清美「インチキ効果も大概にして下さい!」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:22:39.79 ID:aACmHnQRO
ちゃおラジの外伝です。本編を読んでなくても大丈夫です。
本編
蘭子「混沌電波第8幕!(ちゃおラジ第8回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429524502/
前回
菜々「ナナはやられ役なんかじゃありません!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429314663/
本編
蘭子「混沌電波第8幕!(ちゃおラジ第8回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429524502/
前回
菜々「ナナはやられ役なんかじゃありません!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429314663/
2: 1 2015/04/25(土) 06:36:20.00 ID:aACmHnQRO
清美「だからプライベートではエクステを外しなさいって言ってるんです!変装の意味が全くないじゃないですか!」
飛鳥「超☆プライベートとか書いた腕章着けて出歩いてる君には言われたくないね。正体を隠すという変装の役割がまるで果たせてないよ」
のあ「どっちもどっちとしかいいようがないわね」
蘭子「共にいたら目を引くであろうな!(一緒にいたら確実に目立つでしょうね)」
飛鳥「超☆プライベートとか書いた腕章着けて出歩いてる君には言われたくないね。正体を隠すという変装の役割がまるで果たせてないよ」
のあ「どっちもどっちとしかいいようがないわね」
蘭子「共にいたら目を引くであろうな!(一緒にいたら確実に目立つでしょうね)」
3: 1 2015/04/25(土) 07:06:42.07 ID:aACmHnQRO
清美「もう怒りました!こうなったら白黒つけましょう!」
飛鳥「それなら手っ取り早くデュエルで決めようか。清美が勝ったらボクは一週間プライベートではエクステをしない。ボクが勝ったら…一週間清美に昼食をおごってもらうことにしよう。さすがに初心者にアイデンティティーを賭けさせるのは酷だしね」
やりましょう」
清美「いいですよ!その勝負乗ってあげます!」
のあ「飛鳥も決闘脳に染まっていたようね。今日は文香いるかしら?」
蘭子「決闘の詠姫は…そろそろ帰還するようだな!(文香さんは…そろそろ帰ってくるみたいですね)」
文香「ただいま…戻りました…。私の名前が…聞こえたような気がしましたが…」
飛鳥「お疲れ。いい所に来たね。あ、ボク今日は参加しないから。使うデッキがわかるとフェアじゃないしね。そっちはブラックフェザーの基本戦法までなら教えてもらっていいよ」
清美「後悔しても知りませんよ!文香さん、お願いします」
文香「清美さんも…決闘を始めるんですか…?そういうことなら…大歓迎です…。今いる皆さんも…集めましょ
う…」
飛鳥「それなら手っ取り早くデュエルで決めようか。清美が勝ったらボクは一週間プライベートではエクステをしない。ボクが勝ったら…一週間清美に昼食をおごってもらうことにしよう。さすがに初心者にアイデンティティーを賭けさせるのは酷だしね」
やりましょう」
清美「いいですよ!その勝負乗ってあげます!」
のあ「飛鳥も決闘脳に染まっていたようね。今日は文香いるかしら?」
蘭子「決闘の詠姫は…そろそろ帰還するようだな!(文香さんは…そろそろ帰ってくるみたいですね)」
文香「ただいま…戻りました…。私の名前が…聞こえたような気がしましたが…」
飛鳥「お疲れ。いい所に来たね。あ、ボク今日は参加しないから。使うデッキがわかるとフェアじゃないしね。そっちはブラックフェザーの基本戦法までなら教えてもらっていいよ」
清美「後悔しても知りませんよ!文香さん、お願いします」
文香「清美さんも…決闘を始めるんですか…?そういうことなら…大歓迎です…。今いる皆さんも…集めましょ
う…」
4: 1 2015/04/25(土) 08:51:45.27 ID:yGK+mS6hO
文香「それでは…始めます…。清美さんのデッキですが…私のイメージではライトロードですね…。裁きの龍も…いますし…」
のあ「そうね。イメージとしては最適と言えるわ」
清美「ライトロード?それってどんなデッキなんですか?」
蘭子「強大な力を持つ光のデッキだ!ただ山札の消費は激しいぞ(強力な光属性のデッキです。ただ山札の消費は激しいです)」
みりあ「それって普通のデッキより枚数が多い方がいいってことなの?」
文香「そうですね…。デッキ切れや…キーカードが墓地にいく危険性を考えると…デッキ枚数は多くした方がいいです…」
泉「つまりそれだけ組み込める戦術が多くなるわけだね」
のあ「そうね。イメージとしては最適と言えるわ」
清美「ライトロード?それってどんなデッキなんですか?」
蘭子「強大な力を持つ光のデッキだ!ただ山札の消費は激しいぞ(強力な光属性のデッキです。ただ山札の消費は激しいです)」
みりあ「それって普通のデッキより枚数が多い方がいいってことなの?」
文香「そうですね…。デッキ切れや…キーカードが墓地にいく危険性を考えると…デッキ枚数は多くした方がいいです…」
泉「つまりそれだけ組み込める戦術が多くなるわけだね」
5: 1 2015/04/25(土) 10:57:19.47 ID:yGK+mS6hO
清美「所で飛鳥さんのブラックフェザーってどんなデッキですか?」
文香「展開が早く…シンクロを主に使ってくるデッキです…。とにかく回転が早いのが…特徴ですね…」
清美「シンクロですか。短期決戦に持ち込まれると厄介ですし、かと言って長期戦だとデッキ切れの心配もありますし…。あーもうどうすればいいんですか?!」
文香「答えは自分で見つけないと…意味がありません…。ベースデッキは組みますし…預かった予算内で使えそうなカードは用意しますが…どう運用するかは清美さん次第です…。では細かいルール説明をして…今日はお開きにしましょう…」
文香「展開が早く…シンクロを主に使ってくるデッキです…。とにかく回転が早いのが…特徴ですね…」
清美「シンクロですか。短期決戦に持ち込まれると厄介ですし、かと言って長期戦だとデッキ切れの心配もありますし…。あーもうどうすればいいんですか?!」
文香「答えは自分で見つけないと…意味がありません…。ベースデッキは組みますし…預かった予算内で使えそうなカードは用意しますが…どう運用するかは清美さん次第です…。では細かいルール説明をして…今日はお開きにしましょう…」
7: 1 2015/04/25(土) 14:21:43.92 ID:C2Leg0VrO
文香「これがベースデッキです…。後予算内のカードと…今日発売したパックを一箱買って来ました…。使えるカードが…当たればいいですね…」
のあ「ライトロードの裁きはノーマルだから大丈夫として、ライトロード初のエクシーズはどうかしらね」
蘭子「全ては天のみが知るだろう!(当たるかどうかは運次第ですね)」
清美「えーと…、ライトロードのエクシーズは残念ながらないみたいですね。まあ裁きの龍がサーチできるようになっただけでよしとしましょう」
泉「幸先悪いね。ただでさえ低い勝率が更に下がったかも」
みりあ「飛鳥ちゃんものすごく強いもんね♪」
清美「あまり不安を煽らないで下さい!…あ、この風紀宮司ノリトってカード私にピッタリですね!」
文香「そう言うと思って…用意しました…。それならライトレイソーサラーを…入れてみましょう…。出すのは難しいですけど…効果は強力ですし…超電磁タートルをデッキに戻して再利用につなげられる…可能性もあります…」
のあ「デッキに戻った後都合よく墓地に落ちればの話だけどね。少なくともライトレイ マドールよりは優先すべきよ。マドールには通常召喚できる以外ほぼメリットがないもの」
のあ「ライトロードの裁きはノーマルだから大丈夫として、ライトロード初のエクシーズはどうかしらね」
蘭子「全ては天のみが知るだろう!(当たるかどうかは運次第ですね)」
清美「えーと…、ライトロードのエクシーズは残念ながらないみたいですね。まあ裁きの龍がサーチできるようになっただけでよしとしましょう」
泉「幸先悪いね。ただでさえ低い勝率が更に下がったかも」
みりあ「飛鳥ちゃんものすごく強いもんね♪」
清美「あまり不安を煽らないで下さい!…あ、この風紀宮司ノリトってカード私にピッタリですね!」
文香「そう言うと思って…用意しました…。それならライトレイソーサラーを…入れてみましょう…。出すのは難しいですけど…効果は強力ですし…超電磁タートルをデッキに戻して再利用につなげられる…可能性もあります…」
のあ「デッキに戻った後都合よく墓地に落ちればの話だけどね。少なくともライトレイ マドールよりは優先すべきよ。マドールには通常召喚できる以外ほぼメリットがないもの」
8: 1 2015/04/25(土) 14:46:24.75 ID:C2Leg0VrO
飛鳥「待ちくたびれたよ。いいデッキは組めたかな?」
清美「ええ。必ずジャッジメントを執行してみます!」
飛鳥「そう。楽しみにしてるよ。それじゃ始めようか」
飛鳥・清美「「決闘!」」
清美「ええ。必ずジャッジメントを執行してみます!」
飛鳥「そう。楽しみにしてるよ。それじゃ始めようか」
飛鳥・清美「「決闘!」」
9: 1 2015/04/25(土) 15:54:43.09 ID:Lty+5UWcO
飛鳥「先攻はボクだね。ボクはおろかな埋葬を発動。デッキから大旆のヴァーユを墓地に送るよ」
のあ「いきなりえげつないわね」
蘭子「後々効いてくるのは間違いないな!(絶対後で効いてきますね)」
飛鳥「カードを守備表示で召喚。ボクはカードを1枚伏せてターンエンド」
清美「私のターン、ドロー!ここは慎重にいきますしょうか…。カードを守備表示で召喚。私はカードを一枚伏せてターンエンド」
飛鳥「エンドフェイズにチェーンしてゴッドバードアタック発動。2体目のヴァーユをリリースして清美のライトロード・ハンター ライコウと伏せカードを破壊するよ」
のあ「いきなりえげつないわね」
蘭子「後々効いてくるのは間違いないな!(絶対後で効いてきますね)」
飛鳥「カードを守備表示で召喚。ボクはカードを1枚伏せてターンエンド」
清美「私のターン、ドロー!ここは慎重にいきますしょうか…。カードを守備表示で召喚。私はカードを一枚伏せてターンエンド」
飛鳥「エンドフェイズにチェーンしてゴッドバードアタック発動。2体目のヴァーユをリリースして清美のライトロード・ハンター ライコウと伏せカードを破壊するよ」
10: 1 2015/04/25(土) 18:19:22.58 ID:menTmc+XO
清美「はあ?!」
みりあ「えええ?!」
泉「っ?!」
飛鳥「光の召集か。カードが全く墓地に行ってなくてよかったよ。それじゃボクのターンでいいね」
清美「ちょ、ちょっと待って下さい!」
飛鳥「何かな?」
清美「な、何でライコウだってわかったんですか?!裏側守備表示カードだからわかるはずないし、何よりどんなデッキか把握してないはずでしょう?」
飛鳥「清美ならライトロードで組むと思ってたからね。それにそのデッキ枚数を見たらもうライトロードで確定だよ。ライトロードで攻めてこないで守備表示で出すカードで一番警戒すべきなのはライコウだよ。だから真っ先にゴッドバードアタックを仕掛けたんだけど正解だったね」
清美「で、でも詳しいカードまでは…」
飛鳥「風紀宮司ノリトとエクシーズ用のライトレイ ソーサラー。後風紀大宮司サイモンもいればライトレイ ディアボロスとダイダロスを複数枚。後のエクストラはライトロード・アーク ミカエルは確定だとして、後はサイモンにもつなげられそうなレベル7のクリア・ウイングやブラック・ローズ系統かな?ライトロードのエクシーズは今日当てられたら入ってると思うけど」
清美「そ、そこまでわかってるんですか?!」
みりあ「えええ?!」
泉「っ?!」
飛鳥「光の召集か。カードが全く墓地に行ってなくてよかったよ。それじゃボクのターンでいいね」
清美「ちょ、ちょっと待って下さい!」
飛鳥「何かな?」
清美「な、何でライコウだってわかったんですか?!裏側守備表示カードだからわかるはずないし、何よりどんなデッキか把握してないはずでしょう?」
飛鳥「清美ならライトロードで組むと思ってたからね。それにそのデッキ枚数を見たらもうライトロードで確定だよ。ライトロードで攻めてこないで守備表示で出すカードで一番警戒すべきなのはライコウだよ。だから真っ先にゴッドバードアタックを仕掛けたんだけど正解だったね」
清美「で、でも詳しいカードまでは…」
飛鳥「風紀宮司ノリトとエクシーズ用のライトレイ ソーサラー。後風紀大宮司サイモンもいればライトレイ ディアボロスとダイダロスを複数枚。後のエクストラはライトロード・アーク ミカエルは確定だとして、後はサイモンにもつなげられそうなレベル7のクリア・ウイングやブラック・ローズ系統かな?ライトロードのエクシーズは今日当てられたら入ってると思うけど」
清美「そ、そこまでわかってるんですか?!」
11: 1 2015/04/25(土) 18:59:51.00 ID:menTmc+XO
飛鳥「さて、君のデッキのカウントダウンが終わるのが先か、それとも君がボクのライフを0にするか。どっちだと思う?ボクのターン、ドロー」
清美「そ、それなら私が勝ちます!」
飛鳥「残念。答えはその前に君のライフが0になるだよ。東雲のコチを攻撃表示で召喚。自分フィールド上に他のBFがいるから手札から黒槍のブラストを特殊召喚。魔神を束ねる蠅の王よ。ムシズの走る世界に陰りを。シンクロ召喚。魔王龍ベエルゼ」
みりあ「蘭子ちゃんのカードだ!飛鳥ちゃんも使ってるんだね」
飛鳥「闇チューナーが軸で採用しない理由jがないよ。ベエルゼでダイレクトアタック。魔王の赦肉祭」
清美「くっ。いきなりそんなモンスターを…」LP5000
清美「そ、それなら私が勝ちます!」
飛鳥「残念。答えはその前に君のライフが0になるだよ。東雲のコチを攻撃表示で召喚。自分フィールド上に他のBFがいるから手札から黒槍のブラストを特殊召喚。魔神を束ねる蠅の王よ。ムシズの走る世界に陰りを。シンクロ召喚。魔王龍ベエルゼ」
みりあ「蘭子ちゃんのカードだ!飛鳥ちゃんも使ってるんだね」
飛鳥「闇チューナーが軸で採用しない理由jがないよ。ベエルゼでダイレクトアタック。魔王の赦肉祭」
清美「くっ。いきなりそんなモンスターを…」LP5000
12: 1 2015/04/25(土) 20:26:36.64 ID:dxDtzFLJO
ミスです。飛鳥のベエルゼの口上の前に「レベル4黒槍のブラストにレベル4東雲のコチをチューニング。」というセリフが入ります。
清美「私のターン、ドロー!まだやれます!ライトロード・アーチャー フェリスを捨ててソーラー・エクスチェンジを発動!カードを2枚ドローして、デッキから3枚墓地に送ります。よし!デッキから墓地に送られたのでライトロード・ビースト ウォルフを特殊召喚!ライトロード・メイデン ミネルバを召喚!レベル4ライトロード・ビースト ウォルフに、レベル3ライトロード・メイデン ミネルバをチューニング!清廉なる花園に芽吹き孤高の薔薇よ、蒼き月の雫を得てここに開花せよ!月華竜 ブラック・ローズ!」
飛鳥「そっちか。少しまずいね」
清美「ブラック・ローズの効果発動!このカードの特殊召喚に成功したので、特殊召喚されたベエルゼをエクストラデッキに戻します!退華の叙事歌!」
蘭子「魔蠅王龍は不滅!退却させるのは有効な除去手段だと認めざるを得ぬな!(ベエルゼは破壊されませんからね。バウンスはベエルゼをフィールドから消す有効な手段だと認めるしかないです。)」
飛鳥「意外と冷静だね。てっきりライトロード・アーク ミカエルで除外すると思ってたよ」
清美「私だってちゃんと考えてます!ブラック・ローズは相手がレベル5以上のモンスターを召喚したら手札に戻します!シンクロ封じにはこれ以上ない手ですからね。ブラック・ローズでダイレクトアタック!散華の鎮魂歌!」
飛鳥「なかなかやるね。そうこなくちゃおもしろくないよ」LP5600
清美「私のターン、ドロー!まだやれます!ライトロード・アーチャー フェリスを捨ててソーラー・エクスチェンジを発動!カードを2枚ドローして、デッキから3枚墓地に送ります。よし!デッキから墓地に送られたのでライトロード・ビースト ウォルフを特殊召喚!ライトロード・メイデン ミネルバを召喚!レベル4ライトロード・ビースト ウォルフに、レベル3ライトロード・メイデン ミネルバをチューニング!清廉なる花園に芽吹き孤高の薔薇よ、蒼き月の雫を得てここに開花せよ!月華竜 ブラック・ローズ!」
飛鳥「そっちか。少しまずいね」
清美「ブラック・ローズの効果発動!このカードの特殊召喚に成功したので、特殊召喚されたベエルゼをエクストラデッキに戻します!退華の叙事歌!」
蘭子「魔蠅王龍は不滅!退却させるのは有効な除去手段だと認めざるを得ぬな!(ベエルゼは破壊されませんからね。バウンスはベエルゼをフィールドから消す有効な手段だと認めるしかないです。)」
飛鳥「意外と冷静だね。てっきりライトロード・アーク ミカエルで除外すると思ってたよ」
清美「私だってちゃんと考えてます!ブラック・ローズは相手がレベル5以上のモンスターを召喚したら手札に戻します!シンクロ封じにはこれ以上ない手ですからね。ブラック・ローズでダイレクトアタック!散華の鎮魂歌!」
飛鳥「なかなかやるね。そうこなくちゃおもしろくないよ」LP5600
13: 1 2015/04/25(土) 22:15:01.29 ID:QlMjQhO2O
清美「私はこれでターンエンドです」
飛鳥「ボクのターン、ドロー。闇の誘惑発動。カードを2枚ドローして、鉄鎖のフェーンを除外するよ。黒い旋風発動。相手フィールドにモンスターがいて自分のフィールドにモンスターがいないから暁のシロッコをリリースなしで召喚。黒い旋風の効果で疾風のゲイルを手札に加えるよ。フィールドにいるBFが暁のシロッコだけだから白夜のグラディウスを特殊召喚。BFがいるから疾風のゲイルを特殊召喚。疾風のゲイルの効果発動。ブラック・ローズの攻撃翌力を半分にするよ」
清美「これはまずいですね…」
飛鳥「疾風のゲイルでブラック・ローズに攻撃。ブラック・スクラッチ。白夜のグラディウスでダイレクトアタック。ホワイト・アウト。暁のシロッコでダイレクトアタック。ダーク・ウイング・スラッシュ」
清美「くっ。もうライフが…」LP2100
飛鳥「ボクのターン、ドロー。闇の誘惑発動。カードを2枚ドローして、鉄鎖のフェーンを除外するよ。黒い旋風発動。相手フィールドにモンスターがいて自分のフィールドにモンスターがいないから暁のシロッコをリリースなしで召喚。黒い旋風の効果で疾風のゲイルを手札に加えるよ。フィールドにいるBFが暁のシロッコだけだから白夜のグラディウスを特殊召喚。BFがいるから疾風のゲイルを特殊召喚。疾風のゲイルの効果発動。ブラック・ローズの攻撃翌力を半分にするよ」
清美「これはまずいですね…」
飛鳥「疾風のゲイルでブラック・ローズに攻撃。ブラック・スクラッチ。白夜のグラディウスでダイレクトアタック。ホワイト・アウト。暁のシロッコでダイレクトアタック。ダーク・ウイング・スラッシュ」
清美「くっ。もうライフが…」LP2100
14: 1 2015/04/26(日) 05:50:00.37 ID:Gyhs7DOWO
飛鳥「ボクはレベル3白夜のグラディウスにレベル3疾風のゲイルをチューニング。黒き竜巻は新たな風を呼び、星を繋ぐ標となる。シンクロ召喚。星影のノートゥング。星影のノートゥングの効果発動。舞い戻る剣。清美のライフに800ダメージを与えるよ」
清美「本格的にライフがピンチですね…」LP1300
飛鳥「攻撃が決まればいけそうだね。ボクはこれでターンエンド」
清美「本格的にライフがピンチですね…」LP1300
飛鳥「攻撃が決まればいけそうだね。ボクはこれでターンエンド」
15: 1 2015/04/26(日) 06:37:19.65 ID:Gyhs7DOWO
すみません。文香の超電磁タートルの下りは忘れて下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
清美「超電磁タートルを除外!バトルフェイズを終了します!」
飛鳥「粘るね。さすがに場でシンクロできる手段が乏しくなって来たよ。ボクはこれでターンエンド」
清美「私のターン、ドロー!来た!墓地にライトロードが4種類以上いるのでこのカードを出せます。光の道を先導する大いなる龍よ!全てを粛清する裁きの光で風紀を乱す者を討ち果たせ!ジャッジメントです!裁きの龍を特殊召喚!」
飛鳥「やっぱり来たね」
清美「裁きの龍の効果発動!1000ライフを払うことで他のカードを全て破壊します!」LP300
飛鳥「ゴッドバードアタック。3枚目のヴァーユをリリースして裁きの龍と伏せカードを破壊するよ」
清美「裁きの龍が!で、ですがライトロード・アーク ミカエルの効果発動!破壊される時墓地のライトロード20枚をデッキに戻してライフを6000回復します!」LP6300
飛鳥「かなりデッキに戻したね」
清美「これでライフもデッキも心配ありません。次の私のターンが勝負です!私はこれでターンエンド!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
清美「超電磁タートルを除外!バトルフェイズを終了します!」
飛鳥「粘るね。さすがに場でシンクロできる手段が乏しくなって来たよ。ボクはこれでターンエンド」
清美「私のターン、ドロー!来た!墓地にライトロードが4種類以上いるのでこのカードを出せます。光の道を先導する大いなる龍よ!全てを粛清する裁きの光で風紀を乱す者を討ち果たせ!ジャッジメントです!裁きの龍を特殊召喚!」
飛鳥「やっぱり来たね」
清美「裁きの龍の効果発動!1000ライフを払うことで他のカードを全て破壊します!」LP300
飛鳥「ゴッドバードアタック。3枚目のヴァーユをリリースして裁きの龍と伏せカードを破壊するよ」
清美「裁きの龍が!で、ですがライトロード・アーク ミカエルの効果発動!破壊される時墓地のライトロード20枚をデッキに戻してライフを6000回復します!」LP6300
飛鳥「かなりデッキに戻したね」
清美「これでライフもデッキも心配ありません。次の私のターンが勝負です!私はこれでターンエンド!」
16: 1 2015/04/26(日) 08:20:35.23 ID:hezurCDnO
飛鳥「次のターン?そんなものないよ。ボクのターン、ドロー」
清美「そ、そんなわけないでしょう!こっちはライフ6300もあるんですよ!大体手札2枚でシンクロできるんですか?」
飛鳥「確かに手札シンクロはできないよ。でもBFにはこんなカードがあるんだよね。ヴァーユの効果発動。墓地のBF一体とこのカードを除外することでBFシンクロモンスターを特殊召喚できる」
清美「ぼ、墓地からシンクロ?!インチキ効果も大概にして下さい!」
飛鳥「墓地のレベル7アーマード・ウィングにレベル1ヴァーユをセメタリーチューニング。吹きすさべ嵐よ。鋼鉄の意思と光の速さを得て、その姿を昇華せよ。シンクロ召喚。孤高のシルバー・ウィンド」
清美「あれ、ちょっと待って下さい。確かヴァーユって…」
飛鳥「墓地のレベル6星影のノートゥングにレベル1ヴァーユをセメタリーチューニング。黒き羽を操る匠よ。再び風を舞い上がらせよ。シンクロ召喚。BF T-漆黒のホーク・ジョー」
みりあ「BFTって何?それに何で鳥じゃなくて人なの?」
飛鳥「このカードはテイマー、つまりブラックフェザーを操る人間なんだよ。ラスト。レベル5暁のシロッコにレベル1ヴァーユをセメタリーチューニング。漆黒の力。大いなる翼に宿りて神風を巻き起こせ。シンクロ召喚。アームズ・ウィング」
清美「さ、3体もシンクロモンスターが…」
飛鳥「超電磁タートルはデュエル中一度しか使えないし、ネクロ・ガードナーも墓地にない。終わりだよ。アームズ・ウィングでダイレクトアタック。ブラック・チャージ。漆黒のホーク・ジョーでダイレクトアタック。アサルト・クロー。トドメだよ。孤高のシルバー・ウィンドの攻撃。パーフェクト・ストーム」
清美「本当にライフが削り取られるなんて…」LP-1400
清美「そ、そんなわけないでしょう!こっちはライフ6300もあるんですよ!大体手札2枚でシンクロできるんですか?」
飛鳥「確かに手札シンクロはできないよ。でもBFにはこんなカードがあるんだよね。ヴァーユの効果発動。墓地のBF一体とこのカードを除外することでBFシンクロモンスターを特殊召喚できる」
清美「ぼ、墓地からシンクロ?!インチキ効果も大概にして下さい!」
飛鳥「墓地のレベル7アーマード・ウィングにレベル1ヴァーユをセメタリーチューニング。吹きすさべ嵐よ。鋼鉄の意思と光の速さを得て、その姿を昇華せよ。シンクロ召喚。孤高のシルバー・ウィンド」
清美「あれ、ちょっと待って下さい。確かヴァーユって…」
飛鳥「墓地のレベル6星影のノートゥングにレベル1ヴァーユをセメタリーチューニング。黒き羽を操る匠よ。再び風を舞い上がらせよ。シンクロ召喚。BF T-漆黒のホーク・ジョー」
みりあ「BFTって何?それに何で鳥じゃなくて人なの?」
飛鳥「このカードはテイマー、つまりブラックフェザーを操る人間なんだよ。ラスト。レベル5暁のシロッコにレベル1ヴァーユをセメタリーチューニング。漆黒の力。大いなる翼に宿りて神風を巻き起こせ。シンクロ召喚。アームズ・ウィング」
清美「さ、3体もシンクロモンスターが…」
飛鳥「超電磁タートルはデュエル中一度しか使えないし、ネクロ・ガードナーも墓地にない。終わりだよ。アームズ・ウィングでダイレクトアタック。ブラック・チャージ。漆黒のホーク・ジョーでダイレクトアタック。アサルト・クロー。トドメだよ。孤高のシルバー・ウィンドの攻撃。パーフェクト・ストーム」
清美「本当にライフが削り取られるなんて…」LP-1400
17: 1 2015/04/26(日) 08:49:58.09 ID:hezurCDnO
のあ「やっぱり決め手はヴァーユだったわね。初心者相手には有効な手だわ」
飛鳥「普通ならここまで奇襲効果はないよ。初心者だから裁きの龍の効果を使った所でゴッドバードアタックを使ってフィールドをガラ空きにさせてからヴァーユで一気にトドメという手段が使えるわけだしね」
清美「うう。やっぱり経験の差ですか…」
飛鳥「いや、最大の敗因はデッキの枚数が削られて焦ったことだよ。ライトロードは墓地利用が基本だよ。ライトロードのデッキ消費の激しさは勝利への布石に繋がるんだ。それを敗北へのカウントダウンと捉えた時点で勝負はついてたんだよ」
文香「確かに飛鳥さんは…うまく墓地を利用してましたね…。あの時点で墓地シンクロ…し放題でしたし…」
飛鳥「勉強になりますね。ありがとうございます飛鳥さん、文香さん」
蘭子「…疑心暗鬼に陥れたのは闇の眷属ではなかったか?(…不安を煽ったのは飛鳥ちゃんでしたよね)」
清美「そうでした!ひどいですよ飛鳥さん!」
飛鳥「勝負の世界は非情なのさ。じゃ、一週間昼食頼むよ」
飛鳥「普通ならここまで奇襲効果はないよ。初心者だから裁きの龍の効果を使った所でゴッドバードアタックを使ってフィールドをガラ空きにさせてからヴァーユで一気にトドメという手段が使えるわけだしね」
清美「うう。やっぱり経験の差ですか…」
飛鳥「いや、最大の敗因はデッキの枚数が削られて焦ったことだよ。ライトロードは墓地利用が基本だよ。ライトロードのデッキ消費の激しさは勝利への布石に繋がるんだ。それを敗北へのカウントダウンと捉えた時点で勝負はついてたんだよ」
文香「確かに飛鳥さんは…うまく墓地を利用してましたね…。あの時点で墓地シンクロ…し放題でしたし…」
飛鳥「勉強になりますね。ありがとうございます飛鳥さん、文香さん」
蘭子「…疑心暗鬼に陥れたのは闇の眷属ではなかったか?(…不安を煽ったのは飛鳥ちゃんでしたよね)」
清美「そうでした!ひどいですよ飛鳥さん!」
飛鳥「勝負の世界は非情なのさ。じゃ、一週間昼食頼むよ」
18: 1 2015/04/26(日) 08:56:56.86 ID:hezurCDnO
清美「お弁当作って来ました!飛鳥さんの普段の食事は栄養が偏りすぎです!」
飛鳥「そこまで気にすることないのに。まあせっかく作ってもらったんだしありがたくいただくよ」
のあ「何だかんだ言って仲いいわよね」
蘭子「争うことが絆を示すのだな!(ケンカする程仲がいいんですね」
飛鳥「そこまで気にすることないのに。まあせっかく作ってもらったんだしありがたくいただくよ」
のあ「何だかんだ言って仲いいわよね」
蘭子「争うことが絆を示すのだな!(ケンカする程仲がいいんですね」
19: 1 2015/04/26(日) 08:58:05.03 ID:hezurCDnO
おわりです。やっぱりほぼライブ感しかないです。
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429910559/
Entry ⇒ 2015.04.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (1)
瑞樹「遅く起きた朝は」早苗「チキン南蛮つまみながら」友紀「映画談義」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/26(日) 09:39:08.65 ID:NtfV8RCxo
注意
映画ベイマックスの感想を含みます。
映画本編の展開についてネタバレがあります。
それ以外は、3人がダベッてるだけです。
前スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429436344/
映画ベイマックスの感想を含みます。
映画本編の展開についてネタバレがあります。
それ以外は、3人がダベッてるだけです。
前スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429436344/
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/26(日) 09:40:13.33 ID:NtfV8RCxo
友紀「あー、この甘酸っぱいタレがおいしいー」
早苗「タルタルソースも手作りなのね。やるわね、瑞樹ちゃん」
瑞樹「ありがと。フードプロセッサー使ったり、ちょびっと楽したけれどね」
早苗「それでもすごいわよ。手間かかったんじゃない?」
瑞樹「そうねえ。手間はそれほどでもないけど、たくさん作った方が効率はいいわね」
早苗「あー、やっぱり、揚げものだから?」
瑞樹「それもあるし、タレやソースもね。こういう漬け込み系は、大量に作るのが基本だから」
早苗「なるほどねえ。あんたには苦労かけちゃって悪いわねえ、げほごほ」
瑞樹「それは言わない約束でしょ、おっかさん。って、なあに? それ」クスッ
早苗「ほら、友紀ちゃんも食べてばっかりいないで、ちゃんとお礼言いなさい」
友紀「あい、あんがとござます」モグモグ
早苗「ちゃんと!」
友紀「ごっくん。はーい、ありがとうございますー」
瑞樹「どういたしまして。そんなに気を使わなくていいわよ」
早苗「いやね、ここ最近ごちそうになってばかりだから、いちおうね」
早苗「タルタルソースも手作りなのね。やるわね、瑞樹ちゃん」
瑞樹「ありがと。フードプロセッサー使ったり、ちょびっと楽したけれどね」
早苗「それでもすごいわよ。手間かかったんじゃない?」
瑞樹「そうねえ。手間はそれほどでもないけど、たくさん作った方が効率はいいわね」
早苗「あー、やっぱり、揚げものだから?」
瑞樹「それもあるし、タレやソースもね。こういう漬け込み系は、大量に作るのが基本だから」
早苗「なるほどねえ。あんたには苦労かけちゃって悪いわねえ、げほごほ」
瑞樹「それは言わない約束でしょ、おっかさん。って、なあに? それ」クスッ
早苗「ほら、友紀ちゃんも食べてばっかりいないで、ちゃんとお礼言いなさい」
友紀「あい、あんがとござます」モグモグ
早苗「ちゃんと!」
友紀「ごっくん。はーい、ありがとうございますー」
瑞樹「どういたしまして。そんなに気を使わなくていいわよ」
早苗「いやね、ここ最近ごちそうになってばかりだから、いちおうね」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/26(日) 09:40:48.32 ID:NtfV8RCxo
早苗「というわけで。いつもありがと、瑞樹」
瑞樹「はい、どういたしまして」
瑞樹「はい、どういたしまして」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/26(日) 09:41:55.06 ID:NtfV8RCxo
早苗「しっかし、ほんとおいしいわね。前に作ったことあるの?」
瑞樹「いいえ、初めてよ。ネットでレシピ検索して作ってみたわ」
早苗「へー」
瑞樹「どう、友紀ちゃん? お家の味とは、やっぱり違うかしら」
友紀「そうだねー。うちのは、たしかケチャップが入ってたと思うなー」
瑞樹「タルタルソースに?」
友紀「んっと、甘酸っぱいタレとソース、両方かな。なんか、まろやかになるんだってさ」
瑞樹「そんなレシピもあるのね。参考になるわ」
早苗「家庭それぞれ、いろんな味があるのね」
友紀「んー、でも、これもおいしー」モグモグ
瑞樹「ふふ、友紀ちゃんの食べっぷりを見てると、それだけで幸せになるわ」
早苗「この子、ほんとおいしそうに食べるものね。料理作った本人には嬉しいでしょうね」
友紀「んー♪」モグモグ
瑞樹「いいえ、初めてよ。ネットでレシピ検索して作ってみたわ」
早苗「へー」
瑞樹「どう、友紀ちゃん? お家の味とは、やっぱり違うかしら」
友紀「そうだねー。うちのは、たしかケチャップが入ってたと思うなー」
瑞樹「タルタルソースに?」
友紀「んっと、甘酸っぱいタレとソース、両方かな。なんか、まろやかになるんだってさ」
瑞樹「そんなレシピもあるのね。参考になるわ」
早苗「家庭それぞれ、いろんな味があるのね」
友紀「んー、でも、これもおいしー」モグモグ
瑞樹「ふふ、友紀ちゃんの食べっぷりを見てると、それだけで幸せになるわ」
早苗「この子、ほんとおいしそうに食べるものね。料理作った本人には嬉しいでしょうね」
友紀「んー♪」モグモグ
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/26(日) 09:42:48.99 ID:NtfV8RCxo
瑞樹「そうそう、幸せといえば、最近出たばかりのDVD借りてきたのよ」
早苗「DVD? 映画?」
瑞樹「そ。人を幸せにするためのロボットの物語なんですって」
早苗「あー、あの夢の国の」
瑞樹「せっかくだし、食べながら見てみましょう。いいかしら」
早苗「あたしはいいわよ」
友紀「ばっちこーい」
瑞樹「それじゃあ早速、機械にセットしてっと。――えい」ピッ
早苗「DVD? 映画?」
瑞樹「そ。人を幸せにするためのロボットの物語なんですって」
早苗「あー、あの夢の国の」
瑞樹「せっかくだし、食べながら見てみましょう。いいかしら」
早苗「あたしはいいわよ」
友紀「ばっちこーい」
瑞樹「それじゃあ早速、機械にセットしてっと。――えい」ピッ
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/26(日) 09:44:06.82 ID:NtfV8RCxo
――映画視聴開始――
早苗「出だしでいきなりバトルなのね」
瑞樹「もっと、アットホームなイメージをしてたわ」
友紀「おお……、きらりちゃんよりおっきそうな人だ……」
早苗「この手口は、賭けごとでお金を巻き上げるときの典型的なものね」
瑞樹「まあ、この子不良なのかしら」
友紀「ねー、ベイマックスまだー?」
~~~
友紀「犯人は、絶対あの男だよ、きっと」
早苗「んー、もと警官として、決めつけはできないわ」
瑞樹「友紀ちゃん、まだチキンあるけれど、おかわりいる?」
友紀「んーん、もうお腹いっぱい。ごちそうさまでーす」
瑞樹「じゃあ、お皿片付けちゃうわね」
早苗「あたしも手伝うわ。流しにつけちゃっていいのよね」
瑞樹「ええ、お願いね」
友紀「いけー! ベイマックスー!」
~~~
早苗「あー、意外というか、予想通りというか」
瑞樹「なんていうか、男の子って感じね」
友紀「ああ……、だめ、だめだよ……」
早苗「まあ、気持ちは分かるけどねー」
瑞樹「暴力で物事は解決できないわ」
友紀「やめてー! ベイマックスー!!」
~~~
友紀「うう……、ぐすっ……」
早苗「だめね、年取るとすぐ涙が出て来ちゃう」
瑞樹「ごめん、そこのティッシュとって」
早苗「はい。あたしも少しもらうわね」
瑞樹「本当に、人を幸せにするために生まれてきたのね、彼は」
早苗「心に染みたわ。人を想うって、こういうことなのね」
友紀「ベイマックス……、ベイマックスぅ……」
――映画視聴終了――
早苗「出だしでいきなりバトルなのね」
瑞樹「もっと、アットホームなイメージをしてたわ」
友紀「おお……、きらりちゃんよりおっきそうな人だ……」
早苗「この手口は、賭けごとでお金を巻き上げるときの典型的なものね」
瑞樹「まあ、この子不良なのかしら」
友紀「ねー、ベイマックスまだー?」
~~~
友紀「犯人は、絶対あの男だよ、きっと」
早苗「んー、もと警官として、決めつけはできないわ」
瑞樹「友紀ちゃん、まだチキンあるけれど、おかわりいる?」
友紀「んーん、もうお腹いっぱい。ごちそうさまでーす」
瑞樹「じゃあ、お皿片付けちゃうわね」
早苗「あたしも手伝うわ。流しにつけちゃっていいのよね」
瑞樹「ええ、お願いね」
友紀「いけー! ベイマックスー!」
~~~
早苗「あー、意外というか、予想通りというか」
瑞樹「なんていうか、男の子って感じね」
友紀「ああ……、だめ、だめだよ……」
早苗「まあ、気持ちは分かるけどねー」
瑞樹「暴力で物事は解決できないわ」
友紀「やめてー! ベイマックスー!!」
~~~
友紀「うう……、ぐすっ……」
早苗「だめね、年取るとすぐ涙が出て来ちゃう」
瑞樹「ごめん、そこのティッシュとって」
早苗「はい。あたしも少しもらうわね」
瑞樹「本当に、人を幸せにするために生まれてきたのね、彼は」
早苗「心に染みたわ。人を想うって、こういうことなのね」
友紀「ベイマックス……、ベイマックスぅ……」
――映画視聴終了――
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/26(日) 09:45:07.30 ID:NtfV8RCxo
瑞樹「……………」
早苗「……………」
友紀「……………」グスッ
瑞樹「……、どう、だった?」
早苗「感動、したわ。思ってた以上に」
瑞樹「友紀ちゃんは……」
友紀「……………」グスグス
瑞樹「聞くまでもなさそうね」
早苗「鼻水出てるわよ。ほら、これで鼻かんで」
友紀「ちーん。うう、どうもです……」
早苗「……………」
友紀「……………」グスッ
瑞樹「……、どう、だった?」
早苗「感動、したわ。思ってた以上に」
瑞樹「友紀ちゃんは……」
友紀「……………」グスグス
瑞樹「聞くまでもなさそうね」
早苗「鼻水出てるわよ。ほら、これで鼻かんで」
友紀「ちーん。うう、どうもです……」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/26(日) 09:46:08.07 ID:NtfV8RCxo
瑞樹「それにしても……」
早苗「ん? どうかした?」
瑞樹「ええ、アイドルを初めてから、彼ほどにファンの幸せだけを考えたことはあったかしら、と思ってね」
早苗「ファンの幸せだけ、か」
瑞樹「そう。私達は人間だから、どうしても自分中心の意識が出てきてしまう」
瑞樹「例えば、疲れたからレッスンをしたくないとか、嫌な仕事には行きたくないとか」
早苗「お酒を飲んで好き放題やっちゃうのも、スキャンダルを考えてないってことよね」
瑞樹「ええ。そしてそれは、果たして私達のファンが幸せになることかっていったら」
早苗「当然、そんなわけないわよね」
早苗「ん? どうかした?」
瑞樹「ええ、アイドルを初めてから、彼ほどにファンの幸せだけを考えたことはあったかしら、と思ってね」
早苗「ファンの幸せだけ、か」
瑞樹「そう。私達は人間だから、どうしても自分中心の意識が出てきてしまう」
瑞樹「例えば、疲れたからレッスンをしたくないとか、嫌な仕事には行きたくないとか」
早苗「お酒を飲んで好き放題やっちゃうのも、スキャンダルを考えてないってことよね」
瑞樹「ええ。そしてそれは、果たして私達のファンが幸せになることかっていったら」
早苗「当然、そんなわけないわよね」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/26(日) 09:48:30.18 ID:NtfV8RCxo
瑞樹「私達を応援してくれる人のことだけを考えていたら、そんなことは絶対にできない」
早苗「でも、やってしまう。だって、人間だから」
瑞樹「滅私、なんて言葉があるけれど、トップアイドルを目指すなら、そういう覚悟も必要なのかしら」
早苗「滅私か。そうとう、つらい道になりそうね」
瑞樹「そうね。でも、彼がいった道よ」
早苗「そっか、ロボットだからこそできる滅私、か」
友紀「え? メッシがどうかしたの?」
早苗「え?」
瑞樹「はい?」
友紀「だから、サッカーのメッシがどうかしたの? って」
早苗「でも、やってしまう。だって、人間だから」
瑞樹「滅私、なんて言葉があるけれど、トップアイドルを目指すなら、そういう覚悟も必要なのかしら」
早苗「滅私か。そうとう、つらい道になりそうね」
瑞樹「そうね。でも、彼がいった道よ」
早苗「そっか、ロボットだからこそできる滅私、か」
友紀「え? メッシがどうかしたの?」
早苗「え?」
瑞樹「はい?」
友紀「だから、サッカーのメッシがどうかしたの? って」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/26(日) 09:49:37.85 ID:NtfV8RCxo
瑞樹「……………」
早苗「……………」
友紀「え、え? あれ、あたし、なんかおかしなこと言った?」
早苗「……ぷっ」
瑞樹「……ふふ、あはは」
早苗「あはははははは! もう、何それ友紀ちゃん」アハハ
瑞樹「ちょっとまって、ちょっとまって、いきが」アハハハ
友紀「え? え?」
早苗「あーもうだめ、あたしお腹痛い」
瑞樹「なんかもう、色々考えていたことが、全部的外れだった気がしてきたわ」
友紀「え? なに? どういうことか説明してくださいよ」
瑞樹「いえ、良いのよ友紀ちゃん。あなたは、そのままでいいの」
早苗「そうそう、友紀ちゃんは友紀ちゃんらしくいればいいのよ」
友紀「えー?」
早苗「……………」
友紀「え、え? あれ、あたし、なんかおかしなこと言った?」
早苗「……ぷっ」
瑞樹「……ふふ、あはは」
早苗「あはははははは! もう、何それ友紀ちゃん」アハハ
瑞樹「ちょっとまって、ちょっとまって、いきが」アハハハ
友紀「え? え?」
早苗「あーもうだめ、あたしお腹痛い」
瑞樹「なんかもう、色々考えていたことが、全部的外れだった気がしてきたわ」
友紀「え? なに? どういうことか説明してくださいよ」
瑞樹「いえ、良いのよ友紀ちゃん。あなたは、そのままでいいの」
早苗「そうそう、友紀ちゃんは友紀ちゃんらしくいればいいのよ」
友紀「えー?」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/26(日) 09:50:30.09 ID:NtfV8RCxo
友紀「まあ、なんかバカにされてるっぽいことは分かりましたけどー」
瑞樹「違うのよ、友紀ちゃんはかわいいわねって、そう言ってたのよ」
早苗「そ、友紀ちゃんはかわいい」
友紀「むー、なーんかごまかされてるような気が……」
早苗「いいからいいから、かわいい子には旅させろってことよ」
瑞樹「私達は、下手な考え休むに似たり、かしらね」
友紀「なにそれー、意味分かりませんよ」
早苗「だから、気にするなってことよ」
友紀「ぶー」
瑞樹「違うのよ、友紀ちゃんはかわいいわねって、そう言ってたのよ」
早苗「そ、友紀ちゃんはかわいい」
友紀「むー、なーんかごまかされてるような気が……」
早苗「いいからいいから、かわいい子には旅させろってことよ」
瑞樹「私達は、下手な考え休むに似たり、かしらね」
友紀「なにそれー、意味分かりませんよ」
早苗「だから、気にするなってことよ」
友紀「ぶー」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/26(日) 09:52:09.10 ID:NtfV8RCxo
友紀「でもまあ、あたしにもこれだけは分かりましたよ」
早苗「えー?」
瑞樹「あら、何かしら」
友紀「あれでしょ? チキン南蛮とベイマックスは似てるって、そういうことでしょ?」
早苗「……瑞樹、解説」
瑞樹「ムリ、パス」
早苗「あたしも、パス2」
友紀「あれ、分かりません?」
瑞樹早苗「「うん」」
友紀「だからあれですよ、この白いタルタルソースがベイマックスでー」
友紀「酸いも甘いも味わった主人公のチキンをタルタルソースが包み込んで」
友紀「二人が合わさればもっと幸せな味になるって、そういうことでしょ?」
瑞樹「……………」
早苗「……………」
友紀「あれ、違った?」
早苗「……これは、あれね」
瑞樹「そうね、お後もよろしいってことで」
友紀「え?」
瑞樹早苗「「ごちそうさまでした」」
友紀「ごちそうさまでした」
友紀「あれ?」
おしまい
早苗「えー?」
瑞樹「あら、何かしら」
友紀「あれでしょ? チキン南蛮とベイマックスは似てるって、そういうことでしょ?」
早苗「……瑞樹、解説」
瑞樹「ムリ、パス」
早苗「あたしも、パス2」
友紀「あれ、分かりません?」
瑞樹早苗「「うん」」
友紀「だからあれですよ、この白いタルタルソースがベイマックスでー」
友紀「酸いも甘いも味わった主人公のチキンをタルタルソースが包み込んで」
友紀「二人が合わさればもっと幸せな味になるって、そういうことでしょ?」
瑞樹「……………」
早苗「……………」
友紀「あれ、違った?」
早苗「……これは、あれね」
瑞樹「そうね、お後もよろしいってことで」
友紀「え?」
瑞樹早苗「「ごちそうさまでした」」
友紀「ごちそうさまでした」
友紀「あれ?」
おしまい
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/26(日) 09:53:11.22 ID:NtfV8RCxo
お姉さんと映画みたい
そんな一日
遅レスですが、前スレで頂いたレスにある通り、
本作はおそ朝の雰囲気とキャラ付けを意識してます。
あの番組みたいに、お姉さま3人がただ会話するだけの
ゆるーい感じを目指します。
そんな一日
遅レスですが、前スレで頂いたレスにある通り、
本作はおそ朝の雰囲気とキャラ付けを意識してます。
あの番組みたいに、お姉さま3人がただ会話するだけの
ゆるーい感じを目指します。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/26(日) 10:28:56.22 ID:QkADAsj/O
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430008738/
Entry ⇒ 2015.04.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
榛名「提督、榛名は大丈夫です!」
1: ◆xqlNKJ6FBE 2015/04/23(木) 00:29:29.22 ID:WMQi9Hv20
提督「嘘をつくな嘘を!!」
榛名「ふぇ…だ、大丈夫です!榛名はどんなことでも大丈夫です!」
提督「嘘だ!じゃあ安価下出来んのかよ!」
安価下
※榛名の体をお刺身にしたり、子供を産めない体にしたりするのは安価下です
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/23(木) 00:29:52.60 ID:ZztjfdBNO
セックス
3: ◆xqlNKJ6FBE 2015/04/23(木) 00:32:58.24 ID:WMQi9Hv20
提督「セックスできんのかよ!セックスだよ!!」
榛名「せっくす・・・?提督?性別ができるとは…どういう事でしょうか?」
提督「くそっ!清純ぶりやがって!!」
提督「いいか!セックスっていうのはな!」
1、あのセックスだよぉと言いながら榛名に襲い掛かる(エロ描写有り)
2、清純な榛名を犯すことなどできない、話を逸らす
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/23(木) 00:33:40.72 ID:6Gj4qgseo
1
6: ◆xqlNKJ6FBE 2015/04/23(木) 00:46:20.88 ID:WMQi9Hv20
提督「知らないなら教えてやるよぉ…」
榛名「え…提督?目が・・・こわいです…」
提督「あのセックスだよぉ!!!」
榛名「きゃあ!!」
彼は彼女の意志など関係ない、そう主張するかのように彼女を押し倒す
柔らかい執務室の絨毯、普段は外靴で入らぬように指導されているので汚れは無い
「提督!やめ・・・やめてくださぁい!」
彼女は叫ぶ、しかし彼はその攻勢を緩めない
彼女が纏う衣服を剥ぎ取りたわわな乳房をわしづかみにする
「痛いです!!提督!いやぁ!!」
「お願い・・・やめっ・・・」
先ほどから小うるさい口を強引に塞ぐ
もちろん両手の攻勢は緩めない
彼女の唇を強引にねじ開け、自らの舌を滑り込ませる
「んっー!!んん!!」
男の舌を追い出そうと彼女は応戦するが、男にとってそれは逆効果であった
両者の舌は動けば動くほど余計に絡みついた
横からはどちらのものなのかもわからない唾液が垂れた
「はぁ…はぁ……しょうきに・・・もどって・・・・」
口を離して、最初に出た言葉がそれであった
不意に視線が交わる
彼女の目は真っすぐにこちらを捉えて動かない
男に完全に押し倒され、はだけた衣服はその機能を放棄した
両手は完全に投げ出され、まさになすがまま
彼女は彼に問いかけた
それはきっと彼の良心というものを、犯されそうになる今でさえ信じているからであるといえよう
「榛名・・・」
「提督…はるなは・・・榛名は・・・・・・こんな愛され方を望みません……」
「俺は・・・」
1、んなこと言って・・・下は正直だよなぁ!!」
2、すまん・・・やり過ぎた・・・
安価下
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/23(木) 00:46:46.54 ID:QjRNFjAto
1
9: ◆xqlNKJ6FBE 2015/04/23(木) 00:58:54.98 ID:WMQi9Hv20
「ふふ…はははははは!!!」
「て…ていとく?」
「んなこと言って・・・下は正直だよなぁ!!」
「はぅぅん・・・やっ!!ていとくだめぇ!!」
彼女は知らなかった
この提督が両親というものをとっくに捨てているという事実に
彼は彼女の秘部に指を入れ強引にかき混ぜる
「やっ・・・いやぁ・・・んぅ…」
彼女は太ももを閉じて、何とか快楽から逃れようとしている
しかし入った指は決して出ることはなく、彼女の愛撫を続ける
「ひゃあぁあ!!」
「お?ここか?」
強引にかき混ぜていると、彼女が腰を浮かせるほどに反応する場所を見つけた
指の先をまげてそこを重点的にこすると、彼女は先ほどよりもいい声で鳴いた
「いやぁ!ダメ!!やら…やめて・・・ひぅ!!」
筋肉が瞬間的に収縮し、彼女はビクンと跳ねる
彼女から分泌されたであろう愛液が大量に秘部から流れ出る
「はぁ…んあ……いやぁ…いやぁ…」
「さて…」
彼は自らの股間から竿を取り出す
まさに肉の攻城兵器
彼女の秘部に近づける
「だめぇ・・・そんなの・・・はいらぎぃ!!」
ブチブチィ
擬音語であらわせば、きっとこんな感じであろう
彼女は処女であった
「いだい!!ぬいて!!!やだぁ!!!!」
一際大きな声は、ただただ彼の感情を高ぶらせた
力づくで押し込んだ竿の隙間からは紅い血液が見える
彼女の腰を両手でぐっと掴み、ピストン運動を続けるその姿はまさに野獣
彼女の顔は涙でぐしゃぐしゃに濡れていた
「うそ・・・いやぁ・・・こんなのって…ない…ない…やだぁ・・・」
11: ◆xqlNKJ6FBE 2015/04/23(木) 01:05:44.33 ID:WMQi9Hv20
「榛名…中で出すぞ」
中で出す、それはそのまま子種を彼女に注ぐという意味である
「やだぁ!!やだぁあああぁぁ!!!」
精一杯の抵抗も意味を為さない
「うっ・・・」
薄汚い欲望の塊が清廉な彼女の聖域を穢した
「あぁ…や・・・ぅぁ…」
「さて…第二ラウンドと行こうか…」
「ひっ・・・」
強引に彼女をうつ伏せにさせ、再び汚す
「ぅあぁぁ・・・・やだよぅ・・」
彼女の力ない声は誰にも届かない
自らの秘部で、野獣はまた悦ぶ
そんな行為に自分が快楽を感じている
そんな事実を彼女が受け入れる日は
きっと無い
12: ◆xqlNKJ6FBE 2015/04/23(木) 01:11:43.70 ID:WMQi9Hv20
あの日からひと月、かの鎮守府で榛名を見たものはいない
表沙汰には別の鎮守府に出張中とされている
話しは変わるが、最近かの鎮守府の提督の羽振りがいい
車を買い替え、ケッコンカッコカリの指輪も人数分買ったらしい
彼は株で大儲けしたとみんなに話した
「榛名・・・お前は大丈夫か?」
「はい♪榛名は大丈夫です」
「今日は6人のパパが来ているから、粗相の無いようにな」
「はい♪榛名は大丈夫です」
「よし…いい子だ…」
「はい♪榛名は大丈夫です」
「ふふふ・・・」
勿論嘘なのだが
13: ◆xqlNKJ6FBE 2015/04/23(木) 01:19:24.89 ID:WMQi9Hv20
榛名「…この後、榛名は性奴隷として各地を転々とした」
提督「…」ダラダラダラダラ
榛名「そうですか…提督はこういうのがお好みなんですね?」
提督「いやぁ・・・違うんだよ?その榛名は榛名であって榛名ではないと言いますか…」
榛名「建前は結構です」
提督「あっはい」
榛名「それで提督は榛名を性奴隷にしたい・・・と」
提督「はい…」
榛名「榛名に自分だけの性奴隷にしてもらって24時間拘束されたいと」
提督「はい・・・うんっ?」
榛名「一応お話しますが榛名はこういう事は致しませんし、性知識についても多少の知識はあります」
榛名「バカにしないでください」
提督「まって・・・なんかおかし・・・」
榛名「まぁ…いいでしょう、提督の性処理も榛名は大丈夫です」
提督「いや…」
榛名「ねぇ提督?テクノブレイクってご存知ですか?」
提督「え?」
その後、とあるダイエットにより提督の体重は三分の一まで減ったとか
14: ◆xqlNKJ6FBE 2015/04/23(木) 01:20:42.30 ID:WMQi9Hv20
おしまい
まぁこうなるわな
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/23(木) 01:21:50.88 ID:tEZKS1J0o
乙
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/23(木) 01:29:42.00 ID:qUK37Zgl0
乙です
やっぱり榛名はいちゃラブセックスじゃないと
やっぱり榛名はいちゃラブセックスじゃないと
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/23(木) 02:39:29.11 ID:uEjj3xlc0
2周年ボイスで和んでたのにどうしてくれる
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/23(木) 06:25:46.90 ID:CcfTKqDpo
何で後半詳しく描写しないのか
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429716568/
Entry ⇒ 2015.04.30 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
ハルヒ「昼休みが来てしまった……」
1: マジレス1I ◆MAJIRESU1I 投稿日:2010/04/13(火) 23:36:59.80 ID:Kt0zBc0s0
ハルヒ「また今日も校舎散歩してやり過ごすわ……」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/13(火) 23:53:16.40 ID:GsBnmGQP0
谷口「キョン、弁当食おうぜ!」
国木田「谷口ってホント食い意地張ってるね」ガタガタ
谷口「つまんねえ授業受けさせられて腹へらねえ方が可笑しいっての!」ガタガタ
キョン「へいへい、まあ待て。今弁当を出しとる最中だろうが…」
ハルヒ(……)ふん
ハルヒ「……今月みくるちゃんに新しいコスプレの服買っちゃったしもうお金ないのよね」ハァ
ハルヒ「…」グー
ハルヒ「……お弁当作れば良かったわ。すっかり財布事情忘れてたんだもん」
ハルヒ「…昼休みばっかりはキョンも馬鹿の相手してるし」
国木田「谷口ってホント食い意地張ってるね」ガタガタ
谷口「つまんねえ授業受けさせられて腹へらねえ方が可笑しいっての!」ガタガタ
キョン「へいへい、まあ待て。今弁当を出しとる最中だろうが…」
ハルヒ(……)ふん
ハルヒ「……今月みくるちゃんに新しいコスプレの服買っちゃったしもうお金ないのよね」ハァ
ハルヒ「…」グー
ハルヒ「……お弁当作れば良かったわ。すっかり財布事情忘れてたんだもん」
ハルヒ「…昼休みばっかりはキョンも馬鹿の相手してるし」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/13(火) 23:57:58.87 ID:GsBnmGQP0
ハルヒ「……そういえば古泉君のクラスって勧誘以来あたし一人で行ったことなかったわ」スタスタ
バンッ
ハルヒ「遊びに来たわよっ!古泉く…
女子A「ねえねえ、古泉くん。これ!クッキー焼いてきたの!」
古泉「おや…これは非常に美味しそうですね…よろしいのですか?」
女子A「う、うん!もちろん!」ドキドキ
古泉「ありがとうございます、いやあ…大事に食べないといけませんね」ニコ
女子A「///」
バンッ
ハルヒ「遊びに来たわよっ!古泉く…
女子A「ねえねえ、古泉くん。これ!クッキー焼いてきたの!」
古泉「おや…これは非常に美味しそうですね…よろしいのですか?」
女子A「う、うん!もちろん!」ドキドキ
古泉「ありがとうございます、いやあ…大事に食べないといけませんね」ニコ
女子A「///」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 00:02:04.72 ID:WWdZI9uV0
女子B「ねえねえ!古泉くん!お弁当食べたらさっきの数学教えて欲しいの!」
古泉「ええ、よろしいですよ」
女子C「あの、古泉くん…!」
古泉「はい」
古泉くん…!
なんでしょう?
あのね
あっはは、なるほど…
ハルヒ「……」クルッ
ハルヒ「…なによなによなによ…!」すたすたすた
古泉「ええ、よろしいですよ」
女子C「あの、古泉くん…!」
古泉「はい」
古泉くん…!
なんでしょう?
あのね
あっはは、なるほど…
ハルヒ「……」クルッ
ハルヒ「…なによなによなによ…!」すたすたすた
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 00:05:56.74 ID:WWdZI9uV0
古泉「…ん?」
女子A「どうしたの、古泉くん」
古泉「いえ…今廊下に涼宮さんの姿が見えたような…」ガタ
女子B「ちょっとー、気のせいよー、部活で涼宮さんに怯えてるんだからここでくらい忘れなよー」
女子C「ちょっとBそれひどくなーいwwww」
古泉「はは…」
…気のせい?いや………
……それにしても心の汚い方だ…BさんとCさん…
貴女方は涼宮さんを毛嫌いしているようですが、僕からすれば貴女方の方が唾棄すべき人物ですよ
女子B「あれー、古泉くんどったのー?wブルーだよー?w」
女子C「ホントだー、あたし看護するーww」
ずるくねー?ww ずるくないしーwww
古泉「…」
女子A「どうしたの、古泉くん」
古泉「いえ…今廊下に涼宮さんの姿が見えたような…」ガタ
女子B「ちょっとー、気のせいよー、部活で涼宮さんに怯えてるんだからここでくらい忘れなよー」
女子C「ちょっとBそれひどくなーいwwww」
古泉「はは…」
…気のせい?いや………
……それにしても心の汚い方だ…BさんとCさん…
貴女方は涼宮さんを毛嫌いしているようですが、僕からすれば貴女方の方が唾棄すべき人物ですよ
女子B「あれー、古泉くんどったのー?wブルーだよー?w」
女子C「ホントだー、あたし看護するーww」
ずるくねー?ww ずるくないしーwww
古泉「…」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 00:11:57.34 ID:WWdZI9uV0
ハルヒ「……キョンも古泉くんも団員としての自覚が足りてないんじゃないかしら!」
ハルヒ「クラスメートと仲良くするのも良いけどSOS団をないがしろにしないで欲しいもんだわ!まったく!!」すたすたすた
ドンッ
岡部「うおっ!?」
ハルヒ「いったいわね!どこ見てんのよ!死ね!!!」ズカズカ
岡部「んな…コラ!先生にむかって…お、おいまて…!!は、はやい…」
ハルヒ「クラスメートと仲良くするのも良いけどSOS団をないがしろにしないで欲しいもんだわ!まったく!!」すたすたすた
ドンッ
岡部「うおっ!?」
ハルヒ「いったいわね!どこ見てんのよ!死ね!!!」ズカズカ
岡部「んな…コラ!先生にむかって…お、おいまて…!!は、はやい…」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 00:12:48.35 ID:WWdZI9uV0
ハルヒ「……考えてみたらあたし今まで購買部でご飯食べて…って感じだっから気付かなかったけど」
ハルヒ「…SOS団以外で親しい繋がりとか…ないわね」
ハルヒ「……………別に欲しくないもん」
ハルヒ「あ…有希!有希の事だから本の2、3冊常備してるわよね!
様子見ついでに借りましょう!頭いいわね!」タッタッタッ
ハルヒ「…SOS団以外で親しい繋がりとか…ないわね」
ハルヒ「……………別に欲しくないもん」
ハルヒ「あ…有希!有希の事だから本の2、3冊常備してるわよね!
様子見ついでに借りましょう!頭いいわね!」タッタッタッ
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 00:16:09.79 ID:WWdZI9uV0
ハルヒ「ゆ~きっ!あっそびにー…きましたーっ!」ガララッ
長門「……そう、ここはこう解く。…しかし通常授業では習わないがこちらのやり方の方がより早く解ける」
男子A「…うわあ…長門さんすごいや…」
男子B「…うは、それでもわかんねえ俺…だめだ」
長門「落ち着いて。あなたは世界史などの成績は良好…暗記力はある、公式の1つや2つぐらい造作もなく覚えられるはず…」
女子D「…ね、長門さん…最近口数多いね」
長門「…そう?…気に障ったのなら謝る」
女子D「へっ…そうじゃないそうじゃないの!ほら…は、初めは喋りかけても頷くだけとかで…だ、だから嬉しいの!」
<おーい、D~、長門さんいじめるなよーww
ドッ
長門「……そう、ここはこう解く。…しかし通常授業では習わないがこちらのやり方の方がより早く解ける」
男子A「…うわあ…長門さんすごいや…」
男子B「…うは、それでもわかんねえ俺…だめだ」
長門「落ち着いて。あなたは世界史などの成績は良好…暗記力はある、公式の1つや2つぐらい造作もなく覚えられるはず…」
女子D「…ね、長門さん…最近口数多いね」
長門「…そう?…気に障ったのなら謝る」
女子D「へっ…そうじゃないそうじゃないの!ほら…は、初めは喋りかけても頷くだけとかで…だ、だから嬉しいの!」
<おーい、D~、長門さんいじめるなよーww
ドッ
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 00:19:58.19 ID:WWdZI9uV0
女子D「もー!!」
長門「…気にしてない。それより…私もそろそろお弁当が食べたい」
あっ、ごめん。教えて貰うのに夢中で…
あたしねー、今日新作作って来たの。味見してー!
興味深い…
ハルヒ「……」カララ ピシャ
ハルヒ「…うん…良かったわ!有希…あんまり喋らない子だからクラスでどうなんだろって…心配してたのよね!」
ハルヒ「それがどうかしら…大人気じゃない!うんうん!」
ハルヒ「……っんむ…!」ググッ
ハルヒ「…なんか眼が熱い」
ハルヒ「…!…み、みくるちゃん!そうよ、それに鶴屋さん!…あの二人なら、うん…!」たったかたったか
長門「…気にしてない。それより…私もそろそろお弁当が食べたい」
あっ、ごめん。教えて貰うのに夢中で…
あたしねー、今日新作作って来たの。味見してー!
興味深い…
ハルヒ「……」カララ ピシャ
ハルヒ「…うん…良かったわ!有希…あんまり喋らない子だからクラスでどうなんだろって…心配してたのよね!」
ハルヒ「それがどうかしら…大人気じゃない!うんうん!」
ハルヒ「……っんむ…!」ググッ
ハルヒ「…なんか眼が熱い」
ハルヒ「…!…み、みくるちゃん!そうよ、それに鶴屋さん!…あの二人なら、うん…!」たったかたったか
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 00:25:23.43 ID:WWdZI9uV0
長門「…」ジッ
男子A「どうしたの、長門さん」
長門「…涼宮ハルヒが居たような気がした」
男子B「気のせいじゃないか?」
女子D「…んー…私見なかったけど」
長門「それはあなた達が私の方を見ていたから」
ドッ
長門「…」
男子A「どうしたの、長門さん」
長門「…涼宮ハルヒが居たような気がした」
男子B「気のせいじゃないか?」
女子D「…んー…私見なかったけど」
長門「それはあなた達が私の方を見ていたから」
ドッ
長門「…」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 00:28:04.72 ID:WWdZI9uV0
キョン「…」モクモク
国木田「……ねえキョン、どうしたのさ」
キョン「………ん?…あ、え、すまん。なんだ?」
谷口「どーしたもこーしたもないぜ、キョン。なんか心ここに在らずって感じだぜお前」
国木田「うんうん。谷口が難しい言葉使うのにびっくりだね」
谷口「そりゃ関係ねえだろ!」
キョン「いや…なんか…いつもは授業終わったら風のように消える癖にな…」
国木田「?}
キョン「今日はな…何度か教室…というか多分俺を振り返りながらのろのろ出てったように見えてな」
谷口「涼宮か」
国木田「! あ、涼宮さんのことね」
キョン「ああ……」
国木田「……ねえキョン、どうしたのさ」
キョン「………ん?…あ、え、すまん。なんだ?」
谷口「どーしたもこーしたもないぜ、キョン。なんか心ここに在らずって感じだぜお前」
国木田「うんうん。谷口が難しい言葉使うのにびっくりだね」
谷口「そりゃ関係ねえだろ!」
キョン「いや…なんか…いつもは授業終わったら風のように消える癖にな…」
国木田「?}
キョン「今日はな…何度か教室…というか多分俺を振り返りながらのろのろ出てったように見えてな」
谷口「涼宮か」
国木田「! あ、涼宮さんのことね」
キョン「ああ……」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 00:31:17.75 ID:WWdZI9uV0
ハルヒ「……」トコトコ
上級生A「でよーwww」
上級生B「まじで!?ヤバイだろそれwww」
ハルヒ「……」
こいつ等今年受験の癖に緊張感もへったくれもないわね
…まああたしも多分そうなんだろうけど
ハルヒ「…」そ~ カラカラ
みくる「……」モクモク ペラリペラリ
鶴屋さん「…むむ…」モクモク パラリ
みくる「…んー…ふみゅ…あ、あのぅ…鶴屋さん…」
鶴屋さん「…おっ?どしたいみくるっ!」
みくる「ここの解き方がどうしても分からなくて……」
鶴屋「よっし、私にまっかせなっ!えっとね、いいかいみくる~ここは~」
上級生A「でよーwww」
上級生B「まじで!?ヤバイだろそれwww」
ハルヒ「……」
こいつ等今年受験の癖に緊張感もへったくれもないわね
…まああたしも多分そうなんだろうけど
ハルヒ「…」そ~ カラカラ
みくる「……」モクモク ペラリペラリ
鶴屋さん「…むむ…」モクモク パラリ
みくる「…んー…ふみゅ…あ、あのぅ…鶴屋さん…」
鶴屋さん「…おっ?どしたいみくるっ!」
みくる「ここの解き方がどうしても分からなくて……」
鶴屋「よっし、私にまっかせなっ!えっとね、いいかいみくる~ここは~」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 00:32:33.97 ID:WWdZI9uV0
ハルヒ「…」カラカラ ピシャン
ハルヒ「…と、とても下級生が調子付いて入ってく雰囲気じゃないわ…教室全体が受験モードの匂いを漂わせてた…」
ハルヒ「……みくるちゃん、もう今年受験なのにあたしに振り回されて…迷惑だったかしら…」
ハルヒ「……」ハァ トボトボ
友人A「ねえねえ、朝比奈さん、鶴屋さん」
鶴屋さん「およっ、Aちゃんも分かんないとこがあるのかなっ?」ニコパ
みくる「鶴屋さんの教え方とっても分かりやすいですよ~♪」
友人A「ううん、違うよ~w…あのね、さっき廊下で涼宮さん?…だっけ。居たみたいなんだけど…
二人に用事があったんじゃないかな」
みくる「ほえ…」ジッ
鶴屋「およよ?」ジッ
ハルヒ「…と、とても下級生が調子付いて入ってく雰囲気じゃないわ…教室全体が受験モードの匂いを漂わせてた…」
ハルヒ「……みくるちゃん、もう今年受験なのにあたしに振り回されて…迷惑だったかしら…」
ハルヒ「……」ハァ トボトボ
友人A「ねえねえ、朝比奈さん、鶴屋さん」
鶴屋さん「およっ、Aちゃんも分かんないとこがあるのかなっ?」ニコパ
みくる「鶴屋さんの教え方とっても分かりやすいですよ~♪」
友人A「ううん、違うよ~w…あのね、さっき廊下で涼宮さん?…だっけ。居たみたいなんだけど…
二人に用事があったんじゃないかな」
みくる「ほえ…」ジッ
鶴屋「およよ?」ジッ
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 00:33:49.79 ID:WWdZI9uV0
ハルヒ「……キョンのネクタイ引っ張ってここで言ったのよね」
ハルヒ「…協力しなさいっ」
ハルヒ「……」フフッ
ハルヒ「…うん、昼休み終わるまでここに居ましょ……部室のスペアキー家に忘れちゃったしね…」
コツン
ぽいっ
ハルヒ「…わっ…!ちょっと誰よ…!…やきそばパン?」
ハルヒ「あ…!」
>>36
①キョン
②古泉一樹
③長門有希
④朝比奈みくる
ハルヒ「…協力しなさいっ」
ハルヒ「……」フフッ
ハルヒ「…うん、昼休み終わるまでここに居ましょ……部室のスペアキー家に忘れちゃったしね…」
コツン
ぽいっ
ハルヒ「…わっ…!ちょっと誰よ…!…やきそばパン?」
ハルヒ「あ…!」
>>36
①キョン
②古泉一樹
③長門有希
④朝比奈みくる
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 00:35:42.91 ID:2/PIrRCO0
\ /
\ 丶 i. | / ./ /
\ ヽ i. .| / / /
\ ヽ i | / / /
\
-‐
ー
__ わ た し で す --
二 / ̄\ = 二
 ̄ | ^o^ |  ̄
-‐ \_/ ‐-
/
/ ヽ \
/ 丶 \
/ / / | i, 丶 \
/ / / | i, 丶 \
↓
\ 丶 i. | / ./ /
\ ヽ i. .| / / /
\ ヽ i | / / /
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__ わ た し で す --
二 / ̄\ = 二
 ̄ | ^o^ |  ̄
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/ ヽ \
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/ / / | i, 丶 \
/ / / | i, 丶 \
↓
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 00:45:35.28 ID:WWdZI9uV0
~渡り廊下~
キョン「どこ居やがんだちくしょう…」
キョン「…あいつが変だと世界が危ないからな…そうだよ、世界の為だ…」
キョン「……お前にもやっぱりあるらしいな、寂しいって思う事が」
やれやれ…
……察してやれなくてすまんな団長様。
生憎俺には古泉ばりの洞察力も朝比奈さんのような気配りも、長門みたいなチート能力もないんでな
~購買部~
古泉「すみません、まだ残ってますか?」
おばちゃん「あー、今日ね…なんでか売れ残っちゃってねえ…まだいっぱいあまっとるよ」
古泉「おや、そうですか。ついてました…ええと、ではこれとこれと――」
……彼と何かあったのなら閉鎖空間の存在が真っ先に知らされるでしょう。
という事は今回涼宮さんは閉鎖空間を起こすほどの精神への苦痛は強いられていないものの…
何かしらの悩みがある…というところですか……まあ僕の予想が正しいとしたなら―――
キョン「どこ居やがんだちくしょう…」
キョン「…あいつが変だと世界が危ないからな…そうだよ、世界の為だ…」
キョン「……お前にもやっぱりあるらしいな、寂しいって思う事が」
やれやれ…
……察してやれなくてすまんな団長様。
生憎俺には古泉ばりの洞察力も朝比奈さんのような気配りも、長門みたいなチート能力もないんでな
~購買部~
古泉「すみません、まだ残ってますか?」
おばちゃん「あー、今日ね…なんでか売れ残っちゃってねえ…まだいっぱいあまっとるよ」
古泉「おや、そうですか。ついてました…ええと、ではこれとこれと――」
……彼と何かあったのなら閉鎖空間の存在が真っ先に知らされるでしょう。
という事は今回涼宮さんは閉鎖空間を起こすほどの精神への苦痛は強いられていないものの…
何かしらの悩みがある…というところですか……まあ僕の予想が正しいとしたなら―――
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 00:50:40.84 ID:WWdZI9uV0
~部室前~
みくる「…あれ…空いてないですね……んー…」
…涼宮さん、寂しそうだったって聞きました。
ここは偶には先輩らしく…ん、頑張りますっ!
みくる「涼宮さぁ~ん……」トッテトッテ
~図書室前~
長門「……」ユラユラリ
コンピ研部長(……夢遊病患者みたいな走り方と思ったら長門さんじゃないか)
コンピ研部長「や、やあ…!」
長門「…」ジッ
長門「…」ペコ
長門「……」ユラユラリ
コンピ研部長(…ほう…何か良い事が起きそうだ)ほんわり
みくる「…あれ…空いてないですね……んー…」
…涼宮さん、寂しそうだったって聞きました。
ここは偶には先輩らしく…ん、頑張りますっ!
みくる「涼宮さぁ~ん……」トッテトッテ
~図書室前~
長門「……」ユラユラリ
コンピ研部長(……夢遊病患者みたいな走り方と思ったら長門さんじゃないか)
コンピ研部長「や、やあ…!」
長門「…」ジッ
長門「…」ペコ
長門「……」ユラユラリ
コンピ研部長(…ほう…何か良い事が起きそうだ)ほんわり
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 00:55:30.19 ID:WWdZI9uV0
キョン「………嫌でも振り回しやがる癖になんでこんな時に限って見つからないんだよ…」
…涼宮さんがそう望んだからでしょう。
…なんてな、心の中とは言え古泉ボイスの再生は気持ち悪いな
キョン「…さて、どうすっかな…」ガシガシ
古泉「……おや、どうされましたか?」
キョン「うおお!?」
古泉「昼休みとは言えお静かに。奇声を出されては僕まで奇異の眼で見られてしまいますよ…」
キョン「す、すまん…そうだ古泉、ハルヒを――」
古泉「…いいえ、僕も今捜しているところでした」
ガサリと購買部のパンの入った紙袋を上げて苦笑を見せる古泉。
なんだそりゃ
…涼宮さんがそう望んだからでしょう。
…なんてな、心の中とは言え古泉ボイスの再生は気持ち悪いな
キョン「…さて、どうすっかな…」ガシガシ
古泉「……おや、どうされましたか?」
キョン「うおお!?」
古泉「昼休みとは言えお静かに。奇声を出されては僕まで奇異の眼で見られてしまいますよ…」
キョン「す、すまん…そうだ古泉、ハルヒを――」
古泉「…いいえ、僕も今捜しているところでした」
ガサリと購買部のパンの入った紙袋を上げて苦笑を見せる古泉。
なんだそりゃ
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:00:09.87 ID:WWdZI9uV0
古泉「僕のお昼ご飯ですよ、うっかり買いすぎてしまい…手に余る…というか腹に余ると言いますか…
そこで食欲旺盛な涼宮さんに差し上げようと思いまして」
キョン「なるほどな…」
こいつも大概キザ野郎だが…まあ俺も人の事は言えんからな、そういう事にしておいてやろうじゃないか
キョン「で、ハルヒの居場所は検討がついてるんだろうな」
古泉「それがもうさっぱりでして」
あはは、と笑う古泉。この野郎と言いたいが俺も同じ境遇なのでそうもいかない
みくる「はっ……はあっ…ふえ…し、しんど……あ、古泉くんにキョンくん!」
キョン「朝比奈さん!?どうしたんです、顔真っ赤ですよ!」
みくる「そ、それがそのぅ…す、すず」
古泉「当ててみましょう。涼宮さんをお探しになって校舎中を走り回られた」クスッ
みくる「∑ふぇえ~、なんで分かるんですかぁ~」
そこで食欲旺盛な涼宮さんに差し上げようと思いまして」
キョン「なるほどな…」
こいつも大概キザ野郎だが…まあ俺も人の事は言えんからな、そういう事にしておいてやろうじゃないか
キョン「で、ハルヒの居場所は検討がついてるんだろうな」
古泉「それがもうさっぱりでして」
あはは、と笑う古泉。この野郎と言いたいが俺も同じ境遇なのでそうもいかない
みくる「はっ……はあっ…ふえ…し、しんど……あ、古泉くんにキョンくん!」
キョン「朝比奈さん!?どうしたんです、顔真っ赤ですよ!」
みくる「そ、それがそのぅ…す、すず」
古泉「当ててみましょう。涼宮さんをお探しになって校舎中を走り回られた」クスッ
みくる「∑ふぇえ~、なんで分かるんですかぁ~」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:05:25.20 ID:WWdZI9uV0
古泉「さあ、なんででしょうねえ」クスクス チラッ
なぜこっちを見るか
みくる「…そ、それで涼宮さんはぁ…」
キョン「実は俺達もハルヒを探してたんですよ、でも中々見つからなくて」
みくる「…ふみゅう…」
古泉「おや」
長門「……」
キョン「長門…」
長門「何も言わなくて良い。あなた達と同じ」
古泉「……」ニコ
みくる「……」ニパ
長門「……」グッ←親指を立てた
キョン「……」フッ
…って恥ずかしいわ!!どこの青春ドラマだ!
アホなことしてないでさっさとハルヒをだな……!
なぜこっちを見るか
みくる「…そ、それで涼宮さんはぁ…」
キョン「実は俺達もハルヒを探してたんですよ、でも中々見つからなくて」
みくる「…ふみゅう…」
古泉「おや」
長門「……」
キョン「長門…」
長門「何も言わなくて良い。あなた達と同じ」
古泉「……」ニコ
みくる「……」ニパ
長門「……」グッ←親指を立てた
キョン「……」フッ
…って恥ずかしいわ!!どこの青春ドラマだ!
アホなことしてないでさっさとハルヒをだな……!
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:15:06.49 ID:WWdZI9uV0
って古泉、肩を掴むな…!
古泉「……シーッ」チョイチョイ
古泉が唇の前に人差し指を立てて前方を指した
みくる「…涼宮さ…」
長門「…」
長門が朝比奈さんの顔の前に人差し指を持って行くと朝比奈さんは自分で口を抑えた
ハルヒ「…うん、昼休み終わるまでここに居ましょ……部室のスペアキー家に忘れちゃったしね…」
古泉「……シーッ」チョイチョイ
古泉が唇の前に人差し指を立てて前方を指した
みくる「…涼宮さ…」
長門「…」
長門が朝比奈さんの顔の前に人差し指を持って行くと朝比奈さんは自分で口を抑えた
ハルヒ「…うん、昼休み終わるまでここに居ましょ……部室のスペアキー家に忘れちゃったしね…」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:17:23.33 ID:WWdZI9uV0
……。
隣の古泉を見る。まったく困ったものですねってな感じの苦笑で肩を竦めてやがる
朝比奈さんを見る。何やら母親かお姉さんが子供か弟でも見る様な眼でハルヒを見ていらっしゃる
長門は……何故頷く。…いいや、分かってるさ、分かってるとも
古泉の紙袋からやきそばパンをひとつ手に持ち歩き出した。
隣に古泉、うしろに長門と朝比奈さんの計4人。
まだ昼飯時で人の少ない廊下を極力しずか~…に歩いた
とりあえずもうすぐ目の前になっても気付かないのでわざとらしく足音をコツンと鳴らしてから
手に持ったパンをハルヒの胸元の辺りに投げ付ける。
弧を描いてハルヒにキャッチされたパン。当の本人はと言うと目を白黒させておる
ハルヒ「あ、あんた達何して…」
なんだ、声が震えてるぞ。いきなり飛んで来たパンがそんなに怖かったか
隣の古泉を見る。まったく困ったものですねってな感じの苦笑で肩を竦めてやがる
朝比奈さんを見る。何やら母親かお姉さんが子供か弟でも見る様な眼でハルヒを見ていらっしゃる
長門は……何故頷く。…いいや、分かってるさ、分かってるとも
古泉の紙袋からやきそばパンをひとつ手に持ち歩き出した。
隣に古泉、うしろに長門と朝比奈さんの計4人。
まだ昼飯時で人の少ない廊下を極力しずか~…に歩いた
とりあえずもうすぐ目の前になっても気付かないのでわざとらしく足音をコツンと鳴らしてから
手に持ったパンをハルヒの胸元の辺りに投げ付ける。
弧を描いてハルヒにキャッチされたパン。当の本人はと言うと目を白黒させておる
ハルヒ「あ、あんた達何して…」
なんだ、声が震えてるぞ。いきなり飛んで来たパンがそんなに怖かったか
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:23:24.75 ID:WWdZI9uV0
古泉「…実は今日のお昼は購買でパンを購入したのですが……ご覧の通り命一杯余ってしまいまして。
よろしければ涼宮さんに献上しようかと探していたんですよ。まさかこんな所にいらっしゃるとは…
……何か不思議に纏わる話があったでしょうか」
ハルヒ「え……?」
紙袋をハルヒの座る階段の隣に置きながら手擦りに寄り掛かる古泉。
なにやら絵になってるのが腹立たしい…っと、どうした長門。
長門「……これ。良かったら…パンと」
長門が差し出したのはパックのフルーツジュースだ。
長門「買い過ぎた」
ハルヒ「……有希」
よろしければ涼宮さんに献上しようかと探していたんですよ。まさかこんな所にいらっしゃるとは…
……何か不思議に纏わる話があったでしょうか」
ハルヒ「え……?」
紙袋をハルヒの座る階段の隣に置きながら手擦りに寄り掛かる古泉。
なにやら絵になってるのが腹立たしい…っと、どうした長門。
長門「……これ。良かったら…パンと」
長門が差し出したのはパックのフルーツジュースだ。
長門「買い過ぎた」
ハルヒ「……有希」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:28:05.36 ID:WWdZI9uV0
いやいや飲み物に限ってはその言い訳は可笑しかないか。
そしてハルヒ、唇を噛んで何を堪えておるか
って朝比奈さん、あなたもですか
みくる「えっと…ご、ごめんなさい…こんなものしかないですけど…で、デザートに」
ハルヒ「…ん…」
…おおう、俺の好物たらみのナタデココゼリーではないか。くそう、羨ましいぞハルヒめ。
話は変わるがしおらしく頷くハルヒはまた一興だ………
…ん…?…ちょっと待て俺は何の用意も………おお、ポケットにACUOが。
キョン「しょ、食後のエチケットにだな」
ぷはっ
キョン「ん?」
そしてハルヒ、唇を噛んで何を堪えておるか
って朝比奈さん、あなたもですか
みくる「えっと…ご、ごめんなさい…こんなものしかないですけど…で、デザートに」
ハルヒ「…ん…」
…おおう、俺の好物たらみのナタデココゼリーではないか。くそう、羨ましいぞハルヒめ。
話は変わるがしおらしく頷くハルヒはまた一興だ………
…ん…?…ちょっと待て俺は何の用意も………おお、ポケットにACUOが。
キョン「しょ、食後のエチケットにだな」
ぷはっ
キョン「ん?」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:30:49.98 ID:WWdZI9uV0
ハルヒ「あっははは!焦ってるキョンの顔可笑しいから噴出しちゃったわ…!」
…そうかい。いつものお前に戻ったようで何よりだよ俺は
ハルヒ「皆ありがとう、在り難くいただくわ…!でもね古泉くん、紙袋いっぱいの『残り物』を食べるほど
あたしもがめつくないわ…!今日は天気も良いし屋上で皆で食べましょ!」
拳を突き上げてブレーカーが落ちかねないほど晴れやかに笑うハルヒ
……こっちは昼飯食った直後なんだがな。
つーか屋上は施錠されて……
バタンッ!
ハルヒ「さー何してんのっ!昼休みは短いのよ!みんなちゃっちゃと動くっ!」
…そうだったそうだった。鍵なんか意味ないだろうな
…そうかい。いつものお前に戻ったようで何よりだよ俺は
ハルヒ「皆ありがとう、在り難くいただくわ…!でもね古泉くん、紙袋いっぱいの『残り物』を食べるほど
あたしもがめつくないわ…!今日は天気も良いし屋上で皆で食べましょ!」
拳を突き上げてブレーカーが落ちかねないほど晴れやかに笑うハルヒ
……こっちは昼飯食った直後なんだがな。
つーか屋上は施錠されて……
バタンッ!
ハルヒ「さー何してんのっ!昼休みは短いのよ!みんなちゃっちゃと動くっ!」
…そうだったそうだった。鍵なんか意味ないだろうな
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:32:08.73 ID:WWdZI9uV0
古泉「…実は今日のお昼は購買でパンを購入したのですが……ご覧の通り命一杯余ってしまいまして。
よろしければ涼宮さんに献上しようかと探していたんですよ。まさかこんな所にいらっしゃるとは…
……何か不思議に纏わる話があったでしょうか」
ハルヒ「え……?」
…古泉くんはお弁当を持って来てたじゃない。
……馬鹿ね、古泉くん。
…あいつが居なかったら惚れてるところよ、それでこそ副団長ね…
……ううん、ありがと…口で言うの照れ臭いから心の中でごめんね
長門「……これ。良かったら…パンと」
長門「買い過ぎた」
ハルヒ「……有希」
……買いすぎる訳ないでしょ、ジュース。
………しっかりしてるように見えて抜けてるんだから…
…うん、そこがどうしようもなく可愛いんだけど。
よろしければ涼宮さんに献上しようかと探していたんですよ。まさかこんな所にいらっしゃるとは…
……何か不思議に纏わる話があったでしょうか」
ハルヒ「え……?」
…古泉くんはお弁当を持って来てたじゃない。
……馬鹿ね、古泉くん。
…あいつが居なかったら惚れてるところよ、それでこそ副団長ね…
……ううん、ありがと…口で言うの照れ臭いから心の中でごめんね
長門「……これ。良かったら…パンと」
長門「買い過ぎた」
ハルヒ「……有希」
……買いすぎる訳ないでしょ、ジュース。
………しっかりしてるように見えて抜けてるんだから…
…うん、そこがどうしようもなく可愛いんだけど。
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:33:15.80 ID:WWdZI9uV0
みくる「えっと…ご、ごめんなさい…こんなものしかないですけど…で、デザートに」
ハルヒ「…ん…」
何言ってるのよみくるちゃん。あたしそのゼリー大好物なの。
二人で帰った時ちょろっと好きって零したの覚えててくれたのね。
…キョンが何か少しおろおろしながら制服のポケットを漁ってる。
何をしてんのかしらコイツ…変な顔…ふふふ…
って思ったら…
キョン「しょ、食後のエチケットにだな」
ハルヒ「…ん…」
何言ってるのよみくるちゃん。あたしそのゼリー大好物なの。
二人で帰った時ちょろっと好きって零したの覚えててくれたのね。
…キョンが何か少しおろおろしながら制服のポケットを漁ってる。
何をしてんのかしらコイツ…変な顔…ふふふ…
って思ったら…
キョン「しょ、食後のエチケットにだな」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:34:14.96 ID:WWdZI9uV0
ぷはっ
キョン「ん?」
ハルヒ「あっははは!焦ってるキョンの顔可笑しいから噴出しちゃったわ…!」
それもあるけど、無理してまであたしにあげるもん見繕う必要ないじゃない…!
くくく…ホントバカキョン…!!
あはは…
ははっ…
は~……
ね……そういうトコ、好きよ。
キョン「ん?」
ハルヒ「あっははは!焦ってるキョンの顔可笑しいから噴出しちゃったわ…!」
それもあるけど、無理してまであたしにあげるもん見繕う必要ないじゃない…!
くくく…ホントバカキョン…!!
あはは…
ははっ…
は~……
ね……そういうトコ、好きよ。
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:35:59.08 ID:WWdZI9uV0
ハルヒ「皆悪いわね、在り難くいただくわ…!でもね古泉くん、紙袋いっぱいの『残り物』を食べるほど
あたしもがめつくないわ…!今日は天気も良いし屋上で皆で食べましょ!」
…普通、開いてるはずないんだけどね
でも開いてると良いな
皆でお日様の下で食べるのよ、きっと楽しいわ!
バタンッ!
…閉め忘れた奴、よくやったわ
ハルヒ「さー何してんのっ!昼休みは短いのよ!みんなちゃっちゃと動くっ!」
end
あたしもがめつくないわ…!今日は天気も良いし屋上で皆で食べましょ!」
…普通、開いてるはずないんだけどね
でも開いてると良いな
皆でお日様の下で食べるのよ、きっと楽しいわ!
バタンッ!
…閉め忘れた奴、よくやったわ
ハルヒ「さー何してんのっ!昼休みは短いのよ!みんなちゃっちゃと動くっ!」
end
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:37:39.64 ID:WWdZI9uV0
ホントは古泉だけ来て古ハルで書くつもりだった
だけどSOS団全員喋らせたいと思ってたらこんなんになった
>>1乗っ取りすまんこ
だけどSOS団全員喋らせたいと思ってたらこんなんになった
>>1乗っ取りすまんこ
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:38:28.03 ID:llEWfaIKO
久しぶりにまともな古泉を見た
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:38:57.92 ID:nFli9Odb0
このハルヒはいいハルヒ
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:38:58.82 ID:CE2j++IxO
乙。癒された。
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/14(水) 01:42:21.77 ID:6Ov4YQ0B0
乙。短編らしくて面白かった
掲載元:http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1271169419/
Entry ⇒ 2015.04.30 | Category ⇒ 涼宮ハルヒの憂鬱 | Comments (0)
男「寒いな」 女「まだまだ」
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:29:50.298 ID:SvFjcEst0.net
男「まだまだってなんだよ」
女「まだまだ耐えられる」
女「まだまだ耐えられる」
2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:30:31.364 ID:SvFjcEst0.net
男「いまもう結構寒いぞ」
女「いや、私の体温の方が寒い」
男「お前死んでんの?」
女「生きてる生きてる」
女「いや、私の体温の方が寒い」
男「お前死んでんの?」
女「生きてる生きてる」
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:30:57.732 ID:SvFjcEst0.net
男「今年の冬は寒いよ」
女「私の家の方が寒い」
男「かまくらにでも住んでるのか」
女「私の家の方が寒い」
男「かまくらにでも住んでるのか」
4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:31:44.522 ID:SvFjcEst0.net
男「雪山で遭難してはや二時間」
女「はやくしないとおまえが死ぬ」
男「お前もお前も」
女「私は平気」
女「はやくしないとおまえが死ぬ」
男「お前もお前も」
女「私は平気」
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:32:49.399 ID:SvFjcEst0.net
男「とりあえずあの洞穴に入ろう」
女「ふぅ」
男「せまいね」
女「くっつこう」
女「ふぅ」
男「せまいね」
女「くっつこう」
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:33:22.106 ID:SvFjcEst0.net
男「なにか食べ物でもあればいいんだが」
女「あっ、私持ってる」
男「なになに」
女「アイス食おーぜ」
男「没収します」
女「あっ、私持ってる」
男「なになに」
女「アイス食おーぜ」
男「没収します」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:33:59.724 ID:SvFjcEst0.net
女「暇だね」
男「この状況でよく言えるね」
女「お話しましょう」
男「二人きりだものな」
女「一人きりの時もよくする」
男「あー、君独り言多いよね」
男「この状況でよく言えるね」
女「お話しましょう」
男「二人きりだものな」
女「一人きりの時もよくする」
男「あー、君独り言多いよね」
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:35:31.801 ID:SvFjcEst0.net
女「それぞれ秘密を話しますか」
男「好きな人とかね」
女「中学生かよ」
男「ごめん」
女「おまえから言うのだ」
男「好きな人とかね」
女「中学生かよ」
男「ごめん」
女「おまえから言うのだ」
11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:36:00.250 ID:SvFjcEst0.net
男「俺がおまえをスキーに誘ったんじゃん」
女「誘われた」
男「好きな人とじゃなきゃ二人きりでスキーなんて行かないって」
女「遭難した」
男「それはまじでごめん」
女「私は大丈夫だからいいけど」
女「誘われた」
男「好きな人とじゃなきゃ二人きりでスキーなんて行かないって」
女「遭難した」
男「それはまじでごめん」
女「私は大丈夫だからいいけど」
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:36:31.622 ID:SvFjcEst0.net
男「お前の好きな人は」
女「好きな人とじゃなきゃ二人でスキーなんて行かないよ」
男「すきー」
女「うわ、どうしよ」
男「え、もしかして好きかどうか揺らいでる?」
女「好きな人とじゃなきゃ二人でスキーなんて行かないよ」
男「すきー」
女「うわ、どうしよ」
男「え、もしかして好きかどうか揺らいでる?」
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:37:43.220 ID:SvFjcEst0.net
男「不謹慎だけどお前と死ねるんだとしたら幸せなんだよね」
女「なんで?」
男「好きな人と死ぬまで一緒にいれるわけじゃん」
女「けど私死なないから、おまえ一人で死ぬことになる」
男「お前無敵だな……」
女「無敵なの」
女「なんで?」
男「好きな人と死ぬまで一緒にいれるわけじゃん」
女「けど私死なないから、おまえ一人で死ぬことになる」
男「お前無敵だな……」
女「無敵なの」
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:39:10.190 ID:SvFjcEst0.net
男「いっこうに天候が良くなりませんね」
女「吹雪で全然見えませんね」
男「俺、晴れ男なんだけどな」
女「私が雪女だから」
女「吹雪で全然見えませんね」
男「俺、晴れ男なんだけどな」
女「私が雪女だから」
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:39:57.865 ID:SvFjcEst0.net
男「それって、晴れ男、雨女みたいな」
女「いや、妖怪てきなほうの」
男「えっ」
女「私の方が体温が低いって言ったじゃん」
男「え、え」
女「はい握手」ニギッ
男「ほんとだ、つめてーーーー!」
女「離さないぞー」
女「いや、妖怪てきなほうの」
男「えっ」
女「私の方が体温が低いって言ったじゃん」
男「え、え」
女「はい握手」ニギッ
男「ほんとだ、つめてーーーー!」
女「離さないぞー」
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:41:28.946 ID:SvFjcEst0.net
男「まさか雪女だったとはなあ」
女「疑わないんだね」
男「だって冷たいんだもん」
女「えへへ、ありがとう」
女「疑わないんだね」
男「だって冷たいんだもん」
女「えへへ、ありがとう」
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:42:07.469 ID:SvFjcEst0.net
男「雪女をスキーに誘ってしまったのか」
女「命知らずですね」
男「来てくれてありがとう」
女「好きな人からの誘いだものね」
男「でもスキーはそんなに上手くなかったね」
女「うるせーばかやろ」
女「命知らずですね」
男「来てくれてありがとう」
女「好きな人からの誘いだものね」
男「でもスキーはそんなに上手くなかったね」
女「うるせーばかやろ」
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:42:38.265 ID:SvFjcEst0.net
男「お前がいる限り、晴れないんですか」
女「いや、それはない」
男「だって雪女でしょ」
女「天気あやつるとかそういうのはできないから」
男「ああ、晴れ男とかと違って」
女「吹雪はたまたまだよ」
女「いや、それはない」
男「だって雪女でしょ」
女「天気あやつるとかそういうのはできないから」
男「ああ、晴れ男とかと違って」
女「吹雪はたまたまだよ」
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:43:13.170 ID:SvFjcEst0.net
男「雪女って普通に生活してるの?」
女「うん、人間社会にとけこんでる」
男「学校にも通ってるしね」
女「うん、人間社会にとけこんでる」
男「学校にも通ってるしね」
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:43:49.793 ID:SvFjcEst0.net
女「さすがに危ないかな」
男「吹雪は強まるばかり」
女「私が助けを呼んでくるか」
男「大丈夫、俺も無敵だから」
男「吹雪は強まるばかり」
女「私が助けを呼んでくるか」
男「大丈夫、俺も無敵だから」
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:44:21.163 ID:SvFjcEst0.net
女「いや、おまえは死んじゃうから」
男「俺、雪男なんだよね」
女「えっ」
男「俺、雪男なんだよね」
女「えっ」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:45:43.633 ID:SvFjcEst0.net
女「本当だ、つめてーーーー!!」
男「さっきから握手してるじゃん」
女「そういえば人間はもっとあったかいような」
男「さっきから握手してるじゃん」
女「そういえば人間はもっとあったかいような」
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:47:58.832 ID:SvFjcEst0.net
女「じゃあ吹雪とか全然大丈夫じゃん」
男「らくしょうだね」
女「心配しちゃったよ」
男「心配ありがとう」
男「らくしょうだね」
女「心配しちゃったよ」
男「心配ありがとう」
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:50:13.585 ID:SvFjcEst0.net
女「なんでいままで黙っていたのさ」
男「お前ともっと二人きりでいたかったから」
女「むー、許すしかないな」
男「お前ともっと二人きりでいたかったから」
女「むー、許すしかないな」
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:51:57.747 ID:SvFjcEst0.net
女「じゃあ、もうちょっとお話してますか」
男「吹雪の中ね」
女「アイス食おーぜ」
おわり
男「吹雪の中ね」
女「アイス食おーぜ」
おわり
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:53:23.977 ID:SvFjcEst0.net
短いけれど終わり
前に書いたスレの立て直し
読んでくれた人はありがとう
前に書いたスレの立て直し
読んでくれた人はありがとう
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:59:28.122 ID:DyWMZCh+0.net
乙
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1428064190/
Entry ⇒ 2015.04.30 | Category ⇒ オリジナル | Comments (0)
夕立「吹雪ちゃんのオナ声が気になって眠れないっぽいー」
1: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 22:00:26.48 ID:0fNzn2DLo
夕立「毎日だよ毎日、『司令官、司令官』ってさぁ、うるさいっぽい」
睦月「う、うん、確かに、声はちょっと大きい、かな……?」
夕立「声だけじゃないよー、いじってる音もうるさいっぽい」
睦月「それは……確かに吹雪ちゃん、ちょっと激しいけど……」
夕立「まあ濡れちゃいやすい体質なら仕方ないっぽいけど」
睦月「そ、そうだよ、体質だよ、体質」
夕立「あと昨日なんかさぁ、司令官で一回終わったと思ったら、今度は『赤城先輩、赤城先輩』って」
睦月「そ、それは、まぁ……」
夕立「節操無いっぽい!」
睦月「まぁ、うん、まぁ……あはは……」
睦月「う、うん、確かに、声はちょっと大きい、かな……?」
夕立「声だけじゃないよー、いじってる音もうるさいっぽい」
睦月「それは……確かに吹雪ちゃん、ちょっと激しいけど……」
夕立「まあ濡れちゃいやすい体質なら仕方ないっぽいけど」
睦月「そ、そうだよ、体質だよ、体質」
夕立「あと昨日なんかさぁ、司令官で一回終わったと思ったら、今度は『赤城先輩、赤城先輩』って」
睦月「そ、それは、まぁ……」
夕立「節操無いっぽい!」
睦月「まぁ、うん、まぁ……あはは……」
4: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 22:03:21.55 ID:0fNzn2DLo
夕立「加賀さんのこと呼びながらしてたときもあったっぽい」
睦月「あー、うん……」
夕立「『加賀さん、ごめんなさい、もっと頑張るから、許して』って、どんなシチュ?」
睦月「な、なんか、失敗しちゃってお仕置きされてる、的な……?」
夕立「えー、でもそれなら何で教官の足柄さんや利根さんじゃなくて加賀さんなの?」
睦月「それは……わかんないけど……」
夕立「謎っぽい」
睦月「だね、あはは……」
夕立「……まぁ利根さんや足柄さんの名前が出たこともあったっぽいけど」
睦月「うん、まぁ……」
睦月「あー、うん……」
夕立「『加賀さん、ごめんなさい、もっと頑張るから、許して』って、どんなシチュ?」
睦月「な、なんか、失敗しちゃってお仕置きされてる、的な……?」
夕立「えー、でもそれなら何で教官の足柄さんや利根さんじゃなくて加賀さんなの?」
睦月「それは……わかんないけど……」
夕立「謎っぽい」
睦月「だね、あはは……」
夕立「……まぁ利根さんや足柄さんの名前が出たこともあったっぽいけど」
睦月「うん、まぁ……」
5: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 22:06:22.50 ID:0fNzn2DLo
夕立「このままじゃ寝不足になっちゃうから対策を講じるよ!」
睦月「対策って言っても……どうするの?」
夕立「夕立にいいアイデアがあるっぽい」
睦月「対策って言っても……どうするの?」
夕立「夕立にいいアイデアがあるっぽい」
7: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 22:09:35.54 ID:0fNzn2DLo
夕立「食堂っぽい!」
睦月「お昼時だから混んでるね」
夕立「あっ居た! おーい吹雪ちゃーん!」
吹雪「あ、夕立ちゃん、睦月ちゃん! 二人もお昼食べに来たの?」
夕立「そうっぽい。ここいい?」
吹雪「もちろん! 座って座って!」
睦月(……対策って何だろう)
夕立「ところで吹雪ちゃん」
吹雪「え、なに?」
夕立「吹雪ちゃんは毎晩毎晩オナニーし過ぎっぽい!」
睦月「直接言うの!?」
睦月「お昼時だから混んでるね」
夕立「あっ居た! おーい吹雪ちゃーん!」
吹雪「あ、夕立ちゃん、睦月ちゃん! 二人もお昼食べに来たの?」
夕立「そうっぽい。ここいい?」
吹雪「もちろん! 座って座って!」
睦月(……対策って何だろう)
夕立「ところで吹雪ちゃん」
吹雪「え、なに?」
夕立「吹雪ちゃんは毎晩毎晩オナニーし過ぎっぽい!」
睦月「直接言うの!?」
8: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 22:12:45.49 ID:0fNzn2DLo
吹雪「えっ、あぅ、えっ……?」
夕立「もうちょっと声だけでも抑えて欲しいっぽいー」
吹雪「やっ、あの、してない!してないですそんな事!」
夕立「嘘つかないで!昨日もフタフタマルマルから2時間くらいしてたっぽい!」
睦月「夕立ちゃんちょっと!?」
吹雪「ち、違うの、あの、あれは……違う、し、してない……」
電「吹雪ちゃん……」
響「これはハラショーではない……」
加賀「……」
瑞鶴「吹雪……」
赤城「これっておかわり出来ますか?」
金剛「Oh、ブッキー……」
北上「あちゃー」
大井「……きもっ」
赤城「あっ、大盛りでお願いします」
夕立「もうちょっと声だけでも抑えて欲しいっぽいー」
吹雪「やっ、あの、してない!してないですそんな事!」
夕立「嘘つかないで!昨日もフタフタマルマルから2時間くらいしてたっぽい!」
睦月「夕立ちゃんちょっと!?」
吹雪「ち、違うの、あの、あれは……違う、し、してない……」
電「吹雪ちゃん……」
響「これはハラショーではない……」
加賀「……」
瑞鶴「吹雪……」
赤城「これっておかわり出来ますか?」
金剛「Oh、ブッキー……」
北上「あちゃー」
大井「……きもっ」
赤城「あっ、大盛りでお願いします」
10: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 22:19:48.97 ID:0fNzn2DLo
吹雪「ぐすん……ぐすん……」
睦月「夕立ちゃん正座」
夕立「ぽいー……」
睦月「いいから正座」
吹雪「ぐすん……ぐすん……」
睦月「だ、大丈夫だよ吹雪ちゃん、夕立ちゃんの悪質な冗談って事にしてあるから……」
吹雪「……二人に……ぐすん、迷惑かけてたのは、謝る、ごめんなさい……」
睦月「そ、そんな、気にしないで」
吹雪「でも、あんな、ぐすん……皆の前で、言うなんて、酷い……」
睦月「ご、ごめんね吹雪ちゃん……ホントにごめんね……」
夕立「夕立にいいアイデアがあるっぽい!」
睦月「夕立ちゃん正座」
夕立「ぽいー……」
睦月「いいから正座」
吹雪「ぐすん……ぐすん……」
睦月「だ、大丈夫だよ吹雪ちゃん、夕立ちゃんの悪質な冗談って事にしてあるから……」
吹雪「……二人に……ぐすん、迷惑かけてたのは、謝る、ごめんなさい……」
睦月「そ、そんな、気にしないで」
吹雪「でも、あんな、ぐすん……皆の前で、言うなんて、酷い……」
睦月「ご、ごめんね吹雪ちゃん……ホントにごめんね……」
夕立「夕立にいいアイデアがあるっぽい!」
11: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 22:21:06.85 ID:0fNzn2DLo
夕立「皆ー!オナニーしてるのは多分吹雪ちゃんだけじゃないから気にしないであげて欲しいっぽい!」
睦月「夕立ちゃん!?」
夕立「あと濡れやすいのも個性だからそこはスルー推奨っぽいー!」
睦月「夕立ちゃーん!!」
睦月「夕立ちゃん!?」
夕立「あと濡れやすいのも個性だからそこはスルー推奨っぽいー!」
睦月「夕立ちゃーん!!」
13: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 22:22:44.45 ID:0fNzn2DLo
吹雪「ぐすん……うぇええええん……」
睦月「夕立ちゃんは何なの!?吹雪ちゃんに恨みでもあるの!?」
夕立「ぽいー……」
睦月「あるの!?」
夕立「ないっぽいー」
睦月「じゃあどうしてあんな……」
夕立「いいアイデアだと思ったっぽい」
睦月「真面目に喋って!ぽいぽい言わない!」
夕立「ぽ、ぽ……ごめんなさい……」
吹雪「……ぐすん……もう、いいよ、私が悪いんだし……」
睦月「違うよ!そんなことない!お、おな……に、とか、誰でもするし……」
夕立「……睦月ちゃんもするっぽい?」
睦月「にゃしぃっ!?」
睦月「夕立ちゃんは何なの!?吹雪ちゃんに恨みでもあるの!?」
夕立「ぽいー……」
睦月「あるの!?」
夕立「ないっぽいー」
睦月「じゃあどうしてあんな……」
夕立「いいアイデアだと思ったっぽい」
睦月「真面目に喋って!ぽいぽい言わない!」
夕立「ぽ、ぽ……ごめんなさい……」
吹雪「……ぐすん……もう、いいよ、私が悪いんだし……」
睦月「違うよ!そんなことない!お、おな……に、とか、誰でもするし……」
夕立「……睦月ちゃんもするっぽい?」
睦月「にゃしぃっ!?」
15: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 22:27:06.30 ID:0fNzn2DLo
睦月「い、いいい、今それは、関係ない、と思う……」
夕立「あ、この反応はしてるっぽいー」
睦月「ちょっと夕立ちゃん怒るよ!」
吹雪「……」
睦月「……え?」
吹雪「……」ジー
睦月「えっ?えっ?」
夕立「してるっぽい?」
睦月「や、え、あの……」
吹雪「……」ジー
睦月「……と、時々」
夕立「時々? してる?」
睦月「と、時々だよ!?ほんとに、時々、ちょっとだけだから!」
夕立「あ、この反応はしてるっぽいー」
睦月「ちょっと夕立ちゃん怒るよ!」
吹雪「……」
睦月「……え?」
吹雪「……」ジー
睦月「えっ?えっ?」
夕立「してるっぽい?」
睦月「や、え、あの……」
吹雪「……」ジー
睦月「……と、時々」
夕立「時々? してる?」
睦月「と、時々だよ!?ほんとに、時々、ちょっとだけだから!」
16: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 22:32:38.10 ID:0fNzn2DLo
吹雪「……睦月ちゃんも、するんだ、一人で」
睦月「ちょ、あの……もぉー……もう死にたい……」
夕立「死にたいなんて言っちゃ駄目!海に散った数多くの命の分まで夕立たちは生きなきゃ!」
睦月「うるさいよ!」
吹雪「睦月ちゃん、するんだ……」
睦月「あの、吹雪ちゃん、ほんとにもう勘弁して……」
夕立「これは吹雪ちゃんの今夜のオカズは睦月ちゃんで決まりっぽいですなー」
睦月「夕立ちゃん!」
睦月「ちょ、あの……もぉー……もう死にたい……」
夕立「死にたいなんて言っちゃ駄目!海に散った数多くの命の分まで夕立たちは生きなきゃ!」
睦月「うるさいよ!」
吹雪「睦月ちゃん、するんだ……」
睦月「あの、吹雪ちゃん、ほんとにもう勘弁して……」
夕立「これは吹雪ちゃんの今夜のオカズは睦月ちゃんで決まりっぽいですなー」
睦月「夕立ちゃん!」
18: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 22:37:08.36 ID:0fNzn2DLo
夕立「就寝時刻っぽい!」
クチュクチュ……
モゾモゾ……チュ……クチュッ
吹雪「……んっ♡ ぅ、うっ……んっ……」
睦月「……」
夕立「……」
吹雪「……あっ……♡ あっ、あっ……睦月、ちゃ……あっ、あっ♡」
睦月(嘘でしょ吹雪ちゃああああん!?)
吹雪「はぁ……♡ んっ……睦月ちゃん、そんなに奥まで、指いれちゃうんだ……大胆……んっ♡」
睦月(指なんか入れたこと無いよぉおおおおおちょっとおおおお!)
クチュクチュ……
モゾモゾ……チュ……クチュッ
吹雪「……んっ♡ ぅ、うっ……んっ……」
睦月「……」
夕立「……」
吹雪「……あっ……♡ あっ、あっ……睦月、ちゃ……あっ、あっ♡」
睦月(嘘でしょ吹雪ちゃああああん!?)
吹雪「はぁ……♡ んっ……睦月ちゃん、そんなに奥まで、指いれちゃうんだ……大胆……んっ♡」
睦月(指なんか入れたこと無いよぉおおおおおちょっとおおおお!)
20: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 22:43:59.46 ID:0fNzn2DLo
クチュッ……ニュルッ
ニチュッ……チュクチュクチュク
吹雪「はぁ♡ はぁ♡ 凄い……睦月、ちゃん……♡」
ニュルッ ニュルッ
ニュグッ クチュクチュ……
吹雪「あっ、気持ちいい……見て、睦月ちゃんも見て……♡」
睦月「……」
夕立「……」
吹雪「あっ、もう……んっ、ふぅ……あっ、イキそう、あっイキそ……」
クチュクチュ……ニュルッ ニュルッ
吹雪「あっイク♡ 睦月ちゃ、あっ、見ててね、イクとこ見て♡ あっ♡ あっあっ♡」
ニチュッ……チュクチュクチュク
吹雪「はぁ♡ はぁ♡ 凄い……睦月、ちゃん……♡」
ニュルッ ニュルッ
ニュグッ クチュクチュ……
吹雪「あっ、気持ちいい……見て、睦月ちゃんも見て……♡」
睦月「……」
夕立「……」
吹雪「あっ、もう……んっ、ふぅ……あっ、イキそう、あっイキそ……」
クチュクチュ……ニュルッ ニュルッ
吹雪「あっイク♡ 睦月ちゃ、あっ、見ててね、イクとこ見て♡ あっ♡ あっあっ♡」
24: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 22:47:47.16 ID:0fNzn2DLo
ニュルッ ニュルッ……クチュクチュクチュクチュ……!
吹雪「ぁ……ぅぁ、んっんっ、ぁぁあっ、イッ……」
夕立「声抑えてっぽいー」
吹雪「ひぁああ!?あ、う、あ、えっ?ご、ごめんなさい……うわぁ……」
睦月「タイミングが残酷すぎるよ!?」
吹雪「うぁああああごめんんん……うわぁあああ……」
睦月「でも今のは吹雪ちゃんが悪い」
吹雪「ううぅごめんもう殺して……魚雷で思いっきり殴って殺して……」
吹雪「ぁ……ぅぁ、んっんっ、ぁぁあっ、イッ……」
夕立「声抑えてっぽいー」
吹雪「ひぁああ!?あ、う、あ、えっ?ご、ごめんなさい……うわぁ……」
睦月「タイミングが残酷すぎるよ!?」
吹雪「うぁああああごめんんん……うわぁあああ……」
睦月「でも今のは吹雪ちゃんが悪い」
吹雪「ううぅごめんもう殺して……魚雷で思いっきり殴って殺して……」
26: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 22:53:13.11 ID:0fNzn2DLo
夕立「翌朝っぽい!」
【青葉通信】
噂の特型駆逐艦 まさかのオナニー依存症!?
例の現場をカメラに収めちゃいました!
吹雪「」
睦月「大丈夫!大丈夫だよ!青葉さんはついさっき呉の港に沈めてきたから大丈夫!」
吹雪「睦月ちゃんありがとう、私死ぬね」
睦月「ダメェー!!」
夕立「張り出された記事は全部回収したっぽいー」
吹雪「もう生きていけない……お願い死なせて……」
睦月「ダメェー!!」
【青葉通信】
噂の特型駆逐艦 まさかのオナニー依存症!?
例の現場をカメラに収めちゃいました!
吹雪「」
睦月「大丈夫!大丈夫だよ!青葉さんはついさっき呉の港に沈めてきたから大丈夫!」
吹雪「睦月ちゃんありがとう、私死ぬね」
睦月「ダメェー!!」
夕立「張り出された記事は全部回収したっぽいー」
吹雪「もう生きていけない……お願い死なせて……」
睦月「ダメェー!!」
27: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 22:57:05.84 ID:0fNzn2DLo
那珂「なになにどしたのー? 何の騒ぎ?」
夕立「那珂ちゃん!」
睦月「川内さんに神通さんも! 助けて下さい!」
神通「何かあったんですか」
吹雪「助けてください、ここに、胸の真ん中に全砲門ファイヤーしてくれれば私は助かります」
那珂「どうしちゃったの吹雪ちゃん!?」
川内「目が死んでるね。そんなときは夜戦とかどうかな?テンション上がるよ」
吹雪「夜戦とか言わないで下さい!」
川内「お、おう……ごめん」
吹雪「この際だから言いますけど昼間にだってしてますから!」
川内「うん……うん?」
睦月「吹雪ちゃん落ち着いて!」
夕立「那珂ちゃん!」
睦月「川内さんに神通さんも! 助けて下さい!」
神通「何かあったんですか」
吹雪「助けてください、ここに、胸の真ん中に全砲門ファイヤーしてくれれば私は助かります」
那珂「どうしちゃったの吹雪ちゃん!?」
川内「目が死んでるね。そんなときは夜戦とかどうかな?テンション上がるよ」
吹雪「夜戦とか言わないで下さい!」
川内「お、おう……ごめん」
吹雪「この際だから言いますけど昼間にだってしてますから!」
川内「うん……うん?」
睦月「吹雪ちゃん落ち着いて!」
29: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 23:05:08.10 ID:0fNzn2DLo
川内「なんだ、自慰くらい那珂だってしてるよ」
那珂「な!? ななななな那珂ちゃんはアイドルだからしないよそんなの!」
夕立「しないっぽい?」
那珂「しないの!しないったらしない!」
夕立「神通さん?」
神通「は、はい、なんでしょう……」
夕立「那珂ちゃんはしてないっぽい?」
神通「それは、その……」
那珂「してないしてない!してないったらしてないのー!」
夕立「ぽい?」
神通「ええと、あの……」
那珂「那珂ちゃんはしてない!この話おしまい!」
神通「……」
川内「恥ずかしがらなくてもいいのに。神通なんか専用の玩具まで持ってるじゃん」
神通「ふぇ!?」
那珂「な!? ななななな那珂ちゃんはアイドルだからしないよそんなの!」
夕立「しないっぽい?」
那珂「しないの!しないったらしない!」
夕立「神通さん?」
神通「は、はい、なんでしょう……」
夕立「那珂ちゃんはしてないっぽい?」
神通「それは、その……」
那珂「してないしてない!してないったらしてないのー!」
夕立「ぽい?」
神通「ええと、あの……」
那珂「那珂ちゃんはしてない!この話おしまい!」
神通「……」
川内「恥ずかしがらなくてもいいのに。神通なんか専用の玩具まで持ってるじゃん」
神通「ふぇ!?」
30: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 23:10:34.51 ID:0fNzn2DLo
川内「ほらあのピンクの、ぶるぶるする」
神通「わ、分かりません、何のことだか……」
川内「ほらあれ、ベッドの下に隠してるほら、ピンクの、小さい玉みたいな」
神通「知りません! ね、姉さんの勘違いでしょう」
川内「いや勘違いじゃないってば! 見たんだから使ってる所!」
神通「なっ、な、な……」
川内「一昨日の出撃の後、那珂が入渠してるとき部屋で一人で」
神通「な、えっ……何で、どこから……」
川内「天井裏に居たんだよ、忍者だから」
夕立「やっぱり忍者だったっぽい」
睦月「川内さんが向こうの夕立ちゃんポジションかぁ」
吹雪「私そろそろ死んでいい?」
睦月「ダメ」
神通「わ、分かりません、何のことだか……」
川内「ほらあれ、ベッドの下に隠してるほら、ピンクの、小さい玉みたいな」
神通「知りません! ね、姉さんの勘違いでしょう」
川内「いや勘違いじゃないってば! 見たんだから使ってる所!」
神通「なっ、な、な……」
川内「一昨日の出撃の後、那珂が入渠してるとき部屋で一人で」
神通「な、えっ……何で、どこから……」
川内「天井裏に居たんだよ、忍者だから」
夕立「やっぱり忍者だったっぽい」
睦月「川内さんが向こうの夕立ちゃんポジションかぁ」
吹雪「私そろそろ死んでいい?」
睦月「ダメ」
31: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 23:17:34.27 ID:0fNzn2DLo
【青葉通信】
川内型二番艦 華の二水戦が愛用するピンクのぶるぶる大公開!
『神通、イキます!』
神通「」
睦月「生きていやがったかにゃしぃ」
神通「……」
那珂「じ、神通ちゃーん、目が怖いよぉー……」
神通「那珂ちゃんどいて」
那珂「神通ちゃーん、落ち着いてー……」
神通「2-4-11」
那珂「那珂ちゃんお歌の練習しなきゃ!」ピュー
川内型二番艦 華の二水戦が愛用するピンクのぶるぶる大公開!
『神通、イキます!』
神通「」
睦月「生きていやがったかにゃしぃ」
神通「……」
那珂「じ、神通ちゃーん、目が怖いよぉー……」
神通「那珂ちゃんどいて」
那珂「神通ちゃーん、落ち着いてー……」
神通「2-4-11」
那珂「那珂ちゃんお歌の練習しなきゃ!」ピュー
32: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 23:23:24.53 ID:0fNzn2DLo
夕立「後日っぽい!」
夕立「はぁ、それにしても嫌な事件だったっぽい」
睦月「怪我人だらけだよ……私も被弾したし……」
夕立「でも吹雪ちゃんが声に気を遣ってくれるようになったのは良い事っぽいー」
睦月「行為についてはもう開き直ってる節があるけどね」
夕立「……あ、そうだ、その後青葉さんは捕まった?」
睦月「うん、死んだよ」
夕立「死んだの!?」
睦月「いひひっ冗談。神通さんに捕まってその……大事な所に玩具入れたまま透明な部屋で生活させられてるみたい」
夕立「死ぬより残酷っぽい」
睦月「毎日泣いてるって」
夕立「反省させたら許してあげてほしいっぽい」
夕立「はぁ、それにしても嫌な事件だったっぽい」
睦月「怪我人だらけだよ……私も被弾したし……」
夕立「でも吹雪ちゃんが声に気を遣ってくれるようになったのは良い事っぽいー」
睦月「行為についてはもう開き直ってる節があるけどね」
夕立「……あ、そうだ、その後青葉さんは捕まった?」
睦月「うん、死んだよ」
夕立「死んだの!?」
睦月「いひひっ冗談。神通さんに捕まってその……大事な所に玩具入れたまま透明な部屋で生活させられてるみたい」
夕立「死ぬより残酷っぽい」
睦月「毎日泣いてるって」
夕立「反省させたら許してあげてほしいっぽい」
33: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 23:28:26.71 ID:0fNzn2DLo
睦月「なんか夕立ちゃんだけダメージ受けてなくないかにゃ?」
夕立「そお?」
睦月「うん、だって他は大体みんな心に傷を負ったのに……」
夕立「だって夕立はそういうことしないから、関係ないっぽい」
睦月「ふーん」
夕立「ぽいー」
睦月「全然しないの?」
夕立「睦月ちゃん最初とキャラ違うっぽい」
睦月「いやもうここまで来たら睦月もあけすけにいくよ。で?で?」
夕立「したことないなぁ」
睦月「えー、ほんとにぃ?」
夕立「する必要ないっぽい。えっちな気分の時は提督さんにシてもらうから」
睦月「そうなんだー」
夕立「ぽいー」
睦月「……待って」
夕立「ぽい?」
夕立「そお?」
睦月「うん、だって他は大体みんな心に傷を負ったのに……」
夕立「だって夕立はそういうことしないから、関係ないっぽい」
睦月「ふーん」
夕立「ぽいー」
睦月「全然しないの?」
夕立「睦月ちゃん最初とキャラ違うっぽい」
睦月「いやもうここまで来たら睦月もあけすけにいくよ。で?で?」
夕立「したことないなぁ」
睦月「えー、ほんとにぃ?」
夕立「する必要ないっぽい。えっちな気分の時は提督さんにシてもらうから」
睦月「そうなんだー」
夕立「ぽいー」
睦月「……待って」
夕立「ぽい?」
34: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 23:30:30.80 ID:0fNzn2DLo
吹雪「……神通さん」
神通「吹雪ちゃん……」
吹雪「……ああいう玩具、どこで買えるのか教えて下さい」
神通「あ、あの……口では少し説明しにくい場所に……」
吹雪「……では」
神通「はい、同じ傷を負った吹雪ちゃんなら……今度の休みに……」
吹雪「……」スッ
神通「……」ガシッ
艦!
神通「吹雪ちゃん……」
吹雪「……ああいう玩具、どこで買えるのか教えて下さい」
神通「あ、あの……口では少し説明しにくい場所に……」
吹雪「……では」
神通「はい、同じ傷を負った吹雪ちゃんなら……今度の休みに……」
吹雪「……」スッ
神通「……」ガシッ
艦!
36: ◆84fBB9YNFY 2015/04/12(日) 23:32:53.76 ID:0fNzn2DLo
終わりでーす。スレタイに艦これとかちょいエロとか入れ忘れてすまんな。
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 23:34:10.93 ID:YXQP+9kno
それが大人になるってことなの……
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 23:42:33.89 ID:htEQz3gzO
乙!
あとエッチな気分の時の夕立も書いて欲しいっぽい
あとエッチな気分の時の夕立も書いて欲しいっぽい
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 23:52:59.86 ID:2cte22lWo
乙乙
テンポ良かった
テンポ良かった
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/13(月) 06:50:03.64 ID:2lt1iQQFo
乙
吹雪ちゃん…夕立といっしょに提督にシてもらえよ…
吹雪ちゃん…夕立といっしょに提督にシてもらえよ…
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/13(月) 12:21:01.93 ID:5N6FzR1AO
乙おつ
酷かったけど笑った(褒め言葉)
酷かったけど笑った(褒め言葉)
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/13(月) 22:36:56.43 ID:QNHcEvD+O
ふぅ…よかったぞ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428843626/
Entry ⇒ 2015.04.30 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
二宮飛鳥「エターナルスノウ」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 13:02:50.75 ID:Dz8hUYEPo
ちひろ「Pさん、飛鳥ちゃん見ませんでしたか?」
モバP「いや、見てませんが……。何かありましたか?」
ちひろ「その、飛鳥ちゃんの学校の鞄がここに置いてあるのに、全然姿が見えないものですから。もうそろそろ日も暮れるのに……」
モバP「げっ、今日はこの後ライブの打ち合わせがあるっていうのに……。ちょっと探してきます」
ちひろ「あのっ、手袋とマフラーも持って行って下さい!これから雪が降るという予報が……」
ちひろ「って飛び出して行っちゃったし……」
モバP「いや、見てませんが……。何かありましたか?」
ちひろ「その、飛鳥ちゃんの学校の鞄がここに置いてあるのに、全然姿が見えないものですから。もうそろそろ日も暮れるのに……」
モバP「げっ、今日はこの後ライブの打ち合わせがあるっていうのに……。ちょっと探してきます」
ちひろ「あのっ、手袋とマフラーも持って行って下さい!これから雪が降るという予報が……」
ちひろ「って飛び出して行っちゃったし……」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 13:05:32.43 ID:Dz8hUYEPo
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 13:11:04.19 ID:Dz8hUYEPo
―――
モバP「……なんだ、こんなところにいたのか」
飛鳥「ああ、キミか。今日は早かったね」
モバP「まず高いところから飛鳥がいそうな場所を見ておこうと思ったんだが……そこにお前がいるとは思わなかったな」
飛鳥「フフッ、残念だよ。もう少しこの眺めを独り占め出来ると思ったのに」
モバP「その割にはあんまり残念そうじゃないな」
飛鳥「そうかな……まぁ、キミがそういうならそうなんだろうね」
モバP「……なんだ、こんなところにいたのか」
飛鳥「ああ、キミか。今日は早かったね」
モバP「まず高いところから飛鳥がいそうな場所を見ておこうと思ったんだが……そこにお前がいるとは思わなかったな」
飛鳥「フフッ、残念だよ。もう少しこの眺めを独り占め出来ると思ったのに」
モバP「その割にはあんまり残念そうじゃないな」
飛鳥「そうかな……まぁ、キミがそういうならそうなんだろうね」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 13:21:24.67 ID:Dz8hUYEPo
モバP「それにしても、ここで何をしていたんだ?わざわざこんな日に……」
ミ
飛鳥「何をしていたか、なんて……無粋じゃないか。ボクはただここに在っただけだよ。この移り変わるセカイを観測ながら、ね」
モバP「……もうずいぶん長い間ここにいるのか?屋上は寒いだろうに……」
飛鳥「寒さは問題じゃないさ。それに、ここでしか観測えないモノもあるからね。例えば、ほら、空を見上げてご覧よ」
モバP「……いい夕焼けだな」
アカ
飛鳥「だろう?朱い夕焼けとそこから濃紺の闇へと渡っていく無限のグラディエント……。
チイサ
街の空なんてどこに行っても矩形に切り取られた矮小なものしかなかった。
だけど、そんなものは仮初めの姿でしかなかったんだ」
ミ
飛鳥「何をしていたか、なんて……無粋じゃないか。ボクはただここに在っただけだよ。この移り変わるセカイを観測ながら、ね」
モバP「……もうずいぶん長い間ここにいるのか?屋上は寒いだろうに……」
飛鳥「寒さは問題じゃないさ。それに、ここでしか観測えないモノもあるからね。例えば、ほら、空を見上げてご覧よ」
モバP「……いい夕焼けだな」
アカ
飛鳥「だろう?朱い夕焼けとそこから濃紺の闇へと渡っていく無限のグラディエント……。
チイサ
街の空なんてどこに行っても矩形に切り取られた矮小なものしかなかった。
だけど、そんなものは仮初めの姿でしかなかったんだ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 13:31:31.50 ID:Dz8hUYEPo
飛鳥「空だけじゃない。ここから見える街や工場、空を往く鳥たちまでもがありのまま、真実の姿を晒している。
その姿を前にして、どうして沈黙していられるだろうか」
モバP「えーと、この景色が美しくてつい長居をしてしまった、ということでいいのかな」
飛鳥「フフ、そんな感じかな……。冬はいいね。こういう“冬を聴く”楽しみが増えるからね」
モバP「冬を聴く、か……。いいな。それは」
飛鳥「よかったらキミもこっちに来たらどうだい。柵の近くのほうがもっと素晴らしいものが見えるからさ」
モバP「……そうだな。そうさせてもらおうか」
その姿を前にして、どうして沈黙していられるだろうか」
モバP「えーと、この景色が美しくてつい長居をしてしまった、ということでいいのかな」
飛鳥「フフ、そんな感じかな……。冬はいいね。こういう“冬を聴く”楽しみが増えるからね」
モバP「冬を聴く、か……。いいな。それは」
飛鳥「よかったらキミもこっちに来たらどうだい。柵の近くのほうがもっと素晴らしいものが見えるからさ」
モバP「……そうだな。そうさせてもらおうか」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 13:47:55.43 ID:Dz8hUYEPo
モバP「ここからだと、飛鳥たちが住んでる女子寮は見えないかな」
飛鳥「どうやら反対方向のようだね……。ここから見えるのは、ボクらが通っている学校ぐらいだ」
モバP「いや、確かあの工場の向こう側に、飛鳥が前にライブを行った会場があるはずだ。煙突から出る煙でよく見えないが……」
飛鳥「……意外と近いものだね。鳥のように空を飛べたのなら、この距離なんてあっという間に着いてしまうのに」
モバP「鳥のように、か。鳥だって空を翔ける自由を得る代わりに毎日寒空の下で眠る生活だ。
ある意味それは今とはまた違った苦しみが待っているはずだぞ?」
飛鳥「どうやら反対方向のようだね……。ここから見えるのは、ボクらが通っている学校ぐらいだ」
モバP「いや、確かあの工場の向こう側に、飛鳥が前にライブを行った会場があるはずだ。煙突から出る煙でよく見えないが……」
飛鳥「……意外と近いものだね。鳥のように空を飛べたのなら、この距離なんてあっという間に着いてしまうのに」
モバP「鳥のように、か。鳥だって空を翔ける自由を得る代わりに毎日寒空の下で眠る生活だ。
ある意味それは今とはまた違った苦しみが待っているはずだぞ?」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 14:17:58.14 ID:Dz8hUYEPo
飛鳥「それでも構わないさ。飛ぶことに疲れ、寒さが辛くなったらキミという巣箱に帰ってくるよ」
モバP「おいおい、プロデューサーを便利な止まり木扱いか」
カナリア
飛鳥「今でも同じようなものじゃないか。元よりボクらアイドルは人間の歌を奏でることを強いられた金糸雀さ。
それを労ってくれるのはキミだけなのだから」
モバP「でも、本当に鳥になってしまうのは勘弁してほしいな。鳥と人間じゃ、こうして同じ景色を見ることが出来ないだろう」
飛鳥「ま、その通りさ。安心して欲しい。本当に鳥になんかなったりしないさ」
モバP「おいおい、プロデューサーを便利な止まり木扱いか」
カナリア
飛鳥「今でも同じようなものじゃないか。元よりボクらアイドルは人間の歌を奏でることを強いられた金糸雀さ。
それを労ってくれるのはキミだけなのだから」
モバP「でも、本当に鳥になってしまうのは勘弁してほしいな。鳥と人間じゃ、こうして同じ景色を見ることが出来ないだろう」
飛鳥「ま、その通りさ。安心して欲しい。本当に鳥になんかなったりしないさ」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 14:27:13.80 ID:Dz8hUYEPo
モバP「そう、鳥のように空を飛べたら、オーストラリアにも行けるな。ちょっと長い距離を飛ぶことになるが」
飛鳥「オーストラリアか……懐かしいね。南半球のあそこは季節が逆になるから……。ちょうど行った時と季節が同じになるのかな」
モバP「あの時は冬の終わりくらいだったか。少し寒かったが、みんなよくやってくれたよ。飛鳥もずいぶん成長したんじゃないか」
飛鳥「そうかな……。キミから見て、ボクはどんな風に成長出来たかな」
モバP「そうだな、まず笑顔が増えたかな。それまで硬い表情が多かったから、少し安心したよ。こんな表情が出来るんだって」
飛鳥「オーストラリアか……懐かしいね。南半球のあそこは季節が逆になるから……。ちょうど行った時と季節が同じになるのかな」
モバP「あの時は冬の終わりくらいだったか。少し寒かったが、みんなよくやってくれたよ。飛鳥もずいぶん成長したんじゃないか」
飛鳥「そうかな……。キミから見て、ボクはどんな風に成長出来たかな」
モバP「そうだな、まず笑顔が増えたかな。それまで硬い表情が多かったから、少し安心したよ。こんな表情が出来るんだって」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 14:39:16.80 ID:Dz8hUYEPo
飛鳥「失礼だな、キミは。アイドルになる前だって普通に生活していたのだけど」
モバP「そうは言ってもすごい仏頂面だったしなあ。この前昔の宣材を見せたことがあったろ?」
飛鳥「あれは単純に顔が強張ってただけさ。
キミという存在がどういうものか知らなかったし、初めてのことに挑戦するんだ。緊張するのは当たり前だろう?」
モバP「それに最初は飛鳥が言いたいことがよく分からなかったり……ああ、いや、これは過ぎたことだな。スマン」
ワカ
飛鳥「今は、理解ってくれているのかい?」
モバP「ああ、今は飛鳥の言葉を理解できているつもりだ。
飛鳥自身がちゃんと伝えようとしてくれているからかな。これも飛鳥の成長だ」
モバP「そうは言ってもすごい仏頂面だったしなあ。この前昔の宣材を見せたことがあったろ?」
飛鳥「あれは単純に顔が強張ってただけさ。
キミという存在がどういうものか知らなかったし、初めてのことに挑戦するんだ。緊張するのは当たり前だろう?」
モバP「それに最初は飛鳥が言いたいことがよく分からなかったり……ああ、いや、これは過ぎたことだな。スマン」
ワカ
飛鳥「今は、理解ってくれているのかい?」
モバP「ああ、今は飛鳥の言葉を理解できているつもりだ。
飛鳥自身がちゃんと伝えようとしてくれているからかな。これも飛鳥の成長だ」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 14:49:49.28 ID:Dz8hUYEPo
飛鳥「全く……。それで、キミはオーストラリアでボクに約束をしてくれたこと、覚えているかい?」
モバP「確か、新しい世界を見せてやる、だったかな」
. トモ
飛鳥「そう……あのウルルより壮大で、刺激的なセカイをボクと倶に創り出していく約束を……忘れてはいないだろうね?」
モバP「抜かりはないさ。飛鳥にピッタリな舞台を用意してある。しっかり準備しておいてくれよ」
飛鳥「ああ……楽しみにしておくよ」
モバP「さあ、そのためにも中に戻ろうか。忘れてるかもしれないが……と、雪が降ってきたな……」
モバP「確か、新しい世界を見せてやる、だったかな」
. トモ
飛鳥「そう……あのウルルより壮大で、刺激的なセカイをボクと倶に創り出していく約束を……忘れてはいないだろうね?」
モバP「抜かりはないさ。飛鳥にピッタリな舞台を用意してある。しっかり準備しておいてくれよ」
飛鳥「ああ……楽しみにしておくよ」
モバP「さあ、そのためにも中に戻ろうか。忘れてるかもしれないが……と、雪が降ってきたな……」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 15:05:47.89 ID:Dz8hUYEPo
飛鳥「雪か……P、キミは雪が好きかい?」
モバP「いや……特に好きでも嫌いでもないな」
飛鳥「ボクは嫌いだった。寒いからじゃない。
ロマンチックだなんだと持て囃されているが、元々大してきれいでもない空気中の水蒸気が固まっただけのものだ。
さらに落ちてくる間に空気中のゴミを吸着して、地上に触れれば黒く汚れて道端に積み重なっている。
とうてい美しいとは思えないシロモノだ」
モノ
飛鳥「そんな雪をどうして好きになれるだろう?……ずっとそう思っていた」
モバP「……今は違うのか」
モバP「いや……特に好きでも嫌いでもないな」
飛鳥「ボクは嫌いだった。寒いからじゃない。
ロマンチックだなんだと持て囃されているが、元々大してきれいでもない空気中の水蒸気が固まっただけのものだ。
さらに落ちてくる間に空気中のゴミを吸着して、地上に触れれば黒く汚れて道端に積み重なっている。
とうてい美しいとは思えないシロモノだ」
モノ
飛鳥「そんな雪をどうして好きになれるだろう?……ずっとそう思っていた」
モバP「……今は違うのか」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 15:15:51.58 ID:Dz8hUYEPo
飛鳥「うん。今まで雪がこんなに美しいものだとは知らなかった……こんな気分は初めてさ。どうしてだろうね」
モバP「……それは」
飛鳥「いや、言わなくていい。わかってるんだ。キミと一緒だから、このセカイはこんなにも輝いて見えるんだ」
飛鳥「ボクの前からキミがいなくなれば、きっとこのセカイは色を失って元に戻ってしまうだろうね」
飛鳥「だから……P。ボクと一緒にいて欲しい。セカイが終わる、その時まで」
モバP「……それは」
飛鳥「いや、言わなくていい。わかってるんだ。キミと一緒だから、このセカイはこんなにも輝いて見えるんだ」
飛鳥「ボクの前からキミがいなくなれば、きっとこのセカイは色を失って元に戻ってしまうだろうね」
飛鳥「だから……P。ボクと一緒にいて欲しい。セカイが終わる、その時まで」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 15:30:15.42 ID:Dz8hUYEPo
モバP「世界が終わるまで、か。どうかな……飛鳥の世界が終わる前に、俺の体は朽ちて亡くなっていそうな気もするが」
飛鳥「……」
モバP「ま、出来るだけついていくつもりで入るさ。この世界でお前がどれだけの輝きを見せるのか、特等席で見せてもらいたいからな」
飛鳥「フフッ、そうか。ああ、本当に面白いな、キミは」クスクス
モバP「なんだ、何か引っかかるところでもあったか?」
飛鳥「いいや、特に問題はなかったよ。いや、問題がないところがおかしいのかな?」
飛鳥「……」
モバP「ま、出来るだけついていくつもりで入るさ。この世界でお前がどれだけの輝きを見せるのか、特等席で見せてもらいたいからな」
飛鳥「フフッ、そうか。ああ、本当に面白いな、キミは」クスクス
モバP「なんだ、何か引っかかるところでもあったか?」
飛鳥「いいや、特に問題はなかったよ。いや、問題がないところがおかしいのかな?」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 15:49:14.06 ID:Dz8hUYEPo
リリック
飛鳥「キミはさっきボクの言葉を理解っていると言っていたけれど、まだまだかな。せいぜい半分といったところさ」
モバP「なんだ急に……ヘレンみたいなこと言い出して……」
飛鳥「でもキミは半分しか理解っていないはずなのに、ボクの気持ちを理解って一番良いところに導いてくれる。それが不思議で面白くて、ね」
モバP「それは……」
飛鳥「それはキミ自身がボクのことを理解しようとしてくれているからさ。ボクだけじゃなく、キミも成長しているということの証さ」
モバP「……かなわんね、どうも」
飛鳥「キミはさっきボクの言葉を理解っていると言っていたけれど、まだまだかな。せいぜい半分といったところさ」
モバP「なんだ急に……ヘレンみたいなこと言い出して……」
飛鳥「でもキミは半分しか理解っていないはずなのに、ボクの気持ちを理解って一番良いところに導いてくれる。それが不思議で面白くて、ね」
モバP「それは……」
飛鳥「それはキミ自身がボクのことを理解しようとしてくれているからさ。ボクだけじゃなく、キミも成長しているということの証さ」
モバP「……かなわんね、どうも」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 15:59:40.31 ID:Dz8hUYEPo
飛鳥「フフッ。さあ、戻ろうか。この舞い落ちる雪のように儚く消えてしまう前に、彼らの世界へ。
ボクたちのセカイを輝かせてやろう。ボクたちの信頼の証を見せつけてあげようじゃないか」
モバP「そうだな。俺の体もそろそろ寒さで限界だ。そうしてくれるとありがたい」
ツマラナ
飛鳥「全く……キミはもう少し詩情というものを理解した方がいいね。無粋な言葉ばかり並べていたら心まで無粋い人間になってしまうよ」
モバP「努力するよ……。そういえば、言い忘れていたことがあったな」
飛鳥「?」
モバP「これからライブの打ち合わせがあるんだが……忘れてないよな?」
ボクたちのセカイを輝かせてやろう。ボクたちの信頼の証を見せつけてあげようじゃないか」
モバP「そうだな。俺の体もそろそろ寒さで限界だ。そうしてくれるとありがたい」
ツマラナ
飛鳥「全く……キミはもう少し詩情というものを理解した方がいいね。無粋な言葉ばかり並べていたら心まで無粋い人間になってしまうよ」
モバP「努力するよ……。そういえば、言い忘れていたことがあったな」
飛鳥「?」
モバP「これからライブの打ち合わせがあるんだが……忘れてないよな?」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 16:11:47.40 ID:Dz8hUYEPo
飛鳥「……何時からだったっけ?」
モバP「おい」
飛鳥「いや、勘違いは困るよ。これはただの確認さ。忘れていたわけじゃないよ?」
モバP「やれやれ……。ほら、いくぞ。もう夜になるし、何も見えなくなるぞ」
飛鳥「例え闇の中であっても楽しむ方法はあるのだけれど……。今はそんな我儘を言っている場合じゃないね。素直に従うよ」
モバP「おい」
飛鳥「いや、勘違いは困るよ。これはただの確認さ。忘れていたわけじゃないよ?」
モバP「やれやれ……。ほら、いくぞ。もう夜になるし、何も見えなくなるぞ」
飛鳥「例え闇の中であっても楽しむ方法はあるのだけれど……。今はそんな我儘を言っている場合じゃないね。素直に従うよ」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 16:18:40.56 ID:Dz8hUYEPo
―――
モバP「全く、手もこんなに冷たくして……本当は飛鳥も寒かったんじゃないか?」
飛鳥「いいや。ボクは寒くは感じなかったよ。キミがいてくれたおかげで、心はずっと暖かだったからね」
モバP「……そう言いながらどうして手を離さないんだ?」
飛鳥「キミがあんまりにも寒そうだからね。ボクの手で温めてあげようと思ってさ」
モバP「余計に冷えるだけなんだが……どうせならそのマフラー貸してくれよ。そっちのほうがまだ暖かそうだ」
飛鳥「これかい?これはボクのお気入りだから、おいそれと貸すわけにはいかないんだが……。でも、こうすればいいかな」
モバP「全く、手もこんなに冷たくして……本当は飛鳥も寒かったんじゃないか?」
飛鳥「いいや。ボクは寒くは感じなかったよ。キミがいてくれたおかげで、心はずっと暖かだったからね」
モバP「……そう言いながらどうして手を離さないんだ?」
飛鳥「キミがあんまりにも寒そうだからね。ボクの手で温めてあげようと思ってさ」
モバP「余計に冷えるだけなんだが……どうせならそのマフラー貸してくれよ。そっちのほうがまだ暖かそうだ」
飛鳥「これかい?これはボクのお気入りだから、おいそれと貸すわけにはいかないんだが……。でも、こうすればいいかな」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 16:28:29.29 ID:Dz8hUYEPo
モバP「……マフラーを使わせてくれるのはありがたいんだが、どうして飛鳥も一緒に使ってるんだ?」
飛鳥「折衷案さ。キミもボクもこのマフラーを使いたい。なら、半分ずつ使うのが効率的さ」
モバP「……それに飛鳥がすごく近いような感じがするんだが」
飛鳥「このマフラーは短いんだ。2人でこれを使うためにはこうするしかないだろう?」
モバP「やれやれ……」
飛鳥「さあ、早く打ち合わせに行こう。遅れてしまったら、それこそ一大事だ」
飛鳥「折衷案さ。キミもボクもこのマフラーを使いたい。なら、半分ずつ使うのが効率的さ」
モバP「……それに飛鳥がすごく近いような感じがするんだが」
飛鳥「このマフラーは短いんだ。2人でこれを使うためにはこうするしかないだろう?」
モバP「やれやれ……」
飛鳥「さあ、早く打ち合わせに行こう。遅れてしまったら、それこそ一大事だ」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 16:30:28.39 ID:Dz8hUYEPo
飛鳥「……どうだい?暖かくなってきたかい?」
モバP「……ああ、暖かいよ。ありがとう、飛鳥」
飛鳥「どういたしまして」
モバP「……ああ、暖かいよ。ありがとう、飛鳥」
飛鳥「どういたしまして」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/29(月) 16:33:23.02 ID:Dz8hUYEPo
終わり
ここまで読んでくださってありがとうございました。
>>2のSRを見てたら色々書きたいことが浮かんできたけど整理したらこれぐらいになりました。
またいつか飛鳥のSSを書きたいですね。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
>>2のSRを見てたら色々書きたいことが浮かんできたけど整理したらこれぐらいになりました。
またいつか飛鳥のSSを書きたいですね。
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/30(火) 01:10:53.35 ID:Yi6yB0CX0
乙
タイトルからあのアニメを連想したけど別物だったか……
タイトルからあのアニメを連想したけど別物だったか……
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419825770/
Entry ⇒ 2015.04.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
モバP「小梅さんスイッチら行+わ?」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 05:53:13.65 ID:HlO0lL2TO
・下ネタ有り、短め
・モバP「小梅さんスイッチや行?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429807896/
これの続き
・二宮飛鳥「Travelin' In The Dark」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429648038/
過去作
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 05:55:58.31 ID:HlO0lL2TO
・事務所 PM7:00
P「っしゃ」ッターン
ちひろ「早っ」カタカタ
P「遅っ」
ちひろ「あ?」
P「あん?」
ちひろ「は?」
P「あん?」
ちひろ「お?」
P「あん?」
ちひろ「『あん?』意外言えやコラァァァァアアアアアア!!!!!!」バッチコーン
P「痛でぇぇぇぇええええええ!!!!!!」ズシャァァァ
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 05:56:47.08 ID:HlO0lL2TO
ちひろ「あんあんうっせえんだよ!!!煽り文句において貧弱かお前!!!」
P「それしか思い浮かばないんだから良いじゃねえか!!!」
ちひろ「絶対もっとあったろ!!!!2文字くらいで底尽きてんじゃねえよ!!!!」
P「じゃあ他に何あんだよ!!!!」
ちひろ「ごめん」
P「無いんじゃねえか」
ちひろ「あると思ってたわ」
P「なんだその人任せな感じ」
ちひろ「失望した」
P「何にだよ」
ちひろ「強いて言えばこの国に」
P「お前クビな」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 05:57:56.68 ID:HlO0lL2TO
P「いやだから……なんで事務員の残業をプロデューサーがやるんだよ…ケツ吹く理由が見つからねえよ……」
<ガチャ
小梅「お疲れ、さまー……」
P「おいっすー」
P「……毎日来なくていいんだぞ?」
小梅「い、家で1人は、寂しい…の…」
P「ははーん?さては怖いんd……」
P「……」
小梅「……」
P「……寂しかったんだな」ポンポン
小梅「…うん……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 05:58:55.69 ID:HlO0lL2TO
小梅「はい…Pさん…!」
P「……来たか…!」
≪小梅さんスイッチ≫
P「…とうとう…この時が…!」
小梅「これで、最後…」
P「えっ?わ行は?」
小梅「『を』『ん』は…無理、だから…」
P「ああ、そりゃそうか…」
P「…じゃあ『わ行』はスイッチ1つだけってこと?」
小梅「違う、よ…ほら…」
P「……」
P「スイッチが…『ら行』と『わ』…」
P「……6つある…!!」
小梅「…うん……!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 05:59:48.99 ID:HlO0lL2TO
P「いやぁ…史上初のスイッチ6つか…」
P「……」
P「……」
P「……金玉が熱くなるな……!」
P「小梅さん?」
<…えっ…なに…?
P「……今回がラスト…なんだよな?」
<………うん…
P「……そっか」
<………
P「………」
<…寂しい…?
P「……」
P「……個人的に…」
P「……」
P「……すげえ寂しい」
<…そっか……
P「……」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:00:41.07 ID:HlO0lL2TO
P「……」
P「……金玉が熱くなる云々は…」
P「絶対要らなかったな……」
P「……」
P「…………まあいいや」
P「…1文字目は『ら』……」
P「………」
P「………」
P「………」
P「………」
P「……裸族かぁ………」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:01:41.06 ID:HlO0lL2TO
P「うーん分からん!」
P「とりあえず押すぞー!」
P「小梅さんスイッチ『ら』」ポチッ
<バターン!!
P「ふぇっ!?」
小梅「ぐるる……」
P「やだ……何あの小型犬……」
小梅「うー……!」
P「……」
小梅「わ、わうっ……!」
P「………」
P「……きゃわわ」
小梅「がぶっ……!」ガブッ
P「ひゃっ?!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:02:36.20 ID:HlO0lL2TO
小梅「がぶぅ……!」アムアム
P「こ、小梅…!首筋は……ら、だめっ…!」
小梅「んぅ……!」アムアム
P「『あ行』から…鍛えられたとはいえ…!」
小梅「むっ……がぶぅ……!」アムアム
P「この…刺激にはっ…!!!」
小梅「あー……」
小梅「むっ…!!」ガブッ
P「勝てなかったよ……」ビュルルン
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:03:19.15 ID:HlO0lL2TO
小梅「がぶ…あむ……」アムアム
P「……っ…っ」ビクンビクン
小梅「ん……ふぅ…」
P「……っ…」ビクンッ
小梅「あっ…よだれ……」ツゥ…
P「…あ…あへッ……」
小梅「……」
小梅「せ、正解は……」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:04:11.56 ID:HlO0lL2TO
小梅「『ラ』ブラ…ドール、レ、レトリバー…」
小梅「でした……!」
P「……ん、ぎっ……」ビクンッ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:05:00.46 ID:HlO0lL2TO
P「いつになったら小梅の甘噛みに」
P「勝てる日が来るのだろう」
<…勝ちとか、あるの…?
P「たぶん無いよ」
P「明確に負けはあるけどね」
P「負けたせいでパンツびっちゃびちゃだから俺」
<ど、どういう事……?!///
P「小梅にも分かる日が来るさ」
P「…そう」
P「『ぶっかけられる』日が」
P「な……」
<………?
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:05:47.92 ID:HlO0lL2TO
P「小梅の腹に出す妄想をしてからというもの」
P「毎日が楽しくて仕方ありません(20歳/プロデューサー)」
P「いやぁ楽しい」
P「……」
『一本筋の通った腹筋を伝う、俺の流動体は、小梅の真っ白なキャンパスn』
P「………」
P「………」
P「………ふっ」
P「…18禁はダメだっつってんのに……」
P「俺ってばお茶目……」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:06:52.73 ID:HlO0lL2TO
P「……さぁ」
P「押していこうか…」
P「……」
P「……小梅のスイッチ!(意味深)」
P「小梅さんスイッチ『り』」ポチッ
<ガチャ
小梅「……」トタタタ
P「うん?」
小梅「……はぃ…///」サッ
P「……なんだこれ?」
小梅「……じゃあ、ね…///」トタタタ
P「いやいや?!えっ!?もう終わり!!??もう『り』終わり!!!!??」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:07:36.55 ID:HlO0lL2TO
<バタン
P「…………」
P「…どういう事だよ……」
P「こんなもん渡されてもなあ……」
P「……」
P「……あれ…」
P「……これって……?!」
P「…若しかして……!!?」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:08:20.50 ID:HlO0lL2TO
P「…小梅の…!!」
P「『リ』ップクリーム……!!!!!」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:09:34.39 ID:HlO0lL2TO
P「………」
『リップクリーム』
P「……や」
『リップクリーム』
P「……やめ、ろ…」
『リップクリーム』
P「……そんな目で……」
『リップクリーム』
P「…俺を…見るな……!」
『リップクリーム』
P「…………くそっ……!」
『リップクリーム』
P「…くそっくそっくそっ…!!!」
『リップクリーム』
P「…………」
『リップクリーム』
P「………くそっ…」
P「くっそぉぉぉぉうう!!!!!」ベッロォ!!!
『リッ』
P「うぉぉぉおおおおお!!!!!」ベッロォ!!!!!!!!
『』
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:10:20.40 ID:HlO0lL2TO
P「ん……はぁ…はぁ……」
『』
<ガチャ
小梅「……」
P「………」
P「……ははっ…笑えよ……」
P「………プロデューサーが…」
P「…担当アイドルの『リ』ップ……」
P「……舐め尽くしちゃったよ……」
P「………笑えよ……」
小梅「……」
小梅「……美味しかった…?」
P「……」
小梅「……」
P「……」
P「当たり前だろ………ッ!!」
小梅「……///」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:11:12.26 ID:HlO0lL2TO
P「ごめんな…『リ』ップ食べちゃって…」
<う、ううん…まだある、からね…
P「えっ!!?」
P (それって……?!)
P (『もっとお食べ』的な事か…!?)
<…P、さん……?
P「お、おう!すまんな!卑猥な妄想してた!」
<正直、すぎるよ…!///
P「ご、ご、ごめん!!ついクセでさ!!」
<…クセで、妄想、しちゃうn
P「ああ(食い気味)」
<へ、へんたいっ…!///
P「ありがとう、良い薬です」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:11:53.00 ID:HlO0lL2TO
P「『リ』ップクリーム食べてから」
P「体調が悪い」
P「すこぶる悪い」
P「すこすこぶるぶる悪い」
P「そして腹痛い」
P「……」
P「…腹痛いというか」
P「十二指腸もげてんじゃないかな」
P「十二指腸きっかけの腹痛だなこれ」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:12:57.83 ID:HlO0lL2TO
P「……見てるか向井拓海」
P「……」
P「……小梅さんスイッチ…」
P「……押すぞ…!」
P「小梅さんスイッチ『る』」ポチッ
<ガチャ
小梅「……♪」チャリンチャリン
P「事務所で自転車だとぉ!!!!?」
小梅「……びゅーん…♪」
P「………」
P「……くそ!!!こんな天使に『自転車から降りろ』なんて言えない!!!くそぉ!!!」
小梅「ふふ……♪」チャリンチャリン
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:13:46.28 ID:HlO0lL2TO
P「……」
小梅「……♪」
P「小梅さん……」
小梅「なに……?」チャリンチャリン
P「……俺も乗せてくんない?」
小梅「い、いいよ…!」
P「腰に手まわしとけよー」
小梅「う、うん…!」ギュウッ
P「大丈夫か?」
小梅「いいよっ……!」
P「っしゃゴー!!」チャリンチャリン
小梅「わっ……!」
※事務所内です※
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:14:26.98 ID:HlO0lL2TO
P「ほいほいほーい」チャリンチャリン
小梅「た、楽しいっ…!!」
P「俺も楽しいぞー」
小梅「…えへへ…♪」
P「……ほんと可愛いなおmうぉあぶねっ!!?ちひろさんの机に事故りかけた!!!あいつなんでこんなとこに机置いてんだよ!!!」チャリンチャリン
小梅「じ、事務所…だから…」
P「あぁ……忘れてた…ごめんな事務員……」
小梅「ちひろさん、ご、ごめんなさい…」
P「いや小梅は謝らなくていいんだ、全部ちひろさんが悪いんだから」チャリンチャリン
小梅「いや…私たちが、悪いよ…!」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:15:15.14 ID:HlO0lL2TO
P「あれ?『る』は何なの?」チャリンチャリン
小梅「わ、分からなかった……?」
P「流刑地しか出ないよ」
小梅「じゃあ、は、発表するね…」
小梅「…正解、は……」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:16:00.73 ID:HlO0lL2TO
小梅「『ル』マンに…二十四時間、レース…」
小梅「でした……!」
P「俺の予想をかすりさえしなかったルマン二十四時間レース」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:16:40.83 ID:HlO0lL2TO
P「事務所にチャリで入ってくるとか」
P「ヤンキーだな」
P「あんなに可愛いヤンキーなら」
P「どんだけカツアゲされても」
P「逆にプラスだけどさ」
P「色んな意味で」
P「懐が暖かくなるわ」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:18:09.56 ID:HlO0lL2TO
P「……おいおい」
P「…もう半分かよ……」
P「……」
P「……おのれスイッチぃ…!!」
P「…まあ仕方ないな……」
P「小梅さんスイッチ『れ』」ポチッ
<ガチャ……
P「………あれ?」
P「……」
P「……誰が」
P「……誰がドアを開けたんだ……?」
ね え
P「へっ?」クルッ
P「……」
P「……」
P「……マジか……?」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:18:54.38 ID:HlO0lL2TO
P「……おい…洒落になんないって…」
P「…小梅……」
P「いるんだろー……?」
P「……」
P「……小うm」
こ こ に い る よ
P「……っ…!」
さ っ き か ら
ず っ と
P「……嘘だろ……」
あ な た の
P「……マジで……」
う し ろ に
P「勘弁してくれッ………!!」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:19:45.82 ID:HlO0lL2TO
P「た、助けてくれ…小梅ぇ…!」
う ふ ふ ふ ふ ふ ふ
P「……ひっ……!」
こ う め を け が す も の は
ぜ っ た い に ゆ る さ な い
P「け、汚してない!汚してないです!汚すつもりもないですから!助けてくださいっ!!」
じ ゃ あ
き き き
P「……き?」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:20:27.95 ID:HlO0lL2TO
き き ん た ま が あ つ く な る っ て
ど う い う い み だ
P「あぁ…(失神)」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:21:54.36 ID:HlO0lL2TO
P「………」
小梅「ごめん、なさい…!」
小梅「あ、あの子が…迷惑かけちゃって…!」
P「………いいよ」
小梅「……」
P「……小梅も、あの子も、悪くない」
小梅「……」
P「………変な事言いだす…」
P「俺が悪いんだ……」
小梅「……」
小梅「……」チラッ
?
小梅「…ばかっ……」
え っ ! ?
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:22:36.80 ID:HlO0lL2TO
P「……おられます?」
<…私の、横にいるよ……
P「…まだ怒ってらっしゃいます…?」
<う、ううん……
<ずっと、謝って、くる…
P「なんで!!?」
<……知らないっ……!
P「???」
< ご み ん
P「今チラッと聞こえたけど、あの子ふざけてるだろ」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:23:48.43 ID:HlO0lL2TO
P「……一応正解は…」
P「『れ』い、ですよね」
<うん……
P「……」
< ぶ さ い く
P「てめえっ…!!」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:24:57.40 ID:HlO0lL2TO
P「あの子にまで嫌われるとは…」
P「…迂闊だった……」
P「……まあいいや、押そう」
P「小梅さんスイッチ『ろ』」ポチッ
<ガチャ
小梅「……んー…♪」ペロペロ
P「……おぉ…」
小梅「…おいひぃ……♪」ペロペロ
P「…なんと太くて長い…」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:25:34.18 ID:HlO0lL2TO
P「『ロ』リポップなのだろう……!!」
小梅「…あ、甘い…♪」ペロペロ
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:26:59.52 ID:HlO0lL2TO
小梅「…えへへ…♪」
P「……」ムラムラ
P「……なあ小梅」
小梅「なに……?」
P「…その『ロ』リポップさぁ…」
P「もっと奥まで咥えてくれないかな…?」
小梅「……?」
小梅「…いい、けど……?」
P「よっしゃあ!!!これで小梅の[ピーーーー]が見れる!!!!多福!!!!」ガタンッ
小梅「えっ……!?」
P「ごめん続けて」ストン
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:27:48.62 ID:HlO0lL2TO
小梅「じゃあ、やってみる、ね……」
P「いつでもどうぞ」
小梅「れろ……」ヌロォ…
P「…っ……!…っっ…!」
小梅「…ぉ………」グポッ
P「………ッッッ…!!」
小梅「…んっ…んっ……」ギュポッ ギュポッ
P「……はぁ……っっ…!!」
小梅「んぉ……ごっ……」ギュポッ ギュポッ
P「……やべぇ、小梅……俺もう……!」
小梅「…ろうひらろ……?」ギュポッ ギュポッ
P「……ぐ、ぐあぁっ…!!!」
P「…ッッ!!」ビクンッ
小梅「…ふぁ…っ…」ドロォ…
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:29:17.17 ID:HlO0lL2TO
P「すまんな小梅……つい手が滑ってさ…」
小梅「だ、大丈夫……」ドロォ…
P「…まさかこんな所に」
P「練乳があるとは」
P「思わなくてさ……」ニヤァ…
小梅「私も、び、びっくりした……」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:30:31.44 ID:HlO0lL2TO
P「……」
P「……」
P「……あれ?もういる?」
<…い、いるよ……
P「風呂空いてたか?」
<あ、飛鳥さんも、いた…
P「おぉ、そっか。あいつ何か言ってた?」
<『またあの変態にやられたのかい?』って……
P「………」
P「……えっとね……」
<………
P「否めない」
<………
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:31:20.60 ID:HlO0lL2TO
P「……」
P「……これが最後の1人語りになるかな」
P「…もう9回目ともなると」
P「双方手慣れたもんだよ」
P「……」
P「……本当にありがたい」
P「こんなに続くとは」
P「思ってもみなかった」
P「本当に嬉しい」
P「……」
P「……」
P「……ありがとう」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:33:12.53 ID:HlO0lL2TO
P「さていくか」
P「ラスト1文字……」
P「……」
P「……よっしゃ」
P「小梅さんスイッチ『わ』」ポチッ
<ガチャ
小梅「……」
P「……」
小梅「……さ、最後の、スイッチ…は…」
P「………うん」
小梅「これ……あげる……」
P「……」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:34:11.39 ID:HlO0lL2TO
『わらび餅』
P「…………………」
P「…………………」
P「…………………」
P「…………………」
P「…………………」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:34:56.00 ID:HlO0lL2TO
小梅「………………」
P「…………………」
『わらび餅』
小梅「………………」
P「…………………」
『わらび餅』
小梅「………………」パクッ
P「…………………」パクッ
『らびも』
小梅「………………」モグモグ
P「…………………」モグモグ
『らびも』
小梅「………………」
P「…………………」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:35:48.91 ID:HlO0lL2TO
<ガチャ
ちひろ「ごめんなさい…忘れ物しちゃ……」
『らびも』
小梅「………………」
P「…………………」
ちひろ「…………………」
『らびも』
小梅「………………」
P「…………………」
ちひろ「…………………」
ちひろ「…………………」
ちひろ「……………だから」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:36:57.79 ID:HlO0lL2TO
ちひろ「……やめておけと」
ちひろ「言ったのに……」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:37:55.31 ID:HlO0lL2TO
和同開珎(したり顔)
細々やってきた小梅さんスイッチも、これで完結です
最後はリアルに「わらび餅」と「ワッフル」しか出てこない頭の悪さが生んだ悲劇
一瞬でも見てくれたらありがとう
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 06:56:09.37 ID:J1Xkqg2Po
乙 よかった
これから前スレたどっていくわ
これから前スレたどっていくわ
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 07:59:14.03 ID:1Aoi+gqN0
乙
最後の最後がわらび餅www
最後の最後がわらび餅www
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 11:30:40.94 ID:PTkn2MhZ0
乙び餅
アルファベット編や象形文字編があるじゃないか(錯乱)
アルファベット編や象形文字編があるじゃないか(錯乱)
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 14:17:28.19 ID:egG905JI0
おつー
楽しかった
楽しかった
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 17:21:25.76 ID:q8M7kP7ho
ラストのわで「わたし」が来るかと思ったらまさかのww
面白かったよ!乙乙
面白かったよ!乙乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429908793/
Entry ⇒ 2015.04.29 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
八幡「メガネにするか、コンタクトにするか」
1: 1 2015/04/17(金) 13:10:16.03 ID:s/1pW2mHo
最初に
なるべく原作のキャラをなぞったつもりですが、
八幡の行動、考え方に私の個人解釈が含まれてます。
オリキャラが1名登場します。
また、私の語彙力不足、構成能力不足により
展開が強引と感じるあることをお許し下さい。
これらを許容いただける方の暇つぶしになれば幸いです。
なるべく原作のキャラをなぞったつもりですが、
八幡の行動、考え方に私の個人解釈が含まれてます。
オリキャラが1名登場します。
また、私の語彙力不足、構成能力不足により
展開が強引と感じるあることをお許し下さい。
これらを許容いただける方の暇つぶしになれば幸いです。
2: 1 2015/04/17(金) 13:10:46.02 ID:s/1pW2mHo
放課後の奉仕部は基本的に静かだ。それは外から運動部の声がよく通る程、物音はほとんどない。
目下の議題は俺の視力である。最近黒板の文字が見えづらい。視力の低下を感じて眼科へ行ったところ、左0.6、右0.5ということで日常生活に支障はないものの、授業は座る場所によって困る程度のレベルである。
依頼が来ない事を良い事にメガネにするかコンタクトにするか。
「ちょっと聞いていいか」
「相談かしら」
「まぁ、そんな様なもんだ」
スマホ画面を見せながら眼鏡とコンタクトについて聞いてみる。
「なぁ、どっちがいいと思う」
「なぜ私に聞くのかしら。私は別に視力は悪く無いのだけれど」
「なんでも知ってそうだからな。こういうのも知ってるもんかと」
俺の中でユキペディアさんの信頼はそこそこ高い。
目下の議題は俺の視力である。最近黒板の文字が見えづらい。視力の低下を感じて眼科へ行ったところ、左0.6、右0.5ということで日常生活に支障はないものの、授業は座る場所によって困る程度のレベルである。
依頼が来ない事を良い事にメガネにするかコンタクトにするか。
「ちょっと聞いていいか」
「相談かしら」
「まぁ、そんな様なもんだ」
スマホ画面を見せながら眼鏡とコンタクトについて聞いてみる。
「なぁ、どっちがいいと思う」
「なぜ私に聞くのかしら。私は別に視力は悪く無いのだけれど」
「なんでも知ってそうだからな。こういうのも知ってるもんかと」
俺の中でユキペディアさんの信頼はそこそこ高い。
3: 1 2015/04/17(金) 13:11:15.82 ID:s/1pW2mHo
その時、勢い良くドアが開かれる。
「やっはろー!」
「おう」
「こんにちは、由比ヶ浜さん」
「ん?なんの話してたの?」
「比企谷君が眼鏡とコンタクトどっちがいいかと聞いてきたので、考えていただけよ」
由比ヶ浜はメガネとコンタクトかぁーと呟きながら思案する。
「やっぱり眼鏡かな。コンタクトはスポーツしなければ関係ないって聞いたことがあるかも」
「そうね、特にスポーツをする必要がなければ手入れも少ない分良いのではないかしら」
単純にメガネよりコンタクトのほうが維持に手間も時間もかかるなら、そっちのほうが楽だわな。
しかしメガネか、ただでさえ薄い存在感が一層暗く沈まないか。
まぁ、既に殆どのクラスメイトから認識されてねえけど。
「やっはろー!」
「おう」
「こんにちは、由比ヶ浜さん」
「ん?なんの話してたの?」
「比企谷君が眼鏡とコンタクトどっちがいいかと聞いてきたので、考えていただけよ」
由比ヶ浜はメガネとコンタクトかぁーと呟きながら思案する。
「やっぱり眼鏡かな。コンタクトはスポーツしなければ関係ないって聞いたことがあるかも」
「そうね、特にスポーツをする必要がなければ手入れも少ない分良いのではないかしら」
単純にメガネよりコンタクトのほうが維持に手間も時間もかかるなら、そっちのほうが楽だわな。
しかしメガネか、ただでさえ薄い存在感が一層暗く沈まないか。
まぁ、既に殆どのクラスメイトから認識されてねえけど。
4: 1 2015/04/17(金) 13:11:48.73 ID:s/1pW2mHo
「手入れやメンテナンスも考えるとそっちのほうがいいか、雪ノ下、由比ヶ浜サンキュー」
というわけで、店も空いてるうちに帰ることにしよう。どうせ今日はもう依頼もないだろうし。
「依頼も無いようですし今日のところは帰りましょうか」
「うん、またねゆきのん」
「ええ、さようなら由比ヶ浜さん」
あのー、俺への挨拶は無いんでしょうか。明日から来なくても良くない?
翌日、教室で眼鏡を掛けたり外したり。細かいところも見えるが、こりゃ時間がかかるな、世界が歪む。なんか別世界に飛ばされてる直前の画像を見ているような視界だ。そして飛んだ世界でモブキャラ的な扱いをされて死ぬわけだ。死んじゃうのかよ。
というわけで、店も空いてるうちに帰ることにしよう。どうせ今日はもう依頼もないだろうし。
「依頼も無いようですし今日のところは帰りましょうか」
「うん、またねゆきのん」
「ええ、さようなら由比ヶ浜さん」
あのー、俺への挨拶は無いんでしょうか。明日から来なくても良くない?
翌日、教室で眼鏡を掛けたり外したり。細かいところも見えるが、こりゃ時間がかかるな、世界が歪む。なんか別世界に飛ばされてる直前の画像を見ているような視界だ。そして飛んだ世界でモブキャラ的な扱いをされて死ぬわけだ。死んじゃうのかよ。
5: 1 2015/04/17(金) 13:12:16.91 ID:s/1pW2mHo
「ヒッキー、やっはろー」
「その挨拶アホっぽいからやめろ」
「小町ちゃん彩ちゃんも使ってるのに!あ、ヒッキーメガネしてる!」
「ああ、昨日帰りに買った。最近のメガネは早いのな、1時間でできるから着けて帰ったが世界が違って見えたぞ」
まぁ、世の中には見たくないもの、見ないほうがいいものがたくさんあるがな。
友達だと思っていた奴が裏でどう思っているかとか。八幡知ってるよ。知らなくていい情報は絶対あるってこと。
「そんなに悪かったんだ。んー、ちょっとこっち見て」
「めんどい」
「ちょっとくらい良いじゃん!」
そんなに見たいか?まぁ触れてくれるだけありがたいのか。クラスに一人くらいいるよな、あからさまにいつもと違うのに触れたほうがいいのか反応に困るやつ。
「その挨拶アホっぽいからやめろ」
「小町ちゃん彩ちゃんも使ってるのに!あ、ヒッキーメガネしてる!」
「ああ、昨日帰りに買った。最近のメガネは早いのな、1時間でできるから着けて帰ったが世界が違って見えたぞ」
まぁ、世の中には見たくないもの、見ないほうがいいものがたくさんあるがな。
友達だと思っていた奴が裏でどう思っているかとか。八幡知ってるよ。知らなくていい情報は絶対あるってこと。
「そんなに悪かったんだ。んー、ちょっとこっち見て」
「めんどい」
「ちょっとくらい良いじゃん!」
そんなに見たいか?まぁ触れてくれるだけありがたいのか。クラスに一人くらいいるよな、あからさまにいつもと違うのに触れたほうがいいのか反応に困るやつ。
6: 1 2015/04/17(金) 13:12:51.41 ID:s/1pW2mHo
そんなやり取りをしていると、戸塚が入ってくる。
「八幡、おはよー」
「と、戸塚ぁ!おはよう!今日も可愛いぞ」
「もう!あ、八幡メガネ似合ってるね!正面から見ていいかな!」
「もちろんだ!どっちを向けばいい」
「ヒッキー、彩ちゃんの時は態度違いすぎ」
わかってねえな、戸塚だぞ。俺の天使に言われて反応しないなど許されるわけがない。時代が時代なら、手打ちまである。法律?俺が法律だ。
「八幡メガネ似合うね。きっとモテるよ」
「バカ言うな、俺はお前が見て貰えるなら他には何もいらん」
あぁ、戸塚!戸塚はなぜ戸塚なの?Raphaelの転生だとしたらこの出会いに一生感謝するまである。
「八幡、おはよー」
「と、戸塚ぁ!おはよう!今日も可愛いぞ」
「もう!あ、八幡メガネ似合ってるね!正面から見ていいかな!」
「もちろんだ!どっちを向けばいい」
「ヒッキー、彩ちゃんの時は態度違いすぎ」
わかってねえな、戸塚だぞ。俺の天使に言われて反応しないなど許されるわけがない。時代が時代なら、手打ちまである。法律?俺が法律だ。
「八幡メガネ似合うね。きっとモテるよ」
「バカ言うな、俺はお前が見て貰えるなら他には何もいらん」
あぁ、戸塚!戸塚はなぜ戸塚なの?Raphaelの転生だとしたらこの出会いに一生感謝するまである。
7: 1 2015/04/17(金) 13:13:20.25 ID:s/1pW2mHo
「でも、ホント似合ってるね。ヒッキーがこんなにカッコいいなんて。……目が腐って見えないからかな」
嫌なオチがついた、俺の目は一体どんだけ価値を下げてるんだよ。
やはり世間が俺に優しくないのが悪い。
「でも僕も良いと思うよ。なんかデキる人みたい」
「戸塚のためなら、どんな無理難題にも立ち向かうぞ」
由比ヶ浜から『駄目だこいつ早く何とかしないと』というオーラが感じ取れたが、そんなことを気にしていたら戸塚への愛は伝えられない。人生に障害は付きものである。
そんなところで始業のチャイムが鳴り、話はそこで終わった。
その後の授業は無駄にはかどり、あっという間にお昼時である。
いつもの場所に向かう途中、平塚先生が俺を見つけて手招きしている。
最近の己の行いを思い返すが、特段先生の琴線に触れる事はしていない、と思う。
どうせ逃げ切れないのなら大人しくしたほうがよさそうだ。
嫌なオチがついた、俺の目は一体どんだけ価値を下げてるんだよ。
やはり世間が俺に優しくないのが悪い。
「でも僕も良いと思うよ。なんかデキる人みたい」
「戸塚のためなら、どんな無理難題にも立ち向かうぞ」
由比ヶ浜から『駄目だこいつ早く何とかしないと』というオーラが感じ取れたが、そんなことを気にしていたら戸塚への愛は伝えられない。人生に障害は付きものである。
そんなところで始業のチャイムが鳴り、話はそこで終わった。
その後の授業は無駄にはかどり、あっという間にお昼時である。
いつもの場所に向かう途中、平塚先生が俺を見つけて手招きしている。
最近の己の行いを思い返すが、特段先生の琴線に触れる事はしていない、と思う。
どうせ逃げ切れないのなら大人しくしたほうがよさそうだ。
9: 1 2015/04/17(金) 13:13:50.35 ID:s/1pW2mHo
「比企谷。調子はどうだ」
「いつも通りですよ。何の要件ですか」
「まぁ、大した手間はとらせないつもりだ。少しいいか」
「手短にお願いします」
平塚先生は俺をまじまじと見るとふむ、と人呼吸置いて雑談を始めた。
「今日から眼鏡にしたか」
「はぁ、最近黒板の文字が見づらくなりまして、それが何か」
「こういうのは老婆心なんだが、多分君の容姿でトラブルが起こる可能性がある」
俺の容姿でトラブルって何だよ。またキモ谷とか言われるのかよ。はやりコンタクトにしておくべきだったか。
「今更気持ち悪い呼ばわりわされても諦めてますよ、コンタクトにしておくべきでした」
「いつも通りですよ。何の要件ですか」
「まぁ、大した手間はとらせないつもりだ。少しいいか」
「手短にお願いします」
平塚先生は俺をまじまじと見るとふむ、と人呼吸置いて雑談を始めた。
「今日から眼鏡にしたか」
「はぁ、最近黒板の文字が見づらくなりまして、それが何か」
「こういうのは老婆心なんだが、多分君の容姿でトラブルが起こる可能性がある」
俺の容姿でトラブルって何だよ。またキモ谷とか言われるのかよ。はやりコンタクトにしておくべきだったか。
「今更気持ち悪い呼ばわりわされても諦めてますよ、コンタクトにしておくべきでした」
11: 1 2015/04/17(金) 13:15:28.17 ID:s/1pW2mHo
だが返ってきた答えは意外なものだった。
「逆だ。君の眼鏡によってその特異な目の悪い要素が隠れている」
つまり由比ヶ浜が言ったように腐っている目が目立たなくなったという事らしい。
「でも、それがトラブルになることなんてありますかね」
「君も自ら言っているだろう。目が腐っていなければ容姿は悪くないと」
「それだけなら悪いことにはならないんじゃないっすかね」
「まぁ、悪いことではない、心に留めておけ」
謎かけをして去っていく。禅問答とかそういう類か。
悪いことでなければ良いんじゃないの?意味がわからない。
俺の目が原因でトラブルが起きるのはまぁわかる。
しかし、因果関係がいまいち腑に落ちない。
その理由がわかるのは数日後の事だが、俺はまだ知る由もない。
「逆だ。君の眼鏡によってその特異な目の悪い要素が隠れている」
つまり由比ヶ浜が言ったように腐っている目が目立たなくなったという事らしい。
「でも、それがトラブルになることなんてありますかね」
「君も自ら言っているだろう。目が腐っていなければ容姿は悪くないと」
「それだけなら悪いことにはならないんじゃないっすかね」
「まぁ、悪いことではない、心に留めておけ」
謎かけをして去っていく。禅問答とかそういう類か。
悪いことでなければ良いんじゃないの?意味がわからない。
俺の目が原因でトラブルが起きるのはまぁわかる。
しかし、因果関係がいまいち腑に落ちない。
その理由がわかるのは数日後の事だが、俺はまだ知る由もない。
12: 1 2015/04/17(金) 13:15:58.28 ID:s/1pW2mHo
体育は走るたびに眼鏡が動いてかなりイライラする。視力が大きく関係ない陸上関係のスポーツはともかく、球技全般はキツイ。スポーツ選手がレーシックを受ける理由がなんとなくわかった。
「八幡よ、眼鏡をかけたそうだな」
「見りゃわかるだろ。何か用かよ」
「いや、我と同類になっと聞いてな。心境を聞きに来たのだ」
「いつからお前と同類だ。そもそもなんの話だ」
「もうちょっと乗ってくれても良くないか。我メンタル強くない」
相変わらず早いのな、もう少し己を通せよ。
「材木座、眼鏡をかけてスポーツする時はどうしてる」
「我の場合、自分に出来ることをするのみ!それが役割と言うものよ」
「要するに球拾いだな。物はいいようだ」
「八幡よ、眼鏡をかけたそうだな」
「見りゃわかるだろ。何か用かよ」
「いや、我と同類になっと聞いてな。心境を聞きに来たのだ」
「いつからお前と同類だ。そもそもなんの話だ」
「もうちょっと乗ってくれても良くないか。我メンタル強くない」
相変わらず早いのな、もう少し己を通せよ。
「材木座、眼鏡をかけてスポーツする時はどうしてる」
「我の場合、自分に出来ることをするのみ!それが役割と言うものよ」
「要するに球拾いだな。物はいいようだ」
13: 1 2015/04/17(金) 13:16:29.89 ID:s/1pW2mHo
聞いた相手が悪かった。そもそもこいつがスポーツをする姿なんて想像できない時点でやめときゃよかった。
しかしそうなると戸塚とのテニスに付き合うこともできないか。やはりコンタクトにすべきだったか。
「何を言う、競技にも色々あるではないか」
「ほう、聞いてやる」
「弓道や空手など眼鏡の有無を主としないものであれば、その限りではない」
まぁ、それはそうだが。俺がそれらをやるタイプに見えるか。どう考えても見えねえだろ。
「又は使い分ければ良いだけだ。今はコンタクトレンズがあるからな」
「もういいぞー」
「まぁ他には?」
後は喋りたいだけだから適当に相槌を返すことにする。
元々困っているわけでもない。
その後は適当に流して体育も終わった。
しかしそうなると戸塚とのテニスに付き合うこともできないか。やはりコンタクトにすべきだったか。
「何を言う、競技にも色々あるではないか」
「ほう、聞いてやる」
「弓道や空手など眼鏡の有無を主としないものであれば、その限りではない」
まぁ、それはそうだが。俺がそれらをやるタイプに見えるか。どう考えても見えねえだろ。
「又は使い分ければ良いだけだ。今はコンタクトレンズがあるからな」
「もういいぞー」
「まぁ他には?」
後は喋りたいだけだから適当に相槌を返すことにする。
元々困っているわけでもない。
その後は適当に流して体育も終わった。
14: 1 2015/04/17(金) 13:16:57.47 ID:s/1pW2mHo
午後の体育のあとはやる気は無いのが常である。
放課後は帰宅したいところだが、義務を怠ると正論と理詰めで責られるため、重い足を引きずり奉仕部へ向う。
「うす」
部室にいるのは部長様である。由比ヶ浜は用事があるとかで来れたら来るとのこと。俺の場合来れたら来るは来れない時の言い訳率8割を超える。
「こんにちは比企谷君」
雪ノ下は珍しくノートPCを開いて依頼内容の有無を確認中か。
一通り目を通すと、画面を閉じて俺の方へ向き直す。
「特にないみたいだな」
「その方が学校としては良いのではないかしら」
「そうだな」
放課後は帰宅したいところだが、義務を怠ると正論と理詰めで責られるため、重い足を引きずり奉仕部へ向う。
「うす」
部室にいるのは部長様である。由比ヶ浜は用事があるとかで来れたら来るとのこと。俺の場合来れたら来るは来れない時の言い訳率8割を超える。
「こんにちは比企谷君」
雪ノ下は珍しくノートPCを開いて依頼内容の有無を確認中か。
一通り目を通すと、画面を閉じて俺の方へ向き直す。
「特にないみたいだな」
「その方が学校としては良いのではないかしら」
「そうだな」
15: 1 2015/04/17(金) 13:17:28.22 ID:s/1pW2mHo
「由比ヶ浜さんは来るのかしら」
「用事があるそうだ。来れたら来るらしい」
「そう」
ノートPCを片づけると、持っていた文庫を開いてそのまま読書を始める。
「その眼鏡、昨日買ったのかしら」
「あぁ、買った」
俺の方を怪訝そうに見る。俺は見世物としては低能だぞ。
「印象が変わるのね」
「そうらしいな。由比ヶ浜と平塚先生には同じ様なことを言われたな」
「何故かしら、不気味ね」
お前の語彙力ならもう少し言い方があるだろ。一日一回は罵倒せずにいられないの?病気なの?
「用事があるそうだ。来れたら来るらしい」
「そう」
ノートPCを片づけると、持っていた文庫を開いてそのまま読書を始める。
「その眼鏡、昨日買ったのかしら」
「あぁ、買った」
俺の方を怪訝そうに見る。俺は見世物としては低能だぞ。
「印象が変わるのね」
「そうらしいな。由比ヶ浜と平塚先生には同じ様なことを言われたな」
「何故かしら、不気味ね」
お前の語彙力ならもう少し言い方があるだろ。一日一回は罵倒せずにいられないの?病気なの?
16: 1 2015/04/17(金) 13:18:48.61 ID:s/1pW2mHo
「やっぱりコンタクトのほうがいい気がしてきたな」
「あら、私は眼鏡の方が良いと思うのだけれど」
あなた一瞬前まで罵倒されてましたよね。
「目が腐っていないあなたの顔に違和感を感じただけよ。相変わらず被害妄想が豊かね」
普通不気味と言われたらネガティブに捉えますが。俺も捻くれてるが、お前も大概だな。
「そうかよ」
「ええ、似合ってるわ」
けなしたり褒めたり忙しいですね。
結局俺の予想通り由比ヶ浜が来ることなく帰る事になった。
俺の眼鏡は好意的に解釈するなら悪くはないらしい。まぁ、当分はかけて過ごすか。この変な違和感にも慣れないとキツイし。
雪ノ下は職員室へ寄るため、俺はさっさと帰ることにする。
「あら、私は眼鏡の方が良いと思うのだけれど」
あなた一瞬前まで罵倒されてましたよね。
「目が腐っていないあなたの顔に違和感を感じただけよ。相変わらず被害妄想が豊かね」
普通不気味と言われたらネガティブに捉えますが。俺も捻くれてるが、お前も大概だな。
「そうかよ」
「ええ、似合ってるわ」
けなしたり褒めたり忙しいですね。
結局俺の予想通り由比ヶ浜が来ることなく帰る事になった。
俺の眼鏡は好意的に解釈するなら悪くはないらしい。まぁ、当分はかけて過ごすか。この変な違和感にも慣れないとキツイし。
雪ノ下は職員室へ寄るため、俺はさっさと帰ることにする。
17: 1 2015/04/17(金) 13:19:38.49 ID:s/1pW2mHo
自転車置き場へ行く途中、サッカー部からボールが飛んできた。
「あっぶねーな。サッカー部」
ボールを拾うと取りに来た一色に投げ返す。
「すみません。ありがとうございます」
「気をつけろよ」
一色は俺の顔をマジマジと見てくる。何なの何かついてるの。お前と同じ目と鼻と口があるだけなんだが。
「……先輩?」
「とうとう顔まで忘れられたか」
一色はふーんとか、へーとか言うと余所行きの笑顔で話しかけてくる。
「眼鏡似合ってますね」
「そうかよ」
「あっぶねーな。サッカー部」
ボールを拾うと取りに来た一色に投げ返す。
「すみません。ありがとうございます」
「気をつけろよ」
一色は俺の顔をマジマジと見てくる。何なの何かついてるの。お前と同じ目と鼻と口があるだけなんだが。
「……先輩?」
「とうとう顔まで忘れられたか」
一色はふーんとか、へーとか言うと余所行きの笑顔で話しかけてくる。
「眼鏡似合ってますね」
「そうかよ」
18: 1 2015/04/17(金) 13:20:10.94 ID:s/1pW2mHo
「印象が違ったので驚きました。伊達ですか?」
「視力が落ちてな。授業のみでも良いんだが、慣れようと思って付けてるだけだ」
この日何度か説明した話を繰り返す。
「そうですかー、喋らなければモテると思いますよ!」
「嘘乙」
「なんですか、せっかく褒めたのに酷くないですか!」
「裏があると思うのが俺だ。お前の場合は特にな」
ぶー、と剥れるまでがこいつのあざといところである。
「じゃーな」
「はい、お疲れ様です」
眼鏡初日は思ったより疲れた。慣れるまで続くと思うと憂鬱だ。
見違える光景に驚きながら、いつもと同じ道を帰った。
「視力が落ちてな。授業のみでも良いんだが、慣れようと思って付けてるだけだ」
この日何度か説明した話を繰り返す。
「そうですかー、喋らなければモテると思いますよ!」
「嘘乙」
「なんですか、せっかく褒めたのに酷くないですか!」
「裏があると思うのが俺だ。お前の場合は特にな」
ぶー、と剥れるまでがこいつのあざといところである。
「じゃーな」
「はい、お疲れ様です」
眼鏡初日は思ったより疲れた。慣れるまで続くと思うと憂鬱だ。
見違える光景に驚きながら、いつもと同じ道を帰った。
19: 1 2015/04/17(金) 13:20:43.22 ID:s/1pW2mHo
眼鏡生活も二週間が過ぎようとしていた。予備校に通う生活も徐々に日常生活の一部になりつつある。
俺も川崎もお互い一人だが、どうしてもバッティングして受けれない場合は情報交換することもある。
気を使わなくていい関係は楽でいい。
「よう、古文のノート見せてくれ」
「漢語と交換ならいいよ」
こうして効率化が可能だ。win-winだな。
俺が古文のノートを借りていると、川崎が話しかけてくる。
「あんた、雰囲気変わったね」
「どこがだよ、変えた記憶ないぞ」
「あたしはたまに聞かれるよ、あんたの事」
なんだそれ。あいついつも一人だよ、ぼっちなんじゃないの、とかだろ。
俺も川崎もお互い一人だが、どうしてもバッティングして受けれない場合は情報交換することもある。
気を使わなくていい関係は楽でいい。
「よう、古文のノート見せてくれ」
「漢語と交換ならいいよ」
こうして効率化が可能だ。win-winだな。
俺が古文のノートを借りていると、川崎が話しかけてくる。
「あんた、雰囲気変わったね」
「どこがだよ、変えた記憶ないぞ」
「あたしはたまに聞かれるよ、あんたの事」
なんだそれ。あいついつも一人だよ、ぼっちなんじゃないの、とかだろ。
20: 1 2015/04/17(金) 13:21:11.47 ID:s/1pW2mHo
「この前は名前聞かれたかな、海浜の女子だったよ」
名指しで嘲笑う為だな、そろそろ自殺を視野にいれなければならない。
「しかも、あだ名つけられてるし」
予備校でも居場所がないとか、俺の人生ハードモードすぎるだろ。
学生でこれだ。社会に出るとか考えられん。専業主夫王に俺はなる!
「それがね、Kだって」
名前のどこにも引っかからねえじゃねえか。つけた奴のセンスが疑われるぞ。
「寡黙でクールだからだってさ、それでKだって」
反応に困るな。こう合う場合なんて返せば正解なんだよ。
「そうか」
「比企谷は必要最小限しか喋らないからね、あたしがあんたと喋るのを知ってる人が恐る恐る聞いてきたよ。Kと付き合ってるんですかってね」
名指しで嘲笑う為だな、そろそろ自殺を視野にいれなければならない。
「しかも、あだ名つけられてるし」
予備校でも居場所がないとか、俺の人生ハードモードすぎるだろ。
学生でこれだ。社会に出るとか考えられん。専業主夫王に俺はなる!
「それがね、Kだって」
名前のどこにも引っかからねえじゃねえか。つけた奴のセンスが疑われるぞ。
「寡黙でクールだからだってさ、それでKだって」
反応に困るな。こう合う場合なんて返せば正解なんだよ。
「そうか」
「比企谷は必要最小限しか喋らないからね、あたしがあんたと喋るのを知ってる人が恐る恐る聞いてきたよ。Kと付き合ってるんですかってね」
21: 1 2015/04/17(金) 13:21:46.10 ID:s/1pW2mHo
は?今なんて言った?
「おいおい、なんの冗談だ」
「そこであんたがKって呼ばれてるのを知ったのさ、もちろん否定しておいたよ」
どいつもこいつも予備校を何だと思ってるのかね。大学受験じゃねえのか。何でも色恋に結びつけるなよ。
「わりぃ、迷惑かけたな」
「あたしは良いよ。でも学校でも流てるらしいね。既に噂が独り歩きしてるかも」
マジかよ。もう学校行きたくねえ。なんでそっとしておいてくれないんですか。おかしいですよ!カテジナさん!
「それってうちのクラスでもあんのか」
「そこまでは知らないけど、由比ヶ浜とか詳しいんじゃないか」
スクールカースト上位なら知ってるか、今後の生活に支障をきたすようなら考える必要があるな。
「おいおい、なんの冗談だ」
「そこであんたがKって呼ばれてるのを知ったのさ、もちろん否定しておいたよ」
どいつもこいつも予備校を何だと思ってるのかね。大学受験じゃねえのか。何でも色恋に結びつけるなよ。
「わりぃ、迷惑かけたな」
「あたしは良いよ。でも学校でも流てるらしいね。既に噂が独り歩きしてるかも」
マジかよ。もう学校行きたくねえ。なんでそっとしておいてくれないんですか。おかしいですよ!カテジナさん!
「それってうちのクラスでもあんのか」
「そこまでは知らないけど、由比ヶ浜とか詳しいんじゃないか」
スクールカースト上位なら知ってるか、今後の生活に支障をきたすようなら考える必要があるな。
22: 1 2015/04/17(金) 13:22:14.38 ID:s/1pW2mHo
「サンキューな、色々と」
迷惑をかけられてもかけるのは俺の主義に反する。こいつの家庭環境をなまじ知っているから余計にそう感じる。
「あたしはこうして情報交換出来ればいいよ。しかしあんたも大変だね」
「家事に下の面倒見てるお前に比べたら全然だ。ホントお前を娶るやつは幸せだろうよ」
「あんた馬鹿じゃないの!そういうこと言うからっ!このシスコン」
「うるせえブラコン」
「なんか言った?」
「キノセイダロ」
さて、まだまだかかりそうなのでノートは借りてコピーを取らせてもらう事になった。
最後の方で養うのが増えても、とか聞こえたかもしれんが俺は目下の問題が最優先だ。
川崎は由比ヶ浜ならと言っていたが、他に知ってそうな奴は……。
迷惑をかけられてもかけるのは俺の主義に反する。こいつの家庭環境をなまじ知っているから余計にそう感じる。
「あたしはこうして情報交換出来ればいいよ。しかしあんたも大変だね」
「家事に下の面倒見てるお前に比べたら全然だ。ホントお前を娶るやつは幸せだろうよ」
「あんた馬鹿じゃないの!そういうこと言うからっ!このシスコン」
「うるせえブラコン」
「なんか言った?」
「キノセイダロ」
さて、まだまだかかりそうなのでノートは借りてコピーを取らせてもらう事になった。
最後の方で養うのが増えても、とか聞こえたかもしれんが俺は目下の問題が最優先だ。
川崎は由比ヶ浜ならと言っていたが、他に知ってそうな奴は……。
23: 1 2015/04/17(金) 13:22:44.29 ID:s/1pW2mHo
帰りがけに電話をする。期待薄だが出るか……。
「珍しいな八幡よ!我に何のよ」
ツー、ツー。
ついムカついたので切ってしまった。
こういう時にあのテンションに付き合うのはなかなか体力の消耗が激しい。
お、コールバックだ。頼むから普通にしてくれ。
「わりぃ、切れた」
「ねぇワザと?ワザと切った?」
「電波だ、安心しろ」
こういう時にフォローすると後々の付き合いが円滑に進むらしい。人付き合い(材木座限定)も出来る俺マジ有能。
「珍しいな八幡よ!我に何のよ」
ツー、ツー。
ついムカついたので切ってしまった。
こういう時にあのテンションに付き合うのはなかなか体力の消耗が激しい。
お、コールバックだ。頼むから普通にしてくれ。
「わりぃ、切れた」
「ねぇワザと?ワザと切った?」
「電波だ、安心しろ」
こういう時にフォローすると後々の付き合いが円滑に進むらしい。人付き合い(材木座限定)も出来る俺マジ有能。
24: 1 2015/04/17(金) 13:23:15.99 ID:s/1pW2mHo
「少し聞きたいことがある」
「我は構わぬが。今は駅前のゲームセンターにいる」
ゲーセンならここから近いな。じゃ、いつもの場所だな。
「いま予備校が終わったところだ。サイゼまで何分で来れる」
「五分と言ったところだ」
「上等だ、四〇秒で支度しろ」
「それ無理」
ブツ、ツー、ツー。
あいつが朝倉やっても可愛くねぇ。もう少しキャラ考えろ。
まぁフォロー()しておけばいいだろ。材木座だし。
「我は構わぬが。今は駅前のゲームセンターにいる」
ゲーセンならここから近いな。じゃ、いつもの場所だな。
「いま予備校が終わったところだ。サイゼまで何分で来れる」
「五分と言ったところだ」
「上等だ、四〇秒で支度しろ」
「それ無理」
ブツ、ツー、ツー。
あいつが朝倉やっても可愛くねぇ。もう少しキャラ考えろ。
まぁフォロー()しておけばいいだろ。材木座だし。
25: 1 2015/04/17(金) 13:23:46.22 ID:s/1pW2mHo
サイゼに着くと材木座が店の前で待っていた。
「八幡!待ちわびたぞ」
「何だよ、先に入ってればよかっただろ」
「いや、中に居なかったのでな」
基本的に人見知りだったな、こいつにとってはアウェイだったか。
「悪いな、ドリンクバーくらいは奢ってやるよ」
「うむ、では行くぞ」
店内に学生があまりいないのは好都合だ。奥の席に通されるといつも通りドリンクバーを注文し、俺はガムシロ5杯のアイスコーヒー。材木座はアイスココアだ。
「さて、今回我を呼び寄せた理由を聞こうか」
面倒くさいが相手にしないと始まらないので無視して話を進める。
「八幡!待ちわびたぞ」
「何だよ、先に入ってればよかっただろ」
「いや、中に居なかったのでな」
基本的に人見知りだったな、こいつにとってはアウェイだったか。
「悪いな、ドリンクバーくらいは奢ってやるよ」
「うむ、では行くぞ」
店内に学生があまりいないのは好都合だ。奥の席に通されるといつも通りドリンクバーを注文し、俺はガムシロ5杯のアイスコーヒー。材木座はアイスココアだ。
「さて、今回我を呼び寄せた理由を聞こうか」
面倒くさいが相手にしないと始まらないので無視して話を進める。
26: 1 2015/04/17(金) 13:24:13.17 ID:s/1pW2mHo
「学校で俺の噂が流れてると聞いたが、何か知っているか」
「聞いているぞ。この裏切り者が」
裏切り者とは失礼だな。そんなことをして俺に何のメリットがある。こっちが依頼している身だし下手に出るか。
「そうか、お前なら知っていると思ったのは正解だったな。知っているなら内容を聞きたい」
その一言でテンションを上げる材木座は饒舌に語りだした。お前ちょろ過ぎじゃね。
「今学校で聞いているのは、八幡がクールなイケメンという噂だ。三年と一年では少なからずその話が聞こえてくる」
「ソースは」
「食堂や園庭だな。学年は女子のリボンの色だ」
「二年に広まっていない理由は」
「これは想像だが、お主のクラスにイケメンがいるからだろう。それに我らの学年では文化祭での一件もあるしな」
文化祭で有名になりすぎたからな。引き立て役は辛い。
「聞いているぞ。この裏切り者が」
裏切り者とは失礼だな。そんなことをして俺に何のメリットがある。こっちが依頼している身だし下手に出るか。
「そうか、お前なら知っていると思ったのは正解だったな。知っているなら内容を聞きたい」
その一言でテンションを上げる材木座は饒舌に語りだした。お前ちょろ過ぎじゃね。
「今学校で聞いているのは、八幡がクールなイケメンという噂だ。三年と一年では少なからずその話が聞こえてくる」
「ソースは」
「食堂や園庭だな。学年は女子のリボンの色だ」
「二年に広まっていない理由は」
「これは想像だが、お主のクラスにイケメンがいるからだろう。それに我らの学年では文化祭での一件もあるしな」
文化祭で有名になりすぎたからな。引き立て役は辛い。
27: 1 2015/04/17(金) 13:24:46.08 ID:s/1pW2mHo
しかしこの程度は俺の意図を組んで答えてくるくらいだから、こいつ頭は悪くないんだよな。バカだけど。
「他に聞きたいことはあるか」
「詳細はどの程度知っている」
学年でこうも浸透性が異なる理由がよくわからない。二年はともかく一年と三年に広がるには理由があるはず。
「三学年からは、八幡のクラスにイケメンがいるという程度だ。あとは常に孤高だと聞いた」
表現はともかく、それはほぼ俺で確定だな。
「あとは、文化祭の影の立役者という事も聞いたな」
ほぼ絞れたな。出処の想像は出来た。
「一年は」
「こっちも基本的には似たようなものだ。違うのは文化祭ではなくクリスマス会だったか」
「他に聞きたいことはあるか」
「詳細はどの程度知っている」
学年でこうも浸透性が異なる理由がよくわからない。二年はともかく一年と三年に広がるには理由があるはず。
「三学年からは、八幡のクラスにイケメンがいるという程度だ。あとは常に孤高だと聞いた」
表現はともかく、それはほぼ俺で確定だな。
「あとは、文化祭の影の立役者という事も聞いたな」
ほぼ絞れたな。出処の想像は出来た。
「一年は」
「こっちも基本的には似たようなものだ。違うのは文化祭ではなくクリスマス会だったか」
28: 1 2015/04/17(金) 13:25:20.79 ID:s/1pW2mHo
あいつか。しかしなんでまた面倒なことを。
思わず頭を抱える、面倒ごとが増えるのは御免被りたい。
「サンキュー材木座。十分だ」
「何、我の手にかかればこの様な事など造作もない」
さて、情報元の想像はついたがこれからどうするか。考えはまとまらないがあいつらに相談から始めよう。
その後は材木座の書いているラノベの設定について徹底的にダメ出しと修正案を提示した。課外で部活動までするなんてどんだけ働き者だよ。
むしろ社畜か。絶対に働きたくないでござる。
思わず頭を抱える、面倒ごとが増えるのは御免被りたい。
「サンキュー材木座。十分だ」
「何、我の手にかかればこの様な事など造作もない」
さて、情報元の想像はついたがこれからどうするか。考えはまとまらないがあいつらに相談から始めよう。
その後は材木座の書いているラノベの設定について徹底的にダメ出しと修正案を提示した。課外で部活動までするなんてどんだけ働き者だよ。
むしろ社畜か。絶対に働きたくないでござる。
29: 1 2015/04/17(金) 13:25:50.37 ID:s/1pW2mHo
翌日、普通に過ごしているだけなのに妙に居心地が悪い。知るとこんなにも変わるもんか。
川崎は普段と変わらない、由比ヶ浜も同様だな。戸塚は今日も可愛い。これ不変な。
今は悩んでも仕方ない、取り敢えず授業に集中するふりをしながら今後に着いて考えるか。
最終目標が噂の沈静化なのは決まりとして、問題はどう沈めるか。
それと周りに及ぶ影響、これは早めに手を打ちたい。川崎みたいに話を振られて俺もそいつも嫌な思いをするのはゴメンだ。
あとは、実際に俺に来られた場合。これは無視で良いか。まぁ来る奴がいないとは思うが、何とも言えないな。
気付くとチャイムが鳴っている。さて、我らが部長様にお伺いをしてみますかね。
由比ヶ浜に声をかけられて奉仕部へ。心なしか視線を感じるのは気のせいだと思いたい。
「おっす」
「やっはろー」
「こんにちは由比ヶ浜さん、比企谷君」
川崎は普段と変わらない、由比ヶ浜も同様だな。戸塚は今日も可愛い。これ不変な。
今は悩んでも仕方ない、取り敢えず授業に集中するふりをしながら今後に着いて考えるか。
最終目標が噂の沈静化なのは決まりとして、問題はどう沈めるか。
それと周りに及ぶ影響、これは早めに手を打ちたい。川崎みたいに話を振られて俺もそいつも嫌な思いをするのはゴメンだ。
あとは、実際に俺に来られた場合。これは無視で良いか。まぁ来る奴がいないとは思うが、何とも言えないな。
気付くとチャイムが鳴っている。さて、我らが部長様にお伺いをしてみますかね。
由比ヶ浜に声をかけられて奉仕部へ。心なしか視線を感じるのは気のせいだと思いたい。
「おっす」
「やっはろー」
「こんにちは由比ヶ浜さん、比企谷君」
30: 1 2015/04/17(金) 13:26:21.36 ID:s/1pW2mHo
そこからはいつも通りのポジションである。由比ヶ浜は雪ノ下の隣に椅子を用意し、俺は長机の端に荷物を置く。
「雪ノ下に由比ヶ浜、相談があるんだが」
「え!ヒッキーが相談なんて珍しいね。どうしたの?」
「学校内で噂になっている話だ。二人共知ってるか」
雪ノ下も由比ヶ浜も反応が鈍い。思い当たるフシが無いのかもしれない。
「俺に関する話らしいんだが」
その瞬間二人共あー、という反応を示した。
「あれヒッキーの事だったんだよね」
「確かに比企谷君のことね。最初聞いた時は耳を疑ったわ」
「安心しろ、俺もだ」
「雪ノ下に由比ヶ浜、相談があるんだが」
「え!ヒッキーが相談なんて珍しいね。どうしたの?」
「学校内で噂になっている話だ。二人共知ってるか」
雪ノ下も由比ヶ浜も反応が鈍い。思い当たるフシが無いのかもしれない。
「俺に関する話らしいんだが」
その瞬間二人共あー、という反応を示した。
「あれヒッキーの事だったんだよね」
「確かに比企谷君のことね。最初聞いた時は耳を疑ったわ」
「安心しろ、俺もだ」
31: 1 2015/04/17(金) 13:26:50.17 ID:s/1pW2mHo
三人の意識が合った所で話を進める。
「それで、相談内容を伺ってもいいかしら」
「俺からは三つ、ひとつは噂の沈静化。次に噂を聞きつけて俺の周りの奴らに話しかけてくる奴らの排除、最後に俺自身に話しかけられた時の対処方法だ」
雪の下は手を口元に添えて考える。由比ヶ浜は机に肘をつけ、手のひらで顎を支えて考えている。
由比ヶ浜だけ宿題で悩んでいる小学生のように見えるのは俺の抱いてる印象の差か。
「噂の沈静化をする必要あるかしら」
「いや、あるだろ」
「わたしもあまり必要ないかなーって」
「いやいや、相談者俺だから」
「逆にあなたは何故沈静化したいと思うのかしら」
「そりゃ学校に居辛いからだ。ぼっち体質の俺に注目させようものなら、俺の学校生活は真っ暗だ」
「それで、相談内容を伺ってもいいかしら」
「俺からは三つ、ひとつは噂の沈静化。次に噂を聞きつけて俺の周りの奴らに話しかけてくる奴らの排除、最後に俺自身に話しかけられた時の対処方法だ」
雪の下は手を口元に添えて考える。由比ヶ浜は机に肘をつけ、手のひらで顎を支えて考えている。
由比ヶ浜だけ宿題で悩んでいる小学生のように見えるのは俺の抱いてる印象の差か。
「噂の沈静化をする必要あるかしら」
「いや、あるだろ」
「わたしもあまり必要ないかなーって」
「いやいや、相談者俺だから」
「逆にあなたは何故沈静化したいと思うのかしら」
「そりゃ学校に居辛いからだ。ぼっち体質の俺に注目させようものなら、俺の学校生活は真っ暗だ」
32: 1 2015/04/17(金) 13:27:27.01 ID:s/1pW2mHo
由比ヶ浜からえー、という声がする。
「でも、良い噂なら今までの悪い噂をフッ素?出来るじゃないかな」
「由比ヶ浜さん、払拭と言いたかったのかしら」
「そうそう!それそれ!ありがとうゆきのん!」
相変わらずゆるゆりしてるな。悪いが大事件なのは俺の方だ。
「今更だろ、文化祭で協調性のない扱いづらい奴のままで良い」
「むぅ、せっかくヒッキーが良い意味で有名になれると思ったんだけどな」
「そうね、元々の依頼であるあなたの更生という事なら、このまま勧めたいところなのだけれど」
そう言うと二人して俺をじっと見てくる。な、何だよ。
「でも、ヒッキーが自分から相談者してくるなんて嬉しいな」
「私も驚いたわ。更生する気など無いと思っていたから」
「でも、良い噂なら今までの悪い噂をフッ素?出来るじゃないかな」
「由比ヶ浜さん、払拭と言いたかったのかしら」
「そうそう!それそれ!ありがとうゆきのん!」
相変わらずゆるゆりしてるな。悪いが大事件なのは俺の方だ。
「今更だろ、文化祭で協調性のない扱いづらい奴のままで良い」
「むぅ、せっかくヒッキーが良い意味で有名になれると思ったんだけどな」
「そうね、元々の依頼であるあなたの更生という事なら、このまま勧めたいところなのだけれど」
そう言うと二人して俺をじっと見てくる。な、何だよ。
「でも、ヒッキーが自分から相談者してくるなんて嬉しいな」
「私も驚いたわ。更生する気など無いと思っていたから」
33: 1 2015/04/17(金) 13:27:59.74 ID:s/1pW2mHo
好き勝手言いやがって。逆に一人で片付けようとしたらお前ら絶対怒るじゃねえか。
俺なりに処世術を実践してるだけだから、奉仕部への依頼だけなんだから、か、勘違いしないでよね!
「依頼内容はわかったわ。対処については私たちに考えさせてもらって良いかしら」
まぁ、依頼している方だからそれは構わないが。
「余りにも俺のポリシーに反するようなものは却下するぞ」
「大丈夫よ、あなたを説得するくらい訳無いわ」
口じゃ負けないということですか。依頼なんて慣れないことしたのは失敗か。
「大丈夫だよ!ヒッキーの悪いようにはしないからね!」
あんまり笑顔で優しく話しかけないで、好きになっちゃうだろ。
全くお人好しにも程がある。大体俺の問題なんだから一人で片付けろって話なんだろうけど、周りがそうさせてくれないなんて皮肉のようなもんだ。
居心地悪すぎて早く帰りたい。
それにしても自分の思わぬところで話が進むのは、なんともむず痒いもんだな。
俺なりに処世術を実践してるだけだから、奉仕部への依頼だけなんだから、か、勘違いしないでよね!
「依頼内容はわかったわ。対処については私たちに考えさせてもらって良いかしら」
まぁ、依頼している方だからそれは構わないが。
「余りにも俺のポリシーに反するようなものは却下するぞ」
「大丈夫よ、あなたを説得するくらい訳無いわ」
口じゃ負けないということですか。依頼なんて慣れないことしたのは失敗か。
「大丈夫だよ!ヒッキーの悪いようにはしないからね!」
あんまり笑顔で優しく話しかけないで、好きになっちゃうだろ。
全くお人好しにも程がある。大体俺の問題なんだから一人で片付けろって話なんだろうけど、周りがそうさせてくれないなんて皮肉のようなもんだ。
居心地悪すぎて早く帰りたい。
それにしても自分の思わぬところで話が進むのは、なんともむず痒いもんだな。
34: 1 2015/04/17(金) 13:28:27.29 ID:s/1pW2mHo
雪ノ下と由比ヶ浜から解決案を貰ったのは相談から2日後、今日の事だ。
昨日の下校時にとうとう下駄箱に投函される自体が発覚したので、その件がメインである。
しかし、手紙なんて不幸の手紙以外貰った事などないので、取り扱いに悩むことこの上ない。
それに見ず知らずの奴からとか経験上怖すぎる。
因みに俺の経験上の対処は何もしないである。動かざること山の如し。
で、今は奉仕部にいる訳だが二人の反応は微妙である。
「もしかしたらとは思ったけれど、比企谷君がラブレターをもらう日が来るとは、青天の霹靂ね」
「ど、どういう意味?」
「お前はもう少し勉強しろ、大学行く気あるのか」
「総武高受かったから大丈夫だよ!た、多分」
昨日の下校時にとうとう下駄箱に投函される自体が発覚したので、その件がメインである。
しかし、手紙なんて不幸の手紙以外貰った事などないので、取り扱いに悩むことこの上ない。
それに見ず知らずの奴からとか経験上怖すぎる。
因みに俺の経験上の対処は何もしないである。動かざること山の如し。
で、今は奉仕部にいる訳だが二人の反応は微妙である。
「もしかしたらとは思ったけれど、比企谷君がラブレターをもらう日が来るとは、青天の霹靂ね」
「ど、どういう意味?」
「お前はもう少し勉強しろ、大学行く気あるのか」
「総武高受かったから大丈夫だよ!た、多分」
35: 1 2015/04/17(金) 13:28:56.67 ID:s/1pW2mHo
お前ホントどうやって受かったんだよ。俺的総武高校七不思議の一つだぞ。因みに残りの六つは全て戸塚絡みだ。
「明後日の放課後に呼び出しね。一応対応については考えているけれど、参考にあなただったらどうするか聞いてもいいかしら」
「無視する」
「ダメだよ!ちゃんと返事してあげないと!」
言いたいことはわかる。確かにそれは正しいんだろうが。
「この手のイタズラには散々やられてきたからな。俺なりの経験論からだとこれが妥当なんだよ」
「あなた、よくそれで今まで生きてこれたわね」
同情なのか憐れみなのかわからんけど、本気で泣けてくるので程々にしてもらっていいかな。俺のライフが限界突破しそうなんだけど、マイナス的な意味で。
「でも、今回は私も由比ヶ浜さんの意見に同意するわ」
「それはあり得ないだろ」
「明後日の放課後に呼び出しね。一応対応については考えているけれど、参考にあなただったらどうするか聞いてもいいかしら」
「無視する」
「ダメだよ!ちゃんと返事してあげないと!」
言いたいことはわかる。確かにそれは正しいんだろうが。
「この手のイタズラには散々やられてきたからな。俺なりの経験論からだとこれが妥当なんだよ」
「あなた、よくそれで今まで生きてこれたわね」
同情なのか憐れみなのかわからんけど、本気で泣けてくるので程々にしてもらっていいかな。俺のライフが限界突破しそうなんだけど、マイナス的な意味で。
「でも、今回は私も由比ヶ浜さんの意見に同意するわ」
「それはあり得ないだろ」
36: 1 2015/04/17(金) 13:29:31.50 ID:s/1pW2mHo
「心配はいらないわ。この場所には私と由比ヶ浜さんも陰ながら様子を見させて貰うつもりなのと、噂の検証をした結果悪い事にはならないと思うから」
何故そこまで自信満々で言い切れるのかね。俺は自分の経験からどうしても明るい未来が想像出来ないんだが。
俺の反応が鈍かったのを気にしたのか、雪ノ下は言葉を続ける。
「それに、依頼主のことは私が守るから」
……今、物凄く恥ずかしいセリフが聞こえたのは気のせいだよね。
「お、おう」
すると横にいた由比ヶ浜が余計なことを言ってくれる。
「わー、ゆきのん大胆」
するとその言葉を反芻したのだろう、クールな雪ノ下の顔が徐々に赤くなる。珍しい物を見てしまった。あと由比ヶ浜さん、せっかく流そうと思った俺の配慮をもう少し汲んでください。
何故そこまで自信満々で言い切れるのかね。俺は自分の経験からどうしても明るい未来が想像出来ないんだが。
俺の反応が鈍かったのを気にしたのか、雪ノ下は言葉を続ける。
「それに、依頼主のことは私が守るから」
……今、物凄く恥ずかしいセリフが聞こえたのは気のせいだよね。
「お、おう」
すると横にいた由比ヶ浜が余計なことを言ってくれる。
「わー、ゆきのん大胆」
するとその言葉を反芻したのだろう、クールな雪ノ下の顔が徐々に赤くなる。珍しい物を見てしまった。あと由比ヶ浜さん、せっかく流そうと思った俺の配慮をもう少し汲んでください。
37: 1 2015/04/17(金) 13:30:13.58 ID:s/1pW2mHo
「と、とにかく安心しなさい。私達がちゃんと守ります」
「うんうん、だからヒッキーは安心してこの指定場所に向かっていいからね!」
珍しいものが見られたが大丈夫なんだろうか。雪ノ下がここまで言うなら、俺は信じるしかない。しかし信じるね、一年前の俺には縁がないどころか存在すら危ぶまれるレベル。そういえば数年前に同じ様なことを言ってた内閣総理大臣がいたな。trust meだったっけ。
「お前らがそこまで言うなら覚悟決めるしかないか、どうせ俺に選択の余地は無いしな」
俺の発言がよほど意外だったのだろう、由比ヶ浜が目を丸くしていた。
「もっとゴネると思ってたのに、ヒッキーどうしちゃったの?」
「さぁな。で、どう断ればいい」
「断るの前提なんだ」
由比ヶ浜は少々呆れ顔ながら、どこか嬉しそうなのは相手が可哀想だからだな。いや、だって怖いじゃん。見ず知らずの人から呼び出しくらったら穏便に断るのがセオリーでしょ。危険予知した上で対策するのは常識だろ。
「うんうん、だからヒッキーは安心してこの指定場所に向かっていいからね!」
珍しいものが見られたが大丈夫なんだろうか。雪ノ下がここまで言うなら、俺は信じるしかない。しかし信じるね、一年前の俺には縁がないどころか存在すら危ぶまれるレベル。そういえば数年前に同じ様なことを言ってた内閣総理大臣がいたな。trust meだったっけ。
「お前らがそこまで言うなら覚悟決めるしかないか、どうせ俺に選択の余地は無いしな」
俺の発言がよほど意外だったのだろう、由比ヶ浜が目を丸くしていた。
「もっとゴネると思ってたのに、ヒッキーどうしちゃったの?」
「さぁな。で、どう断ればいい」
「断るの前提なんだ」
由比ヶ浜は少々呆れ顔ながら、どこか嬉しそうなのは相手が可哀想だからだな。いや、だって怖いじゃん。見ず知らずの人から呼び出しくらったら穏便に断るのがセオリーでしょ。危険予知した上で対策するのは常識だろ。
38: 1 2015/04/17(金) 13:30:46.72 ID:s/1pW2mHo
「無難な答えとしては数パターンあるけれど、由比ヶ浜さんならどうするかしら」
「やっぱり、他に好きな人がいるとか、受験で今は付き合うのは考えられないとかが良いと思うよ!」
「セオリーかつ無難だな」
「少なくとも嫌いじゃない事が相手に伝われば悪い雰囲気にはならないと思うよ」
コイツなりに色々あるんだろうな。アホの娘だけど。上位カーストならではの悩みか。
「それが良さそうね。私の場合はあまり勧められないから」
その言葉に由比ヶ浜が飛びつく。犬かよお前。でも大体想像つくだろ、雪ノ下だぞ。
「ゆきのんはそういう時どうするの?」
「相手の人となりを知った上で断るわ」
「んー、どういうこと?」
「やっぱり、他に好きな人がいるとか、受験で今は付き合うのは考えられないとかが良いと思うよ!」
「セオリーかつ無難だな」
「少なくとも嫌いじゃない事が相手に伝われば悪い雰囲気にはならないと思うよ」
コイツなりに色々あるんだろうな。アホの娘だけど。上位カーストならではの悩みか。
「それが良さそうね。私の場合はあまり勧められないから」
その言葉に由比ヶ浜が飛びつく。犬かよお前。でも大体想像つくだろ、雪ノ下だぞ。
「ゆきのんはそういう時どうするの?」
「相手の人となりを知った上で断るわ」
「んー、どういうこと?」
39: 1 2015/04/17(金) 13:31:14.12 ID:s/1pW2mHo
「具体的には、そうね」
すると雪ノ下が俺の方を見て距離を詰める。えっと、なんの御用でしょうか。
「比企谷君の場合はある程度知っているから確認しないけれど、どんな人間なのか、長所、短所などを申告してもらうかしら。その上で私が引っかかるところを答えて貰って詰め寄ると相手が何も言えなくなって去っていくわね」
完全に品定めじゃねーか。理路整然と振られるって相当なトラウマものだぞ。完全否定かよ。
「だから、あなたの様な自分を蔑ろにすると人は付き合えないわ」
あれ、これ俺に言われてる?
「告白してないのにフラレるとか斬新過ぎて反応できないんですが」
お前、少し前に依頼人守るって言ったじゃねぇか。依頼人クリティカルヒットでオーバーキルだよ。瞬殺だろ。
「と、まあこんなところね」
「お前もう少し相手の事考えてやれよ。相手によっちゃ自殺するぞ」
すると雪ノ下が俺の方を見て距離を詰める。えっと、なんの御用でしょうか。
「比企谷君の場合はある程度知っているから確認しないけれど、どんな人間なのか、長所、短所などを申告してもらうかしら。その上で私が引っかかるところを答えて貰って詰め寄ると相手が何も言えなくなって去っていくわね」
完全に品定めじゃねーか。理路整然と振られるって相当なトラウマものだぞ。完全否定かよ。
「だから、あなたの様な自分を蔑ろにすると人は付き合えないわ」
あれ、これ俺に言われてる?
「告白してないのにフラレるとか斬新過ぎて反応できないんですが」
お前、少し前に依頼人守るって言ったじゃねぇか。依頼人クリティカルヒットでオーバーキルだよ。瞬殺だろ。
「と、まあこんなところね」
「お前もう少し相手の事考えてやれよ。相手によっちゃ自殺するぞ」
40: 1 2015/04/17(金) 13:31:54.25 ID:s/1pW2mHo
「ちゃんと相手を選んで発言するから大丈夫よ。こういう事は大抵自分に自信がある人間にのみ伝えるわ」
お前には俺のどこに自信があるように見えるのかと、その辺ハッキリさせる必要があると思います。
さて、対策は何となくなりそうだが残りについてはまた今度だそうだ。
家に帰り、カバンを下ろすと手紙の内容を見直す。一年、年下か。女の子らしい便箋に書いてある文字を見ると穏やかで抜けてそうなイメージが湧く。
おい葉山、お前だったらこういう時どうするんだよ。
こういう時授業の内容は全然使えないな。小町に相談するのは、ひやかされるからやめとこう。
お前には俺のどこに自信があるように見えるのかと、その辺ハッキリさせる必要があると思います。
さて、対策は何となくなりそうだが残りについてはまた今度だそうだ。
家に帰り、カバンを下ろすと手紙の内容を見直す。一年、年下か。女の子らしい便箋に書いてある文字を見ると穏やかで抜けてそうなイメージが湧く。
おい葉山、お前だったらこういう時どうするんだよ。
こういう時授業の内容は全然使えないな。小町に相談するのは、ひやかされるからやめとこう。
41: 1 2015/04/17(金) 13:32:28.67 ID:s/1pW2mHo
そして当日。必要以上にビビっていないのは、対策のおかげか二人の後ろ盾か。
待ち合わせ場所に選ばれたのは、放課後の食堂だ。確かに人も少なくてありがたいのだが、周りから丸見えなので一刻も早く終わってほしい気持ちが強い。
どうせならイタズラのほうが気が楽かもしれん。
奉仕部の二人は死角から見てるらしいが、俺からは見えない。ホントにいるんだろうな。
そして椅子に座って待ってると、一人の女の子が入ってくる。
見覚えはない。大人しそうな子だ。よく手紙なんか出せたなと思わせる雰囲気が伝わってくる。イメージ的には艦これの羽黒が近いか。
彼女は座っている俺の前まで来ると、二、三度深呼吸をしてから声をかけてきた。
待ち合わせ場所に選ばれたのは、放課後の食堂だ。確かに人も少なくてありがたいのだが、周りから丸見えなので一刻も早く終わってほしい気持ちが強い。
どうせならイタズラのほうが気が楽かもしれん。
奉仕部の二人は死角から見てるらしいが、俺からは見えない。ホントにいるんだろうな。
そして椅子に座って待ってると、一人の女の子が入ってくる。
見覚えはない。大人しそうな子だ。よく手紙なんか出せたなと思わせる雰囲気が伝わってくる。イメージ的には艦これの羽黒が近いか。
彼女は座っている俺の前まで来ると、二、三度深呼吸をしてから声をかけてきた。
42: 1 2015/04/17(金) 13:32:57.51 ID:s/1pW2mHo
「あ、あの!」
「手紙の送り主?」
「は、はい!そうです」
後半尻すぼみになる弱々しい声に緊張が伝わってくる。
そしてそこから言葉が出てこないらしい。俺も余裕は全くないが、冷静な自分の声が訴えかける。
俺はゆっくりと彼女に向き合うように立つと、自らを落ち着かせながら話しかける。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫です」
「そっか、要件を聞いても良いか」
彼女は意を決して俺に告白を始める。
「手紙の送り主?」
「は、はい!そうです」
後半尻すぼみになる弱々しい声に緊張が伝わってくる。
そしてそこから言葉が出てこないらしい。俺も余裕は全くないが、冷静な自分の声が訴えかける。
俺はゆっくりと彼女に向き合うように立つと、自らを落ち着かせながら話しかける。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫です」
「そっか、要件を聞いても良いか」
彼女は意を決して俺に告白を始める。
43: 1 2015/04/17(金) 13:33:32.26 ID:s/1pW2mHo
「あの、私比企谷先輩の事、かっこいいなって、その、クリスマス会私も見てました。幼稚園の子どもや小学生が出ておじいさんやおばあさんも喜んで、見てる私も楽しかったです。企画が生徒会って聞いたんですが、比企谷先輩が色々頑張って動いてたと聞いてきっと凄い人なんだって思って……」
嬉しさと恥ずかしさがあった。同時に彼女の強さと言葉に射抜かれるような鈍さが絡みつく。
「だから、最近噂に聞いた人が比企谷先輩って聞いて、その、どうしても気になって」
どうして俺相手に、そこまで想える。
「私、比企谷先輩の事好きです!お付き合いしてください!」
彼女は深々と頭を下げた。その姿は誰が見ても茶化すことなどできない。それを俺は受け止め、今からこの娘に返事をしなければならない。だが回答は彼女の望むものではなく、拒否という意思を突き付けなければならない。俺が、常に誰からも必要とされず疎まれ、距離を置かれていた俺が。
用意していた言葉が出ない。これが彼女の本気なのだ。会ったことも無ければよく知りもしない俺に。ただ噂で聞いて少し気になる奴に。
嬉しさと恥ずかしさがあった。同時に彼女の強さと言葉に射抜かれるような鈍さが絡みつく。
「だから、最近噂に聞いた人が比企谷先輩って聞いて、その、どうしても気になって」
どうして俺相手に、そこまで想える。
「私、比企谷先輩の事好きです!お付き合いしてください!」
彼女は深々と頭を下げた。その姿は誰が見ても茶化すことなどできない。それを俺は受け止め、今からこの娘に返事をしなければならない。だが回答は彼女の望むものではなく、拒否という意思を突き付けなければならない。俺が、常に誰からも必要とされず疎まれ、距離を置かれていた俺が。
用意していた言葉が出ない。これが彼女の本気なのだ。会ったことも無ければよく知りもしない俺に。ただ噂で聞いて少し気になる奴に。
44: 1 2015/04/17(金) 13:34:09.21 ID:s/1pW2mHo
「お、俺は」
言葉が続かない。
「俺は……」
俺は受験でそれどころじゃないからごめんなさい。と言うハズなのに。
「お……れは……」
体が震えて、汗が流れる。手は強く握りしめ、全身が自分の意思で制御出来ない。歯を食いしばれ、伝えなければならないことがあるんだろ。
「……すまない」
頭を下げてそう絞り出すように漏らすのが精一杯だった。受け止めきれなかった。彼女の本気もその覚悟も。用意していた答えは誤りじゃない。だが不誠実に思えた。ありきたりの回答も、断る事と決めつけ考えることを放棄した俺自身も。
彼女は俺の返事を聞くと、出来るだけの笑顔で俺を見る。
「何で……先輩が泣きそうな顔してるんですか。……ごめんなさい。ありがとうございました」
言葉が続かない。
「俺は……」
俺は受験でそれどころじゃないからごめんなさい。と言うハズなのに。
「お……れは……」
体が震えて、汗が流れる。手は強く握りしめ、全身が自分の意思で制御出来ない。歯を食いしばれ、伝えなければならないことがあるんだろ。
「……すまない」
頭を下げてそう絞り出すように漏らすのが精一杯だった。受け止めきれなかった。彼女の本気もその覚悟も。用意していた答えは誤りじゃない。だが不誠実に思えた。ありきたりの回答も、断る事と決めつけ考えることを放棄した俺自身も。
彼女は俺の返事を聞くと、出来るだけの笑顔で俺を見る。
「何で……先輩が泣きそうな顔してるんですか。……ごめんなさい。ありがとうございました」
45: 1 2015/04/17(金) 13:34:37.37 ID:s/1pW2mHo
彼女はそう告げると、足早にその場を去った。
しばらく、そのまま時間が過ぎた。今はリノリウムの床しか見えない。体は俺の意を介すことなく。声を出すことも怪しい。
そのままの姿勢で立ち尽くす俺の前に、物悲しく柔らかい声が耳を打つ。
「ヒッキー……」
「比企谷君……」
二人ともそれ以上何も言わない。言えないだろうなこんな状況じゃ。
顔が上げられない。腕も足も無理そうだ。カッコわりい。あんなに考えてくれた二人にも申し訳ない。
由比ヶ浜は温和な足取りで一歩踏みだすと、包み込むように俺を抱きしめる。
「ヒッキー頑張ったね」
辛い。人の好意が重い。何故こうなったのだろう。悪くない。勇気を振り絞った彼女も、見守ってくれた二人も。
しばらく、そのまま時間が過ぎた。今はリノリウムの床しか見えない。体は俺の意を介すことなく。声を出すことも怪しい。
そのままの姿勢で立ち尽くす俺の前に、物悲しく柔らかい声が耳を打つ。
「ヒッキー……」
「比企谷君……」
二人ともそれ以上何も言わない。言えないだろうなこんな状況じゃ。
顔が上げられない。腕も足も無理そうだ。カッコわりい。あんなに考えてくれた二人にも申し訳ない。
由比ヶ浜は温和な足取りで一歩踏みだすと、包み込むように俺を抱きしめる。
「ヒッキー頑張ったね」
辛い。人の好意が重い。何故こうなったのだろう。悪くない。勇気を振り絞った彼女も、見守ってくれた二人も。
46: 1 2015/04/17(金) 13:35:05.40 ID:s/1pW2mHo
俺には荷が重すぎた。こんなハズじゃなかった。浮かれた気持ちはなかったハズだった。真面目に答えようとした。彼女はどんな気持ちだったのだろう。今日という日をどんな想いで迎えたのだろう。振り絞って踏み出した先にある希望を掴もうとしたはずだ。それでも俺の言葉が断ち切った。報われないなんて、あんまりだろ。
「比企谷君」
凛とした声が食堂に響く。
「あなたは何も間違っていないわ。でも悲しませてごめんなさい。悪いようにはしないと言ったのに」
やめろよ、俺が何もできなかっただけなんだ。俺にはそんな言葉をかけられる様な奴じゃない。そんな言葉を投げかけられる資格も権利もない。
「悪い、今は一人になりたい」
由比ヶ浜が部室から持った鞄を俺は力なく受け取る。また明日と言われたが声は出なかった。
「比企谷君」
凛とした声が食堂に響く。
「あなたは何も間違っていないわ。でも悲しませてごめんなさい。悪いようにはしないと言ったのに」
やめろよ、俺が何もできなかっただけなんだ。俺にはそんな言葉をかけられる様な奴じゃない。そんな言葉を投げかけられる資格も権利もない。
「悪い、今は一人になりたい」
由比ヶ浜が部室から持った鞄を俺は力なく受け取る。また明日と言われたが声は出なかった。
47: 1 2015/04/17(金) 13:35:36.44 ID:s/1pW2mHo
家に着くと真っ先に自室のベットに倒れ込んだ。頭が回らない。耳鳴りがする。何の音も聞こえない。
世界に俺一人だけ取り残された気分だ。着替えることも、寝ることもできない。
いつまでそうしていただろう。十分、三十分、ほんの一、二分なのかもしれない。時間の感覚が分からない。
部屋のドアが物静かに開いて、意識が現実に戻る。この時間、俺の部屋に入ってくるのは一人しかいない。
「おにーちゃん。ただいまも言わないなんて、小町的にポイント低いよ」
いつもより優しい小町の声が、今は素直に甘えられない。
「わりぃ」
「何かあったの」
「色々な」
そっかと呟く小町の声音は部屋に消えた。沈黙が続く。時計の秒針が部屋に響く。
世界に俺一人だけ取り残された気分だ。着替えることも、寝ることもできない。
いつまでそうしていただろう。十分、三十分、ほんの一、二分なのかもしれない。時間の感覚が分からない。
部屋のドアが物静かに開いて、意識が現実に戻る。この時間、俺の部屋に入ってくるのは一人しかいない。
「おにーちゃん。ただいまも言わないなんて、小町的にポイント低いよ」
いつもより優しい小町の声が、今は素直に甘えられない。
「わりぃ」
「何かあったの」
「色々な」
そっかと呟く小町の声音は部屋に消えた。沈黙が続く。時計の秒針が部屋に響く。
48: 1 2015/04/17(金) 13:36:05.84 ID:s/1pW2mHo
「結衣さんからメール貰ったよ。今日はお兄ちゃんの話何でも聞くから、言いたくなったら何でも言ってね」
「……サンキュ。愛してるよ小町」
「もう、しょうがないなお兄ちゃんは。今日はいくらでも甘えていいよ。小町的にはもうポイントカンストだからね」
ニッコリと笑う小町の顔を見て、恐る恐る抱きしめる。
「よしよし、全く小町がいないとお兄ちゃんはダメだなー」
頭を撫でる手がくすぐったい。さっきまで死にたかったのが嘘のように安心する。
「ホント、ダメな兄ちゃんだな」
「でも大丈夫だよ。お兄ちゃんがダメになっても、小町だけはちゃんと見ててあげるからね」
高校に上がって、これ程感情的になったことはなかった。
「……サンキュ。愛してるよ小町」
「もう、しょうがないなお兄ちゃんは。今日はいくらでも甘えていいよ。小町的にはもうポイントカンストだからね」
ニッコリと笑う小町の顔を見て、恐る恐る抱きしめる。
「よしよし、全く小町がいないとお兄ちゃんはダメだなー」
頭を撫でる手がくすぐったい。さっきまで死にたかったのが嘘のように安心する。
「ホント、ダメな兄ちゃんだな」
「でも大丈夫だよ。お兄ちゃんがダメになっても、小町だけはちゃんと見ててあげるからね」
高校に上がって、これ程感情的になったことはなかった。
49: 1 2015/04/17(金) 13:36:34.54 ID:s/1pW2mHo
捻くれて、屈折して、やさぐれて。
寂しくて、悲しくて、苦しくて。
諦めて、放棄して、断ち切って。
嘘も欺瞞も猜疑心も生きていくために必要だから身につけた。
自分を守れるのは自分だけだと気づいた時、苦しみや悲しみより感じたのは空虚だった。
卑屈でも屈従でも構わない。自分だけは曲げたくない。曲げられない。
更生なんてあり得ない。綺麗事など誰も救われない。
でも、そんな世界でも見守ってくれる家族がいる。
「小町」
心配してくれる仲間がいる。
「なーに、お兄ちゃん」
ここまで追い詰められてようやく気付くとか最低なんだろうが。
「今まで辛いことばっかりで、良い事のほうが少なかったけど」
周りにいるじゃないか。
「少しだけ、生きてて良かったと思えるわ」
俺を支えてくれる妹とあいつらが。
寂しくて、悲しくて、苦しくて。
諦めて、放棄して、断ち切って。
嘘も欺瞞も猜疑心も生きていくために必要だから身につけた。
自分を守れるのは自分だけだと気づいた時、苦しみや悲しみより感じたのは空虚だった。
卑屈でも屈従でも構わない。自分だけは曲げたくない。曲げられない。
更生なんてあり得ない。綺麗事など誰も救われない。
でも、そんな世界でも見守ってくれる家族がいる。
「小町」
心配してくれる仲間がいる。
「なーに、お兄ちゃん」
ここまで追い詰められてようやく気付くとか最低なんだろうが。
「今まで辛いことばっかりで、良い事のほうが少なかったけど」
周りにいるじゃないか。
「少しだけ、生きてて良かったと思えるわ」
俺を支えてくれる妹とあいつらが。
50: 1 2015/04/17(金) 13:37:03.24 ID:s/1pW2mHo
その後落ち着いた俺は今日の出来事を話した。小町は相槌を打つのみで拙い言葉で喋る俺の話を辛抱強く聞いてくれた。
「お兄ちゃん、今まで身内以外の強い善意なんて経験ないからねー」
よく覚えていないのは確かだ。両親からもほとんど受け取った覚えがない。気付いたら兄妹で支え合っていたような感覚だ。
もちろんなかったわけじゃない。ただ嫌な記憶の方が印象深く残るのは、ある種の自己防衛本能じゃないか。
「一生懸命頑張っても報われない想いが自分の過去と重なって、そこからは」
「覚えてない感じ?」
無言で頷く。
「感受性豊か過ぎるよ。私に何かあったらどうするの」
「お前を置いていけるか、死ぬときは一緒だ」
あははーと笑う顔には複雑な思いが見え隠れしている。何だよちょっと本音を伝えただけだろ。
「お兄ちゃんの愛が重い。これじゃ当分兄嫁は期待できそうもないね」
「お兄ちゃん、今まで身内以外の強い善意なんて経験ないからねー」
よく覚えていないのは確かだ。両親からもほとんど受け取った覚えがない。気付いたら兄妹で支え合っていたような感覚だ。
もちろんなかったわけじゃない。ただ嫌な記憶の方が印象深く残るのは、ある種の自己防衛本能じゃないか。
「一生懸命頑張っても報われない想いが自分の過去と重なって、そこからは」
「覚えてない感じ?」
無言で頷く。
「感受性豊か過ぎるよ。私に何かあったらどうするの」
「お前を置いていけるか、死ぬときは一緒だ」
あははーと笑う顔には複雑な思いが見え隠れしている。何だよちょっと本音を伝えただけだろ。
「お兄ちゃんの愛が重い。これじゃ当分兄嫁は期待できそうもないね」
51: 1 2015/04/17(金) 13:37:45.75 ID:s/1pW2mHo
そう言うも俺を気遣ってか俺の手を撫で続けてくれる。弱ってると人恋しいのは仕方のないだろ。これで小町ルート開拓出来ないとかマジ人生クソゲー。
「じゃ、落ち着いてきたみたいだから、私の意見を聞いてもらえるかな」
「あぁ、聞かないわけにはいかないだろ」
「でも、今のお兄ちゃんにはチョット荷が重いかもしれないから、これは私からのお願いだと思って聞いてね」
ここまでされて聞くだけじゃ、俺の立場がなさすぎる。涙の数だけ強くならないと俺の明日は来ない。
「今日告白してくれた女の子さんには、ちゃんと返事してあげてほしいな」
俺は一瞬だけ間を置くと妹の頭に手を置いて答える。
「わかった。頑張るわ」
「ありがとう、お兄ちゃん愛してるよ!」
「ばか、俺のほうが愛してるっての」
妹は何故こんなに理解してくれるのか。泣き言を言っても受け止めてくれる存在。今ではそれにもう何人か増えた。何だよ、随分恵まれたじゃないか。
それなら泣き言はここまでにしてもう一度立ち上がらないとな。妹に恥じても、かっこ悪くても、悲しませることはしないように。
「じゃ、落ち着いてきたみたいだから、私の意見を聞いてもらえるかな」
「あぁ、聞かないわけにはいかないだろ」
「でも、今のお兄ちゃんにはチョット荷が重いかもしれないから、これは私からのお願いだと思って聞いてね」
ここまでされて聞くだけじゃ、俺の立場がなさすぎる。涙の数だけ強くならないと俺の明日は来ない。
「今日告白してくれた女の子さんには、ちゃんと返事してあげてほしいな」
俺は一瞬だけ間を置くと妹の頭に手を置いて答える。
「わかった。頑張るわ」
「ありがとう、お兄ちゃん愛してるよ!」
「ばか、俺のほうが愛してるっての」
妹は何故こんなに理解してくれるのか。泣き言を言っても受け止めてくれる存在。今ではそれにもう何人か増えた。何だよ、随分恵まれたじゃないか。
それなら泣き言はここまでにしてもう一度立ち上がらないとな。妹に恥じても、かっこ悪くても、悲しませることはしないように。
52: 1 2015/04/17(金) 13:38:41.74 ID:s/1pW2mHo
翌日。
困ったときに人はどうしたらよいのか。助けを呼べばいい。非常にシンプルな話である。
だから俺は助けを呼ぶ。違うな、助けてもらう。所詮人が一人でできることには限りがある。雪ノ下だって限界はあるのは文化祭でもわかっていたことだ。だから俺は自分の手に負えないと判断し、奉仕部を頼った。それが正しいと思った。
正しさは人それぞれだ。人の数だけ正義があり誰もが正しいと信じて行動する。
自分が納得するために模索し、正解と呼べるものを見つけることで自分を慰める。
だが、客観的な判断が出来なければ、成果を上げることは難しい。
そんな時、助言を求める人を俺は一人だけ知っている。
職員室のドアを開けると目当ての人を探す。食べ終わったラーメンが机に置かれ、煙草に席を立ったその人は俺を確認し声をかけてくれる。
「どうした比企谷。悩み事か」
一発でわかるなんて、この人どんだけ俺のこと見てくれてるんだよ。
平塚先生。俺の数少ない信頼できる大人だ。
困ったときに人はどうしたらよいのか。助けを呼べばいい。非常にシンプルな話である。
だから俺は助けを呼ぶ。違うな、助けてもらう。所詮人が一人でできることには限りがある。雪ノ下だって限界はあるのは文化祭でもわかっていたことだ。だから俺は自分の手に負えないと判断し、奉仕部を頼った。それが正しいと思った。
正しさは人それぞれだ。人の数だけ正義があり誰もが正しいと信じて行動する。
自分が納得するために模索し、正解と呼べるものを見つけることで自分を慰める。
だが、客観的な判断が出来なければ、成果を上げることは難しい。
そんな時、助言を求める人を俺は一人だけ知っている。
職員室のドアを開けると目当ての人を探す。食べ終わったラーメンが机に置かれ、煙草に席を立ったその人は俺を確認し声をかけてくれる。
「どうした比企谷。悩み事か」
一発でわかるなんて、この人どんだけ俺のこと見てくれてるんだよ。
平塚先生。俺の数少ない信頼できる大人だ。
53: 1 2015/04/17(金) 13:39:48.05 ID:s/1pW2mHo
「そうか、事情は大体わかったよ」
教師の喫煙所に生徒の俺が入っていいのかは疑問が残るが、今は職員室の外にある喫煙所だ。
「俺なりに考えましたよ。分からなければこうして先生にも相談する程度には」
煙草の煙が宙を舞い溶けていく。いつもは気にもならない大人の余裕が今日は俺を苛立たせる。
「君たちはまだ学生だ。だが特権でもある。間違えることは恥じることではない」
「恥なんてもう何処かに置いてきましたよ。今更です」
恥も外聞もどうでも良い。そんな物は問題解決にはただの足枷でしかない。
「随分と焦っているようだな。こういう時こそ冷静になれば難しいことでは無いよ」
少し呆れた声が今の俺にはひどく不快だ。どんだけ余裕無いんだよ俺は。
「もっと自分に正直になれ。お前たちはどうしてそう急ぐ。問題の本質は何だ。落ち着いて考えてみろ」
「急ぎますよ、でも正解がわからないから聞いているんじゃないですか」
教師の喫煙所に生徒の俺が入っていいのかは疑問が残るが、今は職員室の外にある喫煙所だ。
「俺なりに考えましたよ。分からなければこうして先生にも相談する程度には」
煙草の煙が宙を舞い溶けていく。いつもは気にもならない大人の余裕が今日は俺を苛立たせる。
「君たちはまだ学生だ。だが特権でもある。間違えることは恥じることではない」
「恥なんてもう何処かに置いてきましたよ。今更です」
恥も外聞もどうでも良い。そんな物は問題解決にはただの足枷でしかない。
「随分と焦っているようだな。こういう時こそ冷静になれば難しいことでは無いよ」
少し呆れた声が今の俺にはひどく不快だ。どんだけ余裕無いんだよ俺は。
「もっと自分に正直になれ。お前たちはどうしてそう急ぐ。問題の本質は何だ。落ち着いて考えてみろ」
「急ぎますよ、でも正解がわからないから聞いているんじゃないですか」
54: 1 2015/04/17(金) 13:40:21.45 ID:s/1pW2mHo
「まだわからないか。眼鏡はきっかけで問題ではない。シンプルに考えればいいだけだ」
シンプルに考えろ、か。今回のきっかけはメガネ。その結果年下の女子に声をかけられた。
俺はそれに答えようとしたけど、期待に応えられない自分に絶望した。
問題の本質は、俺だ。
「理解したようだな」
なんだよ、どんだけ俺のこと理解してくれてんだよ。結局のところ俺は全然この人に敵わない。
「なら早く行け。お前には頼りになる協力者がいるだろう」
ニヒルに笑うとホントかっこいいんだよな。何で結婚出来ないんだ。
俺があと5歳、もしくは先生が5年若ければ、もっと真剣に考えたんですけどね。
シンプルに考えろ、か。今回のきっかけはメガネ。その結果年下の女子に声をかけられた。
俺はそれに答えようとしたけど、期待に応えられない自分に絶望した。
問題の本質は、俺だ。
「理解したようだな」
なんだよ、どんだけ俺のこと理解してくれてんだよ。結局のところ俺は全然この人に敵わない。
「なら早く行け。お前には頼りになる協力者がいるだろう」
ニヒルに笑うとホントかっこいいんだよな。何で結婚出来ないんだ。
俺があと5歳、もしくは先生が5年若ければ、もっと真剣に考えたんですけどね。
55: 1 2015/04/17(金) 13:40:49.09 ID:s/1pW2mHo
今日は由比ヶ浜とまともに顔を合わせていない。休み時間は一人納得行くまで考えたかった。それに俺から話しかけてくるのを待っていてくれたようにも思える。
一人であれだけ悩んだものが悲しくなるほどあっさりと昼休みには瓦解し、理解した。
既に奉仕部には俺を待っている二人がいる。
ドアの前でひと呼吸おいて、ゆっくりとドアを、開く。
俺と交じる二人の視線、由比ヶ浜は悲しみと笑顔が混じったような顔で、雪ノ下は安堵と笑みを俺と交わす。
俺の前まで駆け寄ると、二人から喋りかけられた。
「良かったよー!昨日は死んじゃうかと思ったんだから!」
「わり、もう大丈夫だ」
雪ノ下はいつもとあまり変わらない。でも心無しか今日は雰囲気が柔らかい。
「もう大丈夫なのね」
「ああ。世話かけたな」
なんだよ、ちょっとへこんだだけだっての。心配しすぎだろ。
一人であれだけ悩んだものが悲しくなるほどあっさりと昼休みには瓦解し、理解した。
既に奉仕部には俺を待っている二人がいる。
ドアの前でひと呼吸おいて、ゆっくりとドアを、開く。
俺と交じる二人の視線、由比ヶ浜は悲しみと笑顔が混じったような顔で、雪ノ下は安堵と笑みを俺と交わす。
俺の前まで駆け寄ると、二人から喋りかけられた。
「良かったよー!昨日は死んじゃうかと思ったんだから!」
「わり、もう大丈夫だ」
雪ノ下はいつもとあまり変わらない。でも心無しか今日は雰囲気が柔らかい。
「もう大丈夫なのね」
「ああ。世話かけたな」
なんだよ、ちょっとへこんだだけだっての。心配しすぎだろ。
56: 1 2015/04/17(金) 13:41:16.31 ID:s/1pW2mHo
「ここまで早く立ち直って来るとはね。全くあなたのメンタルの強さには呆れるわ」
全くだ。全部お前らのおかげだよ。絶対に言わねえけどな。
二人に向き直り改めて依頼内容を言い放った。
「昨日は迷惑かけて悪かった。でも他に頼れるやつがいない」
今は頭を下げることしかできない。
「彼女にきちんとした返事をしたい!手伝ってくれ!」
二人は明るい調子で応える。やっぱりこいつらに頼んだのは間違いじゃなかった。
「勿論だよ!」
「奉仕部は誠心誠意あなたのことをお手伝いします」
全くだ。全部お前らのおかげだよ。絶対に言わねえけどな。
二人に向き直り改めて依頼内容を言い放った。
「昨日は迷惑かけて悪かった。でも他に頼れるやつがいない」
今は頭を下げることしかできない。
「彼女にきちんとした返事をしたい!手伝ってくれ!」
二人は明るい調子で応える。やっぱりこいつらに頼んだのは間違いじゃなかった。
「勿論だよ!」
「奉仕部は誠心誠意あなたのことをお手伝いします」
57: 1 2015/04/17(金) 13:41:45.65 ID:s/1pW2mHo
昨日のやり直しをするには色々と準備がいる。まずは計画と認識を合わせからだ。
「一応俺なりに考えてみた。だからあとは実行に移せるようフォローしてほしい」
「依頼の内容を伺うわ」
「実は彼女が一年の何組にいるかもわかっていない」
手紙には一年としかなかった。クラスがどこなのか、どんな部活なのか相手のことを何も知らない。
「名前はわかってるんだけどねー」
「全クラスを回るのは非効率ね、となるとそれを知ってそうな人に聞いたほうが早いのだけれど」
あいつなら知ってるかもな、ある種今回の要因であり要員みたいなものだし。
「心当たりに聞いてみるか」
「ヒッキーそんな人いるの?」
「一色さんかしら」
雪ノ下正解、今なら季節限定パンさんキーホルダープレゼント!でも既にあなたのカバンについてるみたいな!由比ヶ浜は残念ながらボッシュートです。
「一応俺なりに考えてみた。だからあとは実行に移せるようフォローしてほしい」
「依頼の内容を伺うわ」
「実は彼女が一年の何組にいるかもわかっていない」
手紙には一年としかなかった。クラスがどこなのか、どんな部活なのか相手のことを何も知らない。
「名前はわかってるんだけどねー」
「全クラスを回るのは非効率ね、となるとそれを知ってそうな人に聞いたほうが早いのだけれど」
あいつなら知ってるかもな、ある種今回の要因であり要員みたいなものだし。
「心当たりに聞いてみるか」
「ヒッキーそんな人いるの?」
「一色さんかしら」
雪ノ下正解、今なら季節限定パンさんキーホルダープレゼント!でも既にあなたのカバンについてるみたいな!由比ヶ浜は残念ながらボッシュートです。
58: 1 2015/04/17(金) 13:42:15.19 ID:s/1pW2mHo
「あぁ、俺の聞いた話と告白された内容から一色が知ってる可能性が高い」
すると由比ヶ浜が申し訳なさそうに右手を上げる。
「その、ヒッキーに質問なんだけど」
あんまり話の腰を折らるなよ。今大事な話してるのわかるでしょ。
「なんだ」
「な、なんて告白されたのかなぁって」
今真剣な話してたんだけど。普段空気読む癖にこういう時だけ大胆なのやめてくれませんか。雪ノ下も止めてくれよ。
と、目線で訴えても二人とも俺の顔から視線を外してはくれない。俺らにアイコンタクトは無理らしい。一気に力が抜けていく。
「それって今必要か」
「必要じゃないけど、やっぱり気になるっていうか……」
はっきりしないが、何故か今追求した場合、藪蛇になりそうなので俺からのコメントは控えよう。で、一方の雪ノ下は沈黙を守っているが、嫌な予感しかしない。
すると由比ヶ浜が申し訳なさそうに右手を上げる。
「その、ヒッキーに質問なんだけど」
あんまり話の腰を折らるなよ。今大事な話してるのわかるでしょ。
「なんだ」
「な、なんて告白されたのかなぁって」
今真剣な話してたんだけど。普段空気読む癖にこういう時だけ大胆なのやめてくれませんか。雪ノ下も止めてくれよ。
と、目線で訴えても二人とも俺の顔から視線を外してはくれない。俺らにアイコンタクトは無理らしい。一気に力が抜けていく。
「それって今必要か」
「必要じゃないけど、やっぱり気になるっていうか……」
はっきりしないが、何故か今追求した場合、藪蛇になりそうなので俺からのコメントは控えよう。で、一方の雪ノ下は沈黙を守っているが、嫌な予感しかしない。
59: 1 2015/04/17(金) 13:42:44.08 ID:s/1pW2mHo
「雪ノ下、お前はどうなんだ」
「必要の有無を聞かれたら勿論ノーと答えるのだけれど。やはりあなたに告げられた言葉を私達が簡単に聞いていいものでは無いのは間違いないわ。でも依頼者も我々にお願いする以上ラポールを築く為に情報の共有や確認したいこともあるので無理強いをするつもりは無いのだけれど私達も準備する上で出来れば事前に聞いておく必要はあると思うわ。一色さんが知っているという理由が告白の中にあると言うあなたの発言も気になるから」
人の告白なんて興味があっても聞いちゃいけないのがマナーだよね。コイツら俺のプライバシーに対して遠慮無さ過ぎでしょ。
「全部は覚えてねぇけど、きっかけは生徒会とやったクリスマス会だと。その時奉仕部として手伝っていたのが俺が手伝っていたと思ってとか言ってたな」
嘘は言ってない。ただ余計な事は言わなくても良いだろ。
「それだけじゃないよね!」
「あなた過去に何度も告白を受けたことがある私が誤魔化せると思ったの」
俺が告白されることってそんなに凶弾されることなのかよ。身内からの援護射撃と思って安心してたのに、背後から撃たれるとか死亡フラグ通り越して絶命じゃねーか。魔女裁判並に理不尽だろ。
「必要の有無を聞かれたら勿論ノーと答えるのだけれど。やはりあなたに告げられた言葉を私達が簡単に聞いていいものでは無いのは間違いないわ。でも依頼者も我々にお願いする以上ラポールを築く為に情報の共有や確認したいこともあるので無理強いをするつもりは無いのだけれど私達も準備する上で出来れば事前に聞いておく必要はあると思うわ。一色さんが知っているという理由が告白の中にあると言うあなたの発言も気になるから」
人の告白なんて興味があっても聞いちゃいけないのがマナーだよね。コイツら俺のプライバシーに対して遠慮無さ過ぎでしょ。
「全部は覚えてねぇけど、きっかけは生徒会とやったクリスマス会だと。その時奉仕部として手伝っていたのが俺が手伝っていたと思ってとか言ってたな」
嘘は言ってない。ただ余計な事は言わなくても良いだろ。
「それだけじゃないよね!」
「あなた過去に何度も告白を受けたことがある私が誤魔化せると思ったの」
俺が告白されることってそんなに凶弾されることなのかよ。身内からの援護射撃と思って安心してたのに、背後から撃たれるとか死亡フラグ通り越して絶命じゃねーか。魔女裁判並に理不尽だろ。
60: 1 2015/04/17(金) 13:43:21.82 ID:s/1pW2mHo
「おい、これプライベートだろ。黙秘させろ」
「ここまで聞いたら全部聞かないと納得できないよ!」
「大丈夫よ比企谷君。悪いようにはしないから」
雪ノ下のセリフが先日の由比ヶ浜とほぼ同じハズなのに、全く意味が違うように聞こえるのは俺の勘違いだと思いたい。
しかし俺が2対1で勝てるはずもなく、覚えている範囲で詳細に詰められた。
由比ヶ浜はともかく、雪ノ下はそんなに人の色恋沙汰なんて興味無いだろうに。俺を攻める時だけ生き生きするの辛いです。
雪ノ下から理路整然と質問攻めにされた奴らの気持ちがわかってしまった。わかったのは何を言おうが結論が変わることはないということだ。今後雪ノ下に告白する奴は詳細な質問に対する回答を求められた時点で脈が無いと思ったほうが傷は浅いぞ。
「お前ら依頼人に追い討ちかけるとかマジ外道」
「最初から言わなければよかっただけよ。私たちはできれば知りたいとは言ったけれど、答えてくれたのはあなたの方からよ」
酷え、お前らが言わなきゃ終わらない空気作っておいてこれだよ。あんな状態で断りきれる程今の俺には余力無いことぐらいはわかってもらえませんか。
「ここまで聞いたら全部聞かないと納得できないよ!」
「大丈夫よ比企谷君。悪いようにはしないから」
雪ノ下のセリフが先日の由比ヶ浜とほぼ同じハズなのに、全く意味が違うように聞こえるのは俺の勘違いだと思いたい。
しかし俺が2対1で勝てるはずもなく、覚えている範囲で詳細に詰められた。
由比ヶ浜はともかく、雪ノ下はそんなに人の色恋沙汰なんて興味無いだろうに。俺を攻める時だけ生き生きするの辛いです。
雪ノ下から理路整然と質問攻めにされた奴らの気持ちがわかってしまった。わかったのは何を言おうが結論が変わることはないということだ。今後雪ノ下に告白する奴は詳細な質問に対する回答を求められた時点で脈が無いと思ったほうが傷は浅いぞ。
「お前ら依頼人に追い討ちかけるとかマジ外道」
「最初から言わなければよかっただけよ。私たちはできれば知りたいとは言ったけれど、答えてくれたのはあなたの方からよ」
酷え、お前らが言わなきゃ終わらない空気作っておいてこれだよ。あんな状態で断りきれる程今の俺には余力無いことぐらいはわかってもらえませんか。
61: 1 2015/04/17(金) 13:43:58.16 ID:s/1pW2mHo
「でも、ヒッキーの事ちゃんと見てわかってくれてるんだね……。なんか嬉しいような、複雑な気分」
なんか微妙な空気が。ほら、ちょっと女子、もっと盛り上げなさいよ!
雪ノ下も由比ヶ浜も取り扱いが難しすぎて爆弾処理してる気分になってきた。ギャルゲーはデートに誘えば爆弾処理出来たな。
しかしこの二人とギャルゲーみたいなデートか。俺がストレスでギブアップする光景がしか浮かばねぇ。
あとは概要と、触りを話すだけで雪ノ下は俺の意図を汲んでくれる。由比ヶ浜もこういう事は理解が早くて泣けてくる。
全て終えると、雪ノ下は俺に体を向けるとはっきりとした声で説いた。
「今回はあなたのやり方で伝えましょう」
「ああ」
今度は俺のやり方で伝えなければ意味がない。先生は問題はシンプルで、俺がどうすべきかを説いた。それに対しての回答がこれだ。
俺はコイツらを頼ったが甘えすぎた。断りのセリフすら考えず、一から十まで二人の提案に乗って終わらそうとした。だから罰が当たった。
まだ手遅れでなければやり直さなければならない。相手の勇気に、想いにきちんと応えなければならない。
それが彼女に対するせめてもの礼儀であり、思いやりだ。
なんか微妙な空気が。ほら、ちょっと女子、もっと盛り上げなさいよ!
雪ノ下も由比ヶ浜も取り扱いが難しすぎて爆弾処理してる気分になってきた。ギャルゲーはデートに誘えば爆弾処理出来たな。
しかしこの二人とギャルゲーみたいなデートか。俺がストレスでギブアップする光景がしか浮かばねぇ。
あとは概要と、触りを話すだけで雪ノ下は俺の意図を汲んでくれる。由比ヶ浜もこういう事は理解が早くて泣けてくる。
全て終えると、雪ノ下は俺に体を向けるとはっきりとした声で説いた。
「今回はあなたのやり方で伝えましょう」
「ああ」
今度は俺のやり方で伝えなければ意味がない。先生は問題はシンプルで、俺がどうすべきかを説いた。それに対しての回答がこれだ。
俺はコイツらを頼ったが甘えすぎた。断りのセリフすら考えず、一から十まで二人の提案に乗って終わらそうとした。だから罰が当たった。
まだ手遅れでなければやり直さなければならない。相手の勇気に、想いにきちんと応えなければならない。
それが彼女に対するせめてもの礼儀であり、思いやりだ。
62: 1 2015/04/17(金) 13:44:42.63 ID:s/1pW2mHo
俺は生徒会室へ向かった。基本的にサッカー部かこっちのどちらかだろう。外で話すには人目が憚るので、個室であるこっちにいてほしい。
少し気になる事の確認もしなきゃならんしな。
生徒会室の前に立ちノックをする。中から一色の声がした。どうやら正解だったらしい。失礼しますと応えると静かにドアを開く。
「あれ、先輩どうしたんですか。自分から来られるなんて。もしかしてお手伝いしてくれるんですか」
そんなわけねーだろ。あと、最後に甘えた言い方しても手伝わないから無駄だぞ。
「確認したいことがあるだけだ。単刀直入に言う。次の質問に答えてくれ」
「とりあえずドアを閉めて中に入ってください」
室内に足を踏み入れると、静かにドアを閉める。
「質問は良いか」
「その前に一旦落ち着きましょう。私がお茶入れますから」
少し気になる事の確認もしなきゃならんしな。
生徒会室の前に立ちノックをする。中から一色の声がした。どうやら正解だったらしい。失礼しますと応えると静かにドアを開く。
「あれ、先輩どうしたんですか。自分から来られるなんて。もしかしてお手伝いしてくれるんですか」
そんなわけねーだろ。あと、最後に甘えた言い方しても手伝わないから無駄だぞ。
「確認したいことがあるだけだ。単刀直入に言う。次の質問に答えてくれ」
「とりあえずドアを閉めて中に入ってください」
室内に足を踏み入れると、静かにドアを閉める。
「質問は良いか」
「その前に一旦落ち着きましょう。私がお茶入れますから」
63: 1 2015/04/17(金) 13:45:17.85 ID:s/1pW2mHo
そのままの生徒会長の椅子から立ち上がりお茶を淹れ始める。手付きは慣れたものだ意外と絵になるのが若干腹立たしい。一色の他には副会長と書記と思われる二人が黙々と仕事の最中か。
「お茶です。どうぞ」
「あと、出来れば二人には少しの間席を外して欲しい」
俺の声で二人の手が止まる。副会長は俺と一色を見ると、許可を求めるように言葉を待つ。
「二人とも少しだけ外してもらっていいですか」
「わかりました。終わったら携帯宛に連絡下さい」
二人とも直ぐに席を立つと扉が静かに閉じられる。雰囲気的に何か察したのだろう、室内は静寂が訪れた。
「お茶、お前が淹れてるのか。意外だな、清楚に見えるぞ」
「またそうやって口説いてますか。私の魅力で先輩の想いに応えるか悩みますが、もう少し考えてからにさせて下さい」
「振られないパターンは初めてかよ」
「先輩もワンパターンじゃ飽きちゃうかなって」
そうかよ。今までそんな事気にしたこともなかったぜ。
「お茶です。どうぞ」
「あと、出来れば二人には少しの間席を外して欲しい」
俺の声で二人の手が止まる。副会長は俺と一色を見ると、許可を求めるように言葉を待つ。
「二人とも少しだけ外してもらっていいですか」
「わかりました。終わったら携帯宛に連絡下さい」
二人とも直ぐに席を立つと扉が静かに閉じられる。雰囲気的に何か察したのだろう、室内は静寂が訪れた。
「お茶、お前が淹れてるのか。意外だな、清楚に見えるぞ」
「またそうやって口説いてますか。私の魅力で先輩の想いに応えるか悩みますが、もう少し考えてからにさせて下さい」
「振られないパターンは初めてかよ」
「先輩もワンパターンじゃ飽きちゃうかなって」
そうかよ。今までそんな事気にしたこともなかったぜ。
64: 1 2015/04/17(金) 13:45:47.03 ID:s/1pW2mHo
「本題なんだが」
俺は次の2点を問いただした。
一つ、羽黒似の彼女を知っているか。
二つ、噂を流した中にお前は含まれるか。
「それを確認しに来たんですか」
「あぁ、彼女からの告白にクリスマス会のことが含まれていて色々考えた。奉仕部として手伝ったのを知ってる奴がいてもそれはおかしくない。実際に会場で手伝っていた姿を見た奴もいるだろうからな。だが彼女の言葉には俺がメインで動いている様な言い回しがあった」
一色は口を挟むことなく俺の想像を聞いている。
「俺が個人で手伝っていた時期は僅かな期間だ。日数にしたら数日程度。それにメインで動いてはいないが、実質運営にかなり口を出していた自覚はある。だがそれを事実と知っているのは生徒会役員と奉仕部くらいだ。雪ノ下と由比ヶ浜が噂を広めた様な事は言っていなかった。現生徒会の三年はすでに引退しているし、噂の内容は一年と三年で若干異なる。クリスマス会の噂は一年しか流れていない。お前だろ一色」
俺は次の2点を問いただした。
一つ、羽黒似の彼女を知っているか。
二つ、噂を流した中にお前は含まれるか。
「それを確認しに来たんですか」
「あぁ、彼女からの告白にクリスマス会のことが含まれていて色々考えた。奉仕部として手伝ったのを知ってる奴がいてもそれはおかしくない。実際に会場で手伝っていた姿を見た奴もいるだろうからな。だが彼女の言葉には俺がメインで動いている様な言い回しがあった」
一色は口を挟むことなく俺の想像を聞いている。
「俺が個人で手伝っていた時期は僅かな期間だ。日数にしたら数日程度。それにメインで動いてはいないが、実質運営にかなり口を出していた自覚はある。だがそれを事実と知っているのは生徒会役員と奉仕部くらいだ。雪ノ下と由比ヶ浜が噂を広めた様な事は言っていなかった。現生徒会の三年はすでに引退しているし、噂の内容は一年と三年で若干異なる。クリスマス会の噂は一年しか流れていない。お前だろ一色」
65: 1 2015/04/17(金) 13:46:17.99 ID:s/1pW2mHo
探偵みたいな言い回しだな。目の前の一色も可笑しかったのか控えめな笑い声が聞こえる。
「先輩、ぼっちって言うのに情報収集すごいですね」
全くだ。本来の功績は材木座だが、代表して俺が受け取ることにする。
一色は言葉につまったのか次の台詞が出てこない。その間に夕方のせいか徐々に暗い雰囲気が部屋に立ち込めると静かに一色は語りだした。
「はい、私が噂を流したのに一役買いました」
まさか予想通りとはな。探偵なんて俺には向いてねぇことはわかった。
「率先して流す理由はなかっただろ」
「理由は確かにありません。あったのは少しの興味本位とイタズラ心でした」
「あと、彼女の事だが」
「同じクラスの友人ですよ、でもけしかけたわけじゃありません。私が知ってる先輩の事を話しただけです」
何でお前がそんな辛そうな顔をする。……もういい。
「先輩、ぼっちって言うのに情報収集すごいですね」
全くだ。本来の功績は材木座だが、代表して俺が受け取ることにする。
一色は言葉につまったのか次の台詞が出てこない。その間に夕方のせいか徐々に暗い雰囲気が部屋に立ち込めると静かに一色は語りだした。
「はい、私が噂を流したのに一役買いました」
まさか予想通りとはな。探偵なんて俺には向いてねぇことはわかった。
「率先して流す理由はなかっただろ」
「理由は確かにありません。あったのは少しの興味本位とイタズラ心でした」
「あと、彼女の事だが」
「同じクラスの友人ですよ、でもけしかけたわけじゃありません。私が知ってる先輩の事を話しただけです」
何でお前がそんな辛そうな顔をする。……もういい。
66: 1 2015/04/17(金) 13:47:21.51 ID:s/1pW2mHo
「そこまで聞ければ十分だ。わりぃな邪魔して」
振り返って部屋から出ようとしたが、不意に引っ張られる感覚が。振り向くと一色がジャケットの裾を掴んでいる。
「どうした、なんか用か。俺はこの後やることがあるんだが」
「先輩。怒らないんですか」
「何故俺がお前を怒らなければならない」
それは一色の独白だ。
「私、彼女とはそこそこ仲が良いんです。相談もされたし、正直先輩がオーケーしてくれるとは思ってないから止めるようにも言いました。でも彼女はどうしても伝えたいって」
努めて冷静な口調を装っていた一色の声が震え始める。
「事の顛末も彼女から聞いてます。正直後悔しました。興味本位でこんなに傷つく人が出るだなんて考えが足りませんでした。冷静に考えれば想像だって出来たはずなのに」
「もういい」
「ごめんなさい。ごめんなさい先輩」
そんな俯くな。いつものあざとさはどうした。顔を合わせれば文句と手伝いの要求がお前の専売特許だろ。いつもみたいに笑ってろ。
振り返って部屋から出ようとしたが、不意に引っ張られる感覚が。振り向くと一色がジャケットの裾を掴んでいる。
「どうした、なんか用か。俺はこの後やることがあるんだが」
「先輩。怒らないんですか」
「何故俺がお前を怒らなければならない」
それは一色の独白だ。
「私、彼女とはそこそこ仲が良いんです。相談もされたし、正直先輩がオーケーしてくれるとは思ってないから止めるようにも言いました。でも彼女はどうしても伝えたいって」
努めて冷静な口調を装っていた一色の声が震え始める。
「事の顛末も彼女から聞いてます。正直後悔しました。興味本位でこんなに傷つく人が出るだなんて考えが足りませんでした。冷静に考えれば想像だって出来たはずなのに」
「もういい」
「ごめんなさい。ごめんなさい先輩」
そんな俯くな。いつものあざとさはどうした。顔を合わせれば文句と手伝いの要求がお前の専売特許だろ。いつもみたいに笑ってろ。
67: 1 2015/04/17(金) 13:47:50.06 ID:s/1pW2mHo
「お前は悪くない。それで終わりだ」
「先輩、少しは慰めて下さいよ。私泣いちゃいますよ」
「誰だって失敗するだろ、俺もお前も。彼女が行動したのは彼女自身の事でお前に非はない。結果は本人が受け止めればいい。眼鏡を掛け始めた俺がそもそもの発端だ。お前はキッカケを作っただけで責任を感じる必要はない。それでも自分に折り合いがつかないなら、そんときゃ話くらいは聞いてやるよ」
「何ですかそれ、口説いてますか」
「バカ、そんなわけねーだろ」
「あんまり優しくしないでください。最初ここに来た時全てわかりました。だからお茶を入れて覚悟して、きっと嫌われるって思って、副会長と書記の二人にもバレちゃう、そう思いました。でもワザと二人には席を外してもらって、優しくされたら私どうしていいかわかりません」
俺が優しいとか、お前は見る目がねぇな。俺は普通に突き放すぞ。こんな風にな。
「そんなの俺に聞くなよ。お前の好きにしろ」
これでいつも通り。ただの先輩と後輩だ。
「先輩、少しは慰めて下さいよ。私泣いちゃいますよ」
「誰だって失敗するだろ、俺もお前も。彼女が行動したのは彼女自身の事でお前に非はない。結果は本人が受け止めればいい。眼鏡を掛け始めた俺がそもそもの発端だ。お前はキッカケを作っただけで責任を感じる必要はない。それでも自分に折り合いがつかないなら、そんときゃ話くらいは聞いてやるよ」
「何ですかそれ、口説いてますか」
「バカ、そんなわけねーだろ」
「あんまり優しくしないでください。最初ここに来た時全てわかりました。だからお茶を入れて覚悟して、きっと嫌われるって思って、副会長と書記の二人にもバレちゃう、そう思いました。でもワザと二人には席を外してもらって、優しくされたら私どうしていいかわかりません」
俺が優しいとか、お前は見る目がねぇな。俺は普通に突き放すぞ。こんな風にな。
「そんなの俺に聞くなよ。お前の好きにしろ」
これでいつも通り。ただの先輩と後輩だ。
68: 1 2015/04/17(金) 13:48:28.33 ID:s/1pW2mHo
「わかりました、先輩がそう言うなら私の好きなようにします」
そうしてくれ。俺が困りさえしなければそれはお前の自由だ。
「でも、ちょっとかっこつけすぎじゃないですか。葉山先輩でもそんなの言いませんでしたよ」
あいつは言わなくても絵になるだろ。お互い比べる対象じゃない。
「俺とあいつじゃ違うだろ、あいつならもっとスマートにするんじゃねーの」
「でも、先輩のそういうところ私嫌いじゃないですよ」
そりゃどーも、俺はお前のそういうところ苦手だよ。
「そうですねー、葉山先輩と同じくらいには好きです」
あざとくない顔も出来るじゃねえか。それだけ振る舞えればもう大丈夫だろ。
「俺と同じ評価じゃ葉山も可哀想だな。二人は適当に落ち着いたら呼び戻せよ。邪魔したな」
「はい、ありがとうございます」
勝手に抱えて怯えて怖がって世話ねーな。責任持てないなら無理すんなよ。
たまたま俺はこれから後輩の彼女と話をする機会があるから、悪いようにならなければお前も気楽だろ。あざとい後輩には貸しって事にしておくか。
そうしてくれ。俺が困りさえしなければそれはお前の自由だ。
「でも、ちょっとかっこつけすぎじゃないですか。葉山先輩でもそんなの言いませんでしたよ」
あいつは言わなくても絵になるだろ。お互い比べる対象じゃない。
「俺とあいつじゃ違うだろ、あいつならもっとスマートにするんじゃねーの」
「でも、先輩のそういうところ私嫌いじゃないですよ」
そりゃどーも、俺はお前のそういうところ苦手だよ。
「そうですねー、葉山先輩と同じくらいには好きです」
あざとくない顔も出来るじゃねえか。それだけ振る舞えればもう大丈夫だろ。
「俺と同じ評価じゃ葉山も可哀想だな。二人は適当に落ち着いたら呼び戻せよ。邪魔したな」
「はい、ありがとうございます」
勝手に抱えて怯えて怖がって世話ねーな。責任持てないなら無理すんなよ。
たまたま俺はこれから後輩の彼女と話をする機会があるから、悪いようにならなければお前も気楽だろ。あざとい後輩には貸しって事にしておくか。
69: 1 2015/04/17(金) 13:48:54.58 ID:s/1pW2mHo
奉仕部に戻ると、生徒会室のやり取りの一部を話す。
雪ノ下は少し無責任な後輩の言動に苛立ちを覚えたようだが、当事者の俺が望まないことがわかると矛を収めてくれた。
「あとは早い方がいいが、いつ話をする機会を作るかだな」
それが決まれば、工程としてはほぼ終わりだ。もちろん今回の依頼は俺の自己満足な部分も含まれている。
彼女にとってはもう終わったことで、俺のことなど忘れてしまいたいのだとしたら、俺のやってることはただの迷惑行為でしかない。
これからの一連の行為が彼女にとってプラスになるかマイナスになるかは分からない。ただこのまま終わらせたら俺は必ず後悔する。結局人間なんて利己的な生き物だ。自分に折り合いが付けられず、人にぶつけなければならないとはな。
「とりあえずクラスはわかったから、教室に行く」
俺はそう伝えると走り出そうとしたが、雪ノ下に腕を捕まれ足を止める。
雪ノ下は少し無責任な後輩の言動に苛立ちを覚えたようだが、当事者の俺が望まないことがわかると矛を収めてくれた。
「あとは早い方がいいが、いつ話をする機会を作るかだな」
それが決まれば、工程としてはほぼ終わりだ。もちろん今回の依頼は俺の自己満足な部分も含まれている。
彼女にとってはもう終わったことで、俺のことなど忘れてしまいたいのだとしたら、俺のやってることはただの迷惑行為でしかない。
これからの一連の行為が彼女にとってプラスになるかマイナスになるかは分からない。ただこのまま終わらせたら俺は必ず後悔する。結局人間なんて利己的な生き物だ。自分に折り合いが付けられず、人にぶつけなければならないとはな。
「とりあえずクラスはわかったから、教室に行く」
俺はそう伝えると走り出そうとしたが、雪ノ下に腕を捕まれ足を止める。
70: 1 2015/04/17(金) 13:49:23.50 ID:s/1pW2mHo
「まだ私達の話が終わってないわ」
「悪い、そっちはどうだ」
「わかったことは部活動をしているという事ね」
部活か、それならまだ学校内にいるか。
「部活はテニス部みたい。彩ちゃんなら知ってるかな」
そうか、なら迷わず行く先は決まった。俺は再び走り出す。運動会でもこれだけ走ってねえ俺の体力はもうそろそろ切れる。
だがテニスコートへ向かう俺の足だけは軽やかに感じた。
下駄箱に行く途中で戸塚とすれ違った。
「どうしたの八幡」
「いや、ちょっと人を探してただけだ。テニス部員なんだが」
俺は彼女の特徴を伝える。
「悪い、そっちはどうだ」
「わかったことは部活動をしているという事ね」
部活か、それならまだ学校内にいるか。
「部活はテニス部みたい。彩ちゃんなら知ってるかな」
そうか、なら迷わず行く先は決まった。俺は再び走り出す。運動会でもこれだけ走ってねえ俺の体力はもうそろそろ切れる。
だがテニスコートへ向かう俺の足だけは軽やかに感じた。
下駄箱に行く途中で戸塚とすれ違った。
「どうしたの八幡」
「いや、ちょっと人を探してただけだ。テニス部員なんだが」
俺は彼女の特徴を伝える。
71: 1 2015/04/17(金) 13:49:52.47 ID:s/1pW2mHo
「その子ならテニスコートで、サーブの練習してるよ」
「そうか、すまん」
「八幡」
その声が昇降口に響く。俺は息も辿々しくゆっくりと戸塚と向き合った。
「彼女、今日元気なかったから心配してたんだ。でももう大丈夫だね、僕の時みたいに助けてあげて」
戸塚は俺にそう伝えた。
根拠はなかった、自信もなかった。でも戸塚が助けて欲しいと言うなら俺が返す言葉は他にない。
「当たり前だろ」
俺の言葉に安堵したのか、続けて柔らかい声で俺をたしなめる。
「あと、すまん、なんて謝らないで。僕は何も悪いことしてないよ」
確かにな。やはり俺の天使は当分その座を揺るぐ余地もない。努めて明るく俺は戸塚に感謝する。
「ありがとな」
そう言い放つと戸塚に見送られ俺はテニスコートを目指した。
「そうか、すまん」
「八幡」
その声が昇降口に響く。俺は息も辿々しくゆっくりと戸塚と向き合った。
「彼女、今日元気なかったから心配してたんだ。でももう大丈夫だね、僕の時みたいに助けてあげて」
戸塚は俺にそう伝えた。
根拠はなかった、自信もなかった。でも戸塚が助けて欲しいと言うなら俺が返す言葉は他にない。
「当たり前だろ」
俺の言葉に安堵したのか、続けて柔らかい声で俺をたしなめる。
「あと、すまん、なんて謝らないで。僕は何も悪いことしてないよ」
確かにな。やはり俺の天使は当分その座を揺るぐ余地もない。努めて明るく俺は戸塚に感謝する。
「ありがとな」
そう言い放つと戸塚に見送られ俺はテニスコートを目指した。
72: 1 2015/04/17(金) 13:50:22.14 ID:s/1pW2mHo
テニスコートには、数人の女子がいた。いわゆるJKってやつだ。
勢いで来た後で大事なことに気付いた。
あの中に入って声をかけるとかどうしたらいいんだ。
何も考えなしに行動していた自分の馬鹿さ加減に頭を抱えつつ、悩んでいると後ろから戸塚が来た。
「もう、八幡置いてくなんて酷いよ」
よく考えたら部長がテニスコートにいない時点でここに来るのは必然だよな。
「悪い、他のことで頭が回らなくてな」
「彼女に声かけないの?」
「いや、よく考えたら勢いで来たもののどうやって声をかければいいのかわからなくて」
勢いで来た後で大事なことに気付いた。
あの中に入って声をかけるとかどうしたらいいんだ。
何も考えなしに行動していた自分の馬鹿さ加減に頭を抱えつつ、悩んでいると後ろから戸塚が来た。
「もう、八幡置いてくなんて酷いよ」
よく考えたら部長がテニスコートにいない時点でここに来るのは必然だよな。
「悪い、他のことで頭が回らなくてな」
「彼女に声かけないの?」
「いや、よく考えたら勢いで来たもののどうやって声をかければいいのかわからなくて」
73: 1 2015/04/17(金) 13:51:03.47 ID:s/1pW2mHo
そういうと戸塚は笑顔で俺の後を押す。
「大丈夫だよ、気になる人から声かけられて嬉しくないわけないよ」
そうだな。俺は戸塚から声をかけられる度に全身で喜びをかみしめているぞ。
「わかった。サンキュー戸塚」
「八幡。頑張ってね」
マジ頑張る。頑張らないわけにいかない。頑張れ俺。
自分をなんとか奮い立たせて、テニスコートにいる彼女に声をかけた。
反応がない。あれ?戸塚話が違くない?
ここで奮い立った俺の勇気がほぼゼロに。数秒前にかけた暗示もあっさり解ける。
思わず戸塚の助けを呼ぶが、笑顔で頑張ってと言うだけでそれ以上のフォローはなかった。部長は厳しい。現実は非常である。
「大丈夫だよ、気になる人から声かけられて嬉しくないわけないよ」
そうだな。俺は戸塚から声をかけられる度に全身で喜びをかみしめているぞ。
「わかった。サンキュー戸塚」
「八幡。頑張ってね」
マジ頑張る。頑張らないわけにいかない。頑張れ俺。
自分をなんとか奮い立たせて、テニスコートにいる彼女に声をかけた。
反応がない。あれ?戸塚話が違くない?
ここで奮い立った俺の勇気がほぼゼロに。数秒前にかけた暗示もあっさり解ける。
思わず戸塚の助けを呼ぶが、笑顔で頑張ってと言うだけでそれ以上のフォローはなかった。部長は厳しい。現実は非常である。
74: 1 2015/04/17(金) 13:51:43.35 ID:s/1pW2mHo
戦う前から泣きそうになるとは、あの子意外と策士か。
今度はサーブを打ち終わったタイミングで話しかけると、周りをキョロキョロと見回し、俺に気付くと、一瞥し、再びサーブ練習を開始する。
んー、もう嫌われてんのか。そんなに返事ダメだった?確かに対応は正解じゃないかもしれないけど、もう無理?あ、ヤバイ死にたくなってきた。
思わず空を見上げると、上を向いて歩こうが俺の頭の中を流れ始める。
そのまま深いため息をつこうとすると、目の前に彼女がいる。
「おお!」
思わず声が出てしまった。でも俺は悪くない。条件反射だ。不可抗力だ。
「比企谷先輩、どうしたんですか?」
色々と想定と違って俺のほうが不意打ちを食らってる気分だ。
今度はサーブを打ち終わったタイミングで話しかけると、周りをキョロキョロと見回し、俺に気付くと、一瞥し、再びサーブ練習を開始する。
んー、もう嫌われてんのか。そんなに返事ダメだった?確かに対応は正解じゃないかもしれないけど、もう無理?あ、ヤバイ死にたくなってきた。
思わず空を見上げると、上を向いて歩こうが俺の頭の中を流れ始める。
そのまま深いため息をつこうとすると、目の前に彼女がいる。
「おお!」
思わず声が出てしまった。でも俺は悪くない。条件反射だ。不可抗力だ。
「比企谷先輩、どうしたんですか?」
色々と想定と違って俺のほうが不意打ちを食らってる気分だ。
75: 1 2015/04/17(金) 13:52:15.43 ID:s/1pW2mHo
「いや、この前の事なんだけど」
すると、思い出したのか顔が赤くなる。どうしよう可愛い。
「君に言わなきゃいけないことがある。だから聞いてくれ」
「ここでですか?出来ればここは恥ずかしいので、向こうにしませんか?」
前回もそうだけど耳まで真っ赤だぞ。大丈夫か。保護したくなるような可愛さだな。小町とは違った愛くるしさだ。
少し先では数名の女子部員がこっちを見てキャーとか言ってる。
こうなるとは思ってたけどやっぱり見られていいもんじゃねーな。俺の足マジ武者震い止まらねえし。
彼女に促されると、その後ろに続きその場を後にした。
改めて二人っきりを意識する。メチャクチャ恥ずかしい。彼女よくこんな状況で話できたよな。素直に尊敬するわ。
「あの、お話伺っていいですか」
あ、ヤバイちゃんとしないと、……よし。
すると、思い出したのか顔が赤くなる。どうしよう可愛い。
「君に言わなきゃいけないことがある。だから聞いてくれ」
「ここでですか?出来ればここは恥ずかしいので、向こうにしませんか?」
前回もそうだけど耳まで真っ赤だぞ。大丈夫か。保護したくなるような可愛さだな。小町とは違った愛くるしさだ。
少し先では数名の女子部員がこっちを見てキャーとか言ってる。
こうなるとは思ってたけどやっぱり見られていいもんじゃねーな。俺の足マジ武者震い止まらねえし。
彼女に促されると、その後ろに続きその場を後にした。
改めて二人っきりを意識する。メチャクチャ恥ずかしい。彼女よくこんな状況で話できたよな。素直に尊敬するわ。
「あの、お話伺っていいですか」
あ、ヤバイちゃんとしないと、……よし。
76: 1 2015/04/17(金) 13:52:44.48 ID:s/1pW2mHo
「急遽時間を作ってくれてありがとう。前回キチンと話ができなかったから、改めて聞いてほしい。もし無理であれば戻ってくれ」
「だ、大丈夫です。一回ダメだったのでこれ以上悪くなることはありませんから」
この子はなぜこんなにも凛として立てるんだろう。
「強いな」
「そんなことありません。今もすごくドキドキしてます」
もう一度息を吸込む。心を落ち着かせ、彼女の目を見て言葉を綴る。
「俺は、君に不誠実な対応をした。あの告白に対しキチンと返事ができず申し訳ない。俺は奉仕部員だ。いつもは相談や依頼ごとを受けて依頼人をサポートをしている。その中には恋愛絡みもあった。そして今回は俺自身が依頼者となって相談した」
彼女は真剣に俺の言葉を受けとめようとしている。
「俺は告白なんて縁がない。どうしていいかわからなかった。告白の言葉は嬉しかった。俺のことを本気で考えてくれた事が伝わってきた。そしてその真剣な想いを受け止められなかったことに後悔した。だから、今改めて答える」
彼女の身体が強張る。表情からは怯えに近い悲壮感も感じられた。
「だ、大丈夫です。一回ダメだったのでこれ以上悪くなることはありませんから」
この子はなぜこんなにも凛として立てるんだろう。
「強いな」
「そんなことありません。今もすごくドキドキしてます」
もう一度息を吸込む。心を落ち着かせ、彼女の目を見て言葉を綴る。
「俺は、君に不誠実な対応をした。あの告白に対しキチンと返事ができず申し訳ない。俺は奉仕部員だ。いつもは相談や依頼ごとを受けて依頼人をサポートをしている。その中には恋愛絡みもあった。そして今回は俺自身が依頼者となって相談した」
彼女は真剣に俺の言葉を受けとめようとしている。
「俺は告白なんて縁がない。どうしていいかわからなかった。告白の言葉は嬉しかった。俺のことを本気で考えてくれた事が伝わってきた。そしてその真剣な想いを受け止められなかったことに後悔した。だから、今改めて答える」
彼女の身体が強張る。表情からは怯えに近い悲壮感も感じられた。
77: 1 2015/04/17(金) 13:53:24.40 ID:s/1pW2mHo
「付き合うことは出来ない。ただ俺はまだ君のことを何も知らない。人となりも性格も長所も短所も」
なんて都合のいい言葉だろう。何も知らない人とは付き合えない。まずはお互いのことを知ろうなど、以前の俺には信じることも語ることもできなかったハズだ。
それが偉そうに人に物を言うとはな。そんな矛盾を感じつつ、多くの知り合いが、仲間が、家族が俺をバックアップした。その事実は信じることができる。
「噂だけじゃない俺を見て、それでも気に掛けるなら、改めて考えさせてくれ」
できることは全てやった。どんな答えでも受け入れる覚悟は出来たつもりだ。
彼女も俺の言葉を受けて、真っ直ぐに返答する。
「はい、わかりました」
一呼吸おいて答えた彼女は昨日とは違う笑顔を見せた。勝手な言い分にもかかわらず笑って受け入れる度量に、なんで俺なんかをという気持ちが正直なところだ。
自分で出した結果がこれなら、十分過ぎるほど悪くない。
なんて都合のいい言葉だろう。何も知らない人とは付き合えない。まずはお互いのことを知ろうなど、以前の俺には信じることも語ることもできなかったハズだ。
それが偉そうに人に物を言うとはな。そんな矛盾を感じつつ、多くの知り合いが、仲間が、家族が俺をバックアップした。その事実は信じることができる。
「噂だけじゃない俺を見て、それでも気に掛けるなら、改めて考えさせてくれ」
できることは全てやった。どんな答えでも受け入れる覚悟は出来たつもりだ。
彼女も俺の言葉を受けて、真っ直ぐに返答する。
「はい、わかりました」
一呼吸おいて答えた彼女は昨日とは違う笑顔を見せた。勝手な言い分にもかかわらず笑って受け入れる度量に、なんで俺なんかをという気持ちが正直なところだ。
自分で出した結果がこれなら、十分過ぎるほど悪くない。
78: 1 2015/04/17(金) 13:53:51.50 ID:s/1pW2mHo
理解することは、相手を知ること。
かつての俺らは知った気ですれ違い、掛け違った。
気まずさも、後ろめたさも、蟠りも、一度ぶつかって壊れて、最後に少し形を変えて落ち着いた。
価値観も考え方も感じ方も生き方も何もかも違っても、共有すべき時間がそこにあった。
俺の依頼は、これで終わりだ。
眼鏡生活は鳴りを潜めた。眼鏡そのものに慣れて授業のみ使用するだけで自ずと噂は収束し、結局こんなもんかという形で収まった。
変化したのは2点ほど、後輩の羽黒似の彼女と一色だ。
彼女の方はすれ違えば挨拶をし、話しかけられれば会話をするようになった。明るくよく笑うこの子を泣かせたことは今も罪悪感が拭えない。
かつての俺らは知った気ですれ違い、掛け違った。
気まずさも、後ろめたさも、蟠りも、一度ぶつかって壊れて、最後に少し形を変えて落ち着いた。
価値観も考え方も感じ方も生き方も何もかも違っても、共有すべき時間がそこにあった。
俺の依頼は、これで終わりだ。
眼鏡生活は鳴りを潜めた。眼鏡そのものに慣れて授業のみ使用するだけで自ずと噂は収束し、結局こんなもんかという形で収まった。
変化したのは2点ほど、後輩の羽黒似の彼女と一色だ。
彼女の方はすれ違えば挨拶をし、話しかけられれば会話をするようになった。明るくよく笑うこの子を泣かせたことは今も罪悪感が拭えない。
79: 1 2015/04/17(金) 13:54:45.29 ID:s/1pW2mHo
一色との仲は良好のようで、特に心配することはなさそうだ。
一色の方は俺に絡んでくることが増えた。多分後ろめたさから俺に構うようになったと思うのだがこれがしつこい。生徒会の仕事を手伝わされることでうんざりすることも少なくない。
仕事を手伝うときは妙に機嫌がいいが、体のいいオモチャか何かだろうな。その押しの強さを葉山に生かせよ。
「ヒッキー、また中二から相談メール来てるからおねがーい」
「わかったよ。どうせ大したことないんだろ、適当に返すわ」
「仕事をする以上手抜きは許さないわ。手抜き谷君」
「へいへい、すみませんでした」
「返事は1回で結構」
今日も奉仕部には依頼がない。
共有すべき時間の先にあるものは、まだ誰も知らない。
一色の方は俺に絡んでくることが増えた。多分後ろめたさから俺に構うようになったと思うのだがこれがしつこい。生徒会の仕事を手伝わされることでうんざりすることも少なくない。
仕事を手伝うときは妙に機嫌がいいが、体のいいオモチャか何かだろうな。その押しの強さを葉山に生かせよ。
「ヒッキー、また中二から相談メール来てるからおねがーい」
「わかったよ。どうせ大したことないんだろ、適当に返すわ」
「仕事をする以上手抜きは許さないわ。手抜き谷君」
「へいへい、すみませんでした」
「返事は1回で結構」
今日も奉仕部には依頼がない。
共有すべき時間の先にあるものは、まだ誰も知らない。
80: 1 2015/04/17(金) 13:58:30.84 ID:s/1pW2mHo
以上で終わりです。
何回か見直したりしましたが、自分でも客観視が出来なくなったこともあり
勢いで投下させていただきました。
ところどころ強引なところや、ん?と思うところはあると思います。
そんなの投稿するなって話ですが。
ご指摘などは具体的に頂ければ次回への糧にできるかもしれません。
ここまで閲覧いただきありがとうございました。
何回か見直したりしましたが、自分でも客観視が出来なくなったこともあり
勢いで投下させていただきました。
ところどころ強引なところや、ん?と思うところはあると思います。
そんなの投稿するなって話ですが。
ご指摘などは具体的に頂ければ次回への糧にできるかもしれません。
ここまで閲覧いただきありがとうございました。
113: 1 2015/04/18(土) 21:01:14.14 ID:veCLwNIho
はやはち分投下しますが、後日談なので今回ので終わりです。
[後日談、葉山隼人の場合]
昼休み。ベストプレイスに行く前に自販機でマッカンを買う。無機質な電子音が止まり、マッカンを取り出そうとするとしゃがんだタイミングで、後ろから話しかけてくるやつがいる。
「ヒキタニ君、少し時間貰ってもいいかな」
葉山隼人、イケメン、勉強、スポーツなんでもござれのリア充様。
俺と一番縁遠いカースト最上位であり、誰もが羨むスペックを保持する完璧超人。
「俺は特に用ないぞ」
顔も見ることなくそのままその場を後にしようと立ち上がった。わざわざ話することなどないのだから。
「時間はとらせないさ。噂の張本人と少し話がしたくてね」
[後日談、葉山隼人の場合]
昼休み。ベストプレイスに行く前に自販機でマッカンを買う。無機質な電子音が止まり、マッカンを取り出そうとするとしゃがんだタイミングで、後ろから話しかけてくるやつがいる。
「ヒキタニ君、少し時間貰ってもいいかな」
葉山隼人、イケメン、勉強、スポーツなんでもござれのリア充様。
俺と一番縁遠いカースト最上位であり、誰もが羨むスペックを保持する完璧超人。
「俺は特に用ないぞ」
顔も見ることなくそのままその場を後にしようと立ち上がった。わざわざ話することなどないのだから。
「時間はとらせないさ。噂の張本人と少し話がしたくてね」
114: 1 2015/04/18(土) 21:01:40.72 ID:veCLwNIho
足が止まる。振り返ると何を考えているか読み取れないテンプレートのような笑顔がある。今更蒸し返す話じゃねーだろ。ホントに聞くことなんてあんのかよ。
「人が来ないところがいいか」
「ここで良いよ。すぐに終わる」
幸か不幸か周りには誰もいない。人払いをする必要はなさそうだ。
「大体聞きたいことなんてないだろ。何が目的だ」
「最近色々とヒキタニ君の噂があったからね。率直な感想を聞きたかっただけさ」
俺が一時的でもカースト上位っぽくなったからとかそういうことかよ。お前もずいぶん性格がアレだな。
「聞いてどうする、周りからの目線が気になって仕方なかったぞ」
答えは葉山にとって及第点だったようだ。満足したように喋り出す。
「人が来ないところがいいか」
「ここで良いよ。すぐに終わる」
幸か不幸か周りには誰もいない。人払いをする必要はなさそうだ。
「大体聞きたいことなんてないだろ。何が目的だ」
「最近色々とヒキタニ君の噂があったからね。率直な感想を聞きたかっただけさ」
俺が一時的でもカースト上位っぽくなったからとかそういうことかよ。お前もずいぶん性格がアレだな。
「聞いてどうする、周りからの目線が気になって仕方なかったぞ」
答えは葉山にとって及第点だったようだ。満足したように喋り出す。
115: 1 2015/04/18(土) 21:02:07.04 ID:veCLwNIho
「俺もそう思うよ。常に誰かしらの視線を感じるようになる。するとイメージを保つことが当たり前になるんだ」
俺はお前ではない。だからそんなことを言われても俺には何の関係もない。
「だったらお前がお前をやめればいいだけだ。等身大の葉山隼人でいればそれで終わりだろ」
「レッテルというのは一度貼られたら取り換えも剥がすこともできない呪縛だよ。そこにあるのは共通認識としての葉山隼人であり、そこには俺の名前を付けた形だけの男がいるだけ」
そう言葉を告げる表情が余裕の笑みなのか完全な作り物なのか俺には判断がつかない。
「なぁ、お前告白されたときって断ってるんだろ、どうしてるんだ」
これは単純な好奇心だ。手紙をもらって部屋でお前だったらどうするのかと考えたがわからない。俺は考えて悩んで回答に至るまでどうしても時間が必要だった。申し訳なさもあったし、何より罪悪感が酷かった。
「今の話で分かるだろ。比企谷」
その時、一瞬だけ空気が変わった。何かを押し殺すような強い念が葉山から流れ出た後、ひどく弱弱しい。諦めや虚無のような佇いが俺に伝わってくる。
俺はお前ではない。だからそんなことを言われても俺には何の関係もない。
「だったらお前がお前をやめればいいだけだ。等身大の葉山隼人でいればそれで終わりだろ」
「レッテルというのは一度貼られたら取り換えも剥がすこともできない呪縛だよ。そこにあるのは共通認識としての葉山隼人であり、そこには俺の名前を付けた形だけの男がいるだけ」
そう言葉を告げる表情が余裕の笑みなのか完全な作り物なのか俺には判断がつかない。
「なぁ、お前告白されたときって断ってるんだろ、どうしてるんだ」
これは単純な好奇心だ。手紙をもらって部屋でお前だったらどうするのかと考えたがわからない。俺は考えて悩んで回答に至るまでどうしても時間が必要だった。申し訳なさもあったし、何より罪悪感が酷かった。
「今の話で分かるだろ。比企谷」
その時、一瞬だけ空気が変わった。何かを押し殺すような強い念が葉山から流れ出た後、ひどく弱弱しい。諦めや虚無のような佇いが俺に伝わってくる。
116: 1 2015/04/18(土) 21:02:33.24 ID:veCLwNIho
「俺には自由に答えることは叶わないんだ。あるのは葉山隼人が言いそうな体の良い言葉をいかにもな感じで答える。それだけだよ」
作業にも似た日常をただこなすだけ。そしてこいつはこれからも続けるという。いつまで続けなければならないのだろう。お前の舞台を。
「そうかよ。別に同情はしないが、精々頑張れよ」
改めて立ち去ろうとしたが、再び呼び止められる。
「ヒキタニ君、改めて訊くよ。噂になった正直な感想を教えてもらえるかな」
俺は顔だけ振り返って一言だけ漏らす。
「ぼっちの俺にはとても耐えられない。それだけだ」
今度は呼び止められることなくその場を後にする。
誰にも期待されず、誰からも必要とされない人間と誰からも羨まれ、憧れられ、必要とされる人間。
客観的に見ればどちらが幸せかは一目瞭然だ。
あいつのこの先にいったい何があるのかはわからない。だが葉山はどこへ向かおうとしているのか。
足を止め再び振り返ったが、姿はもうない。さっきまで対峙していた場所は風が囁くように流れていた。
作業にも似た日常をただこなすだけ。そしてこいつはこれからも続けるという。いつまで続けなければならないのだろう。お前の舞台を。
「そうかよ。別に同情はしないが、精々頑張れよ」
改めて立ち去ろうとしたが、再び呼び止められる。
「ヒキタニ君、改めて訊くよ。噂になった正直な感想を教えてもらえるかな」
俺は顔だけ振り返って一言だけ漏らす。
「ぼっちの俺にはとても耐えられない。それだけだ」
今度は呼び止められることなくその場を後にする。
誰にも期待されず、誰からも必要とされない人間と誰からも羨まれ、憧れられ、必要とされる人間。
客観的に見ればどちらが幸せかは一目瞭然だ。
あいつのこの先にいったい何があるのかはわからない。だが葉山はどこへ向かおうとしているのか。
足を止め再び振り返ったが、姿はもうない。さっきまで対峙していた場所は風が囁くように流れていた。
132: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:09:48.23 ID:1Pwo4bk9o
[後日談、一色いろはの場合]
最近どういうわけだか、一色の絡み方がえげつねぇ。具体的には脅してくる。俺が一人のタイミングを見計らったかのように表れては交渉という名の脅迫活動を突発的に行われる事態だ。生徒会活動どうなってんだよ。
放課後なので教室を出て周りを確かめると、最近日課になりつつある一色の姿がそこにあった。
「先輩!ちょっといいですかー」
「全然良くない、ちょっとこれからアレでアレだから」
「奉仕部予定ないですよねー。最近忙しいんですよー。ほら先輩もかわいい後輩の手伝いしたくなりません?」
「まったくならない。俺を動かしたければ小町か戸塚の名前が出てようやく交渉の場になるかといったところだ」
「むー、そういうこと言うと校内放送で呼び出しかなー。それとも先生にお願いして連行してもらおうかな。もしくは私の同級生のお友達に連れてきてもらおうかなー」
「えげつねぇ。こんな横暴が通って良いわけないだろ!しかもあの子を使うとか最低だな」
あの子というのは、一色のクラスメイトで友人でテニス部で艦これの羽黒に似てるJKである。先日まぁ、ゴニョゴニョっと個人的にいろいろあって顔見知り程度になった。ちなみに性格も徐々にわかってきて素直で意外と積極的。それでいて個人的に懐いてくれているので多分人生の運の大半はここで使ったと思ってる。
最近どういうわけだか、一色の絡み方がえげつねぇ。具体的には脅してくる。俺が一人のタイミングを見計らったかのように表れては交渉という名の脅迫活動を突発的に行われる事態だ。生徒会活動どうなってんだよ。
放課後なので教室を出て周りを確かめると、最近日課になりつつある一色の姿がそこにあった。
「先輩!ちょっといいですかー」
「全然良くない、ちょっとこれからアレでアレだから」
「奉仕部予定ないですよねー。最近忙しいんですよー。ほら先輩もかわいい後輩の手伝いしたくなりません?」
「まったくならない。俺を動かしたければ小町か戸塚の名前が出てようやく交渉の場になるかといったところだ」
「むー、そういうこと言うと校内放送で呼び出しかなー。それとも先生にお願いして連行してもらおうかな。もしくは私の同級生のお友達に連れてきてもらおうかなー」
「えげつねぇ。こんな横暴が通って良いわけないだろ!しかもあの子を使うとか最低だな」
あの子というのは、一色のクラスメイトで友人でテニス部で艦これの羽黒に似てるJKである。先日まぁ、ゴニョゴニョっと個人的にいろいろあって顔見知り程度になった。ちなみに性格も徐々にわかってきて素直で意外と積極的。それでいて個人的に懐いてくれているので多分人生の運の大半はここで使ったと思ってる。
133: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:10:15.14 ID:1Pwo4bk9o
「こういうの先輩から教わったんですよ。手段を選ばないところとか」
手段選ばない生徒会長って黒幕かラスボスだろ。しかも権力があって人付き合いできるタイプとかまた厄介な。
「依頼であれば奉仕部に連絡しろ。俺個人として手伝う理由がない。そもそも俺が働く理由がない」
「せ・き・に・ん!取ってほしいなー」
誤解される言い方するんじゃねぇよ!本気で俺のこと嫌いだろこいつ。あぁ今すれ違ったやつひそひそ話してるし。
「お前あの子の件についてもう少し罪悪感を持てよ。俺も彼女も大変だったんだからな」
「折り合いがつかなければいつでも聞いてくれるって言ったの先輩ですよ?私まだ蟠りが残ってて仕事にならないんですー」
おかしい加害者が被害者面してやがる。マジありえん。どうしてこうなった。
「あんまり強気に出るなら、お前の相手は金輪際考えさせてもらおうか」
「それは困ります。でも先輩も生徒会長を敵に回すと面倒だと思いません?」
手段選ばない生徒会長って黒幕かラスボスだろ。しかも権力があって人付き合いできるタイプとかまた厄介な。
「依頼であれば奉仕部に連絡しろ。俺個人として手伝う理由がない。そもそも俺が働く理由がない」
「せ・き・に・ん!取ってほしいなー」
誤解される言い方するんじゃねぇよ!本気で俺のこと嫌いだろこいつ。あぁ今すれ違ったやつひそひそ話してるし。
「お前あの子の件についてもう少し罪悪感を持てよ。俺も彼女も大変だったんだからな」
「折り合いがつかなければいつでも聞いてくれるって言ったの先輩ですよ?私まだ蟠りが残ってて仕事にならないんですー」
おかしい加害者が被害者面してやがる。マジありえん。どうしてこうなった。
「あんまり強気に出るなら、お前の相手は金輪際考えさせてもらおうか」
「それは困ります。でも先輩も生徒会長を敵に回すと面倒だと思いません?」
134: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:10:42.05 ID:1Pwo4bk9o
前はもう少し可愛げのある反応もあったが、俺への返し方を覚えやがって。そういうぐいぐい行くのは意中の人にしろよ。葉山がいるだろ。俺に嫌がらせしてお前どうしたいの。
「お前の望みは何なんだよ」
「今日もお手伝いしてくれれば、お望み通りしおらしくなりますよ」
「望んでねえから。俺への脅迫をやめてくれと言いたい」
「先輩も面倒だと思いませんか。早くYESかはいと言ってください」
「断る選択肢がねぇ。どこの軍国主義だ」
このありさまである。その後も話が通じないので、最近無駄に足が鍛えられて足で逃げ切れないと連行の可能性がある。
流石にどうかと思って平塚先生に相談もしてみたが。
「そんなに後輩の異性とイチャイチャした話を聞かされる私のことを案じてくれないとは。比企谷覚悟はいいな」
それって完全に個人的な妬みじゃないかと言う前に前回はまさかの3発食らう羽目になり二発目からは記憶がない。人間理解出来ない痛みを受けるとその間の記憶が飛ぶからな。俺が最後に見た光景は、虚ろな目をした先生が唇を噛み締めて構えた後、以下のセリフを叫んだのが最後だ。
「お前の望みは何なんだよ」
「今日もお手伝いしてくれれば、お望み通りしおらしくなりますよ」
「望んでねえから。俺への脅迫をやめてくれと言いたい」
「先輩も面倒だと思いませんか。早くYESかはいと言ってください」
「断る選択肢がねぇ。どこの軍国主義だ」
このありさまである。その後も話が通じないので、最近無駄に足が鍛えられて足で逃げ切れないと連行の可能性がある。
流石にどうかと思って平塚先生に相談もしてみたが。
「そんなに後輩の異性とイチャイチャした話を聞かされる私のことを案じてくれないとは。比企谷覚悟はいいな」
それって完全に個人的な妬みじゃないかと言う前に前回はまさかの3発食らう羽目になり二発目からは記憶がない。人間理解出来ない痛みを受けるとその間の記憶が飛ぶからな。俺が最後に見た光景は、虚ろな目をした先生が唇を噛み締めて構えた後、以下のセリフを叫んだのが最後だ。
135: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:11:13.40 ID:1Pwo4bk9o
「衝撃のファーストブリット!」
平和とは与えてもらうものではない、掴むものである。掴みそこねるとこうなるから余計なことはしないに限る。
結局問題は解決しないまま奉仕部に逃げ切って今日のところはセーフだが、こんなの付き合っていられない。何が悲しくてとんだ追いかけっこにつきわなければならないのだろう。
今日も雪ノ下は文庫を開いて依頼を待っている。毎度ながらコイツは職員室で鍵を借りて誰よりも早く待っているが、どういう仕組みなのか。タイムアルターで高速移動しないだろうな。
「うす」
「こんにちは、比企谷君」
鞄を長机に置くとようやく一息である。
「あー、疲れた」
「だらしないわね、ここに来るまでに疲れるなんて。歩く事も出来ないのかしら」
「色々あんだよ」
「引き篭っているから体力がないのよ。引き篭もり谷君」
平和とは与えてもらうものではない、掴むものである。掴みそこねるとこうなるから余計なことはしないに限る。
結局問題は解決しないまま奉仕部に逃げ切って今日のところはセーフだが、こんなの付き合っていられない。何が悲しくてとんだ追いかけっこにつきわなければならないのだろう。
今日も雪ノ下は文庫を開いて依頼を待っている。毎度ながらコイツは職員室で鍵を借りて誰よりも早く待っているが、どういう仕組みなのか。タイムアルターで高速移動しないだろうな。
「うす」
「こんにちは、比企谷君」
鞄を長机に置くとようやく一息である。
「あー、疲れた」
「だらしないわね、ここに来るまでに疲れるなんて。歩く事も出来ないのかしら」
「色々あんだよ」
「引き篭っているから体力がないのよ。引き篭もり谷君」
136: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:11:50.02 ID:1Pwo4bk9o
「最近は不本意ながら強制的に運動してるわ。あと引き篭もっている訳じゃなく、俺のやりたいことが家で完結するからだ」
「ゲームにアニメと読書ね。もう少し身体を使いなさい」
「へいへい、前向きに検討しますよ」
この手の答えで実現させる奴がどれほどいるか不明だが、少なくとも俺はご多分にもれず検討で終わる。
「由比ヶ浜さんは来るのかしら」
「さーな。俺が教室出た時にはまだいたんじゃねーか」
「そう。使えないわね」
「どうせ使えないから退部していいか」
「それは平塚先生の許可が必要ね。出来るなら構わないわ」
それムリゲーだろ。孤独体質が直ってきた事を証明すれば不可能ではないと思うが、今の俺にそれを証明するのは酷な話である。
「ゲームにアニメと読書ね。もう少し身体を使いなさい」
「へいへい、前向きに検討しますよ」
この手の答えで実現させる奴がどれほどいるか不明だが、少なくとも俺はご多分にもれず検討で終わる。
「由比ヶ浜さんは来るのかしら」
「さーな。俺が教室出た時にはまだいたんじゃねーか」
「そう。使えないわね」
「どうせ使えないから退部していいか」
「それは平塚先生の許可が必要ね。出来るなら構わないわ」
それムリゲーだろ。孤独体質が直ってきた事を証明すれば不可能ではないと思うが、今の俺にそれを証明するのは酷な話である。
137: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:12:17.44 ID:1Pwo4bk9o
案1、後輩の羽黒さんに証明をお願いする。
案2、不本意ながら一色に協力を求む
案3、眼鏡効果でエセリア充
案4、戸塚に頼む。
限りなく案4を実行したいが、寧ろ4以外ありえねぇわけだが平塚先生をねじ伏せるだけの理由が思いつかん。かといって他の案はあまり気が進まねぇ。特に自分で考えておいて案3は二度とゴメンだ。案2はとんでもない見返りを要求されそうで考えたくないし、案1は正直なところ気が引ける。
「やっはろー!」
「こんにちは由比ヶ浜さん」
「お疲れ様!ヒッキーもやっはろー!」
ええい、こちとら真剣に考え事をしているんだから邪魔するな。
「はいはい、お疲れ」
「もう!そんなんだと周りに誰もいなくなっちゃうよ!挨拶くらいちゃんとしないと」
「そんときゃ一人だな。誰にも気を使わなくて自由に時間が使えて勝ち組だ」
「開き直った!」
案2、不本意ながら一色に協力を求む
案3、眼鏡効果でエセリア充
案4、戸塚に頼む。
限りなく案4を実行したいが、寧ろ4以外ありえねぇわけだが平塚先生をねじ伏せるだけの理由が思いつかん。かといって他の案はあまり気が進まねぇ。特に自分で考えておいて案3は二度とゴメンだ。案2はとんでもない見返りを要求されそうで考えたくないし、案1は正直なところ気が引ける。
「やっはろー!」
「こんにちは由比ヶ浜さん」
「お疲れ様!ヒッキーもやっはろー!」
ええい、こちとら真剣に考え事をしているんだから邪魔するな。
「はいはい、お疲れ」
「もう!そんなんだと周りに誰もいなくなっちゃうよ!挨拶くらいちゃんとしないと」
「そんときゃ一人だな。誰にも気を使わなくて自由に時間が使えて勝ち組だ」
「開き直った!」
138: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:12:44.87 ID:1Pwo4bk9o
実際お前らがそうさせなだろ。小町もコイツらの連絡先知ってるわけで現実的には相当ハードルが高い。
「その時は小町さんから私達に連絡が来ると思うわ。どうしてあんなに良い妹さんと残念な男が兄妹なのかしら」
残念でもいいじゃない。八幡だもの。というかそこまで読まれてんのかよ。俺の自由はどうなってんだ。
「いま考え事してるから邪魔すんなよ」
「考え事って何考えてたの?」
「奉仕部をどうやったら辞められるか」
「ヒッキー辞めちゃうの!?だ、ダメだよ!反対!断固反対!」
「大丈夫よ由比ヶ浜さん。この男に平塚先生を説得できる知恵があるとは思えないもの」
残念ながらその通りだ。現時点では思いつかん。
「そ、そうだよね。良かったー!」
「あなたもそんなことを考えているくらいなら、運動不足の解消方法を検討したほうが良いのではないかしら」
「その時は小町さんから私達に連絡が来ると思うわ。どうしてあんなに良い妹さんと残念な男が兄妹なのかしら」
残念でもいいじゃない。八幡だもの。というかそこまで読まれてんのかよ。俺の自由はどうなってんだ。
「いま考え事してるから邪魔すんなよ」
「考え事って何考えてたの?」
「奉仕部をどうやったら辞められるか」
「ヒッキー辞めちゃうの!?だ、ダメだよ!反対!断固反対!」
「大丈夫よ由比ヶ浜さん。この男に平塚先生を説得できる知恵があるとは思えないもの」
残念ながらその通りだ。現時点では思いつかん。
「そ、そうだよね。良かったー!」
「あなたもそんなことを考えているくらいなら、運動不足の解消方法を検討したほうが良いのではないかしら」
139: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:13:11.44 ID:1Pwo4bk9o
俺が幸せになる方法は見事に閉ざされてるな。辞めるまで行かなくても、もう少しマトモな環境を目指すには……。
よし、出来るかわからんがやってみるか。ダメ元で交渉するなら試す価値はあるだろう。
「ちょっと席外していいか」
「どのくらいかしら。私達が帰る前に戻れるのであれば構わないわ」
「じゃ、ちょっと行ってくる」
「どこ行くの?」
「テニス部」
その瞬間、雪ノ下が文庫から顔を上げて俺を刺すような視線を向ける。
「あなた何をするつもり」
怖えよ。何か背後から変なオーラ出てますけど!
「お、お前が運動不足って言うから戸塚に相談しに行くだけだ」
よし、出来るかわからんがやってみるか。ダメ元で交渉するなら試す価値はあるだろう。
「ちょっと席外していいか」
「どのくらいかしら。私達が帰る前に戻れるのであれば構わないわ」
「じゃ、ちょっと行ってくる」
「どこ行くの?」
「テニス部」
その瞬間、雪ノ下が文庫から顔を上げて俺を刺すような視線を向ける。
「あなた何をするつもり」
怖えよ。何か背後から変なオーラ出てますけど!
「お、お前が運動不足って言うから戸塚に相談しに行くだけだ」
140: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:13:40.83 ID:1Pwo4bk9o
ヤバイちょっと声震えた。何故こんなにも信用が無いのか。思い返すと解消の方が多いので強く反論出来ないので何とも言えない。これが奉仕部内の俺の評価である。
「あまり迷惑をかけないようにしなさい」
由比ヶ浜もおずおずと伺うように訊いてくる。
「ヒッキー、羽黒ちゃんに会いに行くの?」
雪ノ下は携帯を構えると俺を鋭い視線で牽制する。
「あまり事を荒立てる気は無いのだけれど、必要なら通報もやむ無しね」
「おい、まだ何もしてないだろ!」
「否定しないから会いに行くんだ!やっぱり大人しくて可愛い子が良いんだー!」
あーもうやり辛い。何でこんなに面倒くさい事が多いんだ。
「運動不足だって言ってるだろ。もう少し信用してくれ」
言い訳もそこまでにして俺は部室を逃げる様に後にする。
「あまり迷惑をかけないようにしなさい」
由比ヶ浜もおずおずと伺うように訊いてくる。
「ヒッキー、羽黒ちゃんに会いに行くの?」
雪ノ下は携帯を構えると俺を鋭い視線で牽制する。
「あまり事を荒立てる気は無いのだけれど、必要なら通報もやむ無しね」
「おい、まだ何もしてないだろ!」
「否定しないから会いに行くんだ!やっぱり大人しくて可愛い子が良いんだー!」
あーもうやり辛い。何でこんなに面倒くさい事が多いんだ。
「運動不足だって言ってるだろ。もう少し信用してくれ」
言い訳もそこまでにして俺は部室を逃げる様に後にする。
141: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:14:12.11 ID:1Pwo4bk9o
はぁー疲れる。物事が思い通りに進まない。由比ヶ浜の妙に勘が良いのは何なんだろうか。どいつもこいつも全て見透かされるようで勘弁していて頂きたい。
今後のプランを考えながら、俺はテニス部のコートに向かった。
逃げるようにテニスコートへたどり着くと、戸塚の姿を探すが見当たらない。暫く探していると声をかけられた。
「こんにちは、比企谷先輩。戸塚部長をお探しですか」
先程由比ヶ浜が俺を責める理由にした羽黒似の後輩である。似てるので気を抜くと羽黒と呼びそうになる。川崎の妹ならはーちゃんになるのか?俺よりよっぽど適切な使い方だな。間違いない。
「あぁ、今何処に行ったか知ってるか」
「今はトレーニングメニュー考えているので、ちょっと外されてますよ。でもチョット残念です」
「何が」
今後のプランを考えながら、俺はテニス部のコートに向かった。
逃げるようにテニスコートへたどり着くと、戸塚の姿を探すが見当たらない。暫く探していると声をかけられた。
「こんにちは、比企谷先輩。戸塚部長をお探しですか」
先程由比ヶ浜が俺を責める理由にした羽黒似の後輩である。似てるので気を抜くと羽黒と呼びそうになる。川崎の妹ならはーちゃんになるのか?俺よりよっぽど適切な使い方だな。間違いない。
「あぁ、今何処に行ったか知ってるか」
「今はトレーニングメニュー考えているので、ちょっと外されてますよ。でもチョット残念です」
「何が」
142: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:14:38.61 ID:1Pwo4bk9o
「私に会いに来てくれたなら、もっと嬉しいので……」
照れながら言うとか!この子何なの!魔性の子なの!やめて、勘違いするから!って俺この子に告白されてんだよな。
Question
勘違いじゃない場合の正しいリアクション
Answer
ラブコメ的には話を逸らす
「そ、そう言えば最近一色が手伝えってうるさいんだけどアイツどうしたか知ってるか」
これで回避したか、どうだ……。
「あー、いろはちゃん最近比企谷先輩の話多いですよ。手伝ってくれないって愚痴ってきます」
何で愚痴るわけ、おかしいだろ。本来お前の仕事じゃないんかい。
「俺に手伝えって理由がわからないんだけど、そういうこと言われないか」
照れながら言うとか!この子何なの!魔性の子なの!やめて、勘違いするから!って俺この子に告白されてんだよな。
Question
勘違いじゃない場合の正しいリアクション
Answer
ラブコメ的には話を逸らす
「そ、そう言えば最近一色が手伝えってうるさいんだけどアイツどうしたか知ってるか」
これで回避したか、どうだ……。
「あー、いろはちゃん最近比企谷先輩の話多いですよ。手伝ってくれないって愚痴ってきます」
何で愚痴るわけ、おかしいだろ。本来お前の仕事じゃないんかい。
「俺に手伝えって理由がわからないんだけど、そういうこと言われないか」
143: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:15:05.99 ID:1Pwo4bk9o
「多分比企谷先輩に手伝ってほしいだけだと思いますよ。理由は比企谷先輩の事が好きだからじゃないですか」
うん、ごめん意味がわからない。
「いや、作業なら俺より有能な奴はたくさんいるだろ。それこそ他に効率よく事務作業できるやつなんていくらでもいるぞ」
雪ノ下はかなりの例外としても、そこそこ使えるやつならいるだろ。
「あんまり私が言っていいのかわからないですが、少なくとも好きは間違い無いと思います。きっとそうです」
この子さっきから何を言ってるのかな。八幡全く理解できない。思考回路はショート寸前。今すぐ何事もなかったことにして帰りたい。
「今は16:30か。ちょっと時間取れるか」
「これから何かあるんですか」
いろいろ計画が狂っているが仕方ない。とりあえず引いてダメなら押してみるか。
「生徒会室、その辺はっきりさせるわ」
一色のことだからアレだろ、何ですか口説いてますかあんまりそういうこと言われても葉山先輩が居るのに受けること出来ないのでごめんなさい!とかだろ。
うん、ごめん意味がわからない。
「いや、作業なら俺より有能な奴はたくさんいるだろ。それこそ他に効率よく事務作業できるやつなんていくらでもいるぞ」
雪ノ下はかなりの例外としても、そこそこ使えるやつならいるだろ。
「あんまり私が言っていいのかわからないですが、少なくとも好きは間違い無いと思います。きっとそうです」
この子さっきから何を言ってるのかな。八幡全く理解できない。思考回路はショート寸前。今すぐ何事もなかったことにして帰りたい。
「今は16:30か。ちょっと時間取れるか」
「これから何かあるんですか」
いろいろ計画が狂っているが仕方ない。とりあえず引いてダメなら押してみるか。
「生徒会室、その辺はっきりさせるわ」
一色のことだからアレだろ、何ですか口説いてますかあんまりそういうこと言われても葉山先輩が居るのに受けること出来ないのでごめんなさい!とかだろ。
144: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:15:36.43 ID:1Pwo4bk9o
「戸塚部長は許してくれると思いますが、一応許可貰ってからでいいですか。あと私が比企谷先輩と付き合ってるって冗談をいろはちゃんに言ってもいいですか」
「冗談なら構わんが、そんなドッキリ引っかからないだろ」
俺の問いかけに何故か自信満々で答える。
「まぁ見ててください。ただちょっと腕組んだりさせて下さいね!」
やっぱり策士じゃないかな。最初の印象から随分変わってきたんだけど。あの時猫被ってたとかやめてね、女の子怖いんだけど。あとあんまりからかわないでね。でも告白がホントだからからかわれてないのか。良くわかんねぇ。
「あんまり心臓に悪いことは控えてもらっていいか。まだ死にたくないんだ」
少なくとも俺が彼女と腕を組んだなんてことがバレたら雪ノ下に通報される!由比ヶ浜も責め立てる上に物理攻撃の可能性まであるな。どっちにしろ死亡フラグ立ってますね。オワタ。
「では参りましょう!」
あの、俺の話理解してくれてるよね。今の流しちゃった。聞いてくれてるかな。かなー。
「あー、やっぱり止め」
「いきましょ!」
「お、おう」
言いかけた俺の言葉に被せて、更に上目遣いで甘えてくるとか、小町を更に強引にしたようなおねだり上手なのね。俺にはこの子荷が重い。付き合う男は大変だなこりゃ。
「冗談なら構わんが、そんなドッキリ引っかからないだろ」
俺の問いかけに何故か自信満々で答える。
「まぁ見ててください。ただちょっと腕組んだりさせて下さいね!」
やっぱり策士じゃないかな。最初の印象から随分変わってきたんだけど。あの時猫被ってたとかやめてね、女の子怖いんだけど。あとあんまりからかわないでね。でも告白がホントだからからかわれてないのか。良くわかんねぇ。
「あんまり心臓に悪いことは控えてもらっていいか。まだ死にたくないんだ」
少なくとも俺が彼女と腕を組んだなんてことがバレたら雪ノ下に通報される!由比ヶ浜も責め立てる上に物理攻撃の可能性まであるな。どっちにしろ死亡フラグ立ってますね。オワタ。
「では参りましょう!」
あの、俺の話理解してくれてるよね。今の流しちゃった。聞いてくれてるかな。かなー。
「あー、やっぱり止め」
「いきましょ!」
「お、おう」
言いかけた俺の言葉に被せて、更に上目遣いで甘えてくるとか、小町を更に強引にしたようなおねだり上手なのね。俺にはこの子荷が重い。付き合う男は大変だなこりゃ。
145: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:16:03.69 ID:1Pwo4bk9o
さて、残念ながら戸塚部長の許可が下りてしまった。戸塚は天使の笑顔で、八幡と一緒ならいいよ。と言ってくれた。奉仕部の女どもと評価が真逆なんだが。やっぱり結婚するなら戸塚だな。戸塚と結婚できないとかマジ滅べよ。でも最近渋谷区で同性のカップルが結婚相当とするとかいう条例ができたらしい。戸塚のために本気で千葉を捨てるべきか。戸塚の合意があれば今すぐでも吝かではないのだが。
そんな事を考えてたらあっという間に生徒会室である。あれ、いつの間に。
「比企谷先輩、ずっと考え事してましたけどどうかしました。まぁ私は手をつなげたから良いんですけどね」
「意外と策士だな」
「いろはちゃんが積極的なのを見習っただけですよ」
あいつホントろくなこと教えないよな。生徒会長はもっと生徒の見本になるべきだと思うんですが。誰だよ推薦したの。俺だよチクショウ。
ノックをすると一色の声で返事が帰ってくる。
「よう、今いいか」
「先輩!手伝いにきたんですか!」
声がデケえよ一色。
そんな事を考えてたらあっという間に生徒会室である。あれ、いつの間に。
「比企谷先輩、ずっと考え事してましたけどどうかしました。まぁ私は手をつなげたから良いんですけどね」
「意外と策士だな」
「いろはちゃんが積極的なのを見習っただけですよ」
あいつホントろくなこと教えないよな。生徒会長はもっと生徒の見本になるべきだと思うんですが。誰だよ推薦したの。俺だよチクショウ。
ノックをすると一色の声で返事が帰ってくる。
「よう、今いいか」
「先輩!手伝いにきたんですか!」
声がデケえよ一色。
146: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:16:30.35 ID:1Pwo4bk9o
「いろはちゃん、お邪魔するね」
「あ、うん、どうぞどうぞ」
さて、どうするか。
「あ、いろはちゃん。比企谷先輩と付き合う事になったからよろしくね!」
……は?
「……は?」
あ、ヤバイ一色と被った。じゃねーよ!いきなりぶっ込んでくるとか何考えてるの!事前の話でもこんな展開になるとは聞いてねぇってばよ!
「えっと、どういうことですか」
ちょっと待て、今整理するから。
「悪い、俺も意味がわからない」
「あ、うん、どうぞどうぞ」
さて、どうするか。
「あ、いろはちゃん。比企谷先輩と付き合う事になったからよろしくね!」
……は?
「……は?」
あ、ヤバイ一色と被った。じゃねーよ!いきなりぶっ込んでくるとか何考えてるの!事前の話でもこんな展開になるとは聞いてねぇってばよ!
「えっと、どういうことですか」
ちょっと待て、今整理するから。
「悪い、俺も意味がわからない」
147: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:17:02.89 ID:1Pwo4bk9o
「比企谷先輩と付き合うことになったんだ!全部いろはちゃんのおかげだよ。私達のこと祝福してね!」
「うん、おめでとう。じゃなくて!」
おー、一色が自分のペースを掴めないとか、コントを見ているようだ。この子のポテンシャルが計り知れねえ。
「ありがとう!幸せになりまーす!」
そして俺の腕に抱きつくようにしがみつくのは羽黒さん。予定調和のはずなのに急にそういうことされるとドキっとするのでやるときは一声かけてください。
「先輩、良かったですね……これからはもうお手伝いは控えますね」
おいおい、テンション急降下したな。むしろちょっと目から光が弱くなってないか。
「おい、お前大丈夫か」
「ちょっと今日は仕事が終わりそうにないので、帰ってもらって良いでしょうか」
「おいおい、そんなに忙しいなら手伝いぞ」
「いえいえ、そんな先輩の手を煩わすことなんてありませんから」
お、おいおいこれ病んでねえか。流石にやり過ぎだろ、ここらが限界か。
「はぁ、おい一色。冗談だよ冗談」
「もうちょっと恋人気分でいたかったんですが、仕方ないですね」
「うん、おめでとう。じゃなくて!」
おー、一色が自分のペースを掴めないとか、コントを見ているようだ。この子のポテンシャルが計り知れねえ。
「ありがとう!幸せになりまーす!」
そして俺の腕に抱きつくようにしがみつくのは羽黒さん。予定調和のはずなのに急にそういうことされるとドキっとするのでやるときは一声かけてください。
「先輩、良かったですね……これからはもうお手伝いは控えますね」
おいおい、テンション急降下したな。むしろちょっと目から光が弱くなってないか。
「おい、お前大丈夫か」
「ちょっと今日は仕事が終わりそうにないので、帰ってもらって良いでしょうか」
「おいおい、そんなに忙しいなら手伝いぞ」
「いえいえ、そんな先輩の手を煩わすことなんてありませんから」
お、おいおいこれ病んでねえか。流石にやり過ぎだろ、ここらが限界か。
「はぁ、おい一色。冗談だよ冗談」
「もうちょっと恋人気分でいたかったんですが、仕方ないですね」
148: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:17:36.95 ID:1Pwo4bk9o
と、ここでネタばらし。で、一色の反応は以下の通り。
「先輩ほんと性格悪いですね。そんなに私の気をひきたかったんですかごめんなさいちょっと今回のは私的にイラッとしたのでありえません」
そう言うも妙にテンション上がってますね。さっきと別人ですよ。お前もう少し落ち込んどけよ。いっそ幸薄い方がいいんじゃねぇの。
「全く、素直じゃないんだから」
こいつほど自分に正直な奴いねぇぞ。むしろ正直過ぎて周りが巻き込まれるまである。
さて、なんかもう有耶無耶だけど、時間もないし部室に戻るか。
「先輩ほんと性格悪いですね。そんなに私の気をひきたかったんですかごめんなさいちょっと今回のは私的にイラッとしたのでありえません」
そう言うも妙にテンション上がってますね。さっきと別人ですよ。お前もう少し落ち込んどけよ。いっそ幸薄い方がいいんじゃねぇの。
「全く、素直じゃないんだから」
こいつほど自分に正直な奴いねぇぞ。むしろ正直過ぎて周りが巻き込まれるまである。
さて、なんかもう有耶無耶だけど、時間もないし部室に戻るか。
149: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/20(月) 00:18:04.63 ID:1Pwo4bk9o
で、ようやく部室に戻ってきたわけだが、結果的にものすごく疲れたな。いい運動したわ。
「うす」
いるのに、反応無いとか珍しいな。特に雪ノ下とかどんな時でも挨拶はするやつなんだが。二人とも逆行で顔が見えない。隣り合って座っているのはわかるが。
「比企谷君、少しお話いいかしら」
「あぁ、少し遅かったか悪い。いろいろあってな」
「ヒッキー、彩ちゃんと運動についての相談はどうだった」
あ、そういう理由で出たんだったな。取り繕うか。
「戸塚と話し込んでたらこんな時間になってな。悪かったよ」
「全然構わないわ。これからもうしばらく私たちにお付き合い願えるかしら」
「いや、もう帰る時間だろ。遅れたのは悪かったから今日は勘弁してくれ」
「そういうわけにはいかないなー。嘘つきヒッキーにはちゃんとお話訊かないとね」
あれ、お二人とも何故顔が俯いていらっしゃるんですかね。心なしか体が小刻みに震えてますが寒いのかな。
「戸塚君と会ったわ。何でも後輩の子と一緒に生徒会室に行ったそうね」
「仲良さそうに手を繋いで歩いてたのばっちり見ちゃった。生徒会室では何を話してたのかな」
あの、二人ともちょっと落ち着いて欲しい。それはほら、いろいろあるじゃない。俺のキャラがブレるくらい色々とね。
「さぁ、夜は長いわよ……」
「全部教えるまで帰れないよ。ヒッキー……」
後はご想像に任せる。全て吐かされたのは言うまでもない。
「うす」
いるのに、反応無いとか珍しいな。特に雪ノ下とかどんな時でも挨拶はするやつなんだが。二人とも逆行で顔が見えない。隣り合って座っているのはわかるが。
「比企谷君、少しお話いいかしら」
「あぁ、少し遅かったか悪い。いろいろあってな」
「ヒッキー、彩ちゃんと運動についての相談はどうだった」
あ、そういう理由で出たんだったな。取り繕うか。
「戸塚と話し込んでたらこんな時間になってな。悪かったよ」
「全然構わないわ。これからもうしばらく私たちにお付き合い願えるかしら」
「いや、もう帰る時間だろ。遅れたのは悪かったから今日は勘弁してくれ」
「そういうわけにはいかないなー。嘘つきヒッキーにはちゃんとお話訊かないとね」
あれ、お二人とも何故顔が俯いていらっしゃるんですかね。心なしか体が小刻みに震えてますが寒いのかな。
「戸塚君と会ったわ。何でも後輩の子と一緒に生徒会室に行ったそうね」
「仲良さそうに手を繋いで歩いてたのばっちり見ちゃった。生徒会室では何を話してたのかな」
あの、二人ともちょっと落ち着いて欲しい。それはほら、いろいろあるじゃない。俺のキャラがブレるくらい色々とね。
「さぁ、夜は長いわよ……」
「全部教えるまで帰れないよ。ヒッキー……」
後はご想像に任せる。全て吐かされたのは言うまでもない。
161: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:51:35.18 ID:JNu8HFHao
俺が告白を受けたあの日から数日経った。最近妙に一色からの個人宛の依頼という名の強制連行から逃げているものの、時間が経てば落ち着きを取り戻しつつあるだろう。
今までがおかしかったといえばそうなんだが、結局のところ一過性の問題だったことに他ならない。明日からの週末を挟めば完全に通常運転に戻る見込みだ。
そんな通常運転を迎えようというタイミングに一石を投じたのは由比ヶ浜だった。
「ヒッキー、ゆきのん。鍋しようよー。みんなでおいしい鍋つつこうよ!」
鍋ね。最後にやったのはいつだったか全く覚えてない。基本小町と二人飯だから大人数を囲う機会は比企谷家では年に片手が余る程度である。
「場所はどうするつもりかしら」
「んー、ヒッキーのお家にしよう!」
俺の家が候補地かよ。小町だって受験生なんだから由比ヶ浜もその辺考えろよ。お前だってそれが理由で後々しこりを残したくないだろうが。
今までがおかしかったといえばそうなんだが、結局のところ一過性の問題だったことに他ならない。明日からの週末を挟めば完全に通常運転に戻る見込みだ。
そんな通常運転を迎えようというタイミングに一石を投じたのは由比ヶ浜だった。
「ヒッキー、ゆきのん。鍋しようよー。みんなでおいしい鍋つつこうよ!」
鍋ね。最後にやったのはいつだったか全く覚えてない。基本小町と二人飯だから大人数を囲う機会は比企谷家では年に片手が余る程度である。
「場所はどうするつもりかしら」
「んー、ヒッキーのお家にしよう!」
俺の家が候補地かよ。小町だって受験生なんだから由比ヶ浜もその辺考えろよ。お前だってそれが理由で後々しこりを残したくないだろうが。
162: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:52:01.82 ID:JNu8HFHao
「小町も受験生だからあまり家で騒ぐのは控えたいんだが」
「え、でも小町ちゃんにメールしたらほら」
『普段兄と二人なので、場所はいくらでも提供しますよ!鍋を囲う機会もないのでむしろお願いしたいです!』
受験生危機感あんのか。割と兄は真面目に心配だ。俺と二人の食事くらいもう少し我慢しろ。小町我慢してないよね?
「ゆきのんも行こう!みんなで一緒に食べた方が絶対美味しいよ!」
「小町さんの許可まで頂いでるのであれば行くしかないわね。予定はいつかしら」
「なんか小町ちゃんが早い方が良いんじゃないって。今日とかどうかな」
今日ってまた唐突だな。コイツこんなに常識ないやつだったか。付き合いを考え直すレベルだわー。ないわー。
「お前ら制服のまま来る気か。それと何で今日なんだよ。普通休日のイベントだろ。休日に誘われたことないけど」
「そっかー、それじゃ着替えてから行くよ。だからヒッキーの家に集合!」
「え、でも小町ちゃんにメールしたらほら」
『普段兄と二人なので、場所はいくらでも提供しますよ!鍋を囲う機会もないのでむしろお願いしたいです!』
受験生危機感あんのか。割と兄は真面目に心配だ。俺と二人の食事くらいもう少し我慢しろ。小町我慢してないよね?
「ゆきのんも行こう!みんなで一緒に食べた方が絶対美味しいよ!」
「小町さんの許可まで頂いでるのであれば行くしかないわね。予定はいつかしら」
「なんか小町ちゃんが早い方が良いんじゃないって。今日とかどうかな」
今日ってまた唐突だな。コイツこんなに常識ないやつだったか。付き合いを考え直すレベルだわー。ないわー。
「お前ら制服のまま来る気か。それと何で今日なんだよ。普通休日のイベントだろ。休日に誘われたことないけど」
「そっかー、それじゃ着替えてから行くよ。だからヒッキーの家に集合!」
163: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:52:28.71 ID:JNu8HFHao
由比ヶ浜さん、少しでいいので話を聞いてもらえませんかね。あんまり蔑ろにされると流石に言及せざるを得ない。
「俺の意見を無視するなら、勝手にしてくれ。その代わり俺は参加しないからな」
仲が良いから相手の事をないがしろにすることだってあるのかもしれない。だが親しき仲でも最低限の礼儀は必要なハズだ。
「そ、そんなに怒らなくても」
「確かに由比ヶ浜さんにしては強引な進め方ではあるけれど、比企谷君、皆で食事をするだけよ。あまりそう荒立てなくても良いのではないかしら」
そうかよ。結局俺の意見は通さない気か。
「それなら勝手にしろ、じゃあな」
鞄を取ると二人の静止も聞かず俺は部室を後にする。
小町も小町だろ。頑張ってるのは知っているが危機感が足りないんじゃないか。
なんでこんなに苛立っているのか自分でもわからん。結局俺が他に行くところがないのは事実なので不本意ながら一番アイツらから連絡が取りにくいやつに電話する。
「俺の意見を無視するなら、勝手にしてくれ。その代わり俺は参加しないからな」
仲が良いから相手の事をないがしろにすることだってあるのかもしれない。だが親しき仲でも最低限の礼儀は必要なハズだ。
「そ、そんなに怒らなくても」
「確かに由比ヶ浜さんにしては強引な進め方ではあるけれど、比企谷君、皆で食事をするだけよ。あまりそう荒立てなくても良いのではないかしら」
そうかよ。結局俺の意見は通さない気か。
「それなら勝手にしろ、じゃあな」
鞄を取ると二人の静止も聞かず俺は部室を後にする。
小町も小町だろ。頑張ってるのは知っているが危機感が足りないんじゃないか。
なんでこんなに苛立っているのか自分でもわからん。結局俺が他に行くところがないのは事実なので不本意ながら一番アイツらから連絡が取りにくいやつに電話する。
164: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:53:03.88 ID:JNu8HFHao
「どうした八幡。我に用か」
「あぁ、今日帰りたくねえから時間潰すのに付き合ってもらえるか」
「ふむ、我は構わんが。今何処に」
「奉仕部を出たところだ」
「ちょうど教室で執筆中であった。我のクラスに来てもらえるか」
あいよ、と答え電話を切る。すると普段鳴らない電話が自己主張している。着信の名前は由比ヶ浜か。
出る気にならないのでそのまま放置する。その後も電話とメールが交互に入るが、やがて本来の役割を思い出したかのように静かになった。
さて、取り敢えず教室に向かうか。調和を重んじる由比ヶ浜が人の嫌がる事をするとはな、まだまだ知らないことは多いということか。
教室に着くと材木座の書きかけているストーリーに一通りツッコミとダメ出しとケチを付けてボコボコにしたが、悪いが今日はあまり余裕がない。
「あぁ、今日帰りたくねえから時間潰すのに付き合ってもらえるか」
「ふむ、我は構わんが。今何処に」
「奉仕部を出たところだ」
「ちょうど教室で執筆中であった。我のクラスに来てもらえるか」
あいよ、と答え電話を切る。すると普段鳴らない電話が自己主張している。着信の名前は由比ヶ浜か。
出る気にならないのでそのまま放置する。その後も電話とメールが交互に入るが、やがて本来の役割を思い出したかのように静かになった。
さて、取り敢えず教室に向かうか。調和を重んじる由比ヶ浜が人の嫌がる事をするとはな、まだまだ知らないことは多いということか。
教室に着くと材木座の書きかけているストーリーに一通りツッコミとダメ出しとケチを付けてボコボコにしたが、悪いが今日はあまり余裕がない。
165: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:53:31.05 ID:JNu8HFHao
「八幡よ、今日はどうするつもりだ」
「帰る場所がないからな。まさか俺にこんな日が来るとは思わなかった」
「家に来るのは構わんが、実家には連絡しておくがよい」
そういや小町にも連絡しておかないとな。あまり連絡するには気が進まないが、所在は明らかにしておかないとまずいか。
電話帳に登録されている小町の名前を選択する。2コールもすると繋がって元気と言うより脳天気な声が聞こえる。
「小町だよー!どうしたの?」
「今日は友人の所に泊めてもらうから、悪いが宜しくな」
「わかったー、ってお兄ちゃんに友人って誰!?」
やっぱりそういう反応だよな。納得出来るだけに複雑な心境だ。
「帰る場所がないからな。まさか俺にこんな日が来るとは思わなかった」
「家に来るのは構わんが、実家には連絡しておくがよい」
そういや小町にも連絡しておかないとな。あまり連絡するには気が進まないが、所在は明らかにしておかないとまずいか。
電話帳に登録されている小町の名前を選択する。2コールもすると繋がって元気と言うより脳天気な声が聞こえる。
「小町だよー!どうしたの?」
「今日は友人の所に泊めてもらうから、悪いが宜しくな」
「わかったー、ってお兄ちゃんに友人って誰!?」
やっぱりそういう反応だよな。納得出来るだけに複雑な心境だ。
166: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:53:57.98 ID:JNu8HFHao
「生徒会選挙の時にいた男を覚えてるか。眼鏡をかけた中二病患者がいただろ、そいつの家だ」
「了解であります!明日は帰ってくるんでしょ?」
「その予定だ。しっかり勉強しろよ」
「頑張ってるけど、疲れたよー。そう言えば結衣さんからうちで鍋したいって前に聞かれたよ!小町も息抜きしたかったから、全然オッケーしたけど」
「小町の成績だとかなり頑張らないとキツイんじゃないか。息抜きも良いが後悔しないようにしろよ」
「わかってるよ。でもちょっとくらいいいじゃん。お兄ちゃんたち楽しそうだから混ざりたかったんだもん」
「受かれば来年から混ざれるだろうが。お前自分のことなんだからもう少し真剣に考えろよ」
「はいはい、小町が悪かったよ。またね!」
電話はそのまま切れた。派手に切られたな。何だよ俺が悪いのか。これでも俺なりに真剣に考えてるぞ。
「了解であります!明日は帰ってくるんでしょ?」
「その予定だ。しっかり勉強しろよ」
「頑張ってるけど、疲れたよー。そう言えば結衣さんからうちで鍋したいって前に聞かれたよ!小町も息抜きしたかったから、全然オッケーしたけど」
「小町の成績だとかなり頑張らないとキツイんじゃないか。息抜きも良いが後悔しないようにしろよ」
「わかってるよ。でもちょっとくらいいいじゃん。お兄ちゃんたち楽しそうだから混ざりたかったんだもん」
「受かれば来年から混ざれるだろうが。お前自分のことなんだからもう少し真剣に考えろよ」
「はいはい、小町が悪かったよ。またね!」
電話はそのまま切れた。派手に切られたな。何だよ俺が悪いのか。これでも俺なりに真剣に考えてるぞ。
167: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:54:24.91 ID:JNu8HFHao
「終わったか」
「あぁ、どうするもう帰るか」
「どうせならゲームセンターに寄っていこうではないか。あと我、八幡の妹君には中二病患者扱いなのね」
現実を突きつけられてへこむのはほっとくとして、男とゲーセンなんていつ以来だ。この前戸塚と行った時が最後か。あぁ、しかし戸塚は男でも女でもなく戸塚だったな。もはや最後に来た記憶がない。
「久しいな、お主が戸塚殿とプリクラを撮った時以来か」
あえてお前の存在を消していたのに思い出さなくていいぞ。せっかく戸塚とのツーショットプリクラを邪魔した事は許さん。絶対にだ。
2D格闘では俺が勝ち、3D格闘では材木座に軍配が上がった。その後は材木座のDDRプレイを見せられたり、タイピングゲームでラストステージまで行ったり、平均的な高校生がするような時間を過ごした。と思われる。
ゲーセンを出ると夕飯時だ、そこは安定のサイゼである。俺はミラノ風ドリアとカルボナーラ。材木座はピザ。期待を裏切らない男だ。
「八幡よ、何かあったか」
「大したことじゃない。ちょっとした意見の食い違いだ」
「あぁ、どうするもう帰るか」
「どうせならゲームセンターに寄っていこうではないか。あと我、八幡の妹君には中二病患者扱いなのね」
現実を突きつけられてへこむのはほっとくとして、男とゲーセンなんていつ以来だ。この前戸塚と行った時が最後か。あぁ、しかし戸塚は男でも女でもなく戸塚だったな。もはや最後に来た記憶がない。
「久しいな、お主が戸塚殿とプリクラを撮った時以来か」
あえてお前の存在を消していたのに思い出さなくていいぞ。せっかく戸塚とのツーショットプリクラを邪魔した事は許さん。絶対にだ。
2D格闘では俺が勝ち、3D格闘では材木座に軍配が上がった。その後は材木座のDDRプレイを見せられたり、タイピングゲームでラストステージまで行ったり、平均的な高校生がするような時間を過ごした。と思われる。
ゲーセンを出ると夕飯時だ、そこは安定のサイゼである。俺はミラノ風ドリアとカルボナーラ。材木座はピザ。期待を裏切らない男だ。
「八幡よ、何かあったか」
「大したことじゃない。ちょっとした意見の食い違いだ」
168: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:54:55.93 ID:JNu8HFHao
俺が不貞腐れているように映ったのか、材木座はピザを食べながら話しかけてくる。
「生きていれば色々あるだろう。あまり長引かせない事をお勧めするぞ」
「そうかよ。善処するわ」
それ以上この話は続けず、どういうわけだか羽黒とのことをどっからか仕入れたのか関係を聞いてきた。よく考えたらそもそも噂の提供元はコイツだったな。俺に安息の地はないらしい。適当に誤魔化しつつ当たり障りのない程度に収める。
「八幡よ、以前に比べて変わったな」
お前の話はいつだって唐突だな。もう少しわかりやすく言ってくれないと俺も答えられん。
「以前は我と同様孤高の存在だったが、随分と認められる者が増えたようだな。お主が人間関係でこんな事になるとは一学期からでは想像がつかん」
認められるね。否定はしない。良くも悪くも変わったのだろう。以前はここまで自分の意志や意見を伝える事などなかったからな。勝手にやって、勝手に請け負って、それで良かったものが周りは迷惑だと言及する。そういう間柄など俺には関係ないものと思っていた。
「変わることは悪い事ではない。だが仲間とは共に歩むもの。不満やスレ違いがあっても必ず理解の道はあると、我は思う」
お前に人の道を説かれるとか俺も落ちたもんだ。だがきっと一般的にはそういうもんなんだろうな。俺の読むラノベや小説にもそういうことは往々にしてあるものだ。現実の俺とはリンクしないが。
「生きていれば色々あるだろう。あまり長引かせない事をお勧めするぞ」
「そうかよ。善処するわ」
それ以上この話は続けず、どういうわけだか羽黒とのことをどっからか仕入れたのか関係を聞いてきた。よく考えたらそもそも噂の提供元はコイツだったな。俺に安息の地はないらしい。適当に誤魔化しつつ当たり障りのない程度に収める。
「八幡よ、以前に比べて変わったな」
お前の話はいつだって唐突だな。もう少しわかりやすく言ってくれないと俺も答えられん。
「以前は我と同様孤高の存在だったが、随分と認められる者が増えたようだな。お主が人間関係でこんな事になるとは一学期からでは想像がつかん」
認められるね。否定はしない。良くも悪くも変わったのだろう。以前はここまで自分の意志や意見を伝える事などなかったからな。勝手にやって、勝手に請け負って、それで良かったものが周りは迷惑だと言及する。そういう間柄など俺には関係ないものと思っていた。
「変わることは悪い事ではない。だが仲間とは共に歩むもの。不満やスレ違いがあっても必ず理解の道はあると、我は思う」
お前に人の道を説かれるとか俺も落ちたもんだ。だがきっと一般的にはそういうもんなんだろうな。俺の読むラノベや小説にもそういうことは往々にしてあるものだ。現実の俺とはリンクしないが。
169: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:55:22.67 ID:JNu8HFHao
「譲れないものだってあるだろ。お前は相手に何を求める」
「求めるか。あえて言うなら理解を求めるのだろう。もしくは期待かもしれんな」
「……そうだな」
期待した通りで無ければ、期待しすぎた自分を許せない。相手は悪くないなら、自分を責めるのが筋だ。
俺のフォークがしばらく止まっているのに気づいた材木座は続ける。
「人は願うものだ。望む未来を手につかむため、他人に要求を通すため、結果相手や自分を責めることになっても仕方ない事であろう。だが歩み寄ることも出来る。さすれば、出来ることも限られるというものだ」
お前に言われるとなかなか認めたくないものだが、正論だ。ぼっちでいればその必要もなかったんだがな。
「暗くなるからこの話は終わりだ。お前の言葉は留めておく。あと、お前は孤高じゃないだろ。孤立だ」
知らない事の方が多いのはわかってたつもりなんだがな。結局どこかで期待してたんだろうか。人間関係なんてわかんねぇよ。避けて通ってきたんだからな。
「求めるか。あえて言うなら理解を求めるのだろう。もしくは期待かもしれんな」
「……そうだな」
期待した通りで無ければ、期待しすぎた自分を許せない。相手は悪くないなら、自分を責めるのが筋だ。
俺のフォークがしばらく止まっているのに気づいた材木座は続ける。
「人は願うものだ。望む未来を手につかむため、他人に要求を通すため、結果相手や自分を責めることになっても仕方ない事であろう。だが歩み寄ることも出来る。さすれば、出来ることも限られるというものだ」
お前に言われるとなかなか認めたくないものだが、正論だ。ぼっちでいればその必要もなかったんだがな。
「暗くなるからこの話は終わりだ。お前の言葉は留めておく。あと、お前は孤高じゃないだろ。孤立だ」
知らない事の方が多いのはわかってたつもりなんだがな。結局どこかで期待してたんだろうか。人間関係なんてわかんねぇよ。避けて通ってきたんだからな。
170: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:55:50.55 ID:JNu8HFHao
その日は材木座家に世話になった。部屋はテレビで見るようなオタ部屋を想像したが、そんなことは無く影響を受けたと思われるラノベのポスターがあるくらいだ。ポスターも中世のファンタジー物や、三国志に戦国時代と様々なジャンルだが歴史者が好きなのはわかった。
「日本史に寄ってるかと思ったがそうでもないんだな」
「面白いものは面白い。それだけだ」
そこでキメ顔作っても材木座はダメな。あとそれ斧乃木余接の真似とか言うなよ。あれセリフだけで実際キメ顔してねーからな。
「風呂はどうするつもりだ」
「借りる」
「サイズの都合、自身のを使いまわしてもらうぞ」
「一日くらい気にならねーよ」
そのまま風呂と布団を借りて、俺のバッテリーは尽きた。
「日本史に寄ってるかと思ったがそうでもないんだな」
「面白いものは面白い。それだけだ」
そこでキメ顔作っても材木座はダメな。あとそれ斧乃木余接の真似とか言うなよ。あれセリフだけで実際キメ顔してねーからな。
「風呂はどうするつもりだ」
「借りる」
「サイズの都合、自身のを使いまわしてもらうぞ」
「一日くらい気にならねーよ」
そのまま風呂と布団を借りて、俺のバッテリーは尽きた。
171: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:56:16.68 ID:JNu8HFHao
翌日は昼過ぎに自宅へ帰った。小町対策としてアイスを買っておけば溜飲は下がるだろう。そう言えば携帯は電源を切ったままだ。無くても気にならない電話の電源を入れるとメールが8件に、留守番電話が5件の文字が見える。
メールには最初は由比ヶ浜の言い分もあったが徐々にしおらしくなっていったらしい。空気を読むいつものキャラになっていた。留守電も同じようなものだ。
面倒くせえなと思っていると、勢い良く部屋のドアが開く。
「ごみいちゃん帰ってたの?」
いきなりだな。昨日のこと根に持ってやがる。そこは我が妹の事、この程度予定調和に過ぎん。
「買ってきたアイスは要らないようだな」
「お兄ちゃんお帰りー。愛してるよ!」
変わり身早いな。こういうことが出来ないと世の中は渡っていけないのだろう。世渡りのハードル高え。社会に出たら出世とか何それ美味しいの状態だ。
あと、昨日の件は先手取っとくか。
メールには最初は由比ヶ浜の言い分もあったが徐々にしおらしくなっていったらしい。空気を読むいつものキャラになっていた。留守電も同じようなものだ。
面倒くせえなと思っていると、勢い良く部屋のドアが開く。
「ごみいちゃん帰ってたの?」
いきなりだな。昨日のこと根に持ってやがる。そこは我が妹の事、この程度予定調和に過ぎん。
「買ってきたアイスは要らないようだな」
「お兄ちゃんお帰りー。愛してるよ!」
変わり身早いな。こういうことが出来ないと世の中は渡っていけないのだろう。世渡りのハードル高え。社会に出たら出世とか何それ美味しいの状態だ。
あと、昨日の件は先手取っとくか。
172: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:56:42.83 ID:JNu8HFHao
「昨日は言い過ぎた。悪かったな」
「小町を思って言ってくれてるのはわかってるつもりだけど、イライラしてたから私もごめんね!」
俺が歩み寄れば小町も向き合ってくれる。他の兄妹のことは知らないが、今までもこれからもそうやっていければと思う。たった二人の兄妹だからな。
「そうそう!結衣さんから連絡来てたけど何したのさ」
「ちょっとな、色々あったんだよ」
「どうせお兄ちゃんが余計なこと言ったんじゃないの?」
「心外だな、寧ろおかしいのは向こうの方だ」
こうして小町に説明する羽目に、って完全にのせられてるな。妹ながら俺をよくわかってやがる。
「ありゃ、そんな進め方してたんだ。それはちょっと結衣さんらしくないね」
普段を思うとアホの子だが悪いやつじゃないからな。今回はどういう訳だかかなり強引だったが。留守電もメールも反省はしているみたいだったし、連絡してみるか。
「小町を思って言ってくれてるのはわかってるつもりだけど、イライラしてたから私もごめんね!」
俺が歩み寄れば小町も向き合ってくれる。他の兄妹のことは知らないが、今までもこれからもそうやっていければと思う。たった二人の兄妹だからな。
「そうそう!結衣さんから連絡来てたけど何したのさ」
「ちょっとな、色々あったんだよ」
「どうせお兄ちゃんが余計なこと言ったんじゃないの?」
「心外だな、寧ろおかしいのは向こうの方だ」
こうして小町に説明する羽目に、って完全にのせられてるな。妹ながら俺をよくわかってやがる。
「ありゃ、そんな進め方してたんだ。それはちょっと結衣さんらしくないね」
普段を思うとアホの子だが悪いやつじゃないからな。今回はどういう訳だかかなり強引だったが。留守電もメールも反省はしているみたいだったし、連絡してみるか。
173: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:57:11.95 ID:JNu8HFHao
「小町、こういう時どうすれば良いんだ」
「小町と一緒でしょ!言い過ぎたとか、適当な理由を考えるのなんてお兄ちゃんの専売特許じゃない」
妹は容赦ない。身内には優しくも厳しい。
しかし、こういう時の距離感の詰め方というのはイマイチわからん。電話とかかけた方が良いんだろうか。しかしなんて話しかけりゃいいんだ。暫く思い悩んだ後、電話は無理だと結論づけ、慣れないメールをポチポチと書いては消すを二、三度繰り返し、意を決して送信する。
送信完了の文字が表示されると、程なくして由比ヶ浜から電話がかかって着た。
「ヒッキー、ごめんなさい!」
開口一番謝罪という、由比ヶ浜らしさが全面に出た第一声だった。その反応で今まで抱いていた変な緊張がバカバカしくなる。
「お、おう」
「ヒッキーが落ち込んでたから、あたしなりに盛り上げようって思ったの。みんなで何か楽しいことしたいと思って。どうせなら小町ちゃんにも相談して進めてたんだけど、あんなに怒ると思わなくって。ゆきのんも賛成してくれたからそれでがんばろうと思ったら調子に乗っちゃった……」
勢い良くしゃべりだした言葉も、俺の反応が無いのが気になるのか、徐々に弱々しい声に変わる。
「小町と一緒でしょ!言い過ぎたとか、適当な理由を考えるのなんてお兄ちゃんの専売特許じゃない」
妹は容赦ない。身内には優しくも厳しい。
しかし、こういう時の距離感の詰め方というのはイマイチわからん。電話とかかけた方が良いんだろうか。しかしなんて話しかけりゃいいんだ。暫く思い悩んだ後、電話は無理だと結論づけ、慣れないメールをポチポチと書いては消すを二、三度繰り返し、意を決して送信する。
送信完了の文字が表示されると、程なくして由比ヶ浜から電話がかかって着た。
「ヒッキー、ごめんなさい!」
開口一番謝罪という、由比ヶ浜らしさが全面に出た第一声だった。その反応で今まで抱いていた変な緊張がバカバカしくなる。
「お、おう」
「ヒッキーが落ち込んでたから、あたしなりに盛り上げようって思ったの。みんなで何か楽しいことしたいと思って。どうせなら小町ちゃんにも相談して進めてたんだけど、あんなに怒ると思わなくって。ゆきのんも賛成してくれたからそれでがんばろうと思ったら調子に乗っちゃった……」
勢い良くしゃべりだした言葉も、俺の反応が無いのが気になるのか、徐々に弱々しい声に変わる。
174: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:57:38.70 ID:JNu8HFHao
「最後に誘うところで、……ヒッキーどうせ断ると思ったから強引になっちゃったけど……もう少しちゃんと説明すれば良かったかな……」
声が弱々しさから涙声に変わっていく。クラスメイトを泣かせたら来週から学校に行きづらい。そんなことをしたら、三浦あたりから何を言われるかわかったもんじゃない。
しかし、この話を聞いた限りさっき俺から説明させておいて小町のやつ全部知ってたな。なんてやつだ。
「そんなこと考える必要ないぞ。今までだって一人で何とかしてきたからな」
だが由比ヶ浜からは違うよ、と否定される。
「ヒッキーは今までそうだったかもしれないけど、みんなで楽しいこと共有できれば一番だよ!あたしとゆきのんとヒッキー、最後はみんな一緒に笑っていたいから」
そういうことかよ。やり方はともかくそう考えてくれた事が由比ヶ浜のやり方なんだろう。
「お節介だな、やるなら次はもう少しスマートにやれ」
「うん、……もう怒ってない?」
「怒ってねえよ。月曜は話聞くから、いつも通り来いよ」
そう告げて電話を切る。なんだかんだで月曜からは本当に通常通りに戻るだろう。一色の事さえなければ。
声が弱々しさから涙声に変わっていく。クラスメイトを泣かせたら来週から学校に行きづらい。そんなことをしたら、三浦あたりから何を言われるかわかったもんじゃない。
しかし、この話を聞いた限りさっき俺から説明させておいて小町のやつ全部知ってたな。なんてやつだ。
「そんなこと考える必要ないぞ。今までだって一人で何とかしてきたからな」
だが由比ヶ浜からは違うよ、と否定される。
「ヒッキーは今までそうだったかもしれないけど、みんなで楽しいこと共有できれば一番だよ!あたしとゆきのんとヒッキー、最後はみんな一緒に笑っていたいから」
そういうことかよ。やり方はともかくそう考えてくれた事が由比ヶ浜のやり方なんだろう。
「お節介だな、やるなら次はもう少しスマートにやれ」
「うん、……もう怒ってない?」
「怒ってねえよ。月曜は話聞くから、いつも通り来いよ」
そう告げて電話を切る。なんだかんだで月曜からは本当に通常通りに戻るだろう。一色の事さえなければ。
175: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:58:05.14 ID:JNu8HFHao
月曜の放課後、部室にはいつも通り雪ノ下がいつもの定位置に座っていた。
「うす」
「こんにちは比企谷君」
「由比ヶ浜とは電話で聞いた。事前に話を聞いてたらしいな」
「由比ヶ浜さんから相談されたのよ。どうしても最後は楽しい思い出に変えたいと。そこまで言われては断われなかったわ」
そりゃ断われないな、雪ノ下が由比ヶ浜のおねだりを無下にできないのはわかってることだ。
「もう少しスマートにできないもんか」
「あなたが彼女の好意を素直に受け取るわけないじゃない。だから多少強引にさせたのよ」
手を引いていたのはお前かよ。これで納得がいったわ。
「うす」
「こんにちは比企谷君」
「由比ヶ浜とは電話で聞いた。事前に話を聞いてたらしいな」
「由比ヶ浜さんから相談されたのよ。どうしても最後は楽しい思い出に変えたいと。そこまで言われては断われなかったわ」
そりゃ断われないな、雪ノ下が由比ヶ浜のおねだりを無下にできないのはわかってることだ。
「もう少しスマートにできないもんか」
「あなたが彼女の好意を素直に受け取るわけないじゃない。だから多少強引にさせたのよ」
手を引いていたのはお前かよ。これで納得がいったわ。
176: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 20:59:06.85 ID:JNu8HFHao
「素直ねぇ、十分素直だろ」
「あなたが素直なのは自分に対してでしょう。それともちゃんと話せば受けたとでも?」
俺のことだ、間違いなく理由をつけて断るだろう。
「沈黙は肯定と受け取らせて頂くわ。由比ヶ浜さんからは既に先日の事は伺っているから、今日は改めて日程を決めることになるかしらね」
どいつもこいつもだんだん俺の扱いに慣れてきてるな。何、マニュアルとかあるわけ。比企谷八幡取り扱い説明書。こんなやつをコントロールしたいと思うやつの気がしれないね。
ま、こういう事にどんな意味があるかはわからないが、それはこれからわかっていくものかもしれない。
「ゆきのん、ヒッキー、やっはろー!」
今日もまた平和な一日となるだろう。その平和な一日を実感する為に、イベントを立てて時間を共有する。
「おう」
「こんにちは由比ヶ浜さん」
俺らはまた一つお互いを知って、奉仕部は次の依頼を待っているのかもしれない。
「あなたが素直なのは自分に対してでしょう。それともちゃんと話せば受けたとでも?」
俺のことだ、間違いなく理由をつけて断るだろう。
「沈黙は肯定と受け取らせて頂くわ。由比ヶ浜さんからは既に先日の事は伺っているから、今日は改めて日程を決めることになるかしらね」
どいつもこいつもだんだん俺の扱いに慣れてきてるな。何、マニュアルとかあるわけ。比企谷八幡取り扱い説明書。こんなやつをコントロールしたいと思うやつの気がしれないね。
ま、こういう事にどんな意味があるかはわからないが、それはこれからわかっていくものかもしれない。
「ゆきのん、ヒッキー、やっはろー!」
今日もまた平和な一日となるだろう。その平和な一日を実感する為に、イベントを立てて時間を共有する。
「おう」
「こんにちは由比ヶ浜さん」
俺らはまた一つお互いを知って、奉仕部は次の依頼を待っているのかもしれない。
177: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/22(水) 21:05:13.69 ID:JNu8HFHao
以上、[後日談、奉仕部の場合]でした。
最後はイチャイチャ成分ありませんでした。
材木座が別人かなぁと思いましたが、八幡と同じ歳で
こういうこと話せそうなのが他にいませんでした。
個人的には好きなキャラではあります。
これで後日談も一通り終わりましたので、
落とすか遊ぶかどうするかというのは決めてません。
結構スレも余っているので、ネタ提供頂ければ検討させていただきます。
完全暇つぶし用みたいな感じにはなりますが。
ではでは失礼いたします。
最後はイチャイチャ成分ありませんでした。
材木座が別人かなぁと思いましたが、八幡と同じ歳で
こういうこと話せそうなのが他にいませんでした。
個人的には好きなキャラではあります。
これで後日談も一通り終わりましたので、
落とすか遊ぶかどうするかというのは決めてません。
結構スレも余っているので、ネタ提供頂ければ検討させていただきます。
完全暇つぶし用みたいな感じにはなりますが。
ではでは失礼いたします。
184: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:06:15.54 ID:TO5O0ANgo
完全におまけ扱いですが、投下。
[後日談、比企谷家での鍋編]
前回イチャイチャ成分なかったので、書きましたが、若干キャラ崩壊気味です。
暇つぶしにどーぞ
[後日談、比企谷家での鍋編]
前回イチャイチャ成分なかったので、書きましたが、若干キャラ崩壊気味です。
暇つぶしにどーぞ
185: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:06:45.51 ID:TO5O0ANgo
現在、我が家で鍋の真っ最中である。
「比企谷先輩!はい、あーん!」
「私によそって貰えるとか、思い出にしていいくらいですよー」
「あー!あたしもするのにー!」
「あなた達行儀悪いわよ。デレ谷君もいい加減にしなさい」
「ありゃ、これならお兄ちゃんに彼女ができる日も遠くないかな!」
「これ、俺が想像してた鍋と違うんだけど。普通和気藹々ってこういうのじゃなくね。あと別にデレてねーから」
何故こんなことになっているかと言うと事の始まりは先日由比ヶ浜からの提案だ。
具体的な経緯は前回の話にあるので割愛するが、その話があってどうせなら他にも誘う事になった。誘うとなれば外せないのは俺の天使である戸塚だ。
「比企谷先輩!はい、あーん!」
「私によそって貰えるとか、思い出にしていいくらいですよー」
「あー!あたしもするのにー!」
「あなた達行儀悪いわよ。デレ谷君もいい加減にしなさい」
「ありゃ、これならお兄ちゃんに彼女ができる日も遠くないかな!」
「これ、俺が想像してた鍋と違うんだけど。普通和気藹々ってこういうのじゃなくね。あと別にデレてねーから」
何故こんなことになっているかと言うと事の始まりは先日由比ヶ浜からの提案だ。
具体的な経緯は前回の話にあるので割愛するが、その話があってどうせなら他にも誘う事になった。誘うとなれば外せないのは俺の天使である戸塚だ。
186: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:07:25.16 ID:TO5O0ANgo
「戸塚!今度の休みにうちで鍋をするんだが来てくれるか!来てくれ!お願いします!」
「ごめんね八幡、その日はどうしても外せない用事があって行けないんだ。また誘ってくれると嬉しいな」
俺はその日枕を濡らした。
その後話がテニス部後輩の羽黒(艦これの羽黒に似てるのでそう呼んでいる)の耳に入ったようで、鍋が翌日と迫った日の昼休みのことである。
「比企谷先輩!」
腕に抱きつくなよ。ただでさえ好意持たれてるの知ってるから好きになっちゃうだろうが。
「おい、人目につくだろ」
そのままの状態で俺を上目遣いで見るとか、あざといところまで教わるなよ。一色だけでも相手するの困ってるんだが。
「戸塚部長から伺いましたよ。お鍋するみたいですね。私行きますから比企谷先輩のお家教えてください!」
「ごめんね八幡、その日はどうしても外せない用事があって行けないんだ。また誘ってくれると嬉しいな」
俺はその日枕を濡らした。
その後話がテニス部後輩の羽黒(艦これの羽黒に似てるのでそう呼んでいる)の耳に入ったようで、鍋が翌日と迫った日の昼休みのことである。
「比企谷先輩!」
腕に抱きつくなよ。ただでさえ好意持たれてるの知ってるから好きになっちゃうだろうが。
「おい、人目につくだろ」
そのままの状態で俺を上目遣いで見るとか、あざといところまで教わるなよ。一色だけでも相手するの困ってるんだが。
「戸塚部長から伺いましたよ。お鍋するみたいですね。私行きますから比企谷先輩のお家教えてください!」
187: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:07:53.58 ID:TO5O0ANgo
「いや、今回はちょっとあれだから。内輪だから」
「私も内輪ですから大丈夫ですね!それにもっと比企谷先輩を知りたいんですけどダメですか」
「いや、ダメだろ。そんな仲になるには早いな」
「でも、もうすぐ比企谷先輩受験でこういう事もできなくなりますし、それとも三年になっても私と遊んでくれますか?」
ニコニコしながら腕組んでこないで!当たってるから!
そんな状態で人目につかないはずがなく、目立ち始めると収拾をつけないわけに行かないと俺の明日が危うい。周りからは遠巻きにひそひそと話し声まで聞こえてくる始末。
「俺はもっと穏便にしたいんだ。控えろ」
「もう注目されちゃってますから手遅れかもです」
君ホントタフね。俺とここまで接して黒歴史になっても知らねえからな。責任も取らないからな。最近君のお友達からよく責任追及されて参ってるんだよ。
「それじゃ帰るときは誘ってくださいね!」
「お、おい!」
「私も内輪ですから大丈夫ですね!それにもっと比企谷先輩を知りたいんですけどダメですか」
「いや、ダメだろ。そんな仲になるには早いな」
「でも、もうすぐ比企谷先輩受験でこういう事もできなくなりますし、それとも三年になっても私と遊んでくれますか?」
ニコニコしながら腕組んでこないで!当たってるから!
そんな状態で人目につかないはずがなく、目立ち始めると収拾をつけないわけに行かないと俺の明日が危うい。周りからは遠巻きにひそひそと話し声まで聞こえてくる始末。
「俺はもっと穏便にしたいんだ。控えろ」
「もう注目されちゃってますから手遅れかもです」
君ホントタフね。俺とここまで接して黒歴史になっても知らねえからな。責任も取らないからな。最近君のお友達からよく責任追及されて参ってるんだよ。
「それじゃ帰るときは誘ってくださいね!」
「お、おい!」
188: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:08:22.86 ID:TO5O0ANgo
嵐が過ぎ去ったのも束の間、人目の中に一色の姿が映る。逃げようと思った時には捕まったあとだ。
「先輩!羽黒ちゃんが行くなら私もご一緒しますね。こんなにモテることはもう二度と無いでしょうし、先輩の思い出作りに付き合う後輩は貴重ですね!」
「いや呼んでないし。お前葉山がいるだろ。誤解されたら困るだろ。つまり間に合ってます。はい論破」
「あーあ、そんなに校内放送で呼び出して欲しいならそう言ってくれれば」
「これ以上俺を貶めるのやめてもらえませんか。俺スクールカーストという社会的には弱者というか底辺スレスレなんだからもっと労れよ」
「やだなー、私がはそんなことしませんよ。先輩が来て欲しいって言ってくれるなら」
「元々奉仕部関係のイベントだから俺の一存じゃ決められねぇの。だからわかるだろ」
「大丈夫ですよ。結衣先輩理解あるので。雪ノ下先輩も大人ですから」
お前のそういうところ凄えと思うよ。無理なら無理矢理通すところ。大体俺の記憶が確かなら、雪ノ下のこと苦手じゃなかったか。
「先輩!羽黒ちゃんが行くなら私もご一緒しますね。こんなにモテることはもう二度と無いでしょうし、先輩の思い出作りに付き合う後輩は貴重ですね!」
「いや呼んでないし。お前葉山がいるだろ。誤解されたら困るだろ。つまり間に合ってます。はい論破」
「あーあ、そんなに校内放送で呼び出して欲しいならそう言ってくれれば」
「これ以上俺を貶めるのやめてもらえませんか。俺スクールカーストという社会的には弱者というか底辺スレスレなんだからもっと労れよ」
「やだなー、私がはそんなことしませんよ。先輩が来て欲しいって言ってくれるなら」
「元々奉仕部関係のイベントだから俺の一存じゃ決められねぇの。だからわかるだろ」
「大丈夫ですよ。結衣先輩理解あるので。雪ノ下先輩も大人ですから」
お前のそういうところ凄えと思うよ。無理なら無理矢理通すところ。大体俺の記憶が確かなら、雪ノ下のこと苦手じゃなかったか。
189: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:08:52.20 ID:TO5O0ANgo
「じゃ、私も羽黒ちゃんとご一緒しますから今日は一緒に帰りましょうねー!」
そのまま俺の静止を聞くことなく去っていき、残されたのは若干の人目と俺の姿だった。
その放課後。
「羽黒ちゃんといろはちゃんが明日の鍋パに来るって聞いたけどヒッキーどういう事!」
すみません。気づいたらそうなってました。つーか断ったんだけど最近の子って人の話聞いてくれないんです。
「今回は内輪と説明したんだが」
「言い訳するの!?」
「事実だ!」
「随分と押しに弱くなったのね。年下好きだからかしら。シス谷君」
俺が愛してるのは小町と戸塚だけなんだが。二人は聞く耳を持つことなく怒り心頭中の由比ヶ浜に冷たい物腰の雪ノ下を俺は止めることができない。そして俺の味方はいない。あれ、詰んでね?
そのまま俺の静止を聞くことなく去っていき、残されたのは若干の人目と俺の姿だった。
その放課後。
「羽黒ちゃんといろはちゃんが明日の鍋パに来るって聞いたけどヒッキーどういう事!」
すみません。気づいたらそうなってました。つーか断ったんだけど最近の子って人の話聞いてくれないんです。
「今回は内輪と説明したんだが」
「言い訳するの!?」
「事実だ!」
「随分と押しに弱くなったのね。年下好きだからかしら。シス谷君」
俺が愛してるのは小町と戸塚だけなんだが。二人は聞く耳を持つことなく怒り心頭中の由比ヶ浜に冷たい物腰の雪ノ下を俺は止めることができない。そして俺の味方はいない。あれ、詰んでね?
190: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:09:27.54 ID:TO5O0ANgo
「ちょっと二人と話してくる!」
そう言って由比ヶ浜と雪ノ下が出ていったので、まぁアイツらなら大丈夫かと思って部室で待っていたが、戻ってきた時の由比ヶ浜の第一声が想像と異なった。
「ヒッキー!あたし負けないから!」
「私達に勝負を挑む以上負ける訳にはいかないわね」
何の話だよ。雪ノ下の方はなんか勝負事で乗せられたな。ある意味はめられたと言えよう。
こうなっては俺にはどうすることも出来ない。電話で小町に明日急遽二人追加になる旨を伝えると、女の人?とこちらも妙に勘が良く、ニヤニヤとしているのが電話越しにわかる。お前の玩具じゃないぞと言っても、わかってるよー、と小町のトーンは変わらない。あ、これ俺がロクなことにならないパターンだな。と早々に覚悟を決めることにした。人は諦めることで世界の心理に近づくわけだ。刻々と死に近づくけど。
部活終了時に見計らったかのようなタイミングで部室に来た二人に話を聞いた。
「由比ヶ浜先輩は、いろはちゃんが[私達の方が比企谷先輩に喜んで貰えるから大丈夫です]とか言ってましたね。もちろん負けませんよ!雪ノ下先輩は[妹キャラなら私達の方が比企谷先輩の事わかってますから、勝負しますか?]とか言ってましたね」
完全に後輩に手玉に取られてるな。由比ヶ浜はともかく雪ノ下はそんな話に乗る必要ないだろ。そもそもお前妹キャラだっけ。
そう言って由比ヶ浜と雪ノ下が出ていったので、まぁアイツらなら大丈夫かと思って部室で待っていたが、戻ってきた時の由比ヶ浜の第一声が想像と異なった。
「ヒッキー!あたし負けないから!」
「私達に勝負を挑む以上負ける訳にはいかないわね」
何の話だよ。雪ノ下の方はなんか勝負事で乗せられたな。ある意味はめられたと言えよう。
こうなっては俺にはどうすることも出来ない。電話で小町に明日急遽二人追加になる旨を伝えると、女の人?とこちらも妙に勘が良く、ニヤニヤとしているのが電話越しにわかる。お前の玩具じゃないぞと言っても、わかってるよー、と小町のトーンは変わらない。あ、これ俺がロクなことにならないパターンだな。と早々に覚悟を決めることにした。人は諦めることで世界の心理に近づくわけだ。刻々と死に近づくけど。
部活終了時に見計らったかのようなタイミングで部室に来た二人に話を聞いた。
「由比ヶ浜先輩は、いろはちゃんが[私達の方が比企谷先輩に喜んで貰えるから大丈夫です]とか言ってましたね。もちろん負けませんよ!雪ノ下先輩は[妹キャラなら私達の方が比企谷先輩の事わかってますから、勝負しますか?]とか言ってましたね」
完全に後輩に手玉に取られてるな。由比ヶ浜はともかく雪ノ下はそんな話に乗る必要ないだろ。そもそもお前妹キャラだっけ。
191: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:10:02.22 ID:TO5O0ANgo
こうして現在に繋がるわけである。な、俺悪くないだろ?
うちの机は長方形の机で、席順は俺が誕生日席で小町が俺の正面。俺の右手側が由比ヶ浜でその奥に雪ノ下。左手側に羽黒と一色である。
小町はこの光景を見てニヤニヤしている。お前もうちょっと兄に加勢しろ。
「小町、肉とって」
「ヒッキーのならあたし取るから貸して!」
お、おう大丈夫か。材料的にマズイものは入ってないから大丈夫のはずだが、気合の入った由比ヶ浜を見ると不安に駆られるのは何故だ。
「先輩!はい、あーん!」
いや、自分でやるし。お前も俺に対するキャラそういうのじゃなかったと思うんだけど。変なものでも食べたか。由比ヶ浜に盛られたか。
「比企谷君、味はどうかしら」
「雪ノ下が用意してるからな、マズイわけないな」
「……そう」
いや、照れるのおかしいから!正直な感想述べただけだからね。
うちの机は長方形の机で、席順は俺が誕生日席で小町が俺の正面。俺の右手側が由比ヶ浜でその奥に雪ノ下。左手側に羽黒と一色である。
小町はこの光景を見てニヤニヤしている。お前もうちょっと兄に加勢しろ。
「小町、肉とって」
「ヒッキーのならあたし取るから貸して!」
お、おう大丈夫か。材料的にマズイものは入ってないから大丈夫のはずだが、気合の入った由比ヶ浜を見ると不安に駆られるのは何故だ。
「先輩!はい、あーん!」
いや、自分でやるし。お前も俺に対するキャラそういうのじゃなかったと思うんだけど。変なものでも食べたか。由比ヶ浜に盛られたか。
「比企谷君、味はどうかしら」
「雪ノ下が用意してるからな、マズイわけないな」
「……そう」
いや、照れるのおかしいから!正直な感想述べただけだからね。
192: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:10:36.17 ID:TO5O0ANgo
「ヒッキー、ほら食べて!おいしいから!」
あ、はい。頂きます。由比ヶ浜さんの取ってくれた肉固いんですが、嫌がらせじゃないですよね。ワザとじゃないよね。
「比企谷先輩、ライバル多くても私頑張ります!」
何の宣言だよ。まぁ頑張ればいいんじゃないかな。努力したからといって報われるかは別問題になるが。
しばらく女性陣で何やら動きがあったが俺にはよく分からない。肉うめー。俺が雪ノ下仕込みの鍋を味わっていると、羽黒がその幻想をぶち壊す。
「因みに比企谷先輩の好みの女性のタイプってどういう方何ですか?」
その一言で部屋の温度を下げる妙な緊張感が走る。おかしい、まだ季節柄冷えるものの鍋をしているこの部屋は十分に温かいんだが。
せっかく現実逃避をしていたところに来るのは一色の無慈悲な突っ込みである。あと、自分可愛く見せようとする必要ないから。全部知ってる俺にやっても無駄だから。
「もう先輩!聞いてますか?」
「あぁ、すまん。あざとさで現実に引き戻されたわ」
「私があざといなら、先輩は愚鈍ですね。お望みとあれば生徒会長権限を発動するのも吝かではありませんよ。全校生徒の前である事ないこと言っても私は構いませんので!」
お前の笑顔は怖すぎるのでご遠慮願いたい。笑顔の裏に金剛力士像の影が見えたんだが気のせいだよな。
あ、はい。頂きます。由比ヶ浜さんの取ってくれた肉固いんですが、嫌がらせじゃないですよね。ワザとじゃないよね。
「比企谷先輩、ライバル多くても私頑張ります!」
何の宣言だよ。まぁ頑張ればいいんじゃないかな。努力したからといって報われるかは別問題になるが。
しばらく女性陣で何やら動きがあったが俺にはよく分からない。肉うめー。俺が雪ノ下仕込みの鍋を味わっていると、羽黒がその幻想をぶち壊す。
「因みに比企谷先輩の好みの女性のタイプってどういう方何ですか?」
その一言で部屋の温度を下げる妙な緊張感が走る。おかしい、まだ季節柄冷えるものの鍋をしているこの部屋は十分に温かいんだが。
せっかく現実逃避をしていたところに来るのは一色の無慈悲な突っ込みである。あと、自分可愛く見せようとする必要ないから。全部知ってる俺にやっても無駄だから。
「もう先輩!聞いてますか?」
「あぁ、すまん。あざとさで現実に引き戻されたわ」
「私があざといなら、先輩は愚鈍ですね。お望みとあれば生徒会長権限を発動するのも吝かではありませんよ。全校生徒の前である事ないこと言っても私は構いませんので!」
お前の笑顔は怖すぎるのでご遠慮願いたい。笑顔の裏に金剛力士像の影が見えたんだが気のせいだよな。
193: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:11:14.06 ID:TO5O0ANgo
「好みなんて無いぞ。俺に専業主夫させてくれる理解のある人であればウェルカムと言っても良い」
「あれれ、ごみいちゃん中学の時には普通に話しかけてくれたり、メールのやり取りしてくれるだけで好きになってたのにどうしたの?」
今その話を出すなよ。高校入ってからは雪ノ下さんくらいしか知らないのに余計なことを!マイシスター!
「私達全員に好意を持っているということかしら。あなた随分節操無いのね」
「メールも電話もしてるなら、悪くは思われてないよね」
「それならいろはがお相手しましょうか。でもごめんなさい先輩が勘違いさせるようなことしてもそんな気は無いので無理です」
「私比企谷先輩の連絡先存じません!教えてもらっていいですか?」
事態が悪化した!にも拘らず小町の私関係ないですアピールは俺に対する嫌がらせですね。そうですね。お前後でトイレに呼び出しな。
とか思っていたが4人の目線が怖い。これは答えないと場が進まないやつか。何故俺に会話のボールを持たせる。君たち今日はご飯食べに来たんじゃないの?俺の慰労会じゃないの?
「一番将来性があるなら雪ノ下だろ。学年トップで理系。医者でも研究者でも技術者でもどこに行っても通用するだろうな。羽黒は勝手に登録しとけ」
「あれれ、ごみいちゃん中学の時には普通に話しかけてくれたり、メールのやり取りしてくれるだけで好きになってたのにどうしたの?」
今その話を出すなよ。高校入ってからは雪ノ下さんくらいしか知らないのに余計なことを!マイシスター!
「私達全員に好意を持っているということかしら。あなた随分節操無いのね」
「メールも電話もしてるなら、悪くは思われてないよね」
「それならいろはがお相手しましょうか。でもごめんなさい先輩が勘違いさせるようなことしてもそんな気は無いので無理です」
「私比企谷先輩の連絡先存じません!教えてもらっていいですか?」
事態が悪化した!にも拘らず小町の私関係ないですアピールは俺に対する嫌がらせですね。そうですね。お前後でトイレに呼び出しな。
とか思っていたが4人の目線が怖い。これは答えないと場が進まないやつか。何故俺に会話のボールを持たせる。君たち今日はご飯食べに来たんじゃないの?俺の慰労会じゃないの?
「一番将来性があるなら雪ノ下だろ。学年トップで理系。医者でも研究者でも技術者でもどこに行っても通用するだろうな。羽黒は勝手に登録しとけ」
194: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:11:45.01 ID:TO5O0ANgo
ほれと携帯を渡す。雪ノ下の問題提起に対する対策と対処の洗い出しと実行力、何より発言権は右に出るものはいないな。勉強だけでなく実務全般ここまで出来る奴は俺の知る限りでは存在しない。
俺の発言の後、一層しーんとした空気が支配している。そんなにおかしなこと言ったつもりはないのだが、雪ノ下以外は俺を冷ややかな目で見ている。これだけの人数がいるのにグツグツと鍋の音だけが部屋に響くとか、ホント空気最悪だな。全部俺のせいだけど。
「ゆきのんが最有力とか絶対勝ち目ないよー!」
「比企谷先輩!私なら雪ノ下先輩より尽くしますよー!携帯ありがとうございました」
本来であればここには戸塚がいて、俺は楽しく鍋をつついていたはずなのに!現実はいつになったら俺の生きやすい世界となるのか。予定が未定でも情報更新しろよ。アニメだって時期決まったら宣伝するだろうが!
「比企谷君、それは私と婚姻関係になりたいという事かしら」
お前もちょっと赤くなってんじゃねーよ。率直な感想だっつーの。
「大体俺じゃ話にならないだろうが。そもそも俺と結婚してもお前幸せになれないだろう」
そして俺が雪ノ下家に娶られるのであれば義姉が雪ノ下さんだろ。命が何個あっても足りん。
「その時はちゃんとふさわしいように矯正するから安心なさい」
どこに安心する要素があるのだろうか。不安を通り越して絶望しか見えないよ!こんなのおかしいよ!
俺の発言の後、一層しーんとした空気が支配している。そんなにおかしなこと言ったつもりはないのだが、雪ノ下以外は俺を冷ややかな目で見ている。これだけの人数がいるのにグツグツと鍋の音だけが部屋に響くとか、ホント空気最悪だな。全部俺のせいだけど。
「ゆきのんが最有力とか絶対勝ち目ないよー!」
「比企谷先輩!私なら雪ノ下先輩より尽くしますよー!携帯ありがとうございました」
本来であればここには戸塚がいて、俺は楽しく鍋をつついていたはずなのに!現実はいつになったら俺の生きやすい世界となるのか。予定が未定でも情報更新しろよ。アニメだって時期決まったら宣伝するだろうが!
「比企谷君、それは私と婚姻関係になりたいという事かしら」
お前もちょっと赤くなってんじゃねーよ。率直な感想だっつーの。
「大体俺じゃ話にならないだろうが。そもそも俺と結婚してもお前幸せになれないだろう」
そして俺が雪ノ下家に娶られるのであれば義姉が雪ノ下さんだろ。命が何個あっても足りん。
「その時はちゃんとふさわしいように矯正するから安心なさい」
どこに安心する要素があるのだろうか。不安を通り越して絶望しか見えないよ!こんなのおかしいよ!
195: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:12:15.87 ID:TO5O0ANgo
「ヒッキー!私は!?」
「お前は料理するな。以上」
「ちょっと失礼だし!」
「まぁ、家族を持ったらいい感じになるんじゃねーの。財布の紐はきっちり管理しそうだし。笑いの絶えない家になりそうだし、子どもはのびのび育ちそうだな」
子どもに言い負かされそうなイメージもあるが、そして子どもにフォローされる未来が過ぎる。旦那は大変そうだ。
「そっかー!良い奥さんになるかなぁ。子どもは男の子と女の子一人づつ欲しいなー」
未来の旦那は頑張れよ。コントロールは容易いが常に意識しておかないと暴走するからな。そしてメシマズ嫁を許容できる度量!これ無いと病むから。
「先輩と添い遂げるとか私いくらなんでも自分が苦労する未来とわかってて早々に答えなんて出せませんごめんなさい」
「お前はゆるふわビッチの才能活かせば幾らでも明るい未来になるだろうが」
「まぁ先輩が何でも言うこと聞いてくれて、私の事大事にしてくれるなら考えないこともありませんけどね!」
俺以外の人でそういう奴見つけろ。少なからず一人や二人はいるだろ。俺を弄ってもお前の期待に応えるつもり無いからな。
「お前は料理するな。以上」
「ちょっと失礼だし!」
「まぁ、家族を持ったらいい感じになるんじゃねーの。財布の紐はきっちり管理しそうだし。笑いの絶えない家になりそうだし、子どもはのびのび育ちそうだな」
子どもに言い負かされそうなイメージもあるが、そして子どもにフォローされる未来が過ぎる。旦那は大変そうだ。
「そっかー!良い奥さんになるかなぁ。子どもは男の子と女の子一人づつ欲しいなー」
未来の旦那は頑張れよ。コントロールは容易いが常に意識しておかないと暴走するからな。そしてメシマズ嫁を許容できる度量!これ無いと病むから。
「先輩と添い遂げるとか私いくらなんでも自分が苦労する未来とわかってて早々に答えなんて出せませんごめんなさい」
「お前はゆるふわビッチの才能活かせば幾らでも明るい未来になるだろうが」
「まぁ先輩が何でも言うこと聞いてくれて、私の事大事にしてくれるなら考えないこともありませんけどね!」
俺以外の人でそういう奴見つけろ。少なからず一人や二人はいるだろ。俺を弄ってもお前の期待に応えるつもり無いからな。
196: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:12:41.49 ID:TO5O0ANgo
「比企谷先輩!私はお早うからお休みまで尽くしますよ!」
「俺はあんまり積極的に来られると引くタイプだからさ。控えてくれると有難い」
そう言うと羽黒は少し思い悩んだあと、コソコソっと俺の真横に移動してくると急に耳元に顔を近づける。
「それなら、お会いする度に耳元で好きって囁きますよ」
こんな風に、という羽黒はニコニコしているが、俺の心臓は衝撃に耐えきれず顔が暑い、瞬間湯沸かし器も真っ青だ。こんなの学校で言われたら完全に不審者になるだろ。
「ア、アプローチを控えるという選択肢はないのか」
ヤバイ動揺してしまった。思わず吃る。羽黒は相変わらず笑顔を絶やさないで俺をまっすぐ見ている。
「消極的の方が破壊力高かったりするんですよ。覚えておいてくださいね!」
やめてください死んでしまいます。くそ、思わずときめいてしまった俺がいる。しかしあんなの急に言われて勘違いしない奴がいたら相当だな。俺?俺くらいになると直ぐに平常心に戻る事くらいなんてことはない。当たり前だろぼっち何年やってると思ってんだ。
「俺はあんまり積極的に来られると引くタイプだからさ。控えてくれると有難い」
そう言うと羽黒は少し思い悩んだあと、コソコソっと俺の真横に移動してくると急に耳元に顔を近づける。
「それなら、お会いする度に耳元で好きって囁きますよ」
こんな風に、という羽黒はニコニコしているが、俺の心臓は衝撃に耐えきれず顔が暑い、瞬間湯沸かし器も真っ青だ。こんなの学校で言われたら完全に不審者になるだろ。
「ア、アプローチを控えるという選択肢はないのか」
ヤバイ動揺してしまった。思わず吃る。羽黒は相変わらず笑顔を絶やさないで俺をまっすぐ見ている。
「消極的の方が破壊力高かったりするんですよ。覚えておいてくださいね!」
やめてください死んでしまいます。くそ、思わずときめいてしまった俺がいる。しかしあんなの急に言われて勘違いしない奴がいたら相当だな。俺?俺くらいになると直ぐに平常心に戻る事くらいなんてことはない。当たり前だろぼっち何年やってると思ってんだ。
197: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:13:10.88 ID:TO5O0ANgo
「デレ谷君、随分と仲が良いようね。雪ノ下家の婿になると言った話は忘れたのかしら」
そんな約束含まれて無いだろ。さっきの話のどこにも確定事項としてなかったぞ。そもそも一般論しか言ってなかったはずですよね?
「う~、ヒッキーの浮気者!」
俺誰とも付き合ってませんけど、付き合ったこともありませんけど、これからの未来はケースバイケースであることを願う。
「先輩はそのうち存在が忘れられること間違いありませんからね。私が見届けますよ」
あざといの代名詞は言うことが違うな!俺を見届けても保険金は大してかけてないぞ。残念ながら俺にそれほど価値がないからな。
「比企谷先輩!私の想いはいつでも受け取れますから!待ってまーす!」
俺が思ってる以上にタフだな。最初に少し突き放したら悪いかなと思ったらとんでもなかった。
「小町助ける気あんのか」
「ここでフラグ建てないとお兄ちゃんの今後は期待薄いのに、余計なことするわけ無いよね」
援軍は無く孤立無援が確定した瞬間である。その時、インターフォンが鳴る。もちろん逃げ道に使う他ない。俺はステルスヒッキーモードで応答する。
そんな約束含まれて無いだろ。さっきの話のどこにも確定事項としてなかったぞ。そもそも一般論しか言ってなかったはずですよね?
「う~、ヒッキーの浮気者!」
俺誰とも付き合ってませんけど、付き合ったこともありませんけど、これからの未来はケースバイケースであることを願う。
「先輩はそのうち存在が忘れられること間違いありませんからね。私が見届けますよ」
あざといの代名詞は言うことが違うな!俺を見届けても保険金は大してかけてないぞ。残念ながら俺にそれほど価値がないからな。
「比企谷先輩!私の想いはいつでも受け取れますから!待ってまーす!」
俺が思ってる以上にタフだな。最初に少し突き放したら悪いかなと思ったらとんでもなかった。
「小町助ける気あんのか」
「ここでフラグ建てないとお兄ちゃんの今後は期待薄いのに、余計なことするわけ無いよね」
援軍は無く孤立無援が確定した瞬間である。その時、インターフォンが鳴る。もちろん逃げ道に使う他ない。俺はステルスヒッキーモードで応答する。
198: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:13:58.11 ID:TO5O0ANgo
「はい、どちら様でしょうか」
「あ、あたし川崎だけど」
川崎?川崎ってあの川崎?一匹狼でキツイ雰囲気なのに家族には滅法弱いあの川崎?
「おう、どうした」
「今日鍋するって小町から聞いたから、材料も持ってきたんだけど」
その瞬間俺は小町を見るが、全てを知っている小町は視線が合うとウィンクを俺に一回向けて鍋の続きを楽しんでいる。
火種ばっかり増やしやがって、そろそろ俺爆発するだろこんなの。流石に帰らせる訳にはいかないので、家に招き入れる。
「小町がなんか言ったみたいで気を使わせたな。悪かった」
「良いよ。あたしも気を使ってられないからね」
なんか微妙に話が噛み合ってない?
「比企谷、家に婿に来ないか。あんた一人増えたくらいなら何とかするから」
「あ、あたし川崎だけど」
川崎?川崎ってあの川崎?一匹狼でキツイ雰囲気なのに家族には滅法弱いあの川崎?
「おう、どうした」
「今日鍋するって小町から聞いたから、材料も持ってきたんだけど」
その瞬間俺は小町を見るが、全てを知っている小町は視線が合うとウィンクを俺に一回向けて鍋の続きを楽しんでいる。
火種ばっかり増やしやがって、そろそろ俺爆発するだろこんなの。流石に帰らせる訳にはいかないので、家に招き入れる。
「小町がなんか言ったみたいで気を使わせたな。悪かった」
「良いよ。あたしも気を使ってられないからね」
なんか微妙に話が噛み合ってない?
「比企谷、家に婿に来ないか。あんた一人増えたくらいなら何とかするから」
199: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:14:28.53 ID:TO5O0ANgo
……は?
「……話が見えないんだが」
「ここからは女の戦いだから見てな。あと出来れば文化祭の時のセリフもう一回言ってもらえると嬉しんだけど」
文化祭でセリフ。俺劇なんかやってないが。そんなシーンあったか?
「分かってたけどね、あんたがあたしのこと愛してるって言ったのは何かの勢いだったってことは」
「言ったか?どこで言った」
「はぁ、相模を探してる時あたしに言ったよ、川崎愛してるぜって」
あ、言いましたね。確かに。はい。
後ろから殺気のようなドス黒い何かが流れてくるのかを本能的に感じ取る。俺マジニュータイプに覚醒したんじゃね!俺のアイデンティティも崩壊するレベル!一言で言うと
「あ、俺死んだ」
「お兄ちゃん!小町は勉強があるから、私の席に沙希さん座ってもらってね!」
「……話が見えないんだが」
「ここからは女の戦いだから見てな。あと出来れば文化祭の時のセリフもう一回言ってもらえると嬉しんだけど」
文化祭でセリフ。俺劇なんかやってないが。そんなシーンあったか?
「分かってたけどね、あんたがあたしのこと愛してるって言ったのは何かの勢いだったってことは」
「言ったか?どこで言った」
「はぁ、相模を探してる時あたしに言ったよ、川崎愛してるぜって」
あ、言いましたね。確かに。はい。
後ろから殺気のようなドス黒い何かが流れてくるのかを本能的に感じ取る。俺マジニュータイプに覚醒したんじゃね!俺のアイデンティティも崩壊するレベル!一言で言うと
「あ、俺死んだ」
「お兄ちゃん!小町は勉強があるから、私の席に沙希さん座ってもらってね!」
200: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:15:05.71 ID:TO5O0ANgo
爆弾用意しても処理しない小町にはガッカリだ!そして妹はさっさと引き上げていき、そこは女の園という名の闇が見え隠れしているようだ。
まず、目の前のトラブルには目を背けて今出来ることを考えよう。まずはこの修羅場をどう逃げ切るか。口先だけでは逃げ切れまい。
「ちょっと落ち着こう。まだ慌てる時間じゃない」
言ってる俺が一番落ち着けであるのは言うまでもない。問題は山積みであり、これをどう抑え込むかが腕の見せ所だあるが、今までぼっちだった人間が出来るわけがない。現実はいつも俺に厳しい。しかし厳しくした妹がもういない。
「だって!ヒッキーから……とか……ズルイ!」
発言に問題があった事は認めざるを得ないが、その理屈はおかしい。そもそもこの問題はずるいとかずるくないとかそういう類ではないだろ。
「甲斐性もないのに随分と節操がないのね。折角依頼を受けたというのにこの仕打ちなんて、仇でしか返せないのかしら」
依頼と仇は結びつかねーよ!雪ノ下さんはもう少し自分の発言を省みて下さい。いろいろと間違ってるから。
「先輩責任とってくれるって言っておいて酷いですね。男の風上にもおけません!」
責任については生徒会長の件だと何度言えばと小一時間問い詰めたい。甘やかしたツケか。ある意味俺のせいか。
「比企谷先輩に愛してるって言われるなんて川崎先輩すごいですね!どうやったんですか!?」
この子はある意味ブレないな。よく周りを見渡せば俺なんかよりずっと良い奴なんていくらでもいるから、もう少し周りに目を向けようか。
まず、目の前のトラブルには目を背けて今出来ることを考えよう。まずはこの修羅場をどう逃げ切るか。口先だけでは逃げ切れまい。
「ちょっと落ち着こう。まだ慌てる時間じゃない」
言ってる俺が一番落ち着けであるのは言うまでもない。問題は山積みであり、これをどう抑え込むかが腕の見せ所だあるが、今までぼっちだった人間が出来るわけがない。現実はいつも俺に厳しい。しかし厳しくした妹がもういない。
「だって!ヒッキーから……とか……ズルイ!」
発言に問題があった事は認めざるを得ないが、その理屈はおかしい。そもそもこの問題はずるいとかずるくないとかそういう類ではないだろ。
「甲斐性もないのに随分と節操がないのね。折角依頼を受けたというのにこの仕打ちなんて、仇でしか返せないのかしら」
依頼と仇は結びつかねーよ!雪ノ下さんはもう少し自分の発言を省みて下さい。いろいろと間違ってるから。
「先輩責任とってくれるって言っておいて酷いですね。男の風上にもおけません!」
責任については生徒会長の件だと何度言えばと小一時間問い詰めたい。甘やかしたツケか。ある意味俺のせいか。
「比企谷先輩に愛してるって言われるなんて川崎先輩すごいですね!どうやったんですか!?」
この子はある意味ブレないな。よく周りを見渡せば俺なんかよりずっと良い奴なんていくらでもいるから、もう少し周りに目を向けようか。
201: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:15:37.30 ID:TO5O0ANgo
「あんた、随分とやらかしてるね」
「無実だ。まぁ座れよ。折角来たのに立ちっぱなしも悪いからな。材料はこっちで支度するわ」
川崎から荷物を受け取って台所に運んだところで雪ノ下からクレームが上がる。
「あなたが用意するくらいなら私がします。座ってなさい」
ほー、と声をあげた羽黒が呟く。
「雪ノ下先輩既にお嫁さんみたいですね」
「比企谷君の嫁なんて考えただけでもおぞましいのだけれど折角来てくれた川崎さんに料理をさせるのは忍びないから変わっただけよ。大体この男が自分から言い出したことは大抵ろくなことにならないのだから私がキチンとやった方がいいに決まっているじゃない。寧ろ余計な仕事を増やされたら困るから黙って座って待っていなさい」
「お、おう。わりい」
問答無用で黙らされる。俺にはYESと答えるしか選択肢がないのだ。こんな選択肢しかない人生バグってんな。リセットさせろよ。急に手持無沙汰になったので雪ノ下の手さばきを間近で拝見させてもらう。
「雪ノ下のエプロン姿は妙に様になるな。やっぱり料理出来る奴は佇まいが違うな」
所詮小学校高学年レベルだからな。手つきや所作がプロのようだ。ホントなんでも出来るな。完璧超人め。
「無実だ。まぁ座れよ。折角来たのに立ちっぱなしも悪いからな。材料はこっちで支度するわ」
川崎から荷物を受け取って台所に運んだところで雪ノ下からクレームが上がる。
「あなたが用意するくらいなら私がします。座ってなさい」
ほー、と声をあげた羽黒が呟く。
「雪ノ下先輩既にお嫁さんみたいですね」
「比企谷君の嫁なんて考えただけでもおぞましいのだけれど折角来てくれた川崎さんに料理をさせるのは忍びないから変わっただけよ。大体この男が自分から言い出したことは大抵ろくなことにならないのだから私がキチンとやった方がいいに決まっているじゃない。寧ろ余計な仕事を増やされたら困るから黙って座って待っていなさい」
「お、おう。わりい」
問答無用で黙らされる。俺にはYESと答えるしか選択肢がないのだ。こんな選択肢しかない人生バグってんな。リセットさせろよ。急に手持無沙汰になったので雪ノ下の手さばきを間近で拝見させてもらう。
「雪ノ下のエプロン姿は妙に様になるな。やっぱり料理出来る奴は佇まいが違うな」
所詮小学校高学年レベルだからな。手つきや所作がプロのようだ。ホントなんでも出来るな。完璧超人め。
202: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:16:03.15 ID:TO5O0ANgo
「ゆきのん!あたしも手伝う!」
「由比ヶ浜さんはお願いだから座って待っていてくれるかしら」
「ゆきのんに拒否られた!」
お前も成長してるのかもしれんが、そんなにうちの台所は広くないし却って邪魔になるからやめとけ。それに俺はまだ生きていたい。
「あ、材料費払うぞ。幾らだ」
「二千円ちょいだから別に良いよ」
川崎の発言に反対するのは由比ヶ浜だ。手を上げて勢いよく否定する。
「ダメだよ!こういうのはしっかりしないと!」
「確かに、会計には定評のある由比ヶ浜に任せるか」
「結衣先輩、クリスマスの時も凄く助かりましたからね」
「じゃあ、後で集めるから用意しておいてね」
会計は任せるとして、俺は川崎用にコップと飲み物を用意する。
「由比ヶ浜さんはお願いだから座って待っていてくれるかしら」
「ゆきのんに拒否られた!」
お前も成長してるのかもしれんが、そんなにうちの台所は広くないし却って邪魔になるからやめとけ。それに俺はまだ生きていたい。
「あ、材料費払うぞ。幾らだ」
「二千円ちょいだから別に良いよ」
川崎の発言に反対するのは由比ヶ浜だ。手を上げて勢いよく否定する。
「ダメだよ!こういうのはしっかりしないと!」
「確かに、会計には定評のある由比ヶ浜に任せるか」
「結衣先輩、クリスマスの時も凄く助かりましたからね」
「じゃあ、後で集めるから用意しておいてね」
会計は任せるとして、俺は川崎用にコップと飲み物を用意する。
203: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:16:29.08 ID:TO5O0ANgo
「川崎、マックスコーヒーで良いか」
「他にないの?ちゃんと買い物袋の中に入ってたろ」
よく見ると烏龍茶が入ってる。よく考えたらお前もおかんスキル持ちだったな。用意周到ですこと。
「先輩!私にもください!」
「私も貰っていいですか?」
後輩の扱いは妹と変わらんな。甘え上手な方がこちらも扱いやすい。女ばかりの大所帯だとこんな感じか。うーん、俺の居場所は間違いなくないな。
俺に同調するのは羽黒だ。
「なんか家族みたいですね。比企谷先輩はお父さんでしょうか」
「他の役割はどうなる」
「雪ノ下先輩は奥さんですよね。私といろはちゃんは末っ子姉妹。由比ヶ浜先輩は私たちの幼なじみで、川崎先輩はしっかりモノのお姉さんじゃないですかね」
「他にないの?ちゃんと買い物袋の中に入ってたろ」
よく見ると烏龍茶が入ってる。よく考えたらお前もおかんスキル持ちだったな。用意周到ですこと。
「先輩!私にもください!」
「私も貰っていいですか?」
後輩の扱いは妹と変わらんな。甘え上手な方がこちらも扱いやすい。女ばかりの大所帯だとこんな感じか。うーん、俺の居場所は間違いなくないな。
俺に同調するのは羽黒だ。
「なんか家族みたいですね。比企谷先輩はお父さんでしょうか」
「他の役割はどうなる」
「雪ノ下先輩は奥さんですよね。私といろはちゃんは末っ子姉妹。由比ヶ浜先輩は私たちの幼なじみで、川崎先輩はしっかりモノのお姉さんじゃないですかね」
204: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:16:58.21 ID:TO5O0ANgo
家族ね、専業主夫させてくれる嫁を娶ればあるいは。
「んー、それじゃ家族みたいに振る舞ってみましょう!」
ナイスアイディアと言わんばかりに主張する羽黒。ロマサガの閃いた時の電球が見えたような気がする。しかし嫁が雪ノ下か、幸せな未来が俺には想像できん。毎日姑のようにやること全般にダメ出しされて病む未来しか浮かばない。
「はーい!それじゃ皆さんこれから家族になりきって下さい!雪ノ下先輩はお母さん、比企谷先輩はお父さん、由比ヶ浜先輩は私達と幼なじみの友達で、川崎先輩はしっかりモノのお姉さん、いろはちゃんは私と双子の末っ子です!」
君も割とやりたい放題ね。コイツらが乗っかって来るか?この歳でごっこ遊びとかしないだろ普通。
「それじゃ年下の私たちはワガママ放題で良いんだね!」
良いわけあるか。つーかお前いつも通りじゃねーか。てかやるの?
「しっかりモノのお姉さんなんてどうすればいいのさ」
「お前はいつも通りで良いだろ。普段から下の面倒見てるし」
「そんなことでいいのか?」
逆にお前普段の自分をどう認識してるんだ。お前からしっかりもの要素を抜いたら夜間出歩く不良少女だぞ。
「んー、それじゃ家族みたいに振る舞ってみましょう!」
ナイスアイディアと言わんばかりに主張する羽黒。ロマサガの閃いた時の電球が見えたような気がする。しかし嫁が雪ノ下か、幸せな未来が俺には想像できん。毎日姑のようにやること全般にダメ出しされて病む未来しか浮かばない。
「はーい!それじゃ皆さんこれから家族になりきって下さい!雪ノ下先輩はお母さん、比企谷先輩はお父さん、由比ヶ浜先輩は私達と幼なじみの友達で、川崎先輩はしっかりモノのお姉さん、いろはちゃんは私と双子の末っ子です!」
君も割とやりたい放題ね。コイツらが乗っかって来るか?この歳でごっこ遊びとかしないだろ普通。
「それじゃ年下の私たちはワガママ放題で良いんだね!」
良いわけあるか。つーかお前いつも通りじゃねーか。てかやるの?
「しっかりモノのお姉さんなんてどうすればいいのさ」
「お前はいつも通りで良いだろ。普段から下の面倒見てるし」
「そんなことでいいのか?」
逆にお前普段の自分をどう認識してるんだ。お前からしっかりもの要素を抜いたら夜間出歩く不良少女だぞ。
205: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:17:38.06 ID:TO5O0ANgo
「近所の幼なじみってどうしようか。二人と仲良くすれば良いのかな」
「ある意味一番自由なキャラ設定だから好きにすればいいんじゃねーの」
「そっかー、ゆきのんもやるよね?」
「その男が夫など悪寒がするわ」
「むー、じゃあヒッキーの家の猫と自由に遊んで良いから!」
雪ノ下が俺を見ている。その期待に満ちた目は川崎の時以来だな。目は口程に物を言うとはよく言ったものだ。
「カマクラが懐けば良いんじゃねーの」
俺には全く懐かないがな。所詮面倒を見ていても気まぐれな生き物である。俺も来世は猫になるか。元々単独行動多そうだし今と変わらないな。
「やるわ」
お前も変なところチョロいな。もう少し考えなくていいのかよ。俺と夫婦役だぞ。
「ある意味一番自由なキャラ設定だから好きにすればいいんじゃねーの」
「そっかー、ゆきのんもやるよね?」
「その男が夫など悪寒がするわ」
「むー、じゃあヒッキーの家の猫と自由に遊んで良いから!」
雪ノ下が俺を見ている。その期待に満ちた目は川崎の時以来だな。目は口程に物を言うとはよく言ったものだ。
「カマクラが懐けば良いんじゃねーの」
俺には全く懐かないがな。所詮面倒を見ていても気まぐれな生き物である。俺も来世は猫になるか。元々単独行動多そうだし今と変わらないな。
「やるわ」
お前も変なところチョロいな。もう少し考えなくていいのかよ。俺と夫婦役だぞ。
206: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:18:04.71 ID:TO5O0ANgo
「それじゃ始めますね!」
という訳で唐突に始まったものの、うちの両親は普段あまり一緒にいるところを子どもに見せないので、どんな夫婦がテンプレートになるのかピンとこない。
考えていると末っ子の娘役が俺の前に来ていきなり抱きつかれた。
「お父さん大好き!」
そういうことかよ!やっぱり策士だ。今後羽黒との距離感は再考する必要ありだなどと思っていたら、そのままバランスを崩してソファに倒れこんだ。
「あなた娘とそんなことしていいと思ってるのかしら。家庭内の事でも警察は呼べるのよ」
本気で携帯を手にする雪ノ下がいる。待て、落ち着け、事故であって俺の意思とは無関係の不可抗力であることは一目瞭然だろうが。
すると、川崎が間に入って羽黒と俺を順番に起こす。
「こら、危ないだろ。怪我したらどうするんだ。ソファがあったから良かったものの今後は止めなさい」
川崎がしっかりお姉さんしてるのはわかるが、顔が物凄く赤いな。無理に付き合わなくてもいいぞ、所詮思いつきのお遊びみたいだからな。
という訳で唐突に始まったものの、うちの両親は普段あまり一緒にいるところを子どもに見せないので、どんな夫婦がテンプレートになるのかピンとこない。
考えていると末っ子の娘役が俺の前に来ていきなり抱きつかれた。
「お父さん大好き!」
そういうことかよ!やっぱり策士だ。今後羽黒との距離感は再考する必要ありだなどと思っていたら、そのままバランスを崩してソファに倒れこんだ。
「あなた娘とそんなことしていいと思ってるのかしら。家庭内の事でも警察は呼べるのよ」
本気で携帯を手にする雪ノ下がいる。待て、落ち着け、事故であって俺の意思とは無関係の不可抗力であることは一目瞭然だろうが。
すると、川崎が間に入って羽黒と俺を順番に起こす。
「こら、危ないだろ。怪我したらどうするんだ。ソファがあったから良かったものの今後は止めなさい」
川崎がしっかりお姉さんしてるのはわかるが、顔が物凄く赤いな。無理に付き合わなくてもいいぞ、所詮思いつきのお遊びみたいだからな。
207: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:18:31.66 ID:TO5O0ANgo
「うー、ごめんなさい」
「分かれば良いの。ちゃんとお父さんにも謝りなさい」
羽黒が上目遣いで俺を見るとペコっと頭を下げて謝罪する。
「お父さんごめんなさい。怪我しなかった?」
ヤバイ、可愛い。父性に目覚めそうだ。こうして父親は娘に逆らえなくなるのか、我が家の父が小町に甘い理由がこの一瞬で理解してしまった。父親の悲しい性をこの歳で理解してしまうとは。
「大丈夫だが、もう危ないことはするなよ」
俺も何なりきってんだ。まぁ空気を壊すのもアレだしな。だが末娘役は満足していないらしく頭を俺に向けて自己主張を止めない。
「こういうときは頭撫でて欲しいなー」
まぁ、妹も娘も対応は変わらないか。全然違うのはわかっているが、多分コイツは俺がやるまで止めないだろう。何故かわかってしまうのが辛い。
「わ、わかったよ。ほら」
「分かれば良いの。ちゃんとお父さんにも謝りなさい」
羽黒が上目遣いで俺を見るとペコっと頭を下げて謝罪する。
「お父さんごめんなさい。怪我しなかった?」
ヤバイ、可愛い。父性に目覚めそうだ。こうして父親は娘に逆らえなくなるのか、我が家の父が小町に甘い理由がこの一瞬で理解してしまった。父親の悲しい性をこの歳で理解してしまうとは。
「大丈夫だが、もう危ないことはするなよ」
俺も何なりきってんだ。まぁ空気を壊すのもアレだしな。だが末娘役は満足していないらしく頭を俺に向けて自己主張を止めない。
「こういうときは頭撫でて欲しいなー」
まぁ、妹も娘も対応は変わらないか。全然違うのはわかっているが、多分コイツは俺がやるまで止めないだろう。何故かわかってしまうのが辛い。
「わ、わかったよ。ほら」
208: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:19:10.19 ID:TO5O0ANgo
よもや同級生や後輩の前でこんなことをする日が来るとは。気恥ずかしいので頭を二、三回ポンポンとすると満足そうにエヘヘと笑って再び抱きつこうとしたところを川崎に止められた。
「ヒッキー!私は幼なじみだから、うーんと、えーと」
何故そんなに本気で悩む必要があるのかは分からないが、普段からそのくらい考え事してればもう少し成績にも反映できたんじゃないかという悩み方をした後、俺の前に立ち思いついたセリフを口にする。
「いろはちゃんと羽黒ちゃんのお父さんかっこいいね。あたしのお婿さんにしてあげるね!」
「お前そんなキャラじゃねーだろ」
「なんであたしの時だけそんな反応!」
そうは言いつつもあなた俺の腕に抱き着く様にしがみつかないで!柔らかいものが当たってるから!それを見て一色も動作に移る。
「結衣さんにはあげません!お父さんは私のです!」
いや、二人とも恥ずかしいならやるなよ。まぁそれ以上に俺が暑くて困る訳だが。両手に花なんだが心臓に悪い。お父さん毎日こんな状態なのかよ。見たことねえよ。
「比企谷君、今すぐ肉体的な意味での死と、近いうちに行われる社会的な意味での死を選ばせてあげるわ」
どっちにしろ死ぬのかよ。これ遊びだから。むしろ俺巻き込まれているから。
「ヒッキー!私は幼なじみだから、うーんと、えーと」
何故そんなに本気で悩む必要があるのかは分からないが、普段からそのくらい考え事してればもう少し成績にも反映できたんじゃないかという悩み方をした後、俺の前に立ち思いついたセリフを口にする。
「いろはちゃんと羽黒ちゃんのお父さんかっこいいね。あたしのお婿さんにしてあげるね!」
「お前そんなキャラじゃねーだろ」
「なんであたしの時だけそんな反応!」
そうは言いつつもあなた俺の腕に抱き着く様にしがみつかないで!柔らかいものが当たってるから!それを見て一色も動作に移る。
「結衣さんにはあげません!お父さんは私のです!」
いや、二人とも恥ずかしいならやるなよ。まぁそれ以上に俺が暑くて困る訳だが。両手に花なんだが心臓に悪い。お父さん毎日こんな状態なのかよ。見たことねえよ。
「比企谷君、今すぐ肉体的な意味での死と、近いうちに行われる社会的な意味での死を選ばせてあげるわ」
どっちにしろ死ぬのかよ。これ遊びだから。むしろ俺巻き込まれているから。
209: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:20:14.82 ID:TO5O0ANgo
死を覚悟しかけたところで、川崎からのフォローが入る。
「お母さんも娘とその友達に嫉妬しないの。浮気じゃないんだから」
あんまり状況は変わらない。やはりここは俺がなんとかするしかない。俺は二人の目線に合わせて両手を二人の頭において諭す様に話しかける。
「二人とも嬉しいけど、お父さんはお母さんのものだからな。ありがとな」
フォローの撫で撫でを忘れないでおくあたり出来る男だね!二人は急に俯いたけど、お母さん役の雪ノ下さんの頬が赤く染まっていく。凄え恥ずかしいことを言ったかもしれんがこれはごっこ遊びだからセーフだろ。だよね?
「いきなり子どもたちの前でそんな事を言うなんてあなたそんなに私の事が好きなのかしら。夫婦なのだから好きなのは構わないのだけれどそう言うことは夫婦二人の時間に言うべきではないかと思うわ。夫婦の時間を蔑ろにするなんて本当にあなたはダメな夫ね。子どもを大事にするのは当たり前であるのだけれどまずは夫婦の時間をキチンと設けるべきではないかしら」
雪ノ下さんの夫婦像はそんな感じなのな。少し意外だが夫婦生活を大事にするなら相手も幸せだろうな。
横で川崎がため息をついて一言。
「仲がいいんだか悪いんだか。まぁ良いに越したことはないけどね」
「お母さんも娘とその友達に嫉妬しないの。浮気じゃないんだから」
あんまり状況は変わらない。やはりここは俺がなんとかするしかない。俺は二人の目線に合わせて両手を二人の頭において諭す様に話しかける。
「二人とも嬉しいけど、お父さんはお母さんのものだからな。ありがとな」
フォローの撫で撫でを忘れないでおくあたり出来る男だね!二人は急に俯いたけど、お母さん役の雪ノ下さんの頬が赤く染まっていく。凄え恥ずかしいことを言ったかもしれんがこれはごっこ遊びだからセーフだろ。だよね?
「いきなり子どもたちの前でそんな事を言うなんてあなたそんなに私の事が好きなのかしら。夫婦なのだから好きなのは構わないのだけれどそう言うことは夫婦二人の時間に言うべきではないかと思うわ。夫婦の時間を蔑ろにするなんて本当にあなたはダメな夫ね。子どもを大事にするのは当たり前であるのだけれどまずは夫婦の時間をキチンと設けるべきではないかしら」
雪ノ下さんの夫婦像はそんな感じなのな。少し意外だが夫婦生活を大事にするなら相手も幸せだろうな。
横で川崎がため息をついて一言。
「仲がいいんだか悪いんだか。まぁ良いに越したことはないけどね」
210: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:20:50.61 ID:TO5O0ANgo
「お前のフォローがなかったら積んでたな。サンキューな」
「それは父親としてのセリフ?それとも比企谷のセリフ?」
「どっちもだな」
そう言ってナチュラルに撫でてる俺がいた。川崎も恥ずかしくなったのか顔をそむける。
「わり、つい流れで」
「あんた自然にそういう事すると勘違いされるからやめなよ」
「するやつはいないだろ」
「いたらどうするのさ」
そう言う川崎が潤んだ瞳で見つめて来る。さっきまで父親モードだった俺の心が急激に現実に引き戻されて恥ずかしくなる。俺何やってんだ。
「お、終わりだ!終了!」
一部からは若干非難の声が上がるがこれ以上やったら俺の身が持たない。雰囲気に酔ったというのか、思い返すと穴に入る勢いである。
その後は少し妙な雰囲気になったものの、雪ノ下が下ごしらえした鍋をさっきまでの喧騒が嘘のように物静かにつついた。
食事もひと段落し、気付けばもう良い時間である。
「それは父親としてのセリフ?それとも比企谷のセリフ?」
「どっちもだな」
そう言ってナチュラルに撫でてる俺がいた。川崎も恥ずかしくなったのか顔をそむける。
「わり、つい流れで」
「あんた自然にそういう事すると勘違いされるからやめなよ」
「するやつはいないだろ」
「いたらどうするのさ」
そう言う川崎が潤んだ瞳で見つめて来る。さっきまで父親モードだった俺の心が急激に現実に引き戻されて恥ずかしくなる。俺何やってんだ。
「お、終わりだ!終了!」
一部からは若干非難の声が上がるがこれ以上やったら俺の身が持たない。雰囲気に酔ったというのか、思い返すと穴に入る勢いである。
その後は少し妙な雰囲気になったものの、雪ノ下が下ごしらえした鍋をさっきまでの喧騒が嘘のように物静かにつついた。
食事もひと段落し、気付けばもう良い時間である。
211: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:21:21.90 ID:TO5O0ANgo
いろいろな意味で衝撃的な時間だったが、飯がうまけりゃ丸く収まるな。俺は今間違いなく幸せだ。
「片づけは俺がやるから、お前らいつでも帰って良いぞ」
「随分殊勝な心掛けね。お言葉に甘えて帰宅させていただくわ」
「お鍋おいしかったね!鍋パまたやろー!」
「こんな美少女と一緒に食事できたら一生の記念になりますね。先輩はもっと私に感謝してください!」
「無理言って済みませんでした。でもとっても楽しかったです。またお邪魔させてくださいね!」
「小町にお礼言っておいて。お疲れ様」
全員帰宅していった。異常に疲れた一日だったが、終わりよければすべてよしとしよう。
カマクラは雪ノ下に構われた割には機嫌がよさそうだ。飼い主様より懐くとはペットの風上にもおけんな。そんなとこまで人を選ばれたら俺の存在はますます薄くなるがカマクラは我関せずである。素直なやつだ。
生きてればいろんなことがあるが、うちに女子が来る日があるとはな。もう無いな。
また明後日から学校か、久々に疲れた俺の意識と体を眠りに誘う。少し横になりたい。
意識が落ちる前にメール本文を作成したが、送信ボタンは押されることなく、そのまま眠りについた。
『今日はありがとな。また月曜に』
「片づけは俺がやるから、お前らいつでも帰って良いぞ」
「随分殊勝な心掛けね。お言葉に甘えて帰宅させていただくわ」
「お鍋おいしかったね!鍋パまたやろー!」
「こんな美少女と一緒に食事できたら一生の記念になりますね。先輩はもっと私に感謝してください!」
「無理言って済みませんでした。でもとっても楽しかったです。またお邪魔させてくださいね!」
「小町にお礼言っておいて。お疲れ様」
全員帰宅していった。異常に疲れた一日だったが、終わりよければすべてよしとしよう。
カマクラは雪ノ下に構われた割には機嫌がよさそうだ。飼い主様より懐くとはペットの風上にもおけんな。そんなとこまで人を選ばれたら俺の存在はますます薄くなるがカマクラは我関せずである。素直なやつだ。
生きてればいろんなことがあるが、うちに女子が来る日があるとはな。もう無いな。
また明後日から学校か、久々に疲れた俺の意識と体を眠りに誘う。少し横になりたい。
意識が落ちる前にメール本文を作成したが、送信ボタンは押されることなく、そのまま眠りについた。
『今日はありがとな。また月曜に』
212: 1 ◆JY8EwYSc26 2015/04/25(土) 08:25:03.09 ID:TO5O0ANgo
以上、[後日談、比企谷家での鍋編]でした。
考えましたが、これ以上このスレでできることはないかなーというのが個人的な結論になります。
お付き合いいただきありがとうございました。
皆さんの暇つぶしになれば幸いです。
ではでは失礼いたします。
考えましたが、これ以上このスレでできることはないかなーというのが個人的な結論になります。
お付き合いいただきありがとうございました。
皆さんの暇つぶしになれば幸いです。
ではでは失礼いたします。
214: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 09:56:18.77 ID:pPlZLP/K0
もっといちゃいちゃしやがれこの野郎!
216: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 12:21:26.69 ID:jKRsgrC30
ほう…お泊まり会編か
219: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/25(土) 13:22:59.66 ID:iIIappWCO
おつおつ
いい雰囲気だった
いい雰囲気だった
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429243815/
Entry ⇒ 2015.04.29 | Category ⇒ やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 | Comments (0)
あかり「き、京子ちゃん!?コタツの中で…」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 17:28:36.59 ID:wD/VGV5GO
あかり「そんなとこ、なっ、舐めちゃ…だ、ダメぇ…っ」プルプル
京子「…」ペロペロリ
結衣「どっ、どうしたんだ、あかり!?顔が真っ赤になってるけど…」
あかり「えっ?あ…あ…っ」ビクッ
結衣「…」ニヤニヤ
後は任せたし!
京子「…」ペロペロリ
結衣「どっ、どうしたんだ、あかり!?顔が真っ赤になってるけど…」
あかり「えっ?あ…あ…っ」ビクッ
結衣「…」ニヤニヤ
後は任せたし!
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 17:39:26.52 ID:/gEexhYH0
ほ
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 17:48:58.94 ID:/gEexhYH0
あかり「なっ、なんでもないよぉ」
結衣「ん~、風邪でもひいたんじゃないのか?」ニヨニヤ
京子「…」ペロペロリ
あかり「って……あぁ!だめぇ」
ちなつ「……あかりちゃん? どうしたの」
結衣「ん~、風邪でもひいたんじゃないのか?」ニヨニヤ
京子「…」ペロペロリ
あかり「って……あぁ!だめぇ」
ちなつ「……あかりちゃん? どうしたの」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 17:52:25.80 ID:/gEexhYH0
ちなつ「さっきからなにか言ってるの」
結衣「そうだぞ、ちなつちゃんも心配してるんだし
無理しちゃだめだよ」
結衣「ほら、はやくコタツからでて保健室に行こう」
あかり「……! ほ、ほんとになんでもないからぁ」
結衣「そうだぞ、ちなつちゃんも心配してるんだし
無理しちゃだめだよ」
結衣「ほら、はやくコタツからでて保健室に行こう」
あかり「……! ほ、ほんとになんでもないからぁ」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 17:59:53.23 ID:/gEexhYH0
結衣「いや、駄目だ。こうなったら無理やりにでも連れていくからな」
ちなつ「そうだよ、あかりちゃん。季節の変わり目だし油断しちゃだめだよ」
結衣「ほーら、はやく立って」
グイ
あかり「ほ、ほんとにダメ!やめてっ!」
京子(さて、そろそろかな)ムグッ
あかり「────あぁ、京子ちゃん、そこは!!」
ちなつ「そうだよ、あかりちゃん。季節の変わり目だし油断しちゃだめだよ」
結衣「ほーら、はやく立って」
グイ
あかり「ほ、ほんとにダメ!やめてっ!」
京子(さて、そろそろかな)ムグッ
あかり「────あぁ、京子ちゃん、そこは!!」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 18:07:46.15 ID:/gEexhYH0
京子「…」ズズーッ
あかり「んあっ、ああ……っ」
京子「」ペロペロ ジュリュ
あかり「あぁ、入れないでぇ」
結衣(ふふん、そろそろ来るぞ)
ちなつ「ちょ、あかりちゃん。ホントに大丈夫?」
あかり「んあっ、ああ……っ」
京子「」ペロペロ ジュリュ
あかり「あぁ、入れないでぇ」
結衣(ふふん、そろそろ来るぞ)
ちなつ「ちょ、あかりちゃん。ホントに大丈夫?」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 18:16:44.99 ID:/gEexhYH0
あかり「ふぇ……?うう、うん大丈夫らからぁ」
ちなつ「……そんなの絶対おかしいって。どうみても変だよ」
ちなつ「結衣先輩。わたしも手伝いますから早くしましょう」
結衣「うん、あかりの様子から見るともしかしたら重い病気かもしれない
自分で動けないみあいだし二人で運んでいこう」
あかり(あぁ……今、動かされたら!)
ちなつ「……そんなの絶対おかしいって。どうみても変だよ」
ちなつ「結衣先輩。わたしも手伝いますから早くしましょう」
結衣「うん、あかりの様子から見るともしかしたら重い病気かもしれない
自分で動けないみあいだし二人で運んでいこう」
あかり(あぁ……今、動かされたら!)
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 18:25:49.99 ID:/gEexhYH0
ちなつ「私は肩を持ちますから、結衣先輩は足の方たのみますね」
結衣「うん、まかせて」
ちなつ「さてと、あかるちゃん引っ張りだすからおとなしくしててね」
京子(さぁて、そろそろ仕上げとしますか)
京子(あかりのクリトリスをっと…)
京子「…」 ガリッ
あかり「────あぁっ!」
プシャァァァァァァァ
結衣「うん、まかせて」
ちなつ「さてと、あかるちゃん引っ張りだすからおとなしくしててね」
京子(さぁて、そろそろ仕上げとしますか)
京子(あかりのクリトリスをっと…)
京子「…」 ガリッ
あかり「────あぁっ!」
プシャァァァァァァァ
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 18:33:56.16 ID:/gEexhYH0
あかり「いやぁぁぁぁ、とまってえ!」ビクンビクン
ちなつ「え、え!? どうしたの」
ちなつ(な、なによこれ、突然あかりちゃんが暴れ出した?)
ちなつ「……ええい、ままよ」
ズルズル
ちなつ「ふぅー、って、 あかりちゃん大丈夫なの?」
ちなつ「……濡れてる?」
ちなつ「え、え!? どうしたの」
ちなつ(な、なによこれ、突然あかりちゃんが暴れ出した?)
ちなつ「……ええい、ままよ」
ズルズル
ちなつ「ふぅー、って、 あかりちゃん大丈夫なの?」
ちなつ「……濡れてる?」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 18:41:03.92 ID:/gEexhYH0
あかり「うぅ・・・・・あぁ」
ちなつ「これって、もしかして……」
ちなつ「あかりちゃんイっちゃたの?」
ちなつ「なんで……」
ちなつ「どうなってるのよ、こんなのありえないって」
ちなつ「これって、もしかして……」
ちなつ「あかりちゃんイっちゃたの?」
ちなつ「なんで……」
ちなつ「どうなってるのよ、こんなのありえないって」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 18:46:07.40 ID:/gEexhYH0
結衣「あかり……またやっちゃったのか」
ちなつ「えっ、またって……」
結衣「あぁ、あかりは前からこうなんだよ」
結衣「中学になってからは治ったと思ってたのに」
ちなつ「あかりちゃん、なにか病気なんですか?]
ちなつ「えっ、またって……」
結衣「あぁ、あかりは前からこうなんだよ」
結衣「中学になってからは治ったと思ってたのに」
ちなつ「あかりちゃん、なにか病気なんですか?]
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 19:43:06.51 ID:/gEexhYH0
結衣「2年前ぐらいだったかな」
結衣「あかりはお姉さんがオナニーしてるのを偶然みてしまったらしい」
結衣「それが何か分からなかったあかりは、自分の部屋で見よう見まねでオナニーをした」
結衣「そして、快感を知ってしまったあかりは、オナニーを繰り返すようになった」
結衣「でも、ある日、それがお母さんに見つかってしまった」
結衣「家族会議が開かれ、あかりは自分の部屋を取り上げられる替わりに、オナニーをしないことを誓わされた」
結衣「あかりはお姉さんがオナニーしてるのを偶然みてしまったらしい」
結衣「それが何か分からなかったあかりは、自分の部屋で見よう見まねでオナニーをした」
結衣「そして、快感を知ってしまったあかりは、オナニーを繰り返すようになった」
結衣「でも、ある日、それがお母さんに見つかってしまった」
結衣「家族会議が開かれ、あかりは自分の部屋を取り上げられる替わりに、オナニーをしないことを誓わされた」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 19:53:01.81 ID:/gEexhYH0
結衣「でも、内心では納得していなかった」
結衣「今度は家の外で隙を見つけてはオナニーを繰り返すようになった」
結衣「多分、いけないことをする背徳感があったんだと思う。あかりの回数はいままで以上に多くなっていった」
結衣「そんなある日。一緒に遊ぶ約束をしていたあかりがいつまでたっても来ないことがあった」
結衣「不審に思った私たちはあかりを探すことにしたんだ」
結衣「今度は家の外で隙を見つけてはオナニーを繰り返すようになった」
結衣「多分、いけないことをする背徳感があったんだと思う。あかりの回数はいままで以上に多くなっていった」
結衣「そんなある日。一緒に遊ぶ約束をしていたあかりがいつまでたっても来ないことがあった」
結衣「不審に思った私たちはあかりを探すことにしたんだ」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 20:02:38.91 ID:/gEexhYH0
結衣「まだ学校に残ってるんじゃないか、ということになって、そのまま学校に戻ることにした」
結衣「案の定、あかりの靴はまだ下駄箱にあった」
結衣「当然、そのときは先生に突然用事を頼まれたりして、帰れないんだとおもったんだ」
結衣「まずはあかりの教室をみて、それが駄目なら職員室で聞いてみることにした」
結衣「そこで、みてしまったんだ」
結衣「案の定、あかりの靴はまだ下駄箱にあった」
結衣「当然、そのときは先生に突然用事を頼まれたりして、帰れないんだとおもったんだ」
結衣「まずはあかりの教室をみて、それが駄目なら職員室で聞いてみることにした」
結衣「そこで、みてしまったんだ」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 20:10:03.75 ID:/gEexhYH0
結衣「放課後の教室で一人、オナニーをしているあかりを」
結衣「そしたら、あかりは泣きだしちゃって、なだめるのに苦労したよ」
結衣「そして、事情を聴きだした私たちはあかりが苦しんでいるのを知った」
結衣「あかりと話し合った結果、親御さんに改めて報告して、オナニー中毒を治すことを決めたんだ」
結衣「そしたら、あかりは泣きだしちゃって、なだめるのに苦労したよ」
結衣「そして、事情を聴きだした私たちはあかりが苦しんでいるのを知った」
結衣「あかりと話し合った結果、親御さんに改めて報告して、オナニー中毒を治すことを決めたんだ」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 20:15:15.53 ID:/gEexhYH0
結衣「それからのあかりは病院に通ったり、カウンセリングを受けたりして、だんだんと改善に向かっていった」
結衣「それで、中学に入る前にはすっかり治っていた……はずなんだ」
結衣「まぁ、だいたいそんなとこかな」
ちなつ「……そんなことがあったんですか」
ちなつ「話が突拍子もなさすぎまsけど、今のあかりちゃんを見てると……」
結衣「それで、中学に入る前にはすっかり治っていた……はずなんだ」
結衣「まぁ、だいたいそんなとこかな」
ちなつ「……そんなことがあったんですか」
ちなつ「話が突拍子もなさすぎまsけど、今のあかりちゃんを見てると……」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 20:21:08.05 ID:/gEexhYH0
結衣「分かってもらえて助かるよ」
結衣「……悪いんだけどさ、ちなつちゃんは先に帰ってもらっていいかな?」
結衣「後片付けは私がするから」
ちなつ「え、なんでですか二人でやったほうが早く済みますよ?」
結衣「あかり、またオナニーをしちゃった自分にショックを受けると思うんだ」
結衣「また昔みたいに取り乱すかもしれない、そうなったとき、私だけのほうが宥めやすい」
ちなつ「……そうですか。なら、そうします」
結衣「……悪いんだけどさ、ちなつちゃんは先に帰ってもらっていいかな?」
結衣「後片付けは私がするから」
ちなつ「え、なんでですか二人でやったほうが早く済みますよ?」
結衣「あかり、またオナニーをしちゃった自分にショックを受けると思うんだ」
結衣「また昔みたいに取り乱すかもしれない、そうなったとき、私だけのほうが宥めやすい」
ちなつ「……そうですか。なら、そうします」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 20:27:26.00 ID:/gEexhYH0
ちなつ「まったく、こんなときに京子先輩は休みだなんて」
結衣「……まぁ、見られた人数が少ないと思えば幸いだよ」
ちなつ「はぁ、それじゃあ失礼しますね」
ちなつ「あっ、あかりちゃんが起きたら伝えておいてください。私はきにしてないから大丈夫だよって」
結衣「ありがとう、ちなつちゃん。……まったく、あかりもいい友達をもったよ」
ちなつ「えへへ、……でも、結衣先輩も大切ですよ」
ちなつ「まぁ、オマケで京子先輩も足してもいいですけど」
結衣「……まぁ、見られた人数が少ないと思えば幸いだよ」
ちなつ「はぁ、それじゃあ失礼しますね」
ちなつ「あっ、あかりちゃんが起きたら伝えておいてください。私はきにしてないから大丈夫だよって」
結衣「ありがとう、ちなつちゃん。……まったく、あかりもいい友達をもったよ」
ちなつ「えへへ、……でも、結衣先輩も大切ですよ」
ちなつ「まぁ、オマケで京子先輩も足してもいいですけど」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 20:34:14.72 ID:/gEexhYH0
結衣「あはは、照れるなぁ」
ちなつ「それでは、本当に帰りますね」
結衣「さよなら」
バタバタ ガラ ドン
ちなつ「それでは、本当に帰りますね」
結衣「さよなら」
バタバタ ガラ ドン
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 20:39:52.68 ID:/gEexhYH0
結衣「……ふぅ、ちなつちゃんは私のいうことなら簡単に信じるから助かるよ」
結衣「我ながら無理やりかと思ったけど、なんとかなったね」
結衣「おーい、京子。でてきていいぞ」
ズボッ
京子「ほーい」
京子「はぁー、さすがにこう何時間も炬燵の中にいると汗だくだよ」
結衣「我ながら無理やりかと思ったけど、なんとかなったね」
結衣「おーい、京子。でてきていいぞ」
ズボッ
京子「ほーい」
京子「はぁー、さすがにこう何時間も炬燵の中にいると汗だくだよ」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 20:45:52.38 ID:/gEexhYH0
京子「えへへ……まぁ、あかりの愛液シャワーのことを考えれば安いもんだけどね」
京子「あかりの愛液ならいくらでもイケるよ」
京子「オマケにちなつちゃんのデレも拝めたし、もう最高の気分だっ!」
結衣「最初に炬燵の中に隠れるなんていいだした時は驚いたけど」
結衣「見事に京子の計画どおりになったな」
京子「あかりの愛液ならいくらでもイケるよ」
京子「オマケにちなつちゃんのデレも拝めたし、もう最高の気分だっ!」
結衣「最初に炬燵の中に隠れるなんていいだした時は驚いたけど」
結衣「見事に京子の計画どおりになったな」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 20:53:30.63 ID:/gEexhYH0
京子「へへーん、どうだい」
結衣「まぁ、今回は素直に褒めておくよ」
京子「……さて、喜ぶのもこのへんにしてあかりを起こそうか」
結衣「……あぁ、そうしよう」
結衣「あかり、早くおきて」ユサユサ
京子「まだ夜じゃないぞ」ユサユサ
あかり「……うぅ。あれ、あかり……?」
結衣「まぁ、今回は素直に褒めておくよ」
京子「……さて、喜ぶのもこのへんにしてあかりを起こそうか」
結衣「……あぁ、そうしよう」
結衣「あかり、早くおきて」ユサユサ
京子「まだ夜じゃないぞ」ユサユサ
あかり「……うぅ。あれ、あかり……?」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 20:58:09.10 ID:/gEexhYH0
結衣「おはよう、あかり」
京子「ずいぶん気持ちよさそうな顔してたよ」
あかり「気持ちって……えぇ!?」
あかり「そうだ……あかり京子ちゃんに」
京子「うれしいよ、あかり。……私の口で気絶するくらい感じてくれて」
あかり「うれしいって……京子ちゃんたち、あかりに何したか分かってるの?」
京子「ずいぶん気持ちよさそうな顔してたよ」
あかり「気持ちって……えぇ!?」
あかり「そうだ……あかり京子ちゃんに」
京子「うれしいよ、あかり。……私の口で気絶するくらい感じてくれて」
あかり「うれしいって……京子ちゃんたち、あかりに何したか分かってるの?」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 21:06:46.26 ID:/gEexhYH0
あかり「なんで、どうしてあんなひどいことしたの?」
あかり「あかり……自分で触ったこともないのに」ジワッ
結衣「あかりの方こそ、なんでか分からないの?」
京子「そうだよ、ちゃんと考えて。さもないと……」
あかり「脅しても無駄だよ、人をレイプするような人達の考えてることなんて
あかりにわかりっこない」
あかり「あかり……自分で触ったこともないのに」ジワッ
結衣「あかりの方こそ、なんでか分からないの?」
京子「そうだよ、ちゃんと考えて。さもないと……」
あかり「脅しても無駄だよ、人をレイプするような人達の考えてることなんて
あかりにわかりっこない」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 21:13:35.65 ID:/gEexhYH0
結衣「はぁ、ひどいいわれようだな。とても幼なじみに向ける言葉とは思えない」
京子「あかりのためにやったとなんだよ、なのにあかりは……」
あかり「訳わかんないこといわないでよ、あかりのため? どこがそうなの!?」
京子「……グス、ひどいよ、あかりぃ」
結衣「……もういいや、やっぱり体で教えてあげるしかないか」
京子「あかりのためにやったとなんだよ、なのにあかりは……」
あかり「訳わかんないこといわないでよ、あかりのため? どこがそうなの!?」
京子「……グス、ひどいよ、あかりぃ」
結衣「……もういいや、やっぱり体で教えてあげるしかないか」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 21:18:53.77 ID:/gEexhYH0
結衣「京子、あかりを取り押さえて。イったばかりで体力も落ちてるだろうし」
京子「……うん」
あかり「っ! こないで!」
結衣「たしか、押し入れの中にロープがあったはず」ガサゴソ
結衣「お、これこれ」
京子「……うん」
あかり「っ! こないで!」
結衣「たしか、押し入れの中にロープがあったはず」ガサゴソ
結衣「お、これこれ」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 21:24:53.93 ID:/gEexhYH0
あかり「嫌ぁ……やめてぇ!」
京子「こら、動かないでよぉ」
結衣「よし、京子。もうちょっと耐えて」
あかり「う、うわぁん。だれか助けてー!!」
結衣「おとなしくっ、しろっ!」
京子「こら、動かないでよぉ」
結衣「よし、京子。もうちょっと耐えて」
あかり「う、うわぁん。だれか助けてー!!」
結衣「おとなしくっ、しろっ!」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 21:30:26.72 ID:/gEexhYH0
結衣「はぁはぁ、なんとか縛れたぞ」
京子「ふぅ、疲れたぁ」
あかり「……うぅ、グスッ。おかしいよぉ京子ちゃんも結衣ちゃんも」
あかり「あかりをどうする気なのぉ」
京子「ふぅ、疲れたぁ」
あかり「……うぅ、グスッ。おかしいよぉ京子ちゃんも結衣ちゃんも」
あかり「あかりをどうする気なのぉ」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 21:38:07.79 ID:/gEexhYH0
あかり「どうして、あかりが何したっていうの?」
あかり「……ううん、こんなヒドイことされるような理由なんてないよ!」
京子「しかたないんだよ……あかりが悪いんだよ」ガタガタ
結衣「そうだよ、あかりがあんなことを言いいだすから」
あかり「なに、それ?」
あかり「……ううん、こんなヒドイことされるような理由なんてないよ!」
京子「しかたないんだよ……あかりが悪いんだよ」ガタガタ
結衣「そうだよ、あかりがあんなことを言いいだすから」
あかり「なに、それ?」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 21:52:40.76 ID:/gEexhYH0
結衣「……これだけしてもまだ分からないんだ」
結衣「それじゃあ、教えてあげるよ」
結衣「あかり、このまえ生徒会の手伝いしたの覚えてるよね」
結衣「それで帰ってきたあと、こう言った『あかりも生徒会に入りたい』って」
結衣「本当に驚いたよ、あかりがそんなことを言うなんて」
結衣「どう、これで分かったでしょ」
あかり「え……それだけ?」
結衣「それじゃあ、教えてあげるよ」
結衣「あかり、このまえ生徒会の手伝いしたの覚えてるよね」
結衣「それで帰ってきたあと、こう言った『あかりも生徒会に入りたい』って」
結衣「本当に驚いたよ、あかりがそんなことを言うなんて」
結衣「どう、これで分かったでしょ」
あかり「え……それだけ?」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 21:58:57.24 ID:/gEexhYH0
京子「それだけ……それって、本気で言ってるの?
あかり「あたりまえだよぉ、そもそも、そんなに言葉の綾にすぎないし」
京子「なんだよ、なんだよそれ……う、うえぇぇぇん!」
結衣「……き、京子!」
あかり「なにこれ? わけわかんないよ」
あかり「あたりまえだよぉ、そもそも、そんなに言葉の綾にすぎないし」
京子「なんだよ、なんだよそれ……う、うえぇぇぇん!」
結衣「……き、京子!」
あかり「なにこれ? わけわかんないよ」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 22:15:41.19 ID:/gEexhYH0
結衣「信じらんない。何いってんだよ、あかり!?」
結衣「あかりにとっては娯楽部は、その程度のものだったの?」
結衣「たとえ冗談でもやめるなんて、ありえないよ」
結衣「娯楽部は私たちの、私たちだけの場所なんだぞ」
結衣「そこを捨てるなんて、私たちなんてどうでもいいってことと同じじゃないか」
結衣「あかりにとっては娯楽部は、その程度のものだったの?」
結衣「たとえ冗談でもやめるなんて、ありえないよ」
結衣「娯楽部は私たちの、私たちだけの場所なんだぞ」
結衣「そこを捨てるなんて、私たちなんてどうでもいいってことと同じじゃないか」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 22:24:53.96 ID:/gEexhYH0
あかり「なんでそうなるのさぁ、変だよ、いつもの結衣ちゃんに戻ってよぉ!」
結衣「変なもんか、あかりこそ生徒会の奴らにそそのかされておかしくなってるんだ」
あかり「……っ! 生徒会の人達を馬鹿にしないで」
結衣「はは、やっぱりあいつらを庇うんだね」
結衣「あぁ、うるさいなぁ」
結衣「変なもんか、あかりこそ生徒会の奴らにそそのかされておかしくなってるんだ」
あかり「……っ! 生徒会の人達を馬鹿にしないで」
結衣「はは、やっぱりあいつらを庇うんだね」
結衣「あぁ、うるさいなぁ」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 22:32:54.06 ID:/gEexhYH0
結衣「ちゃんと教えてあげるよ、あかりの居場所は娯楽部なんだって」
あかり「いやぁ、あっちいってよ!」
結衣「もう遅いよ」
結衣「ほら、京子も手伝ってよ」
京子「グスッ、……うん」
あかり「いやぁ、あっちいってよ!」
結衣「もう遅いよ」
結衣「ほら、京子も手伝ってよ」
京子「グスッ、……うん」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 22:38:24.99 ID:/gEexhYH0
結衣「うーん、どうしようかなぁ」
京子「なに探してるの、結衣?」
結衣「あかりを躾けるための道具を探してるんだ」
京子「躾けるって、どうするの?」
結衣「簡単だよ、あかりに刻み込んであげるのさ、娯楽部の証を」
京子「なに探してるの、結衣?」
結衣「あかりを躾けるための道具を探してるんだ」
京子「躾けるって、どうするの?」
結衣「簡単だよ、あかりに刻み込んであげるのさ、娯楽部の証を」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 22:43:43.32 ID:/gEexhYH0
京子「えっと……それって、もしかして」
結衣「そう、あかりの処女を奪ってやるのさ」
京子「そ、そこまでやるの?」
結衣「いまごろマトモなふりしても無駄」
結衣「京子も私と同類だよ」
結衣「それは自分が一番分かってるでしょ」
結衣「そう、あかりの処女を奪ってやるのさ」
京子「そ、そこまでやるの?」
結衣「いまごろマトモなふりしても無駄」
結衣「京子も私と同類だよ」
結衣「それは自分が一番分かってるでしょ」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 22:49:42.70 ID:/gEexhYH0
京子「……うん、私が馬鹿だったよ」
結衣「そうそう、それでいいんだよ」
結衣「じゃあ、なにか使えそうなものないかな?」
京子「心あたりはあるよ」
結衣「なに?」
京子「修学旅行で買ってきた木刀があるでしょ。それと……」
結衣「そうそう、それでいいんだよ」
結衣「じゃあ、なにか使えそうなものないかな?」
京子「心あたりはあるよ」
結衣「なに?」
京子「修学旅行で買ってきた木刀があるでしょ。それと……」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 22:55:01.83 ID:/gEexhYH0
京子「ミラクるんステッキ」
結衣「へぇ、それもいいね。とりあえず候補にいれておこう」
結衣「うーん、これくらいでいいか」
結衣「……あれ、なんで木刀二本もあるんだ?」
京子「あれ、なんでだろ」
結衣「まぁいいか、多いこしたことはないし」
結衣「へぇ、それもいいね。とりあえず候補にいれておこう」
結衣「うーん、これくらいでいいか」
結衣「……あれ、なんで木刀二本もあるんだ?」
京子「あれ、なんでだろ」
結衣「まぁいいか、多いこしたことはないし」
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/21(金) 23:06:54.99 ID:/gEexhYH0
あかり「あぁ……、いやぁ……」
結衣「あかり、私たちの話聞こえてたみたいだね、さっそく始めるよ」
あかり「も、もう娯楽部やめるなんて言わないから、許してよぉ!!」
結衣「だめ、あの言葉があかりの本心だってことは分ってるんだよ」
結衣「全部終わったあとに、もう一回誓ってくれたら許してあげる」
結衣「あかり、私たちの話聞こえてたみたいだね、さっそく始めるよ」
あかり「も、もう娯楽部やめるなんて言わないから、許してよぉ!!」
結衣「だめ、あの言葉があかりの本心だってことは分ってるんだよ」
結衣「全部終わったあとに、もう一回誓ってくれたら許してあげる」
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/22(土) 00:02:44.06 ID:QaW9v6DD0
-=ミ
〃):) ハ-― 、
_{{:{:{/::≫'"´  ̄ ̄ ̄`ヽ、 _
>ヘ.::.:_>'´ .::.::.::.::.:-―::=ミ V/⌒\
/ .::./ .::.::.::./::.::.::.::.:: ⌒\
{人 .::./ .::.::.::.::.::.::.::.::.:/::.::.: .::.::.ヽ
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厶ィ.::.::.: | ::./ 、| |Ⅹ :i/::.::.::.::.::.::.ノ: : : .
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/⌒\ i{'⌒^レi/ :. ト ヾ..:::Ⅳ.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:) : : : .
'⌒′ 人. V⌒ ´ :. ゝ (.)厶イ::.::./.::.::.:/ : : : : :
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く __ \ ∨: : : : : : : '^つ (ヽ: : : : : : : :
厂 ̄ } : : : : : / ノ ̄ (二): : : : :
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/ 〈: : :./ _, ´: : : : :
おわり
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/ 〈: : :./ _, ´: : : : :
おわり
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