっか」
あかりお姉さんの真似をするように、膝の上に抱えたペットボトルを眺めていた。
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:23:08.38 ID:ED8Np3Nlo
あかり「……割り切れないんだよね、きっと。あかりが花子ちゃんぐらいの時はここまで頭良くなかったんだけどなぁ。
いや、当たり前だよね。今だって花子ちゃんのお世話になっちゃうぐらいだもんね」
えへへと笑う、あかりお姉さんの姿には卑屈さが全く無かった。
なんだか、真っ白すぎて、さっき大人っぽいと評したのと矛盾しているようで、していなくて。
大人とか子供という尺度で測ることは、雲を掴むのと同等の絵空事にすら思えた。
そういえばふわふわとした白い雲は、あかりお姉さんとイメージが重なる気がする。
だけど、困難と分かっていても、好奇心が湧いて、どうしても聞いてみたくなった。
花子「あかりお姉さんは、どんな子供だったんだし?」
あかり「イジメイケナインジャーとか葉っぱ仮面やってたよ」
花子「……はい?」
あかり「は、はずかしいよね……今だって子供だけど、今の花子ちゃんと昔のあかりを会わせてみたら、全くお話にならないんじゃないかな。
……その、おつむのできの問題で。うぅ……自分で言ってて顔が熱くなってきた」
あかりお姉さんはやけを起こすように、ジュースを勢いよく飲むと、少しむせて、咳を繰り返した。
花子「だ、大丈夫かし」
あかり「あ、ありがとう、花子ちゃん」
あかりお姉さんの背中を擦っていると、なんだか親近感を覚えて、安心した。
……それは、そうなんだよね。雲みたいなお姉さんですら固くなったり、重くなったりすることはきっとあって、
そもそも雲が黒ずんで、雨を降らすように、涙を流す時だってあるはずで、だから、花子が苦しくなったのは当然なんだと思った。
当然、当たり前、普通。そんな言葉が妙に安堵を運んできて、どうしてだろうと考えるけど、さっきほど重くはならなかった。
きっと、頑張ったあかりお姉さんが、花子の重さを持って行ってくれたんだと思う。……その分、少し恥ずかしい思いをして。
いや、当たり前だよね。今だって花子ちゃんのお世話になっちゃうぐらいだもんね」
えへへと笑う、あかりお姉さんの姿には卑屈さが全く無かった。
なんだか、真っ白すぎて、さっき大人っぽいと評したのと矛盾しているようで、していなくて。
大人とか子供という尺度で測ることは、雲を掴むのと同等の絵空事にすら思えた。
そういえばふわふわとした白い雲は、あかりお姉さんとイメージが重なる気がする。
だけど、困難と分かっていても、好奇心が湧いて、どうしても聞いてみたくなった。
花子「あかりお姉さんは、どんな子供だったんだし?」
あかり「イジメイケナインジャーとか葉っぱ仮面やってたよ」
花子「……はい?」
あかり「は、はずかしいよね……今だって子供だけど、今の花子ちゃんと昔のあかりを会わせてみたら、全くお話にならないんじゃないかな。
……その、おつむのできの問題で。うぅ……自分で言ってて顔が熱くなってきた」
あかりお姉さんはやけを起こすように、ジュースを勢いよく飲むと、少しむせて、咳を繰り返した。
花子「だ、大丈夫かし」
あかり「あ、ありがとう、花子ちゃん」
あかりお姉さんの背中を擦っていると、なんだか親近感を覚えて、安心した。
……それは、そうなんだよね。雲みたいなお姉さんですら固くなったり、重くなったりすることはきっとあって、
そもそも雲が黒ずんで、雨を降らすように、涙を流す時だってあるはずで、だから、花子が苦しくなったのは当然なんだと思った。
当然、当たり前、普通。そんな言葉が妙に安堵を運んできて、どうしてだろうと考えるけど、さっきほど重くはならなかった。
きっと、頑張ったあかりお姉さんが、花子の重さを持って行ってくれたんだと思う。……その分、少し恥ずかしい思いをして。
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:24:30.41 ID:ED8Np3Nlo
あかり「……あとねぇ、花子ちゃんみたいに髪が長かったかなぁ」
花子「髪?」
あかり「いつだったかなぁ、ばっさり切ったのは」
あかりお姉さんは思い返すように、指を数えていた。
あかり「そういえば、ゲン担ぎみたいなところがあるよね、こういうのは」
花子「ゲン担ぎ?」
あかり「でもね、花子ちゃんは髪を切らない方がいいと思うなぁ」
花子「どうしてだし?」
あかり「だって凄く綺麗だもん!」
花子「あ、ありがとうございますし」
あかり「きっとね、櫻子ちゃんもそう思ってるよ!」
花子「……それは、どうだか」
乾いた笑いが出てきてしまう。
櫻子にそういう台詞を言われても、嬉しくなるのかな。
なんだか、ミスマッチすぎて、笑っちゃうかもしれない。
花子「そういえば櫻子遅いし」
あかり「どうしたのかなぁ。……あれ、なんか電話が、ちょっと出ていいかな?」
花子「大丈夫だし」
あかり「うん、ごめんね」
あかりお姉さんは電話を取り出すと、液晶に触れ、耳に持って行った。
花子「髪?」
あかり「いつだったかなぁ、ばっさり切ったのは」
あかりお姉さんは思い返すように、指を数えていた。
あかり「そういえば、ゲン担ぎみたいなところがあるよね、こういうのは」
花子「ゲン担ぎ?」
あかり「でもね、花子ちゃんは髪を切らない方がいいと思うなぁ」
花子「どうしてだし?」
あかり「だって凄く綺麗だもん!」
花子「あ、ありがとうございますし」
あかり「きっとね、櫻子ちゃんもそう思ってるよ!」
花子「……それは、どうだか」
乾いた笑いが出てきてしまう。
櫻子にそういう台詞を言われても、嬉しくなるのかな。
なんだか、ミスマッチすぎて、笑っちゃうかもしれない。
花子「そういえば櫻子遅いし」
あかり「どうしたのかなぁ。……あれ、なんか電話が、ちょっと出ていいかな?」
花子「大丈夫だし」
あかり「うん、ごめんね」
あかりお姉さんは電話を取り出すと、液晶に触れ、耳に持って行った。
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:26:29.77 ID:ED8Np3Nlo
あかり「もしもしお姉ちゃん? ……うん、いいよ。……うん、……えっ!?、ちょっと早口で分からないよぉ!
えっ、いるけど、……うん、分かった。ちょっと待ってね」
あかりお姉さんは電話を一回耳から離すと、こちらに目を向けた。
あかり「えっとね、あのね、花子ちゃん」
花子「なんですかし?」
あかり「長くて長くて腰まで越すような長髪でああでも別に重苦しそうじゃない髪で
えっとちょっとウェーブが掛かっていてそれでそれでそうお人形さんみたいな綺麗で小さな子見かけなかった!?」
花子「……」
あかり「や、やっぱり見てないかな」
花子「た、多分見てないと思う」
捲し立てるあかりお姉さんに気圧されて、小声で返した。
……なんだろう、その美辞麗句を過剰に盛り込んだような言葉は。
あかり「そっかぁ……ちょっと通話に戻るね。……ごめん、分からないって。
えっ知り合い? ……あっ、うん、一緒にいるけど。……ああ、そうなんだ。じゃ、じゃあ待ってるね……」
花子「お姉さんからかし?」
あかりお姉さんは通話を打ち切った後も、電話をしまわず、膝の上に置いたままだった。
あかり「あ、う、うん……」
処理落ちしたように、遅れたレスポンスを返すあかりお姉さんは、明らかに様子がおかしかった。
どうしたのかなと、対応が分からずに見続けていると、今度は頭を抱え始めた。
あかり「どうして気づかなかったんだろう……うう」
花子「だ、大丈夫かし……?」
流石に反射的に声が出て、こっちまで動揺が移ってしまった。
あかり「……あのね。花子ちゃん。もしかしたらね。気に障ることを言っちゃうかも」
既視感、デジャヴ、というよりさっきと全く同じの言葉。
だから、ちょっと安心していた部分があったのかもしれない。
あかり「お姉ちゃんね、櫻子ちゃんと一緒にいるんだって。それで、今からここに来るんだって」
何故だか一瞬で全てを把握して、さながら沸騰したやかんと化した顔を、手で覆った。
えっ、いるけど、……うん、分かった。ちょっと待ってね」
あかりお姉さんは電話を一回耳から離すと、こちらに目を向けた。
あかり「えっとね、あのね、花子ちゃん」
花子「なんですかし?」
あかり「長くて長くて腰まで越すような長髪でああでも別に重苦しそうじゃない髪で
えっとちょっとウェーブが掛かっていてそれでそれでそうお人形さんみたいな綺麗で小さな子見かけなかった!?」
花子「……」
あかり「や、やっぱり見てないかな」
花子「た、多分見てないと思う」
捲し立てるあかりお姉さんに気圧されて、小声で返した。
……なんだろう、その美辞麗句を過剰に盛り込んだような言葉は。
あかり「そっかぁ……ちょっと通話に戻るね。……ごめん、分からないって。
えっ知り合い? ……あっ、うん、一緒にいるけど。……ああ、そうなんだ。じゃ、じゃあ待ってるね……」
花子「お姉さんからかし?」
あかりお姉さんは通話を打ち切った後も、電話をしまわず、膝の上に置いたままだった。
あかり「あ、う、うん……」
処理落ちしたように、遅れたレスポンスを返すあかりお姉さんは、明らかに様子がおかしかった。
どうしたのかなと、対応が分からずに見続けていると、今度は頭を抱え始めた。
あかり「どうして気づかなかったんだろう……うう」
花子「だ、大丈夫かし……?」
流石に反射的に声が出て、こっちまで動揺が移ってしまった。
あかり「……あのね。花子ちゃん。もしかしたらね。気に障ることを言っちゃうかも」
既視感、デジャヴ、というよりさっきと全く同じの言葉。
だから、ちょっと安心していた部分があったのかもしれない。
あかり「お姉ちゃんね、櫻子ちゃんと一緒にいるんだって。それで、今からここに来るんだって」
何故だか一瞬で全てを把握して、さながら沸騰したやかんと化した顔を、手で覆った。
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:27:46.26 ID:ED8Np3Nlo
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
迷った。適当に探し回って、あちらへこちらへと縦横無尽に動いていたら、
フロアの間取りが良く分からなって来て、ぐるぐると眩暈が始まっている。
「あら、あれは」
少し後ろから、落ち着いた声が聞こえた。
「……櫻子ちゃん?」
名前を呼ばれ、私に向けられたものだと気づいて、振り返った。
櫻子「……あっ、あかりちゃんのお姉さん!」
あかね「奇遇ね、こんなところで」
櫻子「奇遇ですねー」
えへえへと笑い合い、和やかな空気が生まれた。
……いや笑ってる場合じゃない!
あかね「……なにかお困りのようだけど、どうしたのかしら」
櫻子「ちょっと、迷ったというか、どこに戻ればいいのか分からないというか、
まあ建物の中だからそんなでもないんですけど……あっ! でも待たせてるから!」
花子の姿が思い浮かぶと、途端に冷や汗が背筋をのぼっていった。
いくら人通りのいい、建物の中で、花子が大人びていても、ずっと一人にしているのはまずい!
ああ見えて甘えたがりだし、最近は結構くっついて来てるし……寂しくて泣きだしたりして。
……いやいや、それはないにしても、結構寂しがっているのは想像出来た。
すぐに戻るつもりだったんだけどなぁ……いや、考えてもしょうがない。
迷った。適当に探し回って、あちらへこちらへと縦横無尽に動いていたら、
フロアの間取りが良く分からなって来て、ぐるぐると眩暈が始まっている。
「あら、あれは」
少し後ろから、落ち着いた声が聞こえた。
「……櫻子ちゃん?」
名前を呼ばれ、私に向けられたものだと気づいて、振り返った。
櫻子「……あっ、あかりちゃんのお姉さん!」
あかね「奇遇ね、こんなところで」
櫻子「奇遇ですねー」
えへえへと笑い合い、和やかな空気が生まれた。
……いや笑ってる場合じゃない!
あかね「……なにかお困りのようだけど、どうしたのかしら」
櫻子「ちょっと、迷ったというか、どこに戻ればいいのか分からないというか、
まあ建物の中だからそんなでもないんですけど……あっ! でも待たせてるから!」
花子の姿が思い浮かぶと、途端に冷や汗が背筋をのぼっていった。
いくら人通りのいい、建物の中で、花子が大人びていても、ずっと一人にしているのはまずい!
ああ見えて甘えたがりだし、最近は結構くっついて来てるし……寂しくて泣きだしたりして。
……いやいや、それはないにしても、結構寂しがっているのは想像出来た。
すぐに戻るつもりだったんだけどなぁ……いや、考えてもしょうがない。
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:29:14.40 ID:ED8Np3Nlo
櫻子「あ、あの!」
あかね「……はい?」
櫻子「長くて長くて、腰まで越すような長髪で、ああでも別に重苦しそうじゃない髪で、えっと、ちょっとウェーブが掛かってて、
それで、それで! ……そう、お人形さんみたいな、綺麗な小さい子見かけませんでした!? ……その、八歳の、妹なんですけど」
私が捲し立てると、お姉さんは声も挟めないといった様子で、呆然としていた。
櫻子「あっ、すみません……捲し立ててしまって」
あかね「……いえ、いいのよ」
お姉さんは落ち着いた声で返答したけど、どこか興奮しているような色もあって、
つかみどころのない雰囲気を発していた。……なんかちょっと怖いような。
あかね「随分妹さんをかわいがっているのね」
櫻子「へ? いや、まあ、それなりに、ですかね……」
あかね「いいのよいいのよ恥ずかしがらなくて、とても素晴らしいことよ」
や、やっぱり怖い! ちょ、ちょっと話題を一回変えないと、取り返しのつかないことにすらなる気がする!
櫻子「そ、そういえばあかりちゃんは一緒じゃないんですか」
あかね「あかり?」
あれなんかさっきより凄みが増してる気がする! 敵意は感じないけど見てるだけでなんか重い!
あかね「ええ、一緒よ。ちょっと今ベンチで休んでいるはずだけど」
……あかりちゃんはベンチ、あっ、そうだ!
櫻子「あの、電話してもらっていいですか! 知り合いだから、見かけたら一緒に話とかしてるかも……」
プレッシャーが無かったように、また言葉を捲し立ててしまった。
今度は慣れたものなのか、さして戸惑わずに、お姉さんは携帯を取り出した。
あかね「……はい?」
櫻子「長くて長くて、腰まで越すような長髪で、ああでも別に重苦しそうじゃない髪で、えっと、ちょっとウェーブが掛かってて、
それで、それで! ……そう、お人形さんみたいな、綺麗な小さい子見かけませんでした!? ……その、八歳の、妹なんですけど」
私が捲し立てると、お姉さんは声も挟めないといった様子で、呆然としていた。
櫻子「あっ、すみません……捲し立ててしまって」
あかね「……いえ、いいのよ」
お姉さんは落ち着いた声で返答したけど、どこか興奮しているような色もあって、
つかみどころのない雰囲気を発していた。……なんかちょっと怖いような。
あかね「随分妹さんをかわいがっているのね」
櫻子「へ? いや、まあ、それなりに、ですかね……」
あかね「いいのよいいのよ恥ずかしがらなくて、とても素晴らしいことよ」
や、やっぱり怖い! ちょ、ちょっと話題を一回変えないと、取り返しのつかないことにすらなる気がする!
櫻子「そ、そういえばあかりちゃんは一緒じゃないんですか」
あかね「あかり?」
あれなんかさっきより凄みが増してる気がする! 敵意は感じないけど見てるだけでなんか重い!
あかね「ええ、一緒よ。ちょっと今ベンチで休んでいるはずだけど」
……あかりちゃんはベンチ、あっ、そうだ!
櫻子「あの、電話してもらっていいですか! 知り合いだから、見かけたら一緒に話とかしてるかも……」
プレッシャーが無かったように、また言葉を捲し立ててしまった。
今度は慣れたものなのか、さして戸惑わずに、お姉さんは携帯を取り出した。
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:30:58.04 ID:ED8Np3Nlo
あかね「ええ、大丈夫よ。ちょっと待ってね。あっ、ここじゃ電話しにくいから、少し裏手に出て来るわ。……ここらへんで、待っていてもらっていいかしら」
櫻子「? いや、私もついて行った方が……」
あかね「はい、これ」
櫻子「……ジュース?」
あかね「一回、足を休めておいた方がいいわ。心身に疲れが溜まってそうだし……大丈夫よ、すぐ見つかるから」
櫻子「あ、ありがとうございます」
差し出された飲み物を私が受け取ると、お姉さんは去って行った。
……やっぱりあかりちゃんのお姉さんなんだなぁ。
櫻子「……あかりちゃん、花子となんかあったの」
同じベンチに座っている二人は、妙に気まずそうだった。
花子は端っこでうずくまるようにしていて、話しかけにくいし……。
あかり「お姉ちゃん! なんで花子ちゃんだって言わなかったの!」
ベンチから立ち上がったあかりちゃんが、なぜだかお姉さんに怒っている。
あかね「あかりの天然ぶりに賭けてみたのよ」
あかり「意地悪しないでよぉ……」
あかね「ごめんなさいね。それに、名前を教えてもらってなかったものだから」
櫻子「ああ、そういえば忘れてた。花子っていうんですよ!」
花子「おっそいし……」
あかり「櫻子ちゃんの妹だって言えば伝わったよね……それに、わざと訊かなかったんでしょ」
あかね「さあ、どうかしらね。なんにせよ、あなたたちは無邪気で微笑ましいわね」
櫻子「? いや、私もついて行った方が……」
あかね「はい、これ」
櫻子「……ジュース?」
あかね「一回、足を休めておいた方がいいわ。心身に疲れが溜まってそうだし……大丈夫よ、すぐ見つかるから」
櫻子「あ、ありがとうございます」
差し出された飲み物を私が受け取ると、お姉さんは去って行った。
……やっぱりあかりちゃんのお姉さんなんだなぁ。
櫻子「……あかりちゃん、花子となんかあったの」
同じベンチに座っている二人は、妙に気まずそうだった。
花子は端っこでうずくまるようにしていて、話しかけにくいし……。
あかり「お姉ちゃん! なんで花子ちゃんだって言わなかったの!」
ベンチから立ち上がったあかりちゃんが、なぜだかお姉さんに怒っている。
あかね「あかりの天然ぶりに賭けてみたのよ」
あかり「意地悪しないでよぉ……」
あかね「ごめんなさいね。それに、名前を教えてもらってなかったものだから」
櫻子「ああ、そういえば忘れてた。花子っていうんですよ!」
花子「おっそいし……」
あかり「櫻子ちゃんの妹だって言えば伝わったよね……それに、わざと訊かなかったんでしょ」
あかね「さあ、どうかしらね。なんにせよ、あなたたちは無邪気で微笑ましいわね」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:32:04.46 ID:ED8Np3Nlo
櫻子「えへへー、そうですかね!」
あかり「もう!」
あかね「……えっと、花子ちゃんね」
花子「はいですし……」
あかね「本当に櫻子ちゃんが言った通りの子ね。意地悪して、本当にごめんなさいね。どうしても、こういうことには敏感になってしまって」
花子「?」
櫻子「あっ、あかりちゃん」
あかり「なに?」
櫻子「結局なんで花子はあんなんになっちゃったの」
あかり「いや、ええっとぉ……」
花子「……あかりお姉さんは全く悪くないし、櫻子が原因だし」
櫻子「私のせいかよ! ……あーそうか」
花子「なにをニヤニヤしてるんだし……」
櫻子「そんなにお姉ちゃんが恋しかったのか!」
花子「は?」
櫻子「しょうがないやつめ、まあ私が悪かったよ。ほら、膝枕でもしてやるからおいで」
すっ飛んで行って、ここまで待たせちゃったのは私のせいだしなぁ。
ベンチに座って、膝の上を叩いた。
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:33:01.98 ID:ED8Np3Nlo
花子「……」
櫻子「……あれ、ほんとにするの」
花子「素直に甘えろと言ったのは誰だし」
櫻子「……まあそーだけどさー」
花子「……櫻子のばか」
櫻子「ごめんごめん悪かったって」
花子「絶対分かってないし……でも、分かんないでいいし」
櫻子「なんだそれ」
あかね「……さて、私たちは帰りましょうか」
あかり「うん、そうだね」
あかね「じゃあ、失礼するわね。ごゆっくり」
櫻子「あっ、はい! ありがとうございました!」
花子「ありがとうございますし」
寝かした身体を起こした花子が、頭を下げた。
もう、今はいいのに……とは言えないけど、誰の影響を受けたんだか。
櫻子「……あれ、ほんとにするの」
花子「素直に甘えろと言ったのは誰だし」
櫻子「……まあそーだけどさー」
花子「……櫻子のばか」
櫻子「ごめんごめん悪かったって」
花子「絶対分かってないし……でも、分かんないでいいし」
櫻子「なんだそれ」
あかね「……さて、私たちは帰りましょうか」
あかり「うん、そうだね」
あかね「じゃあ、失礼するわね。ごゆっくり」
櫻子「あっ、はい! ありがとうございました!」
花子「ありがとうございますし」
寝かした身体を起こした花子が、頭を下げた。
もう、今はいいのに……とは言えないけど、誰の影響を受けたんだか。
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:33:54.75 ID:ED8Np3Nlo
あかり「じゃあまたね! 櫻子ちゃん、花子ちゃん!」
櫻子「またねー!」
花子「あっ! 待って!」
あかり「んー?」
花子「……あかりお姉さん、ありがとう」
あかり「役に立ってたら嬉しいなぁ」
そう言って去っていく、あかりちゃん達の後ろ姿を見届けた後、花子は何も言わずに、私の膝に戻って来た。
特に会話も無く、ゆるやかに、二人で過ごしていたけど、もうそろそろ喋ってもいいかなと思って、疑問を口に出した。
櫻子「あかりちゃんとなんか話してたの? なんか役に立つとかなんとか言ってたけど」
花子「……そういえば、計らずもあかりお姉さんには会えたし」
櫻子「あーそんなん言ってたね、ツキが巡って来たのかな!」
花子「……ゲン担ぎする必要も無さそうだし」
櫻子「なにそれ」
花子「なんでもないし」
櫻子「あつかったー!」
結局なにも買わずに家に帰って来た。
玄関で靴を乱暴に脱ぎ捨てると、呆れもせずに、花子がそれを整えている。
櫻子「またねー!」
花子「あっ! 待って!」
あかり「んー?」
花子「……あかりお姉さん、ありがとう」
あかり「役に立ってたら嬉しいなぁ」
そう言って去っていく、あかりちゃん達の後ろ姿を見届けた後、花子は何も言わずに、私の膝に戻って来た。
特に会話も無く、ゆるやかに、二人で過ごしていたけど、もうそろそろ喋ってもいいかなと思って、疑問を口に出した。
櫻子「あかりちゃんとなんか話してたの? なんか役に立つとかなんとか言ってたけど」
花子「……そういえば、計らずもあかりお姉さんには会えたし」
櫻子「あーそんなん言ってたね、ツキが巡って来たのかな!」
花子「……ゲン担ぎする必要も無さそうだし」
櫻子「なにそれ」
花子「なんでもないし」
櫻子「あつかったー!」
結局なにも買わずに家に帰って来た。
玄関で靴を乱暴に脱ぎ捨てると、呆れもせずに、花子がそれを整えている。
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:34:56.74 ID:ED8Np3Nlo
花子「気持ちは分かるけどしゃんとしろし」
櫻子「ごめんごめん、しっかし玄関先はまだ暑いなぁ。あっそうだシャワー浴びようシャワー!」
花子「えー花子も浴びたいし」
櫻子「じゃあ一緒に入ればいいじゃん」
花子「えっ、でも」
櫻子「遠慮するなって、お姉ちゃんが洗ってやんぞ」
花子「余計駄目だし……」
櫻子「なんでだ……」
花子「……もういいし、入るし」
そそくさとスタートダッシュを決めるように、花子は玄関に背を向けて、家の中へ進んで行った。
早いもの勝ちというのは大室家の掟には無いのに! ……いやあったような。いつも花子の牛乳飲んでるし。
櫻子「はぁ、じゃあ私は水じゃなくてエアコン浴びて涼んでよ」
花子「なんで」
櫻子「はぁ?」
花子「だから、いいし。一緒に入るし」
櫻子「一々洗うの面倒じゃないのこの長さだと」
水を吸って、重たくなった花子の髪を見ると、そんな感想が出てきた。
櫻子「ごめんごめん、しっかし玄関先はまだ暑いなぁ。あっそうだシャワー浴びようシャワー!」
花子「えー花子も浴びたいし」
櫻子「じゃあ一緒に入ればいいじゃん」
花子「えっ、でも」
櫻子「遠慮するなって、お姉ちゃんが洗ってやんぞ」
花子「余計駄目だし……」
櫻子「なんでだ……」
花子「……もういいし、入るし」
そそくさとスタートダッシュを決めるように、花子は玄関に背を向けて、家の中へ進んで行った。
早いもの勝ちというのは大室家の掟には無いのに! ……いやあったような。いつも花子の牛乳飲んでるし。
櫻子「はぁ、じゃあ私は水じゃなくてエアコン浴びて涼んでよ」
花子「なんで」
櫻子「はぁ?」
花子「だから、いいし。一緒に入るし」
櫻子「一々洗うの面倒じゃないのこの長さだと」
水を吸って、重たくなった花子の髪を見ると、そんな感想が出てきた。
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:35:41.56 ID:ED8Np3Nlo
花子「大変だし、すぐ傷みそうになるし」
櫻子「よし、じゃあ私が丁寧に洗ってやろう!」
花子「だから別にそれはいいし、各々でやればいいし」
櫻子「それじゃあ一緒の意味ないじゃん」
花子「……いや、同時に入れるんだからあるし」
櫻子「あっ、そうか」
花子「本気で言ってたのかし」
櫻子「……しっかしほんと髪長いよなー」
花子「切りたくないんだし……それとも切った方が大人っぽいかし」
櫻子「えっ! やだ!」
花子「……え」
櫻子「だってこれなら色々いじれんじゃん、私の美容師としての魂がうずくし!」
花子「それ遊んでるだけだし!」
櫻子「それにたくさんの花子が見られるし」
花子「……櫻子は女泣かせになるし、絶対なるし」
櫻子「なんで……そりゃこの前は泣かせちゃったけどね」
花子「櫻子は救えないし」
櫻子「……よくわかんないけど、じゃあ花子がすくってよ」
花子「スプーンみたいなノリで言うなし」
櫻子「一緒に寝よ! 花子!」
花子「……なんでだし」
枕まで持参して、花子の部屋までやってきた。
もう花子には眠気が襲い掛かる時間だから、対応する声はなんだかしょぼしょぼとしていた。
櫻子「よし、じゃあ私が丁寧に洗ってやろう!」
花子「だから別にそれはいいし、各々でやればいいし」
櫻子「それじゃあ一緒の意味ないじゃん」
花子「……いや、同時に入れるんだからあるし」
櫻子「あっ、そうか」
花子「本気で言ってたのかし」
櫻子「……しっかしほんと髪長いよなー」
花子「切りたくないんだし……それとも切った方が大人っぽいかし」
櫻子「えっ! やだ!」
花子「……え」
櫻子「だってこれなら色々いじれんじゃん、私の美容師としての魂がうずくし!」
花子「それ遊んでるだけだし!」
櫻子「それにたくさんの花子が見られるし」
花子「……櫻子は女泣かせになるし、絶対なるし」
櫻子「なんで……そりゃこの前は泣かせちゃったけどね」
花子「櫻子は救えないし」
櫻子「……よくわかんないけど、じゃあ花子がすくってよ」
花子「スプーンみたいなノリで言うなし」
櫻子「一緒に寝よ! 花子!」
花子「……なんでだし」
枕まで持参して、花子の部屋までやってきた。
もう花子には眠気が襲い掛かる時間だから、対応する声はなんだかしょぼしょぼとしていた。
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:37:39.27 ID:ED8Np3Nlo
櫻子「いやー、人恋しい夜だから」
花子「……ほら、おいでだし」
花子は気だるげにベッドを叩いて、半ば投げやりに許可しているように見えた。
櫻子「妹のくせに」
花子「櫻子のくせに」
くだらない軽口を交わした後、私は花子のベッドに入り込んだ。
花子「……ねえ櫻子」
櫻子「うん?」
花子「今日、楽しかった?」
櫻子「……なに、その重病患者みたいな」
花子「望んでいることが叶わないことだけは一緒だし」
櫻子「?」
花子「昼間の宝くじの話覚えてるかし?」
櫻子「ああ、エコの話?」
花子「札束風呂はエゴだし。そっちじゃなくて、欲しいものがお金で買えないって話」
櫻子「ああ、なんか大人っぽいこと言ってたね」
花子「結局、っぽいってだけなんだし」
櫻子「……どういうこと」
花子「年齢はお金じゃ買えないし」
櫻子「……花子、大人になりたいの?」
花子「相対的な話だし」
花子「……ほら、おいでだし」
花子は気だるげにベッドを叩いて、半ば投げやりに許可しているように見えた。
櫻子「妹のくせに」
花子「櫻子のくせに」
くだらない軽口を交わした後、私は花子のベッドに入り込んだ。
花子「……ねえ櫻子」
櫻子「うん?」
花子「今日、楽しかった?」
櫻子「……なに、その重病患者みたいな」
花子「望んでいることが叶わないことだけは一緒だし」
櫻子「?」
花子「昼間の宝くじの話覚えてるかし?」
櫻子「ああ、エコの話?」
花子「札束風呂はエゴだし。そっちじゃなくて、欲しいものがお金で買えないって話」
櫻子「ああ、なんか大人っぽいこと言ってたね」
花子「結局、っぽいってだけなんだし」
櫻子「……どういうこと」
花子「年齢はお金じゃ買えないし」
櫻子「……花子、大人になりたいの?」
花子「相対的な話だし」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:38:44.44 ID:ED8Np3Nlo
櫻子「……ちょっと頭痛が痛いんだけど」
私が悩んでいると、花子は少しだけ声を出して笑った。
櫻子「……なに笑ってんの」
花子「櫻子は子供っぽいし、だけど子供じゃないし」
櫻子「そりゃ、花子よりはお姉ちゃんだからね」
花子「だから、花子より先を行ってるんだし。……どうやったってそんなの埋められないし」
ずっと淡々とした調子だった花子の声が、揺れ動くのを感じた。
花子「……大人になりたいんじゃないんだし。櫻子と一緒になりたいんだし、櫻子と一緒にいたいんだし!」
櫻子「……花子?」
花子「だけど花子は子供だから! 櫻子お姉ちゃんに甘えたいし! 甘えちゃうし、ちっちゃいから……。
でも、もう見て見ぬふりはいやで……ちゃんと向き合いたくて、面と向かって言えるようになりたいから……だから、だから」
……薄々と気が付いていたのかもしれない。
今、ここで、一緒に眠ろうとしたのも、帰ってからの花子の様子がおかしかったせいだったりするのかも。
淡々としていても、時折軋みを覗かせていて、それは覗かせるたびに更に増していって。
もしかして、私が部屋に来た時に、花子の応対する声が小さかったのは、眠かったからじゃなくて、
ずっと悩み事を抱えていた結果で、私に取り繕う態勢を整えるのに、少しのラグがあったからかもしれない。
私が悩んでいると、花子は少しだけ声を出して笑った。
櫻子「……なに笑ってんの」
花子「櫻子は子供っぽいし、だけど子供じゃないし」
櫻子「そりゃ、花子よりはお姉ちゃんだからね」
花子「だから、花子より先を行ってるんだし。……どうやったってそんなの埋められないし」
ずっと淡々とした調子だった花子の声が、揺れ動くのを感じた。
花子「……大人になりたいんじゃないんだし。櫻子と一緒になりたいんだし、櫻子と一緒にいたいんだし!」
櫻子「……花子?」
花子「だけど花子は子供だから! 櫻子お姉ちゃんに甘えたいし! 甘えちゃうし、ちっちゃいから……。
でも、もう見て見ぬふりはいやで……ちゃんと向き合いたくて、面と向かって言えるようになりたいから……だから、だから」
……薄々と気が付いていたのかもしれない。
今、ここで、一緒に眠ろうとしたのも、帰ってからの花子の様子がおかしかったせいだったりするのかも。
淡々としていても、時折軋みを覗かせていて、それは覗かせるたびに更に増していって。
もしかして、私が部屋に来た時に、花子の応対する声が小さかったのは、眠かったからじゃなくて、
ずっと悩み事を抱えていた結果で、私に取り繕う態勢を整えるのに、少しのラグがあったからかもしれない。
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:40:30.68 ID:ED8Np3Nlo
櫻子「ねえ、花子。今日、楽しかった?」
花子「……楽しかった」
櫻子「なら、いいじゃん別に」
花子「……よくない」
櫻子「だってさ、勿体ないよ。たとえ大人になれてもさ、その数年分をぎゅーって潰して、
楽しいことまで壊しちゃうなんてさ、なんかつまんないよ。私はそんな生き急がないけどなー」
花子「……なんで櫻子のくせにまともなこと言ってるんだし」
櫻子「私だって真面目な時ぐらいあるわい」
花子「……そっか。じゃあ、花子にもぎゅーってしたい時だってあるし」
櫻子「あーこのわからずやめ! ……ん」
私の口元に、花子の人差し指が添えられていた。
ひんやりとしたそれは、しっ、っとする合図のようで、熱くなった私を冷ました。
平熱に戻ると、なにも言うことが思い付かなくなり、黙り込んでしまう。
花子は、なにも言わずにこちらを見つめている。
その表情が分からないのは、きっと薄暗いせいではなくて、私が見たことのない顔だからだった。
毎日私と顔を合わせて、分かり易いぐらいにコロコロと表情を変えるのに、今の花子は記憶のどこにもいなかった。
だけど、目の前にいる女の子が誰なのかなんて、聞くまでもない話で。
花子「ねえ、櫻子、ぎゅってして」
櫻子「花子、何読んでんの?」
今さっきまで寝転んでいた、ソファから起き上がった。
花子はテーブルの前に座り、手に持つ文庫本を開き、視線をそこに落としている。
花子「……楽しかった」
櫻子「なら、いいじゃん別に」
花子「……よくない」
櫻子「だってさ、勿体ないよ。たとえ大人になれてもさ、その数年分をぎゅーって潰して、
楽しいことまで壊しちゃうなんてさ、なんかつまんないよ。私はそんな生き急がないけどなー」
花子「……なんで櫻子のくせにまともなこと言ってるんだし」
櫻子「私だって真面目な時ぐらいあるわい」
花子「……そっか。じゃあ、花子にもぎゅーってしたい時だってあるし」
櫻子「あーこのわからずやめ! ……ん」
私の口元に、花子の人差し指が添えられていた。
ひんやりとしたそれは、しっ、っとする合図のようで、熱くなった私を冷ました。
平熱に戻ると、なにも言うことが思い付かなくなり、黙り込んでしまう。
花子は、なにも言わずにこちらを見つめている。
その表情が分からないのは、きっと薄暗いせいではなくて、私が見たことのない顔だからだった。
毎日私と顔を合わせて、分かり易いぐらいにコロコロと表情を変えるのに、今の花子は記憶のどこにもいなかった。
だけど、目の前にいる女の子が誰なのかなんて、聞くまでもない話で。
花子「ねえ、櫻子、ぎゅってして」
櫻子「花子、何読んでんの?」
今さっきまで寝転んでいた、ソファから起き上がった。
花子はテーブルの前に座り、手に持つ文庫本を開き、視線をそこに落としている。
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:41:50.39 ID:ED8Np3Nlo
花子「小説だし」
櫻子「それ挿絵とかあんの?」
花子「ないし」
櫻子「そんな難しい本読んじゃって……」
花子「普通の小説読んでるだけだし……」
櫻子「……まだ大人になりたいの?」
花子「いや、それはもういいし」
櫻子「割り切るのはや!」
花子「櫻子がそう仕向けたんだし……。結局花子は今は子供でしかないんだし」
櫻子「……そっかそっか」
花子「何をにんまりとしてるんだし」
本から目線をこちらに向けた花子は、笑う私を見て、きょとんとしている。
意図を分からせるために、私は腕を広げてみせた。
櫻子「ほら、花子。子供は思う存分お姉ちゃんに甘えろよ!」
花子「櫻子がしたいだけだし」
櫻子「……うぅなぜわかる」
花子「なんとなく」
櫻子「やっぱこいつ子供っぽくねーよ!」
花子「はぁ……うるさいし」
喚く私を無視するかのように、再び花子は読書に戻った。
なんだよこの前まではあんなかわいらしかったのに! 寧ろ前より悪化してんじゃん!
櫻子「それ挿絵とかあんの?」
花子「ないし」
櫻子「そんな難しい本読んじゃって……」
花子「普通の小説読んでるだけだし……」
櫻子「……まだ大人になりたいの?」
花子「いや、それはもういいし」
櫻子「割り切るのはや!」
花子「櫻子がそう仕向けたんだし……。結局花子は今は子供でしかないんだし」
櫻子「……そっかそっか」
花子「何をにんまりとしてるんだし」
本から目線をこちらに向けた花子は、笑う私を見て、きょとんとしている。
意図を分からせるために、私は腕を広げてみせた。
櫻子「ほら、花子。子供は思う存分お姉ちゃんに甘えろよ!」
花子「櫻子がしたいだけだし」
櫻子「……うぅなぜわかる」
花子「なんとなく」
櫻子「やっぱこいつ子供っぽくねーよ!」
花子「はぁ……うるさいし」
喚く私を無視するかのように、再び花子は読書に戻った。
なんだよこの前まではあんなかわいらしかったのに! 寧ろ前より悪化してんじゃん!
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:43:56.67 ID:ED8Np3Nlo
花子「……どうせ今はいいんだし」
櫻子「?」
花子「お人形さんは少しの間だけ可愛がられて、後はすぐに飽きられてポイなんだし」
櫻子「……花子」
花子「……なんだし?」
櫻子「花子、お前自分をお人形さんって……」
花子「さ、櫻子が言ったんだし!」
櫻子「……何で知ってんの!?」
花子「気づいてなかったのかし」
櫻子「あーだからあの時あんな照れてたのか」
花子「今更掘り返すなし!」
櫻子「花子から始めたんじゃん!」
花子「あーもう!」
花子はなんとか叩きつけないような仕草で、文庫本をテーブルに置くと、激しい剣幕を見せながら、
こちらに向かってくる。気圧される間もなく、胸ぐらをつかまれて、私は反射的に目を瞑ってしまった。
……あれ? なにか恐ろしいことが起こると思ったら、特に何も無かった。
恐る恐るといった速度で、瞼を開けると、思いの外穏やかな花子の顔があった。
櫻子「?」
花子「お人形さんは少しの間だけ可愛がられて、後はすぐに飽きられてポイなんだし」
櫻子「……花子」
花子「……なんだし?」
櫻子「花子、お前自分をお人形さんって……」
花子「さ、櫻子が言ったんだし!」
櫻子「……何で知ってんの!?」
花子「気づいてなかったのかし」
櫻子「あーだからあの時あんな照れてたのか」
花子「今更掘り返すなし!」
櫻子「花子から始めたんじゃん!」
花子「あーもう!」
花子はなんとか叩きつけないような仕草で、文庫本をテーブルに置くと、激しい剣幕を見せながら、
こちらに向かってくる。気圧される間もなく、胸ぐらをつかまれて、私は反射的に目を瞑ってしまった。
……あれ? なにか恐ろしいことが起こると思ったら、特に何も無かった。
恐る恐るといった速度で、瞼を開けると、思いの外穏やかな花子の顔があった。
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:45:33.31 ID:ED8Np3Nlo
花子「……だから、精々飽きるまではかわいがってほしいし」
花子は微笑をたたえると、私に顔を近づけ、そのまま唇を重ねた。
離れたあとには、花子の表情はもはや微笑とは言えなくて、それは満面の笑みと言った方が正しかった。
花子「大好きだし! 櫻子!」
花子は高々に宣言すると、私の胸に顔を埋め、時折、甘ったるい声で私の名前を呼んでくる。
櫻子「ね、ねーちゃん」
撫子「……あ、いや、ちょっと私に振らないで」
櫻子「は、薄情者め……」
撫子「一つだけ言うけどさ、普通お人形さんって手に収まるものだからね」
櫻子「……だからなんだよ」
撫子「あんたの負け」
櫻子「なににだよ! 私は負けてねーよ! 負けてないもん!」
花子「えへへーさくらこー」
櫻子「……」
花子は飽きもせず、私の名前を呼び続けている。
櫻子「花子!」
花子「なに!?」
櫻子「私も大好き!」
花子は微笑をたたえると、私に顔を近づけ、そのまま唇を重ねた。
離れたあとには、花子の表情はもはや微笑とは言えなくて、それは満面の笑みと言った方が正しかった。
花子「大好きだし! 櫻子!」
花子は高々に宣言すると、私の胸に顔を埋め、時折、甘ったるい声で私の名前を呼んでくる。
櫻子「ね、ねーちゃん」
撫子「……あ、いや、ちょっと私に振らないで」
櫻子「は、薄情者め……」
撫子「一つだけ言うけどさ、普通お人形さんって手に収まるものだからね」
櫻子「……だからなんだよ」
撫子「あんたの負け」
櫻子「なににだよ! 私は負けてねーよ! 負けてないもん!」
花子「えへへーさくらこー」
櫻子「……」
花子は飽きもせず、私の名前を呼び続けている。
櫻子「花子!」
花子「なに!?」
櫻子「私も大好き!」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:48:12.52 ID:ED8Np3Nlo
おわり
一応1のスレの続きのつもりで書いたんですけど、前回で切った方が良かったかもしれないのでどっちでもいいです
今更ですけど、感想ありがとうございました
嬉しかったです
一応1のスレの続きのつもりで書いたんですけど、前回で切った方が良かったかもしれないのでどっちでもいいです
今更ですけど、感想ありがとうございました
嬉しかったです
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 21:40:38.44 ID:Oyu/1cOLo
おつおつ!!
かわいすぎる
かわいすぎる
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/04(火) 04:54:10.53 ID:S56UDiFbo
おつ
はなさく好きだから供給あるだけでも嬉しいのに内容もめっちゃ好みでありがたい
気が向いたらまた続き書いてね
はなさく好きだから供給あるだけでも嬉しいのに内容もめっちゃ好みでありがたい
気が向いたらまた続き書いてね
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/04(火) 08:36:25.14 ID:poIlg8knO
大室家は盛り上がり続けるゆるゆりSS界隈いいぞ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438599562/
Entry ⇒ 2016.05.31 | Category ⇒ ゆるゆり | Comments (0)
モバP「李衣菜ァ!結婚しろオォ!!」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/13(金) 23:55:17.34 ID:Cvo9mF6MO
李衣菜「えぇぇぇぇぇぇ!!?」
ちひろ「おいぃぃぃぃぃぃぃ!!」
P「マジラブ3000%なんだよ、マジで李衣菜の事を愛してる!初めてスカウトした時から一目惚れだったんだ!!!」ドンッ
李衣菜(ウッヒョー!?か、壁ドン!?こ、この状況って…)
P「あぁ……ロックだろ?」キリッ
李衣菜「ぷ、プロデューサー…!」キュンッ
ちひろ「おいぃぃぃぃぃぃぃ!!」
P「マジラブ3000%なんだよ、マジで李衣菜の事を愛してる!初めてスカウトした時から一目惚れだったんだ!!!」ドンッ
李衣菜(ウッヒョー!?か、壁ドン!?こ、この状況って…)
P「あぁ……ロックだろ?」キリッ
李衣菜「ぷ、プロデューサー…!」キュンッ
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 00:00:43.63 ID:TnqQGqo5O
ちひろ「李衣菜ちゃん目を覚まして!空気に流されちゃダメよ!!」
李衣菜「……ハッ!そ、そうだった…」
P「チッ…」
李衣菜「すみませんプロデューサー、お気持ちは嬉しいんですけど……私はまだロックなアイドルを極めて無いのでプロデューサーの気持ちに応えるわけには」
P「いや逆に考えてみてくれ。……結婚してもアイドル続けるって、なかなか壁が大きそうで、ロックじゃないか?」キリッ
李衣菜「…言われてみれば」ハッ
ちひろ「李衣菜ちゃん!?」
P「だから………な?」ズイッ
李衣菜「そ、そんな…私っ、まだ17歳なのに…」キュッ
ちひろ(くっ、間に合わない……!誰かあの色魔の唇から李衣菜ちゃんを……!!!)
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 00:07:45.07 ID:TnqQGqo5O
みく「くぉぉぉるぁぁぁぁPチャンンンンン!!!」
P「みっ、!?」
みく「ネコパンチ!」
P「みぎゅっ!?!?」メコッ
みく「ハーッ、ハーッ、あ…危なかったにゃ……!!李衣菜ちゃん大丈夫かにゃ」
李衣菜「…ん………あ、あれ?」
みく「何そのキス顔ぉ!?抵抗の意が欠片も見あたらないにゃ!!!」
李衣菜「ちっ、ちち、違うって!い、いい今のはホラ、ロックに断ろうとしてた名残りっていうか」
P「お…おのれ……アイドルの立場でプロデューサーの顔面にキメてくれるとはいい度胸だ…」ググッ
みく「チィッ…まだ息があったかにゃ…」シャキンッ
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 00:16:57.07 ID:TnqQGqo5O
ちひろ「いいわよみくちゃん。その色欲魔の顔面をその爪で引き裂いておしまい」
みく「にゃあ」
P「ま、待て待て。これ以上は死んじゃう、死んじゃうから」
ちひろ「一度どころか二度死んでください」
P「何でそこまで言われる必要がぁ…ちょっと好きな子に告白しただけなのに…」
李衣菜(好きな子…)カァ
みく「T!P!O!を弁えろにゃぁぁぁぁ!!もしみく以外の子に今の状況を見られてたらどうするのにゃ!!」
P「どうって…………祝福してもらえるんじゃ?」
みく「ピ…Pチャン…マジで言ってるの…?」
ちひろ「…」ハァ
P「え、何その顔…ちひろさんまで…」
みく「……とにかく、李衣菜ちゃんの事が大事なら今後事務所でそーゆー事は止めて欲しいにゃ。というかプロデューサーがアイドルに告白ってどうなん?」
P「そ、それはそうだけどさぁ…好きなんだよ」
みく「にゃあ」
P「ま、待て待て。これ以上は死んじゃう、死んじゃうから」
ちひろ「一度どころか二度死んでください」
P「何でそこまで言われる必要がぁ…ちょっと好きな子に告白しただけなのに…」
李衣菜(好きな子…)カァ
みく「T!P!O!を弁えろにゃぁぁぁぁ!!もしみく以外の子に今の状況を見られてたらどうするのにゃ!!」
P「どうって…………祝福してもらえるんじゃ?」
みく「ピ…Pチャン…マジで言ってるの…?」
ちひろ「…」ハァ
P「え、何その顔…ちひろさんまで…」
みく「……とにかく、李衣菜ちゃんの事が大事なら今後事務所でそーゆー事は止めて欲しいにゃ。というかプロデューサーがアイドルに告白ってどうなん?」
P「そ、それはそうだけどさぁ…好きなんだよ」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 00:32:05.79 ID:TnqQGqo5O
みく「ちょっ」
李衣菜「う…」ドキッ
P「勿論李衣菜がロックなアイドルとして大成するまで待つつもりでもいるぞ?俺だって一介のプロデューサーとしての矜持はある。ちゃんとトップアイドルへ導く事は義務で」
みく「…プロデュース中のアイドルに告白してる時点で矜持なんて失われてるにゃ」
P「そんな事は無い…………………オルァそこをどけキャッツ!!」ダッ
みく「ふにゃあっ!?」
P「動くな!動けば即行で李衣菜の唇を奪う!!」ガシッ
李衣菜「えぇっ!?」
みく「即行でプロデューサーとしての何かを全部放り投げたにゃぁぁ!!?」
ちひろ「この性犯罪者がぁぁぁ!!」
P「うるさし!…俺だってなぁ!俺だって葛藤したんだよぉ!でも李衣菜を好きな気持ちが止まらない!魂がシャウトしてるんだ、『愛を貫け』ってよぉ!!」
李衣菜「すごく…ロック…」キュン
みく「李衣菜ちゃん?!」
李衣菜「だ、だって…さっきからこんなロックな告白…」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 00:37:07.48 ID:TnqQGqo5O
みく「……………あーっ!李衣菜ちゃんのスカート捲れてるにゃ!!ハレンチにゃ!!!」
李衣菜「はーーっ!?」
P「ナニィ!?!?」チラッ
李衣菜「わーーー!プロデューサー見ないでくださ………、?」
P「……何だよ捲れてな」
みく「ネコキック!!」メメタァ
P「ペプシッ!!?!」
P「くそぉ……」ボロッ
みく「フシャーッ!」
P「ひぃぃぃぃっ!」
ちひろ「いいですよみくちゃん、後はこっちでやります」
みく「一時牢屋にブチ込んどいて欲しいにゃ」
李衣菜「はーーっ!?」
P「ナニィ!?!?」チラッ
李衣菜「わーーー!プロデューサー見ないでくださ………、?」
P「……何だよ捲れてな」
みく「ネコキック!!」メメタァ
P「ペプシッ!!?!」
P「くそぉ……」ボロッ
みく「フシャーッ!」
P「ひぃぃぃぃっ!」
ちひろ「いいですよみくちゃん、後はこっちでやります」
みく「一時牢屋にブチ込んどいて欲しいにゃ」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 00:46:11.52 ID:TnqQGqo5O
ちひろ「……それはちょっと無理ですけど」
みく「…」
P(ほっ…)
ちひろ「然るべき処罰は与えます」ニッコリ
P「!?」
【346プロダクション アイドル部門プロデューサー に 停職2週間を命ずる】ババーン
P「」
ちひろ「幸か不幸か来月まで大きな仕事は無いので私1人で何とかなります。あ、勿論その間は事務所への出入りを禁じますので、社員証出してください」
みく「」
李衣菜「」
P「え、ま、まじ、です、か」
ちひろ「はい。マジ、DEATH」
P「」
ちひろ「ちゃんと社長と専務から判子を貰ってきました。今までの功績のおかげで停職で済んだんでしょう。よかったですね」ニコニコ
P「……………ふぁ…」
みく「…」
P(ほっ…)
ちひろ「然るべき処罰は与えます」ニッコリ
P「!?」
【346プロダクション アイドル部門プロデューサー に 停職2週間を命ずる】ババーン
P「」
ちひろ「幸か不幸か来月まで大きな仕事は無いので私1人で何とかなります。あ、勿論その間は事務所への出入りを禁じますので、社員証出してください」
みく「」
李衣菜「」
P「え、ま、まじ、です、か」
ちひろ「はい。マジ、DEATH」
P「」
ちひろ「ちゃんと社長と専務から判子を貰ってきました。今までの功績のおかげで停職で済んだんでしょう。よかったですね」ニコニコ
P「……………ふぁ…」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 01:01:31.94 ID:TnqQGqo5O
ちひろ「さっさと社員証置いて荷物まとめてくださいね」
P「お、俺が停職……誰もいない事務所で全裸祭りをしてもバレなかった万能で有能な超超超一流プロデューサーであるこの俺が………停職、だと……」ガーン
ちひろ(………やっぱりボロクソに報告してやればよかったかしら)
P「………」ガーン
ちひろ「まぁ、頭を冷やしてきてくださいね。折角の休日を楽しんでください」
P「停職なのに休日もクソも……あ、俺結構有給溜まってますよね。確か2週間分なら余裕であるだろうしウチの会社は確か相殺できた筈だから書類出してきます」テキパキ
ちひろ「…………」
P「…何か?」
ちひろ「…いや、立ち直りが早いというかタチが悪いというか」
P「停職って言われたのにいつまでも事務所でウジウジしてたら邪魔でしょう?」
ちひろ「それは、そうですけど……」
P「…これでも反省はしてますよ。最近仕事が上手くいきすぎてちょっと調子にのってました。……ごめんな。李衣菜、みく」ソッ
李衣菜「…い、いえ。大丈夫ですから」
みく「みくも…やり過ぎたにゃ、ごめんにゃさい」
P「……つーわけで職場復帰したら結婚しようぜ、李衣菜」ギュッ
李衣菜「ウッヒョーーー!?」
みく「絶対反省してないにゃぁぁぁぁぁ!!!!」
P「お、俺が停職……誰もいない事務所で全裸祭りをしてもバレなかった万能で有能な超超超一流プロデューサーであるこの俺が………停職、だと……」ガーン
ちひろ(………やっぱりボロクソに報告してやればよかったかしら)
P「………」ガーン
ちひろ「まぁ、頭を冷やしてきてくださいね。折角の休日を楽しんでください」
P「停職なのに休日もクソも……あ、俺結構有給溜まってますよね。確か2週間分なら余裕であるだろうしウチの会社は確か相殺できた筈だから書類出してきます」テキパキ
ちひろ「…………」
P「…何か?」
ちひろ「…いや、立ち直りが早いというかタチが悪いというか」
P「停職って言われたのにいつまでも事務所でウジウジしてたら邪魔でしょう?」
ちひろ「それは、そうですけど……」
P「…これでも反省はしてますよ。最近仕事が上手くいきすぎてちょっと調子にのってました。……ごめんな。李衣菜、みく」ソッ
李衣菜「…い、いえ。大丈夫ですから」
みく「みくも…やり過ぎたにゃ、ごめんにゃさい」
P「……つーわけで職場復帰したら結婚しようぜ、李衣菜」ギュッ
李衣菜「ウッヒョーーー!?」
みく「絶対反省してないにゃぁぁぁぁぁ!!!!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 01:09:33.69 ID:TnqQGqo5O
P『あははは、休日を楽しんでくるぜ!』ヒリヒリ
みく「さっさと帰れにゃ!フシャーッ!!」
P『わっはっは!』スタスタ
みく「…まったくもう、いつからPチャンは変態さんになってしまったのかにゃ」クルッ
李衣菜「あははは…………あ」
P『………はぁ』トボトボ
李衣菜(………プロデューサー…)
ちひろ「李衣菜ちゃん、窓から離れた方がいいですよ。風に乗って飛んできたプロデューサーさん菌が感染して妊娠します」
みく「……まぁ面と向かって告白するくらいの肝の太さは認めてやってもいいにゃ」
ちひろ「その太さがアイドル発掘に繋がるのかもしれませんけどねぇ…」
みく「実際李衣菜ちゃんはどうなの?」
みく「さっさと帰れにゃ!フシャーッ!!」
P『わっはっは!』スタスタ
みく「…まったくもう、いつからPチャンは変態さんになってしまったのかにゃ」クルッ
李衣菜「あははは…………あ」
P『………はぁ』トボトボ
李衣菜(………プロデューサー…)
ちひろ「李衣菜ちゃん、窓から離れた方がいいですよ。風に乗って飛んできたプロデューサーさん菌が感染して妊娠します」
みく「……まぁ面と向かって告白するくらいの肝の太さは認めてやってもいいにゃ」
ちひろ「その太さがアイドル発掘に繋がるのかもしれませんけどねぇ…」
みく「実際李衣菜ちゃんはどうなの?」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 01:17:01.60 ID:TnqQGqo5O
李衣菜「えっ…わ、私がなに?」
みく「Pチャンの告白」
李衣菜「あー……うん、…ロックだよね」
みく「……あのね。もし李衣菜ちゃんがその気なら、みくは応援するよ?」
李衣菜「えっ」
ちひろ「ちひっ!?み、みみみみみくちゃん!?」
みく「……こればっかりは仕方ないのにゃ。Pチャンも言ってたけどプロデューサーとアイドルとはいえ男の子と女の子に変わりはないのにゃ。実際事務所の中にもそういう目でPチャンを見てる子もいるし」
ちひろ「それは……そうですけど…」
李衣菜「そうなの!?」
みく「…だからこそ事務所であんな情熱的な告白は止めて欲しかったのにゃ、Pチャンラブの子に聞かれてたら取り返しのつかない事になるモン…」
ちひろ「……聞かれてない事を願うしかないですね」
李衣菜「………」
みく「Pチャンの告白」
李衣菜「あー……うん、…ロックだよね」
みく「……あのね。もし李衣菜ちゃんがその気なら、みくは応援するよ?」
李衣菜「えっ」
ちひろ「ちひっ!?み、みみみみみくちゃん!?」
みく「……こればっかりは仕方ないのにゃ。Pチャンも言ってたけどプロデューサーとアイドルとはいえ男の子と女の子に変わりはないのにゃ。実際事務所の中にもそういう目でPチャンを見てる子もいるし」
ちひろ「それは……そうですけど…」
李衣菜「そうなの!?」
みく「…だからこそ事務所であんな情熱的な告白は止めて欲しかったのにゃ、Pチャンラブの子に聞かれてたら取り返しのつかない事になるモン…」
ちひろ「……聞かれてない事を願うしかないですね」
李衣菜「………」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 01:21:46.60 ID:TnqQGqo5O
P「……」ズーン
P(……キノコになりたい)
P「………はぁ、馬鹿だなぁ本当に…何やってんだか」
P(トワスカ聴いて寝よ……)
.
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 01:28:27.67 ID:TnqQGqo5O
李衣菜「おっはようございまーすっ!」
みく「あ、李衣菜ちゃんおはようにゃ」
李衣菜「おはよー。………あれ?」
みく「ん?」
李衣菜「んー…?」
李衣菜(…おっかしーなー。ロッカーに入れたと思ったんだけど……)
みく「……どうかしたのかにゃ?」
李衣菜「あ、ううん。何でもないよー」
P「……連勤とかでずっと仕事してると休日の日に『何かしないと』って焦燥感に駆られる事って無い?」
P(裏声)「ありますあります、その焦燥感…ロックですよね!」
P「ははは」
P(裏声)「あはは」
P「………寂しい」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 01:38:38.94 ID:TnqQGqo5O
李衣菜「ちひろさん、レッスン終わりました……」
ちひろ「何てこと…普段からこの激務を彼1人で熟していたというの……!?」
李衣菜「うっわー…書類が山積み」
ちひろ「こんなの…私1人で何とかなるなんて烏滸がましいにも程があるわ……認めたくないけどプロデューサーさんは本当に一流のプロデューサーだったようね…」ガクッ
みく「1人で200人近くプロデュースしてるって考えるだけなら確かに大物ではあったのにゃ。その他が致命的にポンコツだから差し引きゼロにゃ」
李衣菜「プロ、デューサー……」
みく「……」
ちひろ「ダメよ李衣菜ちゃん…プロデューサーとアイドルなんて……」
李衣菜「えぇっ、そ、そんなつもりじゃ…」
みく「そんな事はないにゃ」
ちひろ「ううっ…みくちゃんはどっちの味方なの……」
みく「みくは………」チラッ
李衣菜「?」
みく「………みくは、……李衣菜ちゃんの味方にゃ」
李衣菜「たはは…嬉しいけど、面と向かって言われると照れるよ」
みく「……………」ハァ
ちひろ「何てこと…普段からこの激務を彼1人で熟していたというの……!?」
李衣菜「うっわー…書類が山積み」
ちひろ「こんなの…私1人で何とかなるなんて烏滸がましいにも程があるわ……認めたくないけどプロデューサーさんは本当に一流のプロデューサーだったようね…」ガクッ
みく「1人で200人近くプロデュースしてるって考えるだけなら確かに大物ではあったのにゃ。その他が致命的にポンコツだから差し引きゼロにゃ」
李衣菜「プロ、デューサー……」
みく「……」
ちひろ「ダメよ李衣菜ちゃん…プロデューサーとアイドルなんて……」
李衣菜「えぇっ、そ、そんなつもりじゃ…」
みく「そんな事はないにゃ」
ちひろ「ううっ…みくちゃんはどっちの味方なの……」
みく「みくは………」チラッ
李衣菜「?」
みく「………みくは、……李衣菜ちゃんの味方にゃ」
李衣菜「たはは…嬉しいけど、面と向かって言われると照れるよ」
みく「……………」ハァ
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 01:43:58.18 ID:TnqQGqo5O
ヒソヒソ
ミミミン
李衣菜(……?)
みく「……」
李衣菜「ね、ねぇみくちゃん。何か周りの空気がおかしくない?」
みく「…恐れていた事が起きたかもしれないにゃ」
李衣菜「へ?」
みく「………」
李衣菜「な…何か言ってよ。恐れていた事って?」
みく「確信がないから何とも言えないにゃ…でも、気を付けて」
李衣菜「気を付けてって…何を?」
みく「…………」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 01:52:15.36 ID:TnqQGqo5O
李衣菜「あースッキリしたー」ホカホカ
李衣菜(やっぱりお風呂上がりはロックなCDで…あっ)
李衣菜「……これ、プロデューサーに買ってもらったCDだ」
P『………はぁ』トボトボ
李衣菜「……プロデューサー」
李衣菜(………)
pi
P「325……326………327…………っ!」
pipipipipi
P「…あァン?誰だこんな夜遅くに………はいもしもし」
李衣菜『あっ、あの…プロデューサーですか?』
P「………………………えっ、李衣菜?」
李衣菜『はっはい。…李衣菜です」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 01:54:14.90 ID:TnqQGqo5O
P「………え、マジで?」
李衣菜『す、すみません夜遅くに』
P「い、いや、やる事なくて背中にこんにゃく載せて腕立て伏せしてただけだから……」
李衣菜『………ロックですね』
P「……反応に困ったらスルーしていいんだぞ。今我に帰ってみたら我ながら何をしてたのか疑問だっ」
李衣菜『す、すみません夜遅くに』
P「い、いや、やる事なくて背中にこんにゃく載せて腕立て伏せしてただけだから……」
李衣菜『………ロックですね』
P「……反応に困ったらスルーしていいんだぞ。今我に帰ってみたら我ながら何をしてたのか疑問だっ」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 02:01:46.45 ID:TnqQGqo5O
李衣菜『………』
P「……正直、電話どころか職場復帰した時に口を聞いてもらえるかどうかも不安だった」
李衣菜『………』
P「本当に、本当にごめん。李衣菜がロックが好きっていうからネットとかで読んで俺なりに考えたやり方で告白してみたんだけど……アレは無いな。うん、無い」
李衣菜『…………』
P「……ごめん」
李衣菜『……その』
P「………うん」
李衣菜『じ、実はちょっとだけ……嬉しかったかなーって……たはは』
P「………………うん?」
P「……正直、電話どころか職場復帰した時に口を聞いてもらえるかどうかも不安だった」
李衣菜『………』
P「本当に、本当にごめん。李衣菜がロックが好きっていうからネットとかで読んで俺なりに考えたやり方で告白してみたんだけど……アレは無いな。うん、無い」
李衣菜『…………』
P「……ごめん」
李衣菜『……その』
P「………うん」
李衣菜『じ、実はちょっとだけ……嬉しかったかなーって……たはは』
P「………………うん?」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/14(土) 02:17:28.10 ID:TnqQGqo5O
李衣菜『いえその、ぶっちゃけプロデューサーが無理してロック気取ってたのは分かりましたし。それでもロック風に告白してくれて、…はい、嬉しかったです』
P「…………え、え、ごめんちょっと頭が追いつかない。あの、俺の事嫌いになってる感じじゃないの?」
李衣菜『何で嫌いになるんですか……むしろ私自身何か意識しちゃってるというか…あああ何か凄く恥ずかしいですねこれ……!』
P「」
李衣菜『とっ、とにかく!そういう事ですので、失礼します!おやすみなさい!』プツッ
ツーッツーッ
P「……………………………停職バンザイ?」
李衣菜「………い、言っちゃった…」バックンバックン
李衣菜(………)カァァ
李衣菜「ウッヒョー!」ボフボフ
P「…………え、え、ごめんちょっと頭が追いつかない。あの、俺の事嫌いになってる感じじゃないの?」
李衣菜『何で嫌いになるんですか……むしろ私自身何か意識しちゃってるというか…あああ何か凄く恥ずかしいですねこれ……!』
P「」
李衣菜『とっ、とにかく!そういう事ですので、失礼します!おやすみなさい!』プツッ
ツーッツーッ
P「……………………………停職バンザイ?」
李衣菜「………い、言っちゃった…」バックンバックン
李衣菜(………)カァァ
李衣菜「ウッヒョー!」ボフボフ
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 10:36:52.15 ID:JnKO2wwpO
P(李衣菜が…俺を意識してくれてるとか…い、いや…やっぱりアイドルとプロデューサーだし…)ニヤニヤ
P「んふふふふふふふふ」
ピンポーン
P「うひゃい!?」ビクッ
ピンポーン
P「こんな時間に客か…はーい」
ガチャッ
P「おっ。みくじゃん、どうした?ってか何で俺ん家知ってんの」
みく「…Pチャンがちゃんと反省してるかどうか見てこいってちひろさんに言われて来たのにゃ」
P「おのれチヒロット……女の子…しかもアイドルをこんな時間に1人にするとか何考えてんだよ…」
みく(……)
P「まぁいいや、反省はしてるから早く帰りなさい。週刊誌にでも写真撮られたら最悪だぞ」
みく「ちょっとくらいあげてくれてもいいでしょー?……この時間はそこそこ寒いのにゃ」ブルッ
P「この季節でもそんな薄着なら寒いわ馬鹿みく」
みく「えっ、ひどくない…」
P「茶ぁくらいなら出す。さっさと上がりなさい」
みく「やったのにゃ」
P「んふふふふふふふふ」
ピンポーン
P「うひゃい!?」ビクッ
ピンポーン
P「こんな時間に客か…はーい」
ガチャッ
P「おっ。みくじゃん、どうした?ってか何で俺ん家知ってんの」
みく「…Pチャンがちゃんと反省してるかどうか見てこいってちひろさんに言われて来たのにゃ」
P「おのれチヒロット……女の子…しかもアイドルをこんな時間に1人にするとか何考えてんだよ…」
みく(……)
P「まぁいいや、反省はしてるから早く帰りなさい。週刊誌にでも写真撮られたら最悪だぞ」
みく「ちょっとくらいあげてくれてもいいでしょー?……この時間はそこそこ寒いのにゃ」ブルッ
P「この季節でもそんな薄着なら寒いわ馬鹿みく」
みく「えっ、ひどくない…」
P「茶ぁくらいなら出す。さっさと上がりなさい」
みく「やったのにゃ」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 10:42:27.65 ID:JnKO2wwpO
P「フンフンフフーン♪」コポコポ
みく「…反省してるって割には上機嫌だにゃ」
P「えっ」ドキイッ
みく「にゃ」
P「…あー、まぁ、なぁ。やっぱりほら、有給ってのもあるし……?」
みく「………」ジーッ
P「………わーったよ」
みく「李衣菜ちゃんからそんな電話がぁ!?」
P「あぁ。生きててよかった」
みく「………………………………」
P「ん?」
みく「……頭が痛いのにゃ」ハァ
みく「…反省してるって割には上機嫌だにゃ」
P「えっ」ドキイッ
みく「にゃ」
P「…あー、まぁ、なぁ。やっぱりほら、有給ってのもあるし……?」
みく「………」ジーッ
P「………わーったよ」
みく「李衣菜ちゃんからそんな電話がぁ!?」
P「あぁ。生きててよかった」
みく「………………………………」
P「ん?」
みく「……頭が痛いのにゃ」ハァ
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 11:02:35.19 ID:JnKO2wwpO
P「?」
みく「でもみくはへこたれないよ!いつかあの場所を手に入れるまでみくは何者にも屈しないのにゃ!!」
P「それでこそアイドルの鑑だ!トップアイドルまでノンストップ!」
みく(……………)
みく「…ふあぁ……」ウトウト
P「え」
みく「ごめんPチャン…このソファ借りるのにゃ……ばたり」
P「おい」
みく「おやすみ………zzZ」
P「おいぃぃぃぃぃぃ!!起きろ、起きろみくゥ!」
みく「zzZ」
P「うわーおマジかよ……」
みく「んー……」
P「うっ……しかもなんで薄着なんだ…み、見え………」
P(……………)
P「……トイレ」
みく「でもみくはへこたれないよ!いつかあの場所を手に入れるまでみくは何者にも屈しないのにゃ!!」
P「それでこそアイドルの鑑だ!トップアイドルまでノンストップ!」
みく(……………)
みく「…ふあぁ……」ウトウト
P「え」
みく「ごめんPチャン…このソファ借りるのにゃ……ばたり」
P「おい」
みく「おやすみ………zzZ」
P「おいぃぃぃぃぃぃ!!起きろ、起きろみくゥ!」
みく「zzZ」
P「うわーおマジかよ……」
みく「んー……」
P「うっ……しかもなんで薄着なんだ…み、見え………」
P(……………)
P「……トイレ」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 11:28:52.09 ID:JnKO2wwpO
ジャーッ
P「さて…屈しないと言ったそばから睡魔に屈したアイドルが俺ん家にいるわけだが」ツヤツヤ
P(ネカフェ行こうかな)
P「…でも一応は謹慎の身だしなぁ。かと言って今更みくを叩き起こすのも気がひけるし」
P(よし。寝よう)
みく(………)ムクッ
みく「……李衣菜ちゃん…」
みく(……………)
.
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 11:37:29.05 ID:JnKO2wwpO
P「……朝か…」
コンコン
みく『Pチャン起きてー』
P「起きてるよーぃ……ん?何かいい匂いする」
みく『朝ご飯出来てるにゃ。早く出てこられたし』
P「マジで!やったぜ!」
P「違うそうじゃない」
みく「え、美味しくない…?」
P「いや普通に美味しいけどそうじゃない。俺が言いたいことはそうじゃないんだ、みくよ」
みく「??」
P「いいか、俺はプロデューサーとはいえ男だ。流石に無防備過ぎるぞ」
みく「Pチャン、みくのことをやらしー目で見てたのにゃ!!」
P「ち、違う!決して劣情を抱いたりなんてしてないぞ!?ンンッ!!」ドキッ
みく「……まぁ一理あるにゃ。昨日は疲れてたとはいえフツーの男の人の家なら襲われても文句言えなかったにゃ」
P「今後は控えるように、例えちひろさんの密命を受けてもだ。週刊誌沙汰なんてとんでもない」
みく「はーい」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 11:51:55.21 ID:JnKO2wwpO
pipipipipi
みく「んっ……はいもしもし?」
P(なかなか美味しい…ふむ)
みく「わかったのにゃー……え?うん、そろそろ事務所いくから」
pi
P「頑張れよー」
みく「当然にゃ。行ってきまーす」
P「………まさか今日も来たりしないよな?」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 11:58:05.03 ID:JnKO2wwpO
李衣菜「おっはよー」
ヒソヒソ
李衣菜(…どうも居心地が悪いなぁ)
ドンッ!
李衣菜「わっ!?」
「あー、ごめんなさーい」
李衣菜「あ…はい」
李衣菜(………?)
李衣菜「……あっれー?衣装に合わせる用のヘッドフォンが無い…」
李衣菜(最近やたらと物が無くなるけど…忘れっぽいだけかなぁ…」ハァ
みく「おはようにゃー」
李衣菜「あ、みくちゃんおはよう」
みく「あ、李衣菜ちゃん。お外に落ちてたけど、コレ李衣菜ちゃんのじゃないかにゃ」
李衣菜「あー!私のヘッドフォン!!よかったー、失くしたかと思ってた…」
みく「……」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 12:05:58.36 ID:JnKO2wwpO
李衣菜「外で音楽聴いてた時に置いてきちゃったのかな…これからはちゃんとどこに何を置いたかキチンと確認しないと…」
みく「…忘れ物とか無くし物とか全然ロックじゃないにゃ」
李衣菜「うっ…それを言われると痛いな…」
みく「まぁ李衣菜ちゃんなんてCo部門のくせに全然ロックとかクールって感じじゃないモン。どちらかといえば本質はCu部門の卯月チャン寄りにゃ」
李衣菜「い、いやぁ…そんな事無いよ?ホラ、クールとかどうとかいうのは魂の問題だから。みくちゃんがCu部門なのも、みくちゃんが魂から可愛いから……みたいな?」
みく「………みくが…」
李衣菜「うわ。私、今最高にクールじゃなかった?」
みく「台無しにゃ」
李衣菜「あはは…」
みく「…………」ハァ
みく「…忘れ物とか無くし物とか全然ロックじゃないにゃ」
李衣菜「うっ…それを言われると痛いな…」
みく「まぁ李衣菜ちゃんなんてCo部門のくせに全然ロックとかクールって感じじゃないモン。どちらかといえば本質はCu部門の卯月チャン寄りにゃ」
李衣菜「い、いやぁ…そんな事無いよ?ホラ、クールとかどうとかいうのは魂の問題だから。みくちゃんがCu部門なのも、みくちゃんが魂から可愛いから……みたいな?」
みく「………みくが…」
李衣菜「うわ。私、今最高にクールじゃなかった?」
みく「台無しにゃ」
李衣菜「あはは…」
みく「…………」ハァ
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 12:19:12.86 ID:JnKO2wwpO
李衣菜「……」ハァ
夏樹「よォ…どうした、だりー。珍しく元気無いな」
李衣菜「あーなつきちー…私ってクールだよねー?」
夏樹「…………………………………おう」
李衣菜「なにその間」
夏樹「いや、なんでもない。で、それがどうかしたのか?」
李衣菜「うーん。何か最近ロックじゃないなーって」
夏樹「はぁ…?」
李衣菜「プロデューサーに相談してみようかな…」
夏樹「…??」
李衣菜「という訳でですね、私って最近ロックじゃないんですよ」
P「成る程わけがわからない」
李衣菜「プロデューサーなら分かってくれると思ったんですけどねー……」
P「第一声からそんな事言われてもわからんぞ、順を追って説明プリーズ」
李衣菜「つまりですね…」
42: 訂正 2016/05/15(日) 12:20:54.27 ID:JnKO2wwpO
李衣菜「……」ハァ
夏樹「よォ…どうした、だりー。珍しく元気無いな」
李衣菜「あーなつきちー…私ってクールだよねー?」
夏樹「…………………………………おう」
李衣菜「なにその間」
夏樹「いや、なんでもない。で、それがどうかしたのか?」
李衣菜「うーん。何か最近ロックじゃないなーって」
夏樹「はぁ…?」
李衣菜「プロデューサーに相談してみようかな…」
夏樹「…??」
李衣菜『という訳で、私って最近ロックじゃないんですよ』
P「成る程わけがわからない」
李衣菜『プロデューサーなら分かってくれると思ったんですけどねー……』
P「第一声からそんな事言われてもわからんぞ、順を追って説明プリーズ」
李衣菜『つまりですね…』
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 12:26:24.94 ID:JnKO2wwpO
李衣菜『……そんな感じです』
P「あれ?李衣菜ってドジっ子キュート属性持ってたっけ」
李衣菜『無いですよそんな属性…ロック属性なら持ってますけど』
P「あ、うん」
李衣菜『Co部門なのにCu属性って…ねぇ?』
P「いや。それは別にいいんじゃないか?」
李衣菜『え?』
P「クールでキュートなアイドル、いいじゃん。ただクールなだけのアイドルよりもキュートなだけのアイドルよりも、……強いぞ?」
李衣菜『……なるほど』
P「まぁその面で言うなら李衣菜は心配いらないな」
李衣菜『?…どうしてです?』
P「だってお前、可愛いじゃん」
李衣菜『……………は、はいぃぃぃぃぃ!?!?』
P「あとはクールを板につければ」
プツッ
ツーッツーッ
P「……切れちゃった」
P「あれ?李衣菜ってドジっ子キュート属性持ってたっけ」
李衣菜『無いですよそんな属性…ロック属性なら持ってますけど』
P「あ、うん」
李衣菜『Co部門なのにCu属性って…ねぇ?』
P「いや。それは別にいいんじゃないか?」
李衣菜『え?』
P「クールでキュートなアイドル、いいじゃん。ただクールなだけのアイドルよりもキュートなだけのアイドルよりも、……強いぞ?」
李衣菜『……なるほど』
P「まぁその面で言うなら李衣菜は心配いらないな」
李衣菜『?…どうしてです?』
P「だってお前、可愛いじゃん」
李衣菜『……………は、はいぃぃぃぃぃ!?!?』
P「あとはクールを板につければ」
プツッ
ツーッツーッ
P「……切れちゃった」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 12:33:31.41 ID:JnKO2wwpO
李衣菜「はぁ、はぁ…」ドッドッドッドッ
P『だってお前、可愛いじゃん』
李衣菜「う……なんであんな事言うかなぁ…」カァァ
李衣菜(結構ファンに言われてる事でも…プロデューサーが言ってくれるだけでこんな…)
李衣菜「あ……私、本当にプロデューサーのこと意識しちゃってるんだ…」ボフッ
P「さて、李衣菜の声も聞けた事だし今宵も元気に筋トレしようかな」
ピンポーン
P「こんな時間に客か……………………嫌な予感がするなぁ」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 12:37:17.87 ID:JnKO2wwpO
みく「にゃ」
P「だからさぁぁ…来んなって言ったじゃん!」
みく「だってちひろさんがー」
P「ええい…また薄着で来よってからに、ちょっと待ってろ!」
バタンッ
ガチャッ
みく「わぷっ」フワッ
P「俺のコートやるからそれ着て帰って寝なさい!いいな?」
みく「……はーい。おやすみにゃ」
みく(♪)スタスタ
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 13:48:20.99 ID:JnKO2wwpO
【1週間後】
ガヤガヤ
李衣菜「…おはよーございまーす」
ピタッ
李衣菜「……」
ヒソヒソ
李衣菜「……」ハァ
みく「李衣菜ちゃん、おはようにゃ」
李衣菜「…みくちゃん、おはよ」
みく「……元気ない、にゃ」
李衣菜「…私さー、何かみんなが嫌になるような事しちゃったかなー…?」ボソッ
みく「え?」
李衣菜「う、ううん。なんでもない!」
ガチャッ
ガヤガヤ
李衣菜「…おはよーございまーす」
ピタッ
李衣菜「……」
ヒソヒソ
李衣菜「……」ハァ
みく「李衣菜ちゃん、おはようにゃ」
李衣菜「…みくちゃん、おはよ」
みく「……元気ない、にゃ」
李衣菜「…私さー、何かみんなが嫌になるような事しちゃったかなー…?」ボソッ
みく「え?」
李衣菜「う、ううん。なんでもない!」
ガチャッ
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 13:55:07.42 ID:JnKO2wwpO
カサカサカサカサ
李衣菜「うっぎゃあぁぁぁぁぁぁーーーーー!?!?」
みく「んにゃあぁぁぁぁぁぁぁーーーっ!??!?」
ドタンバタン
イヤァァァァトンダァァァ
夏樹(…何か騒がしいな…2番の更衣室か?)
夏樹「入るぞー」
ガチャッ
李衣菜「うわっ!なつきち逃げて!!」
夏樹「はぁ?逃げるって何から…」
ブゥゥゥン
ピタッ
夏樹「」ピキッ
李衣菜「あっ……」
夏樹「……」
みく「……」
夏樹「」ブクブク
李衣菜「なつきちぃぃーーーっ!!!」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 14:03:19.71 ID:JnKO2wwpO
夏樹「…………」
李衣菜「その、ごめん…?」
夏樹「だりーのロッカーってそんなに汚かったのか…」ハァ
李衣菜「ち、違う違う!普段から綺麗に使ってるし昨日だって掃除もしたばっかりなのにゴ…Gなんて出ないよ!」
夏樹「じゃあ何で出るんだよ…うっ…思い出しちまった……」
李衣菜「何でだろうね…私が聞きたいっていうか…」
夏樹「……?」
みく「…やりすぎにゃ。みくだって居たのに…」ボソッ
夏樹「ん…?」ピクッ
李衣菜「?」
夏樹「……」
,
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 14:12:18.73 ID:JnKO2wwpO
李衣菜「………」ハァ
李衣菜(もう寝ちゃおっかな…)
prrrrr
李衣菜「あ…プロデューサーだ…もしもし」
P『よう。昨日の話の続きだけどさ』
李衣菜「あー……なんでしたっけ…」
P『だから………どうした、具合悪いのか?』
李衣菜「えっ……?」
P『最近、電話する度に元気が無くなってるような……何かあったのか?』
李衣菜「………な…何でもないですよぉ!ちょっと疲れちゃってるっていうか、ロックなアイドル目指してるんで、ギターとかの練習もあって…その…」
P『もし何かあったなら言ってくれ。言える時でいいから』
李衣菜「あはは…そうさせてもらいます」
P『……今日はもう休んだ方が』
李衣菜「い、いえ!プロデューサーと話してると…元気になるんで!お話ししましょう!」
P『そ、そうか…?なんか、李衣菜に言ってもらえるとすげぇ嬉しいな…』
李衣菜「へへっ……私もです」クスッ
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 14:19:28.37 ID:JnKO2wwpO
ヒソヒソ
クスクス
李衣菜「………」
ガチャッ
【死ね】
【辞めろ】
【ブス】
李衣菜「…………っ」
みく「……」
李衣菜「あ…」
みく「…り」
李衣菜「…みくちゃんは私といない方がいいかも。迷惑かけちゃうから」
みく「え……」
李衣菜「……ごめん」タッ
みく「………」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 14:45:02.81 ID:JnKO2wwpO
李衣菜「………」トボトボ
ガッ
李衣菜「わわわっ!?」
ドテーン!
李衣菜「あ痛たた…」
クスクス
李衣菜「………」
.
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 14:46:20.41 ID:JnKO2wwpO
李衣菜(えっと…お手洗い……こっちか)
ガチャッ
李衣菜「間に合った…」
コンコン
李衣菜「あ、入ってまーす」
バシャッ
李衣菜「………え…」
李衣菜「…………はぁ…」ビッショリ
みく「………」
李衣菜「……あ…」サッ
みく「……………」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 14:52:23.18 ID:JnKO2wwpO
ちひろ「李衣菜ちゃん!?ど、どどどうしたんですかずぶ濡れで…」
李衣菜「いやぁ…はは、噴水に頭から落ちちゃってー…危うく溺れちゃうところでした」
ちひろ「もう…しっかりしてくださいね。アイドルが風邪引いたらファンも、私も、プロデューサーさんも悲しみますよ」
李衣菜「たはは…気を付けます」
ちひろ「そのプロデューサーさんもあと2日程で帰ってきちゃいますから、そっちにも気をつけてくださいね。貞操的な意味で」
李衣菜「ちょっ…」カァァ
ちひろ「ふふっ。…そういえばみくちゃんは一緒じゃないんですか?」
李衣菜「え?」
ちひろ「ほら、アスタリスクの2人はいつも一緒じゃないですか」
李衣菜「いつも一緒ってわけじゃ………いや、うん。そうでしたね。いつも一緒でした」
ちひろ「?」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 14:54:38.17 ID:JnKO2wwpO
李衣菜「…でも、だから一緒にはいられないんですよね」
ちひろ「え?」
李衣菜「みくちゃんは大事な友達にですから。だから迷惑はかけられない、これは私の問題なんだ……なんちゃって。今のはクールでしたかね?」
ちひろ「さぁ…?」
李衣菜「えぇー…」
みく(…………)
みく「…………李衣菜ちゃん…」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 15:02:06.12 ID:JnKO2wwpO
prrrrr
李衣菜「はいっ、多田李衣菜です!」
P『おっ』
李衣菜「へへっ…今日は元気ですよ!」
P『みたい、だな?……うーん』
李衣菜「どうしたんですか?」
P『……いや、何でもない…あ、そうだった』
李衣菜「?」
P『そろそろ着くと思うんだけど……』
ピンポーン
李衣菜「はーい!あ、すいません。ちょっと出てきますね」
.
李衣菜「はいっ、多田李衣菜です!」
P『おっ』
李衣菜「へへっ…今日は元気ですよ!」
P『みたい、だな?……うーん』
李衣菜「どうしたんですか?」
P『……いや、何でもない…あ、そうだった』
李衣菜「?」
P『そろそろ着くと思うんだけど……』
ピンポーン
李衣菜「はーい!あ、すいません。ちょっと出てきますね」
.
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 15:08:37.48 ID:JnKO2wwpO
P「……」
李衣菜『プ…プロ、デューサー……これ』
P「あ。丁度届いた?」
李衣菜『は…はい、その…』
P「…ほら。一応迷惑はかけたし…お詫びっていうか気持ちっていうか……」
李衣菜『ウッヒョー!ありがとうございます!このヘッドフォン、超欲しかったんですよーっ!!』
P「だと思った。あそこの店通るたびに見てたもんな」
李衣菜『ほ、本当にいいんですね?こんなに良いの…貰っちゃったら返しませんよ?』
P「返されたら困るわ………まぁ、大事に使ってくれたら嬉しい」
李衣菜『大事に使わせていただきます!』
P「?」
62: 訂正 2016/05/15(日) 15:10:11.73 ID:JnKO2wwpO
P「……」
李衣菜『プ…プロ、デューサー……これ』
P「あ。丁度届いた?」
李衣菜『は…はい、その…』
P「…ほら。一応迷惑はかけたし…お詫びっていうか気持ちっていうか……」
李衣菜『ウッヒョー!ありがとうございます!このヘッドフォン、超欲しかったんですよーっ!!』
P「だと思った。あそこの店通るたびに見てたもんな」
李衣菜『ほ、本当にいいんですね?こんなに良いの…貰っちゃったら返しませんよ?』
P「返されたら困る………まぁ、大事に使ってくれたら嬉しい」
李衣菜『大事に使わせていただきます!』
.
64: 二重詠唱(訂正) 2016/05/15(日) 15:18:56.56 ID:JnKO2wwpO
P「……」
李衣菜『プ…プロ、デューサー……これ』
P「あ。丁度届いた?」
李衣菜『は…はい、その…』
P「…ほら。一応迷惑はかけたし…お詫びっていうか気持ちっていうか……」
李衣菜『ウッヒョー!ありがとうございます!このギター、超欲しかったんですよーっ!!』
P「だと思った。あそこの店通るたびに見てたもんな」
李衣菜『ほ、本当にいいんですね?こんなに良いの…貰っちゃったら返しませんよ?』
P「返されたら困る………まぁ、大事に使ってくれたら嬉しい」
李衣菜『大事に使わせていただきます!』
.
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 15:20:04.48 ID:JnKO2wwpO
李衣菜「ふんふんふふーん♪」
ちひろ「あら李衣菜ちゃん、ご機嫌ですね」
李衣菜「えぇ、今のリーナは最強ですよ!」
ちひろ「あらあら。そのギターが関係してるのかしら」
李衣菜「へへっ…プロデューサーから貰っちゃいました!」
ちひろ「あらあら、よかったですね」ニコニコ
李衣菜「はいっ!」
李衣菜「なーつーきーちー!ギター教えて!」
夏樹「だりー?どうした、かなり上機嫌みたいだけど」
李衣菜「えへへ、見てこれ!」ピッ
夏樹「おっ……!コレ、この前発売されたやつか!?すっげぇ…ちょっと弾かせてくれよ!」
李衣菜「いいよー?」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 15:25:04.10 ID:JnKO2wwpO
ギュイィィィン!!!
夏樹「………イイ…」ハァハァ
李衣菜「…」
夏樹「?」
李衣菜「あーあ、なつきちが弾くと様になるなー…」
夏樹「ハハッ、じゃあしっかり練習しねーと。コイツがかわいそうだぜ?」
李衣菜「むー…わかってるよー!」
夏樹「……おい…なんだよ、コレ…」
李衣菜「……あ……ぁ…」ギュッ
夏樹「………イイ…」ハァハァ
李衣菜「…」
夏樹「?」
李衣菜「あーあ、なつきちが弾くと様になるなー…」
夏樹「ハハッ、じゃあしっかり練習しねーと。コイツがかわいそうだぜ?」
李衣菜「むー…わかってるよー!」
夏樹「……おい…なんだよ、コレ…」
李衣菜「……あ……ぁ…」ギュッ
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 15:33:28.52 ID:JnKO2wwpO
夏樹「……ちょっと目を離しただけなのに…クソッ、ネックから折れてる…」
李衣菜「あ………あぁぁぁ…」ギュウッ
夏樹「……だりー…」
李衣菜「……ごめん、ね…私が持ってきちゃったばっかりに……」ポロポロ
夏樹「お前は悪くねぇ、悪くねぇから…!」ギュッ
李衣菜「うぅ……うぅぅぅぅ………っ」
夏樹「……クソッ…」
李衣菜「うわぁぁぁーーーっっ……!!」グスッ
みく「…………っ」ギリッ
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 15:40:57.16 ID:JnKO2wwpO
ちひろ「……」
夏樹「……だりーは?」
ちひろ「…泣き疲れて寝ちゃいました。……こんな時、プロデューサーさんが居てくれたら、なんて…停職に追い込んだのは私なんですけどね……ごめんね、李衣菜ちゃん」
夏樹(……)
夏樹「……」
みく『…やりすぎにゃ。みくだって居たのに…』ボソッ
夏樹「……みく…アイツは何か知ってやがるな…」
みく「………」
夏樹「あ………いた!」
みく「………」フラフラ
夏樹「オイ!みく!」ガシッ
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 15:55:44.00 ID:JnKO2wwpO
みく「………」クルッ
夏樹「え……は……!?」ビクッ
みく「……ぁ………夏樹…チャン…」ボロッ
夏樹「………なん、だよそれ…アイドルが付けていい傷じゃねぇぞ……」
みく「……みくは…李衣菜ちゃんの友達で居られる資格なんてなかったにゃ…」
夏樹「は……?…どういう…」
みく「……………」
夏樹「………お前…」
みく「……もう、李衣菜ちゃんには手は出させない…みくも、関わらない…」
夏樹「………」
夏樹「え……は……!?」ビクッ
みく「……ぁ………夏樹…チャン…」ボロッ
夏樹「………なん、だよそれ…アイドルが付けていい傷じゃねぇぞ……」
みく「……みくは…李衣菜ちゃんの友達で居られる資格なんてなかったにゃ…」
夏樹「は……?…どういう…」
みく「……………」
夏樹「………お前…」
みく「……もう、李衣菜ちゃんには手は出させない…みくも、関わらない…」
夏樹「………」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 15:57:00.02 ID:JnKO2wwpO
みく「へへ…そもそもそんな権利が無かったにゃ……あ、夏樹チャン」
夏樹「……なんだ」
みく「李衣菜ちゃんのギター…どこにあるか教えてくれないかにゃ…」
夏樹「………」
みく「…お願いにゃ」
夏樹「……アタシのロッカーの中。132番」
みく「……ありが」タラーッ
夏樹「…ほら、鼻血くらい拭いてけ」
みく「……ありがとにゃ…」ゴシゴシ
夏樹「………」
みく「………」フラフラ
夏樹「………みく…」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 16:17:48.05 ID:JnKO2wwpO
李衣菜「ん…………あ…寝ちゃってた…」
李衣菜(……プロデューサーから貰ったギター…)
李衣菜「う……」ジワッ
コンコン
李衣菜「は、はい!」ゴシゴシ
ガチャッ
ちひろ「李衣菜ちゃん、大丈夫ですか?」
李衣菜「…少し、キツイですけど。もう大丈夫です」
ちひろ「…そう、ですか」
李衣菜「あ…私のギターは…?」
ちひろ「それなんですけど…李衣菜ちゃん宛にこれが…」
李衣菜「?」
【領収書 ¥170.000- ギター 修理代として。 4日後に取りにお越しください。 ○○楽器店】
李衣菜「領収書………え?じ、17万!?」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 16:26:26.31 ID:JnKO2wwpO
夏樹「だりー。起きたか?」ヒョコッ
李衣菜「あ!な、なつきち?なつきちが??」
夏樹「…いや、アタシじゃねーよ」
李衣菜「え……じゃあ、誰が…」
夏樹「………さぁな」
ちひろ「……………」
ちひろ「み、みくちゃん!?その怪我…」
みく「ちひろさんにお願いがあるのにゃ」ドゲザ
ちひろ「えぇぇぇぇぇどうしたんですか急に!」
みく「その…お金を貸して下さいですにゃ」
ちひろ「……どこのクズにやられたんですか?言ってください、根絶やしにしてあげます」ガタッ
みく「ち、違うのにゃ…李衣菜ちゃんのギター…みくのせいだから…」
ちひろ「…そうなん、ですか……」
みく「お願いします。きちんと返しますから…」
李衣菜「あ!な、なつきち?なつきちが??」
夏樹「…いや、アタシじゃねーよ」
李衣菜「え……じゃあ、誰が…」
夏樹「………さぁな」
ちひろ「……………」
ちひろ「み、みくちゃん!?その怪我…」
みく「ちひろさんにお願いがあるのにゃ」ドゲザ
ちひろ「えぇぇぇぇぇどうしたんですか急に!」
みく「その…お金を貸して下さいですにゃ」
ちひろ「……どこのクズにやられたんですか?言ってください、根絶やしにしてあげます」ガタッ
みく「ち、違うのにゃ…李衣菜ちゃんのギター…みくのせいだから…」
ちひろ「…そうなん、ですか……」
みく「お願いします。きちんと返しますから…」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 16:34:11.04 ID:JnKO2wwpO
ちひろ「………」ハァ
夏樹「………」
李衣菜「……」
夏樹「おい、だりー」
李衣菜「…え?」
夏樹「四日後にギターが帰ってくるんだったら、その時に一発で弾けるように練習しようぜ。アタシのギターを貸してやるから」
李衣菜「……そうだね。なつきち、ありがとう」
夏樹「つーか明日はプロデューサーも帰ってくんだろ?せめて今日1日でプロデューサーに聴かせても恥ずかしくないくらいにはしようぜ」
李衣菜「ちょぉっ!そんなに下手じゃないよ!?……じゃないよね?」
夏樹「…………」
李衣菜「えぇぇー………」
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 16:39:04.65 ID:JnKO2wwpO
夏樹(さて、と…そろそろアタシも帰るか……ん?)
ちひろ「………」コソコソ
夏樹「ちひろさん?そんなとこで何してんの?」
ちひろ「しっ。……」チラッ
夏樹(更衣室ん中…?)
ゴシゴシ
キュッキュッ
みく「……………」ゴシゴシ
夏樹「……だりーのロッカー…」
ちひろ「えぇ……」
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 16:42:34.39 ID:JnKO2wwpO
ゴシゴシ
キュッキュッ
みく「…李衣菜ちゃん…みくのせいで…本当に、ごめんにゃあ…」
ゴシゴシ
ゴシゴシ
ゴシゴシ
・
・
・
夏樹「…………」
ちひろ「…………」
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 16:48:25.63 ID:JnKO2wwpO
ガヤガヤ
李衣菜「お…おはようございまーす……」
シーン
李衣菜「……」ゴクッ
ガヤガヤ
李衣菜(……あれ?)
P「おっはようございまーーーーす!!!」
ちひろ「はい停職」
P「なんで!?」
ちひろ「プロデューサーさんがいない間大変だったんですからね!もう!」プンプン
P「いや停職中だったし……つーか停職に追いやったのはちひろさんだった気が…」
ちひろ「は?(真顔)」
P「いや何でもないです、はい」
李衣菜「プロデューサー、帰ってきたんですか!?」
P「李衣菜ァ!ただいま!!」ギュッ
李衣菜「わわっ!お、お帰りなさいです!?」
ちひろ「てめっ…」
夏樹「やれやれ…」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 16:56:56.69 ID:JnKO2wwpO
P「あ、ギターは?」
李衣菜「あー…その…」
ちひろ「……」
夏樹「……」
李衣菜「こ、壊しちゃって……?」
P「『大事に使わせていただきます』って言ってたじゃん!?!?!?!?」ガーン
夏樹「プロデューサー。だりーのやつはちょっとした事件に巻き込まれてたんだよ」
P「…………は?」ゾワッ
夏樹「」ビクッ
ちひろ「安心してください、私が何とかしときましたから」
P「なら安心ですね。そっかー、つまりギターは修理中って事です?」
李衣菜「そ、そうです!3日後に取りに行くんですけど……い、一緒に行きませんか?」
P「え……」
李衣菜「……」カァ
P「…あぁ、是非行かせてもらう」
李衣菜「!」パァ
李衣菜「あー…その…」
ちひろ「……」
夏樹「……」
李衣菜「こ、壊しちゃって……?」
P「『大事に使わせていただきます』って言ってたじゃん!?!?!?!?」ガーン
夏樹「プロデューサー。だりーのやつはちょっとした事件に巻き込まれてたんだよ」
P「…………は?」ゾワッ
夏樹「」ビクッ
ちひろ「安心してください、私が何とかしときましたから」
P「なら安心ですね。そっかー、つまりギターは修理中って事です?」
李衣菜「そ、そうです!3日後に取りに行くんですけど……い、一緒に行きませんか?」
P「え……」
李衣菜「……」カァ
P「…あぁ、是非行かせてもらう」
李衣菜「!」パァ
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 17:01:00.63 ID:JnKO2wwpO
prrrrr
ちひろ「はい、346プロアイドル部門千川がお受けします………あら……みくちゃん」
P「?」
李衣菜「…」
夏樹「………」
ちひろ「はい、はい。…わかりました、早く元気になってね。それじゃあ…」
ガチャ
P「みくがどうかしたのか?」
ちひろ「今日は具合が悪いので休むそうです。その……みくちゃんも、昨日、酷い怪我をしたので」
李衣菜「えっ……?」
P「……は?」
ちひろ「も、もちろん私が責任を持って海に沈めましたから!」
P「ですよね、よかった。じゃあ見舞いにでも行くか」
ちひろ「今は疲れて誰とも会いたくないそうです。具合が良くなったら連絡するって…今、い、言ってました」
P「…そうですか…心配だなぁ」
ちひろ「はい、346プロアイドル部門千川がお受けします………あら……みくちゃん」
P「?」
李衣菜「…」
夏樹「………」
ちひろ「はい、はい。…わかりました、早く元気になってね。それじゃあ…」
ガチャ
P「みくがどうかしたのか?」
ちひろ「今日は具合が悪いので休むそうです。その……みくちゃんも、昨日、酷い怪我をしたので」
李衣菜「えっ……?」
P「……は?」
ちひろ「も、もちろん私が責任を持って海に沈めましたから!」
P「ですよね、よかった。じゃあ見舞いにでも行くか」
ちひろ「今は疲れて誰とも会いたくないそうです。具合が良くなったら連絡するって…今、い、言ってました」
P「…そうですか…心配だなぁ」
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 17:04:18.87 ID:JnKO2wwpO
ちひろ「……元をただせば事の発端はプロデューサーさんかもしれませんからね、反省してください」
P「ど、どういう事ですか…!?は、腹でも切りましょうか!?」
ちひろ「詳しくは色々な観点から言えませんが、割腹と同じくらい苦しい思いをする程働いてくださいね」
P「はい………」
李衣菜「……みくちゃん…」
夏樹「…ほら、李衣菜は練習すんぞ。今のままだとプロデューサーに聴かせるのもおこがましい」
李衣菜「そんなに!?」
P「練習を見させてもらっても」
ちひろ「(にっこり)」
P「はい、喜んで働きます」
P「ど、どういう事ですか…!?は、腹でも切りましょうか!?」
ちひろ「詳しくは色々な観点から言えませんが、割腹と同じくらい苦しい思いをする程働いてくださいね」
P「はい………」
李衣菜「……みくちゃん…」
夏樹「…ほら、李衣菜は練習すんぞ。今のままだとプロデューサーに聴かせるのもおこがましい」
李衣菜「そんなに!?」
P「練習を見させてもらっても」
ちひろ「(にっこり)」
P「はい、喜んで働きます」
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 20:51:34.31 ID:JnKO2wwpO
ただいま戻りました
どうして晴を見てるとあんなに(性的に)繋がりたくなるんでしょうか
どうして晴を見てるとあんなに(性的に)繋がりたくなるんでしょうか
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 21:35:04.74 ID:JnKO2wwpO
李衣菜「おっはよーございますっと……」
ガヤガヤ
ガチャッ
李衣菜「……あ。そーいえば私のロッカー…綺麗になってる?いつの間に…」
楓「ロッカー(rocker)のロッカー(locker)……ふふっ」
李衣菜「わぁっ!?」
楓「ふふふふ…」
李衣菜「何だったんだろう…」
ガチャッ
みく「…おはようにゃ」
李衣菜「あ、みくちゃ」
ガヤガヤ
ピタッ
李衣菜「えっ」
みく「………」
クスクス
みく「………」
ガチャッ
【死ね】
【偽善者】
【嘘つき】
みく「…………っ」
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 21:44:17.60 ID:JnKO2wwpO
李衣菜「…みくちゃ」
みく「……話しかけないで」タッ
李衣菜「あ……」
P「時に愛は2人(主に俺と李衣菜)を試してる because I love you!!」スタスタ
ドンッ
P「うおっごめんなさい!ちょっとロックなテンションになってたっていうか…………あれっ、みく?」
みく「………あ」
P「な、何だよその包帯…アイドルが顔に傷を負うってお前……何があったんだ」
みく「…Pチャン」
P「…何だ?」
みく「…………李衣菜ちゃんのこと、好き?」
P「……あぁ。好きだよ」
みく「……そっか」
P「どうしたんだよいきなり…」
みく「なんでもない。そんだけ」タッ
P「えっ…お、おい、みく……行っちった」
みく「……話しかけないで」タッ
李衣菜「あ……」
P「時に愛は2人(主に俺と李衣菜)を試してる because I love you!!」スタスタ
ドンッ
P「うおっごめんなさい!ちょっとロックなテンションになってたっていうか…………あれっ、みく?」
みく「………あ」
P「な、何だよその包帯…アイドルが顔に傷を負うってお前……何があったんだ」
みく「…Pチャン」
P「…何だ?」
みく「…………李衣菜ちゃんのこと、好き?」
P「……あぁ。好きだよ」
みく「……そっか」
P「どうしたんだよいきなり…」
みく「なんでもない。そんだけ」タッ
P「えっ…お、おい、みく……行っちった」
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 21:52:00.83 ID:JnKO2wwpO
李衣菜「プロデューサー!」
P「李衣菜…」
李衣菜「あの、こっちの方にみくちゃん来てません?」
P「さっき会ったんだけど……何かあったのか?」
李衣菜「えっと……」
P「…話しにくい事か?」
李衣菜「……そういうわけじゃ、ないんですけど…」
P「……わかった」
pipipi
ちひろ『はい、千川ちひろです』
P「もしもし、今日の業務は切り上げます」
ちひろ『…出勤2日目にしていい度胸ですね』
P「アイドルの身に何か危険が迫ってそうなので」
ちひろ『…!』
P「だからなんと言われようとも俺は」
ちひろ『分かりました』
P「えっ」
93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 21:55:34.01 ID:JnKO2wwpO
ちひろ『大まかな予想はつきます。……李衣菜ちゃんと、みくちゃんをよろしくお願いしますね』
P「あ……はい」
pi
李衣菜「プロデューサー?」
P「……ちょっと社外のカフェにでも行こうか」
李衣菜「……はい」
夏樹(……おっ?)
P「……………」
李衣菜「だから、矛先がみくちゃんに向いてしまったんじゃないかって」
P「待て。まず前提として2つ聞きたい」
李衣菜「え…」
P「率直に言う。李衣菜、お前……いじめられてたのか?」
李衣菜「……いじめって程じゃ…」
P「あ……はい」
pi
李衣菜「プロデューサー?」
P「……ちょっと社外のカフェにでも行こうか」
李衣菜「……はい」
夏樹(……おっ?)
P「……………」
李衣菜「だから、矛先がみくちゃんに向いてしまったんじゃないかって」
P「待て。まず前提として2つ聞きたい」
李衣菜「え…」
P「率直に言う。李衣菜、お前……いじめられてたのか?」
李衣菜「……いじめって程じゃ…」
94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 22:03:23.92 ID:JnKO2wwpO
夏樹「いや、イジメだろ。しかもタチの悪い」ヒョコッ
李衣菜「なつきち…」
夏樹「どういう原因かは知らないけどよ、李衣菜のギターが壊れた……いや、壊されたのもそういう理由だしな」ハァ
李衣菜「……」
P「…そんな時に俺がいないなんて……俺はアホか、アホなのか…っ」
李衣菜「プロデューサー…」
P「辛い思いをさせたろう……すまない」ギュッ
李衣菜「あ………い、いえ、プロデューサーの声が、あったから…耐えられ、ました…っ」ポロポロ
P「李衣菜っ…」
夏樹「はいはいそこまで。ムードに浸るとこ悪いんだけどさ、そんなに客がいないとはいえ公然でソレはやめとこうぜ」
P「あ、す、すまん…」
李衣菜「だ、だいじょぶ、です、はい」
夏樹「ただでさえうっすいcoolさが更に薄まってCute一色だな、だりー」ケラケラ
李衣菜「そ、そんな事無いって。私こそクールだから」
李衣菜「なつきち…」
夏樹「どういう原因かは知らないけどよ、李衣菜のギターが壊れた……いや、壊されたのもそういう理由だしな」ハァ
李衣菜「……」
P「…そんな時に俺がいないなんて……俺はアホか、アホなのか…っ」
李衣菜「プロデューサー…」
P「辛い思いをさせたろう……すまない」ギュッ
李衣菜「あ………い、いえ、プロデューサーの声が、あったから…耐えられ、ました…っ」ポロポロ
P「李衣菜っ…」
夏樹「はいはいそこまで。ムードに浸るとこ悪いんだけどさ、そんなに客がいないとはいえ公然でソレはやめとこうぜ」
P「あ、す、すまん…」
李衣菜「だ、だいじょぶ、です、はい」
夏樹「ただでさえうっすいcoolさが更に薄まってCute一色だな、だりー」ケラケラ
李衣菜「そ、そんな事無いって。私こそクールだから」
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 22:10:21.04 ID:JnKO2wwpO
P「李衣菜がキュートなのは置いといてだ」
李衣菜「プロデューサー!?」
P「どうしてそこで、みくに矛先が向くんだ?そもそもの原因は何だ?」
夏樹「……………さぁな」
李衣菜「みくちゃんが…私を助けようとしてくれたから、とか……?」
夏樹「………………………」
P「お前たち、仲良いもんな」
李衣菜「だから、みくちゃんが私に『話しかけないで』って言った理由も…何となくわかるんです。友達に迷惑は掛けれないからって、私もみくちゃんを遠ざけましたから」
P「……そうか」
夏樹「………………………………」
李衣菜「友達として、みくちゃんを助けたい。私はプロデューサーの声に支えられたけど……多分、1人で背負うのは、辛いと思うんです」
P「……………わかった」
夏樹「………………………………………」
李衣菜「その…なつきちは、どう思う?」
夏樹「ん………まぁ……今のお前は、ロックだ」
李衣菜「へ?」
李衣菜「プロデューサー!?」
P「どうしてそこで、みくに矛先が向くんだ?そもそもの原因は何だ?」
夏樹「……………さぁな」
李衣菜「みくちゃんが…私を助けようとしてくれたから、とか……?」
夏樹「………………………」
P「お前たち、仲良いもんな」
李衣菜「だから、みくちゃんが私に『話しかけないで』って言った理由も…何となくわかるんです。友達に迷惑は掛けれないからって、私もみくちゃんを遠ざけましたから」
P「……そうか」
夏樹「………………………………」
李衣菜「友達として、みくちゃんを助けたい。私はプロデューサーの声に支えられたけど……多分、1人で背負うのは、辛いと思うんです」
P「……………わかった」
夏樹「………………………………………」
李衣菜「その…なつきちは、どう思う?」
夏樹「ん………まぁ……今のお前は、ロックだ」
李衣菜「へ?」
96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 22:17:01.70 ID:JnKO2wwpO
夏樹「どーしたもんかねぇ…」テクテク
ちひろ「あら、夏樹ちゃん」
夏樹「…ちひろサン」
ちひろ「どうですか?その、状況は…」
夏樹「……怖いな」
ちひろ「怖い?それは…この先どうなるかって事ですか?」
夏樹「いや、そのうちだりーは答えを知ると思う。それまでみくが、保つかどうかがな…」
ちひろ「そうですか……私としては元の関係に戻れるかどうか…」
夏樹「あー、それは心配はいらないと思うんだ」
ちひろ「へ?」
夏樹「喧嘩するくせに、アッサリ仲良くなるのが……あいつら2人だしな」ハハッ
ちひろ「…そうですね」クスッ
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 22:27:17.20 ID:JnKO2wwpO
李衣菜「あ、プロデューサー」
P「ん?」
李衣菜「私のギター、聞きたくないですか?」
P「いや別」
李衣菜「聞・き・た・い・で・す・よ・ね?」ニッコリ
P「ウン聞きたーい」
李衣菜「へへっ!超練習しましたからね、プロデューサーもロックの虜にしますよ!」
P(俺としては李衣菜と2人でのんびり過ごしたいところだけど…まぁ李衣菜が楽しそうだしいいか。つーかロックの虜っていうか既に李衣菜の虜なんだけどなハハハ」
李衣菜「…………」プシューッ
P「…どうした、顔が赤いぞ」
李衣菜「……声に、出てました…から」カァ
P「……まぁ、そういうことだ」ポリポリ
李衣菜「あう……」
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 22:36:11.31 ID:JnKO2wwpO
P「………」
李衣菜「………」ソワソワ
P「………」チラッ
李衣菜「……」チラッ
P「…そ、そうだ。CD買ってきたんだ、よかったら聞いてみてくれ!」
李衣菜「あ、有難うございます!」
P「…お前がロックが好きだっていうから俺も勉強したって前に言ったよな?あの電話の時」
李衣菜「え、えぇ…」
P「だから俺なりにロックなのを選んで買ってみたんだ。最近だとこのアーティストのが王道で売れ筋らしいんだが、こっちの方は知名度低いけど絶対クル系だと……」
李衣菜「へ、へぇー……王道なんですか」
P「あぁ。さすがに李衣菜も知ってるだろ?」
李衣菜「も、もっちろんですよー?!あのー、そのー、ロックですよね!!」
P「…………お前…」ハァ
李衣菜「うぅ…ロックは知識じゃないんです!魂の叫びなんですよー!」
李衣菜「………」ソワソワ
P「………」チラッ
李衣菜「……」チラッ
P「…そ、そうだ。CD買ってきたんだ、よかったら聞いてみてくれ!」
李衣菜「あ、有難うございます!」
P「…お前がロックが好きだっていうから俺も勉強したって前に言ったよな?あの電話の時」
李衣菜「え、えぇ…」
P「だから俺なりにロックなのを選んで買ってみたんだ。最近だとこのアーティストのが王道で売れ筋らしいんだが、こっちの方は知名度低いけど絶対クル系だと……」
李衣菜「へ、へぇー……王道なんですか」
P「あぁ。さすがに李衣菜も知ってるだろ?」
李衣菜「も、もっちろんですよー?!あのー、そのー、ロックですよね!!」
P「…………お前…」ハァ
李衣菜「うぅ…ロックは知識じゃないんです!魂の叫びなんですよー!」
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 22:47:18.82 ID:JnKO2wwpO
P「あー李衣菜可愛い~」
ちひろ「惚気ないで仕事してください」
P「……でもみくの事話す時は寂しそうなんですよねぇ」
ちひろ「…早く何とかしてあげてくださいね。みくちゃんだって…」
P「……もちろん。大切な担当アイドルですから」
ちひろ「えぇ、そうですね」ニコ
P「とりあえず李衣菜の可愛いところ10個くらいあげていいですか?」
ちひろ「大袈裟に報告してまた停職沙汰にしますよ?」
P「サーセン」
ちひろ「まったくもう……」
李衣菜「…………」ピクピク
夏樹「扉の前で何してんだ、だりー?」
李衣菜「なつきちぃ…」プルプル
夏樹「?」
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 22:53:29.61 ID:JnKO2wwpO
みく「………」
クスクス
みく「……」
「前川さぁん、ちょっといいー?」
みく「………」
みく「………あ痛たた…これ。おでこに傷が残っちゃうにゃあ…」
みく(……前髪で隠せるからいっか…)ハァ
みく「……最近は…あんまし顔は叩かれないし…うん、だいじょぶにゃ。だいじょうぶだいじょうぶ…」
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 23:15:11.35 ID:JnKO2wwpO
「前川さん、あそぼー」
クスクス
みく「…………」
ドカッ
みく「そっか…」
ゴスッ
みく(これは…神様が与えた罰なんだ…)
ゲシッ
みく(…李衣菜ちゃんを騙して、嘘ついて、傷つけて、悲しませたみくへの…罰…)
ボカッ
みく「……李衣菜ちゃ………ごめ…ね…」
.
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 23:22:33.35 ID:JnKO2wwpO
ドンッ!
ドンッ!!
「……なに?」
「誰…?」
みく「……?」
ドガッシャーン!!!
みく「ぁ…」
李衣菜「みくをいじめるなーーーーーーーっ!!!!」
みく「り…な、ちゃ…?」
.
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 23:25:39.37 ID:JnKO2wwpO
李衣菜「えへへへ…」ニヤニヤ
ちひろ「李衣菜ちゃん、どうしたんですか?」
P「あぁ、今から一緒にギターを取りに行く約束なんです。なんか他にも行きたいところもあるとか」
ちひろ「なるほど…それで」
李衣菜「プロデュー」
P「あとちょっと待ってくれ」
李衣菜「うぅー…」ウズウズ
P「よし、でき」
李衣菜「!」パァ
P「てない」
李衣菜「…」ガクッ
P(可愛い)ニヤニヤ
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 23:29:16.49 ID:JnKO2wwpO
ちひろ「遊んでないで早くしてください」
P「うっす」
P「よし終わった」
李衣菜「本当ですか!」
P「おうとも。じゃあ早速行こうか」
李衣菜「はいっ!」
ちひろ「お疲れ様でした。…李衣菜ちゃん、プロデューサーさんに気をつけてくださいね。油断すると妊娠させられますよ」
李衣菜「やだなぁ、プロデューサーはそんな人じゃないですよ。ねっ?」
P「……………じゃあ早速行こうか」
李衣菜「プロデューサー!?」
P「うっす」
P「よし終わった」
李衣菜「本当ですか!」
P「おうとも。じゃあ早速行こうか」
李衣菜「はいっ!」
ちひろ「お疲れ様でした。…李衣菜ちゃん、プロデューサーさんに気をつけてくださいね。油断すると妊娠させられますよ」
李衣菜「やだなぁ、プロデューサーはそんな人じゃないですよ。ねっ?」
P「……………じゃあ早速行こうか」
李衣菜「プロデューサー!?」
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 00:11:04.91 ID:r2E5qIX2O
P「えーっと?まずはギターを取りに行って…」
李衣菜「あっ、ギターは最後です」
P「えぇー……」
李衣菜「さぁ早く行きましょう!まずはあっちですよ!」
P「はいはい…ったく」ハァ
李衣菜「えへへっ」
李衣菜(あのヘッドフォンかっこいいなぁ…)チラッ
P「……あの店でトイレ借りてくる。ちょっとここで待っててくれ」
李衣菜「え、はい」
P(お……あのネクタイなかなかオシャレだな…値段も手軽だし……)
李衣菜「……す、すいませんプロデューサー。あの店でお手洗い借りてくるので待ってて貰えませんか?」
P「え?あぁ、わかった」
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 00:16:14.23 ID:r2E5qIX2O
李衣菜「あ、楽器屋がありますよ!」
P「だと思ったよ」
李衣菜「……ふむふむ」
P「ほぉ…さすがに楽譜を読めるようになったのか」
李衣菜「えぇ、ロックなアイドルとしては基本ですよね」
P「じゃあこれ(rit)の意味は?」
李衣菜「……リアルに命を賭して」
P「……解釈はロックだな」
李衣菜「いやー歩き疲れましたねぇ…こういう素朴な飲食店に入るのもロック(?)ですよね!」
P「思ったんだけどさ」
李衣菜「ふぁい?」ゴクゴク
P「もしかしてデート的なことをしたかったのか?」
李衣菜「」ブーッ
P「………」ビッショリ
P「だと思ったよ」
李衣菜「……ふむふむ」
P「ほぉ…さすがに楽譜を読めるようになったのか」
李衣菜「えぇ、ロックなアイドルとしては基本ですよね」
P「じゃあこれ(rit)の意味は?」
李衣菜「……リアルに命を賭して」
P「……解釈はロックだな」
李衣菜「いやー歩き疲れましたねぇ…こういう素朴な飲食店に入るのもロック(?)ですよね!」
P「思ったんだけどさ」
李衣菜「ふぁい?」ゴクゴク
P「もしかしてデート的なことをしたかったのか?」
李衣菜「」ブーッ
P「………」ビッショリ
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 00:23:00.94 ID:r2E5qIX2O
李衣菜「す、すみません!」
P「いや、自意識過剰に勘違いだったら申し訳ないんだけどさ。李衣菜がそこまで意識してくれてるとしたら俺としてはすげぇ嬉しいと思って」フキフキ
李衣菜「そ、そんな…プロデューサーとデートしたいなんて…」カァ
P「…」シュン
李衣菜「…あ、はい、思ってました。えぇ、一緒に色んなところを見て回りたいと思ってましたよ!もう!」
P「ほんとか?よかったぁ……というわけではいこれ」スッ
李衣菜「へ?」
P「プレゼント」
李衣菜「はぁ…ありがとうございます…?」
P「……」
李衣菜「これ…さっきの…」
P「欲しそうだったから、つい」
李衣菜「わぁ、ありがとうございます………じゃあ私も。どうぞ」スッ
P「いや、自意識過剰に勘違いだったら申し訳ないんだけどさ。李衣菜がそこまで意識してくれてるとしたら俺としてはすげぇ嬉しいと思って」フキフキ
李衣菜「そ、そんな…プロデューサーとデートしたいなんて…」カァ
P「…」シュン
李衣菜「…あ、はい、思ってました。えぇ、一緒に色んなところを見て回りたいと思ってましたよ!もう!」
P「ほんとか?よかったぁ……というわけではいこれ」スッ
李衣菜「へ?」
P「プレゼント」
李衣菜「はぁ…ありがとうございます…?」
P「……」
李衣菜「これ…さっきの…」
P「欲しそうだったから、つい」
李衣菜「わぁ、ありがとうございます………じゃあ私も。どうぞ」スッ
110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 00:35:00.81 ID:r2E5qIX2O
P「は?」
李衣菜「開けてみてください」
P「はぁ…どうも」
李衣菜「………」
P「お……これは…」
李衣菜「プロデューサーが見てたので…これはと思って、はい。お返しです」
P「はは…ありがとう。一生大事にするよ」
李衣菜「えへへ…」
P「…………あー、そうだ。つかぬ事を聞いてもいいか?」
李衣菜「はい?」
P「アクセ系ってどんなのが好きだ?シルバーとか、何色の石とか」
李衣菜「アクセですか……そうですねぇ。シルバーに…いや、シルバー一色ですかね。その方がロック感出てます」
P「なるほど…」
李衣菜「?」
李衣菜「開けてみてください」
P「はぁ…どうも」
李衣菜「………」
P「お……これは…」
李衣菜「プロデューサーが見てたので…これはと思って、はい。お返しです」
P「はは…ありがとう。一生大事にするよ」
李衣菜「えへへ…」
P「…………あー、そうだ。つかぬ事を聞いてもいいか?」
李衣菜「はい?」
P「アクセ系ってどんなのが好きだ?シルバーとか、何色の石とか」
李衣菜「アクセですか……そうですねぇ。シルバーに…いや、シルバー一色ですかね。その方がロック感出てます」
P「なるほど…」
李衣菜「?」
111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 00:42:38.29 ID:r2E5qIX2O
P「つまり…シルバー単体で作ってもらうか…?いや、装飾でなんか…」
李衣菜「何か作るんですか?」
P「あぁ、李衣菜にプロポーズする時用に指輪を……………、……………おぅふ」
李衣菜「へ……あ………ぷろぽー…ず…?」
P「何故こういう時にサラッと口を突いて言ってしまうのか………」ズーン
李衣菜「そ、その、あの……それって、その……」
P「……………あぁ」
李衣菜「ウッヒョー…」バタッ
P「李衣菜!?李衣菜ぁぁーーっ!?」
李衣菜「うぅ…気絶なんて…すみません……」
P「いや、あんなタイミングでボロを出した俺のせい(?)だし……」
李衣菜「はーぁ…こんなの、全然ロックじゃないよ…いつか告白の時にはカッコよくキメるつもりだったのに」
P「……俺は、頑張ってロックしてる李衣菜も、特に飾らなくても可愛い李衣菜も、どっちも好きだからな」
李衣菜「………ありがとうございます」ボソボソ
李衣菜「何か作るんですか?」
P「あぁ、李衣菜にプロポーズする時用に指輪を……………、……………おぅふ」
李衣菜「へ……あ………ぷろぽー…ず…?」
P「何故こういう時にサラッと口を突いて言ってしまうのか………」ズーン
李衣菜「そ、その、あの……それって、その……」
P「……………あぁ」
李衣菜「ウッヒョー…」バタッ
P「李衣菜!?李衣菜ぁぁーーっ!?」
李衣菜「うぅ…気絶なんて…すみません……」
P「いや、あんなタイミングでボロを出した俺のせい(?)だし……」
李衣菜「はーぁ…こんなの、全然ロックじゃないよ…いつか告白の時にはカッコよくキメるつもりだったのに」
P「……俺は、頑張ってロックしてる李衣菜も、特に飾らなくても可愛い李衣菜も、どっちも好きだからな」
李衣菜「………ありがとうございます」ボソボソ
118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 13:30:25.10 ID:3s3MnYpKO
>>116
中途半端なところで筆を止めてしまったので分かりにくい感じになってしまって頭を抱えております、
夜にはスマホを執りますのでしばしお待ち頂ければ幸いでごぜーますフフーン
中途半端なところで筆を止めてしまったので分かりにくい感じになってしまって頭を抱えております、
夜にはスマホを執りますのでしばしお待ち頂ければ幸いでごぜーますフフーン
122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 18:49:27.02 ID:3s3MnYpKO
夜に来ると言ったなアレは嘘でごぜーます
123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 18:54:30.86 ID:3s3MnYpKO
夏樹「…!」スタスタ
みく「……」トボトボ
夏樹(みく……)
「前川さん、あそぼー」
クスクス
みく「……………」
夏樹(…………)
pi
.
124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 18:59:12.94 ID:3s3MnYpKO
李衣菜「ウッヒョー!綺麗に治ってるーっ!!」
P「………ん?ギターケースは?」
李衣菜「……多分事務所ですね」
P「おま……壊さないように持って帰れよ?」
李衣菜「あはは、分かってますよー。折角プロデューサーにプレゼントして貰ったんですから……今度こそ大事にします」ギュッ
P「…それはよかっ」
prrrrr
P「……」
李衣菜「す、すみません……あ。もしもしなつきち?」
.
125: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 19:05:41.15 ID:3s3MnYpKO
P「ふっ…ふっ……!」ショタタタタ
李衣菜「ぷ、プロデューサー!た、確かに超早いですけどっ!お…おおお姫様だっこは流石に恥ずかしいですよぉっ!?」
P「よく考えてみてくれ。……ロックじゃん?」ショタタタタ
李衣菜「ロック…!」ゴクリ
P(ちょろい)
夏樹「お…」
P「うおぉぉぉぉおおおぉぉぉぉ!!!」ショタタタタ
李衣菜「わぁぁぁぁーーーっ!!」
夏樹(えぇー……)ヒキッ
李衣菜「あっ、なつきちっ!みくちゃんは!?」
夏樹「三階の右奥。4番の応接室!」
李衣菜「プロデューサー!」
P「よっしゃァ!階段で行くぞッッ!!」ゴウッ!!
李衣菜「ウッヒョー!?」
126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 19:09:45.60 ID:3s3MnYpKO
P「到着!」キキィッ
李衣菜「よっと」ピョンッ
P「…どこの誰かは知らないけど俺の許可なく応接室を溜まり場にするとはいい度胸だ」
李衣菜「えいっ」ドンッ!
P「は?」
李衣菜「やぁっ」ドンッ!!
P「………」
李衣菜「うぅ…鍵がかかってる…」
P「………」
李衣菜「………みく…!」
P「…李衣菜、退いてろ」
李衣菜「へ?」
P「みんなには内緒だぞ」
127: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 19:11:20.55 ID:3s3MnYpKO
ドガッシャーン!!!
李衣菜「」
P「………」コフー
みく「ぁ…」
李衣菜(あ…っ!!)
李衣菜「みくをいじめるなーーーーーーーっ!!!!」
みく「り…な、ちゃ…?」
.
128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 19:19:38.76 ID:3s3MnYpKO
李衣菜「うわぁぁぁーーーっ!!」ブンッブンッ
「うわ…!危なっ…」
P「おい李衣菜!気持ちは分かるがギターは振り回すな!!」
「ちょっと、プロデューサーいるんだけど!?」
「やっば…」
李衣菜「みくから離れろーーっ!………あっ」スポーン
みく「みぎゃっ?!」ガッシャーン!!
P「『大事にする』って言ったよねぇぇええぇぇぇぇ!!!!!???」
李衣菜「うひぃぃぃ私とした事がーーーっ!!」
みく「李衣菜ちゃ…がくっ」グッタリ
李衣菜「あぁ、みく!もう…絶対に許さない!!」キッ
P「今のは李衣菜が悪いよねぇ………?」ゴゴゴ
李衣菜「す、すすす、すみません!みくが大変だと思ってつい……」
129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 19:22:46.44 ID:3s3MnYpKO
みく「」グッタリ
李衣菜「あうう…」
P「……壊れてなさそうだし良い(?)としとくか。問題は……」チラッ
「「「うっ…」」」
P「……お前達は後で俺の所に来るように。話はそこで聞く」
「「「はい……」」」
.
李衣菜「あうう…」
P「……壊れてなさそうだし良い(?)としとくか。問題は……」チラッ
「「「うっ…」」」
P「……お前達は後で俺の所に来るように。話はそこで聞く」
「「「はい……」」」
.
130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 19:25:27.52 ID:3s3MnYpKO
みく「……ん…ぅ…?」
李衣菜「あ。気が付いた?」
みく「あ……李衣菜…ちゃん」
李衣菜「その、大丈夫?」
みく「ここは……うっ、なんだかとてつもなく前頭葉付近に鈍痛がするにゃ…何でみくは………あ…!」
李衣菜「ごめんっ!」
みく「い、いいのにゃ。みくはこれで…」
李衣菜「あ、待ってよ!みく!」ガシッ
みく「え……」
ガチャッ
P「……気が付いたか」
みく「あ……P、チャン…」
131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 19:30:15.36 ID:3s3MnYpKO
P「……あの子達から話は聞かせて貰った」
みく「…そっか」
李衣菜「……?」
P「お前が、李衣菜の物を隠したりしてたらしいな」
李衣菜「えっ!?」
P「李衣菜にちょっかいを出すように仕向けたのも、お前だそうだが」
みく「………っ」
李衣菜「そんな、嘘ですよね、プロデューサー。だってみくちゃんは……私の事心配して…」
みく「……そうだよ、ヘッドフォンも、ジャージも……みくが隠したの」
李衣菜「み、く…」
132: 訂正 2016/05/16(月) 19:31:01.81 ID:3s3MnYpKO
P「……あの子達から話は聞かせて貰った」
みく「…そっか」
李衣菜「……?」
P「お前が、李衣菜の物を隠したりしてたらしいな」
李衣菜「えっ!?」
P「李衣菜にちょっかいを出すように仕向けたのも、お前だそうだが」
みく「………っ」
李衣菜「そんな、嘘ですよね、プロデューサー。だってみくは……私の事心配して…」
みく「……そうだよ、ヘッドフォンも、ジャージも……みくが隠したの」
李衣菜「み、く…」
133: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 19:42:24.25 ID:3s3MnYpKO
みく「李衣菜ちゃんのロッカーにいたずらするように仕向けたのも、みく」
李衣菜「……そんな…何で…!」
みく「そんなの、羨ましかったからに決まってるじゃん!!李衣菜ちゃんばっかり、李衣菜ちゃんばーっかりPチャンに好きって言われて!!!」
P「ほ!?」
李衣菜「…」
みく「李衣菜ちゃん。みく、言ったよね?『事務所の中にもそういう目でPチャンの事を見てる子もいる』『Pチャンラブの子に聞かれてたら取り返しのつかない事になる』って。みくだって、Pチャンのコトを好きだったのに……っ、Pチャンは李衣菜ちゃんを選んだ…!」
P「みく、お前…」
みく「だからPチャンの事を好きな一部の子に、李衣菜ちゃんの事を全部話したよ。Pチャン家に盗聴器付けてどんな事を李衣菜ちゃんに言ってるのかも、ギターを贈った事も、全部話した。そしたら、あの子達は…」
李衣菜「…ギターを、壊したんだ」
みく「………」
李衣菜「……っ」
みく「…幻滅したっしょ?みくは最初から李衣菜ちゃんの友達じゃなかった、友達になんてなれなかった。李衣菜ちゃんが酷い事をされても友達のフリして隣でほくそ笑んでたんだから……」
134: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 19:49:30.58 ID:3s3MnYpKO
李衣菜「………」グッ
みく「言いたい事があるなら言って。引っ叩いてもいいよ。実際そんな事じゃ許されない事をみくはし」
李衣菜「友達じゃなかったとか……友達になんてなれなかったとか………っ!」
みく「へ?」
李衣菜「そんな事、言わないでよっ!」パァン!!
みく「ふに゛ゃっ?!!」
李衣菜「…はぁ、はぁ…っ」
みく(よ、よもや鼻っ面にビンタが飛んでくるとは思わなかったのにゃ……!)
李衣菜「みくちゃんは……みくは、私の友達だっ!!」
みく「っ!……だ、だって…みくは李衣菜ちゃんに酷いコト…」
李衣菜「じゃあ何で、私じゃなくてみくが虐められてたのさ!!」
みく「そ、それは…っ……」
李衣菜「……」
みく「………」
135: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 20:00:49.44 ID:3s3MnYpKO
夏樹「李衣菜から矛先を自分に変えさせたんだろ?何を言ったのか知らないけどさ」
李衣菜「なつきち…」
みく「夏樹チャン……」
夏樹「だから李衣菜の代わりにみくがイジメの標的にさられて…で、今に至ると」
みく「……違、う」
夏樹「…だりーは馬鹿だからな」
李衣菜「突然!?」
夏樹「あぁ。大馬鹿だよ。だからみくが敵とも知らずに、『友達には迷惑をかけられない』とか言ってのけるんだもんな」
みく「…違うの…やめてよ…」
夏樹「だから、いつからか李衣菜への嫉妬が薄れたんだろ?むしろ今まで仲良くしてた分、罪悪感と李衣菜への友達としての想いがみくを」
みく「やめてよ夏樹チャン…!みくはそんなのじゃない、最初っから李衣菜ちゃんなんてどうでもよかったの!みくは、みくは……」
夏樹「17万円」
みく「……」
李衣菜「あ……まさか」
夏樹「そうだ。ちひろさんに土下座して金借りて修理したのも、李衣菜のロッカーを『ごめん、ごめん』って泣きながら掃除したのも、みくだ」
136: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 20:11:42.42 ID:3s3MnYpKO
李衣菜「…!」
みく「………………」
夏樹「どうでもいいんなら、そんな事しないよな?」
みく「……………………猫は、気まぐれだから。するのにゃ」
夏樹「……」ハァ
みく「………」
李衣菜「……あの、さ。みくと私は…もう友達じゃないの?」
みく「…そうだよ。もう友達なんかじゃないの」
李衣菜「じゃあさ、また友達になろうよ!」
夏樹「……」
みく「っ………、………む、無理だよ、みくにはそんな資格なんて無いモン」
李衣菜「友達になるのに資格なんて関係ない。それに…私の事をそんなになってまで守ってくれようとした子といつまでも友達になれないなんて…そんなの、ロックじゃないよ」キリッ
夏樹「…」
李衣菜「……ねっ、友達になろう?」
みく「………」
李衣菜「………」
みく「………………」
夏樹「どうでもいいんなら、そんな事しないよな?」
みく「……………………猫は、気まぐれだから。するのにゃ」
夏樹「……」ハァ
みく「………」
李衣菜「……あの、さ。みくと私は…もう友達じゃないの?」
みく「…そうだよ。もう友達なんかじゃないの」
李衣菜「じゃあさ、また友達になろうよ!」
夏樹「……」
みく「っ………、………む、無理だよ、みくにはそんな資格なんて無いモン」
李衣菜「友達になるのに資格なんて関係ない。それに…私の事をそんなになってまで守ってくれようとした子といつまでも友達になれないなんて…そんなの、ロックじゃないよ」キリッ
夏樹「…」
李衣菜「……ねっ、友達になろう?」
みく「………」
李衣菜「………」
137: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 20:17:12.69 ID:3s3MnYpKO
みく「…この場面でロックとかロックじゃないとか…わけがわからないのにゃ………1人でエアギターでもしてにゃ…」ボソッ
李衣菜「えぇぇぇぇぇぇっ!?!?」
夏樹「」ブハッ
李衣菜「ちょっ、なつきちまで!?」
みく「李衣菜ちゃんはホントーに馬鹿にゃ………ホントーに………っ」ポロポロ
李衣菜「……みく」ギュッ
みく「う……ううぅ…っ……李衣菜ちゃん、ごめんにゃ…」グスッ
李衣菜「……うん、いいよ」
みく「ごめんにゃさい……ごめんにゃさい………っ」
李衣菜「許すに決まってるじゃん……私たち、友達でしょ?」
みく「李衣菜ちゃぁぁぁーーーーっ……うえぇぇぇぇん…!!」
李衣菜「……………ありがとう、みく。これからもよろしくね」
みく「うえぇぇぇぇん…うえぇぇぇぇん……っ」
138: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 20:23:15.51 ID:3s3MnYpKO
夏樹「さて、自分の言動が原因だった気持ちはどうだい。部屋の隅で落ち込んでるプロデューサー」
P「……………死にたい…いっそ殺せ…」ズーン
夏樹「これに懲りたら今後は気をつけるんだぜ」ハァ
P「……はい……」
ガチャッ
バタンッ
<リーナチャンゴメンニャァァァァ
<ソロソロナキヤンデヨ…
<ダレカオレヲコロセ……
夏樹「………」
ちひろ「終わりましたか?」
夏樹「……あぁ。もう大丈夫」クスッ
ちひろ「そうですか。…ふふっ、夏樹ちゃん、何だか嬉しそうですね」
139: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 20:26:55.13 ID:3s3MnYpKO
夏樹「ん?あー、まぁ…」
ちひろ「?」
夏樹「……アタシとしてはさ。アレはアレで、結構ロックだと思うんだ」
ちひろ「……はぁ…?」
夏樹「フッ、こっちの話さ。……さてと、いっちょ路上ライブでもしてこようかな」ンーッ
ちひろ「こ、困ります夏樹ちゃん!お金……ん゛んっ、アイドルが勝手にライブなんてしたら…」
夏樹「ちひろさんもブレねぇなぁ…」
.
140: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 20:35:21.44 ID:3s3MnYpKO
みく「おっはにゃー!」
李衣菜「みく、おはよー」
P「おは」
みく「Pチャン見っけぇ!とうっ!!」ガバーッ
P「うおおぉぉぉぉ?!?!!?」
李衣菜「ええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーっ!?」
みく「Pチャン…Pチャン…」スリスリ
李衣菜「みく!?な、何やって…」
P「…これはこれで…」ニヤニヤ
李衣菜「プロデューサー!なにニヤけてるんですか!?」
P「はっ…その、そこそこ大きいのが当たってたというか…」
李衣菜「浮気…ですか……?」ゴゴゴゴゴ
P「そ、そういうわけじゃ…おっほ」
みく「うへへへ…」スリスリ
李衣菜「もうプロデューサーなんて知りません!今日はハンバーグを作りに行ってあげようと思ったのに…!」
P「あ゛ぁぁぁぁぁぁ李衣菜ごめんんんんんん!!!」
みく「えー、Pチャン行っちゃうのー?」
143: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 20:42:05.40 ID:3s3MnYpKO
P「すまない、俺には李衣菜という存在が何よりも大事なんだ!」
みく「…………分かった。じゃあ李衣菜ちゃんをよろしくにゃ」
李衣菜「え?」
P「へ?」
みく「今この瞬間から…みくはPチャンから完全に身を引く、未練もバッサリ断つのにゃ」
李衣菜「………みく」
みく「でも……李衣菜ちゃんを泣かせたら、みくが飛んで行って顔面の形が変わるまで引っ掻くから。そのつもりでにゃ」
P「…あぁ。約束する」
みく「…良い返事にゃ」スッ
李衣菜「……あ、あの」
P「あー…俺から言わせてくれないか」
李衣菜「…はい。その方が王道でロックですもんね」
P「……多分な」
李衣菜「へへっ」
みく「…………分かった。じゃあ李衣菜ちゃんをよろしくにゃ」
李衣菜「え?」
P「へ?」
みく「今この瞬間から…みくはPチャンから完全に身を引く、未練もバッサリ断つのにゃ」
李衣菜「………みく」
みく「でも……李衣菜ちゃんを泣かせたら、みくが飛んで行って顔面の形が変わるまで引っ掻くから。そのつもりでにゃ」
P「…あぁ。約束する」
みく「…良い返事にゃ」スッ
李衣菜「……あ、あの」
P「あー…俺から言わせてくれないか」
李衣菜「…はい。その方が王道でロックですもんね」
P「……多分な」
李衣菜「へへっ」
145: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 20:45:50.83 ID:3s3MnYpKO
P「俺はお前が好きだ。愛してる。お前がロックを極めて、トップアイドルになったら………俺と、結婚してくれ」
李衣菜「はいっ!……えへへっ、プロデューサー。今の告白…最高にロックでしたよ!」
P「李衣菜ぁ!」ギューッ
李衣菜「ウッヒョー!」テレテレ
夏樹「全然懲りてねぇ……まぁ、今回はいいか」
ちひろ「……」ゴソゴソ
夏樹「……ちひろさん?」
ちひろ「こんな事もあろうかと、準備しておいたんです」バンッ
夏樹「?」
146: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 20:47:06.52 ID:3s3MnYpKO
【346プロダクション アイドル部門プロデューサー、所属アイドル 多田李衣菜 両名 に 停職1週間を命ずる】ババーン
.
147: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 20:52:54.69 ID:3s3MnYpKO
P「李衣菜ー、おかわりー」
李衣菜「はいはーい」
P「李衣菜の料理は本当上手いよなぁ。俺はいい嫁を貰ったわ」
李衣菜「ちょーっ……ま、まだお嫁さんじゃないですから」
P「いいや、もう俺のプロデューサー魂略してプロ魂にイグニッションしたから。俺は即行でお前をロックなトップアイドルに導く。そして」
李衣菜「分かりましたから、ご飯中は静かに食べてください」
P「はーい…しかしちひろさんも気が効くなぁ…」モグモグ
李衣菜(…即行でロックなトップアイドルに導く……つまり………)
李衣菜「ウッヒョー…」カァァ
P「どうした?」
李衣菜「あ、その、わ…私の人生、ロックですね!!!」
148: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 20:57:16.31 ID:3s3MnYpKO
終焉
最後のほうで幼女とメイドと忍者と触手がクチュクチュする誤爆が現れてついに内なる性欲が無意識に指を動かすレベルで自制が効かなくなったかと錯覚しました10連回してきてください
やっぱり休憩を入れるのもロックだと思うんです
最後のほうで幼女とメイドと忍者と触手がクチュクチュする誤爆が現れてついに内なる性欲が無意識に指を動かすレベルで自制が効かなくなったかと錯覚しました10連回してきてください
やっぱり休憩を入れるのもロックだと思うんです
149: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 21:09:26.61 ID:sDdadJx30
乙
つまりこれはPがクソでしたって話か
つまりこれはPがクソでしたって話か
152: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/16(月) 22:05:07.88 ID:3s3MnYpKO
追記:
感のいいPは嫌いでごぜーますよ…
感のいいPは嫌いでごぜーますよ…
153: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/17(火) 00:25:55.16 ID:38vZ0Q+d0
りーなかわいくて最高でした
またなにか書いてください
またなにか書いてください
155: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/17(火) 12:41:52.47 ID:/TwcniF/0
狙い撃つ乙
156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/17(火) 14:26:16.65 ID:QVzGwC7sO
おつおつ
結局3人はモブだったか
結局3人はモブだったか
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463151317/
Entry ⇒ 2016.05.31 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
【ミリマス】桃子「…雪歩さんってどこからスコップ出してるの?」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 18:20:28.45 ID:8rF1Nq1po
雪歩「ごめんね、春香ちゃん真ちゃん…私いつも肝心なところで失敗しちゃって…」
春香「大丈夫だよ雪歩!次、頑張ろう!」
真「そうそう、あれくらいのミス気にする必要ないって!」
雪歩「ホントにごめんね…こんなダメダメな私は…」スッ
雪歩「穴掘って埋まってますうぅぅぅぅぅ!!」ドドドドドド
春香「ゆ、雪歩!スタジオに穴掘っちゃダメだよー!」
真「ストップ、ストーップ!スタッフさんも止めるの手伝って!」
亜利沙「で、出ましたああああああ!雪歩さんの穴掘り無双!!」パシャパシャパシャ
星梨花「本当に穴を掘るんですね、すごいです!」
わー わー!
桃子「……」
桃子(今、何もないところからスコップが出てきたような…)
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 18:24:02.69 ID:8rF1Nq1po
雪歩「うぅ…私なんか…私なんか…」グスン
桃子「ねえ雪歩さん」
雪歩「も、桃子ちゃん?」
桃子「落ち込んでるとこ悪いんだけどさ、ちょっと聞きたいことがあるの」
雪歩「う、うん。なんでも聞いていいよ」
桃子「…雪歩さんってどこからスコップ出してるの?」
雪歩「え?」
桃子「だから…スコップをどこからどうやって取り出してるのってこと」
桃子「桃子には何もない空間から出現してるように見えるんだけど」
雪歩「どこから出してると言われても…単にスコップを具現化させてるだけだよ?」キョトン
桃子「……えっ?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 18:28:51.81 ID:8rF1Nq1po
桃子「ぐ、具現化ってそんな超能力みたいな…」
雪歩「あれ?桃子ちゃんってまだ能力発現してないんだっけ、アイドル歴はまだ短いから仕方ないのかなぁ」
桃子(いやいや…さすがに冗談だよね?でもそうでもしないとさっきの現象に説明が…)
桃子「……まさかアイドルってみんな超能力使えるの?」
雪歩「みんなではないけど…私の知ってる人たちはだいたい使えるかな」
雪歩「例えば春香ちゃんはリボンを外すことで認識されなくなる能力の持ち主だし、真ちゃんは身体強化の能力だね」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 18:31:01.22 ID:8rF1Nq1po
雪歩「他にも瞬間移動とか動物と会話できる能力、声量を上げる能力や名前を間違えられる能力なんてのもあるよ」
桃子「た、確かにいろいろと心当たりが…」
雪歩「私は具現化といってもスコップくらいしかまともに作れないけど…このスコップを使えばどんなに硬いものでも掘れるんだ」スッ
雪歩「そうそう、確か亜利沙ちゃんも具現化能力者でカメラやサイリウムを作り出せるんだよ」
桃子(知らなかった…みんなそんなすごい能力を持ってただなんて…!)
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 18:33:35.76 ID:8rF1Nq1po
桃子「も、桃子も具現化で踏み台とか作れるようになるのかな?」
雪歩「さぁ…桃子ちゃんにも素質があるのは感じるけど何の能力かはわからないかなぁ」
桃子「もしかして身長を伸ばせる能力とかもあるの!?」グイッ
雪歩「そ、そんなに気になるならプロデューサーに聞いてみたらどうかな?」
雪歩「あの人にはアイドルの素質を見抜ける能力があるし桃子ちゃんにどんな能力が宿るのかわかるかも…」
桃子「わかった、ちょっとお兄ちゃんに聞いてくるね!ありがとう雪歩さん!」ダッシュ
雪歩「う、うん…」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 18:36:20.66 ID:8rF1Nq1po
雪歩「……」
雪歩「……」
雪歩「……」
真「あれ?どうしたの雪歩、そんなところに突っ立って」
雪歩「ど、どうしよう真ちゃん!結局最後まで冗談だって言えなかったよおおお!!」
雪歩「うぅ…桃子ちゃんをからかうのが楽しくてつい…私のこれはお弟子さんに教わったただの暗器術なのにぃ!」
真「よ、よくわからないけど元気になったみたいでよかったね」
雪歩(その後、顔を真っ赤にした桃子ちゃんにポカポカ殴られました。今日の桃子ちゃんもとってもかわいかったです)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 18:37:08.56 ID:8rF1Nq1po
終わり
こういうゆきもももありかなって
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 19:17:56.77 ID:+dhS5WS40
実際できさそうだから洒落にならん........
乙でした
>>1
萩原雪歩(17) Vi
http://i.imgur.com/fgzrCwA.jpg
http://i.imgur.com/Hsk4lXl.jpg
天海春香(17) Vo
http://i.imgur.com/gcT2S1y.jpg
http://i.imgur.com/lghPYGW.jpg
菊地真(17) Da
http://i.imgur.com/HJyrjKM.jpg
http://i.imgur.com/UY1RJwd.jpg
松田亜利沙(16) Vo
http://i.imgur.com/OTRe3u8.jpg
http://i.imgur.com/GMjzWac.jpg
箱崎星梨花(13) Vo
http://i.imgur.com/KKbzQEZ.jpg
http://i.imgur.com/d2m7aIl.jpg
周防桃子(11) Vi
http://i.imgur.com/9dLx6Le.jpg
http://i.imgur.com/51BmYJV.jpg
乙でした
>>1
萩原雪歩(17) Vi
http://i.imgur.com/fgzrCwA.jpg
http://i.imgur.com/Hsk4lXl.jpg
天海春香(17) Vo
http://i.imgur.com/gcT2S1y.jpg
http://i.imgur.com/lghPYGW.jpg
菊地真(17) Da
http://i.imgur.com/HJyrjKM.jpg
http://i.imgur.com/UY1RJwd.jpg
松田亜利沙(16) Vo
http://i.imgur.com/OTRe3u8.jpg
http://i.imgur.com/GMjzWac.jpg
箱崎星梨花(13) Vo
http://i.imgur.com/KKbzQEZ.jpg
http://i.imgur.com/d2m7aIl.jpg
周防桃子(11) Vi
http://i.imgur.com/9dLx6Le.jpg
http://i.imgur.com/51BmYJV.jpg
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 20:40:49.39 ID:jNpnJmGjo
かわあいい
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/03(月) 21:45:38.68 ID:wtovXdK0O
かわいい
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438593628/
Entry ⇒ 2016.05.31 | Category ⇒ ミリマス | Comments (0)
ハルヒ「キョンTUEEEEEEEEE!!!!!!!!!」 キョン「憂鬱入ってるよなぁ」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/12(金) 15:26:29.54 ID:xkKgg9HX0
ハルヒ「……」
朝倉「……」
朝比奈「……」
古泉「……」
キョン妹「有希ちゃん!」
キョン「……長門」
長門「……なに」
キョン「お前は……いつから『そこ』にいた?」
長門「…………」
長門「一刻程前」
朝倉「う、嘘……それ、まだ朝の五時じゃない……」
ハルヒ「その時から、ずっと……一人で?」
朝比奈「な、長門さん……」
長門「問題ない」
長門「これがわたしの役目、優先すべき第一事項だから」
ハルヒ「有希……」
朝倉「長門さん……」
長門「おかわり」モグモグ
新川「少々お待ちを」
ハルヒ・朝倉「「んなわけないでしょーーが!!!!!!」」ビッシィ!
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/12(金) 15:29:28.03 ID:xkKgg9HX0
朝倉「なに!? 五時から二時間ぐらい一人でずっっと朝食食べてたの!!?」
長門「そう」モグモグ
朝倉「いや『そう』じゃないわよ!! 一体いつまで、というかどれだけ食べてるのよ長門さん!!!」
朝比奈「き、昨日スキー終わりの夕食でもあれだけ食べてたのに……」
古泉「合宿時の長門さんはやはり違いますね」
朝倉「新川さん、ごめんなさい。長門さんがご迷惑をかけて」
新川「ごめ―――」
長門「ご迷惑だなんてとんでもない」モグモグ
朝倉「……」キッ!
長門「……と、彼の言おうとしたことを代弁しただけ」
新川「はっはっは! まさしくその通りですな。若い人の食べる姿をみるのはこちらとしても大変嬉しゅうございます」
朝倉「だからってそんな五時から今まで料理し続けるだなんて……」
新川「心配ありません。森もいましたし、それに……」
キョン「やあ」スッ
キョン「おう、お疲れ」
ハルヒ・朝倉・朝比奈「「「!」」」ビクッ!
新川「ご友人様にも手を貸していただいていたので」
ハルヒ「分身するポイントが意味不明すぎるわよ……いつからやってたのよ」
朝倉「というかキョンくんって料理できたのね」
キョン「なんのことだ?」
ハルヒ「? 新川さんの料理手伝ってたんじゃないの?」
キョン「いんや。俺はただ新川さんが若い人の食べる姿を見るのが好きっていうから、厨房でずっとご飯食べてただけっっ!!?」ガスッッ!!
朝倉「二時間にわたってうっとうしい邪魔してるだけじゃないの!!!! あなたたち二人朝から何やってんのよ!!!!」
キョン「朝倉ママのお怒りだぞ長門、どうする?」
キョン妹「お母さんっ!?」ビクッ!!!
長門「…………おかわり」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/12(金) 15:32:10.41 ID:xkKgg9HX0
ハルヒ「ったくもう……あ、朝倉さん。二日酔いはもう大丈夫?」
朝倉「……ええ、もうすーーっかり良くなったわ、すっかりね」ゴゴゴ
キョン「(悪かったって。あとで吐いたのは二日酔いって改変じゃなく、単に気分が悪かっただけってことに改変しとくから!)」
朝倉「(そこじゃないわよ!! 吐いたことにするのをまずやめなさいよ!! なんで吐かす必要があるのよ!!?)」
ハルヒ「有希は? 昨日はあの後本当になにもなかったみたいだけど……本当に調子悪いとかない?」
長門「ない」
ハルヒ「祈りは?」
古泉「(いら)ないかと」
ハルヒ「……そう? でも万が一のために、大事をとって今日は中で遊ぶことにするわ」
キョン「お前にしては意外だな、てっきり今日も雪原を蹂躙するのかと」
朝倉「言い方」
鶴屋「うんうん! あたしも賛成だねっ! 家の中でだからこそできることもあるしっ!」
キョン妹「わー! なにして遊ぶのーー!?」
鶴屋「んー、とはいえスキーするのがメインの別荘だからねー」
鶴屋「室内遊戯となると……うーん、ちょっと限られてくるっさ」
古泉「でしたら―――」
キョン妹「ねーねー、あたしかくれんぼしたいなー!」
キョン「ちょ、まっ」ビクッ
ハルヒ「それいいわね! この別荘の広さなら十分満足できそうだし!!」
鶴屋「ふっふっふ、この別荘を誰よりも知ってるあたしが有利にょろよー!」
キョン「ハルヒ、鶴屋さん、あの……」
朝倉「?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/12(金) 15:35:32.78 ID:xkKgg9HX0
古泉「では、妹さんのご希望に沿う形で、かくれんぼに致しましょうか」
ハルヒ・鶴屋「「さんせーっ!!」」
朝倉「かくれんぼかぁ、やったことないわね」
朝比奈「かく、れんぼ……?」
長門「……」
キョン「ハルヒ、本当にやるのか?」
ハルヒ「いいじゃない、久しぶりに童心にかえって隠れつくしてやるわよ!」
キョン「お前はいつでも童心だろ、それにもう隠れる側のつもりかよ……古泉、お前も本当にいいのか?」
古泉「僕は特に断る理由はありませんので、団長の決定ですしね」
キョン「……お前の用意した謎解きとやらの時間が無くなってもか」ボソッ
古泉「何か、仰いましたか?」
キョン「いや、別に。ただ、こんなトコにまできて妹の相手しなきゃならんとなると……はぁ」
ハルヒ「じゃルールは一つ! 隠れる側は鬼に見つかったら負け!! 鬼は見つけられなかったら負け!!」
ハルヒ「制限時間は……そーねぇ、多く見積もって2時間ってトコかしら? それだけあれば十分でしょ!」
鶴屋「うん! くまなく探すだけの時間はあるにょろ!!」
キョン「それで、鬼は古泉と誰がやるんだ?」
古泉「えっ」
ハルヒ「キョンでしょ? 何言ってんの?」
キョン「えっ」
キョン妹「あははー! 人を呪わば穴二つー!!」キャッキャ
古泉・朝比奈「「……」」
鶴屋「あ! あと鍵のかかってる部屋には入らないで欲しいっさ!おやっさんの私室だったりするしねっ!」
ハルヒ「それじゃ10分したら探しに来ていいわよ!! 言っとくけど、全員見つけられなかったら罰ゲームだかんね! それじゃっ!」
キョン「…………」
古泉「無条件で鬼になってしまいましたね、まぁなってしまった以上健闘させていただきますが……おや、どうしました?」
キョン「ん、罰ゲームを喰らう準備をしようと思ってな」イソイソ
古泉「あなたにしては随分弱気ですね、ってなんでズボンを脱いでるんですかやめてください」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/12(金) 15:41:06.42 ID:xkKgg9HX0
キョン「はー……」
古泉「そんなにかくれんぼがお嫌いですか? それとも罰ゲームが憂鬱であるとか……」
古泉「確かに、長門さんや朝倉さんが本気で隠れたならば見つけ出すのは困難でしょうが……」
キョン「長門、朝倉……違う、違うんだよ古泉。このゲームにおいてのラスボスはその二人じゃない」
古泉「と、言いますと?」
キョン「ウチの妹だよ、今から日が変わるまでに本気で見つけられるかどうか……」
古泉「…………」
キョン「おっと、冗談じゃないぞ? なんなら俺は既に妹以外の隠れ場所は把握しているからな、場所は言わんが」
キョン「俺は妹とはかくれんぼではなく、鬼ごっこをするつもりで挑むからな、ハルヒとか他の人間は古泉、お前が探してくれ」
古泉「…………えっと、どこまでが本気でしょうか?」
キョン「だーかーら、全部だよ全部! ったく、俺が鬼じゃなかったらいつまで経っても妹なんぞ見つけられんぞ」
キョン「えーっと……今奴のいる空間は……あらまあ、時間座標と空間座標を転々としてやがる……妹もガチだぞこりゃ」
古泉「……つかぬことをお聞きしますが、妹さんは一体何者で……?」
キョン「あん? ただの俺の妹だよ、妹。ちぃと好奇心旺盛だが、十分年頃の範疇で治まるだろ」
古泉「そう……でしょうか?」
キョン「お前も罰ゲームが嫌なら本気で他の人間を探すんだな、ヒントとして予想通り長門と朝倉は結構探しにくいところにいるぞ」
古泉「探しにくいところ……ですか」
キョン「あと鶴屋さんとハルヒは見つけん限り時間制限関係なしに隠れ続けるつもりだ」
古泉「ご自分で時間設定をしておいて!!?!? さすが涼宮さん、自由ですね!」ガーン!
キョン「さて、10分たった……ゲーム開始だ」
キョン「古泉、幸運を祈る」
古泉「え、ええ。人並みに頑張らせていただきます」
キョン「スゥ……任務開始≪ミッション・スタート≫!!」シュン!!
古泉「…………今までで一番マジじゃないですか、かくれんぼなのに」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/12(金) 15:44:57.42 ID:xkKgg9HX0
古泉「(とはいえ、やはりは高々かくれんぼ。彼の言うことも恐らくは誇張でしょう)」
古泉「(いくら妹さんがかくれんぼの名人とはいえ、さすがに日が変わる時刻まで見つからないなんてことはない)」
古泉「(そこまで隠れ続けるのなら全員で探すという方法もとれますし、長門さんや朝倉さんに協力してもらえばいい)」
古泉「(よって、僕が今とる行動は簡単にして、簡潔です)」
古泉「涼宮さんの言う通り、童心にかえってかくれんぼを楽しめばいいだけですね」
古泉「(さて、まずは部屋をまわらないと始まりませんね、正確に何部屋あるのか把握していませんし)」
古泉「(それに彼のくれた長門さんと朝倉さんの居場所のヒントも気になるところです、が……)」
古泉「(しらみつぶしに、まわっていくのが定石ですかね)」
キョン「―――ッ!!」シュン!!
古泉「っおわっ!? 急に出てこないでくださいよ、驚きました」
キョン「ん、あぁ古泉、久しぶりだな」
古泉「久しぶり? 数分前に分かれたばかりですが……」
キョン「ん? あ? あ、そうか……こっちじゃそうなってんのか」
古泉「……あの、今あなたはどこでなにをやって……」
キョン「あぁ? お前こそ忘れちまったのか? 今はウチの妹発案のかくれんぼ大会中だろうが、お前も早く探し出せよ」
古泉「すいません、僕にはあなたがかくれんぼをしているように見えなかったので……」
キョン「何してるように見えたってんだよ?」
古泉「……その、手に持っている宇宙人の頭部らしきものの殲滅作業とか……あと、顔に血が……」
キョン「…………」ベットリ
古泉「…………」
キョン「またな☆」シュン!!
古泉「…………これ本当になんのゲームでしたっけ!!?」ガーーン!!
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/12(金) 15:48:31.33 ID:xkKgg9HX0
客人用寝室
古泉「(この部屋も……客人用の寝室ですか。一見先ほどまでの部屋と変わりないように見えますが……)」
古泉「(ドアが半開きだったことから、誰かがこの部屋に出入りした、と見ていいでしょう)」
古泉「(もしくは、涼宮さんや鶴屋さんといった遊び慣れている人たちからのミスリード……)」
古泉「(まぁとにかく、元々探す以外のコマンドは存在しないわけですが……)」
古泉「…………?」
古泉「(誰もいない【推定】部屋なのに異様に視線を感じる気がする……恐らく後ろのクローゼットの中……)」
古泉「…………」クルッ!
古泉「ここですかっ!?」バタン!
ここじゃないわよ!! キョンのバーカ!!
古泉「…………」
古泉「(外した上に、この張り紙を見つけたのが彼ではなく、僕というところがなんとも……)」
古泉「(にしても、視線の気配が消えたことから、ただの勘違いだったということですか……)」
古泉「……次に行きましょうか」ガチャ
キョン妹「あははー! バレちゃったかと思ったー!!!」ニュルニュル
キョン妹「でもやっぱり一番に見つかるのは嫌―――来るねキョンくん!」シュッ!!
キョン「ここかっ!? チィ、遅かったか……くそっ!」シュン!
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/12(金) 15:51:14.71 ID:xkKgg9HX0
古泉「(……参りましたね)」
古泉「(たかがかくれんぼなどという考えで挑んだせいでしょうか?)」
古泉「(30分が経過して見つけたのは涼宮さんが残したであろう張り紙1枚)」
古泉「(このままでは誰一人見つけられないという、なんとも微妙な空気になりかねない……)」
古泉「と、思っていたんですが」
朝比奈「スー……スー……」
古泉「(何部屋めの寝室になるかは分かりませんが、かくれんぼの趣旨を理解したのかしていないのか分からない朝比奈さんを発見しました)」
古泉「(女性が寝ている部屋に無断で入るというのはモラルに反していますが……不可抗力として見逃していただきましょう)」
古泉「(布団の中に隠れたまま、いつの間にか寝てしまったのでしょう。昨日は初めてのスキーで疲労が溜まっていたことでしょうし)」
古泉「(起こすのは大変心苦しいですが、かくれんぼのルール上見逃すわけにもいきませんし)」
古泉「(何より、僕のモノローグもそろそろ限界ですね、ここら辺でパーティに仲間が加わってもいい頃でしょう)」スッ
古泉「朝比奈さん、見つけました」ポンッ
朝比奈「スー……ふえっ? お母さん?」パチ
古泉「あ、いえ……お母さんでは、ないのですが……」
朝比奈「…………」ボー
古泉「あの、朝比奈さん、今の状況を理解して……ますか?」
朝比奈「……えっとぉ、確か、かくれんぼ中で……隠れるゲームって言われたから、お布団の中に隠れて」
朝比奈「そしたらいつの間にか寝ちゃってて、お母さんに起こされ……起こ……され……」パチ
朝比奈「…………って~~~~古泉くんっっ!!!」ガバッ!
古泉「は、はい。なんでしょうか」
朝比奈「い、今、お母さんって言ったことなし! なしですからぁ!!!」ワタワタ
古泉「そ、それは……はい、僕は何も聞いていないことにしておきますよ」
朝比奈「わ、わたし、あの、寝ぼけて……その、普段はこんなことないんですけど……あぁー! 恥ずかしい……」カアァ
古泉「(……なるほど、これが彼の持つ主人公補正、と言ったところでしょうか)」
古泉「(群像劇的ではありますが、今の 主 役 は僕ですから、このようなイベントも起きる、ということでしょうか)」
古泉「……いやぁ、いいものですね。かくれんぼというのも」
朝比奈「! ちゃ、ちゃんと忘れてくれましたか!? お、お母さんなんて言ってませんからね!! ね!!?」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/12(金) 15:53:56.22 ID:xkKgg9HX0
朝比奈「……ふわぁ」スタスタ
古泉「お疲れの様ですね、昨晩はあまり眠れませんでしたか?」スタスタ
朝比奈「いえ、ちゃんと眠れたんですが……ただやっぱり運動した日の次の日は疲れが溜まりやすいのかも……」
古泉「そうですね、実を言うと僕も、腕や足が悲鳴を上げていますよ」
朝比奈「鶴屋さんや涼宮さんはあんな元気で……すごいなぁ、ふぁ」
古泉「さて、その鶴屋さんや涼宮さん含む残りの方々ですが……見つけ出すのは艱難辛苦のようです」
朝比奈「みなさん隠れるの上手なんですね。コツとかあるのかなぁ」
古泉「コツ、というよりも言わばいかにして死角に隠れられるかがゲームの鍵となってきます」
朝比奈「死角……ですか?」
古泉「ええ、本来ならば人なぞ到底入れないようなところ……常識的に考えて侵入が不可能なところ……」
古泉「そういった場所に隠れるのがかくれんぼの戦術なのですよ。ちなみに……」
古泉「ご友人の朝比奈さんからみて、鶴屋さんはどの辺に隠れそうか見当はついていますか?」
朝比奈「えっ? うーん……そうですね、鶴屋さんも一緒にいて結構びっくりすること多いですから」
朝比奈「例えば、この壁に掛けられた絵画の裏側に隠れてたりとか、なーんて……」スッ
鶴屋「わお!」
朝比奈「」スッ
古泉「」
朝比奈「…………」スッ
鶴屋「あっちゃー! みつかっちゃったかー! 本気で勝ちに行ってたんだけ―――」
朝比奈「……」スッ
古泉「……」
朝比奈「……」ミクルーミツカッチャッタカラダシテオクレヨー!
朝比奈「……」スッ
鶴屋「や! いやーせまいんだよねここ! 本音言うと見つけてくれてありがたかったり!? おや? どしたお二人さん、茫然として……」
古泉・朝比奈「「ホントにいた!!!!! いちゃった!!?!?!!?」」ガーン!
朝比奈「こ、これが死角なんですね古泉くん!! し、しかもこんなところ普通に考えて探そうとも思わない……ッ!」
古泉「朝比奈さんがいなければ見つけられることはなかったでしょう……というかこの別荘こんなギミックがあるんですね……」
鶴屋「?」ニョローン
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/12(金) 15:57:07.46 ID:xkKgg9HX0
鶴屋「いやー! 予想通り一番最初にみくるが見つかってて吹き出しそうになっちゃったよー!!」プクク
朝比奈「ご、ごめんなさい。わたし隠れるの下手で……」
古泉「しかし、朝比奈さんがいなければ鶴屋さんの発見は為されなかったですよ」
鶴屋「おおぅ! さっすがみくる! あたしのことよく分かってるじゃーん!!」
朝比奈「え、えへへ。それほどでも……えへへ」
鶴屋「あたしたちはお互いを分かり合う仲だからね!! あたしもみくるのこと手に取るように分かるよっ!!」
古泉「では、僕が朝比奈さんを発見した時の様子、分かりますか?」
朝比奈「こっ、古泉くん!?」
古泉「まあまあ、まだ何も言っていませんよ」
朝比奈「だ、だけどぉ……うぅ……」
鶴屋「ふむぅ、むー……その様子から察するに……ズバリ!」キランッ
鶴屋「『一樹くんが来たとき、ベッドに隠れていたみくるは寝てて一樹くんがやむを得ず起こした時みくるはついお母さんと呼んでしまった』って感じっ!」
古泉・朝比奈「「ホントに当てちゃったぁああぁああーー!!!!!!」」ガーーン!
朝比奈「みみみ、見てたんですか!!? 絶対見てたんですよね!! ねえ鶴屋さん!!!」ユッサユッサ
鶴屋「みみみ、見てないにょろー。あたしのみくるセンサーがそう告げただけっさー!」グワングワン
朝比奈「なんですかー!! そのみくるセンサーなんて非科学的なものー!!! うわぁぁああん!!」
古泉「(やはり……この方の察しの良さには驚かされ―――)」ピクッ!
古泉「お二人共、お静かにっ!!」
朝比奈「えっ?」ピタッ
鶴屋「んっ? どうしたんだい一樹くん」
古泉「何か……聞こえませんか?」 …クーン
朝比奈「あ、ホント……近づいて来てる?」 キ…クーン
鶴屋「これ、妹ちゃんの声だねっ!! かくれるのに飽きて出てきちゃったのかな? 妹ちゃーん! どこにいるのーっ!?」キョンクーン!!
朝比奈「一体どこに……あ、声が遠ざかって……」 ヨンクーン…
鶴屋「あれれー? すぐ側を走り抜けていった感じがしたんだけどねーっ! 気のせいっかなっ!?」 -ン…
古泉「(なんですかこのホラー……あの二人は一体どこでなにを……)」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/12(金) 15:59:48.35 ID:xkKgg9HX0
鶴屋「さて! 残るハルにゃん、朝にゃん、有希っこの中で誰が比較的見つかりやすいかなっ!?」
古泉「僕の勘的には、まだ朝倉さんは見つけやすい場所に居てくれるのではないかと」
鶴屋「だねだねっ! ハルにゃんや有希っこは本気出せば天井張り付くぐらい余裕でやりそうっさ!!」
古泉・朝比奈「「!」」バッ!!
鶴屋「……さすがに冗談だよ?」
朝比奈「い、一応です。一応……」
古泉「その冗談をマジでやられた方がいますから」
鶴屋「朝にゃんは真面目で常識人の委員長タイプだかんねー! 普通の普通に見つけにくい場所にいると思うなっ!」
古泉「(そう、思いたいのですが……彼の助言通りなら朝倉さんは見つけにくい場所に……いや、違う)」
古泉「(彼は『探しにくい場所』と言った。つまり、見つけるのは困難ではないが、探すまでが困難であるということ……)」
鶴屋「おおーっ! なにやら一樹くんが名探偵モードにはいってるにょろ!! 伊達メガネかけとく??」
朝比奈「じゃ、邪魔しちゃダメですよー!」
古泉「(『探しにくい場所』……つまり、僕がいては違和の生じる空間……この別荘で言うと……おそらく)」
古泉「……朝倉さんの居場所が、多分、分かりました」
鶴屋「おおっ!! さっすが名探偵一樹くん!! それでっ!? どこどこ!? どこに朝にゃんはいるの!?」
古泉「今は無人であるはずの、朝倉さんの部屋です」キリッ
鶴屋・朝比奈「「…………」」
古泉「勘違いしないでください。かくれんぼにかこつけて、女性の寝室に入ろうなどという考えはございません」
鶴屋「お、おーう……でも一樹くん、前例がだね……」チラッ
朝比奈「……ぅ」
古泉「朝比奈さんの場合は不可抗力です! それに、あそこは朝比奈さんの本来の寝室ではありません。とにかく」
古泉「別荘の目新しいところではなく、目を通した既存の部屋に隠れるという、王道の盲点をついてくるのが朝倉さんなのです。僕はそう信じます」
鶴屋「古泉くん……」
古泉「分かっていただけましたか」ホッ
鶴屋「そうまでして朝にゃんのベッドに入りたい?」
古泉「全然分かってらっしゃらなかった!!!!!!!!!」ガーーン!!
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/12(金) 16:02:37.54 ID:xkKgg9HX0
鶴屋「いやー一樹くんも男だねー!! うん、お姉さん健全なことは応援するよ!! モラルに反した場合は怒髪で突いちゃうけどねっ!」
朝比奈「そ、そういうのはいけないことだと思いますっ!!!」
古泉「で、ですからそうではなく……」
鶴屋「みくるぅー、そういうのって何だい? ん? 具体的には~~?? ん~?」
朝比奈「[ピーーー]が[ピーーー]で[ピーーー]して[ピーーー][ピーーー][ピーーー]の[ピーーー][ピーーー]で、[禁則事項です]!!」
鶴屋「みくるっっ!!?!?!?!? みくるっっっ!!?!?!?」ガーン!
古泉「朝比奈さん!!?!!? 朝比奈さぁあん!??!?!?!?」ガガーン!
朝比奈「?」
「へぇ、かくれんぼですかー。懐かしいなぁ」
「ふん、くだらん。過去人は随分古臭い遊戯をするんだな」
「古臭いんじゃなくて伝統的と言ってください! ていうか未来ではかくれんぼとか鬼ごっことかないんですか?」
「……そんなもの―――」
「―――する―――相手が―――いない」
「なっ……ッ!?」
「あぁーなるほど。それはトラウマを掘り返してしまったみたいでごめんなさいでした」ペコリ
「っ貴様らだけで問題を完了するな!!! 違う! そうじゃない!! 僕はアウトドアよりかはインドアで!!」
「貧乳―――よりかは―――巨乳」
「やーん」
「こ、の、っ! ポンコツ宇宙人にダメ超能力者が!!!!」
「そして巨乳フェチの未来人、と……あはは、向こうに負けず劣らずキャラ濃いですねこっちも」
「―――ふふ」
「フーッ! フーッ!……ッチ! くだらん! 僕は帰―――」クルッ
「まあまあ、そう言わずに。彼に引き続き君まで帰ることはないだろう」トンッ
「あっ、佐々木さん!」
「っ!? 貴様……っ! 今さら現れて何のつもりだ? あの男に怖気づいたとでもいうのか!?」
「それは君の言った通り、『僕』が彼の前に姿を現すのはまだ早いからさ。今、彼は彼で楽しんでいるようだしね」
「―――奮闘中―――」
「あちらの団よろしく、こちらもみんな仲良くしていこうじゃないか。君は万緑叢中、紅一点ならぬ緑でも青でも黒でも、やや肩身が狭いかもしれないが」
「ふん……僕はただ利用するだけだ。貴様らに有益があるうちはな!」
「……先ほどから立腹のようだが」
「ほら、プロテクト漏れした情報があの人の中で最重要機密だったらしくて……」
「ああ、それは……すまないことをした。謝ろう」
「だから!! そうやって勝手な解釈で問題を解決するなぁぁぁああああああぁぁぁあぁああああ!!!!!!!!!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/12(金) 16:05:11.75 ID:xkKgg9HX0
鶴屋「ここだねー朝にゃんの部屋は。本当に入んの?」
古泉「失礼します」コンコン ガチャ
朝比奈「躊躇いなしっっ!!?!?」
鶴屋「そこは逆に男らしくて好感もてるっさ!! さて、ベタな展開だとここで朝にゃんの生着替えにそうぐ―――」
キョン「あっ!! ちょ! しめて!! 着替えて、着替えてるから今!!!!」ワタワタ
古泉・鶴屋・朝比奈「「「」」」
キョン「ったく、びっくりさせないでくださいよ。古泉ならともかく鶴屋さんと朝比奈さんに見られるのはちょっとねぇ……」
朝比奈「……キョ、キョンくん……一体、ここで……なにを?」
キョン「え、いやぁ妹探してたら汗かいちゃって……ちょっと着替えをしようと思って」
鶴屋「ここ、誰の部屋か分かるにょろ……?」
キョン「誰って、ここは俺の……俺の……部屋……」キョロキョロ
古泉「…………」
キョン「………………」
鶴屋「……」
朝比奈「……」
キョン「……ッ!!」
キョン「はーっっ!!!!」パァアアア!!
古泉「!? っ、目がぁあ!?」
鶴屋「ま、眩しいにょろーー!!!」
朝比奈「きゃあぁあぁあ!!?!?」
キョン「……部屋間違えましたすいませんんんんんんんんんんんん!!!」シュン!!
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/12(金) 16:08:23.96 ID:xkKgg9HX0
古泉「……あ、あれ? 今何かものすごいものを見てたような気が……」
鶴屋「あっ、あたしもにょろ……ぽっかり胸になにか記憶の穴が開いたような……」
朝比奈「なんか、眩しかったような記憶が……スキーの時も確かこんなことが」
朝倉「……ね、ねぇ早く次の人さ、探しにいかない?」
古泉「え、ええ……って朝倉さん!? え? 朝倉さん!?」
鶴屋「あっれー!? 探したっけ朝にゃん!!?」
鶴屋「な、なに言ってるんですかー!! 部屋のクローゼット隠れてたら見つけられたじゃないですかー!」
朝比奈「じゃ、じゃあやっぱり朝倉さんは部屋にいたんですね……古泉くんすごい」
古泉「え、ええ……ですが、煮え切りませんねこの違和感……」
朝倉「き、気のせいじゃない? あ、じ、時間もそろそろヤバくなってきたし、あと涼宮さんと長門さん探しに行きましょ!? ね!」
古泉「は、はぁ……」
鶴屋「にょろ~……」
朝比奈「(かくれんぼってこういうゲームなんだぁ、楽しいなぁ!)」
朝倉「(ったく~! なんでキョンくん庇わなきゃいけないのよ!!! 勝手に人の部屋入ってきて脱ぐとかただの変態じゃない!!)」
朝倉「(挙句あたしに何も言わずに出ていっちゃうし……あとで説教しなきゃ、説教!)」
朝倉「……にしても、古泉くん。よくあたしが自分の部屋に隠れてると分かったわね」
古泉「え? えぇ、僕は朝倉さんを信じてましたからね(あと、彼の助言も)」
朝倉「え、え? んん?」
鶴屋「おやおや~」
朝比奈「ふ、二人は一体どういう関係で?」キラキラ
古泉「??」
朝倉「た、他意はないわよ。他意は!」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/12(金) 16:10:33.72 ID:xkKgg9HX0
ここまでー
前スレ
ハルヒ「キョンTUEEEE!!!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440765266/
ハルヒ「キョンTUEEEEE!!!!!」 キョン「退屈しないだろ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1441618557/
ハルヒ「キョンTUEEEEEE!!!!!!」 キョン「暴走するなよ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1444835920/
ハルヒ「キョンTUEEEEEEE!!!!!!!」 キョン「消失してるぞ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446966133/
ハルヒ「キョンTUEEEEEEEE!!!!!!!!」キョン「動揺してるな?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450521607/
6スレ目です。ハルヒ原作ベースですが、現在やや脱線気味。
前スレから間が空いたけど、ガンバリマス!!
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 14:48:58.85 ID:HOI+dHo/0
???
キョン「はぁ、はぁ……ええい、とことん手を焼かせる妹だなおい!」キョンクーン!
キョン「隠れまわるのは勝手だが、俺に探させるんじゃねえよ、ったく……」オーイ!
キョン「……このまま放置しといてやろ、んがっっ!!?!?」ゴチーン!!
キョン「…………」アハハー! ヤーイヤーイ!
キョン「もう許さんぞぉぉぉおおぉぉぉぉおおぉぉお妹ぉぉおぉぉぉおぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!!!」ハヤクミツケタラー?
キョン「見つけ次第尻を3つにも4つにも割ってやる……覚悟しやがれ」キョンクンノエッチー!
キョン「ふん!」シュン! コッチダヨー!
鶴屋「はてさて、残るところあと30分となって参りました妹ちゃん提案かくれんぼ大会!!」
鶴屋「現在見つかっているのはこのあたし、鶴屋さん! それに朝にゃんとみくる!!!」
鶴屋「見つけ出して現在ハーレム状態の鬼役は~この人っ!! 古泉一樹くんだぁ!!!」
古泉「どうも、ご紹介に預かりました古泉です。古泉一樹です」
鶴屋「んんー!美女を3人も侍らせるとは、中々やりおるようですこのハンサムフェイスくんは!!」
朝倉「テンション高いなぁ……間違いなく涼宮さんと同じジャンルよね、鶴屋先輩」
朝比奈「あと見つかってないのは、涼宮さんと長門さんと妹さんですね」
古泉「ああ、妹さんにつきましては現在、兄上である彼が全力で捜索中です」
朝倉「(キョンくん、位相空間を出入りしてると思ったらやっぱり妹さんが原因か……何者なの?一体)」
鶴屋「さぁー! 残すところ後3人!! 時間以内に見つけることができるのかぁ~~!!」
古泉「時間まで精いっぱい頑張らせていただきます」
朝倉「……この解説風なスタンスはなんなの? 今更だけど。古泉くんも満更じゃないし」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 14:53:55.59 ID:HOI+dHo/0
鶴屋「時間以内に見つけることができるのかぁ~~!! と言ったな、あれは嘘だ」
朝比奈「きゅ、急になんですか」
鶴屋「現在、ゲーム開始からなん7時間が経過ぁー!!! 制限時間オーバーしてるし、隠れてる側も出てこないし大混戦中だぁあ!!」
朝倉「なんで隠れてる側が出てこないかがマジで謎なんだけど、涼宮さんルール分かってる? 自分で時間設定してたわよね? ね?」
朝比奈「ね、熱中すれば時間を忘れるといいますから……」
朝倉「負けず嫌いなだけですよ。いや、制限時間すぎてるから出てきても負けじゃないのに……あーもう!」
古泉「それに、涼宮さんだけでなく、長門さんと妹さんの消息もつかめていません」
鶴屋「おろろ、妹ちゃん大丈夫かねぇ? 変なところに迷い込んでないといいけど」
朝比奈「変なところ?」
鶴屋「ウン千枚のお札が貼ってある部屋、とか……」
朝比奈「キュウ!」バタッ!
鶴屋「あっはっはー!! みくるー! 冗談っさ! そんなにお札が貼ってある部屋なんてあるわけないっさ!!」
鶴屋「お札は四隅にしか貼ってないにょろよー!!!」アーッハッハ!
朝倉「そっちじゃないです鶴屋先輩。数の問題じゃないんです鶴屋先輩」
鶴屋「?」ニョローン
朝比奈「アババ……」
古泉「朝比奈さんの憑依体質も気がかりですが……」
朝倉「そんな尼さんみたいな体質なの朝比奈先輩っ!!?」ガーン!
古泉「このままでは、本当に日を跨いでしまうかもしれませんね……皆さん、少々熱が入り過ぎの様です」
古泉「それに……」
朝倉「それに?」
古泉「……いえ、なんでもありません。早急に残りのみなさんを探すとしましょう」
古泉「(せっかく企画した謎解きゲームをする時間がなくなるなんてことになれば……)」
古泉「(森さんからどんな折檻が待っているのか……考えただけでも体の芯から震えます)」カタカタ
朝倉「?」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 14:57:50.49 ID:HOI+dHo/0
クー
古泉「おや?」
朝比奈「あっ! やだっ! 違うんですぅ! ちがっ」バッ!
鶴屋「この可愛らしいお腹の音はーみくるのもので間違いないっさ!!」
朝倉「(立ち直るの早いなぁ朝比奈先輩)」
朝比奈「うぅ……鶴屋さーん……」
鶴屋「おーよしよし、かわいいなぁみくるは!」ナデナデ
朝倉「そういえばお昼も食べずにずっとかくれんぼしてますね……そんなに隠れてて飽きないものなの?」
古泉「ゲームが続行している以上、隠れている方々を差し置いてご飯を食べるというのも……」
朝比奈「うぅ、大丈夫。我慢しますー……」
鶴屋「おーよしよし。さあ! 一樹くん! みくるのためにもそろそろ残りの人をバンバン見つけちゃっておくれっ!!!」
古泉「はい、頑張らせていただきます」
古泉「このままではディナーも食べられそうにありませんからね」ニコッ
朝倉「」
朝比奈「もー! 古泉くんまで! 大丈夫ですってばぁ!」
朝倉「」
古泉「失礼しま……どうしました?朝倉さん、急に固まっ―――」
長門「 」ユラァ
古泉「な、長門さん? あれ?隠れてたんじゃ……」
鶴屋「な、なんだか有希っこ、いつにもましてミステリアスなオーラ漂ってる感じににょろ」ゴクリ
朝比奈「アブブ……」ヘタッ
鶴屋「ああっ! みくるが有希っこのオーラにあてられて気を失った!! かくれんぼ中何回意識を飛ばすんだみくるーっっ!!」
長門「 」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 15:02:10.97 ID:HOI+dHo/0
古泉「と、ともあれこれで長門さんも見つけたことで……」
長門「 」
古泉「な、長門さん? なぜ何も仰らないのでしょう? いえ、寡黙なのは今に始まったことではありませんが……」
鶴屋「しかも微妙に距離が空いてるね、なんでこっちこないのかなっ?」
朝倉「…………このタイミングで長門さんが現れた以上、原因ははっきりしてるわ」
古泉「え?」
長門「 」チョイチョイ
鶴屋「ん? 有希っこなんだか朝にゃんを呼んでるみたいだよ?」
朝倉「……なにかしら」スタスタ
鶴屋「気をつけるっさ……」ゴクリ!
古泉「(……何を?)」
長門「 」
古泉「(耳打ち……? 何かを朝倉さんに伝えている? もしくは尋ねている?)」
朝倉「ええ……ええ、本当よ。うん……残念ながらね」
長門「 」
朝倉「そう、あまり落ち込まないで。自暴自棄になっちゃダメよ。うん……そうね」
鶴屋「なにやら真剣な顔で話し込んでるね……尋常じゃないっさ、あの二人」
長門「 」
朝倉「……ええ、そうね。そういうことだから……うん、分かったわ」スッ
古泉「あ、朝倉さん! 長門さんはなんと?」
鶴屋「な、なにか重大な告白が……」
朝倉「……古泉くん」
古泉「は、はい」
朝倉「さっきの話は本当なのか、と」
古泉「さ、さっき……の?」
朝倉「隠れている人を全て見つけ出すまでは……ディナーが食べられないっとっっ!!!!!!」ピッシャーン!
古泉「…………そ ん な こ と !!?!?」ガーン!
長門「 」グラッ!
鶴屋「おおっっと!!! 有希っこがぐらついたーっっ!!! 朝にゃんの言葉の重みはとんでもなかったみたいだーーっっ!!」ワアァ!
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 15:05:47.39 ID:HOI+dHo/0
朝倉「長門さんいとっては死活問題よ」キリッ
古泉「た、たった一食で……」
朝倉「合宿での一食は通常時の5食に相当する、らしいわ……いやそれはないでしょ、通常時ってあたしの料理よね? あれ?もしかしてバカにしてる?」イラッ
長門「 」フルフル
鶴屋「首を横に振っている……そういうことではないらしいにょろ」
古泉「自分で言っておいてイラつかないで下さい……ていうかこのやりとりは家でやってください家で」
朝倉「ま、まぁ長門さんにとってはそれほどディナーが大事だということ」
長門「 」コクリ
朝倉「そのディナーが食べられなくなるかもと聞いて慌てて飛び出してきたこと」
長門「 」コクリ
朝倉「なんとしてでも、残りの人をディナーまでに見つけること、それを長門さんはわたしに伝えたわ」
古泉「……それで」
朝倉「……それで…………って」
朝倉「…………」
朝倉「自分で言いなさいよぉぉぉおおぉぉぉおおおぉ長門さん!!!!!!!!!」グワッッ!
鶴屋「朝にゃん、怒りの時差ツッコミ」
長門「 」ピクッ
長門「迂闊、コミュニケーションを放棄していた」
鶴屋「おおっ! 有希っこの目に生気が戻ったにょろ!! これで戦力アップだ!!」
古泉「生気を失うほどのショックって…………食だけに?」ボソッ
朝比奈「え?」
古泉「ああ、いやなんでも。ていうか朝比奈さんいつの間に起きて……」
長門「残り二人、なんとしてでも見つけ出す」ゴオォ!
鶴屋「ただもんじゃないオーラを感じる……っ! たらもんじゃねーな有希っこ!!!」
朝倉「……なんかもう……もう!!」ダンダン!
古泉「朝倉さん……すごく分かります」シミジミ
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 15:09:24.45 ID:HOI+dHo/0
古泉「さて、これで残すところは涼宮さんと妹さんのお二人ですね」
朝比奈「あの、長門さんは出てくる前はどこに隠れてたんですか?」
長門「あっち」
鶴屋「あっちてどっちっさー?」
長門「……本がある部屋」
鶴屋「本がある部屋? んー客人用の部屋に有希っこが満足するような本なんてあったっかなー?」
長門「…………」
古泉「……あの、朝倉さん?」
朝倉「……なあに古泉くん?」ニッコリ
古泉「恐らく、僕の陳腐な推理によりますと……」
古泉「長門さん、多分鍵のかかった鶴屋さんの御尊父様の書斎かなにかに入ってたんじゃ……」
朝倉「やーねー古泉くん。鶴屋さん言ってたじゃない鍵のかかった部屋には入らないでほしいって。ていうか入れないわよそもそも」アハハ
古泉「それでも長門さんなら……合宿時の長門さんなら……」
朝倉「…………」
鶴屋「およ? どしたの朝にゃん、笑顔のまま固まって……」
朝倉「鶴屋先輩すいませんでしたぁあぁああぁあああ!!!!」ペッコォオ!
鶴屋「ええっ!? きゅ、急になんだい!?」
朝倉「理由はさておき、とにかく謝らせてください!!!」
長門「許可する」
朝倉「何様っ!? 何様なの長門さんっ!!?!? そもそもあなたがっ……ほら! 一緒に謝る!!」
長門「申し訳ない、知的好奇心には勝てなかった」ペコ
鶴屋「んんっ? なんのことっさ?」
古泉「(まぁ、長門さんなら純粋に本以外のものに興味を示してなさそうではありますが……はぁ)」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 15:12:12.74 ID:HOI+dHo/0
朝倉「まったく、みんなルール無視して遊んじゃって……!」プンプン!
長門「怒ってる?」
朝倉「……全然!」プンプン!
鶴屋「ハルにゃんと妹ちゃんはかくれんぼの名人だねーっ! 制限オーバーしてから何回か分かれて探しても見つかんないんだもんねっ!」
朝比奈「でも、本当にどこにいるんだろう……隠れられそうなところは多分全部探しました、よね?」ウーン
朝倉「(……妹さんはともかく、涼宮さんはきっと……)」
古泉「朝倉さん、長門さん」ボソッ
朝倉「ん」
長門「なに」
古泉「そろそろ、僕の力では限界の様です。本当は数時間前から限界なのですが……」
古泉「涼宮さんと妹さんの居場所をこっそりと教えていただきませんか? もちろん、ゲームは鬼側の負けです。罰ゲームも重んじて享受しますよ」
朝倉「ん、そうね。本当はもっと早くに協力してあげたかった……んだけど」
長門「……残念ながら、彼の妹はおろか、涼宮ハルヒの居場所も正確には掴めていない」
古泉「…………あれ?」
長門「このままでは……本当に……ディナーに……」
朝倉「はい、二人共落ち着いて。特に長門さん」パン!
朝倉「正確には、ってだけで涼宮さんの場所に関してはおおよそのあたりはついてるわ」
朝倉「なぜおおよそかと言うと、なんとなーく古泉くんも感じてるとおり、涼宮さん、たかがかくれんぼに『力』使っちゃってます」
古泉「あぁ、ところどころ閉鎖空間に似た空気を感じる場所がありましたね、そう言えば」
朝倉「ただまぁ、ここまで隠れ続けた涼宮さんがそう易々と見つかってくれるのかは、保証できないけど」
古泉「それは……確かにそうかもしれませんね」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 15:17:13.34 ID:HOI+dHo/0
長門「問題は彼の妹の方」
古泉「…………」
長門「時間座標、空間座標、ひいては次元軸を転々としているのを、彼がずっと追っている」
朝倉「まるで鬼ごっこね」
古泉「……彼の言ってた通りですね」
長門「わたしたちインターフェイスの力であのスピードについていくことはほぼ不可能と思われる」
古泉「つまり、彼に一任するほかない、と……」
朝倉「ま、今のところはそうね」
古泉「今のところ……?」
朝倉「それじゃ、まだ見つけるのに現実味のある涼宮さんの方、先に見つけに行きましょうか」
長門「」グラッ
古泉「!? な、長門さん? ど、どうかしましたか?」
長門「……問題な 」スゥ
長門「 」
古泉「な、長門さんの目からまた生気が……」
朝倉「今で6時1分、これで定時でディナーを食べることはできなくなったわけか」
古泉「あぁ、それで……」
鶴屋「わーお! なんだいっどしたいっ! ゾンビっこ! 有希みたいな顔して!! ありゃ! 逆だったかなっ!? ごめんっ!」
朝倉「今ならまだこうやって茫然としてるだけで済むかもしれないけど」
朝倉「このまま1時間、2時間が過ぎた時、長門さんがどうなってるかは……」
朝比奈「アブブ……」フラッ
鶴屋「みくるーっ!!! ちょっとした恐怖で気絶すんのやめなーっ!! なんとなく手慣れてきてないかいっ!? ねえ!?」ガシッ!
古泉「まだ間に合うなら……今さらですが、急いだ方がいいですねっ!」
朝倉「間に合ってるかどうかは……」
長門「 」
朝比奈「…………アブバ」
鶴屋「あっはっはーー!! みくるその顔サイコーっ!! 写メとっていいかい!!? いやもうとっちゃえ!! あーっはっは!!!」ゲラゲラ
朝倉「……考えたくないわね」ハァ
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 01:27:20.76 ID:pCNiUbKn0
ハルヒ「(くっくっく……開始から既に8時間以上は経過してるわよね)」
ハルヒ「(……ふふふ、考えて見れば……ふふ、初めてかもしれないわね。そう……)」
ハルヒ「(勝負ごとでキョンに勝つのは!!!)」ババーン!
ハルヒ「(いやかくれんぼと言えど勝負は勝負だから、勝ちは勝ちよねこれも)」
ハルヒ「(まぁ? こっちはみくるちゃんや有希もいて、向こうは古泉くんと一緒だったから正確なサシ勝負での勝敗ではないけど)」
ハルヒ「(それでもあたしは!! キョンに!!! 勝った!!! 勝ったのよ!!!!)」
ハルヒ「(勝った!! 勝った!!!……はいいけど……)」
ハルヒ「(そ、そろそろ見つけてくれちゃってもいいのになぁ……制限時間すぎたらさっさと出ればよかったかも……それでも勝ちなんだし)」
ハルヒ「(ええい!! 今さら何言ってんのよあたし! こうなりゃ意地よ!! 見つけてくれるまでは出ないわ!!)」
ハルヒ「(あたし一人見つけられない貧弱な団員はウチにはいないって信じてるからねっ!!! 頼んだわよ二人共!!)」
ハルヒ「(…………でも、遅いなぁ)」
長門「 」ピクッ
朝倉「ん」ピクッ
古泉「どうしました?お二人共」
朝倉「涼宮さんが無自覚に垂れ流している力が収束しつつある……飽きてきたわね涼宮さん。大分遅いけど……」
長門「 」
朝倉「え? なになに……香りから、ディナーに使っているワインはロマネ知らないわよっっ!!!! なんの話よ長門さん!!?」
鶴屋「あ˝ーでもいい匂いしてきたっさー、これ食べるのいつになるのっかなー?」
朝比奈「(うぅ……お腹減ったよぉ……)」クークー
古泉「既に新川さんにディナーが遅れることは伝えてあります……」
長門「 」
朝倉「い、いちいち動作停止しなくていいじゃない! 分かってたことでしょ! もう!」
古泉「(新川さんの後ろから感じた殺気は森さんのものではない、と思いたい……)」ハァ
朝倉「それで、どうする古泉くん?」ボソボソ
古泉「……涼宮さんがいるであろう場所に、行きましょう」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 01:31:15.07 ID:pCNiUbKn0
キョン「はぁ……今何時だ一体……」
キョン「既に人類の歴史分くらいの時間は経って……ねぇな、8時間ってトコか」
キョン「やれやれ、制限時間はとっくに過ぎちまってるが……ようやく」
キョン「追いつめてきたぞ、愚妹め」シュン!
キョン妹「んっふっふー! もうちょっと逃げ続けられると思ったんだけどねーっ!!」
キョン妹「さっすがキョンくん! あたしのお兄ちゃんだけあるね!」フスー!
キョン妹「じゃ、あと見つかるまでの時間」
キョン「たぁーーーーーっぷり、追いかけてね。キョンくんっ☆」シュン!
ハルヒ「(クンクン……この香りは……調理酒にロマネコン……)」
ハルヒ「(なんて、お腹減ったからって現実逃避しちゃダメよね)」
ハルヒ「(キョンなり古泉くんなりがきっと見つけてくれるから! それまで我慢我慢!!)」クー
ハルヒ「(…………ん? もしかしてあたし抜きでディナー食べてないわよね? え?)」ピクッ!
古泉「……」
鶴屋「うへー」グデー
朝比奈「うぅ……」クー
長門「 」
朝倉「ちょ、な、長門さん空腹で歩けないにしても直立不動はやめて!! せ、背負えない!!!」プルプル
古泉「(……たかが、かくれんぼでこの満身創痍……遊びといえど、侮るなかれ、ですね)」ハァ
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 01:36:08.46 ID:pCNiUbKn0
朝倉「古泉くん、ここ、ここよ」ボソッ
古泉「ここって……」
鶴屋「ん? あーそこ、鍵はかかってないけど確か……」
ガチャ
朝比奈「ひっっ!!?!? ほへぇ……」フラッ
鶴屋「さっき説明した通りの四隅にお札が貼ってある部屋だねっ、好んで入る人はウチの家系でも少ないっかなっ!!」ガシッ
古泉「こ、この部屋だったんですね……本当にあるとは……」ゴクリ
朝倉「少ないながら、いるのはいることに驚愕を隠せないわ……うっ、空気の質量が増えたかのように重い……」ズッ
朝倉「(でも、これって……)」
鶴屋「いやー! 入るの久々だけどこんなに異様な感じがする部屋だったかなー!!? どおりでなんの使い道もない部屋になってるわけだ!!)」アハハ!
朝倉「笑い事じゃないですよ、それ……っていうかなんで札だけ貼って放置してるんですか……」
朝倉「(涼宮さんのネガティブな感情がこの部屋のアレやコレやらに影響与えまくってるわね……ヘタなポルターガイストくらいなら起きるわよ、これ)」
長門「 」
朝倉「ん? なに? 長門さん」
古泉「この部屋は……見たのは見ましたが、なんとなく、鍵がかかっていなくても入ってはいけない空気でしたのでスルーしてましたね」
古泉「(冷静に考えてみれば、涼宮さんが喜びそうな部屋ではありますね)」スッ
朝倉「え? フラグ? それってどういう―――」
鶴屋「へ―――?」
朝比奈「キュウ……―――」
古泉「っ―――!?」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 01:41:30.69 ID:pCNiUbKn0
朝比奈「ほへ?」パチ
朝倉「……あ、目覚めたみたいですね、朝比奈先輩」
鶴屋「みくるぅー、目覚めてよかったのか悪かったのか……」
朝比奈「え? それってどういう…………いえ」
古泉「…………ははっ」
長門「 」
朝比奈「…………はい、大丈夫です。これまでの経験と知識から現状を理解しました。させられました本能に」
鶴屋「おおっ、みくる鋭いっさ」
朝比奈「皆さんのどんよりした顔をみれば嫌でも分かります、ええ」
朝比奈「また(やっかいごとに巻き込まれた)ですか!!?!?!?」ガーン!
古泉・朝倉「「またですよ!!!! ええ!!!!」」ガガーン!!
鶴屋「(また……?)」ニョローン
朝比奈「また、また……こんっ、こんな……うぅ……う˝ぅ˝!!」グスッ!
鶴屋「み、みくる。何だかわからないけど泣きたいのはみんな一緒―――気絶してる……っ?」
朝比奈「ピャー……」グッタリ
朝倉「ついに……息をするように気絶するようになりましたね朝比奈さん。まるで生活習慣の一部のようですね」
長門「 」
朝倉「長門さん……フラグってそういう……もう遅いわよね……あぁー!!」
朝倉「ここはどこでどうやって出ればいいのよーーーっっ!!!! もう!!!!」キー!
鶴屋「あ、朝にゃんまで慌てちゃダメっさ!!!」
古泉「(どうやら、僕たちは凝りもせず、涼宮さんに振り回されることになったみたいですね……)」
朝倉・古泉「「はぁ……」」
鶴屋「おおっ、(ため)息ぴったりにょろ……」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 01:47:58.67 ID:pCNiUbKn0
鶴屋「みーくーる起き……いや、起きてもいっしょか、またすぐオチちゃうねー」
長門「 」
朝倉「……」
古泉「……」
朝倉「……原因は違えど、2連続よ。2連続で訳の分からない空間に閉じ込められてるんだけど……」
朝倉「ていうか普通8時間探して人が見つからなかったら警察沙汰よね? おっかしいわよね根本から……」
朝倉「(……まぁ、どうせキョンくんがあれやらこれやらで違和を感じることをなしにしてるんでしょうけど……はぁ)」
古泉「……いやぁ朝倉さん、原因は違うと決めつけるのは早計かと! これも彼の策略の内で―――」
朝倉「古泉くん」ズィ
古泉「は、はい……」
朝倉「気持ちは分かるけど、あなたまで現実逃避したらさすがにあたしもたないわ、ここはお互い持ちつ持たれつよ」
古泉「……すいません、度重なるアクシデントで投げやりになって自分を見失ってました。猛省します……」
朝倉「それは後よ、まずはこの不思議不穏不明空間から脱出しなきゃ……」
古泉「わっ!?」ボッ!
朝倉「わぁ!? きゅ、急になによ古泉くん、ってなにそれ?」
鶴屋「わーお一樹くんマジシャンにでもなったのかい? 薄暗い中火を出せるのはありがたいねっ」
古泉「そんなところです。朝倉さん、どうやらこの空間内では不完全ですが、僕の力も扱えるようです、つまり……」
朝倉「これは涼宮さんが生み出した空間……ってコトね、でも通常の閉鎖空間とは違うみたいだけど……」
古泉「……以前、涼宮さんが発生させた類似型の閉鎖空間の発生原因はストレスではなく、また別の要因がありました」
朝倉「……つまり、涼宮さんの感情に依存する閉鎖空間は、その感情によって空間構築を変化させる……ってこと?」
古泉「一概には言えませんが……そして恐らく、この空間の発生原因がストレスでなく、なにか別のものであるとしたら……」
朝倉「……ま、大方かくれんぼによくある長時間見つけられなかったら心配になってくるアレでしょ? あたしはやったことないから詳しくないけど」
古泉「……『孤独』でしょうか? 中学時代と違い、周りに多くの存在ができたからこそ、感じられるようになった感情……」
朝倉「まぁ……そうやって考えられるなら、この空間の発生も良いもんだと思えるんじゃない?」
古泉「朝倉さんも、そう思われますか? 涼宮さんの周囲を形成する『大切な存在』として」ニコッ
朝倉「…………あたしは詳しくないけど」ボソッ
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 01:53:01.59 ID:pCNiUbKn0
古泉「とはいえ、閉鎖空間には変わりはありませんから、一刻も早く元の世界に戻るべきではありますが……」
朝倉「さてどうしたものか、ってことね」
鶴屋「おっ、利口なお二人さん、作戦会議は終わったかい?」
朝倉「そんなに上等なものではないですけど……とりあえず、止まっていてもしょうがないんで歩いてみることにします」
鶴屋「よしきた、まだ歩けるうちに歩いとかないとねー、なんとなくだけど」
朝倉「長門さん……」
長門「 」
朝倉「は、あたしが運ぶとして……朝比奈さんは……」
古泉「でしたら、僕が」
鶴屋「いやいや、ここはあたしに任せておくれっ、目覚めた時にイケメンの背中だと分かったらみくるまた気絶しちゃうっさ」
古泉「大丈夫ですか?」
鶴屋「なんのなんの、あたし体力には結構自信あるんだっ、さあさ、みくるおんぶしてあげよう」
朝比奈「キュー……」
朝倉「(長門さん、朝比奈先輩は言う間でもなく、鶴屋先輩も結構疲れたまってるみたいね……無理もないか)」
朝倉「(ただでさせ、涼宮さんやあたしたちのこと知らない一般人だものね、巻き込んじゃって申し訳ない……)」
朝倉「(って思うのはあたしの勝手か、鶴屋さんだって涼宮さんの周囲を形成する『大切な存在』の一人に違いないし)」
朝倉「…………あたしは、知らないけど」ボソッ
古泉「? なにか仰いましたか?」
朝倉「……なんでもない、さっ長門さん背負ってあげ……次は体育座りのまま硬直!!? 背負いにくいし持ちにくいわよそれぇ!!」
長門「 」
朝倉「く、っそぉ! 目をそらしたすきに直立不動より楽な姿勢に変えちゃってからに!! もう自分で歩きなさいよもう!」グググ
鶴屋「(と、言いつつちゃんと背負ってあげる朝倉ママなのであった、やっさしいねー)」ホッコリ
朝比奈「ウーン……」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 01:57:29.94 ID:pCNiUbKn0
キョン妹「あれーっ? どこだろここ? なんか変なトコ入っちゃったなー、まいっか!」ビュン!
キョン妹「どーせキョンくんもついてくるだろうし、ここで追いかけっこかくれんぼも楽しそう!!」
キョン妹「んー? どこかで感じたことある感じなんだけどなーっ……まいっか!」
キョン妹「今キョンくんは……んー『spatial coordinate 267188』……やばっ! もうすぐ側だっ!!」ビュン!!
キョン妹「急いで逃げろー!!! 急げ急げ―!!!」キャー!
キョン「っうおっ!? なんだこりゃ? 閉鎖空間? んっ? おっ? おっ? おっ?(^ω^)」シュッ!!
キョン「なんてやっている場合じゃなく、これは……ははーん、やっぱハルヒのやつか」
キョン「まだ見つけてもらえず拗ねたりなんかしてんだろ、ったくだから意地張ってねえで出てこりゃよかったのに」
キョン「さて、ということはあいつもこの空間に迷い込んだわけだ、変なトコ好きだからなーあいつ」
キョン「一見して……暗い薄気味悪い空間だな、閉鎖空間よりも闇々しいな、おい」
キョン「だが……妹よ、ここがお前のゲームオーバーの場だ」
キョン「お前とは……この空間内での経験値の差が違うんだよ、俺は」
キョン「何度、この空間から還って来たのか、お前は知るまい……もはやここは俺の庭だ」キリッ
キョン「勝手に人の敷地に入っといて……逃げ切れると思うなあぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!」ゴオッッ!!
「面白いことを言うね、君だって入ってるのは人の敷地だよ? 『親友』」
「(やっぱり佐々木さんも一緒にかくれんぼしたかったのかな……?)」
「そんなことはない、そんなことはないよ僕はそんなこと思っちゃあいないよ」
「!(読まれたっ!)」ビクッッ
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/16(火) 02:00:01.44 ID:+PIrTVay0
古泉「……それにしても」
古泉「随分と混沌とした空間ですね、ここは……」
鶴屋「やー、こんなギミックもこんな風に改築した覚えもないんだけどねー。この部屋は」
朝倉「この部屋は……? 意味深なこと言うのやめてください鶴屋先輩」
鶴屋「ごめんごめん、しかし先が見えないってのはどういうことだろうね」
古泉「それほどまでに広大な空間が広がっているか、もしくは……」
朝倉「そもそも目指す場所がないか……」
鶴屋「わーお……そりゃまた、途方もない話だね……」
古泉「(実際、この部屋が閉鎖空間のように拡大し続けているのなら……)」
古泉「(同じように、閉鎖空間の拡大を阻止する手段が存在しているはずですが……)」
古泉「(ストレスの具現化とも言える神人は当然おらず、またそれに該当する存在もいない)」
古泉「(……まったく、こんな時彼のような力が羨ましく感じますね)」ハァ
朝倉「ちょっと、長門さん! いつまでも固まってないでなにか状況を打破する手段とか思いつかないの?」ボソッ
長門「 」
朝倉「ん? あぁキョンくん? 確かに近くにいそうではあるけど……」
朝倉「今は妹さんの捜索中だから助力は期待できそうにないわね」
長門「 」
朝倉「……え? う、うん。 分かったわ」
古泉「なにか、名案でも浮かびましたか?」
朝倉「いや、キョンくんの助力が期待できそうにないって言ったら……」
朝倉「古泉くん、この空間において最も頼りになるのはあなただから……古泉くんを頼れって」
古泉「……それはまた、長門さんからの期待となると……僕には少し重いかもしれませんね」
朝倉「(……長門さんから大した信頼得てるじゃない、古泉くん)」
朝倉「(……いや、単に自分で考えるのが面倒くさかっただけ?)」
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/16(火) 02:05:36.90 ID:+PIrTVay0
ハルヒ「(……いやさ、だってこんなに長い時間見つからないとは思わないわけよ)」
ハルヒ「(いくら広い建物だからって……世界中を探せなんて言ってるわけじゃないんだし)」
ハルヒ「(キョンなんて普段無駄に鋭い勘してる癖に、こんな時は全然見つけてくれないし……)」
ハルヒ「(……いっそのこと見つけやすいようにヒントでも出しといたほうがいいのかしら?)」
ハルヒ「(例えば……部屋の前にカチューシャ落としておくとか……さすがに露骨すぎるか)」
ハルヒ「(あーもう! 誰でもいいからさっさと見つけなさいよ!!!)」
ハルヒ「(……せっかくみんなで合宿してるんだから、一人でこんなところいるのもったいないじゃない!!!)」
朝比奈「いやぁ……そうじゃないですよぉ……むふふー……」ムニャムニャ
鶴屋「ごきげんな夢みてるようだねーこのお姫様は、ま、こっちも夢みたいなもんだけど……」フゥ
朝倉「とんだ悪夢ですけどね、ええ……」ハァ
長門「 」
朝倉「なに? その海苔が食べたい? いやこれ眉毛だから、うん。食べられませんだから」イラッ
古泉「(涼宮さんがあの部屋に隠れていたのは間違いない。朝倉さんのお墨付きでもある。ではどこに隠れていたのか……)」
古泉「(一見しただけでは当然分かりませんでしたが……部屋の内装は大体把握できた)」
古泉「(所謂、いわくつきの部屋だけあって物が少なく、隠れられる場所も多くなかった……)」
古泉「(使用していなさそうな箪笥、積まれた段ボール、そして何故か……)」
古泉「(部屋の真ん中に位置してる場所に置かれている、祭壇(?)らしきもの)」
古泉「(隠れ場所はこのどこかでしょうが……涼宮さんの性格からして、祭壇(?)に隠れている可能性が高い)」
古泉「(鶴屋家がこの部屋と祭壇を何に使用しているかは不明ですが……色々と、事情がありそうですね)」
朝比奈「ええっ……そんな……鶴屋さんが……?」ムニャムニャ
鶴屋「気になること言うねみくる、夢の中の鶴屋さんがどうしたっていうんだい?」
朝比奈「……差し歯だったなんて」ムニャ
鶴屋「おっと、聞き捨てならないねみくる。この爛々と輝く八重歯がなんと差し歯と申すか、ええっ?」ユサユサ
古泉「鶴屋さん、お尋ねしたいことが……」
鶴屋「一樹くん、一樹くんもあたしのこの歯が差し歯だっていうのかいっ? この犬歯がっ 噛んじゃろか」
古泉「え? い、いえそうではなくですね、ちょっ、噛まないでください! 鶴屋さん!」
朝倉「(文字通り噛みつかれたわね……なんちて)」
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/16(火) 02:09:11.96 ID:+PIrTVay0
鶴屋「いやーごめんごめん、あたしの勘違いっさ。お腹がすいて判断力が鈍ってきたみたいっさ……」
長門「 」
朝倉「分かる。じゃないわよ、あなたはもっと重症よ長門さん」
鶴屋「それで? 聞きたいことがあるんだっけ? あたしのスリーサイズだっけ?」
古泉「いえ」キッパリ
朝倉「(冷静だわ……)」
古泉「お疲れのところ申し訳ありませんが……あの部屋の内装についてお聞きしても?」
鶴屋「ん? 内装? いいよっ、と言っても言った通りあたしも久々に入ったわけだから少し前の記憶になるけど」
古泉「では、あの部屋の真ん中に置かれているものについては……?」
鶴屋「あぁーあれね、あれはね……『棺桶』……」
古泉「えっ?」
朝比奈「んぅー……ヒッ!……ブクブク」
朝倉「あ、朝比奈せんぱーい!! 気絶中に気絶してるっ!!?!? ていうか聞こえてたんですか!?」ガーン!
鶴屋「って呼んでた祭壇だよ、祭壇。なんであの部屋にあるのかはおやじさんが教えてくれなかったっさ」
古泉「やはり……祭壇でしたか。ですが、何故『棺桶』と呼ばれているんですか?」
鶴屋「あっ、呼んでるのはあたしだけなんだけどね、子供のころからそう呼んでるんだけどね」
鶴屋「あの祭壇、中に収納スペースがあるんだよっ、上を開けて収納するための。あたしが寝転んだらちょうど棺桶みたいだったからそう呼んでたんだ」
古泉「なるほど、やはり人が隠れられるだけのスペースがある、と」
鶴屋「うん。あ、でも子供の頃のあたしで少し余る位だったから、もしハルにゃんが隠れてるんだとすると、けっこうキツキツかも」
朝倉「そんなところに8時間以上も……出てきたらいいのに……もう」ハァ
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/16(火) 02:14:28.48 ID:+PIrTVay0
鶴屋「まぁ、ハルにゃんが隠れている場所がそこだとしても……」
鶴屋「今この場所が分からないから見つけてあげられないんだけどねー……ふぅ」
古泉「…………」
朝倉「でも祭壇ってあけることができるんですね、そんなのあるんだ」
鶴屋「まー祭壇って言っても色々あるからね、国から宗教から。そういうのに合わせた作りになってるんじゃないかなっ?」
朝倉「へー、でも本当に何に使われてたんでしょうね」
鶴屋「さあ? 最近はあそこの部屋自体、碌に使ってないはずだからあの祭壇も使われてないはずだよっ」
朝倉「まさに入って隠れるにはうってつけですね、だからってあたしは入ろうとは思いませんけど」
鶴屋「あっはっは、ハルにゃんはあたしと似てるってことだねっ、それも子供の頃の」
古泉「(この閉鎖空間に入る前に感じた浮遊感……入る、というよりは落ちた?)」
古泉「(周囲は暗闇、そしていくら歩いても出口が見られない……)」
古泉「(『孤独』を感じた涼宮さんが発生させた閉鎖空間とするならば……)」
古泉「……同一の状況下を作り出す……?」
鶴屋「ん?」
朝倉「もしかして……脱出の方法でも思いついた? 名探偵さん」
古泉「……確証はないですが、試してみる価値がある方法を思いつきましたよ」
朝倉「……ふふ、さっすが長門さんに頼られるだけあるじゃない! よっ色男!!」バンバン!
古泉「っ、あっ、ありがとうございます……っつ」
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/16(火) 02:20:06.04 ID:+PIrTVay0
チカチカ
キョン妹「ん? なにあれー? 光ってる? キレー!」ビュン!ビュン!
キョン妹「人……? あれ? あれって古泉くん? 有希ちゃんにみくるちゃんも!? あれれっ?」
キョン妹「ここって……元の場所じゃないよねー? じゃあなんで古泉くんたちが……」
キョン妹「……あれかな? もしかして誰かが隠れてた場所だったりして!」ピコーン!
キョン妹「ありゃりゃー、それは悪いことしちゃったかも、一緒の場所に隠れるのはマナー違反だもんね!! かくれんぼの!」
キョン妹「……でもっ! こうなった以上は運命共同体だねっ!! 死なばもろともっ!!!」
キョン妹「あっちに近づいてキョンくんに一緒に見つけられちゃえ!!! いっくぞぉおおお!!!」オーイ!!!
キョン妹「っ、来たねっキョンくん! さあ! 捕まえるまでがかくれんぼだよっっ!!!」ビュン!
キョン「それは鬼ごっこのルールだろうがぁぁあああ!!!! かくれんぼは見つけたら終わりだぁぁああぁあああ!!!!」
キョン「よーやく見つけたぞぉぉおぉおおぉぉお!!!!! 逃がさんっっっ!!!!!」ドンッッ!!
キョン妹「わっ! キョンくんはやっ!! 負けないもんっっ!!」
キョン「バカやろーー!! だからもうかくれんぼのルールじゃねーよそれ!! おとなしく捕まれっっ!!!!」
キョン妹「捕まれと言われて大人しく捕まるバカは(ry ベロベロバー! こっこまでおいでっ!」
キョン「テ、メ、ェ!!!!」ビキビキ
キョン妹「へへー! ん―――? あれっ? なにっ? 光が―――大きく? っ!?」
キョン妹「えっ、やっ、こっちくる!!? ええっ!!? なんなのー!!?」クルッ!
キョン「んあっ!? なに引き返して、っっとぉ!? なんだなんだ? こりゃ―――って、おい―――っ!」
キョン妹「キョンくーーーーーーーん!!!!!!!」ダキッ!!
キョン「ぐほっっ!? お、お前……」プルプル
キョン妹「……あれ、やばくない?」ピカッ!!
キョン「おま―――」
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/16(火) 02:24:54.69 ID:+PIrTVay0
数分前
朝倉「それで? その方法っていうのは?」
古泉「あれです」ピッ
朝倉「あれ?」チラッ
鶴屋「……なにもないよ? 上には」
朝倉「もしかして……上が出口だって言うの?」
古泉「そのまさかですよ、まさしく出口は上に存在するのです」
鶴屋「ええっ? あたしたち扉から入ったんじゃなかったっけ?」
古泉「入ったようにみせかけて、実は落ちていたんですよこの場所に。感じませんでしたか? 浮遊感のようなものを」
鶴屋「言われてみれば……」
長門「 」
朝倉「空腹感は今関係ないから。でも古泉くん、上に出口があるとして、その、出る方法がなくない?」
朝倉「それに上が開いているようにも見えないし……」
古泉「だったらです」
朝倉「え?」
古泉「出口がないなら、作ればいい。開いてないなら開ければいい」
古泉「今ならそれが―――できるんですから」ボッッ!!
鶴屋「い、イリュージョン……すっげー」
朝倉「そ、それで出口を……?」
古泉「どうです? 試してみる価値ぐらいは、あるでしょう?」
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/16(火) 02:28:10.66 ID:+PIrTVay0
古泉「今この状況は、涼宮さんの置かれている状況の再現なんですよ」
鶴屋「ハルにゃんの?」
古泉「ええ、この暗闇、閉塞感、周囲に何もない孤独、まぁ我々は集団ではありますが……」
古泉「ここは、涼宮さんが入っている祭壇の中そのものなのですよ」
朝倉「そのもの……?」
古泉「おそらく、ですが」
鶴屋「んー? つまり探せばハルにゃんもここのどこかにいるってこと?」
古泉「いえ、あくまで涼宮さんは現実世界にいます。我々がいる場所は……そうですね位相違いの空間、というわけですよ」
鶴屋「…………?」
朝倉「あ、あとで説明します」
古泉「位相違いではありますが、涼宮さんは我々のすぐ近くにいる。孤独を感じた涼宮さんが引き寄せたのでしょう」
古泉「そして、ここが祭壇の中だとするならば……入口兼出口は一つしかありません」
朝倉「それが、天井ってわけね……うん、なるほど。納得した」
古泉「―――パンドラの箱というものをご存知ですか?」ボッ!
朝倉「ギリシャ神話の?」
古泉「ええ、あらゆる災害が詰まった箱と言われていますが、全ての災害が外に出た後残るものは希望であると言われています」ボッッ!!
古泉「見たところ、この空間には我々以外、誰も、何もありませんね」ボオッ!!
朝倉「……なに? もしかしてあたしたちが誰かさんにとっての希望とでも言いたいの?」クスッ
古泉「…………いえ、ただ」ボオオォッ!!!
古泉「――――――それが僕の『希望』だと言うだけですよ」ブンッッ!!!!
ゴォオオオォオオォオオォオォオ!!! キャーッ! アァアァアアアアア!!
パキンッ!!!!
118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 21:04:40.99 ID:2/l/4Vrf0
ハルヒ「(…………ダメね、もう出た方がいいわ)」
ハルヒ「(これだけ長いこと隠れていたら声出してでも探そうとするはず……それがないってことは……)」
ハルヒ「(あたしじゃなく、みんなの方に何かあったってことかもしれない……)」
ハルヒ「(なにか不思、おもしろい目にあってるかもしれない!)」
ハルヒ「(だったら尚更、今更だけど、こんなとこにこれ以上いるわけには……!)」ズッ
ハルヒ「(…………?)」グラッ
ハルヒ「え、なに? じ、地震? 今?」グラグラ!
ハルヒ「ちょ、うそっ! ダメっ! っ、えっ? えっ!!?」グッ!
ハルヒ「あ!? 開い―――っ!!?」バッ!!
ハルヒ「(そ、外に出されるっっ!!!?!?)」ドンッ!
ハルヒ「きゃっっ!!」バタッ!
古泉「っっっ!! 出たっ! 出れたっ!」ッタ!
ハルヒ「へ? え? えええぇっ!!?」
朝倉「わっ! 出た!! ホントに出れた!!」
朝比奈「んぅ……ほへっ? こ、ここどこですかぁ!?」
鶴屋「んっ? あれっ? ハルにゃんだ! ハルにゃんいた!! いたっさ!!」
長門「 」
ハルヒ「え……ま、待って。一体、何がどうなって……ん?」ブニ
キョン「……はやぐお˝り˝ろ˝お˝ま˝え˝ら˝!」グググ
キョン妹「あはっ!!」キャッキャ!
ハルヒ「キョンっ!!? 妹ちゃんも!! ってあぁ、ごめん乗っかってたのね……じゃなくて!!」
ハルヒ「この状況は!!? 一体なに!!? っていうかみんなどこにいたの!? あたしは確かにあの中に……」
朝倉「…………」フゥ
朝倉「古泉くん、それにキョンくん。言うこと、あるじゃない?」
古泉「ええ」
キョン「あぁ……」
古泉・キョン「「涼宮さん(妹)みーつけた」」
ハルヒ「あ……うん」
キョン妹「見つかっちゃったー。まっ、楽しかったからいっかー!」
119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 21:09:23.24 ID:2/l/4Vrf0
ハルヒ「ちょっと!! 見つけられたのはいいけど、いやよくない!! 一体見つけるのにいつまでかかってんのよ!!!」
朝倉「それに関して涼宮さんだっていつまで隠れてるのよ、制限時間いくらオーバーしてると思ってるのよ」
ハルヒ「う」
朝倉「おかげで長門さんが……」
長門「 」
ハルヒ「ごめーーん!! 有希ごめーん!! 今すぐディナーにしましょ!! ねっ! ね!? だからちょっとだけ時間ちょうだい!」
ハルヒ「この際、時間かかったのはもうお互いチャラにしましょ、そんなこといつまで言ってもしょうがないし」
ハルヒ「でも!! これだけはハッキリさせておいて!! 一体何がどうなってみんな急にあそこに出てきたの!?」
朝倉「あー、うー……それは……」
キョン「イリュージョンだよ」
ハルヒ「イリュ、いーや! そんなんじゃ騙されないわよ!! あんたそれ言えば許させると思ってんじゃないでしょうね!」
キョン「勝手にお前が納得してるだけだろう。それに、団長の元に団員が集まるのは不思議なこっちゃないだろう」
ハルヒ「う……ってそれは別に関係な―――」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「なっ、なによっ!」
キョン「みんな揃って腹減ってんだ、飯にしようぜ、な?」
長門「 」コクリコクリ
鶴屋「さんせーっ!! 実はもうペコペコでさーっ! なんかとてつもない悪夢見てた気分なんだーっ! うん? こういうことだよねっ?」
朝比奈「そういえばなんか嫌な夢見てた気が……うーん?」
朝倉「もう、探し疲れちゃったわよ」ヘナッ
キョン妹「ご飯なーに? 七味マヨネーズ!?」
ハルヒ「…………」
キョン「みーんな、ちゃんとお前を探してたんだよ」
古泉「あまりに涼宮さんが隠れるのがお上手で、随分待たせてしまいました、すいません」
ハルヒ「…………なによそれ、結局あたしの質問に答えてないじゃない……でも」
ハルヒ「……よく見つけました! これでいいでしょ! さっ、ごはんいきましょ! ごはん!!」
キョン「…………はぁ、これは自論だが」
古泉「……なんでしょう?」ヘタッ
キョン「かくれんぼで最後まで残る奴に、碌な奴はいないな」ハァ
古泉「……はは、同意できかねますね、それは」
120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 21:15:15.61 ID:2/l/4Vrf0
長門「……………………ごはん」
朝倉「!!?!?!? な、長門さんが……喋った!! 喋ったわよ!!!」
鶴屋「いやー、有希っこだって喋るよ朝にゃん」
ハルヒ「何言ってんのよ朝倉さん、有希は無口キャラだけど喋らないわけじゃないわよ?」
朝倉「そうじゃなくて!!! そうだけどそうじゃないのよ!!! 言語によるコミュニケーションをとったのよ!!?」
朝比奈「???」
ハルヒ「何言ってんのよ、まるで有希が言語以外のコミュニケーションをとる宇宙人みたいな言い方して……」
朝倉「んぐっっ!!!? ん、うぅ!! ううぅ!!! 長門さんも涼宮さんもバカ!!」
ハルヒ「えぇー……」
長門「……なぜ」
古泉「今回は、中々に疲れましたよ」
キョン「おー、よく頑張った方じゃねえか」
古泉「最大の褒め言葉として受け取っておきますよ」
キョン「にしても、ウチの妹と同じ時間隠れ続けるとはな……さすがというかなんというか、まぁ、ハルヒらしいな」
古泉「あなたの方は、8時間やそこらでは済んでないのでは?」
キョン「ん、些細なこったそんなもんは。それよか……随分と懐かしいもんがあるじゃねえか」
古泉「懐かしい……まさか、あの祭壇のことですか?」
キョン「何かの縁なのかね、これも。房右衛門のやつ大事に今まで受け継いできたのか……」
古泉「房右衛門……? あの、どちら様でしょうか? 昔の方のようですが……」
キョン「鶴屋さんの何代も前の先祖さ、んでもって……」
キョン「『佐々木』の子供でもある」ドーン!!
古泉「あぁ、鶴屋さんの……………………え? は?」
古泉「ちょ、ちょっとまってください。今、さ、『佐々木』さんと、そう、仰いましたか?」
キョン「おう、言ってなかったっけ? えー『佐々木』になる前の……何代前かは忘れたが」
キョン「俺の親友が『鶴屋』を名乗ってた時もあったってことだ」
古泉「…………まったく、あなたもあなたですよ」
古泉「衝撃の新事実を、また……こんなところで……はぁ」
キョン「そんな衝撃ではないだろう、だろ?」
121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 21:21:20.19 ID:2/l/4Vrf0
古泉「と、いうことはですよ。鶴屋さんは『佐々木』さんの正当な子孫ということですか?」
キョン「うん」
古泉「うん、って……そんな軽く、あっさりと……」
キョン「なんてことないだろ。『佐々木』の子孫なんて探せば山ほどいるぜ、なんせ平安時代にはもう存在してたんだからよ」
古泉「それはそうですが……」
キョン「ま、それが鶴屋さんという比較的身近にいたのは少々の驚きがあるがな」
古泉「その驚きをもう少し重々しく表現してもらいたかったですね」
キョン「ただ子孫なだけで、ハルヒみたいな『力』とかそういうがあるわけじゃないからな」
キョン「ただ、鶴屋さんは中々察しがいいお方だ。そういう『佐々木』由来のところはあるかもしれん。他の子孫達にも少しはな」
古泉「間違いなく大物のオーラがありますからね、鶴屋さんは……しかし、子孫にも『力』が受け継がれていないとなると……」
古泉「やはり『佐々木』という概念のような存在を打ち壊した涼宮さんは、とんでもないお方と言えるでしょうね」
キョン「まーな。この先、今ハルヒの持ってる『力』がどこにいくかも分かんないしな」
古泉「僕には規模の大きすぎる話ですね……もう一ついいですか?」
古泉「あの祭壇は祭事などを行うためにあなたがおつくりになったものですか?」
キョン「あー、まぁ、あれはだな……言ってしまえば俺がつくったものであるし、本当は棺桶なんだよあれ」
古泉「なんと……それは……」
キョン「『佐々木』いや、当時『鶴屋』の俺の親友が死んだとき用につくったものでよ、本当は土葬する時一緒に埋めちまうはずだったんだが」
キョン「どこから出てきたか遺言状に、『よくできた棺桶だから埋めるのは勿体ない』なんて書いてあるもんだからよ」
キョン「その時代そんなに拘束力を持たない遺言状なのに、息子の鶴屋房右衛門ってやつがその通りにしてよ」
キョン「まぁ、それでここまで受け継がれてきたってわけだとは思う」
古泉「そんな壮大なことが……」
キョン「にしても埋めるためのものなのに勿体ないってどうなんだよ、結局今の今まで使わず受け継がれてるし、保存状態もいいし」
古泉「それだけ大事に受け継がれてきたというわけですよ。しかし、まるでオーパーツのような祭壇ですね」
キョン「俺に時代は関係ないからな」
122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 21:26:19.56 ID:2/l/4Vrf0
キョン「まぁ、あれ本当に祭壇としても使える親切設計だからな、当時の俺は『発明王』と呼ばれてたし」キリッ
古泉「それは別の人だと思いますが……しかし、そんなに大事に受け継がれてきたものが別荘の、それもこのような部屋にあるとは……」
キョン「あー、それは多分ここが『鶴屋』の生まれ故郷だからだな」
古泉「ほぅ……」
キョン「で、部屋の内装については……一度は死人が入った棺桶なわけだし、霊的なあれでアレな理由があるんだろ」
古泉「ボカしましたね」
キョン「こればっかりは鶴屋家の当主に聞かなきゃわからんだろ、代によって家柄だって変わるし」
古泉「……今日は随分と僕の質問に答えてくれますね」
キョン「あぁ? まぁ……かくれんぼを頑張った褒美みたいなモンだ、ちゃんと全員見つけたようだしな」
古泉「では、そのお言葉に甘んじて……最後に一つ質問してもよろしいですか?」
キョン「なんだ?」
古泉「『鶴屋』の子、鶴屋房右衛門さんですが……」
古泉「この方の父親は……あな―――」
キョン「ないない、鶴屋家に俺はそういう関係を持ってねーよ」
古泉「言い切りましたね。では『鶴屋』とはどのようなご関―――」
キョン「質問はさっきで最後と言っただろ?」
古泉「これはこれは……勿体ないことをしてしまいましたね」
キョン「……と、言いたいところだが、特別にサービスしといてやる」
古泉「おぉ、あなたが僕にサービスとは……雹でも降りますかね、今日は」ニコニコ
キョン「(余裕ぶっこいてても知らねえぞ俺は……)」
キョン「俺が、『あいつ』との関係を語る以上」
キョン「『親友』以外、それ以上もそれ以下の言葉はでてこねーよ」
古泉「なんと、既に分かり切ったことを聞いてしまいましたね」
キョン「……まったくだ、分かり切ったことを聞くんじゃねーよ」
キョン「……………………………………ったく」
123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 21:30:59.63 ID:2/l/4Vrf0
古泉「(『佐々木』の子孫……予想していなかったわけではありませんが……)」
古泉「(いかんせん、我々は『佐々木』という人物も、その受け継がれてきた力の系譜も知らない)」
古泉「(調べるあても、力の痕跡すらも感じ取れない……)」
古泉「(謎が謎を呼ぶというのはこういうことでしょうか、彼と出会ってもう一年近くになりますが謎は増すばかり……)」
キョン「古泉」
古泉「(鶴屋さんにしてもそうですが、まるでそのような、『佐々木』の子孫であるような素振りもなかった)」
古泉「(涼宮さんや僕たちと違って本当に純粋な一般人、それでいて涼宮さんと近しい位置にいる……)」
古泉「(これを単なる偶然で片づけていいのか……はたまた涼宮さんに関わった人物全てに『佐々木』の血が流れているのか……)」
古泉「(……ひょっとすると僕の中にも『佐々木』の力の系譜である誰かの血が流れているのかも……)」
古泉「(……まさか、超能力者とはそういう―――)」
キョン「古泉って」
古泉「っ、すいません。少し考え事をしていまして……なんでしょう?」
キョン「いや、何かについて考えるのは結構なことだが……」
キョン「まずは目の前のことから考えた方がいいと思うのは俺だけじゃないと思うぞ?」
古泉「目の前の……こ、と……」ピタッ
新川「お待ちしておりました、さあディナーの準備は整っていますぞ」
ハルヒ「ごめんねっ! こんなに遅くなっちゃって、絶対残さないから安心して!!」
長門「 」
朝倉「長門さん、落ち着いて。ご飯は逃げないから、ね。ね」グググ
朝比奈「ふわぁ……! おいしそうですぅ!! うぅ……!」
鶴屋「たまげたっ!! すんごい腕してるね新川さんっ!! ウチのシェフにだって負けないぐらいっさ!!」
キョン妹「わーー! おいしそーっっ!!!」
古泉「……あの」
森「さあさ、古泉様もお席にお座りになって……」
森「ゆっくり、していってくださいね」ゴゴゴゴゴゴ!!!
古泉「ふ、不可抗力です!!!! 不可抗力なんです!! 今回僕は頑張りました! 頑張ったんです!!! 本当なんですぅ!!!」
キョン「必死ダナー」
124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 21:35:34.84 ID:2/l/4Vrf0
森「ふふ」スッ
古泉「(あぁ……これも運命なのだとしたら僕は僕の血を呪―――)」ポンッ
森「よく頑張ったみたいですね、お疲れ様です」ボソッ
古泉「えっ?」
新川「森」
森「失礼しました、古泉様。肩に埃がついていたもので」ニコッ
古泉「え、えっ……はい」
キョン「よかったじゃねえか古泉。お前の功績はちゃんと分かっててもらえたみたいだぞ」
古泉「……はい、というよりも思い返してみれば……」
古泉「僕が不当に説教や折檻を受けたことなど、ただの一度もなく全て指導や反省など、意味のあるものでした」
キョン「被害妄想ってわけだな。ブラック企業じゃあるまいし、ちゃんと評価してくれてるじゃねえか」
古泉「……どうやら僕は、涼宮さん以外にも良い上司に恵まれているようです」ニコッ
キョン「ハルヒ以外にもって、それに上司っておま―――」
ハルヒ「ちゅうもくっっ!!!!」バン!
キョン「近ぇよ、俺にしか言ってねえだろそれ」
ハルヒ「ちょっとは動じなさいよ」
キョン「やだね」
ハルヒ「はいはい、みんなもちょっと注目してもらえるかしら?」
キョン妹「はいはーーい!」
朝比奈「はいー?」
鶴屋「んっ?」
長門「 」プルプル
朝倉「が、頑張って長門さん!! 言わばあれは多分乾杯の挨拶だから!! ホントのホントに最後だから!!」グググ!
125: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 21:39:20.52 ID:2/l/4Vrf0
ハルヒ「良いかしら? ゴホン!」
長門「 」
朝倉「ふぬぬ……っっ!!」ググググ!
朝比奈「(い、いいのかな……?)」
ハルヒ「えーっとまずは……そうね、みんな色々とありがとう」
ハルヒ「この合宿のことだけじゃなく、映画とか、もっと日常的な団活のこととか!」
ハルヒ「あたしは普段口に出して言うタイプじゃないから、こういう場で口に出して伝えときます!」
キョン「なんだなんだぁ、急にらしくねぇハッ!もしかして……SOS団解散式なのかっっ!!?」ガタッ!
朝比奈「ええっっ!!?」ガタッ
古泉「違います、座っていてください」
鶴屋「みくるもっさ」
キョン・朝比奈「「あ、はい」」スッ
キョン妹「ええっ!!?」ガタッ!
キョン「ワンテンポ遅ぇよ、座れバカ」
ハルヒ「中々追い求めてる不思議ってのは見つからないけど、結構満足してる日を送れてると思うわ!!」
ハルヒ「キョンも有希もみくるちゃんも古泉くんも、臨時メンバーの朝倉さんも、鶴ちゃんも」
ハルヒ「みんながいて、そういうのって作られてるんだと思う! 今回の合宿然りね!!」
朝比奈「ずずみやざぁん……」ズビ
鶴屋「ええっ、今泣くとこないよーみくるー」フキフキ
ハルヒ「まぁ、長々と話すのもあれだし、つまりあたしが何言いたいかと言うと……」
古泉「涼宮さん、あと『10秒』です」
ハルヒ「うえっ!? こ、古泉くんにしては随分急ね! え、えーっと!」
朝倉「す、涼宮っさんっ!! あと、『5秒』っっ!」ググウグッ!
長門「 」ギチチッ!
ハルヒ「つっ、つまり!! あたしが言いたいことは――――――っ!!!」
126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 21:41:44.16 ID:2/l/4Vrf0
ハルヒ・キョン「「この1年間、お疲れさまでした、ありがとう!!ってこと!! はい、かんぱーい!! あけおめーっっ!!!!」
127: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 21:46:06.52 ID:2/l/4Vrf0
ハルヒ「って」
ハルヒ「新年から一言一句違わず真似してんじゃないわよぉぉおおぉぉおおおぉおぉおぉおおぉおおおお!!!!!!」
キョン「これが新年初トリック……とでも言っておこうかね」
キョン妹「(ふふっ、ここは空気を呼んで二人に言わせてあげるあたしなのであった!」
キョン「後半聞こえてるぞお前、何言ってんだアホ」
朝比奈「あっ、あけましておめでとうございますー。今年もよろしくお願いします!」
鶴屋「あけおめーっっ!! ことよろーっっ!! 畏まった場ではこの後嫌でも固いこと言わなきゃだからっ! ここぐらい崩させてねっ!」
朝倉「ふぅ……新年か、バタバタしたまま迎えちゃったわね……長門さん、あけましておめでとう」
長門「おめでとう」グアッツグアッツ!
朝倉「見向きもせず一心不乱に……はぁ」
古泉「あけましておめでとう、ございます。今年もよろしくお願いいたします」
森「こちらこそ、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます」
古泉「…………ははっ!」ニコッ
森「…………ふふっ!」ニコッ
ハルヒ「ん」ズイッ
キョン「なんだその手は?」
ハルヒ「何言ってんのよ、もちろんお年玉よ?」
キョン「馬鹿野郎、お前がやってるのはお年玉ではなく、お年玉の催促だ。誤解を生むようなこと言うんじゃない」
ハルヒ「なんでもいいけど、お年玉。よこしなさい?」
キョン「ほれ」スッ!
ハルヒ「うえっ!!? な、なによこれっ!? お、っも……!!」ズンッッ!
キョン「なんでもいいって言うから、『落とし玉』をだな……」
ハルヒ「くだらない!! くだらなすぎるっっ!! 今日日親戚のおっちゃんでも自粛するわよこんなもの!!!」
キョン「でもスケールが違うだろ? 重すぎて手が動かせないぐらいに。実現できちまうのが俺クオリティ」
ハルヒ「はっ、早くどけなさいよっ!!! くっ、全然動かないわよこれっ!!」プルプル
キョン「……まっ、俺を頼るってこたぁ、これは一種の表現だよ。新年の抱負的な」
ハルヒ「? なによそれ?」
キョン「……ハルヒ、お前は今年も―――」ヒョイッ
ハルヒ「わっ!」
キョン「俺に振り回される年だってこった! 今年もよろしくな、ハルヒ」ニッ!
ハルヒ「…………はん! 望むところよ! 今年もよろしくっ、キョン!」ニカッ!
多丸兄弟「「あの……」」
猫はどこ行った?(マジで) 完
154: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 22:58:42.46 ID:4iZQoEdV0
ハルヒ「うんっ! うん! これはっ! うんっ!」ガツガツ!
ハルヒ「あたしってさ! 今までおせちのこと特においしいとか思ったことなかったのよね! おか、母親のせいもあるんだけど」
キョン「唐突になんだお前、新年から」
ハルヒ「でもね、このおせち。これはほんっっっっとにおいしいの!! もうみんなに食べてほしいぐらい!!!」
朝倉「いやみんな食べてるわよ……普通に」
長門「…………」モシャモシャバクバク!!!
朝倉「…………普通に」フイッ
キョン「現実から目を逸らすな朝倉」
鶴屋「いやー! しっかし新川さんはホントに料理がうまいんだねっ!! 本職なんだっけ? 傭兵?」
ハルヒ「いやホント。正月からこんなにおいしいものが食べれるんだから合宿やった甲斐があるってもんよねー!」
長門「……コクリ」バクバクバクッッ!
朝倉「そこ、微かに返事をしない。合宿の目的ご飯じゃないから」
朝比奈「……」ジィ
森「あの、何か……?」
朝比奈「……参考にさせていただきますっ!!」バッ!!
鶴屋「なにをっさ?」
キョン妹「キョンくーん!」
キョン「なんだ? お年玉という名のげんこつなら与えてやっただろう。もう一回か?」
キョン妹「そのお年玉は今度キョンくんを起こす時に返す予定ー、そうじゃなくってぇ」
キョン「ちょ、聞き捨てならんぞ!! 寝込みを襲うのは反則だ!!!」
朝倉「寝込んでなきゃ起こす必要もないんだけど……」
キョン妹「もう一回かくれんぼしよーよ!! みんなで!! やろーー!?」キャッキャ
キョン「……だとよ、古泉。どうする?」
古泉「妹さんには大変申し訳ないのですが……本日は、昨日の内に消化できなかったイベントを行うつもりです」
キョン妹「えーーっ! それって面白いやつー?」
キョン「すまんな。子供は平気で空気を読まず毒を吐く生き物なんだ、許してやってくれ」ゴツン!
キョン妹「あいてーっ!!!」
古泉「もちろん、楽しんでもらえるよう、こちらとしても最大限、努力させていただきますよ」ニコッ
155: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 23:03:23.90 ID:4iZQoEdV0
キョン「しかしだな古泉、せっかくスキー場に来ているのに室内遊戯とは如何なものかとは思うぞ。しかも元旦から」
古泉「それについては至極最もな意見だと重々承知しています、ですから僕はまず、最高意思決定機関に提案をしにいきました」
キョン「そんなにやりたかったのか……」
古泉「まぁ、せっかく準備しましたから」
朝倉「交渉する相手が見えているのはやりやすいわね……」
キョン「んで、ここまで言うからにはすでに了承を得てるっつぅことだな」
古泉「ええ、二つ返事で快く許可してくれましたよ。ただし『絶対に面白いものにすること!』と注文されましたが……」
キョン「答えられるのか?」
古泉「『機関』一同をもって、みなさんを満足させるつもりですよ」
朝倉「前みたく、キョンくんやあたしたちが仕掛ける側にまわることもなく?」
古泉「前回はドッキリのようなものでしたから、今回はゲームですよ。みなさんが一様に楽しめるかんじのね」
古泉「(協力してもらいたいことがあるというのはありますがね)」
キョン「(面倒くさいのはパスだぞ)」
古泉「」ビクッ!
朝倉「? どうしたの?」
古泉「い、いえ。さて、夜にはこの別荘を後にしなければなりませんので……そろそろ始めましょうか」
キョン「……よし! じゃあ俺は部屋で怪しいことやっとくから終わったら起こし―――」ガシッ!
ハルヒ「そろそろ始めるのね古泉くん! いいわ! 全員集合ーー! もちろんあんたもよ!」グググ
キョン「……これだよ」ハァ
朝倉「当然の結果よ。はい、長門さんもそろそろ……うん、まぁ話は聞いといてね?」
長門「…………コクリ」バクガッツゥ!!
キョン妹「かくれんぼーーっ!? おにごっこーーっ!?」
キョン「しねえっつってんだろ。今度は俺がホンマもんの『鬼』になるぞ。マジで。ガチで」
ハルヒ・キョン妹「「見たいっっ!!!」」キラキラ
キョン「……これなんだよ」ハァ
朝倉「ま、そうなるわよね、うん」
156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 23:07:53.72 ID:4iZQoEdV0
古泉「えー、昨日のかくれんぼが盛り上がり、時間が押したため出来ずじまいだったゲームを今からやりたいと思います」
キョン「異議あり!! 昨日のかくれんぼが盛り上が―――」
朝倉「あなたも空気読んで黙れないタイプの人だもんねっ!!!!」ガシッッ!
キョン「ムググ……」
鶴屋「一樹くん考案のゲームなのかいっ? それは大いに期待できそうだねっ!! お姉さんハードルあげちゃうよー!?」
朝比奈「それで、何をして遊ぶんですかー?」
キョン妹「みくるちゃん『で』遊ぶ―!!」ピョーン!
朝比奈「きゃあ! も、もう危ないですよー」
キョン「あ、朝比奈さん『と』ではなく、朝比奈さん『で』……だと? 貴様っ……俺も混ぜんか――っ!!!!!」ガッ!!
ハルヒ・朝倉「「黙りなさい」」ボゴッッ!!
キョン「グヘアッッ!! ま、毎度毎度ひどすぎるんだよな。この二人からの物理的ダメージ……」
古泉「では、少し場所を変えましょうか。広い空間を使う遊びでして……」
ハルヒ「広い空間を使う……あれかしら、ミステリーサークル作り!」
キョン「んなもんお前ぐらいしかやらねぇよ」
鶴屋「んー、ドッジボールとかかなっ!?」
朝比奈「し、室内ではさすがにやらないんじゃ……」
朝倉「長門さん、移動ですって。移動しましょ? ね?」
長門「……」フルフル バクバク
朝倉「だ、大丈夫だから! 今度はお昼ご飯抜きとかディナーの時間が遅れるとかはないから!」
長門「…………」ピタッ
朝倉「…………多分」
長門「……」バクバクバクバク!!
朝倉「長門さぁぁあああああああああああああーーん!!!!」ガッシィ!
157: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 23:12:06.43 ID:4iZQoEdV0
ハルヒ「あ、やっと来た! 何してたのよ有希、朝倉さん!! ゲーム始めるわよ!!」
朝倉「あ、あはは……ごめんなさい」
長門「…………」
朝倉「(ちょ、いつまで食堂の方に顔向けて首固定してるのよ!!! くっ、未練も後悔も残したような目してっ!!!)」グググ!
長門「(……わたしにはまだ、あそこにやり残したことがある)」グググ!
朝倉「(やり残したっていうか食べ残しただけじゃないの!!! いや残してなかったけど食べ足りなかっただけでしょぉおが!!!)」
朝比奈「(な、なにしてるのかな……?)」
ハルヒ「それじゃ! 古泉くん! ゲームの内容を発表して頂戴っっ!!!」
古泉「はい、それでは発表させていただきます」
キョン「古泉一樹のぉぉお!! 好きな女子ルゥアンキングゥゥゥ!!!!」
キョン妹「一位はぁこの人ォ!! 眉目秀麗、面倒見が良いTHE お母さん! 母性全開、朝倉涼子ォォォォオオォオ!!」
朝倉「えっ」ドキッ
朝比奈「……っ!」ギリッ!
鶴屋「みくる、落ち着くっさ」ポンッ
ハルヒ「古泉くんっ! それは真か否か……ここでハッキリさせてもらうわっ!!」キュピーン!
朝倉「えっ、ちょ、い、今? じゃなくて、ていうかキョンくんが勝手に!」ワタワタ!
古泉「あ、あのゲームの内容は……?」
キョン「ゲームの内容はズバリ『本物はどれだ?(仮)』だが、予定を変えてお送りしまーす」
古泉「ええっ!? アッサリいったーーっっ!!?!?」ガーン!!
キョン妹「ちゅーう! ちゅーう!!」
古泉・朝倉「「それはさすがに違う!!!!!!」」
朝倉「色々飛ばしすぎでしょっっ!!!!」
鶴屋「ほほーう朝にゃん、色々とは? お姉さんに色々聞かしてもらいたいなぁ」ガシッ!
ハルヒ「あらあら朝倉さん、ウチの副団長に手を出すとは、あなたも中々計算高い女ねぇー!」ガシッ!
朝倉「だ、だから今そんな話じゃ……ていうかあたしは何も……あの……っ!!」
古泉・朝倉「「ゲームは!!!?!?!??!?」」ガーン!!
158: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 23:15:34.40 ID:4iZQoEdV0
キョン「と、二人仲良くツッコんだところで、一先ずこの話題は置いといて」
鶴屋「えー! 気になるっさ!」
ハルヒ「そーよ、そーよ!」
朝比奈「…………」ブツブツ
鶴屋「みくるなんてさっきからブツブツ言っててなんか怖いっさ!!」
朝倉「あなたたち……既にゲームのこと忘れてません? っとおーっと長門さん? どこに行こうとしているのかなぁ? そっちは食堂よ?」ガシッッ!
長門「……ゲーム、しようと」
朝倉「まだルールも説明してないわよー? 勝手にかくれんぼ始めようとしないでくれる?」
キョン妹「かくれん―――」
キョン「しねぇって、古泉進めろ」
古泉「邪魔したのはあなたじゃ……いえ、進行します」
古泉「それでは改めてゲームの内容の説明ですが……」
ハルヒ「……」
鶴屋「……」
ハルヒ・鶴屋「「ハッッ!!? 今からゲームするとこなの忘れてた……」」
朝倉「ホントに忘れてんじゃないの!!! 鶴屋先輩、先輩ですけどすいません。あなたたちバカなの!!?!?」ビッシィ!!
ハルヒ「いやー、古泉くんと朝倉さんがちょっと衝撃すぎてねー!」
鶴屋「だねだねっ!! 鼻からスイカが出るくらいビックリしたっさ!」
朝倉「それ出産のときの例えですよね、というかあたしと古泉くんが言ったわけじゃないし……ハッ! また話題がずれてる……」
朝倉「こ、古泉くん、説明お願いします!」
ハルヒ・鶴屋「「ヒューヒュー!!」」
朝倉「中学生か!!!」ビシッッ!!
キョン「キレッキレだな、朝倉」
159: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 23:20:00.03 ID:4iZQoEdV0
古泉「え、えー幾度となく中断されたゲームの内容説明ですが、そろそろ本当に始めさせていただきます」
古泉「と言いましても先ほど彼が漏らした通り、題名としましては『本物はどれだ?(仮)』を仮題としています」
キョン妹「意義ありっ!!! なんでキョンくんが漏らしたこと古泉くんが知ってるのかなっ!!?」ビシッ!
キョン「いやビシッ! じゃねーよ、俺漏らしてないから。漏らしたってそういう意味じゃねーから。古泉、誤解を生むような発言はよせ」
ハルヒ「……ホッ」
キョン「……なんか他に勘違いしてそうな人とかいそうだし!!!!」
古泉「失礼しました。ではゲームの説明を行います」
古泉「仮題の通り、これは『本物』を探すゲームとなっています」
鶴屋「『本物』を探す……? うーん、いまいちピンとこないけど……」
朝比奈「ブツブツ…………ハッ!! げ、ゲームは!? は、始まってますか!?」
鶴屋「おかえりみくる、ワンテンポ遅い復帰だけど、まだゲームは始まってないから安心していいよ」
古泉「朝比奈さんも帰還したところで、例題です」ゴソゴソ
キョン「こら、どこイジってんだ古泉!!」
古泉「ポケットですよ」
朝倉「むしろキョンくんがどこにツッコんでんのよ」
朝比奈「つ、っこ……む……?」
鶴屋「みくる、ダメっさ」
キョン「今のは朝倉が悪い、意味深すぎる発言はダメだ」
朝倉「ご、ごめん……え? ごめん?」
古泉「はい、ではこの二枚の硬貨、どちらが『本物』でしょうか?」キラーン!
ハルヒ「硬貨……?」
キョン妹「あーっ! 貨幣損傷等取締法だーっ!(多分)」
キョン「いや、この場合は通貨及証券模造取締法だぞ、妹(知らんけど)」
古泉「…………」
朝倉「いやな兄妹ね……」
160: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 23:25:32.81 ID:4iZQoEdV0
ハルヒ「どっちが本物って……どっちかは偽物ってこと? それは本当に法律的にアウトだと思うけど……んー?」ジィイ!
鶴屋「うーん、よく見ても分かんないねー? これ両方本物じゃないの!? そっくりだよ!?」ジイィ
古泉「実はこれ、どちらかが全く別の素材で作られたものなんですよ」
ハルヒ「別の素材……?」
キョン「MAD素材か……」
朝倉「……」スルー
キョン「……なるほど、小ボケはツッコむまでもない、と」
朝倉「言ってないけど」
鶴屋「んーわかんにゃいなぁ……」
古泉「分かりませんか? 偽物はこちらの硬貨です。どうです? 一見しただけでは分からないでしょう?」
ハルヒ「えー? こっちがホントに偽物なの? 本物と変わらないけど……それで? 全く別の素材ってのは?」
古泉「これです」グニー パキッ!
ハルヒ「っ!!? 曲がった!!? 割れたっ!!?」
キョン妹「!! 今度こそ貨幣損傷等取締法だーっ!!」
キョン「ああ、そのようだな妹よ」
朝倉「(なんだこの兄妹)」
鶴屋「分かった、粘土だねこれ!! へーっ! すっごい良くできてるねこれ!!!」
朝比奈「あっ、粘土……古泉くんが銅を曲げる怪力かと……」ホッ
古泉「このように、一見して本物と区別できないようなものを当ててもらうというゲームです」
ハルヒ「面白いけど……なんか地味じゃない? 大丈夫なの古泉くん」ジィ
古泉「あくまでこの硬貨は例題ようですので。といっても結構苦労して作ったんですけどね、これ」フゥ
朝倉「なら割らなきゃよかったんじゃ……」
古泉「……演出上、どうしても、ね」
朝倉「……大変なのね、色々と」
161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 23:30:53.87 ID:4iZQoEdV0
古泉「それでは……第一問といきましょうか。森さん、お願いします」
森「承知しました」バッ!
ハルヒ「ん? これ別荘で食べた料理じゃない……そっかこの中に本物ってことは……これほとんどが偽物ってこと!?」
長門「……」バッ!
朝倉「……ホント現金で正直なのね」
鶴屋「あれだねっ!! テレビでやってる食品サンプルを当てるのを実際ににやってみるって感じなんだねっ!!」
古泉「そのような感じです。しかし、こちらの品は食べる以外、確認のため触れる、嗅ぐなどしていただいても結構です」
ハルヒ「嗅いでもいいの!? そんなことしちゃバレちゃうんじゃ……バレない自信があるってコトね!!」
古泉「その通りです」ニコッ
キョン妹「んー」クンクン!
朝比奈「えっ、なに?」
キョン妹「みくるちゃんは本物だ―っ!」
朝比奈「???」
キョン「どれどれ……」クンク…
朝倉「何人の匂いを嗅いでんのよっっ!!! 変態っっ!!!」ドゴッッ!!
キョン「オゴッ!!」バタッッ!
長門「……」ジィイ
鶴屋「わーお、真剣だね有希っこ! でも見るだけでいいのかい? 触っても嗅いでもいいらしいよ?」
長門「食べるまでは手をつけない、食事のマナー」
鶴屋「おおぅ、食べるつもりなんだ……さっすがフードファイターだねっ!!」
ハルヒ「むぅ……このパンは……本物? いや、偽物……かしら? 齧るのはセーフだっけ?」
古泉「それはなしの方向でお願いします」
キョン妹「なーんだ」
朝比奈「んー?」
キョン「お前、朝比奈さんを甘噛みなんてしたらマジで校舎裏呼び出しルートだったからな、自重しろよ、おい」グギギ!!
キョン妹「えへへー!」
朝倉「しょ、小学生のしかも女の子に向かってマジになってる高校生って……」ヒキッ
162: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 23:37:03.67 ID:4iZQoEdV0
長門「…………」ジィ
朝倉「(……でも、長門さんをして結構悩ませるって本当に中々いい出来みたいね)」
朝倉「(さすがに構造情報を観測したら分かるんだろうけど……それじゃゲームが成立しな……)」
長門「…………」ブツブツ
朝倉「ストォォオオォオップ!!! 長門さんストォォオオォオップ!!!!」ガッシィイ!
長門「止めないで、ムグ」
朝倉「止めるわよ!! 止めるわよ俄然!!」ガシィ!
朝倉「(これはゲームよ長門さん!! そんなことに情報操作なんか使っちゃダメじゃない)」
長門「(五覚だけでは判断がつかなかった)」
朝倉「(そういうゲームだもの!)」バーン!
長門「(……食べたかったから)」
朝倉「(理由になってない!! 頑張って本物探して!!! 五感をフルに使って!!!)」
長門「…………」
朝倉「ファイト長門さん」
長門「…………」スタスタ
朝倉「お、本物はそっちのスープ……じゃなくてフルーツ……じゃなくてコールスロー……じゃなく、ハッ!!」
長門「…………」ダッ!!
朝倉「コラーー!!!! 食堂に逃げ込もうとしないの!!! 我慢なさい!!! ほら! 食材は目の前のどこかにあるわよ!!」ガッシィイ!
長門「……それが分からない」
朝倉「だからって目の前の問題から逃げないの!! どこかに本物はあるはずだから!!」
長門「わたしは本物しかない空間に行きたい」グググ!!
朝倉「欲望のままか!!! ていうか抵抗する力強っっ!? ゲームに集、中、し、な、さ、いぃぃいぃい!!」グググ!!
長門「食べ物の誘惑で集中なぞ不可能」
朝倉「カッコよくカッコ悪いこと言わないの!!!!」
朝比奈「(なにやってるんだろう……朝倉さんと長門さん)」
鶴屋「すっげー! これ卵料理のはずなのになんだか段ボールみたいな味するよ!!」モグモグ
朝比奈「鶴屋さん!!? 食べるのは禁止ですよ!!?!? ていうか段ボ、えっ? ええっ!!?」ガーーン!
163: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 23:41:39.19 ID:4iZQoEdV0
ハルヒ「むー正直舐めてたわ……ここまで分からないなんて……確かに舐めもしたけど」
キョン「ルール無視して齧ったり食べたりしたらえらい目にあったな……今猛烈な寒気がきてる」ブルッ
キョン妹「舌が痛いよー! うえぇ!」ヒリヒリ
古泉「すいません。みなさんがルールを破るとは……『ほとんど』考えていませんでした」
キョン「嘘つけ、絶対破ると思ってこんな罠しかけたんだろ。むしろ守る奴のが少ねーよ、このメンツじゃ」
古泉「さあ? それでは、みなさん答えは分かりましたか?」
ハルヒ「全然っ!! 悔しいけど全く分からないわっ!! 食べても齧っても!!」
鶴屋「同じくっ! いやーさっきのアレ食べてから舌おかしくなったかな? どれ食べても同じ味がするんだよねー!」
朝倉「食べないでくださいってば……でもあたしも分からなかったわ、すごいわねこれ」
朝比奈「……あの」
古泉「はい、朝比奈さん」
朝比奈「あの、抹茶のケーキなんですけど……あれが『本物』でしょうか?」
古泉「…………お見事!! 正解ですよ朝比奈さん。まさかこの問題で正解者がでるとは、正直予想外ですよ」
朝比奈「や、やったぁ!」パアァ
キョン「EXCELLENT!! さすがです朝比奈さん!!!」グッジョブ!
長門「……」バッ!
朝倉「なにフォーク準備してるのよ、食べる気? 食べる気ね長門さん」
ハルヒ「すっごいわねみくるちゃん!! いつの間にそんなスキルを!!?」
朝比奈「あ、あの。いつも部室でお茶入れてるから……その、お茶の匂いが区別できるようになって」
鶴屋「それすごくない? すごくないかいそれっ!?」
朝比奈「で、他のは分からなかったけど、この抹茶は本物かなーって思って……思いました」
古泉「素晴らしい回答です。朝比奈さんあの精巧につくられた贋作の中見分けるのは至難の業ですよ」
朝比奈「え、えへへ!」ニコニコ
キョン「朝比奈さんに4億ポインツっっ!!!」
朝倉「さっそくインフレしてない? いや基準とか知らないけど、ていうかこれポイント制なの?」
179: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 20:42:44.96 ID:ze4UR9wn0
ハルヒ「くっそー! みくるちゃんに先越されるとはっ……古泉くん第二問よ! 逆転の第二問っ!!」
キョン「4億ポイント差はほぼ逆転不可能だな、これ以降一問2ポイントぐらいだし」
朝倉「デフレだった!!?!? なにその急激な落差っ!!」ガーン!
長門「…………」モグモグ
朝倉「こっちもこっちでちゃっかりいただいちゃってるし……」
鶴屋「あたしもみくるに負けないよーっ!! さあこいっ!! なんでもこいっ!」
キョン妹・キョン妹「「どっちが本物でしょー?」」アハハー!
朝倉・鶴屋「「!!?!?」」ビクッ!!
古泉「……では、第二問です」
キョン「漢古泉、意外にもここをスルー」
古泉「森さん、お願いします」
森「はい」パチンッ!
多丸・多丸「「や、やあ」」
朝倉「まさかの妹さんがネタつぶしーーーっっ!!!!」ガーーン!
ハルヒ「しかもこれ森さんお願いしますってかは多丸兄妹にお願いすべきなんじゃ……」
鶴屋「多丸兄弟が森さんのスタッフみたいな感じになっちゃったね!!」アッハッハー!
キョン「やめろぉ!! これ以上言うと多丸兄弟の立つ瀬がないっ!! 古泉っ! 進めろっ!」バッ!!
古泉「は、はい! みなさんっ! 見ての通り第二問は多丸圭一さんに扮した多丸裕さんを見分けるというものです」
裕「(なんか、すごい気を使われてる気がする……)」タハハ…
圭一「(顔に出すことじゃない、我々は仕事をこなすだけだ)」
180: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 20:47:07.28 ID:ze4UR9wn0
ハルヒ「ふぅむ……」ジロジロ
鶴屋「むむむ……むぅ?」ジロジロ
多丸「ははは、この年になっても女の子に見つめられると緊張してしまうね」
キョン「変態さんか?」
古泉「ピュアと言い換えてください」
朝倉「外見はもちろん、声も雰囲気ですらもそっくりに見えるわ」
朝比奈「これってどうやってるんですかぁ?」
古泉「トップシークレットですよ。まぁ、卓越した変装スキルを持ち合わせている人がいる、ということで」
ハルヒ「骨格とか声帯とかってそんなに簡単にいじれるものなの? どこぞの三世じゃあるまいし」
キョン妹「いじれるよ?」テノール
朝倉「よ、幼女から聞きなれたおそよ男子高校生とは思えない声が!!?」ビクッッ!
キョン「おい」
鶴屋「あっはっはー! キョンくんの物真似っ!? さっすが兄妹よく似てるっさ!」
ハルヒ「古泉くん、これって抓るのはありなの?」
古泉「ええまぁ、あまり痛いのはご両名に申し訳ないのでお心添えをお願いします」
ハルヒ「じゃ失礼するわね」ギュウウゥ!
多丸・多丸「「いででででででででででで!!!!」」
古泉「涼宮さんっっ!!?!?」ガーン!
キョン「お前、こいつがどんな女か分かってやらせたのか? だとするとご両名が可哀想だぞ」
ハルヒ「取れないわねぇ……マスクで変装してるとかじゃないのかしら? あ、ごめんなさい、つい夢中になってたわ」パッ!
多丸「は、はは……まぁそんなに簡単に解けてしまっても困るからね」
181: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 20:51:51.21 ID:ze4UR9wn0
ハルヒ「分からないわ……緑色なのに青信号って言う不思議ぐらい分からないわ……」
朝倉「その例えがよく分からないわよ。ていうか信号の件はなんとなく分かるでしょうに」
鶴屋「こういう時は……みんな、双子の見分け方って知ってるっかな!?」
朝比奈「双子の見分け方……ですか?」
鶴屋「うんっ、外見的な特徴はすべて同じ、癖や仕草も全く同じとして!」
朝倉「外見的特徴が全く同じなら……やっぱり内面で判別するしかないんじゃないですか?」
鶴屋「その方法もありと言えばありっさ!! でも、双子って同じ環境で過ごすことが多いから内面も似たようなことになることも多いよねっ!?」
鶴屋「つまり、内面からも確信的な違いが分からないんだとすると……双子の見分け方の答えは……」
朝倉・朝比奈「「答えは……?」」ゴクリ
キョン妹「お兄ちゃんっ!」ニコッッ!
多丸「」ピクッ
キョン「おえ」
朝倉「あ」
ハルヒ「おおっ!?」
鶴屋「その通り! ま、反則気味ではあるんだけどそういう『兄弟』であることの反応を見るしかないよねーっ!」
鶴屋「双子の弟の方はお兄ちゃんって呼ばれなれてないから反応が薄いんだよねーっ! 双子に限らずだけど―っ!」
朝比奈「で、でもそれって双子さんの下にまだ兄妹がいたら分からないんじゃ……」
鶴屋「みくる」
朝比奈「は、はいっ?」
鶴屋「確かに、そうかもしれない。でもね、確かにいたんだよ……妹ちゃんの『お兄ちゃん』に反応した……」
鶴屋「ロリコンの圭一さんがねっっっっ!!!!! ずばり、圭一さんはこっちで裕さんはこっちにょろっっ!!!!」
古泉「正解っっ!!! 正解だけど言葉選んでくださいっ鶴屋さんっっっっっ!!!!!」
朝倉「(結局、双子の見分け方なんて何かに依存するものってことなのね)」ハァ
圭一「(……私としたことが……あれほど顔に出すなと言っておきながら……まだまだだな、私も)」
裕「(グフッ!! ろ、ロリコン……あ、ああ兄貴っ、グフッッ!!!)」プルプル!
キョン「(裕さん、意外とキャラ濃いのな……モブ顔なのに)」
182: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 20:56:09.13 ID:ze4UR9wn0
ハルヒ「圭一さんの意外な性癖が暴露されたことで……第三問いきましょっ!!!」
朝倉「圭一さんの沽券に関わるから言うけど、ロリコンとかじゃないから、ただただ懐かしさを覚えたとかだから」
鶴屋「子や孫を見る目の圭一さんがロリコンなわけないよねっっ!!!」
朝倉「言い出しっぺはあなたですよ、鶴屋先輩」
古泉「では……続く三問目へと参りましょう」
キョン「結局誰が作ったとか、何で出来ているかとかの説明ないんだな。まぁ、その方が―――」
キョン妹「えーっとね、作ってるのはムグゥ!さんで、材料はムゴッッ!とハヴァッッ!とかで作られてたよーっ!」
朝比奈「え、と……?」
キョン「聞かなくていいんですよ朝比奈さん。野暮なネタバラシは聞く必要がありません」
ハルヒ「あっ! これって文化祭の時の―――!」
鶴屋「むむっ、確かに! これは―――!」
朝倉「これ……朝比奈先輩の―――」
キョン「おっと、第三問が始まってるようですよ朝比奈さん」
朝比奈「あ、ホントだ。あ! あああ、あれっててててて!!!涼宮さん! 鶴屋さぁん!////// というかなんで古泉くんこんなものの模造品を!?」
キョン「……ふぃー、まぁいい時間つぶしにゃなるみたいだな」
長門「……そう」モグモグ
キョン「……長門さんや、あなたはいつまで何を食べていらっしゃるのです?」
長門「…………先ほどの料理」モグモグ
キョン「あれは料理じゃなくサンプルで、しかもルール違反即罰則的な味付けがされている所謂ジョーカー食材なんだが……」
長門「問題ない、こちらで構造情報の操作を行い見た目に適した味に作り変えている」モグモグ
キョン「…………そういうとこ、貪欲だな長門」
長門「そう?」モグモグ
キョン「ああ……まぁ、いいけどよ」ハッ
183: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:01:11.14 ID:ze4UR9wn0
古泉「さて……数々の難問を出してきましたが……時間の都合上、次がラストの出題となります」
ハルヒ「ハァ……ハァ、ラスト……思えば長い道のりだったわ。楽しかったけど」ボロッ
鶴屋「ハァ……ハァ、あたしらを満身創痍にさせるぐらい手ごわい子達だったっさ!」ボロッ
朝倉「いや……ただのクイズでそんなボロボロになる理由が分からないんですが」
キョン「カットされた間になにかあったんだろ、察せ」
朝比奈「?」
古泉「では、最終問題のお題はこちら……ドン!」ドン!
朝倉「(古泉くんもテンション上がって自分で『ドン!』とか言っちゃてるし……)」
古泉「『猫はどこ行った?』」
ハルヒ・鶴屋・朝比奈「「『猫はどこ行った?』??」」
キョン「あれだろ、確かカンボジアとかその辺に……」
朝倉「多分、いや絶対その猫じゃないわ」
古泉「正直、この最終問題のために『本物はどれだ?(仮)』が企画されたといっても過言ではありません」
ハルヒ「まさに、最終問題にふさわしいってやつね……腕が鳴るわ」ニッ!
長門「……」
朝倉「(……あっ、長門さんは『腹が減るわ』とか思ってそう、とか思われてそう……)」ハッ
古泉「それでは、森さん。お願いします」
森「はい。それではお願いします」
圭一「それっ」
裕「そーれ」
朝倉「いやだから森さん経由する必要あるのそれ?」
朝比奈「わっ!! すごっ、えっ、えっ!!」
キョン妹「わーー!! これぜーーーーーーーんぶ!!! 猫ちゃん!!?!?!?」キラキラ
鶴屋「いやいや妹ちゃん……このゲームから察するに多分このゲームは……」
ハルヒ「『この中から【猫】を探す』……ゲームよねっ!?」
古泉「ご名答。この中に存在する猫の数は……一匹です!」ドン!
朝倉「(あ、今度は『ドン!』って言わない……)」
184: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:06:06.11 ID:ze4UR9wn0
ニャー ニャー ドルァ!!
ハルヒ「……に、しても」
鶴屋「この中にたった一匹だけしか猫がいないって言うのは……」
朝倉「無理があるんじゃない古泉くん。これ、全部猫なんでしょ?」
古泉「いいえ。これらは全て生物学分類上他の生物となっております」
ハルヒ「猫にしか見えないけど……ハッ!? もしかしてこの子達改造とか遺伝子組み換えされた猫っ!!?!?」ワクワク!
キョン「動物愛護団体に訴えられるぞ、お前の思想。ワクワクするなよ」
古泉「ご安心を。そのようなことは一切行っておりません。ただ、猫に見えるようトリックアート的な演出は施していますがね」
キョン妹「あれー? この猫ちゃんおひげないよー?」ヒョイ
古泉「したがってそれは猫ではないということです。多分猿か何かでしょう。ああ、もちろん後で元に戻しますよ、なんの影響もなくね」
朝比奈「え! こ、これがお猿さんなんですか? え? え? どーみても猫……いや、お猿……さん?」
朝倉「(いやいや……さすがにそんなトリックアート存在するわけないわよ。そこまで人間の目はチープじゃないでしょ。これは恐らく)」チラッ
キョン「すげー……この猫喋るぞ!」
キョン妹「あははー! キョンくんのアホ―!」
キョン「間違えた、これ俺んとこの妹だったわ」ポイッ!
キョン妹「アハハー! 投げられた―!!」キャッキャ!
古泉「(さすがにペイントだけでは限界がありますからね、彼に協力してもらったの視覚効果でそれっぽく見せてもらっているのですよ)」
古泉「(よく見れば分かる。そのギリギリのラインで、この数多の猫に化けた『化け猫』から本物の猫を探していただきます)」
鶴屋「おやー? 君は猫じゃなくって……鶴!! 鶴だね君!! いやー、鶴と猫を見間違えるなんて耄碌したかねあたしも!」アッハッハ!
ハルヒ「猫、猫……あんたは……あ、亀か……ん、あんたは……あぁ、鹿、いやキョンか……」キョロキョロ
古泉「…………」
古泉「やり過ぎましたかね?」ボソッ
朝倉「間違いなくね、はぁ」
185: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:10:41.56 ID:ze4UR9wn0
ニャーニャー! ヒャーー!! ッハーー!!
キョン「にしてもよ」
古泉「はい、なんでしょう?」
キョン「なんでまた猫探しがメインになるようこのゲームを企画したんだ? 別にハルヒが猫好きなわけでもあるまいし」
古泉「おや、当然あなたは僕の『意図』見抜いていると思っていましたが……ご存じではありませんか?」
キョン「存じ上げようと思えば存じ上げれるが、ゲームマスターのお前に華を持たせてやってんだよ」
古泉「なるほど。あなたなりのお心遣いといったわけですか」
キョン「んで、理由は?」
古泉「ありませんよ、そのようなものは」
キョン「……ほぅ」
古泉「予想していたかのようなリアクションですね」
キョン「数ある予想の範囲内の回答だからな」
古泉「ふふっ、まだ僕は凡人の枠から出れていないようですね。それが喜ばしいことなのか嘆かわしいことなのかはさておいて……」
古泉「『本物』を探す。それがテーマになりえるなら、内容はどうでもよかったんですよ」
キョン「それをテーマにしてお前はなにがしたかったんだよ」
古泉「『本物』……我々は普段意識せず、物事を真や偽に判断していることがある」
古泉「それは常識や倫理や道徳といった曖昧模糊とした規準から下されるものであり、世間に大きく影響を受けるものでもある」
キョン「まどろっこしいぞ古泉、お前は何が言いたいかだけを言え」
古泉「……『宣戦布告』、とでも言いましょうか」
キョン「宣戦布告だぁ……?」
古泉「失礼、言い方が少し物騒になってしまいましたね、ここは『牽制』と言い換えておくべきでしょう」
古泉「長門さんも朝倉さんも、朝比奈さん……は定かではありませんが……」
古泉「先の雪山の遭難以来、いや本当はもっと以前から感じているのですよ」
古泉「ご存じ『敵対勢力』の存在といったものをね」
キョン「…………」
186: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:15:45.11 ID:ze4UR9wn0
古泉「おおよそ、ここまできてやっとか、と言うべきですが……」
古泉「『敵対勢力』の狙いが分かりました。つまり、涼宮さんをどうしたいのか、ということが」
キョン「…………」
古泉「このゲームの概要は暗喩的なものです。『本物はどれだ?(仮)』タイトルからしてこちらが言いたいことは向こうに伝わるはずです」
古泉「今もこちらをどこかしらか見ているであろう方々にね」
キョン「……『本物』ね。『器』だの『力』だのは確かに最近話の通じない宇宙人から聞いたよ」
キョン「古泉、お前はその『敵対勢力』とやらと争いたいのか?」
古泉「とんでもない。僕はこの平穏かつ刺激的な日々を心より愛してますよ」
古泉「故に」
古泉「それを保持するために全力を注ぎこむ……ことぐらいしかできないのですよ」
キョン「……だからこその『宣戦布告』いや『牽制』か」
キョン「『本物はどれだ?(仮)』ね。無論、機関サイド的にはそれはハルヒになるわけだし」
古泉「『敵対勢力』的にはまた違う人物になりえます。その為の牽制……」
古泉「『相容れない』という明確な意思表示を暗喩めいた表現方法で、オブラートに包んで伝えているのですよ」
キョン「…………」
古泉「…………あなたの懸念なさっていることは分かります。口酸っぱく言われる―――」
キョン「『仲良くいきたい』最近は言ってなかったような気もするが……まぁ」
キョン「どんな世界で、環境で、状態でもそれが叶うっつぅんなら」
キョン「『平和』なんて言葉は生まれないし、『仲間』の意味も分からねえだろうさ」
古泉「…………」
キョン「いいぜ、古泉。お前の意志と意識は俺に伝わった。止めようとも咎めようとも俺はしない」
キョン「お前は、お前のしたいように『SOS団』を守ってくれりゃいい。頼んだぜ、副団長さんよ」ポンッ
古泉「……心得ていますよ、雑用さん」ニコッ
キョン「よぉし、こういうのはどうだ? 古泉の全身をばらして生肉と並べて『本物はどれだ?(肉)』っつぅ……」
古泉「すいません、あなたに宣戦布告したつもりはありませんでした」
221: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/14(月) 01:00:23.89 ID:d7GaXyzd0
ミャー ミャー!
鶴屋「うーん、これホントに本物の猫ちゃんいるのかい? むしろ猫より珍しい生き物の方が多いんだけど……キリンとか」
朝比奈「あはっ、や、ダメっ……く、くすぐったぁい! あはは!」
キョン妹「みくるちゃんアリクイに舐められてるー!! いいなー!」
朝倉「(どういう意味でのいいなーなのかしら……)」
ハルヒ「……むっ! 今度こそっ!」キラーン!
古泉「おおっ」
ハルヒ「こいつだぁぁああぁぁぁああぁぁぁあああああああああああああ!!!」キャッチ!
キョン「にゃあ!」
ハルヒ「邪魔すんなっっ!!!」ブン!
キョン「づぅっ!!!!」グッシャァアアア!!
朝倉「なんでそんな馬鹿な真似を……」
ハルヒ「コイツコイツ! この三毛猫!! 古泉くん! 猫の本物はコイツでしょ!? 絶対!!」
古泉「…………涼宮さん。さすがです。その三毛猫こそが、探す出すべき本物の猫です!」
ハルヒ「やった!! やったわ!!! 最後の最後で本物が見つけられたわっ!!」
長門「……オス猫」
朝倉「あら、ホント。確か三毛猫のオスは珍しいんじゃなかったっけ?」
キョン「ギザ十ぐらい珍しいぞ」
ハルヒ「さすがにもっと珍しいでしょ!!? 何千万分の一とかでしょ!? まさかこの猫何か不思議な力でも持ってるんじゃ……!」
古泉「ははっ、確かに三毛猫のオスは大変珍しいですが、その猫は他に特に珍しいことは何も―――」
猫「如何にも」
古泉「―――ない……っ!!?!?」
朝比奈「ええっ!!? いいい、今そ、その猫ちゃんしゃ、しゃべっ……ええっ!?」
キョン妹「イカにもタコにもっ!! その猫ちゃんはなんと喋る猫だったのだっ!!」バァーン!
キョン「いや黒幕ぶってるお前は誰だよ」ビシッ
222: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/14(月) 01:04:38.85 ID:d7GaXyzd0
ハルヒ「~~~っ!! ちょっと! アンタ! 今喋ったわよね!? もう一回!! もう一回なんか喋ってみなさいっ!!」ユサユサ!
猫「ぐ、ぐむぅ……」
古泉「す、涼宮さん。猫が喋るなんてありえませんよ。きっと何かの聞き間違いじゃ……」
キョン妹「それは無理があるよ古泉くんっ! ここにいるみんなが猫の声を聞いたであろうリアクションをとったんだから!!」
キョン「だからお前はどの立場の誰なんだよ。場をややこしくしようとすることに努めるんじゃない」
朝倉「ちょっとキョンくん! また何かしたの!?」ボソボソ!
キョン「今度は俺じゃねーよ。さっきハルヒが自分で言ってただろ。この猫にはなにか不思議な力があるんじゃないかって」
朝倉「涼宮さんがそう本気で思ったから……ああなったって?」
キョン「いつも通りだろ」
朝倉「……えぇ、いつも通り。ぶっとんだ展開よね、これ……どうするわけ?」
キョン「平穏かつ、平和的な解決を望む俺はこうする、『イグニッション・長門有希』発進」スッ
長門「了解した」スタスタ
朝倉「な、長門さん?」
ハルヒ「ほら! 喋るのよ! さっきみたいに!! 偶然じゃないでしょ!!」ユッサユサ!
鶴屋「あのーハルにゃん? そろそろ揺さぶるのやめてあげないと、猫ちゃんの顔色がドリンクバーを全部混ぜたみたいな色になるっさ?」
古泉「涼宮さん、落ち着い……長門さん? 何を……?」
長門「涼宮ハルヒ」
ハルヒ「んっ? 有希? 何? あっ、有希も聞いたわよね!? さっきこの猫が喋ったの!! 待ってて! 今証明するか―――」
猫「ええい! いい加減離さんか小娘っっ!」ニャ!!
ハルヒ「っ!!!! しゃ、喋っ―――!!」
長門「今のは腹話術」
古泉「え?」
鶴屋「ん?」
朝比奈「ふぇ?」
ハルヒ「―――は? 有希? 今なんて……?」
長門「今のは腹話術」
223: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/14(月) 01:09:47.42 ID:d7GaXyzd0
朝倉「……あれが、解決法なの?」
キョン「あぁ、あれが一番ことを穏便に済ませることができる方法だ」
朝倉「いや、あんなので涼宮さんが納得するとは思えないんだけど……」
ハルヒ「……えーっと、有希? つまり、この猫が喋ったことはさっきも今も全部、有希の腹話術だったってこと?」
長門「そう」
ハルヒ「…………」
ハルヒ「ってなんでやねーん!」ビシッ!
長門「……」
ハルヒ「あれ? ツッコミ待ちじゃない……?」オロオロ
朝倉「(正しいリアクションなんだろうけど……不憫ね涼宮さん)」
鶴屋「…………」フム
鶴屋「わーお! 有希っこ多才だねーっ!! なんと腹話術までマスターしてたとはっ!! ははーっ! 御見それしましたーっ!」
朝比奈「え? え? 長門さんが喋ってたんですか? え?」
古泉「……さすがは長門さん。ゲームマスターである僕をも驚かせるとは……」
ハルヒ「ちょ、ちょっと! みんな違うってば! これは有希なりのジョークなのよ、ジョーク!」
ハルヒ「だって実際腹話術とは思えないほどこの猫が喋ってるように見えて……」
猫「先ほどから我輩が言葉を発した、発していないでもめているようだがそもそも何を持って―――んぐっ?」ジィイ
キョン「(やかましい猫だな、とりあえずお口にチャックだ)」シーッ
朝倉「(最初からそれやればいいんじゃ……)」
ハルヒ「ほらぁ!」
長門「腹話術」
ハルヒ「えぇ……」
224: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/14(月) 01:13:01.50 ID:d7GaXyzd0
ハルヒ「じゃ、じゃあ有希! 今からあたしの言うことを腹話術でこの猫に喋らしてみてよ」
長門「よかろう」
ハルヒ「既に腹話術の話し言葉だわっ!!!!」ガーン!
ハルヒ「じゃ、じゃあ……『SOS団サイコー!!』って腹話術で言わせてみて」
キョン「中坊かよ」
朝比奈「(涼宮さんかわいい)」
朝倉「(子供ね)」ハァ
鶴屋「(ハルにゃんも子供っぽいトコあるんだねぇ)」
長門「リョウカイシタ」
キョン「長門、それ違う。それ悪い宇宙人ユキのやつだ」
長門「迂闊。では……」
ハルヒ「……っ」ゴクリ
猫「…………んぐぐ」
長門「…………」スッ
キョン「(お口チャック解除)」
猫「プハァッ!……っぁ? え、『SOS団サイコー!!』……なに!?」
ハルヒ「ほ、ホントに言った!! え、嘘!! じゃ、じゃあ次……」
キョン妹「『キョンくんのバーカ!!』って言って!!」
キョン「テメェ!!! 余計なことを―――!」
猫「ングッ?……『キョンくんのバーカ!!』」
長門「…………」
ハルヒ「ほ、ホントに有希の腹話術……なの? きょ、キョンどう思……なに凹んでんのよ。バカなんて言われ慣れてるでしょ」
キョン「……な、長門にバーカって……た、多分地球で初めて言われた人間と思う……」ズーン
朝倉「なにそのちょっと分かりにくいような分かりやすいような傷つくポイント」
225: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/14(月) 01:19:29.85 ID:d7GaXyzd0
猫「先程から我輩に何をしておる小娘! これ以上は危害とみなし、こちらも対応を……」
ハルヒ「はぇー、有希にこんな特技があったなんてねー。この猫のキャラ付けはよく分かんないけど」
朝比奈「猫ちゃんかわいいです」
鶴屋「いい感じに愛嬌ある顔してるよねっ、この猫ちゃん!」
猫「こ、こやつら……言葉が通じておらんのか?」
キョン「猫の言葉が分かるかよ」スッ
猫「! お、お主は我輩の言葉が―――んぐっ!?!」
キョン「ま、とりあえず腹話術で場が収まったんだから悪いけど黙ってもらおうか。猫語は話せるようにしとくからよ」
猫「ニャ、ニャー!!」
キョン「(どうしてもの用があるならこっちで話してこい)」
猫「(!!? て、テレパスだと? お主……何者だ?)」
キョン「にゃーにゃー」
ハルヒ「急にキモイわよ、なんなの?」
猫「(お主!! こら! 話を聞け!! 逸らすな!!)」
キョン妹「(じゃーあたしとお話しするー?)」
猫「(小童!? こ、こやつら一体何奴……まさかっ!?!?)」
キョン妹「あははー!! 遊んでやるぞーっ!! シャーミー!!!」
猫「ニャッ! ニャー! ニャァアアア!!!」ジタバタ!
朝倉「シャーミー?」
古泉「長門さんの思わぬ特技に感嘆したところで、ゲームは以上となります」
鶴屋「いやー! 中々に中々遊べたっさ!!! 大満足っっ!!!」
ハルヒ「結構レベル高かったもんねっ!! 古泉くん! さすが副団長!」
古泉「……そのお言葉、ありがたく頂戴いたします」
朝倉「よ、よかったわねぇ古泉くん……く、苦労が報われて……」ホロリ
キョン「お前はどんだけ古泉に感情移入してんだ、おい」
226: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/14(月) 01:23:30.31 ID:d7GaXyzd0
鶴屋「それで? このゲーム一体だれが優勝なのかなっ?」
朝倉「え? それは……問題を当てた数で言えばキョンくんか鶴屋先輩で……」
キョン「ポイント的には朝比奈さんが断トツの4億ポインツ越えで……」
朝倉「まだその設定引きずってたんだ……てかポインツって言わないでよ、なんか腹立つ」
朝比奈「で、でも一番難しかったのは最後の問題で、それを解いたのは……」
ハルヒ「…………」ソワソワ
朝倉・キョン「「…………」」
ハルヒ「…………な、なにかしら? あ、あー誰が優勝なのかしらねー?」ソワソワ
鶴屋「一樹くんに決めてもらえばいいっさ! 平等に! ゲームマスターだしねっ!」
古泉「そうですか。では、ゲームマスターの僕の一存で優勝者を決めたいと思います」
ハルヒ「…………」ソワソワ
キョン妹「ハルにゃん、おしっこ?」
朝比奈「お、女の子がそんなこと言っちゃダメですよ!」ワタワタ
古泉「『本物はどれだ(仮)』優勝者は…………」
キョン「デレレレレレレレレレレレレレレレレレレレレ!!!!!!」
朝倉「あ、ドラムロールね。壊れたのかと思った」
キョン「壊れてもこうはならねーよ!!」
古泉「優勝は……涼宮さんです!! おめでとうございます!」
朝比奈「おめでとうございますー!」
鶴屋「おめーっ!!!」
ハルヒ「や、やった!! やっぱり団長は勝ってしかるべきなのよっ!!!!」
キョン「……完全な出来レー」
朝倉「言わない。古泉くん頑張ったんだから」
キョン「オレモガンバッタンダヨー」
キョン妹「アハハ!」
猫「ンニャァア˝ア˝!!!」バタバタ!
227: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/14(月) 01:29:29.96 ID:d7GaXyzd0
古泉「おっと、あまりにゲームに白熱している間にもうこんな時間ですね」
キョン「出来レースに続き白々しいノリをまだ続けるのかね、古泉くん」
朝倉「出来レース言わない。鬱陶しいノリを終始続けてる人が言うセリフじゃないわよねそれ」
鶴屋「楽しい時間はあっと言う間っ!!! 実に愉快な時間だったっさ!!」
朝比奈「色々初めてのことが出来て楽しかったです!」
キョン「……………………」
朝倉「そこ、意味深な沈黙と視線を送るのをやめなさい」
キョン「だって朝比奈さんの初めてって……」
朝倉「中学生か!!」ビシッ!
ハルヒ「それじゃあ各々部屋に戻って帰る準備しましょうか!! とりあえず、遊ぶのはここで打ち止めね!!」
鶴屋「いやー一樹くん。楽しませてもらったっさ!! またなにかゲームをする時はぜひ呼んでちょうだいっ!!」バシバシ!
古泉「ははい、ありがとうございます。是非、次回もお呼びさせていただきますよ」
鶴屋「頼むよっ!! さー!みくる! 部屋に戻ってお片付けだよっ!! 急げーっ!」
朝比奈「わわっ! つ、鶴屋さん待ってぇえ!」
ハルヒ「じゃあたしも仕度してくるわ、あんたたちも遅れないようにねっ! あ、あと古泉くん」
古泉「はい、なんでしょう?」
ハルヒ「……余は満足じゃ! 天晴! 古泉くんっ!! それじゃまた後でっ!」ニコッ!
古泉「…………」
キョン「……」
朝倉「…………」ボロボロ
キョン「なんでボロ泣きしてんだよ朝倉、怖いよ」
朝倉「だ、だって……い、今の古泉くんの、し、心境を考えると……っ、ほ、ホントに報われた、って。うえぇ……」
キョン「お前は古泉をどういう風に見てるんだ。どれほど可哀想な人として見てるんだお前は」
朝倉「うえぇえぇん! よかったわねぇ……古泉ぐぅん……」
古泉「………………ええ、頑張った甲斐がありましたよ」ニコッ
228: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/14(月) 01:34:41.67 ID:d7GaXyzd0
キョン「じゃ、朝倉頼んだぞ長門」
長門「御意」
キョン「それ違う。まだ腹話術残ってるぞ」
長門「迂闊、油断した」
朝倉「うえぇん……うえぇ……」ヒック
キョン「古泉……女を泣かせるとは罪な男だ」
古泉「いやぁ、僕のことであんなに泣いてくれるのはありがたいんですが……」
古泉「僕、本当に朝倉さんにどう思われてるのか真剣に気になってきました……」
キョン「間違いなく『只の可哀想な人』以下の見方されてるよな。それでもあの泣き所は謎だけど」
古泉「……でも、楽しんでいただけたようでよかったです」
キョン「……ま、かくれんぼに引き続きよく頑張った方ではあるかな」
古泉「おや、ではまた僕の質問にお答えしていただけるんでしょうか?」
キョン「バーカ、もう答えることなんてねぇよ」
古泉「聞きたいことはまだまだあるのですが、それは残念ですね」
キョン「それよりも……」チラッ
キョン妹「アハハ!」
猫「ニャー!! ニャアァア!!」
キョン「……あれ、どうすんだよ?」
古泉「あぁ、三毛猫ですか」
キョン「いや、俺の妹の方」
古泉「……それは知りませんよ。それに僕には手に負えません」
キョン「…………そうか」ハァ
古泉「……猫の方ですが、よければお引き取り願えますか?」
キョン「……えっ、なんでそんな急に図々しく? えっ?」
古泉「そ、そんなつもりでは……ただ、妹さんがとても気に入ってる様子であることと……」
古泉「喋る猫に対して、耐性があるのはあなたの家ぐらいではないかと、判断したのですよ」ニコッ
キョン「えぇ……」
229: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/14(月) 01:40:49.71 ID:d7GaXyzd0
古泉「もちろん、機関で保護してもいいのですが……」チラッ
キョン妹「アハハノハ!!」キャッキャ!
猫「シャーー!!」
古泉「……随分、妹さんと相性が良さそうなのでね」ニコッ
キョン「嘘つけ、どこみたらそうなんだよ。全身の毛逆立ってんじゃねえか。ニコッじゃねえよ、適当な笑みを浮かべるな」
古泉「では、機関が引き取りましょうか?」
キョン「…………ハァ、分かったよ。こっちで引き取る」
古泉「それはそれは、本当によかったのですか?」
キョン「なんとしてでも引き取らせようとしたくせによく言うぜ」
古泉「そんなつもりはありませんよ、ただ妹さんと猫との相性が―――」
キョン妹「アハハ!」ドクドク
猫「シャー!!!!! シャーー!!」
キョン「めっちゃ血出てるけどな。2、3回どころか数十回は引っかかれてるであろう傷があるけどな」
古泉「あはは……」
キョン「ま、引き取る以上、猫並の生活ぐらいは保障してやるさ」
古泉「どうも。では、僕も帰り支度と締めの会議がありますので、これで」
キョン「おう、ご苦労さん。また後でな」
キョン「さて……」
キョン妹「アハー! あ、キョンくん! 見て見て! シャミすっごい元気なんだよ!!」ドクドク
キョン「おぉ見りゃ分かるってか、その状態で猫よりお前の方が元気なんだが……シャミだと?」
キョン妹「シャミセン!! この子の名前! あたしが飼うのー!!」
キョン「いや、まぁ飼うのは了承済みだからいいが……なんでそんな名前になったんだ?」
キョン妹「んー? なんでだろ? んーーなんとなくー?」
キョン「……あっそ。ちゃんと世話するんだぞ、そしたら飼っていい」
キョン妹「ホントっ!? やったー!! わーい! シャミー! シャミミー!」
シャミセン「ニャーー!! ニャーー!!」
230: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/14(月) 01:46:07.40 ID:d7GaXyzd0
シャミセン「(シャミセンだと!? ふざけた名前をつけおってからに……! それに飼うだと!?)」
キョン妹「かわいいでしょー!! ねーえ!!」
キョン「ま、猫のセンスと人間のセンスは違うからなぁ。この名前は人間からしても異端のセンスだけどな」
シャミセン「(我輩には歴とした『タマ』という名が……)」
キョン「すごいありきたりだな。ありきたりすぎて逆に少ない気がする」
シャミセン「(それよりもお主! 先ほどの質問に答えてもらおうか!!)」
シャミセン「(一体お主らは何者で何故このような『力』を―――!)」
キョン妹「んー?」
キョン「……やれやれ、ぶっちゃけ気になってんのはこっちの方だってのに」
キョン「お前こそ、どうしてこれが『力』だと知っている。テレパスに関してもそれほど驚いてはいないだろう」
キョン「まるで、この『力』の存在を知っており、以前どこかで目にしたことがあるような……そんな感じだ」
シャミセン「(……………………)」
キョン「古泉がお前を連れてきたのも作為的な何かか……古泉が仕組んだわけじゃないのは見れば分かる」
キョン「……ただの猫がハルヒの力を借りて喋ったところまではいい。だがな」
キョン「お前には俺と『こうして』話すことが出来る知性があるだろうが。こんなもん猫が本来持つもんじゃねえ」
キョン「お前本来が持つ情報に関してはハルヒの力は関係ないからな……」
キョン「改めて、こちらから質問させてもらおうか……」
キョン「お前は誰だ?」
シャミセン「(…………我輩は)」
シャミセン「(我輩は猫である!!! 名前はまだない!!)」ドーン!
キョン「……は?」
キョン妹「えー! あるよー! シャミセンだよーシャミセン!!」
シャミセン「ゴロニャー!」
キョン「……答えたくない、ってか。まぁ、別に答えてもらわんでも」
キョン「既に色々と、様々な手段でぜーんぶ分かっちゃたんだけどな!」ニッ!
シャミセン「(!! き、貴様……っ!!)」
シャミセン「ニャー! ニャー!! ニャァアア!!」
キョン妹「あーシャミ怒ってるー!!」
キョン「はいはい、猫語でなに言われても分かりませんね。『タマ』さんよ」
キョン「…………なるほどねぇ」
231: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/14(月) 01:52:06.55 ID:d7GaXyzd0
ハルヒ「それではっ! 皆さんお手を拝借して……よぉおおおおお!」パン!
鶴屋「締まったねー!!」
朝比奈「締まっちゃいましたねー」
長門「…………」
朝倉「……なんだかんだで、合宿の終わりは名残惜しくなるわね」
ハルヒ「そうよね……もう一泊しちゃう?」
朝倉「そんなネカフェに連泊するような気軽さで連泊なんてできないから」
古泉「名残惜しいのは確かですが、これ以上SOS団のホームグラウンドを留守にするわけにもいきませんので」
キョン「俺らってホームを持たない部活じゃなかったっけ?」
朝倉「そんな港を持たない海賊みたいな……」
ハルヒ「それもそうね、SOS団なくしてあの街は成り立たないもんね!!」
朝比奈「…………」
鶴屋「みくる、リアクションに困るならいっそノーリアクションの方がいいっさ。互いに」
ハルヒ「それじゃ色々あった別荘にお別れして、森さんと新川さんと圭一さんと裕さんに送りのお願いして……」
ハルヒ「帰りましょっっ!!!! 地元にっっ!!!!!!」
鶴屋「おうっ! 帰ろう帰ろう!! 急いで帰ろうっっ!!!」
キョン「じゃあ俺は一足先に帰って寝てるから……」ズイッ
ハルヒ・朝倉「「許さないわよ?」」
キョン「……はい」
古泉「おや? 妹さんは……?」
キョン「あぁ、奴なら猫と一緒に先に帰ったぞ」
朝比奈「……???」
朝倉「えぇ、理解しようとしないのが正解ですよ朝比奈先輩。この兄妹に関しては」
ハルヒ「それじゃ全員(?)揃ったことだし、出発よ出発―!!」
キョン「……まったく」
キョン「………………『本物』に『宣戦布告』、か…………やれやれ」
本物はどれだ(仮)【猫はどこ行った?】 完
254: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 20:25:26.34 ID:a/dLSDfe0
朝比奈「(……わたしの名前は朝比奈みくる)」
朝比奈「(どこにでもいる普通の未来人。珍しいことといえばメイドを兼任してるぐらいのごく普通の未来人)」
朝比奈「(そんな……そんな普通の未来人の周りにはとってもおかし、ゴホン、個性的な人たちがいます)」
朝比奈「(自らの願望を実現できる『力』を持った活発艶麗な団長)」
朝比奈「(特殊な機関に所属し、超能力を扱う頭脳明晰な副団長)」
朝比奈「(宇宙人であり、ちょっぴり食欲旺盛だけど、何でもできる完全無欠の文芸部部長)」
朝比奈「(……そして)」
朝比奈「(自称、宇宙人であり、未来人であり超能力者である存在。その実正体不明の……ひ、平団員さん)」
朝比奈「(……そんなおか、エホン、個性的な人たちに囲まれていてはわたしみたいな未来人なんて普通の中の普通です)」
朝比奈「(普通のわたしは普通のことしかできなくて……)」
朝比奈「(みんなみたいに考えて動くことができなくて……)」
朝比奈「(だから……)」
朝比奈「(…………だから、いつだってそう)」
朝比奈「(言われるがままの自分の行動にいつだって自信が持てない)」
朝比奈「(……一番現場をよく知る人間のはずなのに)」
朝比奈「(今回だって……きっと……)」
朝比奈「…………」ハァ
ハルヒ「ねぇ、なんかみくるちゃん今日おかしくない? アンニュイっていうか……」コソコソ
古泉「確かに……何やら元気がないように見えますね」
長門「…………」
キョン「ふむ……」
257: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 20:29:33.51 ID:a/dLSDfe0
ハルヒ「どれ、ここは一丁団長のあたしがみくるちゃんを元気づけてやりますか! 少々のセクハラには目を瞑ってちょうだいっ!!」グッ!
キョン「言動がまんまおっさんだな、お前」
ハルヒ「みーくーるーちゃ―――!」
朝比奈「……」ガタッッ!
ハルヒ「わっ! きゅ、急に立ち上がってどしたの? みくるちゃん」
朝比奈「あ……あの、や、やかんの水がきれたので、その……入れてこようと……はい」
ハルヒ「そ、そう……それじゃ、よろしく頼むわ」
朝比奈「はい……行ってきます」トボトボ
ハルヒ「…………」バタン!
古泉「…………」
長門「…………」
ハルヒ「絶対なんかあったってこれ! みくるちゃんの精神にあれだけ影響を与える何かがあったって!!」バンバン!
古泉「やはり、女性の精神にあれだけ影響を及ぼすと言うと……失恋、とか」
ハルヒ「し、つ、れ、ん!! 失礼ね古泉くん!!! みくるちゃんに限って恋が成就しないわけないでしょ!!!」
古泉「おっと、これは失礼しました。んっふ」
ハルヒ「でも、だとすると一体……」ムムム
長門「……『そういう』日だった」
ハルヒ「…………あの、有希? えーっと、それは一体どういう意味の『そういう』日なのかしら?」ン?
長門「どういう意味?」
ハルヒ「いや、深い意味がないならいいのよ? うん、まぁ深い浅いもないんだけどね。有希がこんなこというとは思わなかったから」
長門「?」
ハルヒ「ねぇ、キョン。あんたなにか原因知らない?」
キョン「さあな、朝比奈さんだっていつでも笑顔でいれるわけないだろ。思いつめたり、考え事してる時だってあるってことだ」
ハルヒ「あのみくるちゃんが!?」ガーン!
キョン「あの朝比奈さ……お前、とんでもなく失礼だぞ、おい」ビシッ
ハルヒ「やーねぇ、褒め言葉よ」ケラケラ
キョン「まったくもって意味の分からんフォローをやめろ」
258: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 20:32:56.27 ID:a/dLSDfe0
朝比奈「…………」トボトボ
朝比奈「…………ハァ」
朝比奈「……きゃっ!?」ズシッ
朝比奈「あれ……? お水入ってる……?」
キョン「お久しぶりの、イリュージョン。なんてね」
朝比奈「きょ、キョンくん!? なんで……って分身ですか、ですよね」
キョン「おおっと、いつの間にか朝比奈さんにも驚かれなくなりましたね。持ちますよ、それ」
朝比奈「ありがとう…………あの、キョンくん」
キョン「なんです?」
朝比奈「あの、お願…………っ!?」
キョン「……オネガ? そりゃ新種の宇宙生物かなんかですか? 聞いたことないですね」ハテ?
朝比奈「(ダメ……ここで、ここでまた何も知ろうとせず、キョンくんや長門さんや古泉くんに頼りっぱなしになってたら)」
朝比奈「(わたしがこの時代にいる意味が……本当に、なくなっちゃう……!)」
キョン「…………朝比奈さん?」
朝比奈「……い、いえ……ごめんなさい、なんでもないです」
キョン「…………そうですか」
朝比奈「(……わたしが……わたしが一人でやらなくちゃ……)」
キョン「…………」
朝比奈「(未来人のわたしが過去の事象に干渉するのはご法度……だけど)」
朝比奈「(それを言えば未来を知るキョンくんに協力してもらうことだって、本来ならダメなはず……だったら)」
朝比奈「(制限されていようが、多少禁則事項を侵そうが……できるところまで……できるだけ)」
朝比奈「(…………わたし一人の力で)」
キョン「あーっ! 朝比奈さん外見てください!! 空飛ぶお茶葉流星群がぁ!!! あぁ!!」ガラッ!
朝比奈「…………」
キョン「……あ、あれ?」アセアセ
259: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 20:35:17.00 ID:a/dLSDfe0
朝比奈「……あっ! ご、ごめんなさい! 急に黙っちゃって……も、戻りましょうか」
キョン「いえ、いいんですよ。フライング・ティー・メテオなんてなかったんだ……っと、それよりも」
キョン「朝比奈さん、さっき俺に何か言いかけたことはよかったんですか?」
朝比奈「あ、はい……いいんです、ホントに……」
キョン「そうですか……」
朝比奈「も、戻りましょキョンくん! 涼宮さん達がお茶待ってますし……」
キョン「……そうですね」
朝比奈「…………」トボトボ
キョン「(……やれやれ)」
キョン「(この様子じゃ、俺に悩み事が筒抜けってこと本気で忘れてるみたいだな)」
キョン「(自分の行動に自信がない、か……)」
朝比奈「…………ハァ」
キョン「(……ひどく落ち込んでらっしゃるみたいだし、ここはまぁ温かい目で見守るのも悪くな―――それは……ダメだな)」
キョン「(……それなら俺よか適任なやつに朝比奈さんを任せるとするか)」クルクル
朝比奈「…………あ、キョンくんヤカンもらいまっ!!?」ビクッッ!
キョン「(どうにかして話しつけて、偶然出会わせる形でいけるな)」グツグツ
朝比奈「キョキョキョ、キョンくん!!? やや、ヤカンが!! ヤカンの原型が、が!!?」
キョン「(そーすりゃ朝比奈さんの過去干渉のルール違反もどうにかなるはずだ、うん)」
キョン「よし、これでいこう! うん!」パァン!!
朝比奈「や、ヤカンがーーっっ!!?!!??」ガーーン!
260: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 20:39:14.01 ID:a/dLSDfe0
朝比奈「…………ハァ」トボトボ
ハルヒ「けーきょく、一日中みくるちゃんはあんな感じだったわね。途中決意を秘めた目をしてる時あったけど」
古泉「何か、我々が手助けできることがあるのでしょうか?」
ハルヒ「うーん、手伝いたいのは山々だけど何に悩んでるかが分かんない以上、どうすればいいのか……」
古泉「あなたは何か名案が?」
キョン「ん、特にねーよ」
ハルヒ「薄情なやつね、考えなさいよあんたも、みくるちゃんのために」
キョン「…………生憎、俺の朝比奈さんの評価は結構高くてな、自分の悩みぐらい一人で解決できるお方だ」
ハルヒ「バカね! そんな些細な悩み事だって一緒に悩んであげるのが仲間ってもんでしょ!!」ドーン!
古泉「おおっ、さすがです涼宮さん」パチパチ
ハルヒ「ふふん、でしょ?」
キョン「へいへい、ならお前らはそうしてくれ。俺はちっと寄るところがあるんで先に帰るぞ、んじゃな」シュン!
ハルヒ「ちょ、待……なんて……なんて……っ!」
ハルヒ「便利な奴……っ!!」クゥ
古泉「あ、そっちなんですね」
ハルヒ「とにかくあたしたちだけでも考え……あ、あれ? みくるちゃんは?」
古泉「どうやら先にいってしまわれたようですね」
ハルヒ「それにいつの間にやら有希も……」
古泉「おかしいですね、さっきまで後ろにいたはずなんですが……」
ハルヒ「…………これは」ゴクリ
古泉「どうしますか?」
ハルヒ「これって……神隠しかしら!?」
古泉「え?」
ハルヒ「そんな気がするわ!! くそぅ、よくも我が団員を隠したわね!! 探してやるから覚悟しなさいっっ!! 行くわよ古泉くんっ!!」ダッ!
古泉「あ、あの朝比奈さんのことについては……っ!?」ダッ!
ハルヒ「人間、二つぐらい同時に行動ができるのよ!! 走りながら探しながら考える!! アーユーレディ!?」
古泉「す、既に始まっているような……仰せのままにっ!」
261: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 20:42:31.88 ID:a/dLSDfe0
長門「ただいま」ガチャ
朝倉「あら、長門さん。おかえりなさい、もうご飯できてるわよ」
キョン「今日の晩御飯なに?」
朝倉「今日は鰈の煮つ……っ」
キョン「なるほど、『カレー』違いか」ホゥ
長門「嫌いではない」
朝倉「あのー……キョンくん? あなたの一動作にリアクションするのもそろそろ癪だから反応しないけど」
朝倉「なんでいるのっ!!?」ガーン!
キョン「しっかり反応してくれる朝倉マジツッコミの母」
朝倉「誰が母よ。それで、一体何の用があってここに来たのよ」
キョン「用がなけりゃ来ちゃいけな―――!」
朝倉「前も言ったけど、それはもういいから」
長門「……」モグモグ
キョン「そうか、そんじゃ朝倉出ずっぱりなお前に悪いが」
朝倉「出ずっぱり? どういう……」
キョン「ちと俺から頼みがある」
朝倉「キョンくんが? あたしに? あたしだけに?」
キョン「あぁ、古泉や長門でなく、お前に頼みたいことがある」
朝倉「…………えぇー」
キョン「何故そんな面倒くさそうな顔をする。俺が頼み事なんてめったにしないんだぞ?」
朝倉「だからよ、だから。何言われるか想像もつかないじゃない」
キョン「安心しろよ、タイマンで魔獣を狩れなんて言わないからよ」
朝倉「当たり前よ!! アマゾネスかあたしは!!! いやできるけどね!!?」
キョン「最後なんの意地張ってんだよ……別にできなくてもいいっつぅの」
262: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 20:45:05.58 ID:a/dLSDfe0
朝倉「まったく……それで、わざわざあたしに頼みたいことって言うのはなんなのよ」
長門「……恐らく、朝比奈みくるのこと」
キョン「お、さすが長門。鋭い」
長門「……」モグモグ
朝倉「朝比奈先輩のこと? それがあたしに頼みたいことと関係あるの?」
キョン「大ありだ、じゃ説明するぞ―――」
朝比奈「(大丈夫……大丈夫……)」
朝比奈「(わたしだって、やればできる……はず、だから……)」
朝比奈「(いつまでも、何も分からないままただ流されてるだけなんて……いや)」
朝比奈「…………フゥ」
朝比奈「……頑張れわたし」グッ!
古泉「あのー!! 涼宮さーーん!! もう遅いですし!!! 明日改めて捜索をーーっ!!」
ハルヒ「ダメよ古泉くん!!! あたしはね! あの合宿で隠れ続けることの恐怖を知ったのよ!!」
ハルヒ「だから一刻も早く有希とみくるちゃんを探し出してあげないとダメなのよ!!!!」ドーン!
古泉「す、推測ですが!! お二方とも既に家に帰られているかとー!!」
ハルヒ「言ったことなかったっけー!!? あたし、自分の目で見たことしか信用しないのよ!!!!」
古泉「(だ、ダメだ……スイッチが入った涼宮さんは僕如きが止められるお方ではない……)」
ハルヒ「いーま見つけてあげるからね!! 有希!! みくるちゃん!!!」
古泉「(幸い、明日明後日は休日……まぁ、団長の気が晴れるまで付き合うとしますか)」フゥ
ハルヒ「っっ!!??!? 古泉くん!!! 宇宙人!! 宇宙人いたかもだわっっ!!?!?」
古泉「え? 長門さんですか?」
ハルヒ「え?」
263: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 20:48:19.90 ID:a/dLSDfe0
日曜日
朝比奈「(不思議探索の予定が入ってなくてよかった……いえ、きっとこれも既定事項……)」
朝比奈「(だとすると、わたしがこうして命令に背いて一人で行動するのも既定事項……?)」
朝比奈「(きっともう私の行動は未来に知られているはずなのに、なんの連絡もない……これって)」
朝比奈「(……ダメダメっ! 考えて行動するのはいいことだけど、後ろ向きな考えはダメっ!)」ブンブン!
朝比奈「(とにかく……あくまで指示通りに……『誰か』にやってもらうんじゃなくて、わたしがやるってだけ……)」
朝比奈「…………よし、行こ―――」
朝倉「あ、あれ? あ、朝比奈先輩ジャナイデスカー! うわーグーゼン!」バッタリ
朝比奈「え、あ、朝倉さん? こ、こんにちはぁ。が、学校の外で会うなんて偶然ですねぇ!」
朝倉「え、ええホント! まったくもってその通りデスネー! アハハ……」
朝比奈「あはは……」
朝倉「……」
朝比奈「……」
朝倉「(キョンくんんんんんんん!!!!!! これならまだ魔獣狩る方が簡単なんだけどぉぉぉぉおおおお!!?!?)」
264: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 20:50:38.69 ID:a/dLSDfe0
数日前
朝倉『あ、あ、朝比奈先輩とデートしてほしいですってぇ!!?!?』ガガーン!!
キョン『ああ、世の男どもが血涙を流して羨むイベントを体験してくれ』
朝倉『ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ!! で、デートって……あたし別にそんな趣味は……』
キョン『長門なら?』ボソッ!
朝倉『いやまぁ、長門さんなら手を繋いで一秒たりとも見逃さず買い物できるけれども……』キリッ
長門『……ごちそうさま』ガタッ
朝倉『あ、今日はおかわりなしなのね……』
キョン『だが、ただデートをしろって言うんじゃない』
朝倉『た、ただじゃないデート!!? そ、それってお金を払ってってこと!!? 見損なったわキョンくん!! あなたそこまで堕ちて―――!』
キョン『落ち着け朝倉、誰もそんなこと言ってないしやってない。ていうか俺は今どこまで堕ちてるんだよお前の中で』
朝倉『モグラぐらい?』
キョン『地中かよ、もはや埋まってんじゃねーか』
朝倉『一体、あたしと朝比奈先輩をデートさせてキョンくんになんのメリットがあるっていうのよ?』
キョン『ふむ、メリット……強いて言うならば美少女同士の濃厚な絡みを期待』
朝倉『殴るわよ?』グッシャァアア!
キョン『有言実行が早いっっっ!!』グッチャァアア!
朝倉『……ホントは?』フキフキ
キョン『ま、早い話朝比奈さんを支えてあげて欲しい。俺もお前も損得勘定抜きでな』
朝倉『朝比奈先輩を……支える?』
キョン『……朝比奈さんは今、言われたままのことしかしない自分の行動に自信を持てなくなっている』
朝倉『~~~っ!』
キョン『あぁそう。かつて世界改変を引き起こしたお前と同じ悩みを抱えていらっしゃるってわけだ。どうだ? 懐かしいだろ?』
朝倉『……懐かしいってか……恥ずかしぃ……』カアァ
キョン『そう思えるようになったってことは、十分成長したってことだ』
265: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 20:53:54.13 ID:a/dLSDfe0
キョン『それで、言われるがままの行動しかしない自分を変えるべく、朝比奈さんは自分一人の力で問題を解決しようとしてる』
キョン『未来の人間が過去に干渉するというルール違反をしてまでな』
朝倉『……焦って周りが見えていない。あの時のあたしそのままだわ』
キョン『行動を起こすことも、失敗することも間違いじゃない。俺はそう思ってるし、実際お前にそう言った』
キョン『だから、この行動を起こした朝比奈さんを批判しないし、たとえ失敗しようが同情したりしないだろう』
キョン『未来人である彼女が、ルール違反を自覚してまでとった行動に、彼女自身が責任を持つべきだからな』
朝倉『……たまにキョンくんって真面目になるわよね』
キョン『バカ言え、俺はいつだって真面目だ』
朝倉『で、話を聞く限りだとあたしは何もやることないみたいだけど? 精々朝比奈さんの行動を見守るぐらいじゃない?』
キョン『と、ここまでが前言だ』
朝倉『はい?』
キョン『んで、前言撤回』
キョン『朝倉!! 行動を起こした朝比奈さんが失敗しないようにサポートしてやってくれぇ!! 頼むっっ!!』ドゲザッ!!
朝倉『え、えぇぇぇぇえええぇえええぇぇぇええぇえぇぇえええええええ!!?!? それじゃ今までの話なんだったの!!?!?!?』ガーン!!
朝倉『ていうか世界改変するまで好きにやらせてたあたしと随分対応違うくない!!? これって差別? 区別っ!!?』
キョン『依怙贔屓だ!!』ドンッ!
朝倉『より一層ダメだーーっっ!!!!』ガガーン!
朝倉『ちょっと! いまさっきまで講釈たれてたのが一気に薄っぺらくなっちゃうじゃない。せっかく感心してたのに』
キョン『依怙贔屓は言い過ぎだが、俺は朝比奈さんに対してやや感情的に、突き詰めて言えば過保護になってしまうらしい』
朝倉『なんでっ!?』
キョン『今回彼女の行動が裏目に出で彼女から笑顔や残り少ない自信が失われてしまうと考えたら……あぁ! それだけは絶対だめだ!』
朝倉『……むー。あたしの時だってそれぐらい心配してくれたらよかったのに』
キョン『心配ないとか、手のかからないってのは無関心じゃなく信頼の裏返しだ。それだけ俺はお前を買ってるってことなんだよ朝倉』
朝倉『…………長生きしてるだけあって口だけは達者なんだから、もう』
266: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 20:57:16.85 ID:a/dLSDfe0
キョン『とまぁ、前言だの、過保護だの。前置きはここまでにしといて』
朝倉『えっ、前置き? 本題まだだったの!?』
キョン『実は、さっき言った未来人が過去に干渉するのはルール違反ってのは結構厳密に制約されてるんだよ』
朝倉『つまり……普通ならこんなことしようと思ってもできない、ってこと?』
キョン『そりゃもう、違反しようものなら未来からのラブコールが頭の中でガンガンガンガン鳴りっぱなしの状態だぞ?』
朝倉『うわぁ……地味にキツイわね、それ』
キョン『さすがにそれを無視してまで行動しようと思うほど朝比奈さんは無謀な人じゃないから』
キョン『恐らく、それほどこのルール違反を重いものだと意識していない。いや、してはいるんだが、それ以上のものだとは分かっちゃいない』
朝倉『そんなにダメなことかしら? 例え本当は未来人だとしてもこの時代にいる以上はこの時代の人間なのに』
キョン『人間が犬の群れに入ったからってそれで犬にはならねぇだろう? 仮に犬に育てられ犬のように育ったってなら話は別だが』
朝倉『?』
キョン『……朝比奈さんは未来のことをよく知るお方だ。そんな人が、そんな未来を知る力を持った人が過去を変えちゃならない』
キョン『……未来のお偉方が決めなさったことさ』
朝倉『ふーん、よくわからないけど、組織っていうのは難しくて面倒くさそうね……でも』
朝倉『それだけ厳重に徹底したルールを敷いている未来人が、今回の朝比奈先輩のルール違反をまさか黙って見ているはずはない、わよね?』
キョン『その通り、ご名答だ朝倉。何らかの原因で朝比奈さんのルール違反を知れない状況、または連絡のつかない状況……まぁなんでもいいが』
キョン『今現在、いや今未来とでも言うべきか、未来人が朝比奈さんのルール違反を制止することはできない、それは何故か?』
朝倉『…………例によって』
キョン『……懲りないやつらだよ、どうも』ハァ
朝倉『スキー合宿の時釘刺したって言ってなかったっけ?』
キョン『どうやら、俺は予想以上に舐められてるらしいな。ちっとも気にしとらんようだ』
キョン『まぁ大方未来人を妨害できるのは同じ未来人ぐらいのもんだろ、あんの巨乳フェチめ……』
朝倉『え? きょ、巨乳……?』
キョン『ま、とにかく朝比奈さんのことは頼んだぞ。くれぐれも無茶はさせないでくれ、マジで』
朝倉『ちょ、プレッシャーかけないでよ! 頼むってキョンくんは一緒じゃないの?』
キョン『あぁ、俺は俺でやることがあるからな』
朝倉『……それって――――』
キョン『……あぁ』
267: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 20:59:45.67 ID:a/dLSDfe0
キョン「おっっらぁああぁあああ!!! 巨乳フェチぃいいぃぃいいいい!!! テンメェしつけぇんだよぉおお!!!!」ドッガン!
「なっっ!!?!?!? お、か、過去人っっ!!?!? そ、騒々しく入ってくるな!!! 心臓に悪いだろうが!!」
キョン「よくもまぁ逆ギレ出来たもんだなぁ!!! 巨乳フェチぃいいぃいぃい!!!!」
「ま、ず、は……その名で呼ぶのをやめろぉぉぉおぉおぉぉおぉおぉおおおお!!!!!!」
288: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/23(水) 21:08:24.24 ID:/foAgZh/0
朝比奈「……」
朝倉「(……こ、こっからどうしよう)」
朝比奈「あ、あの……」
朝倉「は、はい!?」
朝比奈「わたし、ちょっと行くところがあるんで、これで……」
朝倉「えっ、あっ、き、奇遇ですね!! あたしもそこに行こうと思ってたんですよ!!」
朝比奈「え、どこに行くとは言ってないんですけど……え?」
朝倉「あ……え、と……」
朝比奈「…………?」
朝倉「…………」
朝比奈「そ、それじゃあ、わたしはこれで……さようなら」スッ
朝倉「え、あ……さようなら……」スッ
朝比奈「…………」スタスタ
朝倉「…………」スタスタ
朝比奈「…………」スタスタ
朝倉「…………」スタスタ
朝比奈「……」クルッ
朝倉「……っ?」
朝比奈「……なななんでっっ!!??!? どど、どうしてついてくるんですかぁ!!?!?」ガーン!
朝倉「あ、い、いやぁー! ぐ、グーゼンですよ! グーゼンあたしもこっちの方に用がありまして……」
朝比奈「朝倉さんこっちの方から来ましたよね!!? 来た道を引き返してるだけですよね!!?」
朝倉「あ、いや、その、よ、用事を思い出しまして……あ、あはは!!」
朝倉「(や、やっぱりあたしには荷が重いと思うんだけど!!? キョンくーん!!)」
289: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/23(水) 21:13:08.36 ID:/foAgZh/0
キョン「お前らも懲りん奴だな、なぁおい」
「フン、懲りる懲りないじゃあないんだ。これは僕がやらなければならない既定事項なんだ」
キョン「それで、朝比奈さんから未来への通信を断たせてお前は何を企んでる?」
「知りたいのか? ならお得意の『力』とやらでココを覗けばいいだろう?」トントン
キョン「……ちっ」
「ハッ! どうやらあんたもあの女には敵わないらしいな! 僕にかけられたプロテクト一つ破れないとはな!」
キョン「お前一人で満足に情報を守れないやつがなに言ってんだ」
「なんとでも言うがいいさ。あんたはこれから朝比奈みくるがとる行動によって変動する未来を知ることはできないんだろう」
「あの宇宙人をつけたのは小細工のつもりか? なにも変わりはしないだろうがな」
キョン「随分でかい口を叩くじゃないか、デカい胸が好きなだけある」
「い、いい加減にっっ―――!!!」ガラッ
「あれ? いらしてたんですか?」
橘「藤原さん」
藤原「っ、橘京子……」
橘「あら、あなたも来てたんですね。まぁゆっくりしていってください。あ、だから佐々木さんがいないんだわ」
キョン「一応、敵陣であるここでゆっくりなんてできるわけないだろう」バリバリ
藤原「……あんたはもう少し発言に責任を持つべきだ。どこの世界に敵陣で煎餅を頬張りながら横になるやつがいるっ!!」ガァア!
290: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/23(水) 21:17:40.72 ID:/foAgZh/0
橘「粗茶ですが」コト
キョン「ん、朝比奈さんや長門のがうまい」ゴクゴク
橘「あはは、あたし普段お茶とかいれませんしね」
藤原「……何を慣れ合っているんだ」
橘「別に険悪になる必要ないじゃないですか、平和的に解決できるならそれが一番です」
キョン「その意見には同意するが、平和の意味をはき違えてるお前らに教えてやろう」
キョン「お前らの言い分が一方的に通った解決方法は平和的解決とは言わん」
橘「……」
キョン「まぁ、前の軽い牽制程度でお前らの行動を規制できるとは正直期待してなかったさ、案の定この様だしな」
キョン「ただ、だからと言って―――」シュン!!
橘「!? っっなっ!?!?」ガシッ!
藤原「っっ、何をっ!?」ガシッッ!!
キョン「舐められたまま引き下がるってのもどうかと思ってな、ここらで一つ本当の恐怖っつぅモンを教えておこうか?」
橘「……っ」ブルブル
藤原「……っ脅しか?」
キョン「そう思うか?」グググ
藤原「ぐっ……、クッ!!」
キョン「……………………なんてな」パッ
橘「……っっ??」
藤原「っ、ハッ! やっぱりただの腰抜けじゃないか!! ここまでされておいて何もできないなんてな!」
キョン「ここまでされておいて? 確かにちょっかいをかけられた覚えはあるが、大した被害を被った覚えはないな」
キョン「……今、頭掴んでお前らから直接情報を抜き取ろうとしたんだが……」
橘・藤原「「!!!」」
キョン「……さすがは『佐々木』、ここまでやってもダメだとはな」
橘「……はぁ」ホッ
藤原「……フン」
291: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/23(水) 21:21:07.13 ID:/foAgZh/0
橘「……っ先日の、古泉さんの機関からの……メッセージ? 意思表明?」
橘「あたしたちとは『相容れない』っていう内容の……」
キョン「『本物はどれだ?(仮)』のことか」
橘「……あれは、事実上の決定的な決別宣言だと思っています、あたしたちは」
藤原「決別もクソもないだろう、元々手を組むつもりもない、まぁ利害が一致していなければ僕もこちらと手を組むことはなかったがな」
キョン「(……コイツさえいなきゃまぁまぁ平和的に、それこそ話し合いとかで解決できるんじゃないかなぁ……やっちまおうかなぁ?)」ウズ
藤原「……?」ゾクッ!
橘「もしかしたら、互いの主張の落としどころが見つけられるかもって思ったけど……やっぱりダメでした」
橘「だから、だからもう……あたしは、あたしが『本物』だと思った行動をとるしかできなくて……」
藤原「フン、それの何が悪いことなんだ? 涼宮ハルヒにお熱な連中と何が違うと言うんだ?」
藤原「あんたはどう考えてるんだ? 涼宮ハルヒと『佐々木』、どちらに付く方が正解なんだ?」
キョン「…………だから俺は平和的に、いつも後出しして先延ばしにしてたんだよ」
橘「えっ……?」
キョン「……その通りだ藤原」
藤原「なに?」
キョン「あっ、巨乳フェチ」
藤原「合ってる! 合ってるから言い直さなくていい!! わざわざ!!」
292: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/23(水) 21:25:53.04 ID:/foAgZh/0
キョン「俺は別に、お前らの主義主張も、朝比奈さんや古泉や長門の主義主張も間違いだなんて思っちゃいない」
キョン「だからこそ、平和主義者だとか謳ってお前らに直接的な手は下さず、今まで見逃して来たんだ」
藤原「それが? あんたの言い分も涼宮ハルヒの取り巻きの主張も端からこちらは意に介していない」
橘「ちょ、ちょっと! 藤原さんがこっちの意見の代弁者って訳じゃないんですから! 少なくともあたしはそう思ってな―――」
藤原「黙れ」ギロッ!
橘「っ!!」ビクッ
藤原「あんたも、自分の行動がぬるいと感じているなら早急にそのスタンスを変えた方がいいぞ」
藤原「敵に塩を送るつもりはないが……まぁそもそも、あんたは敵の立場にいれるのか定かではないか」
藤原「どうする? 今ならまだ歓迎してやってもいいんだぞ? 一々チマチマした挑発であんたを呼ぶのも飽きてきたところだ」
キョン「俺を呼び寄せることが本来の目的じゃねぇだろうに……それと」
キョン「どちらにつく、つかない以前に……俺はSOS団団員だ。他の団に属すことはできねぇよ」
橘「……だ、だったら、あたしたちを止めもしない。好き勝手やらせてるあなたは一体なんのつもりなんです……?」
橘「こ、こっちから仕掛といてなんですが……結構あなたがいなければ大変なことになってたコトもありましたし」チラッ
藤原「……フン」
キョン「……そんなもしも話はいらない。現に、俺がここにいるんだから」
キョン「俺がいる間に、誰かがいなくなることは認めん」
藤原「あんたがいなくなったら?」
橘「ちょっと!」
キョン「…………それは考えたことなかったかな」
キョン「……いなくなられるのが当然だったもんでな」
橘「(…………『佐々木』さんのこと?)」
293: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/23(水) 21:31:00.60 ID:/foAgZh/0
朝比奈「……あ、あのぅ」
朝倉「は、はいいぃ!? な、なんでございましょう!? 朝比奈先輩っ!」ビシッ!
朝比奈「ちょ、直立不動はいいですからぁ!! え、と朝倉さん結局朝倉さんは、その総合デパートに何の用が……」
朝倉「え、えっと……そ、そう! 晩御飯の買い出し! 買い出しをですね!!」
朝比奈「えっ、『スーパー平安時代!!』じゃなくて? しかもエコバッグを持ってない朝倉さんが買い物……?」ジッ
朝倉「じゃなかった!!! そう買い物じゃなくてですねー!! ハッ!ていうか今日卵の特売セー……ちくしょう!!」
朝比奈「あ、あの……」
朝倉「ああいえ! なんでもありません! あははー! さ、最近物忘れが激しくって激しくって!! 自分の名前も忘れる時あるんですよ!」
朝比奈「そ、それはさすがにダメなんじゃ……」
朝倉「あ、あぁ! え、えーっとですね!! あのー!」
朝比奈「…………朝倉さん」
朝倉「そう! この近くに諜報員……は、はい?」
朝比奈「もし、もしお時間があるんでしたら……一緒に付き合ってくれませんか?」
朝倉「……え?」
朝比奈「わたし、部活用のお茶見たくて……お料理する朝倉さんなら味とかよく分かるんじゃないかなぁって」
朝比奈「だから、その……ですね?」
朝倉「……あ、はい! よ、喜んで!! に、荷物持ちでもなんでもやります! はい!」
朝比奈「に、荷物持ちはいいですよぉ! お茶選ぶの手伝っていただければ、それで……」
朝倉「で、でも……今更言うのもあれですが、ご一緒してもいいんですか?」
朝比奈「……はい! あっ、朝倉さんがよければなんですけど……大丈夫ですか?」
朝倉「ぜ、全然問題ないですよ! い、いきましょ朝比奈先輩!」グイグイ
朝比奈「わ、わわっ!」トテッ!
朝倉「(お、思ってたよりホントにデートっぽくなっちゃったわ……朝比奈さんファンクラブの皆さん、ごめんなさい)」
朝倉「(……いやあたし同性だし気にすることなくない!? ていうかデートじゃないし!! なんでこんな緊張してるのあたしっ!!?)」ギュッッ!!
朝比奈「きゅぅう!! あ、朝倉さん手が! 手が!! こ、小指が!! 小指がギュッって!! ギュッてぇぇえ!!」ギュッッ!!
294: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/23(水) 21:36:17.75 ID:/foAgZh/0
朝倉「わっ、お茶ってこんなに種類あるんですね」
朝比奈「ふふっ、そうですよぉ。こだわると結構おもしろいんですよぉ。あ、これとかおすすめですね」
朝倉「ん……飲みやすいですね、これ。煎茶……ですか?」
朝比奈「すごい! わかるんですね! やっぱりお料理できる人は舌がいいんだぁ……」
朝倉「そ、そんなことないですよ! おいしいおすすめを知っているのは朝比奈先輩の知識ですし」
朝比奈「わたしの……」
朝倉「そうですよ! だからあんなにおいしいお茶を入れることができるんですよ!」
朝比奈「…………」
朝倉「朝比奈先輩?」
朝比奈「(……一人でやるって決めたのに、いざってなると他の人に頼ってる……)」
朝比奈「(い、いや! じ、時間にはまだあるし、実行はわたしが……わたしが……)」
朝倉「(思った以上に悩んでるみたいね……そういえばキョンくんから具体的に何をすればいいのか聞いてないわ)」
朝倉「(時間、タイムリミットがあるのか、それともまだ始まっていないのか……)」
朝比奈「あっ、朝倉さん。あそこのお団子屋さんでお茶飲みませんか? 今買ったお茶を淹れてくれるんですよぉ」
朝倉「(どちらにせよ、朝比奈先輩にそれらしい行動をとらせちゃダメってことか……)」
朝倉「……難しいこと言ってくれるわね」ボソッ!
朝比奈「ええっ!? だ、ダメですか?」
朝倉「えっ、あっ、いえ!! 全然おっけーですよ!! はい! えーっと……何するんでしたっけ?」アハハ!
朝比奈「…………き、記憶に関する病院って……せ、精神科?」
朝倉「ああっ、だ、大丈夫!! 大丈夫ですよ!! ギ、ギリギリ日常生活に支障はないですから! ね! ねぇ!?」
295: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/23(水) 21:42:16.09 ID:/foAgZh/0
朝比奈「あ、おいし……」モグモグ
朝倉「ホント……お茶に合うって感じですね」モグモグ
朝比奈「ですね」チラッ
朝倉「(……時間を気にしてるわね……そろそろなのかしら?)」
朝比奈「……この時代はいい時代ですね」
朝倉「……えっ?」
朝比奈「あ、いや、急にごめんなさい。ちょっと考えちゃって」
朝倉「いえ、それは全然……やっぱり、未来とは全然違いますか、この時代は」
朝比奈「それは、はい……具体的にどう違うとは言えないけど……」
朝比奈「未来では知ることができなかったこともあるし、なにより……あれ?」
朝倉「? どうしました?」
朝比奈「い、いえ……」
朝比奈「(き、禁則がかかっていない……? な、なんで?)」
朝倉「(……妨害に気付いた?)」
朝比奈「(……こ、これも既定事項……なのかな?)」
朝倉「(あらら……でも、仕方ないわよね。いつだってなんの説明もなしに言われるがままなんじゃ……)」
朝倉「(一体、何が正解か分かりはしない……だからこそ、自分から動いてしまう……結果が見えてたとしてもね)」
朝比奈「???」アレー?
朝倉「(……ぶっちゃけ、朝比奈先輩があたしたち涼宮さんの周囲にいるものの中で一番不遇よね)」
朝倉「(あたしには長門さんや他のインターフェース、古泉くんには機関の仲間……それぞれの拠り所と言えるものがある)」
朝倉「(朝比奈先輩は時代も違う、頼る当てもずっと遠い未来で、僅かな情報だけを持たされて……ここに)」
朝比奈「(……とにかく、『何 か』が起こるまではもうあまり時間がない、そろそろ行かなきゃ!)」
朝倉「(……おーいキョンくん? どうやら今回も、朝比奈先輩は何をするかご存知ではないらしいですよ?)」タラー
朝倉「(……『何 か』って何!!? ていうか朝比奈さん何をするか分からないのに一人でやろうとしてたんですか!!?!? そんな……)」ガーーン!
朝倉「…………ううっ、不遇すぎる」ポロッ
朝比奈「っ朝倉さん!? ど、どうしましたか? お、お茶が苦かったとか? だ、大丈夫ですか? ジュース飲みます?」
朝倉「うぅ、あんまり労わらないでくださいぃ!! ぅうぅうぅう!!」
朝比奈「え、ええっ!!!?」
323: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/05(火) 19:52:25.07 ID:cbByM2oq0
朝比奈「あ、そろそろ……」
朝倉「なにか……他の用でもあるんですか?」
朝比奈「ええ……まぁ、そう……なんです」
朝倉「……それじゃ、あたしもそろそろ……」スクッ
朝倉「と、いつもなら長門さんの夕ご飯の仕度があるんですが」
朝比奈「え?」
朝倉「今日は、仕度はしなくていいんで、もう少し、朝比奈先輩と一緒にいてもいいですか?」ニコッ
朝比奈「え? ええ、と……その」
朝倉「……お邪魔になりますか?」
朝比奈「えっと……あの……」
朝倉「…………」
朝比奈「……じゃ、じゃあ、ちょっと一緒にお散歩……してくれますか?」
朝倉「…………よろこんでっ!」ニコッ!
朝比奈「……っ、それじゃいきましょうか」
朝倉「はい、朝比奈先輩の赴くままにご一緒しますよ」
朝比奈「あ、でも長門さん……本当に大丈夫なんですか? ごはん作らなくて……」
朝倉「今日に限っては、平気です。応援要請してますから」
朝比奈「応援要請……?」
朝倉「はい」ニコッ
長門「違う。そうではない、そのようにはならない。朝倉涼子はこんなものを製造していない」
喜緑「あらら、お料理って難しいんですね……でも食べれないことはないですよね? ねぇ?」グツグツゴボゴボッ!
長門「……………………」
324: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/05(火) 19:56:00.29 ID:cbByM2oq0
朝比奈「…………」スタスタ
朝倉「…………」スタスタ
朝比奈「…………」
朝倉「(こ、この間がなんとも……)」タラー
朝比奈「…………この道」
朝倉「へっ?」
朝比奈「あっ、えっとSOS団で、不思議探索っていうのをやってるんです」
朝倉「あぁ、週末にやってるやつですよね?」
朝比奈「はい、それの第一回目の午後の部……初めて」
朝比奈「……初めて、キョンくんとここの道を歩いて、キョンくんのお話を聞いたのを思い出して……」
朝倉「……もう、10ヶ月近く経つんですね」
朝比奈「……早いです」
朝倉「……本当ですね」
朝比奈「……わたしは」
朝倉「えっ?」
朝比奈「わたしは、この時代に来てよかったんでしょうか……?」
朝倉「あ、朝比奈先輩っ? な、なにを言って……」
朝比奈「未来人としてのわたしが、ここにいる意味ってなんなんでしょう……?」
朝倉「それは、涼宮さんの……」
朝比奈「分かってるんです。誰にでもできることなんだって。できて当たり前なんだって……」
朝比奈「でも、誰にでもできることをやるのだって立派なことだと思うんです。思うからこそ……」
朝比奈「わたしは……『当たり前』すらできていない……そう、思ってるんです」
朝倉「…………」
325: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/05(火) 19:58:55.84 ID:cbByM2oq0
朝比奈「……あっ! ご、ごめんなさい……なんか、へ、変な話しちゃって……」
朝倉「いえ……そんなこと……」
朝比奈「ほんとに……気にしないでください……」
朝倉「…………」
朝比奈「(もう……すぐ、なはず……)」キョロキョロ
朝倉「……あの、朝比奈さん、何か……お探しですか?」
朝比奈「ふぇ!? い、いえ……な、なにも……ナイデスヨ?」キョドキョド
朝倉「ソウデスカー」
朝比奈「(うぅ……い、今更だけど、ホントになにをすれば……)」キョロキョロ
朝倉「(確かに……朝比奈先輩が何をしなきゃ分かってなきゃあたしが何していいかも分からないし……)」キョロキョロ
朝比奈「…………」キョロキョロ
朝倉「…………」キョロキョロ
「あーーっっ!!!! いたーーっっ!!!!!!」ガサッッ!!
朝倉・朝比奈「「っっ!!?!?」」ビクッッッ!!
ハルヒ「みくるちゃぁぁああぁああん!!!」ダキッッ!!
朝比奈「す、涼宮さんっっ!? な、なんで? え? え?」
古泉「……あ、朝倉さんも……どうも……」ガサッ!
朝倉「こ、古泉くんも一緒っ!!? ていうか二人共なんで制服っ!? あと大分やつれてるように見えるんだけど!?」
朝倉・朝比奈「「なにがあったの!!?!?!?」」ガーン!
327: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/05(火) 20:02:58.04 ID:cbByM2oq0
朝倉・朝比奈「「…………」」ポカーン
ハルヒ「と、いうわけで……ってなーに二人してアホみたいに口開けてるのよ、ねぇ古泉くん」クルッ
古泉「…………」ポカーン
ハルヒ「って古泉くんも!!?!?」ガーン!
古泉「……ハッ! し、失礼しました。ぼ、僕の方は呆気ではなく空腹によるもので……あ」
ハルヒ「呆気? なーんで呆気にとられるのよ朝倉さんとみくるちゃんが、ねーぇ?」
朝倉「…………ねーぇ、じゃ」
朝倉「ないわよぉぉぉおおおぉおおぉぉお!!!! バカなの!? バカなの涼宮さん!!! ねぇ!」
ハルヒ「え、ちょ、何!?」
朝倉「『みくるちゃんと有希が神隠しにあったと思って丸二日間捜索してた』ですって!!?!?」
朝倉「馬鹿か!!!!!!」ドーン!!
ハルヒ「ど直球!!?!?」ガーン!
朝倉「そりゃ古泉くん疲労で朦朧とするわよ!!!! 目の焦点が合ってないのも納得するわよ!!!」
古泉「朝倉さん、目の焦点が合ってないなんてことはありませんよ」
朝比奈「あの、朝倉さんはあっちです古泉くん……」
古泉「…………おや?」ハテ
ハルヒ「で、でも実際神隠しに合ってたら大変じゃない!! あ、あたしは団長として団員の身の安全を保障しなきゃ……」
朝倉「警察!!! なんのために警察がいるの!!? というか冷っ静に考えると神隠しなんてありえないから!!!!」
ハルヒ「あ、ありえるわよ!! 事件になってたりするし……」
朝倉「あなたが!!! 団員を!! 大事にする限り!!!! そんなことは!!!! 起こらないの!!! 絶対!!!!」
ハルヒ「す、すごい剣幕っ!!! だ、だけどどこからそんな自信が……」
古泉「それはですね、涼宮さん。あなたの持つ願望実現―――」
朝比奈「す、ストップ!! 古泉くんダメぇぇえええ!!! 言っちゃダメですからそれえ!!!」アワワー!
328: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/05(火) 20:06:31.41 ID:cbByM2oq0
ハルヒ「まったく、なんであたしが……」ブツブツ
古泉「おや、こんなところにチョコレートが落ちていますよ? ねぇ、森さん。森さん?」ボー
朝倉「ダメだわこの二人……正常な精神状態を失っている……いつからこの状態で捜索なんてしてたのよ」
朝比奈「…………」
ハルヒ「ていうかみくるちゃんたちもさっきキョロキョロしてたわよね? あっ! もしかしてなにかしらのUMAの情報とか持ってたり!!? するっ!!?」キラキラ
朝倉「ちょっとハイになってるあたり相当危ないんじゃ……朝比奈さん?」
朝比奈「(……指示は、もしかして涼宮さんを保護すること? 観察対象の身の安全の保持?)」
朝比奈「(……他に、特に気に付くようなことは……)」キョロキョロ
ハルヒ「んぁ? あれっ、あの子……ハカセ? ハカセじゃない?」
朝比奈「ハカセ……?」ジィ
朝倉「……あなたには博士というか医者が必要なんじゃ……」
ハルヒ「そうじゃないってば!! あの子、あたしがたまに家庭教師している子なのよ」
朝倉「何教えてるのっ!!!!」グワッ!
ハルヒ「それはさすがに失礼だと思うっ!!! あたしだって小学生に宇宙人やらなんやら言うわけないでしょ!」
朝比奈「(……あの子…………『あの人』はっ!!?)」
朝倉「(―――!!)」ダッ!
ハルヒ「おーーい!!! ハカセーー!!! ハカ―――!!! ダメッッ!!!!! 前見て!!!!」
古泉「ボー…………ハッ! えっ?」
朝比奈「待っ――――――っ!!!」
「あ、お姉さ――――――――――――え」
ブォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンン!!!!!!
329: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/05(火) 20:09:31.19 ID:cbByM2oq0
キョン「…………」
橘「…………」ビクビク
藤原「……ふん」
キョン「……これが、お前のやり方か」
藤原「僕のやり方? ハン、僕の行動に僕の意志など介入しない。既定事項に則った行動をしたまでだ」
キョン「……なるほど、所詮お前は未来の言いなりってわけだ」
藤原「なに……?」
キョン「既定事項だ未来だ、お前は決まった行動しかとれないロボットかよ」
藤原「その決まった行動をとることが、僕たち未来人にとっての『当たり前』なんだ! 過去人には分からないろうがな!」
橘「……あ、あの」ビクビク
藤原「あぁ!?」ギロッ!
橘「あ、な、なんでもナイデス……」
キョン「……『当たり前』か。重要なことだろうよ、それも。だがな……」
キョン「自らの意志のない行動に、成長や自信や結果はついてこないんだよ」
藤原「…………何を、言っている?」
キョン「考えて行動しろって言ってんだよ。ゴールが分かってる道を歩くんじゃなくて、ゴールを探しながら歩くんだよ」
『もちろん、初めからゴールは見えているからね。あとは必要なプロセスを踏んでいくだけだ』
キョン「…………だから、違うんだよ」
橘「……???」
藤原「……何のことだ? 何を言っているんだ? あんたは……」
352: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/07(木) 23:01:11.26 ID:PVsz/5Kj0
朝比奈「――――――っ……!」ヘナッ
古泉「朝比奈さん! 大丈夫ですか?」ガシッ
ハルヒ「ッ!!」ダッ!
ハルヒ「ハカセっっ!!!!」
ハルヒ「朝倉さんっっ!!!!!」
朝倉「っ……、間一髪セーフだわ。よかった……」ギュ
「あ……え……?」
ハルヒ「二人共! 怪我は!? あ、頭とか打ってない!? き、救急車……!」
朝倉「大丈夫よ涼宮さん、大丈夫。どこも怪我してないわ」
ハルヒ「ほ、本当……?」
朝倉「ええ、ね? あなたもどこも痛くないでしょ?」
「……え、あ……うん」
ハルヒ「……そっ、それならよか……よくないっっ!!!! なにあの車!!! 信号無視して減速もせずツッコんできたわよ!!?!?」
古泉「お怒りになるのも無理はありません。非常に、危険な運転でした。僕の方で被害届を出しておきましょう」ピ!
ハルヒ「お願いするわ!!」プンプン
朝倉「(ふぅ……多分、これ、よね? キョンくんが言ってたことは……あの車はきっと敵対組織の妨害で……)」
朝比奈「……………………」
353: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/07(木) 23:06:30.32 ID:PVsz/5Kj0
朝比奈「……」スッ
「え? あの……」
朝比奈「ケガしてない?」
「……うん」
朝比奈「よかった。ね、お名前教えてくれない?」
ハルヒ「ハカセくんよ」ドーーン!
朝倉「誰がこのタイミングであだ名を知りたいのよ」
「――――――」
朝比奈「……そう、ありがとう。あと、わたしと約束してくれる?」
朝比奈「これから……もしかしたら、今日みたいな事故、というか危険なことにまた巻き込まれるかもしれない」
朝比奈「その時にまた、朝倉さ……『この』お姉さんのような人に助けてもらえるかは分からない」
朝倉「…………」
朝比奈「……だから、できるだけ。できるだけいろんなことに注意して、注意して……」
朝比奈「……立派に生きることを、約束してほしいの」
ハルヒ「み、みくるちゃん? な、なにもそこまで見ず知らずの子に求めないでも……ま確かにこの子は賢いけどね」フフン!
古泉「…………」
朝比奈「約束、してくれる?」スッ
「……する、気をつけます。今後……」スッ
朝比奈「……じゃあ、指切りげんまん……、指切った」
朝比奈「……覚えておいてね、この約束……ずっと未来まで」ニコッ
「…………う、はい。あの……」
朝倉「ん? あたし?」
「危ないところを救っていただき、ありがとうございました」ペコッ
朝倉「え? あ、いいのよ全然」ニコッ
「以後、もっと注意するよう心がけます。では、失礼します」
朝比奈「えぇ、さよなら……」
ハルヒ「帰り道気をつけるのよー!! あ、ハカセ―!!! お母さんに次のお菓子はカステラがいいって伝えといて―っ!!!」オーイ!!
朝倉「厚かましっっ!!! よりにもよって今伝言頼むとか……厚かましっ!!!」ガーン!
354: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/07(木) 23:11:40.17 ID:PVsz/5Kj0