幼馴染「私のこと好き?」男「別に」
1: VIPにかわりまして、NIPPERがお送りします。 2015/09/26(土) 20:10:58.60 ID:Ev69lPpR0
幼馴染「いや、そこは『好き』って言えよ」
男「嘘はいかんだろ」
幼馴染「これじゃあ、聞いた私がバカみたいだろ」
男「バカなんだろ」
幼馴染「......」べしべし
男「ごめんごめん。好きだからお前のこと」
2: VIPにかわりまして、NIPPERがお送りします。 2015/09/26(土) 20:12:06.28 ID:Ev69lPpR0
幼馴染「心がこもってない。やり直し」
男「面倒臭いな」
幼馴染「はよはよ」
男「はぁ......」
男「-------お前のことが好きです。愛しています」
幼馴染「......」
男「なんか言えよ。恥ずかしいだろ」
幼馴染「な、なに恥ずかしいこと言ってんだよぉ......」
男「なんでお前が恥ずかしがってんだよ」
3: VIPにかわりまして、NIPPERがお送りします。 2015/09/26(土) 20:13:19.97 ID:Ev69lPpR0
【チラリズム】
男「なんで女って短いスカート履くんだろうな。パンツ見えちゃうとか思わんのかね」
幼馴染「まあ、楽だからね」
男「でも、パンツ見られたくはないんだろ?」
幼馴染「そりゃあね」
男「なんで女って短いスカート履くんだろうな。パンツ見えちゃうとか思わんのかね」
幼馴染「まあ、楽だからね」
男「でも、パンツ見られたくはないんだろ?」
幼馴染「そりゃあね」
4: VIPにかわりまして、NIPPERがお送りします。 2015/09/26(土) 20:14:28.44 ID:Ev69lPpR0
男「でも、実際あんなキリキリなラインだったら、見たくなくても見えちゃうだろ」
幼馴染「ふつう、見ようとしない限り見えないよいにできてると思うけど」
男「ふーん、じゃあ今俺の目に写り込んでいるくまさんパンツはなんだ」
幼馴染「へ......? --------!!」
男「さっきから言おうと思ってたけど、高校生にもなってくまさんパンツはどうかと思うぞ」
幼馴染「さっさと言えよアホ!!」
男「だから、さっきからそんな感じの話題出して間接的に言ってただろ」
幼馴染「そんなの気づかないから!」
5: VIPにかわりまして、NIPPERがお送りします。 2015/09/26(土) 20:15:24.35 ID:Ev69lPpR0
男「まあでも、そのくまさんパンツかわいいと思うよ」
幼馴染「え。ほんと?」
男「いや、嘘」
幼馴染「......」べしべしべし
男「あーごめんって、かわいいから」
幼馴染「死ね! 変態!」
6: VIPにかわりまして、NIPPERがお送りします。 2015/09/26(土) 20:16:18.06 ID:Ev69lPpR0
【君との距離】
幼馴染「男ー」
男「なんじゃ」
幼馴染「私たちって付き合ってるの?」
男「付き合ってないだろ」
幼馴染「でも、この前『好き』って言われた」
男「言わされたんだよ」
幼馴染「男ー」
男「なんじゃ」
幼馴染「私たちって付き合ってるの?」
男「付き合ってないだろ」
幼馴染「でも、この前『好き』って言われた」
男「言わされたんだよ」
7: VIPにかわりまして、NIPPERがお送りします。 2015/09/26(土) 20:17:09.83 ID:Ev69lPpR0
幼馴染「どっちでもいいけど、このさい付き合っちゃおうぜ。私たち」
男「断る」
幼馴染「......私のこと嫌いなの?」
男「別に?」
幼馴染「じゃあ、なんで嫌なの? 私と付き合うの」
男「......お前との仲が壊れるのが嫌だから」
幼馴染「......へ?」
8: VIPにかわりまして、NIPPERがお送りします。 2015/09/26(土) 20:17:53.16 ID:Ev69lPpR0
男「ほら、こどもの時は傷の治り早いのに対して、大人になればなるほど治りが遅くなるのと同じだよ」
幼馴染「いや、意味わかんないから」
男「つまりな、今の俺らの仲はまだ友達関係という成長途中の関係だ。だから、ちょっとした喧嘩とかで関係が崩れかけても、すぐ治る」
男「でも、その関係がどんどん成長して、お前がなりたい恋人関係になってしまうと、ちょっとした喧嘩の関係の崩れでさえ、修復は難しくなるんだよ。というか、治らないことの方が多い」
幼馴染「ふーん」
男「だから、俺はお前とは付き合いたくない」
9: VIPにかわりまして、NIPPERがお送りします。 2015/09/26(土) 20:18:52.04 ID:Ev69lPpR0
幼馴染「つまりさ、-------男はチキンってことだね」
男「は? なんでそうなるんだよ」
幼馴染「だってそうじゃん? 私を失うのが怖いから、手に入れないってことでしょ? チキンのほかなんなんだよ」
男「別にそんなんじゃ......」
幼馴染「そんなんだよ。チキ男」
男「おい、チキ男ってなんだ------」
チュ
幼馴染「----------男の癖にグダグダうるせーんだよ」
男「お、お前.....」
10: VIPにかわりまして、NIPPERがお送りします。 2015/09/26(土) 20:19:41.46 ID:Ev69lPpR0
幼馴染「......私はそっとやちょっとじゃあ、男を嫌いになんてならいから」
男「今だからそんなこと言えるんだよ」
幼馴染「ねえ......人生で一回ぐらい私を信じてよ」ギュ
男「......」
幼馴染「......ね?」
男「どうなっても知らないからな」ギュ
幼馴染「うん......」
男「......好きだ。幼馴染」
幼馴染「私もだよ。男」
おわり
11: VIPにかわりまして、NIPPERがお送りします。 2015/09/26(土) 20:20:56.21 ID:Ev69lPpR0
なんか幼馴染SSが描きたくなったので書いた。
やっつけ感バリバリですまんな。
やっつけ感バリバリですまんな。
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/26(土) 20:44:11.10 ID:3VbNODxZo
おつ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443265858/
Entry ⇒ 2015.09.30 | Category ⇒ オリジナル | Comments (0)
【ミリマス】P「えっ…アイドルを辞める?」静香「はい」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 00:52:33.64 ID:woyW58XWo
P「な、何でだ?アイドルが嫌になったのか?」
静香「いえ、そういうわけでは」
P「じゃあ人間関係か!?なにかトラブルでも…!」
静香「そういうわけでも…」
P「じゃあ一体…」
静香「私は、本当にやりたいことを見つけたんです」
静香「いえ、そういうわけでは」
P「じゃあ人間関係か!?なにかトラブルでも…!」
静香「そういうわけでも…」
P「じゃあ一体…」
静香「私は、本当にやりたいことを見つけたんです」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 00:53:48.56 ID:woyW58XWo
P「本当にやりたいこと…?」
静香「はい」
P「…教えてもらっても良いか?」
静香「はい…私は」
P「私は?」
静香「小麦粉が作りたいんです!」
P「は?」
静香「はい」
P「…教えてもらっても良いか?」
静香「はい…私は」
P「私は?」
静香「小麦粉が作りたいんです!」
P「は?」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 00:57:24.35 ID:woyW58XWo
静香「小麦粉には無限の可能性があります…私はその可能性をこの目で見たいんです!」
P「…」
静香「プロデューサー、頭痛ですか?頭痛薬ならありますけど」
P「誰のせいだ誰の…」
静香「というわけでアイドルを辞めて小麦を作ります」
P「…ご両親には?」
静香「伝えました」
P「結果は?」
静香「『もう好きにしたら?』と背中を押してくれました」
P「…」
静香「プロデューサー、頭痛ですか?頭痛薬ならありますけど」
P「誰のせいだ誰の…」
静香「というわけでアイドルを辞めて小麦を作ります」
P「…ご両親には?」
静香「伝えました」
P「結果は?」
静香「『もう好きにしたら?』と背中を押してくれました」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 01:01:13.49 ID:woyW58XWo
P「…」
静香「実はもう準備ができていますので後は作るだけなんです」
P「一人で作るのか?」
静香「はい」
P「誰にも頼らずに?」
静香「はい」
P「ところで静香」
静香「なんですか?」
P「小麦粉を作りたいのは…」
静香「それは先程も…」
P「うどんがいつでも作って食べられるから…じゃないよな?」
静香「…」
P「…」
静香「お世話になりました」
P「待てい」
静香「実はもう準備ができていますので後は作るだけなんです」
P「一人で作るのか?」
静香「はい」
P「誰にも頼らずに?」
静香「はい」
P「ところで静香」
静香「なんですか?」
P「小麦粉を作りたいのは…」
静香「それは先程も…」
P「うどんがいつでも作って食べられるから…じゃないよな?」
静香「…」
P「…」
静香「お世話になりました」
P「待てい」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 01:04:11.61 ID:woyW58XWo
静香「なんですか?小麦が私にこね…作ってもらうのを待ってるんです」
P「今こねてって言おうとしたよな?」
静香「してません」
P「なんにせよ、そんな理由で辞めさせるわけにはいかん」
静香「もう時間がないんです!今作れる小麦だけでも作らないと…私がダメになりますよ!?」
P「もう手遅れだよ」
P「今こねてって言おうとしたよな?」
静香「してません」
P「なんにせよ、そんな理由で辞めさせるわけにはいかん」
静香「もう時間がないんです!今作れる小麦だけでも作らないと…私がダメになりますよ!?」
P「もう手遅れだよ」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 01:13:08.33 ID:woyW58XWo
静香「…話になりません、なんであなたがプロデューサーなんですか」
P「酷くない?」
静香「私はもう決めたんです」
P「…意思は固いか…わかった」
静香「それじゃあ…!」
P「もう好きにしたら?」
静香「ありがとうございます、プロデューサー!」
P「達者でな」
静香「あ、ひなた?話してた小麦作りの話なんだけど…」
P「待てい」
P「酷くない?」
静香「私はもう決めたんです」
P「…意思は固いか…わかった」
静香「それじゃあ…!」
P「もう好きにしたら?」
静香「ありがとうございます、プロデューサー!」
P「達者でな」
静香「あ、ひなた?話してた小麦作りの話なんだけど…」
P「待てい」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 01:16:45.49 ID:woyW58XWo
静香「なんですか、電話中ですよ」
P「電話中ですよ、じゃねえよ。お前一人でやるっていったじゃん」
静香「ええ、小麦を作るのは私だけです」
静香「誰も小麦『だけ』を作るとは言っていません」
P「」
静香「材料の野菜をひなたと一緒に作るんです」
P「」
静香「それでは、お世話になりました」
P「電話中ですよ、じゃねえよ。お前一人でやるっていったじゃん」
静香「ええ、小麦を作るのは私だけです」
静香「誰も小麦『だけ』を作るとは言っていません」
P「」
静香「材料の野菜をひなたと一緒に作るんです」
P「」
静香「それでは、お世話になりました」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 01:18:59.74 ID:woyW58XWo
数年後、最高級小麦粉『最上』と最高級野菜ブランド『木下』が日本の食を支配することになるのだがそれはまた別のお話
おわり
おわり
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 01:26:27.07 ID:l5/+0KKu0
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 02:17:44.89 ID:NYN8CKbDo
乙っした
もうミリオン村を作ろう
もうミリオン村を作ろう
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 02:23:26.26 ID:1qsBmMEsO
おつおつ
天候すら操る765の環境なら片手間に栽培くらい余裕だろうに
天候すら操る765の環境なら片手間に栽培くらい余裕だろうに
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 02:49:39.83 ID:iSXHLLUVo
なんでアイドルやりながら農業しないんだ…
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424879553/
Entry ⇒ 2015.09.30 | Category ⇒ ミリマス | Comments (0)
まゆ「由々しき事態です」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 00:37:04.49 ID:X/78dvbA0
まゆ「まゆ、これはさすがにいけないと思うんです」
智絵里「何が…?」
泰葉(何か始まった……)
まゆ「いや、もう……ね? ダメだと思うんですよこれって」
智絵里「何か大変なことってあったっけ?」
まゆ「もう忘れたって言うんですか? この間のスポーツ祭ですよぉ」
智絵里「スポーツ祭って……あの体操服の?」
まゆ「そうです! 事件があったでしょうそこで」
智絵里「何が…?」
泰葉(何か始まった……)
まゆ「いや、もう……ね? ダメだと思うんですよこれって」
智絵里「何か大変なことってあったっけ?」
まゆ「もう忘れたって言うんですか? この間のスポーツ祭ですよぉ」
智絵里「スポーツ祭って……あの体操服の?」
まゆ「そうです! 事件があったでしょうそこで」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 00:38:01.35 ID:X/78dvbA0
まゆ「泰葉ちゃんがえっち過ぎたんです」
泰葉「!!?」ゴフッ
泰葉「!!?」ゴフッ
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 00:43:34.10 ID:X/78dvbA0
泰葉「……こほっこほっ! ……!? ……!?」
智絵里「大丈夫…?」サスサス
まゆ「むせてる場合じゃありませんよぉ! 何ですかアレ! 何なんですかアレは!」プンプン
泰葉「いや急に…コホッ何を言い出して……!」
まゆ「こっちの台詞です! 急にあんな格好して!」プンプン
泰葉「こほっ……いや、そんなこと言われてもお仕事……」
まゆ「スポーツとしか言われてないはずでしょう! 何ですかアレ! あざとい!」
泰葉「知らないよ……」
智絵里「大丈夫…?」サスサス
まゆ「むせてる場合じゃありませんよぉ! 何ですかアレ! 何なんですかアレは!」プンプン
泰葉「いや急に…コホッ何を言い出して……!」
まゆ「こっちの台詞です! 急にあんな格好して!」プンプン
泰葉「こほっ……いや、そんなこと言われてもお仕事……」
まゆ「スポーツとしか言われてないはずでしょう! 何ですかアレ! あざとい!」
泰葉「知らないよ……」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 00:46:46.08 ID:X/78dvbA0
まゆ「ふーっ……ふーっ……!」
智絵里「あの…落ち着いた…?」
まゆ「はい。すいません、つい……」
まゆ「…………」フーッ
まゆ「……さ、整理していきましょうか」
泰葉「え、続けるの?」
まゆ「当たり前じゃないですか」
智絵里「あの…落ち着いた…?」
まゆ「はい。すいません、つい……」
まゆ「…………」フーッ
まゆ「……さ、整理していきましょうか」
泰葉「え、続けるの?」
まゆ「当たり前じゃないですか」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 00:55:34.71 ID:X/78dvbA0
まゆ「えー、事件が起きたのは先日のスポーツ祭というイベントでした。我がCGプロの月に一度の定期イベントの一つですね」
まゆ「今年の場合、アイドル達が体育祭に挑むと同時に各々様々なスポーツに挑戦しました」
まゆ「涼さんと小梅ちゃんは一緒に陸上、伊吹さんはバドミントンといった具合です」
まゆ「そこで泰葉ちゃんが選んだのがこれ」
http://i.imgur.com/z1OcnU0.jpg
まゆ「完っ全っにアウトですよぉ!」
泰葉「なんで!?」
まゆ「今年の場合、アイドル達が体育祭に挑むと同時に各々様々なスポーツに挑戦しました」
まゆ「涼さんと小梅ちゃんは一緒に陸上、伊吹さんはバドミントンといった具合です」
まゆ「そこで泰葉ちゃんが選んだのがこれ」
http://i.imgur.com/z1OcnU0.jpg
まゆ「完っ全っにアウトですよぉ!」
泰葉「なんで!?」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 01:03:56.57 ID:X/78dvbA0
まゆ「レオタードって! レオタードって!!」
まゆ「ド定番ヒロイン朝○南じゃないですかぁ!!」
泰葉「そんなこと言われても!」
智絵里「そうとは限らないと思う…けど」
まゆ「ヒロイン気取りですか!? Coがいつだってメインヒロインだと思わないでください!!」プンプン
泰葉「ひどい言いよう!?」
まゆ「Cuだってシンデレラガール出すんですからぁー!」
泰葉「智絵里ちゃん」
智絵里「え、いいの……?」チョップ
まゆ「ヘゴチン!」ゴスッ
まゆ「ド定番ヒロイン朝○南じゃないですかぁ!!」
泰葉「そんなこと言われても!」
智絵里「そうとは限らないと思う…けど」
まゆ「ヒロイン気取りですか!? Coがいつだってメインヒロインだと思わないでください!!」プンプン
泰葉「ひどい言いよう!?」
まゆ「Cuだってシンデレラガール出すんですからぁー!」
泰葉「智絵里ちゃん」
智絵里「え、いいの……?」チョップ
まゆ「ヘゴチン!」ゴスッ
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 01:11:24.16 ID:X/78dvbA0
泰葉「はい吸ってー吐いてー」
まゆ「スゥー……ハァー……だいたいリボンが被ってるんですよぉ……」
泰葉「ジャンル違うと思うんだけど……」
智絵里「え、理由ってそれ……?」
まゆ「三割くらいは。それよりVTR観ましたよ」
泰葉「う…結構失敗してて恥ずかしいのに」
まゆ「いつからああなったんですか泰葉ちゃん。完全に誘ってるじゃないですか」
泰葉「さ、誘っ……!?」
まゆ「スゥー……ハァー……だいたいリボンが被ってるんですよぉ……」
泰葉「ジャンル違うと思うんだけど……」
智絵里「え、理由ってそれ……?」
まゆ「三割くらいは。それよりVTR観ましたよ」
泰葉「う…結構失敗してて恥ずかしいのに」
まゆ「いつからああなったんですか泰葉ちゃん。完全に誘ってるじゃないですか」
泰葉「さ、誘っ……!?」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 01:21:04.08 ID:X/78dvbA0
まゆ「何ですかレオタード可愛いって。思えばバレンタインの時もフレデリカさん差し置いて一番露出度高かったですよね」
泰葉「そ、それは用意したのPさんだから……」
まゆ「でも新体操は自分で選んだんですよね? いつからそんなに体を出すようになったんですかぁ?」
泰葉「だって、着てみたかったし……」
まゆ「泰葉ちゃんはそんなえっちな子じゃなかった!」
泰葉「えっち!?」
まゆ「あのお堅い泰葉ちゃんはどこに行ったんです…まゆくらいハイライトが少ないのが似合ったあの頃の泰葉ちゃんは……」ヨヨヨ
泰葉「なるべくそこには戻りたくないんだけど……」
まゆ「気付いてますか泰葉ちゃん! Pさんはあれ以来泰葉ちゃんと話す時ずっと前屈みです!」
泰葉「気付かないフリしてたのに! 気付かないフリしてたのに!」
泰葉「そ、それは用意したのPさんだから……」
まゆ「でも新体操は自分で選んだんですよね? いつからそんなに体を出すようになったんですかぁ?」
泰葉「だって、着てみたかったし……」
まゆ「泰葉ちゃんはそんなえっちな子じゃなかった!」
泰葉「えっち!?」
まゆ「あのお堅い泰葉ちゃんはどこに行ったんです…まゆくらいハイライトが少ないのが似合ったあの頃の泰葉ちゃんは……」ヨヨヨ
泰葉「なるべくそこには戻りたくないんだけど……」
まゆ「気付いてますか泰葉ちゃん! Pさんはあれ以来泰葉ちゃんと話す時ずっと前屈みです!」
泰葉「気付かないフリしてたのに! 気付かないフリしてたのに!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 01:27:13.51 ID:X/78dvbA0
まゆ「こんな非道いことってありますか……? なにまゆのPさんの心奪っちゃおうとしてるんですかぁ」
泰葉「心っていうか……え、『まゆの』?」
まゆ「まゆのPさんでしょう」
泰葉「それは違うと思う」
智絵里「それは違うと思う」
まゆ「ぐむぅ……多数決とは卑怯な……」
泰葉「そこで引き下がれるあたりまゆちゃんも優しくなったよね」
まゆ「そ、そうですか……まあそれはよしとしましょう」
泰葉「心っていうか……え、『まゆの』?」
まゆ「まゆのPさんでしょう」
泰葉「それは違うと思う」
智絵里「それは違うと思う」
まゆ「ぐむぅ……多数決とは卑怯な……」
泰葉「そこで引き下がれるあたりまゆちゃんも優しくなったよね」
まゆ「そ、そうですか……まあそれはよしとしましょう」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 01:36:15.72 ID:X/78dvbA0
まゆ「ふーっ……まあこれで問題が終わればよかったんですがねえ……」
泰葉「まだ続くの……」
まゆ「もうエライことですよこれは」
http://i.imgur.com/ntMX6Ih.jpg
まゆ「やってくれましたねぇ!!」
泰葉「今日すぐ怒る!」
泰葉「まだ続くの……」
まゆ「もうエライことですよこれは」
http://i.imgur.com/ntMX6Ih.jpg
まゆ「やってくれましたねぇ!!」
泰葉「今日すぐ怒る!」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 01:39:53.89 ID:X/78dvbA0
まゆ「抵抗0ですか!?」
泰葉「いや、だからお仕事……」
まゆ「何ですか目キラッキラさせて! あの頃の泰葉ちゃん0ですか!」
泰葉「あの頃って!? いや分かるけど!」
まゆ「普っ通に楽しそうに! そんな格好で! そんな格好で!」
泰葉「いいでしょ別に!」
智絵里「あ、あの、ケンカは……」
泰葉「いや、だからお仕事……」
まゆ「何ですか目キラッキラさせて! あの頃の泰葉ちゃん0ですか!」
泰葉「あの頃って!? いや分かるけど!」
まゆ「普っ通に楽しそうに! そんな格好で! そんな格好で!」
泰葉「いいでしょ別に!」
智絵里「あ、あの、ケンカは……」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 01:47:39.23 ID:X/78dvbA0
まゆ「だいたい智絵里ちゃんも動物グラビアの時の服えげつなかったですよ」
智絵里「え、えげつなっ……」
泰葉「智絵里ちゃんを巻き込まない。っていうかもうやめよう?」
まゆ「ええい何なんですか。ブルマでポンポン持ったらもう完全にアレですよ。性的なアレですよ」
泰葉「絶対にそれ以上言わないでね」
まゆ「分かってるんですかぁ? Pさんはあれ以来一日の大半を前屈みで過ごしてるんですよ?」
泰葉「もうやめよう?」
智絵里「え、えげつなっ……」
泰葉「智絵里ちゃんを巻き込まない。っていうかもうやめよう?」
まゆ「ええい何なんですか。ブルマでポンポン持ったらもう完全にアレですよ。性的なアレですよ」
泰葉「絶対にそれ以上言わないでね」
まゆ「分かってるんですかぁ? Pさんはあれ以来一日の大半を前屈みで過ごしてるんですよ?」
泰葉「もうやめよう?」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 02:15:49.28 ID:X/78dvbA0
泰葉「もう被害が色々な方向に飛びすぎだよ」
智絵里「私…いつの間にかえっちな子に……」
まゆ「だ、大丈夫ですよぉ…みんな同じような感じですし」
泰葉(また飛び火してる……)
まゆ「まあいいです。泰葉ちゃんがこんなに明るくなったのは良いことですから。えっちですけど」
泰葉「明るくなった、ね……」
まゆ「Pさんも喜んでますし。主にえっちだからですけど」
泰葉「…………」
まゆ「しかしえっちですね」
泰葉「何回言うの」
完
智絵里「私…いつの間にかえっちな子に……」
まゆ「だ、大丈夫ですよぉ…みんな同じような感じですし」
泰葉(また飛び火してる……)
まゆ「まあいいです。泰葉ちゃんがこんなに明るくなったのは良いことですから。えっちですけど」
泰葉「明るくなった、ね……」
まゆ「Pさんも喜んでますし。主にえっちだからですけど」
泰葉「…………」
まゆ「しかしえっちですね」
泰葉「何回言うの」
完
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 02:18:24.36 ID:X/78dvbA0
おしまい
ブルマを…ママを大切にするよ…………
何かとひどいのは僕が胃腸炎だからです
ブルマを…ママを大切にするよ…………
何かとひどいのは僕が胃腸炎だからです
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 02:22:31.53 ID:OZR5vsVVO
乙
つまり>>1にもっとストレス与えればさらに可愛い3人組が見られるということだな?
つまり>>1にもっとストレス与えればさらに可愛い3人組が見られるということだな?
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 03:28:33.46 ID:U/A1WAtDO
この「1コマ進んだら修羅場りそうな」オチ好き
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 06:16:44.75 ID:4bXD9MH90
乙
胃腸炎ならしかたない
胃腸炎ならしかたない
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 08:57:40.70 ID:pI1o8/gbo
前川と安部いいところまでいったんだけどなあ
Cuからシンデレラガールを出せる日は来るのか
Cuからシンデレラガールを出せる日は来るのか
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443281824/
Entry ⇒ 2015.09.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
みーくん「ゆき先輩が元気一杯なので全力でカンチョーをしてみる」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/15(火) 17:10:37.27 ID:XYhNTki2o
私がどうしてそんな女の子らしからぬ事を思い立ったか、なんて事は、この際、どうでもいいんです。
大事なのはゆき先輩が毎日元気一杯にはしゃぎまわっているというこの事実と、それを毎日冷静沈着な目で観察してきた私が、走る度にぷるぷる揺れるゆき先輩の臀部に対して無性に心の底からカンチョーをしてみたいと願うようになったこの気持ちなのですから。
そして、私は中途半端は嫌いですし、それはゆき先輩に対しても大変失礼な事だと思いますので、全身全霊、命の限りを尽くして全力でカンチョーしようと考えています。相手に対して礼節を尽くすのは人として当然の事ですから。
大事なのは気持ちです。理屈ではありませんし、明確な理由なんて必要もないんです。ジークンドーの創始者であり映画俳優でもあるブルース・リーもこう言っています。「考えるな、感じろ」と。
私はあの人の映画を一度も見た事がありませんが、とても素晴らしい言葉だと個人的には思っています。
なので私は考えのをやめ、ゆき先輩の柔らかそうでもみゅもみゅとしていそうな臀部を探し求める為に、三千里の道程も辞さない覚悟で学園生活部の部室から、今、旅立ったのでした。
大事なのはゆき先輩が毎日元気一杯にはしゃぎまわっているというこの事実と、それを毎日冷静沈着な目で観察してきた私が、走る度にぷるぷる揺れるゆき先輩の臀部に対して無性に心の底からカンチョーをしてみたいと願うようになったこの気持ちなのですから。
そして、私は中途半端は嫌いですし、それはゆき先輩に対しても大変失礼な事だと思いますので、全身全霊、命の限りを尽くして全力でカンチョーしようと考えています。相手に対して礼節を尽くすのは人として当然の事ですから。
大事なのは気持ちです。理屈ではありませんし、明確な理由なんて必要もないんです。ジークンドーの創始者であり映画俳優でもあるブルース・リーもこう言っています。「考えるな、感じろ」と。
私はあの人の映画を一度も見た事がありませんが、とても素晴らしい言葉だと個人的には思っています。
なので私は考えのをやめ、ゆき先輩の柔らかそうでもみゅもみゅとしていそうな臀部を探し求める為に、三千里の道程も辞さない覚悟で学園生活部の部室から、今、旅立ったのでした。
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/15(火) 17:59:18.76 ID:XYhNTki2o
もちろん私はゆき先輩の事を、まるで盛りのついたシートンの様に毎日観察していた訳ですから、先輩が今どこにいて何をしているかなんて事は大体想像がつきます。
恐らくゆき先輩はいつもの教室でまるで盛りのついたアルパカのように勉強しているのでしょう。恐らく盛りのついた佐倉先生と一緒に。
佐倉先生というのは、この学校の先生で、私がここに来る前に盛りのついたゾンビに襲われ、今はお亡くなりになっている方です。
ゆき先輩はその事実を受け入れられず、現実とは斜め45度ほどずれた世界に今、住んでいます。その世界では『パンデミック』なる人的災害は起きてもいませんし、盛りのついた佐倉先生も死んではいません。生きています。
妄想の中だけの優しい世界、と言えばいいのでしょうか。盛りのついたゆき先輩はそういった世界に住んでいます。そして、いつも通りの日常を送っています。
盛りのついた私はそのゆき先輩の臀部に微塵も容赦ないカンチョーを見舞う事を画策しています。何もおかしい事はないです。朝起きたら顔を洗って歯を磨き、着替えて食卓についてジャムたっぷりのトーストを食べるぐらい自然な流れですね。
恐らくゆき先輩はいつもの教室でまるで盛りのついたアルパカのように勉強しているのでしょう。恐らく盛りのついた佐倉先生と一緒に。
佐倉先生というのは、この学校の先生で、私がここに来る前に盛りのついたゾンビに襲われ、今はお亡くなりになっている方です。
ゆき先輩はその事実を受け入れられず、現実とは斜め45度ほどずれた世界に今、住んでいます。その世界では『パンデミック』なる人的災害は起きてもいませんし、盛りのついた佐倉先生も死んではいません。生きています。
妄想の中だけの優しい世界、と言えばいいのでしょうか。盛りのついたゆき先輩はそういった世界に住んでいます。そして、いつも通りの日常を送っています。
盛りのついた私はそのゆき先輩の臀部に微塵も容赦ないカンチョーを見舞う事を画策しています。何もおかしい事はないです。朝起きたら顔を洗って歯を磨き、着替えて食卓についてジャムたっぷりのトーストを食べるぐらい自然な流れですね。
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/15(火) 18:41:34.74 ID:XYhNTki2o
よくよく考えてみると、です。
一歩進む毎に私は、ゆき先輩の臀部の危機的状況へと一歩近付いている訳です。私が一歩足を踏み出す度に、ゆき先輩の明るい未来お尻計画も崩れていく訳です。
何故だかそれに興奮してテンションが上がってきた私は、廊下をムーンウォークで華麗に進みだし、途中で消火器にぶつかって転びました。
少し気合いが入りすぎているようです。いえ、気合い自体はいいのですが、それが気負いになると急激にマイナスへと暴落します。私は心を落ち着ける為に、ジブリ映画に出てくるムスカを思い浮かべ、逆にテンションが上がりました。
私は、今度はイナバウアーのポーズを取りながらムーンウォークして華麗に進み、足元に特に何もないのにすっ転びました。後頭部が先程からジンジンします。
きっとこれもカンチョーの神様が与えたもうた試練なのでしょう。ゆき先輩の臀部にはそれだけの価値があるという事です。
痛さを紛らす為に私は『ふれんどしたい』の替え歌である『かんちょーしたい』を口ずさみながら歩く事五分、特に山場も盛り上がりもなくゆき先輩のいる教室前へと遂にたどり着いたのです。
いざ、決戦の地へ。
一歩進む毎に私は、ゆき先輩の臀部の危機的状況へと一歩近付いている訳です。私が一歩足を踏み出す度に、ゆき先輩の明るい未来お尻計画も崩れていく訳です。
何故だかそれに興奮してテンションが上がってきた私は、廊下をムーンウォークで華麗に進みだし、途中で消火器にぶつかって転びました。
少し気合いが入りすぎているようです。いえ、気合い自体はいいのですが、それが気負いになると急激にマイナスへと暴落します。私は心を落ち着ける為に、ジブリ映画に出てくるムスカを思い浮かべ、逆にテンションが上がりました。
私は、今度はイナバウアーのポーズを取りながらムーンウォークして華麗に進み、足元に特に何もないのにすっ転びました。後頭部が先程からジンジンします。
きっとこれもカンチョーの神様が与えたもうた試練なのでしょう。ゆき先輩の臀部にはそれだけの価値があるという事です。
痛さを紛らす為に私は『ふれんどしたい』の替え歌である『かんちょーしたい』を口ずさみながら歩く事五分、特に山場も盛り上がりもなくゆき先輩のいる教室前へと遂にたどり着いたのです。
いざ、決戦の地へ。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/15(火) 22:18:44.62 ID:XYhNTki2o
「ゆき先輩、いますか?」
ガラリと教室の戸を開けます。もちろん、いるのはわかっています。重要なのは、今がゆき先輩にとっての授業中かどうかです。
「あ、みーくん。どうしたの?」
幸いな事に授業中ではなく、休み時間中のようでした。ゆき先輩はごく普通に受け答えしてくれます。これは絶好の機会です。
「先輩、ちょっと向こうの空を見て下さい。今、風船みたいなものが飛んでるんです。ほら、あそこ」
そう嘘をついて、私は窓の外を指差します。ゆき先輩は良くも悪くも素直な性格をしていますので、あっさりと私の嘘を信じ、「どこどこ?」と無邪気な表情で後ろを振り向きます。
「ほら、向こうですよ。見えませんか?」
「んー……?」
当然、元から無いんですから見えるはずがありません。いくらゆき先輩でも私の嘘までは見えないのですから。先輩は目を細めつつ窓の近くへとゆっくり歩いていきます。つまり、完全完璧に無防備な臀部を私の前にさらけ出したのです。
このチャンスをものにしなければ、私は恐らく生涯後悔するでしょう。すぐさま両手を組み合わせて、さながら決闘前のガンマンのように私はカンチョーの構えをとりました。
以後、本作戦を『オペレーション・エンジェルウイング』、カンチョーの構えの事を『グングニール弐式』と呼称する事を、私は人知れずここに宣言します。
ガラリと教室の戸を開けます。もちろん、いるのはわかっています。重要なのは、今がゆき先輩にとっての授業中かどうかです。
「あ、みーくん。どうしたの?」
幸いな事に授業中ではなく、休み時間中のようでした。ゆき先輩はごく普通に受け答えしてくれます。これは絶好の機会です。
「先輩、ちょっと向こうの空を見て下さい。今、風船みたいなものが飛んでるんです。ほら、あそこ」
そう嘘をついて、私は窓の外を指差します。ゆき先輩は良くも悪くも素直な性格をしていますので、あっさりと私の嘘を信じ、「どこどこ?」と無邪気な表情で後ろを振り向きます。
「ほら、向こうですよ。見えませんか?」
「んー……?」
当然、元から無いんですから見えるはずがありません。いくらゆき先輩でも私の嘘までは見えないのですから。先輩は目を細めつつ窓の近くへとゆっくり歩いていきます。つまり、完全完璧に無防備な臀部を私の前にさらけ出したのです。
このチャンスをものにしなければ、私は恐らく生涯後悔するでしょう。すぐさま両手を組み合わせて、さながら決闘前のガンマンのように私はカンチョーの構えをとりました。
以後、本作戦を『オペレーション・エンジェルウイング』、カンチョーの構えの事を『グングニール弐式』と呼称する事を、私は人知れずここに宣言します。
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/15(火) 23:21:04.46 ID:XYhNTki2o
私は、『グングニール弐式』の構えを取りつつ、ターゲットの肛門との距離を目視で測ります。
距離はおよそ三メートル程です。『運動エネルギー』は『1/2×速さ×質量の自乗』で求まりますので、早い話、速くて重いカンチョーほど、相手に与える衝撃は大きくなります。
助走をつけて大きく強く踏み込み、手加減や躊躇いを一切せず、奥まで突き刺す事。
私は頭の中でそう確認し、それから脳内シミュレーションを素早く行い、そして次の瞬間には野獣の様に駆け出していました。
人間というのは、極限まで集中すると、脳が必要な情報だけを判断して、それ以外の情報をシャットダウンする様に出来ています。音が消え、代わりに周りの動きがスローモーションになるというアレですね。『ZONE』などと呼ばれる現象です。それがこの時の私にも起こりました。
足を踏み込む瞬間の筋肉の動きが鮮明に理解できます。額から滴る汗がゆっくりゆっくりと床に落ちていきます。ゆき先輩の次の動きまで完全に予想がつきます。
疾く、強く、深く!
私は一心に念じます。この『グングニール弐式』をゆき先輩の肛門の奥の奥目掛けて突き刺すのが今の私の生きる意味だと言っても決して過言ではありません。
届け、この想い! 届け、この技の冴え! 誰よりも、何よりも、容赦なく!
私はものすごく純粋で熱烈な気持ちを胸一杯に抱えながら、無防備なゆき先輩目掛けて思いきり足を踏み込みつつ全力でカンチョーをしました。
「う゛き゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
あの時のゆき先輩の悲鳴を私は一生忘れる事はないでしょう。
距離はおよそ三メートル程です。『運動エネルギー』は『1/2×速さ×質量の自乗』で求まりますので、早い話、速くて重いカンチョーほど、相手に与える衝撃は大きくなります。
助走をつけて大きく強く踏み込み、手加減や躊躇いを一切せず、奥まで突き刺す事。
私は頭の中でそう確認し、それから脳内シミュレーションを素早く行い、そして次の瞬間には野獣の様に駆け出していました。
人間というのは、極限まで集中すると、脳が必要な情報だけを判断して、それ以外の情報をシャットダウンする様に出来ています。音が消え、代わりに周りの動きがスローモーションになるというアレですね。『ZONE』などと呼ばれる現象です。それがこの時の私にも起こりました。
足を踏み込む瞬間の筋肉の動きが鮮明に理解できます。額から滴る汗がゆっくりゆっくりと床に落ちていきます。ゆき先輩の次の動きまで完全に予想がつきます。
疾く、強く、深く!
私は一心に念じます。この『グングニール弐式』をゆき先輩の肛門の奥の奥目掛けて突き刺すのが今の私の生きる意味だと言っても決して過言ではありません。
届け、この想い! 届け、この技の冴え! 誰よりも、何よりも、容赦なく!
私はものすごく純粋で熱烈な気持ちを胸一杯に抱えながら、無防備なゆき先輩目掛けて思いきり足を踏み込みつつ全力でカンチョーをしました。
「う゛き゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
あの時のゆき先輩の悲鳴を私は一生忘れる事はないでしょう。
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/16(水) 16:20:32.64 ID:ryQ0Sozro
「ふぎゃあぎゃうぎひぎぐいううあぎゃぐぎゃぎい!!!」
ゆき先輩は意味不明な宇宙人語を叫びながら、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょんと教室中を飛び回っています。
それはまるで不思議の国のアリスに出てくる懐中時計とステッキを持ったウサギのようにも、ジャンプする芸を仕込まれたばかりのジュゴンの様にも見えました。何だかとても切ない気持ちになりました。
はっきり言って、今のゆき先輩には可愛らしさも女の子らしさもありませんでした。今、私の目の前にいるのは、お尻を抑えて飛び回るだけのジュゴンです。それを見なければならない結果となった私は、何だかとても切ない気持ちになりました。
失望と悲哀が胸に広がるのを感じながら、私はゆき先輩に慌てた感じで声をかけました。
「ゆき先輩! どうしました!? 大丈夫ですか!? 一体、何があったんですか!?」
ゆき先輩は意味不明な宇宙人語を叫びながら、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょんと教室中を飛び回っています。
それはまるで不思議の国のアリスに出てくる懐中時計とステッキを持ったウサギのようにも、ジャンプする芸を仕込まれたばかりのジュゴンの様にも見えました。何だかとても切ない気持ちになりました。
はっきり言って、今のゆき先輩には可愛らしさも女の子らしさもありませんでした。今、私の目の前にいるのは、お尻を抑えて飛び回るだけのジュゴンです。それを見なければならない結果となった私は、何だかとても切ない気持ちになりました。
失望と悲哀が胸に広がるのを感じながら、私はゆき先輩に慌てた感じで声をかけました。
「ゆき先輩! どうしました!? 大丈夫ですか!? 一体、何があったんですか!?」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/16(水) 19:02:50.47 ID:ryQ0Sozro
しかし、私がどれほど心配げに尋ねても、ゆき先輩からはまともな答えが返って来ません。「ひあひふぎいぎぎ!!」などと、理解不能な言語を先程からずっと発しながら未だ宇宙と交信中です。
あるいは、どこか遠く離れた国の民族儀式なのかもしれません。そういえば、どことなく鳥獣戯画の様ともよく似ています。私はあのオーバーヘッドをしているウサギが可愛らしくて好きです。だけど、今のゆき先輩はカエルさながらです。
そういえば、私の友達に圭という子がいたのですが、その子にも私はこの様にカンチョーをした事がありました。二人でショッピングモールで避難ぐらしをしていた頃の話です。
圭は私にこう言いました。「部屋に閉じ籠って、生きていればそれでいいの」と。私は何も答える事が出来ず、圭に全力でカンチョーをしました。圭に全力でカンチョーをしました。圭に全力でカンチョーをしました。
圭に全力でカンチョーをしました。
次の日には何故か圭は部屋からいなくなっていました。外に一人で出ていってしまったのです。
あれも切ない思い出です。私はいつだって取り残され、放置される側です。私の期待や希望は常に裏切られ、いつだってろくでもない結果ばかりが残ります。まるでロミオとジュリエットのような悲劇です。
一方で、ゆき先輩はといえば、私がそんな哀愁漂う悲しい思い出にふけっている間もずっと、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、何だか理不尽な話ではありますが、段々と腹が立ってきました。
「ゆき先輩! いい加減にして下さい! どうしたんですか!?」
私は飛び跳ねるゆき先輩をがっしりと掴んで地面にしっかりと接地させました。その拍子にゆき先輩は滑って転んで尻餅をつき、それが肛門を強く刺激したのか「ふ゛き゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」今度は教室中を転がってのたうち回り始めました。
私は慌てて誤魔化しました。
「何て事をするんですか、くるみ先輩! 酷いです!」
あるいは、どこか遠く離れた国の民族儀式なのかもしれません。そういえば、どことなく鳥獣戯画の様ともよく似ています。私はあのオーバーヘッドをしているウサギが可愛らしくて好きです。だけど、今のゆき先輩はカエルさながらです。
そういえば、私の友達に圭という子がいたのですが、その子にも私はこの様にカンチョーをした事がありました。二人でショッピングモールで避難ぐらしをしていた頃の話です。
圭は私にこう言いました。「部屋に閉じ籠って、生きていればそれでいいの」と。私は何も答える事が出来ず、圭に全力でカンチョーをしました。圭に全力でカンチョーをしました。圭に全力でカンチョーをしました。
圭に全力でカンチョーをしました。
次の日には何故か圭は部屋からいなくなっていました。外に一人で出ていってしまったのです。
あれも切ない思い出です。私はいつだって取り残され、放置される側です。私の期待や希望は常に裏切られ、いつだってろくでもない結果ばかりが残ります。まるでロミオとジュリエットのような悲劇です。
一方で、ゆき先輩はといえば、私がそんな哀愁漂う悲しい思い出にふけっている間もずっと、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、何だか理不尽な話ではありますが、段々と腹が立ってきました。
「ゆき先輩! いい加減にして下さい! どうしたんですか!?」
私は飛び跳ねるゆき先輩をがっしりと掴んで地面にしっかりと接地させました。その拍子にゆき先輩は滑って転んで尻餅をつき、それが肛門を強く刺激したのか「ふ゛き゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」今度は教室中を転がってのたうち回り始めました。
私は慌てて誤魔化しました。
「何て事をするんですか、くるみ先輩! 酷いです!」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/17(木) 15:50:17.50 ID:clx5nRseo
幸いな事に、ゆき先輩は後ろを向いていたので、誰がやったかなんてわかりません。なるほど、これは完全犯罪ですね。私はくるみ先輩に全ての罪をなすりつける事にしました。
「何をしてるんですか、先輩! 何でゆき先輩にカンチョーなんか!」
そう言いながら、私は転がり回っているゆき先輩を止めて、うつ伏せにし、それからおもむろにもう一度カンチョーしました。
「い゛き゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
ゆき先輩が再び悲鳴を上げます。手加減しているとはいえ、追い討ちはやはりダメージが大きいようです。
流石の私もこれには心が痛みましたが、くるみパイセンのせいにする為です。仕方ありません。
「くるみ先輩! ゆき先輩をどうする気なんですか! 正気ですか!?」
私はそう叫びながら、暴れるゆき先輩の尻をむんずと後ろから掴むとうどんを打つ時のようにパチーンパチーンとリズミカルにスパンキングしていきます。
「やめて下さい! くるみ先輩! もうやめて下さい!」パチーン!パチーン!
「ゆき先輩のお尻はもう限界に来てます! これ以上ゆき先輩を苛めないで下さい!!」パチーン!パチーン!
不謹慎な話かもしれませんが、これは私にとってかなり楽しい行為でした。新しい何かに思わず目覚めそうです。
「何をしてるんですか、先輩! 何でゆき先輩にカンチョーなんか!」
そう言いながら、私は転がり回っているゆき先輩を止めて、うつ伏せにし、それからおもむろにもう一度カンチョーしました。
「い゛き゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
ゆき先輩が再び悲鳴を上げます。手加減しているとはいえ、追い討ちはやはりダメージが大きいようです。
流石の私もこれには心が痛みましたが、くるみパイセンのせいにする為です。仕方ありません。
「くるみ先輩! ゆき先輩をどうする気なんですか! 正気ですか!?」
私はそう叫びながら、暴れるゆき先輩の尻をむんずと後ろから掴むとうどんを打つ時のようにパチーンパチーンとリズミカルにスパンキングしていきます。
「やめて下さい! くるみ先輩! もうやめて下さい!」パチーン!パチーン!
「ゆき先輩のお尻はもう限界に来てます! これ以上ゆき先輩を苛めないで下さい!!」パチーン!パチーン!
不謹慎な話かもしれませんが、これは私にとってかなり楽しい行為でした。新しい何かに思わず目覚めそうです。
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/17(木) 20:39:37.54 ID:clx5nRseo
ゆき先輩のお尻をパンパン叩いていると、ゆき先輩はそれに反応してふぎゃふぎゃと悲鳴を上げる訳です。まるで楽器のようです。
そして、時折、「くるみちゃん、やめて!! やめて!!」と合いの手を入れるように叫ぶのです。どうやら、作戦は成功したようです。私はゆき先輩を騙す事が出来た記念にもう一度カンチョーしました。一際大きな悲鳴が上がります。
しかし、思えばゆき先輩も哀れな存在です。いきなりカンチョーされ、地面に転がされ、今やお尻は打楽器と化しています。一体、何でこんな状態になったのでしょうか。ゆき先輩が一体何をしたと言うのでしょうか。
これほど理不尽な仕打ちを受ける理由がゆき先輩に果たしてあったのでしょうか?
私は尻を軽快にスパンキングしながらそんな事を考えました。そして考えれば考えるほどゆき先輩が可哀想になってきたのです。
私の中で走れメロスさながらふつふつと義憤が沸いてきました。こんな理不尽な事はあってはならないのです。このままにしてはおけないと思いました。
「くるみちゃん、やめて!! 痛い痛い!!」
そうです。このままではゆき先輩が悲惨すぎます。私が助けなければ。
「いい加減に離れて下さい! くるみ先輩!!」
私はダンッと力強く床を踏んで、いかにもくるみ先輩を突き飛ばして助けた感じを演出した後で、
「あ、逃げないで下さい! くるみ先輩!!」
急いでドアを開け、逃げた振りも演出しました。それから、哀れなゆき先輩に向けて、私は非常口のマークのポーズを取りながら力強く宣言しました。
「ゆき先輩! 安心して下さい! この仇は私が取ります! ゆき先輩に代わって、私がくるみ先輩に全力でカンチョーをします!」
私はゆき先輩に成り代わり、くるみ先輩に復讐する事をここに固く誓ったのです。
そして、時折、「くるみちゃん、やめて!! やめて!!」と合いの手を入れるように叫ぶのです。どうやら、作戦は成功したようです。私はゆき先輩を騙す事が出来た記念にもう一度カンチョーしました。一際大きな悲鳴が上がります。
しかし、思えばゆき先輩も哀れな存在です。いきなりカンチョーされ、地面に転がされ、今やお尻は打楽器と化しています。一体、何でこんな状態になったのでしょうか。ゆき先輩が一体何をしたと言うのでしょうか。
これほど理不尽な仕打ちを受ける理由がゆき先輩に果たしてあったのでしょうか?
私は尻を軽快にスパンキングしながらそんな事を考えました。そして考えれば考えるほどゆき先輩が可哀想になってきたのです。
私の中で走れメロスさながらふつふつと義憤が沸いてきました。こんな理不尽な事はあってはならないのです。このままにしてはおけないと思いました。
「くるみちゃん、やめて!! 痛い痛い!!」
そうです。このままではゆき先輩が悲惨すぎます。私が助けなければ。
「いい加減に離れて下さい! くるみ先輩!!」
私はダンッと力強く床を踏んで、いかにもくるみ先輩を突き飛ばして助けた感じを演出した後で、
「あ、逃げないで下さい! くるみ先輩!!」
急いでドアを開け、逃げた振りも演出しました。それから、哀れなゆき先輩に向けて、私は非常口のマークのポーズを取りながら力強く宣言しました。
「ゆき先輩! 安心して下さい! この仇は私が取ります! ゆき先輩に代わって、私がくるみ先輩に全力でカンチョーをします!」
私はゆき先輩に成り代わり、くるみ先輩に復讐する事をここに固く誓ったのです。
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/18(金) 14:11:56.45 ID:l0QenXxyo
教室から飛び出し、廊下をムーンウォークで縦横無尽に走りながら、私はトサカにきてました。激おこです。必ず、かの邪智暴虐なくるみパイセンを除かなければならぬと決意していました。
私には政治がわかりません。私は、ただの女子高生です。これまで本を読み耽り、友達と遊んで暮して来ました。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感でした。
そうです! くるみ先輩は生まれた時から邪悪の塊の様な人間なのです。地獄の血の池で鬼とピーチバレーをし、悪魔とポーカーを一緒に楽しみ、魔界からの使者とフレンドリーな会話をするぐらいの極悪非道さなのです。ゲロ以下の臭いがぷんぷんします。
あれは一昨日の事です。くるみ先輩はあの時もそうでした。マッサージをすると称して私を家庭科室にまで連れ込み、そこで二時間に渡り私を電気あんまし続けたのです。
あまりのくすぐったさに暴れながら笑い転げたのも最初の内だけでした。最後らへんにもなると笑いすぎて息も絶え絶えとなり、お股もゆるくなり、私は突如として失禁しました。
そこでようやく離され、私は涙目になりながらシャワー室まで行き、そこで再び電気あんまされました。そうです。くるみ先輩はこの様に人でなしなんです。
思い出したらまた無性に腹が立ってきました。私は激おこぷんぷん丸です。ゆき先輩だけでなく、私にも復讐する動機が立派にあるはずです。
私にも復讐する動機が立派にあるはずです。
私にも復讐する動機が立派にあるはずです。
決意を更に強めた私は、廊下をムーンウォークでひた走り、くるみ先輩の姿を探しまわりました。その姿はまるで偵察任務中のドムとそっくりだったと思います。
私には政治がわかりません。私は、ただの女子高生です。これまで本を読み耽り、友達と遊んで暮して来ました。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感でした。
そうです! くるみ先輩は生まれた時から邪悪の塊の様な人間なのです。地獄の血の池で鬼とピーチバレーをし、悪魔とポーカーを一緒に楽しみ、魔界からの使者とフレンドリーな会話をするぐらいの極悪非道さなのです。ゲロ以下の臭いがぷんぷんします。
あれは一昨日の事です。くるみ先輩はあの時もそうでした。マッサージをすると称して私を家庭科室にまで連れ込み、そこで二時間に渡り私を電気あんまし続けたのです。
あまりのくすぐったさに暴れながら笑い転げたのも最初の内だけでした。最後らへんにもなると笑いすぎて息も絶え絶えとなり、お股もゆるくなり、私は突如として失禁しました。
そこでようやく離され、私は涙目になりながらシャワー室まで行き、そこで再び電気あんまされました。そうです。くるみ先輩はこの様に人でなしなんです。
思い出したらまた無性に腹が立ってきました。私は激おこぷんぷん丸です。ゆき先輩だけでなく、私にも復讐する動機が立派にあるはずです。
私にも復讐する動機が立派にあるはずです。
私にも復讐する動機が立派にあるはずです。
決意を更に強めた私は、廊下をムーンウォークでひた走り、くるみ先輩の姿を探しまわりました。その姿はまるで偵察任務中のドムとそっくりだったと思います。
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/18(金) 20:25:43.83 ID:l0QenXxyo
そして、遂に見つけました! 諸悪の権化と影で私が主に囁いている、くるみ大魔人を。彼女は見廻り中だったのか、スコップを肩に、悠々と歩いています。
私はその傲岸不遜で呑気な態度に更に腹を立てました。ゆき先輩はきっと今も臀部の痛みに苦しんでいるだろうに、もう生かしておけません。成敗です。
「くるみ先輩!」
私が勢いよくムーンウォークで近付くと、くるみ先輩はとても驚いた顔をしました。「何してるんだ、みき!?」ムーンウォークです。
「そんな事はどうでもいいです! それに、何してるんだというのは私の台詞です! どうしてゆき先輩にカンチョーをして逃げたんですか!」
「は!? 私はそんな事してないぞ!」
そういえば、そうでした。ですが、それは今更問題ではありません。
私はその傲岸不遜で呑気な態度に更に腹を立てました。ゆき先輩はきっと今も臀部の痛みに苦しんでいるだろうに、もう生かしておけません。成敗です。
「くるみ先輩!」
私が勢いよくムーンウォークで近付くと、くるみ先輩はとても驚いた顔をしました。「何してるんだ、みき!?」ムーンウォークです。
「そんな事はどうでもいいです! それに、何してるんだというのは私の台詞です! どうしてゆき先輩にカンチョーをして逃げたんですか!」
「は!? 私はそんな事してないぞ!」
そういえば、そうでした。ですが、それは今更問題ではありません。
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/19(土) 16:06:35.87 ID:yFZHlUFio
今、私が問題としているのは、このやり場のない怒りです。この気持ちの前では、くるみ先輩がゆき先輩の復讐相手かどうかなど、ほとんど問題ではありません。
「それに、これだけじゃないです! くるみ先輩には、私に電気あんまをして失禁させた罪もあります!」
「それはお前の方だろ! お前が私にやったんじゃないか!!」
そういえば、そうだったような気もします。昨日無性に電気あんまをしたくなって、気がつけばくるみ先輩を襲っていたような記憶もなくはないです。でも、今更そんな事はどうだっていいんです。
大事なのは過去ではなく、今、この瞬間なのです。今を一生懸命に生きる事、それが大事なんです。
だから、私はこの怒りをくるみ先輩に精一杯ぶつけるべきであって、電気あんまをどちらがしたかというのは、この際、気にする事ではありません。
私はそう確信するのです。
「それに、これだけじゃないです! くるみ先輩には、私に電気あんまをして失禁させた罪もあります!」
「それはお前の方だろ! お前が私にやったんじゃないか!!」
そういえば、そうだったような気もします。昨日無性に電気あんまをしたくなって、気がつけばくるみ先輩を襲っていたような記憶もなくはないです。でも、今更そんな事はどうだっていいんです。
大事なのは過去ではなく、今、この瞬間なのです。今を一生懸命に生きる事、それが大事なんです。
だから、私はこの怒りをくるみ先輩に精一杯ぶつけるべきであって、電気あんまをどちらがしたかというのは、この際、気にする事ではありません。
私はそう確信するのです。
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/19(土) 21:05:47.34 ID:yFZHlUFio
「とにかく、くるみ先輩! こっちに来て下さい!」
私はくるみ先輩の腕をしっかりと両手で掴みます。
「って、ちょっとおい、何だよ! やめろ! 引っ張るな!」
引っ張るな、などと言われて、やめる馬鹿はいません。時に素直さというのは美徳ではなく愚直へと変わるのです。私は卑怯者になろうとも愚か者になる気はありません。
「さあ、こっちです。こっちに来てゆき先輩と私に対して謝って下さい!」
くるみ先輩は抵抗を見せましたが、私が軽く腕をひねってやるとあっさりと陥落しました。「痛い痛い痛い! 折れる! ちょっと!」
私はそのままくるみ先輩を元いた教室まで連行しました。そして、未だにお尻を押さえて倒れているゆき先輩の姿を見せます。
「さあ、ゆき先輩に謝って下さい。早く!」
「だから、何で私が謝るんだよ!? それに、ゆきはどうして倒れてるんだ!?」
「くるみ先輩がやったんじゃないですか! とぼけないで下さい!」
そう言いながら私は机の上に置いてあったボールペンを手に取りました。くるみ先輩は必死で抗弁します。
「違う! 私はやってない!」
はい。確かに。
でも、それは今更の話なんです。時は既に遅いんです。運命は決定してしまったんです。
「くるみ先輩。天誅です! お覚悟!」
私は素早く、驚くほどの迅速さでくるみ先輩の背後へ回り込むと、さながらソフトボールのピッチャーの様に腕を一回転させて全力でくるみ先輩の肛門へとボールペンを使ってカンチョーしました。
全力でボールペンを使ってカンチョーしました。
全力でボールペンを使ってカンチョーしました。
全力でカ・ン・チ・ョ・ーしました。
「あ゛き゛く゛き゛く゛き゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
手応えアリ、です。気分はすっかり仕事人の私です。アナルにずっぽり入った感触が手に伝わってきてとても興奮しました。
私はくるみ先輩の腕をしっかりと両手で掴みます。
「って、ちょっとおい、何だよ! やめろ! 引っ張るな!」
引っ張るな、などと言われて、やめる馬鹿はいません。時に素直さというのは美徳ではなく愚直へと変わるのです。私は卑怯者になろうとも愚か者になる気はありません。
「さあ、こっちです。こっちに来てゆき先輩と私に対して謝って下さい!」
くるみ先輩は抵抗を見せましたが、私が軽く腕をひねってやるとあっさりと陥落しました。「痛い痛い痛い! 折れる! ちょっと!」
私はそのままくるみ先輩を元いた教室まで連行しました。そして、未だにお尻を押さえて倒れているゆき先輩の姿を見せます。
「さあ、ゆき先輩に謝って下さい。早く!」
「だから、何で私が謝るんだよ!? それに、ゆきはどうして倒れてるんだ!?」
「くるみ先輩がやったんじゃないですか! とぼけないで下さい!」
そう言いながら私は机の上に置いてあったボールペンを手に取りました。くるみ先輩は必死で抗弁します。
「違う! 私はやってない!」
はい。確かに。
でも、それは今更の話なんです。時は既に遅いんです。運命は決定してしまったんです。
「くるみ先輩。天誅です! お覚悟!」
私は素早く、驚くほどの迅速さでくるみ先輩の背後へ回り込むと、さながらソフトボールのピッチャーの様に腕を一回転させて全力でくるみ先輩の肛門へとボールペンを使ってカンチョーしました。
全力でボールペンを使ってカンチョーしました。
全力でボールペンを使ってカンチョーしました。
全力でカ・ン・チ・ョ・ーしました。
「あ゛き゛く゛き゛く゛き゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
手応えアリ、です。気分はすっかり仕事人の私です。アナルにずっぽり入った感触が手に伝わってきてとても興奮しました。
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/20(日) 17:56:56.98 ID:AQrzi1fuo
くるみ先輩は一度だけマリオの様に飛び跳ねると、後は膝から倒れて床へと転がり、そして回りながら悶絶しています。
「く゛あ゛あ゛あ゛あ!!!」
まるでゾンビに感染してしまった様な苦しげな声です。一思いに楽にしてあげるべきでしょうか。
私は少しだけ迷いましたが、結局くるみ先輩の体をうつ伏せにしてもう一度カンチョーしました。「い゛き゛き゛い゛い゛い゛い゛!!!!」
悲鳴を聞くたびに何だかお腹の辺りが熱くなってゾクゾクします。私は病気になってしまったのでしょうか? 試しにもう一度。「ひ゛き゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
「み、みーくん! いくらなんでもやり過ぎだよ! くるみちゃんのお尻がどうかしちゃうよ!!」
慌てた感じでゆき先輩が叫びました。手は相変わらずぷるんぷるんのお尻をおさえています。ゆき先輩はやはりとても優しくキュートな先輩だと思います。それに比べてくるみ先輩ときたら。
「う゛あ゛あ゛く゛あ゛き゛あ゛あ゛あ゛あ!!」
まるで泥浴びをする豚です。いつまでゴロゴロと転がり回っているのでしょうか。ゆき先輩のこの天使の様な姿を見習うべきです。醜いにも程があります。見苦しいです。
そして、私は醜い生き物が嫌いです。くるみ先輩は即ち豚で私の嫌いな生き物です。後で私の足の裏でも舐めさせましょうか。そう考えたら私はまたとても興奮しました。
「く゛あ゛あ゛あ゛あ!!!」
まるでゾンビに感染してしまった様な苦しげな声です。一思いに楽にしてあげるべきでしょうか。
私は少しだけ迷いましたが、結局くるみ先輩の体をうつ伏せにしてもう一度カンチョーしました。「い゛き゛き゛い゛い゛い゛い゛!!!!」
悲鳴を聞くたびに何だかお腹の辺りが熱くなってゾクゾクします。私は病気になってしまったのでしょうか? 試しにもう一度。「ひ゛き゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
「み、みーくん! いくらなんでもやり過ぎだよ! くるみちゃんのお尻がどうかしちゃうよ!!」
慌てた感じでゆき先輩が叫びました。手は相変わらずぷるんぷるんのお尻をおさえています。ゆき先輩はやはりとても優しくキュートな先輩だと思います。それに比べてくるみ先輩ときたら。
「う゛あ゛あ゛く゛あ゛き゛あ゛あ゛あ゛あ!!」
まるで泥浴びをする豚です。いつまでゴロゴロと転がり回っているのでしょうか。ゆき先輩のこの天使の様な姿を見習うべきです。醜いにも程があります。見苦しいです。
そして、私は醜い生き物が嫌いです。くるみ先輩は即ち豚で私の嫌いな生き物です。後で私の足の裏でも舐めさせましょうか。そう考えたら私はまたとても興奮しました。
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/20(日) 22:14:36.11 ID:AQrzi1fuo
そう。ここで私は重要な事に気付いてしまったのです。
私は別に病気とかではありませんでした。気がふれた訳でもありません。ものすごく正常でした。
私は変態だったのです。ものすごく正常な変態だったのです。
カンチョーや電気あんまをする事にとても興奮します。美少女が苦痛に歪んだ表情を見るのは至高の瞬間です。足の裏を舐めさせる事については想像しただけでゾクゾクします。
つまり、いわゆるドSというやつだったのです。レズ寄りのドS系変態だったのです、私は。
その事に気付いた私は、何故だかとてもスッキリとした気分になりました。昨日までの普通な自分にサヨウナラをし、ウェルカム変態ワールドです。記念にゆき先輩の肛門めがけてボールペンを突き刺しカンチョーしておきました。
「い゛き゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
耳に心地好し、カンチョーの悲鳴。手には嬉し恥ずかし、カンチョーの余韻。目には揺れし、美少女のオケツ二つ。
風流な雰囲気を感じ取った私はここで一句。
卓上に 真っ赤に映える トマトサラダ Sぞ実りて 変態となりぬ
【訳】
屋上の菜園に植えたトマトが大きく育って収穫出来るぐらいになり、それをもぎ取ってサラダにして食卓に並べると、赤い色彩が映えてとても際立っています。それと同じで私の中でしっかりと育っていったドS性も、今では立派に収穫出来るぐらいに実り、とても際立った変態となっていました。
良い出来の短歌です。私が死んだら是非墓に刻んで欲しいと思います。
私は別に病気とかではありませんでした。気がふれた訳でもありません。ものすごく正常でした。
私は変態だったのです。ものすごく正常な変態だったのです。
カンチョーや電気あんまをする事にとても興奮します。美少女が苦痛に歪んだ表情を見るのは至高の瞬間です。足の裏を舐めさせる事については想像しただけでゾクゾクします。
つまり、いわゆるドSというやつだったのです。レズ寄りのドS系変態だったのです、私は。
その事に気付いた私は、何故だかとてもスッキリとした気分になりました。昨日までの普通な自分にサヨウナラをし、ウェルカム変態ワールドです。記念にゆき先輩の肛門めがけてボールペンを突き刺しカンチョーしておきました。
「い゛き゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
耳に心地好し、カンチョーの悲鳴。手には嬉し恥ずかし、カンチョーの余韻。目には揺れし、美少女のオケツ二つ。
風流な雰囲気を感じ取った私はここで一句。
卓上に 真っ赤に映える トマトサラダ Sぞ実りて 変態となりぬ
【訳】
屋上の菜園に植えたトマトが大きく育って収穫出来るぐらいになり、それをもぎ取ってサラダにして食卓に並べると、赤い色彩が映えてとても際立っています。それと同じで私の中でしっかりと育っていったドS性も、今では立派に収穫出来るぐらいに実り、とても際立った変態となっていました。
良い出来の短歌です。私が死んだら是非墓に刻んで欲しいと思います。
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/21(月) 17:53:48.81 ID:V8Ks6Ps8o
変態だって生き物です。生きているんです、精一杯。
変態にも幸せになる権利はあるんです。
『幸福というものは、一人では決して味わえないものです』と、ソ連の劇作家であるアルブーゾーは語りました。正しくその通りです。ゆき先輩やくるみ先輩にカンチョーする必要があったんです。
『幸福であるだけでは十分ではない。他人が不幸でなければならない』とは、フランスの小説家であるジュール・ルナールの言葉です。これも正しくその通りです。ゆき先輩やくるみ先輩にとっては不幸かもしれませんが、私にとっては幸福です。カンチョーするという行為は私を幸せにしてくれます。
もちろん、若干の心苦しさはあります。ゆき先輩は私にとって愛すべき人なので、そのゆき先輩にカンチョーをし、それを100%喜びに変えている訳ではありません。85%程はそうですが、残りの15%程は罪悪感に打ちひしがれているのです。
ですが、イギリスの哲学者であるバートランド・ラッセルはこう述べてます。『私たちが愛する人々の幸福を願うのは当然である。だが、自分達の幸福を棄ててまでこれを願うべきではない』と。
私はゆき先輩に心の中で深く謝罪しつつ、自分の幸福を成就させる為に、がしりとゆき先輩のお尻を掴み、餅をこねるように荒々しく揉みしだき始めました。
「や、み、みーくん! あぐ、い゛痛いの! お尻、お尻が!」
ゆき先輩が抵抗する度に私のドキドキとロマンティックゲージがぐんぐんうなぎ登りです。まるで運命に導かれる様に、私はゆき先輩のピンク色の下着に手をかけ、それを一気に引っ張って脱がそうとした丁度その時の事です。
「ゆきちゃーん! くるみー! どこにいるのー!?」
教室の外からゆうり先輩の声が聞こえてきました。しかも段々とこちらに近付いてきます。これは非常にまずい事態です。ヤバイです。
変態にも幸せになる権利はあるんです。
『幸福というものは、一人では決して味わえないものです』と、ソ連の劇作家であるアルブーゾーは語りました。正しくその通りです。ゆき先輩やくるみ先輩にカンチョーする必要があったんです。
『幸福であるだけでは十分ではない。他人が不幸でなければならない』とは、フランスの小説家であるジュール・ルナールの言葉です。これも正しくその通りです。ゆき先輩やくるみ先輩にとっては不幸かもしれませんが、私にとっては幸福です。カンチョーするという行為は私を幸せにしてくれます。
もちろん、若干の心苦しさはあります。ゆき先輩は私にとって愛すべき人なので、そのゆき先輩にカンチョーをし、それを100%喜びに変えている訳ではありません。85%程はそうですが、残りの15%程は罪悪感に打ちひしがれているのです。
ですが、イギリスの哲学者であるバートランド・ラッセルはこう述べてます。『私たちが愛する人々の幸福を願うのは当然である。だが、自分達の幸福を棄ててまでこれを願うべきではない』と。
私はゆき先輩に心の中で深く謝罪しつつ、自分の幸福を成就させる為に、がしりとゆき先輩のお尻を掴み、餅をこねるように荒々しく揉みしだき始めました。
「や、み、みーくん! あぐ、い゛痛いの! お尻、お尻が!」
ゆき先輩が抵抗する度に私のドキドキとロマンティックゲージがぐんぐんうなぎ登りです。まるで運命に導かれる様に、私はゆき先輩のピンク色の下着に手をかけ、それを一気に引っ張って脱がそうとした丁度その時の事です。
「ゆきちゃーん! くるみー! どこにいるのー!?」
教室の外からゆうり先輩の声が聞こえてきました。しかも段々とこちらに近付いてきます。これは非常にまずい事態です。ヤバイです。
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/21(月) 20:55:56.47 ID:V8Ks6Ps8o
何がヤバイって本当に色々とヤバイです。ヤバすぎて最早ヤヴァイです。8ビートのリズムに乗せてヤヴァイ↓ヴァイ→ヴァイ→ヴァイヴレーション↑↑です。
ゆうり先輩が怒った時の迫力は熊さえ逃げ出す程ですし、あの人は腕力や握力もゴリラ並みなんです。
金属バットをまるでスプーンのようにくにゃりと曲げますし、リンゴぐらい片手で潰せます。ゴリラ並と言うよりすでにゴリラです。あの人は世界一可愛いゴリラだと私は確信しています。
そのゴリラが盛りのついたターミネーターの様に私のいる教室まで迫ってきているんです。
一方で、盛りのついた私はと言えば、ゆき先輩のお尻に手を添えていますし、ゆき先輩は半ケツ状態です。これを見られたら完全にアウトです。言い逃れが出来ません。
「ゆきちゃーん! くるみー! さっき悲鳴みたいな声が聞こえたんだけど、大丈夫なのー!」
大丈夫ではありません。二人とも尻に深刻な被害を受けてます。どうしたものかと焦った私は、急いでくるみ先輩の臀部に飛び付き、パンツを下ろして半ケツ状態にさせました。
「な゛! なにすんだよ、バカ! おい!」
うるさいです、先輩。私は急いでくるみ先輩の足を引っ張りオケツをゆき先輩のと並べるように引き寄せます。
「みーくん! なに!? 今度は何する気なの!?」
先に謝っておきます。ゆき先輩、ごめんなさい。
私はポケットの中に隠し持っていたワサビと練りカラシのチューブを取りだすと、急いで蓋を開け、それを両手で持って二人の丸出しの肛門に勢いよくズブリと。
「う゛き゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
「き゛や゛く゛き゛き゛あ゛あ゛き゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
そして、チューブを潰してすかさず中身を流し込みます。
「が゛ぎ゛が゛ん゛ぐ゛ぎ゛び゛ぎ゛や゛あ゛ぎ゛が゛が゛ぎ゛ぎ゛が゛が゛や゛ぐ゛が゛が゛ぎ゛が゛が゛が!!!!!」
もう悲鳴を通り越して、断末魔の様にも聞こえる二重奏が天高く大空へと羽ばたいていきました。もし、曲名をつけるとしたら、『肛門★天極のフィナーレ』というところでしょうか。
こんなにも切なく美しい歌声を聴いたのは、私はこれが初めての事でした。感動で涙が溢れそうになりました。
ゆうり先輩が怒った時の迫力は熊さえ逃げ出す程ですし、あの人は腕力や握力もゴリラ並みなんです。
金属バットをまるでスプーンのようにくにゃりと曲げますし、リンゴぐらい片手で潰せます。ゴリラ並と言うよりすでにゴリラです。あの人は世界一可愛いゴリラだと私は確信しています。
そのゴリラが盛りのついたターミネーターの様に私のいる教室まで迫ってきているんです。
一方で、盛りのついた私はと言えば、ゆき先輩のお尻に手を添えていますし、ゆき先輩は半ケツ状態です。これを見られたら完全にアウトです。言い逃れが出来ません。
「ゆきちゃーん! くるみー! さっき悲鳴みたいな声が聞こえたんだけど、大丈夫なのー!」
大丈夫ではありません。二人とも尻に深刻な被害を受けてます。どうしたものかと焦った私は、急いでくるみ先輩の臀部に飛び付き、パンツを下ろして半ケツ状態にさせました。
「な゛! なにすんだよ、バカ! おい!」
うるさいです、先輩。私は急いでくるみ先輩の足を引っ張りオケツをゆき先輩のと並べるように引き寄せます。
「みーくん! なに!? 今度は何する気なの!?」
先に謝っておきます。ゆき先輩、ごめんなさい。
私はポケットの中に隠し持っていたワサビと練りカラシのチューブを取りだすと、急いで蓋を開け、それを両手で持って二人の丸出しの肛門に勢いよくズブリと。
「う゛き゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
「き゛や゛く゛き゛き゛あ゛あ゛き゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
そして、チューブを潰してすかさず中身を流し込みます。
「が゛ぎ゛が゛ん゛ぐ゛ぎ゛び゛ぎ゛や゛あ゛ぎ゛が゛が゛ぎ゛ぎ゛が゛が゛や゛ぐ゛が゛が゛ぎ゛が゛が゛が!!!!!」
もう悲鳴を通り越して、断末魔の様にも聞こえる二重奏が天高く大空へと羽ばたいていきました。もし、曲名をつけるとしたら、『肛門★天極のフィナーレ』というところでしょうか。
こんなにも切なく美しい歌声を聴いたのは、私はこれが初めての事でした。感動で涙が溢れそうになりました。
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 14:43:25.60 ID:gwL05l/6o
しかし、天使の歌声に酔いしれている場合ではありません。また、その時間もありません。
こうしている間にも、さっきの悲鳴を聞き付けてゆうり先輩がここへとやって来るはずです。急がないと。
私は発狂したように暴れ転がる二人をカウボーイさながらロデオの様に押さえつけると、大急ぎでパンツを元に戻し、駄目押しとばかりに二人の肛門を蹴り飛ばしておきました。
「あ゛ぎ゛ゃ゛ぎ゛ぎ゛が゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
再び悲鳴が教室に轟くのとほぼ同時に、ゆうり先輩が慌てた様子で教室の戸を勢いよく開けます。
「何!? さっきの悲鳴はどうしたの!? 一体何があったの!?」
私は緊張した面持ちで答えました。
「二人とも、ゾンビにお尻を噛まれたみたいです!」
こうしている間にも、さっきの悲鳴を聞き付けてゆうり先輩がここへとやって来るはずです。急がないと。
私は発狂したように暴れ転がる二人をカウボーイさながらロデオの様に押さえつけると、大急ぎでパンツを元に戻し、駄目押しとばかりに二人の肛門を蹴り飛ばしておきました。
「あ゛ぎ゛ゃ゛ぎ゛ぎ゛が゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
再び悲鳴が教室に轟くのとほぼ同時に、ゆうり先輩が慌てた様子で教室の戸を勢いよく開けます。
「何!? さっきの悲鳴はどうしたの!? 一体何があったの!?」
私は緊張した面持ちで答えました。
「二人とも、ゾンビにお尻を噛まれたみたいです!」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 20:42:40.70 ID:Izru7ppPo
「ゾンビに!? お尻を……!?」
「はい! ゾンビにプリンケツをです!」
「……え、でも!」
ゆうり先輩は困惑の表情を浮かべて、ゆき先輩とくるみ先輩を眺めます。
二人は奇声を上げながら、お尻を押さえて陸に上がった魚のように床をのたうちまわっています。シェイクスピアならきっと恋に狂った人魚姫の様にと表現した事でしょう。ただし、その人魚姫のアヌスの中にはワサビとカラシがたっぷり詰まっていますが。
「見ての通りです! 二人が苦しんでいます! ゆうり先輩、助けないと!」
「そ、そうね……! だけど、みきさん。ゆきちゃんとくるみちゃんはどうしてゾンビに襲われたの!? それに、そのゾンビはどこに……!?」
「……ゆうり先輩」
私は溜め息を一つ吐き出すと、ゆうり先輩の目の前まで近寄り、思いっきり強くビンタしました。派手な炸裂音と共に、ゆうり先輩が体勢を崩します。
「っ! 何を……!!」
「落ち着いて下さい! 今は二人を助ける事が先じゃないですか!!」
そう一喝しました。ゆうり先輩はこの学園生活部の部長なんです。有事の際に慌てふためかれては困るんです。そう叱りつけました。
ゆうり先輩は反省したのか、叩かれて赤くなった頬を押さえつつ、小さく一つ頷きます。
「ごめんなさい……。そうね……。私がしっかりしてないとね。悪かったわ……もう大丈夫だから」
「いえ、わかってもらえたらいいんです」
こうして私たちは和解しました。何もかも計画通りです。
「はい! ゾンビにプリンケツをです!」
「……え、でも!」
ゆうり先輩は困惑の表情を浮かべて、ゆき先輩とくるみ先輩を眺めます。
二人は奇声を上げながら、お尻を押さえて陸に上がった魚のように床をのたうちまわっています。シェイクスピアならきっと恋に狂った人魚姫の様にと表現した事でしょう。ただし、その人魚姫のアヌスの中にはワサビとカラシがたっぷり詰まっていますが。
「見ての通りです! 二人が苦しんでいます! ゆうり先輩、助けないと!」
「そ、そうね……! だけど、みきさん。ゆきちゃんとくるみちゃんはどうしてゾンビに襲われたの!? それに、そのゾンビはどこに……!?」
「……ゆうり先輩」
私は溜め息を一つ吐き出すと、ゆうり先輩の目の前まで近寄り、思いっきり強くビンタしました。派手な炸裂音と共に、ゆうり先輩が体勢を崩します。
「っ! 何を……!!」
「落ち着いて下さい! 今は二人を助ける事が先じゃないですか!!」
そう一喝しました。ゆうり先輩はこの学園生活部の部長なんです。有事の際に慌てふためかれては困るんです。そう叱りつけました。
ゆうり先輩は反省したのか、叩かれて赤くなった頬を押さえつつ、小さく一つ頷きます。
「ごめんなさい……。そうね……。私がしっかりしてないとね。悪かったわ……もう大丈夫だから」
「いえ、わかってもらえたらいいんです」
こうして私たちは和解しました。何もかも計画通りです。
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/23(水) 00:07:08.07 ID:3OXLvDVao
「それじゃ、ゆうり先輩は二人の肛門を見てあげて下さい。私はホウキを探しますから」
「ええ。わかっ……え?」
「急がないと! 早く!」
そう言って私は掃除道具入れのロッカーへと走りました。「みきさん、肛門って……。それに、ホウキが何で必要に――」私は振り返って叫びます。
「早くしないと、ゆき先輩とくるみ先輩の肛門がゾンビ化するじゃないですか!」
「肛門がゾンビ化……??」
「ゆうり先輩! 二人のお尻が死んでもいいんですか!? アヌス オブ ザ デッドですよ!」
「え、あの……」
「ゆうり先輩! 二人を取り押さえて、それからスカートをまくって、おもむろにパンツをずり下ろすだけです! 三つの動作で済む事ですよ! 早く!!」
そこまで言って初めてゆうり先輩はこれから何をすればいいかを理解してくれたようです。まったく、何で年下の私がゆうり先輩に指示を出さなければならないのでしょう。ゆき先輩じゃあるまいし。
「と、とりあえず、二人を取り押さえればいいの、みきさん?」
「はい! 動かないよう厳重に押さえつけておいて下さい」
そう言いつつ、私はロッカーを開けました。都合が良い事に小さなホウキがあります。まるで神様が用意してくれたかのようです。私はこっそり微笑しながらそれを取り出しました。
「ええ。わかっ……え?」
「急がないと! 早く!」
そう言って私は掃除道具入れのロッカーへと走りました。「みきさん、肛門って……。それに、ホウキが何で必要に――」私は振り返って叫びます。
「早くしないと、ゆき先輩とくるみ先輩の肛門がゾンビ化するじゃないですか!」
「肛門がゾンビ化……??」
「ゆうり先輩! 二人のお尻が死んでもいいんですか!? アヌス オブ ザ デッドですよ!」
「え、あの……」
「ゆうり先輩! 二人を取り押さえて、それからスカートをまくって、おもむろにパンツをずり下ろすだけです! 三つの動作で済む事ですよ! 早く!!」
そこまで言って初めてゆうり先輩はこれから何をすればいいかを理解してくれたようです。まったく、何で年下の私がゆうり先輩に指示を出さなければならないのでしょう。ゆき先輩じゃあるまいし。
「と、とりあえず、二人を取り押さえればいいの、みきさん?」
「はい! 動かないよう厳重に押さえつけておいて下さい」
そう言いつつ、私はロッカーを開けました。都合が良い事に小さなホウキがあります。まるで神様が用意してくれたかのようです。私はこっそり微笑しながらそれを取り出しました。
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/23(水) 17:20:02.30 ID:4UB1wPeOo
ゆき先輩とくるみ先輩は肛門の痛さでまともに話すことが出来ません。そして、ゆうり先輩はすっかり騙されています。
「くっ……。暴れないで、くるみ! 気をしっかりもって!」
くるみ先輩を押さえつける為、ゆうり先輩は馬乗りに体の上にまたがって四つん這い状態です。後ろから見ると、プルんとしたお尻が右に左に揺れてとてもセクシーです。
ところで話は少し変わりますが、私はジブリ映画の中ではナウシカの次に魔女の宅急便が好きです。
ルージュの伝言が流れる場面も好きですし、ジジが人形の身代わりになった時に犬に助けられる場面も、飛行船から落ちそうになっているトンボをキキが助ける場面も同じように好きです。何度見ても毎回同じように感動します。
そして、最初にキキが住んでた町からホウキで飛び立っていく場面も私は好きです。皆から「ゴーゴー、キーキ! ゴーゴー、キーキ!」と応援されるあの場面ですね。
私はその時のキキさながら、小さなホウキにまたがり、心の中で「ゴーゴー、ミーキ! ゴーゴー、ミーキ!」と自分を応援しつつ満面の笑顔でダッシュしました。
ホウキをしっかりと両手で握ったまま真っ直ぐに突進し、ゆうり先輩の誘っているかのようなプリプリのオケツ目掛けて魔女式のカンチョーを肛門に容赦なくぶちこみます。
「い゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ゆうり先輩の体が海老の様にのけぞり、跳ね上がりました。48の殺人カンチョーの一つ、『キキミキスペシャル』が見事にアヌスに入った瞬間です。やはり私はカンチョーが鮮やかに決まったこの瞬間が大好きです。
「くっ……。暴れないで、くるみ! 気をしっかりもって!」
くるみ先輩を押さえつける為、ゆうり先輩は馬乗りに体の上にまたがって四つん這い状態です。後ろから見ると、プルんとしたお尻が右に左に揺れてとてもセクシーです。
ところで話は少し変わりますが、私はジブリ映画の中ではナウシカの次に魔女の宅急便が好きです。
ルージュの伝言が流れる場面も好きですし、ジジが人形の身代わりになった時に犬に助けられる場面も、飛行船から落ちそうになっているトンボをキキが助ける場面も同じように好きです。何度見ても毎回同じように感動します。
そして、最初にキキが住んでた町からホウキで飛び立っていく場面も私は好きです。皆から「ゴーゴー、キーキ! ゴーゴー、キーキ!」と応援されるあの場面ですね。
私はその時のキキさながら、小さなホウキにまたがり、心の中で「ゴーゴー、ミーキ! ゴーゴー、ミーキ!」と自分を応援しつつ満面の笑顔でダッシュしました。
ホウキをしっかりと両手で握ったまま真っ直ぐに突進し、ゆうり先輩の誘っているかのようなプリプリのオケツ目掛けて魔女式のカンチョーを肛門に容赦なくぶちこみます。
「い゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ゆうり先輩の体が海老の様にのけぞり、跳ね上がりました。48の殺人カンチョーの一つ、『キキミキスペシャル』が見事にアヌスに入った瞬間です。やはり私はカンチョーが鮮やかに決まったこの瞬間が大好きです。
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/23(水) 20:50:01.36 ID:4UB1wPeOo
「あ゛! か゛っ゛!!」
ゆうり先輩は苦悶の声を上げながら、なだれ込むようにその場に倒れます。これで最大の強敵たるゆうり先輩は完全に片付きました。後は私のお楽しみショータイムの始まりです。
手始めに誰からいきましょうか。そして、どんな卑猥でゲスな行為をしてやりましょうか。私は心踊らせながら、まずはオードブルとしてゆうり先輩のムチムチした太ももに手を伸ばし――。
「みき……さん、よくも……!」
一瞬にして背筋が凍りつきました。頭から血の気が一気に引きました。伸ばした手がゆうり先輩の手によって払い除けられたのです。
『キキミキスペシャル』をまともに食らってると言うのに、ゆうり先輩にはまだなお余力が残っていたのです。なんたるゴリラでしょう! いえ、これは最早ゴリラではありません。怪物です! モンスターです!
私は何て化物を目覚めさせてしまったのでしょうか! まるで悪魔が魔方陣から召喚されるが如く、ゆうり先輩は殺気を放ちながらゆらりと立ち上がります。
私は慌てて飛び退り、ホウキを構えて戦闘態勢に入りました。この化物はここで確実に仕留めないといけません。でなければ、私はきっと殺されてしまうでしょう!
何としてでも、勝たねばなりません! この勝負に敗北は赦されないのです!
ゆうり先輩は苦悶の声を上げながら、なだれ込むようにその場に倒れます。これで最大の強敵たるゆうり先輩は完全に片付きました。後は私のお楽しみショータイムの始まりです。
手始めに誰からいきましょうか。そして、どんな卑猥でゲスな行為をしてやりましょうか。私は心踊らせながら、まずはオードブルとしてゆうり先輩のムチムチした太ももに手を伸ばし――。
「みき……さん、よくも……!」
一瞬にして背筋が凍りつきました。頭から血の気が一気に引きました。伸ばした手がゆうり先輩の手によって払い除けられたのです。
『キキミキスペシャル』をまともに食らってると言うのに、ゆうり先輩にはまだなお余力が残っていたのです。なんたるゴリラでしょう! いえ、これは最早ゴリラではありません。怪物です! モンスターです!
私は何て化物を目覚めさせてしまったのでしょうか! まるで悪魔が魔方陣から召喚されるが如く、ゆうり先輩は殺気を放ちながらゆらりと立ち上がります。
私は慌てて飛び退り、ホウキを構えて戦闘態勢に入りました。この化物はここで確実に仕留めないといけません。でなければ、私はきっと殺されてしまうでしょう!
何としてでも、勝たねばなりません! この勝負に敗北は赦されないのです!
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/23(水) 23:30:22.56 ID:4UB1wPeOo
正直に言えば、私とゆうり先輩がガチで戦ったら、間違いなく負けるのは私の方です。
ですが、今のゆうり先輩は肛門にかなりの被害を受けています。肛門の痛みを堪えて彼女は立っているのです。
そして、人が力を入れる時に重要な事と言えば、二つ。奥歯を噛み締める事と、肛門の括約筋をキュッと締める事です。その肛門が今のゆうり先輩は大事故状態なんです。これでは力が入る訳がありません。
ですので、今のゆうり先輩は力をろくに入れる事も出来ず、俊敏な動きも出来ないはずなんです。つまり、私にも十分に勝ち目があります。
息を整えて、まるで剣道の様に私はホウキの穂先をゆらゆらと揺らします。狙うは一点。やはり肛門です。どうにかして背後に回り込み、ぐうの音も出ないぐらいのとどめの一撃をお見舞いするつもりです。
深く息を吸い、そして――。
「ゆうり先輩。お覚悟!」
私は盛りのついたバッファローの様に、ホウキを前面に突き出して突進を仕掛けました! 虎穴に入らずんば虎児を得ず。あえて死地に活を求める覚悟です!
ですが、今のゆうり先輩は肛門にかなりの被害を受けています。肛門の痛みを堪えて彼女は立っているのです。
そして、人が力を入れる時に重要な事と言えば、二つ。奥歯を噛み締める事と、肛門の括約筋をキュッと締める事です。その肛門が今のゆうり先輩は大事故状態なんです。これでは力が入る訳がありません。
ですので、今のゆうり先輩は力をろくに入れる事も出来ず、俊敏な動きも出来ないはずなんです。つまり、私にも十分に勝ち目があります。
息を整えて、まるで剣道の様に私はホウキの穂先をゆらゆらと揺らします。狙うは一点。やはり肛門です。どうにかして背後に回り込み、ぐうの音も出ないぐらいのとどめの一撃をお見舞いするつもりです。
深く息を吸い、そして――。
「ゆうり先輩。お覚悟!」
私は盛りのついたバッファローの様に、ホウキを前面に突き出して突進を仕掛けました! 虎穴に入らずんば虎児を得ず。あえて死地に活を求める覚悟です!
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/24(木) 16:03:48.85 ID:DcaVamI2o
孫子曰く、計とは虚と実をもって行うべし。
こんな単純な突進はゆうり先輩に避けられるに決まってます。つまり、これはフェイクです。
私の本当の目的は、避けられた後にすぐさま方向転換をして、ゆうり先輩の背後を取る事にあります。
ですので、この一撃はゆうり先輩が避けてくれなければ困るのです。しかし、何て事でしょう。この化物は避けようとしないのです。このままではゆうり先輩の豊満なお乳に突きを喰らわせてしまいます。私が狙っているのは肛門であって、乳首ではないのです。
私は瞬間的にまずいと思いましたが、勢いよく走り出している今、最早止めようがありません。そのままゆうり先輩のお乳へとホウキを思いきり突き込み――。
「甘いわね」
直撃する寸前にホウキの先端をがしっと掴まれました。しかもそれだけで完全に私の突進は止められたのです。足にどれだけ力を込めても微動だにしません。何て怪力なんでしょうか、この人は!
私が驚嘆と畏怖の念をもってゆうり先輩の顔を覗き見ると、そこには暗黒の闘気をまとって阿修羅と化している神話世界の怪物がいました。
「まさか、こんな爪楊枝で私を倒すつもりだったのかしら?」
物凄い殺気を感じます。あれは人殺しの目です。既に何人か殺っているに違いありません。おしっこチビりそうです。
こんな単純な突進はゆうり先輩に避けられるに決まってます。つまり、これはフェイクです。
私の本当の目的は、避けられた後にすぐさま方向転換をして、ゆうり先輩の背後を取る事にあります。
ですので、この一撃はゆうり先輩が避けてくれなければ困るのです。しかし、何て事でしょう。この化物は避けようとしないのです。このままではゆうり先輩の豊満なお乳に突きを喰らわせてしまいます。私が狙っているのは肛門であって、乳首ではないのです。
私は瞬間的にまずいと思いましたが、勢いよく走り出している今、最早止めようがありません。そのままゆうり先輩のお乳へとホウキを思いきり突き込み――。
「甘いわね」
直撃する寸前にホウキの先端をがしっと掴まれました。しかもそれだけで完全に私の突進は止められたのです。足にどれだけ力を込めても微動だにしません。何て怪力なんでしょうか、この人は!
私が驚嘆と畏怖の念をもってゆうり先輩の顔を覗き見ると、そこには暗黒の闘気をまとって阿修羅と化している神話世界の怪物がいました。
「まさか、こんな爪楊枝で私を倒すつもりだったのかしら?」
物凄い殺気を感じます。あれは人殺しの目です。既に何人か殺っているに違いありません。おしっこチビりそうです。
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/24(木) 23:12:05.13 ID:DcaVamI2o
ゆうり先輩改め、快楽殺人ゴリラYはホウキを私から強引に奪い取ろうと強く引きます。
その力たるや千斤の鼎を持ち上げたと言われる項羽よりも遥かに強力で、私は抗う事も叶わずホウキごと引っ張られ、そして――。
「捕まえたわ」
恐怖が声になって現れた、と表現しても一向に構わないでしょう。肩を万力の様な握力で掴まれました。これでは逃げる事も叶わず、私は鷹に捕らえられた野ネズミの如しです。
「さてと……一からきちんと事情を話してもらいましょうか。……ねえ、みきさん?」
天使の様なゴリラの笑顔です。武器もあっさりと取り上げられ、遠くに投げ捨てられました。そして、ステゴロでこのゴリラYに勝てる人類は存在しません。
最早、ここからの形勢逆転は絶対に有り得なくなったのです。私はつまり敗北したのです。完璧にパーフェクトに負けたのです。
後は、いつ殺されるか、それだけです。私は薬物実験前のマウスの様に怯え震え、一方でゴリラYは尋問と復讐をする気満々の顔をしていました。
勝敗はこうしていとも呆気なく決したのです。
その力たるや千斤の鼎を持ち上げたと言われる項羽よりも遥かに強力で、私は抗う事も叶わずホウキごと引っ張られ、そして――。
「捕まえたわ」
恐怖が声になって現れた、と表現しても一向に構わないでしょう。肩を万力の様な握力で掴まれました。これでは逃げる事も叶わず、私は鷹に捕らえられた野ネズミの如しです。
「さてと……一からきちんと事情を話してもらいましょうか。……ねえ、みきさん?」
天使の様なゴリラの笑顔です。武器もあっさりと取り上げられ、遠くに投げ捨てられました。そして、ステゴロでこのゴリラYに勝てる人類は存在しません。
最早、ここからの形勢逆転は絶対に有り得なくなったのです。私はつまり敗北したのです。完璧にパーフェクトに負けたのです。
後は、いつ殺されるか、それだけです。私は薬物実験前のマウスの様に怯え震え、一方でゴリラYは尋問と復讐をする気満々の顔をしていました。
勝敗はこうしていとも呆気なく決したのです。
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/25(金) 01:35:16.03 ID:YEb2Z/XSo
……などと、ゆうり先輩は考えていたでしょうね。やっぱり盛りのついたゴリラYは砂糖菓子にシロップと練乳をかけるぐらい甘々です。チョロいです。
その証拠にゆうり先輩は私の肩を掴んだまでで済まし、それ以上の拘束をしようとしませんでした。あまつさえ、その場に正座させた後はその肩をも離してしまう始末です。
人はそれを油断とも慢心とも呼びます。
ゆうり先輩はすぐさま私を縄で亀甲縛りにすべきだったんです。腕と足を動かせないようにしておくべきだったんです。それをしなかった時点でゆうり先輩の負けは確定しました。
私の奥の奥の隠し玉です。ゆうり先輩が『風船爆弾の魔術師』と呼ばれた様に、私にもこんな二つ名があるんです。
『クレイジー カンチョー マスター』
私はスカートのポケットから素早く水風船を取りだすと、ゴリラYの顔面目掛けて勢いよく投げつけます! 小さな炸裂音! それと同時にゆうり先輩が顔を押さえてよろめきました! 見事に命中です!
この風船の中には水に溶かした片栗粉が入ってます。一言で言えば、目潰しです! 元々はアナルに指を挿入時、その滑りを良くする為のローション代わりにと持っていたものですが、しかし、それがどんな種類の物であれ、人類は戦争へと応用してきたのです!
私は床に落ちていたボールペンを拾い上げます。そして、目を閉じたまま腰を思いきり捻って、半回転しました。遠心力によって加速され勢いを増したボールペンのペン先は寸分の狂いもなく――。
「ひ゛き゛ぃ゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!」
まるで吸い込まれる様にゆうり先輩のアヌスへとクリーンヒットです。むしろ、ホームランです。
私の秘技、48の殺人カンチョー技の一つ、『後ろ回しカンチョー』が完全に決まりました。本来は前面の敵の攻撃をかわしつつカンチョーをするカウンター技ですが、今回は助走をつけられなかったので十分な威力を得るために遠心力を利用したこの技を使用しました。その威力は見ての通りです。
「あ゛っ゛が゛ぁ゛!! い゛ぎ゛あ゛い゛い゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
あの普段はおっとりしてて謹み深いゆうり先輩が、今や肛門を押さえつつ床を転がりながらおケツをぷりぷり振る淫乱牝豚状態です。ビッチもいいとこです。私を誘惑してるのでしょうか? はしたないゴリラですね。軽蔑します。幻滅です。とても興奮します。
その証拠にゆうり先輩は私の肩を掴んだまでで済まし、それ以上の拘束をしようとしませんでした。あまつさえ、その場に正座させた後はその肩をも離してしまう始末です。
人はそれを油断とも慢心とも呼びます。
ゆうり先輩はすぐさま私を縄で亀甲縛りにすべきだったんです。腕と足を動かせないようにしておくべきだったんです。それをしなかった時点でゆうり先輩の負けは確定しました。
私の奥の奥の隠し玉です。ゆうり先輩が『風船爆弾の魔術師』と呼ばれた様に、私にもこんな二つ名があるんです。
『クレイジー カンチョー マスター』
私はスカートのポケットから素早く水風船を取りだすと、ゴリラYの顔面目掛けて勢いよく投げつけます! 小さな炸裂音! それと同時にゆうり先輩が顔を押さえてよろめきました! 見事に命中です!
この風船の中には水に溶かした片栗粉が入ってます。一言で言えば、目潰しです! 元々はアナルに指を挿入時、その滑りを良くする為のローション代わりにと持っていたものですが、しかし、それがどんな種類の物であれ、人類は戦争へと応用してきたのです!
私は床に落ちていたボールペンを拾い上げます。そして、目を閉じたまま腰を思いきり捻って、半回転しました。遠心力によって加速され勢いを増したボールペンのペン先は寸分の狂いもなく――。
「ひ゛き゛ぃ゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!」
まるで吸い込まれる様にゆうり先輩のアヌスへとクリーンヒットです。むしろ、ホームランです。
私の秘技、48の殺人カンチョー技の一つ、『後ろ回しカンチョー』が完全に決まりました。本来は前面の敵の攻撃をかわしつつカンチョーをするカウンター技ですが、今回は助走をつけられなかったので十分な威力を得るために遠心力を利用したこの技を使用しました。その威力は見ての通りです。
「あ゛っ゛が゛ぁ゛!! い゛ぎ゛あ゛い゛い゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
あの普段はおっとりしてて謹み深いゆうり先輩が、今や肛門を押さえつつ床を転がりながらおケツをぷりぷり振る淫乱牝豚状態です。ビッチもいいとこです。私を誘惑してるのでしょうか? はしたないゴリラですね。軽蔑します。幻滅です。とても興奮します。
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/25(金) 15:51:33.81 ID:hI3UvsJQo
かくして私は香港の百万ドルの夜景よろしく、美少女三人が臀部をおさえて床を転がり回る光景を目にする事となったのです。それはまるでフライパンでウィンナーを炒める様とよく似ていて、あっちでコロコロ、こっちでコロコロ、時折音を立てて弾けるのです。
私はその光景を椅子に座って足を組みながら一息ついて眺めていました。心の中は安らぎと快感と勝利の余韻で満たされており、乳首は痛いぐらい勃起しています。
乳首と乳頭について研究しているケンブリッジ大学のロバート・ホーキンス博士はこう述べました。「乳首には女性の愛への渇望が、乳頭には希望と母性が詰まっている。それが勃起するという事は、この二つを女性が求め与えようとしているからだ」と。
まあ、単なる私の妄想話なんですが。そんな博士は見た事も聞いた事もありませんし。
とにかく無性にムラムラしてきた私はその乳首レーダーに誘われるがまま、まるで蝶が花の匂いに誘われるが如く、ゆうり先輩のムッチムッチの太ももに再び手を伸ばそうとしました。
しかし、その瞬間、私に電撃が走りました。私は気付いてしまったのです。この中に一人仲間外れがいる事に。
そうです。ゆうり先輩のアヌスには他の二人と違い、何も調味料が詰まってないのです。これは由々しき問題です。
私たちはお互いの事をかけがえのない仲間だと思っています。そして、仲良き事は美しい事だと武者小路実篤も言っています。そんな中に仲間外れを生み出していいでしょうか?
いえ、いけません。これは良くない事です。断言して言えますが、仲間外れや無視はイジメにあたります。イジメは良くない事ですし、とても醜い事です。
私はゆうり先輩の肛門にも何かしら調味料を注入する事を固く決意し、急いで教室を後にしました。やらなければならないという、断固たる使命感が私の背中を強く押したのです。
私はその光景を椅子に座って足を組みながら一息ついて眺めていました。心の中は安らぎと快感と勝利の余韻で満たされており、乳首は痛いぐらい勃起しています。
乳首と乳頭について研究しているケンブリッジ大学のロバート・ホーキンス博士はこう述べました。「乳首には女性の愛への渇望が、乳頭には希望と母性が詰まっている。それが勃起するという事は、この二つを女性が求め与えようとしているからだ」と。
まあ、単なる私の妄想話なんですが。そんな博士は見た事も聞いた事もありませんし。
とにかく無性にムラムラしてきた私はその乳首レーダーに誘われるがまま、まるで蝶が花の匂いに誘われるが如く、ゆうり先輩のムッチムッチの太ももに再び手を伸ばそうとしました。
しかし、その瞬間、私に電撃が走りました。私は気付いてしまったのです。この中に一人仲間外れがいる事に。
そうです。ゆうり先輩のアヌスには他の二人と違い、何も調味料が詰まってないのです。これは由々しき問題です。
私たちはお互いの事をかけがえのない仲間だと思っています。そして、仲良き事は美しい事だと武者小路実篤も言っています。そんな中に仲間外れを生み出していいでしょうか?
いえ、いけません。これは良くない事です。断言して言えますが、仲間外れや無視はイジメにあたります。イジメは良くない事ですし、とても醜い事です。
私はゆうり先輩の肛門にも何かしら調味料を注入する事を固く決意し、急いで教室を後にしました。やらなければならないという、断固たる使命感が私の背中を強く押したのです。
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/25(金) 21:53:29.06 ID:hI3UvsJQo
ヒゲダンスをしながら部室までたどり着くと、私はすぐに冷蔵庫を開けます。中には色々と調味料が入っています。どれにしましょうか。
私はマヨネーズかタルタルソースかマスタードにするかで悩み、最終的にはタバスコにしました。ゆうり先輩には情熱の赤が似合ってると思ったからです。きっとバラの様に美しい悲鳴を聞かせてくれるに違いありません。
嬉しくなった私はその場でロボットダンスを踊り、それからまたふと気付いてしまったのです。
太郎丸の姿が見当たりません。繋がれたリードだけが残っています。どうやら首輪抜けをしてどこかへ出ていってしまったようです。
太郎丸は賢い犬です。ドアも自分で開けれますし、複雑な計算も出来ます。「32×7÷16+8-21は?」「ワン!」正解です!
そんな太郎丸が危ない所に行くとは考えにくいですが、やはり心配です。何故か物凄く気になります。私、気になります。
嫌な予感がした私は四足歩行で急いで教室まで戻り、ゆうり先輩の肛門にタバスコを急いで注入した後、かつてない程の激しい悲鳴を背中に、再び急いで教室から飛び出したのでした。
目的は太郎丸の探索及び救出です。念のために、手にはくるみ先輩のスコップを。そして、ポケットには新たに作った片栗粉ローションとマスタードを入れて。
外を眺めると、雨が少し強くなって雷雲が微かに稲光を発しました。ますます嫌な予感がしました。
私はマヨネーズかタルタルソースかマスタードにするかで悩み、最終的にはタバスコにしました。ゆうり先輩には情熱の赤が似合ってると思ったからです。きっとバラの様に美しい悲鳴を聞かせてくれるに違いありません。
嬉しくなった私はその場でロボットダンスを踊り、それからまたふと気付いてしまったのです。
太郎丸の姿が見当たりません。繋がれたリードだけが残っています。どうやら首輪抜けをしてどこかへ出ていってしまったようです。
太郎丸は賢い犬です。ドアも自分で開けれますし、複雑な計算も出来ます。「32×7÷16+8-21は?」「ワン!」正解です!
そんな太郎丸が危ない所に行くとは考えにくいですが、やはり心配です。何故か物凄く気になります。私、気になります。
嫌な予感がした私は四足歩行で急いで教室まで戻り、ゆうり先輩の肛門にタバスコを急いで注入した後、かつてない程の激しい悲鳴を背中に、再び急いで教室から飛び出したのでした。
目的は太郎丸の探索及び救出です。念のために、手にはくるみ先輩のスコップを。そして、ポケットには新たに作った片栗粉ローションとマスタードを入れて。
外を眺めると、雨が少し強くなって雷雲が微かに稲光を発しました。ますます嫌な予感がしました。
94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/25(金) 22:19:22.82 ID:hI3UvsJQo
スコップをギター代わりにして、エアロスミスの『I want to miss a thing』を口笛で演奏しつつ、私は教室を一つ一つ絨毯爆撃の如く回っていきます。
しかし、太郎丸は影すらも見当たりませんし、鳴き声一つ聞こえません。
そして、下へと続くバリケードまで来た時、嫌な予感は現実となって現れました。
そこには、太郎丸の小さな足跡が階下へと続いていたのです。ゾンビがいる領域にまで足を踏み入れてしまったようです。
私は一瞬だけ逡巡しましたが、駿馬の様に階段の手すりに足をかけて外へと飛び越えました。太郎丸を救い出さないといけません。
太郎丸は以前私を救ってくれた命の恩人です。今度は私が太郎丸を助ける番です。絶対に。何としても。
しかし、太郎丸は影すらも見当たりませんし、鳴き声一つ聞こえません。
そして、下へと続くバリケードまで来た時、嫌な予感は現実となって現れました。
そこには、太郎丸の小さな足跡が階下へと続いていたのです。ゾンビがいる領域にまで足を踏み入れてしまったようです。
私は一瞬だけ逡巡しましたが、駿馬の様に階段の手すりに足をかけて外へと飛び越えました。太郎丸を救い出さないといけません。
太郎丸は以前私を救ってくれた命の恩人です。今度は私が太郎丸を助ける番です。絶対に。何としても。
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/25(金) 22:23:30.89 ID:hI3UvsJQo
>>94を一部訂正
エアロスミスの『I Don't Want to Miss a Thing』
エアロスミスの『I Don't Want to Miss a Thing』
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/25(金) 22:47:25.90 ID:hI3UvsJQo
太郎丸の微かな足跡を頼りに、私は群がってくるゾンビから逃げつつ下へ下へと降りていきました。
そして、とある場所へとたどり着いてしまったのです。
そこは地下です。初めて入る場所です。シャッターが降りていますが、それは設置された机によって途中で止められ、くぐれば入れるぐらいの隙間が下に空いています。
「太郎丸ー!」
息を深く吸ってもう一度。
「どこにいるのー! 太郎丸ー!」
そう大声で呼びかけました。するとシャッターの奥からわずかに鳴き声が聞こえてきました。この奥に太郎丸はいたんです!
しゃがみ込んでシャッターの奥へともう一度呼び掛けると、太郎丸がトコトコとこちらに向かって歩いて来るのが見えました。
良かった……。無事だったんだね、太郎丸。
私はシャッターから出てくる太郎丸に向かって、「おいで」と手を差し出しました。その瞬間!
本当に突然の事でした。鋭い歯音が、がらんどうになっている空間に鳴り響きました。あと一瞬手を引くのが遅れていたら確実に噛まれていました。太郎丸は、太郎丸が! 太郎丸の背中に噛まれた跡が! 太郎丸は!!
「どうしてっ!!」
気が付くと私は大声で叫んでいました! 「何で太郎丸がゾンビに!!」
そして、とある場所へとたどり着いてしまったのです。
そこは地下です。初めて入る場所です。シャッターが降りていますが、それは設置された机によって途中で止められ、くぐれば入れるぐらいの隙間が下に空いています。
「太郎丸ー!」
息を深く吸ってもう一度。
「どこにいるのー! 太郎丸ー!」
そう大声で呼びかけました。するとシャッターの奥からわずかに鳴き声が聞こえてきました。この奥に太郎丸はいたんです!
しゃがみ込んでシャッターの奥へともう一度呼び掛けると、太郎丸がトコトコとこちらに向かって歩いて来るのが見えました。
良かった……。無事だったんだね、太郎丸。
私はシャッターから出てくる太郎丸に向かって、「おいで」と手を差し出しました。その瞬間!
本当に突然の事でした。鋭い歯音が、がらんどうになっている空間に鳴り響きました。あと一瞬手を引くのが遅れていたら確実に噛まれていました。太郎丸は、太郎丸が! 太郎丸の背中に噛まれた跡が! 太郎丸は!!
「どうしてっ!!」
気が付くと私は大声で叫んでいました! 「何で太郎丸がゾンビに!!」
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/25(金) 23:32:24.93 ID:hI3UvsJQo
一体、何があったんでしょう。いえ、そんな事はもうどうでもいい事かもしれません。太郎丸はゾンビに噛まれ感染し、新たなゾンビとなってしまった、その今となっては。
不意に目から涙がこぼれました。おかしいです。理不尽なこの世界と運命について絶望を覚えているだけなのに、どうして涙が。
覚悟はあったんです。このメンバーの中の誰かが、いつかはゾンビになる事があるかもしれないと思っていました。その中には自分自身も含まれていました。だからこそ、この先何があったとしても後悔しない様に生きていこうと決意もしてました。なのに!
太郎丸が……! それが今現実となっただけなのに、どうしてこんなにも堪えようのない気持ちが胸から洪水みたいにあふれ出てくるのでしょうか。塞き止める事も出来ず、休まず、途切れる事もなく。
この世界は私たちにとって凶暴です。運命は、私たちにとって残酷になる様に出来ています。
人間は生きている限り、いつかは誰とでも別れが来ます。来ない人や動物なんていません。それは誰にでも平等に訪れます。一つの例外もなく、誰にでも。
それを本能的に感じ取っていたゆき先輩はだからこそ皆との想い出を作る事を選んだんだと思います。私はそんなゆき先輩が大好きですし、尊敬もしています。一番現実から逃避しているくせして、一番現実を冷静に冷徹に見ているんです。あの人は。
太郎丸が唸ります。威嚇します。餌が欲しいとねだっていたあの可愛らしい声はもう二度と聞けないのでしょうか。この前ようやく仲良くなれた太郎丸とはもう二度と会えないのでしょうか。
私は大粒の涙をこぼしながら、いきなり飛びかかってきた太郎丸をスコップでフルスイングして天井までぶち飛ばしました。ズガキーンという良い打撃音がしました。世界は私の想像よりも遥かに残酷でした。
「さようなら、太郎丸……」
落ちてピクリともしなくなった太郎丸を見下ろしながら、私は小さく別れの言葉を告げました。そして、太郎丸をこんなにしてくれたゾンビにきっちりお礼参りをしてやると、私はシャッターの中へと怒気を露に入っていったのです。
不意に目から涙がこぼれました。おかしいです。理不尽なこの世界と運命について絶望を覚えているだけなのに、どうして涙が。
覚悟はあったんです。このメンバーの中の誰かが、いつかはゾンビになる事があるかもしれないと思っていました。その中には自分自身も含まれていました。だからこそ、この先何があったとしても後悔しない様に生きていこうと決意もしてました。なのに!
太郎丸が……! それが今現実となっただけなのに、どうしてこんなにも堪えようのない気持ちが胸から洪水みたいにあふれ出てくるのでしょうか。塞き止める事も出来ず、休まず、途切れる事もなく。
この世界は私たちにとって凶暴です。運命は、私たちにとって残酷になる様に出来ています。
人間は生きている限り、いつかは誰とでも別れが来ます。来ない人や動物なんていません。それは誰にでも平等に訪れます。一つの例外もなく、誰にでも。
それを本能的に感じ取っていたゆき先輩はだからこそ皆との想い出を作る事を選んだんだと思います。私はそんなゆき先輩が大好きですし、尊敬もしています。一番現実から逃避しているくせして、一番現実を冷静に冷徹に見ているんです。あの人は。
太郎丸が唸ります。威嚇します。餌が欲しいとねだっていたあの可愛らしい声はもう二度と聞けないのでしょうか。この前ようやく仲良くなれた太郎丸とはもう二度と会えないのでしょうか。
私は大粒の涙をこぼしながら、いきなり飛びかかってきた太郎丸をスコップでフルスイングして天井までぶち飛ばしました。ズガキーンという良い打撃音がしました。世界は私の想像よりも遥かに残酷でした。
「さようなら、太郎丸……」
落ちてピクリともしなくなった太郎丸を見下ろしながら、私は小さく別れの言葉を告げました。そして、太郎丸をこんなにしてくれたゾンビにきっちりお礼参りをしてやると、私はシャッターの中へと怒気を露に入っていったのです。
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/26(土) 15:12:56.13 ID:c1NWSQCHo
奥に歩いて行くと、下へ続く小さな段差があり、そこには水がたまっていました。そう深くはありません。足首が浸かる程度です。
私はピッチピッチチャップチャップとその中をレゲエのステップを踏みながらランラン進んでいきました。すると、しばらくして見つけました。ピッチピチのゾンビです。
そいつは、アホみたいに頭から一本の触覚を生やしている、明らかにラスボスじみた女ゾンビでした。
ここの生徒ではないのか、ピンク色の髪に紫色のワンピースを着ています。ピンクに紫とは、明らかに夜の淫乱女です。ゾンビ臭よりもビッチ臭がします。ワガママなお乳がそれを更に強調してました。多分、生前はそのポニョポニョしたお乳で男を何人も誘惑し、たぶらかしていたに違いありません。
そして、太郎丸も犬とは言え男です。こいつに色気で騙され、近寄ったところをガブリとガブリエルされたに間違いないでしょう。許せません!
「太郎丸の仇です! 百万回死んで下さい!」
私はスコップをラウンドガールの様に構え、この牝牛に宣戦布告しました。バトルというよりも、一方的な虐殺カンチョーの始まりです。
私はピッチピッチチャップチャップとその中をレゲエのステップを踏みながらランラン進んでいきました。すると、しばらくして見つけました。ピッチピチのゾンビです。
そいつは、アホみたいに頭から一本の触覚を生やしている、明らかにラスボスじみた女ゾンビでした。
ここの生徒ではないのか、ピンク色の髪に紫色のワンピースを着ています。ピンクに紫とは、明らかに夜の淫乱女です。ゾンビ臭よりもビッチ臭がします。ワガママなお乳がそれを更に強調してました。多分、生前はそのポニョポニョしたお乳で男を何人も誘惑し、たぶらかしていたに違いありません。
そして、太郎丸も犬とは言え男です。こいつに色気で騙され、近寄ったところをガブリとガブリエルされたに間違いないでしょう。許せません!
「太郎丸の仇です! 百万回死んで下さい!」
私はスコップをラウンドガールの様に構え、この牝牛に宣戦布告しました。バトルというよりも、一方的な虐殺カンチョーの始まりです。
111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/26(土) 18:45:05.19 ID:c1NWSQCHo
ゾンビの弱点を端的に言うのなら、それはスピードです。こいつらは全員カメの様にノロいのです。
脳筋なのか、力は見た目よりも遥かにありますが、しかし、この速度の差は決定的過ぎます。普通に戦って負ける要素がないんです。印籠を無くして助さん格さんたちとはぐれた水戸黄門と同じぐらい、雑魚なんです。ただのお爺ちゃんです。
それでも私たちがゾンビを警戒しているのは、大量に群がってくるからという事と、捕まったら一貫の終わりだという事に起因しています。死の恐怖があるからこそ、彼等は脅威的なのです。
しかし、その恐怖さえ克服してしまえば、やはり雑魚なんです。モールにいた時、私はそれを既に克服していました。それはひとえに自分に対する自信から来るのです。彼等に勝てるという絶対的な自信から。
脳筋なのか、力は見た目よりも遥かにありますが、しかし、この速度の差は決定的過ぎます。普通に戦って負ける要素がないんです。印籠を無くして助さん格さんたちとはぐれた水戸黄門と同じぐらい、雑魚なんです。ただのお爺ちゃんです。
それでも私たちがゾンビを警戒しているのは、大量に群がってくるからという事と、捕まったら一貫の終わりだという事に起因しています。死の恐怖があるからこそ、彼等は脅威的なのです。
しかし、その恐怖さえ克服してしまえば、やはり雑魚なんです。モールにいた時、私はそれを既に克服していました。それはひとえに自分に対する自信から来るのです。彼等に勝てるという絶対的な自信から。
112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/26(土) 19:25:39.99 ID:c1NWSQCHo
少し昔の話をしましょう。
私がまだ圭と一緒にモールで避難ぐらしをしていた頃の話です。
その頃の私たちは、朝起きてから夜寝るまで何もする事がありませんでした。ただ、食べて寝るだけの豚や牛みたいな家畜同様な日々だったのです。暇を潰せるような事は何一つありませんでした。
私が大事に持っていた本は圭がトイレットペーパー代わりに破いて使ってしまいましたし、圭が大切にしていたCDプレイヤーはその腹いせに私が窓から放り投げましたから。
私たちはお互い死にかけるところまで首を絞め合った末に、こんな事で死ぬのは馬鹿げていると和解して、その日は手を繋いで一緒に寝ました。圭と心が通じあった、とても素敵な夜でした。
翌日になって、私たちはこの暇さを潰す為に三文字しりとりを始めました。タンタンタタタン♪のリズムに合わせて三文字でしりとりを行うゲームです。同じ言葉を何度使っても構いませんが、リズムに乗り遅れるたり言い間違えると負けです。私たちはこのゲームにおおいにハマりました。
そして、しりとりという言葉にちなんで、負けたらカンチョーされるという罰ゲームが後から追加されました。
この追加ルールは私たちの本気度を俄然上げました。圭は毎日腕立て伏せをしてシャドーボクシングならぬシャドーカンチョーをするのが習慣となり、私は太郎丸をダンベル代わりにして筋肉をひたすら鍛え、時には外に出てゾンビ相手に金属バットでカンチョーの実戦を行いました。正直、二人とも大事な物を壊された事を根に持っていたのです。
朝と夜は筋トレをし、昼は三文字しりとりをしてカンチョーするのが二人の日課となりました。この頃には救助がいつ来るのかなんてどうでも良くなっていました。
二人とも最強のカンチョーを求める事だけに毎日を費やしたのです。私の48の殺人カンチョーが生まれたのもこの時です。圭に一つ一つ試して技の完成度を磨き上げたのです。全ての技が完成した時には圭は切れ痔で深刻な便秘となっていました。
そして、圭は私を置いて出ていきました。確かに私は圭を最初恨んでいましたが、その時には恨みなど完全に消えていて、むしろ感謝の気持ちで一杯だったというのに。この殺人カンチョーは圭の存在なくては完成しなかったのですから。
……つまらない昔話をしました。話を最初に戻します。つまり、私はカンチョーに絶対的な自信を持っていて、このドピンクな淫乱ゾンビごときに負ける気がまるでしなかったという事です。
私がまだ圭と一緒にモールで避難ぐらしをしていた頃の話です。
その頃の私たちは、朝起きてから夜寝るまで何もする事がありませんでした。ただ、食べて寝るだけの豚や牛みたいな家畜同様な日々だったのです。暇を潰せるような事は何一つありませんでした。
私が大事に持っていた本は圭がトイレットペーパー代わりに破いて使ってしまいましたし、圭が大切にしていたCDプレイヤーはその腹いせに私が窓から放り投げましたから。
私たちはお互い死にかけるところまで首を絞め合った末に、こんな事で死ぬのは馬鹿げていると和解して、その日は手を繋いで一緒に寝ました。圭と心が通じあった、とても素敵な夜でした。
翌日になって、私たちはこの暇さを潰す為に三文字しりとりを始めました。タンタンタタタン♪のリズムに合わせて三文字でしりとりを行うゲームです。同じ言葉を何度使っても構いませんが、リズムに乗り遅れるたり言い間違えると負けです。私たちはこのゲームにおおいにハマりました。
そして、しりとりという言葉にちなんで、負けたらカンチョーされるという罰ゲームが後から追加されました。
この追加ルールは私たちの本気度を俄然上げました。圭は毎日腕立て伏せをしてシャドーボクシングならぬシャドーカンチョーをするのが習慣となり、私は太郎丸をダンベル代わりにして筋肉をひたすら鍛え、時には外に出てゾンビ相手に金属バットでカンチョーの実戦を行いました。正直、二人とも大事な物を壊された事を根に持っていたのです。
朝と夜は筋トレをし、昼は三文字しりとりをしてカンチョーするのが二人の日課となりました。この頃には救助がいつ来るのかなんてどうでも良くなっていました。
二人とも最強のカンチョーを求める事だけに毎日を費やしたのです。私の48の殺人カンチョーが生まれたのもこの時です。圭に一つ一つ試して技の完成度を磨き上げたのです。全ての技が完成した時には圭は切れ痔で深刻な便秘となっていました。
そして、圭は私を置いて出ていきました。確かに私は圭を最初恨んでいましたが、その時には恨みなど完全に消えていて、むしろ感謝の気持ちで一杯だったというのに。この殺人カンチョーは圭の存在なくては完成しなかったのですから。
……つまらない昔話をしました。話を最初に戻します。つまり、私はカンチョーに絶対的な自信を持っていて、このドピンクな淫乱ゾンビごときに負ける気がまるでしなかったという事です。
114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/26(土) 20:33:44.51 ID:c1NWSQCHo
スコップを両手で握って顎の下あたりまで持っていきます。そして、『∞』の軌道で頭を振りながら前へと進みます。漫画で覚えたデンプシーロールです。
一歩、二歩、三歩と少しずつ。ゆらゆらと近寄っていきます。
向こうの淫乱ピンクも同じです。歩調が不安定な感じで、こちらに一歩、二歩、三歩。……きました! 手が私の肩へと伸ばされます。
「遅いです!」
私は瞬時に体をひねり、そのまま半回転して、相手の背後を瞬時に取ります。古武術における『背面取り』と呼ばれる技の一種です。私が武道家ならその無防備にさらけ出している背中に向かって掌底を決めているところですが、今の私は復讐に燃えるカンチョーマスターです。
私は持っていたスコップを上にして構えると、全体重を乗せてその穂先を淫乱ピンクの肛門めがけて突き下ろしました。48の殺人カンチョーの中で最も威力が高い『ジョルトカンチョー』です! 道具なしでやると、相手の尾てい骨と、自分の指の骨折は免れないと思われる、最強の荒業です!
「が゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
淫乱ピンクは叫び声を上げて、地面にすっ倒れました。私はすぐに駆け寄ると、うつ伏せで倒れている淫乱ピンクの尻の割れ目にそってスコップを当て、それから掘削機の様に足をあてがって激しく電気あんまを行いました。
「これは太郎丸の分です!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
それを二十分ほど続けた後、私はスコップを大きく後ろに回して、タイガー・ウッズもかくやという美しいスイングで淫乱ピンクのお尻を振り抜き、数メートルほど吹き飛ばしました。
「これは私の分です!」
「ぎ゛あ゛が゛が゛!!」
それから、肛門にワサビを入れられたゆき先輩の分と、辛子を入れられたくるみ先輩の分と、タバスコを入れられたゆうり先輩の分をスコップで各二回ほどカンチョーして倍返しした後に、私はおもむろに頭部を潰しました。
「…………」
これで淫乱ピンクはもう動きません。永遠に。確実に。この世が終わるまで。
「……これで仇は取ったよ、太郎丸。帰ろう、みんなのところへ」
私は歩き出し、太郎丸の遺体を回収する為にシャッターの外へと出ました。と、その時です。
ガブリ。
……ものすごく嫌な音が足元からしました。
下を恐る恐る眺めると、さっき殺したと思っていた太郎丸が起き出していて、その剥き出しの牙には真っ赤な鮮血がついていました。
私の視界が不意に歪み、足が自然とカタカタ震え始め、そして気が付けば私は失禁していました。
ゾンビに……噛まれたのです。私は……感染……してしまいました。
一歩、二歩、三歩と少しずつ。ゆらゆらと近寄っていきます。
向こうの淫乱ピンクも同じです。歩調が不安定な感じで、こちらに一歩、二歩、三歩。……きました! 手が私の肩へと伸ばされます。
「遅いです!」
私は瞬時に体をひねり、そのまま半回転して、相手の背後を瞬時に取ります。古武術における『背面取り』と呼ばれる技の一種です。私が武道家ならその無防備にさらけ出している背中に向かって掌底を決めているところですが、今の私は復讐に燃えるカンチョーマスターです。
私は持っていたスコップを上にして構えると、全体重を乗せてその穂先を淫乱ピンクの肛門めがけて突き下ろしました。48の殺人カンチョーの中で最も威力が高い『ジョルトカンチョー』です! 道具なしでやると、相手の尾てい骨と、自分の指の骨折は免れないと思われる、最強の荒業です!
「が゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
淫乱ピンクは叫び声を上げて、地面にすっ倒れました。私はすぐに駆け寄ると、うつ伏せで倒れている淫乱ピンクの尻の割れ目にそってスコップを当て、それから掘削機の様に足をあてがって激しく電気あんまを行いました。
「これは太郎丸の分です!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
それを二十分ほど続けた後、私はスコップを大きく後ろに回して、タイガー・ウッズもかくやという美しいスイングで淫乱ピンクのお尻を振り抜き、数メートルほど吹き飛ばしました。
「これは私の分です!」
「ぎ゛あ゛が゛が゛!!」
それから、肛門にワサビを入れられたゆき先輩の分と、辛子を入れられたくるみ先輩の分と、タバスコを入れられたゆうり先輩の分をスコップで各二回ほどカンチョーして倍返しした後に、私はおもむろに頭部を潰しました。
「…………」
これで淫乱ピンクはもう動きません。永遠に。確実に。この世が終わるまで。
「……これで仇は取ったよ、太郎丸。帰ろう、みんなのところへ」
私は歩き出し、太郎丸の遺体を回収する為にシャッターの外へと出ました。と、その時です。
ガブリ。
……ものすごく嫌な音が足元からしました。
下を恐る恐る眺めると、さっき殺したと思っていた太郎丸が起き出していて、その剥き出しの牙には真っ赤な鮮血がついていました。
私の視界が不意に歪み、足が自然とカタカタ震え始め、そして気が付けば私は失禁していました。
ゾンビに……噛まれたのです。私は……感染……してしまいました。
117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/26(土) 22:53:42.87 ID:RK0NB/Bco
嘘……。嘘ですよ……ね?
こんなのないですよね。何で私が……太郎丸に……噛まれ……。
私は叫びました。心の底から叫びました。何を叫んだかは覚えてませんし、それはもしかしたら言葉になってなかったかもしれません。ですが、何かを精一杯叫んだのは確かです。
私はほとんど半狂乱になっていました。
先程、私は自分が死ぬ覚悟も出来ていると言いました。その時の言葉に嘘偽りはありません。ですが、実際には出来てなんかいなかったんです。まやかしだったんです。私は切実に死にたくありません。ゾンビにもなりたくありません。誰か助けて下さい。私を救って下さい!
気が付くと私は駆け出していました。駆け出せば、この場から逃げれば、何もかもなかった事に出来るようなそんな気になりました。
しかし、そんな楽観的観測は後ろから追いかけてくる何か得体の知れないドス黒くて大きい『人でもゾンビでもない何か』によってあっさりとかき消されました。
それは恐らく『恐怖』、あるいは『死』だったのだと思います。私はもう一度言葉にならない何かを叫びました。
嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ。怖い、怖い、怖い、怖い、怖い!
私は小水を撒き散らしながら廊下を駆け抜け、階段を二段飛ばしで走り上がりました。まるで後ろから何人もの死神が鎌を持って追いかけて来ている様でした。とにかく必死でした。逃げ出さなければ、すぐさま捕まって殺されるような気がしました。
バリケードが前に見えます。いつのまにやらここまで辿り着いていたようです。私は涙と鼻水とおしっこを垂らしながらバリケードに取り付いて上ろうとしました。手が震えていて上手くロープを掴めず、いきなり滑って転びました。痛さはまったく感じません。焦燥感だけがどしどしと私の背中の上に積み上がっていきます。苦しいです。息がきちんと出来ません。吐き気がして、ろくに酸素が吸えません。
私がゾンビに……! ゾンビに……!!
人間としての生活はもうお仕舞いなのでしょうか? 人間が人間である為の尊厳や理性などを全て失い、ただ徘徊するだけの肉の塊となってしまうのでしょうか? ゆき先輩やみんなとはもう会えないのでしょうか? 会ったとしてもゾンビとして殺されるだけなのでしょうか? そして、そうならなかった場合、私はみんなを襲って同じくゾンビに変えてしまうのでしょうか?
嫌です! とてつもない悪寒が全身を駆け抜けます。脳内を沢山のムカデが這いずり回っているような気がして、私は頭を思いきり振り回しました。床に強く打ち付けました。
嫌です、嫌です、嫌です、嫌です、嫌です、嫌です、嫌です!!
ゾンビは嫌です! 死にたくも殺されたくもないですし、殺したくもありません! 私を殺さないで下さい!!
こんなのないですよね。何で私が……太郎丸に……噛まれ……。
私は叫びました。心の底から叫びました。何を叫んだかは覚えてませんし、それはもしかしたら言葉になってなかったかもしれません。ですが、何かを精一杯叫んだのは確かです。
私はほとんど半狂乱になっていました。
先程、私は自分が死ぬ覚悟も出来ていると言いました。その時の言葉に嘘偽りはありません。ですが、実際には出来てなんかいなかったんです。まやかしだったんです。私は切実に死にたくありません。ゾンビにもなりたくありません。誰か助けて下さい。私を救って下さい!
気が付くと私は駆け出していました。駆け出せば、この場から逃げれば、何もかもなかった事に出来るようなそんな気になりました。
しかし、そんな楽観的観測は後ろから追いかけてくる何か得体の知れないドス黒くて大きい『人でもゾンビでもない何か』によってあっさりとかき消されました。
それは恐らく『恐怖』、あるいは『死』だったのだと思います。私はもう一度言葉にならない何かを叫びました。
嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ。怖い、怖い、怖い、怖い、怖い!
私は小水を撒き散らしながら廊下を駆け抜け、階段を二段飛ばしで走り上がりました。まるで後ろから何人もの死神が鎌を持って追いかけて来ている様でした。とにかく必死でした。逃げ出さなければ、すぐさま捕まって殺されるような気がしました。
バリケードが前に見えます。いつのまにやらここまで辿り着いていたようです。私は涙と鼻水とおしっこを垂らしながらバリケードに取り付いて上ろうとしました。手が震えていて上手くロープを掴めず、いきなり滑って転びました。痛さはまったく感じません。焦燥感だけがどしどしと私の背中の上に積み上がっていきます。苦しいです。息がきちんと出来ません。吐き気がして、ろくに酸素が吸えません。
私がゾンビに……! ゾンビに……!!
人間としての生活はもうお仕舞いなのでしょうか? 人間が人間である為の尊厳や理性などを全て失い、ただ徘徊するだけの肉の塊となってしまうのでしょうか? ゆき先輩やみんなとはもう会えないのでしょうか? 会ったとしてもゾンビとして殺されるだけなのでしょうか? そして、そうならなかった場合、私はみんなを襲って同じくゾンビに変えてしまうのでしょうか?
嫌です! とてつもない悪寒が全身を駆け抜けます。脳内を沢山のムカデが這いずり回っているような気がして、私は頭を思いきり振り回しました。床に強く打ち付けました。
嫌です、嫌です、嫌です、嫌です、嫌です、嫌です、嫌です!!
ゾンビは嫌です! 死にたくも殺されたくもないですし、殺したくもありません! 私を殺さないで下さい!!
119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/26(土) 23:35:17.58 ID:RK0NB/Bco
……それからどれぐらいの時間が経ったのでしょうか。私にはわかりません。五分と言われれば五分と信じ、五時間と言われれば五時間と信じたでしょう。時間の概念は今や私にとって、とるに足らないものとなっていました。
その間ずっと、私は廊下で一人倒れながら、天井だけをボーッと見上げて子供の様に泣きじゃくっていました。先程よじ登れなかったバリケードが全てを物語っているような気がしたのです。
死にたくはありません。みんなと一緒に人として生きていたいです。でも、私はもう向こう側には行けない。また、行ってはいけない。そうみんなから拒否された気がしたのです。
このバリケードは私以外の人達で作ったものです。ゆき先輩、くるみ先輩、ゆうり先輩、そして見た事がありませんがめぐねえ。その四人で力を合わせて作ったものだと聞いています。
私はその中にはいません。だから、このバリケードを登れなかったんだと思います。私がゾンビとなり有害な存在になってしまったから……。今は亡きめぐねえがそっとやって来て、私の手をついとロープから離したのでしょう。あの三人を今でもめぐねえは守っているような気がしました。
……窓の外からはずっと雨の音が聞こえます。稲光が起き、それと同時に階下から激しい音が聞こえました。
それに続いて雷鳴が轟きます。私は虚ろでぼんやりとした思考の中、先程の音について考えていました。雷鳴ではなかったのです。となると、さっきの音は何だったのでしょうか……? 雷鳴ではなく、別の何かだという事は……。
……まさか!
私は自分の恐ろしい予想に思わず身震いしました。
一階のバリケードが壊されたんじゃ……!!
その間ずっと、私は廊下で一人倒れながら、天井だけをボーッと見上げて子供の様に泣きじゃくっていました。先程よじ登れなかったバリケードが全てを物語っているような気がしたのです。
死にたくはありません。みんなと一緒に人として生きていたいです。でも、私はもう向こう側には行けない。また、行ってはいけない。そうみんなから拒否された気がしたのです。
このバリケードは私以外の人達で作ったものです。ゆき先輩、くるみ先輩、ゆうり先輩、そして見た事がありませんがめぐねえ。その四人で力を合わせて作ったものだと聞いています。
私はその中にはいません。だから、このバリケードを登れなかったんだと思います。私がゾンビとなり有害な存在になってしまったから……。今は亡きめぐねえがそっとやって来て、私の手をついとロープから離したのでしょう。あの三人を今でもめぐねえは守っているような気がしました。
……窓の外からはずっと雨の音が聞こえます。稲光が起き、それと同時に階下から激しい音が聞こえました。
それに続いて雷鳴が轟きます。私は虚ろでぼんやりとした思考の中、先程の音について考えていました。雷鳴ではなかったのです。となると、さっきの音は何だったのでしょうか……? 雷鳴ではなく、別の何かだという事は……。
……まさか!
私は自分の恐ろしい予想に思わず身震いしました。
一階のバリケードが壊されたんじゃ……!!
121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 00:06:27.53 ID:lTQD2uhQo
正面入り口のバリケード。生前の記憶を持っているゾンビはここから校舎の中に入ろうとします。だから、そこにはバリケードが築かれていました。ここがあるからこそ、校舎の中に入ってくるゾンビは激減しているのです。
しかし、そこが壊されたともなれば一大事を通り越して緊急事態です。特に今日は雨が降っていてゾンビ達は校舎の中へと入りたがっています。大量のゾンビが後から後から中へと侵入してくるに違いありません。
もしも、そうなったら……。今あるこのバリケードも……。
私は立ち上がりました。力を入れたせいか、負荷がかかったせいか、あるいは前から症状が進行していたのか、噛まれた箇所が焼けるように熱く鋭い痛みを発します。
ですが、今はこの足を切り取ってでも歩かなければなりません。向かわなければなりません。武器となるスコップを持っているのは私だけですし、他の三人はめぐねえのせいで肛門が大事故を起こしています。恐らくまだまともに動く事も出来ないでしょう。私がやるしかないんです!
今、気付きました。こうなってから、こんな事態になってから、ようやく今気付いたんです。私はあの三人が大好きなのです。大好きだからカンチョーをするんです。キスする代わりに私はカンチョーをするんです。
私の愛は恐らく歪んでいます。でも、愛に優劣なんてものが存在するのでしょうか。いいえ、ありません。愛に種類や大小はあっても、優劣なんてあるはずがないんです。例えどんな愛でも、それは綺麗で美しいものなんです。かけがえのない大切なものなんです。
ゆき先輩はぷるぷるのお尻を持っていて、誰よりも優しく誰よりも人の心配をします。くるみ先輩はキュッとしまった小さなお尻をしていて、誰よりも心が強く誰よりも頼りになります。ゆうり先輩は餅のようなむにむにのお尻をしていて、誰よりも責任感が強く誰よりも母性的です。
私はこの三人と、この三人のお尻を愛しています。
私にとってこの三人は、家族であり、仲間であり、大切な友達であり、恋人候補であり、愛人候補であり、カンチョー対象者です。愛があるから、私はこの三人にカンチョーをするのです。全力で、全身全霊をかけてするのです。
守らないといけません。私が。何に代えても。どんな結果になろうとも。
涙を拭って、私は一歩ずつ階段を降りていきました。どうせ私という存在が死ぬのなら、私は人として、変態として死にたいと思います。誰かを守って死にたいのです。
しかし、そこが壊されたともなれば一大事を通り越して緊急事態です。特に今日は雨が降っていてゾンビ達は校舎の中へと入りたがっています。大量のゾンビが後から後から中へと侵入してくるに違いありません。
もしも、そうなったら……。今あるこのバリケードも……。
私は立ち上がりました。力を入れたせいか、負荷がかかったせいか、あるいは前から症状が進行していたのか、噛まれた箇所が焼けるように熱く鋭い痛みを発します。
ですが、今はこの足を切り取ってでも歩かなければなりません。向かわなければなりません。武器となるスコップを持っているのは私だけですし、他の三人はめぐねえのせいで肛門が大事故を起こしています。恐らくまだまともに動く事も出来ないでしょう。私がやるしかないんです!
今、気付きました。こうなってから、こんな事態になってから、ようやく今気付いたんです。私はあの三人が大好きなのです。大好きだからカンチョーをするんです。キスする代わりに私はカンチョーをするんです。
私の愛は恐らく歪んでいます。でも、愛に優劣なんてものが存在するのでしょうか。いいえ、ありません。愛に種類や大小はあっても、優劣なんてあるはずがないんです。例えどんな愛でも、それは綺麗で美しいものなんです。かけがえのない大切なものなんです。
ゆき先輩はぷるぷるのお尻を持っていて、誰よりも優しく誰よりも人の心配をします。くるみ先輩はキュッとしまった小さなお尻をしていて、誰よりも心が強く誰よりも頼りになります。ゆうり先輩は餅のようなむにむにのお尻をしていて、誰よりも責任感が強く誰よりも母性的です。
私はこの三人と、この三人のお尻を愛しています。
私にとってこの三人は、家族であり、仲間であり、大切な友達であり、恋人候補であり、愛人候補であり、カンチョー対象者です。愛があるから、私はこの三人にカンチョーをするのです。全力で、全身全霊をかけてするのです。
守らないといけません。私が。何に代えても。どんな結果になろうとも。
涙を拭って、私は一歩ずつ階段を降りていきました。どうせ私という存在が死ぬのなら、私は人として、変態として死にたいと思います。誰かを守って死にたいのです。
124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 16:30:34.74 ID:cbPgvNtOo
階下へ降りると案の定でした。バリケードが壊されゾンビがうろちょろしています。
足が激しく痛みます。心の中は絶望だらけです。でも、私がやらねばなりません。神風特攻隊の方は恐らくこんな気持ちだったのでしょう。私の未来には夢がなく、既に片道分の燃料があるかどうかもわからないのですが、それでもやらなければならないのです。
近寄ってくるゾンビをスコップで凪ぎ払います。右に左に。前に後ろに。カンチョーする為に鍛えあげたこの体は、不器用ながらもまだきちんと動いてくれます。そして、動ける内にこいつらを排除しなければなりません。
蹴り飛ばして倒れたゾンビの首にスコップを当て、下に向かって一気に力を込めます。一体。足を払って転ばしてから頭部を潰します。二体。回転をつけてゾンビの頭をぶん殴ります。三体。
延々と延々と、体が動く限り。そこにゾンビがいる限り。
倒していく途中で噛まれた箇所に信じられないぐらいの激痛が走ってもんどりうつ事も数度ありました。しかし、それでも私は戦い続けました。這ってでもゾンビを殺し続けました。自分の未来ではなく、家族の、仲間の未来の為に必要な事なのです。
……あらかたゾンビを倒し終えて正面入り口前に辿り着いた時には、私の体は限界を迎えていました。今や激痛が来るのは足だけではなく全身からです。何もしてなくても体が痛みによって痙攣するのです。私は芋虫の様に地面を転がりうめき続けました。
最早、生き地獄でした。死んだ方がよほどマシだと思いました。脳に直接針を刺しているかのような鋭い痛みが走り続け、口からは蟹の様に泡がぷくぷく出てきて、焼けるように喉が熱いのです。
水が欲しい。水が。水が……。水が……!!
「水……が……」
それが、私が気を失う前に覚えている最後の記憶です。
足が激しく痛みます。心の中は絶望だらけです。でも、私がやらねばなりません。神風特攻隊の方は恐らくこんな気持ちだったのでしょう。私の未来には夢がなく、既に片道分の燃料があるかどうかもわからないのですが、それでもやらなければならないのです。
近寄ってくるゾンビをスコップで凪ぎ払います。右に左に。前に後ろに。カンチョーする為に鍛えあげたこの体は、不器用ながらもまだきちんと動いてくれます。そして、動ける内にこいつらを排除しなければなりません。
蹴り飛ばして倒れたゾンビの首にスコップを当て、下に向かって一気に力を込めます。一体。足を払って転ばしてから頭部を潰します。二体。回転をつけてゾンビの頭をぶん殴ります。三体。
延々と延々と、体が動く限り。そこにゾンビがいる限り。
倒していく途中で噛まれた箇所に信じられないぐらいの激痛が走ってもんどりうつ事も数度ありました。しかし、それでも私は戦い続けました。這ってでもゾンビを殺し続けました。自分の未来ではなく、家族の、仲間の未来の為に必要な事なのです。
……あらかたゾンビを倒し終えて正面入り口前に辿り着いた時には、私の体は限界を迎えていました。今や激痛が来るのは足だけではなく全身からです。何もしてなくても体が痛みによって痙攣するのです。私は芋虫の様に地面を転がりうめき続けました。
最早、生き地獄でした。死んだ方がよほどマシだと思いました。脳に直接針を刺しているかのような鋭い痛みが走り続け、口からは蟹の様に泡がぷくぷく出てきて、焼けるように喉が熱いのです。
水が欲しい。水が。水が……。水が……!!
「水……が……」
それが、私が気を失う前に覚えている最後の記憶です。
126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 19:13:51.20 ID:cbPgvNtOo
──────────
───────
……目が、覚めます。ぼんやりとした光が見えます。
もう死ぬかと思ってました。だけど、どうやら私は生きている様です。あれだけの喉の渇きもすっかりと消え、体に痛みはなくなっています。一体、何が……。
どこ……? ここは……?
目に映るのは高い天井です。鉄筋コンクリートで作られた天井。私は床に寝ていたようです。顔をそっと横に向けると、グラウンドが映りました。という事は……。
倒れた時のまま。一階のバリケード跡です。そのまま気絶していた様です。でも、それならどうして私はゾンビ化してないのでしょうか?
「気が付いた?」
不意に頭上から声がかかりました。この声を私はよく知っています。とても懐かしい声です。ずっと会いたかった声です。
「圭!」
「久しぶりだね、みき」
圭は笑顔でそう答えてくれました。私の頬から涙が一筋こぼれていきました。生きていたんです、圭も!
───────
……目が、覚めます。ぼんやりとした光が見えます。
もう死ぬかと思ってました。だけど、どうやら私は生きている様です。あれだけの喉の渇きもすっかりと消え、体に痛みはなくなっています。一体、何が……。
どこ……? ここは……?
目に映るのは高い天井です。鉄筋コンクリートで作られた天井。私は床に寝ていたようです。顔をそっと横に向けると、グラウンドが映りました。という事は……。
倒れた時のまま。一階のバリケード跡です。そのまま気絶していた様です。でも、それならどうして私はゾンビ化してないのでしょうか?
「気が付いた?」
不意に頭上から声がかかりました。この声を私はよく知っています。とても懐かしい声です。ずっと会いたかった声です。
「圭!」
「久しぶりだね、みき」
圭は笑顔でそう答えてくれました。私の頬から涙が一筋こぼれていきました。生きていたんです、圭も!
128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 20:58:53.40 ID:cbPgvNtOo
上体をゆっくり起こして立ち上がります。圭は私に言いました。
「ねぇ、一緒に帰ろう」って。
「またあのモールに帰ろう。太郎丸と私とみきの三人で。その為に迎えに来たんだよ」
私は答えます。
「でも、太郎丸はもう……」
圭は私の横を指差して答えました。
「太郎丸なら、そこにいるじゃない」
目を向けます。小さな可愛らしい鳴き声が聞こえ、愛くるしい顔が映りました。「太郎丸!」
ゾンビになっていません。太郎丸も無事に生きていたんです!
「さあ、帰ろう。あのモールにもう一度」
圭の言葉に私は強く頷きました。
「帰ろう。私たちの住んでたところに!」
「ねぇ、一緒に帰ろう」って。
「またあのモールに帰ろう。太郎丸と私とみきの三人で。その為に迎えに来たんだよ」
私は答えます。
「でも、太郎丸はもう……」
圭は私の横を指差して答えました。
「太郎丸なら、そこにいるじゃない」
目を向けます。小さな可愛らしい鳴き声が聞こえ、愛くるしい顔が映りました。「太郎丸!」
ゾンビになっていません。太郎丸も無事に生きていたんです!
「さあ、帰ろう。あのモールにもう一度」
圭の言葉に私は強く頷きました。
「帰ろう。私たちの住んでたところに!」
129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 21:17:37.48 ID:cbPgvNtOo
私たちは二人で並んで歩き出します。途中、後ろから何やら叫び声が聞こえてきました。私は振り返ります。
何でしょうか……? 校舎の二階から女の子のゾンビが三体、窓から身を乗り出して叫んでました。
「みーくん! 帰ってきてよ、みーくん! みーくんっ!!」
何を言っているのかは私には判別がつきません。ゾンビの言葉なんてわかるはずがありませんから。ただ、必死に何かを叫んでいたのは確かでした。
「ゆき! ダメだ!! 落ちるぞ!! もうみきは! あいつは!!」
「手遅れなの、ゆきちゃん! もう手遅れなの……!」
私はそれをしばらく眺めていましたが、やがて猫帽子をかぶったゾンビが他の二人のゾンビに無理矢理引っ張られるようにして奥へと消えたので、私はそれについて一切の関心を失いました。前を向き直ります。
「どうしたの、みき?」
「ううん。何でもない」
そう答え、太郎丸と一緒に、先に行っていた圭の後を追いかけます。
「ねえ、圭。帰ったらまた三文字しりとりをしよう」
そう言うと、圭は笑って答えました。「もちろん」って。
私は今、とても幸せです。そして、この幸せは永遠に続くのだと、私は不思議な事に何の根拠もなく信じているのです。
ここには夢と愛と希望があふれているのだと。
FIN
何でしょうか……? 校舎の二階から女の子のゾンビが三体、窓から身を乗り出して叫んでました。
「みーくん! 帰ってきてよ、みーくん! みーくんっ!!」
何を言っているのかは私には判別がつきません。ゾンビの言葉なんてわかるはずがありませんから。ただ、必死に何かを叫んでいたのは確かでした。
「ゆき! ダメだ!! 落ちるぞ!! もうみきは! あいつは!!」
「手遅れなの、ゆきちゃん! もう手遅れなの……!」
私はそれをしばらく眺めていましたが、やがて猫帽子をかぶったゾンビが他の二人のゾンビに無理矢理引っ張られるようにして奥へと消えたので、私はそれについて一切の関心を失いました。前を向き直ります。
「どうしたの、みき?」
「ううん。何でもない」
そう答え、太郎丸と一緒に、先に行っていた圭の後を追いかけます。
「ねえ、圭。帰ったらまた三文字しりとりをしよう」
そう言うと、圭は笑って答えました。「もちろん」って。
私は今、とても幸せです。そして、この幸せは永遠に続くのだと、私は不思議な事に何の根拠もなく信じているのです。
ここには夢と愛と希望があふれているのだと。
FIN
130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 21:22:28.62 ID:KDKhjs2co
SIREN思い出した
131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 21:25:01.44 ID:UqqJw2+ko
あれだけケツの穴を蹂躙されてもみーくんの為に必死になれるゆきは聖母乙
132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 21:26:03.12 ID:PkPHiyS7o
これが真のエンディングか……乙
133: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 22:00:28.63 ID:2iW3guJX0
カンチョーで動けなくなってそのあとゾンビには食い殺されたんだな
美紀ざまぁ
美紀ざまぁ
134: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 22:00:57.34 ID:2iW3guJX0
3人がね
135: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 22:12:36.30 ID:8jmqUtUc0
最後シリアスになったのかな。乙。
136: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 22:22:19.41 ID:1aC4oGdEo
乙
137: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 23:00:09.88 ID:mfU7w4zpo
最後の方がまともだなwwwwwwwwwwww
141: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 04:21:30.95 ID:oCcBTvH4O
ゾンビ化して生前の記憶としてカンチョーが目的のゾンビとなり学園生活部の三人にやり続けると思って怖かった
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1442304636/
Entry ⇒ 2015.09.30 | Category ⇒ がっこうぐらし | Comments (0)
ことり「眠り姫にキスをしたら」
1: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 21:34:07.00 ID:fEy5CZBIO
ガチャ
ことり「あれ?」
ことり「穂乃果ちゃんだけかぁ、しかも……」
穂乃果「スースースー」
ことり「ふふふっ」
ことり「無防備に寝ちゃって…」
ことり「いつもの元気な穂乃果ちゃんもかわいいけど……」
ことり「静かに寝ちゃってる穂乃果ちゃんもかわいいなぁ」
2: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 21:37:37.71 ID:fEy5CZBIO
穂乃果「ん~…スースー」
ことり「穂乃果ちゃ~ん」ツンツン
穂乃果「うにゅ~スースー」
ことり「頬っぺたやわらかい……」
ことり「…きっと………くちびるも…………」
ことり「……………」
ことり「…誰も見てないし………」
ことり「無防備なのが…いけないんだよ?」
………ちゅっ
ことり「穂乃果ちゃ~ん」ツンツン
穂乃果「うにゅ~スースー」
ことり「頬っぺたやわらかい……」
ことり「…きっと………くちびるも…………」
ことり「……………」
ことり「…誰も見てないし………」
ことり「無防備なのが…いけないんだよ?」
………ちゅっ
3: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 21:41:08.25 ID:fEy5CZBIO
穂乃果「ん」パチ
ことり「!」
穂乃果「ことりちゃん?」
ことり「あっ…ほっ、穂乃果ちゃん!おはよ―――」
穂乃果「何してたの?」
ことり「えっ…ぁ…なんでも…ないよ~…」
穂乃果「嘘、ことりちゃん嘘ついてる」
ことり「そんなこと……」メソラシ
穂乃果「なんで目そらすの?」
ことり「――っ」
穂乃果「もう一度聞くね、ことりちゃん何をしてたの?」
ことり「!」
穂乃果「ことりちゃん?」
ことり「あっ…ほっ、穂乃果ちゃん!おはよ―――」
穂乃果「何してたの?」
ことり「えっ…ぁ…なんでも…ないよ~…」
穂乃果「嘘、ことりちゃん嘘ついてる」
ことり「そんなこと……」メソラシ
穂乃果「なんで目そらすの?」
ことり「――っ」
穂乃果「もう一度聞くね、ことりちゃん何をしてたの?」
4: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 21:42:52.51 ID:fEy5CZBIO
ことり「……………」
穂乃果「ふ~ん、答えられないようなことしてたんだ~」
ことり「ち…ちが――」
穂乃果「じゃあ言って」
ことり「ぁ………………」
穂乃果「やっぱり言わないんだ……」
ことり「……………ぅぅ…」
穂乃果「ふふっ、仕方ない…じゃあ――」
グイッ
ことり「えっ…!?」
ドン!!!
穂乃果「ふ~ん、答えられないようなことしてたんだ~」
ことり「ち…ちが――」
穂乃果「じゃあ言って」
ことり「ぁ………………」
穂乃果「やっぱり言わないんだ……」
ことり「……………ぅぅ…」
穂乃果「ふふっ、仕方ない…じゃあ――」
グイッ
ことり「えっ…!?」
ドン!!!
5: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 21:44:55.80 ID:fEy5CZBIO
穂乃果「これでまな板の上の鯉ならぬ」
穂乃果「机の上のことりちゃん……だね」クスッ
ことり「ぁ……ぁ………」ジワァ
穂乃果「じゃあもう一回聞くよ?」
穂乃果「これで答えてくれたら許してあげるよ」ニコッ
ことり「ほ…ほんとに………」
穂乃果「うん!でも……」スッ
穂乃果「答えなかったらもう許さない……絶交だね」ボソ
穂乃果「机の上のことりちゃん……だね」クスッ
ことり「ぁ……ぁ………」ジワァ
穂乃果「じゃあもう一回聞くよ?」
穂乃果「これで答えてくれたら許してあげるよ」ニコッ
ことり「ほ…ほんとに………」
穂乃果「うん!でも……」スッ
穂乃果「答えなかったらもう許さない……絶交だね」ボソ
6: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 21:48:05.53 ID:fEy5CZBIO
ことり「うぁ……やだぁ……」ポロポロ
穂乃果「ふふ、さあことりちゃん…何をしてたの?」
ことり「……ごめん…な…さぃ……」
穂乃果「ごめんじゃわからないよ?」
ことり「……ス……しま……た……」
穂乃果「ん~?聞こえないよ?」
ことり「穂乃果ちゃん…に……キス…しました……」
穂乃果「ふふ、さあことりちゃん…何をしてたの?」
ことり「……ごめん…な…さぃ……」
穂乃果「ごめんじゃわからないよ?」
ことり「……ス……しま……た……」
穂乃果「ん~?聞こえないよ?」
ことり「穂乃果ちゃん…に……キス…しました……」
8: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 21:49:40.82 ID:fEy5CZBIO
穂乃果「ふ~ん、寝てる穂乃果にキスしたんだ?」
ことり「ごめん…なさい……許してぇ……」
ことり「穂乃果ちゃんと絶交したくなぃ……離れたくないよぉ」
穂乃果「そっか……、ねえ?」
穂乃果「もう一個聞いていい?」
ことり「な…に…?」
穂乃果「穂乃果のくちびるはどうだった?」
ことり「えっ…///」
ことり「ごめん…なさい……許してぇ……」
ことり「穂乃果ちゃんと絶交したくなぃ……離れたくないよぉ」
穂乃果「そっか……、ねえ?」
穂乃果「もう一個聞いていい?」
ことり「な…に…?」
穂乃果「穂乃果のくちびるはどうだった?」
ことり「えっ…///」
9: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 21:52:12.05 ID:fEy5CZBIO
穂乃果「く・ち・び・る、どんなだった?」
ことり「……すごく…柔らかかった……です…////」カーッ
穂乃果「そっかそっか!ふふふ♪」
穂乃果「答えてくれてありがとね」ナデナデ
ことり「許して…くれるの……?」
穂乃果「うん!あっ、あと……」
ことり「?」
穂乃果「答えてくれたから……ご褒美あげる♪」
ことり「……すごく…柔らかかった……です…////」カーッ
穂乃果「そっかそっか!ふふふ♪」
穂乃果「答えてくれてありがとね」ナデナデ
ことり「許して…くれるの……?」
穂乃果「うん!あっ、あと……」
ことり「?」
穂乃果「答えてくれたから……ご褒美あげる♪」
10: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 21:54:51.50 ID:fEy5CZBIO
ことり「えっ?」
穂乃果「首あげて」クイッ
ことり「ぁ……」
穂乃果「ふふっ♪」
チュウー♥
11: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 21:59:21.35 ID:fEy5CZBIO
ことり「んあっ……ふぁ……く…くび……だめぇ♥」
穂乃果「チュー♥」
ことり「あっ…やぁ……んっっ」
ことり「はぅ……んぁ!……ぁぁ……はぁはぁ……」
穂乃果「うふふ」
穂乃果「ことりちゃんかわいい♪」ペロッ
穂乃果「このキスマークがご褒美だよ!」
ことり「はぁ…はぁ…はぁ…////」
穂乃果「チュー♥」
ことり「あっ…やぁ……んっっ」
ことり「はぅ……んぁ!……ぁぁ……はぁはぁ……」
穂乃果「うふふ」
穂乃果「ことりちゃんかわいい♪」ペロッ
穂乃果「このキスマークがご褒美だよ!」
ことり「はぁ…はぁ…はぁ…////」
12: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 22:01:23.49 ID:fEy5CZBIO
穂乃果「じゃあ次は……」
穂乃果「穂乃果にキスした罰を与えないとね」
ことり「ぇ……許して…くれたんじゃ……」
穂乃果「許してはあげるけど~」
穂乃果「罰を与えないとは言ってないよね」ニコッ
穂乃果「穂乃果にキスした罰を与えないとね」
ことり「ぇ……許して…くれたんじゃ……」
穂乃果「許してはあげるけど~」
穂乃果「罰を与えないとは言ってないよね」ニコッ
13: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 22:13:56.50 ID:fEy5CZBIO
ことり「なにを…するの?」
穂乃果「ん~、そうだな~」
穂乃果「じゃあ穂乃果が、ことりちゃんと同じことしようかな」ニヤリ
ことり「同じこと…って…!」
穂乃果「そういうこと♪」
穂乃果「ふふっ、それじゃあ…………チュウゥ♥」
ことり「!」
穂乃果「ん~、そうだな~」
穂乃果「じゃあ穂乃果が、ことりちゃんと同じことしようかな」ニヤリ
ことり「同じこと…って…!」
穂乃果「そういうこと♪」
穂乃果「ふふっ、それじゃあ…………チュウゥ♥」
ことり「!」
14: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 22:15:54.46 ID:fEy5CZBIO
穂乃果「チュッ…チュ…」
ことり「んっ…///」
穂乃果「チュ…ふっ………ニュルッ♪」
ことり「ふぅぁ!!///」ビクッ!
穂乃果「レロ…クチュ……チュパ……♥」
ことり「んふぁ…んんっ……やぁ……」
穂乃果「ピチャ…クチュ……クリュッ♪」
ことり「ふぁ……んふっ……っひゃぅ!」ビクビクッ
穂乃果「んふっ…クチュッ…チュ……ビュリュッ♥」
ことり「んぁ…ふっ………っん!!」ビクッ!
穂乃果「飲んで♪」
ことり「んっ…///」
穂乃果「チュ…ふっ………ニュルッ♪」
ことり「ふぅぁ!!///」ビクッ!
穂乃果「レロ…クチュ……チュパ……♥」
ことり「んふぁ…んんっ……やぁ……」
穂乃果「ピチャ…クチュ……クリュッ♪」
ことり「ふぁ……んふっ……っひゃぅ!」ビクビクッ
穂乃果「んふっ…クチュッ…チュ……ビュリュッ♥」
ことり「んぁ…ふっ………っん!!」ビクッ!
穂乃果「飲んで♪」
15: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 22:20:13.58 ID:fEy5CZBIO
ことり「んっ…ん……ゴクン♥」
ことり「はぁ…ふぁ…ぁ……♥」トロン
穂乃果「ふふふっ、良くできました♪」
ことり「あぁ……穂乃果…ちゃん……もっと…♥」
穂乃果「だ~め♪これは罰なんだよ?ことりちゃん」
ことり「そん…なぁ……」
穂乃果「もう…、それにそろそろみんな来ちゃうよ?」
オクレテシマイマシタ
キョウモレンシュウガンバルニャー
リンハゲンキネ…
ことり「ぅ…………」
穂乃果「だから~」
チュッ♥
穂乃果「またあとで……ね♪」
ことり「ふぁぃ……♥」ポー
16: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 22:22:19.17 ID:fEy5CZBIO
海未「ことり、首のところどうしたのですか?」
ことり「えっ!?」バッ
海未「虫にでも刺されたのでしょうか?」
ことり「うう、うん!そっそうだと…思う!」
穂乃果「ふふ♪」ニヤニヤ
17: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 22:24:30.73 ID:fEy5CZBIO
ことり「うぅ~~///」
絵里「どうしたの?ことり、今日は変よ?」
希「そうやね、なんか顔も赤いし…」
凛「ことりちゃん風邪かにゃ?」
ことり「いや…えっと……そうかも///」
海未「無理してはいけません、少し保健室で休んで来てください」
穂乃果「穂乃果が付き添うよ!」
絵里「じゃあ穂乃果、よろしくね」
海未「それでは他のメンバーは練習に行きましょう」
6人「はーい」
絵里「どうしたの?ことり、今日は変よ?」
希「そうやね、なんか顔も赤いし…」
凛「ことりちゃん風邪かにゃ?」
ことり「いや…えっと……そうかも///」
海未「無理してはいけません、少し保健室で休んで来てください」
穂乃果「穂乃果が付き添うよ!」
絵里「じゃあ穂乃果、よろしくね」
海未「それでは他のメンバーは練習に行きましょう」
6人「はーい」
18: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 22:26:28.85 ID:fEy5CZBIO
ことり「ふぅ…」
スッ
穂乃果「いけないんだ~みんなに嘘ついちゃって」ボソッ
ことり「うぅ……」
穂乃果「ふふっ……これは罰が必要かな♪」ボソッ
ことり「ぁ…////」
穂乃果「じゃあ保健室行こうか、ことりちゃん♪」
ことり「……うん♥」
スッ
穂乃果「いけないんだ~みんなに嘘ついちゃって」ボソッ
ことり「うぅ……」
穂乃果「ふふっ……これは罰が必要かな♪」ボソッ
ことり「ぁ…////」
穂乃果「じゃあ保健室行こうか、ことりちゃん♪」
ことり「……うん♥」
19: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 22:27:55.99 ID:fEy5CZBIO
ことり「眠り姫にキスをしたら……」
ことり「食べられちゃいましたぁ♥」
おわり
ちゅんちゅん(・8・)
20: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/11(金) 22:33:27.95 ID:fEy5CZBIO
1日早いけどことりちゃん誕生日おめでとう!
初ss投稿でドキドキでした…
見てくれた方、ありがとうございました!
初ss投稿でドキドキでした…
見てくれた方、ありがとうございました!
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 00:24:02.04 ID:Q4yMgFUH0
面白かったよー!
そしてことりちゃん誕生日おめっとー♪
そしてことりちゃん誕生日おめっとー♪
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 01:48:34.28 ID:nmzKza+Wo
甘いことほのご馳走さまでした
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 03:08:46.26 ID:EpHLVSYKo
乙です
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 08:38:13.07 ID:NgL46m8so
乙
ことりちゃんお誕生日おめでとう
ことりちゃんお誕生日おめでとう
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 12:19:50.59 ID:W/BoS/Yeo
グッジョブ!
26: ◆ngWd7Nh2mI 2015/09/12(土) 12:41:31.48 ID:f3P707p/O
うわ!コメントもらえた!めっちゃ嬉しい!
本当は他のものを書いてたんですけど
思ったより長くなって間に合わなかったのでこちらを上げさせて貰いました
反応があってテンション上がったのでもう一個の方も書けたらあげようかな……
どうもでした~
本当は他のものを書いてたんですけど
思ったより長くなって間に合わなかったのでこちらを上げさせて貰いました
反応があってテンション上がったのでもう一個の方も書けたらあげようかな……
どうもでした~
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1441974847/
Entry ⇒ 2015.09.30 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
まどか「それいけ!アンパンマン!」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:07:14.43 ID:aootzy2a0
SSを書くのは初めましてなので至らぬところもあるとは思いますが暇つぶし程度に読んで行ってください
レス数でいうと大体90レスほどです
それではよろしくお願いします
レス数でいうと大体90レスほどです
それではよろしくお願いします
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:08:36.00 ID:aootzy2a0
それはある女の子の願いのお話
それは希望の化身
それは愛と勇気を携えて
みんなのもとに飛んでくる
それは希望の化身
それは愛と勇気を携えて
みんなのもとに飛んでくる
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:09:32.91 ID:aootzy2a0
さやか「マミさん!」
シャルロッテ「」ガバァ
マミ「え?」
ヒューン
?「アーンパーンチ!」
シャルロッテ「」ガバァ
マミ「え?」
ヒューン
?「アーンパーンチ!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:11:31.60 ID:aootzy2a0
?「けがはない?もう、だいじょうぶだよ」
マミ「は、はい」
さやか「え、なに、これ…?」
アンパンマン「ぼく、アンパンマンです。たすけにきましたよ」
まどか「ほんとにいたんだ…」
さやか「いや、どうなの?ほんとなの?これって」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:12:53.34 ID:aootzy2a0
マミ「あ、あの、ありがとうございました」
アンパンマン「いいえ、おなかはすいてないですか?」
まどか「なんかもう、色々ありすぎて疲れちゃいました」
さやか「あたしもー」
アンパンマン「じゃあ、ぼくのかおをおたべ」
さやか「やっぱり!いただきます!」
マミ「わ、わたしもいただきます」
まどか「私ももらっていいですか?」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:14:01.93 ID:aootzy2a0
キャイキャイ
ほむら「信じられない…」
「ループのし過ぎでおかしくなったのかしら」
途中邪魔が入った場合ほとんどが間に合わず無残な姿の巴マミがいるはずだった
今回も例に漏れずその覚悟をしていたのだが…
「これは予定外ね…」
大概の事は驚かないつもりでいたけれど
ほむら「しばらく調査する必要があるわね」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:15:36.19 ID:aootzy2a0
まどかの家
QB「ねえまどか、あのアンパンマンというのはみんな知ってるのかい?」
まどか「うーん皆ってわけじゃないと思うけど、ほとんどの人が知ってるんじゃないかな」
QB「へえ、ならまどかは何で知ったの?」
まどか「私の家にアンパンマンの絵本があったんだ、小さいころから読み聞かせてもらってたんだよ」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:16:58.98 ID:aootzy2a0
QB「絵本?彼は絵本の中の人物なのかい?」
まどか「そうだよ、最近だったらアニメとかにもなってるしそっちのほうが知ってる人は多いんじゃないかな」
QB「なるほど、だいたいわかったよ、ありがとうまどか」
まどか「どういたしまして、おやすみきゅうべぇ」
QB「うん、またね」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:18:43.75 ID:aootzy2a0
まどか「えへへ、アンパンマンかあ」
「マミさんを助けて、おいしいアンパンも食べさせてくれて」
かっこいいヒーローみたい、私もなれるのかな
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:20:27.23 ID:aootzy2a0
魔法少女になったら、私もアンパンマンみたいに誰かのヒーローになれるのかな
まどか「学校の皆には内緒だよ…なんちゃって」
少し恥ずかしいような妄想に口元が緩んでしまう
実はもう、魔法少女になるための準備はできている
まどか「皆には笑われちゃったけど」
机の上のノートを見ながら少し苦笑した
「必殺技も考えておいたほうがいいのかな?」
今度マミさんにも相談してみよう
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:21:25.48 ID:aootzy2a0
QB「という訳なんだ」
杏子「へえー?にわかには信じらんないな」
QB「僕にも初めてだよ、魔法少女以外の存在が魔女を倒せるなんて」
杏子「一回会ってみたいもんだね」
QB「そうだね、彼が見滝原市にいるうちに」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:23:14.60 ID:aootzy2a0
杏子「ていうか、急にどうしたんだよきゅうべえ」
QB「何がだい?」
杏子「お前が魔法少女や魔女以外に興味を示すなんて珍しいこともあるもんだって」
QB「杏子は僕をなんだと思ってるのかな」
「それに、魔女を倒す存在である以上君たちに関わりがないとは言い切れないだろう?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:24:14.54 ID:aootzy2a0
QB「それに彼の技、えっと、何て言ってたかな」
杏子「アンパンチ?」
QB「そう、それに当たった魔女は消え去ってしまったんだ」
杏子「消えた?」
QB「そう、グリーフシードも残さず跡形もなくね」
杏子「はーん…それは、面倒だね」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:25:08.75 ID:aootzy2a0
QB「そう、場合によっては君たち魔法少女を大いに脅かす存在だよ」
杏子「アンパンマンと敵対なんて小さい頃のあたしが聞いたらなんて顔すんだろ」
QB「仕方ないよ、それに魔法少女になったなんて言ってもきっと同じだろう?」
杏子「違いないね」ヘヘッ
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:25:57.59 ID:aootzy2a0
QB「とにかく、まだまだ分からないことが多い、だから」
杏子「わかってるよ見かけてもいきなり接触すんな、だろ?」
QB「そう、それで分かったことがあったら僕に教えてほしいな」
杏子「はいはい、久しぶりにマミの顔でも見に行ってみるか」
QB「じゃあね、頼んだよ」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:28:16.41 ID:aootzy2a0
さて、ここ数日間の調査で分かったことがある
アンパンマンは魔女の結界にのみ現れるという事
時を止めて彼を追跡しようと試みたが目を離した隙に消えてしまっていた(魔法少女の魔法に影響されないという事?)
優先的に魔法少女を助ける傾向にあるという事
一般人のみや魔翌力を使わずにいる場合だと現れず魔法少女として魔女の結界内にいると姿を見せるようだ
魔法少女を助けたあとは必ず自らの顔を分け与え、何も言わず去っていくという事
この辺りは私がマミの時に見たものと同じだ
ほむら「もしかすると彼も魔女の一人なのかしら、なんて」
「だとすると一体どんな魔法少女が生み出してくれたのかしら、全く迷惑な話だわ」ハァ
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:28:52.31 ID:aootzy2a0
それに、アンパンマンの様子を遠くから探っていた影
ほむら「佐倉杏子…あの子も動き始めたみたいね」
少し早い気もするが彼女と接触しておいたほうがいいかもしれない
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:29:35.78 ID:aootzy2a0
さやか「心なしか」
まどか「マミさんの部屋に」
マミ「?」
さやまど「アンパンマングッズが増えてる気がする…」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:30:36.13 ID:aootzy2a0
マミ「たしかに、よく見るとそんな気がするわね」
さやか「よく見るとどころじゃないですよ!今時幼稚園児でもここまでアンパンマングッズ持ってないですって!」
まどか「アンパンマン、かっこよかったもんねー」
マミ「鹿目さん、アンパンマン様、よ」
まどか「あ、アンパンマン様、かっこよかったですね」エヘヘ
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:31:36.76 ID:aootzy2a0
さやか「もしかしてここ最近苦戦しなさそうな相手でもいつもピンチになっていたのって…」
マミ「あの方なら助けに来てくださるの」
さやか(うわー、目がハートの人って初めて見た…)
まどか「えへへ、ちょっとやりすぎだって思うな…」
マミ「食パンマンが好きだったあの頃の私に教え込んであげたいわ」
「ああ、どうして私はアンパンマン様の魅力を忘れていたのかしら!」
さやか(聞いちゃいねえ)
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:34:03.77 ID:aootzy2a0
杏子「んで、アンタも魔法少女なの?」
ほむら「どうかしら、といってもここにいる時点で隠しても無駄みたいね」
杏子「っかしーな、この辺りはマミの縄張りだと思ってたけど」
ほむら「色々と混み入った事情があるのよ、それに今はマミ一人じゃないわ」
杏子「らしーね」
「聞かせてもらおーか、新顔二人についてさ」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:35:03.36 ID:aootzy2a0
ほむら「いいわ、あなたにも協力してもらわないといけない事もあるし」
杏子「アタシが言うことを聞くかはわかんないよ?」
ほむら「最後まで聞けばわかるわ」
。 。 。 。 。 。 。 。 。 。
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:37:10.44 ID:aootzy2a0
ほむら「という訳」
杏子「いや、そのさやかって子についてはいいんだ」
「アタシが聞きたいのはもう一人の方」
ほむら「…大方誰に聞いたかは予想がつくけれど、残念ながら私も彼に関しては全く情報が無いのよ」
杏子「へー、といってもアンタが隠してる可能性があるんじゃない?」
ほむら「私はこんなイレギュラーな事を早く解決したい。だから協力者が必要。隠し事なんて何のメリットも無い、というのではダメかしら」
杏子「…いや」
「とりあえず、信じてやるよ」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:38:15.07 ID:aootzy2a0
杏子「それで、アタシが協力するっていう根拠は?」
ほむら「そうね、それについても言っておかないといけないかしら」
「三週間後にワルプルギスの夜が来る」
杏子「へー、なんでわかる?」
ほむら「それについては言えない」
杏子「はあ?そんなんで協力しろっての?」
ほむら「ええ」
杏子「簡単に言ってくれるねえ、まあそれなら一人でやるより協力したほうが良いか」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:38:54.92 ID:aootzy2a0
ほむら「さて、結界に入ってから十数分」
魔女「」グググ
杏子「そろそろ釣れるか?」
ヒューン
アンパンマン「アーンパーンチ!」
魔女「」キラーン
杏子「よっしかかった!」ジャキ
ほむら「ちょっと!何を」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:39:50.81 ID:aootzy2a0
杏子「さって」ブォン
アンパンマン「!?」
杏子「お、やっぱり避けるかー、じゃあこれならどうかな!」ブン
アンパンマン「アーンパ…!」
杏子「うわっ…お?」
ほむら「止まった?」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:40:53.65 ID:aootzy2a0
アンパンマン「だめですよ、わるいことしちゃあ」グググ
「ぼくは、まほうしょう女をま女から」
杏子「んー?どうしたんだ、こいつ」
ほむら「わからない、けど明らかに様子がおかしいわ」
アンパンマン「まほうしょう女…なんで」フワー
杏子「あ、ちょっ、待て!」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:41:55.83 ID:aootzy2a0
杏子「くっそ、空飛べるのはずるいよなー」
ほむら「それよりも、いきなり襲い掛かった事について納得のいくように説明してもらおうかしら」
杏子「あんたと協力するって言っただろ?」
ほむら「それがどう関係してるというの」
杏子「あんなイレギュラーなやつさっさと潰したほうが良いだろ、アンタにとっても魔法少女にとっても」
ほむら「だからって襲い掛かる必要なんて」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:42:29.73 ID:aootzy2a0
杏子「あいつが味方だとは限らないだろ、それに倒された魔女がグリーフシードを全く落とさないのもはっきり言ってこっちには死活問題だ」
杏子「アンパンマンに助けてもらえるなんて憧れるけどね、アタシはそんな資格のある良い子じゃない」
ほむら「あら、アンパンマンはバイキンマンも助けてあげるのよ」
杏子「そうかい、アンタがそんな冗談言うとはね、びっくりだよ」
ほむら「何にせよ、もう一度接触する事必要があるわ」
「今度はいきなり襲い掛かるような真似はやめてもらえるかしら」
杏子「はいはい、大人しくしときますよー」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:43:26.86 ID:aootzy2a0
ほむら(とはいっても、全く収穫がなかったわけではない)
やはり目的は魔女から魔法少女を助けることのようだ(真意はさておき)
それに攻撃してきた杏子に手を出すことはなかった
ほむら(それでもわからないことの方が圧倒的に多いのに変わりはないけれど)
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:44:11.46 ID:aootzy2a0
ここは、どこだろう
ぼくは、行かなきゃいけないのに
……やかちゃん!!
お…無茶してんじゃ……
たすけないと、まほう少女を…
あははっ本当だあ
ぼくが、空をとんでいくから
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:44:51.99 ID:aootzy2a0
その気になれば痛みなんて完全に消しちゃえるんだあ
きっと君を助けるから
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:45:39.47 ID:aootzy2a0
さやか「こんなあたしでもアンパンマンは助けてくれるんだね
まどか「さやかちゃん…」
さやか「あたしなんてもう、なんのために戦ってるかもわかんないのに」
まどか「あんまり無茶しないで、痛くないから傷ついてもいいなんてそんなのだめだよ」
さやか「あたし才能ないからさ、ああでもしないと」
まどか「でも駄目だよ!」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:47:41.33 ID:aootzy2a0
どうしてあたしはヒーローになれないんだろう
誰かを助けた分だけ心に恨みや妬みが溜まって行って
無償の愛って何なのかな
どうしてアンパンマンにはそんなことができるんだろう
自分を犠牲にできるんだろう
こんなあたしまで助けてくれるんだろう
さやか「最低だよ、あたし」
会って話がしたい
アンパンマンと
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:48:20.46 ID:aootzy2a0
そうだよ、ぼくの名前はアンパンマン
ほむら「やっと見つけたわ、アンパンマン」
アンパンマン「あなたは?」
ほむら「そして会話ができたのも初めてね」
アンパンマン「一体だれなんです?」
ほむら「私は暁美ほむら、あなたが守ろうとしている魔法少女よ」
アンパンマン「ま法少女…」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:50:13.60 ID:aootzy2a0
ほむら「そう、単刀直入に聞かせてもらうわ」
「あなたは何者なの?」
アンパンマン「僕は、僕の名前はアンパンマンです」
ほむら「他には?」
アンパンマン「それ以外は、わからなくて」
ほむら「疑ってるわけじゃないけど、隠すとあなたのためにならないわ」
アンパンマン「本当なんです、全く覚えがないんです」
アンパンマン「ここが何処なのか、パン工場の皆は?ばいきんまんは?」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:51:19.29 ID:aootzy2a0
ほむら「私だって聞きたいくらい、本当に何も知らないようね」
アンパンマン「ごめんなさい」
ほむら「では別の事を聞きましょう、どうして私たちを守ってくれるのかしら」
アンパンマン「ごめんなさい、それも分かりません、ただ守らなくちゃと思うんです」
ほむら「そう…話が聞けたら何か分かるかもと思ったのだけれど本人も何もわからないんじゃ仕方ないわね」
アンパンマン「ごめんなさい」
QB「興味深い話をしているね、その話僕にも聞かせてくれないかな?」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:51:54.18 ID:aootzy2a0
アンパンマン「!?」
ほむら「インキュベーター…!」
QB「その呼び方をするなんて、君もやっぱり只者じゃないみたいだね、けど今は保留させてもらうよ暁美ほむら」
「さあ、アンパンマン君は何者なのか?どう生み出されたか、興味はないかい?」
ほむら「知ってるというの?」
アンパンマン「僕が何者か…?」
QB「そう、君が何者か」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:53:34.14 ID:aootzy2a0
ほむら「お前が自ら動くなんて、よほどの裏があるようにしか思えないんだけど」
QB「話ができるようになったみたいだし、君のこれからにも関わると思ってね」
QB「こちらとしてもアンパンマンに魔法少女を救ってもらうのは効率が良い訳じゃない、けどね一応これは親切心のつもりなんだよ」
アンパンマン「どういう事ですか」
QB「いきなり結論だけを言っても混乱するだろうからね、まず君という存在についてだけ言わせてもらうよ」
「君はアンパンマンであってアンパンマンではない」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:54:18.13 ID:aootzy2a0
アンパンマン「僕が…僕じゃない?」
QB「そう、君はアンパンマンの姿をした別物という訳だよ」
「具体的には魔法少女の願いが生み出したアンパンマン、という訳さ」
ほむら「魔法少女が生み出した?」
QB「そう、僕も契約したは良いけど叶えた願いがまさか君のようなものを生み出すことになるとはね、完全に想定外だったよ」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:55:24.17 ID:aootzy2a0
アンパンマン「僕は、どんな願いから生まれたんですか」
QB「確か、皆を助けるヒーローが欲しい、だったかな」
QB「おそらくヒーロー像として君のイメージが強かったんだろうね」
アンパンマン「皆の、ヒーロー...」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 00:56:24.77 ID:aootzy2a0
QB「君の技、アンパンチだったね、調べてみるとあれは驚異的な技だったよ」
「もうあれは絵本の中の君の技とは次元が違う」
「暁美ほむら、君はもう知っていることだろうからあえて隠さずに言うけど」
「魔法少女どころか、魔女さえも因果に反して絶望から救ってしまうそんな技になってしまっているんだ」
「そのせいで魔女は消滅、というより生まれなかったことになってしまっている」
「もちろんグリーフシードなんて落とすはずもない、魔法少女にとって君は自分たちの餌を奪う外来種という訳だね」
43: ごめんなさい、33と34の間 2015/09/28(月) 00:59:12.17 ID:aootzy2a0
さやか「なら、ならあんたが戦ってよ!」
まどか「っ…」
さやか「キュウべえから聞いたよ、アンタとてつもない才能持ってるんだって?」
「ならあんたが契約しなよ、できないよねえ?誰だって傷つくのは怖いし人間やめて石ころになりたくないもんねえ?」
まどか「さやかちゃん…!」
さやか「ついてこないで!」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:00:41.08 ID:aootzy2a0
アンパンマン「僕が…そんな事に…」
QB「信じられないかい?けど、僕にとっては君の行動のほうが信じられないよ」
ほむら「どういう事かしら」
QB「君にとって人間は所詮別の種であるはずだ」
「本来なら争い合い、お互いを侵食しあう関係にある」
「共存するにしても自分にマイナスしかないような共生の形なんて見た事が無い」
「他種族にどうして身を削ってまで施しができるんだい、全く理解に苦しむよ」
アンパンマン「....」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:01:43.35 ID:aootzy2a0
QB「だからきっと僕にも分からないような理由があるのかもしれないと思って来てみたんだけど」
QB「きっと君も自我が芽生えたばかりで分かってないことも多いようだね」
QB「また聞きに来させてもらうよ」
QB「じゃあね、アンパンマン」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:02:21.70 ID:aootzy2a0
ほむら「アンパンマン、今の話は本当なの?」
アンパンマン「」
ほむら「といってもアイツは絶対に騙すことはしないし」
「あなたの顔を見れば嘘ではないことくらい予想はつくけれど」
アンパンマン「その、本当の事、みたいです」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:02:52.48 ID:aootzy2a0
ほむら「そうね、正直私にも信じられないわ」
アンパンマン「ごめんなさい」
ほむら「どうして謝られるのかしら」
アンパンマン「いえ、その、すみません」
ほむら「私も冷静でいるわけじゃないけどひとまず落ち着いたほうが良いんじゃないかしら」ハァ
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:03:30.20 ID:aootzy2a0
ほむら「とにかく、あなたは私の知っている限り二人の魔法少女を救った、これは事実よ」
アンパンマン「でもそれも…!」
ほむら「関係ないわ」
「結果どうなっていようとその事実は変わらない」
アンパンマン「…ありがとうございます」
ほむら「さて、あなたの話は聞けたことだしこれで用事は済んだわけだけれど」
「私の話も聞いてくれるかしら」
。 。 。 。 。 。 。 。 。 。
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:04:33.63 ID:aootzy2a0
ほむら「あなたの話と同じでにわかには信じられないとは思うけど」
アンパンマン「この街に来るんですね…その、ワルプルギスの夜が」
ほむら「ええ、あなたにも協力して欲しい」
アンパンマン「もちろんです」
「だってあなたも同じ魔法少女で、救うべき存在ですから」
ほむら「ありがとう、ヒーローに助けてもらえるなんて光栄だわ」
アンパンマン「これからは、ほむらさんも一人じゃありません」
「一緒に戦いましょう」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:06:21.70 ID:aootzy2a0
マミホーム
マミ「美樹さん、今日も学校には?」
まどか「そうなんです…」
マミ「そう、やっぱりあれから」
まどか「…はい」
マミ「うーん、ところで鹿目さん、鹿目さんには叶えたい願いはあるのかしら」
まどか「え?…いいえ」
マミ「そう」
「なら魔法少女になる必要は無いと思うわ」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:07:09.54 ID:aootzy2a0
マミ「あなたはたまたま知ってしまっただけで本当なら魔法少女がどんな戦いをしていても、どんなに苦しんでいてもあなたがそのことに負い目を感じる必要なんてなかったの」
まどか「でも」
マミ「それが友達でも、私のような先輩でも、ね」
まどか「それでも私は知ってしまったんです、それをただ見てるだけなんて」
マミ「あら、私はあなたみたいに何も隠さなくていいお友達がいてくれること、結構助かっているんだけど?」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:09:02.61 ID:aootzy2a0
まどか「言葉だけでもそう言って貰えて嬉しいです」
「けど、やっぱり私だけ何にも危なくないようなところでいるなんてっ…」
マミ「今はそうでもないわよ?なんてったってアンパンマン様がいるんですもの」ウフフ
まどか「マミさんは怖くないんですか!?いつ死んじゃうかもわからないのに」
マミ「今まではとっても怖かった、ときどき夢に見るくらいに」
「でも今なら大丈夫、そうなる前にアンパンマン様が助けてくれるわ」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:10:01.46 ID:aootzy2a0
マミ「なんて、緊張感のない事じゃ駄目ね」フフ
まどか「アンパンマンさんもいつも来てくれるとは限らないじゃないですか」
マミ「アンパンマン様の助けは何も来てもらえた時だけじゃないわ」
まどか「…どういう事ですか?」
マミ「うーん、言葉ではちょっと説明しづらいわね」
「心の支えのようなものかしら、彼がああやっているから私もいて良いんだって思えるというか」
ほむら(そのアンパンマンについてだけど良いかしら)
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:10:32.10 ID:aootzy2a0
マミ「暁美さん?」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら(いま巴さんの家の前にいるわ)
ピンポーン
ほむら(早く開けてもらえると嬉しいんだけれど)
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:12:00.80 ID:aootzy2a0
ほむら「お邪魔します」
マミ「どうぞー」
まどか「久しぶりだね、ほむらちゃん」
ほむら「そうね、お互いに色々忙しかったでしょう?」
マミ「暁美さんも何かあったの?」
ほむら「そうね、さっそく本題に入りたいところだけど美樹さんを待っていないといけないし」
マミ「美樹さんをsまどか「さやかちゃんが何処か知ってるの!?」
ほむら「そう焦ることはないわ、それよりも」
「私、久しぶりに巴さんの淹れた紅茶が飲みたいのだけど」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:13:00.72 ID:aootzy2a0
電車内
ガタタン ガタタン
さやか「」ボー
男A「女にはしっかり貢がせないと…」
男B「犬かなんかと思って躾ないとダメっすよねー」
男A「捨て時がほんと重要だわ」
さやか「ねえ」
男B「ん?」
男A「どうしたのお嬢ちゃん」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:13:40.00 ID:aootzy2a0
さやか「その女の人はあんたを本当に好きなんじゃないの?」
さやか「あんたの為に頑張ってきたんじゃないの?」
「なのに犬と同じなの?」
男A「何コイツ、知り合い?」
男B「いや初めて見たっす」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:16:17.88 ID:aootzy2a0
さやか「ねえ、この世界って守る価値あんの?」
さやか「あたしなんのために戦ってたの?何のために生きてるの?」
「教えてよ」
ズズズズズズズズズ
でないとアタシ
ヒューーーーン
どうにかなっちゃうよ?
バリーーン!!!
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:17:18.04 ID:aootzy2a0
。 。 。 。 。 。 。 。
男A「おい、おい!」
男B「う...ん、なんすか」
男A「なんなんだよこれ…」
男B「…!窓が」
男A「…なあ、俺ら女の子と喋ってたよな?」
男B「何処にも居ないみたいっすけど」
男A「あー、もうわかんね、夢か」
男B「夢みたいっすね、おやすみなさいっす」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:18:43.46 ID:aootzy2a0
さやか「どうしてあんな奴らかばったの」
さやか「アンパンマン、アンタも分かってるでしょ?あんな奴ら自分を犠牲にしてまで救う価値なんてない」
アンパンマン「だからってそれが見捨ててもいい理由にはならないんです」
さやか「ねえ、どうしてそうやって考えられるの?例え誰かを助けたとしても明日には忘れられてるかもしれないんだよ?それどころかもっと悪い事をするかもしれないじゃん」
アンパンマン「それなら、その度に諭してあげます」
さやか「ねえ、どうしてあんたとアタシはそんなに違うのさ」
「アタシだって皆を助けたかった!自分を捨てても頑張れると思ってた!なのに、、なのに」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:21:21.30 ID:aootzy2a0
アンパンマン「アンパンマンと美樹さんは全然違います」
「アンパンマンは自分のせいで悲しむ人を放ってはおきません」
さやか「こんなになったアタシに悲しむ人なんて」
アンパンマン「います、思い出してください」
「どんな体でもあなたを気遣ってくれた人、最後まであなたを追いかけてくれた人、今でもまだあなたを心配して探しに来ようとしている人がいるはずです」
さやか「………そんなの」
「まどかが、いたよ」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:23:18.97 ID:aootzy2a0
また別のある時、ある場所
QB「驚いたよ、君があの話を聞いてもまだ行こうとするなんて」
QB「君に下がってもらうための最終手段のつもりだったんだけど」
アンパンマン「どんなことになっても僕は立ち向かわなくてはいけないんです」
アンパンマン「もうこれ以上誰かを悲しませるわけにはいかない、助けを待つ声を放っては置けない」
QB「それは君の意志かな?」
アンパンマン「はい、勿論」
QB「ソレが自己犠牲というやつかい?自分が損をしても全く構わないと、たとえどうなってもかまわないと?いささか理解に苦しむね」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:24:06.57 ID:aootzy2a0
アンパンマン「きっとあなたたちにはわかることはないでしょう」
アンパンマン「僕がみんなにあげられた希望の火は消えることはないんです」
アンパンマン「あなたたちのようにバックアップを取ることは出来ません」
アンパンマン「けれど必ずその希望は受け継がれます」
アンパンマン「彼女たちを見た誰かに、そしてその人もまた誰かに」
アンパンマン「例え僕が消えることになってもそれが消えることはありません」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:24:57.28 ID:aootzy2a0
アンパンマン「だから僕は自分が消えてしまうことなんて怖くない」
アンパンマン「きっと絵本の中の僕もそう考えると思います」
QB「そう、もう揺るぎそうにないね、一つだけのつもりだったけど最後にもう一つ質問してもいいかな」
アンパンマン「なんでしょう?」
QB「アンパンマンは顔がそんなに濡れていると力が出ないんじゃないのかい?」
アンパンマン「…そうですね、僕はもうアンパンマンとしてみんなの前に立つことは出来ない」
アンパンマン「アンパンマンの顔が血と涙で濡れた顔ではいけないんです」
アンパンマン「それに、アンパンマンはみんなの笑顔を守るため拳を振るうんです。自分の憎しみで動いてしまった僕はもう、アンパンマンではいられない、いてはいけない」
QB「そう、アンパンマンというのは大変だね、同情するよ」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:25:38.32 ID:aootzy2a0
アンパンマン「それでも僕にはまだやることが残っています」
QB「アンパンマンですらなくなった君がかい?」
アンパンマン「はい」
「泣いてる子がいるんです、助けに行かないと」
QB「そうか、アンパンマン、君の言う事に納得は出来たよ、けれど」
「やっぱり理解できそうにないね」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:26:51.97 ID:aootzy2a0
少し前
さやか「ごめんねえーー!!まどかぁー!ごめんねえーー!!」
まどか「いい、良いよさやかちゃんそんなに大袈裟にしなくても」
イチャイチャ ベタベタ
ほむら「そろそろ離れたらどうかしら」イラッ
さやか「まどかーーー!!」
ほむら「」スパアン!!
さやか「痛っ何すんのさ転校生!!」
ほむら「私ではないわ」
さやか「嘘つけ!完全にスリッパ片方履いてないでしょうが!」
ほむら「私ではないわ」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:27:42.52 ID:aootzy2a0
マミ「あ、アンパンマン様ー!」
アンパンマン「なんですか?」
マミ「私、一度しっかりお礼が言いたくて、えっと、その...」
アンパンマン「ゆっくりでいいですよ、落ち着いてください」
ワイワイ
杏子「...」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:28:34.51 ID:aootzy2a0
杏子「えっとさ、アンパンマン、あんときはその」
アンパンマン「そうだ、僕はお礼を言わなきゃいけないですね」
「あの時は僕の目を覚まさせてくれてありがとうございました」
杏子「え?ちょっと、何言ってんのさ、あん時はあたしが」
アンパンマン「いいえ、あれがないと僕はこうやって誰かと話すことも無かったかもしれません、ありがとうございました」
杏子「...そっか、けどあたしの気がおさまんないからさ、悪かったよアンパンマン」
アンパンマン「ふふふ」
杏子「へへh」スパァン!
ほむら「私ではないわ」
杏子「まだ何も言ってないだろ!」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:29:09.21 ID:aootzy2a0
ほむら「さて、本題に入らせてもらおうかしら」
ギャーギャー ケンカナラカウゾー
ほむら「ここにいる一部には言ってあるけど、もう間もなくこの街にワルプルギスの夜が来る」
マミ「それは...本当?」
ほむら「残念ながら、本当よ」
QB「へえ、面白そうな話をしているね」
杏子「どっから湧いて出やがった、てめえ!」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:31:04.34 ID:aootzy2a0
QB「僕をゴキブリか何かみたいに言わないでくれるかな、せっかく良い事を教えに来てあげたのに」
「いや、アンパンマン、君には悪い事かもしれないけどね」
アンパンマン「…どういう意味ですか」
QB「君たちが言っていたワルプルギスの夜だけどあれはもともと一人の魔法少女だったわけさ」
「あれは時代を超えて存在しているわけじゃない、多くの魔女を自分の中に取り込みながら消えては現れ舞台を終わらせては消えていくんだ」
「そして今回の中核になる魔法少女を僕は知っている」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:31:55.65 ID:aootzy2a0
さやか「ちょ、ちょっと待ってよ、魔法少女が魔女になるなんて初耳なんだけど」
ほむら(そうだ、この時間ではまだ誰も知らないはず…まずい)
まどか「それって本当、なの?」
杏子「いや、つーよりも」
マミ「あなたが嘘をつくわけがないわね、キュゥべえ」
ほむら(おかしい、これまでならもっと)
QB「意外とあまり驚かないんだね」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:33:16.81 ID:aootzy2a0
マミ「ええ、いざ何かあったとしてもきっと助けが来るもの」
QB「それはアンパンマンが来てくれるという事かい?それなら」
杏子「それもあるけどさ」
さやか「うん、頼りになる先輩方がいらっしゃるからね」
杏子「そ、誰かがピンチならきっと誰かが助けに行く」
アンパンマン「皆さん…」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:34:53.00 ID:aootzy2a0
ほむら「どうやらお前が思っていた以上に私たちは影響を受けていたようね」
QB「アンパンマン…やっぱり君は厄介な存在だったね」
「けどね、この話を聞いたらきっと君は出るに出られなくなる」
まどか「この話…?」
杏子「お前がこんなにぺらぺらと喋るのはおかしいと思ってたんだよ、なんだよ?その話って」
QB「簡単な話さ、アンパンマンを願いによって作り出した魔法少女と今回ワルプルギスの夜のキーになる魔法少女が同一人物、というだけだよ」
マミ「なんですって…」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:36:06.58 ID:aootzy2a0
QB「順を追って説明しないといけないね」
「まずそこにいるアンパンマンは正直に言って非常識な力を持っている」
「それを生み出した魔法少女も当然かなりの力を持って居るはずだけど君たちはそんな子の話を聞いたことがあるかい?」
「ないだろうね、続けるよ。ところで魔法少女の素質はその人が持っている因果の量で決まるんだけど一般的な少女にそうそう膨大な因果が絡んでいるわけがない」
「そこで君が出てくるんだよ、暁美ほむら」
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:36:50.33 ID:aootzy2a0
「まどかには強大な魔法少女になれる素質がある、ということは前に話したと思うけどそれは君の、時間遡行能力によるものなんだ」
「ワルプルギスの夜の出現によるまどかの魔女化、それが数多の平行世界の因果を束ねる中心軸になってしまった」
「そのためにまどかには一国一城の主にも匹敵する因果が備わってしまったんだけど、同時にワルプルギスの夜にもその束は集まってしまった」
「きっとほむらは気づいていただろうけど、ループのたびにまどかと、ワルプルギスの夜はより強力になっていったんじゃないかな?」
「まどかとともに強力になるワルプルギスの夜の卵、その力が閾値を超えたときに叶うはずのない願いであるアンパンマン、君が誕生してしまった」
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:37:20.63 ID:aootzy2a0
「そうそう杏子、君は僕がここまで丁寧に話すのはおかしい、といったね」
「僕は君に警告をしに来たんだよ、アンパンマン」
「因果をも歪める君の力」
「それが様々な因果が結び付くワルプルギスの夜に接触すればどうなるだろうね?」
「この宇宙は矛盾をとても嫌うからね、君の存在ごと最初から無かったことになるか、結果まで結びつくことなく自我も消えただの因果として世界に取り残されることになるか」
「どちらにしても君には想像もできない苦痛だろうね」
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:39:07.59 ID:aootzy2a0
「信じられない、そもそもそんな魔法少女はいないんじゃないかって?」
「いるんだよ、僕は嘘をつくことがないからね」
「僕にも信じられない話さ」
「君たちは自らの遺伝子を残すために生きていると言っても過言ではない、その次世代を自ら傷つけるなんて理解できないよ」
「そんな境遇にあっても、みんなのヒーローを願い続けるなんてとても哀れで、優しい女の子だと思うよ」
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:39:54.76 ID:aootzy2a0
「アンパンマンが行ってしまったね、もう間に合わないと思うけど」
「君たちはどうするんだい?アンパンマンを頼るも止めるも自由だよ」
「さて、僕は行ってしまったアンパンマンを追いかけなきゃいけない」
「まだ最後に一つ聞きたいことがあるんだ」
「じゃあね」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:41:30.71 ID:aootzy2a0
「行かせてたまるか」
「そーそーまだまだアンパンマンが必要な人だっているんだし」
「私たちだけで十分って事をあれに思い知らせてやらないといけないわね」
「作戦会議しましょうか、まだお茶はあるからおかわり持ってきましょうか」
「アンパンマン…」
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:42:09.02 ID:aootzy2a0
さやか「ねえ転こ…ほむら」
ほむら「何かしら」
さやか「今まで何回もワルプルギスの夜と戦ってきたんだよね、時間を戻して」
ほむら「そうね、回数はもう数えるのすら諦めたけど」
さやか「その中でさ、アタシたち全員がそろっていたことって何回くらい?」
ほむら「片手でも十分すぎるくらいね、けど」
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:42:41.39 ID:aootzy2a0
杏子「けど?」
ほむら「今ほどあいつを目の前にして勝てると思ったことはないわ」
マミ「アンパンマン様には悪いけど、私たちで十分って事教えてあげましょう」
ほむら「そうね、雨の中だとアンパンマンも力が出ないはずだし」
さやか「美滝原はアタシ達が守るって事で」
杏子「行こうか、皆で」
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:43:34.36 ID:aootzy2a0
まどか「見つけた、アンパンマンさん」
アンパンマン「…駄目ですね、何処にも寄らないでまっすぐに行くつもりだったのに、誰にも会わないつもりだったのに」
まどか「アンパンマンさん…」
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:44:21.68 ID:aootzy2a0
まどか「そんなに顔が濡れてて、大丈夫なんですか」
アンパンマン「心配してくれてありがとう、大丈夫ですよ」
まどか「で、でももしかしたら飛んでいく途中で落ちちゃうかもしれませんよ」
アンパンマン「そうなったら、歩いてでも行きます」
まどか「けどもしそれで倒れたりしたら」
アンパンマン「這ってでも」
まどか「けど、けど、けど!」
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:45:33.53 ID:aootzy2a0
アンパンマン「まどかさん、引き留めてくれるんですね」
まどか「っ!…はい」
アンパンマン「それは、みなさんに言われたからですか?」
まどか「皆で決めた事です、けど私だけでもこうしたと思います」
アンパンマン「そうですか…ごめんなさい、けどやっぱり僕は助けに行かなくちゃいけないんです」
まどか「ほ、ほむらちゃんたちならきっと」
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:51:56.43 ID:aootzy2a0
アンパンマン「いいえ」
アンパンマン「僕は優しいあの子の願いをかなえてあげないといけないんです」
アンパンマン「皆を助けるヒーローが欲しい」
アンパンマン「僕はあの子を含めた皆を助けに行かなくちゃいけないんです」
アンパンマン「まどかさん、見送ってくれますか?いつものように絵本のように」
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:52:28.21 ID:aootzy2a0
まどか「どうしても行っちゃうんですね」
アンパンマン「はい」
まどか「まさかこんなにアンパンマンさんが強情だとは思いませんでした」
アンパンマン「きっと絵本の僕もここは譲ってくれないと思いますよ」
まどか「そうかもしれないですね」
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:53:02.27 ID:aootzy2a0
スゥ
まどか「それいけ!アンパンマン!」
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:53:40.48 ID:aootzy2a0
アンパンマン「今、魔女になったあなたを助けに行きます」
「魔法少女のあなたを助けに行きます」
「ただの女の子のあなたを助けられなくて、ごめんなさい」
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:54:11.23 ID:aootzy2a0
アーンパーンチ!!
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:56:33.89 ID:aootzy2a0
QB「その後の話だね」
「アンパンマンはワルプルギスの夜とともに消えた、消えただけなら良かったんだけど僕の予想通り自我を持たず魔法時少女を狩るためだけの存在になってしまっているようだ」
「因果から外れてしまったせいでどの時代、どの場所にも存在しないし存在する」
「僕からすれば黒字になることはなく、赤字になっていくだけの魔法少女を使った方法は中断せざるを得なくなってしまったわけだ」
「こうなる事だけは何としても避けたかったけど、仕方ない。新しいやり方を探すことにするよ」
「これで暁美ほむらたち現存する魔法少女は皆普通の女の子に戻りめでたしめでたしという訳だね、きっとこれが君の望み通りなんだろう?」
「やっぱり理解できそうもないね」
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:57:21.24 ID:aootzy2a0
ヒューン
?「アーンパーンチ!」
?「怪我は無い?もう、大丈夫だよ」
「は、はい」
アンパンマン「僕、アンパンマンです。助けに来ましたよ」
93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:59:23.83 ID:aootzy2a0
おしまいっと
長々お付き合いいただきありがとうございます
長々お付き合いいただきありがとうございます
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 15:17:13.36 ID:YcCi2cgXO
乙です
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 21:29:52.52 ID:DNnpbhuF0
良作じゃねーか
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443366434/
Entry ⇒ 2015.09.30 | Category ⇒ 魔法少女まどか☆マギカ | Comments (0)
なっつんびより
1: ◆/BueNLs5lw 2015/09/16(水) 22:58:02.05 ID:Yxm+M7U/0
のんのんびより
なっつん×その他のキャラ
思いつくままほのぼの
1、
夏海「ねえちゃーん、おきろー!」
ボフン!
小鞠「な、なに、布団が動かないッ」
夏海「へっへへ! 助けて欲しくば、暗号を言え! この布団の中で窒息死したくなかったらな!」
小鞠「い、いや! 死にたくない! 助けて!」
夏海「暗号だよ、ねえちゃん、暗号」
小鞠「知らん! わかるか!」
夏海「暗号って言ったら、ほら、あれだって、山と言えば」
兄「六甲山」ボソッ
夏海「……」
兄「……」
トタトタトタ
小鞠「た、助かった」
夏海「いや、誰が三大夜景言えって言ったよ。山と言えば川でしょ。あ、でも今のはただの慣らしだから。さ、問題です、夏海ちゃんの爪の数は何本でしょうか」
小鞠「え、え、え……1、2、3」
夏海「遅い、正解は20本でした。ねえちゃーん、数えなくても分かるじゃんか」
小鞠「このおお……暗号じゃないじゃん! クイズじゃん!」
夏海「はっはっは!」
小鞠「う……空気が薄くなってきた気がする」
夏海「まさか」
小鞠「夏海……」
なっつん×その他のキャラ
思いつくままほのぼの
1、
夏海「ねえちゃーん、おきろー!」
ボフン!
小鞠「な、なに、布団が動かないッ」
夏海「へっへへ! 助けて欲しくば、暗号を言え! この布団の中で窒息死したくなかったらな!」
小鞠「い、いや! 死にたくない! 助けて!」
夏海「暗号だよ、ねえちゃん、暗号」
小鞠「知らん! わかるか!」
夏海「暗号って言ったら、ほら、あれだって、山と言えば」
兄「六甲山」ボソッ
夏海「……」
兄「……」
トタトタトタ
小鞠「た、助かった」
夏海「いや、誰が三大夜景言えって言ったよ。山と言えば川でしょ。あ、でも今のはただの慣らしだから。さ、問題です、夏海ちゃんの爪の数は何本でしょうか」
小鞠「え、え、え……1、2、3」
夏海「遅い、正解は20本でした。ねえちゃーん、数えなくても分かるじゃんか」
小鞠「このおお……暗号じゃないじゃん! クイズじゃん!」
夏海「はっはっは!」
小鞠「う……空気が薄くなってきた気がする」
夏海「まさか」
小鞠「夏海……」
2: ◆/BueNLs5lw 2015/09/16(水) 22:58:23.68 ID:Yxm+M7U/0
夏海「ねえちゃん!」
小鞠「こんなあほなことで死にたくない……」
夏海「やばい、人工呼吸を」
ガバッ
ムチュー
小鞠「ふえ?」
夏海「ちゅー」
小鞠「……ひい!」
夏海「あれ、ねえちゃん知らないの? 大人の人は目覚ましじゃなくて、キスで目が覚めるんだよ?」
小鞠「え……うそッ……ううん、し、知ってるもん!」
夏海「ああー、知ってたか! やっぱりねえちゃんは大人だなあ」
小鞠「……で、でも私もう目覚めてるんだけどッ」
夏海「そこに気が付くとはさすが」
母「ちょっと、あんたらいつまで遊んでんの!」
夏海「うわッ!?」
チュッ
小鞠「×▽☆!?」
ガクッ
3: ◆/BueNLs5lw 2015/09/16(水) 23:11:14.66 ID:Yxm+M7U/0
2、
小鞠「で、今朝は妹のキスで目が覚めるという事態になったの……」
蛍「へ、へえ」
蛍(いいなあ、羨ましい)
夏海「え、嫌だった?」
小鞠「いやとかじゃなくてッ、あれ、わ、私の……ファ、ファ」
夏海「ああ、違う違う」
小鞠「?」
夏海「あれ、四回目くらいだから」
小鞠「……」
夏海「……」
小鞠「……」ジワッ
蛍「ああ、先輩!」
小鞠「で、今朝は妹のキスで目が覚めるという事態になったの……」
蛍「へ、へえ」
蛍(いいなあ、羨ましい)
夏海「え、嫌だった?」
小鞠「いやとかじゃなくてッ、あれ、わ、私の……ファ、ファ」
夏海「ああ、違う違う」
小鞠「?」
夏海「あれ、四回目くらいだから」
小鞠「……」
夏海「……」
小鞠「……」ジワッ
蛍「ああ、先輩!」
4: ◆/BueNLs5lw 2015/09/16(水) 23:18:25.58 ID:Yxm+M7U/0
3、
宮内家
れんげ「ばぶ!」
夏海「ばぶ!」
れんげ「ばぶぶ!」
夏海「ばあぶ!ばあぶ!」
小鞠「あなた、夏海の事お願いね」
蛍「はい、いってらっしゃい」
夏海「ばぶぶッ」
小鞠「……え、行ってきますのキス……いや、もういいでしょそれは」
蛍「……」ドキドキ
夏海「ぶぶぶー」
小鞠「蛍、ほっぺた貸して」
蛍「は、はい……」
小鞠「……」
ちゅッ
蛍「……はひい」ボンッ
小鞠「これでいい……」
蛍「……」
ドサッ
小鞠「蛍!」
宮内家
れんげ「ばぶ!」
夏海「ばぶ!」
れんげ「ばぶぶ!」
夏海「ばあぶ!ばあぶ!」
小鞠「あなた、夏海の事お願いね」
蛍「はい、いってらっしゃい」
夏海「ばぶぶッ」
小鞠「……え、行ってきますのキス……いや、もういいでしょそれは」
蛍「……」ドキドキ
夏海「ぶぶぶー」
小鞠「蛍、ほっぺた貸して」
蛍「は、はい……」
小鞠「……」
ちゅッ
蛍「……はひい」ボンッ
小鞠「これでいい……」
蛍「……」
ドサッ
小鞠「蛍!」
5: ◆/BueNLs5lw 2015/09/16(水) 23:25:16.23 ID:Yxm+M7U/0
4、
宮内家
蛍「ばぶ……」
小鞠「ばあぶ」
夏海「おばあさんや、鬼退治にはどちらを行かせるべきかねえ」
れんげ「本人たちに聞いてみるのん、じいさんや」
れんげ「鬼退治に行って、鬼に捕まると、手足を切断され、舌を切られ、耳を石で塞がれ、土の中に生き埋めにされるん。どっちが鬼退治に行ってくれるん?」
小鞠「ばぶ!(行くか!)」
夏海「おお、じいさんや。小鞠が行きたいそうじゃぞ」
れんげ「そうか、そうか。では、お共に蛍をつけるんな」
夏海「結局どっちも行くんかい」
宮内家
蛍「ばぶ……」
小鞠「ばあぶ」
夏海「おばあさんや、鬼退治にはどちらを行かせるべきかねえ」
れんげ「本人たちに聞いてみるのん、じいさんや」
れんげ「鬼退治に行って、鬼に捕まると、手足を切断され、舌を切られ、耳を石で塞がれ、土の中に生き埋めにされるん。どっちが鬼退治に行ってくれるん?」
小鞠「ばぶ!(行くか!)」
夏海「おお、じいさんや。小鞠が行きたいそうじゃぞ」
れんげ「そうか、そうか。では、お共に蛍をつけるんな」
夏海「結局どっちも行くんかい」
6: ◆/BueNLs5lw 2015/09/16(水) 23:35:48.94 ID:Yxm+M7U/0
5、
教室
夏海「……やば、にいちゃんの眼鏡踏んだ」
ボロ
夏海「……ど、どうしよう」
れんげ「どうしたん、なっつん」
夏海「た、助けてれんげモン!」
れんげ「なんなんの」
夏海「にいちゃんの眼鏡が……」
ガシャッ
れんげ「オー、スプラッタ……」
夏海「どうしたらいい……知恵を貸してくれ」
れんげ「分かった。なっつん、段ボールと、画用紙と、はさみとカッターと、きりを持ってきてほしいのん」
夏海「お、おう任せてくれ!」
教室
夏海「……やば、にいちゃんの眼鏡踏んだ」
ボロ
夏海「……ど、どうしよう」
れんげ「どうしたん、なっつん」
夏海「た、助けてれんげモン!」
れんげ「なんなんの」
夏海「にいちゃんの眼鏡が……」
ガシャッ
れんげ「オー、スプラッタ……」
夏海「どうしたらいい……知恵を貸してくれ」
れんげ「分かった。なっつん、段ボールと、画用紙と、はさみとカッターと、きりを持ってきてほしいのん」
夏海「お、おう任せてくれ!」
8: ◆/BueNLs5lw 2015/09/16(水) 23:43:45.04 ID:Yxm+M7U/0
夏海「持ってきたぞ!」
れんげ「まずは、画用紙に眼鏡の型をとるんな……」
カキカキ
れんげ「次に、何個か点を書いて……」
ツンツン
れんげ「画用紙を切って、段ボールも同じように切り取るん」
チョキチョキ
ザクザクッ
夏海「す、すげえ、れんちょん。わくわくさんみたいだぞ」
れんげ「れんれんさんと呼ぶん」
夏海「れんれんさん、ここにきりで穴をあけたらいいの?」
れんげ「うむ」
ブスブスブス
れんげ「完成したのん」
サッ
れんげ「てれれーん、かみめがねー」
夏海「サンキュー! 兄ちゃんに渡してくるわ!」
れんげ「まずは、画用紙に眼鏡の型をとるんな……」
カキカキ
れんげ「次に、何個か点を書いて……」
ツンツン
れんげ「画用紙を切って、段ボールも同じように切り取るん」
チョキチョキ
ザクザクッ
夏海「す、すげえ、れんちょん。わくわくさんみたいだぞ」
れんげ「れんれんさんと呼ぶん」
夏海「れんれんさん、ここにきりで穴をあけたらいいの?」
れんげ「うむ」
ブスブスブス
れんげ「完成したのん」
サッ
れんげ「てれれーん、かみめがねー」
夏海「サンキュー! 兄ちゃんに渡してくるわ!」
10: ◆/BueNLs5lw 2015/09/16(水) 23:50:21.16 ID:Yxm+M7U/0
兄「……」キョロキョロ
夏海「に、にいちゃん」
兄「……」
夏海「じ、実は眼鏡壊しちゃって……これ、良かったら代用品」
スッ
兄「……」じッ
夏海(や、やっぱり駄目だったか……)
ポンポン
兄「……」
スチャッ
夏海「……だせえ」
夏海(仮面ライダーかよ)
兄「……」キリッ
夏海「え、良く見える? へー、すっげーな、れんちょん」
夏海「に、にいちゃん」
兄「……」
夏海「じ、実は眼鏡壊しちゃって……これ、良かったら代用品」
スッ
兄「……」じッ
夏海(や、やっぱり駄目だったか……)
ポンポン
兄「……」
スチャッ
夏海「……だせえ」
夏海(仮面ライダーかよ)
兄「……」キリッ
夏海「え、良く見える? へー、すっげーな、れんちょん」
11: ◆/BueNLs5lw 2015/09/16(水) 23:56:40.51 ID:Yxm+M7U/0
次の授業
兄「……」スチャ
小鞠「……」チラ
れんげ「……」チラ
蛍「……」チラ
一穂「……」グー
夏海「……あのさ、あれ眼鏡だから、あんまり気にしないでください」
小鞠(眼鏡なんだ……)
蛍(コスプレとかじゃなくて……眼鏡)
れんげ(ぷッ、似合わないん)
兄「……」キリッ
兄「……」スチャ
小鞠「……」チラ
れんげ「……」チラ
蛍「……」チラ
一穂「……」グー
夏海「……あのさ、あれ眼鏡だから、あんまり気にしないでください」
小鞠(眼鏡なんだ……)
蛍(コスプレとかじゃなくて……眼鏡)
れんげ(ぷッ、似合わないん)
兄「……」キリッ
16: ◆/BueNLs5lw 2015/09/19(土) 00:22:09.29 ID:jkE4Sc2y0
6、
夏海「兄ちゃん、帰りもその眼鏡かけるの?」
兄「……」コクリ
夏海「いや、さすがに身内がそのなりだと恥ずかしいからさ。帰りは一緒に帰るから外してよ」
兄「……」コクリ
小鞠「でも、お兄ちゃんどうやって帰るのさ」
夏海「そりゃ、まあ」
帰り道
兄「……」
ギュ
小鞠「……」
ギュ
夏海「……」
小鞠「まさか中学生にもなって、兄妹三人で手を繋ぐなんて思わなかった」
夏海「いーじゃん、別に」
小鞠「こっちの方がよっぽど恥ずかしいんだけど」
夏海「そう?」
小鞠「だいたいなんで、私が真ん中なのよ」
夏海「バランス大事っしょ」
小鞠「お兄ちゃん、真ん中来てよ」
グイッ
兄「……」オトト
夏海「ちょ、姉ちゃんッ」
小鞠・兄・夏海「……」
夏海(なんだこの恥ずかしさは……)タラッ
蛍「いーなー……私も先輩とぎゅってしたい」
れんげ「素早く、横に」
ササッ
れんげ「動く」
ササッ
夏海「兄ちゃん、帰りもその眼鏡かけるの?」
兄「……」コクリ
夏海「いや、さすがに身内がそのなりだと恥ずかしいからさ。帰りは一緒に帰るから外してよ」
兄「……」コクリ
小鞠「でも、お兄ちゃんどうやって帰るのさ」
夏海「そりゃ、まあ」
帰り道
兄「……」
ギュ
小鞠「……」
ギュ
夏海「……」
小鞠「まさか中学生にもなって、兄妹三人で手を繋ぐなんて思わなかった」
夏海「いーじゃん、別に」
小鞠「こっちの方がよっぽど恥ずかしいんだけど」
夏海「そう?」
小鞠「だいたいなんで、私が真ん中なのよ」
夏海「バランス大事っしょ」
小鞠「お兄ちゃん、真ん中来てよ」
グイッ
兄「……」オトト
夏海「ちょ、姉ちゃんッ」
小鞠・兄・夏海「……」
夏海(なんだこの恥ずかしさは……)タラッ
蛍「いーなー……私も先輩とぎゅってしたい」
れんげ「素早く、横に」
ササッ
れんげ「動く」
ササッ
17: ◆/BueNLs5lw 2015/09/19(土) 00:45:35.03 ID:jkE4Sc2y0
7、
越谷家
夏海「……ひか姉、ちょっとれんちょんの様子がおかしいんだけど」
ひかげ「……いたって普通だけど」
夏海「いや、昨日から横にしか動いてないんだって」
ひかげ「……」
れんげ「素早く、横に、動く」
ササッ
ひかげ「カニになりたいんだろう。はい、終了」
れんげ「ひか姉」
ひかげ「なんだよ」
れんげ「どうして、カニは横にしか歩けないん? 変なんな」
ひかげ「あれだ、足が多くて太いから前に進むと絡まるんだよ」
夏海「へえ、ひか姉って意外と物知りだよな」
れんげ「でも、カニはそんなこと知らんのな。カニにとって横に歩くのは普通のことなん……はッ」
夏海「なんだ、れんちょん。何を悟ったんだ」
れんげ「カニは何も間違っちゃいないん……ウチが間違ってた」
ひかげ・夏海「……お、おう」
越谷家
夏海「……ひか姉、ちょっとれんちょんの様子がおかしいんだけど」
ひかげ「……いたって普通だけど」
夏海「いや、昨日から横にしか動いてないんだって」
ひかげ「……」
れんげ「素早く、横に、動く」
ササッ
ひかげ「カニになりたいんだろう。はい、終了」
れんげ「ひか姉」
ひかげ「なんだよ」
れんげ「どうして、カニは横にしか歩けないん? 変なんな」
ひかげ「あれだ、足が多くて太いから前に進むと絡まるんだよ」
夏海「へえ、ひか姉って意外と物知りだよな」
れんげ「でも、カニはそんなこと知らんのな。カニにとって横に歩くのは普通のことなん……はッ」
夏海「なんだ、れんちょん。何を悟ったんだ」
れんげ「カニは何も間違っちゃいないん……ウチが間違ってた」
ひかげ・夏海「……お、おう」
18: ◆/BueNLs5lw 2015/09/19(土) 00:52:31.15 ID:jkE4Sc2y0
18、
越谷家
このみ「ねえねえ、二人の小さい時のビデオ持ってきたよー」
小鞠「えー、見たい見たい!」
夏海「嫌な予感がするんだけど」
このみ「気のせいだって。さ、おとなしく一緒に見ましょう」
ガショ
ピッ
ザザ―――
夏海「草むしりとか……兄ちゃんにやらせろー」
小鞠「早くやるよー、なつみー」
夏海「へーい」
夏海(……お、なんか小さい花が咲いている)
夏海「……」
ブチッ
夏海(……)キョロキョロ
夏海「兄ちゃんは、ウチのことがスキ、キライ、スキ、キライ、スキ……へへ」
ピッ
このみ・小鞠「……」
夏海「また、このパターンかよ!」
越谷家
このみ「ねえねえ、二人の小さい時のビデオ持ってきたよー」
小鞠「えー、見たい見たい!」
夏海「嫌な予感がするんだけど」
このみ「気のせいだって。さ、おとなしく一緒に見ましょう」
ガショ
ピッ
ザザ―――
夏海「草むしりとか……兄ちゃんにやらせろー」
小鞠「早くやるよー、なつみー」
夏海「へーい」
夏海(……お、なんか小さい花が咲いている)
夏海「……」
ブチッ
夏海(……)キョロキョロ
夏海「兄ちゃんは、ウチのことがスキ、キライ、スキ、キライ、スキ……へへ」
ピッ
このみ・小鞠「……」
夏海「また、このパターンかよ!」
19: ◆/BueNLs5lw 2015/09/19(土) 01:08:35.14 ID:jkE4Sc2y0
19、
富士宮家
夏海「……なんだこの雑誌」
ペラ
『バストアップには、1に揉む、2に弾く、3に吸う』
このみ「……わ!」
夏海「うわ!?」
このみ「どした? 興味あるの? 女の子だねえ」
夏海「うちは別に……姉ちゃんが、気にしてるかなって思って」
このみ「じゃ、私が教えてあげるから、マスターして教えてあげたらいいじゃないの」
夏海「いや、こんな簡単そうなこと別に教わんなくてもいいって」
このみ「へー! 簡単! じゃあ、なっちゃん、できるんだ?」
夏海「そりゃ、夏海様にできないことなどござあませんが」
このみ「じゃ、やってみて」
夏海「……ふふ」
このみ「ねえねえ」
夏海「……はは」
このみ「やってみなよ」
夏海「……」
ザっ
夏海「ごめんなさい。分かりません」
富士宮家
夏海「……なんだこの雑誌」
ペラ
『バストアップには、1に揉む、2に弾く、3に吸う』
このみ「……わ!」
夏海「うわ!?」
このみ「どした? 興味あるの? 女の子だねえ」
夏海「うちは別に……姉ちゃんが、気にしてるかなって思って」
このみ「じゃ、私が教えてあげるから、マスターして教えてあげたらいいじゃないの」
夏海「いや、こんな簡単そうなこと別に教わんなくてもいいって」
このみ「へー! 簡単! じゃあ、なっちゃん、できるんだ?」
夏海「そりゃ、夏海様にできないことなどござあませんが」
このみ「じゃ、やってみて」
夏海「……ふふ」
このみ「ねえねえ」
夏海「……はは」
このみ「やってみなよ」
夏海「……」
ザっ
夏海「ごめんなさい。分かりません」
20: ◆/BueNLs5lw 2015/09/19(土) 01:12:57.32 ID:jkE4Sc2y0
20、
このみ「教えて欲しい?」
夏海「うん」
このみ(……あら、素直。素直過ぎて、こんなはずじゃなかったのに状態だわ)
夏海「ねえねえ、どうやんの? この揉むって普通に揉めばいいの?」
ムニムニ
このみ「……小さいねえ」
夏海「悪かったな!」
このみ「あと、揉むってこうだからね」
ガシっ
夏海「ふえ?」
このみ「えい……」
ふにょふにょ
ふにょふにょ
ふにょふにょ
夏海「……っちょ、ア――!」
このみ「教えて欲しい?」
夏海「うん」
このみ(……あら、素直。素直過ぎて、こんなはずじゃなかったのに状態だわ)
夏海「ねえねえ、どうやんの? この揉むって普通に揉めばいいの?」
ムニムニ
このみ「……小さいねえ」
夏海「悪かったな!」
このみ「あと、揉むってこうだからね」
ガシっ
夏海「ふえ?」
このみ「えい……」
ふにょふにょ
ふにょふにょ
ふにょふにょ
夏海「……っちょ、ア――!」
21: ◆/BueNLs5lw 2015/09/19(土) 01:14:04.15 ID:jkE4Sc2y0
今日はここまで
また明日
また明日
24: ◆/BueNLs5lw 2015/09/19(土) 22:58:05.35 ID:jkE4Sc2y0
11、
夏海「……た、たんま! 待ってっ……」
このみ「もう、ギブ?」
夏海「ギブギブ!」
このみ「まだ、レベル1なんだけどなあ」
夏海「これ、ほんと、やばい」
このみ「どこが、どうやばいの?」
夏海「えっと」
このみ「ねえねえ」ニコ
夏海「う……」
ジリジリ
このみ「教えてくれなきゃ、改善のしようもないよ」
夏海「い、いい。やっぱ止めるから」
このみ「えー、でも眼鏡君は胸の大きい方が好きだと思うけどね」
夏海「なんで、兄ちゃんが出てくんのさ!」
このみ「ごめーん」ケタケタ
夏海「……た、たんま! 待ってっ……」
このみ「もう、ギブ?」
夏海「ギブギブ!」
このみ「まだ、レベル1なんだけどなあ」
夏海「これ、ほんと、やばい」
このみ「どこが、どうやばいの?」
夏海「えっと」
このみ「ねえねえ」ニコ
夏海「う……」
ジリジリ
このみ「教えてくれなきゃ、改善のしようもないよ」
夏海「い、いい。やっぱ止めるから」
このみ「えー、でも眼鏡君は胸の大きい方が好きだと思うけどね」
夏海「なんで、兄ちゃんが出てくんのさ!」
このみ「ごめーん」ケタケタ
25: ◆/BueNLs5lw 2015/09/19(土) 23:07:32.51 ID:jkE4Sc2y0
12、
このみ「夏海ちゃんてからかうと面白いよね」
夏海「ウチは、からかう専門なんですけどね」
このみ「私、夏海ちゃんみたいな妹欲しいな」」
夏海「あー、どうぞどうど。遠慮なくもらってください」
このみ「えーいいの? じゃあ、ちょっと待ってね」
夏海「?」
このみ「……」
ピポパポ
このみ「あ、もしもし……このみです。あ、おばさん? 実は、夏海ちゃんを妹に欲しいんだけど……あ、大丈夫ですか? あ、はい、はい。大切にしますね」
ピッ
このみ「商談成立したよ」
夏海「んな、あほな!?」
このみ「今日からお姉ちゃんって呼んでいいよ?」
夏海「ま、まさか……売られちまうなんて」
このみ「ドナドナだねえ」
このみ「夏海ちゃんてからかうと面白いよね」
夏海「ウチは、からかう専門なんですけどね」
このみ「私、夏海ちゃんみたいな妹欲しいな」」
夏海「あー、どうぞどうど。遠慮なくもらってください」
このみ「えーいいの? じゃあ、ちょっと待ってね」
夏海「?」
このみ「……」
ピポパポ
このみ「あ、もしもし……このみです。あ、おばさん? 実は、夏海ちゃんを妹に欲しいんだけど……あ、大丈夫ですか? あ、はい、はい。大切にしますね」
ピッ
このみ「商談成立したよ」
夏海「んな、あほな!?」
このみ「今日からお姉ちゃんって呼んでいいよ?」
夏海「ま、まさか……売られちまうなんて」
このみ「ドナドナだねえ」
26: ◆/BueNLs5lw 2015/09/19(土) 23:14:03.13 ID:jkE4Sc2y0
13、
このみ「じゃあ、姉妹の契りを」
夏海「なにそれ」
このみ「もともといた姉を倒すの」
夏海「こ、こまちゃんを?」
このみ「そうよ。そうして、本当の姉妹になれるの」
夏海「で、でもこまちゃんは……でこピンするだけで涙目になるチョロ級でして」
このみ「何言ってるの。やるのやらないの? やるでしょ? はい、ゴー」
夏海「……うえい?」
このみ「ゴー」
このみ「じゃあ、姉妹の契りを」
夏海「なにそれ」
このみ「もともといた姉を倒すの」
夏海「こ、こまちゃんを?」
このみ「そうよ。そうして、本当の姉妹になれるの」
夏海「で、でもこまちゃんは……でこピンするだけで涙目になるチョロ級でして」
このみ「何言ってるの。やるのやらないの? やるでしょ? はい、ゴー」
夏海「……うえい?」
このみ「ゴー」
29: ◆/BueNLs5lw 2015/09/20(日) 10:16:53.56 ID:gXpvbrH2O
14、
夏海「ち、ちなみに、どうやって勝敗を決したらいいん?」
このみ「うーん、そうだね。腕相撲かな」
夏海「それ、姉ちゃん絶対負けるじゃん!」
このみ「私の妹になるならそれくらいはしてもらわないと」
夏海「出来レースだと知りながら、勝つなんて……」
このみ「できない? なんでも出来ちゃう夏海ちゃんにも、さすがにこんな外道なことはできないよね」
夏海「……うちに、できないことはない! 大人の階段登ってくるよ!」
このみ「じゃあ、勝負する際は小鞠ちゃんになんで勝負するか伝えてね」
夏海「おう!」
このみ(やだなあ、面白くなってきた……)
30: ◆/BueNLs5lw 2015/09/20(日) 10:29:23.39 ID:gXpvbrH2O
15、
越谷家
夏海「たのもー!」
母「うるさいわね! 帰ってきたら静かに手を洗いにいきなさい!」
夏海「はい! マイマザー!」
小鞠「夏海、お兄ちゃん眼鏡新しいのできたけど、紙眼鏡部屋に飾ってるっぽいよ。よっぽど嬉しかったんじゃない?」
夏海「え、マジで。へへ……はっ」
夏海「姉ちゃんの妹じゃないと言うことは、必然兄ちゃんの妹でもなくなるのか……」
夏海「く……しかし、もう後には引けない」
小鞠「なに、ぼっーとして」
夏海「姉ちゃん! 勝負だ!」
小鞠「はい?」
夏海「うちが勝ったら、うちは姉ちゃんの妹を止めて、このみ姉の妹になる!」
小鞠「はいい?」
夏海「うちの姉の座をかけて、うちといざ勝負!」
越谷家
夏海「たのもー!」
母「うるさいわね! 帰ってきたら静かに手を洗いにいきなさい!」
夏海「はい! マイマザー!」
小鞠「夏海、お兄ちゃん眼鏡新しいのできたけど、紙眼鏡部屋に飾ってるっぽいよ。よっぽど嬉しかったんじゃない?」
夏海「え、マジで。へへ……はっ」
夏海「姉ちゃんの妹じゃないと言うことは、必然兄ちゃんの妹でもなくなるのか……」
夏海「く……しかし、もう後には引けない」
小鞠「なに、ぼっーとして」
夏海「姉ちゃん! 勝負だ!」
小鞠「はい?」
夏海「うちが勝ったら、うちは姉ちゃんの妹を止めて、このみ姉の妹になる!」
小鞠「はいい?」
夏海「うちの姉の座をかけて、うちといざ勝負!」
31: ◆/BueNLs5lw 2015/09/20(日) 10:34:13.42 ID:gXpvbrH2O
16、
居間
小鞠「お母さーん、夏海の頭がおかしくなったみたい」
母「産んだときからよ、付き合ってあげな」
小鞠「はー……い。やれやれ」
夏海「さあ」
ゴン
小鞠「やればいいんでしょ」
コン
ガシッ
夏海「レディ、ゴー!」
居間
小鞠「お母さーん、夏海の頭がおかしくなったみたい」
母「産んだときからよ、付き合ってあげな」
小鞠「はー……い。やれやれ」
夏海「さあ」
ゴン
小鞠「やればいいんでしょ」
コン
ガシッ
夏海「レディ、ゴー!」
32: ◆/BueNLs5lw 2015/09/20(日) 10:47:47.89 ID:gXpvbrH2O
16、
ググッ
小鞠「ふんっ」
夏海「……」
小鞠「うりゃ!」
ググッ
夏海「……」
小鞠「まだまだあ!」
夏海(やばい、予想を上回る弱さ……)
小鞠「ふうん……っ」
夏海「えい」
小鞠「ひあっ」
コテ
ググッ
夏海「おお……」
小鞠「手加減なしかいっ」
夏海(むしろ手加減のオンパレードなんですが)
小鞠「事情はよく分かんないけど……い、嫌だから」
夏海「うん?」
小鞠「その……夏海が……妹じゃなくなるの……いなくなるのは……いやだもん……いやなの! わかった?!」
ガクンッ
夏海「あ」
バタン
小鞠「いよっしゃあ!」
夏海「……負けた」
小鞠「どうだどうだ! 私が姉なんだから……ん?」
夏海「……っ」カア
小鞠「あんた、顔赤いわよ。大丈夫?」
ピトッ
夏海「姉ちゃん……って」
小鞠「うん」
夏海「やっぱ姉ちゃんなんだな。すげえや」
ググッ
小鞠「ふんっ」
夏海「……」
小鞠「うりゃ!」
ググッ
夏海「……」
小鞠「まだまだあ!」
夏海(やばい、予想を上回る弱さ……)
小鞠「ふうん……っ」
夏海「えい」
小鞠「ひあっ」
コテ
ググッ
夏海「おお……」
小鞠「手加減なしかいっ」
夏海(むしろ手加減のオンパレードなんですが)
小鞠「事情はよく分かんないけど……い、嫌だから」
夏海「うん?」
小鞠「その……夏海が……妹じゃなくなるの……いなくなるのは……いやだもん……いやなの! わかった?!」
ガクンッ
夏海「あ」
バタン
小鞠「いよっしゃあ!」
夏海「……負けた」
小鞠「どうだどうだ! 私が姉なんだから……ん?」
夏海「……っ」カア
小鞠「あんた、顔赤いわよ。大丈夫?」
ピトッ
夏海「姉ちゃん……って」
小鞠「うん」
夏海「やっぱ姉ちゃんなんだな。すげえや」
33: ◆/BueNLs5lw 2015/09/20(日) 10:57:37.42 ID:gXpvbrH2O
17、
夏海「ということで、やっぱり越谷家の三女の座がうちにはお似合いだったね」
このみ「そっか、姉妹の絆が深まったようで良かった」
夏海「このみ姉は、妹とか欲しかったの?」
このみ「そりゃね。あんたら見てたらね」
このみ(それだけじゃ、ほんとはないんだけどなあ……)
つん
ぷにっ
夏海「にゃに」
このみ「ううん。可愛いなって思って」
夏海「そんなこと言ってくれるのこのみ姉くらですな」
このみ「じゃあ、私の特権にしちゃお」
夏海「褒めて伸びるタイプですん」
このみ「胸も?」
夏海「そ、そこはまだいっかなあ」
このみ「はーい、じゃおいおいね」
夏海「ということで、やっぱり越谷家の三女の座がうちにはお似合いだったね」
このみ「そっか、姉妹の絆が深まったようで良かった」
夏海「このみ姉は、妹とか欲しかったの?」
このみ「そりゃね。あんたら見てたらね」
このみ(それだけじゃ、ほんとはないんだけどなあ……)
つん
ぷにっ
夏海「にゃに」
このみ「ううん。可愛いなって思って」
夏海「そんなこと言ってくれるのこのみ姉くらですな」
このみ「じゃあ、私の特権にしちゃお」
夏海「褒めて伸びるタイプですん」
このみ「胸も?」
夏海「そ、そこはまだいっかなあ」
このみ「はーい、じゃおいおいね」
38: ◆/BueNLs5lw 2015/09/21(月) 23:31:40.68 ID:hN6J4C710
18、
宮内家
キュキュッ
ガキッ
一穂「あ……あー!」
トタタタ
れんげ「どうしたん!」
一穂「とほほ……」
れんげ「……お風呂壊したん」
一穂「そうなんだよねえ」
れんげ「ねえねえ、どうするん」
一穂「明日、業者の人来てもらうから……今日は……って、れんげ今日もめいっぱい遊んだんだよね」
れんげ「お風呂入れないん?」
一穂「よし……借りに行こう」
宮内家
キュキュッ
ガキッ
一穂「あ……あー!」
トタタタ
れんげ「どうしたん!」
一穂「とほほ……」
れんげ「……お風呂壊したん」
一穂「そうなんだよねえ」
れんげ「ねえねえ、どうするん」
一穂「明日、業者の人来てもらうから……今日は……って、れんげ今日もめいっぱい遊んだんだよね」
れんげ「お風呂入れないん?」
一穂「よし……借りに行こう」
39: ◆/BueNLs5lw 2015/09/21(月) 23:38:15.50 ID:hN6J4C710
越谷家
一穂「すいません、今日は」
雪子「別にかまわないわよ。今日は泊っていきなさい」
れんげ「……お泊り? お泊りなん?」
夏海「泊りだ! 枕投げだ!」
れんげ「投げるん! うち、枕投げるん!」
雪子「なに言ってんの。小鞠なんてもう寝てるんだから、あんたたち早く風呂入っちゃいなさい」
夏海「へいへーい。れんちょん、一緒に入る? 体洗ってやるよ」
一穂「ほんとー。そりゃ、助かるわ。れんげ、良かったねえ」
れんげ「うち、体くらい一人で洗えるのん。でも、そんなに言うなら一緒に入るん」
夏海「お一人様、お通ししまーす!!」
タタタッ
雪子「だから、静かにしなさいって言ってるでしょ?!」
夏海「は、はい母上様!」
一穂「すいません、今日は」
雪子「別にかまわないわよ。今日は泊っていきなさい」
れんげ「……お泊り? お泊りなん?」
夏海「泊りだ! 枕投げだ!」
れんげ「投げるん! うち、枕投げるん!」
雪子「なに言ってんの。小鞠なんてもう寝てるんだから、あんたたち早く風呂入っちゃいなさい」
夏海「へいへーい。れんちょん、一緒に入る? 体洗ってやるよ」
一穂「ほんとー。そりゃ、助かるわ。れんげ、良かったねえ」
れんげ「うち、体くらい一人で洗えるのん。でも、そんなに言うなら一緒に入るん」
夏海「お一人様、お通ししまーす!!」
タタタッ
雪子「だから、静かにしなさいって言ってるでしょ?!」
夏海「は、はい母上様!」
40: ◆/BueNLs5lw 2015/09/21(月) 23:49:01.91 ID:hN6J4C710
風呂
わしゃわしゃ
しゅっしゅ
夏海「お客さん、かゆい所ないですかー」
れんげ「ないん」
夏海「力加減いかがっすかー」
れんげ「絶妙なん。チップ渡すん」
夏海「はは、ありがたき幸せ! ……れんちょん、鏡、見てみー。鉄腕アトム」
れんげ「目、開けられないのん。ていうか、なんなんそれ」
夏海「なに、知らないのか。ジェネレーションギャップとはこういうことか」
れんげ「それより早く流して欲しいん、なっつん」
夏海「まて、もう少し角度をつけてやる」
しゅしゅっ
れんげ「目、開けたいん」
夏海「まてまて」
しゅしゅっ
れんげ「なっつん」
くるっ
夏海「うん?」
ぎゅっ
夏海「なんだ急に抱き着いて」
れんげ「真っ暗で怖いん。早く洗って欲しいん……」
夏海「げっ。それは悪かった。ほら、流すぞー」
ジャバアア
わしゃわしゃ
しゅっしゅ
夏海「お客さん、かゆい所ないですかー」
れんげ「ないん」
夏海「力加減いかがっすかー」
れんげ「絶妙なん。チップ渡すん」
夏海「はは、ありがたき幸せ! ……れんちょん、鏡、見てみー。鉄腕アトム」
れんげ「目、開けられないのん。ていうか、なんなんそれ」
夏海「なに、知らないのか。ジェネレーションギャップとはこういうことか」
れんげ「それより早く流して欲しいん、なっつん」
夏海「まて、もう少し角度をつけてやる」
しゅしゅっ
れんげ「目、開けたいん」
夏海「まてまて」
しゅしゅっ
れんげ「なっつん」
くるっ
夏海「うん?」
ぎゅっ
夏海「なんだ急に抱き着いて」
れんげ「真っ暗で怖いん。早く洗って欲しいん……」
夏海「げっ。それは悪かった。ほら、流すぞー」
ジャバアア
41: ◆/BueNLs5lw 2015/09/21(月) 23:57:31.57 ID:hN6J4C710
パチ
れんげ「全く、お風呂で遊ぶなんて子どもなんな」
夏海「お前に言われたくはないが」
れんげ「次はうちの番」
夏海「え、うちはいいって」
れんげ「さっきの仕返し」
夏海「仕返し言うとるがな」
れんげ「じゃなかった、恩返し」
夏海「普通に頼む」
れんげ「体洗うだけなん。大げさなんな」
シャコシャコ
アワアワ
夏海「じゃあ、お任せしますー……」
れんげ「ぷぷーい……ほんとは、後ろから洗うと見せかけてこしょこしょする作戦なん」
夏海「……」
れんげ「はっ、しまった」
夏海「……ほお」
れんげ「って言うのは、何かの冗談なん」
れんげ「全く、お風呂で遊ぶなんて子どもなんな」
夏海「お前に言われたくはないが」
れんげ「次はうちの番」
夏海「え、うちはいいって」
れんげ「さっきの仕返し」
夏海「仕返し言うとるがな」
れんげ「じゃなかった、恩返し」
夏海「普通に頼む」
れんげ「体洗うだけなん。大げさなんな」
シャコシャコ
アワアワ
夏海「じゃあ、お任せしますー……」
れんげ「ぷぷーい……ほんとは、後ろから洗うと見せかけてこしょこしょする作戦なん」
夏海「……」
れんげ「はっ、しまった」
夏海「……ほお」
れんげ「って言うのは、何かの冗談なん」
42: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 00:05:25.88 ID:7xDrI19W0
カポン
ゴトンゴトン
れんげ「……60、61、62」
夏海「れんちょん、電車の音が聞こえるぞ」
れんげ「63、64……」
ゴトンゴトン
夏海「なんで、あんなに遠いのに聞こえるんだろうなあ。不思議だ」
れんげ「……55、56」
夏海「67、68、69」
れんげ「70、71……なっつん!」
夏海「ごめんごめん」
れんげ「こうなったら、なっつんが途中で割り込めないようにしてやるん」
夏海「?」
れんげ「7×8+1、9×6+4、12×5-1……」
夏海「……は?」
ゴトンゴトン
れんげ「……60、61、62」
夏海「れんちょん、電車の音が聞こえるぞ」
れんげ「63、64……」
ゴトンゴトン
夏海「なんで、あんなに遠いのに聞こえるんだろうなあ。不思議だ」
れんげ「……55、56」
夏海「67、68、69」
れんげ「70、71……なっつん!」
夏海「ごめんごめん」
れんげ「こうなったら、なっつんが途中で割り込めないようにしてやるん」
夏海「?」
れんげ「7×8+1、9×6+4、12×5-1……」
夏海「……は?」
43: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 00:09:37.71 ID:7xDrI19W0
夏海の部屋
れんげ「ほかほかしたん」ホクホク
夏海「あれで100までって、れんちょん何者だよ」
れんげ「うち、最近掛け算できるようになったん。足し算するだけなん」
夏海「9×9もやらんうちから……反則過ぎる」
れんげ「なっつん、なっつん!」
夏海「うん?」
れんげ「枕投げ……したいん!」
夏海「あー、でも監視の目が……」
れんげ「……」キラキラ
夏海「……はあ」
れんげ「……」キラキラ
夏海「じゃあ、かるーくな」
れんげ「うん!」
れんげ「ほかほかしたん」ホクホク
夏海「あれで100までって、れんちょん何者だよ」
れんげ「うち、最近掛け算できるようになったん。足し算するだけなん」
夏海「9×9もやらんうちから……反則過ぎる」
れんげ「なっつん、なっつん!」
夏海「うん?」
れんげ「枕投げ……したいん!」
夏海「あー、でも監視の目が……」
れんげ「……」キラキラ
夏海「……はあ」
れんげ「……」キラキラ
夏海「じゃあ、かるーくな」
れんげ「うん!」
44: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 00:20:11.47 ID:7xDrI19W0
数十分後
夏海「疲れたー」
バタ
れんげ「……」ウトウト
夏海「眠いの?」
れんげ「……大丈夫なん」ウトウト
夏海「もう寝ようぜ」
れんげ「ん……」ゴシ
夏海「ゼロ距離枕投げの勝負は後日に持ち越しだ」
れんげ「……」コテン
夏海「おりょ?」
れんげ「すぴー……」
夏海「っしょ」
グイっ
ズルズル
夏海「おわ、重たいっ……いつの間にこんなに太った」
れんげ「すぴー……」
ボフっ
カチカチ
夏海「おやすー」
れんげ「すぴー……」
夏海「疲れたー」
バタ
れんげ「……」ウトウト
夏海「眠いの?」
れんげ「……大丈夫なん」ウトウト
夏海「もう寝ようぜ」
れんげ「ん……」ゴシ
夏海「ゼロ距離枕投げの勝負は後日に持ち越しだ」
れんげ「……」コテン
夏海「おりょ?」
れんげ「すぴー……」
夏海「っしょ」
グイっ
ズルズル
夏海「おわ、重たいっ……いつの間にこんなに太った」
れんげ「すぴー……」
ボフっ
カチカチ
夏海「おやすー」
れんげ「すぴー……」
45: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 00:30:37.46 ID:7xDrI19W0
19、
越谷家
ガラガラ
ひかげ「ういっす」
トタトタ―ピタっ
夏海「やだ」
ひかげ「いや、まだ何も言ってないんだが」
夏海「ウチ、これから蛍ん家行くから」
ひかげ「そこを何とか」
夏海「どうせ、またろくでもないことだろ」
ひかげ「お前が言う台詞じゃないな」
夏海「で、なんなのさ」
ひかげ「……」
ザザっ
ゴンっ
夏海「しょっぱなで、伝家の宝刀の土下座を使うあたり……また、やばそうなネタを持ってきたな」
ひかげ「じ、実は……」
越谷家
ガラガラ
ひかげ「ういっす」
トタトタ―ピタっ
夏海「やだ」
ひかげ「いや、まだ何も言ってないんだが」
夏海「ウチ、これから蛍ん家行くから」
ひかげ「そこを何とか」
夏海「どうせ、またろくでもないことだろ」
ひかげ「お前が言う台詞じゃないな」
夏海「で、なんなのさ」
ひかげ「……」
ザザっ
ゴンっ
夏海「しょっぱなで、伝家の宝刀の土下座を使うあたり……また、やばそうなネタを持ってきたな」
ひかげ「じ、実は……」
46: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 00:35:49.40 ID:7xDrI19W0
数分後
夏海「彼氏ができたって……なんで、れんちょんにそんな嘘をつく必要があるのかわからん」
ひかげ「その場の勢いだったんだよ。ノリだよ、流れだよ」
夏海「で、今日一日、ウチに彼氏役になれって?」
ひかげ「後生だ! お前しか頼めるやつがいない!」
夏海「それは、どういう意味かそこんとこ詳しく」
ひかげ「理由とかいいから、れんちょんに今すぐ連れてくるって言っちゃったからっ」
夏海「つってもさ、普通に行ってももろばれすると思うんだ」
ひかげ「……」パチン
ススっ
このみ「はあい」
夏海「げえ」
このみ「何よ、げえって」
夏海(この二人が揃うとろくなことがない……)
夏海「彼氏ができたって……なんで、れんちょんにそんな嘘をつく必要があるのかわからん」
ひかげ「その場の勢いだったんだよ。ノリだよ、流れだよ」
夏海「で、今日一日、ウチに彼氏役になれって?」
ひかげ「後生だ! お前しか頼めるやつがいない!」
夏海「それは、どういう意味かそこんとこ詳しく」
ひかげ「理由とかいいから、れんちょんに今すぐ連れてくるって言っちゃったからっ」
夏海「つってもさ、普通に行ってももろばれすると思うんだ」
ひかげ「……」パチン
ススっ
このみ「はあい」
夏海「げえ」
このみ「何よ、げえって」
夏海(この二人が揃うとろくなことがない……)
47: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 00:41:00.52 ID:7xDrI19W0
このみ「メイク道具と、カツラと、眼鏡君の服借りてきたよ」
ひかげ「さすが!」
このみ「こういう時だけ、頼るんだから。でも、なんでもするって約束……忘れないでね?」
ひかげ「……は、はい」
夏海「あの、その金髪のは」
このみ「これ、被るの」
夏海「……あの、こういうのは駄菓子屋が似合うと思うんだ」
ひかげ「だめ。あれは、絶対断るから。というか、れんげが匂いでわかっちゃうから」
夏海「イヌかい……」
このみ「はい、じゃ始めようか」
ひかげ「さすが!」
このみ「こういう時だけ、頼るんだから。でも、なんでもするって約束……忘れないでね?」
ひかげ「……は、はい」
夏海「あの、その金髪のは」
このみ「これ、被るの」
夏海「……あの、こういうのは駄菓子屋が似合うと思うんだ」
ひかげ「だめ。あれは、絶対断るから。というか、れんげが匂いでわかっちゃうから」
夏海「イヌかい……」
このみ「はい、じゃ始めようか」
48: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 00:51:54.46 ID:7xDrI19W0
このみ「髪をしっかり止めて……」
夏海「……」
このみ「固めて」
夏海「はあ……」
ひかげ「後で、なんでもするからさ」
夏海「じゃ、駄菓子奢って」
ひかげ「そんなんでいいの?」
夏海「うん」
このみ「ちょっとまゆげきりっとさせて。まつげふせて」
夏海「へーい」
このみ「ふんふん♪」
ひかげ「なんか楽しそうだね」
このみ「楽しいよー?」
夏海「でもさでもさ、中一の彼氏ってどうなの高校生的に」
ひかげ「……」
このみ「……」
ひかげ「あり?」
このみ「ありだと思う」
夏海「……」
このみ「ま、年は偽ればいいから」
夏海「さらっと言うない」
夏海「……」
このみ「固めて」
夏海「はあ……」
ひかげ「後で、なんでもするからさ」
夏海「じゃ、駄菓子奢って」
ひかげ「そんなんでいいの?」
夏海「うん」
このみ「ちょっとまゆげきりっとさせて。まつげふせて」
夏海「へーい」
このみ「ふんふん♪」
ひかげ「なんか楽しそうだね」
このみ「楽しいよー?」
夏海「でもさでもさ、中一の彼氏ってどうなの高校生的に」
ひかげ「……」
このみ「……」
ひかげ「あり?」
このみ「ありだと思う」
夏海「……」
このみ「ま、年は偽ればいいから」
夏海「さらっと言うない」
49: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 01:09:25.82 ID:7xDrI19W0
数十分後
このみ「でーきた」
ひかげ「おー、男前じゃん」
このみ「かっこいいよ、夏海ちゃん」
ひかげ「これなら騙せる」
このみ「ひかげちゃんの用事が済んだら、私とデート行こうよ」
夏海「……誰これ?」
ひかげ「誰って、夏海じゃん」
夏海「……」
ペタペタ
夏海「めっちゃイケメンじゃん! えー!? えー!? すっご!? うちって、兄ちゃんに似てやっぱイケメンの素質があったんだ」
このみ「確実にれんげちゃんは騙せるよ」
夏海「このみ姉すげー!」
ダキっ
このみ「わっ」
ひかげ「仕草とか喋り方とかはそのまんまで、ちょっと声低くしてみ」
夏海「あー、あー……我々は宇宙人だ」
ひかげ「そんな感じでいこう」
このみ「もお、いつまで抱き着いてるの」
夏海「ごめんごめん」
パっ
このみ「……もう」
ひかげ「さ、蛍ちゃん家に行くぞ」
夏海「っしゃあ!」
このみ「でーきた」
ひかげ「おー、男前じゃん」
このみ「かっこいいよ、夏海ちゃん」
ひかげ「これなら騙せる」
このみ「ひかげちゃんの用事が済んだら、私とデート行こうよ」
夏海「……誰これ?」
ひかげ「誰って、夏海じゃん」
夏海「……」
ペタペタ
夏海「めっちゃイケメンじゃん! えー!? えー!? すっご!? うちって、兄ちゃんに似てやっぱイケメンの素質があったんだ」
このみ「確実にれんげちゃんは騙せるよ」
夏海「このみ姉すげー!」
ダキっ
このみ「わっ」
ひかげ「仕草とか喋り方とかはそのまんまで、ちょっと声低くしてみ」
夏海「あー、あー……我々は宇宙人だ」
ひかげ「そんな感じでいこう」
このみ「もお、いつまで抱き着いてるの」
夏海「ごめんごめん」
パっ
このみ「……もう」
ひかげ「さ、蛍ちゃん家に行くぞ」
夏海「っしゃあ!」
50: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 01:15:36.70 ID:7xDrI19W0
一条家
ピンポーン
蛍「はーい」
ガチャ
ひかげ「おっす」
夏海「めっす」
ドスっ
夏海「うっ……」
ひかげ(くだらんギャグをはさむなって。ばれるだろ)ボソボソ
夏海(ご、ごめん体が勝手に)ボソボソ
蛍「ひかげ先輩……?」
ひかげ「あ、れんげいる? 連れてきたからって言ったらわかる」
蛍「は、はあ。ちなみに、その方は?」
夏海(あれ、蛍も分かってない)
ひかげ「彼氏!」ドンっ
蛍「え、ええ?!」
ピンポーン
蛍「はーい」
ガチャ
ひかげ「おっす」
夏海「めっす」
ドスっ
夏海「うっ……」
ひかげ(くだらんギャグをはさむなって。ばれるだろ)ボソボソ
夏海(ご、ごめん体が勝手に)ボソボソ
蛍「ひかげ先輩……?」
ひかげ「あ、れんげいる? 連れてきたからって言ったらわかる」
蛍「は、はあ。ちなみに、その方は?」
夏海(あれ、蛍も分かってない)
ひかげ「彼氏!」ドンっ
蛍「え、ええ?!」
51: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 01:19:59.46 ID:7xDrI19W0
夏海(ほたるん……攻略!)
蛍「えと、えと……」
ひかげ「ま、東京にいれば、彼氏の二人や三人ですぐにできちゃうんだな、これが」
夏海(よく言うよ)
トタタっ
小鞠「蛍? どうかした?」
蛍「あ、小鞠先輩っ……ひ、ひかげさんが」
小鞠「ひか姉が、どうしたの……よ?」
ピタっ
小鞠「……が」
ひかげ「紹介しよう! 彼氏の……な、夏次郎君だ」
小鞠「夏、次郎……?」ジっ
夏海(……な、なんでそんなにじっと見るんだ、姉ちゃん)ドキっ
トタタタ
れんげ「みんな、どしたん」
蛍「えと、えと……」
ひかげ「ま、東京にいれば、彼氏の二人や三人ですぐにできちゃうんだな、これが」
夏海(よく言うよ)
トタタっ
小鞠「蛍? どうかした?」
蛍「あ、小鞠先輩っ……ひ、ひかげさんが」
小鞠「ひか姉が、どうしたの……よ?」
ピタっ
小鞠「……が」
ひかげ「紹介しよう! 彼氏の……な、夏次郎君だ」
小鞠「夏、次郎……?」ジっ
夏海(……な、なんでそんなにじっと見るんだ、姉ちゃん)ドキっ
トタタタ
れんげ「みんな、どしたん」
55: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 10:42:37.83 ID:7xDrI19W0
ひかげ「お、来たなれんげ」
れんげ「……」ジっ
ひかげ「ほら、いただろ彼氏」
夏海「あ、ごほんっ……夏次郎です」
れんげ「どんな馬の骨つれてくるかと思ったん……合格なん」グッ
ひかげ「いやー、私向こうじゃもてまくりだからさッ」
夏海(おいおい)
小鞠「……」ジッ
夏海「な、何?」
小鞠「いえ、兄によく似てるなと思って……」
ひかげ「そ、そうかな」
夏海「そ、そうだ。ぼ、僕は眼鏡のお兄さんなんて知らない」
小鞠「なんで眼鏡だって知ってるんですか」
ひかげ(おいいい!)
夏海(ごみいいん!)
ひかげ「私がたまにこっちのこと話すんだよ。夏次郎に似てるって紹介したんだ」
夏海(ナイス機転ッ)
蛍「あ、せっかくなのでアイス食べていきません?」
ひかげ「え、まじで! じゃ、お言葉に甘えて」
夏海(ちょ、長居は無用じゃん)
ひかげ(アイス食ったら帰るよ)
夏海(こ、こいつ調子に乗り追って……)
れんげ「夏にい、夏にい」
ぐいぐい
れんげ「案内するん」
ぎゅッ
夏海「……」
夏海(なんか、懐かしい)
れんげ「……」ジっ
ひかげ「ほら、いただろ彼氏」
夏海「あ、ごほんっ……夏次郎です」
れんげ「どんな馬の骨つれてくるかと思ったん……合格なん」グッ
ひかげ「いやー、私向こうじゃもてまくりだからさッ」
夏海(おいおい)
小鞠「……」ジッ
夏海「な、何?」
小鞠「いえ、兄によく似てるなと思って……」
ひかげ「そ、そうかな」
夏海「そ、そうだ。ぼ、僕は眼鏡のお兄さんなんて知らない」
小鞠「なんで眼鏡だって知ってるんですか」
ひかげ(おいいい!)
夏海(ごみいいん!)
ひかげ「私がたまにこっちのこと話すんだよ。夏次郎に似てるって紹介したんだ」
夏海(ナイス機転ッ)
蛍「あ、せっかくなのでアイス食べていきません?」
ひかげ「え、まじで! じゃ、お言葉に甘えて」
夏海(ちょ、長居は無用じゃん)
ひかげ(アイス食ったら帰るよ)
夏海(こ、こいつ調子に乗り追って……)
れんげ「夏にい、夏にい」
ぐいぐい
れんげ「案内するん」
ぎゅッ
夏海「……」
夏海(なんか、懐かしい)
56: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 10:59:49.52 ID:7xDrI19W0
トタトタ
れんげ「なあなあ」
夏海「うん?」
れんげ「夏にいは、ひか姉のいったいどこに惚れたん」
蛍「あ、私も気になります」
ひかげ「……」
クルッ
ひかげ(なんか言え)
夏海(無茶苦茶言うなよ)
ひかげ(なんでもいいから、私の好きなとこ言っておけばいいんだ)
夏海(ない。それに、気にしたこともないのに、急に出るかい)
小鞠「でも、これって本人の前だとけっこう答えにくい質問だよね」
夏海(姉ちゃん、ナイスフォロー!)
れんげ「でも、知りたいん」キラキラ
夏海(ぬはッ、純粋な好奇心には勝てん)
夏海「えっと、ひかげの……」
ひかげ(早く終われ……)
夏海「なんだかんだ言って、相手に合わせてくれる優しい所が好きかな……」
ひかげ「……」カア
ひかげ(何、真面目に答えとんじゃい!)
夏海「あと、若干クズなところ」
れんげ「よく分かってるんな」
れんげ「なあなあ」
夏海「うん?」
れんげ「夏にいは、ひか姉のいったいどこに惚れたん」
蛍「あ、私も気になります」
ひかげ「……」
クルッ
ひかげ(なんか言え)
夏海(無茶苦茶言うなよ)
ひかげ(なんでもいいから、私の好きなとこ言っておけばいいんだ)
夏海(ない。それに、気にしたこともないのに、急に出るかい)
小鞠「でも、これって本人の前だとけっこう答えにくい質問だよね」
夏海(姉ちゃん、ナイスフォロー!)
れんげ「でも、知りたいん」キラキラ
夏海(ぬはッ、純粋な好奇心には勝てん)
夏海「えっと、ひかげの……」
ひかげ(早く終われ……)
夏海「なんだかんだ言って、相手に合わせてくれる優しい所が好きかな……」
ひかげ「……」カア
ひかげ(何、真面目に答えとんじゃい!)
夏海「あと、若干クズなところ」
れんげ「よく分かってるんな」
57: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 11:05:41.06 ID:7xDrI19W0
ぺろぺろ
ひかげ「うまし……」
夏海「それ、チョコ? うちにもちょうだい」
ひかげ「えー、いいけど。はい」
ヒョイ
パクッ
ひかげ「おまッ、ちょ、とりすぎ」
夏海「……上手いッ」
蛍「……な、ナチュラルにイチャイチャ」
小鞠「都会の人は進んでるね……」ペロペロ
れんげ「ちょっと寂しい気もするんな」ペロペロ
ひかげ(はッ、しまったいつもノリでやってしまった)
夏海(いや、これくらい仲良いところ見せておいたら、もう疑うこともないじゃん)
ひかげ(確かに)
れんげ「ちゅーはしたん?」
小鞠「ぶッ、ごほごほッ」
蛍「先輩大丈夫ですかッ」
サスサス
58: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 11:16:16.74 ID:7xDrI19W0
ひかげ「ませがきめ……」
夏海「したよ」
ひかげ「ぶふッ……」
蛍「へえ……」
小鞠「す、すごい……」
ひかげ(ちょ、夏海……)
夏海(こうなったら、いくところまでいこうッ)
ひかげ(くッ……)
れんげ「なんでするん?」
夏海「……」
ひかげ「……」
蛍「れ、れんちょんあんまり込み合った話は」
小鞠「そ、そうだよ。あんまり困らせちゃだめだよ」
れんげ「……これがラストなん。これが答えれたら、ひか姉を安心してゆだねられるん」
ひかげ「れ、れんげ。そういうのは、小学生にはまだ早いから」
れんげ「ひか姉は口はさまないでなん。うちは、夏にいに聞いてるのん」
ひかげ(姑かお前は)
夏海「……えっと」
夏海(つまり、この問いしだいでは認められないってことか。ここまで来たら後には引けないぜ……)
夏海「したよ」
ひかげ「ぶふッ……」
蛍「へえ……」
小鞠「す、すごい……」
ひかげ(ちょ、夏海……)
夏海(こうなったら、いくところまでいこうッ)
ひかげ(くッ……)
れんげ「なんでするん?」
夏海「……」
ひかげ「……」
蛍「れ、れんちょんあんまり込み合った話は」
小鞠「そ、そうだよ。あんまり困らせちゃだめだよ」
れんげ「……これがラストなん。これが答えれたら、ひか姉を安心してゆだねられるん」
ひかげ「れ、れんげ。そういうのは、小学生にはまだ早いから」
れんげ「ひか姉は口はさまないでなん。うちは、夏にいに聞いてるのん」
ひかげ(姑かお前は)
夏海「……えっと」
夏海(つまり、この問いしだいでは認められないってことか。ここまで来たら後には引けないぜ……)
59: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 11:36:22.34 ID:7xDrI19W0
蛍・小鞠「……」ゴク
夏海「……ごほん」
ひかげ(な、何を言うつもりだ……)
夏海(任せろ! ひか姉!)
夏海「こうやって、誰かに手で触ったり話しかけたり」
ポンポン
れんげ「……ぬ」
夏海「ってのは誰にでもできるだろ?」
れんげ「うん」
夏海「でもキスって、誰にでもできることじゃないだろ? そりゃ、挨拶とかでする人は別だけど。僕は、そういう風にひかげが特別だってことを知って欲しいからするんだよ」
ひかげ(くせえ……)
れんげ「……参ったんな。そんな照れもなく言われたんじゃ、認めるしかないん」
パチパチ
夏海「ありがとう」
スッ
れんげ「……」
スッ
ギュ
夏海「……ごほん」
ひかげ(な、何を言うつもりだ……)
夏海(任せろ! ひか姉!)
夏海「こうやって、誰かに手で触ったり話しかけたり」
ポンポン
れんげ「……ぬ」
夏海「ってのは誰にでもできるだろ?」
れんげ「うん」
夏海「でもキスって、誰にでもできることじゃないだろ? そりゃ、挨拶とかでする人は別だけど。僕は、そういう風にひかげが特別だってことを知って欲しいからするんだよ」
ひかげ(くせえ……)
れんげ「……参ったんな。そんな照れもなく言われたんじゃ、認めるしかないん」
パチパチ
夏海「ありがとう」
スッ
れんげ「……」
スッ
ギュ
60: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 11:43:18.44 ID:7xDrI19W0
帰り道
夏海「あー……疲れたー」
ひかげ「いやあ、ほんと助かったよ。これからも頼むよ、マジで」
夏海「やだよ、もう彼氏と別れたことにしといてくれよ」
ひかげ「そんな冷たいこと言うなって。あ、肩でもおもみしましょうか」
モミモミ
夏海「ひか姉って、そういうの得意だよねえ」
ひかげ「なんのことだよ」
夏海「べっつにー……あ」
このみ「お疲れー。どうだったー?」
ひかげ「いやあ、お陰さまで窮地を脱しました! ありがとうごぜえます!」
このみ「いーえの」
夏海「ふわあ……」
このみ「ひかげちゃんに何をお願いしよっかなあ……」
ひかげ「うおッ……忘れてた」
夏海「都合いいな」
このみ「それじゃあ、夏次郎君をちょっと貸して欲しいなあ」
ひかげ「あ、どーぞどーぞ! って、そんなんでいいの?」
このみ「うん」
夏海「あー……疲れたー」
ひかげ「いやあ、ほんと助かったよ。これからも頼むよ、マジで」
夏海「やだよ、もう彼氏と別れたことにしといてくれよ」
ひかげ「そんな冷たいこと言うなって。あ、肩でもおもみしましょうか」
モミモミ
夏海「ひか姉って、そういうの得意だよねえ」
ひかげ「なんのことだよ」
夏海「べっつにー……あ」
このみ「お疲れー。どうだったー?」
ひかげ「いやあ、お陰さまで窮地を脱しました! ありがとうごぜえます!」
このみ「いーえの」
夏海「ふわあ……」
このみ「ひかげちゃんに何をお願いしよっかなあ……」
ひかげ「うおッ……忘れてた」
夏海「都合いいな」
このみ「それじゃあ、夏次郎君をちょっと貸して欲しいなあ」
ひかげ「あ、どーぞどーぞ! って、そんなんでいいの?」
このみ「うん」
61: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 11:56:26.22 ID:7xDrI19W0
テクテク
夏海「このみさんや、このみさんや。どこへ行かれるんですか」
ニギッ
このみ「別に決まってるわけじゃないんだけどー、もう少し夏次郎君を堪能したいなあって」
夏海「ま、まさか」
このみ「うん?」
夏海「うちに惚れた? なーんて」
このみ「え、なんで分かったの?」
夏海「……」ピタッ
このみ「けっこう、ポーカーフェイスだったのに。すごいねえ」
夏海「ままたまたうちをからかうつもりなんでしょ」
このみ「そんなことないよお? 乙女系も好きだけど、こっちもかっこよくて好きかな」
夏海「このみ姉……何言ってんのさ、まったく」
このみ(今のなっつんには狼少年と同じかー……)
夏海「じゃあ、家に帰るまで彼氏役しましょうかね」
このみ「ありがとう」ニコ
ぎゅッ
夏海「うん?」
このみ「恋人繋ぎって言うんだよ」
夏海「へー」
このみ(今はこれでいっかあ)
おわり
夏海「このみさんや、このみさんや。どこへ行かれるんですか」
ニギッ
このみ「別に決まってるわけじゃないんだけどー、もう少し夏次郎君を堪能したいなあって」
夏海「ま、まさか」
このみ「うん?」
夏海「うちに惚れた? なーんて」
このみ「え、なんで分かったの?」
夏海「……」ピタッ
このみ「けっこう、ポーカーフェイスだったのに。すごいねえ」
夏海「ままたまたうちをからかうつもりなんでしょ」
このみ「そんなことないよお? 乙女系も好きだけど、こっちもかっこよくて好きかな」
夏海「このみ姉……何言ってんのさ、まったく」
このみ(今のなっつんには狼少年と同じかー……)
夏海「じゃあ、家に帰るまで彼氏役しましょうかね」
このみ「ありがとう」ニコ
ぎゅッ
夏海「うん?」
このみ「恋人繋ぎって言うんだよ」
夏海「へー」
このみ(今はこれでいっかあ)
おわり
62: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 11:57:38.24 ID:7xDrI19W0
このみendでごめんね
好きなんだ
こんな短編ssにお付き合いどうも
好きなんだ
こんな短編ssにお付き合いどうも
64: ◆/BueNLs5lw 2015/09/22(火) 12:07:52.84 ID:7xDrI19W0
完結です。
ストーリーって言うストーリーがあったわけじゃないけど。
もちっとエロくしたかったけど、
この子達じゃ無理だったのん
ストーリーって言うストーリーがあったわけじゃないけど。
もちっとエロくしたかったけど、
この子達じゃ無理だったのん
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 12:23:22.46 ID:ooDeTtvX0
おつなのん
書いてくれてありがとう
書いてくれてありがとう
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 15:33:14.83 ID:cVSWw8FGo
乙
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 22:06:49.41 ID:V1C8ush90
良かった乙
こういうのまた頼む
こういうのまた頼む
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1442411881/
Entry ⇒ 2015.09.30 | Category ⇒ のんのんびより | Comments (0)
ジン「どこへ行く?」ウォッカ「パーティー用の食材を仕入れに」
1: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/27(日) 17:34:24.09 ID:g6P9fOuG0
過去スレ
ジン「ウオッカ、花見をするぞ」ウオッカ「へい、兄貴!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427643014/
ウォッカ「兄貴、オレンジデーって何なんですかい?」ジン「あぁ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427897919/
ジン「何をしている?」ウォッカ「魚料理のレシピを調べてやして」カタカタ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428339299/
ジン「弁当男子を目指すだと?」ウォッカ「へい、兄貴」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1441379057/
ジン「ウオッカ、花見をするぞ」ウオッカ「へい、兄貴!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427643014/
ウォッカ「兄貴、オレンジデーって何なんですかい?」ジン「あぁ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427897919/
ジン「何をしている?」ウォッカ「魚料理のレシピを調べてやして」カタカタ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428339299/
ジン「弁当男子を目指すだと?」ウォッカ「へい、兄貴」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1441379057/
2: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/27(日) 17:35:18.87 ID:g6P9fOuG0
――10月31日・午前9時・黒の組織のアジト――
ジン「パーティー? ……そんな予定があるなんざ、聞いてねーぞ」
ウォッカ「あぁ、いえ……俺達じゃなくて、バーボンですよ」
ウォッカ「今日は、ハロウィンとかいうイベントがある日でしょ?」
ウォッカ「バーボンのバイト先の喫茶店を、常連の客やガキ共が貸し切りにして」
ウォッカ「15人ぐらいでパーティーをやるらしくて」
ジン「……で? 何故お前が食材を仕入れに行くんだ?」
ウォッカ「そいつはですねぇ……」
ジン「パーティー? ……そんな予定があるなんざ、聞いてねーぞ」
ウォッカ「あぁ、いえ……俺達じゃなくて、バーボンですよ」
ウォッカ「今日は、ハロウィンとかいうイベントがある日でしょ?」
ウォッカ「バーボンのバイト先の喫茶店を、常連の客やガキ共が貸し切りにして」
ウォッカ「15人ぐらいでパーティーをやるらしくて」
ジン「……で? 何故お前が食材を仕入れに行くんだ?」
ウォッカ「そいつはですねぇ……」
3: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/27(日) 17:41:21.70 ID:g6P9fOuG0
~回想・20分前~
ウォッカ「買い出し? 俺がか?」
安室『ええ。申し訳ないんですが、頼めませんか?』
安室『オーナーや看板娘の梓さんが、風邪で寝込んでしまって……』
安室『他のスタッフさんも、今日は都合が付かなかったので、店は僕一人なんです』フゥ…
安室『店が貸し切りになるのは昼からの予定ですが』
安室『それまでは、僕だけでお客さんの応対をしなければならないので』
安室『店を空けられず、買い物に行けないんですよ』
ウォッカ「買い出し? 俺がか?」
安室『ええ。申し訳ないんですが、頼めませんか?』
安室『オーナーや看板娘の梓さんが、風邪で寝込んでしまって……』
安室『他のスタッフさんも、今日は都合が付かなかったので、店は僕一人なんです』フゥ…
安室『店が貸し切りになるのは昼からの予定ですが』
安室『それまでは、僕だけでお客さんの応対をしなければならないので』
安室『店を空けられず、買い物に行けないんですよ』
4: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/27(日) 17:42:51.87 ID:g6P9fOuG0
ウォッカ「パーティーがあるって分かってんなら、仕入れの時に材料を注文してんじゃねーのか?」
安室『普通はそうなんですけど……』
安室『昨日の夕方、突然「貸し切りにしてほしい」と子供達に頼まれてしまったので』
安室『業者への注文が間に合わなくて……』フゥ
安室『それで今日、店が暇になった時を狙って、僕が買いに行くことになってたんですが……』
ウォッカ「そうか……そりゃ大変だな」
安室『普通はそうなんですけど……』
安室『昨日の夕方、突然「貸し切りにしてほしい」と子供達に頼まれてしまったので』
安室『業者への注文が間に合わなくて……』フゥ
安室『それで今日、店が暇になった時を狙って、僕が買いに行くことになってたんですが……』
ウォッカ「そうか……そりゃ大変だな」
5: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/27(日) 17:43:54.98 ID:g6P9fOuG0
ウォッカ「――――分かった。何を買えばいいか、メールでリストを送ってくれ」
安室『ありがとうございます、助かりますよ。そっちも仕事中なのに、すみません』
ウォッカ「気にすんな、今日はデスクワークがメインだったんで」
ウォッカ「ちょっと動きてぇと思ってたところだからな」
安室『あ……お客さんが来たので、切りますね』
安室『30分以内には、買い物リストをメールで送ります』
ウォッカ「あぁ、頼む」
安室『では……』
プツッ
~回想終了~
安室『ありがとうございます、助かりますよ。そっちも仕事中なのに、すみません』
ウォッカ「気にすんな、今日はデスクワークがメインだったんで」
ウォッカ「ちょっと動きてぇと思ってたところだからな」
安室『あ……お客さんが来たので、切りますね』
安室『30分以内には、買い物リストをメールで送ります』
ウォッカ「あぁ、頼む」
安室『では……』
プツッ
~回想終了~
6: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/27(日) 17:44:45.09 ID:g6P9fOuG0
ウォッカ「……ってワケでして」
ジン「なるほどな。そういうことか」
ウォッカ「じゃあ俺、ちょっと行ってきやすんで」
ジン「……おい。待て、ウォッカ」
ウォッカ「へい、何でしょう?」
ジン「そんな大人数が食う分の材料を、お前一人で運ぶのはキツイだろうが。俺も行く」
ウォッカ「え……良いんですかい?」
ジン「あぁ。今日はシューティングルームに籠もるぐらいしか、することがなかったからな」
ジン「なるほどな。そういうことか」
ウォッカ「じゃあ俺、ちょっと行ってきやすんで」
ジン「……おい。待て、ウォッカ」
ウォッカ「へい、何でしょう?」
ジン「そんな大人数が食う分の材料を、お前一人で運ぶのはキツイだろうが。俺も行く」
ウォッカ「え……良いんですかい?」
ジン「あぁ。今日はシューティングルームに籠もるぐらいしか、することがなかったからな」
7: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/27(日) 17:45:29.47 ID:g6P9fOuG0
ジン「それにお前は、車と店を何度も往復するのが面倒だからと」
ジン「買ってきた食材を一度に全部運ぼうとして、落としかねん」
ウォッカ「は、はぁ……」
ジン「バーボンからメールは来たのか?」
ウォッカ「いえ、それはまだ……」
ピロリン♪ You’ve got a mail!!
ウォッカ「あ……届きやしたぜ、兄貴」
ジン「よし。時間が惜しい、さっさと行くぞ」
ウォッカ「へい!」
ジン「買ってきた食材を一度に全部運ぼうとして、落としかねん」
ウォッカ「は、はぁ……」
ジン「バーボンからメールは来たのか?」
ウォッカ「いえ、それはまだ……」
ピロリン♪ You’ve got a mail!!
ウォッカ「あ……届きやしたぜ、兄貴」
ジン「よし。時間が惜しい、さっさと行くぞ」
ウォッカ「へい!」
16: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:24:52.96 ID:dLVOcciY0
――午前10時・某イオン――
ウォッカ「うわぁ~……ハロウィン関連のグッズ売り場、すげぇ人ですね」
ジン「日本でも、ハロウィンが年中行事の一つとして定着しつつあるからな」
ジン「おっと。食材を仕入れる前に、こいつをチャージしねぇと」ワオンッ!
ウォッカ「あ、ついでに俺も……」ワオンッ!
ウォッカ「うわぁ~……ハロウィン関連のグッズ売り場、すげぇ人ですね」
ジン「日本でも、ハロウィンが年中行事の一つとして定着しつつあるからな」
ジン「おっと。食材を仕入れる前に、こいつをチャージしねぇと」ワオンッ!
ウォッカ「あ、ついでに俺も……」ワオンッ!
17: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:25:35.15 ID:dLVOcciY0
ウォッカ「……しかし、分かりやせんねぇ」
ジン「何がだ?」
ウォッカ「ハロウィンといやぁ、ガキ共や若い連中が仮装したり」
ウォッカ「顔の形にくりぬいたカボチャを飾ったりするのが定番ですけど」
ウォッカ「これには、一体どんな意味が……?」
ジン「お前……知らねーでハロウィンがどうこう言ってたのか?」
ウォッカ「す、すいやせん……」
ジン「まぁ良い。簡単に解説してやろう」
ジン「何がだ?」
ウォッカ「ハロウィンといやぁ、ガキ共や若い連中が仮装したり」
ウォッカ「顔の形にくりぬいたカボチャを飾ったりするのが定番ですけど」
ウォッカ「これには、一体どんな意味が……?」
ジン「お前……知らねーでハロウィンがどうこう言ってたのか?」
ウォッカ「す、すいやせん……」
ジン「まぁ良い。簡単に解説してやろう」
18: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:26:16.08 ID:dLVOcciY0
ジン「ハロウィンってのは、古代ケルト人が行っていた、秋の収穫祭と悪魔祓いが起源とされている」
ジン「古代ケルト人の暦では、10月31日が一年の終わり……つまり大晦日だと考えられててな」
ジン「この日に、死者の魂が戻ってくると信じられていたのさ」
ウォッカ「……日本のお盆みてぇですね」
ジン「あぁ。だが、一つ違う点がある」
ジン「ハロウィンでは、死者の魂だけじゃなく」
ジン「悪霊や悪魔、魔女といった邪悪な存在も一緒にやってくるとされていたんだ」
ジン「そいつらを驚かせて追い払うために、人々は仮面を被って魔除けの火を焚いた」
ジン「そこから仮装の習慣が生まれたんだそうだ」
ジン「古代ケルト人の暦では、10月31日が一年の終わり……つまり大晦日だと考えられててな」
ジン「この日に、死者の魂が戻ってくると信じられていたのさ」
ウォッカ「……日本のお盆みてぇですね」
ジン「あぁ。だが、一つ違う点がある」
ジン「ハロウィンでは、死者の魂だけじゃなく」
ジン「悪霊や悪魔、魔女といった邪悪な存在も一緒にやってくるとされていたんだ」
ジン「そいつらを驚かせて追い払うために、人々は仮面を被って魔除けの火を焚いた」
ジン「そこから仮装の習慣が生まれたんだそうだ」
19: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:26:56.21 ID:dLVOcciY0
ウォッカ「へぇ~……じゃあ、あのカボチャは?」
ジン「あれは『ジャック・オー・ランタン』と言ってな」
ジン「悪霊を追い払うための魔除けとして、家の戸口の上り段に置いとくんだ」
ウォッカ「ま、魔除けアイテムだったんですかい……」
ジン「あぁ。それと同時に、親族の霊を迎え入れるための目印でもある」
ジン「盆の迎え火みてーなもんだな」
ウォッカ「へぇ~。勉強になりやすぜ、兄貴!」
ジン「フッ……解説はこの辺にして、買い物を済ませねーとな」
ジン「あれは『ジャック・オー・ランタン』と言ってな」
ジン「悪霊を追い払うための魔除けとして、家の戸口の上り段に置いとくんだ」
ウォッカ「ま、魔除けアイテムだったんですかい……」
ジン「あぁ。それと同時に、親族の霊を迎え入れるための目印でもある」
ジン「盆の迎え火みてーなもんだな」
ウォッカ「へぇ~。勉強になりやすぜ、兄貴!」
ジン「フッ……解説はこの辺にして、買い物を済ませねーとな」
20: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:27:39.44 ID:dLVOcciY0
ジン「バーボンのメールには、買ってきてほしい食材しか書かれてねぇのか?」
ウォッカ「いえ。ちゃんとメニューも書いてありやすぜ」
ウォッカ「えーと……ハロウィンらしく、カボチャを使ったスープに」
ウォッカ「メインは魚介とブロッコリーのごま風味蒸しと、レンコンと鶏胸肉のグラタン」
ウォッカ「ご飯ものがキノコのパエリア、デザートはブドウのゼリーだそうです」
ジン「なるほど。メインのグラタンが結構こってりした味付けだから」
ジン「ブドウの酸味で口直しさせようって寸法か」フム
ウォッカ「いえ。ちゃんとメニューも書いてありやすぜ」
ウォッカ「えーと……ハロウィンらしく、カボチャを使ったスープに」
ウォッカ「メインは魚介とブロッコリーのごま風味蒸しと、レンコンと鶏胸肉のグラタン」
ウォッカ「ご飯ものがキノコのパエリア、デザートはブドウのゼリーだそうです」
ジン「なるほど。メインのグラタンが結構こってりした味付けだから」
ジン「ブドウの酸味で口直しさせようって寸法か」フム
21: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:28:11.40 ID:dLVOcciY0
ウォッカ「サラダは、特にこれっていうのを決めてないみてぇですね」
ジン「サラダはシンプルなやつが無難だろう」
ジン「下手に凝ったのを作ると、料理と合わねーことがあるからな」
ウォッカ「じゃあ、グリーンサラダですね」
ジン「あぁ。ウォッカ。デカい方のカートを2つと、カゴを6つ持って来い」
ウォッカ「分かりやした!」
ジン「サラダはシンプルなやつが無難だろう」
ジン「下手に凝ったのを作ると、料理と合わねーことがあるからな」
ウォッカ「じゃあ、グリーンサラダですね」
ジン「あぁ。ウォッカ。デカい方のカートを2つと、カゴを6つ持って来い」
ウォッカ「分かりやした!」
22: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:29:21.42 ID:dLVOcciY0
―― 野菜・果物コーナー ――
ジン「まずは玉ネギと、サラダ用のレタス、キュウリだな」ポイポイ
ウォッカ「兄貴。魚料理に使うブロッコリーは、どれにしやすか?」
ジン「ブロッコリーは蕾の中央がこんもりとして、固く締まってるのを選べ」
ジン「茎にも瑞々しさがあるか、しっかりチェックするんだ」
ウォッカ「へい!」
ジー…
ウォッカ「……兄貴。これなんてどうですかい?」
ジン「フン。良いんじゃねーか?」
ウォッカ「じゃあ、カゴに入れておきやすぜ」イソイソ
ジン「まずは玉ネギと、サラダ用のレタス、キュウリだな」ポイポイ
ウォッカ「兄貴。魚料理に使うブロッコリーは、どれにしやすか?」
ジン「ブロッコリーは蕾の中央がこんもりとして、固く締まってるのを選べ」
ジン「茎にも瑞々しさがあるか、しっかりチェックするんだ」
ウォッカ「へい!」
ジー…
ウォッカ「……兄貴。これなんてどうですかい?」
ジン「フン。良いんじゃねーか?」
ウォッカ「じゃあ、カゴに入れておきやすぜ」イソイソ
23: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:30:10.18 ID:dLVOcciY0
ジン「ついでにプチトマトも持って来い」
ウォッカ「了解です!」
ジン「パエリア用のキノコは椎茸にシメジ、エノキだな」ガサ
ジン「それに三つ葉を1束、普通サイズのトマトを2つと、赤パプリカを1つ……」ポイポイ
ジン「あと必要なのは、スープに使うカボチャとセロリ、長ネギと」
ジン「グラタン用のレンコンだな」
ジン「カボチャはヘタが黄色く枯れているのが良い」
ジン「こんな風に、縦に溝が入ってるのは、熟れていて食べ頃な証拠だ」
ウォッカ「了解です!」
ジン「パエリア用のキノコは椎茸にシメジ、エノキだな」ガサ
ジン「それに三つ葉を1束、普通サイズのトマトを2つと、赤パプリカを1つ……」ポイポイ
ジン「あと必要なのは、スープに使うカボチャとセロリ、長ネギと」
ジン「グラタン用のレンコンだな」
ジン「カボチャはヘタが黄色く枯れているのが良い」
ジン「こんな風に、縦に溝が入ってるのは、熟れていて食べ頃な証拠だ」
24: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:31:09.49 ID:dLVOcciY0
ウォッカ「兄貴。セロリはどこを見て選べば良いんですかい?」
ジン「まずは株の部分が白く、ひび割れが無いかチェックしろ」
ジン「香りが強く、葉の部分が青々として張りのあるやつが良い」
ジン「こいつみたいに、茎は太くて丸みがあり、内側のくぼみが狭いと尚更な」スッ
ウォッカ「おぉ、長ネギが安いですね……でも兄貴、こいつぁ鳥取産って書いてますぜ」
ジン「ほぉ。関東に入ってくるのは珍しいな」
ジン「まずは株の部分が白く、ひび割れが無いかチェックしろ」
ジン「香りが強く、葉の部分が青々として張りのあるやつが良い」
ジン「こいつみたいに、茎は太くて丸みがあり、内側のくぼみが狭いと尚更な」スッ
ウォッカ「おぉ、長ネギが安いですね……でも兄貴、こいつぁ鳥取産って書いてますぜ」
ジン「ほぉ。関東に入ってくるのは珍しいな」
25: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:31:51.70 ID:dLVOcciY0
ジン「鳥取では、15種類ほどの品種を使い分けて、長ネギを周年栽培しててな」
ジン「西日本では大きな産地の一つなんだ」
ジン「最近は輸送技術も発達してるからな。関東にも売り込んできてんだろ」
ジン「……ちなみに『名探偵コナン』の作者・青山剛昌の出身地は鳥取県だ」
ウォッカ「え、そうだったんですかい?」
ジン「せっかくだから、お前も作者の地元の名産品PRに貢献してやれ」
ウォッカ「……そうですね。関東にも色々とブランドの長ネギはありやすけど」
ウォッカ「たまには違うところのを使いやすか!」ヒョイ
ジン「西日本では大きな産地の一つなんだ」
ジン「最近は輸送技術も発達してるからな。関東にも売り込んできてんだろ」
ジン「……ちなみに『名探偵コナン』の作者・青山剛昌の出身地は鳥取県だ」
ウォッカ「え、そうだったんですかい?」
ジン「せっかくだから、お前も作者の地元の名産品PRに貢献してやれ」
ウォッカ「……そうですね。関東にも色々とブランドの長ネギはありやすけど」
ウォッカ「たまには違うところのを使いやすか!」ヒョイ
26: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:32:32.10 ID:dLVOcciY0
ウォッカ「あと買っとかなきゃいけねぇのは、レンコンですね」
ジン「レンコンは節と節の間が長く、太くてキレイな円柱状のものが良い」
ジン「皮の張り具合と、傷の有無もしっかりチェックするんだ」
ウォッカ「へい! こいつにしやしょう、兄貴」
ジン「さて。デザート用のブドウはどれにするか……」
ウォッカ「ブドウは、どうやって選ぶんですかい?」
ジン「ポイントは、粒が隙間無く付いているか、表面の白い粉が均等に付いているかだな」
ジン「こういうのが良いやつだ」
ウォッカ「おぉ~。そのまま食べても美味そうですぜ」
ジン「……これを食うのは俺達じゃねぇ。ちゃんと弁えとけ」
ウォッカ「す……すいやせん」
ジン「よし。次は鮮魚コーナーだ。行くぞ」
ジン「レンコンは節と節の間が長く、太くてキレイな円柱状のものが良い」
ジン「皮の張り具合と、傷の有無もしっかりチェックするんだ」
ウォッカ「へい! こいつにしやしょう、兄貴」
ジン「さて。デザート用のブドウはどれにするか……」
ウォッカ「ブドウは、どうやって選ぶんですかい?」
ジン「ポイントは、粒が隙間無く付いているか、表面の白い粉が均等に付いているかだな」
ジン「こういうのが良いやつだ」
ウォッカ「おぉ~。そのまま食べても美味そうですぜ」
ジン「……これを食うのは俺達じゃねぇ。ちゃんと弁えとけ」
ウォッカ「す……すいやせん」
ジン「よし。次は鮮魚コーナーだ。行くぞ」
27: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:34:37.64 ID:dLVOcciY0
―― 鮮魚コーナー ――
ジン「ここで仕入れるのは、イカとアサリ、ホタテだな」
ジン「ウォッカ。ホタテを20個と、砂抜き済みのアサリを1.5kg持って来い」
ジン「俺はイカを見てくる」
ウォッカ「へい!」タタタ…
ジン(イカは身に透き通るような透明感があり、目が澄んでいるのを選ぶ)
店員(男)「らっしゃい! 兄ちゃん、今日のイカは獲れたてで新鮮なやつだよ!」
ジン「ここで仕入れるのは、イカとアサリ、ホタテだな」
ジン「ウォッカ。ホタテを20個と、砂抜き済みのアサリを1.5kg持って来い」
ジン「俺はイカを見てくる」
ウォッカ「へい!」タタタ…
ジン(イカは身に透き通るような透明感があり、目が澄んでいるのを選ぶ)
店員(男)「らっしゃい! 兄ちゃん、今日のイカは獲れたてで新鮮なやつだよ!」
28: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:35:33.22 ID:dLVOcciY0
店員(男)「吸盤の吸い付き具合も……ホラ。どうだい?」ピタ
ジン「ほぉ……良いじゃねーか。8杯ほどもらおうか」
店員(男)「毎度!」ガサガサ
ジン「持ち帰るのに少し時間がかかる。氷もくれ」
店員(男)「あいよ!」
…タタタ
ウォッカ「兄貴、大粒の良いアサリがありやしたぜ」
ジン「フン……これなら十分だな」
ジン「ほぉ……良いじゃねーか。8杯ほどもらおうか」
店員(男)「毎度!」ガサガサ
ジン「持ち帰るのに少し時間がかかる。氷もくれ」
店員(男)「あいよ!」
…タタタ
ウォッカ「兄貴、大粒の良いアサリがありやしたぜ」
ジン「フン……これなら十分だな」
29: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:36:11.18 ID:dLVOcciY0
店員(男)「へい、おまちどお!」ガサ
ジン「ありがとよ」
青子「もぉ~! 貝もエビもイカもタコも平気なのに、何で魚だけダメなの!?」グイグイ
快斗「嫌いなもんは仕方ねーだろっ! 離せ――――っ!!」ウワァァァ
ジン「ありがとよ」
青子「もぉ~! 貝もエビもイカもタコも平気なのに、何で魚だけダメなの!?」グイグイ
快斗「嫌いなもんは仕方ねーだろっ! 離せ――――っ!!」ウワァァァ
30: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:37:52.59 ID:dLVOcciY0
―― 精肉コーナー ――
ウォッカ「今回使う肉類は、鶏胸肉だけですね」
ジン「鶏肉は、全体的に締まりとツヤがあり、ふっくらとしたのをチョイスだ」
ウォッカ「じゃあ、これと……そっちのが良いんじゃないですかい?」
ジン「あぁ。8枚あるか、ちゃんと数えろよ」
ウォッカ「分かってやす!」
ジン「調味料やローリエ、バターは全部喫茶店で常備されてるから……」
ジン「あとは粉ゼラチンと、果汁100%のブドウジュース、牛乳だな」
ウォッカ「じゃあ俺、粉ゼラチンを取ってきやす」タタタ…
ジン「頼む。俺は牛乳コーナーでいるからな」
ウォッカ「へい!」
ウォッカ「今回使う肉類は、鶏胸肉だけですね」
ジン「鶏肉は、全体的に締まりとツヤがあり、ふっくらとしたのをチョイスだ」
ウォッカ「じゃあ、これと……そっちのが良いんじゃないですかい?」
ジン「あぁ。8枚あるか、ちゃんと数えろよ」
ウォッカ「分かってやす!」
ジン「調味料やローリエ、バターは全部喫茶店で常備されてるから……」
ジン「あとは粉ゼラチンと、果汁100%のブドウジュース、牛乳だな」
ウォッカ「じゃあ俺、粉ゼラチンを取ってきやす」タタタ…
ジン「頼む。俺は牛乳コーナーでいるからな」
ウォッカ「へい!」
31: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:38:42.57 ID:dLVOcciY0
――レジ――
ウォッカ「買い忘れは無し……と」
店員(女)「お待たせしました、お次のお客様どうぞー♪」
店員(女)「わぁ……すごい量ですね。大丈夫ですか?」ヨイショ
ウォッカ「すまねぇな、姉ちゃん」
店員(女)「いえいえ♪」
ピッピッピッ……ピピッ
店員(女)「合計で、26894円でーす♪」
ウォッカ「買い忘れは無し……と」
店員(女)「お待たせしました、お次のお客様どうぞー♪」
店員(女)「わぁ……すごい量ですね。大丈夫ですか?」ヨイショ
ウォッカ「すまねぇな、姉ちゃん」
店員(女)「いえいえ♪」
ピッピッピッ……ピピッ
店員(女)「合計で、26894円でーす♪」
32: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:39:19.43 ID:dLVOcciY0
ジン「支払いはこいつだ」
店員(女)「はい♪」
ワオンッ!!
店員(女)「ありがとうございましたー♪」
ジン「よし。バーボンのバイト先に直行するぞ」
ウォッカ「へい、兄貴!」
店員(女)「はい♪」
ワオンッ!!
店員(女)「ありがとうございましたー♪」
ジン「よし。バーボンのバイト先に直行するぞ」
ウォッカ「へい、兄貴!」
33: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:40:07.04 ID:dLVOcciY0
――午前11時・喫茶店『ポアロ』・バックヤード――
安室「本当にありがとうございます。助かりましたよ」
ウォッカ「困った時はお互い様だ。ホラ、材料」ガサ
ジン「今回のパーティーの参加者は15人ってことだが」
ジン「作りやすいように、16人分で用意してあるぞ」
安室「ええ。多少余っても大丈夫ですよ。すごく大食漢の子供がいますから」フフッ
スイマセーン
ウォッカ「おい、客が呼んでるぞ」
ジン「そろそろ貸し切りの時間のはずじゃねーのか?」
安室「本当にありがとうございます。助かりましたよ」
ウォッカ「困った時はお互い様だ。ホラ、材料」ガサ
ジン「今回のパーティーの参加者は15人ってことだが」
ジン「作りやすいように、16人分で用意してあるぞ」
安室「ええ。多少余っても大丈夫ですよ。すごく大食漢の子供がいますから」フフッ
スイマセーン
ウォッカ「おい、客が呼んでるぞ」
ジン「そろそろ貸し切りの時間のはずじゃねーのか?」
34: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:41:13.50 ID:dLVOcciY0
安室「あ、いや……パーティーは午後1時からなので」
安室「12時を目処に、準備のために一旦店を閉めるんですが」
安室「近所の常連さん達が、ギリギリまで居させてくれと……」
ジン「…………なら、俺達が料理を作っておいてやる。お前は客の相手をしてやれ」
安室「え……」
ジン「こういう小さな喫茶店じゃ、常連の機嫌を損ねるのはまずいだろ」
ジン「今日は俺達も時間がある。気にするな」
安室「――――では、お言葉に甘えても良いですか?」
ウォッカ「あぁ」
安室「12時を目処に、準備のために一旦店を閉めるんですが」
安室「近所の常連さん達が、ギリギリまで居させてくれと……」
ジン「…………なら、俺達が料理を作っておいてやる。お前は客の相手をしてやれ」
安室「え……」
ジン「こういう小さな喫茶店じゃ、常連の機嫌を損ねるのはまずいだろ」
ジン「今日は俺達も時間がある。気にするな」
安室「――――では、お言葉に甘えても良いですか?」
ウォッカ「あぁ」
35: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:41:53.67 ID:dLVOcciY0
アノー、チュウモン…
ジン「早く行け」
安室「はい。今度の飲み、絶対に奢らせて下さいね」タタッ
オマタセシマシター
ウォッカ「……だそうですけど」
ジン「覚えてたらな……」フン
ウォッカ(あ……こりゃあ『俺はそんなの覚えちゃいねーよ』って、逆に奢るパターンだな)クス
ジン「何を笑ってやがる」ジロッ
ウォッカ「いえ、別に。エプロンも持参しといて正解でしたね」
ジン「あぁ。材料を持って、厨房に行くぞ」ガサガサ
ウォッカ「へい!」ヨイショ
36: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:42:39.24 ID:dLVOcciY0
――喫茶店『ポアロ』・厨房――
ジン「料理を作る順番については、前にも話したな?」
ウォッカ「へい。冷たい方が美味いものや、冷めても問題ないやつから作るんでしたね」
ジン「あぁ。なら今回は、どういう順番で作れば良いか、分かってるな?」
ウォッカ「最初に取りかかるのは、冷やすのに時間がかかるゼリーで合ってやすよね?」
ジン「そうだ。その次にサラダとスープを作る」
ジン「スープは食う前に温め直せるからな。先に作っても大丈夫だ」
ウォッカ「そして最後に、ご飯ものとメインの二品ですね」
ジン「よし。じゃあ早速、ブドウのゼリー作りだ」
ウォッカ「へい、兄貴!」
ジン「料理を作る順番については、前にも話したな?」
ウォッカ「へい。冷たい方が美味いものや、冷めても問題ないやつから作るんでしたね」
ジン「あぁ。なら今回は、どういう順番で作れば良いか、分かってるな?」
ウォッカ「最初に取りかかるのは、冷やすのに時間がかかるゼリーで合ってやすよね?」
ジン「そうだ。その次にサラダとスープを作る」
ジン「スープは食う前に温め直せるからな。先に作っても大丈夫だ」
ウォッカ「そして最後に、ご飯ものとメインの二品ですね」
ジン「よし。じゃあ早速、ブドウのゼリー作りだ」
ウォッカ「へい、兄貴!」
37: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:43:46.85 ID:dLVOcciY0
【ブドウのゼリー(15~16個分)】
ブドウ:25~30粒(粒の大きさによって調整)
ブドウジュース(果汁100%):900ml
砂糖:大さじ3杯
粉ゼラチン:15g
ジン「まずはブドウの下ごしらえだな。実と皮に分ける作業だ」
ジン「ブドウの粒を全て外し、きれいに洗う」
ジン「この時、実を掴んで、少し回すようにして取ると良いぞ」
ブドウ:25~30粒(粒の大きさによって調整)
ブドウジュース(果汁100%):900ml
砂糖:大さじ3杯
粉ゼラチン:15g
ジン「まずはブドウの下ごしらえだな。実と皮に分ける作業だ」
ジン「ブドウの粒を全て外し、きれいに洗う」
ジン「この時、実を掴んで、少し回すようにして取ると良いぞ」
38: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:44:39.96 ID:dLVOcciY0
ジン「次に、実に付いている軸の部分を、手や包丁で取り除く」プチ、プチ
ジン「そして軸についていた方とは逆の部分に、十文字の切れ込みを入れる」スッスッ
ジン「切り込みに沿って、皮をむき……実と皮に分ければ良い」
ジン「全部むき終わったら、実をキッチンペーパーで拭いて、余計な水分を取り除くんだ」ポンポン
ウォッカ「兄貴。実の中に、種があるみてぇですけど……」
ジン「包丁で実を二つに切って、取り出しておけ」
ジン「滑らかな食感の邪魔になっちまうからな」
ウォッカ「分かりやした!」
ジン「そして軸についていた方とは逆の部分に、十文字の切れ込みを入れる」スッスッ
ジン「切り込みに沿って、皮をむき……実と皮に分ければ良い」
ジン「全部むき終わったら、実をキッチンペーパーで拭いて、余計な水分を取り除くんだ」ポンポン
ウォッカ「兄貴。実の中に、種があるみてぇですけど……」
ジン「包丁で実を二つに切って、取り出しておけ」
ジン「滑らかな食感の邪魔になっちまうからな」
ウォッカ「分かりやした!」
39: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:45:40.81 ID:dLVOcciY0
ジン「さて……その間に、ゼリー液を作っちまうか」
ジン「ブドウジュースを大きめの耐熱容器に入れて」トポポポポ
ジン「そこへ砂糖を加える」サッサッ
ジン「軽くかき混ぜてから、電子レンジで3分ほど加熱する」ピッピッ…ウィィィン
ジン「これは鍋で温めてもいいが、ポイントは沸騰させないことだ」
ジン「温めすぎには十分注意しろ」
ジン「ブドウジュースを大きめの耐熱容器に入れて」トポポポポ
ジン「そこへ砂糖を加える」サッサッ
ジン「軽くかき混ぜてから、電子レンジで3分ほど加熱する」ピッピッ…ウィィィン
ジン「これは鍋で温めてもいいが、ポイントは沸騰させないことだ」
ジン「温めすぎには十分注意しろ」
40: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:46:23.46 ID:dLVOcciY0
~3分経過~
ピロリロリロリーン♪
ジン「耐熱容器を取り出したら、粉ゼラチンを入れて……」サッサッ
ジン「よーく混ぜ、しっかり溶かしておく」カシャカシャカシャ
ウォッカ「兄貴、種は全部取れやしたぜ!」
ジン「よし。ゼリー用の器の中にブドウを入れていけ」
ウォッカ「へい!」
41: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:47:21.67 ID:dLVOcciY0
ジン「そこへ、ゼラチンが溶けたブドウジュースを均等に流し入れて……」ジャー…
ジン「冷蔵庫で2時間ほど冷やせば完成だ」
ガチャ…バタン!!
ウォッカ「2時間ですかい……時間的にギリギリですけど、固まりやすか?」
ジン「これはデザートだからな。ガキ共がやってくるまで、あと1時間半以上あるし」
ジン「サラダやらメインやらを食べてたら、30分は余裕でかかるだろう」
ウォッカ「……そうですね。じゃあ、次にいきやしょうぜ!」
ジン「冷蔵庫で2時間ほど冷やせば完成だ」
ガチャ…バタン!!
ウォッカ「2時間ですかい……時間的にギリギリですけど、固まりやすか?」
ジン「これはデザートだからな。ガキ共がやってくるまで、あと1時間半以上あるし」
ジン「サラダやらメインやらを食べてたら、30分は余裕でかかるだろう」
ウォッカ「……そうですね。じゃあ、次にいきやしょうぜ!」
42: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:49:04.01 ID:dLVOcciY0
ジン「ウォッカ。スープは俺が作るから、お前はグリーンサラダを作っておいてくれ」
ジン「作り方は覚えてるな?」
ウォッカ「もちろんです!」
ジン「よし。ついでに、ドレッシングも頼む。作り方はこのメモを見ろ」ピラッ
ウォッカ「ありがとうごぜぇやす、兄貴」
【グリーンサラダ(16人分)】
レタス:3~4玉(大きさによって調整)
キュウリ:4本
玉ネギ:2個
☆ドレッシング
玉ネギ:1個
セロリ:1本
すりおろしニンニク:10g(チューブでも可)
合わせ調味料:白ごま油…70ml、酢…50ml、はちみつ…大さじ1杯、
塩…15g、コショウ…適量
ジン「作り方は覚えてるな?」
ウォッカ「もちろんです!」
ジン「よし。ついでに、ドレッシングも頼む。作り方はこのメモを見ろ」ピラッ
ウォッカ「ありがとうごぜぇやす、兄貴」
【グリーンサラダ(16人分)】
レタス:3~4玉(大きさによって調整)
キュウリ:4本
玉ネギ:2個
☆ドレッシング
玉ネギ:1個
セロリ:1本
すりおろしニンニク:10g(チューブでも可)
合わせ調味料:白ごま油…70ml、酢…50ml、はちみつ…大さじ1杯、
塩…15g、コショウ…適量
43: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:49:56.74 ID:dLVOcciY0
ウォッカ「まず、レタスを一口大にちぎって……」バリバリ
ウォッカ「キュウリと玉ネギはできるだけ薄切りにする……と」トントントントン
ウォッカ「切り終わったら、レタスと一緒に冷水に10分だったな」
ウォッカ「キッチンタイマーをセットして、その間にドレッシング作りだ」ピッピッ…ピコ♪
ウォッカ「えーっと。兄貴のメモによると……」
ウォッカ「セロリと玉ネギを、ある程度刻み……」トントントントン
ウォッカ「セロリをフードプロセッサーにかけ、水分が出るまで撹拌する」カチ、ギュイィィィン
ウォッカ「キュウリと玉ネギはできるだけ薄切りにする……と」トントントントン
ウォッカ「切り終わったら、レタスと一緒に冷水に10分だったな」
ウォッカ「キッチンタイマーをセットして、その間にドレッシング作りだ」ピッピッ…ピコ♪
ウォッカ「えーっと。兄貴のメモによると……」
ウォッカ「セロリと玉ネギを、ある程度刻み……」トントントントン
ウォッカ「セロリをフードプロセッサーにかけ、水分が出るまで撹拌する」カチ、ギュイィィィン
44: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:50:54.43 ID:dLVOcciY0
ウォッカ「一旦止めて」カチ
ウォッカ「玉ネギを加え、同じように水分が出るまで撹拌……と」ポイポイ
カチ、ギュイィィィン
ウォッカ「……よし。こんなもんか」ギュイィィィン…カチ
ウォッカ「ラストに、ニンニクと合わせ調味料を加えて、更に撹拌すれば……」
カチ、ギュイィィィン
…カチ
ウォッカ「完成ですぜ! ……すげー簡単だ」
ジン「サッと作れて、便利だろ?」
ウォッカ「玉ネギを加え、同じように水分が出るまで撹拌……と」ポイポイ
カチ、ギュイィィィン
ウォッカ「……よし。こんなもんか」ギュイィィィン…カチ
ウォッカ「ラストに、ニンニクと合わせ調味料を加えて、更に撹拌すれば……」
カチ、ギュイィィィン
…カチ
ウォッカ「完成ですぜ! ……すげー簡単だ」
ジン「サッと作れて、便利だろ?」
45: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:51:30.78 ID:dLVOcciY0
ジン「ウォッカ。残った時間でドレッシングをボトルに移して、使った調理器具を洗っとけ」
ウォッカ「へい!」ジャー…ゴシゴシ、キュッキュッ
~6分経過~
ウォッカ「兄貴、フードプロセッサーはこっちに置いときやすぜ」
ジン「あぁ」
ピピピピッ、ピピピピッ…
ウォッカ「お。10分経ったら、野菜をザルにあけて水気を切る……と」ジャー…ザバ
ウォッカ「よし! これでOKだ」
ウォッカ「へい!」ジャー…ゴシゴシ、キュッキュッ
~6分経過~
ウォッカ「兄貴、フードプロセッサーはこっちに置いときやすぜ」
ジン「あぁ」
ピピピピッ、ピピピピッ…
ウォッカ「お。10分経ったら、野菜をザルにあけて水気を切る……と」ジャー…ザバ
ウォッカ「よし! これでOKだ」
46: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:52:18.62 ID:dLVOcciY0
【カボチャのスープ(16人分)】
カボチャ:1個
セロリ:2本
長ネギ:2本
バター:大さじ12杯
牛乳:2000ml
ローリエ:4枚
塩:小さじ4杯
塩・コショウ・シナモンパウダー(調味・仕上げ用):各適量
ジン「カボチャとセロリ、長ネギは薄切りにする」トントントントン
ジン「大きめの鍋にバターを中弱火で熱し、さっき切ったセロリと長ネギを炒める」ジュー…ザッザッ
ジン「この時、焦がさないように気をつけろ」
カボチャ:1個
セロリ:2本
長ネギ:2本
バター:大さじ12杯
牛乳:2000ml
ローリエ:4枚
塩:小さじ4杯
塩・コショウ・シナモンパウダー(調味・仕上げ用):各適量
ジン「カボチャとセロリ、長ネギは薄切りにする」トントントントン
ジン「大きめの鍋にバターを中弱火で熱し、さっき切ったセロリと長ネギを炒める」ジュー…ザッザッ
ジン「この時、焦がさないように気をつけろ」
47: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:53:05.82 ID:dLVOcciY0
ジン「しんなりしてきたら、カボチャとローリエ、小さじ4杯の塩を加えて……」ザラザラ…サッサッ
ジン「ひたひたになるぐらいの水を入れ、カボチャが柔らかくなるまで煮込む」ジャー…
ジン「時間は、大体10~15分程度だ」コトコト
ジン「ウォッカ。サラダはもう終わってんなら」
ジン「魚用のまな板と包丁を出して、イカを捌いといてくれ」
ジン「胴の部分は輪切り、足の部分は食べやすい大きさに切って、冷蔵庫に入れとけよ」
ウォッカ「分かりやした!」
ジン「ひたひたになるぐらいの水を入れ、カボチャが柔らかくなるまで煮込む」ジャー…
ジン「時間は、大体10~15分程度だ」コトコト
ジン「ウォッカ。サラダはもう終わってんなら」
ジン「魚用のまな板と包丁を出して、イカを捌いといてくれ」
ジン「胴の部分は輪切り、足の部分は食べやすい大きさに切って、冷蔵庫に入れとけよ」
ウォッカ「分かりやした!」
48: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:54:06.25 ID:dLVOcciY0
~10分経過~
ジン「よーし。だいぶ柔らかくなったな」コトコト
カチ
ジン「ローリエを取り出して、野菜をフードプロセッサーにかける」ザラザラ
カチ、ギュイィィィン
ジン「滑らかになるまで、しっかり撹拌するのがコツだ。……よし、こんなもんだな」カチ
ジン「これを鍋に戻して牛乳を加え、中火で煮込み」トポポポポ…コトコト
ジン「塩とコショウで味を調えればOKだ」サッサッ
ジン「あとは器に盛りつけて、コショウとシナモンパウダーをふってやればいい」
49: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:54:59.78 ID:dLVOcciY0
ジン「次に作るのは、パエリアだ」
【キノコのパエリア(8合分)】
白米:8合
ホタテ:20個
シメジ:4パック
椎茸:16枚
エノキ:2パック
玉ネギ:1個
トマト:2個
赤パプリカ:1個
ニンニク:2片
三つ葉:20g
オリーブ油:120ml
水:1600ml
酒:大さじ4杯
しょう油:大さじ4杯
【キノコのパエリア(8合分)】
白米:8合
ホタテ:20個
シメジ:4パック
椎茸:16枚
エノキ:2パック
玉ネギ:1個
トマト:2個
赤パプリカ:1個
ニンニク:2片
三つ葉:20g
オリーブ油:120ml
水:1600ml
酒:大さじ4杯
しょう油:大さじ4杯
50: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:56:12.79 ID:dLVOcciY0
ウォッカ「兄貴。これだけの量を作るには、フライパンが小さすぎますぜ」ムゥ…
ジン「心配ない、ここは喫茶店だ。一升炊きの炊飯器があるだろう?」チラッ
ウォッカ「えっ? ……炊飯器でパエリアができるんですかい!?」
ジン「あぁ、とっておきの時短レシピだ。炊いてる最中に他の料理も作れるしな」
ジン「まずは材料をカットする。ホタテを小さく切って、塩コショウをしておけ」
ウォッカ「へい!」ストンストン…サッサッ
ジン「椎茸はイチョウ切り、エノキとシメジは石突きを落とす」トントントントン
ジン「エノキは小房に分け、シメジは長さを半分にカットだ」ポイポイ…ザク
ジン「心配ない、ここは喫茶店だ。一升炊きの炊飯器があるだろう?」チラッ
ウォッカ「えっ? ……炊飯器でパエリアができるんですかい!?」
ジン「あぁ、とっておきの時短レシピだ。炊いてる最中に他の料理も作れるしな」
ジン「まずは材料をカットする。ホタテを小さく切って、塩コショウをしておけ」
ウォッカ「へい!」ストンストン…サッサッ
ジン「椎茸はイチョウ切り、エノキとシメジは石突きを落とす」トントントントン
ジン「エノキは小房に分け、シメジは長さを半分にカットだ」ポイポイ…ザク
52: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:57:05.00 ID:dLVOcciY0
ジン「トマトは種とヘタを取り除いて、みじん切りにする。玉ネギやニンニクもだ」トトトトトト
ジン「パプリカは角切り、三つ葉は2㎝ぐらいの長さに切っておく」トントントントン
ウォッカ「兄貴、ホタテの方はできやしたぜ」
ジン「よし。じゃあ炊飯器にお出まし願うとするか」
ジン「白米は洗わなくても良い。分量通りに用意したのを、そのまま入れる」ザラザラ
ジン「そこへ全ての材料を投入して、20~30秒ほどかき混ぜる」ザラザラ…ジャー
マゼマゼマゼ
ジン「あとは蓋を閉じてスイッチを入れ、炊き上がるのを待つだけだ」ピッピッ…ピピッ
ウォッカ「……電子レンジも便利ですけど、炊飯器もすげぇですね」ホゥ…
ジン「せっかくの文明の利器だ。有効活用しねーとな」
ジン「パプリカは角切り、三つ葉は2㎝ぐらいの長さに切っておく」トントントントン
ウォッカ「兄貴、ホタテの方はできやしたぜ」
ジン「よし。じゃあ炊飯器にお出まし願うとするか」
ジン「白米は洗わなくても良い。分量通りに用意したのを、そのまま入れる」ザラザラ
ジン「そこへ全ての材料を投入して、20~30秒ほどかき混ぜる」ザラザラ…ジャー
マゼマゼマゼ
ジン「あとは蓋を閉じてスイッチを入れ、炊き上がるのを待つだけだ」ピッピッ…ピピッ
ウォッカ「……電子レンジも便利ですけど、炊飯器もすげぇですね」ホゥ…
ジン「せっかくの文明の利器だ。有効活用しねーとな」
53: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 00:58:43.08 ID:dLVOcciY0
ウォッカ「兄貴。次はメイン二品ですけど、どっちから作りやすか?」
ジン「グラタンが先だ。ホワイトソースを作るのに時間がかかるからな」
【レンコンと鶏胸肉のグラタン(16人分)】
レンコン:4節
鶏胸肉:8枚
玉ネギ:2個
バター:80g
牛乳:3200ml
酒:40ml
塩:少々
みそ:大さじ8杯
ピザ用チーズ:240g
パセリのみじん切り:少々
小麦粉(ホワイトソース用):大さじ8杯
小麦粉(下味用):適量
ジン「グラタンが先だ。ホワイトソースを作るのに時間がかかるからな」
【レンコンと鶏胸肉のグラタン(16人分)】
レンコン:4節
鶏胸肉:8枚
玉ネギ:2個
バター:80g
牛乳:3200ml
酒:40ml
塩:少々
みそ:大さじ8杯
ピザ用チーズ:240g
パセリのみじん切り:少々
小麦粉(ホワイトソース用):大さじ8杯
小麦粉(下味用):適量
54: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:00:19.37 ID:dLVOcciY0
ジン「ウォッカ。お前はレンコンを1㎝の厚さのイチョウ切りにしろ」
ジン「玉ネギは繊維を断つように、薄切りだ」
ウォッカ「了解です!」トトトトトト
ジン「肉用のまな板は……これだな。一度洗うか」
ジャー…ゴシゴシ、キュッキュッ
ジン「清潔な布巾で、水気をよーく拭き取る」ポンポン
ジン「鶏胸肉はそぎ切りにして」スッスッ
ジン「酒と塩で下味を付け、小麦粉を薄くまぶしておく」ササッ
ジン「玉ネギは繊維を断つように、薄切りだ」
ウォッカ「了解です!」トトトトトト
ジン「肉用のまな板は……これだな。一度洗うか」
ジャー…ゴシゴシ、キュッキュッ
ジン「清潔な布巾で、水気をよーく拭き取る」ポンポン
ジン「鶏胸肉はそぎ切りにして」スッスッ
ジン「酒と塩で下味を付け、小麦粉を薄くまぶしておく」ササッ
55: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:01:08.27 ID:dLVOcciY0
ジン「大きめの鍋を2つ用意して……と」ガシャ
ウォッカ「兄貴。玉ネギとレンコン、刻めましたぜ」
ジン「よし。レンコンを水に浸したら、ホワイトソースを作るのを手伝え」
ジン「一度に4リットル近い量を作るのは面倒だからな。俺とお前とで、半量ずつだ」
ウォッカ「分かりやした」
ジン「まず玉ネギを耐熱皿に移し、ラップを掛けて500Wの電子レンジで約5分加熱する」ピ…ッ
ピッピッ…ウィィィン
ウォッカ「兄貴。玉ネギとレンコン、刻めましたぜ」
ジン「よし。レンコンを水に浸したら、ホワイトソースを作るのを手伝え」
ジン「一度に4リットル近い量を作るのは面倒だからな。俺とお前とで、半量ずつだ」
ウォッカ「分かりやした」
ジン「まず玉ネギを耐熱皿に移し、ラップを掛けて500Wの電子レンジで約5分加熱する」ピ…ッ
ピッピッ…ウィィィン
56: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:03:13.97 ID:dLVOcciY0
~5分経過~
ピロリロリロリーン♪
ジン「ウォッカ。レンコンはザルにあけて水を切っとけ」
ウォッカ「へい!」ザバー
ジン「それぞれの鍋に、バターを40gずつ熱し」ジュー…
ジン「玉ネギを半量入れて、小麦粉を大さじ4杯ずつふりいれる」
ザラザラ…サッサッ
58: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:04:35.14 ID:dLVOcciY0
ジン「1分ほど炒めたら、牛乳を少しずつ加え……」ジュー
トプトプ…マゼマゼ…トプトプ
ジン「水気を切ったレンコンも入れて、5分煮る」コトコト
ウォッカ「これ、結構とろみがありやすね」
ジン「あぁ。様子を見ながら、火力は調整しろ。くれぐれも焦がすなよ」
ウォッカ「へい!」
トプトプ…マゼマゼ…トプトプ
ジン「水気を切ったレンコンも入れて、5分煮る」コトコト
ウォッカ「これ、結構とろみがありやすね」
ジン「あぁ。様子を見ながら、火力は調整しろ。くれぐれも焦がすなよ」
ウォッカ「へい!」
59: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:05:41.23 ID:dLVOcciY0
~5分経過~
ジン「……よし。ここへ鶏胸肉を加え、さらに5分煮込む」ザラザラ…コトコト
ジン「時々混ぜながら、焦げないように注意しろ」
~5分経過~
ウォッカ「汁気がだいぶ少なくなってきやしたね」コトコトコト
ジン「あぁ。半分ぐらいになったら、みそを溶き入れて軽く混ぜ、火を止める」カシャカシャ
カチ
60: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:06:33.03 ID:dLVOcciY0
ジン「人数分の耐熱皿に、均等に流し入れ……」トローリ
ジン「ピザ用チーズをトッピングしたら、後はオーブンで焼き目が付くまで焼くだけだ」
ジン「仕上げにパセリを散らせば完璧だな」
ウォッカ「焼くのはガキ達が来る直前の方が良いですかね?」
ジン「あぁ。ホワイトソースは、冷めると塩気が濃いと感じるからな」
ジン「それはバーボンに任せた方が良い」
ジン「ピザ用チーズをトッピングしたら、後はオーブンで焼き目が付くまで焼くだけだ」
ジン「仕上げにパセリを散らせば完璧だな」
ウォッカ「焼くのはガキ達が来る直前の方が良いですかね?」
ジン「あぁ。ホワイトソースは、冷めると塩気が濃いと感じるからな」
ジン「それはバーボンに任せた方が良い」
61: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:07:21.76 ID:dLVOcciY0
【魚介とブロッコリーのごま風味蒸し(16人分)】
イカ:8杯
アサリ(砂出し済み):1.5kg
塩:小さじ2杯
コショウ:少々
プチトマト:16個
ブロッコリー:800g(2.5~3株)
ニンニク:8片
ごま油:80ml
酒:120ml
水:240ml
白いりごま:適量
ジン「ウォッカ。冷蔵庫からイカを出して、塩・コショウをしておけ」
ウォッカ「へい!」ガチャ…バタン!
サッサッ
イカ:8杯
アサリ(砂出し済み):1.5kg
塩:小さじ2杯
コショウ:少々
プチトマト:16個
ブロッコリー:800g(2.5~3株)
ニンニク:8片
ごま油:80ml
酒:120ml
水:240ml
白いりごま:適量
ジン「ウォッカ。冷蔵庫からイカを出して、塩・コショウをしておけ」
ウォッカ「へい!」ガチャ…バタン!
サッサッ
62: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:08:24.67 ID:dLVOcciY0
ジン「プチトマトはヘタを取り、ブロッコリーは小房に分けて……」プチプチ…ストンストン
ジン「ニンニクは半分に切って潰しておく」トントン…グシャ
ジン「アサリは殻を擦って洗えば、下準備はOKだ」カシャカシャ
ジン(最初に調理器具の場所を確認した時、確かここに……)
ウォッカ「何を出してるんですかい?」
ジン「ホットプレートだ」ヨイショ
ウォッカ「随分とデカいですね……」
ジン「こいつを使うと一気に調理できて楽なんだ」
ジン「ニンニクは半分に切って潰しておく」トントン…グシャ
ジン「アサリは殻を擦って洗えば、下準備はOKだ」カシャカシャ
ジン(最初に調理器具の場所を確認した時、確かここに……)
ウォッカ「何を出してるんですかい?」
ジン「ホットプレートだ」ヨイショ
ウォッカ「随分とデカいですね……」
ジン「こいつを使うと一気に調理できて楽なんだ」
63: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:09:11.34 ID:dLVOcciY0
ゴシゴシ…キュッキュッ
ジン「よし。これで使えるな」
ウォッカ「兄貴、イカも準備できやしたぜ」
ジン「あぁ。まずはコードを繋いで、温度を中火に設定する」
ジン「ここにごま油とニンニクを入れて、香りが出るまで温めるんだ」
ウォッカ「おぉ~。良い匂いがしてきやしたぜ」
64: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:10:02.63 ID:dLVOcciY0
ジン「香りが出たら一旦スイッチを切って、魚介と野菜、酒、水を入れて……」ザラザラ
ジン「全体を軽く混ぜ合わせる」マゼマゼ
ジン「あとは蓋をして強火で温め……」カポ…グツグツ
ジン「水が沸騰したら弱火にして5分煮込む」コトコトコト
~5分経過~
ウォッカ「うぅ……こんな良い匂い嗅いでたら、腹減って仕方ねぇですぜ」
ジン「我慢しろ。……フン、こんなもんだな」
カパ…
ジン「仕上げに白いりごまをかけてやれば……」サッサッ
ジン「完成だ」
ジン「全体を軽く混ぜ合わせる」マゼマゼ
ジン「あとは蓋をして強火で温め……」カポ…グツグツ
ジン「水が沸騰したら弱火にして5分煮込む」コトコトコト
~5分経過~
ウォッカ「うぅ……こんな良い匂い嗅いでたら、腹減って仕方ねぇですぜ」
ジン「我慢しろ。……フン、こんなもんだな」
カパ…
ジン「仕上げに白いりごまをかけてやれば……」サッサッ
ジン「完成だ」
65: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:10:48.21 ID:dLVOcciY0
ウォッカ「美味そう……!」ジュルリ
ジン「フライパンだと火を止めた途端に冷めちまうが」
ジン「ホットプレートは、保温モードにしとけば冷めることもねぇぞ」
ウォッカ「おぉ、なるほど。だからホットプレートで作ったんですね」
ジン「ところで、今は何時だ?」
ウォッカ「えーと。12時20分ですね」
ジン「フライパンだと火を止めた途端に冷めちまうが」
ジン「ホットプレートは、保温モードにしとけば冷めることもねぇぞ」
ウォッカ「おぉ、なるほど。だからホットプレートで作ったんですね」
ジン「ところで、今は何時だ?」
ウォッカ「えーと。12時20分ですね」
66: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:11:53.37 ID:dLVOcciY0
…パタパタパタ
安室「あ……もしかして、もう終わりました?」
ジン「あぁ。後はグラタンを焼いて、他の料理を盛りつけるだけだ」
ウォッカ「客はもう帰ったのか?」
安室「先程、最後のお客さんが出たところです」
ジン「そうか……じゃあ、後はお前だけでも大丈夫だな?」
安室「はい。本当、二人には感謝してもしきれませんよ」
67: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:13:07.71 ID:dLVOcciY0
ウォッカ「良いってことよ。ガキ共のお守り、頑張ってな」
安室「ええ。片付けもやっておきますので」
ジン「いや、自分で使った物は自分で片付けるさ」
安室「え……しかし」
アムロサーン、コンニチハー
ウォッカ「ん? また客か?」
安室「いえ。あの声は、パーティーの参加者ですよ」
安室「お店をハロウィン仕様に飾り付けたいと言ってましたから」
安室「それで早めに来たんでしょう」
安室「ええ。片付けもやっておきますので」
ジン「いや、自分で使った物は自分で片付けるさ」
安室「え……しかし」
アムロサーン、コンニチハー
ウォッカ「ん? また客か?」
安室「いえ。あの声は、パーティーの参加者ですよ」
安室「お店をハロウィン仕様に飾り付けたいと言ってましたから」
安室「それで早めに来たんでしょう」
68: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:13:51.25 ID:dLVOcciY0
ジン「なら、早く行ってやれ」
安室「色々とすみません、二人とも……」
ウォッカ「だから気にしなくて良いって」
ジン「洗い物を済ませたら、俺達はそのまま帰るからな」
安室「……はい」
パタパタパタ…
ウォッカ「……それじゃ、やりますか」
ジン「さっさと終わらせるぞ。ガキ共と鉢合わせはゴメンだ」
ウォッカ「へい、兄貴」
ジャー…ゴシゴシ、キュッキュッ
安室「色々とすみません、二人とも……」
ウォッカ「だから気にしなくて良いって」
ジン「洗い物を済ませたら、俺達はそのまま帰るからな」
安室「……はい」
パタパタパタ…
ウォッカ「……それじゃ、やりますか」
ジン「さっさと終わらせるぞ。ガキ共と鉢合わせはゴメンだ」
ウォッカ「へい、兄貴」
ジャー…ゴシゴシ、キュッキュッ
69: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:15:01.52 ID:dLVOcciY0
――午後1時・喫茶店『ポアロ』――
歩美・光彦・元太「「「トリック・オア・トリート!!」」」
コナン(ホント元気だねぇ、こいつら……)
安室「イタズラはご遠慮願いたいから……はい、お菓子」
歩美・光彦・元太「「「ありがとうございま~す♪」」」
灰原「ねぇ……」
コナン「ん?」
灰原「……あの安室って人、私に気付いてないわよね?」ヒソヒソ
コナン「あぁ。大丈夫だよ」コソ…
歩美・光彦・元太「「「トリック・オア・トリート!!」」」
コナン(ホント元気だねぇ、こいつら……)
安室「イタズラはご遠慮願いたいから……はい、お菓子」
歩美・光彦・元太「「「ありがとうございま~す♪」」」
灰原「ねぇ……」
コナン「ん?」
灰原「……あの安室って人、私に気付いてないわよね?」ヒソヒソ
コナン「あぁ。大丈夫だよ」コソ…
70: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:16:18.57 ID:dLVOcciY0
コナン「オメーだって気付かれないようにするために」
コナン「わざわざ母さんに頼んで、ゴスロリ風ビスクドールに仮装させてもらったんだ」
コナン「髪だって金髪のカツラだしさ」
コナン「そんなコソコソしてる方が、かえって怪しまれるぜ?」
灰原「……分かってるわよ」
安室「君達、何の仮装をしてるんだい?」
歩美「歩美は、黒猫さん!」
光彦「ボクはミイラ男です!」
元太「オレはデーモンとかいう奴! この角がカッコイイだろ? 作り物だけどよ」ニシシ
コナン「わざわざ母さんに頼んで、ゴスロリ風ビスクドールに仮装させてもらったんだ」
コナン「髪だって金髪のカツラだしさ」
コナン「そんなコソコソしてる方が、かえって怪しまれるぜ?」
灰原「……分かってるわよ」
安室「君達、何の仮装をしてるんだい?」
歩美「歩美は、黒猫さん!」
光彦「ボクはミイラ男です!」
元太「オレはデーモンとかいう奴! この角がカッコイイだろ? 作り物だけどよ」ニシシ
71: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:17:19.09 ID:dLVOcciY0
安室「コナン君は、ナイトバロンかな?」
コナン「あ……うん」
コナン(ホントはホームズの方が良かったけど)
コナン(母さんに「はい、コレ。優作から♪」って押しつけられたんだよ……)
蘭「安室さん。準備できましたよ」
安室「ありがとうございます。皆さん、揃いましたか?」
蘭「あ……それが、服部君と和葉ちゃんと世良さんが、まだ……」
コナン「あ……うん」
コナン(ホントはホームズの方が良かったけど)
コナン(母さんに「はい、コレ。優作から♪」って押しつけられたんだよ……)
蘭「安室さん。準備できましたよ」
安室「ありがとうございます。皆さん、揃いましたか?」
蘭「あ……それが、服部君と和葉ちゃんと世良さんが、まだ……」
72: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:21:58.23 ID:dLVOcciY0
ガチャ…カランカラン
服部「よぉ! 遅うなってすまんのぉ!」
園子「噂をすれば、ってやつね……」
蘭「いらっしゃい、二人とも」
コナン「……平次兄ちゃん、吸血鬼の格好のままでここへ来たの?」
和葉「せや。新大阪で待ち合わせとった時には、もうこの格好やってん」
和葉「あたしは恥ずかしいから、仮装は東京に着いてからにしてやって言うたんやけど……」
コナン(うわ……それは確かに恥ずかしいな)
服部「ええやないか。どのみち、こっちでこの格好に着替えるんやさかい」
和葉「アンタが良うても、あたしが嫌なんや!」
73: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:23:06.48 ID:dLVOcciY0
ガチャ…カランカラン
世良「やっほー! ……少し遅刻しちゃったかな?」
園子「ううん。服部君達も、今来たとこだから」
園子「蘭のところのおじ様とおば様は?」
蘭「……あそこで睨み合ってるわ。もう、困っちゃう……」
和葉「蘭ちゃん、相変わらず苦労が絶えへんなぁ……」
74: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:24:34.41 ID:dLVOcciY0
服部「……おい、くど……やのうて、ボウズ」
服部「一課の刑事はんらは? 非番やったら来るんやろ?」
コナン「あぁ……杯戸町で起きた強盗殺人事件に駆り出されちまったみてーでさ」
歩美「えぇ~? 高木刑事と佐藤刑事、来れないの?」
光彦「千葉刑事と白鳥警部もですか?」
コナン「しゃーねーだろ。何も事件が起きなかったらって約束だったんだから」
服部「一課の刑事はんらは? 非番やったら来るんやろ?」
コナン「あぁ……杯戸町で起きた強盗殺人事件に駆り出されちまったみてーでさ」
歩美「えぇ~? 高木刑事と佐藤刑事、来れないの?」
光彦「千葉刑事と白鳥警部もですか?」
コナン「しゃーねーだろ。何も事件が起きなかったらって約束だったんだから」
75: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:25:25.19 ID:dLVOcciY0
安室「……じゃあ、料理がだいぶ余ってしまうね」
コナン「それは大丈夫」
コナン「もう少ししたら京極さんも来てくれるって、園子姉ちゃんが言ってたから」
コナン「平次兄ちゃんも結構食べる方だし、残った分は元太がどうにかしてくれるよ」
安室「そっか。それじゃ、パーティーを始めようか」
安室「料理を持ってくるから、先に手を洗っておいで」
歩美・光彦・元太「「「はーい!」」」
パタパタパタ…
コナン「それは大丈夫」
コナン「もう少ししたら京極さんも来てくれるって、園子姉ちゃんが言ってたから」
コナン「平次兄ちゃんも結構食べる方だし、残った分は元太がどうにかしてくれるよ」
安室「そっか。それじゃ、パーティーを始めようか」
安室「料理を持ってくるから、先に手を洗っておいで」
歩美・光彦・元太「「「はーい!」」」
パタパタパタ…
76: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:27:08.49 ID:dLVOcciY0
コナン「……ごめんね、安室の兄ちゃん。突然、店を貸し切りたいなんて無理言って」
安室「いやいや。みんな、お得意様だからね」
コナン「でも、準備にはだいぶ手間取ったんじゃないの?」
安室「頼りになる助っ人が来てくれたから、大丈夫だったよ」
コナン「ふーん……」
安室「さぁ、君も手を洗っておいで」
コナン「……うん」
スタスタ…ピタ
安室「いやいや。みんな、お得意様だからね」
コナン「でも、準備にはだいぶ手間取ったんじゃないの?」
安室「頼りになる助っ人が来てくれたから、大丈夫だったよ」
コナン「ふーん……」
安室「さぁ、君も手を洗っておいで」
コナン「……うん」
スタスタ…ピタ
77: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:32:54.23 ID:dLVOcciY0
コナン「ねぇ……安室の兄ちゃん」
安室「ん?」
コナン「前の職場から、『戻ってこい』って言われないの?」
コナン(公安から『戻れ』って指示は出されないままなのか?)
安室「……今のところ、そんな気配は微塵もないね」
安室「戻してくれるかどうかも、全く分からないよ」
コナン「じゃあ、ずっとこのまま?」
安室「さぁ……それは上の人の判断次第かな」
安室(――――とは言うものの、案外居心地が良いんだよなぁ。あの組織……)
コナン「…………そう」
安室「ん?」
コナン「前の職場から、『戻ってこい』って言われないの?」
コナン(公安から『戻れ』って指示は出されないままなのか?)
安室「……今のところ、そんな気配は微塵もないね」
安室「戻してくれるかどうかも、全く分からないよ」
コナン「じゃあ、ずっとこのまま?」
安室「さぁ……それは上の人の判断次第かな」
安室(――――とは言うものの、案外居心地が良いんだよなぁ。あの組織……)
コナン「…………そう」
78: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:34:08.14 ID:dLVOcciY0
コナン(ま、組織から離脱しようとした奴には死の制裁が待ってんだ)
コナン(公安といえど、そう簡単に抜けられねーか)
歩美「コナン君、早くおいでよ~」
光彦「まだ手を洗ってないの、コナン君だけですよ?」
コナン「あ、あぁ……悪ぃ」
パタパタ…
安室(相変わらず、興味深い質問をしてくる子だ……)フッ
コナン(公安といえど、そう簡単に抜けられねーか)
歩美「コナン君、早くおいでよ~」
光彦「まだ手を洗ってないの、コナン君だけですよ?」
コナン「あ、あぁ……悪ぃ」
パタパタ…
安室(相変わらず、興味深い質問をしてくる子だ……)フッ
79: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:35:01.46 ID:dLVOcciY0
――午後1時半・黒の組織のアジト――
ウォッカ「バーボンの奴、今頃は楽しくやってんでしょうねぇ」
ジン「あぁ。……それはそうと、俺達は昼飯もまだだったな」
ジン「だいぶ遅くなっちまったが、キッチンで何か作るか……」
ウォッカ「手伝いやすぜ、兄貴」
ウォッカ「バーボンの奴、今頃は楽しくやってんでしょうねぇ」
ジン「あぁ。……それはそうと、俺達は昼飯もまだだったな」
ジン「だいぶ遅くなっちまったが、キッチンで何か作るか……」
ウォッカ「手伝いやすぜ、兄貴」
80: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:35:40.21 ID:dLVOcciY0
――組織のアジト・キッチン前の廊下――
ガシャーン!! カランカラン…
ヤリヤガッタネ、アンタ! ナニヨー!!
ジン・ウォッカ「「…………!?」」
ウォッカ「な、何だ……?」
ジン「……ベルモットとキャンティの声だな」
ガシャーン!! カランカラン…
ヤリヤガッタネ、アンタ! ナニヨー!!
ジン・ウォッカ「「…………!?」」
ウォッカ「な、何だ……?」
ジン「……ベルモットとキャンティの声だな」
81: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:37:09.03 ID:dLVOcciY0
――組織のアジト・キッチン――
ベルモット「だから、勘違いして悪かったって言ってるじゃないの!」
キャンティ「勘違いで済むか、このバカ女!!」
コルン「……二人とも、もう止めろ」フゥ…
ウォッカ「おい……コルン。何がどうなってんだ?」
コルン「ジンとウォッカ、パーティーの準備で出かけるって、ベルモットが盗み聞きした……」
ジン「で?」
コルン「あいつ、そのパーティーがここであるんだと勘違いしてて……」
ジン「……その勘違いした情報を、お前らに伝えたわけだな?」
コルン「おぅ」コクッ
ベルモット「だから、勘違いして悪かったって言ってるじゃないの!」
キャンティ「勘違いで済むか、このバカ女!!」
コルン「……二人とも、もう止めろ」フゥ…
ウォッカ「おい……コルン。何がどうなってんだ?」
コルン「ジンとウォッカ、パーティーの準備で出かけるって、ベルモットが盗み聞きした……」
ジン「で?」
コルン「あいつ、そのパーティーがここであるんだと勘違いしてて……」
ジン「……その勘違いした情報を、お前らに伝えたわけだな?」
コルン「おぅ」コクッ
82: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:38:05.32 ID:dLVOcciY0
ウォッカ「なるほど」
ウォッカ「ジンの兄貴が、自分達のために腕を振るってくれるとばかり思ったら」
ウォッカ「当てが外れちまって大喧嘩ってわけか……」
キャンティ「当てが外れたなんてもんじゃないよ!」
キャンティ「今日は朝飯食ってなかったし、昼飯は豪勢な食事にありつけると思ってたのに」
キャンティ「この女が勘違いしたせいでさぁ……」ギロッ
ベルモット「もう謝ったんだから良いじゃない!」
ベルモット「それより、ジンが帰ってきたんだから、お昼に何か作ってもらいましょうよ」
ウォッカ「ジンの兄貴が、自分達のために腕を振るってくれるとばかり思ったら」
ウォッカ「当てが外れちまって大喧嘩ってわけか……」
キャンティ「当てが外れたなんてもんじゃないよ!」
キャンティ「今日は朝飯食ってなかったし、昼飯は豪勢な食事にありつけると思ってたのに」
キャンティ「この女が勘違いしたせいでさぁ……」ギロッ
ベルモット「もう謝ったんだから良いじゃない!」
ベルモット「それより、ジンが帰ってきたんだから、お昼に何か作ってもらいましょうよ」
83: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:39:51.60 ID:dLVOcciY0
ベルモット「ねぇ、ジン。貴方なら30分もあれば大丈夫でしょ?」
ベルモット「私、もうお腹ペコペコなの。何でも良いから、お願い!」グゥゥ…
キャンティ「アタイももう限界……」キュルル…
コルン「俺も……」
ウォッカ「あ、兄貴……?」
ジン「…………」ブチッ
ジン「…………………………ベルモット」
ベルモット「ん?」
ベルモット「私、もうお腹ペコペコなの。何でも良いから、お願い!」グゥゥ…
キャンティ「アタイももう限界……」キュルル…
コルン「俺も……」
ウォッカ「あ、兄貴……?」
ジン「…………」ブチッ
ジン「…………………………ベルモット」
ベルモット「ん?」
84: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:42:13.94 ID:dLVOcciY0
ジン「いい加減、自分が食う物ぐらい自分で作りやがれっ!!」ガシャーン!!
ベルモット「きゃあぁ~! ジン、怒っちゃ嫌ぁ~!!」
チョットマッテヨ! ウルセー!!
ウォッカ「あーあ……兄貴、滅多な事じゃキレねーのに」
コルン「仏の顔も三度まで……」ボソッ
キャンティ「……仕方ないねぇ。ウォッカ、コルン。昼飯作るの手伝っとくれよ」
キャンティ「ジンが暴れ終わった時には、何か食えるようにさ」
ウォッカ「そーだな……」
コルン「……分かった」
【おわり】
ベルモット「きゃあぁ~! ジン、怒っちゃ嫌ぁ~!!」
チョットマッテヨ! ウルセー!!
ウォッカ「あーあ……兄貴、滅多な事じゃキレねーのに」
コルン「仏の顔も三度まで……」ボソッ
キャンティ「……仕方ないねぇ。ウォッカ、コルン。昼飯作るの手伝っとくれよ」
キャンティ「ジンが暴れ終わった時には、何か食えるようにさ」
ウォッカ「そーだな……」
コルン「……分かった」
【おわり】
85: ◆rzOq/SCuAA 2015/09/28(月) 01:47:13.47 ID:dLVOcciY0
以上で完結です、お読み頂きありがとうございました
本当は来月末にと思ってたネタですが
ジン兄貴の自己主張の強さに右京さんが引いてしまいまして
急遽こちらを先に投下しましたorz
邪魔が入らない内に相棒とのクロス執筆に戻ります…
本当は来月末にと思ってたネタですが
ジン兄貴の自己主張の強さに右京さんが引いてしまいまして
急遽こちらを先に投下しましたorz
邪魔が入らない内に相棒とのクロス執筆に戻ります…
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:55:02.25 ID:VHcFRtZAO
おお、いつものオチじゃないんだなww
料理上手は片付け上手を地でいく兄貴マジかっけぇ
ウォッカの包丁捌きも板についてきて、いよいよ黒の組織の台所は安泰だな
今回もホッコリしたぜ、乙!
料理上手は片付け上手を地でいく兄貴マジかっけぇ
ウォッカの包丁捌きも板についてきて、いよいよ黒の組織の台所は安泰だな
今回もホッコリしたぜ、乙!
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 03:55:58.76 ID:JjyYM3oMo
乙
ジンの兄貴を兄ちゃんと呼べる店員…只者ではないな
ジンの兄貴を兄ちゃんと呼べる店員…只者ではないな
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 10:28:18.48 ID:RcB1hDTFo
乙です
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443342863/
Entry ⇒ 2015.09.30 | Category ⇒ 名探偵コナン | Comments (0)
凛「サンタさんはいるよ?」モバP「え?」
1: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 19:57:50.06 ID:cuDJWabSO
クリスマスネタです
凛奈緒加蓮
キャラ崩壊注意
凛奈緒加蓮
キャラ崩壊注意
2: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 19:59:38.24 ID:cuDJWabSO
~12月24日お昼事務所~
モバP「なぁ、お前らサンタクロースって信じてるか?」
奈緒「いきなり何を言うかと思えば…」
加蓮「子供じゃあるまいし………」
モバP「だよなぁ、流石にそのくらいの歳になると俺もサンタクロースがいないってわかってたからなぁ」
凛「………………え」
モバP「なぁ、お前らサンタクロースって信じてるか?」
奈緒「いきなり何を言うかと思えば…」
加蓮「子供じゃあるまいし………」
モバP「だよなぁ、流石にそのくらいの歳になると俺もサンタクロースがいないってわかってたからなぁ」
凛「………………え」
3: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 20:00:28.97 ID:cuDJWabSO
モバP「ん?どうした凛。急に固まって」
凛「Pさん、サンタクロースがいないって、どういうこと………?」ジワッ
奈緒「(あちゃー、凛のやつ、もしかしなくてもサンタの存在信じてたのかよ…)」
凛「ねぇ、どういうことなの!?サンタさんいないって、どういうことなの!!」ガタッ
モバP「え、いや、その………えっと…(助けてくれ!奈緒、加蓮!)」チラッ
凛「Pさん、サンタクロースがいないって、どういうこと………?」ジワッ
奈緒「(あちゃー、凛のやつ、もしかしなくてもサンタの存在信じてたのかよ…)」
凛「ねぇ、どういうことなの!?サンタさんいないって、どういうことなの!!」ガタッ
モバP「え、いや、その………えっと…(助けてくれ!奈緒、加蓮!)」チラッ
4: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 20:01:31.20 ID:cuDJWabSO
奈緒「いやー、その、うん(アタシにどうしろってんだよ!加蓮たのむ!)」チラッ
加蓮「Pさん!そんなわけ無いじゃない!!サンタクロースはいるわよ!(今はその方が面白そうだし)」ビシッ
凛「そ……」
凛「そうだよね!よかった~……」ホッ
モバP&奈緒「「Oh……」」
加蓮「Pさん!そんなわけ無いじゃない!!サンタクロースはいるわよ!(今はその方が面白そうだし)」ビシッ
凛「そ……」
凛「そうだよね!よかった~……」ホッ
モバP&奈緒「「Oh……」」
6: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 20:02:55.40 ID:cuDJWabSO
加蓮「そうよね、いるわよサンタクロース。まったく、Pさんも人が悪いわね」ニシシ
凛「ホントだよ…サンタがいないなんて、変なこと言わないでよ、もう…」プンス
モバP「あ、あはは………そ、そうだな、とりあえず二人共座ろう、な?」アセアセ
加蓮「ふう……で、凛は毎年サンタさんに何をお願いしてるの?」
凛「えっと……去年はピアスで、一昨年はハナコの洋服をお願いしたよ」
奈緒「へ、へぇ……やっぱり枕元に靴下ぶら下げたりするのか?」
凛「もちろん……って、奈緒の家は違うの?」
奈緒「アタシはもうもらわ………じゃなくて、枕元にホットミルク置いてたかな(小さい頃だけどな)」
加蓮「ホットミルク?なんで?」
奈緒「まぁ、その……サンタさんプレゼント運びお疲れ様です……みたいな感じだよ」テレリ
モバP「奈緒も可愛かったんだなぁ……」シミジミ
奈緒「なんだよ!悪かったな!」プンプン
加蓮「今もかわいいけどね~」
奈緒「んにゃっ!?」カァッ
凛「ホントだよ…サンタがいないなんて、変なこと言わないでよ、もう…」プンス
モバP「あ、あはは………そ、そうだな、とりあえず二人共座ろう、な?」アセアセ
加蓮「ふう……で、凛は毎年サンタさんに何をお願いしてるの?」
凛「えっと……去年はピアスで、一昨年はハナコの洋服をお願いしたよ」
奈緒「へ、へぇ……やっぱり枕元に靴下ぶら下げたりするのか?」
凛「もちろん……って、奈緒の家は違うの?」
奈緒「アタシはもうもらわ………じゃなくて、枕元にホットミルク置いてたかな(小さい頃だけどな)」
加蓮「ホットミルク?なんで?」
奈緒「まぁ、その……サンタさんプレゼント運びお疲れ様です……みたいな感じだよ」テレリ
モバP「奈緒も可愛かったんだなぁ……」シミジミ
奈緒「なんだよ!悪かったな!」プンプン
加蓮「今もかわいいけどね~」
奈緒「んにゃっ!?」カァッ
7: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 20:04:15.92 ID:cuDJWabSO
凛「ふふ、今も奈緒はかわいいよ……………じゃあ加蓮は?」
加蓮「うーん、ウチの家は凛と同じだったかな、チョーでっかい靴下あったよ」
凛「そっか……Pさんは?」
モバP「アイエエエエエ!?お、俺は………」
モバP「うーん、特に何かしてなかったなぁ……朝起きて横を見たらプレゼントがあった……かな」
奈緒「なんだよフツーだなぁ」
モバP「しょうがないだろ、奈緒みたいに乙女じゃないんだから」
奈緒「べっ、べつにアタシは乙女じゃねーし……」
加蓮「うーん、ウチの家は凛と同じだったかな、チョーでっかい靴下あったよ」
凛「そっか……Pさんは?」
モバP「アイエエエエエ!?お、俺は………」
モバP「うーん、特に何かしてなかったなぁ……朝起きて横を見たらプレゼントがあった……かな」
奈緒「なんだよフツーだなぁ」
モバP「しょうがないだろ、奈緒みたいに乙女じゃないんだから」
奈緒「べっ、べつにアタシは乙女じゃねーし……」
8: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 20:05:35.41 ID:cuDJWabSO
加蓮「ハイハイ、乙女じゃないね、ハイハイ」
奈緒「な、なんだよぉ!」
加蓮「(この前のクリスマス会でずーっとPさんのこと目で追い続けてたのは誰だったかしらね………)はぁ」ヤレヤレ
モバP「そういえば凛は今年は何をお願いしたんだ?」
凛「えっ、う、それはちょっと言えない……かな」アセアセ
奈緒「なんだよ、別に笑わないから言ってみろよ」
凛「だ、だめ!これはサンタさんにしか言わないから!ぜったい言わないから!」カァッ
加蓮「じゃあ、ぜったいに他の人に言わないからここにいる三人にだけ教えてよ」
凛「ええっ!?……す、少なくとも、Pさんはぜったいにムリ!ムリだから!」
奈緒「な、なんだよぉ!」
加蓮「(この前のクリスマス会でずーっとPさんのこと目で追い続けてたのは誰だったかしらね………)はぁ」ヤレヤレ
モバP「そういえば凛は今年は何をお願いしたんだ?」
凛「えっ、う、それはちょっと言えない……かな」アセアセ
奈緒「なんだよ、別に笑わないから言ってみろよ」
凛「だ、だめ!これはサンタさんにしか言わないから!ぜったい言わないから!」カァッ
加蓮「じゃあ、ぜったいに他の人に言わないからここにいる三人にだけ教えてよ」
凛「ええっ!?……す、少なくとも、Pさんはぜったいにムリ!ムリだから!」
15: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 21:53:20.78 ID:cuDJWabSO
奈緒「Pさん、アタシ喉乾いたからお茶買ってきて。はい」ニヒャクエン
モバP「ええ~…そう言わずに教えてくれよ……」
凛「やだっ!ぜったいにPさんには言えないから!」
奈緒&加蓮「「ほらさっさと行け」」シッシッ
モバP「(´・ω・`)」
奈緒&加蓮「「行け!」」
モバP「は~い……」トボトボ
ガチャっ
加蓮「さぁ凛!今年何をお願いしたの?さぁさぁ!」ズイッ
奈緒「落ち着けよ……」
凛「え、えっと、その……」
凛「………さんの…………と………」
奈緒「ん?悪いけど聞こえなかったからもう一回言ってくれ」
凛「だから!……」
加蓮「だから?」
モバP「ええ~…そう言わずに教えてくれよ……」
凛「やだっ!ぜったいにPさんには言えないから!」
奈緒&加蓮「「ほらさっさと行け」」シッシッ
モバP「(´・ω・`)」
奈緒&加蓮「「行け!」」
モバP「は~い……」トボトボ
ガチャっ
加蓮「さぁ凛!今年何をお願いしたの?さぁさぁ!」ズイッ
奈緒「落ち着けよ……」
凛「え、えっと、その……」
凛「………さんの…………と………」
奈緒「ん?悪いけど聞こえなかったからもう一回言ってくれ」
凛「だから!……」
加蓮「だから?」
16: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 21:55:00.41 ID:cuDJWabSO
凛「 Pさんが使ったあとのシャツと、パンツが欲しい……………ってお願いした 」キリッ
17: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 21:55:56.72 ID:cuDJWabSO
奈緒&加蓮「「おふ…………」」
奈緒「(オイオイ、これスゲーヤバイんじゃねーか?)」
加蓮「(前からヤバいと思っていたけどこれほどだったとは………)」
凛「?二人ともどうかしたの?」
奈緒「な、なぁ凛、それ、凛のお父さんやお母さんに話したか?」
凛「え?……う、うん、お母さんには話したけど………」
加蓮「(まさか……まさかそのプレイが届くなんてことは………)お母さん何か言ってた?」
凛「さぁ……『クリスマスは忙しくなるわね』とは言ってたけど」
奈緒&加蓮「「(まさかのプレゼント届いちゃうパターン!!??)」」
加蓮「り、凛はどうしてそのプレゼントが欲しいと思」
ガチャっ
モバP「ふぅ、寒い寒い………明日は雪かな……おーい!お茶買ってきたぞ~」
加蓮「Pさんお腹減ったマクド○ルドでハンバーガーかってきて」
モバP「アイエエエエエ!?今帰ってきたばっかりなんだけど!?」
奈緒「アタシもお腹減ったからパンケーキかってきて」
モバP「ちょ、マジかよ」
凛「Pさん?私も一緒に行こうか?」
奈緒&加蓮「「凛はここにいろ」」
凛「う、うん……………?」
奈緒「(オイオイ、これスゲーヤバイんじゃねーか?)」
加蓮「(前からヤバいと思っていたけどこれほどだったとは………)」
凛「?二人ともどうかしたの?」
奈緒「な、なぁ凛、それ、凛のお父さんやお母さんに話したか?」
凛「え?……う、うん、お母さんには話したけど………」
加蓮「(まさか……まさかそのプレイが届くなんてことは………)お母さん何か言ってた?」
凛「さぁ……『クリスマスは忙しくなるわね』とは言ってたけど」
奈緒&加蓮「「(まさかのプレゼント届いちゃうパターン!!??)」」
加蓮「り、凛はどうしてそのプレゼントが欲しいと思」
ガチャっ
モバP「ふぅ、寒い寒い………明日は雪かな……おーい!お茶買ってきたぞ~」
加蓮「Pさんお腹減ったマクド○ルドでハンバーガーかってきて」
モバP「アイエエエエエ!?今帰ってきたばっかりなんだけど!?」
奈緒「アタシもお腹減ったからパンケーキかってきて」
モバP「ちょ、マジかよ」
凛「Pさん?私も一緒に行こうか?」
奈緒&加蓮「「凛はここにいろ」」
凛「う、うん……………?」
18: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 22:00:57.40 ID:cuDJWabSO
モバP「マジかよーアイドルのパシリになっちゃったよーうわーこれがブラックきぎょ」
奈緒&加蓮「「さっさと行け!!!!」」
モバP「」シロメ
モバP「」トボトボ
ガチャン
加蓮「やっと邪魔者が消えた…………で、凛、どうしてそれをお願いしたの?」
凛「それも答えなきゃダメ?」
奈緒「ま、まぁまぁ、誰にも言わねーからさ!(ライバルの情報は少しでも多くほしいからな……べ、べつにPさんのことが好きなわけじゃねーし!)」
凛「あんまりいいたくないけど…その……」
加蓮「その?」
凛「この前、Pさんがふざけて抱きついてきたときにPさんの匂いを嗅いじゃって……」
加蓮「ふむふむ………………ふむ?」
凛「すっごくいい匂いでね?もうずっと嗅いでいたかったけど、そういうわけにもいかないし……」
奈緒「おう………………おう?」
凛「それで、その日家に帰ってからも忘れられなくて、次の日Pさんの机に置きっぱなしだったジャケット持って帰ったんだけど……」
加蓮「うんうん…………うん?」
凛「ずっと匂い嗅いでたら薄くなっちゃってね…ほしいなーって」
奈緒「お、おお……(ナンダコレ?凛ってこんな感じだったっけ?やってることはヤバいけど可愛すぎるだろ…………やってることはヤバいけど)」
奈緒&加蓮「「さっさと行け!!!!」」
モバP「」シロメ
モバP「」トボトボ
ガチャン
加蓮「やっと邪魔者が消えた…………で、凛、どうしてそれをお願いしたの?」
凛「それも答えなきゃダメ?」
奈緒「ま、まぁまぁ、誰にも言わねーからさ!(ライバルの情報は少しでも多くほしいからな……べ、べつにPさんのことが好きなわけじゃねーし!)」
凛「あんまりいいたくないけど…その……」
加蓮「その?」
凛「この前、Pさんがふざけて抱きついてきたときにPさんの匂いを嗅いじゃって……」
加蓮「ふむふむ………………ふむ?」
凛「すっごくいい匂いでね?もうずっと嗅いでいたかったけど、そういうわけにもいかないし……」
奈緒「おう………………おう?」
凛「それで、その日家に帰ってからも忘れられなくて、次の日Pさんの机に置きっぱなしだったジャケット持って帰ったんだけど……」
加蓮「うんうん…………うん?」
凛「ずっと匂い嗅いでたら薄くなっちゃってね…ほしいなーって」
奈緒「お、おお……(ナンダコレ?凛ってこんな感じだったっけ?やってることはヤバいけど可愛すぎるだろ…………やってることはヤバいけど)」
19: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 22:06:15.86 ID:cuDJWabSO
加蓮「まぁ、それならシャツはわかる(?)けど、なんでパンツが欲しいの?」
凛「それは………………はいたり、かぶったりできるかなーって…………」マッカッカ
奈緒「(おまわりさんここです!)」マッカーサー
加蓮「あ、あはははは………そう、届くといいわね………(パンツの使用目的については恥ずかしいんだ)」
凛「うん!きっとサンタさんなら叶えてくれると思う!」ニコ
奈緒「ぐはっ………(可愛い!!素晴らしい笑顔が可愛い!!しかしサンタさん(おそらく凛のお母さん)が調達することを考えるとそのプレゼントはヤヴァすぎる!…………アタシも欲しい……………くはない!!)」ブンブン
加蓮「まぁ、プレゼントの話はもういいとして………その、凛は今も靴下ぶら下げてサンタさん待ってるの?」
凛「うん、そうだよ?」
凛「それは………………はいたり、かぶったりできるかなーって…………」マッカッカ
奈緒「(おまわりさんここです!)」マッカーサー
加蓮「あ、あはははは………そう、届くといいわね………(パンツの使用目的については恥ずかしいんだ)」
凛「うん!きっとサンタさんなら叶えてくれると思う!」ニコ
奈緒「ぐはっ………(可愛い!!素晴らしい笑顔が可愛い!!しかしサンタさん(おそらく凛のお母さん)が調達することを考えるとそのプレゼントはヤヴァすぎる!…………アタシも欲しい……………くはない!!)」ブンブン
加蓮「まぁ、プレゼントの話はもういいとして………その、凛は今も靴下ぶら下げてサンタさん待ってるの?」
凛「うん、そうだよ?」
20: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 22:09:42.63 ID:cuDJWabSO
加蓮「今までクリスマスの夜にずっと起きてたりしたことはないの?」
凛「うーん、無いかな、早く寝ないとサンタさんがプレゼントくれないってお母さんによく言われてたから」
奈緒「(小学生か!…でも可愛い!)じゃ、じゃあ夜中にトイレ行きたくなって起きちゃったこととかは?」
凛「うーん、殆どないけど…………あ、一度だけクリスマスの夜に目が覚めてトイレ行こうとしたら、サンタさんのコスプレしたお父さんに出くわしたことならあるよ?」
奈緒&加蓮「「(それで気づかないのかよ!!!!)」」
凛「コスプレしたことがバレたからか、お父さんすごく焦ってたなぁ………これは違う!違うんだっ!って…ふふ、今思い出しても笑っちゃう」
奈緒&加蓮「「(たぶんサンタが自分だってバレたと思ったからじゃないかなぁ……)」」
奈緒「それっていつの話だ?」
凛「一昨年だね」
加蓮「(ホントなんでバレなかったのかな)」
凛「うーん、無いかな、早く寝ないとサンタさんがプレゼントくれないってお母さんによく言われてたから」
奈緒「(小学生か!…でも可愛い!)じゃ、じゃあ夜中にトイレ行きたくなって起きちゃったこととかは?」
凛「うーん、殆どないけど…………あ、一度だけクリスマスの夜に目が覚めてトイレ行こうとしたら、サンタさんのコスプレしたお父さんに出くわしたことならあるよ?」
奈緒&加蓮「「(それで気づかないのかよ!!!!)」」
凛「コスプレしたことがバレたからか、お父さんすごく焦ってたなぁ………これは違う!違うんだっ!って…ふふ、今思い出しても笑っちゃう」
奈緒&加蓮「「(たぶんサンタが自分だってバレたと思ったからじゃないかなぁ……)」」
奈緒「それっていつの話だ?」
凛「一昨年だね」
加蓮「(ホントなんでバレなかったのかな)」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/25(木) 22:16:35.51 ID:cuDJWabSO
奈緒「じゃあさ、凛はサンタってどうやって家の中に入ると思う?」
凛「え、窓からじゃないの?」
奈緒「だって窓は鍵閉まってるだろ?どうやって中に入るんだよ」
凛「いやいや、クリスマスの夜は窓に鍵なんて掛けてないよ?」
加蓮「へ?」
凛「だってそうしないとサンタさん入れないでしょ?おかしな奈緒」フフッ
奈緒&加蓮「(おかしいのはお前だー!!………と言いたいけど可愛いから許す)」
凛「え、窓からじゃないの?」
奈緒「だって窓は鍵閉まってるだろ?どうやって中に入るんだよ」
凛「いやいや、クリスマスの夜は窓に鍵なんて掛けてないよ?」
加蓮「へ?」
凛「だってそうしないとサンタさん入れないでしょ?おかしな奈緒」フフッ
奈緒&加蓮「(おかしいのはお前だー!!………と言いたいけど可愛いから許す)」
23: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 22:21:54.00 ID:cuDJWabSO
加蓮「(奈緒、どうする?この調子だと多分サンタがいないって言っても信じないよね……)」コソコソ
奈緒「(そりゃそうだろうなぁ………本人Pさんのシャツとパンツ楽しみにしてるわけだし)」コソコソ
加蓮「(朝起きたら枕元に男性物のシャツとパンツが置いてあるクリスマスもそれはそれで斬新だけどね)」コソコソ
凛「二人ともどうかしたの?」
奈緒&加蓮「「いや!なんでもない!」」
奈緒「(そりゃそうだろうなぁ………本人Pさんのシャツとパンツ楽しみにしてるわけだし)」コソコソ
加蓮「(朝起きたら枕元に男性物のシャツとパンツが置いてあるクリスマスもそれはそれで斬新だけどね)」コソコソ
凛「二人ともどうかしたの?」
奈緒&加蓮「「いや!なんでもない!」」
24: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 22:43:18.52 ID:cuDJWabSO
ガチャっ
モバP「はぁ、はぁ、はら、ハンバーガーとパンケーキ買ってきたぞぉ~…………」
凛「わ、Pさん大丈夫?」
モバP「ああ、俺は大丈夫だけど……」
??「あの~…」コソッ
奈緒「あれ?どちらさま………って!!なんだよ裸にダンボールって!?」ギョッ
モバP「あぁ、ハンバーガーとパンケーキ買った帰りに出くわしてな……この格好にトナカイ抱いてたから一応事務所に連れてきた」
イヴ「お初にお目にかかります~、イヴ・サンタクロースともうします~こっちはブリッツェンです~」
ブリッツェン「ブモ!」
凛&奈緒&加蓮「「「さ、サンタクロース!?!?」」」
イヴ「は、はい~…サンタクロースですよ~?」ハテナ
凛「ほ、本物のサンタクロースですか?」キラキラ
イヴ「えぇ~子どもたちにプレゼントをあげるサンタですよ~!」
凛「わぁ!やっと本物に会えた!!」ギュッ
イヴ「ひゃあ~!」アタフタ
モバP「はぁ、はぁ、はら、ハンバーガーとパンケーキ買ってきたぞぉ~…………」
凛「わ、Pさん大丈夫?」
モバP「ああ、俺は大丈夫だけど……」
??「あの~…」コソッ
奈緒「あれ?どちらさま………って!!なんだよ裸にダンボールって!?」ギョッ
モバP「あぁ、ハンバーガーとパンケーキ買った帰りに出くわしてな……この格好にトナカイ抱いてたから一応事務所に連れてきた」
イヴ「お初にお目にかかります~、イヴ・サンタクロースともうします~こっちはブリッツェンです~」
ブリッツェン「ブモ!」
凛&奈緒&加蓮「「「さ、サンタクロース!?!?」」」
イヴ「は、はい~…サンタクロースですよ~?」ハテナ
凛「ほ、本物のサンタクロースですか?」キラキラ
イヴ「えぇ~子どもたちにプレゼントをあげるサンタですよ~!」
凛「わぁ!やっと本物に会えた!!」ギュッ
イヴ「ひゃあ~!」アタフタ
25: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 22:44:06.79 ID:cuDJWabSO
凛「本物だー!本物に会えたー!!」スリスリ
イヴ「ふふ、何だかよくわかりませんが、かわいいですねぇ~」ナデナデ
奈緒「えっと………Pさん、これは一体……」
モバP「なんでもこれからプレゼントを届けに行く時にそのプレゼントをとられたんだとか………」
加蓮「信じられないなぁ」
ブリッツェン「ブモ」
モバP「グリーンランド出身らしいぞ」
奈緒「そ、それっぽい……」
モバP「で、住むあてもないみたいだからウチの女子寮に住んでもらうことにした」
加蓮「ええっ!?てことはイヴさんは……」
イヴ「はい~サンタですがアイドルもやらせてもらいます~!」
イヴ「ふふ、何だかよくわかりませんが、かわいいですねぇ~」ナデナデ
奈緒「えっと………Pさん、これは一体……」
モバP「なんでもこれからプレゼントを届けに行く時にそのプレゼントをとられたんだとか………」
加蓮「信じられないなぁ」
ブリッツェン「ブモ」
モバP「グリーンランド出身らしいぞ」
奈緒「そ、それっぽい……」
モバP「で、住むあてもないみたいだからウチの女子寮に住んでもらうことにした」
加蓮「ええっ!?てことはイヴさんは……」
イヴ「はい~サンタですがアイドルもやらせてもらいます~!」
26: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 22:45:51.41 ID:cuDJWabSO
凛「ええっ!本当!よろしくね、サンタさん!」キラキラ
イヴ「はぁ~い、よろしくおねがいしますね~」
奈緒&加蓮&モバP「「「まさかサンタクロースが本当にいたなんて…………」」」
奈緒「てか何ちゃっかりスカウトしてるんだよ」
モバP「てへぺろ☆」
おしり
イヴ「はぁ~い、よろしくおねがいしますね~」
奈緒&加蓮&モバP「「「まさかサンタクロースが本当にいたなんて…………」」」
奈緒「てか何ちゃっかりスカウトしてるんだよ」
モバP「てへぺろ☆」
おしり
27: ◆ZYAvng1gyBll 2014/12/25(木) 22:48:31.31 ID:cuDJWabSO
終始グダグダの上、キャラ崩壊本当にすいませんでした
世間の無情なクリスマス風に吹かれて疲れたので明日HTML化依頼出します
世間の無情なクリスマス風に吹かれて疲れたので明日HTML化依頼出します
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/25(木) 23:14:47.08 ID:kvOJK/Jao
乙
りんぺろ
りんぺろ
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/25(木) 23:43:08.59 ID:caiRCQWaO
それで、凛はブツを手に入れたのか?
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/25(木) 23:43:19.00 ID:tzaGAaHgO
乙
どう考えてもキャラ崩壊してるのは凛の母親だろw
むしろ凛の方は全くもって通常運行
どう考えてもキャラ崩壊してるのは凛の母親だろw
むしろ凛の方は全くもって通常運行
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419505070/
Entry ⇒ 2015.09.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
原田美世「ラリーですか?」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/04(日) 20:11:55.85 ID:A459N7odo
直接関係ありませんが、世界観は前のこのスレの続きです
黒川千秋「夏の終わりのドライブ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409152836/
休みなのに体調よくなくてドライブ行けなかったからむしゃくしゃして書いた
まだモバマスお姉様勢SS書き途中あるのは気にしない!
黒川千秋「夏の終わりのドライブ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409152836/
休みなのに体調よくなくてドライブ行けなかったからむしゃくしゃして書いた
まだモバマスお姉様勢SS書き途中あるのは気にしない!
2: 1 2015/01/04(日) 20:18:57.36 ID:A459N7odo
美世P「そう、参加してみない?」
原田美世「それはしたいけど…」
P「うちのプロダクションでラリーチームにスポンサーで入ることになって、そしたらスポット参戦してみないかって話があってな」
美世「ホントっ?!」
P「せっかくだからテレビで企画にしてみようって話も出てるんだ」
美世「それなら是非!」
P「それにしてもいいなぁ 俺もJ○Fライセンス持ってるから出てみたいなぁ」
美世「え?それ初耳なんだけど」
P「え?言ってなかったっけ?」
美世「聞いてないよー」
原田美世「それはしたいけど…」
P「うちのプロダクションでラリーチームにスポンサーで入ることになって、そしたらスポット参戦してみないかって話があってな」
美世「ホントっ?!」
P「せっかくだからテレビで企画にしてみようって話も出てるんだ」
美世「それなら是非!」
P「それにしてもいいなぁ 俺もJ○Fライセンス持ってるから出てみたいなぁ」
美世「え?それ初耳なんだけど」
P「え?言ってなかったっけ?」
美世「聞いてないよー」
3: 1 2015/01/04(日) 20:57:28.89 ID:A459N7odo
数日語
某サーキット
D「じゃあV回しまーす 3…2…」
美世「原田美世チャレンジ!ラリーを走るぞ!」
P「始まりまーす」
P(なんで俺出てるんだろ)
某サーキット
D「じゃあV回しまーす 3…2…」
美世「原田美世チャレンジ!ラリーを走るぞ!」
P「始まりまーす」
P(なんで俺出てるんだろ)
4: 1 2015/01/04(日) 20:58:30.17 ID:A459N7odo
数時間前
P「今日はよろしくお願いします」
D「こちらこそお願いします」
P「いやーそれにしても企画通してもらってありがとうございます」
D「Pくんの頼みだからねー」
D「あ、こちらが今日の講師役やってもらう、チームのドライバーさん」
ドライバー「こんにちは、今日はお願いします」
P「お願いします、それにしても美世が羨ましいですよ」
D「ほう?」
P「なかなかラリーカーとか運転できないですからね」
ド「Pさんは何かやられてるんですか」
P「ジムカーナは少し」
D「それで美世ちゃんとも仲良いんだよ」
ド「どうです?試しに乗ってみます」
P「いやいや、今日は収録ですし」
D「いいんじゃない?収録まで時間あるし、別の画もほしいからさ」
P「いいんですか?」
ド「今日はラリーカーとは行かないですけどよければ」
P「今日はよろしくお願いします」
D「こちらこそお願いします」
P「いやーそれにしても企画通してもらってありがとうございます」
D「Pくんの頼みだからねー」
D「あ、こちらが今日の講師役やってもらう、チームのドライバーさん」
ドライバー「こんにちは、今日はお願いします」
P「お願いします、それにしても美世が羨ましいですよ」
D「ほう?」
P「なかなかラリーカーとか運転できないですからね」
ド「Pさんは何かやられてるんですか」
P「ジムカーナは少し」
D「それで美世ちゃんとも仲良いんだよ」
ド「どうです?試しに乗ってみます」
P「いやいや、今日は収録ですし」
D「いいんじゃない?収録まで時間あるし、別の画もほしいからさ」
P「いいんですか?」
ド「今日はラリーカーとは行かないですけどよければ」
5: 1 2015/01/04(日) 20:59:11.70 ID:A459N7odo
ヴォオオォンン…ヴォオオォンン…
P「それじゃあ行きますよ」
ド「どうぞー」
キュルルルブゥウウン
ド「まずは1コーナー3速で右です」
P「よっと ブレーキかけてタックイン」キュルキュル
ド「次はS字です」
P「縁石を使ってっと」ガタンッ
ド「左に第一ヘアピンですね」
P「ハードブレーキングから…っとFFだときついな」キキィィイ
ド「そこから右へダンロップ」
P「アクセルを調整してっと」ブゥウン
ド「そこから80Rへ」
P「OKです、アクセル全開で」ブゥウウンブゥウン
ド「で、第二ヘアピン」
P「おおっとちょっとオーバースピードだったかな」キキィィイキュルキュル
ド「一気にバックストレート」
P「立ち上がりがっ…立て直せた」ブォンッブォンッブゥウウン
ド「最終コーナー行きますよ」
P「ううん、どうしてもアンダーが…」キキィィイ-ブゥウウン
P「それじゃあ行きますよ」
ド「どうぞー」
キュルルルブゥウウン
ド「まずは1コーナー3速で右です」
P「よっと ブレーキかけてタックイン」キュルキュル
ド「次はS字です」
P「縁石を使ってっと」ガタンッ
ド「左に第一ヘアピンですね」
P「ハードブレーキングから…っとFFだときついな」キキィィイ
ド「そこから右へダンロップ」
P「アクセルを調整してっと」ブゥウン
ド「そこから80Rへ」
P「OKです、アクセル全開で」ブゥウウンブゥウン
ド「で、第二ヘアピン」
P「おおっとちょっとオーバースピードだったかな」キキィィイキュルキュル
ド「一気にバックストレート」
P「立ち上がりがっ…立て直せた」ブォンッブォンッブゥウウン
ド「最終コーナー行きますよ」
P「ううん、どうしてもアンダーが…」キキィィイ-ブゥウウン
6: 1 2015/01/04(日) 21:00:07.73 ID:A459N7odo
ヴゥゥウウン…キィィィ…ガチャ
美世「Pさんお疲れ様っ!」
P「あれ?美世?後から来るって」
美世「いても立って居れなくってね!早く来ちゃった」
美世「それにしてもすごいねPさん!」
P「え?」
ド「この車で初めてのタイムにしてはいいタイムですよ」
美世「ね?」
D「ティンと来た!Pくんも番組に出よう!」
P「え!?」
D「なんかそのほうが面白そうだし」
P「いやいや、自分裏方ですし」
D「タ○リ倶楽部の南○さんとかいるじゃん」
P「それめっちゃ特殊な例じゃないですかぁ」
美世「Pさんお疲れ様っ!」
P「あれ?美世?後から来るって」
美世「いても立って居れなくってね!早く来ちゃった」
美世「それにしてもすごいねPさん!」
P「え?」
ド「この車で初めてのタイムにしてはいいタイムですよ」
美世「ね?」
D「ティンと来た!Pくんも番組に出よう!」
P「え!?」
D「なんかそのほうが面白そうだし」
P「いやいや、自分裏方ですし」
D「タ○リ倶楽部の南○さんとかいるじゃん」
P「それめっちゃ特殊な例じゃないですかぁ」
8: 1 2015/01/04(日) 21:13:22.82 ID:A459N7odo
で
美世「今回は私のプロデューサーさんにも出てもらいまーす」
P「どうもー…」
美世「それじゃあ早速練習開始です!」
ド「今日運転してもらうのはこちらの車です」
ド「ボディの補強とかは入れてますけど、基本的には市販車と同じですね」
ド「まずはこれでレース走行の練習をしてもらいます」
美世「それじゃあ行ってみよー」
美世「今回は私のプロデューサーさんにも出てもらいまーす」
P「どうもー…」
美世「それじゃあ早速練習開始です!」
ド「今日運転してもらうのはこちらの車です」
ド「ボディの補強とかは入れてますけど、基本的には市販車と同じですね」
ド「まずはこれでレース走行の練習をしてもらいます」
美世「それじゃあ行ってみよー」
9: 1 2015/01/04(日) 21:13:56.15 ID:A459N7odo
美世走行中
ド「原田さんもなかなか良い走りしますね」
P「うち入る前は走行会なんか出てたらしいですからね」
ド「へぇそうなんですか」
P「あ、戻ってきましたよ」
ド「タイムはっと」
ヴォオオォンン…キィィィ
ド「原田さんもなかなか良い走りしますね」
P「うち入る前は走行会なんか出てたらしいですからね」
ド「へぇそうなんですか」
P「あ、戻ってきましたよ」
ド「タイムはっと」
ヴォオオォンン…キィィィ
10: 1 2015/01/04(日) 21:14:24.71 ID:A459N7odo
ド「と、いうわけで原田さんのタイムは…」
ド「…というわけで、なかなか良い筋してますね」
美世「ありがとうございます!」
ド「それじゃあ原田さんとPさんも、このタイムから向上目指して頑張ってみましょー」
美世「はーい」
ド「…というわけで、なかなか良い筋してますね」
美世「ありがとうございます!」
ド「それじゃあ原田さんとPさんも、このタイムから向上目指して頑張ってみましょー」
美世「はーい」
11: 1 2015/01/04(日) 21:20:28.53 ID:A459N7odo
数日後
千川ちひろ「Pさん、こないだの美世ちゃんの番組、好評だったみたいですよ?」
P「それは良かった」
ちひろ「Pさんもなかなか好評のようで ウフフフ」
P「裏方が出ていいんですかねぇ ハァ」
ちひろ「Pさんの分のギャラは給与には反映されませんので」
P「え?」
ちひろ「ボーナス査定に期待してください チッヒヒヒヒー」
P「マジかよぉ」
千川ちひろ「Pさん、こないだの美世ちゃんの番組、好評だったみたいですよ?」
P「それは良かった」
ちひろ「Pさんもなかなか好評のようで ウフフフ」
P「裏方が出ていいんですかねぇ ハァ」
ちひろ「Pさんの分のギャラは給与には反映されませんので」
P「え?」
ちひろ「ボーナス査定に期待してください チッヒヒヒヒー」
P「マジかよぉ」
12: 1 2015/01/04(日) 21:21:11.89 ID:A459N7odo
黒川P「戻りましたー」
P「お、おかえりー」
黒川P「番組見たよ 初TVおめでとう」
P「冗談はやめろって」
黒川P「でもさーいいよなー」
P「何が?」
黒川P「サーキット走れるの 俺も走ってみようかなぁ」
P「お、おかえりー」
黒川P「番組見たよ 初TVおめでとう」
P「冗談はやめろって」
黒川P「でもさーいいよなー」
P「何が?」
黒川P「サーキット走れるの 俺も走ってみようかなぁ」
13: 1 2015/01/04(日) 21:21:42.85 ID:A459N7odo
翌週
2回目の収録
D「それじゃあ美世ちゃん、Pくん、今日もよろしく頼むよ」
美世「お願いします」
美世「原田美世チャレンジ!ラリーを走るぞ!二回目です」
美世「今日は参加させて頂くラリーチームの方に伺います」
2回目の収録
D「それじゃあ美世ちゃん、Pくん、今日もよろしく頼むよ」
美世「お願いします」
美世「原田美世チャレンジ!ラリーを走るぞ!二回目です」
美世「今日は参加させて頂くラリーチームの方に伺います」
14: 1 2015/01/04(日) 21:35:24.69 ID:A459N7odo
美世「こんにちはー」
監督「こんちには」
美世「今日はよろしくお願いします」
監「こちらこそよろしく 前回はサーキットで良いタイム出したって聞いてるんで期待してるよ」
美世「ありがとうございます」
監督「こんちには」
美世「今日はよろしくお願いします」
監「こちらこそよろしく 前回はサーキットで良いタイム出したって聞いてるんで期待してるよ」
美世「ありがとうございます」
15: 1 2015/01/04(日) 21:35:56.47 ID:A459N7odo
監「それでこれが今回乗ってもらうマシンね」
美世「うわぁすごいですね」
監「1500cc以下のクラスの車両です 地方選手権だと下から二つ目のクラスに相当しますね」
美世「あ、ここにCGプロのロゴが入ってますね」
監「その節はどうもw さて、まずは助手席でターマックのコースを走ってみましょうか」
美世「よろしくお願いします」
(※ターマック:アスファルト舗装路のこと グラベル:未舗装路)
美世「うわぁすごいですね」
監「1500cc以下のクラスの車両です 地方選手権だと下から二つ目のクラスに相当しますね」
美世「あ、ここにCGプロのロゴが入ってますね」
監「その節はどうもw さて、まずは助手席でターマックのコースを走ってみましょうか」
美世「よろしくお願いします」
(※ターマック:アスファルト舗装路のこと グラベル:未舗装路)
16: 1 2015/01/04(日) 21:36:26.68 ID:A459N7odo
ド「それじゃあ今日もよろしく」
美世「お願いします」
ヴォオオォンン!!
美世「うわぁ音もすごいですね」
ド「それじゃあ早速行ってみましょうか」
ヴォオオォンン
美世「お願いします」
ヴォオオォンン!!
美世「うわぁ音もすごいですね」
ド「それじゃあ早速行ってみましょうか」
ヴォオオォンン
17: 1 2015/01/04(日) 21:38:13.76 ID:A459N7odo
美世「ラリーだとコ・ドライバーがここに座るんですよね」
ド「そう、後でコ・ドラに横に乗ってもらって走ってもらうからね」
ド「まずは狭いS字から」ヴォオンッヴォオオォンン
美世「うわぁすごい!」
ド「サーキットと違って道が狭いから気をつけて」
ド「大きくヘアピン」キィィィ!!ヴォオンッキュルルル
美世「わっ」
ド「路面のミューが低いから慎重にアクセルを調整してくよ」ヴォオオォンン
美世「すごいですね」
ヴォオオォンンヴォオオォンンキィィィ…
(※コ・ドライバー(コ・ドラ):ラリーの際に助手席に座ってナビをする人)
ド「そう、後でコ・ドラに横に乗ってもらって走ってもらうからね」
ド「まずは狭いS字から」ヴォオンッヴォオオォンン
美世「うわぁすごい!」
ド「サーキットと違って道が狭いから気をつけて」
ド「大きくヘアピン」キィィィ!!ヴォオンッキュルルル
美世「わっ」
ド「路面のミューが低いから慎重にアクセルを調整してくよ」ヴォオオォンン
美世「すごいですね」
ヴォオオォンンヴォオオォンンキィィィ…
(※コ・ドライバー(コ・ドラ):ラリーの際に助手席に座ってナビをする人)
18: 1 2015/01/04(日) 21:38:57.16 ID:A459N7odo
ド「と、いうわけで乗ってみてどうでしたか?」
美世「すごい良かったです!ラリーって面白そうですね」
監「そう言ってもらうと嬉しいですよ」
D(カンペ)
美世「えっと?…と、言う訳で次はPさんに乗ってもらいます」
P「え?」
ド「Pくんには運転席に座ってもらって」
P「いやいやいや」
監「うちのが助手席座るから大丈夫だよ」
美世「Pさんファイト!」
美世「すごい良かったです!ラリーって面白そうですね」
監「そう言ってもらうと嬉しいですよ」
D(カンペ)
美世「えっと?…と、言う訳で次はPさんに乗ってもらいます」
P「え?」
ド「Pくんには運転席に座ってもらって」
P「いやいやいや」
監「うちのが助手席座るから大丈夫だよ」
美世「Pさんファイト!」
19: 1 2015/01/04(日) 21:40:31.97 ID:A459N7odo
ヴォオオォンン
ド「スタート50、ライト3ミドル」
P「うぉっすげぇパワー」ヴォオオォンン
ド「レフト3」
P「ブレーキングでっと」キュルルル
ド「レフト1ヘアピンタイト」
P「うわっ滑るっ!」キィィィ!ヴォオンッ
ド「ライト2ショートタイトからライト1ヘアピン」
P「ここはっ!OK!」
キィィィヴォオオォンンキュルルル…
………
……
…
ド「レフト5から全速でライト70オープン」
P「よっと」ヴォオオォンンヴォオオォンン
ド「フィニッシュ!」
ド「スタート50、ライト3ミドル」
P「うぉっすげぇパワー」ヴォオオォンン
ド「レフト3」
P「ブレーキングでっと」キュルルル
ド「レフト1ヘアピンタイト」
P「うわっ滑るっ!」キィィィ!ヴォオンッ
ド「ライト2ショートタイトからライト1ヘアピン」
P「ここはっ!OK!」
キィィィヴォオオォンンキュルルル…
………
……
…
ド「レフト5から全速でライト70オープン」
P「よっと」ヴォオオォンンヴォオオォンン
ド「フィニッシュ!」
20: 1 2015/01/04(日) 21:41:18.63 ID:A459N7odo
ヴォオオォンン…キィィィ…
ド「Pさんお疲れ様でした」
P「あぁぁ…緊張した」
ド「初めての割りには良かったですよ」
P「ありがとうございます…」
監「Pくん、なかなか良かったよ」
美世「Pさん!すごいよー!」
P「監督、美世ありがと…」
監「一つ提案なんだけど、Pくんコ・ドラやってみようか」
P「ぇええ?」
監「美世ちゃんは?」
美世「賛成です!」
P(それから、他の仕事の合間を縫って二人での練習が続いた)
ド「Pさんお疲れ様でした」
P「あぁぁ…緊張した」
ド「初めての割りには良かったですよ」
P「ありがとうございます…」
監「Pくん、なかなか良かったよ」
美世「Pさん!すごいよー!」
P「監督、美世ありがと…」
監「一つ提案なんだけど、Pくんコ・ドラやってみようか」
P「ぇええ?」
監「美世ちゃんは?」
美世「賛成です!」
P(それから、他の仕事の合間を縫って二人での練習が続いた)
21: 1 2015/01/04(日) 21:42:08.47 ID:A459N7odo
P「レフト4ロングからライト3!」
美世「はいっ!」
P「ライト4ミドル内側に木」
美世「次っ!」
P「ライト3ロングオープン!」
美世「もうPさんそこレフト!」
和久井留美「二人はテレビの前で何やってるのかしら」
P「あれ?和久井さんいたんですか」
留美「いたんですかって、休憩室で二人して何やってるの」
美世「あ、留美さん 二人でペースノートの読み方の練習やってたんです」
留美「原田さん、その手に持ってるお盆は何?」
(※ペースノート:コ・ドラがナビをする際に読み上げるコースの様子が書かれたノート さっきから走行の際に何か唱えてるのがその中身)
美世「はいっ!」
P「ライト4ミドル内側に木」
美世「次っ!」
P「ライト3ロングオープン!」
美世「もうPさんそこレフト!」
和久井留美「二人はテレビの前で何やってるのかしら」
P「あれ?和久井さんいたんですか」
留美「いたんですかって、休憩室で二人して何やってるの」
美世「あ、留美さん 二人でペースノートの読み方の練習やってたんです」
留美「原田さん、その手に持ってるお盆は何?」
(※ペースノート:コ・ドラがナビをする際に読み上げるコースの様子が書かれたノート さっきから走行の際に何か唱えてるのがその中身)
22: 1 2015/01/04(日) 21:43:15.73 ID:A459N7odo
ヴォオンッ!ヴォオオォンン!
ド「だいぶ上手くなってきたね」
美世「うーんまだ濡れたグラベル走るのは怖くて」
ド「時には慎重なのも必要だよ」
キュルルル!!
美世「あれPさん?」
ド「あ、こっちが練習してる間ジムカーナの練習してるって」
美世「もぉーこっちが練習してるっていうのにずるいー」
ド「だいぶ上手くなってきたね」
美世「うーんまだ濡れたグラベル走るのは怖くて」
ド「時には慎重なのも必要だよ」
キュルルル!!
美世「あれPさん?」
ド「あ、こっちが練習してる間ジムカーナの練習してるって」
美世「もぉーこっちが練習してるっていうのにずるいー」
23: 1 2015/01/04(日) 21:45:04.72 ID:A459N7odo
P「レフト5タイト、橋わたってライト2ロングオープン外柵!」
美世「OK!」ヴォオオォンン!!キュルルル!
P「ストレート真ん中50、ライト1ショート!」
美世「よっと」キィィィ!キュルルル!!
P「ストレート40、フィニッシュ!!」
美世「いけぇ!」ヴォオオォンン!!!
美世「OK!」ヴォオオォンン!!キュルルル!
P「ストレート真ん中50、ライト1ショート!」
美世「よっと」キィィィ!キュルルル!!
P「ストレート40、フィニッシュ!!」
美世「いけぇ!」ヴォオオォンン!!!
24: 1 2015/01/04(日) 21:52:02.79 ID:A459N7odo
監「もう二人の息もぴったりだね」
美世「ありがとうございます」
ド「運転もかなり上達したし、結構行けそうだな」
P「皆さんに教えてもらったからですって」
美世「ありがとうございます」
ド「運転もかなり上達したし、結構行けそうだな」
P「皆さんに教えてもらったからですって」
25: 1 2015/01/04(日) 22:11:44.36 ID:A459N7odo
P(そしてラリー本番)
美世「……」
P「緊張してるのか?」
美世「あはは…わかちゃった?さすが私のコ・ドラ」
P「俺だって緊張してるよ」
P「でもさ、せっかくのチャンスなんだから楽しんでいこうぜ」
美世「うん」
P「いつものステージと同じだよ 美世のドラテクでみんなをあっと言わせるんだ」
美世「信じてる」
P「ん?」
美世「Pさんのナビ信じてるから ちゃんと手引っ張ってってよね?」
P「了解、任せろ」
D「そろそろ始めますよー」
美世・P「「はーい」」
美世「……」
P「緊張してるのか?」
美世「あはは…わかちゃった?さすが私のコ・ドラ」
P「俺だって緊張してるよ」
P「でもさ、せっかくのチャンスなんだから楽しんでいこうぜ」
美世「うん」
P「いつものステージと同じだよ 美世のドラテクでみんなをあっと言わせるんだ」
美世「信じてる」
P「ん?」
美世「Pさんのナビ信じてるから ちゃんと手引っ張ってってよね?」
P「了解、任せろ」
D「そろそろ始めますよー」
美世・P「「はーい」」
26: 1 2015/01/04(日) 22:12:17.82 ID:A459N7odo
監「今日もよろしくおねがいします」
チーム「「「おねがいしまーす」」」
監「原田さんの方はくれぐれも無茶をしないようにね」
監「怪我されたらうちのチームの男どもがみんなすっ飛んでいきそうなので」
アハハハハ
監「うちはアベレージ区間はないし一日目はレッキとブリーディングぐらいだから、リラックスしていこう」
美世「はいっ」
P「わかりました」
監「それじゃあいこうか」
チーム「「「おねがいしまーす」」」
監「原田さんの方はくれぐれも無茶をしないようにね」
監「怪我されたらうちのチームの男どもがみんなすっ飛んでいきそうなので」
アハハハハ
監「うちはアベレージ区間はないし一日目はレッキとブリーディングぐらいだから、リラックスしていこう」
美世「はいっ」
P「わかりました」
監「それじゃあいこうか」
27: 1 2015/01/04(日) 22:12:54.99 ID:A459N7odo
Leg1
レッキ
ブゥウウン
美世「ここ内側カットできないね」
P「そうだなぁ」カキカキ
P「ここジャンプしそう」カキカキ
美世「アクセル気をつけないと」
ブゥウウン…キィィィ……バタン
監「お疲れさんどうだった?」
P「粗方は」
美世「やっぱり複雑ですね」
監「そうか、このあとブリーディングだから」
美世・P「わかりました」
(※Leg:ラリーでの一日の単位 今回は二日間の開催 レッキ:ペースノートを作成するためのコース試走(ゆっくりしか走れないが))
レッキ
ブゥウウン
美世「ここ内側カットできないね」
P「そうだなぁ」カキカキ
P「ここジャンプしそう」カキカキ
美世「アクセル気をつけないと」
ブゥウウン…キィィィ……バタン
監「お疲れさんどうだった?」
P「粗方は」
美世「やっぱり複雑ですね」
監「そうか、このあとブリーディングだから」
美世・P「わかりました」
(※Leg:ラリーでの一日の単位 今回は二日間の開催 レッキ:ペースノートを作成するためのコース試走(ゆっくりしか走れないが))
28: 1 2015/01/04(日) 22:13:43.10 ID:A459N7odo
晩
P「ここは3かな?」
美世「そうだね、次は5?」
P「いや、ここは安全に4でいこう 出口が狭いし」
美世「なるほど」
………
……
…
P「ここは3かな?」
美世「そうだね、次は5?」
P「いや、ここは安全に4でいこう 出口が狭いし」
美世「なるほど」
………
……
…
29: 1 2015/01/04(日) 22:14:23.86 ID:A459N7odo
Leg2
監「調子はどうだい?」
美世「絶好調です!」
監「それは良かった」
監「Pくんがコ・ドラなら相性抜群だろう」
P「そうですか?」
監「そうだとも、昨日も遅くまで頑張ってたみたいだしね」
P「知ってたんですか?」
監「うちのメカニックも昨日は頑張っててね、美世ちゃんのメカニックの素質も褒めてたよ」
美世「ありがとうございます」
監「調子はどうだい?」
美世「絶好調です!」
監「それは良かった」
監「Pくんがコ・ドラなら相性抜群だろう」
P「そうですか?」
監「そうだとも、昨日も遅くまで頑張ってたみたいだしね」
P「知ってたんですか?」
監「うちのメカニックも昨日は頑張っててね、美世ちゃんのメカニックの素質も褒めてたよ」
美世「ありがとうございます」
30: 1 2015/01/04(日) 22:16:23.05 ID:A459N7odo
SS1 スタート地点
美世「水温よし 回転数よし」
P「油圧と電気系統もOKだ」
美世「いよいよだね」
P「そうだな、やってやるさ」
「スタート準備」
ヴォオオォンン!
「10秒前…5…4…」
P(3…)
美世(2…)
P・美世(1…)
美世「水温よし 回転数よし」
P「油圧と電気系統もOKだ」
美世「いよいよだね」
P「そうだな、やってやるさ」
「スタート準備」
ヴォオオォンン!
「10秒前…5…4…」
P(3…)
美世(2…)
P・美世(1…)
32: 1 2015/01/04(日) 22:17:34.11 ID:A459N7odo
P「スタート!ストレート50!」キュルルルヴォオオォンン!!!
P「次っ!レフト3ナローミドル!」
美世「はいっ!」ヴォオンッヴォオオォンン!
P「ライト4センターロング コーション橋ナロー!」
美世「いよっと」キィィィ!ヴォオンッヴォオンッ!
P「ストレート80オープン ジャンプ!」
美世「うわっ」ガタンッ!
P「ライト1ヘアピンナロー 立ち上がりストレートオープン50!」
美世「曲がれっ」キィィィ!キュルルル
………
……
…
P「ラストストレート60 フィニッシュ!」
美世「よしっ!」ブォオオン
P「次っ!レフト3ナローミドル!」
美世「はいっ!」ヴォオンッヴォオオォンン!
P「ライト4センターロング コーション橋ナロー!」
美世「いよっと」キィィィ!ヴォオンッヴォオンッ!
P「ストレート80オープン ジャンプ!」
美世「うわっ」ガタンッ!
P「ライト1ヘアピンナロー 立ち上がりストレートオープン50!」
美世「曲がれっ」キィィィ!キュルルル
………
……
…
P「ラストストレート60 フィニッシュ!」
美世「よしっ!」ブォオオン
34: 1 2015/01/04(日) 22:23:31.74 ID:A459N7odo
P(前半のセクションが終了した)
P(タイムは初めての参加にしては上々のタイムを出していた)
監「初めてにしてはすごい 練習の甲斐もあったな」
美世「そうですか ありがとうございます」
監「次のセクションからはグラベルになるし、日も傾き始めるから気をつけるように」
P「はい」
P(タイムは初めての参加にしては上々のタイムを出していた)
監「初めてにしてはすごい 練習の甲斐もあったな」
美世「そうですか ありがとうございます」
監「次のセクションからはグラベルになるし、日も傾き始めるから気をつけるように」
P「はい」
35: 1 2015/01/04(日) 22:24:24.89 ID:A459N7odo
………
……
…
SS6
P「レフト6ロングオープン」
ヴォオオォンン
P「ストレート30フィニッシュ!」
美世「やったっ!」
ヴォオオォンンザァァ……
P「次でラストステージだ」
美世「うん」
P「暗くなってきたし、怖いって感じたらすぐスピード緩めるんだぞ」
美世「わかった」
……
…
SS6
P「レフト6ロングオープン」
ヴォオオォンン
P「ストレート30フィニッシュ!」
美世「やったっ!」
ヴォオオォンンザァァ……
P「次でラストステージだ」
美世「うん」
P「暗くなってきたし、怖いって感じたらすぐスピード緩めるんだぞ」
美世「わかった」
36: 1 2015/01/04(日) 22:26:35.83 ID:A459N7odo
SS7
「スタート10秒前…5…4…3…2…1…」
P「スタート!ストレート50」ヴォオオォンン!!
P「レフト2タイトショート」
美世「はいっ」ズザァァ!!ヴォオオォンン
…
…
「スタート10秒前…5…4…3…2…1…」
P「スタート!ストレート50」ヴォオオォンン!!
P「レフト2タイトショート」
美世「はいっ」ズザァァ!!ヴォオオォンン
…
…
37: 1 2015/01/04(日) 22:27:32.04 ID:A459N7odo
P「レフト6ロングオープン!」
P「美世!いい調子だぞ!」
美世「わかった!」ヴォオオォンン
P「ライト1ヘアピンタイトからストレート80ジャンプ!」
美世「はいっ!」ズザァァ!!ズズズズヴォオンッヴォオオォンン!!
P「レフト2タイトショートっておわっ!」ガタンッ!ザザザザー
美世「あ!オーバースピード!」ズズズズ
P「ステアリングしっかり握れ!」
美世「え?」ガシッ
P「行くぞ!」グイッ
美世「Pさん、それハンドブレーキっ」
ズザザザァ…
美世「曲がった…」
P「美世!ストレート50!ラストスパートだ!」
美世「うん!」ズザァァヴォオオォンン!!
………
……
…
P「美世!いい調子だぞ!」
美世「わかった!」ヴォオオォンン
P「ライト1ヘアピンタイトからストレート80ジャンプ!」
美世「はいっ!」ズザァァ!!ズズズズヴォオンッヴォオオォンン!!
P「レフト2タイトショートっておわっ!」ガタンッ!ザザザザー
美世「あ!オーバースピード!」ズズズズ
P「ステアリングしっかり握れ!」
美世「え?」ガシッ
P「行くぞ!」グイッ
美世「Pさん、それハンドブレーキっ」
ズザザザァ…
美世「曲がった…」
P「美世!ストレート50!ラストスパートだ!」
美世「うん!」ズザァァヴォオオォンン!!
………
……
…
38: 1 2015/01/04(日) 22:28:51.85 ID:A459N7odo
P(あのコーナリングミスが有ったものの、順位はそのままクラス中盤を維持してラリーは終了した)
美世「Pさん…」
P「お疲れさん美世」
美世「最後ありがとう」
P「美世のハンドルさばきが良かったからだよ」ポリポリ
美世「そんなこといっちゃってー」
D「おーい!皆で打ち上げやるぞー」
美世「Pさん…」
P「お疲れさん美世」
美世「最後ありがとう」
P「美世のハンドルさばきが良かったからだよ」ポリポリ
美世「そんなこといっちゃってー」
D「おーい!皆で打ち上げやるぞー」
40: 1 2015/01/04(日) 22:30:23.66 ID:A459N7odo
美世「うん、あ、そうだ」
P「ん?」
美世「次もよろしくね コ・ドラさん!」
P「任せろって」
美世「目指せ!ミシェル・ムートン!」
P「それは目標高すぎじゃないですかねぇ」
美世「ふふふ」
(※ミシェル・ムートン:モンスターマシンと言われた80年代グループBにて活躍した女性ラリードライバー)
P「ん?」
美世「次もよろしくね コ・ドラさん!」
P「任せろって」
美世「目指せ!ミシェル・ムートン!」
P「それは目標高すぎじゃないですかねぇ」
美世「ふふふ」
(※ミシェル・ムートン:モンスターマシンと言われた80年代グループBにて活躍した女性ラリードライバー)
42: 1 2015/01/04(日) 22:40:48.30 ID:A459N7odo
おわりんです!
ラリーの描写するために調べまくったら自分までやってみたくなった
WRCから撤退してしばらく経ちますが、トヨタ参戦の噂もあるし、三菱もスバルもスズキも、日本勢には頑張って欲しいんじゃぁ
ラリーの描写するために調べまくったら自分までやってみたくなった
WRCから撤退してしばらく経ちますが、トヨタ参戦の噂もあるし、三菱もスバルもスズキも、日本勢には頑張って欲しいんじゃぁ
44: 1 2015/01/04(日) 22:43:09.15 ID:A459N7odo
次機会あったら、グンマー出身の日下部ちゃんを「楽で実用的な車」に乗せよう(ゲス顔)
45: 1 2015/01/04(日) 22:43:46.43 ID:A459N7odo
と、言う訳でありがとうございましたー(ヴォオオォンン)
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/04(日) 23:00:22.00 ID:8ST7xhkhO
乙!
とりあえず、SS終えたら休んで体調治してくれな
SS書くのもドライブするのも体が大事だしな
とりあえず、SS終えたら休んで体調治してくれな
SS書くのもドライブするのも体が大事だしな
47: 1 2015/01/04(日) 23:06:44.28 ID:A459N7odo
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/04(日) 23:23:20.47 ID:gu7inoD7O
ラリー最高や!(CJ4A乗り)
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420369915/
Entry ⇒ 2015.09.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
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