にこ・絵里「先輩の威厳を取り戻せ!」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 09:49:44.35 ID:L46EUz/X0
※多少の性的表現あるかもなので注意
※書き溜めはないのでゆっくり投下していきます
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 09:55:28.94 ID:L46EUz/X0
にこ「今日集まった理由は分かるわね....絵里?」
絵里「ええ、もちろんよ。ズバリ最近私たちが後輩からなめられ過ぎている、ということでしょ?」
にこ「そうよ!いくら先輩後輩なくしたからってこれはマズイわ」
絵里「そろそろなんとかしないとファンからも誤解されちゃうし」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 09:56:59.82 ID:4dFZbka40
にこ「とりあえず絵里はどう後輩になめられてるのよ」
絵里「私、『ハラショーしか言ってない』『あの歳でまだ暗いところが怖い』『μ’sに入ってからポンコツになった』なんて言われてるのよ?完全になめられてるわ」
にこ「にこだって『真姫ちゃん並みにちょろい』『キャラがすべってる』『オチ担当』『一年生四人組』『貧乳』っていう嘘のレッテルを貼られたわ!」
にこ(こうしてみると絵里のは間違ってないわね)
絵里(にこのは全部事実じゃない、改善のしようがないわ)
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 09:59:09.43 ID:L46EUz/X0
にこ「でも絵里のは結構簡単に何とか出来そうね」
絵里「え?そんなことないと思うけど...」
にこ「簡単じゃない!3つのルールを守れば以前のようなKKEに戻れるわよ?」
絵里「3つのルール?」
にこ「ええ、
1、μ’sに入る前みたいに振る舞う
2、ハラショー言わない
3、いちいち意味もなく笑わない
この3つよ!」
絵里「1と2はともかく...3はどういうことよ」
にこ「見てて思ったんだけど笑ってるときの絵里ってかしこく見えないのよね、笑顔が無邪気過ぎるっていうか?...クールに振る舞った方がきっといいわよ」
絵里「なるほど...一理あるわね」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 10:02:34.26 ID:4dFZbka40
絵里「やっぱりこうやって客観的に見てもらった方が自分のことが良く分かるわね」
にこ「それで?にこはどうすればいいのよ」
絵里「え...」
絵里(ロリ体型の方はどうしようもないし、ちょろいのもオチ担当も変えようがない...これは無理じゃない?....あ、いや一つだけあったわ!)
絵里「にこは漫画版みたいになればいいんじゃないかしら?」
にこ「とんでもないメタ発言よ、それ」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 10:05:18.78 ID:4dFZbka40
絵里「これなら腹黒あざと可愛いキャラになるからちょろくない上にオチ担当呼ばわりもされない、しかも確かあの設定なら頭もそんなに悪くないんじゃない?」
にこ「もともと私って設定的に希より頭良かったはずなんだけどね」
絵里「あなたもメタ発言してるじゃないの...とりあえず明日からはこれを実践してみましょう!」
にこ「...ねぇ、そもそもなんで希は先輩の威厳を保ててるのかしら?あんなにやんちゃしてるのに...」
絵里「...まあ多分私たちが威厳なさ過ぎて相対的に上がってるんじゃない?最近はそれくらい私のポンコツ扱いがひどいのよ」
にこ「...この話題はやめましょう、むなしくなるわ」
絵里「にこからこの話題振って来たくせに...まあいいわ。家でしっかり練習しなさいよ?」
にこ「あんたもね」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 10:08:56.13 ID:L46EUz/X0
『翌日』
にこ「...絵里、もう準備はオーケーね?」
絵里「...ええ、早く入っていいわよ」
にこ「じゃあ開けるわよ...」
絵里「ええ...」ゴクリ
にこ「....」ガチャッ
にこ「...絵里、もう準備はオーケーね?」
絵里「...ええ、早く入っていいわよ」
にこ「じゃあ開けるわよ...」
絵里「ええ...」ゴクリ
にこ「....」ガチャッ
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 10:10:50.01 ID:L46EUz/X0
海未「穂乃果!凛!あなた達またテストでこんな点数とって...少しは勉強もして下さい!」
真姫「あなた達...こんな点数始めて見たわよ?」
穂乃果「うう...面目ない」
凛「にゃー...あっ、にこちゃんだ!にこちゃんもテスト悪かったよね?」
海未「にーこぉー...あなたもですか...」
にこ「...」
真姫「なんとかいいなさいよ、図星だから答えられないの?」
にこ「...ええ~!にこちゃーんとテスト出来たのに~!ほらっ♪」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 10:12:08.36 ID:4dFZbka40
穂乃果「な、なんと...100点...」
凛「にこちゃんの裏切りものー!」
にこ「くしし♪」
海未「穂乃果と凛も少しはにこを見習って下さい!」
ことり「まあまあ海未ちゃんそのくらいで...」
絵里「いえ、もっと反省させるべきね」
希「え、えりち?」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 10:14:43.53 ID:4dFZbka40
絵里「次もそんな点数とったらラブライブへの出場は認められないわね、しっかりしなさい」
花陽「はわわ...な、なんか」
ことり「昔の絵里ちゃんみたい...」
真姫「ちょっとにこちゃん...エリーどうしちゃったのよ?」
にこ「え~?マッキーったら絵里ちゃんのこと気になっちゃうの?」
真姫「ま、マッキー...?何よそれ...」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 10:17:47.57 ID:L46EUz/X0
にこ「マッキーには~にこのことだけを見てて欲しいの!」
真姫「は、はぁ?///急に何言ってんのよ!」
にこ「だってーそうしたら私の人気があがるじゃない?これぞずばり百合営業!にこ♪」
穂乃果「にこちゃんも何か変だ...」
海未「髪型もおさげになってますね、これだけで結構印象が変わります」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 10:22:35.55 ID:L46EUz/X0
凛「こんなにこちゃんいやにゃー!」
にこ「そう?でもでも~!にこは凛ちゃんのこと好きにこ♪」
希「に、にこっち...これはスピリチュアルやね」
絵里「いい?これからは甘えを許さない、やるなら真剣にやりなさい。私たちはまだ素人同然なのよ?ファンのみんなに見せるからにはガンガン練習をやらないと」
穂乃果「で、でも...今まで通りめりはりをつけるようにすれば少しはゆっくりしてても...」
絵里「...はぁ、穂乃果あなたいつからそんなにえらくなったの?先輩に口答えするなんて」
穂乃果「うう...」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 10:33:37.94 ID:L46EUz/X0
にこ「そうやって適当にやってて、本当に夢なんて叶うのかな?にこはそうは思わないけどね」
ことり「にこちゃん...絵里ちゃん...」
絵里「これからのにこと私は今までみたいに甘くないから、しっかりやってね」
海未「...確かに二人の言うとおりですね、では早速屋上に行きましょう」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 10:45:40.90 ID:4dFZbka40
ーーー
ーー
穂乃果「というわけでみんな、今日集まってもらった理由は分かるよね!」
真姫「にこちゃんとエリーが一週間前からすっかり変貌したことね」
穂乃果「うん、このままこの状態なのはマズイよ!」
海未「そうですか?二人がああなってから練習の効率はむしろ上がってると思いますが」
凛「ダメダメ!絵里ちゃんが厳しすぎてこのままじゃ凛死んじゃうよー!」
穂乃果「しかも絵里ちゃん...やたら穂乃果に対して厳しいんだよね、嫌われちゃったのかな...」
ーー
穂乃果「というわけでみんな、今日集まってもらった理由は分かるよね!」
真姫「にこちゃんとエリーが一週間前からすっかり変貌したことね」
穂乃果「うん、このままこの状態なのはマズイよ!」
海未「そうですか?二人がああなってから練習の効率はむしろ上がってると思いますが」
凛「ダメダメ!絵里ちゃんが厳しすぎてこのままじゃ凛死んじゃうよー!」
穂乃果「しかも絵里ちゃん...やたら穂乃果に対して厳しいんだよね、嫌われちゃったのかな...」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 10:47:19.28 ID:L46EUz/X0
花陽「にこちゃん...踊りがすごい上手くなったよね。練習してるのかな...」
ことり「キャラ作りもPV作るのもすごい上手いんだよ」
希「にこっちはアイドル愛がより一層深まっとるみたいやね」
海未「ならいいじゃないですか」
真姫「...なんか嫌なのよ、前のにこちゃんがいいの」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 10:57:09.01 ID:4dFZbka40
穂乃果「どうすれば二人とも元に戻るのかな...?」
希「こればっかりはウチのスピリチュアルパワーでもどうしようもないなぁ...」
凛「にゃー...」
ことり「うーん...」
海未「別にそんな難しいことではないと思いますが」
真姫「...え?どうすればいいの?」
海未「あの二人の考えてることはなんとなく分かりますからね」
海未(最近私もよく変なキャラにされてますし)
希「こればっかりはウチのスピリチュアルパワーでもどうしようもないなぁ...」
凛「にゃー...」
ことり「うーん...」
海未「別にそんな難しいことではないと思いますが」
真姫「...え?どうすればいいの?」
海未「あの二人の考えてることはなんとなく分かりますからね」
海未(最近私もよく変なキャラにされてますし)
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 11:07:34.14 ID:L46EUz/X0
花陽「それでその方法って?」
海未「はい、いつも通り接すれば良いのです」
穂乃果「...海未ちゃん...ガッカリだよ...まさか幼馴染がこんなにポンコツになってたなんて」
海未「話は最後まで聞いて下さい、いつも通りといっても多少コツが要ります」
真姫「いつも通りなのにコツが要るって何よ...」
海未「今回の事件の発端はおそらく私たちのにこと絵里への扱いが雑だったことにあると思います。そこで彼女達は変わろうとした...もう解決策は分かりますね?」
穂乃果「チョロらせれば良いんだね!」
真姫「そうすればまた元の二人に戻るのね、分かったわ!」
海未「はい、いつも通り接すれば良いのです」
穂乃果「...海未ちゃん...ガッカリだよ...まさか幼馴染がこんなにポンコツになってたなんて」
海未「話は最後まで聞いて下さい、いつも通りといっても多少コツが要ります」
真姫「いつも通りなのにコツが要るって何よ...」
海未「今回の事件の発端はおそらく私たちのにこと絵里への扱いが雑だったことにあると思います。そこで彼女達は変わろうとした...もう解決策は分かりますね?」
穂乃果「チョロらせれば良いんだね!」
真姫「そうすればまた元の二人に戻るのね、分かったわ!」
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 18:09:37.07 ID:hPYRMZar0
『その翌日』
絵里「にこ...私たちの作戦はうまくいってるのかしら?」
にこ「ん~?エリチカ会長は不安なの?大丈夫大丈夫!ノープロブレムにこ!」
絵里「...なんかあなた、そのキャラになってから大物感出て来たわね」
にこ「そうかな?にこってやっぱアイドルに向いてるんだね!よーし、UTX目指すぞー!」
絵里「...え?何でUTX目指すのよ」
にこ「あ、間違えた...聞かなかったことにして!!にこ♪」
絵里「...隠すならもっとしっかり隠してよ...」
絵里「にこ...私たちの作戦はうまくいってるのかしら?」
にこ「ん~?エリチカ会長は不安なの?大丈夫大丈夫!ノープロブレムにこ!」
絵里「...なんかあなた、そのキャラになってから大物感出て来たわね」
にこ「そうかな?にこってやっぱアイドルに向いてるんだね!よーし、UTX目指すぞー!」
絵里「...え?何でUTX目指すのよ」
にこ「あ、間違えた...聞かなかったことにして!!にこ♪」
絵里「...隠すならもっとしっかり隠してよ...」
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 18:11:27.80 ID:hPYRMZar0
穂乃果「あー!いたいた、絵里ちゃーん!にこちゃーん!」
絵里「穂乃果!....はっ!...な、何か用?今私忙しいんだけど」
穂乃果「二人ともーぎゅー!」ダキッ
絵里「ほ、穂乃果!?こ、これは一体..」
穂乃果「えへへー、たまにはいいでしょー?」
絵里「は、ハラショー...///」
にこ(エリチカ会長チョロ過ぎにこ...)
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 18:14:52.45 ID:hPYRMZar0
にこ「わぁー!じゃあにこも!ぎゅー」ダキッ
穂乃果「あわわ...にこちゃんは穂乃果じゃ無理かぁ」
にこ「そんなことないよ~、穂乃果ちゃんこーんなに可愛いもん!にこもうドキドキしちゃーう!」
穂乃果「そ、そうかな...///?」
絵里「そうよ!穂乃果はとっても可愛いわよ!」
にこ「....にこ♪」ツネリ
絵里「痛たたたたっ!?何するのよにこ!」
にこ「何のこと?にこわからないよ?」
穂乃果「じゃあ二人とも部室に来て!みんなが待ってるよ!」
絵里「はっ!気を引き締めないと」
にこ「もう大分手遅れだけどね...じゃなくて、頑張ろうね!エリチカ会長♪」
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 18:16:31.73 ID:hPYRMZar0
凛「あ、二人ともやっと来た!」
花陽「待ってたよー!」
絵里「そう、じゃあ早速練習を...」
凛「絵里ちゃんー!凛かしこい絵里ちゃんと遊びたいな、一緒にね」
花陽「かしこい先輩の絵里ちゃん...憧れます!」
絵里「そ、そう?...しょ、しょうがないわねー!」
にこ「ああ...こりゃもうダメみたいね、にこだけでもしっかりしないと...」
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 18:18:43.07 ID:hPYRMZar0
花陽「に、にこちゃんも遊ばない?」
にこ「...ぷぷふっ、もう花陽ちゃん可愛い~!ほっぺぷよぷよ~すりすりしちゃうぞ~!ほれほれ!」スリスリ
花陽「ピャアッ!はわわわわっ///」
凛「ああー!かよちんは凛のなのにー!」
海未「にこはまだダメみたいですね」
穂乃果「よし3つ目の作戦『煽ってチョロらせ』にいくよ!」
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 18:21:00.60 ID:hPYRMZar0
ことり「それにてもにこちゃんって小さいよねぇ」
希「にこっち見てみてー、この胸!羨ましいやろ~?」
希(完璧な作戦や、にこっちの身体的コンプレックスを見事に突いとる...これは怒るで!)
ことり(そしてそのタイミングならチョロらせるのも容易...勝った!)
にこ「本当だ~!すっごい大きい~!グラビア向けだね、でも~にこはアイドルだからそんな大きくなくていいの」
希「え、な、何で...?」
にこ「アイドル好きなんてみんなロリコンだからねー、この体型の方が得なの!...あっ!何でもない何でもない、忘れてにこ♪」
海未「これでもダメとは...なら最終作戦しかないですね」
穂乃果「頼んだよ、真姫ちゃん!」
真姫「ヴェェェェ!?も、もう私!?」
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 18:24:49.11 ID:hPYRMZar0
海未「にこをチョロらせられるのは同じくちょろいあなたしかいません!お願いします」
凛「いけー真姫ちゃん!絵里ちゃんは任せて!」
真姫「そんな楽なのと比べないでよ!」
海未「心配しなくともにこは漫画版だけでなく初期設定も僅かに取り入れているようです、つまりにこまき特有のケンカイチャイチャでは真姫の勝率は高いです!」
真姫「何それ...」
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 18:59:21.91 ID:hPYRMZar0
真姫「に、にこちゃんちょっと良いかしら?」
にこ(お次はマッキーか...絶好のカモにこ♪)
にこ「ん~?マッキーどうしたの?マッキーもにこにーと遊びたいのかな」
真姫「べ、別にそういうことじゃなくて...」
にこ「じゃあどういうことなの~?」
真姫(うぅ...このにこちゃんは強すぎるわ...こんなの無理よ!どうすれば...)
にこ「考え事してどうしたの~?もしかして可愛いにこに夢中になっちゃったのかな?きゃー!マッキーのエッチ!」
真姫「ううううう!!ああもう!」グイッ
ズキューーーーーーーン!
にこ「....へ?」
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 19:00:40.41 ID:hPYRMZar0
海未「はわわわ///これがにこまき....すごいですね」
穂乃果「真姫ちゃんったら大胆だね!」
凛「に、にゃー...///」
にこ「は....へ?ま、まっ真姫ちゃ....///?」
真姫「どうよ!これが私の実力!にこちゃんなんか敵じゃないわ」
花陽「そ、そのためにキスまでするなんて...」
ことり「真姫ちゃん...それは軽く犯罪だよ、流石に舌を入れたらアウトだって」
真姫「にこちゃんが悪いのよ!わ、私は悪くない!」
にこ「にこぉー....」プシューーーーーー
ーーー
ーー
穂乃果「真姫ちゃんったら大胆だね!」
凛「に、にゃー...///」
にこ「は....へ?ま、まっ真姫ちゃ....///?」
真姫「どうよ!これが私の実力!にこちゃんなんか敵じゃないわ」
花陽「そ、そのためにキスまでするなんて...」
ことり「真姫ちゃん...それは軽く犯罪だよ、流石に舌を入れたらアウトだって」
真姫「にこちゃんが悪いのよ!わ、私は悪くない!」
にこ「にこぉー....」プシューーーーーー
ーーー
ーー
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 19:01:59.80 ID:hPYRMZar0
穂乃果「もう!二人とも反省してるの?」
絵里「ごめんなさい...」
にこ「わ、私は悪くないじゃない!」
海未「言い訳無用!部の雰囲気を悪くしたのですから反省して下さい」
穂乃果「そうだよ!穂乃果悲しくてパンしか喉を通らなかったんだよ!?」
にこ「にこぉ...」
穂乃果「確かに絵里ちゃんはポンコツだしにこちゃんは貧乳だよ?...でもみんなそこが好きだからからかってるの!」
絵里「そうだったの...なら変える必要なかったのね...」
にこ「なんか納得いかないんだけど...」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 19:04:02.07 ID:hPYRMZar0
穂乃果「じゃあ反省の証としてにこちゃんと絵里ちゃんには、今日一日メイド服を着て私たちにご奉仕してもらうかな」
ことり「え?二人がメイドさんになってくれるの!?やった!」
にこ「....は?」
絵里「分かったわ!エリチカ頑張る!」
凛「じゃあラーメン作って!」
花陽「お米食べたいなあ」
希「焼肉もや!」
にこ「....はぁ、なんか誤魔化された感じもするけど...今回はもう良いか、よーしにこ頑張るよ、にっこにっこにー!きゃー!にこメイド喫茶でバイトしてたことあるから得意なんだよねー!」
真姫「あら?にこちゃんまた元に戻ってるわね...これはご主人様から罰が必要みたいね...」
にこ「へ....ちょっ、何で真姫ちゃん近づいてくるの!?...にこおおおおお!?」
おわり
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 19:05:02.73 ID:hPYRMZar0
おわりです、見てくれてありがとうございます!
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 19:10:07.78 ID:IXjBs8QkO
おつ、よかった
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/28(月) 19:23:17.26 ID:M23GDWlq0
面白かった!
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 19:34:31.19 ID:emgyB/tQ0
乙
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 19:36:55.72 ID:yLk0gw74o
アニメのにこまきは興味ないが、ドラマCD~漫画の強キャラにこ×まきは良いものだ
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 19:37:08.82 ID:fICuAxlLo
ズキューンってキスした音かよ
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 19:37:47.62 ID:PwGnqvgqO
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/28(月) 19:41:16.11 ID:umLqTXa3O
ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥン!なら分かりやすかったな
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/29(火) 03:36:20.48 ID:/3Rs8nwUO
乙乙、面白かった!
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/30(水) 01:10:27.21 ID:bzFBVHG8o
イチゴパンツも闇に葬られた
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406508574/
Entry ⇒ 2014.11.30 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
兄「さて風呂入って寝るか」妹「では私も」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/28(土) 23:57:51.78
兄「へ?」
妹「あ、兄さん。着替えは隣においているので持ってこなくていいですよ」
兄「まてまてまて、お前は俺と一緒に入るというのか?」
妹「ええ、そうですけどそれがなにか?」
兄「…裸見られてもいいのか?」
妹「兄妹ですから別に構いません」
妹「あ、兄さん。着替えは隣においているので持ってこなくていいですよ」
兄「まてまてまて、お前は俺と一緒に入るというのか?」
妹「ええ、そうですけどそれがなにか?」
兄「…裸見られてもいいのか?」
妹「兄妹ですから別に構いません」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 00:03:12.78
妹「兄さんと一緒に入るなんて何年ぶりでしょうか?」ヌギッ
兄「お、おまっ!いきなり脱ぐなよ」
妹「別に兄妹だからいいじゃないですか。それとも私の裸を見て欲情でもするんですか?」
兄「誰が妹の裸を見て欲情するか、したら変態じゃないか」
妹「そうですよね。なら、早く兄さんも脱いで下さい。」カチャカチャ
兄「ズボンを脱がせるな!自分でやるから!」
兄「お、おまっ!いきなり脱ぐなよ」
妹「別に兄妹だからいいじゃないですか。それとも私の裸を見て欲情でもするんですか?」
兄「誰が妹の裸を見て欲情するか、したら変態じゃないか」
妹「そうですよね。なら、早く兄さんも脱いで下さい。」カチャカチャ
兄「ズボンを脱がせるな!自分でやるから!」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 00:09:50.77
兄(口ではそう言ったが…)
妹「どうしたんですか?裸のままだと風邪をひきますよ?」
兄(真正面にたつなよ。丸見えだろが)
兄「あ、ああ。今行く」サッ
妹「なぜ目を反らすんですか、私はここにいますよ」クイッ
兄「首をひねるな…というより少しは隠せ」
妹「小さい頃はこんな感じでしたよ?」
兄(そりゃまだ幼稚園生の頃だろうが!)
妹「どうしたんですか?裸のままだと風邪をひきますよ?」
兄(真正面にたつなよ。丸見えだろが)
兄「あ、ああ。今行く」サッ
妹「なぜ目を反らすんですか、私はここにいますよ」クイッ
兄「首をひねるな…というより少しは隠せ」
妹「小さい頃はこんな感じでしたよ?」
兄(そりゃまだ幼稚園生の頃だろうが!)
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 00:15:08.85
妹「兄さん。私の背中洗ってくれませんか?普段じゃ洗いにくいんです」
兄「あ、ああ…」ゴシゴシ
妹「んっ…くすぐったいです。もう少し強く洗って下さい」
兄「……」ゴシゴシゴシゴシ
妹「ああん。…これが丁度いいですね」
兄「……」
妹「では今度は前の方を」クルリ
兄「…!」
兄「あ、ああ…」ゴシゴシ
妹「んっ…くすぐったいです。もう少し強く洗って下さい」
兄「……」ゴシゴシゴシゴシ
妹「ああん。…これが丁度いいですね」
兄「……」
妹「では今度は前の方を」クルリ
兄「…!」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 00:21:32.28
兄「ばっ…ま、前ぐらい自分で洗え!」
妹「今日は兄さんに洗って欲しい気分なのです。さあ、早くしてください」
兄「…」コシコシ
妹「さっきの力で洗って下さい…こんな風に」ムニュ
兄「俺、胸触っているんだが」
妹「兄妹だしタオル越しだから触ったことになりません」
兄(…そうななのか?)
妹「今日は兄さんに洗って欲しい気分なのです。さあ、早くしてください」
兄「…」コシコシ
妹「さっきの力で洗って下さい…こんな風に」ムニュ
兄「俺、胸触っているんだが」
妹「兄妹だしタオル越しだから触ったことになりません」
兄(…そうななのか?)
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 00:26:15.84
妹「今度は私が兄さんの背中を洗いますね」ゴシゴシ
兄「あ、ああ…」
妹「よいしょ」ゴシゴシ
兄「…中々いいなこれ」
妹「そうですか、今度は前の部分を洗いますね」ゴシゴシ
兄「…馬鹿、股間辺りは止めろ!自分で出きるから!」
妹「駄目です。兄さんは私が洗うのです」
兄「あ、ああ…」
妹「よいしょ」ゴシゴシ
兄「…中々いいなこれ」
妹「そうですか、今度は前の部分を洗いますね」ゴシゴシ
兄「…馬鹿、股間辺りは止めろ!自分で出きるから!」
妹「駄目です。兄さんは私が洗うのです」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 00:32:18.29
妹「今度はシャンプーして下さい」カポッ
兄「ああ…。というかお前シャンプーハットつけるのね」
妹「だって目に入ったら痛いじゃないですか…」
兄「目を閉じろよ」ゴシゴシ
兄「ああ…。というかお前シャンプーハットつけるのね」
妹「だって目に入ったら痛いじゃないですか…」
兄「目を閉じろよ」ゴシゴシ
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 00:38:39.66
妹「兄さん狭いです」
兄「お前が二人一緒に入ろとか言ったからだろ…」
妹「流石に向かい合わせじゃきついですね…兄さんと同じ向きに入りましょ」
兄(…!なにかすべすべしたものか股間に)
妹「…?なんだか固いものが当たっているんですけど」
兄「き、きにするな」
兄「お前が二人一緒に入ろとか言ったからだろ…」
妹「流石に向かい合わせじゃきついですね…兄さんと同じ向きに入りましょ」
兄(…!なにかすべすべしたものか股間に)
妹「…?なんだか固いものが当たっているんですけど」
兄「き、きにするな」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 00:42:36.04
妹「…ふう、いい湯加減でした。あれ、兄さん上がらないんですか?」
兄「あ、ああ。まだ少し入っているよ」
兄(萎えさせんとマズい)
妹「そうですか。のぼせないで下さいね」
兄「あ、ああ。まだ少し入っているよ」
兄(萎えさせんとマズい)
妹「そうですか。のぼせないで下さいね」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 00:46:55.92
兄「ふう。ようやく上がれた…」
妹「あ、兄さん、アイス食べませんか?」
兄「え?ああ、食べるよ」
妹「んー。湯上がり後のアイスは美味しいですね」
兄「ああ、そうだな」
妹「あ、兄さん、アイス食べませんか?」
兄「え?ああ、食べるよ」
妹「んー。湯上がり後のアイスは美味しいですね」
兄「ああ、そうだな」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 00:51:29.00
<兄部屋>
兄「よし、いい加減寝ないといけないな」
妹「兄さん、いますか?」ガチャ
兄「いるけど…その枕は何だ?」
妹「今夜一緒に寝ませんか?」
兄「」
兄「よし、いい加減寝ないといけないな」
妹「兄さん、いますか?」ガチャ
兄「いるけど…その枕は何だ?」
妹「今夜一緒に寝ませんか?」
兄「」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 00:56:19.29
兄「どうしてこうなった」
妹「……」ギュッ
兄「おい、俺は抱き枕じゃ無いぞ」
妹「そんなこと言いながらこんなに大きくしないで下さい」
兄「……!」
妹「お風呂の時もでしたよね。実の妹に欲情するなんて変態ですね」
兄「うう…」
妹「……」ギュッ
兄「おい、俺は抱き枕じゃ無いぞ」
妹「そんなこと言いながらこんなに大きくしないで下さい」
兄「……!」
妹「お風呂の時もでしたよね。実の妹に欲情するなんて変態ですね」
兄「うう…」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 01:02:21.77
妹「まあいいです。今日は私がヌいてあげます」シュッシュッ
兄「おい、ダメだって!」
妹「これは欲情した兄さんに襲われないようにするためですから」シュッシュッ
兄「だからって…!ちょっと待って…」
妹「出そうですか?なら私の手に出してもいいですよ」シコシコシコ
兄「あっ!…出るっ!」ビュルルー
妹「沢山出ましたね。手がドロドロです」
兄「おい、ダメだって!」
妹「これは欲情した兄さんに襲われないようにするためですから」シュッシュッ
兄「だからって…!ちょっと待って…」
妹「出そうですか?なら私の手に出してもいいですよ」シコシコシコ
兄「あっ!…出るっ!」ビュルルー
妹「沢山出ましたね。手がドロドロです」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 01:06:59.86
妹「結構出すのが早かったでしたね。早漏かもしれませんね」
兄「うっ…」
妹「まあ、いいです。じゃあ私寝るので襲わないで下さいね」
兄「お、おう…」
妹「……」スヤスヤ
兄「…俺も寝よう」
兄「うっ…」
妹「まあ、いいです。じゃあ私寝るので襲わないで下さいね」
兄「お、おう…」
妹「……」スヤスヤ
兄「…俺も寝よう」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 01:10:51.61
兄「……」
兄(深夜に目覚めてしまった。やはり妹のあれがまずかったな)
兄(もう一度寝る努力を…あれ?妹がおかしいぞ)
妹「はあ、はあっ…兄さん!兄さん!」クチュクチュ
兄「」
兄(深夜に目覚めてしまった。やはり妹のあれがまずかったな)
兄(もう一度寝る努力を…あれ?妹がおかしいぞ)
妹「はあ、はあっ…兄さん!兄さん!」クチュクチュ
兄「」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 01:16:47.76
妹「兄さん!兄さんもっと…!」クチュクチュ
妹「兄さん、私もうイキそう…ああっ!」プシャッ
妹「はあ、はあ…兄さん」
兄「……」ダキッ
妹「ふわああっ!…えっ、何?」
兄「妹がこんなに変態だったとはな」
妹「…!」
妹「兄さん、私もうイキそう…ああっ!」プシャッ
妹「はあ、はあ…兄さん」
兄「……」ダキッ
妹「ふわああっ!…えっ、何?」
兄「妹がこんなに変態だったとはな」
妹「…!」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 01:21:04.30
兄「まさか実の兄に欲情する変態だとは思わなかったなー」
妹「う…。ひ、卑怯です!こんな時間に起きてるなんて!…ひゃん!」クチュクチュ
兄「俺が襲われてはたまらないから一回ヌいておこうかな」
妹「まだイったばがりなのに…ああっ!」クチュクチュ
妹「う…。ひ、卑怯です!こんな時間に起きてるなんて!…ひゃん!」クチュクチュ
兄「俺が襲われてはたまらないから一回ヌいておこうかな」
妹「まだイったばがりなのに…ああっ!」クチュクチュ
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 01:27:49.55
妹「あっ、ダメです兄さんこれ以上は!」クチュクチュ
兄「いやいや、まだ俺がイった半分の時間も立っていないぜ!」
妹「あっ、ひっ。で、出ちゃう…ああっ!」プシャッ
兄「うおっ、こりゃ俺よりも沢山出たんじゃないのか?」
妹「うう…。酷いです」
兄「いやいや、まだ俺がイった半分の時間も立っていないぜ!」
妹「あっ、ひっ。で、出ちゃう…ああっ!」プシャッ
兄「うおっ、こりゃ俺よりも沢山出たんじゃないのか?」
妹「うう…。酷いです」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 01:33:39.97
妹「……」
兄「おーい。まだ怒っているのか?」
妹「もう兄さんなんて知りません!」プイッ
兄「そんなこと言わずにさー。仲直りしようよ」ダキッ
妹「ふ、ふわああっ!」
兄「えっ、何?どしたの?」
妹「兄さんの、兄さんのせいで体触れられる度ドキドキが止まらないんです!どうしてくれるんですか!」
兄「え、ええ?」
兄「おーい。まだ怒っているのか?」
妹「もう兄さんなんて知りません!」プイッ
兄「そんなこと言わずにさー。仲直りしようよ」ダキッ
妹「ふ、ふわああっ!」
兄「えっ、何?どしたの?」
妹「兄さんの、兄さんのせいで体触れられる度ドキドキが止まらないんです!どうしてくれるんですか!」
兄「え、ええ?」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 01:38:52.24
妹「おかげで家事もままなりません、どうしてくれるんですか?」
兄「そう言われても…あ」ピトッ
妹「ふえっ!?ほ、頬は反則です…///」
兄「ふーん。ならこれはどうなるんだろな」ナデナデ
妹「な、なでなでは幸せすぎます…えへへ」
兄「そんなものなのか?」
兄「そう言われても…あ」ピトッ
妹「ふえっ!?ほ、頬は反則です…///」
兄「ふーん。ならこれはどうなるんだろな」ナデナデ
妹「な、なでなでは幸せすぎます…えへへ」
兄「そんなものなのか?」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 01:45:13.38
妹「ともかく、しばらく体を触れないでくださいね!」
兄「ええー。まあいいけど」
妹「…けど、お風呂は毎日一緒に入って下さいね」ボソ
兄「へ?なにか言った?」ダキッ
妹「だから触らないで下さい!」
終わり
兄「ええー。まあいいけど」
妹「…けど、お風呂は毎日一緒に入って下さいね」ボソ
兄「へ?なにか言った?」ダキッ
妹「だから触らないで下さい!」
終わり
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 01:51:45.22
妹「兄さんお風呂一緒に入りましょう」
兄「いいけど…大丈夫?触れられるとドキドキするっていってたけど」
妹「ま、前は出来てたので多分大丈夫です!」
兄(大丈夫かなあ…)
兄「いいけど…大丈夫?触れられるとドキドキするっていってたけど」
妹「ま、前は出来てたので多分大丈夫です!」
兄(大丈夫かなあ…)
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 01:55:48.61
妹「……」ジー
兄「なんだよ、早く服を脱げよ」
妹「み、見ないで下さい!恥ずかしいから!」
兄「前は見せびらかしていたのによく言う」カチャカチャ
妹「自分でやりますからスカート外さないで下さい…///」
兄「なんだよ、早く服を脱げよ」
妹「み、見ないで下さい!恥ずかしいから!」
兄「前は見せびらかしていたのによく言う」カチャカチャ
妹「自分でやりますからスカート外さないで下さい…///」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 02:00:16.64
兄「どうだ?背中洗っているけど」ゴシゴシ
妹「…ふえっ?」
兄「ダメだこりゃ。…ほら、前向け」ゴシゴシ
妹「き、今日はそういう気分じゃありません…///」
兄「前の日と大違いだな」
妹「…ふえっ?」
兄「ダメだこりゃ。…ほら、前向け」ゴシゴシ
妹「き、今日はそういう気分じゃありません…///」
兄「前の日と大違いだな」
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 02:05:18.78
兄「お前が俺に触れる時は大丈夫なのか?」
妹「え、ええ。何とか…」ゴシゴシ
兄「ああ、しかしお前の洗い方は上手いな」
妹「…えへへ、そうかしら?」ゴシゴシ
兄「ああ、かなり気持ちいいしな」
妹「え、ええ。何とか…」ゴシゴシ
兄「ああ、しかしお前の洗い方は上手いな」
妹「…えへへ、そうかしら?」ゴシゴシ
兄「ああ、かなり気持ちいいしな」
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 02:10:16.27
妹「……」
兄「大丈夫か?いま一緒に入っているけど」
妹「うん…大丈夫」
兄「大丈夫なのはわかったけど…なんで俺のアソコ握っているんだ?」
妹「なぜか落ち着くんです」
兄「そうか…。で、なんで手を上下させているんだ?」
妹「…したくないの?」
兄「……したいけど」
兄「大丈夫か?いま一緒に入っているけど」
妹「うん…大丈夫」
兄「大丈夫なのはわかったけど…なんで俺のアソコ握っているんだ?」
妹「なぜか落ち着くんです」
兄「そうか…。で、なんで手を上下させているんだ?」
妹「…したくないの?」
兄「……したいけど」
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 02:15:24.82
妹「兄さんのいつみても大きい…」シュッシュッ
兄「うっ…前より上手くなった?」
妹「ちょっと勉強したのです。だからこういうことも…ね」チューチュー
兄「…!ヤバい、これ凄く気持ちいい!」
妹「はむ…そうですか…あふ」
兄「うっ…前より上手くなった?」
妹「ちょっと勉強したのです。だからこういうことも…ね」チューチュー
兄「…!ヤバい、これ凄く気持ちいい!」
妹「はむ…そうですか…あふ」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 02:19:59.13
兄「妹…!もう、出る!」ビュルルー
妹「ひゃうん!…いっぱい出しましたね。次は私を満足させて…」
兄「まずは風呂掃除しなきゃダメだろ。飛ばしすぎた」
妹「…そうですね」
妹「ひゃうん!…いっぱい出しましたね。次は私を満足させて…」
兄「まずは風呂掃除しなきゃダメだろ。飛ばしすぎた」
妹「…そうですね」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 02:23:17.55
妹「ふう…掃除に手間取りましたね」
兄「だな。じゃ…続きは俺の部屋でな」
妹「ですね。…私、先に上に行ってきます」
兄「ああ、俺もすぐにいく」
兄「だな。じゃ…続きは俺の部屋でな」
妹「ですね。…私、先に上に行ってきます」
兄「ああ、俺もすぐにいく」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 02:29:49.28
兄「色々して時間かかった…妹は」
妹「…えへへー。兄さん、兄さんっ」スヤスヤ
兄「爆睡しとる…まあ明日ゆっくりできるしいいだろっと」ベットイン
妹「兄さんー。大好きですっ!」ガシッ
兄「…寝てるよな?」
兄「……」
兄「俺も好きだぜ。妹よ」
妹「えへへー」スヤスヤ
今度こそ終わる
妹「…えへへー。兄さん、兄さんっ」スヤスヤ
兄「爆睡しとる…まあ明日ゆっくりできるしいいだろっと」ベットイン
妹「兄さんー。大好きですっ!」ガシッ
兄「…寝てるよな?」
兄「……」
兄「俺も好きだぜ。妹よ」
妹「えへへー」スヤスヤ
今度こそ終わる
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 02:30:36.10
いやいやご冗談を
114 :以下、名無しにかわりましてGOOD!がお送りします :2012/01/29(日) 02:31:12.21
ねる
残ってればいいな
残ってればいいな
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 02:31:21.09
冗談はよしこちゃん!
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1327762226/
Entry ⇒ 2014.11.30 | Category ⇒ オリジナル | Comments (0)
貴音「765らあめん 麺や貴音」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 23:48:58.43 ID:bHtO35rX0
貴音「……」ズズ…
貴音「風味よし。これならば期待できるでしょう」
真美「お姫ちん、何してんの→?」
貴音「おや、真美ではありませんか。まだ開店前ですよ」
P「それ以前に立ち入り禁止って札かけといたはずだが」
真美「だってなんか変な匂いするんだもん! そのボコボコいってる鍋、何やってるのさ?」
P「ん、そんなに匂うか? 慣れちまってわからなかったな」
貴音「臭みを消すための野菜を控えましたからね……これは申し訳ないことをしました」
真美「別にいいからさ→、何やってるのか教えてYo!」
貴音「これはらあめんのスープ……豚骨でスープをとっていたのですよ」
真美「え? うわ→本当だ、真っ白じゃん!」
貴音「風味よし。これならば期待できるでしょう」
真美「お姫ちん、何してんの→?」
貴音「おや、真美ではありませんか。まだ開店前ですよ」
P「それ以前に立ち入り禁止って札かけといたはずだが」
真美「だってなんか変な匂いするんだもん! そのボコボコいってる鍋、何やってるのさ?」
P「ん、そんなに匂うか? 慣れちまってわからなかったな」
貴音「臭みを消すための野菜を控えましたからね……これは申し訳ないことをしました」
真美「別にいいからさ→、何やってるのか教えてYo!」
貴音「これはらあめんのスープ……豚骨でスープをとっていたのですよ」
真美「え? うわ→本当だ、真っ白じゃん!」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 23:52:22.61 ID:bHtO35rX0
真美「そっか→、じゃあこれってトンコツの匂いなんだ」
P「煮込んでる最中の豚骨ってクセが強いからな、苦手な人にはつらいかもしれん」
真美「でもトンコツって本当に煮ると白くなるんだね→、真美初めて見たYo!」
貴音「真美、豚骨だから白くなるというわけではないのですよ?」
真美「え、そうなの?」
貴音「ええ。都内にも豚骨醤油などの店が多くありますが、濁りの少ない透き通ったスープを出している店も多いでしょう?」
真美「えっと……真美、そんなにわかんない……」
貴音「その違いというのは火加減なのです」
真美「火?」
P「煮込んでる最中の豚骨ってクセが強いからな、苦手な人にはつらいかもしれん」
真美「でもトンコツって本当に煮ると白くなるんだね→、真美初めて見たYo!」
貴音「真美、豚骨だから白くなるというわけではないのですよ?」
真美「え、そうなの?」
貴音「ええ。都内にも豚骨醤油などの店が多くありますが、濁りの少ない透き通ったスープを出している店も多いでしょう?」
真美「えっと……真美、そんなにわかんない……」
貴音「その違いというのは火加減なのです」
真美「火?」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 23:57:17.52 ID:bHtO35rX0
貴音「そうですよ、どうぞご覧なさい」
真美「おおっ!? ボコボコ言ってると思ったけど凄い強火じゃんYo!」
貴音「その通り。こうして強火で炊くことによって白く濁ったスープが出来上がるのです」
貴音「そしてそれは豚骨以外のスープでも言えることなのですよ?」
真美「え、じゃあ鳥とかでも白くなるの?」
貴音「はい、見事な白濁スープがとれますよ」
P「鶏白湯(パイタン)がそうだな」
貴音「逆に濁らせたくなければ弱火で長時間煮込むのです。昔ながらの透き通った鶏がらスープなどはそうしてとっているのですね」
貴音「強火で炊くとこくや旨みの強い濃厚なスープがとれます。ただしくせも強くなってしまいますが」
貴音「逆に弱火で煮込むとあっさりとしたスープになります。個性は弱まりますがくせがなく、他の食材とも合わせやすいですね」
真美「ふえ→、なんか難しいんだね」
真美「おおっ!? ボコボコ言ってると思ったけど凄い強火じゃんYo!」
貴音「その通り。こうして強火で炊くことによって白く濁ったスープが出来上がるのです」
貴音「そしてそれは豚骨以外のスープでも言えることなのですよ?」
真美「え、じゃあ鳥とかでも白くなるの?」
貴音「はい、見事な白濁スープがとれますよ」
P「鶏白湯(パイタン)がそうだな」
貴音「逆に濁らせたくなければ弱火で長時間煮込むのです。昔ながらの透き通った鶏がらスープなどはそうしてとっているのですね」
貴音「強火で炊くとこくや旨みの強い濃厚なスープがとれます。ただしくせも強くなってしまいますが」
貴音「逆に弱火で煮込むとあっさりとしたスープになります。個性は弱まりますがくせがなく、他の食材とも合わせやすいですね」
真美「ふえ→、なんか難しいんだね」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 00:03:32.36 ID:xS+/4xoR0
貴音「そうですね……仕込みも終わることですし、真美にも本日のらあめんを振舞って差し上げましょう」
真美「マジで!? あ、でもこの間みたいなのだと……」
貴音「ご心配なく。今度のものは二十郎ほどのぼりゅうむはありませんよ」
真美「本当? んじゃ食べる!」
貴音「かしこまりました……さて、そろそろ本日の主役が来るころなのですが」
ガチャ ハイサーイ!!
P「……」ガタンッ
エ? ドウシタンダプロデューサー ジブンナニモワルイコトシテナイ… チョッ ナンデモチアゲ… ウギャーッ
P「はい一名様ご案内~」バサッ
響「はっ、この店は!? いぬ美が雪歩暴走させちゃったから自分が責任取らされるのか? やっぱそうなのか!?」
美希「ハニー! 響ばっかり抱っこしてずるいの! ミキも運んでくれていいって思うな!」ズリズリズリ…
P「ついでにもう一名様ついてきちまったけど……まあいいか、ご案内~」
真美「マジで!? あ、でもこの間みたいなのだと……」
貴音「ご心配なく。今度のものは二十郎ほどのぼりゅうむはありませんよ」
真美「本当? んじゃ食べる!」
貴音「かしこまりました……さて、そろそろ本日の主役が来るころなのですが」
ガチャ ハイサーイ!!
P「……」ガタンッ
エ? ドウシタンダプロデューサー ジブンナニモワルイコトシテナイ… チョッ ナンデモチアゲ… ウギャーッ
P「はい一名様ご案内~」バサッ
響「はっ、この店は!? いぬ美が雪歩暴走させちゃったから自分が責任取らされるのか? やっぱそうなのか!?」
美希「ハニー! 響ばっかり抱っこしてずるいの! ミキも運んでくれていいって思うな!」ズリズリズリ…
P「ついでにもう一名様ついてきちまったけど……まあいいか、ご案内~」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 00:07:30.80 ID:bHtO35rX0
貴音「新装開店、麺や貴音へようこそおいで下さいました」
真美「なんか無理矢理つれてこられたように見えたけど……」
響「貴音ぇ、前のお店だいなしにしちゃって悪かったよ……お願いだから許してほしいぞ……」
貴音「響。何も許すことなどありませんし、そもそも怒ってなどいませんよ」
響「ほ、本当か?」
貴音「もちろん。それどころか、新装開店の最初のお客様は響と決めておりました」
貴音「予期せぬ店休ではありましたが、その分だけあいであを詰める時間をいただけましたので……期待できるものが出来上がったかと」
響「自分のために……うう、嬉しいぞ貴音ぇ!」
真美「そっか、んじゃあのトンコツスープってひびきんのためだったんだね!」
美希「あれ? 響のペットって豚もいたような気がするの……」
響「え? あはは! まさか、貴音がそんなことするはずないさー!」
貴音「……」
P「……」
響「……え? あれ?」
真美「なんか無理矢理つれてこられたように見えたけど……」
響「貴音ぇ、前のお店だいなしにしちゃって悪かったよ……お願いだから許してほしいぞ……」
貴音「響。何も許すことなどありませんし、そもそも怒ってなどいませんよ」
響「ほ、本当か?」
貴音「もちろん。それどころか、新装開店の最初のお客様は響と決めておりました」
貴音「予期せぬ店休ではありましたが、その分だけあいであを詰める時間をいただけましたので……期待できるものが出来上がったかと」
響「自分のために……うう、嬉しいぞ貴音ぇ!」
真美「そっか、んじゃあのトンコツスープってひびきんのためだったんだね!」
美希「あれ? 響のペットって豚もいたような気がするの……」
響「え? あはは! まさか、貴音がそんなことするはずないさー!」
貴音「……」
P「……」
響「……え? あれ?」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 00:16:17.86 ID:Hl6HLkhS0
真美「え、もしかして……」
美希「ナンマンダブ、なの……」
響「ぶ、ぶぶぶぶっ……ブタ太!? ブタ太ーっ!?」
ドタドタドタ…
ブタ太「ブイ」
響「よ、よかったぁ……ちゃんといてくれたぞ……」
P「さすがにブタ太で作ってたのを響に食わせたら放送禁止ものだしな」
響「だったらすぐに違うって言ってほしいぞ! 自分、心臓止まるかと思ったさー!」
貴音「ふふ、すみません。響の反応が興味深かったもので、つい」
響「うう……ひどいさー……」
美希「ナンマンダブ、なの……」
響「ぶ、ぶぶぶぶっ……ブタ太!? ブタ太ーっ!?」
ドタドタドタ…
ブタ太「ブイ」
響「よ、よかったぁ……ちゃんといてくれたぞ……」
P「さすがにブタ太で作ってたのを響に食わせたら放送禁止ものだしな」
響「だったらすぐに違うって言ってほしいぞ! 自分、心臓止まるかと思ったさー!」
貴音「ふふ、すみません。響の反応が興味深かったもので、つい」
響「うう……ひどいさー……」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 00:22:05.63 ID:Hl6HLkhS0
貴音「そもそも、スープをとるために適した豚は成熟したものが望ましいのです」
貴音「ブタ太殿はまだ子豚。スープの材料にするはずがありませんよ」
響「あ、あはは……そうだよな。ブタ太、まだ小さいもんな!」
美希「あれ? でもそれって、大きいブタさんだったら……」
真美「……」
P「さあさっそく作ってもらおうか! 響ラーメン四つ!」
貴音「響らあめん四つ、承りました!」バサッ
響「ちょっと! ブタ太がもし大きかったらどうなってたんだ!? 貴音! プロデューサー!?」
P「はいはい、店主は調理で忙しいので大人しく待っててくれなー」
貴音「ブタ太殿はまだ子豚。スープの材料にするはずがありませんよ」
響「あ、あはは……そうだよな。ブタ太、まだ小さいもんな!」
美希「あれ? でもそれって、大きいブタさんだったら……」
真美「……」
P「さあさっそく作ってもらおうか! 響ラーメン四つ!」
貴音「響らあめん四つ、承りました!」バサッ
響「ちょっと! ブタ太がもし大きかったらどうなってたんだ!? 貴音! プロデューサー!?」
P「はいはい、店主は調理で忙しいので大人しく待っててくれなー」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 00:29:39.00 ID:Hl6HLkhS0
真美「でもさ→、ブタ太じゃなくてよかったけど、ひびきん豚食べちゃって平気なの?」
響「ん? どういうことだ?」
美希「うん。ミキだったら、もしブタさん飼ってたら食べらんなくなりそうって思うな」
響「家族と食べものは別物さー。自分は別に平気だぞ?」
響「それに農家の人だって、いつか食べちゃう動物にすっごく愛情込めて育ててるんだ。可愛がるのと、それで食べられなくなっちゃうのは違うと思うさー」
真美「ふ→ん……なんかひびきん、凄いね」
響「まあ自分は完璧だからな!」
響「でも、なんていうか……こうやって色んな家族がいるからかな? 食べる時は本当に、ありがとうって思うぞ」
P「そうか……うん、その気持ちを大切にな」
美希「ハニーハニー! ミキもこれから、もっとおにぎりさんありがとうって思うの!」
P「まあ間違っちゃいないが……もう少し前の段階でもありがとうでいいんじゃないか?」
響「あはは……でもさすがに、いざ食べる時はブタ太は別の所に行っててもらうさー」
貴音「お待ちどう様です」ドンッ
響「ん? どういうことだ?」
美希「うん。ミキだったら、もしブタさん飼ってたら食べらんなくなりそうって思うな」
響「家族と食べものは別物さー。自分は別に平気だぞ?」
響「それに農家の人だって、いつか食べちゃう動物にすっごく愛情込めて育ててるんだ。可愛がるのと、それで食べられなくなっちゃうのは違うと思うさー」
真美「ふ→ん……なんかひびきん、凄いね」
響「まあ自分は完璧だからな!」
響「でも、なんていうか……こうやって色んな家族がいるからかな? 食べる時は本当に、ありがとうって思うぞ」
P「そうか……うん、その気持ちを大切にな」
美希「ハニーハニー! ミキもこれから、もっとおにぎりさんありがとうって思うの!」
P「まあ間違っちゃいないが……もう少し前の段階でもありがとうでいいんじゃないか?」
響「あはは……でもさすがに、いざ食べる時はブタ太は別の所に行っててもらうさー」
貴音「お待ちどう様です」ドンッ
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 00:36:44.20 ID:Hl6HLkhS0
P「うおっ、これまた大迫力だな……!」
美希「でっかい骨付きのお肉が乗ってるの!」
真美「……あれ? これってさっきのトンコツスープじゃないよ?」
響「これってもしかして……沖縄そばなのか?」
貴音「ええ。あくまでもソーキそば風のらあめんですが」
真美「ソ→キ?」
P「豚のアバラ肉のことだな。こういうしっかりした骨の部分だとスペアリブとも言うぞ」
響「それに沖縄かまぼこまで乗ってるさー。懐かしいな!」
美希「かまぼこ? なんか茶色っぽいのしか入ってないよ?」
響「沖縄かまぼこは油で揚げて作るんだぞ。薩摩あげとかと似てるかな」
美希「でっかい骨付きのお肉が乗ってるの!」
真美「……あれ? これってさっきのトンコツスープじゃないよ?」
響「これってもしかして……沖縄そばなのか?」
貴音「ええ。あくまでもソーキそば風のらあめんですが」
真美「ソ→キ?」
P「豚のアバラ肉のことだな。こういうしっかりした骨の部分だとスペアリブとも言うぞ」
響「それに沖縄かまぼこまで乗ってるさー。懐かしいな!」
美希「かまぼこ? なんか茶色っぽいのしか入ってないよ?」
響「沖縄かまぼこは油で揚げて作るんだぞ。薩摩あげとかと似てるかな」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 00:43:57.41 ID:Hl6HLkhS0
P「よし、それじゃいただきま……」
貴音「お待ちください。実はまだ仕上げが残っていまして」
真美「え? 何その大きい中華ナベ……」
ジュパアッ ジジジッ
美希「う……!? けほっ! こほっ! なんか目にきたのー!?」
響「うわわわっ!? 丼が真っ赤っかだぞ!?」
P「これ、ラー油か? しかしとんでもなく匂いが立つな……!」
貴音「はい、島とうがらしで作った自家製の香味油……つまりラー油ですね」
貴音「これで響らあめんの完成です。さあ、ご賞味あれ」
貴音「お待ちください。実はまだ仕上げが残っていまして」
真美「え? 何その大きい中華ナベ……」
ジュパアッ ジジジッ
美希「う……!? けほっ! こほっ! なんか目にきたのー!?」
響「うわわわっ!? 丼が真っ赤っかだぞ!?」
P「これ、ラー油か? しかしとんでもなく匂いが立つな……!」
貴音「はい、島とうがらしで作った自家製の香味油……つまりラー油ですね」
貴音「これで響らあめんの完成です。さあ、ご賞味あれ」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 00:50:40.54 ID:Hl6HLkhS0
美希「め、目にも鼻にも染みたの……」クシュン
真美「本当に食べられるかな……」
P「まあその、無理はしなくていいぞ?」
貴音「大丈夫ですよ。さあ、わたくしを信じて」
響「よ、よーし……貴音が自分のために作ってくれたんだからな……いただきますっ!」
ズッ ズズ ズルズル ズズズーッ
響「おっ!? 辛くない……というか、濃厚で甘いくらい……!?」
P「おお、本当か!?」
響「うん、特にソーキが角煮みたいに甘くって……ん、んん?」
真美「……ひびきん?」
響「う……うぎゃーっ!? 辛い! 辛いぞおおっ!?」
P「後から来たのか……」
真美「本当に食べられるかな……」
P「まあその、無理はしなくていいぞ?」
貴音「大丈夫ですよ。さあ、わたくしを信じて」
響「よ、よーし……貴音が自分のために作ってくれたんだからな……いただきますっ!」
ズッ ズズ ズルズル ズズズーッ
響「おっ!? 辛くない……というか、濃厚で甘いくらい……!?」
P「おお、本当か!?」
響「うん、特にソーキが角煮みたいに甘くって……ん、んん?」
真美「……ひびきん?」
響「う……うぎゃーっ!? 辛い! 辛いぞおおっ!?」
P「後から来たのか……」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 00:57:43.62 ID:Hl6HLkhS0
美希「響、顔も真っ赤になっちゃってるの……」
P「おい貴音、さすがにあれは多すぎたんじゃ……」
響「ひっ……ひいい……」
響「……」
響「おさまった」カチャ
真美「えっ!? ちょっとひびきん、なんでもう箸持ってんの!? あんなに辛そうだったのにまた食べんの!?」
響「いや自分もすっごい辛くてびっくりしたけど、すぐにおさまっちゃって……そしたらまた食べたく」ズズズ
響「うひい、辛い……! でも美味い! おいしいさー!」ズズーッ ズルルッ ハグッ
P「……」ゴクリ
P「どれどれ、俺も……」
真美「えっ……えっと、じゃあ真美も!」
美希「ハニーが食べるなら、ミキだって……!」
P「おい貴音、さすがにあれは多すぎたんじゃ……」
響「ひっ……ひいい……」
響「……」
響「おさまった」カチャ
真美「えっ!? ちょっとひびきん、なんでもう箸持ってんの!? あんなに辛そうだったのにまた食べんの!?」
響「いや自分もすっごい辛くてびっくりしたけど、すぐにおさまっちゃって……そしたらまた食べたく」ズズズ
響「うひい、辛い……! でも美味い! おいしいさー!」ズズーッ ズルルッ ハグッ
P「……」ゴクリ
P「どれどれ、俺も……」
真美「えっ……えっと、じゃあ真美も!」
美希「ハニーが食べるなら、ミキだって……!」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 01:07:32.65 ID:Hl6HLkhS0
美希「かっ……かりゃいのーっ!」
真美「んんっ……でもこれ、本当に美味しいじゃん! 濃いんだけど、なんかあっさりしてる感じ!」
P「豚骨だけじゃない……魚介系か? 本当、ラー油以外は甘みが強くて意外と食いやすいな」
貴音「ええ、沖縄そばももともと豚と鰹のだしで作っているお店が多いんですよ」
貴音「今回はらあめんらしく濃厚な豚骨スープに、たっぷりの鰹だしのスープを直前で合わせてみたのです」
真美「ん……こっちのかまぼこ、これって何? 緑っぽいよ?」
響「フーチバーだぞ! ああー、本当に懐かしい感じがする!」
美希「ふーちばーって何なの?」
P「ヨモギのことだな。普通のとヨモギを練りこんだの、二種類のかまぼこが乗ってるらしい」
真美「んんっ……でもこれ、本当に美味しいじゃん! 濃いんだけど、なんかあっさりしてる感じ!」
P「豚骨だけじゃない……魚介系か? 本当、ラー油以外は甘みが強くて意外と食いやすいな」
貴音「ええ、沖縄そばももともと豚と鰹のだしで作っているお店が多いんですよ」
貴音「今回はらあめんらしく濃厚な豚骨スープに、たっぷりの鰹だしのスープを直前で合わせてみたのです」
真美「ん……こっちのかまぼこ、これって何? 緑っぽいよ?」
響「フーチバーだぞ! ああー、本当に懐かしい感じがする!」
美希「ふーちばーって何なの?」
P「ヨモギのことだな。普通のとヨモギを練りこんだの、二種類のかまぼこが乗ってるらしい」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 01:18:54.53 ID:Hl6HLkhS0
貴音「その通り。沖縄そばでは生のよもぎを乗せたフーチバーそばも人気だと聞きます」
貴音「その分くせも強く、かなり好みが分かれると聞きますが……響、どうぞ」コトッ
P「ん、これは?」
響「生のフーチバーに、コーレーグースまで……!? ううう、貴音! 愛してるさー!」
貴音「響……! 愛している、などと……!」
真美「こ→れ→ぐ→す?」
P「ああ、これがそうか……何でも島とうがらしを泡盛に漬け込んだものらしい。沖縄そばの店には付き物らしいが」
貴音「ええ、人を選ぶものですから……なので今回のらあめんではあえて間接的に使ってみたのです」
貴音「とはいえやはり、響には本来のものも味わえるようにと」
響「うおお……沖縄に帰ってきたみたいさー!」
真美「……」クンクン
真美「うええ……真美、これだけは本当に無理っぽい……」
P「ああ、無理せずやめとけ。俺もこれはちょっと苦手だったよ」
貴音「その分くせも強く、かなり好みが分かれると聞きますが……響、どうぞ」コトッ
P「ん、これは?」
響「生のフーチバーに、コーレーグースまで……!? ううう、貴音! 愛してるさー!」
貴音「響……! 愛している、などと……!」
真美「こ→れ→ぐ→す?」
P「ああ、これがそうか……何でも島とうがらしを泡盛に漬け込んだものらしい。沖縄そばの店には付き物らしいが」
貴音「ええ、人を選ぶものですから……なので今回のらあめんではあえて間接的に使ってみたのです」
貴音「とはいえやはり、響には本来のものも味わえるようにと」
響「うおお……沖縄に帰ってきたみたいさー!」
真美「……」クンクン
真美「うええ……真美、これだけは本当に無理っぽい……」
P「ああ、無理せずやめとけ。俺もこれはちょっと苦手だったよ」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 01:27:18.79 ID:Hl6HLkhS0
P「しかし、辛さも手伝って箸が進むとはいえ凄いボリューム感だな……」
真美「麺もモチモチしててあんまり伸びないからいいけど、もうお腹いっぱいになってきたよ→」
美希「ミキ、もう口の中ピリピリで食べられないの……」
貴音「美希」
美希「貴音……辛いの苦手だとどうしても無理って思うのな…・・・」
貴音「そんな美希には特別に、このようなものを」コトッ
美希「え……?」
美希「これ、おにぎり!? 形はちょっと違うけどおにぎりなの!」
貴音「ええ、スパムおにぎりです。焼いたスパムをご飯に乗せ、のりで巻いたものですね」
美希「あむっ……ジューシーで、辛さも気にならない……!」
美希「ミキ、これだったらラーメンもまだ食べられるの!」
P「とんでもない食欲だな……真美は無理しないでいいぞ?」
真美「……」
P「真美?」
真美「麺もモチモチしててあんまり伸びないからいいけど、もうお腹いっぱいになってきたよ→」
美希「ミキ、もう口の中ピリピリで食べられないの……」
貴音「美希」
美希「貴音……辛いの苦手だとどうしても無理って思うのな…・・・」
貴音「そんな美希には特別に、このようなものを」コトッ
美希「え……?」
美希「これ、おにぎり!? 形はちょっと違うけどおにぎりなの!」
貴音「ええ、スパムおにぎりです。焼いたスパムをご飯に乗せ、のりで巻いたものですね」
美希「あむっ……ジューシーで、辛さも気にならない……!」
美希「ミキ、これだったらラーメンもまだ食べられるの!」
P「とんでもない食欲だな……真美は無理しないでいいぞ?」
真美「……」
P「真美?」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 01:32:20.56 ID:Hl6HLkhS0
響「自分……自分は幸せものさあっ!」ボイーン
美希「おにぎりにラーメン……この組み合わせは有りだって思うな!」ムチーン
貴音「ふふ……気に入ってもらえたようで何よりです」タプーン
真美「……」ナデリナデリ
P「真美、どうした?」
真美「兄ちゃん……真美、向こう側に行けるように頑張って食べる!」
真美「真美は成長期なんだかんね! うおおおおっ!」ズズズズズ…!!
P「おいおい、本当に無理だけは……」
クッ!!
P「ん?」
美希「おにぎりにラーメン……この組み合わせは有りだって思うな!」ムチーン
貴音「ふふ……気に入ってもらえたようで何よりです」タプーン
真美「……」ナデリナデリ
P「真美、どうした?」
真美「兄ちゃん……真美、向こう側に行けるように頑張って食べる!」
真美「真美は成長期なんだかんね! うおおおおっ!」ズズズズズ…!!
P「おいおい、本当に無理だけは……」
クッ!!
P「ん?」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 01:37:50.36 ID:Hl6HLkhS0
響「うはー……自分、もうお腹パンパンさー……」
美希「お腹いっぱいで眠いの……あふぅ」
真美「く……真美だって、真美だって来年の今頃は……むねん」ガクッ
P「何やってるんだか……まあとにかく、新装開店のメニューとしてはインパクト抜群でよかったんじゃないか」
貴音「ええ。ですが復帰したからには、来週に向けてすぐに準備を始めなくてはなりません」
P「えーと、春香・やよい・雪歩、それに響ラーメンがこれで完成か。次は誰だっけ?」
貴音「あなた様、お忘れですか? 次は>>60ですよ」
美希「お腹いっぱいで眠いの……あふぅ」
真美「く……真美だって、真美だって来年の今頃は……むねん」ガクッ
P「何やってるんだか……まあとにかく、新装開店のメニューとしてはインパクト抜群でよかったんじゃないか」
貴音「ええ。ですが復帰したからには、来週に向けてすぐに準備を始めなくてはなりません」
P「えーと、春香・やよい・雪歩、それに響ラーメンがこれで完成か。次は誰だっけ?」
貴音「あなた様、お忘れですか? 次は>>60ですよ」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 01:45:32.24 ID:Hl6HLkhS0
翌週
P「……」
千早「……」
P「なあ、千早? 俺何か気に障ることしたか?」
千早「……何もありません」
P「じゃあ何でそんなに不機嫌なんだ? 今回は千早ラーメンだぞ?」
P「やよいラーメンの時はあんなに夢中になってたじゃないか」
千早「ラーメンについて認識が変わったのは確かですが……何も今週にやらなくても……くっ!」
P「何を気にしてるか知らんが……ほら、腹いっぱい食べて機嫌直せよ」バサッ
P「……」
千早「……」
P「なあ、千早? 俺何か気に障ることしたか?」
千早「……何もありません」
P「じゃあ何でそんなに不機嫌なんだ? 今回は千早ラーメンだぞ?」
P「やよいラーメンの時はあんなに夢中になってたじゃないか」
千早「ラーメンについて認識が変わったのは確かですが……何も今週にやらなくても……くっ!」
P「何を気にしてるか知らんが……ほら、腹いっぱい食べて機嫌直せよ」バサッ
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 01:52:33.71 ID:Hl6HLkhS0
貴音「お待ちしておりました、麺や貴音へようこそ」
亜美「兄ちゃん遅い! 亜美もうお腹ペコペコだYo!」
千早「亜美?」
P「おいおい、先に入ってるのは新パターンだな。どうしたんだ?」
亜美「だって先週は真美だけ食べたらしいじゃん! 亜美もラーメン食べたいもん!」
亜美「それに、真美に聞いたよ。お姫ちんにミキミキ、ひびきん……あのむっちむちぼで→の秘密はこの店にある! って……」
亜美「でも今日は千早お姉ちゃんかあ……帰ろっかな→」
千早「どっ……どういう意味よ! くぅっ……!」
P「おいおい千早……何も本当に涙目になるほどショックを受けんでも……」
亜美「兄ちゃん遅い! 亜美もうお腹ペコペコだYo!」
千早「亜美?」
P「おいおい、先に入ってるのは新パターンだな。どうしたんだ?」
亜美「だって先週は真美だけ食べたらしいじゃん! 亜美もラーメン食べたいもん!」
亜美「それに、真美に聞いたよ。お姫ちんにミキミキ、ひびきん……あのむっちむちぼで→の秘密はこの店にある! って……」
亜美「でも今日は千早お姉ちゃんかあ……帰ろっかな→」
千早「どっ……どういう意味よ! くぅっ……!」
P「おいおい千早……何も本当に涙目になるほどショックを受けんでも……」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 01:57:08.60 ID:Hl6HLkhS0
貴音「案ずることはありませんよ、千早。千早には千早の魅力があるのです」
千早「四条さ……」
貴音「?」タプーン
千早「くっ……! 四条さんに私の気持ちはわからないわ!」
貴音「おや……嫌われてしまったでしょうか……」
P「まあ意地になってるから仕方ない。このまま溝を深めるよりも、早いとこ千早ラーメンを出してやってくれ」
貴音「かしこまりました……では」バサッ
千早「四条さ……」
貴音「?」タプーン
千早「くっ……! 四条さんに私の気持ちはわからないわ!」
貴音「おや……嫌われてしまったでしょうか……」
P「まあ意地になってるから仕方ない。このまま溝を深めるよりも、早いとこ千早ラーメンを出してやってくれ」
貴音「かしこまりました……では」バサッ
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 02:05:02.59 ID:Hl6HLkhS0
P「しかしなあ亜美、真美もそうだが……正直あいつらみたいに食うのはどうかと思うぞ」
P「アイドルは体型や体調の管理も仕事のうちだからな、変に食べ過ぎて太ったり調子を崩されても……」
亜美「兄ちゃん兄ちゃん」
P「何だ?」
亜美「千早お姉ちゃん、またダメ→ジ受けちゃってるんでない?」
千早「体型の管理……くっ!」
P「千早……あのなあ、そう悪い方悪い方にとるんじゃない。お前はお前で」
千早「どうせ私は四条さんたちとは違います……そんなに食べたら、きっと私の場合ウェストがバストを超えてしまうんだわ……くうっ……!」
P「これは重症だ……」
亜美「噂に聞く千早スパイラルというやつですな→」
貴音「お待たせ致しました……あの、よろしいでしょうか?」
P「アイドルは体型や体調の管理も仕事のうちだからな、変に食べ過ぎて太ったり調子を崩されても……」
亜美「兄ちゃん兄ちゃん」
P「何だ?」
亜美「千早お姉ちゃん、またダメ→ジ受けちゃってるんでない?」
千早「体型の管理……くっ!」
P「千早……あのなあ、そう悪い方悪い方にとるんじゃない。お前はお前で」
千早「どうせ私は四条さんたちとは違います……そんなに食べたら、きっと私の場合ウェストがバストを超えてしまうんだわ……くうっ……!」
P「これは重症だ……」
亜美「噂に聞く千早スパイラルというやつですな→」
貴音「お待たせ致しました……あの、よろしいでしょうか?」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 02:11:42.07 ID:Hl6HLkhS0
P「ああ、大丈夫だ……空気を温めておけなくてすまんな」
貴音「いえ……では召し上がれ」コト
P「……んん?」
亜美「ええ→!? 何これ、麺だけしかないじゃん!?」
P「汁なしのあえそば……? いや、タレすら入ってないな」
千早「……」ガタン
P「お……おい、千早?」
千早「四条さん……あなたは高みを目指そうともけして人を見下したり、侮辱したりしない人だと思っていました……」
千早「でもこれは! これはひどすぎるでしょう!?」
貴音「というと?」
千早「馬鹿にして……! どうせ私はこのラーメン……いえ、ラーメンですらないメンと同じで足りないものだらけ! 貧相な女……そう言いたいんでしょう!?」
貴音「いえ……では召し上がれ」コト
P「……んん?」
亜美「ええ→!? 何これ、麺だけしかないじゃん!?」
P「汁なしのあえそば……? いや、タレすら入ってないな」
千早「……」ガタン
P「お……おい、千早?」
千早「四条さん……あなたは高みを目指そうともけして人を見下したり、侮辱したりしない人だと思っていました……」
千早「でもこれは! これはひどすぎるでしょう!?」
貴音「というと?」
千早「馬鹿にして……! どうせ私はこのラーメン……いえ、ラーメンですらないメンと同じで足りないものだらけ! 貧相な女……そう言いたいんでしょう!?」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 02:17:24.97 ID:Hl6HLkhS0
貴音「千早……わたくしは千早を貧相だとも、何かが足りないなどとも思ったことはありませんよ」
千早「嘘! じゃあこれは……!」
貴音「ですから千早。これは、これだけでらあめんとして完成しているのです。足りないものなど何もない」
千早「え……?」
亜美「うっそ→? 麺しかないのに?」
P「まあ確かに、白っぽいのと黒っぽいのの二色で変わってるとは思うが……」
貴音「わたくしを信じて、食してみてはもらえませんか?」
千早「……」
千早「……いただきます」ズッ…
千早「……!?」
千早「嘘! じゃあこれは……!」
貴音「ですから千早。これは、これだけでらあめんとして完成しているのです。足りないものなど何もない」
千早「え……?」
亜美「うっそ→? 麺しかないのに?」
P「まあ確かに、白っぽいのと黒っぽいのの二色で変わってるとは思うが……」
貴音「わたくしを信じて、食してみてはもらえませんか?」
千早「……」
千早「……いただきます」ズッ…
千早「……!?」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 02:28:50.41 ID:Hl6HLkhS0
P「な……何だこりゃ!?」
亜美「ええーっ!? うん、やっぱ麺だけだよね? 何コレ、すっごい美味しいじゃん!?」
P「ああ。それも、ちゃんとスープと搦めて食べているような味がする……」
千早「四条さん、これは……?」
貴音「千早。わたくしから見た千早という人間は、一言で言うなら求道者なのです」
貴音「何事もただひたすらに打ち込み、洗練し、磨きこむ……その姿は高みを目指すわたくしにとって憧れですらあると言えましょう」
貴音「では、その千早をらあめんで表すならどうするか……それはらあめんの、らあめんたりえる所を突き詰めることだと考えました」
貴音「らあめんとは自由なもの。味も具も形も様々で、温度やスープの有無すらも自在」
貴音「その中で唯一変わらない、らあめんたらしめているもの……それが麺」
貴音「そこで千早らあめんは『麺だけで完成しているらあめん』を目指したのです」
亜美「ええーっ!? うん、やっぱ麺だけだよね? 何コレ、すっごい美味しいじゃん!?」
P「ああ。それも、ちゃんとスープと搦めて食べているような味がする……」
千早「四条さん、これは……?」
貴音「千早。わたくしから見た千早という人間は、一言で言うなら求道者なのです」
貴音「何事もただひたすらに打ち込み、洗練し、磨きこむ……その姿は高みを目指すわたくしにとって憧れですらあると言えましょう」
貴音「では、その千早をらあめんで表すならどうするか……それはらあめんの、らあめんたりえる所を突き詰めることだと考えました」
貴音「らあめんとは自由なもの。味も具も形も様々で、温度やスープの有無すらも自在」
貴音「その中で唯一変わらない、らあめんたらしめているもの……それが麺」
貴音「そこで千早らあめんは『麺だけで完成しているらあめん』を目指したのです」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 02:39:30.80 ID:Hl6HLkhS0
P「なるほど、麺自体に味をつけてたのか……!」
貴音「ええ……白い麺には丸鶏でとったスープを、黒い麺には黒酢をあわせた醤油だれを練り込んであります」
千早「それだけじゃないわ。それだけだと、こんなに香ばしい匂いは出せないはず」
貴音「さすが千早、お目が高いですね……その通り。茹で上がった麺に鶏油を搦めてあるのですよ」
亜美「チーユ? 何それ?」
P「鶏の皮なんかからとった油だな。旨みと香りが良くて、ラーメンだと仕上げの香味油によく使われてる」
亜美「へえ→……でも、本当にこれだけでラーメンっぽくなるんだね」
貴音「ええ……白い麺には丸鶏でとったスープを、黒い麺には黒酢をあわせた醤油だれを練り込んであります」
千早「それだけじゃないわ。それだけだと、こんなに香ばしい匂いは出せないはず」
貴音「さすが千早、お目が高いですね……その通り。茹で上がった麺に鶏油を搦めてあるのですよ」
亜美「チーユ? 何それ?」
P「鶏の皮なんかからとった油だな。旨みと香りが良くて、ラーメンだと仕上げの香味油によく使われてる」
亜美「へえ→……でも、本当にこれだけでラーメンっぽくなるんだね」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 02:47:41.89 ID:Hl6HLkhS0
貴音「さて、いかがでしたでしょうか」
千早「……」
千早「四条さん、ごめんなさい!」
亜美「千早お姉ちゃん!?」
千早「四条さんがそこまで私のことを評価して、考えてくれていたなんて……何も知らずにひがんだ自分が恥ずかしい……!」
千早「食べてみてわかった……本当に、これを私をイメージして作ってくれたのなら!」
千早「誇りに思う! それくらい美味しいラーメンだったわ!」
P「……そうか?」
千早「……えっ」
千早「……」
千早「四条さん、ごめんなさい!」
亜美「千早お姉ちゃん!?」
千早「四条さんがそこまで私のことを評価して、考えてくれていたなんて……何も知らずにひがんだ自分が恥ずかしい……!」
千早「食べてみてわかった……本当に、これを私をイメージして作ってくれたのなら!」
千早「誇りに思う! それくらい美味しいラーメンだったわ!」
P「……そうか?」
千早「……えっ」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 02:57:33.02 ID:Hl6HLkhS0
千早「プロデューサー?」
P「確かに千早ラーメンはよくできてると思うが……本当にこれで完成してると言えるのか?」
亜美「なになに!? ど→ゆ→ことなのさ兄ちゃん!?」
千早「そうです! これだけ美味しいラーメンなのに、いったい何を……」
P「見た目だよ」
貴音「……」
P「確かに味は凄く良かった……二色の麺は珍しいし、興味も引かれると思う」
P「だが、汁なしどころかタレも具もない。そんな麺だけを出されて、それを完成したラーメンだって思えるか?」
千早「それは……」
P「現に俺たちも貴音に「信じて食べてみてくれ」と言われなければ食べなかっただろう」
P「この地味な見た目で『アイドルの千早』をモデルにしたラーメンとして、番組のコーナーを飾れるのか?」
P「確かに千早ラーメンはよくできてると思うが……本当にこれで完成してると言えるのか?」
亜美「なになに!? ど→ゆ→ことなのさ兄ちゃん!?」
千早「そうです! これだけ美味しいラーメンなのに、いったい何を……」
P「見た目だよ」
貴音「……」
P「確かに味は凄く良かった……二色の麺は珍しいし、興味も引かれると思う」
P「だが、汁なしどころかタレも具もない。そんな麺だけを出されて、それを完成したラーメンだって思えるか?」
千早「それは……」
P「現に俺たちも貴音に「信じて食べてみてくれ」と言われなければ食べなかっただろう」
P「この地味な見た目で『アイドルの千早』をモデルにしたラーメンとして、番組のコーナーを飾れるのか?」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 03:05:11.94 ID:Hl6HLkhS0
貴音「……」
千早「プロデューサー、そんな言い方って……!」
亜美「そ→だよ! 兄ちゃんだってびっくりしてたじゃん!」
貴音「……ふふっ」
千早「し、四条さん?」
亜美「お姫ちん、どうしちゃったの? どっか具合悪くなっちゃった?」
貴音「ふふふ……あなた様には敵いませんね」
貴音「ご指摘の通り。このままでは千早らあめんはらあめんとしては成立しても、店のメニューとしては成立しないでしょう」
千早「え……ええっ!?」
亜美「あれ? じゃあもしかして」
貴音「ええ、メニューとしてのらあめんには加えるものがあるのです」
千早「プロデューサー、そんな言い方って……!」
亜美「そ→だよ! 兄ちゃんだってびっくりしてたじゃん!」
貴音「……ふふっ」
千早「し、四条さん?」
亜美「お姫ちん、どうしちゃったの? どっか具合悪くなっちゃった?」
貴音「ふふふ……あなた様には敵いませんね」
貴音「ご指摘の通り。このままでは千早らあめんはらあめんとしては成立しても、店のメニューとしては成立しないでしょう」
千早「え……ええっ!?」
亜美「あれ? じゃあもしかして」
貴音「ええ、メニューとしてのらあめんには加えるものがあるのです」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 03:12:55.54 ID:Hl6HLkhS0
貴音「どうぞ」コトッ
亜美「あっ、今度はタレっぽいのがかかってる?」
千早「それに茶色っぽい粉が……何かしら?」
貴音「ふふ、麺によく搦めて召し上がれ」
千早「ええ……では」ズズッ
亜美「わ……!? さっきより香ばしい!」
千早「本当……それに、鶏の味もさっきよりはっきりしている……」
P「おお……これはネギ油に、それに鶏を粉にしてるのか……!?」
亜美「あっ、今度はタレっぽいのがかかってる?」
千早「それに茶色っぽい粉が……何かしら?」
貴音「ふふ、麺によく搦めて召し上がれ」
千早「ええ……では」ズズッ
亜美「わ……!? さっきより香ばしい!」
千早「本当……それに、鶏の味もさっきよりはっきりしている……」
P「おお……これはネギ油に、それに鶏を粉にしてるのか……!?」
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 03:21:25.00 ID:Hl6HLkhS0
貴音「ええ。千早らあめんは麺だけで完成しているため、余計なものを加えては逆効果」
貴音「そこで……たれに見えるのは先ほど麺にあえていた鶏油で細かい青ネギを炒めたもの」
貴音「かかっている粉は鶏そぼろをふりーずどらいし、粉状にしたものなのです」
P「あくまで鶏の味を強めただけってことか……」
千早「プロデューサー、これなら……!」
P「ああ、ネギの色も加わって見た目も格段に良くなった。これならメニューとして通用するだろう」
亜美「自分でこうやって混ぜて食べれる方が楽しいしね→」
貴音「そこで……たれに見えるのは先ほど麺にあえていた鶏油で細かい青ネギを炒めたもの」
貴音「かかっている粉は鶏そぼろをふりーずどらいし、粉状にしたものなのです」
P「あくまで鶏の味を強めただけってことか……」
千早「プロデューサー、これなら……!」
P「ああ、ネギの色も加わって見た目も格段に良くなった。これならメニューとして通用するだろう」
亜美「自分でこうやって混ぜて食べれる方が楽しいしね→」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 03:27:10.27 ID:Hl6HLkhS0
千早「完食してしまったわ……しかも二食も」
千早「ラーメン……本当に奥が深いものなのね」
貴音「千早、らあめんの世界はまこと広いものですよ。興味を持っていただけたのなら、今後とも麺や貴音をごひいきに」
千早「う……体型維持は大丈夫かしら……ええ、考えてみるわ」
P「千早の機嫌もすっかり直ったみたいだな。よかったよかった……って亜美、どうした?」
亜美「な→んか納得いかないんだよね」
亜美「千早ラーメンって麺だけで完成なんでしょ? でもそれだけはメニューにできないってことは」
亜美「やっぱり千早お姉ちゃんって地味で物足りないってことになっちゃうんじゃないの?」
千早「!?」
千早「ラーメン……本当に奥が深いものなのね」
貴音「千早、らあめんの世界はまこと広いものですよ。興味を持っていただけたのなら、今後とも麺や貴音をごひいきに」
千早「う……体型維持は大丈夫かしら……ええ、考えてみるわ」
P「千早の機嫌もすっかり直ったみたいだな。よかったよかった……って亜美、どうした?」
亜美「な→んか納得いかないんだよね」
亜美「千早ラーメンって麺だけで完成なんでしょ? でもそれだけはメニューにできないってことは」
亜美「やっぱり千早お姉ちゃんって地味で物足りないってことになっちゃうんじゃないの?」
千早「!?」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 03:33:43.57 ID:Hl6HLkhS0
貴音「それは違いますよ、亜美」
貴音「麺だけでも千早らあめんが完成しているのは確かなのです。けれどもさらに美味に、さらに華やかになれる」
貴音「つまり、完成されていても成長の余地があるということですよ」
千早「なるほど……私も足りないとばかり思って見ているのでは駄目ね……!」
千早「私は私で完成している……そして、まだまだ成長できる!」ガタン
千早「四条さんありがとう! 私、もっと頑張れる……こうしてはいられないわ!」バサッ
貴音「またのご来店をお待ちしています」ペコ
亜美「な→んかうまいこと言われただけな気がするんだけど」
P「千早も意外と単純だよな」
貴音「麺だけでも千早らあめんが完成しているのは確かなのです。けれどもさらに美味に、さらに華やかになれる」
貴音「つまり、完成されていても成長の余地があるということですよ」
千早「なるほど……私も足りないとばかり思って見ているのでは駄目ね……!」
千早「私は私で完成している……そして、まだまだ成長できる!」ガタン
千早「四条さんありがとう! 私、もっと頑張れる……こうしてはいられないわ!」バサッ
貴音「またのご来店をお待ちしています」ペコ
亜美「な→んかうまいこと言われただけな気がするんだけど」
P「千早も意外と単純だよな」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 03:38:44.99 ID:Hl6HLkhS0
貴音「ん……!」ググッ
P「おいおい貴音、一度に持ちすぎだぞ!」
貴音「あなた様……早く食材を運び込んでしまいたかったもので」
P「ラーメン好きなのはいいが、お前は料理人じゃなくてアイドルなんだからな。その辺りには気を遣ってもらわないと困るぞ」
貴音「はい……肝に銘じておきましょう」
P「にしても、今回も大量に仕入れたな……次は誰の番だっけか?」
貴音「>>100ですよ」
P「おいおい貴音、一度に持ちすぎだぞ!」
貴音「あなた様……早く食材を運び込んでしまいたかったもので」
P「ラーメン好きなのはいいが、お前は料理人じゃなくてアイドルなんだからな。その辺りには気を遣ってもらわないと困るぞ」
貴音「はい……肝に銘じておきましょう」
P「にしても、今回も大量に仕入れたな……次は誰の番だっけか?」
貴音「>>100ですよ」
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 03:40:02.55 ID:WZHxwBFl0
真
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 03:48:39.50 ID:Hl6HLkhS0
貴音「……おや?」
P「お……」
真「へへっ、おはようございまーす!」
貴音「開店前に並ばれているとは……麺や貴音も有名になったものですね」
P「というか真、次はお前だって誰に聞いた?」
真「え? 次ってボクだったんですか!? やっりぃ!」
P「お前……知らないのに開店前から並んでたのか!?」
真「いやー、だって春香の時以来じゃないですか! みんなから話聞いてたらもう一度食べたくなっちゃって!」
貴音「ふふ、そこまで賞賛されるとわたくしも意気が高まるというものです」
貴音「真らあめん、期待していただきましょう」
P「お……」
真「へへっ、おはようございまーす!」
貴音「開店前に並ばれているとは……麺や貴音も有名になったものですね」
P「というか真、次はお前だって誰に聞いた?」
真「え? 次ってボクだったんですか!? やっりぃ!」
P「お前……知らないのに開店前から並んでたのか!?」
真「いやー、だって春香の時以来じゃないですか! みんなから話聞いてたらもう一度食べたくなっちゃって!」
貴音「ふふ、そこまで賞賛されるとわたくしも意気が高まるというものです」
貴音「真らあめん、期待していただきましょう」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 03:53:55.66 ID:Hl6HLkhS0
P「……ん?」
P「真、誰か一緒に並んでたのか?」
真「え? いえ……ボクはずっと一人で待ってましたけど……」
P「ふーん……」
P「よーし、それじゃあ一名様ごあんなーい! 今日は開店前から並んでくれたサービスで、貸切にするかあ!」
P「内側から鍵かけちゃうからもう誰も入れないなー! 真だけの特別メニューだもんなー!」
真「すごい待遇ですね……でもプロデューサー、なんでそんな大声で」
「待って! 閉めるの待ってくださぁい!」
P「真、誰か一緒に並んでたのか?」
真「え? いえ……ボクはずっと一人で待ってましたけど……」
P「ふーん……」
P「よーし、それじゃあ一名様ごあんなーい! 今日は開店前から並んでくれたサービスで、貸切にするかあ!」
P「内側から鍵かけちゃうからもう誰も入れないなー! 真だけの特別メニューだもんなー!」
真「すごい待遇ですね……でもプロデューサー、なんでそんな大声で」
「待って! 閉めるの待ってくださぁい!」
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 04:01:53.71 ID:Hl6HLkhS0
P「というわけで、本日は二名様ご案内です」
雪歩「お、お邪魔しますぅ……」
真「どうしたのさ雪歩、そんなに縮こまっちゃって」
雪歩「あの……その……」
貴音「雪歩」
雪歩「ひゃいっ! ごめんなさいごめんなさい! ダメダメでごめんなさい!」
真「雪歩、ちょっと落ち着いて! カウンターの下に潜らないで!」
貴音「雪歩……謝ることなどありませんし、怒ってもいません」
貴音「前の店のことなら、雪歩の犬嫌いは重々承知ですし」
貴音「伝えたはずですよ? 雪歩には芯のある強さがあるのですから……もっと自信を持つようにと」
雪歩「四条さん……はい、ありがとうございます!」
雪歩「お、お邪魔しますぅ……」
真「どうしたのさ雪歩、そんなに縮こまっちゃって」
雪歩「あの……その……」
貴音「雪歩」
雪歩「ひゃいっ! ごめんなさいごめんなさい! ダメダメでごめんなさい!」
真「雪歩、ちょっと落ち着いて! カウンターの下に潜らないで!」
貴音「雪歩……謝ることなどありませんし、怒ってもいません」
貴音「前の店のことなら、雪歩の犬嫌いは重々承知ですし」
貴音「伝えたはずですよ? 雪歩には芯のある強さがあるのですから……もっと自信を持つようにと」
雪歩「四条さん……はい、ありがとうございます!」
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 04:11:28.32 ID:Hl6HLkhS0
貴音「はっ!」ジャーッ!!
真「うわ、中華鍋とおたまの使い方かっこいいなあ……」
雪歩「うん、本当に中華の料理人みたいだね」
P「ああ、二人とも中華鍋使ってる時にはいなかったか。他の週だと結構使ってるんだが」
P「練習の甲斐あってもう手馴れたもんだな。後姿が様になってるよ」
真「うん……なんていうか、女の子っぽい料理上手とはまた違った感じで憧れるよね!」
雪歩「料理人っていうか、職人さんって感じかな?」
P「貴音もすっかり気に入ったようでなー、本人に言ってやってくれ。相当喜ぶぞ」
真「はい! でもいい匂いがしてきたなー、ゴマの匂いかな? 香ばしくって」
雪歩「ん……あれ? でも何か、鼻にしみるような匂いも……」
真「うわ、中華鍋とおたまの使い方かっこいいなあ……」
雪歩「うん、本当に中華の料理人みたいだね」
P「ああ、二人とも中華鍋使ってる時にはいなかったか。他の週だと結構使ってるんだが」
P「練習の甲斐あってもう手馴れたもんだな。後姿が様になってるよ」
真「うん……なんていうか、女の子っぽい料理上手とはまた違った感じで憧れるよね!」
雪歩「料理人っていうか、職人さんって感じかな?」
P「貴音もすっかり気に入ったようでなー、本人に言ってやってくれ。相当喜ぶぞ」
真「はい! でもいい匂いがしてきたなー、ゴマの匂いかな? 香ばしくって」
雪歩「ん……あれ? でも何か、鼻にしみるような匂いも……」
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 04:16:16.38 ID:Hl6HLkhS0
ジャーッ ガコッ ガコッ
貴音「お待ちどう様です」ドンッ
P「おおっ! これはド迫力の坦々麺だな!」
真「え、これ坦々麺なんですか? 真っ黒で全然赤っぽくないですよ?」
雪歩「んっ……でも、しみるくらい匂いが……! 辛そうです……!」
貴音「黒ごま坦々麺というものですね。もちろん真らあめんというからには、それで終わるつもりはありませんが。さ、ご賞味あれ」
真「よーし! いっただっきまーす!」ズズズーッ!!
貴音「お待ちどう様です」ドンッ
P「おおっ! これはド迫力の坦々麺だな!」
真「え、これ坦々麺なんですか? 真っ黒で全然赤っぽくないですよ?」
雪歩「んっ……でも、しみるくらい匂いが……! 辛そうです……!」
貴音「黒ごま坦々麺というものですね。もちろん真らあめんというからには、それで終わるつもりはありませんが。さ、ご賞味あれ」
真「よーし! いっただっきまーす!」ズズズーッ!!
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 04:28:52.70 ID:Hl6HLkhS0
雪歩「ひっ……ぴひゃあーーっ!? からいでふぅ……!」
P「うお、最初から舌にビリビリくる辛さだな、これは……!」
真「でも辛いだけじゃないですよ、これ! ゴマの味が濃くって、スープも美味しくって!」
貴音「ふふ……辛味は黒こしょう、コチュジャン、とうがらしと三方向から攻めてみました。最初も後からも、飽きない辛さが味わえるはずですよ」
雪歩「し……舌が休まりまひぇぇんっ……」
P「ベースは豚骨スープで、黒ゴマもたっぷり使ってるな。でも、まだ他にもこう、ガツンとくるようなものが……」
貴音「ええ。香味油も黒くなるよう、マー油をあわせてありますので」
真「マー油?」
P「焦がしニンニクで作る香味油のことだな。豚骨ラーメンとの相性が抜群なんだ」
真「へえ……! なんていうか、箸が止まらないですね!」
P「うお、最初から舌にビリビリくる辛さだな、これは……!」
真「でも辛いだけじゃないですよ、これ! ゴマの味が濃くって、スープも美味しくって!」
貴音「ふふ……辛味は黒こしょう、コチュジャン、とうがらしと三方向から攻めてみました。最初も後からも、飽きない辛さが味わえるはずですよ」
雪歩「し……舌が休まりまひぇぇんっ……」
P「ベースは豚骨スープで、黒ゴマもたっぷり使ってるな。でも、まだ他にもこう、ガツンとくるようなものが……」
貴音「ええ。香味油も黒くなるよう、マー油をあわせてありますので」
真「マー油?」
P「焦がしニンニクで作る香味油のことだな。豚骨ラーメンとの相性が抜群なんだ」
真「へえ……! なんていうか、箸が止まらないですね!」
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 04:35:18.43 ID:Hl6HLkhS0
真「でも……やっぱりなあ」
P「ん、どうした? 真」
真「いえ……自分でも納得はいってるんですけど、やっぱりボクをイメージすると男っぽくなるんだなあって」
P「ん……」
真「イメージカラーが黒っていうのもあるんですけどね、完全に男向けガッツリラーメンじゃないですか」
真「悔しいことに、美味しくてしょうがないんですけどね……ああ、可愛いイメージになりたいなあ」
雪歩「……あれ?」
真「ん、どうしたの? 雪歩」
雪歩「えっと……食べ慣れてきたのかな? なんだか食べやすくなってきて」
雪歩「それに……甘くなってきた?」
真「え? そういえば……!」
P「ん、どうした? 真」
真「いえ……自分でも納得はいってるんですけど、やっぱりボクをイメージすると男っぽくなるんだなあって」
P「ん……」
真「イメージカラーが黒っていうのもあるんですけどね、完全に男向けガッツリラーメンじゃないですか」
真「悔しいことに、美味しくてしょうがないんですけどね……ああ、可愛いイメージになりたいなあ」
雪歩「……あれ?」
真「ん、どうしたの? 雪歩」
雪歩「えっと……食べ慣れてきたのかな? なんだか食べやすくなってきて」
雪歩「それに……甘くなってきた?」
真「え? そういえば……!」
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 04:45:33.80 ID:Hl6HLkhS0
P「ああ、間違いないな。味が変わってきてる……!」
貴音「ご名答です」
貴音「実はスープを注ぐ前にテンメンジャンをベースにした甘味噌を丼の底に塗って、火であぶっておきまして」
真「食べてるうちにだんだん甘くなってくるってことか!」
雪歩「凄いです! あんなに辛かったのに食べやすくて、それにもっと美味しく……!」
P「ゴマのペーストもさらに仕込んであったな? だから溶け出すとゴマ自体の香りと甘みも増してるんだ」
貴音「ええ。一見ぼーいっしゅながら、中身は繊細で甘い女性……そんな真を表したらあめんですから」
真「え……」
真「あはっ……やだな、貴音、そんなふうに見てくれてたなんて……」
真「何だろ、嬉しくって……ちょっと泣けてきちゃうじゃないか」グス
雪歩「真ちゃん……」
貴音「ご名答です」
貴音「実はスープを注ぐ前にテンメンジャンをベースにした甘味噌を丼の底に塗って、火であぶっておきまして」
真「食べてるうちにだんだん甘くなってくるってことか!」
雪歩「凄いです! あんなに辛かったのに食べやすくて、それにもっと美味しく……!」
P「ゴマのペーストもさらに仕込んであったな? だから溶け出すとゴマ自体の香りと甘みも増してるんだ」
貴音「ええ。一見ぼーいっしゅながら、中身は繊細で甘い女性……そんな真を表したらあめんですから」
真「え……」
真「あはっ……やだな、貴音、そんなふうに見てくれてたなんて……」
真「何だろ、嬉しくって……ちょっと泣けてきちゃうじゃないか」グス
雪歩「真ちゃん……」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 04:53:44.33 ID:Hl6HLkhS0
真「ごちそうさま!」ドンッ
貴音「これはまた……綺麗に完食してくれたのですね」
真「へへっ、美味しかったし……貴音の気持ちが嬉しかったからね!」
貴音「そういえば開店当初……春香らあめんもスープも残さず完食してくれていましたね」
真「あはは……美味しくってついね。アイドルらしくないけどさ」
貴音「いえ……らあめんを作る者にとって、綺麗に空になった丼は幾千の言葉よりも心に響くのです」
貴音「真……わたくしのらあめんを食してくれて、ありがとう」
真「や、やだなあ! そんなに深々と頭下げられたら困っちゃうよ!」
真「こっちこそ、美味しくて素敵なラーメンをありがとう……貴音!」
貴音「これはまた……綺麗に完食してくれたのですね」
真「へへっ、美味しかったし……貴音の気持ちが嬉しかったからね!」
貴音「そういえば開店当初……春香らあめんもスープも残さず完食してくれていましたね」
真「あはは……美味しくってついね。アイドルらしくないけどさ」
貴音「いえ……らあめんを作る者にとって、綺麗に空になった丼は幾千の言葉よりも心に響くのです」
貴音「真……わたくしのらあめんを食してくれて、ありがとう」
真「や、やだなあ! そんなに深々と頭下げられたら困っちゃうよ!」
真「こっちこそ、美味しくて素敵なラーメンをありがとう……貴音!」
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 05:00:11.15 ID:Hl6HLkhS0
雪歩「……」
P「ん……おい、雪歩? お前、何か目が……」
雪歩「真ちゃんっ!」ガタンッ
真「うわっ!? 何、どうしたのさ雪歩?」
雪歩「真ちゃんが可愛いこともかっこいいことも、私が一番知ってるんです……四条さんよりも、ずっと……!」ズイ
真「ゆ、雪歩……?」
雪歩「だから私、真ちゃんに合う服! たくさん用意してきたんです!」ズズイ バサッ
雪歩「前の放送の時はかっこいいのメインだったから! 真ちゃんのかっこよさを生かした可愛いのもいっぱい!」ズズズイ バササッ
真「ちょ、雪歩!? そんなのどこに今まで……」
P「まさか……あの時隠れてたのは店に入りたかったんじゃなくて、真を狙ってたのか……?」
P「ん……おい、雪歩? お前、何か目が……」
雪歩「真ちゃんっ!」ガタンッ
真「うわっ!? 何、どうしたのさ雪歩?」
雪歩「真ちゃんが可愛いこともかっこいいことも、私が一番知ってるんです……四条さんよりも、ずっと……!」ズイ
真「ゆ、雪歩……?」
雪歩「だから私、真ちゃんに合う服! たくさん用意してきたんです!」ズズイ バサッ
雪歩「前の放送の時はかっこいいのメインだったから! 真ちゃんのかっこよさを生かした可愛いのもいっぱい!」ズズズイ バササッ
真「ちょ、雪歩!? そんなのどこに今まで……」
P「まさか……あの時隠れてたのは店に入りたかったんじゃなくて、真を狙ってたのか……?」
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 05:04:45.89 ID:Hl6HLkhS0
真「雪歩、ほらそれはまた仕事でさ……」
雪歩「そんなの関係ありません! ほらほら真ちゃん、このブラウスどうですか!?」
真「ちょっと、雪歩やめ……うわっ!? どこ触って、やめ! 脱がすな引っ張るなぁ!?」
雪歩「メイド服とかも意外といけるんじゃないですか!? 私自分で作ったんですぅ!」
真「う、うわああ!? 誰か止めて! 助けてーっ!?」
ドスン バタン ガッチャーン!! パリーン
貴音「……さて、来週の開店は」
P「……諦めろ」
≪おしまい≫
雪歩「そんなの関係ありません! ほらほら真ちゃん、このブラウスどうですか!?」
真「ちょっと、雪歩やめ……うわっ!? どこ触って、やめ! 脱がすな引っ張るなぁ!?」
雪歩「メイド服とかも意外といけるんじゃないですか!? 私自分で作ったんですぅ!」
真「う、うわああ!? 誰か止めて! 助けてーっ!?」
ドスン バタン ガッチャーン!! パリーン
貴音「……さて、来週の開店は」
P「……諦めろ」
≪おしまい≫
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 05:09:03.51 ID:Hl6HLkhS0
一旦終了です。
ちょっと長くしすぎたか……
これで6人、まだ半分もいってないな。
ありがとうございました。
他はまたいずれ。
ちょっと長くしすぎたか……
これで6人、まだ半分もいってないな。
ありがとうございました。
他はまたいずれ。
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 05:11:37.49 ID:P6GZelqo0
おつ
だがこんな時間に書いた事は許さない許されない
だがこんな時間に書いた事は許さない許されない
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/02(月) 05:14:32.52 ID:gEaCMDmk0
乙
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1341154138/
Entry ⇒ 2014.11.30 | Category ⇒ アイドルマスター | Comments (0)
モバP「アイドルのみんなに家の場所がバレた」
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/30(月) 00:52:08.46
オリジナル要素ありキャラ崩壊あり以上を気を付けてください
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/30(月) 00:53:21.84
P「どう思いますちひろさん」
ちひろ「別にいいじゃないですか。と言うよりバレて何なんですか?」
P「みんなが入れ替わり立ち代わり僕の家に来るようになったんですよ。アイドルなのにですよ。問題になるかもしれませんよ」
ちひろ「この前「家で一人で寂しい。四六時中ぬくもりを感じたい」なんてことアホなこと言ってたからじゃないですか? よかったじゃないですか望みが叶って」
P「アホって失礼ですねアンタ。確かにそんなことも言っていたような。でも、いったい誰がリークしたんでしょうかね」
ちひろ「さぁ。プロデューサーさんの家を知ってる誰かじゃないんですか」
P「言うと、僕の家を知っていたアイドルの数は知れています。しかも他の誰かに言うような子たちでも………ないと思いたいですよ。ねぇ数少ない僕の家の場所を知っているちひろさん?」
ちひろ「プロデューサーさんの自宅を周知させることで何らかの得があるなら教えちゃうこともあるかもしれませんけど、私じゃありません得なことなどないですから。むしろメリットがあるなら教えてください。バラさなかったことを後悔したいです」
P「ちひろさんにだけは絶対教えてあげません。なんかこう、部屋に自分のものじゃないものとかもあって、甘い匂いもするんですよ」
ちひろ「甘い匂いですか。正直プロデューサーさんはいつでも甘い匂いがしますけどね二つの意味で」
P「二つの意味って何ですか。この状況は改善すべきなんですかねぇ」
ちひろ「苦情が来れば対策すればいいんじゃないですか? それか一回痛い目に合った方がいいかもしれませんね」
P「うーん。今のところは来てないんですけど」
ちひろ「まあ痛い目に合っても骨は拾ってあげます」
P「ねぇちひろさん。さっきからなんか言葉に棘がありませんか?」
ちひろ「そんなことないですよ。そうだ。今日プロデューサーさんの家で宅飲みしませんか? 奢りますよ☆」
P「結構です」
ちひろ「別にいいじゃないですか。と言うよりバレて何なんですか?」
P「みんなが入れ替わり立ち代わり僕の家に来るようになったんですよ。アイドルなのにですよ。問題になるかもしれませんよ」
ちひろ「この前「家で一人で寂しい。四六時中ぬくもりを感じたい」なんてことアホなこと言ってたからじゃないですか? よかったじゃないですか望みが叶って」
P「アホって失礼ですねアンタ。確かにそんなことも言っていたような。でも、いったい誰がリークしたんでしょうかね」
ちひろ「さぁ。プロデューサーさんの家を知ってる誰かじゃないんですか」
P「言うと、僕の家を知っていたアイドルの数は知れています。しかも他の誰かに言うような子たちでも………ないと思いたいですよ。ねぇ数少ない僕の家の場所を知っているちひろさん?」
ちひろ「プロデューサーさんの自宅を周知させることで何らかの得があるなら教えちゃうこともあるかもしれませんけど、私じゃありません得なことなどないですから。むしろメリットがあるなら教えてください。バラさなかったことを後悔したいです」
P「ちひろさんにだけは絶対教えてあげません。なんかこう、部屋に自分のものじゃないものとかもあって、甘い匂いもするんですよ」
ちひろ「甘い匂いですか。正直プロデューサーさんはいつでも甘い匂いがしますけどね二つの意味で」
P「二つの意味って何ですか。この状況は改善すべきなんですかねぇ」
ちひろ「苦情が来れば対策すればいいんじゃないですか? それか一回痛い目に合った方がいいかもしれませんね」
P「うーん。今のところは来てないんですけど」
ちひろ「まあ痛い目に合っても骨は拾ってあげます」
P「ねぇちひろさん。さっきからなんか言葉に棘がありませんか?」
ちひろ「そんなことないですよ。そうだ。今日プロデューサーさんの家で宅飲みしませんか? 奢りますよ☆」
P「結構です」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/30(月) 01:03:48.63
P「どうしたらいいか…ん?」
ありす「あ、Pさん。おかえりなさい」
P「ありす。何で僕の家の玄関先にいるのさ? 用事?」
ありす「別に用事ってわけでもないんですけど。ちょっと」
P「まあ上がりなよ。お茶くらいゴチソウするよ」
ありす「じゃあお言葉に甘えて」
P「で、用事は何さ? 何にも無しに来るわけもないだろうし」
ありす「実は、リコーダーの練習に付き合ってほしいんです。」
P「リコーダーって、そう言えば年少組が集まって練習…してなかったな。お茶してたな」
ありす「そうなんですよ。みんなで練習しようとするといつの間にかああなってしまって。でも誰かに聞いてもらった方が効率はいいと思うんです。Pさんなら的確な指示をしてくれると思いまして」
P「なるほど。でも、家でお母さんに聞いてもらってもいいんじゃないか?」
ありす「母はしばらく忙しいみたいで。週末まで泊まり込みで仕事をすると言ってました。家に帰っても、一人なので」
P「あー…わかった。練習に付き合ってあげるよ。ただし、遅くなる前には帰ること」
ありす「わかっています」
ありす「あ、Pさん。おかえりなさい」
P「ありす。何で僕の家の玄関先にいるのさ? 用事?」
ありす「別に用事ってわけでもないんですけど。ちょっと」
P「まあ上がりなよ。お茶くらいゴチソウするよ」
ありす「じゃあお言葉に甘えて」
P「で、用事は何さ? 何にも無しに来るわけもないだろうし」
ありす「実は、リコーダーの練習に付き合ってほしいんです。」
P「リコーダーって、そう言えば年少組が集まって練習…してなかったな。お茶してたな」
ありす「そうなんですよ。みんなで練習しようとするといつの間にかああなってしまって。でも誰かに聞いてもらった方が効率はいいと思うんです。Pさんなら的確な指示をしてくれると思いまして」
P「なるほど。でも、家でお母さんに聞いてもらってもいいんじゃないか?」
ありす「母はしばらく忙しいみたいで。週末まで泊まり込みで仕事をすると言ってました。家に帰っても、一人なので」
P「あー…わかった。練習に付き合ってあげるよ。ただし、遅くなる前には帰ること」
ありす「わかっています」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/30(月) 01:15:16.91
ありす「どうですかPさん?」
P「できてるとは思うよ。指が届かないのか、ちょっと音のかすれが気になるって程度かな」
ありす「どうすればいいんでしょうか。筆記テストは完璧何ですけど実技は…小さいリコーダーが欲しいですね」
P「そればっかりは仕方ないんじゃないか」
ありす「何回も音が外れるのは気に喰わないんです。一回完璧なものが聴けたら…一回Pさんが吹いてみてくれませんか?」
P「吹いてみろって、リコーダー持ってないし」
ありす「私のを貸しますから、吹いてみてください」
P「それ、ありすちゃんのだよ? いいの?」
ありす「構いません。お願いします」
P「まあ、やってみるよ…どう? 一通り吹いてみたけど」
ありす「思ったよりうまくないですね」
P「吹かせといてこの子は」
ありす「でも礼は言います。少し何かを掴めた気がしました」
P「掴めたんだって、洗わなくていいの?」
ありす「時間がもったいないですから」
P「勉強熱心だなー」
ありす「ピョロピョロ~」
P「できてるとは思うよ。指が届かないのか、ちょっと音のかすれが気になるって程度かな」
ありす「どうすればいいんでしょうか。筆記テストは完璧何ですけど実技は…小さいリコーダーが欲しいですね」
P「そればっかりは仕方ないんじゃないか」
ありす「何回も音が外れるのは気に喰わないんです。一回完璧なものが聴けたら…一回Pさんが吹いてみてくれませんか?」
P「吹いてみろって、リコーダー持ってないし」
ありす「私のを貸しますから、吹いてみてください」
P「それ、ありすちゃんのだよ? いいの?」
ありす「構いません。お願いします」
P「まあ、やってみるよ…どう? 一通り吹いてみたけど」
ありす「思ったよりうまくないですね」
P「吹かせといてこの子は」
ありす「でも礼は言います。少し何かを掴めた気がしました」
P「掴めたんだって、洗わなくていいの?」
ありす「時間がもったいないですから」
P「勉強熱心だなー」
ありす「ピョロピョロ~」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/30(月) 01:30:51.26
ありす「完璧です。これでテストは大丈夫」
P「お疲れ。お茶淹れたよ」
ありす「じゃあ私はお菓子を出しますね。はい。イチゴ」
P「待って。またイチゴ? ちょっと持ってき過ぎじゃないか?」
ありす「そんなことはありません。むしろ少ないくらいです」
P「多いんだよ。ありすが家に来るごとにタッパーのイチゴ持ってくるけど、冷蔵庫にまだ四つタッパーのイチゴがあるんだよ。近所におすそ分けしたり、イチゴジャムにしたり、お菓子作りの材料にしたりしてるけど。それでも余ってるんだよ!」
ありす「でもおいしいですよ。練乳と食べれば絶品です」
P「さすがに肥える。暗くなってきてるし、これ食べたら家に帰りなよ」
ありす「そうですね。もう暗いですしあぁ! お茶が零れて服が濡れてしまいました」
P「何やってんの!? と言うより今自分で零したように見えたんだけど」
ありす「すみません。シャワー借りていいですか?」
P「借りてもいいって、服はどうするのさ。こんなにびしょびしょじゃあすぐには乾かないぞ」
ありす「大丈夫です。こんな時のためにPさんの家に着替えを置いておきましたから」
P「ちょっと待て。何で人のクローゼットに当たり前のように服を収容してるのさ? しかもそれどっからどう見ても寝間着じゃないか!」
ありす「寝間着で外にでるのはアイドルとしていけませんよね。でもこれしか着替えはないですし、どうすればいいんでしょうか?」
P「えぇー…」
P「お疲れ。お茶淹れたよ」
ありす「じゃあ私はお菓子を出しますね。はい。イチゴ」
P「待って。またイチゴ? ちょっと持ってき過ぎじゃないか?」
ありす「そんなことはありません。むしろ少ないくらいです」
P「多いんだよ。ありすが家に来るごとにタッパーのイチゴ持ってくるけど、冷蔵庫にまだ四つタッパーのイチゴがあるんだよ。近所におすそ分けしたり、イチゴジャムにしたり、お菓子作りの材料にしたりしてるけど。それでも余ってるんだよ!」
ありす「でもおいしいですよ。練乳と食べれば絶品です」
P「さすがに肥える。暗くなってきてるし、これ食べたら家に帰りなよ」
ありす「そうですね。もう暗いですしあぁ! お茶が零れて服が濡れてしまいました」
P「何やってんの!? と言うより今自分で零したように見えたんだけど」
ありす「すみません。シャワー借りていいですか?」
P「借りてもいいって、服はどうするのさ。こんなにびしょびしょじゃあすぐには乾かないぞ」
ありす「大丈夫です。こんな時のためにPさんの家に着替えを置いておきましたから」
P「ちょっと待て。何で人のクローゼットに当たり前のように服を収容してるのさ? しかもそれどっからどう見ても寝間着じゃないか!」
ありす「寝間着で外にでるのはアイドルとしていけませんよね。でもこれしか着替えはないですし、どうすればいいんでしょうか?」
P「えぇー…」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/30(月) 01:44:21.08
P「お母さんに連絡させてもらった。とりあえず今日は僕の家に泊まっていくといいよ」
ありす「すみません。いきなりこんなことになってしまって」
P「謝らなくてもいいけど。もう寝るよ。夜更かしはお肌の大敵。アイドルが夜更かししちゃダメ」
ありす「でも、ベッドは一つしかないですよ。私はどこで寝たらいいんですか?」
P「ベッドで寝ていいよ。僕は床で寝るから」
ありす「それはPさんに申し訳ないです! えっと、Pさんでよければ一緒に…」
P「もう七月なのに一つのベッドで二人なんて暑すぎる。気にしなくていいから。お休み」
ありす「お、おやすみなさい」
P「…ん? もう十二時過ぎてるのにありすどこ行くんだ…トイレか。あ、帰って来た」
ありす「んー…」
P「ちょ、オイ! ありす! 寝ぼけてんぞ! ここは床だ僕の布団だ! 全く何してんだか」
ありす「…お母、さん」
P「ありすも淋しいのかな。母親があまり家にいないって言ってたし、僕を親として見てるのか…今はゆっくりお休みありす。ちゃんとベッドに戻してと。僕もとっとと寝よう」
ありす「失敗しました」
P「ん?」
ありす「むにゃむにゃ」
P「寝言か…ピンポイントな寝言だな。お休み~」
ありす「…」チラッ
ありす「すみません。いきなりこんなことになってしまって」
P「謝らなくてもいいけど。もう寝るよ。夜更かしはお肌の大敵。アイドルが夜更かししちゃダメ」
ありす「でも、ベッドは一つしかないですよ。私はどこで寝たらいいんですか?」
P「ベッドで寝ていいよ。僕は床で寝るから」
ありす「それはPさんに申し訳ないです! えっと、Pさんでよければ一緒に…」
P「もう七月なのに一つのベッドで二人なんて暑すぎる。気にしなくていいから。お休み」
ありす「お、おやすみなさい」
P「…ん? もう十二時過ぎてるのにありすどこ行くんだ…トイレか。あ、帰って来た」
ありす「んー…」
P「ちょ、オイ! ありす! 寝ぼけてんぞ! ここは床だ僕の布団だ! 全く何してんだか」
ありす「…お母、さん」
P「ありすも淋しいのかな。母親があまり家にいないって言ってたし、僕を親として見てるのか…今はゆっくりお休みありす。ちゃんとベッドに戻してと。僕もとっとと寝よう」
ありす「失敗しました」
P「ん?」
ありす「むにゃむにゃ」
P「寝言か…ピンポイントな寝言だな。お休み~」
ありす「…」チラッ
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/30(月) 02:11:14.92
P「眠い…」
ちひろ「どうしたんですかプロデューサーさんそんな眠そうな顔して」
P「いや、昨日ありすが僕の家に泊まりまして、夜いろいろあって眠れなかったんですよ」
ちひろ「ごめんなさい! まさか本当に骨を拾うようなことになるなんて!」
P「変な方向に話を進めようとしないでください。言ってしまえば家出少女を保護しただけです」
ちひろ「もしもし! 早苗さん! ウチの同僚がこじらせてるんです!」
P「ン何変なこと言ってんですか! 僕変なこと言いましたか!?」
ちひろ「変なことも何も…もしかして、知らずに言ってるんですか?」
P「何がですか」
ちひろ「ならいいんです。それにしても来るとは言ってましたけど、まさか泊まっていく子がいるとは」
P「確かに、泊まる人はいませんね」
ちひろ「あの…本当に問題は起こさないでくださいね」
P「起こしませんよ」
???「ありすちゃんがお泊り…」
ちひろ「どうしたんですかプロデューサーさんそんな眠そうな顔して」
P「いや、昨日ありすが僕の家に泊まりまして、夜いろいろあって眠れなかったんですよ」
ちひろ「ごめんなさい! まさか本当に骨を拾うようなことになるなんて!」
P「変な方向に話を進めようとしないでください。言ってしまえば家出少女を保護しただけです」
ちひろ「もしもし! 早苗さん! ウチの同僚がこじらせてるんです!」
P「ン何変なこと言ってんですか! 僕変なこと言いましたか!?」
ちひろ「変なことも何も…もしかして、知らずに言ってるんですか?」
P「何がですか」
ちひろ「ならいいんです。それにしても来るとは言ってましたけど、まさか泊まっていく子がいるとは」
P「確かに、泊まる人はいませんね」
ちひろ「あの…本当に問題は起こさないでくださいね」
P「起こしませんよ」
???「ありすちゃんがお泊り…」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/30(月) 02:39:03.70
P「今日もお疲れ様ー…ん?」
楓「あ、奇遇ですねプロデューサー」
P「奇遇ですね。どこの星のもと人の玄関で待ってた奇遇があるんでしょうか。何か用ですか?」
楓「実は私、家出したんです」
P「あれ? 楓さんって確か一人暮らしだったと思うんですけど。違いましたっけ」
楓「一人暮らしですよ」
P「なのに家出…えっと、お茶目ですね楓さんって!」
楓「ありがとうございます。こんなところで立ち話もなんですし中に入って」
P「この人すごい度量だな。話ぶった切ってあたかも自分の家に招くように」
楓「どうぞ。あ、鞄と上着預かりますね」
P「これはどうも…この人もクローゼットを平然と開けてる」
楓「実はプロデューサーに相談することがあって来たんです」
P「さすがに用事はありますか。で、何ですか?」
楓「驚かないでください。先ほど言った家出と言うのは、ウソなんです」
P「さすがにわかってますよ」
楓「実は彼氏とケンカして、家を飛び出してしまったんです」
P「彼氏!?」
楓「あ、奇遇ですねプロデューサー」
P「奇遇ですね。どこの星のもと人の玄関で待ってた奇遇があるんでしょうか。何か用ですか?」
楓「実は私、家出したんです」
P「あれ? 楓さんって確か一人暮らしだったと思うんですけど。違いましたっけ」
楓「一人暮らしですよ」
P「なのに家出…えっと、お茶目ですね楓さんって!」
楓「ありがとうございます。こんなところで立ち話もなんですし中に入って」
P「この人すごい度量だな。話ぶった切ってあたかも自分の家に招くように」
楓「どうぞ。あ、鞄と上着預かりますね」
P「これはどうも…この人もクローゼットを平然と開けてる」
楓「実はプロデューサーに相談することがあって来たんです」
P「さすがに用事はありますか。で、何ですか?」
楓「驚かないでください。先ほど言った家出と言うのは、ウソなんです」
P「さすがにわかってますよ」
楓「実は彼氏とケンカして、家を飛び出してしまったんです」
P「彼氏!?」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/30(月) 03:22:41.29
楓「はい」
P「ストップ。ストップストップ。彼氏? ちょっと待って。彼氏なんているんですか?」
楓「はい。いつも私を気持ちよくしてくれるんです」
P「気持ちよく…一応、アイドルなんですよあなた」
楓「わかってます。けど、お風呂上がりに、いつも気持ちいいところを刺激してくれて」
P「そ、そんなこと僕に言っていいんですか?」
楓「もうなすがままと言いますか」
P「自分の情事を恥ずかしそうに語らないでください」
楓「でも、ケンカしてしまって」
P「ぼ、僕にはどうしようもない気が…」
楓「いきなり、壊れたんですよ」
P「壊れるなんて卑猥…ん? 壊れる?」
楓「はい。壊れたんです。愛用していた足裏マッサージ機」
P「そう来たかー。そう言えば通販で買ったやつですよね? 二つセットで安くなるとか言って買ったみたいですけど」
楓「今思うと私の足は二本なので一つで十分でしたね」
P「別にあなたじゃなくても足は二本です。そしてもう一つは僕の家にありますけど…まさか」
楓「はい。使わせてもらっていいですか?」
P「ストップ。ストップストップ。彼氏? ちょっと待って。彼氏なんているんですか?」
楓「はい。いつも私を気持ちよくしてくれるんです」
P「気持ちよく…一応、アイドルなんですよあなた」
楓「わかってます。けど、お風呂上がりに、いつも気持ちいいところを刺激してくれて」
P「そ、そんなこと僕に言っていいんですか?」
楓「もうなすがままと言いますか」
P「自分の情事を恥ずかしそうに語らないでください」
楓「でも、ケンカしてしまって」
P「ぼ、僕にはどうしようもない気が…」
楓「いきなり、壊れたんですよ」
P「壊れるなんて卑猥…ん? 壊れる?」
楓「はい。壊れたんです。愛用していた足裏マッサージ機」
P「そう来たかー。そう言えば通販で買ったやつですよね? 二つセットで安くなるとか言って買ったみたいですけど」
楓「今思うと私の足は二本なので一つで十分でしたね」
P「別にあなたじゃなくても足は二本です。そしてもう一つは僕の家にありますけど…まさか」
楓「はい。使わせてもらっていいですか?」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/30(月) 03:41:24.90
P「いいですよ。と言うより、足裏マッサージをするために来たんですか。紛らわしい言い方しないでください」
楓「すみません。あたふたするプロデューサーが可愛いのでつい。じゃあお風呂借りますね」
P「待った。何でお風呂に入ろうとしてるんですか? マッサージ機借りるんじゃないんですか?」
楓「さっきお風呂上がりに気持ちよくしてくれるって言ったじゃないですか。やっぱりお風呂上がりじゃないと」
P「僕が言ったのは持って帰っていいってことです僕の家で使ってもいいといったわけではないんです!」
楓「ダメなんですか?」
P「お風呂は貸せないです」
楓「そうですよね…着替えも忘れましたし」
P「そういう問題じゃないんですよ」
楓「着替え…借りていいですか?」
P「クローゼットからおもむろにワイシャツを取り出さないでください! これ以上本当に僕を困らせないで~」
楓「そこまで言うなら…わかりました。でもせっかく来たんですし、少し宅飲みしませんか?」
P「いいですけど…お酒買ってないですよ。買いに行くんですか?」
楓「それは大丈夫です。これ、大五郎冷やしておきました」
P「何で冷蔵庫にそんなもん置いてあるの? 置いた覚えないんだけどー!」
楓「すみません。あたふたするプロデューサーが可愛いのでつい。じゃあお風呂借りますね」
P「待った。何でお風呂に入ろうとしてるんですか? マッサージ機借りるんじゃないんですか?」
楓「さっきお風呂上がりに気持ちよくしてくれるって言ったじゃないですか。やっぱりお風呂上がりじゃないと」
P「僕が言ったのは持って帰っていいってことです僕の家で使ってもいいといったわけではないんです!」
楓「ダメなんですか?」
P「お風呂は貸せないです」
楓「そうですよね…着替えも忘れましたし」
P「そういう問題じゃないんですよ」
楓「着替え…借りていいですか?」
P「クローゼットからおもむろにワイシャツを取り出さないでください! これ以上本当に僕を困らせないで~」
楓「そこまで言うなら…わかりました。でもせっかく来たんですし、少し宅飲みしませんか?」
P「いいですけど…お酒買ってないですよ。買いに行くんですか?」
楓「それは大丈夫です。これ、大五郎冷やしておきました」
P「何で冷蔵庫にそんなもん置いてあるの? 置いた覚えないんだけどー!」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/30(月) 14:15:14.70
P「大五郎なんて飲むの久しぶりですよ。まあ貧乏時代はやっすい酒しか飲めなかったから懐かしくも感じますけど…楓さん」
楓「…」
P「酔いつぶれたのか? さすがにこれだけ飲んだら強い楓さんでもさすがに潰れるか」
楓「ぐえー柔らかいよぅ」
P「夢でも見てるのか。さすがにありすと違って泊まるのはダメだから起こさないけど…もしもしー。楓さーん」
楓「プロ、デューサー」
P「ん? 夢に僕が出てきてるのか?」
楓「スキ…」
P「は?」
楓「ルアップは難しいですね」
P「あ、ああ…寝言。寝言ね。アイドルとしてのスキルアップを図ってるのか。向上心があっていいことだ」
楓「私はそんなにテクニシャンじゃないですけど…プロデューサーが気もちいいなら頑張ります」
P「やっぱりなんの夢見てんの!? 欲求不満じゃないかなこの人。楓さん! 起きてください! 起きろ!」
楓「スー」
P「起きない…仕方ない。楓さーん。温泉旅行に遅刻しちゃいますよ」
楓「温泉…! 行きましょうプロデューサー。熱燗が待ってます」
P「おはようございます。もういい時間ですよ。帰った方がいいんじゃないですか」
楓「そうですね…でもあと五分」
P「あと五分と言いながら僕のベッドに潜り込まないでください。あーもう。わかりました。あと五分したら起こしますから起きてくださいよ」
楓「スー」
楓「…」
P「酔いつぶれたのか? さすがにこれだけ飲んだら強い楓さんでもさすがに潰れるか」
楓「ぐえー柔らかいよぅ」
P「夢でも見てるのか。さすがにありすと違って泊まるのはダメだから起こさないけど…もしもしー。楓さーん」
楓「プロ、デューサー」
P「ん? 夢に僕が出てきてるのか?」
楓「スキ…」
P「は?」
楓「ルアップは難しいですね」
P「あ、ああ…寝言。寝言ね。アイドルとしてのスキルアップを図ってるのか。向上心があっていいことだ」
楓「私はそんなにテクニシャンじゃないですけど…プロデューサーが気もちいいなら頑張ります」
P「やっぱりなんの夢見てんの!? 欲求不満じゃないかなこの人。楓さん! 起きてください! 起きろ!」
楓「スー」
P「起きない…仕方ない。楓さーん。温泉旅行に遅刻しちゃいますよ」
楓「温泉…! 行きましょうプロデューサー。熱燗が待ってます」
P「おはようございます。もういい時間ですよ。帰った方がいいんじゃないですか」
楓「そうですね…でもあと五分」
P「あと五分と言いながら僕のベッドに潜り込まないでください。あーもう。わかりました。あと五分したら起こしますから起きてくださいよ」
楓「スー」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/30(月) 17:32:40.42
P「ふーまだ酒が残ってる」
ちひろ「珍しいですねプロデューサーさんがそんなこと言うなんて。と言うよりお酒を飲むんなら誘ってくださいよ」
P「僕だって飲む予定はなかったんですけど、楓さんが来てそのまま流れで飲むことになったんですよ」
ちひろ「楓さんが来たんですか?」
P「夜のお供が壊れたらしくて。酔いつぶれて寝転んであと五分と言って聞かないんですよ」
ちひろ「もしかしてそのままお泊りコースですか?」
P「さすがに帰しましたよ。年頃の女性を泊まらせるのはさすがに気が引けるので」
ちひろ「酔いつぶれた…まさか、手は出してませんよね?」
P「出してません。現役アイドルに手を出すような根性は持ち合わせてませんから」
ちひろ「自分で言うんですか。ヘッタレですねー」
P「問題が起きるよりはずっといいです」
楓「おはようございます。うぅ、頭痛い。昨日は激しかったですねプロデューサー」
ちひろ「ん?」
P「朝っぱらから変な誤解招くこと言わないでください。おはようございます楓さん。昨日あんなに飲むからですよ。今度から節度ある飲酒を心がけてください」
楓「プロデューサーの方が飲んでたじゃないですか。すごい平気そうですけど」
P「酒を飲むことはあっても飲まれることはないと自負してますから。それと温泉雑誌、昨日置いていきましたよね。どうするんですか? 今日は忘れてきたので、読むんならまた持ってきますけど」
楓「また取りに行きます。プロデューサーもぜひ読んでみてください。きっと行きたい思えるところがいっぱいありますから」
P「そうですか。まあ、読んでおきますね」
ちひろ「ちゃっかり自宅訪問の約束をしましたね」
P「あれ?」
ちひろ「珍しいですねプロデューサーさんがそんなこと言うなんて。と言うよりお酒を飲むんなら誘ってくださいよ」
P「僕だって飲む予定はなかったんですけど、楓さんが来てそのまま流れで飲むことになったんですよ」
ちひろ「楓さんが来たんですか?」
P「夜のお供が壊れたらしくて。酔いつぶれて寝転んであと五分と言って聞かないんですよ」
ちひろ「もしかしてそのままお泊りコースですか?」
P「さすがに帰しましたよ。年頃の女性を泊まらせるのはさすがに気が引けるので」
ちひろ「酔いつぶれた…まさか、手は出してませんよね?」
P「出してません。現役アイドルに手を出すような根性は持ち合わせてませんから」
ちひろ「自分で言うんですか。ヘッタレですねー」
P「問題が起きるよりはずっといいです」
楓「おはようございます。うぅ、頭痛い。昨日は激しかったですねプロデューサー」
ちひろ「ん?」
P「朝っぱらから変な誤解招くこと言わないでください。おはようございます楓さん。昨日あんなに飲むからですよ。今度から節度ある飲酒を心がけてください」
楓「プロデューサーの方が飲んでたじゃないですか。すごい平気そうですけど」
P「酒を飲むことはあっても飲まれることはないと自負してますから。それと温泉雑誌、昨日置いていきましたよね。どうするんですか? 今日は忘れてきたので、読むんならまた持ってきますけど」
楓「また取りに行きます。プロデューサーもぜひ読んでみてください。きっと行きたい思えるところがいっぱいありますから」
P「そうですか。まあ、読んでおきますね」
ちひろ「ちゃっかり自宅訪問の約束をしましたね」
P「あれ?」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/30(月) 21:22:05.71
P「今日も誰かいる気がすると思ったけど今日はいないや。まあこんな日もある」パーン
麗奈「アーッハッハ! 見事にレイナサマバズーカを喰らって、無様なものね!」
P「…なあ麗奈様。どうやって入ったんだ?」
麗奈「そんなのアンタが隠してる合いかぎを使ったに決まってるでしょ! みんな知ってんのよ!」
P「なるほど。合いかぎの場所さえバレてんのか。それはそうと」
麗奈「何よ。このレイナ様に物申すなら」
P「今すぐ! 玄関に散らかったごみを片付けろ!」
麗奈「な、何よ。そんなに怒鳴らなくたって」
P「遊びに来るのはいいけど、散らかすのだけは勘弁だよ。全く」
麗奈「お、終わったわよ」
P「ん。お疲れ様」
麗奈「アタシをこき使うなんて、アンタも人の上に立つ素質あるのかしらね」
P「いたずらした子に折檻しただけだよ。ほら、ケーキ用意したから。食べてきな」
麗奈「ほ、ほーん。アンタにしては中々気が効くじゃない」
P「コーヒーは…さすがに子供の舌じゃ無理か」
麗奈「何飲む前からダメって言ってるのよ! 飲んであげるわよ! アタシのために淹れるのよP!」
P「はーいよ。どうぞ」
麗奈「ズズ…にがぁ! 砂糖砂糖…ブフォ!」
P「ちょ、何してんの麗奈様!? いきなり吹き出すやつがあるか!」
麗奈「しまった…Pが帰ってくる前に砂糖と塩の入れ物の中身をすり替えたの忘れてた…!」
P「君…バカだろ」
麗奈「アーッハッハ! 見事にレイナサマバズーカを喰らって、無様なものね!」
P「…なあ麗奈様。どうやって入ったんだ?」
麗奈「そんなのアンタが隠してる合いかぎを使ったに決まってるでしょ! みんな知ってんのよ!」
P「なるほど。合いかぎの場所さえバレてんのか。それはそうと」
麗奈「何よ。このレイナ様に物申すなら」
P「今すぐ! 玄関に散らかったごみを片付けろ!」
麗奈「な、何よ。そんなに怒鳴らなくたって」
P「遊びに来るのはいいけど、散らかすのだけは勘弁だよ。全く」
麗奈「お、終わったわよ」
P「ん。お疲れ様」
麗奈「アタシをこき使うなんて、アンタも人の上に立つ素質あるのかしらね」
P「いたずらした子に折檻しただけだよ。ほら、ケーキ用意したから。食べてきな」
麗奈「ほ、ほーん。アンタにしては中々気が効くじゃない」
P「コーヒーは…さすがに子供の舌じゃ無理か」
麗奈「何飲む前からダメって言ってるのよ! 飲んであげるわよ! アタシのために淹れるのよP!」
P「はーいよ。どうぞ」
麗奈「ズズ…にがぁ! 砂糖砂糖…ブフォ!」
P「ちょ、何してんの麗奈様!? いきなり吹き出すやつがあるか!」
麗奈「しまった…Pが帰ってくる前に砂糖と塩の入れ物の中身をすり替えたの忘れてた…!」
P「君…バカだろ」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/30(月) 22:20:32.67
P「で、麗奈様は悪戯をしに僕の家に来たの?」
麗奈「そ、そうね。暇だったものだからついね!」
P「嘘つけ。さっきから挙動不審のやつが何言ってるんだ。聞いたよ。昼間、光とケンカしたんだって」
麗奈「う」
P「麗奈様って不安になると僕によく相談するけど、そのたびに億劫なのか変な悪戯仕掛けてくるもんだからな」
麗奈「アタシは…悪くないわよ! 謝ろうなんてちっとも思ってないし!」
P「そうだな。麗奈様は悪くない。でも光も悪くないと思う。と言うより麗奈様は光と仲直りがしたくてここに来たんじゃないか」
麗奈「何であいつと仲直りするのにPの家に来るのよ!」
P「まあ、誰かに聞いてほしいって思うんだろ。ちなみに、何で僕が喧嘩したって知ってると思う?」
麗奈「見てたんじゃないの?」
P「違う違う。光がさ。麗奈様とケンカしたーって相談してきてな。向こうも気にしてたみたいだぞ」
麗奈「…」
P「人ってのはケンカをすれば仲直りしたいって思うもんだ。麗奈様の気持ちは間違いじゃない。でも、仲直りするきっかけが欲しいなら。明日にでも光と話をすればきっと元通りだ」
麗奈「別に…仲直りしたいだなんて。確かに…あれはアタシが…くぅ!」
P「どうしたのさ麗奈様!」
麗奈「帰んのよ! ここにいたらどうにかなっちゃいそうだわ! 家に帰って天下を取る算段でも立ててやるのよ! アーッハッハ! ゲホッ!」
P「じゃーなー。あの調子なら明日には仲直りしてるだろ」
麗奈「そ、そうね。暇だったものだからついね!」
P「嘘つけ。さっきから挙動不審のやつが何言ってるんだ。聞いたよ。昼間、光とケンカしたんだって」
麗奈「う」
P「麗奈様って不安になると僕によく相談するけど、そのたびに億劫なのか変な悪戯仕掛けてくるもんだからな」
麗奈「アタシは…悪くないわよ! 謝ろうなんてちっとも思ってないし!」
P「そうだな。麗奈様は悪くない。でも光も悪くないと思う。と言うより麗奈様は光と仲直りがしたくてここに来たんじゃないか」
麗奈「何であいつと仲直りするのにPの家に来るのよ!」
P「まあ、誰かに聞いてほしいって思うんだろ。ちなみに、何で僕が喧嘩したって知ってると思う?」
麗奈「見てたんじゃないの?」
P「違う違う。光がさ。麗奈様とケンカしたーって相談してきてな。向こうも気にしてたみたいだぞ」
麗奈「…」
P「人ってのはケンカをすれば仲直りしたいって思うもんだ。麗奈様の気持ちは間違いじゃない。でも、仲直りするきっかけが欲しいなら。明日にでも光と話をすればきっと元通りだ」
麗奈「別に…仲直りしたいだなんて。確かに…あれはアタシが…くぅ!」
P「どうしたのさ麗奈様!」
麗奈「帰んのよ! ここにいたらどうにかなっちゃいそうだわ! 家に帰って天下を取る算段でも立ててやるのよ! アーッハッハ! ゲホッ!」
P「じゃーなー。あの調子なら明日には仲直りしてるだろ」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/01(火) 00:51:55.60
P「さーてと今から何するか…ん? インターホン。誰だ? はーい」
時子「来てやったわよ」
P「時子様…来てやったって。何しに来たんですか?」
時子「無い頭で何も考えずに答えるのは脳細胞が死滅してる証拠よ。たまたま貴方の家の近くを通りかかったから、私のために余興を催すことを許そうと思ったのよ」
P「言いかえれば暇つぶしに僕の所に寄ったってことですよね?」
時子「囀るんじゃないわよ。その発言そのものが貴方の品質を落としているということがわからないの? 不必要な物言いは自分の価値を乏しめるのよ。いいから私を持て成しなさい」
P「そうですかい。女王様の言うがままにー。えっと、まあとりあえずコーヒー淹れました。どうぞー」
時子「随分と香りの薄い珈琲ね。あなたの生活の貧しさが目に浮かぶわ」
P「いちいち貶めないと物を言えないのかあなたは」
時子「で、砂糖はどこにあるのかしら?」
P「お? もしかして時子様。砂糖入れないとコーヒー飲めないタイプですか? いやぁ意外だなぁ」
時子「さっき言ったわよね。不必要な発言は自分の価値を下げるって。人の好みはそれ自体が許される個人の主張。仮にブラックを飲めたからと言ってブラックしか飲んだらいけないというのかしら? 砂糖を入れることでより私の舌を満足させるというなら、それこそが珈琲の私への奉仕。あなたの意見は豚にも劣る。後別にブラックが飲めないってわけじゃないのよ」
P「要約すると、別にブラックも飲めるけど砂糖が入ったほうが好きだから意見の押し付けはやめてってことですね。いいこと言いますね時子様いたぁ! もみあげを思いっきり上に引っ張った!」
時子「全く。本当に豚のような下僕ね…ブフォ!」
P「ん?」
時子「来てやったわよ」
P「時子様…来てやったって。何しに来たんですか?」
時子「無い頭で何も考えずに答えるのは脳細胞が死滅してる証拠よ。たまたま貴方の家の近くを通りかかったから、私のために余興を催すことを許そうと思ったのよ」
P「言いかえれば暇つぶしに僕の所に寄ったってことですよね?」
時子「囀るんじゃないわよ。その発言そのものが貴方の品質を落としているということがわからないの? 不必要な物言いは自分の価値を乏しめるのよ。いいから私を持て成しなさい」
P「そうですかい。女王様の言うがままにー。えっと、まあとりあえずコーヒー淹れました。どうぞー」
時子「随分と香りの薄い珈琲ね。あなたの生活の貧しさが目に浮かぶわ」
P「いちいち貶めないと物を言えないのかあなたは」
時子「で、砂糖はどこにあるのかしら?」
P「お? もしかして時子様。砂糖入れないとコーヒー飲めないタイプですか? いやぁ意外だなぁ」
時子「さっき言ったわよね。不必要な発言は自分の価値を下げるって。人の好みはそれ自体が許される個人の主張。仮にブラックを飲めたからと言ってブラックしか飲んだらいけないというのかしら? 砂糖を入れることでより私の舌を満足させるというなら、それこそが珈琲の私への奉仕。あなたの意見は豚にも劣る。後別にブラックが飲めないってわけじゃないのよ」
P「要約すると、別にブラックも飲めるけど砂糖が入ったほうが好きだから意見の押し付けはやめてってことですね。いいこと言いますね時子様いたぁ! もみあげを思いっきり上に引っ張った!」
時子「全く。本当に豚のような下僕ね…ブフォ!」
P「ん?」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/01(火) 01:12:06.25
時子「下僕…これは何?」
P「何って…あぁ! 砂糖と塩の入れ物逆にしてたの忘れてた!」
時子「あ、貴方って人は…!」
P「ちょ、待って! これには理由があります! と言うより、コーヒーに塩は結構美味いらしいですよ! さすがにそんな匙に三杯四杯だとどうなるかはわかりませんけど!」
時子「私を、私にこんな無様な醜態をさらすために貴方はこんな真似をしたのね…! そう…!」
P「ちょ、何取り出してるんですか? 何で押入れからそんな鞭が出てくるんですか!? 他の子も来るのにそんなアブノーマルな武器置いてもらっちゃ誤解されてうわぁ!」
時子「許さない…絶対に…!」
P「そんな涙目になるまで不味かったんですか? それともみっともないところを見られらのが恥ずかしかったんですか!?」
時子「両方よ!」
P「イタッ! 待って! 僕にMッ気はないんですむしろSの方に近いですから! やめてくださーい! でも、涙目な時子様も新鮮☆」
時子「…!」
P「ぐぅ! そんなムキになって鞭を振るうってことは恥ずかしかったんですか? 涙目なところを見られて。かわいかったですよ☆」
時子「忘れなさい! 記憶の奥底まで! 全部!」
P「忘れませんー。恥ずかしい時子様の姿は僕の記憶に永久保存ですー!」
時子「この…豚ぁ!」
P「豚を殴ったところで事実は変わりませんからー!」
時子「この…ムカつく!」
P「ハッハッハ! スッキリするまで鞭を振るえ僕を殺せー!」
P「何って…あぁ! 砂糖と塩の入れ物逆にしてたの忘れてた!」
時子「あ、貴方って人は…!」
P「ちょ、待って! これには理由があります! と言うより、コーヒーに塩は結構美味いらしいですよ! さすがにそんな匙に三杯四杯だとどうなるかはわかりませんけど!」
時子「私を、私にこんな無様な醜態をさらすために貴方はこんな真似をしたのね…! そう…!」
P「ちょ、何取り出してるんですか? 何で押入れからそんな鞭が出てくるんですか!? 他の子も来るのにそんなアブノーマルな武器置いてもらっちゃ誤解されてうわぁ!」
時子「許さない…絶対に…!」
P「そんな涙目になるまで不味かったんですか? それともみっともないところを見られらのが恥ずかしかったんですか!?」
時子「両方よ!」
P「イタッ! 待って! 僕にMッ気はないんですむしろSの方に近いですから! やめてくださーい! でも、涙目な時子様も新鮮☆」
時子「…!」
P「ぐぅ! そんなムキになって鞭を振るうってことは恥ずかしかったんですか? 涙目なところを見られて。かわいかったですよ☆」
時子「忘れなさい! 記憶の奥底まで! 全部!」
P「忘れませんー。恥ずかしい時子様の姿は僕の記憶に永久保存ですー!」
時子「この…豚ぁ!」
P「豚を殴ったところで事実は変わりませんからー!」
時子「この…ムカつく!」
P「ハッハッハ! スッキリするまで鞭を振るえ僕を殺せー!」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/01(火) 15:34:30.53
P「いってー。体中がヒリヒリする」
ちひろ「プロデューサーさん。昨日ケンカしてた光ちゃんと麗奈ちゃん。仲直りできたみたいですよ」
P「それは良かった。きちんと話を切り出せたんだな」
ちひろ「それはそうと随分と生傷を作ってますけど、何かあったんですか?」
P「実は昨日時子様が僕の家に遊びに来たんですけど。時子様ってば砂糖と塩を間違えてコーヒーに入れたんですよ」
ちひろ「なんか想像できない間違いですね。時子さんって意外とおっちょこちょい何ですか」
P「それで思いっきりコーヒー噴出してそれを僕のせいにしてきたんですよ。涙目になりながら鞭を打ち据える時子様は新鮮でしたよ」
ちひろ「昼間っからSMプレイですか。やりますね」
P「やめてくださいその言い方! あと、みんなには内緒ですよ。実は鞭でやられる最中。ちゃんとその涙目な時子様を写メったんですよ。見てみますか?」
ちひろ「あ、それは少し興味がありますけどやめておきます。そそくさ~」
P「あれ? どこに行くんですか?」
時子「写真を撮ったって…貴方は重ーいお仕置きがご所望なのかしらね」
P「ドキィ! あ、時子様。ご機嫌麗しゅう。足張ってませんか? 貴方の豚である私めが揉んで差し上げます。モミモミ」
時子「今のあなたにその資格はないわ。その携帯を渡したら私に踏まれる権利をあげる」
P「写真のデータを消そうって言うんですか? 残念でした! すでに僕のパソコンにも保存されてるのでこれを消したところで何にもならないんです痛い! 痛いやめてください! マーチングバンド用に置いてあったタンバリンで脛を叩かないでください! 今日小さい子たちがそれ使って練習するんですよ!」
時子「だったらパソコンを今から壊しに行こうかしら」
P「やめて! 一応仕事に使ってるから! 代わりに気が済むまで叩いていいですから~」
時子「消しなさい」
P「やだ☆ あんなカワイイ時子様この先見れるかわかりませんし。いいじゃないですか! 涙目時子様の写真は家宝なんですから勘弁してください!」
時子「カワイイ言うな!」
P「いたッ! 痛い! ばっちこーい!」
ちひろ「プロデューサーさん…あんなに体を張って。ん? メールが。あ、時子さんの写真…カワイイ」
ちひろ「プロデューサーさん。昨日ケンカしてた光ちゃんと麗奈ちゃん。仲直りできたみたいですよ」
P「それは良かった。きちんと話を切り出せたんだな」
ちひろ「それはそうと随分と生傷を作ってますけど、何かあったんですか?」
P「実は昨日時子様が僕の家に遊びに来たんですけど。時子様ってば砂糖と塩を間違えてコーヒーに入れたんですよ」
ちひろ「なんか想像できない間違いですね。時子さんって意外とおっちょこちょい何ですか」
P「それで思いっきりコーヒー噴出してそれを僕のせいにしてきたんですよ。涙目になりながら鞭を打ち据える時子様は新鮮でしたよ」
ちひろ「昼間っからSMプレイですか。やりますね」
P「やめてくださいその言い方! あと、みんなには内緒ですよ。実は鞭でやられる最中。ちゃんとその涙目な時子様を写メったんですよ。見てみますか?」
ちひろ「あ、それは少し興味がありますけどやめておきます。そそくさ~」
P「あれ? どこに行くんですか?」
時子「写真を撮ったって…貴方は重ーいお仕置きがご所望なのかしらね」
P「ドキィ! あ、時子様。ご機嫌麗しゅう。足張ってませんか? 貴方の豚である私めが揉んで差し上げます。モミモミ」
時子「今のあなたにその資格はないわ。その携帯を渡したら私に踏まれる権利をあげる」
P「写真のデータを消そうって言うんですか? 残念でした! すでに僕のパソコンにも保存されてるのでこれを消したところで何にもならないんです痛い! 痛いやめてください! マーチングバンド用に置いてあったタンバリンで脛を叩かないでください! 今日小さい子たちがそれ使って練習するんですよ!」
時子「だったらパソコンを今から壊しに行こうかしら」
P「やめて! 一応仕事に使ってるから! 代わりに気が済むまで叩いていいですから~」
時子「消しなさい」
P「やだ☆ あんなカワイイ時子様この先見れるかわかりませんし。いいじゃないですか! 涙目時子様の写真は家宝なんですから勘弁してください!」
時子「カワイイ言うな!」
P「いたッ! 痛い! ばっちこーい!」
ちひろ「プロデューサーさん…あんなに体を張って。ん? メールが。あ、時子さんの写真…カワイイ」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/01(火) 15:56:11.02
凛「プロデューサー…いるのかな。皆、結構来てるみたいだし。私もなんとなく来ちゃったけど。いいよね。でもインターホン押しても出で来ない…あ、開いてる。もしかして」
P「クー」
凛「寝てる。鍵開けっ放しで寝てるなんて、防犯意識が薄いのかな。私じゃなかったら危なかったよ」
P「んぅ、んー」
凛「プロデューサーって結構無防備だよね。いつもどこかしら抜けた感じだし…いいよねちょっとくらい」
P「スー」
凛「プロデューサーってあんまり寝息立てないんだ…ん? よく見ると足が三本ある…」ガバァ
まゆ「すー」
凛「まゆ…! プロデューサー! 起きて! プロデューサー!」
P「ん、んが? あれ…って、凛!? な、何だよ。来るなら連絡の一つ位くれればいいのに。寝顔を見られたなんて恥ずかしいな」
凛「ひとつ聞きたいんだけど、いい?」
P「何さ? てか声のトーンが低いな」
凛「それ、何?」
P「それって…うえぇ! 何? 何なの!? 何でまゆが僕のベッドで寝てんの!? え、いや! 違うんだ凛! これは何かの間違いってか僕には何の覚えもありません! ほんとだよ。凛なら信じてくれるよね」
凛「もちろん」
P「信じてくれてありがとう。あともうちょっと優しい目つきでお願い」
凛「そう…そうなんだ。ならまずまゆを起こすことが第一ってことだね。まゆ! 起きなさい! 起きろ佐久間ぁ!」
P「怖いよ凛…」
P「クー」
凛「寝てる。鍵開けっ放しで寝てるなんて、防犯意識が薄いのかな。私じゃなかったら危なかったよ」
P「んぅ、んー」
凛「プロデューサーって結構無防備だよね。いつもどこかしら抜けた感じだし…いいよねちょっとくらい」
P「スー」
凛「プロデューサーってあんまり寝息立てないんだ…ん? よく見ると足が三本ある…」ガバァ
まゆ「すー」
凛「まゆ…! プロデューサー! 起きて! プロデューサー!」
P「ん、んが? あれ…って、凛!? な、何だよ。来るなら連絡の一つ位くれればいいのに。寝顔を見られたなんて恥ずかしいな」
凛「ひとつ聞きたいんだけど、いい?」
P「何さ? てか声のトーンが低いな」
凛「それ、何?」
P「それって…うえぇ! 何? 何なの!? 何でまゆが僕のベッドで寝てんの!? え、いや! 違うんだ凛! これは何かの間違いってか僕には何の覚えもありません! ほんとだよ。凛なら信じてくれるよね」
凛「もちろん」
P「信じてくれてありがとう。あともうちょっと優しい目つきでお願い」
凛「そう…そうなんだ。ならまずまゆを起こすことが第一ってことだね。まゆ! 起きなさい! 起きろ佐久間ぁ!」
P「怖いよ凛…」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/01(火) 18:00:30.42
まゆ「ん…あ。おはようございますPさん」
P「おはようまゆ」
凛「さっそくだけど何でプロデューサーの布団に入って寝てたの?」
P「まゆ。素直に答えるんだ。凛はプンプンじゃなくてカンカンなんだ。頬っぺたプクーじゃなくて青筋ビキィなんだ」
まゆ「あ、まゆ。寝てしまってましたか?」
凛「それはもうぐっすりとね」
まゆ「すみませんPさん。はしたない真似をしてしまいました」
P「はしたない真似はいいんだけど。いつの間に寝てたのさ?」
まゆ「Pさんには日頃からお世話になっているので。今日、休日にPさんのために何かできないかと思いご自宅にお邪魔させてもらいました。Pさん。鍵もかけずに寝ているなんて、少し無防備すぎです。まゆじゃなかったら危ないところでしたよ」
凛「それで勝手に上がっちゃったんだ」
P「人のこと言えんだろ君は」
まゆ「寝ているPさんの横で掃除をするのは埃を立てるのでせめて床に散乱していた洗濯物を取り込もうとしたら! 急激な「睡魔」に襲われたんです! きっと敬愛するPさんの自宅はまゆにとって最高の安心と安らぎを与えてくれる空間だったので日頃の学業生活とアイドル活動で溜まっていた疲れが一気に出てきてしまって。気付いたら一番の安堵を与えてくれるPさんの隣で寝てしまってたんです。本当に、情けない限りです」
凛「ずいぶん無理やりな言い訳だね。でもわかるから何も言えない…!」
P「わかんの!? あー疲れが溜まってるのに僕の家の手伝いをしてくれるなんて、君はプロデューサー思いだなぁ。でも、来たんなら一声くらいかけてよね。それが礼儀ってものだよ」
まゆ「すみません。Pさんの寝顔を見ていたら疲れてると思って、起こさないでいました」
P「一緒に寝るにしても今日から七月で夏なんだし。暑いんだからさ。ね」
凛「じゃあ冬ならいいの?」
P「あ、いや違うぞ。そういう問題じゃないよ。君たちはアイドルなんだから節操無しなことしちゃダメだよってこと」
P「おはようまゆ」
凛「さっそくだけど何でプロデューサーの布団に入って寝てたの?」
P「まゆ。素直に答えるんだ。凛はプンプンじゃなくてカンカンなんだ。頬っぺたプクーじゃなくて青筋ビキィなんだ」
まゆ「あ、まゆ。寝てしまってましたか?」
凛「それはもうぐっすりとね」
まゆ「すみませんPさん。はしたない真似をしてしまいました」
P「はしたない真似はいいんだけど。いつの間に寝てたのさ?」
まゆ「Pさんには日頃からお世話になっているので。今日、休日にPさんのために何かできないかと思いご自宅にお邪魔させてもらいました。Pさん。鍵もかけずに寝ているなんて、少し無防備すぎです。まゆじゃなかったら危ないところでしたよ」
凛「それで勝手に上がっちゃったんだ」
P「人のこと言えんだろ君は」
まゆ「寝ているPさんの横で掃除をするのは埃を立てるのでせめて床に散乱していた洗濯物を取り込もうとしたら! 急激な「睡魔」に襲われたんです! きっと敬愛するPさんの自宅はまゆにとって最高の安心と安らぎを与えてくれる空間だったので日頃の学業生活とアイドル活動で溜まっていた疲れが一気に出てきてしまって。気付いたら一番の安堵を与えてくれるPさんの隣で寝てしまってたんです。本当に、情けない限りです」
凛「ずいぶん無理やりな言い訳だね。でもわかるから何も言えない…!」
P「わかんの!? あー疲れが溜まってるのに僕の家の手伝いをしてくれるなんて、君はプロデューサー思いだなぁ。でも、来たんなら一声くらいかけてよね。それが礼儀ってものだよ」
まゆ「すみません。Pさんの寝顔を見ていたら疲れてると思って、起こさないでいました」
P「一緒に寝るにしても今日から七月で夏なんだし。暑いんだからさ。ね」
凛「じゃあ冬ならいいの?」
P「あ、いや違うぞ。そういう問題じゃないよ。君たちはアイドルなんだから節操無しなことしちゃダメだよってこと」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/01(火) 20:45:45.68
まゆ「わかりました。じゃあまゆは掃除の続きをしますね。寝ていた失態は今から返さないと。凛ちゃんは座っていていいですよ」
凛「お構いなく。私は食器を洗うね。結構溜まってるみたいだし、あんまり溜め込んじゃダメだよ。何なら今度から来てあげようか?」
P「いや、別に」
まゆ「そうですよ。凛ちゃんはアイドル活動と学業の両立はまだ慣れてないですよね。まゆは読モ時代からですので慣れてますけど」
凛「まゆは疲れがいきなり出るほどなんでしょ。そっちこそ無理しない方がいいんじゃない」
まゆ「フフ。大丈夫ですよ。今のさっきでこの先は疲れ知らずですから」
凛「そうなんだ。フフ」
P「あー…僕も何かしようかな?」
まゆ「Pさんはゆっくりしててください」
凛「ここは私がするからさ」
P「あ、そう。なんか、すっげー怖い。何? 働き者でカワイイ女の子が二人僕の家に来てるのになぜか心休まる暇がない。なんか、中和剤が欲しい。誰か呼ぼうかな。でも僕から呼ぶのは…ん? インターホン? はいはーい」
みく「Pチャン! 近くに来たから遊びに来たにゃ!」
P「よっしゃ心の拠り所来たー!」
凛「お構いなく。私は食器を洗うね。結構溜まってるみたいだし、あんまり溜め込んじゃダメだよ。何なら今度から来てあげようか?」
P「いや、別に」
まゆ「そうですよ。凛ちゃんはアイドル活動と学業の両立はまだ慣れてないですよね。まゆは読モ時代からですので慣れてますけど」
凛「まゆは疲れがいきなり出るほどなんでしょ。そっちこそ無理しない方がいいんじゃない」
まゆ「フフ。大丈夫ですよ。今のさっきでこの先は疲れ知らずですから」
凛「そうなんだ。フフ」
P「あー…僕も何かしようかな?」
まゆ「Pさんはゆっくりしててください」
凛「ここは私がするからさ」
P「あ、そう。なんか、すっげー怖い。何? 働き者でカワイイ女の子が二人僕の家に来てるのになぜか心休まる暇がない。なんか、中和剤が欲しい。誰か呼ぼうかな。でも僕から呼ぶのは…ん? インターホン? はいはーい」
みく「Pチャン! 近くに来たから遊びに来たにゃ!」
P「よっしゃ心の拠り所来たー!」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/01(火) 20:59:32.32
みく「心の拠り所?」
P「気にしない気にしない。ほら入って入って。僕のウチに飛び込んでおいで」
みく「お? なんかPチャンイケイケじゃん! よーし今日は思いっきり甘えちゃお~」
凛「ん?」
まゆ「ん?」
みく「用事を思い出したにゃ。さよなら~」
P「待ってよみくにゃん! 何でそんな意地悪言うんだよ! 一緒に休日を過ごそう! な!」
みく「嫌にゃ! 何であの二人がいるのさ! さすがに怖いにゃ! 危険センサーが振り切ってるにゃ!」
P「温室育ちの飼い猫気質の分際で危険センサーなんて大層なものがあるわけないだろ! 僕を一人にしないでよ!」
みく「元から三人じゃん! 大人なのにそんな駄々っ子みたいなこと言わないでにゃ!」
P「勘違いすんな! 僕は本当にみくにゃんと一緒に休日を過ごしたいだけなんだよ! 本当だからさ!」
みく「ん~…! わかったにゃ。少しだけいるにゃあ」
P「ありがとうみくにゃん! じゃあ何して遊ぼうか? テレビゲームでもする?」
みく「それでもいいけど…」チラッ
二人「…」
みく「あの二人、すっごいこっち見てるし…」
P「気にしない気にしない。ほら入って入って。僕のウチに飛び込んでおいで」
みく「お? なんかPチャンイケイケじゃん! よーし今日は思いっきり甘えちゃお~」
凛「ん?」
まゆ「ん?」
みく「用事を思い出したにゃ。さよなら~」
P「待ってよみくにゃん! 何でそんな意地悪言うんだよ! 一緒に休日を過ごそう! な!」
みく「嫌にゃ! 何であの二人がいるのさ! さすがに怖いにゃ! 危険センサーが振り切ってるにゃ!」
P「温室育ちの飼い猫気質の分際で危険センサーなんて大層なものがあるわけないだろ! 僕を一人にしないでよ!」
みく「元から三人じゃん! 大人なのにそんな駄々っ子みたいなこと言わないでにゃ!」
P「勘違いすんな! 僕は本当にみくにゃんと一緒に休日を過ごしたいだけなんだよ! 本当だからさ!」
みく「ん~…! わかったにゃ。少しだけいるにゃあ」
P「ありがとうみくにゃん! じゃあ何して遊ぼうか? テレビゲームでもする?」
みく「それでもいいけど…」チラッ
二人「…」
みく「あの二人、すっごいこっち見てるし…」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/02(水) 02:10:03.67
まゆ「意外に面白いですねこれ」
P「だろ? やっぱこれは四人でやった方が楽しいよ」
凛「まあ、せっかく集まってるんだしね。あ、また目的地に着いた」
みく「何でみくだけこんなにボンビーが付くの?」
P「このゲームだからだよ。さぁて。もうお昼時も過ぎたし。ちょっと何か作ってくるね」
まゆ「それならまゆが作りますよ。今日はお手伝いに来たんですから」
P「いいから待っとけって。一応お客さんなんだ。もてなしの一つ位しないと僕の気が治まらないんだよ」
凛「そう。ならお願いしよっかな」
P「おうまかせとけい。えっと何作ろっかな」
みく「お手伝いに来たにゃ」
P「待ってろって言ったのに。なんて聞かん坊な猫なんだ君は」
みく「凛チャンとまゆチャンが決着つけようとか言って同調したかのように対戦ゲームを始めたにゃ。なんかいたたまれない気持ちになって手伝いに来たにゃ。今思うとみくは何にもしてないし」
P「そうか。ならこれ。玉ねぎ切って」
みく「了解にゃ」
P「違うだろ! そこは猫キャラなんだから玉ねぎはダメー! って言うべきだろ! 全く。みくにゃんは猫キャラとして自覚してるの? そんなんだからあーにゃんとかのあにゃんにアイデンティティを取られそうになるんだ。日頃からしっかり猫キャラとしての自覚を持て」
みく「え、えっと…みくは玉ねぎが嫌いにゃ! 近づけないでにゃ!」
P「好き嫌い言っちゃダメだろ! グルメレポーターの仕事が来たらどうするんだ! 君アイドルだろ。全く。日頃からアイドルとしての自覚を持て」
みく「えぇー!?」
P「まあ冗談はさておき。手伝いに来てくれてありがと。みくにゃんは主想いの猫だなぁ」
みく「頭撫でないでよ! 恥ずかしいにゃ! ハッ! 後ろから視線…!」
二人「…」
みく「にゃ、にゃあ…」
P「だろ? やっぱこれは四人でやった方が楽しいよ」
凛「まあ、せっかく集まってるんだしね。あ、また目的地に着いた」
みく「何でみくだけこんなにボンビーが付くの?」
P「このゲームだからだよ。さぁて。もうお昼時も過ぎたし。ちょっと何か作ってくるね」
まゆ「それならまゆが作りますよ。今日はお手伝いに来たんですから」
P「いいから待っとけって。一応お客さんなんだ。もてなしの一つ位しないと僕の気が治まらないんだよ」
凛「そう。ならお願いしよっかな」
P「おうまかせとけい。えっと何作ろっかな」
みく「お手伝いに来たにゃ」
P「待ってろって言ったのに。なんて聞かん坊な猫なんだ君は」
みく「凛チャンとまゆチャンが決着つけようとか言って同調したかのように対戦ゲームを始めたにゃ。なんかいたたまれない気持ちになって手伝いに来たにゃ。今思うとみくは何にもしてないし」
P「そうか。ならこれ。玉ねぎ切って」
みく「了解にゃ」
P「違うだろ! そこは猫キャラなんだから玉ねぎはダメー! って言うべきだろ! 全く。みくにゃんは猫キャラとして自覚してるの? そんなんだからあーにゃんとかのあにゃんにアイデンティティを取られそうになるんだ。日頃からしっかり猫キャラとしての自覚を持て」
みく「え、えっと…みくは玉ねぎが嫌いにゃ! 近づけないでにゃ!」
P「好き嫌い言っちゃダメだろ! グルメレポーターの仕事が来たらどうするんだ! 君アイドルだろ。全く。日頃からアイドルとしての自覚を持て」
みく「えぇー!?」
P「まあ冗談はさておき。手伝いに来てくれてありがと。みくにゃんは主想いの猫だなぁ」
みく「頭撫でないでよ! 恥ずかしいにゃ! ハッ! 後ろから視線…!」
二人「…」
みく「にゃ、にゃあ…」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/02(水) 02:31:23.13
P「みくにゃんは頼りになるけど。あの二人。凛とまゆも日頃世話をかけてばっかしだな」
凛「?」
P「みくにゃんだから言うけど。凛もまゆもウチの事務所を引っ張っているリーダー的存在だ。創設時から第一線で活躍する凛に読者モデルの経験からみんなのお手本とも言えるまゆ。本当に頼りになる存在だ」
まゆ「Pさん…」
P「今日もさ。二人に心配されて家のことも手伝うって言って、どっちとも責任感が強いって言うか。そういう所があの二人にはあるからつい頼っちゃうんだ。なんか情けない話だ」
みく「そんなことないにゃ! みんなPチャンに頼りっきりだし」
P「プロデューサーなんだから頼られて当然だ。でも、凛とまゆにはつい二人なら大丈夫だって思うんだ。こんなこと、あの二人には知られたくないな」
みく「Pチャン…」
P「いつまでも凛とまゆに頼りっきりってのも良くないもんな。ごめんなみくにゃん。いきなりこんな話して。さぁ。料理もできたし。運ぼう」
みく「うん…あれ?」
P「なんだ。二人ともゲームやめてたのか」
凛「あんまりやりすぎるのもあれだしね」
まゆ「Pさんの料理を心待ちにしてました」
P「おう。結構いい感じに作れたから。皆で食卓を囲んで食べよう」
みく「ん。おいしいにゃ!」
凛「本当だ。おいしい」
まゆ「Pさん料理も上手だったんですね」
P「一人暮らしをしてたら適当には作れるようになるんだよ。そう言えばさっき対戦ゲームで決着をつけようって言ってたけど、ついたのか?」
凛「いや、つかなかったよ。と言うより」
まゆ「決着より重要なことに気づきましたから」
みく「ん? 何でこっち見るにゃ? ここに来てからにらまれてばっかなんだけど」
凛「?」
P「みくにゃんだから言うけど。凛もまゆもウチの事務所を引っ張っているリーダー的存在だ。創設時から第一線で活躍する凛に読者モデルの経験からみんなのお手本とも言えるまゆ。本当に頼りになる存在だ」
まゆ「Pさん…」
P「今日もさ。二人に心配されて家のことも手伝うって言って、どっちとも責任感が強いって言うか。そういう所があの二人にはあるからつい頼っちゃうんだ。なんか情けない話だ」
みく「そんなことないにゃ! みんなPチャンに頼りっきりだし」
P「プロデューサーなんだから頼られて当然だ。でも、凛とまゆにはつい二人なら大丈夫だって思うんだ。こんなこと、あの二人には知られたくないな」
みく「Pチャン…」
P「いつまでも凛とまゆに頼りっきりってのも良くないもんな。ごめんなみくにゃん。いきなりこんな話して。さぁ。料理もできたし。運ぼう」
みく「うん…あれ?」
P「なんだ。二人ともゲームやめてたのか」
凛「あんまりやりすぎるのもあれだしね」
まゆ「Pさんの料理を心待ちにしてました」
P「おう。結構いい感じに作れたから。皆で食卓を囲んで食べよう」
みく「ん。おいしいにゃ!」
凛「本当だ。おいしい」
まゆ「Pさん料理も上手だったんですね」
P「一人暮らしをしてたら適当には作れるようになるんだよ。そう言えばさっき対戦ゲームで決着をつけようって言ってたけど、ついたのか?」
凛「いや、つかなかったよ。と言うより」
まゆ「決着より重要なことに気づきましたから」
みく「ん? 何でこっち見るにゃ? ここに来てからにらまれてばっかなんだけど」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/02(水) 20:20:25.86
P「で、結局あの後みんな夜まで残って鍋して解散。いやー楽しかったですよー」
ちひろ「へ、へぇ。楽しかったんですか」
P「どうしたんですかそんな震えた声で。あ、誘ってほしかったんですか? すみませんね。酒の席ではなかったので」
ちひろ「プロデューサーさんは気付いているんですか?」
P「気付いているって何がですか? ものによっては気付いてるかもしれないですけど主題がわからないので気付いてませんね!」
ちひろ「もう何も言いません」
P「にしても凛とまゆはどこかしら似た者同士な気がしますよ。実は昨日。なぜか凛は僕の家にペアマグカップを置いていったんですよ。合わせたらハート形になるやつを」
ちひろ「へー…」
P「そしたら示し合わせたようにまゆも持ってきていて。しかも同じハートマークの」
ちひろ「は、吐きたくなってきた」
P「でも一人暮らしなのでそんなにコップそのものを使うことがないのでお客さんが来た時に出そうと思います」
ちひろ「それはやめといた方がいいような気がするんですけど」
P「えぇもったいないじゃないですか。ちなみに元気が取り柄のみくにゃんはなぜかその日一日まるで借りてきた猫みたいにおとなしかったんですよ」
ちひろ「それは私もそうなると思います…」
ちひろ「へ、へぇ。楽しかったんですか」
P「どうしたんですかそんな震えた声で。あ、誘ってほしかったんですか? すみませんね。酒の席ではなかったので」
ちひろ「プロデューサーさんは気付いているんですか?」
P「気付いているって何がですか? ものによっては気付いてるかもしれないですけど主題がわからないので気付いてませんね!」
ちひろ「もう何も言いません」
P「にしても凛とまゆはどこかしら似た者同士な気がしますよ。実は昨日。なぜか凛は僕の家にペアマグカップを置いていったんですよ。合わせたらハート形になるやつを」
ちひろ「へー…」
P「そしたら示し合わせたようにまゆも持ってきていて。しかも同じハートマークの」
ちひろ「は、吐きたくなってきた」
P「でも一人暮らしなのでそんなにコップそのものを使うことがないのでお客さんが来た時に出そうと思います」
ちひろ「それはやめといた方がいいような気がするんですけど」
P「えぇもったいないじゃないですか。ちなみに元気が取り柄のみくにゃんはなぜかその日一日まるで借りてきた猫みたいにおとなしかったんですよ」
ちひろ「それは私もそうなると思います…」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/02(水) 21:37:28.49
P「今日は誰か来るのか…ん? また玄関先に誰か」
奈緒「オッスPさん」
P「オッス。珍しいな。奈緒が僕の家に来るなんて。何しに来たの?」
奈緒「アニメ映画のDVD借りてきたからさ。一人で見るより二人で見た方が楽しいかなって思ってさ」
P「アニメ映画化ぁ。僕そんなに詳しくないけど大丈夫?」
奈緒「まあ大丈夫だろ。Pさんは最近何のなんかアニメ見たのか?」
P「アニメ版アイドルマスターを見たぞ。アニメあんまり見ない俺でも面白かったねあれは」
奈緒「あれ見たんだ。映画はどうだ?」
P「見に行ったよ。いいもんだったよあれは」
奈緒「だよなー。でもまだレンタルどころか発売もしてないからなぁ」
P「発売日いつだっけ?」
奈緒「確か10月の8日じゃなかったっけ?」
P「楽しみだなぁ」
奈緒「Pさん買うんだ」
P「まあな」
奈緒「オッスPさん」
P「オッス。珍しいな。奈緒が僕の家に来るなんて。何しに来たの?」
奈緒「アニメ映画のDVD借りてきたからさ。一人で見るより二人で見た方が楽しいかなって思ってさ」
P「アニメ映画化ぁ。僕そんなに詳しくないけど大丈夫?」
奈緒「まあ大丈夫だろ。Pさんは最近何のなんかアニメ見たのか?」
P「アニメ版アイドルマスターを見たぞ。アニメあんまり見ない俺でも面白かったねあれは」
奈緒「あれ見たんだ。映画はどうだ?」
P「見に行ったよ。いいもんだったよあれは」
奈緒「だよなー。でもまだレンタルどころか発売もしてないからなぁ」
P「発売日いつだっけ?」
奈緒「確か10月の8日じゃなかったっけ?」
P「楽しみだなぁ」
奈緒「Pさん買うんだ」
P「まあな」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/02(水) 23:29:29.09
奈緒「意外に片付いてるんだ」
P「つい先日凛とまゆが部屋の片づけをしに来てくれてそりゃもうピッカピッカよ」
奈緒「凛も来たんだ。ずっと行きたい行きたい言ってたからやっと行けたんだな」
P「そんなに僕の家に来たかったのかあの子」
奈緒「そりゃもう。どうやったら行けるだろうというより、何を理由に行けばいいんだろうって言ってた」
P「基本来るやつらはそんな大層な理由なんてないのにな。奈緒もしかり」
奈緒「な、何だよ! 好きなアニメを好きな人と見るのは…じゃねーよ! 勘違いすんなよ! 忘れてくれ!」
P「わかったわかった。たった今忘れたよ。多分!」
奈緒「ぐぅ…失態だ…! あれ? DVDプレイヤーは?」
P「ちょっと前にオシャカになっちゃってさ。今はPS3で代用してるんだ」
奈緒「じゃあそこに入れたらいいんだな…ん? このゲームって」
P「おお。最近忙しかったけどやっと買っておいたOFAをやり始めたんだ」
奈緒「アニメも映画も見たんなら、まあ普通は買ってるよな」
P「やっと全メンバープロデュースできるようになったんだ。買わない他ないだろ」
奈緒「やっと全メンバーか…長かったよなぁ」
P「まあな」
P「つい先日凛とまゆが部屋の片づけをしに来てくれてそりゃもうピッカピッカよ」
奈緒「凛も来たんだ。ずっと行きたい行きたい言ってたからやっと行けたんだな」
P「そんなに僕の家に来たかったのかあの子」
奈緒「そりゃもう。どうやったら行けるだろうというより、何を理由に行けばいいんだろうって言ってた」
P「基本来るやつらはそんな大層な理由なんてないのにな。奈緒もしかり」
奈緒「な、何だよ! 好きなアニメを好きな人と見るのは…じゃねーよ! 勘違いすんなよ! 忘れてくれ!」
P「わかったわかった。たった今忘れたよ。多分!」
奈緒「ぐぅ…失態だ…! あれ? DVDプレイヤーは?」
P「ちょっと前にオシャカになっちゃってさ。今はPS3で代用してるんだ」
奈緒「じゃあそこに入れたらいいんだな…ん? このゲームって」
P「おお。最近忙しかったけどやっと買っておいたOFAをやり始めたんだ」
奈緒「アニメも映画も見たんなら、まあ普通は買ってるよな」
P「やっと全メンバープロデュースできるようになったんだ。買わない他ないだろ」
奈緒「やっと全メンバーか…長かったよなぁ」
P「まあな」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/03(木) 00:03:15.46
P「じゃあ飲み物でも…ん? インターホンだ。誰だろ? はいはーい」
由里子「こーんにちわー。上がっていい?」
P「ユリユリ。どうしたんだよ。そんな両手に紙袋かっさげて」
由里子「いやー。近くでちょこーっと薄い本イベントがあってついハッスルしてしまってなぁ。疲れたしプロデューサーさんの顔を見に来るついでにちょっと座りたいなー。なんつって」
P「まあ、いいけど。奈緒も来て今からアニメ映画の鑑賞会をしようって話しになってたんだ。一緒に見てくか?」
由里子「マジで!? 見てく見てく! 失礼するじぇ!」
奈緒「ん? あ、由里子さん?」
由里子「オーッス奈緒っち! 今からアニメ映画の鑑賞と聞いて飛んできたじぇ! で、何の映画見るの?」
奈緒「えっと、これだけど」
由里子「ふむふむ。これの本買ったじぇ! 見てみる?」
奈緒「漫画? にしては随分薄い…!?」
P「あ、赤くなった」
奈緒「こ、これ! つな、繋がって…!」
P「繋がって? どれどれ…連結してんな。って、ユリユリ! これ! R-18指定じゃないか! 奈緒はまだ17歳なんだぞ! なんてもの見せてんだ!」
由里子「あれそうだっけ? ごめんね」
奈緒「なんか…あれ?」
P「やめろ奈緒! 赤面しながら僕の下に視線を向けるな!」
由里子「アハハハ。ん? これOFAじゃん。プロデューサーさん持ってたんだ。じゃあこの前までやってたぷちます!!は見てたの?」
P「ああ、見てたけど。あれだろ。ニコニコチャンネルでは月曜から金曜の0:00に毎日配信されて、バンダイチャンネルでは毎週金曜に五話まとめて配信されてた短いアニメ。一応見てたんだけど、ニコニコで見てるとどうしても見忘れる時があってさぁ」
由里子「わかるじぇ」
P「だよなぁ」
由里子「こーんにちわー。上がっていい?」
P「ユリユリ。どうしたんだよ。そんな両手に紙袋かっさげて」
由里子「いやー。近くでちょこーっと薄い本イベントがあってついハッスルしてしまってなぁ。疲れたしプロデューサーさんの顔を見に来るついでにちょっと座りたいなー。なんつって」
P「まあ、いいけど。奈緒も来て今からアニメ映画の鑑賞会をしようって話しになってたんだ。一緒に見てくか?」
由里子「マジで!? 見てく見てく! 失礼するじぇ!」
奈緒「ん? あ、由里子さん?」
由里子「オーッス奈緒っち! 今からアニメ映画の鑑賞と聞いて飛んできたじぇ! で、何の映画見るの?」
奈緒「えっと、これだけど」
由里子「ふむふむ。これの本買ったじぇ! 見てみる?」
奈緒「漫画? にしては随分薄い…!?」
P「あ、赤くなった」
奈緒「こ、これ! つな、繋がって…!」
P「繋がって? どれどれ…連結してんな。って、ユリユリ! これ! R-18指定じゃないか! 奈緒はまだ17歳なんだぞ! なんてもの見せてんだ!」
由里子「あれそうだっけ? ごめんね」
奈緒「なんか…あれ?」
P「やめろ奈緒! 赤面しながら僕の下に視線を向けるな!」
由里子「アハハハ。ん? これOFAじゃん。プロデューサーさん持ってたんだ。じゃあこの前までやってたぷちます!!は見てたの?」
P「ああ、見てたけど。あれだろ。ニコニコチャンネルでは月曜から金曜の0:00に毎日配信されて、バンダイチャンネルでは毎週金曜に五話まとめて配信されてた短いアニメ。一応見てたんだけど、ニコニコで見てるとどうしても見忘れる時があってさぁ」
由里子「わかるじぇ」
P「だよなぁ」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/03(木) 00:57:15.05
P「ふぅ。二人も帰ってもうこんな時間かってげっ。ユリユリのやつ薄い本忘れてってやがる。しかもこれ腐ってないぞ。ユリユリが普通のR指定の同人持ってるなんて珍しいな。アイドルとプロデューサーの秘密の情事か…ひどいプロデューサーもいたもんだ。アイドルの漫画と言えば今月REXで連載されているTHEIDOLM@STERの三巻で劇場版の0巻とミリオンスターズのエピソードが載ってる小冊子が付いてくる特装版が出るはず…9月号からは律子編が始まるとか、ん? インターホン? はいはーい」
文香「こんばんわ。夜分遅くにすみません」
P「文香! どうしたんだよ。こんな時間に。と言うか珍しいな」
文香「図書館で本を読んでいたらいつの間にか閉館の時間まで…これ。この前プロデューサーさんが読みたいと言っていた本を届けに来ました」
P「お、持ってきてくれたの? そんな明日の事務所でもいいのに手間かけさせちゃったな。あ、ご飯もう食べたのか? もしよかったら僕も今からだから食べてく?」
文香「いえ………そんな……悪いですよ…押し掛けた身ですから」
P「せっかく来たんだ。ただ渡して終わりってのも味気ないだろ。本の話ならよくある話じゃないか。立ち寄って少しお邪魔するなんて。文香がダメって言うなら無理は言わないけど」
文香「………そう言うのは…ズルいと思います」
P「決まりだな。じゃあ適当にくつろいでいてて」
文香「…何か………手伝いを」
P「ここに来る子はみんな何か手伝うって言うけど。大丈夫だから」
文香「…ハイ………ん?」
P「はいかんせーい。お待たせしました文香ハ…って何赤くなってるの?」
文香「……………これ」
P「ん…ハァッ!? しまった! 薄い本出しっぱなしだった」
文香「こんばんわ。夜分遅くにすみません」
P「文香! どうしたんだよ。こんな時間に。と言うか珍しいな」
文香「図書館で本を読んでいたらいつの間にか閉館の時間まで…これ。この前プロデューサーさんが読みたいと言っていた本を届けに来ました」
P「お、持ってきてくれたの? そんな明日の事務所でもいいのに手間かけさせちゃったな。あ、ご飯もう食べたのか? もしよかったら僕も今からだから食べてく?」
文香「いえ………そんな……悪いですよ…押し掛けた身ですから」
P「せっかく来たんだ。ただ渡して終わりってのも味気ないだろ。本の話ならよくある話じゃないか。立ち寄って少しお邪魔するなんて。文香がダメって言うなら無理は言わないけど」
文香「………そう言うのは…ズルいと思います」
P「決まりだな。じゃあ適当にくつろいでいてて」
文香「…何か………手伝いを」
P「ここに来る子はみんな何か手伝うって言うけど。大丈夫だから」
文香「…ハイ………ん?」
P「はいかんせーい。お待たせしました文香ハ…って何赤くなってるの?」
文香「……………これ」
P「ん…ハァッ!? しまった! 薄い本出しっぱなしだった」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/03(木) 22:49:23.52
文香「……この内容は?」
P「まず弁解させて欲しい。その本は僕のじゃあない。多分ユリユリが置いていった本だ。さっきまで奈緒と三人で映画見てたんだけど、どっかの即売会に言った帰りみたいだったから多分僕の部屋に忘れていったんだろうな」
文香「…あまり声には出せないんですけど…………由里子さんは同性愛をテーマとした書物を好むと言ってたはずじゃ」
P「そうだけど…! そうだ! 電話で聞いてみよう。もしもしユリユリ! 君僕の部屋に普通のエロい本忘れてっただろ?」
由里子『ユリユリ知らないじぇ』
P「嘘つくなよ! あんな量より質の薄さはユリユリしかねーだろ!」
由里子『そんなこと言われても~。今日の即売会はオンリーじゃなかったしどこかしらで混ざった? でもそんなのあり得ないじぇ。というわけでバハハ~イ』
P「切るな! オイ! 弁明してもらわにゃ誤解が解けないんだ! オイ! 切られた…」
文香「…帰ったほうが……いいですか?」
P「本当に違う! 普段の姿見てわかるだろ! 僕にアイドルとそんな関係になる度胸はないって!」
文香「あの……私…あ」
P「ベッドに倒れた! 正座してたのにいきなり立ち上がるからって、何? 何でそんな身を縮めてんの?」
文香「あの…私は……そう言うつもりで来たわけではなくて……プロデューサーさんの趣味趣向を否定するつもりはなく……でも…覚悟も経験もないですし」
P「何言ってんのさ? 君そんなキャラじゃないでしょ!」
文香「確かに普段日頃からお世話になってます………けど…皆さんに悪いです」
P「フィクションと現実ごっちゃにしてるんじゃないよ! いいから落ち着いて」
文香「でも…私の抵抗は舞い散る木の葉よりもささやかのものですから………きっとすべて覆い尽くされてしまうんです」
P「なんか変に詩的なこと言わないでいいからご飯食べようよー!」
P「まず弁解させて欲しい。その本は僕のじゃあない。多分ユリユリが置いていった本だ。さっきまで奈緒と三人で映画見てたんだけど、どっかの即売会に言った帰りみたいだったから多分僕の部屋に忘れていったんだろうな」
文香「…あまり声には出せないんですけど…………由里子さんは同性愛をテーマとした書物を好むと言ってたはずじゃ」
P「そうだけど…! そうだ! 電話で聞いてみよう。もしもしユリユリ! 君僕の部屋に普通のエロい本忘れてっただろ?」
由里子『ユリユリ知らないじぇ』
P「嘘つくなよ! あんな量より質の薄さはユリユリしかねーだろ!」
由里子『そんなこと言われても~。今日の即売会はオンリーじゃなかったしどこかしらで混ざった? でもそんなのあり得ないじぇ。というわけでバハハ~イ』
P「切るな! オイ! 弁明してもらわにゃ誤解が解けないんだ! オイ! 切られた…」
文香「…帰ったほうが……いいですか?」
P「本当に違う! 普段の姿見てわかるだろ! 僕にアイドルとそんな関係になる度胸はないって!」
文香「あの……私…あ」
P「ベッドに倒れた! 正座してたのにいきなり立ち上がるからって、何? 何でそんな身を縮めてんの?」
文香「あの…私は……そう言うつもりで来たわけではなくて……プロデューサーさんの趣味趣向を否定するつもりはなく……でも…覚悟も経験もないですし」
P「何言ってんのさ? 君そんなキャラじゃないでしょ!」
文香「確かに普段日頃からお世話になってます………けど…皆さんに悪いです」
P「フィクションと現実ごっちゃにしてるんじゃないよ! いいから落ち着いて」
文香「でも…私の抵抗は舞い散る木の葉よりもささやかのものですから………きっとすべて覆い尽くされてしまうんです」
P「なんか変に詩的なこと言わないでいいからご飯食べようよー!」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/03(木) 23:05:26.54
P「はー………」
ちひろ「なんか…くたびれてますね。どうしたんですか?」
P「どうしたもこうしたもないですよ。昨日文香に変な誤解されたままで。ユリユリに改めて聞いても知らなーいの一点張りで。もうどうしたらいいか」
ちひろ「そうですか…詳しいことは聞きませんけど」
P「うぅ…ちなみに、アイドルと情事のあるプロデューサーってどう思います」
ちひろ「んー。まあ普通は炎上どころじゃないですね」
P「ですよねー。僕ってプロデューサーの鑑だなぁアハハハ」
ちひろ「相当参ってますね」
P「もういいです。今度の休みは自分の好きなことします! ゆっくり気ままに」
ちひろ「一人でですか?」
P「どうせ誰か来るんですからもうこちらから誘いますよ」
ちひろ「誰をですか?」
P「それは…」
ちひろ「なんか…くたびれてますね。どうしたんですか?」
P「どうしたもこうしたもないですよ。昨日文香に変な誤解されたままで。ユリユリに改めて聞いても知らなーいの一点張りで。もうどうしたらいいか」
ちひろ「そうですか…詳しいことは聞きませんけど」
P「うぅ…ちなみに、アイドルと情事のあるプロデューサーってどう思います」
ちひろ「んー。まあ普通は炎上どころじゃないですね」
P「ですよねー。僕ってプロデューサーの鑑だなぁアハハハ」
ちひろ「相当参ってますね」
P「もういいです。今度の休みは自分の好きなことします! ゆっくり気ままに」
ちひろ「一人でですか?」
P「どうせ誰か来るんですからもうこちらから誘いますよ」
ちひろ「誰をですか?」
P「それは…」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/03(木) 23:30:02.33
かな子「お邪魔しますー」
愛梨「こんにちわー」
P「いらっしゃいかな子先生にとときん。急に呼び出して悪かったね」
かな子「こちらこそ誘ってもらってありがとうございます」
愛梨「でも意外ですね。Pさんの方から企画するなんて」
P「もう毎日のように事務所の子たちが来るから、こっちが誘おうと誘うまいと関係ないんだよ。じゃあさっそくお菓子作りと行きますか」
かな子「材料や道具もいくつか持ってきました」
愛梨「今日は何作ろっかー」
P「ありすからもらったイチゴがやたら残ってるからそれを使おう。明日事務所にもっていってみんなに食べてもらうんだ」
かな子「Pさんのお菓子。みんな大好きですもんね」
P「これもかな子先生ととときんのおかげです」
愛梨「まだかな子ちゃんの子と先生って呼んでるんですね♪」
P「そりゃもう。先生はいつまでも先生ですから」
かな子「もう…Pさんってば」
P「さーて何を作る、ん? インターホン? 今日は誰だ?」
きらり「にょわ☆」
P「きらりん! と」
杏「ぐえぇ」
P「きらり用愛玩杏か」
愛梨「こんにちわー」
P「いらっしゃいかな子先生にとときん。急に呼び出して悪かったね」
かな子「こちらこそ誘ってもらってありがとうございます」
愛梨「でも意外ですね。Pさんの方から企画するなんて」
P「もう毎日のように事務所の子たちが来るから、こっちが誘おうと誘うまいと関係ないんだよ。じゃあさっそくお菓子作りと行きますか」
かな子「材料や道具もいくつか持ってきました」
愛梨「今日は何作ろっかー」
P「ありすからもらったイチゴがやたら残ってるからそれを使おう。明日事務所にもっていってみんなに食べてもらうんだ」
かな子「Pさんのお菓子。みんな大好きですもんね」
P「これもかな子先生ととときんのおかげです」
愛梨「まだかな子ちゃんの子と先生って呼んでるんですね♪」
P「そりゃもう。先生はいつまでも先生ですから」
かな子「もう…Pさんってば」
P「さーて何を作る、ん? インターホン? 今日は誰だ?」
きらり「にょわ☆」
P「きらりん! と」
杏「ぐえぇ」
P「きらり用愛玩杏か」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/03(木) 23:30:50.74
きらり「杏ちゃんと一緒にお出かけしてて近くに来たから来ちゃったにぃ☆」
P「杏を外に出してくれたのか。杏ー。元気かー」
杏「眠たい~」
P「了解。きらりん。杏を僕のベッドで寝かせといてあげて」
きらり「おけー☆」
かな子「杏ちゃんときらりちゃん、来たんですか?」
P「どうやら近くを通りかかったらしい。そうだ。とときん。砂糖とって」
愛梨「あ、はーい。どうぞ」
P「よーし。砂糖とイチゴを使って」
杏「ベッドはいいよー…人類最高の発明だー。杏の安息の地だー」
きらり「リラックスする杏ちゃんチョーカワイイ☆ きらりもぉ一緒にねゆー☆」
杏「ぐえぇ潰れるー…ん?」
P「ほら。イチゴ飴作ったよ。二人で食べな」
きらり「おーすごーい☆ これPちゃんが作ったの?」
P「砂糖とイチゴと水だけで作った簡単なのだけどな」
杏「…まあ、おいしいじゃん」
P「この後も何か適当に作るから待ってろよ。ん? またインターホンだ。誰だろ」
幸子「こんにちわプロデューサーさん! カワイイボクがやってきましたよ! プロデューサーさんは休日を一人淋しく過ごしてそうなので遊びに来てあげました! 別にお礼なんていいですよ。だってボクはカワイイですから!」
P「…」
幸子「どうしたんですか? そんな悲しそうな目をしてって、あれ? かな子さんに愛梨さんにきらりさんに杏さん? あれ? あれー?」
P「杏を外に出してくれたのか。杏ー。元気かー」
杏「眠たい~」
P「了解。きらりん。杏を僕のベッドで寝かせといてあげて」
きらり「おけー☆」
かな子「杏ちゃんときらりちゃん、来たんですか?」
P「どうやら近くを通りかかったらしい。そうだ。とときん。砂糖とって」
愛梨「あ、はーい。どうぞ」
P「よーし。砂糖とイチゴを使って」
杏「ベッドはいいよー…人類最高の発明だー。杏の安息の地だー」
きらり「リラックスする杏ちゃんチョーカワイイ☆ きらりもぉ一緒にねゆー☆」
杏「ぐえぇ潰れるー…ん?」
P「ほら。イチゴ飴作ったよ。二人で食べな」
きらり「おーすごーい☆ これPちゃんが作ったの?」
P「砂糖とイチゴと水だけで作った簡単なのだけどな」
杏「…まあ、おいしいじゃん」
P「この後も何か適当に作るから待ってろよ。ん? またインターホンだ。誰だろ」
幸子「こんにちわプロデューサーさん! カワイイボクがやってきましたよ! プロデューサーさんは休日を一人淋しく過ごしてそうなので遊びに来てあげました! 別にお礼なんていいですよ。だってボクはカワイイですから!」
P「…」
幸子「どうしたんですか? そんな悲しそうな目をしてって、あれ? かな子さんに愛梨さんにきらりさんに杏さん? あれ? あれー?」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/03(木) 23:39:45.53
P「ふぅ。結構作ったな。今日もお疲れ様…ん? インターホンだ。今日は一段と人が来るな」
ちひろ「こんばんわ」
P「ちひろさん。どうしたんですか?」
ちひろ「どうしたもこうしたもこっちが誘ってもなかなか飲む機会がないのでこちらから出向いたんですよ。アイドルのみんなも来てるみたいですし、いいですよね?」
P「そう…ですね。たまには飲みますか」
ちひろ「いくつか買ってきたんですけど、足りますかね?」
P「んー…そうだ。ちょっといいものがあるんですよ。これ」
ちひろ「ワインですか? 随分と年季が入ってるみたいですけど」
P「これは以前、志乃さんと礼子さんと飲んだ時に志乃さんからもらったものなんです。ちひろさんの言う通り結構いいものなんですけど。志乃さんが大切な人と飲みなさいと言ってくれた物なんです」
ちひろ「大切な、人ですか?」
P「勘違いしないでください。ただお酒の量が少ないのとなんとなく飲みたくなったので飲もうと言ってるだけですからね。ですけど、普段お世話になっているので。お礼も兼ねてですけど」
ちひろ「そうですか。なら遠慮なくいただきますね」
P「さぁ。積もる話はたくさんありますけど。とりあえず、アイドルの今後を願って」
ちひろ「乾杯、ですね」
P「カンパーイ」チン
終わり
ちひろ「こんばんわ」
P「ちひろさん。どうしたんですか?」
ちひろ「どうしたもこうしたもこっちが誘ってもなかなか飲む機会がないのでこちらから出向いたんですよ。アイドルのみんなも来てるみたいですし、いいですよね?」
P「そう…ですね。たまには飲みますか」
ちひろ「いくつか買ってきたんですけど、足りますかね?」
P「んー…そうだ。ちょっといいものがあるんですよ。これ」
ちひろ「ワインですか? 随分と年季が入ってるみたいですけど」
P「これは以前、志乃さんと礼子さんと飲んだ時に志乃さんからもらったものなんです。ちひろさんの言う通り結構いいものなんですけど。志乃さんが大切な人と飲みなさいと言ってくれた物なんです」
ちひろ「大切な、人ですか?」
P「勘違いしないでください。ただお酒の量が少ないのとなんとなく飲みたくなったので飲もうと言ってるだけですからね。ですけど、普段お世話になっているので。お礼も兼ねてですけど」
ちひろ「そうですか。なら遠慮なくいただきますね」
P「さぁ。積もる話はたくさんありますけど。とりあえず、アイドルの今後を願って」
ちひろ「乾杯、ですね」
P「カンパーイ」チン
終わり
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/03(木) 23:45:20.90
書き終わりました応援してくださった皆様方々ありがとうございます
まだ書き足りない部分はありますけど、このくらいがちょうどいいと思い終わらせてもらいました。
杏はいつもだらけてるけど実はモバマスの中で一番のツンデレだと思います。そんなわけで杏が一番かわいいと思います。ついでにみくにゃんも最高にカワイイです。以上みくにゃんこスキーPでした。
まだ書き足りない部分はありますけど、このくらいがちょうどいいと思い終わらせてもらいました。
杏はいつもだらけてるけど実はモバマスの中で一番のツンデレだと思います。そんなわけで杏が一番かわいいと思います。ついでにみくにゃんも最高にカワイイです。以上みくにゃんこスキーPでした。
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/07/03(木) 23:47:34.26
乙です
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/03(木) 23:47:55.84
おつおつー
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/07/04(金) 01:24:51.77
乙
かな子先生・・・ああお前だったのか
かな子先生・・・ああお前だったのか
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/07/04(金) 13:22:29.77
おっつおっつばっちし☆
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/07/04(金) 22:22:12.54
おつ
ついでのみくにゃん
ついでのみくにゃん
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404057128/
Entry ⇒ 2014.11.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
まどか「わたしはインキュベーター」
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/17(土) 14:33:49.86
見滝原市内・鹿目家のベランダ
QB(本日、史上最高の『素質』保持者を発見)
QB(個体名『鹿目まどか』)
QB(これより彼女の自宅にて接触を…むぎゅっぷい!?)
ほむら「まどか、あなたに奇跡を約束して取り入ろうとする輩が現れても、決して言いなりになってはいけない、良いわね」
まどか「アッハイ 。……ええっと、ところでウチのベランダに立ってるあなたは誰なのかな?」
ほむら「私は暁美ほむら。見滝原中学に転校してくる予定の者よ。ほむらで良いわ」
まどか「同じ学校だ……。じゃ、じゃあよろしく……」
ほむら「ええ、よろしくお願いするわ」
まどか「それで、今あなたが掴んでいるのは何?ぬいぐるみ?」
QB「ボクはキュゥべえ!」
まどか「しゃ、喋った!?」
ほむら「コイツを決して信用しては駄目よ。それじゃ(CLOCK UP)」
ほむら「消えちゃった……」
まどか(ほむらちゃんにキュゥべえか……)
まどか(そんな悪い人?達には見えなかったかな……)
QB(本日、史上最高の『素質』保持者を発見)
QB(個体名『鹿目まどか』)
QB(これより彼女の自宅にて接触を…むぎゅっぷい!?)
ほむら「まどか、あなたに奇跡を約束して取り入ろうとする輩が現れても、決して言いなりになってはいけない、良いわね」
まどか「アッハイ 。……ええっと、ところでウチのベランダに立ってるあなたは誰なのかな?」
ほむら「私は暁美ほむら。見滝原中学に転校してくる予定の者よ。ほむらで良いわ」
まどか「同じ学校だ……。じゃ、じゃあよろしく……」
ほむら「ええ、よろしくお願いするわ」
まどか「それで、今あなたが掴んでいるのは何?ぬいぐるみ?」
QB「ボクはキュゥべえ!」
まどか「しゃ、喋った!?」
ほむら「コイツを決して信用しては駄目よ。それじゃ(CLOCK UP)」
ほむら「消えちゃった……」
まどか(ほむらちゃんにキュゥべえか……)
まどか(そんな悪い人?達には見えなかったかな……)
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/17(土) 14:34:42.35
数日後、放課後
まどか「あ……ありのままに起こったことを話すよ!」
まどか「私は親友のさやかちゃんとショッピングモールにいたと思ったら、気がついたらさやかちゃんやキュゥべえと一緒にオバケみたいなヒゲおじさんに囲まれてる!」
まどか「何を言ってるのかわからないと思うけど、私も何をされたか分からなかったよ!」
さやか「まどか、なぜか分からないけどその台詞は別の時にとっとくべきだった気がする……。って言うかわたしたちSAN値もといピンチじゃない!?」
(ブワ!)
マミ「危ない所だったわね。でも、もう大丈夫」
まどか「あなたは!?……ってわたしこればっかり」
マミ「私は巴マミ。あなたと同じ見滝原中の3年生よ。……あら、キュゥべえを助けてくれたのね?ありがとう。キュゥべえは私の大切なお友達なの」
まどか「は、はい(言えない……気が付いたら一緒にいたけど、放っておけなかっただけとか言えない)」
マミ「詳しい話の前に、ちょっと一仕事、片づけちゃっていいかしら!」
( カ!)
まどか「マミさんの姿が変わった!?」
さやか「すごい!昔テレビで観た魔法少女みたい!」
QB「そう、彼女は魔法少女。魔女を狩る者さ」
マミ「無限の魔弾(パロットラ・マギカ・エドゥ・インフィニータ)!!」
(どっかーん!)
マミ「ふぃ~」
まどか「空間が元に……って、ほむらちゃん!?」
ほむら「まどか……」
マミ「魔女は逃げたわ。仕止めたいならすぐに追いかけなさい」
ほむら「私が用があるのは……」
マミ「飲み込みが悪いわね。見逃してあげるって言ってるの」
ほむら「……( バ!)」
まどか「あの、マミさんはほむらちゃんとケンカしてるんですか?」
マミ「そう言う訳でも無いのだけど、ね」
まどか「あ……ありのままに起こったことを話すよ!」
まどか「私は親友のさやかちゃんとショッピングモールにいたと思ったら、気がついたらさやかちゃんやキュゥべえと一緒にオバケみたいなヒゲおじさんに囲まれてる!」
まどか「何を言ってるのかわからないと思うけど、私も何をされたか分からなかったよ!」
さやか「まどか、なぜか分からないけどその台詞は別の時にとっとくべきだった気がする……。って言うかわたしたちSAN値もといピンチじゃない!?」
(ブワ!)
マミ「危ない所だったわね。でも、もう大丈夫」
まどか「あなたは!?……ってわたしこればっかり」
マミ「私は巴マミ。あなたと同じ見滝原中の3年生よ。……あら、キュゥべえを助けてくれたのね?ありがとう。キュゥべえは私の大切なお友達なの」
まどか「は、はい(言えない……気が付いたら一緒にいたけど、放っておけなかっただけとか言えない)」
マミ「詳しい話の前に、ちょっと一仕事、片づけちゃっていいかしら!」
( カ!)
まどか「マミさんの姿が変わった!?」
さやか「すごい!昔テレビで観た魔法少女みたい!」
QB「そう、彼女は魔法少女。魔女を狩る者さ」
マミ「無限の魔弾(パロットラ・マギカ・エドゥ・インフィニータ)!!」
(どっかーん!)
マミ「ふぃ~」
まどか「空間が元に……って、ほむらちゃん!?」
ほむら「まどか……」
マミ「魔女は逃げたわ。仕止めたいならすぐに追いかけなさい」
ほむら「私が用があるのは……」
マミ「飲み込みが悪いわね。見逃してあげるって言ってるの」
ほむら「……( バ!)」
まどか「あの、マミさんはほむらちゃんとケンカしてるんですか?」
マミ「そう言う訳でも無いのだけど、ね」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/17(土) 14:35:23.23
まどか(それから、私たちはマミさんの家で魔女と魔法少女について説明された)
まどか(魔女とその使い魔と言う、普通の人には見えない存在が、私たちを影から脅かしていること)
まどか(そして、キュゥべえと契約した魔法少女はその魔女と戦う定めを背負うことになること。たった1つの願い事と引き換えに)
まどか(キュゥべえによると、わたしとさやかちゃんにも魔法少女の資質があるらしい)
まどか(そして……)
Adelbert(薔薇園の魔女の手下)
マミ「ティーロ!!」
(どかーん!)
まどか(わたしたちはマミさんの仕事ぶりを見学させてもらうことになった。マミさん曰く『魔法少女体験コース』だそうだ。ちょっとおかしい。ウェヒヒヒ)
Gertrud(薔薇園の魔女)
マミ「ティロ・ドッピエッタ!!」
(どかーん!)
まどか(マミさんは優雅に、格好良く、次々と魔女を倒していった。ううん、倒すだけじゃ無い。魔女に襲われそうになったたくさんの人たちを助けていった)
ULLA(暗闇の魔女の手下)
マミ「ティロ・ボレー!!」
(どかーん!)
まどか(得意な学科も特技も無い。そんなわたしがマミさんみたいになれたら、それはとっても嬉しいなって思う)
Suleika(暗闇の魔女)
マミ「ティロ・フィナーレ!!」
(どかーん!)
まどか(でも、マミさんとほむらちゃんが険悪な雰囲気なのも気になる。そんなある日……)
まどか(魔女とその使い魔と言う、普通の人には見えない存在が、私たちを影から脅かしていること)
まどか(そして、キュゥべえと契約した魔法少女はその魔女と戦う定めを背負うことになること。たった1つの願い事と引き換えに)
まどか(キュゥべえによると、わたしとさやかちゃんにも魔法少女の資質があるらしい)
まどか(そして……)
Adelbert(薔薇園の魔女の手下)
マミ「ティーロ!!」
(どかーん!)
まどか(わたしたちはマミさんの仕事ぶりを見学させてもらうことになった。マミさん曰く『魔法少女体験コース』だそうだ。ちょっとおかしい。ウェヒヒヒ)
Gertrud(薔薇園の魔女)
マミ「ティロ・ドッピエッタ!!」
(どかーん!)
まどか(マミさんは優雅に、格好良く、次々と魔女を倒していった。ううん、倒すだけじゃ無い。魔女に襲われそうになったたくさんの人たちを助けていった)
ULLA(暗闇の魔女の手下)
マミ「ティロ・ボレー!!」
(どかーん!)
まどか(得意な学科も特技も無い。そんなわたしがマミさんみたいになれたら、それはとっても嬉しいなって思う)
Suleika(暗闇の魔女)
マミ「ティロ・フィナーレ!!」
(どかーん!)
まどか(でも、マミさんとほむらちゃんが険悪な雰囲気なのも気になる。そんなある日……)
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/17(土) 14:36:01.07
病院
まどか「あれ、恭介くんに会えなかったの?」
まどか(恭介くんは、この病院に入院しているわたしたちの昔からの友達の1人だ。特に、さやかちゃんとは幼馴染と言っても良くて、実はさやかちゃんが恭介くんに恋をしていることをわたしは知っている)
さやか「何か今日は都合悪いみたいでさ。せっかく会いに来てあげたのに、シツレーな奴だ。……ってまどか、あれ!?」
QB「(ヒョコ)グリーフシードだね。孵化しそうだ」
さやか「まどか、マミさんの連絡先聞いてる?」
まどか「う、ううん。聞いてない」
QB「マミは携帯電話を持っていないからね」
さやか「じゃあ、まどかはマミさん呼んできて!あたしはこのグリーフシードがどうにかならないように見張ってる!」
まどか「分かった。無茶しないでね!(ダ!」
まどか(幸い、キュゥべえのお陰もあって、すぐにマミさんと合流できた。そして、結界の中……)
ほむら「……」
マミ「暁美さん」
ほむら「この獲物は、私が狩る。あなたたちは手を引いて」
マミ「そうはいかないわ。美樹さんとキュゥべえを迎えに行かないと」
ほむら「2人の安全は保証するわ」
マミ「信用すると思って?……束縛(レガーレ)!」
まどか「リボンが!?」
ほむら「ば、馬鹿。そんなことしてる場合じゃない!今度の魔女は今までとは訳が違うわ!」
まどか「マミさん、ほむらちゃんを……」
マミ「大丈夫よ。怪我させるつもりもないし、おとなしくしてればちゃんと解放してあげるから。さ、行きましょう、鹿目さん(グイ)」
ほむら「待って、クッ!」
まどか「ほむらちゃ~ん (ズルズル)」
まどか「あれ、恭介くんに会えなかったの?」
まどか(恭介くんは、この病院に入院しているわたしたちの昔からの友達の1人だ。特に、さやかちゃんとは幼馴染と言っても良くて、実はさやかちゃんが恭介くんに恋をしていることをわたしは知っている)
さやか「何か今日は都合悪いみたいでさ。せっかく会いに来てあげたのに、シツレーな奴だ。……ってまどか、あれ!?」
QB「(ヒョコ)グリーフシードだね。孵化しそうだ」
さやか「まどか、マミさんの連絡先聞いてる?」
まどか「う、ううん。聞いてない」
QB「マミは携帯電話を持っていないからね」
さやか「じゃあ、まどかはマミさん呼んできて!あたしはこのグリーフシードがどうにかならないように見張ってる!」
まどか「分かった。無茶しないでね!(ダ!」
まどか(幸い、キュゥべえのお陰もあって、すぐにマミさんと合流できた。そして、結界の中……)
ほむら「……」
マミ「暁美さん」
ほむら「この獲物は、私が狩る。あなたたちは手を引いて」
マミ「そうはいかないわ。美樹さんとキュゥべえを迎えに行かないと」
ほむら「2人の安全は保証するわ」
マミ「信用すると思って?……束縛(レガーレ)!」
まどか「リボンが!?」
ほむら「ば、馬鹿。そんなことしてる場合じゃない!今度の魔女は今までとは訳が違うわ!」
まどか「マミさん、ほむらちゃんを……」
マミ「大丈夫よ。怪我させるつもりもないし、おとなしくしてればちゃんと解放してあげるから。さ、行きましょう、鹿目さん(グイ)」
ほむら「待って、クッ!」
まどか「ほむらちゃ~ん (ズルズル)」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/17(土) 14:36:51.40
魔女の結界・最深部
マミ「ここがあの魔女のハウスね」
まどか「あの……、マミさん。こんなこと聞いたら怒られるかもしれないんですけど」
マミ「なに?」
まどか「マミさんはほむらちゃんのこと、嫌いなんですか?」
マミ「ああ。別に嫌いってわけじゃないけど、キュゥべえを襲ったって言うし……」
まどか(あー)
マミ「それに、魔法少女同士は命がけでグリーフシードの取りあうこともあるの。油断して後ろからズドン!なんて良くあることよ……よくされたものよ」
まどか「わたし、ほむらちゃんが悪い子には思えないんです。学校だと普通にお友達だし……。だから……」
マミ「鹿目さん。厳しいことを言うようだけど、そんな風に考えられるのはあなたが魔法少女じゃないからだと思うわ」
まどか「違う……間違ってますよ、マミさん」
まどか「考えてたんですけど、わたし、魔法少女になります!」
マミ「……本気?願い事、キチンと考えたの?」
まどか「こんなこと言ったら、マミさんに甘いって言われるかもしれないんですけど……わたし、マミさんみたいな魔法少女になりたいんです!」
まどか「わたし、昔から得意な学科とか、人に自慢できる才能とか何もなくて、きっとこれから先ずっと、誰の役にも立てないまま、迷惑ばかりかけていくのかなって。それが嫌でしょうがなかったんです。 マミさんみたいに人の役に立てるのなら、それはとっても嬉しいことで。だから、私、魔法少女になれたらそれで願いごとは叶っちゃうんです」
マミ「……大変だよ。ケガもするし、普通に恋したり、遊んだりしてる暇も無くなっちゃうよ?」
まどか「でも、それでも頑張ってるマミさんに、わたし、憧れてるんです」
マミ「……憧れるほどのモノじゃないわよ、私」
マミ「無理して格好つけてるだけで、怖くても辛くても、誰にも相談できないし、一人ぼっちで泣いてばかり。いいものじゃないわよ。魔法少女なんて」
まどか「マミさんは、一人ぼっちなんかじゃないです。わたしも、さやかちゃんも、それにほむらちゃんだっています」
マミ「そうね、そうなんだよね……。ありがとう、鹿目さん。もし魔法少女になっても今の気持ちを忘れないでいられるなら、あなたは魔法少女達の希望になるかもしれないわ。……魔法少女はみんな、一人ぼっちだから」
まどか「え?」
マミ「でも、キュゥべえにする願い事はキチンと考えておいた方が良いわよ。でないと、『お祝いの大きなケーキ』とかになっちゃうわよ~(フフ)」
まどか「ウェヒヒ。さすがにそれは……」
マミ「キュゥべえ、グリーフシードは?」
QB「今動き出したよ!孵化がはじまる。急いで!」
マミ「オーケー、分かったわ。今日と言う今日は速攻で片付けるわよ!(バッ!)」
さやか「マミさん!まどか!」
マミ「無茶しすぎ。間に会ってよかったわ。魔女は!?」
QB「あそこだよ!」
charlotte(お菓子の魔女)
マミ「魔弾の舞踏(ダンサ・デル・マジックブレッド)!」
マミ(身体が軽い。こんな気持ちで戦うのははじめて。でも、こんな時だからこそ、慎重に、確実に倒すわ。まずは使い魔を一掃!)
マミ「ハァ!」
マミ(小型の魔女でも油断は禁物。銃で殴り倒して距離を取った上で束縛。念入りにトドメを……)
お菓子の魔女「(シュルン)」
ケーゼ、ケーゼ、ヴォーイストケーゼ
マミ「……え?」
お菓子の魔女「ムシリ」
QB「ギャグパート、終了」
マミ「ここがあの魔女のハウスね」
まどか「あの……、マミさん。こんなこと聞いたら怒られるかもしれないんですけど」
マミ「なに?」
まどか「マミさんはほむらちゃんのこと、嫌いなんですか?」
マミ「ああ。別に嫌いってわけじゃないけど、キュゥべえを襲ったって言うし……」
まどか(あー)
マミ「それに、魔法少女同士は命がけでグリーフシードの取りあうこともあるの。油断して後ろからズドン!なんて良くあることよ……よくされたものよ」
まどか「わたし、ほむらちゃんが悪い子には思えないんです。学校だと普通にお友達だし……。だから……」
マミ「鹿目さん。厳しいことを言うようだけど、そんな風に考えられるのはあなたが魔法少女じゃないからだと思うわ」
まどか「違う……間違ってますよ、マミさん」
まどか「考えてたんですけど、わたし、魔法少女になります!」
マミ「……本気?願い事、キチンと考えたの?」
まどか「こんなこと言ったら、マミさんに甘いって言われるかもしれないんですけど……わたし、マミさんみたいな魔法少女になりたいんです!」
まどか「わたし、昔から得意な学科とか、人に自慢できる才能とか何もなくて、きっとこれから先ずっと、誰の役にも立てないまま、迷惑ばかりかけていくのかなって。それが嫌でしょうがなかったんです。 マミさんみたいに人の役に立てるのなら、それはとっても嬉しいことで。だから、私、魔法少女になれたらそれで願いごとは叶っちゃうんです」
マミ「……大変だよ。ケガもするし、普通に恋したり、遊んだりしてる暇も無くなっちゃうよ?」
まどか「でも、それでも頑張ってるマミさんに、わたし、憧れてるんです」
マミ「……憧れるほどのモノじゃないわよ、私」
マミ「無理して格好つけてるだけで、怖くても辛くても、誰にも相談できないし、一人ぼっちで泣いてばかり。いいものじゃないわよ。魔法少女なんて」
まどか「マミさんは、一人ぼっちなんかじゃないです。わたしも、さやかちゃんも、それにほむらちゃんだっています」
マミ「そうね、そうなんだよね……。ありがとう、鹿目さん。もし魔法少女になっても今の気持ちを忘れないでいられるなら、あなたは魔法少女達の希望になるかもしれないわ。……魔法少女はみんな、一人ぼっちだから」
まどか「え?」
マミ「でも、キュゥべえにする願い事はキチンと考えておいた方が良いわよ。でないと、『お祝いの大きなケーキ』とかになっちゃうわよ~(フフ)」
まどか「ウェヒヒ。さすがにそれは……」
マミ「キュゥべえ、グリーフシードは?」
QB「今動き出したよ!孵化がはじまる。急いで!」
マミ「オーケー、分かったわ。今日と言う今日は速攻で片付けるわよ!(バッ!)」
さやか「マミさん!まどか!」
マミ「無茶しすぎ。間に会ってよかったわ。魔女は!?」
QB「あそこだよ!」
charlotte(お菓子の魔女)
マミ「魔弾の舞踏(ダンサ・デル・マジックブレッド)!」
マミ(身体が軽い。こんな気持ちで戦うのははじめて。でも、こんな時だからこそ、慎重に、確実に倒すわ。まずは使い魔を一掃!)
マミ「ハァ!」
マミ(小型の魔女でも油断は禁物。銃で殴り倒して距離を取った上で束縛。念入りにトドメを……)
お菓子の魔女「(シュルン)」
ケーゼ、ケーゼ、ヴォーイストケーゼ
マミ「……え?」
お菓子の魔女「ムシリ」
QB「ギャグパート、終了」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/21(水) 21:31:53.11
QB(個体名『巴マミ』消失)
QB("戦闘中に"彼女を失ったのは、ちょっとした痛手ではあった)
QB(けれども、ボクたちのスケジュールに寸分の狂いも無い)
QB(むしろ、これが『鹿目まどか』からのエネルギー収拾に向けて大きな一歩になるかもしれない―――)
まどか(マミさんが死んだ)
まどか(さよならも言う暇も無く、一瞬で魔女に殺されてしまった)
まどか(わたしたちは、そのすぐ後に駆け付けてくれたほむらちゃんに助けられた。……助けられてしまった、わたしたちだけ)
まどか(あれから、わたしは魔法少女になれずにいる。「魔法少女になります」って、マミさんにいったのに……。けれども、マミさんが死んだ時の恐怖を思うと、とても契約できない)
まどか(「魔法少女の希望になれるかもしれない」そんなことを言ってもらったのに、ごめんなさい、マミさん……)
まどか(そんなわたしへの罰なのかな。もう1人の親友の仁美ちゃんと、こうして魔女の事件に巻き込まれたのは)
QB("戦闘中に"彼女を失ったのは、ちょっとした痛手ではあった)
QB(けれども、ボクたちのスケジュールに寸分の狂いも無い)
QB(むしろ、これが『鹿目まどか』からのエネルギー収拾に向けて大きな一歩になるかもしれない―――)
まどか(マミさんが死んだ)
まどか(さよならも言う暇も無く、一瞬で魔女に殺されてしまった)
まどか(わたしたちは、そのすぐ後に駆け付けてくれたほむらちゃんに助けられた。……助けられてしまった、わたしたちだけ)
まどか(あれから、わたしは魔法少女になれずにいる。「魔法少女になります」って、マミさんにいったのに……。けれども、マミさんが死んだ時の恐怖を思うと、とても契約できない)
まどか(「魔法少女の希望になれるかもしれない」そんなことを言ってもらったのに、ごめんなさい、マミさん……)
まどか(そんなわたしへの罰なのかな。もう1人の親友の仁美ちゃんと、こうして魔女の事件に巻き込まれたのは)
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/21(水) 21:33:44.43
工場→魔女の結界
H.N.Elly(Kirsten) (箱の魔女)
まどか「ごめんなさい、マミさん。弱いわたしで……。ズルいわたしで……」
使い魔Daniyyel+Jennifer「enattakihsonatin……」
まどか「このままゴムみたいに引っ張られて殺されちゃうのが、わたしの当然の末路なのかな……」
さやか「ンなわけ無いでしょうが!(ザン!)」
使い魔「!?」
まどか(綺麗な青……楽譜みたいな軌跡……魔法の色?)
さやか「百鬼夜行をぶったぎる!(ジャキン)」
まどか「魔法……少女?」
さやか「これでトドメだああああああ!」
箱の魔女「!?」
(ドゥ!グシャ!!)
まどか「……ってさやかちゃん!?」
さやか「いやー、初めてにしちゃ、なかなかのモンでしょ」
まどか「さやかちゃん、契約したの!?」
さやか「ま、心境の変化ってヤツですかね?まどかも仁美も……こっちは救急車呼ばなきゃだけど、無事で何よりだ」
まどか「でも……」
さやか「大丈夫だって。皆を守れて、それにあたしが心から叶えたい願いも叶った。これ以上のことなんて無いよ」
まどか「でも……」
???「アンタかい。巴マミの後釜。他人のために願い事を使った、バカな新人魔法少女ってヤツは?(シャク)」
まどか(リンゴを持った、槍使いの赤い魔法少女?見たことの無い娘だ)
さやか「誰!?」
杏子「あたしは佐倉杏子。アンタみたいなひよっ子に、こんな美味しい縄張り任せておけないからねぇ。このシマはいずれあたしがもらうよ」
まどか「あの……わたしは1つの町にたくさん魔法少女がいても良いと思うんですけど……」
杏子「(ギロリ)魔法少女でも無い奴が口を出すんじゃないよ」
まどか「あう……」
さやか「あたしはまどかと同感だよ。お互い町を守るために戦うなら、って言う前置きがつくけどね」
杏子「『町を守る』だぁ?ハッ!甘ちゃん共が笑わせてくれるねぇ。魔法は徹頭徹尾自分のために使う物!他人のために、ましてや町を守るために使っても、ロクなことにはなりゃしねぇ。巴マミはくたばる前に色々教えそこなったみたいだねぇ」
さやか「……さんを」
杏子「ウン?」
さやか「マミさんを、馬鹿にするなぁ!」
(ガキィン!)
H.N.Elly(Kirsten) (箱の魔女)
まどか「ごめんなさい、マミさん。弱いわたしで……。ズルいわたしで……」
使い魔Daniyyel+Jennifer「enattakihsonatin……」
まどか「このままゴムみたいに引っ張られて殺されちゃうのが、わたしの当然の末路なのかな……」
さやか「ンなわけ無いでしょうが!(ザン!)」
使い魔「!?」
まどか(綺麗な青……楽譜みたいな軌跡……魔法の色?)
さやか「百鬼夜行をぶったぎる!(ジャキン)」
まどか「魔法……少女?」
さやか「これでトドメだああああああ!」
箱の魔女「!?」
(ドゥ!グシャ!!)
まどか「……ってさやかちゃん!?」
さやか「いやー、初めてにしちゃ、なかなかのモンでしょ」
まどか「さやかちゃん、契約したの!?」
さやか「ま、心境の変化ってヤツですかね?まどかも仁美も……こっちは救急車呼ばなきゃだけど、無事で何よりだ」
まどか「でも……」
さやか「大丈夫だって。皆を守れて、それにあたしが心から叶えたい願いも叶った。これ以上のことなんて無いよ」
まどか「でも……」
???「アンタかい。巴マミの後釜。他人のために願い事を使った、バカな新人魔法少女ってヤツは?(シャク)」
まどか(リンゴを持った、槍使いの赤い魔法少女?見たことの無い娘だ)
さやか「誰!?」
杏子「あたしは佐倉杏子。アンタみたいなひよっ子に、こんな美味しい縄張り任せておけないからねぇ。このシマはいずれあたしがもらうよ」
まどか「あの……わたしは1つの町にたくさん魔法少女がいても良いと思うんですけど……」
杏子「(ギロリ)魔法少女でも無い奴が口を出すんじゃないよ」
まどか「あう……」
さやか「あたしはまどかと同感だよ。お互い町を守るために戦うなら、って言う前置きがつくけどね」
杏子「『町を守る』だぁ?ハッ!甘ちゃん共が笑わせてくれるねぇ。魔法は徹頭徹尾自分のために使う物!他人のために、ましてや町を守るために使っても、ロクなことにはなりゃしねぇ。巴マミはくたばる前に色々教えそこなったみたいだねぇ」
さやか「……さんを」
杏子「ウン?」
さやか「マミさんを、馬鹿にするなぁ!」
(ガキィン!)
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/21(水) 21:34:10.41
杏子「なるほど。良い突きだ。ニュービーにしちゃスジは悪くないが……それだけだ!(ブン!)」
さやか「がは!?」
まどか「さやかちゃん!?」
QB「(ヒョコ)佐倉杏子はベテランの魔法少女だ。さやかでは分が悪い」
さやか「う……く……」
杏子「へぇ、まだ立つんだ?あばら骨が軽く2、3本イっちゃう位はカマしてやったと思ったんだけどねぇ」
まどか「さやかちゃん、平気なの……?」
QB「彼女は癒しの祈りを契約にして魔法少女になったからね。ダメージの回復力は人一倍だ」
まどか(やっぱり、さやかちゃんは恭介くんのケガを治すために……)
さやか「だぁぁぁぁ!」
まどか「キュゥべえ、止めさせて!魔女じゃ無いのに!!味方同士が争うなんて、そんなのって無いよ!!」
QB「ボクにはどうしようもない。……けれど、キミが契約して魔法少女になれば、今すぐにでも止められるだろうね」
まどか(そうだ。契約して、魔法少女になれば2人を止められる。それに、願い事でマミさんを生き返らせることだって……)
ほむら「それには及ばないわ(カチ)」
まどか「ほむらちゃん!?」
さやか「……(ガク)」
ほむら「(ファサ…)まさか、あなたが来るのがこんなに早いとは思わなかったわ、佐倉杏子」
杏子「テメェ……。どこかで会ったか?」
ほむら「さぁ、どうかしら?」
杏子「なるほど。あんたがキュゥべえの言ってたイレギュラーか。で、そのルーキーに味方する気かい?」
ほむら「私は冷静な人の味方で、無駄な争いをする馬鹿の敵。あなたはどっちなの?」
杏子「……オーケー。今日のところは降りさせてもらうよ。アンタのその妙な技、タネがまるで見えないしね(バ!)」
まどか「助けてくれて……ありがとう」
ほむら「(ファサ…)何度も忠告させないで、鹿目まどか。あなたはこちら側に関わり合いを持つべきじゃないわ(バ!)」
まどか(あの後、救急車が来て、魔女に巻き込まれた人は皆助け出された)
まどか(さやかちゃんは気絶していただけで、わたしもさやかちゃんも病院に運び込まれたのはまた別の話)
まどか(さやかちゃんに聞いてみたら、やっぱり魔法少女になる願い事は恭介くんの腕を治すこと。恭介くんがまた得意なヴァイオリンが弾けるように)
まどか(好きな人のために、そんなことを願えるさやかちゃんはすごいなと思う。でも、それ以上に心配。さやかちゃんは優しくて勇気があって良い子だけど、思い込みが激しいところもあるから)
まどか(それに、もうこれ以上大切な人がいなくなるのは見たくない。……マミさんみたいに)
まどか(だから、次の日わたしはほむらちゃんにお願いしてみることにした)
さやか「がは!?」
まどか「さやかちゃん!?」
QB「(ヒョコ)佐倉杏子はベテランの魔法少女だ。さやかでは分が悪い」
さやか「う……く……」
杏子「へぇ、まだ立つんだ?あばら骨が軽く2、3本イっちゃう位はカマしてやったと思ったんだけどねぇ」
まどか「さやかちゃん、平気なの……?」
QB「彼女は癒しの祈りを契約にして魔法少女になったからね。ダメージの回復力は人一倍だ」
まどか(やっぱり、さやかちゃんは恭介くんのケガを治すために……)
さやか「だぁぁぁぁ!」
まどか「キュゥべえ、止めさせて!魔女じゃ無いのに!!味方同士が争うなんて、そんなのって無いよ!!」
QB「ボクにはどうしようもない。……けれど、キミが契約して魔法少女になれば、今すぐにでも止められるだろうね」
まどか(そうだ。契約して、魔法少女になれば2人を止められる。それに、願い事でマミさんを生き返らせることだって……)
ほむら「それには及ばないわ(カチ)」
まどか「ほむらちゃん!?」
さやか「……(ガク)」
ほむら「(ファサ…)まさか、あなたが来るのがこんなに早いとは思わなかったわ、佐倉杏子」
杏子「テメェ……。どこかで会ったか?」
ほむら「さぁ、どうかしら?」
杏子「なるほど。あんたがキュゥべえの言ってたイレギュラーか。で、そのルーキーに味方する気かい?」
ほむら「私は冷静な人の味方で、無駄な争いをする馬鹿の敵。あなたはどっちなの?」
杏子「……オーケー。今日のところは降りさせてもらうよ。アンタのその妙な技、タネがまるで見えないしね(バ!)」
まどか「助けてくれて……ありがとう」
ほむら「(ファサ…)何度も忠告させないで、鹿目まどか。あなたはこちら側に関わり合いを持つべきじゃないわ(バ!)」
まどか(あの後、救急車が来て、魔女に巻き込まれた人は皆助け出された)
まどか(さやかちゃんは気絶していただけで、わたしもさやかちゃんも病院に運び込まれたのはまた別の話)
まどか(さやかちゃんに聞いてみたら、やっぱり魔法少女になる願い事は恭介くんの腕を治すこと。恭介くんがまた得意なヴァイオリンが弾けるように)
まどか(好きな人のために、そんなことを願えるさやかちゃんはすごいなと思う。でも、それ以上に心配。さやかちゃんは優しくて勇気があって良い子だけど、思い込みが激しいところもあるから)
まどか(それに、もうこれ以上大切な人がいなくなるのは見たくない。……マミさんみたいに)
まどか(だから、次の日わたしはほむらちゃんにお願いしてみることにした)
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/21(水) 21:35:18.05
見滝原中学校・屋上
ほむら「美樹さやかを助けてあげて欲しい?」
まどか「うん。魔女をやっつける時もみんなで協力して戦えば、ずっと安全なはずだよね?」
ほむら「私は嘘をつきたくないし、出来もしない約束もしたくない。……だから、美樹さやかのことは諦めて」
まどか「そんな?どうしてなの……?」
ほむら「あの子は契約すべきじゃなかった。これは私のミスよ。あなただけでなく彼女もきちんと監視しておくべきだった」
まどか「なら……」
ほむら「でも、責任を認めた上で言わせて貰うわ。今となっては、どうやっても償いきれないミスなの」
ほむら「死んでしまった人がかえって来ないのと同じこと」
まどか「!?」
ほむら「一度魔法少女になってしまったら、もう救われる望みなんてない」
ほむら「あの契約は、たった一つの希望と引き換えに全てを諦めるってことだから」
まどか「だから、ほむらちゃんも諦めちゃってるの?自分のことも?他の子のことも全部?」
ほむら「ええ。罪滅ぼしなんて言い訳はしないわ。私はどんな罪を背負おうと、私の戦いを続けなきゃならない(ファサ…)」
まどか「そんな……」
ほむら「時間を無駄にさせたわね。ごめんなさい」
まどか「ほ、ほむらちゃん!?」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃんの『私の戦い』って何!?やっぱり、願い事と関係のあることなの!?」
ほむら「鹿目まどか、昨日も言ったわよね。あなたは関わり合いになるべきではない、と。もしあなたが忠告を聞かない愚か者なら、私は手段を選ばないわ」
ほむら「美樹さやかを助けてあげて欲しい?」
まどか「うん。魔女をやっつける時もみんなで協力して戦えば、ずっと安全なはずだよね?」
ほむら「私は嘘をつきたくないし、出来もしない約束もしたくない。……だから、美樹さやかのことは諦めて」
まどか「そんな?どうしてなの……?」
ほむら「あの子は契約すべきじゃなかった。これは私のミスよ。あなただけでなく彼女もきちんと監視しておくべきだった」
まどか「なら……」
ほむら「でも、責任を認めた上で言わせて貰うわ。今となっては、どうやっても償いきれないミスなの」
ほむら「死んでしまった人がかえって来ないのと同じこと」
まどか「!?」
ほむら「一度魔法少女になってしまったら、もう救われる望みなんてない」
ほむら「あの契約は、たった一つの希望と引き換えに全てを諦めるってことだから」
まどか「だから、ほむらちゃんも諦めちゃってるの?自分のことも?他の子のことも全部?」
ほむら「ええ。罪滅ぼしなんて言い訳はしないわ。私はどんな罪を背負おうと、私の戦いを続けなきゃならない(ファサ…)」
まどか「そんな……」
ほむら「時間を無駄にさせたわね。ごめんなさい」
まどか「ほ、ほむらちゃん!?」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃんの『私の戦い』って何!?やっぱり、願い事と関係のあることなの!?」
ほむら「鹿目まどか、昨日も言ったわよね。あなたは関わり合いになるべきではない、と。もしあなたが忠告を聞かない愚か者なら、私は手段を選ばないわ」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/21(水) 21:35:44.85
まどか(ほむらちゃんだけじゃない。さやかちゃんも、杏子ちゃんも、お互い譲るつもりは無いみたいだった)
まどか(杏子ちゃんは『グリーフシードのために、使い魔は人間を襲って魔女になるまで見逃す』と言う。そんな杏子ちゃんとさやかちゃんは遠からず酷いことになりそう)
まどか(わたしは、どうすれば良いんだろう……?)
夜・鹿目家
絢子「どうかしたのかい、まどか?こんな時間に」
まどか「友達がね、正しいことを思ってて、正しいことをやってる筈なのに、頑張れば頑張るほど、どんどん酷いことになっていくの……」
絢子「良くあることさ」
まどか「良く……あるんだ」
絢子「悔しいけど、ね。良いことを積み重ねればハッピーエンドが手に入るって訳じゃない。むしろ、みんながみんな、自分の正しさに意固地になればなるほど、幸せからは遠ざかるものなのさ」
まどか「正しいことをしても幸せになれないなんて……。だったら、どうすればいいんだろう、わたし……」
絢子「どうにかしたいのかい?」
まどか「うん」
絢子「ソイツばかりは、他人が口を突っ込んでもキレイな解決はいかないね。それでも、解決したいかい?」
まどか「うん」
絢子「なら、間違えれば良い。正しすぎるその子の分までさ」
まどか「間違える……ってそれで良いの?」
絢子「ああ。それが後になってみたら正解だったって分かる時もある。ホントに他にどうしようも無いくらいドン詰まりになったら、いっそ思いきって間違えちゃうのも手なんだよ」
絢子「まどか、お前は良い子に育った。嘘もつかないし悪いこともしない。いつだって正しくあろうとして頑張ってる。子どもとしては合格だよ。だからさ、大人になる前に……今度は間違え方もちゃんと勉強しときな」
まどか(思いっきり間違えちゃうのも手……)
QB「まどか、急いで!さやかが危ない!」
まどか(杏子ちゃんは『グリーフシードのために、使い魔は人間を襲って魔女になるまで見逃す』と言う。そんな杏子ちゃんとさやかちゃんは遠からず酷いことになりそう)
まどか(わたしは、どうすれば良いんだろう……?)
夜・鹿目家
絢子「どうかしたのかい、まどか?こんな時間に」
まどか「友達がね、正しいことを思ってて、正しいことをやってる筈なのに、頑張れば頑張るほど、どんどん酷いことになっていくの……」
絢子「良くあることさ」
まどか「良く……あるんだ」
絢子「悔しいけど、ね。良いことを積み重ねればハッピーエンドが手に入るって訳じゃない。むしろ、みんながみんな、自分の正しさに意固地になればなるほど、幸せからは遠ざかるものなのさ」
まどか「正しいことをしても幸せになれないなんて……。だったら、どうすればいいんだろう、わたし……」
絢子「どうにかしたいのかい?」
まどか「うん」
絢子「ソイツばかりは、他人が口を突っ込んでもキレイな解決はいかないね。それでも、解決したいかい?」
まどか「うん」
絢子「なら、間違えれば良い。正しすぎるその子の分までさ」
まどか「間違える……ってそれで良いの?」
絢子「ああ。それが後になってみたら正解だったって分かる時もある。ホントに他にどうしようも無いくらいドン詰まりになったら、いっそ思いきって間違えちゃうのも手なんだよ」
絢子「まどか、お前は良い子に育った。嘘もつかないし悪いこともしない。いつだって正しくあろうとして頑張ってる。子どもとしては合格だよ。だからさ、大人になる前に……今度は間違え方もちゃんと勉強しときな」
まどか(思いっきり間違えちゃうのも手……)
QB「まどか、急いで!さやかが危ない!」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/21(水) 21:36:36.03
歩道橋
杏子「ココなら遠慮はいらないよねェ。いっちょハデに行こうじゃない!(カ!)」
まどか(赤い魔力の火!杏子ちゃんが変身したんだ!)
さやか「言われなくても……」
ほむら「佐倉杏子、話が違うわ。美樹さやかには手を出さないよう言ったはず」
杏子「ンなこと言って、向こうはやる気だよ?」
さやか「そっちから絡んできて良く言うわ(パァ……)」
まどか「(さやかちゃんの指輪からソウルジェムが!)待って、さやかちゃん!止めて!」
さやか「まどか。邪魔しないで!魔法少女じゃないまどかは関係ないんだから!」
まどか「(バッ!)ダメだよ!こんなの!!」
さやか「まどか!」
まどか「さやかちゃん、ゴメン!わたし、『間違える』!!(バッ!)」
さやか「ソウルジェムを!?まどか、あんたなんてことを……(ゴトリ)」
まどか「さやかちゃん!?」
ほむら「!?(カチ)」
杏子「どう言うことだオイ……。こいつ死んでんじゃねぇか!?」
QB「今のは本当に間違いだったよ、まどか。よりによって友達を投げるなんて、どうかしてるよ」
杏子「……は?」
QB「君たち魔法少女が身体をコントロールできるのは、せいぜい100メートル圏内が限度だからね」
杏子「100メートル?何のことだ、どういう意味だ!?」
キュゥべえ「普段は当然、肌身離さず持ち歩いてるんだから、こう言う事故は滅多にあることじゃないんだけど」
まどか「何言ってるのキュゥべえ!助けて!!さやかちゃんを死なせないで!!」
QB「ハァ……。まどか、そっちはさやかじゃなくて」
QB「只の抜け殻なんだって」
まどか「……え?」
QB「さやかはさっき、キミが投げて捨てちゃったじゃないか」
まどか(そして、キュゥべえは説明しました)
まどか(魔法少女の『契約』とは、魂を身体からくり抜いて、加工して、ソウルジェムにすること。そうすることが、戦いに便利だからだと)
まどか「ひどいよ……そんなのってあんまりだよ……!」
QB「君たちはいつもそうだね。事実をありのままに伝えると、決まって同じ反応をする」
QB「訳が分からないよ。どうして人間はそんなに、魂の在処にこだわるんだい?」
ほむら「少なくとも、魂の在処が分からないと困る人が、ここに1人いるわね(ファサ…)」
まどか「ほむらちゃん!?それ、さやかちゃんのソウルジェム?」
ほむら「ええ」
まどか(ほむらちゃんのお陰で、さやかちゃんは息を吹き返した。そして、さやかちゃんも自分の身に起こったことを知った)
まどか(その翌日。さやかちゃんはとんでもない事実を突き付けられた。仁美ちゃんが、恭介くんに告白するのだそう。わたしはとても驚いた。仁美ちゃんとは3人、親友同士なのに今までそんな素振りに全く気付かなかったから……)
さやか「恭介に仁美を取られちゃうよ……」
さやか「でも、わたしゾンビだもん!キスしてなんて言えないよ!」
まどか(涙ながらにそう言うさやかちゃんを、わたしは抱きしめることしかできなかった。さやかちゃんはひとしきり泣いたら落ち着いたように見えた。けれど、その夜の魔女との戦いで……)
杏子「ココなら遠慮はいらないよねェ。いっちょハデに行こうじゃない!(カ!)」
まどか(赤い魔力の火!杏子ちゃんが変身したんだ!)
さやか「言われなくても……」
ほむら「佐倉杏子、話が違うわ。美樹さやかには手を出さないよう言ったはず」
杏子「ンなこと言って、向こうはやる気だよ?」
さやか「そっちから絡んできて良く言うわ(パァ……)」
まどか「(さやかちゃんの指輪からソウルジェムが!)待って、さやかちゃん!止めて!」
さやか「まどか。邪魔しないで!魔法少女じゃないまどかは関係ないんだから!」
まどか「(バッ!)ダメだよ!こんなの!!」
さやか「まどか!」
まどか「さやかちゃん、ゴメン!わたし、『間違える』!!(バッ!)」
さやか「ソウルジェムを!?まどか、あんたなんてことを……(ゴトリ)」
まどか「さやかちゃん!?」
ほむら「!?(カチ)」
杏子「どう言うことだオイ……。こいつ死んでんじゃねぇか!?」
QB「今のは本当に間違いだったよ、まどか。よりによって友達を投げるなんて、どうかしてるよ」
杏子「……は?」
QB「君たち魔法少女が身体をコントロールできるのは、せいぜい100メートル圏内が限度だからね」
杏子「100メートル?何のことだ、どういう意味だ!?」
キュゥべえ「普段は当然、肌身離さず持ち歩いてるんだから、こう言う事故は滅多にあることじゃないんだけど」
まどか「何言ってるのキュゥべえ!助けて!!さやかちゃんを死なせないで!!」
QB「ハァ……。まどか、そっちはさやかじゃなくて」
QB「只の抜け殻なんだって」
まどか「……え?」
QB「さやかはさっき、キミが投げて捨てちゃったじゃないか」
まどか(そして、キュゥべえは説明しました)
まどか(魔法少女の『契約』とは、魂を身体からくり抜いて、加工して、ソウルジェムにすること。そうすることが、戦いに便利だからだと)
まどか「ひどいよ……そんなのってあんまりだよ……!」
QB「君たちはいつもそうだね。事実をありのままに伝えると、決まって同じ反応をする」
QB「訳が分からないよ。どうして人間はそんなに、魂の在処にこだわるんだい?」
ほむら「少なくとも、魂の在処が分からないと困る人が、ここに1人いるわね(ファサ…)」
まどか「ほむらちゃん!?それ、さやかちゃんのソウルジェム?」
ほむら「ええ」
まどか(ほむらちゃんのお陰で、さやかちゃんは息を吹き返した。そして、さやかちゃんも自分の身に起こったことを知った)
まどか(その翌日。さやかちゃんはとんでもない事実を突き付けられた。仁美ちゃんが、恭介くんに告白するのだそう。わたしはとても驚いた。仁美ちゃんとは3人、親友同士なのに今までそんな素振りに全く気付かなかったから……)
さやか「恭介に仁美を取られちゃうよ……」
さやか「でも、わたしゾンビだもん!キスしてなんて言えないよ!」
まどか(涙ながらにそう言うさやかちゃんを、わたしは抱きしめることしかできなかった。さやかちゃんはひとしきり泣いたら落ち着いたように見えた。けれど、その夜の魔女との戦いで……)
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/21(水) 21:37:17.76
魔女の結界
グシャ!
グシャ!
Elsaグシャ!mariaグシャ!(影の魔女)グシャ!
グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!
さやか「アハハハハ!本当だぁ!!その気になれば痛みなんて簡単に消せちゃうんだ!!!」
まどか「さやかちゃん止めて!そんな戦い方、さやかちゃんのためにならないよ!」
さやか「あたしの、ため?こんな姿にされた後に、何がわたしのためになるって言うのよ……?」
さやか「それとも何?あんたがわたしの代わりに戦ってくれるって言うの?」
まどか「!?」
さやか「キュゥべえから聞いたよ。あんた、誰よりも才能あるんでしょ?あたしみたいな苦労しなくても、カンタンに魔女やっつけられるんでしょ?」
さやか「あたしのために何かしようって言うんならまずわたしと同じ立場になってみなさいよ。……それじゃ」
まどか「待って、さやかちゃん……」
さやか「着いてこないで!」
まどか(その時、わたしは追いかけることができませんでした。追いかけなくちゃいけなかったのに……)
グシャ!
グシャ!
Elsaグシャ!mariaグシャ!(影の魔女)グシャ!
グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!
さやか「アハハハハ!本当だぁ!!その気になれば痛みなんて簡単に消せちゃうんだ!!!」
まどか「さやかちゃん止めて!そんな戦い方、さやかちゃんのためにならないよ!」
さやか「あたしの、ため?こんな姿にされた後に、何がわたしのためになるって言うのよ……?」
さやか「それとも何?あんたがわたしの代わりに戦ってくれるって言うの?」
まどか「!?」
さやか「キュゥべえから聞いたよ。あんた、誰よりも才能あるんでしょ?あたしみたいな苦労しなくても、カンタンに魔女やっつけられるんでしょ?」
さやか「あたしのために何かしようって言うんならまずわたしと同じ立場になってみなさいよ。……それじゃ」
まどか「待って、さやかちゃん……」
さやか「着いてこないで!」
まどか(その時、わたしは追いかけることができませんでした。追いかけなくちゃいけなかったのに……)
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/21(水) 21:38:11.87
公園
まどか「さやかちゃん、あれから家にも帰って無いなんて……。携帯も繋がらないし……。さやかちゃん、どこ?」
QB「(ヒョコ)まどか、キミもボクのことを恨んでいるのかい?」
まどか(どうしてそんな言い方……。!?そっか、大切な友達をあんな風にされて、わたし、キュゥべえのこと『恨んで』るんだ。でも……)
まどか「あなたを恨めば、さやかちゃんをもとに戻してくれるの?」
QB「それは無理だ。ボクの力の及ぶところじゃない」
まどか「わたしたちを魔法少女にすることはできるのに、その逆はできないんだ」
QB「一度割った卵は、元には戻せない。それと同じさ」
まどか「なら……わたしが契約したら?契約して、『さやかちゃんを元に戻して』って願ったら?」
QB「そんなことを叶えるくらい、造作も無いさ。キミにはそれだけ大きな資質があるからね」
まどか「最初は、マミさんを戻してもらおうと思ってたんだけど……」
QB「ボクにもルールがあるからね。2つの願いを叶えることはできない。けれど、『2人を元に戻す』と言う1つの願いにすることはできるよ。キミの資質ならそれくらい造作も無い」
まどか(同じ『元に戻す』でも全然違うことなのに、簡単に言えちゃうんだ。でも……)
QB「まどか、その願いはキミの魂を差し出すに足るものかい?」
まどか「当たり前だよ……。さやかちゃんと、マミさんのためなら、わたし、魔法少女に……」
BLAM!BLAM!BLAM!
まどか「ほむらちゃん!?ひどいよ!なにも殺さなくたって」
ほむら「あ、あなたは!!なんであなたは!!い、いつだって!!そうやって!!!自分を犠牲にして!!か、!勝手に自分を粗末にしないで!!!!」
ほむら「い、いい加減にしてよ!!!!あなたを失えば、それを悲しむ人がいるって!どうしてそれに気づかないの!?あ、あ、あなたを守ろうとしてた人はどうなるのよぉ!!!!(ポロポロ…)」
まどか「ほむらちゃん……(泣いてる……。会って少ししか経ってないわたしのためにそこまで……。アレ、わたしたち夢の中で会ったような……?)」
まどか「ごめんね、ほむらちゃん。わたしのために……」
まどか(その後、ほむらちゃんが泣き止むまで、わたしは一緒にいた)
ほむら「み、見苦しい所を見せたわね。ごめんなさい……」
まどか「ごめんね、ほむらちゃん。わたし、そろそろ行かないと」
ほむら「……美樹さやかを探すの?」
まどか「うん。ほむらちゃんには諦めて、って言われたけど諦めきれないよ。だって、さやかちゃんはずっと一緒にいた、大事な友達だもん。それじゃぁ……」
ほむら「待って」
まどか「え?」
ほむら「お願い、待って。私も手伝う(ファサ…)」
まどか「あ、ありがとう(ほむらちゃんが手伝ってくれると思わなかった……)」
ほむら「あなたのことだから、止めても行くんでしょう?だから、私も行くわ」
ほむら「ただし、約束して。いざという時は下がってて。そして……最悪の可能性を覚悟しておいて」
まどか「う……うん」
まどか(そして、ほむらちゃんはさやかちゃんの魔力を辿って、さやかちゃんの居場所を探した)
まどか(まるで、マミさんやさやかちゃんが魔女を探す時みたいだ、なんて場違いなことを考えてしまった)
まどか(それがイヤになるくらい的を得ていたことを、わたしはすぐに知ることになる……)
まどか「さやかちゃん、あれから家にも帰って無いなんて……。携帯も繋がらないし……。さやかちゃん、どこ?」
QB「(ヒョコ)まどか、キミもボクのことを恨んでいるのかい?」
まどか(どうしてそんな言い方……。!?そっか、大切な友達をあんな風にされて、わたし、キュゥべえのこと『恨んで』るんだ。でも……)
まどか「あなたを恨めば、さやかちゃんをもとに戻してくれるの?」
QB「それは無理だ。ボクの力の及ぶところじゃない」
まどか「わたしたちを魔法少女にすることはできるのに、その逆はできないんだ」
QB「一度割った卵は、元には戻せない。それと同じさ」
まどか「なら……わたしが契約したら?契約して、『さやかちゃんを元に戻して』って願ったら?」
QB「そんなことを叶えるくらい、造作も無いさ。キミにはそれだけ大きな資質があるからね」
まどか「最初は、マミさんを戻してもらおうと思ってたんだけど……」
QB「ボクにもルールがあるからね。2つの願いを叶えることはできない。けれど、『2人を元に戻す』と言う1つの願いにすることはできるよ。キミの資質ならそれくらい造作も無い」
まどか(同じ『元に戻す』でも全然違うことなのに、簡単に言えちゃうんだ。でも……)
QB「まどか、その願いはキミの魂を差し出すに足るものかい?」
まどか「当たり前だよ……。さやかちゃんと、マミさんのためなら、わたし、魔法少女に……」
BLAM!BLAM!BLAM!
まどか「ほむらちゃん!?ひどいよ!なにも殺さなくたって」
ほむら「あ、あなたは!!なんであなたは!!い、いつだって!!そうやって!!!自分を犠牲にして!!か、!勝手に自分を粗末にしないで!!!!」
ほむら「い、いい加減にしてよ!!!!あなたを失えば、それを悲しむ人がいるって!どうしてそれに気づかないの!?あ、あ、あなたを守ろうとしてた人はどうなるのよぉ!!!!(ポロポロ…)」
まどか「ほむらちゃん……(泣いてる……。会って少ししか経ってないわたしのためにそこまで……。アレ、わたしたち夢の中で会ったような……?)」
まどか「ごめんね、ほむらちゃん。わたしのために……」
まどか(その後、ほむらちゃんが泣き止むまで、わたしは一緒にいた)
ほむら「み、見苦しい所を見せたわね。ごめんなさい……」
まどか「ごめんね、ほむらちゃん。わたし、そろそろ行かないと」
ほむら「……美樹さやかを探すの?」
まどか「うん。ほむらちゃんには諦めて、って言われたけど諦めきれないよ。だって、さやかちゃんはずっと一緒にいた、大事な友達だもん。それじゃぁ……」
ほむら「待って」
まどか「え?」
ほむら「お願い、待って。私も手伝う(ファサ…)」
まどか「あ、ありがとう(ほむらちゃんが手伝ってくれると思わなかった……)」
ほむら「あなたのことだから、止めても行くんでしょう?だから、私も行くわ」
ほむら「ただし、約束して。いざという時は下がってて。そして……最悪の可能性を覚悟しておいて」
まどか「う……うん」
まどか(そして、ほむらちゃんはさやかちゃんの魔力を辿って、さやかちゃんの居場所を探した)
まどか(まるで、マミさんやさやかちゃんが魔女を探す時みたいだ、なんて場違いなことを考えてしまった)
まどか(それがイヤになるくらい的を得ていたことを、わたしはすぐに知ることになる……)
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/21(水) 21:39:23.59
深夜・駅前
ほむら「佐倉杏子。なぜあなたがここに?」
杏子「それはコッチの……。ああ、そこの奴はさやかの仲間だっけ(ポキ)。なるほど、そいつの頼みってワケか。意外だねぇ、あんたがそういうことするなんて」
ほむら「(ファサ…)緊急措置よ」
まどか「あの……」
杏子「ああ、安心しなよ。そこのイレギュラーとは共同戦線の約束をしてるんだ。ちょっとした利害の一致でさ。だから、ドンパチなんかやらかしたりしないよ」
ほむら「そう言うことよ。だから鹿目まどか、あなたは安心してここで待ってて」
まどか「え……?」
杏子「ァン?なんでわざわざンなことすんだよ?」
まどか「そうだよ、わたしもさやかちゃんを迎えに……」
ほむら「いい?おそらく美樹さやかはこの駅の中にいる。けれど今の彼女は通常の状態では無い。万一のことがあった時にあなたを守りきれるかどうかも分からない。だからここにいて。良いわね」
杏子(まるでまくしたてるみてーに……。コイツがこんなに話すのなんざ始めてだ。……一体何があるってンだ?)
まどか「う……うん(でも、放っておけない。ゴメン。後ろからこっそり着いていくね!)」
ほむら「佐倉杏子。なぜあなたがここに?」
杏子「それはコッチの……。ああ、そこの奴はさやかの仲間だっけ(ポキ)。なるほど、そいつの頼みってワケか。意外だねぇ、あんたがそういうことするなんて」
ほむら「(ファサ…)緊急措置よ」
まどか「あの……」
杏子「ああ、安心しなよ。そこのイレギュラーとは共同戦線の約束をしてるんだ。ちょっとした利害の一致でさ。だから、ドンパチなんかやらかしたりしないよ」
ほむら「そう言うことよ。だから鹿目まどか、あなたは安心してここで待ってて」
まどか「え……?」
杏子「ァン?なんでわざわざンなことすんだよ?」
まどか「そうだよ、わたしもさやかちゃんを迎えに……」
ほむら「いい?おそらく美樹さやかはこの駅の中にいる。けれど今の彼女は通常の状態では無い。万一のことがあった時にあなたを守りきれるかどうかも分からない。だからここにいて。良いわね」
杏子(まるでまくしたてるみてーに……。コイツがこんなに話すのなんざ始めてだ。……一体何があるってンだ?)
まどか「う……うん(でも、放っておけない。ゴメン。後ろからこっそり着いていくね!)」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/21(水) 21:39:51.85
駅構内・ホーム
杏子「さやか!」
さやか「杏子か……。悪いね、手間かけさせちゃって」
ほむら「美樹さやか……」
さやか「転校生も……。まさか、あんたまで来るなんてね」
ほむら「私の望みでは無いわ。頼まれたの。言わなくても分かるわよね、誰のことか」
さやか「さぁ、分かんないや。なーんにも分からない」
ほむら「……」
さやか「結局……わたしは一体何が大切で、何を守ろうとしていたのか……。もう何もかも分からなくなっちゃったんだ」
杏子「さやか……」
さやか「わたしは確かに何人か救いはしたけどさ、その分恨みや妬みも溜まっていって。挙句、大切な友達さえ傷つけて……」
まどか「(バッ!)そんなこと、全然気にして無い!!」
ほむら「まどか!?」
まどか「恨みとか!妬みとか!誰だってあるよ!わたしだって、今恨んでる相手いるもん!!だから……」
さやか「ハハ……。まどかは優しいなぁ、さすがわたしの嫁だぁ……。でも、ゴメンね。あたし、もうダメみたい(ス……)」
杏子「ッ!?ソウルジェムがあんなに濁ってやがる!!」
ほむら「いけない!まどか、逃げてえええええ!!!!!」
さやか「あたしって、ほんとバカ……」
(ピキピキ……パリーン!!)
まどか「さやかちゃあああああああああああん!」
杏子「さやかあああああああああああああああ!」
ほむら「まどかああああああああああああああ!」
(グォォォ……)
QB(個体名『美樹さやか』消失)
QB(希望と絶望の相転移、確認)
QB(見滝原に残る魔法少女は、あと2人)
杏子「さやか!」
さやか「杏子か……。悪いね、手間かけさせちゃって」
ほむら「美樹さやか……」
さやか「転校生も……。まさか、あんたまで来るなんてね」
ほむら「私の望みでは無いわ。頼まれたの。言わなくても分かるわよね、誰のことか」
さやか「さぁ、分かんないや。なーんにも分からない」
ほむら「……」
さやか「結局……わたしは一体何が大切で、何を守ろうとしていたのか……。もう何もかも分からなくなっちゃったんだ」
杏子「さやか……」
さやか「わたしは確かに何人か救いはしたけどさ、その分恨みや妬みも溜まっていって。挙句、大切な友達さえ傷つけて……」
まどか「(バッ!)そんなこと、全然気にして無い!!」
ほむら「まどか!?」
まどか「恨みとか!妬みとか!誰だってあるよ!わたしだって、今恨んでる相手いるもん!!だから……」
さやか「ハハ……。まどかは優しいなぁ、さすがわたしの嫁だぁ……。でも、ゴメンね。あたし、もうダメみたい(ス……)」
杏子「ッ!?ソウルジェムがあんなに濁ってやがる!!」
ほむら「いけない!まどか、逃げてえええええ!!!!!」
さやか「あたしって、ほんとバカ……」
(ピキピキ……パリーン!!)
まどか「さやかちゃあああああああああああん!」
杏子「さやかあああああああああああああああ!」
ほむら「まどかああああああああああああああ!」
(グォォォ……)
QB(個体名『美樹さやか』消失)
QB(希望と絶望の相転移、確認)
QB(見滝原に残る魔法少女は、あと2人)
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 11:09:35.08
駅構内・ホーム→魔女の結界
Oktavia von Seckendorff(人魚の魔女)
杏子「オイ……。なんだよアレ?何だよテメェ?さやかに何しやがった!?」
まどか「さやかちゃん!!さやかちゃああああん!!」
ほむら「佐倉杏子!一端引くわよ!!」
杏子「何を?」
ほむら「行くわよ!(カチ)」
Oktavia von Seckendorff(人魚の魔女)
杏子「オイ……。なんだよアレ?何だよテメェ?さやかに何しやがった!?」
まどか「さやかちゃん!!さやかちゃああああん!!」
ほむら「佐倉杏子!一端引くわよ!!」
杏子「何を?」
ほむら「行くわよ!(カチ)」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 11:10:04.77
線路上
まどか「ハ!?……何!?どうしたの!?さやかちゃんは!?」
杏子「……」
ほむら「私の魔法、時間停止を使ってあの結界から脱出したの。美樹さやかの遺体だけは、佐倉杏子が回収してくれたわ」
まどか「遺体って……。さやかちゃんは、死んじゃったって言うの……?嘘でしょ……?」
ほむら「約束したはずよ。待っててって。そして、最悪の事態を覚悟してって」
まどか「……ごめんなさい」
杏子「それより、ありゃどう言うことだ!アイツのソウルジェムはどうなったンだ!?知ってること全部教えろ!」
ほむら「美樹さやかのソウルジェムはグリーフシードに変化して、魔女を生み出して消滅したわ」
杏子「な!?」
まどか「本当……なの?」
ほむら「事実よ。それがソウルジェムの最後の秘密」
ほむら「これが濁りきって黒く染まる時、ソウルジェム(私たち)はグリーフシードになり、魔女として生まれ変わる。それが、魔法少女になったモノの、逃れられない運命」
まどか「さやかちゃんは、マミさんみたいな正義の味方になりたいって、そう思って魔法少女になったんだよ?なのに……(ジワ…)」
ほむら「その祈りに見合うだけの呪いを背負い込んだまでのこと。あの子は誰かを救った分だけ、これからは誰かを祟りながら生きていく。鹿目まどか、今度こそ理解できたでしょう?あなたが憧れていたモノがどういうモノなのか」
まどか「さやかちゃん……うぁ、あああああん!!(ポロポロ)」
杏子「テメェ、全部知ってたのかよ!!だったらなんでソレ最初から全部言わなかった!?」
ほむら「魔法少女の身体のことと同じよ。言ったところで誰も信じない。誰も受け止められない。あなただって、この目で見なければ信じなかったでしょう?」
杏子「……クソ!」
ほむら「その遺体の処理は一考しなくてはならないわね。うかつな場所に置き去りにすると、後々厄介なことになるから」
杏子「!?テメェ、それでも人間かよ!?」
ほむら「もちろん違うわ。……あなたもね」
まどか「ハ!?……何!?どうしたの!?さやかちゃんは!?」
杏子「……」
ほむら「私の魔法、時間停止を使ってあの結界から脱出したの。美樹さやかの遺体だけは、佐倉杏子が回収してくれたわ」
まどか「遺体って……。さやかちゃんは、死んじゃったって言うの……?嘘でしょ……?」
ほむら「約束したはずよ。待っててって。そして、最悪の事態を覚悟してって」
まどか「……ごめんなさい」
杏子「それより、ありゃどう言うことだ!アイツのソウルジェムはどうなったンだ!?知ってること全部教えろ!」
ほむら「美樹さやかのソウルジェムはグリーフシードに変化して、魔女を生み出して消滅したわ」
杏子「な!?」
まどか「本当……なの?」
ほむら「事実よ。それがソウルジェムの最後の秘密」
ほむら「これが濁りきって黒く染まる時、ソウルジェム(私たち)はグリーフシードになり、魔女として生まれ変わる。それが、魔法少女になったモノの、逃れられない運命」
まどか「さやかちゃんは、マミさんみたいな正義の味方になりたいって、そう思って魔法少女になったんだよ?なのに……(ジワ…)」
ほむら「その祈りに見合うだけの呪いを背負い込んだまでのこと。あの子は誰かを救った分だけ、これからは誰かを祟りながら生きていく。鹿目まどか、今度こそ理解できたでしょう?あなたが憧れていたモノがどういうモノなのか」
まどか「さやかちゃん……うぁ、あああああん!!(ポロポロ)」
杏子「テメェ、全部知ってたのかよ!!だったらなんでソレ最初から全部言わなかった!?」
ほむら「魔法少女の身体のことと同じよ。言ったところで誰も信じない。誰も受け止められない。あなただって、この目で見なければ信じなかったでしょう?」
杏子「……クソ!」
ほむら「その遺体の処理は一考しなくてはならないわね。うかつな場所に置き去りにすると、後々厄介なことになるから」
杏子「!?テメェ、それでも人間かよ!?」
ほむら「もちろん違うわ。……あなたもね」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 11:10:39.48
鹿目家・まどかの自室
QB「入っても良いかい?」
まどか「……」
QB「(ヒョコ)話があるんだ」
まどか「(勝手に入って……)ほむらちゃんが言ったこと、本当なの?」
QB「訂正するほど間違ってはいないね」
まどか「じゃぁ、あなたはみんなを魔女にするために、魔法少女に?」
QB「勘違いしないで欲しいんだが、ボクたちはなにも人類に悪意を持っている訳じゃぁない」
QB「すべては宇宙の寿命を延ばすためなんだ。まどか、キミはエントロピーと言う言葉を知っているかい?」
まどか(そして、キュゥべえは勝手に説明しはじめた)
まどか(キュゥべえによると、今、この宇宙は『熱力学的な死』に向かっているだって。宇宙に存在するエネルギーと言うものは、使えば使うほど目減りしていくしか無いからだから……)
まどか(そんな宇宙の寿命を伸ばすために、『熱力学の法則に縛られないエネルギー』を探していたキュゥべえが目を付けたのがわたしたち―――地球に住む第二次成長期の少女の、感情のちから。希望と絶望の相転移)
まどか(わたしたちの心が、希望から絶望へと堕ちる瞬間、キュゥべえたちにとって膨大なエネルギーが発生する)
まどか(それを回収するのがキュゥべえ―――宇宙からの来訪者、インキュベーターの役割、目的)
まどか「それじゃぁわたしたち……あなたたちの消耗品なの?あなたたちのために死ねって言うの?」
QB「この宇宙にどれだけの文明がひしめき合い、一瞬ごとにどれ程のエネルギーを消耗しているのか分かるかい?」
QB「君たち人類だって、いずれはこの星を離れて僕たちの仲間入りをするだろう。その時になって、枯れ果てた宇宙を引き渡されても困るよね?」
QB「長い目で見れば、これはキミたちにとっても、得になる取引のはずだよ?」
まどか「バカ言わないで……。そんな理由でマミさんが死んで……!さやかちゃんがあんな目に遭って!あんまりだよ……ひど過ぎるよ……!」
QB「僕たちはあくまで君たちの合意を前提に契約しているんだよ?それだけでも十分に良心的なはずなんだが……」
まどか「みんなだまされてただけじゃない!!」
QB「だますという行為自体、僕たちには理解できない。認識の相違から生じた判断ミスを後悔する時、何故か人間は他者を憎悪するんだよね」
まどか「都合の悪いことは隠して!!人の心を弄んで!!そんなの契約でも何でもないじゃない!!!」
QB「君たち人類の価値基準こそ、僕らは理解に苦しむなあ。今現在で69億人、しかも、4秒に10人づつ増え続けている君たちが、どうして単一個体の生き死にに、そこまで大騒ぎするんだい?」
まどか「どうせ理解する気が無いなら、そんなこと聞かないでよ……」
QB「これでも弁解に来たつもりだったんだよ。キミたちの犠牲がどれだけ素晴らしい物をもたらすか理解して貰いたかったんだが、どうやら無理みたいだね」
まどか「当たり前でしょ。わたしたちをメチャクチャにして得たものなんて……どんなものでも素晴らしいなんて思えないよ」
QB「まどか。いつか君は、最高の魔法少女になり、そして最悪の魔女になるだろう。その時僕らは、かつて無い程大量のエネルギーを手に入れるはずだ。この宇宙のために死んでくれる気になったら、いつでも声をかけて。待ってるからね」
まどか「そんな風に簡単に言えるなら、やっぱりあなた私たちの敵なんだね」
QB「入っても良いかい?」
まどか「……」
QB「(ヒョコ)話があるんだ」
まどか「(勝手に入って……)ほむらちゃんが言ったこと、本当なの?」
QB「訂正するほど間違ってはいないね」
まどか「じゃぁ、あなたはみんなを魔女にするために、魔法少女に?」
QB「勘違いしないで欲しいんだが、ボクたちはなにも人類に悪意を持っている訳じゃぁない」
QB「すべては宇宙の寿命を延ばすためなんだ。まどか、キミはエントロピーと言う言葉を知っているかい?」
まどか(そして、キュゥべえは勝手に説明しはじめた)
まどか(キュゥべえによると、今、この宇宙は『熱力学的な死』に向かっているだって。宇宙に存在するエネルギーと言うものは、使えば使うほど目減りしていくしか無いからだから……)
まどか(そんな宇宙の寿命を伸ばすために、『熱力学の法則に縛られないエネルギー』を探していたキュゥべえが目を付けたのがわたしたち―――地球に住む第二次成長期の少女の、感情のちから。希望と絶望の相転移)
まどか(わたしたちの心が、希望から絶望へと堕ちる瞬間、キュゥべえたちにとって膨大なエネルギーが発生する)
まどか(それを回収するのがキュゥべえ―――宇宙からの来訪者、インキュベーターの役割、目的)
まどか「それじゃぁわたしたち……あなたたちの消耗品なの?あなたたちのために死ねって言うの?」
QB「この宇宙にどれだけの文明がひしめき合い、一瞬ごとにどれ程のエネルギーを消耗しているのか分かるかい?」
QB「君たち人類だって、いずれはこの星を離れて僕たちの仲間入りをするだろう。その時になって、枯れ果てた宇宙を引き渡されても困るよね?」
QB「長い目で見れば、これはキミたちにとっても、得になる取引のはずだよ?」
まどか「バカ言わないで……。そんな理由でマミさんが死んで……!さやかちゃんがあんな目に遭って!あんまりだよ……ひど過ぎるよ……!」
QB「僕たちはあくまで君たちの合意を前提に契約しているんだよ?それだけでも十分に良心的なはずなんだが……」
まどか「みんなだまされてただけじゃない!!」
QB「だますという行為自体、僕たちには理解できない。認識の相違から生じた判断ミスを後悔する時、何故か人間は他者を憎悪するんだよね」
まどか「都合の悪いことは隠して!!人の心を弄んで!!そんなの契約でも何でもないじゃない!!!」
QB「君たち人類の価値基準こそ、僕らは理解に苦しむなあ。今現在で69億人、しかも、4秒に10人づつ増え続けている君たちが、どうして単一個体の生き死にに、そこまで大騒ぎするんだい?」
まどか「どうせ理解する気が無いなら、そんなこと聞かないでよ……」
QB「これでも弁解に来たつもりだったんだよ。キミたちの犠牲がどれだけ素晴らしい物をもたらすか理解して貰いたかったんだが、どうやら無理みたいだね」
まどか「当たり前でしょ。わたしたちをメチャクチャにして得たものなんて……どんなものでも素晴らしいなんて思えないよ」
QB「まどか。いつか君は、最高の魔法少女になり、そして最悪の魔女になるだろう。その時僕らは、かつて無い程大量のエネルギーを手に入れるはずだ。この宇宙のために死んでくれる気になったら、いつでも声をかけて。待ってるからね」
まどか「そんな風に簡単に言えるなら、やっぱりあなた私たちの敵なんだね」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 11:11:40.39
翌朝 ほむホーム
(ピンポーン)
ほむら「まどか?」
まどか「ほむらちゃん、ちょっと良いかな?平日だし、こんな時間に悪いとは思うんだけど……」
ほむら「まさか、美樹さやかのこと?」
杏子「(ヒョイ)オ、あんたかい?」
まどか「杏子ちゃん!なんでほむらちゃんのお家に?」
杏子「言ったろ?こいつとは共同戦線。もうすぐこの町に来る、ワルプルギスの夜って言う超弩級の魔女を倒すためのね」
まどか「そんなものまで……」
杏子「それよか、良いトコロに来てくれたね。入んなよ」
ほむら「……仕方ないわね」
まどか「お、おじゃまします(ガチャ)」
まどか(さやかちゃん……の身体だ。死んでるなんて、嘘みたい)
まどか「ほむらちゃん、魔法少女のことに詳しいみたいだから聞きたいことがあって……」
ほむら「何かしら?」
まどか「さやかちゃん、本当に助けられないのかな?」
ほむら「……」
まどか「無理なら無理って、はっきり言ってくれて良い。でも、少しでも可能性があるなら、わたし……」
まどか「諦めたくない」
ほむら「まどか……」
杏子「(ニ!)」
杏子「昨日来やがったキュゥべえのアホが言うところじゃ、『ボクの知る限り前例は無い』が、『条理を覆す魔法少女がどれほどの不条理を成し遂げたとしても驚くに値しない』、だとさ」
まどか「本当!?」
ほむら「期待しない方が良いわ。あいつは嘘は言わないけれど、それ以外ならどんな汚い真似もする。信用できない。それに、私も魔女から魔法少女に戻ったケースなんて見たことも無い」
杏子「あたしも、あのボンクラの言葉を真に受けるつもりは無ぇよ。でも、さ。本当に助けられるかすら、まだわかんないじゃん。何もせずに諦めるなんざ、それこそキュゥべえに負けを認めたようなモンだろ」
まどか「杏子ちゃん……。ありがとう……。さやかちゃんのために(ボロボロ)」
杏子「あー、もう。泣くな泣くな。涙は全部ケリが着いた時のために取っとけ(フキフキ)」
(ピンポーン)
ほむら「まどか?」
まどか「ほむらちゃん、ちょっと良いかな?平日だし、こんな時間に悪いとは思うんだけど……」
ほむら「まさか、美樹さやかのこと?」
杏子「(ヒョイ)オ、あんたかい?」
まどか「杏子ちゃん!なんでほむらちゃんのお家に?」
杏子「言ったろ?こいつとは共同戦線。もうすぐこの町に来る、ワルプルギスの夜って言う超弩級の魔女を倒すためのね」
まどか「そんなものまで……」
杏子「それよか、良いトコロに来てくれたね。入んなよ」
ほむら「……仕方ないわね」
まどか「お、おじゃまします(ガチャ)」
まどか(さやかちゃん……の身体だ。死んでるなんて、嘘みたい)
まどか「ほむらちゃん、魔法少女のことに詳しいみたいだから聞きたいことがあって……」
ほむら「何かしら?」
まどか「さやかちゃん、本当に助けられないのかな?」
ほむら「……」
まどか「無理なら無理って、はっきり言ってくれて良い。でも、少しでも可能性があるなら、わたし……」
まどか「諦めたくない」
ほむら「まどか……」
杏子「(ニ!)」
杏子「昨日来やがったキュゥべえのアホが言うところじゃ、『ボクの知る限り前例は無い』が、『条理を覆す魔法少女がどれほどの不条理を成し遂げたとしても驚くに値しない』、だとさ」
まどか「本当!?」
ほむら「期待しない方が良いわ。あいつは嘘は言わないけれど、それ以外ならどんな汚い真似もする。信用できない。それに、私も魔女から魔法少女に戻ったケースなんて見たことも無い」
杏子「あたしも、あのボンクラの言葉を真に受けるつもりは無ぇよ。でも、さ。本当に助けられるかすら、まだわかんないじゃん。何もせずに諦めるなんざ、それこそキュゥべえに負けを認めたようなモンだろ」
まどか「杏子ちゃん……。ありがとう……。さやかちゃんのために(ボロボロ)」
杏子「あー、もう。泣くな泣くな。涙は全部ケリが着いた時のために取っとけ(フキフキ)」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 11:12:08.46
杏子「で、だ。考えたんだよ。さやかの奴、魔女に変わっちまったけど、友達の声ぐらいは覚えてるかもしれない。呼びかけたら人間の記憶が呼び起こされるかもしれないって。もしそれが出来るとしたら、親友のあんただけだ」
まどか「え……(グシグシ)」
杏子「そう言うモンだろ?最後に愛と勇気が勝つストーリーってヤツは」
ほむら「危険すぎる賭けだわ。失敗すればみんな犬死よ」
杏子「承知の上だ。一般人のコイツをトンでも無くヤバい目に合わせるってこともな。正直、コイツを絶対何があっても守れるなんて約束できない」
ほむら「それを分かっていながら……」
まどか「……やるよ」
ほむら「え?」
まどか「わたし、やる。やらせて欲しい。杏子ちゃんも言ってたけど、何もしないで諦めて、後悔したくない。キュゥべえにだって、負けたくない」
杏子「良い面構えになってきたじゃねぇか、あんた」
ほむら(まどかがいつになく積極的。これは美樹さんへの友情?いや、それだけでなく……)
まどか「自己紹介、まだだったね。わたし、鹿目まどか」
杏子「へへ……。佐倉杏子だ」
ほむら「あらためて、暁美ほむらよ。『ほむら』でも『暁美』でも、好きな方で呼ぶと良いわ」
まどか「(パ!)ほむらちゃん!!」
ほむら「勘違いしないで。私は、美樹さやかを助けられる確率は0だと思っている」
ほむら「けれど、発端は私のミス。美樹さやかのことをきちんと監視しておかなかった私のミス。もし助けられないと分かったら、その時は私がこの手であの魔女を……殺すわ」
杏子「それがアンタなりのスジの通し方ってことかい。アンタにもそう言うトコあるんだ。」
ほむら「私はいつだって、私の戦いをする。それだけよ(ファサ…)」
杏子「おっし!それじゃぁアイツを探しに出発!……の前に」
杏子「食うかい?朝メシ(ニ!)」
まどか「え……(グシグシ)」
杏子「そう言うモンだろ?最後に愛と勇気が勝つストーリーってヤツは」
ほむら「危険すぎる賭けだわ。失敗すればみんな犬死よ」
杏子「承知の上だ。一般人のコイツをトンでも無くヤバい目に合わせるってこともな。正直、コイツを絶対何があっても守れるなんて約束できない」
ほむら「それを分かっていながら……」
まどか「……やるよ」
ほむら「え?」
まどか「わたし、やる。やらせて欲しい。杏子ちゃんも言ってたけど、何もしないで諦めて、後悔したくない。キュゥべえにだって、負けたくない」
杏子「良い面構えになってきたじゃねぇか、あんた」
ほむら(まどかがいつになく積極的。これは美樹さんへの友情?いや、それだけでなく……)
まどか「自己紹介、まだだったね。わたし、鹿目まどか」
杏子「へへ……。佐倉杏子だ」
ほむら「あらためて、暁美ほむらよ。『ほむら』でも『暁美』でも、好きな方で呼ぶと良いわ」
まどか「(パ!)ほむらちゃん!!」
ほむら「勘違いしないで。私は、美樹さやかを助けられる確率は0だと思っている」
ほむら「けれど、発端は私のミス。美樹さやかのことをきちんと監視しておかなかった私のミス。もし助けられないと分かったら、その時は私がこの手であの魔女を……殺すわ」
杏子「それがアンタなりのスジの通し方ってことかい。アンタにもそう言うトコあるんだ。」
ほむら「私はいつだって、私の戦いをする。それだけよ(ファサ…)」
杏子「おっし!それじゃぁアイツを探しに出発!……の前に」
杏子「食うかい?朝メシ(ニ!)」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 11:12:36.98
路地裏
まどか「そう言えば学校、サボっちゃったんだよね。子どもとして、不合格まっしぐらだなぁ(ハハ…)」
杏子「ハ!昨日の今日で、のうのうと学校生活エンジョイ出来たら、そりゃ子どもとしちゃ合格でも、人間としちゃ不合格だろ(モグモグ)」
ほむら「佐倉杏子。あなたたちの『行動』の間、私はまどかを守るのに専念するわ。だから後ろは気にしなくて良い」
杏子「やれやれ。まだフルネームかい。さっきはあんなこと言ったのに、余所余所しいモンだねぇ(アグ)。でもま、お言葉に甘えて遠慮せずにやらせてもらうよ」
ほむら「その代わり、失敗と見ればすぐにでもあの魔女を殺すわ。これも、さっき言った通り」
まどか「ほむらちゃん……」
杏子「ふぅん……」
ほむら「なによ」
杏子「いや、あたしにさやかを殺させないためにそんなこと言ってんじゃないかなー、なんて」
ほむら「……」
杏子「(ニヤニヤ)」
まどか「杏子ちゃんは、どうしてさやかちゃんのためにそこまでしてくれるの?」
杏子「逆に聞くけどさ、今朝ほむらの家にあたしがいるって分かった時あんた、殺されるとか思わなかったワケ?あたしはあんたの親友と何度も事を構えた、こわ~い魔法少女なんだよ?」
まどか「あの時の杏子ちゃんは、わたしを殺すような人にはとても見えなかったから」
杏子「……」
まどか「それに、それでも、もしさやかちゃんが助かるなら、それでも良いかなって」
ほむら「まどか!?」
杏子「あは!ホントお人よしだねぇ、あんたも、さやかも。……だからだよ」
まどか「え?」
杏子「あんたの質問の答えさ。さやかのヤツも、どんなヒドい目に会ったって、お人好しな正義の味方の道を突っ走った。真っ直ぐにね。あたしが懇切丁寧に忠告してやったってのにさ」
まどか「さやかちゃんと、ちゃんとお話してたんだ……」
杏子「一方的に話して聞かせただけだよ。とあるバカな魔法少女が、他人のための願いで、どんなロクでもない目に会ったか、さ」
まどか(そう言って、杏子ちゃんは哀しげにわらった。……きっと、その『バカな魔法少女』は杏子ちゃんのことなんだろうな)
杏子「そのお人好しっぷりをどこまでも貫くアンタたちを見たらさ、思い出したんだ。正義の魔法少女に憧れていた、昔の自分を。そしてあたしの師匠……マミさんのことを」
まどか「え!?」
ほむら「じゃあ佐倉杏子。あなたが巴マミの死んですぐに見滝原に来たのは……」
杏子「ハハ……。お察しの通り。恥ずかしながらあの人の守った町がどうなったのか、気になっちまってね。ケンカ別れした弟子の分際でって、マミさんが聞いたら怒られそうだけどさ」
まどか(杏子ちゃん、マミさんの弟子だったんだ……。そうだ!)
(マミ「……魔法少女はみんな、一人ぼっちだから」)
まどか(杏子ちゃんも最初、一人ぼっちだった。だから、あの言葉はきっとそう言うことなんだ)
まどか「杏子ちゃん」
杏子「ウン?」
まどか「マミさんは最期まで、杏子ちゃんのことを気にかけてたよ。わたしはそう思う」
杏子「……ありがとな、まどか」
ほむら「2人共。話をしている暇は無くなったわ。―――結界よ。美樹さやかの魔女の」
まどか「そう言えば学校、サボっちゃったんだよね。子どもとして、不合格まっしぐらだなぁ(ハハ…)」
杏子「ハ!昨日の今日で、のうのうと学校生活エンジョイ出来たら、そりゃ子どもとしちゃ合格でも、人間としちゃ不合格だろ(モグモグ)」
ほむら「佐倉杏子。あなたたちの『行動』の間、私はまどかを守るのに専念するわ。だから後ろは気にしなくて良い」
杏子「やれやれ。まだフルネームかい。さっきはあんなこと言ったのに、余所余所しいモンだねぇ(アグ)。でもま、お言葉に甘えて遠慮せずにやらせてもらうよ」
ほむら「その代わり、失敗と見ればすぐにでもあの魔女を殺すわ。これも、さっき言った通り」
まどか「ほむらちゃん……」
杏子「ふぅん……」
ほむら「なによ」
杏子「いや、あたしにさやかを殺させないためにそんなこと言ってんじゃないかなー、なんて」
ほむら「……」
杏子「(ニヤニヤ)」
まどか「杏子ちゃんは、どうしてさやかちゃんのためにそこまでしてくれるの?」
杏子「逆に聞くけどさ、今朝ほむらの家にあたしがいるって分かった時あんた、殺されるとか思わなかったワケ?あたしはあんたの親友と何度も事を構えた、こわ~い魔法少女なんだよ?」
まどか「あの時の杏子ちゃんは、わたしを殺すような人にはとても見えなかったから」
杏子「……」
まどか「それに、それでも、もしさやかちゃんが助かるなら、それでも良いかなって」
ほむら「まどか!?」
杏子「あは!ホントお人よしだねぇ、あんたも、さやかも。……だからだよ」
まどか「え?」
杏子「あんたの質問の答えさ。さやかのヤツも、どんなヒドい目に会ったって、お人好しな正義の味方の道を突っ走った。真っ直ぐにね。あたしが懇切丁寧に忠告してやったってのにさ」
まどか「さやかちゃんと、ちゃんとお話してたんだ……」
杏子「一方的に話して聞かせただけだよ。とあるバカな魔法少女が、他人のための願いで、どんなロクでもない目に会ったか、さ」
まどか(そう言って、杏子ちゃんは哀しげにわらった。……きっと、その『バカな魔法少女』は杏子ちゃんのことなんだろうな)
杏子「そのお人好しっぷりをどこまでも貫くアンタたちを見たらさ、思い出したんだ。正義の魔法少女に憧れていた、昔の自分を。そしてあたしの師匠……マミさんのことを」
まどか「え!?」
ほむら「じゃあ佐倉杏子。あなたが巴マミの死んですぐに見滝原に来たのは……」
杏子「ハハ……。お察しの通り。恥ずかしながらあの人の守った町がどうなったのか、気になっちまってね。ケンカ別れした弟子の分際でって、マミさんが聞いたら怒られそうだけどさ」
まどか(杏子ちゃん、マミさんの弟子だったんだ……。そうだ!)
(マミ「……魔法少女はみんな、一人ぼっちだから」)
まどか(杏子ちゃんも最初、一人ぼっちだった。だから、あの言葉はきっとそう言うことなんだ)
まどか「杏子ちゃん」
杏子「ウン?」
まどか「マミさんは最期まで、杏子ちゃんのことを気にかけてたよ。わたしはそう思う」
杏子「……ありがとな、まどか」
ほむら「2人共。話をしている暇は無くなったわ。―――結界よ。美樹さやかの魔女の」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 11:14:55.83
魔女の結界
まどか「この結界……なんだか昔、恭介くんが演奏したコンサートホールみたい……」
使い魔Holger「♪~♪~」
杏子「良いか、まどか、ほむら。打ち合わせ通りに!(カ!)」
ほむら「周りは気にしないで。……あなたは私が守るから(カ!)」
まどか「分かった。……さやかちゃん、わたしだよ。まどかだよ」
人魚の魔女「……」
まどか「辛いよね?苦しいよね?大変だよね?正義の味方であり続けるのって。マミさんだって、ずっと一人で苦しんできたんだもの……」
杏子「うおおおおお!」
ほむら「……(ダダダダダダ!)」
まどか「でも、こんなこと止めようよ。さやかちゃんだってイヤだったはずだよ。そんな風に誰かを呪ったり、祟ったりなんてしても、さやかちゃんが苦しいだけだよ」
まどか「なんて、他の人に戦わせてばっかりのわたしが言っても、説得力無いかな?」
杏子「ハ!そいつは中途半端な気持ちで首突っ込むよか、ずっとマシさ。なにせ、命を晒すってのは他にそうするしか他に仕方ないバカだけがやることだからね!(バ!) 」
杏子「戦うとかそう言うことは、あんたが否が応でも命懸けでやらなきゃならない時が来たら、そン時に考えれば良いンだよ!(ガ!)だから今は呼び続けろ!言葉を届けろ!思いを通せ!!」
車輪(ギュイイイイン!)
杏子「がは!」
まどか「杏子ちゃん!?」
ほむら「杏子!?」
杏子「あたしは大丈夫だ!あんたは呼び続けろ!!(コイツら、あたしのスピードに着いて来やがった!?)」
杏子「聞きわけが無いのにも程があるぜ、さやか」
まどか「辛さも、苦しさも、必要ならみんなわたしが受け止める!恨むのも妬むのも、そんな役はわたしが引き受ける!だから、お願い!!元に戻って!!!帰ってきて!!!さやかちゃん!!!!」
人魚の魔女「Storend……」
ほむら「車輪が!?きゃあ!」
まどか「ほむらちゃん!?……え!?」
人魚の魔女「(ズオオオ……ガシ!)」
ほむら「まどか!?」
まどか「さやか……ちゃん……(さやかちゃんの魔女の手に掴まれて苦しい……。目の前が、真っ暗に……)」
まどか「この結界……なんだか昔、恭介くんが演奏したコンサートホールみたい……」
使い魔Holger「♪~♪~」
杏子「良いか、まどか、ほむら。打ち合わせ通りに!(カ!)」
ほむら「周りは気にしないで。……あなたは私が守るから(カ!)」
まどか「分かった。……さやかちゃん、わたしだよ。まどかだよ」
人魚の魔女「……」
まどか「辛いよね?苦しいよね?大変だよね?正義の味方であり続けるのって。マミさんだって、ずっと一人で苦しんできたんだもの……」
杏子「うおおおおお!」
ほむら「……(ダダダダダダ!)」
まどか「でも、こんなこと止めようよ。さやかちゃんだってイヤだったはずだよ。そんな風に誰かを呪ったり、祟ったりなんてしても、さやかちゃんが苦しいだけだよ」
まどか「なんて、他の人に戦わせてばっかりのわたしが言っても、説得力無いかな?」
杏子「ハ!そいつは中途半端な気持ちで首突っ込むよか、ずっとマシさ。なにせ、命を晒すってのは他にそうするしか他に仕方ないバカだけがやることだからね!(バ!) 」
杏子「戦うとかそう言うことは、あんたが否が応でも命懸けでやらなきゃならない時が来たら、そン時に考えれば良いンだよ!(ガ!)だから今は呼び続けろ!言葉を届けろ!思いを通せ!!」
車輪(ギュイイイイン!)
杏子「がは!」
まどか「杏子ちゃん!?」
ほむら「杏子!?」
杏子「あたしは大丈夫だ!あんたは呼び続けろ!!(コイツら、あたしのスピードに着いて来やがった!?)」
杏子「聞きわけが無いのにも程があるぜ、さやか」
まどか「辛さも、苦しさも、必要ならみんなわたしが受け止める!恨むのも妬むのも、そんな役はわたしが引き受ける!だから、お願い!!元に戻って!!!帰ってきて!!!さやかちゃん!!!!」
人魚の魔女「Storend……」
ほむら「車輪が!?きゃあ!」
まどか「ほむらちゃん!?……え!?」
人魚の魔女「(ズオオオ……ガシ!)」
ほむら「まどか!?」
まどか「さやか……ちゃん……(さやかちゃんの魔女の手に掴まれて苦しい……。目の前が、真っ暗に……)」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 11:15:23.37
杏子「親友の声も分からなくなっちまったのかよ、さやか!!」
杏子(あれを使うしかない!!今まで封印していたから上手く使えるか分からないけど、無理やりにでも!!!)
杏子「ロッソ・ファンタズマぁぁぁぁぁ!!!!!」
ほむら「ぶ、分身を囮にして車輪の攻撃を掻い潜った!?杏子にあんな魔法が!?」
杏子「ハァ!(斬!)」
まどか「(ガク)」
ほむら「まどか!?」
杏子「(クソ!やっぱ魔力の消費がハンパ無い!!)大丈夫、気絶してるだけだ」
杏子「ほむら。結局、あんたの言う通りだったみたいだ。あいつは、何もかもすっかり分からなくなっちまってる」
ほむら「……そうね」
杏子「ソイツを頼む。あたしの馬鹿に突き合わせちまった。あんたも……」
ほむら「それこそ馬鹿を言わないで。私は自分の言葉を反故にするつもりは無いわ」
杏子「あたしは、さやかがまださやかのまま……この魔女が誰かを襲う前に、眠らせてやりたいって思う」
ほむら「あなたの戦力は、ワルプルギスの夜と戦うために必要なの。だから……」
ほむら「2人でやりましょう」
杏子「おうさ!」
杏子(あれを使うしかない!!今まで封印していたから上手く使えるか分からないけど、無理やりにでも!!!)
杏子「ロッソ・ファンタズマぁぁぁぁぁ!!!!!」
ほむら「ぶ、分身を囮にして車輪の攻撃を掻い潜った!?杏子にあんな魔法が!?」
杏子「ハァ!(斬!)」
まどか「(ガク)」
ほむら「まどか!?」
杏子「(クソ!やっぱ魔力の消費がハンパ無い!!)大丈夫、気絶してるだけだ」
杏子「ほむら。結局、あんたの言う通りだったみたいだ。あいつは、何もかもすっかり分からなくなっちまってる」
ほむら「……そうね」
杏子「ソイツを頼む。あたしの馬鹿に突き合わせちまった。あんたも……」
ほむら「それこそ馬鹿を言わないで。私は自分の言葉を反故にするつもりは無いわ」
杏子「あたしは、さやかがまださやかのまま……この魔女が誰かを襲う前に、眠らせてやりたいって思う」
ほむら「あなたの戦力は、ワルプルギスの夜と戦うために必要なの。だから……」
ほむら「2人でやりましょう」
杏子「おうさ!」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 11:16:35.39
数時間経過
杏子「とは言った物の、やっぱキツいな……(ゼェ…ゼェ…)」
ほむら「ええ。車輪だけでなく、楽団の使い魔まで戦いに参加するなんて、今までは無かったケース(ハァ…ハァ…)」
杏子「そんだけまどかの言葉があいつの心を震わしたってことかもな。バイオリンの坊やのモドキだけは、相変わらずシカトかましてるけどね。……って今まで?」
ほむら「何でも無いわ。それよりも、『ロッソ・ファンタズマ』と言ったかしら。あなたが分身魔法を仕えるなんて、知らなかったわ。随分と魔力の消費が激しいみたいだけど」
杏子「『分身』じゃねぇ、幻惑の魔法だ。昔、色々あって封印した魔法でね。それを無理筋で使ってるから、どうにも魔力がキツいみたいだ」
ほむら「お陰でこっちは、随分と楽をさせてもらっているけどね。あなた、グリーフシードのストックは?」
杏子「ヨユー……と言いたいトコだけど、正直あんたに分けられるほどの量はもう無さそうだ」
ほむら「そうね。こっちも、あまりストックがあるとは言えないわ」
杏子「お互いジリ貧ってことか。このカッコ悪い姿を、魔法で守ってるそこのお姫様に見られてないのが幸運なのか、不幸なのか……」
ほむら「幸運よ。実を言うと、まどかには魔法で眠ってもらっているの」
杏子「だろうと思ったぜ。……悪ィな」
ほむら「何?」
杏子「ワルプルギスの夜の前に、あんたにこんな寄り道させちまって」
ほむら「(ファサ…)私が自分で選んだことよ。気にしないで」
杏子「なら遠慮はいらねぇか。ほむら、頼みがある」
ほむら「何?」
杏子「今一番厄介なのは、車輪と使い魔のガードだ。アンタの武器と魔法で、魔女(さやか)までの道を作って欲しい」
杏子「そこにあたしが、あいつに向かって残ったありったけの魔力を込めた攻撃をブチ込む」
ほむら「そう言うことなら私が……」
杏子「オイオイ。時間停止なんてチート使える割に、さっきからあんた魔女に致命傷与えられて無いじゃん。つまり、あんたじゃパワーが足りないってことだろ?」
杏子「それに、あたしの幻惑魔法じゃ、さすがにこの数は止めらんない。でも、あんたならどうにかできる。適材適所ってやつさ」
ほむら「……」
杏子「『あたしが自分で選んだこと』だ。あんたの気遣いを無下にして悪いとは思うが、後悔は無いし、覚悟も出来てる。だから……頼む」
ほむら「分かったわ(ジャキン!)」
杏子「とは言った物の、やっぱキツいな……(ゼェ…ゼェ…)」
ほむら「ええ。車輪だけでなく、楽団の使い魔まで戦いに参加するなんて、今までは無かったケース(ハァ…ハァ…)」
杏子「そんだけまどかの言葉があいつの心を震わしたってことかもな。バイオリンの坊やのモドキだけは、相変わらずシカトかましてるけどね。……って今まで?」
ほむら「何でも無いわ。それよりも、『ロッソ・ファンタズマ』と言ったかしら。あなたが分身魔法を仕えるなんて、知らなかったわ。随分と魔力の消費が激しいみたいだけど」
杏子「『分身』じゃねぇ、幻惑の魔法だ。昔、色々あって封印した魔法でね。それを無理筋で使ってるから、どうにも魔力がキツいみたいだ」
ほむら「お陰でこっちは、随分と楽をさせてもらっているけどね。あなた、グリーフシードのストックは?」
杏子「ヨユー……と言いたいトコだけど、正直あんたに分けられるほどの量はもう無さそうだ」
ほむら「そうね。こっちも、あまりストックがあるとは言えないわ」
杏子「お互いジリ貧ってことか。このカッコ悪い姿を、魔法で守ってるそこのお姫様に見られてないのが幸運なのか、不幸なのか……」
ほむら「幸運よ。実を言うと、まどかには魔法で眠ってもらっているの」
杏子「だろうと思ったぜ。……悪ィな」
ほむら「何?」
杏子「ワルプルギスの夜の前に、あんたにこんな寄り道させちまって」
ほむら「(ファサ…)私が自分で選んだことよ。気にしないで」
杏子「なら遠慮はいらねぇか。ほむら、頼みがある」
ほむら「何?」
杏子「今一番厄介なのは、車輪と使い魔のガードだ。アンタの武器と魔法で、魔女(さやか)までの道を作って欲しい」
杏子「そこにあたしが、あいつに向かって残ったありったけの魔力を込めた攻撃をブチ込む」
ほむら「そう言うことなら私が……」
杏子「オイオイ。時間停止なんてチート使える割に、さっきからあんた魔女に致命傷与えられて無いじゃん。つまり、あんたじゃパワーが足りないってことだろ?」
杏子「それに、あたしの幻惑魔法じゃ、さすがにこの数は止めらんない。でも、あんたならどうにかできる。適材適所ってやつさ」
ほむら「……」
杏子「『あたしが自分で選んだこと』だ。あんたの気遣いを無下にして悪いとは思うが、後悔は無いし、覚悟も出来てる。だから……頼む」
ほむら「分かったわ(ジャキン!)」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 11:17:15.37
杏子「あたしは魔力を集中する。その間に(ス……)」
ほむら(魔法でまどかは守られている。だから、私は使い魔のガードを崩すことに専念すればいい)
BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!
杏子(頼むよ、神様。あたしは人の心を惑わす魔女だけど、あいつらには、あたしの仲間たちにはせめて……)
杏子(祝福を!)
車輪(ギュルルル!)
使い魔(♪~♪~)
杏子「が!ぐは!」
杏子「大丈夫だ!おおおおおおおおおおおおお!」
ドン!
ほむら「ガードが崩れた!杏子!!(カチ)」
杏子「(時が止まった!)ああ。こっちもイケる。あとはこのデカい槍を、あいつにブチ込むだけで良い」
ほむら「知っての通り、私の魔法は時間停止。その槍も離れれば止まってしまう。だから……」
杏子「ああ、大丈夫。直接やらなきゃダメってことでしょ?」
ほむら「ええ」
杏子「それじゃ、ほむら。いっちょハデに行こうじゃない!」
ほむら「そうね」
杏ほむ「「はああああああああああああああ!!」」
(カ!ドオオオオオオオォォォォ!)
ほむら(魔法でまどかは守られている。だから、私は使い魔のガードを崩すことに専念すればいい)
BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!
杏子(頼むよ、神様。あたしは人の心を惑わす魔女だけど、あいつらには、あたしの仲間たちにはせめて……)
杏子(祝福を!)
車輪(ギュルルル!)
使い魔(♪~♪~)
杏子「が!ぐは!」
杏子「大丈夫だ!おおおおおおおおおおおおお!」
ドン!
ほむら「ガードが崩れた!杏子!!(カチ)」
杏子「(時が止まった!)ああ。こっちもイケる。あとはこのデカい槍を、あいつにブチ込むだけで良い」
ほむら「知っての通り、私の魔法は時間停止。その槍も離れれば止まってしまう。だから……」
杏子「ああ、大丈夫。直接やらなきゃダメってことでしょ?」
ほむら「ええ」
杏子「それじゃ、ほむら。いっちょハデに行こうじゃない!」
ほむら「そうね」
杏ほむ「「はああああああああああああああ!!」」
(カ!ドオオオオオオオォォォォ!)
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 11:17:47.84
路地裏
まどか(大きな音で、気がついた)
まどか(いつの間にか、そこは魔女の結界じゃなくて……)
ほむら「まどか……」
まどか「ほむら……ちゃん」
ほむら「ごめんなさい。結局美樹さやかを救えなかった……」
まどか「!?そん、な……」
ほむら「ごめんなさい……ごめんなさい……」
まどか「ほむらちゃんのせいじゃ、無いよ……」
ほむら「それに、佐倉杏子のことも……」
杏子「あたしのことが何だって?(ヨロ)」
まどか「杏子ちゃん!?」
杏子「いやぁ、さすがに歯ごたえあったわ。今回ばかりはヤバかったな。ハハ……」
ほむら「佐倉……杏子」
ほむら(そんなボロボロの体で……)
まどか(杏子ちゃんのソウルジェム……)
杏子「グリーフシードのストック込みで、こんなにあたしに魔力使わせた奴は久しぶりだ。……誇って良いぜ、さやか。あんたはあたしが戦った中で一番強い魔法少女の一人だった(ボソ)」
ほむら「あなた……」
杏子「ああ、そうそう。コレ、頼むわ(ス…)」
ほむら「あの魔女の、グリーフシード……」
杏子「あんたの好きにしても良いけどさ。できれば、さやかの身体と一緒に弔ってやってくれねぇか。魂を身体から切り離されて、それに一番苦しんだのはあいつだからさ。せめて死ぬ時くらいは、一緒にさせてやりたいんだ。……つまんない感傷かもしんないけどさ」
ほむら「……分かった、わ」
杏子「ああ、そうそう。それとワルプルギスの夜の件、悪いんだけどキャンセルで頼むわ。……どうしてもハズせない用事ができちまってさ。健闘を祈るぜ」
まどか「杏子ちゃん……」
杏子「じゃあな、まどか、ほむら(ヒラヒラ)」
ほむら「杏子……」
まどか(大きな音で、気がついた)
まどか(いつの間にか、そこは魔女の結界じゃなくて……)
ほむら「まどか……」
まどか「ほむら……ちゃん」
ほむら「ごめんなさい。結局美樹さやかを救えなかった……」
まどか「!?そん、な……」
ほむら「ごめんなさい……ごめんなさい……」
まどか「ほむらちゃんのせいじゃ、無いよ……」
ほむら「それに、佐倉杏子のことも……」
杏子「あたしのことが何だって?(ヨロ)」
まどか「杏子ちゃん!?」
杏子「いやぁ、さすがに歯ごたえあったわ。今回ばかりはヤバかったな。ハハ……」
ほむら「佐倉……杏子」
ほむら(そんなボロボロの体で……)
まどか(杏子ちゃんのソウルジェム……)
杏子「グリーフシードのストック込みで、こんなにあたしに魔力使わせた奴は久しぶりだ。……誇って良いぜ、さやか。あんたはあたしが戦った中で一番強い魔法少女の一人だった(ボソ)」
ほむら「あなた……」
杏子「ああ、そうそう。コレ、頼むわ(ス…)」
ほむら「あの魔女の、グリーフシード……」
杏子「あんたの好きにしても良いけどさ。できれば、さやかの身体と一緒に弔ってやってくれねぇか。魂を身体から切り離されて、それに一番苦しんだのはあいつだからさ。せめて死ぬ時くらいは、一緒にさせてやりたいんだ。……つまんない感傷かもしんないけどさ」
ほむら「……分かった、わ」
杏子「ああ、そうそう。それとワルプルギスの夜の件、悪いんだけどキャンセルで頼むわ。……どうしてもハズせない用事ができちまってさ。健闘を祈るぜ」
まどか「杏子ちゃん……」
杏子「じゃあな、まどか、ほむら(ヒラヒラ)」
ほむら「杏子……」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 11:18:36.51
教会跡
杏子「(ハァ…ハァ…)」
杏子「ギリギリの体だけど、どーにかここまでは来れたな。でも、ここらで限界か(ス…)」
杏子「ここまで真っ黒になると、ほむらの奴のストックを全部使っても浄化は無理だったろうな。……それに、あいつにはあいつの大事な戦いがある。足手まといを置いて戦わせるわけにはいかない」
杏子「マミさんや……さやかも、待たせちまってるし」
杏子「あいつら……。1人ぼっちは寂しいもんなぁ」
杏子「だから……」
杏子「そろそろ、死ぬか」
(パリィン)
QB(個体名『佐倉杏子』消失)
QB(この町に残る魔法少女は、あと1人)
杏子「(ハァ…ハァ…)」
杏子「ギリギリの体だけど、どーにかここまでは来れたな。でも、ここらで限界か(ス…)」
杏子「ここまで真っ黒になると、ほむらの奴のストックを全部使っても浄化は無理だったろうな。……それに、あいつにはあいつの大事な戦いがある。足手まといを置いて戦わせるわけにはいかない」
杏子「マミさんや……さやかも、待たせちまってるし」
杏子「あいつら……。1人ぼっちは寂しいもんなぁ」
杏子「だから……」
杏子「そろそろ、死ぬか」
(パリィン)
QB(個体名『佐倉杏子』消失)
QB(この町に残る魔法少女は、あと1人)
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/27(火) 23:07:31.37
まどか(さやかちゃんのお葬式が執り行われた)
まどか(ほむらちゃんが、上手くさやかちゃんのお父さんとお母さんに教えてくれたみたい)
まどか(死因については、ほむらちゃんも説明できなかったみたいで、警察の人は「家出の末の衰弱死だろう」と言っていた)
まどか(棺には、杏子ちゃんの望み通り、ほむらちゃんがさやかちゃんのグリーフシードを収めた)
まどか(お葬式の時には、たくさんのお友達が来てくれた。さやかちゃんは、本当に良い子だから)
まどか(意外だったのは、仁美ちゃんが今まで見たことの無いくらいに取り乱したこと)
まどか(あのしっかりした仁美ちゃんが、「私が死んでしまえば良かったのに!」なんて、言うなんて……)
まどか(泣き叫ぶ仁美ちゃんに、わたしは何も言えなかった。わたしが何か言ってしまえば、壊れてしまいそうで)
まどか(それと同時に、自分の中にとても冷たい想いが芽生えたのが分かって……)
まどか(「恋敵が死んで良かったじゃない」なんて言葉を、一瞬でも言いかけたわたしは、本当に……)
まどか(ほむらちゃんが、上手くさやかちゃんのお父さんとお母さんに教えてくれたみたい)
まどか(死因については、ほむらちゃんも説明できなかったみたいで、警察の人は「家出の末の衰弱死だろう」と言っていた)
まどか(棺には、杏子ちゃんの望み通り、ほむらちゃんがさやかちゃんのグリーフシードを収めた)
まどか(お葬式の時には、たくさんのお友達が来てくれた。さやかちゃんは、本当に良い子だから)
まどか(意外だったのは、仁美ちゃんが今まで見たことの無いくらいに取り乱したこと)
まどか(あのしっかりした仁美ちゃんが、「私が死んでしまえば良かったのに!」なんて、言うなんて……)
まどか(泣き叫ぶ仁美ちゃんに、わたしは何も言えなかった。わたしが何か言ってしまえば、壊れてしまいそうで)
まどか(それと同時に、自分の中にとても冷たい想いが芽生えたのが分かって……)
まどか(「恋敵が死んで良かったじゃない」なんて言葉を、一瞬でも言いかけたわたしは、本当に……)
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/27(火) 23:08:03.75
鹿目家
絢子「そっか……。あたしはお葬式に行けなかったけど、そんなことがあったのか……」
まどか「それだけじゃないの。わたし、恭介くんにもこう思った。『自分を好きになってくれた人が死んだのに、冷静なんだね』って」
まどか「子どもとして、不合格すぎだよ……」
絢子「さやかちゃんは、本当にまどかと仲良くしてくれたからね。正直あたしもまだ、さやかちゃんが死んだなんて信じられないくらいだ」
絢子「まどかにとってさ、本当に掛け替えの無い子だって、あたしの目から見ても思うよ。だから、当り前だよ。そんな相手が死んで、想いが裏返っちゃうのはさ」
まどか「裏返る?」
絢子「ああ。悪い想いが良い想いから生まれてくることなんて、良くあることさ。悲しいから嬉しさも倍になって、嬉しかったから悲しさが倍になる。大切だから不安になることもあるし、好きだから妬むこともある。そして、好きだから怒る。そんなのみんな当たり前のことさ」
まどか「当たり前……?」
絢子「そう、当り前。それで良いんだよ。それに、本当に言った訳じゃ無いんだろう?まどかだって本当は、分かってたから。仁美ちゃんも、恭介くんも、さやかちゃんに対してこれっぽっちも悪意を持って無いんだって」
まどか「悪意……。そうだよね、ありがとう、ママ」
絢子「そっか……。あたしはお葬式に行けなかったけど、そんなことがあったのか……」
まどか「それだけじゃないの。わたし、恭介くんにもこう思った。『自分を好きになってくれた人が死んだのに、冷静なんだね』って」
まどか「子どもとして、不合格すぎだよ……」
絢子「さやかちゃんは、本当にまどかと仲良くしてくれたからね。正直あたしもまだ、さやかちゃんが死んだなんて信じられないくらいだ」
絢子「まどかにとってさ、本当に掛け替えの無い子だって、あたしの目から見ても思うよ。だから、当り前だよ。そんな相手が死んで、想いが裏返っちゃうのはさ」
まどか「裏返る?」
絢子「ああ。悪い想いが良い想いから生まれてくることなんて、良くあることさ。悲しいから嬉しさも倍になって、嬉しかったから悲しさが倍になる。大切だから不安になることもあるし、好きだから妬むこともある。そして、好きだから怒る。そんなのみんな当たり前のことさ」
まどか「当たり前……?」
絢子「そう、当り前。それで良いんだよ。それに、本当に言った訳じゃ無いんだろう?まどかだって本当は、分かってたから。仁美ちゃんも、恭介くんも、さやかちゃんに対してこれっぽっちも悪意を持って無いんだって」
まどか「悪意……。そうだよね、ありがとう、ママ」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/27(火) 23:08:54.41
その夜
まどか「ねぇ、キュゥべえ。さやかちゃんが死んだよ。それに、たぶん杏子ちゃんも……」
QB「そうだね。これでこの町の魔法少女は、暁美ほむら1人になった」
まどか「やっぱり……」
QB「意外な結末じゃないよ。予兆は前からあった」
まどか「簡単に言うんだね。……元々はみんなあなたのせいで死んだみたいなものなのに」
QB「ハァ……。たとえばキミは、家畜に対して引け目を感じたりするかい?彼らがどういうプロセスでキミたちの食卓に並ぶのかを考えれば―――」
(牛、豚、鶏の断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔)
まどか「(バ!)やめてよ!!こんな時に!!」
QB「その反応は理不尽だ。この光景を残酷と思うならキミには本質が全く見えていない」
まどか「分かってる……つもりだよ。ウチのパパもお庭で野菜を育ててるから……。生きることは食べることで、食べることは育てた命を殺すことだって。そう言うことは、分かってる……」
QB「それだけじゃ足りないね。彼らは人間の糧になることを前提として、生存競争から保護され、淘汰されること無く繁殖している。牛も、豚も、鶏も、もちろん食用植物も、種としての繁殖ぶりは圧倒的だ。キミたちは皆、理想的な共栄関係にあるじゃないか」
まどか「……同じだって言いたいの?」
QB「むしろ、ボクらは人類が家畜を扱うよりも、ずっとキミたちに対して譲歩しているよ?」
まどか(思い出す。家庭菜園をしているパパの姿。「トマトは愛情をこめて育てれば、それにこたえてくれるんだよ」と言ってパパがお野菜に向けるまなざしはとても温かくて。キュゥべえはそれよりも『良い』って言うの?その冷たい眼で)
QB「だって、曲がりになりも知的生命体と認めたうえで交渉しているんだ」
まどか「……」
QB「信じられないのかい?それなら見せてあげようか。ボクたちインキュベーターとキミたち人類が、共に歩んできた歴史を」
まどか「ねぇ、キュゥべえ。さやかちゃんが死んだよ。それに、たぶん杏子ちゃんも……」
QB「そうだね。これでこの町の魔法少女は、暁美ほむら1人になった」
まどか「やっぱり……」
QB「意外な結末じゃないよ。予兆は前からあった」
まどか「簡単に言うんだね。……元々はみんなあなたのせいで死んだみたいなものなのに」
QB「ハァ……。たとえばキミは、家畜に対して引け目を感じたりするかい?彼らがどういうプロセスでキミたちの食卓に並ぶのかを考えれば―――」
(牛、豚、鶏の断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔)
まどか「(バ!)やめてよ!!こんな時に!!」
QB「その反応は理不尽だ。この光景を残酷と思うならキミには本質が全く見えていない」
まどか「分かってる……つもりだよ。ウチのパパもお庭で野菜を育ててるから……。生きることは食べることで、食べることは育てた命を殺すことだって。そう言うことは、分かってる……」
QB「それだけじゃ足りないね。彼らは人間の糧になることを前提として、生存競争から保護され、淘汰されること無く繁殖している。牛も、豚も、鶏も、もちろん食用植物も、種としての繁殖ぶりは圧倒的だ。キミたちは皆、理想的な共栄関係にあるじゃないか」
まどか「……同じだって言いたいの?」
QB「むしろ、ボクらは人類が家畜を扱うよりも、ずっとキミたちに対して譲歩しているよ?」
まどか(思い出す。家庭菜園をしているパパの姿。「トマトは愛情をこめて育てれば、それにこたえてくれるんだよ」と言ってパパがお野菜に向けるまなざしはとても温かくて。キュゥべえはそれよりも『良い』って言うの?その冷たい眼で)
QB「だって、曲がりになりも知的生命体と認めたうえで交渉しているんだ」
まどか「……」
QB「信じられないのかい?それなら見せてあげようか。ボクたちインキュベーターとキミたち人類が、共に歩んできた歴史を」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/27(火) 23:09:31.85
まどか(インキュベーターが見せたのは、ずっと昔から存在し続けてきた、たくさんの魔法少女たち)
QB「ボクたちはね、有史以前からキミたちの文明に干渉してきた。数え切れないほど大勢の少女がインキュベーターと契約し、希望を叶え、そして絶望に身をゆだねていった」
まどか(わたしは、彼女たちの人生を垣間見た。希望を、幸せを願っても、最期には絶望的で、悲劇的な結末に終わる。そんなことが何度も、何度も。何人も、何人も……)
QB「これが、これまで数多の魔法少女たちが繰り返してきたサイクルだ」
まどか(大きな争い。平和で幸せな暮らしを望んで魔法少女になり、けれどもそれが果たされること無く死んでいった子たちもいた)
QB「中には歴史に転機をもたらし、社会を新しいステージへと導いた子もいた」
まどか「みんな、みんな信じてたの……?信じてたのに裏切られたの……?」
QB「彼女たちを裏切ったのは、ボクたちではなく、むしろ自分自身の祈りだよ。どんな希望もソレが条理にそぐわないものであるかぎり、必ず何らかの歪みを生み出すことになる。やがてソコから災厄が生まれるのは当然の摂理さ。そんな当たり前の結末を裏切りだと言うのなら、そもそも願い事なんてすること自体間違いなのさ」
まどか(間違い……)
QB「でも、愚かとは言わないよ。彼女たちの犠牲によって、人の歴史が紡がれてきたことも、また事実だし。 そうやって過去に流された全ての涙を礎にして、今の君たちの暮らしは成り立っているんだよ?それを正しく認識するなら、どうして今更たかだか数人の運命だけを特別視できるんだい?」
まどか「歪みが生まれるって分かってて、間違いだって思ってて、あなたはみんなの願いを『叶えて』きたんだね……」
QB「宇宙の寿命を伸ばすためだからね」
まどか「それで、長い間ずっとあの子達を見守りながら、あなたは何も感じなかったの?みんながどんなに辛かったか、分からなかったの?」
QB「ソレがボクたちに理解できたなら、態々こんな星まで来なくても済んだんだけどね」
まどか(こんな星……)
QB「ボクたちには基本的に感情と言うモノが無い。極めて稀な精神疾患でしか無いんだ。だからキミたち人類を発見した時は驚いたよ。全ての個体が別個に感情を持ちながら共存してる世界なんて、予想だにしていなかったからね」
まどか「もしも……あなたたちがこの星に来てなかったら……」
QB「キミたちは今でも、裸で洞穴に住んでたんじゃないかな」
まどか(そして、少なくともこんな悲しいことにはならなかった……)
まどか(でも、なんなんだろう。わたしたちって……)
まどか(どんな願い事をしても、悲劇に終わって)
まどか(わたしたちの願いも、わたしたちの積み上げてきたものも、みんなインキュベーターに吸い上げられるためのもので……)
まどか(わたしたちの大切なものって、なんだったのかな……?)
QB「ボクたちはね、有史以前からキミたちの文明に干渉してきた。数え切れないほど大勢の少女がインキュベーターと契約し、希望を叶え、そして絶望に身をゆだねていった」
まどか(わたしは、彼女たちの人生を垣間見た。希望を、幸せを願っても、最期には絶望的で、悲劇的な結末に終わる。そんなことが何度も、何度も。何人も、何人も……)
QB「これが、これまで数多の魔法少女たちが繰り返してきたサイクルだ」
まどか(大きな争い。平和で幸せな暮らしを望んで魔法少女になり、けれどもそれが果たされること無く死んでいった子たちもいた)
QB「中には歴史に転機をもたらし、社会を新しいステージへと導いた子もいた」
まどか「みんな、みんな信じてたの……?信じてたのに裏切られたの……?」
QB「彼女たちを裏切ったのは、ボクたちではなく、むしろ自分自身の祈りだよ。どんな希望もソレが条理にそぐわないものであるかぎり、必ず何らかの歪みを生み出すことになる。やがてソコから災厄が生まれるのは当然の摂理さ。そんな当たり前の結末を裏切りだと言うのなら、そもそも願い事なんてすること自体間違いなのさ」
まどか(間違い……)
QB「でも、愚かとは言わないよ。彼女たちの犠牲によって、人の歴史が紡がれてきたことも、また事実だし。 そうやって過去に流された全ての涙を礎にして、今の君たちの暮らしは成り立っているんだよ?それを正しく認識するなら、どうして今更たかだか数人の運命だけを特別視できるんだい?」
まどか「歪みが生まれるって分かってて、間違いだって思ってて、あなたはみんなの願いを『叶えて』きたんだね……」
QB「宇宙の寿命を伸ばすためだからね」
まどか「それで、長い間ずっとあの子達を見守りながら、あなたは何も感じなかったの?みんながどんなに辛かったか、分からなかったの?」
QB「ソレがボクたちに理解できたなら、態々こんな星まで来なくても済んだんだけどね」
まどか(こんな星……)
QB「ボクたちには基本的に感情と言うモノが無い。極めて稀な精神疾患でしか無いんだ。だからキミたち人類を発見した時は驚いたよ。全ての個体が別個に感情を持ちながら共存してる世界なんて、予想だにしていなかったからね」
まどか「もしも……あなたたちがこの星に来てなかったら……」
QB「キミたちは今でも、裸で洞穴に住んでたんじゃないかな」
まどか(そして、少なくともこんな悲しいことにはならなかった……)
まどか(でも、なんなんだろう。わたしたちって……)
まどか(どんな願い事をしても、悲劇に終わって)
まどか(わたしたちの願いも、わたしたちの積み上げてきたものも、みんなインキュベーターに吸い上げられるためのもので……)
まどか(わたしたちの大切なものって、なんだったのかな……?)
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/27(火) 23:10:09.04
ほむホーム
ほむら(今日は連戦……。確実に魔女が増えている。これも、ワルプルギスの夜の影響なのかしら)
ほむら(でもお陰で、以前ほどでは無いにせよ、グリーフシードのストックは間に合ったわ。これで何とか、ワルプルギスの夜と戦える)
(ピンポーン)
ほむら(まどかだ!落ち着いて、冷静に……)
ほむら「鹿目まどか、あなたなの(ファサ…)」
まどか「入って……良いかな」
ほむら「どうぞ」
まどか「キュゥべえ……インキュベーターに聞いたの。インキュベーターと魔法少女はずっと昔からこの星にいて、わたしたち人間が奇跡の恩恵と引き換えに、魔法少女はずっと昔からキュゥべえのために絶望して魔女になっていったんだって」
ほむら「……そう。奴らは、そんな昔からこの星にいたのね。それこそ、人類史の裏側に」
まどか「うん。そんなことを聞いて、わたしたちの大切なものって何だったのか、ちょっと分からなくなっちゃって……。それでほむらちゃんなら、って思って……」
ほむら「期待に添えなくて悪いけど、私は何でも分かる訳じゃ無いわ(ファサ…)」
ほむら「けれど、ただ一つ言えることがあるなら、私達の存在がどれほど奴らの掌の上で弄ばれたとしても、想いだけは私達のものだった、ということかしら」
まどか「わたしたちの、想い」
ほむら「ええ。私は長い間、魔法少女として戦ってきた。それは、インキュベーターに利用された私の歴史だったと言えるわ。けれど、願った私の想いは、運命を変えようとした私の想いだけは、奴らの物では無い」
まどか「ほむらちゃんの、願い、想いは、ほむらちゃんのもの……」
ほむら「ええ。正直、長い長い戦いの中で、何度後悔したか分からないし、何度大切なものを失って泣いたか分からないけれど、それも全て私の想いで、私が自分で掴んだ物。それだけは奴らのものじゃない。少なくとも、私はそう思いたい」
ほむら「今までの魔法少女達も、そうだったんじゃないかしら。結果としてインキュベーターに利用されたけれど、彼女たちの一番大切な物を守ろうとして、貫こうとして、死んでいった。その想いだけは、奴らとは関係の無い、本当のこと」
まどか「……ほむらちゃんは、強いんだね」
ほむら「そんなことは無いわ。最後に残った道しるべ、それだけが私を支えていた。それが無かったら、私はとうの昔に終わっていたでしょうね」
まどか「最後に残った道しるべ?」
ほむら「と、言っても、正直今の私には自分のやって来たことが正しかったとは断言できなくなっているのだけれど……」
まどか「ねぇ、良かったら、聞かせてくれる?ほむらちゃんのこと。ほむらちゃんを支えてくれた人のこと」
ほむら「どうせ、聞いても信じられない話よ」
まどか「それでも聞きたいかな。完全にわたしのわがままなんだけど……。ほむらちゃんの話を聞けば、少しはわたしも答えに近づけそうな気がして。それに、わたしのためにあんなに泣いてくれた女の子が何で泣いてくれたのか、わたし知らないままなんだよ?」
ほむら「そ、そう言えば、そんなこともあったわね……」
まどか「それを知らないままでいるのも、無責任な気がして」
ほむら「……昔話をしましょう。昔、あるところに1人の女の子がいたわ。昔から身体が弱くて、周りに迷惑ばかり。その上得意な学科も特技も無くて、そんな自分が大嫌い。そんな、女の子」
ほむら「その子が、ある魔法少女に出会ったことから、物語は始まるわ」
ほむら(今日は連戦……。確実に魔女が増えている。これも、ワルプルギスの夜の影響なのかしら)
ほむら(でもお陰で、以前ほどでは無いにせよ、グリーフシードのストックは間に合ったわ。これで何とか、ワルプルギスの夜と戦える)
(ピンポーン)
ほむら(まどかだ!落ち着いて、冷静に……)
ほむら「鹿目まどか、あなたなの(ファサ…)」
まどか「入って……良いかな」
ほむら「どうぞ」
まどか「キュゥべえ……インキュベーターに聞いたの。インキュベーターと魔法少女はずっと昔からこの星にいて、わたしたち人間が奇跡の恩恵と引き換えに、魔法少女はずっと昔からキュゥべえのために絶望して魔女になっていったんだって」
ほむら「……そう。奴らは、そんな昔からこの星にいたのね。それこそ、人類史の裏側に」
まどか「うん。そんなことを聞いて、わたしたちの大切なものって何だったのか、ちょっと分からなくなっちゃって……。それでほむらちゃんなら、って思って……」
ほむら「期待に添えなくて悪いけど、私は何でも分かる訳じゃ無いわ(ファサ…)」
ほむら「けれど、ただ一つ言えることがあるなら、私達の存在がどれほど奴らの掌の上で弄ばれたとしても、想いだけは私達のものだった、ということかしら」
まどか「わたしたちの、想い」
ほむら「ええ。私は長い間、魔法少女として戦ってきた。それは、インキュベーターに利用された私の歴史だったと言えるわ。けれど、願った私の想いは、運命を変えようとした私の想いだけは、奴らの物では無い」
まどか「ほむらちゃんの、願い、想いは、ほむらちゃんのもの……」
ほむら「ええ。正直、長い長い戦いの中で、何度後悔したか分からないし、何度大切なものを失って泣いたか分からないけれど、それも全て私の想いで、私が自分で掴んだ物。それだけは奴らのものじゃない。少なくとも、私はそう思いたい」
ほむら「今までの魔法少女達も、そうだったんじゃないかしら。結果としてインキュベーターに利用されたけれど、彼女たちの一番大切な物を守ろうとして、貫こうとして、死んでいった。その想いだけは、奴らとは関係の無い、本当のこと」
まどか「……ほむらちゃんは、強いんだね」
ほむら「そんなことは無いわ。最後に残った道しるべ、それだけが私を支えていた。それが無かったら、私はとうの昔に終わっていたでしょうね」
まどか「最後に残った道しるべ?」
ほむら「と、言っても、正直今の私には自分のやって来たことが正しかったとは断言できなくなっているのだけれど……」
まどか「ねぇ、良かったら、聞かせてくれる?ほむらちゃんのこと。ほむらちゃんを支えてくれた人のこと」
ほむら「どうせ、聞いても信じられない話よ」
まどか「それでも聞きたいかな。完全にわたしのわがままなんだけど……。ほむらちゃんの話を聞けば、少しはわたしも答えに近づけそうな気がして。それに、わたしのためにあんなに泣いてくれた女の子が何で泣いてくれたのか、わたし知らないままなんだよ?」
ほむら「そ、そう言えば、そんなこともあったわね……」
まどか「それを知らないままでいるのも、無責任な気がして」
ほむら「……昔話をしましょう。昔、あるところに1人の女の子がいたわ。昔から身体が弱くて、周りに迷惑ばかり。その上得意な学科も特技も無くて、そんな自分が大嫌い。そんな、女の子」
ほむら「その子が、ある魔法少女に出会ったことから、物語は始まるわ」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/27(火) 23:10:37.52
まどか(その魔法少女は、女の子―――ほむらちゃんにとって、あこがれだった)
まどか(自分のことを肯定してくれた、強くて、優しくて、希望をもたらす魔法少女)
まどか(けれど、その少女は死んでしまった)
まどか(見滝原に訪れた最悪の魔女、災厄の魔女、ワルプルギスの夜に立ち向かい、敗れて)
まどか(すべてを失ったほむらちゃんは願った。彼女との出会いをやり直したいと。彼女を守れる自分になりたいと)
まどか(片方の願いは叶った。出会いをやり直す魔法、時間遡行を手に入れたことで)
まどか(けれど、もう片方の願い―――彼女を守ることはどうしても出来なかった)
まどか(何度も、何度も、出会いを繰り返しても)
まどか(ある時はワルプルギスの夜に敗れ)
まどか(またある時は、戦いの中で知った魔法少女の運命に翻弄され)
まどか(そしてまたある時は、その少女がワルプルギスの夜を超える、すべてを滅ぼす魔女になると言う最悪の結末を迎えて)
まどか(出会いを繰り返すうちに、ほむらちゃんは本当のことを誰にも言えなくなってた。本当のことを話しても、誰もそれを信じてくれないし、受け止められないから。そして、出会いを繰り返すたびに、彼女との『時間』はどんどん離れて行ったから)
まどか(ほむらちゃんは「もう誰にも頼らないと決意した」と言ったけれど、そう語る顔はどこか寂しげで……)
まどか(挙句の果てに、出会いの繰り返しは、彼女の背負う魔法少女―――魔女としての資質を増大させていることが分かった)
ほむら「これが全てよ」
まどか(すごいお話だ。でも、魔法の力なら不思議なことじゃない。それにわたしの見た夢……)
まどか「ねぇ、ほむらちゃん」
ほむら「何?」
まどか「多分、なんだけど。こんなこと言ったら、自意識過剰って怒られるかもしれないんだけど……」
まどか「ほむらちゃんが守りたい子、最後に残った道しるべってもしかして……」
まどか「わた、し……?」
ほむら「……(コクリ)」
まどか「じゃあ、ほむらちゃんはわたしのせいで!?」
ほむら「まどかのせいなんかじゃない!!」
まどか「でも……!」
ほむら「これは全部私の責任!私の勝手な願いで、まどかを何度も死なせて!挙句の果てにとんでも無い因果まで背負わせて!!!(ジワ…)」
ほむら「迷惑だよね?気持ち悪いよね?あなたの知らない所で、勝手にそんなことして。だって、あなたにとって私は、会って一カ月の転校生なんだもの……(ポロポロ)」
まどか「そんなこと全然、思って無いよ。だって最初から、ほむらちゃんが悪い子だなんて思って無かったから……」
まどか「初めて会った時だって、わたしを心配して、忠告しに来てくれて」
まどか「さやかちゃんの時も、わたしのワガママに付き合ってくれて」
まどか「『悪い』と思ってることがあるとすれば、もっと早くにこうしてちゃんとお話しようとしてなかったこと。こんなに『わたし』のことを想ってくれる子がいるって知らずにいたってこと」
ほむら「まどか……ありがとう……」
まどか「ねぇ、ほむらちゃん。もっと教えて欲しいな。今までほむらちゃんが会ってきた時間の、わたしのこと。それに、みんなのこと」
まどか(自分のことを肯定してくれた、強くて、優しくて、希望をもたらす魔法少女)
まどか(けれど、その少女は死んでしまった)
まどか(見滝原に訪れた最悪の魔女、災厄の魔女、ワルプルギスの夜に立ち向かい、敗れて)
まどか(すべてを失ったほむらちゃんは願った。彼女との出会いをやり直したいと。彼女を守れる自分になりたいと)
まどか(片方の願いは叶った。出会いをやり直す魔法、時間遡行を手に入れたことで)
まどか(けれど、もう片方の願い―――彼女を守ることはどうしても出来なかった)
まどか(何度も、何度も、出会いを繰り返しても)
まどか(ある時はワルプルギスの夜に敗れ)
まどか(またある時は、戦いの中で知った魔法少女の運命に翻弄され)
まどか(そしてまたある時は、その少女がワルプルギスの夜を超える、すべてを滅ぼす魔女になると言う最悪の結末を迎えて)
まどか(出会いを繰り返すうちに、ほむらちゃんは本当のことを誰にも言えなくなってた。本当のことを話しても、誰もそれを信じてくれないし、受け止められないから。そして、出会いを繰り返すたびに、彼女との『時間』はどんどん離れて行ったから)
まどか(ほむらちゃんは「もう誰にも頼らないと決意した」と言ったけれど、そう語る顔はどこか寂しげで……)
まどか(挙句の果てに、出会いの繰り返しは、彼女の背負う魔法少女―――魔女としての資質を増大させていることが分かった)
ほむら「これが全てよ」
まどか(すごいお話だ。でも、魔法の力なら不思議なことじゃない。それにわたしの見た夢……)
まどか「ねぇ、ほむらちゃん」
ほむら「何?」
まどか「多分、なんだけど。こんなこと言ったら、自意識過剰って怒られるかもしれないんだけど……」
まどか「ほむらちゃんが守りたい子、最後に残った道しるべってもしかして……」
まどか「わた、し……?」
ほむら「……(コクリ)」
まどか「じゃあ、ほむらちゃんはわたしのせいで!?」
ほむら「まどかのせいなんかじゃない!!」
まどか「でも……!」
ほむら「これは全部私の責任!私の勝手な願いで、まどかを何度も死なせて!挙句の果てにとんでも無い因果まで背負わせて!!!(ジワ…)」
ほむら「迷惑だよね?気持ち悪いよね?あなたの知らない所で、勝手にそんなことして。だって、あなたにとって私は、会って一カ月の転校生なんだもの……(ポロポロ)」
まどか「そんなこと全然、思って無いよ。だって最初から、ほむらちゃんが悪い子だなんて思って無かったから……」
まどか「初めて会った時だって、わたしを心配して、忠告しに来てくれて」
まどか「さやかちゃんの時も、わたしのワガママに付き合ってくれて」
まどか「『悪い』と思ってることがあるとすれば、もっと早くにこうしてちゃんとお話しようとしてなかったこと。こんなに『わたし』のことを想ってくれる子がいるって知らずにいたってこと」
ほむら「まどか……ありがとう……」
まどか「ねぇ、ほむらちゃん。もっと教えて欲しいな。今までほむらちゃんが会ってきた時間の、わたしのこと。それに、みんなのこと」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/27(火) 23:11:24.02
「え、これが昔のほむらちゃん!?かわい~!!」「そ、そうかしら……?」「ねぇ、やってみてよ、眼鏡と三つ編み。髪はわたしが結んであげるから」「で、でも……」「良いから良いから!ウェヒヒヒヒ」
まどか(それから、わたしたちはずっと語り合いました)
「わたしと魔法少女のまどかにとって、巴さんは魔法の師匠だったわ……」「ふんふん……」「その時間軸では美樹さんと杏子が仲良くなりすぎてまどかが……」「え~、うっそー!」
まどか(ほむらちゃんが教えてくれた、違う時間のお話の中には嬉しいことや楽しいこと、それにびっくりするようなこともあったりして)
「それで……私が……まどかを……」「そんなのって無いよ……あんまりだよ(ポロポロ…)」
まどか(けれども、やっぱり最後は悲しくて)
まどか(そんな話をして、時に笑い、時に泣きました)
まどか(ほむらちゃんと、2人で)
まどか「随分と話しこんじゃったね」
ほむら「ええ。こんなこと、初めての経験だったわ。ありがとう、まどか」
まどか「え?」
ほむら「自分の想いを、誰かにこんなに話して、こんなに共有して。私はずっと、皆と違う時間を生きていると思っていたから」
まどか「でも、こんなにお話して、お互いのことがこんなに分かったね(ニコ)」
ほむら「ええ(ニコリ)」
まどか「やっぱり、ほむらちゃんは笑うとかわいいね。ウェヒヒヒ」
ほむら「え、私、笑っていたの……?(ペタペタ)」
まどか「そうだよ、気付かなかった?」
ほむら「……め、眼鏡と三つ編みのせいかしら」
まどか「もう、照れなくても……(コトリ)。あれ、これって……魔女?夢の中に出てきたような……?」
(舞台装置の魔女 ???)
まどか(それから、わたしたちはずっと語り合いました)
「わたしと魔法少女のまどかにとって、巴さんは魔法の師匠だったわ……」「ふんふん……」「その時間軸では美樹さんと杏子が仲良くなりすぎてまどかが……」「え~、うっそー!」
まどか(ほむらちゃんが教えてくれた、違う時間のお話の中には嬉しいことや楽しいこと、それにびっくりするようなこともあったりして)
「それで……私が……まどかを……」「そんなのって無いよ……あんまりだよ(ポロポロ…)」
まどか(けれども、やっぱり最後は悲しくて)
まどか(そんな話をして、時に笑い、時に泣きました)
まどか(ほむらちゃんと、2人で)
まどか「随分と話しこんじゃったね」
ほむら「ええ。こんなこと、初めての経験だったわ。ありがとう、まどか」
まどか「え?」
ほむら「自分の想いを、誰かにこんなに話して、こんなに共有して。私はずっと、皆と違う時間を生きていると思っていたから」
まどか「でも、こんなにお話して、お互いのことがこんなに分かったね(ニコ)」
ほむら「ええ(ニコリ)」
まどか「やっぱり、ほむらちゃんは笑うとかわいいね。ウェヒヒヒ」
ほむら「え、私、笑っていたの……?(ペタペタ)」
まどか「そうだよ、気付かなかった?」
ほむら「……め、眼鏡と三つ編みのせいかしら」
まどか「もう、照れなくても……(コトリ)。あれ、これって……魔女?夢の中に出てきたような……?」
(舞台装置の魔女 ???)
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/27(火) 23:12:04.16
ほむら「……」
まどか「これにかいてある、結界の無い所にいる大きな魔女、もしかしてこれがワルプルギスの夜?」
ほむら「……そうよ。超弩級の大型魔女。結界に隠れる必要が無く、ただ一度具現しただけでも、何千人という人が犠牲になる。もっとも、相変わらず普通の人には見えないから、その被害は地震とか、竜巻とか、そう言った大災害として誤認されるだけ」
まどか「そんな危い魔女に、ほむらちゃんはたった1人で戦うつもりなの?だって、杏子ちゃんはもう……」
ほむら「あなたも、気付いていたのね」
まどか(コクリ)
ほむら「大丈夫。こんな事態は今までも珍しくも無かった。それに準備は十分にしている。私1人でやれるわ」
まどか「でも、1人より2人の方が……」
ほむら「あなたは契約しないで!!!!」
まどか「!?」
ほむら「話したでしょう?契約したあなたが、どうなってしまったのか。仮にワルプルギスの夜を倒せたとしても、それはあなたの魔女、この星を滅ぼす最悪の魔女の誕生を意味するだけ」
まどか「その前にソウルジェムを砕けば!」
ほむら「そんなこと言わないで!!!」
まどか「……ごめんなさい」
ほむら「前の時間軸では、魔女になるのを止める間もなくあなたは最悪の魔女に生まれ変わったわ。今度もそうなると考えた方が良い。この星を滅ぼすなんて、そんなことあなたが一番嫌でしょう?」
まどか「……うん」
ほむら「それに、ね。私の願い事は、インキュベーターなんかとは何の関係も無い、私自身の願い事は『あなたを守る私になること』なの……。だから、お願い……。私の願い、叶えさせて……」
まどか「……分かった。ごめんね、ほむらちゃん。困らせるようなこと言って」
まどか「でも、何かわたしにできることは無いかな。やっぱりイヤなの。これ以上大切な人を、何もできずに、何もせずに失うのなんて」
まどか「友達が傷ついているのに、自分が何もできないなんて辛いよ」
ほむら「……あるわ」
まどか「なに?」
まどか「これにかいてある、結界の無い所にいる大きな魔女、もしかしてこれがワルプルギスの夜?」
ほむら「……そうよ。超弩級の大型魔女。結界に隠れる必要が無く、ただ一度具現しただけでも、何千人という人が犠牲になる。もっとも、相変わらず普通の人には見えないから、その被害は地震とか、竜巻とか、そう言った大災害として誤認されるだけ」
まどか「そんな危い魔女に、ほむらちゃんはたった1人で戦うつもりなの?だって、杏子ちゃんはもう……」
ほむら「あなたも、気付いていたのね」
まどか(コクリ)
ほむら「大丈夫。こんな事態は今までも珍しくも無かった。それに準備は十分にしている。私1人でやれるわ」
まどか「でも、1人より2人の方が……」
ほむら「あなたは契約しないで!!!!」
まどか「!?」
ほむら「話したでしょう?契約したあなたが、どうなってしまったのか。仮にワルプルギスの夜を倒せたとしても、それはあなたの魔女、この星を滅ぼす最悪の魔女の誕生を意味するだけ」
まどか「その前にソウルジェムを砕けば!」
ほむら「そんなこと言わないで!!!」
まどか「……ごめんなさい」
ほむら「前の時間軸では、魔女になるのを止める間もなくあなたは最悪の魔女に生まれ変わったわ。今度もそうなると考えた方が良い。この星を滅ぼすなんて、そんなことあなたが一番嫌でしょう?」
まどか「……うん」
ほむら「それに、ね。私の願い事は、インキュベーターなんかとは何の関係も無い、私自身の願い事は『あなたを守る私になること』なの……。だから、お願い……。私の願い、叶えさせて……」
まどか「……分かった。ごめんね、ほむらちゃん。困らせるようなこと言って」
まどか「でも、何かわたしにできることは無いかな。やっぱりイヤなの。これ以上大切な人を、何もできずに、何もせずに失うのなんて」
まどか「友達が傷ついているのに、自分が何もできないなんて辛いよ」
ほむら「……あるわ」
まどか「なに?」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/27(火) 23:14:44.64
ほむら「祈って。私の勝利を」
まどか「祈る?それだけで良いの?」
ほむら「ええ。奇跡も魔法も関係ない。あなたが祈ってくれる。その事実ほど頼もしいことは無いわ」
ほむら「もう誰にも頼らない、そう決めていた私だけど。でも、こうして誰かと想いを通じ合わせることが今、私の中でとても大きな力になっているの。この力を教えてくれたのは、まどか、『今』のあなたなのよ」
まどか「……うん、そうだね。でも、約束して?生きて帰って来るって。『今』の、ここに」
ほむら「勿論よ。最初から死ぬつもりは無いわ(ピョコ)あら?」
まどか「ウェヒヒヒ。三つ編みで髪を流そうとしても格好付かないね」
ほむら「////そ、それより長居させてしまったわね。そろそろ帰らないと、ご家族が心配するんじゃない?」
まどか「そうだね。もうちょっとほむらちゃんと一緒にいたかったけど、そろそろお暇させてもらうね」
まどか「あ、あと、やっぱりほかにちょっとでも手伝えることがあったら教えて?魔法少女でなくても、誰かを守りたいって想いは同じなんだよ?ウェヒヒヒ」
ほむら「ありがとう(ボソ)。家まで送って行こうかしら?」
まどか「大丈夫、1人で帰れるから。それに、家に着く前にインキュベーターと話をしちゃいたいし。一対一で。」
ほむら「インキュベーターと?危険ではないかしら」
まどか「大丈夫だよ、契約しないから。それに、わたしの中で答えが出たから、それをインキュベーターにぶつけたいの」
ほむら「来た時に言っていた、『わたしの大切なもの』ね」
まどか「うん、ほむらちゃんが教えてくれた」
ほむら「お互い、大切なものを見つけられたみたいね」
まどか「うん。それじゃぁ、また明日」
ほむら「ええ、また」
キィ……バタン
ほむら(まどかが帰ると、私は三つ編みをほどき、眼鏡を外す)
ほむら(やっぱり、私は変わってない。どれだけ見た目を変えても、あの時の弱いわたしのままだ)
ほむら(それに比べて、この時間軸のまどかは、強い。いや、強くなった)
ほむら(彼女の中で大きな原動力となっているのは、おそらくは怒り。インキュベーターによって大切な人たちの運命を狂わされたことへの怒り)
ほむら(それは、義憤と呼んでも良いだろうし、誰かを想う優しさから生まれたものだろう。しかし、それを『怒り』として、自分の暗い感情を受け入れたことが、彼女をより強くした)
ほむら(いや、彼女は最初から強かった。『最初』に私を助けてくれた、その時から。誰よりも強く、誰よりも優しい)
ほむら(彼女ときちんと話せて良かった。改めて思えたから)
ほむら(私は彼女を、鹿目まどかを守りたい。たとえどんなことになったとしても……)
まどか「祈る?それだけで良いの?」
ほむら「ええ。奇跡も魔法も関係ない。あなたが祈ってくれる。その事実ほど頼もしいことは無いわ」
ほむら「もう誰にも頼らない、そう決めていた私だけど。でも、こうして誰かと想いを通じ合わせることが今、私の中でとても大きな力になっているの。この力を教えてくれたのは、まどか、『今』のあなたなのよ」
まどか「……うん、そうだね。でも、約束して?生きて帰って来るって。『今』の、ここに」
ほむら「勿論よ。最初から死ぬつもりは無いわ(ピョコ)あら?」
まどか「ウェヒヒヒ。三つ編みで髪を流そうとしても格好付かないね」
ほむら「////そ、それより長居させてしまったわね。そろそろ帰らないと、ご家族が心配するんじゃない?」
まどか「そうだね。もうちょっとほむらちゃんと一緒にいたかったけど、そろそろお暇させてもらうね」
まどか「あ、あと、やっぱりほかにちょっとでも手伝えることがあったら教えて?魔法少女でなくても、誰かを守りたいって想いは同じなんだよ?ウェヒヒヒ」
ほむら「ありがとう(ボソ)。家まで送って行こうかしら?」
まどか「大丈夫、1人で帰れるから。それに、家に着く前にインキュベーターと話をしちゃいたいし。一対一で。」
ほむら「インキュベーターと?危険ではないかしら」
まどか「大丈夫だよ、契約しないから。それに、わたしの中で答えが出たから、それをインキュベーターにぶつけたいの」
ほむら「来た時に言っていた、『わたしの大切なもの』ね」
まどか「うん、ほむらちゃんが教えてくれた」
ほむら「お互い、大切なものを見つけられたみたいね」
まどか「うん。それじゃぁ、また明日」
ほむら「ええ、また」
キィ……バタン
ほむら(まどかが帰ると、私は三つ編みをほどき、眼鏡を外す)
ほむら(やっぱり、私は変わってない。どれだけ見た目を変えても、あの時の弱いわたしのままだ)
ほむら(それに比べて、この時間軸のまどかは、強い。いや、強くなった)
ほむら(彼女の中で大きな原動力となっているのは、おそらくは怒り。インキュベーターによって大切な人たちの運命を狂わされたことへの怒り)
ほむら(それは、義憤と呼んでも良いだろうし、誰かを想う優しさから生まれたものだろう。しかし、それを『怒り』として、自分の暗い感情を受け入れたことが、彼女をより強くした)
ほむら(いや、彼女は最初から強かった。『最初』に私を助けてくれた、その時から。誰よりも強く、誰よりも優しい)
ほむら(彼女ときちんと話せて良かった。改めて思えたから)
ほむら(私は彼女を、鹿目まどかを守りたい。たとえどんなことになったとしても……)
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/27(火) 23:15:19.15
公園
まどか「すぅ…はー…」
まどか(さやかちゃん、マミさん、ほむらちゃん、そしてわたしと分かりあえたみんな……わたしに、勇気を)
まどか『キュゥべえ、いる?少し良いかな?』
QB「(ピョコ)やぁ、まどか。契約する気になったのかい?」
まどか「それを決める前に少し、お話したいことがあって」
まどか「ねぇ、キュゥべえ」
まどか「キュゥべえには、友達、っている?」
QB「ボクたちインキュベーターには感情も無いし、それに個の概念が無い。全ての個体が同じ思考を共有してるからね。だから、感情と個の概念に由来する『友達』と言う概念もまた持ち合わせてはいない」
まどか「……マミさんは、キュゥべえのことを『大切なお友達』って言ってたよね?」
QB「そうだね。マミはボクのことをそう思っていた。けれど、それはただそれだけのことだ。まどか、『友達』と言う概念はボクたちにとって理解しづらいものだけど、『友達』とは一方の個体だけがそう認識しているだけでは『友達では無い』と言うことになるのかい?」
まどか「それが分からないのに、そんなズルい言い方はできるんだね」
QB「話はそれだけかい?」
まどか「ううん。さっきキュゥべえは牛さんや豚さん、鶏さんやお野菜のことをたとえに出したけど、それが理想的な共栄関係って言ったけど、彼らにとってはそれは本当に『理想的』なのかな?」
QB「食用生物にとっては理想的は関係では無い。そう言いたいのかい、まどか?」
まどか「違うよ。そう言うことじゃない。それはわたしが決めて良いことじゃないと思う。他の誰が決めて良いことでも無いと思う。だって牛さんや豚さん、鶏さんやお野菜にとって何が一番『理想的なこと』なのか、何が一番大切なことなのことなのかは、彼らにしか分からないと思うから。彼らの心の中にしかないと思うから」
QB「ボクにはそうは思えないけどね」
まどか「……ねぇ、キュゥべえ。わたしの大切なこと、聞いてくれる?」
QB「構わないよ」
まどか「大切なこと。大切なお友達。大切なお友達と分かりあえたって思った時は、それはお星様が1つ生まれるくらいに嬉しくて、大切なお友達とお別れすることになったら、それはお星様が1つ、消えてしまう位に悲しいことなんだ」
まどか「だって、お互い違うから。違うもの同士が通じ合うことはとても嬉しくて、そんな相手と離れ離れになることはとても悲しい」
まどか「キュゥべえも言ってたよね?みんなが別々に感情を持ちながら共存してるこの星を見つけて、驚いたって。それはそうだよ。だって、違う誰かと分かりあえるってことは簡単じゃ無い。こんなにも奇跡的なことなんだから」
まどか「そう言う想いが、わたしにとって、キュゥべえが宇宙の寿命を大切に思うのと同じか、それ以上に大切なこと」
QB「ボクには理解できな「そんなこと言わないで」
まどか「キュゥべえには、わたしの言ってること、すごく分かりづらいと思う。だって、わたしは感情で話してるけど、キュゥべえには感情が無いから。でも、すぐに『理解できない』なんて片付けないで。これは、わたしにとって宇宙の寿命と同じくらい大切なことなんだから」
QB「まどか、それは人間の言う『誇張』と言うものかい?」
まどか「ううん。大げさでも何でもない。わたしにとってはそれくらい大切なものなの。だから、キュゥべえには考えて欲しいの。分かってくれなんて言わない。共感して欲しいなんて言わない。ただ、それがわたしにとって何より大切なこと。だから、それと同じくらい、考えて、考えて、考え抜いて欲しいの。すぐに『わけが分からないよ』なんて切り捨てないで欲しい」
まどか「その上で、『わたしたちと契約すること』って言うのがどういうことなのか、希望から生まれる絶望を運んで、さいごには別れを呼ぶ契約をすることが、わたしたちにとってどれだけ『重い』のか、きちんと考えて欲しい」
まどか「感情は無くても、考えることはできるんでしょう?」
まどか「もし仮に契約するにしても、キュゥべえにそれをちゃんとしてもらわないと、わたしは契約なんてできない」
QB「……まどか。正直ボクは今、キミの言っていることが半分も理解できない」
QB「けれども、キミの言う通り『考える』ことはさせてもらうよ。それがキミが契約するために必要な前提条件だと言うのなら、条件を呑もう」
まどか「うん。……ありがとう」
まどか「すぅ…はー…」
まどか(さやかちゃん、マミさん、ほむらちゃん、そしてわたしと分かりあえたみんな……わたしに、勇気を)
まどか『キュゥべえ、いる?少し良いかな?』
QB「(ピョコ)やぁ、まどか。契約する気になったのかい?」
まどか「それを決める前に少し、お話したいことがあって」
まどか「ねぇ、キュゥべえ」
まどか「キュゥべえには、友達、っている?」
QB「ボクたちインキュベーターには感情も無いし、それに個の概念が無い。全ての個体が同じ思考を共有してるからね。だから、感情と個の概念に由来する『友達』と言う概念もまた持ち合わせてはいない」
まどか「……マミさんは、キュゥべえのことを『大切なお友達』って言ってたよね?」
QB「そうだね。マミはボクのことをそう思っていた。けれど、それはただそれだけのことだ。まどか、『友達』と言う概念はボクたちにとって理解しづらいものだけど、『友達』とは一方の個体だけがそう認識しているだけでは『友達では無い』と言うことになるのかい?」
まどか「それが分からないのに、そんなズルい言い方はできるんだね」
QB「話はそれだけかい?」
まどか「ううん。さっきキュゥべえは牛さんや豚さん、鶏さんやお野菜のことをたとえに出したけど、それが理想的な共栄関係って言ったけど、彼らにとってはそれは本当に『理想的』なのかな?」
QB「食用生物にとっては理想的は関係では無い。そう言いたいのかい、まどか?」
まどか「違うよ。そう言うことじゃない。それはわたしが決めて良いことじゃないと思う。他の誰が決めて良いことでも無いと思う。だって牛さんや豚さん、鶏さんやお野菜にとって何が一番『理想的なこと』なのか、何が一番大切なことなのことなのかは、彼らにしか分からないと思うから。彼らの心の中にしかないと思うから」
QB「ボクにはそうは思えないけどね」
まどか「……ねぇ、キュゥべえ。わたしの大切なこと、聞いてくれる?」
QB「構わないよ」
まどか「大切なこと。大切なお友達。大切なお友達と分かりあえたって思った時は、それはお星様が1つ生まれるくらいに嬉しくて、大切なお友達とお別れすることになったら、それはお星様が1つ、消えてしまう位に悲しいことなんだ」
まどか「だって、お互い違うから。違うもの同士が通じ合うことはとても嬉しくて、そんな相手と離れ離れになることはとても悲しい」
まどか「キュゥべえも言ってたよね?みんなが別々に感情を持ちながら共存してるこの星を見つけて、驚いたって。それはそうだよ。だって、違う誰かと分かりあえるってことは簡単じゃ無い。こんなにも奇跡的なことなんだから」
まどか「そう言う想いが、わたしにとって、キュゥべえが宇宙の寿命を大切に思うのと同じか、それ以上に大切なこと」
QB「ボクには理解できな「そんなこと言わないで」
まどか「キュゥべえには、わたしの言ってること、すごく分かりづらいと思う。だって、わたしは感情で話してるけど、キュゥべえには感情が無いから。でも、すぐに『理解できない』なんて片付けないで。これは、わたしにとって宇宙の寿命と同じくらい大切なことなんだから」
QB「まどか、それは人間の言う『誇張』と言うものかい?」
まどか「ううん。大げさでも何でもない。わたしにとってはそれくらい大切なものなの。だから、キュゥべえには考えて欲しいの。分かってくれなんて言わない。共感して欲しいなんて言わない。ただ、それがわたしにとって何より大切なこと。だから、それと同じくらい、考えて、考えて、考え抜いて欲しいの。すぐに『わけが分からないよ』なんて切り捨てないで欲しい」
まどか「その上で、『わたしたちと契約すること』って言うのがどういうことなのか、希望から生まれる絶望を運んで、さいごには別れを呼ぶ契約をすることが、わたしたちにとってどれだけ『重い』のか、きちんと考えて欲しい」
まどか「感情は無くても、考えることはできるんでしょう?」
まどか「もし仮に契約するにしても、キュゥべえにそれをちゃんとしてもらわないと、わたしは契約なんてできない」
QB「……まどか。正直ボクは今、キミの言っていることが半分も理解できない」
QB「けれども、キミの言う通り『考える』ことはさせてもらうよ。それがキミが契約するために必要な前提条件だと言うのなら、条件を呑もう」
まどか「うん。……ありがとう」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/28(水) 00:27:50.41
・解説オマケ
>人魚の魔女の強さ
かつての時間軸(原作10話)では、時間停止+爆弾のコンボでサクっと倒されていたオクタちゃん。
本作ではやや強くて固い魔女として登場しました。
以前の時間軸よりも強い魔女と言うことになります。
理由は明言しませんが、時間軸による魔女の強さの増減は普通にあるものとして解釈しています。
(ただし、戦い方は変わらないので、マミさんとシャルロッテの相性の悪さは変わりません。ポケモンのレベルが上がっても属性は変わらないのと同じ)
……じゃないと、原作でほむほむが、舐めプできた魔女に特攻する杏子を見殺しにしたみたいになっちゃいますし。
>ケーゼケーゼヴォーイストケーゼ
一応、全体的にビジュアルとしては劇場版イメージ。
なので、描写はありませんが魔法少女姿のさやかちゃんの頭にも髪飾りがあります。
>人魚の魔女の強さ
かつての時間軸(原作10話)では、時間停止+爆弾のコンボでサクっと倒されていたオクタちゃん。
本作ではやや強くて固い魔女として登場しました。
以前の時間軸よりも強い魔女と言うことになります。
理由は明言しませんが、時間軸による魔女の強さの増減は普通にあるものとして解釈しています。
(ただし、戦い方は変わらないので、マミさんとシャルロッテの相性の悪さは変わりません。ポケモンのレベルが上がっても属性は変わらないのと同じ)
……じゃないと、原作でほむほむが、舐めプできた魔女に特攻する杏子を見殺しにしたみたいになっちゃいますし。
>ケーゼケーゼヴォーイストケーゼ
一応、全体的にビジュアルとしては劇場版イメージ。
なので、描写はありませんが魔法少女姿のさやかちゃんの頭にも髪飾りがあります。
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 14:35:12.21
病院
ホストA「男でも女でも、絶対に敵に回しちゃいけないタイプっているよね。それも、テメーみてーな、って奴に限って一番ヤバい。そう言うヤツとは関わり合いになっちゃダメよ。ったく、ちょっと目を合わせただけでもアウトなんだから」
ホストB「立ち回るのもさぁ、本当ムズイっすよね。そこら辺、ショウさん上手いから羨ましいッスよ。俺も見習わないと」
ホストA「バカヤロウ」
ホストB「へ?」
ホストA「……そこら辺上手くやれてたら、こんな所にいるわけねーだろが、俺ら」
ホストB「……そっすね」
ホストA「男でも女でも、絶対に敵に回しちゃいけないタイプっているよね。それも、テメーみてーな、って奴に限って一番ヤバい。そう言うヤツとは関わり合いになっちゃダメよ。ったく、ちょっと目を合わせただけでもアウトなんだから」
ホストB「立ち回るのもさぁ、本当ムズイっすよね。そこら辺、ショウさん上手いから羨ましいッスよ。俺も見習わないと」
ホストA「バカヤロウ」
ホストB「へ?」
ホストA「……そこら辺上手くやれてたら、こんな所にいるわけねーだろが、俺ら」
ホストB「……そっすね」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 14:36:02.81
ほむら(あれから……)
まどか(わたしは、ほむらちゃんに無理を言って、ワルプルギスの夜を倒すためのお手伝いをさせてもらった。やっぱり何もせずにじっとしていることはできなかったから)
ほむら(美樹さんや杏子が死んだ哀しみを、何かに打ち込むことで紛らわせたかったと言うのもあったのだろう。邪推するようだけれど)
まどか(正直、仁美ちゃんや上条くんとはきちんと会いづらかったと言うのも本音。あんなことがあって、まともにお話できる自信が無かった。それにほむらちゃんを利用するようなのは、気が引けたけれど)
ほむら(正直、まどかに不法侵入をさせてしまうのは気が引けたけれど……)
まどか(『私も最初にやった時は、ショックでしばらく引き籠ったわ』と言う言葉を聞いて、ああやっぱりほむらちゃんも普通の女の子なんだな、と思った。本当は戦いなんか似合わない、普通の女の子)
ほむら(そして、奴を倒すため)
まどか(町を守るため)
ほむら(限られた時間の中、2人でできることは全てやりつくし)
まどか(後は待つだけになった)
ほむら(インキュベーターに対して怒りの感情を持つ今のまどかなら、間違っても契約することは無いだろう。私は戦いに専念できる)
⑤
ほむら(そして……)
④
まどか(その日は)
③
ほむら(遂に)
②
ほむら・まどか(やって来た)
①
Walpurgis nacht
舞台装置の魔女(???)
舞台装置の魔女「アハハハハハ……」
ほむら(ガ!ドドドドドド!)
ほむら「今度こそ……決着をつけてやる!!」
まどか(わたしは、ほむらちゃんに無理を言って、ワルプルギスの夜を倒すためのお手伝いをさせてもらった。やっぱり何もせずにじっとしていることはできなかったから)
ほむら(美樹さんや杏子が死んだ哀しみを、何かに打ち込むことで紛らわせたかったと言うのもあったのだろう。邪推するようだけれど)
まどか(正直、仁美ちゃんや上条くんとはきちんと会いづらかったと言うのも本音。あんなことがあって、まともにお話できる自信が無かった。それにほむらちゃんを利用するようなのは、気が引けたけれど)
ほむら(正直、まどかに不法侵入をさせてしまうのは気が引けたけれど……)
まどか(『私も最初にやった時は、ショックでしばらく引き籠ったわ』と言う言葉を聞いて、ああやっぱりほむらちゃんも普通の女の子なんだな、と思った。本当は戦いなんか似合わない、普通の女の子)
ほむら(そして、奴を倒すため)
まどか(町を守るため)
ほむら(限られた時間の中、2人でできることは全てやりつくし)
まどか(後は待つだけになった)
ほむら(インキュベーターに対して怒りの感情を持つ今のまどかなら、間違っても契約することは無いだろう。私は戦いに専念できる)
⑤
ほむら(そして……)
④
まどか(その日は)
③
ほむら(遂に)
②
ほむら・まどか(やって来た)
①
Walpurgis nacht
舞台装置の魔女(???)
舞台装置の魔女「アハハハハハ……」
ほむら(ガ!ドドドドドド!)
ほむら「今度こそ……決着をつけてやる!!」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 14:36:50.97
避難所(ミタキハラ・スーパーアリーナ)
タツヤ「今日はお泊い~?キャンプなの~?」
知久「ああ、そうだよ、キャンプだよ~」
タツヤ「わ~い、キャンプ~。お肉焼くの~?」
絢子「ハハ、タツヤ。ここじゃお肉は焼けないよ。なぁ、まどか?」
絢子「あれ……?」
知久「まどかは……?」
タツヤ「まろか、どこ~?キャンプしないの~?」
タツヤ「今日はお泊い~?キャンプなの~?」
知久「ああ、そうだよ、キャンプだよ~」
タツヤ「わ~い、キャンプ~。お肉焼くの~?」
絢子「ハハ、タツヤ。ここじゃお肉は焼けないよ。なぁ、まどか?」
絢子「あれ……?」
知久「まどかは……?」
タツヤ「まろか、どこ~?キャンプしないの~?」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 14:37:37.43
まどか「……」
QB「(ヒョイ)何をしているんだい、まどか?」
まどか「お祈り。……って、言ってもちゃんとした形式なのかは分かんないけど」
QB「暁美ほむらの勝利を祈っているのかい?」
まどか「分かってて聞いてるでしょ」
QB「まぁね。けれども残念ながら、彼女の資質では運命を覆すことは不可能に近いだろう」
QB「不確かな祈りに頼るよりも、キミには彼女の勝利に貢献する確実な手段を持っているはずだろう?」
まどか「契約はしないよ、少なくとも今は」
QB「良いのかい?こうしている間にも、暁美ほむらは死の運命に向かっているんだよ?」
まどか「キュゥべえが言ったんだよ?わたしが最悪の魔女になるって。ワルプルギスの夜を倒せても、わたしという最悪の魔女がその役目を引き継ぐだけ。この星を滅ぼすなんてこと、わたしは望まない。だから、長い目で見たら、わたしには損にしかならない取引のはずだよ?」
まどか(それに、わたしが今考えている願い事……あんな恐ろしいこと、願っちゃいけないよ)
QB「やれやれ……それに関しては反論をしても無駄なようだね。こんな状況になればキミも契約するかと思ったけれど、当てが外れたようだ」
まどか「そのために、杏子ちゃんに希望を持たせるようなことを言ったの?さやかちゃんが最初から助からないって、分かってたの?」
QB「そうだよ。一度魔女になった者を元に戻すなんて不可能だ。一度割った卵は、元には戻せない。以前そう言ったはずだよ?」
QB「(ヒョイ)何をしているんだい、まどか?」
まどか「お祈り。……って、言ってもちゃんとした形式なのかは分かんないけど」
QB「暁美ほむらの勝利を祈っているのかい?」
まどか「分かってて聞いてるでしょ」
QB「まぁね。けれども残念ながら、彼女の資質では運命を覆すことは不可能に近いだろう」
QB「不確かな祈りに頼るよりも、キミには彼女の勝利に貢献する確実な手段を持っているはずだろう?」
まどか「契約はしないよ、少なくとも今は」
QB「良いのかい?こうしている間にも、暁美ほむらは死の運命に向かっているんだよ?」
まどか「キュゥべえが言ったんだよ?わたしが最悪の魔女になるって。ワルプルギスの夜を倒せても、わたしという最悪の魔女がその役目を引き継ぐだけ。この星を滅ぼすなんてこと、わたしは望まない。だから、長い目で見たら、わたしには損にしかならない取引のはずだよ?」
まどか(それに、わたしが今考えている願い事……あんな恐ろしいこと、願っちゃいけないよ)
QB「やれやれ……それに関しては反論をしても無駄なようだね。こんな状況になればキミも契約するかと思ったけれど、当てが外れたようだ」
まどか「そのために、杏子ちゃんに希望を持たせるようなことを言ったの?さやかちゃんが最初から助からないって、分かってたの?」
QB「そうだよ。一度魔女になった者を元に戻すなんて不可能だ。一度割った卵は、元には戻せない。以前そう言ったはずだよ?」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 14:39:19.50
戦場
ほむら(BOOM!!BOOM!!BOOM!!)
ほむら「危険物大四類(タンクローリー)!!」
タンクローリー(ゲセヌ)
対艦ミサイル・トマホーク(ドドドドドドド!!!)
舞台装置の魔女「アハハハハ……」
ほむら「これで倒せるなんて思って無いわ。でも、あそこに追い込めば……!」
爆弾(チカチカ……カ!ゴォォォォ!)
ほむら(やったか……)
舞台装置の魔女「アハハハハ……」
???「キャハハ「ハハハ「ハハハハハ……」
ほむら「なに……あれ……?」
使い魔・影魔法少女「キャハハ「ハアハハ「ハハハ……」
ほむら「あんなに大量の……使い魔……?」
ほむら(BOOM!!BOOM!!BOOM!!)
ほむら「危険物大四類(タンクローリー)!!」
タンクローリー(ゲセヌ)
対艦ミサイル・トマホーク(ドドドドドドド!!!)
舞台装置の魔女「アハハハハ……」
ほむら「これで倒せるなんて思って無いわ。でも、あそこに追い込めば……!」
爆弾(チカチカ……カ!ゴォォォォ!)
ほむら(やったか……)
舞台装置の魔女「アハハハハ……」
???「キャハハ「ハハハ「ハハハハハ……」
ほむら「なに……あれ……?」
使い魔・影魔法少女「キャハハ「ハアハハ「ハハハ……」
ほむら「あんなに大量の……使い魔……?」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 14:40:31.61
舞台装置の魔女&使い魔「「「「アハハハハハハハ……」」」
ほむら「負けるわけにはいかない……。お前がどれほど強大だろうと!」
(rat-a-tat!!rat-a-tat!!rat-a-tat!!rat-a-tat!!)
ほむら(残された『時間』は少ない……。時間停止の魔法はもうあまり使えない!でも!!)
ほむら「ここで退く訳には行かない!!」
BLAM!BLAMBLAM!
使い魔「キャハハハハハ……(シュル)」
ほむら「させない!(斬!)」
ほむら(リボンはアーミーナイフで切り払う!次は!?)
2体の使い魔「「キャハハハハハ……(ブン!ズバァ!)」」
ほむら「ハ!(BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!)」
3体の使い魔「アハハハハハ……(ボロボロ…)」
ほむら(もしも、この場にあの3人がいてくれたら……いや、そんなことを考えても仕方ない!(キ!)
使い魔「キャハハハ「ハハハハハ「ハハハ……」
ほむら「邪魔を、するな!」
ほむら(あの3人の分まで生きて、戦う!!)
BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!
舞台装置の魔女「アハハハハハハハハ……」
ほむら「このままだとキリがない……」
ロケットランチャー(BOOOOOOOOOOOOM!!)
舞台装置の魔女「アハハハハハハハハ……(ギューン!)」
ほむら「けれど、『ここ』まで来れば!(カ!)」
BOOM!BOOOM!BTOOOOOOOOOOOOM!!!
ほむら「予備のミサイル!予備の爆弾!2人だから準備できた……これが私とまどかの力!!」
舞台装置の魔女「アハハハハハハハ……(ユラユラ)」
ほむら「効いてる……あと、あと少し!!」
舞台装置の魔女「アハハハハハハハ……」
ほむら「あの方向……避難所が!?」
ほむら「負けるわけにはいかない……。お前がどれほど強大だろうと!」
(rat-a-tat!!rat-a-tat!!rat-a-tat!!rat-a-tat!!)
ほむら(残された『時間』は少ない……。時間停止の魔法はもうあまり使えない!でも!!)
ほむら「ここで退く訳には行かない!!」
BLAM!BLAMBLAM!
使い魔「キャハハハハハ……(シュル)」
ほむら「させない!(斬!)」
ほむら(リボンはアーミーナイフで切り払う!次は!?)
2体の使い魔「「キャハハハハハ……(ブン!ズバァ!)」」
ほむら「ハ!(BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!)」
3体の使い魔「アハハハハハ……(ボロボロ…)」
ほむら(もしも、この場にあの3人がいてくれたら……いや、そんなことを考えても仕方ない!(キ!)
使い魔「キャハハハ「ハハハハハ「ハハハ……」
ほむら「邪魔を、するな!」
ほむら(あの3人の分まで生きて、戦う!!)
BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!BRATATAT!!
舞台装置の魔女「アハハハハハハハハ……」
ほむら「このままだとキリがない……」
ロケットランチャー(BOOOOOOOOOOOOM!!)
舞台装置の魔女「アハハハハハハハハ……(ギューン!)」
ほむら「けれど、『ここ』まで来れば!(カ!)」
BOOM!BOOOM!BTOOOOOOOOOOOOM!!!
ほむら「予備のミサイル!予備の爆弾!2人だから準備できた……これが私とまどかの力!!」
舞台装置の魔女「アハハハハハハハ……(ユラユラ)」
ほむら「効いてる……あと、あと少し!!」
舞台装置の魔女「アハハハハハハハ……」
ほむら「あの方向……避難所が!?」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 14:41:09.69
避難所
QB「そう。この1ヶ月間の出来事はすべて、キミに契約してもらうための布石だったと言っても過言じゃない。巴マミ、美樹さやか、佐倉杏子……。彼女達は、意味のある犠牲になってくれると思ったのだけれどね」
まどか「……みんなの意味を決めるのは、あなたじゃない」
QB「残念だよ、まどか。ボクの意志を分かってくれなくて」
まどか「キュゥべえは、わたしの意志を分かってくれるのかな?」
ゴゴゴゴゴゴ……
まどか「きゃ!?」
QB「やれやれ。ここもそろそろ危険なようだね。暁美ほむら、キミの行いはやはり無意味に終わるようだ。せめて、もう一度時間遡行をして鹿目まどかの因果を増やすくらいの貢献は―――」
ほむら「(カチ)」
ほむら「ワルプルギスの夜……」
ほむら「私の願いを成し遂げるため、私に残された時間……全てお前にくれてやる!!」
QB「そう。この1ヶ月間の出来事はすべて、キミに契約してもらうための布石だったと言っても過言じゃない。巴マミ、美樹さやか、佐倉杏子……。彼女達は、意味のある犠牲になってくれると思ったのだけれどね」
まどか「……みんなの意味を決めるのは、あなたじゃない」
QB「残念だよ、まどか。ボクの意志を分かってくれなくて」
まどか「キュゥべえは、わたしの意志を分かってくれるのかな?」
ゴゴゴゴゴゴ……
まどか「きゃ!?」
QB「やれやれ。ここもそろそろ危険なようだね。暁美ほむら、キミの行いはやはり無意味に終わるようだ。せめて、もう一度時間遡行をして鹿目まどかの因果を増やすくらいの貢献は―――」
ほむら「(カチ)」
ほむら「ワルプルギスの夜……」
ほむら「私の願いを成し遂げるため、私に残された時間……全てお前にくれてやる!!」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 14:41:52.30
BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLAM!!BLA……
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 14:42:33.99
???「……むらちゃん、ほむらちゃん(ティヒヒヒヒ)」
ほむら「まど……か?」
まどか「そうだよ?どうしたの、ほむらちゃん。ボーっとして」
ほむら「なんだか、悪い夢を見ていた気がして。長い長い悪夢を」
まどか「もぅ、ダメだよほむらちゃん。通学路で寝ちゃ」
マミ「そうよ、暁美さん。そんなことをしていると、遅刻しちゃうわ」
ほむら「巴……マミ?」
マミ「もう。何、よそよそしい言い方してるの。私達、お友達じゃない。そんなこと言ってるとスネちゃうんだから(プクー)」
杏子「ったく。マミさんはいつまで経っても子どもだなぁ。後輩として心配だぜ(モグモグ)」
マミ「佐倉さん、もう!佐倉さんこそ、朝からそんなに食べてたら太るわよ!」
さやか「そうそう。体重計に乗ってから後悔したって遅いんだから」
杏子「こんなの序の口だよ。まだまだこんなにあるんだからさ(ガバ!)」
マミ「佐倉さん……カバンの中」
さやか「全部、リンゴ?」
杏子「もちろん!」
さやか「じゃ、なくて教科書は?ノートは?」
杏子「そんなん、さやかのがあるだろ?」
さやか「ナチュラルにあたしに見せてもらうこと前提でトークするなー!」
マミ「佐倉さん、あなたって子は……」
ほむら「同情するわ、巴さん」
マミ「ありがとう、暁美さん」
まどか「でも、さやかちゃんたち楽しそう(ウェヒヒヒ)」
ほむら「それは……否定しないわ」
まどか「ねぇ、ほむらちゃん」
ほむら「なに、まどか?」
まどか「こんな日が、いつまでも続くと良いね?」
ほむら「ええ、こんな日が……」
ほむら「まど……か?」
まどか「そうだよ?どうしたの、ほむらちゃん。ボーっとして」
ほむら「なんだか、悪い夢を見ていた気がして。長い長い悪夢を」
まどか「もぅ、ダメだよほむらちゃん。通学路で寝ちゃ」
マミ「そうよ、暁美さん。そんなことをしていると、遅刻しちゃうわ」
ほむら「巴……マミ?」
マミ「もう。何、よそよそしい言い方してるの。私達、お友達じゃない。そんなこと言ってるとスネちゃうんだから(プクー)」
杏子「ったく。マミさんはいつまで経っても子どもだなぁ。後輩として心配だぜ(モグモグ)」
マミ「佐倉さん、もう!佐倉さんこそ、朝からそんなに食べてたら太るわよ!」
さやか「そうそう。体重計に乗ってから後悔したって遅いんだから」
杏子「こんなの序の口だよ。まだまだこんなにあるんだからさ(ガバ!)」
マミ「佐倉さん……カバンの中」
さやか「全部、リンゴ?」
杏子「もちろん!」
さやか「じゃ、なくて教科書は?ノートは?」
杏子「そんなん、さやかのがあるだろ?」
さやか「ナチュラルにあたしに見せてもらうこと前提でトークするなー!」
マミ「佐倉さん、あなたって子は……」
ほむら「同情するわ、巴さん」
マミ「ありがとう、暁美さん」
まどか「でも、さやかちゃんたち楽しそう(ウェヒヒヒ)」
ほむら「それは……否定しないわ」
まどか「ねぇ、ほむらちゃん」
ほむら「なに、まどか?」
まどか「こんな日が、いつまでも続くと良いね?」
ほむら「ええ、こんな日が……」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 14:43:10.31
廃墟
ほむら(こんな日が、迎えられれば良かったのに……)
まどか「ほむらちゃん、しっかりして!!ほむらちゃん!!」
ほむら「ごめ…んなさい。最後に左手をやられて……。盾が壊れて……時間も戻せないし、ソウルジェムにも……(ピシピシ…)」
まどか「大丈夫だよ!!まだ大丈夫だよ!!ワルプルギスの夜ももういなくなったんだから!!ねぇ!!(ポロポロ……)」
ほむら「ねぇ、まどか……。私…あなたとの約束…守れたかな……」
まどか「あ……う……(コクリ)」
ほむら「あり…がとう。あな…たは、私の最…高の…とも…だ……」
(パキィン!)
まどか「……」
QB(個体名『暁美ほむら』の消失を確認)
QB(これより、個体名『鹿目まどか』への接触を開始)
ほむら(こんな日が、迎えられれば良かったのに……)
まどか「ほむらちゃん、しっかりして!!ほむらちゃん!!」
ほむら「ごめ…んなさい。最後に左手をやられて……。盾が壊れて……時間も戻せないし、ソウルジェムにも……(ピシピシ…)」
まどか「大丈夫だよ!!まだ大丈夫だよ!!ワルプルギスの夜ももういなくなったんだから!!ねぇ!!(ポロポロ……)」
ほむら「ねぇ、まどか……。私…あなたとの約束…守れたかな……」
まどか「あ……う……(コクリ)」
ほむら「あり…がとう。あな…たは、私の最…高の…とも…だ……」
(パキィン!)
まどか「……」
QB(個体名『暁美ほむら』の消失を確認)
QB(これより、個体名『鹿目まどか』への接触を開始)
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 14:44:26.74
QB「(ヒョコ)やぁ、まどか。無事だったんだね」
まどか「わたしだけ生き残っても……みんないなくなっちゃったらしょうがないよ……」
まどか「ねぇ、キュゥべえ、インキュベーター……。あなた達の行くところはみんな、こんな悲しいことになるんだね?」
QB「これでも良い方なんだよ?ワルプルギスは以前、文明を1つ滅ぼしたことのある魔女だ。それを考えると、被害がこの見滝原市内に留まったのは幸いと言えるだろう。過去のデータと比較すると、被害は極めて小規模だと言える。やれやれ、今回ばかりはボクも、暁美ほむらの能力を見誤っていたと言わざるを得ない」
まどか「でも…ほむらちゃんは死んだんだよ」
まどか「ほむらちゃんだけじゃない。たくさんの人が死んで、たくさんの人が悲しむ」
まどか「ワルプルギスの夜だけじゃない。今まで魔女に殺された人たち。マミさんやさやかちゃん、杏子ちゃんたち魔法少女のみんな。そしてその家族、友達、恋人、知り合い……みんなみんな悲しいんだよ」
まどか「あなたのせいで」
QB「その責任をボクに求められても困るな」
QB「ボクがしたことは契約にすぎない。願いを叶え、魔法の力を与える。ボクたちの目的、感情エネルギーの収集に協力してもらう代わりにね。それをどう使うか、その結果どうなるか、それはキミたちの問題だ」
まどか「あなたは悪くないって言うの?」
QB「そうなるね」
まどか「でも、始まり作ったのは、あなたでしょう?」
QB「さっきも言ったように、ボクがしたことはただの契約だ。その結果までは責任を持てない。それに、ボクたちはキミたちにきちんとお願いしたハズだよ?『魔法少女になって欲しい』って」
まどか「そっか……そう言うんだ」
まどか「ねぇ、インキュベーター。わたし、契約したいんだけど」
QB「本当かい?それは良かった」
まどか「その前に、聞きたいんだけど……あのこと、考えてくれた?」
QB「ああ、この間話していた、『大切なモノ』の話だね」
QB「考えさせてもらったよ」
QB「考えた結果―――『考える必要が無い』と言う結論に落ち着いた」
まどか「……」
QB「だって、考えた所で仕方ないじゃないか」
QB「ボクたちはキミたちに契約を求める。キミたちは契約するかどうか決める、それこそ自分の『想い』でね」
QB「その関係性に何ら変化は生じない。たとえキミたちの『大切なモノ』について考えを巡らせたとしても」
QB「もちろん、ボクたちに魔法少女の契約を止めると言う選択肢は無い。魔女はまだ世界中にたくさんいるし、それに何より、コレほど効率的なエネルギー収集システムは他に無い」
QB「ねぇ、まどか。結果が変わらないと分かっているのに、どうして余計なプロセスを加えなければならないんだい?非効率じゃないか」
まどか「そう……」
まどか「そう言えばわたし、契約の仕組みとかについて詳しく聞いてなかったけど、どうやるんだっけ?インキュベーターは何をやるんだっけ……?」
QB「ボクの前で願い事を言ってくれるだけで良い。魔法少女になる、と思ってくれるとなお望ましい。そしたら、ボクはキミの魂をソウルジェムに加工する。『加工』と言っても安心して欲しい。痛みも無いし、一瞬で終わる」
まどか「言っちゃダメな願い事とかって、ある?」
QB「魔法少女の資質次第では叶えられない願い事もあるけれど、安心してくれ。キミの資質ならどんな奇跡だって遂げられる。ワルプルギスの夜を消すのも、見滝原を元に戻すのも、全ては思いのままさ」
まどか「叶えられる願いなら、何でもいいの?言ってから、あなたが叶えることがイヤ、とかいうことは無いの?」
QB「契約は自動的に行われる。ボクの意思でキミの願い事が阻害されることは無いよ。知っての通り、元々感情なんて無いしね」
まどか「まるで機械だね」
QB「こと契約に関して言えば、そう考えてくれて良い。ボクは契約を履行するための自動機械みたいなものだ」
まどか「……良かった」
まどか「わたしの願いはね、キュゥべえにも影響があることだから、ダメって言われたらどうしようかと思って」
まどか「でも安心して?長い目で見たら、キュゥべえにも得になる取引のハズだから(ウェヒヒヒ)」
まどか「わたしだけ生き残っても……みんないなくなっちゃったらしょうがないよ……」
まどか「ねぇ、キュゥべえ、インキュベーター……。あなた達の行くところはみんな、こんな悲しいことになるんだね?」
QB「これでも良い方なんだよ?ワルプルギスは以前、文明を1つ滅ぼしたことのある魔女だ。それを考えると、被害がこの見滝原市内に留まったのは幸いと言えるだろう。過去のデータと比較すると、被害は極めて小規模だと言える。やれやれ、今回ばかりはボクも、暁美ほむらの能力を見誤っていたと言わざるを得ない」
まどか「でも…ほむらちゃんは死んだんだよ」
まどか「ほむらちゃんだけじゃない。たくさんの人が死んで、たくさんの人が悲しむ」
まどか「ワルプルギスの夜だけじゃない。今まで魔女に殺された人たち。マミさんやさやかちゃん、杏子ちゃんたち魔法少女のみんな。そしてその家族、友達、恋人、知り合い……みんなみんな悲しいんだよ」
まどか「あなたのせいで」
QB「その責任をボクに求められても困るな」
QB「ボクがしたことは契約にすぎない。願いを叶え、魔法の力を与える。ボクたちの目的、感情エネルギーの収集に協力してもらう代わりにね。それをどう使うか、その結果どうなるか、それはキミたちの問題だ」
まどか「あなたは悪くないって言うの?」
QB「そうなるね」
まどか「でも、始まり作ったのは、あなたでしょう?」
QB「さっきも言ったように、ボクがしたことはただの契約だ。その結果までは責任を持てない。それに、ボクたちはキミたちにきちんとお願いしたハズだよ?『魔法少女になって欲しい』って」
まどか「そっか……そう言うんだ」
まどか「ねぇ、インキュベーター。わたし、契約したいんだけど」
QB「本当かい?それは良かった」
まどか「その前に、聞きたいんだけど……あのこと、考えてくれた?」
QB「ああ、この間話していた、『大切なモノ』の話だね」
QB「考えさせてもらったよ」
QB「考えた結果―――『考える必要が無い』と言う結論に落ち着いた」
まどか「……」
QB「だって、考えた所で仕方ないじゃないか」
QB「ボクたちはキミたちに契約を求める。キミたちは契約するかどうか決める、それこそ自分の『想い』でね」
QB「その関係性に何ら変化は生じない。たとえキミたちの『大切なモノ』について考えを巡らせたとしても」
QB「もちろん、ボクたちに魔法少女の契約を止めると言う選択肢は無い。魔女はまだ世界中にたくさんいるし、それに何より、コレほど効率的なエネルギー収集システムは他に無い」
QB「ねぇ、まどか。結果が変わらないと分かっているのに、どうして余計なプロセスを加えなければならないんだい?非効率じゃないか」
まどか「そう……」
まどか「そう言えばわたし、契約の仕組みとかについて詳しく聞いてなかったけど、どうやるんだっけ?インキュベーターは何をやるんだっけ……?」
QB「ボクの前で願い事を言ってくれるだけで良い。魔法少女になる、と思ってくれるとなお望ましい。そしたら、ボクはキミの魂をソウルジェムに加工する。『加工』と言っても安心して欲しい。痛みも無いし、一瞬で終わる」
まどか「言っちゃダメな願い事とかって、ある?」
QB「魔法少女の資質次第では叶えられない願い事もあるけれど、安心してくれ。キミの資質ならどんな奇跡だって遂げられる。ワルプルギスの夜を消すのも、見滝原を元に戻すのも、全ては思いのままさ」
まどか「叶えられる願いなら、何でもいいの?言ってから、あなたが叶えることがイヤ、とかいうことは無いの?」
QB「契約は自動的に行われる。ボクの意思でキミの願い事が阻害されることは無いよ。知っての通り、元々感情なんて無いしね」
まどか「まるで機械だね」
QB「こと契約に関して言えば、そう考えてくれて良い。ボクは契約を履行するための自動機械みたいなものだ」
まどか「……良かった」
まどか「わたしの願いはね、キュゥべえにも影響があることだから、ダメって言われたらどうしようかと思って」
まどか「でも安心して?長い目で見たら、キュゥべえにも得になる取引のハズだから(ウェヒヒヒ)」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 14:44:55.23
QB(個体名『鹿目まどか』の契約の意思を確認。これより契約に入る)
QB「大丈夫、キミの祈りは間違い無く遂げられる」
QB「まどか、キミはどんな祈りで、ソウルジェムを輝かせるんだい?」
まどか「わたしはね、キュゥべえ」
まどか「全ての場所、全ての宇宙、全ての時間、過去と今と未来の全ての―――インキュベーター、キュゥべえと言う種、身体、意志、魂のすべてを、すべて絶滅(ころ)したい。その命のエネルギーで、宇宙の寿命を延ばしたい」
まどか「この手で」
QB「契約は成立だ。キミの願いはエントロピーを凌駕し……た……!?」
(パァァァァ……)
QB「その祈りは不合理だ!?どうしてそんなことを願うんだい!?分かっているはずだ。そんなことをしても何も変わらない!?いや、この星は、この宇宙は、もっと悪いことになるかもしれないんだよ!?」
QB(生まれる……まどかの中から生まれる……真っ白な呪いを孕んだソウルジェムが。いや、生まれながらにして呪いを孕んだコレを、ソウルジェムと呼んでいいのか?)
QB「キミの資質なら、全てを元に戻すことだってできるんだよ?」
まどか「ウェヒヒヒ。元に戻ってもどうせ最後には絶望が待っているんでしょう?ダメだよ、わたしの呪いと絶望に、みんなを巻き込んじゃ」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「それに、どんなことを願っても、悪くなるのは変わらないんでしょう?『条理にそぐわない願いである限り、必ず何らかの歪みが生まれる』。そう教えてくれたのはインキュベーター、あなたなんだよ?」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
QB「だからと言って、ボクたちを絶滅させて何が変わると言うんだい!?時間干渉なんてレベルじゃない、そんなとんでも無いことを願ってまで!?まどか、キミは神か悪魔にでもなるつもりかい!?」
まどか「ウェヒヒヒヒ。悪魔でも何でもいいよ」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「わたしはね、インキュベーター。あなたたちが許せないの」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「契約?あそこまで都合の悪いことばかりを隠したら、もうただの詐欺じゃない。」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「人類の発展に貢献?ただ人の有様を弄んできただけなんじゃない?それもそもそも、魔法少女たちの願いが無ければ無かったことなんだよ?それを自分のお手柄みたいに言って……」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「わたしたちに譲歩してる?わたしたちの大切なものを考えないで、譲歩も何もないんじゃないかな……」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「わたしは、ちゃんと言ったはずだよ?『わたしの大切なことを考えて』って。なのに……」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「挙句の果てに『ボクは悪くない』の一点張り。せめて全てを始めた責任くらい認めるのが、『正しく理解する』って言うことなんじゃない?この言い方もあなたが教えてくれたの、覚えてる?」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「わたしたちにキチンと向き合おうともしない。言って聞かせても分からない、訴えても分からない。それでもまだ、こんな風に契約を続けるって言うなら……」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「絶滅(ころ)しちゃうしか、無いよね」
ウェヒ!
QB「だからって、こんな……こんなことがキミの魂を差し出すに足る願いだと言うのかい!?こんな、こんなことが!?」
ブチン!
QB「大丈夫、キミの祈りは間違い無く遂げられる」
QB「まどか、キミはどんな祈りで、ソウルジェムを輝かせるんだい?」
まどか「わたしはね、キュゥべえ」
まどか「全ての場所、全ての宇宙、全ての時間、過去と今と未来の全ての―――インキュベーター、キュゥべえと言う種、身体、意志、魂のすべてを、すべて絶滅(ころ)したい。その命のエネルギーで、宇宙の寿命を延ばしたい」
まどか「この手で」
QB「契約は成立だ。キミの願いはエントロピーを凌駕し……た……!?」
(パァァァァ……)
QB「その祈りは不合理だ!?どうしてそんなことを願うんだい!?分かっているはずだ。そんなことをしても何も変わらない!?いや、この星は、この宇宙は、もっと悪いことになるかもしれないんだよ!?」
QB(生まれる……まどかの中から生まれる……真っ白な呪いを孕んだソウルジェムが。いや、生まれながらにして呪いを孕んだコレを、ソウルジェムと呼んでいいのか?)
QB「キミの資質なら、全てを元に戻すことだってできるんだよ?」
まどか「ウェヒヒヒ。元に戻ってもどうせ最後には絶望が待っているんでしょう?ダメだよ、わたしの呪いと絶望に、みんなを巻き込んじゃ」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「それに、どんなことを願っても、悪くなるのは変わらないんでしょう?『条理にそぐわない願いである限り、必ず何らかの歪みが生まれる』。そう教えてくれたのはインキュベーター、あなたなんだよ?」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
QB「だからと言って、ボクたちを絶滅させて何が変わると言うんだい!?時間干渉なんてレベルじゃない、そんなとんでも無いことを願ってまで!?まどか、キミは神か悪魔にでもなるつもりかい!?」
まどか「ウェヒヒヒヒ。悪魔でも何でもいいよ」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「わたしはね、インキュベーター。あなたたちが許せないの」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「契約?あそこまで都合の悪いことばかりを隠したら、もうただの詐欺じゃない。」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「人類の発展に貢献?ただ人の有様を弄んできただけなんじゃない?それもそもそも、魔法少女たちの願いが無ければ無かったことなんだよ?それを自分のお手柄みたいに言って……」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「わたしたちに譲歩してる?わたしたちの大切なものを考えないで、譲歩も何もないんじゃないかな……」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「わたしは、ちゃんと言ったはずだよ?『わたしの大切なことを考えて』って。なのに……」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「挙句の果てに『ボクは悪くない』の一点張り。せめて全てを始めた責任くらい認めるのが、『正しく理解する』って言うことなんじゃない?この言い方もあなたが教えてくれたの、覚えてる?」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「わたしたちにキチンと向き合おうともしない。言って聞かせても分からない、訴えても分からない。それでもまだ、こんな風に契約を続けるって言うなら……」
ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
まどか「絶滅(ころ)しちゃうしか、無いよね」
ウェヒ!
QB「だからって、こんな……こんなことがキミの魂を差し出すに足る願いだと言うのかい!?こんな、こんなことが!?」
ブチン!
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 14:45:21.52
QB(『どこか』でインキュベーター端末の消失を確認)
まどか「この願いを不合理だと言うのなら、インキュベーター、あなたは人間と言うものの本質が全く見えていないよ。だって、こんなことはわたしたちの歴史の中で何度も繰り返されたはずのことなんだよ?」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチフブチブヂチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
QB(この一瞬で、地球全土のインキュベーターの消失?いや、地球外の端末も?本星にも、被害が?)
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
まどか「これは、人間の歴史の中で何度も繰り返された、一番悲しくて、一番シンプルな罪。名前は……」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
まどか「復讐」
ブチブチブチ……
まどか「大切な先輩、ずっと一緒だった親友、出会えたばかりの友達、そして―――わたしの最高の友達。そんなみんなの運命を狂わされ、奪われた。そのクセ、全てを始めた当の本人はのうのうと素知らぬ顔」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
まどか「復讐劇の設定としては、ありふれているくらいじゃない?」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
QB「復、讐……」
ブチブチブチブチ……
まどか「ウェヒヒヒヒ。そう、あなたの真似をして色々理屈っぽいことは言ってみたけど、わたしはただ、あなたのことを恨んで、憎んで、殺してしまいたい。ただそれだけなんだぁ……」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブヂチブチブチブチブチ……
QB「ボクたちが絶滅(し)んだら、キミたちにだって影響が出るんだよ?残った魔女は?宇宙の寿命は?とてもボクたちの命なんかじゃとても賄いきれるものじゃないんだよ?」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
まどか「そうだねぇ……。それは大変だね。それは大変で、大事だな、って。だけど……」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
まどか「それをするのが『あなたたち』である必要は、無い!!!!!」
ブチン!
まどか「すべてが絶滅(お)わったら、ね?取り返しのつかない罪(まちがい)を犯した罰として、大それた呪いを願った歪みの結果として……」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ淵ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
まどか「わたしが『あなたたち』―――インキュベーターの役割を引き継いであげても良いよ?」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブヂチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
まどか「だ、か、らぁ(スゥ…)」
まどか「安心して、絶滅(し)んで、『キュゥべえ』?」
QB「ボクは……」
QB「ボクと言う種族は……」
QB「まだ絶滅(し)にたくなブチン
まどか「この願いを不合理だと言うのなら、インキュベーター、あなたは人間と言うものの本質が全く見えていないよ。だって、こんなことはわたしたちの歴史の中で何度も繰り返されたはずのことなんだよ?」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチフブチブヂチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
QB(この一瞬で、地球全土のインキュベーターの消失?いや、地球外の端末も?本星にも、被害が?)
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
まどか「これは、人間の歴史の中で何度も繰り返された、一番悲しくて、一番シンプルな罪。名前は……」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
まどか「復讐」
ブチブチブチ……
まどか「大切な先輩、ずっと一緒だった親友、出会えたばかりの友達、そして―――わたしの最高の友達。そんなみんなの運命を狂わされ、奪われた。そのクセ、全てを始めた当の本人はのうのうと素知らぬ顔」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
まどか「復讐劇の設定としては、ありふれているくらいじゃない?」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
QB「復、讐……」
ブチブチブチブチ……
まどか「ウェヒヒヒヒ。そう、あなたの真似をして色々理屈っぽいことは言ってみたけど、わたしはただ、あなたのことを恨んで、憎んで、殺してしまいたい。ただそれだけなんだぁ……」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブヂチブチブチブチブチ……
QB「ボクたちが絶滅(し)んだら、キミたちにだって影響が出るんだよ?残った魔女は?宇宙の寿命は?とてもボクたちの命なんかじゃとても賄いきれるものじゃないんだよ?」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
まどか「そうだねぇ……。それは大変だね。それは大変で、大事だな、って。だけど……」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
まどか「それをするのが『あなたたち』である必要は、無い!!!!!」
ブチン!
まどか「すべてが絶滅(お)わったら、ね?取り返しのつかない罪(まちがい)を犯した罰として、大それた呪いを願った歪みの結果として……」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ淵ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
まどか「わたしが『あなたたち』―――インキュベーターの役割を引き継いであげても良いよ?」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブヂチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……
まどか「だ、か、らぁ(スゥ…)」
まどか「安心して、絶滅(し)んで、『キュゥべえ』?」
QB「ボクは……」
QB「ボクと言う種族は……」
QB「まだ絶滅(し)にたくなブチン
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 14:46:23.22
「ねぇ、あなた」
こうして、『かつてインキュベーターと呼ばれた存在』は消滅した
「その願い、何を引き換えても叶えたい?魂を、人生を、ありとあらゆる希望を、差し出してでも、叶えたい?」
しかし
「うん、分かった」
少女たちの間でこんな噂話が流れるようになった
「なら、叶えてあげる」
奇跡でも、魔法でも無い限り叶えられない願い事を、それでもその胸に抱いた時
「あなたに奇跡と、魔法の力をあげる」
その願い事を叶えてくれる存在が現れると
「でも本当に良いの?その代わり、あなたは絶対に幸せになれないんだよ?」
ただし、その願いと引き換えに、破滅が訪れる
「あなたはこれから、かつてニンゲンだったモノと戦って、戦って、戦い続けて、最期には絶望して終わる。もちろん、ソレを倒せるあなただってもう人間じゃない。目には目を、歯には歯を。バケモノにはバケモノを。当然だよね?」
そんな破滅的な悪魔の取引
「そう、これはたった一つの奇跡と引き換えに、全てを諦める契約」
それを全て明かした上で望むモノがいると
「わたし?わたしはインキュベーター。奇跡を売り歩く代わりに絶望を撒き散らす、セカイで最悪の悪者」
その残酷な契約と言う苦い毒を喰らったモノたちが、戦い続けていると
「それでも良いなら……」
因果は巡り、
「わたしと契約して、魔法少女になってよ!」
悲劇は終わらない
THE END
KONEC
劇終
ENDE
完
FIN
「オシマイ」
こうして、『かつてインキュベーターと呼ばれた存在』は消滅した
「その願い、何を引き換えても叶えたい?魂を、人生を、ありとあらゆる希望を、差し出してでも、叶えたい?」
しかし
「うん、分かった」
少女たちの間でこんな噂話が流れるようになった
「なら、叶えてあげる」
奇跡でも、魔法でも無い限り叶えられない願い事を、それでもその胸に抱いた時
「あなたに奇跡と、魔法の力をあげる」
その願い事を叶えてくれる存在が現れると
「でも本当に良いの?その代わり、あなたは絶対に幸せになれないんだよ?」
ただし、その願いと引き換えに、破滅が訪れる
「あなたはこれから、かつてニンゲンだったモノと戦って、戦って、戦い続けて、最期には絶望して終わる。もちろん、ソレを倒せるあなただってもう人間じゃない。目には目を、歯には歯を。バケモノにはバケモノを。当然だよね?」
そんな破滅的な悪魔の取引
「そう、これはたった一つの奇跡と引き換えに、全てを諦める契約」
それを全て明かした上で望むモノがいると
「わたし?わたしはインキュベーター。奇跡を売り歩く代わりに絶望を撒き散らす、セカイで最悪の悪者」
その残酷な契約と言う苦い毒を喰らったモノたちが、戦い続けていると
「それでも良いなら……」
因果は巡り、
「わたしと契約して、魔法少女になってよ!」
悲劇は終わらない
THE END
KONEC
劇終
ENDE
完
FIN
「オシマイ」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 14:49:06.13
物語はこれで以上になります。
ほかにオマケとして考えているネタはありますが、本当にオマケでしかないので、本筋としてはこれで終わりとなります。
お付き合いいただきありがとうございました。
結末に関しては、何の言い訳も申しません。
みなさま、ありがとうございました。
(閉幕)
ほかにオマケとして考えているネタはありますが、本当にオマケでしかないので、本筋としてはこれで終わりとなります。
お付き合いいただきありがとうございました。
結末に関しては、何の言い訳も申しません。
みなさま、ありがとうございました。
(閉幕)
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/21(土) 23:45:33.37
久々に投下行きます。
前に書いたオマケの話。
書いている途中でハッピーエンド症候群に罹患した結果、こんな蛇足を考えてました。(あんまりハッピーでも無いけれど)
物語的はこんなハナシ無い方が良いのでしょうし、こんなご都合主義なんてアリエナイかもしれません。
だからこれは、あの後ありえるかもしれない『IF』のお話です。
前に書いたオマケの話。
書いている途中でハッピーエンド症候群に罹患した結果、こんな蛇足を考えてました。(あんまりハッピーでも無いけれど)
物語的はこんなハナシ無い方が良いのでしょうし、こんなご都合主義なんてアリエナイかもしれません。
だからこれは、あの後ありえるかもしれない『IF』のお話です。
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/21(土) 23:47:14.59
さて、お立会い。
昔々……からある所に、魔法少女と言うモノがおりました。
彼女たちは、希望を願い、戦い続け、そして最期には絶望に堕ちるさだめを負っていました。
ソレをホイホイと生み出すのが、インキュベーター。
魔法少女がどうなろうと、インキュベーターは何とも思いません。
彼らには感情が無く、その上彼らにとって魔法少女とは消耗品ですらないのですから。
さて、そんなインキュベーターに強い怒りを覚えた女の子がおりました。
名前は鹿目まどか。
誰よりも強い、魔法少女の資質を備えた女の子。
しかし、彼女は願いではなく呪いを望み、インキュベーターを一匹残らず、あらゆる場所、宇宙、時間から絶滅させました。
ただ、役割だけを遺して。
そして、インキュベーターの役割(あとしまつ)は、他ならぬまどかが請け負うことになったのでした。
めでたしめでたし。
さて。
話は変わりまして、別の時間軸。
その時間軸のまどかは、別のエンディングを望みました。
絶望へ堕ちるさだめ、すなわち『魔女』から、すべての場所、宇宙、時間にいる魔法少女を救済するルール、概念の誕生。
円環の理。
その願いと引き換えに、まどかはその概念そのものになりました。
やっぱり、めでたしめでたし。
違う2つの時間軸。
願いと呪い。
その源は同じ思い。
ねぇ、あんた?
ちがう『めでたしめでたし』を迎えた2つの時間軸が関わり合うことって、あると思う?無いと思う?
それはあたしにも分からない。
でも、もしもソレがありえたとしたら―――
「アルティメットまどかかと思った?残念、さやかちゃんでした!」
昔々……からある所に、魔法少女と言うモノがおりました。
彼女たちは、希望を願い、戦い続け、そして最期には絶望に堕ちるさだめを負っていました。
ソレをホイホイと生み出すのが、インキュベーター。
魔法少女がどうなろうと、インキュベーターは何とも思いません。
彼らには感情が無く、その上彼らにとって魔法少女とは消耗品ですらないのですから。
さて、そんなインキュベーターに強い怒りを覚えた女の子がおりました。
名前は鹿目まどか。
誰よりも強い、魔法少女の資質を備えた女の子。
しかし、彼女は願いではなく呪いを望み、インキュベーターを一匹残らず、あらゆる場所、宇宙、時間から絶滅させました。
ただ、役割だけを遺して。
そして、インキュベーターの役割(あとしまつ)は、他ならぬまどかが請け負うことになったのでした。
めでたしめでたし。
さて。
話は変わりまして、別の時間軸。
その時間軸のまどかは、別のエンディングを望みました。
絶望へ堕ちるさだめ、すなわち『魔女』から、すべての場所、宇宙、時間にいる魔法少女を救済するルール、概念の誕生。
円環の理。
その願いと引き換えに、まどかはその概念そのものになりました。
やっぱり、めでたしめでたし。
違う2つの時間軸。
願いと呪い。
その源は同じ思い。
ねぇ、あんた?
ちがう『めでたしめでたし』を迎えた2つの時間軸が関わり合うことって、あると思う?無いと思う?
それはあたしにも分からない。
でも、もしもソレがありえたとしたら―――
「アルティメットまどかかと思った?残念、さやかちゃんでした!」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/21(土) 23:48:06.99
廃墟
(パァァァ……)
(まるで何もない所から、1つの『概念』があらわれる)
(ヒトの目には見えないソレに、敢えてビジュアルを設定するなら、快活そうな面立ちに左右非対称のショートカット、青を基調とした衣装に白いマントを羽織った少女)
(それは、かつてこの時間軸に存在した『美樹さやか』と呼ばれる魔法少女に良く似ていた)
(ただし、頭に音楽記号のff、フォルテシモのような髪飾りが無いのが唯一の違い)
(彼女は円環の理の一部……)
美樹さやかfrom円環の理(以下『円環さやか』)「円~環の理にみ~ちびか~れ~、何~度も、巡りあう~……っと、着いた」
円環さやか「ココがまどかが新しく『観測』した時間軸か。円環の理とあろう者が今の今までその存在を見落としてたなんて、困ったモンだ。……って言っても、あたしらに時間の概念なんてあって無いようなものなんだけどね」
円環さやか「お、あそこにソウルジェムの濁りきりそうな魔法少女発見!まどかに代わって、この円環の理の代打?お使い?カバン持ち?う~ん、とにかくさやかちゃんが頑張っちゃうぞ~!」
魔法少女A「ハハ……下手打ったなぁ。グリーフシードのストックがヤバめだったのに、こんなに魔力使っちゃうなんて……(マックロ)」
魔法少女A「でも、こうやって1人で死ねば、どんな魔女になってもみんな私だって気付かない。仲間達がすぐ、全力で倒してくれる。これで全部……だい、じょうぶ……(ジワ…)」
魔法少女A「嫌だよう……祟りたくないよう……呪いたくないよう……仲間を、大切な友達を傷つけたりなんかしたくないよう……」
円環さやか「大丈夫。安心しなよ(パァァァ……)」
魔法少女A「アンタは……?」
円環さやか「あたしはあんたを迎えに来たの。あんたはもうココにはいられないけど、もう誰かを呪ったり、祟ったりしなくていい。さ、行こう?」
魔法少女A「何だかわからないけど、アンタに賭けてみる価値はありそうだね……(スゥ…)」
(魔法少女A、生前の未練を解消中)
魔法少女A「お父さんもお母さんも、みんな元気そう……。アタシがいなくても、もう大丈夫みたい」
円環さやか「あなたも、もう大丈夫みたいだね」
魔法少女A「誰だか知らないけど、ありがとう。インキュベーターに契約と契約した時から、アタシはあのコ……インキュベーターが言った通り、最期には絶望して魔女になるか戦って死ぬしか無いって思ったけど、案外悪くないモンだね(ニコ)」
円環さやか「お礼は向こうでまどか―――円環の理に言いなよ。……って魔女?魔獣じゃなくて?ソレ知っててあんた契約したの?」
魔法少女A「当たり前でしょ?フフ……おかしなコト言うね、アンタ。でも、本当に感謝してる……ありがとう、天使サマ……(パァァァ)」
円環さやか「逝っちゃったか、円環の理に導かれて……」
円環さやか「それにしても天使サマ、か(ニマ-)」
(パァァァ……)
(まるで何もない所から、1つの『概念』があらわれる)
(ヒトの目には見えないソレに、敢えてビジュアルを設定するなら、快活そうな面立ちに左右非対称のショートカット、青を基調とした衣装に白いマントを羽織った少女)
(それは、かつてこの時間軸に存在した『美樹さやか』と呼ばれる魔法少女に良く似ていた)
(ただし、頭に音楽記号のff、フォルテシモのような髪飾りが無いのが唯一の違い)
(彼女は円環の理の一部……)
美樹さやかfrom円環の理(以下『円環さやか』)「円~環の理にみ~ちびか~れ~、何~度も、巡りあう~……っと、着いた」
円環さやか「ココがまどかが新しく『観測』した時間軸か。円環の理とあろう者が今の今までその存在を見落としてたなんて、困ったモンだ。……って言っても、あたしらに時間の概念なんてあって無いようなものなんだけどね」
円環さやか「お、あそこにソウルジェムの濁りきりそうな魔法少女発見!まどかに代わって、この円環の理の代打?お使い?カバン持ち?う~ん、とにかくさやかちゃんが頑張っちゃうぞ~!」
魔法少女A「ハハ……下手打ったなぁ。グリーフシードのストックがヤバめだったのに、こんなに魔力使っちゃうなんて……(マックロ)」
魔法少女A「でも、こうやって1人で死ねば、どんな魔女になってもみんな私だって気付かない。仲間達がすぐ、全力で倒してくれる。これで全部……だい、じょうぶ……(ジワ…)」
魔法少女A「嫌だよう……祟りたくないよう……呪いたくないよう……仲間を、大切な友達を傷つけたりなんかしたくないよう……」
円環さやか「大丈夫。安心しなよ(パァァァ……)」
魔法少女A「アンタは……?」
円環さやか「あたしはあんたを迎えに来たの。あんたはもうココにはいられないけど、もう誰かを呪ったり、祟ったりしなくていい。さ、行こう?」
魔法少女A「何だかわからないけど、アンタに賭けてみる価値はありそうだね……(スゥ…)」
(魔法少女A、生前の未練を解消中)
魔法少女A「お父さんもお母さんも、みんな元気そう……。アタシがいなくても、もう大丈夫みたい」
円環さやか「あなたも、もう大丈夫みたいだね」
魔法少女A「誰だか知らないけど、ありがとう。インキュベーターに契約と契約した時から、アタシはあのコ……インキュベーターが言った通り、最期には絶望して魔女になるか戦って死ぬしか無いって思ったけど、案外悪くないモンだね(ニコ)」
円環さやか「お礼は向こうでまどか―――円環の理に言いなよ。……って魔女?魔獣じゃなくて?ソレ知っててあんた契約したの?」
魔法少女A「当たり前でしょ?フフ……おかしなコト言うね、アンタ。でも、本当に感謝してる……ありがとう、天使サマ……(パァァァ)」
円環さやか「逝っちゃったか、円環の理に導かれて……」
円環さやか「それにしても天使サマ、か(ニマ-)」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/21(土) 23:48:55.18
円環さやか「ってそんなことより。この時間軸じゃ、敵はまだ魔女のまま。なのにキュゥべえのヤツがそれを全部教えた上で契約したっての?」
円環さやか「『あの』キュゥべえが?」
円環さやか「クーリングオフ無し、後出し上等の悪徳セールスマンのキュゥべえが?」
円環さやか「おかしい。おかしすぎる」
円環さやか「……うーん、このまま放っておいても、この時間軸は円環の理に『観測』された訳だから、まどかの願いの、『世界の再編』の影響を受けるとは思うけど……」
円環さやか「ピ、ポ、パっと。あー、まどか、まどか?こちらさやかちゃんです」
(以下、超次元的概念会話を常人レベルに翻訳)
円環の理(まどか)『さやかちゃん?今こっち、円環の理に、その時間軸から最初の魔法少女が来れたよ。ありがとう』
円環さやか「どういたしまして。ってか、ホントはあたしが無理言ってあんたの仕事やらせてもらったワケだし」
円環さやか「それでなんだけどさ、この時間軸のこと、ちょっと調べさせてもらっても良い?今のコの話を聞いた感じだと、あたしたちの知ってる時間軸とはかーなーり違う感じみたいだし」
円環の理『うん、今わたしもあの子に話を聞いてるけど、不思議な感じだね』
円環さやか「多分、その『不思議な感じ』のせいで、この時間軸の『観測』が遅れたんだと思うんだけど……それだけだと思うんだけど……」
円環の理『気になるんだね、この時間軸のこと』
円環さやか「うん。どうも引っかかってさ」
円環の理『分かった。ちょっと待ってね(ポワポワポワ……)』
円環さやか「おお、今までスケスケだったさやかちゃんの身体が、なんか実体チックに!?」
円環の理『スケスケって……。さやかちゃんに持っててもらったわたしの力の一部を使って、こっちの世界の人に見えるようにしたの。あ、でも本当に実体がある訳じゃないから、何かに触ったり、戦ったりはできないけど」
円環さやか「おー、ホントだ(スカスカ)」
円環の理『それで、ちょっとその時間軸の魔法少女たちにお話を聞いてみてくれないかな?』
円環さやか「おっけ。ありがと、まどか」
円環の理『ううん。わたしも、この不思議な時間軸のことは気になるから』
円環さやか「それじゃ、親友のためにもこの時間軸について調べに行きますか!」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/21(土) 23:50:18.49
円環さやか「と、言っている間に目の前に魔法少女の一団が」
魔法少女B「あ、魔法少女だ!ねぇねぇあなた、もしかして1人?」
魔法少女C「ダメだよ~、こんなヤバい場所でソロ狩りなんて~。ちゃんと~インキュベーターに~チームメイトを紹介してもらわないと~」
魔法少女D「いくらベテランでもやられるときはやられちゃうんだから……って、コレ受け売りだけどね」
円環さやか「あ~、あたし、なんて言うか、ここら辺初めてで……。ってかそんなにヤバいの、ココ?」
魔法少女B「ヤバいヤバい、超ヤバい!なんでもさ、前にココ、ワルプルギスの夜って言う超サイコーにヤバい魔女が暴れた影響で、呪いとか負の感情とかが溜まり易くなってるんだって!」
魔法少女C「そのせいで~、魔女もいっぱい~、使い魔もいっぱい~」
魔法少女D「だから、ただでさえチームワークが大切な魔法少女も、ココでは特にキチンとチーム組まなきゃやられちゃうんだから……ってコレも受け売りなんだけど」
円環さやか「ありがとう。……って、受け売り?誰の?」
魔法少女D「そりゃ、もちろんインキュベーターだよ」
円環さやか「キュゥべえの?」
魔法少女C「キュゥべえ~?なにそれ~?」
円環さやか「いや、インキュベーターのこと。あの丸くて白くてちっこいの」
魔法少女B「アレ!それ超ヘンなあだ名!」
魔法少女C「それじゃ~、男の子みた~い」
魔法少女D「そうそう。白くてかわいくてちっこいけど、あんなにかわいい女の子なのに」
円環さやか「女の……子?え?え?」
魔法少女C「あなた~、大丈夫~?もしかして~、良く分からないで契約しちゃった~とか~?」
魔法少女B「うわ!それ超ヤバいって、魔女の事とかソウルジェムの事とか色々大丈夫?ゼツボーしたりしない?魔女になんない?」
円環さやか「いや、大丈夫。そこら辺は知ってるから。ただ、インキュベーターが『女の子』って言うのが、あたしのイメージと違って……。ねぇ、ヘンなこと聞くようだけど、そのインキュベーターってどんな女の子?」
魔法少女B「白くて!」
魔法少女C「赤くて~」
魔法少女D「天使みたいな子」
魔法少女B「あ、魔法少女だ!ねぇねぇあなた、もしかして1人?」
魔法少女C「ダメだよ~、こんなヤバい場所でソロ狩りなんて~。ちゃんと~インキュベーターに~チームメイトを紹介してもらわないと~」
魔法少女D「いくらベテランでもやられるときはやられちゃうんだから……って、コレ受け売りだけどね」
円環さやか「あ~、あたし、なんて言うか、ここら辺初めてで……。ってかそんなにヤバいの、ココ?」
魔法少女B「ヤバいヤバい、超ヤバい!なんでもさ、前にココ、ワルプルギスの夜って言う超サイコーにヤバい魔女が暴れた影響で、呪いとか負の感情とかが溜まり易くなってるんだって!」
魔法少女C「そのせいで~、魔女もいっぱい~、使い魔もいっぱい~」
魔法少女D「だから、ただでさえチームワークが大切な魔法少女も、ココでは特にキチンとチーム組まなきゃやられちゃうんだから……ってコレも受け売りなんだけど」
円環さやか「ありがとう。……って、受け売り?誰の?」
魔法少女D「そりゃ、もちろんインキュベーターだよ」
円環さやか「キュゥべえの?」
魔法少女C「キュゥべえ~?なにそれ~?」
円環さやか「いや、インキュベーターのこと。あの丸くて白くてちっこいの」
魔法少女B「アレ!それ超ヘンなあだ名!」
魔法少女C「それじゃ~、男の子みた~い」
魔法少女D「そうそう。白くてかわいくてちっこいけど、あんなにかわいい女の子なのに」
円環さやか「女の……子?え?え?」
魔法少女C「あなた~、大丈夫~?もしかして~、良く分からないで契約しちゃった~とか~?」
魔法少女B「うわ!それ超ヤバいって、魔女の事とかソウルジェムの事とか色々大丈夫?ゼツボーしたりしない?魔女になんない?」
円環さやか「いや、大丈夫。そこら辺は知ってるから。ただ、インキュベーターが『女の子』って言うのが、あたしのイメージと違って……。ねぇ、ヘンなこと聞くようだけど、そのインキュベーターってどんな女の子?」
魔法少女B「白くて!」
魔法少女C「赤くて~」
魔法少女D「天使みたいな子」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/21(土) 23:51:02.12
円環さやか「天、使……?(キャラカブリ…?)」
魔法少女B「ま、やってることは悪魔みたいなんだけどさ!」
魔法少女C「でも~、それに乗っかった私達も~私達だもんね~?」
魔法少女D「魔法少女だけど、ホントは小悪魔、みたいな?」
円環さやか「それじゃぁ、みんな本当に知ってて契約したんだ。ソウルジェムのこととか、魔女の正体とか」
魔法少女B「もち!ソウルジェムが今のアタシらそのもので、コレが濁りきるのとゼツボーで魔女になっちゃう。だから、ゼツボーしないようにしながら魔女を退治して、グリーフシードをゲットする!」
魔法少女C「でも~、1人だと大変だから~、魔力の消費を抑えるためにも~チームで戦って~、グリーフシードを分け合うの~」
魔法少女D「それだけじゃないでしょ!助けあいが、魔法少女に希望をくれるんだよ」
円環さやか「え?インキュベーターって魔法少女が魔女になって欲しいんじゃぁ……?」
魔法少女B「アレ、詳しいんだね!」
魔法少女C「そうなんだって~。私達も~、最初にそう聞いたよ~」
魔法少女D「だけどだけど、契約してからはあたしたちのことすっごい助けてくれるの!すっごいいろんなこと教えてくれたの!」
魔法少女B「アタシらがこうしてチーム組めるのもインキュベーターが紹介してくれたお陰、あのコは『仕事』って言ってたけどね!」
円環さやか「絶望して欲しいのに、魔法少女の斡旋や援助もやってる……?」
魔法少女C「そうなの~。良い子だよね~」
魔法少女D「あたし、インキュベーター大好き!」
魔法少女B「アンタはインキュベーターとは超お友達だもんね!」
魔法少女C「って~、インキュベーターは~、そんな感じのコなんだけど~、分かった~?」
円環さやか「う、うん……少しは……」
円環さやか(キュゥべえを知ってると訳が分からなくなってくる……)
魔法少女B「でさ!アナタどうする?ココで魔女退治する?アタシらと組んで、ってのも大歓迎だよ!?」
魔法少女C「やっぱり~にぎやかな方が楽しいものね~」
魔法少女D「楽しい気持ちはソウルジェムを濁らせない、ってこれも受け売りだけど」
円環さやか「いや、そう言ってくれるのは嬉しいんだけど、とりあえずココのインキュベーターに会ってみるわ。どこに行けば会えるか、知ってる?」
魔法少女B「オッケ!それならそれなら……」
円環さやか(『インキュベーター』の居場所を聞いたあたしは、人の良い魔法少女チームと別れた)
円環さやか(その場所は、あたしにとっても意外な場所だった)
魔法少女B「ま、やってることは悪魔みたいなんだけどさ!」
魔法少女C「でも~、それに乗っかった私達も~私達だもんね~?」
魔法少女D「魔法少女だけど、ホントは小悪魔、みたいな?」
円環さやか「それじゃぁ、みんな本当に知ってて契約したんだ。ソウルジェムのこととか、魔女の正体とか」
魔法少女B「もち!ソウルジェムが今のアタシらそのもので、コレが濁りきるのとゼツボーで魔女になっちゃう。だから、ゼツボーしないようにしながら魔女を退治して、グリーフシードをゲットする!」
魔法少女C「でも~、1人だと大変だから~、魔力の消費を抑えるためにも~チームで戦って~、グリーフシードを分け合うの~」
魔法少女D「それだけじゃないでしょ!助けあいが、魔法少女に希望をくれるんだよ」
円環さやか「え?インキュベーターって魔法少女が魔女になって欲しいんじゃぁ……?」
魔法少女B「アレ、詳しいんだね!」
魔法少女C「そうなんだって~。私達も~、最初にそう聞いたよ~」
魔法少女D「だけどだけど、契約してからはあたしたちのことすっごい助けてくれるの!すっごいいろんなこと教えてくれたの!」
魔法少女B「アタシらがこうしてチーム組めるのもインキュベーターが紹介してくれたお陰、あのコは『仕事』って言ってたけどね!」
円環さやか「絶望して欲しいのに、魔法少女の斡旋や援助もやってる……?」
魔法少女C「そうなの~。良い子だよね~」
魔法少女D「あたし、インキュベーター大好き!」
魔法少女B「アンタはインキュベーターとは超お友達だもんね!」
魔法少女C「って~、インキュベーターは~、そんな感じのコなんだけど~、分かった~?」
円環さやか「う、うん……少しは……」
円環さやか(キュゥべえを知ってると訳が分からなくなってくる……)
魔法少女B「でさ!アナタどうする?ココで魔女退治する?アタシらと組んで、ってのも大歓迎だよ!?」
魔法少女C「やっぱり~にぎやかな方が楽しいものね~」
魔法少女D「楽しい気持ちはソウルジェムを濁らせない、ってこれも受け売りだけど」
円環さやか「いや、そう言ってくれるのは嬉しいんだけど、とりあえずココのインキュベーターに会ってみるわ。どこに行けば会えるか、知ってる?」
魔法少女B「オッケ!それならそれなら……」
円環さやか(『インキュベーター』の居場所を聞いたあたしは、人の良い魔法少女チームと別れた)
円環さやか(その場所は、あたしにとっても意外な場所だった)
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/21(土) 23:52:40.68
廃墟(旧・公立見滝原中学校公舎)
円環さやか「すっごいボロボロ……。って言うかココ、本当に見滝原なんだ」
円環さやか「他の時間軸とはいえ、自分の生まれ故郷を見て、それにすぐに気付けなかったとは、あたしってホントばか、なんて……笑えないなぁ」
円環さやか「歩きなれてたはずの廊下……。ワルプルギスの被害ですごく動きづらい」
円環さやか「あの子たちの話だと、あの教室のはずなんだけど」
円環さやか「あたしが間違えるはずがない、あの教室」
円環さやか「あたしたちのクラスの、教室(ス…)」
インキュベーター「ほむらちゃん……、さやかちゃん……、また魔法少女が死んじゃった」
円環さやか(教室の中から声……。やっぱりいるんだ、『インキュベーター』)
インキュベーター「その子はね、チームの中でも勇気があって、明るくて、本当はすごく優しくて。願い事だって、家族を助けるために使った、良い子なんだよ?杏子ちゃん辺りは、最初反発するかもね……」
円環さやか(ここからだと、後ろ姿しか見えない。『インキュベーター』は小柄な女の子だ。白い服に、赤い手袋……)
インキュベーター「そんな子が死んじゃうなんて、やっぱり悲しいね。でも、魔女にならなかったのは良かったのかな。ずっと『魔女になんかならない』って言ってたし。魔女になりたくないって意味だよね、あれ?」
円環さやか(良く見えないけど、黒いカチューシャをしてるみたい。あれ、あのカチューシャって転校生、ほむらの……(ゴトリ)
円環さやか(コトリ…)
インキュベーター「(バ!)だれ!?」
円環さやか「まど……か?」
インキュベーター=まどか「さやか……ちゃ……(ハ!)」
まどか「ティヒヒヒ。ふぃにとら・ふれてぃあー(バシュン!)」
円環さやか「うおおおおお!?撃ってきた!?」
まどか「ふぃにとら、ふぃにとら、も一回ふぃにとらー(バシュン!バシュン!バシュン!)」
円環さやか「え、ちょ、ま!?タンマタンマ!!」
まどか「ティヒヒヒヒ?あなたがどこの魔法少女なのか魔女なのか知らないけど、よりにもよってさやかちゃんの格好でわたしの前に現れるなんて、すごいことするんだね?(バシュン!)」
円環さやか「え、いや、だから待ってってまどか!?」
まどか「さやかちゃんはね、頑固で思い込みが激しくて頑張りすぎちゃうところがあるけど、正義感が強くて、一途で、わたしのことを何度も守ってくれた大切な親友なんだよ?そんな子の真似っこなんてする悪い子にはお仕置きなんだよ?ティヒヒヒヒ(バシュン!)」
円環さやか「いや、だからね?あたしはさやかなんだけどさやかじゃないって言うか……。ってあんたあたしのことそんな風に思ってたわけ!?」
まどか「あ、良く見ると魔法少女の姿なのに髪飾りが着いてない。パチモンだ~」
円環さやか「テレビシリーズからのファンに謝れ!(ズビシ!スカ!)」
まどか「あれ、すり抜けた?……このカンジ、魔法少女でも魔女でも無い?何?」
円環さやか「だ~か~ら~、誤解なんだって。別にあんたに嫌がらせしようって話じゃ無いんだよ」
まどか「そう、見たいだね。わたしの弓矢が飾りだって知らなかったみたいだし」
円環さやか「飾りなの!?」
まどか「飾りって言うか……。インキュベーターになった時に、戦う力は全部無くなっちゃったから。この弓矢も、光ってうなるだけ。あ、でも便利なんだよ?周りを照らしたり、照明弾?の代わりになったり」
円環さやか「いや、そこはテレパシーで良いような……。ま、とりあえずさ、こっちの話を聞いてくれる?」
まどか「つまんない言い訳じゃ無いみたいだから聞かないこともないかなって」
円環さやか「言い訳なんてしてないって……。あたしはさ、美樹さやかではあるんだけど、あんたの知ってる美樹さやかとは違う」
円環さやか「別の時間軸から来たんだ。あ、時間軸って言って分かる?」
まどか「うん、何となく。ほむらちゃんが教えてくれたから」
円環さやか「そっか。あたしたちの時間軸ではね、まどかが全ての時間軸から魔女と言う存在を消す概念『円環の理』になった」
円環さやか「んで、元々魔女になって死んじゃってたあたしは、そのまま円環の理に導かれた」
円環さやか「今はちょっと、向こうのまどかに頼んで『円環の理』から切り離してもらって、この新しく『観測』した時間軸がどんななのか、調べてるって訳」
まどか「そうなんだ……。そっちのあたしの方が、良い子だなぁ」
円環さやか「すっごいボロボロ……。って言うかココ、本当に見滝原なんだ」
円環さやか「他の時間軸とはいえ、自分の生まれ故郷を見て、それにすぐに気付けなかったとは、あたしってホントばか、なんて……笑えないなぁ」
円環さやか「歩きなれてたはずの廊下……。ワルプルギスの被害ですごく動きづらい」
円環さやか「あの子たちの話だと、あの教室のはずなんだけど」
円環さやか「あたしが間違えるはずがない、あの教室」
円環さやか「あたしたちのクラスの、教室(ス…)」
インキュベーター「ほむらちゃん……、さやかちゃん……、また魔法少女が死んじゃった」
円環さやか(教室の中から声……。やっぱりいるんだ、『インキュベーター』)
インキュベーター「その子はね、チームの中でも勇気があって、明るくて、本当はすごく優しくて。願い事だって、家族を助けるために使った、良い子なんだよ?杏子ちゃん辺りは、最初反発するかもね……」
円環さやか(ここからだと、後ろ姿しか見えない。『インキュベーター』は小柄な女の子だ。白い服に、赤い手袋……)
インキュベーター「そんな子が死んじゃうなんて、やっぱり悲しいね。でも、魔女にならなかったのは良かったのかな。ずっと『魔女になんかならない』って言ってたし。魔女になりたくないって意味だよね、あれ?」
円環さやか(良く見えないけど、黒いカチューシャをしてるみたい。あれ、あのカチューシャって転校生、ほむらの……(ゴトリ)
円環さやか(コトリ…)
インキュベーター「(バ!)だれ!?」
円環さやか「まど……か?」
インキュベーター=まどか「さやか……ちゃ……(ハ!)」
まどか「ティヒヒヒ。ふぃにとら・ふれてぃあー(バシュン!)」
円環さやか「うおおおおお!?撃ってきた!?」
まどか「ふぃにとら、ふぃにとら、も一回ふぃにとらー(バシュン!バシュン!バシュン!)」
円環さやか「え、ちょ、ま!?タンマタンマ!!」
まどか「ティヒヒヒヒ?あなたがどこの魔法少女なのか魔女なのか知らないけど、よりにもよってさやかちゃんの格好でわたしの前に現れるなんて、すごいことするんだね?(バシュン!)」
円環さやか「え、いや、だから待ってってまどか!?」
まどか「さやかちゃんはね、頑固で思い込みが激しくて頑張りすぎちゃうところがあるけど、正義感が強くて、一途で、わたしのことを何度も守ってくれた大切な親友なんだよ?そんな子の真似っこなんてする悪い子にはお仕置きなんだよ?ティヒヒヒヒ(バシュン!)」
円環さやか「いや、だからね?あたしはさやかなんだけどさやかじゃないって言うか……。ってあんたあたしのことそんな風に思ってたわけ!?」
まどか「あ、良く見ると魔法少女の姿なのに髪飾りが着いてない。パチモンだ~」
円環さやか「テレビシリーズからのファンに謝れ!(ズビシ!スカ!)」
まどか「あれ、すり抜けた?……このカンジ、魔法少女でも魔女でも無い?何?」
円環さやか「だ~か~ら~、誤解なんだって。別にあんたに嫌がらせしようって話じゃ無いんだよ」
まどか「そう、見たいだね。わたしの弓矢が飾りだって知らなかったみたいだし」
円環さやか「飾りなの!?」
まどか「飾りって言うか……。インキュベーターになった時に、戦う力は全部無くなっちゃったから。この弓矢も、光ってうなるだけ。あ、でも便利なんだよ?周りを照らしたり、照明弾?の代わりになったり」
円環さやか「いや、そこはテレパシーで良いような……。ま、とりあえずさ、こっちの話を聞いてくれる?」
まどか「つまんない言い訳じゃ無いみたいだから聞かないこともないかなって」
円環さやか「言い訳なんてしてないって……。あたしはさ、美樹さやかではあるんだけど、あんたの知ってる美樹さやかとは違う」
円環さやか「別の時間軸から来たんだ。あ、時間軸って言って分かる?」
まどか「うん、何となく。ほむらちゃんが教えてくれたから」
円環さやか「そっか。あたしたちの時間軸ではね、まどかが全ての時間軸から魔女と言う存在を消す概念『円環の理』になった」
円環さやか「んで、元々魔女になって死んじゃってたあたしは、そのまま円環の理に導かれた」
円環さやか「今はちょっと、向こうのまどかに頼んで『円環の理』から切り離してもらって、この新しく『観測』した時間軸がどんななのか、調べてるって訳」
まどか「そうなんだ……。そっちのあたしの方が、良い子だなぁ」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/21(土) 23:53:27.76
円環さやか「それで、まどかはさ、何でインキュベーターなんてやってるの?キュゥべえって言うインキュベーター、いなかった?それに……」
まどか「そんな一辺に聞かないでよ、そう言うところはおんなじだなぁ、さやかちゃん」
まどか「まずね、『キュゥべえ』って呼ばれた前のインキュベーターは、わたしがぜーんぶ殺しちゃったの。絶滅だよ?」
円環さやか「インキュベーターを絶滅……ってそんなことできるの!?」
まどか「できるよ。だってお願いしたんだもん。「キュゥべえ、死んで?」って。そしたらみーんな死んじゃった」
円環さやか「お願い―――魔法少女としての願いだね。でも、それが何であんたがヤツらの代わりをすることに繋がるの?」
まどか「『どんな希望もソレが条理にそぐわないものであるかぎり、必ず何らかの歪みを生み出すことになる』……インキュベーターの言葉」
まどか「わたしのお願いは叶ったけど、その分歪みは生まれたの。インキュベーターって言う『種』、生命は無くなっても、代わりにインキュベーターって言う役割が残った。誰かがその空席を埋めなきゃいけないってことになってね」
まどか「希望の結果の歪みとして、罪に対する罰として――――気が付いたら、わたしが最初からインキュベーターってことになってたんだ。わたしの自業自得ってことかな?」
円環さやか(キュゥべえを殺したくなる気持ちは、理解できないことも無い。半分以上あいつのせいで、あたしらは散々酷い目にあったんだから……)
円環さやか「でも、なにも殺さなくったって……」
まどか「……『なにも殺さなくったって』かぁ。さやかちゃんは優しいなぁ、さすがわたしの嫁だね」
円環さやか「その言葉をまどかの方から言われる日が来るなんてなぁ(タハハ…)」
まどか「さやかちゃんはやっぱり、優しくて、正しいね。そうだよね、間違いを犯したのはわたしの方なんだから、さやかちゃんが正しいよ。当然だよ」
円環さやか(罪、間違い、そして罰、か……)
円環さやか「ねぇ、まどか。あんた、やっぱ後悔してる?」
まどか「え~。後悔なんてあるわけないよ、さやかちゃん。この手袋、見て?(ス…)」
まどか「この赤い手袋はね、キュゥべえの血の色。わたしが何をしたか忘れないための、誓いの色。これがある限り、後悔なんてある訳、無い」
円環さやか「答えになってないよ、ソレ?」
まどか「さやかちゃんは頑固だなぁ」
まどか「んー、でもやっぱり後悔してないかな。恨んだ相手を殺したんだし」
まどか「わたしもね、頑張ったんだよ?自分に色々言い訳して、殺さないように、殺さないように」
まどか「それを全部台無しにしたのはキュゥべえの方。言ったんだよ?『わたしたちの大切なことを考えて』って……。なのに……(ギリィ)」
円環さやか(ビク!?)
まどか「「考える必要が無い」ってなに!!マミさんも!さやかちゃんも!杏子ちゃんも!ほむらちゃんも!死んだのに!わたしの目の前で!それを!踏みつけにして!平気で!!」
円環さやか「ま、まどか!?」
まどか「平気で……平気で……。そんなのって無いよ……ひどすぎるよ……。みんな何のために死んだのか、もう分からないよ……(ポロポロ…)」
円環さやか(まどか……時間軸が変わっても、やっぱり)
円環さやか「まどかの方が優しいなぁ。さすがあたしの嫁だ……」
まどか「優しいなんて言わないで(キッパリ)」
まどか「ウソでもそんなことを言のは、貶めることと同じだよ?そっちの世界のわたしを、キュゥべえを、そしてさやかちゃん自身を」
まどか「さやかちゃんはそんな子じゃ無い筈だよ?誰かを殺すなんて、そんな『悪』を許せない子のはずだよ?そんなさやかちゃんが、わたしを、『悪い子』を庇おうとするのは、いけないことだよ」
円環さやか「でもさ、あんた」
円環さやか「魔法少女を幸せにするために、願ったんでしょ?」
まどか「そんな一辺に聞かないでよ、そう言うところはおんなじだなぁ、さやかちゃん」
まどか「まずね、『キュゥべえ』って呼ばれた前のインキュベーターは、わたしがぜーんぶ殺しちゃったの。絶滅だよ?」
円環さやか「インキュベーターを絶滅……ってそんなことできるの!?」
まどか「できるよ。だってお願いしたんだもん。「キュゥべえ、死んで?」って。そしたらみーんな死んじゃった」
円環さやか「お願い―――魔法少女としての願いだね。でも、それが何であんたがヤツらの代わりをすることに繋がるの?」
まどか「『どんな希望もソレが条理にそぐわないものであるかぎり、必ず何らかの歪みを生み出すことになる』……インキュベーターの言葉」
まどか「わたしのお願いは叶ったけど、その分歪みは生まれたの。インキュベーターって言う『種』、生命は無くなっても、代わりにインキュベーターって言う役割が残った。誰かがその空席を埋めなきゃいけないってことになってね」
まどか「希望の結果の歪みとして、罪に対する罰として――――気が付いたら、わたしが最初からインキュベーターってことになってたんだ。わたしの自業自得ってことかな?」
円環さやか(キュゥべえを殺したくなる気持ちは、理解できないことも無い。半分以上あいつのせいで、あたしらは散々酷い目にあったんだから……)
円環さやか「でも、なにも殺さなくったって……」
まどか「……『なにも殺さなくったって』かぁ。さやかちゃんは優しいなぁ、さすがわたしの嫁だね」
円環さやか「その言葉をまどかの方から言われる日が来るなんてなぁ(タハハ…)」
まどか「さやかちゃんはやっぱり、優しくて、正しいね。そうだよね、間違いを犯したのはわたしの方なんだから、さやかちゃんが正しいよ。当然だよ」
円環さやか(罪、間違い、そして罰、か……)
円環さやか「ねぇ、まどか。あんた、やっぱ後悔してる?」
まどか「え~。後悔なんてあるわけないよ、さやかちゃん。この手袋、見て?(ス…)」
まどか「この赤い手袋はね、キュゥべえの血の色。わたしが何をしたか忘れないための、誓いの色。これがある限り、後悔なんてある訳、無い」
円環さやか「答えになってないよ、ソレ?」
まどか「さやかちゃんは頑固だなぁ」
まどか「んー、でもやっぱり後悔してないかな。恨んだ相手を殺したんだし」
まどか「わたしもね、頑張ったんだよ?自分に色々言い訳して、殺さないように、殺さないように」
まどか「それを全部台無しにしたのはキュゥべえの方。言ったんだよ?『わたしたちの大切なことを考えて』って……。なのに……(ギリィ)」
円環さやか(ビク!?)
まどか「「考える必要が無い」ってなに!!マミさんも!さやかちゃんも!杏子ちゃんも!ほむらちゃんも!死んだのに!わたしの目の前で!それを!踏みつけにして!平気で!!」
円環さやか「ま、まどか!?」
まどか「平気で……平気で……。そんなのって無いよ……ひどすぎるよ……。みんな何のために死んだのか、もう分からないよ……(ポロポロ…)」
円環さやか(まどか……時間軸が変わっても、やっぱり)
円環さやか「まどかの方が優しいなぁ。さすがあたしの嫁だ……」
まどか「優しいなんて言わないで(キッパリ)」
まどか「ウソでもそんなことを言のは、貶めることと同じだよ?そっちの世界のわたしを、キュゥべえを、そしてさやかちゃん自身を」
まどか「さやかちゃんはそんな子じゃ無い筈だよ?誰かを殺すなんて、そんな『悪』を許せない子のはずだよ?そんなさやかちゃんが、わたしを、『悪い子』を庇おうとするのは、いけないことだよ」
円環さやか「でもさ、あんた」
円環さやか「魔法少女を幸せにするために、願ったんでしょ?」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/21(土) 23:54:19.72
まどか「……え?」
円環さやか「ココの魔法少女達から聞いたよ。あんた、全部教えた上で契約させてるんだって?それに、仲間を作らせたりしてフォローしてる」
円環さやか「他にも、あの子たちに色々と助言したりしてさ」
まどか「そ、それは……お仕事だし……」
円環さやか「魔法少女の絶望を集めるのが仕事のインキュベーターなら、それにキュゥべえの奴なら、絶対しないでしょ」
まどか「……」
円環さやか「ほら、やっぱり優しい」
円環さやか「あんたはさ、本当はキュゥべえにそうあって欲しかったんじゃない?さいごには絶望に落とすしかないさだめでも、せめて何も知らない、何にも頼れない、そんな魔法少女を減らして欲しかった。せめて小さな救いをくれてやって欲しかった。まるで流れ作業みたいに絶望を、魔女を、増やして欲しく無かった」
円環さやか「あたしもさ、何も知らずに契約したことがきっかけで、自縄自縛みたいに苦しんで、誰にも頼ろうとしなくて、それで魔女になって、すごいキツかった。でも、円環の理ができて、すべてを受け入れた上で契約した世界ができて、それで希望を忘れずに導いてもらうことができた」
円環さやか「正直、まどかには感謝してもしきれないや」
まどか「それは『そっち』の鹿目まどかの話だよ」
まどか「『わたし』とは何の関係も無い。それに、わたしと『さやかちゃん』は今日はじめて会ったようなものなんだよ?初対面だよ?」
円環さやか「寂しいこと言わないでよ、まどか。わたしたちの友情は、時間軸が違うくらいで壊れるような安いモンじゃないでしょ?」
まどか「だったら、だからこそ優しくしちゃいけないよ。魔女になっちゃうまで正義を貫こうとして、貫けない自分も、正しくない世界も許せなかった。それがさやかちゃんでしょ?」
まどか「わたしのことだからって、さやかちゃんの大事な正義を鈍らせたらダメだよ」
まどか「確かにわたしはさやかちゃんの友達だったこともあったけれど、今は稀代の殺戮者なんだよ?」
まどか「魔法少女のみんなに色々やってるのも、罪悪感から逃げようとしてるだけだよ。臆病なだけなんだよ」
まどか「ちょっと考えれば分かるもの。もしも魔女を狩り尽くすようなことがあれば、魔法少女はみんなソウルジェムを濁らせるしかない。だから、わたしのしてることは結局無駄なんだって。罪滅ぼしにすらなってないんだって」
円環さやか「……まどか、あんた」
円環さやか「やっぱり許せないんだね」
円環さやか「自分で自分が」
円環さやか「ココの魔法少女達から聞いたよ。あんた、全部教えた上で契約させてるんだって?それに、仲間を作らせたりしてフォローしてる」
円環さやか「他にも、あの子たちに色々と助言したりしてさ」
まどか「そ、それは……お仕事だし……」
円環さやか「魔法少女の絶望を集めるのが仕事のインキュベーターなら、それにキュゥべえの奴なら、絶対しないでしょ」
まどか「……」
円環さやか「ほら、やっぱり優しい」
円環さやか「あんたはさ、本当はキュゥべえにそうあって欲しかったんじゃない?さいごには絶望に落とすしかないさだめでも、せめて何も知らない、何にも頼れない、そんな魔法少女を減らして欲しかった。せめて小さな救いをくれてやって欲しかった。まるで流れ作業みたいに絶望を、魔女を、増やして欲しく無かった」
円環さやか「あたしもさ、何も知らずに契約したことがきっかけで、自縄自縛みたいに苦しんで、誰にも頼ろうとしなくて、それで魔女になって、すごいキツかった。でも、円環の理ができて、すべてを受け入れた上で契約した世界ができて、それで希望を忘れずに導いてもらうことができた」
円環さやか「正直、まどかには感謝してもしきれないや」
まどか「それは『そっち』の鹿目まどかの話だよ」
まどか「『わたし』とは何の関係も無い。それに、わたしと『さやかちゃん』は今日はじめて会ったようなものなんだよ?初対面だよ?」
円環さやか「寂しいこと言わないでよ、まどか。わたしたちの友情は、時間軸が違うくらいで壊れるような安いモンじゃないでしょ?」
まどか「だったら、だからこそ優しくしちゃいけないよ。魔女になっちゃうまで正義を貫こうとして、貫けない自分も、正しくない世界も許せなかった。それがさやかちゃんでしょ?」
まどか「わたしのことだからって、さやかちゃんの大事な正義を鈍らせたらダメだよ」
まどか「確かにわたしはさやかちゃんの友達だったこともあったけれど、今は稀代の殺戮者なんだよ?」
まどか「魔法少女のみんなに色々やってるのも、罪悪感から逃げようとしてるだけだよ。臆病なだけなんだよ」
まどか「ちょっと考えれば分かるもの。もしも魔女を狩り尽くすようなことがあれば、魔法少女はみんなソウルジェムを濁らせるしかない。だから、わたしのしてることは結局無駄なんだって。罪滅ぼしにすらなってないんだって」
円環さやか「……まどか、あんた」
円環さやか「やっぱり許せないんだね」
円環さやか「自分で自分が」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/21(土) 23:55:22.34
まどか「(ス……)」
まどか「って言うか、許される必要が無くなった、かな」
まどか「キュゥべえが最初からいなかったことになって、わたしがインキュベーターってことになって、わたしの罪そのものがあるのか無いのか分からなくなったし」
まどか「でも、わたしがしたことは、わたしが一番よく覚えてる」
まどか「わたしが魔法少女のみんなを犠牲にしてることも分かってる」
まどか「だから、許される必要も無いし、許す必要も無いの」
まどか「ねぇ、さやかちゃん。わたしの罪を誰が赦せるのかな?赦されて良いような罪なのかな?」
まどか「……なんて、答えは聞くまでもないよね」
まどか「だから、さやかちゃんはわたしのことなんて気にしないで良いんだよ?むしろ、わたしを遠慮なく軽蔑して、罵倒して、断罪して良いんだよ?」
まどか「さやかちゃんは正義の味方の魔法少女なんでしょ?」
円環さやか(ま、確かにまどかの言うことは正しいんだろうね)
円環さやか(わたしは、こっちのまどかがどんな人生を送って、どんな思いを持っていたか知らない。お互い昔の知り合いのそっくりさんみたいなモンだ)
円環さやか(この子がとんでもないことをしたことも確か)
円環さやか(だから今、あたしがこの子に抱いてる感情は、感傷でしか無いんだろう)
円環さやか(でも)
円環さやか(それでも、思わずにはいられないや)
円環さやか(『もういいよ』って)
円環さやか(この子は自分のしたことに十分すぎるくらい苦しんだ)
円環さやか(だから、もういいんだって)
まどか「いきなり黙り込んでどうしたの、さやかちゃん?ううん、今日初めてお会いした『円環の理』の天使さま?」
円環さやか「……天使、か。さっき導いたコもそう言ってたっけ」
まどか「わたしの立場からはそうとしか見えないよ。正しいルールに、正しい神さまに仕える天使さま」
円環さやか「あたしは天使、か」
円環さやか「なら、天使としてまどかに言うことがある(コホン)」
まどか「なに、かな?」
円環さやか「あたし、美樹さやかは、『円環の理』の名の下に……」
まどか(ギュ…)
円環さやか「鹿目まどか、あなたを赦します」
まどか「って言うか、許される必要が無くなった、かな」
まどか「キュゥべえが最初からいなかったことになって、わたしがインキュベーターってことになって、わたしの罪そのものがあるのか無いのか分からなくなったし」
まどか「でも、わたしがしたことは、わたしが一番よく覚えてる」
まどか「わたしが魔法少女のみんなを犠牲にしてることも分かってる」
まどか「だから、許される必要も無いし、許す必要も無いの」
まどか「ねぇ、さやかちゃん。わたしの罪を誰が赦せるのかな?赦されて良いような罪なのかな?」
まどか「……なんて、答えは聞くまでもないよね」
まどか「だから、さやかちゃんはわたしのことなんて気にしないで良いんだよ?むしろ、わたしを遠慮なく軽蔑して、罵倒して、断罪して良いんだよ?」
まどか「さやかちゃんは正義の味方の魔法少女なんでしょ?」
円環さやか(ま、確かにまどかの言うことは正しいんだろうね)
円環さやか(わたしは、こっちのまどかがどんな人生を送って、どんな思いを持っていたか知らない。お互い昔の知り合いのそっくりさんみたいなモンだ)
円環さやか(この子がとんでもないことをしたことも確か)
円環さやか(だから今、あたしがこの子に抱いてる感情は、感傷でしか無いんだろう)
円環さやか(でも)
円環さやか(それでも、思わずにはいられないや)
円環さやか(『もういいよ』って)
円環さやか(この子は自分のしたことに十分すぎるくらい苦しんだ)
円環さやか(だから、もういいんだって)
まどか「いきなり黙り込んでどうしたの、さやかちゃん?ううん、今日初めてお会いした『円環の理』の天使さま?」
円環さやか「……天使、か。さっき導いたコもそう言ってたっけ」
まどか「わたしの立場からはそうとしか見えないよ。正しいルールに、正しい神さまに仕える天使さま」
円環さやか「あたしは天使、か」
円環さやか「なら、天使としてまどかに言うことがある(コホン)」
まどか「なに、かな?」
円環さやか「あたし、美樹さやかは、『円環の理』の名の下に……」
まどか(ギュ…)
円環さやか「鹿目まどか、あなたを赦します」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/21(土) 23:58:00.56
まどか「え?ゆる……す?」
円環さやか「そう、あなたが罪と呼ぶものも、あなたの行いも、全部赦します」
まどか「でも、わたしキュゥべえにとってもひどいことして……」
円環さやか「赦します!」
まどか「今はキュゥべえと同じことしてて……」
円環さやか「赦します!」
まどか「でも……でも……」
円環さやか「ええい!!とにかく赦しますったら赦しますー!世界中の誰が何と言おうと赦します!!円環の理に……ううん、まどかの親友、美樹さやか、あたし自身に誓って。だから……」
円環さやか「そんな泣きそうな顔するの、もう止してよ」
まどか「え……?」
円環さやか「まどかはさ、笑ってるつもりかもしれないけど、さっきからずーっと目が泣きそうになってる。ずっと辛そうな顔してる」
円環さやか「魔法少女のコも導かれちゃったし。あんたのやったこと、やってることを考えると仕方ないってこともあるかもしれないけど……」
円環さやか「それでも、もう全部自分が悪いみたいに考えること無いって」
まどか「でも……わたしのしたことは……」
円環さやか「だから、それはもう赦したって」
円環さやか「少なくとも、さ。あんたのことを好いてる魔法少女や、助けられてる魔法少女はいるんだよ?『魔法の使者』、キュゥべえよりもよくやれてんじゃん」
円環さやか「あたしは今のあんた、結構尊敬してんのよ?」
まどか「良いの、かな?赦されても、良いのかな?わたしのやったことは消えないのに」
円環さやか「そうだね、何をどう言ったところで、なにもかもが消えて無くなるわけじゃない」
円環さやか「だから、『赦す』の。事実を受け入れて、でももうそれに苦しむ必要は無いんだよって」
円環さやか「ただの感傷と思うかもしれない。正義の味方失格だって思うかもしれない」
円環さやか「それでもあたしは、心からあんたにそう言いたいんだ」
円環さやか「もうあんたは自分を責めなくて良いんだ、って」
まどか「さや……か、ちゃん(ポロポロ…)」
円環さやか「もう、まどかは泣き虫だなぁ」
まどか「ティヒヒ。昔みたいなこと言わないでよう(ポロポロ…)」
円環さやか「あはは。こっちのあたしのそんな感じだったかー」
(ゴーン……ゴーン……ゴーン……)
円環さやか「そう、あなたが罪と呼ぶものも、あなたの行いも、全部赦します」
まどか「でも、わたしキュゥべえにとってもひどいことして……」
円環さやか「赦します!」
まどか「今はキュゥべえと同じことしてて……」
円環さやか「赦します!」
まどか「でも……でも……」
円環さやか「ええい!!とにかく赦しますったら赦しますー!世界中の誰が何と言おうと赦します!!円環の理に……ううん、まどかの親友、美樹さやか、あたし自身に誓って。だから……」
円環さやか「そんな泣きそうな顔するの、もう止してよ」
まどか「え……?」
円環さやか「まどかはさ、笑ってるつもりかもしれないけど、さっきからずーっと目が泣きそうになってる。ずっと辛そうな顔してる」
円環さやか「魔法少女のコも導かれちゃったし。あんたのやったこと、やってることを考えると仕方ないってこともあるかもしれないけど……」
円環さやか「それでも、もう全部自分が悪いみたいに考えること無いって」
まどか「でも……わたしのしたことは……」
円環さやか「だから、それはもう赦したって」
円環さやか「少なくとも、さ。あんたのことを好いてる魔法少女や、助けられてる魔法少女はいるんだよ?『魔法の使者』、キュゥべえよりもよくやれてんじゃん」
円環さやか「あたしは今のあんた、結構尊敬してんのよ?」
まどか「良いの、かな?赦されても、良いのかな?わたしのやったことは消えないのに」
円環さやか「そうだね、何をどう言ったところで、なにもかもが消えて無くなるわけじゃない」
円環さやか「だから、『赦す』の。事実を受け入れて、でももうそれに苦しむ必要は無いんだよって」
円環さやか「ただの感傷と思うかもしれない。正義の味方失格だって思うかもしれない」
円環さやか「それでもあたしは、心からあんたにそう言いたいんだ」
円環さやか「もうあんたは自分を責めなくて良いんだ、って」
まどか「さや……か、ちゃん(ポロポロ…)」
円環さやか「もう、まどかは泣き虫だなぁ」
まどか「ティヒヒ。昔みたいなこと言わないでよう(ポロポロ…)」
円環さやか「あはは。こっちのあたしのそんな感じだったかー」
(ゴーン……ゴーン……ゴーン……)
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/21(土) 23:59:01.64
まどか「なに、これ?下校のチャイムじゃないよね?それに、世界が変わって……」
円環さやか「あー、多分はじまったんだわ。『あたしら』の方のまどかの願いが、この時間軸に」
まどか「『円環の理』って言う概念が生まれて……魔女が無くなるんだっけ」
円環さやか「そうだよ。多分、ここがほかの時間軸と勝手が違ったから、こっちの時間軸へ本格的に影響するのにラグが出たんだと思う」
まどか「わたしの呪いの所為、かな?」
円環さやか「うん、あんたの『願い』の影響」
まどか「これから、この世界はどうなるのかな?」
円環さやか「こればっかりは何とも、ね。ただ、この時間軸にも円環の理が生まれる以上、魔法少女は魔女になって、呪いを振り撒かずにすむってのは確かだね」
まどか「そっか……良かった。みんな、誰かを祟ったり、傷つけたりしなくて良くなるんだね……(ポロポロ…)」
円環さやか(まどか、あんたって子はホント……)
円環さやか「(スゥ…)あたしも、そろそろ帰らなきゃいけないみたい」
まどか「そっか……。そっちも色々大変だろうけど、頑張ってね」
円環さやか「そっちこそがんば……ううん、違うや」
まどか「?」
円環さやか「いつか、あんたが心から笑える日が来ると良いね」
まどか「ありがとう、さやかちゃん……」
円環さやか(そして、あたしはこの時間軸から姿を消し、円環の理の一部へと戻る)
円環さやか(それでも忘れない。この時間軸で経験したこと、そしてあたしの想い、願い)
円環さやか(この時間軸のまどかに幸せが、いつの日か訪れますようにと)
円環さやか(いつかあり得るかもしれないミライで)
円環さやか「あー、多分はじまったんだわ。『あたしら』の方のまどかの願いが、この時間軸に」
まどか「『円環の理』って言う概念が生まれて……魔女が無くなるんだっけ」
円環さやか「そうだよ。多分、ここがほかの時間軸と勝手が違ったから、こっちの時間軸へ本格的に影響するのにラグが出たんだと思う」
まどか「わたしの呪いの所為、かな?」
円環さやか「うん、あんたの『願い』の影響」
まどか「これから、この世界はどうなるのかな?」
円環さやか「こればっかりは何とも、ね。ただ、この時間軸にも円環の理が生まれる以上、魔法少女は魔女になって、呪いを振り撒かずにすむってのは確かだね」
まどか「そっか……良かった。みんな、誰かを祟ったり、傷つけたりしなくて良くなるんだね……(ポロポロ…)」
円環さやか(まどか、あんたって子はホント……)
円環さやか「(スゥ…)あたしも、そろそろ帰らなきゃいけないみたい」
まどか「そっか……。そっちも色々大変だろうけど、頑張ってね」
円環さやか「そっちこそがんば……ううん、違うや」
まどか「?」
円環さやか「いつか、あんたが心から笑える日が来ると良いね」
まどか「ありがとう、さやかちゃん……」
円環さやか(そして、あたしはこの時間軸から姿を消し、円環の理の一部へと戻る)
円環さやか(それでも忘れない。この時間軸で経験したこと、そしてあたしの想い、願い)
円環さやか(この時間軸のまどかに幸せが、いつの日か訪れますようにと)
円環さやか(いつかあり得るかもしれないミライで)
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/21(土) 23:59:37.12
IF STORY
~「いつかあり得るかもしれないミライで」~
YROTS FI-N
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/22(日) 00:03:23.45
IF STORY ~「いつかあり得るかもしれないミライで」~YROTS FI 、これで以上になります。
これで、正真正銘オシマイになります。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
それでは、縁があればまたいつかあり得るかもしれないミライでお会いしましょう。
これで、正真正銘オシマイになります。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
それでは、縁があればまたいつかあり得るかもしれないミライでお会いしましょう。
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1400304819/
Entry ⇒ 2014.11.30 | Category ⇒ 魔法少女まどか☆マギカ | Comments (1)
咲「衣ちゃんにプールに誘われたけど、誰と行こうかなぁ~」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 12:42:52.31 ID:CUuksoRq0
咲自宅
プルルルルプルルルルガチャ
咲「もしもし宮永です」
衣「咲か~衣だ~」
咲「衣ちゃ衣さんどうしたの?」
衣「透華が今度龍門渕のプールに行くから、咲達も一緒にどうかなって思って」
プルルルルプルルルルガチャ
咲「もしもし宮永です」
衣「咲か~衣だ~」
咲「衣ちゃ衣さんどうしたの?」
衣「透華が今度龍門渕のプールに行くから、咲達も一緒にどうかなって思って」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 12:55:28.33 ID:CUuksoRq0
咲「達ってことはほかにも誘ったの?」
衣「風越と鶴賀には透華に電話してもらって和にも電話したぞ-」
咲「みんな行くんだね。行くよ。」
衣「楽しみにしてるぞ-」
咲「それじゃまたね。」ガチャ
衣「風越と鶴賀には透華に電話してもらって和にも電話したぞ-」
咲「みんな行くんだね。行くよ。」
衣「楽しみにしてるぞ-」
咲「それじゃまたね。」ガチャ
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 13:05:12.35 ID:CUuksoRq0
照「咲。誰から電話だったんだ」
咲「龍門渕の衣ちゃんからプールに誘われたんだ」
照「(咲がプール水着・・・)」タラ~
咲「わわっ!お姉ちゃん鼻血出てるよ。はい。ティッシュ」
照「すまない。咲ありがとう。風呂に少し浸かりすぎたようだな。」
咲「そうだっ!せっかくだしお姉ちゃんも白糸台の人達誘ってみんなで行かない?」
照「もちろん!早速電話してみる」
咲「龍門渕の衣ちゃんからプールに誘われたんだ」
照「(咲がプール水着・・・)」タラ~
咲「わわっ!お姉ちゃん鼻血出てるよ。はい。ティッシュ」
照「すまない。咲ありがとう。風呂に少し浸かりすぎたようだな。」
咲「そうだっ!せっかくだしお姉ちゃんも白糸台の人達誘ってみんなで行かない?」
照「もちろん!早速電話してみる」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 13:12:28.37 ID:CUuksoRq0
照「(ふふっ。最近買った高画質カメラで咲を撮影しないと)」
照「もしもし菫か。お前プールに行きたくないか?行きたいよな。」
菫「照いきなりどうした?説明してくれ」
照「もしもし菫か。お前プールに行きたくないか?行きたいよな。」
菫「照いきなりどうした?説明してくれ」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 13:18:51.85 ID:CUuksoRq0
照「咲がプールに行くから白糸台の人達もどうかって」
菫「長野まで行くのは少々疲れるがいいだろう。みんなには伝えておくがお前は大丈夫なんだろうな?」
照「大丈夫って何が?」
菫「お前が妹さんを襲わないかということだ」
菫「長野まで行くのは少々疲れるがいいだろう。みんなには伝えておくがお前は大丈夫なんだろうな?」
照「大丈夫って何が?」
菫「お前が妹さんを襲わないかということだ」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 13:24:27.60 ID:CUuksoRq0
照「・・・・・」
菫「なんだ。その沈黙は」
照「菫は私が咲が公の場で恥を書くようなマネをすると思うか?」
菫「そうだよな。さすがのお前も人前でそんな事するわけないよな」
菫「なんだ。その沈黙は」
照「菫は私が咲が公の場で恥を書くようなマネをすると思うか?」
菫「そうだよな。さすがのお前も人前でそんな事するわけないよな」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 13:32:03.20 ID:CUuksoRq0
照「ああ。安心しろ菫。私も咲のあられもない姿が私以外の者にみられるのは嫌だからな。」
菫「なら私達も行かせてもらう。じゃあな」ガチャ
照「・・・・」
照「これで撮影スタッフは揃えられた」
照「咲のグラビア写真集を作れる」
菫「なら私達も行かせてもらう。じゃあな」ガチャ
照「・・・・」
照「これで撮影スタッフは揃えられた」
照「咲のグラビア写真集を作れる」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 13:39:20.55 ID:CUuksoRq0
照「問題は原村和。我が妹にセクハラをする淫乱ピンク」
照「クソッ。あいつさえいなければ計画はスムーズに進むというのに」
照「悩んでも仕方ない。当日誰かに妨害工作させよう」
照「クソッ。あいつさえいなければ計画はスムーズに進むというのに」
照「悩んでも仕方ない。当日誰かに妨害工作させよう」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 14:02:58.61 ID:CUuksoRq0
当日
ガチャ
咲「お姉ちゃん朝だよ。」
照「おはよう咲」
咲「お姉ちゃん珍しいね。私が起こす前に起きてるなんて」
照「今日は特別な日だからな。早く準備しないと思って」
咲「そうだね。龍門渕までけっこう時間かかるからね。」
照「そうだな」ニコッ
咲「お姉ちゃん朝御飯食べたら早く行こう」
照「ああ。じゃあ今行く」ガチャ
咲照「いただきます。」
咲「ってお姉ちゃん食べるの早いよ。もっとゆっくり食べないと健康に悪いよ」
照「すまない咲。あまりにも楽しみでな。ゆっくり食べるよ。」
数分後
ガチャ
咲「お姉ちゃん朝だよ。」
照「おはよう咲」
咲「お姉ちゃん珍しいね。私が起こす前に起きてるなんて」
照「今日は特別な日だからな。早く準備しないと思って」
咲「そうだね。龍門渕までけっこう時間かかるからね。」
照「そうだな」ニコッ
咲「お姉ちゃん朝御飯食べたら早く行こう」
照「ああ。じゃあ今行く」ガチャ
咲照「いただきます。」
咲「ってお姉ちゃん食べるの早いよ。もっとゆっくり食べないと健康に悪いよ」
照「すまない咲。あまりにも楽しみでな。ゆっくり食べるよ。」
数分後
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 14:24:17.35 ID:CUuksoRq0
訂正数分後× 数十分後
咲「お姉ちゃんそろそろ行こっかみんなと待ち合わせのじかんに遅れるといけないから」
照「今行くよ。(クッさすがに撮影機材が多すぎる菫には伝えておくべきだった)」
咲「お姉ちゃん凄い大きいカバンだね。」
照「ああ。せっかくだし何か買おうと思ってな」
咲「ふ~ん。まあ行こっか。」ガチャン
咲「みんな待ってるからね」スタスタスタ
待ち合わせ場所到着
和「咲さんおはようございます。お姉様も御一緒なんですね。」
咲「お姉ちゃんそろそろ行こっかみんなと待ち合わせのじかんに遅れるといけないから」
照「今行くよ。(クッさすがに撮影機材が多すぎる菫には伝えておくべきだった)」
咲「お姉ちゃん凄い大きいカバンだね。」
照「ああ。せっかくだし何か買おうと思ってな」
咲「ふ~ん。まあ行こっか。」ガチャン
咲「みんな待ってるからね」スタスタスタ
待ち合わせ場所到着
和「咲さんおはようございます。お姉様も御一緒なんですね。」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 14:42:59.89 ID:CUuksoRq0
咲「お姉ちゃんも行きたいっていうから、あと白糸台の人達も来るよ」
和「そうなんですか。風越と鶴賀は衣さんがお誘いになられた事をおっしゃっていましたがまさか白糸台までとは。よろしくお願いいたします義姉様」
照「ああ。よろしく。(誰が義姉様だ)」
和「それじゃあバスに乗りましょうか皆さん中で待ってるので」ギュッ
咲「うん」
照「咲待ってくれ(何手つないでんだよ)」ギュルギュル
咲「どうしたの?お姉ちゃん。」
照「咲の隣の席に座りたいのだが駄目」
咲「うんいいよ」
照「よかっ和「ちょっと待ってください」」
和「別に咲さんの隣り同士じゃなくても良いんじゃないでしょうか?」
照「いやもしかしたら咲がバス酔いするかもしれないし逆に私が酔うかもしれないから姉妹同士の方が良いだろう」
和「そうなんですか。風越と鶴賀は衣さんがお誘いになられた事をおっしゃっていましたがまさか白糸台までとは。よろしくお願いいたします義姉様」
照「ああ。よろしく。(誰が義姉様だ)」
和「それじゃあバスに乗りましょうか皆さん中で待ってるので」ギュッ
咲「うん」
照「咲待ってくれ(何手つないでんだよ)」ギュルギュル
咲「どうしたの?お姉ちゃん。」
照「咲の隣の席に座りたいのだが駄目」
咲「うんいいよ」
照「よかっ和「ちょっと待ってください」」
和「別に咲さんの隣り同士じゃなくても良いんじゃないでしょうか?」
照「いやもしかしたら咲がバス酔いするかもしれないし逆に私が酔うかもしれないから姉妹同士の方が良いだろう」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 14:55:52.57 ID:CUuksoRq0
咲「そうだね。」
和「仕方ありませんね。私は反対の席で良いです。(クッ反論できない)」スタスタ
久「咲おはよう。アレッお姉さんも一緒なのね」
咲「部長おはようございます」
照「咲に誘われてな。長野の高校の集まりに来ていいか迷ったんだかな」
久「別にこんなに大勢なら対してかわらないでしょ。高校限定して誘ったわけじゃないし」
和「仕方ありませんね。私は反対の席で良いです。(クッ反論できない)」スタスタ
久「咲おはよう。アレッお姉さんも一緒なのね」
咲「部長おはようございます」
照「咲に誘われてな。長野の高校の集まりに来ていいか迷ったんだかな」
久「別にこんなに大勢なら対してかわらないでしょ。高校限定して誘ったわけじゃないし」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 15:18:33.88 ID:CUuksoRq0
久「じゃ私後ろの席だから」スタスタ
加治木「宮永照も来てるんだな」
久「仲直りして一緒に暮らしてるからね」
加治木「そうかそれは良かった」
桃「先輩お菓子どうですか?」ポッキー
加治木「ああ。ありがとう。どうした?桃ポッキーくわえたまま見つめて」
加治木「宮永照も来てるんだな」
久「仲直りして一緒に暮らしてるからね」
加治木「そうかそれは良かった」
桃「先輩お菓子どうですか?」ポッキー
加治木「ああ。ありがとう。どうした?桃ポッキーくわえたまま見つめて」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 15:31:23.34 ID:CUuksoRq0
桃「先輩良かったらその・・・」
久ムカッ「ゆみそういえば今日はどんな水着持ってきたの?」
ゆみ「学校で普段使ってる水着だが」
久「なら私は見たことないのね。楽しみだわ。」
美穂子ムカッ「あの上埜さん」
久「美穂子何?」
美穂子「私実は今日の為に新しい水着買いに行きました。」
久「そうなの。楽しみにしてるわね。」
久ムカッ「ゆみそういえば今日はどんな水着持ってきたの?」
ゆみ「学校で普段使ってる水着だが」
久「なら私は見たことないのね。楽しみだわ。」
美穂子ムカッ「あの上埜さん」
久「美穂子何?」
美穂子「私実は今日の為に新しい水着買いに行きました。」
久「そうなの。楽しみにしてるわね。」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 15:34:33.24 ID:CUuksoRq0
久「ところでゆみ」
美穂子シュン
美穂子シュン
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 15:46:25.16 ID:CUuksoRq0
華菜「キャプテン。華菜は楽しみだし」
未春「私もです。」
深掘「私もです。」
文堂「私もです。」
未春「私もです。」
深掘「私もです。」
文堂「私もです。」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 15:58:52.39 ID:CUuksoRq0
智美「ワハハ・・・真ん中辺りの席にして正解だったな」
妹尾「どうしたの?智美ちゃんの番だよ」
智美「じゃあこれで」(妹尾の練習の為に麻雀のゲームで対戦してる)
妹尾「どうしたの?智美ちゃんの番だよ」
智美「じゃあこれで」(妹尾の練習の為に麻雀のゲームで対戦してる)
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 16:13:54.71 ID:CUuksoRq0
睦月「それポンです」
智美「ワハハ」
咲「そう言えば京ちゃんと優希ちゃんはいないの?」
和「須賀君は龍門渕の執事の人が迎えに来てくれたらしいです。優希は一緒に行きました」
咲「そうなんだ」
和「咲さんがこの前読んでいた小説読ませて頂きました。熱中してしまいました。」
咲「あああれ。面白い話だったでしょ」
ワイワイ
照「(話にはいれない)」
智美「ワハハ」
咲「そう言えば京ちゃんと優希ちゃんはいないの?」
和「須賀君は龍門渕の執事の人が迎えに来てくれたらしいです。優希は一緒に行きました」
咲「そうなんだ」
和「咲さんがこの前読んでいた小説読ませて頂きました。熱中してしまいました。」
咲「あああれ。面白い話だったでしょ」
ワイワイ
照「(話にはいれない)」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 16:25:26.29 ID:CUuksoRq0
照「(!)」
照「咲、昔一緒に登った山が見えるぞ」
咲「わ~本当だ。懐かしいね」
咲「お姉ちゃん途中で疲れた私おんぶして登ってくれたんだよね。あの時はありがとう」
照「咲と一緒に頂上まで行きたかったからがんばれたよ」
和「(思い出話で話に割り込めない)」
照「咲、昔一緒に登った山が見えるぞ」
咲「わ~本当だ。懐かしいね」
咲「お姉ちゃん途中で疲れた私おんぶして登ってくれたんだよね。あの時はありがとう」
照「咲と一緒に頂上まで行きたかったからがんばれたよ」
和「(思い出話で話に割り込めない)」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 16:30:12.00 ID:CUuksoRq0
ワイワイ
プール前のバス停到着
咲「お姉ちゃん白糸台の人達いるよ」
プール前のバス停到着
咲「お姉ちゃん白糸台の人達いるよ」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 16:38:56.97 ID:CUuksoRq0
淡「菫先輩宮永先輩達来たみたいですよ。」
菫「ああ・・・(何故だろう。ただ遊びに来ただけのはずなのに嫌な予感しかしない)」
菫「ああ・・・(何故だろう。ただ遊びに来ただけのはずなのに嫌な予感しかしない)」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 16:53:47.24 ID:CUuksoRq0
渋谷ズズー
誠子「それにしても珍しいですね。宮永先輩が普通に遊びに誘ってくれるなんて」
菫「まぁ、照も今までの罪滅ぼしのつもりなんだろう。今日は普通に楽しめるだろう。」
淡「そうですよね。まさか宮永先輩もこんな大勢の前で素に戻ったりしないだろうし」
照オーイ
誠子「それにしても珍しいですね。宮永先輩が普通に遊びに誘ってくれるなんて」
菫「まぁ、照も今までの罪滅ぼしのつもりなんだろう。今日は普通に楽しめるだろう。」
淡「そうですよね。まさか宮永先輩もこんな大勢の前で素に戻ったりしないだろうし」
照オーイ
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 17:02:34.96 ID:CUuksoRq0
菫「照が呼んでるな。ってなんだその大きいカバンはそれになんだその首にぶら下がってるカメラの数は」
照「カメラは撮る為にあるんだよ?菫知らないの」ププッ
菫「カメラの事を言ってるんじゃない。数がおかしいだろ。数が!」
照デジカメなんだから充電切れになるかもしれないし、咲のシチュエーション別に使い分けないといけないから」
照「カメラは撮る為にあるんだよ?菫知らないの」ププッ
菫「カメラの事を言ってるんじゃない。数がおかしいだろ。数が!」
照デジカメなんだから充電切れになるかもしれないし、咲のシチュエーション別に使い分けないといけないから」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 17:13:37.56 ID:CUuksoRq0
菫「はあ。わかったから。そのカバンの中身は何なんだ?」
照「咲の着替えの水着etc」
菫「着替えって一回プール来るだけなのに着替えなんていらないだろ。それになんで妹さんの水着のサイズを知っってれんだ?
照「夜中に咲の部屋に忍び込んで咲の3サイズ測ったから」
菫「はぁ、もうわかったから。それで今回は普通に遊んでいいんだよな?」
照「うん。ただ、一つだけお願いがあるんだ」
菫「何だ?」
照「原村和を咲から引き剥がしてほしい」
照「咲の着替えの水着etc」
菫「着替えって一回プール来るだけなのに着替えなんていらないだろ。それになんで妹さんの水着のサイズを知っってれんだ?
照「夜中に咲の部屋に忍び込んで咲の3サイズ測ったから」
菫「はぁ、もうわかったから。それで今回は普通に遊んでいいんだよな?」
照「うん。ただ、一つだけお願いがあるんだ」
菫「何だ?」
照「原村和を咲から引き剥がしてほしい」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 17:15:03.40 ID:CUuksoRq0
訂正 菫水着のサイズを知っってるんだ?
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 17:18:44.57 ID:CUuksoRq0
菫「引き剥がすってずっとくっついてるじゃないか?どうやって」
照「そこを何とか頼む。それに今日は咲に大切な話があるんだ」
菫「(照が珍しく真面目な顔つきだ)」
照「そこを何とか頼む。それに今日は咲に大切な話があるんだ」
菫「(照が珍しく真面目な顔つきだ)」
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 17:24:33.04 ID:CUuksoRq0
菫「わかった。なるべくお前が妹さんと二人きりになれるように努力する」
照「ありがとう菫」ポロポロッ
菫「泣くな妹さんがこっちに来るぞ」
照「うん」オネエチャーン
照「咲どうした?」
咲「お姉ちゃんどうしたの?眼赤いよ」
照「なんでもない。中に行こうか。龍門渕の人達も待ってるだろうからな」
照「ありがとう菫」ポロポロッ
菫「泣くな妹さんがこっちに来るぞ」
照「うん」オネエチャーン
照「咲どうした?」
咲「お姉ちゃんどうしたの?眼赤いよ」
照「なんでもない。中に行こうか。龍門渕の人達も待ってるだろうからな」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 17:37:05.72 ID:CUuksoRq0
ワイワイ
衣「咲とノノカ達が来たぞ-」
透華「それでは早速私達も着替えましょうかパチンハギヨシ」
透華「ハギヨシ原村和より目立つ水着を選定してきなさい」
ハギヨシ「かしこまりました。お嬢様」
京太郎「それにしてもなんで俺だけ迎え来たんだろうな」
優希「もしかしたら、あの執事犬に惚れてたりしてな」
京太郎「そんなわけあるか。それに俺にはそっちの趣味はない。俺は和や風越のキャプテンみたいなオッパイに囲まれて生涯を終えたいんだよ」
衣「咲とノノカ達が来たぞ-」
透華「それでは早速私達も着替えましょうかパチンハギヨシ」
透華「ハギヨシ原村和より目立つ水着を選定してきなさい」
ハギヨシ「かしこまりました。お嬢様」
京太郎「それにしてもなんで俺だけ迎え来たんだろうな」
優希「もしかしたら、あの執事犬に惚れてたりしてな」
京太郎「そんなわけあるか。それに俺にはそっちの趣味はない。俺は和や風越のキャプテンみたいなオッパイに囲まれて生涯を終えたいんだよ」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 18:10:41.37 ID:CUuksoRq0
優希「ふん。犬の癖してハーレム妄想だなんてガッツキ過ぎだじぇ犬は私のセクシーボディでイチコロだじぇ」
京太郎「イチコロってさっきから見てるんだけど、俺の息子はウンともスンとも言ってないぞ」
ワイワイ
優希「ふんだっ。咲ちゃん達が来たみたいだじぇ」
京太郎「おおっ!やっと妄想から抜けだせハギヨシ「京太郎様少し別館までよろしいでしょうか」」
京太郎「はい?」
京太郎「イチコロってさっきから見てるんだけど、俺の息子はウンともスンとも言ってないぞ」
ワイワイ
優希「ふんだっ。咲ちゃん達が来たみたいだじぇ」
京太郎「おおっ!やっと妄想から抜けだせハギヨシ「京太郎様少し別館までよろしいでしょうか」」
京太郎「はい?」
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 18:13:59.52 ID:CUuksoRq0
優希「あ~あまた連れてかれたじぇ。きっと犬に対しての天罰だじぇ」
咲「優希ちゃんおはよう。京ちゃんは一緒じゃなかったの?」
優希「なんか今執事の人に連れてかれたじぇ」
咲「そうなんだ」ホッ
咲「優希ちゃんおはよう。京ちゃんは一緒じゃなかったの?」
優希「なんか今執事の人に連れてかれたじぇ」
咲「そうなんだ」ホッ
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 18:20:29.50 ID:CUuksoRq0
久「美穂子その・・・ずいぶん大胆な水着なのね」ドキッドキッ
美穂子「上埜さんにほめてもらいたくて大胆なの選びました・・・似合ってないでしょうか?」
久「そうじゃなくてそのなんかドキドキしちゃって」
美穂子「///」
久「良かったら向こうの方で二人きりにならない?」
美穂子「はい///」
美穂子「上埜さんにほめてもらいたくて大胆なの選びました・・・似合ってないでしょうか?」
久「そうじゃなくてそのなんかドキドキしちゃって」
美穂子「///」
久「良かったら向こうの方で二人きりにならない?」
美穂子「はい///」
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 18:23:19.90 ID:CUuksoRq0
ゆみ「久は風越の部長と一緒か私は桃「先輩」」
桃「先輩水着どうっすか?」
ゆみ「似合ってるぞ桃」
桃「///」
桃「先輩水着どうっすか?」
ゆみ「似合ってるぞ桃」
桃「///」
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 18:30:32.89 ID:CUuksoRq0
智美「ワハハ・・やっと明るい空気になったぞ」
妹尾「智美ちゃんさっきから加治木先輩達の事気にしてばっかりだね。」
智美「ワハハ・・・さっきからなんか重い空気だったからな。でもだいぶよくなったから今から楽しむぞ」
妹尾「うん」
睦月「私も一緒にいていいですか?」
智美「睦月もカオリも楽しむぞ」
妹尾「智美ちゃんさっきから加治木先輩達の事気にしてばっかりだね。」
智美「ワハハ・・・さっきからなんか重い空気だったからな。でもだいぶよくなったから今から楽しむぞ」
妹尾「うん」
睦月「私も一緒にいていいですか?」
智美「睦月もカオリも楽しむぞ」
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 18:39:46.85 ID:CUuksoRq0
衣「咲-」
咲「衣さん今日はありがとう」
衣「友達と遊ぶたかっだけだからな-ノノカは一緒じゃないのか?」
咲「和ちゃんはなんか白糸台の人達と遊んでるんだよね。」
衣「そうなのか-咲のお姉ちゃんも一緒なんだな-」
照「私は呼ばれてなかったのにすまないな」
衣「照も衣と遊んでくれるんだよな-」
照「もちろんだ」フフッ
咲「じゃあ3人で遊ぼっか。」
咲「衣さん今日はありがとう」
衣「友達と遊ぶたかっだけだからな-ノノカは一緒じゃないのか?」
咲「和ちゃんはなんか白糸台の人達と遊んでるんだよね。」
衣「そうなのか-咲のお姉ちゃんも一緒なんだな-」
照「私は呼ばれてなかったのにすまないな」
衣「照も衣と遊んでくれるんだよな-」
照「もちろんだ」フフッ
咲「じゃあ3人で遊ぼっか。」
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 18:53:41.73 ID:CUuksoRq0
菫「照は妹さんと龍門渕のと一緒か」
和「あの~そろそろよろしいでしょうか。咲さんの方に行きたいのですが・・・」
菫「さすがにそろそろ限界か」
和「それじゃあ失礼しま菫「待って欲しい」」
菫「実は今日照が珍しく真面目な顔つきでお願いしてきたんだ。妹さんに大事な話があるんだ」
和「大事な話ですか?」
菫「もしかしたら将来の事についてかもしれない」
和「将来ってお姉さんは何を考えて菫「話を最後まで聞いてほしい」」
菫「照は麻雀の海外リーグに行きたいみたいなんだ」
和「お姉さんがですか?」
菫「ああ。照は中国などのトップの海外リーグで活躍するのが夢だと言っていたんだ。お前も知っているだろう。日本の麻雀ではまだ世界では通用しないと」
和「あの~そろそろよろしいでしょうか。咲さんの方に行きたいのですが・・・」
菫「さすがにそろそろ限界か」
和「それじゃあ失礼しま菫「待って欲しい」」
菫「実は今日照が珍しく真面目な顔つきでお願いしてきたんだ。妹さんに大事な話があるんだ」
和「大事な話ですか?」
菫「もしかしたら将来の事についてかもしれない」
和「将来ってお姉さんは何を考えて菫「話を最後まで聞いてほしい」」
菫「照は麻雀の海外リーグに行きたいみたいなんだ」
和「お姉さんがですか?」
菫「ああ。照は中国などのトップの海外リーグで活躍するのが夢だと言っていたんだ。お前も知っているだろう。日本の麻雀ではまだ世界では通用しないと」
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 18:56:40.73 ID:CUuksoRq0
菫「もしかしたら、今日その事を咲に伝えるつもりなのかもしれない。だから、今日は照に思い出を作ってやってくれないか?」
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 18:59:46.50 ID:CUuksoRq0
和「・・・わかりました」
菫「わかってくれたか。すまないなありがとう。じゃあ私はこれで」
菫「オーイみんなウォータースライダーでも行こうか」
淡「はい先輩」
菫「わかってくれたか。すまないなありがとう。じゃあ私はこれで」
菫「オーイみんなウォータースライダーでも行こうか」
淡「はい先輩」
135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 19:42:22.14 ID:CUuksoRq0
和「・・・」
和「仕方ありません。今日だけですよ。お姉さん」ポロッ
透華「見つけましたわ。原村和今日こそってどうして泣いてるんですの?」
和「泣いていません。それより何の用でしょうか?」
透華「いえ、その良かったら向こうで一緒にどうかと思いまして」
和「行かせてもらいます。龍門渕さん」
透華ドキッ
一「透華全く僕がいないと透華はすぐ原村和と張り合いにいくんだから」
和「仕方ありません。今日だけですよ。お姉さん」ポロッ
透華「見つけましたわ。原村和今日こそってどうして泣いてるんですの?」
和「泣いていません。それより何の用でしょうか?」
透華「いえ、その良かったら向こうで一緒にどうかと思いまして」
和「行かせてもらいます。龍門渕さん」
透華ドキッ
一「透華全く僕がいないと透華はすぐ原村和と張り合いにいくんだから」
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 19:48:45.04 ID:CUuksoRq0
透華「そんなことより純とトモキは何処ですの」
一「純は暇だしちょっと出掛けてくるってさ。トモキは写真撮りりまくってる」
透華「それでは原村和今日はおもいっきり楽しんでもらいますわ」
和「はい」
ワイワイ
一「純は暇だしちょっと出掛けてくるってさ。トモキは写真撮りりまくってる」
透華「それでは原村和今日はおもいっきり楽しんでもらいますわ」
和「はい」
ワイワイ
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 19:58:48.12 ID:CUuksoRq0
華菜「キャプテンは清澄の部長と一緒だし暇だし」
優希「あぁっお前は風越の大将」
華菜「んっ。そういうお前は清澄の先鋒何の用だし」
優希「何の用って何か元気ないなあ。どうしたんだじぇ?」
華菜「別に元気ないわけじゃないし。ただ、キャプテンがいないから暇なだけだし」
優希「風越のお姉さんなら・・・」
久・美穂子イチャイチャ
優希「(なるほど)」
優希「仕方ないからこの私が遊び相手になってやるじぇ」
華菜「べっ別に遊んでもらわくていいんだし」
優希「まあまあここは大人の私に任せるんだじぇ」
華菜「大人ってお前私より年下だし」
ガヤガヤ
優希「あぁっお前は風越の大将」
華菜「んっ。そういうお前は清澄の先鋒何の用だし」
優希「何の用って何か元気ないなあ。どうしたんだじぇ?」
華菜「別に元気ないわけじゃないし。ただ、キャプテンがいないから暇なだけだし」
優希「風越のお姉さんなら・・・」
久・美穂子イチャイチャ
優希「(なるほど)」
優希「仕方ないからこの私が遊び相手になってやるじぇ」
華菜「べっ別に遊んでもらわくていいんだし」
優希「まあまあここは大人の私に任せるんだじぇ」
華菜「大人ってお前私より年下だし」
ガヤガヤ
141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 20:03:38.27 ID:CUuksoRq0
照「(さすがに写真撮ってばかりじゃ疲れてきたな)」
咲「お姉ちゃん写真撮ってばかりじゃなくて一緒に遊ぼ」
照「ああ。ちょっと疲れてきたしな。天江衣は何処へ行ったんだ」
咲「衣さんはさっき和ちゃんが龍門渕さん達と一緒にいたからそっちに行ったよ」
照「そうなのか」
咲「お姉ちゃん写真撮ってばかりじゃなくて一緒に遊ぼ」
照「ああ。ちょっと疲れてきたしな。天江衣は何処へ行ったんだ」
咲「衣さんはさっき和ちゃんが龍門渕さん達と一緒にいたからそっちに行ったよ」
照「そうなのか」
143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 20:13:30.71 ID:CUuksoRq0
照「なあ。咲」
咲「お姉ちゃんどうしたの?」
照「そのお姉ちゃん実は高校卒業したら海外リーグに参加しようと思うんだ」
咲「お姉ちゃんまた私といるの嫌になったの?」ジワジワ
照「そうじゃなくて本気の咲と戦ってる時、能力が強くなったんだ。だから強い雀士が日本よりたくさんいる海外へ行きたいんだ」
咲「そうなんだ。わかったよ。それじゃあ私もいつか海外に行ってお姉ちゃんに挑戦するね」
咲「お姉ちゃんどうしたの?」
照「そのお姉ちゃん実は高校卒業したら海外リーグに参加しようと思うんだ」
咲「お姉ちゃんまた私といるの嫌になったの?」ジワジワ
照「そうじゃなくて本気の咲と戦ってる時、能力が強くなったんだ。だから強い雀士が日本よりたくさんいる海外へ行きたいんだ」
咲「そうなんだ。わかったよ。それじゃあ私もいつか海外に行ってお姉ちゃんに挑戦するね」
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 20:14:42.23 ID:CUuksoRq0
照「待ってるからね咲」ポロポロッ
咲「うん。お姉ちゃん」
完
咲「うん。お姉ちゃん」
完
145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 20:15:14.38 ID:ISH8ETEj0
咲ちゃん意外にもあっさりしてるな
146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 20:16:07.74 ID:7bcV1ECG0
終わりか~い
147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 20:16:53.23 ID:vOR5Y0kH0
最後めんどくさくなっただろw
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 20:16:56.98 ID:Z6JHKZrT0
終わった
乙
乙
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1341114172/
Entry ⇒ 2014.11.30 | Category ⇒ 咲-Saki- | Comments (0)
向日葵「高校も櫻子と一緒ですのね」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:07:53.01
あかり「もうすぐ受験だねぇ」
向日葵「大変ですわよね」
櫻子「勉強なんてしたくないよ……」
ちなつ「向日葵ちゃんはどこ受けるの? 私はもちろん結衣先輩と同じところだけど」
向日葵「そうですわね……八森高、かしら」
あかり「へぇーそうなんだ、それじゃあかりたちとは別々になっちゃうね」
櫻子「あかりちゃん七森高に行くの?」
あかり「うん、京子ちゃんと結衣ちゃんがあかりも一緒に行こうって」
向日葵「大変ですわよね」
櫻子「勉強なんてしたくないよ……」
ちなつ「向日葵ちゃんはどこ受けるの? 私はもちろん結衣先輩と同じところだけど」
向日葵「そうですわね……八森高、かしら」
あかり「へぇーそうなんだ、それじゃあかりたちとは別々になっちゃうね」
櫻子「あかりちゃん七森高に行くの?」
あかり「うん、京子ちゃんと結衣ちゃんがあかりも一緒に行こうって」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:10:15.31
あかり「櫻子ちゃんはどこ行くの?」
櫻子「え、私……?」
向日葵「……」
櫻子「遠いとメンドクサイし……近い所でいいかな」
ちなつ「じゃあ、八森高? 向日葵ちゃんと一緒ね」
向日葵「大丈夫ですの? 頭、足りてないんじゃないかしら」
櫻子「なんだと! 私ぐらいになると受験ぐらい何とも無いもんね!」
向日葵「そう、なら私が教える必要なんて無いですわね」
櫻子「あっ……そ、それは困る」
向日葵「まったく、しょうがないですわね」
櫻子「え、私……?」
向日葵「……」
櫻子「遠いとメンドクサイし……近い所でいいかな」
ちなつ「じゃあ、八森高? 向日葵ちゃんと一緒ね」
向日葵「大丈夫ですの? 頭、足りてないんじゃないかしら」
櫻子「なんだと! 私ぐらいになると受験ぐらい何とも無いもんね!」
向日葵「そう、なら私が教える必要なんて無いですわね」
櫻子「あっ……そ、それは困る」
向日葵「まったく、しょうがないですわね」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:11:59.63
櫻子「受験勉強なんてしたくないよ……」
向日葵「あら、だったら中卒で家事手伝いでもするつもりですの?」
櫻子「それもいいかなー」
向日葵「家事なんて一つもしないくせに何言ってますの」
櫻子「もう、うるさいな……だったら勉強教えろ!」
向日葵「……あなた専用の受験対策はばっちり出来てますわ」バンッ
櫻子「な、なんて分厚さ……」
向日葵「櫻子が受かるにはこれくらい必要ですのよ」
櫻子「oh...」
向日葵「あら、だったら中卒で家事手伝いでもするつもりですの?」
櫻子「それもいいかなー」
向日葵「家事なんて一つもしないくせに何言ってますの」
櫻子「もう、うるさいな……だったら勉強教えろ!」
向日葵「……あなた専用の受験対策はばっちり出来てますわ」バンッ
櫻子「な、なんて分厚さ……」
向日葵「櫻子が受かるにはこれくらい必要ですのよ」
櫻子「oh...」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:14:56.28
櫻子「向日葵、放課後勉強教えて欲しいんだけど」
向日葵「いいですわよ」
櫻子「流石、向日葵は私専用の家庭教師だな」
向日葵「誰が家庭教師よ……でも、悪くは無いですわね」
櫻子「えへへ、また向日葵ン家でね」
向日葵「ええ」
向日葵(放課後が待ち遠しいですわ)
向日葵「いいですわよ」
櫻子「流石、向日葵は私専用の家庭教師だな」
向日葵「誰が家庭教師よ……でも、悪くは無いですわね」
櫻子「えへへ、また向日葵ン家でね」
向日葵「ええ」
向日葵(放課後が待ち遠しいですわ)
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:16:58.30
櫻子「放課後!」
向日葵「赤座さん、吉川さん、また明日」
あかり「またね櫻子ちゃん向日葵ちゃん」
ちなつ「明日またね」
櫻子「さ、帰るか」
向日葵「楽しい受験勉強ですわよ」
櫻子「うげぇ……」
向日葵「勉強教えろって言ったのは櫻子でしょう?」
櫻子「そうだった……」
向日葵「赤座さん、吉川さん、また明日」
あかり「またね櫻子ちゃん向日葵ちゃん」
ちなつ「明日またね」
櫻子「さ、帰るか」
向日葵「楽しい受験勉強ですわよ」
櫻子「うげぇ……」
向日葵「勉強教えろって言ったのは櫻子でしょう?」
櫻子「そうだった……」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:18:58.64
向日葵「ただいま、楓」
楓「お姉ちゃんおかえりなの、櫻子お姉ちゃんも」
櫻子「ただいま、楓」
楓「えへへぇ」
向日葵「私たちは勉強しますから」
櫻子「邪魔するなよ楓」
向日葵「櫻子じゃないんだから、そんな心配無用ですわよ、ねぇ楓」
楓「二人の邪魔はしないの!」
楓「お姉ちゃんおかえりなの、櫻子お姉ちゃんも」
櫻子「ただいま、楓」
楓「えへへぇ」
向日葵「私たちは勉強しますから」
櫻子「邪魔するなよ楓」
向日葵「櫻子じゃないんだから、そんな心配無用ですわよ、ねぇ楓」
楓「二人の邪魔はしないの!」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:20:54.54
楓「お姉ちゃんたちは勉強してるの」
楓「邪魔するなって言われたけど、楓も何か役に立ちたいの」
楓「お菓子を持って……ううん駄目なの」
楓「櫻子お姉ちゃんはお菓子があったら集中力が無くなっちゃうの」
楓「だから何か飲み物を持っていくの」
楓「なにがいいかなぁ……えへへぇ」
楓「お姉ちゃんには紅茶で……櫻子お姉ちゃんには牛乳……」
楓「……やっぱり同じ物を持っていくの!」
楓「邪魔するなって言われたけど、楓も何か役に立ちたいの」
楓「お菓子を持って……ううん駄目なの」
楓「櫻子お姉ちゃんはお菓子があったら集中力が無くなっちゃうの」
楓「だから何か飲み物を持っていくの」
楓「なにがいいかなぁ……えへへぇ」
楓「お姉ちゃんには紅茶で……櫻子お姉ちゃんには牛乳……」
楓「……やっぱり同じ物を持っていくの!」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:22:22.39
櫻子「うーん……ここわかんないんだけど」
向日葵「そこはこの公式を使って……って前と同じ間違いじゃない」
櫻子「そうだっけ?」
向日葵「そうですわよ、少しぐらい復習しなさいよ」
櫻子「へーい」
楓「お姉ちゃん、ミルクティー持ってきたの」
向日葵「あら楓、ありがとう」
櫻子「楓、お菓子はどうしたの?」
楓「勉強するには糖分が必要だけど、櫻子お姉ちゃんはお菓子があると集中できなくなるの」
櫻子「だから用意してない……と」
向日葵「そこはこの公式を使って……って前と同じ間違いじゃない」
櫻子「そうだっけ?」
向日葵「そうですわよ、少しぐらい復習しなさいよ」
櫻子「へーい」
楓「お姉ちゃん、ミルクティー持ってきたの」
向日葵「あら楓、ありがとう」
櫻子「楓、お菓子はどうしたの?」
楓「勉強するには糖分が必要だけど、櫻子お姉ちゃんはお菓子があると集中できなくなるの」
櫻子「だから用意してない……と」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:26:34.56
櫻子「ふーん……ここはこうでこうなるんだ」
向日葵「そうですわね」
櫻子「わかりやすい」
向日葵「そう、ならよかったですわ」
櫻子「この分厚ささえ無ければなー」
向日葵「誰のせいでこれだけ厚くなったと思ってますの」
櫻子「向日葵が作ったんだから向日葵のせいだろ」
向日葵「あなたが勉強サボってるせいでしょ!」
向日葵「そうですわね」
櫻子「わかりやすい」
向日葵「そう、ならよかったですわ」
櫻子「この分厚ささえ無ければなー」
向日葵「誰のせいでこれだけ厚くなったと思ってますの」
櫻子「向日葵が作ったんだから向日葵のせいだろ」
向日葵「あなたが勉強サボってるせいでしょ!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:29:15.27
櫻子「んぅー! 今日はこんなもんかな」
向日葵「櫻子にしては長時間勉強しましたわね」
櫻子「ん、まーねー」
向日葵「櫻子がヤル気になってくれて嬉しいですわ」
櫻子「まあ私は天才だからね」
向日葵「勝手に言ってやがれですわ」
櫻子「んじゃね向日葵、また明日」
向日葵「ええ」
向日葵「櫻子にしては長時間勉強しましたわね」
櫻子「ん、まーねー」
向日葵「櫻子がヤル気になってくれて嬉しいですわ」
櫻子「まあ私は天才だからね」
向日葵「勝手に言ってやがれですわ」
櫻子「んじゃね向日葵、また明日」
向日葵「ええ」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:32:27.47
数ヶ月後
向日葵「受験まであまり時間がありませんわ」
櫻子「まだ何ヶ月もあるじゃん」
向日葵「櫻子にはそれだけあっても足りないって言ってるんですのよ」
櫻子「このテキストの山があっても足りないというのか」
向日葵「正直、ギリギリですわ」
櫻子「……大丈夫、信じてるよ向日葵のチカラ」
向日葵「櫻子……って頑張るのはあなたでしょう!?」
向日葵「受験まであまり時間がありませんわ」
櫻子「まだ何ヶ月もあるじゃん」
向日葵「櫻子にはそれだけあっても足りないって言ってるんですのよ」
櫻子「このテキストの山があっても足りないというのか」
向日葵「正直、ギリギリですわ」
櫻子「……大丈夫、信じてるよ向日葵のチカラ」
向日葵「櫻子……って頑張るのはあなたでしょう!?」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:34:40.05
更に数カ月後
櫻子「今日も勉強、明日も勉強……苦行だねまったく」
向日葵「たまには息抜きでもします?」
櫻子「やったー」
櫻子「でもいいや、受験失敗とか洒落にならないし、笑いものにはなりたくないね」
向日葵「そう?」
櫻子「そうなんだよ」
向日葵「そうじゃなくて、休憩しなくて大丈夫ですの?」
櫻子「自宅ではだらけてるからいいよ」
櫻子「今日も勉強、明日も勉強……苦行だねまったく」
向日葵「たまには息抜きでもします?」
櫻子「やったー」
櫻子「でもいいや、受験失敗とか洒落にならないし、笑いものにはなりたくないね」
向日葵「そう?」
櫻子「そうなんだよ」
向日葵「そうじゃなくて、休憩しなくて大丈夫ですの?」
櫻子「自宅ではだらけてるからいいよ」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:37:16.42
櫻子「ここはこれでいいよね」
向日葵「あってますわ」
櫻子「どうだ、この櫻子様の学習能力は!」
向日葵「ふふ……もう少し頑張ればちゃんと合格できそうですわね」
櫻子「そうだろう、もっと褒めていいぞ向日葵」
向日葵「受験はまだ終わってませんわ、気を抜いては駄目ですわよ」
櫻子「ちぇー」
向日葵「あってますわ」
櫻子「どうだ、この櫻子様の学習能力は!」
向日葵「ふふ……もう少し頑張ればちゃんと合格できそうですわね」
櫻子「そうだろう、もっと褒めていいぞ向日葵」
向日葵「受験はまだ終わってませんわ、気を抜いては駄目ですわよ」
櫻子「ちぇー」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:40:32.85
向日葵「櫻子は毎日頑張ってますわ」
向日葵「このまま続ければ高校も櫻子と一緒に……」
向日葵「嬉しい……でも本番はこれからですわね」
向日葵「受かると決まったわけではないんですから」
向日葵「今日も櫻子と勉強……のはずですけど……」
向日葵「楓、ちょっと出かけてきますわね」
楓「お姉ちゃん、いってらっしゃいなの」
向日葵「櫻子ったらなにしてるのかしら」
向日葵「このまま続ければ高校も櫻子と一緒に……」
向日葵「嬉しい……でも本番はこれからですわね」
向日葵「受かると決まったわけではないんですから」
向日葵「今日も櫻子と勉強……のはずですけど……」
向日葵「楓、ちょっと出かけてきますわね」
楓「お姉ちゃん、いってらっしゃいなの」
向日葵「櫻子ったらなにしてるのかしら」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:43:23.10
向日葵「……」
撫子「ん……ひま子、なにかよう?」
向日葵「あ、撫子さん、櫻子が家に来ないんです」
撫子「櫻子? あー、寝てるみたいだけど、起こしてこようか?」
向日葵「寝て?……いえ、寝かせてあげて下さい」
撫子「そう?」
向日葵(櫻子も思ったより学力上がってるし、少しぐらいのんびりしても大丈夫ですわよね)
向日葵(それに、いつもと変わらない櫻子がいて安心しましたわ)
撫子「あんたたちやっぱ仲いいね」
撫子「ん……ひま子、なにかよう?」
向日葵「あ、撫子さん、櫻子が家に来ないんです」
撫子「櫻子? あー、寝てるみたいだけど、起こしてこようか?」
向日葵「寝て?……いえ、寝かせてあげて下さい」
撫子「そう?」
向日葵(櫻子も思ったより学力上がってるし、少しぐらいのんびりしても大丈夫ですわよね)
向日葵(それに、いつもと変わらない櫻子がいて安心しましたわ)
撫子「あんたたちやっぱ仲いいね」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:46:19.50
向日葵「そ、そうでしょうか」
撫子「ま、私と彼女には負けるけどね」
向日葵「突然彼女自慢をされてしまいましたわ……」
撫子「冗談は置いといて、櫻子も言ってたしね」
向日葵「櫻子が?」
撫子「ひま子は無理やり勉強に連れ出したりしないってさ」
向日葵「……甘やかし過ぎでしょうか」
撫子「いいんじゃない? あんたたちが決めたことなんだから」
向日葵「私と櫻子で……決めた」
撫子「ま、私と彼女には負けるけどね」
向日葵「突然彼女自慢をされてしまいましたわ……」
撫子「冗談は置いといて、櫻子も言ってたしね」
向日葵「櫻子が?」
撫子「ひま子は無理やり勉強に連れ出したりしないってさ」
向日葵「……甘やかし過ぎでしょうか」
撫子「いいんじゃない? あんたたちが決めたことなんだから」
向日葵「私と櫻子で……決めた」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:49:43.09
楓「おかえりなさいなの」
向日葵「ただいま楓」
楓「櫻子お姉ちゃんはどうしたの?」
向日葵「櫻子は今日、お休みですわ」
楓「そうなの?」
向日葵「毎日勉強漬けって言うのもよくないですし」
楓「へぇーそうなんだ」
向日葵「ただいま楓」
楓「櫻子お姉ちゃんはどうしたの?」
向日葵「櫻子は今日、お休みですわ」
楓「そうなの?」
向日葵「毎日勉強漬けって言うのもよくないですし」
楓「へぇーそうなんだ」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:52:25.81
花子「楓ー遊ぶしー」
楓「あ、花子お姉ちゃん」
花子「遊ぶしー」
楓「えっとえっと……」
向日葵「遊んでらっしゃい、楓」
楓「うん! 花子お姉ちゃんの家で遊ぶの?」
花子「花子の家より外で遊ぶし!」
楓「あ、花子お姉ちゃん」
花子「遊ぶしー」
楓「えっとえっと……」
向日葵「遊んでらっしゃい、楓」
楓「うん! 花子お姉ちゃんの家で遊ぶの?」
花子「花子の家より外で遊ぶし!」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:55:38.95
向日葵「今日一日リフレッシュして、また頑張らないと」
向日葵「ふふ……櫻子のために、またリストアップしておきましょう」
向日葵「櫻子の今の学力からすると……これとか、この参考書なんかいいですわね」
向日葵「櫻子との高校生活……」
向日葵「今から胸が高鳴りますわ……」
向日葵「うん……そのためにもしっかり櫻子をフォローしないと」
向日葵「ふふ……櫻子のために、またリストアップしておきましょう」
向日葵「櫻子の今の学力からすると……これとか、この参考書なんかいいですわね」
向日葵「櫻子との高校生活……」
向日葵「今から胸が高鳴りますわ……」
向日葵「うん……そのためにもしっかり櫻子をフォローしないと」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 17:58:21.18
櫻子「昨日は一日中寝てた……すっきりだね、むしろ寝過ぎたね」
向日葵「流石に寝過ぎですわよ!」
櫻子「そんなこと言って向日葵も起こさなかったくせに」
向日葵「ど、どうして知って!?」
櫻子「ねーちゃんに聞いたもん」
向日葵「撫子さんったら……」
櫻子「……ありがとね」
向日葵「た、たまには休みも必要だと思っただけですわよ!」
向日葵「流石に寝過ぎですわよ!」
櫻子「そんなこと言って向日葵も起こさなかったくせに」
向日葵「ど、どうして知って!?」
櫻子「ねーちゃんに聞いたもん」
向日葵「撫子さんったら……」
櫻子「……ありがとね」
向日葵「た、たまには休みも必要だと思っただけですわよ!」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 18:01:52.58
向日葵「櫻子、この問題は―――」
櫻子「こうでしょ?」
向日葵「あら、あってますわ」
櫻子「なんてったって私は天才だからね」
向日葵「はいはい、好きに言ってなさい」
櫻子「えへへ」
向日葵「でも、本当に勉強が出来るようになりましたわね」
櫻子「もう本番まで時間ないし、これくらい出来ないと」
楓「櫻子お姉ちゃん、大丈夫なの?」
向日葵「確かに櫻子らしくないですけど」
櫻子「こうでしょ?」
向日葵「あら、あってますわ」
櫻子「なんてったって私は天才だからね」
向日葵「はいはい、好きに言ってなさい」
櫻子「えへへ」
向日葵「でも、本当に勉強が出来るようになりましたわね」
櫻子「もう本番まで時間ないし、これくらい出来ないと」
楓「櫻子お姉ちゃん、大丈夫なの?」
向日葵「確かに櫻子らしくないですけど」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 18:04:30.10
櫻子「……」
楓「そうじゃなくて、櫻子お姉ちゃんお熱……」
櫻子「楓ッ」
向日葵「熱?」
楓「櫻子お姉ちゃん、昨日お熱が出て寝込んでたって花子お姉ちゃん言ってたの」
向日葵「え……」
櫻子「あーもう!」
楓「そうじゃなくて、櫻子お姉ちゃんお熱……」
櫻子「楓ッ」
向日葵「熱?」
楓「櫻子お姉ちゃん、昨日お熱が出て寝込んでたって花子お姉ちゃん言ってたの」
向日葵「え……」
櫻子「あーもう!」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 18:07:51.93
向日葵「どういうことですの……」
櫻子「私さ、楓の言うとおり昨日寝こんでた」
向日葵「撫子さん、そんなの一言も……」
櫻子「ねーちゃんには私が口止めしといたから」
向日葵「どうして教えてくれなかったんですの」
櫻子「言えるわけ無いだろ!」
向日葵「な、なんで?」
櫻子「知恵熱だなんて恥ずかしくて言えるわけないじゃん!」
向日葵「ええー……」
櫻子「言っちゃったよ! バカ向日葵!」
櫻子「私さ、楓の言うとおり昨日寝こんでた」
向日葵「撫子さん、そんなの一言も……」
櫻子「ねーちゃんには私が口止めしといたから」
向日葵「どうして教えてくれなかったんですの」
櫻子「言えるわけ無いだろ!」
向日葵「な、なんで?」
櫻子「知恵熱だなんて恥ずかしくて言えるわけないじゃん!」
向日葵「ええー……」
櫻子「言っちゃったよ! バカ向日葵!」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 18:11:35.14
楓「櫻子お姉ちゃん家に帰ってからもお姉ちゃんのご本で勉強してたの」
櫻子「楓、それ以上いけない」
楓「で、でも……」
向日葵「あれだけ勉強してたのに家に帰ってからも勉強してましたの……?」
櫻子「そ、そうだよ……」
向日葵「そんなに不安でしたの」
櫻子「折角、向日葵が作ってくれたんだし、やっとこうかなって……」
向日葵「それは……ありがたいですけど」
櫻子「楓、それ以上いけない」
楓「で、でも……」
向日葵「あれだけ勉強してたのに家に帰ってからも勉強してましたの……?」
櫻子「そ、そうだよ……」
向日葵「そんなに不安でしたの」
櫻子「折角、向日葵が作ってくれたんだし、やっとこうかなって……」
向日葵「それは……ありがたいですけど」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 18:14:49.21
向日葵「無理してたら受かるものも受かりませんわよ」
櫻子「わかってるよ」
向日葵「わかってないから言ってるんですのよ!」
櫻子「もうわかったって!」
向日葵「まったく……あまり心配させないで欲しいですわ」
櫻子「うん」
向日葵「櫻子なら大丈夫ですわよ、絶対受かる! 私が保証しますわ!」
櫻子「信じてるよ、向日葵」
櫻子「わかってるよ」
向日葵「わかってないから言ってるんですのよ!」
櫻子「もうわかったって!」
向日葵「まったく……あまり心配させないで欲しいですわ」
櫻子「うん」
向日葵「櫻子なら大丈夫ですわよ、絶対受かる! 私が保証しますわ!」
櫻子「信じてるよ、向日葵」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 18:17:16.02
櫻子「受験当日……」
櫻子「緊張してきた」
向日葵「だだだ大丈夫ですわおおおおお落ち着いて」
櫻子「向日葵が落ち着けよ!」
向日葵「ひ……ヒッヒッフー……」
櫻子「あーもう……ほら、手のひらに人って書いて飲むんだよ」
向日葵「ひ……ひとひとひと……」
櫻子「漢字で書こうよ……」
向日葵「人人人……コクンっ」
櫻子「緊張してきた」
向日葵「だだだ大丈夫ですわおおおおお落ち着いて」
櫻子「向日葵が落ち着けよ!」
向日葵「ひ……ヒッヒッフー……」
櫻子「あーもう……ほら、手のひらに人って書いて飲むんだよ」
向日葵「ひ……ひとひとひと……」
櫻子「漢字で書こうよ……」
向日葵「人人人……コクンっ」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 18:20:35.86
櫻子「大丈夫?」
向日葵「お、おかげ様で……」
櫻子「よし! 絶対合格! がんばろう!」
向日葵「ええ、自分の力を出しきれば受かりますわ!」
櫻子「うん!」
向日葵(櫻子と一緒に……高校生活!)
向日葵「お、おかげ様で……」
櫻子「よし! 絶対合格! がんばろう!」
向日葵「ええ、自分の力を出しきれば受かりますわ!」
櫻子「うん!」
向日葵(櫻子と一緒に……高校生活!)
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 18:25:07.51
ちなつ「ぃよっしゃあああああ、受かったああああ!」
あかり「ち、ちなつちゃん」
ちなつ「え、なに?」
あかり「ほら、あかりたちは受かったけど、まだ結果出てない人もいるし……」
ちなつ「あ……でも、この喜びを抑えることなんで出来なかったの」
ちなつ「だってだってこれでまた結衣先輩と同じ学校に通えるんだもの!」
あかり「あの、だから……」
ちなつ「ぃよっしゃあああああ!」
あかり「ち、ちなつちゃん」
ちなつ「え、なに?」
あかり「ほら、あかりたちは受かったけど、まだ結果出てない人もいるし……」
ちなつ「あ……でも、この喜びを抑えることなんで出来なかったの」
ちなつ「だってだってこれでまた結衣先輩と同じ学校に通えるんだもの!」
あかり「あの、だから……」
ちなつ「ぃよっしゃあああああ!」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 18:28:37.52
櫻子「二人とも受かったんだ、おめでとう!」
ちなつ「ありがとう櫻子ちゃん!」
あかり「櫻子ちゃんと向日葵ちゃんの結果はいつでるの?」
向日葵「来週ですわ」
櫻子「ダイジョブダイジョブキットウカッテルッテ」
ちなつ「櫻子ちゃんが」
あかり「大変なことに」
向日葵「ナンノシンパイモイリマセンワ」
あかちな「!?」
ちなつ「ありがとう櫻子ちゃん!」
あかり「櫻子ちゃんと向日葵ちゃんの結果はいつでるの?」
向日葵「来週ですわ」
櫻子「ダイジョブダイジョブキットウカッテルッテ」
ちなつ「櫻子ちゃんが」
あかり「大変なことに」
向日葵「ナンノシンパイモイリマセンワ」
あかちな「!?」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 18:29:29.97
結果発表
向日葵「大丈夫ですわよ」
櫻子「だよね……」
向日葵「ええ、あんなに……倒れるまで勉強したんですもの!」
櫻子「うん……大丈夫!」
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵(お願い、櫻子の番号を……!)
向日葵「大丈夫ですわよ」
櫻子「だよね……」
向日葵「ええ、あんなに……倒れるまで勉強したんですもの!」
櫻子「うん……大丈夫!」
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵(お願い、櫻子の番号を……!)
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 18:44:20.19
櫻子「……あった、向日葵の番号あったよ!」
向日葵「櫻子の番号ありましたわ!」
向日葵「あ……」
櫻子「えへへ……」
向日葵「ふふ、何で自分のより先に見つけてしまったのかしら」
櫻子「どうでもいいじゃん、二人とも受かったんだから!」
向日葵「そう、ですわね」
櫻子「やったー!」
向日葵「これで……」
向日葵「高校も櫻子と一緒ですのね」
櫻子「もーまたかよー、えへへ!」
向日葵「櫻子の番号ありましたわ!」
向日葵「あ……」
櫻子「えへへ……」
向日葵「ふふ、何で自分のより先に見つけてしまったのかしら」
櫻子「どうでもいいじゃん、二人とも受かったんだから!」
向日葵「そう、ですわね」
櫻子「やったー!」
向日葵「これで……」
向日葵「高校も櫻子と一緒ですのね」
櫻子「もーまたかよー、えへへ!」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 18:48:46.88
あかり「櫻子ちゃんも向日葵ちゃんも受かったんだぁ!」
ちなつ「二人一緒に受かってよかったね、おめでとう!」
向日葵「ありがとう、吉川さん赤座さん」
櫻子「どんなもんじゃーい!」
あかり「みんな受かったから祝賀パーティーだよぉ」
ちなつ「美味しい物食べて勉強のストレス発散よ!」
向日葵「ふふ……安心したらちょっと力が抜けてしまいましたわ」
櫻子「どんなっもんっじゃーい!」
ちなつ「二人一緒に受かってよかったね、おめでとう!」
向日葵「ありがとう、吉川さん赤座さん」
櫻子「どんなもんじゃーい!」
あかり「みんな受かったから祝賀パーティーだよぉ」
ちなつ「美味しい物食べて勉強のストレス発散よ!」
向日葵「ふふ……安心したらちょっと力が抜けてしまいましたわ」
櫻子「どんなっもんっじゃーい!」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 18:52:04.60
櫻子「パーティーだからってはっちゃけ過ぎた……」
ちなつ「悪ふざけが過ぎちゃたよ……」
向日葵「どうしてこんなことに……」
櫻子「ごめん、ごめんねあかりちゃん……」
ちなつ「あかりちゃんのことは絶対に忘れないよ」
向日葵「私たちの心のなかで永遠に生き続けるんですわ」
あかり「なんであかり死んだみたいな扱いになってるのぉ!」
櫻子「あかりちゃん……うっうぅ……」
あかり「あ……あれ……もしかしてあかり本当に?」
櫻子「……なんてね! もうこんなやり取り出来ないんだなって思ってさ」
あかり「もぉひどいよぉ!」プンプン
ちなつ「悪ふざけが過ぎちゃたよ……」
向日葵「どうしてこんなことに……」
櫻子「ごめん、ごめんねあかりちゃん……」
ちなつ「あかりちゃんのことは絶対に忘れないよ」
向日葵「私たちの心のなかで永遠に生き続けるんですわ」
あかり「なんであかり死んだみたいな扱いになってるのぉ!」
櫻子「あかりちゃん……うっうぅ……」
あかり「あ……あれ……もしかしてあかり本当に?」
櫻子「……なんてね! もうこんなやり取り出来ないんだなって思ってさ」
あかり「もぉひどいよぉ!」プンプン
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 18:55:33.41
向日葵「なんていうのも今は昔……」
櫻子「高校生活が始まるんだね」
向日葵「ええ、これからまた三年間同じですのね」
櫻子「腐れ縁ってやつだな」
向日葵「あら、ひどい言い草ですわね」
櫻子「間違ってないでしょ?」
向日葵「ふふ、でも腐れ縁でもまだまだ続きますわよ」
櫻子「私たちはようやくのぼりはじめたばかりだからな」
向日葵「このはてしなく遠いなもり坂をですわ」
櫻子「高校生活が始まるんだね」
向日葵「ええ、これからまた三年間同じですのね」
櫻子「腐れ縁ってやつだな」
向日葵「あら、ひどい言い草ですわね」
櫻子「間違ってないでしょ?」
向日葵「ふふ、でも腐れ縁でもまだまだ続きますわよ」
櫻子「私たちはようやくのぼりはじめたばかりだからな」
向日葵「このはてしなく遠いなもり坂をですわ」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 18:57:58.45
櫻子「なんだか時間を吹き飛ばされた気がする」
向日葵「キング・クリムゾンですの!?」
櫻子「私たちももう二年生かー」
向日葵「自然に受け入れ過ぎですわよ」
櫻子「夏ももう近いね、海とか行きたいな」
向日葵「この短時間で春が飛ばされましたわ……」
櫻子「泳ぎに行こうよ向日葵」
向日葵「水着も新調しないといけませんわね」
櫻子「嫌味か!」
向日葵「キング・クリムゾンですの!?」
櫻子「私たちももう二年生かー」
向日葵「自然に受け入れ過ぎですわよ」
櫻子「夏ももう近いね、海とか行きたいな」
向日葵「この短時間で春が飛ばされましたわ……」
櫻子「泳ぎに行こうよ向日葵」
向日葵「水着も新調しないといけませんわね」
櫻子「嫌味か!」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:02:27.99
向日葵「んー、いい海水浴日和ですわ」
櫻子「晴れてよかった」
あかり「またこうしてみんなと一緒に遊べてあかり嬉しいよぉ」
ちなつ「それにしても、向日葵ちゃん……また大きくなった?」
あかり「一人だけスクール水着じゃないよぉ」
ちなつ「まさか誰かに揉まれて……」
向日葵「!?」
櫻子「おっぱい禁止!」ベシッ
櫻子「晴れてよかった」
あかり「またこうしてみんなと一緒に遊べてあかり嬉しいよぉ」
ちなつ「それにしても、向日葵ちゃん……また大きくなった?」
あかり「一人だけスクール水着じゃないよぉ」
ちなつ「まさか誰かに揉まれて……」
向日葵「!?」
櫻子「おっぱい禁止!」ベシッ
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:06:22.74
櫻子「まったく向日葵はおっぱいだな!」
向日葵「な、なんですの!?」
櫻子「うきわなしでもプカプカ浮いてやがる」
向日葵「うう……///」
櫻子「ただ浮いてるだけなのにおっぱいの浮力で斜めになってる」
向日葵「か、からかわないでよ!」
櫻子「このおっぱい魔神!」
向日葵「な、なんですの!?」
櫻子「うきわなしでもプカプカ浮いてやがる」
向日葵「うう……///」
櫻子「ただ浮いてるだけなのにおっぱいの浮力で斜めになってる」
向日葵「か、からかわないでよ!」
櫻子「このおっぱい魔神!」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:10:28.91
ちなつ「ああ……こうして海を見ていると」
ちなつ「嫌なことも忘れられるね……ね、あかりちゃん」
あかり「そ、そうだね……」
ちなつ「すぅー、海のバカヤロー!!!」
あかり「ちなつちゃん!?」
ちなつ「どうして……どうして……うぅ」
あかり「大丈夫、ちなつちゃん……?」
ちなつ「心配してくれるんだねあかりちゃん」
あかり「当たり前だよぉ、友達だもん!」
ちなつ「いい子だねあかりちゃん……もう、あかりちゃんでもいいかな……」
あかり「!?」
ちなつ「嫌なことも忘れられるね……ね、あかりちゃん」
あかり「そ、そうだね……」
ちなつ「すぅー、海のバカヤロー!!!」
あかり「ちなつちゃん!?」
ちなつ「どうして……どうして……うぅ」
あかり「大丈夫、ちなつちゃん……?」
ちなつ「心配してくれるんだねあかりちゃん」
あかり「当たり前だよぉ、友達だもん!」
ちなつ「いい子だねあかりちゃん……もう、あかりちゃんでもいいかな……」
あかり「!?」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:13:39.46
櫻子「子供の頃から、中学生の時も、それに高校生になっても変わらないね」
向日葵「そう、ですわね」
櫻子「今みたいにさ、来年も、その次も……ずっとさ」
向日葵「……」
櫻子「変わらずにいられたらいいね」
向日葵「そうですわね」
櫻子「また、海に来ようね」
向日葵「そうですわね」
櫻子「今度は二人で来てみる?」
向日葵「そう、ですわね///」
向日葵「そう、ですわね」
櫻子「今みたいにさ、来年も、その次も……ずっとさ」
向日葵「……」
櫻子「変わらずにいられたらいいね」
向日葵「そうですわね」
櫻子「また、海に来ようね」
向日葵「そうですわね」
櫻子「今度は二人で来てみる?」
向日葵「そう、ですわね///」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:16:59.91
櫻子「松茸、栗、秋刀魚!」
向日葵「秋の味覚ですわね」
櫻子「さあ向日葵、この櫻子様に美味しいご飯を食わせろ!」
向日葵「松茸なんて高いものないですわよ」
櫻子「なん……だと……」
向日葵「あ……で、でも秋刀魚と栗ご飯くらいなら用意できないこともないですわ」
櫻子「ほんとに?」
向日葵「しょうがないですわね」
櫻子「やったー今日はごちそうだー」
向日葵「秋の味覚ですわね」
櫻子「さあ向日葵、この櫻子様に美味しいご飯を食わせろ!」
向日葵「松茸なんて高いものないですわよ」
櫻子「なん……だと……」
向日葵「あ……で、でも秋刀魚と栗ご飯くらいなら用意できないこともないですわ」
櫻子「ほんとに?」
向日葵「しょうがないですわね」
櫻子「やったー今日はごちそうだー」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:20:13.96
櫻子「秋刀魚は塩焼きにかぎるなー」
向日葵「脂が美味しいですわよね」
櫻子「もぐし! 美味い!」
向日葵「そう、よかった」
櫻子「んん!? 骨が!」
向日葵「大丈夫ですの?」
櫻子「いたいよー向日葵、秋刀魚の骨取って……」
向日葵「それぐらい自分でやりなさいよ」
櫻子「私は喉の骨を取るので精一杯なんだ!」
向日葵「まったくもう……」
向日葵「脂が美味しいですわよね」
櫻子「もぐし! 美味い!」
向日葵「そう、よかった」
櫻子「んん!? 骨が!」
向日葵「大丈夫ですの?」
櫻子「いたいよー向日葵、秋刀魚の骨取って……」
向日葵「それぐらい自分でやりなさいよ」
櫻子「私は喉の骨を取るので精一杯なんだ!」
向日葵「まったくもう……」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:23:15.77
向日葵「ほら、出来ましたわよ」
櫻子「ありがと、秋刀魚は美味しいし、栗ご飯も最高」
櫻子「至れり尽くせりって奴だね!」
向日葵「喜んでくれましたのね」
櫻子「余は満足じゃ!」
向日葵「よかった……」
櫻子「また食べようね、向日葵」
櫻子「ありがと、秋刀魚は美味しいし、栗ご飯も最高」
櫻子「至れり尽くせりって奴だね!」
向日葵「喜んでくれましたのね」
櫻子「余は満足じゃ!」
向日葵「よかった……」
櫻子「また食べようね、向日葵」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:27:47.62
向日葵「秋も過ぎ、この冬が終わったら私たちも三年生ですのね」
櫻子「そうだね、高校生活も最後の一年か」
向日葵「長かったようで短かったですわね」
向日葵「ほんと……あっという間で……」
櫻子「向日葵?」
向日葵「……櫻子は、進路どうしますの?」
櫻子「うーん……向日葵と同じとこでいいや」
櫻子「そうだね、高校生活も最後の一年か」
向日葵「長かったようで短かったですわね」
向日葵「ほんと……あっという間で……」
櫻子「向日葵?」
向日葵「……櫻子は、進路どうしますの?」
櫻子「うーん……向日葵と同じとこでいいや」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:31:13.21
向日葵「……」
櫻子「どうしたの?」
向日葵「私……私ね、都会の大学に、進学しますの」
櫻子「え……都会のって、あの?」
向日葵「ええ……」
櫻子「な、なんで! 地元の大学に進めばいいじゃん!」
向日葵「私、やりたいことがありますの……」
櫻子「そんな……私じゃそんなとこ受かるわけない!」
櫻子「どうしたの?」
向日葵「私……私ね、都会の大学に、進学しますの」
櫻子「え……都会のって、あの?」
向日葵「ええ……」
櫻子「な、なんで! 地元の大学に進めばいいじゃん!」
向日葵「私、やりたいことがありますの……」
櫻子「そんな……私じゃそんなとこ受かるわけない!」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:34:26.32
櫻子「なんで……なんでだよぉ向日葵……」
向日葵「ごめん……なさい」
櫻子「ねえ……私が、なんで八森高受けたか知ってる?」
向日葵「近所だったから……って言ってましたわよね」
櫻子「違う……向日葵がここ受けるって言ったから……」
向日葵「え……」
櫻子「私、ずっと向日葵と一緒に居たかったから」
櫻子「向日葵にも勉強教えてもらって、無理して、必死で……」
向日葵「あ……」
向日葵「ごめん……なさい」
櫻子「ねえ……私が、なんで八森高受けたか知ってる?」
向日葵「近所だったから……って言ってましたわよね」
櫻子「違う……向日葵がここ受けるって言ったから……」
向日葵「え……」
櫻子「私、ずっと向日葵と一緒に居たかったから」
櫻子「向日葵にも勉強教えてもらって、無理して、必死で……」
向日葵「あ……」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:37:45.72
向日葵「櫻子……私が八森高を受けるって言ったのは……」
向日葵「近所だったからきっと櫻子はここにするって思ったんですの」
櫻子「向日葵……」
向日葵「私もずっと櫻子と一緒に居たかったから」
櫻子「だったらなんで、なんで遠くに行っちゃうの!」
向日葵「あなたと一緒にいたいからですわよ!」
櫻子「わけわかんない!」
向日葵「近所だったからきっと櫻子はここにするって思ったんですの」
櫻子「向日葵……」
向日葵「私もずっと櫻子と一緒に居たかったから」
櫻子「だったらなんで、なんで遠くに行っちゃうの!」
向日葵「あなたと一緒にいたいからですわよ!」
櫻子「わけわかんない!」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:40:43.17
向日葵「櫻子を養ってあげるって言ってるんですの!」
櫻子「ええ!?」
向日葵「そのためにいい大学に進学して……」
櫻子「それって……それって、ぷ、プロポーズじゃん!?」
向日葵「そ、そうですわよ……///」
櫻子「うう……///」
向日葵「あの、だ……だから、待っていて欲しい……ですわ」
櫻子「わ、わかった……///」
向日葵「///」
櫻子「ええ!?」
向日葵「そのためにいい大学に進学して……」
櫻子「それって……それって、ぷ、プロポーズじゃん!?」
向日葵「そ、そうですわよ……///」
櫻子「うう……///」
向日葵「あの、だ……だから、待っていて欲しい……ですわ」
櫻子「わ、わかった……///」
向日葵「///」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:44:01.61
櫻子「ねえ向日葵、残り一年……寂しくならないように……いっぱい」
向日葵「恋人……しましょうね」
櫻子「うん……えへへ、考えることって……同じなんだね」
向日葵「ふふ……いつも櫻子と一緒ですもの、当たり前ですわ」
櫻子「///」
向日葵「///」
櫻子「好きだよ、向日葵」
向日葵「私も、大好きですわ」
向日葵「恋人……しましょうね」
櫻子「うん……えへへ、考えることって……同じなんだね」
向日葵「ふふ……いつも櫻子と一緒ですもの、当たり前ですわ」
櫻子「///」
向日葵「///」
櫻子「好きだよ、向日葵」
向日葵「私も、大好きですわ」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:47:49.03
櫻子「桜を一緒に見た」
櫻子「満開の桜の下で、向日葵の作ったお弁当を食べた」
櫻子「いつもは花より団子だったけど」
櫻子「今年は桜に映える向日葵だけを見ていた」
櫻子「綺麗だった……本当に」
櫻子「満開の桜の下で、向日葵の作ったお弁当を食べた」
櫻子「いつもは花より団子だったけど」
櫻子「今年は桜に映える向日葵だけを見ていた」
櫻子「綺麗だった……本当に」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:50:36.66
櫻子「桜は散り、シトシトと雨が降る」
櫻子「私はわざと傘を忘れた」
櫻子「相合傘」
櫻子「向日葵に寄り添う」
櫻子「触れる肌が温かい」
櫻子「見つめ合い」
櫻子「そっと唇を寄せる」
櫻子「私はわざと傘を忘れた」
櫻子「相合傘」
櫻子「向日葵に寄り添う」
櫻子「触れる肌が温かい」
櫻子「見つめ合い」
櫻子「そっと唇を寄せる」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:53:24.38
櫻子「梅雨も過ぎ、晴れやかな夏模様」
櫻子「ヒマワリが太陽に呼ばれて花開く」
櫻子「太陽を見つめるヒマワリのように」
櫻子「向日葵は私を見つめる」
櫻子「私は向日葵に微笑みながら」
櫻子「綺麗だね」
櫻子「赤くなる向日葵が可愛くて、繰り返す」
櫻子「ヒマワリが太陽に呼ばれて花開く」
櫻子「太陽を見つめるヒマワリのように」
櫻子「向日葵は私を見つめる」
櫻子「私は向日葵に微笑みながら」
櫻子「綺麗だね」
櫻子「赤くなる向日葵が可愛くて、繰り返す」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 19:57:02.76
櫻子「二人きりで海に行った」
櫻子「少しくらげが増える時期だった」
櫻子「向日葵は水着をまた新調した」
櫻子「胸が大きくなったから」
櫻子「私が大きくしたから」
櫻子「誇らしかった」
櫻子「私の向日葵はこんなにも美人だ」
櫻子「少しくらげが増える時期だった」
櫻子「向日葵は水着をまた新調した」
櫻子「胸が大きくなったから」
櫻子「私が大きくしたから」
櫻子「誇らしかった」
櫻子「私の向日葵はこんなにも美人だ」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:00:27.16
櫻子「秋の味覚」
櫻子「奮発して松茸を買った」
櫻子「秋刀魚も焼いた」
櫻子「もちろん栗も」
櫻子「私は骨が取れないといって向日葵に取ってもらった」
櫻子「思い切り甘えた」
櫻子「向日葵の味を忘れないように、味わって味わって食べた」
櫻子「奮発して松茸を買った」
櫻子「秋刀魚も焼いた」
櫻子「もちろん栗も」
櫻子「私は骨が取れないといって向日葵に取ってもらった」
櫻子「思い切り甘えた」
櫻子「向日葵の味を忘れないように、味わって味わって食べた」
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:03:58.64
櫻子「雪が降る」
櫻子「私は一人窓から外を見ていた」
櫻子「受験も近い」
櫻子「向日葵は勉強をしている」
櫻子「私の出る幕はない」
櫻子「小さな雪だるまを作る」
櫻子「合格祈願を込めて」
櫻子「私は一人窓から外を見ていた」
櫻子「受験も近い」
櫻子「向日葵は勉強をしている」
櫻子「私の出る幕はない」
櫻子「小さな雪だるまを作る」
櫻子「合格祈願を込めて」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:07:01.39
櫻子「向日葵は合格した」
櫻子「おめでとう」
櫻子「何度も言った」
櫻子「朝も、昼も、夜も」
櫻子「耳にたこが出来るぐらい言った」
櫻子「ベッドの上でも言った」
櫻子「向日葵を抱きしめる」
櫻子「私の頬は涙に濡れていた」
櫻子「おめでとう」
櫻子「何度も言った」
櫻子「朝も、昼も、夜も」
櫻子「耳にたこが出来るぐらい言った」
櫻子「ベッドの上でも言った」
櫻子「向日葵を抱きしめる」
櫻子「私の頬は涙に濡れていた」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:10:24.29
櫻子「向日葵を見送る」
櫻子「私はもう泣かない」
櫻子「とびきりの笑顔で送り出すと決めた」
櫻子「いってらっしゃい、待ってるから」
櫻子「向日葵は泣きそうな顔で手を振る」
櫻子「向日葵は泣きそうな声で言う」
櫻子「頑張って、私も頑張る」
櫻子「私はもう泣かない」
櫻子「とびきりの笑顔で送り出すと決めた」
櫻子「いってらっしゃい、待ってるから」
櫻子「向日葵は泣きそうな顔で手を振る」
櫻子「向日葵は泣きそうな声で言う」
櫻子「頑張って、私も頑張る」
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:14:30.17
櫻子「一年がたった」
櫻子「二年がたった」
櫻子「向日葵は私には家事手伝いなんてできないって言ってたけど」
櫻子「私は今、家事手伝いをしている」
櫻子「向日葵が帰ってきたとき、私の胸に安心して飛び込んで来れるように」
櫻子「料理だって作れるようになった」
櫻子「お菓子だって作れるようになった」
櫻子「もちろん向日葵よりは下手くそだけど」
櫻子「それでも、私にしては頑張ってる」
櫻子「ねえ向日葵、今すぐ私を貰ってくれる?」
櫻子「二年がたった」
櫻子「向日葵は私には家事手伝いなんてできないって言ってたけど」
櫻子「私は今、家事手伝いをしている」
櫻子「向日葵が帰ってきたとき、私の胸に安心して飛び込んで来れるように」
櫻子「料理だって作れるようになった」
櫻子「お菓子だって作れるようになった」
櫻子「もちろん向日葵よりは下手くそだけど」
櫻子「それでも、私にしては頑張ってる」
櫻子「ねえ向日葵、今すぐ私を貰ってくれる?」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:18:28.99
花子「櫻子、今日のご飯はどうしたし?」
櫻子「ん? ああ、もうすぐ出来るよ」
花子「そっか、櫻子のご飯美味しいから好きだし」
櫻子「私のご飯美味しい?」
花子「昔と比べれば月とスッポンだし!」
櫻子「ふーん……」
櫻子(でも、向日葵にはまだ及ばないよね……)
櫻子「向日葵……」
花子「?」
櫻子「ん? ああ、もうすぐ出来るよ」
花子「そっか、櫻子のご飯美味しいから好きだし」
櫻子「私のご飯美味しい?」
花子「昔と比べれば月とスッポンだし!」
櫻子「ふーん……」
櫻子(でも、向日葵にはまだ及ばないよね……)
櫻子「向日葵……」
花子「?」
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:22:41.12
櫻子「失敗したな……四年はやっぱり長いよ……」
櫻子「逢いたいよ……向日葵、電話じゃなくて直接……」
撫子「その言葉が聞きたかった」
櫻子「え?」
撫子「不肖の妹の事だ、そろそろ音を上げる頃だと思ったよ」
櫻子「な、別に私は……」
撫子「ほら、お金ならここにある……行ってきな」
櫻子「ねーちゃん……でもっ」
撫子「お願いします行って下さい」ゲザァ
櫻子「っ……行ってくる!」
撫子「まったく、世話のやける妹だ」
花子「?」
櫻子「逢いたいよ……向日葵、電話じゃなくて直接……」
撫子「その言葉が聞きたかった」
櫻子「え?」
撫子「不肖の妹の事だ、そろそろ音を上げる頃だと思ったよ」
櫻子「な、別に私は……」
撫子「ほら、お金ならここにある……行ってきな」
櫻子「ねーちゃん……でもっ」
撫子「お願いします行って下さい」ゲザァ
櫻子「っ……行ってくる!」
撫子「まったく、世話のやける妹だ」
花子「?」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:26:50.49
櫻子「はぁ……勢いで本当に来ちゃった……」
櫻子「でも、向日葵に逢うの久しぶり」
櫻子「ちょっとドキドキしてきた」
櫻子「あったら何を話そうかな」
櫻子「……好きだっていっぱい言おう」
櫻子「大好き、向日葵っていっぱい言おう!」
櫻子「あ……向日葵、いた、えへへ」
櫻子「……………………え、誰?」
櫻子「でも、向日葵に逢うの久しぶり」
櫻子「ちょっとドキドキしてきた」
櫻子「あったら何を話そうかな」
櫻子「……好きだっていっぱい言おう」
櫻子「大好き、向日葵っていっぱい言おう!」
櫻子「あ……向日葵、いた、えへへ」
櫻子「……………………え、誰?」
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:31:40.47
櫻子「なん……なんで?」
櫻子「向日葵?」
櫻子「え、え?」
櫻子「なんでそんなに楽しそうに……」
櫻子「ひま……」
櫻子「ひま……わり……?」
櫻子「うぅ……わっ、いたっ……」
向日葵「櫻子……?」
櫻子「向日葵?」
櫻子「え、え?」
櫻子「なんでそんなに楽しそうに……」
櫻子「ひま……」
櫻子「ひま……わり……?」
櫻子「うぅ……わっ、いたっ……」
向日葵「櫻子……?」
110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:33:32.57
向日葵「どうして櫻子がここにいるんですの?」
櫻子「えと、その……逢いに来た……」
向日葵「櫻子……」
櫻子「ご、ごめんっ!」ダッ
京子「おお!! ちっぱいちゃんだ!」
櫻子「え……その声、もしかして歳納先輩!?」
京子「京子だよん」
櫻子「えと、その……逢いに来た……」
向日葵「櫻子……」
櫻子「ご、ごめんっ!」ダッ
京子「おお!! ちっぱいちゃんだ!」
櫻子「え……その声、もしかして歳納先輩!?」
京子「京子だよん」
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:37:17.04
京子「久しぶり」
櫻子「あの、なんで?」
向日葵「歳納先輩は大学でも先輩なんですのよ」
櫻子「あ……そうなんだ……はぁ~」
京子「いやー、遠距離恋愛してるって聞いてすっかり意気投合しちゃってさ」
櫻子「それじゃあ歳納先輩も?」
京子「うん、結衣を置いてこっちに来るのは忍びなかったけど、行け行けってうるさくて」
向日葵「歳納先輩ほんとうに頭が良いですものね」
京子「そんなに褒めるなよん」
京子「っと、私お邪魔だよね……おっさきー」
向日葵「さようなら歳納先輩」
櫻子「あの、なんで?」
向日葵「歳納先輩は大学でも先輩なんですのよ」
櫻子「あ……そうなんだ……はぁ~」
京子「いやー、遠距離恋愛してるって聞いてすっかり意気投合しちゃってさ」
櫻子「それじゃあ歳納先輩も?」
京子「うん、結衣を置いてこっちに来るのは忍びなかったけど、行け行けってうるさくて」
向日葵「歳納先輩ほんとうに頭が良いですものね」
京子「そんなに褒めるなよん」
京子「っと、私お邪魔だよね……おっさきー」
向日葵「さようなら歳納先輩」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:41:26.50
櫻子「ごめん」
向日葵「別に怒ってませんわよ、まあ先に連絡ぐらい欲しかったですけど」
櫻子「そうじゃなくて……」
向日葵「なんですの?」
櫻子「浮気……したのかなって、ちょっと思った……」
向日葵「浮気って……そんなことあるわけないじゃない」
櫻子「うん、そうだよね……だから、ごめん」
向日葵「ううん、二年も帰らなかった私も悪かったですわ」
向日葵「心配……かけちゃいましたわね」
櫻子「ん……」ギュ
向日葵「別に怒ってませんわよ、まあ先に連絡ぐらい欲しかったですけど」
櫻子「そうじゃなくて……」
向日葵「なんですの?」
櫻子「浮気……したのかなって、ちょっと思った……」
向日葵「浮気って……そんなことあるわけないじゃない」
櫻子「うん、そうだよね……だから、ごめん」
向日葵「ううん、二年も帰らなかった私も悪かったですわ」
向日葵「心配……かけちゃいましたわね」
櫻子「ん……」ギュ
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:45:15.09
櫻子「好き」
向日葵「うん……」
櫻子「大好き、向日葵」
向日葵「知ってますわよ」
櫻子「それでも、伝えたい……大好きな向日葵」
向日葵「私も大好きですわ、櫻子」
櫻子「キス……して」
向日葵「ん……」チュ
向日葵「うん……」
櫻子「大好き、向日葵」
向日葵「知ってますわよ」
櫻子「それでも、伝えたい……大好きな向日葵」
向日葵「私も大好きですわ、櫻子」
櫻子「キス……して」
向日葵「ん……」チュ
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:49:34.51
櫻子「私ね、料理も上手くなったよ」
向日葵「ええ」
櫻子「掃除だって出来る」
向日葵「ええ」
櫻子「魚の骨だって自分で取れるよ」
向日葵「ええ」
櫻子「向日葵が仕事をして、私が家事をして」
向日葵「ええ」
櫻子「私の準備は出来たよ」
向日葵「ええ」
櫻子「掃除だって出来る」
向日葵「ええ」
櫻子「魚の骨だって自分で取れるよ」
向日葵「ええ」
櫻子「向日葵が仕事をして、私が家事をして」
向日葵「ええ」
櫻子「私の準備は出来たよ」
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:53:37.22
櫻子「待ってるから」
櫻子「あとニ年」
向日葵「やっぱり、長いですわね」
櫻子「おんなじこと考えてる」
向日葵「久しぶりに逢えてちょっと、抑え切れないかも……」ギュ
櫻子「うん、いっぱい愛して」ギュ
櫻子「ね、向日葵、二年たったら」
櫻子「すぐにでも私を貰ってくれる?」
おしまい
櫻子「あとニ年」
向日葵「やっぱり、長いですわね」
櫻子「おんなじこと考えてる」
向日葵「久しぶりに逢えてちょっと、抑え切れないかも……」ギュ
櫻子「うん、いっぱい愛して」ギュ
櫻子「ね、向日葵、二年たったら」
櫻子「すぐにでも私を貰ってくれる?」
おしまい
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:54:50.81
乙!
やはりひまさくは最強だな
やはりひまさくは最強だな
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:55:50.22
乙
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:57:21.77
乙
さくひまかわいい
さくひまかわいい
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:57:45.37
ああすばらしきさくひま
一部既視感があったけど前に一回書いた話膨らませた?
一部既視感があったけど前に一回書いた話膨らませた?
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/29(日) 20:58:16.74
乙!
Entry ⇒ 2014.11.30 | Category ⇒ ゆるゆり | Comments (0)
モバP「怪談をしよう」
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:05:37.43
桃華「なんですの。帰って来て突然」
P「最近じめじめしてるから気分転換だよ」
幸子「いつやるんですか?」
P「今日だよ。今からだよ。お前達もう用事ないだろ?
ちひろさんもいないしね。今日やろう。見つかると色々言われる。今日やろう。
そうしよう」
みく「でもみくたち三人とPチャンしかいないにゃ。小梅チャンとか呼ばないの?」
P「小梅はダメだ。喜ぶが怖がってくれない。よくない。その分お前らは怖がってくれるからな」
幸子「あ、ボクは……」
P「ようし。準備するぞ。部屋は仮眠室を使おう」
桃華「本当にやりますの?」
P「ああ、やるぞ。今日は泊まっていけ。親御さんには連絡しておこう」ピポパ
幸子「本気なんですか!」
みく「諦めるにゃ。Pチャンの気まぐれは今に始まったことじゃないにゃ」
幸子「うぅ……」
P「連絡は済んだぞ。さぁ仮眠室に移動だ」ゴソゴソ
みく「何やってるにゃ?」
P「雰囲気作りのアイテムを用意してるんだよ。
先に行っててくれ。すぐに準備していく」
みく「わかったにゃ」
桃華「それにしても本当に急ですわね」
みく「大方どこかで怖い話でも聞いてきたんでしょ」
P「最近じめじめしてるから気分転換だよ」
幸子「いつやるんですか?」
P「今日だよ。今からだよ。お前達もう用事ないだろ?
ちひろさんもいないしね。今日やろう。見つかると色々言われる。今日やろう。
そうしよう」
みく「でもみくたち三人とPチャンしかいないにゃ。小梅チャンとか呼ばないの?」
P「小梅はダメだ。喜ぶが怖がってくれない。よくない。その分お前らは怖がってくれるからな」
幸子「あ、ボクは……」
P「ようし。準備するぞ。部屋は仮眠室を使おう」
桃華「本当にやりますの?」
P「ああ、やるぞ。今日は泊まっていけ。親御さんには連絡しておこう」ピポパ
幸子「本気なんですか!」
みく「諦めるにゃ。Pチャンの気まぐれは今に始まったことじゃないにゃ」
幸子「うぅ……」
P「連絡は済んだぞ。さぁ仮眠室に移動だ」ゴソゴソ
みく「何やってるにゃ?」
P「雰囲気作りのアイテムを用意してるんだよ。
先に行っててくれ。すぐに準備していく」
みく「わかったにゃ」
桃華「それにしても本当に急ですわね」
みく「大方どこかで怖い話でも聞いてきたんでしょ」
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:06:28.86
幸子「ヒィ!」
みく「きゃっ、どうしたの!」
幸子「今! 布団が!」
布団「」モゾモゾ
桃華「……」ガバッ
裕子「んー……」ムニャムニャ
みく「幸子チャーン……」
幸子「だ、だって電気も消えてたしボクが来てから誰も仮眠室に入ってないんですよ!?」
桃華「そういえばわたくしが来てからも入ってないような……」
みく「とりあえず起こすにゃ。ユッコチャンー、おーきーてー」ユサユサ
裕子「んん……、おはよう……ございます」
桃華「いつから寝てらして?」
裕子「午前中のレッスン終わったら眠かったので昼寝を……。あっ、さいきっく昼寝を」
幸子「そこは言い直さなくていいです」
裕子「そろそろおやつ時ですか? あれ、でも外が暗いような」
桃華「もう九時過ぎていますわ」
裕子「」
みく「昨日ちゃんと寝た?」
裕子「幽体離脱の練習をしていたらそっちに熱中しちゃってあまり眠れず……」
桃華「それにレッスンの疲れが合さったというわけですわね」
裕子「ところでみなさんはどうしたのですか?」
幸子「実は……」
P「ようし。みんないるかー。あれ、なんで裕子がいるんだ」
みく「お昼からずっと寝てたみたいにゃ」
P「なるほど」
みく「きゃっ、どうしたの!」
幸子「今! 布団が!」
布団「」モゾモゾ
桃華「……」ガバッ
裕子「んー……」ムニャムニャ
みく「幸子チャーン……」
幸子「だ、だって電気も消えてたしボクが来てから誰も仮眠室に入ってないんですよ!?」
桃華「そういえばわたくしが来てからも入ってないような……」
みく「とりあえず起こすにゃ。ユッコチャンー、おーきーてー」ユサユサ
裕子「んん……、おはよう……ございます」
桃華「いつから寝てらして?」
裕子「午前中のレッスン終わったら眠かったので昼寝を……。あっ、さいきっく昼寝を」
幸子「そこは言い直さなくていいです」
裕子「そろそろおやつ時ですか? あれ、でも外が暗いような」
桃華「もう九時過ぎていますわ」
裕子「」
みく「昨日ちゃんと寝た?」
裕子「幽体離脱の練習をしていたらそっちに熱中しちゃってあまり眠れず……」
桃華「それにレッスンの疲れが合さったというわけですわね」
裕子「ところでみなさんはどうしたのですか?」
幸子「実は……」
P「ようし。みんないるかー。あれ、なんで裕子がいるんだ」
みく「お昼からずっと寝てたみたいにゃ」
P「なるほど」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:07:16.11
裕子「あっ! なんですかそのお菓子とかジュースとかは! なにかするんですか!」
桃華「Pちゃまが……」
裕子「おっと言わないでください。当てますから! むむむ……」
幸子「この事務所にそんなにたくさんのお菓子があったんですね」
P「ああ、怪談だしお菓子もいるだろ?」
裕子「ああ! 言わないでくださいよ! やり直しです!」
P「……」
裕子「……ムムム! これは! わかりましたよ。
ずばりこれから怪談をするんですね!」
P「ピンポーン! さいきっく大正解!」
みく「いや、そういうのいいから」
裕子「でもなんでいきなり怪談を?」
P「じめじめしてるからな」
裕子「なるほど」
桃華「今の説明で理解出来ますの……?」
P「じゃあお前らここに車座になれ。俺の場所はここな」
幸子「ところで床に座らず、普通にソファーに座りながらやればいいのでは?」
P「雰囲気だよ。暗い部屋で車座になって、ロウソク一本に頭をつき合わせてやるのがいいんだろ」
裕子「そうですね。確かにそう思います」モグモグ
みく「ユッコチャン、食べ過ぎると太るにゃ」
裕子「お腹が減ってしまったもので……」
P「さてと、準備は出来たし、部屋の電気消すぞー」
幸子「ま、待って下さい! 別に消すことないじゃないですか!
ほら、暗いと手元がわからないですしお菓子食べにくいですよ?」
P「雰囲気作りだよ」パチン
桃華「Pちゃまが……」
裕子「おっと言わないでください。当てますから! むむむ……」
幸子「この事務所にそんなにたくさんのお菓子があったんですね」
P「ああ、怪談だしお菓子もいるだろ?」
裕子「ああ! 言わないでくださいよ! やり直しです!」
P「……」
裕子「……ムムム! これは! わかりましたよ。
ずばりこれから怪談をするんですね!」
P「ピンポーン! さいきっく大正解!」
みく「いや、そういうのいいから」
裕子「でもなんでいきなり怪談を?」
P「じめじめしてるからな」
裕子「なるほど」
桃華「今の説明で理解出来ますの……?」
P「じゃあお前らここに車座になれ。俺の場所はここな」
幸子「ところで床に座らず、普通にソファーに座りながらやればいいのでは?」
P「雰囲気だよ。暗い部屋で車座になって、ロウソク一本に頭をつき合わせてやるのがいいんだろ」
裕子「そうですね。確かにそう思います」モグモグ
みく「ユッコチャン、食べ過ぎると太るにゃ」
裕子「お腹が減ってしまったもので……」
P「さてと、準備は出来たし、部屋の電気消すぞー」
幸子「ま、待って下さい! 別に消すことないじゃないですか!
ほら、暗いと手元がわからないですしお菓子食べにくいですよ?」
P「雰囲気作りだよ」パチン
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:07:43.41
幸子「ヒィ!」
みく「幸子チャン、手握る?」
幸子「かかかかかかかカワイイボクが」
みく「はい、握ろうね」
桃華「本当に真っ暗ですわね。今日は外も曇ってて月の灯りもないですし
まるで世界からここだけが取り残されてしまったような……」
P「いい表現だな」
幸子「お、脅かすのはやめてくださいよ」
裕子「私とも手を握ります?」
幸子「その手、さっきポテチ掴んでましたよね」
P「じゃあ始めるかー。ああ、俺がするからお前らはずっと聞き手だぞ。
そのつもりで」
「……」シーン
P「……エメラルドスプラッシュ!!」
幸子「ヒイイイイィィィ!!」ガタッ
みく「落ち着くにゃ! ただのスタンドにゃ!」
P「気を取り直して改めていくぞー」
幸子「うぅ……」
みく「幸子チャン、手握る?」
幸子「かかかかかかかカワイイボクが」
みく「はい、握ろうね」
桃華「本当に真っ暗ですわね。今日は外も曇ってて月の灯りもないですし
まるで世界からここだけが取り残されてしまったような……」
P「いい表現だな」
幸子「お、脅かすのはやめてくださいよ」
裕子「私とも手を握ります?」
幸子「その手、さっきポテチ掴んでましたよね」
P「じゃあ始めるかー。ああ、俺がするからお前らはずっと聞き手だぞ。
そのつもりで」
「……」シーン
P「……エメラルドスプラッシュ!!」
幸子「ヒイイイイィィィ!!」ガタッ
みく「落ち着くにゃ! ただのスタンドにゃ!」
P「気を取り直して改めていくぞー」
幸子「うぅ……」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:08:10.13
P「話を一つ。とある一人暮らしの独身惰性の話。
その男性は非常に多忙で家では睡眠を取るぐらいしかしていなかった。
そんな忙殺されるような生活を送っていたある日、一日だけ休暇を取る事が出来た。とは
言っても仕事漬けの日々だったため休日に何をしていいものかわからず仕方なく仕舞っ
てあった昔のテレビゲームを引っ張り出しやることにした。
これが意外にハマってしまい、気付けば就寝時間になってしまった。散らかしっぱなしな
のが多少気になるが片付ける時間が惜しいのでそのまま就寝。翌朝もすぐに出社した。
その日、帰ってくると異変に気付いた。散らかしっぱなしなのは変わらないのだが微妙に
物の位置がずれている。自然にずれたという具合ではない。さては自分の母親が来たの
かとも考えたがその割には書き置きや連絡もないし、そもそも鍵がないので入る事が出
来ないはずだ。不審に思ったが既に夜中。どうこうする時間はないので、また物の位置を
ずらして就寝した。
翌朝。動いていないことを確認してから出社する。そしてその日も夜中に帰宅。早速確認
するとやはりずれている。いや、ずれていると言うよりも散らばっていたのがある程度まと
められている。片付けているような印象にもとれる。しかし誰が? 泥棒にしては他の場所
は荒らされていない。
次の日。男性は仕事場からビデオカメラを借りてきた。長時間録画できるものだ。これで
留守中何が起きているのか録画するのだ。不審者が映れば、それをそのまま警察に証拠
として出すことも出来る。翌日。物を少し散らかし、ビデオカメラをわかりにくいところにセッ
トしてから出社した。
しかしその日、仕事が早く片付き早めに帰宅することが出来た。もしかしたらまだ不審者が
来ていないかもしれない。それならそれで次の日にまた同じことをすればいいかと思い、ま
っすぐ帰宅した。鍵を開けて、位置を確認すると朝と場所が変わっていた。どうやら来た後
のようだ。セットしていたビデオカメラを停止して、震えながらテレビに繋げる。
最初に映っていたのは男性の顔だ。アップだったので少しびっくりする。その後、カメラ外へ
と消えてドアを閉める音がした。ここから早送りにする。何も映らない画面が続き、もうすぐ
男性の帰宅時間になるくらいになった時、カメラに人が映った。慌てて、通常再生に戻す。
入ってきた赤い服を着た少女はベッドの上に寝転んだり、物を片付けたり、寝転んだり、
タンスを物色したり、寝転んだりしている。玄関から音が聞こえてきた。少女がベッドの下に
素早く潜り込む。そして部屋に誰かが入ってきた。男性だ。
朝と同じように男性の顔がアップになり、録画が終わった。
以上」
その男性は非常に多忙で家では睡眠を取るぐらいしかしていなかった。
そんな忙殺されるような生活を送っていたある日、一日だけ休暇を取る事が出来た。とは
言っても仕事漬けの日々だったため休日に何をしていいものかわからず仕方なく仕舞っ
てあった昔のテレビゲームを引っ張り出しやることにした。
これが意外にハマってしまい、気付けば就寝時間になってしまった。散らかしっぱなしな
のが多少気になるが片付ける時間が惜しいのでそのまま就寝。翌朝もすぐに出社した。
その日、帰ってくると異変に気付いた。散らかしっぱなしなのは変わらないのだが微妙に
物の位置がずれている。自然にずれたという具合ではない。さては自分の母親が来たの
かとも考えたがその割には書き置きや連絡もないし、そもそも鍵がないので入る事が出
来ないはずだ。不審に思ったが既に夜中。どうこうする時間はないので、また物の位置を
ずらして就寝した。
翌朝。動いていないことを確認してから出社する。そしてその日も夜中に帰宅。早速確認
するとやはりずれている。いや、ずれていると言うよりも散らばっていたのがある程度まと
められている。片付けているような印象にもとれる。しかし誰が? 泥棒にしては他の場所
は荒らされていない。
次の日。男性は仕事場からビデオカメラを借りてきた。長時間録画できるものだ。これで
留守中何が起きているのか録画するのだ。不審者が映れば、それをそのまま警察に証拠
として出すことも出来る。翌日。物を少し散らかし、ビデオカメラをわかりにくいところにセッ
トしてから出社した。
しかしその日、仕事が早く片付き早めに帰宅することが出来た。もしかしたらまだ不審者が
来ていないかもしれない。それならそれで次の日にまた同じことをすればいいかと思い、ま
っすぐ帰宅した。鍵を開けて、位置を確認すると朝と場所が変わっていた。どうやら来た後
のようだ。セットしていたビデオカメラを停止して、震えながらテレビに繋げる。
最初に映っていたのは男性の顔だ。アップだったので少しびっくりする。その後、カメラ外へ
と消えてドアを閉める音がした。ここから早送りにする。何も映らない画面が続き、もうすぐ
男性の帰宅時間になるくらいになった時、カメラに人が映った。慌てて、通常再生に戻す。
入ってきた赤い服を着た少女はベッドの上に寝転んだり、物を片付けたり、寝転んだり、
タンスを物色したり、寝転んだりしている。玄関から音が聞こえてきた。少女がベッドの下に
素早く潜り込む。そして部屋に誰かが入ってきた。男性だ。
朝と同じように男性の顔がアップになり、録画が終わった。
以上」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:08:39.17
幸子「」
桃華「け、結構怖いですわね」
裕子「テレポートがあればベッドの下に行かずに済んだものの……」
P「怖いだろ? 実話だぞ」
みく「それってまゆチャンだよね?」
P「……」
みく「男性ってPチャンだよね?」
P「じゃあ次行くかー」
幸子「え、まだあるんですか!?」
P「まだ一個しか話してないじゃんか」
みく「大丈夫。みくが握ってるにゃ」
幸子「うん……」
裕子「桃華ちゃんは大丈夫ですか?」
桃華「もしかしたら頼むかもしれませんわ。
ただその前に口と手を拭いてくださいまし」
桃華「け、結構怖いですわね」
裕子「テレポートがあればベッドの下に行かずに済んだものの……」
P「怖いだろ? 実話だぞ」
みく「それってまゆチャンだよね?」
P「……」
みく「男性ってPチャンだよね?」
P「じゃあ次行くかー」
幸子「え、まだあるんですか!?」
P「まだ一個しか話してないじゃんか」
みく「大丈夫。みくが握ってるにゃ」
幸子「うん……」
裕子「桃華ちゃんは大丈夫ですか?」
桃華「もしかしたら頼むかもしれませんわ。
ただその前に口と手を拭いてくださいまし」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:09:18.24
P「話を一つ。心霊スポットのトンネルの話。
ある夏のこと。大学生の青年が仲間達と夏の計画を立てていた。旅行。花火。海。山。
候補は色々あるがなかなか決まらず、計画は難航していた。そのとき、仲間の一人がこう言った。
「肝試しってどうだ?」
話を聞くと、ここから車で二時間ほど行った場所に幽霊が出ると噂されるトンネルがあると
いう。車ならば仲間に持っている奴がいるし、何よりもお金はかからない。女の子と行けば
盛り上がるかもしれない。そう考えた青年達は何人かの女の子を誘って、早速行く事にした。
当日。男三女二で陽が沈んでから出発した。もしも嫌がられたらカラオケとかでも行くかと
思っていたが女の子達も結構乗る気で、向かう車中ではそのトンネルの怪談話で盛り上が
った。あと三十分くらいかというところで女の子が一人がこう言った。
「私、霊感とかないんだけどちゃんとわかるのかな?」
それを聞いた四人が口を揃えてこう返す。自分達もないと。じゃあ幽霊には会えないかもね
と到着まで和みムードは続いた。
そのトンネルは車の通りは少ないが入る事は出来るので青年達はそのまま車で中に入る
ことにした。だが入る直前に青年の一人が
「中で何かあったらバックで逃げなきゃいけないし、バックで入ったほうがよくない?」
と提案した。確かにその青年の言うとおり、トンネルは車二台がどうにかスレ違える程度
の幅しかなく、灯りも心なしか薄暗いのでUターンは難しい。そのまま直進してトンネルを
抜ける方法もあるが、そこから地元に帰るのは結構な遠回りになるので出来ればやりたくない。
運転手はトンネル前で切りかえして、バックで侵入した。
トンネルに侵入すると、わいわいしていた車内もさすがに静かになった。
薄暗い明りや、どこからか聞こえる水の落ちる音が雰囲気を変えた。
だけど上から何か降って来るだとか妙な声が聞こえるとか手形が付くということもなく、
呆気なく車はトンネルの中ほどまで来た。ここでクラクションを三回鳴らすと恐怖体験を
するという。運転手の青年は躊躇うことなく三回、長めにクラクションを鳴らす。トンネルの
内部で音が少し反響し、やがて静かになった。車内の人間が息を飲んで、周りを見渡す。
十分後。青年達は何事もなく、トンネルを後にした、
何もなかったねとみんなが残念そうに語る。このまま地元まで帰ってカラオケでも行こう
かという話になり、車を急がせる。やっぱり霊感ないとだめなのかなーとまた来た時と同
じように和みムードになり始めた。そう、その時だった。夜の空に響く、人の声が聞こえたのだ。
パトカーだった。路肩に止めなさいとマイクで言われる。スピードの出しすぎだったのだろうか
と路肩に寄せる。その時、青年の一人がハッとした表情で言った。
「もしかして恐怖体験ってパトカーに捕まるってことか?」
確かに心霊スポットということで人も来るだろうし、中には迷惑行為を働く輩もいるだろう。
だから警察が近くを巡回しているってことも十分にありえる。実際にトンネルで何事もなかった
ので車内でそれに反論する人はいなかった。
やがて車は止まり、後ろから警官がやってくる。運転手は窓を開けて、警官に話しかけようとした。
しかしそれよりも先に警官が慌てた様子で運転手に怒鳴りつける。
「車の屋根に乗っていた女の子はどこにいった!」
以上」
ある夏のこと。大学生の青年が仲間達と夏の計画を立てていた。旅行。花火。海。山。
候補は色々あるがなかなか決まらず、計画は難航していた。そのとき、仲間の一人がこう言った。
「肝試しってどうだ?」
話を聞くと、ここから車で二時間ほど行った場所に幽霊が出ると噂されるトンネルがあると
いう。車ならば仲間に持っている奴がいるし、何よりもお金はかからない。女の子と行けば
盛り上がるかもしれない。そう考えた青年達は何人かの女の子を誘って、早速行く事にした。
当日。男三女二で陽が沈んでから出発した。もしも嫌がられたらカラオケとかでも行くかと
思っていたが女の子達も結構乗る気で、向かう車中ではそのトンネルの怪談話で盛り上が
った。あと三十分くらいかというところで女の子が一人がこう言った。
「私、霊感とかないんだけどちゃんとわかるのかな?」
それを聞いた四人が口を揃えてこう返す。自分達もないと。じゃあ幽霊には会えないかもね
と到着まで和みムードは続いた。
そのトンネルは車の通りは少ないが入る事は出来るので青年達はそのまま車で中に入る
ことにした。だが入る直前に青年の一人が
「中で何かあったらバックで逃げなきゃいけないし、バックで入ったほうがよくない?」
と提案した。確かにその青年の言うとおり、トンネルは車二台がどうにかスレ違える程度
の幅しかなく、灯りも心なしか薄暗いのでUターンは難しい。そのまま直進してトンネルを
抜ける方法もあるが、そこから地元に帰るのは結構な遠回りになるので出来ればやりたくない。
運転手はトンネル前で切りかえして、バックで侵入した。
トンネルに侵入すると、わいわいしていた車内もさすがに静かになった。
薄暗い明りや、どこからか聞こえる水の落ちる音が雰囲気を変えた。
だけど上から何か降って来るだとか妙な声が聞こえるとか手形が付くということもなく、
呆気なく車はトンネルの中ほどまで来た。ここでクラクションを三回鳴らすと恐怖体験を
するという。運転手の青年は躊躇うことなく三回、長めにクラクションを鳴らす。トンネルの
内部で音が少し反響し、やがて静かになった。車内の人間が息を飲んで、周りを見渡す。
十分後。青年達は何事もなく、トンネルを後にした、
何もなかったねとみんなが残念そうに語る。このまま地元まで帰ってカラオケでも行こう
かという話になり、車を急がせる。やっぱり霊感ないとだめなのかなーとまた来た時と同
じように和みムードになり始めた。そう、その時だった。夜の空に響く、人の声が聞こえたのだ。
パトカーだった。路肩に止めなさいとマイクで言われる。スピードの出しすぎだったのだろうか
と路肩に寄せる。その時、青年の一人がハッとした表情で言った。
「もしかして恐怖体験ってパトカーに捕まるってことか?」
確かに心霊スポットということで人も来るだろうし、中には迷惑行為を働く輩もいるだろう。
だから警察が近くを巡回しているってことも十分にありえる。実際にトンネルで何事もなかった
ので車内でそれに反論する人はいなかった。
やがて車は止まり、後ろから警官がやってくる。運転手は窓を開けて、警官に話しかけようとした。
しかしそれよりも先に警官が慌てた様子で運転手に怒鳴りつける。
「車の屋根に乗っていた女の子はどこにいった!」
以上」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:09:48.60
幸子「」
裕子「さいきっく……ですか」
みく「深刻そうな顔で何言ってるにゃ」
桃華「ちょっと場所交代しません? わたくし、前川さんの隣がいいですわ」
裕子「あ、手を握ってほしいのですか? それなら」
桃華「あ、いえ、掘さんは結構です」
裕子「え、ひどくない?」
みく「それはみくのセリフにゃ!」
P「おお、入れ替えならいいぞ。でも車座は崩すなよ?
雰囲気が大事だからなぁ」
みく「Pチャンもうちょっと優しい話にしないと幸子チャンが大変なことになるにゃ」
裕子「もうだいぶ大変な事になっているように見えますけど」
幸子「」
裕子「さいきっく……ですか」
みく「深刻そうな顔で何言ってるにゃ」
桃華「ちょっと場所交代しません? わたくし、前川さんの隣がいいですわ」
裕子「あ、手を握ってほしいのですか? それなら」
桃華「あ、いえ、掘さんは結構です」
裕子「え、ひどくない?」
みく「それはみくのセリフにゃ!」
P「おお、入れ替えならいいぞ。でも車座は崩すなよ?
雰囲気が大事だからなぁ」
みく「Pチャンもうちょっと優しい話にしないと幸子チャンが大変なことになるにゃ」
裕子「もうだいぶ大変な事になっているように見えますけど」
幸子「」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:10:33.39
P「怪談は怖くないと意味ないのだが……仕方ない。
話を一つ。アメリカの都市伝説の話。
時は遡ること1931年のこと。
当時、敵機を発見するために用いられていたレーダーは「船体が発する、磁気に反応する」
ものであると考えられていた。そこでとある科学者が「装置を使い、磁気を消せばレーダー
から回避出来るのではないか」という仮説を立てた。この仮説を元に研究は進み、それから
12年後の1943年10月28日。ペンシルベニア州フィラデルフィアの海上にて船を使っての人体
実験が秘密裏に行われた。
船に搭載されたスイッチを入れると、強力な磁場が発生。見事に船はレーダーから姿を消した。
ところがどういうことか。実験開始と同時に海面から光がわきだし、船を包んでいき、次の瞬間。
船は浮きあがった後、光に包まれて姿がぼやけて行き、やがて目の前から完全に姿を消し去っ
たのだ。消えた船はなぜか2500キロ以上離れた町の海に瞬間移動。そして数分後。消えた時
と同じように光に包まれて元の場所に瞬間移動した。
戻ってきた船の乗員はどうなっていたのか。
あるものは凍り、あるものは体が燃え、またあるものは壁の中に吸い込まれたり、鉄甲板に体が
溶け込んだりとほとんどの船員が死亡、もしくは精神異常になり、鉄の隔壁に守られた部屋にいた
一部の人間だけが無事生き残るという大惨事であった。当然ながらこんなことを公に出来るはずも
なく、実験を主導していた人間達はこれを隠蔽した。
この一連の出来事をフィラデルフィア計画と呼ばれている。
以上」
話を一つ。アメリカの都市伝説の話。
時は遡ること1931年のこと。
当時、敵機を発見するために用いられていたレーダーは「船体が発する、磁気に反応する」
ものであると考えられていた。そこでとある科学者が「装置を使い、磁気を消せばレーダー
から回避出来るのではないか」という仮説を立てた。この仮説を元に研究は進み、それから
12年後の1943年10月28日。ペンシルベニア州フィラデルフィアの海上にて船を使っての人体
実験が秘密裏に行われた。
船に搭載されたスイッチを入れると、強力な磁場が発生。見事に船はレーダーから姿を消した。
ところがどういうことか。実験開始と同時に海面から光がわきだし、船を包んでいき、次の瞬間。
船は浮きあがった後、光に包まれて姿がぼやけて行き、やがて目の前から完全に姿を消し去っ
たのだ。消えた船はなぜか2500キロ以上離れた町の海に瞬間移動。そして数分後。消えた時
と同じように光に包まれて元の場所に瞬間移動した。
戻ってきた船の乗員はどうなっていたのか。
あるものは凍り、あるものは体が燃え、またあるものは壁の中に吸い込まれたり、鉄甲板に体が
溶け込んだりとほとんどの船員が死亡、もしくは精神異常になり、鉄の隔壁に守られた部屋にいた
一部の人間だけが無事生き残るという大惨事であった。当然ながらこんなことを公に出来るはずも
なく、実験を主導していた人間達はこれを隠蔽した。
この一連の出来事をフィラデルフィア計画と呼ばれている。
以上」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:11:22.84
裕子「これはテレポートですねぇ……」
幸子「まぁ確かにサイキックですけど……」
みく「失敗してるにゃ」
桃華「怖くはないですわね」
P「ちなみに前提となっているレーダーの原理がそもそも間違っていることは当時からわかっていたこと
だからその辺も含めて人々の間を伝播した都市伝説らしいな」
幸子「こんな話ならいくらでもいいですよ!」
幸子「まぁ確かにサイキックですけど……」
みく「失敗してるにゃ」
桃華「怖くはないですわね」
P「ちなみに前提となっているレーダーの原理がそもそも間違っていることは当時からわかっていたこと
だからその辺も含めて人々の間を伝播した都市伝説らしいな」
幸子「こんな話ならいくらでもいいですよ!」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:11:49.22
P「でも怪談っぽくないからダメだな。もっと怖いのにしよう。
話を一つ。山のペンションでの話。
ある山に友人達と旅行しにいった男性がいた。予約した宿は山の中にあるペンション型の宿泊施設で
水道ガス電気は通ってるが、食事などは自炊するというものだった。しかしいざ受付に行ってみると
どうやら予約のミスでダブルブッキングしていることがわかった。代わりの宿を用意すると言うものの
ここから距離がある場所で、山から離れた市街地寄りの場所だった。自然を楽しみに来たのにこれでは
意味ないと受付にいい、空いている部屋はないのかと尋ねた。すると受付は
「あることはあるのだが……」
ととても歯切れの悪いことを言う。男性達が問い詰めると受付はぽつぽつと話し始めた。
ほとんどのペンションは湖に面した広場に建っているのだがそのペンションだけが少し離れた林に一軒だ
け建っている。それだけなら今のようなシーズンであれば、お客を入れるのだがどうやらそれだけではな
いようだ。
「もしかして出るんですか」
友人の一人が尋ねると、受付は頭をかきながら頷いた。
そもそも林には元から廃屋があり、湖のペンションを作る際に雰囲気が損なわれるしどうせだから建て直
そうということで今のペンションになったらしい。しかしいざ客を泊めたら夜中に化け物が出たとクレームが
ついた。実際に受付もそのペンションに宿泊し、目撃している。取り壊そうともしたのだがいざ工事をしよう
とすると何かしらの事故に見舞われるために今現在も放置された状態になっている。
男性達は話し合う。いや、既に答えは決まっているのだ。なにせ化け物が見れる。受付が無事だというこ
とはおそらく何かしらを守れば襲われることもないのだろう。だけどここはひとつ交渉をしたい。友人の
一人が受付に話しかける。
「そこでもいいのだがダブルブッキングはそちらの不手際なわけだし宿泊代は安くならないのか」
受付はそうですねと頷いて、半額にすると言った。これで交渉は成立した。
案内されたペンションは二階建ての立派な建物で、化け物が出るといった雰囲気は微塵もなかった。内装
も綺麗で管理が行き届いている。
「いいですか。これだけは守ってください。夜中十二時近くになったら必ず一階の全ての窓やドアの鍵
を閉めてください。一時間ほどでいなくなりますし、二階は平気のようです。ですが一階だけは必ず
鍵を閉めて、出来ればカーテンなんかも閉めて二階にいるのが安全です。それ以外の時間は問題あり
ません」
「もしも閉め忘れたらどうなるのですか?」
「……わかりません。忘れた人はいないので」
受付はそう言い残して、鍵を渡し去っていった。その後、男性達は夜中を楽しみにしながら過ごした。
そして夜中。言われた通り、全ての窓やドアの鍵を閉めた。カーテンも閉めてある。それまで何が起き
るのか予想しあっていたが、時間が近づくにつれ口数は減っていった。やがて十二時の鐘が鳴った。
最初に聞こえたのは足音だった。獣の足音というよりも普通に靴の履いた人間が歩いているような音だ。
もしかして心配した受付が来たのかと思うくらいの足取りだった。しかし足音は玄関を通り過ぎて、ペン
ションの周りを周回し始めた。ずっと変わらないテンポで。確かに人間や動物の行動としてはおかしい。
だがそれだけなのだ。声や臭いといった物もない。ただ足音だけが聞こえる。その足音だって騒いでれ
ば聞こえないかもしれないほどの音だ。
「なんか思ってたよりつまんないな。カーテン開けてみるか」
「よせよ。受付に言われただろ?」
「でも化け物の目撃情報があるってことは見ても平気ってことだろ?
だったら見てみようぜ」
そういうと止める間もなく、一人がカーテンを開けた。
外は相変わらず薄暗い林だ。足音が段々と迫ってくる。鍵が閉まってることは離れていても確認できる。
そしてついに足音が窓の前まで来た。
それは下だけ見ればなんて事はない普通の人間の足だった。靴を履いた男性と思しき足だ。だけど腰か
ら上には何人もの人間を溶かして固めたような肥大した肉塊があった。腕も頭も足も胴体もばらばらに
くっ付き合わせたようなそれが何個もある目でこっちを見て、足を止めた。明らかにバランスが悪いの
に普通に歩いて窓際まで寄ってくる。外に向かって生えている手で窓をノックし、口々に老若男女の声音
で喋り始めた。
話を一つ。山のペンションでの話。
ある山に友人達と旅行しにいった男性がいた。予約した宿は山の中にあるペンション型の宿泊施設で
水道ガス電気は通ってるが、食事などは自炊するというものだった。しかしいざ受付に行ってみると
どうやら予約のミスでダブルブッキングしていることがわかった。代わりの宿を用意すると言うものの
ここから距離がある場所で、山から離れた市街地寄りの場所だった。自然を楽しみに来たのにこれでは
意味ないと受付にいい、空いている部屋はないのかと尋ねた。すると受付は
「あることはあるのだが……」
ととても歯切れの悪いことを言う。男性達が問い詰めると受付はぽつぽつと話し始めた。
ほとんどのペンションは湖に面した広場に建っているのだがそのペンションだけが少し離れた林に一軒だ
け建っている。それだけなら今のようなシーズンであれば、お客を入れるのだがどうやらそれだけではな
いようだ。
「もしかして出るんですか」
友人の一人が尋ねると、受付は頭をかきながら頷いた。
そもそも林には元から廃屋があり、湖のペンションを作る際に雰囲気が損なわれるしどうせだから建て直
そうということで今のペンションになったらしい。しかしいざ客を泊めたら夜中に化け物が出たとクレームが
ついた。実際に受付もそのペンションに宿泊し、目撃している。取り壊そうともしたのだがいざ工事をしよう
とすると何かしらの事故に見舞われるために今現在も放置された状態になっている。
男性達は話し合う。いや、既に答えは決まっているのだ。なにせ化け物が見れる。受付が無事だというこ
とはおそらく何かしらを守れば襲われることもないのだろう。だけどここはひとつ交渉をしたい。友人の
一人が受付に話しかける。
「そこでもいいのだがダブルブッキングはそちらの不手際なわけだし宿泊代は安くならないのか」
受付はそうですねと頷いて、半額にすると言った。これで交渉は成立した。
案内されたペンションは二階建ての立派な建物で、化け物が出るといった雰囲気は微塵もなかった。内装
も綺麗で管理が行き届いている。
「いいですか。これだけは守ってください。夜中十二時近くになったら必ず一階の全ての窓やドアの鍵
を閉めてください。一時間ほどでいなくなりますし、二階は平気のようです。ですが一階だけは必ず
鍵を閉めて、出来ればカーテンなんかも閉めて二階にいるのが安全です。それ以外の時間は問題あり
ません」
「もしも閉め忘れたらどうなるのですか?」
「……わかりません。忘れた人はいないので」
受付はそう言い残して、鍵を渡し去っていった。その後、男性達は夜中を楽しみにしながら過ごした。
そして夜中。言われた通り、全ての窓やドアの鍵を閉めた。カーテンも閉めてある。それまで何が起き
るのか予想しあっていたが、時間が近づくにつれ口数は減っていった。やがて十二時の鐘が鳴った。
最初に聞こえたのは足音だった。獣の足音というよりも普通に靴の履いた人間が歩いているような音だ。
もしかして心配した受付が来たのかと思うくらいの足取りだった。しかし足音は玄関を通り過ぎて、ペン
ションの周りを周回し始めた。ずっと変わらないテンポで。確かに人間や動物の行動としてはおかしい。
だがそれだけなのだ。声や臭いといった物もない。ただ足音だけが聞こえる。その足音だって騒いでれ
ば聞こえないかもしれないほどの音だ。
「なんか思ってたよりつまんないな。カーテン開けてみるか」
「よせよ。受付に言われただろ?」
「でも化け物の目撃情報があるってことは見ても平気ってことだろ?
だったら見てみようぜ」
そういうと止める間もなく、一人がカーテンを開けた。
外は相変わらず薄暗い林だ。足音が段々と迫ってくる。鍵が閉まってることは離れていても確認できる。
そしてついに足音が窓の前まで来た。
それは下だけ見ればなんて事はない普通の人間の足だった。靴を履いた男性と思しき足だ。だけど腰か
ら上には何人もの人間を溶かして固めたような肥大した肉塊があった。腕も頭も足も胴体もばらばらに
くっ付き合わせたようなそれが何個もある目でこっちを見て、足を止めた。明らかにバランスが悪いの
に普通に歩いて窓際まで寄ってくる。外に向かって生えている手で窓をノックし、口々に老若男女の声音
で喋り始めた。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:12:15.23
「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」
「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」
「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」
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「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」「開けて」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:12:43.26
気付けば朝になっていた。どうやらあの後、失神してしまったようだ。男性は友人達を起こし、すぐに受付
に向かい、宿を引き払った。化け物を見たと話すと、受付は
「見ただけなら無害だからお祓いとかは大丈夫ですよ」
と答えた。そうは言っても気になるので後日、寺で無理を言ってお祓いをしてもらった。
お祓いの終わった帰り、車内で友人がふと思い出したかのように言う。
「なんであのペンション壊さないんだろう」
「そりゃ事故が起きるからって言ってただろ」
「じゃあなんで元々あった廃屋は壊せたんだ? あれは廃屋とは無関係なのか?」
「……さあな。わかんねぇよ」
「そもそも内装だって綺麗過ぎるだろ。普通のペンションと変わりなかったぜ? 化け物が出るなら
人なんて普通泊めないし、荷物置き場とかになるだろ。そもそも見ただけでは問題ないってなんで
言い切れるんだよ」
「どうしたんだよ。何が言いたいんだ」
「あの受付。もしかしてわざとブッキングさせてあそこに客泊めてるんじゃねえか?
化け物の素性も何もかも知っている上で。それでもしも窓を開けたら……」
全ては友人の想像でしかない。だがどちらにしろそれを確認する気はないし、もう二度と行くこともない。
以上」
に向かい、宿を引き払った。化け物を見たと話すと、受付は
「見ただけなら無害だからお祓いとかは大丈夫ですよ」
と答えた。そうは言っても気になるので後日、寺で無理を言ってお祓いをしてもらった。
お祓いの終わった帰り、車内で友人がふと思い出したかのように言う。
「なんであのペンション壊さないんだろう」
「そりゃ事故が起きるからって言ってただろ」
「じゃあなんで元々あった廃屋は壊せたんだ? あれは廃屋とは無関係なのか?」
「……さあな。わかんねぇよ」
「そもそも内装だって綺麗過ぎるだろ。普通のペンションと変わりなかったぜ? 化け物が出るなら
人なんて普通泊めないし、荷物置き場とかになるだろ。そもそも見ただけでは問題ないってなんで
言い切れるんだよ」
「どうしたんだよ。何が言いたいんだ」
「あの受付。もしかしてわざとブッキングさせてあそこに客泊めてるんじゃねえか?
化け物の素性も何もかも知っている上で。それでもしも窓を開けたら……」
全ては友人の想像でしかない。だがどちらにしろそれを確認する気はないし、もう二度と行くこともない。
以上」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:13:14.95
「…………」
P「普通の足に何人分もの人間の塊なんか付けてたらそりゃバランスも悪いだろうな。ははは」
桃華「あのまだ続けまして?」
P「ああ、まだだ。まだ続くぞ」
裕子「……あっ、あの! プロデューサーさんの後ろにあるペットボトルって中身なんですか!
飲んでいいですか!」
P「だめだよ。雰囲気作りのためだよ。だめだよ」
みく「ペットボトルで作られる雰囲気ってなんにゃ。幸子チャン大丈夫?」
幸子「は、はひ……」
P「普通の足に何人分もの人間の塊なんか付けてたらそりゃバランスも悪いだろうな。ははは」
桃華「あのまだ続けまして?」
P「ああ、まだだ。まだ続くぞ」
裕子「……あっ、あの! プロデューサーさんの後ろにあるペットボトルって中身なんですか!
飲んでいいですか!」
P「だめだよ。雰囲気作りのためだよ。だめだよ」
みく「ペットボトルで作られる雰囲気ってなんにゃ。幸子チャン大丈夫?」
幸子「は、はひ……」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:13:44.11
P「じゃあ次の話するか。山は話したから海の話だ。
話を一つ。盆の海の話。
お盆の海に近づいてはいけないってのは一回ぐらい聞いた事はあると思う。霊は水場に集まるって言う
しな。盆という時期柄引き込まれるというイメージがついたのかもしれない。もしかしたら盆にはクラゲが
出てきて危ないから近づくなって意味だったりしてな。だけど確実にそれだけではないんだ。
ある少年が遠い親戚の葬儀に参加するため、海沿いの地方の家まで行った。季節は夏。不謹慎ではある
がまさか海へ旅行に行けるとは思ってなかったので内心ウキウキしていた。着いてみると眼前には人気
のない綺麗な砂浜と海が広がっている。すぐにでも泳ぎたいと思っていたのだが母親に
「葬式の間は入ってはいけない」
と予め釘を刺されていたので我慢することにした。
家には既に何人もの親戚が集まっていた。両親に連れられて挨拶周りをする。最後に今回亡くなった人
の写真の前で手を合わせた。写真が置いてある台は豪華でもなんでもなくとりあえず家にあった丁度い
い台に乗せただけみたいな感じで隣には大きな四角い箱が置いてあるだけだった。
「覚えてないだろうけどあんたここに十年前に来てて、会ったことある人なんだよ」
母親にそう言われて改めて写真を見る。太った中年くらいのアロハシャツの似合いそうなおじさんが笑って
いる。うっすらと頭を撫でられたような記憶があるがあまりはっきりとはしない。
葬式は明日身内だけでやるので今日は自由にしていいと母親が言うので試しに海で泳いでいいか聞いた
ら知らない親戚のおじさんに
「いいか。葬式が終わるまでは絶対に入ったらだめだぞ。なに、明日には終わるから明後日体が焦げる
ほど遊べばいいさ」
と言われ、頭をぐしゃぐしゃされた。なんでだめなのか尋ねたが教えてもらえなかったのでその日は親
戚のおじさんに遊んでもらった。
翌日、葬式が始まった。
お坊さんを呼んで、みんなで座っているものかと思っていたがそういうのではなく、写真のある部屋で
昼間から宴会をするというものだった。途中で昨日仲良くなったおじさんになんでこんな楽しげな葬式
なのか聞くと、昔からここの家系ではそういう葬式をしているのだという。亡くなった人が寂しくないように
憂いを残さないように笑って騒いで送り出すそうだ。
やがて陽が暮れて、夜になっても葬式は続いた。九時ぐらいになるとさすがにみんな疲れてきたのか静
かになった。起きている人が部屋に布団を敷いていく。昨日はみんな別々の部屋に寝たのに今日はみん
な同じ部屋で寝るようだ。酔い潰れている人がいるからだろうかと納得した。大部屋のために全員が寝る
のにも十分な広さはある。しかしなぜか故人の写真と箱を部屋の外に運んでいく。母親に尋ねても答えて
くれない。さらに部屋の襖をきっちり閉めて目張りまでする。一箇所だけ家の奥へと入る襖には目張りを
せずに、トイレ用と書かれた張り紙が張ってあった。さすがに異様な雰囲気を感じたがなんとなく聞けず、母親に
「トイレに行く時は必ず私を起こしていきなさい。一人で言っちゃだめ」
と言われ寝かしつけられた。
しかしこんな異様な雰囲気ではさすがに寝付けず、両親を起こさないように寝返りをうっていると外か
から何かを引きずるような音が聞こえた。さらにびちゃびちゃと水の音もする。音は襖と廊下を挟んだ
すぐ外、さきほど写真と箱を運んだほうから聞こえてきた。その時、なぜそう思ったかわからないがトイレ
に行こうと思い、母の言い付けも無視して、一人で襖を開けてトイレに向かった。トイレまでの道は一直線
で他の場所は全て寝ていた部屋と同じように目張りされている。中に入ったものの別に出る物はなく、
なんとなく顔を上げたら目張りされた小窓があることに気付いた。この小窓からなら外が覗ける。そう思い
何の躊躇いもなく目張りを外し、小窓を開けた。つっかえがあるようで少ししか開かなかったが外から生臭い
臭いが漂ってきた。どうにか先ほどの音の正体を調べようと角度を変えながら覗くと音のした庭が見えてきた。
話を一つ。盆の海の話。
お盆の海に近づいてはいけないってのは一回ぐらい聞いた事はあると思う。霊は水場に集まるって言う
しな。盆という時期柄引き込まれるというイメージがついたのかもしれない。もしかしたら盆にはクラゲが
出てきて危ないから近づくなって意味だったりしてな。だけど確実にそれだけではないんだ。
ある少年が遠い親戚の葬儀に参加するため、海沿いの地方の家まで行った。季節は夏。不謹慎ではある
がまさか海へ旅行に行けるとは思ってなかったので内心ウキウキしていた。着いてみると眼前には人気
のない綺麗な砂浜と海が広がっている。すぐにでも泳ぎたいと思っていたのだが母親に
「葬式の間は入ってはいけない」
と予め釘を刺されていたので我慢することにした。
家には既に何人もの親戚が集まっていた。両親に連れられて挨拶周りをする。最後に今回亡くなった人
の写真の前で手を合わせた。写真が置いてある台は豪華でもなんでもなくとりあえず家にあった丁度い
い台に乗せただけみたいな感じで隣には大きな四角い箱が置いてあるだけだった。
「覚えてないだろうけどあんたここに十年前に来てて、会ったことある人なんだよ」
母親にそう言われて改めて写真を見る。太った中年くらいのアロハシャツの似合いそうなおじさんが笑って
いる。うっすらと頭を撫でられたような記憶があるがあまりはっきりとはしない。
葬式は明日身内だけでやるので今日は自由にしていいと母親が言うので試しに海で泳いでいいか聞いた
ら知らない親戚のおじさんに
「いいか。葬式が終わるまでは絶対に入ったらだめだぞ。なに、明日には終わるから明後日体が焦げる
ほど遊べばいいさ」
と言われ、頭をぐしゃぐしゃされた。なんでだめなのか尋ねたが教えてもらえなかったのでその日は親
戚のおじさんに遊んでもらった。
翌日、葬式が始まった。
お坊さんを呼んで、みんなで座っているものかと思っていたがそういうのではなく、写真のある部屋で
昼間から宴会をするというものだった。途中で昨日仲良くなったおじさんになんでこんな楽しげな葬式
なのか聞くと、昔からここの家系ではそういう葬式をしているのだという。亡くなった人が寂しくないように
憂いを残さないように笑って騒いで送り出すそうだ。
やがて陽が暮れて、夜になっても葬式は続いた。九時ぐらいになるとさすがにみんな疲れてきたのか静
かになった。起きている人が部屋に布団を敷いていく。昨日はみんな別々の部屋に寝たのに今日はみん
な同じ部屋で寝るようだ。酔い潰れている人がいるからだろうかと納得した。大部屋のために全員が寝る
のにも十分な広さはある。しかしなぜか故人の写真と箱を部屋の外に運んでいく。母親に尋ねても答えて
くれない。さらに部屋の襖をきっちり閉めて目張りまでする。一箇所だけ家の奥へと入る襖には目張りを
せずに、トイレ用と書かれた張り紙が張ってあった。さすがに異様な雰囲気を感じたがなんとなく聞けず、母親に
「トイレに行く時は必ず私を起こしていきなさい。一人で言っちゃだめ」
と言われ寝かしつけられた。
しかしこんな異様な雰囲気ではさすがに寝付けず、両親を起こさないように寝返りをうっていると外か
から何かを引きずるような音が聞こえた。さらにびちゃびちゃと水の音もする。音は襖と廊下を挟んだ
すぐ外、さきほど写真と箱を運んだほうから聞こえてきた。その時、なぜそう思ったかわからないがトイレ
に行こうと思い、母の言い付けも無視して、一人で襖を開けてトイレに向かった。トイレまでの道は一直線
で他の場所は全て寝ていた部屋と同じように目張りされている。中に入ったものの別に出る物はなく、
なんとなく顔を上げたら目張りされた小窓があることに気付いた。この小窓からなら外が覗ける。そう思い
何の躊躇いもなく目張りを外し、小窓を開けた。つっかえがあるようで少ししか開かなかったが外から生臭い
臭いが漂ってきた。どうにか先ほどの音の正体を調べようと角度を変えながら覗くと音のした庭が見えてきた。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:14:10.42
庭の縁側にはいくつかの壷が並んでおり、何かよくわからないものがその壷を一個ずつ開けているのが
見えた。光源はトイレの灯りと月の光ぐらいしかないのになぜか縁側に並んでおかれたたくさんの壷
やそれを一個ずつ丁寧に蓋を開けているそれの姿もはっきり見えた。それは白い石を纏った餅のような
形をしており、表面は濡れていた。体から飛び出た二本の細く白い棒のような腕で丁寧に壷の蓋を開けて、
中身を体の上でひっくり返している。中から出てきた白い石のようなものを吸収すると代わりに、体に付いて
いた石を壷に入れて、蓋をする。それを端から繰り返しているようだ。次の壷に動く際に、体は地面に引きず
られて、水が滴っている。こちらに気付く様子もなく、その行為を繰り返し、一番端の壷に辿り着いた。今まで
と同じように蓋を開けて、体の上でひっくり返すと今までよりもたくさんの石がそれの上に降り注いだ。
その時、初めて石の正体に気付いた。あれは人の骨だ。それに気付くと今まで平気だったのに足がガクガク
震え、今すぐここに逃げ出したいという恐怖に襲われた。なぜ自分がこれを普通に見ていたのかわからない。
母親の言い付けを守らなかったのも行きたくもないトイレに来たのも目張りしていた窓を開けたのもわからない。
そしてさらに重大なことに気付く。
このトイレは先ほどの音がした庭と逆側についているんだ。なぜあれが見えるのか。
怖いのに目が離せない。それは今までよりも時間をかけて、骨を吸収し、体に付いていた骨を壷に入れて蓋を
した。あの細い腕も全て人の骨だったんだ。それはゆっくりと壷を置き、目のない顔で確かにこちらを見た。
そして少年はそこで気絶した。
翌朝。頬と叩かれる感触と名を呼ぶ声で目を覚ました。目の前には顔が真っ青な家族や親戚たちがいた。
「見たのか?」
その中の一人のおじいさんが問う。何かとは聞かれなかったがすぐにあれだとわかった。少年が頷くと母親が
わっと泣きだし、父親が項垂れた。親戚たちも顔を曇らせる。
その後、昨日の葬式をした部屋まで連れて行かれ、正座をさせられ、話を聞かされた。
あれは遠い昔からこの海に住んでいる神様で、人間は後からこの地にやってきた。最初は先住民である神様
を恐れ、敬い、供物を捧げ、祭っていた人間だったが、そのうち欲深い人間達が神様の領分にまで手を出して
しまった。それを神様はひどく怒った。海からは魚が消え、人間達は飢えに襲われたという。これはどうにかし
ないといけないと人間の代表が神様の怒りを治めるために話をしにいった。その結果。いくつかの取り決めが
代表との間で交わされた。その時の代表がこの家の先祖に当たる。
おじいさんは話をそこで切り、一呼吸置く。
十年の一度。生贄を捧げること。生贄となった人間は必ず八月の始めに死ぬ。そうしたら死体を焼き、骨を壷
に入れて保管する。葬式は八月十五日に上げ、夜になったら縁側に蓋をして壷を置いておく。壷は蓋を開けずに
保管し、十年に一度、その年の生贄と一緒に壷を並べる。生贄は神様が選ぶから葬式の時は必ず親族全員が
集まること。いなかったり、神様の姿を見たり、あるいは葬式の日に海に入ったら生贄が増えるかもしれないから
やってはいけない。
「今まで神様の姿を見たり、海に入ったりと約束を破った人間は何人かいた。そういった人間は大抵生贄の証が
出たがそうでない場合もあった。おそらくは神様の気まぐれだろう。そして今のお前には証である首のアザがある」
母親のすすり泣く声が一層強くなる。父親に渡された鏡で自分の首を見ると紐で首をしめたようなアザが出来て
いた。おじいさんが搾り出すような声で言う。
「生贄になった人間の多くは夜中に誘われるようにどこかに行き、神様の姿を見ている。お前がトイレ
にいたのもそういう理由からだろう。お前は悪くない。悪くないんだ……」
以上」
見えた。光源はトイレの灯りと月の光ぐらいしかないのになぜか縁側に並んでおかれたたくさんの壷
やそれを一個ずつ丁寧に蓋を開けているそれの姿もはっきり見えた。それは白い石を纏った餅のような
形をしており、表面は濡れていた。体から飛び出た二本の細く白い棒のような腕で丁寧に壷の蓋を開けて、
中身を体の上でひっくり返している。中から出てきた白い石のようなものを吸収すると代わりに、体に付いて
いた石を壷に入れて、蓋をする。それを端から繰り返しているようだ。次の壷に動く際に、体は地面に引きず
られて、水が滴っている。こちらに気付く様子もなく、その行為を繰り返し、一番端の壷に辿り着いた。今まで
と同じように蓋を開けて、体の上でひっくり返すと今までよりもたくさんの石がそれの上に降り注いだ。
その時、初めて石の正体に気付いた。あれは人の骨だ。それに気付くと今まで平気だったのに足がガクガク
震え、今すぐここに逃げ出したいという恐怖に襲われた。なぜ自分がこれを普通に見ていたのかわからない。
母親の言い付けを守らなかったのも行きたくもないトイレに来たのも目張りしていた窓を開けたのもわからない。
そしてさらに重大なことに気付く。
このトイレは先ほどの音がした庭と逆側についているんだ。なぜあれが見えるのか。
怖いのに目が離せない。それは今までよりも時間をかけて、骨を吸収し、体に付いていた骨を壷に入れて蓋を
した。あの細い腕も全て人の骨だったんだ。それはゆっくりと壷を置き、目のない顔で確かにこちらを見た。
そして少年はそこで気絶した。
翌朝。頬と叩かれる感触と名を呼ぶ声で目を覚ました。目の前には顔が真っ青な家族や親戚たちがいた。
「見たのか?」
その中の一人のおじいさんが問う。何かとは聞かれなかったがすぐにあれだとわかった。少年が頷くと母親が
わっと泣きだし、父親が項垂れた。親戚たちも顔を曇らせる。
その後、昨日の葬式をした部屋まで連れて行かれ、正座をさせられ、話を聞かされた。
あれは遠い昔からこの海に住んでいる神様で、人間は後からこの地にやってきた。最初は先住民である神様
を恐れ、敬い、供物を捧げ、祭っていた人間だったが、そのうち欲深い人間達が神様の領分にまで手を出して
しまった。それを神様はひどく怒った。海からは魚が消え、人間達は飢えに襲われたという。これはどうにかし
ないといけないと人間の代表が神様の怒りを治めるために話をしにいった。その結果。いくつかの取り決めが
代表との間で交わされた。その時の代表がこの家の先祖に当たる。
おじいさんは話をそこで切り、一呼吸置く。
十年の一度。生贄を捧げること。生贄となった人間は必ず八月の始めに死ぬ。そうしたら死体を焼き、骨を壷
に入れて保管する。葬式は八月十五日に上げ、夜になったら縁側に蓋をして壷を置いておく。壷は蓋を開けずに
保管し、十年に一度、その年の生贄と一緒に壷を並べる。生贄は神様が選ぶから葬式の時は必ず親族全員が
集まること。いなかったり、神様の姿を見たり、あるいは葬式の日に海に入ったら生贄が増えるかもしれないから
やってはいけない。
「今まで神様の姿を見たり、海に入ったりと約束を破った人間は何人かいた。そういった人間は大抵生贄の証が
出たがそうでない場合もあった。おそらくは神様の気まぐれだろう。そして今のお前には証である首のアザがある」
母親のすすり泣く声が一層強くなる。父親に渡された鏡で自分の首を見ると紐で首をしめたようなアザが出来て
いた。おじいさんが搾り出すような声で言う。
「生贄になった人間の多くは夜中に誘われるようにどこかに行き、神様の姿を見ている。お前がトイレ
にいたのもそういう理由からだろう。お前は悪くない。悪くないんだ……」
以上」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:14:35.98
裕子「え、終わりですか? この後、救いがあったり……」
P「ないよ。いつだって話はハッピーエンドなわけではないんだ」
桃華「……Pちゃま。もうそろそろお開きにしてもよろしいのでは?」
P「だめだよ。まだだよ」
みく「……Pチャン?」
P「ないよ。いつだって話はハッピーエンドなわけではないんだ」
桃華「……Pちゃま。もうそろそろお開きにしてもよろしいのでは?」
P「だめだよ。まだだよ」
みく「……Pチャン?」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:15:42.45
P「まだあるんだ。次の話をしよう。
話を一つ。夢の話。
少女は夢を見ていた。汽車に乗っている夢だ。
木造で出来た車内と体が沈むような柔らかい深緑色の椅子。車内はとても静かだがだいぶ混んでいて、自分の
座っている二人掛けの椅子や向かい合わせになっている席も知らない人が座っている。窓から外を覗くと木々の
間から爛々と輝く遊園地のような建物が見える。夜だというのにそこだけが昼間のように明るい。
「あれってなんですか?」
少女は窓際に座っていた唯一起きている向かいの老人に尋ねた。老人は窓から外を覗き、首をかしげる。
「なんでしょうなぁ」
白いあごひげを撫でながら笑う。そこで少女は目を覚ました。
友人にそれを話すと
「銀河鉄道なんじゃない?」
と適当に流されてしまった。友人に言われて少女はあの汽車がどこに向かっているのかを知らない事に気付いた。
しかし何にしろ同じ夢を見る事はないだろうし、深く考えなくていいかと思い、少女はそれ以降汽車の夢について
考える事は無かった。
しかしその日の夜。少女は同じ汽車の夢を見た。
前と同じように椅子に座っている。向かいにいる人も前回と同じだ。窓の外も前回と変わりない。老人にこの汽車の
行き先を聞こうとしたら、車両を繋ぐドアが開いた。車掌の格好をした若い男性が入ってきて、車両を見渡す。
「これから切符の確認をします。乗客のかたは切符を出して下さい」
男性は明朗な声でそう宣言し、一番手前からチェックを始めた。
少女は慌てて、ポケットを調べるが切符どころか何一つ持っていない。身の回りにも手荷物もなくこのままでは
無賃乗車で捕まってしまう。どうしようと悩んでいるうちに少女は目を覚ました。
この事を同じ友人に話すと怪訝な顔をして
「同じ夢を見たの? 連続で? 電車で旅でもしたいとか思ってるんじゃないの?」
と言われた。夢というのは未だに解明されてないことが多くあるようだが、寝る前にある物事を強く想像していると
その夢を見るという話は聞いた事がある。意識的にはそう思ってなくても私の心の根底では電車やあんな汽車で
どこかへ旅をしたいと思っているのかもしれない。そんな理由で自分を適当に納得させた。
夢の中で目を覚ますと、昨日の続きだった。
車掌は少女の席の前の廊下に既にいて、向かいの老人が何か紙を渡していた。それを車掌がペンチのような道具
でパチンと挟み、老人に返す。次に車掌が少女に手を差し出す。
「すみません。切符持ってないんです」
ごめんなさい、と立ち上がって頭を下げる。しかし返って来た反応は意外なものだった。
「そうですか。ではごゆっくり」
そのまま車掌は隣の席に移る。少女はそれを腰を曲げたまま呆然と見送った。
「起きているからお若いのに切符を持っているのかと思ったのじゃが違ったようじゃの」
老人が朗らかに笑いながら自分の髭を撫でる。そういえば少女の隣にいる人もその向かいの人。いや、立ち上がっ
て車内を見渡すとみんな椅子に座ったまま寝ている。だから静かなのだ。今いち状況が飲み込めずにいると老人が
座るように促すので、着席する。
「この汽車の乗客は普段寝ているんじゃ。そして目を覚ましたとき、この汽車から降りる。切符と
はこの汽車から降りる券、降車券とでも呼ぶ代物のことじゃな」
そう言って老人が少女に降車券を見せる。古い紙には『1930-』と書かれており、その横に穴が空いているだけで他には
何も書かれていない。老人にそれを返すと彼女は夢から目を覚ました。
話を一つ。夢の話。
少女は夢を見ていた。汽車に乗っている夢だ。
木造で出来た車内と体が沈むような柔らかい深緑色の椅子。車内はとても静かだがだいぶ混んでいて、自分の
座っている二人掛けの椅子や向かい合わせになっている席も知らない人が座っている。窓から外を覗くと木々の
間から爛々と輝く遊園地のような建物が見える。夜だというのにそこだけが昼間のように明るい。
「あれってなんですか?」
少女は窓際に座っていた唯一起きている向かいの老人に尋ねた。老人は窓から外を覗き、首をかしげる。
「なんでしょうなぁ」
白いあごひげを撫でながら笑う。そこで少女は目を覚ました。
友人にそれを話すと
「銀河鉄道なんじゃない?」
と適当に流されてしまった。友人に言われて少女はあの汽車がどこに向かっているのかを知らない事に気付いた。
しかし何にしろ同じ夢を見る事はないだろうし、深く考えなくていいかと思い、少女はそれ以降汽車の夢について
考える事は無かった。
しかしその日の夜。少女は同じ汽車の夢を見た。
前と同じように椅子に座っている。向かいにいる人も前回と同じだ。窓の外も前回と変わりない。老人にこの汽車の
行き先を聞こうとしたら、車両を繋ぐドアが開いた。車掌の格好をした若い男性が入ってきて、車両を見渡す。
「これから切符の確認をします。乗客のかたは切符を出して下さい」
男性は明朗な声でそう宣言し、一番手前からチェックを始めた。
少女は慌てて、ポケットを調べるが切符どころか何一つ持っていない。身の回りにも手荷物もなくこのままでは
無賃乗車で捕まってしまう。どうしようと悩んでいるうちに少女は目を覚ました。
この事を同じ友人に話すと怪訝な顔をして
「同じ夢を見たの? 連続で? 電車で旅でもしたいとか思ってるんじゃないの?」
と言われた。夢というのは未だに解明されてないことが多くあるようだが、寝る前にある物事を強く想像していると
その夢を見るという話は聞いた事がある。意識的にはそう思ってなくても私の心の根底では電車やあんな汽車で
どこかへ旅をしたいと思っているのかもしれない。そんな理由で自分を適当に納得させた。
夢の中で目を覚ますと、昨日の続きだった。
車掌は少女の席の前の廊下に既にいて、向かいの老人が何か紙を渡していた。それを車掌がペンチのような道具
でパチンと挟み、老人に返す。次に車掌が少女に手を差し出す。
「すみません。切符持ってないんです」
ごめんなさい、と立ち上がって頭を下げる。しかし返って来た反応は意外なものだった。
「そうですか。ではごゆっくり」
そのまま車掌は隣の席に移る。少女はそれを腰を曲げたまま呆然と見送った。
「起きているからお若いのに切符を持っているのかと思ったのじゃが違ったようじゃの」
老人が朗らかに笑いながら自分の髭を撫でる。そういえば少女の隣にいる人もその向かいの人。いや、立ち上がっ
て車内を見渡すとみんな椅子に座ったまま寝ている。だから静かなのだ。今いち状況が飲み込めずにいると老人が
座るように促すので、着席する。
「この汽車の乗客は普段寝ているんじゃ。そして目を覚ましたとき、この汽車から降りる。切符と
はこの汽車から降りる券、降車券とでも呼ぶ代物のことじゃな」
そう言って老人が少女に降車券を見せる。古い紙には『1930-』と書かれており、その横に穴が空いているだけで他には
何も書かれていない。老人にそれを返すと彼女は夢から目を覚ました。
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:16:12.30
その日も夢の話を友人にして不思議だよねと話すといつもより神妙な顔で
「古い数字だけが書かれた切符か……」
と独り言のように呟く。少女には友人が何を言っているのかよくわからなかった。
「まもなく到着です」
どこからかそんなアナウンスが聞こえてきた。向かいの老人が立ち上がる。窓の外で流れる風景が段々とゆっくりに
なっていき、鬱蒼と茂っていた林はいつの間にか白く濃い霧に隠れて見えなくなっていた。
「それじゃあお嬢さん。良い旅を」
老人は頭を下げて、廊下を歩いていく。少女も慌てて頭を下げる。降りる人が少ないようで誰かが立ち上がるような音
がしない。席に座って窓から風景を眺めるがこう霧が濃いと何も楽しめない。
床が軋む足音が聞こえて、まだ降りる人がいるんだと廊下を見ると友人の姿があった。思わず友人の名前を呼ぶと
立ち止まって振り返る。
「降りちゃうの?」
「切符があるからね」
友人はバイバイと手を振ってそのまま車両から出て行く。気付けば汽車は停止していた。窓に頭をこするようにつけて
外を覗く。僅かにホームのような足場だけが見える。その先は霧で何も見えない。汽車から降りた人が吸い込まれるよう
に消えていく。そこの友人の姿があった。少女は窓を開けて呼びかけたかったがはめ殺しになっているため開けることが
出来ず、そうこうしている間に友人の姿は消えていた。
この事を友人に話したかったが、その日は友人は欠席で話すことが出来なかった。
再び加速し始めた汽車。窓から外を覗くとまた林と遊園地のような建物が見える。友人達はあそこに行ったのだろうか。
車掌に話を聞くため、少女は車両の先頭に行く事にした。どのぐらいの車両を移動しただろうか。少女はようやく今まで
見た事がない車両に到達した。ここに来るまでの車両に乗っていた乗客はみな眠っていた。中には見知った顔もあった。
それは少女の身の回りの人間だったり、あるいは世界のどこかにいる有名な人でもあった。乗客は日本人だけじゃなく
あらゆる人種を乗せていたのだ。
最後に辿り着いた部屋には椅子が一つと車掌がいるだけで周りは室内と思えないような暗闇が広がっていた。
何を聞くべきか。少し悩んだが、やはり一番大事だと思うことを聞く。
「この汽車はどこへ向かっているのですか」
車掌は微動だにせず、こう答えた。
「未来です」
翌日。登校した少女は友人が死んだことを知った。
そして汽車の夢も見ることがなくなった。
数年後。そのことをすっかり忘れていたある日。大人とも言うべき年齢になった少女は夢を見た。
汽車の夢だ。少し驚いた後、自分のポケットに手を突っ込むとかさりと何かに触れた。
取り出すと古い紙に『2000-』と書かれていた。
以上」
「古い数字だけが書かれた切符か……」
と独り言のように呟く。少女には友人が何を言っているのかよくわからなかった。
「まもなく到着です」
どこからかそんなアナウンスが聞こえてきた。向かいの老人が立ち上がる。窓の外で流れる風景が段々とゆっくりに
なっていき、鬱蒼と茂っていた林はいつの間にか白く濃い霧に隠れて見えなくなっていた。
「それじゃあお嬢さん。良い旅を」
老人は頭を下げて、廊下を歩いていく。少女も慌てて頭を下げる。降りる人が少ないようで誰かが立ち上がるような音
がしない。席に座って窓から風景を眺めるがこう霧が濃いと何も楽しめない。
床が軋む足音が聞こえて、まだ降りる人がいるんだと廊下を見ると友人の姿があった。思わず友人の名前を呼ぶと
立ち止まって振り返る。
「降りちゃうの?」
「切符があるからね」
友人はバイバイと手を振ってそのまま車両から出て行く。気付けば汽車は停止していた。窓に頭をこするようにつけて
外を覗く。僅かにホームのような足場だけが見える。その先は霧で何も見えない。汽車から降りた人が吸い込まれるよう
に消えていく。そこの友人の姿があった。少女は窓を開けて呼びかけたかったがはめ殺しになっているため開けることが
出来ず、そうこうしている間に友人の姿は消えていた。
この事を友人に話したかったが、その日は友人は欠席で話すことが出来なかった。
再び加速し始めた汽車。窓から外を覗くとまた林と遊園地のような建物が見える。友人達はあそこに行ったのだろうか。
車掌に話を聞くため、少女は車両の先頭に行く事にした。どのぐらいの車両を移動しただろうか。少女はようやく今まで
見た事がない車両に到達した。ここに来るまでの車両に乗っていた乗客はみな眠っていた。中には見知った顔もあった。
それは少女の身の回りの人間だったり、あるいは世界のどこかにいる有名な人でもあった。乗客は日本人だけじゃなく
あらゆる人種を乗せていたのだ。
最後に辿り着いた部屋には椅子が一つと車掌がいるだけで周りは室内と思えないような暗闇が広がっていた。
何を聞くべきか。少し悩んだが、やはり一番大事だと思うことを聞く。
「この汽車はどこへ向かっているのですか」
車掌は微動だにせず、こう答えた。
「未来です」
翌日。登校した少女は友人が死んだことを知った。
そして汽車の夢も見ることがなくなった。
数年後。そのことをすっかり忘れていたある日。大人とも言うべき年齢になった少女は夢を見た。
汽車の夢だ。少し驚いた後、自分のポケットに手を突っ込むとかさりと何かに触れた。
取り出すと古い紙に『2000-』と書かれていた。
以上」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:16:40.90
裕子「未来行きの汽車に降りるための券……」
みく「死の暗示、ってことかな」
幸子「眠れなくなったじゃないですか……!」
P「……」
桃華「Pちゃま?」
P「……来る。邪魔が来る」
みく「Pチャンさっきから何かおかしいにゃ」
裕子「何が来るんですか?」
P「怪談を終わらせる邪魔が来る。早く次の話をしよう」
幸子「む、無理に話さなくてもいいんですよ!」
みく「死の暗示、ってことかな」
幸子「眠れなくなったじゃないですか……!」
P「……」
桃華「Pちゃま?」
P「……来る。邪魔が来る」
みく「Pチャンさっきから何かおかしいにゃ」
裕子「何が来るんですか?」
P「怪談を終わらせる邪魔が来る。早く次の話をしよう」
幸子「む、無理に話さなくてもいいんですよ!」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:17:09.61
P「無理じゃない。やろう。短い話をしよう。
話を一つ。呪いについての話」
古今東西呪いというのはどこにでも満ち溢れていた。
時には誰かの不幸のために、時には己の幸福のために。その力は行使されてきた。この国にも有名な呪いや儀式
はいくつか存在する。
例えば丑の刻参りや儀式で言えば降霊術のこっくりさんなんかがそれだ。
最近の研究ではそういったものは自己暗示であったり、あるいは無意識の筋肉の運動が起こしているなど様々な結果
が出されている。しかし果たしてそれが本当なのか。もしもそうだとしたらなぜそのような物が何世紀にも渡り行われて
きたのか。疑問に思うだろう。
答えは簡単だ。かつては効果があったからだ。しかしそれは方法の拡散により、効果を失ってしまったのだ。呪術や儀式
は秘匿であるからこそ意味があり、効果を成す。だから今も行われている呪術や儀式は決して衆目に触れられないように
厳重に秘密にされている。科学の光が届かない闇の中にひっそりと。
呪いというのは簡単に言えばゲームのバグと同じで、世界が想定しなかったような行為を行うことで呪いを行使することが
出来る。それは単純な行為から複雑化された儀式など多岐に渡る。もちろん本当に効果のあるような呪いは簡単には
見つかりはしない。一人の人間が一生奇妙なことをし続けても見つからないかもしれない。万が一見つけてもそれの及ぼす
効果や規模はわからない。まさに手探りで探すしかないのだ。現代にも伝わっている効果のある呪術とは何人もの人間が
研究に研究を重ねて来た技術だと言える。まさしく人の怨念が込められた技なのだ。もしくは人外に教えられた外道の技か。
これから生きていく中でオカルトや怪談話を聞いて、人を呪ったりする方法を知ることもあるかもしれない。だがそういった物
はほとんどがでたらめか、あるいは元効果のあった呪術で生きた呪術を知ることはまずない。むしろ気をつけるべきは誰かに
呪われないか。いや、それよりも日常の中で普段と違うちょっとした行動が思いもよらない呪いを引き起こさないように気をつけるべきだろう。
最も気をつけようがないけどな。
以上」
話を一つ。呪いについての話」
古今東西呪いというのはどこにでも満ち溢れていた。
時には誰かの不幸のために、時には己の幸福のために。その力は行使されてきた。この国にも有名な呪いや儀式
はいくつか存在する。
例えば丑の刻参りや儀式で言えば降霊術のこっくりさんなんかがそれだ。
最近の研究ではそういったものは自己暗示であったり、あるいは無意識の筋肉の運動が起こしているなど様々な結果
が出されている。しかし果たしてそれが本当なのか。もしもそうだとしたらなぜそのような物が何世紀にも渡り行われて
きたのか。疑問に思うだろう。
答えは簡単だ。かつては効果があったからだ。しかしそれは方法の拡散により、効果を失ってしまったのだ。呪術や儀式
は秘匿であるからこそ意味があり、効果を成す。だから今も行われている呪術や儀式は決して衆目に触れられないように
厳重に秘密にされている。科学の光が届かない闇の中にひっそりと。
呪いというのは簡単に言えばゲームのバグと同じで、世界が想定しなかったような行為を行うことで呪いを行使することが
出来る。それは単純な行為から複雑化された儀式など多岐に渡る。もちろん本当に効果のあるような呪いは簡単には
見つかりはしない。一人の人間が一生奇妙なことをし続けても見つからないかもしれない。万が一見つけてもそれの及ぼす
効果や規模はわからない。まさに手探りで探すしかないのだ。現代にも伝わっている効果のある呪術とは何人もの人間が
研究に研究を重ねて来た技術だと言える。まさしく人の怨念が込められた技なのだ。もしくは人外に教えられた外道の技か。
これから生きていく中でオカルトや怪談話を聞いて、人を呪ったりする方法を知ることもあるかもしれない。だがそういった物
はほとんどがでたらめか、あるいは元効果のあった呪術で生きた呪術を知ることはまずない。むしろ気をつけるべきは誰かに
呪われないか。いや、それよりも日常の中で普段と違うちょっとした行動が思いもよらない呪いを引き起こさないように気をつけるべきだろう。
最も気をつけようがないけどな。
以上」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:17:34.76
みく「Pチャン。もうやめよう」
P「まだ終わってないぞ」
桃華「……もしかしてこれもその呪いの儀式、だったりしませんわよね」
裕子「百物語、ですか」
P「百も語ってたら朝が来るよ。
そもそも百物語の方法はとてもめんどうなものだ。だからこそ効果が昔はあったかもしれない」
幸子「じゃあ後どのぐらい話すんですか?」
P「まだ終わってないぞ」
桃華「……もしかしてこれもその呪いの儀式、だったりしませんわよね」
裕子「百物語、ですか」
P「百も語ってたら朝が来るよ。
そもそも百物語の方法はとてもめんどうなものだ。だからこそ効果が昔はあったかもしれない」
幸子「じゃあ後どのぐらい話すんですか?」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:18:01.82
P「あと少しだ。お前達は黙って聞いて怖がればいい。時間がない。次だ。
話を一つ。逢魔時の話。
逢魔時とは夕暮れ時の昼から夜に変わる時間帯のことを差し、昔から魔と遭遇する時間だと言われている。薄暗い夕暮れ時に
向こうからやってくるのは誰なのか。知っている人か知らない人か、あるいは人間以外の何かか。
夜というのは昔からこの世ならざる者達の時間と言われている。故に黄昏時である逢魔時は人とそれ以外が混在する数少ない
時間帯なのだ。だからこの時間にはいくつかの逸話が残されている。
そのうちの一つが入れ替わりだ。逢魔時に道を歩いていると、向こうから誰かがやってくる。手を振っているから友人だと思い、
近づいてみたら顔のない自分だった。そして自分に触れられたら、向こう側に行き、こちらには入れ替わった偽者が残る。こちら側に
来るには顔を手に入れなければいけない。だから人の判別がしにくいこの時間帯を狙うんだ。夜になってしまえば人は灯りをつけて
しまう。灯りの元では顔のないことがすぐにばれてしまう。だから灯りをつけている人間には近寄らない。
顔の手に入れた偽者の行為は様々だ。本物そっくりに動くこともあれば、全く違うことをしたりする。偽者次第だろう。一方の顔を取られた
本物は向こう側で生きていくしかない。もちろん逢魔時に偽者から取り返しに行く事は出来る。しかし成功するはずもなく、魔の住む
人外の世界で一人頭を狂わせて死ぬ。
家族や友人がある日から急に人が変わったり、あるいは微妙な違和感を感じるようになったら
もしかしたら本物は逢魔時の向こう側にいるのかもしれない。
以上」
話を一つ。逢魔時の話。
逢魔時とは夕暮れ時の昼から夜に変わる時間帯のことを差し、昔から魔と遭遇する時間だと言われている。薄暗い夕暮れ時に
向こうからやってくるのは誰なのか。知っている人か知らない人か、あるいは人間以外の何かか。
夜というのは昔からこの世ならざる者達の時間と言われている。故に黄昏時である逢魔時は人とそれ以外が混在する数少ない
時間帯なのだ。だからこの時間にはいくつかの逸話が残されている。
そのうちの一つが入れ替わりだ。逢魔時に道を歩いていると、向こうから誰かがやってくる。手を振っているから友人だと思い、
近づいてみたら顔のない自分だった。そして自分に触れられたら、向こう側に行き、こちらには入れ替わった偽者が残る。こちら側に
来るには顔を手に入れなければいけない。だから人の判別がしにくいこの時間帯を狙うんだ。夜になってしまえば人は灯りをつけて
しまう。灯りの元では顔のないことがすぐにばれてしまう。だから灯りをつけている人間には近寄らない。
顔の手に入れた偽者の行為は様々だ。本物そっくりに動くこともあれば、全く違うことをしたりする。偽者次第だろう。一方の顔を取られた
本物は向こう側で生きていくしかない。もちろん逢魔時に偽者から取り返しに行く事は出来る。しかし成功するはずもなく、魔の住む
人外の世界で一人頭を狂わせて死ぬ。
家族や友人がある日から急に人が変わったり、あるいは微妙な違和感を感じるようになったら
もしかしたら本物は逢魔時の向こう側にいるのかもしれない。
以上」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:18:36.71
桃華「なるほど。そういうことでしたのね」
裕子「これはつまり……」
みく「Pチャンは偽者にゃ」
P「……」
幸子「ま、まさかそんなはずないですよね。こんな怪談なんてあるはずないじゃないですか!」
P「なぜないと言いきれる」
幸子「えっ……」
P「話を続けよう」
みく「仕方ないにゃ……こんのぉ!!」ドゴン
P「」バタン
桃華「容赦なく殴りましたわね」
裕子「中身の入ったペットボトルで頭をフルスイングするなんて……。
本物だったら死にますよ」
P「」ムクリ
みく「全く意味なし、かな」
裕子「これはつまり……」
みく「Pチャンは偽者にゃ」
P「……」
幸子「ま、まさかそんなはずないですよね。こんな怪談なんてあるはずないじゃないですか!」
P「なぜないと言いきれる」
幸子「えっ……」
P「話を続けよう」
みく「仕方ないにゃ……こんのぉ!!」ドゴン
P「」バタン
桃華「容赦なく殴りましたわね」
裕子「中身の入ったペットボトルで頭をフルスイングするなんて……。
本物だったら死にますよ」
P「」ムクリ
みく「全く意味なし、かな」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:19:03.94
P「話を一つ。百物語の原型の話。
百物語というのは納涼に用いられることのある現代に伝わる儀式もどきの一つである。
百本のロウソクに火を灯し、物語を一つ話すたびにロウソク一本消す。そして全てのロウソクが消えた時、怪異が起こると言われている。
時代と共に方式は段々と簡易化されているし、無論呪いの性質上その効果はない。仮に怪異に遭遇したとしたら極限まで高まった恐怖心が
見せる勘違いだ。しかしこの百物語にはとある由来がある。
ある地方の海沿いの町に伝わる話だ。昔、村の若者達が海を見ながら酒を飲みつつ談笑していると旅人風の男が歩いてきた。もう既に夜も
更けている。そんなに急いでどこへ行くのだと若者が旅人に尋ねると近くで野宿していたのだが眠れないから散歩していたと言う。ならば一緒
に飲もうじゃないかと誘うと男は寄って来てこう言った。自分は語り部をしている。いくつか話をするのでもしもそれが気にいったら酒を少し分けて
くれないか。若者達はその提案に乗り、男に語らせることにした。
男の語り上手で内容は妖怪やあるいは不思議な話ばかりだったがまるで見て来たように語るので思わず若者達は引き込まれてしまった。
いくつかの話が終わり、一段落した時には文句なしで酒を贈呈するほどだった。男は一口だけ酒を飲み、先ほどよりも声を潜めて、
ではとっておきの話をしましょうと言い出した。
呪いというものはこの世に数多に存在するが、これもそのうちの一つである。
まずそれをやるには語り部の背面が海で、なおかつその方角が鬼門でなければいけない。。雨の日でも構わないが基本晴れの日だろう。
聞き手は語り部を含めて車座に座る。最初に必要なのはそれだけだ。
あとは語り部が語るだけでいい。最初がちゃんとしていれば聞き手は動いても構わない。ただし語り部はそこから動いてはいけない。話す内容は
何でもいいわけではない。妖怪や逸話、人外の者が出てくるような不可思議な話のみだ。これを語り部は八話話す。九話目に十物語という怪談
をする。そして最後に死の感覚について話すのだ。この話を全て聞き終えてしまった者は三日以内に死んでしまう。たったこれだけの儀式でだ。
この呪いから逃れるのは簡単。聞かなければいい。どこかで妙な奴がこんな話をして最後の話だ。死の感覚について話そうなんて言い始めた
ら脱兎のごとく逃げれば問題ない。
この儀式の名前を十物語という。
空気が変わったのを若者達は感じた。男の口が裂けたような笑っている。
では最後の話だ。死の感覚について話そう。
若者達が蜘蛛の子を散らすように四方八方に逃げ出す。家に逃げ帰り、世が開けるまで若者は布団に包まっていた。三日後。友人の一人が
死んだ。どうせ嘘だと思い、男の話を全て聞いた友人だった。
この儀式は簡単なのに効果が甚大ではなく大きい。しかし使いこなせれば有益な力になりえると思った村の人間達はこの話を秘匿とし、
万が一漏れたときに嘘だと思われ、広めないために似たようなでっち上げの儀式の話を流布した。それが百物語である。おかげで今となっては
その村のあった町でも十物語について知る人間はほとんどいない。
以上」
百物語というのは納涼に用いられることのある現代に伝わる儀式もどきの一つである。
百本のロウソクに火を灯し、物語を一つ話すたびにロウソク一本消す。そして全てのロウソクが消えた時、怪異が起こると言われている。
時代と共に方式は段々と簡易化されているし、無論呪いの性質上その効果はない。仮に怪異に遭遇したとしたら極限まで高まった恐怖心が
見せる勘違いだ。しかしこの百物語にはとある由来がある。
ある地方の海沿いの町に伝わる話だ。昔、村の若者達が海を見ながら酒を飲みつつ談笑していると旅人風の男が歩いてきた。もう既に夜も
更けている。そんなに急いでどこへ行くのだと若者が旅人に尋ねると近くで野宿していたのだが眠れないから散歩していたと言う。ならば一緒
に飲もうじゃないかと誘うと男は寄って来てこう言った。自分は語り部をしている。いくつか話をするのでもしもそれが気にいったら酒を少し分けて
くれないか。若者達はその提案に乗り、男に語らせることにした。
男の語り上手で内容は妖怪やあるいは不思議な話ばかりだったがまるで見て来たように語るので思わず若者達は引き込まれてしまった。
いくつかの話が終わり、一段落した時には文句なしで酒を贈呈するほどだった。男は一口だけ酒を飲み、先ほどよりも声を潜めて、
ではとっておきの話をしましょうと言い出した。
呪いというものはこの世に数多に存在するが、これもそのうちの一つである。
まずそれをやるには語り部の背面が海で、なおかつその方角が鬼門でなければいけない。。雨の日でも構わないが基本晴れの日だろう。
聞き手は語り部を含めて車座に座る。最初に必要なのはそれだけだ。
あとは語り部が語るだけでいい。最初がちゃんとしていれば聞き手は動いても構わない。ただし語り部はそこから動いてはいけない。話す内容は
何でもいいわけではない。妖怪や逸話、人外の者が出てくるような不可思議な話のみだ。これを語り部は八話話す。九話目に十物語という怪談
をする。そして最後に死の感覚について話すのだ。この話を全て聞き終えてしまった者は三日以内に死んでしまう。たったこれだけの儀式でだ。
この呪いから逃れるのは簡単。聞かなければいい。どこかで妙な奴がこんな話をして最後の話だ。死の感覚について話そうなんて言い始めた
ら脱兎のごとく逃げれば問題ない。
この儀式の名前を十物語という。
空気が変わったのを若者達は感じた。男の口が裂けたような笑っている。
では最後の話だ。死の感覚について話そう。
若者達が蜘蛛の子を散らすように四方八方に逃げ出す。家に逃げ帰り、世が開けるまで若者は布団に包まっていた。三日後。友人の一人が
死んだ。どうせ嘘だと思い、男の話を全て聞いた友人だった。
この儀式は簡単なのに効果が甚大ではなく大きい。しかし使いこなせれば有益な力になりえると思った村の人間達はこの話を秘匿とし、
万が一漏れたときに嘘だと思われ、広めないために似たようなでっち上げの儀式の話を流布した。それが百物語である。おかげで今となっては
その村のあった町でも十物語について知る人間はほとんどいない。
以上」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:19:37.79
裕子「……これ、確か九話目ですよね?」
桃華「物の位置が変わってる話、トンネルの話、アメリカの都市伝説、山のペンションに」
みく「海の神様、夢の中の汽車、呪いについて、逢魔時……そして十物語」
幸子「あ、ああ!! わかりましたよ! カワイイボクにはわかりましたよ! ドッキリですね!
騙されるところでしたね! わかってますよ! 向こうの部屋でちひろさんがドッキリの
看板を持って……あれ」ガチャガチャ
裕子「どうしました?」
幸子「開かないんですけど。え、これ鍵ついてないですよね」ガチャガチャ
P「……」
幸子「Pさん! もう十分ですよね! ほら、ここ開ける様に言ってください!」
P「……」ニタァ
幸子「」バターン
裕子「ああ! 幸子ちゃん!」
幸子「」ブクブク
桃華「そのままにしといてくださいまし。もしかしたら助かるかもしれませんわ」
裕子「……! 待ってください! 十物語には海が必要です! ここには海は……」
みく「これ、さっきのペットボトルだけど多分中身は……」バシャバシャ
桃華「磯の匂い……海水ですわね」
みく「こんな代用品で成立するのかどうかわからないけどこの様子を見る限りでは成立するみたいにゃ」
裕子「ど、どうすれば……」アワアワ
みく「さいきっく怪音波で打ち消すか、それが出来ないなら……諦めるしかないにゃ」
桃華「窓も開きませんわね……」
P「では最後の話を一つ。死の感覚の話」
裕子「」ヒュオオォォォ
裕子「誰か助けてええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
桃華「物の位置が変わってる話、トンネルの話、アメリカの都市伝説、山のペンションに」
みく「海の神様、夢の中の汽車、呪いについて、逢魔時……そして十物語」
幸子「あ、ああ!! わかりましたよ! カワイイボクにはわかりましたよ! ドッキリですね!
騙されるところでしたね! わかってますよ! 向こうの部屋でちひろさんがドッキリの
看板を持って……あれ」ガチャガチャ
裕子「どうしました?」
幸子「開かないんですけど。え、これ鍵ついてないですよね」ガチャガチャ
P「……」
幸子「Pさん! もう十分ですよね! ほら、ここ開ける様に言ってください!」
P「……」ニタァ
幸子「」バターン
裕子「ああ! 幸子ちゃん!」
幸子「」ブクブク
桃華「そのままにしといてくださいまし。もしかしたら助かるかもしれませんわ」
裕子「……! 待ってください! 十物語には海が必要です! ここには海は……」
みく「これ、さっきのペットボトルだけど多分中身は……」バシャバシャ
桃華「磯の匂い……海水ですわね」
みく「こんな代用品で成立するのかどうかわからないけどこの様子を見る限りでは成立するみたいにゃ」
裕子「ど、どうすれば……」アワアワ
みく「さいきっく怪音波で打ち消すか、それが出来ないなら……諦めるしかないにゃ」
桃華「窓も開きませんわね……」
P「では最後の話を一つ。死の感覚の話」
裕子「」ヒュオオォォォ
裕子「誰か助けてええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:20:04.14
バァーン
「「「!?」」」
ちひろ「助けに来ましたよ!」
みく「ちひろさん!?」
P「キィサァアアアマアアアアアアアアアアア!!!」
ちひろ「破ぁ!!」
P「ギャアアアアアアアァァァァァ……」シュオー
ちひろ「うちのアイドルを引き抜こうなんて百万年早いんですよ」
裕子「たす……かった?」
小梅「もう……大丈夫……」
みく「小梅チャン!」
小梅「すぐに気付いたんだけど……邪魔されて遅れた……。
も、もうすぐ……道明寺さんが……」
歌鈴「か、階段で転んで遅れましたー! すぐお祓いします!」
桃華「助かりましたわ……」
その後、向こう側に行ってしまったPチャンは芳乃チャンが連れ戻したにゃ。
事務員のTさんってすごいと思った、にゃ。
「「「!?」」」
ちひろ「助けに来ましたよ!」
みく「ちひろさん!?」
P「キィサァアアアマアアアアアアアアアアア!!!」
ちひろ「破ぁ!!」
P「ギャアアアアアアアァァァァァ……」シュオー
ちひろ「うちのアイドルを引き抜こうなんて百万年早いんですよ」
裕子「たす……かった?」
小梅「もう……大丈夫……」
みく「小梅チャン!」
小梅「すぐに気付いたんだけど……邪魔されて遅れた……。
も、もうすぐ……道明寺さんが……」
歌鈴「か、階段で転んで遅れましたー! すぐお祓いします!」
桃華「助かりましたわ……」
その後、向こう側に行ってしまったPチャンは芳乃チャンが連れ戻したにゃ。
事務員のTさんってすごいと思った、にゃ。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 23:20:33.50
以上。
これで移せたから後は頼んだよ
これで移せたから後は頼んだよ
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/21(土) 01:51:12.48
任せろ
長かったが面白かった特にまゆ
乙
長かったが面白かった特にまゆ
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403273137/
Entry ⇒ 2014.11.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
舞園「桑田君を狙うのはマズイ気がしてきました…」
1: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 21:35:01.32 ID:DcuPn0bX0
舞園「やっぱり『超高校級の野球選手』ですし…私には無理かもしれません」
舞園「万が一失敗でもしたら…」
舞園「逆に殺されてしまうかも…」
舞園「殺されはしなくても、きっと酷い目に合わされるはずです!」
舞園「例えば、乱暴されたり…」
舞園「いやああああああああああああああ!!!!」
舞園「万が一失敗でもしたら…」
舞園「逆に殺されてしまうかも…」
舞園「殺されはしなくても、きっと酷い目に合わされるはずです!」
舞園「例えば、乱暴されたり…」
舞園「いやああああああああああああああ!!!!」
3: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 21:39:09.50 ID:DcuPn0bX0
舞園「間違いありません!桑田君ならそれくらいやるはずです!」
舞園「元から気に食わなかったんですよ!あんな芸能界を舐めた人!」
舞園「彼を狙うのは止めた方がよさそうですね…」
舞園「とはいってももう苗木君と部屋を交換してしまいました」
舞園「やるなら今しかありません!」
舞園「元から気に食わなかったんですよ!あんな芸能界を舐めた人!」
舞園「彼を狙うのは止めた方がよさそうですね…」
舞園「とはいってももう苗木君と部屋を交換してしまいました」
舞園「やるなら今しかありません!」
5: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 21:40:34.18 ID:DcuPn0bX0
舞園「ここは>>7を呼び出します!」
※相手しだいで分岐します
※相手しだいで分岐します
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/28(金) 21:41:51.64 ID:yv5hKHEfO
腐川
11: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 21:47:03.30 ID:DcuPn0bX0
舞園「腐川さん…」
舞園「彼女なら確実に殺せますね」
舞園「女の子を狙うのは気が引けますけど…」
舞園「私は…一刻も早くここから出て…」
舞園「ステージに戻らないといけないの!!!」
舞園「メモに手紙を書いて…」カキカキ
舞園「腐川さんの部屋のドアの隙間に入れる」ゴソゴソ
ピンポーン
舞園「彼女なら確実に殺せますね」
舞園「女の子を狙うのは気が引けますけど…」
舞園「私は…一刻も早くここから出て…」
舞園「ステージに戻らないといけないの!!!」
舞園「メモに手紙を書いて…」カキカキ
舞園「腐川さんの部屋のドアの隙間に入れる」ゴソゴソ
ピンポーン
12: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 21:52:55.64 ID:DcuPn0bX0
ピンポーン
腐川「は?」
腐川「な、な、な、何なのよおぉぉぉぉぉ!?」
腐川「なんで…こんな時間にインターホンが鳴るのよ…」
腐川「あのゴスロリ女の提案で…よ、夜時間は外出禁止になったはずじゃ…」
腐川「も、もしかして…!」
腐川「あ、あ、あたしを殺しにきたのね!!!あたしがブスだから!!!!」
腐川「あたしがブスだから!!!!」
腐川「シ、ショックのあまり2回言ってしまったわ…」
腐川「鍵は…掛かってるわよね…?あれ?何か紙が…」
腐川「は?」
腐川「な、な、な、何なのよおぉぉぉぉぉ!?」
腐川「なんで…こんな時間にインターホンが鳴るのよ…」
腐川「あのゴスロリ女の提案で…よ、夜時間は外出禁止になったはずじゃ…」
腐川「も、もしかして…!」
腐川「あ、あ、あたしを殺しにきたのね!!!あたしがブスだから!!!!」
腐川「あたしがブスだから!!!!」
腐川「シ、ショックのあまり2回言ってしまったわ…」
腐川「鍵は…掛かってるわよね…?あれ?何か紙が…」
14: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 21:59:29.19 ID:DcuPn0bX0
『私の部屋まで来てください。部屋を間違えないようにネームプレートを確認してくださいね。 舞園さやか』
腐川「あ、ああぁぁぁっぁぁぁぁ!!!!!!」
腐川「な、なによこれ!なんでアイツがあたしを呼び出すのよ!」
腐川「やっぱりあたしを殺す気なのね!あたしがブスだから!!!!」
腐川「そ、そうよ、あたしが死んだって誰も困らないもの!」
腐川「こうなったら…もう朝まで部屋に籠るしかないわ…」
腐川「あ、明日になったら全員の前で…洗いざらい喋ってやるわ!!」
腐川「ってあたしの言うとこなんて誰も信じるわけないじゃない!!!」
腐川「キイィィィィィィィィィィィッ!!!!!!!」
腐川「あ、ああぁぁぁっぁぁぁぁ!!!!!!」
腐川「な、なによこれ!なんでアイツがあたしを呼び出すのよ!」
腐川「やっぱりあたしを殺す気なのね!あたしがブスだから!!!!」
腐川「そ、そうよ、あたしが死んだって誰も困らないもの!」
腐川「こうなったら…もう朝まで部屋に籠るしかないわ…」
腐川「あ、明日になったら全員の前で…洗いざらい喋ってやるわ!!」
腐川「ってあたしの言うとこなんて誰も信じるわけないじゃない!!!」
腐川「キイィィィィィィィィィィィッ!!!!!!!」
15: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 22:07:07.01 ID:DcuPn0bX0
舞園「…」
舞園「もう30分も経つのに腐川さんが来ません…」
舞園「寝ちゃったんでしょうか…?」
舞園「…」
舞園「やっぱり…人を殺すなんて間違ってたのかもしれません…」
舞園「人を殺して…苗木君も裏切って…」
舞園「そんなことしてアイドルなんて続けられませんよね…」
舞園「うぅっ…!苗木君…ごめんなさい…」ポロポロ
舞園「私…最低です…」
舞園「もう、止めよう…」
舞園「苗木君を信じよう」
舞園「苗木君なら…きっと私をここから出してくれます!」
その後殺人は起きることなくなんやかんやあって黒幕を倒し全員で学園を脱出することができた
終里
舞園「もう30分も経つのに腐川さんが来ません…」
舞園「寝ちゃったんでしょうか…?」
舞園「…」
舞園「やっぱり…人を殺すなんて間違ってたのかもしれません…」
舞園「人を殺して…苗木君も裏切って…」
舞園「そんなことしてアイドルなんて続けられませんよね…」
舞園「うぅっ…!苗木君…ごめんなさい…」ポロポロ
舞園「私…最低です…」
舞園「もう、止めよう…」
舞園「苗木君を信じよう」
舞園「苗木君なら…きっと私をここから出してくれます!」
その後殺人は起きることなくなんやかんやあって黒幕を倒し全員で学園を脱出することができた
終里
22: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 22:12:27.17 ID:DcuPn0bX0
じゃああと何回かやります
舞園「ここは>>24を呼び出します!」
※バットエンドもあります
舞園「ここは>>24を呼び出します!」
※バットエンドもあります
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/28(金) 22:13:31.44 ID:mufX5zpOo
石丸
28: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 22:17:24.42 ID:DcuPn0bX0
舞園「石丸君…」
舞園「体格は男子としてもいい方だけど…」
舞園「桑田君に比べたらまだ殺りやすいはずです」
舞園「こんなことに巻き込まれた私たちを…」
舞園「一生懸命まとめようとしてくれてる石丸君を殺すなんて心が痛むけど…」
舞園「恐らくチャンスは一度きり…」
舞園「私は…一刻も早くここから出て…」
舞園「ステージに戻らないといけないの!!!」
舞園「メモに手紙を書いて…」カキカキ
舞園「石丸君の部屋のドアの隙間に入れる」ゴソゴソ
ピンポーン
舞園「体格は男子としてもいい方だけど…」
舞園「桑田君に比べたらまだ殺りやすいはずです」
舞園「こんなことに巻き込まれた私たちを…」
舞園「一生懸命まとめようとしてくれてる石丸君を殺すなんて心が痛むけど…」
舞園「恐らくチャンスは一度きり…」
舞園「私は…一刻も早くここから出て…」
舞園「ステージに戻らないといけないの!!!」
舞園「メモに手紙を書いて…」カキカキ
舞園「石丸君の部屋のドアの隙間に入れる」ゴソゴソ
ピンポーン
30: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 22:21:54.27 ID:DcuPn0bX0
ピンポーン
石丸「む?」
石丸「こんな時間に誰だ!!!」
石丸「夜時間の外出は禁止されたはず」
石丸「とはいえ本来であれば僕としてもこんな時間まで起きているのは不健全極まりないのだが…」
石丸「突然こんなことに巻き込まれて眠れるはずないんだ」グヌヌ
石丸「いや、それよりも今の音だ」
石丸「インターホンがなったのだから今もドアの前に誰かがいるはず…」
石丸「ん?これは…」
石丸「む?」
石丸「こんな時間に誰だ!!!」
石丸「夜時間の外出は禁止されたはず」
石丸「とはいえ本来であれば僕としてもこんな時間まで起きているのは不健全極まりないのだが…」
石丸「突然こんなことに巻き込まれて眠れるはずないんだ」グヌヌ
石丸「いや、それよりも今の音だ」
石丸「インターホンがなったのだから今もドアの前に誰かがいるはず…」
石丸「ん?これは…」
31: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 22:24:59.96 ID:DcuPn0bX0
『私の部屋まで来てください。部屋を間違えないようにネームプレートを確認してくださいね。 舞園さやか』
石丸「なんということだ!!!」
石丸「舞園君が僕を呼び出しているだと!!!!!!」
石丸「こ、こんな時間に男子が女子の部屋に行くなど…」
石丸「風紀が乱れる!!!!!!!!!!」
石丸「もちろん行くことなどできるはずがない!!!」
石丸「朝になったら舞園君には厳重に注意しなければ!」
石丸「なんということだ!!!」
石丸「舞園君が僕を呼び出しているだと!!!!!!」
石丸「こ、こんな時間に男子が女子の部屋に行くなど…」
石丸「風紀が乱れる!!!!!!!!!!」
石丸「もちろん行くことなどできるはずがない!!!」
石丸「朝になったら舞園君には厳重に注意しなければ!」
32: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 22:26:55.90 ID:DcuPn0bX0
石丸「いや、待てよ?」
石丸「もしかしたら舞園君に何か問題があったのではないか?」
石丸「突然こんなことに巻き込まれたのだ…」
石丸「こんな時間でも何か困ることあるかもしれない」
石丸「ふむ…」
石丸「もしかしたら舞園君に何か問題があったのではないか?」
石丸「突然こんなことに巻き込まれたのだ…」
石丸「こんな時間でも何か困ることあるかもしれない」
石丸「ふむ…」
33: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 22:31:08.47 ID:DcuPn0bX0
石丸「いや駄目だ!!!!」
石丸「どんな理由があろうと全校生徒の模範であるべき風紀委員の僕が規則を破り、それもこんな時間に外出するなど許されるはずがない!!!!!」
石丸「個室には鍵も掛かる…とすれば今何か差し迫った危機が舞園君に迫っているという訳でもないだろう…」
石丸「グヌヌ…舞園君が僕を風紀委員として頼ってくれたと言うのに…」
石丸「許してくれ!舞園君!!!!!」ブッシャアッ
石丸「どんな理由があろうと全校生徒の模範であるべき風紀委員の僕が規則を破り、それもこんな時間に外出するなど許されるはずがない!!!!!」
石丸「個室には鍵も掛かる…とすれば今何か差し迫った危機が舞園君に迫っているという訳でもないだろう…」
石丸「グヌヌ…舞園君が僕を風紀委員として頼ってくれたと言うのに…」
石丸「許してくれ!舞園君!!!!!」ブッシャアッ
34: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 22:32:09.61 ID:DcuPn0bX0
その後舞園は殺人を思い留まりなんやかんやあって黒幕を倒し全員で学園を脱出することができた
終里
終里
37: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 22:34:02.75 ID:DcuPn0bX0
あと2~3回くらいやります
舞園「ここは>>40を呼び出します!」
舞園「ここは>>40を呼び出します!」
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/28(金) 22:37:13.80 ID:e02rLFjvO
葉隠
45: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 22:39:16.56 ID:DcuPn0bX0
舞園「葉隠君…」
舞園「…」
舞園「メモに手紙を書いて…」カキカキ
舞園「葉隠君の部屋のドアの隙間に入れる」ゴソゴソ
ピンポーン
舞園「…」
舞園「メモに手紙を書いて…」カキカキ
舞園「葉隠君の部屋のドアの隙間に入れる」ゴソゴソ
ピンポーン
46: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 22:41:13.66 ID:DcuPn0bX0
ピンポーン
葉隠「Zzz…」
葉隠「模擬刀の先制攻撃だべ…」ムニャムニャ
その後舞園は殺人を思い留まりなんやかんやあって黒幕を倒し全員で学園を脱出することができた
終里
葉隠「Zzz…」
葉隠「模擬刀の先制攻撃だべ…」ムニャムニャ
その後舞園は殺人を思い留まりなんやかんやあって黒幕を倒し全員で学園を脱出することができた
終里
50: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 22:43:27.78 ID:DcuPn0bX0
次いきます
舞園「ここは>>51を呼び出します!」
舞園「ここは>>51を呼び出します!」
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/28(金) 22:43:45.02 ID:Q7LLbT6SO
ちーたん
53: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 22:46:13.71 ID:DcuPn0bX0
舞園「不二咲さん…」
舞園「ヤバいです。罪悪感がヤバいです」
舞園「でも…人を殺すのにこんなことで差別するなんておかしいですよね…」
舞園「私は…一刻も早くここから出て…」
舞園「ステージに戻らないといけないの!!!」
舞園「メモに手紙を書いて…」カキカキ
舞園「不二咲さんの部屋のドアの隙間に入れる」ゴソゴソ
ピンポーン
舞園「ヤバいです。罪悪感がヤバいです」
舞園「でも…人を殺すのにこんなことで差別するなんておかしいですよね…」
舞園「私は…一刻も早くここから出て…」
舞園「ステージに戻らないといけないの!!!」
舞園「メモに手紙を書いて…」カキカキ
舞園「不二咲さんの部屋のドアの隙間に入れる」ゴソゴソ
ピンポーン
55: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 22:49:32.93 ID:DcuPn0bX0
不二咲「うぅぅ…グス…お家に帰りたいよぉ…」グスグス
ピンポーン
不二咲「ふわぁっ!な、なぁにぃ…?」
不二咲「誰か来たの…?こんな時間に…」
不二咲「ど、どうしよう…」
不二咲「うぅ…」ブルブル
不二咲「あれ…?ドアの下に何か…」
ピンポーン
不二咲「ふわぁっ!な、なぁにぃ…?」
不二咲「誰か来たの…?こんな時間に…」
不二咲「ど、どうしよう…」
不二咲「うぅ…」ブルブル
不二咲「あれ…?ドアの下に何か…」
56: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 22:55:47.04 ID:DcuPn0bX0
『私の部屋まで来てください。部屋を間違えないようにネームプレートを確認してくださいね。 舞園さやか』
不二咲「え…?なにこれ…?」
不二咲「どうしよう…何で僕なのぉ…?」
不二咲「まさか…僕を殺そうとして…」
不二咲「って何言ってるんだよぉ!舞園さんがそんなことするわけがないよぉ!」
不二咲「…これって…ホントに舞園さんが書いたのかなぁ?」
不二咲「僕たちを閉じ込めた黒幕の罠ってことも…」
不二咲「舞園さんだったら僕なんか呼び出すわけないよねぇ…」
不二咲「仲のいい苗木くんか…」
不二咲「同性なら朝日奈さんとか江ノ島がいるし…」
不二咲「え…?なにこれ…?」
不二咲「どうしよう…何で僕なのぉ…?」
不二咲「まさか…僕を殺そうとして…」
不二咲「って何言ってるんだよぉ!舞園さんがそんなことするわけがないよぉ!」
不二咲「…これって…ホントに舞園さんが書いたのかなぁ?」
不二咲「僕たちを閉じ込めた黒幕の罠ってことも…」
不二咲「舞園さんだったら僕なんか呼び出すわけないよねぇ…」
不二咲「仲のいい苗木くんか…」
不二咲「同性なら朝日奈さんとか江ノ島がいるし…」
57: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 23:00:55.33 ID:DcuPn0bX0
不二咲「あ、でもホントに舞園さんだったら…」
不二咲「きっと僕みたいに不安で誰かに側にいて欲しいのかも…」
不二咲「あのDVDを見た時もすごく動揺してたし…」
不二咲「DVD…」
不二咲「うぅぅ…お父さん…」ポロポロ
不二咲「だ、大丈夫…きっと捏造だよぉ…」グス
不二咲「それより…どうしよう…」
不二咲「やっぱり危ないよね…夜時間は外に出ないって約束したし…」
不二咲「でももし舞園さんが待ってたら…」
不二咲「うううぅぅぅぅぅ…」
不二咲「僕…どうしたら…」
そのまま朝になった
不二咲「きっと僕みたいに不安で誰かに側にいて欲しいのかも…」
不二咲「あのDVDを見た時もすごく動揺してたし…」
不二咲「DVD…」
不二咲「うぅぅ…お父さん…」ポロポロ
不二咲「だ、大丈夫…きっと捏造だよぉ…」グス
不二咲「それより…どうしよう…」
不二咲「やっぱり危ないよね…夜時間は外に出ないって約束したし…」
不二咲「でももし舞園さんが待ってたら…」
不二咲「うううぅぅぅぅぅ…」
不二咲「僕…どうしたら…」
そのまま朝になった
58: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 23:01:50.86 ID:DcuPn0bX0
その後舞園は殺人を思い留まりなんやかんやあって黒幕を倒し全員で学園を脱出することができた
終里
※今更ですが成功判定は非常にガバガバです
終里
※今更ですが成功判定は非常にガバガバです
63: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 23:06:16.09 ID:DcuPn0bX0
ラストです
舞園「ここは>>65を呼び出します!」
舞園「ここは>>65を呼び出します!」
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/28(金) 23:07:06.53 ID:jD5OMTml0
霧切さん
68: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 23:10:37.83 ID:DcuPn0bX0
舞園「霧切さん…」
舞園「何を考えてるのかよくわからない人ですけど…」
舞園「桑田君より強いってことはないはずです!」
舞園「私は…一刻も早くここから出て…」
舞園「ステージに戻らないといけないの!!!」
舞園「メモに手紙を書いて…」カキカキ
舞園「霧切さんの部屋のドアの隙間に入れる」ゴソゴソ
ピンポーン
舞園「何を考えてるのかよくわからない人ですけど…」
舞園「桑田君より強いってことはないはずです!」
舞園「私は…一刻も早くここから出て…」
舞園「ステージに戻らないといけないの!!!」
舞園「メモに手紙を書いて…」カキカキ
舞園「霧切さんの部屋のドアの隙間に入れる」ゴソゴソ
ピンポーン
70: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 23:14:15.53 ID:DcuPn0bX0
ピンポーン
霧切「…?」
霧切「誰かしら…?こんな時間に…」
霧切「モノクマから動機を提示された直後…私を殺しにきた誰かと考えるのが妥当ね」
霧切「動機を提示した直後だけに黒幕は誰かが動くのを待っているはず」
霧切「黒幕自ら動くとは考えにくいわ」
霧切「あら?ドアの下に何か…」
霧切「…?」
霧切「誰かしら…?こんな時間に…」
霧切「モノクマから動機を提示された直後…私を殺しにきた誰かと考えるのが妥当ね」
霧切「動機を提示した直後だけに黒幕は誰かが動くのを待っているはず」
霧切「黒幕自ら動くとは考えにくいわ」
霧切「あら?ドアの下に何か…」
71: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 23:19:36.23 ID:DcuPn0bX0
『私の部屋まで来てください。部屋を間違えないようにネームプレートを確認してくださいね。 舞園さやか』
霧切「…舞園さん?」
霧切「確かに動機の件で随分動揺してたけど…」
霧切「苗木君のおかげでだいぶ落ち着いたように見えたわ…」
霧切「いえ、だからって安心するのは早いわね」
霧切「舞園さんを騙って誰かが私を呼び出そうとしてる可能性もあるわ…」
霧切「でもそれなら男子を呼び出すのが普通じゃないかしら…?」
霧切「もしかして私がそっちの気がある様に見えたとか…」
霧切「…」
霧切「よく考えたら同性の方が安心して来るっていう考え方もあるわね」
霧切「…舞園さん?」
霧切「確かに動機の件で随分動揺してたけど…」
霧切「苗木君のおかげでだいぶ落ち着いたように見えたわ…」
霧切「いえ、だからって安心するのは早いわね」
霧切「舞園さんを騙って誰かが私を呼び出そうとしてる可能性もあるわ…」
霧切「でもそれなら男子を呼び出すのが普通じゃないかしら…?」
霧切「もしかして私がそっちの気がある様に見えたとか…」
霧切「…」
霧切「よく考えたら同性の方が安心して来るっていう考え方もあるわね」
72: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 23:23:12.90 ID:DcuPn0bX0
霧切「ふう…」
霧切「考えてばかりいても埒が開かない」
霧切「放っておくわけにもいかないし行ってみるとしましょうか」
ガチャッ
スー…
霧切「…」ヒョコ
霧切「…」キョロキョロ
霧切「とりあえず廊下に危険はないようね…」
霧切「舞園さんの部屋はどこだったかしら…?」
霧切「……これは…」
霧切「考えてばかりいても埒が開かない」
霧切「放っておくわけにもいかないし行ってみるとしましょうか」
ガチャッ
スー…
霧切「…」ヒョコ
霧切「…」キョロキョロ
霧切「とりあえず廊下に危険はないようね…」
霧切「舞園さんの部屋はどこだったかしら…?」
霧切「……これは…」
74: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 23:28:55.04 ID:DcuPn0bX0
霧切「私の部屋の隣は苗木君だったはず…」
霧切「電子生徒手帳でもそうなってるわね」
霧切「舞園さんの部屋と苗木君の部屋でネームプレートが入れ替わってる…?」
霧切「どういうことなの…?」
霧切「そういえば…手紙にはネームプレートを確認しろと書いてあったわ」
霧切「手紙を書いた人物とネームプレートを入れ替えた人物は同一人物…そう考えられるわね」
霧切「そしてその人物は私が舞園さんのネームプレートになってる苗木君の部屋に入ることを意図している」
霧切「まずはこちらに入ってみましょう」
ピンポーン
霧切「電子生徒手帳でもそうなってるわね」
霧切「舞園さんの部屋と苗木君の部屋でネームプレートが入れ替わってる…?」
霧切「どういうことなの…?」
霧切「そういえば…手紙にはネームプレートを確認しろと書いてあったわ」
霧切「手紙を書いた人物とネームプレートを入れ替えた人物は同一人物…そう考えられるわね」
霧切「そしてその人物は私が舞園さんのネームプレートになってる苗木君の部屋に入ることを意図している」
霧切「まずはこちらに入ってみましょう」
ピンポーン
75: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 23:35:33.62 ID:DcuPn0bX0
霧切「…」
ガチャッ
霧切「開いてる…」
霧切「舞園さん?それとも苗木君?中にいるの?」
舞園「…っ!」ダッ
霧切「…!」サッ
舞園「ハァ…ハァ…」ブルブル
霧切「あなただったの…」
霧切「そうまでしてここから出たいのかしら」
舞園「…っ!」ブンッ
霧切「…」ガシッ
舞園「あっ…!」
霧切「…」グイ
カラン
ガチャッ
霧切「開いてる…」
霧切「舞園さん?それとも苗木君?中にいるの?」
舞園「…っ!」ダッ
霧切「…!」サッ
舞園「ハァ…ハァ…」ブルブル
霧切「あなただったの…」
霧切「そうまでしてここから出たいのかしら」
舞園「…っ!」ブンッ
霧切「…」ガシッ
舞園「あっ…!」
霧切「…」グイ
カラン
76: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 23:42:00.13 ID:DcuPn0bX0
舞園「くっ…!」
霧切「形勢逆転ね」
舞園「うぅ…」ダッ
ガチャッ バタン
霧切「シャワールームに逃げ込んだって無駄よ」
ガチャガチャ
霧切「…? 開かない?シャワールームに鍵が掛かるのは女子の部屋だけだったはず…」
霧切「まさか…!苗木君は…!」
霧切「…まあいいわ」
霧切「舞園さん、苗木君はどこにいるの?」
舞園「…」
霧切「もしかして部屋を交換したのかしら?」
舞園「…っ!」
霧切「そう…それで苗木君の部屋で私を殺してどうするつもりだったのかしら?」
霧切「形勢逆転ね」
舞園「うぅ…」ダッ
ガチャッ バタン
霧切「シャワールームに逃げ込んだって無駄よ」
ガチャガチャ
霧切「…? 開かない?シャワールームに鍵が掛かるのは女子の部屋だけだったはず…」
霧切「まさか…!苗木君は…!」
霧切「…まあいいわ」
霧切「舞園さん、苗木君はどこにいるの?」
舞園「…」
霧切「もしかして部屋を交換したのかしら?」
舞園「…っ!」
霧切「そう…それで苗木君の部屋で私を殺してどうするつもりだったのかしら?」
77: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 23:50:33.09 ID:DcuPn0bX0
舞園『……うっ…うぅぅ…』
霧切「…今日のことは黙っておくわ」
舞園『…!』
霧切「あなたは動機の件で随分動揺していたわね」
霧切「だから、魔が差しただけと信じることにするわ」
舞園『…』
霧切「苗木君は言っていたわね。あなたを必ずここから出すと」
霧切「彼のこと…信じてみるのもいいんじゃないかしら?」
舞園『苗木…君…』
霧切「私は朝まで廊下で見張ってるわ」
霧切「あなたはその間頭を冷やしておきなさい」
霧切「その上でまだこのコロシアイに乗るというなら…」
霧切「その時は容赦しないわ」
霧切「…今日のことは黙っておくわ」
舞園『…!』
霧切「あなたは動機の件で随分動揺していたわね」
霧切「だから、魔が差しただけと信じることにするわ」
舞園『…』
霧切「苗木君は言っていたわね。あなたを必ずここから出すと」
霧切「彼のこと…信じてみるのもいいんじゃないかしら?」
舞園『苗木…君…』
霧切「私は朝まで廊下で見張ってるわ」
霧切「あなたはその間頭を冷やしておきなさい」
霧切「その上でまだこのコロシアイに乗るというなら…」
霧切「その時は容赦しないわ」
78: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 23:51:42.64 ID:DcuPn0bX0
舞園『霧切さん…』
霧切「何?」
舞園『ごめん…なさい…』
霧切「別にいいわ。人は誰でも間違えることがある。大切なのはその後どうするかよ」キリ
霧切「じゃあね」ファサッ
霧切「何?」
舞園『ごめん…なさい…』
霧切「別にいいわ。人は誰でも間違えることがある。大切なのはその後どうするかよ」キリ
霧切「じゃあね」ファサッ
79: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 23:52:26.46 ID:DcuPn0bX0
その後殺人は起きることなくなんやかんやあって黒幕を倒し全員で学園を脱出することができた
終里
終里
80: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 23:53:01.60 ID:DcuPn0bX0
これで終わりにします
ありがとうございました
ありがとうございました
83: ◆92Irv0u8fjnQ 2014/11/28(金) 23:58:07.37 ID:DcuPn0bX0
ちなみに他のルートの構想
十神→行かない
大和田→部屋には行くが殺害に失敗
桑田→原作と一緒
山田→殺害に成功。BAD END
朝日奈→呼び出しには応じるが部屋にさくらちゃんが居たため2人で来てしまう。計画は中止
さくらちゃん→部屋にいないため呼び出し失敗
セレス→行かない
江ノ島→何も考えずにノコノコと出ていくが廊下でモノクマにじっとしてろと止められる
十神→行かない
大和田→部屋には行くが殺害に失敗
桑田→原作と一緒
山田→殺害に成功。BAD END
朝日奈→呼び出しには応じるが部屋にさくらちゃんが居たため2人で来てしまう。計画は中止
さくらちゃん→部屋にいないため呼び出し失敗
セレス→行かない
江ノ島→何も考えずにノコノコと出ていくが廊下でモノクマにじっとしてろと止められる
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/29(土) 00:03:55.04 ID:Y8BgoEM/O
残姉ちゃん...
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/29(土) 00:08:59.66 ID:hY4ooS5So
残姉生きてるのか
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/29(土) 00:18:53.45 ID:ciYHkUK10
乙
大和田と残姉も見たかった
大和田と残姉も見たかった
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417178091/
Entry ⇒ 2014.11.30 | Category ⇒ ダンガンロンパ | Comments (0)
花村「クマ、ペルソナ4のアニメ見ようぜ!」 クマ「面白そうクマ」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 00:07:05.41 ID:YlJ6PtfSO
花村「再生ボタンを押して、と」
クマ「始まったクマ」
クマ「始まったクマ」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 00:11:11.63 ID:YlJ6PtfSO
花村「おっ、里中可愛いじゃん!」
クマ「原作より可愛いクマ~いい仕事してるクマ」
花村「期待できそうだな…っておい」
クマ「原作より可愛いクマ~いい仕事してるクマ」
花村「期待できそうだな…っておい」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 00:14:40.71 ID:YlJ6PtfSO
花村「これ、ひょっとして…天城か?」
クマ「服装は一緒クマ」
花村「ま、まあ余裕なかったんだろ…作画の安定しない回もあるよな、次々!」
クマ「服装は一緒クマ」
花村「ま、まあ余裕なかったんだろ…作画の安定しない回もあるよな、次々!」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 00:18:27.04 ID:YlJ6PtfSO
花村「結局、天城と同じ服装のなにか…のままだな」
クマ「性格も違うクマ…さすがにここまで空気読めない子じゃないクマ…」
花村「監督は天城に恨みでもあんのか?」
クマ「あ、カンジクマ!」
クマ「性格も違うクマ…さすがにここまで空気読めない子じゃないクマ…」
花村「監督は天城に恨みでもあんのか?」
クマ「あ、カンジクマ!」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 00:22:30.64 ID:YlJ6PtfSO
花村「どれどれ…なんか」
クマ「面長クマ、老け顔クマ」
花村「完二も犠牲者か…」
花村「…なあ、俺はどんな感じ?」
クマ「カンジだけに…うぷぷ」
花村「じゃなくてさあ」
クマ「カンジよりは原作に近いクマ」
花村「ま、可もなく不可もなくか」
クマ(ただし中身がホモ臭くなってるクマ)
クマ「面長クマ、老け顔クマ」
花村「完二も犠牲者か…」
花村「…なあ、俺はどんな感じ?」
クマ「カンジだけに…うぷぷ」
花村「じゃなくてさあ」
クマ「カンジよりは原作に近いクマ」
花村「ま、可もなく不可もなくか」
クマ(ただし中身がホモ臭くなってるクマ)
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 00:27:01.94 ID:YlJ6PtfSO
クマ「次はリセチャンクマ!」
花村「あぁ~…見たいような見たくないような…」
花村「頼むっ!里中みたいに可愛くアレンジされててくれっ…!」
花村「あぁ~…見たいような見たくないような…」
花村「頼むっ!里中みたいに可愛くアレンジされててくれっ…!」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 00:30:53.62 ID:YlJ6PtfSO
花村「………………」
クマ「ヨースケ、ヨースケ」
花村「ああ、聞こえてるよ…」
クマ「ヨースケ、泣いてるクマか?」
花村「目にゴミが入っただけだっつーの…はは、視界が曇っちまってよくみえねえや…」
花村「なあクマ、りせちーに髭が生えてるように見えんだよ…おかしいな、はは…」
クマ「ヨースケ…」
クマ「ヨースケ、ヨースケ」
花村「ああ、聞こえてるよ…」
クマ「ヨースケ、泣いてるクマか?」
花村「目にゴミが入っただけだっつーの…はは、視界が曇っちまってよくみえねえや…」
花村「なあクマ、りせちーに髭が生えてるように見えんだよ…おかしいな、はは…」
クマ「ヨースケ…」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 00:34:52.47 ID:YlJ6PtfSO
花村「もう見ねえ、もう俺は切るぞこれ」
クマ「最後まで見たら面白いかもしれないクマ」
花村「どーせ直斗の服を着たなにかが出てくるんだろ…見たくねえ」
クマ「わからないクマ、チエチャンとナナチャンは可愛く描かれてたクマ!」
花村「そーだな、菜々子ちゃんは気合い入ってたよ…けどなあ…」
クマ「最後まで見たら面白いかもしれないクマ」
花村「どーせ直斗の服を着たなにかが出てくるんだろ…見たくねえ」
クマ「わからないクマ、チエチャンとナナチャンは可愛く描かれてたクマ!」
花村「そーだな、菜々子ちゃんは気合い入ってたよ…けどなあ…」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 00:38:10.09 ID:YlJ6PtfSO
花村「だいたい誰だよこのハイカラハイカラうるさいの!俺の友達にこんなやついねえっての!」
クマ「あっ!」
花村「なんだよ!」
クマ「ミツオがイケメンになってるクマ!」
花村「気合い入れるとこ間違ってるだろスタッフよぉ!」
クマ「あっ!」
花村「なんだよ!」
クマ「ミツオがイケメンになってるクマ!」
花村「気合い入れるとこ間違ってるだろスタッフよぉ!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 00:46:22.99 ID:YlJ6PtfSO
花村「直斗は可もなく不可もなくだったな、天城と完二とりせちーよりは救われてるな…はぁ」
クマ「でもいいところもあったクマ、無理矢理感はあってもなんとかサブキャラのコミュを入れたのは凄いクマ!」
花村「それで肝心のメインキャラが別人になってりゃ世話ねえよ」
クマ「それを言ったらおしまいクマ」
クマ「でもいいところもあったクマ、無理矢理感はあってもなんとかサブキャラのコミュを入れたのは凄いクマ!」
花村「それで肝心のメインキャラが別人になってりゃ世話ねえよ」
クマ「それを言ったらおしまいクマ」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/07/01(日) 00:52:40.39 ID:YlJ6PtfSO
花村「パッと見は原作に忠実かもしれねえけど、ようはただの改悪だな」
花村「アニメだけ見て、このキャラはこういうやつだとか思ってる人もいるんだろうなあ…」
クマ「アニメ化の弊害クマ」
花村「こんなアニメ、ペルソナ4じゃねえ!」
花村「P4Gも出たことだしアニメしか知らない人は絶対プレイするべきだな」
クマ「ステルスマーケティングクマ」
おわり
花村「アニメだけ見て、このキャラはこういうやつだとか思ってる人もいるんだろうなあ…」
クマ「アニメ化の弊害クマ」
花村「こんなアニメ、ペルソナ4じゃねえ!」
花村「P4Gも出たことだしアニメしか知らない人は絶対プレイするべきだな」
クマ「ステルスマーケティングクマ」
おわり
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1341068825/
Entry ⇒ 2014.11.30 | Category ⇒ ペルソナ4 | Comments (2)
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