佐天「手から風を出す能力かあ」
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/19(木) 14:00:07.57 ID:nhIzhWHxK.net
初春「佐天さんシステムスキャンの結果はどうでした?」
佐天「目覚めた能力はやっぱりエアリアルハンドってやつみたい。幻想御手事件のときからうすうすそうだと思ってたけどね」
初春「おめでとうございます。良かったですね昨日佐天さんが私のスカートを遠隔でめくってきたときは念動力系と予想してたんですが、そうですかあれは風でしたか」
佐天「ちょっといろいろ試してくるよ、御坂さんと白井さんにはまだ内緒にしてね」
初春「あんまり無茶はしないで下さいよ」
佐天「目覚めた能力はやっぱりエアリアルハンドってやつみたい。幻想御手事件のときからうすうすそうだと思ってたけどね」
初春「おめでとうございます。良かったですね昨日佐天さんが私のスカートを遠隔でめくってきたときは念動力系と予想してたんですが、そうですかあれは風でしたか」
佐天「ちょっといろいろ試してくるよ、御坂さんと白井さんにはまだ内緒にしてね」
初春「あんまり無茶はしないで下さいよ」
2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/19(木) 14:01:58.24 ID:nhIzhWHxK.net
―繁華街―
佐天「うーんこれからは誰でもスカートめくり放題か」
佐天「初春だけじゃ物足りなくなってたしちょうど良かったなあ……ん?」
麦野(チッ…遅いなあいつら)イライラ ピトルゥウウ トルゥウウ…
佐天「私好みな長身の美人……」ゴクリ
麦野「フレンダァ…あたしを待たせるとはいい度胸だな!!」
佐天「……物陰に隠れてっと…」コソコソ
麦野「いいからあと5分で来い!!さもないと…」
佐天「えい」
ヒュウウ
佐天「うーんこれからは誰でもスカートめくり放題か」
佐天「初春だけじゃ物足りなくなってたしちょうど良かったなあ……ん?」
麦野(チッ…遅いなあいつら)イライラ ピトルゥウウ トルゥウウ…
佐天「私好みな長身の美人……」ゴクリ
麦野「フレンダァ…あたしを待たせるとはいい度胸だな!!」
佐天「……物陰に隠れてっと…」コソコソ
麦野「いいからあと5分で来い!!さもないと…」
佐天「えい」
ヒュウウ
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/19(木) 14:06:04.35 ID:nhIzhWHxK.net
麦野「ん?…ええ?…な、なんで?」
佐天「え?女の人が下半身丸出しになった?」
ヒュウウ ヒュウウ
佐天「どういうことだろう?もっと続けてみよう」
ヒュウウ ヒュウウ ヒュウウ
麦野「あ…ダメこんなとこで…なんで…あっ」
佐天「えい!!えい!!」
ヒュウウ ヒュウウ ヒュウウ
佐天「え?女の人が下半身丸出しになった?」
ヒュウウ ヒュウウ
佐天「どういうことだろう?もっと続けてみよう」
ヒュウウ ヒュウウ ヒュウウ
麦野「あ…ダメこんなとこで…なんで…あっ」
佐天「えい!!えい!!」
ヒュウウ ヒュウウ ヒュウウ
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/19(木) 14:13:45.59 ID:nhIzhWHxK.net
佐天「あーあとうとう素っ裸になっちゃった。路地裏に逃げてうずくまってるみたいだけど…」
麦野(くそっ…能力者の攻撃か?だがなぜ殺さない?)
佐天「まあ私には関係ないか、あの人足太いしめくり損だよ全く。初春のとこ戻るか」スタスタ
麦野(…連絡しようにも身につけてたものが全て無くなってる…フレンダたちを待つしかないか)
佐天「次はもっと若い子をめくらなきゃなあ」スタスタ
麦野「くそぉ誰だか知らねえが覚えてろよ!!必ず殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!」
麦野(くそっ…能力者の攻撃か?だがなぜ殺さない?)
佐天「まあ私には関係ないか、あの人足太いしめくり損だよ全く。初春のとこ戻るか」スタスタ
麦野(…連絡しようにも身につけてたものが全て無くなってる…フレンダたちを待つしかないか)
佐天「次はもっと若い子をめくらなきゃなあ」スタスタ
麦野「くそぉ誰だか知らねえが覚えてろよ!!必ず殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/19(木) 14:22:19.26 ID:nhIzhWHxK.net
チンピラA「ん?なんか叫んでる女がいるな?」
麦野(しまった)プルプル
チンピラB「どうした?……お、おー?おい、みんなちょっと来いよ!ここに裸の女がいるぞ♪」
ザワザワ ガヤガヤ
チンピラC「ヤられてあと捨てられたか?とりあえずアジトに連れてこうぜ、車こっちつけろ」
麦野「あ、やめ…キャ…いやあ」
チンピラA「よく見たらこいつかなりの上玉だぞ…それに…」グイ クパァ クンクン
麦野「い、いやあー」ガクガク
チンピラA「こいつまわされてねえぞ」
ザワザワ ムキムキ
麦野(あ、ちくしょう、演算に集中できない…このままじゃ…不味い…)
麦野(しまった)プルプル
チンピラB「どうした?……お、おー?おい、みんなちょっと来いよ!ここに裸の女がいるぞ♪」
ザワザワ ガヤガヤ
チンピラC「ヤられてあと捨てられたか?とりあえずアジトに連れてこうぜ、車こっちつけろ」
麦野「あ、やめ…キャ…いやあ」
チンピラA「よく見たらこいつかなりの上玉だぞ…それに…」グイ クパァ クンクン
麦野「い、いやあー」ガクガク
チンピラA「こいつまわされてねえぞ」
ザワザワ ムキムキ
麦野(あ、ちくしょう、演算に集中できない…このままじゃ…不味い…)
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/19(木) 14:30:36.45 ID:nhIzhWHxK.net
-チンピラのアジト-
チンピラA「うう…許して下さい」ポタポタ
麦野「よく考えたら普通に暴れれば良かったね」
バキッ ボキッ ギャー
チンピラC「服買ってきましたぁ」
麦野「ん?そこに置けよ、そういやさっきお前私の裸見たしドサクサに紛れて胸をしゃぶってきたよな?」
チンピラC(お、俺も殴られる…え?)
パシュウ
麦野「オラ!オラ!お前ら死体も残さず消してやるよ!!」
パシュウ パシュウ
麦野「まずはあのときの監視カメラをなんとかして調べるかぁ…誰か知らんがこの私を辱しめたからには楽に死ねると思うなよ?…ギャハハハ」
パシュウ パシュウ ドカーン
チンピラA「うう…許して下さい」ポタポタ
麦野「よく考えたら普通に暴れれば良かったね」
バキッ ボキッ ギャー
チンピラC「服買ってきましたぁ」
麦野「ん?そこに置けよ、そういやさっきお前私の裸見たしドサクサに紛れて胸をしゃぶってきたよな?」
チンピラC(お、俺も殴られる…え?)
パシュウ
麦野「オラ!オラ!お前ら死体も残さず消してやるよ!!」
パシュウ パシュウ
麦野「まずはあのときの監視カメラをなんとかして調べるかぁ…誰か知らんがこの私を辱しめたからには楽に死ねると思うなよ?…ギャハハハ」
パシュウ パシュウ ドカーン
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/19(木) 14:32:51.85 ID:nhIzhWHxK.net
せっかく書きためてたのに急用だ
明日立て直すわ
明日立て直すわ
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/19(木) 14:58:31.99 ID:nhIzhWHxK.net
-次の日、第177支部-
黒子「能力に目覚めたのはいいですけど悪用なんかしてないですわよね?佐天さん」
佐天「やだなあ白井さんそんなことないよ、昨日はむしろこっちが被害者だし」
黒子「……?まあいいですわ。それより今学園都市の開発関係の方がお見栄になられてますの、応接間のほうに行かないで下さい」
佐天「開発関係?」
黒子「ええ、なんだか風力発電施設のメンテナンスでこの辺の監視カメラの昨日のデータを検証する必要があるそうなんですの」
佐天「へえ」
黒子「今初春が応対してますの」
黒子「能力に目覚めたのはいいですけど悪用なんかしてないですわよね?佐天さん」
佐天「やだなあ白井さんそんなことないよ、昨日はむしろこっちが被害者だし」
黒子「……?まあいいですわ。それより今学園都市の開発関係の方がお見栄になられてますの、応接間のほうに行かないで下さい」
佐天「開発関係?」
黒子「ええ、なんだか風力発電施設のメンテナンスでこの辺の監視カメラの昨日のデータを検証する必要があるそうなんですの」
佐天「へえ」
黒子「今初春が応対してますの」
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/19(木) 15:11:22.19 ID:nhIzhWHxK.net
初春「では米野さん、昨日のその時間帯の映像をまとめたので閲覧どうぞ」
麦野「ありがとうございます、あ、機密事項なのでこのことは内密に」
初春「……」
麦野(………くっここは私が裸で拉致られるところか…もう少し前の時間…)
麦野(くそっハッキング出来りゃあわざわざこんなとこに来る必要はないのに…ここの支部だけやたらセキュリティが……見つけた)
カタカタ
麦野(待ち合わせ中の私だ…別の角度から映したカメラはっと……いた!物陰でコソコソ隠れて私を見てる金髪の帽子のガキ…コイツが犯人か……なんだと?)
麦野「アハ、ハハハ」
初春「……どうされましたか?」
麦野「なんでもありません、あ、閲覧終わりましたありがとうございました」
初春「…」
麦野(そういうことか!フ・レ・ン・ダー)
麦野「ありがとうございます、あ、機密事項なのでこのことは内密に」
初春「……」
麦野(………くっここは私が裸で拉致られるところか…もう少し前の時間…)
麦野(くそっハッキング出来りゃあわざわざこんなとこに来る必要はないのに…ここの支部だけやたらセキュリティが……見つけた)
カタカタ
麦野(待ち合わせ中の私だ…別の角度から映したカメラはっと……いた!物陰でコソコソ隠れて私を見てる金髪の帽子のガキ…コイツが犯人か……なんだと?)
麦野「アハ、ハハハ」
初春「……どうされましたか?」
麦野「なんでもありません、あ、閲覧終わりましたありがとうございました」
初春「…」
麦野(そういうことか!フ・レ・ン・ダー)
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/19(木) 15:14:16.11 ID:nhIzhWHxK.net
このあとフレンダはフレ/ンダに
終わり
初SSだから拙いとこは目を瞑ってくれ
終わり
初SSだから拙いとこは目を瞑ってくれ
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/19(木) 15:25:55.76 ID:8BKB3VMar.net
この>>1かわいい
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/19(木) 15:31:53.32 ID:Ce8OZAlS0.net
ワロタ
その態度に免じて乙してやる
その態度に免じて乙してやる
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/19(木) 15:45:22.65 ID:c8LvlH//M.net
乙
もっと見たかった
もっと見たかった
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/19(木) 15:45:45.67 ID:b3T/tjCHE.net
言われなきフレ/ンダがフレンダを襲う
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1426741207/
Entry ⇒ 2015.03.31 | Category ⇒ とある魔術の禁書目録 | Comments (0)
ベルトルト「もぐもぐごっくん」
1: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 22:55:15 ID:m9NCD.Y20
現パロ
エロ・グロ注意
2: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 22:56:25 ID:m9NCD.Y20
子供の頃、友達とかくれんぼなんかしていて、親の隠したい物ものを見つけてしまったという経験はないだろうか。
俺たちもその例に漏れなかった。9歳のときだ。
幼馴染のアニとベルトルトが寝室で、父のDVDを見つけてしまった。
タイトルもないまっさらなDVD。その不親切さがかえって
好奇心をそそり、呪いのビデオあたりを期待して再生ボタンを押した。
……画面に女が映る。いいケツしていると思った。
女の背後には男が見切れながら立っている。
女がこちらを見ながら服を脱ぎだした。ませた子供だった俺は
ホンの少しその期待もあったので、つい身を乗り出した。
ベルトルトとアニは顔を背けていたろうか。
男が女の首を撫でて、
その次の瞬間、首が飛んだ。
・・
俺たちもその例に漏れなかった。9歳のときだ。
幼馴染のアニとベルトルトが寝室で、父のDVDを見つけてしまった。
タイトルもないまっさらなDVD。その不親切さがかえって
好奇心をそそり、呪いのビデオあたりを期待して再生ボタンを押した。
……画面に女が映る。いいケツしていると思った。
女の背後には男が見切れながら立っている。
女がこちらを見ながら服を脱ぎだした。ませた子供だった俺は
ホンの少しその期待もあったので、つい身を乗り出した。
ベルトルトとアニは顔を背けていたろうか。
男が女の首を撫でて、
その次の瞬間、首が飛んだ。
・・
3: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 22:57:55 ID:m9NCD.Y20
シガンシナ区 区立中学校
モブ「ニュース見た? 首なし死体の」
モブ「見た見た。首なしっていうか、バラバラ死体でしょ? 噛みちぎられたみたいな痕があったって」
モブ「怖いよな~、熊かな? もし熊に会ったらどうする」
モブ「まあ、そのときは生徒会長が守ってくれるだろ?」
ライナー「あのな……俺は熊とやりあえるゴリラじゃないんだぞ?」
ハハハハ……
モブ「でもそのライナーでも、人2人を庇ったら、さすがに手首傷めちまうんだな」
ライナー「ああ……、大した傷じゃないさ、大会近いだけに、練習できないのは痛いけどな」
クリスタ「あの、ライナー」
モブ「ニュース見た? 首なし死体の」
モブ「見た見た。首なしっていうか、バラバラ死体でしょ? 噛みちぎられたみたいな痕があったって」
モブ「怖いよな~、熊かな? もし熊に会ったらどうする」
モブ「まあ、そのときは生徒会長が守ってくれるだろ?」
ライナー「あのな……俺は熊とやりあえるゴリラじゃないんだぞ?」
ハハハハ……
モブ「でもそのライナーでも、人2人を庇ったら、さすがに手首傷めちまうんだな」
ライナー「ああ……、大した傷じゃないさ、大会近いだけに、練習できないのは痛いけどな」
クリスタ「あの、ライナー」
4: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:00:36 ID:m9NCD.Y20
ライナー「クリスタ……」
クリスタ「さっきは本当にごめんなさい。わたしが窓にぶつかりそうになったのをかばってくれて……
それでそんなひどい怪我を」
ライナー「ああ……、見た目ほどじゃないんだ。それより、お前は大丈夫だったのか」
クリスタ「あ、うん。ライナーが手で頭を守ってくれたから、窓ガラスにぶつけなくて済んだよ、本当に……ありがとう」
ライナー「ふざけていた男子に突き飛ばされちまったんだよな。まあそれならよかった。気にするな」
クリスタ「ううん……、手首を怪我しちゃ、大変でしょう。生徒会の仕事以外でも、困ったことがあったら言ってね。
なんでもするから」
クリスター アッジャアマタネ
クリスタ「さっきは本当にごめんなさい。わたしが窓にぶつかりそうになったのをかばってくれて……
それでそんなひどい怪我を」
ライナー「ああ……、見た目ほどじゃないんだ。それより、お前は大丈夫だったのか」
クリスタ「あ、うん。ライナーが手で頭を守ってくれたから、窓ガラスにぶつけなくて済んだよ、本当に……ありがとう」
ライナー「ふざけていた男子に突き飛ばされちまったんだよな。まあそれならよかった。気にするな」
クリスタ「ううん……、手首を怪我しちゃ、大変でしょう。生徒会の仕事以外でも、困ったことがあったら言ってね。
なんでもするから」
クリスター アッジャアマタネ
5: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:01:54 ID:m9NCD.Y20
モブ「……やっぱり可愛いなあ、1年のクリスタちゃん。生徒会の書記だっけ?」
モブ「射止めるならおまえだって言われてるぜ。
実は今日のもそれを狙って? ライナー」
ライナー「そんな漫画みたいにいけばな。じゃあ俺は先に帰るぜ、おまえらも部活だろ」
オウ マタナー
・・
モブ「射止めるならおまえだって言われてるぜ。
実は今日のもそれを狙って? ライナー」
ライナー「そんな漫画みたいにいけばな。じゃあ俺は先に帰るぜ、おまえらも部活だろ」
オウ マタナー
・・
6: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:04:03 ID:m9NCD.Y20
数十分後 ブラウン宅
パチン ガチャ
ライナー「ただいま」
シーン
ライナー(ああ、……誰もいないのか。……そりゃあ、いつもなら練習に行ってる時間だもんな。
……じゃあ、これはチャンスだ)
ガチャ
ライナー(父さんの書斎に忍び込んで……恐く母親も知らないコレクションから一つ拝借する)コソコソ
ライナー(家族がいない貴重な時間、青少年のやることなんて一つだろ。
……父お手製の、とっておきのコレクション)ペラ
パチン ガチャ
ライナー「ただいま」
シーン
ライナー(ああ、……誰もいないのか。……そりゃあ、いつもなら練習に行ってる時間だもんな。
……じゃあ、これはチャンスだ)
ガチャ
ライナー(父さんの書斎に忍び込んで……恐く母親も知らないコレクションから一つ拝借する)コソコソ
ライナー(家族がいない貴重な時間、青少年のやることなんて一つだろ。
……父お手製の、とっておきのコレクション)ペラ
7: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:05:44 ID:m9NCD.Y20
カチャカチャ ゴソゴソ
ライナー(今日は……腹を裂かれて挿れられてる、金髪小柄の少女の生写真だ)
ライナー「……」ゴシゴシ
ライナー(腹から溢れる、少女の血は栄養に富んでさぞうまいんだろうな)
・・
ライナー(今日は……腹を裂かれて挿れられてる、金髪小柄の少女の生写真だ)
ライナー「……」ゴシゴシ
ライナー(腹から溢れる、少女の血は栄養に富んでさぞうまいんだろうな)
・・
8: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:07:44 ID:m9NCD.Y20
同時刻 レオンハート宅
アニ「ただいま」
「アニ。聞いたか、お隣のライナーくんのこと」
アニ「お父さん。……耳が早いね。聞いたよ、怪我したんでしょ?」
「練習に行く前に、お見舞いに行きなさい。ほら、母さんからザクロをたくさんもらっていたろう」
アニ「お使いに行ってって、そう言ったらいいでしょ。……まあついでだし、行ってくるよ」
・・
アニ「ただいま」
「アニ。聞いたか、お隣のライナーくんのこと」
アニ「お父さん。……耳が早いね。聞いたよ、怪我したんでしょ?」
「練習に行く前に、お見舞いに行きなさい。ほら、母さんからザクロをたくさんもらっていたろう」
アニ「お使いに行ってって、そう言ったらいいでしょ。……まあついでだし、行ってくるよ」
・・
9: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:09:00 ID:m9NCD.Y20
ライナー「……うっ」
ピンポーン
ライナー「!」
ピンポーン
ライナー(誰だ? ……出窓から、玄関を……)ガラ
アニ「ライナー」
ライナー「……アニ」
アニ「生徒会のプリント、と、果物。危なかったね、あと少し出るのが遅かったら、1個わたしのお腹に入ってたよ」
ピンポーン
ライナー「!」
ピンポーン
ライナー(誰だ? ……出窓から、玄関を……)ガラ
アニ「ライナー」
ライナー「……アニ」
アニ「生徒会のプリント、と、果物。危なかったね、あと少し出るのが遅かったら、1個わたしのお腹に入ってたよ」
10: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:10:27 ID:m9NCD.Y20
ライナー「……。ああ……。悪いな」
アニ「上がるよ? これ冷蔵庫入れておくから」
ライナー「あ……おい、おい! ちょっと待て。……」
ガチャ ドタバタ
アニ「あ、これ野菜室で冷やして」
ライナー「お前な。自分で冷蔵庫開けて……家族か。……喉渇いてるだろ、茶くらいだす、部屋に行っといてくれ」
アニ「どうも」
パタパタ
アニ「上がるよ? これ冷蔵庫入れておくから」
ライナー「あ……おい、おい! ちょっと待て。……」
ガチャ ドタバタ
アニ「あ、これ野菜室で冷やして」
ライナー「お前な。自分で冷蔵庫開けて……家族か。……喉渇いてるだろ、茶くらいだす、部屋に行っといてくれ」
アニ「どうも」
パタパタ
11: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:11:25 ID:m9NCD.Y20
ライナー(……生徒会の資料か。わざわざ来てくれたのか……帰る前に生徒会室によるべきだった、な、……)
ライナー(……待て)
バタン!! タタタ
ライナー(まずい)
ライナー(まずい、……まさか、俺は父の画像集を、放って……)
ガチャ!!
ライナー「アニ、」
アニ「……」
ライナー(……ベッドに座り込んで、背を向けて動かない。
何を眺めているんだ。
部屋に駆け込んで来て反応がないということは、……それだけの衝撃を受けるようなものを見ちまってるってことか)
ライナー(……待て)
バタン!! タタタ
ライナー(まずい)
ライナー(まずい、……まさか、俺は父の画像集を、放って……)
ガチャ!!
ライナー「アニ、」
アニ「……」
ライナー(……ベッドに座り込んで、背を向けて動かない。
何を眺めているんだ。
部屋に駆け込んで来て反応がないということは、……それだけの衝撃を受けるようなものを見ちまってるってことか)
12: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:12:29 ID:m9NCD.Y20
アニ「……ライナー。これ……?」
ライナー「……」
ライナー(どうする。何と言い訳できる。
それは間違って買ったものだというか? イヤ、アニは察する。妙に勘が良くて、かつ真面目なヤツだから。
人食いの性癖なんて知られれば社会的に死んだも同じだ)
アニ「……あんたさ」
ライナー(もういっそ殺すしか?
……殺しても、致し方ないんじゃないか?
殺して、食っても)
ライナー「……」
ライナー(どうする。何と言い訳できる。
それは間違って買ったものだというか? イヤ、アニは察する。妙に勘が良くて、かつ真面目なヤツだから。
人食いの性癖なんて知られれば社会的に死んだも同じだ)
アニ「……あんたさ」
ライナー(もういっそ殺すしか?
……殺しても、致し方ないんじゃないか?
殺して、食っても)
13: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:14:32 ID:m9NCD.Y20
アニ「やっぱり、金髪小柄が好きだったんだね」
ライナー「ああ。あ?」
バサ
アニ「この、別冊マガジンカラーグラビアの……この子さ……。
金髪碧眼小柄なんて、どう見てもクリスタなんだけど……」
ライナー「あ? おう。……」チラ
ライナー(アニが差し出したのは雑誌のグラビア。
なら、父の冊子は。閉じたままだ。
見られてない)
ライナー「ああ。あ?」
バサ
アニ「この、別冊マガジンカラーグラビアの……この子さ……。
金髪碧眼小柄なんて、どう見てもクリスタなんだけど……」
ライナー「あ? おう。……」チラ
ライナー(アニが差し出したのは雑誌のグラビア。
なら、父の冊子は。閉じたままだ。
見られてない)
14: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:20:55 ID:m9NCD.Y20
アニ「……ライナー?」
ライナー「……。……おまえな、勝手に男の雑誌を見るモンじゃないぞ」
アニ「ねえ。妙に動揺してたけど……、やっぱりやらしい目で見てんの……? この人と似てるクリスタのこと」
ライナー「ああ、クリスタとはけっこ……オイ」
アニ「……。恋も結構だけど。40センチも差があると、児童ポルノ引っかかりそうだから、気をつけなよ。
それを心配してたら、つい色々考えちゃった」
ライナー「余計なお世話だ」
ライナー(……余計なお世話だ!)ガバ
アニ「うわ……襲ってきた、照れてるんだ? 出た。頭の中は少女! だけど腕力はゴリラ! さながら雌ゴリッ」
ドタバタ
・・
ライナー「……。……おまえな、勝手に男の雑誌を見るモンじゃないぞ」
アニ「ねえ。妙に動揺してたけど……、やっぱりやらしい目で見てんの……? この人と似てるクリスタのこと」
ライナー「ああ、クリスタとはけっこ……オイ」
アニ「……。恋も結構だけど。40センチも差があると、児童ポルノ引っかかりそうだから、気をつけなよ。
それを心配してたら、つい色々考えちゃった」
ライナー「余計なお世話だ」
ライナー(……余計なお世話だ!)ガバ
アニ「うわ……襲ってきた、照れてるんだ? 出た。頭の中は少女! だけど腕力はゴリラ! さながら雌ゴリッ」
ドタバタ
・・
15: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:26:20 ID:m9NCD.Y20
翌日 放課後 生徒会室
モブ「あの……副会長! サインください!」
アニ「……」
キャーッ
モブ「副会長のサインもらっちゃった! すごーい、格闘技も区で一番、それも美人の!」
モブ「サイン帳で一番価値あるよ~それ!」
ライナー「……モテモテだな、アニ。妬けるぜ」
16: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:27:02 ID:m9NCD.Y20
アニ「……後輩の女の子にモテてもね」
ライナー「ほお……。その言い方、モテたい男でもいるのか」
ビュッ!!
ライナー「……っアニ、いきなりローキックはやめろ……! 図星なのか!?」
アニ「少女漫画好きは結構だけど。セクハラはやめて」ビュンッ ビュッ
ライナー「これだけでセクハラなのか……? ……おいっアニ! 本当に一回キックやめろ、やめっ」
バキッ!!
ライナー「!」
アニ「!」
ライナー「ほお……。その言い方、モテたい男でもいるのか」
ビュッ!!
ライナー「……っアニ、いきなりローキックはやめろ……! 図星なのか!?」
アニ「少女漫画好きは結構だけど。セクハラはやめて」ビュンッ ビュッ
ライナー「これだけでセクハラなのか……? ……おいっアニ! 本当に一回キックやめろ、やめっ」
バキッ!!
ライナー「!」
アニ「!」
17: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:29:19 ID:m9NCD.Y20
……ツー
ライナー「……ああ、ほら。血……、鼻血出ちまったじゃねーか。うわ、アニ、おまえティッシュ持ってるか?」
アニ「あー……。あるよ。ホラ。鼻見せて」ゴソ
ライナー「ああ。手え汚れてるからそれを、……!?」
ガブッ
ライナー(……アニは、ティッシュを差し出したかと思うと、いきなり俺の鼻を噛んだ)
アニ「ん………」
ライナー(……イヤ、鼻を噛んでるというか。血を舐めてる)
ライナー「……アニ、……おま……汚いぞ……」
ライナー「……ああ、ほら。血……、鼻血出ちまったじゃねーか。うわ、アニ、おまえティッシュ持ってるか?」
アニ「あー……。あるよ。ホラ。鼻見せて」ゴソ
ライナー「ああ。手え汚れてるからそれを、……!?」
ガブッ
ライナー(……アニは、ティッシュを差し出したかと思うと、いきなり俺の鼻を噛んだ)
アニ「ん………」
ライナー(……イヤ、鼻を噛んでるというか。血を舐めてる)
ライナー「……アニ、……おま……汚いぞ……」
18: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:30:20 ID:m9NCD.Y20
アニ「んっ」
ガブッ
ライナー「ん?」
ライナー(鼻血を追って舐めていたアニの舌は、飽き足らずに俺の口内に侵入した。
侵入した)
ライナー「……ファーストキ」
・・
ガブッ
ライナー「ん?」
ライナー(鼻血を追って舐めていたアニの舌は、飽き足らずに俺の口内に侵入した。
侵入した)
ライナー「……ファーストキ」
・・
19: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:30:50 ID:m9NCD.Y20
同時刻 生徒会室前
キャーッ
モブ「副会長のサインじゃん! よくもらえたねー」
モブ「生徒会入ってて、格闘技もできて、美人なんて、カッコイイよね。わたし憧れちゃう」
キャッキャ
ベルトルト「……」チラ
ベルトルト(ライナーとアニは、幼馴染だ。でも僕と違う)
ベルトルト(金色の髪、白い肌。親も優秀な優等生。華やかな彼らには多くの人が集まる。
二人とは、注ぐ日の色が違うとさえ思った。
きっと、これから、彼らは華やかな人生を送るんだろう。僕にはできない。
でも二人のことが好きだから、できれば近くにいたい。
だから……僕は、とにかく、彼らの邪魔にならないように、……)ガチャ
キャーッ
モブ「副会長のサインじゃん! よくもらえたねー」
モブ「生徒会入ってて、格闘技もできて、美人なんて、カッコイイよね。わたし憧れちゃう」
キャッキャ
ベルトルト「……」チラ
ベルトルト(ライナーとアニは、幼馴染だ。でも僕と違う)
ベルトルト(金色の髪、白い肌。親も優秀な優等生。華やかな彼らには多くの人が集まる。
二人とは、注ぐ日の色が違うとさえ思った。
きっと、これから、彼らは華やかな人生を送るんだろう。僕にはできない。
でも二人のことが好きだから、できれば近くにいたい。
だから……僕は、とにかく、彼らの邪魔にならないように、……)ガチャ
20: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:31:20 ID:m9NCD.Y20
ベルトルト「……」
……ボト
コロコロコロ
ベルトルト「……?」
ベルトルト(ライナーとアニがディーブキスをしている)ドクン
ベルトルト「……!!」クル ダッ
ベルトルト(―――僕は足元に転がった給食エプロンを拾うと、まるでそんな球技があるかのように、
低姿勢から加速してそこを逃げた。
生徒会の人が声をかけてくれていた気もする。
でも構ってられない。僕は現実から逃避した)
・・
……ボト
コロコロコロ
ベルトルト「……?」
ベルトルト(ライナーとアニがディーブキスをしている)ドクン
ベルトルト「……!!」クル ダッ
ベルトルト(―――僕は足元に転がった給食エプロンを拾うと、まるでそんな球技があるかのように、
低姿勢から加速してそこを逃げた。
生徒会の人が声をかけてくれていた気もする。
でも構ってられない。僕は現実から逃避した)
・・
21: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:35:11 ID:m9NCD.Y20
ユミル「……ベルトルさーん、今日の生徒会の……、行っちまった」
クリスタ「どうしたんだろうね」
ユミル「それより、おまえ、その傷」
クリスタ「え?」
ユミル「手首。痣があるけど、なんだそれ」
クリスタ「ああ……、これ、転んじゃって。大したことないんだけどね……」
ユミル「でも、そんなとこ怪我するかあ? なんていうか、掴まれた痕みたいに見えるんだけど。もっとよく見せろ」
クリスタ「え、ちょっと、……あ! ごめん用事があるのを思い出した! 先に帰るわ」バッ
ユミル「え? おいクリスタ、……」
タッタッタッ
ユミル「演技がヘタなやつめ。……一人で生徒会室行くかあ……あ? ……」ガラ
・・
クリスタ「どうしたんだろうね」
ユミル「それより、おまえ、その傷」
クリスタ「え?」
ユミル「手首。痣があるけど、なんだそれ」
クリスタ「ああ……、これ、転んじゃって。大したことないんだけどね……」
ユミル「でも、そんなとこ怪我するかあ? なんていうか、掴まれた痕みたいに見えるんだけど。もっとよく見せろ」
クリスタ「え、ちょっと、……あ! ごめん用事があるのを思い出した! 先に帰るわ」バッ
ユミル「え? おいクリスタ、……」
タッタッタッ
ユミル「演技がヘタなやつめ。……一人で生徒会室行くかあ……あ? ……」ガラ
・・
22: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:37:09 ID:m9NCD.Y20
数十分後
アパート 廊下
クリスタ「……」ハー
ガチャ バタン
クリスタ「ただいま。……あ」
バシッ パシッ
「ぁあ……。誰、クリスタあ?」
クリスタ「はいはい、クリスタよ、母さん。……もう、昼間からまたお酒?」
「これくらい、なんてことないわよ。で、勉強は?」
クリスタ「今日の小テストはクラスで一番だったよ。……もう、また叩いてるの? ヒストリアを」
アパート 廊下
クリスタ「……」ハー
ガチャ バタン
クリスタ「ただいま。……あ」
バシッ パシッ
「ぁあ……。誰、クリスタあ?」
クリスタ「はいはい、クリスタよ、母さん。……もう、昼間からまたお酒?」
「これくらい、なんてことないわよ。で、勉強は?」
クリスタ「今日の小テストはクラスで一番だったよ。……もう、また叩いてるの? ヒストリアを」
23: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:37:54 ID:m9NCD.Y20
ヒストリア「……」
「あぁいい子ねクリスタ。 ……これからお店だから。こいつ、片しといて……。
ご飯は適当にして、でも、彼が来たらちゃんとしたの食べさせたげるのよ」
クリスタ「はあい、いってらっしゃい。……まーた、ヒストリア、叩いたりして……。ほら、早くおいでヒストリア」グイ
ヒストリア「……」
・・
「あぁいい子ねクリスタ。 ……これからお店だから。こいつ、片しといて……。
ご飯は適当にして、でも、彼が来たらちゃんとしたの食べさせたげるのよ」
クリスタ「はあい、いってらっしゃい。……まーた、ヒストリア、叩いたりして……。ほら、早くおいでヒストリア」グイ
ヒストリア「……」
・・
24: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:39:13 ID:m9NCD.Y20
同時刻 フーバー宅
ガサゴソ
『手帳 2016』
ベルトルト「……」ハアー
ペラッ
ベルトルト「……」カキカキ
『今日、ライナーとアニがキスしているとこを見た。
ただのキスじゃない。深いやつだ。
それこそ、大人がするような。
僕は二人が好きだから、彼らが好き合うのは喜ばしいことだ。
よかったよかった。
でもおかしいのは僕で、僕はそれを見て興奮してしまって、
食べたいと思っ』
ガサゴソ
『手帳 2016』
ベルトルト「……」ハアー
ペラッ
ベルトルト「……」カキカキ
『今日、ライナーとアニがキスしているとこを見た。
ただのキスじゃない。深いやつだ。
それこそ、大人がするような。
僕は二人が好きだから、彼らが好き合うのは喜ばしいことだ。
よかったよかった。
でもおかしいのは僕で、僕はそれを見て興奮してしまって、
食べたいと思っ』
25: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:39:52 ID:m9NCD.Y20
コンコン
ベルトルト「!」
「ベルトルト、入るわよ?」
ベルトルト「か、かあさん」(に、日記隠さないと……ポケット)「はい、どうぞ……」
ガチャ
「ご飯いらないなんて、どうしたの? 体調悪い? ……少し熱があるようだし」ペタ
ベルトルト「平気だよ。熱なんてないから」
「そう? ……はい、洗濯物。あと、宝物の鍵も、磨いてたでしょう。はい」チャリ
ベルトルト「あ……ありがとう」
ベルトルト(僕の宝物……。僕の家族がくれた、金色の鍵)チャリ
・・
ベルトルト「!」
「ベルトルト、入るわよ?」
ベルトルト「か、かあさん」(に、日記隠さないと……ポケット)「はい、どうぞ……」
ガチャ
「ご飯いらないなんて、どうしたの? 体調悪い? ……少し熱があるようだし」ペタ
ベルトルト「平気だよ。熱なんてないから」
「そう? ……はい、洗濯物。あと、宝物の鍵も、磨いてたでしょう。はい」チャリ
ベルトルト「あ……ありがとう」
ベルトルト(僕の宝物……。僕の家族がくれた、金色の鍵)チャリ
・・
26: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:41:00 ID:m9NCD.Y20
同時刻 アッカーマン宅
エレン(金色の鍵)チャリ
エレン(父さんの。……はあ、いつになったら、父さん抗体開発の研究から帰ってくるんだよ……)
コンコン カチャ
ミカサ「エレン」
エレン「ミカサ。なんだよ」
ミカサ「お風呂あがったから、入ってって」
エレン「わかった……ツイッターしてるから、ちょっと待っててくれ」
ミカサ「また、アニとライナー?」
エレン(金色の鍵)チャリ
エレン(父さんの。……はあ、いつになったら、父さん抗体開発の研究から帰ってくるんだよ……)
コンコン カチャ
ミカサ「エレン」
エレン「ミカサ。なんだよ」
ミカサ「お風呂あがったから、入ってって」
エレン「わかった……ツイッターしてるから、ちょっと待っててくれ」
ミカサ「また、アニとライナー?」
27: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:42:03 ID:m9NCD.Y20
エレン「まあな。二人は格闘技の目標だから、いろいろ聞きたいんだよ。特にアニは親父さんがコーチなだけあって、技術が違うぜ」
ミカサ「わたしの方がアニより筋力はある」
エレン「だから、技術が知りたいんだって……。おまえの力技とは違うんだよ。大体、おまえだって俺といっしょに始めたんだから、
まだまだ初心者だろ」
ミカサ「でももう先輩に勝てる。エレンが勝てない人にも」
エレン「う……っ」
カチャ
「エレン、洗濯物よ」
エレン「あ、ありがとうございます、おばさん」
ミカサ「わたしの方がアニより筋力はある」
エレン「だから、技術が知りたいんだって……。おまえの力技とは違うんだよ。大体、おまえだって俺といっしょに始めたんだから、
まだまだ初心者だろ」
ミカサ「でももう先輩に勝てる。エレンが勝てない人にも」
エレン「う……っ」
カチャ
「エレン、洗濯物よ」
エレン「あ、ありがとうございます、おばさん」
28: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:42:33 ID:m9NCD.Y20
「敬語を使わなくていいのに、あなたは私たちの親友の息子なんだから。
……ミカサ、せっかくエレンの個室なのに、入っちゃ意味がないでしょう」
ミカサ「去年までいっしょの部屋で寝てたのに」
「もうエレンも12歳なんだから。エレンもお風呂に入って、早く寝なさい。明日の朝も走るんでしょう」
エレン「はい。……よし、明日も早朝ランをして、お前なんてすぐ追い越すぜ、ミカサ」
ミカサ「エレンの早朝ランは早朝じゃなくて深夜」
・・
……ミカサ、せっかくエレンの個室なのに、入っちゃ意味がないでしょう」
ミカサ「去年までいっしょの部屋で寝てたのに」
「もうエレンも12歳なんだから。エレンもお風呂に入って、早く寝なさい。明日の朝も走るんでしょう」
エレン「はい。……よし、明日も早朝ランをして、お前なんてすぐ追い越すぜ、ミカサ」
ミカサ「エレンの早朝ランは早朝じゃなくて深夜」
・・
29: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:45:50 ID:m9NCD.Y20
深夜
ベルトルト「……!!」ガバッ
シーン
ベルトルト(ゆ、夢……? ……!! あ、ああ……僕はなんて……!)ドクンドクン
ガチャッ バタバタバタ
「……ベルトルト? どうしたの、どこいくの? ベルトルト!」
バタン!
タッタッタッタ
ベルトルト「……!!」ガバッ
シーン
ベルトルト(ゆ、夢……? ……!! あ、ああ……僕はなんて……!)ドクンドクン
ガチャッ バタバタバタ
「……ベルトルト? どうしたの、どこいくの? ベルトルト!」
バタン!
タッタッタッタ
30: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:46:24 ID:m9NCD.Y20
ベルトルト「はあ、はあ、はあ……っ、!」
ドンッ!!
ベルトルト「……!」ドサ
エレン「……っいってえ……、す、すいません、大丈夫ですか……、ちょっと?」
ベルトルト「!」ムク タタタタタ
エレン「あの、ちょっと! どうしたんだあの人……。……ん? なにか落としてる……手帳?」ペラ
タッタッタッタ
ドンッ!!
ベルトルト「……!」ドサ
エレン「……っいってえ……、す、すいません、大丈夫ですか……、ちょっと?」
ベルトルト「!」ムク タタタタタ
エレン「あの、ちょっと! どうしたんだあの人……。……ん? なにか落としてる……手帳?」ペラ
タッタッタッタ
31: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:46:59 ID:m9NCD.Y20
ベルトルト「!」
ベルトルト(橋……、ここから、飛び降りれば……!!)ガチャン
ベルトルト「死にたい……死にたい……!」ガチャ
ガシ!
ベルトルト「……!」ドサ
新聞配達「おい、馬鹿か! なにしてんだ!」
ベルトルト「離してください! 僕もう死にたいんです!!」
新聞配達「ハア? なんでだよ!?」
ベルトルト「僕は異常なんです、と、友達の子を殺して、食べたいと思っていて……、あまつさえ、それで興奮して……!!
いつか僕は大事な人を食い殺すんだ! 自分の欲求に負けて! だったら今死んだほうがましだ!!」
新聞配達「あのな、……しっかりしろ、あんたはただこじらせてんだ!!」
ベルトルト(橋……、ここから、飛び降りれば……!!)ガチャン
ベルトルト「死にたい……死にたい……!」ガチャ
ガシ!
ベルトルト「……!」ドサ
新聞配達「おい、馬鹿か! なにしてんだ!」
ベルトルト「離してください! 僕もう死にたいんです!!」
新聞配達「ハア? なんでだよ!?」
ベルトルト「僕は異常なんです、と、友達の子を殺して、食べたいと思っていて……、あまつさえ、それで興奮して……!!
いつか僕は大事な人を食い殺すんだ! 自分の欲求に負けて! だったら今死んだほうがましだ!!」
新聞配達「あのな、……しっかりしろ、あんたはただこじらせてんだ!!」
32: 名無し訓練兵 2015/03/01(日) 23:47:28 ID:m9NCD.Y20
ベルトルト「こじらせてる?」
新聞配達「そうだよ、恋かなにかだ!」
ベルトルト「……恋……?」
新聞配達「そう。……いいから帰って寝ろ、親御さん心配させんな。あーもう時間がねえ、そうだ、おまえ新聞はどことってる?」
ベルトルト「は? ……区内新聞」
新聞配達「じゃあサービスでいいよ。大人になってもとれよ!」ガチャン ……シャー
ベルトルト「……。恋?」
・・
新聞配達「そうだよ、恋かなにかだ!」
ベルトルト「……恋……?」
新聞配達「そう。……いいから帰って寝ろ、親御さん心配させんな。あーもう時間がねえ、そうだ、おまえ新聞はどことってる?」
ベルトルト「は? ……区内新聞」
新聞配達「じゃあサービスでいいよ。大人になってもとれよ!」ガチャン ……シャー
ベルトルト「……。恋?」
・・
34: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 17:48:39 ID:egyYIjBw0
翌日 放課後
廊下
モブ「……ていうか、ユミルの噂知ってる?」
モブ「あー知ってる。ウリやってるっていう」
モブ「夕方繁華街で見かけたって、よく聞くもんね。親に捨てられて、でも内申点は取るために生徒会に……」
ユミル「なあ」
モブ「!!」
ユミル「クリスタどこにいるか知らない?」
モブ「ぶ、部室じゃないかな」
ユミル「そう。サンキュー」
スタスタスタ
廊下
モブ「……ていうか、ユミルの噂知ってる?」
モブ「あー知ってる。ウリやってるっていう」
モブ「夕方繁華街で見かけたって、よく聞くもんね。親に捨てられて、でも内申点は取るために生徒会に……」
ユミル「なあ」
モブ「!!」
ユミル「クリスタどこにいるか知らない?」
モブ「ぶ、部室じゃないかな」
ユミル「そう。サンキュー」
スタスタスタ
35: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 17:49:26 ID:egyYIjBw0
モブ「……あ、焦った……」
モブ「あ、そういえばクリスタの双子の妹のことは知ってる?」
モブ「知ってる知ってる! 元々は超有名な子役だったもんね。
クリスタも演技うまいから、やっぱり血だよ。
何年か前に、精神病んで、声が出なくなっちゃったんだっけ」
モブ「可哀想だよね。それ以来、学校も行けてないんだって……」
36: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 17:51:15 ID:egyYIjBw0
演劇部 部室
クリスタ「……そう、わたしはわたし。誰にも、わたしの人生を邪魔させはしない!」
パチパチパチ
クリスタ「! ユミル」
ユミル「相変わらず、演技が上手い奴だな。さすが演劇部期待のエース」
クリスタ「来てたなら言ってよ。恥ずかしいじゃない。そっか、そろそろ生徒会の時間だね」
ユミル「ああ、わたしは今日用事あるんだ。これ生徒会室の鍵。……後からライナー来るから、全部押し付けとけ。
大丈夫、あいつ優秀でお人好しだから」
クリスタ「駄目だよ、わたしこないだ助けてもらったくらいなんだから……」
ユミル「いいんだって。ああいうのは頼られると燃えるタイプだ。間違いなく。これはサービスなのさ」
クリスタ「ちょっと。人を小馬鹿にしてるような発言はやめて」ゴン
・・
クリスタ「……そう、わたしはわたし。誰にも、わたしの人生を邪魔させはしない!」
パチパチパチ
クリスタ「! ユミル」
ユミル「相変わらず、演技が上手い奴だな。さすが演劇部期待のエース」
クリスタ「来てたなら言ってよ。恥ずかしいじゃない。そっか、そろそろ生徒会の時間だね」
ユミル「ああ、わたしは今日用事あるんだ。これ生徒会室の鍵。……後からライナー来るから、全部押し付けとけ。
大丈夫、あいつ優秀でお人好しだから」
クリスタ「駄目だよ、わたしこないだ助けてもらったくらいなんだから……」
ユミル「いいんだって。ああいうのは頼られると燃えるタイプだ。間違いなく。これはサービスなのさ」
クリスタ「ちょっと。人を小馬鹿にしてるような発言はやめて」ゴン
・・
37: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 17:54:31 ID:egyYIjBw0
翌朝
タッタッタッタ
ベルトルト(……恋、そうか、恋か)
ベルトルト(僕は、成長するにつれ、ライナーとアニを食べたいって欲求が大きくなっていて……。
自分でも気持ち悪いと思うし、いっそ死にたいくらいだったんだけど)
ベルトルト(これは恋ってやつなんだ。僕は普通だ!)
ベルトルト(……昨日の橋……。……よ、よし、気分を変えるために……)ピタ
ベルトルト「……~~好きだーーーーー!!」
新聞配達「若いねー」シャー
ベルトルト「!?」
タッタッタッタ
ベルトルト(……恋、そうか、恋か)
ベルトルト(僕は、成長するにつれ、ライナーとアニを食べたいって欲求が大きくなっていて……。
自分でも気持ち悪いと思うし、いっそ死にたいくらいだったんだけど)
ベルトルト(これは恋ってやつなんだ。僕は普通だ!)
ベルトルト(……昨日の橋……。……よ、よし、気分を変えるために……)ピタ
ベルトルト「……~~好きだーーーーー!!」
新聞配達「若いねー」シャー
ベルトルト「!?」
38: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 17:56:07 ID:egyYIjBw0
ベルトルト(うああああ……待てよ)
ベルトルト(これが恋だったら……ライナーとアニは好き合ってたんだから……僕は即フラれたってことじゃないか)
ベルトルト「……はああ……」
ベルトルト(……。アニだけじゃなくライナーも好きだし。下手に口にして気まずくなるなら、見なかったことにしよう。
それで、永遠片思いだ。そうしていつか二人の結婚式で、ビデオを回して、それを見ながら泣きながらビールを飲むんだ……。
きっとそれはいつもより苦くて……。それが分相応だ)
ベルトルト「……死にたい……けど、……水、冷たいから、あったかくなってからにしよう……」
39: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 17:57:13 ID:egyYIjBw0
ガチャ
ベルトルト「ただいま。……!」
「ベルトルト。早朝ランは結構だが、明日からは日が昇ってからにしなさい。母さんが心配している」
ベルトルト「は、はい……とうさん」
「まだ子供なんだから、わたしたちの言うことはきちんと聞くんだぞ」
ベルトルト「はい……」
スタスタ カチャ
ベルトルト(……あ、そうだ、今日思ったことを日記に……)ゴソ
ベルトルト「……。!?」
ベルトルト(手帳がない!? え!? 嘘! ……あ、そうだ、昨日ポケットにつっこんで……そのまま……、ま、まさか落とした!?)
ベルトルト(どうしよう! 誰かに見られたら!? 死にたい! イヤ死ぬ前に見つけなきゃ! 誰かスイッチ押したら爆発する日記帳を作ってくれ!)
40: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:02:05 ID:egyYIjBw0
数時間後 中学校
オハヨー オッス
ベルトルト(……手帳、見つからなかった……。今日は厄日だな……)
モブ「あ、あの! フーバーくん。ちょっと来て」
ベルトルト「あ、おはよう。なに?」
モブ「……あの、格闘技してるときのギャップがかっこよくて、好きになりました! 付き合ってください!」
ベルトルト「えっ」
イッタ! ガンバレー
ベルトルト「……。ごめん……僕、……今は練習だけでていっぱいだから」
モブ「……そ、そっか。そうだよね。……あ、急にごめんね! じゃあ!」タッ
ダイジョウブ? ナカナイデ……
ベルトルト(……いつもなら、めんどくさいって思っちゃうんだけど。どうせ付き合っても、思ってたのと違うって、
すぐふられちゃうんだし。……でも、今日は胸が痛いな……)
・・
41: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:03:01 ID:egyYIjBw0
同時刻 ベランダ
アニ「……ふったね、アイツ」
ライナー「まあ、まだ恋とかできないだろ、ベルトルトは。……」
アニ「やっぱり、まだ話さないほうがいいってこと」
ライナー「そうだ……。仮説の実証は、もう少し待ってやれ」
アニ「……そうだね。一昨日考えた仮説は、しばらくは秘密だ」
42: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:05:17 ID:egyYIjBw0
~回想~
二日前、生徒会室 放課後
アニ「……ぷはっ」
ライナー(……俺のファーストキス……)
アニ「……実は昨日、生徒会記録と間違えて、あんたのベッドにあった画像集を見たんだ」
ライナー「!」
アニ「女の子のお腹を開いて、それに性器を突っ込んだり……、内蔵を食べていたり……」
ライナー「……」
二日前、生徒会室 放課後
アニ「……ぷはっ」
ライナー(……俺のファーストキス……)
アニ「……実は昨日、生徒会記録と間違えて、あんたのベッドにあった画像集を見たんだ」
ライナー「!」
アニ「女の子のお腹を開いて、それに性器を突っ込んだり……、内蔵を食べていたり……」
ライナー「……」
43: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:11:47 ID:egyYIjBw0
アニ「生写真だったようだけど、出処は聞かないでおくよ。興味もないんだ、そこは……。
そのときは気持ち悪いとしか思わなかった。ライナーも怖いもの見たさなんだろうと。
ただ……、その夜。つまり昨日の夜、思い出して、興奮した。
それには覚えがある。子供の頃、あんたの家で、間違って人食い映像を見た夜と同じ。
……つまり……あんたに変なの見せられて、性癖歪んだのかも。
昨日の興奮を引きずってて、今、血を見たら、我慢できなくなった」
ライナー「……察してるだろうからいうが、あのDVDも写真も父の私物だ。
それを初めて見たときは軽蔑した。父を人間的に尊敬できないと思ったくらいだ。
ただ下半身はそれにしか反応してくれなくて、血を恨んでたんだが……。
お前の言うとおり、子供の頃の刷り込みのせいかもしれんな。
それなら、まだ治る見込みがありそうだ。初めて気づいた」
そのときは気持ち悪いとしか思わなかった。ライナーも怖いもの見たさなんだろうと。
ただ……、その夜。つまり昨日の夜、思い出して、興奮した。
それには覚えがある。子供の頃、あんたの家で、間違って人食い映像を見た夜と同じ。
……つまり……あんたに変なの見せられて、性癖歪んだのかも。
昨日の興奮を引きずってて、今、血を見たら、我慢できなくなった」
ライナー「……察してるだろうからいうが、あのDVDも写真も父の私物だ。
それを初めて見たときは軽蔑した。父を人間的に尊敬できないと思ったくらいだ。
ただ下半身はそれにしか反応してくれなくて、血を恨んでたんだが……。
お前の言うとおり、子供の頃の刷り込みのせいかもしれんな。
それなら、まだ治る見込みがありそうだ。初めて気づいた」
44: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:14:40 ID:egyYIjBw0
アニ「とにかく。もしそうなら、あんたに乙女の純潔を汚されたようなもんだ」
ライナー「ファーストキスを奪ったヤツのセリフとは思えん」
アニ「……この仮説を実証するなら。ベルトルトにも聞かないと」
ライナー「まあ然るべきときにしてやれ」
アニ「なんで?」
ライナー「あいつ精通もまだだから」
アニ「……」
~回想終わり~
アニ「……早く精通しないかな、あいつ……」
ライナー(……。そういえばベルトルトはアニのことが好きだったんじゃないか……?
一昨日のことを知ったら憤死するのでは)ハッ
・・
ライナー「ファーストキスを奪ったヤツのセリフとは思えん」
アニ「……この仮説を実証するなら。ベルトルトにも聞かないと」
ライナー「まあ然るべきときにしてやれ」
アニ「なんで?」
ライナー「あいつ精通もまだだから」
アニ「……」
~回想終わり~
アニ「……早く精通しないかな、あいつ……」
ライナー(……。そういえばベルトルトはアニのことが好きだったんじゃないか……?
一昨日のことを知ったら憤死するのでは)ハッ
・・
45: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:20:54 ID:egyYIjBw0
放課後 廊下
ベルトルト「はあ……」トボトボ
ユミル「よう、元気でたか!!」バシッ
ベルトルト「いっ!?」ガクン ガシャン!
ベルトルト(痛、……なんだ、生徒会の人に……、ぶっ叩かれて……生徒会室のドアに顔からいっちゃったんだけど……)
ベルトルト「……あ」タラ
ベルトルト(うわー鼻血だ。カッコ悪い。とにかくティッシュ……)ガラ
ライナー「ようベルトルト」
ベルトルト「ライナー、アニ、悪いけどティッシュ……」ダラダラ
ライナー「あ”っ」
アニ「……」ダッ
ベルトルト「はあ……」トボトボ
ユミル「よう、元気でたか!!」バシッ
ベルトルト「いっ!?」ガクン ガシャン!
ベルトルト(痛、……なんだ、生徒会の人に……、ぶっ叩かれて……生徒会室のドアに顔からいっちゃったんだけど……)
ベルトルト「……あ」タラ
ベルトルト(うわー鼻血だ。カッコ悪い。とにかくティッシュ……)ガラ
ライナー「ようベルトルト」
ベルトルト「ライナー、アニ、悪いけどティッシュ……」ダラダラ
ライナー「あ”っ」
アニ「……」ダッ
46: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:25:08 ID:egyYIjBw0
ガブッ
ベルトルト(……?)
ライナー(あっちゃー)
ベルトルト(……アニにディープキスされている?)ドクン
アニ「ン……」
ベルトルト(……アニに、た、食べられ……、アニを食べ……)ドクンドクン ドクン! ……ガクッ
アニ「……ぷは。……あ」
ベルトルト「……」ダラン
ベルトルト(……?)
ライナー(あっちゃー)
ベルトルト(……アニにディープキスされている?)ドクン
アニ「ン……」
ベルトルト(……アニに、た、食べられ……、アニを食べ……)ドクンドクン ドクン! ……ガクッ
アニ「……ぷは。……あ」
ベルトルト「……」ダラン
47: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:25:58 ID:egyYIjBw0
ライナー「死んじまった……。アニ、おまえのソレ、重症だな」
アニ「おかしいな、他の人の血だとここまで反応しないんだけど」
ライナー「まあ俺はベルトルトを介抱してくるから」ガラ
アニ「え? どこ行くの、ここで寝かせればいいじゃない。
それになんで体操着持っていくの? ……あ」
ライナー「察したようだから言うが、アニ」
ライナー「ベルトルトは言っちまえばせ―「ライナー」
アニ「あんたは、それが乙女に言うべきことだと思うの?」
・・
アニ「おかしいな、他の人の血だとここまで反応しないんだけど」
ライナー「まあ俺はベルトルトを介抱してくるから」ガラ
アニ「え? どこ行くの、ここで寝かせればいいじゃない。
それになんで体操着持っていくの? ……あ」
ライナー「察したようだから言うが、アニ」
ライナー「ベルトルトは言っちまえばせ―「ライナー」
アニ「あんたは、それが乙女に言うべきことだと思うの?」
・・
48: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:34:13 ID:egyYIjBw0
ライナー「……と、これが俺達の考えた仮説だ。ベルトルト」
ベルトルト「……う、うん。血に興奮するようになったのは……子供の頃の刷り込みってことか」
アニ「結構冷静だね」
ベルトルト「もう混乱通り越して、逆に……」
ライナー「しかし、ベルトルトは自分でしたことないから、なんで興奮するかは不明だな。
強いて言うならアニだが。これじゃ結局仮説の実証はできてない」
アニ「どうするの?」
ライナー「……おまえらがこうなったのは、俺のせいでもある」チャキ
ベルトルト「ハサミを持って……どうしたの」
ベルトルト「……う、うん。血に興奮するようになったのは……子供の頃の刷り込みってことか」
アニ「結構冷静だね」
ベルトルト「もう混乱通り越して、逆に……」
ライナー「しかし、ベルトルトは自分でしたことないから、なんで興奮するかは不明だな。
強いて言うならアニだが。これじゃ結局仮説の実証はできてない」
アニ「どうするの?」
ライナー「……おまえらがこうなったのは、俺のせいでもある」チャキ
ベルトルト「ハサミを持って……どうしたの」
49: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:37:19 ID:egyYIjBw0
ライナー「だから……俺は年上として、責任を果たすことだ」ズパッ!
ベルトルト「!?」
アニ「! ちょっと。自分の腕を切ることないでしょ」
ライナー「普段、練習で怪我してるのに比べれば大したことないさ。
……で、なにか感じないか、ベルトルト。……ベルトルト?」ポタポタ
ベルトルト「……」
ベルトルト(なんだろう……ライナーが自分の腕を……既視感がある。
……僕は昔もこんな光景を……、ライナーに……)
アニ「!」
ベルトルト「!?」
アニ「! ちょっと。自分の腕を切ることないでしょ」
ライナー「普段、練習で怪我してるのに比べれば大したことないさ。
……で、なにか感じないか、ベルトルト。……ベルトルト?」ポタポタ
ベルトルト「……」
ベルトルト(なんだろう……ライナーが自分の腕を……既視感がある。
……僕は昔もこんな光景を……、ライナーに……)
アニ「!」
50: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:39:08 ID:egyYIjBw0
ガブッ
ライナー「……」
アニ「仮説成立だね」
ライナー「よし……じゃあこれからは、困ったときにはお互い助け合おう」
アニ「そうだね……。お互い食べさせ合えば合理的だ」
ライナー「ベルトルト。これは3人だけの秘密だぞ」
アニ「3人で墓まで持っていくんだ。いいね」
ベルトルト(! ……2人といっしょに……!)
ベルトルト「……うん! ?」
ライナー「ベルトルト?」
ベルトルト(なにか音が……気のせいかな)
クリスタ「……」タタタタ
・・
ライナー「……」
アニ「仮説成立だね」
ライナー「よし……じゃあこれからは、困ったときにはお互い助け合おう」
アニ「そうだね……。お互い食べさせ合えば合理的だ」
ライナー「ベルトルト。これは3人だけの秘密だぞ」
アニ「3人で墓まで持っていくんだ。いいね」
ベルトルト(! ……2人といっしょに……!)
ベルトルト「……うん! ?」
ライナー「ベルトルト?」
ベルトルト(なにか音が……気のせいかな)
クリスタ「……」タタタタ
・・
51: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:44:50 ID:egyYIjBw0
翌日 区内ジム
バシッ バシッ
エレン「ライナー! 久しぶりじゃねえか。腕は大丈夫なのかよ」
ライナー「ああ。しびれてる感じはあるが、これは前からだしな。
もう問題ないぜ」
エレン「えっしびれてる感じ……? ソレって大丈夫なのかよ」
ライナー「問題ないね。ホラ、俺の筋肉を触ってみろよ」
エレン「おお……、固くて太い! 休んでたのにさすがライナーだな!」
ライナー「おまえも頑張れよ」
エレン「ああ! 来週の大会で、トリプル優勝だ!」
ライナー(……優勝の一つは、初試合のミカサで間違いないだろうな)チラ
バシッ バシッ
エレン「ライナー! 久しぶりじゃねえか。腕は大丈夫なのかよ」
ライナー「ああ。しびれてる感じはあるが、これは前からだしな。
もう問題ないぜ」
エレン「えっしびれてる感じ……? ソレって大丈夫なのかよ」
ライナー「問題ないね。ホラ、俺の筋肉を触ってみろよ」
エレン「おお……、固くて太い! 休んでたのにさすがライナーだな!」
ライナー「おまえも頑張れよ」
エレン「ああ! 来週の大会で、トリプル優勝だ!」
ライナー(……優勝の一つは、初試合のミカサで間違いないだろうな)チラ
52: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:45:27 ID:egyYIjBw0
ミカサ「……」バシッ バシッ
アニ「……。おとうさ……コーチ。ミカサのジョブ、また速くなってない」
「ああ。彼女はすごいぞ」
アニ「……。そう」
「まあ、技術はアニが頭超えてるがな」
アニ「……! そう」
・・
アニ「……。おとうさ……コーチ。ミカサのジョブ、また速くなってない」
「ああ。彼女はすごいぞ」
アニ「……。そう」
「まあ、技術はアニが頭超えてるがな」
アニ「……! そう」
・・
53: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:52:44 ID:egyYIjBw0
同時刻 生徒会室
クリスタ「……ユミル」
ユミル「ん? ポスターの整理終わったか。区内祭りの一件、めんどくさくってかなわねえよ」
クリスタ「あの……変なこと聞くんだけど。わたしのこと好き?」
ユミル「はあ? 決まってるだろ。愛してるぜクリスタ。
この一件が終わったら結婚してくれ」
クリスタ「そう。……なら、証明してみせて」
ユミル「証明って? ……」
クリスタ「わたしの血を飲んで、愛してるって、証明して」チャキ
・・
クリスタ「……ユミル」
ユミル「ん? ポスターの整理終わったか。区内祭りの一件、めんどくさくってかなわねえよ」
クリスタ「あの……変なこと聞くんだけど。わたしのこと好き?」
ユミル「はあ? 決まってるだろ。愛してるぜクリスタ。
この一件が終わったら結婚してくれ」
クリスタ「そう。……なら、証明してみせて」
ユミル「証明って? ……」
クリスタ「わたしの血を飲んで、愛してるって、証明して」チャキ
・・
54: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:55:38 ID:egyYIjBw0
同時刻 区内ジム
アニ「ベルトルト。今いい? 手合わせしろって、コーチが」
ベルトルト「ああうん、もちろん」
バシッ シュッ
アニ(……相変わらず、そつなく技を避けてる。
消耗させたとこで、長い手足の思い一撃を入れるのがコイツのやり方)
ベルトルト(……相変わらず、見事な技術だ。
打撃の侵入角度が完璧で……、……最高に華麗だ)
アニ(……!)
アニ「そこ!」バシッ
ベルトルト「!」……ガク
アニ「あんたさ……手合わせしてると、急に動き悪くなる瞬間があるよね」
ベルトルト「!! ……そ、そうかな……」
アニ「ベルトルト。今いい? 手合わせしろって、コーチが」
ベルトルト「ああうん、もちろん」
バシッ シュッ
アニ(……相変わらず、そつなく技を避けてる。
消耗させたとこで、長い手足の思い一撃を入れるのがコイツのやり方)
ベルトルト(……相変わらず、見事な技術だ。
打撃の侵入角度が完璧で……、……最高に華麗だ)
アニ(……!)
アニ「そこ!」バシッ
ベルトルト「!」……ガク
アニ「あんたさ……手合わせしてると、急に動き悪くなる瞬間があるよね」
ベルトルト「!! ……そ、そうかな……」
55: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 18:58:07 ID:egyYIjBw0
アニ「手加減してるとかなら蹴り入れてやるから。ふう……」サスサス
ベルトルト「……ねえアニ。やられといてなんだけど……。
少し、腕の振りが違ったよ。もしかして調子悪い?」
アニ「ああ……腕がしびれる。成長痛かもね」
ベルトルト「成長……」チラ
「アニ。ベルトルト」
ベルトルト「!」ギク
アニ「コーチ」
「そこでミカサとライナーが手合わせしているから、よく見とくんだ。
……ライナーはやはり素晴らしいぞ、アニ。現状、このジムで一番だ。
このジムを継いでもらいたいくらいだな……」
・・
ベルトルト「……ねえアニ。やられといてなんだけど……。
少し、腕の振りが違ったよ。もしかして調子悪い?」
アニ「ああ……腕がしびれる。成長痛かもね」
ベルトルト「成長……」チラ
「アニ。ベルトルト」
ベルトルト「!」ギク
アニ「コーチ」
「そこでミカサとライナーが手合わせしているから、よく見とくんだ。
……ライナーはやはり素晴らしいぞ、アニ。現状、このジムで一番だ。
このジムを継いでもらいたいくらいだな……」
・・
56: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 19:05:50 ID:egyYIjBw0
翌日、生徒会室
クリスタ「生徒会長。お疲れ様」
ライナー「クリスタ。おまえ一人か」
クリスタ「うん、ユミルは用事がある日みたい。
来月の区のお祭りの準備の手伝いで、仕事が多いのに、ごめんね」
ライナー「俺も早く帰ることがあるし、お互い様さ。期日内に終わればいいんだ。
じゃあクリスタ、冊子作りの続きをしよう」
クリスタ「うん!」ニコ
ライナー(天使か)
ライナー「……うっ」チク
クリスタ「ライナー?」
ライナー「ああ……スマン、ちょっと指切っちまった」
クリスタ「大丈夫!? あ……、血が冊子についちゃうね。……そうだ」
パク
クリスタ「生徒会長。お疲れ様」
ライナー「クリスタ。おまえ一人か」
クリスタ「うん、ユミルは用事がある日みたい。
来月の区のお祭りの準備の手伝いで、仕事が多いのに、ごめんね」
ライナー「俺も早く帰ることがあるし、お互い様さ。期日内に終わればいいんだ。
じゃあクリスタ、冊子作りの続きをしよう」
クリスタ「うん!」ニコ
ライナー(天使か)
ライナー「……うっ」チク
クリスタ「ライナー?」
ライナー「ああ……スマン、ちょっと指切っちまった」
クリスタ「大丈夫!? あ……、血が冊子についちゃうね。……そうだ」
パク
57: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 19:07:21 ID:egyYIjBw0
ライナー「……!?」
クリスタ「あ……、口に含んだら、ついでに消毒もできるから……。
でも、こんな汚いことして、ごめん……」
ライナー「……イヤ、助かる」
ライナー(結婚しよ)
クリスタ「ん……ん……。……」チラ
ライナー(あ……? ……マズイ)
ライナー「クリスタ、もういいぞ」
クリスタ「あ、うん。そうだよね。じゃあ、これ、絆創膏」ペタ
ライナー「ああ、ありがとう」
クリスタ「ごめん、こないだ助けてくれたお返しがしたくて、妙に張り切っちゃった」
ライナー「ああ……そういうことか」
クリスタ「あ……、口に含んだら、ついでに消毒もできるから……。
でも、こんな汚いことして、ごめん……」
ライナー「……イヤ、助かる」
ライナー(結婚しよ)
クリスタ「ん……ん……。……」チラ
ライナー(あ……? ……マズイ)
ライナー「クリスタ、もういいぞ」
クリスタ「あ、うん。そうだよね。じゃあ、これ、絆創膏」ペタ
ライナー「ああ、ありがとう」
クリスタ「ごめん、こないだ助けてくれたお返しがしたくて、妙に張り切っちゃった」
ライナー「ああ……そういうことか」
58: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 19:08:33 ID:egyYIjBw0
クリスタ「ライナーはとっさに庇ってくれて、本当にいい人だよね」
ライナー「そりゃあ……男は女を守るものだろ。暴力なんかからさ」
クリスタ「……!? ……そうなんだ」
ライナー「? そうだろ」
クリスタ「そうなんだ……」
ライナー「そうだろ……」
・・
ライナー「そりゃあ……男は女を守るものだろ。暴力なんかからさ」
クリスタ「……!? ……そうなんだ」
ライナー「? そうだろ」
クリスタ「そうなんだ……」
ライナー「そうだろ……」
・・
59: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 19:16:30 ID:egyYIjBw0
イエーガー宅
エレン「……ただいま」
シーン
エレン(たまに家に帰って掃除しねーとな)ゴシゴシ
エレン「地下室の方も……」
カツン、カツン、カツン
エレン(父さん……、『本当に困ったときは地下室に行け』って、真面目な顔して言ってたけど。
地下室の扉の南京錠、2つあるんだよな)チャリ
エレン(もう1つの鍵はどこにあるんだよ……)ゴシゴシ
・・
エレン「……ただいま」
シーン
エレン(たまに家に帰って掃除しねーとな)ゴシゴシ
エレン「地下室の方も……」
カツン、カツン、カツン
エレン(父さん……、『本当に困ったときは地下室に行け』って、真面目な顔して言ってたけど。
地下室の扉の南京錠、2つあるんだよな)チャリ
エレン(もう1つの鍵はどこにあるんだよ……)ゴシゴシ
・・
60: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 19:19:49 ID:egyYIjBw0
商店街
アニ「先生の用事、結構早く終わったね」
ベルトルト「そうだね。アニは練習に行くの?」
アニ「大会前だしね……。アンタは行かないの?」
ベルトルト「行くけど、ちょっと本屋に用事があるんだ。
ついでだし、寄ってから行くよ」
アニ「わかった。じゃあね」
ベルトルト「うん」
アニ「先生の用事、結構早く終わったね」
ベルトルト「そうだね。アニは練習に行くの?」
アニ「大会前だしね……。アンタは行かないの?」
ベルトルト「行くけど、ちょっと本屋に用事があるんだ。
ついでだし、寄ってから行くよ」
アニ「わかった。じゃあね」
ベルトルト「うん」
61: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 19:20:45 ID:egyYIjBw0
カランカラン
イラッシャイマセー
ベルトルト(アニもいっしょに……なんて言えたら……迷惑だよな、普通に)
ベルトルト「……ん」
『小説の書き方 ハウツー本』
ベルトルト「……」
ユミル「お、ベルトルさん」
ベルトルト「! ……ユミル」
ユミル「おう、同じ生徒会のユミルだよ。……なに見てんだ? ……ハウツー本?」
ベルトルト「あ……! イヤ、これは別に」
ユミル「また小説書くのか?」
ベルトルト「え?」
イラッシャイマセー
ベルトルト(アニもいっしょに……なんて言えたら……迷惑だよな、普通に)
ベルトルト「……ん」
『小説の書き方 ハウツー本』
ベルトルト「……」
ユミル「お、ベルトルさん」
ベルトルト「! ……ユミル」
ユミル「おう、同じ生徒会のユミルだよ。……なに見てんだ? ……ハウツー本?」
ベルトルト「あ……! イヤ、これは別に」
ユミル「また小説書くのか?」
ベルトルト「え?」
62: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 19:23:18 ID:egyYIjBw0
ユミル「結構前にさ。廊下で拾われた手帳に小説が書いてあって……。
笑いのネタにされてたことがあったろ。
それ、わたしも読んだんだよ。筆跡で分かった、あんたのだろ」
ベルトルト「……、……あ、そ、……うなんだ」
ユミル「安心しろ、誰にも言ってやしねーよ。わたしは面白いと思ったぞ」
ベルトルト「! ……ほ、本当に」
ユミル「ああ。最後のオチがいいと思ったな。
あそこまで読まないと、わかりにくい話なんだよな。
序盤で笑いものにしてるヤツは浅いなと思ったもんさ」
ベルトルト「……!」
ユミル「……ん?」
子供「うーん……届かない……」ググ…
ユミル(脚立に立って背伸びして、危ねーな)
ユミル「オイ、おまえ……」
グラッ
ユミル「! 危ない!」
ガシャーン!!
笑いのネタにされてたことがあったろ。
それ、わたしも読んだんだよ。筆跡で分かった、あんたのだろ」
ベルトルト「……、……あ、そ、……うなんだ」
ユミル「安心しろ、誰にも言ってやしねーよ。わたしは面白いと思ったぞ」
ベルトルト「! ……ほ、本当に」
ユミル「ああ。最後のオチがいいと思ったな。
あそこまで読まないと、わかりにくい話なんだよな。
序盤で笑いものにしてるヤツは浅いなと思ったもんさ」
ベルトルト「……!」
ユミル「……ん?」
子供「うーん……届かない……」ググ…
ユミル(脚立に立って背伸びして、危ねーな)
ユミル「オイ、おまえ……」
グラッ
ユミル「! 危ない!」
ガシャーン!!
63: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 19:24:39 ID:egyYIjBw0
ザワザワ
ベルトルト「……ゆ、ユミル!」
ユミル「……ってえ~。オイ、大丈夫か……」
子供「あ、ありがとうございます……庇ってくれて……」
ユミル「危ねえんだよ、全く……。っつ!」
ベルトルト「ユミル。手首を捻ったんだよ、ちょっとリストバンドを外して見せて」グイ
ユミル「……! オイ!」
ベルトルト「……あ……」
ベルトルト(リストバンドの下……絆創膏だらけだ。……真新しい切り傷が……?)
ユミル「チッ」バシッ
ベルトルト「あっ」フラ
タタタタタ……
ベルトルト(走って行ってしまった。……僕はまた余計なことを……)
・・
ベルトルト「……ゆ、ユミル!」
ユミル「……ってえ~。オイ、大丈夫か……」
子供「あ、ありがとうございます……庇ってくれて……」
ユミル「危ねえんだよ、全く……。っつ!」
ベルトルト「ユミル。手首を捻ったんだよ、ちょっとリストバンドを外して見せて」グイ
ユミル「……! オイ!」
ベルトルト「……あ……」
ベルトルト(リストバンドの下……絆創膏だらけだ。……真新しい切り傷が……?)
ユミル「チッ」バシッ
ベルトルト「あっ」フラ
タタタタタ……
ベルトルト(走って行ってしまった。……僕はまた余計なことを……)
・・
64: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 19:25:30 ID:egyYIjBw0
数時間後 交差点
アニ「あ。エレン」
エレン「おう、アニ。練習帰りか?」
アニ「うん、あんたは今日来なかったね」
エレン「ああ、ちょっとな。ランニングだけはこうしてしてるんだけど」
アニ「わたしも走って帰ろうかな……、ん?」
エレン「? なんだよ」
アニ「あんた、それ、首……。鍵をかけてるの?」
エレン「ああ、まあな」
アニ(鍵っ子か。ベルトルトみたいだ)
エレン「……なあアニ、背の高い幼馴染ってどんなヤツなんだ」
・・
アニ「あ。エレン」
エレン「おう、アニ。練習帰りか?」
アニ「うん、あんたは今日来なかったね」
エレン「ああ、ちょっとな。ランニングだけはこうしてしてるんだけど」
アニ「わたしも走って帰ろうかな……、ん?」
エレン「? なんだよ」
アニ「あんた、それ、首……。鍵をかけてるの?」
エレン「ああ、まあな」
アニ(鍵っ子か。ベルトルトみたいだ)
エレン「……なあアニ、背の高い幼馴染ってどんなヤツなんだ」
・・
65: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 19:27:15 ID:egyYIjBw0
同時刻、繁華街の外れ
ガチャ
「おや、ユミルちゃん」
ユミル「こんばんはおじさん。会長さんいる?」
「ああいるよ。会長! ユミルちゃんだ!」
「……ああ、ユミル。どうしたんだい、アルバイトは」
ユミル「今日、早く終わったんだよ。帰って早めにご飯作りたいからさ。
鍵貸して」
「すまないね、いつも家事を任せて。朝には区内新聞の配達までして」
ユミル「全然。足りないくらいさ、命の恩人なんだから。……」チラ
テレビ『……昨今のバラバラ死体事件は、食いちぎった痕から、
不特定多数の人間によるもので……』
ユミル「……」
ガチャ
「おや、ユミルちゃん」
ユミル「こんばんはおじさん。会長さんいる?」
「ああいるよ。会長! ユミルちゃんだ!」
「……ああ、ユミル。どうしたんだい、アルバイトは」
ユミル「今日、早く終わったんだよ。帰って早めにご飯作りたいからさ。
鍵貸して」
「すまないね、いつも家事を任せて。朝には区内新聞の配達までして」
ユミル「全然。足りないくらいさ、命の恩人なんだから。……」チラ
テレビ『……昨今のバラバラ死体事件は、食いちぎった痕から、
不特定多数の人間によるもので……』
ユミル「……」
66: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 19:28:08 ID:egyYIjBw0
「おお、ユミルちゃんだ!」
「大きくなったなあ」
「美人になったね」
「体調はどうだい。もうすぐ、君の晴れ舞台だからね」
「そうだよ。祭りの日に、とうとう大仕事をするんだから」
「成功は、君にかかってるんだからね。頼むよ」
ユミル(……)
ユミル「ええ。勿論。……必ず、食人族に復讐します」
・・
「大きくなったなあ」
「美人になったね」
「体調はどうだい。もうすぐ、君の晴れ舞台だからね」
「そうだよ。祭りの日に、とうとう大仕事をするんだから」
「成功は、君にかかってるんだからね。頼むよ」
ユミル(……)
ユミル「ええ。勿論。……必ず、食人族に復讐します」
・・
67: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 21:11:41 ID:egyYIjBw0
同時刻、レンズ宅(アパート)
クリスタ「ただいま」
ヒストリア「……」
クリスタ「宝物はちゃんとある?」
ヒストリア「……」コク
クリスタ「そう」
「クリスタ! 仕事行くから、彼にご飯作るのよ!」
クリスタ「はーい! いってらっしゃい、お母さん!」
ヒストリア「……ねえ、ヤツがくるわ。早く」
クリスタ「ただいま」
ヒストリア「……」
クリスタ「宝物はちゃんとある?」
ヒストリア「……」コク
クリスタ「そう」
「クリスタ! 仕事行くから、彼にご飯作るのよ!」
クリスタ「はーい! いってらっしゃい、お母さん!」
ヒストリア「……ねえ、ヤツがくるわ。早く」
68: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 21:13:00 ID:egyYIjBw0
クリスタ「う、うん。……はい、ヒストリア。制服」ヌギヌギ
ヒストリア「うん。はい、クリスタ。パジャマ」ヌギヌギ
ヒストリア「うん。じゃあね、クリスタ」
クリスタ「うん。じゃあね、ヒストリア」
バタン
ヒストリア「……」
ヒストリア(……わたしは本当はヒストリア。
クリスタは双子の姉で、わたしは彼女の演技をしている。
部活のある日は、入れ替わる。
……部屋にいるあいだは地獄だけど、宝物もあるし、大丈夫)ギュ
ヒストリア(イヤ、嘘だ……。部活動もいいけど、子供のときみたいに……
もっと多くの人の前で……)
ヒストリア「うん。はい、クリスタ。パジャマ」ヌギヌギ
ヒストリア「うん。じゃあね、クリスタ」
クリスタ「うん。じゃあね、ヒストリア」
バタン
ヒストリア「……」
ヒストリア(……わたしは本当はヒストリア。
クリスタは双子の姉で、わたしは彼女の演技をしている。
部活のある日は、入れ替わる。
……部屋にいるあいだは地獄だけど、宝物もあるし、大丈夫)ギュ
ヒストリア(イヤ、嘘だ……。部活動もいいけど、子供のときみたいに……
もっと多くの人の前で……)
69: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 21:14:50 ID:egyYIjBw0
ガチャ
ヒストリア「!」
「おう、ヒストリア、元気にしてたか?」
ヒストリア「……」コク
「じゃあちょっと頼むわ」カチャカチャ
ヒストリア「……」コク
カプ
……ジュブジュブ
ヒストリア「!」
「おう、ヒストリア、元気にしてたか?」
ヒストリア「……」コク
「じゃあちょっと頼むわ」カチャカチャ
ヒストリア「……」コク
カプ
……ジュブジュブ
70: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 21:15:18 ID:egyYIjBw0
「おお、いいぞ……気持ちいい……」
ヒストリア「……」ジュブジュブ
「おまえが可愛いから、こうして閉じ込めてるんだからな。
コレや殴るのは愛情表現だ。わかるだろ」
ヒストリア「……」ニコ
「良い子良い子……なんにも知らないお人形さんでいろよ……! ウッ」ビュビュ
ヒストリア(……。あ、……ためらわずに、飲み込むこと……)ゴクン
「よしよし……。ないと思うけど、ママには内緒だぞ。
いやー悪いな、午前中にもさせたのによ、じゃあな」
バタン
・・
ヒストリア「……」ジュブジュブ
「おまえが可愛いから、こうして閉じ込めてるんだからな。
コレや殴るのは愛情表現だ。わかるだろ」
ヒストリア「……」ニコ
「良い子良い子……なんにも知らないお人形さんでいろよ……! ウッ」ビュビュ
ヒストリア(……。あ、……ためらわずに、飲み込むこと……)ゴクン
「よしよし……。ないと思うけど、ママには内緒だぞ。
いやー悪いな、午前中にもさせたのによ、じゃあな」
バタン
・・
71: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:28:32 ID:egyYIjBw0
同時刻 ブラウン宅
ライナー「……」
ライナー(女子の絆創膏ってやたら可愛いのな。
……。さすがにこの手でシコるのは……。
……しかし、なんでだ。
誰かを傷つけてないのに勃ちそうになった。
……治ってきてるのか。それともあの子相手にならちゃんとできるのか……)
コンコン
「ライナー」
ライナー「父さん」
「練習はどうだ。来週が大会だろう」
ライナー「ああ、問題ないよ。怪我の影響もない。
不思議と、最近、妙に筋肉の付きもいいんだ」
「へえ、そうか。良いことだな。お前はまだまだ強くなる。
いずれ本物の戦士になれるんだ。その名前みたいにな」
ライナー「そういう意味なんだってな。気に入ってるよ」
「それもあるし……お前の名前は、ブラウン家のかつての英雄の名前でもあるんだ」
72: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:29:13 ID:egyYIjBw0
ライナー「……先祖の名前をもらってたのか。初めて知った。
……他にも何か?」
「ああ。祭りの日は必ずあけておけ」
ライナー「? 当日は生徒会の仕事はないし、大丈夫だ」
「頼むぞ」バタン
ライナー(祭りの日……なにかあんのか?)
・・
……他にも何か?」
「ああ。祭りの日は必ずあけておけ」
ライナー「? 当日は生徒会の仕事はないし、大丈夫だ」
「頼むぞ」バタン
ライナー(祭りの日……なにかあんのか?)
・・
73: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:29:50 ID:egyYIjBw0
同時刻、フーバー宅
ベルトルト(小説……書こうかな。とりあえずルーズリーフに……)
ガチャ
「ベルトルト」
ベルトルト「! と、とうさん」グシャ
「今度の大会で使いなさい、新しいグローブだ」
ベルトルト「あ、ありがとう」
「ベルトルト、おまえは俺の言うとおりにしていれば、必ず立派な人間になれる。
能力はあるんだ。そして、華やかな人生を歩めるんだからな」
ベルトルト「うん……」
「……最近、ニュースで人を食べるだなんてやってるけど。
あんなのは軟弱者がするんだ。おまえみたいに、心身を鍛えれば、あんな人間にはならない。
よくニュースを見ているようだけど、影響されるなよ」
・・
ベルトルト(小説……書こうかな。とりあえずルーズリーフに……)
ガチャ
「ベルトルト」
ベルトルト「! と、とうさん」グシャ
「今度の大会で使いなさい、新しいグローブだ」
ベルトルト「あ、ありがとう」
「ベルトルト、おまえは俺の言うとおりにしていれば、必ず立派な人間になれる。
能力はあるんだ。そして、華やかな人生を歩めるんだからな」
ベルトルト「うん……」
「……最近、ニュースで人を食べるだなんてやってるけど。
あんなのは軟弱者がするんだ。おまえみたいに、心身を鍛えれば、あんな人間にはならない。
よくニュースを見ているようだけど、影響されるなよ」
・・
74: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:30:27 ID:egyYIjBw0
同時刻 イエーガー宅
エレン「はい、麦茶」
アニ「どうも。誰もいないんだね……ご両親は仕事?」
エレン「父さんは仕事だよ。なんか、抗体の開発とかしてるから……
区外にいるんだ」
アニ「そうなんだ……、あれ。この写真……女優のカルラじゃない」
エレン「あー、うん……俺の母さんなんだよ」
アニ「! ……すごいね。ウチの父さんが好きなんだよ、……」
アニ(……そういえば、カルラって3年前くらいに殺されて……)
アニ「あ……ごめん」
エレン「イヤ、ちょっと経つし、もう平気だ。俺は……母さん殺したヤツのこと、
絶対に許せねえけど。
俺が強くなりたいのって、母さんを守れなかったためでもあってさ」
アニ「そう」
エレン「はい、麦茶」
アニ「どうも。誰もいないんだね……ご両親は仕事?」
エレン「父さんは仕事だよ。なんか、抗体の開発とかしてるから……
区外にいるんだ」
アニ「そうなんだ……、あれ。この写真……女優のカルラじゃない」
エレン「あー、うん……俺の母さんなんだよ」
アニ「! ……すごいね。ウチの父さんが好きなんだよ、……」
アニ(……そういえば、カルラって3年前くらいに殺されて……)
アニ「あ……ごめん」
エレン「イヤ、ちょっと経つし、もう平気だ。俺は……母さん殺したヤツのこと、
絶対に許せねえけど。
俺が強くなりたいのって、母さんを守れなかったためでもあってさ」
アニ「そう」
75: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:30:57 ID:egyYIjBw0
エレン「……あー……、そのときから、父さんも異常なくらい、研究にのめり込んじゃってさ。
仕事で忘れたいんだろうけど……。それでこんな状態なんだよ」
アニ「そうなんだ。……ウチの父さんも、コーチの仕事にのめり込みすぎでさ。
家でもわたしを生徒みたいに扱うんだ」
エレン「ハハ。……お互い、父親には困ったもんだな」
アニ「ふ……そうだね。
お茶ありがとう、エレン。……そうだ、今度稽古つけてあげようか?」
エレン「!! いいのか!」
アニ「いいよ。……誰かを守るためなんて、なかなか言うじゃん」
・・
仕事で忘れたいんだろうけど……。それでこんな状態なんだよ」
アニ「そうなんだ。……ウチの父さんも、コーチの仕事にのめり込みすぎでさ。
家でもわたしを生徒みたいに扱うんだ」
エレン「ハハ。……お互い、父親には困ったもんだな」
アニ「ふ……そうだね。
お茶ありがとう、エレン。……そうだ、今度稽古つけてあげようか?」
エレン「!! いいのか!」
アニ「いいよ。……誰かを守るためなんて、なかなか言うじゃん」
・・
76: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:31:28 ID:egyYIjBw0
翌日 放課後
公園
コニー「しっかし、祭り、すごい数の花火あげるんだなあ」
ジャン「重たくってかなわねえよ。見てるだけが一番だ。……ん?」
ジャー
ユミル「……」ジャー
コニー「公園の花に水やり? ……え、アレユミルか?」
ジャン「ユミル……だな。以外な趣味もあったもんだ」
ユミル「? ジャン、コニー……おい、何か言ったか」クル
ジャン「いやあ、別に」
コニー「クソ女がお花の水やりなんて似合わねーな」
ジャン「……」
公園
コニー「しっかし、祭り、すごい数の花火あげるんだなあ」
ジャン「重たくってかなわねえよ。見てるだけが一番だ。……ん?」
ジャー
ユミル「……」ジャー
コニー「公園の花に水やり? ……え、アレユミルか?」
ジャン「ユミル……だな。以外な趣味もあったもんだ」
ユミル「? ジャン、コニー……おい、何か言ったか」クル
ジャン「いやあ、別に」
コニー「クソ女がお花の水やりなんて似合わねーな」
ジャン「……」
77: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:31:58 ID:egyYIjBw0
ユミル「こりゃバイトの一環なんだよ。金稼ぎだ。
……さあ、生徒会の使い走りは帰った帰った。
お、コニーの頭も水やれば、なにか生えるんじゃねえか?」バシャ
コニー「は? ……うわっぷ、馬鹿、やめろ! 花火湿気るだろ!」
ジャン「うわ!? クッソ、マジでやめろ! 担任に殺されるだろうが!」
クソー コノクソオンナー
ユミル「ダハハハハハ……」
クリスタ「ユミル!」
ユミル「お、クリスタ。なにしてんだ」
クリスタ「わたしも買い出しだよ。二人と合流しようと思ってたんだけど……。
綺麗に咲いてるね、花」
ユミル「祭りにあわせて育ててるんだとよ」
クリスタ「白い百合。純潔って意味があるんだよ。ユミルににあってる」
ユミル「……。口説いてんのか、クリスタ」
クリスタ「違うよ……」
・・
……さあ、生徒会の使い走りは帰った帰った。
お、コニーの頭も水やれば、なにか生えるんじゃねえか?」バシャ
コニー「は? ……うわっぷ、馬鹿、やめろ! 花火湿気るだろ!」
ジャン「うわ!? クッソ、マジでやめろ! 担任に殺されるだろうが!」
クソー コノクソオンナー
ユミル「ダハハハハハ……」
クリスタ「ユミル!」
ユミル「お、クリスタ。なにしてんだ」
クリスタ「わたしも買い出しだよ。二人と合流しようと思ってたんだけど……。
綺麗に咲いてるね、花」
ユミル「祭りにあわせて育ててるんだとよ」
クリスタ「白い百合。純潔って意味があるんだよ。ユミルににあってる」
ユミル「……。口説いてんのか、クリスタ」
クリスタ「違うよ……」
・・
78: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:35:08 ID:egyYIjBw0
翌日 放課後
生徒会室
ベルトルト「……うっ、痛」チク
アニ「なに?」
ベルトルト「指、切っちゃったよ……」
アニ「貸して」カプ
ベルトルト「あっちょっと」
ベルトルト(アニに指を食べられちゃった)
ライナー「おいおい……」
アニ「はあ……おいしい。まるで吸血鬼だね。ライナーももらったら」
ライナー「……そうだな」ガタ
ベルトルト「えー……」
パチン ガラガラッ!
生徒会室
ベルトルト「……うっ、痛」チク
アニ「なに?」
ベルトルト「指、切っちゃったよ……」
アニ「貸して」カプ
ベルトルト「あっちょっと」
ベルトルト(アニに指を食べられちゃった)
ライナー「おいおい……」
アニ「はあ……おいしい。まるで吸血鬼だね。ライナーももらったら」
ライナー「……そうだな」ガタ
ベルトルト「えー……」
パチン ガラガラッ!
79: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:35:37 ID:egyYIjBw0
3人「「「!」」」
ユミル「おう、お楽しみ中のとこ悪いが……、わたしたちもちょっと混ぜてもらえないか……?」
クリスタ「……」ハアハア
・・
ライナー「……そうか、俺達が食い合ってるの、クリスタが見てたのか……」
ユミル「ああ。それ見て、妙なモンに目覚めちまったみたいなんだよ」
ベルトルト(ユミルの手首の傷は、そのときついたものだったんだな)
アニ「……それで? いっしょにしたいって、どうしろって言うの」
ユミル「こいつ、食欲尋常じゃねえんだよ。わたし一人じゃ身がもたねえ。
貧血気味だ、マジで。だからたまに血を飲ませるなりなんなりしてくれねえか」
ライナー「……そうだな。俺達にはその責任がある」
アニ「……」
ユミル「おう、お楽しみ中のとこ悪いが……、わたしたちもちょっと混ぜてもらえないか……?」
クリスタ「……」ハアハア
・・
ライナー「……そうか、俺達が食い合ってるの、クリスタが見てたのか……」
ユミル「ああ。それ見て、妙なモンに目覚めちまったみたいなんだよ」
ベルトルト(ユミルの手首の傷は、そのときついたものだったんだな)
アニ「……それで? いっしょにしたいって、どうしろって言うの」
ユミル「こいつ、食欲尋常じゃねえんだよ。わたし一人じゃ身がもたねえ。
貧血気味だ、マジで。だからたまに血を飲ませるなりなんなりしてくれねえか」
ライナー「……そうだな。俺達にはその責任がある」
アニ「……」
80: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:36:17 ID:egyYIjBw0
ベルトルト「だけど、彼女らに見られてたなら、なおさら……。
ここでそんなことをするのは危険ってことじゃないのか」
ユミル「うーん……口でするから、やらしく見えるんじゃねえの」
ライナー「どういうことだ」
ユミル「ライナーさん。責任とってくれるなら、ちょっと手切ってもらっていいか?」
ライナー「……。……ああ、そうだな」
スパ
ユミル「よし。わたしもさっき切られた痕があって、ちょっといじると血がでる……イテテ。
傷口同士をくっつければ……」
ライナー「おいおい……」
ピタ
ユミル「血の交換だ。これなら、いやらしくない」
ここでそんなことをするのは危険ってことじゃないのか」
ユミル「うーん……口でするから、やらしく見えるんじゃねえの」
ライナー「どういうことだ」
ユミル「ライナーさん。責任とってくれるなら、ちょっと手切ってもらっていいか?」
ライナー「……。……ああ、そうだな」
スパ
ユミル「よし。わたしもさっき切られた痕があって、ちょっといじると血がでる……イテテ。
傷口同士をくっつければ……」
ライナー「おいおい……」
ピタ
ユミル「血の交換だ。これなら、いやらしくない」
81: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:36:41 ID:egyYIjBw0
アニ「ふうん。わたしは、食べたい衝動さえ収まれば、なんでもいいんだけど」
クリスタ「……少し、試してみようよ。全員で……血を交換しよう」
ベルトルト「……」
スパ スパ
ベルトルト(やらしくはないけど……集団リストカットみたいで……こっちのほうがヤバイような……)
ライナー「……多少、興奮はあるが。食ったときほどじゃないな」
ユミル「だめかあ」
ライナー「……イヤ、見られることについては、俺も危惧していたんだ。
いい場所がある」
・・
クリスタ「……少し、試してみようよ。全員で……血を交換しよう」
ベルトルト「……」
スパ スパ
ベルトルト(やらしくはないけど……集団リストカットみたいで……こっちのほうがヤバイような……)
ライナー「……多少、興奮はあるが。食ったときほどじゃないな」
ユミル「だめかあ」
ライナー「……イヤ、見られることについては、俺も危惧していたんだ。
いい場所がある」
・・
82: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:37:37 ID:egyYIjBw0
数十分後 交差点
アニ「……空いてる部室を使おうなんて。生徒会長は言うことが違うね」
ベルトルト「そうだね……。大丈夫かな」
アニ「大丈夫かどうかでいえば、大丈夫じゃないよ。
わたしたちが傷つけ合ってる時点で。知られれば世間の目は冷たいよ。
できることなら治したいよね」
ベルトルト「……。……そういえば、アニ、このあいだエレンといっしょに帰ったんだってね。
稽古もつけてたし、仲がいいね」
アニ「え? ああ、うん……。帰りにエレンの家にも寄らせてもらったんだ」
ベルトルト「エレンって、どこに住んでるの?」
アニ「割と近いよ。……でもご両親今いないから、ミカサの家で暮らしてるんだって」
ベルトルト「へえ……。ご両親いないって、仕事?」
アニ「……ああ。……言いふらすようだけど。おじさんはそう。おばさんは亡くなったって」
ベルトルト「……。そっか」
・・
アニ「……空いてる部室を使おうなんて。生徒会長は言うことが違うね」
ベルトルト「そうだね……。大丈夫かな」
アニ「大丈夫かどうかでいえば、大丈夫じゃないよ。
わたしたちが傷つけ合ってる時点で。知られれば世間の目は冷たいよ。
できることなら治したいよね」
ベルトルト「……。……そういえば、アニ、このあいだエレンといっしょに帰ったんだってね。
稽古もつけてたし、仲がいいね」
アニ「え? ああ、うん……。帰りにエレンの家にも寄らせてもらったんだ」
ベルトルト「エレンって、どこに住んでるの?」
アニ「割と近いよ。……でもご両親今いないから、ミカサの家で暮らしてるんだって」
ベルトルト「へえ……。ご両親いないって、仕事?」
アニ「……ああ。……言いふらすようだけど。おじさんはそう。おばさんは亡くなったって」
ベルトルト「……。そっか」
・・
83: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:38:20 ID:egyYIjBw0
数十分後 フーバー宅
ベルトルト(エレン……家族を亡くしてたのか……)
ピッ
テレビ『……この一連の事件で思い出させるのに、3年前の
女優、カルラ・イエーガーの惨殺事件があります』
ベルトルト「……。……!」
ベルトルト(カルラ・イエーガー? ……エレンにそっくりだ。
まさか……)
テレビ『イエーガーさんは結婚後芸能界を去りましたが、
3年前に自宅で殺され、無残な姿で見つかりました。
第一発見者は息子さんで、食べられるところを見たと……』
ピッ
ベルトルト「あ」
「……ベルトルト、食事にするから、消しなさい」
ベルトルト「……は、はい」
・・
ベルトルト(エレン……家族を亡くしてたのか……)
ピッ
テレビ『……この一連の事件で思い出させるのに、3年前の
女優、カルラ・イエーガーの惨殺事件があります』
ベルトルト「……。……!」
ベルトルト(カルラ・イエーガー? ……エレンにそっくりだ。
まさか……)
テレビ『イエーガーさんは結婚後芸能界を去りましたが、
3年前に自宅で殺され、無残な姿で見つかりました。
第一発見者は息子さんで、食べられるところを見たと……』
ピッ
ベルトルト「あ」
「……ベルトルト、食事にするから、消しなさい」
ベルトルト「……は、はい」
・・
84: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:39:08 ID:egyYIjBw0
数日後
第一ジム
ワーワー
司会「中学の部、優勝はライナー・ブラウンくん!」
ワイワイ
アニ「……すごい、取材に囲まれてるね、ライナー」
ベルトルト「うん。……でも、腕、まだ悪そうだよね」
アニ「そうだね」
ベルトルト「君もさ」
アニ「……わたしが準優勝なのは怪我のせいだよって言いたいの?」
ベルトルト「い、イヤ、そんな……。準優勝でも十分すごいよ。
僕は万年3位で、表彰すらされてない」
85: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:39:46 ID:egyYIjBw0
アニ「本気だしてないクセに……。子供のときのこと、覚えてる?
あんたでかいくせにいじめられっ子でさ……。
3人の誰かが助けてって叫んだときは必ず駆けつける、なんて決まりも作った。
で、あるときわたしが助けてって叫んだら、相手ボコボコにしてくれたじゃない」
ベルトルト「イヤ……そもそも向いてないんだよ……戦うこと。向いてるといえば、ミカサだね。
アニと違う階級だけど、初心者で優勝だなんて……」
アニ「そうだね。認めざるをえないな。……」チラ
エレン「……」ギリ
・・
あんたでかいくせにいじめられっ子でさ……。
3人の誰かが助けてって叫んだときは必ず駆けつける、なんて決まりも作った。
で、あるときわたしが助けてって叫んだら、相手ボコボコにしてくれたじゃない」
ベルトルト「イヤ……そもそも向いてないんだよ……戦うこと。向いてるといえば、ミカサだね。
アニと違う階級だけど、初心者で優勝だなんて……」
アニ「そうだね。認めざるをえないな。……」チラ
エレン「……」ギリ
・・
86: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:41:37 ID:egyYIjBw0
翌日 区内ジム
バシッバシッ
エレン「アニ、どうだ?」
アニ「……駄目だね。力みすぎだよ。空回ってる」
エレン「クソッ。……いや、悪い……落ち着かねえと……」
「アニ。ちょっとこっちに」
アニ「はい。……エレン、コーチが呼んでるから……。
……あ、ベルトルト!」
ベルトルト「え、なに?」
アニ「今自主練でしょ。ちょっとエレンとやってて」タタタ
ベルトルト「え……、うん」
エレン「よお……初めてだな。いいか?」
バシッバシッ
エレン「アニ、どうだ?」
アニ「……駄目だね。力みすぎだよ。空回ってる」
エレン「クソッ。……いや、悪い……落ち着かねえと……」
「アニ。ちょっとこっちに」
アニ「はい。……エレン、コーチが呼んでるから……。
……あ、ベルトルト!」
ベルトルト「え、なに?」
アニ「今自主練でしょ。ちょっとエレンとやってて」タタタ
ベルトルト「え……、うん」
エレン「よお……初めてだな。いいか?」
87: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:42:54 ID:egyYIjBw0
ベルトルト「ああ。君、気合入ってるから、すごいなと思ってたんだ。
お手柔らかに頼むよ」
エレン「ああ。……」
バシッ バシッ
ベルトルト(アニの言うとおり、力みすぎてるかもな……。
にしても、すごい気迫……。相手選手は相当ひるむぞ)
エレン「……ッ」
バシッ!!
ベルトルト(……本当に、殺されてしまいそうだ)
エレン「……ああ、ベルトルト、ちょっとストップ」
ベルトルト「うん、休憩する?」
エレン「イヤ、思い出したんだ。おまえに渡すものあってさ。
カバンに入れてきてたんだ」ゴソゴソ
ベルトルト(? 渡すもの? ほとんど初めて話したのに……なんだろう)
エレン「コレ、おまえのだろ」
ベルトルト「え、……」
ベルトルト(……僕の手帳。……この間、なくした……)
お手柔らかに頼むよ」
エレン「ああ。……」
バシッ バシッ
ベルトルト(アニの言うとおり、力みすぎてるかもな……。
にしても、すごい気迫……。相手選手は相当ひるむぞ)
エレン「……ッ」
バシッ!!
ベルトルト(……本当に、殺されてしまいそうだ)
エレン「……ああ、ベルトルト、ちょっとストップ」
ベルトルト「うん、休憩する?」
エレン「イヤ、思い出したんだ。おまえに渡すものあってさ。
カバンに入れてきてたんだ」ゴソゴソ
ベルトルト(? 渡すもの? ほとんど初めて話したのに……なんだろう)
エレン「コレ、おまえのだろ」
ベルトルト「え、……」
ベルトルト(……僕の手帳。……この間、なくした……)
88: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:43:52 ID:egyYIjBw0
エレン「悪い。開いてたから、中身、見ちまった」
ベルトルト「え……あ、……」
ベルトルト(中身。……食べたいって、散々、書いて……)
エレン「続きやろうぜ」
ベルトルト「……」
バシッ バシッ
ベルトルト(……エレンのお母さんは、食われて、殺された……エレンはそれを見て……。!)
バシッ!!
ベルトルト「……っう!!」ドサ
エレン「……!!」
ベルトルト(マウントポジション……、!)
ベルトルト「え……あ、……」
ベルトルト(中身。……食べたいって、散々、書いて……)
エレン「続きやろうぜ」
ベルトルト「……」
バシッ バシッ
ベルトルト(……エレンのお母さんは、食われて、殺された……エレンはそれを見て……。!)
バシッ!!
ベルトルト「……っう!!」ドサ
エレン「……!!」
ベルトルト(マウントポジション……、!)
89: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:44:34 ID:egyYIjBw0
ガンッ バシッ
ベルトルト「……っつ……!!」
ベルトルト(顔に、思い切り……)
エレン「……ッ!」ガバ
ガブッ
ベルトルト「!?」
ベルトルト(首を、噛み……!? なんで、……く、食われ……)
エレン「……!!」ガジガジ
ベルトルト(か、噛み切りは……しない……よな……。?)
カチャ
ベルトルト(……鍵だ。僕と同じ?)
ベルトルト「……っつ……!!」
ベルトルト(顔に、思い切り……)
エレン「……ッ!」ガバ
ガブッ
ベルトルト「!?」
ベルトルト(首を、噛み……!? なんで、……く、食われ……)
エレン「……!!」ガジガジ
ベルトルト(か、噛み切りは……しない……よな……。?)
カチャ
ベルトルト(……鍵だ。僕と同じ?)
90: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:45:09 ID:egyYIjBw0
ミカサ「エレン」
エレン「!!」ハッ
ミカサ「エレン。それは反則」
エレン「……。わかってるよ」ムク
アニ「ベルトルト……ちょっと、大丈夫? 鼻血でてるよ」
ベルトルト「……」
ベルトルト(……殺されるかと思った)
・・
エレン「!!」ハッ
ミカサ「エレン。それは反則」
エレン「……。わかってるよ」ムク
アニ「ベルトルト……ちょっと、大丈夫? 鼻血でてるよ」
ベルトルト「……」
ベルトルト(……殺されるかと思った)
・・
91: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:45:43 ID:egyYIjBw0
数十分後 イエーガー宅前
クリスタ「……エレン」
エレン「クリスタ。久しぶりだな。何か用か?」
クリスタ「……カルラおばさんの写真、見てもいい」
ガチャ
エレン「本当に久しぶりだなあ。おまえがうちに来るの」
クリスタ「下手したら、カルラさんが亡くなったとき以来ね。
グリシャおじさん、それから仕事が忙しかったから」
エレン「そうだな。学校でもクラス違うから、みんな従兄弟って知らないと思うぜ」ハハ
クリスタ「……エレン」
エレン「クリスタ。久しぶりだな。何か用か?」
クリスタ「……カルラおばさんの写真、見てもいい」
ガチャ
エレン「本当に久しぶりだなあ。おまえがうちに来るの」
クリスタ「下手したら、カルラさんが亡くなったとき以来ね。
グリシャおじさん、それから仕事が忙しかったから」
エレン「そうだな。学校でもクラス違うから、みんな従兄弟って知らないと思うぜ」ハハ
92: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:46:13 ID:egyYIjBw0
クリスタ「……エレン、なにかあったの?」
エレン「え?」
クリスタ「怖い顔をしてるよ。……カルラおばさんが亡くなってすぐのときみたい」
エレン「……そうか」
クリスタ「うん。犯人も捕まったんだし。そんなに気にしてたら、
かえってカルラさんが不憫だよ」
エレン「……母さんが不憫?」
クリスタ「気持ちが先走りすぎてるって、いつも言ってたじゃない。
もう少し、気楽に生きなよ、エレン」
エレン「……そういうものなのか。……」
・・
エレン「え?」
クリスタ「怖い顔をしてるよ。……カルラおばさんが亡くなってすぐのときみたい」
エレン「……そうか」
クリスタ「うん。犯人も捕まったんだし。そんなに気にしてたら、
かえってカルラさんが不憫だよ」
エレン「……母さんが不憫?」
クリスタ「気持ちが先走りすぎてるって、いつも言ってたじゃない。
もう少し、気楽に生きなよ、エレン」
エレン「……そういうものなのか。……」
・・
93: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:47:32 ID:egyYIjBw0
夜
エレン「……」ゴロ
エレン(妙に目が冴えて、眠れん……。……あークソ、……)
ガブッ
エレン(……あ。気がたつと、手を噛む癖……。
母さんからも治せって、言われてたのにな。
亡くなってからは、なおさらひどくなっちまった。
一時は血だらけにしちゃってたんだっけ)
エレン(……治るかな……イヤ、治さねえと……。
もう、俺の仇はいないんだから……。そうしないと、いつか、
今日みたく誰か殺しちまいそうだよ)
・・
エレン「……」ゴロ
エレン(妙に目が冴えて、眠れん……。……あークソ、……)
ガブッ
エレン(……あ。気がたつと、手を噛む癖……。
母さんからも治せって、言われてたのにな。
亡くなってからは、なおさらひどくなっちまった。
一時は血だらけにしちゃってたんだっけ)
エレン(……治るかな……イヤ、治さねえと……。
もう、俺の仇はいないんだから……。そうしないと、いつか、
今日みたく誰か殺しちまいそうだよ)
・・
94: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:48:24 ID:egyYIjBw0
翌日 放課後
エレン「よっと……」
エレン(ウチのクラスが担当の花火は、これで全部だな。
校門の側の倉庫に……)フラ
エレン「あ!」ズルッ
バラバラバラ
エレン(マジかよ……手がすべって、花火ぶちまけちまった)
エレン「あーあー。……、!」
アニ「どうぞ」
エレン「……ああ、ありがとよアニ」
アニ「……やけに顔色悪いけど。寝不足?」
エレン「イヤ、別に……」
アニ「大会の後で疲れてるんだから、無理しないほうがいいよ」
エレン「ああ……」
アニ「……。……っつ!」バッ
エレン「! 大丈夫かよ」
エレン「よっと……」
エレン(ウチのクラスが担当の花火は、これで全部だな。
校門の側の倉庫に……)フラ
エレン「あ!」ズルッ
バラバラバラ
エレン(マジかよ……手がすべって、花火ぶちまけちまった)
エレン「あーあー。……、!」
アニ「どうぞ」
エレン「……ああ、ありがとよアニ」
アニ「……やけに顔色悪いけど。寝不足?」
エレン「イヤ、別に……」
アニ「大会の後で疲れてるんだから、無理しないほうがいいよ」
エレン「ああ……」
アニ「……。……っつ!」バッ
エレン「! 大丈夫かよ」
95: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:48:58 ID:egyYIjBw0
アニ「ガラスの破片かな……。切っちゃったよ」
エレン「……ああ」
エレン(おかしいな……不思議とアニの指先に目がいく)
アニ「……。砂とか、入ってないかな」
エレン「ちょっと見せてみろよ」
エレン(アニの指先が近づいて、……)
カプ
アニ(……)
エレン「! あれ……? なんでだろうな。舐めちまった。悪い」
アニ「いつもそうなの?」
エレン「いつもって? 初めてだよ、こんなことをするのは」
エレン「……ああ」
エレン(おかしいな……不思議とアニの指先に目がいく)
アニ「……。砂とか、入ってないかな」
エレン「ちょっと見せてみろよ」
エレン(アニの指先が近づいて、……)
カプ
アニ(……)
エレン「! あれ……? なんでだろうな。舐めちまった。悪い」
アニ「いつもそうなの?」
エレン「いつもって? 初めてだよ、こんなことをするのは」
96: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:49:23 ID:egyYIjBw0
アニ「昨日、ベルトルトを噛んでたのは?」
エレン「ああ、アレ、反則なんだな。知んなかったんだ。ただ夢中で。……」
エレン(昨日から、おかしいな。……なんで血を見て食いたいとか興奮したりするんだ。気持ち悪ぃ……)
アニ「……。ちょっと来なよ」
・・
エレン「ああ、アレ、反則なんだな。知んなかったんだ。ただ夢中で。……」
エレン(昨日から、おかしいな。……なんで血を見て食いたいとか興奮したりするんだ。気持ち悪ぃ……)
アニ「……。ちょっと来なよ」
・・
97: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:51:53 ID:egyYIjBw0
エレン「空いてる部室……、入れるのかよ」
アニ「特別だよ。……ほら」グイ
エレン「な、なんだよ」
アニ「もうちょっと頼むよ。血、止まんないんだ」
エレン「自分でやれば……、……わかったよ。そんな怖い顔するな」
カプ
アニ「……」
エレン(う……やべえ。なんだこれ。妙にうまい。
でもこれじゃまるで……、母さん殺したヤツと同じじゃ……)
プハッ
アニ「特別だよ。……ほら」グイ
エレン「な、なんだよ」
アニ「もうちょっと頼むよ。血、止まんないんだ」
エレン「自分でやれば……、……わかったよ。そんな怖い顔するな」
カプ
アニ「……」
エレン(う……やべえ。なんだこれ。妙にうまい。
でもこれじゃまるで……、母さん殺したヤツと同じじゃ……)
プハッ
98: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:52:31 ID:egyYIjBw0
エレン「アニ、おまえさ、なに考えて……」
アニ「おかしいと思う?」
エレン「あ、当たり前だろ!」
アニ「そうだね。でもそれが自分の本質なら、それから逃げることはできないんだ。
……ならいっそ、うまく付き合う方法を探したほうがいいと思わない?」
エレン「はあ? なんだそれ、……!」
アニ「……」グイ ガブ
エレン(いって、……指を噛まれて……。……)
アニ「ハア……。おいしい」
エレン「……お前もそうなのかよ、アニ……」
エレン(母さんを殺したヤツと……、イヤ、俺と同じ? ……)
アニ「こうしていれば、誰にも迷惑かけないで済むよ。
わたしやあんたの他にも、この衝動で悩む人はいる。
……まあ、無理にわたしたちに加われとは言わないけどさ。
一応善意で言ってるんだ。来たかったら来なよ。歓迎する」
・・
アニ「おかしいと思う?」
エレン「あ、当たり前だろ!」
アニ「そうだね。でもそれが自分の本質なら、それから逃げることはできないんだ。
……ならいっそ、うまく付き合う方法を探したほうがいいと思わない?」
エレン「はあ? なんだそれ、……!」
アニ「……」グイ ガブ
エレン(いって、……指を噛まれて……。……)
アニ「ハア……。おいしい」
エレン「……お前もそうなのかよ、アニ……」
エレン(母さんを殺したヤツと……、イヤ、俺と同じ? ……)
アニ「こうしていれば、誰にも迷惑かけないで済むよ。
わたしやあんたの他にも、この衝動で悩む人はいる。
……まあ、無理にわたしたちに加われとは言わないけどさ。
一応善意で言ってるんだ。来たかったら来なよ。歓迎する」
・・
99: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:53:10 ID:egyYIjBw0
数日後
1年教室 昼休み
ミカサ「エレンがおかしい」
アルミン「ああ……放課後の生徒会のこと? エレンは委員長だから、仕事があるのは
仕方がないとは思うけれど」
ミカサ「妙によそよそしくなった」
アルミン「エレンも年頃だからね……」
ミカサ「それに、変な傷がある」
アルミン「え、傷?」
ミカサ「ええ。……先輩にいじめられているに違いない……」
アルミン「うーん……。確かに、エレンの正直さは反感を買わないとは言えないからね。
でももしいじめられてるなら、そんな従順に毎日向かわないと思うよ」
ミカサ「アルミンがそう言うなら、信じよう」
100: 名無し訓練兵 2015/03/02(月) 23:53:48 ID:egyYIjBw0
アルミン「でも何かに騙されて、利用されてる可能性はあるね。エレン素直だからさ。
中学に入ったばかりで、勝手もよくわからないし」
ミカサ「……もしかして、あの女狐に……」
アルミン「……。仕方ないよ。1年の僕らは、ここじゃ弱者なんだから。
不思議とこの学校じゃ、年齢による上下関係をほとんど感じないんだけど。
能力は確実に、年齢と比例しているんだから。僕らはここじゃ子羊と同じだ」
ミカサ「……。子羊?」
・・
中学に入ったばかりで、勝手もよくわからないし」
ミカサ「……もしかして、あの女狐に……」
アルミン「……。仕方ないよ。1年の僕らは、ここじゃ弱者なんだから。
不思議とこの学校じゃ、年齢による上下関係をほとんど感じないんだけど。
能力は確実に、年齢と比例しているんだから。僕らはここじゃ子羊と同じだ」
ミカサ「……。子羊?」
・・
101: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 00:23:06 ID:q4tERGzI0
放課後 部室棟前
「コレが、湿気っていた花火だな。……確認するが、初めから湿気っていて、
おまえたちがふざけて水に濡らしたんじゃないんだな」
コニー「は、はい」
ジャン「もちろんですよ、先生。そんなことしませんって……」
「そうか。……しかし、勿体無いな。試しに、コレで一度火をつけてみろ。
くれぐれも悪ふざけはするなよ」
コニー「はい」
ジャン「……はあ、ユミルのおかげで余計な手間だ」
コニー「一つ試し打ちするんだよな」
ジャン「小さいのにしとけよ……ん?」
「コレが、湿気っていた花火だな。……確認するが、初めから湿気っていて、
おまえたちがふざけて水に濡らしたんじゃないんだな」
コニー「は、はい」
ジャン「もちろんですよ、先生。そんなことしませんって……」
「そうか。……しかし、勿体無いな。試しに、コレで一度火をつけてみろ。
くれぐれも悪ふざけはするなよ」
コニー「はい」
ジャン「……はあ、ユミルのおかげで余計な手間だ」
コニー「一つ試し打ちするんだよな」
ジャン「小さいのにしとけよ……ん?」
102: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 00:24:28 ID:q4tERGzI0
ズルズル……
エレン「おいミカサ、離せよ! 俺はいくとこがあるんだって!」
ミカサ「だめ。そこに行き始めてからエレンはおかしい。今日は休んで」
ジャン「チッ、なんだよミカサに構われやがって……」
コニー「ジャン、点火したぞー」
ジャン「おう。……!? オイッ、バカそれ打ち上げ花火だろ!!」
コニー「え? マジ?」
ジャン「早く火を消せ! 火を……、ダメだ導火線が短けえ……ッ」
ドオ……ン
「なんだ!? 部室棟で爆発があったぞ!」
コニー「……や、ヤベエ! 先生すいません! 俺達です、花火が暴発して!」
ジャン「俺達じゃなくてお前だけだし花火だって暴発してねーよ!! お前がバカなだけだバカやろー!!」
「危なかった……爆発したのは空き部屋だ……」
「イヤ今は生徒会が使ってる! 大丈夫、か……!」ガチャ
・・
エレン「おいミカサ、離せよ! 俺はいくとこがあるんだって!」
ミカサ「だめ。そこに行き始めてからエレンはおかしい。今日は休んで」
ジャン「チッ、なんだよミカサに構われやがって……」
コニー「ジャン、点火したぞー」
ジャン「おう。……!? オイッ、バカそれ打ち上げ花火だろ!!」
コニー「え? マジ?」
ジャン「早く火を消せ! 火を……、ダメだ導火線が短けえ……ッ」
ドオ……ン
「なんだ!? 部室棟で爆発があったぞ!」
コニー「……や、ヤベエ! 先生すいません! 俺達です、花火が暴発して!」
ジャン「俺達じゃなくてお前だけだし花火だって暴発してねーよ!! お前がバカなだけだバカやろー!!」
「危なかった……爆発したのは空き部屋だ……」
「イヤ今は生徒会が使ってる! 大丈夫、か……!」ガチャ
・・
103: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 19:25:53 ID:q4tERGzI0
エレン「ミカサ、だから生徒会の人は危ないことなんてないんだって!」
ミカサ「駄目。アルミンが言っていた。あなたはここじゃ子羊と同じ」
エレン「はあ? 子羊?」
ミカサ「アルミンのおじいちゃんの牧場の子羊のこと。
弱い子羊は成長させず子羊のまま出荷される。
食われると知らず、散歩のリードでトラックに乗せられる、うれしそうに……。
……その子羊みたいに、エレンは年上相手に騙されて利用されてもおかしくない」
エレン「お、俺は家畜じゃねーよ!」
ミカサ「アルミンの方が、危機察知ができる。
……アルミンは言ってた。自分も子羊だけど、
いつか強くなれたら、子羊のような人を守りたいって。
アルミンはあなたを守ろうとしているの。だから言うことを聞いて」
ミカサ「駄目。アルミンが言っていた。あなたはここじゃ子羊と同じ」
エレン「はあ? 子羊?」
ミカサ「アルミンのおじいちゃんの牧場の子羊のこと。
弱い子羊は成長させず子羊のまま出荷される。
食われると知らず、散歩のリードでトラックに乗せられる、うれしそうに……。
……その子羊みたいに、エレンは年上相手に騙されて利用されてもおかしくない」
エレン「お、俺は家畜じゃねーよ!」
ミカサ「アルミンの方が、危機察知ができる。
……アルミンは言ってた。自分も子羊だけど、
いつか強くなれたら、子羊のような人を守りたいって。
アルミンはあなたを守ろうとしているの。だから言うことを聞いて」
104: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 19:26:26 ID:q4tERGzI0
エレン「……っ俺だって強いんだから、大丈夫だよ! いいから離せ!」
ミカサ「力の強い弱いだけじゃない。少数派も多数派からすれば子羊なのだと。
あなたみたいに目立つ人は少数派だから、ここじゃ子羊になりうる。
わたしたちは心配しているの。
……それに、わたしの腕を振りほどけない時点で強くない」
エレン「へ、屁理屈いうなって! お前は例外なんだよ! もー! ……?」
ザワザワ
エレン「……なんか、向こうで人だかりができてるな」
ミカサ「部室棟の方だ……」
ミカサ「力の強い弱いだけじゃない。少数派も多数派からすれば子羊なのだと。
あなたみたいに目立つ人は少数派だから、ここじゃ子羊になりうる。
わたしたちは心配しているの。
……それに、わたしの腕を振りほどけない時点で強くない」
エレン「へ、屁理屈いうなって! お前は例外なんだよ! もー! ……?」
ザワザワ
エレン「……なんか、向こうで人だかりができてるな」
ミカサ「部室棟の方だ……」
105: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 19:27:00 ID:q4tERGzI0
ザワザワ
エレン「おい、なにかあったのか」
モブ「ああ……なんでも、生徒会の人たちが、部室でふしだらなことをしてたとかなんとか……」
モブ「俺は血がでるくらいひどいいじめをしてたって聞いたぜ。流血騒ぎだって……」
モブ「とにかく、生徒会の信用は失墜だな……受験が近い人もいるのに、どうなるんだろう……」
モブ「明日のお祭り、うちの学校ちゃんとできるのかな……」
・・
エレン「おい、なにかあったのか」
モブ「ああ……なんでも、生徒会の人たちが、部室でふしだらなことをしてたとかなんとか……」
モブ「俺は血がでるくらいひどいいじめをしてたって聞いたぜ。流血騒ぎだって……」
モブ「とにかく、生徒会の信用は失墜だな……受験が近い人もいるのに、どうなるんだろう……」
モブ「明日のお祭り、うちの学校ちゃんとできるのかな……」
・・
106: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 19:27:49 ID:q4tERGzI0
夜 フーバー宅
ドンッ!
ベルトルト「……」
「おい、なにを考えているんだ。下級生を刺したあげく、婦女暴行未遂だと聞いたぞ」
ベルトルト「……なにも間違ってない……僕は女の子を刺したくて刺したし……興奮もしてた……。
僕は人間の屑だよ……。あなたたちとは違う」
「ああ、なんてこと……」
ベルトルト「僕を捨てる?」
「は……?」
ベルトルト「僕、とうさんたちの子供じゃないんだろ。
その……僕、もう捨てられたくなくて……言うこと聞いていた……けど……。
とうさんたちとは違うんだってわかった。生まれつき……。
迷惑がかかるなら、むしろ捨ててくれたほうがいい。
今日、学校の人に非難されてよくわかった」
「……。とにかく、一度、自分の部屋に行きなさい」
ベルトルト「……」
・・
ドンッ!
ベルトルト「……」
「おい、なにを考えているんだ。下級生を刺したあげく、婦女暴行未遂だと聞いたぞ」
ベルトルト「……なにも間違ってない……僕は女の子を刺したくて刺したし……興奮もしてた……。
僕は人間の屑だよ……。あなたたちとは違う」
「ああ、なんてこと……」
ベルトルト「僕を捨てる?」
「は……?」
ベルトルト「僕、とうさんたちの子供じゃないんだろ。
その……僕、もう捨てられたくなくて……言うこと聞いていた……けど……。
とうさんたちとは違うんだってわかった。生まれつき……。
迷惑がかかるなら、むしろ捨ててくれたほうがいい。
今日、学校の人に非難されてよくわかった」
「……。とにかく、一度、自分の部屋に行きなさい」
ベルトルト「……」
・・
107: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 19:32:02 ID:q4tERGzI0
同時刻、公園
クリスタ「……。! ユミル」
ユミル「……よう。親御さんに怒られてきたのか?」
クリスタ「お母さんは仕事……。まだ知ってもないよ」
ユミル「ふーん……。……おまえさ、あいつらとは違ったろ?」
クリスタ「違うって?」
ユミル「本当に人を食いたかったんじゃないだろって言ってんだ」
クリスタ「そんな……」
ユミル「いいやそうだ。気づかなかったのか? 客観的に見てる分、わたしのがよくわかる。
お前は、誰かと特別な繋がりが欲しかっただけだ。
それがたまたま、食い合う秘密を持つことだったのさ」
クリスタ「そうなのかな……」
クリスタ「……。! ユミル」
ユミル「……よう。親御さんに怒られてきたのか?」
クリスタ「お母さんは仕事……。まだ知ってもないよ」
ユミル「ふーん……。……おまえさ、あいつらとは違ったろ?」
クリスタ「違うって?」
ユミル「本当に人を食いたかったんじゃないだろって言ってんだ」
クリスタ「そんな……」
ユミル「いいやそうだ。気づかなかったのか? 客観的に見てる分、わたしのがよくわかる。
お前は、誰かと特別な繋がりが欲しかっただけだ。
それがたまたま、食い合う秘密を持つことだったのさ」
クリスタ「そうなのかな……」
108: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 19:33:05 ID:q4tERGzI0
ユミル「……なにか困ってるのか。精神を病んでいるぞ、おまえ」
クリスタ「なにも。むしろ幸せだよ、こうやって自由にやってるんだから。
……あなたでしょ。困ってるのは」
・・
クリスタ「なにも。むしろ幸せだよ、こうやって自由にやってるんだから。
……あなたでしょ。困ってるのは」
・・
109: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 19:33:47 ID:q4tERGzI0
同時刻 ブラウン宅
「何も気にするな。世間の非難なんて」
ライナー「……」
「男は若いうちは少しくらいはやんちゃなほうがいい。俺も昔はそうだった。
いいから今日は早く寝るんだ。明日もある」
ライナー「……わかった」
数十分後
ライナー「……。っつ、うぐ……!?」ハッ
ライナー(いって、……いってえ!? 急に眠くなって……寝てたら、いきなり、腕が、……!!)ビキビキビキ
ライナー(つってるのか!? イヤ違う、皮膚が……、!? 携帯の明かりで……)ガシ
パッ
ライナー「!」
ライナー(明かりが……、!!)
ライナー「う、うわああああ!?」
・・
「何も気にするな。世間の非難なんて」
ライナー「……」
「男は若いうちは少しくらいはやんちゃなほうがいい。俺も昔はそうだった。
いいから今日は早く寝るんだ。明日もある」
ライナー「……わかった」
数十分後
ライナー「……。っつ、うぐ……!?」ハッ
ライナー(いって、……いってえ!? 急に眠くなって……寝てたら、いきなり、腕が、……!!)ビキビキビキ
ライナー(つってるのか!? イヤ違う、皮膚が……、!? 携帯の明かりで……)ガシ
パッ
ライナー「!」
ライナー(明かりが……、!!)
ライナー「う、うわああああ!?」
・・
110: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 19:38:01 ID:q4tERGzI0
同時刻 レオンハート宅
アニ「きゃあああああ!!」
アニ(腕が! 固い甲羅みたいなので覆われてる!? 違う、皮膚が変質して、硬くなって……っ、
引きちぎれるように痛い! なんで!? 腐ってるの!? 気持ち悪い!!)
バタン!
アニ「お、お父さん!」
「アニ、……でかしたぞアニ!!」キラキラ
アニ「は、はあ?」
「お前は本当の戦士に選ばれたんだ!!」
アニ「きゃあああああ!!」
アニ(腕が! 固い甲羅みたいなので覆われてる!? 違う、皮膚が変質して、硬くなって……っ、
引きちぎれるように痛い! なんで!? 腐ってるの!? 気持ち悪い!!)
バタン!
アニ「お、お父さん!」
「アニ、……でかしたぞアニ!!」キラキラ
アニ「は、はあ?」
「お前は本当の戦士に選ばれたんだ!!」
111: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 19:42:56 ID:q4tERGzI0
アニ「は、戦士……!? なに、格闘技の話? 何言ってるの……?」
「よく聞け。それは先代から伝わる巨人化薬のテストによるもので、
お前にはこの通り、強い適正があった。
明日、戦士として、きたる聖戦で戦うんだ!
いいか、うちの地下室には、先祖の英雄が凍って眠っている。
おまえと同じ名前、おまえにソックリの英雄だ。
親戚みんな生まれ変わりだと声を揃えるくらい、ソックリの……。
今から巨人となり、それを食べるんだ! そうすれば、お前は本物の戦士になれる!!
そして聖戦で勝利し……ライナーくんと完璧な戦士の子供を……!」
アニ「ほ……本当に何言ってるのお父さん。頭おかしいんじゃないの!?」
「おまえの腕がその証拠だ。さあ、残りの薬も使い巨人になるんだ。
最初は正気を失うらしいが、英雄を食べて一つになれば問題ない。
おまえは英雄そのもの、本当の戦士アニ・レオンハートになれるんだよ!
明日の聖戦は、ついに我々食人族と非食人族の長い戦いの終止符となるんだ!」
アニ「しょ……食人族? 待って! わたし戦士なんかじゃないよ!」
「ホラ、早く地下室へ来なさい! 薬を飲むんだ!」
アニ(ど……どうしよう、……! ポケットの携帯で……っ)ゴソゴソ
・・
「よく聞け。それは先代から伝わる巨人化薬のテストによるもので、
お前にはこの通り、強い適正があった。
明日、戦士として、きたる聖戦で戦うんだ!
いいか、うちの地下室には、先祖の英雄が凍って眠っている。
おまえと同じ名前、おまえにソックリの英雄だ。
親戚みんな生まれ変わりだと声を揃えるくらい、ソックリの……。
今から巨人となり、それを食べるんだ! そうすれば、お前は本物の戦士になれる!!
そして聖戦で勝利し……ライナーくんと完璧な戦士の子供を……!」
アニ「ほ……本当に何言ってるのお父さん。頭おかしいんじゃないの!?」
「おまえの腕がその証拠だ。さあ、残りの薬も使い巨人になるんだ。
最初は正気を失うらしいが、英雄を食べて一つになれば問題ない。
おまえは英雄そのもの、本当の戦士アニ・レオンハートになれるんだよ!
明日の聖戦は、ついに我々食人族と非食人族の長い戦いの終止符となるんだ!」
アニ「しょ……食人族? 待って! わたし戦士なんかじゃないよ!」
「ホラ、早く地下室へ来なさい! 薬を飲むんだ!」
アニ(ど……どうしよう、……! ポケットの携帯で……っ)ゴソゴソ
・・
112: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 19:45:05 ID:q4tERGzI0
同時刻 ベルトルト宅
ピコン
ベルトルト(! 携帯……ライナーとアニからだ。……!)
ガチャ ダダダダ バタン!!
「ベルトルト!? どこにいくんだ!」
『たすけて』
ベルトルト(助けて、って僕じゃなく二人が言う時は、本当にヤバイときだ……!!)タタタ
ベルトルト(隣のライナーの家、……明かりはついてるけど……!)
ピンポンピンポン
ベルトルト「……!」
ピコン
ベルトルト(! 携帯……ライナーとアニからだ。……!)
ガチャ ダダダダ バタン!!
「ベルトルト!? どこにいくんだ!」
『たすけて』
ベルトルト(助けて、って僕じゃなく二人が言う時は、本当にヤバイときだ……!!)タタタ
ベルトルト(隣のライナーの家、……明かりはついてるけど……!)
ピンポンピンポン
ベルトルト「……!」
113: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 19:45:40 ID:q4tERGzI0
ベルトルト(誰も出ない……電話もずっとかけてるのに……!)ドンドン
ベルトルト(人の気配はある。なにかしているんだ。家の中で!)ドンドン
ベルトルト(アニの家も同じ……、どこも鍵がかかってる……)
ベルトルト(窓をぶち破って……イヤ、強化ガラスだ。ビクとも……。なにもできない……)
ベルトルト(二人が……助けを求めてるのに、僕は……)
エレン「オイ」
ベルトルト「!」
エレン「なにしてんだよ。……ライナーたち心配で、こっちまでランニングにきたんだけど……」
ベルトルト「……イヤ、なにも……」
エレン「なにか困ってんのか」
ベルトルト(人の気配はある。なにかしているんだ。家の中で!)ドンドン
ベルトルト(アニの家も同じ……、どこも鍵がかかってる……)
ベルトルト(窓をぶち破って……イヤ、強化ガラスだ。ビクとも……。なにもできない……)
ベルトルト(二人が……助けを求めてるのに、僕は……)
エレン「オイ」
ベルトルト「!」
エレン「なにしてんだよ。……ライナーたち心配で、こっちまでランニングにきたんだけど……」
ベルトルト「……イヤ、なにも……」
エレン「なにか困ってんのか」
114: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 19:46:41 ID:q4tERGzI0
ベルトルト「……」
エレン「?」
ベルトルト「……すまない、エレン、君を巻き込みたくはないんだけど……、
……力を貸してくれないか……」
エレン「……。!」
エレン(ベルトルト、服が乱れて、首から下がってるペンダントが見える。
……同じものだ)
エレン「本当に困ってんだな」
ベルトルト「え……、あ、ああ」
エレン「じゃあちょっとやってみるよ。貸しもあるしな」
ベルトルト「か、貸し?」
エレン「前、お前を殺すつもりで殴ったろ。気持ち悪いって思いながら……。
母さん殺したヤツとおまえは関係ないのにな。謝るよ」
ベルトルト「え……や、やってみるって? ……なにか当てがあるのか?」
エレン「ああ。ある」グイッ
・・
エレン「?」
ベルトルト「……すまない、エレン、君を巻き込みたくはないんだけど……、
……力を貸してくれないか……」
エレン「……。!」
エレン(ベルトルト、服が乱れて、首から下がってるペンダントが見える。
……同じものだ)
エレン「本当に困ってんだな」
ベルトルト「え……、あ、ああ」
エレン「じゃあちょっとやってみるよ。貸しもあるしな」
ベルトルト「か、貸し?」
エレン「前、お前を殺すつもりで殴ったろ。気持ち悪いって思いながら……。
母さん殺したヤツとおまえは関係ないのにな。謝るよ」
ベルトルト「え……や、やってみるって? ……なにか当てがあるのか?」
エレン「ああ。ある」グイッ
・・
115: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:00:17 ID:q4tERGzI0
公園
クリスタ「ユミル。あなたこそ、なにか困ってるんでしょう」
ユミル「は? ……なんだそれ」
クリスタ「顔を見ていればわかるわ。わたしを見るたび、辛そうにしている」
ユミル「ふーん。……別に大した問題じゃないよ。
それより、腹減ったな。おまえもそうじゃないか。なあ、何が食いたい? クリスタ」
クリスタ「……。あなたは? あなたは何が食べたいの」
ユミル「おまえって言ったらどうする。食い殺してしまうぞ」ニヤ
クリスタ「そう。……素敵ね」ニヤ
ユミル「……。そうか。……」
クリスタ「……ユミル? ユミル、大丈夫? ……?」
ユミル「ああ……困ったな」
クリスタ「ユミル!? 泣いているの? ……!?」
ユミル「オイこれやるよ」ブチ
クリスタ「ユミル。あなたこそ、なにか困ってるんでしょう」
ユミル「は? ……なんだそれ」
クリスタ「顔を見ていればわかるわ。わたしを見るたび、辛そうにしている」
ユミル「ふーん。……別に大した問題じゃないよ。
それより、腹減ったな。おまえもそうじゃないか。なあ、何が食いたい? クリスタ」
クリスタ「……。あなたは? あなたは何が食べたいの」
ユミル「おまえって言ったらどうする。食い殺してしまうぞ」ニヤ
クリスタ「そう。……素敵ね」ニヤ
ユミル「……。そうか。……」
クリスタ「……ユミル? ユミル、大丈夫? ……?」
ユミル「ああ……困ったな」
クリスタ「ユミル!? 泣いているの? ……!?」
ユミル「オイこれやるよ」ブチ
116: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:02:34 ID:q4tERGzI0
クリスタ「百合? ……あなた、大事に育ててたのに」
ユミル「やさしいな。さすがクリスタ。この一件が終わったら結婚してくれ」
クリスタ「……? ……あ」スウ
クリスタ(百合の香り……久しぶり。……前、いつか、大事なときにも匂ったような。……あ)
クリスタ(葬式の日だ。……お母さんの、妹……カルラさんの……。
グリシャさんが、百合の花束を持って、墓地の前で、なにか言っていた。そうだ)
(グリシャ「クリスタ……ヒストリア……、君たちは、レイス家の娘だったのか。
なんということだ……ならば、この鍵を君にあげよう。
コレは誰にも見せてはいけないよ。秘密の鍵だ。大事にとっておくんだ……。
決してなくさないようにね。
そうして、本当に困ったときや、誰かを守る必要があるときに、使いなさい。
これはわたしの家の地下室の鍵だ。
地下室には、君たちへの答えを用意している。そこでためらわず飲み込むんだ」)
ユミル「やさしいな。さすがクリスタ。この一件が終わったら結婚してくれ」
クリスタ「……? ……あ」スウ
クリスタ(百合の香り……久しぶり。……前、いつか、大事なときにも匂ったような。……あ)
クリスタ(葬式の日だ。……お母さんの、妹……カルラさんの……。
グリシャさんが、百合の花束を持って、墓地の前で、なにか言っていた。そうだ)
(グリシャ「クリスタ……ヒストリア……、君たちは、レイス家の娘だったのか。
なんということだ……ならば、この鍵を君にあげよう。
コレは誰にも見せてはいけないよ。秘密の鍵だ。大事にとっておくんだ……。
決してなくさないようにね。
そうして、本当に困ったときや、誰かを守る必要があるときに、使いなさい。
これはわたしの家の地下室の鍵だ。
地下室には、君たちへの答えを用意している。そこでためらわず飲み込むんだ」)
117: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:04:08 ID:q4tERGzI0
ユミル「クリスタ?」
クリスタ「……。ユミル、待ってて、きっと助けるから!」ダッ
クリスタ(なんで忘れていたんだろう? 宝物の鍵は、エレンの家の地下室の鍵だ!)タタタ
ユミル「……すまないクリスタ」
・・
クリスタ「……。ユミル、待ってて、きっと助けるから!」ダッ
クリスタ(なんで忘れていたんだろう? 宝物の鍵は、エレンの家の地下室の鍵だ!)タタタ
ユミル「……すまないクリスタ」
・・
118: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:05:11 ID:q4tERGzI0
数十分後 イエーガー宅
カツン、カツン、カツン
ベルトルト「……秘密の地下室?」
エレン「ああ。困ったときには開けろって言われてるんだ。
でも鍵は二つあってな。もう一つをずっと探してたんだが……。
それがおまえのにソックリなんだよ」
ベルトルト「……もし、この鍵が違ったら?」
エレン「八方塞がりだ」
ベルトルト「……」
カツン、カツン、カツン
ベルトルト「……秘密の地下室?」
エレン「ああ。困ったときには開けろって言われてるんだ。
でも鍵は二つあってな。もう一つをずっと探してたんだが……。
それがおまえのにソックリなんだよ」
ベルトルト「……もし、この鍵が違ったら?」
エレン「八方塞がりだ」
ベルトルト「……」
119: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:05:36 ID:q4tERGzI0
エレン「その鍵、どうやって手に入れたんだよ」
ベルトルト「コレは……。親に、大事に持ってろって言われたんだ。
僕も、これはなんだか懐かしくて……。
ほとんど肌身離さず持ってた」
ベルトルト(戸籍書で、僕はとうさんとかあさんと、血液型が違うと知った。
それで、実の親子でないとわかったんだけど……。
だから……コレはたぶん、本当の親が、渡してくれた……)
エレン「ここだ。……入れろ」
ベルトルト「あ……ああ」
・・
ベルトルト「コレは……。親に、大事に持ってろって言われたんだ。
僕も、これはなんだか懐かしくて……。
ほとんど肌身離さず持ってた」
ベルトルト(戸籍書で、僕はとうさんとかあさんと、血液型が違うと知った。
それで、実の親子でないとわかったんだけど……。
だから……コレはたぶん、本当の親が、渡してくれた……)
エレン「ここだ。……入れろ」
ベルトルト「あ……ああ」
・・
120: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:13:13 ID:q4tERGzI0
同時刻 クリスタのアパート
「……はあ。仕事から帰った途端に何事かと思ったら……。
クリスタが帰ってきたら、家に監禁したらいいのね。
実の娘に監禁ってのも変だけど」
「ええ。謝礼は弾みます」
「あんたたちなんなの? って聞きたいけど……。
この遅い時間に出歩いてる娘なんて、言われなくても、閉じ込めるわよ……。
クリスタは大事な娘なんだから」
・・
「……はあ。仕事から帰った途端に何事かと思ったら……。
クリスタが帰ってきたら、家に監禁したらいいのね。
実の娘に監禁ってのも変だけど」
「ええ。謝礼は弾みます」
「あんたたちなんなの? って聞きたいけど……。
この遅い時間に出歩いてる娘なんて、言われなくても、閉じ込めるわよ……。
クリスタは大事な娘なんだから」
・・
121: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:14:00 ID:q4tERGzI0
イエーガー宅
ガチャン ……パチン!
エレン「……開いた」
ベルトルト「や、やった!」
エレン「……これでエロ本とか置いてたら、俺はどうしたらいいんだろうな……」
ベルトルト「頼むよ……」
ギイイ
エレン「……書庫……」
ベルトルト「この本を……困ったときに見ろってことなのか」
エレン「……一体なにが」ゴク ペラ
『アルバム 2008 vol.1』
エレン「……これはアルバムか」ス
ガチャン ……パチン!
エレン「……開いた」
ベルトルト「や、やった!」
エレン「……これでエロ本とか置いてたら、俺はどうしたらいいんだろうな……」
ベルトルト「頼むよ……」
ギイイ
エレン「……書庫……」
ベルトルト「この本を……困ったときに見ろってことなのか」
エレン「……一体なにが」ゴク ペラ
『アルバム 2008 vol.1』
エレン「……これはアルバムか」ス
122: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:14:44 ID:q4tERGzI0
ベルトルト「……」ゴクリ
エレン「……」パラ
『アルバム 2010 vol.99』
エレン「どんだけだよ!!」バシイッ
ベルトルト「え、エレン。アルバムをそんなふうにしちゃ」
エレン「他にあるんじゃねえか、なにか……、!」ゴソ
バサッ バサッ
ベルトルト「エレン? アルバムをぶちまけて、どうしたんだ」
エレン「本の向こうに扉みたいなのがあるんだよ」
エレン「……」パラ
『アルバム 2010 vol.99』
エレン「どんだけだよ!!」バシイッ
ベルトルト「え、エレン。アルバムをそんなふうにしちゃ」
エレン「他にあるんじゃねえか、なにか……、!」ゴソ
バサッ バサッ
ベルトルト「エレン? アルバムをぶちまけて、どうしたんだ」
エレン「本の向こうに扉みたいなのがあるんだよ」
123: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:15:14 ID:q4tERGzI0
ベルトルト「!」ゴク
エレン「……鍵がかかってる」
ガチッガチッ
エレン「……俺のじゃないな」
ベルトルト「じゃあ僕のか」
ガチッ ガチッ
エレン「まだ鍵あんのかよ!」バシイッ
ベルトルト「え、エレン……落ち着け」
エレン「ああそうだ……ライナーとアニがピンチなのにこんなことしてる場合じゃねー……、
けどなんでおまえの鍵で開かないんだよ!」
ベルトルト「ぼ、僕に突っ込まれても」
エレン「あ、ああ、そうか……悪い」
ベルトルト「……ああ、でもそうだ、僕のせいだ……僕が悪いんだ、
やっぱり僕は駄目なんだ!!」
エレン「お、落ち着け! 八方塞がりなだけだろ!?」
ギイイ
エレン「……鍵がかかってる」
ガチッガチッ
エレン「……俺のじゃないな」
ベルトルト「じゃあ僕のか」
ガチッ ガチッ
エレン「まだ鍵あんのかよ!」バシイッ
ベルトルト「え、エレン……落ち着け」
エレン「ああそうだ……ライナーとアニがピンチなのにこんなことしてる場合じゃねー……、
けどなんでおまえの鍵で開かないんだよ!」
ベルトルト「ぼ、僕に突っ込まれても」
エレン「あ、ああ、そうか……悪い」
ベルトルト「……ああ、でもそうだ、僕のせいだ……僕が悪いんだ、
やっぱり僕は駄目なんだ!!」
エレン「お、落ち着け! 八方塞がりなだけだろ!?」
ギイイ
124: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:15:58 ID:q4tERGzI0
エレン・ベルトルト「!」
カツン カツン
クリスタ「……」
エレン「く、クリスタ……? どうしてここに」
クリスタ「……」スッ
エレン「鍵……? お、おまえも持ってたのか」
カチャ パチン!
ベルトルト「開いた……!」
クリスタ「……。!」ゴソ
エレン「……なんだそれ。……瓶に入った……水?」
クリスタ「……!」キュポンッ
ゴクッ
カツン カツン
クリスタ「……」
エレン「く、クリスタ……? どうしてここに」
クリスタ「……」スッ
エレン「鍵……? お、おまえも持ってたのか」
カチャ パチン!
ベルトルト「開いた……!」
クリスタ「……。!」ゴソ
エレン「……なんだそれ。……瓶に入った……水?」
クリスタ「……!」キュポンッ
ゴクッ
125: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:16:27 ID:q4tERGzI0
エレン「クリスタ!? ……そ、そんなもの飲んだらダメだろ! 3年前のだぞ!?」
ベルトルト「……!?」
クリスタ(……『ためらわずに飲み込むこと』……)ガシ
エレン「クリスタ、おまえ一体うぶっ!?」
クリスタ「……」チュウ
ベルトルト(!? え、エレンが口移しされて……!)アワワ
エレン「んー! ……!」ゴク
クリスタ「……!」ガシ
ベルトルト「……えっ僕も? 待って、なんで!? あ」
クリスタ「……」チュウ
エレン「……、おまえ、なにしてるんだ?」
クリスタ「……わたしの実の父は。脊髄液に残る持ち主の記憶を再生できる血族なの」
ベルトルト「え? 脊髄液……?」ゴク
クリスタ「二人が今飲んだものだよ。さあ、わたしに触れて。
この脊髄液に残る記憶こそが、グリシャさんが伝えたかったことのはず」
ベルトルト「……!?」
クリスタ(……『ためらわずに飲み込むこと』……)ガシ
エレン「クリスタ、おまえ一体うぶっ!?」
クリスタ「……」チュウ
ベルトルト(!? え、エレンが口移しされて……!)アワワ
エレン「んー! ……!」ゴク
クリスタ「……!」ガシ
ベルトルト「……えっ僕も? 待って、なんで!? あ」
クリスタ「……」チュウ
エレン「……、おまえ、なにしてるんだ?」
クリスタ「……わたしの実の父は。脊髄液に残る持ち主の記憶を再生できる血族なの」
ベルトルト「え? 脊髄液……?」ゴク
クリスタ「二人が今飲んだものだよ。さあ、わたしに触れて。
この脊髄液に残る記憶こそが、グリシャさんが伝えたかったことのはず」
126: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:19:55 ID:q4tERGzI0
エレン「クリスタ、おまえ……なにか知ってるのか?」
クリスタ「……子役をしていたときに……。縁があって、実のお父さんに会えたことがある。
そのとき、血筋のことを教えられていたの。でも、今はそんなことどうでもいい。
さあ、手を」ガシ
・・
クリスタ「……子役をしていたときに……。縁があって、実のお父さんに会えたことがある。
そのとき、血筋のことを教えられていたの。でも、今はそんなことどうでもいい。
さあ、手を」ガシ
・・
127: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:20:43 ID:q4tERGzI0
エレン(……クリスタの手を握った瞬間、頭に映像が流れ込んできた。
父さんが映る。鏡の前のようだ。そして、鏡の中の父さんはこんなことを話した。
父さんらは、先祖が人を食べる『巨人』であったこと。
その遺伝子が残っている俺たちは、『食人族』と揶揄され、人を食べたくなる衝動をもつこと。
同時に、その遺伝子は、巨人になれる人間のもつ超人的回復力も伝えており、
それは脊髄液を経口摂取することで他人に移せるということ。
これまで多くの食人族が、回復力目当てに食い殺されてきたこと。
そして今。この脊髄液を戦争に利用しようという流れがある。
国のため、食人族は脊髄液を搾取されようとしている……家畜のように。
現に、『ユミルの一族』という食人族の純血統は皆殺しにされ、脊髄液を奪われたそうだ。
父さんは、この遺伝子により変異した特異的な細胞を殺す抗体を作り、食人族を普通の人間に戻そうとしている)
エレン(それで、明日は、巨人と人の争いが起こったのと同じ日らしい。
それを戒めるために祭りができたそうなんだけど……。
今年はその争いから1000年。
つまり明日……同じことを繰り返そうとしている可能性があるという。
だから父さん、今年は帰るって言ってたんだ。結局、開発が間に合わなかったみたいだけど)
エレン「……信じられねえけど、」
父さんが映る。鏡の前のようだ。そして、鏡の中の父さんはこんなことを話した。
父さんらは、先祖が人を食べる『巨人』であったこと。
その遺伝子が残っている俺たちは、『食人族』と揶揄され、人を食べたくなる衝動をもつこと。
同時に、その遺伝子は、巨人になれる人間のもつ超人的回復力も伝えており、
それは脊髄液を経口摂取することで他人に移せるということ。
これまで多くの食人族が、回復力目当てに食い殺されてきたこと。
そして今。この脊髄液を戦争に利用しようという流れがある。
国のため、食人族は脊髄液を搾取されようとしている……家畜のように。
現に、『ユミルの一族』という食人族の純血統は皆殺しにされ、脊髄液を奪われたそうだ。
父さんは、この遺伝子により変異した特異的な細胞を殺す抗体を作り、食人族を普通の人間に戻そうとしている)
エレン(それで、明日は、巨人と人の争いが起こったのと同じ日らしい。
それを戒めるために祭りができたそうなんだけど……。
今年はその争いから1000年。
つまり明日……同じことを繰り返そうとしている可能性があるという。
だから父さん、今年は帰るって言ってたんだ。結局、開発が間に合わなかったみたいだけど)
エレン「……信じられねえけど、」
128: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:23:03 ID:q4tERGzI0
クリスタ「本当だよ」
ベルトルト「クリスタ?」
クリスタ「ユミルが悩んでいたのはこれだったんだ、……ユミルが危ない!」
・・
ベルトルト「クリスタ?」
クリスタ「ユミルが悩んでいたのはこれだったんだ、……ユミルが危ない!」
・・
129: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:26:37 ID:q4tERGzI0
タッタッタッタ
クリスタ(悩んでるユミルが心配で、後をつけたことがある。
ユミルはとある国家組織の一つに出入りしていた。
グリシャさんの記憶で名指しされた、食人族を利用しようとする組織の中に、それがあった……)
クリスタ(ユミルも、きっと食人族で、悪いやつらに利用されているんだ!)
クリスタ(だから、あんな思いつめた顔を……明日、利用される前に……、
真実を教えなくっちゃ……!)
ガシッ
クリスタ「!?」
「クリスタ・レンズだな」
「捜索願が出ていたぞ。家に帰りなさい」
クリスタ「あなたたち、誰? ……やめて! 離して、行くところがあるんです!
早く……行かないと……!」
「ダメダメ、こんな夜みたいな早朝に子供がなに言ってるんだ」
「悪い大人に捕まる前に、帰りなさい」グイッ
バタン!
・・
クリスタ(悩んでるユミルが心配で、後をつけたことがある。
ユミルはとある国家組織の一つに出入りしていた。
グリシャさんの記憶で名指しされた、食人族を利用しようとする組織の中に、それがあった……)
クリスタ(ユミルも、きっと食人族で、悪いやつらに利用されているんだ!)
クリスタ(だから、あんな思いつめた顔を……明日、利用される前に……、
真実を教えなくっちゃ……!)
ガシッ
クリスタ「!?」
「クリスタ・レンズだな」
「捜索願が出ていたぞ。家に帰りなさい」
クリスタ「あなたたち、誰? ……やめて! 離して、行くところがあるんです!
早く……行かないと……!」
「ダメダメ、こんな夜みたいな早朝に子供がなに言ってるんだ」
「悪い大人に捕まる前に、帰りなさい」グイッ
バタン!
・・
130: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 20:27:54 ID:q4tERGzI0
同時刻 レオンハート宅 地下室
「……ああ、お待ちしてましたよブラウンさん」
「レオンハートさん。すいませんね、ライナーが暴れて。今はこの通り眠っていますが」
「うちのアニもですよ。鍛えさせすぎましたかね」
「さあ、薬を注入しましょう」
「ええ。二人にかつての英雄を食べさせ、我らの血族に勝利を」
「早く二人を戦士にしないと、奪われた巨人化の力で、我々が殺されてしまう」
チク
「……よし。最初は暴れるとのことですから。英雄を食べるように、二人をこの地下室に残して、
我々はでていきましょうか」
バタン
・・
「……ああ、お待ちしてましたよブラウンさん」
「レオンハートさん。すいませんね、ライナーが暴れて。今はこの通り眠っていますが」
「うちのアニもですよ。鍛えさせすぎましたかね」
「さあ、薬を注入しましょう」
「ええ。二人にかつての英雄を食べさせ、我らの血族に勝利を」
「早く二人を戦士にしないと、奪われた巨人化の力で、我々が殺されてしまう」
チク
「……よし。最初は暴れるとのことですから。英雄を食べるように、二人をこの地下室に残して、
我々はでていきましょうか」
バタン
・・
131: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 21:33:37 ID:q4tERGzI0
タッタッタッタ
エレン「ヒストリアが、ユミルのところへ先に行くらしいから……。
俺達は、教えられた場所の人払いをするんだ」
ベルトルト「……ライナー、アニも同じところにいればいいんだけど……!
情報が多くて、もう訳がわからないよ」
エレン「……。しかし、祭りの前夜祭だけあって、賑わってるな。
区外の取材も来てるみたいだし。
コレを人払いするとなると、一筋縄じゃいかねえぞ」
ベルトルト「どうする……」
エレン「……。そうだ。祭り開始の合図の花火だ」
ベルトルト「ウチの学校が担当してたっていう?」
エレン「ああ。それを、ユミルが捕まってる研究施設の周りで打ち上げまくろう!」
ベルトルト「……? ……あ……ああ!」
ベルトルト(それって返って人が集まるんじゃ……)
・・
エレン「ヒストリアが、ユミルのところへ先に行くらしいから……。
俺達は、教えられた場所の人払いをするんだ」
ベルトルト「……ライナー、アニも同じところにいればいいんだけど……!
情報が多くて、もう訳がわからないよ」
エレン「……。しかし、祭りの前夜祭だけあって、賑わってるな。
区外の取材も来てるみたいだし。
コレを人払いするとなると、一筋縄じゃいかねえぞ」
ベルトルト「どうする……」
エレン「……。そうだ。祭り開始の合図の花火だ」
ベルトルト「ウチの学校が担当してたっていう?」
エレン「ああ。それを、ユミルが捕まってる研究施設の周りで打ち上げまくろう!」
ベルトルト「……? ……あ……ああ!」
ベルトルト(それって返って人が集まるんじゃ……)
・・
132: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 21:34:47 ID:q4tERGzI0
同時刻 区の外れ
「ユミル……気分はどうだ」
ユミル「ああ……いいよ」
「そうだろうな。……とうとう、仇を討てるときが来たんだ」
ユミル「……あっという間だったな。3年前、いきなり家族が食人族に食い殺されて……。
わたしだけが納戸に隠れて生き延び、途方に暮れてたところで、
食人族を監視していたみんなが保護してくれて……それでここまで育ててくれたんだ。
本当に感謝しているよ。
おまけに……わたしに力を与えてくれて、この手で食人族を皆殺しにできるんだ。
この食人族集落のヤツらを、皆殺しに」
「その通りだ。今日は祭りで、区外にでてる食人族も帰ってきている。
復讐には絶好のチャンスだ」
「……祭りが始まってすぐ、一番食人族の多い時間がいい。開始の合図の花火を待とう」
ユミル「ああ。……」
ドーン ドーン
「ほら……、花火の音がする。少し早いようだが、祭り開催だ」
「さあユミル、わたしたちもやろう。……この薬で、お前に力を授けるからな」
ユミル「……。ああ……」
「ユミル……気分はどうだ」
ユミル「ああ……いいよ」
「そうだろうな。……とうとう、仇を討てるときが来たんだ」
ユミル「……あっという間だったな。3年前、いきなり家族が食人族に食い殺されて……。
わたしだけが納戸に隠れて生き延び、途方に暮れてたところで、
食人族を監視していたみんなが保護してくれて……それでここまで育ててくれたんだ。
本当に感謝しているよ。
おまけに……わたしに力を与えてくれて、この手で食人族を皆殺しにできるんだ。
この食人族集落のヤツらを、皆殺しに」
「その通りだ。今日は祭りで、区外にでてる食人族も帰ってきている。
復讐には絶好のチャンスだ」
「……祭りが始まってすぐ、一番食人族の多い時間がいい。開始の合図の花火を待とう」
ユミル「ああ。……」
ドーン ドーン
「ほら……、花火の音がする。少し早いようだが、祭り開催だ」
「さあユミル、わたしたちもやろう。……この薬で、お前に力を授けるからな」
ユミル「……。ああ……」
133: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 21:36:45 ID:q4tERGzI0
ユミル(みんな……コレで終わりに……。……イヤ、……だけど、)
「……ユミル。どうした、なぜ注射を打たない」
ユミル「……待ってくれ、やっぱりわたしは殺したくない!
いくら仇でも、……ただ食人族だってだけで殺すのは無理だ!」
「……な、なにを言うんだユミル」
「今更なにを……おまえが殺さないと、悲劇は繰り返されるんだぞ!」
ユミル「話が違うぞ! 食人族でも、殺人衝動のないヤツなんかごまんといるじゃないか!
その人を殺す資格はない!」
「ユミル! ふざけるな! おまえをここまで育てたのはなんのため……」
ユミル「育ててくれたのには感謝してる。だがそれとは話が別だ!
それにわたしも食人族なんだろうが!」
「ユミル……!」
ユミル「同じ民族の共食いの結果、わたしの家族は死んだんだろ?
だから、わたしも食人族だけど、食人族の被害者のあんたたちの気持ちもわかるんだよ!
それで、食人族を殺すついでに、脊髄液を集めようってのも合理的で、」
「!! オイ、捕えろ!」
「クソ、この食人族の末裔め、頭のいい子供なんざ最悪だ!」
「生かしてやった恩を忘れやがって!」
「……ユミル。どうした、なぜ注射を打たない」
ユミル「……待ってくれ、やっぱりわたしは殺したくない!
いくら仇でも、……ただ食人族だってだけで殺すのは無理だ!」
「……な、なにを言うんだユミル」
「今更なにを……おまえが殺さないと、悲劇は繰り返されるんだぞ!」
ユミル「話が違うぞ! 食人族でも、殺人衝動のないヤツなんかごまんといるじゃないか!
その人を殺す資格はない!」
「ユミル! ふざけるな! おまえをここまで育てたのはなんのため……」
ユミル「育ててくれたのには感謝してる。だがそれとは話が別だ!
それにわたしも食人族なんだろうが!」
「ユミル……!」
ユミル「同じ民族の共食いの結果、わたしの家族は死んだんだろ?
だから、わたしも食人族だけど、食人族の被害者のあんたたちの気持ちもわかるんだよ!
それで、食人族を殺すついでに、脊髄液を集めようってのも合理的で、」
「!! オイ、捕えろ!」
「クソ、この食人族の末裔め、頭のいい子供なんざ最悪だ!」
「生かしてやった恩を忘れやがって!」
134: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 21:38:23 ID:q4tERGzI0
「!! オイ、捕えろ!」
「クソ、この食人族の末裔め、頭のいい子供なんざ最悪だ!」
「生かしてやった恩を忘れやがって!」
ユミル「!? ……やめろ! 離してくれ! ……!」
チクッ
ユミル「う……」
カッ
ズウウウン……
ユミル巨人「ぎああああああ!」
「やった……やったぞ」
「危なかった。さすがユミル、……イヤ、……憎き食人族の、純血統の娘だな。狡猾だ」
「ああ。食人族の一族で唯一殺さないでやったユミルを騙して薬で化物にする。
一方で非食人族が力を奪い食人族を殺戮しようとしているとデマを流し……。
そうして食人族同士……ユミルの一族と、ブラウン一族・レオンハート一族で殺し合わせる。
それを祭りの中継で、区外に報道……。食人族のおぞましさを世間に伝え……」
「食人族から人権を奪う」
「クソ、この食人族の末裔め、頭のいい子供なんざ最悪だ!」
「生かしてやった恩を忘れやがって!」
ユミル「!? ……やめろ! 離してくれ! ……!」
チクッ
ユミル「う……」
カッ
ズウウウン……
ユミル巨人「ぎああああああ!」
「やった……やったぞ」
「危なかった。さすがユミル、……イヤ、……憎き食人族の、純血統の娘だな。狡猾だ」
「ああ。食人族の一族で唯一殺さないでやったユミルを騙して薬で化物にする。
一方で非食人族が力を奪い食人族を殺戮しようとしているとデマを流し……。
そうして食人族同士……ユミルの一族と、ブラウン一族・レオンハート一族で殺し合わせる。
それを祭りの中継で、区外に報道……。食人族のおぞましさを世間に伝え……」
「食人族から人権を奪う」
135: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 21:39:07 ID:q4tERGzI0
「ああ。そうすれば、有力な巨人もいなくなり、食人族は狩り放題……。
食人族の脊髄液は、飲むと食人族の超人的な回復能力を伝える秘薬になる。
これを培養して売れば大金が得られ、更にこれまで食人族に食われた遺族の思いも報われるわけだ」
「長かったな。……さあ、変身ができたユミルが、そろそろ動く。
真相をいくらか察していたようだが、食人族は食人族。
家族を殺された恨みからユミルは、その衝動のまま、集落の人間を皆殺しにするしかない」
ユミル巨人「ウ……ウウ……」
ユミル(……。すげえ、血が熱い……、憎いとか食いたいとかいう衝動で、焼き切れそうだ。
憎い……憎い、家族を殺したヤツらが、……。だけど……クリスタ……)
・・
食人族の脊髄液は、飲むと食人族の超人的な回復能力を伝える秘薬になる。
これを培養して売れば大金が得られ、更にこれまで食人族に食われた遺族の思いも報われるわけだ」
「長かったな。……さあ、変身ができたユミルが、そろそろ動く。
真相をいくらか察していたようだが、食人族は食人族。
家族を殺された恨みからユミルは、その衝動のまま、集落の人間を皆殺しにするしかない」
ユミル巨人「ウ……ウウ……」
ユミル(……。すげえ、血が熱い……、憎いとか食いたいとかいう衝動で、焼き切れそうだ。
憎い……憎い、家族を殺したヤツらが、……。だけど……クリスタ……)
・・
136: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 21:40:28 ID:q4tERGzI0
同時刻 レオンハート宅 地下
ライナー「……」
アニ「……」
「……おかしい、あれから時間が経つのに……、なぜ完全に巨大化しない……」
「二人が巨人になりたくないと思っても。気持ちだけでどうにかなることじゃないのに……」
・・
同時刻 区の外れ
ユミル(……イヤ……待てよ)
ユミル(……そういえば、助けに来てくれたとき、研究所のみんなは生傷だらけだった。
……家族が共食いの餌食になるのに間に合わなかったなら、
……なぜ傷つくんだ。
……もしかして、家族を殺したのはこいつらなのか。
……イヤ、……間違いない。それでさっき鬼のような顔で「生かしてやった」だなんて……!
そう思うと、今まで矛盾に感じてたこと全部にカタがつく!
この人たちに感謝してたから考えないようにしてたけど、クソ!!)ダッ
ライナー「……」
アニ「……」
「……おかしい、あれから時間が経つのに……、なぜ完全に巨大化しない……」
「二人が巨人になりたくないと思っても。気持ちだけでどうにかなることじゃないのに……」
・・
同時刻 区の外れ
ユミル(……イヤ……待てよ)
ユミル(……そういえば、助けに来てくれたとき、研究所のみんなは生傷だらけだった。
……家族が共食いの餌食になるのに間に合わなかったなら、
……なぜ傷つくんだ。
……もしかして、家族を殺したのはこいつらなのか。
……イヤ、……間違いない。それでさっき鬼のような顔で「生かしてやった」だなんて……!
そう思うと、今まで矛盾に感じてたこと全部にカタがつく!
この人たちに感謝してたから考えないようにしてたけど、クソ!!)ダッ
137: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 21:41:19 ID:q4tERGzI0
「……ど、どういうことだ」
「ユミルが、集落とは反対方向に向かうぞ。……!? そっちは、培養された脊髄液が……!」
ユミル(……うまく走れねえ……、建物にぶつかってばっかで、馬鹿みたいに痛い!
……あそこだ……研究施設!)ダッダッダッ
ユミル巨人「ぎああああああ!!」
ガッシャアアアアン
ジリリリリリリリリ!!
「……!!? 培養液の水槽が壊された!」
「これは、何百人という食人族の脊髄液でできてるのに……!」
「……! 化物の背中がうごめいてる……」
ブチブチブチ
ユミル「……っ」ムク
ユミル(……。動けねえ。……訳分からない能力使ったんだから、当然か)ゼエゼエ
ユミル「……」
チャキッ
「ユミルが、集落とは反対方向に向かうぞ。……!? そっちは、培養された脊髄液が……!」
ユミル(……うまく走れねえ……、建物にぶつかってばっかで、馬鹿みたいに痛い!
……あそこだ……研究施設!)ダッダッダッ
ユミル巨人「ぎああああああ!!」
ガッシャアアアアン
ジリリリリリリリリ!!
「……!!? 培養液の水槽が壊された!」
「これは、何百人という食人族の脊髄液でできてるのに……!」
「……! 化物の背中がうごめいてる……」
ブチブチブチ
ユミル「……っ」ムク
ユミル(……。動けねえ。……訳分からない能力使ったんだから、当然か)ゼエゼエ
ユミル「……」
チャキッ
138: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 21:41:50 ID:q4tERGzI0
「恩をあだで返してくれたな、ユミル……! 撃て」
ユミル「会長さん……」
ユミル(これで終わりか……わたしの3年は……一体……)ギュッ
ドンッ
・・
ユミル「会長さん……」
ユミル(これで終わりか……わたしの3年は……一体……)ギュッ
ドンッ
・・
139: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 21:43:17 ID:q4tERGzI0
ユミル「……。!?」
ドサッ
エレン「ユミル! 無事か!?」
ベルトルト「……!」
ユミル「……エレン、ベルトルさん!? おまえらなんでここに」
「なんだこのガキは……」
エレン「俺たち、ここの側まで来てたんだよ。それで騒ぎに気づいて駆け込んできたんだ!」
ベルトルト「いいから逃げるぞユミル!」ダキ
ユミル「……馬鹿野郎、子供だけでどうにかなるもんか! 全員撃たれてしまうぞ!!」
「このクソガキども……。そのとおりだ、ユミル、お前から撃って……」
ドサッ
エレン「ユミル! 無事か!?」
ベルトルト「……!」
ユミル「……エレン、ベルトルさん!? おまえらなんでここに」
「なんだこのガキは……」
エレン「俺たち、ここの側まで来てたんだよ。それで騒ぎに気づいて駆け込んできたんだ!」
ベルトルト「いいから逃げるぞユミル!」ダキ
ユミル「……馬鹿野郎、子供だけでどうにかなるもんか! 全員撃たれてしまうぞ!!」
「このクソガキども……。そのとおりだ、ユミル、お前から撃って……」
140: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 21:47:12 ID:q4tERGzI0
ユミル「……! ……?」
ユミル(撃たない。……わたしに銃口を向けてるのに……)
バタン!
「……3年もいっしょに暮らすものじゃないな」
・・
141: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 21:48:09 ID:q4tERGzI0
数分後 施設の外
クリスタ「……! ユミル、エレン、ベルトルト!」
エレン「クリスタ! どうしてお前が後に来てるんだ!? 先にユミルのとこに向かったはずだろ!?」
クリスタ「ごめんなさい! 捕まってしまって……、とにかく、
こっちに来て! 繁華街を抜けないと、追っ手がくるわ!」グイ
タタタタタ
エレン「クリスタ……おまえ、なんでこの道、こんなに詳しいんだ?
大人とじゃないとこんなとこ来ないだろ」
クリスタ「……ちょっとね。
さあ、この道を行ったら、表通りにでられるよ! 行って!」
タタタタ……
クリスタ「はあ……、……!」
142: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 21:52:14 ID:q4tERGzI0
テレビ『こちら、現場は騒然としています! 突然開始予定より早い時刻に
花火が暴発し……、その数分後、繁華街方向で爆発のような騒ぎが……。
この地域では、バラバラ死体の連続殺人事件も起こっていたこともあり、
関連があるのではないかと……』
「なにが起きたの? また事件?」
「噂じゃ、人食いの集団がやったって……」
「今日って、人食いが人間と戦った日なんでしょ?」
「テレビでよく言ってるもんね……」
「正直、人食い民族なんて、いなくなって欲しいよ」
クリスタ「……!」
・・
花火が暴発し……、その数分後、繁華街方向で爆発のような騒ぎが……。
この地域では、バラバラ死体の連続殺人事件も起こっていたこともあり、
関連があるのではないかと……』
「なにが起きたの? また事件?」
「噂じゃ、人食いの集団がやったって……」
「今日って、人食いが人間と戦った日なんでしょ?」
「テレビでよく言ってるもんね……」
「正直、人食い民族なんて、いなくなって欲しいよ」
クリスタ「……!」
・・
143: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 21:57:27 ID:q4tERGzI0
同時刻 レンズ宅(アパート)
「なあ、部屋にヒストリア見当たらないんだけど。トイレか?」
クリスタ「……知らない」
「ふーん。最近出歩いてるみたいだけどさ、どうしたの? クリスタちゃん」
クリスタ「別に……。関係ないでしょあんたには」
「あ? ……オイ、母親の彼氏に対してその口の聞き方ねえだろ。
別に俺はいいんだぜ? ヒストリアじゃなくておまえをボコっても!」
クリスタ「……!」
「勉強できるからって調子乗るなよ。馬鹿のヒストリアとは違っても―――」
クリスタ「ヒストリアは……ヒストリアは馬鹿じゃない!」
「馬鹿だろうが。子役やって調子乗ってたくせに、ちょっとしたことで、
声がでなくなって以来引きこもりだっけ?
9歳から学校行ってない奴なんか、社会じゃゴミ同然なんだよ」
144: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 21:58:52 ID:q4tERGzI0
クリスタ「ちょっとしたこと……? あなたにヒストリアの何がわかるの?
ヒストリアは母さんに認められたくて子役をしてたのに、
叔母のカルラさんが死んだとき、『カルラさんを目標にしてた』って話しただけで!
カルラさんにコンプレックスを募らせてたお母さんの逆鱗に触れて、
暴力を受けてたのよ。
仕事ばかりで家にも学校にも行けず、あの子にはお母さんしかなかったのに!!
それがどんなに辛いことかわかるの!?
そのショックで声がでなくなって……あの子は、誰かの演技をしてないと、
人と話すこともできなくなった……!
自分の意思もなくしてしまったの!」
「知るか! おまえも一回痛い目みて、声だせなくしてやるよ!!」グイッ
クリスタ「!」ドサ
「小せえなあ。体重なんて俺の1/3くらいか? 背も2/3くらい……。
そんな弱い生き物が、大人にたてつくとどうなるか。思い知らせてやるよ!」ガシ
ヒストリアは母さんに認められたくて子役をしてたのに、
叔母のカルラさんが死んだとき、『カルラさんを目標にしてた』って話しただけで!
カルラさんにコンプレックスを募らせてたお母さんの逆鱗に触れて、
暴力を受けてたのよ。
仕事ばかりで家にも学校にも行けず、あの子にはお母さんしかなかったのに!!
それがどんなに辛いことかわかるの!?
そのショックで声がでなくなって……あの子は、誰かの演技をしてないと、
人と話すこともできなくなった……!
自分の意思もなくしてしまったの!」
「知るか! おまえも一回痛い目みて、声だせなくしてやるよ!!」グイッ
クリスタ「!」ドサ
「小せえなあ。体重なんて俺の1/3くらいか? 背も2/3くらい……。
そんな弱い生き物が、大人にたてつくとどうなるか。思い知らせてやるよ!」ガシ
145: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 22:03:38 ID:q4tERGzI0
クリスタ「うっ! ……やめて、足を持って……逆さ釣りに……!」ジタバタ
「ほら! このままじゃ頭に血が集まって、頭パンクしちまうぞ!
賢い頭に一生治らない傷がつくんだ!!」ブンッブンッ
クリスタ「やめて! 上下に揺すらないでっ、……!! ああ……!」
「……ハア、ハア、どうだよ。おとなしくなったな。言うこと聞くか?」
クリスタ「う、あ、……」コク
「よし、おろしてやろう。……ホラ、じゃあごめんなさいの証拠に、これしゃぶってみろよ」カチャカチャ ズル
クリスタ「い、……や、……んぶっ!」ジュブッ
・・
「ほら! このままじゃ頭に血が集まって、頭パンクしちまうぞ!
賢い頭に一生治らない傷がつくんだ!!」ブンッブンッ
クリスタ「やめて! 上下に揺すらないでっ、……!! ああ……!」
「……ハア、ハア、どうだよ。おとなしくなったな。言うこと聞くか?」
クリスタ「う、あ、……」コク
「よし、おろしてやろう。……ホラ、じゃあごめんなさいの証拠に、これしゃぶってみろよ」カチャカチャ ズル
クリスタ「い、……や、……んぶっ!」ジュブッ
・・
146: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 22:08:06 ID:q4tERGzI0
同時刻 繁華街
「こちら現場です。人食いの民族が起こしたと思われる事件は―――、えっ!?」
クリスタ「この報道は間違ってます!!」グイ
「ちょ、あなた……マイクを返しなさい!」
ザワッ
「な、なんだあの美少女……かわいすぎる……」
「アレ、子役のヒストリア・レイスじゃないか!? 3年前に声がでなくなった……」
「な、なんだ、演出か……?」
「こちら現場です。人食いの民族が起こしたと思われる事件は―――、えっ!?」
クリスタ「この報道は間違ってます!!」グイ
「ちょ、あなた……マイクを返しなさい!」
ザワッ
「な、なんだあの美少女……かわいすぎる……」
「アレ、子役のヒストリア・レイスじゃないか!? 3年前に声がでなくなった……」
「な、なんだ、演出か……?」
147: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 22:13:24 ID:q4tERGzI0
クリスタ「この事件の首謀者は、戦争を企む組織です!
これまでの人食いの事件だって、被害者は人食い民族だった!
人食い民族は、被害に遭うだけじゃなく、これまで不名誉を着せられていたの。
わたしは真実を知っている!
それを全て話します! それが叔父さんからの使命!!」
アナウンサー「何言ってるの? あなた、なんなの!?」
ヒストリア「わたしはヒストリア・レイス。
叔母で女優のカルラさんは、人食い民族じゃなく、国家組織に殺されたんです!」
・・
これまでの人食いの事件だって、被害者は人食い民族だった!
人食い民族は、被害に遭うだけじゃなく、これまで不名誉を着せられていたの。
わたしは真実を知っている!
それを全て話します! それが叔父さんからの使命!!」
アナウンサー「何言ってるの? あなた、なんなの!?」
ヒストリア「わたしはヒストリア・レイス。
叔母で女優のカルラさんは、人食い民族じゃなく、国家組織に殺されたんです!」
・・
148: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 22:18:26 ID:q4tERGzI0
同時刻 レンズ宅(アパート)
「う、……うっぎゃああああ!!」
クリスタ「……」ペッ
「お、俺のチンコが! こいつ噛みちぎりやがった……ッ!」
クリスタ「はあ? おまえがわたしたちにつけた傷はこんなモンじゃないんだよ!!」チャキ
「は!? ……カッターを、どうするつもりだおまえ、さ、刺すのか?
どうせハッタリだろ、おおお!?」ズパッ
クリスタ「……切り傷くらいで騒がないで……。これで傷つけるくらい、慣れっこなのよ!
これで傷つくのがなんでもないくらい!
わたしたちは傷ついていたの! わかる!?」
「は……はい……」
クリスタ「お母さんのことも殴ってたの、知ってるから……。
不能でロリコンのヒモ野郎。二度と近づくな!!」ゲシッ
・・
「う、……うっぎゃああああ!!」
クリスタ「……」ペッ
「お、俺のチンコが! こいつ噛みちぎりやがった……ッ!」
クリスタ「はあ? おまえがわたしたちにつけた傷はこんなモンじゃないんだよ!!」チャキ
「は!? ……カッターを、どうするつもりだおまえ、さ、刺すのか?
どうせハッタリだろ、おおお!?」ズパッ
クリスタ「……切り傷くらいで騒がないで……。これで傷つけるくらい、慣れっこなのよ!
これで傷つくのがなんでもないくらい!
わたしたちは傷ついていたの! わかる!?」
「は……はい……」
クリスタ「お母さんのことも殴ってたの、知ってるから……。
不能でロリコンのヒモ野郎。二度と近づくな!!」ゲシッ
・・
149: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 22:23:47 ID:q4tERGzI0
同時刻 表通り
エレン「はあ、はあ、……なんとか、追っ手は撒けたみたいだな」
ユミル「ベルトルさん、ありがとよ。もうおろしてくれていいぜ。……ベルトルさん?」
ベルトルト「……」
ユミル「ちょ……あんた、撃たれてんじゃねえか!? それも太ももを……!! なんで走れたんだよ!」
ベルトルト「……ごめん、出血ひどくて……、もう駄目……」ガク
エレン「あ、当たり前だろ! 太ももなんて一番血管多いところじゃねーか!!」
ユミル「く、詳しいなエレン」
エレン「俺の父さん、母さん殺されるまでは医者してたから……、って、
どうでもいい! とにかく応急処置を、えっと……」
「患部の上部を縛って血流を止めるんだ」
エレン「そ、そうだ! ……え?」
「遅くなってすまない、エレン。昨日着くはずだったんだが……、
便に遅れが出てな……」
エレン「と、父さん!?」
エレン「はあ、はあ、……なんとか、追っ手は撒けたみたいだな」
ユミル「ベルトルさん、ありがとよ。もうおろしてくれていいぜ。……ベルトルさん?」
ベルトルト「……」
ユミル「ちょ……あんた、撃たれてんじゃねえか!? それも太ももを……!! なんで走れたんだよ!」
ベルトルト「……ごめん、出血ひどくて……、もう駄目……」ガク
エレン「あ、当たり前だろ! 太ももなんて一番血管多いところじゃねーか!!」
ユミル「く、詳しいなエレン」
エレン「俺の父さん、母さん殺されるまでは医者してたから……、って、
どうでもいい! とにかく応急処置を、えっと……」
「患部の上部を縛って血流を止めるんだ」
エレン「そ、そうだ! ……え?」
「遅くなってすまない、エレン。昨日着くはずだったんだが……、
便に遅れが出てな……」
エレン「と、父さん!?」
150: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 22:29:14 ID:q4tERGzI0
「処置をしよう。失血死してしまう。変わりなさい」グイ
エレン「頼むよ、……父さん、研究は終わったのか」
「ああ……後から詳しく話すが……、薬に不可欠な抗体の在り処がわかって、
それで日本に帰ってきたんだ」
エレン「抗体……?」
「かつての王族レイス家の血にのみ流れる、特異的な抗体だ。
それは1000年以上前、人為的に作られたもので……。
『脊髄液なしでも、巨人の力をコントロールできる』特異抗体だ。
それが血液に混じれば、人食いの衝動も抑えられるし、
調合すれば普通の人間と同じ細胞に作り替えられる……」ギュッ
ユミル(……! レイスって……クリスタの旧姓か。
そうか。わたしたちは、クリスタの血液が流れている。
傷口を合わせたことがあるから……。
それで、わたしにその抗体が入って……、だから、
初めてでも思うように動くことができたのか。
……クリスタを助けたつもりだったけど、結果的には、助けられてたみたいだな)
エレン「頼むよ、……父さん、研究は終わったのか」
「ああ……後から詳しく話すが……、薬に不可欠な抗体の在り処がわかって、
それで日本に帰ってきたんだ」
エレン「抗体……?」
「かつての王族レイス家の血にのみ流れる、特異的な抗体だ。
それは1000年以上前、人為的に作られたもので……。
『脊髄液なしでも、巨人の力をコントロールできる』特異抗体だ。
それが血液に混じれば、人食いの衝動も抑えられるし、
調合すれば普通の人間と同じ細胞に作り替えられる……」ギュッ
ユミル(……! レイスって……クリスタの旧姓か。
そうか。わたしたちは、クリスタの血液が流れている。
傷口を合わせたことがあるから……。
それで、わたしにその抗体が入って……、だから、
初めてでも思うように動くことができたのか。
……クリスタを助けたつもりだったけど、結果的には、助けられてたみたいだな)
151: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 22:35:29 ID:q4tERGzI0
ベルトルト「あの……エレンのお父さん……」
「ああ」
ベルトルト「なんで僕は……地下室の鍵を……」
「ああ……それはお前とエレンは兄弟だからだ」
ベルトルト「えっ」
エレン「えっ」
「この物騒な状況だ。子供一人は違うとこにいないと、一族根絶やしにされかねないだろ?」
ベルトルト(……捨てられたことを悩んでたこれまでの僕はなんだったんだ……)ガク
・・
「ああ」
ベルトルト「なんで僕は……地下室の鍵を……」
「ああ……それはお前とエレンは兄弟だからだ」
ベルトルト「えっ」
エレン「えっ」
「この物騒な状況だ。子供一人は違うとこにいないと、一族根絶やしにされかねないだろ?」
ベルトルト(……捨てられたことを悩んでたこれまでの僕はなんだったんだ……)ガク
・・
152: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 22:39:42 ID:q4tERGzI0
数日後 病院
ベルトルト「……?」
ライナー「! ベルトルト」
アニ「!? 気がついたの?」
ベルトルト「ライナー、アニ……。あ、ああ……! 助けに行けなくてごめん! 無事でよかった……!」
ライナー「ああ、いいんだよ。あれからな……、親が戦おうとしてた相手が
ユミルだってことが、ユミル自身の口から語られて、明らかになって」
アニ「それで騙されてた自分たちの馬鹿さに気がついたみたい。
考えを改めてくれるってさ。あんたがユミルをかばったおかげだよ。
やるじゃん」
ベルトルト「……! あ、あはは……」
アニ「それでさ。グリシャさんの完成させた薬で、わたしたちみんな、普通の人間の脊髄液にしてもらったから。
もう変なことに巻き込まれることもないよ」
ベルトルト「本当に……! よかった……」
153: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 22:59:23 ID:q4tERGzI0
ライナー「しかし、これからどうするかなあ……」
ベルトルト「? なにが?」
ライナー「現実問題。俺達の性癖が血のせいってことが
証明されても、学内で違反行為をやったことに代わりはないからな」
ベルトルト「え?」
アニ「学内でふしだらな行為をしたことだよ。どんな理由があっても違反は違反だ。
これで失われた内申点は取り戻しようがない。進学の条件は絶望的になったよ。
下手に格闘技で名前が知れてるのも仇になったね。ネットとかでちょっとした騒ぎになってる」
ライナー「それに調子に乗って食いあったせいで、本当に性癖歪めちまったみたいでな。
薬を使って普通の人間になったはずなのに、結局、未だにおまえたちじゃないと勃たないんだ」
ベルトルト「えええ……」
ベルトルト「? なにが?」
ライナー「現実問題。俺達の性癖が血のせいってことが
証明されても、学内で違反行為をやったことに代わりはないからな」
ベルトルト「え?」
アニ「学内でふしだらな行為をしたことだよ。どんな理由があっても違反は違反だ。
これで失われた内申点は取り戻しようがない。進学の条件は絶望的になったよ。
下手に格闘技で名前が知れてるのも仇になったね。ネットとかでちょっとした騒ぎになってる」
ライナー「それに調子に乗って食いあったせいで、本当に性癖歪めちまったみたいでな。
薬を使って普通の人間になったはずなのに、結局、未だにおまえたちじゃないと勃たないんだ」
ベルトルト「えええ……」
154: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 23:00:57 ID:q4tERGzI0
アニ「優秀な血族としての自分も、優等生としての自分もなくして、
残ったのは変態の烙印なんてホント笑えないんだけど……」
ライナー「イヤ、別に全部なくしちゃないだろ。普通の人になったんだ。
戦士でも優等生でもない。案外楽そうでいいじゃねえか」
アニ「普通の人に、変態ってマイナスがついてるんだから、
世間的の目は厳しいよ、まったく……。わたしたちの他に誰が理解してくれるっていうの」
ベルトルト「でも……僕ら若いんだから、なんとかなるよ」
ライナー「前向きだな」
ベルトルト「う、うん……僕、君たちのためなら頑張れそうな気がする」
・・
残ったのは変態の烙印なんてホント笑えないんだけど……」
ライナー「イヤ、別に全部なくしちゃないだろ。普通の人になったんだ。
戦士でも優等生でもない。案外楽そうでいいじゃねえか」
アニ「普通の人に、変態ってマイナスがついてるんだから、
世間的の目は厳しいよ、まったく……。わたしたちの他に誰が理解してくれるっていうの」
ベルトルト「でも……僕ら若いんだから、なんとかなるよ」
ライナー「前向きだな」
ベルトルト「う、うん……僕、君たちのためなら頑張れそうな気がする」
・・
155: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 23:04:54 ID:q4tERGzI0
性癖のことや、軽犯罪を犯したことで、僕の人生は
あの日を境に一気にハードモードになった。
でもライナーとアニといっしょにいれたら不思議と多幸感に包まれるので、
あのとき死ななくてよかったと僕は思った。
大人になった今は書く事を仕事にしているけど、いつか、そのときの
経験を書いて一発当てれないかと思っている。
そしたら、人気女優になったヒストリアが、広告に一役かってくれるって
約束だけはもうしているんだけど……。
そうそう、クリスタとユミルは結婚した。
エレンはミカサとアルミンと暮らしてるらしい。
最近、子供の写真をもらった。どっちの子かはわからなかったけど。
それでアルミンは今や著名な学者で、元食人族を擁護する論文を書き、
僕らを大いに守ってくれた。
僕ら以外の、同じようにカニバリズムの性癖に悩む人たちにとっても、
今後大きな助けとなることだろう。
グリシャさんの抗体で、食人族って言われてた人たちは恐く完全に
いなくなったんだけど、僕らのように性癖だけ残った人はいるはずだ。
性癖って神様のギャンブルみたいなもので、努力でどうにもならないものだから。
あの日を境に一気にハードモードになった。
でもライナーとアニといっしょにいれたら不思議と多幸感に包まれるので、
あのとき死ななくてよかったと僕は思った。
大人になった今は書く事を仕事にしているけど、いつか、そのときの
経験を書いて一発当てれないかと思っている。
そしたら、人気女優になったヒストリアが、広告に一役かってくれるって
約束だけはもうしているんだけど……。
そうそう、クリスタとユミルは結婚した。
エレンはミカサとアルミンと暮らしてるらしい。
最近、子供の写真をもらった。どっちの子かはわからなかったけど。
それでアルミンは今や著名な学者で、元食人族を擁護する論文を書き、
僕らを大いに守ってくれた。
僕ら以外の、同じようにカニバリズムの性癖に悩む人たちにとっても、
今後大きな助けとなることだろう。
グリシャさんの抗体で、食人族って言われてた人たちは恐く完全に
いなくなったんだけど、僕らのように性癖だけ残った人はいるはずだ。
性癖って神様のギャンブルみたいなもので、努力でどうにもならないものだから。
156: 名無し訓練兵 2015/03/03(火) 23:10:07 ID:q4tERGzI0
ライナー「ベルトルト、子供が寝たらもぐもぐごっくんするぞー」
「ベルトルト、ライナーが言ってるもぐもぐごっくんってなに?」
ベルトルト「大人だけがしていい遊びだよ~」
アニ「ベルトルトは寝かしつけるのが下手だね。お母さんに代りなよ」
ベルトルト「もう少し……。金髪でむちむちで……本当に食べちゃいたいくらい可愛いなあ。
僕は君のためならなんでもするからね……」
「ベルトルト、わたしももぐもぐごっくんして!」
3人「「「それは駄目」」」
終わり
「ベルトルト、ライナーが言ってるもぐもぐごっくんってなに?」
ベルトルト「大人だけがしていい遊びだよ~」
アニ「ベルトルトは寝かしつけるのが下手だね。お母さんに代りなよ」
ベルトルト「もう少し……。金髪でむちむちで……本当に食べちゃいたいくらい可愛いなあ。
僕は君のためならなんでもするからね……」
「ベルトルト、わたしももぐもぐごっくんして!」
3人「「「それは駄目」」」
終わり
157: 名無し訓練兵 2015/03/04(水) 04:37:53 ID:18LK6rEk0
乙!
掲載元:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/6888/1425218115/
Entry ⇒ 2015.03.31 | Category ⇒ 進撃の巨人 | Comments (0)
コナン「今度こそ安価で灰原を夜這いする」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 00:24:57.02 ID:SxtNXc+r0
コナン「さっきは誰かさんがガチのラブストーリーって安価取ったせいで」
コナン「死ぬほどこっ恥ずかしいSS書かされるハメになったからな・・・」
コナン「しかもいい所でdat落ちしてるしw」
コナン「ないわー」
コナン「・・・」
コナン「とりあえず>>10だな」
コナン「死ぬほどこっ恥ずかしいSS書かされるハメになったからな・・・」
コナン「しかもいい所でdat落ちしてるしw」
コナン「ないわー」
コナン「・・・」
コナン「とりあえず>>10だな」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 00:28:46.55 ID:ygUQVgl90
学校で大便
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 00:30:23.56 ID:SxtNXc+r0
コナン「学校で大便・・こんな時間にか?」
コナン「夜中の学校は怖いんだが」
コナン「・・・」
コナン「一人じゃ怖いから>>20連れてくか」
コナン「夜中の学校は怖いんだが」
コナン「・・・」
コナン「一人じゃ怖いから>>20連れてくか」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 00:32:34.19 ID:m+cWhnNF0
山村警部
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 00:38:36.66 ID:SxtNXc+r0
コナン「山村警部?ああ、うちのオカンのファンの・・・」
コナン「あいつ群馬県警じゃなかったか?遠いだろ・・・」
コナン「まあいいや」
プルルルルル
山村「はい、山村です」
コナン(警視総監声)「あーあー、群馬県警の山村警部かね?」
山村「その声は、警視総監殿?」
コナン(警視総監声)「急で悪いんだが、今すぐ毛利探偵事務所まで行ってくれんかね?」
山村「ええ、今からですか!?遠いですよ!」
コナン(警視総監声)「ごちゃごちゃいってねーではやくこい!汚職の罪かぶせんぞ」
山村「は、はひぃ!!」
コナン「・・・おせーなー」
コナン「めんどくせえ。やっぱ一人でいくか」
移動手段>>29
コナン「あいつ群馬県警じゃなかったか?遠いだろ・・・」
コナン「まあいいや」
プルルルルル
山村「はい、山村です」
コナン(警視総監声)「あーあー、群馬県警の山村警部かね?」
山村「その声は、警視総監殿?」
コナン(警視総監声)「急で悪いんだが、今すぐ毛利探偵事務所まで行ってくれんかね?」
山村「ええ、今からですか!?遠いですよ!」
コナン(警視総監声)「ごちゃごちゃいってねーではやくこい!汚職の罪かぶせんぞ」
山村「は、はひぃ!!」
コナン「・・・おせーなー」
コナン「めんどくせえ。やっぱ一人でいくか」
移動手段>>29
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 00:41:11.06 ID:6C91J2a80
博士の車を盗む
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 00:44:44.26 ID:SxtNXc+r0
コナン「やっぱ足は必要だな」
コナン「博士のビートル?でもパク・・・借りるか」
博士宅
コナン「あったあった」
コナン「ボロだからブザーついてねーんだよなこれw」
コナン「こうして窓に上着を当てて・・・」
コナン「キック力増強シューズで・・・せーの!」
?「待て!!!!」
コナン「!?」
コナン「お前は・・・>>44!」
コナン「博士のビートル?でもパク・・・借りるか」
博士宅
コナン「あったあった」
コナン「ボロだからブザーついてねーんだよなこれw」
コナン「こうして窓に上着を当てて・・・」
コナン「キック力増強シューズで・・・せーの!」
?「待て!!!!」
コナン「!?」
コナン「お前は・・・>>44!」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 00:50:17.66 ID:nJmWQpmu0
光彦
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 00:54:52.12 ID:SxtNXc+r0
光彦「待ってください!コナン君!」
コナン「イラッ」
光彦「ちょっと!なんでいきなりイラついてんですか!」
コナン「お前別のスレで俺の悪口言ってたろ。今すぐ失せろ。さもないと殺すぞ」
光彦「そそそそんな~~。あれは僕とは関係ないですよぉ」
コナン「光彦「少年探偵団の主役はこの僕です。」
/r/2ch.net/news4vip/1347608214/」
光彦「ちょっと待ってくださいよwwwあれはパラレルワールドの話じゃないですかwww」
光彦をどうするか>>51
コナン「イラッ」
光彦「ちょっと!なんでいきなりイラついてんですか!」
コナン「お前別のスレで俺の悪口言ってたろ。今すぐ失せろ。さもないと殺すぞ」
光彦「そそそそんな~~。あれは僕とは関係ないですよぉ」
コナン「光彦「少年探偵団の主役はこの僕です。」
/r/2ch.net/news4vip/1347608214/」
光彦「ちょっと待ってくださいよwwwあれはパラレルワールドの話じゃないですかwww」
光彦をどうするか>>51
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 00:56:25.32 ID:Tq7Ewhsq0
掘る
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:01:58.58 ID:SxtNXc+r0
コナン「言いたいことはそれだけか?」シューズカチカチ
光彦「・・・だってズルいですよ!いつもいつもコナン君ばっかり!」
光彦「SSくらい僕が目立ったっていいじゃないですか!」
コナンは威力を最大にしたキック力増強シューズで光彦のみぞおちを思い切りけった
光彦「かはっ・・・!!」
ドサ
コナン「・・・」ヌギヌギ
コナン「・・・」ピト
コナン「フン!」ズリュ!!
コナン「は!は!」パンパンパン
コナン「お前!如きが!」パンパンパン
コナン「俺を!差し置いて!」パンパンパンパン
コナン「主役!張ろうなんざ!」パンパンパンパンパン
コナン「一世紀速いんだよおおおおおおおおお」ドピュ
光彦の後始末>>66
光彦「・・・だってズルいですよ!いつもいつもコナン君ばっかり!」
光彦「SSくらい僕が目立ったっていいじゃないですか!」
コナンは威力を最大にしたキック力増強シューズで光彦のみぞおちを思い切りけった
光彦「かはっ・・・!!」
ドサ
コナン「・・・」ヌギヌギ
コナン「・・・」ピト
コナン「フン!」ズリュ!!
コナン「は!は!」パンパンパン
コナン「お前!如きが!」パンパンパン
コナン「俺を!差し置いて!」パンパンパンパン
コナン「主役!張ろうなんざ!」パンパンパンパンパン
コナン「一世紀速いんだよおおおおおおおおお」ドピュ
光彦の後始末>>66
66: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】(1+0:15) 投稿日:2012/09/15(土) 01:04:38.65 ID:PYS0+/P+0
埋める
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:06:19.75 ID:SxtNXc+r0
闇夜が辺りを包む中、少年は友に手をかけた
足がつかぬよう、自分の知力を振り絞り、自然かつ自分が疑われない方法で。
バレない自信はあった。そう、少年には「頭脳」があった。おおよそ年齢に見合わぬであろう悪魔の「頭脳」が・・・
気が付くと少年の足元には「かつて友だった物」がゴロンと横たわっていた
不思議と感傷は感じなかった。ただただすべては目的達成の為、降りかかる火の粉は自分で振り払う
そう言いたげな笑みを浮かべ、少年は「かつて友だった物」をそっと庭の中に埋めた・・・
コナン「んじゃ、行っか☆」
>>76
足がつかぬよう、自分の知力を振り絞り、自然かつ自分が疑われない方法で。
バレない自信はあった。そう、少年には「頭脳」があった。おおよそ年齢に見合わぬであろう悪魔の「頭脳」が・・・
気が付くと少年の足元には「かつて友だった物」がゴロンと横たわっていた
不思議と感傷は感じなかった。ただただすべては目的達成の為、降りかかる火の粉は自分で振り払う
そう言いたげな笑みを浮かべ、少年は「かつて友だった物」をそっと庭の中に埋めた・・・
コナン「んじゃ、行っか☆」
>>76
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:09:25.04 ID:i9iSBfe+0
新一に戻った状態で灰原のもとへ
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:12:17.10 ID:SxtNXc+r0
コナン「おお、これは!」
コナン「ついに念願の灰原を夜這いできる流れじゃないか!」
コナン「うおおおおおおおおテンション上がってきたあああああああああ」
コナン「問題はどうやって元に戻るかだな」
元に戻る方法>>84
コナン「ついに念願の灰原を夜這いできる流れじゃないか!」
コナン「うおおおおおおおおテンション上がってきたあああああああああ」
コナン「問題はどうやって元に戻るかだな」
元に戻る方法>>84
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:14:22.18 ID:2/xE/IR60
黒の組織(本部は新宿二丁目)に潜入して壊滅させる
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:17:10.46 ID:SxtNXc+r0
コナン「アポトキンは組織が作った毒薬・・・」
コナン「無論解毒薬も組織が持っているはず」
コナン「本部は新宿にあるのか・・・」
コナン「やるっきゃねえな」
コナン「でもさすがに一人はきついか・・・」
コナン「武器と仲間を集めるか」
武器>>96 仲間>>103 >>107 >>111
コナン「無論解毒薬も組織が持っているはず」
コナン「本部は新宿にあるのか・・・」
コナン「やるっきゃねえな」
コナン「でもさすがに一人はきついか・・・」
コナン「武器と仲間を集めるか」
武器>>96 仲間>>103 >>107 >>111
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:19:25.38 ID:2668ljg1I
ポテチ
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:20:10.99 ID:Tq7Ewhsq0
博士
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:20:36.76 ID:a50BbhiT0
高木
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:21:08.80 ID:Tq7Ewhsq0
おっちゃん
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:26:00.97 ID:SxtNXc+r0
10分後
博士「なんじゃ新一くん、こんな夜中に呼びおって」
高木「僕明日朝はやいのに~フワァ」
小五郎「このクソガキャ!こんな時間にほっつき歩き回りやがって!」
コナン「みんなすまん・・・俺、実は新一なんだ」
一同「!?」
コナン「黒の組織が開発した毒薬でこんな姿になってな」
コナン「今までコナンで通してきたが、そろそろ限界なんだ」
コナン「俺は元の体に戻りたい」
コナン「頼む!みんなの力を貸してくれ!!」
>>130
博士「なんじゃ新一くん、こんな夜中に呼びおって」
高木「僕明日朝はやいのに~フワァ」
小五郎「このクソガキャ!こんな時間にほっつき歩き回りやがって!」
コナン「みんなすまん・・・俺、実は新一なんだ」
一同「!?」
コナン「黒の組織が開発した毒薬でこんな姿になってな」
コナン「今までコナンで通してきたが、そろそろ限界なんだ」
コナン「俺は元の体に戻りたい」
コナン「頼む!みんなの力を貸してくれ!!」
>>130
130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:28:16.64 ID:br5PjurL0
こうして黒の組織は四人の勇者により壊滅したのである
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:35:33.94 ID:SxtNXc+r0
ジン「グハァ」
ウォッカ「コンナコトロデシンイタクナイーバタ」
あの方「」
コナン「ついにやったな・・・」
コナン「後は解毒剤を手に入れるだけか・・・」
コナン「しかしこちらの仲間もみんな死んでしまった・・」
コナン「みんなの死は絶対に無駄にはしない」
コナン「俺は必ず元の体に戻って見せる!」
解毒薬の場所>>146
ウォッカ「コンナコトロデシンイタクナイーバタ」
あの方「」
コナン「ついにやったな・・・」
コナン「後は解毒剤を手に入れるだけか・・・」
コナン「しかしこちらの仲間もみんな死んでしまった・・」
コナン「みんなの死は絶対に無駄にはしない」
コナン「俺は必ず元の体に戻って見せる!」
解毒薬の場所>>146
146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:37:45.44 ID:Tq7Ewhsq0
あの方のケツの中
157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:42:47.81 ID:SxtNXc+r0
コナン「まじかよ・・・」
コナン「他人のケツ穴に入ってるもん飲まなきゃイカンのか・・・」
あの方「」
コナン「はぁ~」
コナン「しゃあねえ。掘るか」
ズリュズリュ ブチュ
コナン「毛が邪魔で取りにくい」
ぐちゅぐちゅ グッ
コナン「うへえ、気持ちわりい」
コナン「あとちょとだな」
コナン「取れた」
コナン「これある意味毒薬だろ」
コナン「・・・」
ゴクン!
ドクンドクン! コナンの身に起こった事>>163
コナン「他人のケツ穴に入ってるもん飲まなきゃイカンのか・・・」
あの方「」
コナン「はぁ~」
コナン「しゃあねえ。掘るか」
ズリュズリュ ブチュ
コナン「毛が邪魔で取りにくい」
ぐちゅぐちゅ グッ
コナン「うへえ、気持ちわりい」
コナン「あとちょとだな」
コナン「取れた」
コナン「これある意味毒薬だろ」
コナン「・・・」
ゴクン!
ドクンドクン! コナンの身に起こった事>>163
163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:44:02.06 ID:6C91J2a80
ありえないサイズの巨根に
166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:46:37.92 ID:SxtNXc+r0
コナン「!!」
シュウウウウウウウ
コナン「・・・」
コナン「元に戻ってねーぞ」
コナン「てか」
コナン「元に戻ったのチンコだけかよおおおおおおお」
コナン「小学一年でこのサイズ、ありえねーだろ!」
コナン「常にフルボッキしてすごさにゃいかんのか」
コナン「変態じゃねーか!」
コナン「どうすっかなこれから・・・」
>>170
シュウウウウウウウ
コナン「・・・」
コナン「元に戻ってねーぞ」
コナン「てか」
コナン「元に戻ったのチンコだけかよおおおおおおお」
コナン「小学一年でこのサイズ、ありえねーだろ!」
コナン「常にフルボッキしてすごさにゃいかんのか」
コナン「変態じゃねーか!」
コナン「どうすっかなこれから・・・」
>>170
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:47:26.38 ID:ERGm0wnT0
はいバラおかす
173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:49:54.44 ID:SxtNXc+r0
コナン「おおおおおおおお」
コナン「ついに夜這いの安価キタコレ!!!」
コナン「これで心起きなくヤレるぜえ!」
コナン「へへ・・・待ってろよ灰原!」
コナン「いましゅぐぶちこんであげまちゅからねーーーーーーーーーーーーー♪」
あー、そこの少年、、止まりなさい
コナン「1?」
誰に呼び止められたか>>177
コナン「ついに夜這いの安価キタコレ!!!」
コナン「これで心起きなくヤレるぜえ!」
コナン「へへ・・・待ってろよ灰原!」
コナン「いましゅぐぶちこんであげまちゅからねーーーーーーーーーーーーー♪」
あー、そこの少年、、止まりなさい
コナン「1?」
誰に呼び止められたか>>177
177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:50:48.43 ID:2/xE/IR60
大和警部
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:54:19.44 ID:SxtNXc+r0
コナン「げ!いつぞやのいかつい刑事!」
大和「コナン・・・こんな所でなにしてる」
コナン「いや、あの、はははw(やべえこのオヤジ妙に鋭いんだよなぁ)」
大和「さっき新宿二丁目で張り込みしてたら」
大和「張り込み先の建物からお前が出てきた」
大和「すぐにそこに突入したあ、そこは死体の山だった」
大和「説明してもらおうか・・・」
どうする?>>181
大和「コナン・・・こんな所でなにしてる」
コナン「いや、あの、はははw(やべえこのオヤジ妙に鋭いんだよなぁ)」
大和「さっき新宿二丁目で張り込みしてたら」
大和「張り込み先の建物からお前が出てきた」
大和「すぐにそこに突入したあ、そこは死体の山だった」
大和「説明してもらおうか・・・」
どうする?>>181
181: 忍法帖【Lv=4,xxxP】(1+0:15) 投稿日:2012/09/15(土) 01:54:52.45 ID:99JGwdBQI
脱ぐ
185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 01:57:35.25 ID:SxtNXc+r0
コナン「」ヌギヌギ
大和「なぜ服を脱ぐ」
コナン「お願いです!刑事さん!僕は何もしてません!」
コナン「その証拠にほら!何ももってないでしょ!」
大和「死体の一つにケツ穴をほじくり返された跡があった」
コナン「!」
大和「その立派に勃起したマラ・・・」
コナン「ドキドキ」
大和「署まで同行願おうか」
コナン「まじかよおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
大和「なぜ服を脱ぐ」
コナン「お願いです!刑事さん!僕は何もしてません!」
コナン「その証拠にほら!何ももってないでしょ!」
大和「死体の一つにケツ穴をほじくり返された跡があった」
コナン「!」
大和「その立派に勃起したマラ・・・」
コナン「ドキドキ」
大和「署まで同行願おうか」
コナン「まじかよおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 02:04:17.43 ID:SxtNXc+r0
こうしてコナンは捕まった
途中光彦殺しが発覚し、さらには2chの書き込みから婦女暴行未遂まで看破された
未成年という事で名前こそ公表されなかったが、酌量の余地なしとみなされ
懲役は執行猶予なしで確定された
目暮「コナン君・・・君ともあろうものがどうしてこんな事を・・・」
コナン「俺はただ・・・夜這いがしたかっただけなんです」
目暮「そんな理由で君は人を殺したのか!!」バン!
コナン「真実はいつも一つ!」
目暮「君が変態だという真実がな・・・」
完
途中光彦殺しが発覚し、さらには2chの書き込みから婦女暴行未遂まで看破された
未成年という事で名前こそ公表されなかったが、酌量の余地なしとみなされ
懲役は執行猶予なしで確定された
目暮「コナン君・・・君ともあろうものがどうしてこんな事を・・・」
コナン「俺はただ・・・夜這いがしたかっただけなんです」
目暮「そんな理由で君は人を殺したのか!!」バン!
コナン「真実はいつも一つ!」
目暮「君が変態だという真実がな・・・」
完
192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 02:04:24.16 ID:6p6KmdKS0
終わったwww
195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 02:05:48.17 ID:SxtNXc+r0
すいません連投スレ立てで眠気がやばいです
前スレから付き合ってくださった方ありがとうございました
今度は万全の体調でスレ立てしたいと思います
長い時間ありがとうございました
前スレから付き合ってくださった方ありがとうございました
今度は万全の体調でスレ立てしたいと思います
長い時間ありがとうございました
196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 02:06:41.20 ID:EDNRnpKg0
終わりかよwwww
197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 02:07:10.01 ID:yU1GmOCEi
まあアレだ
乙
乙
198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/15(土) 02:07:12.43 ID:nIa0rec30
光彦の扱いに毎回笑うわ
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1347636297/
Entry ⇒ 2015.03.31 | Category ⇒ 名探偵コナン | Comments (0)
モバP「クールなあの娘が甘えてくる」
1: ◆99skM4/jE2 2015/03/26(木) 08:46:29.83 ID:tAKLRti3O
楓「しゃー」
P「どうしたんですか?」
楓「荒ぶる鷹のポーズ、です。」
P「はあ。」
楓「ふしゃー」
P「あの…どうしたんですか?」
楓「荒ぶる高垣のポーズ、ふふっ。」
P「は、はあ…」
楓「」ピトッ
P「な、なんですか、急にくっついてくるなんて。」
楓「甘える高垣のポーズ、です…♪」
P「どうしたんですか?」
楓「荒ぶる鷹のポーズ、です。」
P「はあ。」
楓「ふしゃー」
P「あの…どうしたんですか?」
楓「荒ぶる高垣のポーズ、ふふっ。」
P「は、はあ…」
楓「」ピトッ
P「な、なんですか、急にくっついてくるなんて。」
楓「甘える高垣のポーズ、です…♪」
2: ◆99skM4/jE2 2015/03/26(木) 08:47:47.83 ID:tAKLRti3O
蘭子「プロヴァンスの風よ!我に新たなる魔力を与えよ!」
P「魔力なあ…でも新しい衣装も来てないし蘭子向けの仕事もないんだよなあ。」
蘭子「つまり我は未だ新たなる覚醒の時を迎えられんと言うのか!?」
P「まあ、今までの魔力に磨きをかけてくれ。」
蘭子「な、ならば!貴様を生け贄にして我の魔力を高めることにする!」
P「生け贄!?」
蘭子「」ぎゅっ
P「魔力なあ…でも新しい衣装も来てないし蘭子向けの仕事もないんだよなあ。」
蘭子「つまり我は未だ新たなる覚醒の時を迎えられんと言うのか!?」
P「まあ、今までの魔力に磨きをかけてくれ。」
蘭子「な、ならば!貴様を生け贄にして我の魔力を高めることにする!」
P「生け贄!?」
蘭子「」ぎゅっ
3: ◆99skM4/jE2 2015/03/26(木) 08:49:25.54 ID:tAKLRti3O
凛「プロデューサー、おつかれ。」
P「ライブ終わりなんだから凛の方が疲れてるだろ。」
凛「楽しかったからそんなに疲れてないよ。どうだった?今日のライブ。」
P「ああ、今日はいつもよりも良かった気がするな。なんかご褒美でもやろうか。」
凛「じゃ、じゃあ、頭撫でて…いや、やっぱりいいよ。」
P「なんだ、謙虚だな。あ、ちょっとこっち来てくれ。」
凛「ん?なに?」
P「今日もお疲れさま。」ナデナデ
凛「ん…///」
P「ライブ終わりなんだから凛の方が疲れてるだろ。」
凛「楽しかったからそんなに疲れてないよ。どうだった?今日のライブ。」
P「ああ、今日はいつもよりも良かった気がするな。なんかご褒美でもやろうか。」
凛「じゃ、じゃあ、頭撫でて…いや、やっぱりいいよ。」
P「なんだ、謙虚だな。あ、ちょっとこっち来てくれ。」
凛「ん?なに?」
P「今日もお疲れさま。」ナデナデ
凛「ん…///」
4: ◆99skM4/jE2 2015/03/26(木) 08:50:55.59 ID:tAKLRti3O
加蓮「プロデューサー、この前のライブどうだった?」
P「ああ、いい出来だったよ。ファンからの反応も良いみたいだしな。」
加蓮「じゃあさー、ご褒美欲しいなー?」
P「ん?なんだ?俺金ないからあんまり大したもん買えないぞ?」
加蓮「凛にもお金かけてないでしょ?」
P「?」
加蓮「私も頭撫でてほしいなー?」
P「なんだそんなことでいいのか?」ナデナデ
加蓮「///」
P「ああ、いい出来だったよ。ファンからの反応も良いみたいだしな。」
加蓮「じゃあさー、ご褒美欲しいなー?」
P「ん?なんだ?俺金ないからあんまり大したもん買えないぞ?」
加蓮「凛にもお金かけてないでしょ?」
P「?」
加蓮「私も頭撫でてほしいなー?」
P「なんだそんなことでいいのか?」ナデナデ
加蓮「///」
5: ◆99skM4/jE2 2015/03/26(木) 08:54:41.92 ID:tAKLRti3O
奈緒「プ、プロデューサー!」
P「ん?どうした奈緒?」
奈緒「こないだのライブなんだけどさ!」ソワソワ
P「あー、良かったぞ。ネットの評判も良いしファンからのメールも増えてるな。」
奈緒「そ、そうか!」ソワソワ
P「まあ、次も頑張ってくれ。」
奈緒「おう!任せてくれよな!」ソワソワ
P「…」
奈緒「…」ソワソワ
P「…奈緒、凛も加蓮も自分でおねだりしたからな?」
奈緒「…!」
奈緒「あ、あのさ…ご、ご褒美に頭ナデナデしてほしいなあ…なんて…///」
P「そこまで言われちゃしょうがないな。」ナデナデ
奈緒「あああー!///や、やっぱり恥ずかしい!もういい!///」
P「ん?どうした奈緒?」
奈緒「こないだのライブなんだけどさ!」ソワソワ
P「あー、良かったぞ。ネットの評判も良いしファンからのメールも増えてるな。」
奈緒「そ、そうか!」ソワソワ
P「まあ、次も頑張ってくれ。」
奈緒「おう!任せてくれよな!」ソワソワ
P「…」
奈緒「…」ソワソワ
P「…奈緒、凛も加蓮も自分でおねだりしたからな?」
奈緒「…!」
奈緒「あ、あのさ…ご、ご褒美に頭ナデナデしてほしいなあ…なんて…///」
P「そこまで言われちゃしょうがないな。」ナデナデ
奈緒「あああー!///や、やっぱり恥ずかしい!もういい!///」
6: ◆99skM4/jE2 2015/03/26(木) 08:56:12.26 ID:tAKLRti3O
小梅「プ、プロデューサーさん…」
P「どうした?」
小梅「あ、あの子がね…机にいると、危ないって言ってる…」
P「え?」
小梅「わ、私と二人でソファーにいた方がいいって…」
P「そうか…じゃあ隣失礼するぞ。」
小梅「うん…いいよ…」
小梅「えへへ…隣同士…」ニコニコ
P「どうした?」
小梅「あ、あの子がね…机にいると、危ないって言ってる…」
P「え?」
小梅「わ、私と二人でソファーにいた方がいいって…」
P「そうか…じゃあ隣失礼するぞ。」
小梅「うん…いいよ…」
小梅「えへへ…隣同士…」ニコニコ
7: ◆99skM4/jE2 2015/03/26(木) 08:57:21.59 ID:tAKLRti3O
李衣菜「プロデューサーはロックに大切なものはなんだと思う?」
P「うーん、難しいなあ…やっぱり魂とかそんなんじゃないか?」
李衣菜「なるほどねー。」
P「李衣菜はなんだと思う?」
李衣菜「私はね!愛だと思うんだよね!」
P「お、いいこと言うなー。」
李衣菜「でもさー、私最近愛が足りてないんだよねー?」
P「ほう?」
李衣菜「と言うことでプロデューサー!愛して!」
P「仕方ないなあ!」ぎゅーっ
P「うーん、難しいなあ…やっぱり魂とかそんなんじゃないか?」
李衣菜「なるほどねー。」
P「李衣菜はなんだと思う?」
李衣菜「私はね!愛だと思うんだよね!」
P「お、いいこと言うなー。」
李衣菜「でもさー、私最近愛が足りてないんだよねー?」
P「ほう?」
李衣菜「と言うことでプロデューサー!愛して!」
P「仕方ないなあ!」ぎゅーっ
8: ◆99skM4/jE2 2015/03/26(木) 08:59:54.65 ID:tAKLRti3O
美波「…」ペラ
P「…」カタカタ
美波「…あっ。」
P「…?どうした?何かあったか?」
美波「いえ、雑誌の占い1位だったので♪」
P「おー、ほんとだ、『気になるあの人と近づくチャンス到来!』かー、さすが女性ファッション誌って感じだなー。」
美波「プロデューサーさんって何月生まれでしたっけ?」
P「俺は…あ、12位だなー。『南の方に運気アップの秘訣あり!』かー。」
美波「!」
P「ま、こういうの気にしてると仕事にならんしなー。」ハハハ
美波「プロデューサーさんっ。ちょっとこちらで休憩しませんか?」
P「ああ、まあ、いいけど…って隣か?」
美波「はい♪」
P「向かいじゃなくて?」
美波「はいっ。きっと『みなみ』に近いほど、運気が上がりますから♪」
P「…」カタカタ
美波「…あっ。」
P「…?どうした?何かあったか?」
美波「いえ、雑誌の占い1位だったので♪」
P「おー、ほんとだ、『気になるあの人と近づくチャンス到来!』かー、さすが女性ファッション誌って感じだなー。」
美波「プロデューサーさんって何月生まれでしたっけ?」
P「俺は…あ、12位だなー。『南の方に運気アップの秘訣あり!』かー。」
美波「!」
P「ま、こういうの気にしてると仕事にならんしなー。」ハハハ
美波「プロデューサーさんっ。ちょっとこちらで休憩しませんか?」
P「ああ、まあ、いいけど…って隣か?」
美波「はい♪」
P「向かいじゃなくて?」
美波「はいっ。きっと『みなみ』に近いほど、運気が上がりますから♪」
9: ◆99skM4/jE2 2015/03/26(木) 09:01:40.03 ID:tAKLRti3O
ありす「プロデューサー、相手が嫌がっているのに下の名前で呼ぶことはセクハラになることもあるそうですよ。」
P「そうか、気を付けるよありす。」
ありす「だから橘と呼んでください。それがもうセクハラまがいなんですよ。」
P「そうか。スキンシップもよくないと言うよな。」
ありす「当たり前です。それくらい常識ですよ。」
P「じゃあ俺の膝に座るのやめてくれる?セクハラになるぞ?」
ありす「私もプロデューサーも嫌がってないのでセクハラにはあたりません。心配しないでください。」
P「そうか、気を付けるよありす。」
ありす「だから橘と呼んでください。それがもうセクハラまがいなんですよ。」
P「そうか。スキンシップもよくないと言うよな。」
ありす「当たり前です。それくらい常識ですよ。」
P「じゃあ俺の膝に座るのやめてくれる?セクハラになるぞ?」
ありす「私もプロデューサーも嫌がってないのでセクハラにはあたりません。心配しないでください。」
10: ◆99skM4/jE2 2015/03/26(木) 09:03:08.64 ID:tAKLRti3O
P「千枝、なんで膝の上に座ってくるのかな?」
千枝「ありすちゃんもプロデューサーさんの膝に座ったって聞いたので…」
P「ああ、そんなこともあったな。あの後ちひろさんにすごく怒られたんだぞ。」
千枝「じゃあ、千枝は悪い子なのでプロデューサーさんをもっと困らせちゃいますっ。」ぎゅーっ
千枝「ありすちゃんもプロデューサーさんの膝に座ったって聞いたので…」
P「ああ、そんなこともあったな。あの後ちひろさんにすごく怒られたんだぞ。」
千枝「じゃあ、千枝は悪い子なのでプロデューサーさんをもっと困らせちゃいますっ。」ぎゅーっ
11: ◆99skM4/jE2 2015/03/26(木) 09:04:35.00 ID:tAKLRti3O
雪美「…♪」
P「雪美。」
雪美「…なに…?」
P「当たり前のように人の膝の上に座るのはやめような?」
雪美「千枝も…ありすも…やってた…。二人だけ…ずるい…」
P「あれは二人とも勝手に座ってきただけだぞ。」
雪美「じゃあ…私も…勝手に座る…」
P「はあ…仕方ないなあ…」
P「雪美。」
雪美「…なに…?」
P「当たり前のように人の膝の上に座るのはやめような?」
雪美「千枝も…ありすも…やってた…。二人だけ…ずるい…」
P「あれは二人とも勝手に座ってきただけだぞ。」
雪美「じゃあ…私も…勝手に座る…」
P「はあ…仕方ないなあ…」
12: ◆99skM4/jE2 2015/03/26(木) 09:08:24.64 ID:tAKLRti3O
P「晴は座んないの?」
晴「は?何の話だよ?」
P「え?ありすとか千枝とか雪美とか。最近晴くらいの子が俺の膝の上に座ってくるんだけど。」
晴「はあ?!なんだよそれ!やっぱりロリコンじゃねーか!」
P「いや、俺勝手に座られる側だから。ロリコンじゃねーから。」
晴「どうだか?」
P「しかし、晴は膝の上座んないのか。残念だな。」
晴「……別に、座んねーなんて言ってないだろ。」
P「ほら、空いてるぞ。」ポンポン
晴「ちょ、ちょっとだけだからな!」ストン
P「可愛いなあ。」ナデナデ
晴「は?何の話だよ?」
P「え?ありすとか千枝とか雪美とか。最近晴くらいの子が俺の膝の上に座ってくるんだけど。」
晴「はあ?!なんだよそれ!やっぱりロリコンじゃねーか!」
P「いや、俺勝手に座られる側だから。ロリコンじゃねーから。」
晴「どうだか?」
P「しかし、晴は膝の上座んないのか。残念だな。」
晴「……別に、座んねーなんて言ってないだろ。」
P「ほら、空いてるぞ。」ポンポン
晴「ちょ、ちょっとだけだからな!」ストン
P「可愛いなあ。」ナデナデ
13: ◆99skM4/jE2 2015/03/26(木) 09:10:03.92 ID:tAKLRti3O
周子「おなかすいたーん。」
P「カップ麺でいいならそこの棚に入ってるから食っていいぞ。」カタカタ
周子「昨日食べたーん。」
P「じゃあコンビニで弁当でも買ってきな。」
周子「一昨日食べたーん。」
P「はあ…しょうがないな、この書類片付けたらなんか食いに行くか。」
周子「おなかすいたーん。」
P「あと5分で片付けるから
周子「おなかすいたーん。」
P「…分かったよ、今から行くぞ?」
周子「やったーん♪」
P「カップ麺でいいならそこの棚に入ってるから食っていいぞ。」カタカタ
周子「昨日食べたーん。」
P「じゃあコンビニで弁当でも買ってきな。」
周子「一昨日食べたーん。」
P「はあ…しょうがないな、この書類片付けたらなんか食いに行くか。」
周子「おなかすいたーん。」
P「あと5分で片付けるから
周子「おなかすいたーん。」
P「…分かったよ、今から行くぞ?」
周子「やったーん♪」
14: ◆99skM4/jE2 2015/03/26(木) 09:12:15.07 ID:tAKLRti3O
文香「……」ペラ
P「へー、ファッション誌か。文香にしては珍しいの読んでるな。」
文香「あ!Pちゃーん!はぴはぴしてゆぅ?ふみか、Pちゃんとはぐはぐすゆととーってもはぴはぴするにぃーっ☆」ぎゅっ
P「」
文香「あ、あの…『引っ込み思案なあなたはきらりん語でイメチェン!』とあったのですが…///」
P「ああ、なるほどな。」
P「でも、はぐはぐしろとまでは書いてないぞ?」
文香「あっ…」
文香「は、はぐはぐしたのは…私がしたかっただけ…です…///」
P「へー、ファッション誌か。文香にしては珍しいの読んでるな。」
文香「あ!Pちゃーん!はぴはぴしてゆぅ?ふみか、Pちゃんとはぐはぐすゆととーってもはぴはぴするにぃーっ☆」ぎゅっ
P「」
文香「あ、あの…『引っ込み思案なあなたはきらりん語でイメチェン!』とあったのですが…///」
P「ああ、なるほどな。」
P「でも、はぐはぐしろとまでは書いてないぞ?」
文香「あっ…」
文香「は、はぐはぐしたのは…私がしたかっただけ…です…///」
15: ◆99skM4/jE2 2015/03/26(木) 09:14:08.16 ID:tAKLRti3O
終わりです。
HTML化依頼出してきます。
HTML化依頼出してきます。
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 09:22:59.79 ID:dyosDI2N0
楓さん可愛すぎわろた
もう1周書いてもいいのよ?
もう1周書いてもいいのよ?
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 09:32:52.27 ID:6jpKR/B6o
乙
まだCoアイドルは50人近くいるぜ?
まだCoアイドルは50人近くいるぜ?
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 09:58:32.17 ID:ZUJqh24NO
coolのていぎがみだれる!
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427327189/
Entry ⇒ 2015.03.31 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
凛「最近希ちゃんがベタベタしてきてこわいにゃ...」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:41:04.91 ID:K4kB8YgG0
※花陽「ことりちゃん!やるよ!」 ことり「かよちゃん!了解だよ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427289730/ のアナザーサイドとして書いてます
真姫「何?それがどうしたの?」
凛「って、真姫ちゃんひどいにゃっ、冷たいにゃっ!?」
真姫「いや、別にそういうわけじゃないけど... 希がからかってくるのは今に始まったことじゃないし」
凛「でも、凛だけなんだよ?」
真姫「もしかしたら、凛が猫っぽいからじゃない?」
凛「ふにゃっ!?」
真姫「ふふっ、冗談よ」
凛「猫っぽいのは100歩譲っていいとして...」
真姫(譲る必要あるのかしら...?)
凛「毎日のようにワシワシしてくるのはこわいにゃ......」
真姫「わ、ワシワシ... な、なるほど... 妙に納得したわ...」
真姫(穂乃果たちがμ's結成時に一回やられたから、共感はできるわ...)
凛「別に希ちゃんが嫌いなわけじゃないけど、何でだと思う?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427289730/ のアナザーサイドとして書いてます
真姫「何?それがどうしたの?」
凛「って、真姫ちゃんひどいにゃっ、冷たいにゃっ!?」
真姫「いや、別にそういうわけじゃないけど... 希がからかってくるのは今に始まったことじゃないし」
凛「でも、凛だけなんだよ?」
真姫「もしかしたら、凛が猫っぽいからじゃない?」
凛「ふにゃっ!?」
真姫「ふふっ、冗談よ」
凛「猫っぽいのは100歩譲っていいとして...」
真姫(譲る必要あるのかしら...?)
凛「毎日のようにワシワシしてくるのはこわいにゃ......」
真姫「わ、ワシワシ... な、なるほど... 妙に納得したわ...」
真姫(穂乃果たちがμ's結成時に一回やられたから、共感はできるわ...)
凛「別に希ちゃんが嫌いなわけじゃないけど、何でだと思う?」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:41:32.87 ID:K4kB8YgG0
希「ふんふんふふ~ん♪」
絵里「希、ご機嫌ね」
希「だって、最近凛ちゃんが可愛くてしかたないんやもん♪」
絵里(希の周りに音符が漂ってるように見えるわ...)
希「それに、えりちだって人のこと言えんのとちゃう?」
絵里「えっ?」
希「穂乃果ちゃんといるときは、えりちもウチとおんなじ感じやよ?」
絵里「嘘...そうなの?」
希「嘘は言っとらへんよ~」
絵里(そ、そうだったの...? 穂乃果といるときは、こんなにウキウキしてるんだ...///)
希「でもライバルは多いから頑張らないかんよ?」
絵里「うぐっ...」
絵里(そ、そうよね... 海未だけならまだしも、ことりと花陽のコンビも相手となると...)
絵里「ぐぬぬ...」
希「えりち~、帰っておいで~」
絵里「希、ご機嫌ね」
希「だって、最近凛ちゃんが可愛くてしかたないんやもん♪」
絵里(希の周りに音符が漂ってるように見えるわ...)
希「それに、えりちだって人のこと言えんのとちゃう?」
絵里「えっ?」
希「穂乃果ちゃんといるときは、えりちもウチとおんなじ感じやよ?」
絵里「嘘...そうなの?」
希「嘘は言っとらへんよ~」
絵里(そ、そうだったの...? 穂乃果といるときは、こんなにウキウキしてるんだ...///)
希「でもライバルは多いから頑張らないかんよ?」
絵里「うぐっ...」
絵里(そ、そうよね... 海未だけならまだしも、ことりと花陽のコンビも相手となると...)
絵里「ぐぬぬ...」
希「えりち~、帰っておいで~」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:42:06.90 ID:K4kB8YgG0
・
・
・
海未「はい、今日の練習はここまでっ お疲れ様です」
穂乃果「いやぁ~、今日もよく動いたね~」
花陽「ことりちゃん!やるよ!」
ことり「かよちゃん!了解だよ!」
穂乃果「二人とも何かあるの?」
ことり「ぴぃっ!?」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん!?」
穂乃果「ね~、何かあるの? あるんだったら、穂乃果も一緒に行ってもいい?」ウキウキ
希「おっ?」
希(またあのコンビが動き出すか~...便乗するしかないよね?クフフ)
絵里「...ギリッ」
海未「......」ゴゴゴ
希(嫉妬心が隠せてないよ、二人とも...)
・
・
・
・
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海未「はい、今日の練習はここまでっ お疲れ様です」
穂乃果「いやぁ~、今日もよく動いたね~」
花陽「ことりちゃん!やるよ!」
ことり「かよちゃん!了解だよ!」
穂乃果「二人とも何かあるの?」
ことり「ぴぃっ!?」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん!?」
穂乃果「ね~、何かあるの? あるんだったら、穂乃果も一緒に行ってもいい?」ウキウキ
希「おっ?」
希(またあのコンビが動き出すか~...便乗するしかないよね?クフフ)
絵里「...ギリッ」
海未「......」ゴゴゴ
希(嫉妬心が隠せてないよ、二人とも...)
・
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4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:42:33.16 ID:K4kB8YgG0
希「さて、喧嘩を買ってでた二人は置いといて、ウチらも帰ろうか?」
凛「かよちんにことりちゃんも行っちゃったから、帰るにゃ~」
希「もぉ...凛ちゃんかわええなぁ~」ガシッ
凛「ふにゃっ!?!?」
ワシワシ
凛「ふにゃーーーーーーーーーーっ!!!」
絵里「...はっ!」
海未「......っ!」
にこ「二人とも戻ってきたわね」ヤレヤレ
真姫「まああの二人は放っておきましょ?」
にこ「あっちの二人もね...」
真姫「そうね...」
凛「ヒグッ、も、もう...やめてほしいにゃ~」ウルウル
希「あ~ん、もう凛ちゃん可愛すぎや~///」
凛「かよちんにことりちゃんも行っちゃったから、帰るにゃ~」
希「もぉ...凛ちゃんかわええなぁ~」ガシッ
凛「ふにゃっ!?!?」
ワシワシ
凛「ふにゃーーーーーーーーーーっ!!!」
絵里「...はっ!」
海未「......っ!」
にこ「二人とも戻ってきたわね」ヤレヤレ
真姫「まああの二人は放っておきましょ?」
にこ「あっちの二人もね...」
真姫「そうね...」
凛「ヒグッ、も、もう...やめてほしいにゃ~」ウルウル
希「あ~ん、もう凛ちゃん可愛すぎや~///」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:43:03.33 ID:K4kB8YgG0
希「ハ~...凛ちゃんもう最っ高...」ウットリ
絵里「...嫉妬心に燃えてた私が言うことじゃないけど、あなたも大概ね...」
希「ホントにえりちには言われてくないっ!」
絵里「まあいいけど...」
希「それよりももう来週やね」
絵里「え?...ああ、ユニット強化合宿ね」
希「...その言い方だとどこの隊の訓練なのか聴きたくなるわー」
絵里「その返しは想定してなかったわ...」
希「ま、それはそれとして」
絵里「え?いいの!?」
希「ユニットでの練習ってことは、あの二人はめっちゃくちゃ有利になっちゃうから頑張りなよ」クス
絵里「い、言われなくてもそのつもりよ!///」
希「それじゃ、また明日ねっ」
絵里「あ、希!...もぅ」
絵里「...嫉妬心に燃えてた私が言うことじゃないけど、あなたも大概ね...」
希「ホントにえりちには言われてくないっ!」
絵里「まあいいけど...」
希「それよりももう来週やね」
絵里「え?...ああ、ユニット強化合宿ね」
希「...その言い方だとどこの隊の訓練なのか聴きたくなるわー」
絵里「その返しは想定してなかったわ...」
希「ま、それはそれとして」
絵里「え?いいの!?」
希「ユニットでの練習ってことは、あの二人はめっちゃくちゃ有利になっちゃうから頑張りなよ」クス
絵里「い、言われなくてもそのつもりよ!///」
希「それじゃ、また明日ねっ」
絵里「あ、希!...もぅ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:43:39.58 ID:K4kB8YgG0
希「ちょっと買い物してこかな?」
希「ちょっと買い物してこかな?」
「...かいは、来週の3連休での合宿を利用します!」
希「うん?」
希「あれは花陽ちゃんとことりちゃん? なるほど、ここで作戦会議してたのか」シメシメ
花陽「ですが、合宿でユニットごとで部屋を使うとしたら?」
ことり「!?」
希「!? なるほど、何の心配もなく個室を使えるというわけやね...」
希(それでいけば、リリーホワイトで凛ちゃんと同じ部屋で寝れるってことか...///)
希(よし、今回はあの二人に味方しよ)
希「ちょっと買い物してこかな?」
「...かいは、来週の3連休での合宿を利用します!」
希「うん?」
希「あれは花陽ちゃんとことりちゃん? なるほど、ここで作戦会議してたのか」シメシメ
花陽「ですが、合宿でユニットごとで部屋を使うとしたら?」
ことり「!?」
希「!? なるほど、何の心配もなく個室を使えるというわけやね...」
希(それでいけば、リリーホワイトで凛ちゃんと同じ部屋で寝れるってことか...///)
希(よし、今回はあの二人に味方しよ)
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:44:11.62 ID:K4kB8YgG0
・
・
・
穂乃果「いやー、いい天気だね~」
海未「そうですね、山は清々しいです。穂乃果やみんなとこれてよかったです」
絵里「そうね、私も“穂乃果”と来れてよかったわ」ニコッ
海未「......」ジロッ
絵里「......」ギロッ
希「お、おー...二人の間に火花が見える...」
にこ「本当に懲りないわね~」
凛「にこちゃんは別にいいんじゃないかにゃ?」
真姫「そ、そうよ///だって、この真姫ちゃんがいるんだから///」
にこ「ちょ、ちょっと急に何言うの!?」カアアア
希(そういえばこの二人はいつから出来てたんやろ?)
ことり「じゃあ、今回はユニットごとの練習や作曲をメインにした合宿だから」
花陽「部屋もユニットごとがいいと思うんだけど、どうかな?」
希「ウチはそれでええよ~」
凛「凛もにゃ~」
真姫「にこちゃんと一緒なら別に...///」
にこ「マッキーが素直にこ...」
絵里「ねぇ、部屋割りくらいはクジで決めてもよかったんじゃないかしら?」
海未「そうですね、ユニットばかりにかたまりっぱなしもどうかと思いますし、穂乃果はどうですか?」
希(あちゃー...やっぱりこの二人はこうなるよね...)
・
・
穂乃果「いやー、いい天気だね~」
海未「そうですね、山は清々しいです。穂乃果やみんなとこれてよかったです」
絵里「そうね、私も“穂乃果”と来れてよかったわ」ニコッ
海未「......」ジロッ
絵里「......」ギロッ
希「お、おー...二人の間に火花が見える...」
にこ「本当に懲りないわね~」
凛「にこちゃんは別にいいんじゃないかにゃ?」
真姫「そ、そうよ///だって、この真姫ちゃんがいるんだから///」
にこ「ちょ、ちょっと急に何言うの!?」カアアア
希(そういえばこの二人はいつから出来てたんやろ?)
ことり「じゃあ、今回はユニットごとの練習や作曲をメインにした合宿だから」
花陽「部屋もユニットごとがいいと思うんだけど、どうかな?」
希「ウチはそれでええよ~」
凛「凛もにゃ~」
真姫「にこちゃんと一緒なら別に...///」
にこ「マッキーが素直にこ...」
絵里「ねぇ、部屋割りくらいはクジで決めてもよかったんじゃないかしら?」
海未「そうですね、ユニットばかりにかたまりっぱなしもどうかと思いますし、穂乃果はどうですか?」
希(あちゃー...やっぱりこの二人はこうなるよね...)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:44:56.04 ID:K4kB8YgG0
穂乃果「穂乃果? 穂乃果はユニットごとで分かれるのでいいと思うよ!」
とり「それじゃあ、決まりだね♪」ニコッ
真姫「決まったなら、早く準備しましょ」
希「せやね~、ユニットでみっちりなんてそんなにやってないしね~」
凛「海未ちゃんと絵里ちゃんはどうしたの?」
にこ「あの二人はまあ放っておきなさい」
海未「ぅー...穂乃果ぁ......」シュン
絵里「穂乃果と一緒に寝れるチャンスが......」ガクッ
穂乃果「......?」
希(穂乃果ちゃん、グッジョブ!)
とり「それじゃあ、決まりだね♪」ニコッ
真姫「決まったなら、早く準備しましょ」
希「せやね~、ユニットでみっちりなんてそんなにやってないしね~」
凛「海未ちゃんと絵里ちゃんはどうしたの?」
にこ「あの二人はまあ放っておきなさい」
海未「ぅー...穂乃果ぁ......」シュン
絵里「穂乃果と一緒に寝れるチャンスが......」ガクッ
穂乃果「......?」
希(穂乃果ちゃん、グッジョブ!)
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:45:35.78 ID:K4kB8YgG0
・
・
・
海未「では、『キミのくせに』のパートわけですけど...」
凛「.......」
希「.......」ニコニコ
海未「何をしてるんですか?二人とも...」
凛「それは凛が聞きたいにゃ...」
希「うん?」
海未「...希?」
希「だって凛ちゃんが可愛いのがいけないんだもん♪」
凛「ふにゃ///」
海未「だけど、今はユニットの打ち合わせですよ?」
希「穂乃果ちゃんと一緒だったら、くっついていたいくせに~」ニヤニヤ
海未「あぐっ...///」
希「凛ちゃんもワシワシはしないから、こうさせといて?」ニコッ
凛「...わ、わかったにゃ...///」
・
・
海未「では、『キミのくせに』のパートわけですけど...」
凛「.......」
希「.......」ニコニコ
海未「何をしてるんですか?二人とも...」
凛「それは凛が聞きたいにゃ...」
希「うん?」
海未「...希?」
希「だって凛ちゃんが可愛いのがいけないんだもん♪」
凛「ふにゃ///」
海未「だけど、今はユニットの打ち合わせですよ?」
希「穂乃果ちゃんと一緒だったら、くっついていたいくせに~」ニヤニヤ
海未「あぐっ...///」
希「凛ちゃんもワシワシはしないから、こうさせといて?」ニコッ
凛「...わ、わかったにゃ...///」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:46:02.35 ID:K4kB8YgG0
・
・
・
穂乃果「お腹すいた~...」
ことり「いつも以上にみっちりやったもんね」
にこ「もうちょっと待ってなさいって、いま花陽と希とで作ってるから」
海未「いつもすみません」
にこ「なぁに言ってんの いつもやってるから慣れっこよ」
希「そやで~ こっちも美味しいって言ってもらえるのが嬉しくて作ってるのもあるし」
花陽「何より喜んでもらいたい人がいるからね!」
希(凛ちゃんの美味しそうに食べてる顔が早く見たいな~///)
希(流石にみんなで食べるのに、ラーメンは用意できんからね、その分頑張ろ♪)
穂乃果「にこちゃんたちのご飯も楽しみだけど、ことりちゃんのデザートも楽しみ~♪」
海未「食べ過ぎはいけませんからね?」
穂乃果「う、わかってるよー...」
希(ウチも気を付けなかんな...)
・
・
穂乃果「お腹すいた~...」
ことり「いつも以上にみっちりやったもんね」
にこ「もうちょっと待ってなさいって、いま花陽と希とで作ってるから」
海未「いつもすみません」
にこ「なぁに言ってんの いつもやってるから慣れっこよ」
希「そやで~ こっちも美味しいって言ってもらえるのが嬉しくて作ってるのもあるし」
花陽「何より喜んでもらいたい人がいるからね!」
希(凛ちゃんの美味しそうに食べてる顔が早く見たいな~///)
希(流石にみんなで食べるのに、ラーメンは用意できんからね、その分頑張ろ♪)
穂乃果「にこちゃんたちのご飯も楽しみだけど、ことりちゃんのデザートも楽しみ~♪」
海未「食べ過ぎはいけませんからね?」
穂乃果「う、わかってるよー...」
希(ウチも気を付けなかんな...)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:46:46.60 ID:K4kB8YgG0
「「ごちそうさまでした(いただきました)」」
穂乃果「はぁ~、幸せ~...」
絵里「すぐに横になると牛になるわよ~」
穂乃果「もぅ、海未ちゃんみたいなこと言わないで~」ヒーン
海未「私のセリフが...」
凛「そこなんだ...」
真姫「さ、寝ちゃう前にお風呂入っちゃいましょ」
希(キターーーーーーーーー!!)
にこ「まーきちゃん、一緒に入ろ?」
真姫「な、何でよ...?///」
にこ「いーじゃん、こういう時にしか一緒に入ってくれないのに~」
真姫「ぅ...わかったわよ、一緒に入りましょ」
真姫(ヤッターーーーーー///)
希(よし!この流れに乗って...)
希「凛ちゃんはウチと一緒に入ろ?」
凛「凛はみんなと入( 希「一緒に入ろうな~?」
凛「りょ、了解しましたっ、隊長!」ピシッ
希「うん、よろしい」ニコッ
希(ごめんね、凛ちゃん...でも、楽しみで顔がにやけ過ぎちゃう///)
穂乃果「はぁ~、幸せ~...」
絵里「すぐに横になると牛になるわよ~」
穂乃果「もぅ、海未ちゃんみたいなこと言わないで~」ヒーン
海未「私のセリフが...」
凛「そこなんだ...」
真姫「さ、寝ちゃう前にお風呂入っちゃいましょ」
希(キターーーーーーーーー!!)
にこ「まーきちゃん、一緒に入ろ?」
真姫「な、何でよ...?///」
にこ「いーじゃん、こういう時にしか一緒に入ってくれないのに~」
真姫「ぅ...わかったわよ、一緒に入りましょ」
真姫(ヤッターーーーーー///)
希(よし!この流れに乗って...)
希「凛ちゃんはウチと一緒に入ろ?」
凛「凛はみんなと入( 希「一緒に入ろうな~?」
凛「りょ、了解しましたっ、隊長!」ピシッ
希「うん、よろしい」ニコッ
希(ごめんね、凛ちゃん...でも、楽しみで顔がにやけ過ぎちゃう///)
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:47:25.00 ID:K4kB8YgG0
・
・
・
凛「気持ちいいにゃ~」
希「広いお風呂って最高やね~」
凛「にしても、希ちゃんってなんでこんなに大きいの?」
希「何のこ(ry」
希(あ~、なるほど...)ニヤ
希「この胸のこと~?」
凛「うん...、かよちんとか前の合宿でみんなと入って思ったけど、大きい...」
希「実はこの胸な、豊胸手術してるんよ」
凛「...................」
凛「ええええええええええええええええええええええええええっ!!!!!」
希「と、言うのは嘘や♪」
凛「の、希ちゃん!!」
希「もう、凛ちゃんかわいいっ///」ダキッ
凛「ひゃう///」
・
・
凛「気持ちいいにゃ~」
希「広いお風呂って最高やね~」
凛「にしても、希ちゃんってなんでこんなに大きいの?」
希「何のこ(ry」
希(あ~、なるほど...)ニヤ
希「この胸のこと~?」
凛「うん...、かよちんとか前の合宿でみんなと入って思ったけど、大きい...」
希「実はこの胸な、豊胸手術してるんよ」
凛「...................」
凛「ええええええええええええええええええええええええええっ!!!!!」
希「と、言うのは嘘や♪」
凛「の、希ちゃん!!」
希「もう、凛ちゃんかわいいっ///」ダキッ
凛「ひゃう///」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:47:58.65 ID:K4kB8YgG0
希「ギュー」
凛「......」
凛(あ、希ちゃん柔らかい... なんというかホッとする...)
凛(そう、優しく包まれるみたいな感じかな?)
希「♪」ナデナデ
凛(いつもワシワシされたりしてるけど、いまの希ちゃんすごく優しくて綺麗にゃ...///)
凛「///」
希「凛ちゃん? 顔赤いけど、大丈夫?」
凛「だ、大丈夫にゃっ!」
希「ホントに大丈夫? そろそろあがる?」
凛「大丈夫にゃ/// でも、そろそろ出よ?」
凛「......」
凛(あ、希ちゃん柔らかい... なんというかホッとする...)
凛(そう、優しく包まれるみたいな感じかな?)
希「♪」ナデナデ
凛(いつもワシワシされたりしてるけど、いまの希ちゃんすごく優しくて綺麗にゃ...///)
凛「///」
希「凛ちゃん? 顔赤いけど、大丈夫?」
凛「だ、大丈夫にゃっ!」
希「ホントに大丈夫? そろそろあがる?」
凛「大丈夫にゃ/// でも、そろそろ出よ?」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:48:29.29 ID:K4kB8YgG0
凛「いいお湯だったにゃ~♪」
絵里「疲れはとれたかしら?」
希「お先に頂いたで~♪」
絵里「その様子なら疲れは大丈夫そうね」フフッ
希「ところで、えりちはうまくいったんか?」グヒヒ
絵里「.........」
希「痛いところを突いたみたいやね...」
凛「? まあ、絵里ちゃんも早く入ってくるといいにゃ」
絵里「ありがと でも、今は、穂乃果たちが入ってるからそのあとね」
海未「あ、希に凛、ちょうど飲み物を用意したところですが飲みますか?」
凛「いただくにゃ~」
希「ウチもお願いするわ~」
海未「はい、どうぞ」
凛「ありがとー」
希「ありがとな~ ...海未ちゃんもここにいる言うことは...」
海未「わかってるなら、言わなくていいですよ...」
希「ごめんごめん」
絵里「疲れはとれたかしら?」
希「お先に頂いたで~♪」
絵里「その様子なら疲れは大丈夫そうね」フフッ
希「ところで、えりちはうまくいったんか?」グヒヒ
絵里「.........」
希「痛いところを突いたみたいやね...」
凛「? まあ、絵里ちゃんも早く入ってくるといいにゃ」
絵里「ありがと でも、今は、穂乃果たちが入ってるからそのあとね」
海未「あ、希に凛、ちょうど飲み物を用意したところですが飲みますか?」
凛「いただくにゃ~」
希「ウチもお願いするわ~」
海未「はい、どうぞ」
凛「ありがとー」
希「ありがとな~ ...海未ちゃんもここにいる言うことは...」
海未「わかってるなら、言わなくていいですよ...」
希「ごめんごめん」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:49:19.32 ID:K4kB8YgG0
ガチャッ
凛「あ、ことりちゃん」
希「花陽ちゃん...と、穂乃果ちゃん!?」
絵里「穂乃果!?」
海未「一体どうしたのですか!?」
ことり「い、いや~、どうやらのぼせちゃったらしくって...」アハハ...
花陽「ちょ、ちょっとはしゃぎ過ぎちゃったみたい...」
真姫「どうしたのー? なんだか騒がしいけど」
ことり「あ、真姫ちゃん!」
花陽「私たちの部屋一階に変えてもいいかな?」
真姫「それはかまわないけど...って、穂乃果!?どうしたの!?」
絵里「のぼせちゃったみたいなの」
真姫「あ~、わかったわ... じゃあ、そこの廊下の手前の部屋なら上と同じくらいの広さのはずよ」
ことり「ありがと♪」
希「ウチらも手伝おうか?」
ことり「ううん、ありがとう」
真姫「何かあったら、呼んでちょうだいね?」
凛「なんかホッとしたら、眠くなってきたにゃ...」
絵里「そうね... 私も汗を流してくるとするわ」
海未「時間も遅くなりそうなので、私も一緒にいいですか?」
絵里「ええ、いいわよ」
凛「あ、ことりちゃん」
希「花陽ちゃん...と、穂乃果ちゃん!?」
絵里「穂乃果!?」
海未「一体どうしたのですか!?」
ことり「い、いや~、どうやらのぼせちゃったらしくって...」アハハ...
花陽「ちょ、ちょっとはしゃぎ過ぎちゃったみたい...」
真姫「どうしたのー? なんだか騒がしいけど」
ことり「あ、真姫ちゃん!」
花陽「私たちの部屋一階に変えてもいいかな?」
真姫「それはかまわないけど...って、穂乃果!?どうしたの!?」
絵里「のぼせちゃったみたいなの」
真姫「あ~、わかったわ... じゃあ、そこの廊下の手前の部屋なら上と同じくらいの広さのはずよ」
ことり「ありがと♪」
希「ウチらも手伝おうか?」
ことり「ううん、ありがとう」
真姫「何かあったら、呼んでちょうだいね?」
凛「なんかホッとしたら、眠くなってきたにゃ...」
絵里「そうね... 私も汗を流してくるとするわ」
海未「時間も遅くなりそうなので、私も一緒にいいですか?」
絵里「ええ、いいわよ」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:50:26.58 ID:K4kB8YgG0
希「あとは、あの二人に任せとけばいいよね?」
凛「........」ウトウト
希「凛ちゃん?」ユサユサ
凛「んにゃぁ~?」メゴシゴシ
希「眠そうやね、一緒に寝よっか?」
凛「...うん」ポワポワ
希「ほら、凛ちゃ~ん 部屋に着いたよ~」
凛「...うん...おにゃすみ...」パタン
希「ちょ、ちょっと凛ちゃん! そのままだと風邪ひくよ!?」
凛「ムニャァ...」
希「もぅ... よいしょっと...」ズッズッズ...
希「布団を掛けて...と、これでいいかな?」
凛「スー...スー...」
希「ふふっ...こうやって寝顔を見てるのもええなぁ~♪」
希「ふあぁ~......わたしも寝よっかな...」
凛「フヘヘヘッ...」
希「どんな夢見てんのかな? ...それじゃ、おやすみ凛ちゃん」
凛「........」ウトウト
希「凛ちゃん?」ユサユサ
凛「んにゃぁ~?」メゴシゴシ
希「眠そうやね、一緒に寝よっか?」
凛「...うん」ポワポワ
希「ほら、凛ちゃ~ん 部屋に着いたよ~」
凛「...うん...おにゃすみ...」パタン
希「ちょ、ちょっと凛ちゃん! そのままだと風邪ひくよ!?」
凛「ムニャァ...」
希「もぅ... よいしょっと...」ズッズッズ...
希「布団を掛けて...と、これでいいかな?」
凛「スー...スー...」
希「ふふっ...こうやって寝顔を見てるのもええなぁ~♪」
希「ふあぁ~......わたしも寝よっかな...」
凛「フヘヘヘッ...」
希「どんな夢見てんのかな? ...それじゃ、おやすみ凛ちゃん」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:50:57.71 ID:K4kB8YgG0
凛「......ダメ...」ガッ
希「っ!? り、凛ちゃん///」
凛「...ノゾミチャン...イッチャ......ダメ...」
希「凛、ちゃん....」
凛「ノゾミ...チャン....オイテ、カナイデ......」
希(...私に置いてかれるなんて、どんな夢見てるの?ホント...)
希「...凛ちゃん、大丈夫やよ」ニコッ
希「ウチはどこにもいかんよ...凛ちゃんの傍におるよ...」
凛「....ノゾミチャン...ダイスキニャ...」スースー
希「......///」
希「ど、どういう意味かわからんけど...」
希「凛ちゃん、反則すぎるよ.../////」ギュッ
希「っ!? り、凛ちゃん///」
凛「...ノゾミチャン...イッチャ......ダメ...」
希「凛、ちゃん....」
凛「ノゾミ...チャン....オイテ、カナイデ......」
希(...私に置いてかれるなんて、どんな夢見てるの?ホント...)
希「...凛ちゃん、大丈夫やよ」ニコッ
希「ウチはどこにもいかんよ...凛ちゃんの傍におるよ...」
凛「....ノゾミチャン...ダイスキニャ...」スースー
希「......///」
希「ど、どういう意味かわからんけど...」
希「凛ちゃん、反則すぎるよ.../////」ギュッ
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:51:32.43 ID:K4kB8YgG0
チュンチュン(・8・)←カンケイナイヨー
凛「う...ううん......」
凛「何だかよく眠れたにゃ~...」
凛「あれ...?」
凛「伸びが出来ない...けど、なんか気持ちがいい......」
凛「......」
凛「って、希ちゃん!?」
希「スー...スー...」
凛「あ...凛、抱きしめられてるんだ...///」
凛「......もう少し、このままでもいいかな?///」
凛「う...ううん......」
凛「何だかよく眠れたにゃ~...」
凛「あれ...?」
凛「伸びが出来ない...けど、なんか気持ちがいい......」
凛「......」
凛「って、希ちゃん!?」
希「スー...スー...」
凛「あ...凛、抱きしめられてるんだ...///」
凛「......もう少し、このままでもいいかな?///」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:52:30.45 ID:K4kB8YgG0
希「う、ううん...」ムニャ
凛「希ちゃん...おはようにゃ...///」
希「...うん、凛ちゃんおはよ~」フニャ
凛「あ、あの...希ちゃん? 起きたのなら、話してくれると嬉しいにゃ///」
希「うん? あ~、凛ちゃん抱き心地最高やから忘れてたわ~」
凛「だ、だったら、もういいかにゃ?」
希「う~ん...まだダメやよ~」
凛「えー、それはない...」
チュッ
希「おやすみ~」zzZ
凛「......///」
凛「いま、何をされたのかにゃ?///」ドキドキ
凛「離してくれたけど、心臓バクバクして動けないにゃ...///」
凛(き、キスされたよね?/// おでこにだけど...)
凛(寝ぼけてたから、きっと他意はないよ...ね?///)
凛(でも、ないのはさびしいような...)
凛「って、凛は何を考えてるにゃー!?///」
凛「希ちゃん...おはようにゃ...///」
希「...うん、凛ちゃんおはよ~」フニャ
凛「あ、あの...希ちゃん? 起きたのなら、話してくれると嬉しいにゃ///」
希「うん? あ~、凛ちゃん抱き心地最高やから忘れてたわ~」
凛「だ、だったら、もういいかにゃ?」
希「う~ん...まだダメやよ~」
凛「えー、それはない...」
チュッ
希「おやすみ~」zzZ
凛「......///」
凛「いま、何をされたのかにゃ?///」ドキドキ
凛「離してくれたけど、心臓バクバクして動けないにゃ...///」
凛(き、キスされたよね?/// おでこにだけど...)
凛(寝ぼけてたから、きっと他意はないよ...ね?///)
凛(でも、ないのはさびしいような...)
凛「って、凛は何を考えてるにゃー!?///」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:53:14.84 ID:K4kB8YgG0
・
・
・
海未「...夜は、お楽しみでしたね......」ジッ
希「海未ちゃん、朝からどうしたん?」
海未「希と凛のおかげで、珍しく寝不足になりましたよ...」
希「えー?ウチ、何かしたかな?」
海未「希と凛のせいで、嫉妬心から寝られなかったんです!」
海未「なんですか!?二人で抱き合って寝て!私だって穂乃果とああやって寝たいですよ!」
絵里「...海未もなのね......」
希「えりち...っ!?どうしたん、その隈?」
絵里「にこと真姫が居るのよ...? 羨ましくって、鬱陶しくてかなわなかったわ...」
海未「そうですよね! ただでさえ、穂乃果がことりと花陽と寝てるというのに......」ゴゴゴ
絵里「そうね......」ゴゴゴ
希「あ、あはは... ほ、ほな、ご飯頂いてくるわ~」サッ
・
・
海未「...夜は、お楽しみでしたね......」ジッ
希「海未ちゃん、朝からどうしたん?」
海未「希と凛のおかげで、珍しく寝不足になりましたよ...」
希「えー?ウチ、何かしたかな?」
海未「希と凛のせいで、嫉妬心から寝られなかったんです!」
海未「なんですか!?二人で抱き合って寝て!私だって穂乃果とああやって寝たいですよ!」
絵里「...海未もなのね......」
希「えりち...っ!?どうしたん、その隈?」
絵里「にこと真姫が居るのよ...? 羨ましくって、鬱陶しくてかなわなかったわ...」
海未「そうですよね! ただでさえ、穂乃果がことりと花陽と寝てるというのに......」ゴゴゴ
絵里「そうね......」ゴゴゴ
希「あ、あはは... ほ、ほな、ご飯頂いてくるわ~」サッ
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:53:48.37 ID:K4kB8YgG0
凛「.........」
花陽「モグモグ」
凛「.........」
穂乃果「ことりちゃん、醤油ちょうだい」
ことり「はい、どうぞ~」
凛「......っ///」カア
凛(希ちゃんにキスされたの思い出しちゃったにゃ///)
真姫「凛、どうかしたの?」
凛「な、何でもないにゃっ!?」
希「ごっはん、ごっはん~♪」
凛「っ///」
穂乃果「希ちゃん! 希ちゃんは、凛ちゃんの隣だよ~」
希「ありがと♪」
ことり「穂乃果ちゃん、これも食べて~ 自信作なの///」
花陽「あ、ずるいです! 私のも食べてくださ~い///」
希「凛ちゃん改めておはような~」ニコッ
凛「お、おはようにゃ///」
希「?」
花陽「モグモグ」
凛「.........」
穂乃果「ことりちゃん、醤油ちょうだい」
ことり「はい、どうぞ~」
凛「......っ///」カア
凛(希ちゃんにキスされたの思い出しちゃったにゃ///)
真姫「凛、どうかしたの?」
凛「な、何でもないにゃっ!?」
希「ごっはん、ごっはん~♪」
凛「っ///」
穂乃果「希ちゃん! 希ちゃんは、凛ちゃんの隣だよ~」
希「ありがと♪」
ことり「穂乃果ちゃん、これも食べて~ 自信作なの///」
花陽「あ、ずるいです! 私のも食べてくださ~い///」
希「凛ちゃん改めておはような~」ニコッ
凛「お、おはようにゃ///」
希「?」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:54:26.62 ID:K4kB8YgG0
・
・
・
海未「今日もお疲れ様です これで合宿二日目も終わりですね」
希「そうやね~、明日はゆっくり帰るだけやしねっ♪」
海未「それよりも...またですか...」ハァ
凛「凛はもう諦めたにゃ...」
希「だって、凛ちゃんが可愛いのがいけないんやもん♪」
凛(でも、これはこれで悪くないと思い始めてるんだよね...///)
希「ええやん、海未ちゃんも今夜は穂乃果ちゃんとお風呂でしょ?」
海未「まあ、そうですが...///」
希「まあ、予定の時間通りだし、戻ろっか?」
・
・
海未「今日もお疲れ様です これで合宿二日目も終わりですね」
希「そうやね~、明日はゆっくり帰るだけやしねっ♪」
海未「それよりも...またですか...」ハァ
凛「凛はもう諦めたにゃ...」
希「だって、凛ちゃんが可愛いのがいけないんやもん♪」
凛(でも、これはこれで悪くないと思い始めてるんだよね...///)
希「ええやん、海未ちゃんも今夜は穂乃果ちゃんとお風呂でしょ?」
海未「まあ、そうですが...///」
希「まあ、予定の時間通りだし、戻ろっか?」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:55:01.87 ID:K4kB8YgG0
・
・
・
絵里「さあ穂乃果、一緒にお風呂入りましょ」
海未「穂乃果、すぐに準備してくださいね?」
穂乃果「うん、わかったよ~」
・
・
・
ことり「...いい?かよちん」
花陽「OKだよ」
凛「なになに? みんなでお風呂入るの?」
花陽「凛ちゃん!?」
ことり「うん、そうだよ~」ニコッ
希「クスス、ほな二人も一緒やで~、真姫ちゃん、にこっち♪」
にこ「...わかったわよ」
真姫「まあたまにはいいわね」
・
・
絵里「さあ穂乃果、一緒にお風呂入りましょ」
海未「穂乃果、すぐに準備してくださいね?」
穂乃果「うん、わかったよ~」
・
・
・
ことり「...いい?かよちん」
花陽「OKだよ」
凛「なになに? みんなでお風呂入るの?」
花陽「凛ちゃん!?」
ことり「うん、そうだよ~」ニコッ
希「クスス、ほな二人も一緒やで~、真姫ちゃん、にこっち♪」
にこ「...わかったわよ」
真姫「まあたまにはいいわね」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:55:27.55 ID:K4kB8YgG0
凛「やっぱり練習のあとのお風呂は最高にゃ~」
穂乃果「うん!そうだね~」
ことり「穂乃果ちゃん、お話しよ?」ダキッ
花陽「ことりちゃんには負けません!」ダキッ
穂乃果「わっ、わかったからちょっと待って~!?」
希(あの3人はまあええな...にこっちたちも予想通りやし...)
希「(なら)凛ちゃ~ん♪」
凛「の、希ちゃん///」
希「お話しよっか」
凛「うん...///」
穂乃果「うん!そうだね~」
ことり「穂乃果ちゃん、お話しよ?」ダキッ
花陽「ことりちゃんには負けません!」ダキッ
穂乃果「わっ、わかったからちょっと待って~!?」
希(あの3人はまあええな...にこっちたちも予想通りやし...)
希「(なら)凛ちゃ~ん♪」
凛「の、希ちゃん///」
希「お話しよっか」
凛「うん...///」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:55:53.97 ID:K4kB8YgG0
希「そういや、朝からなんか落ち着かないようだけどどうかしたん?」
凛「っ/// な、なんでもないにゃ?」
希「嘘や...何を隠してるのか言わへんと~」
凛「!?」
凛(またワシワシされる!?)
希「キスしちゃう///」チュッ
凛「...っ/////」ボン
希「あら...?」
希「もしかして、朝おでこにキスしたのが理由?」
凛「ひゃぅっ/////」
希「まさかの図星...」
希「もぅ、初心な凛ちゃん可愛すぎる~/////」ギュー
凛「/////」
凛「っ/// な、なんでもないにゃ?」
希「嘘や...何を隠してるのか言わへんと~」
凛「!?」
凛(またワシワシされる!?)
希「キスしちゃう///」チュッ
凛「...っ/////」ボン
希「あら...?」
希「もしかして、朝おでこにキスしたのが理由?」
凛「ひゃぅっ/////」
希「まさかの図星...」
希「もぅ、初心な凛ちゃん可愛すぎる~/////」ギュー
凛「/////」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:56:25.70 ID:K4kB8YgG0
希「うん?」
凛「ど、どうしたのかにゃ?」
希「凛ちゃん、少し胸が大きくなった?」
凛「えっ/// そ、そうなのかなぁ?」
希「揉むと大きくなるっていうのは本当やね♪」ウキウキ
凛「...も、もしかして、もしかして?」
希「もっと大きくしてあげるね~♪」ワシワシ
凛「やっぱりーー!?」
ワシワシワシワシ
・
・
・
凛「ど、どうしたのかにゃ?」
希「凛ちゃん、少し胸が大きくなった?」
凛「えっ/// そ、そうなのかなぁ?」
希「揉むと大きくなるっていうのは本当やね♪」ウキウキ
凛「...も、もしかして、もしかして?」
希「もっと大きくしてあげるね~♪」ワシワシ
凛「やっぱりーー!?」
ワシワシワシワシ
・
・
・
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:56:58.94 ID:K4kB8YgG0
凛「希ちゃん、もうわしわしはやめてほしーにゃー」バタバタ
希「凛ちゃ~ん、逃がさへんで~?」グヒヒ
真姫「にこちゃんて、肌本当に綺麗ね...スベスベ......」サスリ
にこ「真姫ちゃんだってそうじゃない、それに髪だって綺麗だし...」サラサラ
真姫「にこちゃんだって...それに、にこちゃんの黒髪、私は好きだけど///」
にこ「あ、ありがと///」カアアア
凛「にゃーーー!!!!もうやめてにゃーーーーー!!!!!」
希「グヒヒヒッ、ここか?ここがええのんか~?」ワシワシ
ことり「穂乃果ちゃ~ん///」
花陽「穂乃果ちゃーん///」
穂乃果「ふ、二人とも、動けないよ~///」
うみえり「「どうしてこうなっちゃうのー!?」」
希(海未ちゃんとえりちには悪いけど、凛ちゃんと過ごせて楽しいし)
希「凛ちゃん、大好きだよ...///」ボソッ
希「それじゃ、ワシワシMAXにペースアップ♪」
凛「ほ、本当にもうやめてにゃーーーーーー!?!?」
希「凛ちゃ~ん、逃がさへんで~?」グヒヒ
真姫「にこちゃんて、肌本当に綺麗ね...スベスベ......」サスリ
にこ「真姫ちゃんだってそうじゃない、それに髪だって綺麗だし...」サラサラ
真姫「にこちゃんだって...それに、にこちゃんの黒髪、私は好きだけど///」
にこ「あ、ありがと///」カアアア
凛「にゃーーー!!!!もうやめてにゃーーーーー!!!!!」
希「グヒヒヒッ、ここか?ここがええのんか~?」ワシワシ
ことり「穂乃果ちゃ~ん///」
花陽「穂乃果ちゃーん///」
穂乃果「ふ、二人とも、動けないよ~///」
うみえり「「どうしてこうなっちゃうのー!?」」
希(海未ちゃんとえりちには悪いけど、凛ちゃんと過ごせて楽しいし)
希「凛ちゃん、大好きだよ...///」ボソッ
希「それじゃ、ワシワシMAXにペースアップ♪」
凛「ほ、本当にもうやめてにゃーーーーーー!?!?」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 08:59:24.95 ID:K4kB8YgG0
完
前作の空白部分も少し保管しながらなので、のぞりん中心とは少し違うかも?
前作の空白部分も少し保管しながらなので、のぞりん中心とは少し違うかも?
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 09:29:30.51 ID:kCtgFCniO
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427326864/
Entry ⇒ 2015.03.31 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
久「あ!ごめんなさい、大丈夫?」 尭深「あ…大丈夫…です」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:06:12.26 ID:dlGNU43T0
ID:z778iorc0の代行
頑張って
頑張って
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:10:51.13 ID:z778iorc0
ありがとうございます
東京に来て間もなくのあたり…
――電車内
久「ふぅ、ようやく買い出しもおしまいね 早くホテルに戻って休みたいわ」
久「ほんとは須賀君に頼みたかったとこだけど ハギヨシさんに連れて行かれてしまったし、しょうがないわよね」
久「それにしてもさすが都会…聞きしに勝る混雑ぶりだわー」
ガタンッ!
久「キャッ」ヨロ
ドッ
???「あぅっ…!」ドサッ
東京に来て間もなくのあたり…
――電車内
久「ふぅ、ようやく買い出しもおしまいね 早くホテルに戻って休みたいわ」
久「ほんとは須賀君に頼みたかったとこだけど ハギヨシさんに連れて行かれてしまったし、しょうがないわよね」
久「それにしてもさすが都会…聞きしに勝る混雑ぶりだわー」
ガタンッ!
久「キャッ」ヨロ
ドッ
???「あぅっ…!」ドサッ
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:14:35.61 ID:z778iorc0
久「あ!ごめんなさい、大丈夫?」
尭深「あ…大丈夫…です」
久(あら…?)
久「本当にごめんなさい 私ったらよろけちゃって 立てる?」
尭深「ありがとう…ございます…」
久(あらあら…気弱そうなメガネっ子ちゃん なかなか……いいわ)
尭深「あ…大丈夫…です」
久(あら…?)
久「本当にごめんなさい 私ったらよろけちゃって 立てる?」
尭深「ありがとう…ございます…」
久(あらあら…気弱そうなメガネっ子ちゃん なかなか……いいわ)
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:19:39.02 ID:z778iorc0
久「荷物も落としちゃったわね、はい どうぞ」
尭深「はい…」
久「大きな袋だけどそんなに重くないのね、何が入ってるのか訊いてもいいかしら?」
尭深「え、えっと…茶葉…です 部室のストックが、切れてしまったので…」
久「お茶!いいわねえ どうりでほんのり緑茶のいい香りがすると思ったわ」
尭深「えっと…」
尭深「はい…」
久「大きな袋だけどそんなに重くないのね、何が入ってるのか訊いてもいいかしら?」
尭深「え、えっと…茶葉…です 部室のストックが、切れてしまったので…」
久「お茶!いいわねえ どうりでほんのり緑茶のいい香りがすると思ったわ」
尭深「えっと…」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:25:37.44 ID:z778iorc0
久「それにしてもすごい量ね 部員が多いのかしら?」
尭深「は、…はい そんなところ……です…」
尭深(たしかに皆にも淹れるけど…ほとんど使うのは私だけ…)
尭深(こんな量を大半自分が飲むためなんて…恥ずかしくて言えないかな…)
尭深「は、…はい そんなところ……です…」
尭深(たしかに皆にも淹れるけど…ほとんど使うのは私だけ…)
尭深(こんな量を大半自分が飲むためなんて…恥ずかしくて言えないかな…)
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:30:07.52 ID:z778iorc0
久(あぁ…この子 なんていうのかしら 困らせたい?嗜虐心をくすぐるわ)
尭深「えっと…お茶…お好き…なんてすか?」
久「ええ、普段は紅茶なんだけど 甘いのに飽きた時はもっぱら緑茶ね 濃くて熱いお茶なんか最高ね~」
尭深「そう…」
尭深(お茶…好きなんだ 緑茶が好きな人には…悪い人はいない…)
尭深(話していても…不思議と嫌な感じもしない…)
尭深「えっと…お茶…お好き…なんてすか?」
久「ええ、普段は紅茶なんだけど 甘いのに飽きた時はもっぱら緑茶ね 濃くて熱いお茶なんか最高ね~」
尭深「そう…」
尭深(お茶…好きなんだ 緑茶が好きな人には…悪い人はいない…)
尭深(話していても…不思議と嫌な感じもしない…)
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:36:43.56 ID:z778iorc0
久「それにしても本当に大丈夫?さっき、けっこう強くぶつかっちゃったと思うんだけど」
尭深(やっぱり…いい人…だよね…)
尭深「あ…そんなに気にしないで下さい… 痛くはなかったですから…」ニコ
久(あ、少し笑った かわいい)
尭深(やっぱり…いい人…だよね…)
尭深「あ…そんなに気にしないで下さい… 痛くはなかったですから…」ニコ
久(あ、少し笑った かわいい)
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:40:56.20 ID:z778iorc0
久「でも…もしも怪我でもしてたら大変よ?本人が気付いてないだけかもしれないし」
久(ますます曇らせたくなっちゃったじゃない)
久「ぶつかっちゃったのは…ここかしら」サワッ
尭深「…!?」
久(ますます曇らせたくなっちゃったじゃない)
久「ぶつかっちゃったのは…ここかしら」サワッ
尭深「…!?」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:45:20.84 ID:z778iorc0
久「痛まない?それともこっち?」サワサワ
尭深「ゃ…あ、あの…」カァァ…
尭深(こ、この人……突然何を……!?)
久(おっと、逃がさないわよ~ もっとも この混雑した車内じゃろくに身動きできないだろうけど)
久「あら、やっぱり痛むんじゃない?そんなに俯いちゃって」スリスリ サワサワ
尭深「ほんと…ほんとに、だいじょう…で…ら…」ボソボソ
久「痛いなら痛いって言って…?じゃなきゃ…分からないわよ?」むにゅ
尭深「ゃ…あ、あの…」カァァ…
尭深(こ、この人……突然何を……!?)
久(おっと、逃がさないわよ~ もっとも この混雑した車内じゃろくに身動きできないだろうけど)
久「あら、やっぱり痛むんじゃない?そんなに俯いちゃって」スリスリ サワサワ
尭深「ほんと…ほんとに、だいじょう…で…ら…」ボソボソ
久「痛いなら痛いって言って…?じゃなきゃ…分からないわよ?」むにゅ
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:49:51.32 ID:z778iorc0
尭深(…っ!? こ、この人…む、胸を… い、いや…!)ジワァ
尭深(……っいや、誰かぁ…)フルフル
尭深「い……や……、やめ…やめ…て…んっ…」ブルブル
久(う~ん 東京には美穂子もゆみも来ているから 自重できるはずだったけど とんでもない子見つけちゃったわ)
久(ええい 据え膳食わぬは何とやらよね)
尭深(……っいや、誰かぁ…)フルフル
尭深「い……や……、やめ…やめ…て…んっ…」ブルブル
久(う~ん 東京には美穂子もゆみも来ているから 自重できるはずだったけど とんでもない子見つけちゃったわ)
久(ええい 据え膳食わぬは何とやらよね)
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:54:38.24 ID:z778iorc0
久「わぁ おっきい、これは私よりあるわねぇ 羨ましいわ」モミモミ
尭深(や…やっぱり この人わざと…)
尭深「やめ…いい加減に…して…んあっ!?」ビクン
久(乳首クリクリ~♪)
久「あら ここかしら?なんだか腫れてるみたいよぉ?」クリクリ
尭深「あぁっ…!ち、違っ…そこは…!やめっ!」クリクリクリ
尭深(や…やっぱり この人わざと…)
尭深「やめ…いい加減に…して…んあっ!?」ビクン
久(乳首クリクリ~♪)
久「あら ここかしら?なんだか腫れてるみたいよぉ?」クリクリ
尭深「あぁっ…!ち、違っ…そこは…!やめっ!」クリクリクリ
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:59:46.09 ID:z778iorc0
尭深「あぁ…い、やぁ…違…う、違うぅ…お願い…離し…て…」カタカタ
久「あら、じゃあこれは何かしら?言ってくれないと分からないわねぇ」
尭深「そ、そんなの…言えない…です んぅっ~~~!」
久「教えてくれないんじゃやめないわ やっぱり腫れなんでしょう ね?」ペロッ
尭深「ひぁっ!?」ビクン
尭深(な、なに…!? この人、首なめ…あぁっ!)
久「あら、じゃあこれは何かしら?言ってくれないと分からないわねぇ」
尭深「そ、そんなの…言えない…です んぅっ~~~!」
久「教えてくれないんじゃやめないわ やっぱり腫れなんでしょう ね?」ペロッ
尭深「ひぁっ!?」ビクン
尭深(な、なに…!? この人、首なめ…あぁっ!)
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 21:02:40.01 ID:z778iorc0
久(あ~たまらないわ~この子)ゾクゾク
尭深「いやぁ… や…だ…助け…ひぁっ!?」
久(身をよじるだけじゃ逃げられないわよ~)
尭深「ふああ、やめ…って そこ……腫れじゃ…腫れてるんじゃ…ない…ですから…」クリクリ
久「ペロペロ ふーん? じゃあ何…?ちゃーんと教えて?特別に触らないでいてあげるから」
尭深「うぅ…ち……ちく…です…」ボソボソ
尭深「いやぁ… や…だ…助け…ひぁっ!?」
久(身をよじるだけじゃ逃げられないわよ~)
尭深「ふああ、やめ…って そこ……腫れじゃ…腫れてるんじゃ…ない…ですから…」クリクリ
久「ペロペロ ふーん? じゃあ何…?ちゃーんと教えて?特別に触らないでいてあげるから」
尭深「うぅ…ち……ちく…です…」ボソボソ
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 21:07:59.32 ID:z778iorc0
久「ん~聞こえない~ちゃんとはっきり言って? チュッチュッ」クリクリ
尭深「ひあぁっ!ち、くび…乳首です……乳首ぃ…だか…ら…い、弄らないで…!くだ…さい…!」
久「プハッ ようやくちゃんと言えたわね いい子いい子」
尭深「うぅ……グス」
尭深(ひ、ひど…い……こんなところ…誰かに見られたら)
尭深「ひあぁっ!ち、くび…乳首です……乳首ぃ…だか…ら…い、弄らないで…!くだ…さい…!」
久「プハッ ようやくちゃんと言えたわね いい子いい子」
尭深「うぅ……グス」
尭深(ひ、ひど…い……こんなところ…誰かに見られたら)
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 21:12:52.23 ID:z778iorc0
尭深(でも…お……終わった……身体…熱い…)ブルブル
久(感じやすい子ね~ いい感じに火照ってきたかしら?)
久「いい子にはご褒美をあげないと……ね」クチュ
尭深「!? …うあぁっ!?」ビクン
尭深「や、やめ…約束が…あぁっ…ちがっんあぁ!」クチュクチュクチュ
尭深(に、逃げたいのに…動けない……)
久「ええ かわいい乳首を弄るのはやめてあげたわよ ここから先は…えーっと ちゃんと言えたご褒美(はあと)」クチュクチュ
久(感じやすい子ね~ いい感じに火照ってきたかしら?)
久「いい子にはご褒美をあげないと……ね」クチュ
尭深「!? …うあぁっ!?」ビクン
尭深「や、やめ…約束が…あぁっ…ちがっんあぁ!」クチュクチュクチュ
尭深(に、逃げたいのに…動けない……)
久「ええ かわいい乳首を弄るのはやめてあげたわよ ここから先は…えーっと ちゃんと言えたご褒美(はあと)」クチュクチュ
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 21:18:09.50 ID:z778iorc0
尭深「そ、そんな いらな…んむぅっ!」ヌチュ
久(…びっくりね おっぱい揉まれて首を舐められただけで こんなに濡れるなんて)
尭深(キ、キスされてる…!?顔、近…力…抵抗…できないぃ…)グチュクチュクチュ
尭深「んあぁ…!んむ…うぅ……ぁあ……ちゅ…ぷ…ちゅう」グチュッグチュッ
久(うふふ 唇柔らか~い このまま最後まで…)
久(…びっくりね おっぱい揉まれて首を舐められただけで こんなに濡れるなんて)
尭深(キ、キスされてる…!?顔、近…力…抵抗…できないぃ…)グチュクチュクチュ
尭深「んあぁ…!んむ…うぅ……ぁあ……ちゅ…ぷ…ちゅう」グチュッグチュッ
久(うふふ 唇柔らか~い このまま最後まで…)
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 21:22:04.47 ID:z778iorc0
尭深「ちゅっ……くちゅ、んんっ……ピチャ……」クチュクチュクチュ
尭深「ぷぁっや、やめ……んむぅっ!うぁ…は、あぁぁ…!」ヌチュッグチュッ
尭深(頭の中……白………)
尭深(もう…駄……目ェ…)
尭深「んむっ!あぁ…!んぅっーーーー!」ビクビクン
久(イったわね… さて…)
尭深「ぷぁっや、やめ……んむぅっ!うぁ…は、あぁぁ…!」ヌチュッグチュッ
尭深(頭の中……白………)
尭深(もう…駄……目ェ…)
尭深「んむっ!あぁ…!んぅっーーーー!」ビクビクン
久(イったわね… さて…)
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 21:27:20.87 ID:z778iorc0
尭深「んちゅ…っぷぁ…ちゅっちゅ…ぷはぁ…ぁ…」トローン
久「ぷはぁ 尭深さん? 声が大きくなってきてたわよ 周りに気付かれちゃうかも?」
尭深「え…なんで……なま…え…」ハアハア
久「あなたが夢中になってる隙にポケットから生徒手帳を拝借したの 気付かないくらい感じてくれたようで嬉しいわ」
尭深「か、返し…」
久「ぷはぁ 尭深さん? 声が大きくなってきてたわよ 周りに気付かれちゃうかも?」
尭深「え…なんで……なま…え…」ハアハア
久「あなたが夢中になってる隙にポケットから生徒手帳を拝借したの 気付かないくらい感じてくれたようで嬉しいわ」
尭深「か、返し…」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 21:33:41.29 ID:z778iorc0
久「心配しないで、名前を知りたかっただけだからすぐ返すわ それでね、尭深さん」クチィ
尭深「っ!?っふあぁ!や、もう…!」ビクビク
久「あなた すっかり出来上がっちゃってるわ イったばかりなのに まだ欲しいって身体が疼くのよね」クチュクチュ
尭深「~~~~っ!!はぁっ…う、くぅ… あぁっ!」グチュッグチュッ
久「ここで止めたらきっと辛いわね~」
久「…さて どうしてほしい?」ヌチュ ヌル
尭深「っ!?っふあぁ!や、もう…!」ビクビク
久「あなた すっかり出来上がっちゃってるわ イったばかりなのに まだ欲しいって身体が疼くのよね」クチュクチュ
尭深「~~~~っ!!はぁっ…う、くぅ… あぁっ!」グチュッグチュッ
久「ここで止めたらきっと辛いわね~」
久「…さて どうしてほしい?」ヌチュ ヌル
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 21:40:58.43 ID:z778iorc0
尭深「んぅっ…はあっ………はあっ………」
久「見て、私の指 こんなに濡れちゃった 全部あなたの愛液よ」
尭深(こんなに…………私…乱れて……)
久「もっとしてほしいなら……舐めて、尭深 そうしたら受け入れてもらえたってことで私が責任もって、
最後まで相手してあげる」
尭深「…はあ……はあ……」ボー
久「見て、私の指 こんなに濡れちゃった 全部あなたの愛液よ」
尭深(こんなに…………私…乱れて……)
久「もっとしてほしいなら……舐めて、尭深 そうしたら受け入れてもらえたってことで私が責任もって、
最後まで相手してあげる」
尭深「…はあ……はあ……」ボー
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 21:45:00.62 ID:z778iorc0
尭深(無理やり…あったばかりの人に…電車の中で 自分勝手に…弄られて……)
尭深(汚い所を弄って……汚れた手を舐めてだなんて……こんなの…おかしい…)
尭深(……でも…)
久「……」ゾクゾク
尭深「…んむ……ちゅぷ…んっ…ちゅうぅ…」
尭深(もっと……もっと…してほしい…足りない…弄ってほしいよぉ……)
久「嬉しいわ尭深 散々いじわるに付き合ってくれたぶん とことんいじめてあげるからね」
尭深(汚い所を弄って……汚れた手を舐めてだなんて……こんなの…おかしい…)
尭深(……でも…)
久「……」ゾクゾク
尭深「…んむ……ちゅぷ…んっ…ちゅうぅ…」
尭深(もっと……もっと…してほしい…足りない…弄ってほしいよぉ……)
久「嬉しいわ尭深 散々いじわるに付き合ってくれたぶん とことんいじめてあげるからね」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 21:51:15.25 ID:z778iorc0
尭深「あぁっ!ひゃあ!いっ…んああああ!!」グチュッグチュ
久「かわいいわ尭深、遠慮しないで乱れていいからね」
尭深「う、く…ふぁっ…!や、ああぁ…~~~ッ!」ビクビク
久「だけど、もうちょっと声を抑えなさい 一応車内なんだから」
尭深「~~~っ!!んぁああ!!あっ!あぁ…!いっ……! く、あぁっ……!」ビクンビクン
久「かわいいわ尭深、遠慮しないで乱れていいからね」
尭深「う、く…ふぁっ…!や、ああぁ…~~~ッ!」ビクビク
久「だけど、もうちょっと声を抑えなさい 一応車内なんだから」
尭深「~~~っ!!んぁああ!!あっ!あぁ…!いっ……! く、あぁっ……!」ビクンビクン
58: もうちょっと続きます! 投稿日:2012/09/14(金) 21:59:40.50 ID:z778iorc0
尭深「あぁっうう…!……ふ、う…」クタァ
久「あらら へたり込んじゃって 大丈夫?」
尭深「はあ……はあ……」
久「真っ赤になってかわいいわ尭深 満足できたかしら?」クチュクチュ
尭深「あぁ………ふぁあ…」
久「何も考えられなくなっちゃった? でも正直私は全然いじめ足りないわ」クチュクチュ
尭深「うぅ…あっ…」
久「ちょうど電車も止まったしそろそろ降りましょうか 電車の中ではできないようなことして遊びましょ 立てる?」グイ
尭深「あ……」フラフラ
尭深(こ、このままじゃ……私…)
久「あらら へたり込んじゃって 大丈夫?」
尭深「はあ……はあ……」
久「真っ赤になってかわいいわ尭深 満足できたかしら?」クチュクチュ
尭深「あぁ………ふぁあ…」
久「何も考えられなくなっちゃった? でも正直私は全然いじめ足りないわ」クチュクチュ
尭深「うぅ…あっ…」
久「ちょうど電車も止まったしそろそろ降りましょうか 電車の中ではできないようなことして遊びましょ 立てる?」グイ
尭深「あ……」フラフラ
尭深(こ、このままじゃ……私…)
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:04:38.90 ID:z778iorc0
――公園のトイレ
久「いい具合に近くに公園があってよかったわ 移動に時間をかけて火照りがひいちゃうのも興がさめるしね」
尭深「……………」
尭深(引かれるままに…ついてきてしまった…でも…ここで、抵抗しないと…また…)
久「それじゃ早速続きをしましょうか」
尭深「ん……痴漢…さん…」ムニュムニュ
久「ん?おっぱいより下の方がいいかしら?」クリクリ
尭深「ふっ…ん……もう…やめましょう……」
久「いい具合に近くに公園があってよかったわ 移動に時間をかけて火照りがひいちゃうのも興がさめるしね」
尭深「……………」
尭深(引かれるままに…ついてきてしまった…でも…ここで、抵抗しないと…また…)
久「それじゃ早速続きをしましょうか」
尭深「ん……痴漢…さん…」ムニュムニュ
久「ん?おっぱいより下の方がいいかしら?」クリクリ
尭深「ふっ…ん……もう…やめましょう……」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:09:21.09 ID:z778iorc0
久「あらら?」
尭深「やっ…やっぱり……こんなのおかしい…です…んっ…!」クチュ
久(まずいわね 時間をおいたせいでお熱が引いてきちゃったのかしら 電車の中ではあんなに感じてくれてたのに)
尭深「も、う……離し…て く、ください……」
久「あら、ひどいわ さっき電車で指を舐めてくれたの忘れちゃったの?」クチュクチュ
尭深「…っ!…あれは…何も…考えられなかった…から とにかく…もうこれ以上は…!」
久(うーん… まずい 何か打開策は……)
尭深「やっ…やっぱり……こんなのおかしい…です…んっ…!」クチュ
久(まずいわね 時間をおいたせいでお熱が引いてきちゃったのかしら 電車の中ではあんなに感じてくれてたのに)
尭深「も、う……離し…て く、ください……」
久「あら、ひどいわ さっき電車で指を舐めてくれたの忘れちゃったの?」クチュクチュ
尭深「…っ!…あれは…何も…考えられなかった…から とにかく…もうこれ以上は…!」
久(うーん… まずい 何か打開策は……)
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:15:00.91 ID:z778iorc0
???「うーーー、トイレトイレ」
尭深「!!」
久「あら…?誰かトイレに入ってきちゃったわね 出るにしてもしばらく待たなきゃ駄目ね」ヒソヒソ
久「万が一、二人で個室から出ていくとこなんて見られたら疑われちゃうかも?」ヒソヒソ
久(天啓きちゃったわ この間に何としても尭深のスイッチをまた入れないと)
尭深「!!」
久「あら…?誰かトイレに入ってきちゃったわね 出るにしてもしばらく待たなきゃ駄目ね」ヒソヒソ
久「万が一、二人で個室から出ていくとこなんて見られたら疑われちゃうかも?」ヒソヒソ
久(天啓きちゃったわ この間に何としても尭深のスイッチをまた入れないと)
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:19:18.67 ID:z778iorc0
尭深「そ、そんな……」ジワ…
久「あら…?」
久「………えい」
クチュクチュ
尭深「ひぁっ!?やめっ……むぐっ!?んんっ!」
久「ちゅぅ…んむ…ぷはっ……大きな声出しちゃ駄目じゃない尭深 気付かれちゃってもいいの?」クチクチュクリクリ
尭深「ぷぁっ!あ、あぁ……やめ…気付かれたら…あなただって…うぁあっ!?」クチュクチュ
久「あら…?」
久「………えい」
クチュクチュ
尭深「ひぁっ!?やめっ……むぐっ!?んんっ!」
久「ちゅぅ…んむ…ぷはっ……大きな声出しちゃ駄目じゃない尭深 気付かれちゃってもいいの?」クチクチュクリクリ
尭深「ぷぁっ!あ、あぁ……やめ…気付かれたら…あなただって…うぁあっ!?」クチュクチュ
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:22:28.45 ID:z778iorc0
久「私は別に困らないわよぉ?困るなら最初から痴漢なんてしないもの♪」クリクリクリ
久「むしろこれくらいのスリルがないと楽しくないわ」モミモミ
尭深「そん…な!んんっ!んぅ~~~っ!」ブルブル
久「大丈夫♪ あなたが声を出さずに我慢すればいい話だわ」
久(やっぱりこの子…ふふ~んなるほどね~…)
久「むしろこれくらいのスリルがないと楽しくないわ」モミモミ
尭深「そん…な!んんっ!んぅ~~~っ!」ブルブル
久「大丈夫♪ あなたが声を出さずに我慢すればいい話だわ」
久(やっぱりこの子…ふふ~んなるほどね~…)
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:27:09.86 ID:z778iorc0
尭深「くっ…!んん!うあぁ…!」
久(入ってきた子は…もう行っちゃったかしら…)
久「そういえば…今の子は誰かしらね?もしかしたらあなた…尭深のお友達だったりして」ヒソヒソ
尭深「っ…そ、そんな…わけっ…ん、んっ~~~!!」ジワァ
久「ねえ想像してみて…?この狭いトイレ…壁の向こうにいる人が尭深のお友達だったら…」
尭深(と…も…だち… こんなこと…してるのが…淡ちゃんや……誠子ちゃんに…見られ
たりしたら……?い、いやぁ……)ガクガク
久(入ってきた子は…もう行っちゃったかしら…)
久「そういえば…今の子は誰かしらね?もしかしたらあなた…尭深のお友達だったりして」ヒソヒソ
尭深「っ…そ、そんな…わけっ…ん、んっ~~~!!」ジワァ
久「ねえ想像してみて…?この狭いトイレ…壁の向こうにいる人が尭深のお友達だったら…」
尭深(と…も…だち… こんなこと…してるのが…淡ちゃんや……誠子ちゃんに…見られ
たりしたら……?い、いやぁ……)ガクガク
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:33:22.04 ID:z778iorc0
久(さっきと濡れ方が全然違う…)クチュクチュ
久(この子…人に見られるかも…って危機感が快感になってるわね つまるところM… かわいいわ~)ペロペロ
尭深「うあぁ、も、もう…やめ……いやぁ……」ゾクゾク
久「お友達はどう思うかしら 足を開いて、おっぱいをはだけて、だらしない顔でよがる尭深を見たら…」
尭深(いや…いやぁ…)グチュ…グチュ…
尭深(そ、そんなに激し…く、弄られたら…)ゾクゾク
尭深「ふ、うあっ!で…でちゃ…やめ…出ちゃうぅ…!」
久「え? ああ」グイ
プシャアアアア…
久(この子…人に見られるかも…って危機感が快感になってるわね つまるところM… かわいいわ~)ペロペロ
尭深「うあぁ、も、もう…やめ……いやぁ……」ゾクゾク
久「お友達はどう思うかしら 足を開いて、おっぱいをはだけて、だらしない顔でよがる尭深を見たら…」
尭深(いや…いやぁ…)グチュ…グチュ…
尭深(そ、そんなに激し…く、弄られたら…)ゾクゾク
尭深「ふ、うあっ!で…でちゃ…やめ…出ちゃうぅ…!」
久「え? ああ」グイ
プシャアアアア…
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:38:43.07 ID:z778iorc0
尭深「あ…あぁ…見ない…でくださ……うあぁぁ……いやぁ……ふ…うえぇ…」グスグス
久(かわいい っと、今のうちに…確か買った物の中にガムテープが…)
尭深「う、うぅ…グス…ひどい……こんなの…ひどい…です…」
久「泣かないで尭深、大丈夫、制服にはかからないようにしたから汚れてないわよ? さ、腕出して」ビーー
尭深「い…いや…… もう…許してください……何を…」
尭深(抵抗しないと…いけないのに……力が…出ない……)
久(かわいい っと、今のうちに…確か買った物の中にガムテープが…)
尭深「う、うぅ…グス…ひどい……こんなの…ひどい…です…」
久「泣かないで尭深、大丈夫、制服にはかからないようにしたから汚れてないわよ? さ、腕出して」ビーー
尭深「い…いや…… もう…許してください……何を…」
尭深(抵抗しないと…いけないのに……力が…出ない……)
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:43:46.46 ID:z778iorc0
久「手を後ろにして、膝も曲げてー グルグル~はい、完成!」
尭深「こ、こんな……は、離して……」
久「いい格好よ尭深、大事なところが丸見えね~ あ、制服のリボン借りるわね」シュル
尭深「う…ぅ、何を……」カタカタ
久「目隠しに使うの 自由がきかないうえに何も見えない…ってすごく興奮して敏感になるのよ?」
尭深「こ、こんな……は、離して……」
久「いい格好よ尭深、大事なところが丸見えね~ あ、制服のリボン借りるわね」シュル
尭深「う…ぅ、何を……」カタカタ
久「目隠しに使うの 自由がきかないうえに何も見えない…ってすごく興奮して敏感になるのよ?」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:54:20.64 ID:z778iorc0
尭深(あぁ…動けない……何も…見えない……怖い…)フルフル
尭深「ち、痴漢さん……もうほんとうに…止めて…お願いですから…」
久(時間とおもちゃがあれば放置プレイなんかも楽しめたんだけどねー)
尭深「……あ、あの…?」
久(ほんとはお口にボールギャグも欲しかったけど ないものはしょうがないわね ホテルから持ってきておけばよかったわ)
久(テープで口をってのもいいけど 尭深のかわいい声もっと聞きたいし…キスもしたいしね)
尭深「ち、痴漢さん…!? ど、どこ…!?」
久(あら…?)
尭深「ち、痴漢さん……もうほんとうに…止めて…お願いですから…」
久(時間とおもちゃがあれば放置プレイなんかも楽しめたんだけどねー)
尭深「……あ、あの…?」
久(ほんとはお口にボールギャグも欲しかったけど ないものはしょうがないわね ホテルから持ってきておけばよかったわ)
久(テープで口をってのもいいけど 尭深のかわいい声もっと聞きたいし…キスもしたいしね)
尭深「ち、痴漢さん…!? ど、どこ…!?」
久(あら…?)
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:59:00.03 ID:z778iorc0
尭深「痴漢さん…!い、いるならいるって…言ってください…」
久「……」
尭深「い、いや……ぅくっ…痴漢さん…!ひ、一人にしないで!痴漢さん…!」
尭深「痴漢さん…!痴漢さ…!」
久「…」ナデナデ
尭深「あっ……」
久「どうしたの尭深 私ならここにいるわよ? そんなに怖がらないで」
尭深「…ぅくっ……痴漢さん…」
久「……」
尭深「い、いや……ぅくっ…痴漢さん…!ひ、一人にしないで!痴漢さん…!」
尭深「痴漢さん…!痴漢さ…!」
久「…」ナデナデ
尭深「あっ……」
久「どうしたの尭深 私ならここにいるわよ? そんなに怖がらないで」
尭深「…ぅくっ……痴漢さん…」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 23:06:17.33 ID:z778iorc0
久「もう バカね 大きな声出して、 あなたをいじめてる相手がまだいたのに なんで安心してるのよ ふふ」
尭深(…痴漢さんの言う通りなのに… なんで安心してるの… もう…わけがわからない…)
尭深(……痴漢さんの手で踊らされてる…)
久「でもかわいいわ 尭深 ね、キスさせて…? んむっちゅう」
尭深「ちゅぅ…はむっ…んんー…ちゅうちゅう」
尭深「ぷちゅ……ふぁあ…はあ……はあ………」
尭深(…痴漢さんの言う通りなのに… なんで安心してるの… もう…わけがわからない…)
尭深(……痴漢さんの手で踊らされてる…)
久「でもかわいいわ 尭深 ね、キスさせて…? んむっちゅう」
尭深「ちゅぅ…はむっ…んんー…ちゅうちゅう」
尭深「ぷちゅ……ふぁあ…はあ……はあ………」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 23:10:47.38 ID:z778iorc0
久「ぷはぁ、ああそうだ すこーし待ってて?」ガチャ…キィ…
尭深(……?何の…音…? 何も見えない…)
久「お待たせ、何をしてきたかわかる?」
久「ドアを開けはなしてきたの」
尭深「え…!?」
久「本当よ?ちょっと目隠しはずしてあげるから見てみなさいな」シュル
尭深「あ…あぁ……」カタカタ
久(まあ、トイレの入り口に「清掃中」の立て札もかけてきたから人は入ってこないけどねー)
尭深(……?何の…音…? 何も見えない…)
久「お待たせ、何をしてきたかわかる?」
久「ドアを開けはなしてきたの」
尭深「え…!?」
久「本当よ?ちょっと目隠しはずしてあげるから見てみなさいな」シュル
尭深「あ…あぁ……」カタカタ
久(まあ、トイレの入り口に「清掃中」の立て札もかけてきたから人は入ってこないけどねー)
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 23:16:32.29 ID:z778iorc0
久「いつ人が来るかわからないスリル たまらないでしょう?あ、目隠し直さないとね」
尭深「お、お願い…お願いします……閉めて……誰かがきたら……私……」ブルブル
久「…電車の中でのこと 覚えてるかしら?」ペロッ
尭深「…? ふあぁっ!や! き、きたな…いっ… やめ…!」
久「受け入れてくれるなら指を舐めて そう言われて尭深は舐めてくれたわね」ジュルジュル
尭深「あぁあっ!!駄、目ェ や、ぁあああ!!」グチュッグチュ
尭深「お、お願い…お願いします……閉めて……誰かがきたら……私……」ブルブル
久「…電車の中でのこと 覚えてるかしら?」ペロッ
尭深「…? ふあぁっ!や! き、きたな…いっ… やめ…!」
久「受け入れてくれるなら指を舐めて そう言われて尭深は舐めてくれたわね」ジュルジュル
尭深「あぁあっ!!駄、目ェ や、ぁあああ!!」グチュッグチュ
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 23:22:57.65 ID:z778iorc0
久「私とっても嬉しかったのよ? それなのに、ここにきてからあなたったら
もう止めようだなんて言い出すんだもの…ちょっとかなしかったわ~」ピチャピチャ
尭深「そ、そん…なぁ……ふ、だって…だって…ぇ……く…んぁあああっ!」クリクリ
久「だからこれはお仕置きよ尭深 早く終わりたいなら……そうねえ」ジュルジュル
久「早く私が満足できるよう かわいい声でよがりなさいな」チュウウウウウウッ
尭深「んあぁ…あう… …やあぁ!、ふああああああああ!!!」ガクガク
もう止めようだなんて言い出すんだもの…ちょっとかなしかったわ~」ピチャピチャ
尭深「そ、そん…なぁ……ふ、だって…だって…ぇ……く…んぁあああっ!」クリクリ
久「だからこれはお仕置きよ尭深 早く終わりたいなら……そうねえ」ジュルジュル
久「早く私が満足できるよう かわいい声でよがりなさいな」チュウウウウウウッ
尭深「んあぁ…あう… …やあぁ!、ふああああああああ!!!」ガクガク
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 23:27:48.59 ID:z778iorc0
キンクリ
――公園
尭深「んん…ここは…?公園?どうして…私…」
尭深「!? そ、そうだ…私 電車で痴漢にあって…トイレに連れ込まれて…」カァァ
尭深「制服……整ってる…?汚れて…ない…なんで… 夢…じゃない…ですよね……うぅ…お股が痛いよ…」
尭深「気を失ってた…?痴漢さん…もういないか 当然だよね…」
――公園
尭深「んん…ここは…?公園?どうして…私…」
尭深「!? そ、そうだ…私 電車で痴漢にあって…トイレに連れ込まれて…」カァァ
尭深「制服……整ってる…?汚れて…ない…なんで… 夢…じゃない…ですよね……うぅ…お股が痛いよ…」
尭深「気を失ってた…?痴漢さん…もういないか 当然だよね…」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 23:31:19.85 ID:z778iorc0
尭深(それにしても…私…あんなに乱れて……うぅ~…)
尭深「あっ…!荷物は…ちゃんとある…生徒手帳も よかった…」
尭深「もうこんな時間… 部活終わっちゃってる…明日みんなに謝らないと」
尭深(でも…あんなにひどいことされたのに……なんだろう…この気持ち)ドキドキ
尭深「お茶…好きだって言ってたよね…」
尭深(あの痴漢さん…何者だったんだろう…)
尭深「あんなにひどいことされたのに……気になっちゃう…どうして……」ジュン
尭深「あっ…!荷物は…ちゃんとある…生徒手帳も よかった…」
尭深「もうこんな時間… 部活終わっちゃってる…明日みんなに謝らないと」
尭深(でも…あんなにひどいことされたのに……なんだろう…この気持ち)ドキドキ
尭深「お茶…好きだって言ってたよね…」
尭深(あの痴漢さん…何者だったんだろう…)
尭深「あんなにひどいことされたのに……気になっちゃう…どうして……」ジュン
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 23:35:26.30 ID:z778iorc0
――ホテル
久「たっだいまー!」
和「部長!買い出しにどれだけ時間をかけてるんですか!?もうろくに練習できないじゃないですか!」
タコス「遅いじぇ部長ー 今日のタコスパワーもすっからかんだじょ」
久「ごめんごめん!買い出しって思った以上に重労働なのねー まさかこんなに時間がかかっちゃうとは!
須賀君にはもっと感謝しなきゃ駄目ねー あれ?須賀君は?」
久「たっだいまー!」
和「部長!買い出しにどれだけ時間をかけてるんですか!?もうろくに練習できないじゃないですか!」
タコス「遅いじぇ部長ー 今日のタコスパワーもすっからかんだじょ」
久「ごめんごめん!買い出しって思った以上に重労働なのねー まさかこんなに時間がかかっちゃうとは!
須賀君にはもっと感謝しなきゃ駄目ねー あれ?須賀君は?」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 23:38:29.37 ID:z778iorc0
ワカメ「あいつならまだ帰っとらんぞ まだ龍門渕の執事のとこじゃないかのう」
咲「きっと今頃京ちゃんはハギヨシさんと熱くたぎった夜を…あ^~いいっすね~」
タコス「? 部長なんだか上機嫌だじょ なんかいいことでもあったか?」
久「ん~まぁね とっても充実した一日だったわ 買い出しもたまには悪くないわね」
咲「きっと今頃京ちゃんはハギヨシさんと熱くたぎった夜を…あ^~いいっすね~」
タコス「? 部長なんだか上機嫌だじょ なんかいいことでもあったか?」
久「ん~まぁね とっても充実した一日だったわ 買い出しもたまには悪くないわね」
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 23:42:54.98 ID:z778iorc0
和「何をのんきな…全国初戦はもうすぐなんですから!気を引き締めてもらわないと困ります!」
久「はいはい」
久(何故かしらね あの子とはまた会えそうな気がするわ…)
美穂子「何故かしら 上埜さんから女のにおいがするわ…」ゴゴゴゴ
池田「な、なんかキャップが怖いし…」カタカタ
久「はいはい」
久(何故かしらね あの子とはまた会えそうな気がするわ…)
美穂子「何故かしら 上埜さんから女のにおいがするわ…」ゴゴゴゴ
池田「な、なんかキャップが怖いし…」カタカタ
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 23:45:49.09 ID:z778iorc0
キンクリ 全国初戦後
――白糸台麻雀部部室
菫「二回戦の相手の詳細はこんなものだ 各々油断しないように」
亦野「イエス マム!」
尭深「……」ボー
菫「尭深、私の話を聞いていたか?」
尭深「…!あ、 す、すみません… ちょっとボーっとして…ました」
――白糸台麻雀部部室
菫「二回戦の相手の詳細はこんなものだ 各々油断しないように」
亦野「イエス マム!」
尭深「……」ボー
菫「尭深、私の話を聞いていたか?」
尭深「…!あ、 す、すみません… ちょっとボーっとして…ました」
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 23:49:29.00 ID:z778iorc0
亦野「尭深、体調がすぐれないのではないか?このところ呆けていることが多いようだが」
尭深「ううん 大丈夫だよ誠子ちゃん、ありがとう」
菫「しっかりしてくれよ?今年は中堅に強者が据えられた高校が多いようだからな お前のハー「ヴェ」ストタイムも易々と決まることはないと思え」
照(ヴェ…ぷすすー)
淡「スミレー 手強い中堅って?」
菫「ああ、Bブロックの者だが やはり姫松の愛宕洋榎 それに、今年初出場の清澄の竹井久なんかが手強そうだ 後者は特殊な打ち筋で連荘を続け、副将に回すことなく一回戦を突破した」
淡「へえ」
尭深「ううん 大丈夫だよ誠子ちゃん、ありがとう」
菫「しっかりしてくれよ?今年は中堅に強者が据えられた高校が多いようだからな お前のハー「ヴェ」ストタイムも易々と決まることはないと思え」
照(ヴェ…ぷすすー)
淡「スミレー 手強い中堅って?」
菫「ああ、Bブロックの者だが やはり姫松の愛宕洋榎 それに、今年初出場の清澄の竹井久なんかが手強そうだ 後者は特殊な打ち筋で連荘を続け、副将に回すことなく一回戦を突破した」
淡「へえ」
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 23:52:10.53 ID:z778iorc0
尭深「すみませんでした でも…相手が誰であろうと…負けるつもりはありません…」
菫「うむ、その意気だ 資料はここにあるから目を通しておけ」
尭深「はい…… …え?」
淡「タカミー?どうしたの?」
尭深「この人……」
~カン~
菫「うむ、その意気だ 資料はここにあるから目を通しておけ」
尭深「はい…… …え?」
淡「タカミー?どうしたの?」
尭深「この人……」
~カン~
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 23:59:11.90 ID:z778iorc0
つかれた
たかみー痴漢したい
たかみー痴漢したい
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 23:58:37.92 ID:yZTKJanA0
ふっふぅ
乙!!!!
乙!!!!
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1347620772/
Entry ⇒ 2015.03.31 | Category ⇒ 咲-Saki- | Comments (0)
凛「私が魔法使いだって言ったら……信じる?」
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:04:18 ID:/kk7iBG2
表向きは花屋を営む私の実家には、誰にも言えない裏の顔があった。
父「これが不老不死の秘薬だ」
父は純潔種の魔法使い。
この世界の万物をも歪める力を持っている。
母は誇り高きエルフ族。
エルフの血には不老不死の力が宿っているという。
私は生まれながらにして、不死の存在となった。
齢二十歳を過ぎれば、私の成長は止まり、以降永遠に老いることなく生き続けるのだろう。
魔法使い……無意識に世界の真理に触れる者。
父「これが不老不死の秘薬だ」
父は純潔種の魔法使い。
この世界の万物をも歪める力を持っている。
母は誇り高きエルフ族。
エルフの血には不老不死の力が宿っているという。
私は生まれながらにして、不死の存在となった。
齢二十歳を過ぎれば、私の成長は止まり、以降永遠に老いることなく生き続けるのだろう。
魔法使い……無意識に世界の真理に触れる者。
2: モバマスSS 2015/02/08(日) 22:06:18 ID:/kk7iBG2
私達は別に戦ったりなんてしない。
戦う必要もない。
ファンタジーで耳にする魔法使いとは違うのだ。
たった一人の魔法使いが生を冒涜し、死すら凌駕していく。
だからその数は、世界に僅かしか存在しない。
魔法使いには、永久の孤独が付き物。
魔法使いの敵は孤独だ。
幸いにも父には永遠を共にする相手がいる。
だが……、私にはいない。
やがて自立する時がきて、誰かを愛することがあったとしても……
愛した人は、私を残して必ず先に逝くだろう。
私には耐えられない現実。
戦う必要もない。
ファンタジーで耳にする魔法使いとは違うのだ。
たった一人の魔法使いが生を冒涜し、死すら凌駕していく。
だからその数は、世界に僅かしか存在しない。
魔法使いには、永久の孤独が付き物。
魔法使いの敵は孤独だ。
幸いにも父には永遠を共にする相手がいる。
だが……、私にはいない。
やがて自立する時がきて、誰かを愛することがあったとしても……
愛した人は、私を残して必ず先に逝くだろう。
私には耐えられない現実。
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:07:21 ID:/kk7iBG2
父「私と母さんはこの世界の人間ではない。やがては元の世界に帰る。だが凛、お前は自分で選択するんだ」
ひとりきり?そんなのやだ
母が私を抱き締める。
父「どちらを選択しても、凛には辛い未来が待っているかもしれない」
父「この秘薬を口にすれば、誰もが簡単に不老不死を得るだろう。だが覚えておけ、凛」
父「不老不死となった者は、これまで人として生きた証……記憶を全て失うことになる」
凛「記憶を……?」
父「いつかお前も、その薬を使う時が来るかもしれない。しかしそれは、お前を苦しめる地獄の選択となるだろう」
父「永遠の苦しみを与えられた者は、いつか必ず、お前への憎しみで心を支配されてしまう」
母「あなたの愛した人は……きっとそこにはいないわ」
凛「でもさ、生きててくれたほうがいいよ。もう会えないよりはさ」
この頃の私は、まだ誰かを好きになったこともなく、恋愛というものを想像で語ることしかできなかった。
ひとりきり?そんなのやだ
母が私を抱き締める。
父「どちらを選択しても、凛には辛い未来が待っているかもしれない」
父「この秘薬を口にすれば、誰もが簡単に不老不死を得るだろう。だが覚えておけ、凛」
父「不老不死となった者は、これまで人として生きた証……記憶を全て失うことになる」
凛「記憶を……?」
父「いつかお前も、その薬を使う時が来るかもしれない。しかしそれは、お前を苦しめる地獄の選択となるだろう」
父「永遠の苦しみを与えられた者は、いつか必ず、お前への憎しみで心を支配されてしまう」
母「あなたの愛した人は……きっとそこにはいないわ」
凛「でもさ、生きててくれたほうがいいよ。もう会えないよりはさ」
この頃の私は、まだ誰かを好きになったこともなく、恋愛というものを想像で語ることしかできなかった。
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:09:19 ID:/kk7iBG2
マセた私の10歳の誕生日プレゼントは、人を地獄に導く禁忌の薬。
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:09:48 ID:/kk7iBG2
それから果てしない時が過ぎ……私は運命に出会った。
「ふーん、アンタが私のプロデューサー?……まあ、悪くないかな…。私は渋谷凛。今日からよろしくね」
魔法使いがアイドルやってるなんて誰も思わないよね。
「ふーん、アンタが私のプロデューサー?……まあ、悪くないかな…。私は渋谷凛。今日からよろしくね」
魔法使いがアイドルやってるなんて誰も思わないよね。
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:10:28 ID:/kk7iBG2
最初のアイドルとして事務所に所属した私は、彼……プロデューサーに対して特に思うことはなかった。
ただの上司、世話役、便利な奴、仕事仲間。
そんな風に考えていたのだ。
いくらでも「代わり」のきく存在だね。
その認識はすぐに覆されたけれど。
私が事務所で一番驚いたことは、私以外にも魔法使いがいたこと。
ただの上司、世話役、便利な奴、仕事仲間。
そんな風に考えていたのだ。
いくらでも「代わり」のきく存在だね。
その認識はすぐに覆されたけれど。
私が事務所で一番驚いたことは、私以外にも魔法使いがいたこと。
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:11:30 ID:/kk7iBG2
千川ちひろは魔法使いだった。(本人談)
彼女の販売するスタミナドリンクとエナジードリンクは、彼女自ら調合したものだろう。
その効果は絶大。
そしてそれこそが、人間離れした仕事量をこなすプロデューサーの秘密。
私はプロデューサーの横顔を見つめる。
普段は凛々しいくせに、不意に出る笑顔が可愛い。ふふっ。
彼女の販売するスタミナドリンクとエナジードリンクは、彼女自ら調合したものだろう。
その効果は絶大。
そしてそれこそが、人間離れした仕事量をこなすプロデューサーの秘密。
私はプロデューサーの横顔を見つめる。
普段は凛々しいくせに、不意に出る笑顔が可愛い。ふふっ。
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:15:01 ID:/kk7iBG2
モバP「ほんとに大丈夫なのか?」
加蓮「私は大丈夫だって。Pさん心配しすぎ」
プロデューサーがまた加蓮を心配してる。
北条加蓮。私の幼なじみで親友。
本当ならば、彼女の生はとっくに終わっていなければならない。
加蓮は身体が弱いだけではなかったから。
彼女を不老不死にしたのは同情なんかじゃない。
私が辛かったから。親友の死を黙って見ているなんて、耐えられないもの。
彼女を病よりも苦しめるのは私。
彼女を殺したのも私。
だからこれは……罪の記憶だ。
加蓮「私は大丈夫だって。Pさん心配しすぎ」
プロデューサーがまた加蓮を心配してる。
北条加蓮。私の幼なじみで親友。
本当ならば、彼女の生はとっくに終わっていなければならない。
加蓮は身体が弱いだけではなかったから。
彼女を不老不死にしたのは同情なんかじゃない。
私が辛かったから。親友の死を黙って見ているなんて、耐えられないもの。
彼女を病よりも苦しめるのは私。
彼女を殺したのも私。
だからこれは……罪の記憶だ。
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:16:24 ID:/kk7iBG2
加蓮「ほんとはアタシ死ぬんだ」
そう告げられたとき、私はこう返した。
凛「もし……さ。加蓮が助かるとしたら、どうする?」
加蓮「……どういうこと?」
希望持たせるようなこと言わないで。
やめてよ。
加蓮は口にしなかったけど、私にはわかった。
加蓮は不機嫌そうに、「生きたいよ」とだけ口にした。
そう告げられたとき、私はこう返した。
凛「もし……さ。加蓮が助かるとしたら、どうする?」
加蓮「……どういうこと?」
希望持たせるようなこと言わないで。
やめてよ。
加蓮は口にしなかったけど、私にはわかった。
加蓮は不機嫌そうに、「生きたいよ」とだけ口にした。
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:17:10 ID:/kk7iBG2
凛「一生老いることなく、死ねないとしても?」
加蓮「それでも……生きたいって。当たり前じゃん……アタシまだやりたいことあるし……」
凛「加蓮が今までの記憶を代償に捧げるなら、アナタを不老不死にしてあげるって言ったら?」
加蓮「……凛、いい加減にして」
凛「お願い。……真面目な話なの。答えて」
加蓮はうんざりした顔をして、それでも私に付き合ってくれた。
加蓮「それでも……生きたいって。当たり前じゃん……アタシまだやりたいことあるし……」
凛「加蓮が今までの記憶を代償に捧げるなら、アナタを不老不死にしてあげるって言ったら?」
加蓮「……凛、いい加減にして」
凛「お願い。……真面目な話なの。答えて」
加蓮はうんざりした顔をして、それでも私に付き合ってくれた。
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:18:06 ID:/kk7iBG2
加蓮「……記憶、か。ずっと病室で寝たきりの人生だったなぁ。でも……凛のことも忘れちゃうんだよね?」
凛「……そうだね」
加蓮「それはイヤかな……」
凛「…………」
私もだよ。そう口にしたかった。
凛「また出会いからやり直せばいいよ。私は何も知らない顔をして、加蓮とまた出会うの」
加蓮「えー、記憶失ったアタシに優しく説明してよ~。親友だったとか言ってさ」
凛「……そうだね」
加蓮「それはイヤかな……」
凛「…………」
私もだよ。そう口にしたかった。
凛「また出会いからやり直せばいいよ。私は何も知らない顔をして、加蓮とまた出会うの」
加蓮「えー、記憶失ったアタシに優しく説明してよ~。親友だったとか言ってさ」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:18:46 ID:/kk7iBG2
凛「それじゃダメだよ。真の友情は0から始めなきゃ」
加蓮「あはは、なにそれ」
何も知らない加蓮に、アナタの親友だよって言ってもさ。
それは押し付けの友情だよ。
加蓮はきっと喜ぶ。雛鳥が最初に目にしたものを、自分の親と感じるように。
そして私に縋り、私を頼るだろう。
でもそれは多分、私が造った友情。
生を得た加蓮は、もう今の加蓮じゃないんだから。
加蓮「あはは、なにそれ」
何も知らない加蓮に、アナタの親友だよって言ってもさ。
それは押し付けの友情だよ。
加蓮はきっと喜ぶ。雛鳥が最初に目にしたものを、自分の親と感じるように。
そして私に縋り、私を頼るだろう。
でもそれは多分、私が造った友情。
生を得た加蓮は、もう今の加蓮じゃないんだから。
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:21:43 ID:/kk7iBG2
加蓮から親友だって思われたい。
『アナタの親友だよ』なんて口にしなくても、自然とまた……
……そんなのは嘘。
綺麗事だよ。
不老不死になった加蓮は、いつか絶対に私を恨み、憎むだろう。
殺したいほど憎んで憎んで……でも殺せなくて。
私はただ、そんな罪悪感から逃げたいだけ。
加蓮に永遠を与えて、私の巻き添えにしようとしてる。
孤独という恐怖を紛らわせるための道具として。
子供みたいなわがままでゴメン
ごめんなさい
『アナタの親友だよ』なんて口にしなくても、自然とまた……
……そんなのは嘘。
綺麗事だよ。
不老不死になった加蓮は、いつか絶対に私を恨み、憎むだろう。
殺したいほど憎んで憎んで……でも殺せなくて。
私はただ、そんな罪悪感から逃げたいだけ。
加蓮に永遠を与えて、私の巻き添えにしようとしてる。
孤独という恐怖を紛らわせるための道具として。
子供みたいなわがままでゴメン
ごめんなさい
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:22:37 ID:/kk7iBG2
加蓮「ならさ、またアタシと親友になってくれる?」
凛「……なるよ。絶対なる」
加蓮は「ありがとう」と微かに微笑んだ。
痩せ細った姿が痛々しくて、私は加蓮を抱きしめた。
加蓮「消えていく命だから。きっと……きっと記憶は天国へは持っていけないんだ。だからね、未練なんてないよ?」
凛「私さ。加蓮に内緒にしてることがあるの」
凛「私が魔法使いだって言ったら……信じる?」
凛「……なるよ。絶対なる」
加蓮は「ありがとう」と微かに微笑んだ。
痩せ細った姿が痛々しくて、私は加蓮を抱きしめた。
加蓮「消えていく命だから。きっと……きっと記憶は天国へは持っていけないんだ。だからね、未練なんてないよ?」
凛「私さ。加蓮に内緒にしてることがあるの」
凛「私が魔法使いだって言ったら……信じる?」
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:23:18 ID:/kk7iBG2
加蓮「……信じてあげる」
『だって親友じゃん』
声に出さなくても通じたよ?
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:24:16 ID:/kk7iBG2
凛「この薬を飲めば……加蓮は不老不死になる。救われる。でも忘れないで。不老不死を得るかわりに、アナタは記憶を失うことになる」
加蓮「……それでも飲むよ。凛と普通の女の子みたいに遊びたいから」
凛「そっか」
加蓮「そうだよ」
あはは
二人で馬鹿みたいに笑う。
加蓮の目に迷いはない。
凛「不老不死になれば、加蓮の大切な人は誰もいなくなる。未来永劫、あなたと共にいられるのはきっと私だけ……。それは死ぬより辛いよ?」
加蓮「でも一人じゃないんでしょ?」
加蓮「……それでも飲むよ。凛と普通の女の子みたいに遊びたいから」
凛「そっか」
加蓮「そうだよ」
あはは
二人で馬鹿みたいに笑う。
加蓮の目に迷いはない。
凛「不老不死になれば、加蓮の大切な人は誰もいなくなる。未来永劫、あなたと共にいられるのはきっと私だけ……。それは死ぬより辛いよ?」
加蓮「でも一人じゃないんでしょ?」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:24:54 ID:/kk7iBG2
加蓮「凛、約束」
加蓮「必ず、アタシの親友になって」
凛「当然じゃん。……ばか」
加蓮「あー、ひっど~い。人が真面目に言ってんのに」
凛「安心して。加蓮を一人になんてしてやらないから。つきまとってやるんだ」
加蓮「ストーカー」
凛「聞こえなーい」
加蓮「必ず、アタシの親友になって」
凛「当然じゃん。……ばか」
加蓮「あー、ひっど~い。人が真面目に言ってんのに」
凛「安心して。加蓮を一人になんてしてやらないから。つきまとってやるんだ」
加蓮「ストーカー」
凛「聞こえなーい」
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:28:47 ID:/kk7iBG2
それから一週間後。
容態が悪化した加蓮は、自ら禁忌を口にした。
その日は加蓮の誕生日だった。
私にとっては最初の別れとなる、親友の命日。
加蓮「私……誰?何も……何も思い出せない……!」
病が突然完治した加蓮を見て、医師は口々に奇蹟と語った。
それほど手の施し様がなかったのだろう。
容態が悪化した加蓮は、自ら禁忌を口にした。
その日は加蓮の誕生日だった。
私にとっては最初の別れとなる、親友の命日。
加蓮「私……誰?何も……何も思い出せない……!」
病が突然完治した加蓮を見て、医師は口々に奇蹟と語った。
それほど手の施し様がなかったのだろう。
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:29:37 ID:/kk7iBG2
ドン
不安そうに病院内をフラつく加蓮とぶつかる。
加蓮「あっ……!ごめんなさい」
凛「別に。ねぇ、アンタ入院患者?」
加蓮「……はい。そう……ですけど……」
加蓮、ビビりすぎ。
凛「家族と知り合いの見舞いに来たんだけどね。私さ、今退屈してて」
凛「よかったら話し相手になってよ」
加蓮「……いいですよ?」
それが、私と北条加蓮の『最初』の出会い。
不安そうに病院内をフラつく加蓮とぶつかる。
加蓮「あっ……!ごめんなさい」
凛「別に。ねぇ、アンタ入院患者?」
加蓮「……はい。そう……ですけど……」
加蓮、ビビりすぎ。
凛「家族と知り合いの見舞いに来たんだけどね。私さ、今退屈してて」
凛「よかったら話し相手になってよ」
加蓮「……いいですよ?」
それが、私と北条加蓮の『最初』の出会い。
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:30:19 ID:/kk7iBG2
余談だけどね。子供の頃からアイドルに憧れていたのは私。
ずっと私の話を聞かされて、加蓮もアイドルに憧れるようになっていったんだ。
どうしてか加蓮は、アイドルに憧れていたことだけは覚えていた。
奇蹟ってあるのかもしれないね。
同時に、加蓮に薬を与えた私は、この世界で生きていくことを決意する。
両親は寂しそうに頷いてくれた。
ごめん
ずっと私の話を聞かされて、加蓮もアイドルに憧れるようになっていったんだ。
どうしてか加蓮は、アイドルに憧れていたことだけは覚えていた。
奇蹟ってあるのかもしれないね。
同時に、加蓮に薬を与えた私は、この世界で生きていくことを決意する。
両親は寂しそうに頷いてくれた。
ごめん
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:32:48 ID:/kk7iBG2
加蓮と仲良くなって
時が流れていった。
そして私達は、共通の親友を得ていた。
神谷奈緒。
アニメが好きな女の子だ。
時が流れていった。
そして私達は、共通の親友を得ていた。
神谷奈緒。
アニメが好きな女の子だ。
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:33:21 ID:/kk7iBG2
奈緒「Pさんは過保護すぎる」
加蓮「奈緒顔真っ赤」
凛「プロデューサーは私達が心配なだけだよ」
奈緒「限度があるだろ!」
ああ、昨日の送り迎えの時の話か。
加蓮「奈緒顔真っ赤」
凛「プロデューサーは私達が心配なだけだよ」
奈緒「限度があるだろ!」
ああ、昨日の送り迎えの時の話か。
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:34:07 ID:/kk7iBG2
私達3人を事務所に送る途中、奈緒が一人で寄り道をしようとしたんだ。
行きたい場所があるからって、車から降りてさ。
するとプロデューサーが、「一人でなにかあったらどうするんだ」と、奈緒の頭をクシャクシャと撫でた。
ボサボサになった奈緒の髪を見て、私と加蓮は笑ってしまった。
奈緒は真っ赤な顔で、プロデューサーに文句を言っていたっけ。
照れ隠しか、髪をボサボサにされたことを怒ったのか、それがわからないほど私達は鈍くはない。
頭を撫でるのはプロデューサーの悪い癖だ。
彼の指で、奈緒の乙女が顔を見せる。
いいな。
行きたい場所があるからって、車から降りてさ。
するとプロデューサーが、「一人でなにかあったらどうするんだ」と、奈緒の頭をクシャクシャと撫でた。
ボサボサになった奈緒の髪を見て、私と加蓮は笑ってしまった。
奈緒は真っ赤な顔で、プロデューサーに文句を言っていたっけ。
照れ隠しか、髪をボサボサにされたことを怒ったのか、それがわからないほど私達は鈍くはない。
頭を撫でるのはプロデューサーの悪い癖だ。
彼の指で、奈緒の乙女が顔を見せる。
いいな。
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:34:50 ID:/kk7iBG2
私はプロデューサーが好き。
きっと加蓮も。
奈緒「あたし一人で帰れるって!」
加蓮「あれは奈緒の我が侭だよね」
凛「アニメショップに寄りたいから車を降りたんだっけ?」
奈緒「ま……まぁ、そうなんだけど」
昨日の出来事を思い出して奈緒に嫉妬するなんて……私重症かな……
きっと加蓮も。
奈緒「あたし一人で帰れるって!」
加蓮「あれは奈緒の我が侭だよね」
凛「アニメショップに寄りたいから車を降りたんだっけ?」
奈緒「ま……まぁ、そうなんだけど」
昨日の出来事を思い出して奈緒に嫉妬するなんて……私重症かな……
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:35:35 ID:/kk7iBG2
加蓮「Pさん優しいんだから、あんまり心配かけちゃダメだよ」
奈緒「わかってるけどさ……」
凛「確かに最近のプロデューサーは過保護だよね」
奈緒「!?……だろ!?」
加蓮「私にはいっつも過保護」
奈緒「加蓮は身体が弱いからなぁ」
凛「ふふっ」
加蓮「なによぅ、凛」
凛「なんでも?」
加蓮「むぅぅ」
凛「怒らないの」
どうして彼を好きになったのだろう?
奈緒「わかってるけどさ……」
凛「確かに最近のプロデューサーは過保護だよね」
奈緒「!?……だろ!?」
加蓮「私にはいっつも過保護」
奈緒「加蓮は身体が弱いからなぁ」
凛「ふふっ」
加蓮「なによぅ、凛」
凛「なんでも?」
加蓮「むぅぅ」
凛「怒らないの」
どうして彼を好きになったのだろう?
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:36:58 ID:/kk7iBG2
「ねぇ、プロデューサー」
彼の名を口にする。
愛しくて震えた。
「なんだ?」
最近おかしいんだ
優しくされるたび
触れられるたび
胸が痛い
どうしようもなく疼くんだ
叶わない恋を突きつけられて
心が張り裂けそう
彼の名を口にする。
愛しくて震えた。
「なんだ?」
最近おかしいんだ
優しくされるたび
触れられるたび
胸が痛い
どうしようもなく疼くんだ
叶わない恋を突きつけられて
心が張り裂けそう
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:39:23 ID:/kk7iBG2
プロデューサーが好き。
でも、無理なんだ。
私が好きになったのは『今』のあなただから……。
私には……あなたの記憶は奪えない。
こんなに人を好きになるなんて、思わなかった。
ううん、違うね。
きっと気づかない振りをしてただけ。
あなたの優しさに触れて、あなたの笑顔を感じて、私はとっくに恋してたんだ……。
辛いよ。
愛してる。
でも、無理なんだ。
私が好きになったのは『今』のあなただから……。
私には……あなたの記憶は奪えない。
こんなに人を好きになるなんて、思わなかった。
ううん、違うね。
きっと気づかない振りをしてただけ。
あなたの優しさに触れて、あなたの笑顔を感じて、私はとっくに恋してたんだ……。
辛いよ。
愛してる。
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:40:18 ID:/kk7iBG2
ある日の帰りの車内のこと。
久しぶりに二人きり。
モバP「最近元気ないみたいだけど、何かあったのか?」
凛「……大丈夫だから。心配してくれてありがとね」
彼の手が私の髪を撫でる。
私は怒ったような表情で、「子供扱いして」と口にする。
そんなこと思ってもいないのに。
プロデューサーは、困ったような顔で、手を引っ込める。
私は無言で、窓の外を見つめてる。
流れていく風景。
あの店は加蓮オススメの店だ。なんて無理矢理考えながら。
ホントはプロデューサーのことで頭はいっぱい。
久しぶりに二人きり。
モバP「最近元気ないみたいだけど、何かあったのか?」
凛「……大丈夫だから。心配してくれてありがとね」
彼の手が私の髪を撫でる。
私は怒ったような表情で、「子供扱いして」と口にする。
そんなこと思ってもいないのに。
プロデューサーは、困ったような顔で、手を引っ込める。
私は無言で、窓の外を見つめてる。
流れていく風景。
あの店は加蓮オススメの店だ。なんて無理矢理考えながら。
ホントはプロデューサーのことで頭はいっぱい。
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:41:01 ID:/kk7iBG2
モバP「どこか寄るか?」
凛「いいよ。遅くなったら悪いし」
モバP「気にしなくていいって」
なら、力ずくで私を奪ってよ。
ホテルでも連れ込めばいいじゃん。
そんなことはありえない。
プロデューサーは責任感の強い人だから。
我が侭を言って嫌われたくない。
他人への甘え方がわからない。
私不器用だね。
邪険にしてごめん。
大好きだよ、プロデューサー。
凛「いいよ。遅くなったら悪いし」
モバP「気にしなくていいって」
なら、力ずくで私を奪ってよ。
ホテルでも連れ込めばいいじゃん。
そんなことはありえない。
プロデューサーは責任感の強い人だから。
我が侭を言って嫌われたくない。
他人への甘え方がわからない。
私不器用だね。
邪険にしてごめん。
大好きだよ、プロデューサー。
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:41:34 ID:/kk7iBG2
永遠なんていらない。
あなたと生きていきたい。
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:42:24 ID:/kk7iBG2
プロデューサーへの想いを誤魔化すために、私はアイドル活躍に必死になった。
逃げと言われても仕方ないだろう。
気づけば私は、シンデレラガールになっていた。
加蓮「おめでとー、凛」
奈緒「凛、よかったな!」
凛「二人とも……ありがと」
卯月と未央が駆けてくる。
他の仲間たちも。
私は幸せ者だ。
光を浴びて、スターへの道を歩き始める。
そして知る。私には未来はないのだと。
未来は夢だ。
限りある時間が連れていく。
逃げと言われても仕方ないだろう。
気づけば私は、シンデレラガールになっていた。
加蓮「おめでとー、凛」
奈緒「凛、よかったな!」
凛「二人とも……ありがと」
卯月と未央が駆けてくる。
他の仲間たちも。
私は幸せ者だ。
光を浴びて、スターへの道を歩き始める。
そして知る。私には未来はないのだと。
未来は夢だ。
限りある時間が連れていく。
33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:47:08 ID:/kk7iBG2
私は書類上、15年しか生きていない。
両親は私の老いが止まるのが早すぎるという。
私が二十歳の外見を得るのに、最低数百年は掛かるのだと。
そんな残酷な真実を告げた……。
認識の齟齬を埋めるため、父が周囲の意識を操作し、それからの私は何度も15歳を繰り返している。
16歳でも17歳でもいい。
人の認識は曖昧だ。
ねぇ、永遠の価値ってなんだろう?
このスポットライトの光も、いつしか当たり前として受け入れるようになるのだろう。
両親は私の老いが止まるのが早すぎるという。
私が二十歳の外見を得るのに、最低数百年は掛かるのだと。
そんな残酷な真実を告げた……。
認識の齟齬を埋めるため、父が周囲の意識を操作し、それからの私は何度も15歳を繰り返している。
16歳でも17歳でもいい。
人の認識は曖昧だ。
ねぇ、永遠の価値ってなんだろう?
このスポットライトの光も、いつしか当たり前として受け入れるようになるのだろう。
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:47:56 ID:/kk7iBG2
世界はいつまで色鮮やかなのだろう。
百年後の私は笑っているかな?
加蓮「凛、大丈夫?」
ごめんなさい。
ずっと思ってる。
終わりのない不安。
私は加蓮を巻き込んでしまったんだ……。
彼女の成長も止まっている。
私はいつまで、親友を騙し続けるのだろう。
出口のない人生という迷路に、加蓮を送り込んだ私の罪を。
私の過ちを。
いつか死ぬことを願う日が来るのだろうか。
先への不安が神経をすり減らせていく。
らしくないね。
百年後の私は笑っているかな?
加蓮「凛、大丈夫?」
ごめんなさい。
ずっと思ってる。
終わりのない不安。
私は加蓮を巻き込んでしまったんだ……。
彼女の成長も止まっている。
私はいつまで、親友を騙し続けるのだろう。
出口のない人生という迷路に、加蓮を送り込んだ私の罪を。
私の過ちを。
いつか死ぬことを願う日が来るのだろうか。
先への不安が神経をすり減らせていく。
らしくないね。
35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:49:31 ID:/kk7iBG2
私が普通に生まれていたら、きっと前だけ向いて突き進んでいたと思う。
振り返らず前を向いて。
加蓮「好きなの?」
凛「うん?」
加蓮「プロデューサーのこと」
気づかないわけないよね。
凛「べつに」
加蓮「嘘」
凛「まあ、どちらかといえば好きかも」
加蓮「素直じゃないね」
振り返らず前を向いて。
加蓮「好きなの?」
凛「うん?」
加蓮「プロデューサーのこと」
気づかないわけないよね。
凛「べつに」
加蓮「嘘」
凛「まあ、どちらかといえば好きかも」
加蓮「素直じゃないね」
36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 22:51:23 ID:/kk7iBG2
素直か……。
凛「プロデューサーの迷惑になりたくないし」
加蓮「私、Pさんが好きだよ」
凛「そうなんだ」
加蓮「うん」
泣きそうになる。
凛「プロデューサーの迷惑になりたくないし」
加蓮「私、Pさんが好きだよ」
凛「そうなんだ」
加蓮「うん」
泣きそうになる。
37: 一旦中断 2015/02/08(日) 22:52:06 ID:/kk7iBG2
叶わない恋は私だけじゃないんだ。
凛「ごめん、加蓮」
加蓮「なにが?」
凛「私も好き」
加蓮「知ってた」
凛「ごめん」
加蓮「なんで?」
言えないよ。
凛「…………」
加蓮「最近溜め息ばかりだね、凛」
凛「……そうかな?」
加蓮「そうだよ」
加蓮「私、知ってるんだ」
凛「え?」
加蓮「不老不死、なんでしょ?……私たち」
凛「ごめん、加蓮」
加蓮「なにが?」
凛「私も好き」
加蓮「知ってた」
凛「ごめん」
加蓮「なんで?」
言えないよ。
凛「…………」
加蓮「最近溜め息ばかりだね、凛」
凛「……そうかな?」
加蓮「そうだよ」
加蓮「私、知ってるんだ」
凛「え?」
加蓮「不老不死、なんでしょ?……私たち」
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 23:39:21 ID:/kk7iBG2
頭を殴られたような衝撃で、目の前が暗くなる。
……どうして?
ありえないよ……
加蓮「伝えようか迷った。私だよね?凛を苦しめてるの」
手紙を取り出す加蓮。
加蓮「ずっと渡せなかった」
加蓮「凛の親友は私だって、自分への嫉妬かな」
加蓮「……渡せなかった。凛を傷つけるって知ってたのに……」
加蓮「けどそれも今日で終わり。……許してね、加蓮」
……どうして?
ありえないよ……
加蓮「伝えようか迷った。私だよね?凛を苦しめてるの」
手紙を取り出す加蓮。
加蓮「ずっと渡せなかった」
加蓮「凛の親友は私だって、自分への嫉妬かな」
加蓮「……渡せなかった。凛を傷つけるって知ってたのに……」
加蓮「けどそれも今日で終わり。……許してね、加蓮」
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 23:39:48 ID:/kk7iBG2
未来の親友へ。
それはありえないはずの……
過去からの手紙
それはありえないはずの……
過去からの手紙
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 23:40:51 ID:/kk7iBG2
凛はさ……きっと私に対して罪悪感とか感じてるよね。苦しんでるんじゃない?
自分が独りになりたくないから私を巻き込んだーって。
だからこの手紙を遺します。
今の私から凛への、最後の友情の証として。
親友を理解してる私に感謝してよぉ?
私はね、凛。
不老不死になったからって、絶対に凛を恨んだりしないよ?
だって薬を飲んだのは私の意思なんだもん。
凛は私に明日をくれた。
絶望しかない私の人生に、光と希望をくれたのはあなただよ。
凛が私に与えたのは生きるチャンス。
凛は私に不老不死になれなんて命じてないでしょ?
私は自分で考えて選択した。
生きたいってね。
自分が独りになりたくないから私を巻き込んだーって。
だからこの手紙を遺します。
今の私から凛への、最後の友情の証として。
親友を理解してる私に感謝してよぉ?
私はね、凛。
不老不死になったからって、絶対に凛を恨んだりしないよ?
だって薬を飲んだのは私の意思なんだもん。
凛は私に明日をくれた。
絶望しかない私の人生に、光と希望をくれたのはあなただよ。
凛が私に与えたのは生きるチャンス。
凛は私に不老不死になれなんて命じてないでしょ?
私は自分で考えて選択した。
生きたいってね。
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 23:42:13 ID:/kk7iBG2
だから私に対して罪悪感を抱いてるなら、それはお門違い。
私をあまり舐めないで。
私が私でなくなっても、私が凛を恨むなんて一生ありえないって。
生まれ変わっても(言い方がおかしいかな?)、また胸を張って凛の親友でありたいから。
ずっと対等でいて。あなたは私の親友、渋谷凛だって。いつもみたいにクールで。
私をあまり舐めないで。
私が私でなくなっても、私が凛を恨むなんて一生ありえないって。
生まれ変わっても(言い方がおかしいかな?)、また胸を張って凛の親友でありたいから。
ずっと対等でいて。あなたは私の親友、渋谷凛だって。いつもみたいにクールで。
42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 23:43:03 ID:/kk7iBG2
約束を破ってごめん。
未来の私に、私の一部を託します。
あはは、これくらい許してよ?
未来の私。どうせこれ読んでるんでしょ?
あんたに一つ自慢したい。
私の親友は魔法使いなんだ~ってね。
凄いでしょ~。
凛は死の淵にいた私を救ってくれたの。
迫り来る死の恐怖を追っ払ってくれたんだ。
だから……あんたが不老不死になったのは私のせい。
あんたがもし将来苦しむようなことがあったら、そのときはこの私を恨みなさい。
その頃には私はもう死んでるけどぉ~。私無責任!?
未来の私に、私の一部を託します。
あはは、これくらい許してよ?
未来の私。どうせこれ読んでるんでしょ?
あんたに一つ自慢したい。
私の親友は魔法使いなんだ~ってね。
凄いでしょ~。
凛は死の淵にいた私を救ってくれたの。
迫り来る死の恐怖を追っ払ってくれたんだ。
だから……あんたが不老不死になったのは私のせい。
あんたがもし将来苦しむようなことがあったら、そのときはこの私を恨みなさい。
その頃には私はもう死んでるけどぉ~。私無責任!?
43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 23:46:05 ID:/kk7iBG2
あんたに辛い役目を押し付けた代わりに、私が夢見た明日をあげる。
凛の隣を譲ってやるんだから!感謝しなさいよ?
お願い。凛を恨まないで。凛を支えてあげて。
凛を理解して、支えられるのは……きっとさ、あなただけだから……
私は凛が大好き。未来の私も凛を好きになってくれたら、これほど嬉しいことはありません。
凛の隣を譲ってやるんだから!感謝しなさいよ?
お願い。凛を恨まないで。凛を支えてあげて。
凛を理解して、支えられるのは……きっとさ、あなただけだから……
私は凛が大好き。未来の私も凛を好きになってくれたら、これほど嬉しいことはありません。
44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 23:46:45 ID:/kk7iBG2
凛、あなたを悲しませてごめんなさい。
あなたと過ごした記憶を、あなたとの時間を……私は今から殺します。
忘れないで。私はきっと加蓮の中にいるから。
長くなっちゃったね。
最後に
一緒にアイドルできなくてごめんね
永遠の友 北条加蓮
あなたと過ごした記憶を、あなたとの時間を……私は今から殺します。
忘れないで。私はきっと加蓮の中にいるから。
長くなっちゃったね。
最後に
一緒にアイドルできなくてごめんね
永遠の友 北条加蓮
45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 23:48:08 ID:/kk7iBG2
凛「……ぅっ……加蓮……かれん……あああああっ……」
私は泣いた。みっともなく大声で。
加蓮「私が目覚めたときさ。これを読んで勝手だなって思った」
加蓮「誰かも知らない相手を頼むって手紙でしょ?無責任にさ。自分のこともわからない私に……色々重荷背負わせて……ほんと勝手だよ」
凛「…………うん……ぐすっ……」
加蓮「でも今は……感謝してる」
加蓮が私を抱きしめる。いつかの時とは逆の状況。
加蓮「言われなくたって支えるわよ。凛は私の……親友なんだから」
加蓮「私は私。たとえ記憶を失っても、凛が大切な親友だって気持ちだけは変わらない」
加蓮「それは私にも殺せない。きっと魂とかに刻まれた感情なんだよ」
私は泣いた。みっともなく大声で。
加蓮「私が目覚めたときさ。これを読んで勝手だなって思った」
加蓮「誰かも知らない相手を頼むって手紙でしょ?無責任にさ。自分のこともわからない私に……色々重荷背負わせて……ほんと勝手だよ」
凛「…………うん……ぐすっ……」
加蓮「でも今は……感謝してる」
加蓮が私を抱きしめる。いつかの時とは逆の状況。
加蓮「言われなくたって支えるわよ。凛は私の……親友なんだから」
加蓮「私は私。たとえ記憶を失っても、凛が大切な親友だって気持ちだけは変わらない」
加蓮「それは私にも殺せない。きっと魂とかに刻まれた感情なんだよ」
46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 23:48:52 ID:/kk7iBG2
加蓮「って!うわぁぁ……なんて青臭いことしてんだろ私たち」
凛「……言わないで」
加蓮「はやく泣きやめ。クールな凛はどこ行ったの~?」
凛「……ばか」
加蓮「あー、ひっど~い。人が真面目に言ってんのに」
『あー、ひっど~い。人が真面目に言ってんのに』
凛「ふふっ」
そっか
加蓮は確かに遺していたんだね。友情の証を。
加蓮「なにニヤニヤしてんの!」
凛「何でもなーい」
凛「……言わないで」
加蓮「はやく泣きやめ。クールな凛はどこ行ったの~?」
凛「……ばか」
加蓮「あー、ひっど~い。人が真面目に言ってんのに」
『あー、ひっど~い。人が真面目に言ってんのに』
凛「ふふっ」
そっか
加蓮は確かに遺していたんだね。友情の証を。
加蓮「なにニヤニヤしてんの!」
凛「何でもなーい」
47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 23:49:45 ID:/kk7iBG2
私は、プロデューサーが好き。
彼を不老不死にしたいと思ってる。
最悪のワガママだよね。
でもそれはしない。
彼は優しいから。
選択を迫れば……彼は苦しむ。
きっと将来、事務所が落ち着いたら、私と加蓮のために彼は薬を飲むだろう。
私の隣にいるという約束を守るために。
私たちを孤独から守るために。
自惚れじゃないよ。
そんな自己犠牲がさ、彼の不器用な優しさだって知ってるから。
だから選択を与えない。
私には……
あなたの人生を否定することはできないから。
彼を不老不死にしたいと思ってる。
最悪のワガママだよね。
でもそれはしない。
彼は優しいから。
選択を迫れば……彼は苦しむ。
きっと将来、事務所が落ち着いたら、私と加蓮のために彼は薬を飲むだろう。
私の隣にいるという約束を守るために。
私たちを孤独から守るために。
自惚れじゃないよ。
そんな自己犠牲がさ、彼の不器用な優しさだって知ってるから。
だから選択を与えない。
私には……
あなたの人生を否定することはできないから。
48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 23:55:01 ID:/kk7iBG2
あなたの中の功績を、記憶を、人生を、思い出を……
愛しているから奪えない。
冗談じゃない。あなたの中から私たちが消えるなんて。
……耐えられるわけないじゃん。
これから先の数十年、私と加蓮は今の姿のまま、弱っていくプロデューサーの隣に居続けるだろう。
彼が生涯を終えるときまで。
その時は思いっきり泣こう。
泣いて泣いて泣き疲れて。それでも繰り返される明日に苦笑しながら。
私たちは生きていく。
愛しているから奪えない。
冗談じゃない。あなたの中から私たちが消えるなんて。
……耐えられるわけないじゃん。
これから先の数十年、私と加蓮は今の姿のまま、弱っていくプロデューサーの隣に居続けるだろう。
彼が生涯を終えるときまで。
その時は思いっきり泣こう。
泣いて泣いて泣き疲れて。それでも繰り返される明日に苦笑しながら。
私たちは生きていく。
49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/08(日) 23:58:32 ID:/kk7iBG2
加蓮に私の気持ちを打ち明けた。
彼女は笑って許してくれた。
加蓮「私だってPさんの記憶は奪えないよ。それは死ぬより辛いもん……」
凛「私たちってワガママだね」
加蓮「女の子はワガママなくらいがいいんだよ」
奈緒「ああ?あたしも仲間に入れろって!」
どこかに隠れていた奈緒が、いつの間にか背後に立っていた。
凛「奈緒……」
奈緒「あ、あたしだって親友だから!凛の様子がおかしいことくらいわかるっていうか……仲間外れは嫌っていうか……くそっ!わかれよ!」
加蓮「今の話は冗談だって。不老不死なんてあるわけないじゃない」
奈緒「嘘かほんとかなんてわかる。だって友達だろ?」
加蓮「……記憶失っちゃうんだよ?」
奈緒「そん時は支えてくれんだろ?あたしの親友たちがさ」
彼女は笑って許してくれた。
加蓮「私だってPさんの記憶は奪えないよ。それは死ぬより辛いもん……」
凛「私たちってワガママだね」
加蓮「女の子はワガママなくらいがいいんだよ」
奈緒「ああ?あたしも仲間に入れろって!」
どこかに隠れていた奈緒が、いつの間にか背後に立っていた。
凛「奈緒……」
奈緒「あ、あたしだって親友だから!凛の様子がおかしいことくらいわかるっていうか……仲間外れは嫌っていうか……くそっ!わかれよ!」
加蓮「今の話は冗談だって。不老不死なんてあるわけないじゃない」
奈緒「嘘かほんとかなんてわかる。だって友達だろ?」
加蓮「……記憶失っちゃうんだよ?」
奈緒「そん時は支えてくれんだろ?あたしの親友たちがさ」
50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:00:00 ID:cfPyWE5g
凛「ダメだよ……今の奈緒は消えちゃうんだ」
奈緒「また親友になればいい。生きてるなら何度でもやり直せる」
加蓮「…………」
奈緒「あたしは二人との絆を信じてるから。神谷奈緒は生まれ変わっても照れ屋で、アニメ好きで、凛と加蓮の親友だ」
凛「今はダメ」
加蓮「うん」
凛「奈緒が大人になって、お姉さんになったとき。その時に改めて聞かせてよ」
奈緒「いやいや、今でも最年長だろ。あたしは二人よりお姉さんだっ!」
奈緒「また親友になればいい。生きてるなら何度でもやり直せる」
加蓮「…………」
奈緒「あたしは二人との絆を信じてるから。神谷奈緒は生まれ変わっても照れ屋で、アニメ好きで、凛と加蓮の親友だ」
凛「今はダメ」
加蓮「うん」
凛「奈緒が大人になって、お姉さんになったとき。その時に改めて聞かせてよ」
奈緒「いやいや、今でも最年長だろ。あたしは二人よりお姉さんだっ!」
51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:00:42 ID:cfPyWE5g
加蓮「私たち奈緒よりずっと年上だよ?」
凛「うん」
奈緒「嘘……だろ……」
加蓮「ほんと」
凛「不老不死は二十歳で成長が止まる……って思ってたんだけど違ったみたい」
加蓮「途中から成長が緩やかになる感じ」
凛「たぶん最終的に二十歳の外見になるんじゃないかな。……数百年後に」
奈緒「はぁ!?反則だろそれ!」
凛「うん」
奈緒「嘘……だろ……」
加蓮「ほんと」
凛「不老不死は二十歳で成長が止まる……って思ってたんだけど違ったみたい」
加蓮「途中から成長が緩やかになる感じ」
凛「たぶん最終的に二十歳の外見になるんじゃないかな。……数百年後に」
奈緒「はぁ!?反則だろそれ!」
52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:02:09 ID:cfPyWE5g
凛「うちの両親年々若返ってる気がする……」
加蓮「つーまーりー、逆に多少老いたとしても、二十歳の外見に戻るってこと。…………たぶん」
奈緒「無茶苦茶じゃねぇか!」
凛「だから焦ることはないんだ」
加蓮「ゆっくり考えて。後悔しないように」
奈緒「……しねぇよ。後悔なんて」
凛「約束する。20年後、奈緒が今みたいに不老不死を望むなら、私はあなたの記憶を貰う」
奈緒「なんだよそれ……。全部忘れちまうなら、早いほうがいいに決まってる……」
加蓮「今の奈緒を大切にして」
奈緒「……わかったよ。くそっ!」
加蓮「ふふっ、奈緒可愛い」
奈緒「うるせぇー」
ごめんね
加蓮「つーまーりー、逆に多少老いたとしても、二十歳の外見に戻るってこと。…………たぶん」
奈緒「無茶苦茶じゃねぇか!」
凛「だから焦ることはないんだ」
加蓮「ゆっくり考えて。後悔しないように」
奈緒「……しねぇよ。後悔なんて」
凛「約束する。20年後、奈緒が今みたいに不老不死を望むなら、私はあなたの記憶を貰う」
奈緒「なんだよそれ……。全部忘れちまうなら、早いほうがいいに決まってる……」
加蓮「今の奈緒を大切にして」
奈緒「……わかったよ。くそっ!」
加蓮「ふふっ、奈緒可愛い」
奈緒「うるせぇー」
ごめんね
53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:06:05 ID:cfPyWE5g
不老不死なんて、簡単に決めちゃいけないことだから。
取り残される悲しみに押し潰されないように。
私のエゴだよ。
時は過ぎていく。
プロデューサーは若作りが上手い。
アイドルに老いを感じさせないのは凄いと思う。
最近では、「俺はまだまだ若いって」が口癖。
加蓮「禿げたPさんなんて見たくないよね」
なんて笑い話にしてたっけ。
認識を操作するのも限界で。
私たちは世間では有名な化物アイドルになっていた。
取り残される悲しみに押し潰されないように。
私のエゴだよ。
時は過ぎていく。
プロデューサーは若作りが上手い。
アイドルに老いを感じさせないのは凄いと思う。
最近では、「俺はまだまだ若いって」が口癖。
加蓮「禿げたPさんなんて見たくないよね」
なんて笑い話にしてたっけ。
認識を操作するのも限界で。
私たちは世間では有名な化物アイドルになっていた。
54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:10:55 ID:cfPyWE5g
いつまでも劣化しない。整形疑惑など。
週刊誌だけではなく、テレビでも騒がれる。
ファンからは永遠のアイドルとか呼ばれているらしい。
奈緒はアイドルを引退した。
紛らわしい言い方だったね。
今は女優。
映画とかで活躍しているよ。
そうそう、アニメ映画では声優も務めたんだっけ。
素人の芸能人が吹き替えなんかするな!っていつも怒ってたのに。
奈緒は一生懸命頑張っていたよ。
映画は大ヒットを記録した。
週刊誌だけではなく、テレビでも騒がれる。
ファンからは永遠のアイドルとか呼ばれているらしい。
奈緒はアイドルを引退した。
紛らわしい言い方だったね。
今は女優。
映画とかで活躍しているよ。
そうそう、アニメ映画では声優も務めたんだっけ。
素人の芸能人が吹き替えなんかするな!っていつも怒ってたのに。
奈緒は一生懸命頑張っていたよ。
映画は大ヒットを記録した。
55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:12:37 ID:cfPyWE5g
時間は止まらない。
奈緒は毎日輝いていた。
後悔はあるよ。あの時奈緒を不老不死にしなかったことに。
加蓮「でもそれが人生なんだよ。一度きりの花火のような、儚いもの」
凛「……後悔してる?」
加蓮「どうだろ。私は『加蓮』の恐怖が理解できるから。責められないし、責めたくない」
加蓮「運命だって割り切ってるよ。せっかくの人生、『加蓮』の分まで楽しまなきゃね」
凛「……そうだね」
加蓮「凛、ありがとう。私に時間をくれて」
凛「果てしなく永いけどね」
加蓮「あはは」
奈緒は毎日輝いていた。
後悔はあるよ。あの時奈緒を不老不死にしなかったことに。
加蓮「でもそれが人生なんだよ。一度きりの花火のような、儚いもの」
凛「……後悔してる?」
加蓮「どうだろ。私は『加蓮』の恐怖が理解できるから。責められないし、責めたくない」
加蓮「運命だって割り切ってるよ。せっかくの人生、『加蓮』の分まで楽しまなきゃね」
凛「……そうだね」
加蓮「凛、ありがとう。私に時間をくれて」
凛「果てしなく永いけどね」
加蓮「あはは」
56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:13:10 ID:cfPyWE5g
凛「もうすぐ20年か」
加蓮「奈緒がどちらを選ぶか賭ける?」
凛「不謹慎」
凛「奈緒の人生だから。奈緒の選択に任せよう」
加蓮「……ばーか」
加蓮「奈緒がどちらを選ぶか賭ける?」
凛「不謹慎」
凛「奈緒の人生だから。奈緒の選択に任せよう」
加蓮「……ばーか」
57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:14:11 ID:cfPyWE5g
そして約束の日。
奈緒「凛、加蓮。ありがとう」
凛「私は何もしてない」
加蓮「ほんとにね」
奈緒「あの時止めてくれたからよ」
私にはその言葉だけでわかってしまった。
彼女との別れを。
奈緒「不老不死って凄いと思うわ。断るなんて愚かよね」
加蓮「だね」
奈緒「ごめんなさい。私は不老不死にはなれません」
奈緒の口調はあの頃とはすっかり変わった。
女らしくなったよ。
いい女って奈緒みたいな人を言うのかも……なんて。
奈緒「凛、加蓮。ありがとう」
凛「私は何もしてない」
加蓮「ほんとにね」
奈緒「あの時止めてくれたからよ」
私にはその言葉だけでわかってしまった。
彼女との別れを。
奈緒「不老不死って凄いと思うわ。断るなんて愚かよね」
加蓮「だね」
奈緒「ごめんなさい。私は不老不死にはなれません」
奈緒の口調はあの頃とはすっかり変わった。
女らしくなったよ。
いい女って奈緒みたいな人を言うのかも……なんて。
58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:15:15 ID:cfPyWE5g
凛「理由……聞かせて?」
奈緒「私は普通の人間として、精一杯自分を磨いてきたわ。……成長したでしょう?」
少しだけ羨ましい。
奈緒「若いっていいわよね。私も日々若返りたいって思うもの」
凛「……奈緒は綺麗だよ」
奈緒「ありがとう」
加蓮「私たちには得られないもの……か」
奈緒「永遠を得たあなた達は変わらないわね。姿も……心も……成長が止まってしまっている」
そう。私たちの時間は止まっている。十代の頃のまま。
凛「……うん」
奈緒「不老不死の代償は記憶なんかじゃない。向上心よ」
永遠に時間は続く。
シンデレラガールに選ばれた頃の私は必死だった。
自分に厳しく、特訓を欠かさず。
でも……約束された永久のなかで、努力し続けることは難しい。
奈緒「私は普通の人間として、精一杯自分を磨いてきたわ。……成長したでしょう?」
少しだけ羨ましい。
奈緒「若いっていいわよね。私も日々若返りたいって思うもの」
凛「……奈緒は綺麗だよ」
奈緒「ありがとう」
加蓮「私たちには得られないもの……か」
奈緒「永遠を得たあなた達は変わらないわね。姿も……心も……成長が止まってしまっている」
そう。私たちの時間は止まっている。十代の頃のまま。
凛「……うん」
奈緒「不老不死の代償は記憶なんかじゃない。向上心よ」
永遠に時間は続く。
シンデレラガールに選ばれた頃の私は必死だった。
自分に厳しく、特訓を欠かさず。
でも……約束された永久のなかで、努力し続けることは難しい。
59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:22:46 ID:cfPyWE5g
明日がある。来年がある。永遠がある。
頑張ろう。
いつしかその当たり前の気持ちすら忘れていたんだね。
時間という枷に囚われていたのは私なのだ。
奈緒「私は進みたい。一度しかない人生のなかで、私が出来る精一杯を、この一身で」
加蓮「かっこいいね。かっこいいよ、奈緒」
凛「いいの?」
奈緒「ええ。今ならわかる。運命に逆らうのは反則なのよ。人は一度しかない人生を精一杯生きるべきだわ」
奈緒「人が成長を止めてしまっては、世界は堕落する一方でしょう?」
凛「……私たちは本来存在してはいけないんだ。わかっていたのに……」
成長しない生命に、何の価値があるのだろう?
頑張ろう。
いつしかその当たり前の気持ちすら忘れていたんだね。
時間という枷に囚われていたのは私なのだ。
奈緒「私は進みたい。一度しかない人生のなかで、私が出来る精一杯を、この一身で」
加蓮「かっこいいね。かっこいいよ、奈緒」
凛「いいの?」
奈緒「ええ。今ならわかる。運命に逆らうのは反則なのよ。人は一度しかない人生を精一杯生きるべきだわ」
奈緒「人が成長を止めてしまっては、世界は堕落する一方でしょう?」
凛「……私たちは本来存在してはいけないんだ。わかっていたのに……」
成長しない生命に、何の価値があるのだろう?
60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:26:24 ID:cfPyWE5g
凛「加蓮。約束するよ。いつになるかわからないけど、私たちが死ねるように」
奈緒「その約束が叶うよう、私は祈ってる。私はあなた達より先に逝くけれど、私の友情は変わらないから」
奈緒「あなた達の永い時間のなかの、本当に一瞬に過ぎないけれど。確かに二人を理解し、愛していた親友がいたと……」
奈緒「たまにでいいから思い出してあげて。そして笑ってよ。神谷奈緒って親友をネタにしてさ」
凛「……うん」
加蓮「……忘れられるわけないって」
奈緒「あたしたちは一生友達だ。それと、あたしがトライアドプリムスのお姉さんだからな!」
昔の奈緒と重なる。
ははっ……奈緒だって変わってないじゃん。
いいお姉さんになったね、奈緒。
奈緒「その約束が叶うよう、私は祈ってる。私はあなた達より先に逝くけれど、私の友情は変わらないから」
奈緒「あなた達の永い時間のなかの、本当に一瞬に過ぎないけれど。確かに二人を理解し、愛していた親友がいたと……」
奈緒「たまにでいいから思い出してあげて。そして笑ってよ。神谷奈緒って親友をネタにしてさ」
凛「……うん」
加蓮「……忘れられるわけないって」
奈緒「あたしたちは一生友達だ。それと、あたしがトライアドプリムスのお姉さんだからな!」
昔の奈緒と重なる。
ははっ……奈緒だって変わってないじゃん。
いいお姉さんになったね、奈緒。
61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:30:02 ID:cfPyWE5g
奈緒と話してから、私たちは一つの答えを出した。
劣化も成長も止まった私たちよりも、夢を語る後輩たちに道を譲るのは正しい判断だと思う。
引退発表は大きく話題となった。
まだ私たちのファンはたくさんいたみたい。
アイドル冥利につきるってやつだね。
でも、ステージは独占していい場所じゃないんだ。
進みたいと願う者の立つ場所だから。
劣化も成長も止まった私たちよりも、夢を語る後輩たちに道を譲るのは正しい判断だと思う。
引退発表は大きく話題となった。
まだ私たちのファンはたくさんいたみたい。
アイドル冥利につきるってやつだね。
でも、ステージは独占していい場所じゃないんだ。
進みたいと願う者の立つ場所だから。
62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:30:57 ID:cfPyWE5g
凛「加蓮、巻き込んでごめん」
加蓮「私はいいよ。『加蓮』と凛の約束を果たしただけ」
『一緒にアイドルできなくてごめんね』
あの手紙、律儀に守ってくれていたんだね。
加蓮「アイドル好きなのは本当だけど。もう未練はないかな」
凛「20年も続けられたし?」
加蓮「そうそっ♪」
これ以上は誤魔化せない。
老いないアイドルなんて、ただ気持ち悪いだけだから。
加蓮「私はいいよ。『加蓮』と凛の約束を果たしただけ」
『一緒にアイドルできなくてごめんね』
あの手紙、律儀に守ってくれていたんだね。
加蓮「アイドル好きなのは本当だけど。もう未練はないかな」
凛「20年も続けられたし?」
加蓮「そうそっ♪」
これ以上は誤魔化せない。
老いないアイドルなんて、ただ気持ち悪いだけだから。
63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:31:41 ID:cfPyWE5g
無人のステージに立つ。
観客はいない。
モバP「長い間ご苦労様」
プロデューサーはあの頃のままの姿で、いや……きっと私の贔屓目だね。まだ若いって思いたいだけかもしれないけど。
彼から労いの言葉を受けて、私は無意識の涙を止めることができなかった。
凛「あれ……?」
おかしいよ。
凛「なんで……だろ……」
観客はいない。
モバP「長い間ご苦労様」
プロデューサーはあの頃のままの姿で、いや……きっと私の贔屓目だね。まだ若いって思いたいだけかもしれないけど。
彼から労いの言葉を受けて、私は無意識の涙を止めることができなかった。
凛「あれ……?」
おかしいよ。
凛「なんで……だろ……」
64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:32:44 ID:cfPyWE5g
頭を撫でる彼の手の温かさは、私をあの頃へと引き戻す。
ずっと隣で見ててね
凛「ここまで連れてきてくれて……ありがとう。プロデューサー」
この言葉にどれだけの感謝を込めたか……きっとあなたにはわからないでしょう。
加蓮「……凛」
モバP「凛と加蓮は俺の夢を叶えてくれた。お前たちは、確かにシンデレラだったよ」
凛「そう?」
モバP「ああ」
凛「嬉しいよ」
加蓮「私はもう忘れない。凛や奈緒、Pさんに仲間たち。みんなで目指した景色を」
ずっと隣で見ててね
凛「ここまで連れてきてくれて……ありがとう。プロデューサー」
この言葉にどれだけの感謝を込めたか……きっとあなたにはわからないでしょう。
加蓮「……凛」
モバP「凛と加蓮は俺の夢を叶えてくれた。お前たちは、確かにシンデレラだったよ」
凛「そう?」
モバP「ああ」
凛「嬉しいよ」
加蓮「私はもう忘れない。凛や奈緒、Pさんに仲間たち。みんなで目指した景色を」
65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:33:27 ID:cfPyWE5g
凛「プロデューサー。最後のお願い、聞いて」
耳元で囁くと、プロデューサーは無言で頷いた。
そして観客席に移動する。
『私と加蓮の最後のステージは、プロデューサーのためだけにやりたいんだ』
過ぎていく時間取り戻すように。
今の精一杯を届けるから。
耳元で囁くと、プロデューサーは無言で頷いた。
そして観客席に移動する。
『私と加蓮の最後のステージは、プロデューサーのためだけにやりたいんだ』
過ぎていく時間取り戻すように。
今の精一杯を届けるから。
66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:36:38 ID:cfPyWE5g
私と加蓮の歌が終わる。
加蓮「今までありがとうございました。私がアイドルを続けられたのは、Pさんのおかげだよ!」
凛「今日まで隣で見ていてくれてありがとう。プロデューサー。これからは……他の子を見てあげて」
凛「あなたを待ってるシンデレラがたくさんいるから」
私はきっと忘れないだろう。
プロデューサーが流した一筋の涙を。
「「お世話になりました!」」
モバP「……元気で」
凛「プロデューサーもね」
加蓮「困ったらいつでも頼って。私はずっとPさんの味方だから!」
モバP「俺の台詞だろそれ……ははっ」
加蓮「今までありがとうございました。私がアイドルを続けられたのは、Pさんのおかげだよ!」
凛「今日まで隣で見ていてくれてありがとう。プロデューサー。これからは……他の子を見てあげて」
凛「あなたを待ってるシンデレラがたくさんいるから」
私はきっと忘れないだろう。
プロデューサーが流した一筋の涙を。
「「お世話になりました!」」
モバP「……元気で」
凛「プロデューサーもね」
加蓮「困ったらいつでも頼って。私はずっとPさんの味方だから!」
モバP「俺の台詞だろそれ……ははっ」
67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:37:07 ID:cfPyWE5g
それがプロデューサーとの最後の会話。
別れは辛いから。
渋谷凛と北条加蓮は、その日消息を絶った。
別れは辛いから。
渋谷凛と北条加蓮は、その日消息を絶った。
68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:38:41 ID:cfPyWE5g
数十年、様々な世界を見て回った。
厄介な境遇のせいで、私も加蓮も、男の人とは一度も付き合ったことがない。
加蓮「私、菜々さんも魔法使いだと思ってたよ」
凛「それはある。私もそんな気がしてたし」
加蓮「老いた菜々さんは見たくなかったなぁ」
私たちが身勝手に消息を絶った理由。
数多くの仲間たちがいたけれど、彼女たちが老いていく様を……。
目にしたくなかった。
私たちの姿を見られたくなかった。
卯月や未央はいつまでもあの頃のままでいてほしい。せめて私の中だけでも。
老いた二人を前にして、変わってしまった彼女たちとのズレに、耐える強さはない。
今の私には。
不老不死でも弱くなるものだね。
厄介な境遇のせいで、私も加蓮も、男の人とは一度も付き合ったことがない。
加蓮「私、菜々さんも魔法使いだと思ってたよ」
凛「それはある。私もそんな気がしてたし」
加蓮「老いた菜々さんは見たくなかったなぁ」
私たちが身勝手に消息を絶った理由。
数多くの仲間たちがいたけれど、彼女たちが老いていく様を……。
目にしたくなかった。
私たちの姿を見られたくなかった。
卯月や未央はいつまでもあの頃のままでいてほしい。せめて私の中だけでも。
老いた二人を前にして、変わってしまった彼女たちとのズレに、耐える強さはない。
今の私には。
不老不死でも弱くなるものだね。
69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:41:04 ID:cfPyWE5g
命が無限でも、心は有限。
きっとどんな生き物でも、心の寿命からは逃げられない。
懐古とは過去を見続ける夢だ。
輝いていたあの日々に取り残された私と加蓮の。
前だけを見続ける。後ろは振り返らない。
それが昔の私。
思えば、後ろを振り返った瞬間、私に死が訪れたのだ。
人は弱い。
きっとどんな生き物でも、心の寿命からは逃げられない。
懐古とは過去を見続ける夢だ。
輝いていたあの日々に取り残された私と加蓮の。
前だけを見続ける。後ろは振り返らない。
それが昔の私。
思えば、後ろを振り返った瞬間、私に死が訪れたのだ。
人は弱い。
70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:42:30 ID:cfPyWE5g
奈緒との親交は続いた。
あるとき、奈緒が倒れたと聞いて、私たちは病院に駆けつけた。
奈緒「……凛、加蓮。私はすっかり老いてしまいました」
彼女に身寄りはいない。
栄光の人生だった。
ファンも大勢いた。
加蓮「……奈緒、どうして結婚しなかったの?」
奈緒「どうして……でしょうね」
奈緒「私の中にはいつもいましたよ。大切な人が」
奈緒「その方は結局振り向いてはくれなかったのだけれど……」
凛「……っ!」
奈緒「私は生涯、恋をしていたんです」
加蓮「もう、少女漫画の読みすぎ……」
奈緒「その人に見てほしいと……私は頑張ることができた…………Pさん……」
あるとき、奈緒が倒れたと聞いて、私たちは病院に駆けつけた。
奈緒「……凛、加蓮。私はすっかり老いてしまいました」
彼女に身寄りはいない。
栄光の人生だった。
ファンも大勢いた。
加蓮「……奈緒、どうして結婚しなかったの?」
奈緒「どうして……でしょうね」
奈緒「私の中にはいつもいましたよ。大切な人が」
奈緒「その方は結局振り向いてはくれなかったのだけれど……」
凛「……っ!」
奈緒「私は生涯、恋をしていたんです」
加蓮「もう、少女漫画の読みすぎ……」
奈緒「その人に見てほしいと……私は頑張ることができた…………Pさん……」
71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:46:30 ID:cfPyWE5g
奈緒「子も孫もいないけれど……私には胸を張って誇れるものがあった……」
凛「うん……うん……」
奈緒の手を強く握る。
奈緒「永遠を誓った親友たち……」
奈緒「……凛、加蓮。今までありがとう」
凛「うん……うん……」
奈緒の手を強く握る。
奈緒「永遠を誓った親友たち……」
奈緒「……凛、加蓮。今までありがとう」
72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:47:24 ID:cfPyWE5g
凛「薬ならここにある!私を憎んだっていい!飲んでよ!飲んでよぉ……!」
私、最低だ。
奈緒「ごめんなさい。そして、ありがとう」
奈緒「死は平等だから。私の人生は悔いのないものでした。この大切な思い出は、全て私が得た宝です」
私は知っていたはずなのに!
気付かされる。軽はずみの一言が、どれだけ残酷だったか。
凛「……ごめんなさい!うっ……奈緒っ……奈緒っ……」
言わずにはいられなかった。
大好きな親友。
私、最低だ。
奈緒「ごめんなさい。そして、ありがとう」
奈緒「死は平等だから。私の人生は悔いのないものでした。この大切な思い出は、全て私が得た宝です」
私は知っていたはずなのに!
気付かされる。軽はずみの一言が、どれだけ残酷だったか。
凛「……ごめんなさい!うっ……奈緒っ……奈緒っ……」
言わずにはいられなかった。
大好きな親友。
73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:48:07 ID:cfPyWE5g
奈緒「おい!なに……泣いてんだよ……!あたしが死んだって……親友やめてやらないからな……っ!」
あたしたちは一生友達だ!
17歳の奈緒
あたしたちは一生友達だ!
17歳の奈緒
74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:48:54 ID:cfPyWE5g
加蓮「奈緒は可愛いなぁー」
16歳の加蓮
時が還っていく。
16歳の加蓮
時が還っていく。
75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:51:40 ID:cfPyWE5g
凛「……二人とも騒がしいよ。ここは病室なんだから」
15歳の私
15歳の私
76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:52:39 ID:cfPyWE5g
奈緒「凛はクールすぎるぜ……」
涙は隠せてる?
今を忘れない。
焼きつける。
きっと今生の別れだから。
凛「何言ってるの。二人が騒ぐからだって」
三人で声に出して笑う。
涙は隠せてる?
今を忘れない。
焼きつける。
きっと今生の別れだから。
凛「何言ってるの。二人が騒ぐからだって」
三人で声に出して笑う。
77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:53:19 ID:cfPyWE5g
奈緒「……久しぶりにあの頃に戻れたよ」
加蓮「だね」
奈緒「未来を見ろ、凛。あたしの知る渋谷凛は強かったぞ」
凛「あ……」
振り返らず前を向いて。
奈緒「お前いつから弱くなった?」
シンデレラガールになって。
プロデューサーへの想いを絶ったとき。
奈緒「げほっ……げほっ……」
加蓮「大丈夫!?」
加蓮「だね」
奈緒「未来を見ろ、凛。あたしの知る渋谷凛は強かったぞ」
凛「あ……」
振り返らず前を向いて。
奈緒「お前いつから弱くなった?」
シンデレラガールになって。
プロデューサーへの想いを絶ったとき。
奈緒「げほっ……げほっ……」
加蓮「大丈夫!?」
78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:55:26 ID:cfPyWE5g
奈緒「……友達が迷ったときは、道を戻してやるのが親友の務めだ」
凛「……ありがとう」
奈緒「これが最後の願いだ。凛」
奈緒「過去に囚われるな」
奈緒「加蓮。凛を頼む」
加蓮「痛いとこ突かないでよ……」
奈緒「加蓮はしぶといから大丈夫だろ?」
加蓮「奈緒ひどーい」
奈緒「うるせぇ……」
奈緒は、最期まで私たちの知る神谷奈緒を貫いた。
私たちのために。
凛「……ありがとう」
奈緒「これが最後の願いだ。凛」
奈緒「過去に囚われるな」
奈緒「加蓮。凛を頼む」
加蓮「痛いとこ突かないでよ……」
奈緒「加蓮はしぶといから大丈夫だろ?」
加蓮「奈緒ひどーい」
奈緒「うるせぇ……」
奈緒は、最期まで私たちの知る神谷奈緒を貫いた。
私たちのために。
79: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:56:22 ID:cfPyWE5g
奈緒の訃報が発表されたのは、それから数日後のこと。
加蓮「大丈夫?」
凛「うん。もう大丈夫」
神谷奈緒という女の子がいた。
照れ屋でツッコミ気性で、赤い顔をしながら新しい衣装に身を包み、そしてからかわれる。
そんなアイドル。
墓前に花束を捧げる。
加蓮「奈緒、あんた早く化けて出なさいよ」
凛「同感」
加蓮「大丈夫?」
凛「うん。もう大丈夫」
神谷奈緒という女の子がいた。
照れ屋でツッコミ気性で、赤い顔をしながら新しい衣装に身を包み、そしてからかわれる。
そんなアイドル。
墓前に花束を捧げる。
加蓮「奈緒、あんた早く化けて出なさいよ」
凛「同感」
80: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:58:58 ID:cfPyWE5g
加蓮「あと20年もしたらさ、私たちの知り合いは誰もいなくなるね」
凛「そうだね。父さんと母さんとちひろさんくらいか」
加蓮「いつか会いに行く?」
凛「うん?」
加蓮「ちひろさん」
凛「今はいいかな」
加蓮「あらら」
凛「もう過去に縋るのはやめたの。奈緒との約束だし」
加蓮「数十年無駄にして後悔?」
凛「前を見続けたとしても引退はしてたよ。私たちは老いないから」
加蓮「奈緒から言わせれば私たちが化けて出てるようなものだからね」
凛「化けて……か。次は卯月と未央の墓参りだね」
凛「そうだね。父さんと母さんとちひろさんくらいか」
加蓮「いつか会いに行く?」
凛「うん?」
加蓮「ちひろさん」
凛「今はいいかな」
加蓮「あらら」
凛「もう過去に縋るのはやめたの。奈緒との約束だし」
加蓮「数十年無駄にして後悔?」
凛「前を見続けたとしても引退はしてたよ。私たちは老いないから」
加蓮「奈緒から言わせれば私たちが化けて出てるようなものだからね」
凛「化けて……か。次は卯月と未央の墓参りだね」
81: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 00:59:35 ID:cfPyWE5g
加蓮「そういえばさ。二人とも凛の大親友なのに、どうして正体明かさなかったの?」
凛「卯月は素直だから信じてくれるだろうね。それでも薬は飲まかったと思うけど」
加蓮「どういうこと?」
凛「奈緒と一緒でまっすぐだから。間違った道は選ばない」
加蓮「うわ……私への皮肉?」
凛「加蓮は別だし。早く死にたかったの?」
加蓮「はは……」
凛「卯月は素直だから信じてくれるだろうね。それでも薬は飲まかったと思うけど」
加蓮「どういうこと?」
凛「奈緒と一緒でまっすぐだから。間違った道は選ばない」
加蓮「うわ……私への皮肉?」
凛「加蓮は別だし。早く死にたかったの?」
加蓮「はは……」
82: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:00:15 ID:cfPyWE5g
凛「未央は適当に聞き流して面白半分で飲んだだろうね」
加蓮「酷い評価!でも否定できない!」
凛「よくも悪くも人の中心……というかエンターティナー?ノリでやっちゃうみたいな」
加蓮「たしかに!」
ここにはいない奈緒も、きっと隣で笑っている。
さよならは言わない。
またね、奈緒。
加蓮「酷い評価!でも否定できない!」
凛「よくも悪くも人の中心……というかエンターティナー?ノリでやっちゃうみたいな」
加蓮「たしかに!」
ここにはいない奈緒も、きっと隣で笑っている。
さよならは言わない。
またね、奈緒。
83: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:04:13 ID:cfPyWE5g
あれから100年が過ぎた。
私は加蓮と二人で生活している。
加蓮とは同じベッドで眠るのが日課になっているけど、それは魔法使い固有の特性。つまりは寂しいのだ。
孤独への恐怖は、絡み合う指が解きほぐしていく。
加蓮の体温を感じて、私は安堵する。
それはきっと加蓮も同じ。
恋愛感情なんてない、純粋な友愛だ。
私は加蓮と二人で生活している。
加蓮とは同じベッドで眠るのが日課になっているけど、それは魔法使い固有の特性。つまりは寂しいのだ。
孤独への恐怖は、絡み合う指が解きほぐしていく。
加蓮の体温を感じて、私は安堵する。
それはきっと加蓮も同じ。
恋愛感情なんてない、純粋な友愛だ。
84: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:05:17 ID:cfPyWE5g
もういいかな
いい人見つけて適当に付き合っちゃおうか?なんて笑い話にしたり。
けれど実際に行動することもなく。
シンデレラは魔法使いの魔法で変身する。
魔法使い(私)は臆病だ。
それでも後ろは振り返らない。
親友との約束だから。
いい人見つけて適当に付き合っちゃおうか?なんて笑い話にしたり。
けれど実際に行動することもなく。
シンデレラは魔法使いの魔法で変身する。
魔法使い(私)は臆病だ。
それでも後ろは振り返らない。
親友との約束だから。
85: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:07:06 ID:cfPyWE5g
加蓮「そろそろだね」
凛「ここが今の事務所かぁ」
まるでお城だ。
一月前。
加蓮「プロデューサーになる?」
凛「うん」
凛「私たちは渋谷凛と北条加蓮の子孫ってことにしてね」
加蓮「あー、だから待ってたんだ」
凛「今度は裏方。シンデレラに魔法をかける魔法使い(プロデューサー)になりたいなって」
加蓮「いいんじゃない?」
凛「付き合ってくれる?」
加蓮「当然」
凛「ここが今の事務所かぁ」
まるでお城だ。
一月前。
加蓮「プロデューサーになる?」
凛「うん」
凛「私たちは渋谷凛と北条加蓮の子孫ってことにしてね」
加蓮「あー、だから待ってたんだ」
凛「今度は裏方。シンデレラに魔法をかける魔法使い(プロデューサー)になりたいなって」
加蓮「いいんじゃない?」
凛「付き合ってくれる?」
加蓮「当然」
86: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:07:25 ID:cfPyWE5g
拳と拳が触れ合う。
凛「プロデュースの勉強はしてきたからね」
加蓮「もう嫌ってほどね」
行こうか
凛「プロデュースの勉強はしてきたからね」
加蓮「もう嫌ってほどね」
行こうか
87: エピローグ 2015/02/09(月) 01:08:15 ID:cfPyWE5g
ちひろ「お久しぶりですね」
凛「千川さんもお変わりなく」
ちひろ「あら、ちひろでいいわよ?」
凛「私は渋谷凛の曾孫です」
加蓮「アタシは……北条加蓮の曾孫だよっ」
ちひろ「……やはり、魔法使いとは悲しい生き物ですね」
凛「まあね」
凛「千川さんもお変わりなく」
ちひろ「あら、ちひろでいいわよ?」
凛「私は渋谷凛の曾孫です」
加蓮「アタシは……北条加蓮の曾孫だよっ」
ちひろ「……やはり、魔法使いとは悲しい生き物ですね」
凛「まあね」
88: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:11:54 ID:cfPyWE5g
ちひろ「私は千川ちひろ。この事務所でアシスタントをしています」
加蓮「それで面接は?」
ちひろ「あなた方には必要ありません」
凛「依怙贔屓はダメだよ?」
ちひろ「社長の判断ですから」
凛「今の社長か」
加蓮「茂場(もば)さんだっけ?」
ちひろ「いいえ。茂場は実在しません」
加蓮「えっ?」
加蓮「それで面接は?」
ちひろ「あなた方には必要ありません」
凛「依怙贔屓はダメだよ?」
ちひろ「社長の判断ですから」
凛「今の社長か」
加蓮「茂場(もば)さんだっけ?」
ちひろ「いいえ。茂場は実在しません」
加蓮「えっ?」
89: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:12:33 ID:cfPyWE5g
ちひろ「社長が来ました」
……そんな
…………嘘
社長「凛、加蓮。久しぶり」
それは私たちのよく知る人物で
加蓮「Pさん!?」
プロデューサー……モバPさんだった。
……そんな
…………嘘
社長「凛、加蓮。久しぶり」
それは私たちのよく知る人物で
加蓮「Pさん!?」
プロデューサー……モバPさんだった。
90: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:13:10 ID:cfPyWE5g
モバP(社長)「俺、社長になったんだよ」
凛「どう……して……」
モバP「俺が人間離れした体力してたの知ってるだろ?」
加蓮「いやいや、それはちひろさんの魔法ドリンクのおかげだって、ちひろさん本人に聞いたんだけど!昔!」
ちひろ「あれ嘘です」
凛「はい?」
凛「どう……して……」
モバP「俺が人間離れした体力してたの知ってるだろ?」
加蓮「いやいや、それはちひろさんの魔法ドリンクのおかげだって、ちひろさん本人に聞いたんだけど!昔!」
ちひろ「あれ嘘です」
凛「はい?」
91: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:13:50 ID:cfPyWE5g
ちひろ「あなたたちのプロデュースをする前から、いえ、最初からプロデューサーさんは既に不老不死だったんですよ」
加蓮「はあ!?」
ちひろ「はじめまして。私は魔法使いによって造られた人造人間、ホムンクルスの千川ちひろです」
凛「最初からって……まさか……」
モバP「……俺も魔法使いだったんだよ」
加蓮「はあ!?」
ちひろ「はじめまして。私は魔法使いによって造られた人造人間、ホムンクルスの千川ちひろです」
凛「最初からって……まさか……」
モバP「……俺も魔法使いだったんだよ」
92: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:14:52 ID:cfPyWE5g
加蓮「はぁぁ!?なんで黙ってたの!?凛がどれだけ傷ついたと!」
凛「加蓮……ありがと」
加蓮の肩に手を置く。
プロデューサー……社長に掴み掛かろうとする加蓮を止める。
加蓮は言いたいことを堪えて、唇を噛む。
加蓮だってPさんが好きなのに。
私のために怒ってくれて、ありがとう。
モバP「……すまん。依存してほしくなかったんだ」
凛「わかるよ」
魔法使いは臆病だ。
凛「加蓮……ありがと」
加蓮の肩に手を置く。
プロデューサー……社長に掴み掛かろうとする加蓮を止める。
加蓮は言いたいことを堪えて、唇を噛む。
加蓮だってPさんが好きなのに。
私のために怒ってくれて、ありがとう。
モバP「……すまん。依存してほしくなかったんだ」
凛「わかるよ」
魔法使いは臆病だ。
93: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:17:52 ID:cfPyWE5g
凛「孤独は人を弱くするから」
加蓮がいなければ、私は廃人になっていただろう。
モバP「長い時間を生きる俺たちの敵は、孤独だ」
加蓮「私にはわからない。孤独なら支えてよ。優しく……してよ」
モバP「いつまでも」
プロデューサーが口を閉ざす。
目を閉じて、再び口を開く。
加蓮がいなければ、私は廃人になっていただろう。
モバP「長い時間を生きる俺たちの敵は、孤独だ」
加蓮「私にはわからない。孤独なら支えてよ。優しく……してよ」
モバP「いつまでも」
プロデューサーが口を閉ざす。
目を閉じて、再び口を開く。
94: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:19:45 ID:cfPyWE5g
モバP「君たちを見たとき、俺は感動した。俺と同じ境遇でありながら、未来を目指すその姿に」
モバP「俺は一度挫折したから。孤独を恐れ、生命を造り出すという禁忌をも犯した」
モバP「申し訳ないと思っているよ。彼女の身体は人間と同じではないのだから」
ちひろ「謝らないでください、マスター。たとえそれが過ちでも、私は感謝しています。生まれてきて……よかったと」
モバP「ちひろ、ありがとな」
ちひろ「はい」
モバP「俺は一度挫折したから。孤独を恐れ、生命を造り出すという禁忌をも犯した」
モバP「申し訳ないと思っているよ。彼女の身体は人間と同じではないのだから」
ちひろ「謝らないでください、マスター。たとえそれが過ちでも、私は感謝しています。生まれてきて……よかったと」
モバP「ちひろ、ありがとな」
ちひろ「はい」
95: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:20:51 ID:cfPyWE5g
モバP「課金ガチャの存在を不思議に思わなかったか?」
凛「あー、あったねそういえば」
加蓮「Pさん金ない金ない言いながら必死に回していたっけ」
モバP「あれはちひろ、ホムンクルスに魔力を注ぐ行為なんだ。定期的にガチャを回さなければ、ちひろは止まってしまう」
凛「そういうシステムだったんだ……」
モバP「アイドルカードはその副産物だ。人工生命を無理矢理世界に定着させてるからな。その歪みが新しいアイドルを呼び寄せてしまうのさ」
加蓮「なにそれ怖いよ」
凛「あー、あったねそういえば」
加蓮「Pさん金ない金ない言いながら必死に回していたっけ」
モバP「あれはちひろ、ホムンクルスに魔力を注ぐ行為なんだ。定期的にガチャを回さなければ、ちひろは止まってしまう」
凛「そういうシステムだったんだ……」
モバP「アイドルカードはその副産物だ。人工生命を無理矢理世界に定着させてるからな。その歪みが新しいアイドルを呼び寄せてしまうのさ」
加蓮「なにそれ怖いよ」
96: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:21:44 ID:cfPyWE5g
モバP「話を戻そう。俺はそんなことをしてまで、永遠を共にする会話相手を造った」
凛「私たちがプロデューサーが不老不死だって知ったら……」
モバP「キラキラと輝く君たちの表情は、俺だけに向けられるようになっていただろう」
凛「否定はしない」
加蓮「かもね」
モバP「俺がプロデューサーになった理由を明かすよ」
モバP「何を見ても感動できない。どこか過去で見た出来事と思ってしまう。新鮮さがないんだ」
凛「…………」
凛「私たちがプロデューサーが不老不死だって知ったら……」
モバP「キラキラと輝く君たちの表情は、俺だけに向けられるようになっていただろう」
凛「否定はしない」
加蓮「かもね」
モバP「俺がプロデューサーになった理由を明かすよ」
モバP「何を見ても感動できない。どこか過去で見た出来事と思ってしまう。新鮮さがないんだ」
凛「…………」
97: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:23:43 ID:cfPyWE5g
モバP「もう500年は生きたかな。死ぬ方法を模索していた。そんな頃だった」
モバP「全てが色褪せて見えていた俺を、一人のアイドルが変えたんだ」
モバP「それは胸に宿る光だった。日高舞。伝説のアイドル」
凛「凄い人だったのは覚えてる」
モバP「彼女は普通の人間だ。魔法も使えず、実力だけで人々を魅了した。俺も凛と同じで凄いと思ったよ。同時に感動した」
モバP「人間の生きる力、輝こうとするエネルギーに」
凛「だからなんだね。プロデューサーになったの」
加蓮「もう一度、感動……したかったから?」
モバP「……ああ」
モバP「全てが色褪せて見えていた俺を、一人のアイドルが変えたんだ」
モバP「それは胸に宿る光だった。日高舞。伝説のアイドル」
凛「凄い人だったのは覚えてる」
モバP「彼女は普通の人間だ。魔法も使えず、実力だけで人々を魅了した。俺も凛と同じで凄いと思ったよ。同時に感動した」
モバP「人間の生きる力、輝こうとするエネルギーに」
凛「だからなんだね。プロデューサーになったの」
加蓮「もう一度、感動……したかったから?」
モバP「……ああ」
98: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:26:42 ID:cfPyWE5g
モバP「そのためには、誰かに依存なんてしてほしくなかった。二人きりでも、前を向いて輝き続けてほしかった……」
凛「……私たちは感動させられた?」
モバP「最高だったさ。シンデレラに選ばれた凛、魔法使いでありながら輝こうとする姿。加蓮との友情、そして引退。君たちの人生はずっと見守ってきたんだ」
加蓮「ストーカー発言だね」
モバP「まあな。ある意味そうなのかもしれない。……偉そうに言ってるが、君たちに執着し、依存していたのは俺なんだ……」
凛「嬉しい」
加蓮「変態」
凛「……私たちは感動させられた?」
モバP「最高だったさ。シンデレラに選ばれた凛、魔法使いでありながら輝こうとする姿。加蓮との友情、そして引退。君たちの人生はずっと見守ってきたんだ」
加蓮「ストーカー発言だね」
モバP「まあな。ある意味そうなのかもしれない。……偉そうに言ってるが、君たちに執着し、依存していたのは俺なんだ……」
凛「嬉しい」
加蓮「変態」
99: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:31:34 ID:cfPyWE5g
モバP「君たちを誰よりも愛しているのは自分だと……今思えば傲慢で恥ずかしい考えだ」
凛「あなたを狂わせた正体を、私も知ってるから」
加蓮「百年以上生きればね……」
モバP「君たちから成長を奪ったのは俺だ。未来を奪ったのも」
凛「それは違うから」
加蓮「それこそ傲慢だよ」
凛「私の人生は私のもの。だから、私の失敗は私のもの」
加蓮「誰かに押しつけていいものじゃない。責任っていうものは自分たちで背負うものだから」
モバP「……強くなったな」
凛「仲間のおかげかな」
加蓮「だね♪」
凛「あなたを狂わせた正体を、私も知ってるから」
加蓮「百年以上生きればね……」
モバP「君たちから成長を奪ったのは俺だ。未来を奪ったのも」
凛「それは違うから」
加蓮「それこそ傲慢だよ」
凛「私の人生は私のもの。だから、私の失敗は私のもの」
加蓮「誰かに押しつけていいものじゃない。責任っていうものは自分たちで背負うものだから」
モバP「……強くなったな」
凛「仲間のおかげかな」
加蓮「だね♪」
100: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:36:17 ID:cfPyWE5g
だって、今告白されても、私はきっと断るからさ。
長い時間のなか、互いの嫌な面を知って、嫌いになってしまうかもしれないから。
永遠に恋していたいんだ。
だから一緒にはいられないと願った。
いたくないと思ってしまった。
愛してるから。
嫌いになりたくない。
いつか消える気持ちでも、あなたに対してはいつまでも新鮮でいたいから
あなたへの恋じゃなくて、あなたに恋している私が好きだから。
身勝手でごめん。
それが百年経って出した結論……のはずだった。
後ろ向きに前向きに。
それこそが、私たちの心を守る手段。
長い時間のなか、互いの嫌な面を知って、嫌いになってしまうかもしれないから。
永遠に恋していたいんだ。
だから一緒にはいられないと願った。
いたくないと思ってしまった。
愛してるから。
嫌いになりたくない。
いつか消える気持ちでも、あなたに対してはいつまでも新鮮でいたいから
あなたへの恋じゃなくて、あなたに恋している私が好きだから。
身勝手でごめん。
それが百年経って出した結論……のはずだった。
後ろ向きに前向きに。
それこそが、私たちの心を守る手段。
102: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:39:12 ID:cfPyWE5g
モバP「これからは仲間として、よろしく頼む」
差し出された手に、私の結論は簡単に歪む。
一緒にいてもいいの?渋谷凛?
嫌な面くらい普通に生きてる人でも見てる。
駄目な部分だって受け入れようと努力してる。
綺麗なところしか見ないなんて、それこそ偽りの恋だ。
いつまで逃げるんだ?
奈緒の声が私の背中を押す。
現金だね、私。
凛「ふーん、アンタがこの事務所の社長?まあ、悪くないかな……なーんて」
加蓮「北条加蓮、改めてよろしくー」
私たちの恋愛は
今、始まったんだ。
おしまい
差し出された手に、私の結論は簡単に歪む。
一緒にいてもいいの?渋谷凛?
嫌な面くらい普通に生きてる人でも見てる。
駄目な部分だって受け入れようと努力してる。
綺麗なところしか見ないなんて、それこそ偽りの恋だ。
いつまで逃げるんだ?
奈緒の声が私の背中を押す。
現金だね、私。
凛「ふーん、アンタがこの事務所の社長?まあ、悪くないかな……なーんて」
加蓮「北条加蓮、改めてよろしくー」
私たちの恋愛は
今、始まったんだ。
おしまい
103: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 01:50:59 ID:cfPyWE5g
終わらない時の中で、私たちは生きていく。
これからもたくさん笑い、たくさん絶望するだろう。
それでも私たちは、一日一日を大切に。
まだ見ぬ明日を夢見て、駆けていく。
さあ、プロデュースをはじめよう。
シンデレラの魔法はまだ、終わらない。
完
これからもたくさん笑い、たくさん絶望するだろう。
それでも私たちは、一日一日を大切に。
まだ見ぬ明日を夢見て、駆けていく。
さあ、プロデュースをはじめよう。
シンデレラの魔法はまだ、終わらない。
完
104: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 02:05:12 ID:ntYl1RQk
乙うううううううううう
すばらっ
すばらっ
105: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 04:37:56 ID:gKfvlRWQ
乙乙!面白かった!
106: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/09(月) 13:16:08 ID:EyE7Z8Lo
おおー、そう来たか。面白かった乙乙
掲載元:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1423400658/
Entry ⇒ 2015.03.31 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
ジャン「お前人殺しなんだってな」
1: 名無し訓練兵 2015/03/11(水) 16:53:45 ID:ys7nwc/E0
エレン「は……?」
ジャン「違うのか?」
エレン「……どこで聞いたんだ、そんな話」
ジャン「噂になってるぜ。エレン・イェーガーは人を殺した、ってな」
エレン「どこからそんな噂が……」
ジャン「実際どうなんだよ、答えろよ」
ジャン「違うのか?」
エレン「……どこで聞いたんだ、そんな話」
ジャン「噂になってるぜ。エレン・イェーガーは人を殺した、ってな」
エレン「どこからそんな噂が……」
ジャン「実際どうなんだよ、答えろよ」
2: 名無し訓練兵 2015/03/11(水) 17:01:35 ID:ys7nwc/E0
エレン「俺は……そうだ。確かに人を殺した」
ザワッ
ジャン「うわ……マジかよ、ありえねえ」
エレン「……」
ジャン「お前ら、聞いたかよ? 俺たち殺人鬼と一緒に暮らしてたんだぜ」
ザワザワ……ヒソヒソ……
エレン「でも、俺は……」
ジャン「何だよ? 言い訳できるもんならやってみろ! この人殺し野郎が」
マルコ「ジャン、やめなよ! 殺されるよ!」
ジャン「ふはっwwwwwwww」
エレン「お前なあっ……!!」ガタッ
ミカサ「やめて!!」
ザワッ
ジャン「うわ……マジかよ、ありえねえ」
エレン「……」
ジャン「お前ら、聞いたかよ? 俺たち殺人鬼と一緒に暮らしてたんだぜ」
ザワザワ……ヒソヒソ……
エレン「でも、俺は……」
ジャン「何だよ? 言い訳できるもんならやってみろ! この人殺し野郎が」
マルコ「ジャン、やめなよ! 殺されるよ!」
ジャン「ふはっwwwwwwww」
エレン「お前なあっ……!!」ガタッ
ミカサ「やめて!!」
3: 名無し訓練兵 2015/03/11(水) 17:09:41 ID:ys7nwc/E0
ジャン「ミカサ、こんなアブねー奴の肩持つんじゃねえよ」
ミカサ「ふざけないで」ギロッ
ジャン「うっ……」タジッ
ミカサ「エレンは私を守るために戦った。それだけ」
ミカサ「それに……人殺しなら、私だって一緒」
エレン「ミカサ、やめろ!」
ザワザワッ
マルコ「ミカサが……? 本当かな?」
ジャン「嘘に決まってんだろ、ミカサがそんなことする訳ねえ」
ジャン「エレンをかばうための嘘だ」
ミカサ「嘘じゃない」
エレン「ミカサ……」
ジャン「なんでこんな奴のために……!」
アルミン「……実は、僕もなんだ」
ミカサ「ふざけないで」ギロッ
ジャン「うっ……」タジッ
ミカサ「エレンは私を守るために戦った。それだけ」
ミカサ「それに……人殺しなら、私だって一緒」
エレン「ミカサ、やめろ!」
ザワザワッ
マルコ「ミカサが……? 本当かな?」
ジャン「嘘に決まってんだろ、ミカサがそんなことする訳ねえ」
ジャン「エレンをかばうための嘘だ」
ミカサ「嘘じゃない」
エレン「ミカサ……」
ジャン「なんでこんな奴のために……!」
アルミン「……実は、僕もなんだ」
4: 名無し訓練兵 2015/03/11(水) 17:13:04 ID:ys7nwc/E0
ジャン「は?」
アルミン「僕も人を殺したことがある」
ジャン「おいおい、見え見えの嘘ついてんじゃねえよ」
ジャン「お前みたいなひ弱な奴に人殺しなんかできる訳ねえだろ」
アルミン「確かに、力ではかなわないけど……」
アルミン「頭を使えばいいんだ。毒殺とか、いくらでも方法はあるし」
アルミン「その気になれば、事故に見せかけて君を殺すことくらい簡単にできるんだよ」
ジャン「……冗談だろ?」
アルミン「僕も人を殺したことがある」
ジャン「おいおい、見え見えの嘘ついてんじゃねえよ」
ジャン「お前みたいなひ弱な奴に人殺しなんかできる訳ねえだろ」
アルミン「確かに、力ではかなわないけど……」
アルミン「頭を使えばいいんだ。毒殺とか、いくらでも方法はあるし」
アルミン「その気になれば、事故に見せかけて君を殺すことくらい簡単にできるんだよ」
ジャン「……冗談だろ?」
5: 名無し訓練兵 2015/03/11(水) 17:17:12 ID:ys7nwc/E0
ベルトルト「僕は人を食べたことがあるんだ」
ジャン「はぁ!? 巨人じゃあるまいし……」
ユミル「私もだ。今の私があるのは、そのお蔭かもな」
ジャン「ユミルまで……!? クリスタ、何とか言ってやれよ!」
クリスタ「生き延びるためにやったことだし、しょうがないよ」
クリスタ「自分が生きるために他人を殺せるか……」
クリスタ「私やあなたにも、その決断を迫られる時が来るかもしれない」
ジャン「何言ってんだ、こいつ……」
ジャン「はぁ!? 巨人じゃあるまいし……」
ユミル「私もだ。今の私があるのは、そのお蔭かもな」
ジャン「ユミルまで……!? クリスタ、何とか言ってやれよ!」
クリスタ「生き延びるためにやったことだし、しょうがないよ」
クリスタ「自分が生きるために他人を殺せるか……」
クリスタ「私やあなたにも、その決断を迫られる時が来るかもしれない」
ジャン「何言ってんだ、こいつ……」
6: 名無し訓練兵 2015/03/11(水) 17:26:44 ID:ys7nwc/E0
アニ「人間の体は意外と脆い」
ライナー「少しの衝撃で簡単に壊れちまう。あっけないもんだよな」
ジャン「お前らは人間じゃねえってのかよ。くだらね―――」
コニー「前に獲物と間違えて人間を仕留めちまったことがあるんだよな」
コニー「でも今じゃすっかり慣れて、人間を狙い撃ちできるようになったぜ!」
サシャ「私も最初は戸惑いました」
サシャ「でも、これが意外と癖になるんですよ。歯ごたえもあって――」
ジャン「はは……こいつらイカレてやがる!!」
ジャン「おもしれ―冗談だよな。お前らもそう思うだろ……?」クルッ
一同「……」ジーッ
ジャン「やめろ……そんな目で俺を見るんじゃねえ……」ガクブル
ジャン「マルコ、助けてくれ――」
ジャン「……あれ?」
ライナー「少しの衝撃で簡単に壊れちまう。あっけないもんだよな」
ジャン「お前らは人間じゃねえってのかよ。くだらね―――」
コニー「前に獲物と間違えて人間を仕留めちまったことがあるんだよな」
コニー「でも今じゃすっかり慣れて、人間を狙い撃ちできるようになったぜ!」
サシャ「私も最初は戸惑いました」
サシャ「でも、これが意外と癖になるんですよ。歯ごたえもあって――」
ジャン「はは……こいつらイカレてやがる!!」
ジャン「おもしれ―冗談だよな。お前らもそう思うだろ……?」クルッ
一同「……」ジーッ
ジャン「やめろ……そんな目で俺を見るんじゃねえ……」ガクブル
ジャン「マルコ、助けてくれ――」
ジャン「……あれ?」
7: 名無し訓練兵 2015/03/11(水) 17:35:12 ID:ys7nwc/E0
ジャン(体の自由が……きかねえ……)フラフラ
ジャン(なんで……こんな……いつの間に……?)
アルミン「ほらね、簡単だった」
マルコ「だから忠告したのに。君が悪いんだよ」
ジャン「やめろ……」ガタガタ
ベルトルト「今まで気づかなかったけど」
サシャ「ジャンって、よく見たら」ジュルリ
すごく、おいしそう――――――――――――――――
ジャン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああっっっ!!!!!」ガバッ
ジャン(なんで……こんな……いつの間に……?)
アルミン「ほらね、簡単だった」
マルコ「だから忠告したのに。君が悪いんだよ」
ジャン「やめろ……」ガタガタ
ベルトルト「今まで気づかなかったけど」
サシャ「ジャンって、よく見たら」ジュルリ
すごく、おいしそう――――――――――――――――
ジャン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああっっっ!!!!!」ガバッ
8: 名無し訓練兵 2015/03/11(水) 17:40:44 ID:ys7nwc/E0
ジャン「えっ……?」キョロキョロ
シーン
ジャン(何だよ、夢オチか……びっくりした)
ジャン(あー、怖がって損したぜ……まあ、別に怖くなんかねえけどな)
エレン「何だようるせえな、ジャン」ゴシゴシ
ジャン「エレン!?」ビクッ
エレン「何ビクビクしてんだよ、情けねーな」
ジャン(そうだ、こいつはただの死に急ぎ野郎だ……何もビビる必要なんかねえ)
ジャン「なあ、エレン……お前は人殺しじゃないよな?」
エレン「何言ってんだよ、違うに決まってんだろ」
ジャン「だよな」ホッ
シーン
ジャン(何だよ、夢オチか……びっくりした)
ジャン(あー、怖がって損したぜ……まあ、別に怖くなんかねえけどな)
エレン「何だようるせえな、ジャン」ゴシゴシ
ジャン「エレン!?」ビクッ
エレン「何ビクビクしてんだよ、情けねーな」
ジャン(そうだ、こいつはただの死に急ぎ野郎だ……何もビビる必要なんかねえ)
ジャン「なあ、エレン……お前は人殺しじゃないよな?」
エレン「何言ってんだよ、違うに決まってんだろ」
ジャン「だよな」ホッ
9: 名無し訓練兵 2015/03/11(水) 17:42:52 ID:ys7nwc/E0
エレン「だって、あれは人じゃないからな」
ジャン「」
エレン「俺は有害な獣を駆除しただけだ」
ジャン「」
エレン「たまたま人とかたちが似てたけどな」
ジャン「」
エレン「だから、俺は人殺しじゃない」
ジャン「」
エレン「俺は有害な獣を駆除しただけだ」
ジャン「」
エレン「たまたま人とかたちが似てたけどな」
ジャン「」
エレン「だから、俺は人殺しじゃない」
10: 名無し訓練兵 2015/03/11(水) 17:47:36 ID:ys7nwc/E0
ジャン「……」
ジャン「は、はは……マジかよ……」ズルズル
エレン「俺もミカサも人は殺してねえから安心しろよ」
エレン「もちろんアルミンもな。あんな優しいやつが毒殺なんかできるかよ」
エレン「ベルトルトとユミルがなんか言ってたみたいだけど」
エレン「人が人を食うなんてありえねえよ。そんなもん巨人だけで十分だ」
ジャン「お前……なんで……?」
エレン「だから、もう何も怖がる必要なんかないんだよ」
エレン「よかったな、ジャン」
エレン「夢と違って」
おしまい
ジャン「は、はは……マジかよ……」ズルズル
エレン「俺もミカサも人は殺してねえから安心しろよ」
エレン「もちろんアルミンもな。あんな優しいやつが毒殺なんかできるかよ」
エレン「ベルトルトとユミルがなんか言ってたみたいだけど」
エレン「人が人を食うなんてありえねえよ。そんなもん巨人だけで十分だ」
ジャン「お前……なんで……?」
エレン「だから、もう何も怖がる必要なんかないんだよ」
エレン「よかったな、ジャン」
エレン「夢と違って」
おしまい
11: 名無し訓練兵 2015/03/11(水) 18:42:53 ID:FRkNe0wI0
乙
短編でシリーズ化するのも面白いかも
短編でシリーズ化するのも面白いかも
12: 名無し訓練兵 2015/03/11(水) 23:51:22 ID:ATEd6rQw0
乙!
掲載元:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/6888/1426060425/
Entry ⇒ 2015.03.31 | Category ⇒ 進撃の巨人 | Comments (0)
P「亜美…亜美…」シコシコ 真美「…」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 15:49:14.89 ID:vx4edEwN0
prrrrrr
亜美『あ、もしもし真美~?確か今日って事務所寄ってから帰るんだよね?』
真美「そうだけど…どったの?」
亜美『実は事務所に上着忘れちゃってさ。悪いけどとってきてくんない?』
真美「姉を使うとはふそくな奴だな!まあいいけどねー」
亜美『それを言うならぶそん…だったような…ま、そんなわけでよろよろ~』
真美「はいよー、んじゃ、首をながーくして待っててねん♪」
pi
真美「さてさて、確か今は事務所に兄ちゃん一人…なにか悪戯でも…」ソォー
P「亜美…亜美…」シコシコ
P「うっ…」ドピュ
P「ふぅ…(やっぱ亜美の名前呼びながら真美で抜くのは最高だな…!)」
亜美『あ、もしもし真美~?確か今日って事務所寄ってから帰るんだよね?』
真美「そうだけど…どったの?」
亜美『実は事務所に上着忘れちゃってさ。悪いけどとってきてくんない?』
真美「姉を使うとはふそくな奴だな!まあいいけどねー」
亜美『それを言うならぶそん…だったような…ま、そんなわけでよろよろ~』
真美「はいよー、んじゃ、首をながーくして待っててねん♪」
pi
真美「さてさて、確か今は事務所に兄ちゃん一人…なにか悪戯でも…」ソォー
P「亜美…亜美…」シコシコ
P「うっ…」ドピュ
P「ふぅ…(やっぱ亜美の名前呼びながら真美で抜くのは最高だな…!)」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 15:55:28.00 ID:vx4edEwN0
真美(い、今のって…その…アレ…だよね…)
真美(しかも亜美の名前呼んでた…あれは写真かな?きっと亜美の…)
真美「…」
P(さーて後処理後処理…そういえば世界ではなぜ戦争がなくらないんだろう?)
真美「兄ちゃん」
P「おうっひぇぃっ!?」ビクッ
P「ま、まままままま真美じゃないかーどうしたんだ?あ、仕事終わったのかーお疲れ」アセアセ
真美「今、何してたの?」
真美(しかも亜美の名前呼んでた…あれは写真かな?きっと亜美の…)
真美「…」
P(さーて後処理後処理…そういえば世界ではなぜ戦争がなくらないんだろう?)
真美「兄ちゃん」
P「おうっひぇぃっ!?」ビクッ
P「ま、まままままま真美じゃないかーどうしたんだ?あ、仕事終わったのかーお疲れ」アセアセ
真美「今、何してたの?」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 15:59:40.34 ID:vx4edEwN0
P(何ってナニですけどwwwwwwwwww)
P「今…?事務作業だけど…いやーやっぱ小鳥さんいないと困っちゃうな!早く風邪治してほ」
真美「あの…見てたから…」
P「…」
真美「…」
P「まぢで?」
真美「まぢで」
P(あかんwwwwwwwwおまわりさんきちゃうwwwwwwwwwww)
P「えーとだな、その…」
P「今…?事務作業だけど…いやーやっぱ小鳥さんいないと困っちゃうな!早く風邪治してほ」
真美「あの…見てたから…」
P「…」
真美「…」
P「まぢで?」
真美「まぢで」
P(あかんwwwwwwwwおまわりさんきちゃうwwwwwwwwwww)
P「えーとだな、その…」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 16:05:43.46 ID:vx4edEwN0
真美「言い訳しなくていいよ」
P「なんていうか…ごめん…」
真美「兄ちゃんは…亜美のこと好きなの?」
P「え?いやー、その…なんていうか…」
P(亜美とか別に好きじゃないけど…真美に比べたら所詮ただのてんちだし…)
真美「そっか…」
P(しかし俯いてるせいで真美の表情が判らない、怖い…逮捕されたくないよぉ…)
P「真美スマン、このとおりだ!」ドゲザッ
真美「いいよ、そんなことしなくても…亜美には…言わないし…」
P(ん?亜美には…?ってことは警察の可能性ははなから存在しない…?)
P「そうか…よかった…」
P「なんていうか…ごめん…」
真美「兄ちゃんは…亜美のこと好きなの?」
P「え?いやー、その…なんていうか…」
P(亜美とか別に好きじゃないけど…真美に比べたら所詮ただのてんちだし…)
真美「そっか…」
P(しかし俯いてるせいで真美の表情が判らない、怖い…逮捕されたくないよぉ…)
P「真美スマン、このとおりだ!」ドゲザッ
真美「いいよ、そんなことしなくても…亜美には…言わないし…」
P(ん?亜美には…?ってことは警察の可能性ははなから存在しない…?)
P「そうか…よかった…」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 16:11:23.27 ID:vx4edEwN0
真美「あのさ…」
P「ん?」
P(見上げたら表情が…なにこの悲しげっていうか切なげな表情…)
P(可愛いよおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!)
真美「真美は亜美と、双子じゃん?」
P「そうだな」
真美「だから基本的に見た目は一緒だし…真美じゃ、ダメかな…?」
真美「なんなら亜美の真似もするし!」
P「…!」スクッ
P「ん?」
P(見上げたら表情が…なにこの悲しげっていうか切なげな表情…)
P(可愛いよおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!)
真美「真美は亜美と、双子じゃん?」
P「そうだな」
真美「だから基本的に見た目は一緒だし…真美じゃ、ダメかな…?」
真美「なんなら亜美の真似もするし!」
P「…!」スクッ
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 16:18:29.17 ID:vx4edEwN0
P「亜美…」
P(い、いかん…体が勝手に亜美の名を…)
真美「……どったの、兄ちゃん?亜美そんなに見つめられたらはずかちぃよ~」
P(こ れ は)
P(やばいwwwwww真美可愛いwwwwwwwwほんの少しだけ目を見開いてショックを受けたあとそれを引きずりつつも無邪気な亜美の物まねを・・・!)
P(でもwwwwwww隠しきれてない悲しみと罪悪感wwwwwwwwwwwwwこの複雑さは思春期真っ只中の真美ならではwwwwwwwwww)
P「すまんな、亜美があまりに可愛くて…」
真美「んっふっふ~♪兄ちゃんもついに亜美のみりきに気づいたか!」
P(い、いかん…体が勝手に亜美の名を…)
真美「……どったの、兄ちゃん?亜美そんなに見つめられたらはずかちぃよ~」
P(こ れ は)
P(やばいwwwwww真美可愛いwwwwwwwwほんの少しだけ目を見開いてショックを受けたあとそれを引きずりつつも無邪気な亜美の物まねを・・・!)
P(でもwwwwwww隠しきれてない悲しみと罪悪感wwwwwwwwwwwwwこの複雑さは思春期真っ只中の真美ならではwwwwwwwwww)
P「すまんな、亜美があまりに可愛くて…」
真美「んっふっふ~♪兄ちゃんもついに亜美のみりきに気づいたか!」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 16:27:43.06 ID:vx4edEwN0
P「そうだな、こんなに可愛い亜美の魅力に今更気付くなんて俺は馬鹿だ…」チュッ
真美「ぁ…」
P「亜美…」チュッ
P「亜美…」チュッ
真美「んっ…」
P(涙目でふるえてれぅwwwwwwwwww)
P(ちんこたった)
P「……真美、すまない。お前の気持ちを考えずにこんなこと…」
真美「あのさ…真美なら別に…いいから…」
真美「ほ、ほら、真美は兄ちゃんのこと…好き…だけど亜美も一緒とは…限らないし…」
真美「ぁ…」
P「亜美…」チュッ
P「亜美…」チュッ
真美「んっ…」
P(涙目でふるえてれぅwwwwwwwwww)
P(ちんこたった)
P「……真美、すまない。お前の気持ちを考えずにこんなこと…」
真美「あのさ…真美なら別に…いいから…」
真美「ほ、ほら、真美は兄ちゃんのこと…好き…だけど亜美も一緒とは…限らないし…」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 16:34:41.17 ID:vx4edEwN0
真美「だから真美は亜美の代わりでも…いいから…その…」
P(代わりじゃないよおおおお!!俺は真美一筋だよおお!!!wwwwww罪悪感がやばいはwwwwwww)
P(でもそれすらwwwwwwww心地いいwwwwwwwwww)
P「真美、俺は…」
真美「言わないで!」
真美「真美は今…亜美だから…だから…もう一度…」
P(キスのwwwwwwwwwwおねだりwwwwwwwwwwwwwwおめめ閉じちゃったwwwwwwwwwww)
P「…」チュッ
P(代わりじゃないよおおおお!!俺は真美一筋だよおお!!!wwwwww罪悪感がやばいはwwwwwww)
P(でもそれすらwwwwwwww心地いいwwwwwwwwww)
P「真美、俺は…」
真美「言わないで!」
真美「真美は今…亜美だから…だから…もう一度…」
P(キスのwwwwwwwwwwおねだりwwwwwwwwwwwwwwおめめ閉じちゃったwwwwwwwwwww)
P「…」チュッ
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 16:42:19.53 ID:vx4edEwN0
真美(あの日から始まった恋人ごっこ。二人っきりで周りに誰もいないときだけだけど、兄ちゃんはキスしてくれたり抱きしめてくれる…)
真美(でも呼ばれる名前は変わらず…きっと兄ちゃんは真美のことなんて見ていない…)
律子「ただいま戻りましたー」
春香「あ、おかえりなさーい」
伊織「ふぅ…疲れたー」
あずさ「今日のレッスンも厳しかったわねぇ」
亜美「まったくーりっちゃんは鬼軍曹すぎるYO!」
真美(でも呼ばれる名前は変わらず…きっと兄ちゃんは真美のことなんて見ていない…)
律子「ただいま戻りましたー」
春香「あ、おかえりなさーい」
伊織「ふぅ…疲れたー」
あずさ「今日のレッスンも厳しかったわねぇ」
亜美「まったくーりっちゃんは鬼軍曹すぎるYO!」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 17:00:00.55 ID:vx4edEwN0
亜美「あ、真美!なんか久し振りな気がするね!」
真美「あ、うん!そだねー竜宮も真美達もけっこー忙しくなってきたし!」
真美(多分それだけじゃない…家でも事務所でも…真美の方が自然に亜美のこと避けてるから…)
真美(直接聞いたことはないけど亜美も多分…兄ちゃんのことが好き…)
真美(だから真美がしてるのはただの横槍…兄ちゃんと亜美、大好きな二人の邪魔でしかないんだ…)
真美(分かってるのに…兄ちゃんにも亜美にも、もっと言えば自分にとっても…誰にとってもよくないって、分かってるのに…)
亜美「真美、真美さーん?」
真美「…!ど、どしたのー?」
亜美「急に黙り込んだのは真美の方じゃん。真美こそなんかあったのー?」
真美「いやー真美くらいの年になると考えなきゃいけないことが多いのだよ、景気対策とか!」
真美「あ、うん!そだねー竜宮も真美達もけっこー忙しくなってきたし!」
真美(多分それだけじゃない…家でも事務所でも…真美の方が自然に亜美のこと避けてるから…)
真美(直接聞いたことはないけど亜美も多分…兄ちゃんのことが好き…)
真美(だから真美がしてるのはただの横槍…兄ちゃんと亜美、大好きな二人の邪魔でしかないんだ…)
真美(分かってるのに…兄ちゃんにも亜美にも、もっと言えば自分にとっても…誰にとってもよくないって、分かってるのに…)
亜美「真美、真美さーん?」
真美「…!ど、どしたのー?」
亜美「急に黙り込んだのは真美の方じゃん。真美こそなんかあったのー?」
真美「いやー真美くらいの年になると考えなきゃいけないことが多いのだよ、景気対策とか!」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 17:02:57.58 ID:vx4edEwN0
伊織「あんたら同い年でしょうが…悩みがあるならこのスーパーアイドル伊織ちゃんが聞いてあげてもいいけど?」
真美「おおっ、つんでれ!じゃあ聞いてくれる?」
伊織「っさいわね…なんなのよ」
真美「実はただぼーっとしてただけなのに悩みがあるんじゃないかって思われちゃって…なに相談したらいいかな?」
伊織「ムキー!せっかくの人の好意をぉ…!!!!!」
春香「い、伊織、落ち着いて…」
あずさ「あらあら~」
真美「んっふっふ~」ニヤニヤ
亜美「…」
真美「おおっ、つんでれ!じゃあ聞いてくれる?」
伊織「っさいわね…なんなのよ」
真美「実はただぼーっとしてただけなのに悩みがあるんじゃないかって思われちゃって…なに相談したらいいかな?」
伊織「ムキー!せっかくの人の好意をぉ…!!!!!」
春香「い、伊織、落ち着いて…」
あずさ「あらあら~」
真美「んっふっふ~」ニヤニヤ
亜美「…」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 17:59:10.76 ID:vx4edEwN0
真美(今回はなんとかかわせたけど…亜美はなんかあるって…気付いてるかも…)
真美(こんなときに限って兄ちゃんと二人っきり…でもちょっと嬉しい自分が嫌…)
真美「ねえ、兄ちゃん」
P「なんだ?亜美」
ズキッ
真美「亜美が兄ちゃんのこと好きって言ったら…どうする?」
P「こうする」ギュッ
真美「じゃあ…真美が言ったら?」
真美(今の真美は…真美なのかな…?亜美なのかな…?)
P「…」
真美(黙っちゃった…当然だよね…兄ちゃんは真美じゃなくて亜美の事が好きなんだし…)
真美(こんなときに限って兄ちゃんと二人っきり…でもちょっと嬉しい自分が嫌…)
真美「ねえ、兄ちゃん」
P「なんだ?亜美」
ズキッ
真美「亜美が兄ちゃんのこと好きって言ったら…どうする?」
P「こうする」ギュッ
真美「じゃあ…真美が言ったら?」
真美(今の真美は…真美なのかな…?亜美なのかな…?)
P「…」
真美(黙っちゃった…当然だよね…兄ちゃんは真美じゃなくて亜美の事が好きなんだし…)
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 18:03:46.91 ID:vx4edEwN0
真美「兄ちゃん、ま…亜美のこと好き?」
P「…」チュッ
真美「にいちゃ…まっ…」
P「…」チュッ
真美「んっ…ちょっ…」
P「…」レロッ
真美「…!(舌が…)」
真美「んぅ……ぷはっ…やめてっ!!」バッ
P「…」チュッ
真美「にいちゃ…まっ…」
P「…」チュッ
真美「んっ…ちょっ…」
P「…」レロッ
真美「…!(舌が…)」
真美「んぅ……ぷはっ…やめてっ!!」バッ
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 18:08:42.07 ID:vx4edEwN0
P「……真美?」
真美「兄ちゃん…真美、真美ね…もう、無理…」
真美「あの時、亜美の代わりでも良いって言ったけどさ、やっぱダメみたい」
真美「今も亜美の顔がチラついちゃって…辛くて…苦しくて…」
真美「それでさ、『いっそのこと亜美なんていなければ』なんて思ったり…して…」
真美「真美は亜美のこと大好きなのにね」
真美「真美は亜美のお姉ちゃんなのにね」
真美「多分だけど、亜美も兄ちゃんのこと好きだよ。真美はずっと知ってた」
真美「それなのに真美は二人の間に勝手に割り込んで…勝手に傷ついて、しかも亜美のキモチ勝手にばらしたりして…」
真美「兄ちゃん…真美、真美ね…もう、無理…」
真美「あの時、亜美の代わりでも良いって言ったけどさ、やっぱダメみたい」
真美「今も亜美の顔がチラついちゃって…辛くて…苦しくて…」
真美「それでさ、『いっそのこと亜美なんていなければ』なんて思ったり…して…」
真美「真美は亜美のこと大好きなのにね」
真美「真美は亜美のお姉ちゃんなのにね」
真美「多分だけど、亜美も兄ちゃんのこと好きだよ。真美はずっと知ってた」
真美「それなのに真美は二人の間に勝手に割り込んで…勝手に傷ついて、しかも亜美のキモチ勝手にばらしたりして…」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 18:18:54.35 ID:vx4edEwN0
真美「真美はこんな子だからさ…もういい子の亜美の真似なんて…できないよ…」
真美「だから…ごめん。でも兄ちゃんが想いを伝えれば…亜美はきっと応えてくれるから…」
真美「ニセモノの…真美の演じた亜美じゃない、ホントの亜美が…」
P「真美、俺は」
真美「今もさ、こうして正直に話したら兄ちゃんが引き止めてくれるんじゃないかって思ってる」
真美「こんなずるい嫌な子に兄ちゃんとキスしたり兄ちゃんに触れられる資格なんて、あるはずないよ…」
真美「だからもう…『真美の亜美』は…忘れて…真美のことも…」
真美「兄ちゃん。真美ね、兄ちゃんのこと…大好きだよ」
真美「大好きなんだよ」ダッ
真美(一方的に話して、話すだけ話したら逃げて…真美はいつも片道だけ)
真美(でも、でもこれで…亜美と兄ちゃんは、真美の好きな人たちは幸せになれる…これでよかったんだ…)
真美「だから…ごめん。でも兄ちゃんが想いを伝えれば…亜美はきっと応えてくれるから…」
真美「ニセモノの…真美の演じた亜美じゃない、ホントの亜美が…」
P「真美、俺は」
真美「今もさ、こうして正直に話したら兄ちゃんが引き止めてくれるんじゃないかって思ってる」
真美「こんなずるい嫌な子に兄ちゃんとキスしたり兄ちゃんに触れられる資格なんて、あるはずないよ…」
真美「だからもう…『真美の亜美』は…忘れて…真美のことも…」
真美「兄ちゃん。真美ね、兄ちゃんのこと…大好きだよ」
真美「大好きなんだよ」ダッ
真美(一方的に話して、話すだけ話したら逃げて…真美はいつも片道だけ)
真美(でも、でもこれで…亜美と兄ちゃんは、真美の好きな人たちは幸せになれる…これでよかったんだ…)
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 19:28:00.72 ID:vx4edEwN0
MAMI's ROOM
コンコン
亜美『真美?亜美だけど…』
真美「…」
亜美『最近真美おかしいよ。なんかあったんしょ?』
亜美『亜美に話してみなよ。ねぇ、真美…』
真美「亜美はさ、兄ちゃんのこと…」
亜美『えっ…?』
真美「なんでもない。ごめん、なんか体調悪いみたいだから寝るね…」
真美(明日くらいは休んでも…いいよね…?一日休んだら元気になるから…ごめんね、兄ちゃん…)
真美「グスッ…ヒック…」
コンコン
亜美『真美?亜美だけど…』
真美「…」
亜美『最近真美おかしいよ。なんかあったんしょ?』
亜美『亜美に話してみなよ。ねぇ、真美…』
真美「亜美はさ、兄ちゃんのこと…」
亜美『えっ…?』
真美「なんでもない。ごめん、なんか体調悪いみたいだから寝るね…」
真美(明日くらいは休んでも…いいよね…?一日休んだら元気になるから…ごめんね、兄ちゃん…)
真美「グスッ…ヒック…」
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 19:34:48.11 ID:vx4edEwN0
事務所
P「…」
P(さすがにやりすぎたかな…?)
P(真美、笑ってた…辛そうな表情だったけど…それを必死に押し殺して…)
P「仕事するか」
カタカタ…カタカタ…カタカ…
P「ん?今なんか物音が…」
バンッ!
亜美「兄ちゃん!!」
P「…」
P(さすがにやりすぎたかな…?)
P(真美、笑ってた…辛そうな表情だったけど…それを必死に押し殺して…)
P「仕事するか」
カタカタ…カタカタ…カタカ…
P「ん?今なんか物音が…」
バンッ!
亜美「兄ちゃん!!」
127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 19:49:13.95 ID:vx4edEwN0
P「亜美?こんな時間に…どした?」
亜美「真美に、なにしたのさ!」
P(顔を真っ赤にして怒りながら俺のことを真っ直ぐ見つめて…亜美はてんちだなぁ…真美の足元にも及ばないけど)
亜美「黙ってたらわかんないよ!」
P「真美が話していないのなら話せない」
亜美「やっぱり兄ちゃんがなんかしたんだ…」
P「それは否定しない」
亜美「とりあえず、一発、殴らせろー!!」ゲシッ
P「うぐっ…ケホッケホッ」
P(殴らせろといったはずなのにボディーにミドルキック…だと…?)
亜美「真美に、なにしたのさ!」
P(顔を真っ赤にして怒りながら俺のことを真っ直ぐ見つめて…亜美はてんちだなぁ…真美の足元にも及ばないけど)
亜美「黙ってたらわかんないよ!」
P「真美が話していないのなら話せない」
亜美「やっぱり兄ちゃんがなんかしたんだ…」
P「それは否定しない」
亜美「とりあえず、一発、殴らせろー!!」ゲシッ
P「うぐっ…ケホッケホッ」
P(殴らせろといったはずなのにボディーにミドルキック…だと…?)
138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:00:09.23 ID:vx4edEwN0
亜美「兄ちゃん、前に亜美に言ったよね?『俺は真美のことが好きだから亜美の気持ちに応えることはできない』って…」
P「…」
亜美「なのに…なのになんでさ…なんで兄ちゃんが真美のこと、傷つけるのさ…」
P「…」
亜美「真美泣いてたよ。泣いてたんだよ?」
P「…」
亜美「ねぇ、兄ちゃん…なんで黙ってるの…?」
P「…」
亜美「兄ちゃん!」
P「…」
亜美「なのに…なのになんでさ…なんで兄ちゃんが真美のこと、傷つけるのさ…」
P「…」
亜美「真美泣いてたよ。泣いてたんだよ?」
P「…」
亜美「ねぇ、兄ちゃん…なんで黙ってるの…?」
P「…」
亜美「兄ちゃん!」
142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:06:01.93 ID:vx4edEwN0
ピロリロリーン
P(メール…)
From 真美
Subject 無題
本文 調子悪いみたいだから明日は休むね。
明後日はちゃんと行くから…
亜美「兄ちゃん?」
P「悪い、用事ができた。事務所の留守番頼む」
亜美「真美から…?」
P「…」コクリ
亜美「ねぇ兄ちゃん…真美のこと、好き?」
P「ああ、世界で一番愛してる」
P(メール…)
From 真美
Subject 無題
本文 調子悪いみたいだから明日は休むね。
明後日はちゃんと行くから…
亜美「兄ちゃん?」
P「悪い、用事ができた。事務所の留守番頼む」
亜美「真美から…?」
P「…」コクリ
亜美「ねぇ兄ちゃん…真美のこと、好き?」
P「ああ、世界で一番愛してる」
151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:14:37.93 ID:vx4edEwN0
P(とりあえず真美の家の辺りまで来たわけだがさすがにこんな時間に家に行くのは…)
ピロリロリーン
From 亜美
Subject ど→せ兄ちゃんのことだから
本文 な~んも考えてないと思って真美を○×公園に呼び出しといたYO!
ナイスアシスト亜美様をあがめたてまつれ→!
P(さすがは亜美様…大てんち…!公園は…あれか…?)
P「…」
真美「亜美…?さっきも言ったとおり真美ちょっと調子悪いから…」
P「真美」
真美「兄ちゃん…」
ピロリロリーン
From 亜美
Subject ど→せ兄ちゃんのことだから
本文 な~んも考えてないと思って真美を○×公園に呼び出しといたYO!
ナイスアシスト亜美様をあがめたてまつれ→!
P(さすがは亜美様…大てんち…!公園は…あれか…?)
P「…」
真美「亜美…?さっきも言ったとおり真美ちょっと調子悪いから…」
P「真美」
真美「兄ちゃん…」
155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:30:26.02 ID:vx4edEwN0
真美「…こんなところでどったの?あ、さっきのメールみて心配してくれたとか…?」
真美「ほら、この通りピンピンして…はいない…っていうか…その…」
P「真美」
真美「あ、そういえば亜美からここに呼ばれたんだけど見なかった?どうしてもってすっごいしつこいから仕方なく…」
P「真美、聞いてくれ」
真美「…やだ」
真美「明日だけ…一日だけ休ませてくれたら…元に戻るから…」
真美「亜美のお姉ちゃんで兄ちゃんの担当アイドルの真美に…戻るから…」
真美「ほら、この通りピンピンして…はいない…っていうか…その…」
P「真美」
真美「あ、そういえば亜美からここに呼ばれたんだけど見なかった?どうしてもってすっごいしつこいから仕方なく…」
P「真美、聞いてくれ」
真美「…やだ」
真美「明日だけ…一日だけ休ませてくれたら…元に戻るから…」
真美「亜美のお姉ちゃんで兄ちゃんの担当アイドルの真美に…戻るから…」
157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:40:58.24 ID:vx4edEwN0
真美「だから今日と明日は真美のこと放っておいt…」
P「聞けよっ!!」
真美「!?」ビクッ
P「確かにちゃんと言わなかった俺も悪い、だけど真美も!俺の話を…聞いてくれよ…」
P「真美、俺は真美が好きだ」
真美「ぇ…?」
P「何度だって言う。俺は、真美のことが、大好きだ」
真美「でも…兄ちゃんは…亜美を…」
P「そんなこと俺がいつ言った?」
真美「だってあの時…亜美の名前を呼びながら…」
P「あの時見てたのは真美の写真だよ」
P「聞けよっ!!」
真美「!?」ビクッ
P「確かにちゃんと言わなかった俺も悪い、だけど真美も!俺の話を…聞いてくれよ…」
P「真美、俺は真美が好きだ」
真美「ぇ…?」
P「何度だって言う。俺は、真美のことが、大好きだ」
真美「でも…兄ちゃんは…亜美を…」
P「そんなこと俺がいつ言った?」
真美「だってあの時…亜美の名前を呼びながら…」
P「あの時見てたのは真美の写真だよ」
160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 20:49:04.93 ID:vx4edEwN0
真美「ぇ…?真美の…?どういう…」
P「あの時は真美を抱きしめて亜美ってささやいたらって妄想しながら…してた」
真美「ぇ…?ぇ…?」
P「俺…真美の繊細なところが好きで…」
P「だから、悲しむ顔が見たくて…変だよな、普通なら喜ぶ顔が見たいって言うはずなのに…」
P「それでさ、あの時真美が亜美の代わりにって言ってくれたとき…その真美の表情にすごく…興奮したんだ」
P「真美のことを傷付けていることは分かってた。でも、いや、だからこそ…止められなかった…」
P「真美の心を利用して、踏み躙って…触れる資格がないのは、俺の方なんだよ…」
真美「…」
P「あの時は真美を抱きしめて亜美ってささやいたらって妄想しながら…してた」
真美「ぇ…?ぇ…?」
P「俺…真美の繊細なところが好きで…」
P「だから、悲しむ顔が見たくて…変だよな、普通なら喜ぶ顔が見たいって言うはずなのに…」
P「それでさ、あの時真美が亜美の代わりにって言ってくれたとき…その真美の表情にすごく…興奮したんだ」
P「真美のことを傷付けていることは分かってた。でも、いや、だからこそ…止められなかった…」
P「真美の心を利用して、踏み躙って…触れる資格がないのは、俺の方なんだよ…」
真美「…」
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 21:00:06.52 ID:vx4edEwN0
P「許してくれとは言わない…ただ俺みたいなやつのために真美がそこまで傷付く必要はないんだ…」
P「わけがわからないよな…明日は休みにするから…」
P「こんな時間に悪かった。じゃあ…」
真美「待って」
真美「つまり兄ちゃんは…真美のことが好きなんだよね…?」
P「ああ」
真美「亜美じゃなくて?」
P「亜美じゃなくて真美のことが好きだ」
P「わけがわからないよな…明日は休みにするから…」
P「こんな時間に悪かった。じゃあ…」
真美「待って」
真美「つまり兄ちゃんは…真美のことが好きなんだよね…?」
P「ああ」
真美「亜美じゃなくて?」
P「亜美じゃなくて真美のことが好きだ」
200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 21:45:19.57 ID:vx4edEwN0
真美「じゃあ…いっか」
P「え?」
真美「許すって言ってるの。兄ちゃんがしたことは…嫌だったけど。真美のことが好きだからしたんなら…別にいい」
真美「真美がちゃんと聞かなかったのも悪いし、今の話聞いても真美、兄ちゃんのこと嫌いになれなかったもん…」
P「でも…」
真美「でももカモシカもない!真美がいいって言ってるんだからいいの!」
真美「あ、だけどもうしないでね。すごく…辛かったし…」
P「あ、ああ…」
P「え?」
真美「許すって言ってるの。兄ちゃんがしたことは…嫌だったけど。真美のことが好きだからしたんなら…別にいい」
真美「真美がちゃんと聞かなかったのも悪いし、今の話聞いても真美、兄ちゃんのこと嫌いになれなかったもん…」
P「でも…」
真美「でももカモシカもない!真美がいいって言ってるんだからいいの!」
真美「あ、だけどもうしないでね。すごく…辛かったし…」
P「あ、ああ…」
201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 21:50:26.45 ID:vx4edEwN0
真美「とゆーわけで…ん」
P「?」
真美「さ、察してよ…」
P(目をぎゅっと瞑って真っ赤になった顔を少し上に向ける「真美かわいい」
真美「…///」カァー
P(あぁ、これはこれで…いいものだな…)チュッ
真美「…」
P(キスしたばっかりの唇に指を当ててる真美可愛い!)
真美「初めてのキス…真美が真美として真美の好きな人とした…」
真美「兄ちゃん!」ダキッ
P「真美、大好きだ」ギュッ
真美「真美も!これからもよろしくね!兄ちゃん!」
糸冬
P「?」
真美「さ、察してよ…」
P(目をぎゅっと瞑って真っ赤になった顔を少し上に向ける「真美かわいい」
真美「…///」カァー
P(あぁ、これはこれで…いいものだな…)チュッ
真美「…」
P(キスしたばっかりの唇に指を当ててる真美可愛い!)
真美「初めてのキス…真美が真美として真美の好きな人とした…」
真美「兄ちゃん!」ダキッ
P「真美、大好きだ」ギュッ
真美「真美も!これからもよろしくね!兄ちゃん!」
糸冬
207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 21:56:33.76 ID:vx4edEwN0
真美「ねぇ兄ちゃん…」
P「ん?どした?」
真美「今日は、帰りたくない」
P「」
P「いや、でもほら…警察とか…条例とか…な?」
真美「今家に帰ったらさ、魔法が解けちゃうような気がして…」
真美「だから…お願い」
P「…」
P「ん?どした?」
真美「今日は、帰りたくない」
P「」
P「いや、でもほら…警察とか…条例とか…な?」
真美「今家に帰ったらさ、魔法が解けちゃうような気がして…」
真美「だから…お願い」
P「…」
213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:00:42.26 ID:vx4edEwN0
P宅前
P(…ここまできてしまった)
P「なあ真美、今からでも…」
真美「えー?ここまできてそれはないっしょ→!」
P「ほら、勢いに任せすぎるのよくないし…急だから部屋も散らかって…あっ…」
真美「E→じゃんE→じゃん!人生思い切りが大事だYO!」
真美「てなわけで…鍵はこれかなっと」ヒョイッ
P「あ、ちょま…」
P(…ここまできてしまった)
P「なあ真美、今からでも…」
真美「えー?ここまできてそれはないっしょ→!」
P「ほら、勢いに任せすぎるのよくないし…急だから部屋も散らかって…あっ…」
真美「E→じゃんE→じゃん!人生思い切りが大事だYO!」
真美「てなわけで…鍵はこれかなっと」ヒョイッ
P「あ、ちょま…」
219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:05:34.19 ID:vx4edEwN0
ガチャ
真美「…あーその、なんていうか」
P「…」
P「見られた…真美のポスターだらけの部屋…」サメザメ
真美「えっと…兄ちゃんが真美のことすごい好きって伝わってくるお部屋だね」
P「こんなところまで見られてもうお嫁に行けないっ…!」
真美「真美がもらってあげるから安心しなよ」
P「真美さん…!」キュン
真美「と、とりあえず入ろっか。えと、おじゃましまーす…」
真美「…あーその、なんていうか」
P「…」
P「見られた…真美のポスターだらけの部屋…」サメザメ
真美「えっと…兄ちゃんが真美のことすごい好きって伝わってくるお部屋だね」
P「こんなところまで見られてもうお嫁に行けないっ…!」
真美「真美がもらってあげるから安心しなよ」
P「真美さん…!」キュン
真美「と、とりあえず入ろっか。えと、おじゃましまーす…」
221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:12:16.08 ID:vx4edEwN0
真美「…」
P「…」
P「と、とりあえず座ったらどうだ?」
真美「そ、そだね、うん…」
P「あ、お茶!お茶持ってくるな?お茶!」
真美「あ、うん!お、お願い!」
真美(結構片付いてるなぁ…壁全面の真美のポスター以外はだけど…)
真美「…」
P「…粗茶ですが」コトッ
真美「あ、うん」ズズー
P「…」
真美「…」
P「…」
P「と、とりあえず座ったらどうだ?」
真美「そ、そだね、うん…」
P「あ、お茶!お茶持ってくるな?お茶!」
真美「あ、うん!お、お願い!」
真美(結構片付いてるなぁ…壁全面の真美のポスター以外はだけど…)
真美「…」
P「…粗茶ですが」コトッ
真美「あ、うん」ズズー
P「…」
真美「…」
224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:16:39.20 ID:vx4edEwN0
真美「兄ちゃんってもしかしてさ…」
P「ど、どどどど童貞ちゃうわ!」
真美「あ、いや、真美のポスター全部張ってるのかなって…」
P「あ、ああ…今までのやつは全部…」
真美「…」
P「…」
P・真美「「あのっ」」
P・真美「「…」」
P「どうぞ」
真美「お風呂、借りてもいいかな…?その、汗かいちゃって…」
P「ど、どどどど童貞ちゃうわ!」
真美「あ、いや、真美のポスター全部張ってるのかなって…」
P「あ、ああ…今までのやつは全部…」
真美「…」
P「…」
P・真美「「あのっ」」
P・真美「「…」」
P「どうぞ」
真美「お風呂、借りてもいいかな…?その、汗かいちゃって…」
226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:21:31.90 ID:vx4edEwN0
P「お、おう…あ、使い方分かるか?家のちょっと特殊で…」
真美「あ、でもその前にちょっとコンビニに…」
P「時間も時間だし代わりに行こうか?」
真美「その…下着とか…ないし…」
P「」
真美「じゃ、じゃあ行って来るね。すぐ戻るから…!」
P「い、いってらっしゃい!」
ガチャ
P「…」
P(とりあえず今のうちにポスターをなんとかしよう)
真美「あ、でもその前にちょっとコンビニに…」
P「時間も時間だし代わりに行こうか?」
真美「その…下着とか…ないし…」
P「」
真美「じゃ、じゃあ行って来るね。すぐ戻るから…!」
P「い、いってらっしゃい!」
ガチャ
P「…」
P(とりあえず今のうちにポスターをなんとかしよう)
230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:25:23.79 ID:vx4edEwN0
真美「ただいまー」
P「おかえりー」
真美「あ、ポスター片付けたんだ…」
P「ああ、目の前に本人いるしな…」
真美「…」
P「…」
真美「じゃ、じゃあお風呂借りるね…!」
P「お、おう!」
真美「あ、そだ…下着しか買わなかったから…兄ちゃんの服、借りていいよね…?」
P「いいですとも!」
P「おかえりー」
真美「あ、ポスター片付けたんだ…」
P「ああ、目の前に本人いるしな…」
真美「…」
P「…」
真美「じゃ、じゃあお風呂借りるね…!」
P「お、おう!」
真美「あ、そだ…下着しか買わなかったから…兄ちゃんの服、借りていいよね…?」
P「いいですとも!」
231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:28:52.55 ID:vx4edEwN0
真美「じゃあ今度こそ…行って来るね」
P「いってらー」
ジャアアアアアア
P「…」
P(壁一枚隔てた向こうで…今真美が…裸で…シャワーを…!)
ジャアア…キャァァァァァ!!!!!
P「…!?」
P「真美っ!どうした!?」ガラッ
真美「…」
P「」
P「いってらー」
ジャアアアアアア
P「…」
P(壁一枚隔てた向こうで…今真美が…裸で…シャワーを…!)
ジャアア…キャァァァァァ!!!!!
P「…!?」
P「真美っ!どうした!?」ガラッ
真美「…」
P「」
235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:33:07.38 ID:vx4edEwN0
ガラッ
P「す、すまん…えぇと…どした?」
真美「急にお湯が…すごい熱くなって…その…びっくりしただけで…」
P「あ、そうだ…さっき説明し忘れてた…家のはちょっと特殊で…えぇとそこがこうなって…」
真美「兄ちゃん…」
P「ん?」
真美「よく分かんないから、一緒に入ろ…?」
P「」
P「す、すまん…えぇと…どした?」
真美「急にお湯が…すごい熱くなって…その…びっくりしただけで…」
P「あ、そうだ…さっき説明し忘れてた…家のはちょっと特殊で…えぇとそこがこうなって…」
真美「兄ちゃん…」
P「ん?」
真美「よく分かんないから、一緒に入ろ…?」
P「」
249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:45:25.77 ID:vx4edEwN0
真美「それに、兄ちゃんは真美のを見たのに…ふこーへーだよ…!」
P「い、いいのか…?」
真美「…察してよ」
P「すまん…」
P「…」ヌギヌギ
P「あ、開けるぞ…」
ガラッ
~事務所~
亜美「うあうあ~兄ちゃんに留守番頼まれたのに帰ってこない…!」
亜美「二人から連絡来ないってことはよろしくやってるんだろうけど…」
亜美「亜美のことも…忘れない…で…yo…zzz…」
P「い、いいのか…?」
真美「…察してよ」
P「すまん…」
P「…」ヌギヌギ
P「あ、開けるぞ…」
ガラッ
~事務所~
亜美「うあうあ~兄ちゃんに留守番頼まれたのに帰ってこない…!」
亜美「二人から連絡来ないってことはよろしくやってるんだろうけど…」
亜美「亜美のことも…忘れない…で…yo…zzz…」
250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:46:52.01 ID:vx4edEwN0
次の日
春香「おっはよーございまーす!」
亜美「あー、はるるんおはー」グデー
春香「あれ?亜美って今日確かオフだったよね…?っていうかなんか疲れてない?どうかしたの?」
亜美「いや…なんとゆーか…」
真美「おっ、はるるんじゃん!おっはYO!」ツヤツヤ
春香「真美、おはよう…亜美とは対照的にすっごい元気だね…」
真美「んぅ~?そかな→?」ニコニコ
春香「あ、そうだ。プロデューサーさん、クッキーですよ!クッキ…」ドンガラガッ
P「おっと…大丈夫か?」ギュッ
春香「あ、はい…ありがとう…ございます…///」
真美「…」ジー
P(嫉妬する真美、可愛いよおおおおおお!!!!!!!!!!!)
糸冬
春香「おっはよーございまーす!」
亜美「あー、はるるんおはー」グデー
春香「あれ?亜美って今日確かオフだったよね…?っていうかなんか疲れてない?どうかしたの?」
亜美「いや…なんとゆーか…」
真美「おっ、はるるんじゃん!おっはYO!」ツヤツヤ
春香「真美、おはよう…亜美とは対照的にすっごい元気だね…」
真美「んぅ~?そかな→?」ニコニコ
春香「あ、そうだ。プロデューサーさん、クッキーですよ!クッキ…」ドンガラガッ
P「おっと…大丈夫か?」ギュッ
春香「あ、はい…ありがとう…ございます…///」
真美「…」ジー
P(嫉妬する真美、可愛いよおおおおおお!!!!!!!!!!!)
糸冬
264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:51:56.09 ID:vx4edEwN0
おわりー
連結まで書くのは無理だYO
亜美真美は初だったけどどうだったかな?
とりあえず言いたいのは真美には一言で表しきれない複雑な表情が似合う
ガチで
キチP目指すはずだったけどただのクズPだったね
のんびりペースだったのはごめん
たくさんの支援と保守、ありがとう
めっちゃ嬉しかったよ!
兄ちゃん大勝利だね!!!!
書きたいネタが別にあるしこの辺で…
悪戯に伸ばしてもしゃーないしね
というわけで今度こそおしまい
留守にしまくってごめん
わた春香さんは可愛いですよね!
連結まで書くのは無理だYO
亜美真美は初だったけどどうだったかな?
とりあえず言いたいのは真美には一言で表しきれない複雑な表情が似合う
ガチで
キチP目指すはずだったけどただのクズPだったね
のんびりペースだったのはごめん
たくさんの支援と保守、ありがとう
めっちゃ嬉しかったよ!
兄ちゃん大勝利だね!!!!
書きたいネタが別にあるしこの辺で…
悪戯に伸ばしてもしゃーないしね
というわけで今度こそおしまい
留守にしまくってごめん
わた春香さんは可愛いですよね!
267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:53:28.29 ID:JWZncHy5O
乙
真美は合法
真美は合法
268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:54:51.79 ID:Qh9nxBiN0
乙
271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/09/14(金) 22:56:15.65 ID:aq1Zlb9j0
よかったぜ
乙!
乙!
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1347605354/
Entry ⇒ 2015.03.31 | Category ⇒ アイドルマスター | Comments (0)
唯「あずにゃんの頭蓋骨をエグって花の種を植えたい」
1: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)21:40:50 ID:Zpx
唯「わたしは遅れてきたフラワー・チルドレンなんだよ! えっへん!」
唯「でも素直にお願いしてもあずにゃんは頭蓋骨を開けさせてくれないだろうし・・・どうしようギー太?」
(裏声)『ヤッちゃえよ唯ちゃん! ロックに生きヨウぜ!』
唯「そうだねギー太! やっちゃおうねぇー!」
唯「でも素直にお願いしてもあずにゃんは頭蓋骨を開けさせてくれないだろうし・・・どうしようギー太?」
(裏声)『ヤッちゃえよ唯ちゃん! ロックに生きヨウぜ!』
唯「そうだねギー太! やっちゃおうねぇー!」
2: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)21:48:34 ID:Zpx
唯「まずドリルは何がいいかな?」
(裏声)『ドイツ製が一番ダヨ!』
唯「そうだねー、ぞーりんげんとかあるもんねー」
(裏声)『ゾーリンゲンは刃物ダヨ、ドリルとはちょっと違うヨ』
唯「そっかー、うっかりしちゃったなー」
(裏声)『ドイツ製が一番ダヨ!』
唯「そうだねー、ぞーりんげんとかあるもんねー」
(裏声)『ゾーリンゲンは刃物ダヨ、ドリルとはちょっと違うヨ』
唯「そっかー、うっかりしちゃったなー」
3: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)21:53:55 ID:Zpx
唯「まずドリルで頭蓋骨をエグって~」
(裏声)『唯ちゃん! 唯ちゃん!』
唯「ん? なぁにギー太?」
(裏声)『ボクあずにゃんの頭にお酢を流し込みたい!』
唯「もうギー太ったら、そんな事したら暴れちゃって大変だよ」
(裏声)『そっかー・・・残念ダヨ』
(裏声)『唯ちゃん! 唯ちゃん!』
唯「ん? なぁにギー太?」
(裏声)『ボクあずにゃんの頭にお酢を流し込みたい!』
唯「もうギー太ったら、そんな事したら暴れちゃって大変だよ」
(裏声)『そっかー・・・残念ダヨ』
6: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)22:06:47 ID:Zpx
唯「一撃でトドメをさしちゃダメなんだよ?」
(裏声)『なんで? あずにゃんが火をつけられたネズミみたいに暴れるところを見たいヨー』
唯「ズバリ! 今回のテーマは<自然と共存するロック>なのです! いえーい!」
(裏声)『共存?』
唯「そう、あずにゃんは生き続けるんだよ! そして頭に咲かせたお花でロックを示し続けるんだ!」
(裏声)『もう殺してくれ、って状態は最高にロックだよネ』
(裏声)『なんで? あずにゃんが火をつけられたネズミみたいに暴れるところを見たいヨー』
唯「ズバリ! 今回のテーマは<自然と共存するロック>なのです! いえーい!」
(裏声)『共存?』
唯「そう、あずにゃんは生き続けるんだよ! そして頭に咲かせたお花でロックを示し続けるんだ!」
(裏声)『もう殺してくれ、って状態は最高にロックだよネ』
9: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)22:13:51 ID:Zpx
ガラッ
梓「すみませーん、遅れました」
唯「キャッ!?」
梓「? 先輩、どうかしたんですか?」
唯「きゅうに入ってくるからだよー! ぷんぷん!」
梓「すみませーん、遅れました」
唯「キャッ!?」
梓「? 先輩、どうかしたんですか?」
唯「きゅうに入ってくるからだよー! ぷんぷん!」
11: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)22:18:25 ID:Zpx
唯「(今の話は聞かれてないよね、ギー太?)」
(裏声)『大丈夫だよ唯ちゃん、ノンプロブレムだヨ』
梓「(先輩がギターと会話してる・・・なにかの病気なのかな?)」
唯「ねえねえ、あずにゃん」
梓「なんですか?」
(裏声)『大丈夫だよ唯ちゃん、ノンプロブレムだヨ』
梓「(先輩がギターと会話してる・・・なにかの病気なのかな?)」
唯「ねえねえ、あずにゃん」
梓「なんですか?」
15: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)22:24:23 ID:Zpx
唯「お花は好き?」
梓「ええ、まあ。あんまり飾ったりはしないですけど」
唯「そっかー。ふふふ」
梓「(笑ってる・・・)」
この人そろそろ限界なのかもしれない、と梓は密かに思ったが口には出さなかった。
梓「ええ、まあ。あんまり飾ったりはしないですけど」
唯「そっかー。ふふふ」
梓「(笑ってる・・・)」
この人そろそろ限界なのかもしれない、と梓は密かに思ったが口には出さなかった。
20: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)22:37:25 ID:Zpx
梓「それにしても、」
唯「なぁにあずにゃん?」
梓「他の先輩方は今日も来ませんね」
唯「うん・・・」
梓の言葉に触発されたのか、唯は他のメンバーとの決裂の時を思い返していた。
唯「なぁにあずにゃん?」
梓「他の先輩方は今日も来ませんね」
唯「うん・・・」
梓の言葉に触発されたのか、唯は他のメンバーとの決裂の時を思い返していた。
23: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)22:42:22 ID:Zpx
――回想中――
律「そんなこと出来るかよ!」
唯「なんで!? ただドラムを燃やすだけだよ!」
律「ふざけんなー!」
唯「(ル○シーだってドラム燃やしたのに・・・)」
――回想中――
律「そんなこと出来るかよ!」
唯「なんで!? ただドラムを燃やすだけだよ!」
律「ふざけんなー!」
唯「(ル○シーだってドラム燃やしたのに・・・)」
――回想中――
26: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)22:47:49 ID:Zpx
――回想中――
唯「そこで地面を掘って!」
澪「えっ!? えっ!?」
唯「もー! エディのパフォーマンスの再現だよぉ!」
澪「で、でも私はベースだし・・・! エディはボーカル・・・!」
梓「(澪先輩、問題はそこなんですか?)」
――回想中――
唯「そこで地面を掘って!」
澪「えっ!? えっ!?」
唯「もー! エディのパフォーマンスの再現だよぉ!」
澪「で、でも私はベースだし・・・! エディはボーカル・・・!」
梓「(澪先輩、問題はそこなんですか?)」
――回想中――
28: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)22:58:49 ID:Zpx
もう一人誰か居たような気がしたが、思い出せ無いので唯は回想を中断した。
唯「わたしはただ純粋にロックが好きなだけなのに・・・」
唯「どうしてみんな居なくなっちゃうんだろう・・・?」
(裏声)『不思議だネー』
唯「ねー?」
梓「先輩って性質が悪いですよね」
唯「わたしはただ純粋にロックが好きなだけなのに・・・」
唯「どうしてみんな居なくなっちゃうんだろう・・・?」
(裏声)『不思議だネー』
唯「ねー?」
梓「先輩って性質が悪いですよね」
36: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)23:21:34 ID:Zpx
唯「む! あずにゃん酷いよー」
(裏声)『悪口とか最低ダヨー!』
梓「・・・でも他の先輩方がいないと部活にならないですよ。どうします?」
唯「むむむ・・・!」
唯は腕組みして唸った後、何かを思いついたのかパッと表情を明るくした。
唯「そうだ! ドリルを探しに行こー!」
(裏声)『悪口とか最低ダヨー!』
梓「・・・でも他の先輩方がいないと部活にならないですよ。どうします?」
唯「むむむ・・・!」
唯は腕組みして唸った後、何かを思いついたのかパッと表情を明るくした。
唯「そうだ! ドリルを探しに行こー!」
37: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)23:28:00 ID:Zpx
梓「ドリル? なんで突然ドリルなんですか?」
唯「・・・あっ!」
しまったという顔になった後、唯はギターに向かってヒソヒソと語りかける。
唯「わたしとギー太だけの秘密だもんねー?」
(裏声)『ソウダヨ。秘密ダヨ。黒いだけが取り得の後輩にナンテ教えないモンネー』
唯「ねー。ふふふ」
梓「・・・・・・・・・・・・」
唯「・・・あっ!」
しまったという顔になった後、唯はギターに向かってヒソヒソと語りかける。
唯「わたしとギー太だけの秘密だもんねー?」
(裏声)『ソウダヨ。秘密ダヨ。黒いだけが取り得の後輩にナンテ教えないモンネー』
唯「ねー。ふふふ」
梓「・・・・・・・・・・・・」
38: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)23:37:12 ID:Zpx
結局その日の活動は解散になり、唯は一人街角でドリルを物色していた。
唯「う~ん・・・思ったよりも高いなぁ」
店主「お嬢ちゃん何をお探しでい?」
唯「ズバリ! ドリルです!」
店主「(お父さんのお使いかな?)」
それなら、と店主は小柄な電動ドリルを手に取る。
唯「う~ん・・・思ったよりも高いなぁ」
店主「お嬢ちゃん何をお探しでい?」
唯「ズバリ! ドリルです!」
店主「(お父さんのお使いかな?)」
それなら、と店主は小柄な電動ドリルを手に取る。
39: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)23:41:44 ID:Zpx
店主「これなんかどうだい? 値段も手頃だよ」
唯「う~ん・・・。コンセントが付いてるヤツじゃなくて」
店主「おやバッテリードリルをお探しで?」
店主「でもねえお嬢ちゃん、日曜大工で使うのは普通こういうコンセント型だよ?」
店主「バッテリードリルなんて専門の業者しか使わないねぇ。高いし重いし」
唯「う~ん・・・。コンセントが付いてるヤツじゃなくて」
店主「おやバッテリードリルをお探しで?」
店主「でもねえお嬢ちゃん、日曜大工で使うのは普通こういうコンセント型だよ?」
店主「バッテリードリルなんて専門の業者しか使わないねぇ。高いし重いし」
40: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)23:47:31 ID:Zpx
唯「(10万円以上する・・・買えない)」
唯「ねぇギー太?」
(裏声)『なんだい唯ちゃん?』
唯「盗んじゃおうか?」
店主「(おい何か凄いこと言い出してないか? この娘)」
唯「ねぇギー太?」
(裏声)『なんだい唯ちゃん?』
唯「盗んじゃおうか?」
店主「(おい何か凄いこと言い出してないか? この娘)」
43: 名無しさん@おーぷん 2015/03/13(金)23:59:52 ID:Zpx
(裏声)『それはダメだヨ、唯ちゃん』
唯「えー? どうしてぇ?」
店主「・・・(腹話術?)」
(裏声)『思い出すんだ、今回のテーマは<共存>だってことヲ』
唯「?」
店主「?」
唯「えー? どうしてぇ?」
店主「・・・(腹話術?)」
(裏声)『思い出すんだ、今回のテーマは<共存>だってことヲ』
唯「?」
店主「?」
44: 名無しさん@おーぷん 2015/03/14(土)00:14:40 ID:tMa
(裏声)『唯ちゃん、共存っていうのはただ奪うことじゃ無いヨネ?』
唯「う~・・・むむむ!」
(裏声)『ボク達はあずにゃんの総てを奪うかもしれないけど、その代わりに花を与えるヨネ?』
唯「むむむむむ・・・!」
(裏声)『だからこそロックだよネ?』
唯はチラッと店主の顔を見た。
ただドリル奪うのでは無く、その代わりにこのオジさんの脳に花を植えれば共存なロックになるかも、と思ったのだ。
でも鉢植え代わりにするにしては、オジさんの顔は花を咲かすのに似合わなかったので諦めた。
唯「う~・・・むむむ!」
(裏声)『ボク達はあずにゃんの総てを奪うかもしれないけど、その代わりに花を与えるヨネ?』
唯「むむむむむ・・・!」
(裏声)『だからこそロックだよネ?』
唯はチラッと店主の顔を見た。
ただドリル奪うのでは無く、その代わりにこのオジさんの脳に花を植えれば共存なロックになるかも、と思ったのだ。
でも鉢植え代わりにするにしては、オジさんの顔は花を咲かすのに似合わなかったので諦めた。
47: 名無しさん@おーぷん 2015/03/14(土)00:26:01 ID:tMa
その夜、唯は自宅のベッドでギー太と語り合っていた。
唯「やっぱり鉢植えにする人は厳選する必要があると思います!」
(裏声)『そうだよ唯ちゃん。手当たり次第なんて商業主義者のすることだヨ』
(裏声)『ボクらは綺麗な花を咲かせられる人だけ頭蓋骨をエグってあげるんだ』
唯「だよねー?」
(裏声)「ネー?」
ふふふ、と唯は小さく笑った。
唯「やっぱり鉢植えにする人は厳選する必要があると思います!」
(裏声)『そうだよ唯ちゃん。手当たり次第なんて商業主義者のすることだヨ』
(裏声)『ボクらは綺麗な花を咲かせられる人だけ頭蓋骨をエグってあげるんだ』
唯「だよねー?」
(裏声)「ネー?」
ふふふ、と唯は小さく笑った。
49: 名無しさん@おーぷん 2015/03/14(土)00:33:52 ID:tMa
唯「でも、ドリルが無いんだよ・・・」
きしり、とベッドが軋む音がした。
ギターは何も答えない。
唯「これじゃあずにゃんに花を咲かせられない・・・誰にも花を咲かせられない」
鬱々とした声で呟きながら顔を伏せる。
ギターは何も答えない。
きしり、とベッドが軋む音がした。
ギターは何も答えない。
唯「これじゃあずにゃんに花を咲かせられない・・・誰にも花を咲かせられない」
鬱々とした声で呟きながら顔を伏せる。
ギターは何も答えない。
50: 名無しさん@おーぷん 2015/03/14(土)00:40:31 ID:tMa
唯「本当はギー太なんて居ない。わたしには誰も、誰も、居ない・・・」
泣き出しそうな声で言う。
しかしやはりギターは何も答えなかった。
唯「みんな・・・どうして? どうして居なくなったの!?」
残ったのはあずにゃんだけだ。
律も澪も、唯の大切だった人達は彼女を置き去りにした。
泣き出しそうな声で言う。
しかしやはりギターは何も答えなかった。
唯「みんな・・・どうして? どうして居なくなったの!?」
残ったのはあずにゃんだけだ。
律も澪も、唯の大切だった人達は彼女を置き去りにした。
54: 名無しさん@おーぷん 2015/03/14(土)00:47:38 ID:tMa
唯「わたしはただ、」
瞳から大粒の涙が零れる。
唯「みんなに笑って欲しかっただけなのに!」
泣きじゃくりながら、とりあえず邪魔なギターを投げ捨てる。そして絶叫した。
唯「みんなを笑わせてから、その笑顔を奪い取りたかっただけなのに! ロックだけに! ロックだけに! なのにどうして!?」
どうしてこんなことになったんだろう、と唯は思った。
多分それは全部彼女のせいだった。
瞳から大粒の涙が零れる。
唯「みんなに笑って欲しかっただけなのに!」
泣きじゃくりながら、とりあえず邪魔なギターを投げ捨てる。そして絶叫した。
唯「みんなを笑わせてから、その笑顔を奪い取りたかっただけなのに! ロックだけに! ロックだけに! なのにどうして!?」
どうしてこんなことになったんだろう、と唯は思った。
多分それは全部彼女のせいだった。
56: 名無しさん@おーぷん 2015/03/14(土)00:54:27 ID:tMa
翌日の朝。
泣きはらして腫れぼったい目をしながら唯は登校していた。
唯「(誰かの笑顔を奪うには、まずその誰かが居ないといけない・・・)」
唯「(こんな事に今さら気付くなんて、わたし、バカだなぁ)」
元気が無くとぼとぼとした足取りで歩く。
そんな彼女は学校に近付くにつれて謎の喧騒が響いているのに気付いた。
泣きはらして腫れぼったい目をしながら唯は登校していた。
唯「(誰かの笑顔を奪うには、まずその誰かが居ないといけない・・・)」
唯「(こんな事に今さら気付くなんて、わたし、バカだなぁ)」
元気が無くとぼとぼとした足取りで歩く。
そんな彼女は学校に近付くにつれて謎の喧騒が響いているのに気付いた。
58: 名無しさん@おーぷん 2015/03/14(土)01:00:08 ID:tMa
視線を向けると学生の人だかりが出来ているのが見えた。
なんだろう? 唯は彼らの会話に耳を傾けた。
A「おい、あれ・・・」
B「燃えてる。スッゴイ勢いで燃えてる」
C「あの人なに? 火を消そうとしてるの?」
燃えてる?
なにが燃えているんだろう、唯はロック魂に導かれるままにその光景へと近付いていった。
なんだろう? 唯は彼らの会話に耳を傾けた。
A「おい、あれ・・・」
B「燃えてる。スッゴイ勢いで燃えてる」
C「あの人なに? 火を消そうとしてるの?」
燃えてる?
なにが燃えているんだろう、唯はロック魂に導かれるままにその光景へと近付いていった。
60: 名無しさん@おーぷん 2015/03/14(土)01:06:14 ID:tMa
唯「う・・・わ・・・!」
唯の口から歓声のような溜息が漏れた。
それは光景まさにロックだった。
それは炎に燃え盛るドラムと、打ち鳴らされるドラムの音と、狂ったようにドラムを叩く律の姿だった。
そしてその律のドラムの前で必死に地面を掘る澪が居た。
唯「りっちゃん・・・! 澪ちゃん・・・!」
唯の存在に気が付いた律は照れくさそうに言う。
律「・・・今回だけだからな!」
唯の口から歓声のような溜息が漏れた。
それは光景まさにロックだった。
それは炎に燃え盛るドラムと、打ち鳴らされるドラムの音と、狂ったようにドラムを叩く律の姿だった。
そしてその律のドラムの前で必死に地面を掘る澪が居た。
唯「りっちゃん・・・! 澪ちゃん・・・!」
唯の存在に気が付いた律は照れくさそうに言う。
律「・・・今回だけだからな!」
64: 名無しさん@おーぷん 2015/03/14(土)01:12:25 ID:tMa
感動に打ち震える唯。
そんな唯の背後から近付いて来る者がいた。
梓「これでやっと勢ぞろいですね」
唯「あずにゃん!」
梓「さあ先輩、行きましょう。皆さんが待ってますよ?」
唯「・・・うん!」
そんな唯の背後から近付いて来る者がいた。
梓「これでやっと勢ぞろいですね」
唯「あずにゃん!」
梓「さあ先輩、行きましょう。皆さんが待ってますよ?」
唯「・・・うん!」
65: 名無しさん@おーぷん 2015/03/14(土)01:15:56 ID:tMa
ギー太を持って走り出す唯。
その顔にもう迷いは無い。
手を伸ばせば、そこに大切なものがあるから――。
仲間が居るから。もう涙は無かった。
その顔にもう迷いは無い。
手を伸ばせば、そこに大切なものがあるから――。
仲間が居るから。もう涙は無かった。
66: 名無しさん@おーぷん 2015/03/14(土)01:19:03 ID:tMa
こうして、けいおん部は伝説に残るゲリラライブを敢行することになる。
結末というのは語ってしまえば簡単なものだが、それまでの行程こそが大事なのだと私は思う。
ロックとは人生の軌跡なのだ。
そして・・・。
唯から「シガーロス風の全裸PVを取るべきだよ!」と促され、一人撮影をしていたムギが・・・。、
全てから忘れられていた彼女がけいおん部への復讐を誓うことになるが、それはまた、別のお話・・・。
The END
結末というのは語ってしまえば簡単なものだが、それまでの行程こそが大事なのだと私は思う。
ロックとは人生の軌跡なのだ。
そして・・・。
唯から「シガーロス風の全裸PVを取るべきだよ!」と促され、一人撮影をしていたムギが・・・。、
全てから忘れられていた彼女がけいおん部への復讐を誓うことになるが、それはまた、別のお話・・・。
The END
68: 名無しさん@おーぷん 2015/03/14(土)01:30:27 ID:tMa
・・・みたいなね。
以上、ありがとうゴザイマシタ。
多重人格探偵サイコは面白かったなぁ・・・。
以上、ありがとうゴザイマシタ。
多重人格探偵サイコは面白かったなぁ・・・。
69: 名無しさん@おーぷん 2015/03/14(土)08:56:47 ID:wzC
すごい
ちゃんと終わったおーぷん発けいおんSSでしょ?
乙です
ちゃんと終わったおーぷん発けいおんSSでしょ?
乙です
掲載元:http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1426250450/
Entry ⇒ 2015.03.31 | Category ⇒ けいおん! | Comments (1)
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