阿笠「出来たぞ新一! わしの歩美くんへの愛を歌った曲じゃ!!」
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:39:03.841 ID:Exf8WEU90.net
コナン「どんな歌なんだよ」
阿笠「ではいくぞ……」
阿笠「ではいくぞ……」
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:41:38.011 ID:Exf8WEU90.net
寝ていーるー歩美クンのぉ~ 唇をペロォンーチョ……
ワキの下も……ペーロリーンチョ……
ヘソの中もーペロンーチョ
腰骨もペロンーチョ
足の付け根、ペェロリーンチョォォォォォォォォ
ひぃだぁりのおしり ペロンチョ ひだぁりのおしりを ペロンチョ
左のおしり ペロンチョ 左 ひだぁりぃ ひぃだぁぁありぃぃぃ
ひぃだぁり 左 左 左 ひだぁりぃ 左 左 左
左 左 みーぎ 左 真ん中……ペェロリーンチョ……
ワキの下も……ペーロリーンチョ……
ヘソの中もーペロンーチョ
腰骨もペロンーチョ
足の付け根、ペェロリーンチョォォォォォォォォ
ひぃだぁりのおしり ペロンチョ ひだぁりのおしりを ペロンチョ
左のおしり ペロンチョ 左 ひだぁりぃ ひぃだぁぁありぃぃぃ
ひぃだぁり 左 左 左 ひだぁりぃ 左 左 左
左 左 みーぎ 左 真ん中……ペェロリーンチョ……
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:42:36.458 ID:Exf8WEU90.net
コナン「どっかで聞いた曲だな」
阿笠「歩美くん……わしのそなたへの愛は本物なんじゃ……」ジーン
コナン「で、それをどうするんだよ」
阿笠「できればこの歌を歩美くんに直接聞かせたいところなんじゃが」
阿笠「それをしてしまうとわしは逮捕されてしまう気がするんじゃ」
コナン「そりゃそうだろうな」
阿笠「歩美くん……わしのそなたへの愛は本物なんじゃ……」ジーン
コナン「で、それをどうするんだよ」
阿笠「できればこの歌を歩美くんに直接聞かせたいところなんじゃが」
阿笠「それをしてしまうとわしは逮捕されてしまう気がするんじゃ」
コナン「そりゃそうだろうな」
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:43:41.653 ID:Exf8WEU90.net
阿笠「いや、逮捕されるのは構わないんじゃが
その後家宅捜索とかされて秘蔵のコレクションが暴かれてしまうのがイヤなんじゃ
出所してからここに住むのが困難になるぞい」
コナン「そうなのか」
阿笠「だから光彦にわしの代わりに歌わせるスイッチを作ったぞい!」
コナン「ふーん」
阿笠「これを新一に託すぞい! くれぐれもよろしく頼む! くれよろじゃよ!」
コナン「はい」
その後家宅捜索とかされて秘蔵のコレクションが暴かれてしまうのがイヤなんじゃ
出所してからここに住むのが困難になるぞい」
コナン「そうなのか」
阿笠「だから光彦にわしの代わりに歌わせるスイッチを作ったぞい!」
コナン「ふーん」
阿笠「これを新一に託すぞい! くれぐれもよろしく頼む! くれよろじゃよ!」
コナン「はい」
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:44:19.431 ID:Exf8WEU90.net
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翌朝の学校
光彦「おはようございまーす!」
歩美「おはよー!」
元太「うな重くれ」
灰原「おはよう」
コナン「うーっす」ポチ
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翌朝の学校
光彦「おはようございまーす!」
歩美「おはよー!」
元太「うな重くれ」
灰原「おはよう」
コナン「うーっす」ポチ
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:44:55.599 ID:Exf8WEU90.net
光彦「寝ていーるー歩美クンのぉ~♪」
全員「!!!!!」
光彦「唇をペロォンーチョ……♪」
元太「キモいうな」
光彦「ワキの下も……ペーロリーンチョ……♪」
歩美「…………」ゾワゾワ
光彦「ヘソの中もーペロンーチョ♪」
灰原「円谷くん……その気持ち悪すぎる歌やめてくれない?」
全員「!!!!!」
光彦「唇をペロォンーチョ……♪」
元太「キモいうな」
光彦「ワキの下も……ペーロリーンチョ……♪」
歩美「…………」ゾワゾワ
光彦「ヘソの中もーペロンーチョ♪」
灰原「円谷くん……その気持ち悪すぎる歌やめてくれない?」
11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:45:26.955 ID:Exf8WEU90.net
光彦「腰骨もペロンーチョ♪」
コナン(光彦が歌うとキモさ三割増しだな)
光彦「足の付け根、ペェロリーンチョォォォォォォォォ♪」
歩美「み、光彦くん……やめて……」オゾオゾオゾ
光彦「ひぃだぁりのおしり ペロンチョ♪ ひだぁりのおしりを ペロンチョ♪」
歩美「いやあああああああああああああああ」ゾワゾワガクガク
光彦「左のおしり ペロンチョ 左 ひだぁりぃ ひぃだぁぁありぃぃぃ♪」
コナン「やめろよ光彦! 歩美ちゃん嫌がってるだろ!」
コナン(光彦が歌うとキモさ三割増しだな)
光彦「足の付け根、ペェロリーンチョォォォォォォォォ♪」
歩美「み、光彦くん……やめて……」オゾオゾオゾ
光彦「ひぃだぁりのおしり ペロンチョ♪ ひだぁりのおしりを ペロンチョ♪」
歩美「いやあああああああああああああああ」ゾワゾワガクガク
光彦「左のおしり ペロンチョ 左 ひだぁりぃ ひぃだぁぁありぃぃぃ♪」
コナン「やめろよ光彦! 歩美ちゃん嫌がってるだろ!」
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:45:58.445 ID:Exf8WEU90.net
光彦「ひぃだぁり 左 左 左 ひだぁりぃ 左 左 左♪」
灰原「左ばっかりやめさないよ」
光彦「左 左 みーぎ 左 真ん中……ペェロリーンチョ……♪」
歩美「」ガタガタガタ
光彦「(キリッ」
コナン「しねぇえええええええええええええええええ!」キィィィィィィィィィィインドゴォ
灰原「左ばっかりやめさないよ」
光彦「左 左 みーぎ 左 真ん中……ペェロリーンチョ……♪」
歩美「」ガタガタガタ
光彦「(キリッ」
コナン「しねぇえええええええええええええええええ!」キィィィィィィィィィィインドゴォ
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:46:35.236 ID:Exf8WEU90.net
光彦「がふっ」トウブバカーン
光彦「い、いきなり何するんですか! 虚弱で軟弱、虚軟の分際で!」
コナン「は?」イラ
光彦「い、いや! 僕は何も言ってませんよ! 何かに操られていたみたいで……」
元太「キモいうな」
灰原「そんな漫画みたいなことあるわけないわ……
あなたちょっと、おかしいんじゃないかしら」
光彦「い、いきなり何するんですか! 虚弱で軟弱、虚軟の分際で!」
コナン「は?」イラ
光彦「い、いや! 僕は何も言ってませんよ! 何かに操られていたみたいで……」
元太「キモいうな」
灰原「そんな漫画みたいなことあるわけないわ……
あなたちょっと、おかしいんじゃないかしら」
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:47:21.440 ID:Exf8WEU90.net
生徒1「た、大変だ!!!!!!!!
さっきのソバカスの歌大声すぎて放送室まで響きわたっていたぞ!」
生徒2「そうなるとどうなるんだ!」
生徒1「偶然ッ! 偶然だッ!! 放送室の扉は開いていた!!!!
ソバカスのあまりにも気持ち悪い歌声にひるんだ放送委員の子が放送のスイッチを入れてしまったんだ!!!!」
生徒3「それじゃあ、まさか!!!」
生徒1「ああッ! その通りだぜ!!! ソバカスの歌声は学校中に生ライブ!!!!!!!!
ペロリンチョ……! これは流行るッ!!!!!」
生徒一同「ナンダッテー」
さっきのソバカスの歌大声すぎて放送室まで響きわたっていたぞ!」
生徒2「そうなるとどうなるんだ!」
生徒1「偶然ッ! 偶然だッ!! 放送室の扉は開いていた!!!!
ソバカスのあまりにも気持ち悪い歌声にひるんだ放送委員の子が放送のスイッチを入れてしまったんだ!!!!」
生徒3「それじゃあ、まさか!!!」
生徒1「ああッ! その通りだぜ!!! ソバカスの歌声は学校中に生ライブ!!!!!!!!
ペロリンチョ……! これは流行るッ!!!!!」
生徒一同「ナンダッテー」
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:48:06.707 ID:Exf8WEU90.net
-------------------
---------------
-----------
給食
光彦「ほんとに僕が歌ったわけじゃなくて……」
灰原「はいはい」
光彦「お願いしますよ! 灰原さん! 助けて下さい!」
灰原「知らないわよ!」
光彦「だいたい僕が一番好きなのは灰原さんなんですっ!」ドン
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給食
光彦「ほんとに僕が歌ったわけじゃなくて……」
灰原「はいはい」
光彦「お願いしますよ! 灰原さん! 助けて下さい!」
灰原「知らないわよ!」
光彦「だいたい僕が一番好きなのは灰原さんなんですっ!」ドン
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:48:33.048 ID:Exf8WEU90.net
灰原「は、はぁ?」
光彦「歩美ちゃんは二番目に格下げになってるんですよ!」
灰原「……あなたそういう風に人に格付けしてたの?」
光彦「い、いえそういうわけではなくて……
つまり歩美ちゃんをペロリンチョするのも捨てがたいですが
僕が一番ペロリンチョしたいのは灰原さんなんです!」
灰原「うぇ」ドンビキ
灰原「もう私に近づかないで」
光彦「そんなぁ……」
光彦「歩美ちゃんは二番目に格下げになってるんですよ!」
灰原「……あなたそういう風に人に格付けしてたの?」
光彦「い、いえそういうわけではなくて……
つまり歩美ちゃんをペロリンチョするのも捨てがたいですが
僕が一番ペロリンチョしたいのは灰原さんなんです!」
灰原「うぇ」ドンビキ
灰原「もう私に近づかないで」
光彦「そんなぁ……」
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:49:00.044 ID:Exf8WEU90.net
生徒1「吉田の給食の箸のwwwwwさきっぽをペロンチョwwwwwwwwwwwwww」ペローン
生徒2「椀の中もwwwwwwwwwペーロリーンチョwwwwwwwwwww」ペローン
生徒3「カレー注いでペロンチョwwwwwwwwwwwww」ペローン
歩美「ううぅぅ……やめてよぉ……」グスッ
コナン「おい、ガキかよ キモ彦の真似とかやめとけよ」
生徒1「だって俺らガキだもーんwwwwwwwwww」
コナン「歩美、取り替えてやるから待ってろ」タッタ
歩美「コナンくん///」ポッ
生徒2「椀の中もwwwwwwwwwペーロリーンチョwwwwwwwwwww」ペローン
生徒3「カレー注いでペロンチョwwwwwwwwwwwww」ペローン
歩美「ううぅぅ……やめてよぉ……」グスッ
コナン「おい、ガキかよ キモ彦の真似とかやめとけよ」
生徒1「だって俺らガキだもーんwwwwwwwwww」
コナン「歩美、取り替えてやるから待ってろ」タッタ
歩美「コナンくん///」ポッ
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:49:45.658 ID:Exf8WEU90.net
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-----------
昼休み
生徒1「いやーソバカスさんのペロンチョ最高でしたよー」
生徒2「俺も女子の体をペロンチョしたいっすよー」
生徒3「俺らには女子の物をペロンチョするのが限界ですわ……」
生徒1「その点ソバカスさんは体をペロンチョしちゃうんですからねー」
生徒2「俺らにできないことを平然とやってのけますよねー」
生徒3「そこにシビれる憧れますわー」
光彦「そ、そうですか? いやーまぁ僕もいろんな女子をペロンチョしてきましたけど」
生徒1「うおーすげー」
生徒3「どんな味がするんですか? おしえてくださいよ!」
光彦「そうですねぇ やっぱり甘いですよねー」
生徒2「女子の体って甘いんだー」
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昼休み
生徒1「いやーソバカスさんのペロンチョ最高でしたよー」
生徒2「俺も女子の体をペロンチョしたいっすよー」
生徒3「俺らには女子の物をペロンチョするのが限界ですわ……」
生徒1「その点ソバカスさんは体をペロンチョしちゃうんですからねー」
生徒2「俺らにできないことを平然とやってのけますよねー」
生徒3「そこにシビれる憧れますわー」
光彦「そ、そうですか? いやーまぁ僕もいろんな女子をペロンチョしてきましたけど」
生徒1「うおーすげー」
生徒3「どんな味がするんですか? おしえてくださいよ!」
光彦「そうですねぇ やっぱり甘いですよねー」
生徒2「女子の体って甘いんだー」
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:50:30.965 ID:Exf8WEU90.net
コナン「クズ彦が」
灰原「もう彼は存在しないものとして扱った方がいいわね」
コナン「そうだな」
歩美「うん……」ブルブル
灰原「すっかりトラウマになってるわね……」
コナン「極力オレらと一緒にいるようにすれば大丈夫だろ」
元太「うななうなうな うなうななうなななな
うななななうなうなううなううなうなう
うなうなうなうなうななうなうんうな」
コナン「なんて?」
灰原「もう彼は存在しないものとして扱った方がいいわね」
コナン「そうだな」
歩美「うん……」ブルブル
灰原「すっかりトラウマになってるわね……」
コナン「極力オレらと一緒にいるようにすれば大丈夫だろ」
元太「うななうなうな うなうななうなななな
うななななうなうなううなううなうなう
うなうなうなうなうななうなうんうな」
コナン「なんて?」
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:51:01.362 ID:Exf8WEU90.net
灰原「うなしか言えないのはいくらなんでも不便すぎるから
博士になんとかしてもらいたいって言ってるわね」
コナン「なんでわかんの?」
灰原「元太くんって不思議じゃない?
何故か突然うなしか喋らなくなったりするし
ずっと観察してたらうな語が理解できるようになってきたの」
コナン「そうか」
元太「うな///」
コナン「じゃあ今日の放課後はみんなで博士んちに行ってみるか」
博士になんとかしてもらいたいって言ってるわね」
コナン「なんでわかんの?」
灰原「元太くんって不思議じゃない?
何故か突然うなしか喋らなくなったりするし
ずっと観察してたらうな語が理解できるようになってきたの」
コナン「そうか」
元太「うな///」
コナン「じゃあ今日の放課後はみんなで博士んちに行ってみるか」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:51:31.448 ID:Exf8WEU90.net
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-----------
放課後阿笠邸
阿笠「ほっほっほ、そういうことか 任せなさい! なんとかしてあげよう!」
元太「うなな!」
阿笠「恐らくそれは元太くん特有の鰻欠乏症じゃ!
鰻をたくさん食べれば治るはずじゃぞい!」
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放課後阿笠邸
阿笠「ほっほっほ、そういうことか 任せなさい! なんとかしてあげよう!」
元太「うなな!」
阿笠「恐らくそれは元太くん特有の鰻欠乏症じゃ!
鰻をたくさん食べれば治るはずじゃぞい!」
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:52:02.027 ID:Exf8WEU90.net
阿笠「……ところで新一、わしの歌は歩美くんに届いたかの?」コソコソ
コナン「全然ダメだったよ 光彦がキモすぎて歩美のトラウマになっちまった」
阿笠「なん……だと……」
阿笠「光彦のやつめ、クソの役にも立たんぞい」
コナン「そうだな」
阿笠「ならば……」
阿笠「ちょっと待っててくれるかの」
コナン「全然ダメだったよ 光彦がキモすぎて歩美のトラウマになっちまった」
阿笠「なん……だと……」
阿笠「光彦のやつめ、クソの役にも立たんぞい」
コナン「そうだな」
阿笠「ならば……」
阿笠「ちょっと待っててくれるかの」
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:52:34.534 ID:Exf8WEU90.net
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-----------
三分後
阿笠「できたぞ! 元太くんから見た光彦が鰻に見えるようになるスイッチじゃ!」
コナン「ほぅ……」
灰原「それでたくさんの鰻を確保するのね」
元太「うな!」
阿笠「じゃあこれを持って行くんじゃ! 光彦を喰らい尽くせ!!!」
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三分後
阿笠「できたぞ! 元太くんから見た光彦が鰻に見えるようになるスイッチじゃ!」
コナン「ほぅ……」
灰原「それでたくさんの鰻を確保するのね」
元太「うな!」
阿笠「じゃあこれを持って行くんじゃ! 光彦を喰らい尽くせ!!!」
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:53:05.618 ID:Exf8WEU90.net
-------------------
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-----------
また翌朝の学校
光彦「ぺろりんちょー!」
生徒1「あ、光彦さんぺろんちょ!」
生徒2、3「ぺろんちょ!」
コナン「…………」ポチ
元太「うなあああああああああああああああああああ!」グァアアア
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また翌朝の学校
光彦「ぺろりんちょー!」
生徒1「あ、光彦さんぺろんちょ!」
生徒2、3「ぺろんちょ!」
コナン「…………」ポチ
元太「うなあああああああああああああああああああ!」グァアアア
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:53:33.521 ID:Exf8WEU90.net
光彦「どうしました? おにぎ……元太くん 僕らの仲間にいれてほし」
元太「うなうなうなうなうな」ガブガブガブ
光彦「ウギャーーーーーーーーーーーーーーー」ビクビク
元太「うな、うなぎ、うなぎ、うなぇ」ガツガツガツ
光彦「ひ、ヒィイイイイイイイイイイイイイイイイ」ガタガタガタガタガタガタ
元太「もぐもぐもぐもぐ」バリバリボリボリ
元太「うなうなうなうなうな」ガブガブガブ
光彦「ウギャーーーーーーーーーーーーーーー」ビクビク
元太「うな、うなぎ、うなぎ、うなぇ」ガツガツガツ
光彦「ひ、ヒィイイイイイイイイイイイイイイイイ」ガタガタガタガタガタガタ
元太「もぐもぐもぐもぐ」バリバリボリボリ
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:53:58.905 ID:Exf8WEU90.net
-------------------
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-----------
昼休みの校庭
元太「うなぎうないうな」クッチャクッチャクッチャ
灰原「だいぶ日本語になってきたわね」
コナン「これで元太も人間に戻れそうだな」
灰原「光彦が死んで歩美ちゃんも安全ね」
光彦「」死~ん
---------------
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昼休みの校庭
元太「うなぎうないうな」クッチャクッチャクッチャ
灰原「だいぶ日本語になってきたわね」
コナン「これで元太も人間に戻れそうだな」
灰原「光彦が死んで歩美ちゃんも安全ね」
光彦「」死~ん
30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:54:34.050 ID:Exf8WEU90.net
-------------------
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-----------
教室
歩美(はやく校庭にいかなきゃ……)
生徒1「吉田さん、ちょっといいかな」
歩美「え?」 ビクッ
生徒2「ソバカスが死んで俺らも正気に戻ったんだけど」
生徒3「ちゃんと謝りたいから屋上に来てくれないかな?」
歩美「あ、う、うん……」ホッ
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教室
歩美(はやく校庭にいかなきゃ……)
生徒1「吉田さん、ちょっといいかな」
歩美「え?」 ビクッ
生徒2「ソバカスが死んで俺らも正気に戻ったんだけど」
生徒3「ちゃんと謝りたいから屋上に来てくれないかな?」
歩美「あ、う、うん……」ホッ
32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:55:14.638 ID:Exf8WEU90.net
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-----------
屋上
生徒1「ふぅふぅふぅ」ペロペロペロ
生徒2「はぁはぁはぁ」ペロペロペロ
生徒3「甘くはないな」ペロペロペロ
生徒1「なんだよソバカス嘘吐いてたのかよ」ペロペロペロ
歩美「…………」
生徒1「でも」ペロペロペロ
生徒2「すごく」ペロペロペロ
生徒3「興奮する」ペロペロペロ
歩美「…………こ、なん……くん……」
---------------
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屋上
生徒1「ふぅふぅふぅ」ペロペロペロ
生徒2「はぁはぁはぁ」ペロペロペロ
生徒3「甘くはないな」ペロペロペロ
生徒1「なんだよソバカス嘘吐いてたのかよ」ペロペロペロ
歩美「…………」
生徒1「でも」ペロペロペロ
生徒2「すごく」ペロペロペロ
生徒3「興奮する」ペロペロペロ
歩美「…………こ、なん……くん……」
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:56:09.972 ID:Exf8WEU90.net
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---------------
-----------
校庭
コナン「歩美のやつおっせーな」ポーンポーン
灰原「ちょっと嫌な予感がするわね」
コナン「……ん?」
トッ
元太「ああああああああああ! あれは!」グシャッバリボリモグモグ
ヒューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
灰原「あ、歩美ちゃん!!??」
グシャ
コナン「歩美ィィィィィィ」
---------------
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校庭
コナン「歩美のやつおっせーな」ポーンポーン
灰原「ちょっと嫌な予感がするわね」
コナン「……ん?」
トッ
元太「ああああああああああ! あれは!」グシャッバリボリモグモグ
ヒューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
灰原「あ、歩美ちゃん!!??」
グシャ
コナン「歩美ィィィィィィ」
34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:56:40.843 ID:Exf8WEU90.net
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-----------
阿笠邸
阿笠「な、なんと……なんということじゃ……」プルプル
コナン「光彦の取り巻きにヤラれたみたいだ……」
阿笠「み、光彦めぇ」ブチブチィ
阿笠「死して尚害悪を振りまくとは……」フラフラ
コナン「は、博士?」
元太「博士……かわいそうに」ボリボリモグモグ
灰原「あの人の歩美ちゃんへの愛は本物だったし……
もちろん私たちも辛いけど博士はより一層……」
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阿笠邸
阿笠「な、なんと……なんということじゃ……」プルプル
コナン「光彦の取り巻きにヤラれたみたいだ……」
阿笠「み、光彦めぇ」ブチブチィ
阿笠「死して尚害悪を振りまくとは……」フラフラ
コナン「は、博士?」
元太「博士……かわいそうに」ボリボリモグモグ
灰原「あの人の歩美ちゃんへの愛は本物だったし……
もちろん私たちも辛いけど博士はより一層……」
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:57:14.573 ID:Exf8WEU90.net
博士「すまんが、今日は帰ってくれるかの……哀くんも外泊してくれ……」
灰原「わかったわ……」
コナン「ああ、博士、変な気を起こすなよ」
博士「ほっほ、大丈夫、じゃよ……」
元太「うなぎ食うか?」ムシャラムシャラ
博士「それはわしには光彦に見えるから無理じゃよ……」
元太「美味いのになー ほら、この目玉が特にうめぇんだ」コロコロ
コナン「……今日のところは帰ろうぜ」
灰原「わかったわ……」
コナン「ああ、博士、変な気を起こすなよ」
博士「ほっほ、大丈夫、じゃよ……」
元太「うなぎ食うか?」ムシャラムシャラ
博士「それはわしには光彦に見えるから無理じゃよ……」
元太「美味いのになー ほら、この目玉が特にうめぇんだ」コロコロ
コナン「……今日のところは帰ろうぜ」
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:58:04.338 ID:Exf8WEU90.net
-------------------
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深夜
阿笠「…………」ピコーン
阿笠「そうじゃ……クローン技術じゃ 歩美くんのクローンを作るんじゃ……」
阿笠「もうオリジナルは死んでしまっている
クローンはクローンであってクローンでないクロジナルじゃ
クローン製作に遺体が欲しい所じゃな」
ピポパポピ
阿笠「あーわしじゃ 昨日飛び降り自殺した児童の遺体をこっちに回してくれんか……
うむ、報酬は弾むぞい」
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深夜
阿笠「…………」ピコーン
阿笠「そうじゃ……クローン技術じゃ 歩美くんのクローンを作るんじゃ……」
阿笠「もうオリジナルは死んでしまっている
クローンはクローンであってクローンでないクロジナルじゃ
クローン製作に遺体が欲しい所じゃな」
ピポパポピ
阿笠「あーわしじゃ 昨日飛び降り自殺した児童の遺体をこっちに回してくれんか……
うむ、報酬は弾むぞい」
38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:58:31.461 ID:Exf8WEU90.net
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---------------
-----------
10分後
阿笠「というわけで歩美くんのクローン体は完成じゃ」
阿笠「オリジナルのボディは培養液に浸して保存しておる」
阿笠「しかし目覚めない……なにがいかんのじゃ……」
阿笠「歩美くん……」
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10分後
阿笠「というわけで歩美くんのクローン体は完成じゃ」
阿笠「オリジナルのボディは培養液に浸して保存しておる」
阿笠「しかし目覚めない……なにがいかんのじゃ……」
阿笠「歩美くん……」
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:58:59.465 ID:Exf8WEU90.net
阿笠「寝ていーるー歩美クンのぉ~……」
阿笠「唇をペロォンーチョ……」ペロン
阿笠(歩美くんの唇、温かいぞい……)
阿笠「唇をペロォンーチョ……」ペロン
阿笠(歩美くんの唇、温かいぞい……)
40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 16:59:31.355 ID:Exf8WEU90.net
阿笠「ワキの下も……ペーロリーンチョ……」ペロペロ
阿笠(ワキが湿り気を帯びておるわい……)
阿笠「ヘソの中もーペロンーチョ」ペロロロロ
阿笠(ヘソのゴマがごっそり……とはいかんか……)
阿笠(ワキが湿り気を帯びておるわい……)
阿笠「ヘソの中もーペロンーチョ」ペロロロロ
阿笠(ヘソのゴマがごっそり……とはいかんか……)
42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 17:00:03.967 ID:Exf8WEU90.net
阿笠「腰骨もペロンーチョ」ペロペロペロペロペロペロ
阿笠(この腰骨曲線がいいんじゃ……)
阿笠「足の付け根、ペェロリーンチョォォォォォォォォ」ペロロロロペロロロロペロペロペロロロロ
阿笠(正確には脚の付け根じゃ)
阿笠(この腰骨曲線がいいんじゃ……)
阿笠「足の付け根、ペェロリーンチョォォォォォォォォ」ペロロロロペロロロロペロペロペロロロロ
阿笠(正確には脚の付け根じゃ)
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 17:00:32.669 ID:Exf8WEU90.net
阿笠「ひぃだぁりのおしり ペロンチョ」ペロペロペロペロペロペロペロロロロペロペロペロペロペロロロロ
阿笠(舐める度にお尻が揺れるぞい……)
阿笠「ひだぁりのおしりを ペロンチョ」ペロロロロペロロロロペロロロロペロペロペロペロペロロロロ
阿笠(揺れるお尻を舌で弾くのじゃ)
阿笠(舐める度にお尻が揺れるぞい……)
阿笠「ひだぁりのおしりを ペロンチョ」ペロロロロペロロロロペロロロロペロペロペロペロペロロロロ
阿笠(揺れるお尻を舌で弾くのじゃ)
45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 17:01:02.139 ID:Exf8WEU90.net
阿笠「左のおしり ペロンチョ 左 ひだぁりぃ ひぃだぁぁありぃぃぃ」ペロペロペロペロペロペロペロロロロペロペロ
阿笠(尻の下から上に遡るように舐めずる)
阿笠「ひぃだぁり 左 左 左 ひだぁりぃ 左 左 左」ペロンペロペロペロロンペロペロペロロロペロペロペロロペロペロペロペロペロペロペロペロロロロペロペロ
阿笠(左のお尻が赤みを帯びてきたぞい)
阿笠(尻の下から上に遡るように舐めずる)
阿笠「ひぃだぁり 左 左 左 ひだぁりぃ 左 左 左」ペロンペロペロペロロンペロペロペロロロペロペロペロロペロペロペロペロペロペロペロペロロロロペロペロ
阿笠(左のお尻が赤みを帯びてきたぞい)
46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 17:01:26.225 ID:Exf8WEU90.net
阿笠「左 左 みーぎ 左 真ん中……ペェロリーンチョ……」ペロンペロペロペロロンペロロロロペロペロロロペロペロペロロペペロペロペロペロペロペロペロロロロペロペロ
阿笠(一度右も舐めてから真ん中、マン筋をなぞるように舐め上げてアナルをグリグリ舐めるぞい)
ペロンペロペロペロロンペロペロペロロロペロペロペロロペロ
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロン
ペロペロペロロンペロペロペロロロペロペロペロロペロペロペ
ロペロペロペロロロロペロロロロペロペロペロンペロペロペロロン
ペロペロペロロロペロペロペロロペロペロペロペロペロペロペロペロロロロペロペロ
阿笠(一度右も舐めてから真ん中、マン筋をなぞるように舐め上げてアナルをグリグリ舐めるぞい)
ペロンペロペロペロロンペロペロペロロロペロペロペロロペロ
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロン
ペロペロペロロンペロペロペロロロペロペロペロロペロペロペ
ロペロペロペロロロロペロロロロペロペロペロンペロペロペロロン
ペロペロペロロロペロペロペロロペロペロペロペロペロペロペロペロロロロペロペロ
48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 17:02:19.080 ID:Exf8WEU90.net
阿笠「…………!」
歩美「う、ううん……」ジュンジュワー
阿笠「歩美クン!」ボロン
歩美「博士!」ペロペロ
阿笠「うっ」ドピュルルルル
コナン(めでたしめでたしだな)フッ
灰原「よかったわね」ウルウル
うな「ほんとによかったぜ」バクバクバクバクバクゴリッボリッグッチャグッチャムッチャムッチャゴクン
はっぴーえんど
歩美「う、ううん……」ジュンジュワー
阿笠「歩美クン!」ボロン
歩美「博士!」ペロペロ
阿笠「うっ」ドピュルルルル
コナン(めでたしめでたしだな)フッ
灰原「よかったわね」ウルウル
うな「ほんとによかったぜ」バクバクバクバクバクゴリッボリッグッチャグッチャムッチャムッチャゴクン
はっぴーえんど
49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 17:02:44.592 ID:9RSoNMEo0.net
1乙
51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 17:05:59.626 ID:U3ZAQ4Q4d.net
電車内で笑いこらえてる
52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/15(金) 17:08:37.152 ID:ypCKdT9u0.net
光彦の量多いな
いつまで食ってるんだよ
いつまで食ってるんだよ
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1431675543/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ 名探偵コナン | Comments (1)
京太郎「俺がプロデューサーですか?」
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 20:33:27.360 ID:BnAvs0Qb0.net
ハギヨシ「はい、最近はアイドルデビューをする女子高生雀士が増えてきていて人手が足りないんです」
京太郎「でも、俺学生ですし何をすればいいかも」
ハギヨシ「須賀くんならきっと大丈夫です
国民的アイドルを頑張って育ててくださいね」
京太郎「あんまり自信が……」
ハギヨシ「では、誰をプロデュースしますか?あ、透華お嬢様も一応アイドル候補です」
京太郎「なら……」
誰にする>>3
京太郎「でも、俺学生ですし何をすればいいかも」
ハギヨシ「須賀くんならきっと大丈夫です
国民的アイドルを頑張って育ててくださいね」
京太郎「あんまり自信が……」
ハギヨシ「では、誰をプロデュースしますか?あ、透華お嬢様も一応アイドル候補です」
京太郎「なら……」
誰にする>>3
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 20:36:20.333 ID:ovd71oBH0.net
ハギヨシさん
4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 20:39:40.725 ID:BnAvs0Qb0.net
京太郎「ならハギヨシさんで……」
ハギヨシ「はい?」
京太郎「ハギヨシさんをプロデュースします」
ハギヨシ「いやいやいやいや」
京太郎「うるせぇ!ティンと来たんだ!行こう!!」ドンッ
ハギヨシ「は、はい」
ハギヨシさん
Vo. A
Vi.A
Da.A
ハギヨシ「はい?」
京太郎「ハギヨシさんをプロデュースします」
ハギヨシ「いやいやいやいや」
京太郎「うるせぇ!ティンと来たんだ!行こう!!」ドンッ
ハギヨシ「は、はい」
ハギヨシさん
Vo. A
Vi.A
Da.A
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 20:42:57.478 ID:BnAvs0Qb0.net
京太郎「まずは何の仕事をしましょうか……」
ハギヨシ「まさか男性アイドルをデビューさせようとしてるとは思わなかったので資料は用意できてませんからね……」
京太郎「とりあえずはこれだ!」
どんな仕事>>7
コンマ下二桁がゾロ目ならホモ
ハギヨシ「まさか男性アイドルをデビューさせようとしてるとは思わなかったので資料は用意できてませんからね……」
京太郎「とりあえずはこれだ!」
どんな仕事>>7
コンマ下二桁がゾロ目ならホモ
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 20:49:22.633 ID:ex6Z4NfX0.net
淫夢新作
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 20:55:59.285 ID:BnAvs0Qb0.net
京太郎「この仕事なんてどうですか?」
ハギヨシ「男性向けビデオの撮影ですか……嫌な予感が……」
京太郎「何事も経験ですって!」
撮影場
ハギヨシ「なんだか妙に緊張をしてきました……台本でも読んでおきましょう」
ハギヨシ「ふむふむ……主人公の後輩役ですか……」
京太郎「大変ですハギヨシさん!」
ハギヨシ「何かあったんですか?」
京太郎「主役の方が新幹線に跳ねられて右足首を打撲して病院に行ったらしいです!」
ハギヨシ「なら撮影は中止ですね」ホッ
京太郎「だから俺が代わりにやります!!」
ハギヨシ「男性向けビデオの撮影ですか……嫌な予感が……」
京太郎「何事も経験ですって!」
撮影場
ハギヨシ「なんだか妙に緊張をしてきました……台本でも読んでおきましょう」
ハギヨシ「ふむふむ……主人公の後輩役ですか……」
京太郎「大変ですハギヨシさん!」
ハギヨシ「何かあったんですか?」
京太郎「主役の方が新幹線に跳ねられて右足首を打撲して病院に行ったらしいです!」
ハギヨシ「なら撮影は中止ですね」ホッ
京太郎「だから俺が代わりにやります!!」
11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 21:00:10.252 ID:BnAvs0Qb0.net
京太郎「俺に先輩役は会わないからハギヨシさんと役を交代することになりました」
ハギヨシ「はぁ」
監督「はいよーいスタート」
ハギヨシ「ん~いいときは結構いくね」
京太郎「へ~」
ハギヨシ「結構楽だったよ」
ハギヨシ「こ↑こ↓」
京太郎「はぇ~すっごいおっきいっすね…」
ガチャッ、ゴンッ
ハギヨシ「入って、どぞ」
京太郎「おじゃましまぁす」
ハギヨシ「悔い改めて」
ハギヨシ「はぁ」
監督「はいよーいスタート」
ハギヨシ「ん~いいときは結構いくね」
京太郎「へ~」
ハギヨシ「結構楽だったよ」
ハギヨシ「こ↑こ↓」
京太郎「はぇ~すっごいおっきいっすね…」
ガチャッ、ゴンッ
ハギヨシ「入って、どぞ」
京太郎「おじゃましまぁす」
ハギヨシ「悔い改めて」
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 21:03:30.310 ID:BnAvs0Qb0.net
ハギヨシ「ねー練習今日キツかったねー」
京太郎「はい…」
ハギヨシ「大会近いからね、しょうがないね」
ハギヨシ「今日タイムはどう?」
京太郎「イマイチっすね」
ハギヨシ「伸びた?伸びない?」
京太郎「んぇー…」
ハギヨシ「緊張すると力でないからねー」
京太郎「そぉー…っすね、ハイ」
監督「じゃあ、ちょっと休憩しようか!」
ハギヨシ「須賀くんやめるなら今のうちだと」
京太郎「ここまで来たならやりとおしましょう!きっとこのビデオは将来名作として沢山の人が見てくれる……そんな気がするんです!!」
京太郎「はい…」
ハギヨシ「大会近いからね、しょうがないね」
ハギヨシ「今日タイムはどう?」
京太郎「イマイチっすね」
ハギヨシ「伸びた?伸びない?」
京太郎「んぇー…」
ハギヨシ「緊張すると力でないからねー」
京太郎「そぉー…っすね、ハイ」
監督「じゃあ、ちょっと休憩しようか!」
ハギヨシ「須賀くんやめるなら今のうちだと」
京太郎「ここまで来たならやりとおしましょう!きっとこのビデオは将来名作として沢山の人が見てくれる……そんな気がするんです!!」
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 21:04:53.626 ID:BnAvs0Qb0.net
ハギヨシ「あのさ、ウチさぁー…屋上…あんだけど」
京太郎「はぇ~」
ハギヨシ「焼いてかない?」
京太郎「あ~いいっすね~」
ハギヨシ「のど渇いたな…のど渇かない?」
京太郎「あーのど渇きましたねえ」
ハギヨシ「なんか飲み物…ちっとまって」
京太郎「はい」
サーッ!
京太郎「はぇ~」
ハギヨシ「焼いてかない?」
京太郎「あ~いいっすね~」
ハギヨシ「のど渇いたな…のど渇かない?」
京太郎「あーのど渇きましたねえ」
ハギヨシ「なんか飲み物…ちっとまって」
京太郎「はい」
サーッ!
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 21:09:09.016 ID:BnAvs0Qb0.net
ハギヨシ「イキスギィ!イクイク……」
京太郎「もう出ちゃいます!」
ハギヨシ「胸にかけて胸に!」
京太郎「くっ」
ハギヨシ「ンアッーーー! (≧Д≦)」
京太郎とハギヨシは幸せなキスをして終了
監督「カット!いやー二人とも迫真(意味深)の演技だったよ!」
京太郎「ありがとうございます!これからもハギヨシのことを宜しくお願いします!」ペコッ
監督「うんうん、また仕事を頼むと思うからその時ははいっ、よろしくぅ!」
京太郎「いやー、良い仕事が出来ましたね」
ハギヨシ「今更なんですけど須賀くん……」
京太郎「はい」
ハギヨシ「須賀くんは高校生なんだからこのビデオは絶対に発売されないですよ」
京太郎「あ」
バッドコミュニケーション
京太郎「もう出ちゃいます!」
ハギヨシ「胸にかけて胸に!」
京太郎「くっ」
ハギヨシ「ンアッーーー! (≧Д≦)」
京太郎とハギヨシは幸せなキスをして終了
監督「カット!いやー二人とも迫真(意味深)の演技だったよ!」
京太郎「ありがとうございます!これからもハギヨシのことを宜しくお願いします!」ペコッ
監督「うんうん、また仕事を頼むと思うからその時ははいっ、よろしくぅ!」
京太郎「いやー、良い仕事が出来ましたね」
ハギヨシ「今更なんですけど須賀くん……」
京太郎「はい」
ハギヨシ「須賀くんは高校生なんだからこのビデオは絶対に発売されないですよ」
京太郎「あ」
バッドコミュニケーション
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 21:16:57.024 ID:BnAvs0Qb0.net
結局、あの話は元の役者で撮り直され俺達のビデオが出回ることはなかった……筈だった
京太郎「いやー、ハギヨシさんが仮面ライダーのバナナをやることになるなんて……」
ハギヨシ「すっかり有名になってしまいましたね」
京太郎「このままいけばあと少しで国民的アイドルに……」
透華「大変ですわ!二人とも!!」
京太郎「どうしたんですか?」
透華「これを見てください!」
イキスギィ!イクイク!
京太郎「こんなくっそ汚いオスプレイを女性から見せられるとはなぁあったまきた……あれ?これって」
ハギヨシ「役者は違いますが私達で撮ったお話ですね」
透華「このビデオが何故かネット上で人気が出て……その……」
透華「貴方達のビデオも何処からか出回って今ではネット上に沢山アップロードされていますわ……」
京太郎「いやー、ハギヨシさんが仮面ライダーのバナナをやることになるなんて……」
ハギヨシ「すっかり有名になってしまいましたね」
京太郎「このままいけばあと少しで国民的アイドルに……」
透華「大変ですわ!二人とも!!」
京太郎「どうしたんですか?」
透華「これを見てください!」
イキスギィ!イクイク!
京太郎「こんなくっそ汚いオスプレイを女性から見せられるとはなぁあったまきた……あれ?これって」
ハギヨシ「役者は違いますが私達で撮ったお話ですね」
透華「このビデオが何故かネット上で人気が出て……その……」
透華「貴方達のビデオも何処からか出回って今ではネット上に沢山アップロードされていますわ……」
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 21:23:31.629 ID:BnAvs0Qb0.net
京太郎「」
ハギヨシ「」
透華「……」
京太郎「と、とりあえず今やっている撮影は続けましょう」
ハギヨシ「……その後は?」
京太郎「……」
京太郎「芸能活動から身を引きましょう……」
ハギヨシ「……はい」
俺は黄金の卵を腐らせてしまった
バッドホモエンド
ハギヨシ「」
透華「……」
京太郎「と、とりあえず今やっている撮影は続けましょう」
ハギヨシ「……その後は?」
京太郎「……」
京太郎「芸能活動から身を引きましょう……」
ハギヨシ「……はい」
俺は黄金の卵を腐らせてしまった
バッドホモエンド
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 21:40:09.777 ID:BnAvs0Qb0.net
ハギヨシ「誰をプロデュースしますか?」
京太郎「そうですね……」
誰にする>>24
京太郎「そうですね……」
誰にする>>24
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 21:53:49.127 ID:E/OPnCGN0.net
露出狂の二人
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 21:58:37.633 ID:BnAvs0Qb0.net
京太郎「一さんと初美さんで」
ハギヨシ「これはこれはほうほうほうほう」
京太郎「な、なんですか?」
ハギヨシ「いえいえ何でもありませんよ」
京太郎「一さんは良いとして……初美さんもアイドル候補なんですか?」
ハギヨシ「麻雀の大会に出ている女子高生は全員アイドル候補です」
京太郎「へーすげー」
ハギヨシ「これはこれはほうほうほうほう」
京太郎「な、なんですか?」
ハギヨシ「いえいえ何でもありませんよ」
京太郎「一さんは良いとして……初美さんもアイドル候補なんですか?」
ハギヨシ「麻雀の大会に出ている女子高生は全員アイドル候補です」
京太郎「へーすげー」
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 22:04:31.779 ID:BnAvs0Qb0.net
一「へー須賀くんがボクのプロデューサーになったんだ」
初美「よろしくですよー」
京太郎「宜しくお願いします!」
一「それにしてもこの二人でユニットか……」
初美「プロデューサーの趣味が丸出しじゃ……」
京太郎「ごほん!とりあえずユニット名を決めてさっさと仕事をしよう!!」
国広一
Vo.A
Vi.A
Da.B
薄墨初美
Vo.B
Vi.A
Da.B
ユニット名>>27どんな仕事>>29
初美「よろしくですよー」
京太郎「宜しくお願いします!」
一「それにしてもこの二人でユニットか……」
初美「プロデューサーの趣味が丸出しじゃ……」
京太郎「ごほん!とりあえずユニット名を決めてさっさと仕事をしよう!!」
国広一
Vo.A
Vi.A
Da.B
薄墨初美
Vo.B
Vi.A
Da.B
ユニット名>>27どんな仕事>>29
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 22:08:11.744 ID:A0rv+AKu0.net
入れて欲しいの
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 22:11:55.647 ID:6RxL5T/A0.net
脱衣麻雀
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 22:18:25.395 ID:BnAvs0Qb0.net
京太郎「ユニット名は『入れて欲しいの』です!」
初美「セクハラですよー……」
一「プロデューサー……」
京太郎「冗談です……Put in pleaseを略して『プッチンプリン』で」
一「いやいや英語にしただけで似たような意味じゃん」
京太郎「さっ!早く仕事に行きましょう!」
一「どんな仕事さ?」
京太郎「脱衣麻雀です」
初美「私達は不利ですねー」
どっちのプロデュースに力を入れる?>>32
初美「セクハラですよー……」
一「プロデューサー……」
京太郎「冗談です……Put in pleaseを略して『プッチンプリン』で」
一「いやいや英語にしただけで似たような意味じゃん」
京太郎「さっ!早く仕事に行きましょう!」
一「どんな仕事さ?」
京太郎「脱衣麻雀です」
初美「私達は不利ですねー」
どっちのプロデュースに力を入れる?>>32
32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 22:20:10.281 ID:A0rv+AKu0.net
純粋にプッチンプリンは上手いと思った
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 22:35:28.584 ID:BnAvs0Qb0.net
安価下で進めさせて頂きます
京太郎(今回は初美さんのプロデュースに力を入れよう)
初美「ぷろでゅーさー!」
京太郎「どうしました?」
初美「今水着を着てるんですがどうですかー?」ピラッ
京太郎「な、なにしてるんですか!?」
初美「で、そのことについてなんですけど……いつもはこの類いの物を身に付けてないんで本来の力を出せるか心配なんですよー……」
京太郎「そうですね……そう言うときはここが大事なんです」
どこを触る>>37
京太郎(今回は初美さんのプロデュースに力を入れよう)
初美「ぷろでゅーさー!」
京太郎「どうしました?」
初美「今水着を着てるんですがどうですかー?」ピラッ
京太郎「な、なにしてるんですか!?」
初美「で、そのことについてなんですけど……いつもはこの類いの物を身に付けてないんで本来の力を出せるか心配なんですよー……」
京太郎「そうですね……そう言うときはここが大事なんです」
どこを触る>>37
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 22:42:42.047 ID:LXGaZjSCa.net
親知らず
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 22:51:52.311 ID:BnAvs0Qb0.net
京太郎「ここが」グイッ
初美「はへ?」
京太郎「ここが大事なんです」クチュクチュ
初美「は、はふー?」
京太郎「わかりましたか?」
初美「さっぱりですよー……」
京太郎「えっとですね親知らずが良い人は……歯医者なし!敗者はない!ってね」ハハハ
初美「……」スタスタ
京太郎「あ、あれ?」
そのあと初美さんは何とも言えない顔で麻雀を進め本来の力を出せなかったのか3位になってしまった
バッドコミュニケーション
初美「はへ?」
京太郎「ここが大事なんです」クチュクチュ
初美「は、はふー?」
京太郎「わかりましたか?」
初美「さっぱりですよー……」
京太郎「えっとですね親知らずが良い人は……歯医者なし!敗者はない!ってね」ハハハ
初美「……」スタスタ
京太郎「あ、あれ?」
そのあと初美さんは何とも言えない顔で麻雀を進め本来の力を出せなかったのか3位になってしまった
バッドコミュニケーション
41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 22:56:50.347 ID:BnAvs0Qb0.net
京太郎「今日も絶好調ですね!」
一「そうだね」
初美「私はあんまりですよー」
どんな仕事をする>>43
コンマ下二桁がゾロ目なら咲さん
一「そうだね」
初美「私はあんまりですよー」
どんな仕事をする>>43
コンマ下二桁がゾロ目なら咲さん
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 23:00:39.938 ID:Ku4WOSfd0.net
水着グラビア
44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 23:02:56.409 ID:BnAvs0Qb0.net
京太郎「今日は水着グラビアの仕事です」
一「ボクたち何かでいいのかなー?」
初美「みんなを悩殺しますよー」
どっちのプロデュースに力を入れる?>>46
一「ボクたち何かでいいのかなー?」
初美「みんなを悩殺しますよー」
どっちのプロデュースに力を入れる?>>46
46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 23:11:03.412 ID:blWg1H/W0.net
一
48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 23:31:00.280 ID:BnAvs0Qb0.net
京太郎(今回は一さんのプロデュースに力を入れよう)
京太郎「どうですか?」
一「ボクあんまりスタイルよくないからちょっと自信がないんだけど」モジモジ
京太郎「……」
京太郎(普段とあんまり布面積変わんないような)
一「どうかな……?」
京太郎(もう少し具体的に褒めてみよう)
何て言う>>50
コンマ下二桁がゾロ目ならホモ
京太郎「どうですか?」
一「ボクあんまりスタイルよくないからちょっと自信がないんだけど」モジモジ
京太郎「……」
京太郎(普段とあんまり布面積変わんないような)
一「どうかな……?」
京太郎(もう少し具体的に褒めてみよう)
何て言う>>50
コンマ下二桁がゾロ目ならホモ
50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 23:33:53.144 ID:A0rv+AKu0.net
付き合いたいくらい
52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 23:46:12.971 ID:BnAvs0Qb0.net
京太郎「お付き合いしたいぐらいです」
ハギヨシ「んっふ、お突き合いですかいいですね」
京太郎「ん?」
ハギヨシ「いざ、めくるめく愛のロマンスへ」
一「ちょ、ちょっと」
ハギヨシ「おっと」
京太郎「なんでハギヨシさんがここに?」
ハギヨシ「皆さんが仕事をしているか視察です」
京太郎「ほう」
ハギヨシ「順調に励んでいるようで安心をしました
二人は相性が良いようですね」
一「そんな///」
グッドコミュニケーション
ホモゲージが溜まった
ハギヨシ「んっふ、お突き合いですかいいですね」
京太郎「ん?」
ハギヨシ「いざ、めくるめく愛のロマンスへ」
一「ちょ、ちょっと」
ハギヨシ「おっと」
京太郎「なんでハギヨシさんがここに?」
ハギヨシ「皆さんが仕事をしているか視察です」
京太郎「ほう」
ハギヨシ「順調に励んでいるようで安心をしました
二人は相性が良いようですね」
一「そんな///」
グッドコミュニケーション
ホモゲージが溜まった
53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 23:49:38.952 ID:BnAvs0Qb0.net
京太郎「昨日はまあまあでしたね!」
一「うん」
初美「何やら怪しいゲージが……」
どんな仕事をする&どっちのプロデュースに力を入れる>>55
コンマ下二桁がゾロ目ならホモ
ホモゲージ1/3
一「うん」
初美「何やら怪しいゲージが……」
どんな仕事をする&どっちのプロデュースに力を入れる>>55
コンマ下二桁がゾロ目ならホモ
ホモゲージ1/3
54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/30(土) 23:53:30.964 ID:ZpvVhyRz0.net
初美のCDデビュー
55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 00:02:49.319 ID:7q24j0c50.net
↑
57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 00:06:57.774 ID:5zRsvS710.net
京太郎「今日は初美さんのCDデビューです!」
初美「ほー」
京太郎「一応ポツポツと活動はしていたんで少しは期待できそうですね」
初美「私はあまり期待してませんよー」
どれだけ人気が出た>>58のコンマ三桁
初美「ほー」
京太郎「一応ポツポツと活動はしていたんで少しは期待できそうですね」
初美「私はあまり期待してませんよー」
どれだけ人気が出た>>58のコンマ三桁
58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 00:07:21.716 ID:6jUJzhXv0.net
ei
60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 00:15:40.528 ID:5zRsvS710.net
人気716
オリコン上の下
京太郎「どうですか?」フフーン
初美「なんでぷろでゅーさーが偉そうにするんですか……」
京太郎「初CDでこれはかなり凄いですからね」
初美「まぁ、確かにそうですが」
京太郎「これからも二人一緒に頑張っていきましょうね!」
初美「はーい」
パーフェクトコミュニケーション
思い出がたまった
オリコン上の下
京太郎「どうですか?」フフーン
初美「なんでぷろでゅーさーが偉そうにするんですか……」
京太郎「初CDでこれはかなり凄いですからね」
初美「まぁ、確かにそうですが」
京太郎「これからも二人一緒に頑張っていきましょうね!」
初美「はーい」
パーフェクトコミュニケーション
思い出がたまった
61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 00:19:33.020 ID:5zRsvS710.net
京太郎「何か言いたげですね」
一「ボクたちユニットだよね?」
初美「そのはずですよー」
どんな仕事をする&どっちのプロデュースに力を入れる?>>63
コンマ下二桁がゾロ目ならホモ
一「ボクたちユニットだよね?」
初美「そのはずですよー」
どんな仕事をする&どっちのプロデュースに力を入れる?>>63
コンマ下二桁がゾロ目ならホモ
62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 00:21:50.489 ID:yD7zxzTj0.net
ダンス はっちゃん
63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 00:22:19.863 ID:vyh5MB2jd.net
↑
64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 00:31:16.989 ID:5zRsvS710.net
京太郎「今日はダンスのレッスンです」
一「はーい」
初美「はーい」
京太郎「初美さんそこはもう少しゆっくりテンポをずらして」
初美「こ、こうですか?」
京太郎「そうそう良い感じ……」
>>66のコンマ下二桁が
50以上ならグッドレッスン
ゾロ目ならパーフェクトレッスン
一「はーい」
初美「はーい」
京太郎「初美さんそこはもう少しゆっくりテンポをずらして」
初美「こ、こうですか?」
京太郎「そうそう良い感じ……」
>>66のコンマ下二桁が
50以上ならグッドレッスン
ゾロ目ならパーフェクトレッスン
66: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 00:35:17.811 ID:yD7zxzTj0.net
ほい
68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 00:45:09.591 ID:5zRsvS710.net
京太郎「いやー今日のレッスンは凄くよかったですよ初美さん!」
初美「凄いのはプロデューサーですよー」
一「びっくりするぐらい教えるの上手かったよね」
京太郎「ええそりゃあ」
キキーッ
京太郎「うぐぉ!」
初美「ぷ、ぷろでゅーさーがトラックに!」
一「きゅ、救急車を!」
京太郎「あいたたた」スクッ
初美「だ、大丈夫なんですか!?」
京太郎「ダンスをやってましたからね」
初美
Vo.B Vi.A Da.S
初美「凄いのはプロデューサーですよー」
一「びっくりするぐらい教えるの上手かったよね」
京太郎「ええそりゃあ」
キキーッ
京太郎「うぐぉ!」
初美「ぷ、ぷろでゅーさーがトラックに!」
一「きゅ、救急車を!」
京太郎「あいたたた」スクッ
初美「だ、大丈夫なんですか!?」
京太郎「ダンスをやってましたからね」
初美
Vo.B Vi.A Da.S
69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 00:49:17.925 ID:5zRsvS710.net
初美「よ!ほ!は!」キュッキュッ
一「おー」パチパチ
京太郎「ダンスの実力はもうS級ですね」
どんな仕事をする&どっちのプロデュースに力を入れる?>>71
コンマ下二桁がゾロ目ならホモ
一「おー」パチパチ
京太郎「ダンスの実力はもうS級ですね」
どんな仕事をする&どっちのプロデュースに力を入れる?>>71
コンマ下二桁がゾロ目ならホモ
71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 00:57:10.082 ID:Ja+Pk90o0.net
一と雀荘回り
72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 01:02:45.316 ID:5zRsvS710.net
京太郎「今日は雀荘を回って営業です」
一「うん、わかった」
一「で、なんでメイド服?」
京太郎「雀荘と言ったらメイド服ですよね?」
一「そんなことないと思うけど」
京太郎「でも一さんは本職ですしここがいいから大丈夫ですよ!」
どこを触る>>74
一「うん、わかった」
一「で、なんでメイド服?」
京太郎「雀荘と言ったらメイド服ですよね?」
一「そんなことないと思うけど」
京太郎「でも一さんは本職ですしここがいいから大丈夫ですよ!」
どこを触る>>74
74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 01:03:30.206 ID:yD7zxzTj0.net
ケツでしょ
76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 01:18:30.737 ID:5zRsvS710.net
京太郎「ここです」サワッ
一「ひゃっ!?」
京太郎「一さんはお尻がいいから大丈夫ですよ」
一「むー……どういう意味なのさ?」
京太郎「ケツして……決してあまりにも魅力的なお尻に誘惑されて触ったわけではありません……いつも通りお尻まぁ腰に力を入れてピシッとしていれ大丈夫です」
一「へ?」
京太郎「それだけで一さんのあふれでる魅力は皆に伝わりますから」
一「そ、そうかなぁ///」テレテレ
その後の営業は凄く上手くいった
やはりお尻が良いと結末も良い
パーフェクトコミュニケーション
一「ひゃっ!?」
京太郎「一さんはお尻がいいから大丈夫ですよ」
一「むー……どういう意味なのさ?」
京太郎「ケツして……決してあまりにも魅力的なお尻に誘惑されて触ったわけではありません……いつも通りお尻まぁ腰に力を入れてピシッとしていれ大丈夫です」
一「へ?」
京太郎「それだけで一さんのあふれでる魅力は皆に伝わりますから」
一「そ、そうかなぁ///」テレテレ
その後の営業は凄く上手くいった
やはりお尻が良いと結末も良い
パーフェクトコミュニケーション
77: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 01:26:05.223 ID:5zRsvS710.net
京太郎「え?IAですか?」
ハギヨシ「はい」
京太郎「参加ですか?」
ハギヨシ「はい」
京太郎「いつ?」
ハギヨシ「今日です」
京太郎「は?」
京太郎「というわけです」
一「えー……」
初美「ふ、不安ですよー」
最後にどっちとコミュニケーションをとる?>>79
先程のパーフェクトコミュニケーションで一にも思い出が1つたまってます
ハギヨシ「はい」
京太郎「参加ですか?」
ハギヨシ「はい」
京太郎「いつ?」
ハギヨシ「今日です」
京太郎「は?」
京太郎「というわけです」
一「えー……」
初美「ふ、不安ですよー」
最後にどっちとコミュニケーションをとる?>>79
先程のパーフェクトコミュニケーションで一にも思い出が1つたまってます
79: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 01:35:24.272 ID:RxAnWVmo0.net
一
81: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 02:02:03.225 ID:5zRsvS710.net
京太郎「緊張しますね」
一「うん……」
京太郎「隣、座っても良いですか?」
一「うん」
京太郎「……」
一「……」
京太郎「今更なんですけど何でアイドルを目指したんですか?」
一「別に、深い意味はないよ」
京太郎「……」
一「ただ、誰かにボクを認めて貰いたかったそれだけ」
一「うん……」
京太郎「隣、座っても良いですか?」
一「うん」
京太郎「……」
一「……」
京太郎「今更なんですけど何でアイドルを目指したんですか?」
一「別に、深い意味はないよ」
京太郎「……」
一「ただ、誰かにボクを認めて貰いたかったそれだけ」
82: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 02:07:16.357 ID:5zRsvS710.net
京太郎「もう達成しちゃいました?」
一「まだだね……きっと一番認めて貰いたい人に認めて貰ってない」
京太郎「それって……いえプライバシーでしょうしやめておきます」
一「ふふ……弱虫」クスクス
京太郎「ぐ……」
初美「二人ともーそろそろですよー!」
100-思い出2×10=80
>>84のコンマ下二桁が80以上なら一位
それ以下なら結果を残せず
ゾロ目なら全部門総なめ
一「まだだね……きっと一番認めて貰いたい人に認めて貰ってない」
京太郎「それって……いえプライバシーでしょうしやめておきます」
一「ふふ……弱虫」クスクス
京太郎「ぐ……」
初美「二人ともーそろそろですよー!」
100-思い出2×10=80
>>84のコンマ下二桁が80以上なら一位
それ以下なら結果を残せず
ゾロ目なら全部門総なめ
84: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 02:11:06.013 ID:lUGvVkDj0.net
あ
85: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 02:15:33.751 ID:5zRsvS710.net
『グランプリに輝いたのは……ちゃちゃのんずです!』
ワーワー
一「駄目だったね」
初美「ですねー」
京太郎「すみません俺が不甲斐なかったばっかりに……」
一「ううん、始めて担当したアイドルをここまでまってこれたんだからもっと胸を張っていいと思うよ」
初美「はい、それに三人での活動は……悪くなかったですよー」
京太郎「そう言って貰えると嬉しいです」
一「じゃあ帰ろうか」
京太郎「あ、あの一さん?」
一「ん?」
ワーワー
一「駄目だったね」
初美「ですねー」
京太郎「すみません俺が不甲斐なかったばっかりに……」
一「ううん、始めて担当したアイドルをここまでまってこれたんだからもっと胸を張っていいと思うよ」
初美「はい、それに三人での活動は……悪くなかったですよー」
京太郎「そう言って貰えると嬉しいです」
一「じゃあ帰ろうか」
京太郎「あ、あの一さん?」
一「ん?」
86: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 02:18:39.719 ID:5zRsvS710.net
京太郎「認めて貰いたかった人には認めてもらえましたか……?」
一「結構……残酷なことを聞くんだね」
京太郎「え?」
一「うん、わかんなくなっちゃった
誰に何を認めて貰いたかったのか」
京太郎「そうですか……」
一「うん」
初美「じゃあ、いきますよー」
京太郎「すみません少し待ってください……写真を」
一「結構……残酷なことを聞くんだね」
京太郎「え?」
一「うん、わかんなくなっちゃった
誰に何を認めて貰いたかったのか」
京太郎「そうですか……」
一「うん」
初美「じゃあ、いきますよー」
京太郎「すみません少し待ってください……写真を」
87: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 02:23:49.217 ID:5zRsvS710.net
あの後、俺は違うアイドル候補生を担当することになり三人はバラバラになった
俺の机には二つの写真が並んでいる
ユニットを組んだ直後の写真と解散前の最後の写真
見比べて思うきっと二人をアイドルとして成長させることは出来た
だが、それだけでは何かが足りていなかったのだろう
笑顔の写真と無表情の写真がそれを語っている
もしも、願いが叶うならもう一度あの時に戻って彼女たちと向き合いたい
ただただそう思う
解散エンド
俺の机には二つの写真が並んでいる
ユニットを組んだ直後の写真と解散前の最後の写真
見比べて思うきっと二人をアイドルとして成長させることは出来た
だが、それだけでは何かが足りていなかったのだろう
笑顔の写真と無表情の写真がそれを語っている
もしも、願いが叶うならもう一度あの時に戻って彼女たちと向き合いたい
ただただそう思う
解散エンド
88: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 02:24:53.756 ID:5zRsvS710.net
すみません眠いので寝ます
こんな時間までお付き合い頂きありがとうございました
起きたらまた何かしら建てると思いますのでその時は宜しくお願いします
では、おやすみなさい
こんな時間までお付き合い頂きありがとうございました
起きたらまた何かしら建てると思いますのでその時は宜しくお願いします
では、おやすみなさい
89: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/31(日) 02:26:04.389 ID:qAE9hGoh0.net
おつなの
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1432985607/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ 咲-Saki- | Comments (0)
モバP「聖夜にて、飛鳥と」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 21:47:32.98 ID:9ALqniRVo
「さて、と……」
一般的な社会人の職務時間は朝の8時半頃から夕方の5時までで、それはアイドルのプロデューサーという多少珍しい仕事に付いている俺にとっても同様だ。
とはいえ、定時に仕事を終えることは殆どなく、就業のチャイムがなってからが本番、というのも、一般的な社会人と共通している訳で。
そういう訳で今日も今日とて、俺は残業という名の延長戦へと突入していた。
……ただ一ついつもと違うことがあるとするならば、それは俺の背後から感じる気配だろう。
未だ目の前に立ち塞がる書類の山脈から一旦目を離して、愛用している回転イスをぐるりと反時計周りに180度回転させたその先に見えたのは、俺の担当アイドルの姿だった。
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 21:49:28.59 ID:9ALqniRVo
彼女――二宮飛鳥は、もう夜の8時に差し掛かろうとしているというのに、事務所に備え付けられているソファーに座り、いや、自分の荷物に寄りかかって半分寝ころんだような行儀の悪い体勢で、お気に入りの週刊誌を読んでいた。
その顔は、言ってしまえばあまり面白そうな表情では無くて、その様子から推測するに、飛鳥はすでにその雑誌を何周も読んでいるのだろう。
何故なら、半刻程前に俺が彼女に意識を向けたその時にも、彼女は今と変わらない体勢で同じ雑誌を読んでいたからだ。
そうしてつまらなさげに雑誌を読んでいた――というか、目を通していた――彼女だったが、ふと自身を見つめる視線に気付いたのだろう、視線をこちらへと向けると、小さく口を開いて、
「ねえ、プロデューサー。仕事はまだ終わらないのかな」
と、眠りを邪魔された猫の鳴き声のような声色でそう言った。
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 21:50:59.82 ID:9ALqniRVo
「見ろ、この書類の山を。お前の相手をしたいのもやまやまだが、俺は先にこいつの相手をしなきゃならないんだ」
「1時間前もまったく同じセリフを吐いていたよね、キミ。……同情はするけど、待たされるボクの気持ちにもなってよ」
「あいにく、まったく仕事が進まなくてなあ。……ったく、先週のライブの反省点とかそんなの分かるかよ。俺の飛鳥には反省点なんて無いだろうに。なあ?」
「そこでボクに振られても困るよ……。ていうか、ボクは確かにキミの担当アイドルだけど、キミのモノではないからね」
「そんなん、だいたい一緒だろう」
「だいたい、ね。でもディテールの部分にこそ、真実は宿る物だよ。あいにく、ボクは誰のモノでもないのさ。如何にキミといえど、ボクを縛る鎖にはなり得ないんだからね」
「はいはい。分かった分かった」
「ぐう……」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 21:53:12.29 ID:9ALqniRVo
飛鳥は俺を恨めし気な眼差しで睨んでいるが、その表情もまた刺激的で可愛いなあ、なんてことを思っていたら、彼女は忽然と表情のパターンを変えて、びくりと身体を震わせた。
「あれ、飛鳥は俺の気持ちが読めるのか」
「声に出てたよっ! まったく、キミの心のドアにはメンテが必要なようだね……」
そう言って彼女は頬を赤らめつつ、ストールを口元まで上げて自らの表情を隠していたが(どっこい、全く隠れてはいないけれど)、このままではいつまでたっても帰れないという事実に気付いたのだろう、話題を俺の仕事へと戻した。
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 21:55:08.94 ID:9ALqniRVo
「さっき君が言ってたライブの反省点だけどさ、例えば『ダンスに気を取られ過ぎてて歌声がぶれていた』とかはどうかな」
「さすが飛鳥だな! やっぱり俺のアイドルは客観的に自己を評価できているな」
「いや、この前キミにライブ後に指摘されたことなんだけど……」
あとボクはキミのモノじゃない、と彼女は小声でそう付け足した。
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 21:57:20.71 ID:9ALqniRVo
兎に角、飛鳥の指摘を元にして2,000字程度の反省レポートを書き終えた俺は、颯爽と帰り支度を済ませると、ソファーでつまらなそうにスマホを弄っていた飛鳥に声を書けた。
「よし飛鳥、帰るぞ!」
「そんなに叫ばなくても聞こえるよ。ていうか、ボクの予想だともう少し時間がかかる計算だったんだけど……」
「冷静に考えてみたら、あのレポート以外の書類の〆切にはまだ猶予があったのさ」
「キミは夏休みの宿題を最後の日まで大事に取っておくタイプの人間なんだね……。なんにせよ、ボクにとっては早く一緒に帰れてうれしいけどさ」
「そこなんだけどさ……なんで今日に限って、飛鳥は俺の帰りを待っていたんだ?」
「……はあ?」
飛鳥は珍妙なモノを見る目つきで暫く俺を眺めていたが、やがて「仕方ないなあ」と一言つぶやくと、呆れたように説明を始めた。
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 22:00:14.18 ID:9ALqniRVo
「つまりだね、ええと……」
彼女の説明は正鵠を得ているようでそうではない長々とした話だったが、簡単にまとめると、今日がクリスマスイヴだからという訳だ。
クリスマスイヴ!
俺は完全に失念していた。つまりはここ数日どうも事務所のアイドルたちが浮き足立っていたのも、今日に限って妙にアベックが街中に蔓延しているのも、全てはクリスマスイヴという事象に帰結していたという訳か!
……いや、白状しよう。正直に言ってしまえば、俺はクリスマスの存在を薄々意識してはいた。
それでもこの瞬間、飛鳥に言われるまでクリスマスの事が頭から遠ざかっていたのは、俺の人生においてクリスマスというイベントが未だかつて無縁だったからに他ならない。
言ってしまえばあれはリア充の行事であって、生まれながらのソロ充の俺にとって、クリスマスとは単に街がいつもより騒がしいだけの一日に過ぎなかったのである。
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 22:01:54.93 ID:9ALqniRVo
「そうかあ、言われてみれば今日はクリスマスイヴだったな。……あ! もしかしてプレゼントとか期待してた……?」
恐る恐る尋ねた俺だったが、飛鳥は全く不満げではなくて。
「そもそもボクはキリスト教徒でもなんでもないしね。元はといえばクリスマスというイベント自体、ボクにとっては価値あるモノじゃないのさ」
ふふ、と小さく笑いながら彼女はそう話す。
「じゃあ、なんで」
「……今日はセカイがいつもより眩しいから。こんな中を一人で帰ったら、ボクは失明しちゃうよ」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 22:03:38.11 ID:9ALqniRVo
そう話す彼女がとても寂しげに見えたから、
「……そうだな。じゃ、一緒に帰るか」
俺は、飛鳥が帰路に就くまで、彼女をセカイから守ってやろうと決意したのだった。
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 22:09:05.54 ID:9ALqniRVo
びゅう、と吹く一陣の風が、俺達の体温を僅かに奪う。
飛鳥は一見厚着をしていて暖かそうに見えるけれど、実は下半身の守備力はGG佐藤で、とても寒そうである。
具体的に言うと、絶対領域のあたりが絶対零度《アブソリュートゼロ》になっている。
現に時折、歩きながら時折内股をこすり合わせていて、その様子はなかなかに痛々しい。
……いや、彼女が痛々しいのはいつものことだけど、そういう意味ではなく。
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 22:10:50.21 ID:9ALqniRVo
「飛鳥、大丈夫? 俺のマフラー太ももに巻く?」
「どさくさにまぎれて何変態発言してるのかなキミは……」
「お前の身体も俺の財布も温まるし、ウィンウィンじゃね?」
「――売り捌くのっ!?」
「……まあ冗談は置いといてさ、お前と一緒に帰っておきながら風邪を引かせることになったら、プロデューサーとして失格だろう」
「――大丈夫だよ。オシャレは我慢、っていうだろう? それにボクはいつもこんな恰好だし、寒さとは結構仲がいいんだ」
「ダブルミーニングとか誰が上手くいえと……」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 22:13:36.01 ID:9ALqniRVo
そうは言うものの、飛鳥はこう見えてシャイな性格で、自分の弱さをさらけ出すことに抵抗がある人物である。
恐らく今この瞬間も、彼女は肌を刺す寒さに苦しめられてるのだろう。
ふと、俺の前に現れたのは自動販売機だった。
俺は飛鳥を一旦おいて、早足で自販機にかけよると、「あったか~い」などと腑抜けた事をのたまっている一列から商品を2つ選び、購入する。
「ほら、飛鳥」
そうして俺は、2本の缶コーヒー――微糖と無糖――を彼女に差し出す。
彼女は不思議そうに2本の缶コーヒーを交互に見やると、やがて俺と目を合わせて、その瞳をぱちくりさせた。
「これを、どうすれば?」
「太腿に当てるんだ!」
彼女は暫くの間、絶対零度《アブソリュートゼロ》の視線を俺に向けていたが、やがて観念したように「……はぁ」と小さくため息をつくと、トートバックを俺に預け、代わりに2本の缶コーヒーを取ったのだった。
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 22:16:01.30 ID:9ALqniRVo
2本の缶コーヒーをあらゆる角度から太ももに当てている少女がいた。
彼女は太ももに下半身に手を伸ばしながら、気持ちよさそうに「くぅうう」とか「ふぅん……」とか、喘ぎ声のような鳴き声のようなうめきを挙げていた。
――無論、その少女が俺の担当アイドルである二宮飛鳥であることは言うまでもない。
(これは、なかなか……)
我ながら、ファインプレイである。流石は一部の同僚から『変態』という直球かつ輝かしい称号を与えられている身だ。
彼女の身体を温めながら、自らの心を温める。ウィンウィンの関係である。ゲーム理論的に言っても最適解であろう。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 22:18:14.54 ID:9ALqniRVo
「ねえP、何ぼさっとしてるのさ。そろそろ駅に着くよ」
「お、おう」
ブンブンと頭を振って現実世界に戻ってきた俺。
見れば、数メートル向こう側に、地下鉄の駅へと繋がる地下通路の入口がある。
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 22:21:28.71 ID:9ALqniRVo
「ここまででいいのか?」
「うん。ボクの家は地下鉄の駅を降りてすぐだから。それにプロデューサーは別の路線だろう? ここまでで十分さ」
「明日も朝早いしな。じゃあ、今日はここでお別れだ。……あと、家帰ったらすぐに風呂入るんだぞ?」
「分かっているよ、全く……。じゃあプロデューサー、また明日、ね」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 22:24:16.40 ID:9ALqniRVo
そう言って彼女は預けていたトートバッグを俺から受け取り、地下通路へと歩いて行く。……そして俺から5メートル程離れた地点で、再びこちらに振り向いた。
「メリークリスマス!」
彼女は嬉しげな様子で祝いの言葉を口にすると、俺に向かって何かを放り投げた。俺は慌ててその物体を手で掴む。
「今度こそじゃあね、プロデューサー」
そうして彼女は地下へと消えていった。
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 22:27:32.88 ID:9ALqniRVo
「……メリークリスマス」
相手もいないのに小さくそう呟くと、心なしか普段よりも軽やかな足取りでその場を後にした。
クリスマスもたまにはいいかもな、なんて、そんなことを思いながら。
――飛鳥からもらった無糖の缶コーヒーは、彼女の太ももに熱を奪われていて、すでに人肌の温度に変わっていた。
fin
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 22:29:37.67 ID:9ALqniRVo
勢いで書いたので誤字誤表現多くてすみませんです
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 23:52:38.55 ID:4WSupzfDO
飛鳥の太もものよさをよくわかってらっしゃる
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/25(木) 00:52:21.62 ID:dDgN0gTQ0
何かに目覚めそうになるSSだなぁ
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/26(金) 04:09:32.54 ID:zPLnT5Bno
G.G.佐藤はライト守備はそこそこ上手いし……(震え声)
レフトがアレでやらかしただけであって
あすかわいい!そして太ももすばらしい
乙
レフトがアレでやらかしただけであって
あすかわいい!そして太ももすばらしい
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419425242/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
【艦これ】聖夜のひととき
1: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 15:41:42.31 ID:OunP87Vc0
・艦隊コレクションのSSです
・短編
よろしくお願いします
2: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 15:43:15.95 ID:OunP87Vc0
長門「て、提督よ。ど、どうせお前の事だ。今日は一人寂しく夜を迎えるのだろう」
長門「よよよければこの長門が!話相手くらいならしてやってもいいのだぞ」
長門「か、勘違いするなよ馬鹿者。モテナイ貴様が可哀想で仕方なくだな」
陸奥「なにやってるのよ」ジー
長門「わっ!……って陸奥か。びっくりさせるな」
3: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 15:46:49.29 ID:OunP87Vc0
陸奥「同じ部屋なんだからしょうがないじゃない。ノックしても返事ないし……で、なんなのよそれは」
長門「み、見てたのか……あれだその……」
陸奥「どうせクリススマスに提督と一緒に過ごしたいから、声をかける練習でもしてたんでしょ」
長門「な、なぜそれを!」
陸奥「まぁクリスマスに今の見てたらそりゃ気づくわよ……けどそんなツンデれみたいな誘い方でいいの?」
長門「……恥ずかしいのだから仕方がないだろ」
4: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 15:48:18.59 ID:OunP87Vc0
陸奥「普通に「クリスマス一緒に居たいです。好きです」っていえばいいじゃない」
長門「言えるわけがない!なんで告白までしてるのだ!」
陸奥「でもクリスマスに二人で居たいなんて好意を伝えてるようなものでしょ?」
長門「む……ま、まぁそれはそうかもしれんが」
陸奥「しゃきっとしなさい、しゃきっと。ビッグセブンの名が泣くわよ」
陸奥「戦艦らしくどっしり構えて男の一人や二人誘いなさい!」ビシッ
5: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 15:59:34.86 ID:OunP87Vc0
長門「う……そうだな。もっと素直にいうべきか……」
長門「…………よし」
長門「提督!クリスマスは私と夜戦だ!異論は認めない!」ドーン
長門「これでいいのだな、陸奥よ」
陸奥「…………い、いいんじゃないかしら。長門姉らしくて……」
長門「よし、そうと決まれば早速提督の部屋に向かうとしよう」スッ
ガチャン
タッタッタッタッ
陸奥「…………」
陸奥「戦闘中は勇ましくてかっこいいのに……なんでああなのかしら」ハァ
6: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:00:59.22 ID:OunP87Vc0
────────────────────
─榛名の部屋─
榛名「……なんて言えばいいのでしょう」ハァ
榛名「良かったら榛名と一緒に聖夜を過ごしませんか?」
榛名「ダメです!なんかヤラシイ意味に聞こえる気が!」フルフル
榛名「むぅ…………」
7: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:01:45.02 ID:OunP87Vc0
榛名「クリスマスにできれば提督と二入きりで過ごしたい」
榛名「こんな願い、ワガママなのでしょうか」ハァ
金剛「ハールナッ!何やってるデスか」ダキッ
榛名「キャッ、お姉様!急に抱きつかれると驚きますよ」ビクッ
9: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:05:16.66 ID:OunP87Vc0
金剛「ソーリーねー。で、悩んでるみたいだけどどうしたんデスか?」
榛名「えっとその……じつは────」
金剛「Oh!テートクとクリスマスを過ごしたいデスか!榛名は相変わらずテートクLoveネー」
榛名「ですが誘うのが恥ずかしすぎて……」カァ
金剛「ウーン……それなら私達を口実に使いまショウ!」
榛名「え?」
10: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:07:04.94 ID:OunP87Vc0
金剛「話はこうデス!金剛型4人でクリスマスパーティをするから部屋に来てくれと呼んで」
金剛「ある時間になったら榛名以外の3人は用事があるといって抜けます……そして二人きりになる作戦デース!」
榛名「そ、そんなお姉様達に迷惑をかけるなんて……それに提督に嘘つくのはちょっと……」フルフル
金剛「可愛い妹の為デース!迷惑なんて事ないデスよ!」
榛名「け、けど……」
11: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:11:24.76 ID:OunP87Vc0
金剛「榛名、いいデスか」
金剛「提督に好意を持つ艦娘はきっと他にもいマスよぉ」
金剛「こういうイベントで嘘をついてでも一歩踏み出さないと、誰かにとられちゃいマスよー」
榛名「う……」
金剛「いいんデスか~?」
榛名「わ、分かりました!榛名、頑張ります!」
金剛「イエース!その意気デース!」グッ
榛名「早速、提督の部屋へ向かいます!お姉様、ありがとうございました!」
ガチャン
タッタッタッタッタッ
金剛(榛名……がんばデスよ!)グッ
12: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:13:18.56 ID:OunP87Vc0
──────────────────────────
─天龍の部屋─
天龍「提督、俺とクリスマス過ごしやがれ!」ビシッ
天龍「……ちょっと乱暴すぎるか」
天龍「なぁ、クリスマスって世間では恋人同士で過ごすらしいな。俺達もさ……どうだ?」
天龍「…………っ」
天龍「いえるかぁあああああああ」ガシャーン
13: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:14:43.87 ID:OunP87Vc0
天龍「ハァッ……ハァッ……」///
天龍「落ち着け俺……なに言ってんだろ。提督と二人きりで過ごしたいなんて……」
ガチャッ
龍田「てんりゅーちゃん♪」スッ
天龍「うぉ!って……龍田か。いきなり入ってくんなよ」
14: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:15:39.95 ID:OunP87Vc0
龍田「なんか疲れてるみたいだけどどうしたの?」
天龍「ん、なんでもねぇよ。気にするな」
龍田「あらそう……ところで面白い物があるんだけど聞いてみる?」
天龍「面白い物?」
『なぁ、クリスマスって世間では恋人同士で過ごすらしいな。俺達もさ……どうだ?』
天龍「」
15: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:17:04.31 ID:OunP87Vc0
龍田「うふふ。最近のボイスレコーダーって音質いいわねぇ♪」
天龍「た、龍田。どうやって録音したんだそれ……」
龍田「企業秘密よー」ヒラヒラ
天龍「寄こせ!!!」バッ
龍田「いやよ~」ヒラヒラ
天龍「頼む!何でもするからそれを消してくれ!」
龍田「今……なんでもするっていったわよね?」
16: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:18:49.12 ID:OunP87Vc0
天龍「で、できる事ならな!」
龍田「うーん……それじゃあねぇ」
龍田「提督をさっきのセリフで誘ってきて頂戴」
天龍「はぁぁあ!?嫌に決まってんだろ!」
龍田「じゃあこれは青葉ちゃんの所にもっていくとしまーす♪」
天龍「おい!やめろ!それだけはやめてくれ!」
天龍「そんな事したら明日には鎮守府中に……いや、あいつの事だ」
天龍「大本営にさえも噂されるかもしれない!」
17: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:19:39.39 ID:OunP87Vc0
龍田「でしょ?じゃあ……」
天龍「……ぐっ」
龍田「いいじゃない、どうせ誘うつもりだったんでしょ?」
龍田「天龍ちゃんが提督の事好きなんてみーんな知ってるんだしいい機会じゃない」
天龍「ええ?!どういう事だよそれ!」
18: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:21:05.14 ID:OunP87Vc0
龍田「どういう事ってそのままの意味だけど。天龍ちゃんわかりやすいものね~」
龍田「この前なんか提督が見に来てるからって演習で張り切りすぎて」
龍田「提督の前でスッテンころりんパンツ丸見えだったし」
天龍「グハッ」フラァ
19: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:22:33.03 ID:OunP87Vc0
龍田「バレンタインのチョコ、提督の為にと一生懸命に徹夜して作ったのに」
龍田「当日、寝不足で寝ちゃって渡しそびれたりね♪」
天龍「グフッ」
天龍「お……お前……俺のドジ話して楽しーか……?」
龍田「ええとっても♪」ニコニコ
天龍「いいさ……どうせ俺なんて……」シクシク
20: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:23:35.29 ID:OunP87Vc0
龍田「……」ニコニコ
龍田「2人」
天龍「……ん?」
龍田「私が知ってるかぎり提督に好意を持ってる人数」
龍田「もちろん艦娘よ」
天龍「……」
龍田「天龍ちゃん。私はね、応援してるのよ」
21: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:24:54.79 ID:OunP87Vc0
龍田「口は悪くて乱暴な様に見えるけど」
龍田「本当はすごく優しくて可愛い物が好きな乙女っぽい姉の事をね」
龍田「提督にしっかり思いを伝えて……ちゃんと幸せを手に入れてほしいの」
龍田「それが私の……妹としての願いよ」
天龍「龍田……お前」
22: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:25:58.38 ID:OunP87Vc0
天龍「分かった……ちゃんと伝えるよ。こんなウジウジしてるのも俺らしくねーしな」
天龍「しっかり決着つけてきてやるぜ」
龍田「天龍ちゃん……」
天龍「いってくる。ありがとな、龍田」スッ
タッタッタッタッタッタッ
バタン ガチャ
龍田「…………」
龍田「ちょろいわ~」ニタァ
23: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:27:47.34 ID:OunP87Vc0
──────────────────
─提督の部屋前─
タッタッタッタッタッタッ
長門(提督と)
タッタッタッタッタッタッ
榛名(クリスマスを)
タッタッタッタッタッタッ
天龍(一緒に過ごす!)
長門 & 榛名 & 天龍「「ん?」」ピタッ
24: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:28:38.06 ID:OunP87Vc0
長門「どうしたんだ、二人共。提督の部屋の前で」
榛名「提督にちょっと用事がございまして……お二方は?」
天龍「俺も提督にちょっとな」
長門 & 榛名 & 天龍((…………))ジー
25: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:30:08.81 ID:OunP87Vc0
長門 & 榛名 & 天龍((もしかして同じ事を考えてるのでは……))
長門 & 榛名 & 天龍((…………))ゴクリ
長門 & 榛名 & 天龍((ならば……))クルリ
長門 & 榛名 & 天龍((早い物勝ち!))サッ
ダダダダ
ガチャァン
26: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:31:39.15 ID:OunP87Vc0
長門「提督!私とクリスマスを!」
榛名「提督!榛名とクリスマスを!」
天龍「提督!俺とクリスマスを!」
27: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:32:52.09 ID:OunP87Vc0
シーン
長門「む……誰もいないじゃないか」
榛名「あ、机に書置きがあります」
天龍「ほんとだ。ん……提督が書いた物っぽいな」
『 艦娘達へ
駆逐艦の子達にクリスマスパーティへ誘われたので行ってくる
何かあれば連絡するように
提督より 』
長門 & 榛名 & 天龍「「…………」」
28: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:35:13.23 ID:OunP87Vc0
─────────────────────
─その頃─
雪風「しれぇ!雪風が作った料理です!食べてみてください!」
提督「お、どれどれ……んむんむ。おお、美味しいじゃないか。流石だな雪風は」
雪風「えへへ」ナデナデ
電「司令官さん。電も作ったのです!」
提督「ほほう、綺麗な盛り付けだ。電は何でもできるのだな、感心したぞ」
雷「じゃあ私が食べさせてあげる、お皿にとり分けるわね!」
提督「雷は気配りができるいい子だなぁ」ニコニコ
朝潮「司令官!何かあればご命令を!」シャキッ
曙「クソ提督!しっかり楽しんでかないと承知しないわよ!」
提督「ああ、二人共気を使ってくれてありがとう」ニコニコ
29: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:36:09.50 ID:OunP87Vc0
龍驤「……」
暁「どうしたのよ龍驤。一人前のレディーとしてパーティを楽しまなきゃ駄目よ」
龍驤「いや……ウチ、駆逐艦じゃないんやけど……」
響「胸がそうなんだと思う」
龍驤「ああ、胸が駆逐されてる……ってやかましぃわ!!」
ワーワー ギャーギャー
30: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:37:13.18 ID:OunP87Vc0
提督(みんな楽しんでる様で何よりだ)
提督(しかし……できれば艦娘全員呼んでやりたかったが……部屋の大きさ的に厳しいよな)
提督(何はともあれ)
提督「メリークリスマス」
31: ◆vLyL7y0Zk. 2014/12/26(金) 16:39:10.76 ID:OunP87Vc0
以上です
昨日、投下する予定だったんですが……orz
少ししたら依頼だしておきます
お読みいただきありがとうございました
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/26(金) 19:16:20.34 ID:VvUtkS3Co
乙
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Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
櫻子「私の妹がこんなに可愛いわけがない」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:17:39.61 ID:Sde2/ECLQ
こころ「花子様ー」
未来「花子様ー」
花子「だからいい加減その呼び方やめろだし!」
こころ「えー」
未来「ところで花子様ってさー」
こころ「好きな人いるの?」
花子「!?」
未来「花子様ー」
花子「だからいい加減その呼び方やめろだし!」
こころ「えー」
未来「ところで花子様ってさー」
こころ「好きな人いるの?」
花子「!?」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:20:30.18 ID:Sde2/ECLQ
花子「そ、そんなわけないし!」
こころ「うそをおっしゃい」
花子「なっ・・・」
こころ「この携帯が目に入らぬかー」
花子「そ、それ私のだし!」
未来「わー、見せて見せてー」
花子「ちょ、ちょっと・・・」
未来「ん?」
こころ「うそをおっしゃい」
花子「なっ・・・」
こころ「この携帯が目に入らぬかー」
花子「そ、それ私のだし!」
未来「わー、見せて見せてー」
花子「ちょ、ちょっと・・・」
未来「ん?」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:24:43.93 ID:Sde2/ECLQ
こころ「待受にツーショット写真・・・」
花子「うっ」
未来「花子様ー、この右の人誰?」
花子「うぅ・・・」
こころ「さぁ白状しなさい」
花子「・・・」
花子「・・・お、お姉ちゃん・・・」
花子「うっ」
未来「花子様ー、この右の人誰?」
花子「うぅ・・・」
こころ「さぁ白状しなさい」
花子「・・・」
花子「・・・お、お姉ちゃん・・・」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:29:04.33 ID:Sde2/ECLQ
こころ「ほほー」
未来「どんな人ー?」
花子「・・・馬鹿でマヌケでどうしようもない駄目人間だし」
こころ「でも好きなんでしょう?」
花子「べ、別に好きとかそういうのじゃなくて・・・その・・・」
未来「どんな人ー?」
花子「・・・馬鹿でマヌケでどうしようもない駄目人間だし」
こころ「でも好きなんでしょう?」
花子「べ、別に好きとかそういうのじゃなくて・・・その・・・」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:33:17.76 ID:Sde2/ECLQ
未来「恋は早い者勝ちなのよ!」
花子「!?」
未来「・・・ってドラマで言ってた」
花子「・・・」
未来「まぁいいや、今日どこで遊ぶー?」
花子「・・・今日はちょっとやめとくし」
未来「なんでー?」
花子「それは・・・」
こころ「ダメだよ、花子様はお姉様の攻略で忙しいんだから」
未来「そっかー」
花子「ち、違うし!」
花子「!?」
未来「・・・ってドラマで言ってた」
花子「・・・」
未来「まぁいいや、今日どこで遊ぶー?」
花子「・・・今日はちょっとやめとくし」
未来「なんでー?」
花子「それは・・・」
こころ「ダメだよ、花子様はお姉様の攻略で忙しいんだから」
未来「そっかー」
花子「ち、違うし!」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:37:00.90 ID:Sde2/ECLQ
~大室家~
花子「はぁ・・・」
花子「ただいまー」
撫子「おかえり、花子」
花子「・・・櫻子は?」
撫子「上で友達と一緒に遊んでるよ」
花子「・・・そ、そう」
撫子「あ、そうだ」
撫子「お菓子持って行ってあげて」
花子「はぁ・・・」
花子「ただいまー」
撫子「おかえり、花子」
花子「・・・櫻子は?」
撫子「上で友達と一緒に遊んでるよ」
花子「・・・そ、そう」
撫子「あ、そうだ」
撫子「お菓子持って行ってあげて」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:40:57.45 ID:Sde2/ECLQ
あかり「櫻子ちゃんのお姉さんクールでかっこよかったねー」
櫻子「えー?そう?」
ちなつ「そういえば櫻子ちゃんって妹さんもいるんだっけ?」
櫻子「あぁ、花子ねー」
ちなつ「どんな子?」
櫻子「どんなって言われても・・・」
櫻子「えー?そう?」
ちなつ「そういえば櫻子ちゃんって妹さんもいるんだっけ?」
櫻子「あぁ、花子ねー」
ちなつ「どんな子?」
櫻子「どんなって言われても・・・」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:46:20.74 ID:Sde2/ECLQ
櫻子「昔は素直で可愛かったんだけどさー、『櫻子お姉ちゃーん』とか言って抱き着いて来たり」
櫻子「今は・・・ねぇ」
櫻子「どんどん生意気になってきちゃってさー、私なんか呼び捨てにされてるからねー」
櫻子「可愛げのカケラも無いっていうか・・・あはは」
ちなつ「(妹に呼び捨にされる姉って・・・)」
ガシャン!
櫻子「?」
櫻子「今は・・・ねぇ」
櫻子「どんどん生意気になってきちゃってさー、私なんか呼び捨てにされてるからねー」
櫻子「可愛げのカケラも無いっていうか・・・あはは」
ちなつ「(妹に呼び捨にされる姉って・・・)」
ガシャン!
櫻子「?」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:49:38.33 ID:Sde2/ECLQ
ガチャッ
花子「・・・」
櫻子「あれっ、花子どうした?」
櫻子「ってわわっ!お皿落っことしてるじゃん!」
花子「・・・ばか」ボソッ
櫻子「へ?」
花子「ばかばかばか!もう知らないし!」ダッ
櫻子「あっ!ちょっと、花子ー!」
花子「・・・」
櫻子「あれっ、花子どうした?」
櫻子「ってわわっ!お皿落っことしてるじゃん!」
花子「・・・ばか」ボソッ
櫻子「へ?」
花子「ばかばかばか!もう知らないし!」ダッ
櫻子「あっ!ちょっと、花子ー!」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:51:57.51 ID:Sde2/ECLQ
櫻子「・・・行っちゃった」
櫻子「もう!ちゃんと片付けしてけよー」
あかり「あ、あはは・・・」
ちなつ「・・・櫻子ちゃん」
櫻子「なにー?」
ちなつ「罪な女だね・・・」
櫻子「??」
櫻子「もう!ちゃんと片付けしてけよー」
あかり「あ、あはは・・・」
ちなつ「・・・櫻子ちゃん」
櫻子「なにー?」
ちなつ「罪な女だね・・・」
櫻子「??」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 19:57:39.15 ID:Sde2/ECLQ
~夕食~
撫子「・・・」モグモグ
櫻子「・・・」モグモグ
櫻子「花子来ないねー」
撫子「・・・櫻子、なんかあったでしょ」
櫻子「え?」
櫻子「いきなりお皿落として馬鹿って行って逃げてっただけだけど・・・」
撫子「・・・」
撫子「・・・あなたってホント馬鹿」
櫻子「ぐぬぬ、姉ちゃんにも馬鹿って言われた・・・」
撫子「・・・」モグモグ
櫻子「・・・」モグモグ
櫻子「花子来ないねー」
撫子「・・・櫻子、なんかあったでしょ」
櫻子「え?」
櫻子「いきなりお皿落として馬鹿って行って逃げてっただけだけど・・・」
撫子「・・・」
撫子「・・・あなたってホント馬鹿」
櫻子「ぐぬぬ、姉ちゃんにも馬鹿って言われた・・・」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:00:31.01 ID:Sde2/ECLQ
ガチャッ
撫子「花子ー」
花子「・・・」
撫子「ご飯置いとくよ」
花子「・・・」
撫子「・・・何かあったの?」
花子「べ、別に・・・」
撫子「目が赤いけど」
花子「う・・・」
撫子「大丈夫、櫻子には内緒にしとくから」
花子「・・・」
撫子「花子ー」
花子「・・・」
撫子「ご飯置いとくよ」
花子「・・・」
撫子「・・・何かあったの?」
花子「べ、別に・・・」
撫子「目が赤いけど」
花子「う・・・」
撫子「大丈夫、櫻子には内緒にしとくから」
花子「・・・」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:05:42.41 ID:Sde2/ECLQ
花子「あのね、聞いちゃったし・・・」
花子「櫻子が、私の事、生意気だとか、可愛げのカケラも無いとか・・・」
撫子「あの馬鹿・・・」
花子「櫻子に嫌われちゃったし・・・」グスッ
撫子「そういう意味じゃないと思うけど・・・まぁ花子ももうちょっと素直になった方がいいかもね」ナデナデ
花子「・・・うん・・・」
花子「櫻子が、私の事、生意気だとか、可愛げのカケラも無いとか・・・」
撫子「あの馬鹿・・・」
花子「櫻子に嫌われちゃったし・・・」グスッ
撫子「そういう意味じゃないと思うけど・・・まぁ花子ももうちょっと素直になった方がいいかもね」ナデナデ
花子「・・・うん・・・」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:10:07.20 ID:Sde2/ECLQ
撫子「そういえば昔は『櫻子お姉ちゃん』って呼んでたような・・・、なんで今は呼び捨てなの?」
花子「そ、それは・・・」
花子「櫻子に、妹としてじゃなくて、一人の女の子として見て欲しいっていうか・・・」
花子「・・・好き・・・だから・・・///」
撫子「へぇ」
花子「ぜ、絶対櫻子には内緒だし!」
撫子「わかってるって」
花子「・・・あ、あともう一つ」
撫子「ん?」
花子「・・・恋愛のテクニックを教えて欲しいし」
花子「そ、それは・・・」
花子「櫻子に、妹としてじゃなくて、一人の女の子として見て欲しいっていうか・・・」
花子「・・・好き・・・だから・・・///」
撫子「へぇ」
花子「ぜ、絶対櫻子には内緒だし!」
撫子「わかってるって」
花子「・・・あ、あともう一つ」
撫子「ん?」
花子「・・・恋愛のテクニックを教えて欲しいし」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:15:37.83 ID:Sde2/ECLQ
~翌朝~
櫻子「すぅ・・・すぅ・・・」
花子「・・・」
花子「(櫻子の寝顔・・・///)」
花子「(・・・ってそうじゃないし!)」
花子「櫻子っ」ユサユサ
櫻子「んっ・・・」
櫻子「・・・って、え?なんで花子が起こしに来てんの?」
花子「そ、それは・・・ち、遅刻しそうだからだし!」
櫻子「・・・わっ!本当だ!」
櫻子「ありがと、花子!」ニコッ
花子「・・・う、うん///」
櫻子「すぅ・・・すぅ・・・」
花子「・・・」
花子「(櫻子の寝顔・・・///)」
花子「(・・・ってそうじゃないし!)」
花子「櫻子っ」ユサユサ
櫻子「んっ・・・」
櫻子「・・・って、え?なんで花子が起こしに来てんの?」
花子「そ、それは・・・ち、遅刻しそうだからだし!」
櫻子「・・・わっ!本当だ!」
櫻子「ありがと、花子!」ニコッ
花子「・・・う、うん///」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:19:00.05 ID:Sde2/ECLQ
~放課後~
櫻子「あー、暇だなー」
櫻子「向日葵んち行ってクッキーでも食べよっと」
櫻子「行ってきまーs・・・あれ?」
花子「・・・」ギュッ
櫻子「花子?どうした?」
花子「・・・行っちゃやだ」
櫻子「そう言われても・・・」
櫻子「あー、暇だなー」
櫻子「向日葵んち行ってクッキーでも食べよっと」
櫻子「行ってきまーs・・・あれ?」
花子「・・・」ギュッ
櫻子「花子?どうした?」
花子「・・・行っちゃやだ」
櫻子「そう言われても・・・」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:23:04.77 ID:Sde2/ECLQ
花子「いっつもひま姉ばっかずるいし!たまには・・・花子も櫻子と・・・」
櫻子「えー・・・、だってクッキー無いじゃん」
花子「わ、私だってそのぐらい作れるし!」
櫻子「えっ?ホント?」
花子「(・・・多分)」
櫻子「えー・・・、だってクッキー無いじゃん」
花子「わ、私だってそのぐらい作れるし!」
櫻子「えっ?ホント?」
花子「(・・・多分)」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:28:20.36 ID:Sde2/ECLQ
花子「・・・これでどうだし」
櫻子「おー」
櫻子「それじゃ1つもーらいっと」ヒョイッ
パクッ
花子「・・・ど、どう?///」
櫻子「・・・」
花子「・・・」ソワソワ
花子「だ、ダメだった・・・?」
櫻子「ううん、おいしい!」
花子「・・・そ、そう///」
櫻子「おー」
櫻子「それじゃ1つもーらいっと」ヒョイッ
パクッ
花子「・・・ど、どう?///」
櫻子「・・・」
花子「・・・」ソワソワ
花子「だ、ダメだった・・・?」
櫻子「ううん、おいしい!」
花子「・・・そ、そう///」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:31:43.30 ID:Sde2/ECLQ
~夜~
ガチャッ
花子「・・・」
櫻子「あれ?花子?」
花子「あ、あの・・・」
花子「い、一緒に寝て、欲しいし・・・」
櫻子「別にいいけど・・・」
花子「えへへ」
櫻子「?」
ガチャッ
花子「・・・」
櫻子「あれ?花子?」
花子「あ、あの・・・」
花子「い、一緒に寝て、欲しいし・・・」
櫻子「別にいいけど・・・」
花子「えへへ」
櫻子「?」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:35:32.47 ID:Sde2/ECLQ
櫻子「落っこちるなよー」
花子「う、うん///」
花子「・・・さ、櫻子っ」ダキッ
櫻子「わわっ」
花子「・・・おやすみなさい///」
櫻子「う、うん、おやすみ・・・///」
櫻子「(なんかこっちまで恥ずかしくなってきた・・・)」
花子「う、うん///」
花子「・・・さ、櫻子っ」ダキッ
櫻子「わわっ」
花子「・・・おやすみなさい///」
櫻子「う、うん、おやすみ・・・///」
櫻子「(なんかこっちまで恥ずかしくなってきた・・・)」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:40:50.42 ID:Sde2/ECLQ
~数日後・生徒会室~
櫻子「・・・という事がここ数日続いてるんですけど」
綾乃「・・・///」
櫻子「なんかこう・・・私の妹がこんなに可愛いわけがない!みたいな・・・」
千歳「大室さん」ガシッ
櫻子「・・・はい?」
千歳「それはズバリ・・・恋や!」
櫻子「!?」
櫻子「・・・という事がここ数日続いてるんですけど」
綾乃「・・・///」
櫻子「なんかこう・・・私の妹がこんなに可愛いわけがない!みたいな・・・」
千歳「大室さん」ガシッ
櫻子「・・・はい?」
千歳「それはズバリ・・・恋や!」
櫻子「!?」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:44:36.21 ID:Sde2/ECLQ
~放課後・校門~
あかり「えー、ひどいよ櫻子ちゃーん」
櫻子「ごめんごめん~」
ちなつ「・・・ねぇねぇ」
櫻子「なにー?」
ちなつ「あれって・・・櫻子ちゃんの妹さんじゃない?」
櫻子「えっ?」
花子「・・・」ソワソワ
櫻子「ホントだ・・・」
あかり「えー、ひどいよ櫻子ちゃーん」
櫻子「ごめんごめん~」
ちなつ「・・・ねぇねぇ」
櫻子「なにー?」
ちなつ「あれって・・・櫻子ちゃんの妹さんじゃない?」
櫻子「えっ?」
花子「・・・」ソワソワ
櫻子「ホントだ・・・」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:48:45.34 ID:Sde2/ECLQ
花子「・・・」ソワソワ
櫻子「わっ!」
花子「ひゃぅっ!?」
櫻子「えへへ」
花子「さ、櫻子・・・」
櫻子「なんでこんなとこにいんの?」
花子「そ、それは・・・一緒に帰ろうと思って・・・」
花子「・・・ダメ?」
櫻子「ううん、全然オッケー」
櫻子「じゃあ一緒に行こっか」
花子「うん!」
櫻子「わっ!」
花子「ひゃぅっ!?」
櫻子「えへへ」
花子「さ、櫻子・・・」
櫻子「なんでこんなとこにいんの?」
花子「そ、それは・・・一緒に帰ろうと思って・・・」
花子「・・・ダメ?」
櫻子「ううん、全然オッケー」
櫻子「じゃあ一緒に行こっか」
花子「うん!」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:51:41.00 ID:Sde2/ECLQ
櫻子「ほらっ、行くよっ」ギュッ
花子「あっ・・・///」
櫻子「えへへ」
花子「・・・///」
櫻子「さて、家までレッツゴー!」
花子「あっ・・・///」
櫻子「えへへ」
花子「・・・///」
櫻子「さて、家までレッツゴー!」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 20:55:59.93 ID:Sde2/ECLQ
櫻子&花子「「ただいまー」」
シーン・・・
花子「あれ?」
櫻子「おーい、撫子姉ちゃーん」
花子「あっ、書き置きがあるし」
櫻子「どれどれ・・・」
シーン・・・
花子「あれ?」
櫻子「おーい、撫子姉ちゃーん」
花子「あっ、書き置きがあるし」
櫻子「どれどれ・・・」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:00:01.71 ID:Sde2/ECLQ
撫子『今日は友達の家に泊まります』
撫子『お父さんとお母さんも出張でいないので二人で適当に頑張って下さい』
花子「(・・・絶対友達じゃなくて彼女だし)」
櫻子「なんて投げやりな・・・」
花子「しかも冷蔵庫の中全然無いし・・・」
櫻子「・・・買い物行こっか」
花子「・・・うん」
撫子『お父さんとお母さんも出張でいないので二人で適当に頑張って下さい』
花子「(・・・絶対友達じゃなくて彼女だし)」
櫻子「なんて投げやりな・・・」
花子「しかも冷蔵庫の中全然無いし・・・」
櫻子「・・・買い物行こっか」
花子「・・・うん」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:04:46.51 ID:Sde2/ECLQ
花子「さ、櫻子は何食べたい?」
櫻子「んー、花子の作ったもんなら何でもいいやー」
花子「・・・そ、そう///」
櫻子「花子は何食べたい?」
花子「わ、私は・・・」
花子「櫻子の作ったものなら何でも・・・///」
櫻子「・・・そ、そっか///」
櫻子「んー、花子の作ったもんなら何でもいいやー」
花子「・・・そ、そう///」
櫻子「花子は何食べたい?」
花子「わ、私は・・・」
花子「櫻子の作ったものなら何でも・・・///」
櫻子「・・・そ、そっか///」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:10:19.53 ID:Sde2/ECLQ
~大室家~
櫻子「ただいま~・・・って誰もいないんだった」
櫻子「あー、買物袋重かったぁ」ドサドサッ
花子「だ、大丈夫?」
櫻子「平気平気!花子はまだ小学生だし、こういうのは姉の私がやらないと!」
花子「あ、ありがと・・・///」
櫻子「ただいま~・・・って誰もいないんだった」
櫻子「あー、買物袋重かったぁ」ドサドサッ
花子「だ、大丈夫?」
櫻子「平気平気!花子はまだ小学生だし、こういうのは姉の私がやらないと!」
花子「あ、ありがと・・・///」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:13:40.02 ID:Sde2/ECLQ
櫻子「ちくわの磯辺揚げ~♪」
花子「お惣菜とカップ麺・・・ある意味凄いし」
櫻子「おいしいならいいじゃん!」
花子「まぁ・・・櫻子がそう言うなら・・・」
櫻子「カップ麺あと何分~?」
花子「私のはもう終わり、櫻子のはあと1分だし」
櫻子「えー!」
花子「お惣菜とカップ麺・・・ある意味凄いし」
櫻子「おいしいならいいじゃん!」
花子「まぁ・・・櫻子がそう言うなら・・・」
櫻子「カップ麺あと何分~?」
花子「私のはもう終わり、櫻子のはあと1分だし」
櫻子「えー!」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:16:50.60 ID:Sde2/ECLQ
櫻子「・・・」チラッチラッ
花子「?」
花子「・・・こっちのも欲しいの?」
櫻子「・・・う、うん」
花子「じゃあ・・・はい、あーん」スッ
櫻子「えっ!?///」
花子「い、いいから早くしろだし///」
櫻子「じゃ、じゃあ・・・」パクッ
花子「・・・///」
櫻子「・・・///」
花子「?」
花子「・・・こっちのも欲しいの?」
櫻子「・・・う、うん」
花子「じゃあ・・・はい、あーん」スッ
櫻子「えっ!?///」
花子「い、いいから早くしろだし///」
櫻子「じゃ、じゃあ・・・」パクッ
花子「・・・///」
櫻子「・・・///」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:20:36.01 ID:Sde2/ECLQ
花子「櫻子ー、風呂沸いたしー」
櫻子「ほーい」スタスタ
花子「・・・あ、櫻子っ」
櫻子「・・・あれ?花子先に入るの?」
花子「そ、そうじゃなくて・・・その・・・」
花子「ひ、久しぶりに、一緒に・・・///」
櫻子「わ、わかった・・・///」
櫻子「ほーい」スタスタ
花子「・・・あ、櫻子っ」
櫻子「・・・あれ?花子先に入るの?」
花子「そ、そうじゃなくて・・・その・・・」
花子「ひ、久しぶりに、一緒に・・・///」
櫻子「わ、わかった・・・///」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:23:06.05 ID:Sde2/ECLQ
櫻子「・・・///」
花子「・・・///」
櫻子「ちょ、ちょっと狭いね・・・///」
花子「う、うん・・・///」
櫻子「・・・///」
花子「・・・///」
花子「・・・///」
櫻子「ちょ、ちょっと狭いね・・・///」
花子「う、うん・・・///」
櫻子「・・・///」
花子「・・・///」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:25:50.61 ID:Sde2/ECLQ
花子「・・・っ」ダキッ
櫻子「わわっ!?///」
花子「・・・///」ギュー
櫻子「花子・・・///」
花子「・・・///」
櫻子「そ、そろそろ体洗おうよ、ねっ?」
花子「うん///」
櫻子「わわっ!?///」
花子「・・・///」ギュー
櫻子「花子・・・///」
花子「・・・///」
櫻子「そ、そろそろ体洗おうよ、ねっ?」
花子「うん///」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:29:31.51 ID:Sde2/ECLQ
櫻子「ふぅー、サッパリしたー」
花子「・・・///」
櫻子「あれ?花子?」
花子「・・・///」
櫻子「おーい、花子ー」ポンポン
花子「な、何だし」
櫻子「おっ、元に戻った」
花子「?」
花子「・・・///」
櫻子「あれ?花子?」
花子「・・・///」
櫻子「おーい、花子ー」ポンポン
花子「な、何だし」
櫻子「おっ、元に戻った」
花子「?」
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:33:25.26 ID:Sde2/ECLQ
櫻子「ふわぁぁ・・・見たい番組も終わったし、そろそろ寝よっかなぁ」
花子「さ、櫻子っ」
櫻子「ん~?」
花子「あ、あのね・・・その・・・」
花子「だ、大事な・・・話が・・・あるの」
櫻子「えっ・・・?」
花子「え、えっと・・・その・・・///」
花子「・・・なんていうか・・・///」
花子「さ、櫻子っ」
櫻子「ん~?」
花子「あ、あのね・・・その・・・」
花子「だ、大事な・・・話が・・・あるの」
櫻子「えっ・・・?」
花子「え、えっと・・・その・・・///」
花子「・・・なんていうか・・・///」
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:37:51.76 ID:Sde2/ECLQ
花子「さ、櫻子お姉ちゃん・・・///」
櫻子「!?///」
花子「わ、私・・・お姉ちゃんの事が・・・」
花子「だ、大好き・・・です・・・///」
櫻子「は、花子・・・///」
花子「・・・///」
櫻子「!?///」
花子「わ、私・・・お姉ちゃんの事が・・・」
花子「だ、大好き・・・です・・・///」
櫻子「は、花子・・・///」
花子「・・・///」
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:41:07.83 ID:Sde2/ECLQ
櫻子「わ、私は・・・///」
櫻子「・・・///」
櫻子「・・・えいっ!」
チュッ
花子「んっ・・・さ、櫻子・・・?///」
櫻子「わ、私も同じ気持ちだから・・・///」
花子「櫻子・・・///」
櫻子「・・・///」
櫻子「な、なんか恥ずかしいしもう寝る!///」
花子「えへへ///」
櫻子「・・・///」
櫻子「・・・えいっ!」
チュッ
花子「んっ・・・さ、櫻子・・・?///」
櫻子「わ、私も同じ気持ちだから・・・///」
花子「櫻子・・・///」
櫻子「・・・///」
櫻子「な、なんか恥ずかしいしもう寝る!///」
花子「えへへ///」
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:44:33.56 ID:Sde2/ECLQ
花子「きょ、今日も一緒に・・・」
櫻子「わ、わかってるって///」
櫻子「電気消すよー」
花子「うん」
カチッ
花子「おやすみ、櫻子」ギュッ
櫻子「えへへ、おやすみ」
櫻子「わ、わかってるって///」
櫻子「電気消すよー」
花子「うん」
カチッ
花子「おやすみ、櫻子」ギュッ
櫻子「えへへ、おやすみ」
113: 終わりどころが見えない 投稿日:2012/10/01(月) 21:47:36.28 ID:Sde2/ECLQ
~翌朝~
花子「櫻子っ、起きてっ」ユサユサ
櫻子「んぅ・・・」
櫻子「・・・おはよー・・・」
花子「ほらっ、早くしないと遅刻するし!」
櫻子「え?・・・・・・やべっ!」
花子「櫻子っ、起きてっ」ユサユサ
櫻子「んぅ・・・」
櫻子「・・・おはよー・・・」
花子「ほらっ、早くしないと遅刻するし!」
櫻子「え?・・・・・・やべっ!」
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:53:06.52 ID:Sde2/ECLQ
~学校~
花子「~♪」
未来「花子様ご機嫌だねー」
こころ「きっとお姉様と結ばれたにちがいない」
未来「おぉ、なんと」
こころ「ほら、首筋にキスマークが」
花子「えっ!?」
こころ「嘘だよー」
花子「ほっ・・・」
未来「この反応・・・マジだね!」
こころ「うん」
花子「~♪」
未来「花子様ご機嫌だねー」
こころ「きっとお姉様と結ばれたにちがいない」
未来「おぉ、なんと」
こころ「ほら、首筋にキスマークが」
花子「えっ!?」
こころ「嘘だよー」
花子「ほっ・・・」
未来「この反応・・・マジだね!」
こころ「うん」
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:56:32.67 ID:Sde2/ECLQ
未来「花子様ー、放課後遊ぼー」
花子「ご、ごめん・・・今日もちょっと忙しいし」
こころ「これから毎日の間違い」
花子「いや、その・・・」
未来「そっかー、頑張ってねー」
こころ「いってらー」
花子「う、うん・・・」
花子「ご、ごめん・・・今日もちょっと忙しいし」
こころ「これから毎日の間違い」
花子「いや、その・・・」
未来「そっかー、頑張ってねー」
こころ「いってらー」
花子「う、うん・・・」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 21:58:23.98 ID:Sde2/ECLQ
~校門~
櫻子「あっ、花子ー!」
花子「櫻子っ」トテテッ
ダキッ
櫻子「わっ、ちょっと・・・」
花子「えへへ」
櫻子「・・・まぁいっか」
櫻子「あっ、花子ー!」
花子「櫻子っ」トテテッ
ダキッ
櫻子「わっ、ちょっと・・・」
花子「えへへ」
櫻子「・・・まぁいっか」
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:02:18.19 ID:Sde2/ECLQ
櫻子「帰りにどっか寄って行こっか」
花子「本当!?」
櫻子「うん、初めてのデート・・・的な///」
花子「えへへ///」
櫻子「あと、その前に」
チュッ
花子「んっ・・・///」
櫻子「えへへ///」
花子「も、もう・・・///」
櫻子「よし、行こっか!」
花子「うん!」
Fin
花子「本当!?」
櫻子「うん、初めてのデート・・・的な///」
花子「えへへ///」
櫻子「あと、その前に」
チュッ
花子「んっ・・・///」
櫻子「えへへ///」
花子「も、もう・・・///」
櫻子「よし、行こっか!」
花子「うん!」
Fin
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:08:31.65 ID:Sde2/ECLQ
あかね「ネタ切れしてきたのでこの辺で終わりよ」
あかね「姉妹百合っていいわぁ、いつか私もあかりとあんな風に・・・」
あかね「>>1曰く久々のSSらしいわ、過去作のヒントは末尾Qね」
あかね「向日葵とみさきちがどうなったかはご想像にお任せします、だそうよ」
あかね「あとがきもこの辺で終わりにするわね、それじゃあ皆さん、良い百合ライフを~」
あかね「姉妹百合っていいわぁ、いつか私もあかりとあんな風に・・・」
あかね「>>1曰く久々のSSらしいわ、過去作のヒントは末尾Qね」
あかね「向日葵とみさきちがどうなったかはご想像にお任せします、だそうよ」
あかね「あとがきもこの辺で終わりにするわね、それじゃあ皆さん、良い百合ライフを~」
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:10:14.98 ID:ggLScTuT0
Q今気づいた
乙
乙
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:13:47.29 ID:2C178g/P0
おつー
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/01(月) 22:17:39.31 ID:+CIlCU8q0
乙、
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349086659/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ ゆるゆり | Comments (0)
ハルヒ「今年の七夕は下ネタ短冊を書いて盛り上がりましょう!」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 19:20:41.53 ID:AKsQhhxT0
何度か下ネタで投下した者です。今日は七夕ということで・・・よろしければお付き合い下さい。
※全体的に、原作「笹の葉ラプソディ」の下ネタパロとなるので、苦手な方はお気をつけ下さい。
放課後、部室
みくる「どうぞ、お茶です。涼宮さん遅いですね」コトッ
キョン「ありがとうございます。まぁ・・・今日はアレですから」
古泉「ええ、あの日ですね」
長門「○理?」
キョン「そんなの俺には分からんわ!」
古泉「僕は分かりますよ」ニコッ
ハルヒ「遅れてごめーん!」バァン
長門「生○の日が?」
古泉「機関の調査によると今月はいつも通りのようですが・・・」
キョン「いい加減その話題から離れろ!てかプライバシーも何もねぇな・・・」
みくる「あっ、涼宮さんそれ・・・」
ハルヒ「取ってきたわよ!笹の葉!」ニッコリ
※全体的に、原作「笹の葉ラプソディ」の下ネタパロとなるので、苦手な方はお気をつけ下さい。
放課後、部室
みくる「どうぞ、お茶です。涼宮さん遅いですね」コトッ
キョン「ありがとうございます。まぁ・・・今日はアレですから」
古泉「ええ、あの日ですね」
長門「○理?」
キョン「そんなの俺には分からんわ!」
古泉「僕は分かりますよ」ニコッ
ハルヒ「遅れてごめーん!」バァン
長門「生○の日が?」
古泉「機関の調査によると今月はいつも通りのようですが・・・」
キョン「いい加減その話題から離れろ!てかプライバシーも何もねぇな・・・」
みくる「あっ、涼宮さんそれ・・・」
ハルヒ「取ってきたわよ!笹の葉!」ニッコリ
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 19:25:01.96 ID:AKsQhhxT0
キョン「やっぱりな、こいつがイベント事を見逃すはずがねえ・・・」
ハルヒ「今日は七夕!というわけで皆で短冊に願い事を書きましょう!・・・ところで、七夕に願い事を叶えてくれるのって誰だか知ってる?」
キョン「織姫と彦星だろ」
ハルヒ「正解。じゃあその星ってどれだか知ってる?」
古泉「ベガとアルタイルですね」
ハルヒ「正解!さすが古泉くんね!だから本来なら、ベガ宛とアルタイル宛の2つの願い事を書いてもいいくらいなのよ」
キョン「なんだその理論は」
ハルヒ「でもそうはしないわ。書くのは1つだけ。何でだか分かる?」
キョン「もともと1つしか書かないだろ」
ハルヒ「もう、考えてもみなさい!今日は織姫と彦星が年に一度会える日なのよ?」
みくる「あ・・・一緒にいるから宛先は1つでいいんですね」
ハルヒ「そういうことっ!!やっぱ男には分かんないわよねー」
キョン「お前、意外とロマンチストだったんだな・・・」
ハルヒ「というわけで、エロで卑猥な下ネタ短冊を書くわよ!!」
ハルヒ「今日は七夕!というわけで皆で短冊に願い事を書きましょう!・・・ところで、七夕に願い事を叶えてくれるのって誰だか知ってる?」
キョン「織姫と彦星だろ」
ハルヒ「正解。じゃあその星ってどれだか知ってる?」
古泉「ベガとアルタイルですね」
ハルヒ「正解!さすが古泉くんね!だから本来なら、ベガ宛とアルタイル宛の2つの願い事を書いてもいいくらいなのよ」
キョン「なんだその理論は」
ハルヒ「でもそうはしないわ。書くのは1つだけ。何でだか分かる?」
キョン「もともと1つしか書かないだろ」
ハルヒ「もう、考えてもみなさい!今日は織姫と彦星が年に一度会える日なのよ?」
みくる「あ・・・一緒にいるから宛先は1つでいいんですね」
ハルヒ「そういうことっ!!やっぱ男には分かんないわよねー」
キョン「お前、意外とロマンチストだったんだな・・・」
ハルヒ「というわけで、エロで卑猥な下ネタ短冊を書くわよ!!」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 19:28:37.01 ID:AKsQhhxT0
キョン「前言撤回・・・なんでそうなる!」
ハルヒ「だって、男女が夜に会うってことは、お楽しみなことしてるに決まってるじゃない!」
長門「ギ○アン」
古泉「なるほど、では白く輝く天の川はザ」
キョン「美しい伝説を穢すな!」
ハルヒ「そういうわけで、あたしたちがエロで卑猥なお願いを書いたら、ノリで叶えてくれるかもしれないじゃない?」
キョン「そんなの願う奴いるのかよ!てか思ってても書かねえよ!」
古泉「まぁまぁ、ない場合は、下ネタに見せかけて普通の願い事を書く、というのはどうでしょう?」
ハルヒ「しょうがないわね、じゃあ、それで!見た目でエロいと思って叶えてくれるかもしれないしね!」
キョン「要するにエロければなんでもいいんだな・・・」
ハルヒ「じゃ、エロエロなの書いてね!」
数分後
ハルヒ「できた?せっかくだから見せ合いましょう!まずあたしのはね・・・」
『毎日安全日 涼宮ハルヒ』
ハルヒ「だって、男女が夜に会うってことは、お楽しみなことしてるに決まってるじゃない!」
長門「ギ○アン」
古泉「なるほど、では白く輝く天の川はザ」
キョン「美しい伝説を穢すな!」
ハルヒ「そういうわけで、あたしたちがエロで卑猥なお願いを書いたら、ノリで叶えてくれるかもしれないじゃない?」
キョン「そんなの願う奴いるのかよ!てか思ってても書かねえよ!」
古泉「まぁまぁ、ない場合は、下ネタに見せかけて普通の願い事を書く、というのはどうでしょう?」
ハルヒ「しょうがないわね、じゃあ、それで!見た目でエロいと思って叶えてくれるかもしれないしね!」
キョン「要するにエロければなんでもいいんだな・・・」
ハルヒ「じゃ、エロエロなの書いてね!」
数分後
ハルヒ「できた?せっかくだから見せ合いましょう!まずあたしのはね・・・」
『毎日安全日 涼宮ハルヒ』
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 19:32:05.20 ID:AKsQhhxT0
キョン「うおおい!」
長門「ストレート」
ハルヒ「万が一を考えて、毎日安全日でいたいからね!」
キョン「んな堂々と言わんでも・・・」
みくる「切実なお願い事ですね」
古泉「女性には大事な問題ですからね。もちろん僕ら男性も配慮しなくてはいけませんが」
ハルヒ「ふふ、でもあたしのはエロいだけじゃないの」
キョン「どう見てもエロだろ」
ハルヒ「甘いわね!これにはSOS団が毎日安全にって意味も掛けてあるのよ!」
古泉「さすが涼宮さん、僕たちのこともちゃんと考えて下さっているんですね!」
みくる「優しいですぅ」
長門「良いリーダー」
キョン「まぁ、非常識で自分勝手なのよりはマシか。卑猥だけど」
長門「次は私」
『S○○は1日3時間 長門有希』
長門「ストレート」
ハルヒ「万が一を考えて、毎日安全日でいたいからね!」
キョン「んな堂々と言わんでも・・・」
みくる「切実なお願い事ですね」
古泉「女性には大事な問題ですからね。もちろん僕ら男性も配慮しなくてはいけませんが」
ハルヒ「ふふ、でもあたしのはエロいだけじゃないの」
キョン「どう見てもエロだろ」
ハルヒ「甘いわね!これにはSOS団が毎日安全にって意味も掛けてあるのよ!」
古泉「さすが涼宮さん、僕たちのこともちゃんと考えて下さっているんですね!」
みくる「優しいですぅ」
長門「良いリーダー」
キョン「まぁ、非常識で自分勝手なのよりはマシか。卑猥だけど」
長門「次は私」
『S○○は1日3時間 長門有希』
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 19:35:21.62 ID:AKsQhhxT0
ハルヒ「有希偉いわね!」
みくる「やりすぎも体によくないですからね」
古泉「やりたい放題できるようお願いした方がいい気もしますが・・・」
長門「今ゼロだから増えることになる。しかも毎日絶対に・・・」ムラムラ
キョン「お前・・・そんなにしたいのか?」
長門「!!・・・ちがう、これは見せかけ」
キョン「どこがだよ!思いっきり頭にSがついて3文字じゃねぇか!」
長門「S・・・S・・・・・・SO3」
キョン「微妙に古いぞ・・・」
ハルヒ「誤魔化す必要ないわよ!欲望に忠実でよろしい!」
長門「性欲を持て余す・・・」
キョン「余るっていうか、相当溜まってそうだな」
みくる「次はわたしですね」
『オ〇〇〇が上手になりますように 朝比奈みくる』
みくる「やりすぎも体によくないですからね」
古泉「やりたい放題できるようお願いした方がいい気もしますが・・・」
長門「今ゼロだから増えることになる。しかも毎日絶対に・・・」ムラムラ
キョン「お前・・・そんなにしたいのか?」
長門「!!・・・ちがう、これは見せかけ」
キョン「どこがだよ!思いっきり頭にSがついて3文字じゃねぇか!」
長門「S・・・S・・・・・・SO3」
キョン「微妙に古いぞ・・・」
ハルヒ「誤魔化す必要ないわよ!欲望に忠実でよろしい!」
長門「性欲を持て余す・・・」
キョン「余るっていうか、相当溜まってそうだな」
みくる「次はわたしですね」
『オ〇〇〇が上手になりますように 朝比奈みくる』
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 19:38:38.10 ID:AKsQhhxT0
キョン「なっ・・・」
古泉「朝比奈さんらしいですね」
ハルヒ「なあんだ。そんなことなら、あたしが教えてあげるわよ?」
みくる「本当ですか!!是非コツを・・・」
長門「私も聞きたい」ムラムラ
みくる「じゃあ今度女の子だけでお泊まりして・・・」
キョン「朝比奈さん・・・あなたまでこんなになってしまって・・・」
みくる「あっ!みっ、見せかけです!」
キョン「既に泊まりで教えてもらう計画立ててましたよね?」
みくる「気のせいです!えと、お茶汲みが上手くなるといいなって・・・」
キョン「オ茶汲み・・・誤魔化せてないですよ?」
長門「私も願えばよかった・・・」
キョン「叶うと決まった訳じゃないんだから、そんな残念そうにするなよ・・・」
古泉「では次は僕のですね」
『童○卒業 古泉一樹』
古泉「朝比奈さんらしいですね」
ハルヒ「なあんだ。そんなことなら、あたしが教えてあげるわよ?」
みくる「本当ですか!!是非コツを・・・」
長門「私も聞きたい」ムラムラ
みくる「じゃあ今度女の子だけでお泊まりして・・・」
キョン「朝比奈さん・・・あなたまでこんなになってしまって・・・」
みくる「あっ!みっ、見せかけです!」
キョン「既に泊まりで教えてもらう計画立ててましたよね?」
みくる「気のせいです!えと、お茶汲みが上手くなるといいなって・・・」
キョン「オ茶汲み・・・誤魔化せてないですよ?」
長門「私も願えばよかった・・・」
キョン「叶うと決まった訳じゃないんだから、そんな残念そうにするなよ・・・」
古泉「では次は僕のですね」
『童○卒業 古泉一樹』
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 19:41:25.64 ID:AKsQhhxT0
キョン「古泉・・・叶うといいな!」
ハルヒ「古泉くん、応援してるわ。頑張ってね!」
みくる「大丈夫、きっと卒業できますよ!」
長門「いつかは叶う・・・はず」
古泉「い、いやですねぇ!これは見せかけですよっ?」
キョン「この字面で他に何があるって言うんだ!」
古泉「ど、童顔卒業です」
キョン「うそつけ!お前のどこが童顔なんだ!」
古泉「高校生とは思えない少年顔じゃないですか!」
長門「高校生とは思えない老け顔」
キョン「そうだぞ!1期が老けすぎだったから、2期から若返ったキャラデザになったくらいじゃないか!」
古泉「そ、そうでしたっけ!?と、とにかく僕は童○じゃないですからね!信じてくださいよ!」
みくる「否定しすぎてバレバレですぅ」
キョン「古泉、見苦しいぞ?・・・さて、最後は俺だな」
『外出しないで中出したい キョン』
ハルヒ「古泉くん、応援してるわ。頑張ってね!」
みくる「大丈夫、きっと卒業できますよ!」
長門「いつかは叶う・・・はず」
古泉「い、いやですねぇ!これは見せかけですよっ?」
キョン「この字面で他に何があるって言うんだ!」
古泉「ど、童顔卒業です」
キョン「うそつけ!お前のどこが童顔なんだ!」
古泉「高校生とは思えない少年顔じゃないですか!」
長門「高校生とは思えない老け顔」
キョン「そうだぞ!1期が老けすぎだったから、2期から若返ったキャラデザになったくらいじゃないか!」
古泉「そ、そうでしたっけ!?と、とにかく僕は童○じゃないですからね!信じてくださいよ!」
みくる「否定しすぎてバレバレですぅ」
キョン「古泉、見苦しいぞ?・・・さて、最後は俺だな」
『外出しないで中出したい キョン』
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 19:44:40.47 ID:AKsQhhxT0
キョン「言っとくがこれは見せか」
ハルヒ「キョン!あんた誰とやってんのよ!」
みくる「ひどいです!女の人の気持ちも考えないで!」
古泉「ちょっと!なんて贅沢な悩みなんですか!!僕なんて・・・!」
長門「私が叶えてあげる」ムラムラ
キョン「ま、待て!だからこれは見せかけだ!」
ハルヒ「どこからどう見ても欲望の塊じゃない!」
キョン「よく見ろ・・・外出しじゃなくて外出だ!」
みくる「あれ?本当です・・・」
古泉「では中出というのは何ですか?」
キョン「外出の反対で家にいるって感じの造語だ」
ハルヒ「なによ、紛らわしいわね!」
キョン「騙された方が悪いんだろ!」
古泉「まあまあ、違うと分かったんですし、よかったじゃないですか!ええ、本当によかった!!」
キョン「やっぱお前・・・」
ハルヒ「キョン!あんた誰とやってんのよ!」
みくる「ひどいです!女の人の気持ちも考えないで!」
古泉「ちょっと!なんて贅沢な悩みなんですか!!僕なんて・・・!」
長門「私が叶えてあげる」ムラムラ
キョン「ま、待て!だからこれは見せかけだ!」
ハルヒ「どこからどう見ても欲望の塊じゃない!」
キョン「よく見ろ・・・外出しじゃなくて外出だ!」
みくる「あれ?本当です・・・」
古泉「では中出というのは何ですか?」
キョン「外出の反対で家にいるって感じの造語だ」
ハルヒ「なによ、紛らわしいわね!」
キョン「騙された方が悪いんだろ!」
古泉「まあまあ、違うと分かったんですし、よかったじゃないですか!ええ、本当によかった!!」
キョン「やっぱお前・・・」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 19:47:30.29 ID:AKsQhhxT0
『毎日安全日 涼宮ハルヒ』
『S〇〇は1日3時間 長門有希』
『オ〇〇〇が上手になりますように 朝比奈みくる』
『童○卒業 古泉一樹』
『外出しないで中出したい キョン』
みくる「全部吊るしてみましたけど・・・」
長門「シュール」
古泉「見事に卑猥な単語ばかりですね」
キョン「伏せ字の意味もあんまねーな」
ハルヒ「叶うといいわね!」
キョン「(・・・本当にお楽しみ中ならこんなの見向きもしないと思うけどな。なんせ、年にたった一度なんだぜ?)」
キョン「(愛する二人が会えるのは・・・・・・)」
ハルヒ「・・・お楽しみなことか。エロいなあ」ハァ・・・
キョン「?」
みくる「・・・」コソッ
『S〇〇は1日3時間 長門有希』
『オ〇〇〇が上手になりますように 朝比奈みくる』
『童○卒業 古泉一樹』
『外出しないで中出したい キョン』
みくる「全部吊るしてみましたけど・・・」
長門「シュール」
古泉「見事に卑猥な単語ばかりですね」
キョン「伏せ字の意味もあんまねーな」
ハルヒ「叶うといいわね!」
キョン「(・・・本当にお楽しみ中ならこんなの見向きもしないと思うけどな。なんせ、年にたった一度なんだぜ?)」
キョン「(愛する二人が会えるのは・・・・・・)」
ハルヒ「・・・お楽しみなことか。エロいなあ」ハァ・・・
キョン「?」
みくる「・・・」コソッ
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 19:51:10.26 ID:AKsQhhxT0
キョン「(短冊?)」
『団活が終わっても残っていてください みくる』
キョン「(いいですとも!)」グッ
ハルヒ「じゃ、あたし帰るわ」ガタッ バタン
古泉「では僕も」バタン
長門「これ」サッ バタン
キョン「ん?また短冊・・・」
みくる「みんな帰っちゃいましたね」
キョン「ええ・・・ところで、何か用事ですか?」
みくる「・・・キョンくん!わたしと一緒に・・・いって・・・イって欲しいの!」
キョン「もちろんです!快楽の果てまでお供します!」
みくる「よかった!じゃあ・・・少し目を瞑ってて下さい」
キョン「は、はい!(服を脱ぐのが恥ずかしいんだな・・・ああ、ついにこの時が・・・!)」ムラムラ
みくる「キョンくん、ごめんね」
キョン「(え?やっぱナシなの?そんな今さら言われ・・・うっ・・・立ちくら・・・み、が・・・・・・)」クラッ
『団活が終わっても残っていてください みくる』
キョン「(いいですとも!)」グッ
ハルヒ「じゃ、あたし帰るわ」ガタッ バタン
古泉「では僕も」バタン
長門「これ」サッ バタン
キョン「ん?また短冊・・・」
みくる「みんな帰っちゃいましたね」
キョン「ええ・・・ところで、何か用事ですか?」
みくる「・・・キョンくん!わたしと一緒に・・・いって・・・イって欲しいの!」
キョン「もちろんです!快楽の果てまでお供します!」
みくる「よかった!じゃあ・・・少し目を瞑ってて下さい」
キョン「は、はい!(服を脱ぐのが恥ずかしいんだな・・・ああ、ついにこの時が・・・!)」ムラムラ
みくる「キョンくん、ごめんね」
キョン「(え?やっぱナシなの?そんな今さら言われ・・・うっ・・・立ちくら・・・み、が・・・・・・)」クラッ
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 19:54:57.92 ID:AKsQhhxT0
夜、公園
みくる「あ、起きた?」
キョン「目の前には、見知らぬ下乳・・・ここは天国ですか?」
みくる「もう、冗談はやめて下さいよぅ。ここは3年前の7月7日、時間は・・・夜9時頃です」
キョン「3年前?もしかして・・・タイムトラベルしたってことですか!」
みくる「はい。時間移動してきました」
キョン「なんだ・・・イって欲しいの!なんて言うからてっきり・・・」
みくる「すいません、焦って色々省略しちゃったんです」
キョン「目を瞑ってなんて言うから期待しちゃいましたよ」
みくる「ごめんなさい。時間移動の方法を知られるわけにはいかなかったか、ら・・・・・・」
キョン「あの、朝比奈さん?」
みくる「・・・」zzz
キョン「寝てる。もしやこれはチャンス・・・!」
ガサガサ
キョン「誰だ!!俺と朝比奈さんの愛の時間を邪魔する奴は!!」
みくる「あ、起きた?」
キョン「目の前には、見知らぬ下乳・・・ここは天国ですか?」
みくる「もう、冗談はやめて下さいよぅ。ここは3年前の7月7日、時間は・・・夜9時頃です」
キョン「3年前?もしかして・・・タイムトラベルしたってことですか!」
みくる「はい。時間移動してきました」
キョン「なんだ・・・イって欲しいの!なんて言うからてっきり・・・」
みくる「すいません、焦って色々省略しちゃったんです」
キョン「目を瞑ってなんて言うから期待しちゃいましたよ」
みくる「ごめんなさい。時間移動の方法を知られるわけにはいかなかったか、ら・・・・・・」
キョン「あの、朝比奈さん?」
みくる「・・・」zzz
キョン「寝てる。もしやこれはチャンス・・・!」
ガサガサ
キョン「誰だ!!俺と朝比奈さんの愛の時間を邪魔する奴は!!」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 19:58:52.43 ID:AKsQhhxT0
???「キョンくん、こんばんは」
キョン「なっ!朝比奈さん(大)!?」
みくる大「ふふ、こうして見ると・・・胸小さい」プニプニ
キョン「これで小さいだと・・・!」
みくる大「このときのわたしはキョンくんに襲われそうになってたんですね」
キョン「未遂なんで勘弁して下さい・・・!」
みくる大「ここまであなたを導いたのはこの子の役目で、これからはわたしの役目です」
キョン「どんなイケナイ所に連れてってくれるんだろう・・・」ムラムラ
みくる大「そこにある線路沿いに下ると中学校があります。その校門にいる人に協力してあげて下さい。そっちのわたしはゴメンですがおんぶしてって下さい」
キョン「エロゲみたいだな・・・お礼はもらえるんですか?」
みくる大「そうね・・・そっちで眠ってるわたしにエッチくらいならしちゃってもいいよ?」
キョン「んなあっさり!!じゃあお言葉に甘えてさっきの続きを・・・」
みくる大「じゃあわたしはもう行かないと」
キョン「あ、ひとつだけ聞かせて下さい!・・・今までに何人の男とヤったんですか?」
みくる「ふふ、禁則事項ですっ」ニコッ
キョン「なっ!朝比奈さん(大)!?」
みくる大「ふふ、こうして見ると・・・胸小さい」プニプニ
キョン「これで小さいだと・・・!」
みくる大「このときのわたしはキョンくんに襲われそうになってたんですね」
キョン「未遂なんで勘弁して下さい・・・!」
みくる大「ここまであなたを導いたのはこの子の役目で、これからはわたしの役目です」
キョン「どんなイケナイ所に連れてってくれるんだろう・・・」ムラムラ
みくる大「そこにある線路沿いに下ると中学校があります。その校門にいる人に協力してあげて下さい。そっちのわたしはゴメンですがおんぶしてって下さい」
キョン「エロゲみたいだな・・・お礼はもらえるんですか?」
みくる大「そうね・・・そっちで眠ってるわたしにエッチくらいならしちゃってもいいよ?」
キョン「んなあっさり!!じゃあお言葉に甘えてさっきの続きを・・・」
みくる大「じゃあわたしはもう行かないと」
キョン「あ、ひとつだけ聞かせて下さい!・・・今までに何人の男とヤったんですか?」
みくる「ふふ、禁則事項ですっ」ニコッ
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 20:02:34.94 ID:AKsQhhxT0
キョン「さて、行くとするか。朝比奈さんをおぶらないとな・・・」
キョン「よいしょっ。おお!!胸が当たって・・・ムラムラする!!」
中学校、校門前
キョン「ん?あそこにいるのは・・・なるほどな。確かに俺は3年前に来たみたいだ」
キョン「おい」
???「何よ」
キョン「(見覚えのある顔にこの態度、そして黄色いカチューシャ・・・やっぱ中学生の時のハルヒだな)」
ハルヒ中「何、あんた?痴漢?強姦犯?」
キョン「この時から頭の中はエロでいっぱいなのかよ・・・お前こそ何やってんだ」
ハルヒ中「決まってるじゃないの。不法挿入よ」
キョン「侵入だろ。でもそれいい言葉だな」
ハルヒ中「でしょ。それよりちょうどいいわ。誰だか知らないけど暇なら手伝いなさいよ。でないと通報するわよ、レイプされましたって」
キョン「こんなガキを襲う趣味はない。もう少し胸が大きかったら分からんけどな・・・ま、手伝ってやるよ。レイプ魔は嫌だからな」
ハルヒ中「よし、じゃあこっち来なさい!」
キョン「よいしょっ。おお!!胸が当たって・・・ムラムラする!!」
中学校、校門前
キョン「ん?あそこにいるのは・・・なるほどな。確かに俺は3年前に来たみたいだ」
キョン「おい」
???「何よ」
キョン「(見覚えのある顔にこの態度、そして黄色いカチューシャ・・・やっぱ中学生の時のハルヒだな)」
ハルヒ中「何、あんた?痴漢?強姦犯?」
キョン「この時から頭の中はエロでいっぱいなのかよ・・・お前こそ何やってんだ」
ハルヒ中「決まってるじゃないの。不法挿入よ」
キョン「侵入だろ。でもそれいい言葉だな」
ハルヒ中「でしょ。それよりちょうどいいわ。誰だか知らないけど暇なら手伝いなさいよ。でないと通報するわよ、レイプされましたって」
キョン「こんなガキを襲う趣味はない。もう少し胸が大きかったら分からんけどな・・・ま、手伝ってやるよ。レイプ魔は嫌だからな」
ハルヒ中「よし、じゃあこっち来なさい!」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 20:05:37.13 ID:AKsQhhxT0
中学校、校庭
キョン「朝比奈さんを下ろしとくか。それにしても石灰に線引きねえ・・・」ドサッ
ハルヒ中「さ、あたしの言うとおり線を引くのよ」
キョン「やれやれ、分かったよ」
数十分後
キョン「ふう、やっと終わった・・・」
ハルヒ中「ねえ、あんた。エロ本読んだことある?」
キョン「あるんじゃねーの」
ハルヒ中「じゃあ、オ○ニーは?」
キョン「まあ、してもおかしくはないな」
ハルヒ中「脳内プレイなら?」
キョン「配り歩くほどしてるだろうよ」
ハルヒ中「S○Xは?」
キョン「それはまだしたことないな・・・って何言わせやがる!!」
ハルヒ中「・・・童○」
キョン「朝比奈さんを下ろしとくか。それにしても石灰に線引きねえ・・・」ドサッ
ハルヒ中「さ、あたしの言うとおり線を引くのよ」
キョン「やれやれ、分かったよ」
数十分後
キョン「ふう、やっと終わった・・・」
ハルヒ中「ねえ、あんた。エロ本読んだことある?」
キョン「あるんじゃねーの」
ハルヒ中「じゃあ、オ○ニーは?」
キョン「まあ、してもおかしくはないな」
ハルヒ中「脳内プレイなら?」
キョン「配り歩くほどしてるだろうよ」
ハルヒ中「S○Xは?」
キョン「それはまだしたことないな・・・って何言わせやがる!!」
ハルヒ中「・・・童○」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 20:08:23.09 ID:AKsQhhxT0
ハルヒ中「ま、いっか。ところでそれ北高の制服よね?」
キョン「まあな」
ハルヒ中「あんた、名前は?」
キョン「エロ・スミス」
ハルヒ中「・・・いい名前ね。あの娘は誰?」
キョン「俺の姉ちゃんだ。エロいだろ?」
ハルヒ中「うん」
キョン「それで、これはいったい何なんだ?まさか織姫と彦星宛の下ネタじゃないだろうな」
ハルヒ中「・・・どうして分かったの?」
キョン「まあ、七夕だしな。似たようなことをしている奴に覚えがあってな」
ハルヒ中「へえ?是非知り合いになりたいわね。北高にそんなエロい人がいるわけ?」
キョン「まあな」
ハルヒ中「ふーん。北高ね・・・さて、目的は果たしたし帰るわ」
ハルヒ中「・・・・・・お姉さんのこと襲わないようにね。近親相姦はエロいけど後で色々面倒だから。それじゃあね」
キョン「よくわかってやがる・・・」
キョン「まあな」
ハルヒ中「あんた、名前は?」
キョン「エロ・スミス」
ハルヒ中「・・・いい名前ね。あの娘は誰?」
キョン「俺の姉ちゃんだ。エロいだろ?」
ハルヒ中「うん」
キョン「それで、これはいったい何なんだ?まさか織姫と彦星宛の下ネタじゃないだろうな」
ハルヒ中「・・・どうして分かったの?」
キョン「まあ、七夕だしな。似たようなことをしている奴に覚えがあってな」
ハルヒ中「へえ?是非知り合いになりたいわね。北高にそんなエロい人がいるわけ?」
キョン「まあな」
ハルヒ中「ふーん。北高ね・・・さて、目的は果たしたし帰るわ」
ハルヒ中「・・・・・・お姉さんのこと襲わないようにね。近親相姦はエロいけど後で色々面倒だから。それじゃあね」
キョン「よくわかってやがる・・・」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 20:11:19.08 ID:AKsQhhxT0
数分後
みくる「う、ん・・・ふぇっ!!」
キョン「あ、起きましたか」
みくる「ななな・・・なんですかココ、ナニはどうしていつもエロいんですかっ!」
キョン「そうですね・・・フェロモンが出てるからですかね」
みくる「なるほど・・・あっ!!・・・・・・TPDDがないっ!ないよお・・・」
キョン「どうしました?TPDDって何ですか?Tinpo Penisu Daisuki Doumeiの略とかかな」
みくる「タイムマシンみたいなものです・・・これがないと帰れないのに・・・」
キョン「どこかで落としたとか?」
みくる「なくすはずないんです・・・」
キョン「体をしきりに触っているようですが、よければ俺が探して・・・」ムラムラ
みくる「うううっ・・・」シクシク
キョン「・・・大丈夫ですよ。何とかなるかもしれません」
みくる「え?」
キョン「困ったときの長門さんです」
みくる「う、ん・・・ふぇっ!!」
キョン「あ、起きましたか」
みくる「ななな・・・なんですかココ、ナニはどうしていつもエロいんですかっ!」
キョン「そうですね・・・フェロモンが出てるからですかね」
みくる「なるほど・・・あっ!!・・・・・・TPDDがないっ!ないよお・・・」
キョン「どうしました?TPDDって何ですか?Tinpo Penisu Daisuki Doumeiの略とかかな」
みくる「タイムマシンみたいなものです・・・これがないと帰れないのに・・・」
キョン「どこかで落としたとか?」
みくる「なくすはずないんです・・・」
キョン「体をしきりに触っているようですが、よければ俺が探して・・・」ムラムラ
みくる「うううっ・・・」シクシク
キョン「・・・大丈夫ですよ。何とかなるかもしれません」
みくる「え?」
キョン「困ったときの長門さんです」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 20:14:41.99 ID:AKsQhhxT0
数分後、長門のマンション玄関
ピーンポーン
キョン「長門有希さんのお宅でしょうか」
長門『・・・・・・』
キョン「俺だ、夜這いにきた」
長門『入って』
長門の家
キョン「よっ。入れてもらっていいか?」
長門「もっと奥まで入ってきて欲しい・・・」ムラムラ
キョン「お前も3年前からエロかったんだな」
部屋
キョン「それで、3年後のお前は俺にこんな短冊をくれたんだ」カサッ
長門「・・・理解した。同期完了。これで私は3年後の私と同一人物」
キョン「全然わかんねえよ・・・」
長門「こういうこと」ヌギッ
ピーンポーン
キョン「長門有希さんのお宅でしょうか」
長門『・・・・・・』
キョン「俺だ、夜這いにきた」
長門『入って』
長門の家
キョン「よっ。入れてもらっていいか?」
長門「もっと奥まで入ってきて欲しい・・・」ムラムラ
キョン「お前も3年前からエロかったんだな」
部屋
キョン「それで、3年後のお前は俺にこんな短冊をくれたんだ」カサッ
長門「・・・理解した。同期完了。これで私は3年後の私と同一人物」
キョン「全然わかんねえよ・・・」
長門「こういうこと」ヌギッ
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 20:17:46.15 ID:AKsQhhxT0
キョン「なぜ服を脱ぐ!!」
長門「体を見てもらえれば分かると思ったから・・・」ムラムラ
キョン「そこは眼鏡外すとこだろ!!3年後の俺たちはそんな関係じゃねえっ!!・・・ところで、何で北高の制服着てるんだ?」
長門「今の私は待機モード」
キョン「3年も待機してんのか!?暇じゃないのか?」
長門「大丈夫。ずっとエロい妄想をしているから」ムラムラ
キョン「だから3年後のお前は色々溜まってんだな・・・」
みくる「あのう・・・元の時間に戻る方法なんですけど・・・」
長門「時間を移動する方法はTPDDだけではない」
キョン「帰る方法はあるんだな!」
長門「可能・・・この部屋」ガラッ
キョン「この和室の部屋がどうしたんだ?」
みくる「布団が一式敷いてあるだけですね」
長門「寝て。色んな意味で」
キョン・みくる「えぇっ!!」
長門「体を見てもらえれば分かると思ったから・・・」ムラムラ
キョン「そこは眼鏡外すとこだろ!!3年後の俺たちはそんな関係じゃねえっ!!・・・ところで、何で北高の制服着てるんだ?」
長門「今の私は待機モード」
キョン「3年も待機してんのか!?暇じゃないのか?」
長門「大丈夫。ずっとエロい妄想をしているから」ムラムラ
キョン「だから3年後のお前は色々溜まってんだな・・・」
みくる「あのう・・・元の時間に戻る方法なんですけど・・・」
長門「時間を移動する方法はTPDDだけではない」
キョン「帰る方法はあるんだな!」
長門「可能・・・この部屋」ガラッ
キョン「この和室の部屋がどうしたんだ?」
みくる「布団が一式敷いてあるだけですね」
長門「寝て。色んな意味で」
キョン・みくる「えぇっ!!」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 20:20:29.24 ID:AKsQhhxT0
長門「その行為をしないと帰れない」
キョン「おいおい、マジかよ・・・」
みくる「こんなの規定事項になかったはずなのに・・・」
長門「電気は消しとく。・・・・・・ごゆっくり」カチッ バタン
キョン「ちょっ・・・・・・とりあえず・・・布団に入りましょうか」モゾモゾ
みくる「は、はい・・・」モゾモゾ
キョン「(さて、どうするべきか・・・・・・やむを得ないとは言え、やっぱマズいよな)」
みくる「・・・」
キョン「(でも、これはチャンスだ・・・そうだ、俺はずっと望んでいたじゃないか)」
みくる「・・・」ウトウト
キョン「(団活後の部室でも、公園のベンチでも、TPDDをなくした時も・・・・・・ずっと朝比奈さんを襲ってしまいたいと)」
みくる「・・・」zzz
キョン「(ここでやらなきゃいつやる?俺だって・・・男だろ!)」
キョン「朝比奈さん!」ガバッ
みくる「・・・むにゃむにゃ・・・ふぇっ、キョンくん・・・!?」
キョン「おいおい、マジかよ・・・」
みくる「こんなの規定事項になかったはずなのに・・・」
長門「電気は消しとく。・・・・・・ごゆっくり」カチッ バタン
キョン「ちょっ・・・・・・とりあえず・・・布団に入りましょうか」モゾモゾ
みくる「は、はい・・・」モゾモゾ
キョン「(さて、どうするべきか・・・・・・やむを得ないとは言え、やっぱマズいよな)」
みくる「・・・」
キョン「(でも、これはチャンスだ・・・そうだ、俺はずっと望んでいたじゃないか)」
みくる「・・・」ウトウト
キョン「(団活後の部室でも、公園のベンチでも、TPDDをなくした時も・・・・・・ずっと朝比奈さんを襲ってしまいたいと)」
みくる「・・・」zzz
キョン「(ここでやらなきゃいつやる?俺だって・・・男だろ!)」
キョン「朝比奈さん!」ガバッ
みくる「・・・むにゃむにゃ・・・ふぇっ、キョンくん・・・!?」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 20:23:35.13 ID:AKsQhhxT0
長門「昨晩はお楽しみでしたね」ガラッ カチッ
キョン「なっ長門!?くそ、これからいいとこだったのに邪魔しやがって!」
みくる「やだっキョンくん・・・どいてくださいっ・・・」ジタバタ
キョン「はっ!す、すいません!決して襲おうとした訳ではなく、こうしないと帰れないとか言うもんだから仕方なく・・・」
長門「本気で信じていた?」ニヤリ
キョン「え、まさか・・・騙したな長門!」
長門「実にユニーク」
みくる「あっ!元の時間に戻れてます!」
キョン「それが時計型麻酔銃ですか?」
みくる「いえ、これはただの電波時計です」
キョン「・・・未来にあるんだ」
みくる「長門さん、まさか時間を止めてしまうなんて・・・」
キョン「おいおい、それってかなりすごいことなんじゃないか?」
長門「そうでもない。今回はエロモード」
キョン「はい?」
キョン「なっ長門!?くそ、これからいいとこだったのに邪魔しやがって!」
みくる「やだっキョンくん・・・どいてくださいっ・・・」ジタバタ
キョン「はっ!す、すいません!決して襲おうとした訳ではなく、こうしないと帰れないとか言うもんだから仕方なく・・・」
長門「本気で信じていた?」ニヤリ
キョン「え、まさか・・・騙したな長門!」
長門「実にユニーク」
みくる「あっ!元の時間に戻れてます!」
キョン「それが時計型麻酔銃ですか?」
みくる「いえ、これはただの電波時計です」
キョン「・・・未来にあるんだ」
みくる「長門さん、まさか時間を止めてしまうなんて・・・」
キョン「おいおい、それってかなりすごいことなんじゃないか?」
長門「そうでもない。今回はエロモード」
キョン「はい?」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 20:26:47.15 ID:AKsQhhxT0
長門「実は他にも方法はあった。でもこれが一番エロかったから・・・」ムラムラ
キョン「単にお前の趣味かよ!」
みくる「なんだか長門さんに振り回されっぱなしでしたね」
キョン「まあ無事戻って来れたんだし、いいか。ありがとな、長門」
長門「お礼なら体で・・・」ムラムラ
キョン「やらん!」
長門「朝比奈みくるは襲おうとしたくせに・・・」
みくる「ひっ!」
キョン「朝比奈さん、下ネタは平気なのにこういうのはダメなんですね・・・」
みくる「知識と実技は違うんですぅ!」
玄関
キョン「ところでこの栞だが、何て書いてあるんだ?」
長門「『わたしもここでイク』」
キョン「・・・・・・こりゃ織姫と彦星もびっくりだな・・・」
キョン「単にお前の趣味かよ!」
みくる「なんだか長門さんに振り回されっぱなしでしたね」
キョン「まあ無事戻って来れたんだし、いいか。ありがとな、長門」
長門「お礼なら体で・・・」ムラムラ
キョン「やらん!」
長門「朝比奈みくるは襲おうとしたくせに・・・」
みくる「ひっ!」
キョン「朝比奈さん、下ネタは平気なのにこういうのはダメなんですね・・・」
みくる「知識と実技は違うんですぅ!」
玄関
キョン「ところでこの栞だが、何て書いてあるんだ?」
長門「『わたしもここでイク』」
キョン「・・・・・・こりゃ織姫と彦星もびっくりだな・・・」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 20:38:31.51 ID:AKsQhhxT0
翌日、教室
キョン「どうした、昨日からやけに欲求不満そうだな。オ○ニーでもし忘れたか?」
ハルヒ「ちゃんとしたわ。・・・思い出しムラムラよ。七夕の季節にはちょっとエロい思い出があるの」
キョン「そうかい」
放課後、部室
キョン「よう、長門と古泉だけか」
長門「体でのお礼は?」ムラムラ
古泉「いつの間にそんな関係に!」ガタッ
キョン「違うって。昨日こういうことがあったんだよ」カクカクシカジカ
古泉「なるほど、要するに・・・・・・僕だけハブだったんですね」シクシク
キョン「ところで俺には全然分からないんだが・・・」
長門・古泉「?」
キョン「俺は、中学生のハルヒと下ネタトークをしただけだ。ぶっちゃけ、わざわざ過去に行った意味あるのか?」
長門「あなたが知るにはまだ早い・・・大人になったら分かる」
キョン「誤魔化しやがって・・・でも大人の事情ってなんかエロくていいから許す」ムラムラ
キョン「どうした、昨日からやけに欲求不満そうだな。オ○ニーでもし忘れたか?」
ハルヒ「ちゃんとしたわ。・・・思い出しムラムラよ。七夕の季節にはちょっとエロい思い出があるの」
キョン「そうかい」
放課後、部室
キョン「よう、長門と古泉だけか」
長門「体でのお礼は?」ムラムラ
古泉「いつの間にそんな関係に!」ガタッ
キョン「違うって。昨日こういうことがあったんだよ」カクカクシカジカ
古泉「なるほど、要するに・・・・・・僕だけハブだったんですね」シクシク
キョン「ところで俺には全然分からないんだが・・・」
長門・古泉「?」
キョン「俺は、中学生のハルヒと下ネタトークをしただけだ。ぶっちゃけ、わざわざ過去に行った意味あるのか?」
長門「あなたが知るにはまだ早い・・・大人になったら分かる」
キョン「誤魔化しやがって・・・でも大人の事情ってなんかエロくていいから許す」ムラムラ
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 20:46:54.68 ID:AKsQhhxT0
古泉「それにしても、朝比奈さんを襲おうとするなんて、あなたは愚かでしたね」
キョン「これでもかなり我慢したんだ・・・お前だって俺の立場だったらどうなってたか分からんぞ?」
古泉「僕ならそんなことはしません」
キョン「へえ、随分紳士的なんだな」
古泉「そうじゃないですよ。朝比奈さんは襲いません」
キョン「ん?じゃあ長門か?中学生ハルヒか?」
古泉「いいえ、僕なら・・・朝比奈さん(大)を襲います・・・!」
キョン「なるほど、その手があったか!」
古泉「ええ、大人のほうなら経験豊富でしょうから、きっとお願いすれば優しく快楽の果てへと導いてくれるはずです!」ムラムラ
キョン「そうだよな!・・・来年もこんな素敵イベントがあるかは分からんが、今度行くときは是非とも朝比奈さん(大)を襲うことを覚えておくことにしよう」
古泉「僕を連れて行くことも覚えておいて下さいね」
長門「もっと経験を積んでおかなくては・・・」
キョン・古泉・長門「七夕・・・なんて素晴らしい日・・・!」
END
キョン「これでもかなり我慢したんだ・・・お前だって俺の立場だったらどうなってたか分からんぞ?」
古泉「僕ならそんなことはしません」
キョン「へえ、随分紳士的なんだな」
古泉「そうじゃないですよ。朝比奈さんは襲いません」
キョン「ん?じゃあ長門か?中学生ハルヒか?」
古泉「いいえ、僕なら・・・朝比奈さん(大)を襲います・・・!」
キョン「なるほど、その手があったか!」
古泉「ええ、大人のほうなら経験豊富でしょうから、きっとお願いすれば優しく快楽の果てへと導いてくれるはずです!」ムラムラ
キョン「そうだよな!・・・来年もこんな素敵イベントがあるかは分からんが、今度行くときは是非とも朝比奈さん(大)を襲うことを覚えておくことにしよう」
古泉「僕を連れて行くことも覚えておいて下さいね」
長門「もっと経験を積んでおかなくては・・・」
キョン・古泉・長門「七夕・・・なんて素晴らしい日・・・!」
END
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 20:54:53.39 ID:AKsQhhxT0
おまけ
ハルヒ中「レイプされました」
キョン「嘘つくな!」
みくる「汚されちゃった・・・」
キョン「だから未遂ですって!」
みくる大「うふ、我慢できなくてやっちゃったのね」
古泉「・・・原作を穢してしまいすみませんでした」
七夕といえばハルヒということで、やってしまいました。
楽しんでいただけたら幸いです。
そろそろ9時なので・・・公式で何か起こるといいですね!ムラムラ
支援やさるよけ、そして最後まで読んで下さってありがとうございました。
ハルヒ中「レイプされました」
キョン「嘘つくな!」
みくる「汚されちゃった・・・」
キョン「だから未遂ですって!」
みくる大「うふ、我慢できなくてやっちゃったのね」
古泉「・・・原作を穢してしまいすみませんでした」
七夕といえばハルヒということで、やってしまいました。
楽しんでいただけたら幸いです。
そろそろ9時なので・・・公式で何か起こるといいですね!ムラムラ
支援やさるよけ、そして最後まで読んで下さってありがとうございました。
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 21:30:46.83 ID:6Fnm3nuz0
乙
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/07(水) 23:55:28.66 ID:+k+lnTOd0
>>1乙でした
このシリーズ大好きなんだぜ
このシリーズ大好きなんだぜ
掲載元:http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1278498041/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ 涼宮ハルヒの憂鬱 | Comments (0)
勇者「チンポには勝てなかった」魔王「テメエ男だろ」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/25(火) 23:56:53.65 ID:/3iWn0i60
勇者「お前のせいで俺はホモになったんだ! 責任取れや!!」
魔王「私が! いつ! テメエに! 厭らしいことをしたって言うんだッ!?」
勇者「忘れもしない……アレは初めてお前と対峙した頃」
―――
――
―
勇者「お前が魔王だな!? お前を倒して世界を平和に戻させてもらう!」キリッ
魔王「人間風情が……! 我が闇の力で滅ぼしてくれるッ!!」カッ!
勇者「んほぉおおおおおおおおお――ッ!!」バリバリバリ
―
――
―――
勇者「だから責任取れよ!」
魔王「さっきの回想の何処に責任があると言うんだよ!」
魔王「私が! いつ! テメエに! 厭らしいことをしたって言うんだッ!?」
勇者「忘れもしない……アレは初めてお前と対峙した頃」
―――
――
―
勇者「お前が魔王だな!? お前を倒して世界を平和に戻させてもらう!」キリッ
魔王「人間風情が……! 我が闇の力で滅ぼしてくれるッ!!」カッ!
勇者「んほぉおおおおおおおおお――ッ!!」バリバリバリ
―
――
―――
勇者「だから責任取れよ!」
魔王「さっきの回想の何処に責任があると言うんだよ!」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/26(水) 00:01:18.64 ID:ja3GIdOq0
勇者「お前の闇魔法が俺の性感帯を狂わせたんだ!」
魔王「普通は死んどるわ!」
勇者「オレは勇者だぞ! あの程度でくたばるか!」
魔王「なら勇者らしくちゃんと掛かってこい!」
勇者「わかった! ならオレと一発――」
魔王「やらねえよ!?」
勇者「なら、闇魔法(新感覚[田島「チ○コ破裂するっ!」])を!」
魔王「我が至高の魔法を変な呼び方で穢すな!!」
魔王「普通は死んどるわ!」
勇者「オレは勇者だぞ! あの程度でくたばるか!」
魔王「なら勇者らしくちゃんと掛かってこい!」
勇者「わかった! ならオレと一発――」
魔王「やらねえよ!?」
勇者「なら、闇魔法(新感覚[田島「チ○コ破裂するっ!」])を!」
魔王「我が至高の魔法を変な呼び方で穢すな!!」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/26(水) 00:09:22.35 ID:ja3GIdOq0
勇者「魔王の癖にいちいち文句が多いな!」
魔王「勇者の癖に世界も救わず魔王に変なプレイを要求する奴が言うなや!」
勇者「じゃあどうすればシてくれるんだよ?」
魔王「前提が間違っているんだよ! テメエを喜ばせる事なんてするか!」
勇者「くっ……! 流石は魔王、人の心を平気で踏みにじってくれる」
魔王「テメエが勝手に苦しんでるだけだろ、変な解釈は止めろ」
勇者「魔王なんだから精神的じゃなくて肉体的に苦しめろよ!」
魔王「私は精神的に追い詰めるのが好きなのだ」
勇者「ハッ! つまりオレの為にこんな会話を?」
魔王「んな訳あるか! 貴様には一生放置プレイで十分だ!」
勇者「この人でなし!」
魔王「……人じゃねえんだよ!」
魔王「勇者の癖に世界も救わず魔王に変なプレイを要求する奴が言うなや!」
勇者「じゃあどうすればシてくれるんだよ?」
魔王「前提が間違っているんだよ! テメエを喜ばせる事なんてするか!」
勇者「くっ……! 流石は魔王、人の心を平気で踏みにじってくれる」
魔王「テメエが勝手に苦しんでるだけだろ、変な解釈は止めろ」
勇者「魔王なんだから精神的じゃなくて肉体的に苦しめろよ!」
魔王「私は精神的に追い詰めるのが好きなのだ」
勇者「ハッ! つまりオレの為にこんな会話を?」
魔王「んな訳あるか! 貴様には一生放置プレイで十分だ!」
勇者「この人でなし!」
魔王「……人じゃねえんだよ!」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/26(水) 00:13:59.49 ID:ja3GIdOq0
勇者「どうやら言葉で行っても解ら無い様だな」
魔王「ったく、ようやく戦う気になったか」
勇者「ああ、言って解らないようなら体で解らせる」モロンッ
勇息子<ヘアッ!
魔王「」
勇者「イくぞ、我が息子よ!」ダッ!
勇息子<ミキミキィッ!
魔王「ヒィイイッ! 寄るな来るな近付くな――っ!!」
魔王「ったく、ようやく戦う気になったか」
勇者「ああ、言って解らないようなら体で解らせる」モロンッ
勇息子<ヘアッ!
魔王「」
勇者「イくぞ、我が息子よ!」ダッ!
勇息子<ミキミキィッ!
魔王「ヒィイイッ! 寄るな来るな近付くな――っ!!」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/26(水) 00:14:53.50 ID:ja3GIdOq0
こうして勇者は魔王を開発して世界は平和になりましたとさ。
完
完
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/29(土) 20:26:02.49 ID:9l+QUD/I0
勇者「どうしよう!? 妊娠しちゃったよ!」
魔王「んなわけあるか!」
勇者「でも見てくれ、こんなポテ腹になっちゃったんだ!」ブヨ
魔王「……最近ちゃんと動いてないから太っただけだろうが――ッ!」
魔王「んなわけあるか!」
勇者「でも見てくれ、こんなポテ腹になっちゃったんだ!」ブヨ
魔王「……最近ちゃんと動いてないから太っただけだろうが――ッ!」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/29(土) 20:31:28.77 ID:9l+QUD/I0
勇者「毎晩深く愛し合っただろうが!」
魔王「テメエが無理矢理ハメて来たんだろうが!」
勇者「魔王のチンポ最高!」ウヒィイイイ!
魔王「うぅ、なんでこんな奴に童貞を奪われたんだろう」グス
魔王「しかも攻撃したら攻撃したで喜ぶし」
勇者「ドMの血が騒ぐぜ!」
魔王「どうして勇者としての血は騒がないんだよ!?」
勇者「馬鹿野郎! 勇者の血こそドMの血なんだって古事記にも書いてあるだろ!」
魔王「そんな古事記あるか!!」
魔王「テメエが無理矢理ハメて来たんだろうが!」
勇者「魔王のチンポ最高!」ウヒィイイイ!
魔王「うぅ、なんでこんな奴に童貞を奪われたんだろう」グス
魔王「しかも攻撃したら攻撃したで喜ぶし」
勇者「ドMの血が騒ぐぜ!」
魔王「どうして勇者としての血は騒がないんだよ!?」
勇者「馬鹿野郎! 勇者の血こそドMの血なんだって古事記にも書いてあるだろ!」
魔王「そんな古事記あるか!!」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/29(土) 20:39:15.05 ID:9l+QUD/I0
魔王「いい加減本気で戦わないか?」
勇者「オレはいつだって本気で昂っている!」ギンギン
魔王「そうじゃなくてお互い生死をかけた戦いを――」
勇者「オレだってこっちばっか掛けてないでお前の精子を浴びたいよ!」
魔王「いい加減にしろ! 私が言いたいのは全力で殺し合う勝負の事を!」
勇者「解ってるよ! 精も根も尽き果てるような全力の勝負をしようって言いたいんだろ!?」
魔王「何なんだよ、テメエ何なんだよ!」
勇者「オレはいつだって本気で昂っている!」ギンギン
魔王「そうじゃなくてお互い生死をかけた戦いを――」
勇者「オレだってこっちばっか掛けてないでお前の精子を浴びたいよ!」
魔王「いい加減にしろ! 私が言いたいのは全力で殺し合う勝負の事を!」
勇者「解ってるよ! 精も根も尽き果てるような全力の勝負をしようって言いたいんだろ!?」
魔王「何なんだよ、テメエ何なんだよ!」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/29(土) 20:47:43.91 ID:9l+QUD/I0
勇者「知っているか? 激しい営みは結構な運動量になるんだぜ?」
魔王「そそそ、それがどうした!?」
勇者「もし俺の腹がただの贅肉だって言うのなら、」
魔王(私の全身の細胞が言っている……ここから逃げろと!)ダッ!
勇者「この贅肉をお前の業火(精子)で焼き尽してくれ!」ダンッ!
魔王「やっぱり来たー!?」ヒィイイイイイイッ!
魔王「そそそ、それがどうした!?」
勇者「もし俺の腹がただの贅肉だって言うのなら、」
魔王(私の全身の細胞が言っている……ここから逃げろと!)ダッ!
勇者「この贅肉をお前の業火(精子)で焼き尽してくれ!」ダンッ!
魔王「やっぱり来たー!?」ヒィイイイイイイッ!
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/29(土) 20:50:28.13 ID:9l+QUD/I0
その後、暫らくの間各地で全裸の2人組が追いかけっこをしている姿が見かけられたそうな
完
完
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 21:01:13.27 ID:HJd4ZHYr0
勇者「いい年だから結婚しろって言われたんだよ」
魔王「結婚したらいいじゃないか。そしてもうくんな」
勇者「ちょっと位引き止めろや!」
魔王「むしろ結婚してくれた方が嬉しいわボケ!」
勇者「5年間も愛し合って来たじゃない!」
魔王「愛してねえよ! 5年間も耐え忍んで来たんだよ!」
勇者「なら5年も50年も変わらないでしょう?」
魔王「サラリと何怖いこと言ってるんだよ!?」
魔王「結婚したらいいじゃないか。そしてもうくんな」
勇者「ちょっと位引き止めろや!」
魔王「むしろ結婚してくれた方が嬉しいわボケ!」
勇者「5年間も愛し合って来たじゃない!」
魔王「愛してねえよ! 5年間も耐え忍んで来たんだよ!」
勇者「なら5年も50年も変わらないでしょう?」
魔王「サラリと何怖いこと言ってるんだよ!?」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 21:08:13.51 ID:HJd4ZHYr0
勇者「魔族からしたら短いだろ」
魔王「短かろうと嫌なものは嫌だわ!」
勇者「それにオレはもうお前のチンポなしでは生きられないんだ」
魔王「なら尚更くんな!」
勇者「人間相手じゃ満足できなくしたんだから責任取れよ!」
魔王「なら適当に我が配下の奴らにでもやってもらえ!」
勇者「相手してくれる奴がいなくなったから言ってんだよッ!!」
魔物の群れ「」ピクピク
魔王(そもそも魔姦すんなや! いや逆魔姦? ってかそんな事は今どうでも良い!)
魔王「短かろうと嫌なものは嫌だわ!」
勇者「それにオレはもうお前のチンポなしでは生きられないんだ」
魔王「なら尚更くんな!」
勇者「人間相手じゃ満足できなくしたんだから責任取れよ!」
魔王「なら適当に我が配下の奴らにでもやってもらえ!」
勇者「相手してくれる奴がいなくなったから言ってんだよッ!!」
魔物の群れ「」ピクピク
魔王(そもそも魔姦すんなや! いや逆魔姦? ってかそんな事は今どうでも良い!)
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 21:13:12.39 ID:HJd4ZHYr0
魔王「というか良い機会じゃないか。所帯を持ったら案外更生するかもしれないぞ」
勇者「でもオレ、女じゃ勃たないし……」
魔王「だから結婚しろって言ってんだよ。一緒にいたら感覚が元に戻るぞ」
勇者「うーん」
魔王(良し、もう一息だ)
魔王「わかった。それでもしダメだったなら私が相手してやるから! 試しに暮らしてみたらどうだ?」
勇者「そこまで言うのなら」
魔王(YES!)
勇者「でもオレ、女じゃ勃たないし……」
魔王「だから結婚しろって言ってんだよ。一緒にいたら感覚が元に戻るぞ」
勇者「うーん」
魔王(良し、もう一息だ)
魔王「わかった。それでもしダメだったなら私が相手してやるから! 試しに暮らしてみたらどうだ?」
勇者「そこまで言うのなら」
魔王(YES!)
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 21:36:52.93 ID:HJd4ZHYr0
魔王「あの話をしたからか、今日はいつもの時間に来ない」
魔王「これは成功したな!」
魔王「ようやく、ようやく平穏な日々が――」グス
バンッ!
勇者「ゴメン、遅くなって!」
魔王「°°( Д)」
勇者「どうしたんだよ、凄い顔して……あ! もしかして怒ってる?」
魔王「な、な、な」プルプル
魔王「な゙ん゙でぐる゙ん゙だよ゙ォオオオオオッ!」ブワッ
魔王「これは成功したな!」
魔王「ようやく、ようやく平穏な日々が――」グス
バンッ!
勇者「ゴメン、遅くなって!」
魔王「°°( Д)」
勇者「どうしたんだよ、凄い顔して……あ! もしかして怒ってる?」
魔王「な、な、な」プルプル
魔王「な゙ん゙でぐる゙ん゙だよ゙ォオオオオオッ!」ブワッ
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 22:35:05.36 ID:HJd4ZHYr0
魔王「所帯持つんじゃなかったのかよぉ」
勇者「いや結婚したよ」
魔王「じゃあくんなよ!」
勇者「でもヤる事は済ませたし」
魔王「は? どういう事だ?」
勇者「だから妻と行うであろう事は一通り済ませたんだよ。だから遅くなっちゃってさ」
魔王「半日で済むか! それに少し一緒にいたくらいで元に戻る訳ないだろ!」
勇者「いや結婚したよ」
魔王「じゃあくんなよ!」
勇者「でもヤる事は済ませたし」
魔王「は? どういう事だ?」
勇者「だから妻と行うであろう事は一通り済ませたんだよ。だから遅くなっちゃってさ」
魔王「半日で済むか! それに少し一緒にいたくらいで元に戻る訳ないだろ!」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 22:42:05.54 ID:HJd4ZHYr0
勇者「いや、魔王の言った通り久々に人間の女性を好きになれたんだよ」
魔王「えっ?」
勇者「オレの妻になってくれた人がさ、とてもいい人で久々に女性の暖かさを思い出したんだ」
勇者「だから今日は魔王にお礼をと思ってさ」
魔王「そ、そうだったのか。ならもうここには――」
勇者「今日は魔王も一緒にイかせてあげるよ!」
魔王「なんでや!?」
魔王「えっ?」
勇者「オレの妻になってくれた人がさ、とてもいい人で久々に女性の暖かさを思い出したんだ」
勇者「だから今日は魔王にお礼をと思ってさ」
魔王「そ、そうだったのか。ならもうここには――」
勇者「今日は魔王も一緒にイかせてあげるよ!」
魔王「なんでや!?」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 23:02:07.52 ID:HJd4ZHYr0
魔王「妻を好きになれたんだろ? だったらもう来るなよ!」
勇者「俺気付いたんだ。確かに妻も好きだけど、魔王のチンポも忘れられないって事が!」
魔王「そこは頼むから忘れてくれよ!」
勇者「そして考え、至った――1つだけを選ぶ必要はないって!」
魔王「もっとよく考えろ! お前の妻がこんなんだと泣くぞ!?」
勇者「いや、もうオレと魔王の関係は話してあるから問題ない」
魔王「妻も終わってたか……!」コフッ!
勇者「そういう訳だから、今日は共にイこう!!」
魔王「アッー!」
勇者「俺気付いたんだ。確かに妻も好きだけど、魔王のチンポも忘れられないって事が!」
魔王「そこは頼むから忘れてくれよ!」
勇者「そして考え、至った――1つだけを選ぶ必要はないって!」
魔王「もっとよく考えろ! お前の妻がこんなんだと泣くぞ!?」
勇者「いや、もうオレと魔王の関係は話してあるから問題ない」
魔王「妻も終わってたか……!」コフッ!
勇者「そういう訳だから、今日は共にイこう!!」
魔王「アッー!」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 23:04:00.18 ID:HJd4ZHYr0
そして結局、勇者は変わらず魔王の城へと通うのだった。
感!(ビクンビクン!
感!(ビクンビクン!
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/11(木) 04:32:20.62 ID:dytLdWIvo
妻が腐ってやがる遅すぎたんだ!
つか、もうこれ通ってくる意味ないんじゃねえかな……ww
完結乙~
つか、もうこれ通ってくる意味ないんじゃねえかな……ww
完結乙~
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416927403/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ 魔王・勇者 | Comments (0)
女「好きです!」男「無理!」
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:03:34 ID:bU/xEsuc
女「なんでですか」
男「まだ…そういうのはいいかな…みたいな」
男「あと胸のサイズ」
男「まだ…そういうのはいいかな…みたいな」
男「あと胸のサイズ」
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:05:56 ID:bU/xEsuc
女「胸!?胸を膨らませればいいんですね」
男「そう、せめてCは欲しいね」
女「豊胸ってどれくらいかかるんですかね…」
男「いや、手術で得た胸なんてまがい物だよ」
女「ではどうすれば!?」
男「そう、せめてCは欲しいね」
女「豊胸ってどれくらいかかるんですかね…」
男「いや、手術で得た胸なんてまがい物だよ」
女「ではどうすれば!?」
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:09:21 ID:bU/xEsuc
男「とある学者の一説なんだが…」
男「女性の胸部は、異性の手の平から分泌される汗によって膨れるらしい」
女「はー……つまり男の人に触ってもらうのですか」
男「そうだね、例えば僕とか」
女「お父さんに頼んでみます!」
男「あー…………まあ、がんばれ?」
女「はいっ!」
男「女性の胸部は、異性の手の平から分泌される汗によって膨れるらしい」
女「はー……つまり男の人に触ってもらうのですか」
男「そうだね、例えば僕とか」
女「お父さんに頼んでみます!」
男「あー…………まあ、がんばれ?」
女「はいっ!」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:13:10 ID:bU/xEsuc
女家
女「お父さん!!いや、父上!!」
女父「なんだ娘?申してみよ」
女「私の胸を触ってください!!できれば激しく!!」
女父「!?!?!?」
女母「あら……娘を性的虐待?警察呼ぼうかしら」
女「お父さん!!いや、父上!!」
女父「なんだ娘?申してみよ」
女「私の胸を触ってください!!できれば激しく!!」
女父「!?!?!?」
女母「あら……娘を性的虐待?警察呼ぼうかしら」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:16:42 ID:bU/xEsuc
女父「えー…、女、そういうことは家族に言うもんじゃない」
女「と言われますと?」
女父「部屋で1人、こっそりとするものだ」
女「ですが父上、男の人の手でなければ意味がないのです」
女父「!?!?!?!?」
女母「あら、もうそんな年頃なのね」
女「私も一人前の女になるべく、父上に触ってもらいたいと…」
女父「だ、大体そういうのは彼氏とかにやってもらいなさい、許さないけどね彼氏なんて」
女母「そうよ女ちゃん、こんな冴えない男に胸なんて触らせちゃダメ」
女父「………」
女「と言われますと?」
女父「部屋で1人、こっそりとするものだ」
女「ですが父上、男の人の手でなければ意味がないのです」
女父「!?!?!?!?」
女母「あら、もうそんな年頃なのね」
女「私も一人前の女になるべく、父上に触ってもらいたいと…」
女父「だ、大体そういうのは彼氏とかにやってもらいなさい、許さないけどね彼氏なんて」
女母「そうよ女ちゃん、こんな冴えない男に胸なんて触らせちゃダメ」
女父「………」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:20:54 ID:bU/xEsuc
翌日
女「男先輩!!!」
男「なんだ後輩、胸は大きくなったんだろうね?」
女「それが…お父さんに頼んでみても、彼氏にしてもらえ、と言われて…」
男「まあ、それが普通だわな」
女「というわけで…」
男「?」
女「男先輩、私の彼氏になってください!」
男「………………胸が大きくなったらね」
女「だから大きくするために彼氏が…………あれ???」
女「男先輩!!!」
男「なんだ後輩、胸は大きくなったんだろうね?」
女「それが…お父さんに頼んでみても、彼氏にしてもらえ、と言われて…」
男「まあ、それが普通だわな」
女「というわけで…」
男「?」
女「男先輩、私の彼氏になってください!」
男「………………胸が大きくなったらね」
女「だから大きくするために彼氏が…………あれ???」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:24:42 ID:bU/xEsuc
女「こ、これじゃあどうやっても胸が大きくならない…?」
女「どうすればいいのでしょう男先輩!?」
男「うーん………あ、僕の友達紹介してあげよっか」
女「おお、それは是非!」
男「じゃあまた明日ね」
女「はい!また明日!」
女「どうすればいいのでしょう男先輩!?」
男「うーん………あ、僕の友達紹介してあげよっか」
女「おお、それは是非!」
男「じゃあまた明日ね」
女「はい!また明日!」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:28:31 ID:bU/xEsuc
翌日
男「これがその友」
友「こ、こんにちは?」
女「こんにちは!!友先輩、で宜しかったでしょうか!」
友「ああうん、いいけど」
女「早速で悪いのですが友先輩!!」
友「は、はい、なんでしょう」
女「私の胸を揉んでください!!」
友「」
男「これがその友」
友「こ、こんにちは?」
女「こんにちは!!友先輩、で宜しかったでしょうか!」
友「ああうん、いいけど」
女「早速で悪いのですが友先輩!!」
友「は、はい、なんでしょう」
女「私の胸を揉んでください!!」
友「」
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:32:23 ID:bU/xEsuc
友「ちょっとまってね」
女「?はい」
友「おい待て男、急に連れてきといて何なのこれ」
男「いいじゃん胸の一つや二つ」
友「いいわけ無いだろ…なんで俺が脈絡も無しに女ちゃんの胸揉むんだよ」
男「たまにはこういうのも良いだろ?」
友「意味がわからなすぎる、俺はどうしたらいいの」
男「揉む一択じゃねーの」
友「揉まねーよ馬鹿」
女「?はい」
友「おい待て男、急に連れてきといて何なのこれ」
男「いいじゃん胸の一つや二つ」
友「いいわけ無いだろ…なんで俺が脈絡も無しに女ちゃんの胸揉むんだよ」
男「たまにはこういうのも良いだろ?」
友「意味がわからなすぎる、俺はどうしたらいいの」
男「揉む一択じゃねーの」
友「揉まねーよ馬鹿」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:35:05 ID:bU/xEsuc
女「友先輩!返事を頂きたいのですが…」
友「あ、ああ!とりあえず俺は、ね、遠慮しておくよ」
女「そうですか……残念です」
友「そ、そう……」
男「じゃあ次は担任でも行ってみるか」
友「は!?お前それ洒落じゃ済まんぞ」
男「あの担任適当だしどうにかなるだろ」
女「では次は先生にお願いですね!」
友「あ、ああ!とりあえず俺は、ね、遠慮しておくよ」
女「そうですか……残念です」
友「そ、そう……」
男「じゃあ次は担任でも行ってみるか」
友「は!?お前それ洒落じゃ済まんぞ」
男「あの担任適当だしどうにかなるだろ」
女「では次は先生にお願いですね!」
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:37:33 ID:bU/xEsuc
翌日
担任「夫婦揃ってなんだよお前ら」
女「ふ、夫婦だなんてそんな…」
担任「何照れてんだよ…」
男「先生、今日はお願いがあるんです」
担任「お?なんだよ改まって、成績関係なら断るぞ」
男「いえ………実は、女の…」
担任「女の?なんだよ」
女「私の胸を揉んで欲しいのです!!」
担任「夫婦揃ってなんだよお前ら」
女「ふ、夫婦だなんてそんな…」
担任「何照れてんだよ…」
男「先生、今日はお願いがあるんです」
担任「お?なんだよ改まって、成績関係なら断るぞ」
男「いえ………実は、女の…」
担任「女の?なんだよ」
女「私の胸を揉んで欲しいのです!!」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:41:49 ID:bU/xEsuc
先生A「!?」
先生B「!?」
担任「あー……したいのは山々なんだけど…立場的になぁ」
男「やっぱり、ダメですか?」
担任「ダメとかじゃなくて社会的に死ぬからなぁ…こればっかりは」
女「そうですか…残念です」
担任「ちなみに理由は聞いていいの?」
女「大きくしたいんです!」
担任「…そんだけ?」
女「はい!!」
先生B「!?」
担任「あー……したいのは山々なんだけど…立場的になぁ」
男「やっぱり、ダメですか?」
担任「ダメとかじゃなくて社会的に死ぬからなぁ…こればっかりは」
女「そうですか…残念です」
担任「ちなみに理由は聞いていいの?」
女「大きくしたいんです!」
担任「…そんだけ?」
女「はい!!」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:43:32 ID:bU/xEsuc
担任「………それ、誰から聞いた?」
女「男先輩です!!」
男「うっ」
担任「…まあ、ほどほどにしとけよ、男」
男「…わかってますよ、先生」
女「???」
女「男先輩です!!」
男「うっ」
担任「…まあ、ほどほどにしとけよ、男」
男「…わかってますよ、先生」
女「???」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:47:27 ID:bU/xEsuc
女「うーん……もう当てがないです……」
男「……あ、思い出したぁ」
女「え?何をです?」
男「実は、男じゃなくても、仲の良い同性でもいいんだったぁ」
女「おお!!そうなのですか!!!」
女「では、まだ望みがありますね!!」
男「……あ、思い出したぁ」
女「え?何をです?」
男「実は、男じゃなくても、仲の良い同性でもいいんだったぁ」
女「おお!!そうなのですか!!!」
女「では、まだ望みがありますね!!」
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:49:32 ID:bU/xEsuc
翌日
男「で、来てもらったけど」
委員長「何…?告白でもするの?」
男「委員長なら告白より嬉しいんじゃない?」
委員長「何のことよ」
女「男先輩ー!!」
男「あ、来た」
委員長「!?女ちゃん!!??」
男「で、来てもらったけど」
委員長「何…?告白でもするの?」
男「委員長なら告白より嬉しいんじゃない?」
委員長「何のことよ」
女「男先輩ー!!」
男「あ、来た」
委員長「!?女ちゃん!!??」
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:53:06 ID:bU/xEsuc
女「委員長先輩ではないですか!!では今日は委員長先輩に?」
男「おう、多分OK貰えると思う」
委員長「あ、お、女ちゃん、どうしたの?」
女「実はですね………」
女「…私の胸を揉んで欲しいのです………」
委員長「」
委員長「…………え、え、何、どういうこと?」
男「そのまんまの意味だけど」
委員長「私が女ちゃんの胸を?」
男「揉む」
男「おう、多分OK貰えると思う」
委員長「あ、お、女ちゃん、どうしたの?」
女「実はですね………」
女「…私の胸を揉んで欲しいのです………」
委員長「」
委員長「…………え、え、何、どういうこと?」
男「そのまんまの意味だけど」
委員長「私が女ちゃんの胸を?」
男「揉む」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 06:56:55 ID:bU/xEsuc
委員長「………よ、喜んでお受けいたします、よ?」
女「おおお!!!!ありがとうございます!!!」
男「よかったなー女」
委員長「え、何なの、どど、どうすればいいの?」
男「じゃあ俺帰るねー」
女「はい!さようなら!!」
委員長「ちょちょ、ちょっとまってよ男」
男「いいから揉んどけ、役得だから」
委員長「どうしたらいいのよおおお」
女「おおお!!!!ありがとうございます!!!」
男「よかったなー女」
委員長「え、何なの、どど、どうすればいいの?」
男「じゃあ俺帰るねー」
女「はい!さようなら!!」
委員長「ちょちょ、ちょっとまってよ男」
男「いいから揉んどけ、役得だから」
委員長「どうしたらいいのよおおお」
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 07:00:21 ID:bU/xEsuc
女「では、とりあえず脱ぎますね」
委員長「えっ!?ぬ、脱ぐの!?」
女「え?はい、脱ぎます」シュル
委員長「あ、いや、それならそれでいいんだけど、ね」
女「じゃあ、揉んで…ください」パサ
委員長「う、うん…」
委員長「えっ!?ぬ、脱ぐの!?」
女「え?はい、脱ぎます」シュル
委員長「あ、いや、それならそれでいいんだけど、ね」
女「じゃあ、揉んで…ください」パサ
委員長「う、うん…」
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 07:05:52 ID:bU/xEsuc
翌日
男「どうだった?」
女「それが……触り始めてから5分ほどで、ギブアップだと言われて…」
男「え」
女「あまり効果を得たような気がしません…」
男 (あの意気地無しめ)
男「じゃあ、次に行く?」
男「と言ってもなぁ…もう女の事知ってるような奴なんて…」
女「では男先輩!私のクラスの子を呼んでもいいですか!?」
男「え?別に…いいんじゃないの?」
女「では、呼んできます!!」
男「あ、うん」
男「どうだった?」
女「それが……触り始めてから5分ほどで、ギブアップだと言われて…」
男「え」
女「あまり効果を得たような気がしません…」
男 (あの意気地無しめ)
男「じゃあ、次に行く?」
男「と言ってもなぁ…もう女の事知ってるような奴なんて…」
女「では男先輩!私のクラスの子を呼んでもいいですか!?」
男「え?別に…いいんじゃないの?」
女「では、呼んできます!!」
男「あ、うん」
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 07:09:19 ID:bU/xEsuc
女「呼んできました!!!」
清楚「も、もう…何?女ちゃん……あ、男先輩」
男「こんにちは、清楚ちゃん、だっけ?」
清楚「はい、女ちゃんのクラスメイトの清楚です」
女「では早速…」
清楚「なにするの?」
女「私の胸を揉んでくれないか!?」
清楚「え、また何か変な遊び?」
女「遊びじゃない!!真剣だ!!」
清楚「はいはい」
清楚「も、もう…何?女ちゃん……あ、男先輩」
男「こんにちは、清楚ちゃん、だっけ?」
清楚「はい、女ちゃんのクラスメイトの清楚です」
女「では早速…」
清楚「なにするの?」
女「私の胸を揉んでくれないか!?」
清楚「え、また何か変な遊び?」
女「遊びじゃない!!真剣だ!!」
清楚「はいはい」
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 07:11:08 ID:bU/xEsuc
清楚「男先輩、状況の説明をお願いします」
男「女が胸大きくしたいんだってさ」
清楚「で、揉めと」
男「はい」
清楚「揉むぐらいなら別にいいですけど…」
清楚「男先輩は何を?」
男「いや、僕はもう帰るよ、お楽しみを邪魔したりしない」
清楚「楽しみではないですけどね」
男「女が胸大きくしたいんだってさ」
清楚「で、揉めと」
男「はい」
清楚「揉むぐらいなら別にいいですけど…」
清楚「男先輩は何を?」
男「いや、僕はもう帰るよ、お楽しみを邪魔したりしない」
清楚「楽しみではないですけどね」
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 07:12:45 ID:bU/xEsuc
女「じゃあ、よろしく、清楚ちゃん」シュルル
清楚「今回だけだからね、女ちゃん」
女「もちろん大きくなるまでだからね?」パサ
清楚「え………それいつになるのよ……」
清楚「今回だけだからね、女ちゃん」
女「もちろん大きくなるまでだからね?」パサ
清楚「え………それいつになるのよ……」
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 07:16:49 ID:bU/xEsuc
翌月
男「うーん……」
女「うーん……」
男「変わらないねぇ……」
女「ですねぇ……」
男「………あ、そういえば」
女「?」
男「とある作家が遺した言葉なんだけど」
男「うーん……」
女「うーん……」
男「変わらないねぇ……」
女「ですねぇ……」
男「………あ、そういえば」
女「?」
男「とある作家が遺した言葉なんだけど」
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 07:18:25 ID:bU/xEsuc
男「女性が胸を大きくしたいなら、異性との口付けが一番だ」
男「ってのがあってね」
女「……それはつまり、キス、ですか?」
男「そう、例えば僕と、とかね」
女「では次はキスをしてくれる人を探しましょう、男先輩!!」
男「ああ……うん、そうだね」
男「ってのがあってね」
女「……それはつまり、キス、ですか?」
男「そう、例えば僕と、とかね」
女「では次はキスをしてくれる人を探しましょう、男先輩!!」
男「ああ……うん、そうだね」
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/10(火) 07:19:44 ID:bU/xEsuc
エロも無いしラブラブも無いし
内容すっからかんすぎた
おわり
内容すっからかんすぎた
おわり
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/11(水) 07:43:57 ID:0FYQ4D7w
乙
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/11(水) 17:02:57 ID:MKJZp5G.
付き合って結婚まで書こうぜ!
掲載元:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1425935014/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ オリジナル | Comments (0)
姉妹「 「とある田舎町の姉妹の春」 」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:06:34.86 ID:zEO2m5e4O
※百合エロ注意
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:07:17.56 ID:zEO2m5e4O
ここは、とある田舎町。
これといった大きな建物や娯楽施設などはなく、畑や原っぱのみが広がっているような町。
そんな田舎町に、とある姉妹が住んでいた。
姉「むにゃむにゃ……」
妹「お姉ちゃん、起きて、起きて」
姉「ん……うーん……」
妹「うーんじゃないよ、早く起きて」
姉「すぅ……」
妹「起ーきーろー!」
姉「んむ……?」
妹「今日は学校に早く行くんでしょっ!」
姉「んぁ……そうだった……」
妹「ほら、起きて!」
姉「んー……」ムクリ
妹「ほら、支度して。 朝ごはんはできてるよ」
姉「んー……」
これといった大きな建物や娯楽施設などはなく、畑や原っぱのみが広がっているような町。
そんな田舎町に、とある姉妹が住んでいた。
姉「むにゃむにゃ……」
妹「お姉ちゃん、起きて、起きて」
姉「ん……うーん……」
妹「うーんじゃないよ、早く起きて」
姉「すぅ……」
妹「起ーきーろー!」
姉「んむ……?」
妹「今日は学校に早く行くんでしょっ!」
姉「んぁ……そうだった……」
妹「ほら、起きて!」
姉「んー……」ムクリ
妹「ほら、支度して。 朝ごはんはできてるよ」
姉「んー……」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:08:13.37 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
雪解けが始まり、多少は暖かくなってきた田舎町は今、春を迎えた。
春は別れの季節である。
それは、姉妹にとっても例外ではなく。
姉「……卒業かぁ」
姉は今日、学校を卒業する。
そういうことで姉は、なんとなく今日はいつもより早く学校に行ってみようという気になり。
姉「おお、誰もいない」ガラガラ
姉は一番乗りで、高等部の教室に入った。
長らくお世話になったこの学校に通うのも、今日で最後である。
姉「……よしっ」
姉はコートとカバンを机に置き、黒板の前に立った。
姉「……これが先生からの視点かぁ」
ぐるりと、教室全体を眺める。
姉「普段はなんてことない教室だけど……今日で最後だからかな、いつもよりも寂しい感じがする」
言いながら姉は、チョークを手に取った。
姉「んふふ、落書きしちゃえ!」
これまでの十数年間に思いを馳せながら、姉は黒板にチョークを走らせた。
雪解けが始まり、多少は暖かくなってきた田舎町は今、春を迎えた。
春は別れの季節である。
それは、姉妹にとっても例外ではなく。
姉「……卒業かぁ」
姉は今日、学校を卒業する。
そういうことで姉は、なんとなく今日はいつもより早く学校に行ってみようという気になり。
姉「おお、誰もいない」ガラガラ
姉は一番乗りで、高等部の教室に入った。
長らくお世話になったこの学校に通うのも、今日で最後である。
姉「……よしっ」
姉はコートとカバンを机に置き、黒板の前に立った。
姉「……これが先生からの視点かぁ」
ぐるりと、教室全体を眺める。
姉「普段はなんてことない教室だけど……今日で最後だからかな、いつもよりも寂しい感じがする」
言いながら姉は、チョークを手に取った。
姉「んふふ、落書きしちゃえ!」
これまでの十数年間に思いを馳せながら、姉は黒板にチョークを走らせた。
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:09:55.04 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
ユミ「……あれ、姉だ。 早いね」ガラガラ
姉「おはよー」
ユミ「おはよー……って、なんじゃこりゃ!?」
ユミが教室に入り、黒板を見て驚きに目を見開いた。
ユミ「こ、これをテレビじゃなくて現実で見ることになるとは……」
黒板には、中央にデカデカと卒業おめでとうという文字が描かれ、その周りにはユミの名前やらハルの名前やらが書かれ、色々な言葉や絵が添えられて、黒板を華やかに装飾していた。
ユミ「何これ、姉がやったの?」
姉「うん。 チョーク全部使っちゃった」
ユミ「よーやるよ、姉は……」
言いながら、ユミは黒板の前に立つ。
感慨深そうに、ユミが黒板に触れた。
机に腰掛けている姉からは、ユミの表情は見えない。
ユミ「……あれ、姉だ。 早いね」ガラガラ
姉「おはよー」
ユミ「おはよー……って、なんじゃこりゃ!?」
ユミが教室に入り、黒板を見て驚きに目を見開いた。
ユミ「こ、これをテレビじゃなくて現実で見ることになるとは……」
黒板には、中央にデカデカと卒業おめでとうという文字が描かれ、その周りにはユミの名前やらハルの名前やらが書かれ、色々な言葉や絵が添えられて、黒板を華やかに装飾していた。
ユミ「何これ、姉がやったの?」
姉「うん。 チョーク全部使っちゃった」
ユミ「よーやるよ、姉は……」
言いながら、ユミは黒板の前に立つ。
感慨深そうに、ユミが黒板に触れた。
机に腰掛けている姉からは、ユミの表情は見えない。
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:10:51.15 ID:zEO2m5e4O
ハル「……あら、私、もしかして遅刻したかしら」ガラガラ
姉「来て早々酷い言われようだね!? してないよ! まだ全然余裕だよ!!」
ユミ「おはよー、ハル。 みんな揃っちゃったねぇ」
ハル「おはよう……って、何よこれ」
ハルも教室に入るやいなや、黒板を見て目を見開いた。
ユミ「姉が描いたんだって」
ハル「……そう」
いつもなら嫌味の一つでも言うところであるが、今日のハルにそれはなかった。
ハル「……」
ハルもユミと同じように、黒板に触れた。
姉「来て早々酷い言われようだね!? してないよ! まだ全然余裕だよ!!」
ユミ「おはよー、ハル。 みんな揃っちゃったねぇ」
ハル「おはよう……って、何よこれ」
ハルも教室に入るやいなや、黒板を見て目を見開いた。
ユミ「姉が描いたんだって」
ハル「……そう」
いつもなら嫌味の一つでも言うところであるが、今日のハルにそれはなかった。
ハル「……」
ハルもユミと同じように、黒板に触れた。
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:11:56.87 ID:zEO2m5e4O
姉「……卒業だね」
ハル「……ええ」
ユミ「……そだね」
どことなく寂しげな空気が、教室に満ちた。
姉「ハルは大学、ユミは専門学校、私はここで就職……みんな、バラバラになっちゃうね」
ユミ「……今までずっと一緒だったし、バラバラになるって言われても実感がわかないよね。 明日も明後日も、また皆で集まってそうで……」
寂しげに、ユミが笑う。
姉がこの学校に転入してきてから、三人はいつも一緒だった。
姉「うん……でも、ユミもハルちゃんも、明日にはもう出発しちゃうんでしょ?」
ハル「そうね……そうなると、もう……」
姉「……いつでも帰ってきなよ」
ユミ「うん、お休みのときは帰省するかなあ」
ハル「私も、余裕があれば」
姉「んふふ、私がユミとかハルちゃんの家に遊びに行ってもいいよ?」
ユミ「あ、それ面白そう」
ハル「アンタが来たら部屋が散らかりそうで嫌ね」
姉「なにおー!」
いつもの軽口の叩き合いも、今日はどこか空虚で。
姉「……」
ユミ「……」
ハル「……」
三人共々、姉の書いた黒板の落書きをただ黙って見つめた。
ハル「……ええ」
ユミ「……そだね」
どことなく寂しげな空気が、教室に満ちた。
姉「ハルは大学、ユミは専門学校、私はここで就職……みんな、バラバラになっちゃうね」
ユミ「……今までずっと一緒だったし、バラバラになるって言われても実感がわかないよね。 明日も明後日も、また皆で集まってそうで……」
寂しげに、ユミが笑う。
姉がこの学校に転入してきてから、三人はいつも一緒だった。
姉「うん……でも、ユミもハルちゃんも、明日にはもう出発しちゃうんでしょ?」
ハル「そうね……そうなると、もう……」
姉「……いつでも帰ってきなよ」
ユミ「うん、お休みのときは帰省するかなあ」
ハル「私も、余裕があれば」
姉「んふふ、私がユミとかハルちゃんの家に遊びに行ってもいいよ?」
ユミ「あ、それ面白そう」
ハル「アンタが来たら部屋が散らかりそうで嫌ね」
姉「なにおー!」
いつもの軽口の叩き合いも、今日はどこか空虚で。
姉「……」
ユミ「……」
ハル「……」
三人共々、姉の書いた黒板の落書きをただ黙って見つめた。
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:14:18.36 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
さて、こちらは中等部の教室。
卒業式に出て高校生を見送る初等部の生徒と中等部の生徒たちが集まり、式歌練習をしていた。
トモ「先輩たち、みんな卒業しちゃうんだね」
妹「寂しくなるよね……」
ユウ「姉先輩は、確か町役場に就職だったっけ?」
妹「うん」
ユウ「ユミ先輩は専門学校、ハル先輩は大学……キレイに分かれたなぁ」
ヒロ「まあ、いつかは別れが来るもんだろ」
カズ「だなー」
ユウ「そうだね。 ヒロとカズを置いて僕らは今年から高等部だし」
中等部三年生だった妹とトモ、ユウは進級し、高等部へ。
ヒロとカズは中等部二年生だったので、そのまま三年生へとなるだけである。
ヒロ「高等部になっても、ユウは遊んでくれるよな!」
ユウ「いや、大学受験に向けての勉強もあるし……」
カズ「ユウなら大丈夫だって!」
ユウ「いや、あのねぇ……」
トモ「そういえば、妹ちゃんは卒業後の進路ってどうするの? やっぱり姉先輩と一緒?」
妹「わたしは……まだ、わかんないかな。 町長にはそういう道もあるって言われたけど」
トモ「そっか」
妹「トモちゃんは大学だったっけ?」
トモ「うん」
妹「そっか……」
先生「はい、じゃあ次は中等部! ここから歌って~」
さて、こちらは中等部の教室。
卒業式に出て高校生を見送る初等部の生徒と中等部の生徒たちが集まり、式歌練習をしていた。
トモ「先輩たち、みんな卒業しちゃうんだね」
妹「寂しくなるよね……」
ユウ「姉先輩は、確か町役場に就職だったっけ?」
妹「うん」
ユウ「ユミ先輩は専門学校、ハル先輩は大学……キレイに分かれたなぁ」
ヒロ「まあ、いつかは別れが来るもんだろ」
カズ「だなー」
ユウ「そうだね。 ヒロとカズを置いて僕らは今年から高等部だし」
中等部三年生だった妹とトモ、ユウは進級し、高等部へ。
ヒロとカズは中等部二年生だったので、そのまま三年生へとなるだけである。
ヒロ「高等部になっても、ユウは遊んでくれるよな!」
ユウ「いや、大学受験に向けての勉強もあるし……」
カズ「ユウなら大丈夫だって!」
ユウ「いや、あのねぇ……」
トモ「そういえば、妹ちゃんは卒業後の進路ってどうするの? やっぱり姉先輩と一緒?」
妹「わたしは……まだ、わかんないかな。 町長にはそういう道もあるって言われたけど」
トモ「そっか」
妹「トモちゃんは大学だったっけ?」
トモ「うん」
妹「そっか……」
先生「はい、じゃあ次は中等部! ここから歌って~」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:15:39.27 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
教頭「ただいまより、第36回、卒業証書授与式を始めます」
在校生が体育館に集まり、卒業式が始まろうとしている。
教頭「卒業生、入場」
体育館の扉が開き、三人の卒業生、ユミ、ハル、姉がゆっくりと歩いて入ってきた。
姉「お、やっほー」
妹「……もう」
姉が妹を見つけ、手を振った。
卒業式くらいじっとしてなよ……と思いながらも、無視するわけにはいかないので、とりあえず妹は小さく手を振っておいた。
教頭「ただいまより、第36回、卒業証書授与式を始めます」
在校生が体育館に集まり、卒業式が始まろうとしている。
教頭「卒業生、入場」
体育館の扉が開き、三人の卒業生、ユミ、ハル、姉がゆっくりと歩いて入ってきた。
姉「お、やっほー」
妹「……もう」
姉が妹を見つけ、手を振った。
卒業式くらいじっとしてなよ……と思いながらも、無視するわけにはいかないので、とりあえず妹は小さく手を振っておいた。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:16:14.42 ID:zEO2m5e4O
教頭「卒業生、着席」
厳かに、卒業式は進む。
妹は姉が何かやらかさないかとハラハラしながら見ていたが、卒業証書授与の際も、校長先生やその他お偉いさん方のお話の際も特に何事もなく、式は終盤を迎えた。
教頭「式歌、斉唱」
卒業生と在校生が、一斉に立ち上がった。
ピアノの伴奏が流れ、全校生徒が歌い始めた。
歌が終わり、全校生徒が着席する。
教頭「第36回、卒業証書授与式を終了します。 卒業生が退場します」
厳かに、卒業式は進む。
妹は姉が何かやらかさないかとハラハラしながら見ていたが、卒業証書授与の際も、校長先生やその他お偉いさん方のお話の際も特に何事もなく、式は終盤を迎えた。
教頭「式歌、斉唱」
卒業生と在校生が、一斉に立ち上がった。
ピアノの伴奏が流れ、全校生徒が歌い始めた。
歌が終わり、全校生徒が着席する。
教頭「第36回、卒業証書授与式を終了します。 卒業生が退場します」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:17:16.80 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
トモ「終わったね~、卒業式」
妹「だね。 誰も泣かなかったね」
トモ「ユミ先輩とか姉先輩は泣くかなって思ってたんだけど」
妹「うん、わたしもお姉ちゃんは泣くだろうなって思ってた」
卒業式が終わって、妹たち中等部は教室に戻ってお喋りをしていた。
姉「はーっはっはっはっ! 誰が呼んだか、私参上!」バーン
妹「うわあっ!?」
トモ「ええっ!?」
ヒロ「うおっ!? な、なんだ!?」
突然中等部の教室の扉が開け放たれ、姉が現れた。
ユミ「わざわざそんな大袈裟な登場しなくても」
ハル「本当、バカなんだから……」
姉「そこ、うるさいよ」
姉の後ろから、ぞろぞろと卒業生組が。
トモ「終わったね~、卒業式」
妹「だね。 誰も泣かなかったね」
トモ「ユミ先輩とか姉先輩は泣くかなって思ってたんだけど」
妹「うん、わたしもお姉ちゃんは泣くだろうなって思ってた」
卒業式が終わって、妹たち中等部は教室に戻ってお喋りをしていた。
姉「はーっはっはっはっ! 誰が呼んだか、私参上!」バーン
妹「うわあっ!?」
トモ「ええっ!?」
ヒロ「うおっ!? な、なんだ!?」
突然中等部の教室の扉が開け放たれ、姉が現れた。
ユミ「わざわざそんな大袈裟な登場しなくても」
ハル「本当、バカなんだから……」
姉「そこ、うるさいよ」
姉の後ろから、ぞろぞろと卒業生組が。
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:18:46.95 ID:zEO2m5e4O
妹「ど、どうしたのお姉ちゃん?」
姉「時間があるから、せっかくだし在校生のみんなに挨拶して回ろうと思って」
トモ「挨拶?」
姉「んふふ、別に何かするわけじゃないんだけどね」
ユミ「んじゃ、こんなのはどう? 在校生から卒業生に質問タイム!!」
姉「おっ、いーね! やろうやろう!」
ハル「私は嫌なんだけど」
姉「ダメ。 絶対参加ね」
ユミ「はい! じゃあ私たちに質問がある人!」
ヒロ「はーいはいはい!」
ユミ「おう、ヒロ君! ……だったよね」
ヒロ「うっす! 三人には今、彼氏とかいるんすか!」
ユミ「おう、いい質問だ! では私から。 残念ながらいません! 募集中であります! はい姉」
姉「えと、私は……」
姉が、ちらりと妹を盗み見た。
姉「時間があるから、せっかくだし在校生のみんなに挨拶して回ろうと思って」
トモ「挨拶?」
姉「んふふ、別に何かするわけじゃないんだけどね」
ユミ「んじゃ、こんなのはどう? 在校生から卒業生に質問タイム!!」
姉「おっ、いーね! やろうやろう!」
ハル「私は嫌なんだけど」
姉「ダメ。 絶対参加ね」
ユミ「はい! じゃあ私たちに質問がある人!」
ヒロ「はーいはいはい!」
ユミ「おう、ヒロ君! ……だったよね」
ヒロ「うっす! 三人には今、彼氏とかいるんすか!」
ユミ「おう、いい質問だ! では私から。 残念ながらいません! 募集中であります! はい姉」
姉「えと、私は……」
姉が、ちらりと妹を盗み見た。
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:19:56.27 ID:zEO2m5e4O
姉「まあ、いないです。 はい」
ユミ「おお? その反応はもしや、好きな人はいると?」
姉「な、なんか妙にぐいぐい来るねユミ!?」
ユミ「ふっふっふ、これは暴露大会でもあるのだ!」
姉「い、いや、私はもういいから! 次、ハル!」
ハル「いないわよ」
ユミ「チッ、つまんない二人だね」
姉「自分もいないくせによく言うよ、ユミ……」
ユミ「はい、じゃあ、次の人!」
カズ「はいはーい!」
ユミ「おう、カズ君!」
カズ「好きな人はいるんすか?」
ユミ「いません! 素敵な王子様募集中です! はい姉」
姉「えーっと……」
再び姉が妹を盗み見て。
ユミ「おお? その反応はもしや、好きな人はいると?」
姉「な、なんか妙にぐいぐい来るねユミ!?」
ユミ「ふっふっふ、これは暴露大会でもあるのだ!」
姉「い、いや、私はもういいから! 次、ハル!」
ハル「いないわよ」
ユミ「チッ、つまんない二人だね」
姉「自分もいないくせによく言うよ、ユミ……」
ユミ「はい、じゃあ、次の人!」
カズ「はいはーい!」
ユミ「おう、カズ君!」
カズ「好きな人はいるんすか?」
ユミ「いません! 素敵な王子様募集中です! はい姉」
姉「えーっと……」
再び姉が妹を盗み見て。
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:20:56.00 ID:zEO2m5e4O
姉「……います」
ユミ「お!?」
ハル「おお!?」
ヒロ「おおお!?」
カズ「おおおお!!」
トモ「いるんだ……」
姉「うわなんかハルが珍しい反応を!?」
ヒロ「はいはい! それはこの中にいますか!」
ユミ「まあ待て待て、ヒロ君。 まずはハルの答えを聞かないと」
ハル「私もいないわ」
姉「うげ」
完全に墓穴を掘ってしまったような表情で、姉が妹に助けを求めるべく視線を向けた。
妹は自業自得だと言わんばかりに目を背けた。
ユミ「お!?」
ハル「おお!?」
ヒロ「おおお!?」
カズ「おおおお!!」
トモ「いるんだ……」
姉「うわなんかハルが珍しい反応を!?」
ヒロ「はいはい! それはこの中にいますか!」
ユミ「まあ待て待て、ヒロ君。 まずはハルの答えを聞かないと」
ハル「私もいないわ」
姉「うげ」
完全に墓穴を掘ってしまったような表情で、姉が妹に助けを求めるべく視線を向けた。
妹は自業自得だと言わんばかりに目を背けた。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:22:03.92 ID:zEO2m5e4O
ユミ「で、どうなの姉」
姉「え、えーっと……まあ、いる、けど……」
ユミ「きゃーっ! マジかーっ!」
ヒロ「誰だ!? 俺か!?」
カズ「いや……」
ヒロ「……ああ」
ヒロとカズが同時に後ろを振り向いた。
後ろには、ユウの姿が。
ユウ「……ん?」
ヒロ「なるほどな……あるな……」
カズ「だよな……」
ユウ「いや、僕はないでしょ」
ヒロ「またコイツはそんなことを」
カズ「知ってんだぞ、こないだ初等部の子に告白されてたことを!」
ユウ「なんで知ってるのさ……」
ヒロ「どうなんすか、姉先輩!」
姉「え?? いやまあ、この話はまたいつか……」
ユミ「言ったよね? これは暴露大会だって」
姉「……ひええ」
姉「え、えーっと……まあ、いる、けど……」
ユミ「きゃーっ! マジかーっ!」
ヒロ「誰だ!? 俺か!?」
カズ「いや……」
ヒロ「……ああ」
ヒロとカズが同時に後ろを振り向いた。
後ろには、ユウの姿が。
ユウ「……ん?」
ヒロ「なるほどな……あるな……」
カズ「だよな……」
ユウ「いや、僕はないでしょ」
ヒロ「またコイツはそんなことを」
カズ「知ってんだぞ、こないだ初等部の子に告白されてたことを!」
ユウ「なんで知ってるのさ……」
ヒロ「どうなんすか、姉先輩!」
姉「え?? いやまあ、この話はまたいつか……」
ユミ「言ったよね? これは暴露大会だって」
姉「……ひええ」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:26:29.53 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
姉「ただいま……」
妹「おかえり、お姉ちゃん」
姉「うん……」
ぐったりとした様子で、姉が帰宅した。
姉「教室戻ってからもさ、ユミがうるさくて……」
妹「あはは……まあ、自業自得だよね」
姉「うう……だって嘘つくわけにはいかないし……」
妹「お姉ちゃん、嘘ヘタだもんね」
姉「うー、疲れた……卒業式だけだったはずなのに疲れた……なんとかごまかせたけど……」
妹「お疲れさま。 明日、朝早くに先輩たちの見送りに行くんでしょ? なら、今日は早めにごはんつくるね」
姉「お願い」
姉「ただいま……」
妹「おかえり、お姉ちゃん」
姉「うん……」
ぐったりとした様子で、姉が帰宅した。
姉「教室戻ってからもさ、ユミがうるさくて……」
妹「あはは……まあ、自業自得だよね」
姉「うう……だって嘘つくわけにはいかないし……」
妹「お姉ちゃん、嘘ヘタだもんね」
姉「うー、疲れた……卒業式だけだったはずなのに疲れた……なんとかごまかせたけど……」
妹「お疲れさま。 明日、朝早くに先輩たちの見送りに行くんでしょ? なら、今日は早めにごはんつくるね」
姉「お願い」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:29:11.66 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
姉「ごちそうさまでした」
妹「お粗末さまでした」
姉「んー、明日からもう学校ないのかぁ……」
妹「そだね」
姉「……実感が湧かない」
妹「そういえば、もうお姉ちゃんと一緒に登校することがなくなるんだね」
姉「あ……あー!! それは嫌だ!!」
妹「嫌だって言われても……」
姉「でもほら、役場に行くまでなら!」
妹「役場は家からだと学校と正反対の方角でしょ」
姉「……うわあ、考えてなかったなあ。 うう、そっかそっか、妹と一緒に行けなくなるのかぁ……」
妹「……まあ、わたしも寂しいよ」
姉「んふふ、そっかそっか」
妹「うわ、わ」
姉が妹に擦り寄り、抱きしめた。
姉「ごちそうさまでした」
妹「お粗末さまでした」
姉「んー、明日からもう学校ないのかぁ……」
妹「そだね」
姉「……実感が湧かない」
妹「そういえば、もうお姉ちゃんと一緒に登校することがなくなるんだね」
姉「あ……あー!! それは嫌だ!!」
妹「嫌だって言われても……」
姉「でもほら、役場に行くまでなら!」
妹「役場は家からだと学校と正反対の方角でしょ」
姉「……うわあ、考えてなかったなあ。 うう、そっかそっか、妹と一緒に行けなくなるのかぁ……」
妹「……まあ、わたしも寂しいよ」
姉「んふふ、そっかそっか」
妹「うわ、わ」
姉が妹に擦り寄り、抱きしめた。
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:31:03.80 ID:zEO2m5e4O
姉「でも、家では一緒だし?」
妹「……うん」
姉「ん……」ギュ
妹「ぁ……お姉ちゃん、ちょっと苦しい」
姉「ごめんね……」
妹「ふぁ……謝るんなら、緩めてってば……」
姉「うん……」
それでも、姉の妹を抱きしめる力は緩まない。
妹「……うん」
姉「ん……」ギュ
妹「ぁ……お姉ちゃん、ちょっと苦しい」
姉「ごめんね……」
妹「ふぁ……謝るんなら、緩めてってば……」
姉「うん……」
それでも、姉の妹を抱きしめる力は緩まない。
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:35:46.70 ID:zEO2m5e4O
妹「……お姉ちゃん、そろそろ寝たほうがいいんじゃないの? 明日寝坊したら大変だよ」
姉「わかってる。 でも……もうちょっとだけ」
妹「……べつにいいけど」
姉「ねえ、妹」
妹「うん?」
姉「……泣いても、いい?」
妹「……いいよ」
姉「……ごめんね」
妹「気にしないで。 お姉ちゃんの気持ち、わかるから……」
姉「ごめん……ごめんね……っ」
姉が、妹の背中に顔を押し当てた。
姉「ぐすっ……ユミ、ハルちゃんっ……」
妹「……」
姉「ひっく、ぐすっ……」
妹は姉が泣き止むまで、ただ黙って自らの背中を貸してあげていた。
姉「わかってる。 でも……もうちょっとだけ」
妹「……べつにいいけど」
姉「ねえ、妹」
妹「うん?」
姉「……泣いても、いい?」
妹「……いいよ」
姉「……ごめんね」
妹「気にしないで。 お姉ちゃんの気持ち、わかるから……」
姉「ごめん……ごめんね……っ」
姉が、妹の背中に顔を押し当てた。
姉「ぐすっ……ユミ、ハルちゃんっ……」
妹「……」
姉「ひっく、ぐすっ……」
妹は姉が泣き止むまで、ただ黙って自らの背中を貸してあげていた。
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:38:58.15 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
翌日、早朝。
姉「……」
姉は、いつものバス停のベンチに座っていた。
姉「……あ」
ユミ「……おはよ、姉」
姉「おはよ、ユミ」
ユミが大きな荷物を足元に置いて、姉の隣に座った。
ハル「おはよう、ユミ、姉」
姉「おはよ、ハルちゃん」
ユミ「おはよ、ハル」
ユミの次にハルが現れ、同様にベンチに腰かけた。
翌日、早朝。
姉「……」
姉は、いつものバス停のベンチに座っていた。
姉「……あ」
ユミ「……おはよ、姉」
姉「おはよ、ユミ」
ユミが大きな荷物を足元に置いて、姉の隣に座った。
ハル「おはよう、ユミ、姉」
姉「おはよ、ハルちゃん」
ユミ「おはよ、ハル」
ユミの次にハルが現れ、同様にベンチに腰かけた。
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:41:03.06 ID:zEO2m5e4O
ユミ「……妹ちゃんは?」
姉「来ないってさ。 三人の邪魔はしたくないからって」
ユミ「あははっ、邪魔なんかじゃないのに」
姉「ふふっ、私もそう言ったんだけどね。 今までありがとうって伝えておいてくれって言われたよ」
ハル「……本当、いい子よね。 妹ちゃんは」
ユミ「うん……」
三人の間に、沈黙が降りる。
姉「……ほんとに、最後、なんだよね」
ハル「……ええ」
ユミ「うん……」
姉「……寂しいよ」
ユミ「私も……寂しい」
ハル「そうね……」
姉「お? ハルちゃんも寂しいの?」
ハル「何よ、悪い?」
姉「いや、いつものハルちゃんなら、姉と会えなくなるなんてセーセーするわって言いそうだったから」
ハルの物真似を交えて、姉が言った。
ハル「……いつもの私だったら、そう言ってたでしょうね」
姉「今は違うの?」
ハル「……当たり前でしょ」
ハルが、ため息混じりに言った。
姉「来ないってさ。 三人の邪魔はしたくないからって」
ユミ「あははっ、邪魔なんかじゃないのに」
姉「ふふっ、私もそう言ったんだけどね。 今までありがとうって伝えておいてくれって言われたよ」
ハル「……本当、いい子よね。 妹ちゃんは」
ユミ「うん……」
三人の間に、沈黙が降りる。
姉「……ほんとに、最後、なんだよね」
ハル「……ええ」
ユミ「うん……」
姉「……寂しいよ」
ユミ「私も……寂しい」
ハル「そうね……」
姉「お? ハルちゃんも寂しいの?」
ハル「何よ、悪い?」
姉「いや、いつものハルちゃんなら、姉と会えなくなるなんてセーセーするわって言いそうだったから」
ハルの物真似を交えて、姉が言った。
ハル「……いつもの私だったら、そう言ってたでしょうね」
姉「今は違うの?」
ハル「……当たり前でしょ」
ハルが、ため息混じりに言った。
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:42:16.77 ID:zEO2m5e4O
ハル「……姉」
姉「うん?」
ハル「その……ごめんなさい」
姉「何が?」
ハル「いつもいつも姉に強く当たって……その」
姉「なんだ、そんなこと?」
ハル「そ、そんなことって」
姉「いいよ、気にしてない。 全部わかってるから」
ハル「姉……アンタ……」
姉「何年一緒にいると思ってんのさ? ハルちゃんが素直になれないことくらい、わかるよ。 ね、ユミ?」
ユミ「あははっ、そだねぇ」
姉「んふふ、だから、気にしないで。 私は……全部嬉しかったから」
ハル「……姉……っ!」
姉「わっ」
ハルが、姉に抱きついた。
姉「うん?」
ハル「その……ごめんなさい」
姉「何が?」
ハル「いつもいつも姉に強く当たって……その」
姉「なんだ、そんなこと?」
ハル「そ、そんなことって」
姉「いいよ、気にしてない。 全部わかってるから」
ハル「姉……アンタ……」
姉「何年一緒にいると思ってんのさ? ハルちゃんが素直になれないことくらい、わかるよ。 ね、ユミ?」
ユミ「あははっ、そだねぇ」
姉「んふふ、だから、気にしないで。 私は……全部嬉しかったから」
ハル「……姉……っ!」
姉「わっ」
ハルが、姉に抱きついた。
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:42:52.85 ID:zEO2m5e4O
ハル「ごめんなさい、ごめんなさいっ……!」
ハル「私っ、ずっと後悔してたっ……怖かった……あなたにばかり強く当たって、嫌われてないかって……っ!」
ハル「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ……ひぐっ、ふぇええっ……」
姉「は、ハル、ちゃ……」
ユミ「うそ……あのハルが……」
姉の胸で泣きじゃくる、ハル。
こんなハルは、姉もユミも初めて見る。
姉「ハルちゃん……やめてよ、今日は泣かないつもりだったのに……っ」
姉「そんな姿見せられたら……っ、ハルちゃん……っ!」
ユミ「ぐすっ……やば、私も……」
姉「ユミ……」
ユキ「姉ぇっ……!」
三人が抱き合い、泣きじゃくる。
ハル「私っ、ずっと後悔してたっ……怖かった……あなたにばかり強く当たって、嫌われてないかって……っ!」
ハル「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ……ひぐっ、ふぇええっ……」
姉「は、ハル、ちゃ……」
ユミ「うそ……あのハルが……」
姉の胸で泣きじゃくる、ハル。
こんなハルは、姉もユミも初めて見る。
姉「ハルちゃん……やめてよ、今日は泣かないつもりだったのに……っ」
姉「そんな姿見せられたら……っ、ハルちゃん……っ!」
ユミ「ぐすっ……やば、私も……」
姉「ユミ……」
ユキ「姉ぇっ……!」
三人が抱き合い、泣きじゃくる。
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:43:57.33 ID:zEO2m5e4O
ハル「ほんとは、ユミと姉と離れたくないっ……私、ずっと一緒にいたかった……」
姉「うん……私も、ユミとハルちゃんと一緒にいたかった」
ユミ「私、手紙書くからっ! 休みには帰ってくるから! だから……」
姉「うん。 絶対に忘れないよ、二人のこと。 親友だもん」
ハル「姉……」
ユミ「うぅっ……ぐすっ……」
プップー、プシュー
ハル「あ……」
ユミ「う……」
姉「……ほら、バス来たよ」
ハル「……」
ユミ「……姉ぇ……」
バスの扉が開いた。
それでも、ユミとハルは姉から離れない。
姉「うん……私も、ユミとハルちゃんと一緒にいたかった」
ユミ「私、手紙書くからっ! 休みには帰ってくるから! だから……」
姉「うん。 絶対に忘れないよ、二人のこと。 親友だもん」
ハル「姉……」
ユミ「うぅっ……ぐすっ……」
プップー、プシュー
ハル「あ……」
ユミ「う……」
姉「……ほら、バス来たよ」
ハル「……」
ユミ「……姉ぇ……」
バスの扉が開いた。
それでも、ユミとハルは姉から離れない。
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:44:54.91 ID:zEO2m5e4O
姉「また会えるよ。 だから、ね?」
ユミ「……うん」
ハル「……そうよね」
姉「そそ。 だからほら、行って」
姉が二人の背中を押して、バスのドアの前に立たせた。
姉「……ユミ、ハル」
ハル「あ、姉……?」
呼び捨てにされたことに戸惑う、ハル。
姉は、涙で濡れた二人の瞳を交互に見て。
姉「またね」
にっこりと笑って、姉が言った。
ユミ「……うん」
ハル「……そうよね」
姉「そそ。 だからほら、行って」
姉が二人の背中を押して、バスのドアの前に立たせた。
姉「……ユミ、ハル」
ハル「あ、姉……?」
呼び捨てにされたことに戸惑う、ハル。
姉は、涙で濡れた二人の瞳を交互に見て。
姉「またね」
にっこりと笑って、姉が言った。
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:47:28.23 ID:zEO2m5e4O
ユミ「……うん、また」
ハル「……それまで元気でね、姉」
小さく手を振って、ユミとハルがバスに乗り込んだ。
姉「……ふふ」
姉が、窓から手を振る二人に向かって微笑みながら、手を振り返した。
姉「またこの町で……会おうね」
小さく呟いた姉の言葉が二人に届いたかどうかは、姉にはわからない。
ただ、バスが走り出す直前に、ユミとハルがまた泣いてしまっていたのを見ることができただけだった。
ハル「……それまで元気でね、姉」
小さく手を振って、ユミとハルがバスに乗り込んだ。
姉「……ふふ」
姉が、窓から手を振る二人に向かって微笑みながら、手を振り返した。
姉「またこの町で……会おうね」
小さく呟いた姉の言葉が二人に届いたかどうかは、姉にはわからない。
ただ、バスが走り出す直前に、ユミとハルがまた泣いてしまっていたのを見ることができただけだった。
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:49:05.97 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
春の昼下がり。
心地よい暖かさの風が吹き渡る、田舎町。
姉「……」
姉は、ユミとハルを見送ったバス停のベンチに座り、ぼーっとしていた。
妹「……お姉ちゃん」
姉「ふぇ……?」
姉が顔を上げると、心配そうに姉を覗き込む妹の姿があった。
妹「迎えに来たよ、お姉ちゃん」
姉「……どうして……?」
妹が、姉の隣に腰かけた。
春の昼下がり。
心地よい暖かさの風が吹き渡る、田舎町。
姉「……」
姉は、ユミとハルを見送ったバス停のベンチに座り、ぼーっとしていた。
妹「……お姉ちゃん」
姉「ふぇ……?」
姉が顔を上げると、心配そうに姉を覗き込む妹の姿があった。
妹「迎えに来たよ、お姉ちゃん」
姉「……どうして……?」
妹が、姉の隣に腰かけた。
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:49:46.83 ID:zEO2m5e4O
妹「心配だったから」
姉「……そっか」
姉は少し俯き、すぐに顔を上げた。
姉「もう大丈夫だよ。 きっと、また会えるから」
妹「……うん、お姉ちゃんならそう言うかなって思った」
妹が立ち上がり、姉に手を差し出した。
妹「さ、帰ろう?」
姉「うん!」
妹の手を取り、姉が立ち上がった。
姉「……そっか」
姉は少し俯き、すぐに顔を上げた。
姉「もう大丈夫だよ。 きっと、また会えるから」
妹「……うん、お姉ちゃんならそう言うかなって思った」
妹が立ち上がり、姉に手を差し出した。
妹「さ、帰ろう?」
姉「うん!」
妹の手を取り、姉が立ち上がった。
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:51:51.60 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
姉「ん、んー……」
ある日の朝。
スーツ姿の姉が、鏡の前で鏡のなかにいる自分とにらめっこをしていた。
妹「お姉ちゃん、準備できた?」
姉「もうちょっとー」
妹「もう、何に手間取ってるの?」
姉「ネクタイが結べなくて……説明書の通りにやってもうまく結べないよ~」
妹「ちょっとこっち向いて」
姉「ん」
妹「んしょ……」スルスル
姉「……」
妹が姉のネクタイを解き、再び結ぶ。
姉「ん、んー……」
ある日の朝。
スーツ姿の姉が、鏡の前で鏡のなかにいる自分とにらめっこをしていた。
妹「お姉ちゃん、準備できた?」
姉「もうちょっとー」
妹「もう、何に手間取ってるの?」
姉「ネクタイが結べなくて……説明書の通りにやってもうまく結べないよ~」
妹「ちょっとこっち向いて」
姉「ん」
妹「んしょ……」スルスル
姉「……」
妹が姉のネクタイを解き、再び結ぶ。
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:52:46.55 ID:zEO2m5e4O
妹「……はい、おしまい。 苦しくない?」キュッ
姉「……」
妹「お姉ちゃん?」
姉「……妹」クイ
妹「ぁ……おねえちゃ……ん、ふ……」チュ
姉「んふぁ……ありがと、妹」
妹「……うん」
姉「よーし、出勤じゃー!」
妹「あっ、待って! ほら、これ」
姉「ん? これ……」
妹「お弁当。 行ってらっしゃい、お姉ちゃん」
姉「……うん、行ってきます!」
姉「……」
妹「お姉ちゃん?」
姉「……妹」クイ
妹「ぁ……おねえちゃ……ん、ふ……」チュ
姉「んふぁ……ありがと、妹」
妹「……うん」
姉「よーし、出勤じゃー!」
妹「あっ、待って! ほら、これ」
姉「ん? これ……」
妹「お弁当。 行ってらっしゃい、お姉ちゃん」
姉「……うん、行ってきます!」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:53:58.33 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
さて。
春は別れの季節である。
それと同時に、出会いの季節でもあり。
町長「よく来たね、姉」
姉「うん」
姉は今、田舎町の役場にやってきていた。
今年から、ここが姉の職場となる。
町長「今日から君は、この役場で働いてもらうことになる。 覚悟はできているかね?」
姉「ばっちり!」
町長「それはよかった。 それじゃあ、君の配属される課じゃが……」
町長「この町の役場には、色々な窓口……課がある。 ほら、見てごらん」
姉「ん……あれ、でもひとつ空いてるとこがあるけど」
町長「そこが、今日から君が配属される課じゃよ。 今年から新しくつくられた、『町づくり課』じゃ」
姉「町づくり課……」
さて。
春は別れの季節である。
それと同時に、出会いの季節でもあり。
町長「よく来たね、姉」
姉「うん」
姉は今、田舎町の役場にやってきていた。
今年から、ここが姉の職場となる。
町長「今日から君は、この役場で働いてもらうことになる。 覚悟はできているかね?」
姉「ばっちり!」
町長「それはよかった。 それじゃあ、君の配属される課じゃが……」
町長「この町の役場には、色々な窓口……課がある。 ほら、見てごらん」
姉「ん……あれ、でもひとつ空いてるとこがあるけど」
町長「そこが、今日から君が配属される課じゃよ。 今年から新しくつくられた、『町づくり課』じゃ」
姉「町づくり課……」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:55:02.77 ID:zEO2m5e4O
町長「そうじゃ。 君はこれまで町興しのために頑張ってきてくれた。 その能力を見込んで、新しく立ち上げたのじゃ」
姉「……そっか」
町長「ここが君のデスク。 大切に使うんじゃぞ」
姉「うん。 ね、町づくり課って私だけなの?」
町長「いや、もう一人、君の上司にあたる人が配属されておる。 そろそろ来るころじゃな」
「……おはようございます」
役場のドアが開き、一人の女性が入ってきた。
町長「おお、来たか。 ユキ君」
ユキ「おはようございます、町長」
姉「あの……?」
町長「このユキ君こそが、君の上司にあたる人じゃ。 仲良くしてやってくれ。 では、後は頼んだよ」
ユキ「はい」
町長が、奥の部屋へと消えていった。
姉「……そっか」
町長「ここが君のデスク。 大切に使うんじゃぞ」
姉「うん。 ね、町づくり課って私だけなの?」
町長「いや、もう一人、君の上司にあたる人が配属されておる。 そろそろ来るころじゃな」
「……おはようございます」
役場のドアが開き、一人の女性が入ってきた。
町長「おお、来たか。 ユキ君」
ユキ「おはようございます、町長」
姉「あの……?」
町長「このユキ君こそが、君の上司にあたる人じゃ。 仲良くしてやってくれ。 では、後は頼んだよ」
ユキ「はい」
町長が、奥の部屋へと消えていった。
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:57:27.52 ID:zEO2m5e4O
ユキ「あなたが姉さんですね。 噂はかねがね聞いております。 よろしくお願いします」
姉「よ、よろしくお願いします!」
ユキ「あまり固くならなくても結構ですよ。 私が上司とはいえ、形だけです。 ここに来て、ここで働くのは私も初めてですから」
姉「そうなんですか?」
ユキ「ええ。 元々は別の町で働いておりました。 姉さんよりは多少経験は積んであるので、ぜひ頼ってくださいね」
姉「は、はい」
ユキ「それにしても……本当、可愛らしいですね。 テレビで観るよりも、ずっと」
姉「は、はい……?」
ユキ「姉さんのことは、テレビで知りました。 ご当地アイドルをやっていらっしゃるそうですね」
姉「あー、はい。 妹と一緒に……」
ユキ「ええ、知ってます。 私、ファンなんですよ」
姉「ええっ!?」
ユキ「しすたーしすたーに会うためにここに来たと言っても、過言ではないんです」
姉「う、うわ……なんというか、嬉しいんですけど恥ずかしいです……」
姉「よ、よろしくお願いします!」
ユキ「あまり固くならなくても結構ですよ。 私が上司とはいえ、形だけです。 ここに来て、ここで働くのは私も初めてですから」
姉「そうなんですか?」
ユキ「ええ。 元々は別の町で働いておりました。 姉さんよりは多少経験は積んであるので、ぜひ頼ってくださいね」
姉「は、はい」
ユキ「それにしても……本当、可愛らしいですね。 テレビで観るよりも、ずっと」
姉「は、はい……?」
ユキ「姉さんのことは、テレビで知りました。 ご当地アイドルをやっていらっしゃるそうですね」
姉「あー、はい。 妹と一緒に……」
ユキ「ええ、知ってます。 私、ファンなんですよ」
姉「ええっ!?」
ユキ「しすたーしすたーに会うためにここに来たと言っても、過言ではないんです」
姉「う、うわ……なんというか、嬉しいんですけど恥ずかしいです……」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 00:58:36.98 ID:zEO2m5e4O
ユキ「しすたーしすたーは町を盛り上げるために結成されたと聞きました。 ですから、私も何か手助けができればいいなと思いまして」
ユキ「それで、思い切ってここに異動届を出したんです。 それが受理されて、この町づくり課に配属されたかと思いきや」
ユキ「部下がしすたーしすたーの姉さんだっただなんて……今私、すごく興奮してるんですよ」
姉「そ、そうなんですか……」
ユキの表情は先ほどからまったく変わっておらず、姉には興奮度が伝わってこなかった。
ユキ「さて、おしゃべりはこれくらいにしましょう。 残りは、勤務時間が終わってからで」
姉「は、はい」
ユキ「それで、思い切ってここに異動届を出したんです。 それが受理されて、この町づくり課に配属されたかと思いきや」
ユキ「部下がしすたーしすたーの姉さんだっただなんて……今私、すごく興奮してるんですよ」
姉「そ、そうなんですか……」
ユキの表情は先ほどからまったく変わっておらず、姉には興奮度が伝わってこなかった。
ユキ「さて、おしゃべりはこれくらいにしましょう。 残りは、勤務時間が終わってからで」
姉「は、はい」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:01:10.36 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
姉「ここが主にお祭りの会場になる敷地です」
ユキ「ふむ……なるほど、この町は本当に建物が少ないんですね」
姉「まあ、田舎ですから」
ユキ「ですが、桜がとても綺麗ですね」
ユキが所々で咲き始めている桜を見て、言った。
姉「ですね~。 もうすぐで見ごろですよ」
姉は役場を出て、ユキに町を案内している。
この町に来たばかりだというユキに、この町がどういうところなのかを教えるためだ。
姉「ここが主にお祭りの会場になる敷地です」
ユキ「ふむ……なるほど、この町は本当に建物が少ないんですね」
姉「まあ、田舎ですから」
ユキ「ですが、桜がとても綺麗ですね」
ユキが所々で咲き始めている桜を見て、言った。
姉「ですね~。 もうすぐで見ごろですよ」
姉は役場を出て、ユキに町を案内している。
この町に来たばかりだというユキに、この町がどういうところなのかを教えるためだ。
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:02:03.73 ID:zEO2m5e4O
姉「あれがスーパーで、こっちの小さいお店は居酒屋さんです」
ユキ「ふむふむ、最低限の商業施設はあるのですね」
姉「はい」
ユキ「それにしても、居酒屋ですか……」
ユキが、小さな居酒屋の店舗を見つめた。
姉「どうかしましたか?」
ユキ「……いえ。 次に行きましょう」
ユキ「ふむふむ、最低限の商業施設はあるのですね」
姉「はい」
ユキ「それにしても、居酒屋ですか……」
ユキが、小さな居酒屋の店舗を見つめた。
姉「どうかしましたか?」
ユキ「……いえ。 次に行きましょう」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:04:25.47 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
その後。
ユキ「姉さん」
姉「ん。 はい?」
あらかた町を案内し終えた姉は、一度役場に戻っていた。
一応の視察だったということで、姉は報告書を作成していた。
ユキ「報告書はできましたか?」
姉「す、すみません……まだです」
ユキ「大丈夫ですよ。 最初から早く書ける人なんてそうそういませんから」
姉「うぐぅ……でも私、こういう書類作成とかは苦手で……」
ユキ「確か……夏祭りや秋祭りは姉さんが企画したのでしたよね? 計画書とかはどうされてたんですか?」
姉「えと、妹が見てくれて……」
ユキ「……なるほど」
姉「でも、これからは私一人でできるようにしないとって思ったんですけど」
ユキ「いい心がけですよ、姉さん。 それならば、どうぞ私を頼ってください」
姉「で、ですが、迷惑はかけたくありませんし」
ユキ「迷惑などではありませんよ。 部下を育てるのも、上司の務めです。 それに、独学でやっていつまでもできないほうが、より迷惑になるとは思いませんか?」
姉「う……ですね……」
ユキ「はい。 ですから、わからないことがあれば遠慮せずすぐに言ってください。 お教えしますから」
姉「……すみません。 では、ここなんですけど……」
その後。
ユキ「姉さん」
姉「ん。 はい?」
あらかた町を案内し終えた姉は、一度役場に戻っていた。
一応の視察だったということで、姉は報告書を作成していた。
ユキ「報告書はできましたか?」
姉「す、すみません……まだです」
ユキ「大丈夫ですよ。 最初から早く書ける人なんてそうそういませんから」
姉「うぐぅ……でも私、こういう書類作成とかは苦手で……」
ユキ「確か……夏祭りや秋祭りは姉さんが企画したのでしたよね? 計画書とかはどうされてたんですか?」
姉「えと、妹が見てくれて……」
ユキ「……なるほど」
姉「でも、これからは私一人でできるようにしないとって思ったんですけど」
ユキ「いい心がけですよ、姉さん。 それならば、どうぞ私を頼ってください」
姉「で、ですが、迷惑はかけたくありませんし」
ユキ「迷惑などではありませんよ。 部下を育てるのも、上司の務めです。 それに、独学でやっていつまでもできないほうが、より迷惑になるとは思いませんか?」
姉「う……ですね……」
ユキ「はい。 ですから、わからないことがあれば遠慮せずすぐに言ってください。 お教えしますから」
姉「……すみません。 では、ここなんですけど……」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:09:28.16 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
ユキ「……ふむ、OKです」
姉「ほんとですか!」
報告書を作り終え、ユキがチェック。
特に問題もなく、ユキがOKを出した。
ユキ「はい。 お疲れ様でした」
姉「ふぃえ~……」
ユキ「では……今日のお仕事はこれでおしまいです」
姉「終わりですか?」
ユキ「ええ。 細々としたものは、明日にしましょう」
姉「わかりました」
ユキ「それで、姉さん」
姉「はい?」
ユキ「この後、お暇ですか?」
姉「え? まあ、この後は家に帰るだけですけど……」
ユキ「なら、飲みにでも行きませんか?」
姉「……はい?」
ユキ「……ふむ、OKです」
姉「ほんとですか!」
報告書を作り終え、ユキがチェック。
特に問題もなく、ユキがOKを出した。
ユキ「はい。 お疲れ様でした」
姉「ふぃえ~……」
ユキ「では……今日のお仕事はこれでおしまいです」
姉「終わりですか?」
ユキ「ええ。 細々としたものは、明日にしましょう」
姉「わかりました」
ユキ「それで、姉さん」
姉「はい?」
ユキ「この後、お暇ですか?」
姉「え? まあ、この後は家に帰るだけですけど……」
ユキ「なら、飲みにでも行きませんか?」
姉「……はい?」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:11:19.72 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
店長「らっしゃい! ……おう、姉ちゃんじゃねえか」
姉「こんばんは、おじさん」
田舎町に唯一ある、小さな居酒屋。
そこに、姉とユキが入った。
店長「おう。 お隣さんは友だちかい?」
姉「残念。 上司だよ」
ユキ「こんばんは」
店長「あー、そうか。 姉ちゃんは役場で働いてるんだったか」
姉「ふふん、そうだよ! 」
店長「へえ、あんたが上司かい。 どうだい、姉ちゃんの上司ってのは大変じゃないかい?」
姉「どういう意味かな!!」
ユキ「いえ、姉さんはとても素直ですから。 すごく楽ですよ」
姉「ふふん。 ほらね、どうよおじさん」
店長「ははっ、まあ、上司ちゃんの苦労もこれからよ。 なんせ妹ちゃんという前例があるからな」
姉「う、うう……まあ、今までずっと妹に頼りっぱなしだったけどさ……」
姉「でもね、決めたから! 私はもう頼りっぱなしにはならないって!」
店長「ほう……それは妹ちゃんにも聞かせてあげたい言葉だ。 んで、今日は何用で?」
姉「飲み会だよ、飲み会」
店長「ほほう、そりゃ社会人らしい。 注文は?」
ユキ「とりあえず、ビールと……姉さんはまだ飲めませんよね。 どうしますか?」
姉「私はオレンジジュースで」
姉とユキが、カウンター席に座った。
店長「らっしゃい! ……おう、姉ちゃんじゃねえか」
姉「こんばんは、おじさん」
田舎町に唯一ある、小さな居酒屋。
そこに、姉とユキが入った。
店長「おう。 お隣さんは友だちかい?」
姉「残念。 上司だよ」
ユキ「こんばんは」
店長「あー、そうか。 姉ちゃんは役場で働いてるんだったか」
姉「ふふん、そうだよ! 」
店長「へえ、あんたが上司かい。 どうだい、姉ちゃんの上司ってのは大変じゃないかい?」
姉「どういう意味かな!!」
ユキ「いえ、姉さんはとても素直ですから。 すごく楽ですよ」
姉「ふふん。 ほらね、どうよおじさん」
店長「ははっ、まあ、上司ちゃんの苦労もこれからよ。 なんせ妹ちゃんという前例があるからな」
姉「う、うう……まあ、今までずっと妹に頼りっぱなしだったけどさ……」
姉「でもね、決めたから! 私はもう頼りっぱなしにはならないって!」
店長「ほう……それは妹ちゃんにも聞かせてあげたい言葉だ。 んで、今日は何用で?」
姉「飲み会だよ、飲み会」
店長「ほほう、そりゃ社会人らしい。 注文は?」
ユキ「とりあえず、ビールと……姉さんはまだ飲めませんよね。 どうしますか?」
姉「私はオレンジジュースで」
姉とユキが、カウンター席に座った。
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:12:42.53 ID:zEO2m5e4O
店長「あいよ。 妹ちゃんには連絡してあるのかい?」
姉「うん」
ユキ「そういえば、姉さんは妹さんと二人暮らしなのですか?」
姉「そうですよ」
ユキ「……ご両親は?」
姉「……まあ、色々ありまして」
ユキ「そうですか……すみません、辛いことを聞いてしまって」
姉「いえ、いいんです。 辛くはないですし、単純に重くなりそうなので……」
ユキ「私は大丈夫ですよ?」
店長「そういや、俺も聞いたことねえな……はいよ、ご注文の品物だ」
姉の前にオレンジジュースが、ユキの前にビールが置かれた。
ユキ「では、初仕事終了お疲れ様でした」
姉「お疲れ様でしたー! かんぱーい!」
姉とユキがグラスをぶつけ合い、あおった。
姉「うん」
ユキ「そういえば、姉さんは妹さんと二人暮らしなのですか?」
姉「そうですよ」
ユキ「……ご両親は?」
姉「……まあ、色々ありまして」
ユキ「そうですか……すみません、辛いことを聞いてしまって」
姉「いえ、いいんです。 辛くはないですし、単純に重くなりそうなので……」
ユキ「私は大丈夫ですよ?」
店長「そういや、俺も聞いたことねえな……はいよ、ご注文の品物だ」
姉の前にオレンジジュースが、ユキの前にビールが置かれた。
ユキ「では、初仕事終了お疲れ様でした」
姉「お疲れ様でしたー! かんぱーい!」
姉とユキがグラスをぶつけ合い、あおった。
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:14:44.12 ID:zEO2m5e4O
姉「……さて、じゃあ、さっきの話ですけど」
ユキ「はい」
姉「まず、私はですね、この町出身ではないんです」
ユキ「そうなんですか? てっきりこの町出身かと……」
姉「私が、小学生の時に妹を連れて逃げてきたんです」
ユキ「逃げ……」
姉「私、元はこの町からだいぶ離れたところに、両親と住んでいたんです」
姉「ですが、母親が別に男を作って逃げてしまいまして」
姉「その後、父が再婚したんですが……その再婚相手がまあ、私と妹を嫌いに嫌っていまして。 いじめのようなものを受けていたんです」
姉「父も頑張って止めようとしてくれてたんですけど……父に迷惑ばかりかけてるなって思って、再婚相手からの嫌がらせにも耐えられなくなって」
姉「それで……妹と一緒に家を抜け出してきたんです」
ユキ「はい」
姉「まず、私はですね、この町出身ではないんです」
ユキ「そうなんですか? てっきりこの町出身かと……」
姉「私が、小学生の時に妹を連れて逃げてきたんです」
ユキ「逃げ……」
姉「私、元はこの町からだいぶ離れたところに、両親と住んでいたんです」
姉「ですが、母親が別に男を作って逃げてしまいまして」
姉「その後、父が再婚したんですが……その再婚相手がまあ、私と妹を嫌いに嫌っていまして。 いじめのようなものを受けていたんです」
姉「父も頑張って止めようとしてくれてたんですけど……父に迷惑ばかりかけてるなって思って、再婚相手からの嫌がらせにも耐えられなくなって」
姉「それで……妹と一緒に家を抜け出してきたんです」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:15:26.89 ID:zEO2m5e4O
ユキ「ここへは……どのように?」
姉「不倫していた母方の祖父母が住んでいまして。 それを頼りにここまで、バスで」
ユキ「……そうだったんですか」
店長「姉ちゃんも妹ちゃんも……あれだな、苦労してんだな」
姉「んふふ、じゃあおじさん、サービスしてよ」
店長「この話を聞いたあとじゃあしゃあねぇな……枝豆くらいサービスしてやるよ。 ほら」
姉「わーい!」
ユキ「……」
店長に出された枝豆を嬉しそうに食べる姉を、ユキは複雑な表情で見ていた。
姉「不倫していた母方の祖父母が住んでいまして。 それを頼りにここまで、バスで」
ユキ「……そうだったんですか」
店長「姉ちゃんも妹ちゃんも……あれだな、苦労してんだな」
姉「んふふ、じゃあおじさん、サービスしてよ」
店長「この話を聞いたあとじゃあしゃあねぇな……枝豆くらいサービスしてやるよ。 ほら」
姉「わーい!」
ユキ「……」
店長に出された枝豆を嬉しそうに食べる姉を、ユキは複雑な表情で見ていた。
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:18:10.38 ID:zEO2m5e4O
姉「んむ、ユキさんも食べます?」
ユキ「……ええ、いただきます」
言われて、ユキも枝豆に手を伸ばした。
姉「すみません、やっぱり重かったですよね」
ユキ「いえ……私こそ、すみません。 嫌なことを話させてしまって」
姉「いえいえ。 もう、今ではただの思い出ですから」
ユキ「……強いですね、姉さんは」
姉「んー……強くはないですよ。 ただ妹が支えてくれるから、こうして私は私でいられるんです。 妹のお陰ですよ」
ユキ「妹さんも嬉しいでしょうね。 姉さんにここまで想われて」
姉「ふふ、そうだといいなぁ……」
ユキ「……ええ、いただきます」
言われて、ユキも枝豆に手を伸ばした。
姉「すみません、やっぱり重かったですよね」
ユキ「いえ……私こそ、すみません。 嫌なことを話させてしまって」
姉「いえいえ。 もう、今ではただの思い出ですから」
ユキ「……強いですね、姉さんは」
姉「んー……強くはないですよ。 ただ妹が支えてくれるから、こうして私は私でいられるんです。 妹のお陰ですよ」
ユキ「妹さんも嬉しいでしょうね。 姉さんにここまで想われて」
姉「ふふ、そうだといいなぁ……」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:20:14.73 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
妹「……」モグモグ
妹「……んむ、ふぁ、っくしゅっ!」
さて、こちらは姉妹のおうち。
妹が一人で夕食をとっている。
妹「んー……一人で晩ごはん食べるのって、なんか新鮮だなあ」
そんなことを独りごちながら、黙々と夕飯を食べていく。
妹「ん?」
そんな時に、玄関のドアの鍵が開く音がした。
妹「ありゃ、お姉ちゃんかな?」
いそいそと妹が玄関に向かう。
すると、ちょうど靴を脱ぎ終えた姉の姿があった。
妹「……」モグモグ
妹「……んむ、ふぁ、っくしゅっ!」
さて、こちらは姉妹のおうち。
妹が一人で夕食をとっている。
妹「んー……一人で晩ごはん食べるのって、なんか新鮮だなあ」
そんなことを独りごちながら、黙々と夕飯を食べていく。
妹「ん?」
そんな時に、玄関のドアの鍵が開く音がした。
妹「ありゃ、お姉ちゃんかな?」
いそいそと妹が玄関に向かう。
すると、ちょうど靴を脱ぎ終えた姉の姿があった。
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:23:15.11 ID:zEO2m5e4O
姉「妹、ただいま」
妹「おかえり、お姉ちゃん。 早かったね」
姉「そうかな?」
妹「うん」
姉「妹は、まだ晩ごはん食べてるとこ?」
妹「そだよ。 誰と飲みに行ってたの?」
姉「んとね、ユキさんっていう、私が配属された課の上司だよ。 外から来たんだって」
妹「へー。 どんな人?」
姉「なんか、すっごく礼儀正しい人かなあ。 あと、若かった」
妹「ふうん。 頼りになりそう?」
姉「うん。 優しい人みたいだし」
妹「そっか。 ご飯はどうする? 食べる?」
姉「うん……」ギュ
妹「わ」
姉が、後ろから妹を抱きしめた。
妹「おかえり、お姉ちゃん。 早かったね」
姉「そうかな?」
妹「うん」
姉「妹は、まだ晩ごはん食べてるとこ?」
妹「そだよ。 誰と飲みに行ってたの?」
姉「んとね、ユキさんっていう、私が配属された課の上司だよ。 外から来たんだって」
妹「へー。 どんな人?」
姉「なんか、すっごく礼儀正しい人かなあ。 あと、若かった」
妹「ふうん。 頼りになりそう?」
姉「うん。 優しい人みたいだし」
妹「そっか。 ご飯はどうする? 食べる?」
姉「うん……」ギュ
妹「わ」
姉が、後ろから妹を抱きしめた。
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:24:43.27 ID:zEO2m5e4O
妹「ど、どしたのお姉ちゃん」
姉「ね、妹ー?」
妹「なに?」
姉「好き」
妹「え」
姉「あ、すっごくドキドキしてるねー?」サワサワ
妹「ひゃっ……当たり前、でしょ。 大好きなひとに、そんなこと言われて……あんっ! ドキドキしない人なんていないよ……」
姉「……そっかぁ」
妹「……あ、お姉ちゃんもドキドキしてる」
姉「うん……自分でもわかるよ」
姉「ね、妹ー?」
妹「なに?」
姉「好き」
妹「え」
姉「あ、すっごくドキドキしてるねー?」サワサワ
妹「ひゃっ……当たり前、でしょ。 大好きなひとに、そんなこと言われて……あんっ! ドキドキしない人なんていないよ……」
姉「……そっかぁ」
妹「……あ、お姉ちゃんもドキドキしてる」
姉「うん……自分でもわかるよ」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:26:11.00 ID:zEO2m5e4O
妹「ん……急にどうしたの、お姉ちゃん」
姉「んん……なんか、妹の声とか、においとか、聞いたり嗅いだりしたら、頭がぽわぽわしてきて……はむ」
妹「ひゃ……お、おねえちゃ……っ」
姉が、妹の耳を甘噛みする。
姉「ん……はむ、はむ……」
妹「はっ……ぅ……っ」
姉「はむ……かぷっ」
妹「んんんっ!」フルルッ
姉「かわいい……」
姉が妹の胸に手を回し、揉んだ。
姉「んん……なんか、妹の声とか、においとか、聞いたり嗅いだりしたら、頭がぽわぽわしてきて……はむ」
妹「ひゃ……お、おねえちゃ……っ」
姉が、妹の耳を甘噛みする。
姉「ん……はむ、はむ……」
妹「はっ……ぅ……っ」
姉「はむ……かぷっ」
妹「んんんっ!」フルルッ
姉「かわいい……」
姉が妹の胸に手を回し、揉んだ。
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:27:19.72 ID:zEO2m5e4O
妹「あっ! や、わたし、まだ晩ごはんっ……」
姉「妹ー……んちゅ、ちゅ……」
妹の胸を揉みつつ、姉は妹のうなじにキスの雨を降らせていく。
妹「ふぁ、ぁ……っ! さ、さてはお姉ちゃん、酔って……はうぅっ!」
姉「んぷ……そうなのかなー? 家に帰るまではなんともなかったんだけどー……」
妹「ま、まだ飲んじゃだめでしょ……んんっ!」
姉「だってぇ、飲まされたんだもーん……れろ」
妹「ひゃあぁっ」
妹の首筋をちろちろと舐めながら、姉が妹の服を脱がしていく。
姉「妹ー……んちゅ、ちゅ……」
妹の胸を揉みつつ、姉は妹のうなじにキスの雨を降らせていく。
妹「ふぁ、ぁ……っ! さ、さてはお姉ちゃん、酔って……はうぅっ!」
姉「んぷ……そうなのかなー? 家に帰るまではなんともなかったんだけどー……」
妹「ま、まだ飲んじゃだめでしょ……んんっ!」
姉「だってぇ、飲まされたんだもーん……れろ」
妹「ひゃあぁっ」
妹の首筋をちろちろと舐めながら、姉が妹の服を脱がしていく。
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:28:03.32 ID:zEO2m5e4O
姉「妹さー」ムニムニ
妹「んんっ……な、なに?」
姉「おっきくなってきたんじゃない? おっぱい」
妹「そうっ……なのかな? 言われてみれば、はぁぁっ……最近、ブラがキツくなってきたような……」
姉「このまま、私を追い越しちゃうかもー?」キュッ
妹「ふああぁぁっ!」
姉が、固くなった妹の乳首を強く摘まんだ。
姉「んふふ、私のおかげだね」
妹「……でも、お姉ちゃんもおっきくなったでしょ」
姉「……正直、次のサイズのブラが欲しいです」
妹「……」ワシッ
姉「んあっ!?」
妹「んんっ……な、なに?」
姉「おっきくなってきたんじゃない? おっぱい」
妹「そうっ……なのかな? 言われてみれば、はぁぁっ……最近、ブラがキツくなってきたような……」
姉「このまま、私を追い越しちゃうかもー?」キュッ
妹「ふああぁぁっ!」
姉が、固くなった妹の乳首を強く摘まんだ。
姉「んふふ、私のおかげだね」
妹「……でも、お姉ちゃんもおっきくなったでしょ」
姉「……正直、次のサイズのブラが欲しいです」
妹「……」ワシッ
姉「んあっ!?」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:29:10.35 ID:zEO2m5e4O
妹「……」モミモミモミモミ
姉「ひゃあっ、あぁんっ! やっ、はげしっ……!」
妹「……牛にしてやる」
姉「ひっ、ちょっ、妹っ!」
妹が姉のスーツの上着を捲って胸を露にさせ、むしゃぶりついた。
妹「ちゅるっ……はぁっ、んぢゅるるるるっ!」
姉「ひゃはあぁっ! だめぇぇぇぇっ!」
妹は片方の乳首を指でくにくにと弄りながら、もう片方の乳首を吸う。
指や舌で乳首の周りをくるくるとなぞって焦らし、一気に刺激を与えることで、姉を追い詰めていく。
姉「ひゃあっ、あぁんっ! やっ、はげしっ……!」
妹「……牛にしてやる」
姉「ひっ、ちょっ、妹っ!」
妹が姉のスーツの上着を捲って胸を露にさせ、むしゃぶりついた。
妹「ちゅるっ……はぁっ、んぢゅるるるるっ!」
姉「ひゃはあぁっ! だめぇぇぇぇっ!」
妹は片方の乳首を指でくにくにと弄りながら、もう片方の乳首を吸う。
指や舌で乳首の周りをくるくるとなぞって焦らし、一気に刺激を与えることで、姉を追い詰めていく。
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:30:21.15 ID:zEO2m5e4O
姉「やあぁんっ!! だめっ、乳首でイッちゃうよおっ!」
妹「はぁっ、はぁっ……ちゅぷっ、ちゅるちゅるっ……」
姉「んふぅぅっ……! だめっ、いくっ、いくぅぅっ……!!」
妹「ちゅぱっ……」
姉「ふえっ……え……なんで……?」
妹が、姉を愛撫する手と舌を止めた。
絶頂寸前だった姉の身体が、いじらしさにくねくねと身をよじらせる。
妹「ふふっ、イきたい?」
姉「イきたい……お願い、妹でイかせてよぉっ……」
妹「どうしよっかなぁ……」ツツ
姉「はあっ……はああぁぁ……っ、やらぁ、焦らさないでぇ……」
妹「……うわ、すごい濡れてる」クチュ
姉「んぅっ!」
妹「あっつい……ひくひくしてるし……」
姉「はぅぅっ……妹ぉっ……」
自ら腰を振り、妹の指に秘部を擦り付ける姉。
妹「はぁっ、はぁっ……ちゅぷっ、ちゅるちゅるっ……」
姉「んふぅぅっ……! だめっ、いくっ、いくぅぅっ……!!」
妹「ちゅぱっ……」
姉「ふえっ……え……なんで……?」
妹が、姉を愛撫する手と舌を止めた。
絶頂寸前だった姉の身体が、いじらしさにくねくねと身をよじらせる。
妹「ふふっ、イきたい?」
姉「イきたい……お願い、妹でイかせてよぉっ……」
妹「どうしよっかなぁ……」ツツ
姉「はあっ……はああぁぁ……っ、やらぁ、焦らさないでぇ……」
妹「……うわ、すごい濡れてる」クチュ
姉「んぅっ!」
妹「あっつい……ひくひくしてるし……」
姉「はぅぅっ……妹ぉっ……」
自ら腰を振り、妹の指に秘部を擦り付ける姉。
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:31:33.69 ID:zEO2m5e4O
妹「お姉ちゃんだけ気持ちよくなるなんてダメ……わたしだって気持ちよくなりたいんだから」
姉「はぁ、はぁ……」
妹が姉のショーツを脱がせ、姉を壁に寄り掛からせた。
妹もショーツを脱ぎ、姉に身体を密着させた。
妹「足、上げて……」
姉「ん……」
妹「はっ、んっ……!」クチュ
姉「んんっ……!」
足を絡ませ、姉妹の濡れた秘部が触れ合った。
妹「はぁ、はぁ、はぁ……お姉ちゃん……」
姉「妹ぉ……ん……」
姉妹が、唇を触れ合わせた。
ついばむようなキスから舌を絡ませるキスへと変わるまでに、時間はかからなかった。
姉「はぁ、はぁ……」
妹が姉のショーツを脱がせ、姉を壁に寄り掛からせた。
妹もショーツを脱ぎ、姉に身体を密着させた。
妹「足、上げて……」
姉「ん……」
妹「はっ、んっ……!」クチュ
姉「んんっ……!」
足を絡ませ、姉妹の濡れた秘部が触れ合った。
妹「はぁ、はぁ、はぁ……お姉ちゃん……」
姉「妹ぉ……ん……」
姉妹が、唇を触れ合わせた。
ついばむようなキスから舌を絡ませるキスへと変わるまでに、時間はかからなかった。
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:32:43.82 ID:zEO2m5e4O
妹「はんっ……んちゅ……」
姉「んっ、むっ……!」
キスをしつつ姉妹は腰を揺らし、秘部を擦り合わせる。
姉「んはぁっ、妹っ……んっ、ちゅ……」
妹「おねえひゃぁっ……んむぅぅっ!」
姉「ちゅくちゅくっ……はふっ、らめ、イッちゃうっ……!」
妹「はぁはぁっ、だめっ、わたし、まだだからっ……!」
姉「む、むりぃっ! んああぁぁっ、むりだよおぉっ!」
ぬちゃぬちゃと、愛液で濡れた姉妹の秘部が擦れ合う。
その度に、姉が身を震わせる。
姉「だめっ、だめっ、いくっ……ふああああぁぁぁぁっっ!!」
姉がびくびくと身体を痙攣させ、絶頂する。
姉「んっ、むっ……!」
キスをしつつ姉妹は腰を揺らし、秘部を擦り合わせる。
姉「んはぁっ、妹っ……んっ、ちゅ……」
妹「おねえひゃぁっ……んむぅぅっ!」
姉「ちゅくちゅくっ……はふっ、らめ、イッちゃうっ……!」
妹「はぁはぁっ、だめっ、わたし、まだだからっ……!」
姉「む、むりぃっ! んああぁぁっ、むりだよおぉっ!」
ぬちゃぬちゃと、愛液で濡れた姉妹の秘部が擦れ合う。
その度に、姉が身を震わせる。
姉「だめっ、だめっ、いくっ……ふああああぁぁぁぁっっ!!」
姉がびくびくと身体を痙攣させ、絶頂する。
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:35:31.55 ID:zEO2m5e4O
妹「もー……まだダメって言ったのに……」
姉「あう……はぁぁ……だって、さっきイかせてくれなかったから……」
妹「……もう」
姉「ん、ぅう……ちゅる……」
妹「んんっ……ちゅぱっ、はぁっ……わたしで気持ちよくなってくれるのは嬉しいけど、わたしだってお姉ちゃんで気持ちよくなりたいんだから……」
姉「ごめんね……」
妹「だから、もう一回……んんっ!」ニュル
姉「は、ぅっ……!」
妹が再び腰を動かし、姉の秘部に自らの秘部を擦りつけた。
妹「はぁぁっ……きもちいいっ……!」
姉「やっ、ぁっ! いきなりっ、はげしいよぉっ!」
妹「ごめっ、あぅぅっ! とまんないのぉっ!」
さっきよりも激しく、妹が腰を動かす。
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:36:46.43 ID:zEO2m5e4O
姉「妹ぉっ、だめえっ! もっと、もっとゆっくりぃっ!」
妹「むりぃっ……さっき、イけなかったからぁっ……!」
姉「ふぁっ、ぁっ、こんなのっ、すぐイっちゃうよぉっ……!」
ぎゅっと目をつむり、姉が身を震わせる。
姉「んんんっ……!」ゾクッゾクッ
妹「はぁっ、ひぅっ! おねえちゃんっ、わたしぃっ……!」
姉「私っ、もぉっ……!」
妹「あ、あっ、あうぅっ! いっちゃっ……!」
姉「んぁっ、あはぁぁっ! 妹ぉっ……!」
姉妹「 「んああああぁぁっっ!!」 」
お互いの身体を強く抱きしめ、姉妹がびくびくと身体を震わせる。
妹「むりぃっ……さっき、イけなかったからぁっ……!」
姉「ふぁっ、ぁっ、こんなのっ、すぐイっちゃうよぉっ……!」
ぎゅっと目をつむり、姉が身を震わせる。
姉「んんんっ……!」ゾクッゾクッ
妹「はぁっ、ひぅっ! おねえちゃんっ、わたしぃっ……!」
姉「私っ、もぉっ……!」
妹「あ、あっ、あうぅっ! いっちゃっ……!」
姉「んぁっ、あはぁぁっ! 妹ぉっ……!」
姉妹「 「んああああぁぁっっ!!」 」
お互いの身体を強く抱きしめ、姉妹がびくびくと身体を震わせる。
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:38:11.75 ID:zEO2m5e4O
妹「ふあぁ……はっ、んはぁっ……」
姉「はーっ……はーっ……」
妹「はぁっ、はぁっ……お姉ちゃん……?」
姉の様子がおかしいことに気付いた妹が、心配そうに姉の顔を覗き込んだ。
姉「はーっ……はーっ……」
妹「どうしたの……? 顔色悪いよ?」
姉「………………おえー」
妹「わーーーーっっ!!!!」
姉「はーっ……はーっ……」
妹「はぁっ、はぁっ……お姉ちゃん……?」
姉の様子がおかしいことに気付いた妹が、心配そうに姉の顔を覗き込んだ。
姉「はーっ……はーっ……」
妹「どうしたの……? 顔色悪いよ?」
姉「………………おえー」
妹「わーーーーっっ!!!!」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:39:57.65 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
妹「まったく……」ゴシゴシ
姉「うー……」
こちらお風呂場。
妹が、汚れてしまった姉の身体を拭いている。
姉「うー、きもちわるーい……」
妹「もうお酒はダメだよ? お酒は大人になってから」
姉「はーい……」
妹「まったくもう……」ゴシゴシ
姉「うー……」
怒ったような口調ではあるが、妹の表情はどこか嬉しそうで。
妹(でも、お姉ちゃんの新しい一面が見られたし……ふふっ。 酔っ払ったお姉ちゃんもいいかも……。 それに、さっきのはだけたスーツとお姉ちゃんの物欲しそうな表情……すっごくぞくぞくする……)
だなんて、思っているのだった。
妹「まったく……」ゴシゴシ
姉「うー……」
こちらお風呂場。
妹が、汚れてしまった姉の身体を拭いている。
姉「うー、きもちわるーい……」
妹「もうお酒はダメだよ? お酒は大人になってから」
姉「はーい……」
妹「まったくもう……」ゴシゴシ
姉「うー……」
怒ったような口調ではあるが、妹の表情はどこか嬉しそうで。
妹(でも、お姉ちゃんの新しい一面が見られたし……ふふっ。 酔っ払ったお姉ちゃんもいいかも……。 それに、さっきのはだけたスーツとお姉ちゃんの物欲しそうな表情……すっごくぞくぞくする……)
だなんて、思っているのだった。
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:41:02.67 ID:zEO2m5e4O
姉「……あ、そだ」
妹「ん?」
姉「お弁当、ありがとね。 すっごく美味しかったよ」
妹「……うん、明日もつくるから」
姉「うん、お願い」
鏡越しに、姉妹が微笑み合った。
妹「ん?」
姉「お弁当、ありがとね。 すっごく美味しかったよ」
妹「……うん、明日もつくるから」
姉「うん、お願い」
鏡越しに、姉妹が微笑み合った。
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:42:27.48 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
翌日。
妹「おはよー、トモちゃん」
トモ「おはよ」
こちら、これから妹たちが通う高等部の教室。
昨日のうちに入学式が終わっており、今日は始業式がある。
ユウ「二人とも、おはよう」ガラガラ
妹「おはよー」
トモ「おはよ、ユウ君」
ユウ「今日から高校生だね」
妹「だね」
トモ「ちょっと、ドキドキするよね……」
妹「と言っても、校舎も制服も変わってないけどね」
先生「はい、皆さんおはようございます」ガラガラ
妹たちにとっては新しい担任であり、元・姉たちの担任の先生が、教室に入ってきた。
翌日。
妹「おはよー、トモちゃん」
トモ「おはよ」
こちら、これから妹たちが通う高等部の教室。
昨日のうちに入学式が終わっており、今日は始業式がある。
ユウ「二人とも、おはよう」ガラガラ
妹「おはよー」
トモ「おはよ、ユウ君」
ユウ「今日から高校生だね」
妹「だね」
トモ「ちょっと、ドキドキするよね……」
妹「と言っても、校舎も制服も変わってないけどね」
先生「はい、皆さんおはようございます」ガラガラ
妹たちにとっては新しい担任であり、元・姉たちの担任の先生が、教室に入ってきた。
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:43:44.99 ID:zEO2m5e4O
先生「うふふ、そこの子、緊張してる?」
トモ「は、はいっ」
先生「大丈夫よ~。 私、真面目な子には優しいから」
妹(お姉ちゃんはこの先生をものすごく怖がってたなあ……)
先生「で、あなた、妹さんね?」
妹「あ、はい」
先生「うふふ……あなたはお姉さんと違って、とても真面目だそうね」
妹「まあ……お姉ちゃんは落ち着きがない上に勉強が嫌いなので……」
先生「そうね……お姉さんが結局マトモに授業を受けてくれたことはなかったわ」
妹「不肖な姉がすみません……」
先生「いいのよ、高校生活は授業が全てではないわ。 お姉さんは町のためのボランティア活動に力を入れていたんだもの」
先生「それが実を結んで、今は役場で勤務をしている。 とても素敵なことだわ」
妹「……はい」
先生「それでも、もう少しくらい真面目に授業を受けて欲しかったけれど……さ、そろそろ始業式が始まるから。 体育館に行きましょう」
トモ「は、はいっ」
先生「大丈夫よ~。 私、真面目な子には優しいから」
妹(お姉ちゃんはこの先生をものすごく怖がってたなあ……)
先生「で、あなた、妹さんね?」
妹「あ、はい」
先生「うふふ……あなたはお姉さんと違って、とても真面目だそうね」
妹「まあ……お姉ちゃんは落ち着きがない上に勉強が嫌いなので……」
先生「そうね……お姉さんが結局マトモに授業を受けてくれたことはなかったわ」
妹「不肖な姉がすみません……」
先生「いいのよ、高校生活は授業が全てではないわ。 お姉さんは町のためのボランティア活動に力を入れていたんだもの」
先生「それが実を結んで、今は役場で勤務をしている。 とても素敵なことだわ」
妹「……はい」
先生「それでも、もう少しくらい真面目に授業を受けて欲しかったけれど……さ、そろそろ始業式が始まるから。 体育館に行きましょう」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:44:57.60 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
さて、所変わって、町の役場。
姉「……」
ぼーっと、姉が窓から外の桜を眺めていた。
ユキ「……姉さん?」
姉「……」
ユキ「姉さん? どうかしましたか?」
姉「……お花見!」ガタッ
ユキ「は、はい?」
姉「妹っ、お花見なんてどうかな!?」
ユキ「お、落ち着いてください、姉さん。 私は妹さんではありませんし、お花見とは……?」
姉「あっと……す、すみません! ええと、せっかく桜も咲き始めてますし、町のみんなでお花見とか面白そうだなぁと」
ユキ「……ふむ」
姉「えっと、桜の木がたくさん植えてある広場があるので、そこを使えば……あっ、メモしなきゃ」
ユキ「……」
かりかりと何かをメモ用紙に書き付けていく姉を、ユキが見つめる。
さて、所変わって、町の役場。
姉「……」
ぼーっと、姉が窓から外の桜を眺めていた。
ユキ「……姉さん?」
姉「……」
ユキ「姉さん? どうかしましたか?」
姉「……お花見!」ガタッ
ユキ「は、はい?」
姉「妹っ、お花見なんてどうかな!?」
ユキ「お、落ち着いてください、姉さん。 私は妹さんではありませんし、お花見とは……?」
姉「あっと……す、すみません! ええと、せっかく桜も咲き始めてますし、町のみんなでお花見とか面白そうだなぁと」
ユキ「……ふむ」
姉「えっと、桜の木がたくさん植えてある広場があるので、そこを使えば……あっ、メモしなきゃ」
ユキ「……」
かりかりと何かをメモ用紙に書き付けていく姉を、ユキが見つめる。
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:45:56.67 ID:zEO2m5e4O
姉「……できました! ユキさん、どうでしょうか!」ピラッ
ユキ「ちょっとお借りしますね……」
ユキが姉からメモ用紙を受け取り、読む。
ユキ「……面白そうですね」
姉「ですよね!」
ユキ「夏祭りの時とかも、こんな感じに思い付いたのですか?」
姉「え? あー……確かそうだったような……」
ユキ「ふふっ……面白いですね、姉さんは。 わかりました。 より詳細な計画書を作って申請してみましょう。 急がなければ、桜が散ってしまいます」
姉「はい!」
ユキ「ちょっとお借りしますね……」
ユキが姉からメモ用紙を受け取り、読む。
ユキ「……面白そうですね」
姉「ですよね!」
ユキ「夏祭りの時とかも、こんな感じに思い付いたのですか?」
姉「え? あー……確かそうだったような……」
ユキ「ふふっ……面白いですね、姉さんは。 わかりました。 より詳細な計画書を作って申請してみましょう。 急がなければ、桜が散ってしまいます」
姉「はい!」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:47:11.03 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
姉「ただいまー!」
玄関のドアを開け放ち、姉が家に飛び込んだ。
妹「おかえり、お姉ちゃん。 ずいぶん興奮してるみたいだけど、どうしたの?」
姉「ただいま! んふふ、見てみて!」
妹「ん、なにこれ?」
姉がカバンからA4の紙を取りだし、妹に渡した。
姉「ただいまー!」
玄関のドアを開け放ち、姉が家に飛び込んだ。
妹「おかえり、お姉ちゃん。 ずいぶん興奮してるみたいだけど、どうしたの?」
姉「ただいま! んふふ、見てみて!」
妹「ん、なにこれ?」
姉がカバンからA4の紙を取りだし、妹に渡した。
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:48:25.69 ID:zEO2m5e4O
妹「計画書……? お花見……へえ」
姉「あのね、町のみんなでお花見って面白そうだなって言ってみたの! そしたら、面白そうだから計画書を作って申請してみようって話になって」
妹「でも、これからやるには時間が足りないんじゃ……桜ってすぐ散っちゃうし。 しかもこれ、ほぼ真っ白だし」
姉「大丈夫! がんばる!」
妹「……まあ、お姉ちゃんがいいんなら別にいいけどさ。 何か手伝うことってある?」
姉「んーん。 今回はね、妹に頼らないで頑張ってみようと思ってるの。 いっつも妹に頼ってばっかりだったからさ」
妹「……そっか」
姉「だから、楽しみにしててね。 私、頑張るから!」
妹「無理はしないようにね?」
姉「うん!」
妹「じゃ、晩ごはんにしよっか」
姉「あのね、町のみんなでお花見って面白そうだなって言ってみたの! そしたら、面白そうだから計画書を作って申請してみようって話になって」
妹「でも、これからやるには時間が足りないんじゃ……桜ってすぐ散っちゃうし。 しかもこれ、ほぼ真っ白だし」
姉「大丈夫! がんばる!」
妹「……まあ、お姉ちゃんがいいんなら別にいいけどさ。 何か手伝うことってある?」
姉「んーん。 今回はね、妹に頼らないで頑張ってみようと思ってるの。 いっつも妹に頼ってばっかりだったからさ」
妹「……そっか」
姉「だから、楽しみにしててね。 私、頑張るから!」
妹「無理はしないようにね?」
姉「うん!」
妹「じゃ、晩ごはんにしよっか」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:51:15.64 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
その日の真夜中のこと。
姉「えーっとえーっと……」
こちら、姉の部屋。
机に頬杖をつきながら、姉が計画書とにらめっこをしている。
姉「むうう……難しいなあ……」
姉がトントンとボールペンの先で机を叩きながら、頭を掻いた。
計画書は依然、ほぼ白紙である。
その日の真夜中のこと。
姉「えーっとえーっと……」
こちら、姉の部屋。
机に頬杖をつきながら、姉が計画書とにらめっこをしている。
姉「むうう……難しいなあ……」
姉がトントンとボールペンの先で机を叩きながら、頭を掻いた。
計画書は依然、ほぼ白紙である。
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:54:21.42 ID:zEO2m5e4O
「……まず、具体的に何をしたいかを書くの」
姉「うわあっ!?」
姉が驚いて振り向くと、コーヒーカップを
持った妹が立っていた。
妹「はい、コーヒー」
姉「あ、ありがとう……」
妹「お姉ちゃんは、このお花見でどんなことがしたい?」
姉「えっと、町のみんなに楽しんでもらいたいから……」
妹「うん」
姉「みんなで料理とかを持ってって食べたり、屋台を出してもらったりとか」
妹「うん。 じゃあ、それを書いていくの。 ほら」
姉「あ……」
妹が姉のペンを持つ手に自らの手を重ね、計画書にペンを走らせる。
姉「うわあっ!?」
姉が驚いて振り向くと、コーヒーカップを
持った妹が立っていた。
妹「はい、コーヒー」
姉「あ、ありがとう……」
妹「お姉ちゃんは、このお花見でどんなことがしたい?」
姉「えっと、町のみんなに楽しんでもらいたいから……」
妹「うん」
姉「みんなで料理とかを持ってって食べたり、屋台を出してもらったりとか」
妹「うん。 じゃあ、それを書いていくの。 ほら」
姉「あ……」
妹が姉のペンを持つ手に自らの手を重ね、計画書にペンを走らせる。
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:56:08.05 ID:zEO2m5e4O
妹「他には?」
姉「えっと……」
ぽつぽつと、姉のやりたいことを書き出していく。
妹「これで全部?」
姉「うん」
妹「じゃあ、次ね。 目的。 このお花見を開催する目的」
姉「目的……うーん……」
妹「これはね、こういう効果を狙って云々って書けば大丈夫」
姉「ん……」
妹に手を添えられたまま、姉がペンを走らせる。
妹は、それを姉の肩越しに見ていた。
妹「うん……いい感じ。 あとは、日時と、必要なものと……」
こうして、姉妹の共同作業で計画書が埋まっていく。
姉「えっと……」
ぽつぽつと、姉のやりたいことを書き出していく。
妹「これで全部?」
姉「うん」
妹「じゃあ、次ね。 目的。 このお花見を開催する目的」
姉「目的……うーん……」
妹「これはね、こういう効果を狙って云々って書けば大丈夫」
姉「ん……」
妹に手を添えられたまま、姉がペンを走らせる。
妹は、それを姉の肩越しに見ていた。
妹「うん……いい感じ。 あとは、日時と、必要なものと……」
こうして、姉妹の共同作業で計画書が埋まっていく。
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:58:29.59 ID:zEO2m5e4O
妹「うん、いいね。 これで大丈夫じゃないかな」
姉「ふいー……」
しばらくして、計画書が完成した。
姉が脱力し、椅子にもたれ掛かった。
妹「お疲れ様、お姉ちゃん」
姉「妹も、お疲れ様。 ごめんね、結局こんな時間まで手伝わせちゃって……」
妹「ううん、平気。 それに、わたしの手伝いはいらなかったかもだし」
姉「ううん。 妹が手伝ってくれなかったら、きっと今でも真っ白だったよ」
妹「そんなことないよ。 だってお姉ちゃん、途中からはほぼ一人でやってたし」
姉「そこまで行けたのは、妹のおかげだから」
妹「違うよ。 お姉ちゃんの力だよ」
姉「妹」
妹「お姉ちゃん」
少し怒ったような目で、姉妹が見つめ合う。
けれど、ペンを握っていた姉の手とは逆の手の指が、添えられていた妹の手にそっと絡められて。
自然と妹の指も、それに合わせて絡めて。
ぎゅっと、握り合う。
姉「ふいー……」
しばらくして、計画書が完成した。
姉が脱力し、椅子にもたれ掛かった。
妹「お疲れ様、お姉ちゃん」
姉「妹も、お疲れ様。 ごめんね、結局こんな時間まで手伝わせちゃって……」
妹「ううん、平気。 それに、わたしの手伝いはいらなかったかもだし」
姉「ううん。 妹が手伝ってくれなかったら、きっと今でも真っ白だったよ」
妹「そんなことないよ。 だってお姉ちゃん、途中からはほぼ一人でやってたし」
姉「そこまで行けたのは、妹のおかげだから」
妹「違うよ。 お姉ちゃんの力だよ」
姉「妹」
妹「お姉ちゃん」
少し怒ったような目で、姉妹が見つめ合う。
けれど、ペンを握っていた姉の手とは逆の手の指が、添えられていた妹の手にそっと絡められて。
自然と妹の指も、それに合わせて絡めて。
ぎゅっと、握り合う。
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 01:59:16.87 ID:zEO2m5e4O
姉「……妹は、頑固なんだから」
妹「お姉ちゃんだって……」
言いながらも、姉妹は目を閉じ、唇と唇を触れ合わせる。
姉「ん……」
妹「はふっ……ごめんね、お姉ちゃん一人でやるつもりだったのに、手を出しちゃって……」
姉「ううん……嬉しかった。 やっぱり、私は妹が助けてくれないとダメみたい……」
妹「お姉ちゃん……」
姉妹が見つめ合い、もう片方の手の指も、絡め合う。
妹「お姉ちゃんだって……」
言いながらも、姉妹は目を閉じ、唇と唇を触れ合わせる。
姉「ん……」
妹「はふっ……ごめんね、お姉ちゃん一人でやるつもりだったのに、手を出しちゃって……」
姉「ううん……嬉しかった。 やっぱり、私は妹が助けてくれないとダメみたい……」
妹「お姉ちゃん……」
姉妹が見つめ合い、もう片方の手の指も、絡め合う。
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:01:04.01 ID:zEO2m5e4O
妹「……ほんとはね、寂しかったの。 お姉ちゃんが、わたしに頼らないようにするって言ったとき」
妹「もちろん、それは良いことだと思うよ。 成長したってことだし」
妹「でも……やっぱり、お姉ちゃんに頼られないのは、寂しいよ……」
姉「妹……」
妹「前に言ったよね。 わたし、お姉ちゃんに頼られて、迷惑なんてしてないよ?」
妹「迷惑なんかじゃないから……だから、お姉ちゃん一人じゃどうしようもなくなったらでいいから」
妹「……頼ってほしいな。 わたしは、お姉ちゃんを支えるためにいるんだから」
姉「うん……妹、ありがとう……」
姉「ごめんね、頼りないお姉ちゃんで……私……」
妹「そんなこと、ないよ。 お姉ちゃんは、わたしをここに連れ出してくれた。 お姉ちゃんがいなかったら、今のわたしはきっとなかった」
妹「わたしがこうしてここに居られるのも、こうやってお姉ちゃんを支えたいって思うようになったのも」
妹「全部ぜんぶ、お姉ちゃんがわたしを助けてくれたからだよ。 全部、お姉ちゃんのおかげなんだよ」
妹「だから、頼りないなんて──ん、んむ」
さらに言葉を紡ごうとした妹の口を、姉は自らの唇で遮った。
妹「もちろん、それは良いことだと思うよ。 成長したってことだし」
妹「でも……やっぱり、お姉ちゃんに頼られないのは、寂しいよ……」
姉「妹……」
妹「前に言ったよね。 わたし、お姉ちゃんに頼られて、迷惑なんてしてないよ?」
妹「迷惑なんかじゃないから……だから、お姉ちゃん一人じゃどうしようもなくなったらでいいから」
妹「……頼ってほしいな。 わたしは、お姉ちゃんを支えるためにいるんだから」
姉「うん……妹、ありがとう……」
姉「ごめんね、頼りないお姉ちゃんで……私……」
妹「そんなこと、ないよ。 お姉ちゃんは、わたしをここに連れ出してくれた。 お姉ちゃんがいなかったら、今のわたしはきっとなかった」
妹「わたしがこうしてここに居られるのも、こうやってお姉ちゃんを支えたいって思うようになったのも」
妹「全部ぜんぶ、お姉ちゃんがわたしを助けてくれたからだよ。 全部、お姉ちゃんのおかげなんだよ」
妹「だから、頼りないなんて──ん、んむ」
さらに言葉を紡ごうとした妹の口を、姉は自らの唇で遮った。
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:02:18.54 ID:zEO2m5e4O
姉「ぷは……や、やめて。 なんか、恥ずかしいから……」
妹「どうして? 全部ほんとのことだよ?」
姉「も、もー……恥ずかしいよ……」
妹「ふふっ……」
にっこりと笑う妹の顔を見ていられず、姉は思わず目を逸らした。
妹「だからね、お姉ちゃんが頼りにならないなんてこと、ないんだよ」
妹「お姉ちゃんは、いざって時にわたしのことを助けてくれる、すっごく頼りになるお姉ちゃんなんだから」
妹「わたしの大切な、大好きなお姉ちゃんなんだから」
姉「……」
妹「……顔、赤いよ?」
姉「だ、だってぇ……」
姉妹の手を握り合う力が、強くなる。
その握り合った手も、汗ばんできて。
妹「どうして? 全部ほんとのことだよ?」
姉「も、もー……恥ずかしいよ……」
妹「ふふっ……」
にっこりと笑う妹の顔を見ていられず、姉は思わず目を逸らした。
妹「だからね、お姉ちゃんが頼りにならないなんてこと、ないんだよ」
妹「お姉ちゃんは、いざって時にわたしのことを助けてくれる、すっごく頼りになるお姉ちゃんなんだから」
妹「わたしの大切な、大好きなお姉ちゃんなんだから」
姉「……」
妹「……顔、赤いよ?」
姉「だ、だってぇ……」
姉妹の手を握り合う力が、強くなる。
その握り合った手も、汗ばんできて。
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:03:49.38 ID:zEO2m5e4O
姉「ううう……どうしよ、ドキドキが止まんない……」
妹「……わたしも。 ねえ、お姉ちゃん」
姉「な、なに?」
妹「……一緒に寝てもいい?」
姉「……」
熱っぽく、とろけた瞳で姉妹が視線を交わす。
姉妹の熱い吐息も、混じり合う。
姉「……うん」
妹「……えへへ」
妹ははにかむように笑って、姉と手を繋いだまま、ベッドに腰かけた。
妹「……わたしも。 ねえ、お姉ちゃん」
姉「な、なに?」
妹「……一緒に寝てもいい?」
姉「……」
熱っぽく、とろけた瞳で姉妹が視線を交わす。
姉妹の熱い吐息も、混じり合う。
姉「……うん」
妹「……えへへ」
妹ははにかむように笑って、姉と手を繋いだまま、ベッドに腰かけた。
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:06:28.80 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
翌日。
ユキ「ふむ……」
姉「……」ドキドキ
ユキ「……完璧な計画書ですね。 すごいです」
姉「よかったぁ……」
ユキ「これは、姉さんが一人で作られたのですか?」
姉「いえ……実は、妹に手伝ってもらったんです」
ユキ「あら……」
姉「頼っちゃダメだって思って、頑張ってはみたんですけど……煮詰まってたところを見かねた妹が、助けてくれまして」
ユキ「そうでしたか……次は、頑張らなければなりませんね」
姉「はい。 ですが……よほどのことがあったら、きっとまた頼ってしまうと思います」
ユキ「誰かを頼るのは、決して悪いことではありませんよ。 頼りっぱなしというのはいけませんけどね」
姉「あはは……ですよね……」
ユキ「さ。 計画書も姉さんたちの尽力で完成しましたし、申請しましょうか」
姉「はい!」
翌日。
ユキ「ふむ……」
姉「……」ドキドキ
ユキ「……完璧な計画書ですね。 すごいです」
姉「よかったぁ……」
ユキ「これは、姉さんが一人で作られたのですか?」
姉「いえ……実は、妹に手伝ってもらったんです」
ユキ「あら……」
姉「頼っちゃダメだって思って、頑張ってはみたんですけど……煮詰まってたところを見かねた妹が、助けてくれまして」
ユキ「そうでしたか……次は、頑張らなければなりませんね」
姉「はい。 ですが……よほどのことがあったら、きっとまた頼ってしまうと思います」
ユキ「誰かを頼るのは、決して悪いことではありませんよ。 頼りっぱなしというのはいけませんけどね」
姉「あはは……ですよね……」
ユキ「さ。 計画書も姉さんたちの尽力で完成しましたし、申請しましょうか」
姉「はい!」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:07:38.60 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
そして。
妹「おおー……」
町にある、桜の木に囲まれた広場。
そこに町民が集まり、レジャーシートを広げ、持ち寄った料理やらを飲み食いしている。
ユキが申請したこの企画はすんなりと通り、本日、無事行われることとなった。
このお花見は夕方を過ぎてから始まり、桜の木がライトアップされていて、なんとも幻想的な雰囲気を作り出している。
姉「妹ー!」タタタ
妹「あ、お姉ちゃん。 お疲れ様」
姉「ふふーん、どうどう? 綺麗でしょ!」
妹「うん……すっごく綺麗だね」
姉「だよねー! 夜に桜って結構いいでしょ!」
妹「だね」
妹が、ライトアップされた桜を見上げる。
そして。
妹「おおー……」
町にある、桜の木に囲まれた広場。
そこに町民が集まり、レジャーシートを広げ、持ち寄った料理やらを飲み食いしている。
ユキが申請したこの企画はすんなりと通り、本日、無事行われることとなった。
このお花見は夕方を過ぎてから始まり、桜の木がライトアップされていて、なんとも幻想的な雰囲気を作り出している。
姉「妹ー!」タタタ
妹「あ、お姉ちゃん。 お疲れ様」
姉「ふふーん、どうどう? 綺麗でしょ!」
妹「うん……すっごく綺麗だね」
姉「だよねー! 夜に桜って結構いいでしょ!」
妹「だね」
妹が、ライトアップされた桜を見上げる。
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:08:10.48 ID:zEO2m5e4O
妹「……ここ、お花見スポットとして宣伝できるかもね」
姉「だよねだよね! 来年に向けて、いろいろ準備してるんだ!」
妹「そっか、がんばってるんだね」
姉「うん!」
にっこりと笑って、姉が妹の手を取った。
妹「お姉ちゃん?」
姉「ちょっと来て!」
妹「え? わっわっ」
姉が妹の手を引き、走る。
妹「ど、どこ行くの?」
姉「ん? 本部!」
やがて、本部と書かれた白いテントにたどり着いた。
姉「だよねだよね! 来年に向けて、いろいろ準備してるんだ!」
妹「そっか、がんばってるんだね」
姉「うん!」
にっこりと笑って、姉が妹の手を取った。
妹「お姉ちゃん?」
姉「ちょっと来て!」
妹「え? わっわっ」
姉が妹の手を引き、走る。
妹「ど、どこ行くの?」
姉「ん? 本部!」
やがて、本部と書かれた白いテントにたどり着いた。
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:09:42.13 ID:zEO2m5e4O
姉「ユキさーん!」
姉がテントの中に声をかけると、丁度カップを口に付けたところであろう人物が、姉に反応した。
ユキ「姉さん。 お疲れ様で……す……?」
姉「紹介します! このかわいいのが、私の妹です!」
妹「え? あ、えと、よろしくお願いします……?」
姉「んで、妹。 こちら、私の上司のユキさん」
妹「へっ!? あっ、えっとっ、妹ですっ! お姉ちゃんがお世話になってますっ!」
姉の上司だと分かった瞬間に、焦った様子で妹が頭を下げて自己紹介をした。
姉がテントの中に声をかけると、丁度カップを口に付けたところであろう人物が、姉に反応した。
ユキ「姉さん。 お疲れ様で……す……?」
姉「紹介します! このかわいいのが、私の妹です!」
妹「え? あ、えと、よろしくお願いします……?」
姉「んで、妹。 こちら、私の上司のユキさん」
妹「へっ!? あっ、えっとっ、妹ですっ! お姉ちゃんがお世話になってますっ!」
姉の上司だと分かった瞬間に、焦った様子で妹が頭を下げて自己紹介をした。
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:10:55.55 ID:zEO2m5e4O
ユキ「あなたが……妹さん……?」
妹「は、はい」
ユキ「……」
ユキが、姉と妹とを交互に見た。
ユキ「……」
妹「あ、あの……?」
難しい表情をして姉妹を交互に見るユキを見て、何か機嫌を損ねてしまったのかと妹は不安になった。
妹「は、はい」
ユキ「……」
ユキが、姉と妹とを交互に見た。
ユキ「……」
妹「あ、あの……?」
難しい表情をして姉妹を交互に見るユキを見て、何か機嫌を損ねてしまったのかと妹は不安になった。
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:12:31.32 ID:zEO2m5e4O
ユキ「……こんな、こんな近くで、私はしすたーしすたーを……」
妹「は、はい……? しす……?」
ユキ「すみません、ちょっと写真を撮ってもいいですか!?」
姉「へっ? は、はあ、どうぞ……?」
ユキ「本当ですか!? ええと、ケータイ……あ、すみません、ちょっとケータイ取ってきますね!」
ユキが大急ぎでテントの中に入っていった。
妹「……お姉ちゃん」
姉「何も言わないで……。 私もよくわかんないけど、しすたーしすたーのファンらしくて……まさかここまでとは……」
妹「そ、そうだったの……」
ユキ「はあっ、はあっ、お待たせしました! すみません、ケータイで失礼しますね!」
姉「は、はい。 それで、私たちはどうしたら……?」
ユキ「そのままで……いえ、お二人とも、もう少しくっついて……」
姉「え、えと、こうですか?」
ユキ「はい! あ、あと手を繋いでくださると」
妹「こうですか?」
ユキ「そうですそうです! 本当に仲がいいのですね、お願いする前に指を絡めてくださるなんて」
姉「あっ」
妹「あっ」
ユキ「では、撮りますね! はい、チーズ!」カシャッ
妹「は、はい……? しす……?」
ユキ「すみません、ちょっと写真を撮ってもいいですか!?」
姉「へっ? は、はあ、どうぞ……?」
ユキ「本当ですか!? ええと、ケータイ……あ、すみません、ちょっとケータイ取ってきますね!」
ユキが大急ぎでテントの中に入っていった。
妹「……お姉ちゃん」
姉「何も言わないで……。 私もよくわかんないけど、しすたーしすたーのファンらしくて……まさかここまでとは……」
妹「そ、そうだったの……」
ユキ「はあっ、はあっ、お待たせしました! すみません、ケータイで失礼しますね!」
姉「は、はい。 それで、私たちはどうしたら……?」
ユキ「そのままで……いえ、お二人とも、もう少しくっついて……」
姉「え、えと、こうですか?」
ユキ「はい! あ、あと手を繋いでくださると」
妹「こうですか?」
ユキ「そうですそうです! 本当に仲がいいのですね、お願いする前に指を絡めてくださるなんて」
姉「あっ」
妹「あっ」
ユキ「では、撮りますね! はい、チーズ!」カシャッ
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:14:04.68 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
その後。
ユキ「………………」
テントの隅でうずくまる、ユキの姿が。
姉「あ、あの……ユキさん……?」
妹「だ、大丈夫ですか……?」
ユキ「すみませんでした……私、我を忘れてしまって……ああああ、崖があったら飛び降りてしまいたい……」
姉「いやそれはさすがにダメだと思いますけど!?」
姉妹は、羽目を外しすぎてかなり落ち込んでしまったユキのご機嫌取りに追われていた。
その後。
ユキ「………………」
テントの隅でうずくまる、ユキの姿が。
姉「あ、あの……ユキさん……?」
妹「だ、大丈夫ですか……?」
ユキ「すみませんでした……私、我を忘れてしまって……ああああ、崖があったら飛び降りてしまいたい……」
姉「いやそれはさすがにダメだと思いますけど!?」
姉妹は、羽目を外しすぎてかなり落ち込んでしまったユキのご機嫌取りに追われていた。
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:16:21.36 ID:zEO2m5e4O
ユキ「あの……迷惑ついでにお願いがあるんです。 一曲だけでいいので、しすたーしすたーのパフォーマンスを見せていただけませんか?」
姉「えっ」
妹「ここでですか!?」
ユキ「はい。 皆さんのいる、向こうの広場で」
姉「で、ですが、許可は取ってませんし……」
ユキ「全責任は私が引き受けます。 どうか、お願いします!」
姉「……どうしよ」
妹「こ、ここまで頼まれたら、断れないよね……」
姉「だよね……」
というわけで、ご機嫌取りのためにパフォーマンスをする羽目になってしまったのだった。
姉「えっ」
妹「ここでですか!?」
ユキ「はい。 皆さんのいる、向こうの広場で」
姉「で、ですが、許可は取ってませんし……」
ユキ「全責任は私が引き受けます。 どうか、お願いします!」
姉「……どうしよ」
妹「こ、ここまで頼まれたら、断れないよね……」
姉「だよね……」
というわけで、ご機嫌取りのためにパフォーマンスをする羽目になってしまったのだった。
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:17:00.34 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
ユキ「………………最っっっっ高でした!!」
姉「あ、ありがとうございます……」
妹「あはは……」
急に決まったパフォーマンス後。
なんとか皆を盛り上がらせて姉妹がユキの元へと戻るとすぐに、ユキが姉妹の手を取り、目を輝かせた。
ユキ「本っっ当にかわいくて! もう私、感動です! もう死んでもいいです!!」
姉「い、いや……大袈裟すぎじゃ……」
ユキ「写真もいっぱい撮っちゃいました! 見てください、ほら!」
ユキがケータイの画面を姉妹に見せた。
ユキ「………………最っっっっ高でした!!」
姉「あ、ありがとうございます……」
妹「あはは……」
急に決まったパフォーマンス後。
なんとか皆を盛り上がらせて姉妹がユキの元へと戻るとすぐに、ユキが姉妹の手を取り、目を輝かせた。
ユキ「本っっ当にかわいくて! もう私、感動です! もう死んでもいいです!!」
姉「い、いや……大袈裟すぎじゃ……」
ユキ「写真もいっぱい撮っちゃいました! 見てください、ほら!」
ユキがケータイの画面を姉妹に見せた。
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:19:08.15 ID:zEO2m5e4O
姉「うわすごい数!?」
妹「何十……いや、何百枚あるのかな……」
ユキ「あ~、かわいいですよねしすたーしすたー! ああ、これならちゃんとしたカメラを買っておけば……」
妹「……なんか、不思議な人だね」
姉「でも、普段はすっごく真面目で冷静な人なんだよ? 私もここまで興奮してるユキさんは初めて見たくらいだし……」
妹「なんとなくわかるけど……あれかな、普段抑えてる分、こういうところで出てくるのかな」
姉「かもね……」
きゃぴきゃぴと撮った写真を見て黄色い声を上げるユキを、姉妹は複雑な表情で見ていた。
妹「何十……いや、何百枚あるのかな……」
ユキ「あ~、かわいいですよねしすたーしすたー! ああ、これならちゃんとしたカメラを買っておけば……」
妹「……なんか、不思議な人だね」
姉「でも、普段はすっごく真面目で冷静な人なんだよ? 私もここまで興奮してるユキさんは初めて見たくらいだし……」
妹「なんとなくわかるけど……あれかな、普段抑えてる分、こういうところで出てくるのかな」
姉「かもね……」
きゃぴきゃぴと撮った写真を見て黄色い声を上げるユキを、姉妹は複雑な表情で見ていた。
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:20:43.80 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
姉「んお~っ、終わったぁぁ!」
妹「お疲れ様、お姉ちゃん」
お花見が終了し、片付けのあと。
かくして、姉が役場で働くようになって初の企画は、とりあえずの成功を収めた。
姉「ごめんね、手伝わせちゃって」
妹「大丈夫。 どうせお姉ちゃんを待ってるんなら、手伝ったほうがいいなって思っただけだし」
片付けを終え、姉妹は夜の暗闇のなか、家路についている。
姉「んお~っ、終わったぁぁ!」
妹「お疲れ様、お姉ちゃん」
お花見が終了し、片付けのあと。
かくして、姉が役場で働くようになって初の企画は、とりあえずの成功を収めた。
姉「ごめんね、手伝わせちゃって」
妹「大丈夫。 どうせお姉ちゃんを待ってるんなら、手伝ったほうがいいなって思っただけだし」
片付けを終え、姉妹は夜の暗闇のなか、家路についている。
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:21:48.21 ID:zEO2m5e4O
姉「先に帰っててよかったんだよ?」
妹「お姉ちゃんは、わたしに先に帰ってて欲しかったの?」
姉「……そういうわけじゃないけど。 でも、悪いし」
妹「気にしなくていいよ。 今回わたしは何もしてなかったから、何かしたいって勝手に思っただけだし」
妹「それに、今まではわたしとお姉ちゃんでやってたことじゃん」
姉「……そだね。 そうだよね」
姉が妹の顔を見て、微笑む。
姉「じゃあ、これからも妹に手伝ってもらおーっと」
妹「……そう言われると手伝いたくなくなるのって、なんでだろうね?」
姉「えっ!? 頼ってって言ったの妹じゃん!」
妹「言ったっけ?」
とぼけたように、妹が空を見て言った。
妹「お姉ちゃんは、わたしに先に帰ってて欲しかったの?」
姉「……そういうわけじゃないけど。 でも、悪いし」
妹「気にしなくていいよ。 今回わたしは何もしてなかったから、何かしたいって勝手に思っただけだし」
妹「それに、今まではわたしとお姉ちゃんでやってたことじゃん」
姉「……そだね。 そうだよね」
姉が妹の顔を見て、微笑む。
姉「じゃあ、これからも妹に手伝ってもらおーっと」
妹「……そう言われると手伝いたくなくなるのって、なんでだろうね?」
姉「えっ!? 頼ってって言ったの妹じゃん!」
妹「言ったっけ?」
とぼけたように、妹が空を見て言った。
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:23:22.62 ID:zEO2m5e4O
姉「言ったよ! 頼ってくれなきゃ寂しいって!」
妹「言ったかなぁ?」
姉「むきーーっ!」ポカポカ
妹「い、痛い痛い! 言った言った! 言ったからっ!」
姉「もう……」
妹「でも……いつでも頼れるってわけじゃないからね?」
姉「……うん」
妹の言葉に何かを察し、姉は声のトーンを落とした。
妹「……」
姉「……妹」
妹「……うん?」
姉「私たち………………んん、何でもない」
妹「えー? なになに、気になる」
姉「何でもない……うん、何でもない」
妹「んー?」
姉「妹」
妹「なに?」
姉「好きだよ」
にっこりと笑って、姉が言った。
けれど、その表情にはなんとなく陰がある。
それを、妹は見逃さなかった。
妹「言ったかなぁ?」
姉「むきーーっ!」ポカポカ
妹「い、痛い痛い! 言った言った! 言ったからっ!」
姉「もう……」
妹「でも……いつでも頼れるってわけじゃないからね?」
姉「……うん」
妹の言葉に何かを察し、姉は声のトーンを落とした。
妹「……」
姉「……妹」
妹「……うん?」
姉「私たち………………んん、何でもない」
妹「えー? なになに、気になる」
姉「何でもない……うん、何でもない」
妹「んー?」
姉「妹」
妹「なに?」
姉「好きだよ」
にっこりと笑って、姉が言った。
けれど、その表情にはなんとなく陰がある。
それを、妹は見逃さなかった。
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:24:57.55 ID:zEO2m5e4O
妹「……わたしも、好き。 お姉ちゃんが好き」
姉「……んふふ。 ね、妹」
妹「今度はなに?」
姉「キスしてよ?」
妹「……ここで?」
姉「誰もいないよ? 誰も見てない」
妹「……もう、お姉ちゃんのあまえんぼ」
姉「えへへ……んん……」
妹「ん……ほら、これで満足?」
姉「うん! よし、帰ろー!」
妹「はいはい」
苦笑しつつ、駆け出した姉の後を追う妹。
先ほど姉が何を言おうとしたのか、妹にはわかっていた。
それは、妹が姉に対して言ったあの言葉。
妹「わたしたち、ずっと一緒だよね……」
姉「うん? 何か言った?」
妹「……ううん、何も言ってないよ?」
微笑んで、妹が姉の手を握る。
姉も微笑み、その手を握り返す。
姉妹が仲良く並んで、暗い夜道を歩いていった。
姉「……んふふ。 ね、妹」
妹「今度はなに?」
姉「キスしてよ?」
妹「……ここで?」
姉「誰もいないよ? 誰も見てない」
妹「……もう、お姉ちゃんのあまえんぼ」
姉「えへへ……んん……」
妹「ん……ほら、これで満足?」
姉「うん! よし、帰ろー!」
妹「はいはい」
苦笑しつつ、駆け出した姉の後を追う妹。
先ほど姉が何を言おうとしたのか、妹にはわかっていた。
それは、妹が姉に対して言ったあの言葉。
妹「わたしたち、ずっと一緒だよね……」
姉「うん? 何か言った?」
妹「……ううん、何も言ってないよ?」
微笑んで、妹が姉の手を握る。
姉も微笑み、その手を握り返す。
姉妹が仲良く並んで、暗い夜道を歩いていった。
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:28:05.84 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
月日は流れて。
姉「ん~っ、ふぅぅっ……」
とある秋の日。
デスクのパソコンのキーボードから手を離し、姉が伸びをした。
ユキ「お疲れ様です、姉さん。 コーヒー、飲みますか?」
姉「あ、いただきます」
姉がユキの持っていたカップを受け取り、口をつけた。
ユキ「あまり進みは芳しくないようですね」
姉「う……すみません、頑張ります」
ユキ「いえ、いいんですよ。 少し余裕がありますから」
ユキが自分のデスクについて、姉の方を向いた。
月日は流れて。
姉「ん~っ、ふぅぅっ……」
とある秋の日。
デスクのパソコンのキーボードから手を離し、姉が伸びをした。
ユキ「お疲れ様です、姉さん。 コーヒー、飲みますか?」
姉「あ、いただきます」
姉がユキの持っていたカップを受け取り、口をつけた。
ユキ「あまり進みは芳しくないようですね」
姉「う……すみません、頑張ります」
ユキ「いえ、いいんですよ。 少し余裕がありますから」
ユキが自分のデスクについて、姉の方を向いた。
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:29:36.48 ID:zEO2m5e4O
ユキ「最近、元気がないように思えます。 なにか悩みごとでも?」
姉「……いえ、大したことではないんです。 大丈夫です」
ユキ「そうですか……」
ユキがカップに口をつけ、コーヒーを口に含んだ。
ユキ「……姉さんがここに勤めて、もう三年目になりますね」
姉「はい」
妹が高等部に入り、姉がこの役場で働くようになってから、三年が経過した。
姉やユキの尽力により、この田舎町の人口は今、少しずつ増えつつある。
ユキ「妹さんは……今年で卒業ですね」
姉「……はい」
ユキ「進路は決まっているのですか?」
姉「……まだ、わからなくて。 聞いてみようとも思ったんですけど……」
ユキ「……それが、悩みなのですね」
姉「……」
姉が俯く。
ユキ「妹さんがどのような判断を下すのか……私にはわかりません。 ですが、もし迷っているようでしたら、うちの課に来るのも一つの道だとお伝えください」
姉「……ありがとうございます、話してみます」
姉「……いえ、大したことではないんです。 大丈夫です」
ユキ「そうですか……」
ユキがカップに口をつけ、コーヒーを口に含んだ。
ユキ「……姉さんがここに勤めて、もう三年目になりますね」
姉「はい」
妹が高等部に入り、姉がこの役場で働くようになってから、三年が経過した。
姉やユキの尽力により、この田舎町の人口は今、少しずつ増えつつある。
ユキ「妹さんは……今年で卒業ですね」
姉「……はい」
ユキ「進路は決まっているのですか?」
姉「……まだ、わからなくて。 聞いてみようとも思ったんですけど……」
ユキ「……それが、悩みなのですね」
姉「……」
姉が俯く。
ユキ「妹さんがどのような判断を下すのか……私にはわかりません。 ですが、もし迷っているようでしたら、うちの課に来るのも一つの道だとお伝えください」
姉「……ありがとうございます、話してみます」
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:31:14.50 ID:zEO2m5e4O
――――――――――――――――――――――
その頃、妹は。
先生「呼び出してごめんなさいね、妹さん」
妹「いえ……それで、話とは?」
放課後の高等部の教室に、妹はいる。
高等部の先生に呼び出されたのだ。
先生「察しはついてると思うけど……進路の話よ」
妹「ですよね……」
先生「姉さんも、最後の最後まで悩んでいたわ。 結果的に就職に決めたけど……」
先生「あなたは、どうしたい? 姉さんと同じ道を進むか、別の道を進むか」
妹「……」
妹が俯き、膝の上で両手の人差し指をくるくると動かした。
その頃、妹は。
先生「呼び出してごめんなさいね、妹さん」
妹「いえ……それで、話とは?」
放課後の高等部の教室に、妹はいる。
高等部の先生に呼び出されたのだ。
先生「察しはついてると思うけど……進路の話よ」
妹「ですよね……」
先生「姉さんも、最後の最後まで悩んでいたわ。 結果的に就職に決めたけど……」
先生「あなたは、どうしたい? 姉さんと同じ道を進むか、別の道を進むか」
妹「……」
妹が俯き、膝の上で両手の人差し指をくるくると動かした。
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:32:48.99 ID:zEO2m5e4O
先生「あなたの成績は申し分ない。 大学に行くというのなら、ぜひ行ってほしいと思ってる」
先生「けど、決めるのはあなただから。 申し訳ないけれど……あまり時間はないの」
妹「……わかっています」
俯いたまま、妹は答えた。
先生「……悩み事があるなら、先生は聞くわよ?」
妹「いえ、悩みというよりかは……あと一歩が踏み出せなくて」
先生「そう……」
妹「……でも、もう、覚悟は決めました。 ……先生」
先生「はい」
妹が顔を上げて、先生の目をまっすぐに見た。
先生「けど、決めるのはあなただから。 申し訳ないけれど……あまり時間はないの」
妹「……わかっています」
俯いたまま、妹は答えた。
先生「……悩み事があるなら、先生は聞くわよ?」
妹「いえ、悩みというよりかは……あと一歩が踏み出せなくて」
先生「そう……」
妹「……でも、もう、覚悟は決めました。 ……先生」
先生「はい」
妹が顔を上げて、先生の目をまっすぐに見た。
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:34:14.42 ID:zEO2m5e4O
妹「わたし、お姉ちゃんと同じ道を進みます」
先生「それは……就職する、ってこと?」
妹「はい。 ですが、卒業してすぐに、というわけではありません」
先生「つまり……?」
妹「大学で勉強して……それから、この町の役場に就職します」
先生「決めたのね?」
妹「はい」
先生「わかったわ。 どこの大学に行くかは考えてる?」
妹「はい。 トモちゃんたちの行く大学を考えてます」
先生「そう、去年のハルさんと同じ所ね。 妹さんの成績なら無理じゃないわね。 ここからは遠いから一人暮らしになると思うけど、大丈夫?」
妹「はい……少し、アテがあるので」
先生「そう。 何か心配なことがあったら、いつでも相談してね」
妹「わかりました、ありがとうございます」
先生「じゃ、これで用事はおしまい。 ごめんなさいね、残らせちゃって」
妹「平気です。 わたしこそ、心配をかけてしまって」
先生「いいのよ。 教え子を気にかけるのも、大切な仕事なんだから。 もちろん、仕事だけじゃなくて、人としても、ね」
妹「……ありがとうございます。 それでは、失礼します」
先生「ええ。 気をつけて帰ってね」
一礼をして、妹が教室を出た。
先生「それは……就職する、ってこと?」
妹「はい。 ですが、卒業してすぐに、というわけではありません」
先生「つまり……?」
妹「大学で勉強して……それから、この町の役場に就職します」
先生「決めたのね?」
妹「はい」
先生「わかったわ。 どこの大学に行くかは考えてる?」
妹「はい。 トモちゃんたちの行く大学を考えてます」
先生「そう、去年のハルさんと同じ所ね。 妹さんの成績なら無理じゃないわね。 ここからは遠いから一人暮らしになると思うけど、大丈夫?」
妹「はい……少し、アテがあるので」
先生「そう。 何か心配なことがあったら、いつでも相談してね」
妹「わかりました、ありがとうございます」
先生「じゃ、これで用事はおしまい。 ごめんなさいね、残らせちゃって」
妹「平気です。 わたしこそ、心配をかけてしまって」
先生「いいのよ。 教え子を気にかけるのも、大切な仕事なんだから。 もちろん、仕事だけじゃなくて、人としても、ね」
妹「……ありがとうございます。 それでは、失礼します」
先生「ええ。 気をつけて帰ってね」
一礼をして、妹が教室を出た。
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:35:51.02 ID:zEO2m5e4O
妹「……ふう。 さてと……」
学校を出てから、妹はポケットからケータイを取り出した。
妹「……」
電話帳アプリを開き、ある人物の電話番号を表示させる。
妹「……出てくれるかな」
少し躊躇いながらも、妹は発信ボタンを押した。
妹「……」
コール音が二、三度続いて。
妹「……あ」
コール音が途切れ、相手が電話に出た。
妹「もしもし……その、久し振り。 わたしだよ…………お父さん」
学校を出てから、妹はポケットからケータイを取り出した。
妹「……」
電話帳アプリを開き、ある人物の電話番号を表示させる。
妹「……出てくれるかな」
少し躊躇いながらも、妹は発信ボタンを押した。
妹「……」
コール音が二、三度続いて。
妹「……あ」
コール音が途切れ、相手が電話に出た。
妹「もしもし……その、久し振り。 わたしだよ…………お父さん」
93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:36:43.16 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
再び月日が流れ、とある冬の日。
妹「……お姉ちゃんに避けられてる気がする」
大学進学を決めた、妹。
それから数ヶ月間、そのことを姉に伝えようとするも、姉は進路の話をやんわりと避けているようで。
それどころか、最近では会話すら少なくなってきてしまった。
そのうえ、仕事の帰りも遅くなってきて、妹が姉と会えるのは朝の短い間のみになってしまった。
妹「うう、せっかく覚悟を決めたのに……。 揺らいじゃう前になんとか伝えないと……」
朝の短い間では、会話すらままならない。
しかも姉は、どうも妹のことを避けているらしく。
再び月日が流れ、とある冬の日。
妹「……お姉ちゃんに避けられてる気がする」
大学進学を決めた、妹。
それから数ヶ月間、そのことを姉に伝えようとするも、姉は進路の話をやんわりと避けているようで。
それどころか、最近では会話すら少なくなってきてしまった。
そのうえ、仕事の帰りも遅くなってきて、妹が姉と会えるのは朝の短い間のみになってしまった。
妹「うう、せっかく覚悟を決めたのに……。 揺らいじゃう前になんとか伝えないと……」
朝の短い間では、会話すらままならない。
しかも姉は、どうも妹のことを避けているらしく。
94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:37:46.89 ID:zEO2m5e4O
妹「言おうと思ってからかれこれ何ヶ月か経ってるわけだけど……ううむ……」
妹としても、なかなか言い出す勇気が出ないのも事実で。
今の状況と揺らぐ妹の気持ちが、余計に妹自身をやきもきさせている。
妹「……ユキさんに相談してみようかなぁ」
妹が、ポケットからケータイを取り出した。
初めてユキと会ったときに、アドレスの交換は済ませてある。
妹「迷惑かもしれないけど……ごめんなさい、ユキさん」
妹としても、なかなか言い出す勇気が出ないのも事実で。
今の状況と揺らぐ妹の気持ちが、余計に妹自身をやきもきさせている。
妹「……ユキさんに相談してみようかなぁ」
妹が、ポケットからケータイを取り出した。
初めてユキと会ったときに、アドレスの交換は済ませてある。
妹「迷惑かもしれないけど……ごめんなさい、ユキさん」
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:38:50.56 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
一方その頃、役場では。
ユキ「……姉さん、無理していませんか?」
姉「ん。 なんですか、急に?」
キーボードを打つ手を止めて、姉が顔を上げた。
ユキ「ここ最近の姉さんは、休日も返上して働きっぱなしです。 もちろん姉さんの頑張りは評価しますが、無理は禁物ですよ?」
姉「これくらい、大丈夫ですよ。 すみません、心配をかけてしまって」
ユキ「いえ、それは構わないのですが……あら、すみません」
ユキのポケットの中のケータイが震えた。
一方その頃、役場では。
ユキ「……姉さん、無理していませんか?」
姉「ん。 なんですか、急に?」
キーボードを打つ手を止めて、姉が顔を上げた。
ユキ「ここ最近の姉さんは、休日も返上して働きっぱなしです。 もちろん姉さんの頑張りは評価しますが、無理は禁物ですよ?」
姉「これくらい、大丈夫ですよ。 すみません、心配をかけてしまって」
ユキ「いえ、それは構わないのですが……あら、すみません」
ユキのポケットの中のケータイが震えた。
96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:40:11.00 ID:zEO2m5e4O
ユキ「……」
誰からのメールかを確認してから、ユキが届いたメールを開いた。
ユキ「……姉さん」
姉「はい?」
ユキ「明日は休んでください」
姉「え? ですから……」
ユキが無言で、自らのケータイを姉に渡した。
姉はよくわからないというような表情でそれを受け取り、画面を見た。
ユキ「妹さんからのメールです。 今送られてきました」
姉「妹が……?」
姉はメールに書かれている文面を読んでみた。
メールには、顔文字や絵文字を交えてこう書かれている。
『こんにちは、妹です。 お姉ちゃんがお世話になってます。 お忙しいところ、すみません。
実は、お姉ちゃんのことで相談があります。 最近休みなく働いているので、休ませてあげてほしいということと、わたしから話したいことがあるのでそのための時間がほしい、ということです。
休みなく働いているということは、忙しいのだとは思いますが……よろしくお願いします。』
誰からのメールかを確認してから、ユキが届いたメールを開いた。
ユキ「……姉さん」
姉「はい?」
ユキ「明日は休んでください」
姉「え? ですから……」
ユキが無言で、自らのケータイを姉に渡した。
姉はよくわからないというような表情でそれを受け取り、画面を見た。
ユキ「妹さんからのメールです。 今送られてきました」
姉「妹が……?」
姉はメールに書かれている文面を読んでみた。
メールには、顔文字や絵文字を交えてこう書かれている。
『こんにちは、妹です。 お姉ちゃんがお世話になってます。 お忙しいところ、すみません。
実は、お姉ちゃんのことで相談があります。 最近休みなく働いているので、休ませてあげてほしいということと、わたしから話したいことがあるのでそのための時間がほしい、ということです。
休みなく働いているということは、忙しいのだとは思いますが……よろしくお願いします。』
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:41:28.44 ID:zEO2m5e4O
姉「……」
ユキ「妹さんは、姉さんに話したいことがあるそうですね。 ……内容は、なんとなく察しがつきませんか」
姉「……はい」
ユキ「これは個人の家庭内のお話なので、口を挟みたくはないのですが……姉さんには、妹さんの話を聞く義務があります。 妹さんにも、姉さんに話す義務があります」
ユキ「今回の決断は、とても勇気のいることです。 姉さん、あなたも味わったはずですよね」
姉「……はい」
ユキ「姉さんが決断し、妹さんに話そうとしたとき……妹さんは、あなたから逃げましたか?」
姉「…………ちゃんと、聞いてくれました」
ユキ「……では、今の姉さんはどうでしょうか」
姉「…………」
姉が、俯く。
ユキ「妹さんは、姉さんに話したいことがあるそうですね。 ……内容は、なんとなく察しがつきませんか」
姉「……はい」
ユキ「これは個人の家庭内のお話なので、口を挟みたくはないのですが……姉さんには、妹さんの話を聞く義務があります。 妹さんにも、姉さんに話す義務があります」
ユキ「今回の決断は、とても勇気のいることです。 姉さん、あなたも味わったはずですよね」
姉「……はい」
ユキ「姉さんが決断し、妹さんに話そうとしたとき……妹さんは、あなたから逃げましたか?」
姉「…………ちゃんと、聞いてくれました」
ユキ「……では、今の姉さんはどうでしょうか」
姉「…………」
姉が、俯く。
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:42:09.23 ID:zEO2m5e4O
ユキ「……私は、姉さんを責めているわけではありません。 姉さんがとても辛い思いをしていることは、見ていてとても感じます」
ユキ「けれど辛いのは姉さんだけではないはずです。 ……そうでしょう?」
姉「……そう、ですよね。 妹だって、辛いはずですよね」
姉「なのに、私は……自分ばっかり逃げて……」
もじもじと膝の上で指を弄びながら、姉が呟く。
姉「……聞かなきゃ、ダメなんですよね」
ユキ「はい」
姉「怖い……けど、妹の答えはもうわかってるから……」
姉が、顔を上げた。
ユキ「けれど辛いのは姉さんだけではないはずです。 ……そうでしょう?」
姉「……そう、ですよね。 妹だって、辛いはずですよね」
姉「なのに、私は……自分ばっかり逃げて……」
もじもじと膝の上で指を弄びながら、姉が呟く。
姉「……聞かなきゃ、ダメなんですよね」
ユキ「はい」
姉「怖い……けど、妹の答えはもうわかってるから……」
姉が、顔を上げた。
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:43:18.42 ID:zEO2m5e4O
ユキ「では、明日はお休みということで?」
姉「はい。 しっかり……妹の話を聞こうと思います」
ユキ「そうしてあげてください」
ユキが微笑み、席を立った。
ユキ「では、私は町長に話を通しておきますね」
姉「ありがとうございます」
姉「はい。 しっかり……妹の話を聞こうと思います」
ユキ「そうしてあげてください」
ユキが微笑み、席を立った。
ユキ「では、私は町長に話を通しておきますね」
姉「ありがとうございます」
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:44:35.12 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
その日の夜。
姉「ただいまー! ……あ、いい匂いがする」
姉が帰宅すると、玄関までいい匂いが漂ってきていた。
妹「あ、おかえりなさーい」
エプロン姿にお玉を持ってという、なんともベタな格好で、妹が姉を出迎えた。
姉「ただいま。 今日はカレー?」
妹「うん。 お姉ちゃん、好きでしょ?」
姉「んふふ、私は妹がつくってくれたご飯ならなんでも好きだよ」
妹「……それは嬉しいけど。 先にお風呂入る?」
少し照れながら、妹が尋ねた。
姉「そうしよっかな」
妹「ならちょうどよかった。 わたし、ついさっき入っちゃったから。 温めてあるから、すぐに入れるよ」
姉「ありがと。 入ってくる」
その日の夜。
姉「ただいまー! ……あ、いい匂いがする」
姉が帰宅すると、玄関までいい匂いが漂ってきていた。
妹「あ、おかえりなさーい」
エプロン姿にお玉を持ってという、なんともベタな格好で、妹が姉を出迎えた。
姉「ただいま。 今日はカレー?」
妹「うん。 お姉ちゃん、好きでしょ?」
姉「んふふ、私は妹がつくってくれたご飯ならなんでも好きだよ」
妹「……それは嬉しいけど。 先にお風呂入る?」
少し照れながら、妹が尋ねた。
姉「そうしよっかな」
妹「ならちょうどよかった。 わたし、ついさっき入っちゃったから。 温めてあるから、すぐに入れるよ」
姉「ありがと。 入ってくる」
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:46:21.46 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
姉「……妹の進路、か」
湯船に浸かり、姉がそう呟いた。
姉「きっと、もう決まってるよね……。 私と違って、妹は決断が早いから」
姉も、妹の進路は予想がついている。
けれど、妹の口からそれを直接聞くのが怖いのだ。
姉「……私だけ逃げてちゃ、ダメなんだよね。 妹だって、辛いはずなんだから」
妹だって辛いはず。
それは、妹の今までの行動を見てきた姉にはわかる。
これまで姉は、妹が進路の話をしようとした時に、先を聞くまいと避け続けてきた。
話題を変えたり、その場から逃げ出したり。
けど、それなら無理にでも話を続ければよかっただけだし、逃げ出した姉を捕まえて聞かせることだってできたはずなのだ。
妹なら、それができた。
けれど、妹はそれをしなかった。
それはきっと、妹にとっても辛い決断だったからだ。
姉「明日……私、大丈夫かな……? ちゃんと妹の話を聞いてあげられるのかな……?」
姉「……妹の進路、か」
湯船に浸かり、姉がそう呟いた。
姉「きっと、もう決まってるよね……。 私と違って、妹は決断が早いから」
姉も、妹の進路は予想がついている。
けれど、妹の口からそれを直接聞くのが怖いのだ。
姉「……私だけ逃げてちゃ、ダメなんだよね。 妹だって、辛いはずなんだから」
妹だって辛いはず。
それは、妹の今までの行動を見てきた姉にはわかる。
これまで姉は、妹が進路の話をしようとした時に、先を聞くまいと避け続けてきた。
話題を変えたり、その場から逃げ出したり。
けど、それなら無理にでも話を続ければよかっただけだし、逃げ出した姉を捕まえて聞かせることだってできたはずなのだ。
妹なら、それができた。
けれど、妹はそれをしなかった。
それはきっと、妹にとっても辛い決断だったからだ。
姉「明日……私、大丈夫かな……? ちゃんと妹の話を聞いてあげられるのかな……?」
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:47:07.66 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
姉「ふう……上がったよ~」
妹「あ、お姉ちゃん。 夕飯の準備できてるから、座って座って」
姉「ん、ごめんね。 手伝えなくて」
妹「いいよいいよ、仕事で疲れてるだろうし」
姉「……ごめんね」
妹「だから大丈夫だよ。 ほら、冷める前に食べて」
姉「うん。 いただきまーす」
妹「いただきます」
姉「んむ……やっぱりカレーは美味しいね!」
妹「だね」
姉「……それでさ、妹」
妹「うん?」
姉「私、明日お休みなんだ」
妹「明日? ふうん……そっか」
姉「うん、ユキさんがお休みをくれたから。 だから、明日は家でゆっくりしよっかなって」
妹「それがいいよ。 お姉ちゃん、ここ最近働きづめだったしさ。 たまには休まなきゃ」
姉「うん、そうする」
姉「ふう……上がったよ~」
妹「あ、お姉ちゃん。 夕飯の準備できてるから、座って座って」
姉「ん、ごめんね。 手伝えなくて」
妹「いいよいいよ、仕事で疲れてるだろうし」
姉「……ごめんね」
妹「だから大丈夫だよ。 ほら、冷める前に食べて」
姉「うん。 いただきまーす」
妹「いただきます」
姉「んむ……やっぱりカレーは美味しいね!」
妹「だね」
姉「……それでさ、妹」
妹「うん?」
姉「私、明日お休みなんだ」
妹「明日? ふうん……そっか」
姉「うん、ユキさんがお休みをくれたから。 だから、明日は家でゆっくりしよっかなって」
妹「それがいいよ。 お姉ちゃん、ここ最近働きづめだったしさ。 たまには休まなきゃ」
姉「うん、そうする」
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:48:23.01 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
夕食後。
妹「……明日、か」
お皿を洗いながら、妹が呟いた。
姉は自分の部屋に戻り、休んでいる。
妹「きっと、ユキさんが計らってくれたんだよね。 これが最後のチャンスかな……ここで言えなかったら、この先言えそうにないから」
妹「だから……わたしも、覚悟を決めなきゃ」
そう呟きながら、最後のお皿を食器棚にしまう。
妹「よしっ。 お皿洗いおしまいっと」
夕食後。
妹「……明日、か」
お皿を洗いながら、妹が呟いた。
姉は自分の部屋に戻り、休んでいる。
妹「きっと、ユキさんが計らってくれたんだよね。 これが最後のチャンスかな……ここで言えなかったら、この先言えそうにないから」
妹「だから……わたしも、覚悟を決めなきゃ」
そう呟きながら、最後のお皿を食器棚にしまう。
妹「よしっ。 お皿洗いおしまいっと」
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:49:54.72 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
そんなこんなで、翌日。
姉「……」ムクリ
姉「……結局ぜんぜん寝れなかった……」
姉がベッドから起き上がり、目を擦った。
姉「はぁ……」
ひとつため息をついてから、立ち上がる。
姉「妹、もう起きてるかなぁ……起きてるよねぇ」
おそるおそるといった様子で姉が自室のドアを開き、外を覗いた。
そんなこんなで、翌日。
姉「……」ムクリ
姉「……結局ぜんぜん寝れなかった……」
姉がベッドから起き上がり、目を擦った。
姉「はぁ……」
ひとつため息をついてから、立ち上がる。
姉「妹、もう起きてるかなぁ……起きてるよねぇ」
おそるおそるといった様子で姉が自室のドアを開き、外を覗いた。
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:50:59.64 ID:zEO2m5e4O
姉「このにおい……朝ごはん作ってるのかな」
廊下には、ふわりと漂う料理の香りが。
姉「うう、顔出しづらいなぁ……」
妹「……あ」
姉「あ」
姉がドアの隙間から顔を出したまま躊躇っていると、キッチンから顔を覗かせた妹とばっちりと目が合った。
妹「え、えと……朝ごはん、できたよ?」
姉「う、うん……」
おずおずといった感じに、姉が部屋を出た。
廊下には、ふわりと漂う料理の香りが。
姉「うう、顔出しづらいなぁ……」
妹「……あ」
姉「あ」
姉がドアの隙間から顔を出したまま躊躇っていると、キッチンから顔を覗かせた妹とばっちりと目が合った。
妹「え、えと……朝ごはん、できたよ?」
姉「う、うん……」
おずおずといった感じに、姉が部屋を出た。
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:51:52.14 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
姉「……」
妹「……」
どことなく気まずい空気が漂う、朝の食卓。
姉「……あのさ」
妹「う、うん」
姉「……やっぱ、なんでもない」
妹「……ん」
沈黙が降りる。
姉「……」
妹「……」
どことなく気まずい空気が漂う、朝の食卓。
姉「……あのさ」
妹「う、うん」
姉「……やっぱ、なんでもない」
妹「……ん」
沈黙が降りる。
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:52:40.33 ID:zEO2m5e4O
妹「……お姉ちゃん」
姉「うん?」
妹「……えっと」
姉「……」
妹「……」
先を促すべきだとわかっていても、何もできず。
先を話さなければならないと思っても、切り出せず。
もどかしい空気のまま、ただ時間だけが過ぎていった。
姉「うん?」
妹「……えっと」
姉「……」
妹「……」
先を促すべきだとわかっていても、何もできず。
先を話さなければならないと思っても、切り出せず。
もどかしい空気のまま、ただ時間だけが過ぎていった。
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:53:07.22 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
そんなこんなで。
姉「ごちそうさまでした」
妹「お粗末さまでした」
結局何の進展もなく、夕飯が終わってしまって。
せっかくの休日が、特に何事もなく終わろうとしている頃。
姉「…………ちがああああう!!」
ついに業を煮やした姉が、叫んだ。
そんなこんなで。
姉「ごちそうさまでした」
妹「お粗末さまでした」
結局何の進展もなく、夕飯が終わってしまって。
せっかくの休日が、特に何事もなく終わろうとしている頃。
姉「…………ちがああああう!!」
ついに業を煮やした姉が、叫んだ。
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:53:59.29 ID:zEO2m5e4O
妹「わっ、なっ、なに!?」ビクッ
姉「妹っ!!」
妹「は、はいっ」
姉「そのっ……あのっ……」
妹「……」
姉「……っ」
姉が妹から視線を逸らし、俯いた。
姉「……進、路の話、でしょ」
妹「……お姉ちゃん」
姉「……昨日ね、ユキさんが妹から届いたメールを見せてくれて」
妹「そっか……うん、そう。 進路の話」
妹「……聞いてくれる?」
姉「…………うんっ」
膝の上で拳を握りしめ、姉が頷いた。
姉「妹っ!!」
妹「は、はいっ」
姉「そのっ……あのっ……」
妹「……」
姉「……っ」
姉が妹から視線を逸らし、俯いた。
姉「……進、路の話、でしょ」
妹「……お姉ちゃん」
姉「……昨日ね、ユキさんが妹から届いたメールを見せてくれて」
妹「そっか……うん、そう。 進路の話」
妹「……聞いてくれる?」
姉「…………うんっ」
膝の上で拳を握りしめ、姉が頷いた。
110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:54:43.58 ID:zEO2m5e4O
妹「……お姉ちゃん、わたしね」
姉「……っ」
姉がぎゅっと目を閉じ、唇を噛んだ。
妹「……大学に、行くことにしたの」
姉「…………」
姉にはわかっていた。
妹ならこう言うだろうと。
けれど、どこかで。
心の隅のほうのどこかで、もしかしたら私と同じ道を歩んでくれるかもしれないと。
そう考えてしまっていたから。
姉「……っ」
姉がぎゅっと目を閉じ、唇を噛んだ。
妹「……大学に、行くことにしたの」
姉「…………」
姉にはわかっていた。
妹ならこう言うだろうと。
けれど、どこかで。
心の隅のほうのどこかで、もしかしたら私と同じ道を歩んでくれるかもしれないと。
そう考えてしまっていたから。
111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:55:50.09 ID:zEO2m5e4O
妹「お、お姉ちゃん……?」
姉「ふぇ……」
覚悟を決めていたはずだった。
何を言われても動揺しないと。
けれど、こうして妹の口から直接言われるのが、こんなにも辛くて。
溢れる涙が止められなくなるほどなんて、姉には考えられなかった。
姉「っ……!」
妹「あっ、おっ、お姉ちゃっ……!」
姉が立ち上がり、咄嗟に駆け出す。
突然の出来事に妹は姉の後をすぐには追えず、玄関のドアが閉じた音を聞くだけだった。
姉「ふぇ……」
覚悟を決めていたはずだった。
何を言われても動揺しないと。
けれど、こうして妹の口から直接言われるのが、こんなにも辛くて。
溢れる涙が止められなくなるほどなんて、姉には考えられなかった。
姉「っ……!」
妹「あっ、おっ、お姉ちゃっ……!」
姉が立ち上がり、咄嗟に駆け出す。
突然の出来事に妹は姉の後をすぐには追えず、玄関のドアが閉じた音を聞くだけだった。
112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:57:05.01 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
姉「ひっく……ぐすっ……」
時刻は夜。
春が近くはあるが、まだまだ冬。
日が落ちた田舎町に吹く風は、とても冷たい。
姉「わた、しっ……サイテーだ……っ」
ここは、姉妹がよく使っているバス停。
そのベンチに姉が腰かけ、泣いていた。
必死に涙を抑え込もうとしても、次々と溢れて、頬を伝っていく。
姉「ちゃんと、聞かなきゃいけないのにっ……もう逃げないって、決めたのにっ……」
涙を堪えるのを止めて、姉が俯いた。
ぽつぽつと、姉の膝に涙が降る。
一際冷たい風が吹き、姉の頬を撫でた。
姉「ひっく……ぐすっ……」
時刻は夜。
春が近くはあるが、まだまだ冬。
日が落ちた田舎町に吹く風は、とても冷たい。
姉「わた、しっ……サイテーだ……っ」
ここは、姉妹がよく使っているバス停。
そのベンチに姉が腰かけ、泣いていた。
必死に涙を抑え込もうとしても、次々と溢れて、頬を伝っていく。
姉「ちゃんと、聞かなきゃいけないのにっ……もう逃げないって、決めたのにっ……」
涙を堪えるのを止めて、姉が俯いた。
ぽつぽつと、姉の膝に涙が降る。
一際冷たい風が吹き、姉の頬を撫でた。
113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:57:58.82 ID:zEO2m5e4O
姉「ん……さむ……」
「お姉ちゃん」ピト
姉「わひゃああっ!? あっっつぅぅっっ!?」
姉が頬に感じた突然の熱に振り向くと、妹が缶の飲み物を持って立っていた。
姉「い、妹……」
妹「上に何も羽織らないで外に出て……風邪引いちゃうよ?」ギュ
姉「あ……」
背中から、妹が姉を抱きしめた。
「お姉ちゃん」ピト
姉「わひゃああっ!? あっっつぅぅっっ!?」
姉が頬に感じた突然の熱に振り向くと、妹が缶の飲み物を持って立っていた。
姉「い、妹……」
妹「上に何も羽織らないで外に出て……風邪引いちゃうよ?」ギュ
姉「あ……」
背中から、妹が姉を抱きしめた。
114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 02:59:46.76 ID:zEO2m5e4O
妹「これ。 買ってきたからあげる」
姉「……ありがと、妹」
姉が、コンポタとプリントされた缶を受け取る。
栓を開けて、ちびちびと飲み始めた。
妹「……わたしね」
姉「……うん」
妹「すっごく悩んだよ。 ほんとは、このまま卒業して、お姉ちゃんをすぐに支えたかったから」
妹「でもね……今のわたしじゃ、お姉ちゃんを支えてあげられない。 今のわたしじゃ、力不足だから」
姉「そ、そんなこと……」
妹「……そう言ってくれるのは嬉しいよ。 でも……今のわたしじゃ、ユキさんほどの知識がないから。 だから、力不足なの」
妹「今までわたしがお姉ちゃんを支えてあげられたのは、お姉ちゃんより知識があったから。 でも、ユキさんのそれはわたしよりももっとあるから」
妹「だから……大学で勉強して、いっぱい知識を持って。 お姉ちゃんだけじゃなくて、ユキさんも支えられるくらいになって……絶対に、帰ってくるから」
妹「だから……わたし、大学に、行くよ」
姉「妹……」
妹の姉を抱きしめる力が、強くなる。
姉「……ありがと、妹」
姉が、コンポタとプリントされた缶を受け取る。
栓を開けて、ちびちびと飲み始めた。
妹「……わたしね」
姉「……うん」
妹「すっごく悩んだよ。 ほんとは、このまま卒業して、お姉ちゃんをすぐに支えたかったから」
妹「でもね……今のわたしじゃ、お姉ちゃんを支えてあげられない。 今のわたしじゃ、力不足だから」
姉「そ、そんなこと……」
妹「……そう言ってくれるのは嬉しいよ。 でも……今のわたしじゃ、ユキさんほどの知識がないから。 だから、力不足なの」
妹「今までわたしがお姉ちゃんを支えてあげられたのは、お姉ちゃんより知識があったから。 でも、ユキさんのそれはわたしよりももっとあるから」
妹「だから……大学で勉強して、いっぱい知識を持って。 お姉ちゃんだけじゃなくて、ユキさんも支えられるくらいになって……絶対に、帰ってくるから」
妹「だから……わたし、大学に、行くよ」
姉「妹……」
妹の姉を抱きしめる力が、強くなる。
115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:01:14.28 ID:zEO2m5e4O
妹「ごめんなさい……ほんとはわたしから話すべきだったのに、お姉ちゃんに……」
姉「いいよ……こういう時くらい、お姉ちゃんらしさを見せなきゃ。 ……結局、こうやって逃げ出しちゃったけどさ」
妹「おねえちゃん……わたしっ……ぐすっ……」
姉「……っ」
ぐっと姉の背中に顔を押し当て、妹が泣きじゃくる。
妹の泣く姿を見るのはかなり久しぶりだった故に、余計に姉を辛くさせた。
姉「いいよ……こういう時くらい、お姉ちゃんらしさを見せなきゃ。 ……結局、こうやって逃げ出しちゃったけどさ」
妹「おねえちゃん……わたしっ……ぐすっ……」
姉「……っ」
ぐっと姉の背中に顔を押し当て、妹が泣きじゃくる。
妹の泣く姿を見るのはかなり久しぶりだった故に、余計に姉を辛くさせた。
116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:01:57.08 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
姉「……落ち着いた?」
妹の嗚咽が弱くなってきた頃に、姉が尋ねた。
妹「……うん」
姉「妹の泣いたとこ、久しぶりに見たよ」
妹「うぅ……」
恥ずかしそうに、妹が姉の背中に顔を押し付けた。
姉「……落ち着いた?」
妹の嗚咽が弱くなってきた頃に、姉が尋ねた。
妹「……うん」
姉「妹の泣いたとこ、久しぶりに見たよ」
妹「うぅ……」
恥ずかしそうに、妹が姉の背中に顔を押し付けた。
117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:02:45.39 ID:zEO2m5e4O
姉「大学ってさ、どこの大学にするの?」
妹「トモちゃんと……ハル先輩と同じとこ」
姉「そっか……やっぱり、ここからは行けないんだね」
妹「うん……」
姉「じゃあ、一人暮らしかな」
妹「……んとね、その大学、なんだけど」
姉「うん?」
妹「家から……近いんだよね」
姉「家から? え、遠くない?」
妹「ううん、ここの、じゃなくて……」
姉「……それって」
妹「うん。 お父さんの家……わたしたちが元々住んでた家のこと」
姉「そこに住むってこと?」
妹「うん。 お父さんにはもう話してあるから」
姉「……あの人は?」
妹「離婚したんだってさ。 わたしたちが家出してすぐに」
姉「……なんだか迷惑かけてばっかりだね、私たち」
妹「……うん」
沈黙が降りる。
今度は気まずい沈黙ではなく、事実を噛みしめるために訪れた沈黙である。
118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:03:45.30 ID:zEO2m5e4O
姉「……ね、妹」
妹「ん?」
姉「私もね、悩んでることがあるんだ」
妹「お姉ちゃんでも悩むことってあるんだ?」
姉「あるよっ! 真面目なことなのっ!」
妹「はいはい。 それで?」
姉「もう……妹のことだよ」
妹「わたし?」
姉「うん。 私が妹を縛っちゃってるんじゃないかって話」
妹「……どういうこと?」
姉「ほら、妹は私を支えたいって言ってくれるじゃん」
妹「うん」
姉「それがさ、妹を縛ってるんじゃないかって思うんだ」
妹「……うん?」
姉「ほら、私のせいで妹のやりたいこととか、妹の夢とか、全部台無しになってるんじゃないかな~って。 私、頼りないし……」
妹「……なんだ、そんなこと」
姉「け、結構真剣に悩んでるんだけどなあ!?」
妹「悩まなくていいよ、そんなこと。 お姉ちゃんのバカ」
姉「うっ……た、確かにバカだけど……」
妹「……前に言ったよね。 わたしは、お姉ちゃんを支えたいって」
姉「……うん」
妹「それが、わたしの夢だから。 ずっとお姉ちゃんの傍にいて、ずっとお姉ちゃんを支えてあげたいの」
姉「……なんかそれ、プロポーズみたいだね」
照れ笑いを浮かべながら、姉が言った。
妹「ん?」
姉「私もね、悩んでることがあるんだ」
妹「お姉ちゃんでも悩むことってあるんだ?」
姉「あるよっ! 真面目なことなのっ!」
妹「はいはい。 それで?」
姉「もう……妹のことだよ」
妹「わたし?」
姉「うん。 私が妹を縛っちゃってるんじゃないかって話」
妹「……どういうこと?」
姉「ほら、妹は私を支えたいって言ってくれるじゃん」
妹「うん」
姉「それがさ、妹を縛ってるんじゃないかって思うんだ」
妹「……うん?」
姉「ほら、私のせいで妹のやりたいこととか、妹の夢とか、全部台無しになってるんじゃないかな~って。 私、頼りないし……」
妹「……なんだ、そんなこと」
姉「け、結構真剣に悩んでるんだけどなあ!?」
妹「悩まなくていいよ、そんなこと。 お姉ちゃんのバカ」
姉「うっ……た、確かにバカだけど……」
妹「……前に言ったよね。 わたしは、お姉ちゃんを支えたいって」
姉「……うん」
妹「それが、わたしの夢だから。 ずっとお姉ちゃんの傍にいて、ずっとお姉ちゃんを支えてあげたいの」
姉「……なんかそれ、プロポーズみたいだね」
照れ笑いを浮かべながら、姉が言った。
119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:04:33.70 ID:zEO2m5e4O
妹「わたしもちょっと思った」
妹も、照れたように笑う。
姉「……嬉しいよ、妹。 すっごく」
妹「お姉ちゃん……」
姉「私も、妹にずっと傍にいてほしいよ。 それに、支えられるだけじゃなくて、私も妹を支えてあげたいよ」
姉「だから……妹が帰ってくるまでに、頼りになる、妹を支えてあげられるようなお姉ちゃんになるから。 約束ね」
妹「……うん、期待してる」
姉「うん! あっ、あともうひとつ!」
妹「今度はなに?」
姉「これもね、すっごく大切な悩みなんだけど」
妹「うん」
姉「それはね……」
妹「……ごくり」
神妙な面もちで、姉の話に耳を傾ける妹。
妹も、照れたように笑う。
姉「……嬉しいよ、妹。 すっごく」
妹「お姉ちゃん……」
姉「私も、妹にずっと傍にいてほしいよ。 それに、支えられるだけじゃなくて、私も妹を支えてあげたいよ」
姉「だから……妹が帰ってくるまでに、頼りになる、妹を支えてあげられるようなお姉ちゃんになるから。 約束ね」
妹「……うん、期待してる」
姉「うん! あっ、あともうひとつ!」
妹「今度はなに?」
姉「これもね、すっごく大切な悩みなんだけど」
妹「うん」
姉「それはね……」
妹「……ごくり」
神妙な面もちで、姉の話に耳を傾ける妹。
120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:05:09.72 ID:zEO2m5e4O
姉「……しすたーしすたー、どうしよう」
妹「…………」
妹「は?」
姉「だから、しすたーしすたーどうしよう」
妹「……あ、あー……そうだね、確かにわたしがいなくなるとしすたーしすたーは成り立たなくなるよね……」
姉「うん。 やっぱり解散かなぁ……私もそろそろアイドルを語るには限界な気もするし……年齢的に」
妹「うーん……確かにちゃんと考えなきゃいけない部分だよね」
姉「そだよ! うちのメインの稼ぎ頭なんだから!」
力強く手を握りしめ、姉が言った。
妹「…………」
妹「は?」
姉「だから、しすたーしすたーどうしよう」
妹「……あ、あー……そうだね、確かにわたしがいなくなるとしすたーしすたーは成り立たなくなるよね……」
姉「うん。 やっぱり解散かなぁ……私もそろそろアイドルを語るには限界な気もするし……年齢的に」
妹「うーん……確かにちゃんと考えなきゃいけない部分だよね」
姉「そだよ! うちのメインの稼ぎ頭なんだから!」
力強く手を握りしめ、姉が言った。
121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:06:00.00 ID:zEO2m5e4O
妹「まあ、解散はしょうがないと思うけど……後継者を探さなきゃね」
姉「だよねぇ……まあ、こっちで探しとくよ。 妹は受験勉強があるし」
妹「ごめんね」
姉「ううん、大丈夫。 こっちには強い強い味方がいるからね」
妹「強い強い味方……?」
姉「うん。 ユキさん」
妹「ああ……」
姉「きっとユキさんにしすたーしすたーの後継者を選んでもらえれば、心配要らないと思うんだよね」
妹「というか、やっぱりわたしたちじゃないとダメだって後継者が決まらないような気もするけどね……」
姉「……まあ、ほら、私たちもシロートだったし、少しは歌って踊れるような子だと見栄えもいいよね」
妹「かなあ……お姉ちゃんとしては、やっぱりわたしたちみたいな姉妹がいい?」
姉「できれば姉妹がいいけど……そもそもこの町には姉妹が少ないから」
妹「あー……」
姉「でも、ネットの声には姉妹だからこそいいってあるし……」
妹「……難しいね」
姉「ほんとにね。 というか、ここまで人気が出るとは思ってなかったし……」
妹「だねぇ……」
姉妹が揃って、空を見上げる。
未だ冬ということもあり、空気は澄んでいて、空には綺麗に星が輝いていた。
姉「だよねぇ……まあ、こっちで探しとくよ。 妹は受験勉強があるし」
妹「ごめんね」
姉「ううん、大丈夫。 こっちには強い強い味方がいるからね」
妹「強い強い味方……?」
姉「うん。 ユキさん」
妹「ああ……」
姉「きっとユキさんにしすたーしすたーの後継者を選んでもらえれば、心配要らないと思うんだよね」
妹「というか、やっぱりわたしたちじゃないとダメだって後継者が決まらないような気もするけどね……」
姉「……まあ、ほら、私たちもシロートだったし、少しは歌って踊れるような子だと見栄えもいいよね」
妹「かなあ……お姉ちゃんとしては、やっぱりわたしたちみたいな姉妹がいい?」
姉「できれば姉妹がいいけど……そもそもこの町には姉妹が少ないから」
妹「あー……」
姉「でも、ネットの声には姉妹だからこそいいってあるし……」
妹「……難しいね」
姉「ほんとにね。 というか、ここまで人気が出るとは思ってなかったし……」
妹「だねぇ……」
姉妹が揃って、空を見上げる。
未だ冬ということもあり、空気は澄んでいて、空には綺麗に星が輝いていた。
122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:06:40.55 ID:zEO2m5e4O
姉「……もうすぐ春だね」
妹「うん。 春が来る前に、わたしは受験かな」
姉「受験って、やっぱりあっち行って受けるの?」
妹「うん。 終わったらちゃんと戻ってくるよ」
姉「そっか……」
姉が、妹の手を顔まで持ってきて、頬に当てた。
姉「……つめたい」
妹「お姉ちゃんのほっぺはあったかいよ?」
姉「私は寒いままなんだけど!」
妹「上着も着ないで飛び出すからでしょ、まったくもう」
姉「うっ……」
妹「……帰ろっか」
姉「……うん」
妹「うん。 春が来る前に、わたしは受験かな」
姉「受験って、やっぱりあっち行って受けるの?」
妹「うん。 終わったらちゃんと戻ってくるよ」
姉「そっか……」
姉が、妹の手を顔まで持ってきて、頬に当てた。
姉「……つめたい」
妹「お姉ちゃんのほっぺはあったかいよ?」
姉「私は寒いままなんだけど!」
妹「上着も着ないで飛び出すからでしょ、まったくもう」
姉「うっ……」
妹「……帰ろっか」
姉「……うん」
123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:07:24.34 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
それから再び時間が経ち。
妹は無事受験を終えて、今日はその合格発表の日である。
妹「……」
妹は緊張で手が震えながらも、合格発表を見るためにパソコンを立ち上げた。
ブラウザを開き、大学のホームページを開いて、合否結果のページへ。
ずらりと番号が並んでいる中から、自分の受験番号を探す。
妹「あ、ある、かな……」
ようやく自分の受験番号に近い番号を見つけ、スクロールの速度を緩める。
妹「…………あ」
その中で、たった一つだけ、見慣れた数列が。
それから再び時間が経ち。
妹は無事受験を終えて、今日はその合格発表の日である。
妹「……」
妹は緊張で手が震えながらも、合格発表を見るためにパソコンを立ち上げた。
ブラウザを開き、大学のホームページを開いて、合否結果のページへ。
ずらりと番号が並んでいる中から、自分の受験番号を探す。
妹「あ、ある、かな……」
ようやく自分の受験番号に近い番号を見つけ、スクロールの速度を緩める。
妹「…………あ」
その中で、たった一つだけ、見慣れた数列が。
124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:08:07.62 ID:zEO2m5e4O
妹「……」
手元の受験票と数字ひとつひとつを見比べ、間違いがないか確認をして。
妹「……あった……わたし、受かってた……?」
もう一度確認。
間違いない。
妹の受験番号である。
妹「はああああぁぁぁぁ…………」
机に脱力。
妹「よかったぁ……受かってたぁ……」
こんな感じで、しばらく合格の余韻に浸っていると。
妹「……あっ! そうだ、お姉ちゃんに伝えないと!」
ハッと気が付いて、慌てて部屋を飛び出していくのだった。
手元の受験票と数字ひとつひとつを見比べ、間違いがないか確認をして。
妹「……あった……わたし、受かってた……?」
もう一度確認。
間違いない。
妹の受験番号である。
妹「はああああぁぁぁぁ…………」
机に脱力。
妹「よかったぁ……受かってたぁ……」
こんな感じで、しばらく合格の余韻に浸っていると。
妹「……あっ! そうだ、お姉ちゃんに伝えないと!」
ハッと気が付いて、慌てて部屋を飛び出していくのだった。
125: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:08:49.04 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
妹「お姉ちゃんお姉ちゃんっ!」
姉「うわっ!? なっ、なにっ!?」
妹が慌てて駆け込んだのは、ぐっすりと眠りこけていた姉の部屋。
姉は今日が妹の合格発表の日だと知っていたので、あらかじめ休日を取っておいたのだ。
もちろん、緊張でまったく眠れず、早朝になってようやく眠れた故の寝坊である。
妹「受かってたっ! 受かってたよっ!!」
姉「羽化……? え……?」
寝ぼけ目のまま、姉が妹を見る。
その目が、徐々に覚醒してきて。
姉「羽化……受か……受かって……」
妹「そう、大学! 合格したの!」
姉「あ……」
妹が大学に合格した。
寝ぼけていた姉も、ようやくその事実を理解した。
姉「そっか……そっかぁ、合格、したんだね……」
妹「うん!」
姉「おめでとう、妹……おめでと……ひっく、うぅっ……」
妹「お、お姉ちゃん!?」
姉の目から、涙が零れ落ちた。
妹「お姉ちゃんお姉ちゃんっ!」
姉「うわっ!? なっ、なにっ!?」
妹が慌てて駆け込んだのは、ぐっすりと眠りこけていた姉の部屋。
姉は今日が妹の合格発表の日だと知っていたので、あらかじめ休日を取っておいたのだ。
もちろん、緊張でまったく眠れず、早朝になってようやく眠れた故の寝坊である。
妹「受かってたっ! 受かってたよっ!!」
姉「羽化……? え……?」
寝ぼけ目のまま、姉が妹を見る。
その目が、徐々に覚醒してきて。
姉「羽化……受か……受かって……」
妹「そう、大学! 合格したの!」
姉「あ……」
妹が大学に合格した。
寝ぼけていた姉も、ようやくその事実を理解した。
姉「そっか……そっかぁ、合格、したんだね……」
妹「うん!」
姉「おめでとう、妹……おめでと……ひっく、うぅっ……」
妹「お、お姉ちゃん!?」
姉の目から、涙が零れ落ちた。
126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:09:50.40 ID:zEO2m5e4O
姉「ごめ、んねっ……私っ、ひどいこと、考えてて……っ」
姉「妹が、合格しなければいいのにって……そしたら一緒にいられるのにって……」
姉「ごめん、ごめんなさいっ……覚悟はできてたはずなのに、なのに、私っ、私っ……」
妹「……まったくもう、お姉ちゃんは素直なんだから」
姉「んぁ……妹……」
姉を抱きしめて、妹が微笑んだ。
妹「わたしもね、ちょっと思ったんだ」
姉「え」
妹「もし落ちてたら……このままお姉ちゃんと同じとこに就職して、そのままずっと一緒にいられるなぁって」
妹「昨日の夜、そのことばっかり考えてて。 もしかしたら落ちたほうがいいのかもって、思っちゃって」
妹「でも、やっぱり今のままじゃダメだから。 今よりもっとお姉ちゃんを支えてあげられるようになりたいから」
妹「だから、わたし、行くよ。 大学に」
姉「……うん。 妹なら、そう言うかなって思ってた」
涙を拭って、姉が微笑む。
姉「じゃ、今日はお祝いだね! 妹の合格を記念して!」
妹「あはは、そだね」
姉「よっし、ご馳走のための食材を買いに行くよ!!」グイッ
妹「わあっ!? ちょっ、ちょっと待ってっ!! わたしたちまだ着替えてないからああっ!!」
姉「妹が、合格しなければいいのにって……そしたら一緒にいられるのにって……」
姉「ごめん、ごめんなさいっ……覚悟はできてたはずなのに、なのに、私っ、私っ……」
妹「……まったくもう、お姉ちゃんは素直なんだから」
姉「んぁ……妹……」
姉を抱きしめて、妹が微笑んだ。
妹「わたしもね、ちょっと思ったんだ」
姉「え」
妹「もし落ちてたら……このままお姉ちゃんと同じとこに就職して、そのままずっと一緒にいられるなぁって」
妹「昨日の夜、そのことばっかり考えてて。 もしかしたら落ちたほうがいいのかもって、思っちゃって」
妹「でも、やっぱり今のままじゃダメだから。 今よりもっとお姉ちゃんを支えてあげられるようになりたいから」
妹「だから、わたし、行くよ。 大学に」
姉「……うん。 妹なら、そう言うかなって思ってた」
涙を拭って、姉が微笑む。
姉「じゃ、今日はお祝いだね! 妹の合格を記念して!」
妹「あはは、そだね」
姉「よっし、ご馳走のための食材を買いに行くよ!!」グイッ
妹「わあっ!? ちょっ、ちょっと待ってっ!! わたしたちまだ着替えてないからああっ!!」
127: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:10:26.28 ID:zEO2m5e4O
―――――――――――――――――――――――
それから。
姉「ふわあ……まだちょっと寒いねぇ」
妹「ん……」
春になりたての時期。
姉妹は今、バスの停留所にいる。
妹の傍らには大きなバッグが置いてあった。
姉「……ほんとに、行っちゃうんだね」
妹「……ごめんなさい」
姉「あっ、いやっ、別に責めてるわけじゃないよ? ただ、行っちゃうんだなって思うと、寂しいなって……」
今日は、妹が町を出る日である。
早めに家を出たせいか、バスが来るまで多少余裕がある。
それから。
姉「ふわあ……まだちょっと寒いねぇ」
妹「ん……」
春になりたての時期。
姉妹は今、バスの停留所にいる。
妹の傍らには大きなバッグが置いてあった。
姉「……ほんとに、行っちゃうんだね」
妹「……ごめんなさい」
姉「あっ、いやっ、別に責めてるわけじゃないよ? ただ、行っちゃうんだなって思うと、寂しいなって……」
今日は、妹が町を出る日である。
早めに家を出たせいか、バスが来るまで多少余裕がある。
128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:11:00.87 ID:zEO2m5e4O
妹「ちゃんと帰ってくるから。 その時まで我慢我慢」
姉「うん、我慢……できるかな」
妹「わたしだって辛いし、寂しいし……でも、これを乗り越えたら、もうずっと一緒にいられるから」
姉「……そっか。 そっか、そっか……なら、頑張れるかも」
妹「うん。 というわけで、一つだけ約束してほしいの」
姉「なに?」
妹「わたしが帰ってくるまで……なにかよほどのことが起きない限り、連絡は取らないようにしよう?」
姉「えっ!? なんでよ!?」
妹「だって……お姉ちゃんとメールするだけでも会いたくなっちゃうし、声を聞くのなんてもちろん耐えられないし」
姉「う……確かに、私もそうなるだろうけど……」
妹「だから、メールするの禁止。 電話も禁止」
姉「が……頑張る」
妹「でも、本当に辛くなったときは電話してくれてもいいよ?」
姉「ん……」
少し不貞腐れたように、姉がそっぽを向いた。
姉「うん、我慢……できるかな」
妹「わたしだって辛いし、寂しいし……でも、これを乗り越えたら、もうずっと一緒にいられるから」
姉「……そっか。 そっか、そっか……なら、頑張れるかも」
妹「うん。 というわけで、一つだけ約束してほしいの」
姉「なに?」
妹「わたしが帰ってくるまで……なにかよほどのことが起きない限り、連絡は取らないようにしよう?」
姉「えっ!? なんでよ!?」
妹「だって……お姉ちゃんとメールするだけでも会いたくなっちゃうし、声を聞くのなんてもちろん耐えられないし」
姉「う……確かに、私もそうなるだろうけど……」
妹「だから、メールするの禁止。 電話も禁止」
姉「が……頑張る」
妹「でも、本当に辛くなったときは電話してくれてもいいよ?」
姉「ん……」
少し不貞腐れたように、姉がそっぽを向いた。
129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:11:32.37 ID:zEO2m5e4O
姉「……じゃあ、私からも、一つだけ約束して」
妹「うん」
姉「……浮気は、ヤだからね」
不安そうな目で、姉が妹を見た。
妹「……」
姉「……な、なんか言ってよ」
妹「……はあ」
姉「なっ、なんで溜息なの!? 個人的にはすごく大切なことなんだけど!!」
妹「わたしが、浮気するように見える?」
姉「う……で、でも、わかんないじゃん? 世の中何が起きるかなんて……」
妹「するわけないよ。 わたしはずっとお姉ちゃん一筋だし、これからもお姉ちゃん一筋だから」
姉「……妹」
妹「安心した?」
姉「……うん、すっごく。 私も浮気なんてしないから……だから、安心して、行ってきてね」
妹「うん」
妹が微笑む。
妹「うん」
姉「……浮気は、ヤだからね」
不安そうな目で、姉が妹を見た。
妹「……」
姉「……な、なんか言ってよ」
妹「……はあ」
姉「なっ、なんで溜息なの!? 個人的にはすごく大切なことなんだけど!!」
妹「わたしが、浮気するように見える?」
姉「う……で、でも、わかんないじゃん? 世の中何が起きるかなんて……」
妹「するわけないよ。 わたしはずっとお姉ちゃん一筋だし、これからもお姉ちゃん一筋だから」
姉「……妹」
妹「安心した?」
姉「……うん、すっごく。 私も浮気なんてしないから……だから、安心して、行ってきてね」
妹「うん」
妹が微笑む。
130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:11:58.58 ID:zEO2m5e4O
妹「……そろそろバス、来るね」
姉「……うん」
妹「……あのさ」
姉「ん?」
妹「キス、してもいい?」
姉「……うん」
姉が目を閉じて、妹に顔を向けた。
妹「ん……」
姉「んぅ……」
妹が、姉の唇に自らの唇を重ねた。
しばらくして、離れる。
姉「……うん」
妹「……あのさ」
姉「ん?」
妹「キス、してもいい?」
姉「……うん」
姉が目を閉じて、妹に顔を向けた。
妹「ん……」
姉「んぅ……」
妹が、姉の唇に自らの唇を重ねた。
しばらくして、離れる。
131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:12:36.00 ID:zEO2m5e4O
姉「……ちゃんと覚えとかないとね。 この感触」
つつ、と人差し指で唇をなぞって、姉が言った。
妹「……好きだよ、お姉ちゃん」
姉「うん。 好きだよ、妹」
お互いに泣きそうになりながら、抱き合う。
そこに、バスがやってきた。
つつ、と人差し指で唇をなぞって、姉が言った。
妹「……好きだよ、お姉ちゃん」
姉「うん。 好きだよ、妹」
お互いに泣きそうになりながら、抱き合う。
そこに、バスがやってきた。
132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:13:36.60 ID:zEO2m5e4O
妹「……来ちゃったね」
姉「……」
妹が姉から離れようとするも、姉が妹を離さない。
妹「お、お姉ちゃん?」
姉「……ごめん、もうちょっとだけ」
妹の肩に強く顔を押し当ててから、姉が離れた。
姉「ふうっ……四年分の妹分、もらっといたからね!」
妹「ぷっ……なら、四年間会えなくても安心かな?」
姉「どんと来い! で、でも、四年後にはちゃんと帰ってきてね……?」
妹「もちろん」
にっこりと笑って、妹がバスに乗り込む。
その妹の腕を、姉が咄嗟に掴んだ。
姉「……行ってらっしゃい、妹」
妹「……うん。 行ってきます、お姉ちゃん」
姉が、妹の腕を離す。
少し姉妹が見つめ合ってから、妹がバスの中へと入っていった。
クラクションが鳴り、バスが発車する。
姉「……」
妹が姉から離れようとするも、姉が妹を離さない。
妹「お、お姉ちゃん?」
姉「……ごめん、もうちょっとだけ」
妹の肩に強く顔を押し当ててから、姉が離れた。
姉「ふうっ……四年分の妹分、もらっといたからね!」
妹「ぷっ……なら、四年間会えなくても安心かな?」
姉「どんと来い! で、でも、四年後にはちゃんと帰ってきてね……?」
妹「もちろん」
にっこりと笑って、妹がバスに乗り込む。
その妹の腕を、姉が咄嗟に掴んだ。
姉「……行ってらっしゃい、妹」
妹「……うん。 行ってきます、お姉ちゃん」
姉が、妹の腕を離す。
少し姉妹が見つめ合ってから、妹がバスの中へと入っていった。
クラクションが鳴り、バスが発車する。
133: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:14:14.72 ID:zEO2m5e4O
姉「妹……」
走り去っていくバスを見て、姉が呟いた。
姉「……よしっ、決めたっ! 妹が戻ってくるまでに、この町をもっといい町にしてみせるっ!」
ぐっと拳を突き上げ、姉が高らかに宣言した。
姉「だから……妹に負けないように、私も頑張らなきゃね。 私は、妹のお姉ちゃんなんだから!」
走り去っていくバスを見て、姉が呟いた。
姉「……よしっ、決めたっ! 妹が戻ってくるまでに、この町をもっといい町にしてみせるっ!」
ぐっと拳を突き上げ、姉が高らかに宣言した。
姉「だから……妹に負けないように、私も頑張らなきゃね。 私は、妹のお姉ちゃんなんだから!」
134: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:16:34.53 ID:zEO2m5e4O
完結です。
このSSは
姉妹「 「とある田舎町の姉妹の冬」 」
の続きとなっておりますので、お時間があればそちらもどうぞ。
やってやりました。
一年間すみませんでした。
このSSは
姉妹「 「とある田舎町の姉妹の冬」 」
の続きとなっておりますので、お時間があればそちらもどうぞ。
やってやりました。
一年間すみませんでした。
136: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 03:32:56.49 ID:2IdgzI2eO
おつかれ
夜中にいいもの見た
夜中にいいもの見た
137: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/18(月) 14:15:47.42 ID:fqKLp0vqo
乙!
シリーズずっと追ってきたからなんか色んな感情が湧いてくるわ
感動したし終わるの寂しいしエロいしww
前のシリーズからも読んでたから本当毎回楽しみでした。
シリーズずっと追ってきたからなんか色んな感情が湧いてくるわ
感動したし終わるの寂しいしエロいしww
前のシリーズからも読んでたから本当毎回楽しみでした。
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431788794/
Entry ⇒ 2015.05.31 | Category ⇒ オリジナル | Comments (0)
モバP「ライラさんとの生活」
1: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 17:42:44.01 ID:S3K1MflY0
地の文あり。大真面目にライラさんを甘やかすだけです。
2: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 17:44:23.27 ID:S3K1MflY0
ライラ「P殿ー、お風呂先にいただきましたですよー」
P「はーい…ライラさん服、服着なさい」
ライラ「ライラさんのアイスはどこでしょうか」ガチャガチャ
P「アイスはさっきテーブルに出しといたから、ちゃんとズボン履いて。アイドル以前に女の子として駄目だからその格好」
ライラ「オォー、P殿はさすがライラさんのプロデューサー殿ですねー。アイスの固さもバッチリでございますです」
P「ライラさんなんでそんなにズボン履きたがらないの。何に対する反抗なのそれは」
ライラ「ライラさんはロックでございますですからねー」
P「ロックな人はロックを言い訳にしないよライラさん」
P「はーい…ライラさん服、服着なさい」
ライラ「ライラさんのアイスはどこでしょうか」ガチャガチャ
P「アイスはさっきテーブルに出しといたから、ちゃんとズボン履いて。アイドル以前に女の子として駄目だからその格好」
ライラ「オォー、P殿はさすがライラさんのプロデューサー殿ですねー。アイスの固さもバッチリでございますです」
P「ライラさんなんでそんなにズボン履きたがらないの。何に対する反抗なのそれは」
ライラ「ライラさんはロックでございますですからねー」
P「ロックな人はロックを言い訳にしないよライラさん」
3: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 17:47:12.16 ID:S3K1MflY0
ライラさんがうちに転がり込んできて1週間が経った。
1週間という期間はともかく、彼女がうちに来ること自体は今までもよくあった。それは大抵今月の食費が厳しい時や大きな仕事を終わらせた後で、そういうときはうちで一緒にご飯を食べるのが恒例になっている。
彼女はアイドルとして売れ始めてるし、特に贅沢を好むわけでもないのだが、何故か定期的に貧窮している。
これは彼女のプロデュースを始めてしばらくしてから気付いたことなのだが、どうも彼女はお金の使い方が致命的に下手らしい。
ライラ「P殿ー、ライラさんすごく良い買い物しましたですよー。この包丁、2本一緒に買うと1本おまけで付いてきたのですよー」
P「…ライラさん普段自炊とかしないのに、包丁何本もいるの?」
ライラ「…オォゥ。それは気が付かなかったでございます」
こんなことがしょっちゅうある。どうやら「お得」とか「今だけ」のような言葉を聞くとうっかり買ってしまうらしい。ものを疑う力に乏しいというか…とにかく独り暮らしには向かない性格だ。
しかし今回の長期滞在は今までと少し毛色が違う。これまでもライブの後に力尽きてうちに泊まっていったことはあるがあくまで偶発的なものだったし、翌日には自分のアパートに帰っていた。
今回はなんというか…今後うちに定住する気に見える。いやはっきり言って明らかに定住したがっている。
家出娘を家に連れ込んで一緒に暮らすなどどう贔屓目に見ても犯罪一歩手前かそれ以下だが、幸せそうな彼女を見ていると無理やり帰すのも躊躇われる。そうこうしているうちに1週間経ってしまった。
1週間という期間はともかく、彼女がうちに来ること自体は今までもよくあった。それは大抵今月の食費が厳しい時や大きな仕事を終わらせた後で、そういうときはうちで一緒にご飯を食べるのが恒例になっている。
彼女はアイドルとして売れ始めてるし、特に贅沢を好むわけでもないのだが、何故か定期的に貧窮している。
これは彼女のプロデュースを始めてしばらくしてから気付いたことなのだが、どうも彼女はお金の使い方が致命的に下手らしい。
ライラ「P殿ー、ライラさんすごく良い買い物しましたですよー。この包丁、2本一緒に買うと1本おまけで付いてきたのですよー」
P「…ライラさん普段自炊とかしないのに、包丁何本もいるの?」
ライラ「…オォゥ。それは気が付かなかったでございます」
こんなことがしょっちゅうある。どうやら「お得」とか「今だけ」のような言葉を聞くとうっかり買ってしまうらしい。ものを疑う力に乏しいというか…とにかく独り暮らしには向かない性格だ。
しかし今回の長期滞在は今までと少し毛色が違う。これまでもライブの後に力尽きてうちに泊まっていったことはあるがあくまで偶発的なものだったし、翌日には自分のアパートに帰っていた。
今回はなんというか…今後うちに定住する気に見える。いやはっきり言って明らかに定住したがっている。
家出娘を家に連れ込んで一緒に暮らすなどどう贔屓目に見ても犯罪一歩手前かそれ以下だが、幸せそうな彼女を見ていると無理やり帰すのも躊躇われる。そうこうしているうちに1週間経ってしまった。
4: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 17:48:29.63 ID:S3K1MflY0
1週間前、つまり「はじめてのキャンプ」の収録が終わった翌日、ライラさんが今日は一緒にご飯を食べたいと言うのでいつものようにうちに招待して晩御飯を食べさせていたときのことだ。
ライラ「キャンプ、とても楽しかったですねー。また事務所のみんなと行きたいでございますです」
P「そう言ってくれるのはプロデューサーとして嬉しいけど、昨日帰ってきたばかりなのに次の話とは気が早いなぁ」
ライラ「ライラさんのお部屋はとても静かですからねー。帰ってきてからなんだか落ち着かないのでございますよー」
P「ああ、確かにイベントの後ってそういうことあるな。急に心細くなるっていうか」
ライラさん「…今日も帰ったら一人で寝るのですねー。静かなお部屋で、ライラさん一人で…」
P(めっちゃこっち見てくる)
ライラ「そういえばP殿も一人で寂しいでございますですねー。…ライラさん良いこと思いついたのですがー」
P「あー…まあ、うん。今日はうちに泊まる?」
ライラ「ライラさんこんなこともあろうかと歯ブラシと寝袋持ってきてますですよー」
P「最初からそのつもりだったんじゃないか…あと布団出してあげるから寝袋は仕舞いなさい」
ライラ「キャンプ、とても楽しかったですねー。また事務所のみんなと行きたいでございますです」
P「そう言ってくれるのはプロデューサーとして嬉しいけど、昨日帰ってきたばかりなのに次の話とは気が早いなぁ」
ライラ「ライラさんのお部屋はとても静かですからねー。帰ってきてからなんだか落ち着かないのでございますよー」
P「ああ、確かにイベントの後ってそういうことあるな。急に心細くなるっていうか」
ライラさん「…今日も帰ったら一人で寝るのですねー。静かなお部屋で、ライラさん一人で…」
P(めっちゃこっち見てくる)
ライラ「そういえばP殿も一人で寂しいでございますですねー。…ライラさん良いこと思いついたのですがー」
P「あー…まあ、うん。今日はうちに泊まる?」
ライラ「ライラさんこんなこともあろうかと歯ブラシと寝袋持ってきてますですよー」
P「最初からそのつもりだったんじゃないか…あと布団出してあげるから寝袋は仕舞いなさい」
5: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 17:49:22.12 ID:S3K1MflY0
このような流れで泊めたのだが、何故か翌日になってもライラさんが帰らない。むしろ事務所から一度家に寄って枕と着替えを持ってきた。
まあイベントの余韻でまだテンションが収まらないのだろうと判断してその日も泊めてあげたのだが、今思えばこれが判断ミスだった。
その日の夜、さすがにこれがずっと続くとまずいと思い明日はちゃんと家に帰るよう伝えたのだが反応が薄い。これは明日も泊まりに来るな、と思いちひろさんにメールしておいた。こういうことは大人の女性の口から注意してもらった方が効果があるだろう。それに俺ではどうもライラさんを甘やかしてしまう。
まあイベントの余韻でまだテンションが収まらないのだろうと判断してその日も泊めてあげたのだが、今思えばこれが判断ミスだった。
その日の夜、さすがにこれがずっと続くとまずいと思い明日はちゃんと家に帰るよう伝えたのだが反応が薄い。これは明日も泊まりに来るな、と思いちひろさんにメールしておいた。こういうことは大人の女性の口から注意してもらった方が効果があるだろう。それに俺ではどうもライラさんを甘やかしてしまう。
6: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 17:50:55.77 ID:S3K1MflY0
次の日、事務所でちひろさんとライラさんが話している声が聞こえた。
上手くやってくれただろうかと近付いてみれば、ちひろさんがライラさんを抱き締めて何やら喚いている。
ちひろ「うちにも!うちにもいつでも来ていいんですからねライラちゃん!」
ライラ「チヒロさんは優しいですねー。ライラさんは幸せ者でございますです」
そういえばちひろさんもライラさん(というかアイドル全員)に甘いんだった。説得は失敗か。苦笑いしながら見つめているとライラさんがこっちに気付いた。
ライラ「P殿ー、今日の晩御飯はライラさんが作りますですよ」
P「…いい機会だから一緒に作ろうか。この前料理教えてって言ってたし」
ライラ「オォー、ライラさん猫の手を覚えるのですよー」
上手くやってくれただろうかと近付いてみれば、ちひろさんがライラさんを抱き締めて何やら喚いている。
ちひろ「うちにも!うちにもいつでも来ていいんですからねライラちゃん!」
ライラ「チヒロさんは優しいですねー。ライラさんは幸せ者でございますです」
そういえばちひろさんもライラさん(というかアイドル全員)に甘いんだった。説得は失敗か。苦笑いしながら見つめているとライラさんがこっちに気付いた。
ライラ「P殿ー、今日の晩御飯はライラさんが作りますですよ」
P「…いい機会だから一緒に作ろうか。この前料理教えてって言ってたし」
ライラ「オォー、ライラさん猫の手を覚えるのですよー」
7: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 17:52:21.65 ID:S3K1MflY0
結局そのままうちに居着き、今日で1週間になる。
最初は多少おとなしかったライラさんも今では半裸でアイスを食べていると思えば、なるほど随分この家が馴染んだものだ。
P「…いや馴染みすぎでしょ」
ライラ「?」
P「なんでもないよ。お風呂入ってくるから、アイス食べ終えたらちゃんと歯磨きするんだよ」
ライラ「もちろんですよー。P殿は心配性でございますですねー」
最初は多少おとなしかったライラさんも今では半裸でアイスを食べていると思えば、なるほど随分この家が馴染んだものだ。
P「…いや馴染みすぎでしょ」
ライラ「?」
P「なんでもないよ。お風呂入ってくるから、アイス食べ終えたらちゃんと歯磨きするんだよ」
ライラ「もちろんですよー。P殿は心配性でございますですねー」
8: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 17:53:23.47 ID:S3K1MflY0
風呂
P(我ながら、さっきのはひどかったな…)
16歳の女の子に「ちゃんと歯磨きしろ」はいくらなんでも余計なお世話だ。しかしどうにも、彼女を見てると世話を焼きたくなってしまう。
目を離したらどこかに行ってしまいそうな…そういう雰囲気を、絶えず纏っている子なのだ。実際にはどこかに行くどころかうちに転がり込んできたわけだが。
しかも聞けば初日の時点で母親から長期滞在の許可を取っていたらしい。うちに泊まることについての親への連絡は目の前でさせたが、如何せんアラビア語なので正確な内容を把握できていなかったのだ。
P(こういうところ、意外と抜け目はないんだよなぁ)
それだけに現状に色々と思うところはある。
ここ一週間、ライラさんは調子が良い。トレーナーさんにも褒められていたし、俺の目から見ても以前より笑顔が多い。その原因がうちに泊まってることにあるならとても喜ばしいことだが…同時に、これまではどうだったのだろうと考えてしまう。
P(我ながら、さっきのはひどかったな…)
16歳の女の子に「ちゃんと歯磨きしろ」はいくらなんでも余計なお世話だ。しかしどうにも、彼女を見てると世話を焼きたくなってしまう。
目を離したらどこかに行ってしまいそうな…そういう雰囲気を、絶えず纏っている子なのだ。実際にはどこかに行くどころかうちに転がり込んできたわけだが。
しかも聞けば初日の時点で母親から長期滞在の許可を取っていたらしい。うちに泊まることについての親への連絡は目の前でさせたが、如何せんアラビア語なので正確な内容を把握できていなかったのだ。
P(こういうところ、意外と抜け目はないんだよなぁ)
それだけに現状に色々と思うところはある。
ここ一週間、ライラさんは調子が良い。トレーナーさんにも褒められていたし、俺の目から見ても以前より笑顔が多い。その原因がうちに泊まってることにあるならとても喜ばしいことだが…同時に、これまではどうだったのだろうと考えてしまう。
9: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 17:54:43.49 ID:S3K1MflY0
P(故郷を離れての一人暮らしは想像以上に孤独なものだろう。ましてや彼女はまだ子供なんだ。もっと気にかけてやるべきだったかもしれないな…)
P(風呂から出たら何か話でも…そういえばライラさんはちゃんと歯磨きしたのかな。洗面用具は自分で持ってきてたから大丈夫だとは思うが…待て。そういえばシャンプーなんかはどうしてるんだ?)
P(まさか一週間俺の男性用のを使ってたのか。迂闊だった。年頃のライラさんの髪や肌に悪影響があったら大変だ。明日にでもお風呂セットを買い与えなければ)
P(いや明日は確か夜遅くまでラジオの収録のはず…その後で買い物に付き合わせるのは可哀想だ。当然俺一人じゃ最適な物は選べないし、買いに行くなら今から一緒に。幸い近所のスーパーはまだ開いてる!)
P(風呂から出たら何か話でも…そういえばライラさんはちゃんと歯磨きしたのかな。洗面用具は自分で持ってきてたから大丈夫だとは思うが…待て。そういえばシャンプーなんかはどうしてるんだ?)
P(まさか一週間俺の男性用のを使ってたのか。迂闊だった。年頃のライラさんの髪や肌に悪影響があったら大変だ。明日にでもお風呂セットを買い与えなければ)
P(いや明日は確か夜遅くまでラジオの収録のはず…その後で買い物に付き合わせるのは可哀想だ。当然俺一人じゃ最適な物は選べないし、買いに行くなら今から一緒に。幸い近所のスーパーはまだ開いてる!)
10: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 17:56:12.68 ID:S3K1MflY0
居間
P「ライラさんスーパーに行こう」
ライラ「今からお買い物でございますですか?…はっ、まさか追加のアイスを」
P「ライラさんのお風呂セットを買いに行く。今日まで気が付かなくてごめんな」
ライラ「アイスじゃないのですかー…ライラさんは特にお風呂に困ってませんよ?」
P「いや駄目だ。ライラさんは女の子なんだからちゃんと女性用のものを使わないと。とにかく行くよ!」
ライラ「オォー…P殿は時々とっても情熱的ですねー」
このあとめちゃくちゃズボン履かせた。
P「ライラさんスーパーに行こう」
ライラ「今からお買い物でございますですか?…はっ、まさか追加のアイスを」
P「ライラさんのお風呂セットを買いに行く。今日まで気が付かなくてごめんな」
ライラ「アイスじゃないのですかー…ライラさんは特にお風呂に困ってませんよ?」
P「いや駄目だ。ライラさんは女の子なんだからちゃんと女性用のものを使わないと。とにかく行くよ!」
ライラ「オォー…P殿は時々とっても情熱的ですねー」
このあとめちゃくちゃズボン履かせた。
11: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 17:58:24.03 ID:S3K1MflY0
ライラさんがうちに来てから2週間が経った。
今日はライラさんはちひろさんの家に泊まることになっていて、久しぶりに一人で夜を迎える。
先ほどちひろさんから「ライラちゃんうちの子にしちゃ駄目ですか」というメールが来たのでどう答えたものか悩んでいると、ライラさんからも「ライラさんよその子になっちゃいますよー」というメールが来た。
あまり冗談を言わない彼女にしては珍しい文面で、少し微笑ましい。
とはいえ本当にちひろさんの家の子になったら寂しいので、ライラさんに今日買ったライラさん一押しのアイスの写真を送っておいた。
すぐにちひろさんから「ライラちゃんが一旦アイスを食べに帰るって言い出したんですけど」というメールが来たので「うちの子は渡しません」と返しておいた。
今日はライラさんはちひろさんの家に泊まることになっていて、久しぶりに一人で夜を迎える。
先ほどちひろさんから「ライラちゃんうちの子にしちゃ駄目ですか」というメールが来たのでどう答えたものか悩んでいると、ライラさんからも「ライラさんよその子になっちゃいますよー」というメールが来た。
あまり冗談を言わない彼女にしては珍しい文面で、少し微笑ましい。
とはいえ本当にちひろさんの家の子になったら寂しいので、ライラさんに今日買ったライラさん一押しのアイスの写真を送っておいた。
すぐにちひろさんから「ライラちゃんが一旦アイスを食べに帰るって言い出したんですけど」というメールが来たので「うちの子は渡しません」と返しておいた。
12: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 17:59:29.86 ID:S3K1MflY0
翌日事務所でデスクワークに勤しんでいると、ちひろさんがニヤニヤしながら近寄ってきた。昨日の仕返しをされるのだろうか。
ちひろ「いやーPさんもすっかり自分に素直になっちゃって。『うちの子』ですか」
P「言葉の綾ですよ…昨日はどうでした?」
ちひろ「とっても楽しかったですよ。ライラちゃんと色々お話しできましたし。やっぱり女子同士でしか話せない悩みとかありますからねー」
ライラさんの悩み…気になるが、ここで聞くのは野暮だろう。聞くならせめて本人からだ。
ちひろ「あ、悩みって言っても暗い話ではないですからね?Pさんがそんな真剣な顔にならなくても大丈夫ですよ」
P「顔に出てましたか。どうも俺は過干渉しようとする癖があって駄目ですね。自分でも分かってはいるんですが…」
ちひろ「何を今更…ライラちゃんはむしろPさんのそういうところに感謝してましたよ。自分は幸せ者だって何度も言ってました」
P「そ、そうですか。俺としてはもっと前から気にかけてあげていればと思っていますが…」
ちひろさんの顔が微妙に歪んだ。照れくさくてつい思っていたことが口から出たが、俺は何かまずいことを言ってしまったのか。
ちひろ「いやーPさんもすっかり自分に素直になっちゃって。『うちの子』ですか」
P「言葉の綾ですよ…昨日はどうでした?」
ちひろ「とっても楽しかったですよ。ライラちゃんと色々お話しできましたし。やっぱり女子同士でしか話せない悩みとかありますからねー」
ライラさんの悩み…気になるが、ここで聞くのは野暮だろう。聞くならせめて本人からだ。
ちひろ「あ、悩みって言っても暗い話ではないですからね?Pさんがそんな真剣な顔にならなくても大丈夫ですよ」
P「顔に出てましたか。どうも俺は過干渉しようとする癖があって駄目ですね。自分でも分かってはいるんですが…」
ちひろ「何を今更…ライラちゃんはむしろPさんのそういうところに感謝してましたよ。自分は幸せ者だって何度も言ってました」
P「そ、そうですか。俺としてはもっと前から気にかけてあげていればと思っていますが…」
ちひろさんの顔が微妙に歪んだ。照れくさくてつい思っていたことが口から出たが、俺は何かまずいことを言ってしまったのか。
13: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 18:00:31.03 ID:S3K1MflY0
ちひろ「一応お聞きしますが、Pさんはもしかして『2週間前までライラちゃんに十分に構ってあげてなかった』という認識なんでしょうか?」
P「えぇまあそうですが…あ、いや実際は1週間前くらいまでですね。一緒に住んでても気が付いてあげられないことも多くて…」
ちひろ「………これはライラちゃん本当に幸せ者ですねー…」
ちひろさんが呆れ顔で自分のデスクに戻ってしまった。何か会話を失敗してしまったようだが、怒らせたりしたわけではなさそうなので良しとしよう。
P「えぇまあそうですが…あ、いや実際は1週間前くらいまでですね。一緒に住んでても気が付いてあげられないことも多くて…」
ちひろ「………これはライラちゃん本当に幸せ者ですねー…」
ちひろさんが呆れ顔で自分のデスクに戻ってしまった。何か会話を失敗してしまったようだが、怒らせたりしたわけではなさそうなので良しとしよう。
14: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 18:02:37.88 ID:S3K1MflY0
1日ぶりにライラさんがうちに戻ってきた。もはや完全に定住の構えだが、実際問題どうしたものか。
二人で暮らすこと自体は正直この2週間でだいぶ慣れてしまい、今更大きな問題は発生しそうにない。
事務所と彼女の母親の許可も下りており、彼女本人も住み続けることを望んでいる。
…あれ、後は俺の気持ちの問題なの、か?
いや、しかし未成年の女の子と同棲…むしろ成人女性と同棲より言い訳が効くか?いややましいことがあるわけじゃないし言い訳もなにもない。そもそもこの場合は同棲ではなく同居だ。
落ち着こう…結局は俺がどうしたいかだ。理由をライラさんに押し付けてはいけない。俺は…
ライラ「P殿?聞こえてますかー」
P「あ、ごめん…ちょっと考え込んでた。何か言った?」
ライラ「ライラさんは昨日チヒロさんにアドバイスを貰ったのですよー。それを実行に移すでございます」
例の悩みの件だろうか。気になっていたので一旦先ほどの思考を棚上げにする。
二人で暮らすこと自体は正直この2週間でだいぶ慣れてしまい、今更大きな問題は発生しそうにない。
事務所と彼女の母親の許可も下りており、彼女本人も住み続けることを望んでいる。
…あれ、後は俺の気持ちの問題なの、か?
いや、しかし未成年の女の子と同棲…むしろ成人女性と同棲より言い訳が効くか?いややましいことがあるわけじゃないし言い訳もなにもない。そもそもこの場合は同棲ではなく同居だ。
落ち着こう…結局は俺がどうしたいかだ。理由をライラさんに押し付けてはいけない。俺は…
ライラ「P殿?聞こえてますかー」
P「あ、ごめん…ちょっと考え込んでた。何か言った?」
ライラ「ライラさんは昨日チヒロさんにアドバイスを貰ったのですよー。それを実行に移すでございます」
例の悩みの件だろうか。気になっていたので一旦先ほどの思考を棚上げにする。
15: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 18:03:38.49 ID:S3K1MflY0
ライラ「それではこれをどうぞー」
P「…『ライラさん肩たたき券』?なにこれ、って文字通りだよね」
ライラ「ライラさんはP殿からもらってばっかりですから、何かお返しがしたかったでございます。そのことをチヒロさんに相談したら、P殿はお仕事でいつも疲れてるから肩たたきはどうかとアドバイスをくれましてですねー」
P「…この漢字は?」
ライラ「それもチヒロさんに教えてもらったですよー。ライラさん漢字は勉強中ですから、間違えないようにがんばりました」
P「そうか、そうかー…ライラさんはかわいいなぁ」ナデナデ
ライラ「オォゥ、ライラさんまだ肩たたきしてないのに、またもらってしまいましたー…心がポカポカしますねー…」
P「…『ライラさん肩たたき券』?なにこれ、って文字通りだよね」
ライラ「ライラさんはP殿からもらってばっかりですから、何かお返しがしたかったでございます。そのことをチヒロさんに相談したら、P殿はお仕事でいつも疲れてるから肩たたきはどうかとアドバイスをくれましてですねー」
P「…この漢字は?」
ライラ「それもチヒロさんに教えてもらったですよー。ライラさん漢字は勉強中ですから、間違えないようにがんばりました」
P「そうか、そうかー…ライラさんはかわいいなぁ」ナデナデ
ライラ「オォゥ、ライラさんまだ肩たたきしてないのに、またもらってしまいましたー…心がポカポカしますねー…」
16: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 18:04:40.70 ID:S3K1MflY0
なんだろうな、娘を持つってこういう感覚なんだろうか。ちひろさんグッジョブ。今度ご飯奢らせてもらおう。
さっきまで悩んでたのが嘘のようだ。ライラさんがいなくなったら俺死ぬんじゃないか?うちの子はもしかして世界で一番かわいいのでは?
…いかん、完全にトリップしていた。俺は何をしていたんだっけ。
ライラ「あー…P殿はテクニシャンですねー…ライラさんポカポカが止まりませんよー…」
目の前に恍惚とした表情のライラさんがいた。俺は感激しながらもライラさんの頭を撫で続けていたらしい。
このまま撫でればどこまで蕩けるのか興味はあったが、すでにアイドルとしてはギリギリアウトな顔だったため中断する。
ライラさんはひどく残念そうな顔をしたが、またいつでも撫でてあげることを約束したら引き下がった。こんなことで喜んでくれるなら安いものだ。
ともかくこの日は、俺にとって忘れられない日になった。
このあとめちゃくちゃ肩たたきしてもらった。
さっきまで悩んでたのが嘘のようだ。ライラさんがいなくなったら俺死ぬんじゃないか?うちの子はもしかして世界で一番かわいいのでは?
…いかん、完全にトリップしていた。俺は何をしていたんだっけ。
ライラ「あー…P殿はテクニシャンですねー…ライラさんポカポカが止まりませんよー…」
目の前に恍惚とした表情のライラさんがいた。俺は感激しながらもライラさんの頭を撫で続けていたらしい。
このまま撫でればどこまで蕩けるのか興味はあったが、すでにアイドルとしてはギリギリアウトな顔だったため中断する。
ライラさんはひどく残念そうな顔をしたが、またいつでも撫でてあげることを約束したら引き下がった。こんなことで喜んでくれるなら安いものだ。
ともかくこの日は、俺にとって忘れられない日になった。
このあとめちゃくちゃ肩たたきしてもらった。
17: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 18:05:41.29 ID:S3K1MflY0
ライラさんがうちに来てから1ヶ月が経った。
あの日以降、ライラさんからの距離が近い。物理的に近い。
ライラ「P殿ー、今日のライラさんも絶好調でしたー」
P「ああ、お疲れ様…そんな頭から突っ込んでこなくてもちゃんと撫でるから」ナデナデ
ライラ「あぁー…ライラさんは最近これとアイスが楽しみでー…」
アイスは元からだろう…しかし最近グイグイ来るようになったなライラさん。やはり前は寂しさを我慢していたのだろうか。ちひろさんの家に泊まったことも良い影響を与えているのだろう。あまりわがままを言わないライラさんが自分からスキンシップを要求してくるなんて、前までは見られなかった光景だ。それにしてもライラさんは可愛すぎる。天使かもしれ
ちひろ「Pさーん、事務所では控えてくださいねー」
えっ。
あの日以降、ライラさんからの距離が近い。物理的に近い。
ライラ「P殿ー、今日のライラさんも絶好調でしたー」
P「ああ、お疲れ様…そんな頭から突っ込んでこなくてもちゃんと撫でるから」ナデナデ
ライラ「あぁー…ライラさんは最近これとアイスが楽しみでー…」
アイスは元からだろう…しかし最近グイグイ来るようになったなライラさん。やはり前は寂しさを我慢していたのだろうか。ちひろさんの家に泊まったことも良い影響を与えているのだろう。あまりわがままを言わないライラさんが自分からスキンシップを要求してくるなんて、前までは見られなかった光景だ。それにしてもライラさんは可愛すぎる。天使かもしれ
ちひろ「Pさーん、事務所では控えてくださいねー」
えっ。
19: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 18:07:48.67 ID:S3K1MflY0
ライラ「あっ、あぁー…アォゥ…」
見ればライラさんがすごい顔になっていた。俺はまたライラさんの頭を撫でながら考え事をしてしまったらしい。
周りのアイドル達が若干引いているのが分かる。ちひろさんもっと早く止めてくれていいんですよ。
すでに事務所内ではライラさんが俺と一緒に暮らしていることは周知の事実であり、生温かい目で見守られている。
正直呆気ないほど簡単に受け入れられてしまい、もう少し他のアイドル達からリアクションがあると思っていたと素直に言ってみたところ、
「前からベタベタに甘やかしてたから今更家に泊めてあげるくらいで驚かない」
と言われてしまった。
そこまで言われるほど甘やかしていただろうか。確かによくうちでご飯を一緒に食べたり買い物に付き合ったりしていたが…いやこれは甘やかしてるな。ベタベタに甘やかしてる。
よく考えたら今までもライラさんの衣食住のうち衣と食はある程度面倒見ていたので、これに加えて住も引き受けただけなのか。
しかしこれはライラさんがあまりにも自然に庇護欲をくすぐるからであり、実際しょうがないと言える。
見ればライラさんがすごい顔になっていた。俺はまたライラさんの頭を撫でながら考え事をしてしまったらしい。
周りのアイドル達が若干引いているのが分かる。ちひろさんもっと早く止めてくれていいんですよ。
すでに事務所内ではライラさんが俺と一緒に暮らしていることは周知の事実であり、生温かい目で見守られている。
正直呆気ないほど簡単に受け入れられてしまい、もう少し他のアイドル達からリアクションがあると思っていたと素直に言ってみたところ、
「前からベタベタに甘やかしてたから今更家に泊めてあげるくらいで驚かない」
と言われてしまった。
そこまで言われるほど甘やかしていただろうか。確かによくうちでご飯を一緒に食べたり買い物に付き合ったりしていたが…いやこれは甘やかしてるな。ベタベタに甘やかしてる。
よく考えたら今までもライラさんの衣食住のうち衣と食はある程度面倒見ていたので、これに加えて住も引き受けただけなのか。
しかしこれはライラさんがあまりにも自然に庇護欲をくすぐるからであり、実際しょうがないと言える。
20: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 18:09:17.50 ID:S3K1MflY0
ちひろ「Pさんって親バカ度上がりましたよね」
P「なんです急に…親バカ度?」
先日、ライラさんへのアドバイスのお礼としてちひろさんを飲みに誘ったときの会話である。
ちひろ「前まではなんだかんだ言って節度を持ってライラちゃんを甘やかそうとしてたのに、最近はまるで飢えた獣のようにライラちゃんを甘やかしてますもん」
P「飢えた獣のように甘やかすの意味はよく分かりませんが、我慢しなくなったということならむしろライラに当てはまるでしょう。最近はわがままも増えて嬉しくてですね…」
ちひろ「わがままが増えて喜ぶとか本気で親バカ過ぎてちょっと…。というか、別に今までもライラちゃんは我慢してたわけじゃないと思いますけど」
P「なんです急に…親バカ度?」
先日、ライラさんへのアドバイスのお礼としてちひろさんを飲みに誘ったときの会話である。
ちひろ「前まではなんだかんだ言って節度を持ってライラちゃんを甘やかそうとしてたのに、最近はまるで飢えた獣のようにライラちゃんを甘やかしてますもん」
P「飢えた獣のように甘やかすの意味はよく分かりませんが、我慢しなくなったということならむしろライラに当てはまるでしょう。最近はわがままも増えて嬉しくてですね…」
ちひろ「わがままが増えて喜ぶとか本気で親バカ過ぎてちょっと…。というか、別に今までもライラちゃんは我慢してたわけじゃないと思いますけど」
21: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 18:10:20.51 ID:S3K1MflY0
P「そうですか?でも実際に孤独に耐えかねてうちに来たわけですし…最近はどこに行くにも付いてこようとするんですよ。ちょっとコンビニ行くのにも必ず一緒に来るんです」
ちひろ「はいはい可愛いです可愛いです。ライラちゃんは別に我慢してたんじゃなくて、単純に今までよりPさんが好きになっただけだと思うんですよねー」
P「い、今まで好かれていなかったと…!?」ガタッ
ちひろ「なんでそうなるんですか…落ち着いてください。まあライラちゃんは人懐っこい子ですからねー、これだけベッタベタに可愛がられたらそりゃ懐くでしょう。元からPさんに対しては特に懐いてたので、一緒に住むようになってそれがさらに深まっただけの話だと思います」
P「…」
なるほど…確かにそういう考え方もある。実際のところはライラさん本人にしか分からないが、今までも彼女は我慢してなかったというならそれが一番いいに決まってる。
ちひろ「はいはい可愛いです可愛いです。ライラちゃんは別に我慢してたんじゃなくて、単純に今までよりPさんが好きになっただけだと思うんですよねー」
P「い、今まで好かれていなかったと…!?」ガタッ
ちひろ「なんでそうなるんですか…落ち着いてください。まあライラちゃんは人懐っこい子ですからねー、これだけベッタベタに可愛がられたらそりゃ懐くでしょう。元からPさんに対しては特に懐いてたので、一緒に住むようになってそれがさらに深まっただけの話だと思います」
P「…」
なるほど…確かにそういう考え方もある。実際のところはライラさん本人にしか分からないが、今までも彼女は我慢してなかったというならそれが一番いいに決まってる。
22: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 18:11:21.73 ID:S3K1MflY0
ちひろ「まあキャンプから帰った時に寂しかったのは本当でしょうけどね。そこで私でも女子寮でもなくPさんを頼った時点で、ライラちゃんの気持ちが表れてるじゃないですか」
P「女子寮…確かに、せめてうちじゃなくて女子寮に入れるべきだろうと考えたことはあります。でもそれとなく女子寮を促してみたら『ライラさんはPさんのお家が一番いいのですがー、やっぱり迷惑だったでしょうかー…』ってライラさんが言って!慌てて迷惑なもんかって言いながら思わず抱きしめたら」
ちひろ「Pさん最近親バカっていうかただのバカですよね」
P「女子寮…確かに、せめてうちじゃなくて女子寮に入れるべきだろうと考えたことはあります。でもそれとなく女子寮を促してみたら『ライラさんはPさんのお家が一番いいのですがー、やっぱり迷惑だったでしょうかー…』ってライラさんが言って!慌てて迷惑なもんかって言いながら思わず抱きしめたら」
ちひろ「Pさん最近親バカっていうかただのバカですよね」
23: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 18:13:02.59 ID:S3K1MflY0
P「ライラさんは、最近楽しい?」
お風呂上がりに二人でアイスを食べている時、なんとなく聞いてみた。
ライラ「毎日とっても楽しいですよー。P殿はライラさんのプロデューサーをしていて、楽しいと思ってくれていますでしょうかー」
P「もちろん。ライラさんのプロデューサーになれて本当によかったと思ってる」
ライラ「それは嬉しいですねー。ライラさん、P殿でなかったらアイドルも日本も続かなかったと思ってますー」
ライラさんはそんな風に考えているのか。プロデューサーとしてこれ以上なく嬉しい言葉だ。
ライラ「ライラさんこれからも頑張りますから一緒にいろんなお仕事いきましょうねー。目指せトップアイドル、でございますですよー」
P「…ああ、一緒に頑張っていこうな!必ずトップアイドルにしてみせるよ」
ライラ「ではまずはライラさんの元気のもとをー…」
このあとめちゃくちゃ頭を撫でた
おわり
お風呂上がりに二人でアイスを食べている時、なんとなく聞いてみた。
ライラ「毎日とっても楽しいですよー。P殿はライラさんのプロデューサーをしていて、楽しいと思ってくれていますでしょうかー」
P「もちろん。ライラさんのプロデューサーになれて本当によかったと思ってる」
ライラ「それは嬉しいですねー。ライラさん、P殿でなかったらアイドルも日本も続かなかったと思ってますー」
ライラさんはそんな風に考えているのか。プロデューサーとしてこれ以上なく嬉しい言葉だ。
ライラ「ライラさんこれからも頑張りますから一緒にいろんなお仕事いきましょうねー。目指せトップアイドル、でございますですよー」
P「…ああ、一緒に頑張っていこうな!必ずトップアイドルにしてみせるよ」
ライラ「ではまずはライラさんの元気のもとをー…」
このあとめちゃくちゃ頭を撫でた
おわり
24: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 18:13:44.89 ID:S3K1MflY0
おまけ
ライラ「P殿は『トップアイドルになるまで』一緒にいてくれる約束をしてくれたのですよー」
ちひろ「Pさんは情熱的ですねぇ」
ライラ「では、ライラさんはトップアイドルになったらP殿と一緒にいられないのでしょうかー」
ちひろ「へ?い、いやPさんにそんなつもりはないと思いますけど…」
ライラ「だからライラさんアイドルのお仕事もっと頑張って、P殿にずっと一緒にいてもらう約束してもらいますー」
ちひろ「…」
ライラ「P殿は『トップアイドルになるまで』一緒にいてくれる約束をしてくれたのですよー」
ちひろ「Pさんは情熱的ですねぇ」
ライラ「では、ライラさんはトップアイドルになったらP殿と一緒にいられないのでしょうかー」
ちひろ「へ?い、いやPさんにそんなつもりはないと思いますけど…」
ライラ「だからライラさんアイドルのお仕事もっと頑張って、P殿にずっと一緒にいてもらう約束してもらいますー」
ちひろ「…」
25: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 18:14:29.47 ID:S3K1MflY0
ちひろ(まあ知ってましたけど、ライラちゃんも相当愛が深いんですよねー…。お父さんとか恋人とか、そういういろんな役割をPさんに感じてるんでしょう)
ちひろ(そしてPさんも、恐らくライラちゃん本人が感じているよりもライラちゃんを気に入っている…結局似た者同士なんですよね、この二人は)
ちひろ(そもそも1ヶ月も同棲してお互い一切不満が出ない時点でお察しですけど。その辺Pさんはどう捉えてるんでしょうか…多分何も考えてませんね)
ちひろ(…私にも甘やかしてくれる人、現れませんかねー…)
おまけのおわり
ちひろ(そしてPさんも、恐らくライラちゃん本人が感じているよりもライラちゃんを気に入っている…結局似た者同士なんですよね、この二人は)
ちひろ(そもそも1ヶ月も同棲してお互い一切不満が出ない時点でお察しですけど。その辺Pさんはどう捉えてるんでしょうか…多分何も考えてませんね)
ちひろ(…私にも甘やかしてくれる人、現れませんかねー…)
おまけのおわり
26: ◆L3fW92fInU 2015/05/26(火) 18:16:49.01 ID:S3K1MflY0
以上です。HTML化依頼出してきます。
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 18:38:21.52 ID:dbIvz3Iko
なんという俺得
乙
乙
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 18:41:58.01 ID:ZaKefEBw0
ライラさんssもっと増えてくれ
乙
乙
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 19:07:26.26 ID:mPT1Mhbgo
乙
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/26(火) 21:36:18.76 ID:QFntZ7Pso
良かった。
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432629754/
Entry ⇒ 2015.05.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)