やよい「ぐみんどもー」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 21:13:35.73 ID:KnMZvQvF0
P「やよい、ぐみんって意味を知ってるか?」
やよい「いいえ、しりません!」
P「じゃあ何でそんな事を行ったんだ?」
やよい「今度やるお仕事でこういう風にお願いしますっていわれました」
P「そうか……」
やよい「わたしにしたがえーぐみんどもー!」
というのをお願いします
やよい「いいえ、しりません!」
P「じゃあ何でそんな事を行ったんだ?」
やよい「今度やるお仕事でこういう風にお願いしますっていわれました」
P「そうか……」
やよい「わたしにしたがえーぐみんどもー!」
というのをお願いします
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 22:17:14.59 ID:ouCcqmwpP
やよい「ぐみんどもー!」
春香「あ、やよいおはよー!」
やよい「春香さん!おはよーございまーっす!あ、えーっと……ぐみんはしたがいなさい!」
春香「え、えぇっ?ど、どうしたのやよい?」
やよい「うっうー!春香さんもしたがいなさいですー!」
春香「一体何が…。や、やよい?誰かに言えって言われたの?というか意味わかって言ってる?」
やよい「よくわかんないですけど、今度のお仕事でいわなきゃいけないので!」
春香「あぁ…そういうことか~。もーびっくりしちゃったよ~」
やよい「そういうわけでひざまずくのですぐみんどもー!」
春香「」ビクッ
やよい「さぁさぁはやくするんですー!」
春香「……やよい…。本当の”ぐみんたち”にはね……。」
やよい「?? はい?」
閣下「跪 き な さ い!!!!!」
やよい「!!!??」
春香「あ、やよいおはよー!」
やよい「春香さん!おはよーございまーっす!あ、えーっと……ぐみんはしたがいなさい!」
春香「え、えぇっ?ど、どうしたのやよい?」
やよい「うっうー!春香さんもしたがいなさいですー!」
春香「一体何が…。や、やよい?誰かに言えって言われたの?というか意味わかって言ってる?」
やよい「よくわかんないですけど、今度のお仕事でいわなきゃいけないので!」
春香「あぁ…そういうことか~。もーびっくりしちゃったよ~」
やよい「そういうわけでひざまずくのですぐみんどもー!」
春香「」ビクッ
やよい「さぁさぁはやくするんですー!」
春香「……やよい…。本当の”ぐみんたち”にはね……。」
やよい「?? はい?」
閣下「跪 き な さ い!!!!!」
やよい「!!!??」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 22:46:49.46 ID:ouCcqmwpP
春香「これくらい言ってあげないとと意味ないのよ?」ニコッ
やよい「」ガクガクブルブル
春香「あ、それじゃ私レッスン行ってくるね!やよいも頑張って!」
やよい「あ、は、はい!……うぅ~…よくわからないけどすっごく怖かったです…。あれくらいはくりょくださなきゃいけないのかなぁ」
あずさ「おはようございます~。あら~やよいちゃんおはよう~。」
やよい「あ、あずささんおはようございまーっす!はっ!えっと…ひ、ひざまずきなしゃいっ!!!」
あずさ「わぁ!いきなりどうしたのやよいちゃん?びっくりしちゃったわぁ~」
やよい「はわわっ!す、すみませんあずささん!お仕事の練習なんですけどうまくいかなくって…」
あずさ「あらそうなの?さっきの…跪きなさい?って言ったのかしら?」
やよい「はいっ!意味はわからないんですけどできるだけ頑張りたいんです!」
あずさ「そういうことだったのね~そうだ!まだ時間もあるし、私でよかったら練習相手になるわよ?」
やよい「ほ、ほんとですか!ありがとうございますっ!そ、それじゃあ…そこにひざまずきなさい!」
あずさ「そうね~ただ大きくしゃべっても何を言ってるかわからないと困るから… そ こ に 跪 き な さ い?」ニコッ
やよい「!!??」ブルッ
やよい「」ガクガクブルブル
春香「あ、それじゃ私レッスン行ってくるね!やよいも頑張って!」
やよい「あ、は、はい!……うぅ~…よくわからないけどすっごく怖かったです…。あれくらいはくりょくださなきゃいけないのかなぁ」
あずさ「おはようございます~。あら~やよいちゃんおはよう~。」
やよい「あ、あずささんおはようございまーっす!はっ!えっと…ひ、ひざまずきなしゃいっ!!!」
あずさ「わぁ!いきなりどうしたのやよいちゃん?びっくりしちゃったわぁ~」
やよい「はわわっ!す、すみませんあずささん!お仕事の練習なんですけどうまくいかなくって…」
あずさ「あらそうなの?さっきの…跪きなさい?って言ったのかしら?」
やよい「はいっ!意味はわからないんですけどできるだけ頑張りたいんです!」
あずさ「そういうことだったのね~そうだ!まだ時間もあるし、私でよかったら練習相手になるわよ?」
やよい「ほ、ほんとですか!ありがとうございますっ!そ、それじゃあ…そこにひざまずきなさい!」
あずさ「そうね~ただ大きくしゃべっても何を言ってるかわからないと困るから… そ こ に 跪 き な さ い?」ニコッ
やよい「!!??」ブルッ
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 22:58:02.95 ID:ouCcqmwpP
あずさ「こんな風にゆっくり言っても伝わると思うわよ~」
やよい「はっ!…な、なるほど…。わかりました!」
あずさ「ふふっ、役に立てたならよかったわ~ それじゃあそろそろ行ってくるわね~。」
やよい「はい!いってらっしゃい!……あずささん、春香さんとは違って笑って言ったのになんで体がふるえちゃったんだろ…。」
伊織「おはよう。あら?今はやよいだけ?」
やよい「あ、伊織ちゃん!おはよう!じゃなかった……えっと…そこにひざまずきなさい?」
伊織「急に何よ……。というかなんで疑問形なわけ?」
やよい「それは…うぅ…やっぱりうまくいかないです…。」
伊織「どうしたのよ急にやよいらしくもない。」
やよい「お仕事で言わなきゃいうことになって、他の人にお手本見せてもらってるんだけどみんなみたいにうまくいかなくって…。」
伊織「なんだそういうこと。それならこの伊織ちゃんの美しいお手本を見せてあげないこともないわ。」
やよい「えっ!ホントですか!お願いします伊織ちゃん!」
伊織「そうかしこまられるとやりずらいわね…。 アンタたち愚民どもはそこに跪いてなさいっ!!」
やよい「は、はいっ!」
やよい「はっ!…な、なるほど…。わかりました!」
あずさ「ふふっ、役に立てたならよかったわ~ それじゃあそろそろ行ってくるわね~。」
やよい「はい!いってらっしゃい!……あずささん、春香さんとは違って笑って言ったのになんで体がふるえちゃったんだろ…。」
伊織「おはよう。あら?今はやよいだけ?」
やよい「あ、伊織ちゃん!おはよう!じゃなかった……えっと…そこにひざまずきなさい?」
伊織「急に何よ……。というかなんで疑問形なわけ?」
やよい「それは…うぅ…やっぱりうまくいかないです…。」
伊織「どうしたのよ急にやよいらしくもない。」
やよい「お仕事で言わなきゃいうことになって、他の人にお手本見せてもらってるんだけどみんなみたいにうまくいかなくって…。」
伊織「なんだそういうこと。それならこの伊織ちゃんの美しいお手本を見せてあげないこともないわ。」
やよい「えっ!ホントですか!お願いします伊織ちゃん!」
伊織「そうかしこまられるとやりずらいわね…。 アンタたち愚民どもはそこに跪いてなさいっ!!」
やよい「は、はいっ!」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:08:17.72 ID:ouCcqmwpP
伊織「まあこんなもんね。相手に向かって余裕を見せるのがコツよ。」
やよい「なんでもします伊織ちゃん!…はっ!なんだか夢を見てたような…。伊織ちゃん!」
伊織「私にかかればこんなもんよ、にひひっ♪それじゃ私は仕事があるから。頑張るのよやよい。」
やよい「うん!……伊織ちゃんの言葉を聞いた瞬間体が勝手に……みんなすごいです…。」
千早「おはようございます。あら、高槻さんおはよう。」
やよい「千早さん!おはようござ…ア、アンタは私にひざまずけばいいのよっ!」
千早「(キュン!)か、かわいい……。……はっ!きゅ、急にどうしたの高槻さん?」
やよい「はわっ!またダメでした…急にすみません千早さん…。」
千早「随分と頑張ってるようだけど、セリフの練習か何かかしら?」
やよい「はいっ!ぐみんども~とかひざまずきなさい!とか言わなきゃいけなくって…。」
千早「それはまた高槻さんのイメージとはかけ離れた仕事ね。見てみたい気もするけど…。」ボソッ
やよい「はいっ?」
千早「い、いえっ、なんでもないの。言葉回しよりしっかり言葉を発するとそれだけで印象はよくなると思うけど。」
千早「愚民ども。そこに跪きなさい。」
やよい「おぉ~…!」
やよい「なんでもします伊織ちゃん!…はっ!なんだか夢を見てたような…。伊織ちゃん!」
伊織「私にかかればこんなもんよ、にひひっ♪それじゃ私は仕事があるから。頑張るのよやよい。」
やよい「うん!……伊織ちゃんの言葉を聞いた瞬間体が勝手に……みんなすごいです…。」
千早「おはようございます。あら、高槻さんおはよう。」
やよい「千早さん!おはようござ…ア、アンタは私にひざまずけばいいのよっ!」
千早「(キュン!)か、かわいい……。……はっ!きゅ、急にどうしたの高槻さん?」
やよい「はわっ!またダメでした…急にすみません千早さん…。」
千早「随分と頑張ってるようだけど、セリフの練習か何かかしら?」
やよい「はいっ!ぐみんども~とかひざまずきなさい!とか言わなきゃいけなくって…。」
千早「それはまた高槻さんのイメージとはかけ離れた仕事ね。見てみたい気もするけど…。」ボソッ
やよい「はいっ?」
千早「い、いえっ、なんでもないの。言葉回しよりしっかり言葉を発するとそれだけで印象はよくなると思うけど。」
千早「愚民ども。そこに跪きなさい。」
やよい「おぉ~…!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:21:14.84 ID:ouCcqmwpP
千早「とは言っても私もこういったセリフは言ったことがないから的確なアドバイスはできないけれど。」
やよい「いえ!とっても参考になりました!流石は千早さんです!」
千早「そんなことないわ。それじゃあ頑張って。」
やよい「はい!ありがとうございました!……声の大きさもそうだけど言葉が丁寧だと見とれちゃいます…。」
真「おっはよございます~!あれ?やよい一人?」
やよい「あ、真さんおはようございます!それで…ぐみんはひざまずきなさい。」
真「早口言葉か何か?やよいのキリッっとした発音珍しいから驚いちゃった。」
やよい「うぅ……なかなかうまくいきません…。」
真「え?結構うまく言えてたと思うけど…。もしかして僕勘違いしちゃった?」
やよい「えーっと…今度のお仕事でぐみんどもーって言わなきゃいけないんですけどうまくいかないんです…。」
真「あ、セリフか!僕ったら勘違いを……。通りで聞きなれない単語だと思ったけど、どううまくいかないの?」
やよい「あの、他の皆さんにも教えてもらって、声の大きさとかしゃべり方とか、でもうまくいかなくって…。」
真「みんなしゃべり方に特徴があるもんね。そしたら単純に元気よく言って見たらどうかな?」
「そ こ に 跪 ず い て っ!!」
やよい「か、かっこいいですっ!」
やよい「いえ!とっても参考になりました!流石は千早さんです!」
千早「そんなことないわ。それじゃあ頑張って。」
やよい「はい!ありがとうございました!……声の大きさもそうだけど言葉が丁寧だと見とれちゃいます…。」
真「おっはよございます~!あれ?やよい一人?」
やよい「あ、真さんおはようございます!それで…ぐみんはひざまずきなさい。」
真「早口言葉か何か?やよいのキリッっとした発音珍しいから驚いちゃった。」
やよい「うぅ……なかなかうまくいきません…。」
真「え?結構うまく言えてたと思うけど…。もしかして僕勘違いしちゃった?」
やよい「えーっと…今度のお仕事でぐみんどもーって言わなきゃいけないんですけどうまくいかないんです…。」
真「あ、セリフか!僕ったら勘違いを……。通りで聞きなれない単語だと思ったけど、どううまくいかないの?」
やよい「あの、他の皆さんにも教えてもらって、声の大きさとかしゃべり方とか、でもうまくいかなくって…。」
真「みんなしゃべり方に特徴があるもんね。そしたら単純に元気よく言って見たらどうかな?」
「そ こ に 跪 ず い て っ!!」
やよい「か、かっこいいですっ!」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:38:41.71 ID:ouCcqmwpP
真「へへ、ありがと!でも僕としてはもっとおっとりした感じでセリフを言えたらと思うんだけどね。」
やよい「真さんはそのままで十分だと思います!かっこよかったですっ!」
真「そういってもらえると嬉しいな。それじゃ僕も舞台があるからこれで!頑張って!」
やよい「はいっ!ありがとうございます!……元気よく言えばかっこよくてよくみえるかな…。」
響「はいさーい!お、やよい!」
やよい「響さん、おはようございます!ぐみんどもわたしにひざまずきなさぁい!」
響「おぉ!元気がいいなぁやよい!でもなんだ?その”ぐみん”とかって?新しい挨拶か?」
やよい「挨拶ではないんです…次のお仕事でこういうセリフがあるんですけど思ったようにしゃべれなくって…。」
響「そうなのか~。やよいはまだ小さいのに難しい仕事までやるなんて、自分じゃ想像もできないな~すごいと思うぞ!」
やよい「そんなことないですよ!響さんはセリフとか言う時どうしてますか~?」
響「んーあんまり自分は舞台とかでないけどなーもし言うとしたら相手に届け!って思いながら言うかな。」
やよい「相手に届け…ですか~。難しそうです…。」
響「そんなに難しく考える必要はないさ~。 愚民ども!跪くさ~!」
やよい「な、なるほど……。」
やよい「真さんはそのままで十分だと思います!かっこよかったですっ!」
真「そういってもらえると嬉しいな。それじゃ僕も舞台があるからこれで!頑張って!」
やよい「はいっ!ありがとうございます!……元気よく言えばかっこよくてよくみえるかな…。」
響「はいさーい!お、やよい!」
やよい「響さん、おはようございます!ぐみんどもわたしにひざまずきなさぁい!」
響「おぉ!元気がいいなぁやよい!でもなんだ?その”ぐみん”とかって?新しい挨拶か?」
やよい「挨拶ではないんです…次のお仕事でこういうセリフがあるんですけど思ったようにしゃべれなくって…。」
響「そうなのか~。やよいはまだ小さいのに難しい仕事までやるなんて、自分じゃ想像もできないな~すごいと思うぞ!」
やよい「そんなことないですよ!響さんはセリフとか言う時どうしてますか~?」
響「んーあんまり自分は舞台とかでないけどなーもし言うとしたら相手に届け!って思いながら言うかな。」
やよい「相手に届け…ですか~。難しそうです…。」
響「そんなに難しく考える必要はないさ~。 愚民ども!跪くさ~!」
やよい「な、なるほど……。」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:56:54.74 ID:ouCcqmwpP
響「ところで跪くってなんなんだ?まあとにかく心を籠めれば相手に伝わることは間違いないさ!」
やよい「私にもわからないんです…。でもそうですよね!なんとなくわかったきがしますっ!」
響「うんうん!それじゃ自分レッスンがあるから行くぞ!じゃあなやよい!」
やよい「はいっ!ありがとうございました!……意味はよくわからないけど伝えるべき言葉なのかなぁ?でも心を込めるって言うのは大切かも…。」
貴音「おはようございます。やよい…だけでしょうか?」
やよい「貴音さん!おはようございます!それとひざまずいてくださいっ!」
貴音「?? はて…どういう意図があるのかわかりませんが跪けばよいのでしょうか?」
やよい「はわわっ!貴音さん、頭を下げないでください!ひざまずけっていうのはよくなかったでしょうか…?」
貴音「よいか悪いかは場合によるでしょうが、この場合は適切でないかもしれませんね。」
やよい「そ、そうだったんですか……知らずに使ってました…ごめんなさいっ!」
貴音「いえ、やよいが本来の意味で使うはずないことは明白でしたから。それで、一体どうしたというのです?」
やよい「はい…お仕事でのセリフとして使うことになったんですけど難しくって…。」
貴音「なるほど、それで練習をしていた、というわけですね。となると… 愚民たちよ…そこに跪くのです!」
やよい「!!」ブワッ
やよい「私にもわからないんです…。でもそうですよね!なんとなくわかったきがしますっ!」
響「うんうん!それじゃ自分レッスンがあるから行くぞ!じゃあなやよい!」
やよい「はいっ!ありがとうございました!……意味はよくわからないけど伝えるべき言葉なのかなぁ?でも心を込めるって言うのは大切かも…。」
貴音「おはようございます。やよい…だけでしょうか?」
やよい「貴音さん!おはようございます!それとひざまずいてくださいっ!」
貴音「?? はて…どういう意図があるのかわかりませんが跪けばよいのでしょうか?」
やよい「はわわっ!貴音さん、頭を下げないでください!ひざまずけっていうのはよくなかったでしょうか…?」
貴音「よいか悪いかは場合によるでしょうが、この場合は適切でないかもしれませんね。」
やよい「そ、そうだったんですか……知らずに使ってました…ごめんなさいっ!」
貴音「いえ、やよいが本来の意味で使うはずないことは明白でしたから。それで、一体どうしたというのです?」
やよい「はい…お仕事でのセリフとして使うことになったんですけど難しくって…。」
貴音「なるほど、それで練習をしていた、というわけですね。となると… 愚民たちよ…そこに跪くのです!」
やよい「!!」ブワッ
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/22(金) 00:06:03.79 ID:NbJpq0VSP
貴音「即興でやってみましたが…。やはり難しいですね。これほどのセリフとなると苦労しても当然。慌てることはありませんよ。」
やよい「は、はいぃ!」
貴音「それでは私はそろそろ失礼するとしましょう。頑張るのですよやよい。」
やよい「はいっ!ありがとうございました!……じょ、女王様…?春香さんとは違うはくりょくです……。」
亜美「やっほ→ ってあれ?やよいっちだけ?」
やよい「あ、亜美おはよ~!そうだ、ぐみんども…そこにひざまずくのです…。」
亜美「……ぶふっ!あっはっは~!!な、何それやよいっち!全然キャラ違うじゃ→ん!」
やよい「わ、わわっ!そんなに笑わなくてもいいでしょ!」
亜美「あはは、ごみんごみん。で、急にどうしたの?セリフの練習でもしてたのかしらん?」
やよい「うん…いろんな人の話聞いてるんだけど、ぐみんとかひざまずきなさい、ってどういえばいいのか…。」
亜美「う~ん難しいねぇ~。こういうのははるるんとかのぽりしー?とかなんだろうけど。」
やよい「春香さんのは聞いたけど…!!や、やっぱりあれは真似できないよぉ!どうしよう亜美…。」
亜美「そっか→。…んっふっふ→そしたらこの亜美様に任せなさいっ!」
亜美「よぉくきけぇ愚民どもぉ!私をどなたと心得る!恐れ多くも765プロ、双海亜美様であぁる!一同跪けぇい!」
やよい「……。」
やよい「は、はいぃ!」
貴音「それでは私はそろそろ失礼するとしましょう。頑張るのですよやよい。」
やよい「はいっ!ありがとうございました!……じょ、女王様…?春香さんとは違うはくりょくです……。」
亜美「やっほ→ ってあれ?やよいっちだけ?」
やよい「あ、亜美おはよ~!そうだ、ぐみんども…そこにひざまずくのです…。」
亜美「……ぶふっ!あっはっは~!!な、何それやよいっち!全然キャラ違うじゃ→ん!」
やよい「わ、わわっ!そんなに笑わなくてもいいでしょ!」
亜美「あはは、ごみんごみん。で、急にどうしたの?セリフの練習でもしてたのかしらん?」
やよい「うん…いろんな人の話聞いてるんだけど、ぐみんとかひざまずきなさい、ってどういえばいいのか…。」
亜美「う~ん難しいねぇ~。こういうのははるるんとかのぽりしー?とかなんだろうけど。」
やよい「春香さんのは聞いたけど…!!や、やっぱりあれは真似できないよぉ!どうしよう亜美…。」
亜美「そっか→。…んっふっふ→そしたらこの亜美様に任せなさいっ!」
亜美「よぉくきけぇ愚民どもぉ!私をどなたと心得る!恐れ多くも765プロ、双海亜美様であぁる!一同跪けぇい!」
やよい「……。」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/22(金) 00:15:05.75 ID:NbJpq0VSP
亜美「ありっ?ダメだった?」
やよい「ダメじゃないんだろうけどなんかもっと難しくなってる気がする…。」
亜美「そっか→、あ、そろそろ真美もくるから、ちょうどいいし聞いてみるといいよ!亜美はちょっと休んでるね→」
やよい「あ、うん。じゃあ聞いてみるね。ありがと!……間違えてはいないんだろうけど…難しいなぁ」
真美「おはおは→あ、やよいっちだ→」
やよい「真美おはよう!えーっと、真美、わたしをどなたとこころえるぅ!ひざまずけぇ!」
真美「は、ははぁ!高槻やよい様の元、私双海真美、一生ついていきまする!」
やよい「え、えーっと…もういいよ真美…?」
真美「え→やよいっちが振ってきたんじゃん~。せっかく珍しくやよいっちと絡めると思ったのに→」
やよい「ご、ごめん…えっと今のセリフどうだったかな?」
真美「え?うーん…悪くはないんじゃないかな?ただ、やよいっちっぽくはないかなーって。」
やよい「そうだよね…うーんどうしたらいいんだろ…。」
真美「やよいっちっぽくすればいいの?だったら」
真美「うっう→!汚い豚共!私に従い、平伏し、敬い、跪くです~!」
やよい「……。」
やよい「ダメじゃないんだろうけどなんかもっと難しくなってる気がする…。」
亜美「そっか→、あ、そろそろ真美もくるから、ちょうどいいし聞いてみるといいよ!亜美はちょっと休んでるね→」
やよい「あ、うん。じゃあ聞いてみるね。ありがと!……間違えてはいないんだろうけど…難しいなぁ」
真美「おはおは→あ、やよいっちだ→」
やよい「真美おはよう!えーっと、真美、わたしをどなたとこころえるぅ!ひざまずけぇ!」
真美「は、ははぁ!高槻やよい様の元、私双海真美、一生ついていきまする!」
やよい「え、えーっと…もういいよ真美…?」
真美「え→やよいっちが振ってきたんじゃん~。せっかく珍しくやよいっちと絡めると思ったのに→」
やよい「ご、ごめん…えっと今のセリフどうだったかな?」
真美「え?うーん…悪くはないんじゃないかな?ただ、やよいっちっぽくはないかなーって。」
やよい「そうだよね…うーんどうしたらいいんだろ…。」
真美「やよいっちっぽくすればいいの?だったら」
真美「うっう→!汚い豚共!私に従い、平伏し、敬い、跪くです~!」
やよい「……。」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/22(金) 00:26:23.15 ID:NbJpq0VSP
真美「どう?似てた似てた!?」
やよい「私あんな感じ……?」
真美「あ~いや~…ちょっとだけやりすぎたかな→あはは→、で、結局なんだったの?」
やよい「だ、大丈夫ありがと!あっちに亜美いるよ~。……あの二人はなんか違う気がする……」
雪歩「おはようございますぅ。あ、やよいちゃんおはよう。」
やよい「あ、雪歩さんおはようございます!えーっと、ぐみんどもはひざまずきなさい!」
雪歩「えっ?や、やよいちゃん…どうしちゃったの…?」
やよい「あぅ…やっぱり変ですか…?」
雪歩「別に変ってわけじゃないんだけど…いつものやよいちゃんとイメージが違うというか…。」
やよい「セリフの練習なんですけど、ひざまずきなさい、とか、ぐみんどもーって言うのがよくわからなくって…。」
雪歩「そうなんだぁ~。セリフは意味を考えながら言った方がうまく言えるとは思うけど…。」
やよい「やっぱりそうなんですか?どういう意味か教えてください!」
雪歩「え、えっと…。このセリフだったら……汚いものを見るように、言葉をかける価値もないと思って…」
雪歩「愚民ども…跪きなさいといってるのがわからないのかしら…?」
やよい「!!??」ゾワッ
やよい「私あんな感じ……?」
真美「あ~いや~…ちょっとだけやりすぎたかな→あはは→、で、結局なんだったの?」
やよい「だ、大丈夫ありがと!あっちに亜美いるよ~。……あの二人はなんか違う気がする……」
雪歩「おはようございますぅ。あ、やよいちゃんおはよう。」
やよい「あ、雪歩さんおはようございます!えーっと、ぐみんどもはひざまずきなさい!」
雪歩「えっ?や、やよいちゃん…どうしちゃったの…?」
やよい「あぅ…やっぱり変ですか…?」
雪歩「別に変ってわけじゃないんだけど…いつものやよいちゃんとイメージが違うというか…。」
やよい「セリフの練習なんですけど、ひざまずきなさい、とか、ぐみんどもーって言うのがよくわからなくって…。」
雪歩「そうなんだぁ~。セリフは意味を考えながら言った方がうまく言えるとは思うけど…。」
やよい「やっぱりそうなんですか?どういう意味か教えてください!」
雪歩「え、えっと…。このセリフだったら……汚いものを見るように、言葉をかける価値もないと思って…」
雪歩「愚民ども…跪きなさいといってるのがわからないのかしら…?」
やよい「!!??」ゾワッ
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/22(金) 00:36:56.75 ID:NbJpq0VSP
雪歩「こ、こんな感じ…かな……。私舞台くらいしかやることがないから頑張ってるつもりだけど結局…ダメダメだよね……。」
やよい「そ、そんなことないです!セリフを聞いてどういう言葉かなんとなくわかりました!」
雪歩「そ、そう?ならよかった…。それじゃあ頑張ってねやよいちゃん。」
やよい「はいっ!ありがとうございました!……思わず鳥肌がたっちゃいました…演技って重要なんですね…。」
美希「おはようなのー。あれ、やよいだけ?」
やよい「あ、美希さんおはようございます!……ぐみんども…ひざまずきなさい…。」
美希「あれ?やよいってそういうカンジだったっけ?ちょっと無理があるって思うな。」
やよい「うぅ…やっぱり私に演技なんて無理だったんです…。」
美希「演技?セリフの練習とかしてたってこと?」
やよい「はい…いろんな人からアドバイスもらってるんですけどなかなかうまくいかなくって…。」
美希「ふーん。ミキはあんまり練習とかしないけどセリフ言う時は自分の言いやすいように言うの。」
やよい「いいやすいように…ですか?」
美希「うん。演技とかミキには難しくてチンプンカンプンだから、思ったように演じるの。」
美希「愚民ども!そこに跪くのっ!!」
やよい「!!」パァッ
やよい「そ、そんなことないです!セリフを聞いてどういう言葉かなんとなくわかりました!」
雪歩「そ、そう?ならよかった…。それじゃあ頑張ってねやよいちゃん。」
やよい「はいっ!ありがとうございました!……思わず鳥肌がたっちゃいました…演技って重要なんですね…。」
美希「おはようなのー。あれ、やよいだけ?」
やよい「あ、美希さんおはようございます!……ぐみんども…ひざまずきなさい…。」
美希「あれ?やよいってそういうカンジだったっけ?ちょっと無理があるって思うな。」
やよい「うぅ…やっぱり私に演技なんて無理だったんです…。」
美希「演技?セリフの練習とかしてたってこと?」
やよい「はい…いろんな人からアドバイスもらってるんですけどなかなかうまくいかなくって…。」
美希「ふーん。ミキはあんまり練習とかしないけどセリフ言う時は自分の言いやすいように言うの。」
やよい「いいやすいように…ですか?」
美希「うん。演技とかミキには難しくてチンプンカンプンだから、思ったように演じるの。」
美希「愚民ども!そこに跪くのっ!!」
やよい「!!」パァッ
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/22(金) 00:46:22.23 ID:NbJpq0VSP
美希「あふぅ。こんな感じなの。これといって難しいこともないって思うな。」
やよい「なるほど…。そうですよね!私らしく言えばいいんですよね!」
美希「それが一番なの~。それじゃあミキはちょっとお昼寝してくるね。頑張ってねやよい。」
やよい「はいっ!ありがとうございます!……なんでも簡単にできちゃうってイメージの美希さんだったけど、そうだよね…よし。」
律子「ただいま帰りました。あら、やよい一人?」
やよい「あ、律子さんおはようございます!ぐみんども!ひざまずきなさい!!」
律子「あらいいじゃない。舞台の仕事かしら?」
やよい「い、いいですか!はいっ、セリフを読まなきゃいけないんですけど難しくって…。でもやっと褒めてもらえました!」
律子「それくらいでいいと思うわよ?もともとやよいがそういうキャラクターとは離れてるからいきなりギャップがありすぎてもね。」
やよい「なるほど~!あ、律子さんもやってみてくれませんか?」
律子「あ、私っ?え~…セリフ系は苦手なんだけどなぁ…。仕方ない。今回だけだからね。」
律子「愚民ごときがちんたらしてんじゃないわよ!さっさと跪きなさいっ!!」
やよい「!!!」ガッシャーン
やよい「なるほど…。そうですよね!私らしく言えばいいんですよね!」
美希「それが一番なの~。それじゃあミキはちょっとお昼寝してくるね。頑張ってねやよい。」
やよい「はいっ!ありがとうございます!……なんでも簡単にできちゃうってイメージの美希さんだったけど、そうだよね…よし。」
律子「ただいま帰りました。あら、やよい一人?」
やよい「あ、律子さんおはようございます!ぐみんども!ひざまずきなさい!!」
律子「あらいいじゃない。舞台の仕事かしら?」
やよい「い、いいですか!はいっ、セリフを読まなきゃいけないんですけど難しくって…。でもやっと褒めてもらえました!」
律子「それくらいでいいと思うわよ?もともとやよいがそういうキャラクターとは離れてるからいきなりギャップがありすぎてもね。」
やよい「なるほど~!あ、律子さんもやってみてくれませんか?」
律子「あ、私っ?え~…セリフ系は苦手なんだけどなぁ…。仕方ない。今回だけだからね。」
律子「愚民ごときがちんたらしてんじゃないわよ!さっさと跪きなさいっ!!」
やよい「!!!」ガッシャーン
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/22(金) 00:52:10.23 ID:NbJpq0VSP
律子「ふぅ…こんな感じかしらね。」
やよい「……。はっ!す、すごかったです…。」
律子「それはよかった。すこしでもためになったならやったかいがあったってものね。それじゃまた出てくるわね。」
やよい「はいっ!ありがとうございました!……恐ろしいものをみてしまった気がします…。」
やよい「でもこれでだいたいわかった気がします!」
やよい「お前たち愚民は、これからもずっと私に跪いていればいいんですっ!うっうー!!」
完
やよい「……。はっ!す、すごかったです…。」
律子「それはよかった。すこしでもためになったならやったかいがあったってものね。それじゃまた出てくるわね。」
やよい「はいっ!ありがとうございました!……恐ろしいものをみてしまった気がします…。」
やよい「でもこれでだいたいわかった気がします!」
やよい「お前たち愚民は、これからもずっと私に跪いていればいいんですっ!うっうー!!」
完
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/22(金) 00:55:15.33 ID:6MiUhGid0
おつ
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/22(金) 01:00:25.09 ID:9VERSqQs0
乙!
ひざまづきます
ひざまづきます
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1340280815/
Entry ⇒ 2014.10.31 | Category ⇒ アイドルマスター | Comments (0)
モバP「野球なんてどうだ?」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 22:05:03.23 ID:riW2IqWq0
モバマスSSです。
P「さてと…明日は千奈美の家庭訪問か」
千奈美「本当に来るのね」
P「あぁ。行くぞ」
千奈美「…まぁいいわ。電車よね?」
P「そうだな。東京駅に集合でいいか?」
千奈美「構わないわ。久しぶりに地元に帰るのも悪くないわ」
P「たまには親孝行しろよ?」
千奈美「Pさんには言われたくはないわね。それじゃ、さようなら」
P「あぁ、お疲れ様」
P「さてと…明日は千奈美の家庭訪問か」
千奈美「本当に来るのね」
P「あぁ。行くぞ」
千奈美「…まぁいいわ。電車よね?」
P「そうだな。東京駅に集合でいいか?」
千奈美「構わないわ。久しぶりに地元に帰るのも悪くないわ」
P「たまには親孝行しろよ?」
千奈美「Pさんには言われたくはないわね。それじゃ、さようなら」
P「あぁ、お疲れ様」
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 22:07:51.62 ID:riW2IqWq0
以前にモバP「野球は好きかー?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367579294/
モバP「野球とか好きか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368945146/
を書いてました。続きものではないので初見でも平気です。
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367579294/
モバP「野球とか好きか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368945146/
を書いてました。続きものではないので初見でも平気です。
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 22:11:10.91 ID:riW2IqWq0
P「さて…明日は早いことだし事務所で寝るなんてことはしないようにしないと…」
P「ん…?電話来てたのか?」
P「不在着信15件…。誰だ。…友紀?」
P(こんな時間になんだろう…?)ピポパ
P「おいゆ――」
友紀「やっほー!」
P「…は?」キンキン
友紀「あ、Pさん?もう遅いよー!思い出しました!」
P「なんだなんだ?」
友紀「いやね。私はやると思ってたんだよ!ずっと覚えてたんだよ!」
巴「友紀さん、ちょっと代わり。あ、Pけ?」
P「うん。どうした?」
巴「分かりやすく言うとじゃな…北のサムライが発見されたけ」
P「うん?」
P「ん…?電話来てたのか?」
P「不在着信15件…。誰だ。…友紀?」
P(こんな時間になんだろう…?)ピポパ
P「おいゆ――」
友紀「やっほー!」
P「…は?」キンキン
友紀「あ、Pさん?もう遅いよー!思い出しました!」
P「なんだなんだ?」
友紀「いやね。私はやると思ってたんだよ!ずっと覚えてたんだよ!」
巴「友紀さん、ちょっと代わり。あ、Pけ?」
P「うん。どうした?」
巴「分かりやすく言うとじゃな…北のサムライが発見されたけ」
P「うん?」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 22:17:29.48 ID:riW2IqWq0
巴「さっき、キャッツがサヨナラ打っとぉ」
P「サムライ…キャッツ…。あぁ、小笠選手か。って打ったのか!?」
巴「そうなんじゃ!ウチもキャッツは好かんが思わず立ち上がってしまったけ」
P「なるほどな。それじゃ友紀があんなに喜ぶのも分かるよ」
巴「そういうことじゃき、それじゃ、失礼するの」ガチャ
P「そうかぁ…。小笠選手がなぁ…。動画上がってるかな」
P(お。あったあった…。なるほど延長の代打か)
P「あれ…もうツーストライクだけど本当に打てるのか?」
P「おぉ、フルカウントまできたか」
P「お……来たぁ!!」グッ
P「いやいや、いいなぁ、ベテランがこうやって頑張ってるのを見るのは」
P「…よし、俺も明日から頑張ろう!」
P「ってまだ事務所にいたんだったな。よし、帰るか」バタンッ
P(しかし、凄かったなぁ…)
P「サムライ…キャッツ…。あぁ、小笠選手か。って打ったのか!?」
巴「そうなんじゃ!ウチもキャッツは好かんが思わず立ち上がってしまったけ」
P「なるほどな。それじゃ友紀があんなに喜ぶのも分かるよ」
巴「そういうことじゃき、それじゃ、失礼するの」ガチャ
P「そうかぁ…。小笠選手がなぁ…。動画上がってるかな」
P(お。あったあった…。なるほど延長の代打か)
P「あれ…もうツーストライクだけど本当に打てるのか?」
P「おぉ、フルカウントまできたか」
P「お……来たぁ!!」グッ
P「いやいや、いいなぁ、ベテランがこうやって頑張ってるのを見るのは」
P「…よし、俺も明日から頑張ろう!」
P「ってまだ事務所にいたんだったな。よし、帰るか」バタンッ
P(しかし、凄かったなぁ…)
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 22:18:48.74 ID:riW2IqWq0
翌日
P(あれから小笠選手のHR集を見ていて寝るのが遅くなっちゃったなぁ…)
千奈美「Pさん?」
P「お、千奈美か?おはよう」
千奈美「おはよ。どうしたの?また遅くまで仕事?」
P「ん。いや、そういうわけじゃないけど…」
千奈美「一応私の親に会うんだから恥ずかしい恰好はしないでね」
P「いや、分かってるって」
千奈美「ならいいけど」
P「……ふっ!よしスイッチ入った。それじゃ行こうか」
千奈美「そうね。それじゃ行きましょ」
P(あれから小笠選手のHR集を見ていて寝るのが遅くなっちゃったなぁ…)
千奈美「Pさん?」
P「お、千奈美か?おはよう」
千奈美「おはよ。どうしたの?また遅くまで仕事?」
P「ん。いや、そういうわけじゃないけど…」
千奈美「一応私の親に会うんだから恥ずかしい恰好はしないでね」
P「いや、分かってるって」
千奈美「ならいいけど」
P「……ふっ!よしスイッチ入った。それじゃ行こうか」
千奈美「そうね。それじゃ行きましょ」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 22:21:30.50 ID:riW2IqWq0
新幹線内
千奈美「そう言えば、親に報告をしてからどんな予定なのかしら?」
P「特に決めてないな。千奈美の予定も入れてない。久々に羽伸ばして実家で羽を伸ばしてもらおうかと思ってさ」
千奈美「あなたはどうするの?」
P「俺か?うーんととりあえず、千奈美の親御さんとの話が長引くかどうかによって変わるけど、俺も予定は入ってない」
千奈美「長引いたら家に泊まってもいいわよ?」
P「そうか。ありがとな」
千奈美「わざわざ来て貰うんだもの。それくらいは当然ね」
千奈美「そう言えば、親に報告をしてからどんな予定なのかしら?」
P「特に決めてないな。千奈美の予定も入れてない。久々に羽伸ばして実家で羽を伸ばしてもらおうかと思ってさ」
千奈美「あなたはどうするの?」
P「俺か?うーんととりあえず、千奈美の親御さんとの話が長引くかどうかによって変わるけど、俺も予定は入ってない」
千奈美「長引いたら家に泊まってもいいわよ?」
P「そうか。ありがとな」
千奈美「わざわざ来て貰うんだもの。それくらいは当然ね」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 22:26:35.94 ID:riW2IqWq0
駅
P「思ったよりも近いな」
千奈美「そう?個人的には長旅だったのだけれど」
P「この間広島に行ったからなぁ」
千奈美「広島に?」
P「あぁ、巴の実家にな。新幹線だったから結構長旅だったよ」
千奈美「確かに名古屋からさらに向こうだものね…お疲れ様」
P「いや、楽しかったよ。野球見に行ったりお酒飲んだり」
P(日本刀突きつけられたり…)
千奈美「野球見に行ったの?」
P「あぁ。色々あってな」
千奈美「ふーん。なら私と一緒に野球観戦なんてどう?嫌ならお城見たり、水族館行くのもいいけど…」
P「え?あ、そうかぁ、名古屋だもんなぁ」
千奈美「こっちに来る機会なんてそうそうないでしょうし」
P「そうだな。それじゃ、そうするか」
千奈美「決まりね。スポーツはやるのも見るのも嫌いじゃないわ」
P「分かった。そうしよう。それじゃ、先に千奈美の家な」
千奈美「えぇ。分かったわ」
P「思ったよりも近いな」
千奈美「そう?個人的には長旅だったのだけれど」
P「この間広島に行ったからなぁ」
千奈美「広島に?」
P「あぁ、巴の実家にな。新幹線だったから結構長旅だったよ」
千奈美「確かに名古屋からさらに向こうだものね…お疲れ様」
P「いや、楽しかったよ。野球見に行ったりお酒飲んだり」
P(日本刀突きつけられたり…)
千奈美「野球見に行ったの?」
P「あぁ。色々あってな」
千奈美「ふーん。なら私と一緒に野球観戦なんてどう?嫌ならお城見たり、水族館行くのもいいけど…」
P「え?あ、そうかぁ、名古屋だもんなぁ」
千奈美「こっちに来る機会なんてそうそうないでしょうし」
P「そうだな。それじゃ、そうするか」
千奈美「決まりね。スポーツはやるのも見るのも嫌いじゃないわ」
P「分かった。そうしよう。それじゃ、先に千奈美の家な」
千奈美「えぇ。分かったわ」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 22:33:24.89 ID:riW2IqWq0
千奈美の実家
P「いい家だな」
千奈美「普通の家よ?」
P「いやいや、立派な家だよ。あぁ、なんか緊張してきたなぁ」
千奈美「何を緊張するのかしら?私が認めたあなたよ?」
P「嬉しいこと言ってくれるな」
千奈美「偶には私だって褒めたりはするわ。さ、入りましょ。玄関前にいつまでもいたら不審者だもの」
P「そうだな」
千奈美「えぇ。そうよ」ガラッ
千奈美「ただいま。お母さん」
千奈美母「あら、お帰り。待ってたよ」
P「失礼します。私、千奈美さんの――」
千奈美母「はいはい。プロデューサーさんね。わざわざ遠くからどうも…」ペコリ
P「いえいえ。これもプロデューサーの仕事ですから。あ、これ、つまらないものですが」
千奈美母「まぁ、何だら」
P「この間、横浜に行ったものでして…シュウマイを」
千奈美「いつの間に準備したの?」
P「まぁな。失礼のないようにな」
千奈美母「ご丁寧にどうも。あ、こんなところではなんですからどうぞ中に…」
P「失礼します」
P「いい家だな」
千奈美「普通の家よ?」
P「いやいや、立派な家だよ。あぁ、なんか緊張してきたなぁ」
千奈美「何を緊張するのかしら?私が認めたあなたよ?」
P「嬉しいこと言ってくれるな」
千奈美「偶には私だって褒めたりはするわ。さ、入りましょ。玄関前にいつまでもいたら不審者だもの」
P「そうだな」
千奈美「えぇ。そうよ」ガラッ
千奈美「ただいま。お母さん」
千奈美母「あら、お帰り。待ってたよ」
P「失礼します。私、千奈美さんの――」
千奈美母「はいはい。プロデューサーさんね。わざわざ遠くからどうも…」ペコリ
P「いえいえ。これもプロデューサーの仕事ですから。あ、これ、つまらないものですが」
千奈美母「まぁ、何だら」
P「この間、横浜に行ったものでして…シュウマイを」
千奈美「いつの間に準備したの?」
P「まぁな。失礼のないようにな」
千奈美母「ご丁寧にどうも。あ、こんなところではなんですからどうぞ中に…」
P「失礼します」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 22:41:54.84 ID:riW2IqWq0
P「それでは、端的にですが、千奈美さんの活動を報告させて頂きます」
千奈美「私がやった大きいことだと…スポーツ関係の仕事かしら」
P「そうだな。それでは、それについて詳しく説明させていただきます。まず――」
千奈美母「はぁ。色んなことやってたんだら千奈美」
千奈美「私は、Pさんの言う通りやっているだけよ?」
千奈美母「ふふふ。まぁいいわ。えーと…Pさん?これからもよろしくお願いしますね」
P「いえ、こちらこそ末永いお付き合いを…」
千奈美「Pさん、それ誤解招きそうね」
千奈美母「ふふ。そっちの方も期待していいのかしら」
千奈美「さぁね。それは知らないわ」
P「あ、あのお父様の方は…」
千奈美母「ちょっと仕事の都合で帰ってこれないんですよ。ごめんなさいね。何か書類でもあれば、私が代わりにサインしますけど」
P「あ、いえ、そういうわけではないのですが…」
千奈美「私がやった大きいことだと…スポーツ関係の仕事かしら」
P「そうだな。それでは、それについて詳しく説明させていただきます。まず――」
千奈美母「はぁ。色んなことやってたんだら千奈美」
千奈美「私は、Pさんの言う通りやっているだけよ?」
千奈美母「ふふふ。まぁいいわ。えーと…Pさん?これからもよろしくお願いしますね」
P「いえ、こちらこそ末永いお付き合いを…」
千奈美「Pさん、それ誤解招きそうね」
千奈美母「ふふ。そっちの方も期待していいのかしら」
千奈美「さぁね。それは知らないわ」
P「あ、あのお父様の方は…」
千奈美母「ちょっと仕事の都合で帰ってこれないんですよ。ごめんなさいね。何か書類でもあれば、私が代わりにサインしますけど」
P「あ、いえ、そういうわけではないのですが…」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 22:53:42.73 ID:riW2IqWq0
千奈美母「あらそう?ならいいけど。あ、プロデューサーさんはこの後何かご予定が?」
P「えぇ。申し訳ありませんが、ちょっとした用が…」チラッ
千奈美「…そうね」
千奈美母「あらあら。お二人で何かあるのね。それでは私が邪魔するわけにはいきませんね」
千奈美「そんなのじゃないわ。それじゃ、私は今日ここ泊まるから」
千奈美母「やいやい。それでプロデューサーさんは?」
P「私は帰ろうかと…」
千奈美母「もし、電車がないようでしたらお泊りになってくださいね」
P「はい。その時はお願いします」
千奈美「それじゃ行きましょうか」
P「えぇ。申し訳ありませんが、ちょっとした用が…」チラッ
千奈美「…そうね」
千奈美母「あらあら。お二人で何かあるのね。それでは私が邪魔するわけにはいきませんね」
千奈美「そんなのじゃないわ。それじゃ、私は今日ここ泊まるから」
千奈美母「やいやい。それでプロデューサーさんは?」
P「私は帰ろうかと…」
千奈美母「もし、電車がないようでしたらお泊りになってくださいね」
P「はい。その時はお願いします」
千奈美「それじゃ行きましょうか」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 23:13:04.15 ID:riW2IqWq0
車内
P「ふぅ…緊張したなぁ」
千奈美「とてもそうは見えなかったわよ」
P「そりゃ見えないように頑張ったからな」
千奈美「流石ね。それじゃ、行きましょうか」
P「おう。行こうか。あ、運転手さん。名古屋ドームまで」
運転手「あいよー」
P「千奈美はどこのチームのファンとかあるのか?」
千奈美「特にないわ。だからホーム側じゃなくても構わないわよ」
P「それは助かる。うちの事務所には一過言ある人たちがいるからさ」
千奈美「…まぁ、それだけ思い入れが強いのね。悪いことじゃないと思うわ」
P「確かにそうだな。何かに一生懸命になるのってのはいいことだよな」
千奈美「そうね。ちなみにあなたはどこのファンとかはあるのかしら?」
P「俺もないよ。強いて言うなら素晴らしい試合がみたいくらいかな」
千奈美「プロをプロデュースするあなたらしい発言ね。確かにプロの仕事を見て何か感じることがあるかもしれないわ」
P「沙紀も似たようなことを言っていたな」
千奈美「本当?それじゃ、今度話してみようかしら。意外に合うのかもしれないわ」
P「あぁ、いい子だぞ」
千奈美「私が言ったのはそういう意味じゃないのだけれど…。まぁいいわ」
P「ん?あ、そろそろ着くみたいだな」
P「ふぅ…緊張したなぁ」
千奈美「とてもそうは見えなかったわよ」
P「そりゃ見えないように頑張ったからな」
千奈美「流石ね。それじゃ、行きましょうか」
P「おう。行こうか。あ、運転手さん。名古屋ドームまで」
運転手「あいよー」
P「千奈美はどこのチームのファンとかあるのか?」
千奈美「特にないわ。だからホーム側じゃなくても構わないわよ」
P「それは助かる。うちの事務所には一過言ある人たちがいるからさ」
千奈美「…まぁ、それだけ思い入れが強いのね。悪いことじゃないと思うわ」
P「確かにそうだな。何かに一生懸命になるのってのはいいことだよな」
千奈美「そうね。ちなみにあなたはどこのファンとかはあるのかしら?」
P「俺もないよ。強いて言うなら素晴らしい試合がみたいくらいかな」
千奈美「プロをプロデュースするあなたらしい発言ね。確かにプロの仕事を見て何か感じることがあるかもしれないわ」
P「沙紀も似たようなことを言っていたな」
千奈美「本当?それじゃ、今度話してみようかしら。意外に合うのかもしれないわ」
P「あぁ、いい子だぞ」
千奈美「私が言ったのはそういう意味じゃないのだけれど…。まぁいいわ」
P「ん?あ、そろそろ着くみたいだな」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 23:15:33.04 ID:riW2IqWq0
ドーム前
P(うーん…東京に戻る終電はと…21:30か)
P「正直キツいかなぁ…」
千奈美「何がかしら」ズイッ
P「うわっ!いきなりどうした」
千奈美「別に。あぁ、終電の時間かしら?」
P「そうだよ。どうも時間が厳しいな…」
千奈美「そうみたいね。それじゃお母さんにそう伝えとくわ」
P「え?あ、頼む…?」
千奈美「えぇ。分かったわ。それじゃ、ドームに入りましょう」
P「そうだな。お…今日は、パイロンズ対キャッツか」
千奈美「みたいね。そろそろ始まりそうじゃない。早く行きましょう」
P「そ、そうだな」
P(うーん…東京に戻る終電はと…21:30か)
P「正直キツいかなぁ…」
千奈美「何がかしら」ズイッ
P「うわっ!いきなりどうした」
千奈美「別に。あぁ、終電の時間かしら?」
P「そうだよ。どうも時間が厳しいな…」
千奈美「そうみたいね。それじゃお母さんにそう伝えとくわ」
P「え?あ、頼む…?」
千奈美「えぇ。分かったわ。それじゃ、ドームに入りましょう」
P「そうだな。お…今日は、パイロンズ対キャッツか」
千奈美「みたいね。そろそろ始まりそうじゃない。早く行きましょう」
P「そ、そうだな」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 23:17:29.86 ID:riW2IqWq0
P「えーと…パノラマのBだから…。お、ここみたいだ」
千奈美「中々壮観ね。ドーム全体が見渡せるわ」
P「意外に安くてよかったな」
P(この間はバックネットだったからいい値段したもんな)
千奈美「始まるみたいね。ちょっとそっちに詰めて貰っていい?」
P「あ、ごめんごめん。あ、すみません」
女の子「いえ。別に構いませんよ」
千奈美「どうかしたのかしら?」
P「いや別になにも。あ、そうだ弁当食べるか?」
千奈美「お弁当?」
P「あぁ。ドーム特製の弁当が…」
女の子「ここのおススメは『ドーム釜飯』か『ステーキ弁当』ですかね」
P「え?あ、どうも」
女の子「画像はこんな感じです」
P「あ、わざわざタブレットを使ってまでご丁寧に。あ、お礼にどちらかを買ってきましょうか?」
千奈美「中々壮観ね。ドーム全体が見渡せるわ」
P「意外に安くてよかったな」
P(この間はバックネットだったからいい値段したもんな)
千奈美「始まるみたいね。ちょっとそっちに詰めて貰っていい?」
P「あ、ごめんごめん。あ、すみません」
女の子「いえ。別に構いませんよ」
千奈美「どうかしたのかしら?」
P「いや別になにも。あ、そうだ弁当食べるか?」
千奈美「お弁当?」
P「あぁ。ドーム特製の弁当が…」
女の子「ここのおススメは『ドーム釜飯』か『ステーキ弁当』ですかね」
P「え?あ、どうも」
女の子「画像はこんな感じです」
P「あ、わざわざタブレットを使ってまでご丁寧に。あ、お礼にどちらかを買ってきましょうか?」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 23:18:27.71 ID:riW2IqWq0
女の子「いえ。私は父と来ているので。知らない人から何か貰うのは…」
千奈美「そうね。今のあなたは正直、不審者ね」
P「そうか…。ありがとうございます。この試合の間お隣ですんでお名前だけでも伺っていいですか?」
ありす「橘って言います。早くしないと試合始まっちゃいますけど」
P「あ、ホントだ。どうもありがとう橘さん!それじゃ、千奈美買ってくる!」
千奈美「気をつけなさいよ?転ばないようにね」
P「あぁ、分かってるって」
千奈美「そうね。今のあなたは正直、不審者ね」
P「そうか…。ありがとうございます。この試合の間お隣ですんでお名前だけでも伺っていいですか?」
ありす「橘って言います。早くしないと試合始まっちゃいますけど」
P「あ、ホントだ。どうもありがとう橘さん!それじゃ、千奈美買ってくる!」
千奈美「気をつけなさいよ?転ばないようにね」
P「あぁ、分かってるって」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 23:22:02.63 ID:riW2IqWq0
P「いやー。ただいま。あ、橘さん失礼します」
ありす「いえ、平気ですよ」
P「何とか間に合ったみたいだな。一応どっちも買ってきたけど好きな方、選んでいいぞ」
千奈美「そう。ありがとう。それじゃ、私はこっち貰うわ。ありがとう」
P「おう。…今日の先発は山科か。ってあの人まだ投げれんの?」
ありす「今年で三十年目です」
P「俺が生まれる前から投げてるのかぁ…」
ありす「ちなみに最近また成績が上がってるみたいですよ」
P「あ、データありがとうございます」
ありす「これくらいは当然です」
千奈美「そっちに構ってないで試合見たら?」
P「そうだな」
ありす「いえ、平気ですよ」
P「何とか間に合ったみたいだな。一応どっちも買ってきたけど好きな方、選んでいいぞ」
千奈美「そう。ありがとう。それじゃ、私はこっち貰うわ。ありがとう」
P「おう。…今日の先発は山科か。ってあの人まだ投げれんの?」
ありす「今年で三十年目です」
P「俺が生まれる前から投げてるのかぁ…」
ありす「ちなみに最近また成績が上がってるみたいですよ」
P「あ、データありがとうございます」
ありす「これくらいは当然です」
千奈美「そっちに構ってないで試合見たら?」
P「そうだな」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 23:26:20.21 ID:riW2IqWq0
P「しかし、凄いなぁ…。俺の親父に近い年の人が若い人たちを手玉に取ってるなんて」
ありす「若さだけで勝てるほど甘くはないということですね」
千奈美「そうね」
千奈美「そう言えば、橘さんでしたっけ?あなた、私たちと話していていいの?」
ありす「えぇ。父は別の席で応援してますから」
千奈美「どの席で?」
ありす「多分外野の応援席にいるかと。私はあそこはちょっと苦手でして」
千奈美「へぇ。そうなんだ」
P「橘さんは野球好きなんですか?」
ありす「ま、まぁ、嫌いではありませんよ」
P「やっぱりお父さんの影響ですか?」
ありす「そうですね。その影響が大きいと思います。それでですね」
P「うん。なんですか?」
ありす「こうやって話すのが久々で今日はそれだけで来てよかったと思います」ニコッ
P「特に何もやってないけどね」
千奈美「しかし、ベテランの技ねぇ。何か参考に出来ないかしら」
ありす「お連れの方は何かをやられているんですか?」
千奈美「ん?私?私は一応アイドルやってるの。見えないかもしれないけど」
ありす「アイドル…ですか?あの、歌ったり踊ったりする」
P「そうそう。テレビにもちょくちょく出てる凄い人だよ」
千奈美「何をいきなり…」
ありす「それではあなたはマネージャーさんですか?」
P「いや、俺はプロデューサーだよ」
ありす「プロデューサー。えーと……プロデュースする人なんですね」
P「そうだよ。お、バッター、ルナエルかぁ…」
ありす「まだ、四割台ですから、ここで何かきっかけを作って欲しいです」
千奈美「四割って凄いわね。他の人が三割で頑張ってるのに」
ありす「若さだけで勝てるほど甘くはないということですね」
千奈美「そうね」
千奈美「そう言えば、橘さんでしたっけ?あなた、私たちと話していていいの?」
ありす「えぇ。父は別の席で応援してますから」
千奈美「どの席で?」
ありす「多分外野の応援席にいるかと。私はあそこはちょっと苦手でして」
千奈美「へぇ。そうなんだ」
P「橘さんは野球好きなんですか?」
ありす「ま、まぁ、嫌いではありませんよ」
P「やっぱりお父さんの影響ですか?」
ありす「そうですね。その影響が大きいと思います。それでですね」
P「うん。なんですか?」
ありす「こうやって話すのが久々で今日はそれだけで来てよかったと思います」ニコッ
P「特に何もやってないけどね」
千奈美「しかし、ベテランの技ねぇ。何か参考に出来ないかしら」
ありす「お連れの方は何かをやられているんですか?」
千奈美「ん?私?私は一応アイドルやってるの。見えないかもしれないけど」
ありす「アイドル…ですか?あの、歌ったり踊ったりする」
P「そうそう。テレビにもちょくちょく出てる凄い人だよ」
千奈美「何をいきなり…」
ありす「それではあなたはマネージャーさんですか?」
P「いや、俺はプロデューサーだよ」
ありす「プロデューサー。えーと……プロデュースする人なんですね」
P「そうだよ。お、バッター、ルナエルかぁ…」
ありす「まだ、四割台ですから、ここで何かきっかけを作って欲しいです」
千奈美「四割って凄いわね。他の人が三割で頑張ってるのに」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 23:33:18.90 ID:riW2IqWq0
カキーン
P「お、打った!今日はこれで2の1か。打率五割凄いなぁ」
ありす「外角の球に対して手首を返さないで打てるのが素晴らしいですよね」
P「う、うん?」
ありす「以前テレビでそう言ってました」
千奈美「物知りだね。橘さん」
ありす「い、いえそんなことはないですよ」ポッ
P「お、森田が出てきた。雰囲気あるなぁ」
カキーン
P「打ったぁ!」
ありす「きゃっ!ほ、本当ですか?」
千奈美「球こっち来てるって!」
P「お、打った!今日はこれで2の1か。打率五割凄いなぁ」
ありす「外角の球に対して手首を返さないで打てるのが素晴らしいですよね」
P「う、うん?」
ありす「以前テレビでそう言ってました」
千奈美「物知りだね。橘さん」
ありす「い、いえそんなことはないですよ」ポッ
P「お、森田が出てきた。雰囲気あるなぁ」
カキーン
P「打ったぁ!」
ありす「きゃっ!ほ、本当ですか?」
千奈美「球こっち来てるって!」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 23:39:36.95 ID:riW2IqWq0
P「流石にここまでは来ないだろうけど凄い当たりだったな」
ありす「ここまで間近でホームランを見ました。まだドキドキしてます」
千奈美「2-0だからまだ分からないわね」
ありす「やっぱり、テレビで見るのとは違いますね」
P「実物は違いますよね」
ありす「そ、そうですね」
千奈美「あ、後ろは続かないんだ…」
P「八回まで無失点って、この人おかしいだろ」
ありす「あ、あのですね。もし、完封すると記録らしいですよ」
千奈美「まぁ、あの年で投げてる時点で凄いわよね」
ありす「ここまで間近でホームランを見ました。まだドキドキしてます」
千奈美「2-0だからまだ分からないわね」
ありす「やっぱり、テレビで見るのとは違いますね」
P「実物は違いますよね」
ありす「そ、そうですね」
千奈美「あ、後ろは続かないんだ…」
P「八回まで無失点って、この人おかしいだろ」
ありす「あ、あのですね。もし、完封すると記録らしいですよ」
千奈美「まぁ、あの年で投げてる時点で凄いわよね」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 23:46:37.87 ID:riW2IqWq0
P「さぁ、なんだかんだで9回もツーアウトになったな」
ありす「あと一人ですね」
千奈美「まさか、ここまで来るとはね」
P「あっ、内野フライだ」
ウグイス嬢「本日の試合は2-0でパイロンズの勝利となりました」
ありす「抑えましたね…」
P「抑えたな…」
千奈美「凄いわね。それに意外に早く終わったわ」
P「まぁ、完封だからな。それじゃ、俺は帰ろうかな」
ありす「帰るってどこに住んでるんですか?」
P「一応東京の方なんだ。今日はたまたま彼女の家に最近の様子を報告しにきたついでにここにきたんだ」
ありす「そうなんですか。私は親が迎えに来るまでここにいます」
千奈美「…どう?Pさん?」
P「そうだな。流石にここに一人で橘さんを残すのはな」
ありす「子供扱いしないで下さい。それより終電は平気なんですか?」
ありす「あと一人ですね」
千奈美「まさか、ここまで来るとはね」
P「あっ、内野フライだ」
ウグイス嬢「本日の試合は2-0でパイロンズの勝利となりました」
ありす「抑えましたね…」
P「抑えたな…」
千奈美「凄いわね。それに意外に早く終わったわ」
P「まぁ、完封だからな。それじゃ、俺は帰ろうかな」
ありす「帰るってどこに住んでるんですか?」
P「一応東京の方なんだ。今日はたまたま彼女の家に最近の様子を報告しにきたついでにここにきたんだ」
ありす「そうなんですか。私は親が迎えに来るまでここにいます」
千奈美「…どう?Pさん?」
P「そうだな。流石にここに一人で橘さんを残すのはな」
ありす「子供扱いしないで下さい。それより終電は平気なんですか?」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 23:50:45.93 ID:riW2IqWq0
千奈美「もともと、彼は、終電で帰れないと思って宿は取ってあるから平気なのよ」
P「終電に乗れたとしても、モヤモヤが残りそうですから、ちゃんとお父さんが来るまでいさせて下さい」
ありす「まぁ、そこまで言うならいいですけど…」
千奈美(なんだかんだで嬉しそうねこの子)
ありす「多分、ヒーローインタビューを聞いてから迎えに来ると思うので少し時間がありますね」
P「そうなんだ。あ、ごめんちょっとトイレに…」
ありす「はい。――話は変わりますけど、小室千奈美さんですよね?」
千奈美「そうよ。そのタブレットで調べたのかしら」
ありす「はい。そうです。正直、会ってみて、とってもカッコいいと思いました」
千奈美「そ。ありがとね」
P「終電に乗れたとしても、モヤモヤが残りそうですから、ちゃんとお父さんが来るまでいさせて下さい」
ありす「まぁ、そこまで言うならいいですけど…」
千奈美(なんだかんだで嬉しそうねこの子)
ありす「多分、ヒーローインタビューを聞いてから迎えに来ると思うので少し時間がありますね」
P「そうなんだ。あ、ごめんちょっとトイレに…」
ありす「はい。――話は変わりますけど、小室千奈美さんですよね?」
千奈美「そうよ。そのタブレットで調べたのかしら」
ありす「はい。そうです。正直、会ってみて、とってもカッコいいと思いました」
千奈美「そ。ありがとね」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:01:58.60 ID:dBb04B3C0
ありす「…私は、歌や音楽を将来的にやっていきたいと思うんですよ」
千奈美「そうなの」
ありす「正直、私はアイドルに興味なかったんですよ」
ありす「でも、今日のホームランを見て思いましたけど、写真と実際は違うんですね」
千奈美「ちょうど、その興味ないアイドルをやってる私がいるわけだけど、どう?」
ありす「まだ、分からないんですけど。カッコいいなぁと思いました」
千奈美「それは嬉しい限りね。それで、あなたはアイドルやりたいの?」
ありす「い、いえ、とりあえずアイドルもやってみていいかなって思うようになっただけです。第一、こんな偉そうなこと言ってますけど、どこかでお仕事してるというわけではありませんし…」
千奈美「そういうことみたいだけどあなたの意見を聞きたいわね。Pさん」
ありす「えっ?」
P「どうも。俺は別にいいと思うけど」
ありす「えっ?」
P「本人のやる気次第だし、言ってた通り実物を見るのはいいかもしれないね。はい。これ名刺。来るなら連絡が欲しいな」
ありす「あ、はい。どうもありがとうございます。あ、なら、私の携帯の番号も教えますね。赤外線は出来ますか?」
P「うん。…はい。ありがとう。橘ありすさんだね」
ありす「はい。ただ、名前で呼ばれるのは嫌いなので。あっ、父が来たみたいなんで失礼しますね。それでは今日はありがとうございました」ペコリ
千奈美「そうなの」
ありす「正直、私はアイドルに興味なかったんですよ」
ありす「でも、今日のホームランを見て思いましたけど、写真と実際は違うんですね」
千奈美「ちょうど、その興味ないアイドルをやってる私がいるわけだけど、どう?」
ありす「まだ、分からないんですけど。カッコいいなぁと思いました」
千奈美「それは嬉しい限りね。それで、あなたはアイドルやりたいの?」
ありす「い、いえ、とりあえずアイドルもやってみていいかなって思うようになっただけです。第一、こんな偉そうなこと言ってますけど、どこかでお仕事してるというわけではありませんし…」
千奈美「そういうことみたいだけどあなたの意見を聞きたいわね。Pさん」
ありす「えっ?」
P「どうも。俺は別にいいと思うけど」
ありす「えっ?」
P「本人のやる気次第だし、言ってた通り実物を見るのはいいかもしれないね。はい。これ名刺。来るなら連絡が欲しいな」
ありす「あ、はい。どうもありがとうございます。あ、なら、私の携帯の番号も教えますね。赤外線は出来ますか?」
P「うん。…はい。ありがとう。橘ありすさんだね」
ありす「はい。ただ、名前で呼ばれるのは嫌いなので。あっ、父が来たみたいなんで失礼しますね。それでは今日はありがとうございました」ペコリ
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:04:52.74 ID:dBb04B3C0
P「見事に終電はなくなったな」
千奈美「まぁ、いいじゃない」
P「仕事に支障はないからいいけどな」
千奈美「それより、どうなの橘さん」
P「ん?スカウトしたからそう考えてくれていいけども」
千奈美「あなたにかかれば宇宙人でもなんでもスカウト出来そうね」
P「そんなことは出来ないって。しかし、本当にいいのか?泊まっても」
千奈美「ホテルに泊まったら勿体ないじゃない。ここまでのお金を出して貰ってるんだし、それくらいはさせてもらうわ」
P「それじゃ、お言葉に甘えて…」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:06:53.60 ID:dBb04B3C0
千奈美の実家
P「……」
千奈美「……」
P「大丈夫だ。夏だから俺は外で寝れる」
千奈美「焦らないで。私がもう一個布団を出せばいいだけだから」
P「そ、そうだな」
千奈美「まったく、母さんは…。なにかしら?」
P「い、いや別に」
P(そう言えば、巴の家の時もそんなことあったなぁ…)
千奈美「もう、電気消すわよ」
P「おう」
P「……」
千奈美「……」
P「大丈夫だ。夏だから俺は外で寝れる」
千奈美「焦らないで。私がもう一個布団を出せばいいだけだから」
P「そ、そうだな」
千奈美「まったく、母さんは…。なにかしら?」
P「い、いや別に」
P(そう言えば、巴の家の時もそんなことあったなぁ…)
千奈美「もう、電気消すわよ」
P「おう」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:11:58.46 ID:dBb04B3C0
千奈美「ねぇ。起きてるかしら?」
P「……起きてるぞ」
千奈美「そう。ならちょっといい?」
P「何がだ?」
千奈美「私はあなたに感謝してるわ。あなたがいるから退屈しない。あなたがいるから私は変われたの。感謝してる。…ありがとう」
P「千奈美…」
千奈美「電気消えてるから言えるのよ。もうこんなこと言う機会は当分ないわね。それじゃ改めておやすみなさい」
P「お、おやすみなさい」
P(ボイスレコーダーとか欲しかったなぁ)
P「……起きてるぞ」
千奈美「そう。ならちょっといい?」
P「何がだ?」
千奈美「私はあなたに感謝してるわ。あなたがいるから退屈しない。あなたがいるから私は変われたの。感謝してる。…ありがとう」
P「千奈美…」
千奈美「電気消えてるから言えるのよ。もうこんなこと言う機会は当分ないわね。それじゃ改めておやすみなさい」
P「お、おやすみなさい」
P(ボイスレコーダーとか欲しかったなぁ)
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:15:05.30 ID:dBb04B3C0
P「朝か…」
千奈美「……」スー
P「とりあえず写真でも撮っておこう。さてと、今日のスケジュールを確認してと…」
千奈美「…おはよう。今日はすぐ帰るのよね?」
P「そうだな。俺は向こうでやることあるし」
千奈美「それじゃ、送るわ。朝はどうするの?」
P「いや、朝はいいかな」
千奈美「それじゃ、もう送っていくわね。準備は出来てるのかしら?」
P「俺はいいけど。千奈美はいいのか?」
千奈美「いいえ。ちょっとだけ準備させてもらうわ」
千奈美「……」スー
P「とりあえず写真でも撮っておこう。さてと、今日のスケジュールを確認してと…」
千奈美「…おはよう。今日はすぐ帰るのよね?」
P「そうだな。俺は向こうでやることあるし」
千奈美「それじゃ、送るわ。朝はどうするの?」
P「いや、朝はいいかな」
千奈美「それじゃ、もう送っていくわね。準備は出来てるのかしら?」
P「俺はいいけど。千奈美はいいのか?」
千奈美「いいえ。ちょっとだけ準備させてもらうわ」
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:15:47.52 ID:dBb04B3C0
P「さて、誰かからメールが来てたりはないか…」
P「いや、友紀から来てるな。今日は負けたってなんで、試合結果を逐一感想と一緒に送ってくるのかな」
千奈美「ごめん。待たせたわね」
P「いや、平気だよ。悪いな」
千奈美「気にしなくていいわ。それじゃ」
P「いや、友紀から来てるな。今日は負けたってなんで、試合結果を逐一感想と一緒に送ってくるのかな」
千奈美「ごめん。待たせたわね」
P「いや、平気だよ。悪いな」
千奈美「気にしなくていいわ。それじゃ」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:17:19.81 ID:dBb04B3C0
駅
P「それじゃあな。二、三日はゆっくり親孝行しとけよ。これからいつ帰れるかわからないんだし」
千奈美「それじゃ、そうするわ。さよなら」
P「おう。見送りありがとな」
千奈美「…橘さんも事務所に来るといいわね」
P「そうだな」
P「それじゃあな。二、三日はゆっくり親孝行しとけよ。これからいつ帰れるかわからないんだし」
千奈美「それじゃ、そうするわ。さよなら」
P「おう。見送りありがとな」
千奈美「…橘さんも事務所に来るといいわね」
P「そうだな」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:21:43.60 ID:dBb04B3C0
事務所
P「お疲れ様です」
ちひろ「あ、お帰りなさい」
P「えぇ。ただいまです。そういえばですね、もしかしたらアイドルが増えるかもしれませんよ」
ちひろ「……あれ?千奈美ちゃんのご実家に行ったんじゃなかったんでしたっけ?」
P「えぇ。そうですけど?」
ちひろ「ということはご家族の方をスカウトされたんですか?」
P「いえいえ。そういうわけではないですけど」ピリリリ
P「あ、すみません。はいもしもし」
ありす『失礼します。この携帯はCGプロダクションのプロデューサーさんの携帯でしょうか?』
P「はい。そうですよ。おはようございます」
ありす『おはようございます。それで、昨日のお話なんですけども、ちょっと見学してみたいなと思います』
P「それは良かった」
ありす『都合のいい時間などはありますか?』
P「言ってくれれば、合わせますけど」
ありす『そうですかそれでは――』
友紀「サンキューガッツ!あ、Pさんおはよー。いや、昨日は山科さんに負けちゃったよ。あの人ホント何者よ。しかもパイロンズにはまだ死神谷瀬がいるしさー!でも、ま、最後に勝つのはキャッツだけどね」
ちひろ「友紀ちゃん、今プロデューサーさんお電話中…」
友紀「あ、ごめんごめん」
P「お疲れ様です」
ちひろ「あ、お帰りなさい」
P「えぇ。ただいまです。そういえばですね、もしかしたらアイドルが増えるかもしれませんよ」
ちひろ「……あれ?千奈美ちゃんのご実家に行ったんじゃなかったんでしたっけ?」
P「えぇ。そうですけど?」
ちひろ「ということはご家族の方をスカウトされたんですか?」
P「いえいえ。そういうわけではないですけど」ピリリリ
P「あ、すみません。はいもしもし」
ありす『失礼します。この携帯はCGプロダクションのプロデューサーさんの携帯でしょうか?』
P「はい。そうですよ。おはようございます」
ありす『おはようございます。それで、昨日のお話なんですけども、ちょっと見学してみたいなと思います』
P「それは良かった」
ありす『都合のいい時間などはありますか?』
P「言ってくれれば、合わせますけど」
ありす『そうですかそれでは――』
友紀「サンキューガッツ!あ、Pさんおはよー。いや、昨日は山科さんに負けちゃったよ。あの人ホント何者よ。しかもパイロンズにはまだ死神谷瀬がいるしさー!でも、ま、最後に勝つのはキャッツだけどね」
ちひろ「友紀ちゃん、今プロデューサーさんお電話中…」
友紀「あ、ごめんごめん」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:31:05.66 ID:dBb04B3C0
P「あ、ごめんな」
ありす『いえ、平気です。日時が決まり次第また、折り返し電話を掛けますね』
ありす『それと、そこにいるキャッツファンの方に一言お願いします。負けませんと』
P「はいはい。それじゃ失礼しますね」
友紀「あのぉ…もしかしてやっちゃった?」
P「いや、平気だぞ。別に仕事先ってわけじゃないし」
友紀「よかったぁ…。ん?それじゃどこから?」
P「新しく入るかもしれないアイドルからだな」
友紀「うわぁ、大丈夫かな…」
P「あ、そうそう。キャッツには負けないってさ」
友紀「なぬ?こっちも負けないさ!って言っといて」
巴「なんじゃP、野球好きな子をスカウトしてきたんか」
P「いや、そういうわけじゃないけど…」
巴「そうじゃろ実際。それで、ほれ、ウチのナマーズには何か言ってきたんか?」
P「いや、ないよ」
巴「な、なんじゃと…」
P「まぁ、俺から言えるのは鯉料理にされるなよってことか」
巴「うむ。そんなことないけ、安心しいや」
ちひろ(たまには、私とかにも分かる話題を振って欲しいなぁ…)チラッ
ありす『いえ、平気です。日時が決まり次第また、折り返し電話を掛けますね』
ありす『それと、そこにいるキャッツファンの方に一言お願いします。負けませんと』
P「はいはい。それじゃ失礼しますね」
友紀「あのぉ…もしかしてやっちゃった?」
P「いや、平気だぞ。別に仕事先ってわけじゃないし」
友紀「よかったぁ…。ん?それじゃどこから?」
P「新しく入るかもしれないアイドルからだな」
友紀「うわぁ、大丈夫かな…」
P「あ、そうそう。キャッツには負けないってさ」
友紀「なぬ?こっちも負けないさ!って言っといて」
巴「なんじゃP、野球好きな子をスカウトしてきたんか」
P「いや、そういうわけじゃないけど…」
巴「そうじゃろ実際。それで、ほれ、ウチのナマーズには何か言ってきたんか?」
P「いや、ないよ」
巴「な、なんじゃと…」
P「まぁ、俺から言えるのは鯉料理にされるなよってことか」
巴「うむ。そんなことないけ、安心しいや」
ちひろ(たまには、私とかにも分かる話題を振って欲しいなぁ…)チラッ
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:36:55.57 ID:dBb04B3C0
終わりです。
見てくださった方ありがとうございました。
なぜか外国人のハイブリッドが思いつかなかったので、中日のパウエル選手と混ぜてみました。
見てくださった方ありがとうございました。
なぜか外国人のハイブリッドが思いつかなかったので、中日のパウエル選手と混ぜてみました。
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:45:21.82 ID:0gK52n0G0
乙
このシリーズ好きだ
このシリーズ好きだ
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 07:02:24.71 ID:l9iNrSIxo
乙でしたっ☆
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370610303/
Entry ⇒ 2014.10.31 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
サシャ「オムライス。」
1 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/07(金) 22:00:23
”ごちそう”というと皆さんは何を思い浮かべるでしょう。
ハチミツつきのパン? 骨付きのチキン? 味の濃いスープ?
私にとってのごちそう、それはオムライスです。
ハチミツつきのパン? 骨付きのチキン? 味の濃いスープ?
私にとってのごちそう、それはオムライスです。
3 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/07(金) 22:05:34
小さい頃、私の家庭はほぼ狩猟の生活で、貧しかった。
でも年に一回だけ、私の誕生日だけは特別でした。
誕生日の日だけは、”好きなものを何でも食べていい”という決まりがあって
、私は毎年決まって「オムライス!」と父にお願いをしていたのです。
でも年に一回だけ、私の誕生日だけは特別でした。
誕生日の日だけは、”好きなものを何でも食べていい”という決まりがあって
、私は毎年決まって「オムライス!」と父にお願いをしていたのです。
4 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/07(金) 22:12:27
スープなどとは違って、オムライスは一人分づつ卵でくるまなければいけな
いので、料理に関してはあまり、手先が器用でない父は大変だったと思います。
父の作ったオムライスは、いつも卵の部分が少し破れていて少し焦げていまし
た。父の「焦げちゃってごめんな。」というのが毎年ありました。
いので、料理に関してはあまり、手先が器用でない父は大変だったと思います。
父の作ったオムライスは、いつも卵の部分が少し破れていて少し焦げていまし
た。父の「焦げちゃってごめんな。」というのが毎年ありました。
5 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/07(金) 22:21:01
でも父が、一番楽しそうにするのがそのあとの卵に、ケチャップで書くとき
です、手先が不器用なのにこの時だけはきれいな字で書くのです。
「オムライスに字を書くときは、食べてもらう相手のことを思いながら、書く
んだ。」そういいながら書いてくれた、『おめでとう』の光景が今も忘れられ
ません。
です、手先が不器用なのにこの時だけはきれいな字で書くのです。
「オムライスに字を書くときは、食べてもらう相手のことを思いながら、書く
んだ。」そういいながら書いてくれた、『おめでとう』の光景が今も忘れられ
ません。
6 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/07(金) 22:27:53
訓練兵になった今も、貧しかった当時のことはよく思い出し、エレンたちに
話したりもします。
トロスト区の有名な焼き肉屋さんや、おいしいスープ屋さんなどに行っても
おいしいとしかおもわないのに、オムライス屋さんに入った時だけは、もの凄
い贅沢をしているような、何か悪いことをしているような、そんな気分になり
ます。
9 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/07(金) 22:46:19
オムライスを食べるのは、ずっと”特別な日”でした。
誕生日はもちろん、初めての狩りに成功した日 訓練兵に志願しに行く日の
前日などの、何か目標を達成したときです。
現在私は、調査兵団に所属しています。
人と人との壁があった私を、家族のように支えてくれているのが、今の調査
兵団の、仲間たちです。
「お前って、何かしらと見えない壁作ってるよな。でもさ、俺たちは仲間なん
だ、仲間なんだから俺たちをもっと頼ってもいいんだぞ。」
そう言ってくれた仲間のために、私は強くなろうと思って必死に訓練をしま
した。
そんなある日、訓練中に教官に呼び出されました。
10 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/07(金) 22:54:26
サシャ・ブラウス、気の毒だがお前の父親が亡くなったそうだ。
私は、教官が何を言っているのか、わからなかった、わかりたくなかった。
嘘であってほしい!!必死にそう願った。
お前には一週間の休暇をやる、早く会いに行ってやるんだ。
呆然としてしまった。どうしていいかわからなかった。
父と無言の再会を果たすことになった私。
立派になるまで帰ってくるな。だからがんばったのに。
でも結局、私を残して、父はいなくなってしまった。
私は、教官が何を言っているのか、わからなかった、わかりたくなかった。
嘘であってほしい!!必死にそう願った。
お前には一週間の休暇をやる、早く会いに行ってやるんだ。
呆然としてしまった。どうしていいかわからなかった。
父と無言の再会を果たすことになった私。
立派になるまで帰ってくるな。だからがんばったのに。
でも結局、私を残して、父はいなくなってしまった。
11 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/07(金) 23:03:48
「お父さんごめんね。」
肉親の死に目にも会えなかった。私は一体何を、やっていたんだろうと思っ
た。
突然の孤独感に襲われ、力が抜けていきました。
父の友人によると「娘は立派になったら帰ってきてほしい。」とのことだっ
た、だから私は父が病に伏せていることも知ることはなかったんだ。
でもいつまでも甘えてるわけにはいきません。
私は調査兵団サシャ・ブラウス。肉親は、いなくなってしまったけど、私の
事を仲間だと言ってくれる人達がいます。
肉親の死に目にも会えなかった。私は一体何を、やっていたんだろうと思っ
た。
突然の孤独感に襲われ、力が抜けていきました。
父の友人によると「娘は立派になったら帰ってきてほしい。」とのことだっ
た、だから私は父が病に伏せていることも知ることはなかったんだ。
でもいつまでも甘えてるわけにはいきません。
私は調査兵団サシャ・ブラウス。肉親は、いなくなってしまったけど、私の
事を仲間だと言ってくれる人達がいます。
12 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/07(金) 23:13:21
父の葬儀はその日のうちに行われた。
葬儀を済ませた私は、『もう泣かない』と決め急いで戻った。
そして3日ぶりに調査兵団の寮に戻ってきました。
ドアを開け入ると、いきなり
お帰りサシャ!!
という声が聞こえてきました。テーブルの上には、黄色いものが乗ったお皿
がありました。もちろんみんなのもありました。ただ少し冷めてて、少しあっ
たかいそんなものの上には。
” が ん ば れ ”
葬儀を済ませた私は、『もう泣かない』と決め急いで戻った。
そして3日ぶりに調査兵団の寮に戻ってきました。
ドアを開け入ると、いきなり
お帰りサシャ!!
という声が聞こえてきました。テーブルの上には、黄色いものが乗ったお皿
がありました。もちろんみんなのもありました。ただ少し冷めてて、少しあっ
たかいそんなものの上には。
” が ん ば れ ”
13 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/07(金) 23:21:30
もう泣かないって決めたのに。
私は、あふれる涙を止めることができませんでした。
「オムライスにケチャップで文字を書くときは、食べてもらう相手のことを
すごく思いながら書くんだ。」
どこかで父の声が聞こえた気がした。
料理は手紙のようなものだ、そこに込められた気持ちとか言葉とかが、味を
通して心に届けられる。そして本当に贅沢なものには、誰かの強い気持ちが込
められている。しっかり心から味わって、初めてそれが”贅沢”だと解るのか
も知れない。
the end
14 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/07(金) 23:25:22
サシャの父を勝手に死なしてしまってすいません。サシャのいい話を書い
てみたかったので、お父さんを死なせる結果になってしまった短いほうがい
いかなと思ったので、短くまとめました。
てみたかったので、お父さんを死なせる結果になってしまった短いほうがい
いかなと思ったので、短くまとめました。
15 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/08(土) 01:21:15
乙
いい話だった(粉ミカン)
いい話だった(粉ミカン)
16 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/08(土) 02:06:53
良かった。
でも出てきてない母親で良かったのでは
でも出てきてない母親で良かったのでは
17 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/08(土) 11:08:58
》16
アドバイスありがとうございます。
アドバイスありがとうございます。
18 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/08(土) 23:18:48
サシャってお母さんいるのか!とか思いました。
ずっとシングルファーザーだと思っていました。
ずっとシングルファーザーだと思っていました。
19 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/09(日) 10:04:33
そりゃまぁいるんじゃね?
掲載元:http://jbbs.shitaraba.net/internet/14562/storage/1370610023.html
Entry ⇒ 2014.10.31 | Category ⇒ 進撃の巨人 | Comments (0)
鳳翔「取材ですか?」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/23(土) 18:02:39.13 ID:y3keaH0R0
青葉「そうです! 取材です!」
鳳翔「どうして、私に?」
青葉「読んで下さっているかわからないのですが、私、新聞を発行してまして」
青葉「その人気コーナーの一つに、『艦娘の一日』というのがあってですね……」
鳳翔「もしかして、『鎮守府新聞』ですか?」
青葉「そうです! それです!」
鳳翔「ああ、それなら毎週読んでます。あれ、青葉さんが作ってたんですね」
鳳翔「『艦娘の一日』は、皆さんの意外な一面がみれたりして、大変興味深いですよね」
青葉「あはは、ども、恐縮です」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:05:13.57 ID:y3keaH0R0
青葉「あれ、皆さんからの投票で、誰を取材対象にするか決めてるんです」
鳳翔「そうだったんですね。それで、今回は、私に白羽の矢が立った、と」
青葉「そういうことです。なので、ぜひとも鳳翔さんに一日、密着取材させていただきたく……」
鳳翔「でも、私なんて、取材しても面白いことなんて無いと思いますけど」
青葉「大丈夫です! そこのところは、この青葉に任せていただければ」
鳳翔「そう、ですか?」
鳳翔「……」
鳳翔「なら、いつも楽しませてもらっているお礼に、お受けしようかしら」
青葉「本当ですか!? ありがとうございます!」
青葉「では、明日、改めてお伺いします!」
鳳翔「はい、お待ちしておりますね」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:06:52.55 ID:y3keaH0R0
翌日
青葉「では、今日はよろしくお願いします!」ペコリ
鳳翔「朝も早いのに、元気いっぱいですね」
青葉「『取材には、いつも全力で!』がモットーですので」
鳳翔「真剣に取り組んでいるのですね」
青葉「はい!」
鳳翔「ふふふ、あなたになら良い記事を書いてもらえそうですね。じゃあ、参りましょうか」
青葉「はい! お供します!」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:09:36.47 ID:y3keaH0R0
青葉「ここは……弓道場、ですか?」
鳳翔「ええ、毎朝、必ず鍛錬をするようにしています」
青葉「鍛錬、というと、発着艦訓練ですか?」
鳳翔「いえ、機体を使うのは資源を使いますので、普段は、ただの矢を使います」
青葉「純粋に弓道を行う、というわけですね」
鳳翔「ええ。狙った場所に矢を射るということは、空母としての技量に直接関わりますので」
青葉「なるほど……」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/23(土) 18:09:45.20 ID:VvarRhnFO
利根「だ、大丈夫 もうカタパルトの心配はないぞ」
金剛「タイムスリップしないか心配デース」
軍医「ふざけている場合ではない! 一刻も早く!」
響「…任せた」
利根「み、皆心配しすぎじゃ」
金剛「タイムスリップしないか心配デース」
軍医「ふざけている場合ではない! 一刻も早く!」
響「…任せた」
利根「み、皆心配しすぎじゃ」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/23(土) 18:10:13.09 ID:VvarRhnFO
すまん
いたみすった
いたみすった
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:10:35.73 ID:y3keaH0R0
加賀「おはよう、鳳翔さんと……青葉さん?」
鳳翔「あら、加賀さん。早いのね」
加賀「ええ、まあ」
鳳翔「青葉さんは、今日一日、私を取材するので、同行してもらってます」
青葉「ども、恐縮です」
加賀「取材?」
青葉「『鎮守府新聞』の『艦娘の一日』というコーナーのために、一日密着取材させていただいています」
加賀「そう、なの」
鳳翔「迷惑をかけないように気をつけるけれど、気に障るようだったら言って下さいね」
青葉「よろしくお願いします」
加賀「……わかったわ」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:11:59.19 ID:y3keaH0R0
鳳翔「じゃあ、始めましょうか。青葉さんは、静かに見ていて下さいね」
青葉「わかりました」
鳳翔「……」キリキリ
鳳翔「……っ」ヒュン
ストン
加賀「……」キリキリ
加賀「……っ」ヒュン
ストン
青葉「……」
青葉(これは、静かにしろと言われなくても、自然と黙ってしまいますね……)
青葉(お二人とも、すごい集中力です)
青葉(特に、鳳翔さんのいつも見せる温和な表情とは、またひと味違った真剣な表情……うぅ……撮りたい)
青葉(後で頼んで、射る姿だけでも撮らせてもらおう……)
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:13:28.37 ID:y3keaH0R0
加賀「……ふぅ」
青葉「!」
青葉(加賀さんが、緊張を解きました。休憩でしょうか)
加賀「……」
青葉(タオルで汗を拭くその姿……撮りたい)
青葉(はっ! いけない、今日は、鳳翔さんの取材です)
青葉(……次の取材は、加賀さんにしましょうか)
加賀「……」
青葉「!」
加賀「青葉さん」
青葉「す、すいません、お邪魔するつもりは……」
加賀「いいえ、そんなことないわ。隣、良いかしら」
青葉「あ、どうぞ」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:15:19.76 ID:y3keaH0R0
加賀「……どう? 空母の鍛錬をみた感想は」
青葉「すごい集中力ですね。写真に撮りたいぐらいに」
加賀「一部の空母の娘たち以外は、こういう鍛錬が実戦でものいうから」
加賀「とくに、この鎮守府は、資源の関係から、私達正規空母より、軽空母が多用される傾向にあるわ」
加賀「鳳翔さんが鍛錬を欠かさないのも、そのため」
青葉「へぇ、そうなんですね」
加賀「……」
加賀「あなたは、鳳翔さんの本当の強さが何かわかるかしら」
青葉「うーん……練度の高さ、とか?」
加賀「確かに、それもあるわ。でも、本当の強さはそこじゃない」
青葉「空母のことは、よく分からなくて……すいません」
加賀「いいのよ」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:17:35.10 ID:y3keaH0R0
加賀「鳳翔さんの本当の強さ、それは、集中力、そしてスタミナよ」
青葉「集中力と、スタミナ……?」
加賀「空母は、射る順番によって発現できる艦載機の数が異なるの」
加賀「いわば、慣れのようなものかしら。私でいえば、三射目が一番本気をだせる」
加賀「それまでの、一射、二射目は、少し数が減ってしまうの」
青葉「ほぇー、そんなことが……」
加賀「でも、鳳翔さんは違う。彼女には、慣れが無い。必要ないのよ」
加賀「全体の数が少ないのは、認めるわ。でも、それは軽空母である以上仕方の無いこと」
青葉「うーん……」
加賀「……口で言うよりも、実際に見てもらったほうがわかりやすいかしら」
青葉「! ……すいません」
加賀「いいのよ」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:19:09.87 ID:y3keaH0R0
加賀「鳳翔さん」
鳳翔「ふぅ……はい?」
加賀「せっかくの取材なのだから、あれを見せてあげたらどう?」
青葉「? ……あれ、ですか?」
鳳翔「しかし、それでは、矢が無駄になってしまいます」
加賀「気にしなくていいわ。本当の鳳翔さんを見てもらえる良い機会なのだから」
鳳翔「本当って……少し、大げさではないかしら」
加賀「良いから。ほら、青葉さん」
青葉「は、はい! よろしくお願いします」
鳳翔「もう……致し方ありませんね」
青葉「あ、そ、その前に!」
鳳翔「はい?」
青葉「射る時の姿、一枚だけ撮ってもよろしいでしょうか……?」
鳳翔「ふふ、構いませんよ」
青葉「ありがとうございます!」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:20:22.40 ID:y3keaH0R0
鳳翔「……」キリキリ
鳳翔「……っ」ヒュン
ストン
青葉「……」
青葉(容易く的のど真ん中に……すごいです)
加賀「まだ、驚くのは早いわ」
青葉「え?」
鳳翔「……」キリキリ
鳳翔「……っ」ヒュン
パキン
青葉「!」
青葉(あわわ……まったく同じ場所に……)
青葉(先に射られた矢が綺麗に裂けちゃってます)
加賀「……ふふ」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:24:12.99 ID:y3keaH0R0
鳳翔「……」キリキリ
鳳翔「……っ」ヒュン
パキパキン
青葉「うわっ」
青葉(さ、三発目も……すごい精度です)
鳳翔「……ふぅ」
加賀「どう? これでわかったかしら」
青葉「え、ええ、とても」
加賀「それは、良かったわ」
青葉「鳳翔さん、ありがとうございました」
鳳翔「いえいえ」
鳳翔「そろそろ行きましょうか」
青葉「はい!」
鳳翔「加賀さん、ごきげんよう」
加賀「はい、鳳翔さんも」
青葉「加賀さん、色々とありがとうございました!」ペコリ
加賀「当然のことをしただけよ。……一ファンとしてね」
青葉「え……?」
鳳翔「先に行ってしまいますよ?」
青葉「あ、ま、待って下さい!」タッ
加賀「……ふふ」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:26:21.28 ID:y3keaH0R0
青葉「次は、何を?」
鳳翔「買い出しに行こうかと思っています」
青葉「買い出し……夜のために、ですか?」
鳳翔「そうですね。ありがたいことに、常連さんも出来ました」
青葉「居酒屋『鳳翔』……。いつ頃から、やっているんでしたっけ」
鳳翔「いつ頃からかしら。提督の晩酌にお付き合いして、簡単な食事を作るようになってからだから……」
青葉「ば、晩酌……」
青葉(こ、これは、ものすごいスクープなのでわ……!)
鳳翔「? どうかしました?」
青葉「い、いえ! 何でもありません」
鳳翔「そうですか? ……だから、えっと一年、ぐらいかしら」
青葉「もう、そんなになるんですね」
鳳翔「時間が経つのは、本当に早いですね」
青葉「そうですね」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:28:23.81 ID:y3keaH0R0
鳳翔「さ、ここです」
青葉「……普通のスーパーですね」
鳳翔「そうですよ」
青葉「何か、こう…勝手なイメージですけど……もっとこだわっているのかと思ってました」
鳳翔「ふふ、そう見えますか? もちろんあるものの中では、こだわりますけれど、料理のおいしさは、食材だけでは決まりませんから」
青葉「そうなんですか?」
鳳翔「ええ、焼いたり、煮たりする時間、調味料の量、食べてもらう人を想う気持ち。そういったものも、料理の善し悪しを充分左右します」
青葉「なるほど」
鳳翔「さあ、早く買い物を済まして、鎮守府に帰りましょう」
青葉「はい! 青葉もお手伝いします!」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:30:42.19 ID:y3keaH0R0
青葉「次は……の前に、この荷物をどうにかしないと、ですね」
鳳翔「ごめんなさいね。いつも一人で行っていたから、つい買い過ぎちゃったみたい」
青葉「いえいえ! これくらい、何てことありません」
鳳翔「今日は、出撃も無いし、このまま、お店のほうに行ってしまいましょうか」
鳳翔「そこで、何かごちそうするわ」
青葉「そんな、悪いですよ」
鳳翔「良いの。手伝ってくれたお礼をさせて」
青葉「き、恐縮です」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:32:44.02 ID:y3keaH0R0
青葉「ふー……ごちそうさまでした」
鳳翔「ふふ、お粗末さまでした」
青葉「思わず、食べ過ぎちゃいました……」
青葉「すいません、今日の夜のための食材だったのに」
鳳翔「良いの。どうせ買い過ぎだったくらいなんだから」
青葉「ありがとうございました」
鳳翔「いえいえ、こちらこそ」
鳳翔「じゃあ……どうしましょうか。今日することといえば、このくらいなのだけれど」
青葉「あ、そうなんですか」
鳳翔「強いて言えば、そうね、下ごしらえはするつもりだけれど、それは、取材できないものね」
青葉「じゃあ、その姿を二、三枚撮らせていただけますか?」
鳳翔「そんなことで良いなら、いくらでも」
青葉「ありがとうございます!」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:33:17.17 ID:y3keaH0R0
鳳翔「ああ、そろそろかしら」
青葉「あ、じゃあ、私は、これでお暇します」
鳳翔「良いのよ、いてくれても」
青葉「いえ、お忙しい中、お邪魔するわけにもいかないですし」
青葉「記事にするには、充分取材できましたから」
鳳翔「そう? なら、良いけれど」
青葉「ええ、今日はどうもありがとうございました」
鳳翔「こちらこそ」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:34:38.49 ID:y3keaH0R0
鳳翔「気をつけて帰るのよ」
鳳翔「……ふぅ」
シャ―
鳳翔「……」カチャカチャ
鳳翔「……これでよし、と」
鳳翔(こんな時間……今日は、皆、遅くまで飲んでいたのね)
鳳翔(さて、私も、寮に帰りましょう)
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:35:33.28 ID:y3keaH0R0
鳳翔(今日も一日、疲れました)
鳳翔「……ふふ」
鳳翔(でも、皆の、そしてあの人の笑顔を見ていると)
鳳翔(この疲れも悪くないかな、と思えるのです)
鳳翔「おやすみなさい……提督」チュ
パシャ
青葉「ふふふ……」
青葉(この青葉、見くびってもらっては困ります)
青葉(人をあっと驚かせてこそ、スクープです)
青葉(そのためなら、この程度のこと雑作もありませんよ)
青葉「ふふふ……」
青葉(どこで撮ったのやら、提督とのツーショット写真に、頬を赤らめながらお休みのキスをする鳳翔さん……これは、大スクープです)
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:36:29.02 ID:y3keaH0R0
青葉「と、いうわけで、どうです、提督」
青葉「お望みの品、撮ってきましたよ」
提督「……」
青葉「提督?」
提督「で……」
青葉「?」
提督「でかしたあぁぁあぁあぁぁ!!」バッ
青葉「おっと」
提督「うおぉぉぉぉ!?」ドンガラガッシャ―ン
青葉「ただでは、あげられませんねぇ?」
提督「何だ、望みは! 言え! 早く言え!」
青葉「ま、まあまあ、そうがっつかないで下さいよ」
青葉「んーと、そうですねぇ……」
青葉「じゃあ、写真を一枚、撮らせてもらいましょうかね」
提督「……毎度毎度、思うんだが、そんなことで良いのか」
青葉「ご不満ですか?」
提督「いやいやいや、そんなことはない!」
青葉「今の気持ちを、満面の笑みで表して下さいね」
提督「! わかった、まかせろ」
青葉「じゃあ、いきますよ。はい、チーズ!」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:37:14.22 ID:y3keaH0R0
青葉「ふう……」
青葉(あの二人にも困ったものですね)
青葉(素直になれば良いのに、規律がどうたら、風紀がどうたら……)
青葉(まったく、馬鹿げてますね)
青葉「ふふふ……」
青葉(でもそのおかげで、私は、甘い蜜を吸わせてもらってるんですけどね)
青葉(この写真、今回はいくらで売れるでしょうかね)
青葉(間宮アイス十個? いやいや、この写真には、それ以上の価値があります)
青葉(今夜の『オークション』が楽しみです)
青葉(っとその前に、今週の新聞を書き上げてしまいますか)
そうして出来上がった『鎮守府新聞』は、今回も多くの読者の支持を集めた。
しかし、提督以下、何人かの艦娘は、その裏で起こる『オークション』なるものを知ることはないのであった。
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 18:38:52.15 ID:y3keaH0R0
鳳翔さんは、可愛いだけじゃなく、本気を出せば強いんだよ、ということを書きたかった。
正直、それだけなので、後はグダグダ。お許し下さい
依頼出してきます
正直、それだけなので、後はグダグダ。お許し下さい
依頼出してきます
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/23(土) 18:39:37.21 ID:mFCFtKBSO
乙です
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/23(土) 19:11:34.45 ID:e4/OpQGto
おつ
ALでは鳳翔さん使ったわ
遠征にずっと出してたからまともに戦える軽空母が彼女と瑞鳳しか居なかったからだけど、本当にお世話になってる
だからそろそろ突破させてください、本当にお願いします
ALでは鳳翔さん使ったわ
遠征にずっと出してたからまともに戦える軽空母が彼女と瑞鳳しか居なかったからだけど、本当にお世話になってる
だからそろそろ突破させてください、本当にお願いします
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408784549/
Entry ⇒ 2014.10.31 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
穂乃果「まきりんぱか」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 04:46:23.59 ID:t2DLSCl1o
穂乃果「今日から三人一組のアイドルユニットとしてデビューしてもらうよ!」
穂乃果「まずは真姫ちゃん!」
真姫「仕方ないわね」
穂乃果「次に凛ちゃん!」
凛「はいにゃー!」
穂乃果「最後にアルパカ!」
アルパカ「ヴェェェ」
穂乃果「まずは真姫ちゃん!」
真姫「仕方ないわね」
穂乃果「次に凛ちゃん!」
凛「はいにゃー!」
穂乃果「最後にアルパカ!」
アルパカ「ヴェェェ」
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 04:50:01.66 ID:t2DLSCl1o
凛「にゃ!?」
真姫「ゔぇぇ!?」
穂乃果「そしてサブメンバー、アルパカの世話係の花陽ちゃん!」
花陽「がんばりますっ」
アルパカ「ヴェェェ」
凛「ちょっと待ってにゃー!かよちんそれでいいのかにゃー!?」
花陽「凛ちゃん、私一生懸命アルパカのお世話するからねっ」
アルパカ「ヴェェェ」
真姫「ゔぇぇ!?」
穂乃果「そしてサブメンバー、アルパカの世話係の花陽ちゃん!」
花陽「がんばりますっ」
アルパカ「ヴェェェ」
凛「ちょっと待ってにゃー!かよちんそれでいいのかにゃー!?」
花陽「凛ちゃん、私一生懸命アルパカのお世話するからねっ」
アルパカ「ヴェェェ」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 04:57:13.93 ID:t2DLSCl1o
穂乃果「それじゃあさっそく三人でレッスンだよ!」
凛「レッスンって・・・二人と一匹のアイドルグループが何をするんだにゃー?」
花陽「凛ちゃん!」バキィ!
凛「ぶにゃぁッ!?」ドンガラガッシャーン!
凛「なっ、なにするんだにゃかよちん!」
花陽「仲間のアルパカを一匹なんて数えちゃダメっ!アルパカもちゃんと一人って数えてっ」
アルパカ「ヴェェェ」
凛「むちゃくちゃだにゃー」
凛「レッスンって・・・二人と一匹のアイドルグループが何をするんだにゃー?」
花陽「凛ちゃん!」バキィ!
凛「ぶにゃぁッ!?」ドンガラガッシャーン!
凛「なっ、なにするんだにゃかよちん!」
花陽「仲間のアルパカを一匹なんて数えちゃダメっ!アルパカもちゃんと一人って数えてっ」
アルパカ「ヴェェェ」
凛「むちゃくちゃだにゃー」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 05:04:16.26 ID:t2DLSCl1o
穂乃果「それじゃあダンスのレッスンからだよ!」
穂乃果「はい。ワン、ツー、スリー、フォー」
アルパカ「ヴェェェ」
凛「しかもアルパカがセンターだにゃー」
真姫「もうやってらんないわよっ!」ぷいっ
花陽「真姫ちゃん!」バキィ!
真姫「ゔぇぇ!!?」ドンガラガッシャーン!
穂乃果「はい。ワン、ツー、スリー、フォー」
アルパカ「ヴェェェ」
凛「しかもアルパカがセンターだにゃー」
真姫「もうやってらんないわよっ!」ぷいっ
花陽「真姫ちゃん!」バキィ!
真姫「ゔぇぇ!!?」ドンガラガッシャーン!
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 05:06:17.05 ID:t2DLSCl1o
真姫「なっ、なにするのよ花陽!」
花陽「ちゃんとアルパカといっしょに踊ってあげてっ!」
アルパカ「ヴェェェ」もっしゃもっしゃ
真姫「踊るも何もこいつ草食ってるだけじゃない」
花陽「真姫ちゃんッッ!!」バキィ!バキッ!
真姫「ゔぇっ!ゔぇぇぇ!?」ドンガラガッシャーン!!
花陽「アルパカのごはんの邪魔しちゃダメっ!」
真姫「どうしろってのよ・・・」
花陽「ちゃんとアルパカといっしょに踊ってあげてっ!」
アルパカ「ヴェェェ」もっしゃもっしゃ
真姫「踊るも何もこいつ草食ってるだけじゃない」
花陽「真姫ちゃんッッ!!」バキィ!バキッ!
真姫「ゔぇっ!ゔぇぇぇ!?」ドンガラガッシャーン!!
花陽「アルパカのごはんの邪魔しちゃダメっ!」
真姫「どうしろってのよ・・・」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 05:11:17.68 ID:t2DLSCl1o
【数ヶ月後】
凛「あれからいろいろあったけど、ついにラブライブ決勝の舞台にゃー!」
穂乃果「そうだね。みんなよく頑張ったよ!」
凛「まさか動画を投稿したら、アルパカがあんなに人気が出るなんて思ってなかったにゃー」
アルパカ「ヴェェェ」
穂乃果「私の勘に狂いは無かったね!」
凛「頭は狂ってると思うにゃー」
凛「あれからいろいろあったけど、ついにラブライブ決勝の舞台にゃー!」
穂乃果「そうだね。みんなよく頑張ったよ!」
凛「まさか動画を投稿したら、アルパカがあんなに人気が出るなんて思ってなかったにゃー」
アルパカ「ヴェェェ」
穂乃果「私の勘に狂いは無かったね!」
凛「頭は狂ってると思うにゃー」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 05:14:22.28 ID:t2DLSCl1o
穂乃果「でも、こうしてラブライブ決勝まで来れた!」
凛「うん!私と真姫ちゃんも、奥歯が全部折れるまで耐えたかいがあったにゃー!」
穂乃果「さぁ、凛ちゃん、真姫ちゃん、アルパカ!停学になった花陽ちゃんの分まで今日はがんばろうよ!」
凛「にゃー!」
アルパカ「ヴェェェ!」
真姫「ヴェェェ!」
穂乃果「・・・ん?」
凛「うん!私と真姫ちゃんも、奥歯が全部折れるまで耐えたかいがあったにゃー!」
穂乃果「さぁ、凛ちゃん、真姫ちゃん、アルパカ!停学になった花陽ちゃんの分まで今日はがんばろうよ!」
凛「にゃー!」
アルパカ「ヴェェェ!」
真姫「ヴェェェ!」
穂乃果「・・・ん?」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 05:16:05.40 ID:t2DLSCl1o
穂乃果「う、うわぁ!?」ガタッ
凛「真姫ちゃんが・・・真姫ちゃんが・・・!!」
穂乃果・凛「アルパカになってるぅうううううう!!!?」
真姫「ヴェェェ」
凛「真姫ちゃんが・・・真姫ちゃんが・・・!!」
穂乃果・凛「アルパカになってるぅうううううう!!!?」
真姫「ヴェェェ」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 05:18:21.41 ID:t2DLSCl1o
穂乃果「ど、どうして真姫ちゃんがアルパカになってるの!?」
凛「そんなの凛にわかるわけないにゃー!」
真姫「ヴェェェ」
穂乃果「でも、でもどう見たって真姫ちゃん・・・」
穂乃果・凛「アルパカになってるよおおおおおおおお!!!」
真姫「ヴェェェ!」
花陽「やはりこうなってしまいましたか・・・」
凛「そんなの凛にわかるわけないにゃー!」
真姫「ヴェェェ」
穂乃果「でも、でもどう見たって真姫ちゃん・・・」
穂乃果・凛「アルパカになってるよおおおおおおおお!!!」
真姫「ヴェェェ!」
花陽「やはりこうなってしまいましたか・・・」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 05:23:48.67 ID:t2DLSCl1o
穂乃果「花陽ちゃん!?」
凛「ヒイッ!かよちん今日は家裁じゃなかったのにゃ!?」ビクッ
花陽「嫌な予感がして保護観察官ブッとばして来てみたら、やっぱり・・・!」
穂乃果「花陽ちゃん、真姫ちゃんに何があったの!?」
花陽「真姫ちゃんは・・・アルパカになってしまいましたっ!!」
真姫「ヴェェェ」
凛「ヒイッ!かよちん今日は家裁じゃなかったのにゃ!?」ビクッ
花陽「嫌な予感がして保護観察官ブッとばして来てみたら、やっぱり・・・!」
穂乃果「花陽ちゃん、真姫ちゃんに何があったの!?」
花陽「真姫ちゃんは・・・アルパカになってしまいましたっ!!」
真姫「ヴェェェ」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 05:27:43.64 ID:t2DLSCl1o
凛「・・・見ればわかるにゃー」
花陽「これはアルパカ化現象という、アルパカ使いの間では有名な病気です」
穂乃果「アルパカ化現象?」
花陽「はい。長時間アルパカの側で生活し、かつアルパカ以外から強いストレスを感じた時に起こる現象です」
真姫「ヴェェェ」
アルパカ「ヴェェェ」
花陽「おそらく真姫ちゃんは自分をアルパカ化する事で、強いストレスから身を守ろうとしたんですっ」
花陽「これはアルパカ化現象という、アルパカ使いの間では有名な病気です」
穂乃果「アルパカ化現象?」
花陽「はい。長時間アルパカの側で生活し、かつアルパカ以外から強いストレスを感じた時に起こる現象です」
真姫「ヴェェェ」
アルパカ「ヴェェェ」
花陽「おそらく真姫ちゃんは自分をアルパカ化する事で、強いストレスから身を守ろうとしたんですっ」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 05:32:24.58 ID:t2DLSCl1o
穂乃果「真姫ちゃん・・・そんなに強いストレスを・・・」ぐすっ
花陽「きっと今日のラブライブ決勝。あと、キレた私に手の指をぐしゃぐしゃに潰された事が原因だと思います」
凛「サラッと言うにゃー・・・」
真姫「ヴェェェ」
花陽「一度こうなってしまうと、もう彼女が自分の力で人間に戻りたいと願うほかありません」
穂乃果「そんなっ!」
花陽「真姫ちゃんは今・・・アルパカになることで幸せになっているんですよ」
穂乃果「真姫ちゃん・・・」ぐすっ
真姫「ヴェェェ」もっしゃもっしゃ
花陽「きっと今日のラブライブ決勝。あと、キレた私に手の指をぐしゃぐしゃに潰された事が原因だと思います」
凛「サラッと言うにゃー・・・」
真姫「ヴェェェ」
花陽「一度こうなってしまうと、もう彼女が自分の力で人間に戻りたいと願うほかありません」
穂乃果「そんなっ!」
花陽「真姫ちゃんは今・・・アルパカになることで幸せになっているんですよ」
穂乃果「真姫ちゃん・・・」ぐすっ
真姫「ヴェェェ」もっしゃもっしゃ
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 05:36:41.36 ID:t2DLSCl1o
【数日後】
凛「こうして私たち『まきりんぱか』はラブライブで優勝したにゃー」
凛「ただでさえ人気のアルパカが二匹に増えた事によってライブは大盛況だったにゃ」
凛「そして今もなお、真姫ちゃんはアルパカのままにゃー」
真姫「ヴェェェ」もっしゃもっしゃ
凛「・・・真姫ちゃん、草は美味しいかにゃ?」
真姫「ヴェェェ」もっしゃもっしゃ
凛「こうして私たち『まきりんぱか』はラブライブで優勝したにゃー」
凛「ただでさえ人気のアルパカが二匹に増えた事によってライブは大盛況だったにゃ」
凛「そして今もなお、真姫ちゃんはアルパカのままにゃー」
真姫「ヴェェェ」もっしゃもっしゃ
凛「・・・真姫ちゃん、草は美味しいかにゃ?」
真姫「ヴェェェ」もっしゃもっしゃ
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 05:41:46.31 ID:t2DLSCl1o
凛「お水を替えてあげるにゃー」ガチョン
真姫「ヴェェェ」べちょべちょべちょべちょ
凛「真姫ちゃん、お水美味しいかにゃ?」
凛「真姫ちゃん・・・今も幸せかにゃー?」
真姫「ヴェェェ」もっしゃもっしゃ
真姫「ヴェェェ」べちょべちょべちょべちょ
凛「真姫ちゃん、お水美味しいかにゃ?」
凛「真姫ちゃん・・・今も幸せかにゃー?」
真姫「ヴェェェ」もっしゃもっしゃ
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 05:46:29.15 ID:t2DLSCl1o
花陽「あなたの身近にいるアルパカも、もしかしたら元は人間なのかもしれませんよ?」
刑務官「874番、無駄口を叩くな」
花陽「・・・ヴェェェ」
おしまい!
刑務官「874番、無駄口を叩くな」
花陽「・・・ヴェェェ」
おしまい!
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 05:46:56.64 ID:t2DLSCl1o
なんだこれ
終わるわ
終わるわ
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 06:42:25.20 ID:IpKvfjLNo
朝から笑わせてくれる
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 07:22:22.47 ID:b3Vgh7VPO
嘲笑
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 07:42:37.13 ID:huGS9vmiO
ちゃんと落ちまでつけられてる。訴訟
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 10:22:25.94 ID:qo6QQi2EO
わろたw
乙!
乙!
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 10:51:03.49 ID:233GhkInO
真姫の上にアルパカをのせたんだな…?
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 14:16:15.55 ID:bE/P+IDeO
誤字かと思ってたら違った
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 20:27:45.24 ID:EgZKRWJsO
可能性感じた 乙
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/06(土) 17:37:14.96 ID:eOKRo3MqO
実はリャマだった可能性
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409773573/
Entry ⇒ 2014.10.31 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
エレン「朝起きたら猫になってた。」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 18:03:04.75 ID:gRn69r8X0
エレン「まじかよ。何だよこれは。」
エレン「こんな事あんのか・・・?」
エレン「これじゃ巨人駆逐出来ねえし」
エレン「アルミンに相談するか・・・。」
エレン「こんな事あんのか・・・?」
エレン「これじゃ巨人駆逐出来ねえし」
エレン「アルミンに相談するか・・・。」
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 18:09:30.16 ID:gRn69r8X0
エレン「猫目線低いなあ。」トコトコ
エレン「おお、クリスタたちが・・・。」
アニ「つーか最近あいつさ、調子乗りすぎじゃない?」
サシャ「ですよねー絶対自分可愛いと思ってますよね。」
クリスタ「本当だよねー。優しくしてあげてるけど」
クリスタ「正直うざーいwwwwww」
エレン「」
エレン「おお、クリスタたちが・・・。」
アニ「つーか最近あいつさ、調子乗りすぎじゃない?」
サシャ「ですよねー絶対自分可愛いと思ってますよね。」
クリスタ「本当だよねー。優しくしてあげてるけど」
クリスタ「正直うざーいwwwwww」
エレン「」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 18:12:19.32 ID:gRn69r8X0
エレン(やべえこいつら、すげえ悪口言ってる)
エレン(女って怖え・・・)
エレン(ていうか俺に気づいてないんだな。)
エレン(まあ 猫だし・・・。)
サシャ「ああ 猫さんじゃないですか!」
アニ「本当だ。何でこんなところに」
エレン「ニャー!(おい!俺だ!)」
クリスタ「可愛い!真っ黒の猫だ!」
エレン「ニャア・・(気づかねえ・・・)」
エレン(女って怖え・・・)
エレン(ていうか俺に気づいてないんだな。)
エレン(まあ 猫だし・・・。)
サシャ「ああ 猫さんじゃないですか!」
アニ「本当だ。何でこんなところに」
エレン「ニャー!(おい!俺だ!)」
クリスタ「可愛い!真っ黒の猫だ!」
エレン「ニャア・・(気づかねえ・・・)」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 18:16:00.15 ID:gRn69r8X0
サシャ「ばいばーい猫さーん」
クリスタ「また来てねー」
エレン「見たくないものを見ちまった・・。」
エレン「早く・・・早くアルミンの所へ行かなくちゃ」
エレン「まあさっきの所にミカサが居なかっただけマシか。」
エレン「ミカサは悪口とか言ったりしねえもんな!」
クリスタ「また来てねー」
エレン「見たくないものを見ちまった・・。」
エレン「早く・・・早くアルミンの所へ行かなくちゃ」
エレン「まあさっきの所にミカサが居なかっただけマシか。」
エレン「ミカサは悪口とか言ったりしねえもんな!」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 18:21:37.06 ID:gRn69r8X0
コーンコーン
エレン「ん?」
コーンコーン
エレン「何だよ この音。」
コーンコーン
エレン「あっちからだ・・・。」
エレン「裏庭・・・?」
エレン「ん?」
コーンコーン
エレン「何だよ この音。」
コーンコーン
エレン「あっちからだ・・・。」
エレン「裏庭・・・?」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 18:23:59.65 ID:gRn69r8X0
エレン「あっちだ」
エレン「木の近くに 人影が・・・」
エレン「え」
エレン「ミカサ・・・?」
コーンコーン
ミカサ「憎い・・・アニ」
ミカサ「[ピーーー]偽善者・・・クリスタ」
ミカサ「エレンにかかわる奴・・・全員[ピーーー]・・・」
エレン「・・・・」
エレン「木の近くに 人影が・・・」
エレン「え」
エレン「ミカサ・・・?」
コーンコーン
ミカサ「憎い・・・アニ」
ミカサ「[ピーーー]偽善者・・・クリスタ」
ミカサ「エレンにかかわる奴・・・全員[ピーーー]・・・」
エレン「・・・・」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 18:28:25.49 ID:gRn69r8X0
エレン「何だよあの藁人形・・・?」
エレン「悪口どころじゃねえよ・・・。」
エレン「やべえもん見ちまった・・・。」
ミカサ「あ 猫」
ミカサ「黒い毛に緑の目。」
ミカサ「エレンみたい。」
エレン「ニャーッ(ミカサ、エレンだよ!)」
ミカサ「鳴いてる。可愛い。エレンみたい。」
エレン「・・・」
エレン(怖いこいつ・・・。)
エレン(ちょっと距離おいておこう)
エレン「悪口どころじゃねえよ・・・。」
エレン「やべえもん見ちまった・・・。」
ミカサ「あ 猫」
ミカサ「黒い毛に緑の目。」
ミカサ「エレンみたい。」
エレン「ニャーッ(ミカサ、エレンだよ!)」
ミカサ「鳴いてる。可愛い。エレンみたい。」
エレン「・・・」
エレン(怖いこいつ・・・。)
エレン(ちょっと距離おいておこう)
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 18:33:02.17 ID:gRn69r8X0
エレン「どんどんと皆の本性が見えていくぞ・・・」トコトコ
エレン「はやくアルミンのところ行こう」
エレン「これ以上誰にも会わなければいいんだが・・・」
エレン「あ アルミンいた!!・・・と、コニーだ。」
エレン「はやくアルミンのところ行こう」
エレン「これ以上誰にも会わなければいいんだが・・・」
エレン「あ アルミンいた!!・・・と、コニーだ。」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 18:39:42.65 ID:gRn69r8X0
エレン(アルミーン、俺に気づいてくれー)
エレン(にしても二人で何してるんだ・・・)
エレン(何か読んでる・・・?)
コニー「やっぱ官能本って最高だな!!」
コニー「俺この子タイプなんだけど!アルミンは!?」
アルミン「やっぱりこの子かな!すごいエッロイ!!」ハアハア
エレン(まじかよ)
エレン(にしても二人で何してるんだ・・・)
エレン(何か読んでる・・・?)
コニー「やっぱ官能本って最高だな!!」
コニー「俺この子タイプなんだけど!アルミンは!?」
アルミン「やっぱりこの子かな!すごいエッロイ!!」ハアハア
エレン(まじかよ)
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 18:50:40.01 ID:gRn69r8X0
アルミン「コニー!ここのポーズすっごい!やばいよ!」
コニー「うおおたまんねえ!見てみたいな実際にこういうの!」キラキラ
アルミン「うんうん!!」ハアハア
エレン(何このテンション)
エレン「ニー(ちょっと俺にもみせろ)」
アルミン「おお 猫だ。」
コニー「まじだ。何?お前も見たいの?」
エレン「ニャー(見たい)」
コニー「うおおたまんねえ!見てみたいな実際にこういうの!」キラキラ
アルミン「うんうん!!」ハアハア
エレン(何このテンション)
エレン「ニー(ちょっと俺にもみせろ)」
アルミン「おお 猫だ。」
コニー「まじだ。何?お前も見たいの?」
エレン「ニャー(見たい)」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 19:58:53.41 ID:gRn69r8X0
アルミン「だめだよ、猫にこんなものみせちゃあ・・・」
コニー「だよなぁ・・。ほらっあっち行け。」
エレン「ニャー(いや俺エレンだから。大丈夫だから。)」
アルミン「他の官能本ならともかく、これはちよっとねー」
コニー「ああ、もう丸見えだもんなぁ!!」ワクワク
エレン「ニャー!(見せろ!)」
コニー「だよなぁ・・。ほらっあっち行け。」
エレン「ニャー(いや俺エレンだから。大丈夫だから。)」
アルミン「他の官能本ならともかく、これはちよっとねー」
コニー「ああ、もう丸見えだもんなぁ!!」ワクワク
エレン「ニャー!(見せろ!)」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 20:02:25.67 ID:gRn69r8X0
エレン「何ていうかアルミンの意外な所を見てしまったな・・。」トコトコ
エレン「俺がエレンって事を伝えたのに聞いてくれなかった・・。」
エレン「またあとで行くか・・・」
エレン「あーもうどうしようか・・。」
エレン「折角だしもう少し散歩しとくか。」
エレン「猫目線慣れてきた・・・。」テクテク
エレン「あ。」
エレン「ジャンだ。」
エレン「俺がエレンって事を伝えたのに聞いてくれなかった・・。」
エレン「またあとで行くか・・・」
エレン「あーもうどうしようか・・。」
エレン「折角だしもう少し散歩しとくか。」
エレン「猫目線慣れてきた・・・。」テクテク
エレン「あ。」
エレン「ジャンだ。」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 20:24:43.84 ID:gRn69r8X0
エレン「ジャンは猫にさえ何をするかわかんねえからな・・。」
エレン「スルーしとくか・・。」
エレン「ばれねえようにっと・・」
ジャン「あ」
エレン「(うわ ばれた・・・ッ)
ジャン「ね・・」
エレン(あーめんどく・・・)
ジャン「ネコじゃねえか!!」キラキラ
エレン「は?」
エレン「スルーしとくか・・。」
エレン「ばれねえようにっと・・」
ジャン「あ」
エレン「(うわ ばれた・・・ッ)
ジャン「ね・・」
エレン(あーめんどく・・・)
ジャン「ネコじゃねえか!!」キラキラ
エレン「は?」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 20:34:02.54 ID:gRn69r8X0
ジャン「おい どこから来たんだ?こっち来いよ、おい」キラキラ
エレン(さっきのアルミンと同じ顔してる・・・)
エレン(きめえ)
ジャン「来ないな・・。あ、肉食べるか、肉!」
エレン「ニャー(お前のもってる肉なんかいるかばーか)
エレン(どーせ何言っても通じねえしいいか)
ジャン「おいおい馬鹿とはひでえ奴だな。美味いぞ、これ」
エレン(何で通じんだよ)
エレン(さっきのアルミンと同じ顔してる・・・)
エレン(きめえ)
ジャン「来ないな・・。あ、肉食べるか、肉!」
エレン「ニャー(お前のもってる肉なんかいるかばーか)
エレン(どーせ何言っても通じねえしいいか)
ジャン「おいおい馬鹿とはひでえ奴だな。美味いぞ、これ」
エレン(何で通じんだよ)
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 21:04:45.08 ID:gRn69r8X0
エレン「なんか肉とパンもらった・・・」
エレン「まあ腹へってたしいいか・・・」
エレン「そろそろ人間に戻りたい・・・」
エレン「しかし女は腹黒でアルミンはエロくてジャンが純粋で・・・」
エレン「随分と人って中身違うんだなー・・」
エレン「まあ腹へってたしいいか・・・」
エレン「そろそろ人間に戻りたい・・・」
エレン「しかし女は腹黒でアルミンはエロくてジャンが純粋で・・・」
エレン「随分と人って中身違うんだなー・・」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 21:19:49.79 ID:gRn69r8X0
エレン「そもそも俺は何で猫になったんだ・・?」
エレン「戻れるのかよ・・・」
エレン「そろそろ訓練の時間だあ・・。」
エレン「もう一回アルミンの所に行くか・・・」
エレン「戻れるのかよ・・・」
エレン「そろそろ訓練の時間だあ・・。」
エレン「もう一回アルミンの所に行くか・・・」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 21:27:12.00 ID:gRn69r8X0
エレン「ニャー(おい!アルミン俺だ!気づけ!気づいてくれ!!)」
アルミン「あれーさっきの猫だ。」
アルミン「何 どうかしたのか?」
エレン「ニャー!ニ・ャ・ア!!(俺だー!エ・レ・ン!!)」
アルミン「ひょっとして・・・」
アルミン「・・・・・・・・・・エレン??」
エレン「!!!」
アルミン「あれーさっきの猫だ。」
アルミン「何 どうかしたのか?」
エレン「ニャー!ニ・ャ・ア!!(俺だー!エ・レ・ン!!)」
アルミン「ひょっとして・・・」
アルミン「・・・・・・・・・・エレン??」
エレン「!!!」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 21:32:51.97 ID:gRn69r8X0
エレン「ニャアー!(そうだ!そうだよ!)」コクコク
アルミン「頷いてる・・・。まさか、そんなっ・・」
エレン「ニャーア(驚くよな。俺もビックリした・・・
アルミン「まさかあの薬飲んじゃったの!!?」
エレン「ニャ?」
アルミン「頷いてる・・・。まさか、そんなっ・・」
エレン「ニャーア(驚くよな。俺もビックリした・・・
アルミン「まさかあの薬飲んじゃったの!!?」
エレン「ニャ?」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 21:45:20.31 ID:gRn69r8X0
エレン(薬・・・?薬、何のことだ・・・?)
アルミン「昨日何か飲まなかった・・・?」
エレン「ニャっ(あっ・・・変な味の白い飲み物飲んだなっ)
エレン「ニャニャニャ(牛乳かと思ったんだが・・・っ)」
アルミン「うん。何言ってるのか分からないけど 飲んだようだね」
アルミン「あれ、ジャンに頼まれたものだったのに・・・」
アルミン「作り直さなきゃ・・。」
エレン「ニー(えー・・・俺は?どうすんのこれ)」
アルミン「昨日何か飲まなかった・・・?」
エレン「ニャっ(あっ・・・変な味の白い飲み物飲んだなっ)
エレン「ニャニャニャ(牛乳かと思ったんだが・・・っ)」
アルミン「うん。何言ってるのか分からないけど 飲んだようだね」
アルミン「あれ、ジャンに頼まれたものだったのに・・・」
アルミン「作り直さなきゃ・・。」
エレン「ニー(えー・・・俺は?どうすんのこれ)」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 21:55:36.79 ID:gRn69r8X0
アルミン「大丈夫。治す薬もあるから。」
エレン「ニャャ・・・(良かった・・・)」
アルミン「それよりもさーエレン」
エレン「ニャ?」
アルミン「さっき見ちゃったよね。」
エレン「?」
アルミン「本。」
アルミン「あれ、結構知られちゃうのまずいんだよねー」
エレン「ニャッ!』
アルミン「だからさ」
エレン「ニャャ・・・(良かった・・・)」
アルミン「それよりもさーエレン」
エレン「ニャ?」
アルミン「さっき見ちゃったよね。」
エレン「?」
アルミン「本。」
アルミン「あれ、結構知られちゃうのまずいんだよねー」
エレン「ニャッ!』
アルミン「だからさ」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 22:00:38.32 ID:gRn69r8X0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
エレン「・・・・ん?」
エレン「あれ、俺いつの間に寝てたんだ・・・?」
エレン「なんか、夢見てた気がするんだが」
エレン「だめだ、思い出せねえ・・・・」
エレン「もう朝か・・・起きよ」
エレン「・・・・ん?」
エレン「あれ、俺いつの間に寝てたんだ・・・?」
エレン「なんか、夢見てた気がするんだが」
エレン「だめだ、思い出せねえ・・・・」
エレン「もう朝か・・・起きよ」
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 22:05:04.09 ID:gRn69r8X0
クリスタ「おはようニーナ!」
ニーナ「おはようクリスタ。」
クリスタ「今日も髪型可愛いね!」
ニーナ「うん。ありがとう!」
エレン(何だろ 何かモヤモヤする。ま いいか)
アルミン「おはよう エレン!」
エレン「おお、おはようアルミン」
アルミン「何か身体に変化とかない?」
エレン「あ?いや、別にないが・・・なんでだ?」
アルミン「ううん。別に。」
ニーナ「おはようクリスタ。」
クリスタ「今日も髪型可愛いね!」
ニーナ「うん。ありがとう!」
エレン(何だろ 何かモヤモヤする。ま いいか)
アルミン「おはよう エレン!」
エレン「おお、おはようアルミン」
アルミン「何か身体に変化とかない?」
エレン「あ?いや、別にないが・・・なんでだ?」
アルミン「ううん。別に。」
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 22:13:09.71 ID:gRn69r8X0
ジャン「うっわ、死に急ぎ野郎だ。」
エレン「あ?うるせえな。」
エレン(朝から会うとかついてねえ・・・)
アルミン「朝から喧嘩はやめようよ二人とも・・・ん?」
アルミン「あっ猫。」
ジャン「っっ!」パッ
エレン「何反応してるんだよ。」
エレン「まさかお前猫好きか。プッ」
ジャン「そ、そんなわけねえだろ!!」
エレン「あれ、そういえば・・・朝からミカサ見てねえな。」
エレン「どこいったんだ?」
アルミン「そういえば そうだ。」
アルミン「どこいったんだろうね。」
おわり
エレン「あ?うるせえな。」
エレン(朝から会うとかついてねえ・・・)
アルミン「朝から喧嘩はやめようよ二人とも・・・ん?」
アルミン「あっ猫。」
ジャン「っっ!」パッ
エレン「何反応してるんだよ。」
エレン「まさかお前猫好きか。プッ」
ジャン「そ、そんなわけねえだろ!!」
エレン「あれ、そういえば・・・朝からミカサ見てねえな。」
エレン「どこいったんだ?」
アルミン「そういえば そうだ。」
アルミン「どこいったんだろうね。」
おわり
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/07(金) 22:15:39.12 ID:gRn69r8X0
これで終わり!見てくれた人はありがとな!!
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370595784/
Entry ⇒ 2014.10.31 | Category ⇒ 進撃の巨人 | Comments (0)
ほむら「将棋ですって?」QB「君ならプロになれるよ」
1: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/09(火) 21:36:14.10 ID:tIruzG0i0
このSSは
暁美ほむらが将棋のルールを覚えるまでを克明に綴った大長編スペクタクル
である。
2: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/09(火) 21:37:34.07 ID:tIruzG0i0
・将棋よくわかんない
・少々地の文あり
・少々地の文あり
3: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/09(火) 21:38:55.62 ID:tIruzG0i0
ほむら「将棋ですって? 嘘でしょ?」
ほむら「将棋で感情エネルギーが集まるわけないじゃない」
QB「魔法少女システムだけでは非効率だからね」
QB「僕たちインキュベーターは感情の揺らぎに目をつけたんだ」
ほむら「…………」
ほむら「将棋ってあの将棋よね」
QB「あの将棋だよ」
ほむら「あんな根暗オタクゲーム如きで揺らぐわけ?」
QB「色んなボードゲームを試した結果が将棋なのさ」
QB「特に第二次性徴k……」パーン
ほむら「はいはい。すごいすごい」
4: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/09(火) 21:39:56.66 ID:tIruzG0i0
ほむら「そもそも貴方がこの手の提案をする場合、決まって手のひら返しがあるはずよ」
QB「やだなあ。僕はただ経営方針を変えただけさ」
QB「少数の顧客から搾り取るより、間口を開けてより多くのお客様から少しずつ分けて貰う」
QB「近代の人口増に着目した素晴らしいアイデアさ」
ほむら「スーパー怪しいわ……」
ほむら「この指輪型の回収装置だってお手軽すぎて怪しいわ」
ほむら「実はいやらしい機能が隠されてるのでしょう?」
QB「まさか! QBenzaの形勢判断機能しか付いてないよ!」
ほむら「形勢……? え?」
5: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/09(火) 21:40:48.90 ID:tIruzG0i0
QB「疑うのかい? それなら僕と将棋を打とうよ」
ほむら「笑止! 耳毛でこの私とですって!?」
QB「そうなるね」ニョイン
ほむら「将棋は日本独自の文化。たかが宇宙人如きに勝てる可能性はゼロよ!」
QB「まあそうだろうね」
ほむら「今、言い間違えた気がするわ」
QB「じゃあこの指輪を左手の薬指につけてね」
ほむら「あ、うん」
QB「対局開始だ」
7: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/09(火) 21:41:33.17 ID:tIruzG0i0
先手:暁美ほむら
後手:インキュベーター
QB「君からだよ」
ほむら「えいっ」パチン
QB「いきなり定石を外すとはね」ペチ
ほむら「作戦通りよ」パチ
QB「いいのかい?」パチ
ほむら「ふっ。引っかかったわね」パチ
QB「くっ」パチ
ほむら「盤上を制圧したわ! もう負ける気がしない」ペシ
QB「まだ50手目だ。勝負はこれからだよ……」パチ
8: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/09(火) 21:43:08.00 ID:tIruzG0i0
ほむら「ああ!私の味方が裏返っていく!」
QB「さて61対3で僕の勝ちだ」パチパチ
ほむら「ま、負けた……」
QB「どうだい? 思い知っただろう?」
ほむら「ええ。でも素晴らしい勝負だった」
ほむら(――将棋って奥が深い。そう思ってしまうのでした)
9: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/09(火) 21:44:08.95 ID:tIruzG0i0
ほむら「って、リバーシじゃない!!!!」ダンッ
QB「やれやれ。気づくのが20手ばかし遅いんじゃないかな」
ほむら「おちょくってたのね! この指輪もいらない! 返すわ!」
QB「ちょっと待ってくれ!」
QB「今の勝負で得られた感情エネルギーは8Gqbだ! 君は宇宙をちょっとだけ救ったんだよ!」
ほむら「Gqb?」
QB「君はネゲントロピーという言葉を知ってるk」
ほむら「」タァン
10: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/09(火) 21:45:10.46 ID:tIruzG0i0
ほむら「QB8000000000匹相当のエネルギー……?」
QB「そうだよ」
ほむら「これ、広まったらまどかが契約する必要ないわね」
QB「長い目で見ればね」
ほむら「この指輪型回収装置を付けて、感情の揺らぎを発生させる」
ほむら「実に簡単だわ! 早速、明日将棋してくる!」
QB「いってらっしゃい」
11: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/09(火) 21:45:55.24 ID:tIruzG0i0
◇学校
まどか「しょうぎで?」
さやか「宇宙を救う……電波さんかな?」
ほむら「騙されたと思って一回勝負しなさい」
さやか「あたし、ルール知らないよ」
まどか「ほむらちゃんは知ってるの?」
ほむら「よく聞いててね。一度だけ説明してあげる」
まどか「わーわー」
さやか「ぱふぱふ」
12: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/09(火) 21:48:06.00 ID:tIruzG0i0
◇ルール説明
ほむら「将棋の打ち方をレクチャーするわ」
ほむら「まず、全部で何マスあるか知ってる?」
まどか「100マスくらい?」
さやか「361マスって聞いた記憶があるよ」
ほむら「ハチワンダイバーという将棋漫画があるのだけど、名前の通り81×81マスなの」
まどか「へー。6561マスもあるんだー」
ほむら「これが将棋する板よ。ごめんなさいまどか。さっきのは嘘。81マスだったわ」
まどか「大丈夫だよ。怒ってないよ」ニコニコ
ほむら「その笑顔も素敵だわ」
13: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/09(火) 21:52:03.84 ID:tIruzG0i0
ほむら「では美樹さやか。まず五角形のチップを板に置くのよ」
さやか「うん」ペチッ
ほむら「初期配置は以下の通りよ」
http://i.imgur.com/v9caP62.png
さやか「左右対称なんだね!」
ほむら「間違った。こっちよ」
http://i.imgur.com/4pGYM0a.png
さやか「やっぱりね! 何かおかしいなとは思ったよ!!」
14: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/09(火) 21:53:16.84 ID:tIruzG0i0
まどか「あ、このチップ、木で出来てるんだー」
さやか「ほむら先生。色んな文字が書いてあるけど、動きはやっぱ違うの?」
ほむら「そうね。将棋にはZOCの概念が用いられているわ」
まどか「ZOC?」
ほむら「Zone of Control つまりチップの射程範囲は様々というコトよ」
さやか「?」
ほむら「まどか☆マギカポータブルと全部同じよ」
さやか「なるほど! ターン制ストラテジーなんだね!」
ほむら「分かればよろしい」
15: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/09(火) 21:54:15.10 ID:tIruzG0i0
ほむら「次はチップの動き方よ」
ほむら「最初は歩兵。ミニミで正面の敵を掃討するわ」
ほむら「香車。ロケランで二十マス向こうも木っ端微塵、最強の雑魚ね」
ほむら「王様。周囲一マスにモーニングスターをぶちかますよ」
ほむら「金将。斜め後ろに隙があることで有名ね」
ほむら「銀将。前と斜め一マスに進めるわ」
ほむら「角行。斜めにしか動けないお荷物よ」
ほむら「飛車。最強の名に相応しいチップよ」
ほむら「桂馬。何だかよくわからない複雑な動きよ」
16: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/09(火) 21:55:02.81 ID:tIruzG0i0
さやか「覚えるの大変だなあ」
ほむら「大丈夫。わからないのなら動かさなければいいんだから」
さやか「天才か……!」
ほむら「後、裏返すと強くなるらしいわ」
さやか「どうすれば勝てるの?」
ほむら「王様を殺害したほうが勝ちよ」
まどか「なるほど、簡単だね」
20: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/11(木) 23:36:01.52 ID:bUOrbdum0
>>18
そーだよ!
そーだよ!
21: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/11(木) 23:37:17.17 ID:bUOrbdum0
ほむら「まどか、歩を五枚投げて」
と
まどか「うぇい」
と
歩 歩
ほむら「振り駒の結果、『と』が3枚に『歩』が2枚だから美樹さやかの先手ね」
と
▲さやか「お願いしまーす」パチ
▲さやか「お、なんだこれ」
△ほむら「先手は▲マークがくっつくのよ。後手は△ね」ペチ
22: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/11(木) 23:38:25.10 ID:bUOrbdum0
◇対局中
さやか「この取った駒は再利用できるんだよね?」ペシ
ほむら「勿論。この台が収容所代わりなの」トントン
さやか「へえ。置いとこ」ポフッ
まどか「チェスだとそのまま除外するんだよっ」
ほむら「将棋は終盤になるほど複雑になるの。チェスとの大きな違いはソコね」ペチ
まどか「引き分け多いもんね。チェス」
さやか「早速ほむらの銀をここに打とう」パチ
ほむら「投降、利敵行為の心証は最悪よ。その銀は最速で撃滅するわ」ペシ
23: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/11(木) 23:39:17.48 ID:bUOrbdum0
ほむら「……」ペチ
さやか「あ、王手だよ」
ほむら「そう来ると思ってた」スッ
さやか「王様討ち取ったり!!」
ほむら「し、しまった!!!!」
さやか「勝っちゃった! 初めてなのに勝っちゃった!」
ほむら「に、逃げ延びた飛車がいつの日か革命の火種に……」
まどか「さやかちゃんつよーい!」
24: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/11(木) 23:40:05.44 ID:bUOrbdum0
ほむら「ゔぅ」
さやか「キュゥべえー居るんでしょー。どれくらいエネルギー貯まった?」
QB「4Tqbさ。エントロピーを凌駕したんだよ」
さやか「しょうぎすげー」
ほむら「あの美樹さやかに負けた……」グジグジ
QB「実に良い負けっぷりだったね。暁美ほむら」
ほむら「今度は負けないんだからー!」ダッ
まどか「あ、ほむらちゃんが逃げた」
QB「そっとしておこう。この無意味な悔しさがエネルギーを生むんだ」
25: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/11(木) 23:42:20.59 ID:bUOrbdum0
ほむら(強くなりたい! 強くなりたい!)タッタッタ
ほむら「どうすれば……どうすれば……!」
ほむら「あ、あの人に上達の秘訣を聞いてみよう!」ダッダッダ
◇公園
織莉子「将棋……?」
ほむら「ええ。どうすれば強くなれるのかしら」
織莉子「私は予知能力で相手の十手先を読むから……」
ほむら「私は自分の力で強くなりたいの!」キッ
織莉子(この目、この指輪……。彼女は本気で宇宙を救う気なのね)
織莉子「これも何かの縁。短期間で強くなる方法を伝授するわ」
ほむら「ありがとう! バケツの人!」
織莉子「そうね、早速だけどあなたはネコ? タチ?」
ほむら(ネコ? タチ?)
ほむら「猫ではないわね……」
織莉子「私と同じね」ニコリ
26: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/11(木) 23:43:28.57 ID:bUOrbdum0
◇書店
織莉子「暁美さん、こっちこっち!」
ほむら(名局集、寄せ、必死、手筋……専門用語がいっぱい)
織莉子「N手詰めハンドブックと○○ノートがあるでしょ?」
織莉子「私達魔法少女は振り飛車党が多いからコレね」ヒョイ
ほむら「ひと目の石田流? 5手詰めハンドブック?」
織莉子「初心者向けの定跡本と詰将棋の問題集よ」
織莉子「もちろん、気に入ったものを選べばいいわ。学習参考書と同じね」
ほむら「石田流の極意じゃなくていいの? 文字が一杯でとても詳しそうだわ」
織莉子「脳内で盤駒の再現が出来てからにしなさい」
織莉子「予習シリーズと新数学演習くらいの差があるわ」
ほむら「はぁい(?)」
織莉子「ちなみに○○ノートというものは自戦記で、対局の解説、読み、感想が主よ」
28: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/11(木) 23:46:20.57 ID:bUOrbdum0
織莉子「本題に入るわ」
織莉子「将棋では序盤、中盤、終盤、と大きく3つに分かれるの」
■序盤(駒組、仕掛け)
織莉子「玉の守りは金銀3枚。攻めは飛車角銀桂と言われていて――」
織莉子「具体的には、矢倉、美濃、穴熊が守り、中飛車、四間飛車などが攻めになるわ」
ほむら「ひと目の○○や○○必勝ガイド、よくわかる○○が序盤戦に対応しているのね」
織莉子「因みに私の勧める石田流は、三間飛車の一種で超攻撃的な戦型」
織莉子「隙を見せたらあっという間に潰されてしまうわよ」
29: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/11(木) 23:49:04.52 ID:bUOrbdum0
■中盤
織莉子「囲いと攻めの態勢が整ったらいよいよ開戦になるわ」
ほむら「玉に突っ込めばいいのかしら?」
織莉子「いいえ、まずは手柄を挙げるの。具体的には『手筋』を活用する感じね」
・攻めは「歩」と「飛車、角+銀」の連携で。
・単騎だけでは返り討ちに遭ってしまいます。
・「桂」も活用することで攻撃力が増します。
・「駒の損得」を大事にしましょう。
(金銀3枚)>飛車>(金銀2枚)≧角>金≧銀>桂≧香>歩
・『手筋』が攻めに役立ちます。
織莉子「上級者は「位(くらい)」も気にするようになるわ」
ほむら「位?」
織莉子「戦争で、先に中立都市を制圧したら動きやすいでしょ?」
織莉子「玉を詰ますために、攻めの拠点を増やしたり、盤中央を奪うのが中盤の要なのよ」
織莉子「ただ、中盤の上達は大変難しい。とりあえず感覚だけでも掴んでおきましょう」
30: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/11(木) 23:50:54.66 ID:bUOrbdum0
■終盤(寄せ合い)
ほむら「囲い崩し○○、や必死○○、詰将棋の書籍は充実してる印象があったわ」
織莉子「終盤になると、駒の価値が大きく変わるの」
ほむら「駒得よりも対局を制する方が嬉しいものね」
織莉子「斜め駒で詰むけど駒が足りない。そんなときは飛車や金を捨ててでも取りに行くのよ」
織莉子「つまり、駒の価値は「銀=角>>>>その他」になるわけ」
・自陣の詰みがあるか確認しましょう。
・寄せ合いは速度が大事です。
・「詰めろ」をかけましょう。
・無駄な王手はやめましょう。
ほむら「え、王手駄目なの?」
織莉子「玉は全方向に動けるから、王手するたびにのらりくらりと逃げられてしまう」
織莉子「さきに玉の逃げ道を封鎖してからよ」
31: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/11(木) 23:57:21.24 ID:bUOrbdum0
織莉子「最後に。何事にもバイブルが必要よ。羽生の頭脳と羽生の法則を貸してあげる」
ほむら「は……にゅ? わっ、分厚い」
織莉子「『法則』は手筋の書籍、中終盤を鍛えるのには最適よ」
織莉子「『頭脳』は古い定跡書だから丸暗記だけでは駄目。攻めと受けの考え方を学びなさい」
ほむら「わかったわ」
織莉子「それと将棋の道場を紹介してあげる」
ほむら「道場ね!」
織莉子「大会にもいっぱい出るのよ!」
ほむら「ええ!」
・何事も継続です。
・敗戦譜の検討が上達のカギ。
・チェスもバックギャモンもあるんだよ。
32: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/11(木) 23:59:33.35 ID:bUOrbdum0
◇
まどか「王手!」
さやか「あーやっちゃったよー」
仁美「まあ! まどかさん、お強いですね」
まどか「えへへ」
マミ「美樹さん! 暁美さん知らないかしら!?」ガラッ
さやか「ほむらなら数日前から休んでるよん。多分公園じゃないの」パチ
マミ「それが……街中探しても見つからないのよ!」
まどか「え!?」パチ
仁美「……」
33: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/12(金) 00:00:23.49 ID:AFUAyxyi0
マミ「どうしましょ。矢倉の勉強する約束したのに」
QB「参ったね。感情エネルギーは地味に貯まってるから生きてるはずなんだが」
仁美「わ、私……彼女の居場所知っていますわ」
マミ「え? どちら様?」
仁美「ある賭場に出入りしてる少女の姿をうちの者が見た、と」
QB「どうするんだい?」
マミ「追いかけるわよ」
仁美「と、とても危険なんです!」
マミ「百も承知! 私一人で行くわ!」
さやか「マミさん私も……」
マミ「ダメよ。これは私達、魔法少女の問題なんだから!」
仁美「では、住所のメモをお渡ししますわ……ご武運を」
34: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/12(金) 00:01:08.68 ID:AFUAyxyi0
◇美国倶楽部72
マミ「ここね……」
美国久臣「おや、新顔だね。君も真剣師かい」
マミ「黒髪の中学生がここにいると聞いたのですが」
美国久臣「ふむ。見滝原の攻め師のことだね」
美国久臣「だが――腕に自信はあるのかな?」
マミ「私はキュゥべえに認められた将棋少女。タダでは転ばないわ」
美国久臣「よろしい。席料は20万、飲み物は飲み放題だよ」
マミ「そんな大金持ってないわよぉ」
美国久臣「じゃあ2000円」
マミ「はい」ペラ
美国久臣「右の通路をまっすぐ進んだ奥の部屋だよ」
35: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/12(金) 00:01:47.33 ID:AFUAyxyi0
???「どうぞ、お掛けになって下さい」スッ
マミ(どうみても暁美さんだわ)
マミ「一局お願いできますか。攻め師さん」
???「持ち時間は10分切れ負けで」
マミ「5分で十分よ、暁美さん」
ほむら「あら、一瞬で終わってしまうわよ」
マミ(なんて強気なの!?)
ほむら「私の先手で対局開始よ、巴マミ……」ペチ
36: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/12(金) 00:03:16.42 ID:AFUAyxyi0
マミ「暁美さん、ここで何してたの」ペシ
ほむら「賭け将棋よ」ペチン
マミ「深くは聞かないわ。足を洗いなさい」ペチ
ほむら「私に勝てたらね」ペチ
マミ「あら、王手飛車取りよ!」ビシィィ
ほむら「……」
ほむら「盤上を良く見なさい……」
マミ「う、嘘……私の王様が詰まされている!」
ほむら「ふふ。タマは頂くわ」オウサマ
マミ「ま、負けました……」ガックリ
37: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/12(金) 00:04:24.20 ID:AFUAyxyi0
美国久臣「素晴らしい闘いを観せて貰ったよ。これでおほむちゃんの59連勝だね」
ほむら「それほどでも……」
マミ「貴女の才能は本物よ。暁美さん」
ほむら「巴マミ……?」
マミ「はい、賭け金の五千円。でも残念ね」
ほむら「この期に及んで負け惜しみかしら」
マミ「賭場での棋譜を全部キュゥべえに見せなさい。全てが分かるわ」
38: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/12(金) 00:08:34.53 ID:AFUAyxyi0
◇ほむホーム
ほむら「キュゥべえ。将棋のコツがなんとなく掴めて来たわ」
QB「棋譜を見せてくれ。話はそれからだ」
ほむら「はいどうぞ」ペラ
QB「……」
QB「……へぇ」
QB「…………おぉ」
ほむら「?」
QB「マミの推薦を受けた理由がやっとわかった」ペラ
QB「君の棋譜は全て見せて貰った。君ならプロになれるよ」
ほむら「プロ……!? どうやってプロに……」
QB「奨励会と呼ばれるプロ養成機関に入るんだ」
ほむら「色々面倒ね。このまま真剣師として生きていくわ」
QB「対局するたびに無尽蔵のお金が貰えるよ!」
ほむら「分かった。行って来るわ」タッタッタ
39: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/12(金) 00:09:55.29 ID:AFUAyxyi0
◇
ほむら「プロになったわ!」
QB「史上5人目の中学生棋士だ!」
暁美ほむら四段誕生の瞬間であった。
QB「次は順位戦だよ!」
ほむら「何それ!」
QB「プロ五十数人と戦って上位三名に入るんだよ!」
45: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/12(金) 23:57:26.56 ID:AFUAyxyi0
◇千駄ヶ谷
ここは東京、将棋会館。
己の全てを賭けて、選ばれし天才達が競い合っている。
事務「C級2組の方はこちらですー」
QB「トップ3に食い込めばひとつ上のクラスに。負ければフリクラ行き(>>0�だ」
※魔女の結界のこと。
ほむら「さあ、勝負よ!」
46: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/12(金) 23:58:47.14 ID:AFUAyxyi0
永瀬「参りました」
佐藤「負けました」
千田「ありません」
田中「参りました」
岡崎「負けました」
長岡「ありません」
新人王、暁美ほむら。破竹の勢いはとどまる事を知らず。
軽妙な捌きと残忍な盤外戦術で次々と強敵を屠り、C級2組を一瞬で通過した。
47: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/13(土) 00:00:16.51 ID:IsOWufqv0
ほむら「次の戦場はC級1組ですって」
QB「今度は三十数人を相手に上位二名になるんだ!」
近藤「参りました」
船江「ありません」
中村「負けました」
宮田「ありません」
金井「負けました」ウィーン
佐々木「参りました」
暁美ほむら五段。勝率8割4分7厘。棋士番号315。
光速の指し回しと攻撃に特化した戦形を好むことから『見滝原のイナズマ』と呼ばれた。
48: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/13(土) 00:06:14.89 ID:IsOWufqv0
ほむら「B級2組よ!!」
QB「二十五人を相手に上位二名を目指すんだ!」
野月「参りました」
北浜「負けました」
森下「ありません」
戸辺「参りました」
鈴木「負けました」
この大型新人の登場に棋界は震撼した。
暁美ほむらは史上最年少棋士として歴戦のプロ棋士相手に猛威を奮ったのだ。
島朗「あ、ありません」
ほむら「やったあ!」
島朗「この指輪は……?」
ほむら「記念にどうぞ。あと次からソレつけて対局してください」
QB「申し訳程度の回収ノルマ設定は生きてるからね」
49: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/13(土) 00:08:01.86 ID:IsOWufqv0
◇
さやか「今日もほむら休み?」パチ
マミ「残念ね……」パチ
まどか「うん……少し寂しいな」
QB「だったら僕とけいy」スパーン
マミ「キュゥべえ!?」
ほむら「久しぶりね。まどか、その他」
ほむら「今日はその……」
さやか「?」
ほむら「実は……プロ棋士になったの!」
マミ「!!」
まどか「!?」
50: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/13(土) 00:09:42.73 ID:IsOWufqv0
ほむら「私が名人になったら、今度こそ本当の将棋の指し方を教えてあげるわ!」
さやか「えー。冗談でしょ」
ほむら「本気よ! それじゃ今日も大事な試合だから早退するわね!」タッタッタ
さやか「プロ棋士? 何でまた急に……?」
マミ「途轍もない才能だったからキュゥべえに紹介してあげたの」
まどか「あのほむらちゃんが……意外と簡単なのかな」
QB「彼女は影で大変な努力を積んだからね。当然だと思うよ」
QB「毎日将棋の研究をして、深夜まで集中力を維持する。それが将棋指しだ」
マミ「棋士の多くは都内のスポーツクラブで体力づくりしてるのよ」
まどか「ええっ!? 意外!!」
さやか「あたし達には向いてないなあ」
51: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/13(土) 00:12:04.01 ID:IsOWufqv0
◇
ほむら「打って変わってB級2組後半戦よ!」
稲葉「ありました」パチ
高橋「律っちゃん。マミさん。ラブライバー」
ほむら「……」ゾクッ
先崎「歩が足りないんだよ」
豊川「まにあわじ」
ほむら「よし、なんとか一位通過だわ!」
QB「ついにB級1組に昇級だね……これは差し入れのグリーフシードだよ!」
マミ「差し入れの紅茶とケーキよ!」
織莉子「差し入れのクッキーよ!」
さやか「差し入れの消火器だよ!」
まどか「差し入れはとくに無いよ!」
ほむら「ありがとう! この調子でごぼう抜きするわ!」
52: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/13(土) 00:18:54.18 ID:IsOWufqv0
◇ほむホーム
QB「深夜遅くまでお疲れ様。首尾はどうだい」
ほむら「B級1組……B級グルメと同じで個性的な棋譜ばかりね」パラパラ
ほむら「普通に実力が出せれば1組も突破確実でしょう」ペラペラ
QB「楽観視は出来ないよ、暁美ほむら。B級2組で9勝2敗。2回も負けてしまったんだ」
ほむら「2敗とはいえトップの成績よ、これ」
QB「本音を言えば、全勝が望ましかった」
ほむら「どーゆーこと?」
53: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/13(土) 00:19:58.33 ID:IsOWufqv0
QB「この程度では、B級1組は突破できないんだ」
ほむら「……何故決め付けるの?」
QB「A級に近づくにつれて、羽生世代が猛威を奮うんだ」
ほむら「羽生世代?」
QB「佐藤、丸山、藤井、森内、郷田、村山くん、(先崎)のことだよ」
QB「彼らは、羽生世代。羽生以外を狩る者たちさ」
58: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:12:01.61 ID:qJhh5sQ+0
ほむら「聞いたことないわね」パラパラ
QB「とにかく物凄いんだ! 直観、体力、経験、大局観、何もかも突出している」
QB「羽生世代に食らいつく若手筆頭もB級1組に集結してて付け入る隙が無いんだよ」
ほむら「だからこうして棋譜を見てるんでしょ」パラパラ
QB「君含めた13人全員の棋譜を見て気づいたことはあるかな……?」
ほむら「え? みんなすごいなって……」ペラペラ
QB「じゃあB級2組に居たとき、どんな戦型が多かったかな?」
ほむら「えっと……」
59: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:13:43.44 ID:qJhh5sQ+0
ほむら「まず私が飛車を振るでしょ」
QB「どこに?」
ほむら「向かい飛車、三間飛車、四間飛車、中飛車、何でもありよ」
QB「そのときの相手側はどんな感じだった」
ほむら「舟囲いで右の銀を上げてきたり、穴熊だったり、穴熊だったり、穴熊、穴熊、穴g」
ほむら「他には穴熊、穴熊……ぁ一人だけ端攻めばかりする早石田が居たけど、概ね穴熊ね」
QB「大介以外は全員居飛車党だ。その理由は分かるかい?」
ほむら「振り飛車は左桂の活用が難しいからよね」
ほむら「後、飛車を振る分の一手損が終盤響くわ」
QB「だから不利飛車なんだよ! 今こそオールラウンダーに転向するんだ!!」
QB「この先にいる不利飛車党は3人だけ!!! 既に時代遅れなんだよ!!!!」
ほむら「3人も居れば十分だわ」
QB「ほむら抜いたら2人だ」
60: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:14:50.33 ID:qJhh5sQ+0
QB「ただでさえ不利飛車。さらに傾向分析されるパターンでこの先生きのこれないよ!!」
QB「いつまで藤井システムと中田XPに縋るんだい!?」
ほむら「言われてみればワンパターンだった……ような」
QB「だから事前に研究されて返り討ちにあったんだ」
ほむら「なるほど。居飛車、振り飛車、両方指せれば事前対策は困難ね」
QB「そこで今から居飛車の勉強をしてもらう」
ほむら「でも難しいんでしょー?」
QB「基本は簡単。囲って飛車先を突破するのが居飛車党のやり口だ」
61: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:15:21.88 ID:qJhh5sQ+0
QB「居飛車の戦法は大体3種類。矢倉、横歩取り、相掛かり、だね」
QB「横歩、相掛かりは超急戦で一手間違えると即死するんだ」
QB「矢倉は持久戦。定跡研究と深い読みが勝敗をわけるんだ」
ほむら「持ってて良かった羽生の頭脳」
QB「残念だが……その本の定跡は当時のものだ。今のプロには通用しにくい」
ほむら「え。結構使えるのに」
QB「定跡は生き物なんだ。次から次へと変化していく」
QB「そしてプロは全員『頭脳』を全巻暗記している。当然だよね」
62: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:16:13.45 ID:qJhh5sQ+0
QB「だから今から最新形を学んでもらうよ」
ほむら「今から!?」
ティロティロティロティロ…
QB「お、着信だね」
ほむら「ねえ……これ」
QB「ティロフォンさ。さあ出たまえ」
ほむら『もしもし。どちらさま』
マミ『あ、暁美さん。久しぶり。そ、その元気?』
ほむら「……巴マミだったわよ」
QB「今からマミ(居飛車党)と七番勝負をしてもらう」
QB「ほむらには居飛車三大戦法を先後で持ってもらうよ。最終局は角換わりだ」
QB「勿論、目隠し将棋。持ち時間は各30分だ」
マミ『あれ? もしもーし! 聞こえてるー?』
QB「はやくやりなよ。電話代が勿体無いじゃないか」キュップイ
63: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:19:25.39 ID:qJhh5sQ+0
マミ『暁美さんは目隠しプレイは初めて?』
ほむら『ええ。お、お手柔らかに……』
マミ『私もよ。少しドキドキしてる……に、2六歩』
ほむら『8四歩でいいのよね』
マミ『ふふ。早く慣れましょう、朝まで持たないわ。 2五歩』
ほむら『んっ……8五歩』
マミ『とても上手よ、暁美さん。7八金』
ほむら『さ、3二金でどうかしら』
マミ『相してるわ。2四歩』
ほむら『夜の相掛かりは……激しく来るのね。同歩///』
――――――――
――――
64: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:20:30.92 ID:qJhh5sQ+0
…
……
マミ『お疲れ様。どうだった? 初めての、相居飛車』
ほむら『繊細で……だけど時々激しくて……』
ほむら『電話越しでシてるんだって、思うとなんだか頭が熱くなって……』
マミ『私もよ……下半身が痺れて動けなくなっちゃった』
ほむら(ずっと正座……? 体位を変えないから……)
マミ『暁美さん、意外と受けもいけるのね……』フフフ
ほむら『貴女も。手堅い攻めで、たじろいでしまったわ……』フフフ
65: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:21:59.49 ID:qJhh5sQ+0
◇
QB「夜の感想戦は終わったかな。もう朝だよ!」
ほむら「眠いー。行方不明になりたいわ」
QB「何を言ってるんだ」
QB「こうしてる時も、とんでもない才能を持った人がとんでもない努力をしてるんだ」
ほむら「ううっ。水行して気合入れなおしてくるわ……」
QB「さて、初戦の相手は誰かな」ペラッ
QB「れ、歴代最年少名人……」
ほむら「どうしたの?」ビショビショ
QB「どーするんだいこれ。物凄いペースで昇級して名人を手にした漫画みたいな人だよ」
QB「しかも中二でプロ。どこかの誰かと同じじゃないか」
ほむら「だってB級1組だもの。仕方ないわ」
66: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:23:26.33 ID:qJhh5sQ+0
◇
ほむら「B級1組! そこをどきなさい!」
谷川「居飛車ですか? 珍しいですね」ピシィィィ
ほむら「誰が相手でも容赦はしない。2五桂!」ペチッ
谷川「端を詰めて来ますか。では、これでどうでしょう」シュン
ほむら(指し手が早い……! これが光速流!)
山崎「相掛かりいける口でしたか。諦めます」
木村「神は私を見放した」
藤井「ん゙っ。強すぎです」ファンタ
豊島「隙が無いです……」
橋本「マジヤベえ」
屋敷「ええ、まあー。素晴らしいです」
谷川「もうすぐですよ。頑張ってください」
ほむら「ありがとう。貴方達も強かったわよ!」
西の皇子、千駄ヶ谷の受け師、金融ヤクザを始め、
終盤のファンタジスタ、忍者屋敷など、棋界を代表するタイトル経験者を捻じ伏せた。
10勝2敗という恐るべき好成績で、暁美ほむら七段の昇級が確定したのである。
67: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:25:10.09 ID:qJhh5sQ+0
QB「明日はついに決戦だね。棋界トップ10人での総当たり戦だ」
QB「A級順位戦で序列一位になれば、名人挑戦権獲得だよ」
ほむら「思えば遠くに来たものね。初めはエネルギー回収ノルマありきだったのに」
ほむら「将棋の魅力に憑り付かれてしまったわ」
QB「将棋のお陰でエネルギー回収効率は今期最大級だったよ」
ほむら「それは凄い……魔法少女要らずね」
QB「JCの大活躍で空前の大ブームになってるんだよ。新規開拓に大成功したわけだ」
ほむら「ブーム? 実感が湧かないわ」
QB「地上波での君の勇姿に興奮する人が急増したってことさ」
ほむら「そういえば、声掛けられる事案が増えてる……ような」
QB「僕たちの母星でも君の名前は轟いている。きっと名人になってよ、暁美ほむら」
ほむら「宇宙レベルで注目されてるの? 流石の私も緊張してきたわ」
68: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:26:09.37 ID:qJhh5sQ+0
◇
場所は千駄ヶ谷の将棋会館。
超天才達が雌雄を決するA級順位戦が行われるのである。
ほむら「A級だあああああああああ!!」
深浦「はぁーいい手ですねえ」ピシィ
ほむら「あーら、足元がお留守よ」ペチン
三浦「うーん。うーん」ペシィ
ほむら(この人将棋盤を見ないで指してる……)ペチャ
阿久津「いやーちょっと」ペシ
ほむら「あっくん。それ悪手」ペチ
QB「お疲れ様。恋愛流はどんな味だったかな」
ほむら「思い出したくない」
ほむら「うーん。深夜までの対局は堪えるわ」
69: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:27:54.92 ID:qJhh5sQ+0
森内「4戦目は私です。あ、お願いします」パチ
ほむら「何、この肩幅と眉毛……只者じゃないわ」ペチ
森内「あ、はい。受けます」パチ
ほむら「私の攻めが……切らされてる!?」ガクガク
森内「あ、王手です」バチーンバチーン
ほむら(て、鉄板で殴り殺される……!)ペチン
森内「あ、勝ちました」ベシィィィ
ほむら「な、流れは完全に森……」ガクッ
――――――――
――――
70: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:29:24.48 ID:qJhh5sQ+0
ほむら「3勝1敗。全治一ヶ月のおまけ付き。流石A級ね……」
QB「羽生世代を相手に大健闘じゃないか。予想以上だよ」
ほむら「うーん。純粋に強すぎるの。やっていけるかしら」
QB「B級1組全勝して、A級1勝8敗なんてこともあるからね」
QB「全敗の下馬評を覆しただけでも評価に値するよ」
紅一点、暁美ほむら八段は森内九段に二手差で敗れた。
だが、実践的かつ『友達を無くす』ような激辛の棋風で三連勝と好調な出だしを決める。
見滝原にこの人在り。A級の猛者達は大いに唸り、惜しくも散っていった。
71: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:31:22.82 ID:qJhh5sQ+0
ほむら「順位戦も後半戦を迎えたわ!」
行方「えー。これ定跡なんですかあ?」ビシィ
ほむら「その手は形勢不明だけど研究済みよ」ポチャ
郷田「はー、元気の良い手です」ピシ
ほむら「噂どおりの格調高い人ね」ペト
久保「一目、悪手に見えるんですが気のせいですかね」ベシ
ほむら「ここで飛車を捌くっ!」ヒョイ
佐藤「そうですねえ。ここはじっと金を引いてどうですか?」ピシッ
ほむら「ち、緻密すぎる……隙がない……」ペチ
緻密流との253手にも及ぶ熱戦を制し6勝2敗と好成績。1位タイに躍り出た。
最終戦を前にして名人挑戦は森内九段、暁美八段に絞られている。
72: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:36:01.99 ID:qJhh5sQ+0
◇将棋界の一番長い日(>>0�
※
A級順位戦最終日のこと。
ほとんどの対局が日付をまたぐことから別名、ワルプルギスの夜と呼ばれている。
三浦「おはようございます」
佐藤「おはようございます」
カラっと晴れた寒空の下、棋士達が神妙な面持ちで挨拶をする。
TVクルーを横切り、将棋会館の対局室に消えていく。
ほむら「おはよーございます」
開始七分前、暁美ほむら八段が駆け込む。これで十人全員の棋士が揃った。
A級順位戦最終局。名人挑戦と降級二名が決まる運命の日だ。
「9時になりましたので、これよりA級順位戦を開始します」
森内九段、暁美八段が共に勝つか負けた場合、
この二名でプレーオフが行われ挑戦者を決定する。
暁美が敗北し、森内が郷田九段に勝利した場合、挑戦者は森内九段となる。
暁美八段は渡辺二冠に勝利することが絶対条件であった。
しかし相手は無双の二冠。
永世竜王の資格を持つ、棋王・王将の現役タイトルホルダーである。
棋界最強の一劃、魔太郎が暁美ほむらに立ち塞がった。
73: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:37:29.87 ID:qJhh5sQ+0
◇特別対局室
ほむら「私のターン!」ベチ
渡辺「あ、噂は聞いてますよ。お手柔らかに」ピシ
序盤。魔太郎は角換わり腰掛け銀を選択した。
指し手は進んで行く。39手目、暁美ほむらは静かに歩を進ませる。
ほむら「……そろそろ仕掛けるわよ」ペシ
渡辺「取って取ってバラバラにして、飛車、銀でどうするの?」ビシ
ほむら「流石の早見えだわ。でも負けるわけにはいかない!」ペチ
渡辺「ここで桂馬跳ねたら?」ピョン
ほむら「何これ!! 私の攻めにカウンターしてきた!?」
ほむら「こ、こうよ。こうしてこうして……」ペシペシペシ
74: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:38:23.91 ID:qJhh5sQ+0
暁美ほむらの『刺し回し』に魔太郎は飛び上がった。
87分の長考の末、暁美八段は銀の犠打で局面を収める奇手を放って来たのだ。
魔太郎の顔色がみるみる変わっていく。
渡辺「いやーこれはマズいっすねえ」ピシ
ほむら「参ったと言いなさい」ペシィ
魔太郎は文字通り刺されていた。手番が巡ることなく攻め潰されていたのだ。
後手側の駒は既に根絶やしにされている。
魔太郎の駒台には使われることの無い金駒(かなごま)で溢れていた。
魔太郎は暁美ほむらの▲3四角成を見て項垂れる。
ほむら「やったわ!」
日付の変わった午前1時53分。
17時間の死闘を制したのは暁美ほむら八段だった。
75: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/15(月) 22:40:03.68 ID:qJhh5sQ+0
「161手を持ちまして、暁美八段の勝ちです」
対局室に記者が大勢入室してきた。隣では対局中の深浦九段と久保九段が呻っている。
棋界に現れたイレギュラーにフラッシュが引っ切り無しに焚かれ、シャッターが切られた。
記者らは我先にとマイクを差し出し、次期名人候補の言葉を聞き漏らすまいと躍起になっている。
――史上最年少で名人挑戦を決めましたが。
「そうでしたか。感無量です」
――どこらへんで勝利を確信しましたか。
「自玉に詰みが無いとわかったときでしょうか。銀を引いた辺りです。際どい勝負でした」
――相手は羽生名人ですが、どんな印象をお持ちですか。
「桁違いの強さですが、勝てない相手ではないと思います」
暁美八段は疲れを見せながらもにっこりと笑う。
自信に満ちた素晴らしい笑顔と勇敢な発言を前に、記者達は大いに沸いた。
80: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:05:04.46 ID:3Ab8zdnO0
◇将棋会館 桂の間
QB「君が活躍すればするほど、ニュースを見た人間の感情が揺れ動く」ペラッ
ほむら「あなた達の作戦通りね」
QB「名人戦は是非とも勝利して宇宙を救ってほしい。期待してるからね」
ほむら「ええ。全力を尽くすわ」
QB「名人戦の次はN○K杯がある。この棋戦にも出てみよう」
QB「地上波だから更なる感情エネルギーが回収できるよ」
ほむら「羽生を倒せば出る必要はないのでしょう?」
QB「それはそうなんだけど……」
QB「羽生名人……彼は別格だ……」
ほむら「……わかってる」
ほむら「今出来ることは決戦に備えて疲れを取ることだけよ」
QB「うん。存分に休むといい」
81: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:06:48.21 ID:3Ab8zdnO0
ほむら「Zzz……」
QB(レート上、羽生は棋界最高峰の郷田、豊島、渡辺、森内相手に勝率7割以上)
QB(しかし現実にはA級棋士への勝率は8割以上を保っている)
QB(暁美ほむらでも5回に1回入るかどうか……)
QB(その分、得られる感情エネルギーは宇宙に大きく貢献しうる……だけど)
QB(一方で、4タテを喰らって終了の可能性も大いにある)
QB「名人になる前、直近3年間の羽生のA級での勝率は0.926(25勝2敗)だ」
QB「くっ……僕たちインキュベーターは、無謀なことをしてたのかもしれない……!」
82: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:11:47.57 ID:3Ab8zdnO0
◇東京駅
羽生「あっ、どうも。えー、明日はよろしくお願いします」
ほむら「は、ぜ、全力で戦えるように頑張りますっ!」
羽生「えぇえぇ、楽しみにしてます」
ほむら「この人が……羽生。一度具現化するだけで数百の棋士が犠牲に……」
QB「得意戦法を好き放題に指させて、フルボッコに返り討ちする」
QB「それが棋畜眼鏡。羽生名人だ」
羽生「♪」
ほむら(なんだか嬉しそうね)
QB「なんか経験値多そうなやつが来たな、位にしか思われてないだろう」
ほむら「あのおっさんが宇宙で一番強いのよね。信じられないわ……」
QB「つまり彼を倒すことで宇宙一のエネルギーが得られるのさ」
加藤一二三九段「けん検分、検分があり、ありますので検分がそこで検分がですね。その17時から検分で」
83: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:13:56.62 ID:3Ab8zdnO0
◇前夜祭
「ありがとうございました。続きまして挑戦者、暁美ほむら様のご挨拶です」
「皆様、改めましてこんばんは。このような素晴らしい場所で対局出来ることに感動しています。
明日は、自分なりに最大限の実力を出して、力いっぱい頑張ろうと思います。また、主催して下
さったスポンサーの方々、地元関係者の方々、何よりも将棋ファンの方々に楽しんで頂ければ
幸いです。本日はありがとうございました。明日もどうぞよろしくお願いします」
ほむらは対局者歓迎パーティを終え、対局会場のホテルで静かな夜を過ごした。
翌日の対局は羽生名人の先手番。午前9時から行われる。
持ち時間は各々9時間。ほむらにとって二日間に及ぶ棋戦は未知数だった。
84: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:36:30.82 ID:3Ab8zdnO0
◇名人戦七番勝負第1局
ほむら「お願いします」
羽生「あ、よろしくお願いします」パチィン
対局開始。羽生の初手は▲7六歩。
ほむら「こ、こんなに冷酷な▲7六歩は初めてだわ」ガクガク
羽生「えー。まあ、はい……」パチッ
■羽生名人(王位・王座・棋聖)
タイトル戦登場118回。計88期。棋戦優勝は42回。
竜王6期・名人8期(十九世名人)・王位15期(永世王位)
王座21期(名誉王座)・棋王13期(永世棋王)・王将12期(永世王将)・棋聖13期(永世棋聖)
最優秀棋士選出(史上最年少)
史上初の七冠同時達成、通算1000勝達成(史上最速)、史上初の「永世六冠」
通算タイトル獲得数歴代1位、名誉N○K杯選手権者(史上初・永久シード権)
最優秀棋士賞19回(歴代1位)、最多対局賞12回(歴代1位)、最多勝利賞14回(歴代1位)、
勝率第一位賞7回(歴代1位)、連勝賞5回(歴代1位)、名局賞5回(歴代1位)、
賞金王19回(対局料獲得額 1億円超15回)
ほむら「居飛車でどうですか」パチ
羽生「ええ、ええそうですね。お任せします」パチ
85: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:39:51.50 ID:3Ab8zdnO0
今朝の東京は曇天。午後からは雨が予想されている。
対局室の窓。晴れの日には富士山が見える。
羽生「そろそろ外しますよ」バチーン
ほむら(ここで▲9六歩!? なんてプレッシャーなの)パチィ
■暁美ほむら八段
2001年X月XX日生まれ。2014年、アマ棋戦規定により三段リーグ編入。
美国久臣九段門下。2014年、四段。2014年、八段。棋士番号は315。
タイトル戦登場1回。棋戦優勝は1回(新人王戦)。歴史上初の女性プロ棋士。
羽生「あー。うーん。厳しいですねえ」パチ
ほむら「狙いがまるで見えてこないわ」パチ
羽生「ええ、えええ、はあ。そうですね、▲4六銀が良さそうです」パチィ
■羽生名人(王位・王座・棋聖)
その他の主な記録
A級以上棋士の年間勝率 0.8364(歴代1位)、順位戦通算勝率 0.7919(歴代1位)
A級順位戦21連勝(歴代1位)、同一タイトル連続獲得 19期(王座 1992-2010)(歴代1位)
全棋士参加トーナメント棋戦で4連覇(将棋・囲碁を通じて史上初)
デビュー以来、28年間連続年度勝率6割以上(前人未到・継続中)
*羽生の本年度成績は19勝3敗(0.864)
*勝数ランキング1位、勝率ランキング1位、対局数ランキング2位
*通算成績は1287勝492敗(0.723)
■暁美ほむら八段
その他の主な記録
タイトル挑戦最年少記録14歳Xヶ月。
86: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:40:55.80 ID:3Ab8zdnO0
暁美八段が前傾姿勢で小刻みに揺れている。
超集中モードに入って読み切るつもりだろう。
「足りるかどうか微妙です。一回、端を詰めてから仕掛けたいところです」【小林七段】
ほむら「9筋に圧力をかけましょう」スッ
羽生「いやぁ難しいです」パチ
ほむら「△5七歩成▲同角△7七桂成▲同金△5六歩▲7九角に△4四角で崩れるわ」パチパチ
羽生「ええ、ええ。ここは角を逃がさずにこうすると受かるんです」パチ
ほむら「せ、攻め合い!?」パチパチ
羽生「はい。まぁ、ここは当然の一手です」ピシ
ほむら「我慢の一手。凌げるかしら……」パチ
87: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:42:03.02 ID:3Ab8zdnO0
羽生「ええ。そこは、えー。詰めろ逃れの詰めろがあります」ベシ
攻防の要所に銀を打ち込んだ。
これが厳しく、一番攻めが早い。
「これはハッキリしたかも知れません。3枚の銀がよく働いています」【勝又六段】
ほむら「ひ、ヒモが外れた……。攻め切れない……!」
羽生「あ、詰んでます」パチン
ほむら「嘘……」
羽生「ええ。ええ、ええ」
77手目、羽生名人の手が震えた。
ここから先の変化は一直線。控え室では読み抜けが無いか検討している。
指し終えた羽生名人が離席すると、暁美八段は頭を抱えてため息をついた。
……
…
ほむら「……」パチ
羽生「……」パチ
110手目、暁美八段は水を飲み、駒台に手を乗せ投了の意を伝えた。
暁美ほむらは成す術も無く、気づく間も無く倒れていた。
88: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:43:48.40 ID:3Ab8zdnO0
◇名人戦七番勝負第2局
羽生名人に暁美八段が挑戦する名人戦七番勝負は羽生の先勝で始まった。
羽生が一気に連勝するか、暁美がタイに戻すか。
暁美は8時49分ごろ、羽生は52分ごろに対局室入り。
両者、大橋流で駒を並べる。
ほむら「こっちが先手! 今度こそ決着をつけてやる……!」パチ
羽生「はい。ではどうぞ」パチ
■本局のスケジュール
1日目
9時 対局開始
10時 午前のおやつ
12時 昼食休憩
13時 対局再開
15時 午後のおやつ
18時 封じ手手番決定
2日目
9時 封じ手開封
10時 午前のおやつ
12時 昼食休憩
13時 対局再開
15時 午後のおやつ
ほむら「……」パチッ
羽生「そーですね。なかなかの手です(笑)」パチ
ほむら「串刺しにしてやるわ」ペチ
ほむら「すかさず飛車で銀を釘付けよ」スッ
羽生「あーいい手ですねー。なるほどぉー」ピョン
ほむら「Qxc3 Qg5、g3 Qh5でどうかしら」
羽生「いやー素晴らしいですね」パチッ
89: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:44:43.69 ID:3Ab8zdnO0
控え室では継ぎ盤を使って検討するが、指し手が全く当たらない。
ここ数手で暁美八段が盛り返したか。
「羽生さんの趣味はチェスです。仏GM相手にチェスの定跡を書き換えました。
全日本チャンピオン(当時)が胃痛で寝込むくらいお強いです」【永瀬六段】
ほむら「王手よ」ペチャ
羽生「え、え、え~。いやぁーちょっと自信ないですね」バシッ
ほむら「角のただ打ち。取ったら詰み、取らなければ龍が死ぬことになるわ」パチ
羽生「……負けました」
羽生名人の猛攻に暁美八段が喰らいついた。
これで1勝1敗の振り出しに戻った。第三局はあすなろロイヤルパークホテルで行われる。
90: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:45:47.68 ID:3Ab8zdnO0
◇名人戦七番勝負第3局
本局も一コ二コ生放送及びUscreamにて13時からライブ中継が行われる。
解説は立花宗一郎七段、聞き手は神名ニコ女流三段が務める。
福崎「羽生名人の封じ手は▲4八飛、です」ペラッ
羽生「……」スッ
ほむら「二日目よーいドン」パチパチ
羽生「そう来ますよねえ」パチッ
本局に使用されるのは掬水作水無瀬書の盛上げ駒。
盤・駒ともに東京・将棋会館から運ばれたものだ。
羽生「お互い、手堅く指しましょうか」パチ
今期は第1局を羽生が先勝。相矢倉を目指した。
先手の羽生が早めに▲4六銀と上がる凝った序盤になる。
終盤は羽生が角取りを手抜き、鮮やかな勝利を挙げた。
第2局も同様の進行。先手の暁美は矢倉穴熊に組み換える。
一日目は駒組で終了。本格的な戦いが始まったのは二日目14時。
暁美の実践的な攻めに羽生玉は屈した。
91: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:46:48.37 ID:3Ab8zdnO0
ほむら「飽和しきった局面ね。今日は松尾流穴熊に組み替えましょう」パチン
羽生「松尾流は、えー反則です。組まれる前に牽制します」パチ
午前のおやつ。
先手の羽生はアイスレモンティーとチョコレートケーキを選択。
前日から予告はされていたが意欲的な指し回しだ。
対する後手の暁美はホットコーヒー。
アマチュア間でもよく見られる手だが、指されてみると自然な一着である。
「お互いに手を消しあう将棋です。先に網を破られた方が負けます」【藤井九段】
天気が回復し、窓からはあすなろ市内が見えている。
92: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:47:17.04 ID:3Ab8zdnO0
終盤に近づくにつれて、検討陣の指し手があたるようになってきた。
ここまでの消費時間は▲羽生8時間31分、△暁美8時間54分(持ち時間各9時間)
ほむら「形勢は逆転したわ!」パチ
暁美は前傾姿勢。羽生の背中はピンと伸びている。
羽生「……!」パチ
羽生がしきりに水を飲む。
控え室では暁美の勝ち筋がいくつも検討されていた。
ほむら「これでチェックメイト。貴方の負けよ!」パチン
まで128手で後手の勝ち。
暁美挑戦者が今期シリーズ2勝目を挙げた。
93: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:48:34.46 ID:3Ab8zdnO0
◇名人戦七番勝負第4局
ほむら「角交換型だし▲9六歩で早繰り銀を匂わせておくわ」パチィ
羽生「今日は腰掛け銀にしませんか」パチン
羽生名人の昼食はマルゲリータピザとバニラアイスクリーム。
暁美八段はうな重(松)で羽生の軽食を咎めにいく。
ほむら「ここで▲2五桂よ。前例は2局、どう戦うの?」パチパチ
羽生「相腰掛け銀を先手から打開してきましたか」ペチ
控え室では継ぎ盤が用意され、棋士達が検討を始めている。
▲6四角△9二飛▲6五歩は△6三銀▲5五角△5四銀▲6六角
△7三桂▲7六銀△6五銀▲同銀右で先手やや指しやすい。
羽生名人は目を閉じて長考に入る。
羽生の注文したアイスクリームは溶けきっている。
羽生「えー玉を上がって攻めを緩和します。次善手ですが咎められますか?」パチッ
羽生がアイスクリームを飲み干す。暁美八段の指し手が止まった。
94: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:49:38.29 ID:3Ab8zdnO0
ほむら「の、飲んだのね」パチ
羽生「ええ、勿体無いので(笑)」パチ
ほむら「ふ、ふーん……」ペタ
暁美八段は冷えピタを頭頂部に貼り出す。前例は丸山八段の1局のみだ。
羽生は右手を頭に当て、じっと暁美を睨み付けている。
それを見た暁美は冷えピタを口にも貼った。羽生の肩がビクンと震えた。
羽生「いやいやいや」パチ
ほむら「モジュモジュ」
ここで羽生名人が投了。暁美八段が名人に王手をかけた。
羽生は先手を持ってのカド番を迎える。第5局で巻き返せるか。
95: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/17(水) 21:51:14.96 ID:3Ab8zdnO0
:::::::: ┌─────────────── ┐
:::::::: | また羽生が負けたようだな │
::::: ┌───└───────────v───┬┘
::::: | ククク…奴は羽生の中でも最弱… |
┌──└────────v──┬───────┘
| 暁美ほむらに3敗するとは |
| 羽生の面汚しよ │
└────v─────────┘
|ミ, / `ヽ /! ,.──、
|彡/二Oニニ|ノ /三三三!, |!
`,' \、、_,|/-ャ ト `=j r=レ /ミ !彡 ●
T 爪| / / ̄|/´__,ャ |`三三‐/ |`=、|,='| _(_
/人 ヽ ミ='/|`:::::::/イ__ ト`ー く__,-, 、 _!_ / ( ゚ω゚ )
/ `ー─'" |_,.イ、 | |/、 Y /| | | j / ミ`┴'彡\ ' `
羽生王座 羽生王位 羽生棋聖 羽生名人
:::::::: | また羽生が負けたようだな │
::::: ┌───└───────────v───┬┘
::::: | ククク…奴は羽生の中でも最弱… |
┌──└────────v──┬───────┘
| 暁美ほむらに3敗するとは |
| 羽生の面汚しよ │
└────v─────────┘
|ミ, / `ヽ /! ,.──、
|彡/二Oニニ|ノ /三三三!, |!
`,' \、、_,|/-ャ ト `=j r=レ /ミ !彡 ●
T 爪| / / ̄|/´__,ャ |`三三‐/ |`=、|,='| _(_
/人 ヽ ミ='/|`:::::::/イ__ ト`ー く__,-, 、 _!_ / ( ゚ω゚ )
/ `ー─'" |_,.イ、 | |/、 Y /| | | j / ミ`┴'彡\ ' `
羽生王座 羽生王位 羽生棋聖 羽生名人
99: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 11:48:57.58 ID:DE1+oLEk0
久々に荒巻氏が仕事したと聞いて避難所に逃げてました
メモリ大増設お疲れ様です
投下
メモリ大増設お疲れ様です
投下
100: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 11:50:16.67 ID:DE1+oLEk0
◇将棋会館 桂の間
「暁美さんの指し回しには感心しました。
羽生さん相手に少しのリードを守り切る力強さが際立ちます」【スライス秋山七段】
「飛車先が軽くなったとき、少しよくなったと思った。夕方頃には勝ちを確信した」【暁美八段】
「予想していなかった作戦で、冷えピタを見て苦しくなった気がした。
口にも貼るとは思わなかったので度肝を抜かれてしまった」【羽生名人】
ほむら「みてみて。新聞に載ってるわ。ちょっと嬉しい」
QB「女性名人誕生も近いね!」
羽生「あー、ええ、ええ。暁美さん、強すぎです(笑)」
ほむら「羽生さんだわ! こんばんは!」
羽生「次からは本気で相手しますので、そのつもりで」ニコニコ
ほむら「は、はい!?」
QB「何を言ってるんだ。羽生は常に全力だろう?」
羽生「ええ、ですから勝負に徹するということです(笑)」
ほむら「羽生さんの本気……わくわくしてきたわ!!」
QB「どこかの元王位のようにはいかないよ。彼女は本当に強いんだ」
羽生「ええ、だからこそ本気なんですね。ええ(笑)」
広瀨「……」
101: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 11:56:02.54 ID:DE1+oLEk0
◇名人戦七番勝負第5局
羽生「ええ、えええ。ええええ。お願いします」パチ
ほむら「……」パチ
定刻午前9時、対局開始。
カド番に追い込まれた羽生名人の先手番。
羽生「ええ、そうですねえ」パチ
ほむら「……」ゾクッ
■羽生名人(王位・王座・棋聖)
1985年、四段。1994年、九段。棋士番号は175。
タイトル戦登場118回。計88期。棋戦優勝は42回。
竜王6期・名人8期(十九世名人)・王位15期(永世王位)
王座21期(名誉王座)・棋王13期(永世棋王)・王将12期(永世王将)・棋聖13期(永世棋聖)
と、ここまで書いて頭がクラクラしそうになる。
天才中の天才達が1つのタイトルを求めて四苦八苦するのが普通なのだ。
ほむら「オーラがまるで違うわ……」パチ
ここまでで羽生一勝、暁美三勝。
齢14の暁美が名人位に就くことはタイトル奪取以上に重い意味がある。
羽生「えええ、えええええ。勝ちに徹してますから(笑)」パチ
羽生名人は横歩取りを誘導し、暁美八段が受けて立った。
棋士の先手横歩取り平均勝率は53%。対して羽生の勝率は80%近い。
ほむら「これが……羽生の本気!!」パチ
羽生は全ての戦型が8割前後の勝率を誇っている上、横歩取りは更に頭ひとつ抜けている。
A級、タイトル挑戦者相手に前人未到の勝率を保持し続けている羽生。
本局を確実に決めに来た。羽生マジックなるか。
102: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 11:57:54.54 ID:DE1+oLEk0
羽生「こうですね」パチ
ほむら(とても強いわ……深く読んでもその遥か先を見透かされているよう)パチ
四段当時、鬼神のような攻め手で『見滝原のイナズマ』の異名で恐れられた暁美ほむら。
棋界に新風をもたらし、谷川の再来とまで言われた。
彼の光速流に肖(あやか)り、今では『時間停止流』と讃えられている。
ほむら「押されている……」パチン
羽生「ええ、そうでしょうね。わかりませんけど(笑)」パチ
羽生が仕掛けた。ゆったりとした手つきだが、指し手は一番激しい。
超天才オールラウンダーが時間停止流に牙を剥く。
ほむら「……むう」パチィン
世代交代が注目視される第5局。
大盤解説会場には入りきらないほどの観客が殺到していた。
羽生「攻めが切れましたよ。この手をどうかわしますか?」パチ
ほむら「む、無理です」フニャー
暁美八段、無念の敗北。これは投了やむなしだ。
羽生名人、念願の二勝目。圧倒的な強さで暁美八段を破った。
103: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 12:00:40.36 ID:DE1+oLEk0
◇名人戦七番勝負第6局
しとしと冷たい小雨が降る中、暁美八段が対局場に姿を現す。
数分後、羽生名人が現れ、お互い神妙な面持ちで軽く会釈をした。
このまま暁美八段が勝つのか。それとも第7局まで縺れ込むのか。
羽生「私の後手ですね」
ほむら「前回、羽生マジックは出しませんでしたね?」
羽生「ええ、ええ。偶々です(笑)」
ほむら「後悔しますよ」
対局開始。暁美はじっと水を口に含んだ。
ほむら「本気の時間停止流を見せてあげる」パチッ
暁美八段が指し終え、おもむろに席を立つ。
羽生名人は二、三小さく頷いた。
羽生「これは、うーん。ええ?」
暁美八段の初手は▲7六歩
104: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 12:05:21.72 ID:DE1+oLEk0
▲5六歩▲7七角▲8八銀▲2六歩▲2五歩
▲4八銀▲7八金▲6九玉▲5八金▲3六歩
▲3七桂▲1六歩▲1五歩▲9六歩▲9五歩
「これは後手まずそうです」と大盤解説の真田七段。
暁美八段はたった一手で勝ちを引き寄せた。
羽生名人は65分の大長考の末に初手△3四歩。角道をあけた。
ほむら「さあどうするの? 降参するなら今のうちよ」パチ
羽生「ええ。勝ちます。意地でも(笑)」パチ
羽生の選択は△7七角成。十六手損角換わりを採用した。
前例は谷川-暁美戦の一局のみ。谷川九段は光速の指し手で時間停止流を仕留めた。
羽生「ええー、8筋は守りきりますよ」ペチーン
ほむら「羽生……恐ろしい子!」パシ
羽生「ええ、ええ」バシ
羽生は嬉しそうに長考している。
無理も無い。後の定跡になる戦いが今始まったのだ。
105: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 12:10:03.58 ID:DE1+oLEk0
控え室には森内九段、渡辺二冠、郷田九段など錚々(そうそう)たる顔触れだ。
暁美八段の意表を突いた初手に若手棋士が検討を続けている。
「これは反則では無いんですか?」と増田六段。
「相手の番ではないので意外と大丈夫なんですよ」と淡路九段が一蹴。
将棋の概念を覆しかねない実践的な一手。時間停止の本流ここにありと言ったところか。
「時よ止まれ、汝は如何にも美しい。
そういうわけで、今から競艇場に9-5の一点買いに行ってきます。」【itumon】
羽生「これでどうでしょう」パチッ
ほむら「くっ! 盤上の駒が霞んで見える……」パチィ
羽生「ええー、はい、いい手です」パチィィ
読み筋通りとばかりに香車を打って羽生は席を外す。
角道を封鎖し、玉頭に厭味を付ける。味の良い一手だ。
暁美はあぐらの姿勢に崩した。
羽生名人の昼食はビーフカレーとグレープフルーツジュース。
暁美八段の昼食は玉子とじうどんとマテ茶。(七味もついている)
昼食の形勢は互角だ。控え室では先手持ちがやや多い。
グレープフルーツジュースが程好く働いている。
106: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 12:13:14.49 ID:DE1+oLEk0
ほむら「と金でじりじり寄って間に合えばいいけど」パチ
羽生「これはしょうがないんですねえ。耐えるしかありません」
羽生は眼光鋭く盤面を見つめている。
83手目▲5一角で消費時間は▲暁美1時間51分、△羽生8時間3分(持ち時間各9時間)
「とても後手を持って指しきれるとは思えない」【阿久津八段】
通常の棋士が一手指す間に、二手、三手と進む激辛流が続く。
暁美駒の練度は一味違うのだ。
「実践的かつ非情な指し回しですね」と中村六段。控え室では深いため息が上がった。
羽生「どうぞ」パチ
「おおっ」と声が上がる。
控え室で検討されていなかった会心手。意表の△6八角打だ。
107: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 12:21:32.26 ID:DE1+oLEk0
ほむら「何これ……。タダじゃないの……?」
羽生「ええ、えぇええぇえぇ。タダです(笑)」
ほむら「これは、取ると頓死(>>>>0�しそうね」ヒョイ
※詰み筋に入ってしまい、自玉が詰んでしまうこと。
羽生「ええ、えええええ取ると21手詰み。取らなくても△7七桂で必死(>>>>0�がかかります」パチ
※次に何をしても自玉が詰まされてしまうこと。
ほむら「羽生玉はゼット(>>>>0�……。ま、負けてる!!」
※絶対に詰まない……の略。
暁美ほむらは大優勢と思われた局面で羽生マジックに敗れた。
感想戦での検討ではなんと初手のうち▲1六歩▲1五歩▲9六歩▲9五歩
が疑問手では無いか、と羽生名人が指摘した。
暁美八段は大いに頷き▲1五歩▲9六歩▲9五歩の代わりに玉を囲っていれば互角だったと結論を出す。
つまり検討陣は皆、初めから形勢を見誤っていたことになるのだ。
わずか十数手で未知の局面に入る将棋の奥深さに感心する。
と同時に、その局面を容易く評価してしまう二人の大局観には脱帽せざるを得ない。
108: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 12:26:10.64 ID:DE1+oLEk0
◇名人戦七番勝負第7局
名人戦七番勝負もいよいよ最終局。
羽生名人が勝って防衛となるか、暁美ほむら八段が初タイトルを獲得するか。
今後の棋界を占う意味でも大きな一番となった本局は「ホテルニューウメス」で行われる。
立会人は谷川九段、記録係は中沢初段(故・佐倉九段門下)
観戦記者は劇作家でお馴染み、虚淵さんだ。
8時30分過ぎ、まず暁美が姿を見せて天を仰ぐ。いささか早めの入室といえる。
羽生は50分過ぎの入室。こちらは名人の貫録だ。
ほむら「泣いても笑ってもこれが最終局!」
羽生「えええ、ええ。全力で(笑)」
中沢「振り駒の結果、先手は羽生名人でお願いします」
羽生「はい、お願いします」パチ
ほむら(羽生名人が先手……これは頂けないわね)パチ
109: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 12:28:55.66 ID:DE1+oLEk0
羽生「はー。振ってきましたかー。昔の暁美さんらしいですね」パチ
ほむら「暁美流ダイレクト向かい飛車の真髄を味わいなさい」パチ
羽生「へ↑え↓」パチ
ほむら「戦場を二箇所に増やすわ」パチ
羽生「ここは飛車を回って受けてどうか、という感じです」パチ
ほむら「その隙を見て私はこっちを攻める!」スッ
羽生「ここも回って受けるしか……!」パチ
ほむら「ふふふ、気づいたようね」ペチ
羽生「いやー、参りました。素晴らしい戦術です(笑)」パチ
ほむら「……」パチ
110: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 12:32:21.31 ID:DE1+oLEk0
羽生「……」パチ
ほむら「……」パチ
羽生「……」パチ
ほむら「……」パチ
羽生「これは打開できないですか……」パチ
ほむら「繰り返す。私は何度でも繰り返す」バシィィィィ
谷川「千日手(>>0�が成立しましたので。えー、30分後に先後入れ替えて指し直しになります」
※全く同じやり取りが4回繰り返されること。
「なんだかゾクゾクします」【伊藤五段】
「大好物です」【永瀬六段】
関係者が忙しなく動いている。もちろん指し直しの準備のためだ。
羽生名人は千日手成立の局面を見つめて首を捻っていた。
暁美八段はおもむろに水とカロリーメイトを取り出し、もぐもぐ頬張っている。
大きな扇子も忘れない。丸山流盤外戦術で羽生を揺さぶった。
111: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 12:33:33.75 ID:DE1+oLEk0
ほむら「私の先手ね」
羽生「いやいやいや、面白くなりました」
谷川「それでは暁美八段の先手で始めて下さい」
ほむら「時間停止……」カチッ
ほむら「一手で十手よ!!!」パチパチパチパチ
羽生「」
谷川「」
灰色に停止する世界で、ほむらは呉流超速4八銀戦法を宣言した。
暁美八段、注目の初手は▲7六歩――
112: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 12:39:21.97 ID:DE1+oLEk0
△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金
▲2四歩△同 歩▲同 飛△8六歩▲同 歩△同 飛▲3四飛
△3三角▲3六飛△2二銀▲8七歩△8五飛▲2六飛△4一玉
▲4八銀△6二銀▲3六歩△5一金▲3七桂△7四歩▲3三角成
△同桂▲3五歩
ほむら「!?」
羽生「ええ、ええ。所謂キリカスペシャルは後手側に有力な対策があるんですよ」
ほむら「……」
暁美は俯いて考え込んだ後、席を外した。気持ちを整理するためだろう。
ここまでの消費時間はお互いに0分。
ほむら「失礼したわ」パチ
羽生「まあ、そうですねえー。プロ間では滅多に見ないので驚きましたけど(笑)」パチ
ほむら「この構え……敢えて新山崎流を誘導していたのね」パチ
羽生「ええ、えええ。面白そうなので」パチ
羽生名人の昼食は天ぷらうどん、おにぎり2つ (七味もついている)
暁美八段の昼食はかき揚げそば、おにぎり2つ (七味もついている)
うどんとそばで果敢に攻め合いを選択するも、相おにぎりと手厚い棋風さえ感じられた。
嬉しいことに七味はおかわり自由。かけ放題だ。
113: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 12:45:36.43 ID:DE1+oLEk0
ほむら(形勢はほぼ互角。だけど、時間停止が羽生に通じない)ペチ
ほむら(崖っぷちだけど面白くなってきたわ……!)ペチ
羽生名人のおやつはフルーツの盛り合わせ(ビワを除く)
暁美八段のおやつはチョコレートとアイスコーヒーと桃10個
羽生「そちらのおやつはどうですか?」パチ
ほむら「頼みすぎた」ペチ
百江女流二級は悠々とチーズケーキをほおばっている。
この局面で全く動じていない。まるで百戦錬磨の冒険者のよう。
「とても強い指し手です。検討されていた△3三同金が掠れてきました」【豊島七段】
「時間停止を咎められてもなお、お強いのが暁美流です」【美国(織)女流初段】
114: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 12:50:30.69 ID:DE1+oLEk0
羽生「はぁー、二段構えですか。やりますね」パチ
ほむら「時間停止だけに頼って勝てる相手ではないもの」パチ
控え室の見解は分かれた。変化も膨大で、もはや形勢不明である。
ただどちらかが既に倒れている。そういう局面だ。
ほむら「もう角には頼らない」ペチ
羽生「えー。そうきましたか」ビシィ
口々に驚きの声を上げる控え室の検討陣。
どう攻めをつなげるのかという局面で、暁美は露骨に角を成り捨てた。
これで寄れば話は早いが、単純な攻めで指しにくい順だ。
羽生「手が広すぎて困りました。どれも正解に見えます」パチ
ほむら(羽生よりも深く、もっと深く読まなきゃ……!)ペチ
羽生「んー。そっかーぁ」パチィ
ほむら「……」パチン
木村八段が△7二玉の早逃げを指摘している。
羽生「えええ、ええ。金は渡せません、ええ」デクシ
ここで暁美の手が止まった。モニターには、しきりに扇子をあおぐ様子が映っている。
控え室では、後手の羽生がいけそうだと言われているが、やはり変化が難解で結論は出ない。
ほむら「……」
115: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 13:04:05.17 ID:DE1+oLEk0
ほむら「参りました」
暁美の突然の投了の意思表示に対して、羽生は身体をびくんと震わせ、「おっ」と声を上げた。
突然の投了に心から驚いている様子だ。そしてすぐに暁美に向かって、
この将棋は難解なまま、まだまだ続くはずだ、そして自分のほうの形勢が少し悪かったとかなり強い口調で指摘した。
山崎もすぐさま言葉を返したが、羽生の口調と表情は厳しいままだった。
数分後に関係者が大挙して入室したときには、穏やかないつもの羽生に戻っていたが、
盤側で一部始終を観ていた暁美は、終局直後の羽生のあまりの険しさに圧倒される思いだった。
羽生には勝利を喜ぶ、あるいは勝利に安堵するといった雰囲気は微塵もなく、
がっかりしたように、いやもっと言えば、怒っているようにも見えたからだ。
羽生「……」
ほむら「どの変化も深く深く読みましたがジリ貧で駄目でした」
ほむら(そもそも時間停止流を看破された以上……)
ほむら「万策尽きてます……投了やむなしです」
116: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 13:05:21.99 ID:DE1+oLEk0
羽生「んー。そうでしたか。ええー」
ほむら「NH○杯でリベンジさせて下さい……」
羽生「ええ、えええ。私も楽しみに待ってます」
街の喧騒とは無縁の小部屋で名人と少女は静かに感想戦を終えた。
全局を通して羽生、暁美は完璧な指し回しを見せた。
二人の天才は今後の棋界を支える教科書を作り上げたのだ。
暁美ほむらと羽生名人の更なる飛躍に期待したい。
ほむら「キュゥべえ……私……」
QB「何、次があるさ。今はお疲れ様」
かくして名人戦七番勝負はフルセットで幕を閉じる。
117: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/21(日) 13:37:53.97 ID:DE1+oLEk0
対局会場すぐ傍、暁美ほむらは気の置けない仲間たちと光り輝く夜景を見ている。
「私、羽生さんに勝って見せるわ」
その顔には棋理に挑もうとするあどけない少女の笑顔が浮かんでいた。
【完】
127: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 00:00:14.32 ID:SzeHX5aB0
おまけ
■N○K杯編
QB「そこそこ凄かったね。名人戦から得られた感情エネルギーは」
ほむら「負けたのに、それだけ多くの人が感動してくれたの?」
QB「全国5000万のほむらファンが血涙を流したんだ。莫大な感情エネルギーが手に入ったよ」
ほむら「5000万は盛りすぎよ」
QB「5000万匹だ」
ほむら「え?」
QB「冗談だよ」
ほむら「……」
■N○K杯編
QB「そこそこ凄かったね。名人戦から得られた感情エネルギーは」
ほむら「負けたのに、それだけ多くの人が感動してくれたの?」
QB「全国5000万のほむらファンが血涙を流したんだ。莫大な感情エネルギーが手に入ったよ」
ほむら「5000万は盛りすぎよ」
QB「5000万匹だ」
ほむら「え?」
QB「冗談だよ」
ほむら「……」
128: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 00:03:11.55 ID:SzeHX5aB0
ほむら「☠」
QB「さて早指し棋戦の季節だ。N○K杯に出てリベンジしたいのだろう?」
ほむら「うー。どーやって参加すればいいの?」
QB「既に登録されているよ」
QB「でもつわもの揃いだから、勝ち抜かないと羽生名人には当たらない」
ほむら「だったら今から特訓よ、キュゥべえ」パチ
QB「一手20秒で練習だ」パチ
ほむら「こうかしら」パチ
QB「N○K杯はちょっと特殊で対局時間が極めて短いんだ」パチ
QB「だから、まず早指しは自分の得意な形に……」
ほむら「あ、ちょっと待って。まどか達に連絡しなきゃ」ワクワク
129: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 00:05:25.34 ID:SzeHX5aB0
◇
――――――――
――――
まどか「嘘じゃないよ! あのN○K杯だよ!」
詢子「へー。そいつはすげーな」
まどか「うん。すげー、だよ!」
知久「どういう人が出れるんだい?」
まどか「えっとねー」
■本戦シード32名
1.前年度ベスト4(準決勝まで直接対決しないようにトーナメント表が組まれる)
2.タイトル保持者
3.永世称号呼称者(「名誉N○K杯」を含む)および順位戦B級1組以上の棋士
4.順位戦A級棋士
5.公式棋戦優勝者
6.女流枠から出場する女流棋士(1名)
7.成績優秀による選抜者
8.順位戦B級1組の棋士(補填)
まどか「ほむらちゃん八段は4に該当してるから予選無しで出れるんだね!」
詢子「羽生名人は1,2,3,4,5,7か。へー総なめだなー」
知久「彼は名誉N○K杯選手権者だから永久シード権を保持しているんだよ」
詢子「名前しか知らなかったけど凄い人なんだねえ」
まどか「ほむらちゃん八段がリベンジするんだって言ってた。見逃さないように予約しなきゃ!」
知久「32人に加えて予選を勝ち上がった18人(関東12人、関西6人)を足した50人で戦うんだね」
まどか「トーナメント戦方式……誰と当たるのかな?」ワクワク
詢子「試合は次の日曜日だろ? しっかり応援しなきゃな!」
130: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 00:11:46.70 ID:SzeHX5aB0
◇
TV「~N○K杯テレビ将棋トーナメント~」ティロリー
まどか「ほむらちゃんの名前あったよ!」
詢子「おお、冗談かと思ってたがマジなんだな」
TV「本日の対局はクマー五段と巴マミ女王です」
TV「本日の意気込みをお願いします」
クマー「負けたら魔獣化だクマー。負けられないクマー」
マミ「一戦一戦、全力を出していきたいです」
タツヤ「あーい。がんぎーでがんがーん」
まどか「あ、マミ女王さんだー」
知久「この制服……まどかの先輩だね」
まどか「うん! 自慢の先輩だよ!」
131: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 00:13:05.72 ID:SzeHX5aB0
◇
マミ「中住まいよ」パチ
クマー「さっそく王手だクマー」クマー
マミ「それはデコイラン」ペチ
クマー「逃げるクマー」クマー
マミ「頓死っ子の発想ね。はい、王手」パチ
クマー「負けました」
ほむら「巴マミは女王のタイトルホルダーなのね」
QB「彼女にもエネルギー回収を手伝ってもらってるからね!」
ほむら「この展開だとあの子も出てるのかしら」
QB「誰のことかな?」
織莉子「?」
132: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 00:14:01.56 ID:SzeHX5aB0
藤井「あー。えー。ん゙っ、これは、そうです。そうきますか」ペチ
杏子「ガジガジ踊ってんじゃねーよ! このウスノロ!」ペチ
ほむら「やっぱり杏子だわ!」
藤井「▲8三飛打」ファンタ
杏子「どういうことだ、おい! この飛車……ただじゃねえか!」
室谷「20秒ー」
室谷「1、2、3……」
ほむら「ただやん」
QB「ただだね」
杏子「うぉぉぉぉぉぉ」
藤井(←頭を抱えている)
133: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 00:15:44.95 ID:SzeHX5aB0
室谷「7、8……」
杏子「こいつ(▲8三飛)は幻覚か何かか!?」ロッソ・ファンタ
ほむら「取らなかった」
QB「取らなかったね」
藤井「飛車逃げます。よくわかりませんけど」スッ
杏子「ただのファンタかよ! おい待てコラァ!!」
マミ「あらら」
カンナ「117手を持ちまして藤井九段の勝ちとなりました」
藤井「芸術的でしょ? 笑っちゃうよね。フフッ」
杏子「いいよ、それが正解さ……」
134: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 00:17:15.06 ID:SzeHX5aB0
清水「本日の対局は暁美ほむら八段と巴マミ女王です。ごゆっくら」
清水「解説は藤井錳九段です」
藤井「えー、そうですね。興味深い一局だと思います」
マミ「ごきげんよう。後手だけど頑張るわ」
ほむら「私の相手は巴マミね」オウテ
清水「あの。初手が王手ですが」
藤井「やっぱ凄いね。この人は。初手で王手だからね」
藤井「いやー惚れ惚れしちゃうね」
135: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 00:21:01.88 ID:SzeHX5aB0
清水「反則っぽい気がしますが」
藤井「夢ですよ夢。我々一度は夢見るわけです。初手に王手かけたいなって」
藤井「もうね、これはね。ん゙っ、凄いことなんですよ」
マミ「同玉で別に……」ペシ
ほむら「引っかかったわね」カチッ
マミ「私の玉が中央に移動している!?」パチ
ほむら「あはは、なんてザマなの! 裸玉で私に勝てるのかしら」パチ
マミ「時間停止流……噂通りの激辛ね。だけど――」ペチ
マミ「この玉、実はリボンなのよ」シュルシュル
ほむら「!?」
マミ「本物の玉はこっち。前もって駒台に逃がしておいたの」
ほむら「し、縛られたら次の手が指せない!」ギュゥゥッ
室谷「持ち時間が無くなりましたので、これより一手30秒以内に……」
藤井「青春ですね。もう殴り合いですよ。これは強いほうが勝ちます」
◇
TV「13手を持ちまして暁美八段の勝ちとなりました」ティロリー
TV「ん゙っ。感想戦1時間もありますね。これはね、ん゙っ、大ピンチですよ」
まどか「すごーい。ほむらちゃんが勝った!」
詢子「最近の将棋は血が流れるんだな」
136: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 00:23:10.89 ID:SzeHX5aB0
QB「次は準々決勝だね」
渡辺「いやあ。お久しぶりです。この前は惜しかったですねえ」
QB「ま、魔太郎!? 将棋界の三強じゃないか」
ほむら「ふっふっふ。事前研究を見せるときが来たわ」
/~~⌒⌒`\
/ /YYYYYYYヾ
|/ |
|| / \ | ///;ト,
r-─| -・=H=・- | ////゙l゙l; 6八金!6八金!
|り| ー一( )ー一'| l .i .! |
ー l 〓 l { .ノ.ノ
ヽ、____ノ / / .|
ほむら「えい」カメムシ
渡辺「なんですかそれは」パチ
ほむら「えいえい」カメムシカメムシ
渡辺「それくらい何とも無いですよ」
ほむら「えい」コオロギ
渡辺「負けました」
QB「いよいよ準決勝だね。雑展開だけど順当に勝ち上がっているよ!」
ほむら「これから当たる相手は恐らく……」
137: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 00:25:57.74 ID:SzeHX5aB0
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ほむら「……の二人ね」
QB「決勝でリベンジが果たせるなんてドラマみたいだよ」
森内「あ、暁美さん。負けませんよ」
ほむら「羽生名人と戦うのはこの私」
森内「あ、お互い頑張りましょう。あ、でも私が勝ちますけど」
QB「鉄板でフルボッコにされるから気をつけて」
ほむら「あの時の傷は癒えた。絶対に負けないわ」
138: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 00:27:02.91 ID:SzeHX5aB0
清水「暁美八段の印象をお願いします」
森内「あ、激辛で指しにくい相手です。序盤で突き放してくるので」
森内「戦型予想は先手なら相穴熊。後手なら飛車を振ってくるかなと。あ、でも受けて勝ちます」
清水「はい、ありがとうございます」
清水「では森内九段の印象をお願いします」
ほむら「鉄板流の名に相応しい堅い囲いが特徴の居飛車党です」
ほむら「だけど所詮鉄板。合金でない以上、ロケランで貫通できます」
清水「?」
清水「解説は渡辺二冠です。どんな戦いになるでしょうか」
渡辺「そうですね。先後関係なく横歩取りだと楽しいですけどね、うひゃひゃひゃひゃ」
139: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 00:34:14.22 ID:SzeHX5aB0
カンナ「持ち時間はそれぞれ10分、それを使い切りますと1手30秒以内にs」
_____
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(6 ≡ ' i |
≡ _`ー'゙ ..| 運命は勇者に微笑む
\ 、'、v三ツ | これ、忘れるなよ
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__/ニヘ ヽ__ 人__
__,,,,==ニニ三三ヘ. ||三ニ==、__
/三三三三三rイ◯三ニ| \__,/ |三三三三ニ==、
_|三三三ニ/ `ーイニ三;;| ./三\ |三三三三三三;\
_|三三三=广 \. `i,j! }ニ;| \三/ :|三三三三三三三|
|三三三iく \ { /三=| :|三| |三三○三三三三;|
144: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 22:04:05.00 ID:SzeHX5aB0
>>141-142
QB「わっ」グシャ
QB「何をするんだ。勿体無いじゃないk」ベショ
ほむら「ボウリングの玉が足りないわ!」ゴロゴロゴロ…
ほむら「16ポンド! 16ポンド持ってきてー!」ゴロゴロ…
○ @~~~●←私
↑ ↑
いんきゅべーたー。 16ポンド
マミ「盤が砕け散ったわ」
渡辺「これは千日手模様ですか」
QB「わっ」グシャ
QB「何をするんだ。勿体無いじゃないk」ベショ
ほむら「ボウリングの玉が足りないわ!」ゴロゴロゴロ…
ほむら「16ポンド! 16ポンド持ってきてー!」ゴロゴロ…
○ @~~~●←私
↑ ↑
いんきゅべーたー。 16ポンド
マミ「盤が砕け散ったわ」
渡辺「これは千日手模様ですか」
145: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 22:10:30.76 ID:SzeHX5aB0
カンナ「準決勝よーいどん」
ほむら「おねがいします」ペコリ
森内「あ、鉄板です」バコーン
ほむら「痛っ」ベシベシ
森内「駒は渡しませんよ」バコーンバコーン
ほむら「う、羽毛」
清水「この手は?」
渡辺「叩きの鉄板ですね。森内さんらしい手堅い攻撃です」
森内「あ、カレーです」ベシャァァァァ
ほむら「私の手番。美樹さやかの消火器を二本追加!」プシュゥゥゥゥゥゥゥ゙
清水「すごい切り合いが起きてますが」
渡辺「とても実戦的ですね。これは誰にも真似出来ません」
146: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 22:12:55.99 ID:SzeHX5aB0
森内「あ、セメント囲いです」バコーン
ほむら「そんな弱気な手、私には通じないわ」カチッ
清水「これは?」
渡辺「ええ、時間を止めましたね。私も順位戦でコレにやられました(笑)」
清水「確かに一度に三手、四手指されると辛いものがありますね」
渡辺「森内さんに使わざるを得ない。それだけの強敵だと認めてるんですね」ケラケラ
ほむら「そろそろ銀銀桂爆弾を投下するわよ」ポイ
森内「あ、鉄板の二枚重ねです」バコーォォォン
清水「見応えがありますね。暁美八段の攻めをギリギリで受けきってますよ」
渡辺「決戦に備えて200mmの鉄板を用意したんです」
渡辺「私は研究済みだぞ、と主張してるわけですね」
ほむら「時間停止の寄せよ!」ペチペチ
森内「あ、9九馬と1一香で痺れてます」タァン
147: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 22:15:11.79 ID:SzeHX5aB0
清水「せ、戦闘不能……でしょうか。決着が付きました」
渡辺「最後まで難解でしたね。感想戦で色々聞きだしましょう。うひゃひゃひゃ」
清水「お疲れ様でした。残り五分と短い時間ですが……」
渡辺「仕掛けの辺りからが良いですかね」
ほむら「ええと、桂が跳ねる前くらいで」パチパチパチ
渡辺「ええ」
森内「」
ほむら「こうですね。ここは金を寄るかどうか迷って」パチパチ
森内「」
渡辺「これは後手辛いですねー」
ほむら「ええ、なので先に歩を突いて消していこうと」パチパチパチ
森内「……!」ハッ
清水「時間となりました。この将棋の棋譜解説は将棋講座テキスト2月号に掲載されます」
清水「では次回をお楽しみに」ティロリー
148: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 22:31:20.83 ID:SzeHX5aB0
◇渋谷 CT-108スタジオ
ここは東京の某国営放送局センター内にある某スタジオ。
大盤とシアターカメラのみが用意された無音の空間。分厚い鉄扉がギィと啼く。
羽生「あ、おはようございます」
清水「あれ? 本日の解説は羽生名誉N○K杯選手権者ですか」
羽生「えええ、ええ。前回負けてしまいました」
清水「名誉N○K杯選手権者を負かすとは、どんな相手だったんでしょう」
羽生「しょうがないんですね。あれは底知れないです」
さやか「ふっふっふ。奇遇だね、暁美ほむら八段」
ほむら「!!」
149: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 22:37:17.45 ID:SzeHX5aB0
ほむら「どうしてあなたが将棋を……とんだ番狂わせだわ」
QB「美樹さやかかい? 彼女は癒しの祈りの使い手だからね」
QB「駒にダメージを与えてもすぐに回復するんだ」
ほむら「何それ反則じゃないの?」
まどか「わあ、本物のほむらちゃん八段だー! 頑張ろうね!」ガラッ
ほむら「あら応援に来てくれたのね」
さやか「ちょっとぉ、まどか達は隣のスタジオでしょっ」
まどか「えへへ……つい」
織莉子「こんにちは。暁美さん八段」
ほむら「美国さんも来てくれたのね。心強いわ」
まどか「あっ、始まるよ! 急ごう、ほむらちゃん八段」
ほむら「え、ええ」
150: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 22:53:14.88 ID:SzeHX5aB0
清水「お互いの印象をどうぞ。では、先手の鹿目まどか竜王から」
まどか「ほむらちゃん? 強いよね」
まどか「序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ」
まどか「でも、絶対に負けないよ」
清水「本局への意気込みをどうぞ」
まどか「こまだ……っ」
まどか「駒達の躍動する姿を皆さんに見せたいな」
ほむら「え!? え?! 応援じゃないの?」
さやか「あたしが応援だよ。まどかのね」
ほむら「!?」
織莉子「私はお二人の応援です」
QB「つまり、そういうことなんだ……」
ほむら「!!」
151: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 22:57:06.37 ID:SzeHX5aB0
清水「次に後手のインタビューをご覧ください」
ほむら「鹿目まどか……の印象はまるで無いわ。将棋指してる姿も見たこと無いわね」
ほむら「同じ学校のクラスメイトで手芸部と園芸部の掛け持ち……」
ほむら「そういえば趣味でチェスをやっていたような……」
ほむら「いや、順当に羽生名人だと思ってたので驚いてるのよ」
清水「本局への意気込みをどうぞ」
ほむら「腑に落ちないけど勝つわ。歩だけに」
清水「はい」
152: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 22:58:11.38 ID:SzeHX5aB0
清水「ということで、お二人は同じ学校のクラスメイトだとか」
羽生「えええ。ええそうですね、すでに面白くなりました」
清水「次に二人の対戦成績をご覧ください」
これまでの対戦成績
鹿目 竜王 暁美 八段
初手合い
羽生「ええー。初めてなんですねえ、まあそこはしょうがないです」
清水「竜王位と今期A級1位の対決となりましたが。どんな展開が予想できるでしょうか」
羽生「いやいや、全く予想が付きません。ええ」
羽生「あっ、そうですね。私は暁美八段とよく研究会で指すんですが……」
清水「あの伝説の島研ですか?」
羽生「えー、はい。攻めが非常に速く『時間停止流』の名に違わない実力者です」
羽生「一方、鹿目竜王はアマ界隈で『宇宙流』と呼ばれています」
羽生「棋譜が少なく、何もかも未知なんです。だから居飛車振り飛車何でもあります。ええ」
羽生「ただ、鹿目竜王は非常に侮れないですからね。あの森内さんを圧倒しましたから」
153: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 23:00:06.36 ID:SzeHX5aB0
ほむら「あなた……アマチュアのド素人なのに、何故NHK杯にいるの!!」
まどか「ほむらちゃん。わたしは竜王なんだよ……!」ガオー
ほむら「竜王は名人に匹敵する最高峰タイトル……」
ほむら「あ、ありえない! プロでもないのにっ! 何かの間違いよっ!」
QB「実力さえあれば、誰にでもチャンスが与えられる。それが竜王戦なんだ」
まどか「うそ。知らなかったの?」
まどか「竜王戦はオープン棋戦。竜王戦のシステムを教えてあげる!!」
154: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 23:01:48.11 ID:SzeHX5aB0
まどか「まずアマ竜王戦 群馬県予選で200人相手に7連勝!」
まどか「次にアマ竜王戦全国大会で上位4人、つまり6連勝!」
まどか「そして竜王ランキング戦6組で56人相手に1位通過! プロに6連勝だよ!」
まどか「さらに決勝トーナメントで7勝!」
まどか「最後に森内前竜王を相手に7番勝負!」
まどか「31連勝で更にNHK杯で4連勝! やっと逢えたねほむらちゃん!」
ほむら「……!」ゾクッ
羽生「ええ、実力的には互角以上ですね。竜王1期で八段に昇段出来ますから。ええ」
清水「はぁー。だから鹿目竜王が上座なんですか」
156: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 23:11:06.96 ID:SzeHX5aB0
◇N○K杯 決勝戦
室谷「持ち時間はそれぞれ10分。それを使いきりますと一手30びょ」
カンナ「はい。よーいスタート」
まどか「おねがいしまーす」パチ
カンナ「先手、鹿目まどか竜王▲7六歩」
ほむら「飛車先を進めるわ。横歩で激しくシましょ?」ペチ
カンナ「後手、暁美ほむら八段△8四歩」
まどか「▲6八銀だよ!」バシ
ほむら「矢倉……なるほどね。受けて立つわ」ペチ
カンナ「後手、△3四歩」
羽生「ええ、えええ。早指し棋戦では珍しいですね」
清水「というと?」
羽生「そうですね。まあ、定跡が整備されてるので神経を使うんです」
羽生「つまり逆転が難しいんですね。一回のミスが致命傷です」
まどか「絶対に負けない!」パシ
ほむら「矢倉は研究勝負。年季が違うのよ」ペシーン
まどか「手が震えてるよ。ほむらちゃん八段」スッ
157: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 23:12:49.88 ID:SzeHX5aB0
まどか「それはとっても強気だなって」パチィ
ほむら「なんて大胆な……!」ペチ
清水「この手はなんでしょうか」
羽生「先に受けたんですね。桂馬が跳ねてくるのを見越してるんです」
まどか「ほむらちゃん八段は1八香型と1七香型どっちが好きなのかな?」ペチン
ほむら「4五歩で大騒ぎよ」ペシ
羽生「後手が仕掛けました。もう収まりません(笑)」
清水「60手以上ノンストップです」
羽生「ん、先後、お揃いの指輪してますね?」
清水「あら可愛らしい。あ、また手が進みました」
ほむら「蛮勇な手には激辛な手よ」ペチ
まどか「ここで▲1九角打だよっっ」パチィ
羽生「いやいやいや。△8二の飛車狙いを付けてはいるんですが」
羽生「んー。どうですかねえー。もしかしたら一直線で来るかもしれませんけど」
158: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 23:17:52.54 ID:SzeHX5aB0
ほむら「△3七銀で飛車角両取りヘップバーンよ」バチィィィィ
まどか「角さんごめんね。切るよ」シャー
ほむら「角銀交換ですって? ふふっ。と金を作ったら貴女の飛車も死ぬわよ」ペシ
まどか「飛車なんて……必要ない!」パチン
織莉子「ひええ~~」
まどか「そして▲3一銀! さあ出てきてよ! 王様ぁ!」パチ
ほむら「その銀、タダよ? わかってる?」スィ
羽生「ええー。鹿目竜王が大駒2枚プレゼントして……さらに銀のタダ捨てです」
羽生「相手玉を引き摺りだす代わりに銀をプレゼント、これは反則です(笑)」
清水「アマチュアから見たら絶望的な差ですが」
羽生「おすすめ出来ませんね。この二人だから出来るんです。えええ、ええ」
ほむら「一気に片付けるわ」ペチ
まどか「うう…負けないもん」ペチ
159: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 23:20:51.16 ID:SzeHX5aB0
清水「どちらが有利なんでしょうか」
羽生「次の手次第ですね。あれが来たらもう……ですね」
まどか「必殺! ▲6六桂打だよ」バシィィ
羽生「えええ、ええええー。出ました(笑)」
ほむら「こ、この手は……永瀬新手!」
■永瀬新手とは、相矢倉の特定の局面において後手有利の定跡に一石を投じる研究手である。
まどか「みんなは、後手有利で結論を出した場面だけど……」
まどか「ううん。違う。わたしは先手が良いと思った」
まどか「矢倉の定跡は間違ってる!!!」
160: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 23:21:34.41 ID:SzeHX5aB0
羽生「ええ。えええ。棋理に挑む戦いです」
室谷「10秒ー」
ほむら「この永瀬新手を破る光明は……」
室谷「20びょー」
ほむら「必殺! △6九銀打よ」バシィィ
まどか「こ、この手は……羽生新手!」
■羽生新手とは、相矢倉の特定の局面において後手有利の定跡に
一石を投じる研究手である永瀬新手に一石を投じる絶妙手である。
羽生「ええ、えええ。この形、後手有利とよく言われるんですよね」
織莉子「後手の駒がよく働いてるわね」
杏子「将棋わっかんねえ」
まどか「△6九銀打かあ……」
ほむら「ふふ。後手有利の定跡に飛び込んで自滅」
ほむら「……とても強く、切なく、そして優しく、悲しい戦いだわ」
161: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 23:24:26.71 ID:SzeHX5aB0
室谷「10秒ー」
まどか「この羽生新手を破る光明は……」
室谷「20びょー」
まどか「じっと▲6八金寄りだよ」バシィィ
ほむら「こ、この手は……鹿目新手!」
■鹿目新手とは、相矢倉の特定の局面において後手有利の定跡に
一石を投じる研究手である永瀬新手に一石を投じる絶妙手である羽生新手に
一石を投じる疑問手である。
ほむら「第一観、悪手にしか見えないわ」パチ
まどか「粘って粘って粘るもん」パチ
ほむら「無理攻めは良くないわよ。すぐに終わりが来てしまう」パシ
さやか「うー。あの転校生八段に大駒4枚持たれちゃった。もう無理だよぉ」
マミ「逝ってしまったわ。円環の棋理(ことわり)に導かれて」
http://i.imgur.com/2NN9Vpe.png
162: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 23:27:35.68 ID:SzeHX5aB0
まどか「まだまだ後手優勢だね。ほむらちゃん……」パチ
ほむら「飛車を取り返されたけど、私の方が明らかに有利……」パチ
ほむら「明らか有利なのに、とても難解だわ」ホムム
室谷「暁美八段残り2分です」
ほむら「あと何分?」
カンナ「2分です」
ほむら「あと何分?」
清水「次の手は何があるんでしょうか」
羽生「えーえーえーえええええーえええ」
羽生「極めて難解です。一目△7一歩ですが……」
羽生「△7一歩は▲5三金△8五桂▲9二竜△同香▲6二飛△2三玉
▲2二銀△2五歩▲同歩△同馬▲2六歩で後手まずいですね」
羽生「そこで△3二金になるんですがぁ……」
羽生「それだと多分……」
清水「おや?」
ほむら「……」パチ
清水「あ。指しました」
163: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/23(火) 23:30:55.36 ID:SzeHX5aB0
165: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/24(水) 00:07:13.25 ID:cK+y5PjAO
マジレスすまん カメムシとかコオロギって何?気になり過ぎる
168: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/24(水) 23:04:15.59 ID:dShDbEbq0
ほむら「>>165が何か言ってるわ」
QB「渡辺二冠の弱点は昆虫だ。クモもハエもカメムシも無理なんだ」
ほむら「第63期王将戦七番勝負第4局の動画が参考になるわ」
QB「以下に簡単な棋士データを添付しておくよ」
http://livedoor.blogimg.jp/copipe_hozondojo/imgs/c/3/c391093c.jpg
http://livedoor.blogimg.jp/copipe_hozondojo/imgs/7/2/72c2e467.jpg
http://livedoor.blogimg.jp/copipe_hozondojo/imgs/5/8/586330d2.jpg
ほむら「残り僅かだけど、疑問に思った点は気軽に質問してね」
なぎさ「投下なのです」
169: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/24(水) 23:14:24.80 ID:dShDbEbq0
ほむら「金を引いただけよ?」
まどか(何の狙いもない俗手。でも最善手だよぉ……)
清水「凄いですね。羽生さんの言った通りに進んで行きます」
羽生「えええーえええ。△3二金は。ええー」
羽生名人は大盤をしきりに動かし、ある一筋の予想図を示した。
▲8二桂成△6八銀成▲同金△7八金▲同金△同銀成▲同玉△6九角▲6七玉△5八角成
▲6六玉△4六馬▲3一銀△2三玉▲1五桂△同歩▲2二金△1三玉▲1四銀△同馬
▲1五歩△6五歩▲7五玉△7四歩▲同玉△8五銀▲6五玉
http://i.imgur.com/bq2SAoB.png
羽生「多分こう進みます。一例ですが(笑)」
170: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/24(水) 23:16:30.82 ID:dShDbEbq0
羽生「この先▲6五玉に△3一金は……」
▲1四歩△2二玉▲1三歩成△同香▲1一角△1二玉▲3一竜△7四銀▲5四玉△6三銀
▲同玉△6二金▲同玉△8二飛▲7二金△7三銀▲5一玉△5二金▲同玉△7二飛
▲4一玉△4二金▲同竜△同飛▲同玉△6四馬▲5三金
http://i.imgur.com/wNu1EZc.png
羽生「えええ、とても難解です(笑)」
羽生「また、▲6五玉に△6四歩とすると」
▲同金△3一金▲1四歩△2二玉▲3三銀△2三玉▲9二成桂△7四桂
羽生「ええ、ええ。△7四桂が味のある一手で――」
http://i.imgur.com/ILAro1w.jpg
▲9五玉△9四歩▲同玉△8二桂▲8二同竜△8五銀打▲9三玉△9四金
http://i.imgur.com/E5gPBLN.jpg
羽生「こう進むと後手勝ちですね。暁美N○K杯選手権者の誕生です」
171: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/24(水) 23:17:42.54 ID:dShDbEbq0
羽生「つまりここが一見自然ですが悪い手なんですよ、ええ、えええ」
羽生「ですからー。▲3三銀に代わって」
羽生「んー。▲1三歩成△同香▲1一角△1二玉▲9二桂成でしょうか」
http://i.imgur.com/P0v2T9W.jpg
羽生「はぁー。大決戦になりそうですね。ええ」
清水「30秒でここまで読むんですか……」
羽生「いやー見ごたえある一着です。この戦い、200手は確実でしょうね」
羽生名人の解説は直線で55手、変化含め100手近くに渡った。
聞き手はにこやかに相槌を入れながら盤を見るのだが、
名人の笑顔とは裏腹にあまりに深く難解な内容に、幾度も聞き返してしまうのだ。
視聴者は理解することを放棄し、羽生の駒捌きと読みの深さに思わず舌を巻いた。
172: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/24(水) 23:18:24.14 ID:dShDbEbq0
173: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/24(水) 23:19:15.34 ID:dShDbEbq0
「負けました」
更に90手近く進んだ172手目。雌雄は決した。
羽生新手を指した瞬間から、先手の鹿目まどか竜王がこうなるだろうと予想していた。
いや、暁美ほむらは分かっていたのだ。
矢倉88手定跡は一般に後手有利と言われている。
プロの大局観、研究会、棋書、コンピューターに拠る解析、将棋用ソフトウェア。
あらゆる視点で、後手有利の結論が出ている。
(鹿目竜王は若干ミスを犯したが)二人は最善と思われる手を指し続けた。
暁美八段に敗因は何一つ在り得ない。鹿目竜王が、自らこの変化に飛び込んできたのだ。
「それでは賞状と優勝エントロピーの授与です」
「ありがとうございます」
「次に次期N○K杯選手権者から一言お願いします」
暁美ほむらは微笑んでいる。
鹿目まどかは静かに涙を流していた。
174: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/24(水) 23:20:27.39 ID:dShDbEbq0
まどか「ほむらちゃん八段に勝ててうれしいです」
暁美ほむらは全てを知っていた。
後手優勢とされた矢倉88手定跡は、全て≪先手≫が勝利を収めていることをも。
手番、駒の働き、大駒4枚。後手は勝勢と言っても良い。
コンピューターに50億手読ませたとしてもその結論は変わらない。
しかし、不思議なことに後手は必ず負けてしまうのだ。
水平線効果なのか、膨大な変化のためか、或いは、それ以上の何かが――。
最新鋭の解析技術を持ってでさえ、一尺四寸の盤に悠々と凌駕される。
形勢判断はたちどころに狂い出し、やがて先手に勝利の女神が微笑むのだ。
室谷「興奮醒めやらぬ大激戦でした」
カンナ「間近で見られるだけでも恐悦です。勉強させて頂きました」
清水「羽生名誉NH○杯選手権者からも一言お願いできますか」
175: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/24(水) 23:26:27.46 ID:dShDbEbq0
羽生「はい。お二人の底力が垣間見えた名局と言っても差し支えありません」
羽生「ただ、まあ時間に追われてしまうので仕方ない面もあったのかな、と……」
羽生名人だけは若干不満そうな表情をしていた。
大好きなおもちゃを突然取り上げられてしまったような。
いや。鹿目、暁美、両対局者の底の浅さを見透かしてしまったような。
ほむら「……それって」
羽生「162手目から、お二人ともちょっと残念な変化に入ってしまった気が」
まどか「……ぁ」
――彼にだけ見えている世界がある。
この男は底知れない。
誰もがそう感じ、激しい驚嘆と深い畏敬の念を抱いた。
176: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/24(水) 23:33:04.23 ID:dShDbEbq0
まどか(そっかぁ。本当はまだまだ続く戦いだったんだ……)
ほむら「あの、私からも受け取って欲しいものがあるの」
まどか「え? それって……」
ほむら「これを……」スッ
まどか「あっ……指輪……」キュン
ほむら「夜の感想戦を始めましょう」
まどか「ほむらちゃああああああああん!!」ダキッ
二人は幸せなキスをして終了。宇宙も概ね救われた。
177: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/24(水) 23:34:00.76 ID:dShDbEbq0
…………
……
――数年後。
A級順位戦最終局を終えるも多くの棋士が未だに残っている。
千駄ヶ谷は黎明の光で薄白く染められていた。
「もう何も怖くない」
暁美ほむら王座はそう言い残し、羽生三冠の待つ特別対局室へ戻っていった。
局面は終盤、ぎりぎりの寄せ合いに突入しようとしていた。
ここは東京、将棋会館。
名人挑戦権を賭けて、二人の天才棋士がプレーオフを闘っている。
【完】
178: ◆bvqVN1tP96Fx 2014/09/24(水) 23:36:07.49 ID:dShDbEbq0
N○K篇をまるまるスルーしても最後につながるようになってますよと
王座王位棋聖名人のうちいっこほむーに取られちゃって名人も取られちゃったけど
なんだかんだぁで三冠に戻ったよという含みを持たせております
現名人はほむーはぶぁ以外のどなたか。ご想像にお任せするとしてHTML化させて頂きます
あ、このお話は架空のフィ、フィクションです。ええ。はい。
・元ネタ
将棋名人のなりかた講座
・参考文献
将棋MAD将棋板他多数
181: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 00:45:59.10 ID:ZglEJ+iAO
乙
マニアックなネタと迫力ある対局シーンが面白かった
マニアックなネタと迫力ある対局シーンが面白かった
182: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 03:34:59.05 ID:6LSPZ9ZJo
訳が分からなかったが面白かったよ
乙
乙
183: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/25(木) 17:46:18.08 ID:RZwiHxOz0
最後に王座戦の最新形の棋譜が出てきて驚いた
乙
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410266164/
Entry ⇒ 2014.10.31 | Category ⇒ 魔法少女まどか☆マギカ | Comments (0)
唯「24」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:01:14.65 ID:MVSJkUI30
唯「24歳になったというのに…」
ゆずこ「唯ちゃーん、大っきい~」モミモミ
縁「唯ちゃ~ん」モミモミ
唯「いつまでもあたしの胸を揉むな!」
ゆずこ「唯ちゃーん、大っきい~」モミモミ
縁「唯ちゃ~ん」モミモミ
唯「いつまでもあたしの胸を揉むな!」
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:02:44.88 ID:MVSJkUI30
ゆずこ「だって私、結局おっぱいが大きくならなかったから…」
縁「おっぱいがある唯ちゃんが羨ましくて…」
唯「小学生か、お前らは」
唯「いや、高校生の時と全く変わってないな」
縁「おっぱいがある唯ちゃんが羨ましくて…」
唯「小学生か、お前らは」
唯「いや、高校生の時と全く変わってないな」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:05:27.50 ID:MVSJkUI30
ゆずこ「私ももう大人なのに未だに学生と間違えられるし…」
縁「ゆずちゃん、背が小さいし、童顔だからね~」
唯「性格も幼いしな」
唯「またあたしの胸を揉んでいるし」
ゆずこ「えへへ~、唯ちゃんのおっぱい、気持ちいい~」モミモミ
縁「ゆずちゃん、背が小さいし、童顔だからね~」
唯「性格も幼いしな」
唯「またあたしの胸を揉んでいるし」
ゆずこ「えへへ~、唯ちゃんのおっぱい、気持ちいい~」モミモミ
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:08:52.85 ID:MVSJkUI30
唯「縁はさらに美人になったな」
縁「えへへ、ありがとう」
ゆずこ「縁ちゃんは色気が凄いね~」
唯「おい、スケベ親父みたいな事言うなよ」
縁「ゆずちゃんだって色気が凄いよ~」
唯「何か新婚の奥さんみたいなオーラが出ているからね」
ゆずこ「新婚の奥さんかぁ~」
ゆずこ「私が新婦だったら、新郎は唯ちゃんだよね」
唯「おい!あたしは女だぞ」
ゆずこ「で、縁ちゃんが新婦で」
唯「おい!新婦が2人もいるぞ!」
ゆずゆか「私たち2人とも貰ってください。唯ちゃ~ん!」
唯「分かった、分かったよ、2人ともあたしの嫁にしてやんよ!」
縁「さすが唯ちゃん!」
ゆずこ「太っ腹!」
縁「えへへ、ありがとう」
ゆずこ「縁ちゃんは色気が凄いね~」
唯「おい、スケベ親父みたいな事言うなよ」
縁「ゆずちゃんだって色気が凄いよ~」
唯「何か新婚の奥さんみたいなオーラが出ているからね」
ゆずこ「新婚の奥さんかぁ~」
ゆずこ「私が新婦だったら、新郎は唯ちゃんだよね」
唯「おい!あたしは女だぞ」
ゆずこ「で、縁ちゃんが新婦で」
唯「おい!新婦が2人もいるぞ!」
ゆずゆか「私たち2人とも貰ってください。唯ちゃ~ん!」
唯「分かった、分かったよ、2人ともあたしの嫁にしてやんよ!」
縁「さすが唯ちゃん!」
ゆずこ「太っ腹!」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:10:40.20 ID:MVSJkUI30
ゆずこ「そんな唯ちゃんは」
縁「もっとイケメンになったねぇ~」
ゆずこ「うんうん、分かる分かる」
唯「何だよ、イケメンって。あたしは女だぞ!」
ゆずこ「だって唯ちゃん、男の子みたいな顔立ちしているもん」
縁「なんか宝塚にいる人みたい」
唯「宝塚かぁ~」
唯「…確かにあたしはそこにいてもおかしくない顔立ちだもんな。性格も男みたいだし」
ゆずこ「だから唯ちゃん、会社でもモテるんだよね」
縁「モテモテ~!モテモテ~!」
ゆずこ「モテモテ~!モテモテ~!」
ゆずゆか「モテモテ~!モテモテ~!」
唯「アホッ!うるさい!」
縁「もっとイケメンになったねぇ~」
ゆずこ「うんうん、分かる分かる」
唯「何だよ、イケメンって。あたしは女だぞ!」
ゆずこ「だって唯ちゃん、男の子みたいな顔立ちしているもん」
縁「なんか宝塚にいる人みたい」
唯「宝塚かぁ~」
唯「…確かにあたしはそこにいてもおかしくない顔立ちだもんな。性格も男みたいだし」
ゆずこ「だから唯ちゃん、会社でもモテるんだよね」
縁「モテモテ~!モテモテ~!」
ゆずこ「モテモテ~!モテモテ~!」
ゆずゆか「モテモテ~!モテモテ~!」
唯「アホッ!うるさい!」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:14:13.26 ID:MVSJkUI30
ゆずこ「いくつになってもそう言いながら照れる唯ちゃんはカワイイですね~」
唯「うるさい!」
縁「私たちがいなくなると、急に寂しがりやになる唯ちゃん、かわ唯!」
唯「かわ唯って言うな!アホッ!」
唯「そんな縁だってあたしがいなくなると、急に寂しがるだろ」
縁「えへへ~」
唯「ゆずこだってあたしがいなくなると、ゴロゴロ転がったりするだろ」
ゆずこ「な、何で分かったの!?」
唯「ゆずこのやる事はすぐに分かるよ」
「何せお前らと10年以上も一緒に遊んで来たからな」
唯「うるさい!」
縁「私たちがいなくなると、急に寂しがりやになる唯ちゃん、かわ唯!」
唯「かわ唯って言うな!アホッ!」
唯「そんな縁だってあたしがいなくなると、急に寂しがるだろ」
縁「えへへ~」
唯「ゆずこだってあたしがいなくなると、ゴロゴロ転がったりするだろ」
ゆずこ「な、何で分かったの!?」
唯「ゆずこのやる事はすぐに分かるよ」
「何せお前らと10年以上も一緒に遊んで来たからな」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:16:21.88 ID:MVSJkUI30
唯「さっき、「2人とも貰ってやる」と言ったけど、あれは本心だからな」
唯「そんなお前らがあたしも可愛くてしょうがないんだよ」
唯「いつまでもあたしのそばにいてくれよ」
ゆずこ「唯ちゃん…」
縁「唯ちゃん…」
ゆずこ「さすがイケメン!」
縁「イケメン!イケメン!」
唯「うるさい!」
ゆずこ「イケメン!イケメン!」
縁「イケメン!イケメン!」
唯「うるさい!うるさい!うるさい!」///
唯「そんなお前らがあたしも可愛くてしょうがないんだよ」
唯「いつまでもあたしのそばにいてくれよ」
ゆずこ「唯ちゃん…」
縁「唯ちゃん…」
ゆずこ「さすがイケメン!」
縁「イケメン!イケメン!」
唯「うるさい!」
ゆずこ「イケメン!イケメン!」
縁「イケメン!イケメン!」
唯「うるさい!うるさい!うるさい!」///
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:18:42.71 ID:MVSJkUI30
ゆずこ「今の唯ちゃん、ツンデレ少女みたいだったね」
唯「うるさい!」///
唯「でも、24ってもう少女でいられないんだな」
ゆずこ「中身は乙女のままなのに」
唯「そういうゆずこも性格も体も変わってないな」
ゆずこ「ひどい!気にしているのに!」
唯「さっきも言ったぞ」
ゆずこ「ひどい!ひどい!唯ちゃんのバカ!バカ!バカ!」ポカポカポカ
縁「あはははは~」
縁「唯ちゃん、私にも何か言って!」
唯「言うか!アホッ!」
縁「もう、何も言わないなんて唯ちゃんのバカ!バカ!バカ!」ポカポカポカ
ゆずこ「唯ちゃんのバカ!バカ!バカ!」ポカポカポカ
唯「アホッ!2人であたしをポカポカするな!」
唯「(でも、いくつになっても全く変わらないお前たちが本当にかわいいよ)」
唯「うるさい!」///
唯「でも、24ってもう少女でいられないんだな」
ゆずこ「中身は乙女のままなのに」
唯「そういうゆずこも性格も体も変わってないな」
ゆずこ「ひどい!気にしているのに!」
唯「さっきも言ったぞ」
ゆずこ「ひどい!ひどい!唯ちゃんのバカ!バカ!バカ!」ポカポカポカ
縁「あはははは~」
縁「唯ちゃん、私にも何か言って!」
唯「言うか!アホッ!」
縁「もう、何も言わないなんて唯ちゃんのバカ!バカ!バカ!」ポカポカポカ
ゆずこ「唯ちゃんのバカ!バカ!バカ!」ポカポカポカ
唯「アホッ!2人であたしをポカポカするな!」
唯「(でも、いくつになっても全く変わらないお前たちが本当にかわいいよ)」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:22:41.25 ID:MVSJkUI30
ゆずこ「唯ちゃん、「四六時中」の意味知っている?」
唯「いや、歌詞で見たことはあるけど知らない」
ゆずこ「それって何と言う名前の曲?」
唯「サザンの「真夏の果実」という曲でサビで「四六時中も好きと言って」と歌っているけど」
ゆずこ「やっぱりサザンか」
ゆずこ「という訳で唯ちゃんも歌詞のように四六時中も好きと言って」
唯「それ、どういう意味だよ」
ゆずこ「つまり」
「1日中、私たちに好きと言って」
唯「いや、歌詞で見たことはあるけど知らない」
ゆずこ「それって何と言う名前の曲?」
唯「サザンの「真夏の果実」という曲でサビで「四六時中も好きと言って」と歌っているけど」
ゆずこ「やっぱりサザンか」
ゆずこ「という訳で唯ちゃんも歌詞のように四六時中も好きと言って」
唯「それ、どういう意味だよ」
ゆずこ「つまり」
「1日中、私たちに好きと言って」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:27:08.11 ID:MVSJkUI30
唯「な、何で「四六時中」が1日中になるんだよ!」
縁「「四六時中」の「四六」は「4×6」を表すから24時間になるんだって」
ゆずこ「おー、縁ちゃん、ネットで調べてくれたんだね」
縁「という訳で唯ちゃん、1日中、私たちに「好き」と言い続けて」
唯「出来るか!アホッ!」
ゆずこ「じゃあ、代わりに「真夏の果実」を歌って~」
ゆずこ「出来たら歌っている人のモノマネで歌って」
唯「えっ、モノマネで歌うの!?」
ゆずゆか「歌って!歌って!」キラキラ
唯「(目がキラキラしているから断れない…)」
唯「分かったよ!モノマネで歌うよ…」
ゆずこ「おー、唯ちゃん、さすがイケメン!」
唯「イケメンって言うな!」///
縁「「四六時中」の「四六」は「4×6」を表すから24時間になるんだって」
ゆずこ「おー、縁ちゃん、ネットで調べてくれたんだね」
縁「という訳で唯ちゃん、1日中、私たちに「好き」と言い続けて」
唯「出来るか!アホッ!」
ゆずこ「じゃあ、代わりに「真夏の果実」を歌って~」
ゆずこ「出来たら歌っている人のモノマネで歌って」
唯「えっ、モノマネで歌うの!?」
ゆずゆか「歌って!歌って!」キラキラ
唯「(目がキラキラしているから断れない…)」
唯「分かったよ!モノマネで歌うよ…」
ゆずこ「おー、唯ちゃん、さすがイケメン!」
唯「イケメンって言うな!」///
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:29:54.49 ID:MVSJkUI30
唯「行くよ…」ドキドキ
ゆずゆか「」ドキドキワクワク
唯「」スー
唯「♪四六時中も好きと言って~」
唯「♪夢の中へ連れて行って~」
唯「♪忘れられないHeart&Soul」
唯「♪声にならない~」
ゆずこ「」ポロポロ
唯「おい、何で泣いているんだよ」
ゆずゆか「」ドキドキワクワク
唯「」スー
唯「♪四六時中も好きと言って~」
唯「♪夢の中へ連れて行って~」
唯「♪忘れられないHeart&Soul」
唯「♪声にならない~」
ゆずこ「」ポロポロ
唯「おい、何で泣いているんだよ」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:33:45.37 ID:MVSJkUI30
ゆずこ「返して… 私の桑田さん、返して…」ポロポロ
唯「お前が「モノマネで歌って」と言ったんだろ」
縁「こんなの電波に乗せられないね」
ゆずこ「高校1年生の時に作ったパズルみたいにみんなにお見せ出来ないね」
唯「それはお前のせいだろ!放送出来ないような物ばっかり作りやがって」
ゆずこ「えへへ」
縁「ビートたけしさんもゴールデンタイムの番組で放送出来ないような絵を描いたことがあるんだって~」
ゆずこ「ダンカン、コノヤロー~」
唯「似てねぇよ!これも酷過ぎて電波に乗せられないよ」
ゆずこ「赤信号 みんなで触れば 怖くない」
唯「「みんなで渡れば怖くない」だろ!意味が分からないよ!しかも似ていない上に元ネタが古すぎるよ!」
ゆずこ「という訳で唯ちゃんにお触りします」モミモミ
縁「唯ちゃんのお尻、大きい~」モミモミ
唯「(もうどうにでもなれ…)」
唯「お前が「モノマネで歌って」と言ったんだろ」
縁「こんなの電波に乗せられないね」
ゆずこ「高校1年生の時に作ったパズルみたいにみんなにお見せ出来ないね」
唯「それはお前のせいだろ!放送出来ないような物ばっかり作りやがって」
ゆずこ「えへへ」
縁「ビートたけしさんもゴールデンタイムの番組で放送出来ないような絵を描いたことがあるんだって~」
ゆずこ「ダンカン、コノヤロー~」
唯「似てねぇよ!これも酷過ぎて電波に乗せられないよ」
ゆずこ「赤信号 みんなで触れば 怖くない」
唯「「みんなで渡れば怖くない」だろ!意味が分からないよ!しかも似ていない上に元ネタが古すぎるよ!」
ゆずこ「という訳で唯ちゃんにお触りします」モミモミ
縁「唯ちゃんのお尻、大きい~」モミモミ
唯「(もうどうにでもなれ…)」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:40:08.28 ID:MVSJkUI30
ゆずこ「唯ちゃんの体って触り心地があるね」
縁「そうだね~」
ゆずこ「だからいつ触っても…」
モミモミ
ゆずこ「!」
唯「確かに小さいお前の胸じゃあたしの胸より触り心地が悪いな」
ゆずこ「ゆ、唯ちゃん…///」
唯「さっきまで触られまくった分、お返ししてやるよ」モミモミ
ゆずこ「お、お尻も…///」
唯「ゆずこのお尻は小さいけど、胸よりは触り心地があるな」
ゆずこ「や、やめて…///」
パシャパシャ
ゆずこ「縁ちゃん、何撮っているの?」
縁「何か珍しい光景だから記録に残したくて」
ゆずこ「そんなの残さないで… 恥ずかしいよ…///」
唯「そんな縁も」
モミモミ
縁「きゃあっ」
縁「そうだね~」
ゆずこ「だからいつ触っても…」
モミモミ
ゆずこ「!」
唯「確かに小さいお前の胸じゃあたしの胸より触り心地が悪いな」
ゆずこ「ゆ、唯ちゃん…///」
唯「さっきまで触られまくった分、お返ししてやるよ」モミモミ
ゆずこ「お、お尻も…///」
唯「ゆずこのお尻は小さいけど、胸よりは触り心地があるな」
ゆずこ「や、やめて…///」
パシャパシャ
ゆずこ「縁ちゃん、何撮っているの?」
縁「何か珍しい光景だから記録に残したくて」
ゆずこ「そんなの残さないで… 恥ずかしいよ…///」
唯「そんな縁も」
モミモミ
縁「きゃあっ」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:45:24.94 ID:MVSJkUI30
唯「ゆずこ、しっかり記録を残しておいて」
ゆずこ「ラジャー!」
縁「お願い… 写真に撮らないで…///」ウルウル
唯「ゆずこよりも縁の方が胸があるせいか、触り心地が少しいいな」モミモミ
縁「いやーーー!」
唯「お尻はひょっとしたらあたしよりも触り心地がいいかもな」モミモミ
ゆずこ「確かに唯ちゃんより触り心地がいいかも」モミモミ
縁「ゆずちゃんまで…///」
その後、縁も唯とゆずこの胸とお尻を触りまくり、日が暮れるまでお触り合戦は続いた
ゆずこ「ラジャー!」
縁「お願い… 写真に撮らないで…///」ウルウル
唯「ゆずこよりも縁の方が胸があるせいか、触り心地が少しいいな」モミモミ
縁「いやーーー!」
唯「お尻はひょっとしたらあたしよりも触り心地がいいかもな」モミモミ
ゆずこ「確かに唯ちゃんより触り心地がいいかも」モミモミ
縁「ゆずちゃんまで…///」
その後、縁も唯とゆずこの胸とお尻を触りまくり、日が暮れるまでお触り合戦は続いた
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:48:19.68 ID:MVSJkUI30
お触り合戦が終わった後
唯「はぁ~、あたしたち、もういい年なのに何やってんだか」
ゆずこ「何か疲れたね」
縁「」グッタリ
唯「もう夜だし、これからどうする?」
ゆずこ「夜だから」
「駅前のラブホテルに行こう!」
唯「はぁ~、あたしたち、もういい年なのに何やってんだか」
ゆずこ「何か疲れたね」
縁「」グッタリ
唯「もう夜だし、これからどうする?」
ゆずこ「夜だから」
「駅前のラブホテルに行こう!」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:52:13.20 ID:MVSJkUI30
ゆずこ「」チーン
唯「縁はどうしたい?」
縁「あいちゃんも連れて居酒屋行きたい」
唯「居酒屋行くのはいいけど、何で相川さんも?」
縁「それは…」
「相川さんも入れてお触り合戦したいから」
唯「縁はどうしたい?」
縁「あいちゃんも連れて居酒屋行きたい」
唯「居酒屋行くのはいいけど、何で相川さんも?」
縁「それは…」
「相川さんも入れてお触り合戦したいから」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 01:03:07.39 ID:MVSJkUI30
ゆずこ「おお、あいちゃんのおっぱい触りたい!」
縁「お尻も触りたい!」
ゆずゆか「あいちゃんの色んな所を触りたい!」
ゆずこ「あいちゃんも大人になってさらに美人になったからね」
縁「だからこそ触りたくなるんだよね~」
ゆずゆか「という訳で唯ちゃん、あいちゃんを呼んで~」
ボカッ
ボカッ
縁「お尻も触りたい!」
ゆずゆか「あいちゃんの色んな所を触りたい!」
ゆずこ「あいちゃんも大人になってさらに美人になったからね」
縁「だからこそ触りたくなるんだよね~」
ゆずゆか「という訳で唯ちゃん、あいちゃんを呼んで~」
ボカッ
ボカッ
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 01:05:14.91 ID:MVSJkUI30
ゆずこ「」チーン
ゆかり「」チーン
唯「公共の場でそんなハレンチな事が出来るか!」
唯「(でも、相川さんの体、触ってみたいな)」
ゆかり「」チーン
唯「公共の場でそんなハレンチな事が出来るか!」
唯「(でも、相川さんの体、触ってみたいな)」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 01:20:17.82 ID:MVSJkUI30
唯「…」
唯「ほんと、手が掛かる2人だけど」
唯「まさか10年以上も一緒に遊んでいるなんて思っても見なかったよ」
唯「倒れている今だからもう一度言うよ」
「あたしはイタズラが大好きなお前らが可愛くてたまらないよ!」
「最初に出会ってから10年以上も経つのに、全く変わらないお前らが大好きだよ!」
「だから、ゆずこ、縁、四六時中も好きと言ってやるよ!」
「2人ともあたしの花嫁にしてやるよ!」
本編おしまい
唯「ほんと、手が掛かる2人だけど」
唯「まさか10年以上も一緒に遊んでいるなんて思っても見なかったよ」
唯「倒れている今だからもう一度言うよ」
「あたしはイタズラが大好きなお前らが可愛くてたまらないよ!」
「最初に出会ってから10年以上も経つのに、全く変わらないお前らが大好きだよ!」
「だから、ゆずこ、縁、四六時中も好きと言ってやるよ!」
「2人ともあたしの花嫁にしてやるよ!」
本編おしまい
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 01:21:17.41 ID:MVSJkUI30
おまけ
千穂「ひっちゅ!」
佳「相川、風邪引いたのか?」
千穂「いや、違うと思うけど」
千穂「でも、何か急に悪寒がして来たし、ひょっとしたら引いたかも…」
千穂「ちょっと横になるね…」
佳「(あ、あたしの膝に!)」
千穂「ひっちゅ!」
佳「相川、風邪引いたのか?」
千穂「いや、違うと思うけど」
千穂「でも、何か急に悪寒がして来たし、ひょっとしたら引いたかも…」
千穂「ちょっと横になるね…」
佳「(あ、あたしの膝に!)」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 01:31:13.53 ID:MVSJkUI30
千穂「…zzz」スースー
佳「…」
佳「あたしの膝って寝心地いいのかな。いつもよりもいい顔して寝ているよ」
佳「ただでさえ、見ただけで癒される姿をしているのに、寝顔を見るとまるで天使を見ているようだよ」
千穂「…zzz」スースー
佳「この天使の寝顔を邪魔しないように動かないでおくよ」
佳「そして、あたしが天使の安眠を守ってあげるよ」
ふみ「だから、お休み、相川」
佳「って最後にあたしの台詞を取るな!」
おしまい
佳「…」
佳「あたしの膝って寝心地いいのかな。いつもよりもいい顔して寝ているよ」
佳「ただでさえ、見ただけで癒される姿をしているのに、寝顔を見るとまるで天使を見ているようだよ」
千穂「…zzz」スースー
佳「この天使の寝顔を邪魔しないように動かないでおくよ」
佳「そして、あたしが天使の安眠を守ってあげるよ」
ふみ「だから、お休み、相川」
佳「って最後にあたしの台詞を取るな!」
おしまい
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 02:09:01.33 ID:dts8Dtzto
乙乙
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 09:38:47.65 ID:OKmhli6wo
これは結婚まで秒読みですかね
おつい!
おつい!
26: 死神 東 2013/06/08(土) 13:35:42.29 ID:g1U/4E3F0
乙 24mmタービンにいさん 6輪のミニ四駆のタイヤ高は 25mm 22mm でいたい 8輪 18mm 10輪 15mm 5の倍数mm
乙乙
乙乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370617274/
Entry ⇒ 2014.10.31 | Category ⇒ けいおん! | Comments (0)
京子「昨日すげぇかわいい娘見た!!」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 15:30:16.77 ID:hmvczxFE0
京子「ぶらぶらと買い物してたらさー」
京子「ふりふりのスカート着た同年代くらいの子がいたんだよ」
京子「髪型は少しショートっぽいんだけど頭にカチューシャつけてて、それがまたギャップがあってかわいかったんだよね!」
京子「雑貨屋さんに入ったからついていってみたら、小物とか見てニコニコしてんの!」
京子「もうかわいすぎ!って思って声かけようと思ったんだけど気づいたら見失っててさー」
結衣「へ、へぇ……」
京子「あーまたどっかで会えないかなー」
結衣(それ絶対私だ……)
京子「ふりふりのスカート着た同年代くらいの子がいたんだよ」
京子「髪型は少しショートっぽいんだけど頭にカチューシャつけてて、それがまたギャップがあってかわいかったんだよね!」
京子「雑貨屋さんに入ったからついていってみたら、小物とか見てニコニコしてんの!」
京子「もうかわいすぎ!って思って声かけようと思ったんだけど気づいたら見失っててさー」
結衣「へ、へぇ……」
京子「あーまたどっかで会えないかなー」
結衣(それ絶対私だ……)
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 17:49:17.45 ID:YH/OasKo0
~~~~~結衣家~~~~~
結衣(まさか京子に見られてたなんて…)
結衣(可愛い物欲しかったけど私じゃ場違いぽいから可愛い系の格好してただけなのに)
結衣(……)
結衣(京子に見られちゃったしもうあの格好はできないな…)
結衣「でも、京子がすごい可愛かったって…//」
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
・・
後日同じ格好で雑貨屋に出かける結衣さんでした。
結衣(まさか京子に見られてたなんて…)
結衣(可愛い物欲しかったけど私じゃ場違いぽいから可愛い系の格好してただけなのに)
結衣(……)
結衣(京子に見られちゃったしもうあの格好はできないな…)
結衣「でも、京子がすごい可愛かったって…//」
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
・・
後日同じ格好で雑貨屋に出かける結衣さんでした。
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 18:24:43.28 ID:FxYN0mMb0
京子「そういうわけだからさ! 一緒にその雑貨屋行こう!」
結衣「い、いや……私はいいよ」
京子「ええー、一緒にそのカワイコちゃんを探しに行こうぜー」
結衣(いや、私と一緒に行動してたら永久に見つからないぞ……)
京子「行こうよー、ねえねえ行こうってばー」 グイグイ
ちなつ「遅くなりましたー……って京子先輩! 結衣先輩に引っ付かないでください!」
京子「えー、それじゃあちなつちゃんに……」
ちなつ「あ、暑苦しいです! 離れてくださいってば!」
結衣(で、でも、そんなに可愛かったのかな……)
みたいな感じでオナシャス
結衣「い、いや……私はいいよ」
京子「ええー、一緒にそのカワイコちゃんを探しに行こうぜー」
結衣(いや、私と一緒に行動してたら永久に見つからないぞ……)
京子「行こうよー、ねえねえ行こうってばー」 グイグイ
ちなつ「遅くなりましたー……って京子先輩! 結衣先輩に引っ付かないでください!」
京子「えー、それじゃあちなつちゃんに……」
ちなつ「あ、暑苦しいです! 離れてくださいってば!」
結衣(で、でも、そんなに可愛かったのかな……)
みたいな感じでオナシャス
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 18:39:30.12 ID:ePHD1zoqO
京子「……ってことがあったのだよ」
ちなつ「へぇー」
京子「フリフリでひらひらのピンクのワンピース、ピンク色のリボン、白のハイソックス……地上に降りてきた天使かと思ったよ!」
結衣(な、なんだか恥ずかしい……)
京子「まあ、顔までははっきり見えなかったんだけどね」
ちなつ「えっ、じゃあ可愛いかどうかなんてわからないじゃないですか」
京子「いやいや、あのセンスと仕草だけでわかるよ! あの子は絶対に可愛い、間違いない!」
結衣(は、恥ずかしい……)
あかり「京子ちゃんいいなー、あかりも会ってみたいよぉ」
京子「あれ、あかり遅かったね。いつからいたの?」
あかり「最初からいたよ!?」
だからこんな感じでさ、頼むよ
ちなつ「へぇー」
京子「フリフリでひらひらのピンクのワンピース、ピンク色のリボン、白のハイソックス……地上に降りてきた天使かと思ったよ!」
結衣(な、なんだか恥ずかしい……)
京子「まあ、顔までははっきり見えなかったんだけどね」
ちなつ「えっ、じゃあ可愛いかどうかなんてわからないじゃないですか」
京子「いやいや、あのセンスと仕草だけでわかるよ! あの子は絶対に可愛い、間違いない!」
結衣(は、恥ずかしい……)
あかり「京子ちゃんいいなー、あかりも会ってみたいよぉ」
京子「あれ、あかり遅かったね。いつからいたの?」
あかり「最初からいたよ!?」
だからこんな感じでさ、頼むよ
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 18:50:04.47 ID:YH/OasKo0
ちなつ「はぁ…そんな可愛い子が、、見てみたいですね」
京子「でしょ~行こうよちなつちゃん!」
ちなつ「でも京子先輩とふたりではちょtt…」!!
ちなつ(そうだ!!その人と京子先輩がくっ付いてしまえば結衣先輩は私が独り占めできる!!)
ちなつ「京子先輩その人を探しましょう!何が何でも探し出しましょう!きっとその人が京子先輩の運命の人に違いありません!」
京子「!さっすがちなつちゃんそうこなきゃ」
京子「それじゃあさっそく行っってくるね!結衣また明日!」ドヒューン
結衣「…ふたりとも行っちゃった」
京子「でしょ~行こうよちなつちゃん!」
ちなつ「でも京子先輩とふたりではちょtt…」!!
ちなつ(そうだ!!その人と京子先輩がくっ付いてしまえば結衣先輩は私が独り占めできる!!)
ちなつ「京子先輩その人を探しましょう!何が何でも探し出しましょう!きっとその人が京子先輩の運命の人に違いありません!」
京子「!さっすがちなつちゃんそうこなきゃ」
京子「それじゃあさっそく行っってくるね!結衣また明日!」ドヒューン
結衣「…ふたりとも行っちゃった」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 18:53:09.17 ID:FxYN0mMb0
ちなつ(あかりちゃん、いたんだ……)
結衣(あかり、いたのか……)
京子「あかり、いたんだ」
あかり「はっきり言わないでよぉ!」
ちなつ「それより京子先輩、さっきのお話ですけど」
京子「ああ、二期放映を記念して部室を虹色に染めようかっていう」
ちなつ「違います、っていうか絶対やめてください」
あかり「その、すっごく可愛い女の子のことかなぁ」
ちなつ「そうそう。何て言うか、うーん……」
ちなつ「痛々しくないですか?」
結衣「!?」
結衣(あかり、いたのか……)
京子「あかり、いたんだ」
あかり「はっきり言わないでよぉ!」
ちなつ「それより京子先輩、さっきのお話ですけど」
京子「ああ、二期放映を記念して部室を虹色に染めようかっていう」
ちなつ「違います、っていうか絶対やめてください」
あかり「その、すっごく可愛い女の子のことかなぁ」
ちなつ「そうそう。何て言うか、うーん……」
ちなつ「痛々しくないですか?」
結衣「!?」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 21:04:18.66 ID:Qd6hXZKv0
>>1
結衣「そ、そんなに可愛かったんだその子……」
京子「うんうん、黒髪がとーってもキュートでね、健康的な脚も良かったなぁ」
結衣「えへっ、……ごほん、私もその子に会ってみたいな」
京子「おっ結衣も乗り気だね、またあの雑貨屋に行けばそのうち会えるかも!」
結衣「……」ジッ
京子「うん?私の顔に何か付いてるかな?」
結衣「いや、京子って相当ニブいよなと思って、な」
京子「へっ?」
結衣「そ、そんなに可愛かったんだその子……」
京子「うんうん、黒髪がとーってもキュートでね、健康的な脚も良かったなぁ」
結衣「えへっ、……ごほん、私もその子に会ってみたいな」
京子「おっ結衣も乗り気だね、またあの雑貨屋に行けばそのうち会えるかも!」
結衣「……」ジッ
京子「うん?私の顔に何か付いてるかな?」
結衣「いや、京子って相当ニブいよなと思って、な」
京子「へっ?」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 21:09:15.96 ID:Qd6hXZKv0
京子「あれ、そういえば結衣も黒髪だよね?」
結衣「へっ!?」ビクッ
京子「ちょ、ちょっと、どうしちゃったのその反応は……」
結衣「あ、いや、何でもないよ、……それよりお茶のお代わり淹れるよ」
京子「えへへ、気が利くなぁ結衣は」
結衣「……で、でもその子と共通点でもあるのかな――」コポポ
京子「あー、あの子と結衣は全然別人だよ、うん」
結衣「むむむ……」
結衣「へっ!?」ビクッ
京子「ちょ、ちょっと、どうしちゃったのその反応は……」
結衣「あ、いや、何でもないよ、……それよりお茶のお代わり淹れるよ」
京子「えへへ、気が利くなぁ結衣は」
結衣「……で、でもその子と共通点でもあるのかな――」コポポ
京子「あー、あの子と結衣は全然別人だよ、うん」
結衣「むむむ……」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 21:15:54.62 ID:Qd6hXZKv0
京子「なんていうかさ、結衣はスラーッとしてクールな感じなんだよね」
京子「でもね、昨日見たあの子は結衣と違って本当に可愛いの……」ポッ
京子「フリフリのスカートがとーっても似合って、周りの空気があの子だけ違ってたなぁ」
結衣「はいどうぞ、本当に粗茶だけど」ダンッ
京子「わわっ、……結衣どうして怒ってるの?」
結衣「別に怒ってなんかない、早く飲まないと冷めちゃうよ?」
京子「ぜ、絶対怒ってるじゃん……」
結衣「……怒ってない」ムスッ
京子「でもね、昨日見たあの子は結衣と違って本当に可愛いの……」ポッ
京子「フリフリのスカートがとーっても似合って、周りの空気があの子だけ違ってたなぁ」
結衣「はいどうぞ、本当に粗茶だけど」ダンッ
京子「わわっ、……結衣どうして怒ってるの?」
結衣「別に怒ってなんかない、早く飲まないと冷めちゃうよ?」
京子「ぜ、絶対怒ってるじゃん……」
結衣「……怒ってない」ムスッ
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 21:21:21.81 ID:Qd6hXZKv0
京子「でもさ、結衣にはあの子にはない良いところがいっぱいあるよ」ニコッ
結衣「……」
京子「や、やっぱり怒ってる……」
結衣「だから怒ってないよ、京子の気にしすぎだって」ニッコ
京子「……その笑顔は逆に怖いよ、結衣」
京子「はぁぁぁぁ、もー1回だけでいいからあの子に会いたいな……」
結衣「……」スッ
京子「あれ、結衣さんどこ行っちゃうの?」
結衣「ちょっとな、私にもプライドっていうものがあるから」ガラッ
京子「……?」
結衣「……」
京子「や、やっぱり怒ってる……」
結衣「だから怒ってないよ、京子の気にしすぎだって」ニッコ
京子「……その笑顔は逆に怖いよ、結衣」
京子「はぁぁぁぁ、もー1回だけでいいからあの子に会いたいな……」
結衣「……」スッ
京子「あれ、結衣さんどこ行っちゃうの?」
結衣「ちょっとな、私にもプライドっていうものがあるから」ガラッ
京子「……?」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 21:28:18.52 ID:Qd6hXZKv0
京子「……粗茶と言いつつ、いい茶葉使ってるよ」ズズッ
京子「でも結衣ってば本当にどうしちゃったんだろう、具合でも悪いのかな――」
結衣「……」ガラッ
京子「あ、お帰り結衣ー、ずいぶん長かったね」
結衣「そうだな、少し着替えに手間取ったから……」フリフリ
結衣「あーあ、スカートはやっぱり穿きなれないなぁ……」クルッ
京子「あはは、別にそんな可愛いスカートなんて穿かなくてもいいのに」
京子「さっきみたいにジャージでいいよん、そっちのが楽でしょ?」
結衣「……はぁ」
京子「でも結衣ってば本当にどうしちゃったんだろう、具合でも悪いのかな――」
結衣「……」ガラッ
京子「あ、お帰り結衣ー、ずいぶん長かったね」
結衣「そうだな、少し着替えに手間取ったから……」フリフリ
結衣「あーあ、スカートはやっぱり穿きなれないなぁ……」クルッ
京子「あはは、別にそんな可愛いスカートなんて穿かなくてもいいのに」
京子「さっきみたいにジャージでいいよん、そっちのが楽でしょ?」
結衣「……はぁ」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 21:33:22.00 ID:Qd6hXZKv0
結衣「もういいや、お前がニブいなんて今さらだし……」
京子「ちょ、ちょっと、なんかひどい言われようじゃない!?」
結衣「……京子はいいなぁ、何もなしくても本当可愛いし」
京子「へっ?」ピクッ
京子「最後のあたりがなんて言ってるか聞こえなかった……」
結衣「さぁな、私もなんて言ったか忘れたよ」ムスッ
京子「……や、やっぱり怒ってるよね、結衣」
結衣「べっつにー……」
京子「ちょ、ちょっと、なんかひどい言われようじゃない!?」
結衣「……京子はいいなぁ、何もなしくても本当可愛いし」
京子「へっ?」ピクッ
京子「最後のあたりがなんて言ってるか聞こえなかった……」
結衣「さぁな、私もなんて言ったか忘れたよ」ムスッ
京子「……や、やっぱり怒ってるよね、結衣」
結衣「べっつにー……」
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 21:38:26.90 ID:Qd6hXZKv0
京子「聞いて結衣、あの子はねきっと友達思いだと思うな」
結衣「……ふーん」
京子「ニコニコしながら小物を選んでさ、他の子にプレゼントでもするんだろうなぁ」
京子「やっぱり一回でいいから会ってみたいよ、えへへ」
結衣「……ほら、コレあげるよ」ガサッ
京子「えっ、結衣からのプレゼント!?」
結衣「いや、ただ目にとまったから買ってきただけ」
京子「……わっ!可愛いヘアピンだ!」ゴソッ
結衣「友達思い、ねぇ……」
結衣「……ふーん」
京子「ニコニコしながら小物を選んでさ、他の子にプレゼントでもするんだろうなぁ」
京子「やっぱり一回でいいから会ってみたいよ、えへへ」
結衣「……ほら、コレあげるよ」ガサッ
京子「えっ、結衣からのプレゼント!?」
結衣「いや、ただ目にとまったから買ってきただけ」
京子「……わっ!可愛いヘアピンだ!」ゴソッ
結衣「友達思い、ねぇ……」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 21:45:33.80 ID:Qd6hXZKv0
結衣「ま、たまたま入った小物屋さんで安かったから買っただけだよ」
京子「……えへへ、結衣ありがとっ!」ニコッ
結衣「……はいはい」
京子「ずーっと大事にするよ、大人になっても私の大切な宝物……」
結衣「ふふ、ヘアピン一つで大げさだなぁ」
京子「あ、あのさ、私に出来ることないかな、結衣……」モジモジ
結衣「まぁ今の京子に要求したいのは、そのニブチンな性格を直して欲しいくらいかな」
京子「わ、私ってそんなニブいの!?」
結衣「そりゃあねぇ……」
京子「……えへへ、結衣ありがとっ!」ニコッ
結衣「……はいはい」
京子「ずーっと大事にするよ、大人になっても私の大切な宝物……」
結衣「ふふ、ヘアピン一つで大げさだなぁ」
京子「あ、あのさ、私に出来ることないかな、結衣……」モジモジ
結衣「まぁ今の京子に要求したいのは、そのニブチンな性格を直して欲しいくらいかな」
京子「わ、私ってそんなニブいの!?」
結衣「そりゃあねぇ……」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 21:50:06.22 ID:Qd6hXZKv0
京子「うーむ、言われると結構ショックだよ」
結衣「まぁ別に無理する必要はないよ、ただ私の好意とかにもっと……」
京子「分かったよ結衣、私はこれからニブちんな性格を直すっ!」バンッ
京子「……えへへ、でもこのヘアピン本当可愛いなぁ」
結衣「……」ゴソゴソ
結衣「あーあ、カチューシャなんか普段付けないから慣れないなぁ」
京子「あれ、結衣ってばカチューシャなんか持ってたんだ?」
京子「あはは、似合う似合う!」
結衣「……はぁ」
結衣「まぁ別に無理する必要はないよ、ただ私の好意とかにもっと……」
京子「分かったよ結衣、私はこれからニブちんな性格を直すっ!」バンッ
京子「……えへへ、でもこのヘアピン本当可愛いなぁ」
結衣「……」ゴソゴソ
結衣「あーあ、カチューシャなんか普段付けないから慣れないなぁ」
京子「あれ、結衣ってばカチューシャなんか持ってたんだ?」
京子「あはは、似合う似合う!」
結衣「……はぁ」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 21:56:03.80 ID:Qd6hXZKv0
結衣「もういいや、お前はやっぱりニブちん確定」
京子「そ、そんなぁ……」グスッ
結衣「いや、私がもう少しだけ積極的になればいいだけの話だからさ」
京子「へっ?」
結衣「こっちの話しだよ、気にしないで」
結衣「……いつまでもあの子の話し引っ張って悪いんだけどさ」
京子「うんうんっ」
結衣「京子はその子と具体的に何をしたいの?」
京子「……えへへ、そうだなぁ」
京子「そ、そんなぁ……」グスッ
結衣「いや、私がもう少しだけ積極的になればいいだけの話だからさ」
京子「へっ?」
結衣「こっちの話しだよ、気にしないで」
結衣「……いつまでもあの子の話し引っ張って悪いんだけどさ」
京子「うんうんっ」
結衣「京子はその子と具体的に何をしたいの?」
京子「……えへへ、そうだなぁ」
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 22:05:43.54 ID:Qd6hXZKv0
京子「一緒にお喋りしたりね、一緒にお茶飲んだりして……」
結衣「……」ズズッ
京子「あとねあとね、いーっぱいなでなでして欲しいな」ニコッ
結衣「そっか、なら予行練習でもしておくか」
京子「うん?」
結衣「急になでなでされたら、京子もドギマギしちゃうでしょ?」ナデナデ
京子「あっ……」
結衣「その子にまた会えるといいね、京子……」
京子「……えへへ、結衣のなでなでだ」
結衣「……」ズズッ
京子「あとねあとね、いーっぱいなでなでして欲しいな」ニコッ
結衣「そっか、なら予行練習でもしておくか」
京子「うん?」
結衣「急になでなでされたら、京子もドギマギしちゃうでしょ?」ナデナデ
京子「あっ……」
結衣「その子にまた会えるといいね、京子……」
京子「……えへへ、結衣のなでなでだ」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 22:16:03.26 ID:Qd6hXZKv0
結衣「はいおしまい、これでもういつでもその子に会っても大丈夫だね」
京子「……えっ、もうおしまい?」
結衣「お楽しみは本番に取っておいたほうがいいだろ、違う?」
京子「ま、まぁそうなんだけどさ」
結衣「それじゃ私は部屋の掃除でもしておくから」
京子「あ、あの、さ、その子にひざ枕もして欲しいな、って……」モジモジ
結衣「……はいはい、それじゃあ予行練習しないとな」グイッ
京子「うわわっと……」ポフッ
京子「……えっ、もうおしまい?」
結衣「お楽しみは本番に取っておいたほうがいいだろ、違う?」
京子「ま、まぁそうなんだけどさ」
結衣「それじゃ私は部屋の掃除でもしておくから」
京子「あ、あの、さ、その子にひざ枕もして欲しいな、って……」モジモジ
結衣「……はいはい、それじゃあ予行練習しないとな」グイッ
京子「うわわっと……」ポフッ
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 22:21:33.18 ID:Qd6hXZKv0
結衣「あのさ、結構恥ずかしいんだよねこれ」
京子「ゆ、結衣だって乗り気だったじゃん……」ゴロン
結衣「ていうかなんでフリフリのスカートなんか穿いてるんだろうな」
結衣「なんで普段付けないカチューシャなんて付けてるんだろう……」
京子「……さぁね」スリスリ
結衣「どっかの誰かがニブすぎるせいだよ、きっとそう」
京子「ほんとっ困ったやつだな、結衣を困らせるなんて」ニコッ
結衣「……」ムニムニ
京子「ほっへむにむにひないへー……」
京子「ゆ、結衣だって乗り気だったじゃん……」ゴロン
結衣「ていうかなんでフリフリのスカートなんか穿いてるんだろうな」
結衣「なんで普段付けないカチューシャなんて付けてるんだろう……」
京子「……さぁね」スリスリ
結衣「どっかの誰かがニブすぎるせいだよ、きっとそう」
京子「ほんとっ困ったやつだな、結衣を困らせるなんて」ニコッ
結衣「……」ムニムニ
京子「ほっへむにむにひないへー……」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 22:31:41.22 ID:Qd6hXZKv0
結衣「なんていうかさ、京子が京子で良かったよ」
京子「……む、どういう意味?」
結衣「んー、逆に言えばにぶちんなのも京子の良いところなんだよ」ナデナデ
京子「ひ、ひとりで納得しないでよぉ……」
結衣「ふふ、きっといい子にしてればその子に会えるさ、安心しな」
京子「……えへへ、あとねその子に会って伝えたい言葉があるんだ」
京子「い、いつもありがとう、大好きだよって……」モジモジ
結衣「ふーん、ほんっとゾッコンなんだな、その子に」
京子「ま、まぁね……」
京子「……む、どういう意味?」
結衣「んー、逆に言えばにぶちんなのも京子の良いところなんだよ」ナデナデ
京子「ひ、ひとりで納得しないでよぉ……」
結衣「ふふ、きっといい子にしてればその子に会えるさ、安心しな」
京子「……えへへ、あとねその子に会って伝えたい言葉があるんだ」
京子「い、いつもありがとう、大好きだよって……」モジモジ
結衣「ふーん、ほんっとゾッコンなんだな、その子に」
京子「ま、まぁね……」
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 22:40:04.49 ID:Qd6hXZKv0
>>111 訂正
結衣「……なんか複雑」ムスッ
京子「いや、いつも~、の時点で気づこうよ……」
結衣「ほんっと誰にでも好意を振りまいてさ、今日は反省するべきだよ」ムニムニ
結衣「そりゃあ一目ぼれから始まる恋もあるけど、それでもそんなの不純だ……」
結衣「もうちょっと周りの子にも気をかけるべきだろ、まったく」ツンツン
京子「んむむむっ、だから私が言いたいのはっ……」
結衣「京子はにぶちんで天然のタラシだからタチが悪い……」ムスッ
京子「にぶちんはどっちだよ……」
結衣「……なんか複雑」ムスッ
京子「いや、いつも~、の時点で気づこうよ……」
結衣「ほんっと誰にでも好意を振りまいてさ、今日は反省するべきだよ」ムニムニ
結衣「そりゃあ一目ぼれから始まる恋もあるけど、それでもそんなの不純だ……」
結衣「もうちょっと周りの子にも気をかけるべきだろ、まったく」ツンツン
京子「んむむむっ、だから私が言いたいのはっ……」
結衣「京子はにぶちんで天然のタラシだからタチが悪い……」ムスッ
京子「にぶちんはどっちだよ……」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 22:45:19.18 ID:Qd6hXZKv0
結衣「惚れっぽい性格も直した方がいいよ、京子」ジトッ
京子「な、なんで私が尻軽みたいになってるの!?」
結衣「……だってそうじゃないか」
京子「失礼しちゃうなぁ、私ほど一途な女もそうそういないでしょ」
結衣「まったく、どの口がそんなこと言うんだかね」
京子「……むっかぁ、さっきから言いたい放題言っちゃってさ」
京子「……」ピコーン
京子「ねー結衣、その子にほっぺたにちゅーもしてほしいんだけど」
結衣「なっ……」
京子「な、なんで私が尻軽みたいになってるの!?」
結衣「……だってそうじゃないか」
京子「失礼しちゃうなぁ、私ほど一途な女もそうそういないでしょ」
結衣「まったく、どの口がそんなこと言うんだかね」
京子「……むっかぁ、さっきから言いたい放題言っちゃってさ」
京子「……」ピコーン
京子「ねー結衣、その子にほっぺたにちゅーもしてほしいんだけど」
結衣「なっ……」
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 22:54:44.18 ID:Qd6hXZKv0
京子「早くー、さっきみたいに予行練習するんでしょ?」
結衣「だ、だって、キスなんて……」
京子「おやおや、結衣はほんとウブなんだねぇ」
結衣「むっ……」
京子「へへへ、恋愛に関してはほんと奥手だよね、人のこと尻軽扱いしてさ」
京子「それじゃー私はその子とチューを楽しむとするよ」ニコッ
結衣「うっ……」
結衣「……ほ、ほっぺた、だけっ、なら」ススッ
京子「あ、そうだあのヘアピンって何円くらいした――」クルッ
結京「っ!?」チュッー
結衣「だ、だって、キスなんて……」
京子「おやおや、結衣はほんとウブなんだねぇ」
結衣「むっ……」
京子「へへへ、恋愛に関してはほんと奥手だよね、人のこと尻軽扱いしてさ」
京子「それじゃー私はその子とチューを楽しむとするよ」ニコッ
結衣「うっ……」
結衣「……ほ、ほっぺた、だけっ、なら」ススッ
京子「あ、そうだあのヘアピンって何円くらいした――」クルッ
結京「っ!?」チュッー
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 22:59:22.76 ID:Qd6hXZKv0
京子「あっ、はひ……」
結衣「う、うぁぁぁぁっぁ……」カァー
京子「ほ、ほっぺたって言ったじゃないか、結衣のえっち、スケベ!!」
結衣「おま、おま、お前が、お前が急に顔を動かすから!!」
結衣「口と口のキスに……」プシュー
京子「ぁぁぁぁぁぁ……」ジタバタ
結衣「う、うぁぁぁぁっぁ……」カァー
京子「ほ、ほっぺたって言ったじゃないか、結衣のえっち、スケベ!!」
結衣「おま、おま、お前が、お前が急に顔を動かすから!!」
結衣「口と口のキスに……」プシュー
京子「ぁぁぁぁぁぁ……」ジタバタ
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:09:12.60 ID:Qd6hXZKv0
京子「……ひっく、結衣の純情を奪われた、えぐっ」
結衣「へ、変な言い方するなよっ!」
京子「……」ジッ
結衣「うっ……」
京子「キスした責任とってもらうからね、私は安くなくてよ」ズイッ
結衣「……分かったよ、その子と上手くいくように私も協力するから」
京子「……はぁ、ほんっと鈍すぎる、何なんだ結衣は」
結衣「な、なんだよそのため息は!?」
結衣「へ、変な言い方するなよっ!」
京子「……」ジッ
結衣「うっ……」
京子「キスした責任とってもらうからね、私は安くなくてよ」ズイッ
結衣「……分かったよ、その子と上手くいくように私も協力するから」
京子「……はぁ、ほんっと鈍すぎる、何なんだ結衣は」
結衣「な、なんだよそのため息は!?」
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:14:26.43 ID:Qd6hXZKv0
京子「さっきその子に好きだって伝えたいって言ったよね?」
結衣「……うん」
京子「だからもう言うね、このまま待っても結衣はヘタレだから無理そうだしぃ」ジトッ
結衣「へっ?」
京子「……すぅ、はぁ」
京子「結衣、いつもありがとう、大好きだよっ」ニコッ
結衣「いや、私に伝えてもしょうがないでしょ、その子に……」
京子「……もう私は言ったぞ、あとは知らない」プイッ
結衣「あ、え、京子、最初から気づいてたの……?」
京子「にぶちんはどっちだよ、ばか」
結衣「あ、う……」カァー
京子「……ほんとばか、でも大好き」
終わらせて
結衣「……うん」
京子「だからもう言うね、このまま待っても結衣はヘタレだから無理そうだしぃ」ジトッ
結衣「へっ?」
京子「……すぅ、はぁ」
京子「結衣、いつもありがとう、大好きだよっ」ニコッ
結衣「いや、私に伝えてもしょうがないでしょ、その子に……」
京子「……もう私は言ったぞ、あとは知らない」プイッ
結衣「あ、え、京子、最初から気づいてたの……?」
京子「にぶちんはどっちだよ、ばか」
結衣「あ、う……」カァー
京子「……ほんとばか、でも大好き」
終わらせて
129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:16:58.48 ID:6Qe6YpubP
乙乙
130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:17:35.80 ID:S8IVaRkr0
お前はようやった、お疲れ!
131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:18:19.24 ID:TJnM+wLP0
まだ俺たちの戦いは始まったばかりだ
132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:19:22.98 ID:LexyjVLh0
乙!
でもこれからが本番なんだろ
でもこれからが本番なんだろ
133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:22:21.97 ID:7yEciYH/0
乙
新婚編おなしゃっす
新婚編おなしゃっす
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1340260216/
Entry ⇒ 2014.10.31 | Category ⇒ ゆるゆり | Comments (0)
P「アイドル達にいきなりカンチョーしたらどうなるか反応を見たい」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 21:37:12.77 ID:ja4A7kCs0
P「よし、決めた。 今日はカンチョーに徹しよう」
あずさ「あら、おはようございますプロデューサーさん」
P「あ、おはようございます。 あずささん」
あずさ「うふふ……」ニコニコ
P「あずささん……」
あずさ「はぁい? 何でしょうか?」
P「何だか今日は一段と……綺麗ですね」
あずさ「えっ……//// そ、そんな……」カァァ…
P「あずささんのこと、好きになってしまいそうです……」
あずさ「そ、そんな、急に、その……」カァァァ
P「あずささん……」ジーッ
あずさ「や、やですよ……そんな見つめられたら……」クルッ
P(よし、後ろを向いた……! 今だ……!)
あずさ「プ、プロデューサーさん、私……その……ずっと貴方のゴガヒャアアアアア!!?!」
P「よし……」 シュゥゥゥ…
あずさ「あら、おはようございますプロデューサーさん」
P「あ、おはようございます。 あずささん」
あずさ「うふふ……」ニコニコ
P「あずささん……」
あずさ「はぁい? 何でしょうか?」
P「何だか今日は一段と……綺麗ですね」
あずさ「えっ……//// そ、そんな……」カァァ…
P「あずささんのこと、好きになってしまいそうです……」
あずさ「そ、そんな、急に、その……」カァァァ
P「あずささん……」ジーッ
あずさ「や、やですよ……そんな見つめられたら……」クルッ
P(よし、後ろを向いた……! 今だ……!)
あずさ「プ、プロデューサーさん、私……その……ずっと貴方のゴガヒャアアアアア!!?!」
P「よし……」 シュゥゥゥ…
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 21:59:20.06 ID:ja4A7kCs0
───
春香「あ!プロデューサーさん! おはようございます!」
P「やあ、おはよう春香」
P「あれ? 春香、背中にゴミが付いてるぞ」
春香「えっ! ほ、ほんとですか?」
春香「んしょ、んしょ…… と、取れないよぉ~……」
P「俺が取ってあげるよ」
春香「あ、ありがとうございます!」
P「春香の背中……」ツツツ…
春香「んひゃぁぅ! く、くすぐったいですよぉ……!」
P「ごめんごめん、春香見てると、なんだかついちょっかい出したくなっちゃうんだよ」
春香「や、やめてくださいよぉ……////」
P(油断したな! 今だ!)
春香「わ、私だって、一応女の子なオボギョオオオオオオォォォアアァァ!!!?!?!?」
P「よし……」シュゥゥゥ…
春香「あ!プロデューサーさん! おはようございます!」
P「やあ、おはよう春香」
P「あれ? 春香、背中にゴミが付いてるぞ」
春香「えっ! ほ、ほんとですか?」
春香「んしょ、んしょ…… と、取れないよぉ~……」
P「俺が取ってあげるよ」
春香「あ、ありがとうございます!」
P「春香の背中……」ツツツ…
春香「んひゃぁぅ! く、くすぐったいですよぉ……!」
P「ごめんごめん、春香見てると、なんだかついちょっかい出したくなっちゃうんだよ」
春香「や、やめてくださいよぉ……////」
P(油断したな! 今だ!)
春香「わ、私だって、一応女の子なオボギョオオオオオオォォォアアァァ!!!?!?!?」
P「よし……」シュゥゥゥ…
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 22:18:53.11 ID:ja4A7kCs0
───
P「お、雪歩、おはよう」
雪歩「お、おはようございます……」ビクビク
P「相変わらず男性恐怖症か……」
雪歩「は、はい……すいません! 穴掘って埋まってますぅ!」ザクザク
P「待て待て待て、 そうだ、特別に男性恐怖症を治すおまじないをしてあげよう」
雪歩「お、おまじないですか?」
P「そうだ、 雪歩にだけ、特別だぞ?」ニコッ
雪歩「は、はい////」
P「まず 四つん這いになってくれ」
雪歩「ちょ、ちょっと恥ずかしいですけど……はい……」ペタ
P「そして目をつぶってくれ」
雪歩「はい……」
P「ちょっとシャベル借りるぞ」
雪歩「は、はい……え?オゴアギャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」 ポタ…ポタ…
P「お、雪歩、おはよう」
雪歩「お、おはようございます……」ビクビク
P「相変わらず男性恐怖症か……」
雪歩「は、はい……すいません! 穴掘って埋まってますぅ!」ザクザク
P「待て待て待て、 そうだ、特別に男性恐怖症を治すおまじないをしてあげよう」
雪歩「お、おまじないですか?」
P「そうだ、 雪歩にだけ、特別だぞ?」ニコッ
雪歩「は、はい////」
P「まず 四つん這いになってくれ」
雪歩「ちょ、ちょっと恥ずかしいですけど……はい……」ペタ
P「そして目をつぶってくれ」
雪歩「はい……」
P「ちょっとシャベル借りるぞ」
雪歩「は、はい……え?オゴアギャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」 ポタ…ポタ…
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 22:41:28.10 ID:ja4A7kCs0
───
P「お、伊織 おはよう」
伊織「フン、おはよう」
P「相変わらずツンツンしてるな」
伊織「何よ、文句ある?」
P「いや、そういうところも可愛いなぁと思って」
伊織「なっ……!? な、何バカなこと……」カァァァ
P「アイドルの仕事もがんばってるしな」ナデナデ
伊織「な、撫でるなぁっ!」////
P「ご褒美に高い高いしてあげよう」
伊織「いっ、いいわよっ、そんな子供みたいな……」
P「たかいたかーい♪」
伊織「ふあぁっ//// ちょっ、プロデューサー……」
P「と、高いところに放り投げて………」スッ
伊織「えっ………ンゴォォギイイイイイイイイイイイイイイイ!!!?!??!」 グショォォァァ
P「お、伊織 おはよう」
伊織「フン、おはよう」
P「相変わらずツンツンしてるな」
伊織「何よ、文句ある?」
P「いや、そういうところも可愛いなぁと思って」
伊織「なっ……!? な、何バカなこと……」カァァァ
P「アイドルの仕事もがんばってるしな」ナデナデ
伊織「な、撫でるなぁっ!」////
P「ご褒美に高い高いしてあげよう」
伊織「いっ、いいわよっ、そんな子供みたいな……」
P「たかいたかーい♪」
伊織「ふあぁっ//// ちょっ、プロデューサー……」
P「と、高いところに放り投げて………」スッ
伊織「えっ………ンゴォォギイイイイイイイイイイイイイイイ!!!?!??!」 グショォォァァ
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 22:51:02.35 ID:ja4A7kCs0
次のアイドル
>>30
>>30
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 22:52:15.24 ID:yKYoO4s20
ちーちゃん
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:01:56.58 ID:ja4A7kCs0
───
千早「あ、プロデューサー、おはようございます」
P「おはよう 千早、 あ、そうだ」
千早「?」
P「千早にグラビア撮影の話が来てるんだが……興味無いか?」
千早「えぇっ!? プ、プロデューサー……からかってるんですか? 私なんて……」クッ
P「千早……もっと自分に自信を持て。 俺は千早の体、好きだよ」
千早「なっ……あ……」カァァァ…
P「ほら、千早のキュッとしまったウエスト、品の良いヒップ……ん? ちょっと後ろ向いてみろ」
千早「えっ、な、何か……最近特に太ったりなどは……」クルッ
P「蒼いー鳥ー」
ズ ン !!
千早「モ゙シシア゙ヷセエ゙エ゙エ゙エ゙エ゙エ゙エエエエエ!!!?!!?!?!」
P「よし……」シュゥゥゥ…
千早「ピクピク」
千早「あ、プロデューサー、おはようございます」
P「おはよう 千早、 あ、そうだ」
千早「?」
P「千早にグラビア撮影の話が来てるんだが……興味無いか?」
千早「えぇっ!? プ、プロデューサー……からかってるんですか? 私なんて……」クッ
P「千早……もっと自分に自信を持て。 俺は千早の体、好きだよ」
千早「なっ……あ……」カァァァ…
P「ほら、千早のキュッとしまったウエスト、品の良いヒップ……ん? ちょっと後ろ向いてみろ」
千早「えっ、な、何か……最近特に太ったりなどは……」クルッ
P「蒼いー鳥ー」
ズ ン !!
千早「モ゙シシア゙ヷセエ゙エ゙エ゙エ゙エ゙エ゙エエエエエ!!!?!!?!?!」
P「よし……」シュゥゥゥ…
千早「ピクピク」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:04:47.06 ID:ja4A7kCs0
次のアイドル>>45
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:05:43.20 ID:nUI9bTfZ0
おしりちんこと貴音 挿した後のトドメのグリグリ付きで
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:15:03.67 ID:ja4A7kCs0
───
貴音「プロデューサー、おはようございます」
P「おう、おはよう 貴音」
P「ジー……」
貴音「……? どうかしましたか、プロイデューサー」
P「いや……何でもないよ」
貴音「?」
P(やっぱり貴音は鋭いな……なかなかスキを見せなそうだ)
貴音「何やら面妖な気配が……」
P「貴音」
貴音「はい」
P「ラーメン食いに行こう」
貴音「!」ピョコン!
───
P「旨いか?」
貴音「ハフハフ」
貴音「プロデューサー、おはようございます」
P「おう、おはよう 貴音」
P「ジー……」
貴音「……? どうかしましたか、プロイデューサー」
P「いや……何でもないよ」
貴音「?」
P(やっぱり貴音は鋭いな……なかなかスキを見せなそうだ)
貴音「何やら面妖な気配が……」
P「貴音」
貴音「はい」
P「ラーメン食いに行こう」
貴音「!」ピョコン!
───
P「旨いか?」
貴音「ハフハフ」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:26:09.33 ID:ja4A7kCs0
P「貴音は何から何まで謎だよな」
貴音「ハフハフ」
P「ミステリアスというか……妖艶というか……」
貴音「ハフハフ」
P「惚れちまいそうだ」
貴音「ハフ……」ピタ
P「………」
貴音「……そういう冗談はよしてくださいませ……らぁめんの味が……分からなくなってしまいます」
P「……俺は本気だよ」
貴音「………」
P「………」
貴音「……信じても、よろしいのですか?」
P「………この後、時間あるか?」
貴音「………」コクリ
───
貴音「ハフハフ」
P「ミステリアスというか……妖艶というか……」
貴音「ハフハフ」
P「惚れちまいそうだ」
貴音「ハフ……」ピタ
P「………」
貴音「……そういう冗談はよしてくださいませ……らぁめんの味が……分からなくなってしまいます」
P「……俺は本気だよ」
貴音「………」
P「………」
貴音「……信じても、よろしいのですか?」
P「………この後、時間あるか?」
貴音「………」コクリ
───
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:28:19.18 ID:ja4A7kCs0
───
P「先にシャワー浴びて来いよ」
貴音「はい……」
貴音「その……貴方様……私……その、経験が……無いもので……」
P「貴音、きれいだよ……とっても……」
貴音「貴方様……////」
P「ほら、こことか、な」
貴音「ふあぁっ////」 ビクッ
ギシギシ
────
──
─
チュン…チュンチュン…
P「貴音……最高だったぞ」
貴音「////」ギュッ
P「先にシャワー浴びて来いよ」
貴音「はい……」
貴音「その……貴方様……私……その、経験が……無いもので……」
P「貴音、きれいだよ……とっても……」
貴音「貴方様……////」
P「ほら、こことか、な」
貴音「ふあぁっ////」 ビクッ
ギシギシ
────
──
─
チュン…チュンチュン…
P「貴音……最高だったぞ」
貴音「////」ギュッ
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:30:57.90 ID:ja4A7kCs0
───
リーンゴーン
牧師「病める時も健やかなる時も、共に生きて行くことを誓いますか?」
P「誓います」
貴音「誓います」
牧師「えー、それでは、誓いの口づけを……」
P「貴音……」
貴音「貴方様……」
チュッ…
──
貴P「おとうさーん!見てみて!カブトムシ!」
P「おいおい、少しは休ませてくれよ」
貴音「うふふ……本当にあの子ったら」
P「ま、たまには親子水入らずで楽しむか」
リーンゴーン
牧師「病める時も健やかなる時も、共に生きて行くことを誓いますか?」
P「誓います」
貴音「誓います」
牧師「えー、それでは、誓いの口づけを……」
P「貴音……」
貴音「貴方様……」
チュッ…
──
貴P「おとうさーん!見てみて!カブトムシ!」
P「おいおい、少しは休ませてくれよ」
貴音「うふふ……本当にあの子ったら」
P「ま、たまには親子水入らずで楽しむか」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:34:46.73 ID:ja4A7kCs0
───
貴P「だから!!俺は大学には行かない!!音楽で食っていくんだ!!」
P「馬鹿野郎!!そんなに世の中甘くないぞ!!」
貴音「お二人とも、どうか落ち着いて下さい」
───
P「おい、貴Pから年賀状が届いたぞ もうすぐ貴Pジュニアが小学校に上がるそうだ」
貴音「なんと、次に会うのが楽しみですね」
P「はは、いや、しかし色々あったなぁ……お前と一緒に生きてこれて……幸せだったよ」
貴音「あらあら、どうしたのですか、急に面妖な……」ウフフ
P「本当の気持ちだよ。 あ、後ろの新聞を取ってくれ」
貴音「はいはい。 ? 新聞はどこにも」
P「─── ッ!」
ズ ン !!
貴音「オゴギァバアアアアアアアアア!!!?!?!?!!?」
P「よし……」シュゥゥゥ…
貴P「だから!!俺は大学には行かない!!音楽で食っていくんだ!!」
P「馬鹿野郎!!そんなに世の中甘くないぞ!!」
貴音「お二人とも、どうか落ち着いて下さい」
───
P「おい、貴Pから年賀状が届いたぞ もうすぐ貴Pジュニアが小学校に上がるそうだ」
貴音「なんと、次に会うのが楽しみですね」
P「はは、いや、しかし色々あったなぁ……お前と一緒に生きてこれて……幸せだったよ」
貴音「あらあら、どうしたのですか、急に面妖な……」ウフフ
P「本当の気持ちだよ。 あ、後ろの新聞を取ってくれ」
貴音「はいはい。 ? 新聞はどこにも」
P「─── ッ!」
ズ ン !!
貴音「オゴギァバアアアアアアアアア!!!?!?!?!!?」
P「よし……」シュゥゥゥ…
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:35:29.16 ID:ja4A7kCs0
次のアイドル>>75
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:37:34.60 ID:yKYoO4s20
クソワロタwwww
やよい
やよい
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:59:26.43 ID:ja4A7kCs0
───
やよい「うっうー♪ おはようございまーす♪」
P「おー、おはよう やよい、今日も元気だな」
やよい「うっうー♪ 元気ヒャクパーセントーなのですー♪」
P「やよいが元気だと俺も嬉しいよ」ナデナデ
やよい「えへへ////」
P「そんな可愛い可愛いやよいには」
P「お尻ペンペンしちゃうぞー♪」
やよい「えぇっ!? お、おしりペンペンですか?」
P「ほら、そこに立ってお尻を突き出しなさい」
やよい「え、で、でも……」
P「早く」
やよい「は、はぁい…?」スッ
P「行くぞー」
やよい「うっうー♪ おはようございまーす♪」
P「おー、おはよう やよい、今日も元気だな」
やよい「うっうー♪ 元気ヒャクパーセントーなのですー♪」
P「やよいが元気だと俺も嬉しいよ」ナデナデ
やよい「えへへ////」
P「そんな可愛い可愛いやよいには」
P「お尻ペンペンしちゃうぞー♪」
やよい「えぇっ!? お、おしりペンペンですか?」
P「ほら、そこに立ってお尻を突き出しなさい」
やよい「え、で、でも……」
P「早く」
やよい「は、はぁい…?」スッ
P「行くぞー」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/21(木) 23:59:58.86 ID:ja4A7kCs0
ベチ───ン!!
やよい「いっ、キャアアアァァッ!?」 ビクーン!
やよい「い、痛いですぅ……」ポロポロ…
http://iup.2ch-library.com/i/i0668162-1340287106.jpg
やよい「うっ、う~~~……プ、プロデューサぁさんひどいですぅ~……」ポロポロ…
P「ごめんな…… でも、お前のためなんだぞ?」
やよい「え……?」グス…
P「アイドルっていう仕事はな、楽しいだけじゃやっていけないんだ」
P「何千、何万というライバル達がしのぎを削りながら生き残ろうと必死な世界なんだ」
P「お前のライバルは、765プロの人間だけじゃない、他のプロダクションや、果てはフリーのタレントまでいる」
P「今いる既存の人気タレントやアイドルだけでなく、これからこの業界に新しく入ってくる人間達もライバルなんだ」
P「やよい、お前がこれからこの厳しい芸能業界で生き残っていく為には色んな痛みや苦労を経験することになるだろう」
P「そういった辛酸を舐め尽くしてそれでも笑顔を振りまける人間、それが本当のアイドルだと俺は思う。それに」
ズ ン !!
やよい「ホギョア゙ァ゙ァァイ゙イ゙イイイィィィ!!!?!!?!」
P「よし……!」 シュゥゥゥ…
やよい「いっ、キャアアアァァッ!?」 ビクーン!
やよい「い、痛いですぅ……」ポロポロ…
http://iup.2ch-library.com/i/i0668162-1340287106.jpg
やよい「うっ、う~~~……プ、プロデューサぁさんひどいですぅ~……」ポロポロ…
P「ごめんな…… でも、お前のためなんだぞ?」
やよい「え……?」グス…
P「アイドルっていう仕事はな、楽しいだけじゃやっていけないんだ」
P「何千、何万というライバル達がしのぎを削りながら生き残ろうと必死な世界なんだ」
P「お前のライバルは、765プロの人間だけじゃない、他のプロダクションや、果てはフリーのタレントまでいる」
P「今いる既存の人気タレントやアイドルだけでなく、これからこの業界に新しく入ってくる人間達もライバルなんだ」
P「やよい、お前がこれからこの厳しい芸能業界で生き残っていく為には色んな痛みや苦労を経験することになるだろう」
P「そういった辛酸を舐め尽くしてそれでも笑顔を振りまける人間、それが本当のアイドルだと俺は思う。それに」
ズ ン !!
やよい「ホギョア゙ァ゙ァァイ゙イ゙イイイィィィ!!!?!!?!」
P「よし……!」 シュゥゥゥ…
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/22(金) 00:14:47.53 ID:7b5KWm1S0
───
小鳥「あ、プロデューサーさん、おはようございます」
P「おはようございます。 あ、小鳥さん」
小鳥「? どうしました?」
P「小鳥さんって……今、お付き合いしてる方っていらっしゃいますか?」
小鳥「ムッ……いませんよっ。 もう、プロデューサーさんったら、デリカシーが……」
P「……小鳥さん」 スッ
小鳥「は、はい?」 (ち、近い……! 顔が……!)
P「あの、良かったら……僕と……」
小鳥「は、は、はい……!」ドキドキドキドキ
ズ ン !!
小鳥「フゴア゙ア゙ァァ゙ア゙ア゙アアァイ゙イ!!??!!」
P「よし……!………!?」
P「い、いない!?」
小鳥「残像です」
小鳥「あ、プロデューサーさん、おはようございます」
P「おはようございます。 あ、小鳥さん」
小鳥「? どうしました?」
P「小鳥さんって……今、お付き合いしてる方っていらっしゃいますか?」
小鳥「ムッ……いませんよっ。 もう、プロデューサーさんったら、デリカシーが……」
P「……小鳥さん」 スッ
小鳥「は、はい?」 (ち、近い……! 顔が……!)
P「あの、良かったら……僕と……」
小鳥「は、は、はい……!」ドキドキドキドキ
ズ ン !!
小鳥「フゴア゙ア゙ァァ゙ア゙ア゙アアァイ゙イ!!??!!」
P「よし……!………!?」
P「い、いない!?」
小鳥「残像です」
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/22(金) 00:17:44.16 ID:7b5KWm1S0
P「ば、馬鹿な………」
小鳥「全く……プロデューサーさんたら、こんなことして……」
小鳥「少しお仕置きが必要ですね」
P「……!!」
小鳥「まさか、このグッズをプロデューサーさんに使う日が来るとは……」
ウィン ウィン ウィン ウィン ウィン ウィン
P「!!!?!?!」
P「や、やめろ……! やめてくれ……!!」
ズ…
P「あ゙あ゙あ゙あ゙あぁあああんっ あ゙あ゙ぁあ゙ん゙っ!!!!!」
小鳥「よし……!」 ピヨ…
完チョー
小鳥「全く……プロデューサーさんたら、こんなことして……」
小鳥「少しお仕置きが必要ですね」
P「……!!」
小鳥「まさか、このグッズをプロデューサーさんに使う日が来るとは……」
ウィン ウィン ウィン ウィン ウィン ウィン
P「!!!?!?!」
P「や、やめろ……! やめてくれ……!!」
ズ…
P「あ゙あ゙あ゙あ゙あぁあああんっ あ゙あ゙ぁあ゙ん゙っ!!!!!」
小鳥「よし……!」 ピヨ…
完チョー
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/22(金) 00:18:37.26 ID:KvfpGeca0
なんてこったい
乙
乙
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/22(金) 00:19:07.73 ID:gvUT6r970
質量を持った残像だとでも言うのか!?
乙
乙
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/22(金) 00:23:17.48 ID:W+rSR/Ks0
おもしろかったww
乙
乙
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/22(金) 00:27:05.71 ID:7b5KWm1S0
>>110
律子「ちょっ、プロデューサーさん!? 何してるんですか!?」
P「まあまあ、大声出さないでください 行きますよ」
ズ ン ッ !!
肛門の中へ俺の指が深々とめり込んだ。
一瞬。
一瞬で第二関節の当たりまで、左右の人差し指がケツ穴へ飲み込まれている。
尻がヒクヒクと震えているが、大きな動きは無い。
突然の感触と衝撃で頭が正常な判断を下せないのだ。
ただプルプルと震えながら、少しずつ穴から指を抜こうと相手の体は逃げようとする。
が、そうはさせない。
俺は足を踏ん張って、体ごと、更に指をケツ穴にねじり込んだ。
相手の口から言葉にならない叫び声が漏れる。
悲鳴なのか、嬌声なのか、俺には分からない。興味が無い。
ただ、俺の頭にあるのは、
この指を、最後の最後まで肛門の中へ、直腸の中へ突き刺すこと……!
P「フンッ!!!」
俺は最後の力を振り絞った。
と、その瞬間、とうとう耐え切れずに社長は絶叫した。
律子「イヤアアアアアッ!!!」
もはや見るに堪えなかった律子が悲鳴を上げながら社長室を飛び出す。 しかし、どうでも良かった。
パーティはまだ始まったばかりだ。
律子「ちょっ、プロデューサーさん!? 何してるんですか!?」
P「まあまあ、大声出さないでください 行きますよ」
ズ ン ッ !!
肛門の中へ俺の指が深々とめり込んだ。
一瞬。
一瞬で第二関節の当たりまで、左右の人差し指がケツ穴へ飲み込まれている。
尻がヒクヒクと震えているが、大きな動きは無い。
突然の感触と衝撃で頭が正常な判断を下せないのだ。
ただプルプルと震えながら、少しずつ穴から指を抜こうと相手の体は逃げようとする。
が、そうはさせない。
俺は足を踏ん張って、体ごと、更に指をケツ穴にねじり込んだ。
相手の口から言葉にならない叫び声が漏れる。
悲鳴なのか、嬌声なのか、俺には分からない。興味が無い。
ただ、俺の頭にあるのは、
この指を、最後の最後まで肛門の中へ、直腸の中へ突き刺すこと……!
P「フンッ!!!」
俺は最後の力を振り絞った。
と、その瞬間、とうとう耐え切れずに社長は絶叫した。
律子「イヤアアアアアッ!!!」
もはや見るに堪えなかった律子が悲鳴を上げながら社長室を飛び出す。 しかし、どうでも良かった。
パーティはまだ始まったばかりだ。
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1340282232/
Entry ⇒ 2014.10.31 | Category ⇒ アイドルマスター | Comments (0)
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