沙織「あー彼氏欲しいなー」
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/16(土) 23:54:34.986 ID:RTawQqENd.net
沙織「彼氏欲しい~彼氏欲しいよ~」
優花里「そんなに彼氏が欲しいなら>>3してみればどうでしょうか?」
優花里「そんなに彼氏が欲しいなら>>3してみればどうでしょうか?」
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/16(土) 23:58:39.905 ID:K0++Y/XY0.net
カチューシャと尻相撲
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:05:11.871 ID:JPe8jzc6d.net
優花里「プラウダ校のカチューシャ殿と尻相撲をしてはいかがでしょうか!」
沙織「し、尻相撲!?」
優花里「そうです!こうやってお互いのお尻をぶつけ合って動いてしまった方の負けです!」フリフリ
沙織「いや…それは知ってるけど…なんで尻相撲…」
優花里「やはり今の時代可愛くて華奢なだけな女の子ではモテないですよ!戦車のようなどっしりとした強さを男の人を求めていると思うんです!」
沙織「そ、そうかなー」
沙織「し、尻相撲!?」
優花里「そうです!こうやってお互いのお尻をぶつけ合って動いてしまった方の負けです!」フリフリ
沙織「いや…それは知ってるけど…なんで尻相撲…」
優花里「やはり今の時代可愛くて華奢なだけな女の子ではモテないですよ!戦車のようなどっしりとした強さを男の人を求めていると思うんです!」
沙織「そ、そうかなー」
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:09:16.717 ID:JPe8jzc6d.net
沙織「まあゆかりんがそこまで言うならやってみるよ!」
沙織(あんまり意味ないと思うけど…)
優花里「ではさっそくプラウダ校に行きましょう!」
優花里「会長に船の進路を変えてもらいますね!」
沙織「そんな簡単にいくわけ…」
杏「いいよーいこいこ」
優花里「流石会長!話が分かりますぅ~!」
沙織「まじか」
沙織(あんまり意味ないと思うけど…)
優花里「ではさっそくプラウダ校に行きましょう!」
優花里「会長に船の進路を変えてもらいますね!」
沙織「そんな簡単にいくわけ…」
杏「いいよーいこいこ」
優花里「流石会長!話が分かりますぅ~!」
沙織「まじか」
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:11:53.250 ID:JPe8jzc6d.net
優花里「プラウダ校につくまで1時間くらいだそうです!」
沙織「本当に行くんだ…尻相撲しに…」
優花里「しばらく暇ですから!武部殿>>9でもして遊びましょう」
沙織「本当に行くんだ…尻相撲しに…」
優花里「しばらく暇ですから!武部殿>>9でもして遊びましょう」
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:13:39.225 ID:fZcM/ayXd.net
野球拳
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:19:36.672 ID:JPe8jzc6d.net
優花里「野球拳して遊びましょう!」
沙織「や、野球?私野球したことないんだけど…」
優花里「いやですねー武部殿!野球じゃなくて野球拳ですよー!ただのお遊びです」
沙織「ふーん…じゃんけんみたいな感じ?ゆかりんルール教えてよ!」
優花里「まずじゃんけんをして」
沙織「うん」
優花里「負けた方は服を一枚脱ぎます」
沙織「!!?!?」
沙織「や、野球?私野球したことないんだけど…」
優花里「いやですねー武部殿!野球じゃなくて野球拳ですよー!ただのお遊びです」
沙織「ふーん…じゃんけんみたいな感じ?ゆかりんルール教えてよ!」
優花里「まずじゃんけんをして」
沙織「うん」
優花里「負けた方は服を一枚脱ぎます」
沙織「!!?!?」
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:24:11.121 ID:JPe8jzc6d.net
優花里「そして全裸になった方のまけです」
沙織「!!!!!??!?」
優花里「あ、あとじゃんけんの時はかけ声がいるんです!
『やあーきゅーうーすうるならーこうゆう具合にしやさんせ~、アウト!セーフ!よよいのよい!』
って!」
沙織「まったく意味が分からないよ!!」
優花里「え…?そうですか?私の小学校ではみんなやってましたけど…」
沙織(性におおらかすぎだよー!)
沙織「!!!!!??!?」
優花里「あ、あとじゃんけんの時はかけ声がいるんです!
『やあーきゅーうーすうるならーこうゆう具合にしやさんせ~、アウト!セーフ!よよいのよい!』
って!」
沙織「まったく意味が分からないよ!!」
優花里「え…?そうですか?私の小学校ではみんなやってましたけど…」
沙織(性におおらかすぎだよー!)
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:28:53.752 ID:JPe8jzc6d.net
優花里「いやあー懐かしいですねー、小学校の時はよく男子に負けて全裸にされたもんです!」
沙織(ゆかりん虐められてたのかな…)
優花里「ってことで早速やりましょう!」
沙織「や、やらないよ!」
優花里「えっ……久しぶりに出来ると思ってテンション上がって来てたんですが…」シュン…
沙織(…ちょっと可哀想…)
沙織(そ…それにゆかりんは純粋な遊びだと思ってるみたいだし…)
沙織「じゃ…じゃあ…一回だけ…」
優花里「本当ですかぁ!?やったー!」パア
沙織(ゆかりん虐められてたのかな…)
優花里「ってことで早速やりましょう!」
沙織「や、やらないよ!」
優花里「えっ……久しぶりに出来ると思ってテンション上がって来てたんですが…」シュン…
沙織(…ちょっと可哀想…)
沙織(そ…それにゆかりんは純粋な遊びだと思ってるみたいだし…)
沙織「じゃ…じゃあ…一回だけ…」
優花里「本当ですかぁ!?やったー!」パア
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:31:03.616 ID:JPe8jzc6d.net
沙織・優花里「野球ーすーるならーこういう具合にしやさんせー」
沙織・優花里「アウト!セーフ!よよいのよい!」
>>19の勝ち
沙織・優花里「アウト!セーフ!よよいのよい!」
>>19の勝ち
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:32:18.318 ID:E7aF1PWQ0.net
安価ちけえな
沙織で
沙織で
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:32:36.004 ID:JPe8jzc6d.net
沙織・優花里「あいこで!」
>>22の勝ち
>>22の勝ち
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:32:52.245 ID:Jpao78NC0.net
秋山殿
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:36:43.645 ID:JPe8jzc6d.net
沙織「!」
優花里「やったー!勝ちましたあ!」
沙織「ほ、本当に脱ぐの?」
優花里「ええもちろん!ズバッと!思いっきり脱いじゃって下さい!」
沙織「…」
沙織(…ルールだもんね!…仕方ない…//)
沙織「えっと…何を脱いでもいいの?」
優花里「ええもちろん!セーラー服上下どちらでも!」
優花里「やったー!勝ちましたあ!」
沙織「ほ、本当に脱ぐの?」
優花里「ええもちろん!ズバッと!思いっきり脱いじゃって下さい!」
沙織「…」
沙織(…ルールだもんね!…仕方ない…//)
沙織「えっと…何を脱いでもいいの?」
優花里「ええもちろん!セーラー服上下どちらでも!」
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:41:10.037 ID:JPe8jzc6d.net
沙織(こ…ここはあえて…)
沙織「じゃあ…パンツ脱ぐね…//」
優花里「おお!!上着を着たままパンツを先に!!それは私が小5のときに編み出した技!`上着残し`…武部殿…なかなか通ですね…」
沙織(これなら…まだ見た目に変じゃないし…//大丈夫…)スルッ
優花里「ピンク柄でちいさなリボンが付いていて…女の子っぽくて可愛いです!」
沙織「…//」
沙織「じゃあ…パンツ脱ぐね…//」
優花里「おお!!上着を着たままパンツを先に!!それは私が小5のときに編み出した技!`上着残し`…武部殿…なかなか通ですね…」
沙織(これなら…まだ見た目に変じゃないし…//大丈夫…)スルッ
優花里「ピンク柄でちいさなリボンが付いていて…女の子っぽくて可愛いです!」
沙織「…//」
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:42:46.507 ID:JPe8jzc6d.net
優花里「では二回戦と参りましょう!」
優花里・沙織「野球ーすーるならーこういう具合にしやさんせー」
優花里・沙織「アウト!セーフ!よよいのよい!」
>>27の勝ち
優花里・沙織「野球ーすーるならーこういう具合にしやさんせー」
優花里・沙織「アウト!セーフ!よよいのよい!」
>>27の勝ち
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:43:50.443 ID:wGM8plKzd.net
ゆかりん
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:48:46.804 ID:JPe8jzc6d.net
沙織「!!」
優花里「またまた勝ちましたあー!」ピョンピョン
優花里「いやあーやっぱり鍛えてますからねー!」
沙織「じゃんけんに鍛えてるもなにもないよお…//」
沙織(ここは…上しか無いね…下脱いだらすっぽんぽんにセーラー服なんて変態過ぎるよお…)
沙織「…」ヌギヌギ
優花里「おおっ!キャミソール!最近暑いですからねー!」
沙織「…//」
優花里「またまた勝ちましたあー!」ピョンピョン
優花里「いやあーやっぱり鍛えてますからねー!」
沙織「じゃんけんに鍛えてるもなにもないよお…//」
沙織(ここは…上しか無いね…下脱いだらすっぽんぽんにセーラー服なんて変態過ぎるよお…)
沙織「…」ヌギヌギ
優花里「おおっ!キャミソール!最近暑いですからねー!」
沙織「…//」
30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:51:08.822 ID:JPe8jzc6d.net
沙織「つっ次は負けないから!」
沙織(もう後がないよ!)
優花里「望む所です!」
沙織・優花里「野球ーすーるならーこういう具合にしやさんせー」
沙織・優花里「アウト!セーフ!よよいのよい!」
>>33勝ち
沙織(もう後がないよ!)
優花里「望む所です!」
沙織・優花里「野球ーすーるならーこういう具合にしやさんせー」
沙織・優花里「アウト!セーフ!よよいのよい!」
>>33勝ち
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:57:07.506 ID:wGM8plKzd.net
やっぱゆかりん
34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:02:44.130 ID:JPe8jzc6d.net
優花里「ふへっ」
沙織「うぅ…」
沙織(まだ上の方がまし…だよね…)
沙織「キャミソール脱ぎます…//」ヌギヌギ
優花里「おおー!パンツとお揃いのピンクで…いいですねぇ…」ニコニコ
沙織「うぅ…恥ずかしい…//」
優花里「…ではここらで!一発逆転のチャンスを武部殿に!」
沙織「え?なに!?」
優花里「次の勝負…負けた方は二枚脱ぎます」
沙織(私負けたら全裸じゃん)
沙織「うぅ…」
沙織(まだ上の方がまし…だよね…)
沙織「キャミソール脱ぎます…//」ヌギヌギ
優花里「おおー!パンツとお揃いのピンクで…いいですねぇ…」ニコニコ
沙織「うぅ…恥ずかしい…//」
優花里「…ではここらで!一発逆転のチャンスを武部殿に!」
沙織「え?なに!?」
優花里「次の勝負…負けた方は二枚脱ぎます」
沙織(私負けたら全裸じゃん)
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:05:22.925 ID:JPe8jzc6d.net
優花里「どうです?ここで一発勝てば武部殿の勝機も出てきますよ?」ニコニコ
沙織「…」
沙織(たしかに…このままじゃジリ貧…)
沙織「…わかった!受けて立つよゆかりん!」
優花里「おお!私!俄然盛り上がってきましたよー!」
沙織「…」
沙織(たしかに…このままじゃジリ貧…)
沙織「…わかった!受けて立つよゆかりん!」
優花里「おお!私!俄然盛り上がってきましたよー!」
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:06:39.207 ID:JPe8jzc6d.net
沙織・優花里「野球ーすーるならーこういう具合にしやさんせー」
沙織・優花里「アウト!セーフ!よよいのよい!」
>>38の勝ち
沙織・優花里「アウト!セーフ!よよいのよい!」
>>38の勝ち
38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:11:29.545 ID:aAc4WT590.net
あえてのさおりん
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:17:10.442 ID:JPe8jzc6d.net
沙織「やった…やったよーーーー!!!勝ったよ!!」
優花里「一気に勝とうと思いましたが、逆にピンチですね!」
沙織「…で、ではゆかりん…その…」
優花里「はーい!」ヌギヌギポイッポイッ
優花里「では続きといきましょうか!!!」下半身裸
沙織(この子貞操観念がないの?)
沙織「あ…下全部脱ぐんだ…」
優花里「スカートとパンツは一気に脱げますからね!!!」
沙織(うわぁ…)
優花里「一気に勝とうと思いましたが、逆にピンチですね!」
沙織「…で、ではゆかりん…その…」
優花里「はーい!」ヌギヌギポイッポイッ
優花里「では続きといきましょうか!!!」下半身裸
沙織(この子貞操観念がないの?)
沙織「あ…下全部脱ぐんだ…」
優花里「スカートとパンツは一気に脱げますからね!!!」
沙織(うわぁ…)
40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:20:38.076 ID:JPe8jzc6d.net
優花里「では!プラウダも近づいてきたみたいですし!次もレート上げて2枚でいきましょうか!」
優花里「あ、ちなみに私はセーラー服の下何も来てないので武部殿が勝てば私の負けです」
沙織(なんで着てないのー!?怖いよ!)
優花里・沙織「野球ーすーるならーこういう具合にしやさんせー」
優花里・沙織「アウト!セーフ!よよいのよい!」
>>42の勝ち
優花里「あ、ちなみに私はセーラー服の下何も来てないので武部殿が勝てば私の負けです」
沙織(なんで着てないのー!?怖いよ!)
優花里・沙織「野球ーすーるならーこういう具合にしやさんせー」
優花里・沙織「アウト!セーフ!よよいのよい!」
>>42の勝ち
42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:23:15.581 ID:V7VYtQtpd.net
秋山殿
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:27:59.792 ID:JPe8jzc6d.net
沙織「ううっ…」
優花里「やったー!勝ちましたあー!」
沙織「…」
沙織「…ゆかりんの勝ちってことでこの後の作業は省略ってことでいいかな?」
優花里「よくないですー!」
沙織「うううー…やだもー//」ヌギヌギ
沙織「…//」すっぽんぽん
優花里「おおっ…武部殿はやっぱりお胸が大きいですね…あ、陰毛もオレンジなんですね!可愛い!」
沙織「うううう//」
優花里「やったー!勝ちましたあー!」
沙織「…」
沙織「…ゆかりんの勝ちってことでこの後の作業は省略ってことでいいかな?」
優花里「よくないですー!」
沙織「うううー…やだもー//」ヌギヌギ
沙織「…//」すっぽんぽん
優花里「おおっ…武部殿はやっぱりお胸が大きいですね…あ、陰毛もオレンジなんですね!可愛い!」
沙織「うううう//」
44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:29:30.878 ID:JPe8jzc6d.net
>>46「うん…?こっちで声がしたような…」
沙織「!!?」
優花里「!」
>>46「!?」
沙織「!!?」
優花里「!」
>>46「!?」
46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:30:34.380 ID:pXTb9B8E0.net
みぽりん
47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:36:15.821 ID:JPe8jzc6d.net
みほ「沙織さん…優花里さん…?いったい何を…」
沙織「あ、あの!違うのみぽりん!!これはただの遊びで!!」
みほ(遊び!?遊びで裸…//しかも優花里さんはエッチな格好してる…//)
優花里「そうです西住殿!!!決してやましいことをしていた訳では!!!」
みほ(わざわざそんなこと言うなんて…やっぱり二人でエッチなこと…//)
沙織「そうだよ!みぽりん!誤解しな…」
沙織「あ、あの!違うのみぽりん!!これはただの遊びで!!」
みほ(遊び!?遊びで裸…//しかも優花里さんはエッチな格好してる…//)
優花里「そうです西住殿!!!決してやましいことをしていた訳では!!!」
みほ(わざわざそんなこと言うなんて…やっぱり二人でエッチなこと…//)
沙織「そうだよ!みぽりん!誤解しな…」
48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:39:47.563 ID:JPe8jzc6d.net
みほ「あの!!!」
沙織「!?」
みほ「い、いいの…その…女の子同士で…そういうのとか…私別に偏見ないし…//二人が幸せなら…」
優花里(西住殿は天使ですね!武部殿もいいですが今度は西住殿と…//)
沙織「誤解だからーーー!!!」
沙織「!?」
みほ「い、いいの…その…女の子同士で…そういうのとか…私別に偏見ないし…//二人が幸せなら…」
優花里(西住殿は天使ですね!武部殿もいいですが今度は西住殿と…//)
沙織「誤解だからーーー!!!」
49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:43:36.630 ID:JPe8jzc6d.net
杏「プラウダついたよー頑張ってねー」
沙織「うぅ…とんでもない目にあったよ…」
優花里「まったくです…」
沙織「ゆかりんのせいだから…」
優花里「ふへっ」
カチューシャ「呼ばれたから来てあげたわよ!忙しいけど!来てあげたわ!」
ノンナ「お菓子食べてただけですけれど」
カチューシャ「うるさい!余計なこと言わなくていいの!」
沙織「うぅ…とんでもない目にあったよ…」
優花里「まったくです…」
沙織「ゆかりんのせいだから…」
優花里「ふへっ」
カチューシャ「呼ばれたから来てあげたわよ!忙しいけど!来てあげたわ!」
ノンナ「お菓子食べてただけですけれど」
カチューシャ「うるさい!余計なこと言わなくていいの!」
50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:48:07.373 ID:JPe8jzc6d.net
カチューシャ「それで?今日は何の用?戦車は乗ってきてないみたいだけど」
優花里「武部殿がカチューシャ殿と尻相撲一本勝負を所望しておりまして…」
カチューシャ「尻相撲!?」
沙織(やっぱ訳わかんないし嫌だよねー…)
カチューシャ「昔からシベリアの寒さを耐えるためにおしくらまんじゅうを日々嗜んでいた私に勝てると思ってるのかしら?」
沙織(ノリノリじゃん…やだもー)
優花里「武部殿がカチューシャ殿と尻相撲一本勝負を所望しておりまして…」
カチューシャ「尻相撲!?」
沙織(やっぱ訳わかんないし嫌だよねー…)
カチューシャ「昔からシベリアの寒さを耐えるためにおしくらまんじゅうを日々嗜んでいた私に勝てると思ってるのかしら?」
沙織(ノリノリじゃん…やだもー)
51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:51:45.590 ID:JPe8jzc6d.net
ノンナ「ではこれより大洗女子武部沙織さんとプラウダカチューシャさんによる尻相撲一本勝負を始めます!」
ウオオオオオオッッ!!!!
沙織(なにこれ…)
カチューシャ「直ぐに土俵の外に這い蹲らせてあげる!」
みほ(尻相撲…//やっぱり沙織さん女の子が好きなんだ…//)
ウオオオオオオッッ!!!!
沙織(なにこれ…)
カチューシャ「直ぐに土俵の外に這い蹲らせてあげる!」
みほ(尻相撲…//やっぱり沙織さん女の子が好きなんだ…//)
52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:52:18.025 ID:JPe8jzc6d.net
勝者>>53
53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:54:13.358 ID:/868zyn40.net
カチューシャ
54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:01:11.932 ID:JPe8jzc6d.net
ノンナ「試合開始!!!」
ゴオオオオン
沙織(体格差的に簡単に押し出せる気がする)
沙織(やるからには…勝つ!)
カチューシャ「…」スッ
沙織(!!?カチューシャさんがおしりを高速で左右に動かしている!!)
カチューシャ(この動きに付いてこれるかしら?)ススススッ!ススススッ!
沙織(捉えられない!!)
ゴオオオオン
沙織(体格差的に簡単に押し出せる気がする)
沙織(やるからには…勝つ!)
カチューシャ「…」スッ
沙織(!!?カチューシャさんがおしりを高速で左右に動かしている!!)
カチューシャ(この動きに付いてこれるかしら?)ススススッ!ススススッ!
沙織(捉えられない!!)
56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:05:10.853 ID:JPe8jzc6d.net
カチューシャ「ここよ!」ドヒューンッ!
沙織「くっ!!!」踏ん張りっ
カチューシャ「あら?やるじゃない…だけど私の尻相撲はこんなものじゃないわ!」ピョン
沙織「跳んだ!?」
カチューシャ「土俵から出なければセーフ!当然空中もオーケー!」
カチューシャ「そして全体重を載せた…」
カチューシャ「ヒップアタックよ!!!」ドーン!
沙織「きゃあっ!」ズザザッ!
沙織「くっ!!!」踏ん張りっ
カチューシャ「あら?やるじゃない…だけど私の尻相撲はこんなものじゃないわ!」ピョン
沙織「跳んだ!?」
カチューシャ「土俵から出なければセーフ!当然空中もオーケー!」
カチューシャ「そして全体重を載せた…」
カチューシャ「ヒップアタックよ!!!」ドーン!
沙織「きゃあっ!」ズザザッ!
57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:08:31.493 ID:JPe8jzc6d.net
沙織「くうっ…」
ゴオオオオンゴオオオオン!
ノンナ「プラウダ校カチューシャさんの勝利です!!!」
ウオオオオオオッッ!!!
みほ「沙織さん!怪我は!?」
沙織「大丈夫だよみぽりん」
優花里「プラウダ校カチューシャ殿…予想以上の強さです…」
ゴオオオオンゴオオオオン!
ノンナ「プラウダ校カチューシャさんの勝利です!!!」
ウオオオオオオッッ!!!
みほ「沙織さん!怪我は!?」
沙織「大丈夫だよみぽりん」
優花里「プラウダ校カチューシャ殿…予想以上の強さです…」
58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:11:23.955 ID:JPe8jzc6d.net
カチューシャ「まあこんなものね!南国生まれの島国育ちには負ける気がしないわ!」
ノンナ「流石ですカチューシャ」
>>59「待って下さい…私と戦いましょう」
ノンナ「流石ですカチューシャ」
>>59「待って下さい…私と戦いましょう」
59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:14:01.658 ID:/868zyn40.net
妙子
60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:21:12.276 ID:JPe8jzc6d.net
妙子「私と勝負して下さい!カチューシャさん!」
カチューシャ「あら?今目の前であなたのお仲間がやられるのをみてなかったの?」
妙子「…」スッ
カチューシャ「!?」
カチューシャ「このお尻…出来るわねあなた…」
妙子「…//」
典子「バレー部の力を見せてやれー!!根性で押せー!」
妙子「キャプテン…」
カチューシャ「あら?今目の前であなたのお仲間がやられるのをみてなかったの?」
妙子「…」スッ
カチューシャ「!?」
カチューシャ「このお尻…出来るわねあなた…」
妙子「…//」
典子「バレー部の力を見せてやれー!!根性で押せー!」
妙子「キャプテン…」
61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:24:43.375 ID:JPe8jzc6d.net
ノンナ「…これより第二回戦…大洗女子近藤妙子さんとプラウダ校カチューシャさんによる尻相撲一本勝負を始めます!」
ゴオオオオン
ウオオオオオオッッ!
典子「ガンバレー!!!バレーなだけに!!!」
カチューシャ(このドンッ!と構えたお尻…ひとつきで吹き飛ばされそうね…)
妙子(初撃で…決める…!)
ゴオオオオン
ウオオオオオオッッ!
典子「ガンバレー!!!バレーなだけに!!!」
カチューシャ(このドンッ!と構えたお尻…ひとつきで吹き飛ばされそうね…)
妙子(初撃で…決める…!)
62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:24:59.440 ID:JPe8jzc6d.net
>>63勝者
63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:44:32.369 ID:aAc4WT590.net
妙子
64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:50:57.185 ID:JPe8jzc6d.net
ノンナ「試合開始!」
ゴオオオオン
妙子「ふんっ!」ドンッ!
カチューシャ(やはり速攻の一撃!!!)
カチューシャ(けど甘いわ!そんな遅い突き!見てからの回避余裕よ!)スッ
妙子(かわされた!?)
カチューシャ(そして!)ススススッ!ススススッ!
妙子「さっきの動き!」
ゴオオオオン
妙子「ふんっ!」ドンッ!
カチューシャ(やはり速攻の一撃!!!)
カチューシャ(けど甘いわ!そんな遅い突き!見てからの回避余裕よ!)スッ
妙子(かわされた!?)
カチューシャ(そして!)ススススッ!ススススッ!
妙子「さっきの動き!」
65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:56:33.432 ID:JPe8jzc6d.net
妙子「防御体制をっ…!」
カチューシャ(この大きなお尻…守りに徹っしたら一撃じゃあ落ちない!)ススススッ!ススススッ!
カチューシャ「ならっ!」ドヒューンッ!ドヒューンッ!ドヒューンッ!
カチューシャ「三連撃よ!!!これに耐えられるかしら!」
妙子「…」スッ
カチューシャ「!?」
カチューシャ(なっ!?体の力を抜いて…三撃目を…!)
スルッ
カチューシャ(いなされたっ!)ズッ
カチューシャ(だめ!バランスを保てない!)
ドシャアアア!
カチューシャ(この大きなお尻…守りに徹っしたら一撃じゃあ落ちない!)ススススッ!ススススッ!
カチューシャ「ならっ!」ドヒューンッ!ドヒューンッ!ドヒューンッ!
カチューシャ「三連撃よ!!!これに耐えられるかしら!」
妙子「…」スッ
カチューシャ「!?」
カチューシャ(なっ!?体の力を抜いて…三撃目を…!)
スルッ
カチューシャ(いなされたっ!)ズッ
カチューシャ(だめ!バランスを保てない!)
ドシャアアア!
66: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:58:39.640 ID:JPe8jzc6d.net
カチューシャ「…山のごとく構えた防御の姿勢から…恐ろしく柔軟ないなし…」
カチューシャ「私の負けね…」ガクッ
ノンナ「カチューシャアアア!!!」
優花里「…私が出るまでもありませんでしたか…」
カチューシャ「私の負けね…」ガクッ
ノンナ「カチューシャアアア!!!」
優花里「…私が出るまでもありませんでしたか…」
67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:03:24.285 ID:JPe8jzc6d.net
…………………………
沙織「やったああああ!ゆかりん!!!!私彼氏出来たよおおおお!!!!」
優花里「おおお!おめでとうございます!」
沙織「この前の尻相撲大会を見てくれてた男の人が『俺も君と付き合いたい』だってーーー!!!!」
優花里「……」
優花里「…良かったですね!武部殿っ!」
おわり
沙織「やったああああ!ゆかりん!!!!私彼氏出来たよおおおお!!!!」
優花里「おおお!おめでとうございます!」
沙織「この前の尻相撲大会を見てくれてた男の人が『俺も君と付き合いたい』だってーーー!!!!」
優花里「……」
優花里「…良かったですね!武部殿っ!」
おわり
68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:08:42.520 ID:aAc4WT590.net
乙
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1431788074/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ ガールズ&パンツァー | Comments (1)
提督「なんだぁ?上官にその態度は?服を脱げ!体罰を加えてやる!」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:06:22.46 ID:edwrtm1so
長門「近代化改修か…私には必要ないのだが」
提督「は?」
長門「……ビッグセブンの私には不要だと言っているんだ」
提督「お前俺の判断にケチつけるの?」
長門「不要なものを不要といって何が悪い」
提督「前回初戦で大破したくせに?」
長門「っ……」
提督「そもそもなんだよその口の利き方調子に乗ってないか?」
提督「は?」
長門「……ビッグセブンの私には不要だと言っているんだ」
提督「お前俺の判断にケチつけるの?」
長門「不要なものを不要といって何が悪い」
提督「前回初戦で大破したくせに?」
長門「っ……」
提督「そもそもなんだよその口の利き方調子に乗ってないか?」
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:08:26.85 ID:edwrtm1so
長門「はぁ!?」
提督「前々から気になってたんだよ」
提督「軍人のくせに最低限の口の利き方もなってないのかと」
提督「そのくせ自信だけは過剰でプライドも高いし」
提督「いったい何様だ?」
長門「……」
提督「前々から気になってたんだよ」
提督「軍人のくせに最低限の口の利き方もなってないのかと」
提督「そのくせ自信だけは過剰でプライドも高いし」
提督「いったい何様だ?」
長門「……」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:11:34.68 ID:edwrtm1so
提督「あーあ、規律もなにもあったもんじゃない」
提督「こういうところの意識の低さが負け戦につながるんだよ」
長門「……すまない、反省する」
提督「はぁ?すみません、反省しますだろ」
長門「……すみません、反省します」
提督「よし、それじゃあ上下関係っていうものを叩き込んでやるからまずは服を脱げ」
長門「……え?」
提督「聞こえなかったのか?さっさと服を抜け」
提督「こういうところの意識の低さが負け戦につながるんだよ」
長門「……すまない、反省する」
提督「はぁ?すみません、反省しますだろ」
長門「……すみません、反省します」
提督「よし、それじゃあ上下関係っていうものを叩き込んでやるからまずは服を脱げ」
長門「……え?」
提督「聞こえなかったのか?さっさと服を抜け」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:15:16.24 ID:edwrtm1so
長門「ちょっと待て、それはおかしいのでは……」
提督「あ?」
長門「……ないのですか?」
提督「上官命令ださっさと全部服を脱いで背中をこちらに向けろ」
長門「っ……」シュル…
長門(クソッ……なんでこんなことに……)
提督「そうだ、それでいいそのあと尻をこちらに突き出すんだ」
??「ちょっと待て!」
「「!?」」
提督「あ?」
長門「……ないのですか?」
提督「上官命令ださっさと全部服を脱いで背中をこちらに向けろ」
長門「っ……」シュル…
長門(クソッ……なんでこんなことに……)
提督「そうだ、それでいいそのあと尻をこちらに突き出すんだ」
??「ちょっと待て!」
「「!?」」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:17:46.56 ID:edwrtm1so
憲兵「見たぞ」
提督「あっ」
憲兵「なんだ貴様、日本男児の風上にもおけんな」
長門(助かったのか……?)
憲兵「ふむ、まだ服に手をかけただけらしいな……」
憲兵「辛かったろうもう大丈夫だ」
長門「ああ……」
提督「あっ」
憲兵「なんだ貴様、日本男児の風上にもおけんな」
長門(助かったのか……?)
憲兵「ふむ、まだ服に手をかけただけらしいな……」
憲兵「辛かったろうもう大丈夫だ」
長門「ああ……」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:21:06.47 ID:edwrtm1so
憲兵「さて貴様いったい何をしようとした?」
提督「あ、いえ部下とのコミュニケーションをとろうと……」
憲兵「ハラスメントだな?」
提督「い、いえ……」
憲兵「ハラスメントだよな?」
提督「……ハラスメントです」
憲兵「わかってるようじゃないか」
憲兵「じゃあ罰にお前が服を脱げ」
提督「あ、いえ部下とのコミュニケーションをとろうと……」
憲兵「ハラスメントだな?」
提督「い、いえ……」
憲兵「ハラスメントだよな?」
提督「……ハラスメントです」
憲兵「わかってるようじゃないか」
憲兵「じゃあ罰にお前が服を脱げ」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:23:13.68 ID:edwrtm1so
提督「……え?」
憲兵「お前がさせようとしたことだぞ?どういう気持ちか体験させてやろう」
提督「え、いや……その……」
憲兵「さっさと服を脱げぇい!」
提督「はい……」
長門「……」
憲兵「お前がさせようとしたことだぞ?どういう気持ちか体験させてやろう」
提督「え、いや……その……」
憲兵「さっさと服を脱げぇい!」
提督「はい……」
長門「……」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:28:31.63 ID:edwrtm1so
提督「脱ぎ終わりました……」
憲兵「よし、そのまま尻をこちらに向けろ」
提督「あの、なぜ貴方も服を脱いでいるのでしょうか」
憲兵「貴様のやろうとしたことを私が貴様にやってやる」
提督「えっ」
憲兵「さっさとしろ!いくぞ!」
提督「ああああああ!そこはそういう穴じゃないいいいい!」
憲兵「おらおらおらおら!」パンパンパンパン
提督「い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!」
長門(私はなにを見せられてるんだろう……)
憲兵「よし、そのまま尻をこちらに向けろ」
提督「あの、なぜ貴方も服を脱いでいるのでしょうか」
憲兵「貴様のやろうとしたことを私が貴様にやってやる」
提督「えっ」
憲兵「さっさとしろ!いくぞ!」
提督「ああああああ!そこはそういう穴じゃないいいいい!」
憲兵「おらおらおらおら!」パンパンパンパン
提督「い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!」
長門(私はなにを見せられてるんだろう……)
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:30:41.22 ID:edwrtm1so
憲兵「……ふぅ」
憲兵「これに懲りたら反省することだな」
提督「……はい」
憲兵「声が小さい!」
提督「はい!」
憲兵「以後、気を付けるように!」
憲兵「これに懲りたら反省することだな」
提督「……はい」
憲兵「声が小さい!」
提督「はい!」
憲兵「以後、気を付けるように!」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:33:16.70 ID:edwrtm1so
長門「……」
提督「……」
長門「……」
提督「……すまなかった。口調に関しては以後不問とする」
長門「……ああ」
提督「……」
長門「……」
提督「……すまなかった。口調に関しては以後不問とする」
長門「……ああ」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:37:45.53 ID:edwrtm1so
数日後
提督「えらい目にあった……」
提督「カッとなるとつい無茶を言う性格をどうにかしないと……」
加賀「失礼します」
提督「ああ、呼んだらすぐ来てくれて助かるよ」
加賀「何か相談?いいけれど」
提督「」イラッ
提督「えらい目にあった……」
提督「カッとなるとつい無茶を言う性格をどうにかしないと……」
加賀「失礼します」
提督「ああ、呼んだらすぐ来てくれて助かるよ」
加賀「何か相談?いいけれど」
提督「」イラッ
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:41:21.74 ID:edwrtm1so
提督「ああ……今回『上官として』聞きたいのは同じ空母の翔鶴についてなんだが」
加賀「同じ空母?五航戦の子なんかと一緒にしないで」
提督「」イライラッ
加賀「それで?さっさと本題に入っていただけますか?」
提督「」プチッ
提督「……おい」
加賀「同じ空母?五航戦の子なんかと一緒にしないで」
提督「」イライラッ
加賀「それで?さっさと本題に入っていただけますか?」
提督「」プチッ
提督「……おい」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:43:57.19 ID:edwrtm1so
加賀「はい?」
提督「なんだその言い方は」
加賀「……」
提督「口の利き方は不問としよう」
提督「しかし仲間を仲間と見れないのか?」
提督「そのうえなんだその不遜な態度は」
加賀「……すみません」
提督「なんだその言い方は」
加賀「……」
提督「口の利き方は不問としよう」
提督「しかし仲間を仲間と見れないのか?」
提督「そのうえなんだその不遜な態度は」
加賀「……すみません」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:47:17.01 ID:edwrtm1so
提督「謝ったところで本当に反省してるのか」
提督「これだからプライドの高い連中は……」
加賀「……頭にきました」
提督「は?こっちは上官だぞ?反省したんじゃないのか?謝ったのだろう?」
提督「もう限界だ、体罰を叩き込んでやる」
提督「服を脱げ」
提督「これだからプライドの高い連中は……」
加賀「……頭にきました」
提督「は?こっちは上官だぞ?反省したんじゃないのか?謝ったのだろう?」
提督「もう限界だ、体罰を叩き込んでやる」
提督「服を脱げ」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:50:25.86 ID:edwrtm1so
加賀「……は?」
提督「反省したんだろう?」
加賀「……はい」
提督「だったら態度で示せ」
加賀「……わかりました指示に従います」
提督「そうだな……下着だけ脱いでもらおうか上官命令だ」
加賀「……この変態」
提督「何とでも言え、ここは軍隊だ命令は絶対だぞ」
提督「反省したんだろう?」
加賀「……はい」
提督「だったら態度で示せ」
加賀「……わかりました指示に従います」
提督「そうだな……下着だけ脱いでもらおうか上官命令だ」
加賀「……この変態」
提督「何とでも言え、ここは軍隊だ命令は絶対だぞ」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:53:10.16 ID:edwrtm1so
加賀「……わかりました」
提督「ふん、さっさとしろ」
加賀「……」
提督「どうした?手が止まっているぞ?さっさとしろ」
提督「命令に背くようなら空母全体で連帯責任だな」
加賀「……わかり……ました」
??「ちょっと待て!」
「「!?」」
提督「ふん、さっさとしろ」
加賀「……」
提督「どうした?手が止まっているぞ?さっさとしろ」
提督「命令に背くようなら空母全体で連帯責任だな」
加賀「……わかり……ました」
??「ちょっと待て!」
「「!?」」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 23:55:59.25 ID:edwrtm1so
憲兵「見たぞ」
提督「あっ」
憲兵「二回目だな」
提督「……」
憲兵「二回目だよな?」
提督「はい……二回目です」
憲兵「じゃあどういう態度を示せばいいかわかるよな?」
提督「……はい」
提督「あっ」
憲兵「二回目だな」
提督「……」
憲兵「二回目だよな?」
提督「はい……二回目です」
憲兵「じゃあどういう態度を示せばいいかわかるよな?」
提督「……はい」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:00:10.28 ID:jaxb+23Eo
提督「脱ぎ終わりました……」
憲兵「そのあとどうすればいいかわかってるよな」
提督「……はい、どうぞ」
憲兵「殊勝じゃないか」
憲兵「よし、いくぞ!」
提督「ああああああ!二回目なのにいいいいい!」
憲兵「おらおらおらおら!」パンパンパンパン
提督「い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!」
加賀(……そう……)
憲兵「そのあとどうすればいいかわかってるよな」
提督「……はい、どうぞ」
憲兵「殊勝じゃないか」
憲兵「よし、いくぞ!」
提督「ああああああ!二回目なのにいいいいい!」
憲兵「おらおらおらおら!」パンパンパンパン
提督「い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!」
加賀(……そう……)
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:02:35.43 ID:jaxb+23Eo
憲兵「……ふぅ」
憲兵「以後、気を付けるように!」
提督「もうやだ……」
提督「……もう……やだ……」
加賀「あの……下着脱ぎましょうか?」
提督「もういい……」
提督「一人にして……」
憲兵「以後、気を付けるように!」
提督「もうやだ……」
提督「……もう……やだ……」
加賀「あの……下着脱ぎましょうか?」
提督「もういい……」
提督「一人にして……」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:08:09.65 ID:jaxb+23Eo
数日後
金剛「提督がカッとなるとエッチなお仕置きをしようとするのはリサーチ済みデース!」
金剛「いいところになるとポリスが邪魔するのも知ってマース!」
金剛「これを逆手にとって密室で怒らせえばベッドインネ!」
金剛「むふふふ……失礼しマース!戦果Resultがあがったヨー!」
提督「……ああ、よく来たな」
金剛「提督がカッとなるとエッチなお仕置きをしようとするのはリサーチ済みデース!」
金剛「いいところになるとポリスが邪魔するのも知ってマース!」
金剛「これを逆手にとって密室で怒らせえばベッドインネ!」
金剛「むふふふ……失礼しマース!戦果Resultがあがったヨー!」
提督「……ああ、よく来たな」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:13:35.17 ID:jaxb+23Eo
提督「……報告書を見せてもらってもいいか」
金剛「OK!これがそうデース」ガチャリ
金剛(内鍵を閉めたからこれで密室は完成ネ)
金剛「ネー提督ぅ?ちょっぴりお疲れみたいデース」
提督「……さいきんいろいろあって」
金剛「そういう時は、誰かに癒されるのがおすすめデース!」
金剛「提督は一人じゃできることの限られてる無能なんだから誰かに頼りまショー!」
提督「……そうだな」
金剛(あれ?)
金剛「OK!これがそうデース」ガチャリ
金剛(内鍵を閉めたからこれで密室は完成ネ)
金剛「ネー提督ぅ?ちょっぴりお疲れみたいデース」
提督「……さいきんいろいろあって」
金剛「そういう時は、誰かに癒されるのがおすすめデース!」
金剛「提督は一人じゃできることの限られてる無能なんだから誰かに頼りまショー!」
提督「……そうだな」
金剛(あれ?)
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:16:56.32 ID:jaxb+23Eo
金剛「口だけで実力はそれなりなんだから頑張りすぎてもしかたないネ!」
提督「……うん」
金剛(これじゃただの嫌な女デース……)
金剛「提督は癒されたりしたくないんですカ!?」
提督「癒されたい……」
提督「もう……提督やめたい……」
提督「……うん」
金剛(これじゃただの嫌な女デース……)
金剛「提督は癒されたりしたくないんですカ!?」
提督「癒されたい……」
提督「もう……提督やめたい……」
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:20:38.07 ID:jaxb+23Eo
提督「お尻痛い……」
提督「世の中怖い……」
提督「だれか……助けて……」
金剛「私が居マース!」
金剛「ほらこっちを見てください」
金剛「私が提督のハートを体で癒してあげます……」
提督「え?」
提督「世の中怖い……」
提督「だれか……助けて……」
金剛「私が居マース!」
金剛「ほらこっちを見てください」
金剛「私が提督のハートを体で癒してあげます……」
提督「え?」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:24:02.88 ID:jaxb+23Eo
金剛「人は怖くありませーン」
金剛「ほらもっとこっち来て……」
金剛「みんな触ってみれば暖かい一人の人間ネ……」
金剛「ほら、手を伸ばして……」
提督「うん……」
??「ちょっと待て!」
「「!?」」
金剛「ほらもっとこっち来て……」
金剛「みんな触ってみれば暖かい一人の人間ネ……」
金剛「ほら、手を伸ばして……」
提督「うん……」
??「ちょっと待て!」
「「!?」」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:26:49.53 ID:jaxb+23Eo
「「……」」シーン
「「……??」」
??「あれ?」ガチャガチャ
金剛「誰にも邪魔はさせませーん……」
金剛「全身で私を確かめてください……」
提督「うん……」
金剛「ゆっくり、そう大丈夫デース……」
「「……??」」
??「あれ?」ガチャガチャ
金剛「誰にも邪魔はさせませーん……」
金剛「全身で私を確かめてください……」
提督「うん……」
金剛「ゆっくり、そう大丈夫デース……」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:31:04.40 ID:jaxb+23Eo
提督「……暖かい」ギュッ
金剛「ほら……大丈夫だったでしょ?」
提督「ああ……」
金剛「もっと体を擦り付けてくださーい……もっと…もっと…」
提督「あ……あっ……」
金剛「ほら一緒に生まれたままの姿に……」
提督「……ああ」
??「ちょっと待て!」ガシャァン!
「「窓から!?」」
金剛「ほら……大丈夫だったでしょ?」
提督「ああ……」
金剛「もっと体を擦り付けてくださーい……もっと…もっと…」
提督「あ……あっ……」
金剛「ほら一緒に生まれたままの姿に……」
提督「……ああ」
??「ちょっと待て!」ガシャァン!
「「窓から!?」」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:35:04.74 ID:jaxb+23Eo
憲兵「見たぞ」
憲兵「これで閉め出したとは片腹痛いな」
提督「いや今回は……」
憲兵「執務中だよな?」
提督「……」
憲兵「税金から給料をもらう身分で執務中だよな?」
提督「はい……そうです」
提督「でも……」
憲兵「これで閉め出したとは片腹痛いな」
提督「いや今回は……」
憲兵「執務中だよな?」
提督「……」
憲兵「税金から給料をもらう身分で執務中だよな?」
提督「はい……そうです」
提督「でも……」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:38:29.33 ID:jaxb+23Eo
金剛「そうデース!私が悪いんデス!」
憲兵「上官思いの部下を持っているようじゃないか」
金剛「……提督のためにもここは私が……」
憲兵「ふむ……」
金剛「私が脱ぎます……」
提督「お、おい」
憲兵「良い部下に恵まれたようだな」
金剛「提督、見ないでくださいネ……」
憲兵「上官思いの部下を持っているようじゃないか」
金剛「……提督のためにもここは私が……」
憲兵「ふむ……」
金剛「私が脱ぎます……」
提督「お、おい」
憲兵「良い部下に恵まれたようだな」
金剛「提督、見ないでくださいネ……」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:41:13.75 ID:jaxb+23Eo
憲兵「いやちょっと待て」
金剛「……?」
憲兵「世の中部下の失敗の責任は上司にもあると思わないか?」
金剛「え?」
憲兵「責任には取り方というものがあるのだよ」
金剛「でもそれじゃあ……」
提督「いや……いいんだ、ありがとう」
憲兵「そうだ、それでいい」
金剛「……?」
憲兵「世の中部下の失敗の責任は上司にもあると思わないか?」
金剛「え?」
憲兵「責任には取り方というものがあるのだよ」
金剛「でもそれじゃあ……」
提督「いや……いいんだ、ありがとう」
憲兵「そうだ、それでいい」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:43:41.58 ID:jaxb+23Eo
憲兵「物わかりのいい奴は大好きだ!いくぞ!」
提督「ああああああ!痛いのにいいいいい!」
憲兵「おらおらおらおら!」パンパンパンパン
提督「い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!」
金剛(ごめんなさい……提督……)
提督「ああああああ!痛いのにいいいいい!」
憲兵「おらおらおらおら!」パンパンパンパン
提督「い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!」
金剛(ごめんなさい……提督……)
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:47:27.09 ID:jaxb+23Eo
憲兵「……ふぅ」
憲兵「以後、気を付けるように!」
提督「……」
憲兵「……今日はこれから外を見回りに行く」
憲兵「お前はもう十分に罰を負った」
憲兵「明日の朝までこの執務室に私が近づくことはないだろう」
憲兵「何がこの部屋で起きようと知ったことではないな」チラッ
金剛(!?)
憲兵「信頼できるものと過ごすのもよいだろう」
憲兵「それでは……」
憲兵「以後、気を付けるように!」
提督「……」
憲兵「……今日はこれから外を見回りに行く」
憲兵「お前はもう十分に罰を負った」
憲兵「明日の朝までこの執務室に私が近づくことはないだろう」
憲兵「何がこの部屋で起きようと知ったことではないな」チラッ
金剛(!?)
憲兵「信頼できるものと過ごすのもよいだろう」
憲兵「それでは……」
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:52:08.56 ID:jaxb+23Eo
金剛「……大丈夫でーす?」
提督「ああ……」
金剛「まずは一緒にお風呂に行きましょうか……」
提督「……一人で大丈夫だ……一人で……汚れを……」
金剛「でも……」
提督「ちょっと一人でゆっくりさせて……頼む」
金剛「……私は提督がどれだけ汚れても大丈夫デース」
金剛「今晩、私室の鍵開けておきまーす」
提督「……」
金剛「待ってますから」
提督「ああ……」
金剛「まずは一緒にお風呂に行きましょうか……」
提督「……一人で大丈夫だ……一人で……汚れを……」
金剛「でも……」
提督「ちょっと一人でゆっくりさせて……頼む」
金剛「……私は提督がどれだけ汚れても大丈夫デース」
金剛「今晩、私室の鍵開けておきまーす」
提督「……」
金剛「待ってますから」
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:58:19.94 ID:jaxb+23Eo
夜
提督「……」コンコン
金剛「待ってました、開いてますヨ」
提督「……」
金剛「どうしたの?扉明けないんデスか?」
提督「もう大丈夫だ」
提督「いつも通りだ」
提督「それだけを伝えたかった」
提督「おやすみ」
金剛「……」
提督「……」コンコン
金剛「待ってました、開いてますヨ」
提督「……」
金剛「どうしたの?扉明けないんデスか?」
提督「もう大丈夫だ」
提督「いつも通りだ」
提督「それだけを伝えたかった」
提督「おやすみ」
金剛「……」
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:03:39.67 ID:jaxb+23Eo
数日後
榛名「作戦完了の報告書です」
提督「お疲れ様!いつもありがとうな!」
榛名「ここ数日元気なかったようですが提督がお元気になられて榛名感激です!」
提督「はは、ありがとう」
提督「良い部下に恵まれて俺も幸せだよ」
榛名「良い部下だなんて……悪いところがあったら何でも言ってください直しますから!」
提督「ははは……そうだな」
榛名「作戦完了の報告書です」
提督「お疲れ様!いつもありがとうな!」
榛名「ここ数日元気なかったようですが提督がお元気になられて榛名感激です!」
提督「はは、ありがとう」
提督「良い部下に恵まれて俺も幸せだよ」
榛名「良い部下だなんて……悪いところがあったら何でも言ってください直しますから!」
提督「ははは……そうだな」
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:05:23.38 ID:jaxb+23Eo
榛名「金剛お姉さまが心配してましたよ?」
提督「そうか、悪いことをしたな」
提督「もう大丈夫だと伝えてくれ」
榛名「……はい!」
提督「あれ?ここの書式……」
榛名「あれ?間違いがありましたか!?」
提督「そうか、悪いことをしたな」
提督「もう大丈夫だと伝えてくれ」
榛名「……はい!」
提督「あれ?ここの書式……」
榛名「あれ?間違いがありましたか!?」
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:08:56.44 ID:jaxb+23Eo
提督「いや間違いって程じゃ……」
榛名「……過ちには罰をしないと……ですよね?」
提督「え?」
榛名「……いつもこういう時すごい怒られるって聞いていたので覚悟はできてます」
提督「いや、もうそういうのは……」
榛名「他の人にやって私だけなしでは示しがつきません!」
提督「……」
榛名「なにをされるのかはわかりませんが……お願いします」
提督「……そうだな」
榛名「……過ちには罰をしないと……ですよね?」
提督「え?」
榛名「……いつもこういう時すごい怒られるって聞いていたので覚悟はできてます」
提督「いや、もうそういうのは……」
榛名「他の人にやって私だけなしでは示しがつきません!」
提督「……」
榛名「なにをされるのかはわかりませんが……お願いします」
提督「……そうだな」
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:11:42.83 ID:jaxb+23Eo
提督「……」
榛名「……」
提督「……服を脱げ」
榛名「えっ?」
提督「だから……服を脱ぐんだ」
榛名「皆さんもさせられたりしたんですね?」
提督「……そうだ」
提督(最終的な責任は俺が負ってやる……)
榛名「……」
提督「……服を脱げ」
榛名「えっ?」
提督「だから……服を脱ぐんだ」
榛名「皆さんもさせられたりしたんですね?」
提督「……そうだ」
提督(最終的な責任は俺が負ってやる……)
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:14:51.42 ID:jaxb+23Eo
提督「……そうだなまず靴下をゆっくりでいいから脱ぐんだ」
提督「そのほうが罰になるから」
提督(早い段階で憲兵が来てくれれば榛名は恥ずかしい思いをしないで済む……)
榛名「……はい」
提督「……」
榛名「……」モゾモゾ
提督「……」
榛名「……脱ぎ終わりました、次……あるんですよね」
提督「そのほうが罰になるから」
提督(早い段階で憲兵が来てくれれば榛名は恥ずかしい思いをしないで済む……)
榛名「……はい」
提督「……」
榛名「……」モゾモゾ
提督「……」
榛名「……脱ぎ終わりました、次……あるんですよね」
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:17:39.88 ID:jaxb+23Eo
提督「そうだな……上を一枚脱ぐんだ」
提督(早く来てくれ、辛い思いはさせたくない)
榛名「……はい…」
提督「……」
榛名「……」モゾモゾ
提督「……??」
提督(あれいつもなら遅くともこの辺には……)
榛名「……脱ぎ終わりました」
提督(早く来てくれ、辛い思いはさせたくない)
榛名「……はい…」
提督「……」
榛名「……」モゾモゾ
提督「……??」
提督(あれいつもなら遅くともこの辺には……)
榛名「……脱ぎ終わりました」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:20:24.58 ID:jaxb+23Eo
提督「ちょっと待って」
榛名「……?はい?」
提督「……」ガチャ
提督(ドアは開く……早く来て楽にしてくれ!)
提督「……いいぞ、そのまま次だ続けろ」
榛名「……はい」
榛名(罰ってこんなのだったなんて!?ううう……)
榛名「……?はい?」
提督「……」ガチャ
提督(ドアは開く……早く来て楽にしてくれ!)
提督「……いいぞ、そのまま次だ続けろ」
榛名「……はい」
榛名(罰ってこんなのだったなんて!?ううう……)
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:23:33.98 ID:jaxb+23Eo
………
……
…
榛名「……もう、下着だけになっちゃいましたね……」
提督「……そうだな」
榛名「続き、あるんですよね……」
提督「……」
榛名「……恥ずかしいですけどこれが罰ですものね……」
提督「……ああ」
榛名(提督泣きそうです……こんなにつらい顔をしているなんて提督も辛いんですね……)
提督(早く、早く楽にしてくれ……ほら、もうこんな緊張はいやだ)
……
…
榛名「……もう、下着だけになっちゃいましたね……」
提督「……そうだな」
榛名「続き、あるんですよね……」
提督「……」
榛名「……恥ずかしいですけどこれが罰ですものね……」
提督「……ああ」
榛名(提督泣きそうです……こんなにつらい顔をしているなんて提督も辛いんですね……)
提督(早く、早く楽にしてくれ……ほら、もうこんな緊張はいやだ)
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:27:26.69 ID:jaxb+23Eo
榛名「下着、脱ぎますね……」
提督「……ああ」
榛名(どうしよう見られちゃう……でもこれをしないと)
提督(……いよいよもう最後の一線を越えちゃうのか……)
榛名「……んっ」
榛名(お姉さまごめんなさい、榛名は悪い子でした……)
提督「……」
??「ちょっと待て!」
榛名「!?」
提督「待ってた!!!」
榛名「!?」
提督「……ああ」
榛名(どうしよう見られちゃう……でもこれをしないと)
提督(……いよいよもう最後の一線を越えちゃうのか……)
榛名「……んっ」
榛名(お姉さまごめんなさい、榛名は悪い子でした……)
提督「……」
??「ちょっと待て!」
榛名「!?」
提督「待ってた!!!」
榛名「!?」
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:31:21.99 ID:yhYYj3xBo
憲兵「見たぞ」
榛名「見られちゃったんですか!?」
憲兵「いやそっちは見てない」
憲兵「もう大丈夫だ早く服を着ろ」
榛名「……はい」
榛名(ギリギリセーフでした……)
憲兵「ここを大きくしてずいぶんいいところで止めてしまったようだなあ!?」
憲兵「ん?」
榛名「見られちゃったんですか!?」
憲兵「いやそっちは見てない」
憲兵「もう大丈夫だ早く服を着ろ」
榛名「……はい」
榛名(ギリギリセーフでした……)
憲兵「ここを大きくしてずいぶんいいところで止めてしまったようだなあ!?」
憲兵「ん?」
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:34:33.21 ID:yhYYj3xBo
憲兵「ほら、いつものだ」
憲兵「わかってるな」
提督「いいや、今日は俺が掘るがわだ」
憲兵「え?」
榛名「え?」
提督「気付いたんだよ俺が本当に好きなのは貴方だって」
憲兵「貴様……」
提督「大きくなってるのももあなたがいつ来るかわからない緊張でいっぱいいっぱいだったんだ」
憲兵「わかってるな」
提督「いいや、今日は俺が掘るがわだ」
憲兵「え?」
榛名「え?」
提督「気付いたんだよ俺が本当に好きなのは貴方だって」
憲兵「貴様……」
提督「大きくなってるのももあなたがいつ来るかわからない緊張でいっぱいいっぱいだったんだ」
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:39:58.27 ID:yhYYj3xBo
提督「さあ行くぞ暁の水平線に勝利を刻んでやる!」
憲兵「総員抜錨!来ぉい!!!」
提督「いっけえ!!」パンパンパンパン
憲兵「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」
提督「い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!」
榛名「……」ジーッ
榛名「榛名、感激です!」
ハッピーエンド
憲兵「総員抜錨!来ぉい!!!」
提督「いっけえ!!」パンパンパンパン
憲兵「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」
提督「い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!」
榛名「……」ジーッ
榛名「榛名、感激です!」
ハッピーエンド
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 02:08:52.43 ID:EQA1EnKSo
やりますねぇ!
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 02:19:38.98 ID:GE+OAZ6AO
この榛名大丈夫じゃない
63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 02:36:04.42 ID:usorv1h/O
やっぱりホモじゃないか!!(憤怒)
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 02:37:00.75 ID:EaPpGGQyo
クソ汚いwww
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 02:49:40.37 ID:mIPeIuODO
良スレ見付けたと思ったら終わってた 乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418047572/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
翔太「えっ!ドーナツが半額!?」北斗「あぁ」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 17:48:57.16 ID:WYRU2EgB0
九月の某日
冬馬「100円セールじゃなくて半額かよ。すげぇな」
翔太「何が半額なの!?ハニーディップあるの!?」
北斗「落ち着け翔太。ほら、これがチラシだ」
翔太「貸してっ!」
冬馬「チラシまで持ってくんなよ……」
北斗「事務所の掲示板に貼ってあったから拝借してきたんだ」
冬馬「芸能事務所になんでドーナツのチラシが貼ってるんだよ」
北斗「社長の趣味じゃないか?」
冬馬「……まぁそんなとこだろうな」
冬馬「100円セールじゃなくて半額かよ。すげぇな」
翔太「何が半額なの!?ハニーディップあるの!?」
北斗「落ち着け翔太。ほら、これがチラシだ」
翔太「貸してっ!」
冬馬「チラシまで持ってくんなよ……」
北斗「事務所の掲示板に貼ってあったから拝借してきたんだ」
冬馬「芸能事務所になんでドーナツのチラシが貼ってるんだよ」
北斗「社長の趣味じゃないか?」
冬馬「……まぁそんなとこだろうな」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 17:54:26.73 ID:WYRU2EgB0
翔太「ハニーディップもダブルチョコレートも!エンゼルクリームもあるよ!」
冬馬「海老グラタンパイねーの?」
北斗「ドーナツだけみたいだな」
冬馬「Dーポップもないとかミスドわかってねぇなー」
翔太「ねぇ冬馬君!北斗君!ドーナツ買いに行こうよ!」
冬馬「今日収録入ってるだろ。これいつまでやってんの?」
北斗「明日までだったか?」
翔太「じゃあ明日行こうよっ!お願い!」
冬馬「つーか翔太一人で行けばいいじゃねーか。俺エンゼルフレンチとポンデリングな」
北斗「オールドファッションとゴールデンチョコレート」
翔太「そんなつまんないこと言わないで皆で行こうよっ!」
冬馬「海老グラタンパイねーの?」
北斗「ドーナツだけみたいだな」
冬馬「Dーポップもないとかミスドわかってねぇなー」
翔太「ねぇ冬馬君!北斗君!ドーナツ買いに行こうよ!」
冬馬「今日収録入ってるだろ。これいつまでやってんの?」
北斗「明日までだったか?」
翔太「じゃあ明日行こうよっ!お願い!」
冬馬「つーか翔太一人で行けばいいじゃねーか。俺エンゼルフレンチとポンデリングな」
北斗「オールドファッションとゴールデンチョコレート」
翔太「そんなつまんないこと言わないで皆で行こうよっ!」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 17:59:59.94 ID:WYRU2EgB0
北斗「ドーナツのなにが翔太をそこまで駆り立てるんだろうな」
冬馬「単に食欲だろ……まぁそこまで言うなら行ってやってもいいけどよ」
翔太「やった!」
北斗「今日の夕飯からカロリー抑えておかないとな」
冬馬「ドーナツなんて久しぶりだぜ」
翔太「そういえばクロちゃんも誘うの?」
北斗「俺達だけで行ったら拗ねそうだしな……声だけかけておくか」
ガチャ
黒井「その必要はないぞ」
冬馬「うおぁ!?」
冬馬「単に食欲だろ……まぁそこまで言うなら行ってやってもいいけどよ」
翔太「やった!」
北斗「今日の夕飯からカロリー抑えておかないとな」
冬馬「ドーナツなんて久しぶりだぜ」
翔太「そういえばクロちゃんも誘うの?」
北斗「俺達だけで行ったら拗ねそうだしな……声だけかけておくか」
ガチャ
黒井「その必要はないぞ」
冬馬「うおぁ!?」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:04:55.89 ID:WYRU2EgB0
冬馬「び、びっくりさせんなよ……」
翔太「あっクロちゃん丁度いいとこに。明日なんだけど」
黒井「ウィ。話は全て聞かせてもらった。当日は私も行こう」
翔太「さっすがクロちゃん!セレブ!」
黒井「もっと褒めていいぞ。私はセレブだからなはーっはっはっは!」
北斗「ずっと聞き耳立ててたんですか……」
冬馬「ガキみたいなおっさんだな……」
黒井「では明日の夜はドーナツパーティだ」
翔太「ドーナツパーティ?」
翔太「あっクロちゃん丁度いいとこに。明日なんだけど」
黒井「ウィ。話は全て聞かせてもらった。当日は私も行こう」
翔太「さっすがクロちゃん!セレブ!」
黒井「もっと褒めていいぞ。私はセレブだからなはーっはっはっは!」
北斗「ずっと聞き耳立ててたんですか……」
冬馬「ガキみたいなおっさんだな……」
黒井「では明日の夜はドーナツパーティだ」
翔太「ドーナツパーティ?」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:10:13.92 ID:WYRU2EgB0
冬馬「ピザパみたいなもんじゃね」
北斗「ようするにドーナツ食べて喋るだけだな」
翔太「いつもの僕たちじゃん」
黒井「まぁそう言うな。最近は忙しく全員揃う時間がとれなかったからな」
黒井「社員を労うのも王者たる私の役目だ」
冬馬「ただドーナツ食いたいじゃね」
翔太「そこは黙ってようよ」
北斗「どうせですし、765のプロデューサーさんも誘っておきますか?」
黒井「既にメール済みだ。抜かりは無い」
冬馬「速すぎだろ」
翔太「有能なクロちゃんは顔からセレブが滲みでてるねっ!」
黒井「鈍感不手際765プロとは何もかもが違うのだよ」
北斗「ようするにドーナツ食べて喋るだけだな」
翔太「いつもの僕たちじゃん」
黒井「まぁそう言うな。最近は忙しく全員揃う時間がとれなかったからな」
黒井「社員を労うのも王者たる私の役目だ」
冬馬「ただドーナツ食いたいじゃね」
翔太「そこは黙ってようよ」
北斗「どうせですし、765のプロデューサーさんも誘っておきますか?」
黒井「既にメール済みだ。抜かりは無い」
冬馬「速すぎだろ」
翔太「有能なクロちゃんは顔からセレブが滲みでてるねっ!」
黒井「鈍感不手際765プロとは何もかもが違うのだよ」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:15:43.26 ID:WYRU2EgB0
送信者:黒井社長
件名 :ドーナツシャイニーフェスタ招待
「明日」に行われるドーナツフェスティバルに、「ジュピター」と「私黒井」が参加する予定だ
要注目のフェスティバルだから、合格すれば、「10万人」はファンが増えるだろうし
君にはいいことが、あるかもしれないな。ただし、出場を辞退し続ければ
いつか必ずしっぺ返しが来るだろう。そう、最後には必ずね
ま、ムダだと思うが、恥を晒したければ明日の昼、961プロに来てみたまえ!はっははは!
P「10万人ってなんだ……」
響 「メールか?プロデューサー」
P「え、あぁ。業者からの迷惑メールだったよ」
響 「最近多いよなー。おかげで自分アドレス変えてばっかりだぞ」
P「長いアドレスにしたら届きにくいらしいぞ」
響 「へぇー」
件名 :ドーナツシャイニーフェスタ招待
「明日」に行われるドーナツフェスティバルに、「ジュピター」と「私黒井」が参加する予定だ
要注目のフェスティバルだから、合格すれば、「10万人」はファンが増えるだろうし
君にはいいことが、あるかもしれないな。ただし、出場を辞退し続ければ
いつか必ずしっぺ返しが来るだろう。そう、最後には必ずね
ま、ムダだと思うが、恥を晒したければ明日の昼、961プロに来てみたまえ!はっははは!
P「10万人ってなんだ……」
響 「メールか?プロデューサー」
P「え、あぁ。業者からの迷惑メールだったよ」
響 「最近多いよなー。おかげで自分アドレス変えてばっかりだぞ」
P「長いアドレスにしたら届きにくいらしいぞ」
響 「へぇー」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:21:11.75 ID:WYRU2EgB0
美希「えぇー!すごいの!絶対行きたいって思うな!」
亜美「皆で今から行こうYO!」
あずさ「いいわね~」
P「えらく騒がしいな」
響 「どうしたんだー?」
真 「あ、響!これ見なよ!」
響 「広告?……ドーナツ、半額……半額かぁ」
P「これのことか……」
真美「ねぇりっちゃんいいっしょ?皆でドーナツ買いに行こうよ~」
律子「ダメよ!今週撮影があるのにドーナツなんて食べちゃダメ!」
亜美「えぇー!」
美希「酷いの!人権侵害なの!訴えてやるってカンジ!」
律子「馬鹿なこと言ってないでレッスンの準備しなさい!」
ギャーギャーギャー
亜美「皆で今から行こうYO!」
あずさ「いいわね~」
P「えらく騒がしいな」
響 「どうしたんだー?」
真 「あ、響!これ見なよ!」
響 「広告?……ドーナツ、半額……半額かぁ」
P「これのことか……」
真美「ねぇりっちゃんいいっしょ?皆でドーナツ買いに行こうよ~」
律子「ダメよ!今週撮影があるのにドーナツなんて食べちゃダメ!」
亜美「えぇー!」
美希「酷いの!人権侵害なの!訴えてやるってカンジ!」
律子「馬鹿なこと言ってないでレッスンの準備しなさい!」
ギャーギャーギャー
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:26:53.65 ID:WYRU2EgB0
春香(ついにきたか……!)
物陰から覗くトップアイドル(予定)天海春香は、朝自宅でチラシを見た瞬間から、この機を伺っていた。
春香(春香ちゃんと言えばクッキーと言われがちな私ですが、ドーナツだって作れるんですよ!)
春香『あちゃ~まぁお店のドーナツってカロリー高いし食べ過ぎちゃうからね!』
真美『はるるん……』
春香『でも、手作りドーナツなら大丈夫なんだよ?そう、ハルカードーナツならね』
千早『素敵!抱いて!』
P『すごいな春香!さすが裏芸能界一緒に墓に入りたいランキングぶっちぎり1位なだけあるな!』
春香「うへへ……よっし」
春香「ハルカ・アマミ!インベル、出ます!」
響 「じゃあ今度自分がサーターアンダギー作ってきてあげるよ!」
春香「!?」
物陰から覗くトップアイドル(予定)天海春香は、朝自宅でチラシを見た瞬間から、この機を伺っていた。
春香(春香ちゃんと言えばクッキーと言われがちな私ですが、ドーナツだって作れるんですよ!)
春香『あちゃ~まぁお店のドーナツってカロリー高いし食べ過ぎちゃうからね!』
真美『はるるん……』
春香『でも、手作りドーナツなら大丈夫なんだよ?そう、ハルカードーナツならね』
千早『素敵!抱いて!』
P『すごいな春香!さすが裏芸能界一緒に墓に入りたいランキングぶっちぎり1位なだけあるな!』
春香「うへへ……よっし」
春香「ハルカ・アマミ!インベル、出ます!」
響 「じゃあ今度自分がサーターアンダギー作ってきてあげるよ!」
春香「!?」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:32:29.94 ID:WYRU2EgB0
真美「なにそれ?」
亜美「あんたがたどこさ?」
響 「サーターアンダギーっていうのは……」
貴音「サーターアンダーギーは、沖縄県の揚げ菓子の一種ですよ」
貴音「首里方言でサーターは砂糖、アンダーギーはアンダとアギーで揚げ物を意味します」
貴音「その名の通り砂糖を多めに使用した球状の揚げドーナツで、気泡が小さくて密度が……」
真美「あ、はい」
美希「揚げパンみたいなお菓子なの」
P「揚げパンか。美希は物知りだな」
美希「ふふん、なの」
あずさ「そういえばこの前デパートで売ってたわね~」
亜美「この際ドーナツっぽいなら何でもいいから食べたいYO!」
亜美「あんたがたどこさ?」
響 「サーターアンダギーっていうのは……」
貴音「サーターアンダーギーは、沖縄県の揚げ菓子の一種ですよ」
貴音「首里方言でサーターは砂糖、アンダーギーはアンダとアギーで揚げ物を意味します」
貴音「その名の通り砂糖を多めに使用した球状の揚げドーナツで、気泡が小さくて密度が……」
真美「あ、はい」
美希「揚げパンみたいなお菓子なの」
P「揚げパンか。美希は物知りだな」
美希「ふふん、なの」
あずさ「そういえばこの前デパートで売ってたわね~」
亜美「この際ドーナツっぽいなら何でもいいから食べたいYO!」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:38:08.99 ID:WYRU2EgB0
千早「我那覇さんはお菓子も作れるの?」
響 「うん!あんまーに教えてもらったから一通りのことはできるんだ」
真 「すごいね響!」
響 「え、そ、そう?……へへっ自分完璧だからな!」
貴音「摂氏140から150度で数分間揚げるのです。低めの油温から揚げ始めそこから油温が……聞いていますか真美」
真美「はい」
やよい「おはようございまーす!」
伊織「おはよう。何盛り上がってるのよ」
雪歩「響ちゃんがお菓子作ってきてくれるんだって」
やよい「はわっ!楽しみですー!」
伊織「お菓子ぃ?あんた達今週のスケジュール忘れたの?」
小鳥「じゃあ伊織ちゃんの分は私が貰うわね!」
伊織「ちょっと!食べないなんて言ってないでしょ!」
響 「うん!あんまーに教えてもらったから一通りのことはできるんだ」
真 「すごいね響!」
響 「え、そ、そう?……へへっ自分完璧だからな!」
貴音「摂氏140から150度で数分間揚げるのです。低めの油温から揚げ始めそこから油温が……聞いていますか真美」
真美「はい」
やよい「おはようございまーす!」
伊織「おはよう。何盛り上がってるのよ」
雪歩「響ちゃんがお菓子作ってきてくれるんだって」
やよい「はわっ!楽しみですー!」
伊織「お菓子ぃ?あんた達今週のスケジュール忘れたの?」
小鳥「じゃあ伊織ちゃんの分は私が貰うわね!」
伊織「ちょっと!食べないなんて言ってないでしょ!」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:43:48.08 ID:WYRU2EgB0
千早「楽しみね、春香」
春香「ソウダネ」
律子「だから今週は撮影が……聞いちゃいないわ」
P「一人ひとつくらいなら大丈夫だろ。調整すればいけるさ」
律子「まぁそうですけどね……」
小鳥「ドーナツも捨てがたいんですけどねぇ。今朝すっごい行列できてましたよ」
P「並んでまで食べたいものなんですかね」
小鳥「普段より安い、というのがキモなんですよ」
律子「120円だと60円ですからね」
P「確かにでかいな……ん?お、おい!時間やばくないか!?」
律子「え……?げ!!」
律子「皆!もうレッスンまで時間ないわよ!」
響 「あ、律子!自分達今から伊織の家でお菓子作りしてくるから!」
律子「 早 く 準 備 し な さ い ! ! !」
響 「ひぃ!」
春香「ソウダネ」
律子「だから今週は撮影が……聞いちゃいないわ」
P「一人ひとつくらいなら大丈夫だろ。調整すればいけるさ」
律子「まぁそうですけどね……」
小鳥「ドーナツも捨てがたいんですけどねぇ。今朝すっごい行列できてましたよ」
P「並んでまで食べたいものなんですかね」
小鳥「普段より安い、というのがキモなんですよ」
律子「120円だと60円ですからね」
P「確かにでかいな……ん?お、おい!時間やばくないか!?」
律子「え……?げ!!」
律子「皆!もうレッスンまで時間ないわよ!」
響 「あ、律子!自分達今から伊織の家でお菓子作りしてくるから!」
律子「 早 く 準 備 し な さ い ! ! !」
響 「ひぃ!」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:49:17.08 ID:WYRU2EgB0
ガチャ
高木「おはよう諸君!巷で噂のドーナツを買ってきたよ!」
律子「もうドーナツの話はやめてください!」キッ
高木「な、なんだね……」
P「これから皆を送ってきますんで!失礼します!」
美希「ミキ黒糖味が食べたいな」
響 「ちゃんと用意しておくさー」
貴音「生地に南瓜、紅いも等を練り入れたばりえいしょんも存在するらしいですよ」
真美「はい」
雪歩「春香ちゃんも早く!」
春香「ウン」
小鳥「ちょっとタイミングが悪かったみたいですね」
高木「たくさん買ってきたんだがなぁ」
小鳥「じゃあ私達で食べちゃいましょうか!お茶淹れてきますね!」
高木「そうするか……」
高木「おはよう諸君!巷で噂のドーナツを買ってきたよ!」
律子「もうドーナツの話はやめてください!」キッ
高木「な、なんだね……」
P「これから皆を送ってきますんで!失礼します!」
美希「ミキ黒糖味が食べたいな」
響 「ちゃんと用意しておくさー」
貴音「生地に南瓜、紅いも等を練り入れたばりえいしょんも存在するらしいですよ」
真美「はい」
雪歩「春香ちゃんも早く!」
春香「ウン」
小鳥「ちょっとタイミングが悪かったみたいですね」
高木「たくさん買ってきたんだがなぁ」
小鳥「じゃあ私達で食べちゃいましょうか!お茶淹れてきますね!」
高木「そうするか……」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:54:36.08 ID:WYRU2EgB0
律子「皆わかってるわね?」
真美「ガッテン!必要以上にカロリーを消費するんだNE!」
亜美「それドーナツ!ドーナツ!」
美希「ドーナツ!ドーナツ!」
やよい「ドーナツ!ドーナツ!」
講師「凄い気迫だわ……近いうちにライブでもあるのかしら」
伊織(お菓子のためなんてとても言えないわね……)
響 「ドーナツじゃなくてサーターアンダギーだぞ」
亜美「それ言いにくいからドーナツってあだ名つけたんだよ!」
響 「あだ名なら仕方ないなぁ」
真美「ガッテン!必要以上にカロリーを消費するんだNE!」
亜美「それドーナツ!ドーナツ!」
美希「ドーナツ!ドーナツ!」
やよい「ドーナツ!ドーナツ!」
講師「凄い気迫だわ……近いうちにライブでもあるのかしら」
伊織(お菓子のためなんてとても言えないわね……)
響 「ドーナツじゃなくてサーターアンダギーだぞ」
亜美「それ言いにくいからドーナツってあだ名つけたんだよ!」
響 「あだ名なら仕方ないなぁ」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:59:40.40 ID:WYRU2EgB0
……
高木「それでは今週もランキングどっとっぷTVが始まるよ!」
千早「今日は内容の濃いメニューで良かったわね」
雪歩「で、でも疲れるね……脚が痛くって……」
真 「普段の倍くらい動いてたしね」
伊織「小鳥なんか丸くない?」
小鳥「き、気のせいじゃないかしら……」
P「あ、そういえばメール返事してないな」
P「了解ですっと」
響 「何してるんだ?」
P「明日オフだろ?仕事の付き合いで人と会う約束してたんだよ」
響 「休みでも大変なんだなープロデューサーは」
P「半分以上遊びに行くようなもんだけどな……あ、そうだ」
響 「?」
高木「それでは今週もランキングどっとっぷTVが始まるよ!」
千早「今日は内容の濃いメニューで良かったわね」
雪歩「で、でも疲れるね……脚が痛くって……」
真 「普段の倍くらい動いてたしね」
伊織「小鳥なんか丸くない?」
小鳥「き、気のせいじゃないかしら……」
P「あ、そういえばメール返事してないな」
P「了解ですっと」
響 「何してるんだ?」
P「明日オフだろ?仕事の付き合いで人と会う約束してたんだよ」
響 「休みでも大変なんだなープロデューサーは」
P「半分以上遊びに行くようなもんだけどな……あ、そうだ」
響 「?」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:04:42.19 ID:WYRU2EgB0
キミニフレタカラー
黒井「ようやく返事がきたか。要領の悪い男だ」
翔太「ずっと正座で待ってたもんね」
北斗「まるで恋する乙女だな」
冬馬「気持ち悪いこと言うなよ……」
翔太「で、なんて書いてるの?」
黒井「承諾と一人同伴させたいとのことだ」
冬馬「難しいな」
北斗「ドーナツ繋がりですか」
翔太「うーん……やよいちゃん?」
北斗「どうだろうな」
冬馬「つーか俺達と765プロの連中皆で買いに行くのかよ?週刊誌にすっぱ抜かれたらどうすんだ」
黒井「厳重に変装すれば問題ないだろう。策は用意してある」
黒井「ようやく返事がきたか。要領の悪い男だ」
翔太「ずっと正座で待ってたもんね」
北斗「まるで恋する乙女だな」
冬馬「気持ち悪いこと言うなよ……」
翔太「で、なんて書いてるの?」
黒井「承諾と一人同伴させたいとのことだ」
冬馬「難しいな」
北斗「ドーナツ繋がりですか」
翔太「うーん……やよいちゃん?」
北斗「どうだろうな」
冬馬「つーか俺達と765プロの連中皆で買いに行くのかよ?週刊誌にすっぱ抜かれたらどうすんだ」
黒井「厳重に変装すれば問題ないだろう。策は用意してある」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:09:50.73 ID:WYRU2EgB0
翌日
羅刹「策ってこれかよ……偽名の名札とか意味わかんねーよ」
白井「念には念を入れろと言うだろう」
南斗「そうかもしれませんが、これは……」
TOTO「……」
羅刹「お、来たみたいだぜ」
P「悪い!遅れ……」
響 「はいさ……!?」
羅刹「よう」
南斗「こんにちは。プロデューサーさん。もう一人って響ちゃんだったんですね」
TOTO「こんにちは……」
P「え、なんなのこの人たち……」
響 「うぎゃー!変態がたくさんいるぞっ!」
羅刹「策ってこれかよ……偽名の名札とか意味わかんねーよ」
白井「念には念を入れろと言うだろう」
南斗「そうかもしれませんが、これは……」
TOTO「……」
羅刹「お、来たみたいだぜ」
P「悪い!遅れ……」
響 「はいさ……!?」
羅刹「よう」
南斗「こんにちは。プロデューサーさん。もう一人って響ちゃんだったんですね」
TOTO「こんにちは……」
P「え、なんなのこの人たち……」
響 「うぎゃー!変態がたくさんいるぞっ!」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:14:32.21 ID:WYRU2EgB0
白井「若い客の多い場所に変装無しで行ける筈無いだろう。そんなこともわからんのか」
P「いや、普通に帽子と眼鏡だけでいいじゃないですか。名札とゼッケンとか変態ですよ」
白井「妬くなセンスの無い765プロ。ちゃんと貴様の分も用意してある」
響 「P-Dragonって書いてあるぞ」
P「完全にパクりじゃないですか……」
P「翔太は人ですらないし、訴えられますよ」
白井「訴えられるのは困るな……全く庶民の感覚はわからんものだ」
黒井「仕方あるまい。全員名札とゼッケンは外せ」
冬馬「ったく。とんだ羞恥プレイだったぜ」
北斗「スタッフさん達の生暖かい視線がきつかったな……」
翔太「ありがとうプロデューサーさん……」
P「な、泣くなよ……そんなに辛かったのか……」
P「いや、普通に帽子と眼鏡だけでいいじゃないですか。名札とゼッケンとか変態ですよ」
白井「妬くなセンスの無い765プロ。ちゃんと貴様の分も用意してある」
響 「P-Dragonって書いてあるぞ」
P「完全にパクりじゃないですか……」
P「翔太は人ですらないし、訴えられますよ」
白井「訴えられるのは困るな……全く庶民の感覚はわからんものだ」
黒井「仕方あるまい。全員名札とゼッケンは外せ」
冬馬「ったく。とんだ羞恥プレイだったぜ」
北斗「スタッフさん達の生暖かい視線がきつかったな……」
翔太「ありがとうプロデューサーさん……」
P「な、泣くなよ……そんなに辛かったのか……」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:19:46.80 ID:WYRU2EgB0
響 「ねぇプロデューサー」
P「ん?」
響 「なんでプロデューサーと961プロが一緒にいるんだ?」
冬馬「今の俺達はジュピターの枠を超えた戦士なんだぜ」
翔太「意味わかんないよ冬馬君」
北斗「ライバル同士でもオフではそこまで仲は悪くないってことだよ」
P「そういうわけで今日は響が一緒だ。皆仲良くしてやってくれ」
響 「まぁプロデューサーが一緒ならなんくるないさー?」
P「なんくるないなんくるない」」
冬馬「なんくるねぇな」
北斗「あぁ。なんくるない」
黒井「では行くか。約束の地へ」
P「ん?」
響 「なんでプロデューサーと961プロが一緒にいるんだ?」
冬馬「今の俺達はジュピターの枠を超えた戦士なんだぜ」
翔太「意味わかんないよ冬馬君」
北斗「ライバル同士でもオフではそこまで仲は悪くないってことだよ」
P「そういうわけで今日は響が一緒だ。皆仲良くしてやってくれ」
響 「まぁプロデューサーが一緒ならなんくるないさー?」
P「なんくるないなんくるない」」
冬馬「なんくるねぇな」
北斗「あぁ。なんくるない」
黒井「では行くか。約束の地へ」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:24:54.21 ID:WYRU2EgB0
翔太「それにしても帽子と眼鏡で変装した男5人組って怪しすぎない?」
冬馬「仕方ねぇだろ。顔バレしたら大騒ぎどころじゃすまねぇし」
響 「黒井社長は変装する必要ないんじゃないの?」
P「まぁ一応有名人になるのか?」
黒井「私ほどのセレブになると顔から王気(オーラ)が滲み出るからな」
冬馬「ただの若作りしたおっさんがよく言うぜ」
黒井「何か言ったか?」
冬馬「セレブなら今日は社長の奢りだよなって言ったんだよ」
黒井「菓子の100や200など宇宙一のスーパープレジデント黒井祟男に任せておけ」
響 「なんで大統領なんだ?」
北斗「社長を英語で言ったらプレジデントなんだよ」
響 「へぇーフランス語で言わないんだな」
冬馬「仕方ねぇだろ。顔バレしたら大騒ぎどころじゃすまねぇし」
響 「黒井社長は変装する必要ないんじゃないの?」
P「まぁ一応有名人になるのか?」
黒井「私ほどのセレブになると顔から王気(オーラ)が滲み出るからな」
冬馬「ただの若作りしたおっさんがよく言うぜ」
黒井「何か言ったか?」
冬馬「セレブなら今日は社長の奢りだよなって言ったんだよ」
黒井「菓子の100や200など宇宙一のスーパープレジデント黒井祟男に任せておけ」
響 「なんで大統領なんだ?」
北斗「社長を英語で言ったらプレジデントなんだよ」
響 「へぇーフランス語で言わないんだな」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:29:58.69 ID:WYRU2EgB0
P「そういえばフランス語で社長ってなんて言うんです?」
黒井「えっ」
冬馬「普段からウィだのアデューだの使ってるなら知ってるよな」
黒井「……」
北斗「社長?」
冬馬「俺フランス語なんてフランスパンしか知らないぜ」
翔太「それは違うと思うよ……」
P「フランスパンはフランス語でバゲットらしい」
冬馬「うどんヌードルみたいなもんか」
北斗「その例えはどうかと思うぞ」
黒井「さぁもうすぐ到着だ!」
響 「あれ?フランスパンは……」
黒井「黙れ汚い765プロ!ドーナツを買うのが目的だったろうが!」
響 「ご、ごめん」
黒井「えっ」
冬馬「普段からウィだのアデューだの使ってるなら知ってるよな」
黒井「……」
北斗「社長?」
冬馬「俺フランス語なんてフランスパンしか知らないぜ」
翔太「それは違うと思うよ……」
P「フランスパンはフランス語でバゲットらしい」
冬馬「うどんヌードルみたいなもんか」
北斗「その例えはどうかと思うぞ」
黒井「さぁもうすぐ到着だ!」
響 「あれ?フランスパンは……」
黒井「黙れ汚い765プロ!ドーナツを買うのが目的だったろうが!」
響 「ご、ごめん」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:35:41.32 ID:WYRU2EgB0
冬馬「と、ところでずっと気になってたんだけどよ」
響 「なんだ?」
冬馬「ほら、あいつは今日一緒じゃないのか?」
P「あいつ?ハム蔵さんなら今日はいらっしゃらないぞ」
冬馬「あんな雑魚じゃねえ!我那覇と一緒にいた豚……」
響 「ブタ太のことか?」
冬馬「そう!あの豚だ!」
響 「今日は留守番してるぞ」
冬馬「お前もう帰れよ」
響 「んな!?」
響 「なんだ?」
冬馬「ほら、あいつは今日一緒じゃないのか?」
P「あいつ?ハム蔵さんなら今日はいらっしゃらないぞ」
冬馬「あんな雑魚じゃねえ!我那覇と一緒にいた豚……」
響 「ブタ太のことか?」
冬馬「そう!あの豚だ!」
響 「今日は留守番してるぞ」
冬馬「お前もう帰れよ」
響 「んな!?」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:40:23.69 ID:WYRU2EgB0
翔太「冬馬君って豚専だったんだ……」
北斗「人の趣味には寛容にいこうな」
翔太「うん」
P「お前アイドルのくせに可愛い女の子より豚を選ぶのか」
冬馬「女なんて見飽きたぜ。今の時代は豚だろ」
P「どの時代に人間より豚を選ぶ男がいるんだ……」
響 「自分ブタ太以下だったのか……」
北斗「ところで社長はさっきから黙ってどうしたんです?」
黒井「……あれを見てみろ」
ガヤガヤ
翔太「あれって目当てのドーナツ屋じゃない」
冬馬「なんか人多くねえ?」
P「いや、多いってもんじゃないだろあれ……」
響 「店外にまで行列できてるぞ!」
黒井「来るのが遅すぎたか!急げお前達!」
北斗「人の趣味には寛容にいこうな」
翔太「うん」
P「お前アイドルのくせに可愛い女の子より豚を選ぶのか」
冬馬「女なんて見飽きたぜ。今の時代は豚だろ」
P「どの時代に人間より豚を選ぶ男がいるんだ……」
響 「自分ブタ太以下だったのか……」
北斗「ところで社長はさっきから黙ってどうしたんです?」
黒井「……あれを見てみろ」
ガヤガヤ
翔太「あれって目当てのドーナツ屋じゃない」
冬馬「なんか人多くねえ?」
P「いや、多いってもんじゃないだろあれ……」
響 「店外にまで行列できてるぞ!」
黒井「来るのが遅すぎたか!急げお前達!」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:52:35.98 ID:WYRU2EgB0
翔太「僕何人くらい並んでるか数えてくるねっ」
黒井「店の外だけでも20人はいたな」
P「そこまでドーナツが食べたいのか……」
響 「店員さんも大変だろうなぁ」
冬馬「今のうちに何買うか決めておこうぜ」
P「俺はなんでもいいよ」
響 「自分ココナッツチョコレートとポンデリングがいいな」
北斗「社長はどうします?」
黒井「全部だ」
冬馬「は?」
黒井「店の外だけでも20人はいたな」
P「そこまでドーナツが食べたいのか……」
響 「店員さんも大変だろうなぁ」
冬馬「今のうちに何買うか決めておこうぜ」
P「俺はなんでもいいよ」
響 「自分ココナッツチョコレートとポンデリングがいいな」
北斗「社長はどうします?」
黒井「全部だ」
冬馬「は?」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:58:17.62 ID:WYRU2EgB0
北斗「全部って買い占めるつもりですか?それは……」
黒井「ノンノン。961プロはどこぞの事務所と違って他のお客様の迷惑になるような真似はしない」
P「うちだってしませんよ……」
冬馬「じゃあ何個買うんだよ」
黒井「15種類を5個ずつだ」
響 「15×5って75個も買うのか!?」
P「すごいな響。かけざん早いじゃないか」
響 「えっそうかな……えへへ」
北斗「まぁそれでも5千円以内には収まりますか」
冬馬「半額セールはすげぇなぁ」
黒井「これだけあれば口寂しくなることもないだろう」
P「響は食べ過ぎないように注意しろよ」
響 「食べた分運動するから大丈夫さー」
黒井「ノンノン。961プロはどこぞの事務所と違って他のお客様の迷惑になるような真似はしない」
P「うちだってしませんよ……」
冬馬「じゃあ何個買うんだよ」
黒井「15種類を5個ずつだ」
響 「15×5って75個も買うのか!?」
P「すごいな響。かけざん早いじゃないか」
響 「えっそうかな……えへへ」
北斗「まぁそれでも5千円以内には収まりますか」
冬馬「半額セールはすげぇなぁ」
黒井「これだけあれば口寂しくなることもないだろう」
P「響は食べ過ぎないように注意しろよ」
響 「食べた分運動するから大丈夫さー」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:03:38.05 ID:WYRU2EgB0
冬馬「つか翔太遅いな」
P「どこまで見に行ってるんだろうな」
翔太「……」トボトボ
北斗「噂をすれば、ですよ」
冬馬「何人くらい並んでたんだ?」
翔太「お店の中まで見てきたんだけど……」
P「かなり混雑してただろ」
翔太「なかったよ……」
響 「え?」
冬馬「なかったってドーナツか?やっぱ半額だから在庫少ないのな」
北斗「どれが余ってたんだ?」
翔太「なにもなかった……」
P「」
翔太「全部売り切れてた……」
黒井「なん……だと……」
P「どこまで見に行ってるんだろうな」
翔太「……」トボトボ
北斗「噂をすれば、ですよ」
冬馬「何人くらい並んでたんだ?」
翔太「お店の中まで見てきたんだけど……」
P「かなり混雑してただろ」
翔太「なかったよ……」
響 「え?」
冬馬「なかったってドーナツか?やっぱ半額だから在庫少ないのな」
北斗「どれが余ってたんだ?」
翔太「なにもなかった……」
P「」
翔太「全部売り切れてた……」
黒井「なん……だと……」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:09:03.72 ID:WYRU2EgB0
冬馬「全部売り切れてたってお前15種類全部売り切れてたのかよ」
翔太「うん……お店の入り口に張り紙がしてあったよ……ぐすっ」
冬馬「な、泣くなよ……たかがドーナツだろ」
P「で、でも追加でどんどん作ってるんじゃないか?これだけの行列なのに告知もないし」
北斗「そうですよ。きっと今頃中は大忙しですよ。もう少しの辛抱だぞ翔太!」
店員「真に申し訳ございません!ドーナツの製造が追いつかないため一時閉店させていただきます!」
店員「19時をめどに再開予定になっております!真に申し訳ございません!」
P「……」
北斗「……」
響 「今何時だっけ……」
黒井「2時だな……」
P「5時間待ちですか……」
冬馬「ねずみの国じゃねぇんだぞ……」
翔太「うん……お店の入り口に張り紙がしてあったよ……ぐすっ」
冬馬「な、泣くなよ……たかがドーナツだろ」
P「で、でも追加でどんどん作ってるんじゃないか?これだけの行列なのに告知もないし」
北斗「そうですよ。きっと今頃中は大忙しですよ。もう少しの辛抱だぞ翔太!」
店員「真に申し訳ございません!ドーナツの製造が追いつかないため一時閉店させていただきます!」
店員「19時をめどに再開予定になっております!真に申し訳ございません!」
P「……」
北斗「……」
響 「今何時だっけ……」
黒井「2時だな……」
P「5時間待ちですか……」
冬馬「ねずみの国じゃねぇんだぞ……」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:14:49.35 ID:WYRU2EgB0
翔太「……」
冬馬「そ、そんな落ち込むなって……ココ壱でも行くか?奢ってやるからよ」
翔太「ドーナツがいい……」
P「他だとクリスピードーナツとかか?」
北斗「今ならお客さんも少なそうですね」
翔太「半額……」
黒井「我侭を言うな翔太よ。他に策はないのだから仕方あるまい」
響 「うーん……。あ、そうだ。いい事思いついたぞ!」
P「なんだ?スーパーで特売のドーナツでも買うのか?」
冬馬「それはいくらなんでもねーよ」
響 「半額どころか無料でドーナツ食べられる場所知ってるよ!」
翔太「無料っ!?」
北斗「ひ、響ちゃん……あんまり無茶言うと翔太がまた落ち込んじゃうよ」
響 「無茶なんかじゃないぞ。自分考えたんだ」
響 「自分が作ればお店で買う必要なんかないってね!」
冬馬「そ、そんな落ち込むなって……ココ壱でも行くか?奢ってやるからよ」
翔太「ドーナツがいい……」
P「他だとクリスピードーナツとかか?」
北斗「今ならお客さんも少なそうですね」
翔太「半額……」
黒井「我侭を言うな翔太よ。他に策はないのだから仕方あるまい」
響 「うーん……。あ、そうだ。いい事思いついたぞ!」
P「なんだ?スーパーで特売のドーナツでも買うのか?」
冬馬「それはいくらなんでもねーよ」
響 「半額どころか無料でドーナツ食べられる場所知ってるよ!」
翔太「無料っ!?」
北斗「ひ、響ちゃん……あんまり無茶言うと翔太がまた落ち込んじゃうよ」
響 「無茶なんかじゃないぞ。自分考えたんだ」
響 「自分が作ればお店で買う必要なんかないってね!」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:19:44.85 ID:WYRU2EgB0
冬馬「自分がってお前料理できんの?」
響 「ブタ太達のご飯作ってるのも自分なんだぞ。最近は忙しくて市販のフードになってるけど」
冬馬「すげぇ……」
P「そういえば昨日ドーナツを作るとかなんとか話してたな」
響 「今日多めに作って明日皆に持って行けば丁度いいんさー」
響 「まぁ材料費はかかるけどな。きっとお店で買うより安いぞ」
冬馬「いや普通に店のほうがやすむごご」
黒井「お前は黙ってろ。では悪いが頼めるか?」
響 「わかやびたん!」
P「今のは沖縄方言でわかったって意味なんだぞ」
冬馬「なんであんたが詳しいんだよ」
翔太「ドーナツ食べられるの?」
北斗「それもタダらしいぞ」
翔太「わぁ……!あ、ありがとう響さんっ!」
響 「自分を誘ってくれたプロデューサーのおかげだなっ!」
響 「ブタ太達のご飯作ってるのも自分なんだぞ。最近は忙しくて市販のフードになってるけど」
冬馬「すげぇ……」
P「そういえば昨日ドーナツを作るとかなんとか話してたな」
響 「今日多めに作って明日皆に持って行けば丁度いいんさー」
響 「まぁ材料費はかかるけどな。きっとお店で買うより安いぞ」
冬馬「いや普通に店のほうがやすむごご」
黒井「お前は黙ってろ。では悪いが頼めるか?」
響 「わかやびたん!」
P「今のは沖縄方言でわかったって意味なんだぞ」
冬馬「なんであんたが詳しいんだよ」
翔太「ドーナツ食べられるの?」
北斗「それもタダらしいぞ」
翔太「わぁ……!あ、ありがとう響さんっ!」
響 「自分を誘ってくれたプロデューサーのおかげだなっ!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:25:00.50 ID:WYRU2EgB0
冬馬「あれ?もしかして我那覇ん家行くの?」
響 「うん。調理器具全部家にあるし」
冬馬「じゃ、じゃあ豚いるんじゃねぇの!?」
響 「い、いるけど……」
冬馬「ファインプレーだぜ我那覇!さっさと行こうぜ!」
響 「なんか冬馬と会わせたくないさー……」
北斗「ただ動物が好きなだけだよ。……多分」
翔太「これからどうするの?響さん」
響 「昨日に足りない材料確認しといたからな。まずスーパーに行って材料を買おう」
冬馬「先に家にいかね?俺豚と遊んで待ってるからよ」
P「年頃の娘さんの部屋にお前一人置いていくとか正気の沙汰じゃない」
黒井「通報されたければ好きにするがいい」
冬馬「ちっ……わかったよ。俺も行くよ」
響 「うん。調理器具全部家にあるし」
冬馬「じゃ、じゃあ豚いるんじゃねぇの!?」
響 「い、いるけど……」
冬馬「ファインプレーだぜ我那覇!さっさと行こうぜ!」
響 「なんか冬馬と会わせたくないさー……」
北斗「ただ動物が好きなだけだよ。……多分」
翔太「これからどうするの?響さん」
響 「昨日に足りない材料確認しといたからな。まずスーパーに行って材料を買おう」
冬馬「先に家にいかね?俺豚と遊んで待ってるからよ」
P「年頃の娘さんの部屋にお前一人置いていくとか正気の沙汰じゃない」
黒井「通報されたければ好きにするがいい」
冬馬「ちっ……わかったよ。俺も行くよ」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:32:02.33 ID:WYRU2EgB0
冬馬「あっという間にスーパーに到着したんだぜ」
P「過程を吹っ飛ばしたな」
黒井「無駄は省くのがセレブなのだ。贅肉のついた765プロにはわかるまい」
P「太ってるスタッフなんていませんよ……」
響 「えーっと。一人何個くらい食べるんだ?」
P「2、3個じゃないか?」
翔太「僕5個くらい食べたいな」
響 「ふんふん。じゃあ家にある分じゃ足りないから卵も買って……」
響 「後はバターとバニラエッセンス……は残ってるんだったな」
P「全くわからん」
北斗「俺達は見守るだけですね」
冬馬「なぁ牛乳はあんの?」
響 「牛乳なんて何に使うんだ?」
冬馬「ドーナツ作るならいるだろ」
響 「?」
P「過程を吹っ飛ばしたな」
黒井「無駄は省くのがセレブなのだ。贅肉のついた765プロにはわかるまい」
P「太ってるスタッフなんていませんよ……」
響 「えーっと。一人何個くらい食べるんだ?」
P「2、3個じゃないか?」
翔太「僕5個くらい食べたいな」
響 「ふんふん。じゃあ家にある分じゃ足りないから卵も買って……」
響 「後はバターとバニラエッセンス……は残ってるんだったな」
P「全くわからん」
北斗「俺達は見守るだけですね」
冬馬「なぁ牛乳はあんの?」
響 「牛乳なんて何に使うんだ?」
冬馬「ドーナツ作るならいるだろ」
響 「?」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:38:49.19 ID:WYRU2EgB0
冬馬「ちょっと待て。我那覇が作るのってドーナツだよな?」
響 「うん」
P「何むきになってるんだ?」
北斗「冬馬は料理が趣味ですから思うところでもあるんですかね」
P「危なそうなら止めるぞ」
北斗「わかってますよ」
冬馬「あ、水にすんのか。俺基本は牛乳だったから見逃してたぜ」
響 「使わないぞ」
冬馬「……お前それ本当にドーナツなの?」
響 「あ、正式にはドーナツじゃないぞ。ドーナツはあだ名だからな」
冬馬「はぁ?」
響 「サーターアンダギーを作るんさ!」
響 「うん」
P「何むきになってるんだ?」
北斗「冬馬は料理が趣味ですから思うところでもあるんですかね」
P「危なそうなら止めるぞ」
北斗「わかってますよ」
冬馬「あ、水にすんのか。俺基本は牛乳だったから見逃してたぜ」
響 「使わないぞ」
冬馬「……お前それ本当にドーナツなの?」
響 「あ、正式にはドーナツじゃないぞ。ドーナツはあだ名だからな」
冬馬「はぁ?」
響 「サーターアンダギーを作るんさ!」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:43:43.26 ID:WYRU2EgB0
冬馬「サーターアンダギーって丸っこいあれか?」
響 「丸っこいあれだぞ」
冬馬「あれ牛乳使わねーの?」
響 「うん。あんまーから教わったから間違いないよ」
冬馬「なるほどな……あぁだから生地が重いのか。そうなると温度も低音にしねぇと……」
響 「変なやつだな……必要なの揃ったからレジ行ってくるね」
P「あ、俺が」
黒井「おい!ドデカイラーメンチキンが特売だぞ!6個持ってきた!」
P「何やってんだこの人」
北斗「社長……」
黒井「なんだラーメンおつまみのほうが良かったか?まぁ両方買ってやろう」
黒井「お前達も好きなものを買え!私はセレブだからなはーっはっはっは!」
翔太「僕蒲焼さんと焼肉さんとウメトラマン!」
響 「丸っこいあれだぞ」
冬馬「あれ牛乳使わねーの?」
響 「うん。あんまーから教わったから間違いないよ」
冬馬「なるほどな……あぁだから生地が重いのか。そうなると温度も低音にしねぇと……」
響 「変なやつだな……必要なの揃ったからレジ行ってくるね」
P「あ、俺が」
黒井「おい!ドデカイラーメンチキンが特売だぞ!6個持ってきた!」
P「何やってんだこの人」
北斗「社長……」
黒井「なんだラーメンおつまみのほうが良かったか?まぁ両方買ってやろう」
黒井「お前達も好きなものを買え!私はセレブだからなはーっはっはっは!」
翔太「僕蒲焼さんと焼肉さんとウメトラマン!」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:48:28.99 ID:WYRU2EgB0
響 「悪いなー黒井社長が全部出してくれるなんて思わなかったぞ」
黒井「私を高木と一緒にするなよ。王者は部下思いでなくてはならん」
P「なんで冬馬はオレンジなんて買ったんだ?」
冬馬「皮刻んで生地に加えたら美味そうだろ」
響 「へぇー色々考えてるんだな」
冬馬「ちょっと作り方違うだろうから後で台所使わせてくれよ」
響 「いいぞー」
P「疎外感を感じる」
北斗「俺達は食べ専ですしね」
黒井「タクシーを呼んである。行くぞ」
翔太「相変わらず羽振りいいねぇクロちゃんは」
黒井「こんな時くらいしか金を使わんからな
黒井「私を高木と一緒にするなよ。王者は部下思いでなくてはならん」
P「なんで冬馬はオレンジなんて買ったんだ?」
冬馬「皮刻んで生地に加えたら美味そうだろ」
響 「へぇー色々考えてるんだな」
冬馬「ちょっと作り方違うだろうから後で台所使わせてくれよ」
響 「いいぞー」
P「疎外感を感じる」
北斗「俺達は食べ専ですしね」
黒井「タクシーを呼んである。行くぞ」
翔太「相変わらず羽振りいいねぇクロちゃんは」
黒井「こんな時くらいしか金を使わんからな
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:54:10.00 ID:WYRU2EgB0
響 「さぁ着いたぞー」
冬馬「」ドキドキ
P「もう突っ込むのも疲れてきたな」
響 「ただいまー!みんな留守番させてごめんなー」
いぬ美「ばうばう!」
P「うわっ」
北斗「プ、プロデューサーさん!!!冬馬と翔太は逃げろ!ここは俺が……!」
翔太「ひぃぃぃ!!」ガタガタ
冬馬「な、なんで熊が我那覇の家にいるんだよ……」ブルブル
いぬ美「ぺろちゅぱ」
P「舐めすぎだいぬ美!ちょっと離れてくれ!」
いぬ美「ばう!」
北斗「い、犬……?」
いぬ美「ばうわう!」
冬馬「」ドキドキ
P「もう突っ込むのも疲れてきたな」
響 「ただいまー!みんな留守番させてごめんなー」
いぬ美「ばうばう!」
P「うわっ」
北斗「プ、プロデューサーさん!!!冬馬と翔太は逃げろ!ここは俺が……!」
翔太「ひぃぃぃ!!」ガタガタ
冬馬「な、なんで熊が我那覇の家にいるんだよ……」ブルブル
いぬ美「ぺろちゅぱ」
P「舐めすぎだいぬ美!ちょっと離れてくれ!」
いぬ美「ばう!」
北斗「い、犬……?」
いぬ美「ばうわう!」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:59:46.17 ID:WYRU2EgB0
響 「おーおー相変わらずプロデューサー大好きだなぁいぬ美は」
響 「ちょっと他の子みてくるなー」
冬馬「へ、へっ……驚かせやがって……い、犬なんてこれっぽっちも怖くねーぜ」プルプル
P「震えてるぞ……あぁ服がべちょべちょだ」
北斗「そ、れにしても大きい犬ですね」
P「俺も最初は驚いたよ」
翔太「こ、これ犬なの?」
P「犬だよ。な?」
いぬ美「ばうばう!」
北斗「俺こんな犬見たの初めてですよ……これは社長も驚いたんじゃ……社長?」
黒井「」
冬馬「気絶してるぜこのおっさん……」
響 「ちょっと他の子みてくるなー」
冬馬「へ、へっ……驚かせやがって……い、犬なんてこれっぽっちも怖くねーぜ」プルプル
P「震えてるぞ……あぁ服がべちょべちょだ」
北斗「そ、れにしても大きい犬ですね」
P「俺も最初は驚いたよ」
翔太「こ、これ犬なの?」
P「犬だよ。な?」
いぬ美「ばうばう!」
北斗「俺こんな犬見たの初めてですよ……これは社長も驚いたんじゃ……社長?」
黒井「」
冬馬「気絶してるぜこのおっさん……」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:05:27.05 ID:WYRU2EgB0
P「仕方ない人だな……。いぬ美、この人寝かせといてくれ」
いぬ美「ばう!」ヒョイ
黒井「」
翔太「た、食べたりしないよね?」
P「いぬ美は美食家だから大丈夫さ」
響 「何やってるんだ?早く入ればいいのに」
ブタ太「ブー!」
冬馬「豚!豚じゃねえか!」
北斗「と、とりあえずお邪魔させてもらおうかな」
響 「今さんぴん茶出すから部屋でくつろいでて!」
いぬ美「」ドスドス
P「おい冬馬も入るぞ」
冬馬「おう!行こうぜ豚!」
ブタ太「ブヒ!」
いぬ美「ばう!」ヒョイ
黒井「」
翔太「た、食べたりしないよね?」
P「いぬ美は美食家だから大丈夫さ」
響 「何やってるんだ?早く入ればいいのに」
ブタ太「ブー!」
冬馬「豚!豚じゃねえか!」
北斗「と、とりあえずお邪魔させてもらおうかな」
響 「今さんぴん茶出すから部屋でくつろいでて!」
いぬ美「」ドスドス
P「おい冬馬も入るぞ」
冬馬「おう!行こうぜ豚!」
ブタ太「ブヒ!」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:10:40.61 ID:WYRU2EgB0
響 「はい、どうぞ!」
冬馬「んじゃ一口……これジャスミン茶じゃねーか」
響 「違うぞーほら。パッケージ見てみろ」
北斗「さんぴん茶って書いてるな」
P「似てるよなぁやっぱり」
黒井「さんぴん茶の語源は、中国語の香片茶(シャンピェンツァー)からきているからな」
P「うわっ!」
翔太「しぇんぴん?」
黒井「シャンピェンツァーだ翔太よ。ジャスミン茶のことだな」
北斗「つまり双子のようなものですか」
黒井「ウィ。察しが良くて助かるぞ」
冬馬「急に起きんなよ。びっくりしたじゃねーか」
黒井「私にも一杯くれ」
響 「はいはい」
冬馬「んじゃ一口……これジャスミン茶じゃねーか」
響 「違うぞーほら。パッケージ見てみろ」
北斗「さんぴん茶って書いてるな」
P「似てるよなぁやっぱり」
黒井「さんぴん茶の語源は、中国語の香片茶(シャンピェンツァー)からきているからな」
P「うわっ!」
翔太「しぇんぴん?」
黒井「シャンピェンツァーだ翔太よ。ジャスミン茶のことだな」
北斗「つまり双子のようなものですか」
黒井「ウィ。察しが良くて助かるぞ」
冬馬「急に起きんなよ。びっくりしたじゃねーか」
黒井「私にも一杯くれ」
響 「はいはい」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:15:10.50 ID:WYRU2EgB0
響 「さて、じゃあ休憩もしたし」スッ
冬馬「俺達調理部隊の出番ってわけだな」ガタタッ
P「俺は何もできないからテレビでも見てるよ」
北斗「あ、トランプでもしませんか?俺持ってきたんですよ」
黒井「賭けてポーカーでもするか。ベビースターでもつまみながら」ポリポリ
翔太「うまうま」モグモグ
冬馬「おい!今から作るのに菓子食ってんじゃねーよ!」
響 「プロデューサーは手伝ってよ!」
P「えぇ……でも俺洗い物くらいしかできないぞ」
響 「いいからっ!」
P「仕方ないな……」
冬馬「さぁて、まな板と包丁借りるぜー」
響 「あ、オレンジは冷蔵庫に入れてるから勝手に使っていいぞー」
冬馬「助かるぜ。よし、豚はちょっとあっちで待っててくれよな」
ブタ太「ブゥ」
冬馬「俺達調理部隊の出番ってわけだな」ガタタッ
P「俺は何もできないからテレビでも見てるよ」
北斗「あ、トランプでもしませんか?俺持ってきたんですよ」
黒井「賭けてポーカーでもするか。ベビースターでもつまみながら」ポリポリ
翔太「うまうま」モグモグ
冬馬「おい!今から作るのに菓子食ってんじゃねーよ!」
響 「プロデューサーは手伝ってよ!」
P「えぇ……でも俺洗い物くらいしかできないぞ」
響 「いいからっ!」
P「仕方ないな……」
冬馬「さぁて、まな板と包丁借りるぜー」
響 「あ、オレンジは冷蔵庫に入れてるから勝手に使っていいぞー」
冬馬「助かるぜ。よし、豚はちょっとあっちで待っててくれよな」
ブタ太「ブゥ」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:20:40.65 ID:WYRU2EgB0
P「3人だと狭いな……」
冬馬「我那覇が作るやつって生地寝かしたりすんの?」
響 「しないぞー。あ、プロデューサー卵取って」
P「ん」
響 「……いっぱい作るのになんで卵1個なんだよっ!」
P「じゃあ何個なんだよ……」
響 「えーっと、今回は10個くらい使おうかな」
P「10個な。ほれ」
響 「ありがと!あとは薄力粉をふるいにかけてっと」
P「たまにテレビで見るけどなんで粉をシャカシャカするんだ?」
響 「さぁ?あんまーがそうしろって言ってたからなー」
冬馬「そのまま使うと固まった粉がダマになっちまうからな」
P「ダマ?」
冬馬「小麦粉が溶けずに塊ができちまうんだ。それを防ぐために一度解してやるんだよ」
響 「へぇー」
冬馬「我那覇が作るやつって生地寝かしたりすんの?」
響 「しないぞー。あ、プロデューサー卵取って」
P「ん」
響 「……いっぱい作るのになんで卵1個なんだよっ!」
P「じゃあ何個なんだよ……」
響 「えーっと、今回は10個くらい使おうかな」
P「10個な。ほれ」
響 「ありがと!あとは薄力粉をふるいにかけてっと」
P「たまにテレビで見るけどなんで粉をシャカシャカするんだ?」
響 「さぁ?あんまーがそうしろって言ってたからなー」
冬馬「そのまま使うと固まった粉がダマになっちまうからな」
P「ダマ?」
冬馬「小麦粉が溶けずに塊ができちまうんだ。それを防ぐために一度解してやるんだよ」
響 「へぇー」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:25:32.92 ID:WYRU2EgB0
P「そういえば冬馬の趣味は料理って書いてたな」
冬馬「ある程度のことはできるぜ。鍋借りるぞ」
響 「あ、うん」
P「あと何かすることあるか?」
響 「うーん。応援?」
P「じゃあ心の中で応援しながらポーカー混ざってくるよ」
響 「ここで応援してよっ!」
P「何やってるかもわからないのに酷なことを……」
響 「プロデューサーも料理すれば?節約できるぞ」ドバァ
P「うわっお前これ砂糖入れすぎじゃないのか?」
響 「これくらい入れないと美味しくないからね」
P「でも流石にこれは……」
響 「まぁまぁ食べたらわかるってば!」
冬馬「ある程度のことはできるぜ。鍋借りるぞ」
響 「あ、うん」
P「あと何かすることあるか?」
響 「うーん。応援?」
P「じゃあ心の中で応援しながらポーカー混ざってくるよ」
響 「ここで応援してよっ!」
P「何やってるかもわからないのに酷なことを……」
響 「プロデューサーも料理すれば?節約できるぞ」ドバァ
P「うわっお前これ砂糖入れすぎじゃないのか?」
響 「これくらい入れないと美味しくないからね」
P「でも流石にこれは……」
響 「まぁまぁ食べたらわかるってば!」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:30:51.96 ID:WYRU2EgB0
北斗「さぁどうします?」
黒井「コール」
翔太「あーあまたブタだよ」
ブタ太「ブ?」
翔太「あ、君じゃないよ」
北斗「先に役言ったらダメじゃないか……ん?」
ゴソゴソ
北斗「社長の近くの揺れてるのって何です?物陰でよく見えないな」
黒井「猫かモモンガだろう。我那覇響が言っていた」
翔太「へぇー!僕ハムスター好きなんだ!出ておいでよ!」
ワニ子「……」ノソノソ
翔太「きぇあああああああああああ!!!」
北斗「う、うわぁぁぁぁあああああ!!」
ヘビ香「シュルシュル」
黒井「ひ、ひぃぃ……」
黒井「コール」
翔太「あーあまたブタだよ」
ブタ太「ブ?」
翔太「あ、君じゃないよ」
北斗「先に役言ったらダメじゃないか……ん?」
ゴソゴソ
北斗「社長の近くの揺れてるのって何です?物陰でよく見えないな」
黒井「猫かモモンガだろう。我那覇響が言っていた」
翔太「へぇー!僕ハムスター好きなんだ!出ておいでよ!」
ワニ子「……」ノソノソ
翔太「きぇあああああああああああ!!!」
北斗「う、うわぁぁぁぁあああああ!!」
ヘビ香「シュルシュル」
黒井「ひ、ひぃぃ……」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:35:50.30 ID:WYRU2EgB0
キェアアアアアアアアア!!!
冬馬「うおっ!」ビクン
P「な、なんだ?」
響 「あぁワニ子あたりが驚かせちゃったのかな。自分ちょっと行ってくるね」
響 「あ、やっぱりワニ子とヘビ香じゃないか!ダメだろお客さん驚かせちゃ!」
冬馬「俺こっちにいてよかった……」
P「噛んだりしないから意外と可愛いんだぞ」
冬馬「可愛くても怖いもんは怖いんだよ……っとこれで生地は出来たな」
P「もうできたのか?」
冬馬「後は1時間くらい冷蔵庫に寝かせて揚げたら完成、だぜ!」
P「こっちは後何するんだろうなぁ」
冬馬「へぇ、本当に水も牛乳も入れてねぇな。この臭いはバニラエッセンス使ったのか」
P「あぁバニラの匂いのするやつな。タバスコみたいな入れ物に入ってたよ」
冬馬「どうせならシロップって言おうぜ……」
冬馬「うおっ!」ビクン
P「な、なんだ?」
響 「あぁワニ子あたりが驚かせちゃったのかな。自分ちょっと行ってくるね」
響 「あ、やっぱりワニ子とヘビ香じゃないか!ダメだろお客さん驚かせちゃ!」
冬馬「俺こっちにいてよかった……」
P「噛んだりしないから意外と可愛いんだぞ」
冬馬「可愛くても怖いもんは怖いんだよ……っとこれで生地は出来たな」
P「もうできたのか?」
冬馬「後は1時間くらい冷蔵庫に寝かせて揚げたら完成、だぜ!」
P「こっちは後何するんだろうなぁ」
冬馬「へぇ、本当に水も牛乳も入れてねぇな。この臭いはバニラエッセンス使ったのか」
P「あぁバニラの匂いのするやつな。タバスコみたいな入れ物に入ってたよ」
冬馬「どうせならシロップって言おうぜ……」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:40:38.54 ID:WYRU2EgB0
響 「ごめんごめん。ちゃんと叱ってきたからもう大丈夫だぞ」
P「3人ともなんともなかっただろ?」
響 「黒井社長が気絶しちゃったからまた寝かせておいたさー」
冬馬「どこの乙女だよあのおっさんは」
響 「さぁて後はバターを入れてー混ぜて混ぜてっと!」
響 「こっち先に作っちゃっていいか?」
冬馬「俺のはまだ時間かかるからな」
響 「じゃあ油温めるぞー」
冬馬「温度どれくらいなんだ?」
響 「150度だぞ」
冬馬「やっぱ低いな」
響 「あ、もう大丈夫だからプロデューサーはあっち行ってていいよ」
P「了解。楽しみにしてるよ」
冬馬「俺も時間あるから一緒に行くよ」
響 「できたら呼ぶからなー」
P「3人ともなんともなかっただろ?」
響 「黒井社長が気絶しちゃったからまた寝かせておいたさー」
冬馬「どこの乙女だよあのおっさんは」
響 「さぁて後はバターを入れてー混ぜて混ぜてっと!」
響 「こっち先に作っちゃっていいか?」
冬馬「俺のはまだ時間かかるからな」
響 「じゃあ油温めるぞー」
冬馬「温度どれくらいなんだ?」
響 「150度だぞ」
冬馬「やっぱ低いな」
響 「あ、もう大丈夫だからプロデューサーはあっち行ってていいよ」
P「了解。楽しみにしてるよ」
冬馬「俺も時間あるから一緒に行くよ」
響 「できたら呼ぶからなー」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:47:35.64 ID:WYRU2EgB0
P「どうもー俺達もポーカーに……って」
ねこ吉「にゃーん」
北斗「癒されますね……」
黒井「ウィ……」
うさ江「……」
モモ次郎「……」
翔太「ぐーぐー」
いぬ美「スンスン」
シマ男「ヒュヒュヒュヒューン」
冬馬「ふれあい動物園じゃねーか」
ブタ太「ブィ」スリスリ
冬馬「豚ぁ!」
P「テレビでも見てるか……ほら、お前達もおいで」
ワニ子「……」ノシノシ
ヘビ香「シャー」
ねこ吉「にゃーん」
北斗「癒されますね……」
黒井「ウィ……」
うさ江「……」
モモ次郎「……」
翔太「ぐーぐー」
いぬ美「スンスン」
シマ男「ヒュヒュヒュヒューン」
冬馬「ふれあい動物園じゃねーか」
ブタ太「ブィ」スリスリ
冬馬「豚ぁ!」
P「テレビでも見てるか……ほら、お前達もおいで」
ワニ子「……」ノシノシ
ヘビ香「シャー」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:56:03.34 ID:WYRU2EgB0
……
響 「みんなお待たせー!我那覇家のサーターアンダギーが出来たぞー!」
冬馬「じゃあ撮るぜ。社長の口癖はー?」
北斗「ウィー」
P「ウィー」
翔太「ウィー」
黒井「ウィ」
冬馬「あ、犬!お前こっち向いてねぇから失敗しただろ!」
いぬ美「きゅーん」
響 「何してるんだ?」
P「響王国の住人と記念撮影会だよ」
響 「じ、自分だけ写真に入ってないなんて酷いじゃないか!」
響 「みんなお待たせー!我那覇家のサーターアンダギーが出来たぞー!」
冬馬「じゃあ撮るぜ。社長の口癖はー?」
北斗「ウィー」
P「ウィー」
翔太「ウィー」
黒井「ウィ」
冬馬「あ、犬!お前こっち向いてねぇから失敗しただろ!」
いぬ美「きゅーん」
響 「何してるんだ?」
P「響王国の住人と記念撮影会だよ」
響 「じ、自分だけ写真に入ってないなんて酷いじゃないか!」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:01:42.62 ID:WYRU2EgB0
P「後で全員で撮るさ。これは社内掲示板に貼るらしい」
響 「本当だろうな……」
黒井「この男にはしっかり目線を入れるから顔バレの心配はしなくていいぞ」
ヘビ香「シャー」
黒井「王者の私の前ではコブラですら従順になるようだなはーっはっはは!ほら食え!」
冬馬「ヘビにへんなもん食わせんなよ!」
響 「自分が料理してる間に随分仲良くなったんだなぁ。コブラじゃないけど」
翔太「出来たんなら食べようよー」
北斗「写真は後回しにするか」
黒井「ところでこのスカンクはあまり臭わないな」
響 「シマ男はシマリスだぞ!」
響 「本当だろうな……」
黒井「この男にはしっかり目線を入れるから顔バレの心配はしなくていいぞ」
ヘビ香「シャー」
黒井「王者の私の前ではコブラですら従順になるようだなはーっはっはは!ほら食え!」
冬馬「ヘビにへんなもん食わせんなよ!」
響 「自分が料理してる間に随分仲良くなったんだなぁ。コブラじゃないけど」
翔太「出来たんなら食べようよー」
北斗「写真は後回しにするか」
黒井「ところでこのスカンクはあまり臭わないな」
響 「シマ男はシマリスだぞ!」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:07:12.70 ID:WYRU2EgB0
P「まぁ気を取り直して食うか」
翔太「僕この大きいのもらいっ!」
北斗「いい匂いだな」
冬馬「これ揚げる前はピンポン玉くらいなんだぜ」
黒井「では頂くとしよう」
響 「50個くらいあるから一4個は食べても大丈夫だからね」
P「50!?そんなに作って大丈夫なのか?」
響 「残りは765プロの皆にあげればいいんさー」
北斗「お、結構甘いね」
黒井「柔らかいな……それでいてしっとりしている」
P「ドーナツとはちょっと違うけど、これはこれで美味いな」
響 「そりゃあんまーに教わったからな!」
冬馬「畜生!うめぇ!畜生!」モグモグ
黒井「こいつは何を怒っているんだ」
北斗「料理好きとして悔しいんでしょう」
翔太「僕この大きいのもらいっ!」
北斗「いい匂いだな」
冬馬「これ揚げる前はピンポン玉くらいなんだぜ」
黒井「では頂くとしよう」
響 「50個くらいあるから一4個は食べても大丈夫だからね」
P「50!?そんなに作って大丈夫なのか?」
響 「残りは765プロの皆にあげればいいんさー」
北斗「お、結構甘いね」
黒井「柔らかいな……それでいてしっとりしている」
P「ドーナツとはちょっと違うけど、これはこれで美味いな」
響 「そりゃあんまーに教わったからな!」
冬馬「畜生!うめぇ!畜生!」モグモグ
黒井「こいつは何を怒っているんだ」
北斗「料理好きとして悔しいんでしょう」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:13:25.40 ID:WYRU2EgB0
響 「どう?プロデューサーも見直してくれたか?」
P「あぁすごいよ響は。これでオーディションも合格できたら完璧だな」
響 「うぎゃー!今日は仕事の話は無しにしてほしいぞ!」
冬馬「あぁ畜生うめぇ……くそっ」
翔太「結構お腹にくるねこれ」パクパク
北斗「俺は3個で十分だな」
黒井「私は2個でいい。おやつカンパニーの策に乗せられてしまってな」
P「自分から地雷原に突撃しただけでしょうに……」
翔太「僕もう1個食べてもいい?」
響 「いいぞー。家族以外に食べてもらうなんて初めてで嬉しいさ」
P「あぁすごいよ響は。これでオーディションも合格できたら完璧だな」
響 「うぎゃー!今日は仕事の話は無しにしてほしいぞ!」
冬馬「あぁ畜生うめぇ……くそっ」
翔太「結構お腹にくるねこれ」パクパク
北斗「俺は3個で十分だな」
黒井「私は2個でいい。おやつカンパニーの策に乗せられてしまってな」
P「自分から地雷原に突撃しただけでしょうに……」
翔太「僕もう1個食べてもいい?」
響 「いいぞー。家族以外に食べてもらうなんて初めてで嬉しいさ」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:19:24.21 ID:WYRU2EgB0
冬馬「あぁーよし!そろそろだな」
翔太「どうしたの?」
冬馬「今度は俺が作ったのを食べてみてくれ!どっちが美味いか勝負だぜ!」
北斗「俺もう腹いっぱいだから響ちゃんに1票」
冬馬「は!?」
翔太「僕1個くらいなら食べられるかな」
黒井「いらんぞ」
冬馬「プロデューサー!」
P「テイクアウトで」
冬馬「おい!!」
翔太「どうしたの?」
冬馬「今度は俺が作ったのを食べてみてくれ!どっちが美味いか勝負だぜ!」
北斗「俺もう腹いっぱいだから響ちゃんに1票」
冬馬「は!?」
翔太「僕1個くらいなら食べられるかな」
黒井「いらんぞ」
冬馬「プロデューサー!」
P「テイクアウトで」
冬馬「おい!!」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:24:27.99 ID:WYRU2EgB0
冬馬「……」チラッ
響 「じ、自分食べ過ぎたら律子達に怒られるから……ごめんな」
冬馬「ち、ちくしょう……」
ブタ太「ブヒ」
冬馬「豚……」
ブタ太「ブヒヒ」
冬馬「豚……!俺をわかってくれるのはお前だけだ!」
冬馬「待ってろよ!今すぐ最高のサーターアンダギーを作ってやるからな!」
ブタ太「ブゥ!」
翔太「ブタ太と会話してるんだけど……」
北斗「ショックで頭のネジが緩んだのかもな」
響 「いい話だなぁ」
P「えっ響今のわかったのか?」
響 「えっわからなかったのか?」
P「あ、あぁ……」
響 「じ、自分食べ過ぎたら律子達に怒られるから……ごめんな」
冬馬「ち、ちくしょう……」
ブタ太「ブヒ」
冬馬「豚……」
ブタ太「ブヒヒ」
冬馬「豚……!俺をわかってくれるのはお前だけだ!」
冬馬「待ってろよ!今すぐ最高のサーターアンダギーを作ってやるからな!」
ブタ太「ブゥ!」
翔太「ブタ太と会話してるんだけど……」
北斗「ショックで頭のネジが緩んだのかもな」
響 「いい話だなぁ」
P「えっ響今のわかったのか?」
響 「えっわからなかったのか?」
P「あ、あぁ……」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:30:13.97 ID:WYRU2EgB0
冬馬「よっしゃ!完成、だぜ!」
ブタ太「ブヒブヒ!」
冬馬「さぁ食ってくれ!火傷すんなよ!いっぱいあるから慌てんな!」
響 「あ、ブタ太にこんな砂糖いっぱいのお菓子食べさせたらダメだぞ!」
冬馬「な!?」
ブタ太「!?」
響 「これは皆で分けて持って帰ってもらおうな」ヒョイ
ブタ太「ブ、ブヒャアア!!」ダッ
響 「あっ!ブタ太!?ブタ太ー!」ダッ
P「出て行ってしまった……」
冬馬「確かに豚にこんなもん食わせたら腹壊しちまうよな……」
冬馬「負けたよ我那覇……お前がNo1だ!」
P「そしてお前は何一人で完結してるんだ」
ブタ太「ブヒブヒ!」
冬馬「さぁ食ってくれ!火傷すんなよ!いっぱいあるから慌てんな!」
響 「あ、ブタ太にこんな砂糖いっぱいのお菓子食べさせたらダメだぞ!」
冬馬「な!?」
ブタ太「!?」
響 「これは皆で分けて持って帰ってもらおうな」ヒョイ
ブタ太「ブ、ブヒャアア!!」ダッ
響 「あっ!ブタ太!?ブタ太ー!」ダッ
P「出て行ってしまった……」
冬馬「確かに豚にこんなもん食わせたら腹壊しちまうよな……」
冬馬「負けたよ我那覇……お前がNo1だ!」
P「そしてお前は何一人で完結してるんだ」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:35:50.67 ID:WYRU2EgB0
響 「はぁ……はぁ……み、みんなお待たせ……ブタ太連れて帰ってきたぞ」
P「よしっ!いけ!」
冬馬「おい!俺ばっか狙うなよ!」
北斗「悪いな。これも作戦のうちだ」
響 「な、何やってるんだ?」
翔太「クロちゃんが持ってきたスマブラしてるんだよ!よしっ!冬馬君最下位ー!」
冬馬「あぁくそ!」
黒井「すやすや」
響 「じ、自分抜きでゲームするなんて酷いじゃないか!」
P「だって響の携帯ここに置いてあるから連絡のとりようがなかったんだよ」
響 「自分だって遊びたいのに……」
P「悪い悪い、じゃあ皆で人生ゲームでもやるか」
翔太「銀行係は最下位の冬馬君ね!」
冬馬「違うゲームになったらリセットに決まってんだろ!」
P「よしっ!いけ!」
冬馬「おい!俺ばっか狙うなよ!」
北斗「悪いな。これも作戦のうちだ」
響 「な、何やってるんだ?」
翔太「クロちゃんが持ってきたスマブラしてるんだよ!よしっ!冬馬君最下位ー!」
冬馬「あぁくそ!」
黒井「すやすや」
響 「じ、自分抜きでゲームするなんて酷いじゃないか!」
P「だって響の携帯ここに置いてあるから連絡のとりようがなかったんだよ」
響 「自分だって遊びたいのに……」
P「悪い悪い、じゃあ皆で人生ゲームでもやるか」
翔太「銀行係は最下位の冬馬君ね!」
冬馬「違うゲームになったらリセットに決まってんだろ!」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:41:42.21 ID:WYRU2EgB0
……
響 「やったぞー!自分ついに1位になれたんだ!」
北斗「おめでとう響ちゃん」
冬馬「まさか1位になるまで連戦するとは思わなかったぜ……」
P「同じ人生ゲーム何回もやるのは結構くるな……」
翔太「っていうかもう遅いしそろそろ帰らないと不味くない?」
P「もうそんな時間か」
冬馬「久々に長時間遊んだな」
北斗「夕飯どうします?」
P「ドーナツもどきが結構腹に溜まってるからなぁ」
黒井「今日は無しでもいいだろう。解散後各自の判断で食べればいい」
黒井「カロリーを考えて軽めにしておけよ」
冬馬「了解だぜ」
北斗「じゃあ帰るよ響ちゃん」
響 「あ、自分皆の散歩あるから途中まで一緒に行くよ」
響 「やったぞー!自分ついに1位になれたんだ!」
北斗「おめでとう響ちゃん」
冬馬「まさか1位になるまで連戦するとは思わなかったぜ……」
P「同じ人生ゲーム何回もやるのは結構くるな……」
翔太「っていうかもう遅いしそろそろ帰らないと不味くない?」
P「もうそんな時間か」
冬馬「久々に長時間遊んだな」
北斗「夕飯どうします?」
P「ドーナツもどきが結構腹に溜まってるからなぁ」
黒井「今日は無しでもいいだろう。解散後各自の判断で食べればいい」
黒井「カロリーを考えて軽めにしておけよ」
冬馬「了解だぜ」
北斗「じゃあ帰るよ響ちゃん」
響 「あ、自分皆の散歩あるから途中まで一緒に行くよ」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:47:29.93 ID:WYRU2EgB0
P「よっこいしょっと」
冬馬「年寄りくせぇ声出すなよ」
P「お前達と違ってもう学生じゃないからな」
黒井「鍛え方が足りんぞ」
P「ジョギングでも始めようかな……」
響 「じゃ、じゃあいぬ美達の散歩手伝ってよ!いい運動になるでしょ?」
P「そうだなぁ」
北斗「……」チョイチョイ
冬馬「んあ?……あぁ」
北斗「いいんじゃないですか?ジョギングよりまずはウォーキングのほうが効果あるんですよ」
冬馬「運動不足にジョギングは長続きしねぇしな」
P「確かにいきなり走るのは厳しいかもな」
響 「じゃ、じゃあ!」
P「時間空いた時にでも付き合わせてくれるか?」
響 「もちろんだぞ!これでプロデューサーと、じゃなかったプロデューサーも健康になれるな!」
冬馬「年寄りくせぇ声出すなよ」
P「お前達と違ってもう学生じゃないからな」
黒井「鍛え方が足りんぞ」
P「ジョギングでも始めようかな……」
響 「じゃ、じゃあいぬ美達の散歩手伝ってよ!いい運動になるでしょ?」
P「そうだなぁ」
北斗「……」チョイチョイ
冬馬「んあ?……あぁ」
北斗「いいんじゃないですか?ジョギングよりまずはウォーキングのほうが効果あるんですよ」
冬馬「運動不足にジョギングは長続きしねぇしな」
P「確かにいきなり走るのは厳しいかもな」
響 「じゃ、じゃあ!」
P「時間空いた時にでも付き合わせてくれるか?」
響 「もちろんだぞ!これでプロデューサーと、じゃなかったプロデューサーも健康になれるな!」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:52:23.88 ID:WYRU2EgB0
いぬ美「ばうわう!」
響 「まずはいぬ美とブタ太とねこ吉と……今日は人手が足りてるから全員いけるな!」
黒井「コブラよ。私の背に乗るがいい」
ヘビ香「シュルシュル」
P「いぬ美ー乗せてくれー」
冬馬「あんた最初からやる気なさすぎだろ。運動するんじゃなかったのかよ」
P「座りすぎて疲れた……」
翔太「おじさんぽいよプロデューサーさん」
響 「乗せなくていいからな。プロデューサー引っ張ってやってくれ」
いぬ美「ばう!」ダッ
P「うわっ!おいやめろ!服が伸びる破ける千切れる!うぉおおお!!」
北斗「どうします?駅まで歩いて電車で帰りますか?」
黒井「ある程度歩いたらタクシーを拾えばいい」
翔太「ちゃんと考えてるんだねー」
黒井「ウィ。セレブだからな」
響 「まずはいぬ美とブタ太とねこ吉と……今日は人手が足りてるから全員いけるな!」
黒井「コブラよ。私の背に乗るがいい」
ヘビ香「シュルシュル」
P「いぬ美ー乗せてくれー」
冬馬「あんた最初からやる気なさすぎだろ。運動するんじゃなかったのかよ」
P「座りすぎて疲れた……」
翔太「おじさんぽいよプロデューサーさん」
響 「乗せなくていいからな。プロデューサー引っ張ってやってくれ」
いぬ美「ばう!」ダッ
P「うわっ!おいやめろ!服が伸びる破ける千切れる!うぉおおお!!」
北斗「どうします?駅まで歩いて電車で帰りますか?」
黒井「ある程度歩いたらタクシーを拾えばいい」
翔太「ちゃんと考えてるんだねー」
黒井「ウィ。セレブだからな」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:58:12.35 ID:WYRU2EgB0
いぬ美「へっへっへっ」
P「はっはっはっ……ちょ、ちょちょちょっと止まってくれ!本当に死ぬ!」
いぬ美「ばう!」
P「はーっ……はーっ……つ、疲れた……」
P「か、かなり……は、離れただろうし……少し休憩……ふぅ」
タッタッタッタッ
北斗「お待たせしましたプロデューサーさん」
P「ぇ……北斗?お前走ってきたのか……」
冬馬「こんなもん走ったうちに入らねーだろ」
翔太「食後の運動は気持ちいいねー」
P「冬馬に翔太もか……ということは響も……」
響 「オウ助ー!今まで忘れててごめんなー!自分が悪かったから帰ってきてくれー!」タッタッタッ
P「行ってしまった……」
黒井「はっ……はっ……き、鍛えがはっ!……き、鍛え方が、違う、からな……っ」
P「俺より死にそうじゃないですか」
P「はっはっはっ……ちょ、ちょちょちょっと止まってくれ!本当に死ぬ!」
いぬ美「ばう!」
P「はーっ……はーっ……つ、疲れた……」
P「か、かなり……は、離れただろうし……少し休憩……ふぅ」
タッタッタッタッ
北斗「お待たせしましたプロデューサーさん」
P「ぇ……北斗?お前走ってきたのか……」
冬馬「こんなもん走ったうちに入らねーだろ」
翔太「食後の運動は気持ちいいねー」
P「冬馬に翔太もか……ということは響も……」
響 「オウ助ー!今まで忘れててごめんなー!自分が悪かったから帰ってきてくれー!」タッタッタッ
P「行ってしまった……」
黒井「はっ……はっ……き、鍛えがはっ!……き、鍛え方が、違う、からな……っ」
P「俺より死にそうじゃないですか」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 23:03:02.12 ID:WYRU2EgB0
黒井「ま、まぁ今日はこのくらいで、許して、やるか……タクシーを呼ぶぞ……」
P「そうしてください……」
冬馬「だらしねぇな」
北斗「普段鍛えてる俺達と一緒にしちゃ可哀想かもな」
翔太「響さんはさすがの体力だねー」
冬馬「どっか行っちまったけどな……」
冬馬「あ、そうだ。今のうちに渡しておくぜ」
P「はぁ……ふぅ……ん?何だこれ」
冬馬「俺が作ったやつだよ。オレンジの皮入ってるんだぜ」
P「そういえば食べてなかったな」
冬馬「今度感想くれよな」
黒井「の、乗るぞ……お前達……ふぅ」
翔太「タクシー来るの超早くない?」
黒井「5万上乗せすると言ったらこの結果だ。世の中金だな」
北斗「愛以外はお金で買える時代ですね」
P「そうしてください……」
冬馬「だらしねぇな」
北斗「普段鍛えてる俺達と一緒にしちゃ可哀想かもな」
翔太「響さんはさすがの体力だねー」
冬馬「どっか行っちまったけどな……」
冬馬「あ、そうだ。今のうちに渡しておくぜ」
P「はぁ……ふぅ……ん?何だこれ」
冬馬「俺が作ったやつだよ。オレンジの皮入ってるんだぜ」
P「そういえば食べてなかったな」
冬馬「今度感想くれよな」
黒井「の、乗るぞ……お前達……ふぅ」
翔太「タクシー来るの超早くない?」
黒井「5万上乗せすると言ったらこの結果だ。世の中金だな」
北斗「愛以外はお金で買える時代ですね」
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 23:11:28.41 ID:WYRU2EgB0
響 「はぁ……はぁ……み、みんなお待たせ……オウ助連れて帰ってきたぞ」
冬馬「すげぇデジャビュを感じる」
翔太「あ、それ言おうとしたのに」
P「まぁ食べたらメールなりで連絡するよ」
黒井「明日の朝にでも食べてみるか」
響 「な、何やってるんだ?」
P「冬馬が作ったサーターアンダギー貰ってたんだよ」
響 「自分がいない間に渡すなんて酷いじゃないか!」
冬馬「お前そればっかだな……ほら、これ我那覇の分」
響 「おぉ!ありがと!」
冬馬「すげぇデジャビュを感じる」
翔太「あ、それ言おうとしたのに」
P「まぁ食べたらメールなりで連絡するよ」
黒井「明日の朝にでも食べてみるか」
響 「な、何やってるんだ?」
P「冬馬が作ったサーターアンダギー貰ってたんだよ」
響 「自分がいない間に渡すなんて酷いじゃないか!」
冬馬「お前そればっかだな……ほら、これ我那覇の分」
響 「おぉ!ありがと!」
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 23:16:47.08 ID:WYRU2EgB0
北斗「じゃあ帰りましょうか」
翔太「僕前乗るねっ!」
P「なんで3台あるんです?」
黒井「私達の車、貴様の車、我那覇響ファミリーの車だ」
響 「自分歩いて帰れるぞ」
黒井「さっきまで走っていただろう。少しは休まないと明日に響くぞ」
P「まるでプロデューサーみたいだ」
冬馬「あんたが言うな!」
響 「じゃあお言葉に甘えて……皆乗ってくれー!」
ワニ子「……」ノソノソ
いぬ美「フンフン」ドスドス
オウ助「……」バサバサ
運ちゃん「ひゃあああ」
翔太「僕前乗るねっ!」
P「なんで3台あるんです?」
黒井「私達の車、貴様の車、我那覇響ファミリーの車だ」
響 「自分歩いて帰れるぞ」
黒井「さっきまで走っていただろう。少しは休まないと明日に響くぞ」
P「まるでプロデューサーみたいだ」
冬馬「あんたが言うな!」
響 「じゃあお言葉に甘えて……皆乗ってくれー!」
ワニ子「……」ノソノソ
いぬ美「フンフン」ドスドス
オウ助「……」バサバサ
運ちゃん「ひゃあああ」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 23:21:24.05 ID:WYRU2EgB0
P「じゃあ今日は皆お疲れ。想定外の事が多かったけど」
北斗「その分楽しかったですよ。響ちゃんもお菓子美味しかったよ」
冬馬「豚……また会いに行くからな」
ブタ太「ブヒィ……」
翔太「最初我侭言っちゃってごめんねみんな」
P「ま、気にするなよ。結果的にドーナツより美味いの食べられたんだしな」
響 「今度は本当にドーナツ皆で食べたいな!」
黒井「時が来ればそんな事もあるだろう。では今日はここまでだ」
北斗「チャオ☆」
冬馬「豚も元気でな!」
翔太「お疲れ様ー」
響 「じゃあなー!」
P「響はまた明日だな」
響 「うん!また明日。プロデューサー!」
北斗「その分楽しかったですよ。響ちゃんもお菓子美味しかったよ」
冬馬「豚……また会いに行くからな」
ブタ太「ブヒィ……」
翔太「最初我侭言っちゃってごめんねみんな」
P「ま、気にするなよ。結果的にドーナツより美味いの食べられたんだしな」
響 「今度は本当にドーナツ皆で食べたいな!」
黒井「時が来ればそんな事もあるだろう。では今日はここまでだ」
北斗「チャオ☆」
冬馬「豚も元気でな!」
翔太「お疲れ様ー」
響 「じゃあなー!」
P「響はまた明日だな」
響 「うん!また明日。プロデューサー!」
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 23:28:02.17 ID:WYRU2EgB0
翌日
P「うーん……胃が重い……昨日と朝続けてサーターアンダギーはヘヴィだな……」
P「おはようございまーす」
美希「えぇー!すごいの!絶対食べたいの!」
小鳥「でしょ!?こんな機会もうないわよ!」
真美「りっちゃん!」
律子「アンタ達ねぇ……」
P「なんだまだドーナツの話してるのか?」
真 「あ、プロデューサー!これ見てくださいよ!」
P「チラシ?なになに……10000店出店記念ピザLサイズ全品半額」
バン!
冬馬「プロデューサーいるか!」
P「うーん……胃が重い……昨日と朝続けてサーターアンダギーはヘヴィだな……」
P「おはようございまーす」
美希「えぇー!すごいの!絶対食べたいの!」
小鳥「でしょ!?こんな機会もうないわよ!」
真美「りっちゃん!」
律子「アンタ達ねぇ……」
P「なんだまだドーナツの話してるのか?」
真 「あ、プロデューサー!これ見てくださいよ!」
P「チラシ?なになに……10000店出店記念ピザLサイズ全品半額」
バン!
冬馬「プロデューサーいるか!」
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 23:34:03.94 ID:WYRU2EgB0
千早「961プロの……天ヶ崎竜馬 ?」
冬馬「ちょっとずつ間違えてんじゃねぇ!俺は天ヶ瀬冬馬だ!」
雪歩「あ、おはようございますぅ」
伊織「あんた何でこんなとこに来てんのよ!」
冬馬「そんなことはどうでもいい!それより今日の広告見たか!?」
北斗「チャオ☆765プロのエンジェル達!」
翔太「僕達とピザパーティしようよ!」
黒井「高木!会員登録できんのだ!なんとかしろ!」
高木「急に来ていきなり何を言い出すんだお前は……」
貴音「なんと黒井社長まで」
真美「一体何が始まるんです?」
亜美「第三次アイドルマスターだ!」
律子「プロデューサー殿?説明していただけますか?」
P「俺達の戦いはこれからだ……!」
おわり
冬馬「ちょっとずつ間違えてんじゃねぇ!俺は天ヶ瀬冬馬だ!」
雪歩「あ、おはようございますぅ」
伊織「あんた何でこんなとこに来てんのよ!」
冬馬「そんなことはどうでもいい!それより今日の広告見たか!?」
北斗「チャオ☆765プロのエンジェル達!」
翔太「僕達とピザパーティしようよ!」
黒井「高木!会員登録できんのだ!なんとかしろ!」
高木「急に来ていきなり何を言い出すんだお前は……」
貴音「なんと黒井社長まで」
真美「一体何が始まるんです?」
亜美「第三次アイドルマスターだ!」
律子「プロデューサー殿?説明していただけますか?」
P「俺達の戦いはこれからだ……!」
おわり
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 23:34:35.78 ID:WYRU2EgB0
ミスドではココナッツチョコしか買えずドミノは会員登録ページにすら飛べなかった
悔しかったので書きなぐった。支援、保守ありがとうございました。お疲れ様でした。
悔しかったので書きなぐった。支援、保守ありがとうございました。お疲れ様でした。
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 23:35:32.15 ID:mSb/Lp+V0
おつおつ
やはり961は良いな
やはり961は良いな
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 23:36:03.75 ID:aeN4eqZr0
乙
そろそろ響誕生日だからあのユニットが復活しそうで期待してる
そろそろ響誕生日だからあのユニットが復活しそうで期待してる
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 23:36:08.59 ID:Hn89ENl30
面白かった
お疲れ様でした
お疲れ様でした
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349081337/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ アイドルマスター | Comments (0)
照「明日もし、あなたか私が壊れても」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 00:37:44.96 ID:gts+G51j0
「お姉ちゃん…お姉ちゃん?」
call my name。誰かが呼ぶ声。
私を呼ぶ声で、私は目を覚ます。
「あぁ、咲…。お帰り」
「ただいま、お姉ちゃん」
「ごめんね、私…寝ちゃってたみたいで…」
「ううん、良いの。起こしちゃって、ごめんね?」
いつの間にか、私は帰宅後に眠ってしまっていたようだ。
冷たい床の感触が、私を現実へと引き戻す。……もう、こんな時間か。
「ご飯にする?お風呂にする?それとも…」
「ふふ。今日もありがとう、お姉ちゃん」
対局を終えてやや疲れた微笑みを返す咲を、私は精一杯の笑顔で迎える。
咲の上着を取ってやると、ハンガーにそれをシワなく掛け、吊す。
私は横目で咲を見た。咲はそれに気付くと、先ほどよりも和かな笑顔を私にくれた。
「咲、これ…何本?」
「三本だよ、お姉ちゃん」
私の問いは、左手に立っている指の本数を尋ねるもの。
正しい返答が帰ってきたことに安堵して、私は今日も咲に飛びついた。
「今日も…今日も、大丈夫だったみたいだね」
「うん…。ありがとう…」
暫くの抱擁の後、咲はゆっくりと私を押し退け、洗面所へ向かった。
昨日は、私。今日は、咲。そして明日は、多分私。
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 00:39:28.43 ID:gts+G51j0
「…さて、じゃあ…。今日は何を作ろうかな?」
「あー…。ごめん咲、今日は買い物行ってない…」
「……あー……。いや、でも!何かあるよ!二人分なら!」
冷蔵庫の中身を漁りながら二人分の献立を考える食事登板の咲。
その日の食事登板役が、二人の抱擁の時間を決めることになっていた。
今日はやや短い。やっぱり、疲れているのかな。
「……何か取ろうか?」
「……うーん、そうしようかな…。でも、明日は買い物、お願いね?」
「任せて。………さて、どこにしようか…」
幾つかの出前店のメニューを私は取ると、ソファーに腰掛ける。
咲は冷蔵庫の物色を止め、横に並ぶとメニューを覗き見る。
「ここなんてどう?」
「そうだね、ここは暫く取ってないね。ここにしようか」
「うん。咲はいつもの親子丼でしょ?私もそれで良いや。注文するね」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 00:41:19.66 ID:gts+G51j0
受話器を取り、注文。
電話を取ったのは何も知らないバイトの子のようだ。それで良い。その方が助かる。
以前出前を取った時は、咲の正体がバレて大変な目にあった。
咲と喋れて嬉しいのは分かるが、仕事をきちんとこなして欲しい。
ふぅ…。と、私は注文を終え受話器を元に戻し、再びソファーに戻った。
「あはは…。今日は、女将さんじゃなかったんだね」
「その方が助かる…」
「今度はお店で食べようよ。この前は、サイン断っちゃったし」
「あれは、咲の体調が…」
「でも…やれることはやっておきたいんだ。私が、壊れちゃう前に」
悲しい笑顔で、咲は笑う。
「…………」
私は少し前まで、それを黙って見ることしか出来なかった。
「じゃ、お姉ちゃん…。出前が来るまでの間…」
そう言うと、咲は私に近付き、縋り付いてきた。
甘えた声で、咲は言う。
「お姉ちゃん分の補給、ちょっとしても良いかな…?」
補給と言う名の、再びの抱擁。
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 00:43:24.41 ID:gts+G51j0
「抱き着く時間を決めるのはその日の料理登板…。咲、今日は料理しないんじゃない?」
「うぐっ…。それは、そうだけど…」
「……でも」
「………っ!」
私は咲を押し倒すと、その上に跨る格好となった。
「……私も、咲分の補給が凄くしたいんだけど…。この場合、どうしよっか?」
「………今から?…出前の人、すぐに来るよ?」
「………問題ない。それまでに、終わる」
「…………うん…。お願い、お姉ちゃん…」
今日もまた、最愛の妹が無事であったことに感謝して。
私たちは、絡み合う。
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 00:45:24.46 ID:gts+G51j0
・
・
・
麻雀とは4人のプレイヤーで行うテーブルゲーム。
4人で囲み136枚余りの牌を引いて役を揃えることを数回行い、得点を重ねていくゲーム。
勝敗はゲーム終了時における得点の多寡と順位で決定される。
プレイヤーが得られる牌の情報は、簡単に言うと自分から見える牌の数によって決まる。
その牌の数が何牌になるかは、状況やその打ち手の癖だったりからして毎回変わるわけだが
プレイヤーは、その自分だけが知り得る牌の数を増やすため、多くは努力する。
例えば、一牌切れば三萬待ちのペン聴牌を張れる手牌があるとする。
場には二枚の三萬が捨てられていて、誰から見ても明らか。
そうなると残りの三萬は二枚になるわけだが…ここで、他家の手牌に三萬があるかないかで話は変わってくる。
そういった際に重要となってくるのが、手牌読みである。
極端な話、その状況下でペン三萬リーチを掛けても、他家の手牌に三萬が残り二枚あったら、ツモ上がりはない。
相手の切り出しや理牌や視点移動…などと言った情報からそれを読み、面子構成を見抜く力である。
待ちがもう山にないと分かっていれば、聴牌を崩したり、リーチをかけず手変わりを待つ。
そうやって、その場その場で目まぐるしく変わる状況に応じて強い打ち手は対応する。
「読み」という力と技術は、こと麻雀においては重要不可欠だ。
だが、それを必要としない人間もいる。
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 00:48:20.17 ID:gts+G51j0
照「見えるって?咲、みなも」
みなも「うーん、何て言うんだろう。あのね、集中すると、何か見えるの!」
みなも「ぼんやりとだけどね!誰が、どの牌で待ってるのとか、手牌構成とが分かるの!」
咲「あ、そうそう!そんな感じ!ほんっとぼんやりだけどねー」
照「!?」
咲「点数も何となく分かるから、最近は高い手に振り込まなくなったんだ!」
咲「あ、でも嶺上牌は別だよ!いっつもはっきり見える!」
咲「後は、自分の暗刻持ちの牌の残り1牌が、ツモ山の1~2巡前になると感じられるんだ」
照「ふ、ふーん…」
みなも「私は咲とはちょっと違うかな!何か、一回上がるとまた直ぐ上がれる感じ!」
みなも「どんどん上がるのが早くなっていく感じなんだー」
照「へ、へー…」
咲「でも私はお姉ちゃんのカッコイイ右手のツモがやりたいな!かっこいいお姉ちゃん大好き!」
照「別に、あれしたところで何か変わるわけじゃないけどね…」
三人揃って小さい頃にした会話だったが、私は良く覚えている。
人知を超えた、天才。能力者。
理論や理屈を超越したその先に存在し得るもの。
咲と従姉妹のみなもは、まさにそれだった。
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 00:49:29.05 ID:gts+G51j0
皆が皆、読みの精度を高めようとしている中で。
その精度を高めて、勝率を少しでも高くしようとしている中で。
咲とみなもは、遥か高みで麻雀をしているのだ。
私のような持たざるものが、叶うはずもなかった。
対局をすれば、大抵咲とみなものワンツーフィニッシュ…連対を外すことはなかなかない。
麻雀が全てを言うこの世界で、二人は何と恵まれたことだろうか。
普通にこの能力を使っていけば、恵まれた将来が約束される。
素直に二人を祝福できるほど、当時の私は大人ではなかった。
羨ましかった。二人の笑顔が。
妬ましかった。二人の能力が。
悔しかった。同じ血が流れる私に、二人のような能力がなかったのが。
卓に付き放縦する度に。上がられる度に。オーラスが終わる度に。私は殺気を放った。
どうして私ではなかったのか。
どうして二人なのか。
どうして二人には、私にはないこんなずるい能力があるのに、何の罰もないのか。
音も無く、その罰はやってきた。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 00:51:29.61 ID:gts+G51j0
宮永母「おやつよー!みんな、食べなさーい」
照・咲・みなも「「「はーい!」」」
母の呼ぶ声に促され、私たちはお菓子が用意されたリビングへ向かう。
その日は、いつもなら誰よりも早くそこへ向かうはずのみなもの足取りが重かった。
咲「あれ、みなもちゃん…。足引きずってるけど…どうしたの?」
みなも「うーん、何か痛むって言うか…」
照「………調子に乗って、さっき11本も積んだから疲れたんでしょ…」
みなも「いや!何ていうか…上がれる気しかしなかったから…」
みなも「咲も咲だよー。あの5本場の時とか、私を止められたんじゃない?」
みなも「手配構成が三面張待ちのターツ二つ+安牌だったでしょ?あそこはさぁ…」
咲「あ、あははは…」
咲は最近連対に絡むことが少なくなった。
恐らく、私の不機嫌の原因に気付いているのだろう。能力も使わず、手を抜いているのだ。
でもさ、それって要するに私に対して哀れんでるのと同類でしょう?
上から目線でお情けをくれているんでしょ?
そんなの、許せない。許せないよ。
おやつを挟んだ小休止の後、再び私たちは麻雀を行った。
快調に上がり続けるみなもと、落ち着かない様子の咲と、イライラを募らせる私。
三者三様の中、その日の麻雀は終わった。
みなもがその日積んだ本場の数は、実に35本。
その日の上がりの8割は、みなもによる物と言って良い。
帰る時、更にみなもは足を引きずっていた。
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 00:52:13.13 ID:gts+G51j0
次に会った時、みなもはもう自分では歩けなくなっていた。
みなもは、以後車椅子での生活を余儀なくされ、麻雀も止めると言い出した。
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 00:54:24.46 ID:gts+G51j0
何も知らない私は、みなもが麻雀を止めたと聞いて憤りを隠せなかった。
照「どうして!どうして麻雀を止めるなんて言うの!?」
咲「や、止めて…止めてよ、お姉ちゃん!みなもちゃんが決めたことなんだから…」
照「咲は黙ってて!!…二人とも、私よりずっと、ずっと、ずーっと麻雀が強いくせに!!」
物凄い剣幕で迫る私に、みなもは居心地悪そうにぽつりと呟く。
みなも「…………ごめんね、やっぱり、もうここに来るのは止めるから」
みなも「……私がいると、空気悪くなっちゃうみたいだもん。………来たばっかりだけど、帰るね」
みなも「……咲。照おねーちゃんのこと、宜しくね?」
咲「やだよ!麻雀なんてしなくて良いから!また来てよ!!」
咲「私は、みなもちゃんと…お姉ちゃんと笑顔でいられれば…!」
照「麻雀なんて!?……良いよね咲とみなもは!その能力使えば、何でも簡単に上がれて!」
照「笑顔でなんて、いられるわけない!私よりもずっとずっと強いみなもが麻雀を止めるなんて…」
照「どうして!どうして一番麻雀が好きな私が…その能力に選ばれなかったの!?…ずるいよ!!」
貯まっていた感情が、爆発した。
みなも「………じゃあ、咲…。……照おねーちゃん…。さよなら…」
咲「ま、待ってよみなもちゃん!車椅子じゃ危ないよ!送ってくから…!!」
照「ふんだ!!みなもは麻雀を止めて、咲は本気で打とうとしない!!」
照「どうして折角の能力なのに、使おうとしないの!?宝の持ち腐れだよ!!」
照「私だったら!私が二人の能力を持ってたら!!」
照「誰にだって負けないのに!!!!!!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 00:56:27.15 ID:gts+G51j0
みなもはその一件以降うちに来なくなり、咲も麻雀を本気でやることはなくなった。
だが、お年玉を賭けて行われる家族麻雀では、ピタリと±0に収める。
どう考えても、侮辱にしか感じなかった。
私が小学校六年の頃の冬休み。
私はそれまでの集大成をぶつけるつもりで打った。本気で打って、一位を取りつつ咲の企みも阻止しようとした。
…が、咲は今年も家族麻雀を±0で終わらせた。
私は確かに一位だった。でも、咲には結局適わなかった。その悔しさから、私は顔を真っ赤にして涙を流した。
咲「……お姉ちゃん」
私の異変を感じたのか、咲が私に話しかける。
照「……………っ!」
どうしていつも、あなたはその目で私を見るの?
とても小さい子供だった時からいつもそう。あなたの私を見る目は、いつも真っ直ぐだった。
それでいて、何か言いたげだった。
思う節があるなら、言えば良い。
私なんて、倒せば良い。
悪いと思うなら、そうしなければ良い。
暫くすると、いたたまれなくなった咲は作り笑いをしながらその場を離れた。
その場を取り繕うとする笑顔が、私には…。
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 00:58:37.05 ID:gts+G51j0
暫くした後、私は母にお願いする。
照「お母さん!私、もう咲と顔を合わせてられない!!」
宮永母「え?どういうこと?」
照「咲ったら、折角麻雀の能力を持ってるのに…真剣に麻雀に取り組まないんだもん!!」
宮永母「え?能力?………能力を?…まさか、こんな早く…?いや、みなもちゃんも…そうすると…」
宮永母「そうか…。だから、みなもちゃんは…まだ…早すぎて…。うん…」
母は自分自身に言い聞かせるように何度も頷く。
私は声を張り上げた。
照「お母さん!!聞いてるの!?」
宮永母「あ、ああごめんなさいね…。…それで?」
照「だからお願い!私、何でもするから!咲に勝てる方法、教えて!」
宮永母「何でもする、だなんて簡単に言わないの。まだあなたたちは若いんだから…そう焦らなくても…」
界「ふーん。それなら、二人で東京行ってきたらどうだい?」
突然の、会話への乱入。私が声を張り上げたせいだろうか。
父は突然会話に入り込んでくると、私の考えもしないことを口走った。
照「お父さん!?」
界「東京は良いぞー。強い打ち手がわんさかいる。そこで僕も母さんと出会ったんだからね」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:00:25.28 ID:gts+G51j0
宮永母「な、何言ってるのよあなた!それに、照はまだ小学六年生…」
界「だから、良い機会じゃないか。中学校から、東京の中学校に編入すれば」
界「丁度君も昔の付き合いの関係で、東京に長期滞在しないといけない話があったろう?」
宮永母「…それは。…でも、みんなを放っとけないから…断らせて貰おうかと…」
界「僕に構わず行ってきなよ。何なら、咲だって編入させてやれば良い」
照「ダメ!ダメダメ!咲がこれ以上強くなったら勝てない!」
界「ははは。何言ってるんだ。咲はたまたま±0になっているだけだろう」
界「ま、とにかくだ。君のその話は、本来なら断れない類のはず」
宮永母「……………」
父にそう言われて、母の顔が曇る。
界「行ってくれば良いさ。そしてその理由が麻雀となれば、これは仕方ない」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:02:24.91 ID:gts+G51j0
二人を残し、私はその場から離れた。母と父は引き続き、リビングで話し合いをしている。
父の話を聞き、私は興奮を隠せなかった。
見知らぬ都会、東京。そこには強い麻雀打ちがたくさんいる。
その場で揉まれれば、私だって強くなれる。
そうして、いつか咲に…。
咲「ど、どういうことなの…?お姉ちゃん…」
私の元に、事態が分からない咲がやってきた。
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:04:30.08 ID:gts+G51j0
照「どう、って…そういうことよ。私、中学からは東京に行くから」
照「私は…もっと、麻雀が強くなりたい…!」
咲「どうして…?どうしてそんな事言うの!?」
咲「私も!私も行く!!」
咲の口から出た言葉は、反対ではなく私に着いていく、だった。
予想もしない言葉だったが、咲まで東京に来て強くなられては私がいつまでも追い付けない。
つまり。
照「ダーメ。本気で麻雀しようとしない人が東京に行っても、意味ないよ」
答えはNoだ。それに咲が東京に行ったところで、本気でやろうとしないことは目に見えている。
照「………何より、そんなあなたにさえ勝てない私が何より嫌」
照「絶対に…絶対にあなたを越える能力を身に付けて…あなたより強くなるんだから…!」
咲「ダメ!ダメだよお姉ちゃん!!あんな……能力なんて…無くたって…」
咲「お姉ちゃんは強くてかっこよくて…私の憧れなんだからぁ!!」
涙を流しながら私に、ありたかったという自分を語る咲。
照「何それ?意味わかんないんだけど」
だが、その時の私には逆効果だった。
照「咲みたいに能力持ってる人は良いよね。持ってない人の気持ちなんて分からないでしょ?」
咲「ちが…。だって、私はお姉ちゃんのこと…」
照「ふんだ!聞きたくない!咲なんてもう、知らない!!」
背を向け、私は振り返らなかった。
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:06:27.71 ID:gts+G51j0
結局、母はその仕事を引き受けざるを得なかったとのことで、私は母と共に東京へ越した。
無論、父を。咲を残して。
姉妹の道はこれ以降正反対の物になり、交わらない日々が続いた。
誰も知らない地に身を預け、麻雀に熱意を向ける姉。
誰もかれも知っている地に身を委ね、麻雀から離れる妹。
私が去ってからの六年間を、咲がどのように過ごしていたのか。この時の私はまだ知らない。
東京は激戦区と言わんばかりに、麻雀人口が長野とは比べ物にならなかった。
父の言葉に、自然と期待し胸が膨らむ。膨らまなかったけど。
麻雀に対して強くなりたいと言って上京してきた私だったが、そもそも、家族内麻雀でしか殆ど麻雀には触れることはなかった。
もしかしたら井の中の蛙がまさに私なのかもしれない。だが、私は自分の実力を試したい。確かめてみたい。
そのような考えの中、激戦区の麻雀部員と牌を交える事が出来るとあって、私はワクワクしながらその門戸を叩いた。
入部届けを出した希望者には、即入部テストを行うと。
私が通されたのは部のナンバー1から3を集めたフルコースの卓だった。
既に三人が座り、私の着席を待つ中…私は座った瞬間理解した。
咲とみなもは、間違いなくこいつらより強い、と。
そして、私よりも、明らかに弱い、と。
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:08:27.44 ID:gts+G51j0
果たしてその予想通り、入部テストは私の二人飛ばしによる合格で幕を閉じた。
あの座った瞬間の理解は何だったのだろうか?
私は気になったので、母に聞いてみた。
宮永母「………そう。結局あなたも、私の娘って事か…」
宮永母「…………それが、咲やみなもちゃんが持つ…能力と呼ばれるものよ」
照「これが……能力…」
照「でも、どうして?どうして突然私が能力に…」
宮永母「あなたは散々咲やみなも、そして私と麻雀を打ち続けた。そして、勝てなかった」
宮永母「あなたは執着した。咲に勝ちたいと。その想いが、今能力となって具現化されたのでしょう」
照「へぇ。………じゃあさ、咲やみなもも何か心に想いがあって、能力に小さい時から目覚めたって事?」
宮永母「…………覚えてないの?………それは、あなたが…」
照「まぁ良いや。……今、すっごく嬉しい」
宮永母「…………照、これだけは約束して?」
照「?」
宮永母「それ、多用しないでね。絶対よ?」
照「はーい」
宮永母「そもそも、能力にはその効果に相反するだけの代償があって…」
母の忠告など、馬耳東風だった。
嬉しかった。
能力に目覚めたことが。これで咲とみなもと同じ立場に立てたことが。
以後、私は自分の能力を最大限活かす打ち方へと打ち筋を切り替えていく。
その本当の代償を知らずに。
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:10:46.32 ID:gts+G51j0
その後、私の能力の詳細が具体的に理解出来てきた。
見る力。相手を一瞬で推し量る。鏡を覗き見、打ち手のバックヤードを知る。
打点を上げていく力。上がる度に、打点が上がっていく。
奇しくも、咲とみなもの能力それぞれに似通った能力が私に与えられた。
ただし、これらの能力には条件がある。それが代償だと、当時の私は思っていた。
対戦者を鏡で覗き見、バックヤードを知る能力…照魔鏡。
その情報を得るまでに、何局かを捨てなければならない。
連続して上がり、打点を上げていく能力…連続打点上がり。
全局上がった点以上の打点で上がらないと、暫く上がる事が不可能になる。
はっきり言って、この能力を得てからは殆ど打ち手が相手にならなかった。
いずれの能力も、使えば使うほど精度が増していく。
中学の時は母の意向で大会に出ることは無かったものの
高校では白糸台に入部するや否や、エースを任命される。
トントン拍子で団体戦を優勝し、個人戦も優勝。
…何だ、こんなものだったのか。
こうなってみると、咲やみなもの考えていたことが分からなくもない。
相手にならなすぎて、能力を封じでもしないと勝負にならなかったんでしょう?
でも、私はそれをしない。いついかなる時でも、全力で当たる。
それが、対戦した同卓者にに対する礼儀。
そもそも、この能力は私の想いが具現化したもの。いつも本気で戦わなかった、咲に対する強く、苦い想い。
いついかなる時でも相手が飛ぶまで全力で戦う私に相応しい。そうすることで、私は咲に勝てる気がする。
そう。私は不器用で、それでしか私を見せられないから…。
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:12:30.40 ID:gts+G51j0
PLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL
照「はい、宮永ですが」
宮永母『あ、照。菫ちゃんと仲良くやってる?』
照「お母さんか。菫ならそこで牌譜読んでるよ」
寮。定期的に来る、母からの電話の日だった。
宮永母『で…照、調子はどう?』
照「どう、って…いつも通り。ただ脳をフル回転させてるから、糖分が必要で最近はお菓子ばっかり食べてる」
宮永母『うーん、それなら照は大丈夫なのかしら?こればっかりは、人によってその耐性が違うから…』
宮永母『でも、あなた不器用だからねぇ…。ともかく、ほどほどに力加減しなさいよ』
照「……………」
まただ。また母は良く分からないことを私に言う。
私に手加減しろというのか?咲のように、勝てる相手に花を持たせてやって。
今の私ならば確かにそれも可能かもしれないが、断じてそんなことはしない。
咲、か…。今、咲は一体どうしているのだろう。元気でやっているだろうか。麻雀は続けているのだろうか。
思えば、咲はいつも私の後を付いてきた。麻雀を始めたのも、私が始めたからだった。
それなのに、いつの間にか咲は私を追い抜いて。手加減されて…。悔しくって…。
今こうして、高校生としての頂きに立ったのに、何故か…達成感がいまいち得られなくて…。
宮永母『…あ、そうそう。今度咲があなたを訪ねてくるって。迎えに行ってあげたら?』
私の考えを見透かすような言葉を、電話越しの母は話す。
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:14:41.18 ID:gts+G51j0
照「………私が?あの子を?」
久々に聞く、妹の名に私の口は重くなる。
喧嘩別れ同然で家を飛び出した私が、今更咲と向き合って顔を合わせる事が出来るのだろうか。
母はそんな私を知ってか知らずしてか、話を続ける。
宮永母『私、またその日も忙しくって。実の姉でしょ?』
宮永母『久しぶりに会ってあげなさい。ただでさえ方向音痴なあの子なんだから』
宮永母『駅までたどり着けば奇跡。白糸台の寮までなんて、更に奇跡を重ねないとたどり着かないわよ』
宮永母『途中でお巡りさんに保護されたりして…』
照「………困るんだけど」
宮永母『咲もあなたのお迎えに来てくれたら、凄く喜ぶと思うわ』
照「……そんなことないでしょ。私なんて、嫌われて同然だし」
宮永母『………まぁ、とにかく。お願いね?お姉ちゃん』
照「……………分かった」
Noと言えないわけではなかった。でも、私も久しぶりに咲に会いたくて。
出来るならば、この何とも言えない感情をぶつけたくて。
私は、母の申し出を受けた。
そして、高校二年の夏…。咲が、あの子が私を訪ねてきた。
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:16:34.40 ID:gts+G51j0
『白糸台~白糸台~』
電車のドアから出てきた少女は、あの頃の面影を残したままだった。
だから私は、それが直ぐに咲だと分かった。
咲「あ、お姉ちゃん…」
照「…………久しぶり」
それでも、5年ぶりにもなって再会した咲からはその成長の様が体全体から伺えた。
私とさほど変わらない背丈。
まだ小さかった手も足も、歳相応に大きくなった。
今では私の後ろを無邪気に付いてきたあの頃の咲は、もういない。
胸の方は…………遺伝か。
何を話せば良いか分からない私が無言で歩を進める中、咲も何も言わず隣に並ぶと私に付いてきた。
沈黙が二人の間を包む。先に口を開いたのは、咲の方からだった。
照「…………」
咲「えっと、お姉ちゃん…。元気でやってる?」
照「…………」
無言で頷く。
咲「そっか。良かった。元気なら何よりで…。……うん、私は…嬉しいよ」
にこやかに咲は笑顔を咲かせる。場を取り繕うような笑顔でなくて、心からの笑顔。
どうやら咲は別に私に対して悪い感情は持っていないらしい。
そりゃ、喧嘩別れしたとは言え咲はたった一人の妹だ。好かれるのに悪いことはない。
私は少し、胸を撫で下ろした。
咲「でも…。身に付けちゃったんだよね…」
照「?」
咲「あ、ごめんね。本当に、それだけ確認しに来ただけだから…もう、帰るね?お姉ちゃんも忙しいでしょう?」
照「…………え……」
意味深な言葉と予期せぬ言葉に、私は思わず振り返る。
24: >>23 一話ぽっきりのお話です 2015/05/25(月) 01:19:14.58 ID:gts+G51j0
予想だにしない言葉に、咲を引き止めることも、声をかけることも忘れ。
私はただ、咲がやってきた電車に再び乗り込むのをただ見届けることしか出来なかった。
電車のドアが閉まる駅のアナウンス…。その別れ際、咲は私に言い残した。
咲「…でもね、能力なんて無くたって、お姉ちゃんは本当に、強かったんだよ?」
咲「麻雀雑誌の記事、読んだよ。全国で大活躍していて、凄いと思う」
咲「……何より凄いのは、能力を常時使い続けていて、その代償がまだ身に起きていないこと」
咲「それだけ、お姉ちゃんは能力への耐性があった」
照「な、何を…?」
咲「でも、私…すこし心配してる。お姉ちゃんのちょっと不器用で、いつも全力を尽くすその姿勢と」
咲「二年連続のチャンピオンとなって塗り固められた、世間からの偶像というものに」
咲「もし、その耐性というものが高かったとしても。能力の影響が水面下で溜まり続けていたとしたら」
咲「そしてその影響がお姉ちゃんの耐性を越え、身に現れ始めたとしても」
咲「お姉ちゃんは………インハイ王者宮永照は…みなもちゃんと同じ道を、選べる?」
咲「選べないなら…。………私を、頼って?」
扉が、ゆっくりと閉まった。
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:20:27.91 ID:gts+G51j0
咲の言っている意味が全く理解できないまま、私の二年目の高校生活は終わった。
新たな能力も加わった。ツモる手により一層の気合いを入れる事で発生する、高打点の上がり。
昔は咲にカッコイイと言われテレながらやっていたが、いつの間にか能力にまでなっていた。
何かこの能力はやたら疲れるが、私は常に全力がモットー。手を緩めるなど以ての外。
一つ上の高学年も交えたコクマでも、私は圧勝。
常勝無敗の宮永照。そこまで片手で数えられる程しかなかった私のインタビューや特集が、この頃から爆発的に多くなった。
順風満帆に迎えたように見えた、高校三年目の春。
菫「さて…今年はチーム虎姫ということで…後一人探してるんだが…」タンッ
照「えっと…そのネーミングは菫が決めたの?ちょっと恥ずかしいんだけど…」タンッ
菫「…………」
誠子「虎って感じがあるのは宮永先輩だけですよね…。私は軍人じゃないですし…」タンッ
菫「…………」
尭深「でも、可愛いと思います…」タンッ
菫「尭深…。お前だけが私の味方だ…」タンッ
尭深「あ、それロンです…7700」パラッ
菫「…………」
卓上に味方なんていないよ、菫。
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:23:39.72 ID:gts+G51j0
菫「油断した…。東一局で照は仕掛けてこないし誠子はダンマリだから油断した…」
誠子「私だってたまには仕掛けない局もありますよ」
尭深「親の二本場です…」タンッ
照「これで中*2…。尭深の種蒔きが完全に終わる前に…潰す」
何度も打ったメンバーとは言え、念には念をと私は照魔鏡で覗き見た。
三人とも特に異常はなし…。なら、ここから攻める!
いつものように私は能力を使った。能力を使用することによる場の支配。私の上がりは、早く、そして高くなっていく。
照「ロン。1300」
誠子「相変わらず早いですね…」
誠子から置かれた点棒を右手で取ろうとした、その時だった。
照「っ…うあああああああああああああっ!?」
菫・誠子・尭深「!?」
私の悲鳴が、部室に響きわたる。
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:24:26.43 ID:gts+G51j0
痛い。痛い。
目が、痛い。
焼け付くような痛みが、私の目を刺す。
痛い。痛い。
足が、痛い。
刃物で刺されたような痛みが、私の足を貫く。
痛い。痛い。
右手が、痛い。
鈍器で殴られたような痛みが、私の右手に走る。
私の身体に、異変が起こった。
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:26:43.98 ID:gts+G51j0
たまらず、私はその場から崩れるように去った。
照「おっ、お母さ…。た、助け……」
部室を抜け出し、保健室へ向かう道中。
電話で掠れ声になりながら、私は母に助けを乞う。
宮永母『な、何があったのよ…?』
照「分かんない…。ただ、麻雀してたら…体のあちこちが…い、痛くて…!」
母からの返事は直ぐにはなかった。
長い静寂の後、母は言う。
宮永母『…………6年。かぁ。私よりも、短い…耐性も、遺伝か…』
宮永母『だから私は多用するなって、あれほど……』
……まただ。母も、咲と同じような事を言う。
照「ど、どういう…」
宮永母『………能力って、普通の人から見たら卑怯だと思わない?』
宮永母『同一の条件下で、他の三人以上の牌が見えたり、上がりや防御その他に関する+αが付く』
宮永母『たまったもんじゃないでしょう?………事実、あなたもそう思っていたはず』
宮永母『そんな都合の良い能力…。…………何もないわけないじゃない』
母の言うことはこうだ。
能力とは、使えば使うほど身体を蝕んでいく。言わば諸刃の剣。
能力への耐性に個人差はあれど、強力な能力ほど身体への影響は大きい。
そして一番大事なことは…
蓄積された身体への影響は、完全に回復することはない。
これに対する対応は、とにかく麻雀を行わない事。
麻雀から離れることで、この身体への影響は収まりはする。
だが、このまま麻雀を続け、影響が大幅にその耐性を越えれば…
それは、大きな傷跡として身体に大きく刻まれることだろう。
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:28:37.44 ID:gts+G51j0
照「やだ!やだやだやだやだ!!私、そんなつもりで麻雀しているわけじゃなかった!」
照「私は、ただ…。あの日のみなもと…………咲に…勝ちたくて…!」
宮永母『………昔の咲とみなもちゃんになら、もうとっくにあなたは勝ってるでしょうね』
宮永母『二人に勝ちたいと思って身に付いた、二人に似たような能力が、結果としてあなたを苦しめる』
宮永母『みなもちゃんはその耐性の無さから直ぐに体を壊し、咲は能力の危険性を理解し、身を引いた』
宮永母『そしてあなたも、いずれ…』
照「や、やだよそんなの…。わ、私も麻雀を…」
宮永母『……………本当に、止められるの?』
照「……!!」
宮永母『宮永照が、麻雀を…無敗のまま、止められるの?』
宮永母『不器用で、責任感が強くて。常に全力を怠らないあなたが』
宮永母『白糸台の面々は勿論、応援してくれる方々を裏切って、身を引くことが出来るの?』
宮永母『あなたが築いてしまった偶像は、あなたが思ってるよりも遥かに重く、高い』
宮永母『今のあなたは、期待と、責任と。多くの想いを乗せて、頂きに立ってしまっている』
宮永母『立場が。栄誉が。あなたが得たものが、いつの間にか足枷のように、身体を縛り上げてしまった』
尚も母は続ける。
宮永母『………本当は、あなたたち姉妹には麻雀に関わって欲しくなかった。でも、関わってしまった』
宮永母『能力にも目覚めて欲しくなかった。特にあなたは、子供の頃に勝ちに恵まれなさすぎた』
宮永母『例え一位を取ったのにも関わらず、何とも言えぬ咲の力に勝った気にもならなかったはず』
宮永母『その反動から、あなたは手を緩めることを知らなかった。ひたすら能力を使い続け、他を蹂躙してきた』
宮永母『その結果が。………………これよ』
その場で私は、ぺたりと廊下に倒れ込んだ。
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:30:35.24 ID:gts+G51j0
照「の、能力なしで…麻雀を打てば…」
宮永母『無理ね。あなたは能力を使った麻雀に慣れすぎた。そうして今、あなたは頂点にいるけれど』
宮永母『悪く言えば、普通の麻雀打ちとしての力は錆び付いてしまっている』
宮永母『…症状を抑えようと能力を常時OFFで戦ったら、今のあなたじゃ都ベスト32が関の山ってところかしら』
宮永母『無能力だった打ち方に慣れていた昔の方が、ずっと強かったかもしれないわね………』
照「だっ…て、誰も、教えてくれなく……って!わた…っし…は…!!」
宮永母『麻雀に没頭したいと、咲とみなもちゃんに勝ちたいと。東京に着いた時、あなたは私に言った』
宮永母『私の忠告も聞かず、あなたは没頭した。その代償について深く考えもせずに』
宮永母『………勿論、あなたはもしかしたら耐性が高く、大丈夫なのかもしれないと』
宮永母『軽く考えていた私にも非があることは間違いないわ』
宮永母『…でも、そういう余兆があなたの身体のどこかであったはず。それを私が聞けていれば、あるいは…』
宮永母『咲は、自分で気付けただけに、あなたも自分で気付くものかと…』
ああ、そういうことなんだ。
咲は、この能力について溺れたりせずに、ちゃんと考えて行動していたんだ。
だから、あの頃の咲は本気を出さなかったわけじゃない。本気を出してはいけなかったんだ。
そんなことも分からず、みなもにあたり…咲にあたり…。ふふ。バカみたい。
ごめんなさい、二人とも。ごめんなさい、みなも、咲。
………やっぱり、私は咲には勝てないんだなぁ。
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:32:29.82 ID:gts+G51j0
菫・誠子・尭深「「「お邪魔します」」」
照「………どうぞ」
心配した皆が、様子を見に来てくれたようだ。
私は、ベッドで布団を被りながら対応する。
菫「一体どうした照。突然悲鳴を上げたかと思ったら、部室を出て…どこか、具合でも悪いのか?」
照「何でもない」
見せたくない。
涙でボロボロになったこの顔を、菫に見せたくない。
きっと、変に気を使ってお菓子をよこすから。
誠子「しっかりしてくださいよ!今年はチーム虎姫で、全国行くんですからね!」
照「うん、分かってる。良い名前だよね」
菫「だろ?」
見せたくない。
自分がもうボロボロであることを、亦野に見せたくない。
きっと、今すぐ私の身を案じて、身を引くことを勧めてくるから。
尭深「何かお薬持ってきましょうか…?」
照「ううん、大丈夫。ありがとう」
見たくない。
自分がいなくなることで、ボロボロに言われる母校とその仲間を。
人一倍優しい渋谷を、悲しませたくない。
照「明日になったら、元気になってるから」
明日になったら、またいつもの宮永照に戻るから。
無愛想で、不器用で、無口で、お菓子が大好きな私に。
マスコミの前では仮面を被って、愛想を振りまく人気のインハイチャンピオンに。
だから、ただ、今日だけは。
弱い私に、泣くための時間と。
決断するための勇気を…ください。
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:33:20.81 ID:gts+G51j0
同日・深夜
-宮永家-
PLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL
咲「…はい、宮永です」
照「…………ぐすっ。ひぐっ…」
咲「……お姉ちゃん?」
照「…………咲…。咲ぃ…!」
私が出した苦渋の決断が、そこにはあった。
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:35:41.78 ID:gts+G51j0
私はみんなを裏切れない。
白糸台はプロとのパイプも既に築き上げている。
私はその第一号として、高校を卒業したらプロへ進み、今以上に麻雀へ没頭しなければならない。
それが白糸台の無敗のエース、宮永照の定め。インハイチャンピオンとして、チームを勝ちに導く者。
それが仮に、私が故障していても…だ。
咲「……………」
照「私、私…!結局、辞められなくて…!」
咲「……うん、そっか。そうだよね。お姉ちゃんならそう選ぶと思った」
照「……さきぃ…。あ、あなたが言ってることを理解できた時には、もう遅すぎたの…」
照「既にプロへの指名も検討されてる中、無敗の私が辞められる訳ない…!」
照「来年以降の母校への指名にも関わるし、応援してくれる皆だって裏切れない!」
咲「……そうだね、お姉ちゃん…。不器用だもんね…」
だが。
その無敗のチャンピオンが破れたら。
私の全力をもってしても、適わない強者が現れたとしたら。
そしてその理由が故障によるものだと公言できれば。
私は、最後まで全力で麻雀に取り組んだ結果として…全てを白紙にすることが出来る。
照「………………」
こんなこと、図々しいのは分かっている。
でも、私にはあなた以外に思いつかなかった。
あなたは、私に言ってくれた。
『私を、頼って?』
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:36:37.17 ID:gts+G51j0
照「だから、お願い…。お願い咲…。私が…私が頼める義理じゃないのは分かってるけど…!」
照「助けて………!私を、倒して……!!」
咲「……うん、任せて」
そして、4ヶ月後。
私は、インハイ王者ではなくなった。
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:38:51.58 ID:gts+G51j0
体調が良くないため、地元に帰り療養します。
プロ入りも辞退させていただきます。
もう牌を握ることはないと思いますが、応援してくださった方には感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
週刊誌が私の引退についてありもしない三文記事を並び立てる中、私は正式にマスコミを通じてコメントした。
もっとも、色物でないマスコミは、私のような引退したお払い箱にもう興味はなかった。
新たに持ち上げる対象が見つかったから。
マスコミ「宮永選手ー!今度のコクマについての意気込みについてお願いします!」
咲「はい。精一杯頑張りますので、応援宜しくお願いします!」
私を直接下して一躍大人気となったニューフェイス。
私仕込みの営業スマイルで会見をこなす、咲の姿がテレビの中に映し出される。
照「まだ照れてる。恥じらいを捨てないと」
咲「そんな直ぐに対応なんて出来ないよー!」
ここ長野で、私は咲と二人暮らしを始めていた。
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:40:37.91 ID:gts+G51j0
咲は強かった。能力の使い方やON/OFFが上手いのは勿論として、私と咲は決定的に違うところがあった。
咲は、私と別れてから、能力に頼らない打ち筋を、極めて高めていた。
在りし日の、私のように。
能力に憧れ、手にした能力を最大限活かす打ち方を絶えず心がけてきた私とは裏腹に
私に憧れ、能力の代償を、能力に頼りきるリスクを知る咲は、静かにその牙を研ぎ澄ましていた。
無能力者としての打ち筋でもトップクラスとなった咲が、数年ぶりの解禁となる能力を使ったその時。
咲は、高校生の中で間違いなく、誰よりも強かった。
咲「うーん…。でもやっぱりまだ恥ずかしいかも…」
慣れないテレビ越しの自分を見て、咲は照れ臭そうに目を逸らす。
照「そこは私に任せなさい。次のコクマまでに猛特訓のプログラムを組む」
咲「お、お手柔らかにお願いします…」
姉妹の談笑。本来ならあるべき仲睦まじい光景であるが
私と咲は、長い間仲違いしていただけに、感慨深いものがある。
咲は喧嘩別れ同然に家を出た私を許してくれた。
そして、身動きが出来なくなった私を救ってくれた。
ただただ咲には、頭が上がらない。本当に、ありがとう。咲。
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:43:43.77 ID:gts+G51j0
咲「でも本当、お姉ちゃんが私を頼ってくれて嬉しかった」
咲「私、お姉ちゃんから電話貰うまで、麻雀部にすら入ってなかったんだよ?」
咲「ちょっと大変だったよ、団体戦のメンバーに入れてもらうの…」
え。初めから麻雀部、入ってたんじゃなかったの?そ、それなのにあんなに強いの?
予想もしないカミングアウトに、私は口に運びかけたお饅頭をぽとりと落とす。
照「え、咲…。それじゃ私が電話しなかったら…」
咲「もしお姉ちゃんが電話くれなかったら?うーん、今年大会に出たかなぁ?」
咲「妹にすら弱みを見せない頑固なお姉ちゃんに、救いの手を差し伸べる救世主は現れません!」
咲「……本当はね?心配で心配でたまらなかった。何度もお姉ちゃんに会いに行きそうになった」
咲「人一倍プライドの高いお姉ちゃんが、その痛みを一人で背負い込まないか心配で心配で仕方なかった」
咲「でも、ちゃんとお姉ちゃんは弱みを見せてくれた。見せてくれると信じていた。だから…嬉しかったよ」
本当に…。叶わないなぁ。咲には…。私よりも、私の事を知っている。
照「……うん。ありがとう、咲」
咲「ふふっ、どういたしまして」
照「これからは、一人じゃないもんね…。もう、私は隠し事しないから。安心して。もっと、素直になる」
咲「わーい!…お姉ちゃん、やっぱり大好き!」
私に飛び付く咲。それを迎える私。
思えばいつもこの子はこうだった。私の事を、いつも大好きと言ってくれた。
こんなに私の事を考えてくれる人なんて、この後現れる事はない。
最愛の妹…。私は大事にしなければ。
……それにしても咲、今日はテンション高すぎる気がするんだけど…。
何か良いことあったのかな?
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:44:33.29 ID:gts+G51j0
ピンポーン
咲「あ、来たかな?」
照「お客さん?咲の知り合い?」
咲「見てのお楽しみだよ!」
パタパタと咲は玄関へと走っていく。
その様子を見てから、私はお饅頭を拾う。
三秒ルール。大丈夫、まだ食べられる。問題ない。
咲にバレると行儀が悪いと言われそうだから、背を向けてふーふーしておこう。
「あの…お邪魔します…」
呼ばれて振り向く。
ポロッ
再び私は口を半開きにし、お饅頭を落とした。
照「あな、た…は……」
車椅子の彼女が、そこにはいた。
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:46:46.60 ID:gts+G51j0
みなも「……あ、あの…」
照「…………」
咲「こうして三人で顔を合わせるのなんて、久しぶりだね!」
ニコニコ笑顔の咲。
私と咲の顔を伺っては声を飲み込むみなも。
罰が悪そうな私。
助けを求めようと私は咲にジェスチャーを送る。
だが、咲は逆に私を攻め立てた。小悪魔的な笑顔で。
咲「あれ…?お姉ちゃん」
照「………何?」
咲「何か言いたいことでもあるのかな?もっと素直になるとか言ってなかったっけ?」
照「うぐっ」
みなも「……へー」
みなもは私にその視点を合わせると、ニヤニヤしながらはっきりと呟く。
みなも「話には聞いてたけど、本当に照おねーちゃん、咲に頭が上がらないんだ…」
照「いや、違う。違うのみなも。これは、これは咲が意地悪なだけで…」
みなも「……ようやく、ようやく名前で呼んでくれた」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:48:32.47 ID:gts+G51j0
照「…………あ」
みなも「おほん。……お久しぶりです、照おねーちゃん」
声が震えている。みなもも、勇気を出して私に会いに来たのだろうか。
照「………久しぶり、みなも。……そして、ごめんなさい」
みなも「ううん、良いの。大丈夫だよ、照おねーちゃん…」
咲「…これでまた、仲良し三姉妹に戻ったね」
本当は開口一番、その謝罪の言葉を口にするべきだった。
みなもは微笑みながら私を許してくれた。
咲は私とみなもの仲直りをする場を設けてくれた。
この二人には、本当に頭が上がらない。
みなも「いやしかし、それにしても…うーん………」
照「ん?どうしたの、みなも」
みなもの視線が私のとある箇所に注がれる。
軽く顎を上げながら、勝ち誇った表情でみなもは言った。
みなも「どうやら胸は咲と同じで全然成長してないみたいだね!二連勝!」
照「……………」
咲「……………」
みなも「」ドヤァ
照「咲」
咲「うん」
みなも「いや、ちょ!ダメ!冗談だから!ちょっと!二人かがりでくすぐりっことか止めて止めてぇええ!!!」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:50:26.99 ID:gts+G51j0
咲「いやー、楽しかったね。子供の頃に戻ったみたいだよ!」
くすぐりの刑に処されたみなもをひたすら私がくすぐり続ける中
しれっと抜け出し、咲は人数分のお茶と茶菓子を用意してきた。
照「最後は咲いなかったでしょ…でも、うん。楽しかった。みなものくすぐりの弱点も変わってないようで」
みなも「はーっ。はーっ…。この、手加減知らない長女と適当に手を抜く次女も相変わらずだね…!!」
よろよろと立ち上がろうとするみなもを私は支えてやる。
咲「そうそう。で、三女のみなもちゃんがお調子者役!」
照「ちょっとは姉を敬いなさい姉を」モグモグ
みなも「はぁ…はぁ…。は、反省してまーす…」
みなも「…でもね?私、ずっと照おねーちゃんのことが、心配で…」
照「……!」
咲「……そう。お姉ちゃんの事を心配していたのは、私だけじゃないんだよ?」
咲「みなもちゃんだって、ずっと…お姉ちゃんの事心配してた」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:52:27.13 ID:gts+G51j0
みなも「照おねーちゃんが東京に行ってから暫くしてくらい?に…久しぶりに私と咲は会ったんだ」
みなも「私は二人から離れた後に、自分で調べた事について咲に話した」
みなもは先程までの表情とは一変して、真剣な表情で此方に眼差しを向けた。
みなも「能力の代償って言うのかな…。私の能力は、二人も知っての通り」
みなも「一度上がると加速して上がりが速くなる、といった能力」
咲「……まだみんなで麻雀やってた頃、一度みなもちゃんと二人だけで話した事があるんだ」
咲「何か、能力を使うと…いつもに比べて、疲れたりしない?って」
咲「みなもちゃんは『気のせいだよ!』って言ってたけど…。私はそうは思わなくって…」
みなも「あの日私は、調子に乗って積み棒を積みまくった。結果は照おねーちゃんも知っての通り…」
みなも「能力の代償…。加速する上がりの代償は…仕様者の足が…足自体が早くなる…」
みなも「何でも子供の内はその耐性が小さいらしくて…。その結果が、これなわけ」
車椅子を軽く小突きながら、みなもは一区切りにとお茶を啜る。
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:54:35.98 ID:gts+G51j0
みなも「ふぅ。それでね、あの日分からなかった私に起こった原因が分かったということで」
みなも「すぐに咲に、これを伝えるべく会いに行ったわけ」
みなも「……で、咲が麻雀から離れたこと。照おねーちゃんは麻雀に身を預けたってことを咲から聞いて」
みなも「咲の無事を安心した一方で、私は照おねーちゃんが心配で心配で仕方がなかった」
みなも「能力がなくてもあれだけ強かった照おねーちゃんだけど、能力に憧れてたのは明らか」
咲も無言で頷く。…そんなに能力に対してコンプレックス丸出しだったのか、昔の私。
みなも「私と咲が能力に目覚めておいて、照おねーちゃんだけ目覚めないなんてこと、ない」
みなも「そうなれば、常に全力を怠らない照おねーちゃんの身に、能力の代償が襲いかかるのは時間の問題」
みなも「だから私は咲に話した。もし、照おねーちゃんが名のある大会に出て」
みなも「映像や牌譜に残る上がりにおかしな偏りがあれば」
みなも「会って、照おねーちゃんの無事を確認して欲しいと」
咲「で、去年のインハイが終わった後…お姉ちゃんの特集が麻雀雑誌に組まれたのを私は確認し、牌譜を見て確信した」
咲「お姉ちゃんは何らかの能力に目覚め、そしてその能力を全力で使っている」
咲「それで…私とみなもちゃんはお姉ちゃんが無事かどうか、東京まで確認しに行ったの。あの時が、それだよ」
みなも「叔母さんから聞いた場所を元にね。あ、ちなみに私は前の駅で待ってました。案内役です」
照「来れば良かったのに…」
みなも「いやいや…。それは仲直りした今だから言えるわけであって…」
咲「お姉ちゃん、殆ど私に声かけてくれなかったんだよ?」
みなも「うわー、それは酷いわ」
咲「でしょー?」
ぐうの音も出ない。
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:55:42.94 ID:gts+G51j0
咲「まぁ、そんなわけで…。万が一があったら、私を頼って欲しいと言ったわけです」
みなも「そっからはあれだね!ひたすら私と能力を使わないで麻雀特訓!」
咲「だから、お姉ちゃんを救えたのは私だけじゃなくて…みなもちゃんもいたから、なんだよ?」
みなも「みんな仲良しが一番良いからね!」
みなも「例え照おねーちゃんが私のことを嫌いでも、私は照おねーちゃんが大好きなのです!」
咲「………私の方が大好きだもん」
みなも「おや…。相変わらず咲は照おねーちゃんゾッコンですなぁ」
咲「もー!みなもちゃんうるさいよー!!」
次女と三女が仲良く触れ合うのを、私は和かな笑顔で眺めていた。
このやり取りが見れることを。このやり取りの輪に、加わることが出来ることを。
ただただ、目の前の二人に感謝して。
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:56:45.55 ID:gts+G51j0
みなも「さて。それじゃ照おねーちゃんとの仲直りも無事果たせた事だし…。遅くなる前に、帰ろうかなっと!」
勢い良くお茶と茶菓子を口に放り込むと、みなもは車輪に手をかける。
咲「え、もう帰るの?もう少しゆっくりしていったら…」
みなも「下にタクシー置いてあるからね。これ以上は長居出来ないのだ!」
咲「そっか…。分かった、また来てね?」
みなも「勿論!」
照「……それじゃ、私が送る」
予想外の申し出だったのか、みなもは私の目を覗き込んだ。
照「……何?」
みなも「ううん、お願い!照おねーちゃん!!」
こうして車椅子を押してやると、みなもの不便さが良く分かる。
私も、麻雀を続けていれば…。いずれこれに近い身になっていたのだろうか。
帰り道でもみなもは沢山の事を私に話してくれた。
今通っている学校の事。麻雀部員ではないが、マネージャー的な役割を任せられていること。
みなも「下手したらうちの学校が咲の事止めちゃうかもね?」
照「ふふ、それはどうかな」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 01:58:41.10 ID:gts+G51j0
エレベーターに乗り、1Fまで下る。
電子ロック付きの自動ドアを潜りマンションを出ると、
成る程待ちくたびれて暇そうに運転席で煙草を吸っている運転手と、そのタクシーが確認できる。
私はやや急ぎでそこまでみなもを送ってやると、タクシーのドアを開けてみなもを誘導した。
照「それじゃ、みなも…。今日は本当にありがとう」
みなも「うん!やっぱり三人でいると楽しかった。またゆっくりお話しようね!」
みなも「それにこうして今日、照おねーちゃんに送ってもらえて、凄く嬉しかった!」
みなも「うん…。私も、凄く楽しかったし…。嬉しかったよ」
みなもがきちんと乗車したのを確認し、私がドアを閉めようとしたその時だった。
みなも「あ、照おねーちゃん…。叔父さんから何か、聞いてない?」
照「え、お父さんから?…いや、何も」
みなも「何だろ、何か変なこと言ってたんだよね…」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:00:48.44 ID:gts+G51j0
みなも「あ、叔父さん。今日は咲と照おねーちゃんのところ行きますんで、宜しくお願いします」
界『おお、みなもちゃん。仲良し三姉妹の仲直りってことか。おめでとう!』
みなも「えへへ。そうなるとすっごい嬉しいです!」
界『いやーしかし、そうなるキッカケになったのが、みなもちゃんが調べ知った、能力の代償の事…だったっけ?』
みなも「あ、そうです!」
界『でも、照が能力に目覚めたかどうかはまた別問題だったんじゃないかな?』
みなも「そうなんですよ…。なので、咲に麻雀雑誌で必死に探してもらったんですよ。照おねーちゃんの闘牌の記録」
界『大変だったろうなぁ。照は出たがってたって聞いたし』
みなも「ええ。咲も大変だったって…」
界『いや、咲じゃなくて…』
みなも「え?じゃあ誰が大変だったんですか?」
界『あ、いやいや。何でもないよ。とにかく、君たちの仲がまた元の鞘に戻ることを祈っているよ』
みなも「はい!」
界『まぁ』
界『全てが元に戻るわけじゃないけどね…君も、咲も、照も。…そして、彼女も』
みなも「……良く分かんないですけど…。ありがとうございます!それじゃ!」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:02:36.08 ID:gts+G51j0
みなも「変だと思わない?」
照「………お父さんが含みのある言い方をするのはいつも通りだけど」
照「うん、何か変かも…」
タクシーの窓から身を乗り出し、私に向けて何度も何度も手を振るみなもを見送ると、私は自宅へと戻った。
照「……って、お父さんが言ってるらしいんだけど…。何か咲、分からない?」
その日の夜。
咲の手料理を食べながら、私は咲にも考えてもらおうと尋ねた。
咲「…………ううん、良く分かんないや」
照「そっか…」
正直、父の戯言などどうでも良いのだが…。
ただ私は、この暮らしが続けば良かった。
麻雀から離れた私にとって、仲直りした咲やみなもや、友人たちと過ごすのが今の唯一の楽しみだった。
就職は…一応元麻雀インハイチャンピオンだし。どっか取ってくれる。多分。
咲「………ごめんね?お姉ちゃん」
照「どうして?咲が謝ることないじゃない」
咲「あ、そうだね…。あははは…」
照「変な咲。……あ、もしかして何か私に隠し事?」
咲「え、あの…その…」
照「ずるい咲。私だって素直になったんだから。咲も素直になろうよ」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:04:52.33 ID:gts+G51j0
咲「いや、その…。実は…」
照「実は?」
咲「みなもちゃんには全然成長してないって言われたけど…。あの、実はちょっとだけ大きくなってて…」
照「な″!?」
まさかの裏切り。
裏切りの裏切りも良いところだよ、咲。
照「そんなまさか…そんな…」
咲「お、お姉ちゃん…。そんなこの世の終わりみたいな落ち込み具合は…。……私も、傷つくかな?」
照「い、一体…いくつになったの…」
咲「えと…Aに…」
照「A!?対子から単騎になってるよ!?と、当然ギリギリAなんだよね!?」
咲「ぎ、ギリギリBの方が近いかな…」
照「なああああああああ!?AroundB!?う、裏切りだ!!宮永家から裏切り者がー!!」
照「私なんてずっとAAなのに!ずっとAAAなのに!!!」
咲「あ、暗刻だね」
照「うるさーい!!」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:06:43.50 ID:gts+G51j0
そう言われると、以前よりも咲の胸元は膨らんでいるように見える。
照「……敵だ!咲なんて敵だ、敵!」
咲「あ、あはは…」
照「ぐぬぬ…。納得いかない!今日、お風呂で確かめるから…一緒に入るよ!」
咲「ええええええええええ!!」
とは言いつつ、何か嬉しそうだね咲。私は全然嬉しくないよ。
照「絶対見る。ABに拒否権はない。というかよこせ」
咲「ふ、不束者ですが宜しくお願い致します…」
照「あなただけは私と同じ痛みを知っていると信じていたのに…ぐすん…」
照「咲と私は流れる血が同じはずなのに…ぶつぶつ…いや、待って、それなら…」
咲「………………」
「だから、私もいずれは…」
二人が同じ言葉を、小さく呟いた。
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:08:40.55 ID:gts+G51j0
その後、咲は三年連続で個人戦も団体戦も優勝する偉業を成し遂げた。
その影には、私やみなものサポートがあったことは言うまでもないが
それでも、やはり咲は強かった。多角的な角度で、咲はゲーム全体を見ることが出来る。
嶺上牌に眠る牌を常時確認出来るのは勿論の事、何でも自分の手牌に暗刻持ちの牌がある場合
残り1牌がどこにいるのかすらデフォルトで見えるようになったらしい。
調子が良い時は王牌すら全部見えるらしい。何だこの化け物。
おまけに読みの精度も咲は高いので、一般的な手牌読みから相手の手牌もある程度読める。
これだけでも並の相手は全く相手にならないだろう。
加えて勝負どころでは能力を発揮して、その裏付けまで行える。これで咲が負けるはずがない。
場の支配なんてものではない。彼女が支配するのは、そのゲームの流れ全て。
それでいてリードした場面でバトンを受け取ったら、その着順を外すことはない。
他家三人からの厳重マークを咲は紙一重で交わしていく。分厚い、紙一重。
それは対戦者をして、全く相手になっていない。強すぎると言わしめるほどのものであった。
そんな不敗のチャンピオンとなった咲を、プロのチームが欲しがるのは道理だった。
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:10:43.61 ID:gts+G51j0
照「プロって…。大丈夫なの、咲」
多くのプロチームから指名のオファーが来るとの報を聞き、私は咲に尋ねた。
咲「え?」
照「だって、あなたも麻雀を続けたら…。てっきり、麻雀は高校で止めるものかと…」
咲「大丈夫だよ。お姉ちゃんも三年間見てたでしょ?私に、変な兆候とかあった?」
照「いや、なかったけど…」
咲「もっと喜んでよ、お姉ちゃん。一応私、お姉ちゃん以上の成績を引っさげてのプロ入りだよ」
咲「きっと契約金とか沢山貰えるよ。それに、みんなの夢を叶えなきゃ!でしょ?」
咲「お姉ちゃんのケーキ屋、みなもちゃんの水族館…たくさんお金稼がないと!」
いくら私やみなもの夢を叶えるためとはいえ、俗物的な考えを口に出す咲は珍しかった。
そもそもそんな話は子供の頃にしたきりで、突然引っ張り出されて頭が追い付かない。
今思えば咲は私に止めて欲しかったのかもしれない。いつもの自分とは違うことを言う自分に気付いて欲しかったのかもしれない。
けれどその時の私は、何も気付かずに。ただ咲の活躍が見たいという、素直な好奇心で。
私の代わりにプロとなって活躍して欲しいという願望で。
照「………うん、分かった。おめでとう、咲。頑張ってね」
咲を、麻雀から開放するタイミングを失った。
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:12:27.11 ID:gts+G51j0
- 7年後 -
咲「ツモ。400・800。これで終了ですね」
ワアアアアアアアアアアアアアア
TV越しに見る咲は、今日も変わらず麻雀を打っていた。
変わらず、その手で勝利を収めていた。
『宮永選手、この試合も逃げ切ったーっ!』
『自身が持つ連続セーブ記録を再び更新ですね…』
『入団から今に至るまで、一着でバトンを受けたら勝ち確とか…流石としか言いようがないですね!』
『靖子ちゃん…じゃなかった、藤田プロもお手上げと言ってましたよ』
『彼女はもう少しするとアラサーに入りますが、まだまだ活躍は長そうですね!』
『アラサー…懐かしい…。…あ、宮永選手の話?えーと、そうですね…』
衣「うむ!流石は咲、快刀乱麻の活躍劇であった!」
憩「あれでいて涼しい顔なんやからとんでもないなーぁ」
小蒔「今日はいつ帰ってくるんですか?」
照「デーゲームで会場は大宮…。変なツバメの噂も聞かないし、夕方過ぎには帰ってくるんじゃないかな」
私は昼下がりに行われていた咲の試合を、三人の知り合いと自宅で観戦していた。
私を含めた、「牌に愛された子」の集まりであった。
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:14:30.45 ID:gts+G51j0
憩「いやしかし、牌に愛された子と称されたうちらやけど…。能力の代償は大きかったからなーぁ」
照「憩はプロ入りするつもりはなかったの?」
憩「あはは。人じゃない照が行けなかったところなんて、うちが行けるはずがないですよーぅ」
照「む、またそのフレーズ使ってる。没収」
憩「そんなーぁ!」
自宅に持って帰った自作のケーキを憩からひったくると、私は直ぐに口へと放り込んだ。
憩「ひどい!悪魔!人でなし!私が困っ照!」
照「最後のはもう何言ってるか分かんないんだけど…。………冷蔵庫に他のあるから、取ってくれば?」
憩「了解!」
お決まりの敬礼を決める憩を見送りつつ、私は同じ話題を二人にも振る。
照「二人は?」
衣「衣はマスコミが鬱陶しい世界には行かないと初めから決めていた」
衣「巧言令色…。するのも、されるのも苦手だ。関わりたくもない」
衣「別に強い相手と打ちたくば、そのへんでやれば良いだけの話よ」
小蒔「衣さんの能力の代償は身体の成長が起こらない、ですからね…。今でも平気で能力使ってますよね…」
照「………幾つだっけ?」
衣「歳か?25だ!」
小蒔「………身長は?」
衣「127cmだ!」
照・小蒔「「……………」」
合法です。合法だけど…うん…。犯罪だよね…。
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:16:33.36 ID:gts+G51j0
小蒔と顔を合わせつつ、私は衣を撫でる。
衣「ふみゅー!撫でるなー!」
照「良いじゃない。一応私が年上だし」
小蒔「そうですよ」
衣「小蒔もドサクサに紛れて撫でようとするなぁ!お前は同年齢だろうがぁ!」
憩「チョコレートケーキ貰ったよーぅ。え、何この状況」
衣「見てないで助けろー!」
・
・
・
小蒔「……………で、能力の代償でしたっけ…」
もみくちゃにされて軽く涙目になった衣の機嫌が治ったところで、閑話休題。
照「うん。私は以前話した通り」
憩「で、衣ちゃんは身体の成長が起こらないと。うちの病院で是非とも検査したいなーぁ」
衣「ちゃんではなく。それに、病院は嫌いだ!……あ、憩のことは好きだぞ?」
憩「ほほーぅ?」
衣「………何だその顔は。それより!そういう憩、小蒔らの代償は何なのだ?」
小蒔「では、私から話しますね。私は神を降ろすために眠らなければいけないのですが…」
小蒔「神を降ろせば降ろすほど、私自体の睡眠が深刻化してしまうのです」
小蒔「間隔が短くなり、睡眠の時間は長くなっていく…」
小蒔「下手するとずっと眠っちゃう…って話なんですよね。これでも修行は積んだのですが…」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:18:34.41 ID:gts+G51j0
憩「それは深刻やなーぁ。そらプロなんてハードなスケジュールこなせんわ」
小蒔「まぁ、そもそも家元を継ぐ必要もありますから…。憩さんは?」
憩「うち?ああ、うちはあれよ。『なけない』んよ」
照「なけない……って?」
憩「笑う門には福来るって言うやろ?逆に考えれば、それは笑わなければ福が来ないとも言えるわけで」
憩「笑うとほぼ正反対に位置するのが泣くこと。勿論、嬉し泣きとかあるけど。泣くって言ったら基本悪いイメージやん?」
憩「うちがフーロするの見たことないやろ?鳴くべき牌を鳴かずすると、次のツモでひょっこりやって来る」
憩「面前で進めるから打点も高いし、降りるのも比較的容易。というか危険牌殆ど掴まん。それがうちの能力」
憩「で、これを子供のうちから無意識にずーっと使い続けてきた影響からか…」
憩「涙を流すことが、出来なくなったんよーぅ」
憩「そんで身体の方がキャパオーバーしてるらしいんで、もうこれは治ることはないんやって。まぁこれは衣ちゃんも一緒やね」
憩「荒川さんはいつもニコニコしてて可愛いねーとか、患者さんに結構言われるんやけど」
憩「ふふ、何私のこと知ったつもりで言うてるんの?治る症状のあんたに何が分かるん」
憩「悲しい時、怒った時。そういった時に涙が流せない事が、どれだけ辛いのか…あんたに、分かるん?」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:20:28.71 ID:gts+G51j0
その場を静寂が包む。
憩「はっ!勿論みんなに言ってるわけちゃうよーぅ!?ここにいるみんなは親友やし!」
憩「咲ちゃんは咲ちゃんでうちらの期待の星やから!いやほんと…何か空気悪くしてごめんなーぁ!」
衣「憩。頭」
まっ先に口を開いたのは、衣だった。
憩「?」
衣「頭撫でてやるから、少し屈め」
憩「…あはは。衣ちゃんの身長じゃ、届かへんもんなぁ」
衣「う、五月蝿い!」
憩「えへへ。でも、ありがとうなーぁ?」
衣「……うん」
そんな微笑ましい様子を、私と小蒔は眺めていた。
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:22:38.30 ID:gts+G51j0
衣「良し!ではその『なけない』雀士・憩の腕を確かめようではないか!」
照・憩・小蒔「「「え″」」」
衣の提案に私たち三人は顔を見合わす。
憩「いやうちは能力使い放題やし…衣ちゃんも代償とか全然気にしてへんけど…」
小蒔「私は神様ローテがどこで止まってるかすら分からないですね…。別に、一局くらいなら大丈夫だと思いますが…」
照「…いや、私は麻雀打つなら素で打つから。ていうか三麻にしてホント」
以前、咲とみなもと女子会後に卓を囲んだ際、ほろ酔い気分で調子に乗って久々に能力を使った経験がある。
一瞬で酔いがぶっ飛んだ。その場で倒れそうになった。各箇所の痛みが消えるまでに一週間かかった。
代償が及ぼす身体への影響は…母が言うとおり、やはり無くなることはないらしい。
衣「むぅ。照だけ能力なしは不都合だな。無能力で打つか!」
憩「おー。ならうちは『なける』雀士やな!…あれ、フーロって、発声とどっちが優先やったっけーぇ…?」
小蒔「精一杯頑張ります!」
照「助かる。やっぱ甘いもの食べたら頭使わないとね…最近体重が…」
憩「ふーん。でも照、その割には胸の方に栄養いってないよーぅ」
小蒔「そうですね…。私なんて食べても太らないんですが…」
衣「照が食べ過ぎなだけじゃないのか?デブになるぞ」
照「コークスクリュー!(物理)」
衣・憩・小蒔「「「げふっ」」」
脳内でゴングの音が響きわたった。T.K.O。
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:24:37.67 ID:gts+G51j0
日が暮れるまで私たちは麻雀を楽しんだ。
途中三者三様、異なる殺気を感じたのは気のせいにしておこう。うん。
突然憩はフーロしなくなったし衣は月出てないのに海底で上がりまくったし小蒔は寝始めたけど気のせい。うん。
夜七時。良い時間になったので、私たちは夜ご飯を食べに出かけた。
咲はそろそろ着いても良いはずなのだが、帰るのが遅くなるからみんなで食べて欲しいとのこと。
憩「これはアレやなーぁ」
小蒔「咲さんにもとうとうお相手が…」
衣「咲の結婚式なら、とーかに頼んで盛大に盛り上げるぞ!」
咲からのメールを覗き見て、三人が好き放題言う。
ないから。ないない。私を置いて咲が男を作るなんてあるわけないから。
四人でワイワイお酒を交えつつ(衣は下戸)、騒ぎながら夜ごはんを済ますと、時刻は夜十時。
当然鹿児島や大阪から来ている二人が帰ることは出来ない。
私の家に泊まるか、という提案を二人はやんわり断った。
憩「えぇー。だって、咲ちゃんが男連れてくるかもしれへんよーぅ?」
小蒔「そうですよぉー。そしたら、お姉ちゃんの照さんはお邪魔虫ですよー?」
衣「あー……。この酔っ払い共はうちで引き受ける。咲に宜しくな」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:26:36.18 ID:gts+G51j0
タクシーに乗り込む三人を見送ると、私は一人寂しく自宅へと向かう。
……咲に男。いや、ないでしょ?
そりゃー咲は可愛いし、良く気が利くし、お金持ちだし、有名人だし、私と違ってそこまでぺったんこじゃないし。
迷子癖もかなり治ったし。携帯も通話とメールは出来るようになったし。独身だし。超優良物件だし。可愛いし。
そんな子を捕まえる男はずるいって言うか…。…嫌だな。私、咲が他の人に取られちゃうの。
照「………あーだめだ、頭痛い。飲みすぎたか」
考えれば考えるほど、酔った私の頭ではまとまらない。
ただ、これだけは言える。
私、咲の事手放したくないみたい。
勝手だよね、私。麻雀から離れる時に、咲に頼んで救ってもらったのに。
それだけで充分迷惑をかけたはずなのに、今度は咲自身の幸せが見付かったかもしれないと思うと。
今こうして今度は、咲が他の人に奪われる危険性を考えて胸が痛くなる。
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:28:27.84 ID:gts+G51j0
夜十時半。自宅の鍵を差し込むと、まだ鍵は施錠されていた。
防犯のために帰宅したら鍵を閉めるように私は咲に口を酸っぱくして言うが、最近咲は締め忘れることが多い。
予想通り、咲はまだ帰宅していなかった。
いつもならばとっくに帰宅しているはずの時間である。
……男か。やはり男なのか。
再び胸の痛くなる、何とも言えない感情に駆られた私は、鍵もかけずに追加の酒に手を出そうと冷蔵庫を開ける。
照「……あ、そっか…。前にみなもが全部開けたんだっけ…」
が、そこにアルコールの類のものはなかった。ないものは仕方ないので、買いに行くしかない。
再び外に出る準備をした、その時だった。
ドサッ
玄関で、何かが倒れるような音がした。
恐る恐る近付いたその先にあったものは
照「咲!!」
妹の、倒れた姿だった。
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:30:24.61 ID:gts+G51j0
照「ど、どうしたの!?」
咲は酷く疲れた様子で、荒く息を吐いている。
咲「あ、お…お姉ちゃん…。……ただいま?」
咲の作ったような笑顔に、若干釣られて私も笑顔で返す。
咲「う、うん。お帰り…。それで咲、どうし…」
私の声を遮るように、咲は私に抱き着いてきた。
咲「やっぱり、お姉ちゃんの微笑みが私にとって、一番の癒やしだよ…」
照「え、ちょ…。咲?あの、私…。さっきまで飲んでたから…汗もかいてるし」
咲「ううん…。そんなの私は気にしないから…。少し、このままでいさせて…?」
私が気にするの!とは言えず…私は暫く、咲の抱き枕としてその場に存在した。
物を言わぬ抱き枕となった私がその場で考えたことは、咲に一体何があったのだろうかという疑問。
もし咲をこうした人物がいるのなら。そしてその正体が分かったら、絶対に許さないという固い決意だった。
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:32:43.22 ID:gts+G51j0
咲「……ありがとう、お姉ちゃん。ちょっとは、良くなったかな…」
そう言って、咲は私から離れる。
咲「それでお姉ちゃん」
照「?」
咲「いつものあれがないよ!」
多少眉を釣り上げて怒る咲。いつもの…あぁ、あれか。
照「あー。うん。お帰り咲。ご飯にする?お風呂にする?それとも…」
咲「お姉ちゃんにするー!」
離れたかと思うと再び咲は私に飛びかかる。何だこの可愛い小動物。
良し良しと咲の頭を撫でてやると、咲は再び私に頬ずりを始めた。
照「…………どうしたの?いつもの咲らしくない」
咲「ううん、何でもない…。ちょっとだけ、疲れちゃって…。ありがとう、お姉ちゃん」
照「嘘」
その場から離れようとする咲を、私の言葉が引き止める。
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:34:31.71 ID:gts+G51j0
咲「………」
照「さっきの私に抱き着いてきた咲が素直な咲。今のは素直じゃない咲」
咲「そんなこと…」
照「バカにしないで。ずっと二人で暮らしてきた。それくらい分かってる」
私の真剣な様子を見て、咲はため息を一つ付くと壁にもたれかかった。
咲「………そうだよね。お姉ちゃんとずっと二人で暮らして…。私も、暫く隠してて、疲れちゃった」
咲「お姉ちゃんに知られたら絶対にいけないから、これだけは隠し続けてきた…。でも、もう私…」
照「………男?」
咲「…え?」
照「男に、乱暴されたの?プロポーズでもされたの?咲の事何も考えないで、その男は…!!」
咲「あ、あの…。お姉ちゃん?」
照「さあ言って。どこの馬の骨?私が今すぐ仕留めに行くから。何なら弓兵も軍人も呼ぶ」
咲「男って…何の話?」
照「………え?」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:36:25.14 ID:gts+G51j0
咲「そういう話、たくさんあるけど…。全部、断ってるんだ」
男絡みの話ではないと聞き、安堵の表情を私は浮かべた。
だが、また別の問題に気付く。
照「女なの!?」
咲「え」
照「男じゃなくて、女にでもプロポーズされて…。それで断った咲を、その女が…」
咲「い、いや…。それもちょっと違うかな?プロポーズ的な事はされた事あるけど…」
照「そ、そう…。なら良いんだけど…」
ん?
今若干、おかしな部分があったような…。
照「いやちょっと待って。女にプロポーズされたってどういう」
咲「な、何でもないから!とにかく、そういう問題じゃないから!」
照「そ、そう…」
咲「それじゃ、どこから話そうかな…」
咲はゆっくりと、その言葉を紡ぎ始めた。
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:38:25.71 ID:gts+G51j0
咲「四年前、お姉ちゃんと一緒にケーキ屋さんを始めたでしょ?」
咲はまず、プロとの契約を結び、契約金を得てまっ先に行おうとしたことがある。
私が店長のケーキ屋さん作りだ。
だが、当時まだ20そこらの私や咲がケーキ屋をやっても長く続かないのは目に見えていた。
二人で相談した結果、三年間そういった勉強を行なった上で、問題がなさそうなら経営を始めようと。
そうして咲がプロ入り四年目となった年、咲の活躍に比例して年俸がグングン伸びていく中で
機が熟したと判断した私と咲は、ケーキ屋さんを作った。名を宮永ケーキ。
小さな、小さな店だったけど。私が店長で、咲が経営。子供の頃語り合った夢が、実現となったのである。
麻雀が全てを言うこの世界。咲がケーキ屋をオープンしたとあって、話題性は抜群。雑誌にも沢山取り上げられた。
その一方で、きちんと結果を私は出さなければいけない。味も満足いくものを提供しているつもりだ。
その甲斐あってか、宮永ケーキは出店から今まで黒字経営を続けている…と咲は言っていたが…。
照「もしかして、それが赤字で…」
咲「ううん、そんなことないよ。ずっと黒字。店舗増やさない?みたいな事も言われたぐらい」
咲「それで、お姉ちゃんの夢は何とか叶えられた。…で、次にみなもちゃんの夢である、水族館へ矛先を変えた」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:40:31.13 ID:gts+G51j0
咲「こればっかりは、動くお金がケーキ屋とは段違いになっちゃうから…実現してなかったけど…」
咲「私の名前を使って経営することが条件の下なら、お金を援助してくれる資本家の方が見付かったの」
咲「ただし、そのためには…その人の期待する『宮永咲』であり続けなければならない」
咲「麻雀プロでいて、その中でもトッププロでいて。いずれ世界にその名を轟かせる私でいなければならない」
咲「そうでもなければ、その人はお金を出してくれない…」
照「………咲は、どう返事したの?」
咲「勿論、二つ返事でお願いしたよ。ただし、こっちからも条件を出した」
咲「みなもちゃんがいずれ館長をやるっていう条件の下、共同出資で話はまとまった」
咲「二人の夢が叶うんだもん。躊躇するわけないよ」
咲「……ふぅ、お姉ちゃんに言えて、すっきりしたよ。まだみなもちゃんにも、誰にも言ってなくて…」
私の知らないところで、また咲は一つ大きな制約を課せられた。
照「もしかして、最近の大活躍の裏には…」
咲「うん。ちょっと張り切りすぎちゃいました。えへへ。それでちょっと疲れちゃって…」
咲「あ、でも大丈夫だよ?ちょっと休めば、すぐに元気に…」
言葉を遮る私からの抱擁。
照「………大丈夫なわけ…ないじゃない……」
咲は笑顔で会話を取り繕いながらも、その小さな身体全身が震えているのは隠せなかった。
照「……………咲…」
咲「……………お姉、ちゃん………」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:42:29.85 ID:gts+G51j0
心のどこかで、咲は私と違って要領が良いから大丈夫だと言い聞かせていた。
きちんと一線を越えずに、それを使いこなせるだろうと盲信していた。
牌に愛された子たちとの話を受けても、まだ咲は特別だと思っていた。
いずれ必ず来るはずの、この事態から目を逸らし続けていた。
…いや、そう考えたことが無かったわけではない。ただ、それでも私は。
咲だからと。私とは違うからと。これまで起こらなかったのだから問題ないからと。
現実と向き合おうとはしなかった。
今になって、母が私に語った、あの日の心情を得ることが出来た。
大切な人が、今…滅びへの道を歩んでいる。
照「…………咲、あなたも…」
今の咲の姿は、在りし日の私に瓜二つだった。
あの日動けなくなるほどの苦しみを味わい、ただただ虚勢を張るので精一杯だった、あの日の私に。
『それ』は、誰にしも平等に訪れる。
能力の代償が、咲の身体を蝕み始めた。
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:44:26.35 ID:gts+G51j0
照「…………いつから?」
咲「………半年前、くらいかな…」
照「今すぐ…断りに行こう?」
咲「え?」
照「だって、このままじゃ咲が…。麻雀も、直ぐに止めて…」
咲「……変なこと言うんだね、お姉ちゃん。麻雀を、止める?…そもそも私に、そんな選択肢があると思う?」
咲「高校時代はお姉ちゃんを凌ぐ三年連続のチャンピオンとなり、多数のプロチームからドラフト一位で指名され」
咲「入団後も『小鍛治健夜』の再来と呼ばれ、活躍を、名声を、地位を。それらを思うがままにしてきた私が」
咲「こんなシーズン真っただ中に、それも長期契約を結んだ始めの年に」
咲「辞められると思うの?」
照「………それ、は…」
その答えは、私だから分かる。
高校時代にその偶像として、塗り固められた地位から身動きが出来なくなり、咲に助けてもらった私だから。
咲と言う名のチャンピオンが何故生まれたのかを一番良く知る、私だから。
咲「ね?辞められないでしょ?」
咲「私は麻雀を止められない。ともあれば、活躍し続けなければならない。『宮永咲』の名を、汚すことは許されない」
咲「そうなれば、プロとの戦いでは能力を多用しなければならない。常に他家の手牌を、ある程度把握しなければならない」
咲「そして私の目はいずれ見えなくなる。………ただ、それが遅いか早いかだけの違いだよ。お姉ちゃんが気にすること、ないよ」
咲の作ったような笑いが、たまらなく痛かった。
その作り笑顔が、とても見ていられなかった。
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:46:34.82 ID:gts+G51j0
咲「…さ、今日はお風呂入ったらすぐに寝よう?明日もお姉ちゃん仕事でしょ?」
咲「私は明日対局ないし、家でゆっくりしてようかなー」
何事もなかったように涙を拭うと、咲はスーツをハンガーに掛ける。
照「本当に、それで良いの?」
咲「……いや、だって良いも何も…」
照「違う。私が言ってるのはそうじゃない」
照「そうやって私の代わりとして彗星のごとく現れて。高校で偉業を成し遂げて」
照「プロ入りして。私とみなもの夢を叶えて。自分の幸せなんて、何一つ求めようとしないで」
照「咲には何かないの?夢とか、幸せとか!自己犠牲ばっかりじゃなくて、咲自身のために、何かをしてよ!」
照「お願い!私に出来ることなら、咲に何かしてあげたいから!」
珍しく咲に感情的な発言を私はぶつけた。
咲は多少びっくりしたのか、数秒膠着を起こす。
返ってきたのは、予想もしない返答だった。
咲「ふふ。それなら、もう充分叶ってるから。私は、幸せだから。大丈夫だよ、お姉ちゃん」
咲「………?」
咲「もう覚えてないよね、そりゃそうだよね…。……まぁ良いや、覚えられてても、恥ずかしいし!」
咲「さ、お風呂入ろう?お姉ちゃん」
咲はそう言うと、バスルームへと姿を消した。
私も、それ以上かける言葉が見つからず、ただ無言でその後に続いていった…。
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:48:39.10 ID:gts+G51j0
みなも「おい。おーい、照姉ー。どうしたー」
翌日。宮永ケーキで働く私の元に、みなもが訪ねてきた。
照「あ、みなも…。いらっしゃい。うん、ちょっとぼーっとしてた」
みなも「全く。折角私がケーキ買いに来てあげたっていうのに…」
みなも「ははーん。さては何かあったな。咲に」
照「え?」
みなも「照姉が上の空でいる時は、大抵咲に何かあった時だからね!」
みなも「いやー、心配症って言うか、過保護って言うか…。あ、ショートケーキ3つね!この後照姉の家行くから!」
照「あぁ…。咲に呼ばれたのね。うん。良い話だよ」
みなもは現在、在宅ワークで生計を立てている傍ら、水族館の館長という夢に向けて勉強中だ。
きっと咲の話には喜んでくれるであろう。だが、そのために咲は…。
自然と私の顔に小皺が集まる。
みなも「うわ、照姉超変な顔してる…。え、なになに?男?咲にもしかして男でも出来た?」
照「あのねぇ…」
みなも「ま、でも照姉一筋二十数年の咲がそんな事するわけないか」
え?
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:50:30.99 ID:gts+G51j0
みなも「はい、540円。1000円から宜しく。もうちょい高くしても良いと思うよ?美味しいのに」
照「いや、それは子供でも気軽に買えるっていうのがモットーで…じゃなくて!」
みなも「ん?」
照「今の、どういうこと?」
みなも「え?照姉一筋の咲…って話?」
照「うん」
みなも「…………」
何その顔。その同情と哀れみを含んだような目でこっち見ないで。
みなも「はぁ。咲も大変だなぁ」
照「いや、だからどういうことなの」
みなも「あんだけ咲が照姉の事大好きオーラ放ってるのに気付いてないの!?」
照「………いや、それは姉妹としての…」
みなも「……良い?照姉」
みなも「良い年した大人の姉妹がいっつも一緒にお風呂に入ることなんてありません」
みなも「良い年した大人の姉妹が一緒のベッドで毎日寝るなんてことありません」
みなも「良い年した大人の姉妹が『お風呂?ご飯?それとも…』みたいな新婚三択をしょっちゅうやることはありません」
みなも「良い年した大人の姉妹がペアルックで………」
良い年した大人の姉妹がやらないらしい行為をみなもはスラスラと述べていく。
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:52:33.81 ID:gts+G51j0
照「し、知らなかった…。咲が、それが普通って言うから…」
みなも「うん。咲に言いようにされてるもんね、照姉」
照「そ、それが普通じゃないって言うんなら…今日は咲にガツンと…」
みなも「ガツンと?」
照「い、いやでも…。別に、もう日課になっちゃてるから直すの大変だし…嫌ってわけじゃないし…」
みなも「うん。ダメだこのぽんこつ店長。お釣りくれないし」
みなもはお釣りを諦め、千円札をレジ横に置いて商品が入った袋を手に下げる。
みなも「でもホント、まさに妻の尻に敷かれる夫って感じだよね」
照「は?」
みなも「いや…さっき言ってた奴、本来なら仲の良い夫婦がやることだからね?」
照「え、えええええええええ!?」
みなも「あ、やっぱり…。昔からの夢が叶ったって、咲、超嬉しそうだったのにな…。分かってなかったのか…」
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:54:43.18 ID:gts+G51j0
照「ちょっと待った」
そのまま店を出ようとするみなもを慌てて捕まえる。
照「咲の夢って?」
みなも「え、覚えてないの?」
照「覚えてないから聞いてるの」
みなも「うわー…。覚えてないのもそうだし、前後の会話で察せないのも、うわーだわ…」
みなも「照姉…。ずっと昔々、私たちがまだ麻雀すらやらなかった頃に…」
みなも「将来の夢について話したことがあったでしょ?」
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:55:29.07 ID:gts+G51j0
・
・
・
『私、大きくなったらケーキ屋さんになる!』
『あ、良いな良いな!じゃあ、私は陸上!もしくは、水族館!』
『あら、照もみなもちゃんも可愛い夢ね。咲は何になりたい?』
『え、えーっと…。これと言った夢はないけど…』
『二人の夢を、応援できたら良いな!』
『えー。何それー』
『だ、だって他に思いつかないんだもん!』
『何でも良いから、言ってみなよ、咲ー』
『え、うん…じゃあ…』
『お姉ちゃんの、お嫁さんになりたい!』
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・
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77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:57:08.49 ID:gts+G51j0
「ふふ、子供の頃の話なんて、忘れちゃうよね」
「「!」」
そうか。
「でもね?私はずっと、ずっと…言ってたはずだよ?」
「お姉ちゃん、大好きって」
だから咲は。
「あなたが、ただ私の姉だから助けたんじゃない」
「この世で一番好きなあなただったから、救ってあげたいと思った」
「私が能力に目覚めたのも、あなたが言ってくれたから」
「森林限界を超えた高い山に咲く花のように、強くなって欲しいと言ってくれたから」
「……もし、私に勝ちたい一心であなたが能力に目覚めたのなら、それは全部私のせい」
「でも、嬉しかった。離れていても、喧嘩別れだったとしても。私をずっと思っていてくれたということが」
「私の身体なんて、どうでも良かった。ただ、あなたが無事でいてくれさえすれば」
「仲直りできて、嬉しかった。一緒に暮らせて、嬉しかった」
「あなたの夢を叶えることが出来て。嬉しそうにケーキを作り、美味しそうに食べるあなたがいれば、ただ…それで…」
「例えそれで、私の身体が壊れても良い。見返りなんてなくっても良い。気持ち悪いと思ったら、離れてくれても良い」
「明日もし、私が壊れても。大好きなあなたが笑顔でいられるように」
「私は、今も戦っているのです」
そこに、彼女はいた。
全ての、答えと共に。
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 02:58:49.64 ID:gts+G51j0
咲「重いよね?」
咲「ずっとずっと、ひとりの人物の事を思い続けているなんて」
重くなんてない。
私の方が。私こそ、ずっとあなたの事を思い続けていた。
咲「気持ち悪いよね?」
咲「実の妹に、この年になってまで好きだなんて言われて」
気持ち悪くなんかない。
私だって、ずっと隣で暮らしてきた、あなたの事が…。
咲「それでも…私は…私は…っ……!」
そう言いかけると涙を流す咲を、私は自然と抱きしめていた。
私に、何が出来る?
この小さな体で、全てを背負い込んだ彼女のために。
私のためにと、全てを犠牲にして今も戦い続ける彼女に。
小さい頃の些細な感情で、彼女に勝ちたいと思って喧嘩別れして。
その喧嘩別れして得た能力で、彼女に迷惑をかけて。助けてもらって。
……どんな説得をしたところで、彼女は麻雀を止めてはくれないだろう。
それくらい、彼女の意思は固い。
私に、出来る事は……。
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 03:00:34.47 ID:gts+G51j0
・
・
・
正月に彼女と一緒に帰宅して以来の、実家に私は来ていた。
宮永母「あら、今日はお仕事じゃないの?」
照「今日は休ませてもらった」
目の前にいる全てを知るであろう人物、母と話をするために。
照「…母さんと、ゆっくり話がしたくて」
照「最近は、いつも母さんは家にいるから…お邪魔じゃなければ」
宮永母「………ふーん?まぁ良いわ。ゆっくりして頂戴」
覚束無い足取りで、母は私を案内する。
照「……うん」
宮永母「あ、咲とみなもちゃん、良かったわね?水族館の、資金援助をしてくれる方が見付かったんでしょう?」
照「……うん」
宮永母「咲もたくさん活躍していて、姉として嬉しい限りでしょう」
照「……うん」
宮永母「………さっきから、そればっかりじゃない、照…」
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 03:02:32.30 ID:gts+G51j0
宮永母「悪いわね…。来てもらったのに、お茶菓子も用意してもらって」
照「ううん、気にしないで?」
お茶請けの棚を開けると、暫く使われていない様子が分かる。
台所には朝に食べたであろう食器がそのままだ。
私はそれらを洗い、二人分の持ってきたケーキを並べると、紅茶を注いだ。
照「母さん」
宮永母「何?」
照「全部分かったの。…まずは、母さんがどうして中学時代に私を大会に出場させなかったのか」
宮永母「……ふーん。聞かせて頂戴?」
照「母さんは、分かっていた。私が中学時代に大会に出場すれば、簡単に三年連続で優勝することを」
照「そうなると、私は能力の代償を身体にもっと大きく残すこととなる」
照「その上で、インターミドルチャンピオンとインハイチャンピオンという称号を得ることになる」
照「二年連続インハイチャンピオンというだけで、あれだけ持て囃され、私の知らないところで色々な話が進んでいった」
照「その場合、もっと大きな話が持ち上がっていたかもしれない。そうなると、私は麻雀を止めることは出来なくなる」
照「例え、私が咲に敗れたとしても。………今の、咲のように」
宮永母「……それで?」
照「母さんの思惑通り、私は麻雀を止めた。ここまでは良かった」
照「けれど、今度は咲が麻雀を止めようとはしなかった」
照「焦った母さんは、私と咲の同居を決める。母さんは、咲が私を大好きなことを良く知っている」
照「私との同居で、咲の麻雀が鈍れば良し。三年間の間に、能力の影響が咲の身に現れればそれも良し」
照「何故なら、それを既に経験した私が気付くはずだから」
照「ところが、母さんの思っている以上に咲の実力は、他とは別次元のレベルだった」
宮永母「……………」
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 03:04:25.16 ID:gts+G51j0
照「高校時代、影響が咲の身に現れていたのかは正直、分からない。けれど咲は三年連続で頂きを制してしまった」
照「この時咲が考えているのは、私とみなもの夢。それを叶えることだけ」
照「唯一止めることが出来たかもしれないその時を、私は逃してしまった。それどころか………」
今となっては、あの時の自分の判断にただ苛立ちが募る。
照「……当然咲はプロ入りへの道を選ぶ。華々しい活躍の中、『それ』はひたひたと近付いていた」
照「そして、昨日。咲の身体には異変が起きた」
照「……母さんには、済まないと思う。本来なら私が、咲のプロ入りを止めるストッパーにならなければいけなかったのに」
宮永母「………まぁ、中々筋が通った推理だとは思うけど…わざわざそんな推理を言いに、ここに来たわけ?」
照「…そもそも、何故母さんは能力の事を知っていたの?」
照「それだけじゃない。能力を使い尽くしたその先に待つ末路すら事細かく知っていた」
照「能力を持っているのなら、それを使ってプロ入りなり大会で活躍なりしていたはず」
照「この麻雀がものを言う世界で、それをひた隠そうとするのは余りにも不自然」
照「けれど、母さんの名はいくら調べても見付からない」
照「……思えば、変な話だった。父さんの稼ぎが良いなんて話聞いたことないのに、うちはかなり裕福な部類だった」
照「いとも簡単に子供の我侭で編入を許す。夫妻で別居。東京で不自由ない暮らし」
照「でもその間、母さんが定時に出勤して…と言った感じで働いた姿を一度も見たことがない」
照「父さんの口座からお金を引き出すのなら、多少は悪びれる事もあろうはずなのに、そういった仕草は一つもなかった」
照「…つまり、母さんはお金を沢山持っている。それも、父さんに頼らなくても問題ないくらい。いや、もっと…」
宮永母「………で、何が言いたいの?」
照「…………その目、殆ど見えてないでしょ」
照「……つい最近まで、やっていたんでしょう、裏の麻雀を…。それが、昔の付き合いの関係…」
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 03:06:32.22 ID:gts+G51j0
宮永母「…………」
照「表の麻雀は、咲がトッププロになった。引退したはずの私が出るのはおかしいし、お金を沢山貰うには時間がかかる」
照「それに、咲に聞いているから分かるけど、税金やら何やらで貰えるお金はかなり差っ引かれてしまう」
照「でも、裏麻雀なら…リスクは高いけど、表よりも遥かに早いスピードでお金を手に入れることができる」
照「そう…。母さんのように」
照「私の考えでは、母さんは若くして裏麻雀で名の知れた麻雀打ちだった」
照「能力も相当な物を持っていて、その能力の代償が身を襲うまでの間にお金を稼いだ」
照「その後麻雀からは手を引き、父さんと結婚。私や咲を産む」
照「東京に来たのは、昔の裏の麻雀の代打ちを再び頼まれたため…」
宮永母「……………今度は、とんだ推理ね。まるで証拠がないじゃない」
照「確かに一つも証拠はない。でも、そう考えると全てうまくいく」
宮永母「………仮に、私がその裏麻雀に今でもコネがあるとして」
宮永母「あなたが、その裏麻雀に身を投じたとする。するとどうなるかしら?」
宮永母「あなたはブランクがある上、既に能力の影響が身に深く現れてしまっている」
宮永母「我が子が破滅への道を歩むと分かっていて、教えると思う?」
照「………それは考えてなかった」
宮永母「………それはどうかと思うわよ…」
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 03:08:31.08 ID:gts+G51j0
宮永母「そもそも、どうしてそんな発想に至ったわけ?」
宮永母「咲はその援助してくれる資本家のためにも、これまで以上に好成績を収めるでしょう」
宮永母「影響が身を襲うか、資本家に泣きついて援助を止めて貰うかの二択」
宮永母「そんな大変な時期である今こそ、あなたの支えが必要なんじゃないの?」
宮永母「裏の麻雀なんかで家を離れている余裕なんてないんじゃないの?」
照「だから」
宮永母「?」
照「私がその分、稼いで。壊れれば良い」
宮永母「…………」
私は真っ直ぐ母を見つめた。
嘘なんかじゃない。これが、私の本心。
私が、咲に対してしてあげられる唯一の行動。
私はもう、咲をただ見ているだけの姉には…なりたくない。
照「私たちの能力は大きく目に関わっている。その先にあるのは、恐らく…光がない暗闇。今の母さんの、その先の世界」
私は目だけじゃないけど。最早、そんな小さなことはどうでも良い。
照「そうなれば、私たちのどちらかが、壊れた方を介護しなければならない」
照「私も咲も、互いに互いを必要とし合っている。どちらか一人の暮らしなんて、もうありえない」
照「私が壊れれば、咲は壊れない。たった、それだけのこと」
宮永母「…………」
照「私は、咲に元気でいて欲しい。笑っていて欲しい。だから、だから…」
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 03:10:34.72 ID:gts+G51j0
宮永母「…………」
照「…………」
長い沈黙。私は、母を見つめ続けていた。
母も、もう殆ど見えてないであろう目で私を見つめ続けていた。
切り出したのは、母だった。
宮永母「……つまり、私に選べと言うの?」
宮永母「あなたか、咲か。どちらか壊れる方を、私に…選べと…」
宮永母「私があなたに裏の麻雀への招待をしなければ、咲が壊れる」
宮永母「あなたに裏の麻雀への招待をすれば、あなたが壊れる」
宮永母「……いや、場合によっては、二人同時に壊れてしまうことだって…!!」
宮永母「そんな事……出来る、はずが…!」
照「だったら、私を選んで。お願い、母さん」
照「私は一度咲に救われた。今度は、私が咲を救う番だから」
宮永母「いやよ…。絶対にいや…!選べる…わけがない…!!」
照「…別に、それならそれで良い。多少不本意だけど、家中を探し回ってでも…」
私が席を外そうとした、その時だった。
界「その案内なら、ここにあるよ」
玄関から父が現れ、その手には一枚の封筒が握られていた。
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 03:12:49.10 ID:gts+G51j0
照「……父さん」
宮永母「なっ…ダメよあなた!どうしてそんな…!」
界「ご明察の通り。彼女は裏の麻雀で名を馳せた麻雀打ちだった」
界「引退後もそれを惜しむ声は多く、ちょくちょく復帰していたわけだ」
界「で、今度こそ完全に失明する前に彼女は身を引いたわけだが…そうなるとそこに穴が開く」
界「今、裏の麻雀界はその縄張り争いで激化しているところなのさ」
界「照、君の言うとおり…今裏の麻雀界に身を投げれば、力次第で直ぐにお金は手に入る」
界「だが、それで良いのかい?咲は君が壊れるのを望んでいるのか?それでも…」
照「望んでなんかいない。私だって、本当は怖い。でも…」
照「あの子が壊れるのを、私は見たくない。だから……」
界「………その意思は、固いか…。………良いだろう、この招待状は、照に渡そう」
宮永母「ダメ!」
界「君にそれを止める権利があるのか?君だって、咲の夢を叶えようと…」
宮永母「………それ以上、言わないで…」
照「………ありがとう、父さん。……母さん…」
裏麻雀への案内役の連絡先を貰うと、私はそのまま家を出た。
二度と見れないかもしれないこの家を、目に焼き付けて。
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 03:15:06.51 ID:gts+G51j0
宮永母「いつもいつも変なタイミングで現れて…。………絶対、絶対許さないわよ」
界「うん」
宮永母「…二度と家の敷居を跨がせてあげない」
界「うん」
宮永母「……離婚してやる」
界「…それは、ちょっと困るかな」
宮永母「………嘘よ、嘘」
界「……良かった」
宮永母「…………あの子達は、夢を諦めようとは…しないのね…」
界「照の今の夢が、咲の夢を叶えようとしたい、というものならば」
界「僕は、親としてあの子の夢を叶えてやりたい」
界「……だって、それは君も同じだろう?」
界「咲が活躍すれば資金を援助して、みなもちゃんの夢を叶えるという咲の夢がより一層近付く」
界「咲が活躍しなければ、資金援助を取り止める。咲は責任を感じて、引退を考えるかもしれない」
界「あの援助でどっちに傾いても良い人間は…一人しかいないからね」
界「……ね?あしながおばさん?」
宮永母「…………何のことだか」
界「そんな不器用な君を……僕は今でも愛している」
宮永母「…っ!浮ついた事言わないで、晩ご飯の用意してくれない!?」
界「はいはい」
界(照…。咲…。お前たちはもう十分大人になった。良く考えた上での決断だろう。だから僕は何も言わない)
界(だが、出来るなら…。また来年…。姉妹揃って元気な姿を…見せて欲しいなぁ…)
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 03:18:11.62 ID:gts+G51j0
-1年後-
「ただいま、お姉ちゃん」
「おかえり。ご飯にする?お風呂にする?それとも…」
「ふふ。どれにしよっかなー?」
今日もまた、咲も私も、壊れることなく一日を終えることが出来た。
私のことにだけは人一倍鋭い咲の事だ。多分、私の身体に、異変が起きているのを気付いているだろう。
知っていて、何も問い詰めようとしない。だから、私も咲の身体については話さない。
だから、ただ帰宅したら。二人の無事が確認できたら。
私たちは、何も言わずただ抱き合う。
こんな愛は、時代遅れなのかもしれない。
でも、私たちはこんな愛の表現しか出来ない。
こんな黒か白か分からない愛があったって、別に良いでしょう?
明日もし、あなたか私が壊れても。
何も見えなくなっても。
ここから、逃げ出さない。
疲れた身体を、癒す―――――――――――
「ねえ、お姉ちゃん?」
「どうしたの?咲」
「大好き、ずっと、大好きだよ」
「私も…ずっと、ずっと………ずーっと…大好き…!」
―――――――――――あなたの、微笑みよ
カン!
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 03:34:11.39 ID:gts+G51j0
という訳で何か書いてたら80kB越えした久々の咲照でした。照咲かもしれない。
能力には何か代償がなくっちゃね…。無能力者がどうしようもないよね…。
勿論タイトルはWANDSの「明日もし君が壊れても」から。はたしてこの先、二人は幻になるのか。それとも…。
そんなこんなで読んで頂いた方はありがとうございました。朝か夜にHTML申請します。
能力には何か代償がなくっちゃね…。無能力者がどうしようもないよね…。
勿論タイトルはWANDSの「明日もし君が壊れても」から。はたしてこの先、二人は幻になるのか。それとも…。
そんなこんなで読んで頂いた方はありがとうございました。朝か夜にHTML申請します。
94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 16:05:40.01 ID:5iJV+vjdO
姉妹百合の背徳感好き
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 16:58:53.42 ID:uXvj8rZnO
おつですー
いいストーリーだったよー
いいストーリーだったよー
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432481854/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ 咲-Saki- | Comments (0)
加賀「勃起スプレー噴射」プシュー 提督「!?」ビンビン
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 13:41:36.74 ID:h1BjYCh4o
加賀「あ、はぁ、はぁっ…!提督、提督っ…!んっ…♥」ギッシギッシ
提督「あああああああああああ気持ちいいいいいい気持てぃいいいいいいい!!!」
加賀「あ、ふぁぁっ…♥んっ、もう、イっ…~~~っ♥♥」ビクン! ビクン!
提督「ああ^~めちゃシコ!もうだめだ、出る!出るうぅぅ!…うっ!」
提督「あああああああああああ気持ちいいいいいい気持てぃいいいいいいい!!!」
加賀「あ、ふぁぁっ…♥んっ、もう、イっ…~~~っ♥♥」ビクン! ビクン!
提督「ああ^~めちゃシコ!もうだめだ、出る!出るうぅぅ!…うっ!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 13:52:29.93 ID:h1BjYCh4o
…
加賀「頭がひりひりします」シュウウウゥ
提督「何でこんな事をしたんだ!さっきのスプレーは何だ!」
加賀「言えません」プイッ
提督「」ムカッ
提督「こうなったら、口を割らせてやる!」
加賀「割りません」
提督「オラァ脇腹こちょこちょ!」コチョコチョコチョコチョ
加賀「ッ…フ、フフッ…き、か、ない、わ」プルプル
提督「オラァ四の字固め!」ギリギリ
加賀「っ~~~~!!」タップタップ
提督「タップは無い!口を割るか否かだ!」ギリギリ
加賀「勃起スプレー噴射」プシュー
提督「!?」ムクムクムクッ ビンビン
加賀「今しかない」ササーッ
提督「あっ、おい待て!…くそっ、逃げられた!」マエカガミ
加賀「頭がひりひりします」シュウウウゥ
提督「何でこんな事をしたんだ!さっきのスプレーは何だ!」
加賀「言えません」プイッ
提督「」ムカッ
提督「こうなったら、口を割らせてやる!」
加賀「割りません」
提督「オラァ脇腹こちょこちょ!」コチョコチョコチョコチョ
加賀「ッ…フ、フフッ…き、か、ない、わ」プルプル
提督「オラァ四の字固め!」ギリギリ
加賀「っ~~~~!!」タップタップ
提督「タップは無い!口を割るか否かだ!」ギリギリ
加賀「勃起スプレー噴射」プシュー
提督「!?」ムクムクムクッ ビンビン
加賀「今しかない」ササーッ
提督「あっ、おい待て!…くそっ、逃げられた!」マエカガミ
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 14:34:07.87 ID:h1BjYCh4o
提督「くそー、何なんだよ一体…」ビンビン
提督(…初めて女の子とセックスしてしまった。あんなに気持ち良かったのか…)ムラムラ
提督「はぁはぁ、加賀っ…加賀っ…!」ムラムラムラムラ
提督(くっ…シコりたい…!でも駄目だ、今は…仕事に集中しないとッ…!)ビンビン
コンコン
提督「む、入れ」(椅子に座る)
高雄「失礼します」ガチャッ
提督「お、おお、高雄か…」スリットガンミ
高雄「遠征の報告に参りました」ボインボイン
提督「う、うむ。さっそく報告を聞こうか」ジロジロ
高雄「~…」アレガアーナッテ
提督「ふむ…」ビンビン
高雄「…以上になります。承認していただけるなら、捺印をお願いします」
提督「」ビンビン
提督(…初めて女の子とセックスしてしまった。あんなに気持ち良かったのか…)ムラムラ
提督「はぁはぁ、加賀っ…加賀っ…!」ムラムラムラムラ
提督(くっ…シコりたい…!でも駄目だ、今は…仕事に集中しないとッ…!)ビンビン
コンコン
提督「む、入れ」(椅子に座る)
高雄「失礼します」ガチャッ
提督「お、おお、高雄か…」スリットガンミ
高雄「遠征の報告に参りました」ボインボイン
提督「う、うむ。さっそく報告を聞こうか」ジロジロ
高雄「~…」アレガアーナッテ
提督「ふむ…」ビンビン
高雄「…以上になります。承認していただけるなら、捺印をお願いします」
提督「」ビンビン
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 14:40:09.28 ID:h1BjYCh4o
提督「こ、こっちに持ってきてくれ」ビンビン
高雄「…?どうしたのですか?そんな態勢で…」
提督「いやあ、その…。加賀に妙なスプレーをかけられてな」
高雄「勃起スプレー噴射ぁ!」プシュー
提督「…!」ビンビンギンギンギンギン
提督「」ガバッ
高雄「あっ…!」ドサッ
提督「はぁはぁっ、あ~~~ちんぽがイライラする!やらせろ!」ニュグ
高雄「提督…きてください…///」ハァハァ
提督「ブチ犯してやるっ!高雄おぉっ!」ヌププ ズンッ
高雄「あはぁっ♥」ビクン
提督「あ^~きもぢい^~」 パンパン
高雄「あっ♥あんっ♥はぁはぁ、ああ気持ちいぃですぅっ♥」ギューッ
高雄「…?どうしたのですか?そんな態勢で…」
提督「いやあ、その…。加賀に妙なスプレーをかけられてな」
高雄「勃起スプレー噴射ぁ!」プシュー
提督「…!」ビンビンギンギンギンギン
提督「」ガバッ
高雄「あっ…!」ドサッ
提督「はぁはぁっ、あ~~~ちんぽがイライラする!やらせろ!」ニュグ
高雄「提督…きてください…///」ハァハァ
提督「ブチ犯してやるっ!高雄おぉっ!」ヌププ ズンッ
高雄「あはぁっ♥」ビクン
提督「あ^~きもぢい^~」 パンパン
高雄「あっ♥あんっ♥はぁはぁ、ああ気持ちいぃですぅっ♥」ギューッ
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 16:03:01.86 ID:h1BjYCh4o
…
提督「ふぅ…」スッキリ
高雄「あ…あへぇ…♥らいしゅき…♥」ビクンビクン
提督「…」
提督(…俺、今まで何してたんだ…?)ハッ
提督(…なんで俺が、高雄を手籠めにしてるんだ…)
提督「あ、あぁ…た、高雄…俺は、何を…」
高雄「はぁ、はぁ…♥」
提督(高雄の割れ目に、俺のちんぽが挿入ってる)
提督(俺が…高雄をレイプしたのか?)
高雄「んっ…提督…♥」ギューッ
提督「…高雄、俺は今、何をしたんだ…?」
高雄「っ…!そ、それは、そのっ」
提督「俺が高雄を、こんな、乱暴…したんだよな…」ヌプッ
高雄「え、あ…!」
提督「…」
高雄「…え、えっと、こ、これですっ!」つスプレー
提督「それは…!」
提督「ふぅ…」スッキリ
高雄「あ…あへぇ…♥らいしゅき…♥」ビクンビクン
提督「…」
提督(…俺、今まで何してたんだ…?)ハッ
提督(…なんで俺が、高雄を手籠めにしてるんだ…)
提督「あ、あぁ…た、高雄…俺は、何を…」
高雄「はぁ、はぁ…♥」
提督(高雄の割れ目に、俺のちんぽが挿入ってる)
提督(俺が…高雄をレイプしたのか?)
高雄「んっ…提督…♥」ギューッ
提督「…高雄、俺は今、何をしたんだ…?」
高雄「っ…!そ、それは、そのっ」
提督「俺が高雄を、こんな、乱暴…したんだよな…」ヌプッ
高雄「え、あ…!」
提督「…」
高雄「…え、えっと、こ、これですっ!」つスプレー
提督「それは…!」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 18:23:47.72 ID:JtT2M358o
提督「それ…確か、加賀も同じのを持ってたような…」
高雄「こ、これは…(ボソボソ…)…スプレー…です…」ゴニョゴニョ
提督「え?なんて?」
高雄「でっ…ですから…!ぼっ…(ゴニョゴニョ…)…スプレー…です…////」ヒソヒソ
提督「何?何スプレーって?」
高雄「ああもう…//// こ、このラベル見てくださいっ////」サッ
『勃起スフ♂レー』
提督「…は?」
高雄「こっ、これを…相手にかけると…、その…(ボソボソ…)…しちゃう…んです…///」
提督「え?なんて?」
高雄「ら、ラベルに使い方が書いてありますからっ////…読んでくださいっ…///」スッ
提督「どれどれ…」パシッ
…
【勃起スフ♂レー】
~なかなか手を出して来ない奥手なカレも、これでイチコロ♥~
アイテム屋さんの!勃起スフ♂レー使い方
1:意中の相手にスプレーをかけよう!粘膜から吸収すれば、カラダが勝手に興奮して勃起しちゃうぞ!
2:使用後10分経過すると、ココロも一緒に興奮してきちゃうのだ!
3:心身共に興奮しちゃったカレに、とどめの一発をかけちゃおう!発情してその場であなたを押し倒しちゃうぞ!
既成事実を作って、あの人とゴールインしちゃえ!
…
提督「は?」
高雄「こ、これは…(ボソボソ…)…スプレー…です…」ゴニョゴニョ
提督「え?なんて?」
高雄「でっ…ですから…!ぼっ…(ゴニョゴニョ…)…スプレー…です…////」ヒソヒソ
提督「何?何スプレーって?」
高雄「ああもう…//// こ、このラベル見てくださいっ////」サッ
『勃起スフ♂レー』
提督「…は?」
高雄「こっ、これを…相手にかけると…、その…(ボソボソ…)…しちゃう…んです…///」
提督「え?なんて?」
高雄「ら、ラベルに使い方が書いてありますからっ////…読んでくださいっ…///」スッ
提督「どれどれ…」パシッ
…
【勃起スフ♂レー】
~なかなか手を出して来ない奥手なカレも、これでイチコロ♥~
アイテム屋さんの!勃起スフ♂レー使い方
1:意中の相手にスプレーをかけよう!粘膜から吸収すれば、カラダが勝手に興奮して勃起しちゃうぞ!
2:使用後10分経過すると、ココロも一緒に興奮してきちゃうのだ!
3:心身共に興奮しちゃったカレに、とどめの一発をかけちゃおう!発情してその場であなたを押し倒しちゃうぞ!
既成事実を作って、あの人とゴールインしちゃえ!
…
提督「は?」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 18:30:48.56 ID:H3n0gFiwO
提督「いやいやエグ過ぎだろ!なんで!こんなのが売ってんの!?どこで買った!!」
高雄「つ、通販です(空目)」
提督「…てい」プシュー
高雄「ひゃっ!?////」
提督「女に使っても、効果はないよな」
高雄「…~~っ…////」ペタン
提督「ん?どうした高雄」
高雄「はぁ、はぁ…///ひどい、ですよぉ…////」胸&股間ギューッ
提督「いや、だって…ちんぽ生えてなきゃ、勃起なんてしないだろ?」
高雄「それは、その…////うぅ…////」ムズムズ
高雄「つ、通販です(空目)」
提督「…てい」プシュー
高雄「ひゃっ!?////」
提督「女に使っても、効果はないよな」
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提督「ん?どうした高雄」
高雄「はぁ、はぁ…///ひどい、ですよぉ…////」胸&股間ギューッ
提督「いや、だって…ちんぽ生えてなきゃ、勃起なんてしないだろ?」
高雄「それは、その…////うぅ…////」ムズムズ
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 19:02:56.67 ID:H3n0gFiwO
提督「いや、だって…(スカート捲り)」バッ
高雄「ひゃあっ/////」
提督「…ああ^~…これは…なるほど…。女でも…なるほど…」ムクムクムクッ
高雄「み…///みないで、くださいっ…/////」クパァ
提督「わ、悪い悪い…。だが、お前も俺に同じことをしたんだ。これでおあいこだ」ビンビン
高雄「そ、そんなぁっ…/////」ハァハァ ムラムラ
提督「このスプレーは没収しておくからな!そら、帰れ帰れ」シッシッ
高雄「っ…////」パシッ
提督「ああっスプレーを奪い返された!」ビンビン
高雄「勃起スプレー噴射!」プシュー
提督「」ビンビンギンギンギンギン
提督「ああ^~めちゃシコ」ガバッ
高雄「あっ♥」ドサッ
…
提督「はぁはぁっ!高雄ッ!高雄ッ!」パンパン
高雄「んひぃっ!イぐ!またイきましゅうぅぅ~~~っ♥♥♥」ビクンビクンプシャアアア
高雄「ひゃあっ/////」
提督「…ああ^~…これは…なるほど…。女でも…なるほど…」ムクムクムクッ
高雄「み…///みないで、くださいっ…/////」クパァ
提督「わ、悪い悪い…。だが、お前も俺に同じことをしたんだ。これでおあいこだ」ビンビン
高雄「そ、そんなぁっ…/////」ハァハァ ムラムラ
提督「このスプレーは没収しておくからな!そら、帰れ帰れ」シッシッ
高雄「っ…////」パシッ
提督「ああっスプレーを奪い返された!」ビンビン
高雄「勃起スプレー噴射!」プシュー
提督「」ビンビンギンギンギンギン
提督「ああ^~めちゃシコ」ガバッ
高雄「あっ♥」ドサッ
…
提督「はぁはぁっ!高雄ッ!高雄ッ!」パンパン
高雄「んひぃっ!イぐ!またイきましゅうぅぅ~~~っ♥♥♥」ビクンビクンプシャアアア
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 19:07:19.07 ID:H3n0gFiwO
…
提督「…ん?」スッキリ
高雄「あ、あひぃ…///しゅごいぃ…♥」ビクンビクン
提督「…俺は、何を…?ああ、なるほど…」
提督「さっき高雄の勃起したアレを見て、興奮した俺が勃起したときに、もう一発スプレー噴射されたのか」
提督「こいつは俺が没収しなきゃ」ヌプッ
高雄「あ、あ…♥」トローリ
提督「うっ…中に出しちゃったのか、俺…」ピポパ
提督「もしもし。摩耶?摩耶?」
提督「…ん?」スッキリ
高雄「あ、あひぃ…///しゅごいぃ…♥」ビクンビクン
提督「…俺は、何を…?ああ、なるほど…」
提督「さっき高雄の勃起したアレを見て、興奮した俺が勃起したときに、もう一発スプレー噴射されたのか」
提督「こいつは俺が没収しなきゃ」ヌプッ
高雄「あ、あ…♥」トローリ
提督「うっ…中に出しちゃったのか、俺…」ピポパ
提督「もしもし。摩耶?摩耶?」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 21:17:06.58 ID:/hlbP1LrO
…
摩耶「高雄がどうしたって?」ガチャッ
高雄「…ま、摩耶…」アセアセ
提督「こいつ連れて帰ってくれ」
摩耶「それだけかよ!?まあ、わかったけど…。ほら歩け」グイグイ
高雄「提督…提督…」ズルズル
提督「ふぅ…。しかし、加賀といい高雄といい、どうしてこんなことを」
ガチャッ
金剛「HEY!提督ゥー!」
提督「のわっ金剛!?」
摩耶「高雄がどうしたって?」ガチャッ
高雄「…ま、摩耶…」アセアセ
提督「こいつ連れて帰ってくれ」
摩耶「それだけかよ!?まあ、わかったけど…。ほら歩け」グイグイ
高雄「提督…提督…」ズルズル
提督「ふぅ…。しかし、加賀といい高雄といい、どうしてこんなことを」
ガチャッ
金剛「HEY!提督ゥー!」
提督「のわっ金剛!?」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 22:27:56.18 ID:/hlbP1LrO
金剛「提督聞いてネー!この間、比叡が…!」
提督(…)ダラダラ
提督(まずい…コイツは、確実にスプレーを持ってる)
金剛「…そりゃスコーンも苦く感じるわけネー!」
提督「なるほど」
提督(既成事実を作られるかもしれない…!)アセアセ
金剛「…というわけで、無事に至ったというわけネー!」
提督「すごいな」
提督(いつ来られてもスプレーを回避できるよう、備えねば…!)プルプル
金剛「なんてことがあって、So sadネー…」
提督「君は悪くない」
金剛「あ、もうこんな時間ネー!提督、お話聞いてくれてセンキュー!今度一緒にお茶しよー!」
提督「あ、ああ。またな」
ギイー…
提督「…」
提督「 助かった…」フゥ
提督(…)ダラダラ
提督(まずい…コイツは、確実にスプレーを持ってる)
金剛「…そりゃスコーンも苦く感じるわけネー!」
提督「なるほど」
提督(既成事実を作られるかもしれない…!)アセアセ
金剛「…というわけで、無事に至ったというわけネー!」
提督「すごいな」
提督(いつ来られてもスプレーを回避できるよう、備えねば…!)プルプル
金剛「なんてことがあって、So sadネー…」
提督「君は悪くない」
金剛「あ、もうこんな時間ネー!提督、お話聞いてくれてセンキュー!今度一緒にお茶しよー!」
提督「あ、ああ。またな」
ギイー…
提督「…」
提督「 助かった…」フゥ
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/13(水) 05:53:12.12 ID:4ooRtpGKO
~アイテム屋娘の工房~
提督「なあ明石」ガチャ
アイテム屋娘「ひゃ!?の、ノックぐらいしてください!」
提督「悪い悪い。しかしな、少し確かめたいことがあってな」
アイテム屋娘「何ですか?」
提督「このスプレーを作ったのはお前か?」
アイテム屋娘「(逃走)」ダッ
提督「あっ逃げた!やっぱりお前か!てめぇ待ちやがれこの明石!」タタタッ
…
提督「くそー逃げられた…。どこに隠れたんだ?」キョロキョロ
提督「なあ明石」ガチャ
アイテム屋娘「ひゃ!?の、ノックぐらいしてください!」
提督「悪い悪い。しかしな、少し確かめたいことがあってな」
アイテム屋娘「何ですか?」
提督「このスプレーを作ったのはお前か?」
アイテム屋娘「(逃走)」ダッ
提督「あっ逃げた!やっぱりお前か!てめぇ待ちやがれこの明石!」タタタッ
…
提督「くそー逃げられた…。どこに隠れたんだ?」キョロキョロ
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/13(水) 05:57:46.33 ID:4ooRtpGKO
…
提督「大淀、アイテム屋娘を指名手配しろ」
大淀「ええ!?な、どうして…」
提督「アイツの工房を洗ったところ、例のスプレーのガスを精製するプラントが見つかった」
大淀「スプレー…」
提督「このことは上申しなくちゃならない」
大淀「勃起スプレー噴射!」プシュー
提督「!?」 ムクムクッ
大淀「そうは…そうはいきませんよ!」ハァハァ
提督「う…裏切ったな大淀…!」マエカガミ
提督「大淀、アイテム屋娘を指名手配しろ」
大淀「ええ!?な、どうして…」
提督「アイツの工房を洗ったところ、例のスプレーのガスを精製するプラントが見つかった」
大淀「スプレー…」
提督「このことは上申しなくちゃならない」
大淀「勃起スプレー噴射!」プシュー
提督「!?」 ムクムクッ
大淀「そうは…そうはいきませんよ!」ハァハァ
提督「う…裏切ったな大淀…!」マエカガミ
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/13(水) 06:04:01.96 ID:4ooRtpGKO
大淀「提督、私の部屋にいてください。そんなにズボンの前を膨らませていては外を歩けないでしょう?」クスッ
提督「なぜだ!なぜこんな事をする…!」ビンビン
大淀「はぁ、はぁ…!なぜだと、思います?」ハァハァ
提督「くっ…!知るか!とにかく、俺は出ていくぞ!」
大淀「そんな格好でどこへ行くおつもりですか?」
提督「司令室へ戻る!お前がアテにならない以上、俺が直接このことを報告するしか…!」マエカガミ
大淀「…」
提督「あばよ!」ガチャッ スタスタ…
大淀「…」
大淀「…馬鹿だなぁ、私…。こんなもにで、彼の何を手にいれられるわけでもないのに…」
提督「なぜだ!なぜこんな事をする…!」ビンビン
大淀「はぁ、はぁ…!なぜだと、思います?」ハァハァ
提督「くっ…!知るか!とにかく、俺は出ていくぞ!」
大淀「そんな格好でどこへ行くおつもりですか?」
提督「司令室へ戻る!お前がアテにならない以上、俺が直接このことを報告するしか…!」マエカガミ
大淀「…」
提督「あばよ!」ガチャッ スタスタ…
大淀「…」
大淀「…馬鹿だなぁ、私…。こんなもにで、彼の何を手にいれられるわけでもないのに…」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/13(水) 06:26:39.67 ID:4ooRtpGKO
…
提督「はぁ、はぁ…!」ビンビン
提督(ぐぅ、くそ…!ムラムラしてきた…!)ムラムラ
卯月「あ、司令官だぴょん!」
提督「う、卯月…」
卯月「そんなに前屈みになってどーしたぴょん?お腹でもいたいぴょん?」
提督「いや、コレは気にするな…。ところで、明石を見なかったか?」ビンビン
卯月「アイテム屋娘さんだぴょん?今日は見てないぴょん」
提督「そうか…どこいったんだアイツ…」フラフラ
卯月「…しれーかん、大丈夫?」
提督「ああ大丈夫大丈夫」マエカガミ
卯月「なんとかスプレー噴射!」プシュー
提督「」
卯月「あははははっ!驚いたぴょん?このスプレーを使うと司令官がびっくりするってアイテム屋さんが…」
提督「」ガバッ
卯月「うびゃあ!?」ドサッ
提督「はぁ、はぁ…!」ビンビン
提督(ぐぅ、くそ…!ムラムラしてきた…!)ムラムラ
卯月「あ、司令官だぴょん!」
提督「う、卯月…」
卯月「そんなに前屈みになってどーしたぴょん?お腹でもいたいぴょん?」
提督「いや、コレは気にするな…。ところで、明石を見なかったか?」ビンビン
卯月「アイテム屋娘さんだぴょん?今日は見てないぴょん」
提督「そうか…どこいったんだアイツ…」フラフラ
卯月「…しれーかん、大丈夫?」
提督「ああ大丈夫大丈夫」マエカガミ
卯月「なんとかスプレー噴射!」プシュー
提督「」
卯月「あははははっ!驚いたぴょん?このスプレーを使うと司令官がびっくりするってアイテム屋さんが…」
提督「」ガバッ
卯月「うびゃあ!?」ドサッ
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/13(水) 06:30:50.87 ID:4ooRtpGKO
提督「はぁはぁ、卯月!卯月!」グイグイ
卯月「な、何すんだぴょん…!?離して!」ジタバタ
提督「やかましい!やらせろ!」パンツヌガシ
卯月「お、怒ったぴょん!?やあぁ!謝るから、乱暴はやめてぴょんっ!」 ジタバタ
提督「ああ^~ロリマンコたまんねぇ^~」ガバッ
卯月「いやああぁ!!」
………
……
…
提督「…ん?」ハッ
卯月「ひっく、ひっぐ…!酷いぴょんっ…!」シクシク
提督「…」
提督(俺が、卯月を押し倒してちんぽ突っ込んでる…)
提督(またやっちまったのか…)
卯月「な、何すんだぴょん…!?離して!」ジタバタ
提督「やかましい!やらせろ!」パンツヌガシ
卯月「お、怒ったぴょん!?やあぁ!謝るから、乱暴はやめてぴょんっ!」 ジタバタ
提督「ああ^~ロリマンコたまんねぇ^~」ガバッ
卯月「いやああぁ!!」
………
……
…
提督「…ん?」ハッ
卯月「ひっく、ひっぐ…!酷いぴょんっ…!」シクシク
提督「…」
提督(俺が、卯月を押し倒してちんぽ突っ込んでる…)
提督(またやっちまったのか…)
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/13(水) 06:39:56.75 ID:4ooRtpGKO
提督「すまない卯月…」
卯月「すんっ、すんっ…!なんで、なんでこんな事したぴょんっ…!」シクシク
提督「ああ、それはだな…」
提督説明中…
提督「ということだ」
卯月「…そんな、そんなこと…。うーちゃんは、しれーかんをびっくりさせれると思って…!」
卯月「ごめんなさい、しれーかん…」
提督「…とにかく、早く元凶を探しだしてブチのめさなきゃならん。工作艦だし、そんな強くはないだろ」
提督「乱暴しておいてなんだが…、力を貸しては、くれないか」
卯月「…うーちゃん、今日は、もう…部屋に帰りたいぴょん…」
提督「そうか…。ごめんな、本当にごめん。今度お詫びするからな」
タタタッ
卯月「…」
卯月「ひっく、ひっぐ…!うわああああん…!」ビエエエエエ
卯月「すんっ、すんっ…!なんで、なんでこんな事したぴょんっ…!」シクシク
提督「ああ、それはだな…」
提督説明中…
提督「ということだ」
卯月「…そんな、そんなこと…。うーちゃんは、しれーかんをびっくりさせれると思って…!」
卯月「ごめんなさい、しれーかん…」
提督「…とにかく、早く元凶を探しだしてブチのめさなきゃならん。工作艦だし、そんな強くはないだろ」
提督「乱暴しておいてなんだが…、力を貸しては、くれないか」
卯月「…うーちゃん、今日は、もう…部屋に帰りたいぴょん…」
提督「そうか…。ごめんな、本当にごめん。今度お詫びするからな」
タタタッ
卯月「…」
卯月「ひっく、ひっぐ…!うわああああん…!」ビエエエエエ
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 08:58:59.12 ID:cp2JOGqYO
提督「明石ー!自分から投降するなら罪は軽くしてやる!大人しく出てこい!」スタスタ
???「そうはいかないわぁ♪」
提督「…お前は…」
愛宕「ぱんぱかぱーん♪」
提督「…愛宕…。なぜ俺の前に立ちはだかるんだ」
愛宕「彼女のプラントには予備があるわ。その場所は、アイテム屋さん本人しか知らない…私ですらね」
提督「…ほう…」
愛宕「つまり、彼女を護りさえすれば、スプレーは手に入るの」
提督「…」
愛宕「ぱんぱかぱーん♪」つ勃起スプレー
提督「…そいつで…どうする気だ…」
愛宕「搾り取ってあげるわ♪」タタッ
提督「なぜだ愛宕!…くっ、負けるかッ!」タタッ
???「そうはいかないわぁ♪」
提督「…お前は…」
愛宕「ぱんぱかぱーん♪」
提督「…愛宕…。なぜ俺の前に立ちはだかるんだ」
愛宕「彼女のプラントには予備があるわ。その場所は、アイテム屋さん本人しか知らない…私ですらね」
提督「…ほう…」
愛宕「つまり、彼女を護りさえすれば、スプレーは手に入るの」
提督「…」
愛宕「ぱんぱかぱーん♪」つ勃起スプレー
提督「…そいつで…どうする気だ…」
愛宕「搾り取ってあげるわ♪」タタッ
提督「なぜだ愛宕!…くっ、負けるかッ!」タタッ
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 09:12:29.37 ID:cp2JOGqYO
愛宕「勃起スプレー噴射!」ブシュウウウ
提督「ふっ!(横に回避)」バッ
愛宕「えーい♪」ブシュウウウ
提督(…くっ、迂闊に近づけない…だが!)
提督「もうよせ愛宕!それ以上噴射し続けたら、お前自身が勃起スプレーの効果を受けることになるぞ!」
愛宕「…うふふ…♪」
提督「!?」
愛宕「…もう、なってるわ…♪提督の姿を見た時から、ずっと…♥」ハァハァ
提督(…ヤバい)タラー
提督(あのスプレーの効果には段階がある。第一段階は、その名の通り性器が勃起する。やがて性的に興奮し始める)
提督(そして、第二段階…。性的に興奮した状態でスプレーを吸入すると、もう目の前の異性をレイプする事しか考えられなくなる)
提督(ただし、スプレーを浴びる前、既に興奮していたなら…、第一段階をすっ飛ばして、即座に第二段階へ到達する!)ゴクリ
愛宕「…♥」ニヤァ
提督「い、今は…逃げるしかねええ!」タタタッ
愛宕「逃がさないわよおぉ♥」ダダダッ
提督「ふっ!(横に回避)」バッ
愛宕「えーい♪」ブシュウウウ
提督(…くっ、迂闊に近づけない…だが!)
提督「もうよせ愛宕!それ以上噴射し続けたら、お前自身が勃起スプレーの効果を受けることになるぞ!」
愛宕「…うふふ…♪」
提督「!?」
愛宕「…もう、なってるわ…♪提督の姿を見た時から、ずっと…♥」ハァハァ
提督(…ヤバい)タラー
提督(あのスプレーの効果には段階がある。第一段階は、その名の通り性器が勃起する。やがて性的に興奮し始める)
提督(そして、第二段階…。性的に興奮した状態でスプレーを吸入すると、もう目の前の異性をレイプする事しか考えられなくなる)
提督(ただし、スプレーを浴びる前、既に興奮していたなら…、第一段階をすっ飛ばして、即座に第二段階へ到達する!)ゴクリ
愛宕「…♥」ニヤァ
提督「い、今は…逃げるしかねええ!」タタタッ
愛宕「逃がさないわよおぉ♥」ダダダッ
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 09:24:33.47 ID:cp2JOGqYO
愛宕「ぱんぱかぱーん♪」ダダダッ
提督「はぁはぁ…くそ!行き止まりだ!」ゼェゼェ
愛宕「追い詰めたわぁ♪勃起スプレー噴射!」ブシュウウウ
提督「く、くそおおぉぉ!!」ムクムクッ
????「煙玉!」ボフン
愛宕「…!?けほけほっ、煙幕で前が見えない…!」
ガチャッ
提督(…!?何だ、換気窓が空いた…?)
川内改二「こっちだよ提督!」グイッ
提督「うおお!?」ズルルツ
ガチャンッ
愛宕「…煙が晴れた…。提督が、いなくなってる…」キョロキョロ
愛宕「どういうこと?どこへ行ったの!?この体の火照りはどうすればいいの!?」キョロキョロ
愛宕「あん!!提督!!提督ぅっ♥」クチュクチュ
愛宕「はぁはぁ、高雄ばっかりずるいっ…!あんっ、私にも、シてよぉ…提督…!」グチュグチュ
提督「はぁはぁ…くそ!行き止まりだ!」ゼェゼェ
愛宕「追い詰めたわぁ♪勃起スプレー噴射!」ブシュウウウ
提督「く、くそおおぉぉ!!」ムクムクッ
????「煙玉!」ボフン
愛宕「…!?けほけほっ、煙幕で前が見えない…!」
ガチャッ
提督(…!?何だ、換気窓が空いた…?)
川内改二「こっちだよ提督!」グイッ
提督「うおお!?」ズルルツ
ガチャンッ
愛宕「…煙が晴れた…。提督が、いなくなってる…」キョロキョロ
愛宕「どういうこと?どこへ行ったの!?この体の火照りはどうすればいいの!?」キョロキョロ
愛宕「あん!!提督!!提督ぅっ♥」クチュクチュ
愛宕「はぁはぁ、高雄ばっかりずるいっ…!あんっ、私にも、シてよぉ…提督…!」グチュグチュ
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 21:45:36.07 ID:CXfUxhdKO
~ダクト内~
川内改二「ふぅ…。提督、大丈夫?」
提督「ああ。助かった、川内」ビンビン
提督(だが…少し、ガスを吸ってしまった…)ビンビン
川内改二「あのスプレーが出回って以来、みんなおかしくなっちゃった…。提督、明石をやっつけよう!」
提督「味方がいてよかった…。奴の潜伏地は見当がついてるのか?」
川内改二「この間、こうやってダクト潜りをしてたら、たまたま見つけたんだ…。見たこともない、大きな化学(ばけがく)プラントを…!」
提督「何でダクト潜りなんかしてんだお前!気っ持ち悪ィな!…まあいい、案内してくれるか?」ビンビン
川内改二「うん、任せて。私についてきて!」ホフクゼンシン
提督(うっ!…川内のパンツが丸見えだ…)ズリズリ
提督(くあっ…!勃起したまま匍匐前進すると、ちんこがズボン越しに床と擦れる…!)ズリズリ
川内改二「提督、ちゃんとついてきてる?」オシリフリフリ
提督(ああああああ川内のパンツ!川内のパンツ!!うああああちんこ擦れて気持ちいいい気持てぃいいいいい)ズリズリ
川内改二「ふぅ…。提督、大丈夫?」
提督「ああ。助かった、川内」ビンビン
提督(だが…少し、ガスを吸ってしまった…)ビンビン
川内改二「あのスプレーが出回って以来、みんなおかしくなっちゃった…。提督、明石をやっつけよう!」
提督「味方がいてよかった…。奴の潜伏地は見当がついてるのか?」
川内改二「この間、こうやってダクト潜りをしてたら、たまたま見つけたんだ…。見たこともない、大きな化学(ばけがく)プラントを…!」
提督「何でダクト潜りなんかしてんだお前!気っ持ち悪ィな!…まあいい、案内してくれるか?」ビンビン
川内改二「うん、任せて。私についてきて!」ホフクゼンシン
提督(うっ!…川内のパンツが丸見えだ…)ズリズリ
提督(くあっ…!勃起したまま匍匐前進すると、ちんこがズボン越しに床と擦れる…!)ズリズリ
川内改二「提督、ちゃんとついてきてる?」オシリフリフリ
提督(ああああああ川内のパンツ!川内のパンツ!!うああああちんこ擦れて気持ちいいい気持てぃいいいいい)ズリズリ
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 21:54:31.64 ID:qwZglSc+o
…
川内改二「…」モゾモゾ
提督(うあああっ…!ヤバい、出る!出る!…川内のパンツ!ああ^~めちゃシコ)ビンビン ズリズリ
川内改二「着いたよ、提督。ここがアイテム屋娘の、真のアジトだ」ガチャッ
提督(…た、助かった…。危うくこのまま射精しちまうとこだった…)ビンビン
川内改二「ねえ、聞いてる?って、うわ…!すっご…//////」ゴクリ
提督「わっ、わわ、見るな!」サッ
川内改二「…こほん。まあいいや。ここから降りるよ?」スタッ
提督「…鎮守府の地下に、こんな場所があったなんて。ここは一体…?」マエカガミ
????「かつて進められていた、艦娘輸送用のステルス潜水艦建造計画…『天叢雲』。その夢の残骸です」
提督「…!?誰だ!」クルッ
川内改二「…」モゾモゾ
提督(うあああっ…!ヤバい、出る!出る!…川内のパンツ!ああ^~めちゃシコ)ビンビン ズリズリ
川内改二「着いたよ、提督。ここがアイテム屋娘の、真のアジトだ」ガチャッ
提督(…た、助かった…。危うくこのまま射精しちまうとこだった…)ビンビン
川内改二「ねえ、聞いてる?って、うわ…!すっご…//////」ゴクリ
提督「わっ、わわ、見るな!」サッ
川内改二「…こほん。まあいいや。ここから降りるよ?」スタッ
提督「…鎮守府の地下に、こんな場所があったなんて。ここは一体…?」マエカガミ
????「かつて進められていた、艦娘輸送用のステルス潜水艦建造計画…『天叢雲』。その夢の残骸です」
提督「…!?誰だ!」クルッ
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 22:05:42.95 ID:CXfUxhdKO
アイテム屋娘「まさかここまでたどり着くとは…。お見事です、提督」
提督「明石…!」マエカガミ
川内改二「アイテム屋娘!お前がみんなにあの変なスプレーを渡したんだな!凝らしめてやる!」ザッ
提督「明石。この戦力差だ、お前に勝ち目はない。余計な怪我を負いたくなかったら、大人しく投降しろ」マエカガミ
アイテム屋娘「おやおや…。これは怖いですねぇ…よいしょっと」リモコンポチー
『提督っ♥ 提督っ♥』ギッシギッシ
『ああんっ♥提督っ♥もっと突いてくださいっ♥』
川内改二「うえ…これは!?たくさんのモニターに、提督が艦娘たちと…アレしてる映像が…!」
提督「(映像ガン見中)」ビンビン
アイテム屋娘「ふふ、私の手にかかれば、鎮守府内の監視カメラ映像を盗み出すことなど造作もありません。提督が執務室で艦娘と獣のようにまぐわってる姿、たっぷり見させていただきましたよ…♥」ハァハァ
提督(シコりたいシコりたいシコりたいシコりたいシコりたいシコりたいシコりたいシコりたい…!)ムラムラ
川内改二「…なんで、こんなこと…!」
アイテム屋娘「さあ、なんででしょうかね?っと」指パッチーンッ
プシュー!
提督「!?し、しまった!これは例のガス…!げほっごほっ!」
川内改二「提督!?」
アイテム屋娘「あっははははっは!足下がお留守ですよぉ!私は指パッチン一つで、このプラント内に張り巡らされたパイプの好きな箇所のパイプを自由に開閉できるんですよぉ!」
提督「明石…!」マエカガミ
川内改二「アイテム屋娘!お前がみんなにあの変なスプレーを渡したんだな!凝らしめてやる!」ザッ
提督「明石。この戦力差だ、お前に勝ち目はない。余計な怪我を負いたくなかったら、大人しく投降しろ」マエカガミ
アイテム屋娘「おやおや…。これは怖いですねぇ…よいしょっと」リモコンポチー
『提督っ♥ 提督っ♥』ギッシギッシ
『ああんっ♥提督っ♥もっと突いてくださいっ♥』
川内改二「うえ…これは!?たくさんのモニターに、提督が艦娘たちと…アレしてる映像が…!」
提督「(映像ガン見中)」ビンビン
アイテム屋娘「ふふ、私の手にかかれば、鎮守府内の監視カメラ映像を盗み出すことなど造作もありません。提督が執務室で艦娘と獣のようにまぐわってる姿、たっぷり見させていただきましたよ…♥」ハァハァ
提督(シコりたいシコりたいシコりたいシコりたいシコりたいシコりたいシコりたいシコりたい…!)ムラムラ
川内改二「…なんで、こんなこと…!」
アイテム屋娘「さあ、なんででしょうかね?っと」指パッチーンッ
プシュー!
提督「!?し、しまった!これは例のガス…!げほっごほっ!」
川内改二「提督!?」
アイテム屋娘「あっははははっは!足下がお留守ですよぉ!私は指パッチン一つで、このプラント内に張り巡らされたパイプの好きな箇所のパイプを自由に開閉できるんですよぉ!」
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 22:17:16.70 ID:CXfUxhdKO
川内改二「だ、だから何だ!お前がここで私に捕まることに変わりはない!」チャキ
提督「ああ^~めちゃシコ」ガバッ
川内改二「きゃあ!?」 ドサッ
提督「はぁはぁ、川内!川内っ!おら、やらせろ!夜戦させろ!このバカ忍者!」グイグイ
川内改二「て、提督!正気に戻って!」ジタバタ
提督「さっきからてめえのパンツのクロッチを横にずらして後ろからぺニスをブチ犯したくてしょうがなかったんだよ!ちんこが床に擦れて我慢汁止まらなかったんだぞ!」グイグイ
アイテム屋娘「愛宕さんから浴びたスプレーの効果が残ってたんですねぇ!はぁ、はぁ…♥」ムラムラ ムズムズ
アイテム屋娘「提督、提督…!そのまま川内さんを、犯しちゃってください…♥んっ♥あんっ♥」クチュクチュ
川内改二「ダメっ…ダメだよぉ、提督…!」ジタバタ
提督「川内!さっきからダクトの中で俺にケツ向けやがって!誘ってたんだろうが!あーたまんねえめちゃシコ!絶対孕ませてやる!」カチャカチャジーボロン
アイテム屋娘「あぁ…初めて見た、本物の提督の男性器…♥すっごい…あんっ♥んっ♥」クチュクチュ
提督「ああ^~めちゃシコ」ガバッ
川内改二「きゃあ!?」 ドサッ
提督「はぁはぁ、川内!川内っ!おら、やらせろ!夜戦させろ!このバカ忍者!」グイグイ
川内改二「て、提督!正気に戻って!」ジタバタ
提督「さっきからてめえのパンツのクロッチを横にずらして後ろからぺニスをブチ犯したくてしょうがなかったんだよ!ちんこが床に擦れて我慢汁止まらなかったんだぞ!」グイグイ
アイテム屋娘「愛宕さんから浴びたスプレーの効果が残ってたんですねぇ!はぁ、はぁ…♥」ムラムラ ムズムズ
アイテム屋娘「提督、提督…!そのまま川内さんを、犯しちゃってください…♥んっ♥あんっ♥」クチュクチュ
川内改二「ダメっ…ダメだよぉ、提督…!」ジタバタ
提督「川内!さっきからダクトの中で俺にケツ向けやがって!誘ってたんだろうが!あーたまんねえめちゃシコ!絶対孕ませてやる!」カチャカチャジーボロン
アイテム屋娘「あぁ…初めて見た、本物の提督の男性器…♥すっごい…あんっ♥んっ♥」クチュクチュ
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 22:19:12.36 ID:CXfUxhdKO
>>107
訂正
×
提督「さっきからてめえのパンツのクロッチを横にずらして後ろからぺニスをブチ犯したくてしょうがなかったんだよ!ちんこが床に擦れて我慢汁止まらなかったんだぞ!」グイグイ
○
提督「さっきからてめえのパンツのクロッチを横にずらして後ろからぺニスをブチ込みたくてしょうがなかったんだよ!ちんこが床に擦れて我慢汁止まらなかったんだぞ!」グイグイ
訂正
×
提督「さっきからてめえのパンツのクロッチを横にずらして後ろからぺニスをブチ犯したくてしょうがなかったんだよ!ちんこが床に擦れて我慢汁止まらなかったんだぞ!」グイグイ
○
提督「さっきからてめえのパンツのクロッチを横にずらして後ろからぺニスをブチ込みたくてしょうがなかったんだよ!ちんこが床に擦れて我慢汁止まらなかったんだぞ!」グイグイ
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 22:26:12.74 ID:CXfUxhdKO
アイテム屋娘「はぁ、はぁ…♥ 早く、川内さんに挿れちゃってください…!」パンツヌギヌギ ポイッ
提督「川内!挿れるぞ!」ビンビン
川内改二「ええい、こうなったら…!艦法、変わり身の術!」 ドロンッ
モクモク…
提督「げっほげっほ…! ん?川内?どこ行きやがったてめぇ!逃げんなブチ犯してやる!」ビンビン
アイテム屋娘「はぁはぁ、提督…♥あんっ♥…って、え?」クチュクチュ
アイテム屋娘「あれ?なんで私が、提督に押し倒されて…?」キョロキョロ
川内改二「一瞬のうちに、私と明石の居場所を入れ替えたのさ!」
提督「あーもうこいつでいいやスリットえろいしノーパンだしマンコぐしょ濡れだし」ヌププ
アイテム屋娘「え、あ、ち、ちょ…!」
提督「明石っ!俺のちんこ突っ込んでやるぅ!」ジュププ ズンッ
アイテム屋娘「あ、ああああ~~~ッ♥♥♥」ビクンッ
提督「川内!挿れるぞ!」ビンビン
川内改二「ええい、こうなったら…!艦法、変わり身の術!」 ドロンッ
モクモク…
提督「げっほげっほ…! ん?川内?どこ行きやがったてめぇ!逃げんなブチ犯してやる!」ビンビン
アイテム屋娘「はぁはぁ、提督…♥あんっ♥…って、え?」クチュクチュ
アイテム屋娘「あれ?なんで私が、提督に押し倒されて…?」キョロキョロ
川内改二「一瞬のうちに、私と明石の居場所を入れ替えたのさ!」
提督「あーもうこいつでいいやスリットえろいしノーパンだしマンコぐしょ濡れだし」ヌププ
アイテム屋娘「え、あ、ち、ちょ…!」
提督「明石っ!俺のちんこ突っ込んでやるぅ!」ジュププ ズンッ
アイテム屋娘「あ、ああああ~~~ッ♥♥♥」ビクンッ
110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 22:34:18.41 ID:CXfUxhdKO
提督「あーちんぽ気持ちいいい!!!明石!明石っ!」パンパン
アイテム屋娘「あああっ♥提督っ♥提督ぅっ♥いい!イイですうっ♥はっ、ずっと!ずっと貴方にこうしてっ、ほしかったんですうぅっ♥」ギューッ
提督「ああ^~ちんぽが幸せ」パンパン
アイテム屋娘「はっ、はひっ、て、ていとく♥あんっ♥も、もっと、私の名前、呼んでっ♥あ、明石って!呼んでぇ♥」ギューーーッ
提督「明石!明石!あーたまんねえ!さっきから床でちんぽが擦れて射精しそうなの我慢してたんだよ!てめえの膣オナホで抜くからな!」パンパン
アイテム屋娘「あ♥来てぇ!いっぱい中に出してくださいいっ♥わ、わた、わたしも、イク…♥」(だいしゅきホールド)
提督「てめえレイプされてる癖に、こんっなにマンコの中グショグショに濡らしやがって!ああ出る!明石!中に出すぞ!」パンパン
アイテム屋娘「あ゛♥ お゛♥ あ゛っ♥ 提督♥提督っ♥大好き、~~~~っ♥♥♥」ビクン! ビクン!
提督「ああ^~」ドピュ
アイテム屋娘「んっ…♥あああああっ♥(アヘ顔)」ギューッ
提督「あ^~」 ビューッ ビューッ… ドプッドプッ…
アイテム屋娘「あああっ♥提督っ♥提督ぅっ♥いい!イイですうっ♥はっ、ずっと!ずっと貴方にこうしてっ、ほしかったんですうぅっ♥」ギューッ
提督「ああ^~ちんぽが幸せ」パンパン
アイテム屋娘「はっ、はひっ、て、ていとく♥あんっ♥も、もっと、私の名前、呼んでっ♥あ、明石って!呼んでぇ♥」ギューーーッ
提督「明石!明石!あーたまんねえ!さっきから床でちんぽが擦れて射精しそうなの我慢してたんだよ!てめえの膣オナホで抜くからな!」パンパン
アイテム屋娘「あ♥来てぇ!いっぱい中に出してくださいいっ♥わ、わた、わたしも、イク…♥」(だいしゅきホールド)
提督「てめえレイプされてる癖に、こんっなにマンコの中グショグショに濡らしやがって!ああ出る!明石!中に出すぞ!」パンパン
アイテム屋娘「あ゛♥ お゛♥ あ゛っ♥ 提督♥提督っ♥大好き、~~~~っ♥♥♥」ビクン! ビクン!
提督「ああ^~」ドピュ
アイテム屋娘「んっ…♥あああああっ♥(アヘ顔)」ギューッ
提督「あ^~」 ビューッ ビューッ… ドプッドプッ…
111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 22:44:39.45 ID:CXfUxhdKO
…
提督「…ん…」
アイテム屋娘「あ…あへぇ…♥提督…っ♥」ピクピク
提督(これは…。さっきまでズボンの中でビンッビンに勃起して苦しかった俺のぺニスが、明石のまんこに突っ込まれてて、スッキリしてる…)スッキリ
提督(どうやらガスを吸ったせいで、明石をレイプしてしまったらしい。この分だと、中に出してしまったのか…)
提督(こいつの身から出た錆、因果応報とはいえ…酷いことしたな、俺。可哀想だ…)
アイテム屋娘「はぁ、ひぃ、提督、らいしゅきぃ…♥嬉しいよぉ…♥」スリスリ
提督「…すまない、明石。こんなことするつもりは…無かった」ヌプッ
アイテム屋娘「っ…」
アイテム屋娘「…ひぐっ、ぐすっ…!」ウルウル
アイテム屋娘「うえええんっ…!わかって、ますよっ、そんな事っ…!ぐしゅっ…!」ヒックヒック
アイテム屋娘「ていとくが、わたしなんかにっ、ふりむいてくれないなんてことっ…!わかって、ますよぉ…!」シクシク
提督(…泣いてしまった…)
川内改二「…どうして、こんなことをしたの?」
提督「…ん…」
アイテム屋娘「あ…あへぇ…♥提督…っ♥」ピクピク
提督(これは…。さっきまでズボンの中でビンッビンに勃起して苦しかった俺のぺニスが、明石のまんこに突っ込まれてて、スッキリしてる…)スッキリ
提督(どうやらガスを吸ったせいで、明石をレイプしてしまったらしい。この分だと、中に出してしまったのか…)
提督(こいつの身から出た錆、因果応報とはいえ…酷いことしたな、俺。可哀想だ…)
アイテム屋娘「はぁ、ひぃ、提督、らいしゅきぃ…♥嬉しいよぉ…♥」スリスリ
提督「…すまない、明石。こんなことするつもりは…無かった」ヌプッ
アイテム屋娘「っ…」
アイテム屋娘「…ひぐっ、ぐすっ…!」ウルウル
アイテム屋娘「うえええんっ…!わかって、ますよっ、そんな事っ…!ぐしゅっ…!」ヒックヒック
アイテム屋娘「ていとくが、わたしなんかにっ、ふりむいてくれないなんてことっ…!わかって、ますよぉ…!」シクシク
提督(…泣いてしまった…)
川内改二「…どうして、こんなことをしたの?」
112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 22:59:29.65 ID:CXfUxhdKO
アイテム屋娘「…」
アイテム屋娘「…初めは、悪戯心…。いや、それよりも、加賀さん…いえ、私でないだれか、他に艦娘の恋を、応援したかっただけ、なんです…」
提督「…?」
アイテム屋娘「貴方に、明石と呼んで貰えることが…。ただただ、嬉しかったんです…」
アイテム屋娘「だけど…まだイベントで入手された訳でもない、ただのアイテム屋の私が…、他の艦娘を差し置いて、貴方と結ばれるなんてこと…できない…」
アイテム屋娘「だから、せめて。他の誰かが、あなたと結ばれる手助けをしたかった。それで、つい…」
川内改二「???」
提督「…エスカレートしてしまったってことか…」
アイテム屋娘「…ごめんなさい…」
提督「帰ろう、明石」
アイテム屋娘「はい…」
…
~ダクト内~
←こっち向きに進む
[][][][][川内改二][明石][提督][][][][]
川内改二「二人ともー、ちゃんと着いてきてる?」モゾモゾ
アイテム屋娘(…どうしよう。さっき脱いだパンツ、穿き忘れてきちゃいました…////)オシリフリフリ
提督(ああ^~めちゃシコ)ビンビン
アイテム屋娘「…初めは、悪戯心…。いや、それよりも、加賀さん…いえ、私でないだれか、他に艦娘の恋を、応援したかっただけ、なんです…」
提督「…?」
アイテム屋娘「貴方に、明石と呼んで貰えることが…。ただただ、嬉しかったんです…」
アイテム屋娘「だけど…まだイベントで入手された訳でもない、ただのアイテム屋の私が…、他の艦娘を差し置いて、貴方と結ばれるなんてこと…できない…」
アイテム屋娘「だから、せめて。他の誰かが、あなたと結ばれる手助けをしたかった。それで、つい…」
川内改二「???」
提督「…エスカレートしてしまったってことか…」
アイテム屋娘「…ごめんなさい…」
提督「帰ろう、明石」
アイテム屋娘「はい…」
…
~ダクト内~
←こっち向きに進む
[][][][][川内改二][明石][提督][][][][]
川内改二「二人ともー、ちゃんと着いてきてる?」モゾモゾ
アイテム屋娘(…どうしよう。さっき脱いだパンツ、穿き忘れてきちゃいました…////)オシリフリフリ
提督(ああ^~めちゃシコ)ビンビン
113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 23:04:08.32 ID:CXfUxhdKO
…
提督(その後、アイテム屋娘の裏化学プラントは運転を停止した)
提督(すでに精製してしまったガスは、外に漏らすわけにもいかないので、廃棄処分することはできなかった)
提督(大型タンクに密閉した後、鎮守府の地下深くへと、厳重に封印した…)
提督(もう二度と、あの業の深すぎるスプレーが現出することはないだろう…)
提督(その後、アイテム屋娘の裏化学プラントは運転を停止した)
提督(すでに精製してしまったガスは、外に漏らすわけにもいかないので、廃棄処分することはできなかった)
提督(大型タンクに密閉した後、鎮守府の地下深くへと、厳重に封印した…)
提督(もう二度と、あの業の深すぎるスプレーが現出することはないだろう…)
114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 23:11:14.96 ID:CXfUxhdKO
…2年後…
~???~
夕張「さーて、今日も開発開発っと…ん?何この扉…」
夕張「偽造マスターキーで開けてみよう」ピピッ ガララ…
ガコーン
ガスタンク「」
夕張「うわー…っでかい…何これ…。こんなのが、鎮守府の地下にあったなんて…!」
夕張「いったい誰が…何の目的で?」チョンッ
ガスタンク「ベゴンッ」プッッシュウウウウウウウウウウウウウウウウウ
夕張「!?げほっごほっ、やっ!?…ガス!?」ゴホゴホ
夕張「っ…///////」ガクンッ
夕張(…何これ…からだが、熱いっ…/////)ハァハァ ムズムズ
…
~鎮守府~
提督「それでさー明石」テクテク
明石「…?」テクテク
提督「ん、どうした明石?」
明石「…この匂い、まさか…」
提督(…!?)ムクムクッ ビンビン
明石「しまった催淫ガスが漏れた!」
提督「!?」
おしまい
~???~
夕張「さーて、今日も開発開発っと…ん?何この扉…」
夕張「偽造マスターキーで開けてみよう」ピピッ ガララ…
ガコーン
ガスタンク「」
夕張「うわー…っでかい…何これ…。こんなのが、鎮守府の地下にあったなんて…!」
夕張「いったい誰が…何の目的で?」チョンッ
ガスタンク「ベゴンッ」プッッシュウウウウウウウウウウウウウウウウウ
夕張「!?げほっごほっ、やっ!?…ガス!?」ゴホゴホ
夕張「っ…///////」ガクンッ
夕張(…何これ…からだが、熱いっ…/////)ハァハァ ムズムズ
…
~鎮守府~
提督「それでさー明石」テクテク
明石「…?」テクテク
提督「ん、どうした明石?」
明石「…この匂い、まさか…」
提督(…!?)ムクムクッ ビンビン
明石「しまった催淫ガスが漏れた!」
提督「!?」
おしまい
115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 23:14:17.93 ID:cwgNa/4Oo
おつ
116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 23:27:07.53 ID:sP3uMxh8o
あ^~めちゃおつ
117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 23:38:54.63 ID:GVcrP1Vd0
最後のセリフどっかで見たぞ
120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 00:35:38.89 ID:j+Yx5W72o
おつ
パラレルかと思ってたら話がつながりやがった!
パラレルかと思ってたら話がつながりやがった!
122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 04:39:09.94 ID:JS8gGpRPo
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430800886/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
ほむら「37番目のまどかは最高だったな……」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:02:54.01 ID:TAwgozIhO
ほむら「そんな……なんであなたが魔法少女に……」
まどか「ごめんほむらちゃん」
まどか「でも……私が魔法少女になることが、私のケジメなの」
まどか「ほむらちゃんは私のために魔法少女になってくれたから」
まどか「私も……魔法少女を背負うよ」
ほむら「まどか……」
ほむら(余計なことを……)
まどか「ごめんほむらちゃん」
まどか「でも……私が魔法少女になることが、私のケジメなの」
まどか「ほむらちゃんは私のために魔法少女になってくれたから」
まどか「私も……魔法少女を背負うよ」
ほむら「まどか……」
ほむら(余計なことを……)
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:09:17.09 ID:TAwgozIhO
ほむら(このまどかも人の話をイマイチ聞かないわね……)
ほむら(うじうじしてない所はいい感じなのに)
ほむら(マミが死んだ辺りから薄々感じてたけど。なんかしっくり来ないわね)
ほむら(うじうじしてない所はいい感じなのに)
ほむら(マミが死んだ辺りから薄々感じてたけど。なんかしっくり来ないわね)
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:13:41.68 ID:TAwgozIhO
まどか「私も一緒にワルプルギスの夜と戦うよ」
まどか「私……この見滝原を守りたいから」
ほむら「まどか……」
まどか「私……この見滝原を守りたいから」
ほむら「まどか……」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:17:33.11 ID:TAwgozIhO
ほむら(あー……、やっぱり自分のやりたいことを優先するタイプなのね……)
ほむら(このまどかにとっては、私の願いよりも見滝原を守ることの方が大事なわけだ)
ほむら(出会ってまだ1ヶ月だから仕方ないけど……)
ほむら(このまどかにとっては、私の願いよりも見滝原を守ることの方が大事なわけだ)
ほむら(出会ってまだ1ヶ月だから仕方ないけど……)
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:26:42.55 ID:TAwgozIhO
まどか「頑張ろうねほむらちゃん!」
ほむら「……」
まどか「うっ」
まどか(視線が痛い……)
まどか「ほ、ほら。ギュッとしてあげるから」ギュッ
ほむら「ああっ!まどかっ!」
ほむら「こうなったら仕方がないわ。一緒にワルプルギスの夜と戦いましょう」
まどか「うん!」
ほむら「……」
まどか「うっ」
まどか(視線が痛い……)
まどか「ほ、ほら。ギュッとしてあげるから」ギュッ
ほむら「ああっ!まどかっ!」
ほむら「こうなったら仕方がないわ。一緒にワルプルギスの夜と戦いましょう」
まどか「うん!」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:28:36.33 ID:TAwgozIhO
まどか「ヒュー……ヒュー…」
ほむら(やっぱりこうなったか……)
ほむら(やっぱりこうなったか……)
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:31:01.89 ID:TAwgozIhO
ほむら「まどか……」
まどか「あ…………ほむら……ちゃ……」
まどか「……ごめんね…………やっぱり……私……駄目みたい……」
ほむら「……」
まどか「あ…………ほむら……ちゃ……」
まどか「……ごめんね…………やっぱり……私……駄目みたい……」
ほむら「……」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:42:31.63 ID:TAwgozIhO
まどか「私の…………最期のお願い…………」
まどか「私が魔女になる前に…………私のソウルジェムを……」ソ…
ほむら「まどか……」
まどか「自分勝手だよね……」
まどか「ごめんね……」
まどか「でも…………お願」パンッ
ほむら(そろそろこの展開もマンネリ気味ね)
ほむら「ふっ」
まどか「私が魔女になる前に…………私のソウルジェムを……」ソ…
ほむら「まどか……」
まどか「自分勝手だよね……」
まどか「ごめんね……」
まどか「でも…………お願」パンッ
ほむら(そろそろこの展開もマンネリ気味ね)
ほむら「ふっ」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:49:52.20 ID:TAwgozIhO
まどか「な……何でなのほむらちゃん……」
まどか「なんでこの子のことを虐めるの……?」
ほむら「あなたには関係ないことよ」
ほむら「そいつを置いて立ち去りなさい」
まどか「なんでこの子のことを虐めるの……?」
ほむら「あなたには関係ないことよ」
ほむら「そいつを置いて立ち去りなさい」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:54:21.41 ID:TAwgozIhO
さやか「そう言われて大人しく引っ込むさやかちゃんじゃないんだよ……!」
ほむら「まったく……痛い目に遭わないと駄目なのかしら」
さやか「黙れ!!」
さやか「私はね……………………弱いもの虐めが大嫌いなのよ!!!!」
ほむら「む……」
ほむら「まったく……痛い目に遭わないと駄目なのかしら」
さやか「黙れ!!」
さやか「私はね……………………弱いもの虐めが大嫌いなのよ!!!!」
ほむら「む……」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 18:57:55.61 ID:TAwgozIhO
まどか「さやかちゃん!あの子を置いて逃げよう!」
さやか「まどかは逃げて!私はここに残る!」
まどか「ひい~!」タッタッタ
ほむら(5点マイナスね)
さやか「まどかは逃げて!私はここに残る!」
まどか「ひい~!」タッタッタ
ほむら(5点マイナスね)
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:06:21.80 ID:TAwgozIhO
まどか「ほ、ほむらちゃん……」
ほむら「……何の用かしら」
まどか「魔法少女はほむらちゃんしかいないけど……ワルプルギスの夜は倒せるんだよね?」
まどか「私が魔法少女にならなくても倒せるんだよね……!?」
ほむら「ええ、勿論よ」
まどか「よかった~!」
まどか「あ、私はほむらちゃんの言い付け通り避難所から出ないから!」
ほむら「ええ……」
ほむら「……何の用かしら」
まどか「魔法少女はほむらちゃんしかいないけど……ワルプルギスの夜は倒せるんだよね?」
まどか「私が魔法少女にならなくても倒せるんだよね……!?」
ほむら「ええ、勿論よ」
まどか「よかった~!」
まどか「あ、私はほむらちゃんの言い付け通り避難所から出ないから!」
ほむら「ええ……」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:15:40.26 ID:TAwgozIhO
詢子「まどか!タツヤ!知久さん!」
知久「みんな!僕の傍から離れないで!」
タツヤ「あー」
まどか「あ、あれー!?」
まどか「ほむらちゃん!?ほむらちゃーん!?」
キャー バキバキバキ
ほむら(さやか……あなたのことは忘れない)
ほむら「時間跳躍!」ガチン!
パッ
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハ!」バキバキバキバキ
知久「みんな!僕の傍から離れないで!」
タツヤ「あー」
まどか「あ、あれー!?」
まどか「ほむらちゃん!?ほむらちゃーん!?」
キャー バキバキバキ
ほむら(さやか……あなたのことは忘れない)
ほむら「時間跳躍!」ガチン!
パッ
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハ!」バキバキバキバキ
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:25:55.81 ID:TAwgozIhO
さやか「ね、ねえ。あの転校生まどかのこと見てない?」
まどか「夢の中で出会ったような……」
仁美「まあ。神秘的ですわあ」
さやか(その体型で言われても絵にならないなあ……)
ほむら「……」
ほむら「パス」パッ
ザワッ キャアー
まどか「夢の中で出会ったような……」
仁美「まあ。神秘的ですわあ」
さやか(その体型で言われても絵にならないなあ……)
ほむら「……」
ほむら「パス」パッ
ザワッ キャアー
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:31:27.87 ID:TAwgozIhO
ほむら「まどか。あなたは魔法少女になっては駄目」
まどか「えー……なんでほむらちゃんの言うことに従わなきゃいけないの」
まどか「えー……なんでほむらちゃんの言うことに従わなきゃいけないの」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:38:22.40 ID:TAwgozIhO
まどか「どんな願いも叶うチャンス……みすみす放棄するなんてあり得ないよ」
ほむら「わからない子ね」
ほむら「願いが叶う代わりに、ゾンビ・戦いの日々・魔女化による人類滅亡が付いて来るのよ」
ほむら「わからない子ね」
ほむら「願いが叶う代わりに、ゾンビ・戦いの日々・魔女化による人類滅亡が付いて来るのよ」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:46:34.08 ID:TAwgozIhO
まどか「大丈夫だよ。ちゃんと考えて契約するから」
まどか「例えば、さやかちゃんとマミさんを生き返らせたとするでしょ?」
まどか「その場合、私がすぐに自殺すれば、人類全体にとっては2引く1でプラスじゃない」
まどか「今までの魔法少女たちが呪詛の言葉をつぶやいて死んでいったのは、情報がなかったからだよ」
まどか「私は後悔しない自信あるもんね」
ほむら「まどか……」
まどか「例えば、さやかちゃんとマミさんを生き返らせたとするでしょ?」
まどか「その場合、私がすぐに自殺すれば、人類全体にとっては2引く1でプラスじゃない」
まどか「今までの魔法少女たちが呪詛の言葉をつぶやいて死んでいったのは、情報がなかったからだよ」
まどか「私は後悔しない自信あるもんね」
ほむら「まどか……」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:52:01.67 ID:TAwgozIhO
まどか「う~ん。何がいいかな~」
まどか「幸せは主観的なものだしな~」
まどか「う~ん、う~ん」
まどか「幸せは主観的なものだしな~」
まどか「う~ん、う~ん」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:58:31.51 ID:TAwgozIhO
まどか「決めた!」
まどか「ほむらちゃん!私、『私が幸せになること』を願うことにするよ!」
まどか「どう?パー璧なお願いだと思わない?」
まどか「ほむらちゃん!私、『私が幸せになること』を願うことにするよ!」
まどか「どう?パー璧なお願いだと思わない?」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:05:52.78 ID:TAwgozIhO
ほむら「デメリットはどうするのよ!」
まどか「大丈夫。何があっても私は幸せなはずだから」
ほむら「……何を言っても無駄なようね」
ほむら「勝手にしなさい!私は次のまどかに会いに行くもん!」
パッ
まどか「勝手にしますよ~だ」
まどか「大丈夫。何があっても私は幸せなはずだから」
ほむら「……何を言っても無駄なようね」
ほむら「勝手にしなさい!私は次のまどかに会いに行くもん!」
パッ
まどか「勝手にしますよ~だ」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:13:46.46 ID:TAwgozIhO
まどか「……あれ?ここどこ……」キョロキョロ
使い魔「……」
使い魔「……」
使い魔「……」
使い魔「……」
使い魔「……」
まどか「ひっ!」
使い魔「……」
使い魔「……」
使い魔「……」
使い魔「……」
使い魔「……」
まどか「ひっ!」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:16:57.35 ID:TAwgozIhO
まどか「キュゥべえー!キュゥべえー!」
QB「なんて危機的な状況なんだ。しかしまどか、たった一つだけこの状況を打破」
まどか「前置きはいらないから!」
QB「なんて危機的な状況なんだ。しかしまどか、たった一つだけこの状況を打破」
まどか「前置きはいらないから!」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:20:06.86 ID:TAwgozIhO
まどか「キュゥべえ!私が、常に幸せでいられるようにして!」
QB「それが君の魂と引き換え」
まどか「そうだよ!だから早く叶えて!」
QB「そうかい」
まどか「早く早く!」
QB「それが君の魂と引き換え」
まどか「そうだよ!だから早く叶えて!」
QB「そうかい」
まどか「早く早く!」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:25:55.80 ID:TAwgozIhO
QB「でもね」
まどか「早く叶えろ!!」ガクンガクン
QB「いや、叶えたいのはやまやまなんだだけど、抽象的な願いは叶えることが出来ないんだ」
まどか「え……」
使い魔「……」
まどか「ひい……死にたく」
ザクッザクッ グシャッ
まどか「早く叶えろ!!」ガクンガクン
QB「いや、叶えたいのはやまやまなんだだけど、抽象的な願いは叶えることが出来ないんだ」
まどか「え……」
使い魔「……」
まどか「ひい……死にたく」
ザクッザクッ グシャッ
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:39:46.13 ID:TAwgozIhO
ほむら「最近ハズレばかりな気がするわ」
ほむら「でも、あなたは今のところ歴代ベスト5に入る当たりのまどかなの」
まどか「そ、そうなんだ」
ほむら「うんうん。つい守りたくなっちゃう絶妙なバランスの弱々しさだわ」
ほむら「それに弱々しさの中に確かな信念が感じられるし」
ほむら「人の話は聞くし」
ほむら「卑しくないし」
ほむら「顔つきも体つきも私好みだし」
ほむら「何より私に好意的なのが素晴らしいわ。調教は勘弁よ」
ほむら「あら。もしかしてこれって37番目よりも上?初代に並ぶまどかよあなた」
まどか「あ、ありがとう……」
ほむら「でも、あなたは今のところ歴代ベスト5に入る当たりのまどかなの」
まどか「そ、そうなんだ」
ほむら「うんうん。つい守りたくなっちゃう絶妙なバランスの弱々しさだわ」
ほむら「それに弱々しさの中に確かな信念が感じられるし」
ほむら「人の話は聞くし」
ほむら「卑しくないし」
ほむら「顔つきも体つきも私好みだし」
ほむら「何より私に好意的なのが素晴らしいわ。調教は勘弁よ」
ほむら「あら。もしかしてこれって37番目よりも上?初代に並ぶまどかよあなた」
まどか「あ、ありがとう……」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:47:51.41 ID:TAwgozIhO
ワルプルギスの夜「アーハッハッハッハッハ!」
ほむら「なんで……なんでなの……」
ほむら「なんで私一人だとワルプルギスの夜を倒すことが出来ないの……!?」
ほむら「なんで……なんでなの……」
ほむら「なんで私一人だとワルプルギスの夜を倒すことが出来ないの……!?」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:52:58.90 ID:TAwgozIhO
ほむら(気がついたらマミ・さやか・杏子は死んでいた……)
ほむら(今までに私一人でワルプルギスの夜を倒せたことはない……)
ほむら(まどかとの日々が楽し過ぎなければ三人の死を回避出来たのに……)
ほむら(まどか……)
ほむら「1点減点よ……!」
ほむら(今までに私一人でワルプルギスの夜を倒せたことはない……)
ほむら(まどかとの日々が楽し過ぎなければ三人の死を回避出来たのに……)
ほむら(まどか……)
ほむら「1点減点よ……!」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:55:40.73 ID:TAwgozIhO
ビュン!
ほむら「ぐあああああああ!!」ズガガガガガ!
まどか「ほむらちゃん!」
ほむら「ぐあああああああ!!」ズガガガガガ!
まどか「ほむらちゃん!」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:59:33.23 ID:TAwgozIhO
まどか「……」
まどか「ごめんほむらちゃん……」
まどか「私……キュゥべえと契約するよ」
まどか「キュゥべえ、出て来て」
QB「とうとう僕と契約する気になったんだね」
まどか「ごめんほむらちゃん……」
まどか「私……キュゥべえと契約するよ」
まどか「キュゥべえ、出て来て」
QB「とうとう僕と契約する気になったんだね」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:06:16.33 ID:TAwgozIhO
ほむら(不味いわ……勝利の方程式が思い浮かばない……)
ホムラチャン!
ほむら「……?」
ほむら「まどか!?」
ほむら「駄目ええええええええ!!!」
ほむら「もう厳選は嫌ああああああああ!!!」
ホムラチャン!
ほむら「……?」
ほむら「まどか!?」
ほむら「駄目ええええええええ!!!」
ほむら「もう厳選は嫌ああああああああ!!!」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:13:00.65 ID:TAwgozIhO
まどか「私知ってるの……」
まどか「ほむらちゃんは明るく振る舞ってるけど、実は無理してるってこと……」
QB「そうかな?」
まどか「そうなの……」
まどか「私……もう、ほむらちゃんに辛い思いをさせたくないの」
まどか「ほむらちゃんは明るく振る舞ってるけど、実は無理してるってこと……」
QB「そうかな?」
まどか「そうなの……」
まどか「私……もう、ほむらちゃんに辛い思いをさせたくないの」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:16:30.35 ID:TAwgozIhO
まどか「だから私は願う!」
QB「ほう!」
まどか「キュゥべえ!」
まどか「私の願いは!」
QB「願いは!!」
まどか「願いはね!!」
QB「ほう!」
まどか「キュゥべえ!」
まどか「私の願いは!」
QB「願いは!!」
まどか「願いはね!!」
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:44:18.17 ID:TAwgozIhO
ほむら(まどかの願いが叶えられたことにより、魔女が存在した世界そのものが平行世界を含む全宇宙から消えてしまった)
ほむら(過去に遡ってまで魔女の存在を消す意味はあったのだろうか)
ほむら(そして、全宇宙のまどかの記憶と意識が一つになったまど神様)
ほむら(笑っているような、怒っているような、泣いているような、歪んだ左右非対称な表情がその御尊顔に浮かんでいた)
ほむら「まどか……」
ほむら(あなたがいないこの世界で……)
ほむら(私は何を目的として生きていけばいいの……?)
ほむら(過去に遡ってまで魔女の存在を消す意味はあったのだろうか)
ほむら(そして、全宇宙のまどかの記憶と意識が一つになったまど神様)
ほむら(笑っているような、怒っているような、泣いているような、歪んだ左右非対称な表情がその御尊顔に浮かんでいた)
ほむら「まどか……」
ほむら(あなたがいないこの世界で……)
ほむら(私は何を目的として生きていけばいいの……?)
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:47:01.77 ID:TAwgozIhO
まど神(ほむらちゃん……)
ほむら(ま、まどか!生きてたの!?)
ほむら(ま、まどか!生きてたの!?)
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:52:46.65 ID:TAwgozIhO
まど神(生きてはいないかな……)
まど神(私の体も……私の意識も……もう存在しないから……)
まど神(私はもう……魔法少女の魂を救済するという概念そのものだから……)
ほむら(まどか……)
ほむら(概念って意外と人間くさいのね……)
まど神(私の体も……私の意識も……もう存在しないから……)
まど神(私はもう……魔法少女の魂を救済するという概念そのものだから……)
ほむら(まどか……)
ほむら(概念って意外と人間くさいのね……)
131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:55:10.34 ID:TAwgozIhO
ほむら(それで、概念であるまどかは何のために私に語りかけてきたの……?)
まどか(ウェヒヒ……私の契約の意味を説明するためだよ……)
ほむら(親切なのね……)
まどか(ウェヒヒ……私の契約の意味を説明するためだよ……)
ほむら(親切なのね……)
133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:59:48.21 ID:TAwgozIhO
まど神(こういうとなんだけど……魔法少女の救済はついでみたいなものなんだ……)
まど神(私は……ほむらちゃんに幸せになって欲しかったから……)
ほむら(何を言っているの……?)
ほむら(私はただ……理想のまどかと生きたかっただけなのに……)
まど神(私は……ほむらちゃんに幸せになって欲しかったから……)
ほむら(何を言っているの……?)
ほむら(私はただ……理想のまどかと生きたかっただけなのに……)
136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:05:14.75 ID:TAwgozIhO
まど神(私との出会いをやり直すことがほむらちゃんの願い……)
まど神(鹿目まどかという存在がいる限り……ほむらちゃんは時間移動を繰り返す……)
ほむら(それって駄目なことなのかしら……)
まど神(私は……駄目だと思う……)
まど神(鹿目まどかという存在がいる限り……ほむらちゃんは時間移動を繰り返す……)
ほむら(それって駄目なことなのかしら……)
まど神(私は……駄目だと思う……)
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:06:19.98 ID:TAwgozIhO
ほむら「なんか書き辛いから普通に話しましょう」
まど神「そうだね」
まど神「そうだね」
142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:17:57.75 ID:TAwgozIhO
まど神「過去をやり直すということは、その過去を否定するということ」
まど神「過去をやり直せるということは、今目の前にある現実を切り捨てることが出来るということ」
まど神「その人の想いを」
まど神「その人が生きた証を」
まど神「そんなの、絶対おかしいよ」
ほむら「まどか……」
ほむら(あなたに言われたくないわ……)
まど神「過去をやり直せるということは、今目の前にある現実を切り捨てることが出来るということ」
まど神「その人の想いを」
まど神「その人が生きた証を」
まど神「そんなの、絶対おかしいよ」
ほむら「まどか……」
ほむら(あなたに言われたくないわ……)
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:22:06.91 ID:TAwgozIhO
まど神「人の出会いは一期一会だよ」
まど神「私はほむらちゃんに」
まど神「今私の目の前にいるほむらちゃんに」
まど神「……人間として生きて欲しい」
ほむら「そんな……!」
まど神「私はほむらちゃんに」
まど神「今私の目の前にいるほむらちゃんに」
まど神「……人間として生きて欲しい」
ほむら「そんな……!」
145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:24:16.30 ID:TAwgozIhO
ほむら「……酷いわまどか」
ほむら「コミュ障の私に一期一会?」
ほむら「無茶言わんといて下さい……」
ほむら「コミュ障の私に一期一会?」
ほむら「無茶言わんといて下さい……」
151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:28:51.32 ID:TAwgozIhO
まど神「……」
まど神「……大丈夫」
ほむら「まどか……?」
まど神「いくつもの時間を繰り返して来たほむらちゃんなら」
まど神「図太さMAXのほむらちゃんなら」
ほむら(酷いわ……)
まど神「……大丈夫」
ほむら「まどか……?」
まど神「いくつもの時間を繰り返して来たほむらちゃんなら」
まど神「図太さMAXのほむらちゃんなら」
ほむら(酷いわ……)
152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:31:57.03 ID:TAwgozIhO
まど神「……」
ほむら「……まどか?」
まど神「私がいなくても大丈夫だよ」ウェヒヒ
スゥ…(消滅)
ほむら「まどかあー!!!」
ほむら「……まどか?」
まど神「私がいなくても大丈夫だよ」ウェヒヒ
スゥ…(消滅)
ほむら「まどかあー!!!」
154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:35:20.63 ID:TAwgozIhO
QB「ふーん。そんなことがあったのかい」
ほむら「あったのよ」
ほむら「あったのよ」
159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:39:28.40 ID:TAwgozIhO
QB「だったら、その鹿目まどかの想いを汲んだらいい」
ほむら「無理……鹿目さんなしで人に話しかけるなんて無理……」
ほむら「キュゥべえ……私のこと見捨てないでね……」
QB「努力するよ」
ほむら「無理……鹿目さんなしで人に話しかけるなんて無理……」
ほむら「キュゥべえ……私のこと見捨てないでね……」
QB「努力するよ」
164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:43:18.46 ID:TAwgozIhO
やり直すことが出来ないどうしようもない世界だけど
それでも、鹿目さんが私に望んだことなんだ
だから、私は今日も生きる
それでも、鹿目さんが私に望んだことなんだ
だから、私は今日も生きる
167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:45:07.46 ID:TAwgozIhO
終
168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:45:33.77 ID:pf1fq2rJ0
うぇ?!
169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:47:08.22 ID:6uk6VscX0
厳選しすぎたための一人ぼっちエンドってことなのか……
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:48:24.60 ID:qDAQeoXa0
乙乙乙
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349082174/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ 魔法少女まどか☆マギカ | Comments (0)
比企谷八幡の生涯はそこで終わる
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 09:43:59.81 ID:bV1sHPzWo
結衣「サ・・・サブレーー!車が!」
サブレがまさに轢かれるその瞬間
男の子がサブレを庇うように車に飛び込んだ
グシャっと言う音と・・・ゴンっと打ち付けるような鈍い音があたりに響いた
結衣「サブレ無事なんだね・・・良かった・・・」
運転手「連絡をしなくては・・・」
運転手は被害者の無事を確認することなく警察、その他に電話をし始めた
結衣はサブレを助けてれた男子にお礼を言おうと、彼を見た
そして吐いた
腕はグニャリとまがり絞られた雑巾のようになっていた
さらにはタイヤに巻き込まれたのか
首がとれており、鼻より下は抉れていた
一目でわかった
死んでいると
サブレがまさに轢かれるその瞬間
男の子がサブレを庇うように車に飛び込んだ
グシャっと言う音と・・・ゴンっと打ち付けるような鈍い音があたりに響いた
結衣「サブレ無事なんだね・・・良かった・・・」
運転手「連絡をしなくては・・・」
運転手は被害者の無事を確認することなく警察、その他に電話をし始めた
結衣はサブレを助けてれた男子にお礼を言おうと、彼を見た
そして吐いた
腕はグニャリとまがり絞られた雑巾のようになっていた
さらにはタイヤに巻き込まれたのか
首がとれており、鼻より下は抉れていた
一目でわかった
死んでいると
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 09:48:41.99 ID:bV1sHPzWo
結衣「やっは・・・やっは・・・」
結衣の呼吸が次第に速くなっていく
結衣「やっはやっはやっはやっは」
もし彼が生きていたら
彼女は彼に感謝をしていただろう
それだけは間違いない
サブレの恩人だからだ
しかし彼は死んだ
その事実は高校生にならんとする彼女が背負いきれるモノではなく
ましてや、原因の一部・・・引き金となった
その重みは優しい彼女を追い込むには十分だった
雪乃「・・・」チラッ
雪乃「うっ・・・」
結衣の呼吸が次第に速くなっていく
結衣「やっはやっはやっはやっは」
もし彼が生きていたら
彼女は彼に感謝をしていただろう
それだけは間違いない
サブレの恩人だからだ
しかし彼は死んだ
その事実は高校生にならんとする彼女が背負いきれるモノではなく
ましてや、原因の一部・・・引き金となった
その重みは優しい彼女を追い込むには十分だった
雪乃「・・・」チラッ
雪乃「うっ・・・」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 09:48:49.03 ID:vFw5t13cO
結衣「やっは・・・やっは・・・」
結衣の呼吸が次第に速くなっていく
結衣「やっはやっはやっはやっは」
もし彼が生きていたら
彼女は彼に感謝をしていただろう
それだけは間違いない
サブレの恩人だからだ
しかし彼は死んだ
その事実は高校生にならんとする彼女が背負いきれるモノではなく
ましてや、原因の一部・・・引き金となった
その重みは優しい彼女を追い込むには十分だった
雪乃「・・・」チラッ
雪乃「うっ・・・」
結衣の呼吸が次第に速くなっていく
結衣「やっはやっはやっはやっは」
もし彼が生きていたら
彼女は彼に感謝をしていただろう
それだけは間違いない
サブレの恩人だからだ
しかし彼は死んだ
その事実は高校生にならんとする彼女が背負いきれるモノではなく
ましてや、原因の一部・・・引き金となった
その重みは優しい彼女を追い込むには十分だった
雪乃「・・・」チラッ
雪乃「うっ・・・」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 09:54:17.27 ID:bV1sHPzWo
雪ノ下雪乃は現状の理解をすぐにした
しかし、罪の意識が芽生えることはなかった
否
認められなかっただけである
雪乃はどうすればいいかわからなかった
そして、無意識に彼女は姉に電話をして事を伝えた
陽乃「ふーん・・・揉み消そうか」
陽乃「・・・ああ消すのは過程だよ」
陽乃「私も行くから待っててね雪乃ちゃん」
雪乃は安堵の息を吐いた
しかし、罪の意識が芽生えることはなかった
否
認められなかっただけである
雪乃はどうすればいいかわからなかった
そして、無意識に彼女は姉に電話をして事を伝えた
陽乃「ふーん・・・揉み消そうか」
陽乃「・・・ああ消すのは過程だよ」
陽乃「私も行くから待っててね雪乃ちゃん」
雪乃は安堵の息を吐いた
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 10:02:30.57 ID:bV1sHPzWo
陽乃「うわぁこれは酷いね」
雪乃「早いわね」
陽乃「近くにいからね・・・妹の入学、後輩の様子も少し気になってたし」
結衣「やっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっは」
陽乃「二人ともいい?」
今回の事はこの男の子が急に飛び出してきた。それだけ
犬なんて助けてないし
犬も飛び出してない
二人は言葉たくみに誘導された
本来の雪乃であれば、こんな理不尽なことは見逃せないだろうが
雪乃、結衣共に思考は停止していた
ただ助かりたい 解放されたい
そんなことしか頭になかった
それは正しいだろう
他人が自分のせいで死んだ
それは受け入れられるものではなかった
陽乃(後で雪乃ちゃんにはフォロー必要かなぁ悪くないって暗示を掛けなきゃ。雪乃ちゃんは悪くないのに押し潰される)
結衣「やっは・・・・・・よかった」
雪乃「早いわね」
陽乃「近くにいからね・・・妹の入学、後輩の様子も少し気になってたし」
結衣「やっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっは」
陽乃「二人ともいい?」
今回の事はこの男の子が急に飛び出してきた。それだけ
犬なんて助けてないし
犬も飛び出してない
二人は言葉たくみに誘導された
本来の雪乃であれば、こんな理不尽なことは見逃せないだろうが
雪乃、結衣共に思考は停止していた
ただ助かりたい 解放されたい
そんなことしか頭になかった
それは正しいだろう
他人が自分のせいで死んだ
それは受け入れられるものではなかった
陽乃(後で雪乃ちゃんにはフォロー必要かなぁ悪くないって暗示を掛けなきゃ。雪乃ちゃんは悪くないのに押し潰される)
結衣「やっは・・・・・・よかった」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 10:10:22.38 ID:bV1sHPzWo
結衣「さ、サブレ帰る・・・ひぃ!」
雪乃「」オエーー
陽乃「・・・」フフ
サブレは八幡を喰らっていた
血肉の臭いがサブレを誘惑したのだろう
サブレは汚ならしく
実に獣らしく八幡を食らった
陽乃「この犬・・・どうなるかなぁ? 」
結衣「やっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっは」
もはや結衣は陽乃の玩具になる
それしか道は残されていなかった
そしてしばらくして
運転手は逮捕
サブレは処分が決定した
雪乃と結衣は警察に真実を言おうとはしたが 雪乃は姉に怯み言えず
結衣はサブレを失った気持ちもあり
尻込みしていた
そして
小町「・・・なんでおにぃちゃんが」
小町「飛び込むなんてありえない!絶対に絶対に嘘だ」
妹の姿を見た二人は・・・この事件を忘れることにした
二人にはあまりにも重すぎた
小町「・・・」
こうして八幡は死んだ
多くの人の人生を狂わせながら彼は旅だった
完
雪乃「」オエーー
陽乃「・・・」フフ
サブレは八幡を喰らっていた
血肉の臭いがサブレを誘惑したのだろう
サブレは汚ならしく
実に獣らしく八幡を食らった
陽乃「この犬・・・どうなるかなぁ? 」
結衣「やっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっは」
もはや結衣は陽乃の玩具になる
それしか道は残されていなかった
そしてしばらくして
運転手は逮捕
サブレは処分が決定した
雪乃と結衣は警察に真実を言おうとはしたが 雪乃は姉に怯み言えず
結衣はサブレを失った気持ちもあり
尻込みしていた
そして
小町「・・・なんでおにぃちゃんが」
小町「飛び込むなんてありえない!絶対に絶対に嘘だ」
妹の姿を見た二人は・・・この事件を忘れることにした
二人にはあまりにも重すぎた
小町「・・・」
こうして八幡は死んだ
多くの人の人生を狂わせながら彼は旅だった
完
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 10:14:13.83 ID:j5gwQIt8o
やっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっはやっは
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 10:20:34.71 ID:li5AuxS+O
笑わせんなwwwwwwww
ウケる
ウケる
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 10:30:19.44 ID:D+l2G96QO
おいこっからだろ
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 11:02:40.98 ID:lulWRTSk0
シリアスかと思えばコメディか
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 12:14:44.44 ID:YWMDVI9jO
ワロタwwwwww最近意味不明ギャグ増えて嬉しい
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432687429/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 | Comments (0)
ていとくがこわれるはなし
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 07:59:32.25 ID:aSX0k2+n0
艦娘の名前を一隻、お願いします。
>>3
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 08:00:53.46 ID:QEM0T/k9O
皐月
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 08:14:56.07 ID:aSX0k2+n0
季節は春を過ぎ、穏やかな陽気から刺すような日差しへと移ろうまでの間。
どんよりとした空模様が続く暦は梅雨と呼ばれる。
ボクの名前を関する五月の頃は、ちょうどその季節のバイパスとなっている。
それにしてもおかしな話だと思う。
「五月晴れ」というほどの気候の良さを表すときもあれば
繰り返し降る雨という意味で「五月雨」と差されるときもある。
そんな風に呼ばれ方の多様性を感じることに、心象の片隅で親近感を覚えた。
空の色と名前の意味。
コロコロと変わるのは、ボクの気分とよく似ているのだ。
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 08:24:23.00 ID:aSX0k2+n0
例えば、晴れの日。
頭を優しく撫でてくれる司令官の手。
くすぐったいと伝えると、いたずらっ子のようなニヤリ顔で更に髪をくしゃくしゃにしてくる。
そして一言ボクに告げる。
「えらいぞ、皐月」
その一言が聞こると、耳まで赤くなるような感覚を抱くんだ。
嬉しさ以上の気恥ずかしさでまともに顔を見ることができず、つい下を俯いてしまう。
そして幾分か落ち着いたのちに、改めて顔を覗き込む。
どうしてボクが顔を下に向けているのか分からない、そんなことを考えているであろう顔がそこにはあるんだ。
疑問符が浮かんでいるのが一目で分かるその顔を見てつい笑ってしまう。
そうすると、司令官はさらに困ったような顔をしながらもまた頭を撫でてくる。
司令官と一緒に過ごせるこの瞬間は。
胸の色合いが空色の青になるような、ボクにとっての生きる糧。
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 08:34:05.29 ID:aSX0k2+n0
例えば、雨の日。
窓ガラスをノックする雨音に紛れて聞こえてくる、提督室からの声。
つい扉の前で立ち止まってしまい、部屋に入ろうとする足に楔がかかる。
ドアノブの奥から聞こえてくるのは賑やかな談笑。
その会話に混ざり、とある戦艦から司令官宛に熱烈にアピールが聞こえるんだ。
己が不器用だと自覚しているがゆえに、
率直に自分の気持ちを伝えることが出来るという事の素晴らしさをボクは知っている。
だからこそ、それを目の当たりにしたくなくて。
こうしてボクは部屋の前で立ちすくむマネキンへと成っていた。
この気持ちは、焦燥感。
大好きな人を誰かに奪われるのかも知れないという、大きな焦りと小さな恐怖。
カンバスに暗い色の絵の具を一滴だけ落としてしまったときの気持ち悪さによく似た、幼いボクによく似合う粗忽な気持ち。
強い雨が降る日に見える、ねずみ色の空模様。
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 08:42:42.95 ID:aSX0k2+n0
司令官、ボクはね。
五月晴に心を躍らせる日もある。
五月雨に打たれる日だってある。
それは全部、貴方の所為だ。
それも全部、貴方のお陰だ。
恋にしては大人びていて、愛と呼ぶには幼すぎる。
このどうしようもない気持ちをずっと抱えて。
ボクはいつまで戦えばいいんだろうか。
天気のように移ろい易いこの気持ち。行き着く先は晴れに傾くのか、雨に濡れそぼるのか。
答えが出るその日まで、貴方の傍で笑っていてもいいかな。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 08:44:13.33 ID:aSX0k2+n0
艦娘の名前を一隻、お願いします。
>>11
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 08:45:35.38 ID:RRP+OwPj0
叢雲
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 08:59:23.89 ID:aSX0k2+n0
最初に五隻を選びなさい、って着任の頃に大本営から言われたのを覚えてる?
なんだかそれも懐かしいわね。
あんた、右も左も分からないような顔してオロオロしていたのは今でも覚えてるわ。
私の他にも吹雪や漣、電、五月雨って居たわねぇ……。
いやホント、今となってはすっごく昔に思えて仕方ないわね。
ね、物事には時効ってものがあるでしょ?
もう今更ってのもあるし、一つだけ昔のこと教えてあげるわ。
さっき話した「最初に五隻を選べ」っていう選択があったじゃない。
その時に、私を含めた五人がどう思ってたのか知りたくない?
ふふっ……あんた本当に嘘つけないわね。顔に書いてあるわよ、すっごく気になるって。
あの頃に私たち五人が思っていたのは、たった一つだけよ。
「どうか私だけは選ばれませんように」ってね。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 09:12:46.78 ID:aSX0k2+n0
本当を言うとね、あの中で新米提督に選ばれるのは遠まわしの死刑宣告だったの。
机上で鎮守府の運営方法だけは知っていても、いざそこに着任するのは戦場を知らない雛鳥よ。
その人にとっては適所だと思って進軍した結果の轟沈なんて、それこそ当時はザラだったもの。
鎮守府近海で試験運用がてらに沈んでいる艦娘の数って知ってる?
……いいえ、ごめんなさい。これはアンタには関係ない話だったわ、忘れて。
その五隻から選ばれなかった他の艦娘は、そのまま艤装を外して海軍から抜ける予定になっているの。
もちろん艦娘としての記憶を綺麗さっぱり忘れて、手厚い給付金をもらって父母の元へ帰れるらしいわ。
まぁ……話ではそうなっているけれど、その辺りは曖昧なの。
だってそうでしょ? 記憶を無くしているから、向こうはこっちを忘れている。手紙なんて届く筈ない。
それとも軍事機密を遵守するために鬼籍に入れて故郷に戻してるかも知れないし、まぁその辺は知らないわ。
あんたが元帥にでも成ってから調べてみれば分かるんじゃない?
話がずれちゃったわね。 それで実際に選ばれた私は、一日だけ日を空けてアンタの居る鎮守府に配属されたわ。
あの日の夜ほどアンタを憎んだことは無かった。
もし選ばれずにいたらお母さんに会えたんじゃないかって。
辛かったことを全部なくして、新しい人生を始めることが出来たんじゃないかって。
アンタの元に来る前の日の晩。
たぶん私、今まで生きてきた中でも一番泣いたんじゃないかしら。
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 09:28:55.52 ID:aSX0k2+n0
腫れぼったい目蓋と目の下のクマを隠そうともせずに着任したのも、セピア色くらいには記憶から薄れているかもね。
でもあの時はそれ以上に、あんたが出迎えてくれたときの言葉が印象強すぎるわ。
「貴方と共に生きて、貴方と共に沈みます」
その言葉を聞いて、心のモヤが吹っ飛んだの。
あんたを少しでも憎んでいた自分が馬鹿みたいで、前日に大泣きするくらいの暗い気持ちはもう無かったわ。
私は答えたわ。
「あんたが司令官ね。ま、せいぜい頑張りなさい!」
今となっては頭抱えそうになるわね……。あんなの強がるついでの台詞よ。
まぁ、でもあんたを見た瞬間に直感したわ。
私は素晴らしい人の下で戦うことが出来るんだって。
この人になら私の最期を見せてあげてもいいな、って。
え? なによ、今日は素直で調子が狂うって。
あんた相変わらず失礼ね、付き合い長いからってどういう了見なのよ。
たまにはいいじゃない。 本当の気持ちくらい伝えたって。
アンタがあんなに真っ赤な顔をしながら、私の薬指を縛るのが悪いのよ。
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 09:32:33.77 ID:aSX0k2+n0
艦娘の名前を一隻、お願いします。
>>18
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 09:33:45.35 ID:/mDPnJWoO
大和
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 09:39:25.44 ID:aSX0k2+n0
貴方が心を引っ掻いて。
そこから緩く血が溢れ。
膿んでしまって熱病孕み。
うなされるように恋をする。
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 09:54:47.73 ID:aSX0k2+n0
梅雨の季節が近づくと、貴方の事を一つ思い出します。
冷たい雨と潮騒が心をざわつかせるこの季節。
頑強さを一つの売りにしている大和が、夜戦にて初めて大破したのはこの頃だったでしょうか。
私たち艦娘は痛覚に関して非常に鈍く設計されているので、痛みは特に感じませんでした。
ただ、目蓋に焼きついたのは眉間を八の字にする貴方のお顔。
あのとき、初めて提督の狼狽する表情を見ました。
どうして痛そうな顔をするのか分かりませんでした。
戦っているのは私たちで、貴方は駒のように艦娘を使役すれば良いだけなのに。
どうして泣きそうな顔をしているのでしょう。
そんな疑問が胸にじんわり広がったとき、大和は提督から目が離せなくなりました。
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 10:06:14.75 ID:aSX0k2+n0
七夕の季節が近づくと、貴方の事を一つ思い出します。
夜風の涼やかさが星空すらも瞬かせるこの季節。
提督は鎮守府のみんなを呼んで短冊を飾り付けましたね。
駆逐艦の子たちは珍しさにはしゃいで回り、それを年長組の艦娘がたしなめる風景。
記憶の海から“家族”という単語が浮かび上がり、目頭が少し熱くなりました。
大きくも力強い、沢山の願いをこめられた笹は鎮守府の玄関に飾られましたね。
あの時の大和は何を願ったのかは曖昧ですが、提督が書いた短冊の願い事ははっきりと覚えています。
「笑顔でありますように」
誰が、と書いていないのが実に提督らしくて思わず笑ってしまったのは申し訳ありません。
でも、優しい貴方の事でしょう。
それはきっと、色々な人が笑顔であるように願っていたのだと。
提督。
貴方の願いの中に、もしも大和も含まれていたのなれば。
私はきっと幸せ者なのでしょう。
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 10:10:49.39 ID:aSX0k2+n0
季節が一つ巡るたびに、貴方の事を刻みます。
季節が一つ去るたびに、大和は心を拗らせます。
提督。提督。ああ、提督。
もしも私が艦娘でも、好きと言ってくれますか。
本音が喉までせり上がり、ようやく心に押し留めます。
いつか大和の血肉になって、どうにか体に溶け込むでしょうか。
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 10:12:48.96 ID:aSX0k2+n0
艦娘の名前を一隻、お願いします。
>>32
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 10:14:57.29 ID:OLG70wnnO
秋月
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 17:08:39.23 ID:aSX0k2+n0
雲間に舞う敵機を一つ海に落とすたびに安堵が生まれる。
爆撃を防ぐという事は、イコール生存率の上昇に直結するから。
空母や戦艦ほどの火力を持たない私の存在意義。
防空駆逐艦として生まれたこの秋月は、皆さんを守るために砲台を空へ向けて轟音を鳴らします。
願わくば、貴方の心の空に飛ぶ大きな憂鬱を撃ち落としたい。
この気持ちが砲撃に紛れて司令に届きませんように。
言葉にせずともどうか貴方に届きますように。
仲間を思う私の心に、誰にも見せない恋慕を少しだけ混ぜて。
秋月は今日も貴方の指揮する艦隊の空を守るのです。
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 17:12:25.56 ID:aSX0k2+n0
艦娘の名前を一隻、お願いします。
>>45
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 17:12:59.76 ID:e7xaZ+rJO
高翌雄
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 17:32:33.08 ID:aSX0k2+n0
提督と初めてお会いしたのは、冬の寒い日の事でしたね。
木枯らしが隙間風になって体を強張らせていました。
仏頂面の提督はさらに眉間に皺を寄せて、駆逐艦の子たちから怖がられていたのも懐かしい話です。
あら、お気づきになっていなかったのですか?
ふふ、お気になさらずとも大丈夫ですよ。 貴方が素敵な提督だというのは、皆もう知っているのですから。
でもその様子だと気付いていない所も多々ありそうですね。
この鎮守府に提督に好意を持っている艦娘が沢山いるという事を。
私ですか? さて、それはどうなのでしょうね。
提督の目に高雄はどう映っているのか。
非常に気になるところではあるのですが、そこは私の中に沈めておくことにします。
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 17:43:39.57 ID:aSX0k2+n0
いくら朴念仁の提督でも、流石に気付いているでしょう。
高雄は貴方の事を憎からず思っております。
それでは何故にこのような話を表立って告げるのか。
本来なら乙女心を理解してほしいところではありますが、それを待っていると提督は誰かに取られそうでたまらないんです。
英国帰りの素敵な戦艦を始めとして、はて一体どれほどの子が貴方の心を目掛けて愛の矢を放っているのか。
もしその矢が視覚化されていれば、きっと提督は歩く矢藁になっているのでは。
冗談が上手い?
あらあら、提督も冗談がお上手ですよ。
まぁ貴方がそのようなお方だからこそ、愛の矢は射るのではなく刺さないといけないのが分かったのです。
提督、お慕い申し上げます。
高雄は貴方が思う以上に、貴方の隣にいたいと思っております。
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 17:52:40.96 ID:aSX0k2+n0
返事はすぐに、と急かすつもりは毛頭ありません。
ただ提督が他の艦娘の子と話す際、少しだけでも高雄の事が頭を霞めてくれたのなら。
胸が弾むような喜びを覚えてしまいます。
なので提督、これは私が一方的に伝えただけの、いわゆるエゴというものです。
だから貴方のエゴで、いつか私に答えをくださいね。
では提督、本日の業務もお疲れ様でした。
最後に何か聞いておきたいことなどありますか?
え? いつ自分に惚れたのか、ですか?
大変失礼を申し上げるようで恐縮ではありますが。
馬鹿め、と言って差し上げますわ。
私と出会ったときの言葉を思い出してみてください。
「こんにちは。高雄です。貴方のような素敵な提督で良かったわ」
そんなの、お会いしたときから見初めていたに決まっているじゃないですか。
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 17:56:05.60 ID:aSX0k2+n0
艦娘の名前を一隻、お願いします。
>>56
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 17:56:25.44 ID:Lcbul2qzO
大潮
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 18:11:20.80 ID:aSX0k2+n0
元気な君が素敵だね。
司令官に言われたその日から、大潮は快活を基盤として生きようと決めたんです。
駆逐艦としての大潮ではなく、私個人として初めてみてくれたような気がして。
小さな体に似つかわしくないほど心の熱量が昂ぶるのを覚えました。
ただ、血の代わりに大潮のに流れる燃料が少し軋んで言うのです。
お前は艦娘だ、と。
心のどこかが言うんです。
叶わぬものは諦めろ、と。
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 18:16:33.54 ID:aSX0k2+n0
そんな風に日々を過ごしている、と司令官に本日相談をしました。
司令官は少し困った顔をしながらも優しく大潮の頭を撫でてくるのです。
君が元気に毎日を過ごしていればきっと大丈夫。いつか時間が解決する、と。
そんな言葉が、私の頭の上で穏やかな声と共に聞こえてきました。
貴方が言うのであればそうなのでしょう。
艦娘が人としての思いを持ちそうになったのがそもそもの間違い。
だから大潮は、元気で賑やかに日々を過ごす事を決めたのです。
覚えたばかりの感情がカタカタと胸の奥で震えるのを、ぐっと抑えながら。
司令官の下で戦えるのは兵器としては至上の誉れ。
そう言い聞かせながら、大潮は今日も元気に出撃するのです。
目蓋の奥から一滴の海を生みながら。
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 18:20:08.53 ID:aSX0k2+n0
艦娘の名前を一隻、お願いします。
> 19時に一番近い艦娘
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 19:00:00.08 ID:N4YZDW1eO
春雨
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 19:23:06.45 ID:aSX0k2+n0
本日の業務が一段落する頃、時刻を見るとすでに夜半の頃合になっていました。
資料の隙間から、くぁぁっ、と欠伸が聞こえてきます。
そちらに目を向けると、堅そうな椅子にもたれて背伸びをしている司令官の姿がありました。
お疲れ様ですと声をかけた後に淹れたてのお茶を差し出すと、司令官はかたじけないと告げてずずっと音を立てて番茶を啜ります。
業務が終わってから番茶を飲む司令官を見るのは、一日で眉間の皺がとれる数少ない瞬間なので貴重ですね。
眉間の皺がよるのは、偏に艦娘の命を一身に背負う重圧からくるもの。それは相当なものでしょう。
春雨には計り知れない重さで、肩代わりできないのが心苦しくもあります。
だからこそ、少しでもあの方の心が軽くなるように。
春雨は美味しいものと共に日々の美しさをこっそり差し出すのです。
「司令官。お茶請けに羊羹をどうぞ。 ほら、今日はお星様が沢山でていて綺麗ですよ」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 19:27:57.26 ID:aSX0k2+n0
窓際に司令官を案内すると、ゆっくり椅子から立ち上がって春雨の隣に来てくれます。
頼もしさを否応がなしに覚えそうな程の、とても大きくてたくましい体。傍にいると目線が泳いでしまいそうになるのは困りものです。
綺麗だな、と深く落ち着いた声が耳に反響しました。
ふと顔を見上げると、司令官は窓の外を見上げて満天の星空に目を向けています。
それに釣られるように春雨も静かに瞬く星々を眺めました。
こんなにも星が美しいと思えるのは、心に余裕があるからなのでしょうか。
それとも貴方がお傍に居てくださるからなのでしょうか。
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 19:41:09.17 ID:aSX0k2+n0
今宵は新月。空に浮かぶ銀色の輝きは円を描かず点としてまばらに散っています。
「月が綺麗ですね」とは、はて何の暗喩だったか。
ただ今日の夜はその月が浮かんでおらず、かの文豪の言葉を借りることも出来ません。
ただ、星の一節を七夕として結びつければ、「I miss you」と言えるのでしょうか。
貴方と出会えてよかった。
恥ずかしくて言えない気持ちを織り交ぜて、春雨は司令官に一生懸命伝えるのです。
「しっ、司令官。 ほ、……星が、きれい、ですね……」
ああ、言えた。
会いたかった、と。 貴方に会えて嬉しいと。
恥ずかしすぎて隣は見れません。何を言っているんだろう、という表情を司令官は多分している。
当たり前の言葉で赤面する私の心象。今は伝わらなくてもでも良いんです。
そうだな、という返しの言葉が聞こえるだけで嬉しいのです。
真意が伝わるその日まで、こうして貴方の傍で言い続けさせてください。
ただ、一つだけの予想外。
「私も嬉しいよ、春雨」
隣にいる愛しい人からそんな答えが聞こえてきたのは、どういう事なのでしょうか。
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 19:42:52.00 ID:aSX0k2+n0
艦娘の名前を一隻、お願いします。
>>80
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 19:44:02.68 ID:tRkrG+1IO
朝潮
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 20:07:53.65 ID:aSX0k2+n0
長い前髪で左目のアイパッチを隠し、いつも憮然とした表情で指揮を取る。
敵艦隊には一切の容赦ない、殲滅を指針とした作戦形状を常に展開する。
艦娘が傷ついても表情を崩すことなく、粛々と次の戦場へ手駒を送るようなその姿。
誰かが言う。 あの提督は血の変わりに油でも流れているんだろう、と。
それが私の所属する鎮守府の司令官の、周りからの評価。
それを聞く度にこう思う。
人の言葉など当てにはならない、と。
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 20:13:10.10 ID:aSX0k2+n0
ある日の戦闘時、私は不覚にも相手戦艦の砲撃を受けて大破してしまった際の事。
艤装も服もボロボロで見苦しい私が帰港すると司令官が湾口で待っていた。
腰をへたらせて、ぼろぼろと大粒の涙を零しながら。
「朝潮ちゃん、大丈夫!? 早く、は、早く誰か、誰かタンカを!」
「あ、いえ、司令官。入渠すれば直ぐに治ります。艦娘のような化物への心配はご無用です」
そう伝えると、司令官から零れる涙の量が増えた。
しゃくりをあげながら必死で彼女は言葉を紡ぐ。
パズルのピースのように少しずつ出来上がる、あの方の本音。
「悲しいこと言わないで、戦友」
今まで兵器として生きてきて、人非人の扱いしか知らなかったのに。
そんな事を言われてしまったら、たまらないじゃないですか。
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 20:21:25.07 ID:aSX0k2+n0
「朝潮ちゃん、午後からの準備は出来てる?」
「はい。いつでも出撃可能です」
脇を固めて海軍式の敬礼を提督へ向けると、にこりと笑って敬礼を返してくれた。
その凛々しくも可愛らしいその振る舞いに思わず頬を染めてしまう。
この鎮守府の皆は知っている。
司令官の憮然とした態度は、男社会で生きるために必死に身に付けた処世術と。
第一艦隊に属した者は知っている。
司令官は戦いが終わるたびに一喜一憂する、性根の優しい素敵な女性なのだと。
秘書官の経験者は知っている。
彼女がよく執務中に眠り、その度に悪夢に苛まれている事を。
私だけが知っている。
あの方の左目の奥に眠る、仄暗い感情の正体を。
司令官はとある目的の為に偉く成りたいのだと言います。
私はそれを手伝いたい。心の底からそう思っています。
司令官が待てと言うなら、この朝潮、ここでいつまででも待つ覚悟です。
貴方が望むなら、犬にだってなりましょう。
敵の喉笛を食いちぎるような番犬に。
大好きな貴方のお傍に居れるのなれば。 私はそれこそが幸せなのです。
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 20:25:29.83 ID:aSX0k2+n0
艦娘の名前を一隻、お願いします。
>>95 ※少し遠めで失礼を。時間をおいて再開します。
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 20:42:11.91 ID:Q/jnsql00
雲龍
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 04:22:06.79 ID:RGyQSZ3E0
艦娘として生を受けて、人の姿として二度目の世界を謳歌できるようになったばかりの頃。
姿見に映る自分を見て、これが“雲龍”の私なのかと改めて確認をしてみる。
パウダースノーのような色合いをした髪に軽く触れると、なるほど思った以上に柔らかい髪質だ。
そのまま頬を撫でるように手を動かし、首筋へと持ってくる。
ドクン、ドクンと。 まるで人間のような温かみを持って、両手の人差し指と中指から鼓動を感じた。
空母として海を駆けていたときの自分ではない。
今の私はれっきとした、艦娘としての戦うヒトガタなのだ。
妙な感慨に耽っていると、胃の辺りがくぅ、と鳴って空腹を知らせてきた。
もう一度だけ頭の天辺からつま先まで自分の体に視線を向けて、そういえば、とふと思う。
私の美味しい部分はどこなのだろう、と。
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 04:25:06.68 ID:RGyQSZ3E0
どこかの文献で読んだことがある。
人間は手の平側の親指から手首にかける筋の部分が、一番良い味がでるのだと。
そんなことを想起し、自分の右手を見つめてみる。
手を握り、そして手を開く。なんとも不思議な感覚だ。
無機質な体で海へと赴いていたあの頃では成し得ない動き。
目の前の鏡に映るのは、艦娘としての自分。
目蓋の裏に映えるのは、僚艦としての自分。
今の私はどちらなのだろうか。
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 04:26:55.16 ID:RGyQSZ3E0
もう一度だけ手の平を見つめ、おもむろに親指側の膨らみである拇指球を口元に運ぶ。
下あごに少しだけ力を入れて、前歯と犬歯を食い込ませた。
ゴリッとした感触が口の中に広がり、そして噛み痕からうっすらと赤い血が滲んできた。
なるほど、これは痛い。
噛み切ることは出来なかったから、患部が人の部位で美味しい部分かどうかは結局分からなかった。
右手を上げると、白い肌に色をつけるような鮮やかな紅が手首元から肘にかけて一本のラインを引く。
垂れる血を軽く舐めると、なんとも不思議な匂いがした。
それは嗅ぎ慣れた鉄サビと潮の香り。私に流れている生の証拠。
甘くて苦い味が舌を刺激する。
今から提督にキスをすれば、それは私を食べているのと同意なのだろうか。
またしても一つの疑問が湧いてくる。
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 04:29:40.79 ID:RGyQSZ3E0
口づけをせがむと狼狽する姿が目に浮かぶようで、ほんのり口元が緩んでしまう。
あの方は喜んでくれるかしら。この気持ちはなんなのだろう。
きっと何事も試してみなければ分からない。
ハンカチを手に添えて、未だに溢れる血をルージュの代わりに唇へ塗ってみた。
何故だか頬まで赤くなり、色合いの悪い顔にすこしだけ艶が伸びる。
あとはどうやって口付けを交わすか。そのタイミングを考えましょう。
ただ、一つだけ気にかかる。
私が美味しいのだといいけれど。
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 04:36:56.22 ID:RGyQSZ3E0
艦娘の名前を一隻、お願いします。
>>110 までのレスの間で、書き込み時の00:00:00.“00”コンマが99に一番近い方を起用
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 04:43:39.01 ID:DGmJHPVYo
龍田
112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 04:52:19.91 ID:RGyQSZ3E0
提督、いいですか?
この際ですから改めてあなたに伝えておきますね。
私が北上さんを愛して止まないのは当然なの。
この世の美を集めて練って三日寝かせて創造されたのが北上さんよ。
見た目良し、中身良し、性能良しの三拍子が揃った艦娘と言えば?
何をボーっとしているの。 提督が答えるのよ?
そう、北上さ……私じゃないわよ!
113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 04:58:24.42 ID:RGyQSZ3E0
はぁ、話が危うく反れるところだったわ。
そう、北上さんの麗しさは天下一品という件ね。
それに引き換え貴方ときたら、全く、本当に……。
潜水艦相手に単縦陣の陣形展開とか作戦の悪さもあるし、
魚雷に見せかけて私の足を触るセクハラするし、
色んな艦娘に好意を持たれていることに鼻の下を伸ばすようなだらしなさもあるし。
何より不思議で不愉快なのは、私の愛する北上さんにまで異性として好かれている所ね。
もう本当、魚雷20発じゃすまないくらい本当は撃ってあげたいところよ……。
114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 05:08:48.68 ID:RGyQSZ3E0
まぁでも、提督が色んな艦娘に好かれるのは分かります。
なんだかんだで優しいし、締めるところを間違えない凛々しさはあるし、
それにやっぱり……うん、優しいのよね。
だからこそ気になるのよ。
本当に私でいいの?
北上さんじゃなくても、いいの?
……馬鹿ですね。 北上の次に愛してくれ、だなんて。
私が北上さんを愛しているのは変わらないって確かに言いました。
でも、貴方が二番だと伝えたわけじゃないんですよ。
ねぇ、提督。
私の一番をあげるから、提督の一番をよかったらくれないかしら?
貴方が好きなのよ、癪だけど。
116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 05:50:08.86 ID:RGyQSZ3E0
最後に艦娘の名前を一隻、お願いします。
>>120
120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 05:53:25.91 ID:G68ManmhO
香取
123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 06:16:41.45 ID:RGyQSZ3E0
心臓の鼓動が弱まるのを感じます。
どうやら私に残されている時間は思っていた以上に少ないようです。
元々が練習巡洋艦ということもあり、あまり戦闘には向かないとの自覚はあったのですが…。
艦娘としての恥になるのでしょうか、陸のベッドで死ぬというのは。
先日、診断を受けました。
余命は幾ばくも無い、と。
死因は心不全になるだろう、と。
病名は“求心病”。
とある艦娘だけが患うことになる、現状では不治の病気。
求心病による心停止。 こころもとめるやまい。
124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 06:20:49.49 ID:RGyQSZ3E0
こんな事を当の本人に告げることほど恥ずかしいことはありません。
何故ならこの病気の根源は、恋心にあるのですから。
片思いをこじらせて死に至る。そう捉えれば、奥ゆかしい大和撫子のように思えませんか?
あら、今のは冗談のつもりなのですが。……笑えませんでしたか。
不完全な同調のもとで人体に艦の魂を宿した者が、心のバグで内と外がせめぎ合う事になる。
そのバグの要因が恋だというのが医者の見解だそうです。
そしてその想いが叶っても、儚く散っても、もう艦娘としての修復は不可能。
でも、どうしようもない恋煩い。本当に恋は辛いものですね。
申し訳ありません。ご迷惑をおかけして。
ああ、泣かないで提督。
こんなときに不謹慎だと分かっているのだけれど、どうしても喜んでしまいそうになるのです。
貴方が私のために流してくれる涙は、どうしても尊く思えてしまうのです。
125: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 06:23:02.96 ID:RGyQSZ3E0
貴方を残して先に向かうのが、少しだけ心苦しいですが。
香取は少し遠い海に行きましょう。
心を求めて止まない愚か者は、恋に生きて死にましょう。
まるで乙女のようです。
夢の中にいるようです。
戦いでは沈めませんでしたが、眠りの淵にて深く沈むことになるでしょう。
私が想いの果てに息を止めるそのとき。
悲しみという錨となって貴方の心に留まりたいと想う。
そんな小さな恋慕(ゆがみ)をどうか許してください。
最後に一つ。
あとからゆっくりきてくださいね。
いとしいひと。
126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 06:24:37.40 ID:RGyQSZ3E0
提督が恋われる話
END
128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 08:05:20.32 ID:RGyQSZ3E0
読んで頂いて有難うございました。
艦娘が恋している様は綺麗だな、と少しでも思ってくれたのなれば幸いです。
艦娘が恋している様は綺麗だな、と少しでも思ってくれたのなれば幸いです。
163: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 20:02:55.39 ID:xX5ofYMr0
鬼灯すらも寒さに震えているかのような、冷たい風を纏い始めた季節の中頃。
演習により他の鎮守府へと出向いたがありました。
相も変わらない司令官の完璧な采配で、相手方の艦隊に対して完全勝利を三度重ねた際の帰り道。
ふと道端で美しい色合いをした花を見つけました。
藍色を基調とした、なんて凛々しくも美しい一輪の華。
浅学な朝潮はそれが何の花なのか名前が分からず、ただ足を止めて見蕩れるばかり。
それに気付いた司令官は、その花の前で屈んだ後に私へと振り返り、にこりと微笑みます。
「朝潮ちゃんも女の子ね」
そう告げられた瞬間、心臓回りのタービンが早鐘を鳴らします。
胸の鼓動を悟られぬよう、少しだけ顔を伏せて答えました。
綺麗な花ですね、と。
貴方に似合う美しい花です、そんな本音を織り交ぜて。
164: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 20:14:04.61 ID:xX5ofYMr0
司令官は穏やかな声で教えてくれました。
この花は“竜胆(リンドウ)”と言う名前である。
花言葉は幾つかあるが、一般的には “正義”、“誠実”、“勝利の確信”。
それを聞いたときに思いました。
司令官、貴方になんて相応しい花だろう。
そう思いながらも改めて彼女の顔を見ると、少しだけ眉が歪んでいるのに気付きました。
ぱさり、と垂れた長い前髪が貴方の左目にかかるアイパッチと表情を隠します。
「竜胆はね、私の妹も好きな花だったのよ。お姉ちゃんにぴったりだ、って」
司令官の右目は、この景色を通じて過去を見ているのでしょう。
なんとも淡くて侘しい瞳の色が浮かんでいるのが分かります。
165: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 20:19:30.93 ID:xX5ofYMr0
ふと、自然と体が動きました。
道端に咲いていた竜胆をそっと手折り、司令官の胸ポケットへと差し入れます。
何故そのような行動に至ったのか自分でもよく分かりません。
悲しい顔をさせたくなかったのでしょうか。
私の前でだけ見せてくれた憂い顔が嬉しかったのでしょうか。
ただ、胸元に藍色の花を飾る司令官はとても綺麗で素敵でした。
司令官はキョトンとしたあとに、朝潮の頭を優しく撫でてくれます。
ありがとう。
私の上から零れてくる優しい声。
ああ、きっとこの声が聞きたかったから、朝潮は貴方に花を授けたんだ。
気付けば右手に柔らかい感触を覚えます。
司令官が私と手を繋いで歩き出すのは、それから瞬きするほど刹那のあと。
動悸と紛うほど胸の鼓動が高鳴るのも、それほど時間はかかりませんでした。
司令官。
朝潮は貴方を包む悲しみすらも守れるほどの艦娘でありたい。
どうか、これからもお傍においてください。きっと強くなりますから。
願わくば、貴方の悲しい顔は朝潮だけに見せてほしいという薄暗い感情を抱くのを。
どうか、想う事だけは赦してください。
166: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 20:22:36.05 ID:xX5ofYMr0
竜胆の花言葉
正義、誠実、勝利の確信
貴方の悲しみに寄り添う
悲しんでいるときの貴方が好き
167: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 20:29:18.58 ID:xX5ofYMr0
以上。このスレもこの辺りで終わりませう。
今後の艦これネタ等に関しては呟きの方で。
重ね重ね、お付き合いに感謝を。
重ねるものは謝辞と散文のみではありますが、こうして皆様に見て頂けただけで幸せです。
今後の艦これネタ等に関しては呟きの方で。
重ね重ね、お付き合いに感謝を。
重ねるものは謝辞と散文のみではありますが、こうして皆様に見て頂けただけで幸せです。
168: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 20:31:48.56 ID:rDMXGpwao
乙
良かったよ
良かったよ
169: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 20:37:22.91 ID:p1oEVQli0
美しい文章だったよ
お疲れ様
お疲れ様
170: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/27(水) 21:16:37.85 ID:WPd5bon4O
乙です
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432508362/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
静香「失われたM@STERPIECE」凛「繋ぐ世界の魔法」
1: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/02(火) 03:49:01.42 ID:AiqszgpaO
本家アイマス・モバマス・グリマスの混成SSです。
本作品は以下の表現を含みます。苦手な方は閲覧を中止するようお願いします。
・開始時点で一部のアイドル(本家)が既に死んでいます。ただし、グロ展開は無しです。
・モバマスPがおそらくメアリー・スー(俺Tueeee)になってます。
・Jupiterと本家アイマスのアイドルが付き合う表現が含まれるかもしれません。
本作品は以下の表現を含みます。苦手な方は閲覧を中止するようお願いします。
・開始時点で一部のアイドル(本家)が既に死んでいます。ただし、グロ展開は無しです。
・モバマスPがおそらくメアリー・スー(俺Tueeee)になってます。
・Jupiterと本家アイマスのアイドルが付き合う表現が含まれるかもしれません。
2: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/02(火) 03:56:20.41 ID:AiqszgpaO
1年前、アイドル業界を揺るがす事件があった。
765プロ所属のトップアイドル、天海春香が殺害された。
犯人は961プロ所属の天ヶ瀬冬馬とされていたが、彼には決定的アリバイがあったために釈放。
後に、天海春香の死因は自殺であるとされた。
その直後、今度はその天ヶ瀬冬馬、さらに765プロのもう一人のトップアイドル、星井美希が殺害される。
犯人は765プロ所属のプロデューサーであった。こちらはプロデューサー自身が自首したらしい。
この事件により、アイドル業界の主導者であった765プロと961プロの権威は失墜。
アイドル業界は主導者なき戦国時代に移ることとなる…
765プロ所属のトップアイドル、天海春香が殺害された。
犯人は961プロ所属の天ヶ瀬冬馬とされていたが、彼には決定的アリバイがあったために釈放。
後に、天海春香の死因は自殺であるとされた。
その直後、今度はその天ヶ瀬冬馬、さらに765プロのもう一人のトップアイドル、星井美希が殺害される。
犯人は765プロ所属のプロデューサーであった。こちらはプロデューサー自身が自首したらしい。
この事件により、アイドル業界の主導者であった765プロと961プロの権威は失墜。
アイドル業界は主導者なき戦国時代に移ることとなる…
4: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/02(火) 04:03:28.06 ID:AiqszgpaO
・シンデレラプロダクション
「…あれから一年、ですか。」
「春香さんの一周忌、大勢のファンが来たそうですよ。」
「…その一方で、冬馬と美希は葬儀すら行われなかった。」
「765の元プロデューサーさんの話と情況証拠で、美希さんは春香さんを自殺させた真犯人であると分かりましたからね…」
「恋愛感情のもつれ…か…あれからだな。アイドル業界に恋愛厳禁の風潮が来たのは。」
「ですね…どこかの本にあった「こんなにも苦しいのなら…愛など、いらぬ!」って言葉がぴったりなんでしょうか。」
「全くですよ…んじゃちひろさん、後はよろしく頼みます。」
ちひろ「プロデューサーさんも、お気をつけて。」
「…あれから一年、ですか。」
「春香さんの一周忌、大勢のファンが来たそうですよ。」
「…その一方で、冬馬と美希は葬儀すら行われなかった。」
「765の元プロデューサーさんの話と情況証拠で、美希さんは春香さんを自殺させた真犯人であると分かりましたからね…」
「恋愛感情のもつれ…か…あれからだな。アイドル業界に恋愛厳禁の風潮が来たのは。」
「ですね…どこかの本にあった「こんなにも苦しいのなら…愛など、いらぬ!」って言葉がぴったりなんでしょうか。」
「全くですよ…んじゃちひろさん、後はよろしく頼みます。」
ちひろ「プロデューサーさんも、お気をつけて。」
5: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/02(火) 04:13:46.67 ID:AiqszgpaO
>>3
そうです、それに熱を受けました。
・・・・・
シンデレラプロP(以下、モバP)「ふー…寒寒。もう冬だなぁ…」
ワイワイ…ガヤガヤ…
モバP「ん…なんだ?」
モバP「…テント、か…しかし、なんでこんなところに?」
モバP「……765…プロ…ライブ…シアター…なんだって?」
モバP「765プロは潰れたはず…とにかく、敵地視察と洒落込むか。」
・・・・・
モバP「……?」
1、2、3、4、ホラソコ、ズレテルワヨ
アーアーアーアーアー…オトガハズレテマスネ
コウ、コウ、コウ?
モバP「…レッスン、してるのか…」
「あの…ここは部外者立入禁止なのですが。」
モバP「おっと!?」
「テントが気になったのかもしれませんけど、本オープンはまだ先なので…」
モバP「分かった、無闇に入って申し訳なかったね。
ただ、一つだけ聞かせてもらえるかな?」
「なんでしょう?」
モバP「ここは765プロを名乗ってるけど…まさか?」
「…質問の意図がちょっと分かりませんけど、ここは765プロライブシアターです。」
モバP「分かった…ごめんね。」
「ええ…ここの事は、出来れば秘密にしてください。」
モバP「…分かった。」
そうです、それに熱を受けました。
・・・・・
シンデレラプロP(以下、モバP)「ふー…寒寒。もう冬だなぁ…」
ワイワイ…ガヤガヤ…
モバP「ん…なんだ?」
モバP「…テント、か…しかし、なんでこんなところに?」
モバP「……765…プロ…ライブ…シアター…なんだって?」
モバP「765プロは潰れたはず…とにかく、敵地視察と洒落込むか。」
・・・・・
モバP「……?」
1、2、3、4、ホラソコ、ズレテルワヨ
アーアーアーアーアー…オトガハズレテマスネ
コウ、コウ、コウ?
モバP「…レッスン、してるのか…」
「あの…ここは部外者立入禁止なのですが。」
モバP「おっと!?」
「テントが気になったのかもしれませんけど、本オープンはまだ先なので…」
モバP「分かった、無闇に入って申し訳なかったね。
ただ、一つだけ聞かせてもらえるかな?」
「なんでしょう?」
モバP「ここは765プロを名乗ってるけど…まさか?」
「…質問の意図がちょっと分かりませんけど、ここは765プロライブシアターです。」
モバP「分かった…ごめんね。」
「ええ…ここの事は、出来れば秘密にしてください。」
モバP「…分かった。」
6: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/02(火) 04:18:38.82 ID:AiqszgpaO
翌日、シンデレラプロダクション
モバP「…ということがありまして。」
ちひろ「へぇー…765プロライブシアター、ですか。」
モバP「あの765プロなのかどうか、そしてその目的は…一体どうなんですかね。」
ちひろ「事件が風化した、と言うにはいくら何でも早すぎますしね。」
モバP「そうなんですよ…おっと、凛を送らないと。」
ちひろ「あ、その件なんですけど、この紙を持っていってください!」
モバP「これは…オーディションの参加者名簿?」
ちひろ「ええ、ちょっと気になることがあったので…」
モバP「分かりました。では、行ってきます。」
モバP「…ということがありまして。」
ちひろ「へぇー…765プロライブシアター、ですか。」
モバP「あの765プロなのかどうか、そしてその目的は…一体どうなんですかね。」
ちひろ「事件が風化した、と言うにはいくら何でも早すぎますしね。」
モバP「そうなんですよ…おっと、凛を送らないと。」
ちひろ「あ、その件なんですけど、この紙を持っていってください!」
モバP「これは…オーディションの参加者名簿?」
ちひろ「ええ、ちょっと気になることがあったので…」
モバP「分かりました。では、行ってきます。」
7: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/02(火) 04:25:19.39 ID:AiqszgpaO
車内
モバP「凛、ちゃんと眠れたか?」
凛「うん。今日は万全の体制だよ。」
モバP「それなら良いんだが…そうだ、この紙を見てくれ。」
凛「これ?」
モバP「そう、今回の対戦相手一覧ってやつだな。」
凛「ふーん………あれ?」
モバP「どうした?」
凛「相手の中に、765プロのアイドルが…」
モバP「いるのか…あの事件以降、765の他のアイドルもアイドルランクを大きく減らしたからな。」
凛「うん……あれ?」
モバP「今度はどうした?」
凛「765プロ…ライブシアター…?」
モバP「ライブシアターだって?」
凛「うん。765プロそのものとは別枠でエントリーされてる。」
モバP「…あれは気のせいじゃなかったのか…」
モバP「凛、ちゃんと眠れたか?」
凛「うん。今日は万全の体制だよ。」
モバP「それなら良いんだが…そうだ、この紙を見てくれ。」
凛「これ?」
モバP「そう、今回の対戦相手一覧ってやつだな。」
凛「ふーん………あれ?」
モバP「どうした?」
凛「相手の中に、765プロのアイドルが…」
モバP「いるのか…あの事件以降、765の他のアイドルもアイドルランクを大きく減らしたからな。」
凛「うん……あれ?」
モバP「今度はどうした?」
凛「765プロ…ライブシアター…?」
モバP「ライブシアターだって?」
凛「うん。765プロそのものとは別枠でエントリーされてる。」
モバP「…あれは気のせいじゃなかったのか…」
8: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/02(火) 04:37:34.64 ID:AiqszgpaO
オーディション会場
「それでは、30分後からオーディションを始めます。皆様、準備をお願いします!」
モバP「結構多いな…」
凛「合格になる数も多いけど…」
モバP「凛、最終チェックしとけ。俺は敵情視察と行ってくる。」
凛「プロデューサーも、ちゃんと戻ってきてね。」
・・・・・
モバP「…あの表が確かなら…あ、いた。」
「千早さん、これが765プロの再起を掛けるオーディションなんですよね。」
千早「ええ…春香と美希、それに前プロデューサーと事務所の大黒柱をすべて失って以来ね。」
「あのテントで、私たちは頑張ってきたんです…今回、勝てば…」
千早「最上さん、あんまり気負いこまないようにね。」
最上「はい…」
モバP「間違いない。あの二人の内、片方は765プロの如月千早さんだ。
もう片方は…表によると「最上静香」…とあるな。」
「オーディション開始10分前となります!」
モバP「…これ以上の偵察は無理か。凛をオーディションに出してから考える。」
「それでは、30分後からオーディションを始めます。皆様、準備をお願いします!」
モバP「結構多いな…」
凛「合格になる数も多いけど…」
モバP「凛、最終チェックしとけ。俺は敵情視察と行ってくる。」
凛「プロデューサーも、ちゃんと戻ってきてね。」
・・・・・
モバP「…あの表が確かなら…あ、いた。」
「千早さん、これが765プロの再起を掛けるオーディションなんですよね。」
千早「ええ…春香と美希、それに前プロデューサーと事務所の大黒柱をすべて失って以来ね。」
「あのテントで、私たちは頑張ってきたんです…今回、勝てば…」
千早「最上さん、あんまり気負いこまないようにね。」
最上「はい…」
モバP「間違いない。あの二人の内、片方は765プロの如月千早さんだ。
もう片方は…表によると「最上静香」…とあるな。」
「オーディション開始10分前となります!」
モバP「…これ以上の偵察は無理か。凛をオーディションに出してから考える。」
12: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/03(水) 01:43:42.99 ID:e5MoRfC4O
会場・廊下
凛「それじゃ、行ってくるね。」
モバP「ああ、全力を出してこい!」
凛「うん……あれ?」
モバP「今度はどうした?」
凛「あの二人…流れを逆走してる…?」
モバP「あれは…765プロのじゃねーか。一体何があったんだ…?」
凛「…プロデューサー、話をきいといて。なんか、嫌な噂を思い出して…」
モバP「分かった。こっちを気にするのは出番が終わってから、な!」
・・・・・
千早「…くっ…傷は癒えてないわね…」
「千早さん…」
モバP「そこの二人、ちょっと良いか?」
「誰ですか…ああっ、昨日シアターを覗いてた人!」
モバP「君だったのか!あの時はゴメンな。」
「いえ…他言してないのであれば、大丈夫です。」
モバP「その件は大丈夫だ。ところで…なぜ逆走を?」
千早「…門前払い、です…」
モバP「門前払い!?」
「765プロの関係者は二度と放送局の敷居を跨がせない、って…」
モバP「アイドル業界は基本的に公正競争のはずだぞ…!」
千早「…良いんです。春香と美希と、前プロデューサーが残した傷痕はそれほど深かったですから…」
モバP「…二人、いや三人か。彼女たちは大罪を犯しただろうが…それを理由に門前払いは流石にな…」
「これじゃあ、ライブシアターが…!」
千早「…私たちは…肝心要のピースを失って…」
モバP「…今回の件、俺達が談判しておこう。名刺は…あった。」
千早「…シンデレラプロダクション…!」
モバP「ああ、名乗り忘れてたが…俺はシンデレラプロダクションのプロデューサーだ。
今更で悪いが、名前を聞かせてもらっていいか?」
千早「…765プロダクション所属の如月千早です。」
「765プロライブシアター所属、最上静香です。」
モバP「分かった。また近い内に会うことになるだろうな。」
凛「それじゃ、行ってくるね。」
モバP「ああ、全力を出してこい!」
凛「うん……あれ?」
モバP「今度はどうした?」
凛「あの二人…流れを逆走してる…?」
モバP「あれは…765プロのじゃねーか。一体何があったんだ…?」
凛「…プロデューサー、話をきいといて。なんか、嫌な噂を思い出して…」
モバP「分かった。こっちを気にするのは出番が終わってから、な!」
・・・・・
千早「…くっ…傷は癒えてないわね…」
「千早さん…」
モバP「そこの二人、ちょっと良いか?」
「誰ですか…ああっ、昨日シアターを覗いてた人!」
モバP「君だったのか!あの時はゴメンな。」
「いえ…他言してないのであれば、大丈夫です。」
モバP「その件は大丈夫だ。ところで…なぜ逆走を?」
千早「…門前払い、です…」
モバP「門前払い!?」
「765プロの関係者は二度と放送局の敷居を跨がせない、って…」
モバP「アイドル業界は基本的に公正競争のはずだぞ…!」
千早「…良いんです。春香と美希と、前プロデューサーが残した傷痕はそれほど深かったですから…」
モバP「…二人、いや三人か。彼女たちは大罪を犯しただろうが…それを理由に門前払いは流石にな…」
「これじゃあ、ライブシアターが…!」
千早「…私たちは…肝心要のピースを失って…」
モバP「…今回の件、俺達が談判しておこう。名刺は…あった。」
千早「…シンデレラプロダクション…!」
モバP「ああ、名乗り忘れてたが…俺はシンデレラプロダクションのプロデューサーだ。
今更で悪いが、名前を聞かせてもらっていいか?」
千早「…765プロダクション所属の如月千早です。」
「765プロライブシアター所属、最上静香です。」
モバP「分かった。また近い内に会うことになるだろうな。」
13: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/03(水) 02:00:37.06 ID:e5MoRfC4O
モバP「さて…」
・・・・・
オーディション会場・別室
「なぜ門前払いしたか、ですって?」
モバP「そうだ…アイドル業界に置いては、公正な競争が前提条件のはずだが。」
「…ハッ。まだあんな綺麗事を信じてるんですか?」
モバP「信じるも何も、少なくとも一年前まではそうだったはずだぞ?」
「提唱者が無様に堕ちたってのにお気楽な方だ…
今は権力が物を言う世界なんですよ!」
モバP「権力…?」
「受かるも落とすも私次第!私が気に入った子だけが羽ばたけば結構!
それでなんか問題でもありますか?」
モバP「大有りだ…大有りすぎてうちのアイドルに申し訳なくなった。」
「アンタ達がどこの所属かは知りませんが…今後765プロや961プロに肩入れするって言うなら、テレビに映ることは二度と無くなりますよ?」
モバP「そうか…んじゃ、事務所に戻ってよく検討させてもらう。
それと今回のオーディション、うちのアイドルは棄権させてもらう。仕事に対する安全性が失われたからな。」
ガチャ…バタンッ!
・・・・・
オーディション会場・別室
「なぜ門前払いしたか、ですって?」
モバP「そうだ…アイドル業界に置いては、公正な競争が前提条件のはずだが。」
「…ハッ。まだあんな綺麗事を信じてるんですか?」
モバP「信じるも何も、少なくとも一年前まではそうだったはずだぞ?」
「提唱者が無様に堕ちたってのにお気楽な方だ…
今は権力が物を言う世界なんですよ!」
モバP「権力…?」
「受かるも落とすも私次第!私が気に入った子だけが羽ばたけば結構!
それでなんか問題でもありますか?」
モバP「大有りだ…大有りすぎてうちのアイドルに申し訳なくなった。」
「アンタ達がどこの所属かは知りませんが…今後765プロや961プロに肩入れするって言うなら、テレビに映ることは二度と無くなりますよ?」
モバP「そうか…んじゃ、事務所に戻ってよく検討させてもらう。
それと今回のオーディション、うちのアイドルは棄権させてもらう。仕事に対する安全性が失われたからな。」
ガチャ…バタンッ!
14: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/03(水) 02:13:11.22 ID:e5MoRfC4O
オーディション会場
凛「プロデューサー、終わったよ…って、険しい顔だね。」
モバP「まあ、な…凛、済まないがこのオーディションからは手を引く。」
凛「…765プロの件?」
モバP「ああ。この番組のスタッフはどす黒いやつだ…そんなところにアイドルは出せない。」
凛「それなら、仕方ないかな。」
モバP「物分りがよくて俺も助かる…それじゃ、行くぞ。」
・・・・・
シンデレラプロダクション
モバP「…以上が、今回の顛末です。自分の独断で仕事を蹴る真似をしてしまい、申し訳ありませんでした。」
ちひろ「いえ、事情は把握しましたし、今回はお咎めなしです。
ただ、そのテレビ局に対するこの事務所の印象は地に落ちたでしょうね。」
モバP「…ですね。出来れば、あの発言に関する裏付けを行いたいんですが…」
ちひろ「裏付け調査については私も調べてみます。
その前に、社長達がお呼びでしたよ。765プロの件みたいです。」
モバP「分かりました。ちょっと行ってきますね。」
凛「プロデューサー、終わったよ…って、険しい顔だね。」
モバP「まあ、な…凛、済まないがこのオーディションからは手を引く。」
凛「…765プロの件?」
モバP「ああ。この番組のスタッフはどす黒いやつだ…そんなところにアイドルは出せない。」
凛「それなら、仕方ないかな。」
モバP「物分りがよくて俺も助かる…それじゃ、行くぞ。」
・・・・・
シンデレラプロダクション
モバP「…以上が、今回の顛末です。自分の独断で仕事を蹴る真似をしてしまい、申し訳ありませんでした。」
ちひろ「いえ、事情は把握しましたし、今回はお咎めなしです。
ただ、そのテレビ局に対するこの事務所の印象は地に落ちたでしょうね。」
モバP「…ですね。出来れば、あの発言に関する裏付けを行いたいんですが…」
ちひろ「裏付け調査については私も調べてみます。
その前に、社長達がお呼びでしたよ。765プロの件みたいです。」
モバP「分かりました。ちょっと行ってきますね。」
15: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/03(水) 02:34:26.36 ID:e5MoRfC4O
社長室
コンコンコン
(入りなさい。)
ガチャ
モバP「失礼します。お呼びとのことでしたので、いろいろ片付けてから来ました。」
「そこまでかしこまらなくても大丈夫よ。」
「ほら、765プロに関する話がしたいんでしょ?」
モバP「兵藤専務…」
「礼子さん、とりあえず決定した話を言わないと。」
礼子「そうね。プロデューサー、貴方は765プロを救いたいと思う?」
モバP「社員までは判断をつけかねますが、少なくてもアイドルたちは救いたいと思います。」
礼子「なるほどね…実は、私たちもそう思ってるの。」
モバP「!!」
礼子「ただ、レナでも躊躇うほどに、今の765プロと関わることは分の悪い賭けなの。」
レナ「ちひろさんから、スタッフの暴言を聞かせてもらったわ。
残念だけど、今のテレビ業界はアイドル業界を支配しようと必死なのよ。簡単に言えば、あのスタッフみたいなのが、テレビ業界では多数派なの。」
モバP「そうですか…」
礼子「加えて、アイドル業界の代表として公正な競争をさせてきた高木社長の権威失墜もあり…アイドルを性的な意味で食い散らかす輩も増えたわ。いわゆる枕営業が流行りだし始めてる。」
モバP「……!」ギリッ…
礼子「これを押さえつけてた765プロは、いわば天敵だった、というわけ。
だから、また力を付けさせないために村八分…まあ、さっき見たような門前払いをしてるんでしょうね。」
コンコンコン
(入りなさい。)
ガチャ
モバP「失礼します。お呼びとのことでしたので、いろいろ片付けてから来ました。」
「そこまでかしこまらなくても大丈夫よ。」
「ほら、765プロに関する話がしたいんでしょ?」
モバP「兵藤専務…」
「礼子さん、とりあえず決定した話を言わないと。」
礼子「そうね。プロデューサー、貴方は765プロを救いたいと思う?」
モバP「社員までは判断をつけかねますが、少なくてもアイドルたちは救いたいと思います。」
礼子「なるほどね…実は、私たちもそう思ってるの。」
モバP「!!」
礼子「ただ、レナでも躊躇うほどに、今の765プロと関わることは分の悪い賭けなの。」
レナ「ちひろさんから、スタッフの暴言を聞かせてもらったわ。
残念だけど、今のテレビ業界はアイドル業界を支配しようと必死なのよ。簡単に言えば、あのスタッフみたいなのが、テレビ業界では多数派なの。」
モバP「そうですか…」
礼子「加えて、アイドル業界の代表として公正な競争をさせてきた高木社長の権威失墜もあり…アイドルを性的な意味で食い散らかす輩も増えたわ。いわゆる枕営業が流行りだし始めてる。」
モバP「……!」ギリッ…
礼子「これを押さえつけてた765プロは、いわば天敵だった、というわけ。
だから、また力を付けさせないために村八分…まあ、さっき見たような門前払いをしてるんでしょうね。」
16: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/03(水) 02:45:16.12 ID:e5MoRfC4O
モバP「…業界全体が敵になる、というわけですか。」
礼子「私も決めあぐねていたけど…あなたが喧嘩を売ってくれたおかげで踏ん切りが付いたわ。」
モバP「では…!」
レナ「シンデレラプロダクションは、近いうちに765プロダクション、及びその関連会社を吸収合併する予定よ。」
礼子「私たちは、テレビ業界に宣戦布告をする。
大義名分と言えずとも、業界の浄化に挑むぐらいはするわ。」
モバP「分かりました…!」
レナ「今回の件は向こうの社長に一応伝えてあるけど、プロデューサーさんからも、アイドル経由で伝えてもらうと助かるわ。」
礼子「話は以上。とりあえず、レナの言った通り765プロの子に話をすると良いわ。」
レナ「下がっても大丈夫よ。」
モバP「では、失礼します。」
ガチャ…パタン
礼子「私も決めあぐねていたけど…あなたが喧嘩を売ってくれたおかげで踏ん切りが付いたわ。」
モバP「では…!」
レナ「シンデレラプロダクションは、近いうちに765プロダクション、及びその関連会社を吸収合併する予定よ。」
礼子「私たちは、テレビ業界に宣戦布告をする。
大義名分と言えずとも、業界の浄化に挑むぐらいはするわ。」
モバP「分かりました…!」
レナ「今回の件は向こうの社長に一応伝えてあるけど、プロデューサーさんからも、アイドル経由で伝えてもらうと助かるわ。」
礼子「話は以上。とりあえず、レナの言った通り765プロの子に話をすると良いわ。」
レナ「下がっても大丈夫よ。」
モバP「では、失礼します。」
ガチャ…パタン
19: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/03(水) 21:28:38.46 ID:e5MoRfC4O
・・・・・
凛「お帰り。」
モバP「ああ、戻ったぞ。叱られる話じゃなくてよかった。」
凛「噂の一部は本当だったんだね…」
モバP「そうだ、その噂ってやつ、ちょっと聞かせてくれ。」
凛「噂と言っても、「テレビ全体が765プロ潰しに走ってる。だから765と仲の良かった有名なアイドルは、テレビを捨ててラジオやライブに行った」ってくらいだけど。」
モバP「仲が良い…って言うと、876プロの3人か。」
凛「後は魔王エンジェルも、最近はラジオやライブで頑張ってるみたい。」
「ラジオと言っても、テレビみたいな映像放送ができますからねぇ…」
モバP「まゆか…そっちはどうだ?」
まゆ「そうですね…765プロライブシアターの方が来てましたが、やはり門前払いに近い形で落とされてました。」
モバP「やっぱりな…」
凛「それでプロデューサー、社長たちとどんな話をしてたの?」
モバP「…言ってもいいかな、こいつは。」
まゆ「まゆも気になります…」
モバP「俺達…いや、このプロダクション全体が765プロの味方になる。
社長たちからそう言われたよ。」
凛「ということは、テレビに出るのは無理になりそうかな。」
まゆ「今後はしばらく、ラジオやライブが主な舞台になりそうですね…」
モバP「社長は本気でテレビに喧嘩を売るみたいだ。
俺は支持するが、他のプロデューサーやアイドルの反応がな…」
凛「私も出来るだけ説得してみる。」
まゆ「まゆも頑張ってみますね。」
モバP「…良いのかなぁ?広めて良いか聞いとけば良かったぜ…」
凛「お帰り。」
モバP「ああ、戻ったぞ。叱られる話じゃなくてよかった。」
凛「噂の一部は本当だったんだね…」
モバP「そうだ、その噂ってやつ、ちょっと聞かせてくれ。」
凛「噂と言っても、「テレビ全体が765プロ潰しに走ってる。だから765と仲の良かった有名なアイドルは、テレビを捨ててラジオやライブに行った」ってくらいだけど。」
モバP「仲が良い…って言うと、876プロの3人か。」
凛「後は魔王エンジェルも、最近はラジオやライブで頑張ってるみたい。」
「ラジオと言っても、テレビみたいな映像放送ができますからねぇ…」
モバP「まゆか…そっちはどうだ?」
まゆ「そうですね…765プロライブシアターの方が来てましたが、やはり門前払いに近い形で落とされてました。」
モバP「やっぱりな…」
凛「それでプロデューサー、社長たちとどんな話をしてたの?」
モバP「…言ってもいいかな、こいつは。」
まゆ「まゆも気になります…」
モバP「俺達…いや、このプロダクション全体が765プロの味方になる。
社長たちからそう言われたよ。」
凛「ということは、テレビに出るのは無理になりそうかな。」
まゆ「今後はしばらく、ラジオやライブが主な舞台になりそうですね…」
モバP「社長は本気でテレビに喧嘩を売るみたいだ。
俺は支持するが、他のプロデューサーやアイドルの反応がな…」
凛「私も出来るだけ説得してみる。」
まゆ「まゆも頑張ってみますね。」
モバP「…良いのかなぁ?広めて良いか聞いとけば良かったぜ…」
20: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/03(水) 21:49:10.98 ID:e5MoRfC4O
数日後・とあるラーメン屋
「いらっしゃいませ!一名様ですか?」
モバP「いえ、後で3人来ますので4人でお願いします。」
「かしこまりました。お客様四名入りまーす!」
「「「らっしゃーせー!」」」
・・・・・
ズルズルズル…
モバP「ふう…こうしてガッツリ食ったのっていつぶりか…」
「プロデューサー」
モバP「おう、凛か。それで、後ろの方が」
千早「お久しぶりです。」
「えっと…シンデレラプロダクションのプロデューサーですか?」
モバP「はい、俺です。」
「良かった…私、765プロライブシアターの統括プロデューサーです。」
モバP「ということは、実質的に765プロの代表と見て良いんですか?」
765シアターP(以下、グリP)「うーん…一応、社長から全件委託はされました。」
千早「社長代理と言う事で大丈夫です。…プロデューサー?」
グリP「あ、ごめんなさい…」
凛「立ち話もなんだし、座ろうか。」
モバP「一応、財布に余裕はありますから俺が奢りますよ。」
グリP「それは流石に悪いので…」
「いらっしゃいませ!一名様ですか?」
モバP「いえ、後で3人来ますので4人でお願いします。」
「かしこまりました。お客様四名入りまーす!」
「「「らっしゃーせー!」」」
・・・・・
ズルズルズル…
モバP「ふう…こうしてガッツリ食ったのっていつぶりか…」
「プロデューサー」
モバP「おう、凛か。それで、後ろの方が」
千早「お久しぶりです。」
「えっと…シンデレラプロダクションのプロデューサーですか?」
モバP「はい、俺です。」
「良かった…私、765プロライブシアターの統括プロデューサーです。」
モバP「ということは、実質的に765プロの代表と見て良いんですか?」
765シアターP(以下、グリP)「うーん…一応、社長から全件委託はされました。」
千早「社長代理と言う事で大丈夫です。…プロデューサー?」
グリP「あ、ごめんなさい…」
凛「立ち話もなんだし、座ろうか。」
モバP「一応、財布に余裕はありますから俺が奢りますよ。」
グリP「それは流石に悪いので…」
21: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/03(水) 22:52:04.88 ID:e5MoRfC4O
・・・・・
グリP「それで、お話というのは…」
モバP「うちの社長からお聞きしたかもしれませんが、近いうちにそちらを吸収合併させていただきます。」
凛「シンデレラプロダクションは、765プロの肩を持つ…って事だね。」
千早「でも、765プロの名は無くなる…って事ですよね?」
モバP「無くしませんけど、シンデレラプロダクション付属…という形になりそうです。」
グリP「やはりそうなってしまいますか…社名が無くならないだけマシ、と考えるべきかな…」
凛「でも…あくまでも経営をこっちの社長達がやるだけで、アイドル活動としては特に変わらないと思う。」
千早「そうですか…」
モバP「こちらの社長いわく、そちらの高木社長と統括プロデューサー、それに秋月律子さんには取締役の権限を与えるそうです。」
千早「律子もアイドルは引退、事務を担当しているものね。」
グリP「今、こっちのアイドルが食べて行けてるのは律子さんのおかげでもありますし、異論はありません。」
モバP「異論がなければ、契約書にサインを貰ってこい…と社長から言われまして。」サッ
凛「結構…厚いね。」
モバP「会社を混ぜるんだしな。これぐらい厳密に書かないとダメなんだ…と、ちひろさんが言ってた。」
グリP「読み通すのに時間がかかりそうですね…ちょっと、今サインするのは難しいです。」
モバP「それならそれで、読了した上で判断し、よろしければサインをして我々に渡していただければ大丈夫です。」
グリP「分かりました。しばらく、お時間を頂きますね。」
凛「…大きな舞台に、一緒に立とうね。」
千早「ええ…そのために、頑張らないと…」
グリP「それで、お話というのは…」
モバP「うちの社長からお聞きしたかもしれませんが、近いうちにそちらを吸収合併させていただきます。」
凛「シンデレラプロダクションは、765プロの肩を持つ…って事だね。」
千早「でも、765プロの名は無くなる…って事ですよね?」
モバP「無くしませんけど、シンデレラプロダクション付属…という形になりそうです。」
グリP「やはりそうなってしまいますか…社名が無くならないだけマシ、と考えるべきかな…」
凛「でも…あくまでも経営をこっちの社長達がやるだけで、アイドル活動としては特に変わらないと思う。」
千早「そうですか…」
モバP「こちらの社長いわく、そちらの高木社長と統括プロデューサー、それに秋月律子さんには取締役の権限を与えるそうです。」
千早「律子もアイドルは引退、事務を担当しているものね。」
グリP「今、こっちのアイドルが食べて行けてるのは律子さんのおかげでもありますし、異論はありません。」
モバP「異論がなければ、契約書にサインを貰ってこい…と社長から言われまして。」サッ
凛「結構…厚いね。」
モバP「会社を混ぜるんだしな。これぐらい厳密に書かないとダメなんだ…と、ちひろさんが言ってた。」
グリP「読み通すのに時間がかかりそうですね…ちょっと、今サインするのは難しいです。」
モバP「それならそれで、読了した上で判断し、よろしければサインをして我々に渡していただければ大丈夫です。」
グリP「分かりました。しばらく、お時間を頂きますね。」
凛「…大きな舞台に、一緒に立とうね。」
千早「ええ…そのために、頑張らないと…」
22: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/03(水) 23:09:39.06 ID:e5MoRfC4O
モバP「それで、そちらの現状をお聞きしたいのですが。」
グリP「分かりました、説明します。」
ーーーーー
春香さん達を喪った後、昔からいたアイドルは喪失感などから引退、退社しました。
今残ってるのは、ここにいる千早さんの他、真さんと雪歩さん、それとアイドルは引退しましたが事務として残ってくれてる律子さんだけとなります。
それとは別に、765プロライブシアター所属として、37名のアイドル候補生がレッスンを頑張ってます。
あの事件がなければ、半年ぐらい前には華々しくデビューさせられたんですけどね…
ーーーーー
モバP「…つまり、所属アイドルは40名、ということですか。」
グリP「そうなります。先輩…前任プロデューサーは殺人犯として刑務所にいますし、残念ながら心が壊れてしまって…」
凛「確か、その前プロデューサーに関する恋愛感情のもつれだっけ?」
千早「ええ。」
ーーーーー
発端は美希の嫉妬だったの…
筆頭の恋敵だった春香を自殺に追い込み、口封じで春香が相談していた天ヶ瀬さんを殺害、そうして前プロデューサーと二人きりになろうとしたらしいわ。
ただ、激昂した前プロデューサーは美希を殺してしまって…
前プロデューサーはその後自殺しようとしたのだけれど、社長と今のプロデューサーが必死に止めて死は回避されたわ。
ただ、最愛のアイドルを二人も亡くした衝撃は前プロデューサーの心を壊すのに十分だった…私も、それを知ってしばらくは何にもできなかったから。
ーーーーー
凛「…千早さん、そこから立ち直れたんだ…」
千早「なんとか…ね。大事な人を喪ったのはこれで2回目だから…」
グリP「分かりました、説明します。」
ーーーーー
春香さん達を喪った後、昔からいたアイドルは喪失感などから引退、退社しました。
今残ってるのは、ここにいる千早さんの他、真さんと雪歩さん、それとアイドルは引退しましたが事務として残ってくれてる律子さんだけとなります。
それとは別に、765プロライブシアター所属として、37名のアイドル候補生がレッスンを頑張ってます。
あの事件がなければ、半年ぐらい前には華々しくデビューさせられたんですけどね…
ーーーーー
モバP「…つまり、所属アイドルは40名、ということですか。」
グリP「そうなります。先輩…前任プロデューサーは殺人犯として刑務所にいますし、残念ながら心が壊れてしまって…」
凛「確か、その前プロデューサーに関する恋愛感情のもつれだっけ?」
千早「ええ。」
ーーーーー
発端は美希の嫉妬だったの…
筆頭の恋敵だった春香を自殺に追い込み、口封じで春香が相談していた天ヶ瀬さんを殺害、そうして前プロデューサーと二人きりになろうとしたらしいわ。
ただ、激昂した前プロデューサーは美希を殺してしまって…
前プロデューサーはその後自殺しようとしたのだけれど、社長と今のプロデューサーが必死に止めて死は回避されたわ。
ただ、最愛のアイドルを二人も亡くした衝撃は前プロデューサーの心を壊すのに十分だった…私も、それを知ってしばらくは何にもできなかったから。
ーーーーー
凛「…千早さん、そこから立ち直れたんだ…」
千早「なんとか…ね。大事な人を喪ったのはこれで2回目だから…」
23: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/03(水) 23:16:57.86 ID:e5MoRfC4O
モバP「どうしても、人を亡くした過去があるから辛気臭くなっちまうな…」
グリP「あの十字架を、私達は一生背負っていくことになるんです…」
千早「悲しいことに、そこに石を投げ込む人がたくさん現れたのよ。」
凛「テレビ業界…」
千早「アイドルを目指す人たちが騙され、下衆な大人の食い物にされる…その状況を招いてしまったのも、私達だから…」
グリP「…このような事態を止めるため、シンデレラプロダクションの皆様の力をお借りできますか!?」
凛「うん。私達はそのために肩を持ちに来たから。」
モバP「やれるだけやりましょう。こちらの社長もそのような事態を憂いてますので、その点に関しては全力で協力します!」
グリP「ありがとうございます…!」
モバP「…とりあえず、ラーメンを食べますか。」
凛「いや、プロデューサー…もう完全に伸び切ってるし、汁も無くなってるよ…」
モバP「…あっちゃー…」
グリP「あの十字架を、私達は一生背負っていくことになるんです…」
千早「悲しいことに、そこに石を投げ込む人がたくさん現れたのよ。」
凛「テレビ業界…」
千早「アイドルを目指す人たちが騙され、下衆な大人の食い物にされる…その状況を招いてしまったのも、私達だから…」
グリP「…このような事態を止めるため、シンデレラプロダクションの皆様の力をお借りできますか!?」
凛「うん。私達はそのために肩を持ちに来たから。」
モバP「やれるだけやりましょう。こちらの社長もそのような事態を憂いてますので、その点に関しては全力で協力します!」
グリP「ありがとうございます…!」
モバP「…とりあえず、ラーメンを食べますか。」
凛「いや、プロデューサー…もう完全に伸び切ってるし、汁も無くなってるよ…」
モバP「…あっちゃー…」
28: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/05(金) 01:15:54.63 ID:dg3004qjO
更に数日後
シンデレラプロダクション・社長室
「ふむふむ…確かに、今のテレビ業界は私から見ても醜いですからね。」
礼子「そう。だから私たちは本気で宣戦布告するの。」
レナ「765プロダクションには、まだまだ原石がたくさんあるからね。」
「そうなると、やはりテレビはネガティブキャンペーンを必死にやってくるのでは?」
礼子「だからこそ、テレビ以外のメディアをフル活用するの…善永さん、貴方の腕にも期待してるわよ?」
善永「褒めても何も出ませんよ?でも、取材させて貰ったことはしっかりまとめ上げて、記事にしますから!」
レナ「よろしくね!」
善永「では、失礼します。」
ガチャ…パタン
礼子「…一番に嗅ぎつけたのが善永記者だったのは幸いだったわね。」
レナ「ただ、直接は来ないだけで悪徳記者も動いてるって話よ?」
礼子「その悪徳記者だけど、どうも今回はテレビの方を探ってるって話ね。」
レナ「へぇ…まあ、今はテレビ業界のほうがゴシップのネタが多そうだしね。」
礼子「結果的でも味方になるなら、私達にとっては好都合となるわ。」
レナ「さて、そろそろ律子ちゃん達が来る頃かしら?」
コンコンコン
(プロデューサーです、765プロの3名をお連れしました。)
礼子「良いわよ、入りなさい。」
シンデレラプロダクション・社長室
「ふむふむ…確かに、今のテレビ業界は私から見ても醜いですからね。」
礼子「そう。だから私たちは本気で宣戦布告するの。」
レナ「765プロダクションには、まだまだ原石がたくさんあるからね。」
「そうなると、やはりテレビはネガティブキャンペーンを必死にやってくるのでは?」
礼子「だからこそ、テレビ以外のメディアをフル活用するの…善永さん、貴方の腕にも期待してるわよ?」
善永「褒めても何も出ませんよ?でも、取材させて貰ったことはしっかりまとめ上げて、記事にしますから!」
レナ「よろしくね!」
善永「では、失礼します。」
ガチャ…パタン
礼子「…一番に嗅ぎつけたのが善永記者だったのは幸いだったわね。」
レナ「ただ、直接は来ないだけで悪徳記者も動いてるって話よ?」
礼子「その悪徳記者だけど、どうも今回はテレビの方を探ってるって話ね。」
レナ「へぇ…まあ、今はテレビ業界のほうがゴシップのネタが多そうだしね。」
礼子「結果的でも味方になるなら、私達にとっては好都合となるわ。」
レナ「さて、そろそろ律子ちゃん達が来る頃かしら?」
コンコンコン
(プロデューサーです、765プロの3名をお連れしました。)
礼子「良いわよ、入りなさい。」
29: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/05(金) 01:32:37.81 ID:dg3004qjO
ガチャ
モバP「失礼します。」
「失礼します…」
グリP「失礼します…あれ、結構簡素なお部屋なんですね…」
「それは失礼な物言いにならない?あ、失礼します。」
レナ「良いのよ。社長の方針にあってるから、むしろ褒め言葉ね。」
礼子「個人の贅沢は個人の範疇でやればいいものね。
それじゃ、自己紹介を頼むわ。」
「秋月律子です、765プロで事務を担当しています。」
グリP「765プロライブシアターを担当してます、統括プロデューサーです。
今は、社長代行となってます…」
「765プロダクション事務担当、兼765プロライブシアター所属アイドルの馬場このみです。」
レナ「あれ、社長さんは?」
グリP「当社の高木順二郎社長は、あの事件以降精神的に参りきってしまっていて…」
律子「なので先ほどおっしゃったとおり、こちらのプロデューサーが現在は社長代行を務めています。」
モバP「前任プロデューサーほどじゃないですけど、あの事件の傷で心に大ダメージを負ったんですね。」
礼子「…それなら仕方ないわね。」
モバP「失礼します。」
「失礼します…」
グリP「失礼します…あれ、結構簡素なお部屋なんですね…」
「それは失礼な物言いにならない?あ、失礼します。」
レナ「良いのよ。社長の方針にあってるから、むしろ褒め言葉ね。」
礼子「個人の贅沢は個人の範疇でやればいいものね。
それじゃ、自己紹介を頼むわ。」
「秋月律子です、765プロで事務を担当しています。」
グリP「765プロライブシアターを担当してます、統括プロデューサーです。
今は、社長代行となってます…」
「765プロダクション事務担当、兼765プロライブシアター所属アイドルの馬場このみです。」
レナ「あれ、社長さんは?」
グリP「当社の高木順二郎社長は、あの事件以降精神的に参りきってしまっていて…」
律子「なので先ほどおっしゃったとおり、こちらのプロデューサーが現在は社長代行を務めています。」
モバP「前任プロデューサーほどじゃないですけど、あの事件の傷で心に大ダメージを負ったんですね。」
礼子「…それなら仕方ないわね。」
30: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/05(金) 01:39:12.78 ID:dg3004qjO
律子「本題に移らせていただきますが、こちらが先日、そちらのプロデューサーから頂きました契約書になります。」
レナ「預かるわね。………サインがない?」
このみ「契約について、少しだけ変更していただきたいことがありまして…」
礼子「…高木順二郎社長は取締役の任を負えない…ということかしら。」
グリP「はい…ですので、ここにいる馬場このみに取締役の任を任せていただきたいのです…」
レナ「うーん…ちょっと不安ね。その理由を聞かせてもらっていいかしら?」
律子「理由…765プロライブシアターのアイドル候補生では最年長であり、他のアイドルからも慕われてます。
また、先ほどおっしゃったとおり、私と一緒に事務を兼任してるため、運営に関してもある程度任せることが出来ます。」
礼子「それなら、そちらには音無小鳥という人がいなかったかしら?」
グリP「……小鳥さんは退社しました。」
礼子「…ごめんなさいね…そういうことなら分かったわ。
プロデューサー、ちひろに頼んで文面を少し変更して印刷してもらって。」
モバP「分かりました。では、ちょっと失礼します。」
礼子「…さて、少し時間が掛かるからくつろぎの時間としましょう?」
レナ「預かるわね。………サインがない?」
このみ「契約について、少しだけ変更していただきたいことがありまして…」
礼子「…高木順二郎社長は取締役の任を負えない…ということかしら。」
グリP「はい…ですので、ここにいる馬場このみに取締役の任を任せていただきたいのです…」
レナ「うーん…ちょっと不安ね。その理由を聞かせてもらっていいかしら?」
律子「理由…765プロライブシアターのアイドル候補生では最年長であり、他のアイドルからも慕われてます。
また、先ほどおっしゃったとおり、私と一緒に事務を兼任してるため、運営に関してもある程度任せることが出来ます。」
礼子「それなら、そちらには音無小鳥という人がいなかったかしら?」
グリP「……小鳥さんは退社しました。」
礼子「…ごめんなさいね…そういうことなら分かったわ。
プロデューサー、ちひろに頼んで文面を少し変更して印刷してもらって。」
モバP「分かりました。では、ちょっと失礼します。」
礼子「…さて、少し時間が掛かるからくつろぎの時間としましょう?」
31: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/05(金) 01:50:06.24 ID:dg3004qjO
デスク
ちひろ「分かりました。原稿はありますから、手直ししてすぐ印刷しますね。」
モバP「お願いします。……ふう、息が詰まりそうだぜ…」
まゆ「お疲れ様です♪」
モバP「おう、お疲れ。」
まゆ「プロデューサーさんが連れてきた人が、765プロの代表の方ですか?」
モバP「そうなる…本来の社長はあの事件で精神的に参って来れなかったらしい。」
まゆ「そうですか…」
凛「プロデューサーが連れてきてた人の中に、まゆより小さい人がいなかった?」
モバP「あー…あの人は馬場このみさん、あれでも24歳だ。」
まゆ・凛「「えっ!?」」
モバP「本人もそこはコンプレックスになっててな…迂闊に頭を撫でるなよ?」
まゆ「はい…」
モバP「後、その人が本来の社長の代わりに取締役…まあ、事務所の765代表の一人になるから、特に無礼をしないようにな?」
凛「分かった。」
ちひろ「はい、出来上がりましたよ。」
モバP「ありがとうございます。それじゃ、また社長室に行ってくる。」
まゆ「行ってらっしゃい♪」
ちひろ「分かりました。原稿はありますから、手直ししてすぐ印刷しますね。」
モバP「お願いします。……ふう、息が詰まりそうだぜ…」
まゆ「お疲れ様です♪」
モバP「おう、お疲れ。」
まゆ「プロデューサーさんが連れてきた人が、765プロの代表の方ですか?」
モバP「そうなる…本来の社長はあの事件で精神的に参って来れなかったらしい。」
まゆ「そうですか…」
凛「プロデューサーが連れてきてた人の中に、まゆより小さい人がいなかった?」
モバP「あー…あの人は馬場このみさん、あれでも24歳だ。」
まゆ・凛「「えっ!?」」
モバP「本人もそこはコンプレックスになっててな…迂闊に頭を撫でるなよ?」
まゆ「はい…」
モバP「後、その人が本来の社長の代わりに取締役…まあ、事務所の765代表の一人になるから、特に無礼をしないようにな?」
凛「分かった。」
ちひろ「はい、出来上がりましたよ。」
モバP「ありがとうございます。それじゃ、また社長室に行ってくる。」
まゆ「行ってらっしゃい♪」
32: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/05(金) 02:05:45.21 ID:dg3004qjO
社長室
コンコンコン
(入りなさい。)
ガチャ
モバP「失礼しま…あれ!?」
礼子「うふふ…適度なお酒はコミュニケーションツールよ。」
律子「あの…私は飲めないんですが。」
このみ「ふみゅ~…社長さんが強い…」
グリP「なんだか勢いに任せて飲み過ぎた気がする…クラクラする…」
モバP「社長!契約相手を酔わせてどうするんですか!」
礼子「これからこの事務所の仲間になる人たちだもの、歓迎の儀よ?」
レナ「ごめんなさいね…私も止めようと思ったんだけど…」
モバP「これじゃあ、契約書の有効性が…」
律子「いえ、私が代表してサインします。」
モバP「分かりました…では、ご確認の上、よろしければサインをお願いします。」
律子「ふむふむ…ふんふん…ほうほう……うん。」サラサラ
グリP「ごめんなさい律子さん…私がもうちょっとお酒に強かったら…」
律子「強い弱いにかかわらず、お酒を飲んでる状態では判断を誤りますよ、プロデューサー殿。
では、これで。」
レナ「うん、確認OK…礼子さん、これはやっぱり写しを取って?」
礼子「ええ、写しを765プロの人たちに渡して。
さて…ようこそ、シンデレラプロダクションへ。」
律子「これからしばらく、お世話になります。」
礼子「これまでは他人行儀だったけど、これからは同じ事務所の仲間になるわ。
所属アイドルへの挨拶はそこの当社プロデューサーに任せるから、彼の指示に従って。」
モバP「俺ですか!?」
礼子「765プロの人との付き合いが一番長いもの。」
モバP「言われてみればそうでした…これからよろしくお願いしますね。」
律子「よろしくお願いします。あ、私もあまり他人行儀にされるのは好きじゃないので…律子、と呼んでいただければ。」
モバP「そこまで砕けた呼び方はまだ出来ませんね…しばらくは律子さん、と呼ばせてください。」
コンコンコン
(入りなさい。)
ガチャ
モバP「失礼しま…あれ!?」
礼子「うふふ…適度なお酒はコミュニケーションツールよ。」
律子「あの…私は飲めないんですが。」
このみ「ふみゅ~…社長さんが強い…」
グリP「なんだか勢いに任せて飲み過ぎた気がする…クラクラする…」
モバP「社長!契約相手を酔わせてどうするんですか!」
礼子「これからこの事務所の仲間になる人たちだもの、歓迎の儀よ?」
レナ「ごめんなさいね…私も止めようと思ったんだけど…」
モバP「これじゃあ、契約書の有効性が…」
律子「いえ、私が代表してサインします。」
モバP「分かりました…では、ご確認の上、よろしければサインをお願いします。」
律子「ふむふむ…ふんふん…ほうほう……うん。」サラサラ
グリP「ごめんなさい律子さん…私がもうちょっとお酒に強かったら…」
律子「強い弱いにかかわらず、お酒を飲んでる状態では判断を誤りますよ、プロデューサー殿。
では、これで。」
レナ「うん、確認OK…礼子さん、これはやっぱり写しを取って?」
礼子「ええ、写しを765プロの人たちに渡して。
さて…ようこそ、シンデレラプロダクションへ。」
律子「これからしばらく、お世話になります。」
礼子「これまでは他人行儀だったけど、これからは同じ事務所の仲間になるわ。
所属アイドルへの挨拶はそこの当社プロデューサーに任せるから、彼の指示に従って。」
モバP「俺ですか!?」
礼子「765プロの人との付き合いが一番長いもの。」
モバP「言われてみればそうでした…これからよろしくお願いしますね。」
律子「よろしくお願いします。あ、私もあまり他人行儀にされるのは好きじゃないので…律子、と呼んでいただければ。」
モバP「そこまで砕けた呼び方はまだ出来ませんね…しばらくは律子さん、と呼ばせてください。」
37: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/05(金) 23:24:11.21 ID:uP/KXQ8tO
またまた数日後
シンデレラプロダクション・レッスン場
このみ「みんな集まったわね?」
「ええ、これでシアター所属は全員よ。」
律子「真も雪歩も千早も、準備は良い?」
真「は、はい!」
雪歩「吸収合併ってことは…プロデューサーさん以外の男の人がいるんですよね…?」
千早「大丈夫よ。私が前にあった時には誠実で剛直な人だと思ったし。」
雪歩「でも…慣れるには時間がかかりそうですぅ…」
モバP「よう!集まったか!?」
雪歩「ひぅっ!!」
モバP「…たはは、筋金入りだなおい…」
グリP「慣れるまで時間はかかるでしょうけど…長い目でおねがいします。
律子さん、みんなの準備は大丈夫ですか?」
律子「ええ、これで765プロ所属は全員です。」
モバP「凛、まゆ、そっちも準備できたか?」
凛「大丈夫。ただ、急な呼び出しだったから、私達含めて10人しか来れなかったけど。」
まゆ「他の子は、後日まゆたちから順次紹介しますね。」
モバP「わかった。んじゃ、連れてきてくれ。」
シンデレラプロダクション・レッスン場
このみ「みんな集まったわね?」
「ええ、これでシアター所属は全員よ。」
律子「真も雪歩も千早も、準備は良い?」
真「は、はい!」
雪歩「吸収合併ってことは…プロデューサーさん以外の男の人がいるんですよね…?」
千早「大丈夫よ。私が前にあった時には誠実で剛直な人だと思ったし。」
雪歩「でも…慣れるには時間がかかりそうですぅ…」
モバP「よう!集まったか!?」
雪歩「ひぅっ!!」
モバP「…たはは、筋金入りだなおい…」
グリP「慣れるまで時間はかかるでしょうけど…長い目でおねがいします。
律子さん、みんなの準備は大丈夫ですか?」
律子「ええ、これで765プロ所属は全員です。」
モバP「凛、まゆ、そっちも準備できたか?」
凛「大丈夫。ただ、急な呼び出しだったから、私達含めて10人しか来れなかったけど。」
まゆ「他の子は、後日まゆたちから順次紹介しますね。」
モバP「わかった。んじゃ、連れてきてくれ。」
38: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/05(金) 23:34:09.60 ID:uP/KXQ8tO
・・・・・
このみ「律子ちゃんやプロデューサーから聞いたと思うけど、765プロダクションはこれからシンデレラプロダクションに入るわ。」
グリP「765プロの名前は残ります。しかし、シンデレラプロダクションと一緒に頑張ることになりますので、仲間が増えます。」
このみ「お互い、あんまり失礼な真似はしないようにね?」
「「「「「はーい!!」」」」」
グリP「なにか困ったことがあったら、私かこのみさん、もしくは律子さんに相談してください。」
律子「誰もいない場合は、シンデレラプロのプロデューサーさん、もしくは渋谷凛さんか佐久間まゆさんに相談してね。」
ガチャ
モバP「さ、入れ入れ!新しい仲間が揃ってるぞ!」
「わぁー…いっぱいいます!」
「よりどりみどりですなぁ~」
「お友達になれそうな人、いるかなぁ?」
凛「大丈夫、きっとみんなお友達になれるよ。」
まゆ「…これで今いる全員入りましたね。」
モバP「んじゃ、ちゃちゃっと紹介するか。」
このみ「律子ちゃんやプロデューサーから聞いたと思うけど、765プロダクションはこれからシンデレラプロダクションに入るわ。」
グリP「765プロの名前は残ります。しかし、シンデレラプロダクションと一緒に頑張ることになりますので、仲間が増えます。」
このみ「お互い、あんまり失礼な真似はしないようにね?」
「「「「「はーい!!」」」」」
グリP「なにか困ったことがあったら、私かこのみさん、もしくは律子さんに相談してください。」
律子「誰もいない場合は、シンデレラプロのプロデューサーさん、もしくは渋谷凛さんか佐久間まゆさんに相談してね。」
ガチャ
モバP「さ、入れ入れ!新しい仲間が揃ってるぞ!」
「わぁー…いっぱいいます!」
「よりどりみどりですなぁ~」
「お友達になれそうな人、いるかなぁ?」
凛「大丈夫、きっとみんなお友達になれるよ。」
まゆ「…これで今いる全員入りましたね。」
モバP「んじゃ、ちゃちゃっと紹介するか。」
39: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/05(金) 23:47:28.72 ID:uP/KXQ8tO
モバP「この人たちが、今から仲間になる765プロダクションの人たちだ。」
グリP「こちらが、シンデレラプロダクション所属アイドルの方々…の一部です。」
モバP「しばらく一緒に頑張ることになるから、よろしく頼むぞ!」
グリP「他にも所属アイドルの方はいますが、基本的に悪い人はいないと聞いてます。仲良くしましょう。」
「背が高い…」「貴音以上あるんじゃない!?」
「みーんなかわいいにぃ♪」「これだけ人がいるなら、替え玉を頼める人もいそうかな。」
モバP「杏、聞こえてるぞ。」
杏「うげっ」
モバP「今この背が高い子に背負われてる子が双葉杏、っていうんだが…彼女は隙あらばサボろうとするからな。
お昼休憩やお仕事が終わった後以外の時に見つけたら、容赦なく俺や、この背が高い子…きらりに言ってくれ。」
「「「はーい!」」」
杏「監視の目が増えるのか…」
モバP「そりゃそうだ。」
きらり「みーんなと頑張れば、ハッピハッピできるにぃ!杏ちゃんも、頑張ろーね♪」
杏「いやー…杏は出来れば省エネでいたいんだけど…」
モバP「細かい自己紹介はこの人数だし省略、とりあえずリストを配るから、それでさくっと覚えてくれ。」
グリP「しばらくは知らない人も多くて不安になるかもしれませんが、頑張っていきましょう。」
グリP「こちらが、シンデレラプロダクション所属アイドルの方々…の一部です。」
モバP「しばらく一緒に頑張ることになるから、よろしく頼むぞ!」
グリP「他にも所属アイドルの方はいますが、基本的に悪い人はいないと聞いてます。仲良くしましょう。」
「背が高い…」「貴音以上あるんじゃない!?」
「みーんなかわいいにぃ♪」「これだけ人がいるなら、替え玉を頼める人もいそうかな。」
モバP「杏、聞こえてるぞ。」
杏「うげっ」
モバP「今この背が高い子に背負われてる子が双葉杏、っていうんだが…彼女は隙あらばサボろうとするからな。
お昼休憩やお仕事が終わった後以外の時に見つけたら、容赦なく俺や、この背が高い子…きらりに言ってくれ。」
「「「はーい!」」」
杏「監視の目が増えるのか…」
モバP「そりゃそうだ。」
きらり「みーんなと頑張れば、ハッピハッピできるにぃ!杏ちゃんも、頑張ろーね♪」
杏「いやー…杏は出来れば省エネでいたいんだけど…」
モバP「細かい自己紹介はこの人数だし省略、とりあえずリストを配るから、それでさくっと覚えてくれ。」
グリP「しばらくは知らない人も多くて不安になるかもしれませんが、頑張っていきましょう。」
40: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/06(土) 00:20:27.64 ID:+EROr+FPO
ほぼ同時刻
都内のとあるホテル
カシャカシャカシャカシャ
礼子「…という経緯から、我がシンデレラプロダクションは本日を持って、765プロダクションを吸収合併いたします。」
レナ「新社名は、シンデレラプロダクションはそのまま、765プロダクションは「シンデレラプロダクション・765プロライブシアター」とします。
主旨説明は以上です。瑞樹さん、質問をお願いします。」
瑞樹「ええ…それでは、皆様からの質問を承ります。
質問のある方は、会社名とお名前を名乗った後、質問をお願いします。」
善永「スプラウトの善永です。合併についてもう少し詳細に伺いたいのですが。
具体的には、合併の決定をしたのは誰ですか?」
礼子「最終決定は、シンデレラプロダクションは私、高橋礼子と、兵藤レナ、沢田麻理菜の3名。
765プロダクションは統合プロデューサー、及び秋月律子、馬場このみの3名です。」
善永「765プロダクションには、社長として高木順二郎氏がいらっしゃったはずですが、どうされましたか?」
レナ「高木順二郎社長は精神的負担の超過から、統合プロデューサーさんに社長の責務を大部分委託してます。
変な言い方となりますが、高木順二郎社長は半引退。統合プロデューサーが社長代理として実質的な社長となってます。」
善永「ありがとうございました。」
都内のとあるホテル
カシャカシャカシャカシャ
礼子「…という経緯から、我がシンデレラプロダクションは本日を持って、765プロダクションを吸収合併いたします。」
レナ「新社名は、シンデレラプロダクションはそのまま、765プロダクションは「シンデレラプロダクション・765プロライブシアター」とします。
主旨説明は以上です。瑞樹さん、質問をお願いします。」
瑞樹「ええ…それでは、皆様からの質問を承ります。
質問のある方は、会社名とお名前を名乗った後、質問をお願いします。」
善永「スプラウトの善永です。合併についてもう少し詳細に伺いたいのですが。
具体的には、合併の決定をしたのは誰ですか?」
礼子「最終決定は、シンデレラプロダクションは私、高橋礼子と、兵藤レナ、沢田麻理菜の3名。
765プロダクションは統合プロデューサー、及び秋月律子、馬場このみの3名です。」
善永「765プロダクションには、社長として高木順二郎氏がいらっしゃったはずですが、どうされましたか?」
レナ「高木順二郎社長は精神的負担の超過から、統合プロデューサーさんに社長の責務を大部分委託してます。
変な言い方となりますが、高木順二郎社長は半引退。統合プロデューサーが社長代理として実質的な社長となってます。」
善永「ありがとうございました。」
41: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/06(土) 00:35:25.33 ID:+EROr+FPO
「アイドルフラッシュの悪徳と言うんですがね…高橋社長や兵藤取締役は、765プロに何があったのか知ってて、吸収合併を決めたんですかい?」
礼子「はい。そして、それ以降765プロが特にテレビ業界において、不当な弾圧を受けていることも知ってます。」
ガヤガヤガヤガヤ…!
礼子「あの事件以降、特にテレビ業界は企業内モラルが著しく低下しました。
アイドル業界においても、仕事を得るために性的接待をすることを良しとする風潮も出てきてしまっています。」
レナ「私達が合併を決めたのは、それを止めるため…というのがあります。
765プロの高木順一郎前社長、及び高木順二郎社長の理念を、改めて実現させるために。」
悪徳「なるほど…しかし、あの事件が再発する恐れというのは考えなかったんですかい?」
礼子「考えました…しかし、765プロ内において残されたアイドルは3名であり、その3人全員が統合プロデューサーを信頼こそすれ、親愛感情には至ってないと判断しました。」
悪徳「男と女だ、いつ恋愛に至るか分かりませんよ?」
礼子「それについては、各アイドルから誓約書をいただく形で抑えます。」
レナ「まあ、アイドルの恋愛禁止の風潮もあの事件以降ですからね。
万が一の際は、シンデレラプロダクション所属の人たちが止めに行くこともあります。」
悪徳「ふむ…ありがとうございました。」
礼子「はい。そして、それ以降765プロが特にテレビ業界において、不当な弾圧を受けていることも知ってます。」
ガヤガヤガヤガヤ…!
礼子「あの事件以降、特にテレビ業界は企業内モラルが著しく低下しました。
アイドル業界においても、仕事を得るために性的接待をすることを良しとする風潮も出てきてしまっています。」
レナ「私達が合併を決めたのは、それを止めるため…というのがあります。
765プロの高木順一郎前社長、及び高木順二郎社長の理念を、改めて実現させるために。」
悪徳「なるほど…しかし、あの事件が再発する恐れというのは考えなかったんですかい?」
礼子「考えました…しかし、765プロ内において残されたアイドルは3名であり、その3人全員が統合プロデューサーを信頼こそすれ、親愛感情には至ってないと判断しました。」
悪徳「男と女だ、いつ恋愛に至るか分かりませんよ?」
礼子「それについては、各アイドルから誓約書をいただく形で抑えます。」
レナ「まあ、アイドルの恋愛禁止の風潮もあの事件以降ですからね。
万が一の際は、シンデレラプロダクション所属の人たちが止めに行くこともあります。」
悪徳「ふむ…ありがとうございました。」
42: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/06(土) 00:47:29.86 ID:+EROr+FPO
瑞樹「他に質問はございませんか?」
「あの、876レポートの岡本なんですが…この合併の最終目標は、業界の浄化…というべきところなんですか?」
レナ「そう取っていただいて構いません。最低でもアイドル業界において、性的接待強要にNOを突き付けることが出来るくらいにはしたいですから。」
礼子「当然、テレビ業界は根こそぎ洗浄します。これは宣戦布告と見ていただいても構いません。」
オオッ…!?
岡本「わかりました…ありがとうございました…」
瑞樹「お時間も迫ってきましたので、会見を終了とさせていただきます。」
礼子「近いうちに、765プロダクション改め、シンデレラプロダクション・765プロライブシアターにおいて新展開を行います。」
レナ「アイドルが本気で表現できるよう、シンデレラプロダクションはこれから本気でがんばります。」
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ!!
瑞樹「これにて、記者会見を終了させていただきます。」
「あの、876レポートの岡本なんですが…この合併の最終目標は、業界の浄化…というべきところなんですか?」
レナ「そう取っていただいて構いません。最低でもアイドル業界において、性的接待強要にNOを突き付けることが出来るくらいにはしたいですから。」
礼子「当然、テレビ業界は根こそぎ洗浄します。これは宣戦布告と見ていただいても構いません。」
オオッ…!?
岡本「わかりました…ありがとうございました…」
瑞樹「お時間も迫ってきましたので、会見を終了とさせていただきます。」
礼子「近いうちに、765プロダクション改め、シンデレラプロダクション・765プロライブシアターにおいて新展開を行います。」
レナ「アイドルが本気で表現できるよう、シンデレラプロダクションはこれから本気でがんばります。」
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ!!
瑞樹「これにて、記者会見を終了させていただきます。」
43: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/06(土) 00:52:59.90 ID:+EROr+FPO
・・・・・
礼子「…ふう、ちょっと肩がこるわね。」
レナ「大真面目な記者会見なんて私初めてよ?」
瑞樹「私が司会進行すると聞いて驚いたわ…」
礼子「麻理菜がちょっと都合が合わなかったの。今日はありがとう。」
レナ「スラスラよどみなく進行できたのは、さすが元アナウンサーね。」
瑞樹「でも、私には二人ほどの胆力はないわ。」
レナ「私も実は緊張しっぱなしで…」
礼子「場数…とまでは言わないけど、張り詰めた空気には慣れておくといいわ。」
レナ「慣れるのかしら…」
瑞樹「レナさん、元ディーラーと聞いたわよ?」
レナ「張り詰めた、の性質がカジノとは違うのよ…」
礼子「…ふう、ちょっと肩がこるわね。」
レナ「大真面目な記者会見なんて私初めてよ?」
瑞樹「私が司会進行すると聞いて驚いたわ…」
礼子「麻理菜がちょっと都合が合わなかったの。今日はありがとう。」
レナ「スラスラよどみなく進行できたのは、さすが元アナウンサーね。」
瑞樹「でも、私には二人ほどの胆力はないわ。」
レナ「私も実は緊張しっぱなしで…」
礼子「場数…とまでは言わないけど、張り詰めた空気には慣れておくといいわ。」
レナ「慣れるのかしら…」
瑞樹「レナさん、元ディーラーと聞いたわよ?」
レナ「張り詰めた、の性質がカジノとは違うのよ…」
48: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/06(土) 16:25:03.05 ID:m56jEDPmO
数日後
シンデレラプロダクション・デスク
ガチャ
「ただいまー。」
ちひろ「あ、お帰りなさい!」
モバP「お帰りなさい、まり…ケフン、沢田常務。」
麻理菜「無理せず麻理菜って呼んでも良いんだぞ?」
モバP「ここは事務所で、沢田常務は事務所の幹部なんですから。」
グリP「えっ!?申し訳ないのですが、幹部なのですか!?」
麻理菜「一応、この事務所の取締役常務となってるわ。ざっくり言えば礼子さんとレナさんの次に偉い人って扱い。
でも、お姉さんは堅っ苦しいのが苦手でね?お仕事以外ではフランクに行きたいのよ。」
グリP「へぇー…」
ちひろ「そういうことで、社長に提案したいことなんかは麻理菜さんが受付口になってる感じですよ。」
グリP「そうなのですか…ちなみに、私や律子さん、このみさんは麻理菜さんの次という扱いなのでしょうか?」
麻理菜「律子ちゃんとこのみちゃんはそう。765のプロデューサーくんは765プロの代表だったから、私と同じね。」
モバP「まあ、統括プロデューサーさんは765プロの社長代理でしたからね。
ところで、持っている雑誌からして、これから仕事の話をするんですよね?」
麻理菜「そうなんだけどね。とりあえず律子ちゃんとこのみちゃんを呼んでもらえる?
ちひろさんも付き合って。」
ちひろ「分かりました、社長たちもお呼びしますね。」
グリP「ちょっと呼んできますね。」
シンデレラプロダクション・デスク
ガチャ
「ただいまー。」
ちひろ「あ、お帰りなさい!」
モバP「お帰りなさい、まり…ケフン、沢田常務。」
麻理菜「無理せず麻理菜って呼んでも良いんだぞ?」
モバP「ここは事務所で、沢田常務は事務所の幹部なんですから。」
グリP「えっ!?申し訳ないのですが、幹部なのですか!?」
麻理菜「一応、この事務所の取締役常務となってるわ。ざっくり言えば礼子さんとレナさんの次に偉い人って扱い。
でも、お姉さんは堅っ苦しいのが苦手でね?お仕事以外ではフランクに行きたいのよ。」
グリP「へぇー…」
ちひろ「そういうことで、社長に提案したいことなんかは麻理菜さんが受付口になってる感じですよ。」
グリP「そうなのですか…ちなみに、私や律子さん、このみさんは麻理菜さんの次という扱いなのでしょうか?」
麻理菜「律子ちゃんとこのみちゃんはそう。765のプロデューサーくんは765プロの代表だったから、私と同じね。」
モバP「まあ、統括プロデューサーさんは765プロの社長代理でしたからね。
ところで、持っている雑誌からして、これから仕事の話をするんですよね?」
麻理菜「そうなんだけどね。とりあえず律子ちゃんとこのみちゃんを呼んでもらえる?
ちひろさんも付き合って。」
ちひろ「分かりました、社長たちもお呼びしますね。」
グリP「ちょっと呼んできますね。」
49: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/06(土) 16:34:55.23 ID:m56jEDPmO
モバP「この後の予定は…特に俺が出る幕はないか。」
麻理菜「ところでプロデューサーくん。」
モバP「はい?」
麻理菜「私に対しても敬語を使う理由って、私が上司だからでしょ?」
モバP「一概にはいえませんが、大体そうです。
ただ、ちひろさんには色々お世話になってますから、役の上下関係無く敬語ですね。」
麻理菜「…なら、プロデューサーくんも役員になればいいのよ!」
モバP「いや、プロデュースしながら役員は流石に…」
麻理菜「会議の内容はメールで送るから、それについて判断、メールや電話で意見すればいいわ。
で、余裕がある時にはしっかり話し合いしましょ?」
モバP「どちらにせよ、社長や専務の判断待ちになりますね…」
「麻理菜の話が終わったら、すぐ次の議題にするわ。」
モバP「いぃっ!?社長!?」
礼子「今の状態だと、あなたより統括プロデューサーの方が上司になってるしね。」
レナ「対等な関係のほうが、よりしっかり話せるんじゃない?」
モバP「そういえばそうか…」
グリP「お待たせしました!」
律子「これは、今日発売の週刊誌ですか?」
このみ「表紙が私たちの話題ね…」
礼子「集まったわね。それじゃあ、臨時の取締役会を始めるわ。」
モバP(これ重要会議なのか…!)
麻理菜「ところでプロデューサーくん。」
モバP「はい?」
麻理菜「私に対しても敬語を使う理由って、私が上司だからでしょ?」
モバP「一概にはいえませんが、大体そうです。
ただ、ちひろさんには色々お世話になってますから、役の上下関係無く敬語ですね。」
麻理菜「…なら、プロデューサーくんも役員になればいいのよ!」
モバP「いや、プロデュースしながら役員は流石に…」
麻理菜「会議の内容はメールで送るから、それについて判断、メールや電話で意見すればいいわ。
で、余裕がある時にはしっかり話し合いしましょ?」
モバP「どちらにせよ、社長や専務の判断待ちになりますね…」
「麻理菜の話が終わったら、すぐ次の議題にするわ。」
モバP「いぃっ!?社長!?」
礼子「今の状態だと、あなたより統括プロデューサーの方が上司になってるしね。」
レナ「対等な関係のほうが、よりしっかり話せるんじゃない?」
モバP「そういえばそうか…」
グリP「お待たせしました!」
律子「これは、今日発売の週刊誌ですか?」
このみ「表紙が私たちの話題ね…」
礼子「集まったわね。それじゃあ、臨時の取締役会を始めるわ。」
モバP(これ重要会議なのか…!)
50: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/06(土) 16:56:11.23 ID:m56jEDPmO
礼子「先日、私とレナで合併について会見を行ったわけだけど、そのレスポンスがこんな感じよ。」
モバP「「シンデレラプロ、テレビ業界に宣戦布告!」とか「765プロ復活の狼煙!?」とか、結構ありますね。」
律子「あーあー、結構好き放題書いてるのもありますね…「シンデレラプロの分の悪い大博打」とか…」
ちひろ「え?「シンデレラプロ、独占禁止法ぶっちぎりの愚行」ってどういうことなの?」
レナ「あ、これはテレビ業界ベッタリの雑誌ね。この雑誌は会見に来てなかったわ。」
礼子「私達が765プロを脅して強制的に吸収した、と思わせたいようね。」
グリP「そんな…むしろ私達からお願いしたというのに…!」
このみ「この雑誌は要注意ね。続くようなら、出るところに出てもらおうかしら?」
麻理菜「どうどう…あ、これは善永記者のね。」
レナ「ふむふむ…なるほど、結構良い線突いてるわね。」
礼子「「765プロは今回、シンデレラプロの庇を借りて復活を遂げようと頑張っている。新展開も行う彼女たちの再起に期待を掛けたい」…ねぇ。」
モバP「これだと庇を貸して母屋を取られる、と派生しかねませんけどね。」
グリP「流石にそんな真似は出来ません…」
律子「これは876レポート…涼の所のですね。
…ふむふむ、やっぱり876プロの人たちは今回の合併を支持してるみたいです。」
麻理菜「さっと見た感じ、賛成7の反対3ってところかな?」
このみ「期待してる人を裏切らない、全力の活動をしないとね!」
モバP「「シンデレラプロ、テレビ業界に宣戦布告!」とか「765プロ復活の狼煙!?」とか、結構ありますね。」
律子「あーあー、結構好き放題書いてるのもありますね…「シンデレラプロの分の悪い大博打」とか…」
ちひろ「え?「シンデレラプロ、独占禁止法ぶっちぎりの愚行」ってどういうことなの?」
レナ「あ、これはテレビ業界ベッタリの雑誌ね。この雑誌は会見に来てなかったわ。」
礼子「私達が765プロを脅して強制的に吸収した、と思わせたいようね。」
グリP「そんな…むしろ私達からお願いしたというのに…!」
このみ「この雑誌は要注意ね。続くようなら、出るところに出てもらおうかしら?」
麻理菜「どうどう…あ、これは善永記者のね。」
レナ「ふむふむ…なるほど、結構良い線突いてるわね。」
礼子「「765プロは今回、シンデレラプロの庇を借りて復活を遂げようと頑張っている。新展開も行う彼女たちの再起に期待を掛けたい」…ねぇ。」
モバP「これだと庇を貸して母屋を取られる、と派生しかねませんけどね。」
グリP「流石にそんな真似は出来ません…」
律子「これは876レポート…涼の所のですね。
…ふむふむ、やっぱり876プロの人たちは今回の合併を支持してるみたいです。」
麻理菜「さっと見た感じ、賛成7の反対3ってところかな?」
このみ「期待してる人を裏切らない、全力の活動をしないとね!」
51: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/06(土) 17:18:39.22 ID:m56jEDPmO
礼子「一方で、テレビでは今回の件に対し、私達を総攻撃する姿勢を見せてるわ。」
麻理菜「あー、そういえばお昼ごはん食べてる時にテレビでやってたわね。」
レナ「さっき出てた「独占禁止法」を武器として振り回してたり、1年前の事件についてしつこく掘り返してたり…」
グリP「……」グググ…
このみ「落ち着きなさい?」
礼子「現に、一部の放送局から一方的に契約の打ち切りを宣告されたわ。」
モバP「ゴールデンタイムで視聴率も決して悪くないまゆの番組も打ち切られました。
杏たちについても同様で、本気で締め出すようですね…」
ちひろ「杏ちゃんたちについては、合併のきっかけとなった凛ちゃんと千早ちゃん、静香ちゃんの件があるでしょうね。」
モバP「そういやあの放送局か…」
麻理菜「一方で、これ幸いとばかりにラジオ番組のオファーが来てるんだよね!」
律子「確認した範囲では全てFM、もしくはwebラジオですけどね。」
モバP「まあ、AMは基本テレビ局のラジオですからね。」
このみ「結構律儀なのよこれが…私に対しても、深夜帯での依頼が来てたわ。」
礼子「子どもには夕方から夜、大人にはお昼か深夜、という形で分けてあるみたいね。」
律子「佐久間さんに関しても、さっきそちらのプロデューサーが言ってた番組の時間に被せる形で来てましたよ。」
モバP「敵意丸出しってことか…?」
礼子「しばらくは私達とラジオ対テレビ、という構図になりそうよ。」
モバP「とはいえ、ラジオでも映像放送の形がありますので、レッスンは怠れません。
ライブのオファー、及び開催に対応するためにも、ダンスレッスンも気を抜かずにやりましょう。」
グリP「はいっ!」
麻理菜「あー、そういえばお昼ごはん食べてる時にテレビでやってたわね。」
レナ「さっき出てた「独占禁止法」を武器として振り回してたり、1年前の事件についてしつこく掘り返してたり…」
グリP「……」グググ…
このみ「落ち着きなさい?」
礼子「現に、一部の放送局から一方的に契約の打ち切りを宣告されたわ。」
モバP「ゴールデンタイムで視聴率も決して悪くないまゆの番組も打ち切られました。
杏たちについても同様で、本気で締め出すようですね…」
ちひろ「杏ちゃんたちについては、合併のきっかけとなった凛ちゃんと千早ちゃん、静香ちゃんの件があるでしょうね。」
モバP「そういやあの放送局か…」
麻理菜「一方で、これ幸いとばかりにラジオ番組のオファーが来てるんだよね!」
律子「確認した範囲では全てFM、もしくはwebラジオですけどね。」
モバP「まあ、AMは基本テレビ局のラジオですからね。」
このみ「結構律儀なのよこれが…私に対しても、深夜帯での依頼が来てたわ。」
礼子「子どもには夕方から夜、大人にはお昼か深夜、という形で分けてあるみたいね。」
律子「佐久間さんに関しても、さっきそちらのプロデューサーが言ってた番組の時間に被せる形で来てましたよ。」
モバP「敵意丸出しってことか…?」
礼子「しばらくは私達とラジオ対テレビ、という構図になりそうよ。」
モバP「とはいえ、ラジオでも映像放送の形がありますので、レッスンは怠れません。
ライブのオファー、及び開催に対応するためにも、ダンスレッスンも気を抜かずにやりましょう。」
グリP「はいっ!」
52: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/06(土) 17:35:02.92 ID:m56jEDPmO
礼子「この議題は終了でいいかしら?」
レナ「ええ、次の議題に行きましょう。」
礼子「じゃあ、次の議題。麻理菜。」
麻理菜「ええ…当事務所のプロデューサーを取締役常務に昇格させたいのだけど、異論はあるかしら?」
律子「役員になる、ということは従業員ではなくなるってことですよね?
そうなると、そちらのプロデューサーが担当してたアイドルは誰が面倒を見るのでしょう?」
モバP「引き続き、俺が面倒を見ます。」
グリP「律子さん、私と同じ感じですよ。会議はメール確認で、こうして現場に付くのは余裕があるときだけです。」
律子「なるほど…わかりました。」
礼子「役員の任命は取締役会において過半数の賛成を持って行う…賛成の人は手を上げて。」
スッススッ……
礼子「…満場一致ね。ではプロデューサー、あなたを取締役常務に任命します。」
モバP「ありがとうございます。」
麻理菜「それに伴い、プロデューサーくんはこのプロダクションから一瞬だけ退社になるわ。
退職金も出るわよ!」
モバP「退職?俺、退職する気はないんですけど…」
レナ「従業員と役員では契約が根本から違うのよ。
だから、一旦契約終了にして、再契約しないと駄目なの。」
モバP「あ、なるほど…」
麻理菜「私と統括プロデューサーくんと同格、律子ちゃんとこのみちゃんの上司、って事になるわ。」
このみ「麻理菜さん…出来ればその、このみちゃんって呼び方はやめて欲しいのだけど…」
麻理菜「あっ、ごめんね。やっぱりこのみさん、の方がいい?」
このみ「ええ。」
麻理菜「了解!」
礼子「他に議題がないなら、取締役会を終了するわ。
ちひろ、議事録は取れた?」
ちひろ「簡易的にではありますけど取れました。」
礼子「オッケーよ。それでは、解散。」
レナ「ええ、次の議題に行きましょう。」
礼子「じゃあ、次の議題。麻理菜。」
麻理菜「ええ…当事務所のプロデューサーを取締役常務に昇格させたいのだけど、異論はあるかしら?」
律子「役員になる、ということは従業員ではなくなるってことですよね?
そうなると、そちらのプロデューサーが担当してたアイドルは誰が面倒を見るのでしょう?」
モバP「引き続き、俺が面倒を見ます。」
グリP「律子さん、私と同じ感じですよ。会議はメール確認で、こうして現場に付くのは余裕があるときだけです。」
律子「なるほど…わかりました。」
礼子「役員の任命は取締役会において過半数の賛成を持って行う…賛成の人は手を上げて。」
スッススッ……
礼子「…満場一致ね。ではプロデューサー、あなたを取締役常務に任命します。」
モバP「ありがとうございます。」
麻理菜「それに伴い、プロデューサーくんはこのプロダクションから一瞬だけ退社になるわ。
退職金も出るわよ!」
モバP「退職?俺、退職する気はないんですけど…」
レナ「従業員と役員では契約が根本から違うのよ。
だから、一旦契約終了にして、再契約しないと駄目なの。」
モバP「あ、なるほど…」
麻理菜「私と統括プロデューサーくんと同格、律子ちゃんとこのみちゃんの上司、って事になるわ。」
このみ「麻理菜さん…出来ればその、このみちゃんって呼び方はやめて欲しいのだけど…」
麻理菜「あっ、ごめんね。やっぱりこのみさん、の方がいい?」
このみ「ええ。」
麻理菜「了解!」
礼子「他に議題がないなら、取締役会を終了するわ。
ちひろ、議事録は取れた?」
ちひろ「簡易的にではありますけど取れました。」
礼子「オッケーよ。それでは、解散。」
55: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/07(日) 17:47:30.91 ID:pFK3r6y8O
その夜
女子寮・談話室
プルルルル…ガチャ
「もしもし?」
「もしもし、このみだけど、まだ眠くないかしら?」
「ええ…未来も寝てしまいましたから、ちょっとレッスンの復習でもしようかと…」
このみ「復習は良いから、私と千早ちゃんと、ちょっとお話しない?」
「…分かりました、談話室ですか?」
このみ「ええ、待ってるわよ」
「ちょっと待ってくださいね…」
プツッ
このみ「ふぅ…千早ちゃん、シンデレラプロには慣れたかしら?」
千早「えぇ…おかげさまで、レッスンも上手く行ってます」
このみ「それなら良かったわ。春香ちゃんと美希ちゃんがいなくなった後の765プロの稼ぎ頭だったから、無理してないかお姉さん少し心配だったの」
千早「…二人が亡くなって、前プロデューサーが捕まって…私は一時期死ぬことも考えてました」
このみ「……率直に聞くわ、思いとどまった理由は何?」
千早「…静香さん達、シアターの人たちです。
私まで死んでしまったら、765プロは完全に潰れて、皆さんの夢を壊すことになるって…今思えば、思い上がりですよね…」
このみ「思い上がりなんかじゃないわ。あなたと、真ちゃんと雪歩ちゃん…3人に希望を託して残った子って、結構多いのよ?」
千早「そうなんですか…」
ガラララ
「失礼します」
このみ「いらっしゃい」
千早「静香さん、少々話をしませんか?」
静香「ええ…そのために呼ばれたようなものですし」
女子寮・談話室
プルルルル…ガチャ
「もしもし?」
「もしもし、このみだけど、まだ眠くないかしら?」
「ええ…未来も寝てしまいましたから、ちょっとレッスンの復習でもしようかと…」
このみ「復習は良いから、私と千早ちゃんと、ちょっとお話しない?」
「…分かりました、談話室ですか?」
このみ「ええ、待ってるわよ」
「ちょっと待ってくださいね…」
プツッ
このみ「ふぅ…千早ちゃん、シンデレラプロには慣れたかしら?」
千早「えぇ…おかげさまで、レッスンも上手く行ってます」
このみ「それなら良かったわ。春香ちゃんと美希ちゃんがいなくなった後の765プロの稼ぎ頭だったから、無理してないかお姉さん少し心配だったの」
千早「…二人が亡くなって、前プロデューサーが捕まって…私は一時期死ぬことも考えてました」
このみ「……率直に聞くわ、思いとどまった理由は何?」
千早「…静香さん達、シアターの人たちです。
私まで死んでしまったら、765プロは完全に潰れて、皆さんの夢を壊すことになるって…今思えば、思い上がりですよね…」
このみ「思い上がりなんかじゃないわ。あなたと、真ちゃんと雪歩ちゃん…3人に希望を託して残った子って、結構多いのよ?」
千早「そうなんですか…」
ガラララ
「失礼します」
このみ「いらっしゃい」
千早「静香さん、少々話をしませんか?」
静香「ええ…そのために呼ばれたようなものですし」
56: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/07(日) 18:05:56.20 ID:pFK3r6y8O
このみ「シアターなんだけど、本公開の前に暫定で改築するらしいわ」
静香「プレハブになるんですよね」
千早「空調の問題も、一応の解決ですね」
このみ「あの時、シンデレラプロのプロデューサーさんが覗いてなかったら…どうなってたのかしら…」
静香「世間の逆風を765プロだけで受け続けることになって…ダメになってたかもしれません」
千早「今は、シンデレラプロの人たちが仲間になってくれましたし…ラジオ放送でのお仕事がいただけますから、だいぶ楽になりますね」
このみ「律子ちゃんも安堵してたわよ、「これでしばらくはみんなを余裕を持って養える」ってね」
千早「律子が給料などを切り盛りしてくれたから、私たちもなんとか出来たんですよね…」
このみ「養える…は言い過ぎな気がするけどね。辞めていった子も、私たちの活躍に気づいてくれるかしら?」
静香「気づかせましょう…復活した765プロを、みんなに見せるんです!」
このみ「ええ…シンデレラプロの力を借りてるとはいえ、ここから765プロを復活させるわ!」
千早「私たちの再スタートですね…!」
このみ「…喋ってたら、なんだか小腹がすいてきちゃったわね…」
静香「うどんならすぐ準備できますよ?」
千早「お願いできますか?」
このみ「3人前ね!」
静香「プレハブになるんですよね」
千早「空調の問題も、一応の解決ですね」
このみ「あの時、シンデレラプロのプロデューサーさんが覗いてなかったら…どうなってたのかしら…」
静香「世間の逆風を765プロだけで受け続けることになって…ダメになってたかもしれません」
千早「今は、シンデレラプロの人たちが仲間になってくれましたし…ラジオ放送でのお仕事がいただけますから、だいぶ楽になりますね」
このみ「律子ちゃんも安堵してたわよ、「これでしばらくはみんなを余裕を持って養える」ってね」
千早「律子が給料などを切り盛りしてくれたから、私たちもなんとか出来たんですよね…」
このみ「養える…は言い過ぎな気がするけどね。辞めていった子も、私たちの活躍に気づいてくれるかしら?」
静香「気づかせましょう…復活した765プロを、みんなに見せるんです!」
このみ「ええ…シンデレラプロの力を借りてるとはいえ、ここから765プロを復活させるわ!」
千早「私たちの再スタートですね…!」
このみ「…喋ってたら、なんだか小腹がすいてきちゃったわね…」
静香「うどんならすぐ準備できますよ?」
千早「お願いできますか?」
このみ「3人前ね!」
57: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/07(日) 18:21:03.14 ID:pFK3r6y8O
翌日
765プロライブシアター
律子「それじゃあ、最後のリハーサルをやるわよ!」
「「「はーい!」」」
凛「あれ…プロデューサーからはテントだったって聞いたんだけど…」
このみ「そちらのプロデューサーさんや社長さんが予算を割いてくれてね!」
まゆ「なるほど…でも、まだ手狭ですね…」
グリP「ここから、どんどん大きくしていくんです…!」
律子「そこ、ちょっとズレてるわよ!ああもう、環は早すぎよ!」
凛「…二人が亡くなって以降、律子さんが切り盛りしてたって本当?」
グリP「ええ…専門の事務員だった小鳥さんも辞めてしまいましたから、事務を大部分請け負ってくれて…」
このみ「私も事務を一部請け負ってたんだけど、アイドル候補生でもあったから…」
グリP「もちろん、このみさんにも感謝してます…後付けで申し訳ありませんが…」
このみ「良いのよ、律子ちゃんのお陰でみんなが頑張れたのは事実なんだから」
まゆ「…まだデビューしてないのがもったいない出来ですね…」
グリP「いつかのために、みんな頑張ってきたんです…ただ、ビジュアル的なレッスンは不足してますね…」
凛「これからは、私たちやトレーナーさんにも頼れるから…もっと伸びるよ」
まゆ「…まずは、次の公演の成功をお祈りします♪」
グリP「ええ…!」
律子「このみさん、そろそろ出番なので舞台袖にお願いします!」
このみ「分かったわ!それじゃ、またね!」
凛「…様子は大丈夫そうだし、私たちも引き上げようか」
まゆ「ええ…後は当日ですね」
765プロライブシアター
律子「それじゃあ、最後のリハーサルをやるわよ!」
「「「はーい!」」」
凛「あれ…プロデューサーからはテントだったって聞いたんだけど…」
このみ「そちらのプロデューサーさんや社長さんが予算を割いてくれてね!」
まゆ「なるほど…でも、まだ手狭ですね…」
グリP「ここから、どんどん大きくしていくんです…!」
律子「そこ、ちょっとズレてるわよ!ああもう、環は早すぎよ!」
凛「…二人が亡くなって以降、律子さんが切り盛りしてたって本当?」
グリP「ええ…専門の事務員だった小鳥さんも辞めてしまいましたから、事務を大部分請け負ってくれて…」
このみ「私も事務を一部請け負ってたんだけど、アイドル候補生でもあったから…」
グリP「もちろん、このみさんにも感謝してます…後付けで申し訳ありませんが…」
このみ「良いのよ、律子ちゃんのお陰でみんなが頑張れたのは事実なんだから」
まゆ「…まだデビューしてないのがもったいない出来ですね…」
グリP「いつかのために、みんな頑張ってきたんです…ただ、ビジュアル的なレッスンは不足してますね…」
凛「これからは、私たちやトレーナーさんにも頼れるから…もっと伸びるよ」
まゆ「…まずは、次の公演の成功をお祈りします♪」
グリP「ええ…!」
律子「このみさん、そろそろ出番なので舞台袖にお願いします!」
このみ「分かったわ!それじゃ、またね!」
凛「…様子は大丈夫そうだし、私たちも引き上げようか」
まゆ「ええ…後は当日ですね」
58: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/07(日) 18:30:11.20 ID:pFK3r6y8O
シンデレラプロダクション・デスク
モバP「おう、お帰り。765の面々はどうだった?」
凛「最後の仕上げに向けて頑張ってるよ」
まゆ「あの様子なら、増築を早く頼んだほうが良いかもしれません♪」
モバP「なるほどな…」
レナ「後は、妨害が来ないことを祈るのみ…ね」
凛「…不安の種があるの?」
モバP「ああ。脅迫状が何通か来てたり、テレビでは連日バッシングを浴びせてたりだ」
レナ「幸い、ラジオやweb配信で結構宣伝できてるし…匿名掲示板を見る限りでは、好意的に迎えられてるわ」
モバP「警備もちょっと厳重に頼むことにする。
脅迫状は765プロ側の代表である統括プロデューサーとこのみさんを標的にしてるしな」
まゆ「律子さんが狙われないのは、ファンの方々の目があると見たからでしょうか…?」
モバP「あるいはフェイントの可能性も十分にある…当日予定がない、俺達の方の武闘派アイドル数人にも依頼しておく」
凛「スタートダッシュ…決めておきたいね」
モバP「ああ…!」
レナ「プロデューサー、様子見を頼むわね」
モバP「もちろんです!」
モバP「おう、お帰り。765の面々はどうだった?」
凛「最後の仕上げに向けて頑張ってるよ」
まゆ「あの様子なら、増築を早く頼んだほうが良いかもしれません♪」
モバP「なるほどな…」
レナ「後は、妨害が来ないことを祈るのみ…ね」
凛「…不安の種があるの?」
モバP「ああ。脅迫状が何通か来てたり、テレビでは連日バッシングを浴びせてたりだ」
レナ「幸い、ラジオやweb配信で結構宣伝できてるし…匿名掲示板を見る限りでは、好意的に迎えられてるわ」
モバP「警備もちょっと厳重に頼むことにする。
脅迫状は765プロ側の代表である統括プロデューサーとこのみさんを標的にしてるしな」
まゆ「律子さんが狙われないのは、ファンの方々の目があると見たからでしょうか…?」
モバP「あるいはフェイントの可能性も十分にある…当日予定がない、俺達の方の武闘派アイドル数人にも依頼しておく」
凛「スタートダッシュ…決めておきたいね」
モバP「ああ…!」
レナ「プロデューサー、様子見を頼むわね」
モバP「もちろんです!」
61: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/09(火) 04:15:33.78 ID:tsaURUhmO
公演前夜
765プロライブシアター
「………」カチャカチャ
ピカッ!
「!?」
モバP「…やっぱり現れたな!」ダッ!
「クッ…!」ザッ…
モバP「…ハァ…ハァ…クソっ、逃がしたか…」
モバP「…しかし、妨害の手はすぐそこに…あるのか…ハァ…」
モバP「………当日の朝、建物から何から最終チェックが必要だ…とにかく…公演だけは…絶対に成功させる…!」
・・・・・
シンデレラプロダクション
モバP「戻りま…なんだよこれ!?」
グリP「プロデューサーさん…戻ってきてくれたんですね…」
ちひろ「ごめんなさい…悪漢の侵入を許してしまって…」
モバP「捕らえたか!?逃がした場合は通報したか!?」
ちひろ「ええ、ちゃんと通報はしました…が、律子ちゃんが…」
律子「はぁっ…うぐっ……」
モバP「律子さん!?その傷痕は…」
律子「…私や…プロデューサーを狙って…暴行を…」
グリP「私はなんとか受け止められましたが…律子さんは…」
モバP「…救急車!大至急だ!」
ちひろ「それも呼んであります!」
モバP「それと、社長達は!?」
ちひろ「今日は…女子寮にいます!765プロのアイドルの様子を見るって、三人だけで行ってます!」
モバP「やばい…ちひろ!亜季と有香、それに早苗さんを765女子寮に!」
ちひろ「二人は向かわせてますが、早苗さんはもう酔っ払ってて…!」
モバP「くぅっ…すまん!すぐ様子を見てくる!」ダタッ…!
ガチャ、パタン
ちひろ「…まさか、ここまで本気の妨害工作をしてくるなんて…!」
グリP「…765プロに復活されると、よっぽど都合が悪い人がいるのでしょうか…」
ガチャ
ちひろ・グリP「「!!」」
「いや、そこまで警戒しなくても良い。私だ。」
ちひろ「…真奈美さん!」
真奈美「亜季から話は聞いた。警察と救急が来るまで、私が守ろう。」
グリP「…ごめんなさい…」
765プロライブシアター
「………」カチャカチャ
ピカッ!
「!?」
モバP「…やっぱり現れたな!」ダッ!
「クッ…!」ザッ…
モバP「…ハァ…ハァ…クソっ、逃がしたか…」
モバP「…しかし、妨害の手はすぐそこに…あるのか…ハァ…」
モバP「………当日の朝、建物から何から最終チェックが必要だ…とにかく…公演だけは…絶対に成功させる…!」
・・・・・
シンデレラプロダクション
モバP「戻りま…なんだよこれ!?」
グリP「プロデューサーさん…戻ってきてくれたんですね…」
ちひろ「ごめんなさい…悪漢の侵入を許してしまって…」
モバP「捕らえたか!?逃がした場合は通報したか!?」
ちひろ「ええ、ちゃんと通報はしました…が、律子ちゃんが…」
律子「はぁっ…うぐっ……」
モバP「律子さん!?その傷痕は…」
律子「…私や…プロデューサーを狙って…暴行を…」
グリP「私はなんとか受け止められましたが…律子さんは…」
モバP「…救急車!大至急だ!」
ちひろ「それも呼んであります!」
モバP「それと、社長達は!?」
ちひろ「今日は…女子寮にいます!765プロのアイドルの様子を見るって、三人だけで行ってます!」
モバP「やばい…ちひろ!亜季と有香、それに早苗さんを765女子寮に!」
ちひろ「二人は向かわせてますが、早苗さんはもう酔っ払ってて…!」
モバP「くぅっ…すまん!すぐ様子を見てくる!」ダタッ…!
ガチャ、パタン
ちひろ「…まさか、ここまで本気の妨害工作をしてくるなんて…!」
グリP「…765プロに復活されると、よっぽど都合が悪い人がいるのでしょうか…」
ガチャ
ちひろ・グリP「「!!」」
「いや、そこまで警戒しなくても良い。私だ。」
ちひろ「…真奈美さん!」
真奈美「亜季から話は聞いた。警察と救急が来るまで、私が守ろう。」
グリP「…ごめんなさい…」
62: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/09(火) 04:29:37.91 ID:tsaURUhmO
女子寮・765棟
ガチャッ!
モバP「みんな!!」
礼子「あら、遅かったわね。」
モバP「…へ…遅い…?」
「悪漢はこのとおり、取り押さえたでありますよ!」
「765プロの人たちに怪我がなくて良かったです」
レナ「建物に入れる前に取り押さえられたのは幸いだったわ」
モバP「…ちょっと待って、765のアイドル達は?」
麻理菜「各自の部屋にいるわよ…あ、これはやばいか…」
モバP「…大至急、食堂に集めてください。
今日は緊急事態ですし、場所を移させます。」
礼子「そうね…なら、この寮を舞台に少し大仕事をしてみない?」
モバP「へっ?」
「大仕事…でありますか?」
・・・・・
パリーン!
「……765プロ、滅ぶべし。」
グサッ
「…!?」
バキィッ!
「!?!?」ガタッ!!
モバP「捕まえた…亜季、身体検査をしろ!」
亜季「了解であります……これは!」
モバP「紙切れ…いや、この寮の簡易的な間取り図か!」
亜季「後は…また紙でありますな」
モバP「…電話番号だけが乗っている…ここからはマキノの管轄になりそうだな
亜季、そいつはふん縛れ…そして正面玄関に放り出せ」
亜季「了解!」
モバP「不安の種は、限界まで潰すぞ…」
ガチャッ!
モバP「みんな!!」
礼子「あら、遅かったわね。」
モバP「…へ…遅い…?」
「悪漢はこのとおり、取り押さえたでありますよ!」
「765プロの人たちに怪我がなくて良かったです」
レナ「建物に入れる前に取り押さえられたのは幸いだったわ」
モバP「…ちょっと待って、765のアイドル達は?」
麻理菜「各自の部屋にいるわよ…あ、これはやばいか…」
モバP「…大至急、食堂に集めてください。
今日は緊急事態ですし、場所を移させます。」
礼子「そうね…なら、この寮を舞台に少し大仕事をしてみない?」
モバP「へっ?」
「大仕事…でありますか?」
・・・・・
パリーン!
「……765プロ、滅ぶべし。」
グサッ
「…!?」
バキィッ!
「!?!?」ガタッ!!
モバP「捕まえた…亜季、身体検査をしろ!」
亜季「了解であります……これは!」
モバP「紙切れ…いや、この寮の簡易的な間取り図か!」
亜季「後は…また紙でありますな」
モバP「…電話番号だけが乗っている…ここからはマキノの管轄になりそうだな
亜季、そいつはふん縛れ…そして正面玄関に放り出せ」
亜季「了解!」
モバP「不安の種は、限界まで潰すぞ…」
63: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/09(火) 04:47:31.63 ID:tsaURUhmO
夜中
女子寮・クール棟・八神マキノの部屋
「…分かったわ。これはテレビ局のディレクターに繋がってる」
モバP「…こいつ、あの時差別発言をしていた…!
マキノ、こいつについてもう少し調べてくれ!」
マキノ「もう調べてある。そもそも、この人はアイドル業界において要注意人物となってるわ」
モバP「マジか…で、どうだ?今回の襲撃事件と繋がるか?」
マキノ「………ええ、クロよ。決定的証拠はいくつか掴んである」
モバP「助かるぜ…」
カガーヤク セカ-イノマホー
ピッ
モバP「もしもし、シンデレラプロダクションです」
(真奈美だ、そちらはどうなってる?)
モバP「真奈美か…襲撃犯は確保、765プロもシンデレラプロも怪我人は無しだ。
そっちは搬送できたのか?」
真奈美(ああ、律子君と統括プロデューサー君は病院に行ったよ。
念のため、護衛代わりにアヤとこずえ、芳乃を連れて行かせている)
モバP「子守じゃないんだぞ…さておくが、今回の事件、真犯人が割れた」
真奈美(あのディレクターだろう?このような手法を取るのはなんとなくだが分かる)
モバP「そうか…今裏でマキノが通報してるが、多分当日には間に合わないだろうな…」
真奈美(もちろん、亜季を始めとした武闘派に本番の警備を任せるよ)
モバP「いや、明日の本公演には亜季が間に合わない…すまないが、他の人を選んでくれ」
真奈美(分かった、なんとかしよう)
モバP「頼むぞ…」
ピッ
女子寮・クール棟・八神マキノの部屋
「…分かったわ。これはテレビ局のディレクターに繋がってる」
モバP「…こいつ、あの時差別発言をしていた…!
マキノ、こいつについてもう少し調べてくれ!」
マキノ「もう調べてある。そもそも、この人はアイドル業界において要注意人物となってるわ」
モバP「マジか…で、どうだ?今回の襲撃事件と繋がるか?」
マキノ「………ええ、クロよ。決定的証拠はいくつか掴んである」
モバP「助かるぜ…」
カガーヤク セカ-イノマホー
ピッ
モバP「もしもし、シンデレラプロダクションです」
(真奈美だ、そちらはどうなってる?)
モバP「真奈美か…襲撃犯は確保、765プロもシンデレラプロも怪我人は無しだ。
そっちは搬送できたのか?」
真奈美(ああ、律子君と統括プロデューサー君は病院に行ったよ。
念のため、護衛代わりにアヤとこずえ、芳乃を連れて行かせている)
モバP「子守じゃないんだぞ…さておくが、今回の事件、真犯人が割れた」
真奈美(あのディレクターだろう?このような手法を取るのはなんとなくだが分かる)
モバP「そうか…今裏でマキノが通報してるが、多分当日には間に合わないだろうな…」
真奈美(もちろん、亜季を始めとした武闘派に本番の警備を任せるよ)
モバP「いや、明日の本公演には亜季が間に合わない…すまないが、他の人を選んでくれ」
真奈美(分かった、なんとかしよう)
モバP「頼むぞ…」
ピッ
64: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/09(火) 04:54:52.87 ID:tsaURUhmO
公演当日
765プロライブシアター
このみ「今日は絶好の公演日和ね!」
グリP「ただ、律子さんが大事を取って入院してまして…復活初公演に会わせられなかったのは残念です」
モバP「まさかこんな荒事になるとは思いませんでしたしね…」
ちひろ「統括プロデューサーさんも、怪我は大丈夫ですか?」
グリP「ええ、大丈夫です…そろそろ本番みたいですね」
このみ「じゃあ、私は行くわね!」
グリP「言ってらっしゃい!」
モバP「荒事は多分今日で最後になります…どんな物音があろうとも、できるだけ公演を続けてください」
グリP「分かりました…!」
765プロライブシアター
このみ「今日は絶好の公演日和ね!」
グリP「ただ、律子さんが大事を取って入院してまして…復活初公演に会わせられなかったのは残念です」
モバP「まさかこんな荒事になるとは思いませんでしたしね…」
ちひろ「統括プロデューサーさんも、怪我は大丈夫ですか?」
グリP「ええ、大丈夫です…そろそろ本番みたいですね」
このみ「じゃあ、私は行くわね!」
グリP「言ってらっしゃい!」
モバP「荒事は多分今日で最後になります…どんな物音があろうとも、できるだけ公演を続けてください」
グリP「分かりました…!」
68: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/09(火) 16:05:39.93 ID:276ebkaOO
765プロライブシアター・外周
モバP「…仮設のプレハブとはいえ、お客さんは満員だ
不安を持たせないよう、警備は徹底しなくては…!」
「そんなに気合を入れてると、すぐにバテてしまうぞ?」
モバP「…真奈美さん」
真奈美「…今回の警備だが、私の他、有香と巴にも依頼してある」
モバP「…そうか、今日は日曜だからな
しかし、巴は13歳だ…大丈夫か?」
真奈美「大丈夫だよ。彼女には護衛が何人か付いてるのは知ってるか?」
モバP「なんかあのいかつい人か?たまに巴の代わりに書類の受け渡しとかしたけど」
真奈美「そうだ、彼らは武道をそこそこ嗜んでる…と、巴が言ってたぞ」
モバP「ふむ…真正面から殴り合っても、ギリギリで何とかなる、か?」
真奈美「そうだな」
ブロロロロロ…!
モバP「……おいおい、あのトラック、突っ込んでくるぞ!?」
真奈美「…まさかここまで強行で来るとはな!」
「…大丈夫ですわ」
「この程度、うちらで余裕じゃ!」
モバP「…仮設のプレハブとはいえ、お客さんは満員だ
不安を持たせないよう、警備は徹底しなくては…!」
「そんなに気合を入れてると、すぐにバテてしまうぞ?」
モバP「…真奈美さん」
真奈美「…今回の警備だが、私の他、有香と巴にも依頼してある」
モバP「…そうか、今日は日曜だからな
しかし、巴は13歳だ…大丈夫か?」
真奈美「大丈夫だよ。彼女には護衛が何人か付いてるのは知ってるか?」
モバP「なんかあのいかつい人か?たまに巴の代わりに書類の受け渡しとかしたけど」
真奈美「そうだ、彼らは武道をそこそこ嗜んでる…と、巴が言ってたぞ」
モバP「ふむ…真正面から殴り合っても、ギリギリで何とかなる、か?」
真奈美「そうだな」
ブロロロロロ…!
モバP「……おいおい、あのトラック、突っ込んでくるぞ!?」
真奈美「…まさかここまで強行で来るとはな!」
「…大丈夫ですわ」
「この程度、うちらで余裕じゃ!」
69: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/09(火) 16:21:04.60 ID:276ebkaOO
モバP「巴…はともかく、桃華まで!?」
巴「まあ見とれ…こげな事態にも、対策できとるんじゃ!」
ブロロロロ…ガッシャァァァン!!
真奈美「カラーコーンに衝突…ん?そこまで強度があったか?」
桃華「後でお見せしますけど、中で鎖どめの鉄柱を立ててますのよ」
モバP「ああ、公園でよく見るあれか
って、運転席はともかく、荷台からも人が来てるぞ!」
巴「待つんじゃプロデューサー!」
モバP「っと!?」
真奈美「…黒服の男たちが、テキパキと片付けてるな」
桃華「護衛というものは、鍛え上げた人でなければ務まらないんですのよ?」
巴「ただ、うちらの若いのだけじゃないけん、765プロの雪歩のところからもきちょる」
モバP「そういや、雪歩さんは建設会社のご令嬢だって聞いてたが…」
真奈美「これでは、我々の出る幕はないか」
巴「そうじゃ…後はうちらがなんとかするけぇ、プロデューサーはシアターに戻るんじゃ!」
桃華「後は、765プロの人たち次第ですわ!」
モバP「助かる…真奈美さんにも任せていいか?」
真奈美「ふっ…私が保護者になるしか無いだろうな」
モバP「分かった…頼むぞ!」
巴「まあ見とれ…こげな事態にも、対策できとるんじゃ!」
ブロロロロ…ガッシャァァァン!!
真奈美「カラーコーンに衝突…ん?そこまで強度があったか?」
桃華「後でお見せしますけど、中で鎖どめの鉄柱を立ててますのよ」
モバP「ああ、公園でよく見るあれか
って、運転席はともかく、荷台からも人が来てるぞ!」
巴「待つんじゃプロデューサー!」
モバP「っと!?」
真奈美「…黒服の男たちが、テキパキと片付けてるな」
桃華「護衛というものは、鍛え上げた人でなければ務まらないんですのよ?」
巴「ただ、うちらの若いのだけじゃないけん、765プロの雪歩のところからもきちょる」
モバP「そういや、雪歩さんは建設会社のご令嬢だって聞いてたが…」
真奈美「これでは、我々の出る幕はないか」
巴「そうじゃ…後はうちらがなんとかするけぇ、プロデューサーはシアターに戻るんじゃ!」
桃華「後は、765プロの人たち次第ですわ!」
モバP「助かる…真奈美さんにも任せていいか?」
真奈美「ふっ…私が保護者になるしか無いだろうな」
モバP「分かった…頼むぞ!」
70: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/09(火) 16:38:10.13 ID:A14Abbq3O
ライブシアター・裏手
千早「さっきから、外が騒がしいわね…」
雪歩「…妨害行為に、対抗してるんです」
グリP「外を気にする余裕はありませんよ…次が本公演ラストナンバーなんですから」
真「はい!喉の調子もバッチリ、身体も大丈夫!」
千早「再スタートの最後を飾るのは…M@STERPIECE…」
グリP「…先輩は刑務所で言ってました。誰か一人でも欠けたら意味が無い、永遠なんて無かったって…
でも…だからこそ、再スタートの意味を込めて、この曲を選ばせていただきました」
真「…春香たちがいなくなったあと、ボクたち…特に千早は無力になってたんだよね…」
グリP「この曲を選んだのは、嫌がらせでも何でもありません、新生765プロ…ライブシアターの結束を願ってです」
千早「…そうね、私たちと、ライブシアターの人たちで築く、もうひとつのM@STERPIECE…観客の皆さんに見せましょう!」
雪歩「はいっ!」
このみ「みんな、そろそろバックステージに上がって!」
千早「ええ…行ってきます」
雪歩「頑張ってきますぅ!」
真「雪歩、落ち着いて!じゃあプロデューサー、行ってきます!」
千早「さっきから、外が騒がしいわね…」
雪歩「…妨害行為に、対抗してるんです」
グリP「外を気にする余裕はありませんよ…次が本公演ラストナンバーなんですから」
真「はい!喉の調子もバッチリ、身体も大丈夫!」
千早「再スタートの最後を飾るのは…M@STERPIECE…」
グリP「…先輩は刑務所で言ってました。誰か一人でも欠けたら意味が無い、永遠なんて無かったって…
でも…だからこそ、再スタートの意味を込めて、この曲を選ばせていただきました」
真「…春香たちがいなくなったあと、ボクたち…特に千早は無力になってたんだよね…」
グリP「この曲を選んだのは、嫌がらせでも何でもありません、新生765プロ…ライブシアターの結束を願ってです」
千早「…そうね、私たちと、ライブシアターの人たちで築く、もうひとつのM@STERPIECE…観客の皆さんに見せましょう!」
雪歩「はいっ!」
このみ「みんな、そろそろバックステージに上がって!」
千早「ええ…行ってきます」
雪歩「頑張ってきますぅ!」
真「雪歩、落ち着いて!じゃあプロデューサー、行ってきます!」
71: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/09(火) 16:58:10.32 ID:A14Abbq3O
グリP(…先輩、確かに765プロ単独のM@STERPIECEは二度と完成しません
だけど…765プロと765シアターの組み合わせで作るM@STERPIECEなら、永遠とは言えずとも永く繋がり続けると思いますよ…)
モバP「統括プロデューサーさん」
グリP「…あ、プロデューサーさん」
モバP「妨害対策はあらかた完了しました。シアターの方はどうですか?」
グリP「…時折の大きな音に不安になる人はいましたが、概ね大盛況です」
モバP「ラストナンバー…M@STERPIECEですか」
グリP「シンデレラプロダクション・765プロライブシアターとしての再スタートを刻む一曲です…この曲には先輩の後悔も、ありますから」
モバP「先輩…前任プロデューサーですか…」
「プロデューサー!後ろだ!」
モバP「っ!」
グサッ
モバP「うぐっ…!」
グリP「プロデューサーさん!」
モバP「…まだだ!」
ゴスッ
「ガッ…」
グリP「ちょ、ちょっと…大丈夫ですか…!」
モバP「…急所は、外れてます…!」
「すまない…間に合わなかったか…」
グリP「えっと…真奈美さんでしたっけ…」
真奈美「ああ…大丈夫か、プロデューサー?」
モバP「…流石に、ナイフを突き立てられて…大丈夫とは言えませんね…」
グリP「真奈美さん…プロデューサーさんは、大丈夫なんでしょうか…」
真奈美「…コレなら軽傷の範疇だろう。だが、病院には行ってもらう」
グリP「良かった…あ、安堵しちゃダメですよね…」
真奈美「統括プロデューサー君、きみは765プロの子を迎え、安全に女子寮に送り届けることを考えるんだ」
グリP「…分かりました」
真奈美「行くぞ、プロデューサー君」
モバP「…安静にする手はないんですかね…」
だけど…765プロと765シアターの組み合わせで作るM@STERPIECEなら、永遠とは言えずとも永く繋がり続けると思いますよ…)
モバP「統括プロデューサーさん」
グリP「…あ、プロデューサーさん」
モバP「妨害対策はあらかた完了しました。シアターの方はどうですか?」
グリP「…時折の大きな音に不安になる人はいましたが、概ね大盛況です」
モバP「ラストナンバー…M@STERPIECEですか」
グリP「シンデレラプロダクション・765プロライブシアターとしての再スタートを刻む一曲です…この曲には先輩の後悔も、ありますから」
モバP「先輩…前任プロデューサーですか…」
「プロデューサー!後ろだ!」
モバP「っ!」
グサッ
モバP「うぐっ…!」
グリP「プロデューサーさん!」
モバP「…まだだ!」
ゴスッ
「ガッ…」
グリP「ちょ、ちょっと…大丈夫ですか…!」
モバP「…急所は、外れてます…!」
「すまない…間に合わなかったか…」
グリP「えっと…真奈美さんでしたっけ…」
真奈美「ああ…大丈夫か、プロデューサー?」
モバP「…流石に、ナイフを突き立てられて…大丈夫とは言えませんね…」
グリP「真奈美さん…プロデューサーさんは、大丈夫なんでしょうか…」
真奈美「…コレなら軽傷の範疇だろう。だが、病院には行ってもらう」
グリP「良かった…あ、安堵しちゃダメですよね…」
真奈美「統括プロデューサー君、きみは765プロの子を迎え、安全に女子寮に送り届けることを考えるんだ」
グリP「…分かりました」
真奈美「行くぞ、プロデューサー君」
モバP「…安静にする手はないんですかね…」
72: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/09(火) 17:13:31.85 ID:A14Abbq3O
数日後
シンデレラプロダクション
礼子「………」カサッ
レナ「うーん…」カサッ
麻理菜「今回の出来は…70%って感じね」カサッ
モバP「俺の手配と注意の不足でした…申し訳ありません」
礼子「いえ、あなたは良いのよ。765プロの公演も十分大成功と言える」
レナ「ただ、例のディレクターが行方をくらませたのが残念ね…」
麻理菜「それと、あの騒動の後処理であの敷地がしばらく使えなくなったのも痛いわね…」
モバP「もっと手前の段階で止められてたら…クッ…」
レナ「ただ、雪歩ちゃんの会社に頼んでおいた、予備のシアターは既に出来上がってるわ!」
礼子「今後はしばらく、そっちを主拠点に活動してもらう形ね」
麻理菜「見に行ったけど、レンガ張りになってたのよ
内部面積も、プレハブより結構広くなってるし、本格的に動く土壌は出来たって感じ!」
礼子「この移転については、プロデューサーから伝えてもらうわ
地図も渡しておくから、頼むわね」
モバP「分かりました」
シンデレラプロダクション
礼子「………」カサッ
レナ「うーん…」カサッ
麻理菜「今回の出来は…70%って感じね」カサッ
モバP「俺の手配と注意の不足でした…申し訳ありません」
礼子「いえ、あなたは良いのよ。765プロの公演も十分大成功と言える」
レナ「ただ、例のディレクターが行方をくらませたのが残念ね…」
麻理菜「それと、あの騒動の後処理であの敷地がしばらく使えなくなったのも痛いわね…」
モバP「もっと手前の段階で止められてたら…クッ…」
レナ「ただ、雪歩ちゃんの会社に頼んでおいた、予備のシアターは既に出来上がってるわ!」
礼子「今後はしばらく、そっちを主拠点に活動してもらう形ね」
麻理菜「見に行ったけど、レンガ張りになってたのよ
内部面積も、プレハブより結構広くなってるし、本格的に動く土壌は出来たって感じ!」
礼子「この移転については、プロデューサーから伝えてもらうわ
地図も渡しておくから、頼むわね」
モバP「分かりました」
73: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/09(火) 17:18:23.90 ID:A14Abbq3O
グリP「おはようございます!」
モバP「おはようございます、統括プロデューサーさん」
グリP「プロデューサーさん、傷は大丈夫ですか…!?」
モバP「大丈夫ですよ、むしろ傷を塞ぐためのバンテージがきつくて…」
グリP「…ここって、安心するところでしょうか…?」
このみ「おはよう!」
グリP「あ、おはようございます!」
このみ「今日も、レッスンルームで猛特訓で良いのかしら?」
モバP「ああ、その件なんですけど、新しいシアターの準備が出来たみたいなんですよ…」
終(続?)
モバP「おはようございます、統括プロデューサーさん」
グリP「プロデューサーさん、傷は大丈夫ですか…!?」
モバP「大丈夫ですよ、むしろ傷を塞ぐためのバンテージがきつくて…」
グリP「…ここって、安心するところでしょうか…?」
このみ「おはよう!」
グリP「あ、おはようございます!」
このみ「今日も、レッスンルームで猛特訓で良いのかしら?」
モバP「ああ、その件なんですけど、新しいシアターの準備が出来たみたいなんですよ…」
終(続?)
74: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/09(火) 17:21:06.72 ID:A14Abbq3O
以上となります。突発の思いつきからよくここまでいけたなと、個人的に感心しています…
この続きのお話は、いつになるか分かりませんが書こうかと思います。
その際は、シンデレラプロ側の描写を抑えて、765シアター組をメインにしないと…
明日の昼頃に依頼を出しますので、ご意見ありましたらレスをどうぞ。
この続きのお話は、いつになるか分かりませんが書こうかと思います。
その際は、シンデレラプロ側の描写を抑えて、765シアター組をメインにしないと…
明日の昼頃に依頼を出しますので、ご意見ありましたらレスをどうぞ。
75: ◆/ZsuQ/MGAE 2014/12/09(火) 17:23:48.95 ID:A14Abbq3O
追記
話がぶち壊しになるお願いなので別レスで失礼します。
万一、この作品をまとめて下さるサイトがありましたら、>>1を必ずまとめに含めるよう、お願いします。
序盤だけとはいえ、アイドルが死んでたりJupiterと本家アイドルが付き合ってたりと、閲覧注意な要素がありますので…
それでは、今度こそ失礼します。
話がぶち壊しになるお願いなので別レスで失礼します。
万一、この作品をまとめて下さるサイトがありましたら、>>1を必ずまとめに含めるよう、お願いします。
序盤だけとはいえ、アイドルが死んでたりJupiterと本家アイドルが付き合ってたりと、閲覧注意な要素がありますので…
それでは、今度こそ失礼します。
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 17:41:13.49 ID:OyKm3aBuo
乙!
前作相当(影響元)のSSと含めて面白かったよ!
前作相当(影響元)のSSと含めて面白かったよ!
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417459741/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
瑞鶴「出張?」提督「ああ」
1: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 12:48:56.34 ID:BddpLKq50
※短めな瑞鶴SS
提督「出張が決まった。……というわけで、瑞鶴には悪いんだが、その間の留守番を頼みたいんだ」
瑞鶴「はいはい、仕方ないなぁ。期間はどれくらいになるの?」
提督「なーに、ただの報告会みたいなものだから二日で帰ってくるよ。あっちよりこっちでワイワイ楽しくやりたいし」
瑞鶴「みんなも寂しいだろうからそれが良いと思うわ。……私も」
提督「瑞鶴?」
瑞鶴「な、なんでもない! なるべく早く帰ってきてね! じゃないと、不貞腐れるから!」
提督「はいはい。瑞鶴にかまってあげないといけないからダッシュで帰ってくるよ」
瑞鶴「……」///
提督「それで折角だからみんなにお土産を買ってこようと考えていてな。今からリクエストを聞いて回ろうと思うんだが……ついてきてくれるか?」
瑞鶴「もっちろん! 出撃よ!」
提督「出張が決まった。……というわけで、瑞鶴には悪いんだが、その間の留守番を頼みたいんだ」
瑞鶴「はいはい、仕方ないなぁ。期間はどれくらいになるの?」
提督「なーに、ただの報告会みたいなものだから二日で帰ってくるよ。あっちよりこっちでワイワイ楽しくやりたいし」
瑞鶴「みんなも寂しいだろうからそれが良いと思うわ。……私も」
提督「瑞鶴?」
瑞鶴「な、なんでもない! なるべく早く帰ってきてね! じゃないと、不貞腐れるから!」
提督「はいはい。瑞鶴にかまってあげないといけないからダッシュで帰ってくるよ」
瑞鶴「……」///
提督「それで折角だからみんなにお土産を買ってこようと考えていてな。今からリクエストを聞いて回ろうと思うんだが……ついてきてくれるか?」
瑞鶴「もっちろん! 出撃よ!」
2: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 12:50:03.57 ID:BddpLKq50
~金剛型姉妹の部屋~
金剛「お土産デースか?」
提督「ああ。あまり大きいものは無理だが、基本的ならなんでもいいぞ?」
榛名「では、榛名は新築二階建ての一戸建てが欲しいです!」
提督「榛名はお嫁さんになりたいっていつも言ってたもんなぁ。善処するよ」ナデナデ
榛名「ありがとうございます!」///
瑞鶴「ど、どこから突っ込んだらいいのか、わからないわね……」
金剛「ワタシは提督とペアルックが欲しいデース!」
比叡「比叡は金剛お姉さまと同じものが良いです!」
提督「じゃあ、三人おそろいだな」
霧島「あ、私は新しい眼鏡でお願いします」
提督「りょーかい、りょーかい。じゃあ、留守番よろしく頼むな」バタン
金剛「お土産デースか?」
提督「ああ。あまり大きいものは無理だが、基本的ならなんでもいいぞ?」
榛名「では、榛名は新築二階建ての一戸建てが欲しいです!」
提督「榛名はお嫁さんになりたいっていつも言ってたもんなぁ。善処するよ」ナデナデ
榛名「ありがとうございます!」///
瑞鶴「ど、どこから突っ込んだらいいのか、わからないわね……」
金剛「ワタシは提督とペアルックが欲しいデース!」
比叡「比叡は金剛お姉さまと同じものが良いです!」
提督「じゃあ、三人おそろいだな」
霧島「あ、私は新しい眼鏡でお願いします」
提督「りょーかい、りょーかい。じゃあ、留守番よろしく頼むな」バタン
3: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 12:50:52.37 ID:BddpLKq50
~廊下~
瑞鶴「……で?」
提督「ん? どうしたんだ、そんな睨んだら可愛い顔が台無しだぞ?」
瑞鶴「っ! ……そういう態度がズルいのよ……。だから、どんどん倍率が上がっちゃって……」
提督「どうした、瑞鶴? 何か言いたいことがあったんじゃないのか?」
瑞鶴「あるけど……。大体、あんたこそわかってるの? 榛名とか頼んでいたものとか絶対に買えないじゃない!」
提督「確かに一戸建てのプラモデルは珍しいけど……ないわけじゃないだろう?」
瑞鶴「無理よ、絶対む……へ? プラモデル?」
提督「ああ。榛名はまじめで良い子だからな。土地なんか要求するわけない。よって、そういうプラモデル。もしくはドールハウスのようなものを想像したんだが……違ったか?」
瑞鶴「ううん。……ただ、あんたは超がつくほど鈍い男だってことを再認識しただけよ」
提督「失礼な。これでも空気には機敏な方だぞ? でないと提督業なんてやれないからな」
瑞鶴「あー、はいはい。そういうことにしていてあげる。……で、次はどこに行くの?」
提督「ちょうど第六駆逐隊が遠征から帰ってきている頃だ。彼女たちにしよう」
瑞鶴「りょーかい」
瑞鶴「……で?」
提督「ん? どうしたんだ、そんな睨んだら可愛い顔が台無しだぞ?」
瑞鶴「っ! ……そういう態度がズルいのよ……。だから、どんどん倍率が上がっちゃって……」
提督「どうした、瑞鶴? 何か言いたいことがあったんじゃないのか?」
瑞鶴「あるけど……。大体、あんたこそわかってるの? 榛名とか頼んでいたものとか絶対に買えないじゃない!」
提督「確かに一戸建てのプラモデルは珍しいけど……ないわけじゃないだろう?」
瑞鶴「無理よ、絶対む……へ? プラモデル?」
提督「ああ。榛名はまじめで良い子だからな。土地なんか要求するわけない。よって、そういうプラモデル。もしくはドールハウスのようなものを想像したんだが……違ったか?」
瑞鶴「ううん。……ただ、あんたは超がつくほど鈍い男だってことを再認識しただけよ」
提督「失礼な。これでも空気には機敏な方だぞ? でないと提督業なんてやれないからな」
瑞鶴「あー、はいはい。そういうことにしていてあげる。……で、次はどこに行くの?」
提督「ちょうど第六駆逐隊が遠征から帰ってきている頃だ。彼女たちにしよう」
瑞鶴「りょーかい」
4: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 12:52:32.16 ID:BddpLKq50
~甘味処 間宮~
提督「――というわけなんだが、何か買ってきてほしいものはあるかい?」
響「ウオッカがいいな」
瑞鶴「さらっとお酒を頼まないの」
暁「一人前のレディである私はけちょっ! ……化粧品がいいわ……! この前、熊野さんが使っていたのと同じの!」
提督「(噛んだ)」
瑞鶴「(可愛い)」
暁「な、なんで二人とも頭撫でてくるの!?」
電「電は牛乳が欲しいのです! 一杯飲んで、大和さんみたいなボディを目指すのです!」フンス
瑞鶴「電ちゃんはこのままでいいのよー?」ナデナデ
電「嫌なのです! 瑞鶴さんみたいに小さいままなのは嫌なのです!」
瑞鶴「提督さん。この子はお土産いらないって」
提督「落ち着け、瑞鶴。駆逐艦相手にムキになるなよ。……で、雷は何にする?」
提督「――というわけなんだが、何か買ってきてほしいものはあるかい?」
響「ウオッカがいいな」
瑞鶴「さらっとお酒を頼まないの」
暁「一人前のレディである私はけちょっ! ……化粧品がいいわ……! この前、熊野さんが使っていたのと同じの!」
提督「(噛んだ)」
瑞鶴「(可愛い)」
暁「な、なんで二人とも頭撫でてくるの!?」
電「電は牛乳が欲しいのです! 一杯飲んで、大和さんみたいなボディを目指すのです!」フンス
瑞鶴「電ちゃんはこのままでいいのよー?」ナデナデ
電「嫌なのです! 瑞鶴さんみたいに小さいままなのは嫌なのです!」
瑞鶴「提督さん。この子はお土産いらないって」
提督「落ち着け、瑞鶴。駆逐艦相手にムキになるなよ。……で、雷は何にする?」
5: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 12:53:13.92 ID:BddpLKq50
雷「エプロンね! 私、間宮さんに料理を習っているから!」
提督「へぇ、そうなんですか、間宮さん?」
間宮「ええ。呑み込みが早くてすぐに上達するんですよ、雷ちゃん」
雷「えへへ……。今度、提督にも何か作ってあげるわね!」
提督「それはありがとうな。あ、もちろん、間宮さんも何か希望があれば」
間宮「いいんですか? でしたら、新しい包丁でもお願いできますか? 最近、切れ味が誤魔化せなくなってきて……」
提督「それは大問題だ。間宮さんの美味しい料理が食べられなくなるなんて考えたくもない」
間宮「まぁ、提督ったらお世辞が上手なんですから」
提督「世辞じゃないですよ。毎日、食べたいくらいです」
間宮「ま、毎日ですか? そ、それって……」///
瑞鶴「あー、もう! 全員の希望は聞いたでしょう!? 時間無いんだからさっさと次行くわよ、次!」
提督「おいおい、瑞鶴。押すなよ。それじゃあ、みんな、楽しみにしておいてくれ」
提督「へぇ、そうなんですか、間宮さん?」
間宮「ええ。呑み込みが早くてすぐに上達するんですよ、雷ちゃん」
雷「えへへ……。今度、提督にも何か作ってあげるわね!」
提督「それはありがとうな。あ、もちろん、間宮さんも何か希望があれば」
間宮「いいんですか? でしたら、新しい包丁でもお願いできますか? 最近、切れ味が誤魔化せなくなってきて……」
提督「それは大問題だ。間宮さんの美味しい料理が食べられなくなるなんて考えたくもない」
間宮「まぁ、提督ったらお世辞が上手なんですから」
提督「世辞じゃないですよ。毎日、食べたいくらいです」
間宮「ま、毎日ですか? そ、それって……」///
瑞鶴「あー、もう! 全員の希望は聞いたでしょう!? 時間無いんだからさっさと次行くわよ、次!」
提督「おいおい、瑞鶴。押すなよ。それじゃあ、みんな、楽しみにしておいてくれ」
6: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 12:53:58.23 ID:BddpLKq50
~廊下~
提督「…………」
瑞鶴「…………」
提督「おい、瑞鶴。なにを拗ねているんだ?」
瑞鶴「知らない。自分で考えてみれば?」
提督「冷たいなぁ。……わかった! 電に言われたことまだ怒っているんだろう? そんなサイズなんて気にすることないぞ。俺は今の瑞鶴が」
瑞鶴「残念、外れ!」ガン
提督「――いたっ!? 脛を蹴るなよ!?」
瑞鶴「フンっ! ほら、次、重巡洋艦のところ行くわよ!」
提督「お、おう……」
提督「…………」
瑞鶴「…………」
提督「おい、瑞鶴。なにを拗ねているんだ?」
瑞鶴「知らない。自分で考えてみれば?」
提督「冷たいなぁ。……わかった! 電に言われたことまだ怒っているんだろう? そんなサイズなんて気にすることないぞ。俺は今の瑞鶴が」
瑞鶴「残念、外れ!」ガン
提督「――いたっ!? 脛を蹴るなよ!?」
瑞鶴「フンっ! ほら、次、重巡洋艦のところ行くわよ!」
提督「お、おう……」
7: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 12:54:41.81 ID:BddpLKq50
~最上型の部屋~
提督「ふむふむ。じゃあ、熊野とくまりんこはティーセット、最上はスポーツシューズで鈴谷は何にするんだ?」
鈴谷「ふっふーん。鈴谷、最近また大きくなってきちゃってさ。新しい下着が良いなぁ」ニヒヒ♪
提督「サイズが分からないから買えないんだけど」
鈴谷「じゃあ、触って確かめてみる?」
熊野「また始まりましたわね……」
提督「(……こいつ、からかってるな? ちょうどいい機会だ。ここで一回、男の怖さを思い知らせておこう)」
提督「わかった。じゃあ、遠慮なくいかせてもらうぞ」
鈴谷「へ?」
提督「ふむふむ。じゃあ、熊野とくまりんこはティーセット、最上はスポーツシューズで鈴谷は何にするんだ?」
鈴谷「ふっふーん。鈴谷、最近また大きくなってきちゃってさ。新しい下着が良いなぁ」ニヒヒ♪
提督「サイズが分からないから買えないんだけど」
鈴谷「じゃあ、触って確かめてみる?」
熊野「また始まりましたわね……」
提督「(……こいつ、からかってるな? ちょうどいい機会だ。ここで一回、男の怖さを思い知らせておこう)」
提督「わかった。じゃあ、遠慮なくいかせてもらうぞ」
鈴谷「へ?」
8: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 12:56:16.87 ID:BddpLKq50
予想外の返しに鈴谷は一瞬、動きが鈍くなる。その僅かな間があだとなった。
いつも優しげに微笑む提督はそこにはいない。何とも形容しがたい威圧感を身にまとい、鈴谷に近寄る。
その度に鈴谷は一歩、後ずさる。
だが、ここは小さな部屋の中。すぐに壁へと追い詰められた。
鈴谷「え? え? 提督!?」
鈴谷のそんな声も無視して彼は顔を近づけた。ドン! と顔を挟むようにして両腕を壁に突き、逃げ場を奪う。二人の距離は目と鼻の先。
「て、提督!? な、何してんの!?(近い近い近い近い近い! 顔が近いよぉ!///)」
「何って……鈴谷が触っていいって言ったんだろ? だから、これからじっくり試させてもらおうと思ってな。なに。出張は明日だ。夜まで時間はたっぷりある」
「よよよよ夜!? 夜戦!?(どどどどうしよう!? いつも演技してるのがバレちゃう! 夜戦なんて経験したことないのに……!)」
「ああ。……鈴谷は嫌か?」
「い、嫌じゃないけど……その……初めてだしゴニョゴニョゴニョ……」
「嫌じゃないなら……いいだろ?」スッ
「ひゃっ」
提督は左手を紅潮した初心な少女の頬に添える。視線が重なる。鈴谷は覚悟を決めて、瞳を閉じた。
提督もそれを見ると、さらに顔を近づけ――
「いたッ!」
彼女の額を指ではじいた。
いつも優しげに微笑む提督はそこにはいない。何とも形容しがたい威圧感を身にまとい、鈴谷に近寄る。
その度に鈴谷は一歩、後ずさる。
だが、ここは小さな部屋の中。すぐに壁へと追い詰められた。
鈴谷「え? え? 提督!?」
鈴谷のそんな声も無視して彼は顔を近づけた。ドン! と顔を挟むようにして両腕を壁に突き、逃げ場を奪う。二人の距離は目と鼻の先。
「て、提督!? な、何してんの!?(近い近い近い近い近い! 顔が近いよぉ!///)」
「何って……鈴谷が触っていいって言ったんだろ? だから、これからじっくり試させてもらおうと思ってな。なに。出張は明日だ。夜まで時間はたっぷりある」
「よよよよ夜!? 夜戦!?(どどどどうしよう!? いつも演技してるのがバレちゃう! 夜戦なんて経験したことないのに……!)」
「ああ。……鈴谷は嫌か?」
「い、嫌じゃないけど……その……初めてだしゴニョゴニョゴニョ……」
「嫌じゃないなら……いいだろ?」スッ
「ひゃっ」
提督は左手を紅潮した初心な少女の頬に添える。視線が重なる。鈴谷は覚悟を決めて、瞳を閉じた。
提督もそれを見ると、さらに顔を近づけ――
「いたッ!」
彼女の額を指ではじいた。
9: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 12:57:10.03 ID:BddpLKq50
鈴谷「て、提督?」
提督「引っかかったな、鈴谷?」
鈴谷「へ? ……へ?」
提督「いいか、鈴谷。男をからかうのはほどほどにしておけよ。じゃないと、こんな風にされてしまうからな。男ってのは狼なんだ。鈴谷みたいに可愛い女の子に誘惑されたらまず間違いなく襲ってしまうからな――って、鈴谷、聞いているのか?」
鈴谷「」プシュー
熊野「彼女なら途中から魂が抜けた状態になってますわよ、提督」
提督「え? なんで?」
瑞鶴「自分で考えなさいよ、アホ」
提督「なんで、また拗ねてるんだ、瑞鶴?」
瑞鶴「うちの提督さんがよっぽどバカだってわかったからよ!」ガン
提督「またかっ!?」
瑞鶴「ほら! 次で最後なんだから行くわよ!」
提督「お。おい、瑞鶴! と、とりあえず、四人とも留守の間は鎮守府をよろしく頼む!」
熊野「はいはい。いってらっしゃいませ。……さて、このおバカさんをベッドに運びましょうか」
最上「そうだね。……それにちょっと怒らないといけないこともあるしね」
三隈「うふふ。起きたらお仕置きですねぇ……」
提督「引っかかったな、鈴谷?」
鈴谷「へ? ……へ?」
提督「いいか、鈴谷。男をからかうのはほどほどにしておけよ。じゃないと、こんな風にされてしまうからな。男ってのは狼なんだ。鈴谷みたいに可愛い女の子に誘惑されたらまず間違いなく襲ってしまうからな――って、鈴谷、聞いているのか?」
鈴谷「」プシュー
熊野「彼女なら途中から魂が抜けた状態になってますわよ、提督」
提督「え? なんで?」
瑞鶴「自分で考えなさいよ、アホ」
提督「なんで、また拗ねてるんだ、瑞鶴?」
瑞鶴「うちの提督さんがよっぽどバカだってわかったからよ!」ガン
提督「またかっ!?」
瑞鶴「ほら! 次で最後なんだから行くわよ!」
提督「お。おい、瑞鶴! と、とりあえず、四人とも留守の間は鎮守府をよろしく頼む!」
熊野「はいはい。いってらっしゃいませ。……さて、このおバカさんをベッドに運びましょうか」
最上「そうだね。……それにちょっと怒らないといけないこともあるしね」
三隈「うふふ。起きたらお仕置きですねぇ……」
10: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 12:58:10.79 ID:BddpLKq50
~廊下~
提督「ず、瑞鶴! 待ってくれよ!」
瑞鶴「……ねぇ、提督さん」
提督「なんだ?」
瑞鶴「提督さんはさ……」
提督「お、おう」
瑞鶴「……やっぱなんでもない」
提督「な、なんだよ、それ」
瑞鶴「なんでもいいでしょ! ちゃっちゃとついてくる!」
瑞鶴「(……聞けるわけないじゃん。鈴谷みたいな子が好みなの? なんて……)」
提督「ず、瑞鶴! 待ってくれよ!」
瑞鶴「……ねぇ、提督さん」
提督「なんだ?」
瑞鶴「提督さんはさ……」
提督「お、おう」
瑞鶴「……やっぱなんでもない」
提督「な、なんだよ、それ」
瑞鶴「なんでもいいでしょ! ちゃっちゃとついてくる!」
瑞鶴「(……聞けるわけないじゃん。鈴谷みたいな子が好みなの? なんて……)」
11: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 12:59:00.97 ID:BddpLKq50
~空母の部屋~
赤城・加賀「「食べ物がいいです」」
提督「うん。君ら二人はわかっていた。翔鶴と鳳翔さんは何かほしいものはあるかい?」
翔鶴「私ですか? 特にはないのですが……せっかく提督が買って下さるのだし……。そうですね……」
瑞鶴「そうだよ、翔鶴ねえ。提督さんの懐事情なんか気にせず高いもの選んじゃえ」
提督「ああ、趣味がないものだからお金は有り余っているんだ。なんでもいいぞ?」
瑞鶴「ほらほら~。こう言ってることだしさ」
翔鶴「……でしたら、そろそろ夏と言うことで……麦わら帽子に白のワンピースでいいですか?」
提督「おお! 定番だけどいいな。清楚な翔鶴に似合いそうだ」
翔鶴「あ、ありがとうございます(提督の私室に伺った時に広がっていた雑誌に折り目がついていましたから好みだと思いました!)」
瑞鶴「うんうん、翔鶴ねぇにピッタリだと思うな!(私が提督さんにおねだりしてたのと同じだ! 姉妹おそろいで嬉しいな)」
赤城・加賀「「食べ物がいいです」」
提督「うん。君ら二人はわかっていた。翔鶴と鳳翔さんは何かほしいものはあるかい?」
翔鶴「私ですか? 特にはないのですが……せっかく提督が買って下さるのだし……。そうですね……」
瑞鶴「そうだよ、翔鶴ねえ。提督さんの懐事情なんか気にせず高いもの選んじゃえ」
提督「ああ、趣味がないものだからお金は有り余っているんだ。なんでもいいぞ?」
瑞鶴「ほらほら~。こう言ってることだしさ」
翔鶴「……でしたら、そろそろ夏と言うことで……麦わら帽子に白のワンピースでいいですか?」
提督「おお! 定番だけどいいな。清楚な翔鶴に似合いそうだ」
翔鶴「あ、ありがとうございます(提督の私室に伺った時に広がっていた雑誌に折り目がついていましたから好みだと思いました!)」
瑞鶴「うんうん、翔鶴ねぇにピッタリだと思うな!(私が提督さんにおねだりしてたのと同じだ! 姉妹おそろいで嬉しいな)」
12: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 12:59:35.77 ID:BddpLKq50
提督「よし、これであとは鳳翔さんだけだが?」
鳳翔「私はいいですよ? 特に必要なものもありませんし……」
提督「鳳翔さん、遠慮しなくていいんですよ?」
鳳翔「遠慮なんてしていませんよ。私はお土産よりも提督が無事安全に帰ってくる方が嬉しいです」
提督「ほ、鳳翔さん……」
翔鶴「(さ、流石お母さん。考えていることが違います)」
瑞鶴「(提督さんってば嬉しそうにして……鳳翔さんみたいな大人がいいの? うーん、わからなくなってきちゃった……)」
提督「……わかった。では、鳳翔さんの気持ちをありがたく頂戴するよ」
鳳翔「ふふっ。それはよかったです」
瑞鶴「…………」ムスッ
鳳翔「私はいいですよ? 特に必要なものもありませんし……」
提督「鳳翔さん、遠慮しなくていいんですよ?」
鳳翔「遠慮なんてしていませんよ。私はお土産よりも提督が無事安全に帰ってくる方が嬉しいです」
提督「ほ、鳳翔さん……」
翔鶴「(さ、流石お母さん。考えていることが違います)」
瑞鶴「(提督さんってば嬉しそうにして……鳳翔さんみたいな大人がいいの? うーん、わからなくなってきちゃった……)」
提督「……わかった。では、鳳翔さんの気持ちをありがたく頂戴するよ」
鳳翔「ふふっ。それはよかったです」
瑞鶴「…………」ムスッ
13: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 13:00:15.51 ID:BddpLKq50
瑞鶴「はぁ……、疲れた」
提督「協力ありがとうな、瑞鶴」
瑞鶴「いいわよ、私、秘書艦だし……。なにはともあれ、これで全員分集まったわね」
提督「……いや、まだ聞いていない子が一人いるぞ」
瑞鶴「えー、誰―! もう私、疲れたー!」
提督「瑞鶴だよ」
瑞鶴「……あー、そういえば言ってなかったわね」
提督「そうそう。それで何か要望は?」
瑞鶴「(うーん、特に今、欲しいものはないし……。あ、鳳翔さんみたいにしたら提督さん、私のこともちょっとは気にしてくれるかなぁ……?)
瑞鶴「私もいいよ。提督が早く帰って来てくれるのが一番かも」
提督「協力ありがとうな、瑞鶴」
瑞鶴「いいわよ、私、秘書艦だし……。なにはともあれ、これで全員分集まったわね」
提督「……いや、まだ聞いていない子が一人いるぞ」
瑞鶴「えー、誰―! もう私、疲れたー!」
提督「瑞鶴だよ」
瑞鶴「……あー、そういえば言ってなかったわね」
提督「そうそう。それで何か要望は?」
瑞鶴「(うーん、特に今、欲しいものはないし……。あ、鳳翔さんみたいにしたら提督さん、私のこともちょっとは気にしてくれるかなぁ……?)
瑞鶴「私もいいよ。提督が早く帰って来てくれるのが一番かも」
14: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 13:00:57.52 ID:BddpLKq50
提督「何もいらないってこと?」
瑞鶴「うーん、まぁ、そうなるわね」
提督「……なら、俺が好きに選んできてもいいか?」
瑞鶴「提督さんが?」
提督「そう。俺が瑞鶴にプレゼントしたいものを買ってくる」
瑞鶴「……そこまで言うなら提督さんのチョイスに任せようかな?」
提督「俺が何を買ってきても後悔するなよ?」
瑞鶴「うん。提督さんが買ってきてくれたものを嫌がるわけないじゃん」ニカッ
提督「っ! ……そうか」
瑞鶴「そうそう。なんだかんだで私と提督さんも長い付き合いだし、私の好みは分かっているだろうし」
提督「ああ、もちろんだ。瑞鶴に関することならだれにも負けない自信がある」
瑞鶴「……そういう恥ずかしい言葉をサラッと言うのやめてよね。恥ずかしいから」
提督「悪い悪い。まぁ、そういうことなら任せてくれ。瑞鶴が喜んでくれることを祈って、買ってくるよ」
瑞鶴「うん、よろしく! 楽しみにしてるから。じゃあ、私は翔鶴ねぇと演習行ってくるね」
提督「いってらっしゃい」バタン
瑞鶴「うーん、まぁ、そうなるわね」
提督「……なら、俺が好きに選んできてもいいか?」
瑞鶴「提督さんが?」
提督「そう。俺が瑞鶴にプレゼントしたいものを買ってくる」
瑞鶴「……そこまで言うなら提督さんのチョイスに任せようかな?」
提督「俺が何を買ってきても後悔するなよ?」
瑞鶴「うん。提督さんが買ってきてくれたものを嫌がるわけないじゃん」ニカッ
提督「っ! ……そうか」
瑞鶴「そうそう。なんだかんだで私と提督さんも長い付き合いだし、私の好みは分かっているだろうし」
提督「ああ、もちろんだ。瑞鶴に関することならだれにも負けない自信がある」
瑞鶴「……そういう恥ずかしい言葉をサラッと言うのやめてよね。恥ずかしいから」
提督「悪い悪い。まぁ、そういうことなら任せてくれ。瑞鶴が喜んでくれることを祈って、買ってくるよ」
瑞鶴「うん、よろしく! 楽しみにしてるから。じゃあ、私は翔鶴ねぇと演習行ってくるね」
提督「いってらっしゃい」バタン
16: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 13:02:08.94 ID:BddpLKq50
提督「…………」
提督「……ふぅ」
提督「……そろそろ覚悟決めないといけないよな」
提督「……ふぅ」
提督「……そろそろ覚悟決めないといけないよな」
17: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 13:03:03.19 ID:BddpLKq50
~二日後~
今、私は猛烈に怒っている。
提督が帰ってきた。それは嬉しい。
みんなも久しぶりに提督の顔を見て、喜んでいる。榛名は本物の家じゃなかったので残念そうだったが、これと人形を使って将来の練習をするとか言っていた。
その瞬間、数艦が彼女に目を向けたのは怖いので忘れられない。
……で、順番にお土産が回っていく中、ないのだ。
私の分が。
そんな意味を込めて提督に視線を送ると、あいつはいつもの如く優しげな笑みを浮かべていた。
「むぅ……」
あんなこと言っておいて、私のプレゼントは忘れたっていうの?
提督のそばに近寄り、腹を肘でつついた。
「ねぇ、提督さん? 私の分がないんだけど?」
結局、鳳翔さんには割烹着をあげていたのに!
一瞬、提督の顔が強張って、でもすぐに人の良さそうな笑いを顔に張り付けた。
「……ああ、瑞鶴の分は提督室においてあるんだ。今からついて来てくれないか?」
「えっ、そうなの?」
「ああ。あとで秘書艦の君には聞くことがたくさんあるからその時に渡そうと思っていたんだ」
な、なーんだ。あるのか。
そうかそうか。……ほっ。
私の事、忘れられたのかと思った。
提督さんは早速、お土産の品を食べ始めている赤城さんに提督室に戻る旨を伝えると、私の隣に並ぶ。
今、私は猛烈に怒っている。
提督が帰ってきた。それは嬉しい。
みんなも久しぶりに提督の顔を見て、喜んでいる。榛名は本物の家じゃなかったので残念そうだったが、これと人形を使って将来の練習をするとか言っていた。
その瞬間、数艦が彼女に目を向けたのは怖いので忘れられない。
……で、順番にお土産が回っていく中、ないのだ。
私の分が。
そんな意味を込めて提督に視線を送ると、あいつはいつもの如く優しげな笑みを浮かべていた。
「むぅ……」
あんなこと言っておいて、私のプレゼントは忘れたっていうの?
提督のそばに近寄り、腹を肘でつついた。
「ねぇ、提督さん? 私の分がないんだけど?」
結局、鳳翔さんには割烹着をあげていたのに!
一瞬、提督の顔が強張って、でもすぐに人の良さそうな笑いを顔に張り付けた。
「……ああ、瑞鶴の分は提督室においてあるんだ。今からついて来てくれないか?」
「えっ、そうなの?」
「ああ。あとで秘書艦の君には聞くことがたくさんあるからその時に渡そうと思っていたんだ」
な、なーんだ。あるのか。
そうかそうか。……ほっ。
私の事、忘れられたのかと思った。
提督さんは早速、お土産の品を食べ始めている赤城さんに提督室に戻る旨を伝えると、私の隣に並ぶ。
18: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 13:04:03.08 ID:BddpLKq50
「行こうか、瑞鶴」
歩き出す彼に私も続く。
珍しい沈黙。でも、こんな時間も……まぁ、悪くないかな?
心地いい時間もすぐに過ぎ、あっという間に提督室についた。
中に入ると、彼はこちらに振り返った。
「? コート、掛けないの?」
「……ああ、こいつのポケットに瑞鶴へのプレゼントがあるからな」
「へぇ、そうなんだ」
ポケットに入るサイズのプレゼントかぁ。
髪留めかな? それともネックレス?
……まさか指輪だったりして。
……アハハハ、ないない。この鈍ちんな提督さんがそんなこと有り得ない。
どうせ、アクセの一種だろう。そう思って、私は続きを促した。
「……で? 提督さんは私にどんな素晴らしいプレゼントをくれるのかしら?」
「瑞鶴にとって素晴らしいものかはわからないけど、そうなることを願うよ」
歩き出す彼に私も続く。
珍しい沈黙。でも、こんな時間も……まぁ、悪くないかな?
心地いい時間もすぐに過ぎ、あっという間に提督室についた。
中に入ると、彼はこちらに振り返った。
「? コート、掛けないの?」
「……ああ、こいつのポケットに瑞鶴へのプレゼントがあるからな」
「へぇ、そうなんだ」
ポケットに入るサイズのプレゼントかぁ。
髪留めかな? それともネックレス?
……まさか指輪だったりして。
……アハハハ、ないない。この鈍ちんな提督さんがそんなこと有り得ない。
どうせ、アクセの一種だろう。そう思って、私は続きを促した。
「……で? 提督さんは私にどんな素晴らしいプレゼントをくれるのかしら?」
「瑞鶴にとって素晴らしいものかはわからないけど、そうなることを願うよ」
19: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 13:04:46.73 ID:BddpLKq50
そう笑って、彼はポケットの中から一つのケースを取り出す。
紺色の蓋を開ける。中身が私に見えるように。
銀色のリングが大切に仕舞われていた。
「一目、君を見た時からずっと好きだ。君の為に生きたい。だから、瑞鶴。――君の人生を俺にください」
紺色の蓋を開ける。中身が私に見えるように。
銀色のリングが大切に仕舞われていた。
「一目、君を見た時からずっと好きだ。君の為に生きたい。だから、瑞鶴。――君の人生を俺にください」
20: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 13:05:37.19 ID:BddpLKq50
「――――」
言葉を失う。
提督さんが好き? 誰を? ――私を?
そのことを理解すると、次第に視界がぼやけて、うるんでいく。
自然と頬を涙が伝う。
言わなきゃ。言わなきゃいけない。
私の気持ちを。本音を。
私のせいで困惑している、大好きなこの人に向けて。
「――はい、喜んで」
私がそう言うと、彼はちょっとだけ目を見開いてから、笑いだす。つられて、私も笑ってしまう。
彼はケースに入っていた指輪を手に取った。
私は左手を差し出す。
そして、その薬指に幸せの証がはめられた。
言葉を失う。
提督さんが好き? 誰を? ――私を?
そのことを理解すると、次第に視界がぼやけて、うるんでいく。
自然と頬を涙が伝う。
言わなきゃ。言わなきゃいけない。
私の気持ちを。本音を。
私のせいで困惑している、大好きなこの人に向けて。
「――はい、喜んで」
私がそう言うと、彼はちょっとだけ目を見開いてから、笑いだす。つられて、私も笑ってしまう。
彼はケースに入っていた指輪を手に取った。
私は左手を差し出す。
そして、その薬指に幸せの証がはめられた。
21: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 13:06:26.08 ID:BddpLKq50
「……お気に召していただけたかな?」
「……いちばん素晴らしいプレゼントよ……バカっ!」
22: ◆KBU2gmJaeI 2015/05/31(日) 13:07:33.92 ID:BddpLKq50
以上です。
キャラ崩壊してたらごめんね。
読んで下さった、皆様、ありがとうございました
瑞鶴、かわいい!
キャラ崩壊してたらごめんね。
読んで下さった、皆様、ありがとうございました
瑞鶴、かわいい!
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433044126/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
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