モバP「アイドル達がマネージャーに懐いた」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 17:09:32.13 ID:5cwSkzaZ0
モバP「こうなるとは思わなかった」
モバP「マネのあいつが入ってきた時には……そう、拡大を続ける事務所、増え続ける新人アイドル、矢継ぎ早に発生するイベントに対応できるタフな人材が来たと喜んだ」
モバP「アイドル達の面倒はマネが一手に引き受けてくれたおかげで、今では俺も企画を作る方に本腰を入れられる身分になった。……でもさぁ、こうなるとは思えないよ」
マネ「凛、本当に貰っていいのか?」
凛「うん。その財布そんな高級なやつじゃないけど、今使ってるのよりはいいと思う。……名刺もたくさん入れられるし」
マネ「ありがたくいただくよ。しっかしよく俺の財布のファスナーが壊れてるって分かったなぁ」
凛「分かるよ。食事の時とか……何度も見たんだから。私たちのマネージャーならきちっとしてよ。まぁ忙しくて買い換えるヒマもなかったんだろうけどさ」
マネ「ははは、凛には何でもお見通しか。もう付き合いも長いもんなぁ。よーしっ、これから俺がお前になにをするか当ててみろっ!」
凛「へっ? なにそれ」
マネ「答えは…………いいこいいこだっ!!」ナデナデナデナデ
凛「ひゃうっ!? ちょ、ちょっと、やめてっ!」バシッ
マネ「お、ゴメンゴメン、嬉しくて暴走しちゃったよ」
凛「なでても……いいけど、二人っきりの時じゃないと恥ずかしいよ」
モバP(くそがぁあああああっ!? アンタは凛のプロデューサー? 違うだろ!? 親愛度高めてんじゃねぇぞォォッ!!)
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 17:13:00.06 ID:5cwSkzaZ0
ちひろ「プロデューサーさん、次のイベントについての話が」
モバP「ちょ、ちょっと待ってください。せめて事務所にいるうちは見張ってないと」
ちひろ「……またですか」フゥ
薫「せんせぇ~」
モバP「お、どうした薫。なんか美味しそうな匂いだなぁ」
薫「あ……、これ、みならいせんせぇのための……あ、でもせんせぇも食べる?」
モバP(『見習い先生』……またアイツか!)
モバP(この呼び名は、マネージャーのことだ。あいつは最初プロデューサーを目指して入ってきたから見習いと自己紹介して、薫はおもしろがってその呼び名を付けたのだ)
モバP「ああ、一つもらおうかな。クッキーか。もしかして自分で焼いたのか?」
薫「ううん。桃華ちゃんと雪美ちゃんとつくったの! 桃華ちゃんがうちかしてくれて!」
桃華「マネージャーちゃま最近お疲れのようでしたから。わたくしたちの愛でしかと英気を養っていただきたいと思いましたの!」
モバP「ふ、ふーん。そうかそうか」ヒョイパク ヒョイパク
雪美「ずいぶん家に帰ってないって言ったから……せめて、この事務所を……休める場所にしようって…………あっ、ぜんぶ食べちゃダメ……!」
モバP「わかってる半分は残すよ。みんながんばって作ったんだもんな。いやー、おいしーなぁ! おい、マネージャーくん、差し入れだぞっ!」
マネ「はい先輩。……おっ、作ってきてくれたって? ありがとうな。お腹じゃなくて先に胸がいっぱいになるよ」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 17:20:26.29 ID:5cwSkzaZ0
雪美「……!」ハラハラ オロオロ
モバP「ん、どうかしたか雪美?」
薫「半分くらいになっちゃったけど……せんせぇ、食べて元気出してっ!」
マネ「元気? 俺は元気だぞー!?」
桃華「でもわたくしたちはアナタが休んでいる日を知りませんわ。倒れたりされたら困りますわ」
マネ「そっか、心配かけたな。でもな俺は大丈夫。こーんなに元気いっぱいだからな!」グイーッ!!
桃華「きゃっ……いきなりわたくしを持ち上げてなにをっ」
マネ「ほらー高い高ーい!! どうだ、パワフルだろー?」
薫「わー! 桃華ちゃんいいなぁ!」
桃華「わ、わかりましたわ。しかし、高い高いはレディへの扱いとしては不合格でしてよっ。下ろしてくださるかしら?」
マネ「ほい、着地ー」
桃華「まったく、気丈に振舞うのばかり得意なのですから」フフッ
雪美「く、くっきー、食べて……」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 17:25:13.17 ID:5cwSkzaZ0
マネ「ありがとう。いただくよ……じゃあ一つ」
雪美「ぁ……っ!」
マネ「おっ、これは雪美が作ったのだな! おいしいなぁ!」
雪美「え……!」パアァァ
雪美「わかる、の」
マネ「うん、わかる。なんていうか雪美らしい……やさしい味がする」
雪美「ありがとう……」
マネ「お礼を言うのはこっちさ」
雪美「ううん。わかって、くれて……ありがとう。うれしい……!」
薫「みならいせんせぇ~! かおるも食べて!」
マネ「うん、薫のクッキーな。その言い方やめてね。マジでお姉さん方が怒るから。薫のは――これだっ、ぱくっ!」
マネ「うっ」ドタッ!
薫「きゃああ!? みならいせんせぇ! どうしたの!? 死んじゃやだー!」
マネ「ううっ、薫のクッキーがあまりにうまくて、感動して……!! ありがとう! これはいいものだ……これで俺はあと十年は戦える!!」
薫「やったぁっ!」
モバP(ロリコンかよ。引くわー!! 小学生組の初恋は全部俺だとでも言うつもりかよ、コイツは)
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 17:32:41.97 ID:5cwSkzaZ0
亜里沙「ふふっ、お疲れさまです」
美優「優しいんですね、あんな風に喜んであげるなんて……」
マネ「あ、亜里沙さん。美優さん。いやぁ、お二人には及びませんよ」
亜里沙「本当に大丈夫ですか?」
美優「みんなマネージャーさんを頼りにしているんです。私たちがこうやってアイドルを続けられるのはみんな……マネージャーさんのおかげです。倒れられたりしたら」
マネ「いやー、一時間半はまとまった睡眠取るようにはしているんですけれども……」
亜里沙「マネージャーくん、寝ましょう? あなたにも心の安らぎが必要です。子守唄を歌ってあげますから」
マネ「あはは、光栄ですけれどそれはまたの機会に……」
亜里沙「『マネージャーくんは優しすぎるウサー! たまには自分の時間を持つウサー!』 ……ほら。ウサコちゃんもそう言ってますよ」
美優「そうですよ。食事も不規則でバランスが悪いみたいですし……明日から私、お弁当作ってきます」
マネ「……優しすぎるのは、お二人ですよ。……そうですね。先輩に提出する企画書もう出来るんで、そしたら少し仮眠を取ります」
亜里沙「はいっ、そうするのがいいでしょう」
ちひろ「もうっ、プロデューサーさん! 早くイベントの話をさせてください」
モバP「……くっ、しょうがない。これ以上は監視できないか」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 17:39:18.26 ID:5cwSkzaZ0
――――
仮眠室
ガチャ…
マネ「Zzz……」
美優「マネージャーさん……ふふっ、無邪気な顔で眠っていますね」
美優(男の子みたい。仕事をなさっている時は凛々しいけれど、本当はこんな顔をしているんですね)
マネ「ぅ~ん…………」
美優「……いけない、なんか変な気分になっちゃうわ」
美優(マネージャーさん……)ゴクッ
美優「し、失礼します…………」
礼子「あら、なにをしようとしているの?」
美優「えっ、礼子さんっ!? そ、そちらこそなにを」
礼子「ひ・ざ・ま・く・ら。やってあげようと思って」
美優「膝枕……マネージャーさんに?」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 17:44:33.81 ID:5cwSkzaZ0
礼子「そうよ。はい、マネージャーさん、お出迎えよ」ポスッ
マネ「うぅ~ん…………すぅすぅ」
礼子「ふふっ、気持ち良さそうね。……され美優ちゃん、どうするのかしら?」
美優「は、はい?」
礼子「マネージャーさんの腕、事務仕事も多くて凝ってるわよ。やわらかいもので優しくマッサージしてあげる?」
美優「う、腕……え、でもそんなの……」
礼子「んちゅ……ふぅ、ん…………ちゅ、ちゅる……っ」
美優「ひゃあっ!? 礼子さん、どうしてマネージャーさんの指に吸いついてっ……」
礼子「これもマッサージ。もう片っぽも貰っちゃうわよ~?」
美優「う、うぅぅ…………! わ、わかりました! 私にもやらせてください」
礼子「そう。素直になればいいわ」
美優「こ、これは、そういつも支えてくれる人を労うためですから……っ」
礼子「はいはい。じゃ、半分こね」
チュパ…チュプ…チュ、チュチュ……プハッ…
…フ、ンムゥ…チュル……
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 17:51:51.51 ID:5cwSkzaZ0
……
マネ「なんかすっごく良い夢を見たなぁ」
礼子「ふふっ、私の膝枕のおかげね」
美優「そ、そうですねっ」
マネ「起きたらお二人がいて驚きましたよ」
礼子「あら? 安心してくれてよかったのに」
マネ「…………安心ですか。確かに気持ち良く眠れたのはあなたたちのおかげですね。ありがとうございました」
礼子「うふふ、仮眠する時はすぐに呼び出して? いつでも膝を貸すわよ」
美優「わ、わたしもマネージャーさんと出来る限り時間を合わせます」
マネ「そんな……俺のためにそこまですることないですよ。忙しいのに」
美優「いいんです……私、そういう風に時間を使いたいんです……っ!」
留美「あら? 何の話かしら?」
瑞樹「マネージャーさんの安眠サポートのために膝枕をする尽くし話らしいわ」
あい「ふっ、ならばみなでローテーションを組もうじゃないか。いいねマネージャー君?」
マネ「あ、あの…………話が速すぎてついていけないんですが。参ったなぁ」
礼子「考える必要はないわ。決定事項だから」
マネ「俺の発言権は!? ……たはは、参ったなぁ」
モバP(重い愛に苦しいってか~!? 押しの強さに振り回されて俺かわいそうって不幸ぶってんじゃねえぞ!!!!!!!!!!)
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 18:01:46.30 ID:5cwSkzaZ0
マネ「はぁ。仕事再会するか……」スタスタ
マネ「乃々! 輝子! そろそろ光浴びに行こうぜっ!!」カラッ
輝子「おお……心友……預けたキノコ、大事に育ててくれてるみたいだな……」
乃々「ひと風呂浴びるみたいに言われてもむぅーりぃー……」
マネ「無理じゃないさ。乃々。お前ステージの上じゃあんなに輝いてたじゃないか」
乃々「あの時、ひざがくがくがくがく……でした……」
マネ「うーん、もっと乃々は自信持ってもいいんだけどなぁ」
乃々「自信……もってみたいけど……ゼッタイむり……」
マネ「そっか。じゃあ無理に自信をつけろとは俺は言わないよ」
乃々「えっ……」
マネ「乃々は賢いんだよな。だから世界に在るこわいものばかり想定してしまうんだ。でもな、優しいものも同じぐらいこの世にはあるんだぜ」
乃々「……優しいもの」
マネ「ほら、俺とか、輝子とか仲間がいるだろ?」
輝子「い、いるぞ……フヒ」
乃々「…………そう、だけど」
マネ「お前がつくった絆で、お前は創られている。乃々はある意味俺の作品だ。――だからさ、失敗したって俺のせいだってことにしろ」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 18:07:05.52 ID:5cwSkzaZ0
乃々「……もりくぼは……みんなの作品……」
マネ「ほら、行こうぜ。お前の文句をすぐ受け止められるようにずっと傍にいるからさ」
乃々「あれ……? なんか言いくるめられたような……」
マネ「そう。オレは乃々を言いくるめた。乃々~! お前は俺の被害者だはっはっは!!」
乃々「おぉ~にぃ~……! ……でも、わかりました。……愚痴を吐きながら、溜息をつきながら、びくびくしながら……やってみます」
輝子「おお……! 前向きになった……!!」
マネ「偉いぞ! 偉い偉い! 俺は知ってるぞ、ちゃんと見てるぞ! 頑張ってる乃々のこ~と~♪ !!」
乃々「か、替え歌やめてください。ずっと守ってくれるんですか…………みんなの作品なら、がんばらなきゃいけないじゃないですか。みんなのことまで笑われるの、嫌ですから……」
輝子「おい……心友。ごほうびに心友のキノコをプレゼントしてあげたらどうだろうか……」
マネ「おおっ、そりゃいいな」
乃々「え、えええっ!!? そんな、そんな、私の体内の禁断の部屋まで破るつもりですか!?」
マネ「え? あ……っ! ち、違うぞ!? そういう暗喩的なレトリックじゃあないぞ!? 俺のエリンギシイタケ培養セットをやろうかと思っただけだ! 輝子からの話の流れなんだからわかるだろ!」
乃々「なんだ、そうなんですか…………ちぇっ」
マネ(あれ、この子ちぇって言った?)
モバP「ううっ、くそっ……!!」
ちひろ「どうしたんですか。いいじゃあないですか。マネージャーさん、扱いが難しい子たちともあんな信頼関係を築いているんですよ」
モバP「ああいう攻略に手間取る子の異性の理解者は一人でいいとは思いませんか? アイツは女の子の特別な存在になっている自分に酔ってますよ」
ちひろ「は、はぁ」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 18:17:38.65 ID:5cwSkzaZ0
……
マネ「…………」ペラッ
文香「……」ペラッ
マネ「……」
文香「……」ペラッ
マネ「…………」
マネ「ふう、おもしろかった」パタン
文香「あ……、読み終わりましたか……?」
マネ「うん。流石は文香が勧めてくれただけのことはあるな。伏線が全部繋がって、最後に感動できる良い話だったよ。これ結局主人公、みんなのために動いていたんだな」
文香「マネージャーさんなら……この本の良さをわかっていただけると……思いました。うれしいです」
マネ「ん、貸してくれてありがとな。この下巻返すよ」
文香「いいえ……さ、差し上げます……その下巻はマネージャーさんが持っていてください……」
マネ「え? でも、上巻は文香が持っているんだろう。揃わなくて困るんじゃないか?」
文香「はい……私には上巻、マネージャーさんは下巻です……。私と、あなたで……一つの世界を共有していたい、と……そう思うんです」
マネ「――そっか。わかった。この本は文香だと思って大切にする」
文香「おかしな提案だと……思われますか」
マネ「まさか。俺と文香の物語はいっしょだって、そう思えるいいアイディアだ」
文香「……///」カアァ
マネ「…………」ペラッ
文香「……」ペラッ
マネ「……」
文香「……」ペラッ
マネ「…………」
マネ「ふう、おもしろかった」パタン
文香「あ……、読み終わりましたか……?」
マネ「うん。流石は文香が勧めてくれただけのことはあるな。伏線が全部繋がって、最後に感動できる良い話だったよ。これ結局主人公、みんなのために動いていたんだな」
文香「マネージャーさんなら……この本の良さをわかっていただけると……思いました。うれしいです」
マネ「ん、貸してくれてありがとな。この下巻返すよ」
文香「いいえ……さ、差し上げます……その下巻はマネージャーさんが持っていてください……」
マネ「え? でも、上巻は文香が持っているんだろう。揃わなくて困るんじゃないか?」
文香「はい……私には上巻、マネージャーさんは下巻です……。私と、あなたで……一つの世界を共有していたい、と……そう思うんです」
マネ「――そっか。わかった。この本は文香だと思って大切にする」
文香「おかしな提案だと……思われますか」
マネ「まさか。俺と文香の物語はいっしょだって、そう思えるいいアイディアだ」
文香「……///」カアァ
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 18:25:55.42 ID:5cwSkzaZ0
マネ「おいで。文香」
文香「は、はい……失礼、します……」ポスン
マネ「…………」
文香「ぁ……マネージャーさんの鼓動が、私のと一つになって……」
マネ「どうした? 文香の特等席だぞ。本を読まないのか」
文香「こんな……読めるわけ、ないです…………すごく、体が熱く、火照ってしまって…………ん……」
マネ「文香……」
文香「――」
マネ「――」
文香「ぷはっ……! でも、本を読んでいる時とまた別の幸せがあります……」
マネ「俺も好きだよ。君といっしょの時間を刻むのが」
文香「え……! ま、マネージャーさん」
マネ「さっきの本に出てきたセリフさ。俺が言ってもサマにならないかな?」
文香「い、いえ……! そんなことありません……! ……ふふ……マネージャーさんの声で、聞けて良かったです……!」
マネ「俺、もっともっと文香を輝かせてみせる。これからの展開を楽しみにしてくれていいぞ、文香」
文香「はい……信じています。新しいページはマネージャーさんといっしょに、めくりたい、です……」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 18:34:26.81 ID:5cwSkzaZ0
ちひろ「プロデューサーさん? もう、すぐにいなくなるんですから。仕事してくださいよ……」
モバP「…………なんだよそれ、なんだよそれ」ブツブツ
ちひろ(イヤホンを耳にあてて……まさか、盗聴してるんですか)
『――いっしょに、めくりたいです』
モバP「ぐあああああっ! ボケがぁあああ!! 文香は、なんていうか、もっとこう……深くて一筋縄じゃあいかないんだよ! 色々考えてんだよ!!」
モバP「文香の本質に全然届いてねーんだよ! それなのになんでイチャイチャしてんだ! エロいからか? 見た目と雰囲気が魅力だからか!? 結局リビドーの捌け口してるだけじゃねえか!」
モバP「安易なんだよバカ! ただ包容力さえあれば、いいってもんじゃねえんだよ……っ!! 都合のいい女にしやがって……!!!」
ちひろ(モバPさん、あなた『文香みたいな子はね、時に無防備なのが魅力なんですよ』とか語っていましたものね……)
モバP「はぁ、はぁ……くそ……またアイツにドリンクしこたま売りつけてやる……!」
ちひろ(でも、プロデューサーさん、だんだん目覚めてきてますね)
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 18:45:33.81 ID:5cwSkzaZ0
雫「マネージャーさん! やりました! やりましたよー!!」ダキッ!
マネ「わぷっ……し、雫……! 胸が、あたって……苦し……!!」
雫「わわっ、すいませーん。でも、わたしとーっても嬉しくて」
マネ「ふぅー、ああ。もしかして雫を酪農協会の親善大使にした件か?」
雫「そうですー! 知り合いの酪農家さんに後継ぎできたんですー!」
マネ「後継ぎ?」
雫「そこの息子さん、継ぐのが嫌で都会に出て行っちゃったんですけど、私がいーっぱいアピールしたの見て酪農やるの決意してくれたんですー!」
マネ「そうか! そりゃあ良かったなぁ! 営業を掛け続けたかいがあった!」
雫「お父さんから電話があって知ったんですけどー、マネージャーさんのこと話したらお父さんすっごく褒めてましたよー! ぜひまた家に来てくださいって言ってましたー!」
マネ「ああ。今度伺わせてもらうよ」
雫「それでー、はやいとこマネージャーさんのご両親に挨拶してきなさいって私言われたんですけれどー」
マネ「親? 俺の親にまで感謝するのかぁ。別に良いが……そうだな、会える日確認してみるよ」
雫「はいー! えへへ、嬉しいな」
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 18:53:58.58 ID:5cwSkzaZ0
ちひろ「もうプロデューサー業もしっかりできてるみたいですね。そろそろ認めてあげたらどうですか? 初代プロデューサーさん?」
モバP「……いつからだ」
ちひろ「いつ?」
モバP「あいついつから、雫のご両親とそんなに親しくなったんだ……!」
雫「マネージャーさん、お祝いしましょー!」
マネ「よし、なにか美味しいものでも食べに行くか!」
モバP「親公認って。親公認っておい。障害が無さ過ぎだろ! らくにハッピーエンドに行けるじゃん!! ストレスフリーすぎるわ! ユーザーフレンドリーがすぎるわ!!」
ちひろ「それはプロデューサーだって同じだったのでは……」
モバP「俺は良かったんです! がんばって雫をプロデュースしてましたからね! 俺にはちゃんとそういう関係になる背景がありましたっ!」
ちひろ「マネージャーさんもかつてのプロデューサーと同じくらい、いえそれ以上にがんばってますよ。ドリンクの減り方から知るに」
モバP「くそ……っ! 素直に好意を見せてくれるから気を抜きすぎたか……!!」
モバP「く……くくく、初めて人を呪えそうだ」
ちひろ「マネージャーさん、プロデューサーさんを慕ってますよ!」
モバP「あいつは、後輩ですが腹の立つところが多すぎます」
ちひろ「同属嫌悪の気がするんですけどね」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 19:02:13.10 ID:5cwSkzaZ0
芳乃「そなたー、ねえそなたー聞いておりましてー?」
マネ「聞いてるよ。芳乃」
茄子「ふふっ、芳乃ちゃんマネージャーさんが好きですねぇ」
芳乃「この方はー安らぎの力をお持ちですゆえー」
マネ「力? まさか、俺にそんな力は無いさ。あるのはほら、お前だったり、茄子だったり……アイドル達の方さ」
芳乃「その中心におられるのがそなたでしてー。そなたが全てを回しておるのですー」
マネ「俺が? その割にはスケールの小さい生活を送ってるけどなぁ。おみくじだってめったに大吉出ないし」
茄子「もう、こーんな売れっ子アイドル達に囲まれた敏腕マネージャーの身で何をおっしゃるってるんですか。信じることです! 運気は気からです!」
マネ「茄子がいうと説得力あるというか、ないというか……」
茄子「また、いっしょにおみくじ引きに行きましょう。人間信じれば大吉を引けるって証明して見せますよー!」
マネ「信じること、それが強さか……」
芳乃「しかしご心配なさらずー。そなたへの邪な気はわたくしがすべて弾きますー」
マネ「はは、そりゃありがたいな」
芳乃「そなたはー、わたくしの大切な人ですからー。陥れる者は許さないのでしてー」
モバP(やばい、呪いが効かなくなった!)
モバP(ちくしょう、あの野郎……! 特別な存在に愛されて、自分も特別になったと思ってやがるな……!! 自分の価値が高まってると錯覚するために他人を利用してんじゃねえぞ!!!!)
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 20:03:52.65 ID:5cwSkzaZ0
――
拓海「オラァッ!! マネージャー!! この衣装はなんだコラ!! ろ、露出が多すぎだろが!」
マネ「いやー、拓海に似合うと思ってさー」ニヤニヤ
拓海「やっぱアンタの趣味か……! ふざけんな! こんなの着れるわけねーだろ!」
マネ「どうしても、ダメか……、ゼッタイきれいなんだけどな」
拓海「えっ」ドキッ
マネ「そーだよなー、マネージャーとしてアイドル達で望みを叶えるのはダメだよなー……拓海ならやってくれると、甘えてしまった。悪い」
拓海「な、なんだよそこで退くんじゃねえよ……! しょーがねえな! 今回だけだかんなー!!」
マネ「えっ、マジで! ありがとう! わーいわーい!」
拓海「……か、代わりに、終わったら、あ、あれ……やれよな……!」
マネ「ハグのこと?」
拓海「ボカしたのにはっきり言うんじゃねえ!」
拓海「オラァッ!! マネージャー!! この衣装はなんだコラ!! ろ、露出が多すぎだろが!」
マネ「いやー、拓海に似合うと思ってさー」ニヤニヤ
拓海「やっぱアンタの趣味か……! ふざけんな! こんなの着れるわけねーだろ!」
マネ「どうしても、ダメか……、ゼッタイきれいなんだけどな」
拓海「えっ」ドキッ
マネ「そーだよなー、マネージャーとしてアイドル達で望みを叶えるのはダメだよなー……拓海ならやってくれると、甘えてしまった。悪い」
拓海「な、なんだよそこで退くんじゃねえよ……! しょーがねえな! 今回だけだかんなー!!」
マネ「えっ、マジで! ありがとう! わーいわーい!」
拓海「……か、代わりに、終わったら、あ、あれ……やれよな……!」
マネ「ハグのこと?」
拓海「ボカしたのにはっきり言うんじゃねえ!」
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 20:04:50.56 ID:5cwSkzaZ0
――
マネ「おっ、ありす。社会の宿題だって?」
ありす「はい女性の社会進出に伴って、どう結婚率、出生率のバランスを取ればいいかの議論に使うんです」
マネ「さ、最近の学校は高度なことやってるんだな」
ありす「アンケートに協力してください。何歳ぐらいの女性が好きですか?」
マネ「そんなダイレクトな質問なんだな……うぅ~ん、俺は特に年齢で決めたりしないかな」
ありす「年齢で決めないとはどういうことですなにが決定力になるんです答えてください」ズイッ
マネ「近い近い! 顔が近いぞ橘ァ!!」
ありす「……すいません。こほん。名字で呼ばないでください。で、どんな人と結婚したいんです」
マネ「そうだなぁ。かわいいひと、かな?」
ありす「漠然とし過ぎです」
マネ「じゃあ、これが自分だと信じる道を行ける人」
ありす「……!」
ありす(やりこめられてばかりですね。この人には)
マネ「おっ、ありす。社会の宿題だって?」
ありす「はい女性の社会進出に伴って、どう結婚率、出生率のバランスを取ればいいかの議論に使うんです」
マネ「さ、最近の学校は高度なことやってるんだな」
ありす「アンケートに協力してください。何歳ぐらいの女性が好きですか?」
マネ「そんなダイレクトな質問なんだな……うぅ~ん、俺は特に年齢で決めたりしないかな」
ありす「年齢で決めないとはどういうことですなにが決定力になるんです答えてください」ズイッ
マネ「近い近い! 顔が近いぞ橘ァ!!」
ありす「……すいません。こほん。名字で呼ばないでください。で、どんな人と結婚したいんです」
マネ「そうだなぁ。かわいいひと、かな?」
ありす「漠然とし過ぎです」
マネ「じゃあ、これが自分だと信じる道を行ける人」
ありす「……!」
ありす(やりこめられてばかりですね。この人には)
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 20:06:51.73 ID:5cwSkzaZ0
…………
モバP「――――もう許せん」
モバP「流石に、流石に目に余る」
モバP「マネージャー!! 話がある! こいっ!」
マネ「はい先輩! どうかしましたか?」
卯月「なんだろ?」
奈緒「さぁ……」
モバP「お前さあ、プロデューサーに必要な線引き、分かってるよな?」
マネ「線引き、ですか。それはもちろん」
モバP「わかってねえよ。いいか、俺たちはプロデューサーだ」
マネ「え! 先輩、俺をとうとうプロデューサーだって認めてくれるんですか!」
モバP「認めてない! 言葉のあやだ! 心構えができてないやつを認められるか……メモとろうとするな!」
マネ「は、はいっすいません!!」
加蓮「ふふっ、マネージャーさん真面目」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/23(火) 20:08:39.07 ID:5cwSkzaZ0
モバP「俺たちはな、空気なんだよ」
マネ「空気……ですか?」
モバP「お前のためにアイドルがいるんじゃねえ。アイドルのためにお前がいるんだ。それを忘れるな」
マネ「はいっ!!」
モバP「ベストはな、ファンに喜んでもらえることだ。そのためにはアイドルを大切にすることだ」
マネ「はい、わかっています」
モバP「ファンのみんなが知らない、俺だけが見れるアイドルの素顔……その特別感に浸ってる間はまだまだだ」
マネ「特別感なんて、そんな」
モバP「お前は持っている! この、頭に根付いてる!」バシッバシッ!!
マネ「痛っ!! たたっ! はい、持っているみたいです! すいません!! いまそんな考え捨てました!」
モバP「そうか、よし。 じゃあ確認するぞ……この中で一番親しくなってもセーフなのは誰だ。選べ」
【柊志乃】
【安部菜々】
【ナターリア】
マネ「えっ……こ、この中からですか……?」
モバP「そうだこの中から答えろ」
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 20:49:29.89 ID:5cwSkzaZ0
マネ(ど、どれだ……やはり志乃さんか? いや菜々の判定がわからない……!)
マネ(ナターリアはダメな気がするが……だが、しかし……なにか怪しい……)
マネ「…………」
マネ「…………し、志乃さんでしょうか」
モバP「志乃さんか」
マネ「…………」
モバP「…………」
マネ「…………」
モバP「そっか、お前はそっちを選んだか――――」
モバP「はいアウトー――――ッッッ!!!」バシィ!!
マネ「がほっ!?」
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 20:58:36.18 ID:5cwSkzaZ0
モバP「正解は『全部ダメ』だっ!! 年齢は関係ねーんだよ!!」
マネ「そ、そんな、俺もそう思いましたけどあの中から選べっておっしゃったから……!!」
モバP「いや、お前に本当のプロデューサーの心構えがあれば正解できた! これはお前の認識の甘さが招いた結果だ!」バシ!
マネ「ぐっ! す、すいません!」
モバP「この頭から考えを消せ! アイドル達と個人的に距離を詰めようなんて考えるな! 誰も得しない!」バシバシバシ!!
マネ「うっ、くっ! わ、わかりました……!!」
加蓮「ねえ、あれ……!」
卯月「はわわっ、マネージャーさんが叱られてる……」
モバP「いいか、絶対にこれからは――」バシバシッ!!
――ぐっ
モバP(あれ、腕が誰かに掴まれて―ー――)
まゆ「……やめてください。これ以上まゆのマネージャーさんをいじめないでください」
モバP「」
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 21:08:12.90 ID:5cwSkzaZ0
モバP(え、まゆ?)
モバP(マジでまゆ? ままゆ?)
モバP(俺にヘヴィな愛を向けてたあの元読モの佐久間まゆ?)
マネ「まゆ。先輩から手を離すんだ。これは指導なんだ」
まゆ「嫌です。離しません。見たくないんです…………叩かれるマネージャーさんも、人を叩くプロデューサーさんも」
モバP「あ、あ、あ、あれれ?」
モバP「おっかしいぞ~~~……………?」
だって、まゆ。お前、あれじゃないか。
ファンとか、他の男には少し冷淡さを見せるのに、俺だけには重い愛をぶつけてくるそういうヤツだろ?
お前の本当の愛は、俺だけにしか向いてないんだろ?
なんで。
なんで。
なぜだ。
72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 21:24:25.75 ID:5cwSkzaZ0
モバP「うわあああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」ダダダダッ!!!
まゆ「!」
マネ「先輩! どこ行くんですか!」
卯月「外に走って行っちゃった……」
奈緒「ど、どうするんだよ?」
マネ「みんなは待っていてくれ。俺が探してくる」
73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 21:30:58.03 ID:5cwSkzaZ0
――
――――
いつからだろう。
向けられる好意に気付き始めたのは。
それは――きっと最初から。
じゃあ、いつからだろう。
その好意に浸っている自分が好きで好きでしょうがなくなったのは。
あんなに人気のある、輝いているアイドル達は全部俺のものだって……その状況にたまらない愉悦を覚えたのは。
モバP「く、くくくっ、このまま失踪……いや自殺してやろうか。」
モバP「それで初めて俺のありがたさに気付いた時にはもう遅いんだ」
モバP「いや。するんなら入院だな。泣いた姿を見えるからな。……想像するだけでぞくぞくするぜ」
河原に座り込んで、怒りのままに言葉を吐きだした。
中々良い気分になれる。
74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 21:36:25.58 ID:5cwSkzaZ0
モバP「はは、ははは……」
――「ここにいたんですか」
モバP「誰だ? あっ――」
ちひろ「……私ですよ」
モバP「ちひろさん…………」
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 21:45:04.98 ID:5cwSkzaZ0
――――
ちひろ「ショックでしたか?」
モバP「そりゃあね。まさか、まゆのヤツがあんな尻の軽いビッチだとは驚きましたよ」
ちひろ「まゆちゃんはビッチじゃありません。一途でかわいい子だってプロデューサーさん言ってたじゃないですか」
モバP「余裕があった時に、ですね。あっさりマネの奴に乗り換えるなんて、知りませんでしたから」
ちひろ「乗り換えたわけじゃありません。そりゃあ第一声はマネージャーさんを案じる言葉でしたけど、プロデューサーさんを忘れたわけじゃないですよ」
ちひろ「こうも言ってたじゃないですか。人を叩くプロデューサーさんも見たくない――って。プロデュースしたアイドルを信じてあげましょうよ」
モバP「信じるってなぁ……まゆは俺のことだけが好きなんだとばかり思ってましたからねぇ」
ちひろ「じゃあ、マネージャーさんがそんな前提を覆すぐらいにいい男だってことをどうして考えられないんです?」
モバP「あいつはいい男でもなんでもないですよ!」
ちひろ「いいえ。あの人はいい人です。だって――プロデューサーさんに似てますから」
モバP「えっ?」
ちひろ「ふふふ、彼の面接に参加した時、私が推した理由はそれなんですよ?」
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 22:05:13.59 ID:5cwSkzaZ0
ちひろ「まゆちゃんがプロデューサーさんだけに依存しなくなったのは、きっとあの子にとっていいことです」
モバP「……理屈は分かりますよ。分かりますが……くそっ。あいつはまゆの命でも救ったのかよ」
ちひろ「救ったんじゃないですか? 以前包帯巻いたマネージャーさんにまゆちゃんが寄り添ってましたからその時かも」
モバP「ちっ、あの野郎……」
ちひろ「妬いてるんですね」
モバP「……というか、ただただ不愉快です。自分の領域を踏み荒らされた感じだ」
ちひろ「はぁ――――」
ちひろ「未熟ですねぇプロデューサーさん。それじゃあ本当の運営を任せることができませんよ?」
モバP「本当の、運営……?」
ちひろ「あなたもドリンクやらアイテムをマネージャーさんに売ったでしょう? この事務所では大きなイベントは社長が決めてるんです」
94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 22:32:35.96 ID:5cwSkzaZ0
モバP「ああ、イベントがある度にドリンクをマネージャーに買わせましたね」
ちひろ「本当は高価なドリンクですけどマネージャーさんのために良心的な価格で提供したんです。そう言ってください」
モバP「無茶なイベントを乗り越えるためにはがぶ飲みしなきゃいけませんからね」
ちひろ「そうです。……そのドリンク代は運営に還元されます。プロデューサーさんもドリンク売った分お給料増えたでしょう?」
モバP「ああ。増えましたね。いろんなアイテムも同時に売りつけたから……その分が」
ちひろ「忙しくなればなるほど、お給料はドリンク代に消えていく。流石にそれなりの交流費・生活費等は残していますが……そうしますとね」
ちひろ「――人件費実質タダになるんですよ」
モバP「……身を持って知ってます」
ちひろ「だからね……私たちは、アイドルとマネージャーさん・プロデューサーさんが親しくなるの歓迎してる部分があるんです」
モバP「…………」
ちひろ「いえ、むしろ煽ってるぐらいですかね。……この話をしたのはですね、プロデューサーさん。あなたに本格的に運営の側に来てほしいからなんですよ」
モバP「え……っ!!」
ちひろ「そうすることで、きっとプロデューサーさんの心も安らぎますよ。『好きにならせておけばいい』って思えますからね」
ちひろ「――どうします?」
モバP「お、俺は…………!!」
105: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 22:48:06.60 ID:5cwSkzaZ0
モバP(そうか、俺はこれから、イベントに対応するだけの存在から……本当のプロデューサーになるのか)
モバP「…………」
モバP「……ちひろさんは、俺に来てほしいですか」
ちひろ「来てほしいですねー」
モバP「そうですか。なら、俺――運営側になります」
ちひろ「本当ですか! 二人なら購買欲をそそるアイディア、どんどん出ますよ! きっと!」
モバP「ああ、どうせ血塗られた道です…………アイドルとマネージャーとファンのために、絞れるだけ絞り取ってやりますよ!」
ちひろ「あくまで、マネージャーさんの自由意思を尊重してくださいよ?」
モバP「そうですね……く、くくくっ自由ですもんね。」
ちひろ「ふふふふふ……そうです自発的に買っていくんです」
モバP「あははははは」
ちひろ「あははははははっ!」
マネ「……この笑い声、先輩とちひろさんか?」
112: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 23:01:15.62 ID:5cwSkzaZ0
モバP「あ、マネだ」
ちひろ「……っ! 本当ですね。マネージャーさんです。ここはひとまず事務所に戻りましょうか。詳しい話はまた後で」
モバP「ちょうどいい。掌で踊らされていたってことをあいつに教えてあげるか」
ちひろ「え?」
モバP「思いあがってるから、お灸が必要ですよ、ふ、ふふふ!」ダダッ
ちひろ「ま、待ってください! そんなことしたら!」
モバP「おーい! こっちだ後輩!」
マネ「良かった、ようやく見つかった……あの、すいませんでした。先輩」
モバP「いやいや、謝るこたぁねえよ。道化だしなお前は所詮」
マネ「え、道化とは?」
モバP「お前はなぁ、激務に耐える点だけを見込まれた体良く使えるただのファンだからな」
ちひろ「あぁ……言ってどうするんですか……!!!」
114: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 23:19:30.67 ID:5cwSkzaZ0
モバP「気付いてなかっただろうな! お前はバカだから!」
マネ「バカ……?」
モバP「ジャ~ンっ!! 今明かされる衝撃の真実ゥ~~!!!」
モバP「お前ががんばってるのはなぁ、結局俺達の懐を温めるためなんだよォ!!」
言葉が止まらない。
怒りと、優越感が、喉の奥からせり上がってくる。
「いくらイチャイチャして心を埋めたってなぁ! お前は経済活動の駒になってるだけなんだ!!」
「それを知らずに箱庭で女にブヒブヒいいやがって、キモいんだよバーカ!!」
「せいぜい絞り取られて、虚しい自己満足で人生生きていけよ!」
「お前は俺達の様な運営の勝ち組に絶対なれないだろうな」
「アイドルとの交流が見逃されてるのはなぁ、そうすることでお前が金を落とすからだ――ははははははっ!!!」
「ちひろさんを優しい同僚だと思ったか? 俺を尊敬できる先輩だと思ったか? 残念だったなぁ! 阿呆には生きるのに辛い世の中だ!!」
118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 23:21:48.82 ID:5cwSkzaZ0
モバP「はぁ、はぁ……!!」
モバP(ああ、気持ち良い……!! どうだこの野郎)
マネ「――――わかってますよ。そんなこと」
モバP「あん?」
ちひろ「えっ」
125: 正気にては大業ならず 2014/09/23(火) 23:38:16.03 ID:5cwSkzaZ0
マネ「俺はここに来る前調べました。どういう仕事なのかか、客観的に見たことがあるんです」
マネ「それでも、やりがいがあると思ったから入ったんです」
マネ「確かに辛いなってことも多いですけど……満足しているんです、今の自分に」
マネ「先輩を見たことがあって、誇りに満ちた男の顔だって、そう思いました。その俺の印象は間違ってはいなかった」
マネ「誰かの掌で動いているとしても。彼女たちと交わした言葉はウソじゃない。感じた心は本当です」
モバP(何言ってんだコイツ)
マネ「ちひろさん」
ちひろ「は、はいっ!?」
マネ「……だから俺、感謝します」
ちひろ「……えっ?」
マネ「おはようございますといってらっしゃい。お帰りなさいとお疲れ様。そう言ってくれる人がいたから俺がんばれたんです。俺をプロデュースしてくれたのはアナタです」
マネ「例え――裏にどんな打算があったとしても、この感謝は現実で俺が抱くものなんです」
ちひろ「マネージャーさん……」
マネ「ちひろさん。ありがとうございます。これからもずっとご迷惑を掛けると思いますが……よろしくお願いします。俺といっしょにいてください」
ちひろ「い、いっしょ? ず、ずっと? ……もうっ! そんなセリフをさらっと言わないでくださいっ!」
モバP「やああああぁぁぁぁめえええええええええええええぇぇぇろおおおおおおおぉぉぉっっっっ!!!!」
134: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/23(火) 23:48:37.80 ID:5cwSkzaZ0
モバP「いやなんなのお前!? なにがしたいの!? ここは俺とちひろさんがくっつくところじゃないの?」
モバP「あわよくばマネージャーによってアイドルが離れていったのは実は俺を独占したいちひろさんの陰謀だったってことで、やっぱりプロデューサーは女の子から愛されて辛いなぁってな話になるのが本当じゃねえの!?」
ちひろ「な、なに言ってるんですか!?」
マネ「俺のアイドル達を、そんな欲求を満たすマシンみたいに見ないでください……先輩だからこそ怒りますよ」
モバP「なぁ~にっ言ってんだぁ!? お前が! お前が言うかぁ!? お前とアイドルがいちゃいちゃしてるとこ世間に公表したら、この業界にいられねえぞ!?」
マネ「…………その時は、騒ぎになる前に俺が消えます。アイドル達の夢が砕かれるよりはそっちのほうがいい」
モバP「ヒロイックな自分に酔ってんじゃねえぞ!? お前は担当アイドルに手を出すクズなんだよ! お前は『大勢のかわいいアイドルから愛されてるけど応えるわけにはいかない責任感の強い俺つれーわー』したいだけだろうが!」
マネ「先輩。……あなたに俺とアイドル達のなにが分かるんです。俺達の関係のなにが分かるんです。俺は自分の自尊心を満たすためにアイドル達と接してるわけじゃない」
モバP「違うね。お前は、そういう形を取って、『自分には非は無い』けどハーレムを作ってしまったってことにしたいだけだ。一生懸命働いているうちに向こうから好意を向けてくれるようになったって状況なら、しょうがないって思えるもんなぁ?」
マネ「俺は彼女たちを輝かせたいんです……先輩もそうだったはずです」
モバP「ああ、だからさ。だからお前の本心が分かるんだ。お前の心の底には、アイドルは自分のために存在しているって鼻持ちならない上から目線がある」
マネ「やめてください」
モバP「俺にはお見通しなんだよ。先代で同類だからな。からかわれたり、損する役回りをする時も『アイドル達のために頑張ってる俺すごい』って思ってるだろ。ちょっと悲劇ぶって自分に酔いたいんだ」
マネ「やめてくださいっ!! これ以上、俺の尊敬する先輩を、侮辱しないでくださいっ!!」
モバP「……は?」
152: 1です。戻りました 2014/09/24(水) 00:38:28.41 ID:OT0kfjAL0
マネ「先輩はそんなことを考えてプロデュースをしてたわけじゃない。俺が尊敬したプロデューサーはそんな人じゃない」
モバP「なに言ってんだお前」
マネ「これ以上、自分を傷つけるようなら……俺、殴ってでも先輩の口を閉じさせます」
モバP「え……ま。まてまて! ぼ、暴力はちょっとなしだろ」
マネ「ええ、無しにしたい。先輩、取り消して下さい。――凛が聞いたら悲しみますよ」
モバP「凛……?」
モバP「あ――――」
――『ふーん、アンタが私のプロデューサー?』
モバP(凛。そうだよ。最初はあの子を絶対に輝いたアイドルにしてやるってそう思ってたんだ)
凛「マネージャーとプロデューサーが外に出てったって……」
奈緒「いつのまにかちひろさんまでいなかったしな」
卯月「うん。待ってろって言われたけど……やっぱり気になるもんね。どこまで行ったのかなぁ」
凛「あ、見つけた。あそこの河原にいるのマネージャーさん達だ」
154: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/24(水) 00:49:14.99 ID:OT0kfjAL0
ちひろ「あ、凛ちゃん達がこっちに走ってきます……」
モバP「えっ」
マネ「凛…………」
凛「もう、いい大人が何をやってるの。――帰ろうよプロデューサー」
モバP「あ……」
風が吹いた。
夕日が彼女の背にあって。
黄昏の中に佇む、髪に手をあてた彼女が、とても尊いものに見えた。
後輩の男を前にしては出せなかった感慨が、その夕景の少女の衝撃によっていとも容易く引きだされていく。
俺は、輝いているアイドル達が好きなんだ。
156: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/24(水) 00:59:23.34 ID:OT0kfjAL0
背筋に痺れが走った。
彼女が幸せであってくれたらいい。
楽しそうに笑っていてくれたらいい。
その欠片をほんのちょっと胸に入れられれば。
もうそれだけで十分な気がしたのに。
モバP「いつから…………隣にいるのが俺じゃきゃ、納得できなくなったんだ……」
凛「え?」
卯月「ど、どうしたんですか?」
マネ「先輩…………」
モバP「くそ、くそぉ……! お前さえ現れなきゃ……こんな風に俺の歪みに気付くことなかったの、に……!!」
奈緒「え、泣いて――?」
マネ「……みんな先に帰っててくれ。」
凛「え、でも」
マネ「少し話したら、すぐ帰る……頼む。凛」
凛「……わかった」
159: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/24(水) 01:15:19.61 ID:OT0kfjAL0
――
――――
――――――
モバP「…………俺、ちひろさんに言って、しばらく休暇をもらうよ」
マネ「…………そう、ですか。あの、先輩……」
モバP「もう、なにも言わないでくれ……頭ぐちゃぐちゃ、だから」
マネ「先輩……」
マネ「じゃあ、一つだけ。俺、先輩をずっと待ってますから、辞めないでくださいよ」
モバP「チョップ!」バシッ!!
マネ「いてっ!?」
モバP「お前は嫌なヤツだ……いいヤツで嫌なヤツだ。どうしたって悪にできない悪だ」
マネ「え、ど、どっちなんです?」
モバP「こっちの問題ってことだ!!」バシッ!!
マネ「あうっ! なんですかそれ!」
モバP「うるさい、今のはお前が悪い」
マネ「……ははっ」
モバP「何がおかしいんだよ。勝利宣言か? あァ!?」
マネ「違いますよ。元気はあるから大丈夫かなって、そう思ったんです」
モバP「~~っ!! 何無理やりいい話にしようとしてんだよ!」バシッ!!
マネ「すいませんっ!」
――――
――――――
モバP「…………俺、ちひろさんに言って、しばらく休暇をもらうよ」
マネ「…………そう、ですか。あの、先輩……」
モバP「もう、なにも言わないでくれ……頭ぐちゃぐちゃ、だから」
マネ「先輩……」
マネ「じゃあ、一つだけ。俺、先輩をずっと待ってますから、辞めないでくださいよ」
モバP「チョップ!」バシッ!!
マネ「いてっ!?」
モバP「お前は嫌なヤツだ……いいヤツで嫌なヤツだ。どうしたって悪にできない悪だ」
マネ「え、ど、どっちなんです?」
モバP「こっちの問題ってことだ!!」バシッ!!
マネ「あうっ! なんですかそれ!」
モバP「うるさい、今のはお前が悪い」
マネ「……ははっ」
モバP「何がおかしいんだよ。勝利宣言か? あァ!?」
マネ「違いますよ。元気はあるから大丈夫かなって、そう思ったんです」
モバP「~~っ!! 何無理やりいい話にしようとしてんだよ!」バシッ!!
マネ「すいませんっ!」
169: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/24(水) 01:32:21.00 ID:OT0kfjAL0
モバP(ああ、クソ、俺まで攻略する気かこの後輩は……)
モバP「アイドルのそばにいるのはプロデューサーなんだよ。マネージャーじゃない」
マネ「? え、なんですか?」
モバP「うるさい黙れ」
マネ「……黙ります」
モバP「ああ、おい。お前」
マネ「はい」
モバP「俺がいない間、凛達を大切にしろよ」
マネ「はい、それはもちろん」
モバP「あ、お前これはあれじゃないからな! 嫁入りを許す父親のセリフじゃないからな!」
マネ「ええっ、何言ってるんですか!?」
モバP「頭の中が整理できて……心境が落ち着いたら戻ってくる。必ず戻ってくる。それまで、変なことするんじゃねえぞ」
マネ「はい。先輩の留守は俺が守ります」
174: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/24(水) 01:38:39.87 ID:OT0kfjAL0
モバP「…………」
モバP(クソ、こういう時言わなきゃダメなんだろうな。嫌だけど。なによりアイドル達が大事だって思うなら――そういう自分にしたいと思うなら――言わなきゃいけない)
モバP「た、たのんだ、ぞ……ぷ、ぷ、ぷぷ」
マネ「なんですかプププランドですかっ!?」
モバP「違うわっ!!」
モバP「プロデューサー! 頼んだぞ! ってこう言いたかったんだ!!」
マネ「え?」
モバP「あ」
マネ「あ、はい」
モバP「お、おう……」
マネ「戻りましょうか?」
モバP「ああ」
――そしてモバPは休暇を取った。
177: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/24(水) 01:48:33.64 ID:OT0kfjAL0
――
――――
モバP「自分の部屋にいるのも久しぶりだな……」
モバP(あいつみたいに外から、事務所やアイドル達を見て――考えを整理していこうとは思ってるが)
モバP「手持無沙汰だ」
――♪
モバP「電話……今度は誰からだ。卯月か? 加蓮か?」
モバP「あ。ちひろさんからだ……」
178: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/24(水) 02:05:23.39 ID:OT0kfjAL0
ちひろ『どうです……色々考え纏まりました?』
モバP「まぁ、ぼちぼちってところですね。あの、ちひろさん、運営側に入るって件なんですが……あれ考え直すって訳にはいけませんか」
ちひろ『……こっち側に来たくないと?』
モバP「その、はい、実は、まぁ、そういうことです……」
ちひろ『いいですよ』
モバP「え、あっさり! 秘密を知られたからには生かしておかないって言われるかと思ったのに!」
ちひろ『私は鬼や悪魔じゃないですよ! ただ、サポート役の利益を最大化させようと努力してるだけです! ……まぁ、今、今後の運営をどうするか見直してますからね』
モバP「見直してるって?」
ちひろ『マネージャーさんみたいな使命感持ってる人にはハマる商売だったんですけど、ドリンクあそこまで飲ませる流石に摂取量が多すぎるんですよ。反動が心配なんです』
モバP「反動って……何が起こるんですか。急に倒れたりするんですか』
ちひろ『後は……心身不安定になるかもしれません』
モバP「やばいじゃないですか」
ちひろ『飲みすぎたらそういうことが起きなくもないってだけですよっ! でもそんなことになって活動できなくなったら元も子もないでしょう。適切な無理のない摂取プランを練ってるんです』
モバP「稼げなくなるんじゃないですか?」
ちひろ『今までよりは……ね。でもその方が、いいでしょう。夢見も、良くなります』
モバP「そんなこと気にする人だったんですね」
179: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/24(水) 02:10:58.69 ID:OT0kfjAL0
ちひろ『気にしますよ。人で女なちひろですから』
モバP「……で、あいつはうまくやってますか?」
ちひろ『ええ。張り切っていますよー? ……あ、そうだ。これは伝えといた方がいいんでしょうかね』
モバP「なんですか? 聞かせてくださいよ」
ちひろ『いや、マネージャーさんの机掃除してる時、引き出しの中見ちゃって偶然分かったんですけどね』
モバP「ど、どうしたんです」
ちひろ『その……マネージャーさん、ホモみたいです』
モバP「」
184: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/24(水) 02:31:02.03 ID:OT0kfjAL0
――
――――
事務所
マネ「ほ、本当に言ったんですか……あれ……」
ちひろ「話し合って決めたじゃないですか! プロデューサーさんにアイドルに手を出してないって安心感を与えるためには、マネージャーさんがホモってことにするのが一番いいんです!」
マネ「そ、そうですね。ホモは敵にならないですもんね」
ちひろ「ええ。嫉妬心とか抑えられてプロデューサーさんの精神はこれで安定していくはずです。まぁ、別方向に警戒されるかもしれませんが……」
マネ「なんですかそれ! やっぱダメじゃないですか!」
ちひろ「本当にホモじゃないんですよね」
マネ「今ここで抱きしめますよ」
ちひろ「……冗談はさておき。そろそろじゃないですか」
マネ「あ、そうですね。あいつら…………先輩がいないって状況なのに、俺へのお祝いを企画するなんて。たかだか呼び名を変えるだけなのに」
ちひろ「それだけ、みんなマネージャーさんのことが好きなんですよ。……マネージャーさんがその呼び名を手に入れるまでずっと頑張っていたのを知ってるから」
マネ「確かにうれしいですが……」
ちひろ「じゃあ、いってらっしゃい。マネージャーさん………ふふっ、この呼び方はしばらくできませんね。あの人の休暇が終わったらまた呼び名戻すんですか?」
マネ「認められなければ、そうでしょう。――そうなる気はありませんけど!」
――――
事務所
マネ「ほ、本当に言ったんですか……あれ……」
ちひろ「話し合って決めたじゃないですか! プロデューサーさんにアイドルに手を出してないって安心感を与えるためには、マネージャーさんがホモってことにするのが一番いいんです!」
マネ「そ、そうですね。ホモは敵にならないですもんね」
ちひろ「ええ。嫉妬心とか抑えられてプロデューサーさんの精神はこれで安定していくはずです。まぁ、別方向に警戒されるかもしれませんが……」
マネ「なんですかそれ! やっぱダメじゃないですか!」
ちひろ「本当にホモじゃないんですよね」
マネ「今ここで抱きしめますよ」
ちひろ「……冗談はさておき。そろそろじゃないですか」
マネ「あ、そうですね。あいつら…………先輩がいないって状況なのに、俺へのお祝いを企画するなんて。たかだか呼び名を変えるだけなのに」
ちひろ「それだけ、みんなマネージャーさんのことが好きなんですよ。……マネージャーさんがその呼び名を手に入れるまでずっと頑張っていたのを知ってるから」
マネ「確かにうれしいですが……」
ちひろ「じゃあ、いってらっしゃい。マネージャーさん………ふふっ、この呼び方はしばらくできませんね。あの人の休暇が終わったらまた呼び名戻すんですか?」
マネ「認められなければ、そうでしょう。――そうなる気はありませんけど!」
190: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/24(水) 02:45:56.44 ID:OT0kfjAL0
扉を開けた。
アイドル達がひしめいて。でもみんなみんなこちらに笑みを向けている。
我が事のように喜んでくれている。
そして、次々と言葉が降ってきた。
あの、憧れの、称号とも言うべき呼び名が。
「プロデューサーさんっ!!」「プロデューサー!!」
「ぷろでゅーさー」「プロデューサーはん!」
「プロデューサー様!」「プロデューサー殿ー」
「プロデューサー……!」「Pくん!」
「プロデューサーしゃん」「プロデューサー」
――……!!
『これからもプロデュースよろしくお願いします!!!!』
プロデューサー「ああ、みんな!! これからもよろしく頼む!!」
プロデューサー(先輩……あなたに負けないくらい、この子たちを輝かせてみせます)
――――だから、早く帰ってきてください。待っていますよ。
完!
アイドル達がひしめいて。でもみんなみんなこちらに笑みを向けている。
我が事のように喜んでくれている。
そして、次々と言葉が降ってきた。
あの、憧れの、称号とも言うべき呼び名が。
「プロデューサーさんっ!!」「プロデューサー!!」
「ぷろでゅーさー」「プロデューサーはん!」
「プロデューサー様!」「プロデューサー殿ー」
「プロデューサー……!」「Pくん!」
「プロデューサーしゃん」「プロデューサー」
――……!!
『これからもプロデュースよろしくお願いします!!!!』
プロデューサー「ああ、みんな!! これからもよろしく頼む!!」
プロデューサー(先輩……あなたに負けないくらい、この子たちを輝かせてみせます)
――――だから、早く帰ってきてください。待っていますよ。
完!
193: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/24(水) 02:48:36.56 ID:OT0kfjAL0
これにて完結ッッ!! 読んでくれてありがとう。
寝よ
寝よ
196: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/24(水) 02:59:03.36 ID:5tPAPjbEO
なんというか凄い
209: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/24(水) 03:52:22.38 ID:ZrpGqphyO
なかなか面白かった。
安価がないのにこれだけ>>1以外が書き込んでるのはすごいと思った。
安価がないのにこれだけ>>1以外が書き込んでるのはすごいと思った。
220: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/24(水) 07:53:33.63 ID:g0MKq0GuO
(周りの反応が)おもしろかった!乙!
271: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/24(水) 23:29:40.00 ID:OT0kfjAL0
あーこれ、日付変わる前になんか言及した方がいいのかな?
274: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/24(水) 23:36:33.65 ID:OT0kfjAL0
そだね。質問があれば。批判文句歓迎だし、殺意を向けてもらっても構わないんだけど、今のうちに直接言いたいことがある人もいると思うから
あんま深いとこまで答えられるか分からんけどね
あんま深いとこまで答えられるか分からんけどね
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411459762/
Entry ⇒ 2014.09.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (2)
P「伊織がセレッソ大阪と対戦するって?」
1: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/07(月) 23:16:32.74 ID:cvaoTmGf0
・以前、ペルソナ3のSSを書いた者です。
・サッカー詳しくなくてもそれなりには理解できるように書くつもりです。
・ちょっとだけ書き溜めあり。
・PS3におけるアイマス(アイマス2とOFA)しか知らないので薄っぺらいところはご容赦ください。
・今頃の時期(7月)のお話
・サッカー詳しくなくてもそれなりには理解できるように書くつもりです。
・ちょっとだけ書き溜めあり。
・PS3におけるアイマス(アイマス2とOFA)しか知らないので薄っぺらいところはご容赦ください。
・今頃の時期(7月)のお話
2: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/07(月) 23:18:20.37 ID:cvaoTmGfo
伊織「ええ、でもそんなにびっくりしないで、ちょっとした余興なんだから」
小鳥「余興?」
伊織「こんど、セレッソ大阪の監督がペッツァイオリっていう監督になるのよね。
それで、お父様がヤ●マーの社長と話しているときに、宴席で
『うちの娘も伊織っていうんですよ』なんて盛り上がったらしくて、
<伊織対ペッツアイオリ>っていうアオリで試合をするってことになったらしいのよ」
小鳥「余興?」
伊織「こんど、セレッソ大阪の監督がペッツァイオリっていう監督になるのよね。
それで、お父様がヤ●マーの社長と話しているときに、宴席で
『うちの娘も伊織っていうんですよ』なんて盛り上がったらしくて、
<伊織対ペッツアイオリ>っていうアオリで試合をするってことになったらしいのよ」
3: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/07(月) 23:20:27.51 ID:cvaoTmGfo
P「でも、もう再来週にはワールドカップが終わって、Jリーグ再開だよな、余興なんて付き合ってくれる相手はいるのか?」
伊織「実は、セレッソが1995年にJリーグに昇格して、こんど昇格20周年を迎えるんですって。
それで、同期昇格組の柏レイソルと、記念マッチをやってはどうかって、ヤ●マーと●立製作所のトップ会談で決まったらしいわ。
といってもプロ選手にこの時期、変なお願いはできないから、OB戦をやるって聞いてるわよ」
伊織「実は、セレッソが1995年にJリーグに昇格して、こんど昇格20周年を迎えるんですって。
それで、同期昇格組の柏レイソルと、記念マッチをやってはどうかって、ヤ●マーと●立製作所のトップ会談で決まったらしいわ。
といってもプロ選手にこの時期、変なお願いはできないから、OB戦をやるって聞いてるわよ」
4: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/07(月) 23:21:27.80 ID:cvaoTmGfo
P「つまり、伊織は柏レイソルを率いて、ペッツァイオリ率いるセレッソ大阪と戦うってこと?」
伊織「ええ、●立製作所と水瀬産業は共同開発もやっていて、商売上も懇意の仲だから、
トントン拍子で決まったみたいね」
高木「そういうことなんだよキミぃ!」
小鳥「わ、社長!聞いてたんですか!?」
伊織「ええ、●立製作所と水瀬産業は共同開発もやっていて、商売上も懇意の仲だから、
トントン拍子で決まったみたいね」
高木「そういうことなんだよキミぃ!」
小鳥「わ、社長!聞いてたんですか!?」
5: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/07(月) 23:24:58.47 ID:cvaoTmGfo
高木「聞いてたもなにも、昨日の段階で水瀬くんのお父様から話は聞いているよ。
そこで、私もティン!っと来てね。
ゲームのハーフタイムに我々765プロのミニライブを組ませて欲しい!と頼んでみたら二つ返事でOKしてくれたよ」
律子「さっすが社長、抜け目ない・・・」
高木「はっはっは、ということで、試合開催にあたってはうちもいろいろと提案していいそうだ。
キミも確か学生時代はサッカーをやっていたんだったね、この仕事はやりがいがありんじゃないかね?」
P「は、はい!頑張ります!」
律子「しかし、突如来週末にライブとは・・・準備が大変ね」
P(まあ、いつも週の頭に予定を決めてるんだし、大丈夫だろ」
律子「?プロデューサー殿?何かおっしゃいました?」
P「いや、なんでもない」(いかん、メタ発言は慎もう)
そこで、私もティン!っと来てね。
ゲームのハーフタイムに我々765プロのミニライブを組ませて欲しい!と頼んでみたら二つ返事でOKしてくれたよ」
律子「さっすが社長、抜け目ない・・・」
高木「はっはっは、ということで、試合開催にあたってはうちもいろいろと提案していいそうだ。
キミも確か学生時代はサッカーをやっていたんだったね、この仕事はやりがいがありんじゃないかね?」
P「は、はい!頑張ります!」
律子「しかし、突如来週末にライブとは・・・準備が大変ね」
P(まあ、いつも週の頭に予定を決めてるんだし、大丈夫だろ」
律子「?プロデューサー殿?何かおっしゃいました?」
P「いや、なんでもない」(いかん、メタ発言は慎もう)
6: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/07(月) 23:25:49.52 ID:cvaoTmGfo
=全員ミーティング=
P「というわけでみんな、来月はサッカー場でミニライブを行うことになった。ハーフタイムの15分弱しかないので、
曲数は歌えないが、今まで765を知らなかった、新しいファンを増やすチャンスだ!よろしく頼んだぞ!」
真「サッカー場、ですか?運動場とか競技場とか、球技場でもなくて?」
P「お、真は面白いところに気がつくなあ」
真「エヘヘ///」
P「というわけでみんな、来月はサッカー場でミニライブを行うことになった。ハーフタイムの15分弱しかないので、
曲数は歌えないが、今まで765を知らなかった、新しいファンを増やすチャンスだ!よろしく頼んだぞ!」
真「サッカー場、ですか?運動場とか競技場とか、球技場でもなくて?」
P「お、真は面白いところに気がつくなあ」
真「エヘヘ///」
8: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/07(月) 23:28:07.20 ID:cvaoTmGfo
P「今回は2クラブ間でのイベントだし、伊織のお父さんと、両クラブの実質トップのノリで決まったらしく、
セレッソのホームスタジアムであるキンチョウスタジアムは予約できなかったんだ。
あと、会場費も抑えたい、ということで、柏レイソルの私有地である柏サッカー場が会場だ。
やよい「サッカー場が私有地なんてすごいですー!」
伊織「もともとは会社のサッカー部が使っていたところを改修してスタジアムにしたらしいわね。
まあ、うちの庭でもサッカーコートなんて4~5面はとれるんだけど、さすがに一般のお客さんに入ってこられると困るし、仕方ないわ」
セレッソのホームスタジアムであるキンチョウスタジアムは予約できなかったんだ。
あと、会場費も抑えたい、ということで、柏レイソルの私有地である柏サッカー場が会場だ。
やよい「サッカー場が私有地なんてすごいですー!」
伊織「もともとは会社のサッカー部が使っていたところを改修してスタジアムにしたらしいわね。
まあ、うちの庭でもサッカーコートなんて4~5面はとれるんだけど、さすがに一般のお客さんに入ってこられると困るし、仕方ないわ」
10: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/07(月) 23:32:59.17 ID:cvaoTmGfo
P「と、いうことだ。キャパは・・・約1万5千だ。J1の会場としては一番狭いところだけど、それでも日本武道館より席数は多いぞ」
千早「そんな大きいところで歌えるんですね!」グッ
春香「なんだかワクワクするね、千早ちゃん!」
P「そして、スタンドとピッチの距離が近いのも特徴だ。ボールを蹴る音が客席で普通に聞こえるくらいだからな」
雪歩「男のお客さんが目の前にいるんでしょうか・・・今から緊張しますぅ・・・」
真「雪歩、近いっていっても目の前ってほどは近くないから大丈夫だよ」
貴音「あの、プロデューサー、質問があるのですが」
P「ん、なんだ?」
千早「そんな大きいところで歌えるんですね!」グッ
春香「なんだかワクワクするね、千早ちゃん!」
P「そして、スタンドとピッチの距離が近いのも特徴だ。ボールを蹴る音が客席で普通に聞こえるくらいだからな」
雪歩「男のお客さんが目の前にいるんでしょうか・・・今から緊張しますぅ・・・」
真「雪歩、近いっていっても目の前ってほどは近くないから大丈夫だよ」
貴音「あの、プロデューサー、質問があるのですが」
P「ん、なんだ?」
11: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/07(月) 23:36:25.92 ID:cvaoTmGfo
貴音「サッカー場には、すたじあむぐるめ、なるものがあると聞きました」
P「おう、色々あるぞー。柏サッカー場の定番はレイソルカレーかな。焼き鳥や牛タン、ケバブなんかもあるぞ。」
※参考資料
http://www.jsgoal.jp/11mpark/posting/?c=022
あずさ(なんだかお酒に合いそうなメニューばっかりですね」
P「あずささん・・・ライブが終わるまでは我慢してくださいね」
あずさ「あらあら、私、声に出ちゃってたかしら」
P「おう、色々あるぞー。柏サッカー場の定番はレイソルカレーかな。焼き鳥や牛タン、ケバブなんかもあるぞ。」
※参考資料
http://www.jsgoal.jp/11mpark/posting/?c=022
あずさ(なんだかお酒に合いそうなメニューばっかりですね」
P「あずささん・・・ライブが終わるまでは我慢してくださいね」
あずさ「あらあら、私、声に出ちゃってたかしら」
13: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/07(月) 23:38:13.88 ID:cvaoTmGfo
春香「うーん、なんかガッツリ系の食べ物ばっかりなんですね。ちょっとカロリーが・・・」
P「カロリーはともかく、試合日はトルコアイスも出るっていってたな」
亜美真美「トルコアイス?」
P「しらないか?あの、びにょーんって店員さんが伸ばしてるやつ」
春香「あ、知ってます!屋台とかでよく売ってますよね!」
亜美「こりゃチャンスだね!真美!」
真美「うん、あのアイスビローーーー→ンと伸ばさしてもらおうぜ→!」
P「おいおい、頼むからトラブルだけは起こさないでくれよ・・・」
P「カロリーはともかく、試合日はトルコアイスも出るっていってたな」
亜美真美「トルコアイス?」
P「しらないか?あの、びにょーんって店員さんが伸ばしてるやつ」
春香「あ、知ってます!屋台とかでよく売ってますよね!」
亜美「こりゃチャンスだね!真美!」
真美「うん、あのアイスビローーーー→ンと伸ばさしてもらおうぜ→!」
P「おいおい、頼むからトラブルだけは起こさないでくれよ・・・」
16: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/07(月) 23:43:19.35 ID:cvaoTmGfo
P「ところで真、けっこうスポーツ観戦も行ってるよな?」
真「え?はい、行ってますけど」
P「突如来週にイベントの試合を組んで、お客さんってくるもんかな?特にアウェーの人は大変じゃないか?」
真「確かに・・・」
伊織「大丈夫よ!そんなこと心配してるの?」
律子「・・・伊織、プロデューサーは慎重にものごとを考えているだけなのよ?むしろプロデューサーの考え方のほうがふつ「安心しなさい!」
真「え?はい、行ってますけど」
P「突如来週にイベントの試合を組んで、お客さんってくるもんかな?特にアウェーの人は大変じゃないか?」
真「確かに・・・」
伊織「大丈夫よ!そんなこと心配してるの?」
律子「・・・伊織、プロデューサーは慎重にものごとを考えているだけなのよ?むしろプロデューサーの考え方のほうがふつ「安心しなさい!」
19: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/07(月) 23:50:15.01 ID:cvaoTmGfo
伊織「最悪、●立製作所の社員にある程度はサクラになってもらうかもしれないけど、その場合でも
私たちのファンじゃない人を選んで、連れてきてもらうようにするわ。私たちのファンを増やすって意味では問題ないわよ」
千早「水瀬さん!私たちのファンを増やしましょう!」
響「千早、目がギラギラしてるぞ・・・」
美希「千早さんは、ファン増加イコール歌を聴いてくれる人の増加だから、こういう話になると俄然張り切っちゃうの」
P「サクラ、か・・・あまりおおっぴらに話していいことじゃないが・・・」
伊織「●立の社内的には、こういうの好きな社員が楽しんでいくものらしいから問題ないわよ」
律子「楽しんでくれる、というのなら問題ないのかしら」
伊織「それに、スカパーの生中継を入れてもらうために、結構実績のあるOB選手に来てもらうことにしたから、サポーターはかなり来ると思っていいわよ!」ピラッ
P「どれどれ、メンバー表か。というかもう先発メンバー決めてあるのか?」
伊織「そうらしいわ。先発の選手が大物だったら、試合開始からお客さんが来るし、一般報道のテレビカメラも入るからってパパが両クラブにやらせたみたい」
小鳥「いおりんパパ、うちの社長よりヤリ手かも・・・」
私たちのファンじゃない人を選んで、連れてきてもらうようにするわ。私たちのファンを増やすって意味では問題ないわよ」
千早「水瀬さん!私たちのファンを増やしましょう!」
響「千早、目がギラギラしてるぞ・・・」
美希「千早さんは、ファン増加イコール歌を聴いてくれる人の増加だから、こういう話になると俄然張り切っちゃうの」
P「サクラ、か・・・あまりおおっぴらに話していいことじゃないが・・・」
伊織「●立の社内的には、こういうの好きな社員が楽しんでいくものらしいから問題ないわよ」
律子「楽しんでくれる、というのなら問題ないのかしら」
伊織「それに、スカパーの生中継を入れてもらうために、結構実績のあるOB選手に来てもらうことにしたから、サポーターはかなり来ると思っていいわよ!」ピラッ
P「どれどれ、メンバー表か。というかもう先発メンバー決めてあるのか?」
伊織「そうらしいわ。先発の選手が大物だったら、試合開始からお客さんが来るし、一般報道のテレビカメラも入るからってパパが両クラブにやらせたみたい」
小鳥「いおりんパパ、うちの社長よりヤリ手かも・・・」
21: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/07(月) 23:54:58.18 ID:cvaoTmGfo
P「えーと、柏のメンバー表は・・・」
監督 水瀬
コーチ 桐畑
先発
FW ストイチコフ カレカ
OMF 大野 酒井
DMF 下平 永井
DF 片野坂 洪 薩川 沢田
GK 土肥
ベンチ
DF 渡辺毅
DF 井原
DF 渡辺光
MF ラモス
MF 平山
FW フランサ
FW 北嶋
監督 水瀬
コーチ 桐畑
先発
FW ストイチコフ カレカ
OMF 大野 酒井
DMF 下平 永井
DF 片野坂 洪 薩川 沢田
GK 土肥
ベンチ
DF 渡辺毅
DF 井原
DF 渡辺光
MF ラモス
MF 平山
FW フランサ
FW 北嶋
23: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/08(火) 00:00:24.99 ID:9ZYJE1mCo
P「ストイチコフって!カレカって!」
亜美「兄ちゃん、なんかすっごく興奮してるけど、そのストイコフって人とか、凄い人なの?なんか顔写真、ちょっと怖そうだけど」
P「ストイチコフな。そりゃすごいなんてもんじゃないぞ!なんたってワールドカップアメリカ大会の得点王だからな!」
やよい「得点王ってことは王様だから、一番偉い人なんですか?」
P「まあ、そういうことになるかな。アメリカ大会は得点王が同点でもう一人いたんだけどな。」
真美「このおじさんには、さすがにいたずらする勇気はないかな・・・」
P「顔の割には温厚な人だと思うが・・・まあやめておいたほうが無難だぞ」
亜美「兄ちゃん、なんかすっごく興奮してるけど、そのストイコフって人とか、凄い人なの?なんか顔写真、ちょっと怖そうだけど」
P「ストイチコフな。そりゃすごいなんてもんじゃないぞ!なんたってワールドカップアメリカ大会の得点王だからな!」
やよい「得点王ってことは王様だから、一番偉い人なんですか?」
P「まあ、そういうことになるかな。アメリカ大会は得点王が同点でもう一人いたんだけどな。」
真美「このおじさんには、さすがにいたずらする勇気はないかな・・・」
P「顔の割には温厚な人だと思うが・・・まあやめておいたほうが無難だぞ」
24: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/08(火) 00:02:33.69 ID:9ZYJE1mCo
真「あれ、この桐は響「ねえ、なんで柏のベンチにGKがいないの?」
伊織「どうしても他のキーパーのOBはスケジュールが合わなかったらしいのよね」
P「まあ土肥さんはちょっと前まで現役だったし、控えのキーパーは不要ってとこか。ていうかお前ら、土肥さんには色々聞いてこい!」
雪歩「どうしてですか?」
伊織「どうしても他のキーパーのOBはスケジュールが合わなかったらしいのよね」
P「まあ土肥さんはちょっと前まで現役だったし、控えのキーパーは不要ってとこか。ていうかお前ら、土肥さんには色々聞いてこい!」
雪歩「どうしてですか?」
25: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/08(火) 00:04:24.66 ID:9ZYJE1mCo
P「土肥さんはな、天才たけしの元気が出るテレビのオーディションを突破してJリーガーになったんだ」
律子「いったいどんなオーディションなのよ」
P「オーディションのコツなんかはスポーツもアイドルも変わらんぞ!」
小鳥(プロデューサーさん、ちょっと強引ピヨ。でもそんな強引なところがイイ!)
あずさ「あらあら、小鳥さんがどこかに飛んでいってしまったみたい」
律子「いったいどんなオーディションなのよ」
P「オーディションのコツなんかはスポーツもアイドルも変わらんぞ!」
小鳥(プロデューサーさん、ちょっと強引ピヨ。でもそんな強引なところがイイ!)
あずさ「あらあら、小鳥さんがどこかに飛んでいってしまったみたい」
26: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/08(火) 00:07:17.60 ID:9ZYJE1mCo
真美「っていうかなんでラモスいるのー?」
P「ああ、いっときコーチやってたからな。柏コーチ時代の評判は微妙なんだけど、話題作りってことなのかな?」
響「あー!薩川さんいるさー!」
貴音「響、知り合いなのですか?」
響「この人、いまは沖縄のクラブの監督やってるぞー。柏にいた人なんだなー」
P「薩川さんは、真冬の試合でも半袖ユニしか着用しない、半袖男と呼ばれていたんだ。沖縄にはピッタリかもな」
ワイワイガヤガヤ
真(桐畑さんてほんとは現役のGKだよなあ。コーチ扱いでいいのかな・・・?)
P「確かにストイチコフとカレカの2トップはこれは話題になるなー。で、ラモスが適当に相手を挑発して、
柏のレジェンド北嶋がいて・・・素晴らしいじゃないか。んでセレッソは・・・?」パラパラ
P「ああ、いっときコーチやってたからな。柏コーチ時代の評判は微妙なんだけど、話題作りってことなのかな?」
響「あー!薩川さんいるさー!」
貴音「響、知り合いなのですか?」
響「この人、いまは沖縄のクラブの監督やってるぞー。柏にいた人なんだなー」
P「薩川さんは、真冬の試合でも半袖ユニしか着用しない、半袖男と呼ばれていたんだ。沖縄にはピッタリかもな」
ワイワイガヤガヤ
真(桐畑さんてほんとは現役のGKだよなあ。コーチ扱いでいいのかな・・・?)
P「確かにストイチコフとカレカの2トップはこれは話題になるなー。で、ラモスが適当に相手を挑発して、
柏のレジェンド北嶋がいて・・・素晴らしいじゃないか。んでセレッソは・・・?」パラパラ
27: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/08(火) 00:09:07.93 ID:9ZYJE1mCo
監督 ペッツァイオリ
コーチ 松木安太郎
スタメン
FW 西澤 黄
OMF 尹 森島
DMF 名波 クアドロス
DF 河 鈴木悟 堀池 布部
GK ジルマール
ベンチ
GK 下川
DF 梶野
DF 廣長
MF 田坂
MF 山田卓
FW 徳重
FW 黒部
コーチ 松木安太郎
スタメン
FW 西澤 黄
OMF 尹 森島
DMF 名波 クアドロス
DF 河 鈴木悟 堀池 布部
GK ジルマール
ベンチ
GK 下川
DF 梶野
DF 廣長
MF 田坂
MF 山田卓
FW 徳重
FW 黒部
30: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/08(火) 00:12:08.84 ID:9ZYJE1mCo
春香「あー!松木さんが相手のコーチなんですか!」
P「おう。そういえば春香は仕事で何度か一緒になってるんじゃないか?」
春香「はい!バラエティ番組で何度か。あの強引に笑いに持っていく力、尊敬してます!」
P「そ、そうか」
伊織「さすがにペッツァイオリは日本語がしゃべれないし、選手はほぼ日本語オンリーの人たちだから、
日本語のできるコーチは必須だったみたいね」
真(松木さんvsラモスさんの場外乱闘になりそうなんだけど大丈夫かなこれ)
P「おう。そういえば春香は仕事で何度か一緒になってるんじゃないか?」
春香「はい!バラエティ番組で何度か。あの強引に笑いに持っていく力、尊敬してます!」
P「そ、そうか」
伊織「さすがにペッツァイオリは日本語がしゃべれないし、選手はほぼ日本語オンリーの人たちだから、
日本語のできるコーチは必須だったみたいね」
真(松木さんvsラモスさんの場外乱闘になりそうなんだけど大丈夫かなこれ)
31: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/08(火) 00:15:23.39 ID:9ZYJE1mCo
美希「キさんにイさんにカワさん?韓国人の選手が多いね」
P「ああ、ファンソノンにユンジョンハンにハソッチュと読むんだ。あと、FWの黄さんは柏にも在籍していたぞ。あと、実はDFの布部さんは現役の柏のコーチだ。
更に控えの梶野さんは、お兄さんもサッカー選手で、昔柏にいたんだ」
律子「ちょっと柏寄りの人選なんですね」
伊織「そこは、ちょっとオトナの事情もあるらしいわ、まあ会場が柏だし、ある程度はバイアスがかかっちゃうんじゃないかしら」
P「ああ、ファンソノンにユンジョンハンにハソッチュと読むんだ。あと、FWの黄さんは柏にも在籍していたぞ。あと、実はDFの布部さんは現役の柏のコーチだ。
更に控えの梶野さんは、お兄さんもサッカー選手で、昔柏にいたんだ」
律子「ちょっと柏寄りの人選なんですね」
伊織「そこは、ちょっとオトナの事情もあるらしいわ、まあ会場が柏だし、ある程度はバイアスがかかっちゃうんじゃないかしら」
32: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/08(火) 00:20:28.39 ID:9ZYJE1mCo
P「よし、とりあえず試合前やハーフタイム、試合後に会うかもしれないから、皆さんの顔と名前くらいは覚えておけよー」
全員「はーい(なの)(だぞ)」
P「じゃあ律子、セットリストを考えるのをちょっと手伝ってくれ」
小鳥(ソコソコのオジサマ方なのに意外にイケメンもいるのね・・・酒井×渡辺毅?渡辺毅×酒井?うふふ・・・」
律子「はいはい、わかりました。それじゃみんなはもうあがっていいわよー、小鳥さんは放っておいていいわー」
オツカレサマデスーナノー
全員「はーい(なの)(だぞ)」
P「じゃあ律子、セットリストを考えるのをちょっと手伝ってくれ」
小鳥(ソコソコのオジサマ方なのに意外にイケメンもいるのね・・・酒井×渡辺毅?渡辺毅×酒井?うふふ・・・」
律子「はいはい、わかりました。それじゃみんなはもうあがっていいわよー、小鳥さんは放っておいていいわー」
オツカレサマデスーナノー
39: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/11(金) 23:59:00.51 ID:7A3qOHkBo
P「さて、律子、セットリストなんだが」
律子「はい。で、プロデューサー殿は何か考えがあるんですか?」
P「ああ、まあな。ベタかもしれないけど定番曲をしょっぱなに持ってきて、
あと2曲は新曲でアピール、ってとこかな。新譜の売上にもつながるしな!」
律子「定番ですか。じゃあREADY!!はどうですか?オープニングアクトにはいいんじゃないでしょうか」
P「うーん、確かに我々にとってはオープニングなんだけど、試合開始前ならともかくハーフタイムだから歌詞がなー」
律子「あ、そうですねー、じゃあ、エージェント夜を往くなんかは?」
P「それはやめておこう。サポーターは<エージェント>って言葉が嫌いなんだ」
律子「?そうなんですか?それじゃあ・・・」
律子「はい。で、プロデューサー殿は何か考えがあるんですか?」
P「ああ、まあな。ベタかもしれないけど定番曲をしょっぱなに持ってきて、
あと2曲は新曲でアピール、ってとこかな。新譜の売上にもつながるしな!」
律子「定番ですか。じゃあREADY!!はどうですか?オープニングアクトにはいいんじゃないでしょうか」
P「うーん、確かに我々にとってはオープニングなんだけど、試合開始前ならともかくハーフタイムだから歌詞がなー」
律子「あ、そうですねー、じゃあ、エージェント夜を往くなんかは?」
P「それはやめておこう。サポーターは<エージェント>って言葉が嫌いなんだ」
律子「?そうなんですか?それじゃあ・・・」
40: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/12(土) 00:22:03.17 ID:5Nc1/KoLo
・・・
P律子「よし!できた!」
P「これならいけるな!」
律子「ファンをガッチリ増やせますよ!よーし、今週はレッスンしっかりやらせなきゃ!」
P「俺もだな。律子、そっちも頼んだぞ!」
律子「はい!」
P律子「よし!できた!」
P「これならいけるな!」
律子「ファンをガッチリ増やせますよ!よーし、今週はレッスンしっかりやらせなきゃ!」
P「俺もだな。律子、そっちも頼んだぞ!」
律子「はい!」
41: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/12(土) 00:23:34.01 ID:5Nc1/KoLo
・・・
試合当日、柏サッカー場脇の事務所にて
P伊織「本日は、よろしくおねがいします」
桐畑「どうも、選手会長の桐畑です!今日は選手としてではなく、コーチとしてですが、よろしくおねがいします!」
P「あ、あの桐畑さん?」
桐畑「はい?」
P「その左手の包帯は?」
桐畑「あ、これですか?ちょっとおとといの練習で痛めちゃいまして。まあ全治2週間って診断されてますが、マイクを持つ分には問題ないですよ!」
伊織「マイク?あの、歌うのは私た「わかってますって!」
桐畑「僕は実況兼MC兼コーチとして頑張りますから」
P伊織「」
※
桐畑MCの活躍例
https://www.youtube.com/watch?v=ljs1PF8mr3I
試合当日、柏サッカー場脇の事務所にて
P伊織「本日は、よろしくおねがいします」
桐畑「どうも、選手会長の桐畑です!今日は選手としてではなく、コーチとしてですが、よろしくおねがいします!」
P「あ、あの桐畑さん?」
桐畑「はい?」
P「その左手の包帯は?」
桐畑「あ、これですか?ちょっとおとといの練習で痛めちゃいまして。まあ全治2週間って診断されてますが、マイクを持つ分には問題ないですよ!」
伊織「マイク?あの、歌うのは私た「わかってますって!」
桐畑「僕は実況兼MC兼コーチとして頑張りますから」
P伊織「」
※
桐畑MCの活躍例
https://www.youtube.com/watch?v=ljs1PF8mr3I
42: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/12(土) 00:33:42.24 ID:5Nc1/KoLo
伊織「あ、あの、コーチなのよね?私を補佐してくれるのよね?」
桐畑「大丈夫ですって。コーチとして采配のアドバイスはしますよ。むしろ、絶対勝たなきゃいけないんで、伊織ちゃんこそ宜しく頼むよ!」
P「絶対・・・ですか?」
桐畑「ええ、うちの本当の監督、ネルシーニョっていうんですけど、とにかく勝負に拘る人なんで、
余興だろうがなんだろうが絶対勝て!と言われてるんで・・・」
P「マジか・・・」
桐畑「あと、水瀬さん・・・あ、お父様にも、うちの社長経由で勝利を厳命されているものですから・・・」
伊織「だ、大丈夫よ!この伊織ちゃんにかかれば1勝や2勝は朝飯前よ!」
桐畑「そうこなくっちゃ!それじゃ、ちょっと放送機材のチェックがありますので一旦失礼します。今日はよろしくお願いしますね!」
スタスタ
桐畑「大丈夫ですって。コーチとして采配のアドバイスはしますよ。むしろ、絶対勝たなきゃいけないんで、伊織ちゃんこそ宜しく頼むよ!」
P「絶対・・・ですか?」
桐畑「ええ、うちの本当の監督、ネルシーニョっていうんですけど、とにかく勝負に拘る人なんで、
余興だろうがなんだろうが絶対勝て!と言われてるんで・・・」
P「マジか・・・」
桐畑「あと、水瀬さん・・・あ、お父様にも、うちの社長経由で勝利を厳命されているものですから・・・」
伊織「だ、大丈夫よ!この伊織ちゃんにかかれば1勝や2勝は朝飯前よ!」
桐畑「そうこなくっちゃ!それじゃ、ちょっと放送機材のチェックがありますので一旦失礼します。今日はよろしくお願いしますね!」
スタスタ
43: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/12(土) 00:35:34.86 ID:5Nc1/KoLo
P「伊織、なんか責任重大なことになってきちゃったが、大丈夫か?」
伊織「あら、なにが?勝てばいいんでしょ?勝てば!」
P「まあそうなんだが・・・。あと、ライブはハーフタイムに入れてしまったから、伊織はライブに出られないし・・・」
伊織「何?あんた、そんなこと気にしてたの?」
P「え?」
伊織「あら、なにが?勝てばいいんでしょ?勝てば!」
P「まあそうなんだが・・・。あと、ライブはハーフタイムに入れてしまったから、伊織はライブに出られないし・・・」
伊織「何?あんた、そんなこと気にしてたの?」
P「え?」
44: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/12(土) 00:39:05.78 ID:5Nc1/KoLo
伊織「真が言ってたわよ?サッカーの中継ってのは、結構頻繁に、監督のアップが抜かれるって」
P「え、まあそうだな。特に点が入ってベンチが大喜びしてるシーンなんかはよく、監督のアップを中心に使われるな」
伊織「ライブは10分ちょっとしかできないけど、サッカーは90分。私がアップになる可能性は90分あるってんなら、そっちの方がおいしいじゃない」
P(90分伊織をアップで撮り続けたら、それはもはやサッカー中継じゃないが・・・本人がそう思ってるならいいか)
P「そうだな、頼んだぞ、伊織」
伊織「にひひっ、任せときなさいよね!」
P「さて、じゃあ伊織はそろそろ選手の皆さんのところに挨拶に行く時間か。俺はみんなの様子を見てくる。
まあ試合中も765プロのメンバーは、ベンチに入っていいらしいからさ、あとで誰か行くと思うがよろしく」
伊織「わかったわ」
P「え、まあそうだな。特に点が入ってベンチが大喜びしてるシーンなんかはよく、監督のアップを中心に使われるな」
伊織「ライブは10分ちょっとしかできないけど、サッカーは90分。私がアップになる可能性は90分あるってんなら、そっちの方がおいしいじゃない」
P(90分伊織をアップで撮り続けたら、それはもはやサッカー中継じゃないが・・・本人がそう思ってるならいいか)
P「そうだな、頼んだぞ、伊織」
伊織「にひひっ、任せときなさいよね!」
P「さて、じゃあ伊織はそろそろ選手の皆さんのところに挨拶に行く時間か。俺はみんなの様子を見てくる。
まあ試合中も765プロのメンバーは、ベンチに入っていいらしいからさ、あとで誰か行くと思うがよろしく」
伊織「わかったわ」
45: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/12(土) 01:03:41.60 ID:5Nc1/KoLo
P「さて、全員そろって・・・ないな。貴音は?」
響「スタグル全品制覇だーとか行って、屋台に行っちゃったぞ」
P「はぁ、仕方ないな・・・。わ、なんか巨大な桶が近づいてくる!みんな危ない!」
真美「兄ちゃん、大丈夫だよ→」
P「え」
亜美「あれ、お姉ちんだもん」
貴音「プロデューサー、遅れて申し訳ありません、しかし探している屋台がないのです!なんと面妖な!」
P「貴音、といあえずその桶とか置こうか」
響「スタグル全品制覇だーとか行って、屋台に行っちゃったぞ」
P「はぁ、仕方ないな・・・。わ、なんか巨大な桶が近づいてくる!みんな危ない!」
真美「兄ちゃん、大丈夫だよ→」
P「え」
亜美「あれ、お姉ちんだもん」
貴音「プロデューサー、遅れて申し訳ありません、しかし探している屋台がないのです!なんと面妖な!」
P「貴音、といあえずその桶とか置こうか」
46: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/12(土) 01:16:02.11 ID:5Nc1/KoLo
P「貴音、うすうすわかってはいるんだが、いったいどんな屋台を探してるんだ?」
貴音「はい、きさく、というソーセージの屋台は、持って行った容器にソーセージを大盛りしてくれる、と。しかも500円でやってくれると伺いました」
やよい「500円なんて大金ですー!けど、この桶一杯で500円だったらお得なのかな?」
千早「高槻さん、私が買うわ」
P「貴音・・・言いづらいんだが・・・それは、柏にはない」
貴音「なんと!」
P「同じ千葉県でも、ジェフ千葉の本拠地、フクダ電子アリーナに出店するお店だよ。たまに味の素スタジアムにも出張するらしいけどな」
貴音「」
P「ついでにいうと、タッパーであることが条件だから、桶はダメな気がする」
※参考
http://www.jsgoal.jp/photo/00090100/00090186.html
貴音「しょっくです」
響「た、貴音、そんなに落ち込むなよー」
貴音「はい、きさく、というソーセージの屋台は、持って行った容器にソーセージを大盛りしてくれる、と。しかも500円でやってくれると伺いました」
やよい「500円なんて大金ですー!けど、この桶一杯で500円だったらお得なのかな?」
千早「高槻さん、私が買うわ」
P「貴音・・・言いづらいんだが・・・それは、柏にはない」
貴音「なんと!」
P「同じ千葉県でも、ジェフ千葉の本拠地、フクダ電子アリーナに出店するお店だよ。たまに味の素スタジアムにも出張するらしいけどな」
貴音「」
P「ついでにいうと、タッパーであることが条件だから、桶はダメな気がする」
※参考
http://www.jsgoal.jp/photo/00090100/00090186.html
貴音「しょっくです」
響「た、貴音、そんなに落ち込むなよー」
47: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/12(土) 01:21:53.83 ID:5Nc1/KoLo
律子「しょうがないわね。とりあえずだけど、はい。Lチキバーガーよ!」
あずさ「この一瞬のうちにローソンまで行って買ってきたんですか?」
律子「実は、柏サッカー場内ってローソンの簡易店舗が入っているのよ。」
春香「さすが名誉店長ですねー!」
律子「名誉店長たるもの、ローソンの店舗データはおさえているわ」
千早「律子のこういうプロ意識は見習わなくては」
あずさ「この一瞬のうちにローソンまで行って買ってきたんですか?」
律子「実は、柏サッカー場内ってローソンの簡易店舗が入っているのよ。」
春香「さすが名誉店長ですねー!」
律子「名誉店長たるもの、ローソンの店舗データはおさえているわ」
千早「律子のこういうプロ意識は見習わなくては」
51: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/13(日) 00:08:55.69 ID:NTxYeVsdo
P「さて、それじゃ今日のライブなんだが・・
いつもと勝手の違う会場だけど、リハーサルを見た感じでは問題ないだろう。
緊張せず、自分たちのパフォーマンスをお客さんに見せてくれ!」
全員「はい!」
P「それと、試合中なんだが」
貴音「はい、腹ごしらえですね、あなたさま」
P「まあそれもチャチャっと済ませて欲しいんだが、今日は交代で伊織のサポートをしてほしい」
いつもと勝手の違う会場だけど、リハーサルを見た感じでは問題ないだろう。
緊張せず、自分たちのパフォーマンスをお客さんに見せてくれ!」
全員「はい!」
P「それと、試合中なんだが」
貴音「はい、腹ごしらえですね、あなたさま」
P「まあそれもチャチャっと済ませて欲しいんだが、今日は交代で伊織のサポートをしてほしい」
52: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/13(日) 00:10:40.01 ID:NTxYeVsdo
やよい「伊織ちゃんをサポ―トするんですか?」
P「ああ。ピッチに女性一人というのもなかなか心細いだろうから、一緒にいてあげてほしいんだ」
あずさ「それじゃあ、交代でご飯を食べつつ、交代で伊織ちゃんのところに行けばいいのかしら」
雪歩「うぅ、男の人ばっかりのところに行くのは・・・」
P「雪歩はあまり無理するなよ、今日は全員集合しているので人は足りてるんだから」
真「僕といっしょに行こうよ雪歩!」
雪歩「うぅ、真ちゃん、ありがとう・・・」
P「ああ。ピッチに女性一人というのもなかなか心細いだろうから、一緒にいてあげてほしいんだ」
あずさ「それじゃあ、交代でご飯を食べつつ、交代で伊織ちゃんのところに行けばいいのかしら」
雪歩「うぅ、男の人ばっかりのところに行くのは・・・」
P「雪歩はあまり無理するなよ、今日は全員集合しているので人は足りてるんだから」
真「僕といっしょに行こうよ雪歩!」
雪歩「うぅ、真ちゃん、ありがとう・・・」
53: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/13(日) 00:11:19.46 ID:NTxYeVsdo
P「それと真と響は大事なミッションがある」
真響「え?」
P「二人はそこそこサッカーをわかっているだろう?だから、サッカーを知っている人としての
目線で、伊織にアドバイスをしてほしい」
真「え、でも桐畑さんがコーチなんですよね?」
P「まあそうなんだが、どうもな・・・」
真響「?」
律子「桐畑さんは実況兼MC兼コーチ、なんですって」
P「律子も知っていたのか?」
真響「え?」
P「二人はそこそこサッカーをわかっているだろう?だから、サッカーを知っている人としての
目線で、伊織にアドバイスをしてほしい」
真「え、でも桐畑さんがコーチなんですよね?」
P「まあそうなんだが、どうもな・・・」
真響「?」
律子「桐畑さんは実況兼MC兼コーチ、なんですって」
P「律子も知っていたのか?」
54: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/13(日) 00:11:53.59 ID:NTxYeVsdo
律子「さっき社長からメールがきましたので。
『放送局の担当者から連絡が入ってね。
桐畑選手はサッカー界きってのトーク能力があり、
テレビ的には喋らせたい人材らしいそうなんだよ。
そこで、スカパーの放送席の八塚氏、玉野氏のほか、
両チームの桐畑コーチと松木コーチはピッチ解説として、
ガッツリ喋ってもらうことなったそうだ。伊織くんのフォローはよろしく頼むよ』と。
P「そういうことだ。ということで桐畑コーチは不在の時間帯が長いみたいだ。
そこで、その時間帯は2人でフォローしてあげてほしい」
真「うーん、自信はないですけど・・・」
響「自分は完璧だから大丈夫さー!」
『放送局の担当者から連絡が入ってね。
桐畑選手はサッカー界きってのトーク能力があり、
テレビ的には喋らせたい人材らしいそうなんだよ。
そこで、スカパーの放送席の八塚氏、玉野氏のほか、
両チームの桐畑コーチと松木コーチはピッチ解説として、
ガッツリ喋ってもらうことなったそうだ。伊織くんのフォローはよろしく頼むよ』と。
P「そういうことだ。ということで桐畑コーチは不在の時間帯が長いみたいだ。
そこで、その時間帯は2人でフォローしてあげてほしい」
真「うーん、自信はないですけど・・・」
響「自分は完璧だから大丈夫さー!」
55: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/13(日) 00:13:06.55 ID:NTxYeVsdo
×玉野
○玉乃
○玉乃
61: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/13(日) 23:59:44.63 ID:NTxYeVsdo
<ロッカールームにて>
桐畑「ということで、今日は765プロの水瀬さんが監督を務めます。先輩方、ひとつ宜しくお願いします」
伊織「水瀬伊織と申します。宜しくお願いします」
北嶋「よろしくね、水瀬さん。ところでうちの息子にサインをお願いできないかな?大地くんへ、って」
平山「おっとキタジ、抜け駆けか?水瀬さん、うちにも」
桐畑「はいはい皆さん、それはあとでまとめて頼みましょう!水瀬さん、大丈夫かな?」
伊織「それくらいお安い御用よ。あとで765全員分のサイン色紙を用意するわ」
桐畑「ということで、今日は765プロの水瀬さんが監督を務めます。先輩方、ひとつ宜しくお願いします」
伊織「水瀬伊織と申します。宜しくお願いします」
北嶋「よろしくね、水瀬さん。ところでうちの息子にサインをお願いできないかな?大地くんへ、って」
平山「おっとキタジ、抜け駆けか?水瀬さん、うちにも」
桐畑「はいはい皆さん、それはあとでまとめて頼みましょう!水瀬さん、大丈夫かな?」
伊織「それくらいお安い御用よ。あとで765全員分のサイン色紙を用意するわ」
62: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/14(月) 00:00:41.38 ID:D2b6vraDo
桐畑「で、今日の試合ですがスタメンは発表のとおりです。
ストイチコフさんとカレカさんは年齢的に、長い時間は厳しい・・・ですよね」
ストイチコフ「si」 カレカ「sim」(訳:その通りだ)
桐畑「ということでフランサとキタジさんは前半のうちに入ってもらいます。キタジさん、ひざの痛みの方は大丈夫ですか?」
北嶋「任せとけ!」
ストイチコフさんとカレカさんは年齢的に、長い時間は厳しい・・・ですよね」
ストイチコフ「si」 カレカ「sim」(訳:その通りだ)
桐畑「ということでフランサとキタジさんは前半のうちに入ってもらいます。キタジさん、ひざの痛みの方は大丈夫ですか?」
北嶋「任せとけ!」
63: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/14(月) 00:02:31.67 ID:D2b6vraDo
<スタジアム>
スタジアムDJ「・・・チケッティングパートナー、ローソン。スペシャルマッチスポンサー、水瀬産業。
続いて審判団を発表いたします。主審、西村雄一、副審、相良亨、名木利幸、4th official、前之園晴廣」
亜美「ねえねえ兄ちゃん、DJさんテンションサゲサゲじゃない?」
P「ん、大丈夫だぞ亜美、まあ聞いてろって」
パッパッパー パーパッパー パッパッパッパー
スタジアムDJ「「っっっお待たせしました、それでは両チーム、選手の発表ですっ!!!!」」」
『ワーワー』
真美「うわ、急にスイッチ入った!」
P「こういうテンションのオンオフ、演技の参考になるんじゃないか?」
貴音「ふぁっふぉと、ふぁんこうになりはふ」(真、参考になります)
P「貴音、食べ終わってからしゃべろうか」
スタジアムDJ「・・・チケッティングパートナー、ローソン。スペシャルマッチスポンサー、水瀬産業。
続いて審判団を発表いたします。主審、西村雄一、副審、相良亨、名木利幸、4th official、前之園晴廣」
亜美「ねえねえ兄ちゃん、DJさんテンションサゲサゲじゃない?」
P「ん、大丈夫だぞ亜美、まあ聞いてろって」
パッパッパー パーパッパー パッパッパッパー
スタジアムDJ「「っっっお待たせしました、それでは両チーム、選手の発表ですっ!!!!」」」
『ワーワー』
真美「うわ、急にスイッチ入った!」
P「こういうテンションのオンオフ、演技の参考になるんじゃないか?」
貴音「ふぁっふぉと、ふぁんこうになりはふ」(真、参考になります)
P「貴音、食べ終わってからしゃべろうか」
64: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/14(月) 00:04:41.05 ID:D2b6vraDo
春香「あ、あの審判の人ってブラジルワールドカップに派遣されてた人たちですよね?」
P「おぉ、よく知ってるじゃないか」
春香「時事ネタは押さえておかないと、トークのネタですから!」
千早(こういう春香の姿勢も見習うべきなのかしら)
P「おぉ、よく知ってるじゃないか」
春香「時事ネタは押さえておかないと、トークのネタですから!」
千早(こういう春香の姿勢も見習うべきなのかしら)
65: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/14(月) 00:06:28.81 ID:D2b6vraDo
スタジアムDJ「まずアウェーチーム、セレッソ大阪。ゴールキーパー、ジルマール、背番号1、ディフェンダー・・・」
あずさ「あらあら、またテンションが下がってしまいましたね?」
P「いいんですよ。あずささん。アウェーチームはちょっと淡々と、ホームチームには熱くDJをするってのが、定番なんです」
千早「ちょっと不公平なんじゃありませんか?」
P「うーん、まあでも次回は大阪開催らしいし、ホームとアウェーが入れ替わるので、1年交代でちょっと贔屓される、
つまり贔屓にされる順番は1回おきにやってくるから問題ないんじゃないかな」
千早「そういうものなんでしょうか」
P「さあ、そろそろスイッチが入るぞ」
スタジアムDJ「・・・コーチ、松木安太郎、 監督、ペッツァイオリ。」
あずさ「あらあら、またテンションが下がってしまいましたね?」
P「いいんですよ。あずささん。アウェーチームはちょっと淡々と、ホームチームには熱くDJをするってのが、定番なんです」
千早「ちょっと不公平なんじゃありませんか?」
P「うーん、まあでも次回は大阪開催らしいし、ホームとアウェーが入れ替わるので、1年交代でちょっと贔屓される、
つまり贔屓にされる順番は1回おきにやってくるから問題ないんじゃないかな」
千早「そういうものなんでしょうか」
P「さあ、そろそろスイッチが入るぞ」
スタジアムDJ「・・・コーチ、松木安太郎、 監督、ペッツァイオリ。」
66: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/14(月) 00:09:47.95 ID:D2b6vraDo
スタジアムDJ「「お待たせしました、それではホームチーム、我らが柏レイソル、メンバー発表です!!!
守護神ゴールキーパー、どいーーーよういちーーーー!」」
『ドーイ、ドーイ、ドーイ!!』
雪歩「す、すっごい迫力ですぅ」ビクッ
真「すっごい、スタジアム揺れてる!」
P「もともとつくりが簡素なスタジアムで、鉄骨性の部分がむき出しだからな。共鳴とかしやすいのかもしれないな」
美希「さすがにこの反響音の中ではミキも寝られないの」
律子「寝なくていいの!」
守護神ゴールキーパー、どいーーーよういちーーーー!」」
『ドーイ、ドーイ、ドーイ!!』
雪歩「す、すっごい迫力ですぅ」ビクッ
真「すっごい、スタジアム揺れてる!」
P「もともとつくりが簡素なスタジアムで、鉄骨性の部分がむき出しだからな。共鳴とかしやすいのかもしれないな」
美希「さすがにこの反響音の中ではミキも寝られないの」
律子「寝なくていいの!」
67: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/14(月) 00:12:20.72 ID:D2b6vraDo
P「さて、そろそろ伊織の名前が出るからみんな、コールの準備だ!」
スタジアムDJ「「コーチ、キリハターーーカズシゲーーー!」」
『(サポーターによる桐畑コール』
参考:
https://www.youtube.com/watch?v=4xgndLXzJ18&t=1m0s
スタジアムDJ「「監督、ミナセーーーイオリーーー!!」」
『イオリンイオリンイオリン!!』
765全員「伊織、伊織、伊織!」
やよい「すごーい!伊織ちゃんの名前を呼んでる人がたくさんいますー!」
P「ふむ、見た感じ伊織のことを知ってるお客さんが半分くらいって感じかな。残り半分は伊織を知らない人たち、
つまり765プロを知らない人が多いと思う。この人たちを今日は一気にひきつけるんだぞ!」
千早「任せてください!私たちの歌で!」
スタジアムDJ「「コーチ、キリハターーーカズシゲーーー!」」
『(サポーターによる桐畑コール』
参考:
https://www.youtube.com/watch?v=4xgndLXzJ18&t=1m0s
スタジアムDJ「「監督、ミナセーーーイオリーーー!!」」
『イオリンイオリンイオリン!!』
765全員「伊織、伊織、伊織!」
やよい「すごーい!伊織ちゃんの名前を呼んでる人がたくさんいますー!」
P「ふむ、見た感じ伊織のことを知ってるお客さんが半分くらいって感じかな。残り半分は伊織を知らない人たち、
つまり765プロを知らない人が多いと思う。この人たちを今日は一気にひきつけるんだぞ!」
千早「任せてください!私たちの歌で!」
68: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/14(月) 00:14:22.01 ID:D2b6vraDo
<スカパー放送ブース>
八塚『サッカーファンの皆様、こんにちわ。本日は柏レイソル対セレッソ大阪のOBチームの記念マッチを、
柏サッカー場から生中継でお送りします。放送席の実況は八塚、解説はおなじみ玉乃淳さんです。』
玉乃『宜しくお願いします』
八塚『そして今日は両軍のコーチに、ピッチ解説をお願いしています。ピッチの桐畑さーん、松木さーん!』
桐畑『はい、桐畑です!今日は絶対勝ちますよー!』
松木『いやー桐畑クン、今日のセレッソは強いですからねー、勝つのはウチですよ!』
八塚『ピッチのお二人のマイクのオンオフは、それぞれにお任せしますので、戦術的な話をするときは切ってくださいねー』
松木『うちは隠すことなんてなんにもないんだから!もう喋りまくりますよー!』
桐畑『うちは・・・適宜喋っておいしいところはいただきますよー!』
玉乃『私の仕事がとられないか心配です』
八塚『サッカーファンの皆様、こんにちわ。本日は柏レイソル対セレッソ大阪のOBチームの記念マッチを、
柏サッカー場から生中継でお送りします。放送席の実況は八塚、解説はおなじみ玉乃淳さんです。』
玉乃『宜しくお願いします』
八塚『そして今日は両軍のコーチに、ピッチ解説をお願いしています。ピッチの桐畑さーん、松木さーん!』
桐畑『はい、桐畑です!今日は絶対勝ちますよー!』
松木『いやー桐畑クン、今日のセレッソは強いですからねー、勝つのはウチですよ!』
八塚『ピッチのお二人のマイクのオンオフは、それぞれにお任せしますので、戦術的な話をするときは切ってくださいねー』
松木『うちは隠すことなんてなんにもないんだから!もう喋りまくりますよー!』
桐畑『うちは・・・適宜喋っておいしいところはいただきますよー!』
玉乃『私の仕事がとられないか心配です』
69: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/14(月) 00:19:23.78 ID:D2b6vraDo
試合開始→前半14分
八塚『さぁ、名波から前線西澤へのパスだ、西澤ワンタッチで黄善洪へ、あーっと!倒れた!笛が吹かれました!』
松木『おーい!、PK、PK、今のPKだろ!』
玉乃『これは微妙ですね。洪明甫の足、かかってるかな・・・?』
八塚『あー主審の西村さん、ペナルティスポットを指差してますね、PKで・・・あれ、玉乃さん、ラモスさんが出てきましたよ』
ラモス『チョット、オカシイヨ、ファウルジャナイヨ!ドコミテンノ!』
桐畑「ラモスさん、ちょっと、まずいですって、あと僕のマイクとらないでくださいよ!」
松木『何言ってんだラモス、PKだよ!PKPK!』
八塚『ラモスさんが桐畑コーチと井原さんに羽交い絞めにされて、ベンチに戻っていきます』
玉乃『カードが出なくてよかったですね。本来ならイエローカードモノですが』
雪歩「ラモスさん怖いです・・・」
P「たぶんテレビを意識してる・・・んだと思うぞ。ホラ、ベンチに座ったら急に落ち着いただろ」
雪歩「これもプロデューサーがさっき言っていたオンオフなんですか?」
P「そうだな。そういう目線でみると、今日の観戦はとてもためになるかもしれないな」
八塚『さぁ、名波から前線西澤へのパスだ、西澤ワンタッチで黄善洪へ、あーっと!倒れた!笛が吹かれました!』
松木『おーい!、PK、PK、今のPKだろ!』
玉乃『これは微妙ですね。洪明甫の足、かかってるかな・・・?』
八塚『あー主審の西村さん、ペナルティスポットを指差してますね、PKで・・・あれ、玉乃さん、ラモスさんが出てきましたよ』
ラモス『チョット、オカシイヨ、ファウルジャナイヨ!ドコミテンノ!』
桐畑「ラモスさん、ちょっと、まずいですって、あと僕のマイクとらないでくださいよ!」
松木『何言ってんだラモス、PKだよ!PKPK!』
八塚『ラモスさんが桐畑コーチと井原さんに羽交い絞めにされて、ベンチに戻っていきます』
玉乃『カードが出なくてよかったですね。本来ならイエローカードモノですが』
雪歩「ラモスさん怖いです・・・」
P「たぶんテレビを意識してる・・・んだと思うぞ。ホラ、ベンチに座ったら急に落ち着いただろ」
雪歩「これもプロデューサーがさっき言っていたオンオフなんですか?」
P「そうだな。そういう目線でみると、今日の観戦はとてもためになるかもしれないな」
70: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/14(月) 00:20:49.80 ID:D2b6vraDo
八塚『さあキッカーは森島です。小さな助走からーーー、決めたーーーセレッソ先制1対0!』
柏レイソル0-1セレッソ大阪
律子「まずいですよプロデューサー!勝たないといけないって言われてるんでしょ?」
P「落ち着け律子、まだ時間はタップリあるさ。よしやよい、伊織が焦っているかもしれないからちょっとリラックスさせてきてく
れ」
やよい「わかりましたー!」
柏レイソル0-1セレッソ大阪
律子「まずいですよプロデューサー!勝たないといけないって言われてるんでしょ?」
P「落ち着け律子、まだ時間はタップリあるさ。よしやよい、伊織が焦っているかもしれないからちょっとリラックスさせてきてく
れ」
やよい「わかりましたー!」
71: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/14(月) 00:22:25.40 ID:D2b6vraDo
松木『よーしいいぞいいぞ!』
伊織「まずいわね、どうしましょう・・・とにかく点をとってもらわないと」
やよい「伊織ちゃーん!」
伊織「やよい!」
やよい「プロデューサーが、焦っちゃだめだぞって言ってましたー!時間はまだあるんだから、落ち着いていきましょー!」
伊織「そ、そうね。まだ始まったばっかりだもの、これから逆転すればいいのよね」
タタタタタ
桐畑「監督、ちょっとマイク置いて戻ってきました」
伊織「桐畑さん!ど、どうしましょう」
桐畑「サインください」
伊織「」
伊織「まずいわね、どうしましょう・・・とにかく点をとってもらわないと」
やよい「伊織ちゃーん!」
伊織「やよい!」
やよい「プロデューサーが、焦っちゃだめだぞって言ってましたー!時間はまだあるんだから、落ち着いていきましょー!」
伊織「そ、そうね。まだ始まったばっかりだもの、これから逆転すればいいのよね」
タタタタタ
桐畑「監督、ちょっとマイク置いて戻ってきました」
伊織「桐畑さん!ど、どうしましょう」
桐畑「サインください」
伊織「」
72: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/14(月) 00:25:04.68 ID:D2b6vraDo
やよい「伊織ちゃんのサインが欲しいんですかー?私のじゃだめですかー?」
伊織「あ、あの桐畑さんが面白キャラだというのは伺いましたが、今このタイミングでのギャグはつまらないんだけど・・・」
桐畑「(面白キャラ扱い?)いや、そろそろ選手交代の時間なんですが、交代用紙に監督のサインがいるんです」
伊織「え、あ、そういうことなのね。それなら書くわ」スラスラ
※交代用紙には監督の署名が必要です。
http://www.gunma-fa.com/siryou/touroku_file/pdf_file/koutai.pdf
※伊織のサインの参考画像
http://www.idolmaster.jp/imas/character/07_iori.html
伊織「そういえばやよい、あとで765プロ全員分のサインを選手の皆さんにプレゼントするのよ。
みんなのところに戻ったら伝えておいてくれない?」
やよい「うん、わかったよ!」
伊織「あ、あの桐畑さんが面白キャラだというのは伺いましたが、今このタイミングでのギャグはつまらないんだけど・・・」
桐畑「(面白キャラ扱い?)いや、そろそろ選手交代の時間なんですが、交代用紙に監督のサインがいるんです」
伊織「え、あ、そういうことなのね。それなら書くわ」スラスラ
※交代用紙には監督の署名が必要です。
http://www.gunma-fa.com/siryou/touroku_file/pdf_file/koutai.pdf
※伊織のサインの参考画像
http://www.idolmaster.jp/imas/character/07_iori.html
伊織「そういえばやよい、あとで765プロ全員分のサインを選手の皆さんにプレゼントするのよ。
みんなのところに戻ったら伝えておいてくれない?」
やよい「うん、わかったよ!」
73: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/14(月) 00:28:42.84 ID:D2b6vraDo
八塚『柏は選手交代の準備をしているようですが、あーっと棚田が倒されてフリーキック!これはいい位置ですね』
玉乃『これはストイチコフのポジションですね』
八塚『西村さんが壁の位置をスプレーで指示します』
真美「兄ちゃん、あのスプレー何?石鹸?インク?」
P「あれはバニッシングスプレーって言ってな・・・春香、知ってるんじゃないか?時事ネタだし」
春香「はい!真美、あれはスプレーしても数分で消えてしまうスプレーなのよ。
この夏からJリーグでも使うんだって」
真美「へー、すぐ消えちゃうんだ、凄いね!」(これはいたずらに応用できそう!)
玉乃『これはストイチコフのポジションですね』
八塚『西村さんが壁の位置をスプレーで指示します』
真美「兄ちゃん、あのスプレー何?石鹸?インク?」
P「あれはバニッシングスプレーって言ってな・・・春香、知ってるんじゃないか?時事ネタだし」
春香「はい!真美、あれはスプレーしても数分で消えてしまうスプレーなのよ。
この夏からJリーグでも使うんだって」
真美「へー、すぐ消えちゃうんだ、凄いね!」(これはいたずらに応用できそう!)
74: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/14(月) 00:29:37.32 ID:D2b6vraDo
松木『壁!三枚!モリシ入って!』
玉乃『松木さんマイク切ってないんで作戦ダダ漏れですけど』
八塚『さあ、ストイチコフが長い長い助走をとって、いったー!入ったー!柏同点!弾丸シュートだ!』
松木「」
※参考 1998年のストイチコフのフリーキック 壁には森島
https://www.youtube.com/watch?v=q3Fx7Lakyxw
765全員「やったーー!」
柏ベンチ全員「やったー!」「やりましたー!」
柏レイソル1-1セレッソ大阪
玉乃『松木さんマイク切ってないんで作戦ダダ漏れですけど』
八塚『さあ、ストイチコフが長い長い助走をとって、いったー!入ったー!柏同点!弾丸シュートだ!』
松木「」
※参考 1998年のストイチコフのフリーキック 壁には森島
https://www.youtube.com/watch?v=q3Fx7Lakyxw
765全員「やったーー!」
柏ベンチ全員「やったー!」「やりましたー!」
柏レイソル1-1セレッソ大阪
75: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/14(月) 00:32:18.94 ID:D2b6vraDo
八塚『さあ、追いついたところで交代用紙が提出されたようです。ここでカレカとストイチコフがout、フランサと北嶋が入ります
』
伊織「フランサさん、スパイクに穴が開いているじゃない。買い替えないのかしら?」
やよい「伊織ちゃん、履けるんだから捨てたら勿体ないよ?」
伊織「履けるったって穴開いてるのよ?」
桐畑「高槻さんのいうとおり、かな。フランサは、穴があくくらい履きなれたスパイクが、フィットしていいんだって。ただ、雨のときは足が濡れるのがしんどいらしいけどね。」
伊織「穴が開いてるのにフィットって・・・難しいわね」
』
伊織「フランサさん、スパイクに穴が開いているじゃない。買い替えないのかしら?」
やよい「伊織ちゃん、履けるんだから捨てたら勿体ないよ?」
伊織「履けるったって穴開いてるのよ?」
桐畑「高槻さんのいうとおり、かな。フランサは、穴があくくらい履きなれたスパイクが、フィットしていいんだって。ただ、雨のときは足が濡れるのがしんどいらしいけどね。」
伊織「穴が開いてるのにフィットって・・・難しいわね」
76: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/14(月) 00:33:10.55 ID:D2b6vraDo
ピッピー
八塚『いま前半終了のホイッスル、前半を終わって1-1のドローですが、玉乃さん』
玉乃『いやーほんと、まさにレジェンドの饗宴ってカンジでしたねー』
松木『まあフリーキックってのは事故みたいなもんだからしょうがない、切り替えていきますよ!』
桐畑『うちにはラモスがいますからねー。後半見ててください!』
八塚『いま前半終了のホイッスル、前半を終わって1-1のドローですが、玉乃さん』
玉乃『いやーほんと、まさにレジェンドの饗宴ってカンジでしたねー』
松木『まあフリーキックってのは事故みたいなもんだからしょうがない、切り替えていきますよ!』
桐畑『うちにはラモスがいますからねー。後半見ててください!』
80: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 01:15:07.96 ID:lSy2wooNo
八塚『さて、普段はここでCMですが、本日はスポンサーのご厚意によりCMが入りません。ハーフタイムの間は765プロのみなさんによる
ミニライブです、間もなく開演です!』
小鳥「「ご来場の皆様、本日は私たち、765プロのライブを、是非ともお楽しみください」」
美希「あれ、小鳥もきてたの」
P「音無さんも含めて、765プロオールスターズだからな。さあみんな出番だ、行ってこい!」
(社長が電話番をすることでなんとか成立してるんだけどな)
春香「はい!それじゃいくよみんな、765プロ、ファイトー!『オー!』」
ミニライブです、間もなく開演です!』
小鳥「「ご来場の皆様、本日は私たち、765プロのライブを、是非ともお楽しみください」」
美希「あれ、小鳥もきてたの」
P「音無さんも含めて、765プロオールスターズだからな。さあみんな出番だ、行ってこい!」
(社長が電話番をすることでなんとか成立してるんだけどな)
春香「はい!それじゃいくよみんな、765プロ、ファイトー!『オー!』」
81: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 01:20:59.59 ID:lSy2wooNo
ライブの描写は自信がないのでとばします
セットリストは 自分REST@RT →ONLY MY NOTE→ ONLY MY NOTE のイメージでいます
小鳥「「以上、765プロ、ミニライブでした!本日歌った1曲目のシングルは、発売中ですのでどうぞCDショップ等でお買い求めください。
2曲目、3曲目の曲は○月○日発売のアルバムに収録されていますので、どうぞ発売をお待ちください」」
八塚『いやあ玉乃さん、素晴らしい曲でしたね!』
玉乃『鳥肌たっちゃいましたね』
八塚『さて、選手たちがピッチに戻ってきますが、選手交代がたくさんあるようですね』
玉乃『体力的に、さすがに90分はしんどいよ、という方もいらっしゃいますし、そもそもベンチの方だって試合に出たいですよね。あ、僕は三浦あずささんが一番よかったですね』
八塚『後半に臨む選手はご覧のとおりです』
玉乃『しかし、となりのDJブースにいる事務員姿の女性もキレイでしたねー。野郎どものフロアに一服の清涼剤といいますか』
八塚『柏はどうやら3バックに変更して、ついにラモス投入ですねー』
玉乃『はい』
セットリストは 自分REST@RT →ONLY MY NOTE→ ONLY MY NOTE のイメージでいます
小鳥「「以上、765プロ、ミニライブでした!本日歌った1曲目のシングルは、発売中ですのでどうぞCDショップ等でお買い求めください。
2曲目、3曲目の曲は○月○日発売のアルバムに収録されていますので、どうぞ発売をお待ちください」」
八塚『いやあ玉乃さん、素晴らしい曲でしたね!』
玉乃『鳥肌たっちゃいましたね』
八塚『さて、選手たちがピッチに戻ってきますが、選手交代がたくさんあるようですね』
玉乃『体力的に、さすがに90分はしんどいよ、という方もいらっしゃいますし、そもそもベンチの方だって試合に出たいですよね。あ、僕は三浦あずささんが一番よかったですね』
八塚『後半に臨む選手はご覧のとおりです』
玉乃『しかし、となりのDJブースにいる事務員姿の女性もキレイでしたねー。野郎どものフロアに一服の清涼剤といいますか』
八塚『柏はどうやら3バックに変更して、ついにラモス投入ですねー』
玉乃『はい』
82: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 01:22:16.78 ID:lSy2wooNo
後半メンバー
柏
FW フランサ 北嶋
OMF 大野 ラモス
SMF棚田 渡辺光
DMF 洪
DF 渡辺毅 井原 薩川
GK 土肥
セレッソ
FW 黒部 徳重
OMF 尹 森島
DMF 田坂 山田卓
DF 鈴木悟 梶野 廣長 布部
GK 下川
※一度下がった選手がまた交代出場してもよい
柏
FW フランサ 北嶋
OMF 大野 ラモス
SMF棚田 渡辺光
DMF 洪
DF 渡辺毅 井原 薩川
GK 土肥
セレッソ
FW 黒部 徳重
OMF 尹 森島
DMF 田坂 山田卓
DF 鈴木悟 梶野 廣長 布部
GK 下川
※一度下がった選手がまた交代出場してもよい
83: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 01:23:24.89 ID:lSy2wooNo
<バックヤード>
P「みんな、よくやったな!もの凄いハコユレっぷりだったぞ、お疲れ!」
美希「ハニー!ミキ頑張ったよ!褒めて褒めて!」
P「よしよし」ナデナデ
美希「はふぅ」
やよい「あープロデューサー!わたしもナデナデして欲しいですー!」
P「どれどれ」ナデナデ
他のメンバー(いいなぁ・・・)
千早(私もナデナデしたい・・・)
P「みんな、よくやったな!もの凄いハコユレっぷりだったぞ、お疲れ!」
美希「ハニー!ミキ頑張ったよ!褒めて褒めて!」
P「よしよし」ナデナデ
美希「はふぅ」
やよい「あープロデューサー!わたしもナデナデして欲しいですー!」
P「どれどれ」ナデナデ
他のメンバー(いいなぁ・・・)
千早(私もナデナデしたい・・・)
84: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 01:26:10.14 ID:lSy2wooNo
八塚『さて、後半が始まりましたが、両チームの監督にインタビューです。インタビュアーは、それぞれのコーチが勤めてくださるそうです。それでは松木さん?』
松木『はい!前半は追いつかれてしまいましたが後半はどう戦っていきましょうか』
ペッツァイオリ監督『後半柏は3-5-2とシステムを変更してきたようだ。
このミスマッチで数的有利のできる場面をうまく使って点を取りたいね』
松木『モリシがね、まだ走れるからね!ドンドン走って、数的優位作ってもらいましょう!』
ペッツァイオリ監督(なんかこの人捲し立てるな・・・)
松木『はい、セレッソは以上です!ではお返しします!』
玉乃『中央はセレッソの方が手厚そうですから、中央をうまく使って攻めたいですね』
八塚『それでは続けて、柏です。桐畑さん?』
桐畑『桐畑でーす!水瀬監督、後半への意気込みをお願いします』
伊織『はい!前半は何とかおいつくことができました。このままの勢いで点をとって勝ちたいです!』
桐畑『イオリン、やる気満々です!』
伊織『ちょ、あ、はい!頑張ります!』
玉乃『イオリンって突然言われて照れるイオリンかわいいなー、ハンパない』
八塚『玉乃さん、帰ってきてくださいね。・・・さあピッチは後半6分をまわって1対1です』
松木『はい!前半は追いつかれてしまいましたが後半はどう戦っていきましょうか』
ペッツァイオリ監督『後半柏は3-5-2とシステムを変更してきたようだ。
このミスマッチで数的有利のできる場面をうまく使って点を取りたいね』
松木『モリシがね、まだ走れるからね!ドンドン走って、数的優位作ってもらいましょう!』
ペッツァイオリ監督(なんかこの人捲し立てるな・・・)
松木『はい、セレッソは以上です!ではお返しします!』
玉乃『中央はセレッソの方が手厚そうですから、中央をうまく使って攻めたいですね』
八塚『それでは続けて、柏です。桐畑さん?』
桐畑『桐畑でーす!水瀬監督、後半への意気込みをお願いします』
伊織『はい!前半は何とかおいつくことができました。このままの勢いで点をとって勝ちたいです!』
桐畑『イオリン、やる気満々です!』
伊織『ちょ、あ、はい!頑張ります!』
玉乃『イオリンって突然言われて照れるイオリンかわいいなー、ハンパない』
八塚『玉乃さん、帰ってきてくださいね。・・・さあピッチは後半6分をまわって1対1です』
85: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 01:27:56.55 ID:lSy2wooNo
765控室
やよい「わー、ごちそうですー!」
P「柏のスタッフさんが屋台でいろいろ買っておいてくれたんだ。さて、みんな食べてくれ!」
あずさ「あらあら、生ビールまであるじゃないですか?」
P「一応アイドルらしく、ほどほどにしてくださいね?」
美希「あ、これ!おにぎりっぽいやつはミキ食べるの!」
P「ああ、スパム握りな。旨いぞー!」
小鳥「あずささん、この煮込みで一杯やりましょう!」
あずさ「あら、小鳥さん降りてきたんですね?お疲れ様です」
春香「うーん、カロリー高そうだけど、ピザが食べたいかなー。打ち上げの定番、だよね?」
千早「わたしもピザにしましょう。チーズ・・・乳成分・・・」
あみまみ「わーすごーい!トルコアイス伸びるー」ビローーーン「アハハー!」
律子「コラ、食べ物で遊ば・・・こういうものだから遊んでもいいのかしら・・・?」ウーン
やよい「わー、ごちそうですー!」
P「柏のスタッフさんが屋台でいろいろ買っておいてくれたんだ。さて、みんな食べてくれ!」
あずさ「あらあら、生ビールまであるじゃないですか?」
P「一応アイドルらしく、ほどほどにしてくださいね?」
美希「あ、これ!おにぎりっぽいやつはミキ食べるの!」
P「ああ、スパム握りな。旨いぞー!」
小鳥「あずささん、この煮込みで一杯やりましょう!」
あずさ「あら、小鳥さん降りてきたんですね?お疲れ様です」
春香「うーん、カロリー高そうだけど、ピザが食べたいかなー。打ち上げの定番、だよね?」
千早「わたしもピザにしましょう。チーズ・・・乳成分・・・」
あみまみ「わーすごーい!トルコアイス伸びるー」ビローーーン「アハハー!」
律子「コラ、食べ物で遊ば・・・こういうものだから遊んでもいいのかしら・・・?」ウーン
86: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 01:29:20.84 ID:lSy2wooNo
響「たかねー、そんなに食べれるのかー?」
貴音「らあめんがないのが残念ですが、ライブで汗を流したあとはしっかり食べないといけません」
雪歩「こんなところで牛タンが食べられるとは思わなかったですー」モグモグ
真「このカレー、マイルドで食べやすいよ。あとで伊織に差し入れようか」
P「ベンチは飲食禁止じゃないかな・・・」
貴音「らあめんがないのが残念ですが、ライブで汗を流したあとはしっかり食べないといけません」
雪歩「こんなところで牛タンが食べられるとは思わなかったですー」モグモグ
真「このカレー、マイルドで食べやすいよ。あとで伊織に差し入れようか」
P「ベンチは飲食禁止じゃないかな・・・」
87: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 01:30:10.82 ID:lSy2wooNo
後半30分
八塚『薩川タックル!森島からボールを奪った!』
玉乃『くぅー!現役でも通用するタックルですよ、すっげー!』
松木『おい!戻れ!戻れ!』
八塚『ボールはラモスへ!あーっとラモスがワンタッチ、ポーンとあげてフランサへ』
松木『寄せろ!うわだめだコース切れコース!』
伊織「行けー!うっちゃえー!」
八塚『フランサボレーシュート、決まった!!』
玉乃『うおー!ハンパない!』
伊織桐畑「やったーーー!」
柏レイソル2-1セレッソ大阪
※イメージ映像
https://www.youtube.com/watch?v=effkI284QbY
八塚『薩川タックル!森島からボールを奪った!』
玉乃『くぅー!現役でも通用するタックルですよ、すっげー!』
松木『おい!戻れ!戻れ!』
八塚『ボールはラモスへ!あーっとラモスがワンタッチ、ポーンとあげてフランサへ』
松木『寄せろ!うわだめだコース切れコース!』
伊織「行けー!うっちゃえー!」
八塚『フランサボレーシュート、決まった!!』
玉乃『うおー!ハンパない!』
伊織桐畑「やったーーー!」
柏レイソル2-1セレッソ大阪
※イメージ映像
https://www.youtube.com/watch?v=effkI284QbY
88: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 01:31:28.71 ID:lSy2wooNo
後半44分
響「いおりー、勝てそうでよかったねー」
伊織「響、真も。ありがとう!」
真「でも勝負は最後まで油断しちゃいけないよ」
伊織「もちろんそうね」
八塚『ここで黒部シュート!土肥弾いた!』
松木『あーダメかー、でもコーナーだコーナー!』
玉乃『あれ、土肥選手ちょっと手が痛そうですね』
P「え?」
ザワザワ
八塚『あー、これは・・・突き指、でしょうか?メディカルスタッフが行きましたが、スロー映像を見てみましょう』
玉乃『うーん、横っ飛びでシュートを弾いたあと、肩からヘンな落ち方をしていますね。指じゃなくて肩の脱臼かな?これ大丈夫かな』
八塚『柏は南選手とか吉田選手とか、実績のあるキーパーを輩出しているクラブなんですが今日は呼んでいないんですよね』
響「いおりー、勝てそうでよかったねー」
伊織「響、真も。ありがとう!」
真「でも勝負は最後まで油断しちゃいけないよ」
伊織「もちろんそうね」
八塚『ここで黒部シュート!土肥弾いた!』
松木『あーダメかー、でもコーナーだコーナー!』
玉乃『あれ、土肥選手ちょっと手が痛そうですね』
P「え?」
ザワザワ
八塚『あー、これは・・・突き指、でしょうか?メディカルスタッフが行きましたが、スロー映像を見てみましょう』
玉乃『うーん、横っ飛びでシュートを弾いたあと、肩からヘンな落ち方をしていますね。指じゃなくて肩の脱臼かな?これ大丈夫かな』
八塚『柏は南選手とか吉田選手とか、実績のあるキーパーを輩出しているクラブなんですが今日は呼んでいないんですよね』
89: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 01:32:27.87 ID:lSy2wooNo
伊織「ちょっと、これどうすんのよ!」
真「伊織、ちょっと落ち着いて」
桐畑「まずいな、僕がケガさえなきゃ出れるんだけど・・・」
響「でも選手登録なんかしていないんだろー?」
桐畑「まあ今日は選手登録に関してはいい加減だから、関係者でさえあれば問題ないんだけど・・・」
真「関係者?」
桐畑「ああ、だって松木さんだってスーツの下にユニフォーム着てるよ?接戦じゃなかったら出るんだ、って行ってたから」
真「・・・」
真「伊織、ちょっと落ち着いて」
桐畑「まずいな、僕がケガさえなきゃ出れるんだけど・・・」
響「でも選手登録なんかしていないんだろー?」
桐畑「まあ今日は選手登録に関してはいい加減だから、関係者でさえあれば問題ないんだけど・・・」
真「関係者?」
桐畑「ああ、だって松木さんだってスーツの下にユニフォーム着てるよ?接戦じゃなかったら出るんだ、って行ってたから」
真「・・・」
93: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 22:55:10.57 ID:lSy2wooNo
八塚『さあプレーはもう3分ほど止まっていますが』
真美「ねえ兄ちゃん、誰かがケガしたら、その人はほっといて試合再開するんじゃないのー?」
P「ああ、ふつうはそうなんだけどキーパーだけは特別なんだ。キーパーのケガが治るか、代わりのキーパーが入るまでは試合はとまるんだ」
あずさ「キーパーさんはいつまでも待っててもらえる愛されキャラなんですね」
美希「ミキがキーパーだったら、気が済むまでお昼寝しちゃうかな。みんな待っててくれるんでしょ?」
真美「ねえ兄ちゃん、誰かがケガしたら、その人はほっといて試合再開するんじゃないのー?」
P「ああ、ふつうはそうなんだけどキーパーだけは特別なんだ。キーパーのケガが治るか、代わりのキーパーが入るまでは試合はとまるんだ」
あずさ「キーパーさんはいつまでも待っててもらえる愛されキャラなんですね」
美希「ミキがキーパーだったら、気が済むまでお昼寝しちゃうかな。みんな待っててくれるんでしょ?」
94: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 22:56:19.89 ID:lSy2wooNo
真「伊織、響にやってもらおう」
伊織響桐畑「え」
真「響の運動神経と瞬発力ならバッチリだよ!」
響「え、それなら真のほうが 桐畑「我那覇さんは身長がちょっと・・・」
響 (ムカ)「むー、何いってるんだー、自分カンペキだから高いボールだってジャンプすれば届くぞー!ほらみてこのジャンプ力!」ピョーンピョーン
桐畑「・・・ふむ、確かにこのジャンプ力なら・・・。わかりました!僕はいいと思いますけど・・・」
伊織「わかったわ、そうしましょう」
桐畑「あの、でも大丈夫ですか?事務所的に・・・」
伊織「大丈夫よ、響に関しちゃちょっと過酷なことがあったって、うちのプロデューサーは
<お、こんどの響チャレンジに使えるな!>とかしか思わないから」
響(あれ・・・なんかハメられた・・・?)
真(うん、響ちょろい)
伊織響桐畑「え」
真「響の運動神経と瞬発力ならバッチリだよ!」
響「え、それなら真のほうが 桐畑「我那覇さんは身長がちょっと・・・」
響 (ムカ)「むー、何いってるんだー、自分カンペキだから高いボールだってジャンプすれば届くぞー!ほらみてこのジャンプ力!」ピョーンピョーン
桐畑「・・・ふむ、確かにこのジャンプ力なら・・・。わかりました!僕はいいと思いますけど・・・」
伊織「わかったわ、そうしましょう」
桐畑「あの、でも大丈夫ですか?事務所的に・・・」
伊織「大丈夫よ、響に関しちゃちょっと過酷なことがあったって、うちのプロデューサーは
<お、こんどの響チャレンジに使えるな!>とかしか思わないから」
響(あれ・・・なんかハメられた・・・?)
真(うん、響ちょろい)
95: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 22:59:14.65 ID:lSy2wooNo
桐畑「ユニフォームは・・・裏にジュニアユース用のがあったな、ちょっと持ってこよう」
八塚『あー土肥は交代ですね。交代ボードは・・・背番号1から背番号1への交代、となっていますが?』
玉乃『ずいぶん小さい選手が・・・女の子?』
八塚『あれ、さっき歌ってた女の子ですよ!我那覇響さんですね』
玉乃『ひびきん!』
律子「プロデューサー!いいんですか!ケガとかあったらマズいですよ!!」
P「うーん、確かに危険だが、これでうまくいったらこんどの響チャレンジは、至近距離からプロのシュートとめられるかな、とか面白そうだな」ブツブツ
律子「聞いてなーい!」
八塚『あー土肥は交代ですね。交代ボードは・・・背番号1から背番号1への交代、となっていますが?』
玉乃『ずいぶん小さい選手が・・・女の子?』
八塚『あれ、さっき歌ってた女の子ですよ!我那覇響さんですね』
玉乃『ひびきん!』
律子「プロデューサー!いいんですか!ケガとかあったらマズいですよ!!」
P「うーん、確かに危険だが、これでうまくいったらこんどの響チャレンジは、至近距離からプロのシュートとめられるかな、とか面白そうだな」ブツブツ
律子「聞いてなーい!」
96: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 23:01:00.84 ID:lSy2wooNo
雪歩「響ちゃん!頑張って!」
貴音「響、試練に勝つのです!」
律子「あーだめだ、これ全員響応援モードだ」
春香「・・・いいなあ響、おいしいなあ」ボソ
貴音「響、試練に勝つのです!」
律子「あーだめだ、これ全員響応援モードだ」
春香「・・・いいなあ響、おいしいなあ」ボソ
97: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 23:02:22.45 ID:lSy2wooNo
桐畑「えーと我那覇さん、行ってもらうけど、その前に確認を。サッカー経験は?」
響「年齢の離れたおじさんがサッカーやってて、その相手くらいはやったことあるけど、お遊び程度だぞ・・・」
桐畑「そうか。じゃあアドバイスね。ボールを捕ろうとはしなくていいから、パンチングで全部弾き返してしまって」
響「パンチ?キックでもいいの?」
桐畑「キックでもいいけど・・・」
響「わかった。じゃあ空手の要領だね!」
響「年齢の離れたおじさんがサッカーやってて、その相手くらいはやったことあるけど、お遊び程度だぞ・・・」
桐畑「そうか。じゃあアドバイスね。ボールを捕ろうとはしなくていいから、パンチングで全部弾き返してしまって」
響「パンチ?キックでもいいの?」
桐畑「キックでもいいけど・・・」
響「わかった。じゃあ空手の要領だね!」
98: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 23:05:07.13 ID:lSy2wooNo
八塚『さあコーナーキックでプレー再開、すでにロスタイムに入っています』
玉乃『柏はもうとにかく弾き返すだけですね!』
松木『時間ないよ!もう全員上がって!!』
八塚『セレッソはキーパーも上がって捨て身の戦術です、さあコーナーキック!』
玉乃『キター!』
八塚『トリックプレーだ!中央の田坂に出した、田坂ミドルシュート!』
響「うわ、シュートきた!止めなきゃ!」(シュタッ)
P「響!なんで足から行くんだ!」
玉乃『柏はもうとにかく弾き返すだけですね!』
松木『時間ないよ!もう全員上がって!!』
八塚『セレッソはキーパーも上がって捨て身の戦術です、さあコーナーキック!』
玉乃『キター!』
八塚『トリックプレーだ!中央の田坂に出した、田坂ミドルシュート!』
響「うわ、シュートきた!止めなきゃ!」(シュタッ)
P「響!なんで足から行くんだ!」
99: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 23:13:20.96 ID:lSy2wooNo
八塚『我那覇、スライディングで止めに行く!あーっとディフェンダーに当たって角度が変わった!』
桐畑『逆を突かれた!ダメだー!』
伊織「ひびきー!」
響「あー!そっち!?絶対止めるぞ!えーい!」ゴールポストケリ!
玉乃『三角飛び!?』
真(ニヤリ)
八塚『我那覇、止めました!これを渡辺毅が大きくクリアー』
ピッピピー
八塚『ここで試合終了のホイッスル!柏勝ちました!』
ワーワーワー
松木『え、ちょっと!もう終わり?何てふざけたロスタイムだ!』
765「やったー!」
柏ベンチ「やったー!」
桐畑『逆を突かれた!ダメだー!』
伊織「ひびきー!」
響「あー!そっち!?絶対止めるぞ!えーい!」ゴールポストケリ!
玉乃『三角飛び!?』
真(ニヤリ)
八塚『我那覇、止めました!これを渡辺毅が大きくクリアー』
ピッピピー
八塚『ここで試合終了のホイッスル!柏勝ちました!』
ワーワーワー
松木『え、ちょっと!もう終わり?何てふざけたロスタイムだ!』
765「やったー!」
柏ベンチ「やったー!」
100: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 23:21:42.88 ID:lSy2wooNo
桐畑「なんなんだいあの子・・・いくらダンスが上手とはいっても、あの身のこなし・・・」
真「伊織、ボクの見立て通りだったよ!」
伊織「真、あんたいったい・・・」
真「いや、ボク少女漫画だけじゃなくて少年漫画も読むんだけどさ。
ちょうどこの前キャプツバ読み返しててさ」
伊織「キャプツバ・・・?」
真「伊織、ボクの見立て通りだったよ!」
伊織「真、あんたいったい・・・」
真「いや、ボク少女漫画だけじゃなくて少年漫画も読むんだけどさ。
ちょうどこの前キャプツバ読み返しててさ」
伊織「キャプツバ・・・?」
101: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 23:31:43.40 ID:lSy2wooNo
律子「キャプツバ・・・ですか?」
P「ああ、キャプテン翼、と言えばわかるよな」
小鳥「翼×岬ですよね」
P(なんか違う想像してそうだが)「・・・ええ。で、その中に若島津くんっていうすごいキーパーがいるんですが、
彼は実家が空手道場で、空手経験を生かしたプレーをするんです。
その中でも有名なのが、三角飛びっていう、ゴールポストを蹴って反動でボールを止めにいくっていう技で・・・」
千早「それって、今まさに我那覇さんがやった技ですよね」
P「ああ、びっくりした。響は三角飛びを知っていたのか、それとも自然と出たのか・・・?」
P「ああ、キャプテン翼、と言えばわかるよな」
小鳥「翼×岬ですよね」
P(なんか違う想像してそうだが)「・・・ええ。で、その中に若島津くんっていうすごいキーパーがいるんですが、
彼は実家が空手道場で、空手経験を生かしたプレーをするんです。
その中でも有名なのが、三角飛びっていう、ゴールポストを蹴って反動でボールを止めにいくっていう技で・・・」
千早「それって、今まさに我那覇さんがやった技ですよね」
P「ああ、びっくりした。響は三角飛びを知っていたのか、それとも自然と出たのか・・・?」
102: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 23:39:17.82 ID:lSy2wooNo
伊織「ひびきー!あんたすごいじゃない!」
響「エヘヘ・・・これくらい朝飯前だぞ」
真「さっすが我那覇家の娘だね、響」
響「え?」
桐畑「! まっまさか我那覇さん、年の離れたおじさんって・・・」
響「ああ、さっき話したカズさんのこと?」
真「やっぱりか。カズさんって、カズキさんなんじゃない?」
伊織「なんか話についていけないのだけど」
響「エヘヘ・・・これくらい朝飯前だぞ」
真「さっすが我那覇家の娘だね、響」
響「え?」
桐畑「! まっまさか我那覇さん、年の離れたおじさんって・・・」
響「ああ、さっき話したカズさんのこと?」
真「やっぱりか。カズさんって、カズキさんなんじゃない?」
伊織「なんか話についていけないのだけど」
103: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/16(水) 23:53:31.41 ID:lSy2wooNo
桐畑「ガナハ・・・カズキ!」
響「あれ、桐畑さん!カズさんのこと知ってるの?」
真「そりゃ知ってますよね・・・。元日本代表な上に現役Jリーガーだもの」
伊織「えー!響、あんたそういうの早くいいなさいよー!」
響「そうなの?カズさんこの前まで沖縄に帰ってたみたいだし」
桐畑「その沖縄のチームだって今年からJリーグに入ったし、我那覇さん、あ、えーとカズさんは今はJ2の讃岐にいるし、今でもすごい選手だよ」
響「あれ、桐畑さん!カズさんのこと知ってるの?」
真「そりゃ知ってますよね・・・。元日本代表な上に現役Jリーガーだもの」
伊織「えー!響、あんたそういうの早くいいなさいよー!」
響「そうなの?カズさんこの前まで沖縄に帰ってたみたいだし」
桐畑「その沖縄のチームだって今年からJリーグに入ったし、我那覇さん、あ、えーとカズさんは今はJ2の讃岐にいるし、今でもすごい選手だよ」
104: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/17(木) 00:24:34.09 ID:ueWlUOT6o
八塚『さて、勝った柏レイソル、水瀬監督へのインタビューです、玉乃さーん、ミックスゾーンに着きましたか?』
玉乃『はい!両コーチもこちらにいます、そして勝利監督のイオリン監督です!』
伊織(もうそれで行くのね・・・)「はい。今日はとても楽しい経験ができました」
玉乃「間近でみるサッカー、どうでしたか?」
伊織「ええ、皆さんとっても格好よかったです。サッカーって素敵だなって思いました」
玉乃「えーと、それでは松木コーチ、敗戦の弁をお願いします」
松木「いやー、最後追いつけると思ったんだけどねー。これは悔しい!」
玉乃「そういう意味では最後、土肥さんがケガで交代せざるを得なかったようですが、代わりに入ったのがひび、我那覇さんでしたね」
伊織「ええ、響は私たち765プロの中でも1,2を争う運動能力なのだけど、」
桐畑「玉乃さん、なんかピンときません?サッカー上手、沖縄、我那覇」
玉乃「・・・え?まさか」
伊織(危ない、セリフとられる!)「そう、響のおじが実は
桐畑「我那覇和樹選手なんですよ!」
伊織(とられたー!)
玉乃「えー!そりゃすごい!しかしそれならサッカーセンスは潜在的にあったんだね」
松木「ほんとなのそれ!もう我那覇さんなでしこジャパンに入って欲しいね!」
ザワザワ
八塚『あれ、ふと気づくとお客さんまだ帰ってないんですね?そして客席が騒がしいんですが』
アンコール!アンコール!
伊織「!?」
タタタタタタ
亜美「もーいおりん、いつまでやってんのー!アンコールかかってるでしょー!」
伊織「ちょ、あんたこのインタビュー生で流れてるんだけど」
亜美「げ、りっちゃんに怒られる!」
あずさ(伊織ちゃん、そろそろ抜けてきて)テマネキ
桐畑(むむ、これは!)『はい、この後は引き続き、柏サッカー場から765プロライブをお送りします!』
八塚『えーと、進行台本に載っていないんですが・・・え、はい、このあと引き続き765プロライブの第二部だそうです!どうぞ!』
玉乃『はい!両コーチもこちらにいます、そして勝利監督のイオリン監督です!』
伊織(もうそれで行くのね・・・)「はい。今日はとても楽しい経験ができました」
玉乃「間近でみるサッカー、どうでしたか?」
伊織「ええ、皆さんとっても格好よかったです。サッカーって素敵だなって思いました」
玉乃「えーと、それでは松木コーチ、敗戦の弁をお願いします」
松木「いやー、最後追いつけると思ったんだけどねー。これは悔しい!」
玉乃「そういう意味では最後、土肥さんがケガで交代せざるを得なかったようですが、代わりに入ったのがひび、我那覇さんでしたね」
伊織「ええ、響は私たち765プロの中でも1,2を争う運動能力なのだけど、」
桐畑「玉乃さん、なんかピンときません?サッカー上手、沖縄、我那覇」
玉乃「・・・え?まさか」
伊織(危ない、セリフとられる!)「そう、響のおじが実は
桐畑「我那覇和樹選手なんですよ!」
伊織(とられたー!)
玉乃「えー!そりゃすごい!しかしそれならサッカーセンスは潜在的にあったんだね」
松木「ほんとなのそれ!もう我那覇さんなでしこジャパンに入って欲しいね!」
ザワザワ
八塚『あれ、ふと気づくとお客さんまだ帰ってないんですね?そして客席が騒がしいんですが』
アンコール!アンコール!
伊織「!?」
タタタタタタ
亜美「もーいおりん、いつまでやってんのー!アンコールかかってるでしょー!」
伊織「ちょ、あんたこのインタビュー生で流れてるんだけど」
亜美「げ、りっちゃんに怒られる!」
あずさ(伊織ちゃん、そろそろ抜けてきて)テマネキ
桐畑(むむ、これは!)『はい、この後は引き続き、柏サッカー場から765プロライブをお送りします!』
八塚『えーと、進行台本に載っていないんですが・・・え、はい、このあと引き続き765プロライブの第二部だそうです!どうぞ!』
105: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/17(木) 00:34:31.40 ID:ueWlUOT6o
伊織「ちょっと、聞いてないわよ!」
あずさ「私たちも聞いてなかったんだけどね、アンコールって言われたらねぇ」
亜美「うちの鬼軍曹が、『お客さんのアンケートを断るような子は765の子じゃありません!』って」
律子「誰が鬼軍曹だってー!」
亜美「うあうあ、またやっちゃったよ!」
P「いいからもう行け!お客さんを待たせるなって。伊織、行けるだろ!」
伊織「あったりまえでしょ!私は今日歌ってないからウズウズしてるわよ!」
P「よし!行って来い!」
♪知らぬが 仏ほっとけない
くちびるポーカーフェイス・・・
あずさ「私たちも聞いてなかったんだけどね、アンコールって言われたらねぇ」
亜美「うちの鬼軍曹が、『お客さんのアンケートを断るような子は765の子じゃありません!』って」
律子「誰が鬼軍曹だってー!」
亜美「うあうあ、またやっちゃったよ!」
P「いいからもう行け!お客さんを待たせるなって。伊織、行けるだろ!」
伊織「あったりまえでしょ!私は今日歌ってないからウズウズしてるわよ!」
P「よし!行って来い!」
♪知らぬが 仏ほっとけない
くちびるポーカーフェイス・・・
106: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/17(木) 00:45:52.78 ID:ueWlUOT6o
=翌日=
P「いやー、昨日のライブは盛り上がったなー」
小鳥「しかし、あそこまでやってしまって良かったんですかね?」
P「そういわれるとちょっと不安なんですが・・・」
ガチャリ
高木「おはよう、二人とも」
P小鳥「おはようございます」
高木「昨日のライブ、延長戦も含めてよかったじゃないか、私みたいにテレビの前にいた人も、きっと満足したよ」
P「あ、昨日は電話番をお願いしてしまってすみませんでした」
高木「いやいや、気にしないでくれ。水瀬くんのお父様からも大満足の電話があったからね、私も君たちに任せて鼻が高いよ!」
リーンリーン
小鳥「あ、電話でますね。・・・はい765プロでございます。・・・はい、ええと、少々お待ちいただけますか?(ジュワキオサエ)プロデューサーさん、佐々木さんからお電話なんですがご存じですか?」
P「佐々木・・・?心当たりはないんですけど、いいですよ、代わります。
・・・もしもし、プロデューサーを務めております、Pと申しますが」
佐々木「はじめまして。突然のお電話失礼します。私、日本サッカー協会で女子代表チームの監督を務めている佐々木と申します」
P「え、なでしこの佐々木監督!?」
佐々木「はい。早速ご相談なのですが、我那覇響さんを女子代表チームU-17の合宿に招集したいのですが・・・」
P「いやー、昨日のライブは盛り上がったなー」
小鳥「しかし、あそこまでやってしまって良かったんですかね?」
P「そういわれるとちょっと不安なんですが・・・」
ガチャリ
高木「おはよう、二人とも」
P小鳥「おはようございます」
高木「昨日のライブ、延長戦も含めてよかったじゃないか、私みたいにテレビの前にいた人も、きっと満足したよ」
P「あ、昨日は電話番をお願いしてしまってすみませんでした」
高木「いやいや、気にしないでくれ。水瀬くんのお父様からも大満足の電話があったからね、私も君たちに任せて鼻が高いよ!」
リーンリーン
小鳥「あ、電話でますね。・・・はい765プロでございます。・・・はい、ええと、少々お待ちいただけますか?(ジュワキオサエ)プロデューサーさん、佐々木さんからお電話なんですがご存じですか?」
P「佐々木・・・?心当たりはないんですけど、いいですよ、代わります。
・・・もしもし、プロデューサーを務めております、Pと申しますが」
佐々木「はじめまして。突然のお電話失礼します。私、日本サッカー協会で女子代表チームの監督を務めている佐々木と申します」
P「え、なでしこの佐々木監督!?」
佐々木「はい。早速ご相談なのですが、我那覇響さんを女子代表チームU-17の合宿に招集したいのですが・・・」
107: ◆MG4BqOMSNc 2014/07/17(木) 00:50:00.21 ID:ueWlUOT6o
このSSはこれで終わりです。
なんか響エンドになってしまった・・・。
おかしいなあ。伊織にはじまり伊織に終わるつもりだったんだけどなあ。
サッカーにある程度詳しくないと、面白くない内容になってしまったかもしれませんが、こんな内容でも、多少なりとも需要があったらいいなあ。
なんか響エンドになってしまった・・・。
おかしいなあ。伊織にはじまり伊織に終わるつもりだったんだけどなあ。
サッカーにある程度詳しくないと、面白くない内容になってしまったかもしれませんが、こんな内容でも、多少なりとも需要があったらいいなあ。
108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/17(木) 00:59:54.87 ID:fDIjQq2u0
乙
響と真を引き入れたら
W杯優勝は間違いないな
響と真を引き入れたら
W杯優勝は間違いないな
109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/17(木) 02:34:00.50 ID:0CdyFE5pO
乙
ファンタジスタ玉乃、途中から完全に765のファンやないか……
ファンタジスタ玉乃、途中から完全に765のファンやないか……
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404742592/
Entry ⇒ 2014.09.30 | Category ⇒ アイドルマスター | Comments (0)
エレン「俺たちは屈しない」
1 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 10:41:08
エレン「固定砲整備34班!行くぞ!」
班員「オーーー!」
エレン「奇行種だ!止まれ!」
ズガッ
トーマス「う…ああ…」
エレン「トーマス!」
ゴクンッ
班員「オーーー!」
エレン「奇行種だ!止まれ!」
ズガッ
トーマス「う…ああ…」
エレン「トーマス!」
ゴクンッ
3 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 10:48:34
エレン「……何しやがる!トーマスを…返しやがれ!」
バシュッ
アルミン「よせエレン!単騎行動は危険だ!」
エレン「おらあああああ!」
ザクッ
エレン「討伐数1!」
サムエル「エレン!下だ!」
エレン「くっ!」
パキッ
ミーナ「いやああああああ!」
バシュッ
アルミン「よせエレン!単騎行動は危険だ!」
エレン「おらあああああ!」
ザクッ
エレン「討伐数1!」
サムエル「エレン!下だ!」
エレン「くっ!」
パキッ
ミーナ「いやああああああ!」
4 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 10:52:35
エレン「ミーナ!身代わりに…」
ミーナ「私の分まで…巨人を…」
バクンッ
エレン「あああああああ!!」
ミーナ「私の分まで…巨人を…」
バクンッ
エレン「あああああああ!!」
5 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 10:57:44
エレン「畜生…ミーナを…仲間を返しやがれえぇぇぇ!」
バシュッ
アルミン「ダメだエレン!ガスをふかしすぎだ!」
エレン「オラアァァァア!」
ザクッ
エレン「討伐数2!」
バシュッ
アルミン「ダメだエレン!ガスをふかしすぎだ!」
エレン「オラアァァァア!」
ザクッ
エレン「討伐数2!」
6 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 11:00:33
アルミン「エレン!止まって!」
プシュッ
エレン「うおっ!」
ガンッ
アルミン「エレン!今いく!」
プシュッ
エレン「うおっ!」
ガンッ
アルミン「エレン!今いく!」
7 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 11:06:34
アルミン「ガスをふかしすぎだよ!」
エレン「どうすれば…」
アルミン「幸い僕のはまだたくさんある…これといれかえるんだ!」
エレン「どうすれば…」
アルミン「幸い僕のはまだたくさんある…これといれかえるんだ!」
8 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 11:14:48
エレン「そんなことしたらアルミンが…」
アルミン「大丈夫…僕も後からいけるよ!案はある!」
エレン「でもアルミンを置いてなんて…」
アルミン「あとから必ず追いつくから!僕を信じて!」
エレン「……分かった。待ってるから必ず来いよ!」
アルミン「うん」
エレン「必ず…」
バシュッ
アルミン「大丈夫…僕も後からいけるよ!案はある!」
エレン「でもアルミンを置いてなんて…」
アルミン「あとから必ず追いつくから!僕を信じて!」
エレン「……分かった。待ってるから必ず来いよ!」
アルミン「うん」
エレン「必ず…」
バシュッ
9 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 11:18:25
アルミン「ごめん…エレン…案なんて無いんだ…」
ズシン
アルミン「来たか…生きたまま食われるぐらいなら…」
ザクッ
アルミン「うああ…生きて…エレン…」ガクッ
ズシン
アルミン「来たか…生きたまま食われるぐらいなら…」
ザクッ
アルミン「うああ…生きて…エレン…」ガクッ
10 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 11:26:44
エレン「…!あれは…」
エレン「ジャン!マルコ!なんでこんなところにいるんだ?」
ジャン「あぁ…あれを見てみろよ…」
マルコ「もう終わりだ…」ガタガタ
エレン「ジャン!マルコ!なんでこんなところにいるんだ?」
ジャン「あぁ…あれを見てみろよ…」
マルコ「もう終わりだ…」ガタガタ
11 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 11:32:07
兵士1「やめてぇぇぇ!」
兵士2「いやだあぁぁぁ!」
エレン「あれは…」
ジャン「俺たちもあんなになるんだ…」
エレン「………!」
マルコ「奇行種だ!みんな避けろ!」
ガッシャーン
兵士2「いやだあぁぁぁ!」
エレン「あれは…」
ジャン「俺たちもあんなになるんだ…」
エレン「………!」
マルコ「奇行種だ!みんな避けろ!」
ガッシャーン
14 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 13:57:08
エレン「みんな大丈夫か!」
マルコ「うわああああ!」
ジャン「マルコ!今助けるぞー!」
エレン「おい!ジャン!」
ガシッ
ジャン「うぐああああああ!」
エレン「ジャン!マルコ!」
マルコ「うわああああ!」
ジャン「マルコ!今助けるぞー!」
エレン「おい!ジャン!」
ガシッ
ジャン「うぐああああああ!」
エレン「ジャン!マルコ!」
15 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 14:01:50
ジャン「やめろ!やめろぉ!」
パキパキッ
エレン「ジャン…マルコ…」
マルコ「行くんだ…エレン…僕たちの…代わりに……」
エレン「ちくしょぉぉぉぉぉ!!!」
シュバッ
パキパキッ
エレン「ジャン…マルコ…」
マルコ「行くんだ…エレン…僕たちの…代わりに……」
エレン「ちくしょぉぉぉぉぉ!!!」
シュバッ
16 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 14:08:42
シューーー
ライナー「エレン!」
アニ「あんたは生きてたか」
エレン「あぁ…俺以外全滅だ…」
ライナー「そうか…」
エレン「ベルトルトは…」
アニ「くっ……」
エレン「うぅ……」
ライナー「エレン!」
アニ「あんたは生きてたか」
エレン「あぁ…俺以外全滅だ…」
ライナー「そうか…」
エレン「ベルトルトは…」
アニ「くっ……」
エレン「うぅ……」
17 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 14:12:06
エレン「(覚悟はしていたが仲間が死ぬのはツレェ…)」
アニ「前だ!」
ライナー「ふっ!!」
ザクッ
エレン「さすがだなライナー」
ライナー「まあな…」
アニ「前だ!」
ライナー「ふっ!!」
ザクッ
エレン「さすがだなライナー」
ライナー「まあな…」
18 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 14:17:44
ゴーンゴーンゴーン…
ライナー「今更撤退命令かよ…」
アニ「もうガスが無いね」
スタッ
コニー「お前ら!生きてたか!よかった!」
クリスタ「三人が生きててくれて少し心強い…」
アニ「ユミルはどうした…いつも一緒だ…ろ…?」
ライナー「今更撤退命令かよ…」
アニ「もうガスが無いね」
スタッ
コニー「お前ら!生きてたか!よかった!」
クリスタ「三人が生きててくれて少し心強い…」
アニ「ユミルはどうした…いつも一緒だ…ろ…?」
19 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 14:23:24
クリスタ「……っうわああぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
クリスタ「ユミルは…私が…食べられそうに…なったのを助けて……」
ライナー「クリスタ…もういい…もういいんだ…」
コニー「人類は結局巨人には勝てないのか…」
エレン「補給所は!?」
アニ「巨人が群がって近づけないよ」
クリスタ「ユミルは…私が…食べられそうに…なったのを助けて……」
ライナー「クリスタ…もういい…もういいんだ…」
コニー「人類は結局巨人には勝てないのか…」
エレン「補給所は!?」
アニ「巨人が群がって近づけないよ」
20 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 14:30:28
アニ「みんなガスはほぼ空だし。動けずじまい…そんでみんな喰われるんだろうな……」
ズシン…ズシン…
ライナー「3時と11時の方向から15m級が2体…」
クリスタ「もうだめ…」
ザシュッ
ミカサ「みんな大丈夫?」
サシャ「みなさん無事ですか?!」
ズシン…ズシン…
ライナー「3時と11時の方向から15m級が2体…」
クリスタ「もうだめ…」
ザシュッ
ミカサ「みんな大丈夫?」
サシャ「みなさん無事ですか?!」
21 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 14:36:42
エレン「ミカサ!サシャ!」
ライナー「お前は後衛のはずだミカサ」
ミカサ「後衛は私以外全滅みんなの安否を確かめるためにこちらに来ている途中サシャと合流した」
クリスタ「二人も無事で良かった…」
エレン「でも俺たちは機動力を失った…戦えない…」
ライナー「お前は後衛のはずだミカサ」
ミカサ「後衛は私以外全滅みんなの安否を確かめるためにこちらに来ている途中サシャと合流した」
クリスタ「二人も無事で良かった…」
エレン「でも俺たちは機動力を失った…戦えない…」
22 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 14:44:02
ミカサ「一か八かやるしかない…」
クリスタ「…へ?」
ミカサ「私のガスももうない…なら…地面を歩いて行くしかない」
エレン「そんなことしたらすぐに巨人の餌だ!」
ミカサ「でもこれ以上の案はでない。アルミンがいないから」
エレン「分かったよ!やってやる!」
クリスタ「…へ?」
ミカサ「私のガスももうない…なら…地面を歩いて行くしかない」
エレン「そんなことしたらすぐに巨人の餌だ!」
ミカサ「でもこれ以上の案はでない。アルミンがいないから」
エレン「分かったよ!やってやる!」
23 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 14:48:37
ライナー「補給所までは約2km…走れ!」
うおおおおおおおおおおお!
クリスタ「キャッ!」
ズサッ
サシャ「クリスタ!」
ミカサ「振り返ってはダメ!」
サシャ「でもクリスタが!」
ガシッ
サシャ「いっ…うわあああ!やめてくださいぃぃ!」
うおおおおおおおおおおお!
クリスタ「キャッ!」
ズサッ
サシャ「クリスタ!」
ミカサ「振り返ってはダメ!」
サシャ「でもクリスタが!」
ガシッ
サシャ「いっ…うわあああ!やめてくださいぃぃ!」
24 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 14:55:31
ミカサ「………」
タッタッタッタッタッ
サシャ「置いていかないでぇぇぇぇ!!!」
パキパキッ
クリスタ「あ…あ……」
ぐちゃっ
ライナー「クリスタ……俺は…戦士だ!」
タッタッタッタッタッ
サシャ「置いていかないでぇぇぇぇ!!!」
パキパキッ
クリスタ「あ…あ……」
ぐちゃっ
ライナー「クリスタ……俺は…戦士だ!」
25 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 15:00:42
エレン「うああああああああああああああああ!!」
タッタッタッタッタッ
アニ「奇行種だ!」
ガッシャーン!
ライナー「アニ!」
アニ「足が瓦礫に潰された…もう動けないな…」
アニ「情けないよ…」
タッタッタッタッタッ
アニ「奇行種だ!」
ガッシャーン!
ライナー「アニ!」
アニ「足が瓦礫に潰された…もう動けないな…」
アニ「情けないよ…」
26 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 15:04:17
ライナー「何いってる!一緒に逃げるぞ!」
ガシッ
ライナー「うごがあああああ!離せえぇぇぇぇ!!」
エレン「アニ…ライナー…」
ミカサ「エレン走って」
ガシッ
ライナー「うごがあああああ!離せえぇぇぇぇ!!」
エレン「アニ…ライナー…」
ミカサ「エレン走って」
27 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 15:08:37
エレン「ハハハ…」
ヘナッ
ミカサ「!…エレン立って」
エレン「もう無理だ!こいつらは人間とは違う!戦っても勝てないんだよ!」
ミカサ「エレン…あなたなら…」
エレン「ハハハハハハハハハハハハハハハ!」
ミカサ「エレンしっかり…エレン!エレン…」
ヘナッ
ミカサ「!…エレン立って」
エレン「もう無理だ!こいつらは人間とは違う!戦っても勝てないんだよ!」
ミカサ「エレン…あなたなら…」
エレン「ハハハハハハハハハハハハハハハ!」
ミカサ「エレンしっかり…エレン!エレン…」
28 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 15:16:00
ーーーーーー
ーーー
ー
ミカサ「エレン!!」
エレン「ん……?」
ミカサ「もう帰らないと日が暮れる」
エレン「……あれ?」
エレン「ミカサ……お前…髪が伸びてないか…?」
ーーー
ー
ミカサ「エレン!!」
エレン「ん……?」
ミカサ「もう帰らないと日が暮れる」
エレン「……あれ?」
エレン「ミカサ……お前…髪が伸びてないか…?」
29 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 15:22:24
ミカサ「そんなに寝ぼけるまで熟睡してたの?」
エレン「イヤッ…なんかすっげー長い夢を見ていた気がするんだけど………何だったっけ思い出せねぇな…」
ミカサ「エレン?」
ミカサ「どうして泣いているの?」
エレン「え…!?」
845
終わり
エレン「イヤッ…なんかすっげー長い夢を見ていた気がするんだけど………何だったっけ思い出せねぇな…」
ミカサ「エレン?」
ミカサ「どうして泣いているの?」
エレン「え…!?」
845
終わり
30 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/04(火) 15:27:16
全滅物みたいなのが書きたかったので書きました。
駄作になってすみません。
読んでいただいた方ありがとうございました。
駄作になってすみません。
読んでいただいた方ありがとうございました。
31 :名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします :2013/06/25(火) 18:51:21
おもしろかった!乙!!
掲載元:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/6689/1370310068/
Entry ⇒ 2014.09.30 | Category ⇒ 進撃の巨人 | Comments (0)
エレン「キース教官の日記?」
1: わさび大福 2013/06/04(火) 00:32:30 ID:JiWZF5cY
エレン「キース教官の日記?」
コニー「落ちてたんだよ!」
サシャ「きっと面白い事をかいてるに違いありません!早くみてみましょうよ!」
エレン「よし。ならめくるぞ」
~日記~
今日新しい訓練兵達がやってきた。
皆、緊張していたのだろう。
初日から教官に怒鳴られるのだ。
緊張しても仕方がない。
頭の悪い訓練兵が二人ほど見受けられたがこれからドンドンしごいてやろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
コニー「落ちてたんだよ!」
サシャ「きっと面白い事をかいてるに違いありません!早くみてみましょうよ!」
エレン「よし。ならめくるぞ」
~日記~
今日新しい訓練兵達がやってきた。
皆、緊張していたのだろう。
初日から教官に怒鳴られるのだ。
緊張しても仕方がない。
頭の悪い訓練兵が二人ほど見受けられたがこれからドンドンしごいてやろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
2: わさび大福 2013/06/04(火) 00:33:02 ID:JiWZF5cY
エレン「この頭の悪い訓練兵ってお前らの事だよな」
コニー「うるせー。さぁ早くめくれよ」
~日記~
今日から近接格闘の訓練にはいった。
私の目を盗んだつもりだろうがサボってる奴はすぐわかる。
しかし、予想外にアニ訓練兵は小柄な体なのに対して大柄なライナー訓練兵やエレン訓練兵を投げ飛ばした。
これほどの高度な技術は初めて目にする。
アニ訓練兵はこれからも目を置く人物となるだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
コニー「うるせー。さぁ早くめくれよ」
~日記~
今日から近接格闘の訓練にはいった。
私の目を盗んだつもりだろうがサボってる奴はすぐわかる。
しかし、予想外にアニ訓練兵は小柄な体なのに対して大柄なライナー訓練兵やエレン訓練兵を投げ飛ばした。
これほどの高度な技術は初めて目にする。
アニ訓練兵はこれからも目を置く人物となるだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
3: わさび大福 2013/06/04(火) 00:33:36 ID:JiWZF5cY
サシャ「ほぇぇ。やっぱりアニのあの技術は珍しいのですね。」
コニー「ほら。さっさとめくれって。どんどん見て行こうぜ。」
~日記~
今日は特になんもなかった。
しかし日記なのだから何かを書かなくてはいけない。
そうだ。
一つあったぞ。
クリスタ訓練兵のことだ。
最初はグラウンドを二週するだけで息を切らせていたが今日はそんな事はなかった。
五週目を走ったあたりから息を切らしていたが。
兵士としてはまだまだ。だが、クリスタ訓練兵が成長したので嬉しかった。
これでまた目標意識が上がってくれたらいいと思う。
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4: わさび大福 2013/06/04(火) 00:34:10 ID:JiWZF5cY
コニー「キース教官って偉そうにしてるだけかと思ってたけどちゃんと俺らの事見てくれてるんだな」
~日記~
今日はベルトルト訓練兵の誕生日だ。
ベルトルト訓練兵は周りにあえてとけもうとしないように見える。
それはなぜか追求はしないが、同じ目標をもつ仲間なのだからもう少し頼ってもいいのではないかと思う。
そんなベルトルト訓練兵のためにささやかだが匿名で誕生日プレゼントを送った。
干し肉だ。
みんなと分けて食べれる程の量の。
これですこしはみんなと接点ができたのではないかと感じる。
喜んで貰えたらいい。
なんせ私の給料全てをつぎこんだのだからな。
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5: わさび大福 2013/06/04(火) 00:34:53 ID:JiWZF5cY
サシャ「キース教官は最高の教官です」
エレン「おい。手のひらをかえすな。」
~日記~
今日は特別に訓練を中止にした。
グラウンドでサッカーをしたのだ。
男子だけじゃなく女子も同じく楽しめてるのをみてまだまだこいつらも子供なんだな。と実感する。
こいつらは兵士という道を選んだが世界が平和なら兵士という道はなかったであろう。
みんなが本気でサッカーをして楽しんでいる姿をみてこれが本来の子供の姿なんだなと実感する。
これ以上みていたら感傷に浸りそうなので私は兵舎へと戻りこれをかく。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
エレン「……」
~日記~
遂にこの日がきたか。
訓練兵の卒業一週間前だ。
この日を境にまた私は弱い人間へとなるのだろう。
教え子達が私の元から離れそして散っていく。
私は大切な者が亡くなる気持ちを経験している。
だからあえてこの仕事を選んだのだ。
私のもっている全ての知識を力を訓練兵達に与え長生きしてもらうために!
すこし感情的になった。
反省しなくては。
私は兵士だ。
感情を殺さなくては。
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6: わさび大福 2013/06/04(火) 00:36:25 ID:JiWZF5cY
コニー「この人俺らのこと真剣に考えてくれてたんだな…」
~日記~
今日で訓練兵達は卒業していく。
できるだけ長生きしてほしい。
こんな事をいうのはタブーなのだが彼らには外の世界を探検してもらいたい。
決して巨人を駆逐しろ。など壁外捜査にでろ。といってるわけじゃない。
ただ、この世界はとてつもなく大きい。
その世界を見れずに死んでいくのは惜しい気がする。
私もかつて夢を見て調査兵団に属していたが現実は甘くないと知った。
訓練兵の誰かが言っていたが鳥だ。
鳥になってこの空を自由に飛んでみたいと思う。
どれだけ心地よいのだろう。
名残惜しいがそろそろ時間だ。
では失礼する。
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7: わさび大福 2013/06/04(火) 00:37:00 ID:JiWZF5cY
エレン「……」
コニー「……」
サシャ「……」
コニー「俺…調査兵団になるよ」
サシャ「えぇ。私もです。」
エレン「お前ら…」
コニー「それで巨人を倒しまくって平和にしてから…教官を外の世界に案内してやる」
サシャ「なら私は食べた事のないご馳走を用意して教官も連れてみんなでピクニックです」
エレン「お前ら…」
コニー「どうした?エレン。お前もなんかいえ……oh……」
サシャ「ん?どうしたんですかコニー………OH……」
キース「人の日記を覗くとはいい度胸しているじゃないか。エレン訓練兵、コニー訓練兵サシャ訓練兵」
キース「罰として死ぬ直前まで走って来い。今すぐにだ」
三人「は、はい!」
タッタッ
キース「…ふ」
~日記~
私は幸せな訓練兵に恵まれた。
彼らに私の夢を託す。
完
9: 名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします 2013/06/04(火) 05:14:04 ID:9s4I.3W.
キース教官の以外な素顔が!
おもしろかったです!
日記物って良いですね♪
おもしろかったです!
日記物って良いですね♪
10: 名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします 2013/06/04(火) 09:23:26 ID:???
キースにスポット当てるSSは貴重。
乙でした
乙でした
12: 名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします 2013/06/05(水) 10:15:57 ID:yLStIHgo
乙!
短編なのがもったいないな、もっと読みたかったよ!
短編なのがもったいないな、もっと読みたかったよ!
13: 名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします 2013/06/05(水) 17:53:08 ID:t4Dgvgmo
乙!
とても良かった!
でも、匿名で送られてくる肉はちょっと怖いなw
とても良かった!
でも、匿名で送られてくる肉はちょっと怖いなw
掲載元:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/6689/1370273550/
Entry ⇒ 2014.09.30 | Category ⇒ 進撃の巨人 | Comments (0)
【咲 -saki-】清澄高校七不思議
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/22(金) 00:25:38.39 ID:DZsOKdcU0
・ホラー系のssを書こうと思い、書いてみました。
・とあるゲームを元に書いたので、分かる人がいると思います。がネタバレはやめてください。
・しかし、文章だけなので怖くなるか分かりません(おもに>>1の未熟さにより)そこは、ご了承ください。
・少しでも怖くするため、地の文を入れています。
少しでも付き合ってくれたら幸いです
では、始めたいと思います。
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 00:31:51.08 ID:DZsOKdcU0
京太郎「七不思議……ですか?」
まこ「ああ、最近その手の話がクラスの中で多くてのぉ」
京太郎「へぇ~、流行っているんですかね」
咲「き、京ちゃん。な、七不思議ってまさかこの学校の?」
京太郎「え、ああ、そうだけど……」
咲「う、うちの学校にもあるの?う、ううぅ……」
和「さ、咲さん大丈夫です。そんなオカルトあり得ません」
優希「そうだじぇ。そんなのがあってものどちゃんのおっぱいがあれば大丈夫だじぇ」
和「……何を言ってるんですか、優希」
京太郎(確かに……)
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 00:43:47.49 ID:DZsOKdcU0
すみません 設定的に久が卒業した後、夏に久が遊びにきたということでお願いします。ムロマホコンビは休みでお願いします
久「七不思議ねぇ……」
京太郎「あれ、元部長も知ってるんですか?」
久「まぁ、学生議会長をやってたし、それなりには。須賀君はどの話を知っているのかしら」
京太郎「え? えっと……」
咲「ちょ、や、やめてよ~」
とナミダメになって咲が抗議する
和「そ、そうですよ須賀君 咲さんが怯えているじゃないですか」
と若干震え声で和も抗議する
優希「ふ、二人の言う通りだじぇ」
と怯えながら優希も抗議する
京太郎「いや、話せっていったの元部長だし……」
と京太郎は困った顔になる
久「三人とも大丈夫よ この学校の七不思議は特殊だから」
咲「特殊……ですか?」
和「何が特殊なんですか?」
まこ「まぁ、聞けばわかる」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 00:46:29.70 ID:DZsOKdcU0
京太郎「えっと……話していいですか」
久「大丈夫よ ね、みんな」
と久は声をかける
三人はコクリとうなずいた
京太郎「じゃあ、話します」
そして、京太郎は話を始めた
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 00:51:52.63 ID:DZsOKdcU0
京太郎「えっと、友達から聞いた話なんですが……」
京太郎「清澄高校のある階段は、12段あるんだが……」
京太郎「夜、その階段を上ってみると……」
咲 和 優希(ゴクリ)
京太郎「12段のはずが130段になっているらしい」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 00:56:24.75 ID:DZsOKdcU0
咲「……え?」
和「130段って普通気がつきません?」
優希「そうだじぇ」
京太郎「俺もそう思ったんだけどよ ツッコまずに聞いてたら『130段上ったら何があるか分からないが、とりあえず足が疲れることは請け合いだな』って言ってたぜ」
咲「その状況下で足の疲れを心配するの!?」
和「その人の精神のほうが恐ろしいですね」
優希「だな」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 00:59:50.36 ID:DZsOKdcU0
京太郎「あともう1つ知ってるけど」
優希「まだあるのか」
京太郎「ああ、音楽室で……」
咲「う、うん」
京太郎「夜中に音楽室で鳴り響く……」
咲 和 優希(ゴクリ)
京太郎「ギロ!!」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 01:03:27.49 ID:DZsOKdcU0
咲「……ギロって?」
優希「なんだじぇ?」
和「楽器がマイナーですね」
京太郎「友人曰く『ギロやばい』らしい」
咲「……ねぇ、ギロって単位なの?」
優希「ますます分からないじぇ」
京太郎「っとまあ、俺が聞いた話はこれだけです」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 01:10:44.78 ID:DZsOKdcU0
久「須賀君はこれだけ?」
京太郎「はい」
久「んじゃ、まこは?」
まこ「ん、わしか?そうじゃな、他にも……」
まこ「トイレに現れる女の子の幽霊 その名も……」
まこ「トイレの茶愛羅(ティアラ)ちゃんとか」
咲(……なぜにキラキラなの?)
和(花子さんの時代は終わったのでしょうか?)
優希(かわいい名前だじぇ)
まこ「あと、理科室にいるお腹が痛くて座り込んどる人体模型とか、そんな感じじゃの」
咲「……なんか七不思議っぽくないですね」アハハ
和「むしろ、こんなうわさが流れていることが不思議です」
優希「全然怖くないじぇ」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 01:19:26.23 ID:DZsOKdcU0
久「……そう」
と言って久は暗い顔になる
咲「?どうしたんですか」
久「いや、思い出したくないものを思い出したっていうか……」
京太郎「何をですか?」
久「えっと……ってこれ、話していいのかしら?」
久は少し困った顔になる
咲「だ、大丈夫ですよ」
和「平気です」
優希「すごく気になるじぇ」
あまり怖くない七不思議を聞いたからなのか三人とも乗り気だった
まこ「確かに気になるのぉ」
京太郎「少し興味がありますね」
と耐性のある二人も乗ってきた
久「……ふぅ、分かったわ」
と言って、久は覚悟をきめた顔になった
久「あれは、去年の10月のことだったわ……」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 01:24:48.81 ID:DZsOKdcU0
久「私が推薦の勉強をしていたのは知ってたよね」
和「ええ」
久「で、美穂子…風越のキャプテンも一緒の大学の推薦だったから一緒に勉強してた……っていうのも知ってるよね」
まこ「まぁ、有名だったからの」
久「ま、確認のために一応、その日は推薦入試の前日で雨が降ってたの……」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 01:31:30.52 ID:DZsOKdcU0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
久「いってきまーす」
その日の朝、私は家を早く出た すると……
久「……え?」
ドアを開けると、黒髪の女の子が倒れていた
久「……!?」
久(あ……まさか、ひき逃げ!?)
私の家の前の道路はほとんど近所の人しか通らないような細い道だけど……
一応、車も通ることが出来るから事故が起きてもおかしくはない
私は慌てて女の子にかけよった
久「……え!?」
私はまた驚いてしまった
なぜなら、倒れていたのは……
千里山の園城寺怜だったからだ
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 01:40:38.66 ID:DZsOKdcU0
久(な……なんでこんなところに……)
今日は平日 しかも朝 この子は大阪にいるべきなのである
久「お、園城寺さん、しっかりして!」
私は園城寺さんの体を揺さぶる 長時間雨に当たっていたのだろうか、彼女の体は冷たかった
久「園城寺さん、しっかりして! 園城寺さん!!」
すると、彼女は顔をあげた
怜「……あ、あんた……きよすみの……」
久「よ、よかった……今、急いで救急車を呼ぶから」
私はケータイをだして119番を押そうとする
すると彼女は、私のボタンを押す手をつかみ、とんでもないことを言った
怜「……あんた……今日、学校に……行っちゃ、いかんで……」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 01:48:20.50 ID:DZsOKdcU0
久「え……」
頭の中が真っ白になる
学校に行くな? なんでそんなことを言うのか? 学校に行ったら何かあるのか? 意味が分からなかった
久「意味が分からないけど、とにかく救急車を……」
怜「行っちゃ、いかんで!!」
久「……!?」
冗談を言っている顔ではなかった
園城寺さんが私を見つめるその双方に、なにか必死なものが見え隠れしているような気がした
久「……な、なんでよ」
怜「……くわしくは……ッ!!」
怜「ゲホッゲホッ!?」
園城寺さんは急に咳き込むと顔を沈めてしまった
久「園城寺さん!? きゅ、救急車を……」
私は急いで119番を押し、救急車を呼んだ
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 01:58:28.75 ID:DZsOKdcU0
救急車が来る間、彼女は再び顔をあげた
怜「……はぁ、はぁ……ど、どうしても、行くんか?」
久「園城寺さんダメよ! 無理しちゃ!!」
怜「……どうしても、学校に、行くんか……?」
言っても言うことを聞かなそうだった
久「あ、あたりまえよ これでも元学生議会長だし」
怜「……そっか……」
園城寺さんは悲しそうな顔をした そして、こう言った
怜「……じゃあ、膝枕、してくれへんか……」
久「……はぁ!?」
意味が分からない けれど、病人の頼みを無下にできる訳がなかった
久「わ、分かったわ……」
私はスカートが濡れることもかまわず、道路で正座をし、園城寺さんの頭をのせた
久「……これでいいかしら?」
私が問いかけると彼女は
怜「……ん」
と言っただけだった
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 02:09:15.07 ID:DZsOKdcU0
私が膝枕をしてしばらくすると救急車がきた
初め、私たちを見た時に驚いた顔をしていたが、私が事情を説明すると今度は微妙な顔になった
救急隊員が出してきた担架に、園城寺さんが乗せられる
救急隊員「付き添いで乗車しますか?」
久「……あ……」
一応、知り合いではあるから乗るべきなのであろう
しかし、そうすると学校に遅れてしまう
久「……はぁ」
ため息をつき、学校に連絡をしようとした時、
久母「どうしたの?」
久「え……お母さん?」
救急車が近くに止まったためだろう 母は様子を見に来たようだ
久「えっと……実は……」
と母に事情を説明した すると、
久母「久、あんたは学校に行っておいで」
久「え……でも」
久母「この子には私がついていくから あんた、明日入試なんでしょ」
久「……うん、そうだね」
久「それじゃ、お母さん、園城寺さんをお願いします」
久母「ええ」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 02:15:39.76 ID:DZsOKdcU0
理由は分からないけど、自分のためにここまで来てくれた園城寺さんには悪いと思ったが学校に行くことにした
私は、母にその場を任せ、登校するべく担架の横を通り抜けようと……
久「っ!?」
突然担架でぐったりとしていた園城寺さんの手が私のスカートをつかんだ
怜「……こ……れを……」
と私に紙のようなものを渡すと、彼女は意識を失った
久「お……園城寺さん!?」
救急隊員「じゃあもう行きますので、お母さん乗ってください」
久母「久、早く学校に行きなさい」
そう言って救急車は行ってしまった
久「……なん、だったのかしら……」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 02:22:10.88 ID:DZsOKdcU0
朝の騒動で遅刻ギリギリになってしまった
私は着替えて自分の席に座ると、貰った紙を広げた
すると紙にはこう書かれていた
『つばさ小、ユキコさんを知っている人に話を……』
久「……?」
……つばさ小ってどこ? ユキコさんって誰?
しかし、それよりも……
久「……これをどうしろと」
文脈上、話を聞け、っというのは分かる
しかし、話を聞いてどうするのかが分からない
久「……」
私は少し考え、そして結論を下した
久「ま、とりあえず情報を集めてみる、かな……」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 02:30:55.30 ID:DZsOKdcU0
情報はすぐ見つかった
A「つばさ小? ユキコさん? ああ、それうちの七不思議だよ」
隣の子に聞いてみるとそんな答えが返ってきた
久「七不思議って、あの」
A「そっ、あの七不思議の1つ」
うちの学校の七不思議は怖がらせる目的より、笑わせるのが目的の特殊なやつである
久「ふーん、で、それってどんな感じなの?」
A「これがさ、他のやつと違って普通に怖いやつなんだよ」
久「……へぇ」
話を聞いたところ、こういうことらしい
昔、清澄高校が建つ前にあったのがつばさ小で、ある時の放課後に校舎の見回りをしていた女の先生が誤って階段から落ちてしまったらしい
その先生の名前がユキコさんという人、ということだった
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 02:41:46.73 ID:DZsOKdcU0
久「珍しいわね、普通に怖い話なんて……」
A「確かにねぇ」
久「で、肝心の出現条件は?」
何気なく聞いてみた すると……
A「えっと……確か10月の……丁度今日みたいに雨が降る放課後で……時刻は……そう、夜の7時を過ぎたあたり……」
久「……え!?」
私は背筋が凍った
園城寺さんが学校に行くなといったこと…… 園城寺さんのメモ…… ユキコさんの出現条件……いくらなんでも出来過ぎていた
A「どうしたの?顔色悪いけど……」
久「え?あ、うん なんでもないわ……」
私はお礼を告げて席に座る
これは単なる偶然? それとも作為?
……とても偶然とは思えなかった
私自身オカルトを信じる信じないでいえば信じる方だった
久(……なんか嫌な予感がする……)
そんな気がした
そのせいなのか、今日の授業は全く身に入らなかった
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 02:48:05.48 ID:DZsOKdcU0
昼休みになるとまこが私のもとに訪ねてきた
まこ「いよいよ明日じゃの」
久「そ、そうね」
私は心の動揺を悟られないように、いつも接するような態度を精一杯とる
まこ「で、渡したいものがあるんじゃが……」
と言ってまこはスカートのポケットから何かをとりだした
久「これは……お守り?」
それは、よく神社に売ってそうな、赤い布のお守りだった
まこ「あんたのために、みんなで買いに行ったんじゃ」
久「へぇ~、みんなで……」
私のためにみんなが選んでくれたと思うと、少しうれしかった
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 02:59:13.22 ID:DZsOKdcU0
まこ「あと、これなんじゃが……」
と言って茶色い封筒をだした
久「これは……?」
まこ「みんなの応援メッセージじゃの そうじゃな……今日の夜か明日の朝によんでほしいの」
久「……いや、それ普通、試験前に読んでくれとかじゃないの?」
まこ「もし、あんたが試験前にこれ読んで感動して力が発揮できんかった、なんて言われたら洒落にならんからの」
と言って、いたずらっぽい目を向けてくる
久「そんなことあるわけないじゃない」
まこ「『そんなオカルトありえません』って言いたんじゃろ」
急に和のマネをしてきたので少し笑ってしまう
久「なんで急に和のマネを……」
すると……
まこ「いや……なんかあんた、今日少し様子がおかしい気がするからの」
久「……!?」
……見抜かれていた
動揺した私が何か言おうとした時
まこ「ま、あんまり緊張せんで、いつも通りにやってきんさい」
と言って去っていってしまった
久「……」
私は、まこが行った方をチャイムが鳴るまでずっと見ていた
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 03:07:44.40 ID:DZsOKdcU0
A「……ひさ、久!」
久「……ふぇ!?」
私は急に呼ばれて驚いてしまった
A「HR終わったけど、帰らないの?」
久「え……」
私は時計を見た
時刻は3時20分ごろを指していた
久「まっず……」
私は慌てて荷造りをする
A「……本当に大丈夫?」
と心配して聞いてくる
久「大丈夫よ、ありがとね」
と言って私は帰ろうとする
A「あ……久、明日頑張ってね」
久「ええ」
そう言って私は急いで学校を出た
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 03:22:02.15 ID:DZsOKdcU0
なぜ、こんなに急いでいるかというのには理由がある
清澄から10分の喫茶店に行くと『彼女』は待っていた
久「ごめん、美穂子、待った?」
美穂子「いえ、さっき来たばっかりで……」
そこにいたのは風越の福路美穂子だった
彼女も推薦で同じ大学を目指しているということなので、こうやって一緒に勉強をしている
久「……ってかここに来るの早くない?」
美穂子「き……気のせいですよ……」
と美穂子はそっぽを向く
美穂子と勉強の約束をよくするのだが、私が先に来たことが一度もなかった
なので一回くらいは……と思い、少し意地悪してみたのだが……どうやら無駄だったらしい
美穂子「た……たまたま歩いていたら龍門淵の方々とお会いして……」
久「あー、なるほど」
きっと、《美穂子(どうしよう、上埜さんに早く会いたいから学校を休んだなんて言えない)》龍門淵のハギヨシさんが送ったんだろと思うと納得がいった
美穂子「そ、そんなことより早く勉強しましょう」
久「ええ」
私たちは教材を出して勉強を始めた
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 03:28:51.07 ID:DZsOKdcU0
勉強してしばらくするとケータイが鳴った
どうやらメールが来たらしい
久「失礼するわね」
そう言って私はケータイを操作する
……どうやら母かららしい
文面はこう書いてあった
久母『園城寺さんは大阪の病院に搬送されました
幸い、命に別状はないそうです
なので安心してください
P.S 今日は早めに帰って来ること』
私は園城寺さんが無事なことにほっとした
そして、私は母に『分かった』とメールを返した
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 03:45:52.16 ID:DZsOKdcU0
美穂子「誰からきたんですか?」
と美穂子が聞いてきた
久「え、ああ、お母さんから」
と私は返事をする
美穂子「どんな内容だったんですか?」
久「えっと、今日は早く帰ってこいって」
私はあえて園城寺さんのことを言わなかった
理由は二つあり、一つは美穂子に心配をかけたくなかったこと
もう一つは、美穂子は他の女の子の話をすると不機嫌になることである
以前、女の子の話題をだした時に、ジト目で見られたことがあった
また、美穂子は他の女の子とのメールもアウトなのである
前に女の子とメールをしていたらジッっと私のことを見てきたので 「どうしたの?」と私が聞くと、「別に何でもないです」と言ってほおを膨らませて、ぷいっとそっぽを向いたことがある
これはまだましな方だが、これが男子だともっとひどい
この前、副会長から引き継ぎの件でメールが来た時、美穂子は
美穂子「つ、つ、付き合っているんですか?」
と涙目になって聞いてきたのである
私は、別にそんな間柄じゃない、と言うと安心した様子だったが……
ともかく、美穂子の前でメールをするのは細心の注意が必要なのである
美穂子「そうですか……」
と言って引き下がる
久「ほらほら、勉強しましょ」
そう言って私たちは勉強を再開した
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 03:59:10.97 ID:DZsOKdcU0
久「ふぅ、今日はこのくらいかしら」
時計を確認すると夕方の6時45分だった
美穂子「……そうですね 今日はこれくらいにしておきましょう」
「明日もあるしね」
外は真っ暗で雨脚がまた少し強まったようにみえる
久「明日、晴れるといいわね」
美穂子「そうですね」
と言いながら教材を片付けていった
久「……あれ?」
久「嘘!お守りと封筒がない……!」
美穂子「?どうしたんですか」
久「今日、後輩からもらったお守りと封筒を忘れてきちゃったみたい」
帰るときに急いで荷造りをしていたため、机の中にお守りと封筒を忘れてきてしまったらしい
久「ちょっと学校に取りにいくから美穂子は先に帰ってて」
美穂子「え、学校に戻るんですか……だったら私も行きます」
久「え、いやいや、いいわよ別に」
美穂子「いいえ、私も行きます」
こういう時の美穂子は融通が利かない
しばらくして私は観念してうなずいた
久「……分かったわ 一緒に行きましょう」
こうして、私と美穂子は学校に行くことになった
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 23:05:34.19 ID:DZsOKdcU0
学校に着いた時、時間を確認すると6時55分だった
校門をくぐろうとした時、美穂子は言った
美穂子「じゃあ、ここで待ってます」
久「え? 何を言ってるの? ここだと濡れちゃうじゃない!」
大雨が降っている中、校門に女の子を待たせたくなかった
美穂子「いいえ、大丈夫です」
久「いや、でも……」
美穂子「あんまり、他校の生徒が学校に入るなんてよくない事ですから」
変なところで律儀だった
久「じ、じゃあ、すぐ戻って来るから」
美穂子「はい、あ、カバン持ってます」
と、美穂子は手を差し出す
久「え、あ、ありがとう」
私はカバンを美穂子に預け、学校に入った
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 23:10:04.00 ID:DZsOKdcU0
校舎に入る間に、私は『放課後のユキコさん』の怪談話が頭をよぎる
10月 雨が降る放課後 夜の7時……
久(……園城寺さん、もしかしてこうなるのが分かって……)
久「はぁ、疲れているのかな、私」
帰ったら今日は早めに寝よう そう思いながら私は校舎に入った
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/22(金) 23:17:31.04 ID:9Ghtu9c2o
久母をくぼって読んじゃう
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 23:17:54.66 ID:DZsOKdcU0
濡れた傘をたたみ、傘置きに立てかけた私は昇降口で上履きに履き替えた
校舎には人影がなかった こんな時間なら、生徒はもう帰宅しているだろうし、先生も少ししかいないだろう
しかし、廊下の電気はまだすべて点いていた
久(よし、いこう)
そして、まだ、明かりの点いている廊下を出て改めて周りを見渡す
久「ふう、やっぱ、誰も残っていない、か……」
シンと静まりかえった廊下に私の深いため息が響く
いつもは喧噪でかき消されるそれも、今ばかりは大きく聞こえる
久「急がなくちゃ」
私は自分のクラスに向かって足早に歩きだした
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 23:25:01.04 ID:DZsOKdcU0
怜「……あんた……今日、学校に……行っちゃ、いかんで……」
A「えっと……確か10月の……丁度今日みたいに雨が降る放課後で……時刻は……そう、夜の7時を過ぎたあたり……」
久「……っ……」
久(も、もう、何考えてるのよ、私…… 和が聞いたら『そんなオカルトありえません』って言われるわよ)
ドシャーン
久「うわっ……!!」
タイミングよく落ちた雷の音に私は思わず立ち止まってしまう
久「っ……と、とにかく……パッと教室に行ってお守りと封筒を取ってこなくっちゃ!」
こんなに明るいんだから霊なんか出てくるはずがない
そう思いながら、私は再び自分の教室を目指して早足で行く
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 23:37:57.54 ID:DZsOKdcU0
久(それにしても、今日はいつもよりこの廊下が長い気がする……ただでさえ、この廊下で遅刻しそうになるくらいなのに……)
遠くに聞こえる雷の音に時折ビクッとなりながら、私は教室を目指して歩き続けた
久(いつもはにぎやかな場所がこんなにも静まり返っていると、余計に物寂しいわね……)
久(雨の音が……やけに大きく聞こえるわ……)
私は廊下を歩きながらそんなことを考えていた
すると━
久「っ……」
どこからかピアノの音のようなものが聞こえた気がした
久「今の……ピアノ……かしら」
誰かが音楽室にいるのだろうか
しかし━
久(音楽室は電気なんて点いてなかったわよ)
うちの学校は音楽室は外から見えるのだが……
部屋の電気が点いている様子はなかった
久(空耳……かしら)
そう思いながら再び歩き出す
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 23:46:40.70 ID:DZsOKdcU0
すると━
♪♪♪♪♪♪
再びピアノの音が今度ははっきりと聞こえてきた
久「っ……!! う、ウソでしょ!」
心臓がギュッと鷲掴みにされたかのように、バクバクと脈打つ
久(き、きっと私が学校に入った後に先生が入ったんだわ……)
おそらく、授業のために練習をしているのだろう
久「はぁ……何でもかんでも怖い話に直結させちゃいけないわね……」
私はもう一度、深呼吸をして暴れる心臓をなだめる
久(怖いと思ったら何でも怖く思える……だったっけ?)
どっかの心理学の本にそんなようなことが書いてあった気がする
きっと、これもそういうものであろう
久(あとちょっとで教室だから、走っていこう)
私はダッシュで廊下を駆け抜けることにした
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 23:59:44.38 ID:DZsOKdcU0
ようやく教室に辿り着いた私は、ドアを開き、電気を点けた
久「ふぅ……やっと辿り着いた……っと後は、お守りと封筒を忘れないようにっと」
一々ビクビクしていたせいで、結構時間がかかってしまった
時刻はとっくに7時を回っている
久(7時……ねぇ)
そう、『清澄高校七不思議』のユキコさんの霊が出る、という時刻だった
久「……何にもないじゃない」
私は、フゥっとため息をつき、肩の力を抜いた
教室にも廊下にも明かりが点いている
確かに、シンと静まり返ってはいるが、怖さは全くない
久(やっぱり、うちの七不思議なんてデタラメね)
私は、お守りと封筒を取ると、ポケットの中に押し込む
久「よし、これで任務完了ね」
そう言いながらぐるりと教室内を見まわし、フゥともう一度ため息をついた
久(……気がつくと、なんか懐かしいわね)
気がつくと、私は部室に一人きりだった頃と、今を重ね合わせ、物思いにふけていた
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 00:11:52.02 ID:jeJqtZ240
久(そういえばあの時、一人でいろんなことをしてたっけ)
久(もう3年たったんだな~って思うわね)
久(……なんか婆臭いかしら)
そして私は教壇に行った
久(2年の頃、私は学生議会長になった)
久(生徒総会のときに、こんな机で演説してたわね)
何もかもが懐かしい思い出になっていたんだな~としみじみ思っていた
久(そして、3年になってインターハイに出て、優勝して……)
久(あの時はうれしくて、泣いちゃったわね)
久(……っといけない 美穂子が待ってるんだった 早く行かないと……)
━そう思ったその時
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 00:19:42.64 ID:jeJqtZ240
ブツン
久「えっ……!?」
久「っ……!? て、停電?」
突然、あたりが闇に包まれた
私はギクリと身をこわばらせ、一歩後ろに下がる
久(いきなり何!?)
私は黒板消しを乗せる溝を思わずガッと掴んだ
指先にチョークの粉が触れる感触がした
再び急激に高鳴りしだした心臓のせいで息をするのがつらい
落雷の影響だろうか? にしても、停電なんてあまりにもタイミングが良すぎる
久(っ……しかもピアノの音、まだ響いてる……嘘、なんで? 停電になっているなら気づいて止めるはずなのに……)
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 00:27:35.00 ID:jeJqtZ240
怜「行っちゃ、いかんで!!」
園城寺さんが行くなって言ってたのはこのことだったの……?
……でも、あの子の未来予知は麻雀でも、1~3順が限界なはずだし……
そんな事、実際ある訳がない 私はぶんぶんと頭を振る
久(お、落ち着くのよ私……! 音楽室のほうは、まだ停電になっていないとか……きっとそんな理由よ)
私はおそらくチョークまみれになったはずの指でグッと拳を作り、再びそう思いなおした
久「ともかく、早く校舎を出よう……!」
物思いにふけるんじゃなかった さっさと帰ってればよかったと、少し後悔しながら、私は暗闇に包まれた教室を手探りで歩く
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 00:34:12.51 ID:jeJqtZ240
久「あっ!!」ドン
使い慣れた教室だから勝手は分かるはず
そう簡単に思っていた私が甘かったみたいだ
派手にぶつかって、私は周囲の机を巻き込みながら倒れこんでしまった
久「いったぁ……」
久(っと……いけない……机の中身、まき散らしちゃったわね……)
久「元に戻さないと……」
私は手探りで散乱したノートや教科書、そして文房具類をかき集める
久(でも、暗くて何が何だか……もう……何やってるのよ、急いでるのに……)
知らずにため息が漏れる
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 00:44:12.56 ID:jeJqtZ240
久「っと……これは、教科書っと……ノートでしょ……」
暗闇の中を手探りで確かめながら、私は倒れた机を起こし、それらを積み重ねていく
久(明日、ここの席の子に謝らなくちゃ……って明日試験じゃない!)
とますます焦りだす
久「っと……これで、最後、かな?」
私は床に手をついてあたりをさらい、もう他に落ちている物がないか確かめる
━その時……
ベチャ
久「……え? やだ……何これ……何だかヌルヌルして……え!?」
指先に、明らかに異質なモノの感触がした
久(机の中から……なんでブニュブニュしたものが……?)
いや、もしかすると最初から床に落ちていたのかもしれない
久「何かしら……これ……」
ベトベトになってしまった指先を床にこすりつけ、私は自分の指先をじっと凝視する
……私は、いったい何に触れてしまったのだろうか?
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 00:47:33.62 ID:jeJqtZ240
ドーン
久「!?」
雷が鳴り響く
と同時に真っ暗闇の教室が一瞬だけ明るくなる
そこで、私が見たものは……
どす黒い色になっていた赤い赤い血だった
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 00:54:15.50 ID:jeJqtZ240
久「血!? 嘘!?」
私はギョッとしてその場から立ち上がる
一瞬だけ見えた自分の指が血まみれだった気がしたのだ
それどころではなく、教室が真っ赤に染まっているように見えた
久(そういえば……なんとなく、生臭い気がする……)
私は思わず、その場から後ずさる
教室に、どうして血まみれの何かが落ちているのだろうか
久「ありえない……そんな……何よ、これ……!?」
私は麻雀ですら経験したことがない恐怖に襲われ、同時に教室を飛び出した
いや、正確には飛び出そうとした
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 01:02:46.52 ID:jeJqtZ240
ガチャ ガチャガチャ ガチャ
久「え!? あ、開かない……!? やだっ!やだやだ!!」ガチャガチャ
久(鍵なんて掛ってなかったのに……ううん、今だって鍵は掛ってないよ……!! それなのに、どうして!?)
ガチャ
私は何度もドアを開けようと懸命にドアの取っ手を引く
ガチャ
が、ドアはびくともしない
久「っ……なんで!? なんでよ……!! なんでよっ!!」
私はパニック状態になった
まるで、悪い夢でも見ているかのようだった
久「やだ……もう……何これ……」
真っ暗闇に静寂が満ちる
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 01:13:43.12 ID:jeJqtZ240
私はバクバクと騒がしい心臓をおさえながら、深呼吸を何度も繰り返す
久(と、とにかく、一度落ち着かないと……そもそもドアが開かないのだって私がこんなパニックになっているせいかもしれないし……)
久(さっきの変な塊だって、きっと何かの勘違いよ だってありえないじゃない 教室に……あんな訳のわからないものが落ちてるなんて……)
きっと明日の朝に見てみたら、体操服が落ちてただけとかそういうオチが待ってるに決まっている
久(きっとそうよ…… 指についたものだって美術に使う絵具かもしれないじゃない……)
暗闇のなかでパニックになっているから、得体のしれないもののように思えるだけだ
久(もしかしたら、ドアに何かが挟まって開かないだけかもしれないし……)
私はドアの隙間に、余計なものが挟まってないかどうか見ることにした
久「だめだ……真っ暗で何にも見えないわ……」
手探りでドアの溝を確かめるけど、それだけでは分からない
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 01:26:17.03 ID:jeJqtZ240
久「他の出口は……」
とはいえ、ここは校舎の3階だ
外に出るにはどうしても廊下に出なくてはならない
久(……今すぐに出たいのに……)
途方に暮れていると、ドアの窓に一瞬だけ光が入るのが見えた
でも、ドアの窓は曇りガラスになっているため、はっきりとそれが何なのかは分からない
久「誰か……歩いてくる?」
と同時に、タッ、タッ、タッ、タッ と足音がする
久「ああ……! そうか……用務員さんね」
いつも校内の巡回をしてくれる用務員さんの存在を私は思い出した
突然の停電に、おそらく見回りをしてくれているに違いない
久「助かった!」
私はへなへなに砕けている腰に力を入れ、立ち上がった
ドンドン
久「すみません」
窓越しに用務員さんに向かって目一杯、叫ぶ
ドン
久「すみません! 閉じ込められているんです!」
私は念のためにもう一度、叫んだ
すると廊下の向こうからその光が徐々に近づいてくるのが見えた
でも……
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 01:35:48.57 ID:jeJqtZ240
久(なんか……この光おかしい)
私は眉をひそめ、一歩ドアから遠のいた
久(懐中電灯だったらもっと明るいわよね……この光、なんだか……)
なんだか、その光は人魂のようにぼんやりとしているのだ
しかも、ゆらゆらとうごめいているようにも見える
久(それに、この足音……)
タッ、タッ、タッ、タッ、という足音は、4回続いて、そして、3秒ほどあけ、再び4回響く
それを規則正しく繰り返しているのだ
久(用務員さんじゃない……明らかに変な歩き方……)
久「っ……」
私はなんだか無性に怖くなり、その場から2、3歩下がり、尻餅をつく
久(……何、何なの……?)
……やがて、その光は私の教室の前で止まった
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 01:40:21.89 ID:jeJqtZ240
トントン
久「……!?」
突然、ノックをされた
……曇りガラスのせいで、ノックをしている人の顔はよく見えない
トントン
また、ノックをされた しかし、返事をしないでいると……
トントン
トントン
トントン
トントン
段々とノックの音が大きくなっていく
トントン
ドンドン
ドンドン
バンバン
バンバン
バンバン
久「や、やだ……」
私は悲鳴をあげないようにするのが精一杯だった
そして━
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 01:51:54.95 ID:jeJqtZ240
バンバン バンバン
曇りガラスを叩き始めた
久「!?」
曇りガラスを叩く手は血まみれのようで、叩くたびに赤い手形がつく そして、どんどんと曇りガラスは赤く染まっていく
そしてついに……
バリン
曇りガラスが割れてしまった
するとそこには━
背の高く、真っ黒で首の折れたようなシルエットの若い女の人がいた
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 02:04:26.30 ID:jeJqtZ240
?『まダ残ってルの……?』
久「いや……」
?『早ク、帰りなさい……?』
ドアの窓のあった所から覗き込むようにじっと私を見て、私に向かって鳥のホネみたいな指を突き出してくる
久「いいいいいいやあぁあああああああああああああああ」
私は無我夢中でドアから離れる
何、何なのあれは? 私をどうするつもりなの?
私は机をなぎ倒しながら、窓のほうに行く
久「はぁ、はぁ……はぁ、はぁ……はぁ、はぁ……」
私はドアの方を確認する
……幸い、開けてくる様子はない
私は上がりっぱなしの息を整えながら、あたりをきょろきょろと見回した
一刻も早く逃げたい、ここから離れたい
久(前のドアから出られないとなると……外に出るには、後ろのドアから出るしか……!)
久(で、でもそうすると、廊下は前のドアにいるあの幽霊の後ろを通らないと出口には着かない……)
久(そんなの無理……でも……)
グッと唇をかみしめ、私はもう一度、教室中をぐるりと見回す
久(何か……あれに対抗できるものがあれば……)
そして見つけたのは━
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 02:11:53.44 ID:jeJqtZ240
久(あれ、これって化学の実験の時に使った塩の残り……?)
塩は清めの役割を持っている
久(よし、これを持っていこう……!)
私は右手に塩を出し、強く握った
久(怖いけど……行しかない!)
見るとドアの向こうの女の人の幽霊は、割れた窓から教室に侵入しようとしていた
私を捕まえる気らしかった
たぶん、この人が『放課後のユキコさん』らしい
久(捕まる、ものか……!)
私は意を決して、教室の後ろ側のドアを開けた
……一気に行こう
そう、私は決意した
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 02:17:18.81 ID:jeJqtZ240
ドアから飛び出ると同時に、私は、幽霊の後ろを走り抜けようとした
幽霊は私の姿を見るなり、すごい勢いで走ってきた
ユキコ『待ちナさい!』
久「っ……こ、来ないでっ!!!」
私は右手に握りしめていた塩を幽霊にむかって投げつけた
ユキコ『ギャ――――――――ッ!!!!』
久(ひ、ひるんだ)
久「この隙に!」
私はもがき、のたうち回る幽霊を尻目に、その場を駆け抜けた
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 02:21:34.71 ID:jeJqtZ240
久「はぁ……はぁ! はぁはぁ!」
真っ暗闇の廊下をただひたすら駆け続ける
階段を駆け下り、そして、ひたすら下へ逃げる
ユキコ『待ちナサ――――――イ……』
そして、そのまま私は昇降口のところまでやってきた
久(もうすぐ! もうすぐ……出口だ!)
幸い、あの化け物はまだ、私に追いついていない
今なら、なんとか学校を出られそうだ
63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 02:27:10.26 ID:jeJqtZ240
久「はぁ、はぁ……やっと、ここまで……!」
私はぼんやりと光る昇降口の扉に手を掛けた
久「え?」
ガチャ
久「や、やだっ!やだ……開かない!!」
久「なんで? どうして…… ここまで来て……!」
ガチャ
久「どうして! 開いてよ!! あいてよおぉおおおおおお!!!!」
私は今にも泣きそうだった
ガチャ
久(どうしよう このままじゃ、またあの化け物に…… なんとか、なんとかしなくちゃ、なんとか…… なんとか……!!)
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 02:39:08.84 ID:jeJqtZ240
久「……そ、そうだ……!」
私はわなわなと震えながらも、必死に自分を奮い立たせ、扉に背中を預けながら傘置きの傍に寄った
そこには、私の傘が置いてあった
久「こ、これで……」
私は手探りでそれを取り上げる
そして、扉のガラスに狙いを定め、傘の柄の部分を力いっぱいに打ち下ろした
ガツ
久「うぐ……!」
強化ガラスになっているらしく、傘の柄の打ちつけた位ではヒビしか入らない
久「はぁ、はぁ……っ!! 割れろ!割れろ!!」
ガツ ガツ ガツ
私は何度も何度も、傘の柄をガラスに振り下ろす
気ばかり焦る 他にもっと効率のいい方法があるに違いないけど……
今はそれを探している暇はない
ユキコ『待ちナサ――――――い』
久「……! またこっちに来る」
ガチャ ガチャ ガチャ
久「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ!」
それでも、傘を振り下ろし続けていると……
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 02:46:16.39 ID:jeJqtZ240
ガチャン
久「や、やった……!!」
ドアのガラスはガシャガシャと音を立てながら飛び散った
開いた穴から、生温かい空気が流れ込んでくる
雨はまだ、しとしとと降り続いていた
久「はぁ……はぁ……、っと……」
私はガラスの破片で怪我をするのも構わずに、身をかがめ、ドアの下部分にできたその穴をくぐり抜ける
久(やった!もうすぐ外だ……!出られる……助かった!)
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 02:50:23.35 ID:jeJqtZ240
無我夢中で私は外に這い出た
久「え?」
その時、私の腕に何かが絡みつくような違和感を覚えた
ハッとして振り返る
するとそこには━
ユキコ『外はいけませんよ』
真っ黒いシルエットの、ユキコさんが私の腕を掴んでいた
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 03:01:07.90 ID:jeJqtZ240
久「ひっ!?」
私は悲鳴を上げる
……後ろにいる気配が微塵も感じられなかった
ユキコさんは、私の左腕をごつごつした木の根っこのような指でぎりぎりと締め上げる
ぎゅ~
久「いやあぁぁぁ! な……何なのよ? 私が何をしたっていうのよ!?」
ユキコ『どこに行くの?もう少しだから待ってて?』
久「痛い!……痛い痛い!」
恐怖のあまりに、ガクガクと震える 目からは涙がでてきた
久「は、離して!!」
ユキコ『私ノかわイイ生徒サん』
ぎゅ~
だめだ、このままじゃ……
私は身をよじる
久「や、め……てっ……いたい……いたい……!!」
このままじゃ、腕が……腕が、折れる……!!
ユキコ『ず―――っと一緒にいましょうネ』
ぎゅ~
恐ろしい力で捻りあげられて、腕の筋肉がゴリゴリと潰される
今までに経験したことないような痛みが、私の思考を完全に奪い去ろうとしていた
久「あぐぁ……あッ!」
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 03:06:12.19 ID:jeJqtZ240
ここで奇跡が起きる
なんと、ユキコさんの手から私の腕から離れたのである
離れた瞬間、私は無我夢中で校門へ走り出した
とにかく、この人から離れたかった
時々、振り返るがユキコさんは追ってこなかった
それでも走り続けた
私は校門に着く
久「美穂子!早くここを……」
と叫ぼうとした しかし、それは出来なかった
なぜなら━
……そこに、美穂子の姿はなかったからだ
73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 23:35:48.13 ID:jeJqtZ240
私は美穂子を探した
久「みほこぉおおおお、どこなのよぉおおおおおおおお!!!」
私の叫び声はもう、悲鳴に近かった
……美穂子が姿を消した 悪戯でどこかに隠れる、なんていうことをする子ではない
私は少し冷静になるために、校門を右手で思いっきり殴る
ガンッ
久「っ……!!」
右手が痛いが気にしない
私は少し落ち着きを取り戻し、考える
久「……美穂子が消えるパターンは2パターン」
久「1つは、私の帰りが遅いので学校に入ったパターン」
これが最も有力なパターン ただ忘れ物を取りに行くのに時間がかかりすぎている 心配になって校舎に入った、というもの
久「……もう1つは……」
これは、一番考えたくないパターン 美穂子があの化け物に連れ去られた、というもの
しかし、これはあり得ないと考えていいだろう
さっきの化け物は外にに出る様子がなかった 外にはいけない理由があるのだろうか? 何にせよ、外には出れないと考えていいだろう
また、この場所が荒れている様子もないことからも裏付けられる
しかし、どちらにせよ、美穂子はあの場所にいる、という事実は変わりがなさそうである
74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 23:41:21.62 ID:jeJqtZ240
久「う……」
私はユキコさんに捻りあげられた左腕をかばう
……痛みが段々と戻ってきている
久「……また、あの場所に戻るの?」
正直に言うなら戻りたくない あんなに怖く、痛い思いをしているのに戻るなんてごめんである
私の勘も、こう、告げている ”逃げろ”と
でも、
ガッ
私の友人があの場所にいる
ザッ
生きて戻ってくる保証なんてない
でも、でも……
ダッ
私は走り出す
美穂子を、私の友人を、助けるために……
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 23:50:25.78 ID:jeJqtZ240
私は昇降口に着くと、周りを見わたした
久(……ユキコさんは、いない……みたいね)
私はできる限り慎重に、かつ素早く行動をする
1階……いない
2階……いない
3階に行き、廊下を歩く
久「美穂子……」
私は美穂子が襲われていないかだけが心配だった
久(美穂子はきっと大丈夫……きっと……)
そう思いながら教室を一つずつ調べていく
渡り廊下を歩いていると前から足音が聞こえてきた
コツ コツ コツ コツ
久「……!!」
私は身構える
……来るのは天使(美穂子)か、それとも悪魔(ユキコ)か……
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 00:01:14.09 ID:3jfwcgnD0
美穂子「上埜さん!!」
……美穂子だった 運はこちらの味方らしい
美穂子「上埜さん、どこにいたんですか? 探したんですよ!」
久「美穂子……」
美穂子が生きている そのことが確認できたからなのか、私の目から涙が出てきた
美穂子「……上埜さん? どうかしたんですか?」
久「ん……なんでも……ない」グスン
涙がどんどん溢れてくる
その時だった
ユキコ『ヴウウウウウゥゥゥゥゥ……』
後ろから唸り声が聞こえてきた
久・美穂子「……!!」
私はハッとする
美穂子「い、いまの……」
久「美穂子、走るわよ!」
私は美穂子の腕を掴み、走り出す
美穂子「ふぇ、あっ……」
そして、私たちは近くの教室に逃げ込んだ
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 00:10:35.18 ID:3jfwcgnD0
美穂子「はぁ、はぁ……あれは……なんなんですか……」
久「はぁ、はぁ……分からない……わ」
手を放すと、私はそのままその場に崩れ落ちた
美穂子「上埜さん!?……そうしたんですか!?」
久「……いや、ちょっと、ね」
誤魔化したつもりだったが、美穂子は、
美穂子「……」ボロボロ
大粒の涙を流していた
久「みほ……あっ……」
美穂子「……」
美穂子は何も言わず、私のことを抱きしめた
久「っ……!!」
美穂子「え……あ、ご、ごめんなさい……! も、もしかして、腕、ケガしてるんですか?」
久「……ええ、左腕をちょっと、ね」
私はズキズキと疼く左腕をそっと手で庇う
美穂子「ちょっと見せてください」
そういって美穂子は私の袖を丁寧に捲り上げる
美穂子「……!!」
美穂子は絶句していた
78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 00:12:29.14 ID:3jfwcgnD0
>>77訂正
× 美穂子「上埜さん!?……そうしたんですか!?」
○ 美穂子「上埜さん!?……どうしたんですか!?」
申し訳ないです
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 00:21:34.84 ID:3jfwcgnD0
美穂子「これ……どう、したんですか?……」
美穂子はそう、聞いてきた
私は美穂子に今までのことを簡単に話した 外に出たことはあえて口に出さなかった 言うと『私のせいでまたこんなところに……』と言って責任を感じてしまうと思ったからである
久「……というわけよ」
美穂子「そう、だったんですか……」
美穂子は暗い顔をする
そして、
美穂子「……あまり、無理、しないでください……」
と今度は左腕に触れないように私の体を抱きしめた
久「……うん」
私は、そう返事をするしかなかった
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 00:36:32.96 ID:3jfwcgnD0
久「……そろそろ行きましょう」
美穂子「……そうですね」
美穂子はハグをやめて、立ち上がる
続けて私も立ち上ろうとすると、
美穂子「上埜さん」スッ
と言って手を差し伸べてくれた
久「ありがとう」
そう言って、私は差し伸べられた手を掴んで立ち上がる
私はスカートについたホコリをはらう
久「……」
美穂子「……」
場に緊張と静寂が満ちる
久「……き、きっとすぐに出られるわよ」
美穂子「……そ、そうですよね」
私たちはわざと明るい声を出す
……私たちは薄々気がついていた
こんなことをしていないと、正気を保てないということを……
81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 00:44:55.97 ID:3jfwcgnD0
久「あ……美穂子」
美穂子「はい?」
久「……カバン、ありがとう」
と言って、自分のカバンを取る
美穂子「え……あ、はい……どう、いたしまして……」
と美穂子は返事をした 若干照れているのは気のせいなのか……
私たちは、廊下を確認して教室を出る そして近くの階段に向かう
すると━
ユキコ『待っテイマしたよ』
久・美穂子「……!!」
久「美穂子!!」
私はケガをしている左腕を、無理矢理動かして美穂子の腕を掴み、来た道と逆方向にある階段を目指す
美穂子「上埜さん!!」
久「いいから!!」
たぶん、美穂子は私の腕を気にしているんだろうが、今はどうでもよかった
ユキコ『待ちナサーイ』
……後ろからユキコさんが迫る
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 00:58:50.30 ID:3jfwcgnD0
しかし、二人で走っているせいか、私たちとユキコさんとの差はみるみる縮まっていった
久「……! これじゃあ」
私は、後ろを振り返りつつ走る
……これでは、捕まるのも時間の問題だ
私は頭をフル回転させる ユキコから逃げる方法を……
……そして辿り着く、1つの方法
それは━
久「美穂子、先に逃げて!!」
……自分が足止めをして美穂子を先に逃がし、自分はユキコの隙をつくり、逃げるというものである
正直、これしか思いつかない!
私は足を止めた すると美穂子も足を止めた
美穂子「え……」
久「いいから!!」
私は美穂子には悪いと思いつつ、背中を押す
すると、美穂子は走り出した
美穂子が走るのを見て振り返ると、もう近くにユキコさんがいた
久「くっ……」
恐怖で押しつぶされそうになるのを必死で堪える
久(逃げちゃダメ、ここで足止めをする!!)
私は決意を固めた
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 01:08:36.93 ID:3jfwcgnD0
久「ユキコ先生!!」
そう叫ぶと、ユキコさんは止まった
ユキコ『お前は、私を知っているのか……?』
久「知ってるわよ! あなたは昔、つばさ小で見回りの途中、事故で死んだこともね!!」
ユキコ『……』
ユキコさんは黙った
久(よし、この隙に……)
ユキコ『そのコトヲ……』
久「え……」
ユキコ『そのコトヲ、思いダサセるな―――――――!!!!』
ドンッと私は床にたたきつけられた
久「くう……」
美穂子「上埜さぁぁぁぁん!!」
近くにいたのか、かけ戻ってくる彼女の声が響く
久(……美穂子!!!!!!)
私は心の中で何度も叫んだ
久(……戻って、きちゃ、ダメ……)
私はもうダメかもしれない でも、美穂子が無事なら……
目の前にユキコさんが迫る 殺される……!
そう思った
その時……
84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 01:22:36.67 ID:3jfwcgnD0
?「……そこまでやで、ユキコ先生!!」
不意に柔らかな光が降り注ぐ
ユキコ『……っ、ヴヴヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……』
久「……この声、園城寺さん?」
怜「せやで ……それよりも、早く出てこれへんでごめんな ……ここからはウチがなんとかするわ」
小さい園城寺さんはそう言うと、桃をとりだした
怜「覚悟してな、ユキコ先生」
そう言うと、桃から白い光があふれだす
ユキコ『オオォォォォオオオォォォォオオ――――――――!!』
黒い影が突進し、激しい音とともに、白い光と黒い影ははじけ飛んだ
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 01:30:20.18 ID:3jfwcgnD0
黒い影が消えると、小さい園城寺さんは消えてしまった
久「う……けほ、けほ……」
ユキコさんの霊はいつの間にか消えてしまい、
消えていた明かりが点き、あたりは雨の音だけが鳴り響いていた
……まさか園城寺さん
このために膝枕しろって言ったの……?
そんな事を考えていると視界が明暗する
首を絞められたせいで、意識が朦朧としているようだ
美穂子「う、上埜さん!上埜さん!?」
久「っ……み、ほこ?」
美穂子「……なんで、あんな無茶を……」
美穂子は大粒の涙をこぼす
久「ご、めん、でも……」
でも、それでも、美穂子を守りたかった
私はすべてを言い終えることもなく、そのままふいっと意識を失った
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 01:35:40.02 ID:3jfwcgnD0
━ひどく長い夢を見ていた気がする━
「……のさん」
「……えのさん」
美穂子「上埜さん!」
久「……ん?」
美穂子「!!……上埜さん……よかった……」
と言って美穂子は泣き始める
久「……こ、こは?」
保健室の先生「保健室よ」
久「ほ……けん、しつ?」
白いベット、白いカーテン…… 確かに保健室のようである
久「……あれ? なんで、保健室に……?」
と言って思い出す
そういえば、ユキコさんが消えた後、気を失って……
87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 01:48:01.86 ID:3jfwcgnD0
美穂子「もう、心配したんですよ いつまでも来ないので、仕方がなく校舎に入ったら昇降口で倒れていて……」
久「……昇降口!?」
私が気を失ったのは3階の廊下である 決して昇降口ではない
保健室の先生「それで、この子が保健室まで来て、知らせてくれたのよ よかったわね、私、もうすぐ帰るところだったのよ」
久「え……え!?」
頭の中が混乱する
久「え……じ、じゃあ、ユキコさんは?」
美穂子「ユキコさん?……誰ですか、それ?」
一瞬、美穂子の目が鋭くなった気がした
久「そうよ、あと、左腕……」
私はケガをした左腕を触る
しかし━
久「……痛く、ない!?」
美穂子「……? 左腕が、どうかしたんですか?」
久「え、い、いや、別に……」
美穂子「……?そうですか……」
美穂子に心配された
久「……じゃあ、お守りと封筒は……」
そう言って私はスカートのポケットを探る
久「……!!ある!」
お守りはあった しかし、封筒がなかった
美穂子「封筒ならここです」
と言う美穂子の手には封筒が握られていた
久「……てことは……」
教室には行ったことになる
……私の頭はさらに混乱してしまった
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 02:00:19.84 ID:3jfwcgnD0
美穂子「……もしかして、夢と混同しているんじゃ……」
久「え!?」
あんなに怖い目にあったのに、夢落ちでした、なんていくらなんでもひどすぎる
美穂子「寝ている間、結構うなされていましたし……」
久「……」
……私が見ていたのは夢だったのか? いや、そんな訳がない あの時、五感はすべて機能していたし……
じゃあ、美穂子と先生が口裏を合わせているのか……? でも、口裏を合わせる意味が分からない……
美穂子「……あのー、上埜さん?」
久「……ふぇ、な、なに?」
美穂子「えっと……寝ている間、寝汗をたくさんかいていたので、これを……」
と言って美穂子は水筒を取り出し、私に差し出した
久「え……あ、ありがとう」
正直、喉が渇いていたので助かった
久「……!?これって……」
美穂子「はい、リンゴ酢です」
前に美穂子にこれを薦めたところ、結構気に入ってくれたのか、作り方まで聞いてきたことがあった 結構前に教えたのだが、今でも作っているみたいだ
久「……はぁ」
リンゴ酢を飲んだら少し気分が落ち着いた もう、なんだか色々とどうでもよくなった
89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 02:08:06.12 ID:3jfwcgnD0
美穂子「……えっと、上埜さん」
久「ん?」
美穂子が何か言いづらそうな顔をしていた
美穂子「……今日、大丈夫ですか?」
久「え、何が……」
美穂子「……入試です」
久「……あ」
そういえば今日は入試だった 私は慌てて時計を見る
……午前5時を指していた
久「……」ハァ
私はため息をついた
……今日の入試、どうしようか
正直、こんな状態で入試なんて無理 あんな目にあったのに普通にできるほうがおかしい
しかし、それを言ったところで美穂子は私を引き留めるだろう
……私は答えあぐねていた
どうしたらいいのだろうか……
90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 02:12:22.91 ID:3jfwcgnD0
すると
美穂子「上埜さん、これを……」
と、美穂子は私に封筒を差し出した
美穂子「えっと……ごめんなさい これ、誰のか分からなくて中を見てしまったんです……」
と申し訳なさそうにしていた
私はそれを受け取った
……そういえば、まこは昨日の夜か今日の朝に読めって言ってたっけ?
そんな事を思いながら、私は封筒の中から手紙を取り出して読む
すると━
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 02:23:09.69 ID:3jfwcgnD0
咲『部長、頑張ってきてください 部長なら大丈夫ですよ』
和『部長、私たちは部室から応援してますから、今までの努力を信じて頑張ってください 部長なら大丈夫ですよ』
優希『部長なら、余裕で合格するじぇ』
京太郎『部長、試験頑張ってください』
まこ『部長、あんたなら平気じゃろ しっかりやってきんさい』
こう、書かれていた
久「……っ……」
涙が出てきた
私を応援してくれる仲間がいる……
私の合格を信じてやまない仲間がいる……
私なら大丈夫だろうと思ってくれる人がいる……
こんな、私に……
それなのに、それらを自分のエゴで裏切っていいのだろうか
久「……」
手に力が入り、手紙にしわが寄る
美穂子「……」
美穂子は心配そうに私のことを見ている
……私の中で結論が出た
私は涙を拭き、こう言った
久「……受ける」
92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 02:33:14.28 ID:3jfwcgnD0
美穂子「大丈夫ですか?」
と心配そうに聞いてきた
久「……うん、ありがとう」
私はお礼を言う
……美穂子がいなかったら、私は絶対に試験を受けに行っていなかっただろう
久「じゃあ、家に帰って……」
美穂子「ああ、その点は大丈夫です」
久「ふぇ?」
私は素っ頓狂な声をあげる
美穂子「えっと、実は、全部用意したんです 私が上埜さんの家に寄って、上野さんのお義母さんに事情を話したんです で、荷物なんかは全部私が持ってきました」
と言った
久「え……あ、ありがとう……」
私はお礼を言う
……さっきの会話で『お母さん』の部分が若干強調されたような気がしたが、気にしないでおくことにした
久「あ、でも、シャワーあびたいし……」
保健室の先生「それなら、私が許可するからシャワー室を使いなさい」
と、私にシャワー室のカギを渡してた
久「え、いいんですか? ありがとうございます」
と私は先生にお礼を言いつつ、鍵を受け取る
……みんなに迷惑をかけたな、と思いつつ、私たちは保健室を後にした
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 02:43:47.30 ID:3jfwcgnD0
久「……と私の話は終わりよ」
と久が話を終える
咲・和「う、ううう……」
二人で抱き合って震えている咲と和
優希「……」
顔を京太郎の背中に埋めている優希と、困惑した顔の京太郎
まこ「ふーん」
感心したようなまこ
久「……ってあれ?みんな大丈夫?」
久がそう聞くと
京太郎「大丈夫じゃないですよ!」
と京太郎の抗議
京太郎「元部長の話し方が平坦すぎて怖すぎですよ しかも、咲や和が『やめてください!!』って言ってもやめないし……」
と京太郎が言うと、咲と和はうなずく
久「え、あ、ごめんなさいね……」
と申し訳なさそうな顔をする
95: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 02:49:16.57 ID:3jfwcgnD0
和「は、話をまとめると……」
と若干震え気味の和が言う
和「結局、元部長が倒れて、悪夢を見て、その日がたまたま雨の日の10月で、七不思議と被っただけじゃないですか オカルトなんてないんですよ……」
久「……確かにそうかもねぇ」
和「じゃあ……」
久「でもね……」
と久は和の言葉を遮る
久「あれ、実は本当のことだったんじゃないかって思うのよ」
和「ど、どうしてそう言えるんですか」
和は久に食いつく
96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 03:04:09.80 ID:3jfwcgnD0
久「理由は3つ 1つ目は……」
久「園城寺さん本人」
久「私が園城寺さんのお見舞いに行ったとき、何故、長野まで来て私に学校に行くなって言ったのか聞いてみたの」
久「すると、こう、返ってきた」
怜『うちはある夢をみたんや それは、清澄の部長、つまり、あんたが黒いシルエットの女の人殺される夢をな』
怜『それがあまりにもリアルやったんよ ウチが麻雀で1順先を見るように、あんたが殺される未来を見たと思ったからや』
久「これが1つ目」
久「2つ目」
久「2つ目は、園城寺さんが病院を抜け出した時にあるメモを残していった 『桃を買ってきてほしい』と」
久「それを、清水谷さんが見つけて桃を4つ、買ったそうよ」
久「でも、園城寺さんが起きて桃を食べさせようとした時、4つだった桃が2つに減っていた」
久「これが2つ目」
久「そして3つ目」
そう言うと久は左の袖をまくる
久以外「……!!!!」
そこには、青い青いあざがくっきりと残っていた
久「これが3つ目よ」
97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 03:06:48.13 ID:3jfwcgnD0
久「ま、これだけで本当かどうか分からないけど……」
と久はまとめる
久「10月の雨が降っている日の放課後、7時に学校にいちゃ、ダメよ」
そう言うと、久はみんなをまとめる
久「ほらほら、休憩は終わりよ さっさと練習しなさい!」
98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 03:18:37.32 ID:3jfwcgnD0
それから2か月後
咲「もうすっかり10月だね」
和「そうですね」
今は放課後 二人は家路をとぼとぼ歩いていた
咲「10月っていうと晴れのイメージが強いんだけどなぁ」
和「確かにそうですね」
咲「今日は雨だし……あぁ、太陽が恋しいよぉ」
和「……とか言って、晴れたら晴れたで『雨が恋しい』とか言うんじゃないですか……」
咲「あ……バレた?」アハハ
和「もう……」
二人は会話をしながら歩く
すると……
咲「……あ」
突然、咲の歩みが止まる
和「どうしたんですか?」
咲「……本、教室に忘れてきちゃった」
和「忘れ物ですか?」
咲「うん、だから先に帰ってていいよ」
和「いいえ、私もついていきます」
こうちて二人は学校に戻ることになる
99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 03:21:39.51 ID:3jfwcgnD0
咲「うわぁー暗いね」
和「もうすぐ7時ですから」
と言いながら二人は校舎に入る
咲「和ちゃんがついてきてくれてよかったよ 一人じゃ入れなかったよ」
和「え、別に、そんな……」
と顔を赤らめる和
そして二人は教室に向かう
100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 03:25:21.38 ID:3jfwcgnD0
二人は教室に入り、電気を点ける
咲は自分の机まで行き、引き出しを漁る
咲「あったー」
と咲は本を出す
和「よかったですね」
咲「うん」
そう言って咲は本を自分のカバンに入れる
二人が返ろうとしたその時━
ドシャーン
雷が近くに落ちる
咲・和「きゃあ!」
二人は悲鳴をあげる
101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 03:36:42.22 ID:3jfwcgnD0
ブツン
教室と廊下の電気がすべて消える
咲「て、停電!?」
あたりは真っ暗になる
和「う、ううう……」
和はそこにうずくまる
咲「の、和ちゃん、大丈夫だよ すぐ直るから」
和「……はい……」
咲「……!!」
咲の頭の中にある言葉がよみがえる
《久「ま、これだけで本当かどうか分からないけど……」》
《久「10月の雨が降っている日の放課後、7時に学校にいちゃ、ダメよ」》
咲(ま、まさか……)
トントン
咲・和「ひゃっ!?」
咲と和は扉のほうを見る
そこにはぼんやりとした光があった
ギギギッ
ドアが少しずつ開いていく
咲・和「……!?」
咲と和は呼吸を忘れたかのように扉を凝視する
そこには━
?『まダ残ってルの……?』
?『早ク、帰りなさい……?』
咲・和「いいぃぃいいいいいいいいやぁぁああああああああああああああああ!!!」
この後、二人はユキコさんから逃げることになるが……
それはまた別のお話
【カン】
102: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 03:49:43.03 ID:3jfwcgnD0
お疲れ様でした
さて、このssいかがだったでしょうか
面白かった 怖かったと思っていただければ幸いです
さて、ネタバレですが……
元の作品は、『コープスパーティ Book of shadow』のchapter3 邂逅 から引っ張ってきました
この作品は、結構面白いので、是非、遊んで見てください
……コメントに帰れといったり……とありましたが、原作では帰れと言ってるのは園城寺さんポジションの人です 外に出るなはユキコさんポジションの人です
そこの部分を混ぜてしまったのが原因です
まあ、詳しくは、本編をやってみてください
そして、どこを改変したなんかを見て楽しんでいただけたりするとうれしいです
……実は、最初のネタ七不思議もあるマンガから引っ張ってきています
こちらは、『高橋さんが聞いている』というマンガです
内容は……まあ、読めばわかります ギャグ一辺倒のマンガです
以上でこのssは終わりにします
付き合っていただき、ありがとうございました また、どこかであいましょう
103: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/24(日) 03:52:28.92 ID:DUNVCcabo
乙
咲と和の名札回収しないと(使命感)
咲と和の名札回収しないと(使命感)
104: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/24(日) 08:07:53.54 ID:SChgSWdDO
乙
この2人が自力で逃げ切れる気がしない…
この2人が自力で逃げ切れる気がしない…
105: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/24(日) 12:04:58.27 ID:/11HCqPFo
乙!
ネタ元目を通してみるよ~
ネタ元目を通してみるよ~
106: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/24(日) 19:13:38.24 ID:KV3She3SO
とりあえず椅子ぶん回して窓ガラス割れば脱出できそうだとは思った
評価はよくわかんなかったのとPCも持ってないからスルーでごめんなさい
評価はよくわかんなかったのとPCも持ってないからスルーでごめんなさい
107: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/24(日) 20:23:50.29 ID:ATPyE+VaO
ネタ元からすると割れないけどな>窓ガラス
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408634728/
Entry ⇒ 2014.09.30 | Category ⇒ 咲-Saki- | Comments (0)
ことり「雨が降ってるね」
1: ◆aAGpgHyonkae 2014/09/10(水) 19:27:13.95 ID:3p7ZKUspO
ものすごい雨にうたれたので立てました。
ほんわかことうみ、すぐ終わります。
ほんわかことうみ、すぐ終わります。
2: ◆aAGpgHyonkae 2014/09/10(水) 19:27:53.54 ID:3p7ZKUspO
海未「穂乃果? 宿題はやってきましたか?」
穂乃果「えぇ!? 宿題なんてあったっけ?」
ことり「あ、あははっ♪」
海未「まったく、あなたという人は」
穂乃果「えへへー。海未ちゃんみーせてっ♪」
海未「いやです。たまには自分でやってください」
穂乃果「えー! けちーっ」ブスー
穂乃果「えぇ!? 宿題なんてあったっけ?」
ことり「あ、あははっ♪」
海未「まったく、あなたという人は」
穂乃果「えへへー。海未ちゃんみーせてっ♪」
海未「いやです。たまには自分でやってください」
穂乃果「えー! けちーっ」ブスー
4: ◆aAGpgHyonkae 2014/09/10(水) 19:30:05.01 ID:3p7ZKUspO
ことり「穂乃果ちゃん、ことりが……」
穂乃果「おー! さっすがことりちゃん! 話がわかるねぇ!」
海未「ことりぃ!? 最近、穂乃果に甘くないですか!?」
ことり「そ、そうかな?」
ことり(海未ちゃんは穂乃果ちゃんに厳しい)
海未「穂乃果? 宿題を写すのは最後の手段です」
穂乃果「ふぇ?」キョトン
ことり(けど──)
海未「まずは自分の力で考えてみましょう?」
海未「私たちが教えてあげますから」ニコッ
ことり「うんっ♪」ニコッ
穂乃果「二人とも……っ!」
穂乃果「わかったよ! 穂乃果やる!」
穂乃果「やるったらやる!」
海未「ふふっ♪ では、さっそくはじめましょうか?」
ことり(本当はすごく優しい)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
穂乃果「おー! さっすがことりちゃん! 話がわかるねぇ!」
海未「ことりぃ!? 最近、穂乃果に甘くないですか!?」
ことり「そ、そうかな?」
ことり(海未ちゃんは穂乃果ちゃんに厳しい)
海未「穂乃果? 宿題を写すのは最後の手段です」
穂乃果「ふぇ?」キョトン
ことり(けど──)
海未「まずは自分の力で考えてみましょう?」
海未「私たちが教えてあげますから」ニコッ
ことり「うんっ♪」ニコッ
穂乃果「二人とも……っ!」
穂乃果「わかったよ! 穂乃果やる!」
穂乃果「やるったらやる!」
海未「ふふっ♪ では、さっそくはじめましょうか?」
ことり(本当はすごく優しい)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
5: ◆aAGpgHyonkae 2014/09/10(水) 20:07:17.59 ID:3p7ZKUspO
海未「ことり、お疲れ様です。はい、よかったら使ってください」
ことり「わぁーっ♪ ありがとう!」
ことり(海未ちゃんはことりに優しい)
ことり「タオルふかふかー♪」
海未「汗をかいたらしっかりと水分補給をしてくださいね」ニコッ
ことり(けど──)
ことり「うんっ♪ ありがとうっ!」ニコッ
ことり(厳しくない)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ことり「わぁーっ♪ ありがとう!」
ことり(海未ちゃんはことりに優しい)
ことり「タオルふかふかー♪」
海未「汗をかいたらしっかりと水分補給をしてくださいね」ニコッ
ことり(けど──)
ことり「うんっ♪ ありがとうっ!」ニコッ
ことり(厳しくない)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
6: ◆aAGpgHyonkae 2014/09/10(水) 20:30:11.61 ID:3p7ZKUspO
ことり(海未ちゃんが厳しいのは穂乃果ちゃんにだけ)
ことり(だからきっと、海未ちゃんは穂乃果ちゃんが好き)
ことり(はじめて出会った時からそう)
ことり(穂乃果ちゃんは海未ちゃんの手を引いて)
ことり(海未ちゃんは穂乃果ちゃんについて行く)
ことり(いままでだってそうだった)
ことり(ずっとずっとそうだった)
ことり(だからきっと)
ことり(これからもそうなんだと思う)
ことり(だからきっと)
ことり(ことりも変わらない)
ことり(ことりは自分の気持ちにフタをして)
ことり(いままでだってそうだったから)
ことり(これからだってきっとそう)
ことり(いつものように気持ちにフタをするだけ)
ことり(──簡単、だね)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ことり(だからきっと、海未ちゃんは穂乃果ちゃんが好き)
ことり(はじめて出会った時からそう)
ことり(穂乃果ちゃんは海未ちゃんの手を引いて)
ことり(海未ちゃんは穂乃果ちゃんについて行く)
ことり(いままでだってそうだった)
ことり(ずっとずっとそうだった)
ことり(だからきっと)
ことり(これからもそうなんだと思う)
ことり(だからきっと)
ことり(ことりも変わらない)
ことり(ことりは自分の気持ちにフタをして)
ことり(いままでだってそうだったから)
ことり(これからだってきっとそう)
ことり(いつものように気持ちにフタをするだけ)
ことり(──簡単、だね)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
7: ◆aAGpgHyonkae 2014/09/10(水) 21:18:24.59 ID:3p7ZKUspO
穂乃果「なんだか雨が降ってきそうだね」
海未「今日は練習もありませんし、はやく帰りましょう」
ことり「うんっ」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
8: ◆aAGpgHyonkae 2014/09/10(水) 21:42:45.53 ID:3p7ZKUspO
穂乃果「うわーっ」
海未「学校を出る前に降って来てしまいましたね」
ことり「降ってる……」
海未「ことり?」
ことり「雨が降ってるね」
ことり「まるで──」
ことり(ことりの心みたい)
海未「ことり? 大丈夫ですか?」
ことり「え? あ、うん」
穂乃果「穂乃果、傘ないやー!」
海未「忘れたのですか?」
海未「はぁ……仕方ないですね」
海未「私の折り畳みを貸してあげますから」
穂乃果「わーい! ありがとうっ♪」
穂乃果「らんららんららーんっ♪」
穂乃果「こっとりちゃーん! うーみちゃーん!」
穂乃果「はやく帰ろうよぉ!」
海未「はいはいっ」ニコッ
海未「学校を出る前に降って来てしまいましたね」
ことり「降ってる……」
海未「ことり?」
ことり「雨が降ってるね」
ことり「まるで──」
ことり(ことりの心みたい)
海未「ことり? 大丈夫ですか?」
ことり「え? あ、うん」
穂乃果「穂乃果、傘ないやー!」
海未「忘れたのですか?」
海未「はぁ……仕方ないですね」
海未「私の折り畳みを貸してあげますから」
穂乃果「わーい! ありがとうっ♪」
穂乃果「らんららんららーんっ♪」
穂乃果「こっとりちゃーん! うーみちゃーん!」
穂乃果「はやく帰ろうよぉ!」
海未「はいはいっ」ニコッ
9: ◆aAGpgHyonkae 2014/09/10(水) 21:43:22.06 ID:3p7ZKUspO
海未「ね、ことり?」
ことり「……」トコトコ
海未「ことり!? 傘もささないでっ! 濡れてしまいますよ!」
ことり「……傘、忘れちゃったから」
ざーっ!
ことり(雨、冷たいなぁ)
ざーっ!
スッ。
ことり(……)
ことり「あれ?」
海未「あれ、じゃないですよ」
海未「ほら? 一緒に帰りますよ」
ことり「海未ちゃんの傘に入れてくれるの?」
海未「あたりまえですっ!」
海未「ことりはこの雨の中、傘もささずに帰るつもりですか?」
海未「風邪を引いてしまいますよ?」
ことり「……」トコトコ
海未「ことり!? 傘もささないでっ! 濡れてしまいますよ!」
ことり「……傘、忘れちゃったから」
ざーっ!
ことり(雨、冷たいなぁ)
ざーっ!
スッ。
ことり(……)
ことり「あれ?」
海未「あれ、じゃないですよ」
海未「ほら? 一緒に帰りますよ」
ことり「海未ちゃんの傘に入れてくれるの?」
海未「あたりまえですっ!」
海未「ことりはこの雨の中、傘もささずに帰るつもりですか?」
海未「風邪を引いてしまいますよ?」
10: ◆aAGpgHyonkae 2014/09/10(水) 21:43:53.27 ID:3p7ZKUspO
ことり「でも、それだったら穂乃果ちゃんが」
海未「穂乃果は関係ありませんっ!」
ことり「……っ!」
海未「私がこうしたいから、こうしてるだけですっ!」
ことり「海未ちゃん……」
海未「……いや、ですか?」
ことり「え?」
海未「ことりはいやですか?」
ことり「あ、その……」
「……おーい、海未ちゃんことりちゃーん! 雨やんだねー!」
ことうみ『……』
海未「穂乃果は関係ありませんっ!」
ことり「……っ!」
海未「私がこうしたいから、こうしてるだけですっ!」
ことり「海未ちゃん……」
海未「……いや、ですか?」
ことり「え?」
海未「ことりはいやですか?」
ことり「あ、その……」
「……おーい、海未ちゃんことりちゃーん! 雨やんだねー!」
ことうみ『……』
11: ◆aAGpgHyonkae 2014/09/10(水) 21:45:33.78 ID:3p7ZKUspO
海未「……行きますよ、ことり?」
海未「さっきのことは忘れて」
ことり「海未ちゃんっ!」
海未「ひゃい!」
ことり「あの、その……」
ことり「ことりのお家寄ってかない!?」
海未「は、はい///」
ことり「ことり、クッキー作りすぎちゃって!」
海未「はい!」
ことり「美味しい紅茶もあるし!」
海未「はい!」
ことり「それから、それから!」
海未「はい!」
海未「行きますよっ!///」
海未「先ほどからそう言っているじゃないですか///」
ことり「……うんっ///」
海未「あ……太陽が」
ことり「──やっと晴れたねっ」
海未「え?」
ことり「ううん、なんでもないっ♪」
海未「そう、ですか……行きましょうか?」
ことり「うんっ♪」
海未「……」
ことり「ねぇ、海未ちゃん?」
海未「なんですか?」
ことり「……また、傘をさしてくれる?」ニコッ
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ことり「雨が降ってるね」
おしまい
12: ◆aAGpgHyonkae 2014/09/10(水) 21:46:44.40 ID:3p7ZKUspO
おしまいです。みてくださったかた、コメントくださったかたありがとうございます。
また、次回よろしくお願いします。
また、次回よろしくお願いします。
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/10(水) 21:49:01.18 ID:lUqkzaYP0
乙!!
次回も期待しています
次回も期待しています
14: ◆aAGpgHyonkae 2014/09/10(水) 21:52:26.00 ID:3p7ZKUspO
【過去作品】
絵里「えりちかほの会議するの!」
海未「思わず誘ってしまったのです」
絵里「今週の土曜日は空いてる?」
絵里「なんとかして穂乃果の裸が見たいのよ」
海未「ことりがいきなりこんなに幼くなるなんて…ありえません!」
ことり「わぁー!懐かしいっ♪」
海未「ある日のμ's、ある日のことり」
海未「ことりがいないこの世界で」
海未「私の笑顔の理由」
ツバサ「そうだ!出待ちしよう!」
穂乃果「ことりちゃんがデート!?」
穂乃果「ユメノトビラの歌詞いいよね」
穂乃果「希ちゃん!お誕生日おめでとう!」
ことり「けっこんしき~♪ けっこんしき~♪」
ことり「今日は海未の日」
絵里「にこの誕生日」
真姫「穂乃果の誕生日」
海未「9月12日……ですか」(現行スレ)
ご興味ございましたらどうぞ!
絵里「えりちかほの会議するの!」
海未「思わず誘ってしまったのです」
絵里「今週の土曜日は空いてる?」
絵里「なんとかして穂乃果の裸が見たいのよ」
海未「ことりがいきなりこんなに幼くなるなんて…ありえません!」
ことり「わぁー!懐かしいっ♪」
海未「ある日のμ's、ある日のことり」
海未「ことりがいないこの世界で」
海未「私の笑顔の理由」
ツバサ「そうだ!出待ちしよう!」
穂乃果「ことりちゃんがデート!?」
穂乃果「ユメノトビラの歌詞いいよね」
穂乃果「希ちゃん!お誕生日おめでとう!」
ことり「けっこんしき~♪ けっこんしき~♪」
ことり「今日は海未の日」
絵里「にこの誕生日」
真姫「穂乃果の誕生日」
海未「9月12日……ですか」(現行スレ)
ご興味ございましたらどうぞ!
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/10(水) 21:59:55.54 ID:NvAsv9NLo
いくつか見たことあったわ
どれも結構好き
どれも結構好き
16: ◆aAGpgHyonkae 2014/09/10(水) 22:07:22.63 ID:3p7ZKUspO
>>15
ありがとうございます!
ことうみ多めですが。お気に召したのであれば嬉しいです。
ありがとうございます!
ことうみ多めですが。お気に召したのであれば嬉しいです。
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/10(水) 22:08:13.21 ID:hq4YAyOe0
ほの会議の好きだった
18: ◆aAGpgHyonkae 2014/09/10(水) 22:25:29.63 ID:3p7ZKUspO
>>17
ありがとうございます!
初SSなんで内容ボロボロでした。
ありがとうございます!
初SSなんで内容ボロボロでした。
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 00:49:52.87 ID:2sANH17FO
乙
いつもことりが可愛くて好き
いつもことりが可愛くて好き
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410344833/
Entry ⇒ 2014.09.30 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
渋谷凛、佐久間まゆ『結婚式前夜』
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/03(日) 17:07:33 ID:ziycO9z2
拙いですが、投下していきます
まゆ「………」チビッ
━━━カラン
バーテンダー「いらっしゃいませ」
凛「お待たせ」
まゆ「いいえ、呼んだのはまゆですから、気にしないでください」
凛「まゆから『飲みませんかぁ?ウフッ』なんて電話来たから驚いちゃったよ」
まゆ「凛ちゃん………まゆの物真似似てませんねぇ」
凛「裏声まで使ってあげたのに………」ムスッ
まゆ「この五年で随分柔らかくなりましたね凛ちゃんも。まぁどうぞ」隣ポンポン
凛「ん」
まゆ「………」チビッ
━━━カラン
バーテンダー「いらっしゃいませ」
凛「お待たせ」
まゆ「いいえ、呼んだのはまゆですから、気にしないでください」
凛「まゆから『飲みませんかぁ?ウフッ』なんて電話来たから驚いちゃったよ」
まゆ「凛ちゃん………まゆの物真似似てませんねぇ」
凛「裏声まで使ってあげたのに………」ムスッ
まゆ「この五年で随分柔らかくなりましたね凛ちゃんも。まぁどうぞ」隣ポンポン
凛「ん」
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/03(日) 17:15:20 ID:ziycO9z2
バーテンダー「ご注文は?」
凛「そうだね、えっと」
まゆ「んん?」
凛「彼女と同じ物を」
バーテンダー「承知しました」
まゆ「あらぁ………真似っこちゃんですねぇ」クスクス
凛「同じのでいいよ、私もそれ飲みたい気分」
まゆ「ブルームーン。以前礼子さんからお聞きしたんです、こういう時に静かに飲むものだと」
凛「私は、それ真奈美さんから聞いた。なんか格好いいよねあの人達から聞くと」
まゆ「女性としても人としても成熟なさってる方々ですしねぇ。まゆ達には無い深さがありますから」
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/03(日) 17:18:50 ID:ziycO9z2
凛「………礼子さんや真奈美さん達も、今頃こうしてるのかな?」
まゆ「どうでしょう?まゆ達みたいに子供じゃありませんから、案外あっさりしてるかもしれませんねぇ………」
凛「子供、か。あぁそうかもしれない。身体はこうしてお酒飲めるような大きさになったけど、多分私は中身はあの頃のまま………かな」
まゆ「ウフフ、お子様にはお酒はダメです~」
凛「黙れ私よりちっちゃいまゆ」
まゆ「まゆは凛ちゃんより一つ上ですから」
凛「でもまゆも私と同じ匂いがする」
まゆ「はい、まゆも中身はあの頃のままです。ええ、Pさんと出会った頃、そのままに」
バーテンダー「お待ちどおさまです」
凛「ありがと」
まゆ「じゃあ改めて………Pさん、美嘉さんのお幸せを願って」
凛「まだ諦めきれない、大人になりきれない私達の残念さに」
まゆ、凛「「乾杯」」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/03(日) 17:29:31 ID:ziycO9z2
まゆ「売れっ子アイドル二人が、好きな人の結婚式前夜に未練がましくカクテルを飲んで。
ウフフ、週刊誌の記者がいたら餌食ですねぇ」
凛「だね、間違いないよ。ただし仮に写真撮っても生きて帰れないねその人。昌葉お手製『盗撮反応式自動発射ホーミングレーザー』の餌食になるもん」
まゆ「………今日までに黒焦げになった方々は100人越え、でしたか?(汗)」
凛「………効果抜群過ぎだよね。そもそもホーミングでレーザーって………(汗)助かってるからいいけど。
昌葉も目を赤くしながら『凄い演出にしてやるさ、二人の門出なんだから』って、特製の演出装置作ってた」
まゆ「そうですかぁ………皆さん思い思いの心中でしょうね」
凛「私達みたいにこうして過ごせるならまだマシかも。響子や美優さんに藍子とか、胸に溜め込んじゃう人達はまだ泣いてるかも」
まゆ「容易に想像がつきます………まゆだって今もモヤモヤしてますけど」
凛「愛人の座は渡さないよ?」
まゆ「………………まゆでさえこの流れで言わなかったのにそれをあっさり言える凛ちゃんが凄いです。勿論悪い子な意味で」
ウフフ、週刊誌の記者がいたら餌食ですねぇ」
凛「だね、間違いないよ。ただし仮に写真撮っても生きて帰れないねその人。昌葉お手製『盗撮反応式自動発射ホーミングレーザー』の餌食になるもん」
まゆ「………今日までに黒焦げになった方々は100人越え、でしたか?(汗)」
凛「………効果抜群過ぎだよね。そもそもホーミングでレーザーって………(汗)助かってるからいいけど。
昌葉も目を赤くしながら『凄い演出にしてやるさ、二人の門出なんだから』って、特製の演出装置作ってた」
まゆ「そうですかぁ………皆さん思い思いの心中でしょうね」
凛「私達みたいにこうして過ごせるならまだマシかも。響子や美優さんに藍子とか、胸に溜め込んじゃう人達はまだ泣いてるかも」
まゆ「容易に想像がつきます………まゆだって今もモヤモヤしてますけど」
凛「愛人の座は渡さないよ?」
まゆ「………………まゆでさえこの流れで言わなかったのにそれをあっさり言える凛ちゃんが凄いです。勿論悪い子な意味で」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/03(日) 17:34:20 ID:ziycO9z2
凛「だってモヤモヤしていたくないもの。結婚式っていう逃げられない現実があるから、今日だけはこうしてウジウジしちゃうけど。
けど明日からは違うよどんどん突き進むから」
まゆ「あはは、妙な方向に走ってどうするんですか凛ちゃん(笑)
けど美嘉さんの手前ガツガツするのは無理でしょう?」
凛「うっ………」
まゆ「まゆは静かに、静かぁ~に待ちますよぉ。何年先でもいいです、Pさんがまゆを求めてくれるまで、女を磨いてジッと待ちます」
凛(まゆ………さすがだね)
まゆ「お褒めに預かり光栄です♪」
凛「読まれた!?」
まゆ「お顔に出ますから凛ちゃんは」
けど明日からは違うよどんどん突き進むから」
まゆ「あはは、妙な方向に走ってどうするんですか凛ちゃん(笑)
けど美嘉さんの手前ガツガツするのは無理でしょう?」
凛「うっ………」
まゆ「まゆは静かに、静かぁ~に待ちますよぉ。何年先でもいいです、Pさんがまゆを求めてくれるまで、女を磨いてジッと待ちます」
凛(まゆ………さすがだね)
まゆ「お褒めに預かり光栄です♪」
凛「読まれた!?」
まゆ「お顔に出ますから凛ちゃんは」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/03(日) 17:42:02 ID:ziycO9z2
まゆ「それにしても覚えてます?引退する時の美嘉さんの言葉とお顔」
凛「うん、忘れられない」
━━━みんな、今までありがとうね。それと………うん………ゴメン
凛「ありがとうと、ゴメンと」
まゆ「短いですけど美嘉さんの想いの全てでしたねぇ………」
凛「幸せそうなのに悲しそうな笑顔だったのは、多分私達への謝罪。Pさんを独り占めしちゃう事への」
まゆ「あんなお顔されたら、困ります。だから今は正妻の座は美嘉さんにお譲りしてあげましょうねぇ。
争奪戦を勝ち抜いた勝者への敬意を示して」
凛「…………うん」
まゆ「ハア………」
凛「ふぅ………」
まゆ「飲みますか」
凛「飲もう」
凛「うん、忘れられない」
━━━みんな、今までありがとうね。それと………うん………ゴメン
凛「ありがとうと、ゴメンと」
まゆ「短いですけど美嘉さんの想いの全てでしたねぇ………」
凛「幸せそうなのに悲しそうな笑顔だったのは、多分私達への謝罪。Pさんを独り占めしちゃう事への」
まゆ「あんなお顔されたら、困ります。だから今は正妻の座は美嘉さんにお譲りしてあげましょうねぇ。
争奪戦を勝ち抜いた勝者への敬意を示して」
凛「…………うん」
まゆ「ハア………」
凛「ふぅ………」
まゆ「飲みますか」
凛「飲もう」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/03(日) 17:49:25 ID:ziycO9z2
━━━
凛「まゆ、今度一緒に仕事しない?『失恋話特集!』みたいな番組でさ、もーね、こう、ブワワーーッ!と、まくし立ててやるのブワーワーーッって///」
まゆ「いいですね~!あ、それならぁ、CGプロダクションのほぼ全アイドル一斉に出演しちゃいましょ~(笑)
マイク100本あっても足りませ~ん、ディレクターとPさんは冷や汗が止まらない二時間スペシャルで~すウフフフフ///」
凛「いいね一斉にドドドドドー!て!アハハハハ!///」
━━━
まゆ「ヒック………まゆはぁ、まゆはぁですねぇ、昔から凛ちゃんが大嫌いでしたぁ~!でも大好きで~す凛ちゃんが大嫌いで大好きで~す///ウフフフフフフフ」
凛「ウィッ………私らってね、私らってまゆなんら大嫌いだったろー!でも大好き!はぴはぴ大好きー!アハハハハ!//」
まゆ、凛「「まだ飲むよ~!///」」
━━━━━━━━━
━━━━━━
━━━
凛「まゆ、今度一緒に仕事しない?『失恋話特集!』みたいな番組でさ、もーね、こう、ブワワーーッ!と、まくし立ててやるのブワーワーーッって///」
まゆ「いいですね~!あ、それならぁ、CGプロダクションのほぼ全アイドル一斉に出演しちゃいましょ~(笑)
マイク100本あっても足りませ~ん、ディレクターとPさんは冷や汗が止まらない二時間スペシャルで~すウフフフフ///」
凛「いいね一斉にドドドドドー!て!アハハハハ!///」
━━━
まゆ「ヒック………まゆはぁ、まゆはぁですねぇ、昔から凛ちゃんが大嫌いでしたぁ~!でも大好きで~す凛ちゃんが大嫌いで大好きで~す///ウフフフフフフフ」
凛「ウィッ………私らってね、私らってまゆなんら大嫌いだったろー!でも大好き!はぴはぴ大好きー!アハハハハ!//」
まゆ、凛「「まだ飲むよ~!///」」
━━━━━━━━━
━━━━━━
━━━
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/03(日) 17:55:05 ID:ziycO9z2
チュンチュン…
凛「んっ………あ、頭痛が」
まゆ「うぅん………の、飲み過ぎましたぁ。凛ちゃんシャワー使っていいですよぉ」
凛「ありがとー………えっと、BAR出てまゆのマンションに来てこうして朝まで飲み直してて………こんなにお酒飲んだの初めて━━━━━━朝ぁ!?」
まゆ「!?い、いいいいいまいまいままま今何時ですか凛ちゃん!?」
凛「ちょっと待って!時計時計………」
『08:57』
凛「」
まゆ「」
『結婚式スタート:10:00』
凛「いやあぁぁぁぁぁぁ!!!」
まゆ「お着替え!身支度!御化粧に御祝儀の用意と、それからそれからそそそ、それからえっとえっとえっと」
凛「まゆスーツ借りるよ家まで取りに行く暇ない!」
凛「んっ………あ、頭痛が」
まゆ「うぅん………の、飲み過ぎましたぁ。凛ちゃんシャワー使っていいですよぉ」
凛「ありがとー………えっと、BAR出てまゆのマンションに来てこうして朝まで飲み直してて………こんなにお酒飲んだの初めて━━━━━━朝ぁ!?」
まゆ「!?い、いいいいいまいまいままま今何時ですか凛ちゃん!?」
凛「ちょっと待って!時計時計………」
『08:57』
凛「」
まゆ「」
『結婚式スタート:10:00』
凛「いやあぁぁぁぁぁぁ!!!」
まゆ「お着替え!身支度!御化粧に御祝儀の用意と、それからそれからそそそ、それからえっとえっとえっと」
凛「まゆスーツ借りるよ家まで取りに行く暇ない!」
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/03(日) 17:59:55 ID:ziycO9z2
まゆ「待ってください凛ちゃん私と凛ちゃんじゃサイズが違(ビリッ)」
凛「ごめん破れちゃった」
まゆ「あぁぁぁぁ!!?何やってるんですか凛ちゃん~!?」
凛「ごめん!後で弁償するから!えーとスーツ駄目ならサイズごまかせそうなドレスは」
まゆ「勝手に衣装ケース漁らないでください~!凛ちゃんのは用意しますから待って、待って~!」
凛、まゆ「「こんなやつと飲みに行かなければ良かった~!!」」
凛「ごめん破れちゃった」
まゆ「あぁぁぁぁ!!?何やってるんですか凛ちゃん~!?」
凛「ごめん!後で弁償するから!えーとスーツ駄目ならサイズごまかせそうなドレスは」
まゆ「勝手に衣装ケース漁らないでください~!凛ちゃんのは用意しますから待って、待って~!」
凛、まゆ「「こんなやつと飲みに行かなければ良かった~!!」」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/03(日) 18:24:56 ID:ziycO9z2
以上です、もうちょい文章力欲しいですね………お付き合いありがとうございました
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/04(月) 19:19:20 ID:7x6RIa3A
いいssだった、かけ値なしに
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 11:53:47 ID:C1y27Rkg
お疲れ様、掛け合いに笑った w
掲載元:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1407053253/l50
Entry ⇒ 2014.09.30 | Category ⇒ モバマス | Comments (0)
真姫「妹っていいものね」
1: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 11:40:25.66 ID:CP4kmUX70
凛「真姫ちゃん真姫ちゃん」
真姫「何?」
凛「明日も一緒に遊べる?」
真姫「明日も?」
真姫(明日は何かあったかしら……あ、確か模試の結果が届くんだっけ)
真姫「ごめん、明日はちょっと用事があって」
花陽「そっかぁ。それなら仕方ないね」
凛「じゃあまた今度誘うよ」
真姫「うん、ありがとう」
真姫「何?」
凛「明日も一緒に遊べる?」
真姫「明日も?」
真姫(明日は何かあったかしら……あ、確か模試の結果が届くんだっけ)
真姫「ごめん、明日はちょっと用事があって」
花陽「そっかぁ。それなら仕方ないね」
凛「じゃあまた今度誘うよ」
真姫「うん、ありがとう」
2: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 11:43:42.89 ID:CP4kmUX70
真姫「はぁ……ミスなしかぁ」
真姫(復習するところないじゃない)
真姫「そうだったわ……間違って簡単な方の模試、受けたんだった」
真姫(一気に暇になったわね……復習しようと思ってたのに)
真姫(夏休みって暇になるのよね)
真姫「凛たちと遊びに行けばよかった……」
真姫「そうだ、今から電話してみようかしら」
3: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 11:46:29.37 ID:CP4kmUX70
真姫「携帯どこ置いたっけ……」
真姫「あった」
真姫(あれ? 着信がある……にこちゃんから?)
真姫(どうしたんだろう。珍しい)
真姫(あ、また来た)
真姫「はい、もしもし」
にこ「ああっ、よかった繋がって……」
真姫「?」
真姫「あった」
真姫(あれ? 着信がある……にこちゃんから?)
真姫(どうしたんだろう。珍しい)
真姫(あ、また来た)
真姫「はい、もしもし」
にこ「ああっ、よかった繋がって……」
真姫「?」
6: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 11:53:17.47 ID:CP4kmUX70
真姫「どうしたの? 何か用があったわけ?」
にこ「そうそう。今日あんた暇?」
真姫(……なんかそう聞かれると答えるのが癪だけど)
真姫「ええ、暇ね」
にこ「よかった。みんな忙しくてね」
にこ「今日、絵里と希と大学の講義に行くのよ」
真姫(そっか、大学生の夏休みって講義あるんだ)
真姫「って、遅くない? もう1時だけど」
にこ「そこは気にしないで」
にこ「そうそう。今日あんた暇?」
真姫(……なんかそう聞かれると答えるのが癪だけど)
真姫「ええ、暇ね」
にこ「よかった。みんな忙しくてね」
にこ「今日、絵里と希と大学の講義に行くのよ」
真姫(そっか、大学生の夏休みって講義あるんだ)
真姫「って、遅くない? もう1時だけど」
にこ「そこは気にしないで」
7: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 11:54:47.88 ID:CP4kmUX70
にこ「それで今日、妹たちの面倒はママ……じゃなくてお母さんが見てくれる予定だったんだけど……」
真姫「うん」
にこ「急に用事ができたみたいで、仕事に行っちゃったのよ」
真姫「……まさか」
にこ「そう、代わりに面倒見てほしいのよ」
真姫「私、全然話したことないわよ?」
にこ「いや、あんたのこと気に入ってるみたいよ? こころとここあは」
真姫(……何で?)
真姫「うん」
にこ「急に用事ができたみたいで、仕事に行っちゃったのよ」
真姫「……まさか」
にこ「そう、代わりに面倒見てほしいのよ」
真姫「私、全然話したことないわよ?」
にこ「いや、あんたのこと気に入ってるみたいよ? こころとここあは」
真姫(……何で?)
8: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 11:57:20.66 ID:CP4kmUX70
真姫「その講義とやらはいつ終わるの?」
にこ「えーっと……3時半くらい」
真姫「何で朝からにしなかったのよ」
にこ「気にしないでってば」
真姫「教えないと引き受けないわよ」
真姫(まあただ気になるだけなんだけど)
にこ「……3人とも朝弱かったから、昼からの講義にしたのよ」
真姫「えっ、それだけ?」
にこ「聞いといて何よその態度は!」
にこ「えーっと……3時半くらい」
真姫「何で朝からにしなかったのよ」
にこ「気にしないでってば」
真姫「教えないと引き受けないわよ」
真姫(まあただ気になるだけなんだけど)
にこ「……3人とも朝弱かったから、昼からの講義にしたのよ」
真姫「えっ、それだけ?」
にこ「聞いといて何よその態度は!」
9: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 12:02:12.08 ID:CP4kmUX70
にこ「まあいいわ……結局、引き受けてくれるの?」
真姫「ええ、別にかまわないわ」
にこ「ありがと! 今度パフェおごったげる!」
真姫「はいはい」
にこ「家の場所はわかるわよね?」
真姫「ええ、受験勉強の時何回も通ったもの」
真姫(1年生の範囲がわからない、とか言い出した時は焦ったわね。懐かしい)
にこ「うう……まあ結果オーライってわけよ」
にこ「もうこころとここあには電話であんたが来るって伝えてあるから」
真姫「初めから行かせる気満々だったってわけね」
にこ「ごめんごめん。あんたなら大丈夫そうだったから」
真姫「まあいいけど」
真姫「ええ、別にかまわないわ」
にこ「ありがと! 今度パフェおごったげる!」
真姫「はいはい」
にこ「家の場所はわかるわよね?」
真姫「ええ、受験勉強の時何回も通ったもの」
真姫(1年生の範囲がわからない、とか言い出した時は焦ったわね。懐かしい)
にこ「うう……まあ結果オーライってわけよ」
にこ「もうこころとここあには電話であんたが来るって伝えてあるから」
真姫「初めから行かせる気満々だったってわけね」
にこ「ごめんごめん。あんたなら大丈夫そうだったから」
真姫「まあいいけど」
10: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 12:05:42.07 ID:CP4kmUX70
にこ「2人は家で待ってるけど、誰が来ても開けないように言ってるの」
にこ「だからドアをノックするやつ……覚えてる?」
真姫「ああ、リズミカルに叩くやつでしょ」
にこ「それそれ。こころがヒットマンみたいでかっこいいって言ったやつ」
真姫(そんなこと言ってたんだ)
にこ「それやったら真姫ちゃんだってわかるから、家に着いたらお願いね」
真姫「ええ、わかったわ。ご飯とかはどうするの?」
にこ「冷蔵庫にあるからチンして食べて」
にこ「だからドアをノックするやつ……覚えてる?」
真姫「ああ、リズミカルに叩くやつでしょ」
にこ「それそれ。こころがヒットマンみたいでかっこいいって言ったやつ」
真姫(そんなこと言ってたんだ)
にこ「それやったら真姫ちゃんだってわかるから、家に着いたらお願いね」
真姫「ええ、わかったわ。ご飯とかはどうするの?」
にこ「冷蔵庫にあるからチンして食べて」
11: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 12:08:59.44 ID:CP4kmUX70
にこ「あ、バス来たから切るわね」
希「にこっち、連絡着いた?」
にこ「着いた着いた」
真姫(3人ともいるんだ)
にこ「じゃあ真姫ちゃん、よろしく頼むわよ」
真姫「大丈夫だって」
にこ「うん、じゃあ……って絵里、起きなさいよ」
絵里「あと6分……」
希「あはは、えりち昨日夜更かししてたもんなぁ」
にこ「何であんたが知ってんのよ」
真姫(楽しそうね……)
真姫「にこちゃん、電話切らなくていいの?」
にこ「あ、そうね。じゃあお願いね!」
希「にこっち、連絡着いた?」
にこ「着いた着いた」
真姫(3人ともいるんだ)
にこ「じゃあ真姫ちゃん、よろしく頼むわよ」
真姫「大丈夫だって」
にこ「うん、じゃあ……って絵里、起きなさいよ」
絵里「あと6分……」
希「あはは、えりち昨日夜更かししてたもんなぁ」
にこ「何であんたが知ってんのよ」
真姫(楽しそうね……)
真姫「にこちゃん、電話切らなくていいの?」
にこ「あ、そうね。じゃあお願いね!」
12: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 12:22:05.71 ID:CP4kmUX70
真姫「よし、行こう」
真姫「……何かお菓子とか持っていった方がいいかしら」
真姫(チョコとかより、ケーキとかの方がいいわよね?)
真姫「ケーキなんてあったかしら……あ、プリンならあるわね」
真姫(服は動きやすい服装のほうがいいわね)
真姫(一応あると思うけど、絆創膏とかも……)
真姫(……別に楽しみってわけじゃないわ)
真姫「……何かお菓子とか持っていった方がいいかしら」
真姫(チョコとかより、ケーキとかの方がいいわよね?)
真姫「ケーキなんてあったかしら……あ、プリンならあるわね」
真姫(服は動きやすい服装のほうがいいわね)
真姫(一応あると思うけど、絆創膏とかも……)
真姫(……別に楽しみってわけじゃないわ)
13: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 12:29:52.39 ID:CP4kmUX70
真姫「……」
真姫(ノック……どんな感じでやればいいかしら)
真姫(にこちゃんの方から出てきてたし、最初の数回しかやったことないものね)
真姫(なんだか緊張してきた……)
こころ「真姫さんですか?」
真姫「!?」
真姫(何でバレたの? ていうか今ドアの方から声が……)
真姫「そ、そうよ」
こころ「やっぱり! 今開けますね」
14: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 12:34:48.64 ID:CP4kmUX70
真姫「お邪魔します」
こころ「はい」
ここあ「あ、真姫おねえちゃんだー!」
真姫「ああ、ここあちゃん久しぶりね」
ここあ「久しぶりにこ!」
真姫(本当ににこちゃんに似てるわよね……)
こころ「その手提げは何ですか?」
真姫「ああ、これはプリン。2人にプレゼントよ」
ここあ「ここあ、プリンだいすき!」
こころ「ありがとうございます!」
真姫(持って来てよかった)
こころ「はい」
ここあ「あ、真姫おねえちゃんだー!」
真姫「ああ、ここあちゃん久しぶりね」
ここあ「久しぶりにこ!」
真姫(本当ににこちゃんに似てるわよね……)
こころ「その手提げは何ですか?」
真姫「ああ、これはプリン。2人にプレゼントよ」
ここあ「ここあ、プリンだいすき!」
こころ「ありがとうございます!」
真姫(持って来てよかった)
15: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 12:38:43.97 ID:CP4kmUX70
こころ「これは冷蔵庫に入れておきますね」
ここあ「うん、ごはんのあとにたべるんだよ」
真姫「それにしても、何で私ってわかったの?」
こころ「ああ、真姫さんはつも、玄関まで歩いてきて立ち止まるので、足音が聞こえないまま5秒くらいたったらわかるんです」
ここあ「ここあがきづいたの」
真姫「そうなのね」
真姫(それだけ聞くと不審者みたいだけど……)
真姫「あ、そうだ。お腹はすいてない?」
ここあ「うん」
こころ「私も大丈夫です」
真姫「わかったわ」
ここあ「うん、ごはんのあとにたべるんだよ」
真姫「それにしても、何で私ってわかったの?」
こころ「ああ、真姫さんはつも、玄関まで歩いてきて立ち止まるので、足音が聞こえないまま5秒くらいたったらわかるんです」
ここあ「ここあがきづいたの」
真姫「そうなのね」
真姫(それだけ聞くと不審者みたいだけど……)
真姫「あ、そうだ。お腹はすいてない?」
ここあ「うん」
こころ「私も大丈夫です」
真姫「わかったわ」
16: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 12:44:27.46 ID:CP4kmUX70
真姫「……」
こころ「……」
ここあ「……」
真姫(ど、どうしよう。間が……)
こころ「あ、あのっ」
真姫「ねぇ」
こころ「あ」
真姫(被った)
真姫「こころちゃんからどうぞ」
こころ「い、いえ。真姫さんから……」
真姫(困った)
こころ「……」
ここあ「……」
真姫(ど、どうしよう。間が……)
こころ「あ、あのっ」
真姫「ねぇ」
こころ「あ」
真姫(被った)
真姫「こころちゃんからどうぞ」
こころ「い、いえ。真姫さんから……」
真姫(困った)
18: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 12:47:44.10 ID:CP4kmUX70
ここあ「あ! トマトあるよ!」
真姫「えっ?」
ここあ「真姫おねえちゃん、すきだよね?」
真姫(ああ、そういうことね)
真姫「ええ。好きよ」
こころ「あ、用意しましょうか」
真姫「あ、うん。ありがと」
真姫「……って待って。包丁とか使うならいいわよ。私がやるわ」
こころ「大丈夫ですよ。もう切ってありますから」
真姫「そう、よかった」
真姫「えっ?」
ここあ「真姫おねえちゃん、すきだよね?」
真姫(ああ、そういうことね)
真姫「ええ。好きよ」
こころ「あ、用意しましょうか」
真姫「あ、うん。ありがと」
真姫「……って待って。包丁とか使うならいいわよ。私がやるわ」
こころ「大丈夫ですよ。もう切ってありますから」
真姫「そう、よかった」
28: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 20:31:33.58 ID:CP4kmUX70
真姫「……2人は食べないの?」
こころ「え?」
真姫(あ、変なこと聞いちゃったかしら)
ここあ「おひるごはんたべられなくなるから、真姫おねえちゃんだけたべて」
真姫「ああ、そういうことね。わかったわ」
真姫「いただきます」
こころ「はい」
真姫「うん、おいしいわ」
こころ「よかったです!」
ここあ「よかったー。おいしい?」
真姫「さっきそう言ったわよ?」
ここあ「あれ?」
こころ「え?」
真姫(あ、変なこと聞いちゃったかしら)
ここあ「おひるごはんたべられなくなるから、真姫おねえちゃんだけたべて」
真姫「ああ、そういうことね。わかったわ」
真姫「いただきます」
こころ「はい」
真姫「うん、おいしいわ」
こころ「よかったです!」
ここあ「よかったー。おいしい?」
真姫「さっきそう言ったわよ?」
ここあ「あれ?」
29: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 20:34:10.18 ID:CP4kmUX70
真姫「そういえばこれ、にこちゃんが切ったの?」
真姫(それにしては大きさがバラバラのような気がするのよね)
こころ「それは……」
ここあ「ううん、にこにーじゃないよ」
真姫「じゃあ誰? お母さん?」
ここあ「ううん」
真姫(……誰だろ。絵里とか希とか? でもここに来てるような話は聞かなかったし……)
こころ「……私です」
真姫「え」
こころ「私がやりました……!」
真姫(何でそんな自供みたいな)
真姫(それにしては大きさがバラバラのような気がするのよね)
こころ「それは……」
ここあ「ううん、にこにーじゃないよ」
真姫「じゃあ誰? お母さん?」
ここあ「ううん」
真姫(……誰だろ。絵里とか希とか? でもここに来てるような話は聞かなかったし……)
こころ「……私です」
真姫「え」
こころ「私がやりました……!」
真姫(何でそんな自供みたいな)
30: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 21:00:00.23 ID:CP4kmUX70
こころ「すみません、やっぱり私は下手だったので……」
真姫「い、いや、そういうことを言いたかったんじゃなくて……」
真姫(ええっと、こういうときは……)
真姫「に、にこちゃんっぽくなかったのよ!」
ここあ「トマトが?」
真姫「……うん」
真姫(何言ってるんだろ、私)
こころ「わ、私が切ったってわかったんですか!?」
真姫「あ、うん。そんな感じよ」
こころ「うれしいです!」
真姫「よかった」
真姫「い、いや、そういうことを言いたかったんじゃなくて……」
真姫(ええっと、こういうときは……)
真姫「に、にこちゃんっぽくなかったのよ!」
ここあ「トマトが?」
真姫「……うん」
真姫(何言ってるんだろ、私)
こころ「わ、私が切ったってわかったんですか!?」
真姫「あ、うん。そんな感じよ」
こころ「うれしいです!」
真姫「よかった」
31: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 21:02:04.13 ID:CP4kmUX70
真姫「ちゃんとにこちゃんに見てもらってた?」
こころ「はい、怪我しないようにと」
真姫「そう、ならいいんだけど」
真姫「でもどうして? 別にわざわざこころちゃんが切らなくたって……」
こころ「お礼がしたかったんです」
真姫「……お礼?」
こころ「はい。にこ……姉は真姫さんに、いつも勉強を見てもらっていたので」
真姫「ああ……」
真姫(3年生にあるまじき行為よね……)
こころ「はい、怪我しないようにと」
真姫「そう、ならいいんだけど」
真姫「でもどうして? 別にわざわざこころちゃんが切らなくたって……」
こころ「お礼がしたかったんです」
真姫「……お礼?」
こころ「はい。にこ……姉は真姫さんに、いつも勉強を見てもらっていたので」
真姫「ああ……」
真姫(3年生にあるまじき行為よね……)
32: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 21:18:26.87 ID:CP4kmUX70
真姫「でもそんな、こころちゃんが気にすることじゃないわ」
こころ「いえ、そんなわけにはいきません」
真姫(妙に責任感が強いというか……こういうとこ、にこちゃんにそっくりよね)
ここあ「ここあおなかすいたー」
こころ「え、もうそんな時間?」
ここあ「そうだよー」
真姫「なら一旦ご飯にしましょうか」
こころ「は、はいっ! 手伝います!」
真姫「ありがとう」
こころ「いえ、そんなわけにはいきません」
真姫(妙に責任感が強いというか……こういうとこ、にこちゃんにそっくりよね)
ここあ「ここあおなかすいたー」
こころ「え、もうそんな時間?」
ここあ「そうだよー」
真姫「なら一旦ご飯にしましょうか」
こころ「は、はいっ! 手伝います!」
真姫「ありがとう」
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/18(月) 21:22:15.97 ID:CP4kmUX70
ここあ「いただきまーす!」
こころ「いただきます」
真姫「いただきます」
真姫「私もいただいちゃってよかったの?」
ここあ「うん! にこにーはみんなでたべなさいっていってたもん」
こころ「はい、遠慮しないでください」
真姫「そうね、じゃあ遠慮なく」
真姫(……ん。おいしいわね)
真姫(私も料理できるようになればなぁ……2人にご飯食べさせてあげられるのに)
34: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 21:24:29.28 ID:CP4kmUX70
真姫「あ、ここあちゃん。お口についてる」
ここあ「え? どこー?」
真姫「ちょっと待って、動かないでね……はい、とれた」
ここあ「ありがとう!」
真姫「どういたしまして」
こころ「……」
真姫「どうしたの?」
こころ「あ、いえ、な、なんでもないです!」
真姫(どうしたんだろう)
真姫(……やっぱり距離感あるわね。こころちゃんは私に対して急に敬語使い出したりするし)
ここあ「え? どこー?」
真姫「ちょっと待って、動かないでね……はい、とれた」
ここあ「ありがとう!」
真姫「どういたしまして」
こころ「……」
真姫「どうしたの?」
こころ「あ、いえ、な、なんでもないです!」
真姫(どうしたんだろう)
真姫(……やっぱり距離感あるわね。こころちゃんは私に対して急に敬語使い出したりするし)
35: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 21:36:20.41 ID:CP4kmUX70
真姫(どうせ一緒にいるんだったら、もうちょっと仲良くなりたいわよね)
真姫(まあそう思いながら結構時間たってるんだけど……)
真姫「……」
真姫(あれ? 私ってこんなに子ども好きだったっけ?)
真姫(……)
真姫(そっか、穂乃果とか凛とか、意外と海未とか絵里とかも子どもっぽいところあったせいか)
真姫(こうして考えると納得ね。うん)
ここあ「おねえちゃんたべるのはやーい」
真姫「あ」
真姫(考えすぎて、食べる速さ合わせるの忘れてた……)
真姫(まあそう思いながら結構時間たってるんだけど……)
真姫「……」
真姫(あれ? 私ってこんなに子ども好きだったっけ?)
真姫(……)
真姫(そっか、穂乃果とか凛とか、意外と海未とか絵里とかも子どもっぽいところあったせいか)
真姫(こうして考えると納得ね。うん)
ここあ「おねえちゃんたべるのはやーい」
真姫「あ」
真姫(考えすぎて、食べる速さ合わせるの忘れてた……)
36: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/18(月) 21:43:42.91 ID:CP4kmUX70
ここあ「ごちそうさまでしたー!」
こころ「ごちそうさまでした」
真姫「はい。じゃあ食器下げるわよ」
こころ「私が洗います!」
真姫「え?」
真姫(食器を洗うって……すごいわね。私がこのくらいの年の頃は、そんなの絶対できなかったのに……)
真姫「それなら私が手伝うわよ」
こころ「はい!」
ここあ「おねえちゃんがんばって」
こころ「うん」
43: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/20(水) 01:38:59.95 ID:CoaUCf7+0
こころ「……」
真姫(ずいぶん手馴れてる。ずっとやってきたのかしら)
真姫(冬に絵里たちと、にこちゃんに勉強教えに来たときは……そんな感じでもなかったわよね?)
真姫(私たちが進級してからはあってなかったけど、何か心境の変化とかあったのかしら)
こころ「あ、このお皿はそっちにお願いします」
真姫「ええ」
真姫(やっぱり……なんというか事務的ね)
真姫(ずいぶん手馴れてる。ずっとやってきたのかしら)
真姫(冬に絵里たちと、にこちゃんに勉強教えに来たときは……そんな感じでもなかったわよね?)
真姫(私たちが進級してからはあってなかったけど、何か心境の変化とかあったのかしら)
こころ「あ、このお皿はそっちにお願いします」
真姫「ええ」
真姫(やっぱり……なんというか事務的ね)
44: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/20(水) 01:41:07.59 ID:CoaUCf7+0
こころ「あ、あの……」
真姫「え? 何?」
こころ「いや、その、視線を感じて……変なところがありましたか?」
真姫「あ、ごめん。なんでもないのよ」
こころ「そ、そうですよね……」
真姫「ええ」
こころ「……」
真姫(どうしたのかしら。急に動きが鈍くなったような)
真姫「え? 何?」
こころ「いや、その、視線を感じて……変なところがありましたか?」
真姫「あ、ごめん。なんでもないのよ」
こころ「そ、そうですよね……」
真姫「ええ」
こころ「……」
真姫(どうしたのかしら。急に動きが鈍くなったような)
45: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/20(水) 01:43:44.17 ID:CoaUCf7+0
ここあ「おねえちゃーん」
こころ「えっ、あ――――――――」
真姫(まずい、落ちるっ……!)
真姫「わっ」
こころ「ま、真姫さん!?」
真姫「大丈夫よ。お皿は無事だから」
こころ「……すみません」
真姫「謝ることないわ。私だって最初はお皿、何枚か割っちゃったりしたもの」
こころ「そうなんですか?」
真姫「ええ、まあね」
こころ「えっ、あ――――――――」
真姫(まずい、落ちるっ……!)
真姫「わっ」
こころ「ま、真姫さん!?」
真姫「大丈夫よ。お皿は無事だから」
こころ「……すみません」
真姫「謝ることないわ。私だって最初はお皿、何枚か割っちゃったりしたもの」
こころ「そうなんですか?」
真姫「ええ、まあね」
46: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/20(水) 01:46:55.03 ID:CoaUCf7+0
真姫「それで、どうしたのここあちゃん」
ここあ「あのくも、おほしさまみたい!」
真姫「ああ、本当ね」
真姫(なるほど、子どもは座高が低いから、座ってたら窓の上側の景色が見えるんだ……)
真姫「よく見つけたわね。すごいわ」
ここあ「えへへ」
真姫「こころちゃんも、ほら。見てみない?」
こころ「あ、はいっ!」
ここあ「あのくも、おほしさまみたい!」
真姫「ああ、本当ね」
真姫(なるほど、子どもは座高が低いから、座ってたら窓の上側の景色が見えるんだ……)
真姫「よく見つけたわね。すごいわ」
ここあ「えへへ」
真姫「こころちゃんも、ほら。見てみない?」
こころ「あ、はいっ!」
47: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/20(水) 01:49:58.20 ID:CoaUCf7+0
真姫「……外、結構晴れてるわね」
こころ「そうですね。お布団を干しましょうか」
ここあ「おふとん?」
こころ「そう、天気がいいからちょっとだけ……あっ、す、すみません! 真姫さんがいるのに……」
真姫「いいわよ。そのくらいは手伝わせて?」
こころ「ありがとうございます……」
真姫(うーん、やっぱり遠慮されてる?)
こころ「そうですね。お布団を干しましょうか」
ここあ「おふとん?」
こころ「そう、天気がいいからちょっとだけ……あっ、す、すみません! 真姫さんがいるのに……」
真姫「いいわよ。そのくらいは手伝わせて?」
こころ「ありがとうございます……」
真姫(うーん、やっぱり遠慮されてる?)
48: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/20(水) 01:53:13.91 ID:CoaUCf7+0
真姫「んー、終わったぁ……」
こころ「ありがとうございました」
ここあ「真姫おねえちゃん、ありがと!」
真姫「どういたしまして」
真姫(まさかこんなに晴れるとは……天気予報は曇りとか言ってなかったっけ?)
真姫(にこちゃんたち、暑さでやられてないかしら)
真姫(……私も少し汗ばんできたけど)
真姫「2人とも、汗とかかいてない?」
ここあ「かいてないよー」
こころ「私も大丈夫です」
真姫「そう。ならよかったわ」
49: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/20(水) 01:55:46.44 ID:CoaUCf7+0
真姫「でも熱中症で倒れたら危ないから、水分補給はこまめにね」
こころ「はい」
ここあ「真姫おねえちゃん」
真姫「どうしたの?」
ここあ「のどかわいた」
真姫「うん、今出すわ。ここあちゃんは麦茶でよかったのよね?」
こころ「あ、はい。そのペットボトルです」
真姫「ん、ありがとう」
真姫(意外と覚えてるものね。前に来たときは、ここあちゃんが私のコーヒー飲んじゃって泣いちゃったっけ)
こころ「はい」
ここあ「真姫おねえちゃん」
真姫「どうしたの?」
ここあ「のどかわいた」
真姫「うん、今出すわ。ここあちゃんは麦茶でよかったのよね?」
こころ「あ、はい。そのペットボトルです」
真姫「ん、ありがとう」
真姫(意外と覚えてるものね。前に来たときは、ここあちゃんが私のコーヒー飲んじゃって泣いちゃったっけ)
50: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/20(水) 01:57:49.51 ID:CoaUCf7+0
真姫「あ、そうだ。プリンあるの、忘れてたわ」
ここあ「プリンたべる!」
真姫「うん。スプーンは……これでいい?」
こころ「あ、ここあのはその隣です」
真姫「ああ、じゃあこれはこころちゃんのね」
こころ「はい」
真姫「ここあちゃん、こっちにおいで」
ここあ「はーい」
ここあ「プリンたべる!」
真姫「うん。スプーンは……これでいい?」
こころ「あ、ここあのはその隣です」
真姫「ああ、じゃあこれはこころちゃんのね」
こころ「はい」
真姫「ここあちゃん、こっちにおいで」
ここあ「はーい」
60: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 01:46:49.72 ID:8T59VAik0
ここあ「いただきまー……せん」
真姫「え? どうしたの?」
ここあ「プリンたりないよぉ」
真姫「ここあちゃんの分と、こころちゃんの分。ちゃんとあるじゃない」
ここあ「真姫おねえちゃんのがない」
真姫「あー……」
真姫(うーん、私はいいって言っても聞いてくれないだろうなぁ)
真姫「じゃあ、どうすればいいと思う?」
ここあ「ここあのはんぶんあげる!」
こころ「わ、私の分もあげます!」
真姫「え? どうしたの?」
ここあ「プリンたりないよぉ」
真姫「ここあちゃんの分と、こころちゃんの分。ちゃんとあるじゃない」
ここあ「真姫おねえちゃんのがない」
真姫「あー……」
真姫(うーん、私はいいって言っても聞いてくれないだろうなぁ)
真姫「じゃあ、どうすればいいと思う?」
ここあ「ここあのはんぶんあげる!」
こころ「わ、私の分もあげます!」
61: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 01:49:24.29 ID:8T59VAik0
真姫「ありがとう。でも2人から半分ずつもらうのは多すぎるわ」
真姫「1口ずつで大丈夫よ。私はそんなにお腹すいてないから」
ここあ「そうなの?」
真姫「そうよ。だから1口だけちょうだい」
ここあ「わかったわ!」
真姫(今のって……もしかして、私の真似かしら?)
ここあ「はい、たべてー。あーん」
真姫「あ、うん。あーん……」
ここあ「おいしい?」
真姫「うん。おいしいわ」
ここあ「えへへ」
真姫「1口ずつで大丈夫よ。私はそんなにお腹すいてないから」
ここあ「そうなの?」
真姫「そうよ。だから1口だけちょうだい」
ここあ「わかったわ!」
真姫(今のって……もしかして、私の真似かしら?)
ここあ「はい、たべてー。あーん」
真姫「あ、うん。あーん……」
ここあ「おいしい?」
真姫「うん。おいしいわ」
ここあ「えへへ」
62: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 01:52:05.29 ID:8T59VAik0
こころ「では私のも……」
真姫「そうね」
こころ「あ、あーん……」
真姫「あー、んっ」
こころ「……どうですか?」
真姫「おいしいわね」
こころ「ほっ……」
真姫(こんな風に食べさせられてると、何だか立場が逆になったみたいね)
真姫「そうね」
こころ「あ、あーん……」
真姫「あー、んっ」
こころ「……どうですか?」
真姫「おいしいわね」
こころ「ほっ……」
真姫(こんな風に食べさせられてると、何だか立場が逆になったみたいね)
63: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 01:55:25.48 ID:8T59VAik0
ここあ「ごちそうさまでした!」
真姫「はい」
真姫「どうだった? おいしかった?」
ここあ「おいしかった!」
こころ「はい、おいしかったです。ありがとうございました」
真姫「いいのよ。気にしないで」
真姫(今は……1時半ね。まだまだ遊べる……)
真姫(……遊べるって何よ)
64: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 01:58:48.92 ID:8T59VAik0
ここあ「……んー」
真姫「あら、ここあちゃん眠くなってきた?」
ここあ「ううん、まだねむくない……」
真姫(ふふ、もう瞼がくっついてるのに。かわいいわね)
真姫「ここあちゃんっていつもお昼寝するの?」
こころ「はい。でも昨日はママ……母が今日の昼間に面倒を見てくれるって聞いてたので、つい夜更かししちゃったみたいです」
真姫「そうなのね」
真姫(……私はその、にこちゃんのママの代わりになれるのかしら)
真姫「あら、ここあちゃん眠くなってきた?」
ここあ「ううん、まだねむくない……」
真姫(ふふ、もう瞼がくっついてるのに。かわいいわね)
真姫「ここあちゃんっていつもお昼寝するの?」
こころ「はい。でも昨日はママ……母が今日の昼間に面倒を見てくれるって聞いてたので、つい夜更かししちゃったみたいです」
真姫「そうなのね」
真姫(……私はその、にこちゃんのママの代わりになれるのかしら)
65: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 02:00:52.48 ID:8T59VAik0
真姫「とりあえず布団を入れましょう」
こころ「あ、私も……」
真姫「いいの。こころちゃんはここあちゃんを見ててくれないと」
こころ「そうですね。わかりました」
ここあ「ここあ、まだねむくなーい……すぅ」
真姫(早く入れないと、ここあちゃん寝ちゃうわね)
こころ「あ、私も……」
真姫「いいの。こころちゃんはここあちゃんを見ててくれないと」
こころ「そうですね。わかりました」
ここあ「ここあ、まだねむくなーい……すぅ」
真姫(早く入れないと、ここあちゃん寝ちゃうわね)
66: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 02:03:36.79 ID:8T59VAik0
ここあ「んんー」
真姫「はい、布団敷いたわよ。ここあちゃん、こっち」
ここあ「おふとん……真姫おねえちゃん」
真姫「え、何で私も引っ張るの?」
ここあ「いっしょに……おひるね」
真姫(そうか、1人で寝るのはさびしいものね……)
真姫「うん、わかったわ」
こころ「いいんですか?」
真姫「大丈夫よそのくらい。今日くらいは2人のお姉ちゃんでいさせて」
こころ「!」
67: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 02:06:29.63 ID:8T59VAik0
ここあ「……」
真姫(ここあちゃん、寝ちゃった? まあ私も横に……)
ここあ「まきおねぇちゃん……」
真姫「……」
真姫(小さい子って、何でこんなにあったかいのかしら)
真姫(それにものすごくかわいい)
真姫「私はここにいるわよ」
ここあ「うん……」
真姫(あ、これは確実に寝たわね)
ここあ「もうたべられない……」
真姫(寝言早いわね)
真姫(ここあちゃん、寝ちゃった? まあ私も横に……)
ここあ「まきおねぇちゃん……」
真姫「……」
真姫(小さい子って、何でこんなにあったかいのかしら)
真姫(それにものすごくかわいい)
真姫「私はここにいるわよ」
ここあ「うん……」
真姫(あ、これは確実に寝たわね)
ここあ「もうたべられない……」
真姫(寝言早いわね)
68: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 02:09:08.87 ID:8T59VAik0
こころ「……」
真姫「こころちゃんも、そこに立ってないでこっちに来たら?」
こころ「……あの」
真姫「?」
こころ「真姫さんの隣に……寝ても、いいでしょうか」
真姫(ああ、私を真ん中にして寝るってわけね)
真姫「いいわよ。布団足りる?」
こころ「はい、大丈夫です」
真姫(あ、急にうれしそうな顔した)
真姫「こころちゃんも、そこに立ってないでこっちに来たら?」
こころ「……あの」
真姫「?」
こころ「真姫さんの隣に……寝ても、いいでしょうか」
真姫(ああ、私を真ん中にして寝るってわけね)
真姫「いいわよ。布団足りる?」
こころ「はい、大丈夫です」
真姫(あ、急にうれしそうな顔した)
69: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 02:10:56.30 ID:8T59VAik0
こころ「……」
真姫「……」
ここあ「いちご……」
真姫(こころちゃん、どうしたのかしら。急に話さなくなったけど)
真姫「こころちゃん?」
こころ「は、はいっ。大丈夫です、緊張しているだけなので……」
真姫(私の隣ってそんなに緊張するの?)
真姫「……」
ここあ「いちご……」
真姫(こころちゃん、どうしたのかしら。急に話さなくなったけど)
真姫「こころちゃん?」
こころ「は、はいっ。大丈夫です、緊張しているだけなので……」
真姫(私の隣ってそんなに緊張するの?)
74: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 10:16:32.93 ID:8T59VAik0
真姫(……でもこれ、色々話してみるチャンスかもしれないわ)
真姫「ねぇ、こころちゃん」
こころ「はい」
真姫「何で敬語なんて使い始めたの? 前会った時みたいに、普通に話してくれればいいのに」
こころ「……できません」
真姫「どうして?」
こころ「それは、その……」
真姫(……やめとこ)
真姫「言えないならいいのよ。無理して言わなくていいわ」
真姫「ねぇ、こころちゃん」
こころ「はい」
真姫「何で敬語なんて使い始めたの? 前会った時みたいに、普通に話してくれればいいのに」
こころ「……できません」
真姫「どうして?」
こころ「それは、その……」
真姫(……やめとこ)
真姫「言えないならいいのよ。無理して言わなくていいわ」
75: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 10:20:50.09 ID:8T59VAik0
こころ「えっ?」
真姫「変なこと聞いてごめんなさい。もう寝ちゃいましょう」
こころ「で、でも」
真姫「大丈夫だから、ね?」
こころ「……やっぱり言います。言わせてくださいっ!」
ここあ「んー……」
真姫「こころちゃん。ここあちゃんが起きちゃう」
こころ「あ、ごめんなさい……」
真姫「ああ、怒ってるわけじゃないのよ。もう少し近くで話しましょうか」
真姫「変なこと聞いてごめんなさい。もう寝ちゃいましょう」
こころ「で、でも」
真姫「大丈夫だから、ね?」
こころ「……やっぱり言います。言わせてくださいっ!」
ここあ「んー……」
真姫「こころちゃん。ここあちゃんが起きちゃう」
こころ「あ、ごめんなさい……」
真姫「ああ、怒ってるわけじゃないのよ。もう少し近くで話しましょうか」
76: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 10:24:12.89 ID:8T59VAik0
こころ「近く……?」
真姫「そう、近くで。私はここあちゃんに捕まって動けないから、こころちゃんがこっちに来てくれるかしら」
こころ「……」
真姫「どうしたの?」
こころ「近くって、その、どのくらい……ですか?」
真姫「こころちゃんが構わないなら、ぴったりくっついてくれてもいいわ」
真姫「仰向けに寝てるし、こころちゃんがすぐ横にいれば聞き取りやすいもの」
こころ「ぴ、ぴったり……」
真姫「嫌だったら別に……」
こころ「待ってください。深呼吸してからいきます」
真姫(深呼吸?)
真姫「そう、近くで。私はここあちゃんに捕まって動けないから、こころちゃんがこっちに来てくれるかしら」
こころ「……」
真姫「どうしたの?」
こころ「近くって、その、どのくらい……ですか?」
真姫「こころちゃんが構わないなら、ぴったりくっついてくれてもいいわ」
真姫「仰向けに寝てるし、こころちゃんがすぐ横にいれば聞き取りやすいもの」
こころ「ぴ、ぴったり……」
真姫「嫌だったら別に……」
こころ「待ってください。深呼吸してからいきます」
真姫(深呼吸?)
77: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 10:28:41.03 ID:8T59VAik0
こころ「すー……はー……」
真姫(本当にしてる)
こころ「……いきます」
真姫「どうぞ」
こころ「失礼します」
こころ「……」
真姫「こころちゃん、どうして目を閉じてるの?」
こころ「少し眩しくて」
真姫「カーテンはしまってるわよ?」
こころ「そ、そういう意味ではなくて……」
真姫「?」
真姫(本当にしてる)
こころ「……いきます」
真姫「どうぞ」
こころ「失礼します」
こころ「……」
真姫「こころちゃん、どうして目を閉じてるの?」
こころ「少し眩しくて」
真姫「カーテンはしまってるわよ?」
こころ「そ、そういう意味ではなくて……」
真姫「?」
78: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 10:31:29.92 ID:8T59VAik0
こころ「敬語を使った理由は、今から話します」
こころ「でも、私が話終わるまで何も言わないでくれますか?」
真姫(何も言わないでって……そうね。こころちゃんなりの考えがあるのよね)
真姫「わかったわ」
こころ「ありがとうございます」
こころ「……話しますね」
こころ「でも、私が話終わるまで何も言わないでくれますか?」
真姫(何も言わないでって……そうね。こころちゃんなりの考えがあるのよね)
真姫「わかったわ」
こころ「ありがとうございます」
こころ「……話しますね」
79: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 10:35:34.44 ID:8T59VAik0
「冬に真姫さんが、絵里さんや希さんと一緒に家に来たとき、私は何も知りませんでした」
「ただ姉が、勉強を教えてもらっている」
「それだけだと思っていました」
「真姫さん、あなたは受験が始まるぎりぎりまで姉をサポートしてくれました」
「いつも遊びに来てくれる真姫さんは、どうしてあんなに真剣な顔してるんだろうって、ずっと疑問でした」
「ふふ、ありがとうございます、笑ってくれて」
「続けますね」
80: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 10:38:27.53 ID:8T59VAik0
「年が変わってからも、交代で絵里さんや希さんが勉強を教えに来る中、真姫さんはたまに私たちの相手をしてくれましたよね」
「すごく楽しかったです。それに、うれしかったです」
「……真姫さん顔が赤いですよ」
「あ、ダメですよしゃべったら。最後まで聞いてくださいね」
「えっと……どこまで話しましたっけ」
「ああ、遊んでくれたところまででしたね」
「すごく楽しかったです。それに、うれしかったです」
「……真姫さん顔が赤いですよ」
「あ、ダメですよしゃべったら。最後まで聞いてくださいね」
「えっと……どこまで話しましたっけ」
「ああ、遊んでくれたところまででしたね」
83: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 10:45:34.04 ID:8T59VAik0
「時々、私たちと遊んでくれない日もありましたね」
「でもそんな日も、また来るわ、って言ってくれました」
「私たちはそれがうれしくて……」
「だから真姫さんが来る日は、いつもより早く起きたり、部屋をきれいに片づけたりしました」
「と言ってもほぼ毎日でしたから、もう習慣みたいになっちゃいましたけど」
「でもそんな日も、また来るわ、って言ってくれました」
「私たちはそれがうれしくて……」
「だから真姫さんが来る日は、いつもより早く起きたり、部屋をきれいに片づけたりしました」
「と言ってもほぼ毎日でしたから、もう習慣みたいになっちゃいましたけど」
84: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 10:57:56.27 ID:8T59VAik0
「それで、私が真姫さんがどれだけのことをしてくれていたのかがわかったのが、今年の春になってからです」
「姉が受験に成功して、真姫さんが遊びに来てくれなくなったのが寂しくなっていた頃ですね」
「あ、気にしないでください。真姫さんもいろいろ忙しかったと思いますし」
「それに、今日こうして一緒にいられるのがすごくうれしいですから」
「では、話を戻しますね」
「……真姫さんのサポートがなければ、姉はかなり危ないところだったと聞きました」
「姉は1年生の頃、少し嫌なことがあったみたいで。真姫さんたちはもう聞いたと思います」
「私たちには話してくれなくて、隠そうとはしていたんですが……どうにも元気がなかったので私たちはすぐに気付きました」
「その間は、勉強してもあまり頭に入らなかったらしくて」
「姉が受験に成功して、真姫さんが遊びに来てくれなくなったのが寂しくなっていた頃ですね」
「あ、気にしないでください。真姫さんもいろいろ忙しかったと思いますし」
「それに、今日こうして一緒にいられるのがすごくうれしいですから」
「では、話を戻しますね」
「……真姫さんのサポートがなければ、姉はかなり危ないところだったと聞きました」
「姉は1年生の頃、少し嫌なことがあったみたいで。真姫さんたちはもう聞いたと思います」
「私たちには話してくれなくて、隠そうとはしていたんですが……どうにも元気がなかったので私たちはすぐに気付きました」
「その間は、勉強してもあまり頭に入らなかったらしくて」
85: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 11:03:05.67 ID:8T59VAik0
「その間の内容をすべて、真姫さんがサポートしてくれたわけです」
「あの時は真姫さんはてっきり3年生だと思っていましたから、すごくびっくりしました」
「そういう受験の話を聞いて、私は真姫さんにお礼を言いたいと思いました」
「でもきっと、真姫さんは気にしてほしくないっていうのもわかりました」
「だから……」
真姫「だから敬語を使った、ってわけね」
こころ「そういうことです」
「あの時は真姫さんはてっきり3年生だと思っていましたから、すごくびっくりしました」
「そういう受験の話を聞いて、私は真姫さんにお礼を言いたいと思いました」
「でもきっと、真姫さんは気にしてほしくないっていうのもわかりました」
「だから……」
真姫「だから敬語を使った、ってわけね」
こころ「そういうことです」
86: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 11:05:24.24 ID:8T59VAik0
真姫(直接的に、目上の人だから使ってたってわけじゃないのね)
真姫(まあその気遣いも知らず、私はいらないって言っちゃったわけだけど……)
こころ「もちろん絵里さんや希さんにも感謝しています」
こころ「でもやっぱり、私の中では真姫さんの存在が大きくて……」
真姫「ありがとう、こころちゃん」
こころ「いいえ、お礼を言うのはこっちです」
こころ「ありがとうございました」
真姫(まあその気遣いも知らず、私はいらないって言っちゃったわけだけど……)
こころ「もちろん絵里さんや希さんにも感謝しています」
こころ「でもやっぱり、私の中では真姫さんの存在が大きくて……」
真姫「ありがとう、こころちゃん」
こころ「いいえ、お礼を言うのはこっちです」
こころ「ありがとうございました」
87: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 11:06:53.23 ID:8T59VAik0
真姫「……じゃあ、お礼は受け取ったわ」
こころ「はい、そうなります」
真姫「なら――――――――」
真姫「敬語を使う必要、なくなっちゃったわね」
こころ「はい、そうなります」
真姫「なら――――――――」
真姫「敬語を使う必要、なくなっちゃったわね」
88: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/21(木) 11:09:38.12 ID:8T59VAik0
こころ「えっ、ですが真姫さん……」
真姫「ほら、真姫ちゃんって呼んで」
こころ「で、でもそれは前の……」
真姫「ここあちゃんみたいに、真姫お姉ちゃんでもいいわよ?」
こころ「真姫さん」
真姫「真姫お姉ちゃん」
こころ「真姫さん」
真姫「真姫お姉ちゃん」
こころ「……真姫、お姉ちゃん」
真姫(想像してた以上にかわいい)
真姫「ほら、真姫ちゃんって呼んで」
こころ「で、でもそれは前の……」
真姫「ここあちゃんみたいに、真姫お姉ちゃんでもいいわよ?」
こころ「真姫さん」
真姫「真姫お姉ちゃん」
こころ「真姫さん」
真姫「真姫お姉ちゃん」
こころ「……真姫、お姉ちゃん」
真姫(想像してた以上にかわいい)
99: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 17:29:08.72 ID:jUn0epqW0
こころ「うう……やっぱり変な気分です」
真姫「そう? 私は真姫さんって呼ばれてる方が、他人行儀な気がしたけど」
こころ「えっ、そうだったんですか」
真姫「だってそうでしょ? 前まではずっと真姫ちゃん真姫ちゃんって呼ばれてたから」
こころ「ご、ごめんなさい……」
真姫「ううん、いいのよ。今はちゃんと呼んでくれるから」
こころ「……真姫お姉ちゃん」
真姫「ありがとう」
真姫「そう? 私は真姫さんって呼ばれてる方が、他人行儀な気がしたけど」
こころ「えっ、そうだったんですか」
真姫「だってそうでしょ? 前まではずっと真姫ちゃん真姫ちゃんって呼ばれてたから」
こころ「ご、ごめんなさい……」
真姫「ううん、いいのよ。今はちゃんと呼んでくれるから」
こころ「……真姫お姉ちゃん」
真姫「ありがとう」
100: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 17:31:33.28 ID:jUn0epqW0
こころ「……」
真姫「……」
真姫(でもこれじゃ、呼び方が変わっただけで距離感は変わってないのかもしれないわね)
真姫「こころちゃん」
こころ「は、はいっ!」
真姫「もう少し甘えてくれてもいいのよ?」
真姫「……」
真姫(でもこれじゃ、呼び方が変わっただけで距離感は変わってないのかもしれないわね)
真姫「こころちゃん」
こころ「は、はいっ!」
真姫「もう少し甘えてくれてもいいのよ?」
101: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 17:34:14.42 ID:jUn0epqW0
こころ「い、いえ。大丈夫です」
真姫「そうなの?」
こころ「はい」
真姫「そっか」
真姫「……」
真姫(今気づいたけど、これって私が甘えてほしいだけ、よね?)
真姫(……仕方ないわよ。かわいいんだもの)
真姫「そうなの?」
こころ「はい」
真姫「そっか」
真姫「……」
真姫(今気づいたけど、これって私が甘えてほしいだけ、よね?)
真姫(……仕方ないわよ。かわいいんだもの)
102: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 17:37:17.15 ID:jUn0epqW0
真姫(よし、こうなったら……)
真姫「こころちゃん」
こころ「はい」
真姫「私はこころちゃんに、もっと甘えてもらいたいわ」
こころ「!?」
真姫(これじゃ変な人みたいね……いや、でもとりあえず押し切らないと!)
真姫「だ、だからこころちゃんも正直に言ってちょうだい」
真姫(……変な人ね)
真姫「こころちゃん」
こころ「はい」
真姫「私はこころちゃんに、もっと甘えてもらいたいわ」
こころ「!?」
真姫(これじゃ変な人みたいね……いや、でもとりあえず押し切らないと!)
真姫「だ、だからこころちゃんも正直に言ってちょうだい」
真姫(……変な人ね)
103: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 17:39:45.00 ID:jUn0epqW0
こころ「……」
真姫(視線が刺さる……ような気がする)
真姫(ああ、やっぱりまずかったかしら。誤解されたり――――――――)
こころ「いいんですか……?」
真姫「えっ」
こころ「いいんですか?」
真姫「……ええ、いいわよ」
真姫(あ、あれ? こころちゃん、だんだん近づいてきてない?)
真姫(視線が刺さる……ような気がする)
真姫(ああ、やっぱりまずかったかしら。誤解されたり――――――――)
こころ「いいんですか……?」
真姫「えっ」
こころ「いいんですか?」
真姫「……ええ、いいわよ」
真姫(あ、あれ? こころちゃん、だんだん近づいてきてない?)
104: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 17:43:09.00 ID:jUn0epqW0
こころ「……その、変だと思わないでくださいね」
真姫「大丈夫よ。思わないわ」
こころ「ま、真姫お姉ちゃんにしか、頼みませんから」
真姫(……かわいい)
真姫「……って、にこちゃんには頼まないの?」
こころ「いや、その……きっと持ち上げられないと思うので」
真姫(持ち上げられないってことは……)
こころ「……だっこしてください」
真姫「大丈夫よ。思わないわ」
こころ「ま、真姫お姉ちゃんにしか、頼みませんから」
真姫(……かわいい)
真姫「……って、にこちゃんには頼まないの?」
こころ「いや、その……きっと持ち上げられないと思うので」
真姫(持ち上げられないってことは……)
こころ「……だっこしてください」
105: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 17:45:43.83 ID:jUn0epqW0
真姫「……」
こころ「ご、ごめんなさい! 忘れてください、変ですよね、変ですよね」
こころ「にこ姉は小さいから、私が大きくなったらそんなことはできないだろうし……」
こころ「ママも最近は仕事で忙しくてそんなこと頼めないし……」
真姫「するわ」
こころ「……え」
真姫「させて」
こころ「い、いいんですか?」
真姫「もちろんよ」
真姫(こっちから頼みたかったくらい)
こころ「ご、ごめんなさい! 忘れてください、変ですよね、変ですよね」
こころ「にこ姉は小さいから、私が大きくなったらそんなことはできないだろうし……」
こころ「ママも最近は仕事で忙しくてそんなこと頼めないし……」
真姫「するわ」
こころ「……え」
真姫「させて」
こころ「い、いいんですか?」
真姫「もちろんよ」
真姫(こっちから頼みたかったくらい)
106: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 17:50:37.02 ID:jUn0epqW0
ここあ「んむぅ……」
真姫(あ、そうだ。今は立てないんだった)
真姫「こころちゃん、抱っこは後でいいかしら? ここあちゃんが今――――――――」
こころ「は、はい! もちろんです!」
真姫(すごくうれしそうね……よかった)
真姫(子どもってかわいいわね。いや……)
真姫(妹っていいものね)
真姫(あ、そうだ。今は立てないんだった)
真姫「こころちゃん、抱っこは後でいいかしら? ここあちゃんが今――――――――」
こころ「は、はい! もちろんです!」
真姫(すごくうれしそうね……よかった)
真姫(子どもってかわいいわね。いや……)
真姫(妹っていいものね)
107: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 17:53:53.22 ID:jUn0epqW0
真姫「……あ、携帯光ってる」
真姫(あ、ちょっと届かない……)
こころ「私がとりますよ」
真姫「ありがとう、助かるわ」
こころ「どういたしまして」
こころ「はい、真姫お姉ちゃん」
真姫「……」
こころ「どうしました?」
真姫「いや、なんでもないのよ。とってくれてありがとうね」
真姫(こころちゃん、自然に笑うと本当に素敵ね……思わず見とれちゃった)
真姫(あ、ちょっと届かない……)
こころ「私がとりますよ」
真姫「ありがとう、助かるわ」
こころ「どういたしまして」
こころ「はい、真姫お姉ちゃん」
真姫「……」
こころ「どうしました?」
真姫「いや、なんでもないのよ。とってくれてありがとうね」
真姫(こころちゃん、自然に笑うと本当に素敵ね……思わず見とれちゃった)
108: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 17:57:25.16 ID:jUn0epqW0
真姫(で、誰からの連絡かしら)
真姫(……花陽から着信? 何で音が鳴らなかったの?)
真姫(あ、そうか。今からお昼寝するからってマナーモードにしてたんだった)
真姫「こころちゃん、ちょっと今から電話するけどいい?」
こころ「はい。お友達ですか?」
真姫「そうよ」
こころ「わかりました」
真姫「あれ、こころちゃんどこ行くの?」
こころ「ここあの手を、真姫お姉ちゃんから離すんです」
真姫(……花陽から着信? 何で音が鳴らなかったの?)
真姫(あ、そうか。今からお昼寝するからってマナーモードにしてたんだった)
真姫「こころちゃん、ちょっと今から電話するけどいい?」
こころ「はい。お友達ですか?」
真姫「そうよ」
こころ「わかりました」
真姫「あれ、こころちゃんどこ行くの?」
こころ「ここあの手を、真姫お姉ちゃんから離すんです」
109: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 18:00:33.81 ID:jUn0epqW0
真姫「えっ?」
こころ「ここあはこうやって背中をさすると……」
ここあ「うー」
真姫(動いた)
こころ「寝返りを打つんですよ」
真姫「へぇ、そうなのね」
真姫「……ん? でも何で、知ってたのにやらなかったの?」
真姫(ここあちゃんを私から離せば、抱っこもすぐにできたのに)
こころ「それは……」
こころ「ここあはこうやって背中をさすると……」
ここあ「うー」
真姫(動いた)
こころ「寝返りを打つんですよ」
真姫「へぇ、そうなのね」
真姫「……ん? でも何で、知ってたのにやらなかったの?」
真姫(ここあちゃんを私から離せば、抱っこもすぐにできたのに)
こころ「それは……」
110: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 18:03:41.84 ID:jUn0epqW0
真姫「それは?」
こころ「ここあが起きたとき、真姫お姉ちゃんが近くにいなかったら……きっと寂しいと思うので」
真姫「……なるほどね」
真姫(いい子ね。人のことを思いやれて)
真姫「よしよし。偉いわよ、こころちゃん」
こころ「え、あ、ありがとうございます……」
真姫(こころちゃん髪の毛さらさら……もっと撫でてたい)
真姫(ああ、でも電話しないと)
こころ「ここあが起きたとき、真姫お姉ちゃんが近くにいなかったら……きっと寂しいと思うので」
真姫「……なるほどね」
真姫(いい子ね。人のことを思いやれて)
真姫「よしよし。偉いわよ、こころちゃん」
こころ「え、あ、ありがとうございます……」
真姫(こころちゃん髪の毛さらさら……もっと撫でてたい)
真姫(ああ、でも電話しないと)
111: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 18:08:05.73 ID:jUn0epqW0
真姫「もしもし」
花陽「あ、真姫ちゃん。忙しいところごめんね」
真姫「大丈夫よ。で、どうしたの? 何かあった?」
花陽「うん。ちょっと聞きたいことがあって」
真姫(聞きたいこと? 何かしら)
真姫「うん、なんでも聞いて」
真姫(勉強のこととか? そういえば花陽は英語のテストで困ってた気がするけど)
花陽「あのね、真姫ちゃんの用事って……どのくらいで終わるのかな?」
112: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 18:12:14.24 ID:jUn0epqW0
真姫「え? 用事?」
花陽「そうだよ。凛ちゃんがどうしても真姫ちゃんと遊びたいって言ってて」
真姫「なるほどね」
真姫(3時半くらいにはにこちゃんの講義が終わるから……遅くても5時くらいかしら)
真姫「たぶん5時くらいには終わるわ。それからならいいわよ」
花陽「5時かぁ……凛ちゃん、どう? 私は大丈夫だけど」
凛「凛はいつでも大丈夫にゃー」
真姫「ああ、凛もいるのね」
花陽「うん、さっきまで遊んでたから」
花陽「そうだよ。凛ちゃんがどうしても真姫ちゃんと遊びたいって言ってて」
真姫「なるほどね」
真姫(3時半くらいにはにこちゃんの講義が終わるから……遅くても5時くらいかしら)
真姫「たぶん5時くらいには終わるわ。それからならいいわよ」
花陽「5時かぁ……凛ちゃん、どう? 私は大丈夫だけど」
凛「凛はいつでも大丈夫にゃー」
真姫「ああ、凛もいるのね」
花陽「うん、さっきまで遊んでたから」
113: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 18:16:33.52 ID:jUn0epqW0
真姫「凛に代わってもらえる?」
花陽「あ、うん。いいよぉ」
凛「どしたのかよちん」
花陽「真姫ちゃんが代わってほしいって」
凛「わかった!」
真姫「もしもし凛、聞こえる?」
凛「はーい、聞こえまーす」
真姫「もし凛がよければ、一緒に晩御飯食べに行かない? オススメのラーメン屋さん、あるって言ってたじゃない」
花陽「あ、うん。いいよぉ」
凛「どしたのかよちん」
花陽「真姫ちゃんが代わってほしいって」
凛「わかった!」
真姫「もしもし凛、聞こえる?」
凛「はーい、聞こえまーす」
真姫「もし凛がよければ、一緒に晩御飯食べに行かない? オススメのラーメン屋さん、あるって言ってたじゃない」
114: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 18:19:11.09 ID:jUn0epqW0
凛「い、いいの!? 真姫ちゃんからお誘い!?」
真姫「ふふ、凛が遊びたがったんでしょ?」
凛「え? かよちんもだよ?」
真姫「そうなの?」
凛「うん。かよちんが最初に、真姫ちゃんがいなくてさびしいねって言ったの」
花陽「り、凛ちゃん! それは言わないで――――――――」
凛「それで凛が、どうせなら一緒に遊びたいって言って……」
花陽「わ、わーっ!?」
真姫「なんだ、そういうことだったのね」
真姫(花陽もそんなこと言うんだ……うれしいかも)
真姫「ふふ、凛が遊びたがったんでしょ?」
凛「え? かよちんもだよ?」
真姫「そうなの?」
凛「うん。かよちんが最初に、真姫ちゃんがいなくてさびしいねって言ったの」
花陽「り、凛ちゃん! それは言わないで――――――――」
凛「それで凛が、どうせなら一緒に遊びたいって言って……」
花陽「わ、わーっ!?」
真姫「なんだ、そういうことだったのね」
真姫(花陽もそんなこと言うんだ……うれしいかも)
115: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 18:24:00.09 ID:jUn0epqW0
花陽「うぅ、凛ちゃん言わないでよぉ……」
凛「えへへ、でもかよちんも遊びたがってたもん」
花陽「……うん」
凛「あ、そうだ。今から真姫ちゃんのおうちに行ってもいい?」
真姫「え?」
凛「真姫ちゃんの用事、凛たちが手伝えるなら手伝いたくて」
真姫「ああ、そういうことね」
真姫(……ってちょっと待って、それって凛と花陽がここに来るってこと?)
凛「えへへ、でもかよちんも遊びたがってたもん」
花陽「……うん」
凛「あ、そうだ。今から真姫ちゃんのおうちに行ってもいい?」
真姫「え?」
凛「真姫ちゃんの用事、凛たちが手伝えるなら手伝いたくて」
真姫「ああ、そういうことね」
真姫(……ってちょっと待って、それって凛と花陽がここに来るってこと?)
116: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 18:26:18.46 ID:jUn0epqW0
真姫(ということは、必然的にこころちゃんたちのお世話を手伝うことになる……)
真姫(……私の出番が減る)
真姫「……」
凛「真姫ちゃん?」
真姫(ああ、私って欲深いのね……)
真姫(どうしても1人占めしたくなるもの)
真姫(……私の出番が減る)
真姫「……」
凛「真姫ちゃん?」
真姫(ああ、私って欲深いのね……)
真姫(どうしても1人占めしたくなるもの)
117: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/23(土) 18:33:25.13 ID:jUn0epqW0
真姫「ごめんね凛、これは私が1人でやりたいの」
真姫「だから終わるまで、花陽と2人で遊んでてくれないかしら」
凛「そっか、大事な用事なんだね」
真姫(いろんな意味でね)
凛「わかった。かよちんは凛が説得しておくから、終わったらまた電話してね」
真姫「ええ、わかったわ」
真姫(……説得? 凛がする側なんだ)
凛「じゃあまた後でねー」
真姫「またね」
真姫「だから終わるまで、花陽と2人で遊んでてくれないかしら」
凛「そっか、大事な用事なんだね」
真姫(いろんな意味でね)
凛「わかった。かよちんは凛が説得しておくから、終わったらまた電話してね」
真姫「ええ、わかったわ」
真姫(……説得? 凛がする側なんだ)
凛「じゃあまた後でねー」
真姫「またね」
123: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/25(月) 09:18:15.84 ID:2hVEv5qO0
真姫「こころちゃん、待たせてごめんなさい……」
こころ「……」
ここあ「……」
真姫(あら、寝ちゃってる)
真姫(ふふ、かわいい寝顔ね)
真姫(私も隣に……)
真姫(おやすみなさい)
124: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/25(月) 09:20:24.80 ID:2hVEv5qO0
真姫(……あ、そっか。私寝てたんだ)
真姫「今何時かしら」
こころ「2時ですよ」
真姫「……こころちゃん、起きてたのね」
こころ「はい。真姫お姉ちゃんが隣で寝ていてびっくりしました」
真姫「そう? じゃあびっくりされないように慣れてもらわないと」
こころ「慣れる?」
125: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/25(月) 09:24:42.40 ID:2hVEv5qO0
真姫「ええ、こうしてぎゅっと抱きしめて……」
こころ「!?」
真姫「私がそばにいることに、違和感を感じないくらいに……」
こころ「ま、真姫さん」
真姫「真姫お姉ちゃん、でしょ?」
こころ「真姫お姉ちゃん」
真姫「なに?」
こころ「そうやってまた私を寝かせたら、今度はまた寝てしまうかもしれませんよ」
真姫「ダメ?」
こころ「……それも、いいかもしれません」
こころ「!?」
真姫「私がそばにいることに、違和感を感じないくらいに……」
こころ「ま、真姫さん」
真姫「真姫お姉ちゃん、でしょ?」
こころ「真姫お姉ちゃん」
真姫「なに?」
こころ「そうやってまた私を寝かせたら、今度はまた寝てしまうかもしれませんよ」
真姫「ダメ?」
こころ「……それも、いいかもしれません」
126: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/25(月) 09:28:01.63 ID:2hVEv5qO0
真姫「あ、そうだ。抱っこしてあげるんだったわね」
こころ「え」
真姫「えーっと……まず私がしゃがむから、こころちゃんは私に抱き着いて」
こころ「で、でも、ここあが起きるかもしれませんよ」
真姫「その時はここあちゃんも抱っこするから大丈夫よ」
こころ「そういう意味ではなくて……」
真姫(……そっか、恥ずかしいんだ)
真姫「大丈夫よ。大きな声を出さなきゃここあちゃんは起きないわ」
こころ「そう……ですね。じゃあ、お願いします」
こころ「え」
真姫「えーっと……まず私がしゃがむから、こころちゃんは私に抱き着いて」
こころ「で、でも、ここあが起きるかもしれませんよ」
真姫「その時はここあちゃんも抱っこするから大丈夫よ」
こころ「そういう意味ではなくて……」
真姫(……そっか、恥ずかしいんだ)
真姫「大丈夫よ。大きな声を出さなきゃここあちゃんは起きないわ」
こころ「そう……ですね。じゃあ、お願いします」
127: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/25(月) 09:30:34.60 ID:2hVEv5qO0
真姫「はい、こころちゃん」
こころ「……」
真姫「どうしたの?」
こころ「まだ、心の準備が……」
真姫(ここあちゃんが起きるまで、こう言ってそうな気がするわね)
真姫「準備なんていらないわよ」
こころ「え、あ、わっ」
真姫(……ちっちゃい)
こころ「……ありがとうございます」
真姫「どういたしまして」
こころ「……」
真姫「どうしたの?」
こころ「まだ、心の準備が……」
真姫(ここあちゃんが起きるまで、こう言ってそうな気がするわね)
真姫「準備なんていらないわよ」
こころ「え、あ、わっ」
真姫(……ちっちゃい)
こころ「……ありがとうございます」
真姫「どういたしまして」
128: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/25(月) 09:43:02.53 ID:2hVEv5qO0
真姫「気分はどう?」
こころ「幸せです。とても久しぶりで……」
こころ「それに、いつもより高い気がして」
真姫(あれ、私ってにこちゃんのママより身長高かったっけ?)
真姫(あんまり会ったことないから覚えてないのよね)
真姫「満足してもらえたならうれしいわ。ここあちゃんも起きるかもしれないし、そろそろ……」
こころ「も、もう少しだけ」
真姫「?」
こころ「もう少しだけ、お願いします……」
真姫(……いや、これは私の方が離せないわね)
こころ「幸せです。とても久しぶりで……」
こころ「それに、いつもより高い気がして」
真姫(あれ、私ってにこちゃんのママより身長高かったっけ?)
真姫(あんまり会ったことないから覚えてないのよね)
真姫「満足してもらえたならうれしいわ。ここあちゃんも起きるかもしれないし、そろそろ……」
こころ「も、もう少しだけ」
真姫「?」
こころ「もう少しだけ、お願いします……」
真姫(……いや、これは私の方が離せないわね)
129: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/25(月) 09:52:48.80 ID:2hVEv5qO0
こころ「真姫お姉ちゃん」
真姫「ん?」
こころ「私は、真姫お姉ちゃんみたいな人に憧れてるんです」
真姫「わ、私みたいな?」
真姫(そんなに憧れるようなところあるかしら……勉強ができるとか、ピアノが弾けるとかしかないわよ?)
こころ「意外でしたか?」
真姫「ええ。ちょっとね」
真姫「ん?」
こころ「私は、真姫お姉ちゃんみたいな人に憧れてるんです」
真姫「わ、私みたいな?」
真姫(そんなに憧れるようなところあるかしら……勉強ができるとか、ピアノが弾けるとかしかないわよ?)
こころ「意外でしたか?」
真姫「ええ。ちょっとね」
130: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/25(月) 09:56:38.91 ID:2hVEv5qO0
こころ「私は、にこ姉みたいに明るく振る舞えないんです」
こころ「変に背伸びしちゃって、なかなか素直になれないというか……」
真姫(そこがかわいいんだけどね)
こころ「だから真姫お姉ちゃんみたいな、大人っぽい人に憧れるんです」
真姫「私は断然子どもよ? お金だって稼げないし、1人で暮らすこともままならないと思うわ」
こころ「それでも真姫お姉ちゃんは、自分でできることがわかってます」
真姫「……」
こころ「それがすごいなぁ、って。だから敬語を使ったりして、ちょっとは大人みたいになりたかったんです」
こころ「変に背伸びしちゃって、なかなか素直になれないというか……」
真姫(そこがかわいいんだけどね)
こころ「だから真姫お姉ちゃんみたいな、大人っぽい人に憧れるんです」
真姫「私は断然子どもよ? お金だって稼げないし、1人で暮らすこともままならないと思うわ」
こころ「それでも真姫お姉ちゃんは、自分でできることがわかってます」
真姫「……」
こころ「それがすごいなぁ、って。だから敬語を使ったりして、ちょっとは大人みたいになりたかったんです」
131: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/25(月) 10:00:07.26 ID:2hVEv5qO0
真姫(敬語を使ってたのは、そんな理由もあったのね)
真姫「こころちゃん」
こころ「はい」
真姫「あなたはいい大人になると思うわ。私が保証する」
こころ「ほ、本当ですか?」
真姫「ええ。今の話を聞いて思ったし……それに、にこちゃんの妹だもの」
こころ「ありがとうございます」
真姫「いいえ」
真姫(ふふ……大きくなってほしくないとは言えないわよね)
真姫「こころちゃん」
こころ「はい」
真姫「あなたはいい大人になると思うわ。私が保証する」
こころ「ほ、本当ですか?」
真姫「ええ。今の話を聞いて思ったし……それに、にこちゃんの妹だもの」
こころ「ありがとうございます」
真姫「いいえ」
真姫(ふふ……大きくなってほしくないとは言えないわよね)
132: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/25(月) 10:11:50.45 ID:2hVEv5qO0
にこ「ただいまー! いやー、今日は早く終わっちゃったー……」
希「おじゃましまーす」
絵里「今日は真姫が来てるのよね……」
133: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/25(月) 10:12:27.19 ID:2hVEv5qO0
真姫「」
こころ「」
にこ「」
希「」
絵里「」
ここあ「にこにーのこえ……」
こころ「」
にこ「」
希「」
絵里「」
ここあ「にこにーのこえ……」
137: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:06:05.42 ID:JYnXOUbQ0
にこ「そっか。にこ姉がちっちゃいから我慢してたのね」
こころ「ご、ごめんなさい……」
にこ「いいのよ。それより真姫お姉ちゃんと仲良くなってくれてうれしいわ」
真姫「ちょっ、何でその呼び方……」
希「真姫お姉ちゃんかわいいなぁ」
絵里「そうね。ここあちゃんを抱いてる姿もすごく様になってるわよ」
真姫「うるさい」
ここあ「たかーい」
138: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:08:11.00 ID:JYnXOUbQ0
にこ「真姫ちゃんって子ども好きだったのね。意外だわ」
真姫「や、べ、別にそういうわけじゃ……」
真姫(にこちゃんたち、何でこんなすぐに帰ってきたのかしら……)
真姫(こころちゃんだって恥ずかしそうにしてるし)
こころ「……」
真姫(……照れてる顔もかわいいわね)
真姫(じゃなくて)
真姫「何で早く帰ってきたの?」
真姫「や、べ、別にそういうわけじゃ……」
真姫(にこちゃんたち、何でこんなすぐに帰ってきたのかしら……)
真姫(こころちゃんだって恥ずかしそうにしてるし)
こころ「……」
真姫(……照れてる顔もかわいいわね)
真姫(じゃなくて)
真姫「何で早く帰ってきたの?」
139: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:10:36.34 ID:JYnXOUbQ0
絵里「ああ、今日は講義が短かったのよ」
希「そうそう。できた人から終わりって言われて」
真姫「3人とも、学部違うでしょ?」
にこ「共通科目だから一緒だったのよ」
真姫「ふーん……」
にこ「ってあんた、抱っこ上手ね。どこかでやったことあるの?」
真姫「ないけど」
こころ「!」
希「そうそう。できた人から終わりって言われて」
真姫「3人とも、学部違うでしょ?」
にこ「共通科目だから一緒だったのよ」
真姫「ふーん……」
にこ「ってあんた、抱っこ上手ね。どこかでやったことあるの?」
真姫「ないけど」
こころ「!」
140: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:13:41.10 ID:JYnXOUbQ0
希「こころちゃんどうしたん?」
こころ「あ、いや、その……」
絵里「?」
真姫(どうしたのかしら……)
真姫「こころちゃん、教えてくれない?」
こころ「は、はいっ」
にこ「あー、真姫ちゃんずるーい」
真姫「私たちは何でも正直に言いあうことにしたのよ。ね?」
こころ「えへへ……」
希「真姫ちゃん年下キラー?」
ここあ「きらー?」
こころ「あ、いや、その……」
絵里「?」
真姫(どうしたのかしら……)
真姫「こころちゃん、教えてくれない?」
こころ「は、はいっ」
にこ「あー、真姫ちゃんずるーい」
真姫「私たちは何でも正直に言いあうことにしたのよ。ね?」
こころ「えへへ……」
希「真姫ちゃん年下キラー?」
ここあ「きらー?」
141: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:16:12.62 ID:JYnXOUbQ0
こころ「座ってもらえますか?」
真姫(ああ、耳打ちするのね)
真姫「ええ」
ここあ「ひくーい」
真姫「ああ、ごめんね。すぐ立つから」
真姫「こころちゃん、どうぞ」
こころ「はい」
真姫(耳打ちなんてしたことあったかしら、私)
真姫(ああ、耳打ちするのね)
真姫「ええ」
ここあ「ひくーい」
真姫「ああ、ごめんね。すぐ立つから」
真姫「こころちゃん、どうぞ」
こころ「はい」
真姫(耳打ちなんてしたことあったかしら、私)
142: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:17:07.93 ID:JYnXOUbQ0
こころ「真姫お姉ちゃん、このくらいで聞こえますか?」
真姫「聞こえるわ」
こころ「じゃあ言いますね」
真姫「聞こえるわ」
こころ「じゃあ言いますね」
143: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:17:48.85 ID:JYnXOUbQ0
「真姫お姉ちゃんの、初めての抱っこが私で……すごくうれしかったです」
144: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:19:33.37 ID:JYnXOUbQ0
真姫「……」
こころ「ふふふっ」
絵里「真姫、顔真っ赤だけど……」
にこ「ちょっとこころ、何言ったの?」
こころ「内緒です。ね、真姫お姉ちゃん?」
真姫「え、ええ。そうね」
真姫(……やられた)
こころ「ふふふっ」
絵里「真姫、顔真っ赤だけど……」
にこ「ちょっとこころ、何言ったの?」
こころ「内緒です。ね、真姫お姉ちゃん?」
真姫「え、ええ。そうね」
真姫(……やられた)
145: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:23:30.98 ID:JYnXOUbQ0
希「にこっち、お姉ちゃんの座が奪われる日も近いんと違う?」
にこ「えー、それは困るわね」
こころ「に、にこ姉はにこ姉です!」
絵里「あらかわいい」
真姫(本当にね)
にこ「冗談よ、にこにーが2人のお姉ちゃんなんだから」
ここあ「真姫おねえちゃんもおねえちゃんだよ?」
にこ「うっ」
絵里「まずは外堀から……やるわね真姫」
真姫「何の話よ」
にこ「えー、それは困るわね」
こころ「に、にこ姉はにこ姉です!」
絵里「あらかわいい」
真姫(本当にね)
にこ「冗談よ、にこにーが2人のお姉ちゃんなんだから」
ここあ「真姫おねえちゃんもおねえちゃんだよ?」
にこ「うっ」
絵里「まずは外堀から……やるわね真姫」
真姫「何の話よ」
146: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:26:47.12 ID:JYnXOUbQ0
こころ「……真姫お姉ちゃんって、もう来ないんですか?」
真姫「え?」
にこ「ああ、今日みたいに特別じゃないと来ないかって?」
こころ「はい」
ここあ「……きょうでおしまい?」
真姫「ううん、にこちゃんがいいならいいけど……」
にこ「断る理由がないわよ」
真姫(よかった……)
真姫「え?」
にこ「ああ、今日みたいに特別じゃないと来ないかって?」
こころ「はい」
ここあ「……きょうでおしまい?」
真姫「ううん、にこちゃんがいいならいいけど……」
にこ「断る理由がないわよ」
真姫(よかった……)
147: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:28:37.98 ID:JYnXOUbQ0
希「あ、そういえば今日、にこっちのお母さん早めに帰って来るんやろ?」
真姫「え」
ここあ「ママが!?」
こころ「本当ですか!?」
にこ「そうよ。今日は確か……5時前には帰って来るわ」
ここあ「やったぁ!」
絵里「ふふ、本当にうれしそうね」
真姫「え」
ここあ「ママが!?」
こころ「本当ですか!?」
にこ「そうよ。今日は確か……5時前には帰って来るわ」
ここあ「やったぁ!」
絵里「ふふ、本当にうれしそうね」
148: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:30:13.44 ID:JYnXOUbQ0
にこ「ママにも真姫お姉ちゃんのこと、紹介しないとね」
こころ「はいっ!」
真姫「え、ちょっと待って。何て言って紹介するの?」
絵里「それはもう……」
希「なぁ?」
にこ「新しいお姉ちゃんってことで」
ここあ「うん」
こころ「それが1番いいと思います」
真姫(何この団結力)
こころ「はいっ!」
真姫「え、ちょっと待って。何て言って紹介するの?」
絵里「それはもう……」
希「なぁ?」
にこ「新しいお姉ちゃんってことで」
ここあ「うん」
こころ「それが1番いいと思います」
真姫(何この団結力)
149: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:35:21.85 ID:JYnXOUbQ0
にこ母「ただいまー」
真姫「!」
にこ「あ、おかえりなさい」
ここあ「ママー!」
こころ「おかえりなさい!」
にこ母「うん、ただいま。あ、絵里ちゃんに希ちゃん、いらっしゃい」
真姫(しまった。思わず隠れてしまった)
真姫「!」
にこ「あ、おかえりなさい」
ここあ「ママー!」
こころ「おかえりなさい!」
にこ母「うん、ただいま。あ、絵里ちゃんに希ちゃん、いらっしゃい」
真姫(しまった。思わず隠れてしまった)
150: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:41:59.72 ID:JYnXOUbQ0
希「お邪魔してます」
絵里「お久しぶりです」
にこ母「先月ぶりね。で、そこに隠れてるのは……」
真姫「……」
にこ母「……もしかして、真姫ちゃん?」
真姫「ぎくっ」
にこ母「真姫ちゃんじゃない!」
真姫(見つかった)
絵里「お久しぶりです」
にこ母「先月ぶりね。で、そこに隠れてるのは……」
真姫「……」
にこ母「……もしかして、真姫ちゃん?」
真姫「ぎくっ」
にこ母「真姫ちゃんじゃない!」
真姫(見つかった)
151: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:45:55.68 ID:JYnXOUbQ0
にこ母「会いたかったわ真姫ちゃん! ちゃんとお礼もできてなかったから」
真姫「べ、別にお礼なんて……」
真姫(お礼が欲しいからにこちゃんに勉強教えてたわけじゃないし……)
にこ「ママ、真姫ちゃんは今日、こころとここあの面倒を見てくれてたの」
にこ母「えっ! そうなの?」
ここあ「たのしかった!」
こころ「そうですね」
真姫「べ、別にお礼なんて……」
真姫(お礼が欲しいからにこちゃんに勉強教えてたわけじゃないし……)
にこ「ママ、真姫ちゃんは今日、こころとここあの面倒を見てくれてたの」
にこ母「えっ! そうなの?」
ここあ「たのしかった!」
こころ「そうですね」
152: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:48:12.59 ID:JYnXOUbQ0
にこ母「ありがとう真姫ちゃん」
真姫「い、いえ、とんでもない……」
絵里「真姫って年上に弱いだけなのね」
希「そうやね」
にこ母「そうだ、みんな晩ご飯食べて行かない?」
希「いいんですか?」
にこ母「もちろん! 今日はハンバーグなのよ」
ここあ「ハンバーグ! ここあだいすきー!」
真姫「い、いえ、とんでもない……」
絵里「真姫って年上に弱いだけなのね」
希「そうやね」
にこ母「そうだ、みんな晩ご飯食べて行かない?」
希「いいんですか?」
にこ母「もちろん! 今日はハンバーグなのよ」
ここあ「ハンバーグ! ここあだいすきー!」
153: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:50:34.32 ID:JYnXOUbQ0
真姫「あの、すみません」
にこ母「?」
真姫「今日は私、友達と約束があって……その……」
真姫(あー……何で今日に限って……)
絵里「ねぇ真姫、約束って凛と花陽との?」
真姫「え、何で知ってるのよ」
にこ母「?」
真姫「今日は私、友達と約束があって……その……」
真姫(あー……何で今日に限って……)
絵里「ねぇ真姫、約束って凛と花陽との?」
真姫「え、何で知ってるのよ」
154: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:54:47.29 ID:JYnXOUbQ0
絵里「いや、さっきこころちゃんを抱っこしてた画像を凛たちに送ったのよ」
真姫「!?」
絵里「そしたらこんな返事が来て……」
真姫「……今からそっちに向かうにゃー?」
真姫「ええっ!?」
にこ母「どうせなら3年生のみんなも呼んでみたら?」
にこ「ああ、穂乃果たちは勉強合宿とか言って、逃げ場をなくしてるらしいから無理かも」
真姫(そんなことしてたんだ)
真姫「!?」
絵里「そしたらこんな返事が来て……」
真姫「……今からそっちに向かうにゃー?」
真姫「ええっ!?」
にこ母「どうせなら3年生のみんなも呼んでみたら?」
にこ「ああ、穂乃果たちは勉強合宿とか言って、逃げ場をなくしてるらしいから無理かも」
真姫(そんなことしてたんだ)
155: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 10:56:58.20 ID:JYnXOUbQ0
凛「あれ? 玄関空いてる?」
花陽「お、お邪魔します……」
にこ母「あ、いらっしゃい。凛ちゃんにかよちんちゃんね」
花陽「は、花陽です」
にこ母「あら、そうなの?」
凛「真姫ちゃんずるいにゃ、凛もこころちゃんとかここあちゃんとか抱っこしたかったのにぃ」
真姫「ごめんごめん」
ここあ「にゃーおねえちゃん!」
凛「にゃー!」
花陽「お、お邪魔します……」
にこ母「あ、いらっしゃい。凛ちゃんにかよちんちゃんね」
花陽「は、花陽です」
にこ母「あら、そうなの?」
凛「真姫ちゃんずるいにゃ、凛もこころちゃんとかここあちゃんとか抱っこしたかったのにぃ」
真姫「ごめんごめん」
ここあ「にゃーおねえちゃん!」
凛「にゃー!」
156: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 11:01:30.54 ID:JYnXOUbQ0
にこ母「じゃあ今日は、腕によりを振るって作らなきゃね」
絵里「私も手伝います」
希「ならウチも」
にこ「ちょっと、にこの場所がなくなるでしょー」
花陽「私たちは……待ってようか」
凛「うん」
真姫(私も料理できれば……いや、挑戦してみれば意外と……)
絵里「私も手伝います」
希「ならウチも」
にこ「ちょっと、にこの場所がなくなるでしょー」
花陽「私たちは……待ってようか」
凛「うん」
真姫(私も料理できれば……いや、挑戦してみれば意外と……)
157: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 11:05:14.06 ID:JYnXOUbQ0
花陽「真姫ちゃん」
真姫「あ……ごめんなさい」
花陽「謝らなくてもいいよぉ。真姫ちゃんは真面目だから、1人でやろうとしたんだよね?」
真姫「違う、そうじゃないの」
真姫(それもあるけど……正直に言わないと)
真姫「こころちゃんとここあちゃんが可愛くて……つい、1人占めしたくなったの」
こころ「」
ここあ「?」
真姫「あ……ごめんなさい」
花陽「謝らなくてもいいよぉ。真姫ちゃんは真面目だから、1人でやろうとしたんだよね?」
真姫「違う、そうじゃないの」
真姫(それもあるけど……正直に言わないと)
真姫「こころちゃんとここあちゃんが可愛くて……つい、1人占めしたくなったの」
こころ「」
ここあ「?」
158: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 11:08:24.02 ID:JYnXOUbQ0
凛「真姫ちゃんに意外な一面発見!」
花陽「ふふ、ちっちゃい子、好きだったんだね」
真姫「あ、えっと」
凛「凛もちっちゃくなれば、真姫ちゃんにかわいがってもらえるかも……にゅふふ」
花陽「……私も?」
真姫「ちょ、待ちなさいよ。どうしてそんなに話が飛躍してるのよ」
花陽「ふふ、ちっちゃい子、好きだったんだね」
真姫「あ、えっと」
凛「凛もちっちゃくなれば、真姫ちゃんにかわいがってもらえるかも……にゅふふ」
花陽「……私も?」
真姫「ちょ、待ちなさいよ。どうしてそんなに話が飛躍してるのよ」
159: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 11:10:26.91 ID:JYnXOUbQ0
こころ「そ、それでも……」
凛「え?」
花陽「?」
こころ「真姫お姉ちゃんの初めては、私のものなんですから!」
凛「」
花陽「」
真姫「!?」
希「え、ま、真姫ちゃん……」
絵里「……へ?」
凛「え?」
花陽「?」
こころ「真姫お姉ちゃんの初めては、私のものなんですから!」
凛「」
花陽「」
真姫「!?」
希「え、ま、真姫ちゃん……」
絵里「……へ?」
160: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 11:13:16.15 ID:JYnXOUbQ0
にこ「ああ、抱っこの初めてが、ってことね」
にこ母「ふふ、こころって気にいったらべったりよね」
真姫(さ、流石家族……助かった)
絵里「な、なんだぁ。びっくりした」
希「真姫ちゃんのちっちゃい子好きってそういう意味かと誤解するところやったで」
真姫「ち、違うわよ!」
こころ「ご、ごめんなさい。つい……」
真姫「大丈夫よ。それに……うれしかったし」
こころ「真姫お姉ちゃん……」
にこ母「ふふ、こころって気にいったらべったりよね」
真姫(さ、流石家族……助かった)
絵里「な、なんだぁ。びっくりした」
希「真姫ちゃんのちっちゃい子好きってそういう意味かと誤解するところやったで」
真姫「ち、違うわよ!」
こころ「ご、ごめんなさい。つい……」
真姫「大丈夫よ。それに……うれしかったし」
こころ「真姫お姉ちゃん……」
161: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 11:20:16.95 ID:JYnXOUbQ0
凛「こころちゃん、心配しなくても大丈夫だよ」
こころ「それってどういう……」
花陽「真姫ちゃんもこころちゃんたちが大好きだから、私たちが取り上げたりできないもん」
こころ「!」
真姫(……間違ってない分反論できない)
こころ「ほ、本当ですか?」
真姫「本当よ。嫌いなわけないでしょ?」
こころ「そうですよね、そうですよね……うふふ」
こころ「それってどういう……」
花陽「真姫ちゃんもこころちゃんたちが大好きだから、私たちが取り上げたりできないもん」
こころ「!」
真姫(……間違ってない分反論できない)
こころ「ほ、本当ですか?」
真姫「本当よ。嫌いなわけないでしょ?」
こころ「そうですよね、そうですよね……うふふ」
162: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 11:22:33.45 ID:JYnXOUbQ0
にこ「で、ほら。真姫お姉ちゃんはなんて紹介するんだっけ?」
ここあ「あたらしいおねえちゃん!」
にこ母「そうなの? それはうれしいわね」
真姫「え」
凛「真姫ちゃんがついに就職先まで見つけた……」
花陽「まだ高校も卒業してないのに……」
真姫(姉って職業だったの?)
ここあ「あたらしいおねえちゃん!」
にこ母「そうなの? それはうれしいわね」
真姫「え」
凛「真姫ちゃんがついに就職先まで見つけた……」
花陽「まだ高校も卒業してないのに……」
真姫(姉って職業だったの?)
163: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 11:26:17.36 ID:JYnXOUbQ0
絵里「真姫って、こころちゃんとここあちゃんに気に入られてるだけかと思ったら、矢澤家全員に気に入られてたのね」
希「いいなぁ真姫ちゃん」
真姫(そんなの、全然気付いてなかった)
真姫(というか逆に嫌われてるかとまで思ってたのに)
にこ母「真姫ちゃんがお姉ちゃんなら、にこは妹になるのかも」
にこ「それなら堂々と勉強見てもらえる!」
真姫「違うでしょ!」
凛「あはは」
希「いいなぁ真姫ちゃん」
真姫(そんなの、全然気付いてなかった)
真姫(というか逆に嫌われてるかとまで思ってたのに)
にこ母「真姫ちゃんがお姉ちゃんなら、にこは妹になるのかも」
にこ「それなら堂々と勉強見てもらえる!」
真姫「違うでしょ!」
凛「あはは」
164: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 11:29:20.55 ID:JYnXOUbQ0
ここあ「おねえちゃん、これからずっときてくれるの?」
真姫「ええ、夏休み中は特に予定ないしね」
凛「真姫ちゃん、夏休みの宿題って言う大きな予定が……」
真姫「もうとっくに済ませたわよ」
花陽「ええっ!?」
凛「ま、まだ夏休み始まって1週間しかたってないのに……」
真姫「少なかったでしょ?」
花陽「お、多いよぉ……」
真姫「ええ、夏休み中は特に予定ないしね」
凛「真姫ちゃん、夏休みの宿題って言う大きな予定が……」
真姫「もうとっくに済ませたわよ」
花陽「ええっ!?」
凛「ま、まだ夏休み始まって1週間しかたってないのに……」
真姫「少なかったでしょ?」
花陽「お、多いよぉ……」
165: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 11:38:15.75 ID:JYnXOUbQ0
凛「じゃあ凛たちの宿題を見てもらうっていう大きな予定が……」
真姫「……仕方ないわね」
凛「やった!」
花陽「じゃあこうやって、にこちゃんのお家に来ればいいんだね」
絵里「あはは、真姫の家じゃなくて?」
希「ウチも真姫ちゃんに会う時はにこっちの家に来るようにしよ」
真姫(まあ家に1人でいるよりは居心地良いし……)
真姫「……仕方ないわね」
凛「やった!」
花陽「じゃあこうやって、にこちゃんのお家に来ればいいんだね」
絵里「あはは、真姫の家じゃなくて?」
希「ウチも真姫ちゃんに会う時はにこっちの家に来るようにしよ」
真姫(まあ家に1人でいるよりは居心地良いし……)
166: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 11:43:01.49 ID:JYnXOUbQ0
こころ「えへへ」
真姫「どうしたの?」
こころ「真姫お姉ちゃんと一緒っていうのがうれしくて」
真姫「あ、ありがとう」
凛「あー、真姫ちゃん照れてるー」
にこ「にこ姉、嫉妬しちゃう」
にこ母「そうねぇ」
真姫「えっ?」
真姫「どうしたの?」
こころ「真姫お姉ちゃんと一緒っていうのがうれしくて」
真姫「あ、ありがとう」
凛「あー、真姫ちゃん照れてるー」
にこ「にこ姉、嫉妬しちゃう」
にこ母「そうねぇ」
真姫「えっ?」
167: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 11:44:58.82 ID:JYnXOUbQ0
ここあ「いいにおいしてきた」
真姫「そうね。あ、食器の準備くらいは手伝うわ」
にこ「ん、お願い」
真姫「ここあちゃんはお箸でいいの? それともフォーク?」
ここあ「フォーク!」
真姫「ああ、じゃあこれね」
にこ母「あら、真姫ちゃん。どうしてすぐに分かったの? こころのとよく見分けがついたわね」
真姫「そうね。あ、食器の準備くらいは手伝うわ」
にこ「ん、お願い」
真姫「ここあちゃんはお箸でいいの? それともフォーク?」
ここあ「フォーク!」
真姫「ああ、じゃあこれね」
にこ母「あら、真姫ちゃん。どうしてすぐに分かったの? こころのとよく見分けがついたわね」
168: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 11:48:53.44 ID:JYnXOUbQ0
真姫「スプーンと同じ柄だったので」
希「へえ、真姫ちゃん、スプーンの柄知ってるんや」
真姫「あ」
ここあ「プリンたべたから」
絵里「プリン?」
ここあ「うん、真姫おねえちゃんにあーんってしたよ」
真姫「こ、ここあちゃんそれは……」
希「へえ、真姫ちゃん、スプーンの柄知ってるんや」
真姫「あ」
ここあ「プリンたべたから」
絵里「プリン?」
ここあ「うん、真姫おねえちゃんにあーんってしたよ」
真姫「こ、ここあちゃんそれは……」
169: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/27(水) 11:50:47.20 ID:JYnXOUbQ0
にこ「にやにや」
にこ母「にやにや」
真姫「や、やめなさいよ!」
希「真姫ちゃんってば本当に年上に弱いなぁ」
絵里「そうねぇ」
真姫「ぐぬぬ」
真姫(絵里も希も子どもっぽいこと言うくせに……)
にこ「ほら早く動く」
真姫「わ、わかってるわよ」
にこ母「にやにや」
真姫「や、やめなさいよ!」
希「真姫ちゃんってば本当に年上に弱いなぁ」
絵里「そうねぇ」
真姫「ぐぬぬ」
真姫(絵里も希も子どもっぽいこと言うくせに……)
にこ「ほら早く動く」
真姫「わ、わかってるわよ」
176: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 19:40:16.82 ID:1peV4b/D0
絵里「じゃあ私たちは帰るわね。晩ご飯ごちそうさまでした」
希「ごちそうさまでした。にこっち、また明日」
にこ「ええ。今度は絵里、ちゃんと起きてから来るのよ」
絵里「……善処するわ」
にこ「やれやれね……」
凛「それじゃ、凛たちもお邪魔しました!」
花陽「ごはんおいしかったです」
にこ母「ありがとう。みんな、また来てね」
177: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 19:43:37.88 ID:1peV4b/D0
真姫(私ももう帰らなきゃ……)
ここあ「またきてね!」
真姫「ええ、また来るわ」
にこ「明日も頼んでいい?」
真姫「いいけど……大丈夫なの?」
にこ母「歓迎するわ! 明日は仕事でいないけど……」
凛「凛たちも来ていいかな?」
にこ「こころ、ここあ、それでいいわよね?」
ここあ「うん!」
こころ「はい。うれしいです」
ここあ「またきてね!」
真姫「ええ、また来るわ」
にこ「明日も頼んでいい?」
真姫「いいけど……大丈夫なの?」
にこ母「歓迎するわ! 明日は仕事でいないけど……」
凛「凛たちも来ていいかな?」
にこ「こころ、ここあ、それでいいわよね?」
ここあ「うん!」
こころ「はい。うれしいです」
178: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 19:45:08.95 ID:1peV4b/D0
真姫「それじゃ、また明日お邪魔するわ」
にこ「はーい」
こころ「……」
花陽「あれ? こころちゃんどうしたの?」
こころ「あ、いえ、なんでもないです」
にこ「?」
真姫「こころちゃん」
こころ「は、はい!」
真姫「真姫お姉ちゃんには正直に話してくれない?」
真姫(……って自分で言うと何だか恥ずかしいわね)
にこ「はーい」
こころ「……」
花陽「あれ? こころちゃんどうしたの?」
こころ「あ、いえ、なんでもないです」
にこ「?」
真姫「こころちゃん」
こころ「は、はい!」
真姫「真姫お姉ちゃんには正直に話してくれない?」
真姫(……って自分で言うと何だか恥ずかしいわね)
179: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 19:47:33.48 ID:1peV4b/D0
こころ「そうですね、じゃあちょっとだけ……」
真姫「ええ」
こころ「最後に、その……ぎゅっとしてほしくて」
真姫「」
希「わーお……これはかわいらしい」
凛「真姫ちゃんいいなぁ」
にこ「真姫ちゃん照れてるぅ」
真姫「ち、ちがっ……こころちゃんがかわいいからよ!」
こころ「えっ!?」
真姫「あっ」
真姫「ええ」
こころ「最後に、その……ぎゅっとしてほしくて」
真姫「」
希「わーお……これはかわいらしい」
凛「真姫ちゃんいいなぁ」
にこ「真姫ちゃん照れてるぅ」
真姫「ち、ちがっ……こころちゃんがかわいいからよ!」
こころ「えっ!?」
真姫「あっ」
180: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 19:50:01.90 ID:1peV4b/D0
絵里「ほら真姫。早くしないと置いて行くわよ?」
真姫「……わかった」
真姫「こころちゃん、おいで」
こころ「はいっ!」
真姫(……あったかい)
こころ「大好きです。真姫お姉ちゃん」
真姫「」
凛「こ、これは凛でもメロメロになるにゃぁ……」
にこ母「こころはいい大人になりそうね」
にこ「ここあも頑張ってね」
ここあ「?」
真姫「……わかった」
真姫「こころちゃん、おいで」
こころ「はいっ!」
真姫(……あったかい)
こころ「大好きです。真姫お姉ちゃん」
真姫「」
凛「こ、これは凛でもメロメロになるにゃぁ……」
にこ母「こころはいい大人になりそうね」
にこ「ここあも頑張ってね」
ここあ「?」
181: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 19:53:42.36 ID:1peV4b/D0
真姫「じゃ、じゃあこころちゃん。また明日ね」
こころ「また明日……ですね」
希「まるで2人だけの空間」
花陽「うん……」
真姫「……」
こころ「……」
にこ母「明日会えるけど離れたくない……その気持ち、わかるわ」
こころ「えっ、あっ……あぅ」
こころ「また明日……ですね」
希「まるで2人だけの空間」
花陽「うん……」
真姫「……」
こころ「……」
にこ母「明日会えるけど離れたくない……その気持ち、わかるわ」
こころ「えっ、あっ……あぅ」
182: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 19:56:11.96 ID:1peV4b/D0
真姫(明日も会えるんだから……今日はもうこのくらいにしないと)
真姫「また明日ね」
こころ「はい」
真姫「ふふ」
こころ「えへへ」
絵里「……真姫が満面の笑みだわ」
希「レアやね」
真姫(あ、つい……)
真姫「また明日ね」
こころ「はい」
真姫「ふふ」
こころ「えへへ」
絵里「……真姫が満面の笑みだわ」
希「レアやね」
真姫(あ、つい……)
183: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 19:58:33.66 ID:1peV4b/D0
凛「真姫ちゃんメロメロだったねー」
真姫「普通よ、普通」
花陽「こころちゃんとここあちゃんのこと、本当に好きなんだね。真姫ちゃんは」
真姫「まあ……ね」
真姫(癒しってああいうのを言うのかしら)
凛「いいなぁこころちゃん。凛も真姫ちゃんにぎゅーってされたい!」
真姫「別にいいけど」
凛「えっ」
184: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 20:01:09.69 ID:1peV4b/D0
凛「ほ、ほんとに?」
真姫「断る理由がないわよ」
花陽「真姫ちゃんの感覚が麻痺してる……」
凛「真姫ちゃん……寂しいんだね」
真姫「いや、そんなことないわよ」
真姫(ただ、凛と花陽も……妹みたいに見えてきたっていうか)
真姫(……何考えてるんだろ、私)
真姫「断る理由がないわよ」
花陽「真姫ちゃんの感覚が麻痺してる……」
凛「真姫ちゃん……寂しいんだね」
真姫「いや、そんなことないわよ」
真姫(ただ、凛と花陽も……妹みたいに見えてきたっていうか)
真姫(……何考えてるんだろ、私)
185: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 20:02:50.69 ID:1peV4b/D0
凛「でもお楽しみは明日に取って置くよ」
真姫「え? いいの?」
凛「うん」
真姫「……花陽も?」
花陽「私は別にいいよぉ。真姫ちゃんがしたいならそれでも……」
真姫「させて」
花陽「!?」
凛「真姫ちゃん絶対人肌恋しいんだにゃ……」
真姫「え? いいの?」
凛「うん」
真姫「……花陽も?」
花陽「私は別にいいよぉ。真姫ちゃんがしたいならそれでも……」
真姫「させて」
花陽「!?」
凛「真姫ちゃん絶対人肌恋しいんだにゃ……」
186: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 20:06:08.10 ID:1peV4b/D0
凛「絵里ちゃんも希ちゃんもにこちゃんも、思ったより忙しくなさそうだったね」
真姫「そうね。案外会える機会あるかもしれないわね」
凛「真姫ちゃん、かよちんを抱きながらしゃべらないでよぉ」
花陽「なんだか落ち着くかも……」
凛「……ごくり」
真姫「凛も来る?」
凛「お、お願いします」
真姫「そうね。案外会える機会あるかもしれないわね」
凛「真姫ちゃん、かよちんを抱きながらしゃべらないでよぉ」
花陽「なんだか落ち着くかも……」
凛「……ごくり」
真姫「凛も来る?」
凛「お、お願いします」
187: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 20:09:13.94 ID:1peV4b/D0
真姫(よし、今日もにこちゃんの家に行こう)
真姫「10時くらいに行けばいいのよね?」
真姫(本当はもっと早く行きたいんだけど……何だか迷惑になりそうだし)
真姫(凛の家で、凛と花陽と合流して……それからにこちゃんの家に……)
真姫「……あれ? メール着てる?」
188: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 20:12:04.83 ID:1peV4b/D0
真姫「穂乃果から……?」
真姫(あ、そっか。勉強合宿から帰ってきたんだっけ)
真姫(と言ってもまだ夏休み始まって1週間ちょっとだけど……結局穂乃果たちってどのくらい合宿行ってたのかしら)
真姫(あ、それよりメールは何が書いてあるのかしら)
真姫「えーと、なになに?」
真姫「今度みんなで、海に行きませんか……?」
真姫「……海? なんで?」
おわり
真姫(あ、そっか。勉強合宿から帰ってきたんだっけ)
真姫(と言ってもまだ夏休み始まって1週間ちょっとだけど……結局穂乃果たちってどのくらい合宿行ってたのかしら)
真姫(あ、それよりメールは何が書いてあるのかしら)
真姫「えーと、なになに?」
真姫「今度みんなで、海に行きませんか……?」
真姫「……海? なんで?」
おわり
189: ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 20:12:50.71 ID:1peV4b/D0
次回、海水浴編
乞うご期待!
190: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 21:47:08.38 ID:Qe/R59hEO
めっちゃ良かった
次回も期待、乙!
次回も期待、乙!
191: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 23:16:48.85 ID:5sHQ8QQfo
これを読むのが今の生きがい
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408329615/
Entry ⇒ 2014.09.30 | Category ⇒ ラブライブ | Comments (0)
雪歩「時計仕掛けの休憩室」
1: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 21:32:10.28 ID:RP4avtCm0
真「雪歩ー。レッスン帰り?お疲れー!」
雪歩「あ、真ちゃー・・・」
雪歩「痛っ!」ズキッ
真「!?雪歩、どうしたの!」
雪歩「うーん・・・レッスンでちょっと無茶しちゃったかな・・・? 肩が・・・」ズキズキ
真「それは大変だ!応急処置をした方がいいよ!」
雪歩「え、そんな事できるの?」
真「うん!もしもの時に備えて、一通りの器具は常に携帯してるんだ!」ドジャーン
雪歩「へ、へぇー・・・ じゃあ、お願いしても・・・いいかな?」
真「いいですとも!」
真「ここでするのも何だし、今空いてる休憩室を使おうか」
雪歩「うん」
雪歩「あ、真ちゃー・・・」
雪歩「痛っ!」ズキッ
真「!?雪歩、どうしたの!」
雪歩「うーん・・・レッスンでちょっと無茶しちゃったかな・・・? 肩が・・・」ズキズキ
真「それは大変だ!応急処置をした方がいいよ!」
雪歩「え、そんな事できるの?」
真「うん!もしもの時に備えて、一通りの器具は常に携帯してるんだ!」ドジャーン
雪歩「へ、へぇー・・・ じゃあ、お願いしても・・・いいかな?」
真「いいですとも!」
真「ここでするのも何だし、今空いてる休憩室を使おうか」
雪歩「うん」
2: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 21:39:02.75 ID:RP4avtCm0
美希「真くーん?」ササッ
真「ん、美希?何?」
美希「ちょっと話があるんだけど、今いいー?」
真「御免、雪歩のケガの応急処置をするから、今は手が離せないんだ」
雪歩「ごめんね・・・」
美希「ふーん、なら仕方ないの。 ミキはおにぎりでも食べながら待つの」バッ
P『おーい美希ー! 後で仕事入ってるから、用事は直ぐに済ませろよー!』
美希「分かったのー!」
真(本当に分かってるのかな・・・)
真「ん、美希?何?」
美希「ちょっと話があるんだけど、今いいー?」
真「御免、雪歩のケガの応急処置をするから、今は手が離せないんだ」
雪歩「ごめんね・・・」
美希「ふーん、なら仕方ないの。 ミキはおにぎりでも食べながら待つの」バッ
P『おーい美希ー! 後で仕事入ってるから、用事は直ぐに済ませろよー!』
美希「分かったのー!」
真(本当に分かってるのかな・・・)
3: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 21:45:07.16 ID:RP4avtCm0
~~~休憩室~~~
真「・・・じゃあ始めようか。 今日は一体どうしたの?」
雪歩「ちょっとレッスン中に無茶しちゃって・・・肩がズキズキして痛むの・・・」ズキズキ
真「ダンスレッスンか、何か?」
雪歩「えっと、レッスンが終わった後、体を思いっきり伸ばしたら・・・」
雪歩「『ビキッ!』・・・・って」
真「・・・そう」
真「まあ、まずは上着を脱いで・・・」
雪歩「うん」ヌギヌギ
真「・・・じゃあ始めようか。 今日は一体どうしたの?」
雪歩「ちょっとレッスン中に無茶しちゃって・・・肩がズキズキして痛むの・・・」ズキズキ
真「ダンスレッスンか、何か?」
雪歩「えっと、レッスンが終わった後、体を思いっきり伸ばしたら・・・」
雪歩「『ビキッ!』・・・・って」
真「・・・そう」
真「まあ、まずは上着を脱いで・・・」
雪歩「うん」ヌギヌギ
5: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 21:52:13.27 ID:RP4avtCm0
~~~外~~~
美希(・・・・・・長いの。 もうミキはイライラし始めちゃったのよ)ユサユサユサユサ
美希(おにぎりももう食べ尽くす頃だし・・・・ 『応急』って言ってたのにどうして・・・)モキュモキュモキュモキュ
P『おーい美希ー! そろそろ時間がヤバくなってきたー! 早く準備しろー!』
美希「はいなのー!」
美希(もうこうなったら・・・)
美希(・・・・・・長いの。 もうミキはイライラし始めちゃったのよ)ユサユサユサユサ
美希(おにぎりももう食べ尽くす頃だし・・・・ 『応急』って言ってたのにどうして・・・)モキュモキュモキュモキュ
P『おーい美希ー! そろそろ時間がヤバくなってきたー! 早く準備しろー!』
美希「はいなのー!」
美希(もうこうなったら・・・)
6: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 22:01:17.89 ID:RP4avtCm0
真「そんなに酷くないけど、もし痛みが続いたら病院に行くようにね」
雪歩「うん」
真「今日は湿布貼っておくから、当分激しい運動は控えてね」
雪歩「うん・・・」
真「じゃあ包帯巻くから、ちょっと力抜いてて・・・」
~~~外~~~
美希(もう我慢が有頂天に達したの! 侵入罪でとっつかまろーと、中で何があるか見てやるの!)
美希「すいませ~~~ん! ミキだけどぉ~~~~~、まぁーだ時間かかりそうなの~~~~?」ガチャ
真「そう・・・そのまま僕に身を任せて・・・・・ 肩の力抜いて・・・」グルグル
雪歩「ん・・・んっ・・・・・」
美希(~~~~~~~~ッッッッ!!??)
雪歩「うん」
真「今日は湿布貼っておくから、当分激しい運動は控えてね」
雪歩「うん・・・」
真「じゃあ包帯巻くから、ちょっと力抜いてて・・・」
~~~外~~~
美希(もう我慢が有頂天に達したの! 侵入罪でとっつかまろーと、中で何があるか見てやるの!)
美希「すいませ~~~ん! ミキだけどぉ~~~~~、まぁーだ時間かかりそうなの~~~~?」ガチャ
真「そう・・・そのまま僕に身を任せて・・・・・ 肩の力抜いて・・・」グルグル
雪歩「ん・・・んっ・・・・・」
美希(~~~~~~~~ッッッッ!!??)
7: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 22:09:31.48 ID:RP4avtCm0
美希(何やってるの二人とも・・・・・・・?)
真「よし、ここで包帯を・・・・・・」ガブリ
雪歩「わあ・・・! ストーン・フリーの糸を食いちぎった緑色の赤ちゃんのスタンドみたい!」
真「もっといい喩え方は無かったの?」
美希(え・・・・・・? 今、股ぐらで口をもぐもぐさせた・・・?/////)
雪歩「あっ」ポロリ
真「落としちゃったな・・・」グッ
美希(えっ・・・・・・?///// 今度は顔をもっと深くに・・・・・・//////)
美希(~~~~~~~っっっっ//////)ジワリ
真「よし、ここで包帯を・・・・・・」ガブリ
雪歩「わあ・・・! ストーン・フリーの糸を食いちぎった緑色の赤ちゃんのスタンドみたい!」
真「もっといい喩え方は無かったの?」
美希(え・・・・・・? 今、股ぐらで口をもぐもぐさせた・・・?/////)
雪歩「あっ」ポロリ
真「落としちゃったな・・・」グッ
美希(えっ・・・・・・?///// 今度は顔をもっと深くに・・・・・・//////)
美希(~~~~~~~っっっっ//////)ジワリ
8: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 22:20:51.04 ID:RP4avtCm0
真「じゃあ、処置はこれで終わりだけど、痛みが続いたら本当に病院に行くようにね」
雪歩「うん。今日は本当にありがとうね。」
真「ここに痛み止めもあるから、痛みが激しくなったら飲むといいよ」スッ
美希「・・・・ニタァァァァァ~~~~~」
真「あ、美希?ちょっと待ってて・・・・・・」
美希「なぁ~~~~にやってるの?二人ともぉ~~~~? ミキも仲間に入れてよぉ~~~?(マジキチスマイル)」ポン
雪歩「ひゃっ!?」
真「な、何言ってるんだよ・・・」
美希「トボけちゃってぇ!」ガシッ
雪歩「!や、やめて!」
真「なんだこの変態!(ドン引き) ちょっと、止めなよ!」グイグイ
美希「何なのぉ~~~~~~?二人だけでいい思いしちゃダメーーーー!」
真「何言ってるんだよ!ちょっと・・・」
美希「何なのよ!全く!」ドン
真「うぐっ!」ガツーン
雪歩「うん。今日は本当にありがとうね。」
真「ここに痛み止めもあるから、痛みが激しくなったら飲むといいよ」スッ
美希「・・・・ニタァァァァァ~~~~~」
真「あ、美希?ちょっと待ってて・・・・・・」
美希「なぁ~~~~にやってるの?二人ともぉ~~~~? ミキも仲間に入れてよぉ~~~?(マジキチスマイル)」ポン
雪歩「ひゃっ!?」
真「な、何言ってるんだよ・・・」
美希「トボけちゃってぇ!」ガシッ
雪歩「!や、やめて!」
真「なんだこの変態!(ドン引き) ちょっと、止めなよ!」グイグイ
美希「何なのぉ~~~~~~?二人だけでいい思いしちゃダメーーーー!」
真「何言ってるんだよ!ちょっと・・・」
美希「何なのよ!全く!」ドン
真「うぐっ!」ガツーン
9: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 22:34:16.89 ID:RP4avtCm0
雪歩「ま、真ちゃん!?しっかりして!」ユサユサ
真「チーン」プルプル
雪歩「き、気絶してる!?」
美希「フフフ・・・ 打ち所が悪かったのね・・・・」ジリジリ
美希「まあ、そこの包帯で縛っておけば、起きても大丈夫かな?そして後は・・・・フフフフフ」ジリジリ
雪歩「ひっ・・・ひぃ・・・」
美希「さあ、ミキと一緒に・・・」
美希「レッツ!エンジョイ・アンド・エキサイティング!」ガバーッ
雪歩「いやあああああああああああああああ!!!!!」
??「待てぇい!」
二人「!!」
真「チーン」プルプル
雪歩「き、気絶してる!?」
美希「フフフ・・・ 打ち所が悪かったのね・・・・」ジリジリ
美希「まあ、そこの包帯で縛っておけば、起きても大丈夫かな?そして後は・・・・フフフフフ」ジリジリ
雪歩「ひっ・・・ひぃ・・・」
美希「さあ、ミキと一緒に・・・」
美希「レッツ!エンジョイ・アンド・エキサイティング!」ガバーッ
雪歩「いやあああああああああああああああ!!!!!」
??「待てぇい!」
二人「!!」
10: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 22:47:44.07 ID:RP4avtCm0
ジャーン ジャーン ジャーン ジャーン・・・
??「己が欲望のままに動き、人を傷付けようとも塵も介さぬ者・・・・」
??「その者にはいつか、自分の行いが巡り巡って帰ってくる・・・」
??「人それを、『仕置き』という」
雪歩「どこ?どこにいるの!?」
美希「くっ!名を名乗るのよ!」
律子「貴様に名乗る名など無い!」ビシィ
??「己が欲望のままに動き、人を傷付けようとも塵も介さぬ者・・・・」
??「その者にはいつか、自分の行いが巡り巡って帰ってくる・・・」
??「人それを、『仕置き』という」
雪歩「どこ?どこにいるの!?」
美希「くっ!名を名乗るのよ!」
律子「貴様に名乗る名など無い!」ビシィ
12: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 23:00:47.70 ID:RP4avtCm0
律子「闇ある所光あり・・・ 悪ある所正義あり・・・」
律子「レズある所ノンケあり! 765プロの教育係、秋月律子見参!」
美希「ちぃ!何て長い前口上なの! 1、2発叩き込んでおけば良かったの!」
律子「わざわざ聞いててくれてどうも! でも、仕置きの手は緩めないわよ!」
美希「フン!なら殺られる前に殺るだけなのよッ!」ダッ
雪歩「は、早い!」
律子「そんな攻撃!」ドヒュン
美希「避けられた!?そんな!」
雪歩「そのまま飛び上がった勢いを使って・・・」
律子「サンライズ・ボンバァアアアアアアーーーーーッ!」ゲシィィィィ
美希「あふぅぅぅぅぅぅぅ!?」ボゴォ
律子「レズある所ノンケあり! 765プロの教育係、秋月律子見参!」
美希「ちぃ!何て長い前口上なの! 1、2発叩き込んでおけば良かったの!」
律子「わざわざ聞いててくれてどうも! でも、仕置きの手は緩めないわよ!」
美希「フン!なら殺られる前に殺るだけなのよッ!」ダッ
雪歩「は、早い!」
律子「そんな攻撃!」ドヒュン
美希「避けられた!?そんな!」
雪歩「そのまま飛び上がった勢いを使って・・・」
律子「サンライズ・ボンバァアアアアアアーーーーーッ!」ゲシィィィィ
美希「あふぅぅぅぅぅぅぅ!?」ボゴォ
13: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 23:06:33.12 ID:RP4avtCm0
律子「たあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」ボゴボゴボゴボゴ
美希「うぐっ!?ゲフッ!?あふぅぅぅ!?」バギャス
雪歩「な、何て突きの速さなの・・・」
真「本当だ、律子にこんなパワーが隠されていたなんて・・・・」
雪歩「! 真ちゃん、起きてたの!?」
真「うん・・・律子のオーラに呼応する形でね・・・」
律子「奥義を受けろぉ! メガ律子あとみーーーーーーーーーーーーーっく・・・・・」
美希「ひ、ひっ・・・・・・・!」ガタガタ
律子「お・し・お・き パァァァアァーーーーーーーーンチッ!!」ボギャアアアア
美希「ヤッダァァァァァーーーバァァァァァ!!!!!」
律子「成敗!」
美希「うぐっ!?ゲフッ!?あふぅぅぅ!?」バギャス
雪歩「な、何て突きの速さなの・・・」
真「本当だ、律子にこんなパワーが隠されていたなんて・・・・」
雪歩「! 真ちゃん、起きてたの!?」
真「うん・・・律子のオーラに呼応する形でね・・・」
律子「奥義を受けろぉ! メガ律子あとみーーーーーーーーーーーーーっく・・・・・」
美希「ひ、ひっ・・・・・・・!」ガタガタ
律子「お・し・お・き パァァァアァーーーーーーーーンチッ!!」ボギャアアアア
美希「ヤッダァァァァァーーーバァァァァァ!!!!!」
律子「成敗!」
14: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 23:15:43.20 ID:RP4avtCm0
美希「うえーん!律子ったら酷いのー! パパにもぶたれた事ないのにー!」
律子「黙りなさい!ぶたれもせずに一人前になった人が、どこにいるの!? 何ならもう一発・・・・」
美希「ヒヒヒ、ヒィィィィーーーー!」ガクガクブルブル
律子「・・・・どう思った?」
美希「へ?」
律子「私に突きを食らっていたあの間・・・・どう思った?」
美希「す、凄く怖かったの・・・ミキ、このまま死んじゃうのかな・・・って」
律子「なら、あなたが二人に迫った時・・・ 二人はどんな思いをしたと思う?」
美希「そりゃ、とても怖かったに・・・」
美希「あっ」
律子「黙りなさい!ぶたれもせずに一人前になった人が、どこにいるの!? 何ならもう一発・・・・」
美希「ヒヒヒ、ヒィィィィーーーー!」ガクガクブルブル
律子「・・・・どう思った?」
美希「へ?」
律子「私に突きを食らっていたあの間・・・・どう思った?」
美希「す、凄く怖かったの・・・ミキ、このまま死んじゃうのかな・・・って」
律子「なら、あなたが二人に迫った時・・・ 二人はどんな思いをしたと思う?」
美希「そりゃ、とても怖かったに・・・」
美希「あっ」
15: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 23:23:12.37 ID:RP4avtCm0
律子「そう。自分がされて嫌な事は他人にもしてはいけない。私が伝えたかったのはそれよ」
美希「そ、そうなの・・・ ミキは自分の欲望を満たすために、雪歩と真くんに酷い事を・・・」
律子「四葉のクローバーを手に入れたいのは誰でも一緒。でも、そのために三つ葉のクローバーを踏み荒らすような事は・・・」
律子「あってはいけないのよ」
美希「分かったの! ミキはこれから、自分の事ばかりじゃなく。皆の事も考えて行動していくの!」
真(グスッ・・・ いい話じゃあないか・・・)
雪歩(フフフ、みんなったら・・・・)
P「4人ともいったい何事だッ!」ダダダダダ
真「げぇっ! プロデューサー!」
美希「そ、そうなの・・・ ミキは自分の欲望を満たすために、雪歩と真くんに酷い事を・・・」
律子「四葉のクローバーを手に入れたいのは誰でも一緒。でも、そのために三つ葉のクローバーを踏み荒らすような事は・・・」
律子「あってはいけないのよ」
美希「分かったの! ミキはこれから、自分の事ばかりじゃなく。皆の事も考えて行動していくの!」
真(グスッ・・・ いい話じゃあないか・・・)
雪歩(フフフ、みんなったら・・・・)
P「4人ともいったい何事だッ!」ダダダダダ
真「げぇっ! プロデューサー!」
16: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 23:29:50.43 ID:RP4avtCm0
P「律子! プロデューサーたるものお仕置きのひとつもするだろう!」
P「しかし!今のは抵抗も出来なくなった美希を一方的に殴っていたように見えた! プロデューサーのする事ではないッ!」
律子「え? ち・・・・ちがう!」
P「そして美希! 仕事ほったらかして何やってんだ! お陰でキャンセルせざるを得なくなっちまったじゃあねーかッ!」
美希「ゲェーーーーッ! すっかり忘れてたの!」
P「あとなんだこの休憩室の散らかり様は! あーもう滅茶苦茶だ!」
P「4人とも部屋に入ってろ! 4人ともだ!あとで4人とも罰を与える!」
雪歩「わ、私たちは被害者なのに!」
真「律子ぉ!何とか言ってよぉ!」
律子「・・・・仕方が無いわ。今回ばかりは私たちの責。打つ手なし、よ」
3人「E~~~~~~~~~~ッッ!???」
P「しかし!今のは抵抗も出来なくなった美希を一方的に殴っていたように見えた! プロデューサーのする事ではないッ!」
律子「え? ち・・・・ちがう!」
P「そして美希! 仕事ほったらかして何やってんだ! お陰でキャンセルせざるを得なくなっちまったじゃあねーかッ!」
美希「ゲェーーーーッ! すっかり忘れてたの!」
P「あとなんだこの休憩室の散らかり様は! あーもう滅茶苦茶だ!」
P「4人とも部屋に入ってろ! 4人ともだ!あとで4人とも罰を与える!」
雪歩「わ、私たちは被害者なのに!」
真「律子ぉ!何とか言ってよぉ!」
律子「・・・・仕方が無いわ。今回ばかりは私たちの責。打つ手なし、よ」
3人「E~~~~~~~~~~ッッ!???」
17: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 23:31:36.53 ID:RP4avtCm0
数時間後・・・・ そこには仲良く事務所を掃除する4人の姿が!
真「もう2度と応急処置なんてしないよ!」
~END~
真「もう2度と応急処置なんてしないよ!」
~END~
18: ◆qXT1qjrsLs 2014/08/29(金) 23:36:56.38 ID:RP4avtCm0
MKTの誕生日祝いのつもりで書いたのにあーもう滅茶苦茶だよ
後半からネタを詰め込みすぎたってハッキリ分かんだね
ご愛読アリシャス!センセンシャル!
後半からネタを詰め込みすぎたってハッキリ分かんだね
ご愛読アリシャス!センセンシャル!
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 23:49:35.47 ID:4OtiUCpAO
おつ
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/30(土) 00:23:35.53 ID:OtB7f+VbO
なんだこのSS!?(困惑)
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409315520/
Entry ⇒ 2014.09.30 | Category ⇒ アイドルマスター | Comments (0)
あかり「汝は人狼なりや?」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 20:38:24.65 ID:BAgUGECL0
京子「最近そんなゲームがクラスで流行っててさー」
結衣「流行ってるって言うか、お前が私や綾乃達を巻き込んでやってるだけだろ」
京子「いーじゃん、面白いっしょー?」
ちなつ「結衣先輩もやってるんですか? その、何時は―――」
京子「人狼なりや、だよ。…えーと、略してなんじん? なんなり?」
結衣「略さなくていいだろ」
ちなつ「結衣先輩がやってるなら私もやってみたいです! どんなゲームなんですか?」
京子「えーとね…」
結衣「流行ってるって言うか、お前が私や綾乃達を巻き込んでやってるだけだろ」
京子「いーじゃん、面白いっしょー?」
ちなつ「結衣先輩もやってるんですか? その、何時は―――」
京子「人狼なりや、だよ。…えーと、略してなんじん? なんなり?」
結衣「略さなくていいだろ」
ちなつ「結衣先輩がやってるなら私もやってみたいです! どんなゲームなんですか?」
京子「えーとね…」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 20:40:22.98 ID:BAgUGECL0
京子「簡単に言うと、参加者の中に隠れてる『人狼』って言う化物を探し当てるゲームだよ!」
ちなつ「? 人狼役の人がいるってことですか?」
京子「そうそう。ゲームは『村人陣営』と『人狼陣営』の戦いになるんだよー」
京子「『村人陣営』は自分達の中に紛れてる『人狼陣営』を全員見つけ出せば勝ち。
『人狼陣営』は見つけ出される前に『村人陣営』を全滅させれば勝ちってわけ!」
京子「正確に言うとちょっとルールは違うけど、大体そんな感じかなぁ」
結衣「細かいルールとかは実践しながら覚えた方が早いかもね」
あかり「わぁー、何だか面白そう! あかりやってみたいなー!」
京子「おわぁっ!? あ、あかりいたのか…スレッドのタイトルでしか喋ってないからてっきりお休みかと…」
あかり「メタなネタはやめてぇぇ!」
ちなつ「? 人狼役の人がいるってことですか?」
京子「そうそう。ゲームは『村人陣営』と『人狼陣営』の戦いになるんだよー」
京子「『村人陣営』は自分達の中に紛れてる『人狼陣営』を全員見つけ出せば勝ち。
『人狼陣営』は見つけ出される前に『村人陣営』を全滅させれば勝ちってわけ!」
京子「正確に言うとちょっとルールは違うけど、大体そんな感じかなぁ」
結衣「細かいルールとかは実践しながら覚えた方が早いかもね」
あかり「わぁー、何だか面白そう! あかりやってみたいなー!」
京子「おわぁっ!? あ、あかりいたのか…スレッドのタイトルでしか喋ってないからてっきりお休みかと…」
あかり「メタなネタはやめてぇぇ!」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 20:42:50.18 ID:BAgUGECL0
■「汝は人狼なりや?」ルール
・プレイヤーは『村人陣営』、『人狼陣営』のいずれかに属する。
・『昼』の間に参加者全員で会話を行い、『村人陣営』は自分達の中に隠れている人狼を探す。
『人狼陣営』は人狼であると怪しまれないようにする。
・『昼』の最後に、最も人狼のように思える人物を処刑する。処刑する人物は『投票』による多数決で決める。
・『夜』の間は人狼同士以外会話できない。『人狼陣営』はここで作戦を立てる。
・『夜』の間に人狼は、人狼以外の人物を一人襲撃する。襲撃された人物は死亡する。
■勝利条件
・人狼が全滅したら『村人陣営』の勝利。
・人狼が全滅する前に、人狼と村人の数が同数になったら『人狼陣営』の勝利。
・個人の生死は勝敗に関係ない。チームが勝てば勝ち。
・プレイヤーは『村人陣営』、『人狼陣営』のいずれかに属する。
・『昼』の間に参加者全員で会話を行い、『村人陣営』は自分達の中に隠れている人狼を探す。
『人狼陣営』は人狼であると怪しまれないようにする。
・『昼』の最後に、最も人狼のように思える人物を処刑する。処刑する人物は『投票』による多数決で決める。
・『夜』の間は人狼同士以外会話できない。『人狼陣営』はここで作戦を立てる。
・『夜』の間に人狼は、人狼以外の人物を一人襲撃する。襲撃された人物は死亡する。
■勝利条件
・人狼が全滅したら『村人陣営』の勝利。
・人狼が全滅する前に、人狼と村人の数が同数になったら『人狼陣営』の勝利。
・個人の生死は勝敗に関係ない。チームが勝てば勝ち。
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 20:46:07.06 ID:BAgUGECL0
・占い師(村人陣営)
夜の間に、一日一人だけ人狼か否かを判断できる。
・霊能者(村人陣営)
前日に処刑された人物が人狼か否かを判断できる。
・狩人(村人陣営)
一日一人だけ、人狼の襲撃から護衛できる。
・村人(村人陣営)
特になし。一般人。
・人狼(人狼陣営)
夜の間に人狼以外の人物を一人襲撃する。また、夜の間に人狼同士で会話が出来る。
・狂人(人狼陣営)
人狼ではないが人狼陣営に属する。占い師や霊能者の能力では狂人か否か判断できない所がポイント。
ただし人狼ではないので夜の会話に参加できない。
夜の間に、一日一人だけ人狼か否かを判断できる。
・霊能者(村人陣営)
前日に処刑された人物が人狼か否かを判断できる。
・狩人(村人陣営)
一日一人だけ、人狼の襲撃から護衛できる。
・村人(村人陣営)
特になし。一般人。
・人狼(人狼陣営)
夜の間に人狼以外の人物を一人襲撃する。また、夜の間に人狼同士で会話が出来る。
・狂人(人狼陣営)
人狼ではないが人狼陣営に属する。占い師や霊能者の能力では狂人か否か判断できない所がポイント。
ただし人狼ではないので夜の会話に参加できない。
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 20:48:29.91 ID:BAgUGECL0
~数日後・放課後~
京子「ちなつちゃんもあかりも大分人狼に慣れてきたね!」
ちなつ「本気出せばこんなのチョロイもんです! それに結衣先輩も教えてくれましたしぃ」スリスリ
結衣「でもちなつちゃん、ホントすごいよ。昼休みのゲームじゃ完全に騙されちゃった」ナデナデ
ちなつ「はぁん…結衣せんぱい…」
京子「あかりはもうちょっと頑張らないとな!」
あかり「うぅぅ…」グスン
京子「ちなつちゃんもあかりも大分人狼に慣れてきたね!」
ちなつ「本気出せばこんなのチョロイもんです! それに結衣先輩も教えてくれましたしぃ」スリスリ
結衣「でもちなつちゃん、ホントすごいよ。昼休みのゲームじゃ完全に騙されちゃった」ナデナデ
ちなつ「はぁん…結衣せんぱい…」
京子「あかりはもうちょっと頑張らないとな!」
あかり「うぅぅ…」グスン
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 20:50:30.34 ID:BAgUGECL0
京子「でもまあ皆結構上達したことだし? ここらでちょっとイベントを開催しよーと思います!」
ちなつ「イベント?」
京子「おう! その名も―――」
「『娯楽部&生徒会 汝は人狼なりや?大会』!!」
京子「ワーワー パチパチー」
結衣「いや、わーわーぱちぱちって口で言うもんじゃないだろ…」
京子「いいんだよー、何か盛り上がってる感じするじゃん!」
ちなつ「イベント?」
京子「おう! その名も―――」
「『娯楽部&生徒会 汝は人狼なりや?大会』!!」
京子「ワーワー パチパチー」
結衣「いや、わーわーぱちぱちって口で言うもんじゃないだろ…」
京子「いいんだよー、何か盛り上がってる感じするじゃん!」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 20:53:34.70 ID:BAgUGECL0
向日葵「で、呼び出された訳ですけれども…」
綾乃「ちょっと歳納京子!? こっちは忙しいんだから、そんな用事で呼び出さないでよね!」
千歳「またまた綾乃ちゃん、茶室までスキップで来たくせに何言うとるのー」ウフフ
綾乃「ななななな何言ってるのよ!?」バシィ
千歳「あん…綾乃ちゃんカゲキ…」
結衣「あー…っと、ごめんね急に、こいつのワガママに付き合わせちゃって」
千歳「えーよえーよ、うちらも最近人狼ハマってた所やもん。なぁ?」
櫻子「はい! もー向日葵が引っ掛かるのが面白くて!」ニシシ
向日葵「なっ、引っ掛かっているのは櫻子、あなたでしょう!?」
櫻子「なにおう!?」
綾乃「ちょっと歳納京子!? こっちは忙しいんだから、そんな用事で呼び出さないでよね!」
千歳「またまた綾乃ちゃん、茶室までスキップで来たくせに何言うとるのー」ウフフ
綾乃「ななななな何言ってるのよ!?」バシィ
千歳「あん…綾乃ちゃんカゲキ…」
結衣「あー…っと、ごめんね急に、こいつのワガママに付き合わせちゃって」
千歳「えーよえーよ、うちらも最近人狼ハマってた所やもん。なぁ?」
櫻子「はい! もー向日葵が引っ掛かるのが面白くて!」ニシシ
向日葵「なっ、引っ掛かっているのは櫻子、あなたでしょう!?」
櫻子「なにおう!?」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 20:55:23.66 ID:BAgUGECL0
綾乃「ま、まあそういうわけだし、あなた達の遊びに付き合ってあげないこともないけどっ?」
京子「さっすが綾乃! ありがとう!」ギュ
綾乃「~~~!!」カアア
千歳「早速眼福やわぁ…」ダバババ
結衣(収集が付かない…)
京子「さっすが綾乃! ありがとう!」ギュ
綾乃「~~~!!」カアア
千歳「早速眼福やわぁ…」ダバババ
結衣(収集が付かない…)
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 20:56:31.71 ID:BAgUGECL0
千鶴「何で私まで…」ブツブツ
千歳「千鶴ー、皆でやった方が楽しいやろー?」
京子「そうそう! そしてこれを機に懇ろな仲に―――」ダキッ
千鶴「ならんわ!」ゲシッ
千歳「こーら、千鶴ー? 仲良くせんとあかんよー?」
千鶴「…まあ姉さんに免じて参加はしてやる」
千歳「千鶴ー、皆でやった方が楽しいやろー?」
京子「そうそう! そしてこれを機に懇ろな仲に―――」ダキッ
千鶴「ならんわ!」ゲシッ
千歳「こーら、千鶴ー? 仲良くせんとあかんよー?」
千鶴「…まあ姉さんに免じて参加はしてやる」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 20:58:43.11 ID:BAgUGECL0
りせ「……」
西垣「早く始めよう、と言っているぞ。と言うかお前ら前置き長すぎだ」
京子「おあっ、西垣ちゃん!? どうしてここに?」
西垣「うむ歳納。何やら爆発の気配を感じてだな…」
綾乃「いや爆発はしませんからね?」
西垣「まあそれはともかくとしてだ。せっかくの人狼だ。真剣勝負でやりたいだろう?」
西垣「と言うことで勝った方には褒美の一つでも用意してやろうと思ってな」
ちなつ「褒美…ですか?」
西垣「ああ。勝利チームはなんと! 我がラボの爆友に―――」
綾乃「いらないです! と言うかそれ罰ゲームじゃないですか!」
西垣「早く始めよう、と言っているぞ。と言うかお前ら前置き長すぎだ」
京子「おあっ、西垣ちゃん!? どうしてここに?」
西垣「うむ歳納。何やら爆発の気配を感じてだな…」
綾乃「いや爆発はしませんからね?」
西垣「まあそれはともかくとしてだ。せっかくの人狼だ。真剣勝負でやりたいだろう?」
西垣「と言うことで勝った方には褒美の一つでも用意してやろうと思ってな」
ちなつ「褒美…ですか?」
西垣「ああ。勝利チームはなんと! 我がラボの爆友に―――」
綾乃「いらないです! と言うかそれ罰ゲームじゃないですか!」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:01:04.64 ID:BAgUGECL0
りせ「……」
西垣「あ、ああそうだな。松本、お前もなかなか毒舌だな…」
結衣(一体何を言ったんだろう…)
西垣「さあ、そろそろ始めようじゃないか。GMは私に任せてくれ」
ちなつ(暇なのかな…)
あかり(…!!)
あかり「汝は人狼なりや、はっじまっるよー!」キラーン
京子「ど、どうしたあかり。急に決めポーズでウインクなんて」
あかり「だ、だってあかり、今日まだ一言しか話してないんだよぉ…」グスン
西垣「あ、ああそうだな。松本、お前もなかなか毒舌だな…」
結衣(一体何を言ったんだろう…)
西垣「さあ、そろそろ始めようじゃないか。GMは私に任せてくれ」
ちなつ(暇なのかな…)
あかり(…!!)
あかり「汝は人狼なりや、はっじまっるよー!」キラーン
京子「ど、どうしたあかり。急に決めポーズでウインクなんて」
あかり「だ、だってあかり、今日まだ一言しか話してないんだよぉ…」グスン
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:04:52.61 ID:BAgUGECL0
■参加者
赤座あかり
歳納京子
船見結衣
吉川ちなつ
杉浦綾乃
池田千歳
大室櫻子
古谷向日葵
池田千鶴
松本りせ
西垣奈々(GM兼初日犠牲者)
■役職
(村人陣営)占い師×1人、霊能者×1人、狩人×1人、村人×5人
(人狼陣営)人狼×2人、狂人×1人
赤座あかり
歳納京子
船見結衣
吉川ちなつ
杉浦綾乃
池田千歳
大室櫻子
古谷向日葵
池田千鶴
松本りせ
西垣奈々(GM兼初日犠牲者)
■役職
(村人陣営)占い師×1人、霊能者×1人、狩人×1人、村人×5人
(人狼陣営)人狼×2人、狂人×1人
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:09:02.54 ID:BAgUGECL0
■0日目夜→1日目昼■
西垣「『西垣奈々(初日犠牲者)さんは翌日無残な姿で発見された…』」
ちなつ「えっ、ナレーション読むんですか」
西垣「こら、ナレーションに突っ込むんじゃない。ゲームに集中しないとあっさり爆発するぞ?」
綾乃「しませんって!」
千歳「ほんじゃなー、早速やけど占いCOするでー。大室さん○やったよー」
櫻子「わっ、池田先輩ありがとうございます!」
結衣「千歳が占いCOかー。他にはもういない?」
京子「私も占いCO! 綾乃●!」
全員「「!?」」
※ CO:カミングアウト。自分がその役職に就いていることを宣言する。嘘も可。
※ ○:人狼ではない、と言うこと。今回ならば、占い結果が「人狼ではない」となったという意味。
※ ●:人狼である、と言うこと。今回ならば、占い結果が「人狼である」となったという意味。
西垣「『西垣奈々(初日犠牲者)さんは翌日無残な姿で発見された…』」
ちなつ「えっ、ナレーション読むんですか」
西垣「こら、ナレーションに突っ込むんじゃない。ゲームに集中しないとあっさり爆発するぞ?」
綾乃「しませんって!」
千歳「ほんじゃなー、早速やけど占いCOするでー。大室さん○やったよー」
櫻子「わっ、池田先輩ありがとうございます!」
結衣「千歳が占いCOかー。他にはもういない?」
京子「私も占いCO! 綾乃●!」
全員「「!?」」
※ CO:カミングアウト。自分がその役職に就いていることを宣言する。嘘も可。
※ ○:人狼ではない、と言うこと。今回ならば、占い結果が「人狼ではない」となったという意味。
※ ●:人狼である、と言うこと。今回ならば、占い結果が「人狼である」となったという意味。
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:12:41.72 ID:BAgUGECL0
向日葵「1日目から●、ですか…」
千鶴「占い師にとって自分以外の9人の内2人が人狼だから、初回●の確率は22%」
ちなつ「そう聞くと、有り得ないーって程ではないですけど…」
綾乃「ちょ、ちょっと歳納京子!? 冗談じゃ済まされないわよ!?」
京子「へへへー、私もびっくりしたけどね。まさか一発で●が出るとは思わなかったもん」
京子「でもでもー! 私のミラクるんアイは、綾乃が人狼だってことを見抜いてしまったのです!」ドヤア
結衣「…ええっと、あ、綾乃は何かCOある?」
綾乃「あ、あるわよ! 霊能CO!」
千鶴「占い師にとって自分以外の9人の内2人が人狼だから、初回●の確率は22%」
ちなつ「そう聞くと、有り得ないーって程ではないですけど…」
綾乃「ちょ、ちょっと歳納京子!? 冗談じゃ済まされないわよ!?」
京子「へへへー、私もびっくりしたけどね。まさか一発で●が出るとは思わなかったもん」
京子「でもでもー! 私のミラクるんアイは、綾乃が人狼だってことを見抜いてしまったのです!」ドヤア
結衣「…ええっと、あ、綾乃は何かCOある?」
綾乃「あ、あるわよ! 霊能CO!」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:16:57.41 ID:BAgUGECL0
ちなつ「れ、霊能ですか」
綾乃「そうよ。本当は噛みも怖いし、狩人の負担も増えるから2日目あたりまでは潜伏していたかったのだけれど…●を出されたんじゃ仕方ないわ」
京子「綾乃めー、往生際が悪いぞもー」プンスカ
向日葵「霊能対抗がいないのでしたら割と内訳が見えてきそうですわね」
千鶴「…個人的には●出されてからのCOは、慌てて誤魔化した感じで疑わしい気もする」
千歳「えーでも初回●て、人狼に対する典型的な狂人アピールやない?」
千鶴「姉さんの視点だと確かにそうだけど…」
ちなつ「確かに、最初の時点では人狼は誰が狂人か分からないですもんね。
協力して有利にゲームを進めるために、人狼じゃない人に嘘の●を出して人狼側にアピールしてるのかも…」
千歳「人狼は誰が本当の人狼か知っとるもんなー」
西垣(ナイスな説明的セリフだぞ吉川&池田姉)
綾乃「そうよ。本当は噛みも怖いし、狩人の負担も増えるから2日目あたりまでは潜伏していたかったのだけれど…●を出されたんじゃ仕方ないわ」
京子「綾乃めー、往生際が悪いぞもー」プンスカ
向日葵「霊能対抗がいないのでしたら割と内訳が見えてきそうですわね」
千鶴「…個人的には●出されてからのCOは、慌てて誤魔化した感じで疑わしい気もする」
千歳「えーでも初回●て、人狼に対する典型的な狂人アピールやない?」
千鶴「姉さんの視点だと確かにそうだけど…」
ちなつ「確かに、最初の時点では人狼は誰が狂人か分からないですもんね。
協力して有利にゲームを進めるために、人狼じゃない人に嘘の●を出して人狼側にアピールしてるのかも…」
千歳「人狼は誰が本当の人狼か知っとるもんなー」
西垣(ナイスな説明的セリフだぞ吉川&池田姉)
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:21:25.36 ID:BAgUGECL0
コンコン
りせ『霊能CO』←筆談
櫻子「あ、会長が対抗ですかー?」
りせ「……」コクン
結衣「占い2人に霊能2人かぁ」
向日葵「人狼陣営は1人潜伏してるようですわね」
京子「私としては綾乃吊りで行きたいんだけど」
綾乃「じょ、冗談じゃないわ! 私から見たら歳納京子吊り一択よ!
それに、こんな序盤から曖昧な根拠で役職吊りなんて…」
千歳「確かにまだグレーが5人もおるしなぁ」
ちなつ「でも役職を騙ってる人が2人いるんですし、グレー側に人狼サイドほとんどいないんじゃないですか?」
結衣「……」
※ 吊り:処刑のこと。多数決で選ばれた人が一人吊られる。
※ グレー:○でも●でもなく、COもしてない人。
りせ『霊能CO』←筆談
櫻子「あ、会長が対抗ですかー?」
りせ「……」コクン
結衣「占い2人に霊能2人かぁ」
向日葵「人狼陣営は1人潜伏してるようですわね」
京子「私としては綾乃吊りで行きたいんだけど」
綾乃「じょ、冗談じゃないわ! 私から見たら歳納京子吊り一択よ!
それに、こんな序盤から曖昧な根拠で役職吊りなんて…」
千歳「確かにまだグレーが5人もおるしなぁ」
ちなつ「でも役職を騙ってる人が2人いるんですし、グレー側に人狼サイドほとんどいないんじゃないですか?」
結衣「……」
※ 吊り:処刑のこと。多数決で選ばれた人が一人吊られる。
※ グレー:○でも●でもなく、COもしてない人。
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:25:23.83 ID:BAgUGECL0
ちなつ「結衣先輩はどう思います?」
結衣「私は…グレランでいいと思う」
京子「どして?」
結衣「グレーが多すぎる。真占いが今夜噛まれたとして、情報がない人間が5人残るのは危なくないかな」
千歳「せやなぁ。ラインも大体見えてるし、今回は役職を無理に吊らなくてもええんちゃうかな」
ちなつ「ライン?」
京子「私が本物の占い師なら会長も本物の霊能者、私が偽物なら会長も偽物ってことだよ、ち・な・ちゅ☆」
ちなつ「…ちなちゅゆーな」
千歳「まあ初日の西垣先生の役職を考えなければ、やけどなぁ」
結衣「…人狼が役職噛みに走るならラインから本物と偽物が分かる。グレーを噛んでくれれば選択肢の幅が狭まる、と思うんだけど…」
※ グレラン:グレーランダム。グレーの人にランダムで(各自の判断で)投票する。
※ 噛む:人狼による襲撃のこと。相手は死ぬ。
結衣「私は…グレランでいいと思う」
京子「どして?」
結衣「グレーが多すぎる。真占いが今夜噛まれたとして、情報がない人間が5人残るのは危なくないかな」
千歳「せやなぁ。ラインも大体見えてるし、今回は役職を無理に吊らなくてもええんちゃうかな」
ちなつ「ライン?」
京子「私が本物の占い師なら会長も本物の霊能者、私が偽物なら会長も偽物ってことだよ、ち・な・ちゅ☆」
ちなつ「…ちなちゅゆーな」
千歳「まあ初日の西垣先生の役職を考えなければ、やけどなぁ」
結衣「…人狼が役職噛みに走るならラインから本物と偽物が分かる。グレーを噛んでくれれば選択肢の幅が狭まる、と思うんだけど…」
※ グレラン:グレーランダム。グレーの人にランダムで(各自の判断で)投票する。
※ 噛む:人狼による襲撃のこと。相手は死ぬ。
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:27:32.44 ID:BAgUGECL0
向日葵「…私は良いと思いますわよ」
京子「ま、1日目だしねー。いいんじゃない?」
綾乃「狩人に当たらないといいけど」
りせ「……」コクン
結衣「他に、特になければそれで行こうと思うけど…いい?」
シーン…
結衣「…じゃ、投票にしようか」
京子「ま、1日目だしねー。いいんじゃない?」
綾乃「狩人に当たらないといいけど」
りせ「……」コクン
結衣「他に、特になければそれで行こうと思うけど…いい?」
シーン…
結衣「…じゃ、投票にしようか」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:29:54.21 ID:BAgUGECL0
あかり(…ハッ。もしかしてあかり、始まってから一言も喋ってない!?)
あかり(どどどどどうしよう!! これじゃまた1日目に吊られちゃうよぉ…)
あかり(うぅ~、もう皆投票書き始めてるみたいだし…)
あかり(でもでも! 何もしないままじゃ終われないもん!)ブンブン
あかり「あ、あの皆―――」
西垣「よし、じゃあ投票用紙を集計するぞー」
あかり(……)アッカリーン
あかり(どどどどどうしよう!! これじゃまた1日目に吊られちゃうよぉ…)
あかり(うぅ~、もう皆投票書き始めてるみたいだし…)
あかり(でもでも! 何もしないままじゃ終われないもん!)ブンブン
あかり「あ、あの皆―――」
西垣「よし、じゃあ投票用紙を集計するぞー」
あかり(……)アッカリーン
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:33:56.67 ID:BAgUGECL0
1日目投票結果
赤座あかり…0票
歳納京子 …0票
船見結衣 …2票(あかり、りせ)
吉川ちなつ…2票(櫻子、千鶴)
杉浦綾乃 …1票(京子)
池田千歳 …0票
大室櫻子 …0票
古谷向日葵…2票(結衣、千歳)
池田千鶴 …3票(ちなつ、綾乃、向日葵)
松本りせ …0票
西垣「『池田千鶴さんは村民協議の結果処刑されました…』と」
結衣「つーか京子、グレランって言っただろ。何で綾乃に入れてるんだ」
京子「あー、いや私から見たら綾乃真っ黒だから、つい…」
赤座あかり…0票
歳納京子 …0票
船見結衣 …2票(あかり、りせ)
吉川ちなつ…2票(櫻子、千鶴)
杉浦綾乃 …1票(京子)
池田千歳 …0票
大室櫻子 …0票
古谷向日葵…2票(結衣、千歳)
池田千鶴 …3票(ちなつ、綾乃、向日葵)
松本りせ …0票
西垣「『池田千鶴さんは村民協議の結果処刑されました…』と」
結衣「つーか京子、グレランって言っただろ。何で綾乃に入れてるんだ」
京子「あー、いや私から見たら綾乃真っ黒だから、つい…」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:36:00.29 ID:BAgUGECL0
あかり(あ、あれ? あかり0票!? 何だか分からないけど助かったぁ!)
あかり「あ、み、皆ごめんね! あかり、2日目からはちゃんと積極的にお話するよ!」
京子「わ、あかり…そっか、あかりも参加してたっけ」
あかり「ええ!? 京子ちゃん!!?」
千歳「ごめんなぁ、すっかり忘れとったわ…」
ちなつ「あかりちゃん…ごめんね、次はちゃんと投票するから…」
あかり「えっ、ちょっ、あかりは村人だからしちゃダメだよぉ!! うわぁああああん!」
西垣(すごいな…ステルスを超えたパーフェクトステルス…!)
あかり「あ、み、皆ごめんね! あかり、2日目からはちゃんと積極的にお話するよ!」
京子「わ、あかり…そっか、あかりも参加してたっけ」
あかり「ええ!? 京子ちゃん!!?」
千歳「ごめんなぁ、すっかり忘れとったわ…」
ちなつ「あかりちゃん…ごめんね、次はちゃんと投票するから…」
あかり「えっ、ちょっ、あかりは村人だからしちゃダメだよぉ!! うわぁああああん!」
西垣(すごいな…ステルスを超えたパーフェクトステルス…!)
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:40:25.81 ID:BAgUGECL0
■1日目まとめ
噛み…西垣奈々
千歳「占いCO、大室櫻子○」
京子「占いCO、杉浦綾乃●」
綾乃「霊能CO」
りせ「霊能CO」
吊り…池田千鶴
なんか>>41みたいなのって書式があるのか
噛み…西垣奈々
千歳「占いCO、大室櫻子○」
京子「占いCO、杉浦綾乃●」
綾乃「霊能CO」
りせ「霊能CO」
吊り…池田千鶴
なんか>>41みたいなのって書式があるのか
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:41:53.33 ID:BAgUGECL0
■1日目夜→2日目昼■
西垣「『大室櫻子さんは翌日無残な姿で発見された…』」
向日葵「櫻子…! 仇は討って差し上げますわよ…」
結衣「うぅー、役職のラインは保留かー」
あかり「でもでも! もしかしたら昨日のグレランで人狼さんを倒せてるかも!」
結衣「あかり…ずいぶん張り切ってるな」
あかり「えへへ、今日はあかり、いっぱい目立つんだぁ」
西垣「『大室櫻子さんは翌日無残な姿で発見された…』」
向日葵「櫻子…! 仇は討って差し上げますわよ…」
結衣「うぅー、役職のラインは保留かー」
あかり「でもでも! もしかしたら昨日のグレランで人狼さんを倒せてるかも!」
結衣「あかり…ずいぶん張り切ってるな」
あかり「えへへ、今日はあかり、いっぱい目立つんだぁ」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:43:55.87 ID:BAgUGECL0
京子「ふふふ…そんな張り切ってるあかりに嬉しいお知らせだ!」
あかり「え? なあに京子ちゃん?」
京子「占いCO! あかりは○!」
あかり「やったあ!」
ちなつ「…どうしてあかりちゃんを占ったんですか?」
京子「いやー、何かグレーのままにしておいたらそのまま忘れちゃいそうで…」
あかり「ちょっと!!?」
あかり「え? なあに京子ちゃん?」
京子「占いCO! あかりは○!」
あかり「やったあ!」
ちなつ「…どうしてあかりちゃんを占ったんですか?」
京子「いやー、何かグレーのままにしておいたらそのまま忘れちゃいそうで…」
あかり「ちょっと!!?」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:47:23.12 ID:BAgUGECL0
千歳「占いCO~、うちは古谷さん○やでー」
向日葵「あら、光栄ですわ」ニコ
千歳「『人狼陣営が一匹潜伏しとる~』なんて言うてたから、内訳見えてる人狼かなあと思って占ったんやけど…外れやったわ」
京子「確かにひまっちゃん、昨日ちょいちょい怪しかったもんなー」ケラケラ
向日葵「な、な、そんなことありませんわ!」プイ
りせ『霊能CO、千鶴さんは○』
あかり「あぅぅ…」ショボン
ちなつ「やっぱり1/5じゃ吊れないですよねぇ…」ガクッ
向日葵「あら、光栄ですわ」ニコ
千歳「『人狼陣営が一匹潜伏しとる~』なんて言うてたから、内訳見えてる人狼かなあと思って占ったんやけど…外れやったわ」
京子「確かにひまっちゃん、昨日ちょいちょい怪しかったもんなー」ケラケラ
向日葵「な、な、そんなことありませんわ!」プイ
りせ『霊能CO、千鶴さんは○』
あかり「あぅぅ…」ショボン
ちなつ「やっぱり1/5じゃ吊れないですよねぇ…」ガクッ
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:49:29.80 ID:BAgUGECL0
結衣「んー、綾乃は?」
綾乃「…それが…皆、聞いてくれる?」
ちなつ「?」
綾乃「…やったわ。霊能CO、千鶴さんは●よ!」
結衣「なっ…!」ガタッ
綾乃「…それが…皆、聞いてくれる?」
ちなつ「?」
綾乃「…やったわ。霊能CO、千鶴さんは●よ!」
結衣「なっ…!」ガタッ
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 21:56:59.43 ID:BAgUGECL0
向日葵「…吊れた、と仰るんですか杉浦先輩」
綾乃「ええ…! あまりにびっくりしすぎて報告が遅れちゃったわ。
でもこれで、私達の勝利に大きく近づいたわよ!」ビシィ
あかり「わぁい!!」
りせ「……」
ちなつ「杉浦先輩が本物の霊能者なら、人狼陣営は千鶴さんと京子先輩と会長さんの3人…ってことですか?」
千歳「そうなるなぁ」
京子「…やだなー綾乃ぉ、グレランがそんな一発で成功するわけないじゃん!」
綾乃「それを言うなら歳納京子、あなたの占いの一発●も同じでしょうが!」
綾乃「ええ…! あまりにびっくりしすぎて報告が遅れちゃったわ。
でもこれで、私達の勝利に大きく近づいたわよ!」ビシィ
あかり「わぁい!!」
りせ「……」
ちなつ「杉浦先輩が本物の霊能者なら、人狼陣営は千鶴さんと京子先輩と会長さんの3人…ってことですか?」
千歳「そうなるなぁ」
京子「…やだなー綾乃ぉ、グレランがそんな一発で成功するわけないじゃん!」
綾乃「それを言うなら歳納京子、あなたの占いの一発●も同じでしょうが!」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 22:06:51.64 ID:BAgUGECL0
結衣「…とりあえず今回は、役目を果たした霊能吊り、かな」
向日葵(二人目の人狼を吊ればそこで勝ちですものね。一度●を出したら後は終了まで○しか出し得ない…)
綾乃「ええ、それでいいわ。後は頼んだからね?」
千歳「綾乃ちゃん…」
2日目投票結果
赤座あかり…0票
歳納京子 …1票(綾乃)
船見結衣 …0票
吉川ちなつ…0票
杉浦綾乃 …7票(あかり、京子、結衣、ちなつ、千歳、向日葵、りせ)
池田千歳 …0票
古谷向日葵…0票
松本りせ …0票
西垣「『杉浦綾乃さんは村民協議の結果処刑されました…』」
向日葵(二人目の人狼を吊ればそこで勝ちですものね。一度●を出したら後は終了まで○しか出し得ない…)
綾乃「ええ、それでいいわ。後は頼んだからね?」
千歳「綾乃ちゃん…」
2日目投票結果
赤座あかり…0票
歳納京子 …1票(綾乃)
船見結衣 …0票
吉川ちなつ…0票
杉浦綾乃 …7票(あかり、京子、結衣、ちなつ、千歳、向日葵、りせ)
池田千歳 …0票
古谷向日葵…0票
松本りせ …0票
西垣「『杉浦綾乃さんは村民協議の結果処刑されました…』」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 22:09:05.54 ID:BAgUGECL0
■2日目まとめ
噛み…大室櫻子
千歳「占いCO、古谷向日葵○」
京子「占いCO、赤座あかり○」
綾乃「霊能CO、池田千鶴●」
りせ「霊能CO、池田千鶴○」
吊り…杉浦綾乃
噛み…大室櫻子
千歳「占いCO、古谷向日葵○」
京子「占いCO、赤座あかり○」
綾乃「霊能CO、池田千鶴●」
りせ「霊能CO、池田千鶴○」
吊り…杉浦綾乃
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 22:14:43.42 ID:BAgUGECL0
■2日目夜→3日目昼■
西垣「『歳納京子さんは翌日無残な姿で発見された…』」
あかり「うぁぁ、京子ちゃん…狩人さんが護衛してくれなかったんだ…」
ちなつ「狩人は池田先輩の方の護衛だったのかな。…いや、もしかしたら狩人はもういないのかも」
向日葵「それにしても歳納先輩が噛まれたということは、やはり真占いは歳納先輩だったのかしら…」
ちなつ「ってことは、対抗占い師の池田先輩が人狼か狂人ってこと…?」
千歳「いやいや、ちゃうよー、うちほんまに占い師やもん。えーと…狂人噛みが起きたんとちゃう?」
結衣「…人狼が占い師を噛むつもりで狂人を噛んじゃったってこと?
それって人狼に占い師と狂人の区別が付かなかったってことになるけど…」
向日葵「ここまでのお二人の占いが両方全て正しいのでしたら、その可能性も一応ありますわね」
西垣「『歳納京子さんは翌日無残な姿で発見された…』」
あかり「うぁぁ、京子ちゃん…狩人さんが護衛してくれなかったんだ…」
ちなつ「狩人は池田先輩の方の護衛だったのかな。…いや、もしかしたら狩人はもういないのかも」
向日葵「それにしても歳納先輩が噛まれたということは、やはり真占いは歳納先輩だったのかしら…」
ちなつ「ってことは、対抗占い師の池田先輩が人狼か狂人ってこと…?」
千歳「いやいや、ちゃうよー、うちほんまに占い師やもん。えーと…狂人噛みが起きたんとちゃう?」
結衣「…人狼が占い師を噛むつもりで狂人を噛んじゃったってこと?
それって人狼に占い師と狂人の区別が付かなかったってことになるけど…」
向日葵「ここまでのお二人の占いが両方全て正しいのでしたら、その可能性も一応ありますわね」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 22:18:53.96 ID:BAgUGECL0
コンコン
りせ『霊能CO、綾乃さん●』
あかり「あ、会長さんの霊能結果…」
結衣「…千歳、とりあえず今日の占い結果は?」
千歳「…吉川さんが○やったよ。○ばっかでごめんなぁ」
結衣(これで残る完全グレーは私だけ、か…)
りせ『霊能CO、綾乃さん●』
あかり「あ、会長さんの霊能結果…」
結衣「…千歳、とりあえず今日の占い結果は?」
千歳「…吉川さんが○やったよ。○ばっかでごめんなぁ」
結衣(これで残る完全グレーは私だけ、か…)
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 22:24:40.04 ID:BAgUGECL0
向日葵「―――今回、2日目夜の襲撃について整理いたしますと」
向日葵「パターン1、歳納先輩が本物の占い師だったために襲撃された」
向日葵「パターン2、池田先輩が本物の占い師だったにも関わらず、狂人の歳納先輩の占いが偶然当たったせいで、人狼に占い師と勘違いされて襲撃された」
向日葵「…のどちらか、と言った所でしょうか」
結衣「…千歳には悪いけど、パターン1が濃厚だと思うなぁ」
千歳「えーよえーよ、うちが船見さんの立場やったらそう思てるもん」
向日葵「杉浦先輩への1日目●が正しかったのでしたら…勘違いしてしまうかもしれませんわね。池田先輩の占いの方は無難な結果でしたし」
ちなつ「でもこれって…どちらのパターンだったとしても、京子先輩の占いは全部合ってたってことですよね」
向日葵「……」
向日葵「パターン1、歳納先輩が本物の占い師だったために襲撃された」
向日葵「パターン2、池田先輩が本物の占い師だったにも関わらず、狂人の歳納先輩の占いが偶然当たったせいで、人狼に占い師と勘違いされて襲撃された」
向日葵「…のどちらか、と言った所でしょうか」
結衣「…千歳には悪いけど、パターン1が濃厚だと思うなぁ」
千歳「えーよえーよ、うちが船見さんの立場やったらそう思てるもん」
向日葵「杉浦先輩への1日目●が正しかったのでしたら…勘違いしてしまうかもしれませんわね。池田先輩の占いの方は無難な結果でしたし」
ちなつ「でもこれって…どちらのパターンだったとしても、京子先輩の占いは全部合ってたってことですよね」
向日葵「……」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 22:31:49.54 ID:BAgUGECL0
向日葵「となると…杉浦先輩が●で、赤座さんが○ってことですわね」
あかり「ってことは霊能対抗の会長さんは本物ってこと?」
結衣「うん、そうだね。…だからこの場にいる人で○が確定してるのはあかりと会長の二人だけ」
ちなつ「私と向日葵ちゃんは池田先輩から○を貰ってるけど…」
千歳「うち自身が本物かどうか、証明でけてへんからなぁ。●を出せればまた違ったんやろけど…」
結衣「個人的なことを言わせてもらえば、だけど…私視点だと、京子が真占いで確定してるよね」
ちなつ「結衣先輩自身が○で、その上池田先輩が真占いなら、この場に人狼が1人もいないことになっちゃいますもんね」
千歳「せやけど…うち視点なら船見さんが人狼で確定やでー?」
向日葵「池田先輩が真占いということなら、唯一占っていない船見先輩は●になりますわね…」
あかり「えぇぇ…あかりどっちが正しいかなんて全然分かんないよぉ…」グスッ
あかり「ってことは霊能対抗の会長さんは本物ってこと?」
結衣「うん、そうだね。…だからこの場にいる人で○が確定してるのはあかりと会長の二人だけ」
ちなつ「私と向日葵ちゃんは池田先輩から○を貰ってるけど…」
千歳「うち自身が本物かどうか、証明でけてへんからなぁ。●を出せればまた違ったんやろけど…」
結衣「個人的なことを言わせてもらえば、だけど…私視点だと、京子が真占いで確定してるよね」
ちなつ「結衣先輩自身が○で、その上池田先輩が真占いなら、この場に人狼が1人もいないことになっちゃいますもんね」
千歳「せやけど…うち視点なら船見さんが人狼で確定やでー?」
向日葵「池田先輩が真占いということなら、唯一占っていない船見先輩は●になりますわね…」
あかり「えぇぇ…あかりどっちが正しいかなんて全然分かんないよぉ…」グスッ
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 22:38:31.30 ID:BAgUGECL0
結衣「…自由投票にしようか。あかりと会長を除いた4人の中で、自分が一番疑わしいと思う人に投票しよう」
向日葵「恐らく議論も平行線でしょうしね…分かりましたわ」
ちなつ「結衣先輩がそう言うなら…」
千歳「…赤座さんも会長も、大丈夫ですか?」
あかり「はい…」
りせ「……」コクン
向日葵「恐らく議論も平行線でしょうしね…分かりましたわ」
ちなつ「結衣先輩がそう言うなら…」
千歳「…赤座さんも会長も、大丈夫ですか?」
あかり「はい…」
りせ「……」コクン
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 22:46:30.92 ID:BAgUGECL0
3日目投票結果
赤座あかり…0票
船見結衣 …4票(ちなつ、千歳、向日葵、りせ)
吉川ちなつ…0票
池田千歳 …2票(あかり、結衣)
古谷向日葵…0票
松本りせ …0票
西垣「『船見結衣さんは村民協議の結果処刑されました…』…ふ、そろそろゲームも大詰めか?」
ちなつ「ど、どうしてですか? 結衣先輩が人狼なら、もう人狼はいないからゲームは終わりなはずなのに…」
西垣「ん、まだ終わってないぞ。3日目夜に突入だ」
向日葵「そんな…」
赤座あかり…0票
船見結衣 …4票(ちなつ、千歳、向日葵、りせ)
吉川ちなつ…0票
池田千歳 …2票(あかり、結衣)
古谷向日葵…0票
松本りせ …0票
西垣「『船見結衣さんは村民協議の結果処刑されました…』…ふ、そろそろゲームも大詰めか?」
ちなつ「ど、どうしてですか? 結衣先輩が人狼なら、もう人狼はいないからゲームは終わりなはずなのに…」
西垣「ん、まだ終わってないぞ。3日目夜に突入だ」
向日葵「そんな…」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 22:47:08.08 ID:xdbl0c+/0
初日で占いができたのは、直前にGMと役職行動する時間が取られたってこと?
wiki見ても色々種類があってわかんねぇ…
wiki見ても色々種類があってわかんねぇ…
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 22:51:00.28 ID:BAgUGECL0
■3日目まとめ
噛み…歳納京子
千歳「占いCO、吉川ちなつ○」
りせ「霊能CO、杉浦綾乃●」
吊り…船見結衣
>>78
0日目夜があり、そこで占いやら西垣先生噛みやらが行われてます。
本来はそこを1日目夜として、千歳や京子がCOした点を2日目昼と扱うのが正しいようですが、省略してしまいました。
噛み…歳納京子
千歳「占いCO、吉川ちなつ○」
りせ「霊能CO、杉浦綾乃●」
吊り…船見結衣
>>78
0日目夜があり、そこで占いやら西垣先生噛みやらが行われてます。
本来はそこを1日目夜として、千歳や京子がCOした点を2日目昼と扱うのが正しいようですが、省略してしまいました。
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 22:59:50.19 ID:BAgUGECL0
■3日目夜→4日目昼■
西垣「『池田千歳さんは翌日無残な姿で発見された…』」
あかり「えっ…!?」
向日葵「…今日の噛みは会長か赤座さんだと思ってましたわ。池田先輩と吉川さんと私はグレーでしたから…」
ちなつ「あれっ、結衣先輩が人狼じゃなかった時点で、池田先輩は破綻してるよね?」
向日葵「ええ、それはそうですけれど…終わっていないと言うことは、今度こそ狂人噛みだったということなのかしら…」
※ 破綻:COしていた内容に関し、矛盾した結果を呈してしまうこと。
例えば、今回のゲームで人狼が3人いると言う結果を出したら「破綻」。
西垣「『池田千歳さんは翌日無残な姿で発見された…』」
あかり「えっ…!?」
向日葵「…今日の噛みは会長か赤座さんだと思ってましたわ。池田先輩と吉川さんと私はグレーでしたから…」
ちなつ「あれっ、結衣先輩が人狼じゃなかった時点で、池田先輩は破綻してるよね?」
向日葵「ええ、それはそうですけれど…終わっていないと言うことは、今度こそ狂人噛みだったということなのかしら…」
※ 破綻:COしていた内容に関し、矛盾した結果を呈してしまうこと。
例えば、今回のゲームで人狼が3人いると言う結果を出したら「破綻」。
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:06:40.95 ID:BAgUGECL0
コンコン
りせ『霊能CO、船見さん○ …当たり前だけれど』
あかり「そう、ですよね…もし結衣ちゃんが●だったらゲーム終わってるもん」
りせ『でもこれで』
りせ『2人に絞られた』
向日葵「……!」
ちなつ「……」
りせ『霊能CO、船見さん○ …当たり前だけれど』
あかり「そう、ですよね…もし結衣ちゃんが●だったらゲーム終わってるもん」
りせ『でもこれで』
りせ『2人に絞られた』
向日葵「……!」
ちなつ「……」
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:09:45.89 ID:3UHR2Gqc0
結衣「んー、綾乃は?」
綾乃「…それが…皆、聞いてくれる?」
ちなつ「?」
綾乃「…やったわ。霊能CO、千鶴さんは●よ!」
結衣「なっ…!」ガタッ
綾乃「…それが…皆、聞いてくれる?」
ちなつ「?」
綾乃「…やったわ。霊能CO、千鶴さんは●よ!」
結衣「なっ…!」ガタッ
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:10:46.75 ID:3UHR2Gqc0
向日葵「…吊れた、と仰るんですか杉浦先輩」
綾乃「ええ…! あまりにびっくりしすぎて報告が遅れちゃったわ。
でもこれで、私達の勝利に大きく近づいたわよ!」ビシィ
あかり「わぁい!!」
りせ「……」
ちなつ「杉浦先輩が本物の霊能者なら、人狼陣営は千鶴さんと京子先輩と会長さんの3人…ってことですか?」
千歳「そうなるなぁ」
京子「…やだなー綾乃ぉ、グレランがそんな一発で成功するわけないじゃん!」
綾乃「それを言うなら歳納京子、あなたの占いの一発●も同じでしょうが!」
綾乃「ええ…! あまりにびっくりしすぎて報告が遅れちゃったわ。
でもこれで、私達の勝利に大きく近づいたわよ!」ビシィ
あかり「わぁい!!」
りせ「……」
ちなつ「杉浦先輩が本物の霊能者なら、人狼陣営は千鶴さんと京子先輩と会長さんの3人…ってことですか?」
千歳「そうなるなぁ」
京子「…やだなー綾乃ぉ、グレランがそんな一発で成功するわけないじゃん!」
綾乃「それを言うなら歳納京子、あなたの占いの一発●も同じでしょうが!」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:11:17.15 ID:3UHR2Gqc0
イザナミだ
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:16:11.86 ID:BAgUGECL0
ちなつ「ねえ、向日葵ちゃん」
向日葵「何かしら」
ちなつ「……」
向日葵「……」
ちなつ「誰が、人狼だと思う?」
向日葵「……」
向日葵「…私じゃなければ、あなたなんじゃありませんの?」
ちなつ「どうしてそう思ったの?」
向日葵「だって…赤座さんと会長は、既に確定○だから。それを除けば2人しかおりませんわ」
ちなつ「本当に?」
向日葵「……?」
向日葵「何かしら」
ちなつ「……」
向日葵「……」
ちなつ「誰が、人狼だと思う?」
向日葵「……」
向日葵「…私じゃなければ、あなたなんじゃありませんの?」
ちなつ「どうしてそう思ったの?」
向日葵「だって…赤座さんと会長は、既に確定○だから。それを除けば2人しかおりませんわ」
ちなつ「本当に?」
向日葵「……?」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:16:53.06 ID:BAgUGECL0
ちなつ「ねぇ、あかりちゃん?」
あかり「!!?」
あかり「!!?」
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:18:42.24 ID:BAgUGECL0
あかり「え、ち、ちなつちゃん、どうしてあかりの名前が?」
ちなつ「ふふっ、あかりちゃん…それはあなたが、本当は…」
ちなつ「人狼だからよ!」ビシィッ
向日葵「どういうこと…ですの?」
ちなつ「…きっかけになったのは、ほんの些細なことだったの」
―――――――――
綾乃「霊能CO、千鶴さんは●よ!」
―――――――――
ちなつ「対抗の会長さんとも食い違ってて、その上あんな信用しにくい内容を、何であのタイミングで言ったのかなって…」
向日葵「考えてみれば…そうですわね。そもそも直後に歳納先輩を噛むのであれば、結局自分が人狼だと認めているようなものですのに」
ちなつ「それを考えてる内に一つの答えに行きついたの」
ちなつ「ふふっ、あかりちゃん…それはあなたが、本当は…」
ちなつ「人狼だからよ!」ビシィッ
向日葵「どういうこと…ですの?」
ちなつ「…きっかけになったのは、ほんの些細なことだったの」
―――――――――
綾乃「霊能CO、千鶴さんは●よ!」
―――――――――
ちなつ「対抗の会長さんとも食い違ってて、その上あんな信用しにくい内容を、何であのタイミングで言ったのかなって…」
向日葵「考えてみれば…そうですわね。そもそも直後に歳納先輩を噛むのであれば、結局自分が人狼だと認めているようなものですのに」
ちなつ「それを考えてる内に一つの答えに行きついたの」
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:22:54.65 ID:BAgUGECL0
ちなつ「…杉浦先輩が●を出した2日目って、占いは両方とも不確定の○出しだったし、対抗の霊能も○出しだったでしょ」
りせ「……」コクン
ちなつ「状況は1日目とほとんど変わってなかった。完全グレーは2人しかいないし、そうなると…」
向日葵「暫定○を含んだグレランが行われるかもしれなかった、ということですの?」
ちなつ「うん。もし潜伏の人狼がグレランで吊られちゃったら、もう一人が●出しされてる状況だもん。絶対負けちゃうと思う」
ちなつ「だから杉浦先輩はあそこで自分吊りへ誘導して、潜伏してる仲間を助けようとしてたんじゃないかなって」
りせ「……」コクン
ちなつ「状況は1日目とほとんど変わってなかった。完全グレーは2人しかいないし、そうなると…」
向日葵「暫定○を含んだグレランが行われるかもしれなかった、ということですの?」
ちなつ「うん。もし潜伏の人狼がグレランで吊られちゃったら、もう一人が●出しされてる状況だもん。絶対負けちゃうと思う」
ちなつ「だから杉浦先輩はあそこで自分吊りへ誘導して、潜伏してる仲間を助けようとしてたんじゃないかなって」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:26:24.63 ID:BAgUGECL0
あかり「で、でもちなつちゃん。その話と…あかりが人狼っていうことは関係があるの?」
ちなつ「もー、あかりちゃん、大アリじゃない!」
ちなつ「だって、杉浦先輩が吊られた直後に京子先輩が噛まれれば、京子先輩が真占いだと思うでしょ?
そしたら京子先輩に○を貰ってるあかりちゃんは、人狼かどうかの話に入らなくて済むようになる」
ちなつ「本当は狂人から○を貰っただけなのに、あたかも確定○のように振舞える」
向日葵「実際には真占いとは確定されませんでしたけれど…それでも確かに、占いの信憑性は完璧な物になってましたわね」
ちなつ「きっと杉浦先輩、京子先輩があかりちゃんに○をあげた時に、初めて京子先輩が狂人だって気付いたんじゃないかな…
それで咄嗟に作戦を始めたから、あんな変なタイミングになっちゃったんだと思う」
あかり「でもぉ…」
ちなつ「もー、あかりちゃん、大アリじゃない!」
ちなつ「だって、杉浦先輩が吊られた直後に京子先輩が噛まれれば、京子先輩が真占いだと思うでしょ?
そしたら京子先輩に○を貰ってるあかりちゃんは、人狼かどうかの話に入らなくて済むようになる」
ちなつ「本当は狂人から○を貰っただけなのに、あたかも確定○のように振舞える」
向日葵「実際には真占いとは確定されませんでしたけれど…それでも確かに、占いの信憑性は完璧な物になってましたわね」
ちなつ「きっと杉浦先輩、京子先輩があかりちゃんに○をあげた時に、初めて京子先輩が狂人だって気付いたんじゃないかな…
それで咄嗟に作戦を始めたから、あんな変なタイミングになっちゃったんだと思う」
あかり「でもぉ…」
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:31:03.52 ID:BAgUGECL0
ちなつ「確信を持ったのは今日の犠牲者が池田先輩だったからよ」
あかり「えっ?」
ちなつ「京子先輩が実は狂人だったのなら、池田先輩は占い師以外あり得ないでしょ?
そして池田先輩は3日目の夜、あかりちゃんか会長を調べるはず」
ちなつ「そしたら先輩は確信を持っちゃうもんね。あかりちゃんが人狼だって」
りせ「……」
向日葵「確信さえ持ってしまえば、後は芋ヅル式ですわね。
歳納先輩のあかりちゃんへの○出しから歳納先輩が狂人だと気付き、
2日目の夜に『間違えたのではなく、わざと』狂人を噛んだ所まで至るのもそう難しくはないでしょう」
ちなつ「3日目の投票で池田先輩に投票したのも、そこで占い師に退場して欲しかったから。
…反論はある? あかりちゃん!」ビシィッ
あかり「うぅぅ…」
あかり「えっ?」
ちなつ「京子先輩が実は狂人だったのなら、池田先輩は占い師以外あり得ないでしょ?
そして池田先輩は3日目の夜、あかりちゃんか会長を調べるはず」
ちなつ「そしたら先輩は確信を持っちゃうもんね。あかりちゃんが人狼だって」
りせ「……」
向日葵「確信さえ持ってしまえば、後は芋ヅル式ですわね。
歳納先輩のあかりちゃんへの○出しから歳納先輩が狂人だと気付き、
2日目の夜に『間違えたのではなく、わざと』狂人を噛んだ所まで至るのもそう難しくはないでしょう」
ちなつ「3日目の投票で池田先輩に投票したのも、そこで占い師に退場して欲しかったから。
…反論はある? あかりちゃん!」ビシィッ
あかり「うぅぅ…」
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:31:32.39 ID:BAgUGECL0
4日目投票結果
赤座あかり…3票(ちなつ、向日葵、りせ)
吉川ちなつ…0票
古谷向日葵…0票
松本りせ …1票(あかり)
西垣「『村人の勝利です! 人狼の血を根絶することに成功しました!』だそうだ。皆お疲れ様!」
赤座あかり…3票(ちなつ、向日葵、りせ)
吉川ちなつ…0票
古谷向日葵…0票
松本りせ …1票(あかり)
西垣「『村人の勝利です! 人狼の血を根絶することに成功しました!』だそうだ。皆お疲れ様!」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:35:57.70 ID:BAgUGECL0
結衣「ちなつちゃん、最後ホントすごかったよ! 名推理だったね!」
ちなつ「えぇぇぇ!? ゆゆゆゆ結衣先輩におおおそおお教わった通りに皆の発言を―――!」ワタワタ
結衣「もう私じゃちなつちゃんに敵わないかもなー、あはは」
ちなつ「そ、そんなことないです! 結衣先輩はいつまでも私の目標ですから!」
千歳「やー、今回は占い師として全然役に立てんかったなぁ」
向日葵「そんなことありませんよ! 池田先輩があの場面までいて下さったからこそ勝てたんですから!」
千歳「あはは、ありがとなぁ、古谷さん」
櫻子「ひーまーわーりー!」ドゴッ
向日葵「うぐっ…櫻子、タックルしないで下さるかしら」
櫻子「だって見てるだけじゃつまんなかったんだよー! ちくしょー!」ジタバタ
向日葵「…ふふ、次やる時に役職が来るよう祈りなさいな」
ちなつ「えぇぇぇ!? ゆゆゆゆ結衣先輩におおおそおお教わった通りに皆の発言を―――!」ワタワタ
結衣「もう私じゃちなつちゃんに敵わないかもなー、あはは」
ちなつ「そ、そんなことないです! 結衣先輩はいつまでも私の目標ですから!」
千歳「やー、今回は占い師として全然役に立てんかったなぁ」
向日葵「そんなことありませんよ! 池田先輩があの場面までいて下さったからこそ勝てたんですから!」
千歳「あはは、ありがとなぁ、古谷さん」
櫻子「ひーまーわーりー!」ドゴッ
向日葵「うぐっ…櫻子、タックルしないで下さるかしら」
櫻子「だって見てるだけじゃつまんなかったんだよー! ちくしょー!」ジタバタ
向日葵「…ふふ、次やる時に役職が来るよう祈りなさいな」
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:41:21.05 ID:BAgUGECL0
綾乃「歳納京子ー!!! あんたねー、味方に●出してどーすんのよ!」
京子「あははっ、悪い悪いー。まさかホントに綾乃が人狼だなんて思わなくてさー」ケラケラ
あかり「もー、そのおかげですっごく大変だったんだからね!」プリプリ
綾乃「全く、笑いごとじゃないわよ! もう、慌てまくりトチりまくりで恥ずかしかったんだから…」ブツブツ
京子「ふはー。いやー、でもあかりは最後までステルスだったなー」
あかり「ええっ!? あかり、黒幕っぽく目立ってなかった!?」
京子「最後にちなつちゃんに負けて涙目になってたじゃんー。完膚なきまでに勝利して高笑いしてやらないと!」
あかり「高笑いなんて難しいよぉ…」
京子「てゆーかあかりはもうちょっと意見を主張しないと! 3日目の投票、上手く結衣の味方してあげれば千歳を吊れたかもしれないのにー…」
京子「あははっ、悪い悪いー。まさかホントに綾乃が人狼だなんて思わなくてさー」ケラケラ
あかり「もー、そのおかげですっごく大変だったんだからね!」プリプリ
綾乃「全く、笑いごとじゃないわよ! もう、慌てまくりトチりまくりで恥ずかしかったんだから…」ブツブツ
京子「ふはー。いやー、でもあかりは最後までステルスだったなー」
あかり「ええっ!? あかり、黒幕っぽく目立ってなかった!?」
京子「最後にちなつちゃんに負けて涙目になってたじゃんー。完膚なきまでに勝利して高笑いしてやらないと!」
あかり「高笑いなんて難しいよぉ…」
京子「てゆーかあかりはもうちょっと意見を主張しないと! 3日目の投票、上手く結衣の味方してあげれば千歳を吊れたかもしれないのにー…」
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:44:44.03 ID:BAgUGECL0
京子「あっ、千鶴もお疲れー!」
千鶴「……何で1回目の投票で……もしかして何かやっちゃったのか……」ブツブツ
京子「……?!」
西垣「ふむ、松本もお疲れ。楽しかったか?」
りせ「……」コクン
西垣「そうか、それは良かった。…そういえば勝ったチームは爆友入りだったっけか
村人側が勝ったから、明日から火薬の湿る暇がないなこれは」
りせ「……」
西垣「い、いやあ、冗談だってりせさん。ね。ほら、機嫌直して…」
りせ「……」
(終)
千鶴「……何で1回目の投票で……もしかして何かやっちゃったのか……」ブツブツ
京子「……?!」
西垣「ふむ、松本もお疲れ。楽しかったか?」
りせ「……」コクン
西垣「そうか、それは良かった。…そういえば勝ったチームは爆友入りだったっけか
村人側が勝ったから、明日から火薬の湿る暇がないなこれは」
りせ「……」
西垣「い、いやあ、冗談だってりせさん。ね。ほら、機嫌直して…」
りせ「……」
(終)
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:45:47.31 ID:4pDYb0oa0
乙だよぉ
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:49:21.75 ID:BAgUGECL0
ゲーム結果
赤座あかり … 人狼(死亡)
歳納京子 … 狂人(死亡)
船見結衣 … 村人(死亡)
吉川ちなつ … 村人
杉浦綾乃 … 人狼(死亡)
池田千歳 … 占師(死亡)
大室櫻子 … 村人(死亡)
古谷向日葵 … 村人
池田千鶴 … 村人(死亡)
松本りせ … 霊能
西垣奈々 … 狩人(死亡)
一応チェックしながら作ったから、恐らくこれ以外の解答はないはず
赤座あかり … 人狼(死亡)
歳納京子 … 狂人(死亡)
船見結衣 … 村人(死亡)
吉川ちなつ … 村人
杉浦綾乃 … 人狼(死亡)
池田千歳 … 占師(死亡)
大室櫻子 … 村人(死亡)
古谷向日葵 … 村人
池田千鶴 … 村人(死亡)
松本りせ … 霊能
西垣奈々 … 狩人(死亡)
一応チェックしながら作ったから、恐らくこれ以外の解答はないはず
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:50:25.55 ID:/FlM7eu20
西垣ちゃん狩人かよ
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:51:14.77 ID:B7Rkld/10
乙なんだぜ
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:51:46.04 ID:B7Rkld/10
初日狩人とかひっでえwww まあ占いか霊能か狂人じゃなくてよかったのかww
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/12(火) 23:54:24.73 ID:BAgUGECL0
また気が向いたら書くのでその時はよしなに
>>124
村人固定のルールもある
>>124
村人固定のルールもある
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1339501104/
Entry ⇒ 2014.09.30 | Category ⇒ ゆるゆり | Comments (0)
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