小林「実際トールと人間が戦ったらどっちが勝つと思う?」トール「?」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 04:59:48.97 ID:h6cH7Abl0
トール「ドラゴンに決まってるじゃないですか。いきなりどうしたんですか?ひょっとして人類に嫌気がさしたんですか?それじゃあ今からでも……」
小林「ち、違うって!そんなんじゃない!
トール「じゃあどうして?」
小林「この前、ファフニールさんに『お前ら人間などすぐにでも滅ぼせるぞ』みたいなこと言われてちょっと疑問に思っただけなんだけど、実際トールが人間と全面戦争になったらどっちが勝つんだろうな~っていうちょっとした好奇心だよ」
トール「そんなのドラゴンに決まってるじゃないですか」
カンナ「トール様無敵、誰にも負けない」
小林「そりゃあ、個人で戦ったらトールに勝てる人間なんていないけどさ、極端な話、核兵器とか喰らったらどうなるのかなって思って」
トール「核兵器?まあよくわかりませんがたかが人間が作り出した兵器ごときで私にかなうわけないじゃないですか」
小林「いや核兵器はすごい威力だしトールでも受け切れないんじゃないかなって思うんだけど……」
トール「いくら小林さんでも聞き捨てなりません!!ドラゴンの矜持を傷つけられました!!」
小林「ち、違うって!そんなんじゃない!
トール「じゃあどうして?」
小林「この前、ファフニールさんに『お前ら人間などすぐにでも滅ぼせるぞ』みたいなこと言われてちょっと疑問に思っただけなんだけど、実際トールが人間と全面戦争になったらどっちが勝つんだろうな~っていうちょっとした好奇心だよ」
トール「そんなのドラゴンに決まってるじゃないですか」
カンナ「トール様無敵、誰にも負けない」
小林「そりゃあ、個人で戦ったらトールに勝てる人間なんていないけどさ、極端な話、核兵器とか喰らったらどうなるのかなって思って」
トール「核兵器?まあよくわかりませんがたかが人間が作り出した兵器ごときで私にかなうわけないじゃないですか」
小林「いや核兵器はすごい威力だしトールでも受け切れないんじゃないかなって思うんだけど……」
トール「いくら小林さんでも聞き捨てなりません!!ドラゴンの矜持を傷つけられました!!」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 05:11:44.95 ID:h6cH7Abl0
トール「それじゃあその核兵器とやらをここに持ってきてください!無傷で生還して見せますから!!」
小林「無理だよ」
トール「小林さん!いくらなんでも私を舐めすぎじゃありませんか!?」
小林「そうじゃなくて核兵器をここに持ってくるのが不可能なんだよ」
トール「それじゃあ核兵器とやらがある場所を教えてください!そこに飛んで行ってちょっと試してきます!!」
小林「それ大騒ぎになるからダメ」
トール「う~!」
小林「まあ、変なこと言った私が悪かったよ。今の話は忘れてくれ」
小林「無理だよ」
トール「小林さん!いくらなんでも私を舐めすぎじゃありませんか!?」
小林「そうじゃなくて核兵器をここに持ってくるのが不可能なんだよ」
トール「それじゃあ核兵器とやらがある場所を教えてください!そこに飛んで行ってちょっと試してきます!!」
小林「それ大騒ぎになるからダメ」
トール「う~!」
小林「まあ、変なこと言った私が悪かったよ。今の話は忘れてくれ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 05:41:08.17 ID:h6cH7Abl0
トール「ということがありまして」
ルコア「興味深いね。実際君が人類と戦ったらどうなるか、か」
ファフニール「下らん、ドラゴンが人間に後れを取るはずがない」
ルコア「確かにこの世界はマナの純度が低くて魔法がすごく使いづらいけど、その分神々の影響も少ないから前の世界と違ってあっさり侵略できるかもね」
トール「でしょう!それなの小林さんは!!」
ルコア「でも小林君はトールのすごさを理解してるわけだからそれでもそういうってことはその核兵器?にとても自信を持ってるんだと思うよ」
ファフニール「奴が人間を過大評価してるだけだろう」
ルコア「まあ自分の種族を色眼鏡でみてるっていうのはあるかもしれないね。でもそれは僕たちにも言えるんじゃないかな?」
ファフニール「ほう?貴様は我々ドラゴンが人間に負けるというのか?」
ルコア「かもしれないね。実際試してみないとわからないかな~とは思ってるよ」
ファフニール「面白い、ならばその核兵器とやらを試してみればいい」
トール「だめですよ、大騒ぎになるって小林さんに止められてますから」
ファフニール「知ったことか」
ルコア「少なくともここにはいられなくなるんじゃないかな?それはファフニール君も困るでしょ」
ファフニール「ふん、ではこうしよう」
ルコア「興味深いね。実際君が人類と戦ったらどうなるか、か」
ファフニール「下らん、ドラゴンが人間に後れを取るはずがない」
ルコア「確かにこの世界はマナの純度が低くて魔法がすごく使いづらいけど、その分神々の影響も少ないから前の世界と違ってあっさり侵略できるかもね」
トール「でしょう!それなの小林さんは!!」
ルコア「でも小林君はトールのすごさを理解してるわけだからそれでもそういうってことはその核兵器?にとても自信を持ってるんだと思うよ」
ファフニール「奴が人間を過大評価してるだけだろう」
ルコア「まあ自分の種族を色眼鏡でみてるっていうのはあるかもしれないね。でもそれは僕たちにも言えるんじゃないかな?」
ファフニール「ほう?貴様は我々ドラゴンが人間に負けるというのか?」
ルコア「かもしれないね。実際試してみないとわからないかな~とは思ってるよ」
ファフニール「面白い、ならばその核兵器とやらを試してみればいい」
トール「だめですよ、大騒ぎになるって小林さんに止められてますから」
ファフニール「知ったことか」
ルコア「少なくともここにはいられなくなるんじゃないかな?それはファフニール君も困るでしょ」
ファフニール「ふん、ではこうしよう」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 06:00:16.26 ID:h6cH7Abl0
~小林宅~
小林「それでどうするの?」
ファフニール「異空間を作りその中にトールの精神を入れてそこで核兵器とやらを再現したものを使う」
小林「シミュレーションしてみるってことか」
カンナ「しみゅれーしょん?何それ」
小林「う~ん、実際にそれが起きたらどうなるのか試してみるってことかな?」
カンナ「ふ~ん」
ファフニール「この中なら何をやっても問題ない」
小林「一応聞くけどその中で死んじゃったりしたらどうなるの?」
ファフニール「この中で死んだらこちらに戻るようになっている。……まあ必要ないとは思うがな」
ルコア「核兵器の情報は僕が入れたよ」
トール「ふふ、見ていてください小林さん!人間の武器なんて軽くいなしてやりますよ!」
小林(それフラグじゃないかな……)
小林「それでどうするの?」
ファフニール「異空間を作りその中にトールの精神を入れてそこで核兵器とやらを再現したものを使う」
小林「シミュレーションしてみるってことか」
カンナ「しみゅれーしょん?何それ」
小林「う~ん、実際にそれが起きたらどうなるのか試してみるってことかな?」
カンナ「ふ~ん」
ファフニール「この中なら何をやっても問題ない」
小林「一応聞くけどその中で死んじゃったりしたらどうなるの?」
ファフニール「この中で死んだらこちらに戻るようになっている。……まあ必要ないとは思うがな」
ルコア「核兵器の情報は僕が入れたよ」
トール「ふふ、見ていてください小林さん!人間の武器なんて軽くいなしてやりますよ!」
小林(それフラグじゃないかな……)
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 06:34:10.00 ID:h6cH7Abl0
~精神世界~
小林『私たちこの世界に入れるんだ』
ファフニール『実体をもっているのはトールだけだがな。結果を見れなくては余興にならんだろ』
ルコア『どんな結果になるか楽しみだね』
小林『ルコアさんはわかってるんじゃないですか?』
ルコア『僕は適当な本から取り出して情報入れただけだから。どうなるかわかっちゃたらつまらないし中身はあんまり見てないんだよね~とりあえず現存してる核兵器は全部入ってると思うよ?』
小林『え?』
トール「お、来ましたねあれが核兵器とやらですか」
トール「まあそこそこの大きさですね。確かにあれでつぶされたら人間はたまったものじゃないでしょう。でも私達ドラゴンには無意味……」
(コン ピカーッ
トール「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ」
カンナ『トール様ぁぁぁ!!』
ファフニール『……これは』
小林『ちょ、ちょっとあれ大丈夫なの!』
ファフニール『痛覚はある程度再現してあるが問題ない。死にそうになるレベルなら自動で戻るようになっている』
小林『よかった……』
ルコア『……驚いたね。まさかここまでの威力とは』
小林『直径二キロの火球ができて半径60キロメートルを焼野原に変えるらしいからね』
ルコア『60キロ……僕たちのブレスより威力が大きいね』
小林『それが50年位前のもので今はもっと進歩してるみたいだね』
ファフニール『ふん、詳しいな』
小林『あんなこと言った手前ですし、ちょっと調べたんですよ』
小林『私たちこの世界に入れるんだ』
ファフニール『実体をもっているのはトールだけだがな。結果を見れなくては余興にならんだろ』
ルコア『どんな結果になるか楽しみだね』
小林『ルコアさんはわかってるんじゃないですか?』
ルコア『僕は適当な本から取り出して情報入れただけだから。どうなるかわかっちゃたらつまらないし中身はあんまり見てないんだよね~とりあえず現存してる核兵器は全部入ってると思うよ?』
小林『え?』
トール「お、来ましたねあれが核兵器とやらですか」
トール「まあそこそこの大きさですね。確かにあれでつぶされたら人間はたまったものじゃないでしょう。でも私達ドラゴンには無意味……」
(コン ピカーッ
トール「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ」
カンナ『トール様ぁぁぁ!!』
ファフニール『……これは』
小林『ちょ、ちょっとあれ大丈夫なの!』
ファフニール『痛覚はある程度再現してあるが問題ない。死にそうになるレベルなら自動で戻るようになっている』
小林『よかった……』
ルコア『……驚いたね。まさかここまでの威力とは』
小林『直径二キロの火球ができて半径60キロメートルを焼野原に変えるらしいからね』
ルコア『60キロ……僕たちのブレスより威力が大きいね』
小林『それが50年位前のもので今はもっと進歩してるみたいだね』
ファフニール『ふん、詳しいな』
小林『あんなこと言った手前ですし、ちょっと調べたんですよ』
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 07:06:49.35 ID:h6cH7Abl0
トール「ふう、ふう、なかなかやりますね人間、でも耐えきりましたよ!」
ファフニール『魔法を使った再生と防御か、だがこの世界は魔法をうまく使えん。二発目は持つまい』
ルコア『トール、一発じゃないから気を付けて』
トール「ふん、威力さえわかっていればあんなもの私にあたる前に一発残らず落としてやりま……なんですかあの量」
カンナ『1、2、3』
トール(10、20、100、1000いえそれ以上。数えるのがばからしくなってきます!!)
トール「ブゥゥーー」(ピカ!
ボンボンボンボン!
トール(ブレスで何発か撃ち落とせましたが間に合わな……)
コン ピカーッ
ファフニール『魔法を使った再生と防御か、だがこの世界は魔法をうまく使えん。二発目は持つまい』
ルコア『トール、一発じゃないから気を付けて』
トール「ふん、威力さえわかっていればあんなもの私にあたる前に一発残らず落としてやりま……なんですかあの量」
カンナ『1、2、3』
トール(10、20、100、1000いえそれ以上。数えるのがばからしくなってきます!!)
トール「ブゥゥーー」(ピカ!
ボンボンボンボン!
トール(ブレスで何発か撃ち落とせましたが間に合わな……)
コン ピカーッ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 07:34:55.72 ID:h6cH7Abl0
~小林宅~
トール「生意気なこと言ってごめんなさい」(土下座
小林「いや、いいってそんなの」(アセアセ
トール「しかし人類への認識を改めなくてはなりませんね。愚かで下等(小林除く)だと思っていましたが、まさかあんなものを作れるなんて」
ファフニール「それにしてもあれほどの威力、いったい何のために作られたんだ?」
トール「まさかこの世界にあれが必要なほどの強力な生物がいるんですか?」
小林「いるわけないでしょ」
カンナ「じゃあ何のため?」
小林「それは、その……普通に人間同士の戦争だよ」
トール「いやいやいや!そっちの方が変ですよ!なんで人間同士であんなの使う必要あるんですか!オーバーキルですよ!ひょっとしてバカなんですか!」
小林「だよね……」
ルコア「まあまあ、私達ドラゴンも同族同士で戦ってるわけだしさ」
トール「そうですけど……それにしてもルコアさんあれはさすがにやりすぎですよ。いったい何発あったんですか?」
ルコア「ごめんねぇ、まああんまり見なかったからね現存しているのを集めたらああなっちゃったみたい」
小林「今世界にあるのは1万5千個位だったかな」
ファフニール「愚かすぎる」
ルコア「まだこの世界が原型保っているのが不思議だね」
トール「前言撤回です!!人間って愚かで下等(小林除く)です!!」
小林「……」(←否定できない
トール「生意気なこと言ってごめんなさい」(土下座
小林「いや、いいってそんなの」(アセアセ
トール「しかし人類への認識を改めなくてはなりませんね。愚かで下等(小林除く)だと思っていましたが、まさかあんなものを作れるなんて」
ファフニール「それにしてもあれほどの威力、いったい何のために作られたんだ?」
トール「まさかこの世界にあれが必要なほどの強力な生物がいるんですか?」
小林「いるわけないでしょ」
カンナ「じゃあ何のため?」
小林「それは、その……普通に人間同士の戦争だよ」
トール「いやいやいや!そっちの方が変ですよ!なんで人間同士であんなの使う必要あるんですか!オーバーキルですよ!ひょっとしてバカなんですか!」
小林「だよね……」
ルコア「まあまあ、私達ドラゴンも同族同士で戦ってるわけだしさ」
トール「そうですけど……それにしてもルコアさんあれはさすがにやりすぎですよ。いったい何発あったんですか?」
ルコア「ごめんねぇ、まああんまり見なかったからね現存しているのを集めたらああなっちゃったみたい」
小林「今世界にあるのは1万5千個位だったかな」
ファフニール「愚かすぎる」
ルコア「まだこの世界が原型保っているのが不思議だね」
トール「前言撤回です!!人間って愚かで下等(小林除く)です!!」
小林「……」(←否定できない
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 07:52:16.95 ID:h6cH7Abl0
トール「はあ、それにしても人間に負けるとは……」
小林「ま、まあ実際あんなに簡単には使えないから」
カンナ「どうして?」
小林「威力そのものもそうだけど、あれって爆発すると放射能っていう毒みたいなものをだしてそこに住む人間皆死んじゃうからね……しかも土や水も汚染しちゃうからそこに住めなくなっちゃうし」
トール「敵勢力のためにそこまでするとは。……なんというか驚きを通り越してあきれてきました。その労力をもっとましなことに使えないんですか?」
小林「いやいやこれはあの兵器使う工程でそうしなきゃいけなかっただけだって。ま、まあそんなわけであの兵器使っちゃうと人間も大体死んじゃうから引き分けってことでいいんじゃないかな?」
トール「いいえ!このままというのはドラゴンとしてのプライドが許しません!!ちょっとあの兵器への対策考えます!!」
小林「ま、まあ実際あんなに簡単には使えないから」
カンナ「どうして?」
小林「威力そのものもそうだけど、あれって爆発すると放射能っていう毒みたいなものをだしてそこに住む人間皆死んじゃうからね……しかも土や水も汚染しちゃうからそこに住めなくなっちゃうし」
トール「敵勢力のためにそこまでするとは。……なんというか驚きを通り越してあきれてきました。その労力をもっとましなことに使えないんですか?」
小林「いやいやこれはあの兵器使う工程でそうしなきゃいけなかっただけだって。ま、まあそんなわけであの兵器使っちゃうと人間も大体死んじゃうから引き分けってことでいいんじゃないかな?」
トール「いいえ!このままというのはドラゴンとしてのプライドが許しません!!ちょっとあの兵器への対策考えます!!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 08:20:58.45 ID:h6cH7Abl0
~数時間後~
トール「ふふふ」
小林「あれその感じからするとひょっとして対策見つけたの?」
トール「はい!ちょっと調べたんですけど、あの兵器って実際に使うことはできないみたいですね!」
小林「……」
トール「つまり!実際どれだけ威力があろうと使えないのであれば絵に描いた餅です!つまり実際戦いとなればドラゴンは人間に負けません!」
小林「う、うん。まあ、そうだね」
小林(なんか釈然としないけど……まあ私の疑問は大体解消されたし、トールがいいならそれでいいか)
ファフニール「待て、実際トールがこの世界にでてもうどうしようもない状態なったらなりふり構わず使ってくるのではないか?」
トール「う、で、でも実戦ならそんなことさせる前に人間を倒して見せます!」
ルコア「実戦を考慮するなら核兵器以外の有効な兵器とかあるかもしれないし、それらを考慮せず実戦云々言ってごまかすのは卑怯だね」
カンナ「トール様、卑怯」
トール「うう、カンナまで……」
小林「で、でもそんなこといったら切りがないし、想像しようがないんじゃないですか」
トール「小林さん!」パァァ
ファフニール「ふん」
<ギー
小林「あれ、帰るんですか?」
ファフニール「今日のところはな。少し時間をくれ」
トール「ふふふ」
小林「あれその感じからするとひょっとして対策見つけたの?」
トール「はい!ちょっと調べたんですけど、あの兵器って実際に使うことはできないみたいですね!」
小林「……」
トール「つまり!実際どれだけ威力があろうと使えないのであれば絵に描いた餅です!つまり実際戦いとなればドラゴンは人間に負けません!」
小林「う、うん。まあ、そうだね」
小林(なんか釈然としないけど……まあ私の疑問は大体解消されたし、トールがいいならそれでいいか)
ファフニール「待て、実際トールがこの世界にでてもうどうしようもない状態なったらなりふり構わず使ってくるのではないか?」
トール「う、で、でも実戦ならそんなことさせる前に人間を倒して見せます!」
ルコア「実戦を考慮するなら核兵器以外の有効な兵器とかあるかもしれないし、それらを考慮せず実戦云々言ってごまかすのは卑怯だね」
カンナ「トール様、卑怯」
トール「うう、カンナまで……」
小林「で、でもそんなこといったら切りがないし、想像しようがないんじゃないですか」
トール「小林さん!」パァァ
ファフニール「ふん」
<ギー
小林「あれ、帰るんですか?」
ファフニール「今日のところはな。少し時間をくれ」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 10:03:31.76 ID:h6cH7Abl0
~数日後・小林宅~
ファフニール「できたぞ」
トール「これはなんですか?見たところメガネに似たような物体ですが、その割には前が見通せませんし」
カンナ「かっこいい」
小林「VRゲームだね」
ファフニール「この前、異世界にお前の精神を飛ばしただろ。その上位版を行うものだ。見た目をこれにしたのは感覚としては滝谷に借りたPSVRとやらが近かったので、参考にしただけだ。大した意味はない」
トール「なるほど、つまりこの前の異世界で疑似的に世界侵略を行ってみるということですね」
ファフニール「そうだ、今回は人・建物・星・宇宙、それらをひっくるめた世界そのものをそっくりそのままコピーした。お前の行う行動に対する人間の反応も再現されている」
トール「それは……すごいですね」
小林「トールから見てもそうなんだ。私なんかはもう感覚が麻痺してきてるけど」
トール「ファフニールさんやルコアさんの力だけではとてもつくれません。力を補助する秘宝をふんだんに使わないとこんなの作れませんよ」
ファフニール「それだけ俺も本気ということだ。人間に負けたままでは黙っておれん」
ルコア「ちなみにその人間は人格がないから遠慮なく倒しちゃっていいよ」
小林「ルコアさんも手伝ってくれたんですか?」
ルコア「人間なり星なりの情報を入れたのは僕だからね。しかもそこから君と滝谷君としょうた君抜かないといけなかったから大変だったよ。」
小林「どうしてそんなことを?」
ルコア「人形みたいなものとはいえ君たちがいたら僕らが本気をだせないからね。でもこれ砂場から砂粒一つを見つけるようなものだからね。こんなに頑張ったのは久しぶりだし、結構疲れちゃったよ」
トール「でも意外ですね。ルコアさんがこんなに付き合うなんて。戦いとかあんまり好きじゃないのに」
ルコア「まあ僕も君やファフニール君ほどじゃないけどドラゴンのプライドはあるからね。人類がどうなっていくのか気になるし」
ファフニール「今回は俺たちも実体付きで入れるようになっている」
ルコア「トールの援護だよ」
トール「余計なお世話ですよ」
ルコア「そうはいっても向こうにはエルマ君がいるからね。その上あの兵器もあるから、いくら君でも厳しいんじゃない?」
トール「え、エルマもいるんですか?」
ルコア「丸ごとコピーしたって言ったでしょ。エルマ君はこの世界に居るからね」
トール「抜いてくださいよ!」
ルコア「そんな微調整無理だよ。それにエルマ君はたとえ異世界に居ても君が侵略活動をしたら来るだろうしむしろ忠実に再現されているといってもいいんじゃないかな?」
トール「う、わかりました」
ファフニール「安心しろ、最初はお前ひとりにやらせてやる。無理そうなら俺たちが入るだけだ」
カンナ「私は?」
ルコア「君も当然入れるよ」
カンナ(っグ
小林「学校は行かなくていいの?」
カンナ「あ、……でもやりたい」
トール「まあ学校帰ってからやらせてあげますから」
カンナ「やったー」
小林(完全にゲーム感覚だな……すごいことやってるのに)
小林「それじゃ私は会社行ってくるね」
カンナ「行ってきます」
ファフニール「できたぞ」
トール「これはなんですか?見たところメガネに似たような物体ですが、その割には前が見通せませんし」
カンナ「かっこいい」
小林「VRゲームだね」
ファフニール「この前、異世界にお前の精神を飛ばしただろ。その上位版を行うものだ。見た目をこれにしたのは感覚としては滝谷に借りたPSVRとやらが近かったので、参考にしただけだ。大した意味はない」
トール「なるほど、つまりこの前の異世界で疑似的に世界侵略を行ってみるということですね」
ファフニール「そうだ、今回は人・建物・星・宇宙、それらをひっくるめた世界そのものをそっくりそのままコピーした。お前の行う行動に対する人間の反応も再現されている」
トール「それは……すごいですね」
小林「トールから見てもそうなんだ。私なんかはもう感覚が麻痺してきてるけど」
トール「ファフニールさんやルコアさんの力だけではとてもつくれません。力を補助する秘宝をふんだんに使わないとこんなの作れませんよ」
ファフニール「それだけ俺も本気ということだ。人間に負けたままでは黙っておれん」
ルコア「ちなみにその人間は人格がないから遠慮なく倒しちゃっていいよ」
小林「ルコアさんも手伝ってくれたんですか?」
ルコア「人間なり星なりの情報を入れたのは僕だからね。しかもそこから君と滝谷君としょうた君抜かないといけなかったから大変だったよ。」
小林「どうしてそんなことを?」
ルコア「人形みたいなものとはいえ君たちがいたら僕らが本気をだせないからね。でもこれ砂場から砂粒一つを見つけるようなものだからね。こんなに頑張ったのは久しぶりだし、結構疲れちゃったよ」
トール「でも意外ですね。ルコアさんがこんなに付き合うなんて。戦いとかあんまり好きじゃないのに」
ルコア「まあ僕も君やファフニール君ほどじゃないけどドラゴンのプライドはあるからね。人類がどうなっていくのか気になるし」
ファフニール「今回は俺たちも実体付きで入れるようになっている」
ルコア「トールの援護だよ」
トール「余計なお世話ですよ」
ルコア「そうはいっても向こうにはエルマ君がいるからね。その上あの兵器もあるから、いくら君でも厳しいんじゃない?」
トール「え、エルマもいるんですか?」
ルコア「丸ごとコピーしたって言ったでしょ。エルマ君はこの世界に居るからね」
トール「抜いてくださいよ!」
ルコア「そんな微調整無理だよ。それにエルマ君はたとえ異世界に居ても君が侵略活動をしたら来るだろうしむしろ忠実に再現されているといってもいいんじゃないかな?」
トール「う、わかりました」
ファフニール「安心しろ、最初はお前ひとりにやらせてやる。無理そうなら俺たちが入るだけだ」
カンナ「私は?」
ルコア「君も当然入れるよ」
カンナ(っグ
小林「学校は行かなくていいの?」
カンナ「あ、……でもやりたい」
トール「まあ学校帰ってからやらせてあげますから」
カンナ「やったー」
小林(完全にゲーム感覚だな……すごいことやってるのに)
小林「それじゃ私は会社行ってくるね」
カンナ「行ってきます」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 10:05:51.91 ID:h6cH7Abl0
>>15 修正
ルコア「そんな微調整無理だよ」
↓
ルコア「そういう微調整は大変だって言ったでしょ」
ルコア「そんな微調整無理だよ」
↓
ルコア「そういう微調整は大変だって言ったでしょ」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 10:32:01.87 ID:h6cH7Abl0
~会社~
小林「ということがあってね」
滝谷「ファフ君、最近ネトゲもゲームしないと思ってたらそんな面白そうな事やってたんだ」
小林「面白そうかな?確かにトールたちは完全にゲーム感覚だったけど」
滝谷「実際ゲームみたいなものじゃないかな?スケールは大きいけどね」
小林「まあ、本人たちが楽しんでるならそれでいいのかな?」
エルマ「良くない!」
小林「エルマさん。どうしたの?」
エルマ「どうしたもこうしたもありませんよ、小林先輩!そんな混沌勢の暴挙を見逃すなんて何をやってるですか!」
小林「いや、良心的だと思うけど、だれかが死ぬわけじゃないし」
小林(最初は実物の核兵器で試そうとしてたくらいだし)
エルマ「いやいや、話を聞く限りトールが仲間の竜を使って綿密な侵略計画を立てようとしているとしか思えない!」
小林「考えすぎじゃない?」
エルマ「なんでそう言い切れる!トールへの信頼か!?」
小林「それもあるけど、トールが戦うってときにわざわざ計画たてると思う?」
エルマ「う、では百歩、いや千歩譲って先輩の言う通りだとしても、これで侵略できると確信したトールが侵略に打って出る可能性が無いと言い切れるのか!その仲間は!」
滝谷「ファフ君はそんなことしないでヤンす!」
小林「素が出てるよ」
滝谷「あ、」
小林「私も滝谷君と同意見かな。元々侵略できると思ってたのに今までしなかったんだからそんなことしないでしょ」
エルマ「そ、それもそうか。いや、でもしかし実際できるとわかって態度を変える可能性も……ええい、しょうがない!この仕事が終わったら先輩の家に行かせてもらうぞ!」
小林「あ、うん」(仕事はするんだ。いや、してもらわなきゃ困るけど)
小林「ということがあってね」
滝谷「ファフ君、最近ネトゲもゲームしないと思ってたらそんな面白そうな事やってたんだ」
小林「面白そうかな?確かにトールたちは完全にゲーム感覚だったけど」
滝谷「実際ゲームみたいなものじゃないかな?スケールは大きいけどね」
小林「まあ、本人たちが楽しんでるならそれでいいのかな?」
エルマ「良くない!」
小林「エルマさん。どうしたの?」
エルマ「どうしたもこうしたもありませんよ、小林先輩!そんな混沌勢の暴挙を見逃すなんて何をやってるですか!」
小林「いや、良心的だと思うけど、だれかが死ぬわけじゃないし」
小林(最初は実物の核兵器で試そうとしてたくらいだし)
エルマ「いやいや、話を聞く限りトールが仲間の竜を使って綿密な侵略計画を立てようとしているとしか思えない!」
小林「考えすぎじゃない?」
エルマ「なんでそう言い切れる!トールへの信頼か!?」
小林「それもあるけど、トールが戦うってときにわざわざ計画たてると思う?」
エルマ「う、では百歩、いや千歩譲って先輩の言う通りだとしても、これで侵略できると確信したトールが侵略に打って出る可能性が無いと言い切れるのか!その仲間は!」
滝谷「ファフ君はそんなことしないでヤンす!」
小林「素が出てるよ」
滝谷「あ、」
小林「私も滝谷君と同意見かな。元々侵略できると思ってたのに今までしなかったんだからそんなことしないでしょ」
エルマ「そ、それもそうか。いや、でもしかし実際できるとわかって態度を変える可能性も……ええい、しょうがない!この仕事が終わったら先輩の家に行かせてもらうぞ!」
小林「あ、うん」(仕事はするんだ。いや、してもらわなきゃ困るけど)
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 11:05:57.05 ID:h6cH7Abl0
~小林宅~
小林「エルマ、トールとけんかしちゃだめだよ。様子を見るだけだからね」
エルマ「わ、わかっている。先輩には迷惑はかけん」
滝谷「僕はゲームやってみたいでヤンす!」
小林「確かに私もちょっと気になってきた、一緒に頼んでみようか?」
滝谷「でヤンす!」
ドア<ギー
小林「ただいま」
トール「この○▽×~※がぁぁぁ!」
(ガシャン
小林「と、トールどうしたの!そのゲーム機貴重な物なんでしょ!地面にたたきつけちゃだめだよ」
トール「す、すいません小林さん」
小林「謝る相手が違うでしょ。折角作ってくれたファフニールさんとルコアさんに申し訳ないと思わないの?」
ファフニール「かまわん。その程度で壊れるようにはできてないし……気持ちはわかる」
ルコア「……だよね」
小林(何があったんだ……ルコアさん死んだ目になってるし)
カンナ「ふえぇぇぇ、ふえぇぇぇ」
小林「よ~しよ~し」(カンナちゃんは泣いてるし)
滝谷「ふぁ、ファフ君の目から光が消えてるでヤンす!」
小林「ごめん、それはよくわからない」
小林「トール何があったの?」
トール「……クリアできないんです」
小林「え?」
トール「だからこのゲーム何回やってもクリアできないですよ!もう百回近くやってるのに!」」
小林(あ、やっぱりゲームだったんだ)
トール「こういう時なんていえばいいんですかね」
滝谷「糞ゲーでヤンす!」
トール「そう、糞ゲーですよこれ!」
小林「エルマ、トールとけんかしちゃだめだよ。様子を見るだけだからね」
エルマ「わ、わかっている。先輩には迷惑はかけん」
滝谷「僕はゲームやってみたいでヤンす!」
小林「確かに私もちょっと気になってきた、一緒に頼んでみようか?」
滝谷「でヤンす!」
ドア<ギー
小林「ただいま」
トール「この○▽×~※がぁぁぁ!」
(ガシャン
小林「と、トールどうしたの!そのゲーム機貴重な物なんでしょ!地面にたたきつけちゃだめだよ」
トール「す、すいません小林さん」
小林「謝る相手が違うでしょ。折角作ってくれたファフニールさんとルコアさんに申し訳ないと思わないの?」
ファフニール「かまわん。その程度で壊れるようにはできてないし……気持ちはわかる」
ルコア「……だよね」
小林(何があったんだ……ルコアさん死んだ目になってるし)
カンナ「ふえぇぇぇ、ふえぇぇぇ」
小林「よ~しよ~し」(カンナちゃんは泣いてるし)
滝谷「ふぁ、ファフ君の目から光が消えてるでヤンす!」
小林「ごめん、それはよくわからない」
小林「トール何があったの?」
トール「……クリアできないんです」
小林「え?」
トール「だからこのゲーム何回やってもクリアできないですよ!もう百回近くやってるのに!」」
小林(あ、やっぱりゲームだったんだ)
トール「こういう時なんていえばいいんですかね」
滝谷「糞ゲーでヤンす!」
トール「そう、糞ゲーですよこれ!」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 11:40:17.43 ID:h6cH7Abl0
滝谷「そもそも小林殿が仕事に行って帰ってくるまでのに百回もできたでヤンすか?」
ファフニール「中である程度時間を操れるようにしたからな。そうしなければ検証までに何年かかるかわからんしな」
滝谷「なるほどでヤンす」
小林「でもトールたちが居て百回近くやってそれで一回も侵略できないなんて……」
エルマ「ふ、理由は簡単だ。おそらく中にいる私がこいつらの侵略を止めたのだろう!さすが私だ!」
トール「エルマ……」
エルマ「な、なんだやる気か!」
トール(ポン
エルマ「え」
トール「いつまでも、そのままのあなたでいてください」
エルマ「き、気持ち悪い。気持ち悪いぞトール!!」
トール「いえ、そのなんというか……なかのエルマがあまりに不憫で」
エルマ「な、中の私はどうなったのだ」
トール「えっと基本的に私たちの侵略を阻む調和勢として出てくるんですけど、その……七割がた私たちを倒したあとに人間に殺されました」
エルマ「ええええええ!!」
トール「ちなみに大半の殺され方はクリームパンに爆薬でした」
エルマ「えぇぇぇぇぇ……」
小林「で、でも7割ってことは残りは大丈夫だったんでしょ?」
トール「いえ、のこりも『調和を乱しているのはむしろ人間じゃないか!』と私たちの味方をしたのがその中の大半だったんですが……」
滝谷「ゲームの王道展開でヤンす!」
トール「しかし、その場合も結局私達……というか私を守って死にました」
小林「うわ、」
エルマ<チーン
トール「ま、まあわずかながら人間と友情を築いたり、そもそも私たちに気付かなかくて生き残ったこともありましたので元気を出してください」
小林(トールがエルマに気を使う日が来るなんて)
エルマ<チーン
ファフニール「中である程度時間を操れるようにしたからな。そうしなければ検証までに何年かかるかわからんしな」
滝谷「なるほどでヤンす」
小林「でもトールたちが居て百回近くやってそれで一回も侵略できないなんて……」
エルマ「ふ、理由は簡単だ。おそらく中にいる私がこいつらの侵略を止めたのだろう!さすが私だ!」
トール「エルマ……」
エルマ「な、なんだやる気か!」
トール(ポン
エルマ「え」
トール「いつまでも、そのままのあなたでいてください」
エルマ「き、気持ち悪い。気持ち悪いぞトール!!」
トール「いえ、そのなんというか……なかのエルマがあまりに不憫で」
エルマ「な、中の私はどうなったのだ」
トール「えっと基本的に私たちの侵略を阻む調和勢として出てくるんですけど、その……七割がた私たちを倒したあとに人間に殺されました」
エルマ「ええええええ!!」
トール「ちなみに大半の殺され方はクリームパンに爆薬でした」
エルマ「えぇぇぇぇぇ……」
小林「で、でも7割ってことは残りは大丈夫だったんでしょ?」
トール「いえ、のこりも『調和を乱しているのはむしろ人間じゃないか!』と私たちの味方をしたのがその中の大半だったんですが……」
滝谷「ゲームの王道展開でヤンす!」
トール「しかし、その場合も結局私達……というか私を守って死にました」
小林「うわ、」
エルマ<チーン
トール「ま、まあわずかながら人間と友情を築いたり、そもそも私たちに気付かなかくて生き残ったこともありましたので元気を出してください」
小林(トールがエルマに気を使う日が来るなんて)
エルマ<チーン
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 15:36:12.82 ID:h6cH7Abl0
小林「まあいくらトールでも核兵器とエルマはきつかったか」
トール「い、いえ、そのなんというか……結局あいつら核兵器一回も使わなかったんですよ!」
ルコア「そこは僕としてはむしろ良かったけどね」
ファフニール「舐められるにもほどがある」
小林「……人類に何があったの?そんなに強かったの人類?」
トール「では振り返っていきましょう」
~回想~
~精神世界~
トール「よし、張り切って侵略を……って行きたいところですが実際どうすればいいんでしょう?」
ルコア『そうだね。侵略って言っても何を基準にすればいいか明確じゃないとね。それじゃあ全人類に対して支配体系を築く、ていうのはどうかな?』
ファフニール『くだらん。人間など全て皆殺しにしてしまえばいい。それで我々の勝利だ』
ルコア『物騒な……って言いたいけどそれも勝利といえば勝利だね。それじゃこれら二つのどっちかを満たしたらクリアってことでいいかな?』
トール「わかりました。しかしどちらも面倒ですね支配体系を作るのはもちろん面倒ですが一人残らず駆逐となると……」
ルコア『手伝おうか?』
トール「いえ、とりあえず手当たり次第ぶっ放してみます!」
ドラゴン化&ブレス(ガアアアア
人「ああああ」
人「だれか、だれか助けて!」
トール「ははは人がごみの様ですね!」(ガアアア
トール「楽ちん楽ちん!ふ、やはり人間など恐るるに足らずですね」
エルマ「トォォォールゥゥゥ!」
トール「ああ、そういえばエルマが居るって言ってましたね。いいでしょう仮想とはいえここであなたとの決着をつけるのも一興です!」
エルマ「混沌勢と話をしようとしたのが間違いだった!貴様は今ここで殺す!!」
トール「い、いえ、そのなんというか……結局あいつら核兵器一回も使わなかったんですよ!」
ルコア「そこは僕としてはむしろ良かったけどね」
ファフニール「舐められるにもほどがある」
小林「……人類に何があったの?そんなに強かったの人類?」
トール「では振り返っていきましょう」
~回想~
~精神世界~
トール「よし、張り切って侵略を……って行きたいところですが実際どうすればいいんでしょう?」
ルコア『そうだね。侵略って言っても何を基準にすればいいか明確じゃないとね。それじゃあ全人類に対して支配体系を築く、ていうのはどうかな?』
ファフニール『くだらん。人間など全て皆殺しにしてしまえばいい。それで我々の勝利だ』
ルコア『物騒な……って言いたいけどそれも勝利といえば勝利だね。それじゃこれら二つのどっちかを満たしたらクリアってことでいいかな?』
トール「わかりました。しかしどちらも面倒ですね支配体系を作るのはもちろん面倒ですが一人残らず駆逐となると……」
ルコア『手伝おうか?』
トール「いえ、とりあえず手当たり次第ぶっ放してみます!」
ドラゴン化&ブレス(ガアアアア
人「ああああ」
人「だれか、だれか助けて!」
トール「ははは人がごみの様ですね!」(ガアアア
トール「楽ちん楽ちん!ふ、やはり人間など恐るるに足らずですね」
エルマ「トォォォールゥゥゥ!」
トール「ああ、そういえばエルマが居るって言ってましたね。いいでしょう仮想とはいえここであなたとの決着をつけるのも一興です!」
エルマ「混沌勢と話をしようとしたのが間違いだった!貴様は今ここで殺す!!」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 16:31:50.87 ID:h6cH7Abl0
~精神世界内・数か月後~
トール「ふう、エルマあなたもいい加減しつこいですね。ですがこれで終わりです!」
エルマ「く!」
軍人「血液凝固剤!打てええええ」
放水車<ぶおおおおおお
トール「ふ、全くこんな時に水遊びとは。人間もつくづく愚かですね……あれ、体が動かな、く」
トール「な、なるほど毒ですか少しは頭が回るようですが。しかし私には解毒魔法が!」
トール(く、人類側に魔法使いの類がいますね。そいつらが私の魔法を妨害していますね。というかそもそもこの毒なんか解毒魔法が効きづらいですし)
トール「ふん、それならブレスでそいつらごと一網打尽にしてやりますよ!」
トール<ガアアアアア
エルマ「させん!!」
トール「く、あなたもこの毒を喰らっているはずなのにまだ動けるんですか、いいでしょうまずはあなたから消し炭に、あれ、体が熱い……溶け」<ジュゥゥゥゥ
トール(く、体がどんどん熱くなっていく魔法で冷却しているのに間に合わない!)
トール「うおおおおおお!まけるかあああああ!超冷却魔法!!」
トール<コチン コチン
トール(しまった!やりすぎました!全然動けません!)
ルコア『トール君動ける?』
トール(精神)『いえちょっと、100年単位で動けそうにないですね』
ルコア『う~ん、これはトール君の負けかな』
トール(精神)『悔しいですが……認めざるを得ないですね、100年使えば何とかなるかもしれませんがそこまで悠長に待たされてる時点で敗北だと思います。かといって、あれより遅いスピードで凍らせても溶けてたと思いますし。しかしどういうことなんでしょう?』
ルコア『ちょっと調べてみるね。……なるほど。君の、というか僕たち全員がたぶんそうなんだろうけど僕たちはブレスを使うとき血液の循環を使って体温を調整していたみたいなんだ』
トール『そんなの初耳なんですけど』
ルコア『僕も初めて知ったよ。君とエルマ君の戦いを見てた人間が研究を重ねたんだと思うよ。もとは薬だから解毒魔法も効き辛いっていうのは魔法使いの人から聞いたんだろうね』
ファフニール『ふん、貴様はドラゴンとの戦いに時間を稼がれすぎたのだ。だからこんなことになる』
トール『う、返す言葉もないですね。まあエルマはウザすぎました。まあ人類からすれば英雄みたいなものですね』
エルマ「やった!トールを封印できた!何でかわからないけど自滅したみたいだ!人間の皆、ありが」
軍人「第一対象沈黙!続いて第二対象への攻撃を開始する!うてえええ」
放水車<ブシャアアア
エルマ「うわ!何をするんだ!」
トール『あれ、なんでエルマが攻撃を受けてるんですか?』
ルコア『まあ人間からしてみれば二匹の竜が暴れていたという状態だからね。どちらも攻撃対象になるのは変ではないかな?』
エルマ「ど、どうして!私は人間のために……」
トール『いくらエルマでも……ちょっとかわいそうですね』
エルマ「そ、そうだ人間の姿になれば私が敵でないとわかるはず」人化
エルマ「おい、攻撃をやめてくれ!」
魔法使い「騙されてはなりませんぞ。竜は人間に化けることができますのじゃ」
エルマ「たのむ攻撃をやめてく、れ」
魔法使い「よし、相当弱っている今なら倒せるはずじゃ!」
軍人「よし食料のなかに爆薬をいれて体内から吹き飛ばす」(コソコソ
エルマ「あ、れこれはクリームパン、おいしい。ありがとう人間ってやっぱり優しい……」(ボカン!
トール『……哀れな』
トール「ふう、エルマあなたもいい加減しつこいですね。ですがこれで終わりです!」
エルマ「く!」
軍人「血液凝固剤!打てええええ」
放水車<ぶおおおおおお
トール「ふ、全くこんな時に水遊びとは。人間もつくづく愚かですね……あれ、体が動かな、く」
トール「な、なるほど毒ですか少しは頭が回るようですが。しかし私には解毒魔法が!」
トール(く、人類側に魔法使いの類がいますね。そいつらが私の魔法を妨害していますね。というかそもそもこの毒なんか解毒魔法が効きづらいですし)
トール「ふん、それならブレスでそいつらごと一網打尽にしてやりますよ!」
トール<ガアアアアア
エルマ「させん!!」
トール「く、あなたもこの毒を喰らっているはずなのにまだ動けるんですか、いいでしょうまずはあなたから消し炭に、あれ、体が熱い……溶け」<ジュゥゥゥゥ
トール(く、体がどんどん熱くなっていく魔法で冷却しているのに間に合わない!)
トール「うおおおおおお!まけるかあああああ!超冷却魔法!!」
トール<コチン コチン
トール(しまった!やりすぎました!全然動けません!)
ルコア『トール君動ける?』
トール(精神)『いえちょっと、100年単位で動けそうにないですね』
ルコア『う~ん、これはトール君の負けかな』
トール(精神)『悔しいですが……認めざるを得ないですね、100年使えば何とかなるかもしれませんがそこまで悠長に待たされてる時点で敗北だと思います。かといって、あれより遅いスピードで凍らせても溶けてたと思いますし。しかしどういうことなんでしょう?』
ルコア『ちょっと調べてみるね。……なるほど。君の、というか僕たち全員がたぶんそうなんだろうけど僕たちはブレスを使うとき血液の循環を使って体温を調整していたみたいなんだ』
トール『そんなの初耳なんですけど』
ルコア『僕も初めて知ったよ。君とエルマ君の戦いを見てた人間が研究を重ねたんだと思うよ。もとは薬だから解毒魔法も効き辛いっていうのは魔法使いの人から聞いたんだろうね』
ファフニール『ふん、貴様はドラゴンとの戦いに時間を稼がれすぎたのだ。だからこんなことになる』
トール『う、返す言葉もないですね。まあエルマはウザすぎました。まあ人類からすれば英雄みたいなものですね』
エルマ「やった!トールを封印できた!何でかわからないけど自滅したみたいだ!人間の皆、ありが」
軍人「第一対象沈黙!続いて第二対象への攻撃を開始する!うてえええ」
放水車<ブシャアアア
エルマ「うわ!何をするんだ!」
トール『あれ、なんでエルマが攻撃を受けてるんですか?』
ルコア『まあ人間からしてみれば二匹の竜が暴れていたという状態だからね。どちらも攻撃対象になるのは変ではないかな?』
エルマ「ど、どうして!私は人間のために……」
トール『いくらエルマでも……ちょっとかわいそうですね』
エルマ「そ、そうだ人間の姿になれば私が敵でないとわかるはず」人化
エルマ「おい、攻撃をやめてくれ!」
魔法使い「騙されてはなりませんぞ。竜は人間に化けることができますのじゃ」
エルマ「たのむ攻撃をやめてく、れ」
魔法使い「よし、相当弱っている今なら倒せるはずじゃ!」
軍人「よし食料のなかに爆薬をいれて体内から吹き飛ばす」(コソコソ
エルマ「あ、れこれはクリームパン、おいしい。ありがとう人間ってやっぱり優しい……」(ボカン!
トール『……哀れな』
35: >>1 2017/03/17(金) 23:00:27.72 ID:eyhMfelk0
~現在~
トール「といった感じで一回目は終わりました」
滝谷「人間の科学力も大したものでヤンすね!」
エルマ(チーン
小林(……そっとしておこう)
小林「でも時間操れるとは聞いたけど三か月も居たの?」
トール「いえ、そこは体感時間も圧縮したので大体一時間半くらいに感じていました」
小林「まあそうしないと厳しいもんね」
トール「まあそれで何回か一人でやったんですけど、ほとんど同じ結末でした」
小林「その薬ってトールは克服できなかったの?」
トール「いえ、冷却用の魔力を残しておいたりそもそもブレスを使わなかったりもしたんですけど、あいつら物変え品変え私たちの弱点を突いてくるもんですから、いたちごっこでして」
ルコア「そんなこんなで、とうとう一人は無理だと考えたトールは僕たちに援軍を頼んだってわけさ」
~回想・精神世界~
トール「うう、ショックです」
ルコア「まあ人間も中々やるってことだね」
ファフニール「ふん、トールの奴が腑抜けただけだ」
トール「ですが!お二人の力を借りれば百人力です!もう人間どもなんてエルマごとけちょんけちょんにしてやります!」
ファフニール「待て」
トール「?どうしたんです、ファフニールさん」
ファフニール「今までトールのやることを黙って見ていたんだ。これからは俺たちが主導でやらせてもらう」
トール「ええ~」
ルコア「まあ正論だね。それじゃあ僕から先にやらせてよ」
ファフニール「なぜだ?そこはこれを作った俺から先にやるのが普通だろ」
ルコア「いやいや、僕も協力したしお相子でしょ」
ファフニール「ほう、やるか?」
トール「ああもう、戦う前から戦力削り合うとかやめてください。ここは公平にジャンケンで決めましょう」
トール「といった感じで一回目は終わりました」
滝谷「人間の科学力も大したものでヤンすね!」
エルマ(チーン
小林(……そっとしておこう)
小林「でも時間操れるとは聞いたけど三か月も居たの?」
トール「いえ、そこは体感時間も圧縮したので大体一時間半くらいに感じていました」
小林「まあそうしないと厳しいもんね」
トール「まあそれで何回か一人でやったんですけど、ほとんど同じ結末でした」
小林「その薬ってトールは克服できなかったの?」
トール「いえ、冷却用の魔力を残しておいたりそもそもブレスを使わなかったりもしたんですけど、あいつら物変え品変え私たちの弱点を突いてくるもんですから、いたちごっこでして」
ルコア「そんなこんなで、とうとう一人は無理だと考えたトールは僕たちに援軍を頼んだってわけさ」
~回想・精神世界~
トール「うう、ショックです」
ルコア「まあ人間も中々やるってことだね」
ファフニール「ふん、トールの奴が腑抜けただけだ」
トール「ですが!お二人の力を借りれば百人力です!もう人間どもなんてエルマごとけちょんけちょんにしてやります!」
ファフニール「待て」
トール「?どうしたんです、ファフニールさん」
ファフニール「今までトールのやることを黙って見ていたんだ。これからは俺たちが主導でやらせてもらう」
トール「ええ~」
ルコア「まあ正論だね。それじゃあ僕から先にやらせてよ」
ファフニール「なぜだ?そこはこれを作った俺から先にやるのが普通だろ」
ルコア「いやいや、僕も協力したしお相子でしょ」
ファフニール「ほう、やるか?」
トール「ああもう、戦う前から戦力削り合うとかやめてください。ここは公平にジャンケンで決めましょう」
36: >>1 2017/03/17(金) 23:01:49.34 ID:eyhMfelk0
~~~~~
ルコア「ふっふ~♪」
ファフニール「まあいい。お手並み拝見といこう」
ルコア「まず、トールは考えなしに暴れすぎなんだよ」
トール「ええ~、そうですか?」
ルコア「僕は殲滅とかあんまり好きじゃないから征服方面でやらせてもらうよ。まずは、そうだね~この一番大きいアメリカって国から攻めようか」
トール『ルコアさん手腕は素晴らしいものでした』
トール『力や脅迫だけでなく洗脳や人身掌握術や認識阻害を駆使して』
トール『瞬く間に、アメリカを占領しました。それも誰にも気づかれることなく……』
トール『いえ気づかれてはいたんでしょう。でなければ奴らはきませんでしたから』
トール「いやあ、さすがですねルコアさん」
ルコア「まあね。気づかれなければエルマも来ないでしょ?それに余計な軍隊とも戦わなくて済むし」
ファフニール「くだらん。人間どもなど我々の力で屠ればいいものを。が、なかなか手腕だったのは認めてやろう」
トール「おお、あのファフニールさんがこんなことを言うとは、このままいけば……」
ルコア「そうだねぇ、全世界にまで僕の支配の手が広がるのも時間の問題かな?」
トール「はい!これで我々の勝利ですよ!」
ルコア「それじゃあ君たちにはカナダとメキシコまで行ってくれる」
ファフニール「なぜおれが貴様の命令など受けねばならん」
ルコア「今回は僕が主導なんだから許してよ」
ファフニール「チッ」
トール「わかりました!それじゃあさっそく行ってきますね!」
トール『そう、奴らは待っていたんです。我々が離れて行動する瞬間を』
???「流星群<ドラゴンダイブ>!!」
ルコア「……これは」
???「お初にお目にかかるのう」
ルコア「まさか人間に気付かれるなんて思わなかったなあ。でもわずか二人で突撃してくるなんて無謀じゃないかな?それとも仲間がいるのかい?」
???「さあ、どうかのう?」
ルコア「君は何者なのかな?」
???「そうじゃのう……ハンターとだけ言っておこうかのう」
~現在~
小林「それでルコアさん負けたんですか!?」
ルコア「本当に強かったよ。相手の攻撃は威力は低いんだけどとにかく早くてこっちが攻撃する隙がなかったよ。それに十発、百発とあてられると結構痛くてさ」
滝谷「攻撃は最強の防御でヤンす」
ルコア「まあそれでも最終的に戦いそのものには僕が勝ったんだけど、自爆されちゃって相打ちだったな~」
トール「私達も助けに行きたかったんですが、エルマとその仲間に妨害されていけず、私は人間の助力を得たエルマに倒されてしまいました。」
小林「あれ、エルマさんって気づいてなかったんじゃなかったの?」
トール「気づいてないふりをして機会をうかがっていただけみたいでした。あ、ちなみにこの時は珍しくエルマと人類の友情エンドでした」
エルマ「ふ、ふん、どうだ見たかトール!やはり私はお前なぞに負けんのだ!正義はかならず勝つのだ!」
トール「はいはい、そうですねと。それで私達二人を失ったファフニールさんがやる気をなくして終わりました」
ルコア「意外と優しいよね」
ファフニール「くだらん、貴様が途中まで進めたデータでクリアしても意味がなかろう。次は俺の番だったしな」
ルコア「ふっふ~♪」
ファフニール「まあいい。お手並み拝見といこう」
ルコア「まず、トールは考えなしに暴れすぎなんだよ」
トール「ええ~、そうですか?」
ルコア「僕は殲滅とかあんまり好きじゃないから征服方面でやらせてもらうよ。まずは、そうだね~この一番大きいアメリカって国から攻めようか」
トール『ルコアさん手腕は素晴らしいものでした』
トール『力や脅迫だけでなく洗脳や人身掌握術や認識阻害を駆使して』
トール『瞬く間に、アメリカを占領しました。それも誰にも気づかれることなく……』
トール『いえ気づかれてはいたんでしょう。でなければ奴らはきませんでしたから』
トール「いやあ、さすがですねルコアさん」
ルコア「まあね。気づかれなければエルマも来ないでしょ?それに余計な軍隊とも戦わなくて済むし」
ファフニール「くだらん。人間どもなど我々の力で屠ればいいものを。が、なかなか手腕だったのは認めてやろう」
トール「おお、あのファフニールさんがこんなことを言うとは、このままいけば……」
ルコア「そうだねぇ、全世界にまで僕の支配の手が広がるのも時間の問題かな?」
トール「はい!これで我々の勝利ですよ!」
ルコア「それじゃあ君たちにはカナダとメキシコまで行ってくれる」
ファフニール「なぜおれが貴様の命令など受けねばならん」
ルコア「今回は僕が主導なんだから許してよ」
ファフニール「チッ」
トール「わかりました!それじゃあさっそく行ってきますね!」
トール『そう、奴らは待っていたんです。我々が離れて行動する瞬間を』
???「流星群<ドラゴンダイブ>!!」
ルコア「……これは」
???「お初にお目にかかるのう」
ルコア「まさか人間に気付かれるなんて思わなかったなあ。でもわずか二人で突撃してくるなんて無謀じゃないかな?それとも仲間がいるのかい?」
???「さあ、どうかのう?」
ルコア「君は何者なのかな?」
???「そうじゃのう……ハンターとだけ言っておこうかのう」
~現在~
小林「それでルコアさん負けたんですか!?」
ルコア「本当に強かったよ。相手の攻撃は威力は低いんだけどとにかく早くてこっちが攻撃する隙がなかったよ。それに十発、百発とあてられると結構痛くてさ」
滝谷「攻撃は最強の防御でヤンす」
ルコア「まあそれでも最終的に戦いそのものには僕が勝ったんだけど、自爆されちゃって相打ちだったな~」
トール「私達も助けに行きたかったんですが、エルマとその仲間に妨害されていけず、私は人間の助力を得たエルマに倒されてしまいました。」
小林「あれ、エルマさんって気づいてなかったんじゃなかったの?」
トール「気づいてないふりをして機会をうかがっていただけみたいでした。あ、ちなみにこの時は珍しくエルマと人類の友情エンドでした」
エルマ「ふ、ふん、どうだ見たかトール!やはり私はお前なぞに負けんのだ!正義はかならず勝つのだ!」
トール「はいはい、そうですねと。それで私達二人を失ったファフニールさんがやる気をなくして終わりました」
ルコア「意外と優しいよね」
ファフニール「くだらん、貴様が途中まで進めたデータでクリアしても意味がなかろう。次は俺の番だったしな」
38: >>1 2017/03/17(金) 23:03:17.42 ID:eyhMfelk0
~回想・精神世界~
ルコア「やれやれ、あそこまで強い人間がいるとは驚いたね」
トール「そうですね。神の加護なくあそこまで人間がいるとは思いませんでしたよ」
ファフニール「貴様らが貧弱なのだ」
ルコア「そういう君はこれからどうするのさ?」
ファフニール「ふん、簡単な事だ。人類を殲滅する」
トール「でもそれ、いままでと同じになっちゃいませんか?」
ファフニール「我々三体でやって負けるはずが無かろう。秘宝もふんだんに使ってやる」
トール『まあこんな感じで秘宝効果もあって結構楽に進行できると思ったんですよ。でもまさか始まって3時間もしないうちに負けるとは思いませんでした。……しかもあんな負け方をするなんて』
???「おい」
ファフニール「なんだ貴様」
???「デュエルしろよ」
ファフニール「なんだと?」
???「もし俺が勝ったらこの世界から手を引いてもらうぜ」
トール「はあ?何言ってるんですか、このもみじ頭。そんなの通るわけ……」
ファフニール「いいだろう。ただし負けたら貴様の命をもらう」
トール「え!いいんですか!!」
ファフニール「構わん。ゲームであろうと俺達ドラゴンが人間に負けるわけがない」
???「そいつはどうかな?」
ファフニール・???「「デュエル!!」」
~~~~
???「やれ、ブラックマジシャン!ブラックマジック!!」
ファフニール「うあああああああ!!」LP2500→0
???「さあ約束だ。この世界から帰ってもらうぜ!」
ファフニール「ふん、仕方あるまい。だが俺はまた戻ってくる。その時はまた戦おう。今度は……一人の決闘者として」
???「ああ、その時を楽しみにしてるぜ!」
トール「まったく、ファフニールさんは。まああんな決闘見せられたらしょうがないですね!」
ルコア「そうだね!今回は帰ろうか!」
~小林宅~
トール「ちなみに数少ないエルマが何も気づかないエンドでした」
エルマ「え?ちょっと待ってくれ。本当に帰ったのか?デュエルで負けただけで?」
ファフニール「当然だろう」
トール「なんか変ですかね?」
滝谷「デュエリストなら当たり前でヤンす」
ルコア「エルマ、疲れてるんじゃない、大丈夫?」
エルマ「わたしか?私が変なのか?小林先輩!」
小林「う、う~ん。これは人間に勝てるかどうかを見るためのゲームだからね。人間に負けちゃったら止めたんだと思うよ。まあ実際、侵略するとなったら話は別だと思うよ」
トール「??そうなんですか??」
小林(……わかんなくなってきた)
トール「それでその次はですね……ああ、あれですね」
ルコア「……あれは僕にとってもトラウマだから思い出したくないな」
ルコア「やれやれ、あそこまで強い人間がいるとは驚いたね」
トール「そうですね。神の加護なくあそこまで人間がいるとは思いませんでしたよ」
ファフニール「貴様らが貧弱なのだ」
ルコア「そういう君はこれからどうするのさ?」
ファフニール「ふん、簡単な事だ。人類を殲滅する」
トール「でもそれ、いままでと同じになっちゃいませんか?」
ファフニール「我々三体でやって負けるはずが無かろう。秘宝もふんだんに使ってやる」
トール『まあこんな感じで秘宝効果もあって結構楽に進行できると思ったんですよ。でもまさか始まって3時間もしないうちに負けるとは思いませんでした。……しかもあんな負け方をするなんて』
???「おい」
ファフニール「なんだ貴様」
???「デュエルしろよ」
ファフニール「なんだと?」
???「もし俺が勝ったらこの世界から手を引いてもらうぜ」
トール「はあ?何言ってるんですか、このもみじ頭。そんなの通るわけ……」
ファフニール「いいだろう。ただし負けたら貴様の命をもらう」
トール「え!いいんですか!!」
ファフニール「構わん。ゲームであろうと俺達ドラゴンが人間に負けるわけがない」
???「そいつはどうかな?」
ファフニール・???「「デュエル!!」」
~~~~
???「やれ、ブラックマジシャン!ブラックマジック!!」
ファフニール「うあああああああ!!」LP2500→0
???「さあ約束だ。この世界から帰ってもらうぜ!」
ファフニール「ふん、仕方あるまい。だが俺はまた戻ってくる。その時はまた戦おう。今度は……一人の決闘者として」
???「ああ、その時を楽しみにしてるぜ!」
トール「まったく、ファフニールさんは。まああんな決闘見せられたらしょうがないですね!」
ルコア「そうだね!今回は帰ろうか!」
~小林宅~
トール「ちなみに数少ないエルマが何も気づかないエンドでした」
エルマ「え?ちょっと待ってくれ。本当に帰ったのか?デュエルで負けただけで?」
ファフニール「当然だろう」
トール「なんか変ですかね?」
滝谷「デュエリストなら当たり前でヤンす」
ルコア「エルマ、疲れてるんじゃない、大丈夫?」
エルマ「わたしか?私が変なのか?小林先輩!」
小林「う、う~ん。これは人間に勝てるかどうかを見るためのゲームだからね。人間に負けちゃったら止めたんだと思うよ。まあ実際、侵略するとなったら話は別だと思うよ」
トール「??そうなんですか??」
小林(……わかんなくなってきた)
トール「それでその次はですね……ああ、あれですね」
ルコア「……あれは僕にとってもトラウマだから思い出したくないな」
39: >>1 2017/03/17(金) 23:06:15.02 ID:eyhMfelk0
~~~
ファフニール「はあぁぁ……」
トール「うわ、ファフニールさんのここまで大きい溜息、初めて聞きましたよ」
ルコア「デュエルで人間に1VS1で負けちゃったのが、よっぽどショックだったんだろうね」
トール「しょうがありません。今回はファフニールさんのために、気分転換で、あそこでやってる……ええとテニス?をやってみましょう!」
ルコア「人間相手にそれは卑怯じゃない?」
トール「まあ人間たちに苦渋を舐めさせられてきたんです。これくらいのストレス発散はさせてください!体をつかうゲームなら人間になんて負けません!!」
トール『そんなことを思ってた時期が私にもありました』
ルコア「あれ、目が見えない。音も聞こえない。感覚もない……翔太く、ん」
???「君の負けだよ……もう聞こえてないだろうけどね」
ファフニール「よし、これで終わりだ!」
???「残念だったな」
観客「あいつ、あらかじめブラックホールを置いてボールを止めやがった!」
トール「私達が、こんなゲームで負けるはずがない!」
???「まだまだだね」
トール「な、どうしてこの人の体、光ってるんですか!?」
???「だって、テニスって楽しいじゃん」
ファフニール「はあぁぁ……」
トール「うわ、ファフニールさんのここまで大きい溜息、初めて聞きましたよ」
ルコア「デュエルで人間に1VS1で負けちゃったのが、よっぽどショックだったんだろうね」
トール「しょうがありません。今回はファフニールさんのために、気分転換で、あそこでやってる……ええとテニス?をやってみましょう!」
ルコア「人間相手にそれは卑怯じゃない?」
トール「まあ人間たちに苦渋を舐めさせられてきたんです。これくらいのストレス発散はさせてください!体をつかうゲームなら人間になんて負けません!!」
トール『そんなことを思ってた時期が私にもありました』
ルコア「あれ、目が見えない。音も聞こえない。感覚もない……翔太く、ん」
???「君の負けだよ……もう聞こえてないだろうけどね」
ファフニール「よし、これで終わりだ!」
???「残念だったな」
観客「あいつ、あらかじめブラックホールを置いてボールを止めやがった!」
トール「私達が、こんなゲームで負けるはずがない!」
???「まだまだだね」
トール「な、どうしてこの人の体、光ってるんですか!?」
???「だって、テニスって楽しいじゃん」
40: >>1 2017/03/17(金) 23:06:52.51 ID:eyhMfelk0
~小林宅~
トール「普通に負けました。やる気がなくなって帰りました」
小林「……私が知ってるテニスと違うような」
滝谷「まあ、プロ同士の試合は技を打ち消し合ってるでヤンす。プロはオーラをだせるようになってようやくスタートラインの厳しい世界でヤンす」
小林(私の中の常識というものがどんどん崩れていくんだけど)
エルマ「そ、その人たちはそんな能力を持ちながら、何でテニスなんてしているんだ……」
トール「そんなもの」
トール「楽しいからに決まってます」
エルマ「楽しいからに決まってるよ」
ファフニール「楽しいからに決まっている」
小林(突っ込みたいけど、なんか納得してしまった)
トール「まあそんな感じで、なんかもう正直あきらめてきたんですけど、そんな時帰ってきたのがカンナでした」
トール「普通に負けました。やる気がなくなって帰りました」
小林「……私が知ってるテニスと違うような」
滝谷「まあ、プロ同士の試合は技を打ち消し合ってるでヤンす。プロはオーラをだせるようになってようやくスタートラインの厳しい世界でヤンす」
小林(私の中の常識というものがどんどん崩れていくんだけど)
エルマ「そ、その人たちはそんな能力を持ちながら、何でテニスなんてしているんだ……」
トール「そんなもの」
トール「楽しいからに決まってます」
エルマ「楽しいからに決まってるよ」
ファフニール「楽しいからに決まっている」
小林(突っ込みたいけど、なんか納得してしまった)
トール「まあそんな感じで、なんかもう正直あきらめてきたんですけど、そんな時帰ってきたのがカンナでした」
41: >>1 2017/03/17(金) 23:10:09.72 ID:eyhMfelk0
~回想~
トール「……なんかもう、人類に勝てない気がしてきました」
エルマ「……」
ファフニール「……」
カンナ「ただいま」
トール「あ、カンナお帰りなさい」
カンナ「トール様、まだあれできる?」
トール「ええっとできますけど……」
カンナ「じゃあ、やっていい?」
トール「やってもいいですけど、その、あんまりお勧めしませんよ」
カンナ「なんで?」
トール「まあ、その、やってみればわかりますよ」
~精神世界~
トール「カンナが入ってきましたしどうしましょう」
トール「それじゃあカンナが自由にやっていいですよ。」
カンナ「それじゃあ、思いっきり遊びたい」
トール『とりあえず先の事は考えず思いっきり暴れました』
トール『そんなこんなをしていると例のごとく敵が現れました』
カンナ「なに、あのもじゃもじゃ?」
トール『それでなぜか倒されました』
???「展開はやぇぇぇぇ!」
???「鼻毛神拳奥義!学校に忘れてきたなんか……そうあれ!!」
???「結局なんだよ!!」
トール・ルコア・ファフニール・カンナ「うわああああ」
???「倒し方むちゃ雑!!」
エルマ「ありがとう!正直いろいろ複雑だが……君たちのおかげで悪は滅びた!」
???「こっちこそ、お前には助けられた。仲間にしてよかったおまえからはソフトンと同じ感じがしたからな。(頭部にう○こつけてる的な意味で)」
???「失礼にもほどがある!!」
???「お礼にところてんをやろう」
???「仲間売りやがった!」
エルマ「本当か!なにからなにまですま、まずぅぅ!!!」<泡ブクブク
???「死んじゃったよォォォ」
~~~
トール「……なんかもう、人類に勝てない気がしてきました」
エルマ「……」
ファフニール「……」
カンナ「ただいま」
トール「あ、カンナお帰りなさい」
カンナ「トール様、まだあれできる?」
トール「ええっとできますけど……」
カンナ「じゃあ、やっていい?」
トール「やってもいいですけど、その、あんまりお勧めしませんよ」
カンナ「なんで?」
トール「まあ、その、やってみればわかりますよ」
~精神世界~
トール「カンナが入ってきましたしどうしましょう」
トール「それじゃあカンナが自由にやっていいですよ。」
カンナ「それじゃあ、思いっきり遊びたい」
トール『とりあえず先の事は考えず思いっきり暴れました』
トール『そんなこんなをしていると例のごとく敵が現れました』
カンナ「なに、あのもじゃもじゃ?」
トール『それでなぜか倒されました』
???「展開はやぇぇぇぇ!」
???「鼻毛神拳奥義!学校に忘れてきたなんか……そうあれ!!」
???「結局なんだよ!!」
トール・ルコア・ファフニール・カンナ「うわああああ」
???「倒し方むちゃ雑!!」
エルマ「ありがとう!正直いろいろ複雑だが……君たちのおかげで悪は滅びた!」
???「こっちこそ、お前には助けられた。仲間にしてよかったおまえからはソフトンと同じ感じがしたからな。(頭部にう○こつけてる的な意味で)」
???「失礼にもほどがある!!」
???「お礼にところてんをやろう」
???「仲間売りやがった!」
エルマ「本当か!なにからなにまですま、まずぅぅ!!!」<泡ブクブク
???「死んじゃったよォォォ」
~~~
42: >>1 2017/03/17(金) 23:11:14.19 ID:eyhMfelk0
~~~
カンナ「ぐす、ぐす」
トール「カンナ、実は私たちも何回もやってるんですけど、その、私達今のところ全敗でして……正直あきらめようかなって思ってたところなんです」
カンナ「ぐす、トール様あきらめちゃだめ」
トール「でも、」
カンナ「ドラゴンの誇りはどこに行ったの?」
トール「ッ、そうですよね。こんなところで負けを認めるわけにはいきません!なぜなら私たちはドラゴンなんですから!」
ファフニール「こんな子供に教えられるとはな」
ルコア「まだまだあきらめきれないね!」
~現在~
小林(なんだかどんどんエルマの扱いがひどくなってるのは、気のせいだろうか?)
エルマ「わ、わたしの角、その、本当にあれに見えるのか!?」
小林「わ、私はかわいいと思うよ」
トール「それからは……本当に地獄でした」
カンナ「霊界探偵、ぐす、ていうよくわかんないの、来た。ぐす」
ファフニール「狸だか猫だかよくわからん未来からきたとかいう機械にやられた」
ルコア「カエル型宇宙人が来たときは、さすがの僕も驚いたね」
トール「謎を食べる魔人とやらは私たちを超えるインチキぶりでしたね」
ルコア「顔がアンパンでできた生物が出てきたときは何かのホラーかと思ったよ」
ファフニール「錬金術を使うやつらもいたな。あの術少し興味深かったぞ」
小林「ねえ、その人たち本当にいるの?私の生きてる世界ってそんなわけわからない人たちがいっぱいいるの?」
トール「そんなこんなで」
カンナ「ぐす、ぐす」
トール「カンナ、実は私たちも何回もやってるんですけど、その、私達今のところ全敗でして……正直あきらめようかなって思ってたところなんです」
カンナ「ぐす、トール様あきらめちゃだめ」
トール「でも、」
カンナ「ドラゴンの誇りはどこに行ったの?」
トール「ッ、そうですよね。こんなところで負けを認めるわけにはいきません!なぜなら私たちはドラゴンなんですから!」
ファフニール「こんな子供に教えられるとはな」
ルコア「まだまだあきらめきれないね!」
~現在~
小林(なんだかどんどんエルマの扱いがひどくなってるのは、気のせいだろうか?)
エルマ「わ、わたしの角、その、本当にあれに見えるのか!?」
小林「わ、私はかわいいと思うよ」
トール「それからは……本当に地獄でした」
カンナ「霊界探偵、ぐす、ていうよくわかんないの、来た。ぐす」
ファフニール「狸だか猫だかよくわからん未来からきたとかいう機械にやられた」
ルコア「カエル型宇宙人が来たときは、さすがの僕も驚いたね」
トール「謎を食べる魔人とやらは私たちを超えるインチキぶりでしたね」
ルコア「顔がアンパンでできた生物が出てきたときは何かのホラーかと思ったよ」
ファフニール「錬金術を使うやつらもいたな。あの術少し興味深かったぞ」
小林「ねえ、その人たち本当にいるの?私の生きてる世界ってそんなわけわからない人たちがいっぱいいるの?」
トール「そんなこんなで」
44: >>1 2017/03/17(金) 23:18:15.59 ID:eyhMfelk0
~回想・精神世界~
トール「しょうがありません。もう最終手段に出ましょう」
ファフニール「なんだ?」
トール「認識阻害を使って時間をかけて人を減らしていくんです。……正直、人間から逃げるみたいにコソコソするのは嫌でしたが。それに根気がいりますし」
カンナ「頑張る!」
ルコア「でも、エルマにはばれるんじゃないかな?」
トール「エルマは先にこちらの味方になってもらいましょう。まあ、いままでの傾向でエルマ闇落ちルートは大体わかってますからね!」
~精神世界・5時間後~
エルマ「人間とはなんと愚かで邪悪な生き物だ!根絶やしにしてやる!」
トール(ちょろい)
ルコア「それじゃあこれからどうする?固まって行動する?」
ファフニール「それでは時間がかかりすぎる」
トール「そうですね。人間に時間を与えすぎるのはよくないですね。それじゃあ私は北を回りますので、ファフニールさんは南、ルコアさんは西、エルマは東をお願いします。カンナは認識阻害を使えないので私とまわりますか」
~~一年後~~
トール『そんな感じで何とか人類の9割位までは減らせました。ちなみに体感時間で6時間くらいですね』
トール「あともうちょっとですね」
カンナ「頑張った」
ルコア「そうだねぇ。でもここからが勝負だよ」
トール「そうですね。いつもだとこういう、うまくいってる時に限って妨害が……」
???「おめえたち!」
トール「ほ~らきた」
???「罪のない人間たちを何人も殺しやがって、おら、絶対許さねえ!」
トール(ああ、それ言われるとちょっと罪悪感がわいちゃいますね)
エルマ「ふん、人間など死んで当然の生き物だ。生きている時点で罪なのだ!罪のない人間などいない!」
トール(あなたは染まりすぎです)
???「なんだと、オラおめえらのこと絶対ゆるさねえ!」
ファフニール(ピク
トール「しょうがありません。もう最終手段に出ましょう」
ファフニール「なんだ?」
トール「認識阻害を使って時間をかけて人を減らしていくんです。……正直、人間から逃げるみたいにコソコソするのは嫌でしたが。それに根気がいりますし」
カンナ「頑張る!」
ルコア「でも、エルマにはばれるんじゃないかな?」
トール「エルマは先にこちらの味方になってもらいましょう。まあ、いままでの傾向でエルマ闇落ちルートは大体わかってますからね!」
~精神世界・5時間後~
エルマ「人間とはなんと愚かで邪悪な生き物だ!根絶やしにしてやる!」
トール(ちょろい)
ルコア「それじゃあこれからどうする?固まって行動する?」
ファフニール「それでは時間がかかりすぎる」
トール「そうですね。人間に時間を与えすぎるのはよくないですね。それじゃあ私は北を回りますので、ファフニールさんは南、ルコアさんは西、エルマは東をお願いします。カンナは認識阻害を使えないので私とまわりますか」
~~一年後~~
トール『そんな感じで何とか人類の9割位までは減らせました。ちなみに体感時間で6時間くらいですね』
トール「あともうちょっとですね」
カンナ「頑張った」
ルコア「そうだねぇ。でもここからが勝負だよ」
トール「そうですね。いつもだとこういう、うまくいってる時に限って妨害が……」
???「おめえたち!」
トール「ほ~らきた」
???「罪のない人間たちを何人も殺しやがって、おら、絶対許さねえ!」
トール(ああ、それ言われるとちょっと罪悪感がわいちゃいますね)
エルマ「ふん、人間など死んで当然の生き物だ。生きている時点で罪なのだ!罪のない人間などいない!」
トール(あなたは染まりすぎです)
???「なんだと、オラおめえらのこと絶対ゆるさねえ!」
ファフニール(ピク
45: >>1 2017/03/17(金) 23:19:26.67 ID:eyhMfelk0
トール(この人間のちから、私たちを超えているかもしれませんね)
ルコア(いままでも強い人間と戦ったことはあったけど……これは別格だね)
エルマ「ふ、ふん、金髪になってかっこつけたところで所詮は人間!ドラゴンの敵ではな、」
「ファイナル・フラッシュ!」
エルマ「トール!危ない!」
トール「エルマァァァァ!」
トール(あなた味方にするといつも私をかばって死にますよね!ツンデレなんですか!本当は私のこと大好きなんですか!)
???「ベジータ!不意打ちは卑怯だぞ!」
???「ふん、カカロット。だから貴様は甘いのだ!」
ファフニール(こいつクラスがもう一人か……)
ルコア(悔しいけど、ここは引くしかないかな)
トール「ルコアさん、ファフニールさん」
ファフニール・ルコア「??」
トール「このエルマは仮想上で、しかもエルマは本来は敵ですから死んでも問題なくて、ゲームクリアを目指すならここは逃げた方がいいのはわかっています」
カンナ「トール様……」
トール「ですが、私は逃げるわけには行けません。
だって、エルマは私の友ですから」
ルコア「……ふふ、まあしょうがないよね。それじゃあ、超本気モードで行こうか!」
ファフニール「ふん、好きにしろ。もとより俺は人間を前にして逃げるなどという選択肢は最初からない」
カンナ「全力全開!」
トール『そんなわけで私たちは全力で戦いました』
トール『しかし四人がかりでも結局彼らをたおすことはできず、私たちは倒されてしまいました』
トール(精神体)『負けちゃいましたね』
ファフニール(精神体)『まさかあそこまで別格の人間がいるとはな』
カンナ(精神体)『でもいままで一番人間倒せた』
トール『そうです!私達頑張りましたよ!たった五人でここまで減らせたんです!ドラゴンは私たち以外にもたくさんいるんです!もうこれはドラゴンは人類に勝利した!といっても過言ではないんじゃないでしょうか!』
ルコア(精神体)『そうだね。初期目標は達成できなかったけどせめてドラゴンの威厳はしめせたかな?』
???「いでよ神龍、そして願いをかなえたまえ!」
トール『ぷ、なんですかその神とかいう名前を恥ずかしげもなく使う竜は』
神龍「願いを言え」
???「ドラゴンにやられた地球をもとに戻してくれ!」
トール『はあ、そんなのできるわけな』
神龍「わかった」<シュンシュンシュン
トール『はああああああああああああああああああああああああああ!!!』
神龍「次の願いを言え」
???「あのドラゴンに殺された奴ら全員生き返らせてくれ!」
トール『いやいや何言ってるんですか、そんなのできるわけ』
神龍「わかった」<シュンシュンシュン
トール『はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!』
~小林宅~
ルコア「……」
ファフニール「……」
カンナ「ふえぇぇぇぇ、ふえぇぇぇぇぇ」
トール「このこの○▽×~※がぁぁぁ!」
ルコア(いままでも強い人間と戦ったことはあったけど……これは別格だね)
エルマ「ふ、ふん、金髪になってかっこつけたところで所詮は人間!ドラゴンの敵ではな、」
「ファイナル・フラッシュ!」
エルマ「トール!危ない!」
トール「エルマァァァァ!」
トール(あなた味方にするといつも私をかばって死にますよね!ツンデレなんですか!本当は私のこと大好きなんですか!)
???「ベジータ!不意打ちは卑怯だぞ!」
???「ふん、カカロット。だから貴様は甘いのだ!」
ファフニール(こいつクラスがもう一人か……)
ルコア(悔しいけど、ここは引くしかないかな)
トール「ルコアさん、ファフニールさん」
ファフニール・ルコア「??」
トール「このエルマは仮想上で、しかもエルマは本来は敵ですから死んでも問題なくて、ゲームクリアを目指すならここは逃げた方がいいのはわかっています」
カンナ「トール様……」
トール「ですが、私は逃げるわけには行けません。
だって、エルマは私の友ですから」
ルコア「……ふふ、まあしょうがないよね。それじゃあ、超本気モードで行こうか!」
ファフニール「ふん、好きにしろ。もとより俺は人間を前にして逃げるなどという選択肢は最初からない」
カンナ「全力全開!」
トール『そんなわけで私たちは全力で戦いました』
トール『しかし四人がかりでも結局彼らをたおすことはできず、私たちは倒されてしまいました』
トール(精神体)『負けちゃいましたね』
ファフニール(精神体)『まさかあそこまで別格の人間がいるとはな』
カンナ(精神体)『でもいままで一番人間倒せた』
トール『そうです!私達頑張りましたよ!たった五人でここまで減らせたんです!ドラゴンは私たち以外にもたくさんいるんです!もうこれはドラゴンは人類に勝利した!といっても過言ではないんじゃないでしょうか!』
ルコア(精神体)『そうだね。初期目標は達成できなかったけどせめてドラゴンの威厳はしめせたかな?』
???「いでよ神龍、そして願いをかなえたまえ!」
トール『ぷ、なんですかその神とかいう名前を恥ずかしげもなく使う竜は』
神龍「願いを言え」
???「ドラゴンにやられた地球をもとに戻してくれ!」
トール『はあ、そんなのできるわけな』
神龍「わかった」<シュンシュンシュン
トール『はああああああああああああああああああああああああああ!!!』
神龍「次の願いを言え」
???「あのドラゴンに殺された奴ら全員生き返らせてくれ!」
トール『いやいや何言ってるんですか、そんなのできるわけ』
神龍「わかった」<シュンシュンシュン
トール『はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!』
~小林宅~
ルコア「……」
ファフニール「……」
カンナ「ふえぇぇぇぇ、ふえぇぇぇぇぇ」
トール「このこの○▽×~※がぁぁぁ!」
46: >>1 2017/03/17(金) 23:20:43.40 ID:eyhMfelk0
~現在~
トール「というわけで、私たちの努力は全部無駄になりました」
小林「うん、これは糞ゲーだね」
滝谷「間違いなしでヤンす」
エルマ「と、友だと。わ、私はちょっと恥ずかしいぞ」
トール「何赤くなってるんですか。気持ち悪いですね」
エルマ(ガーン)「わ、私、もう帰る!!」
トール「まあ、エルマじゃありませんが、今日はもう遅いですし解散しますか。ほらカンナも寝ますよ」
ルコア「そうだね。それじゃあ僕も帰ろうかな」
ファフニール「そうだな」
~寝室~
小林(はあ、私のちょっとした疑問から始まったけどなんかトールたちに悪いことしちゃったな)
扉<ギー
小林「トール?」
トール「小林さん、ちょっといいですか?」
小林「どうしたの、私もう寝たいんだけど」
トール「すいません、散歩に行きませんか?」
小林「え~嫌だよ。明日仕事早いのに」
トール「そこを何とか!できれば今日中に終わらせたい案件なんです」
小林(トールがこんなに食い下がるなんて珍しいな、……何か理由があるのかな?)
小林「まあいいよ」
~天空~
小林「やっぱりトールの上は気持ちいいね」
トール「……そうですか、よかったです」
小林(元気ないな)「でもさエルマに説明してたみたいなのは、思ったより少なかったね」
トール「……あんまり笑えないようなのは、説明しませんでしたから」
小林(聞かない方がいいのかな)「そ、それで、これからどこいくの?」
トール「ちょっと……エルマ闇落ちルートまで」
トール「というわけで、私たちの努力は全部無駄になりました」
小林「うん、これは糞ゲーだね」
滝谷「間違いなしでヤンす」
エルマ「と、友だと。わ、私はちょっと恥ずかしいぞ」
トール「何赤くなってるんですか。気持ち悪いですね」
エルマ(ガーン)「わ、私、もう帰る!!」
トール「まあ、エルマじゃありませんが、今日はもう遅いですし解散しますか。ほらカンナも寝ますよ」
ルコア「そうだね。それじゃあ僕も帰ろうかな」
ファフニール「そうだな」
~寝室~
小林(はあ、私のちょっとした疑問から始まったけどなんかトールたちに悪いことしちゃったな)
扉<ギー
小林「トール?」
トール「小林さん、ちょっといいですか?」
小林「どうしたの、私もう寝たいんだけど」
トール「すいません、散歩に行きませんか?」
小林「え~嫌だよ。明日仕事早いのに」
トール「そこを何とか!できれば今日中に終わらせたい案件なんです」
小林(トールがこんなに食い下がるなんて珍しいな、……何か理由があるのかな?)
小林「まあいいよ」
~天空~
小林「やっぱりトールの上は気持ちいいね」
トール「……そうですか、よかったです」
小林(元気ないな)「でもさエルマに説明してたみたいなのは、思ったより少なかったね」
トール「……あんまり笑えないようなのは、説明しませんでしたから」
小林(聞かない方がいいのかな)「そ、それで、これからどこいくの?」
トール「ちょっと……エルマ闇落ちルートまで」
47: >>1 2017/03/17(金) 23:23:37.27 ID:eyhMfelk0
~~5時間後~~
小林「人間なんて滅びればいいんだ」
トール「やめてくださいよ、私がそういうこと思わないように小林さんを連れてきたんですから……」
小林(一言でいって人間たちの所業は最悪だった)
小林(人間が人間と動物を混ぜて楽しんでいた)
小林(人間が異界の住人を切り売りしていた)
小林(人間が人間を生産していた)
小林(人間を滅ぼそうとしたエルマの気持ちが……ちょっとわかった)
トール「……まあこんなの悪党の中でも一部だっていうことはわかってはいるんですが、見ちゃった以上放っておけなくて。付き合わせてすいません」
小林「いや、気にしなくていいよ。こっちこそ、ありがとうトール。人間ためにやってくれて」
トール「……次で最後です」
???「君たち!もう許さないぞ!」
トール「あれ?先客がいますね」
人「てめえなんだこの化け物」
人「やっちまえ!!」
???「アンパンチ!!」
人々「うわああああ」
異界の住人「こわかったよおおおおお!」
???「もう大丈夫だからね。僕の顔をお食べ」
トール「……帰りましょうか」
小林「そうだね」
~滝谷宅~
滝谷「ファフ君遅かったでヤンすね。どこ行ってたでヤンす?」
ファフニール「トールの手伝いで『掃除』をしていた」
滝谷「ファフ君がそういうことするの珍しいでヤンすね」
ファフニール「ふん、俺として放っておいてもよかったが……ゲームは気持ちよくやりたいからな」
~翔太宅~
翔太「おかえり遅かったね」
ルコア「ちょっと『掃除』しててね」
翔太「へえ、そうなんだ」
ルコア(翔太君もひょっとしたらいつかあんな感じになっちゃうのかな)
ルコア「もし将来翔太君がロリコン禿デブ鬼畜親父になっても僕はついていくかね~!!」
翔太「な、何言ってるの!!」
小林「人間なんて滅びればいいんだ」
トール「やめてくださいよ、私がそういうこと思わないように小林さんを連れてきたんですから……」
小林(一言でいって人間たちの所業は最悪だった)
小林(人間が人間と動物を混ぜて楽しんでいた)
小林(人間が異界の住人を切り売りしていた)
小林(人間が人間を生産していた)
小林(人間を滅ぼそうとしたエルマの気持ちが……ちょっとわかった)
トール「……まあこんなの悪党の中でも一部だっていうことはわかってはいるんですが、見ちゃった以上放っておけなくて。付き合わせてすいません」
小林「いや、気にしなくていいよ。こっちこそ、ありがとうトール。人間ためにやってくれて」
トール「……次で最後です」
???「君たち!もう許さないぞ!」
トール「あれ?先客がいますね」
人「てめえなんだこの化け物」
人「やっちまえ!!」
???「アンパンチ!!」
人々「うわああああ」
異界の住人「こわかったよおおおおお!」
???「もう大丈夫だからね。僕の顔をお食べ」
トール「……帰りましょうか」
小林「そうだね」
~滝谷宅~
滝谷「ファフ君遅かったでヤンすね。どこ行ってたでヤンす?」
ファフニール「トールの手伝いで『掃除』をしていた」
滝谷「ファフ君がそういうことするの珍しいでヤンすね」
ファフニール「ふん、俺として放っておいてもよかったが……ゲームは気持ちよくやりたいからな」
~翔太宅~
翔太「おかえり遅かったね」
ルコア「ちょっと『掃除』しててね」
翔太「へえ、そうなんだ」
ルコア(翔太君もひょっとしたらいつかあんな感じになっちゃうのかな)
ルコア「もし将来翔太君がロリコン禿デブ鬼畜親父になっても僕はついていくかね~!!」
翔太「な、何言ってるの!!」
48: >>1 2017/03/17(金) 23:24:44.80 ID:eyhMfelk0
~居酒屋~
小林「ぷはあ!」
トール「おお、いい飲みっぷりですね!小林さん」
小林「まあ嫌なことは飲んで忘れるのが一番だからね」
トール「それにしても……あのように腐った人種も居るかと思えば、小林さんや、その、先ほどあげた神の奴に頼らない英雄の様な人もいて、核兵器のようなものを作ったかと思えば結局自分達の危機に瀕しても使わなかったり人間はよくわかりません。人間ってなんなんですか?」
小林「う~ん、人間は良い人もいれば悪い人もいる。さらに言えば個人でだって優しい面と怒りを感じる面、楽しい面悲しい面、いろいろな面があるんだ。一方だけが人間の姿じゃない……て感じかな?」
トール「そんなもんですか?」
小林「人間ていう種族でくくっちゃうとわかりづらくなるけどドラゴンだってそうでしょ?」
トール「……確かにドラゴンだって調和勢と混沌勢で争っていますし、それら全部を『ドラゴン』でいっしょくたにされると怒っちゃいますね」
トール(それに私自身、昔は人間の事を塵芥程度にしか考えていませんでした。が、今は……)
小林「?」
トール「そうですよね。なのにエルマはまじめすぎるんですよね!」
小林「真面目な人は極端から極端に走っちゃうことがあるからね。まあ、エルマの気持ちもわかるけどね」
トール(そうか、昔は塵芥位にしか考えていなかった人間をこうも愛おしく感じている時点で)
トール「あ、それ霊界探偵とやらも言ってました」
小林「へえ、そうなんだ」
トール(小林さんに会った時点で、私は人間に負けていたのかもしれませんね♡) 終わり?
小林「ぷはあ!」
トール「おお、いい飲みっぷりですね!小林さん」
小林「まあ嫌なことは飲んで忘れるのが一番だからね」
トール「それにしても……あのように腐った人種も居るかと思えば、小林さんや、その、先ほどあげた神の奴に頼らない英雄の様な人もいて、核兵器のようなものを作ったかと思えば結局自分達の危機に瀕しても使わなかったり人間はよくわかりません。人間ってなんなんですか?」
小林「う~ん、人間は良い人もいれば悪い人もいる。さらに言えば個人でだって優しい面と怒りを感じる面、楽しい面悲しい面、いろいろな面があるんだ。一方だけが人間の姿じゃない……て感じかな?」
トール「そんなもんですか?」
小林「人間ていう種族でくくっちゃうとわかりづらくなるけどドラゴンだってそうでしょ?」
トール「……確かにドラゴンだって調和勢と混沌勢で争っていますし、それら全部を『ドラゴン』でいっしょくたにされると怒っちゃいますね」
トール(それに私自身、昔は人間の事を塵芥程度にしか考えていませんでした。が、今は……)
小林「?」
トール「そうですよね。なのにエルマはまじめすぎるんですよね!」
小林「真面目な人は極端から極端に走っちゃうことがあるからね。まあ、エルマの気持ちもわかるけどね」
トール(そうか、昔は塵芥位にしか考えていなかった人間をこうも愛おしく感じている時点で)
トール「あ、それ霊界探偵とやらも言ってました」
小林「へえ、そうなんだ」
トール(小林さんに会った時点で、私は人間に負けていたのかもしれませんね♡) 終わり?
49: >>1 2017/03/17(金) 23:25:36.88 ID:eyhMfelk0
トール「さあ、小林さんぐいっと一杯行っちゃってください!」
小林「そう急かさないでよ」<ゴクゴクゴク
トール(ふ、計画通り)
トール(今のお酒には媚薬が入っているのです)
トール(ここで小林さんを押し倒せば私達ドラゴンは人間に勝利できる(性的な意味で)例えDLR(ドラゴンレズレ○プ)でも、媚薬でお互い楽しめば合法です)
トール(このまま人間に負けっぱなしでは後味が悪いですので、最後にドラゴンの名誉挽回させてもらいますよ)
トール(……いいえ嘘つきました、すいません)
トール(本当は私がDLRしたいだけなのです)
小林<ビク(ムラムラ
トール(お、来ましたね)
トール「おっと小林さんそろそろ限界ですか?大将!お勘定」
扉<ガラガラ ぴしゃ
トール「ああ、でもこのままじゃ家まで持ちそうにない、おっとちょうど真ん前にいいホテルが。さあさあ、小林さんあそこで休憩……もとい明日に備えて寝ましょう!」
トール(まあ眠らせる気なんてありませんがね!)
小林「おいトール?」
トール「はい?」
小林「誘ってんのか?」(ギラリ
トール「え」
トール『あそこは私がDLRする流れだと思ったんですよ、はい』
トール『でも私は最後まで人間を舐めていたようです』
トール『まさか媚薬で理性を失った小林さんにDGLR(ドラゴン逆レズレ○プ)されるなんて』
トール『小林さんの言っていた通り人間には色々な面があるものですね』
トール『でも悔いはありません。私が最善を尽くした結果なのですから』
トール『え、私が人間に勝てるかですって?勝てるわけないじゃない』
トール「だって♡こんなに気持ちいいんだもん♡」(あへあへ
(朝になって冷静になった)小林「………………………………………………死にたい」 終わり
小林「そう急かさないでよ」<ゴクゴクゴク
トール(ふ、計画通り)
トール(今のお酒には媚薬が入っているのです)
トール(ここで小林さんを押し倒せば私達ドラゴンは人間に勝利できる(性的な意味で)例えDLR(ドラゴンレズレ○プ)でも、媚薬でお互い楽しめば合法です)
トール(このまま人間に負けっぱなしでは後味が悪いですので、最後にドラゴンの名誉挽回させてもらいますよ)
トール(……いいえ嘘つきました、すいません)
トール(本当は私がDLRしたいだけなのです)
小林<ビク(ムラムラ
トール(お、来ましたね)
トール「おっと小林さんそろそろ限界ですか?大将!お勘定」
扉<ガラガラ ぴしゃ
トール「ああ、でもこのままじゃ家まで持ちそうにない、おっとちょうど真ん前にいいホテルが。さあさあ、小林さんあそこで休憩……もとい明日に備えて寝ましょう!」
トール(まあ眠らせる気なんてありませんがね!)
小林「おいトール?」
トール「はい?」
小林「誘ってんのか?」(ギラリ
トール「え」
トール『あそこは私がDLRする流れだと思ったんですよ、はい』
トール『でも私は最後まで人間を舐めていたようです』
トール『まさか媚薬で理性を失った小林さんにDGLR(ドラゴン逆レズレ○プ)されるなんて』
トール『小林さんの言っていた通り人間には色々な面があるものですね』
トール『でも悔いはありません。私が最善を尽くした結果なのですから』
トール『え、私が人間に勝てるかですって?勝てるわけないじゃない』
トール「だって♡こんなに気持ちいいんだもん♡」(あへあへ
(朝になって冷静になった)小林「………………………………………………死にたい」 終わり
50: >>1 2017/03/17(金) 23:26:05.91 ID:eyhMfelk0
~おまけ~
小林「……………………はあぁぁぁ」
トール「小林さん元気出してください!あれは私が原因なんですから」
ルコア「そうだよ。それに話を聞く限りトールの自業自得」
トール「さあ、わかったら私を思いっきりDGLRしてください!」
ルコア「……にすらなってないね」
トール「そ、そうだ気分転換にゲームでもしませんか?」
小林「それじゃあ……そうだ、あれやらせて。世界征服のやつ」
トール「え、う~ん、まあいいですよ」
小林「ありがとう」
トール「でもあれ気晴らしになりますかね?」
ルコア「さあね。でも人間がドラゴンの力を使えるっていうのは爽快かもね」
~1時間後~
トール「おつかれさまでした小林さん」
小林「……」
トール「あんまり気晴らしにならなかったかもしれませんが、まあそれ糞ゲーですから気にせず」
小林「クリアした」
トール「へ?」
小林「だからクリアしたんだって」
トール「えええええええええええええええええええええ!!」
ルコア「さ、参考までにどうやってやったのか聞いていいかな?」
小林「いや、アメリカから核兵器ぱくった後で適当に全世界ばら撒いたんだよ。そしたら核兵器の打ち合いが始まっちゃって。そのあと異空間で80年位待ったら人間が住める星じゃなくなってた」
ルコア「に、人間の兵器を使って自滅に追い込む、か。僕たちにはない発想だったね」
トール「ま、全くこれだから愚かな人間どもは!あれ、でも、あの神の名を持つ忌々しい竜は?」
小林「先に殺しといた」
ルコア「……」
トール(人間って……恐ろしい)
~おまけ2~
小林「でもなんかこのゲームこのまま腐らせちゃったらもったいないな」
~~~~
小林「こうこうこういうゲームなんですが」
地獄巡「わかりました!商品化しましょう!」
~~~~
小林「そのゲームはバカ売れした」
カンナ「このゲーム面白い」
トール「カンナ次は私ですよ!」
小林「いや本物やれよ」
終わり
小林「……………………はあぁぁぁ」
トール「小林さん元気出してください!あれは私が原因なんですから」
ルコア「そうだよ。それに話を聞く限りトールの自業自得」
トール「さあ、わかったら私を思いっきりDGLRしてください!」
ルコア「……にすらなってないね」
トール「そ、そうだ気分転換にゲームでもしませんか?」
小林「それじゃあ……そうだ、あれやらせて。世界征服のやつ」
トール「え、う~ん、まあいいですよ」
小林「ありがとう」
トール「でもあれ気晴らしになりますかね?」
ルコア「さあね。でも人間がドラゴンの力を使えるっていうのは爽快かもね」
~1時間後~
トール「おつかれさまでした小林さん」
小林「……」
トール「あんまり気晴らしにならなかったかもしれませんが、まあそれ糞ゲーですから気にせず」
小林「クリアした」
トール「へ?」
小林「だからクリアしたんだって」
トール「えええええええええええええええええええええ!!」
ルコア「さ、参考までにどうやってやったのか聞いていいかな?」
小林「いや、アメリカから核兵器ぱくった後で適当に全世界ばら撒いたんだよ。そしたら核兵器の打ち合いが始まっちゃって。そのあと異空間で80年位待ったら人間が住める星じゃなくなってた」
ルコア「に、人間の兵器を使って自滅に追い込む、か。僕たちにはない発想だったね」
トール「ま、全くこれだから愚かな人間どもは!あれ、でも、あの神の名を持つ忌々しい竜は?」
小林「先に殺しといた」
ルコア「……」
トール(人間って……恐ろしい)
~おまけ2~
小林「でもなんかこのゲームこのまま腐らせちゃったらもったいないな」
~~~~
小林「こうこうこういうゲームなんですが」
地獄巡「わかりました!商品化しましょう!」
~~~~
小林「そのゲームはバカ売れした」
カンナ「このゲーム面白い」
トール「カンナ次は私ですよ!」
小林「いや本物やれよ」
終わり
51: >>1 2017/03/17(金) 23:27:06.03 ID:eyhMfelk0
一番好きなドラゴンはエルマ
依頼出してきます
依頼出してきます
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/17(金) 23:33:13.18 ID:RCizbr+to
うん。まあ、乙
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/18(土) 01:40:29.02 ID:fl7F20xro
急にパロネタ入れたのが裏目ってる…
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/18(土) 02:17:52.11 ID:Wa56PEW4o
パロ入れるなら最初からやれよ...
リアルならルコアが出てきた辺りで負けかな
リアルならルコアが出てきた辺りで負けかな
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/18(土) 20:53:58.59 ID:SiG6gKEjO
乙
俺はこういう無茶苦茶なのは好きだぞ
俺はこういう無茶苦茶なのは好きだぞ
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 22:27:45.31 ID:CXwrc0Jmo
うーんこの
うーん
うーん
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489262388/
Entry ⇒ 2017.06.29 | Category ⇒ 小林さんちのメイドラゴン | Comments (0)
トール「ウルトラマンオーブですか?」カンナ「トール様いっしょに見よう」
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:15:06.338 ID:5QW40fYDd
カンナ「才川に借りた。かっこいいドラゴンがいっぱい出るって言ってた」
トール「それは良いですね、見てみましょうか」
トール「あ!鳥みたいなドラゴンが出てきましたよ!」
カンナ「かっこいい」
トール「むっ、こいつ人間のクセに巨大化してドラゴンと戦うつもりですね?」
http://i.imgur.com/RJtt9cu.jpg
カンナ「マガバッサーがんばれー」
トール「あぁ!光線なんてズルいですよ!」
カンナ「惜しかった」
トール「それは良いですね、見てみましょうか」
トール「あ!鳥みたいなドラゴンが出てきましたよ!」
カンナ「かっこいい」
トール「むっ、こいつ人間のクセに巨大化してドラゴンと戦うつもりですね?」
http://i.imgur.com/RJtt9cu.jpg
カンナ「マガバッサーがんばれー」
トール「あぁ!光線なんてズルいですよ!」
カンナ「惜しかった」
2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:15:53.930 ID:5QW40fYDd
トール「今度はロボットみたいなドラゴンですね」
トール「封印されてるなんてよっぽど強いドラゴンなんですかね」
http://i.imgur.com/JLpusNz.jpg
カンナ「オーブ出てきた」
トール「このドラゴンはビームが撃てるんですね!効いてますよ!」
カンナ「マガグランドキングつよい」
トール「あ!反射した自分のビームでダメージが!やられちゃいましたか……」
カンナ「もう少しで倒せた」
トール「封印されてるなんてよっぽど強いドラゴンなんですかね」
http://i.imgur.com/JLpusNz.jpg
カンナ「オーブ出てきた」
トール「このドラゴンはビームが撃てるんですね!効いてますよ!」
カンナ「マガグランドキングつよい」
トール「あ!反射した自分のビームでダメージが!やられちゃいましたか……」
カンナ「もう少しで倒せた」
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:16:51.759 ID:5QW40fYDd
トール「次は水を臭くするドラゴンですか……こいつはちょっと迷惑ですね」
http://i.imgur.com/9PVAXoi.jpg
カンナ「でもオーブにも効いてる」
トール「透明になったり中々多芸なドラゴンです!これなら勝てるかもしれませんよ!」
カンナ「マガジャッパ負けるなー」
トール「オーブが新しい姿に⁉︎あぁ!また駄目でしたか……」
カンナ「オーブつよい」
http://i.imgur.com/9PVAXoi.jpg
カンナ「でもオーブにも効いてる」
トール「透明になったり中々多芸なドラゴンです!これなら勝てるかもしれませんよ!」
カンナ「マガジャッパ負けるなー」
トール「オーブが新しい姿に⁉︎あぁ!また駄目でしたか……」
カンナ「オーブつよい」
4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:17:39.871 ID:5QW40fYDd
トール「おぉ!今度のドラゴンにはオーブの攻撃が全く通じませんよ!これは勝ちましたね!」
カンナ「オーブ倒した。マガパドンつよい」
トール「さぁオーブがいない今ですよ!街を焼き尽くしましょう!」
カンナ「オーブ生きてた」
トール「えぇ⁉︎そんな方法で炎のバリアを破るなんて……」
http://i.imgur.com/Zr3NndL.jpg
カンナ「光線にも耐えてた。今までで一番つよかった」
カンナ「オーブ倒した。マガパドンつよい」
トール「さぁオーブがいない今ですよ!街を焼き尽くしましょう!」
カンナ「オーブ生きてた」
トール「えぇ⁉︎そんな方法で炎のバリアを破るなんて……」
http://i.imgur.com/Zr3NndL.jpg
カンナ「光線にも耐えてた。今までで一番つよかった」
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:18:31.687 ID:5QW40fYDd
小林「二人とも何見てるの?」
カンナ「ウルトラマンオーブ」
トール「毎回ドラゴンがオーブに挑むんですが、なかなか倒せないんですよね……人間のクセにぃ」
小林(ドラゴン目線なんだなやっぱり)
小林「あれ、ティガも出てるんだ」
http://i.imgur.com/qLNi918.jpg
トール「小林さん⁉︎あのオーブのやつに力を貸してる輩と知り合いなんですか⁉︎」
小林「小さい頃見てたんだよ」
カンナ「トール様、続き見よう」
カンナ「ウルトラマンオーブ」
トール「毎回ドラゴンがオーブに挑むんですが、なかなか倒せないんですよね……人間のクセにぃ」
小林(ドラゴン目線なんだなやっぱり)
小林「あれ、ティガも出てるんだ」
http://i.imgur.com/qLNi918.jpg
トール「小林さん⁉︎あのオーブのやつに力を貸してる輩と知り合いなんですか⁉︎」
小林「小さい頃見てたんだよ」
カンナ「トール様、続き見よう」
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:19:34.165 ID:5QW40fYDd
トール「ぐぬぬ……また負けですか……」
カンナ「ケルビムもブラックキングも強かった」
http://i.imgur.com/mes4lSr.jpg
http://i.imgur.com/CHFGSB7.jpg
トール「お!次のドラゴンはなんだか凄そうですよ!」
トール「これまでオーブに負けたドラゴン達の力で復活するなんて熱い展開ですね!」
カンナ「マガオロチかっこいい、つよそう」
トール「おぉ!オーブの攻撃が全く効かないです!姿を変えても無意味みたいですね!」
http://i.imgur.com/rfIEICg.jpg
カンナ「いけーマガオロチがんばれー」
トール「やりました!11話目にしてようやくオーブを倒しましたよ!」
カンナ「やったー」
カンナ「ケルビムもブラックキングも強かった」
http://i.imgur.com/mes4lSr.jpg
http://i.imgur.com/CHFGSB7.jpg
トール「お!次のドラゴンはなんだか凄そうですよ!」
トール「これまでオーブに負けたドラゴン達の力で復活するなんて熱い展開ですね!」
カンナ「マガオロチかっこいい、つよそう」
トール「おぉ!オーブの攻撃が全く効かないです!姿を変えても無意味みたいですね!」
http://i.imgur.com/rfIEICg.jpg
カンナ「いけーマガオロチがんばれー」
トール「やりました!11話目にしてようやくオーブを倒しましたよ!」
カンナ「やったー」
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:22:12.221 ID:5QW40fYDd
トール「ようやくドラゴンが街を蹂躙する様子が見れるわけですね!」
カンナ「わくわく」
トール「ん?なんですか、オーブのやつ生きてましたか」
トール「ま、まさか!ドラゴンを封印していたカードとその封印を解いたカードを使うつもりですか⁉︎」
カンナ「オーブの新しい姿」
トール「うわぁ、これはちょっと……あぁ尻尾まで切断されて……痛い痛い痛い」ガタガタ
カンナ「オーブこわい」ガタガタ
小林(最近のウルトラマンはすごいな)
カンナ「わくわく」
トール「ん?なんですか、オーブのやつ生きてましたか」
トール「ま、まさか!ドラゴンを封印していたカードとその封印を解いたカードを使うつもりですか⁉︎」
カンナ「オーブの新しい姿」
トール「うわぁ、これはちょっと……あぁ尻尾まで切断されて……痛い痛い痛い」ガタガタ
カンナ「オーブこわい」ガタガタ
小林(最近のウルトラマンはすごいな)
11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:22:52.561 ID:5QW40fYDd
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:24:25.380 ID:5QW40fYDd
トール「この白いドラゴンは言ってる事は気に入りませんが中々の強さでしたね」
カンナ「ギャラクトロンもオーブにバラバラにされた」ガタガタ
http://i.imgur.com/Gq3htb0.jpg
トール「このドラゴンは中に人間が入ってたせいで負けたんですかね」
カンナ「ゼッパンドンも強かった。オーブ武器もっててズルい」
http://i.imgur.com/RkGpK5t.jpg
トール「このドラゴンは人間の手下なんですか?それじゃ負けて当然ですね」
カンナ「ベムラーがんばってた」
http://i.imgur.com/pTH2csd.jpg
トール「いよいよ次が最後のドラゴンですよ!」
カンナ「ドキドキ」
カンナ「ギャラクトロンもオーブにバラバラにされた」ガタガタ
http://i.imgur.com/Gq3htb0.jpg
トール「このドラゴンは中に人間が入ってたせいで負けたんですかね」
カンナ「ゼッパンドンも強かった。オーブ武器もっててズルい」
http://i.imgur.com/RkGpK5t.jpg
トール「このドラゴンは人間の手下なんですか?それじゃ負けて当然ですね」
カンナ「ベムラーがんばってた」
http://i.imgur.com/pTH2csd.jpg
トール「いよいよ次が最後のドラゴンですよ!」
カンナ「ドキドキ」
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:25:38.563 ID:5QW40fYDd
トール「この人間、何を企んでいるんでしょう……」
カンナ「ジャグラー、ドラゴン復活させる?」
トール「人間の兵器を利用してドラゴンのエネルギーに変えるとは……しかしオーブを倒すためなら背に腹は変えられませんか」
カンナ「マガタノオロチ出てきた」
http://i.imgur.com/ziz52du.jpg
トール「あの時オーブに負けたドラゴンが生み出した新たなドラゴンですね!熱い展開再びです!」
カンナ「いけーマガタノオロチがんばれー」
トール「いい流れですよ!」
カンナ「サンダーブレスターも倒した。これはいける」
カンナ「ジャグラー、ドラゴン復活させる?」
トール「人間の兵器を利用してドラゴンのエネルギーに変えるとは……しかしオーブを倒すためなら背に腹は変えられませんか」
カンナ「マガタノオロチ出てきた」
http://i.imgur.com/ziz52du.jpg
トール「あの時オーブに負けたドラゴンが生み出した新たなドラゴンですね!熱い展開再びです!」
カンナ「いけーマガタノオロチがんばれー」
トール「いい流れですよ!」
カンナ「サンダーブレスターも倒した。これはいける」
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:26:33.225 ID:5QW40fYDd
トール「さぁさぁドラゴンが街を破壊し尽くしますよ!悠長にお話ししてて良いんですか?オーブさんよぉ!」
カンナ「マガタノオロチかっこいいー」
トール「ふふーん、今さら出て来て勝てるつもりなんですかね?オーブの野郎は」
カンナ「いけーマガタノオロチーオーブを倒せー」
トール「は?なんですかこの人間、今まででドラゴンに味方してたクセに今になってオーブの味方ですか?」
カンナ「ジャグラー……信じてたのに……」
トール「え、ちょ、全員で光線なんてズルいですよぉ!」
http://i.imgur.com/HCwYdjG.jpg
カンナ「がんばれ!マガタノオロチがんばれ!」
トール「えぇ⁉︎最終回でも負けるなんてあり得ないです!まだ続きがあるはず……!」
カンナ「トール様、これ」
トール「!」
カンナ「マガタノオロチかっこいいー」
トール「ふふーん、今さら出て来て勝てるつもりなんですかね?オーブの野郎は」
カンナ「いけーマガタノオロチーオーブを倒せー」
トール「は?なんですかこの人間、今まででドラゴンに味方してたクセに今になってオーブの味方ですか?」
カンナ「ジャグラー……信じてたのに……」
トール「え、ちょ、全員で光線なんてズルいですよぉ!」
http://i.imgur.com/HCwYdjG.jpg
カンナ「がんばれ!マガタノオロチがんばれ!」
トール「えぇ⁉︎最終回でも負けるなんてあり得ないです!まだ続きがあるはず……!」
カンナ「トール様、これ」
トール「!」
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:27:56.967 ID:5QW40fYDd
トール「小林さん!」
小林「どうしたトール」
カンナ「これ、見たい」
小林「カンナちゃん?どれどれ……劇場版ウルトラマンオーブ?」
トール「どうやったら見れますか⁉︎」
小林「これは映画って言って、映画館に観に行くんだよ」
カンナ「いきたーい」
トール「早く見に行きましょう!ドラゴンが負けっぱなしは我慢なりません!」
小林「待て待て、この映画公開前じゃん」
トール「と、言いますと?」
小林「来週まで観れないの」
トール「えー⁉︎そんなぁ~」
カンナ「早く見たーい」
劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!3月11日ロードショー!
http://i.imgur.com/7pHt8US.jpg
続きは劇場で!
小林「どうしたトール」
カンナ「これ、見たい」
小林「カンナちゃん?どれどれ……劇場版ウルトラマンオーブ?」
トール「どうやったら見れますか⁉︎」
小林「これは映画って言って、映画館に観に行くんだよ」
カンナ「いきたーい」
トール「早く見に行きましょう!ドラゴンが負けっぱなしは我慢なりません!」
小林「待て待て、この映画公開前じゃん」
トール「と、言いますと?」
小林「来週まで観れないの」
トール「えー⁉︎そんなぁ~」
カンナ「早く見たーい」
劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!3月11日ロードショー!
http://i.imgur.com/7pHt8US.jpg
続きは劇場で!
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:28:46.741 ID:eyJWATata
この宣伝上手め!
乙
乙
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:29:58.629 ID:7LExvWWbM
宣伝かい!
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:32:18.767 ID:czu52DTZ0
これ何のアニメ?
オーブは知ってる
オーブは知ってる
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:38:16.255 ID:5QW40fYDd
>>19
今期放送してる小林さんちのメイドラゴン
今期放送してる小林さんちのメイドラゴン
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:49:34.920 ID:5QW40fYDd
カンナ「トール様、えいがのドラゴンも強そう」
トール「体を機械化して強化してるんですね!オーブを倒すための努力が感じられます!」
http://i.imgur.com/G0OEjIT.jpg
カンナ「デアボリック、オーブに勝てる?」
トール「そうですね……私が思うにこの映画が真の最終回、ここで勝てないわけないですよ!」
カンナ「たのしみ」
小林(ウルトラマンについて教えてあげた方がいいのかな……?)
トール「体を機械化して強化してるんですね!オーブを倒すための努力が感じられます!」
http://i.imgur.com/G0OEjIT.jpg
カンナ「デアボリック、オーブに勝てる?」
トール「そうですね……私が思うにこの映画が真の最終回、ここで勝てないわけないですよ!」
カンナ「たのしみ」
小林(ウルトラマンについて教えてあげた方がいいのかな……?)
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/04(土) 18:57:57.396 ID:5QW40fYDd
オーブはマジで面白いからオススメ
映画も観に行くぞ
映画も観に行くぞ
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1488618906/
Entry ⇒ 2017.06.13 | Category ⇒ 小林さんちのメイドラゴン | Comments (0)
小林「バイト始めたって?」 トール「はい!」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 13:14:55.90 ID:mtW+B4Ff0
~自宅~
トール「カンナも小学校に行き始めましたし、家事が終わってから暇なんですよね」
トール「ですから、近所に出来たメイド喫茶に努めることにしたんです」
小林「ほう、メイド喫茶か」
トール「はい!割引券差し上げますから、暇な時にでもお越しください!」
小林「うん、じゃあ今度、カンナちゃん連れて行ってみようかな」
カンナ「メイドきっさってなに?」
小林「メイドさんが接客してくれる喫茶店の事だよ」
カンナ「おおー」
トール「カンナも小学校に行き始めましたし、家事が終わってから暇なんですよね」
トール「ですから、近所に出来たメイド喫茶に努めることにしたんです」
小林「ほう、メイド喫茶か」
トール「はい!割引券差し上げますから、暇な時にでもお越しください!」
小林「うん、じゃあ今度、カンナちゃん連れて行ってみようかな」
カンナ「メイドきっさってなに?」
小林「メイドさんが接客してくれる喫茶店の事だよ」
カンナ「おおー」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 13:20:57.56 ID:mtW+B4Ff0
~翌日~
~メイド喫茶DLR前~
小林「こんな所にメイド喫茶ができてたんだ」
小林「前は病院だった気がするんだけど……改装したのかな」
カンナ「コバヤシー、はやくはやくー」
小林「うん、行こうか、カンナちゃん」
小林「……」
小林「それにしても、DLRって何の略だろ」
~メイド喫茶DLR前~
小林「こんな所にメイド喫茶ができてたんだ」
小林「前は病院だった気がするんだけど……改装したのかな」
カンナ「コバヤシー、はやくはやくー」
小林「うん、行こうか、カンナちゃん」
小林「……」
小林「それにしても、DLRって何の略だろ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 13:22:39.47 ID:mtW+B4Ff0
メイド「いらっしゃいませ、お嬢様方~」
小林「あ、すみません2名で」
メイド「仰せつかりました、奥にお席へどうぞ~」
カンナ「おおおー、トール様みたいな格好してる」
小林「メイド喫茶だからね」
小林「それにしても、思ったより落ち着いた雰囲気の店だな」
小林「割と点数高いかも……」
小林「あ、すみません2名で」
メイド「仰せつかりました、奥にお席へどうぞ~」
カンナ「おおおー、トール様みたいな格好してる」
小林「メイド喫茶だからね」
小林「それにしても、思ったより落ち着いた雰囲気の店だな」
小林「割と点数高いかも……」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 13:26:59.66 ID:mtW+B4Ff0
トール「あ、小林さんじゃないですか!来て下さったんですね!」ズサー
小林「うん、割引券もあるし、トールが迷惑かけてないか見学に来た」
トール「迷惑なんてかけてないですー!寧ろ貢献しまくってます!」
小林「本当に~?」
トール「本当です!その証拠をお持ちします!」
トール「という訳で、ご注文はいかがなさいますか?ご主人様」
小林「私は女なんだし、お嬢様じゃないの?」
トール「ご主人様って呼び方の方が、より従属性が高い気がしますから」
小林「まあいいけど……」
カンナ「わたしはオムライスがいいー」
小林「じゃあ、私も同じので」
トール「ガッテンです!」
小林「もうメイドじゃないよね、その喋り方」
小林「うん、割引券もあるし、トールが迷惑かけてないか見学に来た」
トール「迷惑なんてかけてないですー!寧ろ貢献しまくってます!」
小林「本当に~?」
トール「本当です!その証拠をお持ちします!」
トール「という訳で、ご注文はいかがなさいますか?ご主人様」
小林「私は女なんだし、お嬢様じゃないの?」
トール「ご主人様って呼び方の方が、より従属性が高い気がしますから」
小林「まあいいけど……」
カンナ「わたしはオムライスがいいー」
小林「じゃあ、私も同じので」
トール「ガッテンです!」
小林「もうメイドじゃないよね、その喋り方」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 13:30:03.38 ID:mtW+B4Ff0
小林(それにしても……)
小林(かなり良い雰囲気の店なのに、全然お客さんいないな)
小林(見える範囲で一人しかいない)
小林(メイドさんの数は多いのにコレだと、売上やばいんじゃないのかな)
トール「おっまたせしました~♪」ズサー
小林「ずいぶん早いな」
トール「メイドの火力をもってすれば、この程度造作もないのです!」
小林「メイドに火力はいらんだろう」
カンナ「おいしそ」
小林「うん、そうだね、冷めないうちに食べちゃおう」
カンナ「いただきまーす」
小林「いただきます」
トール「ふふふ、ごゆっくり♪」
小林(かなり良い雰囲気の店なのに、全然お客さんいないな)
小林(見える範囲で一人しかいない)
小林(メイドさんの数は多いのにコレだと、売上やばいんじゃないのかな)
トール「おっまたせしました~♪」ズサー
小林「ずいぶん早いな」
トール「メイドの火力をもってすれば、この程度造作もないのです!」
小林「メイドに火力はいらんだろう」
カンナ「おいしそ」
小林「うん、そうだね、冷めないうちに食べちゃおう」
カンナ「いただきまーす」
小林「いただきます」
トール「ふふふ、ごゆっくり♪」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 13:34:41.30 ID:mtW+B4Ff0
小林「……」モグモグ
カンナ「……」モグモグ
小林「うん、普通においしい……けど」
カンナ「トール様が何時も作ってくれてるオムライスと同じ?」
小林「だね、これだとわざわざメイド喫茶に来なくてもよかったかも」
小林「ねえ、トール、他のメニューは……」
小林「あれ?」
小林「トール?」
シーーーン
小林「どこ行ったんだろ……」
小林「というか、他のメイドさんもいなくなってる」
小林「お昼休み?」
小林「いや、飲料店で全員出払うなんてありえないだろうし……」
カンナ「……」モグモグ
小林「うん、普通においしい……けど」
カンナ「トール様が何時も作ってくれてるオムライスと同じ?」
小林「だね、これだとわざわざメイド喫茶に来なくてもよかったかも」
小林「ねえ、トール、他のメニューは……」
小林「あれ?」
小林「トール?」
シーーーン
小林「どこ行ったんだろ……」
小林「というか、他のメイドさんもいなくなってる」
小林「お昼休み?」
小林「いや、飲料店で全員出払うなんてありえないだろうし……」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 13:44:10.39 ID:mtW+B4Ff0
周囲を見渡すが、誰もいない。
先ほどまでは、居たはずだ。
入り口付近で来客を待つメイドが。
テーブルを拭いているメイドが。
カウンターの奥の厨房で料理を作っているメイドが。
皿を洗っているメイドが。
テーブルに座って料理を食べていた客が。
確かにそこに居たはずだ。
なのに、誰もいない。
店内は、静まり返っていた。
まるで廃墟のように。
先ほどまでは、居たはずだ。
入り口付近で来客を待つメイドが。
テーブルを拭いているメイドが。
カウンターの奥の厨房で料理を作っているメイドが。
皿を洗っているメイドが。
テーブルに座って料理を食べていた客が。
確かにそこに居たはずだ。
なのに、誰もいない。
店内は、静まり返っていた。
まるで廃墟のように。
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 13:46:51.77 ID:mtW+B4Ff0
いや、違う。
微かな、音が聞こえる。
水気を含んだ音が。
ピチャ、ピチャと。
その音は、先ほどまで客が座っていた方角から。
聞こえてきていた。
そこで小林は気づいた。
客が座っていたテーブルの下から。
足が見えている。
靴を履いたままの、人間の足が。
ひょっとして、病気か何かで倒れたのだろうか。
心配になった小林は、声をかけた。
「あの、大丈夫ですか?」
返事はない。
微かな、音が聞こえる。
水気を含んだ音が。
ピチャ、ピチャと。
その音は、先ほどまで客が座っていた方角から。
聞こえてきていた。
そこで小林は気づいた。
客が座っていたテーブルの下から。
足が見えている。
靴を履いたままの、人間の足が。
ひょっとして、病気か何かで倒れたのだろうか。
心配になった小林は、声をかけた。
「あの、大丈夫ですか?」
返事はない。
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 14:11:31.13 ID:mtW+B4Ff0
「参ったな、店員さんに伝えようにも誰もいないし……」
「えーと、救急車呼んだ方がいいですか?」
そう言いながら、小林はテーブルに近づいた。
水音が強くなる。
ピチャ、ピチャ
料理でもこぼれたのか。
それとも、出血でもしてるのか。
不安なイメージは強くなる。
そして、その席を覗き込んだ時。
音の正体が判った。
「えーと、救急車呼んだ方がいいですか?」
そう言いながら、小林はテーブルに近づいた。
水音が強くなる。
ピチャ、ピチャ
料理でもこぼれたのか。
それとも、出血でもしてるのか。
不安なイメージは強くなる。
そして、その席を覗き込んだ時。
音の正体が判った。
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 14:11:57.21 ID:mtW+B4Ff0
そこには、客が倒れていた。
若い女性が、床に倒れていた。
そして、その女性の上に。
メイドさんがいた。
まるで、覆いかぶさるようにして。
何をやってるのか、最初は解らなかった。
介抱してるのだろうか。
いや、いや、違う。
違うのだ。
そのメイドさんは。
違う事をしていたのだ。
ピチャピチャと音を立てて。
若い女性が、床に倒れていた。
そして、その女性の上に。
メイドさんがいた。
まるで、覆いかぶさるようにして。
何をやってるのか、最初は解らなかった。
介抱してるのだろうか。
いや、いや、違う。
違うのだ。
そのメイドさんは。
違う事をしていたのだ。
ピチャピチャと音を立てて。
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 14:13:10.60 ID:mtW+B4Ff0
ああ、ああ、何てことだ。
信じられない。
信じたくない。
そのメイドさんは。
客の首筋に、唇を近づけ。
八重歯を皮膚に食いこませて。
下で肌を味わいながら。
一心不乱に。
貪っていたのだ。
性的な意味で。
信じられない。
信じたくない。
そのメイドさんは。
客の首筋に、唇を近づけ。
八重歯を皮膚に食いこませて。
下で肌を味わいながら。
一心不乱に。
貪っていたのだ。
性的な意味で。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 14:13:43.80 ID:mtW+B4Ff0
小林「な、何してるんですか」
メイド「……」ピチャピチャ
客「……」ビクッビクッ
小林「あ、あの」
メイド「……」ピタッ
メイドは、やっと小林の声に気付いたのか。
客を貪るのをやめて、こちらを見た。
そして、ニコリと笑った。
メイド「お客様、今、ご奉仕して差し上げます」
フラリと立ち上がり、こちらに近づいてくる。
そのスカートの中からは、何か液体が滴っていた。
ポタリ、ポタリと。
メイド「……」ピチャピチャ
客「……」ビクッビクッ
小林「あ、あの」
メイド「……」ピタッ
メイドは、やっと小林の声に気付いたのか。
客を貪るのをやめて、こちらを見た。
そして、ニコリと笑った。
メイド「お客様、今、ご奉仕して差し上げます」
フラリと立ち上がり、こちらに近づいてくる。
そのスカートの中からは、何か液体が滴っていた。
ポタリ、ポタリと。
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 14:14:17.18 ID:mtW+B4Ff0
小林「い、いや、いいです、もう帰りますから!」
カンナ「こばやしー、料理は?」
小林「べ、別のお店で食べようね、カンナちゃん」
カンナ「わかったー」
小林「お、お金はここに置いておきますから!お釣りはいりません!」
小林は店の扉を開けようとする。
だが、開かない。
鍵がかかっているようだ。
絶賛営業中なのにね。
カンナ「こばやしー、料理は?」
小林「べ、別のお店で食べようね、カンナちゃん」
カンナ「わかったー」
小林「お、お金はここに置いておきますから!お釣りはいりません!」
小林は店の扉を開けようとする。
だが、開かない。
鍵がかかっているようだ。
絶賛営業中なのにね。
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 14:15:09.70 ID:mtW+B4Ff0
「お客様、お客様、お待ちください、お客様」
メイドさんが近づいてくる。
扉の元に。
小林のもとに。
必死に扉のノブを回すが、開く気配がない。
ガチャガチャ
ガチャガチャガチャガチャ
「な、なんで!?」
そうしているうちに。
メイドさんの手は、小林の身体に。
「た、たすけて……」
メイドさんが近づいてくる。
扉の元に。
小林のもとに。
必死に扉のノブを回すが、開く気配がない。
ガチャガチャ
ガチャガチャガチャガチャ
「な、なんで!?」
そうしているうちに。
メイドさんの手は、小林の身体に。
「た、たすけて……」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:10:29.86 ID:YQdDpEln0
メイドの手が、小林に触れる直前。
小林の足元から細い糸のような光が放出された。
「コバヤシをいじめちゃ、めー」
カンナだ。
雷竜であるカンナが、体内から電撃を放出したのだ。
電撃の糸はメイドに絡みつく。
「しびれますっ」
そう言い残し、メイドは床に倒れた。
「あ、ありがとうねカンナちゃん、助かった」
「……」
「カンナちゃん?」
「……はっ、ちょっと気を失ってたのー」
「だ、大丈夫?」
「今日は充電してなかったから、電気がたりないだけ」
「そっか」
ほっとしながらも、小林はメイドの様子を注意深く観察する。
カンナの電撃で気絶しているようだ。
だが、どうしてこのメイドは客を襲っていたのだろう。
どうして客をレイプしていたのだろう。
なぜレズレイプしていたのだろう。
不思議な話だ。
小林の足元から細い糸のような光が放出された。
「コバヤシをいじめちゃ、めー」
カンナだ。
雷竜であるカンナが、体内から電撃を放出したのだ。
電撃の糸はメイドに絡みつく。
「しびれますっ」
そう言い残し、メイドは床に倒れた。
「あ、ありがとうねカンナちゃん、助かった」
「……」
「カンナちゃん?」
「……はっ、ちょっと気を失ってたのー」
「だ、大丈夫?」
「今日は充電してなかったから、電気がたりないだけ」
「そっか」
ほっとしながらも、小林はメイドの様子を注意深く観察する。
カンナの電撃で気絶しているようだ。
だが、どうしてこのメイドは客を襲っていたのだろう。
どうして客をレイプしていたのだろう。
なぜレズレイプしていたのだろう。
不思議な話だ。
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:11:50.34 ID:YQdDpEln0
小林「うーん、正直ちょっとこのメイド喫茶は怖いかな」
小林「外に出たいけど……扉があかない」
カンナ「ふきとばすー」
小林「いや、駄目だよカンナちゃん、外に誰か歩いてたら巻き添えになる可能性あるし」
カンナ「んむー……」
小林「店の奥にも扉があるみたいだし、あっちから出れないか見てみようか」
カンナ「わかったー」
小林「外に出たいけど……扉があかない」
カンナ「ふきとばすー」
小林「いや、駄目だよカンナちゃん、外に誰か歩いてたら巻き添えになる可能性あるし」
カンナ「んむー……」
小林「店の奥にも扉があるみたいだし、あっちから出れないか見てみようか」
カンナ「わかったー」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:12:23.69 ID:YQdDpEln0
~バックスペース~
小林「失礼しまーす」
小林「……」
小林「こっちも、誰もいないな」
小林「というか、随分奥まで廊下が続いてるな」
小林「もしかして、バックスペースの方が店内より広いんじゃないか」
カンナ「まっくらー」
小林「うん、暗いね……スマホのライト機能で照らしてみよう」
スマホからの光で、廊下が照らされる。
何の変哲もない廊下が、奥まで続いていた。
その途中に、誰かが倒れている。
小林「失礼しまーす」
小林「……」
小林「こっちも、誰もいないな」
小林「というか、随分奥まで廊下が続いてるな」
小林「もしかして、バックスペースの方が店内より広いんじゃないか」
カンナ「まっくらー」
小林「うん、暗いね……スマホのライト機能で照らしてみよう」
スマホからの光で、廊下が照らされる。
何の変哲もない廊下が、奥まで続いていた。
その途中に、誰かが倒れている。
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:13:17.86 ID:YQdDpEln0
「あの……」
倒れているのは、女性だった。
声をかけても反応が無い。
気絶しているようだ。
よく見ると、服は半ば脱がされ、下着が見えてしまっている。
この人も、このメイド喫茶の客だったのだろうか。
「いったい、いったいこのメイド喫茶DLRで、何が起こってるんだ……」
倒れているのは、女性だった。
声をかけても反応が無い。
気絶しているようだ。
よく見ると、服は半ば脱がされ、下着が見えてしまっている。
この人も、このメイド喫茶の客だったのだろうか。
「いったい、いったいこのメイド喫茶DLRで、何が起こってるんだ……」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:15:43.57 ID:YQdDpEln0
小林たちは、バックスペースを一通り調べた。
厨房ではコンロに火が付いていて、鍋の中身が湯だっていた。
休憩所にあるコーヒーカップからは、まだ湯気が出ていた。
無人のトイレの前に、女性物の靴が並べて置いてあった。
明らかに先ほどまで人がいた痕跡が残っていた。
だが、誰もいない。
従業員であるはずのメイドは、ただの一人もいなかった。
更に、外部へ出る扉や窓には、全て施錠されていた。
厨房ではコンロに火が付いていて、鍋の中身が湯だっていた。
休憩所にあるコーヒーカップからは、まだ湯気が出ていた。
無人のトイレの前に、女性物の靴が並べて置いてあった。
明らかに先ほどまで人がいた痕跡が残っていた。
だが、誰もいない。
従業員であるはずのメイドは、ただの一人もいなかった。
更に、外部へ出る扉や窓には、全て施錠されていた。
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:30:21.56 ID:YQdDpEln0
小林「うーん、外に出れないな……困った」
カンナ「コバヤシ、コバヤシ」クイクイ
小林「ん、どうかしたのカンナちゃん」
カンナ「こっちに、階段あった」
小林「階段?」
カンナ「うん」
小林「あ、そうか、確かに外から見たこの建物には上の階があった」
小林「てっきり各階に別のテナントが入ってるのかと思ってたけど」
小林「もしかして、この建物全てがメイド喫茶のバックスペースなのかな」
小林「……」
小林「広すぎない?」
カンナ「コバヤシ、コバヤシ」クイクイ
小林「ん、どうかしたのカンナちゃん」
カンナ「こっちに、階段あった」
小林「階段?」
カンナ「うん」
小林「あ、そうか、確かに外から見たこの建物には上の階があった」
小林「てっきり各階に別のテナントが入ってるのかと思ってたけど」
小林「もしかして、この建物全てがメイド喫茶のバックスペースなのかな」
小林「……」
小林「広すぎない?」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:30:51.83 ID:YQdDpEln0
確かに階段はあった。
だが、その先も暗いままだった。
照明のスイッチらしきものはあるが、入り切りしても点灯しない。
「……先に進んでみるしかないか」
意を決した小林とカンナは、スマホの光を頼りに二階へ登って行った。
だが、その先も暗いままだった。
照明のスイッチらしきものはあるが、入り切りしても点灯しない。
「……先に進んでみるしかないか」
意を決した小林とカンナは、スマホの光を頼りに二階へ登って行った。
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:31:42.38 ID:YQdDpEln0
二階に上がると、微かに声が聞こえだ。
複数の人間の声だ。
「従業員の人たちは、この階にいるのかな?」
「何とか事情を話して外に出して貰わないと……」
2階には複数の部屋があるが、どこから声が聞こえるか判らない。
仕方なく、手前の扉から確認していくことにする。
複数の人間の声だ。
「従業員の人たちは、この階にいるのかな?」
「何とか事情を話して外に出して貰わないと……」
2階には複数の部屋があるが、どこから声が聞こえるか判らない。
仕方なく、手前の扉から確認していくことにする。
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:32:12.23 ID:YQdDpEln0
「失礼しまーす」
小声でそう言いながら小林は扉を開けた。
中には沢山のロッカーが並んでいる。
更衣室のようだ。
メイドさん達は、毎日ここで着替えをしているのだろうか。
「けど……誰もいないな」
スマホの光で部屋の中を見渡しながら、小林は呟く。
部屋の中には食べかけのお菓子や、衣服が散乱している。
あまり掃除は行き届いていないようだ。
小声でそう言いながら小林は扉を開けた。
中には沢山のロッカーが並んでいる。
更衣室のようだ。
メイドさん達は、毎日ここで着替えをしているのだろうか。
「けど……誰もいないな」
スマホの光で部屋の中を見渡しながら、小林は呟く。
部屋の中には食べかけのお菓子や、衣服が散乱している。
あまり掃除は行き届いていないようだ。
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:32:45.33 ID:YQdDpEln0
「……あれ、けど」
小林は、少し不審に思う。
何故、衣服が散乱しているのだろう。
ロッカーがあるのだから、その中に入れればいいのに。
そう考えた時、ロッカーの中から、ガタリと音がした。
「だ、誰かいるの?」
小林はそう声をかける。
だが、ロッカーからは何の反応もない。
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:34:07.80 ID:YQdDpEln0
その時、小林は想像してしまった。
もしかしたら、このロッカーの中には。
並んでいる全てのロッカーの中には、メイドさん達がいるのではないか。
隠れているのではないか。
そして、誰かがロッカーを開けるのを。
手ぐすね引いて待っているのではないか、と。
どうなるのだろう。
もし、そんなメイドさんのロッカーを開けてしまったら。
自分はどうなってしまうのだろう。
もしかしたら、このロッカーの中には。
並んでいる全てのロッカーの中には、メイドさん達がいるのではないか。
隠れているのではないか。
そして、誰かがロッカーを開けるのを。
手ぐすね引いて待っているのではないか、と。
どうなるのだろう。
もし、そんなメイドさんのロッカーを開けてしまったら。
自分はどうなってしまうのだろう。
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:34:52.61 ID:YQdDpEln0
小林は、去ろうとした。
更衣室から去ろうとした。
君子危うきに近づかず、という言葉もある。
自分があの客のように、レズレイプされてしまう可能性があるなら尚更だ。
だが、その時、小林の足元で声がした。
「コバヤシ、いまここから音がした」
「あけてみるー」
制止する暇もなかった。
カンナは、ロッカーの扉に手をかけ。
開けた。
開けてしまった。
更衣室から去ろうとした。
君子危うきに近づかず、という言葉もある。
自分があの客のように、レズレイプされてしまう可能性があるなら尚更だ。
だが、その時、小林の足元で声がした。
「コバヤシ、いまここから音がした」
「あけてみるー」
制止する暇もなかった。
カンナは、ロッカーの扉に手をかけ。
開けた。
開けてしまった。
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:46:54.31 ID:YQdDpEln0
ロッカーの中には、人がいた。
女性がいた。
その女性は、小林の上にのしかかってきた。
「う、うわああああ!」
思わず小林は女性を押しのける。
女性は力なく、そのまま床に崩れ落ちた。
「はぁ、はぁ、はぁ、び、びっくりした……」
「コバヤシ、だいじょうぶ?」
「う、うん、大丈夫……けど、この人、どうしたんだろう」
女性は眠っているようだった。
衣服に乱れはない。
何故ロッカーの中に居たのだろう。
「コバヤシー、こっちのロッカーにもおんなのひと、いる」
「え?」
女性がいた。
その女性は、小林の上にのしかかってきた。
「う、うわああああ!」
思わず小林は女性を押しのける。
女性は力なく、そのまま床に崩れ落ちた。
「はぁ、はぁ、はぁ、び、びっくりした……」
「コバヤシ、だいじょうぶ?」
「う、うん、大丈夫……けど、この人、どうしたんだろう」
女性は眠っているようだった。
衣服に乱れはない。
何故ロッカーの中に居たのだろう。
「コバヤシー、こっちのロッカーにもおんなのひと、いる」
「え?」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:47:29.92 ID:YQdDpEln0
カンナの言うとおりだった。
別のロッカーにも、別の女性が押し込まれていた。
その女性はうまく荷物に支えられる形で、ロッカーに収まっている。
念の為に、全てのロッカーを見てみた。
全てのロッカーに、女性が詰められていた。
小林と同年代と思われる派手な女性。
もっと小柄な、学生くらいの年齢の綺麗な少女。
カンナと同じくらいの背格好をした、可愛い女の子。
様々な女性が、ロッカーの中で眠っていた。
いや、気絶しているのだろうか。
揺すってみても、目を覚まさない。
別のロッカーにも、別の女性が押し込まれていた。
その女性はうまく荷物に支えられる形で、ロッカーに収まっている。
念の為に、全てのロッカーを見てみた。
全てのロッカーに、女性が詰められていた。
小林と同年代と思われる派手な女性。
もっと小柄な、学生くらいの年齢の綺麗な少女。
カンナと同じくらいの背格好をした、可愛い女の子。
様々な女性が、ロッカーの中で眠っていた。
いや、気絶しているのだろうか。
揺すってみても、目を覚まさない。
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:53:27.40 ID:YQdDpEln0
小林「何この光景、怖いんだけど」
小林「全員私服で、年齢もバラバラ……って事は、お客さんなのかな」
小林「お客さんを捕まえて、ロッカーの中に閉じ込めてる……って事?」
小林「猟奇的すぎでしょそれ」
小林「……」
小林「よ、よし、警察に電話しよう」
小林「さっきまでは、まあ、個人間の恋愛のトラブルとかの可能性もあったけど」
小林「ダメだこれ、もう私の手には負えない」
小林は、スマホを弄って110番を入力する。
だが、反応はない。
アンテナが1本も立っていないのだ。
小林「全員私服で、年齢もバラバラ……って事は、お客さんなのかな」
小林「お客さんを捕まえて、ロッカーの中に閉じ込めてる……って事?」
小林「猟奇的すぎでしょそれ」
小林「……」
小林「よ、よし、警察に電話しよう」
小林「さっきまでは、まあ、個人間の恋愛のトラブルとかの可能性もあったけど」
小林「ダメだこれ、もう私の手には負えない」
小林は、スマホを弄って110番を入力する。
だが、反応はない。
アンテナが1本も立っていないのだ。
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 15:58:53.35 ID:YQdDpEln0
小林「くっ、なんで!」
カンナ「コバヤシ、この女の人たち、どうしよ」
小林「ううん、申し訳ないけど、ロッカーの中に置いておくしかないかな」
小林「助けたいけど、流石に人数が多すぎる」
カンナ「わかったー」
倒れていた女性も、再びロッカーに詰めなおされる。
扉を閉めて、元通りにしておく。
小林「電波が通じないとなると、何とか扉の鍵を探すしかないのか……」
小林は、更衣室を後にした。
カンナ「コバヤシ、この女の人たち、どうしよ」
小林「ううん、申し訳ないけど、ロッカーの中に置いておくしかないかな」
小林「助けたいけど、流石に人数が多すぎる」
カンナ「わかったー」
倒れていた女性も、再びロッカーに詰めなおされる。
扉を閉めて、元通りにしておく。
小林「電波が通じないとなると、何とか扉の鍵を探すしかないのか……」
小林は、更衣室を後にした。
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 16:03:34.82 ID:YQdDpEln0
廊下に出ると、再び声が聞こえた。
微かな声。
囁くような声。
睦言のような声。
小林「……次は、隣の扉を開けてみよっか」
カンナ「わかったー」
小林「あと、カンナちゃん、扉開ける時は注意してね」
カンナ「うん」
そっと、扉を開ける。
仮に中に人がいたとしても、気づかれないように。
少しだけ。
少しだけ。
扉の隙間から、中を覗いてみる。
そこには、複数の人影があった。
微かな声。
囁くような声。
睦言のような声。
小林「……次は、隣の扉を開けてみよっか」
カンナ「わかったー」
小林「あと、カンナちゃん、扉開ける時は注意してね」
カンナ「うん」
そっと、扉を開ける。
仮に中に人がいたとしても、気づかれないように。
少しだけ。
少しだけ。
扉の隙間から、中を覗いてみる。
そこには、複数の人影があった。
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 16:18:52.03 ID:YQdDpEln0
大半は、メイドさんだった。
店内で見かけた、清楚系のメイド服を着たメイドさん。
彼女達は、四つん這いになり何かを貪っていた。
何を貪っているのだろう。
考えるまでもなかった。
メイド達の中心で横たわる女性。
彼女が、この部屋で唯一の獲物だった。
唯一、メイドでない存在が彼女だった。
彼女の手や足は、メイドの手で押さえつけられていた。
複数のメイドの手が、彼女の衣服の中に潜り込んでいた。
顔を押さえつけられ、メイド達の唇で印をつけられていた。
身もだえも、嬌声も、全てメイドに封じられていた。
「お嬢様、お嬢様、ご奉仕します」
「サービスします、誠心誠意尽くします」
「だって私達は、メイドですから、お嬢様のメイドですから」
それは、決して奉仕ではなかった。
奉仕させられているのは、寧ろ女性の方だった。
だが、メイド達はそのことに気づいていない。
メイド達は決して達することなく、熱心に、女性の身体を一方的にむさぼっていた。
店内で見かけた、清楚系のメイド服を着たメイドさん。
彼女達は、四つん這いになり何かを貪っていた。
何を貪っているのだろう。
考えるまでもなかった。
メイド達の中心で横たわる女性。
彼女が、この部屋で唯一の獲物だった。
唯一、メイドでない存在が彼女だった。
彼女の手や足は、メイドの手で押さえつけられていた。
複数のメイドの手が、彼女の衣服の中に潜り込んでいた。
顔を押さえつけられ、メイド達の唇で印をつけられていた。
身もだえも、嬌声も、全てメイドに封じられていた。
「お嬢様、お嬢様、ご奉仕します」
「サービスします、誠心誠意尽くします」
「だって私達は、メイドですから、お嬢様のメイドですから」
それは、決して奉仕ではなかった。
奉仕させられているのは、寧ろ女性の方だった。
だが、メイド達はそのことに気づいていない。
メイド達は決して達することなく、熱心に、女性の身体を一方的にむさぼっていた。
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 16:24:57.83 ID:YQdDpEln0
小林「うわあ……」
カンナ「わー」
小林「これガチなやつじゃないか」
小林「集団レズレイプじゃないか」
小林「しかもよく見たら……部屋の隅で、裸の女性が何人か気絶してる」
小林「……そうか、もしかして」
小林「さっきの更衣室に閉じ込められてた女性は、備蓄なんだ」
小林「メイド達の餌が尽きないように、あそこに女性を備蓄してるんだ」
小林「ああやって、貪りつくされた女性が力尽きたら」
小林「また別の女性を更衣室から連れてくるんだ」
小林「お、恐ろしい……」
カンナ「コバヤシー」
小林「ん、どうしたのカンナちゃん」
カンナ「あのメイドたち、目が赤い」
小林「え?」
カンナ「わー」
小林「これガチなやつじゃないか」
小林「集団レズレイプじゃないか」
小林「しかもよく見たら……部屋の隅で、裸の女性が何人か気絶してる」
小林「……そうか、もしかして」
小林「さっきの更衣室に閉じ込められてた女性は、備蓄なんだ」
小林「メイド達の餌が尽きないように、あそこに女性を備蓄してるんだ」
小林「ああやって、貪りつくされた女性が力尽きたら」
小林「また別の女性を更衣室から連れてくるんだ」
小林「お、恐ろしい……」
カンナ「コバヤシー」
小林「ん、どうしたのカンナちゃん」
カンナ「あのメイドたち、目が赤い」
小林「え?」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 16:30:15.72 ID:YQdDpEln0
小林「確かに、あのメイド達、目が赤い」
小林「なんでだろ」
カンナ「あれは、亜竜なの」
小林「亜竜?」
カンナ「竜以外の生物が、竜の影響を強く受けると、竜の因子を受け継ぐことがあるの」
カンナ「それが、亜竜」
小林「つまり……あのメイド達は、ドラゴンになっちゃってるって事?」
カンナ「変身とかはできないけど、力は強くなってるし、少しくらいなら魔法もつかえるの」
小林「なんでそんなことに……トールがこの店で働き始めたから影響を受けちゃったとか?」
小林「いや、けどトールと暮らしてる私は何も異常がないし……」
そこまで話した時、小林は気づいた。
部屋の中から聞こえていた声が、止んでいることに。
恐る恐る中を覗くと。
真ん中にいた女性は、白目をむいて気絶していて。
メイド達は、その赤い目で、小林の事をみつめていた。
小林「なんでだろ」
カンナ「あれは、亜竜なの」
小林「亜竜?」
カンナ「竜以外の生物が、竜の影響を強く受けると、竜の因子を受け継ぐことがあるの」
カンナ「それが、亜竜」
小林「つまり……あのメイド達は、ドラゴンになっちゃってるって事?」
カンナ「変身とかはできないけど、力は強くなってるし、少しくらいなら魔法もつかえるの」
小林「なんでそんなことに……トールがこの店で働き始めたから影響を受けちゃったとか?」
小林「いや、けどトールと暮らしてる私は何も異常がないし……」
そこまで話した時、小林は気づいた。
部屋の中から聞こえていた声が、止んでいることに。
恐る恐る中を覗くと。
真ん中にいた女性は、白目をむいて気絶していて。
メイド達は、その赤い目で、小林の事をみつめていた。
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 16:38:59.87 ID:YQdDpEln0
「う、うわあっ!」
思わず、声を出して扉から離れる。
どうしよう、どうすれば。
そう悩んでいる間に、扉からメイド達が。
這い出してきた。
メイド達は、四つん這いだった。
何故か、四つん這いだった。
それが、今のメイド達の生態に適しているからだろうか。
適しているから、そう進化したとでもいうのだろうか。
1階にいたメイドは、ちゃんと二足歩行していたというのに。
メイド達は、小林に向かって、こう言った。
「お嬢様、お嬢様、新しいお嬢様」
「いっぱい、いっぱい、ご奉仕します、お嬢様」
「メイド、お好きなんですよね、こんな店に来るくらいですし」
「いっぱい、包んであげます、メイドである私達で、たくさん、たくさん」
「ご寛ぎ下さい、お眠りください、お食べください」
「どんなお嬢様でも受け入れてさしあげますから」
「さあ、さあ、さあ、さあ、大丈夫です、怖がらなくていいですから」
「ふふふふふ、クスクスクスクスクス、あははははははは」
思わず、声を出して扉から離れる。
どうしよう、どうすれば。
そう悩んでいる間に、扉からメイド達が。
這い出してきた。
メイド達は、四つん這いだった。
何故か、四つん這いだった。
それが、今のメイド達の生態に適しているからだろうか。
適しているから、そう進化したとでもいうのだろうか。
1階にいたメイドは、ちゃんと二足歩行していたというのに。
メイド達は、小林に向かって、こう言った。
「お嬢様、お嬢様、新しいお嬢様」
「いっぱい、いっぱい、ご奉仕します、お嬢様」
「メイド、お好きなんですよね、こんな店に来るくらいですし」
「いっぱい、包んであげます、メイドである私達で、たくさん、たくさん」
「ご寛ぎ下さい、お眠りください、お食べください」
「どんなお嬢様でも受け入れてさしあげますから」
「さあ、さあ、さあ、さあ、大丈夫です、怖がらなくていいですから」
「ふふふふふ、クスクスクスクスクス、あははははははは」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 16:44:20.07 ID:YQdDpEln0
「か、カンナちゃん!」
「おー」
カンナの放電。
糸のような電撃は、メイド達を数人痺れさせる。
だが、それは焼け石に水だった。
メイドは、部屋から出てくる。
次々と。
「カンナちゃん、もう一度……!」
「……」
充電不足。
そう、今のカンナは連続して電撃を放てない。
その隙に、メイド達は床を這い接近してくる。
「おー」
カンナの放電。
糸のような電撃は、メイド達を数人痺れさせる。
だが、それは焼け石に水だった。
メイドは、部屋から出てくる。
次々と。
「カンナちゃん、もう一度……!」
「……」
充電不足。
そう、今のカンナは連続して電撃を放てない。
その隙に、メイド達は床を這い接近してくる。
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 16:47:53.51 ID:YQdDpEln0
メイドの手が小林たちを掴みとる前に。
何とか小林は、カンナを抱えて飛びのいた。
「……あ、寝てたの」
「カンナちゃん、あっち!」
「わかったー」
小林は、抱えたカンナをメイド達に向ける。
放電。
命中。
沈黙。
移動。
放電。
命中。
沈黙。
移動。
放電後に気を失うカンナと、それを守り移動する小林。
じり貧と思われていたが、2人は何とかメイド達を全て気絶させることに成功する。
何とか小林は、カンナを抱えて飛びのいた。
「……あ、寝てたの」
「カンナちゃん、あっち!」
「わかったー」
小林は、抱えたカンナをメイド達に向ける。
放電。
命中。
沈黙。
移動。
放電。
命中。
沈黙。
移動。
放電後に気を失うカンナと、それを守り移動する小林。
じり貧と思われていたが、2人は何とかメイド達を全て気絶させることに成功する。
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 16:53:43.25 ID:YQdDpEln0
小林「はぁ、はぁ、はぁ、疲れた……普段から運動してなかったツケがこんな所で……」
カンナ「コバヤシ、だいじょうぶ?」
小林「わ、わたしは、平気」ハァハァ
カンナ「けど、辛そう」
小林「た、確かに……これが続くと、辛いかも」
カンナ「ごめんなさい、私がちゃんと充電しておけば……」
小林「悪いのは、カンナちゃんじゃないよ、寧ろ助かってる」ナデナデ
カンナ「あ……」
小林「ありがとうね、カンナちゃん」
カンナ「んぅ!」
カンナ「コバヤシ、だいじょうぶ?」
小林「わ、わたしは、平気」ハァハァ
カンナ「けど、辛そう」
小林「た、確かに……これが続くと、辛いかも」
カンナ「ごめんなさい、私がちゃんと充電しておけば……」
小林「悪いのは、カンナちゃんじゃないよ、寧ろ助かってる」ナデナデ
カンナ「あ……」
小林「ありがとうね、カンナちゃん」
カンナ「んぅ!」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 17:13:47.91 ID:YQdDpEln0
小林「さて、メイドさん達を撃退したのはいいけど、ここからどうしよう」
カンナ「鍵さがすー」
小林「そっか、メイドさん達の服を漁れば鍵が出てくるかも」
小林「よし、さっそく……」
小林は、メイドさん達の服を探ろうとした。
だが……。
清楚系のメイド服を着て倒れている彼女達を見て、罪悪感が湧く。
彼女達は気絶してる。
その様子は、先ほどとは打って変わって普通の人間と変わりない物だ。
普通の、可愛らしいメイドさんにしか見えない。
彼女達のポケットを調べても、本当にいいのだろうか。
何か、背徳感が半端ないのだけど。
そんな葛藤を振り切って、小林はメイドのポケットに手を入れて探り始める。
布質の柔らかいメイド服を通して、彼女達の身体の形が感じられる。
何故かドキドキする。
小林は別にレズビアンではないのだけれども、メイドだけは別腹なのだ。
カンナ「鍵さがすー」
小林「そっか、メイドさん達の服を漁れば鍵が出てくるかも」
小林「よし、さっそく……」
小林は、メイドさん達の服を探ろうとした。
だが……。
清楚系のメイド服を着て倒れている彼女達を見て、罪悪感が湧く。
彼女達は気絶してる。
その様子は、先ほどとは打って変わって普通の人間と変わりない物だ。
普通の、可愛らしいメイドさんにしか見えない。
彼女達のポケットを調べても、本当にいいのだろうか。
何か、背徳感が半端ないのだけど。
そんな葛藤を振り切って、小林はメイドのポケットに手を入れて探り始める。
布質の柔らかいメイド服を通して、彼女達の身体の形が感じられる。
何故かドキドキする。
小林は別にレズビアンではないのだけれども、メイドだけは別腹なのだ。
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 17:19:58.34 ID:YQdDpEln0
何人かのメイドから、鍵を入手することができた。
鍵には名前が書いてある。
「冷凍庫の鍵」
「勝手口の鍵」
「3階への鍵」
冷凍庫の鍵は、不要だろう。
勝手口の鍵でなら外への扉を開けられただろうが……途中で折れてしまっている。
残るのは3階への鍵。
更に上の階へ、行く必要があるのだろうか。
鍵が見つからない以上、仕方ないのだけれども。
「コバヤシー、3つ目の扉に、階段があった」
「ふう、じゃあ、上に行ってみようか」
小林は、ため息をつきながらそう言った。
鍵には名前が書いてある。
「冷凍庫の鍵」
「勝手口の鍵」
「3階への鍵」
冷凍庫の鍵は、不要だろう。
勝手口の鍵でなら外への扉を開けられただろうが……途中で折れてしまっている。
残るのは3階への鍵。
更に上の階へ、行く必要があるのだろうか。
鍵が見つからない以上、仕方ないのだけれども。
「コバヤシー、3つ目の扉に、階段があった」
「ふう、じゃあ、上に行ってみようか」
小林は、ため息をつきながらそう言った。
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 17:26:46.95 ID:YQdDpEln0
階段を上がると、扉があった。
施錠されている。
先ほどの鍵で開くのだろうか。
カチリ
試してみると、鍵はあっさりと、回った。
そっと扉を開けて、中の様子を見てみる。
そのフロアは広かった。
2階までは幾つかの通路と部屋で、間切りがしてあった。
その逆で、3階は壁が存在せず、全てのスペースが1つの部屋として設置されている。
何らかの倉庫として使われているようだった。
そこには、大量の荷物が置いてある。
木箱。
壊れたテーブル。
薄汚れたキグルミ。
布が被せられた大きな荷物。
蛍光灯の束。
「ここは、無人なのかな……」
「それとも、荷物の影に誰かが潜んでいるとか……」
小林が、そう呟いた直後、荷物の一部が、グラリと動いた。
施錠されている。
先ほどの鍵で開くのだろうか。
カチリ
試してみると、鍵はあっさりと、回った。
そっと扉を開けて、中の様子を見てみる。
そのフロアは広かった。
2階までは幾つかの通路と部屋で、間切りがしてあった。
その逆で、3階は壁が存在せず、全てのスペースが1つの部屋として設置されている。
何らかの倉庫として使われているようだった。
そこには、大量の荷物が置いてある。
木箱。
壊れたテーブル。
薄汚れたキグルミ。
布が被せられた大きな荷物。
蛍光灯の束。
「ここは、無人なのかな……」
「それとも、荷物の影に誰かが潜んでいるとか……」
小林が、そう呟いた直後、荷物の一部が、グラリと動いた。
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 17:30:24.53 ID:YQdDpEln0
ズルリ、と音がする。
何かが這いずっている音だ。
何が、這っているのだろう。
メイドか。
メイドなのか。
それは、ある意味で正解で。
ある意味で不正解だった。
這っているのは。
先ほど見えていた、荷物だった。
それは、それは荷物では、なかったのだ。
布の被せられた荷物、ではなく。
巨大な身体を持つ、メイドだったのだ。
何かが這いずっている音だ。
何が、這っているのだろう。
メイドか。
メイドなのか。
それは、ある意味で正解で。
ある意味で不正解だった。
這っているのは。
先ほど見えていた、荷物だった。
それは、それは荷物では、なかったのだ。
布の被せられた荷物、ではなく。
巨大な身体を持つ、メイドだったのだ。
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 17:37:52.65 ID:YQdDpEln0
そのメイドは巨大だった。
だが、決して人間の身体が肥大化したのではなかった。
組み合わさっているのだ。
複数のメイド達が組み合わさり、巨大なメイドとして形成されているのだ。
よく見れば、それが判る。
メイド達は、お互いの手や足を握り。
顔や股間を寄せ合い。
密着し、同調し、結びついていた。
その体を構成するすべてのメイドさんは。
小林を見て、ニコリと笑った。
「おじょうさま」
「わたしたちは、おじょうさまを、おもって」
「こんなに、こんなに、おおきく、なってしまいました」
「これで、いっぱい、ごほうし、できます」
「いままでの、なんばいも、なん十ばいも、なん百ばいも、なん千ばいも」
「ああ、ああ、なんて、しあわせ、なんでしょう、おじょうさま、おじょうさま」
だが、決して人間の身体が肥大化したのではなかった。
組み合わさっているのだ。
複数のメイド達が組み合わさり、巨大なメイドとして形成されているのだ。
よく見れば、それが判る。
メイド達は、お互いの手や足を握り。
顔や股間を寄せ合い。
密着し、同調し、結びついていた。
その体を構成するすべてのメイドさんは。
小林を見て、ニコリと笑った。
「おじょうさま」
「わたしたちは、おじょうさまを、おもって」
「こんなに、こんなに、おおきく、なってしまいました」
「これで、いっぱい、ごほうし、できます」
「いままでの、なんばいも、なん十ばいも、なん百ばいも、なん千ばいも」
「ああ、ああ、なんて、しあわせ、なんでしょう、おじょうさま、おじょうさま」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 17:46:05.77 ID:YQdDpEln0
巨大なメイドさんは、他の荷物を蹴散らしながら突進してくる。
「おじょうさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
あんなものに飲み込まれたら、死ぬまで離してもらえない気がする。
それどころか、捕まった時点でメイド達の身体で圧死してしまう。
……そんな結末に、ほんの少し後ろ髪を引かれるメイド愛好家の小林ではあったが。
何とかメイドの突進を回避する。
「カンナちゃん!お願い!」
「がんばるー」
カンナからの電撃がメイドを貫く。
だが。
「おじょうさま、おいかけっこ、ですか」
「わかりました、おつきあいします」
「おじょうさまの、お遊びに、つきあうのも」
「メイドのつとめです、から」
「そのかわり」
「つかまえたら」
「つかまえたら、ふ、ふふふふ」
「おじょうさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
あんなものに飲み込まれたら、死ぬまで離してもらえない気がする。
それどころか、捕まった時点でメイド達の身体で圧死してしまう。
……そんな結末に、ほんの少し後ろ髪を引かれるメイド愛好家の小林ではあったが。
何とかメイドの突進を回避する。
「カンナちゃん!お願い!」
「がんばるー」
カンナからの電撃がメイドを貫く。
だが。
「おじょうさま、おいかけっこ、ですか」
「わかりました、おつきあいします」
「おじょうさまの、お遊びに、つきあうのも」
「メイドのつとめです、から」
「そのかわり」
「つかまえたら」
「つかまえたら、ふ、ふふふふ」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 17:47:37.90 ID:YQdDpEln0
巨大さ故。
いや、群体であるが故、この程度の電撃では効果はないようだ。
例えば、もっと、もっと大きな電撃なら。
全てのメイドを一網打尽にできるほどの電撃ならば、或いは。
だが、カンナの充電が不十分な今、そんな電撃を放つことはできない。
ここに来るまでに1階や2階のコンセントを調べたが、全て通電していなかった。
だから、ここ3階でも、それを試すのは難しいだろう。
仮にコンセントが生きていたとしても、そこにカンナを留まらせなければ充電はできない。
そんな悠長なことをしていると、あのメイドの突進を受けてしまう。
いや、群体であるが故、この程度の電撃では効果はないようだ。
例えば、もっと、もっと大きな電撃なら。
全てのメイドを一網打尽にできるほどの電撃ならば、或いは。
だが、カンナの充電が不十分な今、そんな電撃を放つことはできない。
ここに来るまでに1階や2階のコンセントを調べたが、全て通電していなかった。
だから、ここ3階でも、それを試すのは難しいだろう。
仮にコンセントが生きていたとしても、そこにカンナを留まらせなければ充電はできない。
そんな悠長なことをしていると、あのメイドの突進を受けてしまう。
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 17:53:34.84 ID:YQdDpEln0
「おじょうさまぁぁぁぁぁ、どちらにおられますかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
メイドさんは、荷物の物陰に隠れた小林たちを探している。
探しながら、荷物を破壊し、机を砕き、壁をたたいている。
「どうしよう、どうすれば……」
「コバヤシ、私が」
「え?」
「私が囮になるから、にげて」
「カンナちゃん……」
「私なら、多分平気」
「ダメだよ、そんなの」
「けど……」
「ここで逃げても、私1人だとすぐにメイドに捕まっちゃうよ」
「ううー……」
「それに、こんな可愛いカンナちゃんを放ってなんて、逃げられるはずないって」
「コバヤシ……」
そこまで会話とした時、小林たちが隠れていた荷物が破壊された。
メイドさんは、荷物の物陰に隠れた小林たちを探している。
探しながら、荷物を破壊し、机を砕き、壁をたたいている。
「どうしよう、どうすれば……」
「コバヤシ、私が」
「え?」
「私が囮になるから、にげて」
「カンナちゃん……」
「私なら、多分平気」
「ダメだよ、そんなの」
「けど……」
「ここで逃げても、私1人だとすぐにメイドに捕まっちゃうよ」
「ううー……」
「それに、こんな可愛いカンナちゃんを放ってなんて、逃げられるはずないって」
「コバヤシ……」
そこまで会話とした時、小林たちが隠れていた荷物が破壊された。
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 17:58:44.44 ID:YQdDpEln0
「みつけ、ましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
見つけられた。
見つかってしまった。
メイドさんは、小林を掴もうと手を伸ばしてくる。
その動きは、緩慢だ。
回避することは容易い。
容易いのだが……。
もう、隠れるところがないのだ。
倉庫にある荷物は、ほとんど破壊されてしまった。
その残骸が倉庫の中に散乱している。
走るのに支障が出るほどに。
このままでは、何時かは捕まる。
あのメイドの緩慢な動きでも、端に追い込まれてしまえば、何時かは。
「私は、レズレイプされてしまうのだろうか」
「ドラゴンレズレイプされてしまうのだろうか」
「集団ドラゴンレズレイプされてしまうしか、ないのだろうか」
「……」
「……いや、生き残るすべは」
「まだある!」
見つけられた。
見つかってしまった。
メイドさんは、小林を掴もうと手を伸ばしてくる。
その動きは、緩慢だ。
回避することは容易い。
容易いのだが……。
もう、隠れるところがないのだ。
倉庫にある荷物は、ほとんど破壊されてしまった。
その残骸が倉庫の中に散乱している。
走るのに支障が出るほどに。
このままでは、何時かは捕まる。
あのメイドの緩慢な動きでも、端に追い込まれてしまえば、何時かは。
「私は、レズレイプされてしまうのだろうか」
「ドラゴンレズレイプされてしまうのだろうか」
「集団ドラゴンレズレイプされてしまうしか、ないのだろうか」
「……」
「……いや、生き残るすべは」
「まだある!」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 18:05:28.00 ID:YQdDpEln0
小林は、走った。
カンナを抱えて走った。
散乱した残骸のせいで、素早く走ることはできない。
だが、走ったのだ。
メイドが、くるりと、こちらを向く。
「にげられ、ませんよ、おじょうさま」
「すぐに、すぐに、おいつきます、から」
そう言いながら、迫ってくる。
メイドには、散乱した残骸など関係ない。
全て、全て踏み潰して突進してくる。
その移動速度は、小林よりも、早かった。
だが、メイドが追い付いてくるよりも早く、小林は「そこ」に到達できた。
カンナを抱えて走った。
散乱した残骸のせいで、素早く走ることはできない。
だが、走ったのだ。
メイドが、くるりと、こちらを向く。
「にげられ、ませんよ、おじょうさま」
「すぐに、すぐに、おいつきます、から」
そう言いながら、迫ってくる。
メイドには、散乱した残骸など関係ない。
全て、全て踏み潰して突進してくる。
その移動速度は、小林よりも、早かった。
だが、メイドが追い付いてくるよりも早く、小林は「そこ」に到達できた。
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 18:09:47.68 ID:YQdDpEln0
床に飛び散る残骸の一つ。
破壊された何らかの清掃重機の中に内蔵されていたであろう。
バッテリーの元へ。
バッテリー外箱の表示ランプは「充電済み」になっていた。
恐らく、この店の電源が落ちる前に充電してあったのだろう。
つまり、この中にはたっぷりと詰まっているはずなのだ。
カンナの力の源が。
破壊された何らかの清掃重機の中に内蔵されていたであろう。
バッテリーの元へ。
バッテリー外箱の表示ランプは「充電済み」になっていた。
恐らく、この店の電源が落ちる前に充電してあったのだろう。
つまり、この中にはたっぷりと詰まっているはずなのだ。
カンナの力の源が。
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 18:17:22.27 ID:YQdDpEln0
「カンナちゃん!」
「いただきます」
小林は、カンナとバッテリーを抱えて走る。
少しでも時間を稼がないといけない。
カンナが充電する時間を。
だが、それは果たされなかった。
何かが背中に当たった衝撃と共に、小林は地面に倒れこむ。
起き上がることができない。
何故ならば、小林の上には。
メイドの、巨大な手が乗せられているからだ。
「つかまえ、ました、おじょうさま」
「ふ、ふふふふ、ごほうし、して」
「さしあげますねぇぇぇぇぇぇぇ」
メイドの巨大な手から、沢山の手が伸びる。
その手は小林の頬を撫で、首筋を擽り、手を握り、足を掴んだ。
そのまま、小林をメイドの中に、取り込もうとする。
疲れ切った小林は、抵抗すらできない。
目の前に、メイドが見える。
掌を構成したメイドの顔が。
その顔が、近づいて。
小林の頬に、キスを。
「いただきます」
小林は、カンナとバッテリーを抱えて走る。
少しでも時間を稼がないといけない。
カンナが充電する時間を。
だが、それは果たされなかった。
何かが背中に当たった衝撃と共に、小林は地面に倒れこむ。
起き上がることができない。
何故ならば、小林の上には。
メイドの、巨大な手が乗せられているからだ。
「つかまえ、ました、おじょうさま」
「ふ、ふふふふ、ごほうし、して」
「さしあげますねぇぇぇぇぇぇぇ」
メイドの巨大な手から、沢山の手が伸びる。
その手は小林の頬を撫で、首筋を擽り、手を握り、足を掴んだ。
そのまま、小林をメイドの中に、取り込もうとする。
疲れ切った小林は、抵抗すらできない。
目の前に、メイドが見える。
掌を構成したメイドの顔が。
その顔が、近づいて。
小林の頬に、キスを。
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 18:25:08.95 ID:YQdDpEln0
その直前、凄まじい雷光が巨大メイドの上半身を吹き飛ばす。
それでも相殺できなかった電撃は、そのまま壁を破壊して空を貫く。
カンナの持つ最大の攻撃。
サンダーブレスの一撃である。
巨大メイドを構成していたメイド達が、ポトポトと地面に落ちる。
残る下半身や、腕も、その後を追うかのように崩れ落ちる。
メイド達は、同調していた。
肉体だけでなく、恐らくは意識も。
群体であるが故に「多少の欠損」には耐えられた。
だが「大多数の欠損の痛み」には耐えられなかったのだろう。
痛みはフィードバックを起こし、全てのメイドに伝達されてしまったのだ。
「コバヤシー」
「ああ、カンナちゃん……」
「コバヤシ、だいじょうぶ?しびれなかった?」
「うん、平気平気……またカンナちゃんに助けられたね」
「そんなことない、私の方がコバヤシにたすけられた」
「ふふふ、じゃあ、お互い様だね」クスッ
「んぅ!」
それでも相殺できなかった電撃は、そのまま壁を破壊して空を貫く。
カンナの持つ最大の攻撃。
サンダーブレスの一撃である。
巨大メイドを構成していたメイド達が、ポトポトと地面に落ちる。
残る下半身や、腕も、その後を追うかのように崩れ落ちる。
メイド達は、同調していた。
肉体だけでなく、恐らくは意識も。
群体であるが故に「多少の欠損」には耐えられた。
だが「大多数の欠損の痛み」には耐えられなかったのだろう。
痛みはフィードバックを起こし、全てのメイドに伝達されてしまったのだ。
「コバヤシー」
「ああ、カンナちゃん……」
「コバヤシ、だいじょうぶ?しびれなかった?」
「うん、平気平気……またカンナちゃんに助けられたね」
「そんなことない、私の方がコバヤシにたすけられた」
「ふふふ、じゃあ、お互い様だね」クスッ
「んぅ!」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 18:31:08.95 ID:YQdDpEln0
メイド達は生きていた。
亜竜化の影響か、電撃に対する耐性があったのだ。
だが、それでも全員が意識を失っていた。
亜竜としての力を失うほど、力を消耗していた。
「うーん、メイドさんのポケットから鍵を入手したんだけど……」
「おー、4階の鍵」
「……けど」
「うん」
「この壁に空いた穴から、外に出られるよね」
「けがの、こうみょう?」
「だね、3階くらいの高さなら外に人がいるって事もなかっただろうし」
「ドラゴンに戻ってだっしゅつするー、コバヤシ、つかまって」
「うん」
ドラゴン化したカンナにつかまり、小林はほっと溜息をつく。
「終わった」
「全て終わったんだ」
「帰ろう、私達の家へ」
こうして、悪夢のような時間は終わりを告げた。
亜竜化の影響か、電撃に対する耐性があったのだ。
だが、それでも全員が意識を失っていた。
亜竜としての力を失うほど、力を消耗していた。
「うーん、メイドさんのポケットから鍵を入手したんだけど……」
「おー、4階の鍵」
「……けど」
「うん」
「この壁に空いた穴から、外に出られるよね」
「けがの、こうみょう?」
「だね、3階くらいの高さなら外に人がいるって事もなかっただろうし」
「ドラゴンに戻ってだっしゅつするー、コバヤシ、つかまって」
「うん」
ドラゴン化したカンナにつかまり、小林はほっと溜息をつく。
「終わった」
「全て終わったんだ」
「帰ろう、私達の家へ」
こうして、悪夢のような時間は終わりを告げた。
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 18:40:29.65 ID:YQdDpEln0
~数日前~
~メイド喫茶L~
トール「さあ!メイド喫茶ラブリーの皆さん!召し上がってください!新メニューです!」
メイド1「わーい、コック長の料理美味しいんですよね~」
トール「コック長じゃなくて、メイドですから」
メイド1「はーい」
メイド2「美味しいですけど、この肉、何の肉ですか?」
トール「私の肉です」
メイド2「またまたー」
トール「正直、小林さん以外に私を食べさせるのは業腹ですが」
トール「この実験に成功すれば、恐らく小林さんも食べてくれるはずです」
トール「より美味しさの増した、私の尻尾を」
トール「見れば食べずにはいられない、魅了の料理を」
トール「ふふふ、待っててくださいね、小林さん……」
メイド1「ごちそうさまでーす」
メイド2「うーん、何だか身体が」
メイド1「あれ、そういえば……熱く」
メイド2「なって……き……ま……」
バタン
バタン
トール「うーん、また失敗しましたか」
トール「ま、仕方ありません、テキトーに解毒しておきますか」
~メイド喫茶L~
トール「さあ!メイド喫茶ラブリーの皆さん!召し上がってください!新メニューです!」
メイド1「わーい、コック長の料理美味しいんですよね~」
トール「コック長じゃなくて、メイドですから」
メイド1「はーい」
メイド2「美味しいですけど、この肉、何の肉ですか?」
トール「私の肉です」
メイド2「またまたー」
トール「正直、小林さん以外に私を食べさせるのは業腹ですが」
トール「この実験に成功すれば、恐らく小林さんも食べてくれるはずです」
トール「より美味しさの増した、私の尻尾を」
トール「見れば食べずにはいられない、魅了の料理を」
トール「ふふふ、待っててくださいね、小林さん……」
メイド1「ごちそうさまでーす」
メイド2「うーん、何だか身体が」
メイド1「あれ、そういえば……熱く」
メイド2「なって……き……ま……」
バタン
バタン
トール「うーん、また失敗しましたか」
トール「ま、仕方ありません、テキトーに解毒しておきますか」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 18:49:54.48 ID:YQdDpEln0
こうして、トールのバイト先は竜因子によって汚染された。
メイド達は全て、トールの料理の実験台になっていた。
彼女たちにとって、それは回避し得ぬ、災害であった。
バイトのトールが持ち込んだ、災害だった。
バイトハザードである。
メイド達は全て、トールの料理の実験台になっていた。
彼女たちにとって、それは回避し得ぬ、災害であった。
バイトのトールが持ち込んだ、災害だった。
バイトハザードである。
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 18:51:16.48 ID:YQdDpEln0
トールは「メイド達のに入り込んだ竜因子を解毒した」と考えていた。
だが、全てを除去することはできなかったのだ。
メイド達は、仕事が終われば、帰宅して自分の生活に戻る。
普通の人間として、普通の生活している。
だが。
自分の周囲にドラゴンがいる場合にのみ状況が変わるのだ。
そのドラゴンが強い欲望を抱くと、それに同調して亜竜化してしまうのだ。
結論から言うと。
「メイド喫茶に勤めるトールが、勤務時間内に小林に対して強く欲望を感じた時」にだけ。
メイド達は「同性への性的欲求を抑えられないメイドラゴンレズビアン」へと変貌してしまうのだ。
だが、全てを除去することはできなかったのだ。
メイド達は、仕事が終われば、帰宅して自分の生活に戻る。
普通の人間として、普通の生活している。
だが。
自分の周囲にドラゴンがいる場合にのみ状況が変わるのだ。
そのドラゴンが強い欲望を抱くと、それに同調して亜竜化してしまうのだ。
結論から言うと。
「メイド喫茶に勤めるトールが、勤務時間内に小林に対して強く欲望を感じた時」にだけ。
メイド達は「同性への性的欲求を抑えられないメイドラゴンレズビアン」へと変貌してしまうのだ。
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 19:07:15.81 ID:YQdDpEln0
トール「ああ、小林さん、今頃仕事してるなんでしょうか、ああ、カッコいい小林さん、ハァハァ」
メイド1「……」
客「え?こっちに来てほしいって?どうして?ちょ、何ですか、い、いや、やめっ、もごもご」
トール「今夜の食事、どうしましょう、小林さんには美味しい物を食べてほしいですし、例えば私とか、ハァハァ」
メイド2「……」
客「え、トイレが壊れてるから奥にあるトイレを使ってほしい?判ったわ」
トール「昨日お風呂で小林さんの背中を流してる時、小林さん少し顔が赤かった気がします、ハァハァ」
メイド3「……」
客「ひ、引っ張らないで!やめて!た、たすけっ……!」
トール「……はっ、妄想していたらもうこんな時間……」
トール「それにしても、最近、お客さん少なくないですか?」
メイド1「そうですねえ、というか、来たお客さんが何時の間にか居なくなってる事もちらほら」
トール「食い逃げですか?いけませんね」
メイド2「けど、何故か不満感とかはないんですよね、不思議です」
メイド達は、亜竜化している間の記憶を一切持っていない。
それどころか、都合の悪い部分は記憶を捻じ曲げ「何の問題もない」と解釈してしまうのだった。
これが、メイド達がトールから受け継いだ48のメイド技の一つ「脳内改ざん」である。
メイド1「……」
客「え?こっちに来てほしいって?どうして?ちょ、何ですか、い、いや、やめっ、もごもご」
トール「今夜の食事、どうしましょう、小林さんには美味しい物を食べてほしいですし、例えば私とか、ハァハァ」
メイド2「……」
客「え、トイレが壊れてるから奥にあるトイレを使ってほしい?判ったわ」
トール「昨日お風呂で小林さんの背中を流してる時、小林さん少し顔が赤かった気がします、ハァハァ」
メイド3「……」
客「ひ、引っ張らないで!やめて!た、たすけっ……!」
トール「……はっ、妄想していたらもうこんな時間……」
トール「それにしても、最近、お客さん少なくないですか?」
メイド1「そうですねえ、というか、来たお客さんが何時の間にか居なくなってる事もちらほら」
トール「食い逃げですか?いけませんね」
メイド2「けど、何故か不満感とかはないんですよね、不思議です」
メイド達は、亜竜化している間の記憶を一切持っていない。
それどころか、都合の悪い部分は記憶を捻じ曲げ「何の問題もない」と解釈してしまうのだった。
これが、メイド達がトールから受け継いだ48のメイド技の一つ「脳内改ざん」である。
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 19:16:37.68 ID:YQdDpEln0
トールの欲望は、小林が来店した時、ピークを迎えた。
「小林さんが、小林さんが私を見に来てくれました」
「ふ、ふふふ、うれしい、凄く嬉しい」
「食べてくれています、小林さんが、私の料理を、このメイド喫茶で」
「そうだ、そうです、私が個人的に立ち上げた4階の実験室に置いてある、あの料理を」
「あの料理を、小林さんに食べていただきましょう、そうすれば、そうすれば、ふふふふ」
メイド達の亜竜化も、最高潮に達する。
全ての思考、全ての意識が「同性への従属的性欲」への変換される。
それは、竜因子の元の持ち主であるトールに逆流してくるほどの勢いだった。
トールの「意識」と、メイド達の「性欲」が混ざり合う。
トールの意識が、メイド達に流れ込み。
メイド達の性欲が、トールを満たす。
良循環。
こうして、トールは群れの頭になった。
こうして、メイド達はトールの手足となった。
「小林さんが、小林さんが私を見に来てくれました」
「ふ、ふふふ、うれしい、凄く嬉しい」
「食べてくれています、小林さんが、私の料理を、このメイド喫茶で」
「そうだ、そうです、私が個人的に立ち上げた4階の実験室に置いてある、あの料理を」
「あの料理を、小林さんに食べていただきましょう、そうすれば、そうすれば、ふふふふ」
メイド達の亜竜化も、最高潮に達する。
全ての思考、全ての意識が「同性への従属的性欲」への変換される。
それは、竜因子の元の持ち主であるトールに逆流してくるほどの勢いだった。
トールの「意識」と、メイド達の「性欲」が混ざり合う。
トールの意識が、メイド達に流れ込み。
メイド達の性欲が、トールを満たす。
良循環。
こうして、トールは群れの頭になった。
こうして、メイド達はトールの手足となった。
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 19:21:41.03 ID:YQdDpEln0
~4階~
トール「ふ、ふふふ、小林さん早く来ないかなあ」
トール「下の階のメイド達を倒したんだし、もう来るはずですよね」
トール「楽しみです、小林さんの驚く顔が」
トール「まさかメイド達の頭が私だなんて、思ってもみなかったでしょうし」
トール「そうです、驚いて私に詰問するんです」
トール「どうしてこんなことをしたのかって」
トール「けど、けど答えは決まっています、全ては愛故にです」
トール「小林さんへの愛が元凶なのです」
トール「小林さんは、きっと悩むでしょう」
トール「そこで私が手を指し延ばします」
トール「小林さんが、私と共に来てくれれば、全て解決するのですよ、と」
トール「小林さんは、私の手を取ってくれます」
トール「きっと、とってくれます」
トール「そうすれば、あとはもう、ドラゴンレズセックス祭りの開催ですよ」
トール「幕開けですよ!」
トール「ああ、小林さん、まだかなあ、早く来ないかなあ」
トール「こばやしさぁん……」
トールの欲望は、流れ出す。
下の階で気絶しているメイド達の竜因子を、再び刺激する。
亜竜化が、始まる。
先ほどよりも、強い亜竜化が。
トール「ふ、ふふふ、小林さん早く来ないかなあ」
トール「下の階のメイド達を倒したんだし、もう来るはずですよね」
トール「楽しみです、小林さんの驚く顔が」
トール「まさかメイド達の頭が私だなんて、思ってもみなかったでしょうし」
トール「そうです、驚いて私に詰問するんです」
トール「どうしてこんなことをしたのかって」
トール「けど、けど答えは決まっています、全ては愛故にです」
トール「小林さんへの愛が元凶なのです」
トール「小林さんは、きっと悩むでしょう」
トール「そこで私が手を指し延ばします」
トール「小林さんが、私と共に来てくれれば、全て解決するのですよ、と」
トール「小林さんは、私の手を取ってくれます」
トール「きっと、とってくれます」
トール「そうすれば、あとはもう、ドラゴンレズセックス祭りの開催ですよ」
トール「幕開けですよ!」
トール「ああ、小林さん、まだかなあ、早く来ないかなあ」
トール「こばやしさぁん……」
トールの欲望は、流れ出す。
下の階で気絶しているメイド達の竜因子を、再び刺激する。
亜竜化が、始まる。
先ほどよりも、強い亜竜化が。
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 19:24:41.54 ID:YQdDpEln0
~自宅~
小林「はー、疲れた……」
カンナ「おなかすいたのー」
小林「トール、ご飯出来てる?」
シーーーン
小林「……あれ」
カンナ「コバヤシ、トール様は……」
小林「そ、そっか、トールもあのメイド喫茶に居たんだった」
小林「この家に居てくれるのが当たり前みたいに思ってたから、すっかり忘れてた」
カンナ「むかえにいくのー」
小林「そうだね、迎えに行ってあげないと」
小林「けど、1階から3階までは居なかったし……」
小林「4階に避難してたのかな?
小林「はー、疲れた……」
カンナ「おなかすいたのー」
小林「トール、ご飯出来てる?」
シーーーン
小林「……あれ」
カンナ「コバヤシ、トール様は……」
小林「そ、そっか、トールもあのメイド喫茶に居たんだった」
小林「この家に居てくれるのが当たり前みたいに思ってたから、すっかり忘れてた」
カンナ「むかえにいくのー」
小林「そうだね、迎えに行ってあげないと」
小林「けど、1階から3階までは居なかったし……」
小林「4階に避難してたのかな?
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 19:30:20.38 ID:YQdDpEln0
こうして、トールを迎えに戻った小林たちは。
復活した強化亜竜メイドさん達に行く手を阻まれ。
油断していた所を捕縛され。
何人ものメイドさん達に愛撫され。
ひゃんひゃんひゃんと鳴かされて。
最後の最後に「小林さん来ないふぇぇぇぇ」と泣いていたトールと4階で再会することになるのだが。
それはバイトハザート2でのお話。
おわり
復活した強化亜竜メイドさん達に行く手を阻まれ。
油断していた所を捕縛され。
何人ものメイドさん達に愛撫され。
ひゃんひゃんひゃんと鳴かされて。
最後の最後に「小林さん来ないふぇぇぇぇ」と泣いていたトールと4階で再会することになるのだが。
それはバイトハザート2でのお話。
おわり
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 19:49:11.15 ID:4BWqGdr/0
もはや、メイドラゴンのスレがたつたびにワクワクしている自分がいる
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 20:13:57.34 ID:UVHaTq+MO
作者、毎回同じ人なのかな
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 23:24:13.54 ID:WwmLlkByO
メイドラゴンのssかー、初めて読んだな
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 23:57:39.38 ID:3OHostdpo
乙
DLRだけで察したわ
DLRだけで察したわ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486700095/
Entry ⇒ 2017.04.15 | Category ⇒ 小林さんちのメイドラゴン | Comments (0)
小林「まずうちさぁ、ドラゴンあるんだけど焼いてかない?」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/27(月) 03:27:50.90 ID:o/oamUDfO
トール「私は小林さんに尻尾を食べてもらいたいんです!」
トール「どうすればいいですか!?何かアドバイスをお願いします!ルコアさん!」
ルコア「そうだね~手っ取り早いのは、トールちゃんの尻尾無しでは生きられない体にする、かな?」
ルコア「僕の魔法なら簡単に構造を組み替えられるよ」
トール「そんなの駄目ですっ!最低限の意思は尊重したいですっ!」
ルコア「なら、まずはトールちゃんの料理に病みつきにさせてから、尻尾を混ぜてみよう」
トール「ふむ……でも病みつきにさせるって言っても難しいですよ?」
ルコア「……覚せい剤って知ってる?」
トール「覚せい剤?」
トール「どうすればいいですか!?何かアドバイスをお願いします!ルコアさん!」
ルコア「そうだね~手っ取り早いのは、トールちゃんの尻尾無しでは生きられない体にする、かな?」
ルコア「僕の魔法なら簡単に構造を組み替えられるよ」
トール「そんなの駄目ですっ!最低限の意思は尊重したいですっ!」
ルコア「なら、まずはトールちゃんの料理に病みつきにさせてから、尻尾を混ぜてみよう」
トール「ふむ……でも病みつきにさせるって言っても難しいですよ?」
ルコア「……覚せい剤って知ってる?」
トール「覚せい剤?」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/27(月) 03:31:18.34 ID:o/oamUDfO
翌日
トール「(商店街で仕入れた覚せい剤を料理に混ぜてみました!)」
トール「小林さん!晩御飯できましたよ!どうぞ召し上がれ」
小林「今日は豪勢だねー何かお祝い事でもあったっけ?」
トール「ちょっと腕によりをかけたら作りすぎちゃっただけです♪」
小林「あれ?なんだか良い匂いがするね」クンクン
小林「なんだか頭がクラクラしてくるよ……」
トール「ささっ!冷めないうちに食べてください!」
小林「う、うん……」パクパク
小林「やっぱりトールの作る料理は美味しいね!」
トール「ありがとうございます♪」
トール「(商店街で仕入れた覚せい剤を料理に混ぜてみました!)」
トール「小林さん!晩御飯できましたよ!どうぞ召し上がれ」
小林「今日は豪勢だねー何かお祝い事でもあったっけ?」
トール「ちょっと腕によりをかけたら作りすぎちゃっただけです♪」
小林「あれ?なんだか良い匂いがするね」クンクン
小林「なんだか頭がクラクラしてくるよ……」
トール「ささっ!冷めないうちに食べてください!」
小林「う、うん……」パクパク
小林「やっぱりトールの作る料理は美味しいね!」
トール「ありがとうございます♪」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/27(月) 03:33:13.10 ID:o/oamUDfO
数十分後
小林「あー食べた食べた、ご馳走様でした」
小林「なんだか、体が火照って仕方がないよ」ヌギヌギ
トール「ちょっ!?なんで脱いでるんですか!!」
小林「トールー!水、水ぶっかけてー」
トール「水!?水ですか!?あ、あとで怒らないでくださいよ?」ビシャッ
小林「あー冷えるー最高ー!!」ガンギマリ
トール「こ、これが覚せい剤の力……!」ゴクリ
翌日
ルコア「トールちゃん~覚せい剤どうだった?」
トール「凄かったですよ!あの小林さんが一日中私とイチャイチャしてくれました!」
トール「覚せい剤凄すぎます!こんな事になるならもっと早くに教えてくれたら良かったのに!」
ルコア「ごめんごめん、僕も翔太君で最近実験していたところだったからね」
トール「翔太君にも覚せい剤を使ったんですか?」
ルコア「うんっ♪今では僕のことをお姉ちゃんって慕ってくれているよ♪」
トール「それは良かったですね!そうだ!ファフニールさんにも教えてあげましょう!」
小林「あー食べた食べた、ご馳走様でした」
小林「なんだか、体が火照って仕方がないよ」ヌギヌギ
トール「ちょっ!?なんで脱いでるんですか!!」
小林「トールー!水、水ぶっかけてー」
トール「水!?水ですか!?あ、あとで怒らないでくださいよ?」ビシャッ
小林「あー冷えるー最高ー!!」ガンギマリ
トール「こ、これが覚せい剤の力……!」ゴクリ
翌日
ルコア「トールちゃん~覚せい剤どうだった?」
トール「凄かったですよ!あの小林さんが一日中私とイチャイチャしてくれました!」
トール「覚せい剤凄すぎます!こんな事になるならもっと早くに教えてくれたら良かったのに!」
ルコア「ごめんごめん、僕も翔太君で最近実験していたところだったからね」
トール「翔太君にも覚せい剤を使ったんですか?」
ルコア「うんっ♪今では僕のことをお姉ちゃんって慕ってくれているよ♪」
トール「それは良かったですね!そうだ!ファフニールさんにも教えてあげましょう!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/27(月) 03:37:09.78 ID:o/oamUDfO
一週間後
小林「はぁ……はぁ……トール、晩御飯まだ?」トントントン
トール「もうちょっと待ってください!もう少しで出来上がりますから」
小林「待てないよ…早くしてよトール」ダラァ
小林「ずっとよだれが止まらないんだよ」レイプ目
トール「できましたよー!今日は私の尻尾入りです!」
小林「前から言ってるけどトールの尻尾は食べないよ」ダラァ
小林「なんだこれ?トールの尻尾、すごく良い匂いだ」クンクン
小林「頂きます」レイプ目
トール「ぁ///」キュン
トール「(ついに小林さんが私の尻尾を食べてくれました///嬉しいです!)」キュンキュン
小林「うまい!うますぎる!」ガツガツ
小林「トールの尻尾うまい!尻尾尻尾尻尾尻尾!!」ガツガツ
小林「はぁ……はぁ……トール、晩御飯まだ?」トントントン
トール「もうちょっと待ってください!もう少しで出来上がりますから」
小林「待てないよ…早くしてよトール」ダラァ
小林「ずっとよだれが止まらないんだよ」レイプ目
トール「できましたよー!今日は私の尻尾入りです!」
小林「前から言ってるけどトールの尻尾は食べないよ」ダラァ
小林「なんだこれ?トールの尻尾、すごく良い匂いだ」クンクン
小林「頂きます」レイプ目
トール「ぁ///」キュン
トール「(ついに小林さんが私の尻尾を食べてくれました///嬉しいです!)」キュンキュン
小林「うまい!うますぎる!」ガツガツ
小林「トールの尻尾うまい!尻尾尻尾尻尾尻尾!!」ガツガツ
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/27(月) 03:40:28.26 ID:o/oamUDfO
小林「もっとだ!もっとトールの尻尾を寄越せ!」ガツガツ
トール「ぁん///私の尻尾はそのままじゃ食べれませんよ///」
小林「おいしい・・・トールの尻尾おいしい・・・」ガツガツ
トール「くすぐったいですって///」
トール「(覚せい剤ってすごすぎる!私の尻尾を頑なに食べようとしなかった小林さんが)」
トール「(今では尻尾に噛み付くまでになってしまうなんて!)」キュン
小林「もう私トールの尻尾なしじゃ生きていけないよ」レイプ目
トール「それって///」
小林「ずっと、私と一緒にいてくれ!トール!」
トール「はい!喜んで♪」キュン
トール「ぁん///私の尻尾はそのままじゃ食べれませんよ///」
小林「おいしい・・・トールの尻尾おいしい・・・」ガツガツ
トール「くすぐったいですって///」
トール「(覚せい剤ってすごすぎる!私の尻尾を頑なに食べようとしなかった小林さんが)」
トール「(今では尻尾に噛み付くまでになってしまうなんて!)」キュン
小林「もう私トールの尻尾なしじゃ生きていけないよ」レイプ目
トール「それって///」
小林「ずっと、私と一緒にいてくれ!トール!」
トール「はい!喜んで♪」キュン
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/27(月) 03:45:02.50 ID:o/oamUDfO
翌日
トール「ということになったんですよルコアさん!」
ルコア「だから小林さんはトールちゃんの尻尾にずっと噛み付いてるんだね」
小林「……」ガブガブ
トール「恥ずかしながら昨日からずっと離れてくれないんです///」
トール「翔太君の方はどうなったんですか?」
ルコア「あぁ、僕の方はね」
~回想~
ルコア「(どうすれば翔太君に信用してもらえるかな……)」
ルコア「(そうだ、最近手に入れた覚せい剤を使ってみようかな)」
ルコア「翔太君~お菓子持ってきたよ~」
翔太「僕の使い魔のくせに仕事が遅いじゃないか!」
ルコア「ごめんごめん~まだ人間界に慣れてないからさ~手間取ったよ」
ルコア「今日は僕特性のクッキーだよ♪」
ルコア「(覚せい剤はクッキーに混ぜるのが一番いいらしい)」
ルコア「(胃の中で徐々に消化されていくから、長く覚せい剤の効力が続く)」
ルコア「(あと、あんまりキマリすぎない)」
トール「ということになったんですよルコアさん!」
ルコア「だから小林さんはトールちゃんの尻尾にずっと噛み付いてるんだね」
小林「……」ガブガブ
トール「恥ずかしながら昨日からずっと離れてくれないんです///」
トール「翔太君の方はどうなったんですか?」
ルコア「あぁ、僕の方はね」
~回想~
ルコア「(どうすれば翔太君に信用してもらえるかな……)」
ルコア「(そうだ、最近手に入れた覚せい剤を使ってみようかな)」
ルコア「翔太君~お菓子持ってきたよ~」
翔太「僕の使い魔のくせに仕事が遅いじゃないか!」
ルコア「ごめんごめん~まだ人間界に慣れてないからさ~手間取ったよ」
ルコア「今日は僕特性のクッキーだよ♪」
ルコア「(覚せい剤はクッキーに混ぜるのが一番いいらしい)」
ルコア「(胃の中で徐々に消化されていくから、長く覚せい剤の効力が続く)」
ルコア「(あと、あんまりキマリすぎない)」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/27(月) 03:48:31.96 ID:o/oamUDfO
ルコア「(直接鼻で吸ったり、血液注射だとまだ子供の翔太君じゃ危険すぎるからね)」
翔太「い、頂きます」
ルコア「美味しく味わってね」
翔太「……うまいじゃないか!」
翔太「でもちょっと変な味がするぞ?」
翔太「僕に黙って何か入れてやしないだろうな!」
ルコア「ちょっと分量間違えたりしちゃったからかな?」
ルコア「あと間違って塩入れちゃったり」テヘッ
翔太「このポンコツ使い魔め!」
ルコア「(この調子でどんどん食べさせよう)」
翔太「い、頂きます」
ルコア「美味しく味わってね」
翔太「……うまいじゃないか!」
翔太「でもちょっと変な味がするぞ?」
翔太「僕に黙って何か入れてやしないだろうな!」
ルコア「ちょっと分量間違えたりしちゃったからかな?」
ルコア「あと間違って塩入れちゃったり」テヘッ
翔太「このポンコツ使い魔め!」
ルコア「(この調子でどんどん食べさせよう)」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/27(月) 07:45:58.80 ID:o/oamUDfO
翔太「なんだか、体がふわふわしてきた」トロン
ルコア「翔太君、おいで~」
翔太「お姉ちゃん……」スリスリ
ルコア「んっ///」ドキン
ルコア「(翔太君が僕のことを初めてお姉ちゃんって言ってくれた…!)」ドキドキ
翔太「もっとクッキーほしい…食べさせて…」スリスリ
ルコア「翔太くんは甘えん坊さんだね♪はい、あ~ん」
翔太「おいひいょぉ」モグモグ
数日後
ルコア「はい、あ~ん」
翔太「あ~ん」レイプ目
ルコア「と見せかけてあ~げない」
翔太「あ……あ……!!」
ルコア「舌を伸ばしてまでクッキー食べようとするなんて、だらしないなぁ」
~回想終わり~
ルコア「って感じになってるよ」
トール「私も、小林さんにあ~んってしたいです!」
ルコア「いつかできるさ」
ルコア「ところで、ファフニール君にも覚せい剤渡したんでしょ?」
ルコア「どうなったの?」
ファフニール「そこからは俺が話そう」
トール「ファフニールさん、いつの間に……!」
ルコア「翔太君、おいで~」
翔太「お姉ちゃん……」スリスリ
ルコア「んっ///」ドキン
ルコア「(翔太君が僕のことを初めてお姉ちゃんって言ってくれた…!)」ドキドキ
翔太「もっとクッキーほしい…食べさせて…」スリスリ
ルコア「翔太くんは甘えん坊さんだね♪はい、あ~ん」
翔太「おいひいょぉ」モグモグ
数日後
ルコア「はい、あ~ん」
翔太「あ~ん」レイプ目
ルコア「と見せかけてあ~げない」
翔太「あ……あ……!!」
ルコア「舌を伸ばしてまでクッキー食べようとするなんて、だらしないなぁ」
~回想終わり~
ルコア「って感じになってるよ」
トール「私も、小林さんにあ~んってしたいです!」
ルコア「いつかできるさ」
ルコア「ところで、ファフニール君にも覚せい剤渡したんでしょ?」
ルコア「どうなったの?」
ファフニール「そこからは俺が話そう」
トール「ファフニールさん、いつの間に……!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/27(月) 07:57:21.27 ID:o/oamUDfO
ファフニール「俺は覚せい剤を身近の人間に使わなかったぞ」
ファフニール「代わりに、滝谷と行ったネトゲのオフ会?とやらでメンバーに覚せい剤を配ってきた」
ルコア「えっ!?そ、それはちょっとまずいんじゃないかな…」
トール「で、どうなったんですか?」
ファフニール「オフ会に来たメンバー全員が廃人になったな」
ファフニール「今では定期的に俺が覚せい剤を配っている」
ファフニール「その代わりにレベル上げやモンスター狩りに協力してもらっている状態だ」
ルコア「なるほど、Win-Winな関係って奴だね」
ルコア「でも、あんまり乱用はしないでね?」
ファフニール「アメとムチの心得くらいある」
トール「いざとなれば魔法でどうにかなりますよ!」
ルコア「それもそうだね」
数日後、覚せい剤を取り扱っていた商店街が摘発され、芋づる式にルコアやトールの行いが露呈。
小林と翔太は更生施設送りとなった。
トールはショックのあまり死亡、ルコアは逮捕された。
終わり
ファフニール「代わりに、滝谷と行ったネトゲのオフ会?とやらでメンバーに覚せい剤を配ってきた」
ルコア「えっ!?そ、それはちょっとまずいんじゃないかな…」
トール「で、どうなったんですか?」
ファフニール「オフ会に来たメンバー全員が廃人になったな」
ファフニール「今では定期的に俺が覚せい剤を配っている」
ファフニール「その代わりにレベル上げやモンスター狩りに協力してもらっている状態だ」
ルコア「なるほど、Win-Winな関係って奴だね」
ルコア「でも、あんまり乱用はしないでね?」
ファフニール「アメとムチの心得くらいある」
トール「いざとなれば魔法でどうにかなりますよ!」
ルコア「それもそうだね」
数日後、覚せい剤を取り扱っていた商店街が摘発され、芋づる式にルコアやトールの行いが露呈。
小林と翔太は更生施設送りとなった。
トールはショックのあまり死亡、ルコアは逮捕された。
終わり
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/27(月) 09:59:48.00 ID:pXodlDLYO
こいつガルパンのみほ×ゼクシィ戦車書いた奴じゃね?
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/27(月) 13:55:11.51 ID:EMvqyc+U0
面白かったです
覚せい剤ダメゼッタイ
覚せい剤ダメゼッタイ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490552870/
Entry ⇒ 2017.04.03 | Category ⇒ 小林さんちのメイドラゴン | Comments (0)
小林「実際トールと人間が戦ったらどっちが勝つと思う?」トール「?」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 04:59:48.97 ID:h6cH7Abl0
トール「ドラゴンに決まってるじゃないですか。いきなりどうしたんですか?ひょっとして人類に嫌気がさしたんですか?それじゃあ今からでも……」
小林「ち、違うって!そんなんじゃない!
トール「じゃあどうして?」
小林「この前、ファフニールさんに『お前ら人間などすぐにでも滅ぼせるぞ』みたいなこと言われてちょっと疑問に思っただけなんだけど、実際トールが人間と全面戦争になったらどっちが勝つんだろうな~っていうちょっとした好奇心だよ」
トール「そんなのドラゴンに決まってるじゃないですか」
カンナ「トール様無敵、誰にも負けない」
小林「そりゃあ、個人で戦ったらトールに勝てる人間なんていないけどさ、極端な話、核兵器とか喰らったらどうなるのかなって思って」
トール「核兵器?まあよくわかりませんがたかが人間が作り出した兵器ごときで私にかなうわけないじゃないですか」
小林「いや核兵器はすごい威力だしトールでも受け切れないんじゃないかなって思うんだけど……」
トール「いくら小林さんでも聞き捨てなりません!!ドラゴンの矜持を傷つけられました!!」
小林「ち、違うって!そんなんじゃない!
トール「じゃあどうして?」
小林「この前、ファフニールさんに『お前ら人間などすぐにでも滅ぼせるぞ』みたいなこと言われてちょっと疑問に思っただけなんだけど、実際トールが人間と全面戦争になったらどっちが勝つんだろうな~っていうちょっとした好奇心だよ」
トール「そんなのドラゴンに決まってるじゃないですか」
カンナ「トール様無敵、誰にも負けない」
小林「そりゃあ、個人で戦ったらトールに勝てる人間なんていないけどさ、極端な話、核兵器とか喰らったらどうなるのかなって思って」
トール「核兵器?まあよくわかりませんがたかが人間が作り出した兵器ごときで私にかなうわけないじゃないですか」
小林「いや核兵器はすごい威力だしトールでも受け切れないんじゃないかなって思うんだけど……」
トール「いくら小林さんでも聞き捨てなりません!!ドラゴンの矜持を傷つけられました!!」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 05:11:44.95 ID:h6cH7Abl0
トール「それじゃあその核兵器とやらをここに持ってきてください!無傷で生還して見せますから!!」
小林「無理だよ」
トール「小林さん!いくらなんでも私を舐めすぎじゃありませんか!?」
小林「そうじゃなくて核兵器をここに持ってくるのが不可能なんだよ」
トール「それじゃあ核兵器とやらがある場所を教えてください!そこに飛んで行ってちょっと試してきます!!」
小林「それ大騒ぎになるからダメ」
トール「う~!」
小林「まあ、変なこと言った私が悪かったよ。今の話は忘れてくれ」
小林「無理だよ」
トール「小林さん!いくらなんでも私を舐めすぎじゃありませんか!?」
小林「そうじゃなくて核兵器をここに持ってくるのが不可能なんだよ」
トール「それじゃあ核兵器とやらがある場所を教えてください!そこに飛んで行ってちょっと試してきます!!」
小林「それ大騒ぎになるからダメ」
トール「う~!」
小林「まあ、変なこと言った私が悪かったよ。今の話は忘れてくれ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 05:41:08.17 ID:h6cH7Abl0
トール「ということがありまして」
ルコア「興味深いね。実際君が人類と戦ったらどうなるか、か」
ファフニール「下らん、ドラゴンが人間に後れを取るはずがない」
ルコア「確かにこの世界はマナの純度が低くて魔法がすごく使いづらいけど、その分神々の影響も少ないから前の世界と違ってあっさり侵略できるかもね」
トール「でしょう!それなの小林さんは!!」
ルコア「でも小林君はトールのすごさを理解してるわけだからそれでもそういうってことはその核兵器?にとても自信を持ってるんだと思うよ」
ファフニール「奴が人間を過大評価してるだけだろう」
ルコア「まあ自分の種族を色眼鏡でみてるっていうのはあるかもしれないね。でもそれは僕たちにも言えるんじゃないかな?」
ファフニール「ほう?貴様は我々ドラゴンが人間に負けるというのか?」
ルコア「かもしれないね。実際試してみないとわからないかな~とは思ってるよ」
ファフニール「面白い、ならばその核兵器とやらを試してみればいい」
トール「だめですよ、大騒ぎになるって小林さんに止められてますから」
ファフニール「知ったことか」
ルコア「少なくともここにはいられなくなるんじゃないかな?それはファフニール君も困るでしょ」
ファフニール「ふん、ではこうしよう」
ルコア「興味深いね。実際君が人類と戦ったらどうなるか、か」
ファフニール「下らん、ドラゴンが人間に後れを取るはずがない」
ルコア「確かにこの世界はマナの純度が低くて魔法がすごく使いづらいけど、その分神々の影響も少ないから前の世界と違ってあっさり侵略できるかもね」
トール「でしょう!それなの小林さんは!!」
ルコア「でも小林君はトールのすごさを理解してるわけだからそれでもそういうってことはその核兵器?にとても自信を持ってるんだと思うよ」
ファフニール「奴が人間を過大評価してるだけだろう」
ルコア「まあ自分の種族を色眼鏡でみてるっていうのはあるかもしれないね。でもそれは僕たちにも言えるんじゃないかな?」
ファフニール「ほう?貴様は我々ドラゴンが人間に負けるというのか?」
ルコア「かもしれないね。実際試してみないとわからないかな~とは思ってるよ」
ファフニール「面白い、ならばその核兵器とやらを試してみればいい」
トール「だめですよ、大騒ぎになるって小林さんに止められてますから」
ファフニール「知ったことか」
ルコア「少なくともここにはいられなくなるんじゃないかな?それはファフニール君も困るでしょ」
ファフニール「ふん、ではこうしよう」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 06:00:16.26 ID:h6cH7Abl0
~小林宅~
小林「それでどうするの?」
ファフニール「異空間を作りその中にトールの精神を入れてそこで核兵器とやらを再現したものを使う」
小林「シミュレーションしてみるってことか」
カンナ「しみゅれーしょん?何それ」
小林「う~ん、実際にそれが起きたらどうなるのか試してみるってことかな?」
カンナ「ふ~ん」
ファフニール「この中なら何をやっても問題ない」
小林「一応聞くけどその中で死んじゃったりしたらどうなるの?」
ファフニール「この中で死んだらこちらに戻るようになっている。……まあ必要ないとは思うがな」
ルコア「核兵器の情報は僕が入れたよ」
トール「ふふ、見ていてください小林さん!人間の武器なんて軽くいなしてやりますよ!」
小林(それフラグじゃないかな……)
小林「それでどうするの?」
ファフニール「異空間を作りその中にトールの精神を入れてそこで核兵器とやらを再現したものを使う」
小林「シミュレーションしてみるってことか」
カンナ「しみゅれーしょん?何それ」
小林「う~ん、実際にそれが起きたらどうなるのか試してみるってことかな?」
カンナ「ふ~ん」
ファフニール「この中なら何をやっても問題ない」
小林「一応聞くけどその中で死んじゃったりしたらどうなるの?」
ファフニール「この中で死んだらこちらに戻るようになっている。……まあ必要ないとは思うがな」
ルコア「核兵器の情報は僕が入れたよ」
トール「ふふ、見ていてください小林さん!人間の武器なんて軽くいなしてやりますよ!」
小林(それフラグじゃないかな……)
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 06:34:10.00 ID:h6cH7Abl0
~精神世界~
小林『私たちこの世界に入れるんだ』
ファフニール『実体をもっているのはトールだけだがな。結果を見れなくては余興にならんだろ』
ルコア『どんな結果になるか楽しみだね』
小林『ルコアさんはわかってるんじゃないですか?』
ルコア『僕は適当な本から取り出して情報入れただけだから。どうなるかわかっちゃたらつまらないし中身はあんまり見てないんだよね~とりあえず現存してる核兵器は全部入ってると思うよ?』
小林『え?』
トール「お、来ましたねあれが核兵器とやらですか」
トール「まあそこそこの大きさですね。確かにあれでつぶされたら人間はたまったものじゃないでしょう。でも私達ドラゴンには無意味……」
(コン ピカーッ
トール「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ」
カンナ『トール様ぁぁぁ!!』
ファフニール『……これは』
小林『ちょ、ちょっとあれ大丈夫なの!』
ファフニール『痛覚はある程度再現してあるが問題ない。死にそうになるレベルなら自動で戻るようになっている』
小林『よかった……』
ルコア『……驚いたね。まさかここまでの威力とは』
小林『直径二キロの火球ができて半径60キロメートルを焼野原に変えるらしいからね』
ルコア『60キロ……僕たちのブレスより威力が大きいね』
小林『それが50年位前のもので今はもっと進歩してるみたいだね』
ファフニール『ふん、詳しいな』
小林『あんなこと言った手前ですし、ちょっと調べたんですよ』
小林『私たちこの世界に入れるんだ』
ファフニール『実体をもっているのはトールだけだがな。結果を見れなくては余興にならんだろ』
ルコア『どんな結果になるか楽しみだね』
小林『ルコアさんはわかってるんじゃないですか?』
ルコア『僕は適当な本から取り出して情報入れただけだから。どうなるかわかっちゃたらつまらないし中身はあんまり見てないんだよね~とりあえず現存してる核兵器は全部入ってると思うよ?』
小林『え?』
トール「お、来ましたねあれが核兵器とやらですか」
トール「まあそこそこの大きさですね。確かにあれでつぶされたら人間はたまったものじゃないでしょう。でも私達ドラゴンには無意味……」
(コン ピカーッ
トール「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ」
カンナ『トール様ぁぁぁ!!』
ファフニール『……これは』
小林『ちょ、ちょっとあれ大丈夫なの!』
ファフニール『痛覚はある程度再現してあるが問題ない。死にそうになるレベルなら自動で戻るようになっている』
小林『よかった……』
ルコア『……驚いたね。まさかここまでの威力とは』
小林『直径二キロの火球ができて半径60キロメートルを焼野原に変えるらしいからね』
ルコア『60キロ……僕たちのブレスより威力が大きいね』
小林『それが50年位前のもので今はもっと進歩してるみたいだね』
ファフニール『ふん、詳しいな』
小林『あんなこと言った手前ですし、ちょっと調べたんですよ』
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 07:06:49.35 ID:h6cH7Abl0
トール「ふう、ふう、なかなかやりますね人間、でも耐えきりましたよ!」
ファフニール『魔法を使った再生と防御か、だがこの世界は魔法をうまく使えん。二発目は持つまい』
ルコア『トール、一発じゃないから気を付けて』
トール「ふん、威力さえわかっていればあんなもの私にあたる前に一発残らず落としてやりま……なんですかあの量」
カンナ『1、2、3』
トール(10、20、100、1000いえそれ以上。数えるのがばからしくなってきます!!)
トール「ブゥゥーー」(ピカ!
ボンボンボンボン!
トール(ブレスで何発か撃ち落とせましたが間に合わな……)
コン ピカーッ
ファフニール『魔法を使った再生と防御か、だがこの世界は魔法をうまく使えん。二発目は持つまい』
ルコア『トール、一発じゃないから気を付けて』
トール「ふん、威力さえわかっていればあんなもの私にあたる前に一発残らず落としてやりま……なんですかあの量」
カンナ『1、2、3』
トール(10、20、100、1000いえそれ以上。数えるのがばからしくなってきます!!)
トール「ブゥゥーー」(ピカ!
ボンボンボンボン!
トール(ブレスで何発か撃ち落とせましたが間に合わな……)
コン ピカーッ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 07:34:55.72 ID:h6cH7Abl0
~小林宅~
トール「生意気なこと言ってごめんなさい」(土下座
小林「いや、いいってそんなの」(アセアセ
トール「しかし人類への認識を改めなくてはなりませんね。愚かで下等(小林除く)だと思っていましたが、まさかあんなものを作れるなんて」
ファフニール「それにしてもあれほどの威力、いったい何のために作られたんだ?」
トール「まさかこの世界にあれが必要なほどの強力な生物がいるんですか?」
小林「いるわけないでしょ」
カンナ「じゃあ何のため?」
小林「それは、その……普通に人間同士の戦争だよ」
トール「いやいやいや!そっちの方が変ですよ!なんで人間同士であんなの使う必要あるんですか!オーバーキルですよ!ひょっとしてバカなんですか!」
小林「だよね……」
ルコア「まあまあ、私達ドラゴンも同族同士で戦ってるわけだしさ」
トール「そうですけど……それにしてもルコアさんあれはさすがにやりすぎですよ。いったい何発あったんですか?」
ルコア「ごめんねぇ、まああんまり見なかったからね現存しているのを集めたらああなっちゃったみたい」
小林「今世界にあるのは1万5千個位だったかな」
ファフニール「愚かすぎる」
ルコア「まだこの世界が原型保っているのが不思議だね」
トール「前言撤回です!!人間って愚かで下等(小林除く)です!!」
小林「……」(←否定できない
トール「生意気なこと言ってごめんなさい」(土下座
小林「いや、いいってそんなの」(アセアセ
トール「しかし人類への認識を改めなくてはなりませんね。愚かで下等(小林除く)だと思っていましたが、まさかあんなものを作れるなんて」
ファフニール「それにしてもあれほどの威力、いったい何のために作られたんだ?」
トール「まさかこの世界にあれが必要なほどの強力な生物がいるんですか?」
小林「いるわけないでしょ」
カンナ「じゃあ何のため?」
小林「それは、その……普通に人間同士の戦争だよ」
トール「いやいやいや!そっちの方が変ですよ!なんで人間同士であんなの使う必要あるんですか!オーバーキルですよ!ひょっとしてバカなんですか!」
小林「だよね……」
ルコア「まあまあ、私達ドラゴンも同族同士で戦ってるわけだしさ」
トール「そうですけど……それにしてもルコアさんあれはさすがにやりすぎですよ。いったい何発あったんですか?」
ルコア「ごめんねぇ、まああんまり見なかったからね現存しているのを集めたらああなっちゃったみたい」
小林「今世界にあるのは1万5千個位だったかな」
ファフニール「愚かすぎる」
ルコア「まだこの世界が原型保っているのが不思議だね」
トール「前言撤回です!!人間って愚かで下等(小林除く)です!!」
小林「……」(←否定できない
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 07:52:16.95 ID:h6cH7Abl0
トール「はあ、それにしても人間に負けるとは……」
小林「ま、まあ実際あんなに簡単には使えないから」
カンナ「どうして?」
小林「威力そのものもそうだけど、あれって爆発すると放射能っていう毒みたいなものをだしてそこに住む人間皆死んじゃうからね……しかも土や水も汚染しちゃうからそこに住めなくなっちゃうし」
トール「敵勢力のためにそこまでするとは。……なんというか驚きを通り越してあきれてきました。その労力をもっとましなことに使えないんですか?」
小林「いやいやこれはあの兵器使う工程でそうしなきゃいけなかっただけだって。ま、まあそんなわけであの兵器使っちゃうと人間も大体死んじゃうから引き分けってことでいいんじゃないかな?」
トール「いいえ!このままというのはドラゴンとしてのプライドが許しません!!ちょっとあの兵器への対策考えます!!」
小林「ま、まあ実際あんなに簡単には使えないから」
カンナ「どうして?」
小林「威力そのものもそうだけど、あれって爆発すると放射能っていう毒みたいなものをだしてそこに住む人間皆死んじゃうからね……しかも土や水も汚染しちゃうからそこに住めなくなっちゃうし」
トール「敵勢力のためにそこまでするとは。……なんというか驚きを通り越してあきれてきました。その労力をもっとましなことに使えないんですか?」
小林「いやいやこれはあの兵器使う工程でそうしなきゃいけなかっただけだって。ま、まあそんなわけであの兵器使っちゃうと人間も大体死んじゃうから引き分けってことでいいんじゃないかな?」
トール「いいえ!このままというのはドラゴンとしてのプライドが許しません!!ちょっとあの兵器への対策考えます!!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 08:20:58.45 ID:h6cH7Abl0
~数時間後~
トール「ふふふ」
小林「あれその感じからするとひょっとして対策見つけたの?」
トール「はい!ちょっと調べたんですけど、あの兵器って実際に使うことはできないみたいですね!」
小林「……」
トール「つまり!実際どれだけ威力があろうと使えないのであれば絵に描いた餅です!つまり実際戦いとなればドラゴンは人間に負けません!」
小林「う、うん。まあ、そうだね」
小林(なんか釈然としないけど……まあ私の疑問は大体解消されたし、トールがいいならそれでいいか)
ファフニール「待て、実際トールがこの世界にでてもうどうしようもない状態なったらなりふり構わず使ってくるのではないか?」
トール「う、で、でも実戦ならそんなことさせる前に人間を倒して見せます!」
ルコア「実戦を考慮するなら核兵器以外の有効な兵器とかあるかもしれないし、それらを考慮せず実戦云々言ってごまかすのは卑怯だね」
カンナ「トール様、卑怯」
トール「うう、カンナまで……」
小林「で、でもそんなこといったら切りがないし、想像しようがないんじゃないですか」
トール「小林さん!」パァァ
ファフニール「ふん」
<ギー
小林「あれ、帰るんですか?」
ファフニール「今日のところはな。少し時間をくれ」
トール「ふふふ」
小林「あれその感じからするとひょっとして対策見つけたの?」
トール「はい!ちょっと調べたんですけど、あの兵器って実際に使うことはできないみたいですね!」
小林「……」
トール「つまり!実際どれだけ威力があろうと使えないのであれば絵に描いた餅です!つまり実際戦いとなればドラゴンは人間に負けません!」
小林「う、うん。まあ、そうだね」
小林(なんか釈然としないけど……まあ私の疑問は大体解消されたし、トールがいいならそれでいいか)
ファフニール「待て、実際トールがこの世界にでてもうどうしようもない状態なったらなりふり構わず使ってくるのではないか?」
トール「う、で、でも実戦ならそんなことさせる前に人間を倒して見せます!」
ルコア「実戦を考慮するなら核兵器以外の有効な兵器とかあるかもしれないし、それらを考慮せず実戦云々言ってごまかすのは卑怯だね」
カンナ「トール様、卑怯」
トール「うう、カンナまで……」
小林「で、でもそんなこといったら切りがないし、想像しようがないんじゃないですか」
トール「小林さん!」パァァ
ファフニール「ふん」
<ギー
小林「あれ、帰るんですか?」
ファフニール「今日のところはな。少し時間をくれ」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 10:03:31.76 ID:h6cH7Abl0
~数日後・小林宅~
ファフニール「できたぞ」
トール「これはなんですか?見たところメガネに似たような物体ですが、その割には前が見通せませんし」
カンナ「かっこいい」
小林「VRゲームだね」
ファフニール「この前、異世界にお前の精神を飛ばしただろ。その上位版を行うものだ。見た目をこれにしたのは感覚としては滝谷に借りたPSVRとやらが近かったので、参考にしただけだ。大した意味はない」
トール「なるほど、つまりこの前の異世界で疑似的に世界侵略を行ってみるということですね」
ファフニール「そうだ、今回は人・建物・星・宇宙、それらをひっくるめた世界そのものをそっくりそのままコピーした。お前の行う行動に対する人間の反応も再現されている」
トール「それは……すごいですね」
小林「トールから見てもそうなんだ。私なんかはもう感覚が麻痺してきてるけど」
トール「ファフニールさんやルコアさんの力だけではとてもつくれません。力を補助する秘宝をふんだんに使わないとこんなの作れませんよ」
ファフニール「それだけ俺も本気ということだ。人間に負けたままでは黙っておれん」
ルコア「ちなみにその人間は人格がないから遠慮なく倒しちゃっていいよ」
小林「ルコアさんも手伝ってくれたんですか?」
ルコア「人間なり星なりの情報を入れたのは僕だからね。しかもそこから君と滝谷君としょうた君抜かないといけなかったから大変だったよ。」
小林「どうしてそんなことを?」
ルコア「人形みたいなものとはいえ君たちがいたら僕らが本気をだせないからね。でもこれ砂場から砂粒一つを見つけるようなものだからね。こんなに頑張ったのは久しぶりだし、結構疲れちゃったよ」
トール「でも意外ですね。ルコアさんがこんなに付き合うなんて。戦いとかあんまり好きじゃないのに」
ルコア「まあ僕も君やファフニール君ほどじゃないけどドラゴンのプライドはあるからね。人類がどうなっていくのか気になるし」
ファフニール「今回は俺たちも実体付きで入れるようになっている」
ルコア「トールの援護だよ」
トール「余計なお世話ですよ」
ルコア「そうはいっても向こうにはエルマ君がいるからね。その上あの兵器もあるから、いくら君でも厳しいんじゃない?」
トール「え、エルマもいるんですか?」
ルコア「丸ごとコピーしたって言ったでしょ。エルマ君はこの世界に居るからね」
トール「抜いてくださいよ!」
ルコア「そんな微調整無理だよ。それにエルマ君はたとえ異世界に居ても君が侵略活動をしたら来るだろうしむしろ忠実に再現されているといってもいいんじゃないかな?」
トール「う、わかりました」
ファフニール「安心しろ、最初はお前ひとりにやらせてやる。無理そうなら俺たちが入るだけだ」
カンナ「私は?」
ルコア「君も当然入れるよ」
カンナ(っグ
小林「学校は行かなくていいの?」
カンナ「あ、……でもやりたい」
トール「まあ学校帰ってからやらせてあげますから」
カンナ「やったー」
小林(完全にゲーム感覚だな……すごいことやってるのに)
小林「それじゃ私は会社行ってくるね」
カンナ「行ってきます」
ファフニール「できたぞ」
トール「これはなんですか?見たところメガネに似たような物体ですが、その割には前が見通せませんし」
カンナ「かっこいい」
小林「VRゲームだね」
ファフニール「この前、異世界にお前の精神を飛ばしただろ。その上位版を行うものだ。見た目をこれにしたのは感覚としては滝谷に借りたPSVRとやらが近かったので、参考にしただけだ。大した意味はない」
トール「なるほど、つまりこの前の異世界で疑似的に世界侵略を行ってみるということですね」
ファフニール「そうだ、今回は人・建物・星・宇宙、それらをひっくるめた世界そのものをそっくりそのままコピーした。お前の行う行動に対する人間の反応も再現されている」
トール「それは……すごいですね」
小林「トールから見てもそうなんだ。私なんかはもう感覚が麻痺してきてるけど」
トール「ファフニールさんやルコアさんの力だけではとてもつくれません。力を補助する秘宝をふんだんに使わないとこんなの作れませんよ」
ファフニール「それだけ俺も本気ということだ。人間に負けたままでは黙っておれん」
ルコア「ちなみにその人間は人格がないから遠慮なく倒しちゃっていいよ」
小林「ルコアさんも手伝ってくれたんですか?」
ルコア「人間なり星なりの情報を入れたのは僕だからね。しかもそこから君と滝谷君としょうた君抜かないといけなかったから大変だったよ。」
小林「どうしてそんなことを?」
ルコア「人形みたいなものとはいえ君たちがいたら僕らが本気をだせないからね。でもこれ砂場から砂粒一つを見つけるようなものだからね。こんなに頑張ったのは久しぶりだし、結構疲れちゃったよ」
トール「でも意外ですね。ルコアさんがこんなに付き合うなんて。戦いとかあんまり好きじゃないのに」
ルコア「まあ僕も君やファフニール君ほどじゃないけどドラゴンのプライドはあるからね。人類がどうなっていくのか気になるし」
ファフニール「今回は俺たちも実体付きで入れるようになっている」
ルコア「トールの援護だよ」
トール「余計なお世話ですよ」
ルコア「そうはいっても向こうにはエルマ君がいるからね。その上あの兵器もあるから、いくら君でも厳しいんじゃない?」
トール「え、エルマもいるんですか?」
ルコア「丸ごとコピーしたって言ったでしょ。エルマ君はこの世界に居るからね」
トール「抜いてくださいよ!」
ルコア「そんな微調整無理だよ。それにエルマ君はたとえ異世界に居ても君が侵略活動をしたら来るだろうしむしろ忠実に再現されているといってもいいんじゃないかな?」
トール「う、わかりました」
ファフニール「安心しろ、最初はお前ひとりにやらせてやる。無理そうなら俺たちが入るだけだ」
カンナ「私は?」
ルコア「君も当然入れるよ」
カンナ(っグ
小林「学校は行かなくていいの?」
カンナ「あ、……でもやりたい」
トール「まあ学校帰ってからやらせてあげますから」
カンナ「やったー」
小林(完全にゲーム感覚だな……すごいことやってるのに)
小林「それじゃ私は会社行ってくるね」
カンナ「行ってきます」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 10:32:01.87 ID:h6cH7Abl0
~会社~
小林「ということがあってね」
滝谷「ファフ君、最近ネトゲもゲームしないと思ってたらそんな面白そうな事やってたんだ」
小林「面白そうかな?確かにトールたちは完全にゲーム感覚だったけど」
滝谷「実際ゲームみたいなものじゃないかな?スケールは大きいけどね」
小林「まあ、本人たちが楽しんでるならそれでいいのかな?」
エルマ「良くない!」
小林「エルマさん。どうしたの?」
エルマ「どうしたもこうしたもありませんよ、小林先輩!そんな混沌勢の暴挙を見逃すなんて何をやってるですか!」
小林「いや、良心的だと思うけど、だれかが死ぬわけじゃないし」
小林(最初は実物の核兵器で試そうとしてたくらいだし)
エルマ「いやいや、話を聞く限りトールが仲間の竜を使って綿密な侵略計画を立てようとしているとしか思えない!」
小林「考えすぎじゃない?」
エルマ「なんでそう言い切れる!トールへの信頼か!?」
小林「それもあるけど、トールが戦うってときにわざわざ計画たてると思う?」
エルマ「う、では百歩、いや千歩譲って先輩の言う通りだとしても、これで侵略できると確信したトールが侵略に打って出る可能性が無いと言い切れるのか!その仲間は!」
滝谷「ファフ君はそんなことしないでヤンす!」
小林「素が出てるよ」
滝谷「あ、」
小林「私も滝谷君と同意見かな。元々侵略できると思ってたのに今までしなかったんだからそんなことしないでしょ」
エルマ「そ、それもそうか。いや、でもしかし実際できるとわかって態度を変える可能性も……ええい、しょうがない!この仕事が終わったら先輩の家に行かせてもらうぞ!」
小林「あ、うん」(仕事はするんだ。いや、してもらわなきゃ困るけど)
小林「ということがあってね」
滝谷「ファフ君、最近ネトゲもゲームしないと思ってたらそんな面白そうな事やってたんだ」
小林「面白そうかな?確かにトールたちは完全にゲーム感覚だったけど」
滝谷「実際ゲームみたいなものじゃないかな?スケールは大きいけどね」
小林「まあ、本人たちが楽しんでるならそれでいいのかな?」
エルマ「良くない!」
小林「エルマさん。どうしたの?」
エルマ「どうしたもこうしたもありませんよ、小林先輩!そんな混沌勢の暴挙を見逃すなんて何をやってるですか!」
小林「いや、良心的だと思うけど、だれかが死ぬわけじゃないし」
小林(最初は実物の核兵器で試そうとしてたくらいだし)
エルマ「いやいや、話を聞く限りトールが仲間の竜を使って綿密な侵略計画を立てようとしているとしか思えない!」
小林「考えすぎじゃない?」
エルマ「なんでそう言い切れる!トールへの信頼か!?」
小林「それもあるけど、トールが戦うってときにわざわざ計画たてると思う?」
エルマ「う、では百歩、いや千歩譲って先輩の言う通りだとしても、これで侵略できると確信したトールが侵略に打って出る可能性が無いと言い切れるのか!その仲間は!」
滝谷「ファフ君はそんなことしないでヤンす!」
小林「素が出てるよ」
滝谷「あ、」
小林「私も滝谷君と同意見かな。元々侵略できると思ってたのに今までしなかったんだからそんなことしないでしょ」
エルマ「そ、それもそうか。いや、でもしかし実際できるとわかって態度を変える可能性も……ええい、しょうがない!この仕事が終わったら先輩の家に行かせてもらうぞ!」
小林「あ、うん」(仕事はするんだ。いや、してもらわなきゃ困るけど)
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 11:05:57.05 ID:h6cH7Abl0
~小林宅~
小林「エルマ、トールとけんかしちゃだめだよ。様子を見るだけだからね」
エルマ「わ、わかっている。先輩には迷惑はかけん」
滝谷「僕はゲームやってみたいでヤンす!」
小林「確かに私もちょっと気になってきた、一緒に頼んでみようか?」
滝谷「でヤンす!」
ドア<ギー
小林「ただいま」
トール「この○▽×~※がぁぁぁ!」
(ガシャン
小林「と、トールどうしたの!そのゲーム機貴重な物なんでしょ!地面にたたきつけちゃだめだよ」
トール「す、すいません小林さん」
小林「謝る相手が違うでしょ。折角作ってくれたファフニールさんとルコアさんに申し訳ないと思わないの?」
ファフニール「かまわん。その程度で壊れるようにはできてないし……気持ちはわかる」
ルコア「……だよね」
小林(何があったんだ……ルコアさん死んだ目になってるし)
カンナ「ふえぇぇぇ、ふえぇぇぇ」
小林「よ~しよ~し」(カンナちゃんは泣いてるし)
滝谷「ふぁ、ファフ君の目から光が消えてるでヤンす!」
小林「ごめん、それはよくわからない」
小林「トール何があったの?」
トール「……クリアできないんです」
小林「え?」
トール「だからこのゲーム何回やってもクリアできないですよ!もう百回近くやってるのに!」」
小林(あ、やっぱりゲームだったんだ)
トール「こういう時なんていえばいいんですかね」
滝谷「糞ゲーでヤンす!」
トール「そう、糞ゲーですよこれ!」
小林「エルマ、トールとけんかしちゃだめだよ。様子を見るだけだからね」
エルマ「わ、わかっている。先輩には迷惑はかけん」
滝谷「僕はゲームやってみたいでヤンす!」
小林「確かに私もちょっと気になってきた、一緒に頼んでみようか?」
滝谷「でヤンす!」
ドア<ギー
小林「ただいま」
トール「この○▽×~※がぁぁぁ!」
(ガシャン
小林「と、トールどうしたの!そのゲーム機貴重な物なんでしょ!地面にたたきつけちゃだめだよ」
トール「す、すいません小林さん」
小林「謝る相手が違うでしょ。折角作ってくれたファフニールさんとルコアさんに申し訳ないと思わないの?」
ファフニール「かまわん。その程度で壊れるようにはできてないし……気持ちはわかる」
ルコア「……だよね」
小林(何があったんだ……ルコアさん死んだ目になってるし)
カンナ「ふえぇぇぇ、ふえぇぇぇ」
小林「よ~しよ~し」(カンナちゃんは泣いてるし)
滝谷「ふぁ、ファフ君の目から光が消えてるでヤンす!」
小林「ごめん、それはよくわからない」
小林「トール何があったの?」
トール「……クリアできないんです」
小林「え?」
トール「だからこのゲーム何回やってもクリアできないですよ!もう百回近くやってるのに!」」
小林(あ、やっぱりゲームだったんだ)
トール「こういう時なんていえばいいんですかね」
滝谷「糞ゲーでヤンす!」
トール「そう、糞ゲーですよこれ!」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 11:40:17.43 ID:h6cH7Abl0
滝谷「そもそも小林殿が仕事に行って帰ってくるまでのに百回もできたでヤンすか?」
ファフニール「中である程度時間を操れるようにしたからな。そうしなければ検証までに何年かかるかわからんしな」
滝谷「なるほどでヤンす」
小林「でもトールたちが居て百回近くやってそれで一回も侵略できないなんて……」
エルマ「ふ、理由は簡単だ。おそらく中にいる私がこいつらの侵略を止めたのだろう!さすが私だ!」
トール「エルマ……」
エルマ「な、なんだやる気か!」
トール(ポン
エルマ「え」
トール「いつまでも、そのままのあなたでいてください」
エルマ「き、気持ち悪い。気持ち悪いぞトール!!」
トール「いえ、そのなんというか……なかのエルマがあまりに不憫で」
エルマ「な、中の私はどうなったのだ」
トール「えっと基本的に私たちの侵略を阻む調和勢として出てくるんですけど、その……七割がた私たちを倒したあとに人間に殺されました」
エルマ「ええええええ!!」
トール「ちなみに大半の殺され方はクリームパンに爆薬でした」
エルマ「えぇぇぇぇぇ……」
小林「で、でも7割ってことは残りは大丈夫だったんでしょ?」
トール「いえ、のこりも『調和を乱しているのはむしろ人間じゃないか!』と私たちの味方をしたのがその中の大半だったんですが……」
滝谷「ゲームの王道展開でヤンす!」
トール「しかし、その場合も結局私達……というか私を守って死にました」
小林「うわ、」
エルマ<チーン
トール「ま、まあわずかながら人間と友情を築いたり、そもそも私たちに気付かなかくて生き残ったこともありましたので元気を出してください」
小林(トールがエルマに気を使う日が来るなんて)
エルマ<チーン
ファフニール「中である程度時間を操れるようにしたからな。そうしなければ検証までに何年かかるかわからんしな」
滝谷「なるほどでヤンす」
小林「でもトールたちが居て百回近くやってそれで一回も侵略できないなんて……」
エルマ「ふ、理由は簡単だ。おそらく中にいる私がこいつらの侵略を止めたのだろう!さすが私だ!」
トール「エルマ……」
エルマ「な、なんだやる気か!」
トール(ポン
エルマ「え」
トール「いつまでも、そのままのあなたでいてください」
エルマ「き、気持ち悪い。気持ち悪いぞトール!!」
トール「いえ、そのなんというか……なかのエルマがあまりに不憫で」
エルマ「な、中の私はどうなったのだ」
トール「えっと基本的に私たちの侵略を阻む調和勢として出てくるんですけど、その……七割がた私たちを倒したあとに人間に殺されました」
エルマ「ええええええ!!」
トール「ちなみに大半の殺され方はクリームパンに爆薬でした」
エルマ「えぇぇぇぇぇ……」
小林「で、でも7割ってことは残りは大丈夫だったんでしょ?」
トール「いえ、のこりも『調和を乱しているのはむしろ人間じゃないか!』と私たちの味方をしたのがその中の大半だったんですが……」
滝谷「ゲームの王道展開でヤンす!」
トール「しかし、その場合も結局私達……というか私を守って死にました」
小林「うわ、」
エルマ<チーン
トール「ま、まあわずかながら人間と友情を築いたり、そもそも私たちに気付かなかくて生き残ったこともありましたので元気を出してください」
小林(トールがエルマに気を使う日が来るなんて)
エルマ<チーン
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 15:36:12.82 ID:h6cH7Abl0
小林「まあいくらトールでも核兵器とエルマはきつかったか」
トール「い、いえ、そのなんというか……結局あいつら核兵器一回も使わなかったんですよ!」
ルコア「そこは僕としてはむしろ良かったけどね」
ファフニール「舐められるにもほどがある」
小林「……人類に何があったの?そんなに強かったの人類?」
トール「では振り返っていきましょう」
~回想~
~精神世界~
トール「よし、張り切って侵略を……って行きたいところですが実際どうすればいいんでしょう?」
ルコア『そうだね。侵略って言っても何を基準にすればいいか明確じゃないとね。それじゃあ全人類に対して支配体系を築く、ていうのはどうかな?』
ファフニール『くだらん。人間など全て皆殺しにしてしまえばいい。それで我々の勝利だ』
ルコア『物騒な……って言いたいけどそれも勝利といえば勝利だね。それじゃこれら二つのどっちかを満たしたらクリアってことでいいかな?』
トール「わかりました。しかしどちらも面倒ですね支配体系を作るのはもちろん面倒ですが一人残らず駆逐となると……」
ルコア『手伝おうか?』
トール「いえ、とりあえず手当たり次第ぶっ放してみます!」
ドラゴン化&ブレス(ガアアアア
人「ああああ」
人「だれか、だれか助けて!」
トール「ははは人がごみの様ですね!」(ガアアア
トール「楽ちん楽ちん!ふ、やはり人間など恐るるに足らずですね」
エルマ「トォォォールゥゥゥ!」
トール「ああ、そういえばエルマが居るって言ってましたね。いいでしょう仮想とはいえここであなたとの決着をつけるのも一興です!」
エルマ「混沌勢と話をしようとしたのが間違いだった!貴様は今ここで殺す!!」
トール「い、いえ、そのなんというか……結局あいつら核兵器一回も使わなかったんですよ!」
ルコア「そこは僕としてはむしろ良かったけどね」
ファフニール「舐められるにもほどがある」
小林「……人類に何があったの?そんなに強かったの人類?」
トール「では振り返っていきましょう」
~回想~
~精神世界~
トール「よし、張り切って侵略を……って行きたいところですが実際どうすればいいんでしょう?」
ルコア『そうだね。侵略って言っても何を基準にすればいいか明確じゃないとね。それじゃあ全人類に対して支配体系を築く、ていうのはどうかな?』
ファフニール『くだらん。人間など全て皆殺しにしてしまえばいい。それで我々の勝利だ』
ルコア『物騒な……って言いたいけどそれも勝利といえば勝利だね。それじゃこれら二つのどっちかを満たしたらクリアってことでいいかな?』
トール「わかりました。しかしどちらも面倒ですね支配体系を作るのはもちろん面倒ですが一人残らず駆逐となると……」
ルコア『手伝おうか?』
トール「いえ、とりあえず手当たり次第ぶっ放してみます!」
ドラゴン化&ブレス(ガアアアア
人「ああああ」
人「だれか、だれか助けて!」
トール「ははは人がごみの様ですね!」(ガアアア
トール「楽ちん楽ちん!ふ、やはり人間など恐るるに足らずですね」
エルマ「トォォォールゥゥゥ!」
トール「ああ、そういえばエルマが居るって言ってましたね。いいでしょう仮想とはいえここであなたとの決着をつけるのも一興です!」
エルマ「混沌勢と話をしようとしたのが間違いだった!貴様は今ここで殺す!!」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/12(日) 16:31:50.87 ID:h6cH7Abl0
~精神世界内・数か月後~
トール「ふう、エルマあなたもいい加減しつこいですね。ですがこれで終わりです!」
エルマ「く!」
軍人「血液凝固剤!打てええええ」
放水車<ぶおおおおおお
トール「ふ、全くこんな時に水遊びとは。人間もつくづく愚かですね……あれ、体が動かな、く」
トール「な、なるほど毒ですか少しは頭が回るようですが。しかし私には解毒魔法が!」
トール(く、人類側に魔法使いの類がいますね。そいつらが私の魔法を妨害していますね。というかそもそもこの毒なんか解毒魔法が効きづらいですし)
トール「ふん、それならブレスでそいつらごと一網打尽にしてやりますよ!」
トール<ガアアアアア
エルマ「させん!!」
トール「く、あなたもこの毒を喰らっているはずなのにまだ動けるんですか、いいでしょうまずはあなたから消し炭に、あれ、体が熱い……溶け」<ジュゥゥゥゥ
トール(く、体がどんどん熱くなっていく魔法で冷却しているのに間に合わない!)
トール「うおおおおおお!まけるかあああああ!超冷却魔法!!」
トール<コチン コチン
トール(しまった!やりすぎました!全然動けません!)
ルコア『トール君動ける?』
トール(精神)『いえちょっと、100年単位で動けそうにないですね』
ルコア『う~ん、これはトール君の負けかな』
トール(精神)『悔しいですが……認めざるを得ないですね、100年使えば何とかなるかもしれませんがそこまで悠長に待たされてる時点で敗北だと思います。かといって、あれより遅いスピードで凍らせても溶けてたと思いますし。しかしどういうことなんでしょう?』
ルコア『ちょっと調べてみるね。……なるほど。君の、というか僕たち全員がたぶんそうなんだろうけど僕たちはブレスを使うとき血液の循環を使って体温を調整していたみたいなんだ』
トール『そんなの初耳なんですけど』
ルコア『僕も初めて知ったよ。君とエルマ君の戦いを見てた人間が研究を重ねたんだと思うよ。もとは薬だから解毒魔法も効き辛いっていうのは魔法使いの人から聞いたんだろうね』
ファフニール『ふん、貴様はドラゴンとの戦いに時間を稼がれすぎたのだ。だからこんなことになる』
トール『う、返す言葉もないですね。まあエルマはウザすぎました。まあ人類からすれば英雄みたいなものですね』
エルマ「やった!トールを封印できた!何でかわからないけど自滅したみたいだ!人間の皆、ありが」
軍人「第一対象沈黙!続いて第二対象への攻撃を開始する!うてえええ」
放水車<ブシャアアア
エルマ「うわ!何をするんだ!」
トール『あれ、なんでエルマが攻撃を受けてるんですか?』
ルコア『まあ人間からしてみれば二匹の竜が暴れていたという状態だからね。どちらも攻撃対象になるのは変ではないかな?』
エルマ「ど、どうして!私は人間のために……」
トール『いくらエルマでも……ちょっとかわいそうですね』
エルマ「そ、そうだ人間の姿になれば私が敵でないとわかるはず」人化
エルマ「おい、攻撃をやめてくれ!」
魔法使い「騙されてはなりませんぞ。竜は人間に化けることができますのじゃ」
エルマ「たのむ攻撃をやめてく、れ」
魔法使い「よし、相当弱っている今なら倒せるはずじゃ!」
軍人「よし食料のなかに爆薬をいれて体内から吹き飛ばす」(コソコソ
エルマ「あ、れこれはクリームパン、おいしい。ありがとう人間ってやっぱり優しい……」(ボカン!
トール『……哀れな』
トール「ふう、エルマあなたもいい加減しつこいですね。ですがこれで終わりです!」
エルマ「く!」
軍人「血液凝固剤!打てええええ」
放水車<ぶおおおおおお
トール「ふ、全くこんな時に水遊びとは。人間もつくづく愚かですね……あれ、体が動かな、く」
トール「な、なるほど毒ですか少しは頭が回るようですが。しかし私には解毒魔法が!」
トール(く、人類側に魔法使いの類がいますね。そいつらが私の魔法を妨害していますね。というかそもそもこの毒なんか解毒魔法が効きづらいですし)
トール「ふん、それならブレスでそいつらごと一網打尽にしてやりますよ!」
トール<ガアアアアア
エルマ「させん!!」
トール「く、あなたもこの毒を喰らっているはずなのにまだ動けるんですか、いいでしょうまずはあなたから消し炭に、あれ、体が熱い……溶け」<ジュゥゥゥゥ
トール(く、体がどんどん熱くなっていく魔法で冷却しているのに間に合わない!)
トール「うおおおおおお!まけるかあああああ!超冷却魔法!!」
トール<コチン コチン
トール(しまった!やりすぎました!全然動けません!)
ルコア『トール君動ける?』
トール(精神)『いえちょっと、100年単位で動けそうにないですね』
ルコア『う~ん、これはトール君の負けかな』
トール(精神)『悔しいですが……認めざるを得ないですね、100年使えば何とかなるかもしれませんがそこまで悠長に待たされてる時点で敗北だと思います。かといって、あれより遅いスピードで凍らせても溶けてたと思いますし。しかしどういうことなんでしょう?』
ルコア『ちょっと調べてみるね。……なるほど。君の、というか僕たち全員がたぶんそうなんだろうけど僕たちはブレスを使うとき血液の循環を使って体温を調整していたみたいなんだ』
トール『そんなの初耳なんですけど』
ルコア『僕も初めて知ったよ。君とエルマ君の戦いを見てた人間が研究を重ねたんだと思うよ。もとは薬だから解毒魔法も効き辛いっていうのは魔法使いの人から聞いたんだろうね』
ファフニール『ふん、貴様はドラゴンとの戦いに時間を稼がれすぎたのだ。だからこんなことになる』
トール『う、返す言葉もないですね。まあエルマはウザすぎました。まあ人類からすれば英雄みたいなものですね』
エルマ「やった!トールを封印できた!何でかわからないけど自滅したみたいだ!人間の皆、ありが」
軍人「第一対象沈黙!続いて第二対象への攻撃を開始する!うてえええ」
放水車<ブシャアアア
エルマ「うわ!何をするんだ!」
トール『あれ、なんでエルマが攻撃を受けてるんですか?』
ルコア『まあ人間からしてみれば二匹の竜が暴れていたという状態だからね。どちらも攻撃対象になるのは変ではないかな?』
エルマ「ど、どうして!私は人間のために……」
トール『いくらエルマでも……ちょっとかわいそうですね』
エルマ「そ、そうだ人間の姿になれば私が敵でないとわかるはず」人化
エルマ「おい、攻撃をやめてくれ!」
魔法使い「騙されてはなりませんぞ。竜は人間に化けることができますのじゃ」
エルマ「たのむ攻撃をやめてく、れ」
魔法使い「よし、相当弱っている今なら倒せるはずじゃ!」
軍人「よし食料のなかに爆薬をいれて体内から吹き飛ばす」(コソコソ
エルマ「あ、れこれはクリームパン、おいしい。ありがとう人間ってやっぱり優しい……」(ボカン!
トール『……哀れな』
35: >>1 2017/03/17(金) 23:00:27.72 ID:eyhMfelk0
~現在~
トール「といった感じで一回目は終わりました」
滝谷「人間の科学力も大したものでヤンすね!」
エルマ(チーン
小林(……そっとしておこう)
小林「でも時間操れるとは聞いたけど三か月も居たの?」
トール「いえ、そこは体感時間も圧縮したので大体一時間半くらいに感じていました」
小林「まあそうしないと厳しいもんね」
トール「まあそれで何回か一人でやったんですけど、ほとんど同じ結末でした」
小林「その薬ってトールは克服できなかったの?」
トール「いえ、冷却用の魔力を残しておいたりそもそもブレスを使わなかったりもしたんですけど、あいつら物変え品変え私たちの弱点を突いてくるもんですから、いたちごっこでして」
ルコア「そんなこんなで、とうとう一人は無理だと考えたトールは僕たちに援軍を頼んだってわけさ」
~回想・精神世界~
トール「うう、ショックです」
ルコア「まあ人間も中々やるってことだね」
ファフニール「ふん、トールの奴が腑抜けただけだ」
トール「ですが!お二人の力を借りれば百人力です!もう人間どもなんてエルマごとけちょんけちょんにしてやります!」
ファフニール「待て」
トール「?どうしたんです、ファフニールさん」
ファフニール「今までトールのやることを黙って見ていたんだ。これからは俺たちが主導でやらせてもらう」
トール「ええ~」
ルコア「まあ正論だね。それじゃあ僕から先にやらせてよ」
ファフニール「なぜだ?そこはこれを作った俺から先にやるのが普通だろ」
ルコア「いやいや、僕も協力したしお相子でしょ」
ファフニール「ほう、やるか?」
トール「ああもう、戦う前から戦力削り合うとかやめてください。ここは公平にジャンケンで決めましょう」
トール「といった感じで一回目は終わりました」
滝谷「人間の科学力も大したものでヤンすね!」
エルマ(チーン
小林(……そっとしておこう)
小林「でも時間操れるとは聞いたけど三か月も居たの?」
トール「いえ、そこは体感時間も圧縮したので大体一時間半くらいに感じていました」
小林「まあそうしないと厳しいもんね」
トール「まあそれで何回か一人でやったんですけど、ほとんど同じ結末でした」
小林「その薬ってトールは克服できなかったの?」
トール「いえ、冷却用の魔力を残しておいたりそもそもブレスを使わなかったりもしたんですけど、あいつら物変え品変え私たちの弱点を突いてくるもんですから、いたちごっこでして」
ルコア「そんなこんなで、とうとう一人は無理だと考えたトールは僕たちに援軍を頼んだってわけさ」
~回想・精神世界~
トール「うう、ショックです」
ルコア「まあ人間も中々やるってことだね」
ファフニール「ふん、トールの奴が腑抜けただけだ」
トール「ですが!お二人の力を借りれば百人力です!もう人間どもなんてエルマごとけちょんけちょんにしてやります!」
ファフニール「待て」
トール「?どうしたんです、ファフニールさん」
ファフニール「今までトールのやることを黙って見ていたんだ。これからは俺たちが主導でやらせてもらう」
トール「ええ~」
ルコア「まあ正論だね。それじゃあ僕から先にやらせてよ」
ファフニール「なぜだ?そこはこれを作った俺から先にやるのが普通だろ」
ルコア「いやいや、僕も協力したしお相子でしょ」
ファフニール「ほう、やるか?」
トール「ああもう、戦う前から戦力削り合うとかやめてください。ここは公平にジャンケンで決めましょう」
36: >>1 2017/03/17(金) 23:01:49.34 ID:eyhMfelk0
~~~~~
ルコア「ふっふ~♪」
ファフニール「まあいい。お手並み拝見といこう」
ルコア「まず、トールは考えなしに暴れすぎなんだよ」
トール「ええ~、そうですか?」
ルコア「僕は殲滅とかあんまり好きじゃないから征服方面でやらせてもらうよ。まずは、そうだね~この一番大きいアメリカって国から攻めようか」
トール『ルコアさん手腕は素晴らしいものでした』
トール『力や脅迫だけでなく洗脳や人身掌握術や認識阻害を駆使して』
トール『瞬く間に、アメリカを占領しました。それも誰にも気づかれることなく……』
トール『いえ気づかれてはいたんでしょう。でなければ奴らはきませんでしたから』
トール「いやあ、さすがですねルコアさん」
ルコア「まあね。気づかれなければエルマも来ないでしょ?それに余計な軍隊とも戦わなくて済むし」
ファフニール「くだらん。人間どもなど我々の力で屠ればいいものを。が、なかなか手腕だったのは認めてやろう」
トール「おお、あのファフニールさんがこんなことを言うとは、このままいけば……」
ルコア「そうだねぇ、全世界にまで僕の支配の手が広がるのも時間の問題かな?」
トール「はい!これで我々の勝利ですよ!」
ルコア「それじゃあ君たちにはカナダとメキシコまで行ってくれる」
ファフニール「なぜおれが貴様の命令など受けねばならん」
ルコア「今回は僕が主導なんだから許してよ」
ファフニール「チッ」
トール「わかりました!それじゃあさっそく行ってきますね!」
トール『そう、奴らは待っていたんです。我々が離れて行動する瞬間を』
???「流星群<ドラゴンダイブ>!!」
ルコア「……これは」
???「お初にお目にかかるのう」
ルコア「まさか人間に気付かれるなんて思わなかったなあ。でもわずか二人で突撃してくるなんて無謀じゃないかな?それとも仲間がいるのかい?」
???「さあ、どうかのう?」
ルコア「君は何者なのかな?」
???「そうじゃのう……ハンターとだけ言っておこうかのう」
~現在~
小林「それでルコアさん負けたんですか!?」
ルコア「本当に強かったよ。相手の攻撃は威力は低いんだけどとにかく早くてこっちが攻撃する隙がなかったよ。それに十発、百発とあてられると結構痛くてさ」
滝谷「攻撃は最強の防御でヤンす」
ルコア「まあそれでも最終的に戦いそのものには僕が勝ったんだけど、自爆されちゃって相打ちだったな~」
トール「私達も助けに行きたかったんですが、エルマとその仲間に妨害されていけず、私は人間の助力を得たエルマに倒されてしまいました。」
小林「あれ、エルマさんって気づいてなかったんじゃなかったの?」
トール「気づいてないふりをして機会をうかがっていただけみたいでした。あ、ちなみにこの時は珍しくエルマと人類の友情エンドでした」
エルマ「ふ、ふん、どうだ見たかトール!やはり私はお前なぞに負けんのだ!正義はかならず勝つのだ!」
トール「はいはい、そうですねと。それで私達二人を失ったファフニールさんがやる気をなくして終わりました」
ルコア「意外と優しいよね」
ファフニール「くだらん、貴様が途中まで進めたデータでクリアしても意味がなかろう。次は俺の番だったしな」
ルコア「ふっふ~♪」
ファフニール「まあいい。お手並み拝見といこう」
ルコア「まず、トールは考えなしに暴れすぎなんだよ」
トール「ええ~、そうですか?」
ルコア「僕は殲滅とかあんまり好きじゃないから征服方面でやらせてもらうよ。まずは、そうだね~この一番大きいアメリカって国から攻めようか」
トール『ルコアさん手腕は素晴らしいものでした』
トール『力や脅迫だけでなく洗脳や人身掌握術や認識阻害を駆使して』
トール『瞬く間に、アメリカを占領しました。それも誰にも気づかれることなく……』
トール『いえ気づかれてはいたんでしょう。でなければ奴らはきませんでしたから』
トール「いやあ、さすがですねルコアさん」
ルコア「まあね。気づかれなければエルマも来ないでしょ?それに余計な軍隊とも戦わなくて済むし」
ファフニール「くだらん。人間どもなど我々の力で屠ればいいものを。が、なかなか手腕だったのは認めてやろう」
トール「おお、あのファフニールさんがこんなことを言うとは、このままいけば……」
ルコア「そうだねぇ、全世界にまで僕の支配の手が広がるのも時間の問題かな?」
トール「はい!これで我々の勝利ですよ!」
ルコア「それじゃあ君たちにはカナダとメキシコまで行ってくれる」
ファフニール「なぜおれが貴様の命令など受けねばならん」
ルコア「今回は僕が主導なんだから許してよ」
ファフニール「チッ」
トール「わかりました!それじゃあさっそく行ってきますね!」
トール『そう、奴らは待っていたんです。我々が離れて行動する瞬間を』
???「流星群<ドラゴンダイブ>!!」
ルコア「……これは」
???「お初にお目にかかるのう」
ルコア「まさか人間に気付かれるなんて思わなかったなあ。でもわずか二人で突撃してくるなんて無謀じゃないかな?それとも仲間がいるのかい?」
???「さあ、どうかのう?」
ルコア「君は何者なのかな?」
???「そうじゃのう……ハンターとだけ言っておこうかのう」
~現在~
小林「それでルコアさん負けたんですか!?」
ルコア「本当に強かったよ。相手の攻撃は威力は低いんだけどとにかく早くてこっちが攻撃する隙がなかったよ。それに十発、百発とあてられると結構痛くてさ」
滝谷「攻撃は最強の防御でヤンす」
ルコア「まあそれでも最終的に戦いそのものには僕が勝ったんだけど、自爆されちゃって相打ちだったな~」
トール「私達も助けに行きたかったんですが、エルマとその仲間に妨害されていけず、私は人間の助力を得たエルマに倒されてしまいました。」
小林「あれ、エルマさんって気づいてなかったんじゃなかったの?」
トール「気づいてないふりをして機会をうかがっていただけみたいでした。あ、ちなみにこの時は珍しくエルマと人類の友情エンドでした」
エルマ「ふ、ふん、どうだ見たかトール!やはり私はお前なぞに負けんのだ!正義はかならず勝つのだ!」
トール「はいはい、そうですねと。それで私達二人を失ったファフニールさんがやる気をなくして終わりました」
ルコア「意外と優しいよね」
ファフニール「くだらん、貴様が途中まで進めたデータでクリアしても意味がなかろう。次は俺の番だったしな」
38: >>1 2017/03/17(金) 23:03:17.42 ID:eyhMfelk0
~回想・精神世界~
ルコア「やれやれ、あそこまで強い人間がいるとは驚いたね」
トール「そうですね。神の加護なくあそこまで人間がいるとは思いませんでしたよ」
ファフニール「貴様らが貧弱なのだ」
ルコア「そういう君はこれからどうするのさ?」
ファフニール「ふん、簡単な事だ。人類を殲滅する」
トール「でもそれ、いままでと同じになっちゃいませんか?」
ファフニール「我々三体でやって負けるはずが無かろう。秘宝もふんだんに使ってやる」
トール『まあこんな感じで秘宝効果もあって結構楽に進行できると思ったんですよ。でもまさか始まって3時間もしないうちに負けるとは思いませんでした。……しかもあんな負け方をするなんて』
???「おい」
ファフニール「なんだ貴様」
???「デュエルしろよ」
ファフニール「なんだと?」
???「もし俺が勝ったらこの世界から手を引いてもらうぜ」
トール「はあ?何言ってるんですか、このもみじ頭。そんなの通るわけ……」
ファフニール「いいだろう。ただし負けたら貴様の命をもらう」
トール「え!いいんですか!!」
ファフニール「構わん。ゲームであろうと俺達ドラゴンが人間に負けるわけがない」
???「そいつはどうかな?」
ファフニール・???「「デュエル!!」」
~~~~
???「やれ、ブラックマジシャン!ブラックマジック!!」
ファフニール「うあああああああ!!」LP2500→0
???「さあ約束だ。この世界から帰ってもらうぜ!」
ファフニール「ふん、仕方あるまい。だが俺はまた戻ってくる。その時はまた戦おう。今度は……一人の決闘者として」
???「ああ、その時を楽しみにしてるぜ!」
トール「まったく、ファフニールさんは。まああんな決闘見せられたらしょうがないですね!」
ルコア「そうだね!今回は帰ろうか!」
~小林宅~
トール「ちなみに数少ないエルマが何も気づかないエンドでした」
エルマ「え?ちょっと待ってくれ。本当に帰ったのか?デュエルで負けただけで?」
ファフニール「当然だろう」
トール「なんか変ですかね?」
滝谷「デュエリストなら当たり前でヤンす」
ルコア「エルマ、疲れてるんじゃない、大丈夫?」
エルマ「わたしか?私が変なのか?小林先輩!」
小林「う、う~ん。これは人間に勝てるかどうかを見るためのゲームだからね。人間に負けちゃったら止めたんだと思うよ。まあ実際、侵略するとなったら話は別だと思うよ」
トール「??そうなんですか??」
小林(……わかんなくなってきた)
トール「それでその次はですね……ああ、あれですね」
ルコア「……あれは僕にとってもトラウマだから思い出したくないな」
ルコア「やれやれ、あそこまで強い人間がいるとは驚いたね」
トール「そうですね。神の加護なくあそこまで人間がいるとは思いませんでしたよ」
ファフニール「貴様らが貧弱なのだ」
ルコア「そういう君はこれからどうするのさ?」
ファフニール「ふん、簡単な事だ。人類を殲滅する」
トール「でもそれ、いままでと同じになっちゃいませんか?」
ファフニール「我々三体でやって負けるはずが無かろう。秘宝もふんだんに使ってやる」
トール『まあこんな感じで秘宝効果もあって結構楽に進行できると思ったんですよ。でもまさか始まって3時間もしないうちに負けるとは思いませんでした。……しかもあんな負け方をするなんて』
???「おい」
ファフニール「なんだ貴様」
???「デュエルしろよ」
ファフニール「なんだと?」
???「もし俺が勝ったらこの世界から手を引いてもらうぜ」
トール「はあ?何言ってるんですか、このもみじ頭。そんなの通るわけ……」
ファフニール「いいだろう。ただし負けたら貴様の命をもらう」
トール「え!いいんですか!!」
ファフニール「構わん。ゲームであろうと俺達ドラゴンが人間に負けるわけがない」
???「そいつはどうかな?」
ファフニール・???「「デュエル!!」」
~~~~
???「やれ、ブラックマジシャン!ブラックマジック!!」
ファフニール「うあああああああ!!」LP2500→0
???「さあ約束だ。この世界から帰ってもらうぜ!」
ファフニール「ふん、仕方あるまい。だが俺はまた戻ってくる。その時はまた戦おう。今度は……一人の決闘者として」
???「ああ、その時を楽しみにしてるぜ!」
トール「まったく、ファフニールさんは。まああんな決闘見せられたらしょうがないですね!」
ルコア「そうだね!今回は帰ろうか!」
~小林宅~
トール「ちなみに数少ないエルマが何も気づかないエンドでした」
エルマ「え?ちょっと待ってくれ。本当に帰ったのか?デュエルで負けただけで?」
ファフニール「当然だろう」
トール「なんか変ですかね?」
滝谷「デュエリストなら当たり前でヤンす」
ルコア「エルマ、疲れてるんじゃない、大丈夫?」
エルマ「わたしか?私が変なのか?小林先輩!」
小林「う、う~ん。これは人間に勝てるかどうかを見るためのゲームだからね。人間に負けちゃったら止めたんだと思うよ。まあ実際、侵略するとなったら話は別だと思うよ」
トール「??そうなんですか??」
小林(……わかんなくなってきた)
トール「それでその次はですね……ああ、あれですね」
ルコア「……あれは僕にとってもトラウマだから思い出したくないな」
39: >>1 2017/03/17(金) 23:06:15.02 ID:eyhMfelk0
~~~
ファフニール「はあぁぁ……」
トール「うわ、ファフニールさんのここまで大きい溜息、初めて聞きましたよ」
ルコア「デュエルで人間に1VS1で負けちゃったのが、よっぽどショックだったんだろうね」
トール「しょうがありません。今回はファフニールさんのために、気分転換で、あそこでやってる……ええとテニス?をやってみましょう!」
ルコア「人間相手にそれは卑怯じゃない?」
トール「まあ人間たちに苦渋を舐めさせられてきたんです。これくらいのストレス発散はさせてください!体をつかうゲームなら人間になんて負けません!!」
トール『そんなことを思ってた時期が私にもありました』
ルコア「あれ、目が見えない。音も聞こえない。感覚もない……翔太く、ん」
???「君の負けだよ……もう聞こえてないだろうけどね」
ファフニール「よし、これで終わりだ!」
???「残念だったな」
観客「あいつ、あらかじめブラックホールを置いてボールを止めやがった!」
トール「私達が、こんなゲームで負けるはずがない!」
???「まだまだだね」
トール「な、どうしてこの人の体、光ってるんですか!?」
???「だって、テニスって楽しいじゃん」
ファフニール「はあぁぁ……」
トール「うわ、ファフニールさんのここまで大きい溜息、初めて聞きましたよ」
ルコア「デュエルで人間に1VS1で負けちゃったのが、よっぽどショックだったんだろうね」
トール「しょうがありません。今回はファフニールさんのために、気分転換で、あそこでやってる……ええとテニス?をやってみましょう!」
ルコア「人間相手にそれは卑怯じゃない?」
トール「まあ人間たちに苦渋を舐めさせられてきたんです。これくらいのストレス発散はさせてください!体をつかうゲームなら人間になんて負けません!!」
トール『そんなことを思ってた時期が私にもありました』
ルコア「あれ、目が見えない。音も聞こえない。感覚もない……翔太く、ん」
???「君の負けだよ……もう聞こえてないだろうけどね」
ファフニール「よし、これで終わりだ!」
???「残念だったな」
観客「あいつ、あらかじめブラックホールを置いてボールを止めやがった!」
トール「私達が、こんなゲームで負けるはずがない!」
???「まだまだだね」
トール「な、どうしてこの人の体、光ってるんですか!?」
???「だって、テニスって楽しいじゃん」
40: >>1 2017/03/17(金) 23:06:52.51 ID:eyhMfelk0
~小林宅~
トール「普通に負けました。やる気がなくなって帰りました」
小林「……私が知ってるテニスと違うような」
滝谷「まあ、プロ同士の試合は技を打ち消し合ってるでヤンす。プロはオーラをだせるようになってようやくスタートラインの厳しい世界でヤンす」
小林(私の中の常識というものがどんどん崩れていくんだけど)
エルマ「そ、その人たちはそんな能力を持ちながら、何でテニスなんてしているんだ……」
トール「そんなもの」
トール「楽しいからに決まってます」
エルマ「楽しいからに決まってるよ」
ファフニール「楽しいからに決まっている」
小林(突っ込みたいけど、なんか納得してしまった)
トール「まあそんな感じで、なんかもう正直あきらめてきたんですけど、そんな時帰ってきたのがカンナでした」
トール「普通に負けました。やる気がなくなって帰りました」
小林「……私が知ってるテニスと違うような」
滝谷「まあ、プロ同士の試合は技を打ち消し合ってるでヤンす。プロはオーラをだせるようになってようやくスタートラインの厳しい世界でヤンす」
小林(私の中の常識というものがどんどん崩れていくんだけど)
エルマ「そ、その人たちはそんな能力を持ちながら、何でテニスなんてしているんだ……」
トール「そんなもの」
トール「楽しいからに決まってます」
エルマ「楽しいからに決まってるよ」
ファフニール「楽しいからに決まっている」
小林(突っ込みたいけど、なんか納得してしまった)
トール「まあそんな感じで、なんかもう正直あきらめてきたんですけど、そんな時帰ってきたのがカンナでした」
41: >>1 2017/03/17(金) 23:10:09.72 ID:eyhMfelk0
~回想~
トール「……なんかもう、人類に勝てない気がしてきました」
エルマ「……」
ファフニール「……」
カンナ「ただいま」
トール「あ、カンナお帰りなさい」
カンナ「トール様、まだあれできる?」
トール「ええっとできますけど……」
カンナ「じゃあ、やっていい?」
トール「やってもいいですけど、その、あんまりお勧めしませんよ」
カンナ「なんで?」
トール「まあ、その、やってみればわかりますよ」
~精神世界~
トール「カンナが入ってきましたしどうしましょう」
トール「それじゃあカンナが自由にやっていいですよ。」
カンナ「それじゃあ、思いっきり遊びたい」
トール『とりあえず先の事は考えず思いっきり暴れました』
トール『そんなこんなをしていると例のごとく敵が現れました』
カンナ「なに、あのもじゃもじゃ?」
トール『それでなぜか倒されました』
???「展開はやぇぇぇぇ!」
???「鼻毛神拳奥義!学校に忘れてきたなんか……そうあれ!!」
???「結局なんだよ!!」
トール・ルコア・ファフニール・カンナ「うわああああ」
???「倒し方むちゃ雑!!」
エルマ「ありがとう!正直いろいろ複雑だが……君たちのおかげで悪は滅びた!」
???「こっちこそ、お前には助けられた。仲間にしてよかったおまえからはソフトンと同じ感じがしたからな。(頭部にう○こつけてる的な意味で)」
???「失礼にもほどがある!!」
???「お礼にところてんをやろう」
???「仲間売りやがった!」
エルマ「本当か!なにからなにまですま、まずぅぅ!!!」<泡ブクブク
???「死んじゃったよォォォ」
~~~
トール「……なんかもう、人類に勝てない気がしてきました」
エルマ「……」
ファフニール「……」
カンナ「ただいま」
トール「あ、カンナお帰りなさい」
カンナ「トール様、まだあれできる?」
トール「ええっとできますけど……」
カンナ「じゃあ、やっていい?」
トール「やってもいいですけど、その、あんまりお勧めしませんよ」
カンナ「なんで?」
トール「まあ、その、やってみればわかりますよ」
~精神世界~
トール「カンナが入ってきましたしどうしましょう」
トール「それじゃあカンナが自由にやっていいですよ。」
カンナ「それじゃあ、思いっきり遊びたい」
トール『とりあえず先の事は考えず思いっきり暴れました』
トール『そんなこんなをしていると例のごとく敵が現れました』
カンナ「なに、あのもじゃもじゃ?」
トール『それでなぜか倒されました』
???「展開はやぇぇぇぇ!」
???「鼻毛神拳奥義!学校に忘れてきたなんか……そうあれ!!」
???「結局なんだよ!!」
トール・ルコア・ファフニール・カンナ「うわああああ」
???「倒し方むちゃ雑!!」
エルマ「ありがとう!正直いろいろ複雑だが……君たちのおかげで悪は滅びた!」
???「こっちこそ、お前には助けられた。仲間にしてよかったおまえからはソフトンと同じ感じがしたからな。(頭部にう○こつけてる的な意味で)」
???「失礼にもほどがある!!」
???「お礼にところてんをやろう」
???「仲間売りやがった!」
エルマ「本当か!なにからなにまですま、まずぅぅ!!!」<泡ブクブク
???「死んじゃったよォォォ」
~~~
42: >>1 2017/03/17(金) 23:11:14.19 ID:eyhMfelk0
~~~
カンナ「ぐす、ぐす」
トール「カンナ、実は私たちも何回もやってるんですけど、その、私達今のところ全敗でして……正直あきらめようかなって思ってたところなんです」
カンナ「ぐす、トール様あきらめちゃだめ」
トール「でも、」
カンナ「ドラゴンの誇りはどこに行ったの?」
トール「ッ、そうですよね。こんなところで負けを認めるわけにはいきません!なぜなら私たちはドラゴンなんですから!」
ファフニール「こんな子供に教えられるとはな」
ルコア「まだまだあきらめきれないね!」
~現在~
小林(なんだかどんどんエルマの扱いがひどくなってるのは、気のせいだろうか?)
エルマ「わ、わたしの角、その、本当にあれに見えるのか!?」
小林「わ、私はかわいいと思うよ」
トール「それからは……本当に地獄でした」
カンナ「霊界探偵、ぐす、ていうよくわかんないの、来た。ぐす」
ファフニール「狸だか猫だかよくわからん未来からきたとかいう機械にやられた」
ルコア「カエル型宇宙人が来たときは、さすがの僕も驚いたね」
トール「謎を食べる魔人とやらは私たちを超えるインチキぶりでしたね」
ルコア「顔がアンパンでできた生物が出てきたときは何かのホラーかと思ったよ」
ファフニール「錬金術を使うやつらもいたな。あの術少し興味深かったぞ」
小林「ねえ、その人たち本当にいるの?私の生きてる世界ってそんなわけわからない人たちがいっぱいいるの?」
トール「そんなこんなで」
カンナ「ぐす、ぐす」
トール「カンナ、実は私たちも何回もやってるんですけど、その、私達今のところ全敗でして……正直あきらめようかなって思ってたところなんです」
カンナ「ぐす、トール様あきらめちゃだめ」
トール「でも、」
カンナ「ドラゴンの誇りはどこに行ったの?」
トール「ッ、そうですよね。こんなところで負けを認めるわけにはいきません!なぜなら私たちはドラゴンなんですから!」
ファフニール「こんな子供に教えられるとはな」
ルコア「まだまだあきらめきれないね!」
~現在~
小林(なんだかどんどんエルマの扱いがひどくなってるのは、気のせいだろうか?)
エルマ「わ、わたしの角、その、本当にあれに見えるのか!?」
小林「わ、私はかわいいと思うよ」
トール「それからは……本当に地獄でした」
カンナ「霊界探偵、ぐす、ていうよくわかんないの、来た。ぐす」
ファフニール「狸だか猫だかよくわからん未来からきたとかいう機械にやられた」
ルコア「カエル型宇宙人が来たときは、さすがの僕も驚いたね」
トール「謎を食べる魔人とやらは私たちを超えるインチキぶりでしたね」
ルコア「顔がアンパンでできた生物が出てきたときは何かのホラーかと思ったよ」
ファフニール「錬金術を使うやつらもいたな。あの術少し興味深かったぞ」
小林「ねえ、その人たち本当にいるの?私の生きてる世界ってそんなわけわからない人たちがいっぱいいるの?」
トール「そんなこんなで」
44: >>1 2017/03/17(金) 23:18:15.59 ID:eyhMfelk0
~回想・精神世界~
トール「しょうがありません。もう最終手段に出ましょう」
ファフニール「なんだ?」
トール「認識阻害を使って時間をかけて人を減らしていくんです。……正直、人間から逃げるみたいにコソコソするのは嫌でしたが。それに根気がいりますし」
カンナ「頑張る!」
ルコア「でも、エルマにはばれるんじゃないかな?」
トール「エルマは先にこちらの味方になってもらいましょう。まあ、いままでの傾向でエルマ闇落ちルートは大体わかってますからね!」
~精神世界・5時間後~
エルマ「人間とはなんと愚かで邪悪な生き物だ!根絶やしにしてやる!」
トール(ちょろい)
ルコア「それじゃあこれからどうする?固まって行動する?」
ファフニール「それでは時間がかかりすぎる」
トール「そうですね。人間に時間を与えすぎるのはよくないですね。それじゃあ私は北を回りますので、ファフニールさんは南、ルコアさんは西、エルマは東をお願いします。カンナは認識阻害を使えないので私とまわりますか」
~~一年後~~
トール『そんな感じで何とか人類の9割位までは減らせました。ちなみに体感時間で6時間くらいですね』
トール「あともうちょっとですね」
カンナ「頑張った」
ルコア「そうだねぇ。でもここからが勝負だよ」
トール「そうですね。いつもだとこういう、うまくいってる時に限って妨害が……」
???「おめえたち!」
トール「ほ~らきた」
???「罪のない人間たちを何人も殺しやがって、おら、絶対許さねえ!」
トール(ああ、それ言われるとちょっと罪悪感がわいちゃいますね)
エルマ「ふん、人間など死んで当然の生き物だ。生きている時点で罪なのだ!罪のない人間などいない!」
トール(あなたは染まりすぎです)
???「なんだと、オラおめえらのこと絶対ゆるさねえ!」
ファフニール(ピク
トール「しょうがありません。もう最終手段に出ましょう」
ファフニール「なんだ?」
トール「認識阻害を使って時間をかけて人を減らしていくんです。……正直、人間から逃げるみたいにコソコソするのは嫌でしたが。それに根気がいりますし」
カンナ「頑張る!」
ルコア「でも、エルマにはばれるんじゃないかな?」
トール「エルマは先にこちらの味方になってもらいましょう。まあ、いままでの傾向でエルマ闇落ちルートは大体わかってますからね!」
~精神世界・5時間後~
エルマ「人間とはなんと愚かで邪悪な生き物だ!根絶やしにしてやる!」
トール(ちょろい)
ルコア「それじゃあこれからどうする?固まって行動する?」
ファフニール「それでは時間がかかりすぎる」
トール「そうですね。人間に時間を与えすぎるのはよくないですね。それじゃあ私は北を回りますので、ファフニールさんは南、ルコアさんは西、エルマは東をお願いします。カンナは認識阻害を使えないので私とまわりますか」
~~一年後~~
トール『そんな感じで何とか人類の9割位までは減らせました。ちなみに体感時間で6時間くらいですね』
トール「あともうちょっとですね」
カンナ「頑張った」
ルコア「そうだねぇ。でもここからが勝負だよ」
トール「そうですね。いつもだとこういう、うまくいってる時に限って妨害が……」
???「おめえたち!」
トール「ほ~らきた」
???「罪のない人間たちを何人も殺しやがって、おら、絶対許さねえ!」
トール(ああ、それ言われるとちょっと罪悪感がわいちゃいますね)
エルマ「ふん、人間など死んで当然の生き物だ。生きている時点で罪なのだ!罪のない人間などいない!」
トール(あなたは染まりすぎです)
???「なんだと、オラおめえらのこと絶対ゆるさねえ!」
ファフニール(ピク
45: >>1 2017/03/17(金) 23:19:26.67 ID:eyhMfelk0
トール(この人間のちから、私たちを超えているかもしれませんね)
ルコア(いままでも強い人間と戦ったことはあったけど……これは別格だね)
エルマ「ふ、ふん、金髪になってかっこつけたところで所詮は人間!ドラゴンの敵ではな、」
「ファイナル・フラッシュ!」
エルマ「トール!危ない!」
トール「エルマァァァァ!」
トール(あなた味方にするといつも私をかばって死にますよね!ツンデレなんですか!本当は私のこと大好きなんですか!)
???「ベジータ!不意打ちは卑怯だぞ!」
???「ふん、カカロット。だから貴様は甘いのだ!」
ファフニール(こいつクラスがもう一人か……)
ルコア(悔しいけど、ここは引くしかないかな)
トール「ルコアさん、ファフニールさん」
ファフニール・ルコア「??」
トール「このエルマは仮想上で、しかもエルマは本来は敵ですから死んでも問題なくて、ゲームクリアを目指すならここは逃げた方がいいのはわかっています」
カンナ「トール様……」
トール「ですが、私は逃げるわけには行けません。
だって、エルマは私の友ですから」
ルコア「……ふふ、まあしょうがないよね。それじゃあ、超本気モードで行こうか!」
ファフニール「ふん、好きにしろ。もとより俺は人間を前にして逃げるなどという選択肢は最初からない」
カンナ「全力全開!」
トール『そんなわけで私たちは全力で戦いました』
トール『しかし四人がかりでも結局彼らをたおすことはできず、私たちは倒されてしまいました』
トール(精神体)『負けちゃいましたね』
ファフニール(精神体)『まさかあそこまで別格の人間がいるとはな』
カンナ(精神体)『でもいままで一番人間倒せた』
トール『そうです!私達頑張りましたよ!たった五人でここまで減らせたんです!ドラゴンは私たち以外にもたくさんいるんです!もうこれはドラゴンは人類に勝利した!といっても過言ではないんじゃないでしょうか!』
ルコア(精神体)『そうだね。初期目標は達成できなかったけどせめてドラゴンの威厳はしめせたかな?』
???「いでよ神龍、そして願いをかなえたまえ!」
トール『ぷ、なんですかその神とかいう名前を恥ずかしげもなく使う竜は』
神龍「願いを言え」
???「ドラゴンにやられた地球をもとに戻してくれ!」
トール『はあ、そんなのできるわけな』
神龍「わかった」<シュンシュンシュン
トール『はああああああああああああああああああああああああああ!!!』
神龍「次の願いを言え」
???「あのドラゴンに殺された奴ら全員生き返らせてくれ!」
トール『いやいや何言ってるんですか、そんなのできるわけ』
神龍「わかった」<シュンシュンシュン
トール『はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!』
~小林宅~
ルコア「……」
ファフニール「……」
カンナ「ふえぇぇぇぇ、ふえぇぇぇぇぇ」
トール「このこの○▽×~※がぁぁぁ!」
ルコア(いままでも強い人間と戦ったことはあったけど……これは別格だね)
エルマ「ふ、ふん、金髪になってかっこつけたところで所詮は人間!ドラゴンの敵ではな、」
「ファイナル・フラッシュ!」
エルマ「トール!危ない!」
トール「エルマァァァァ!」
トール(あなた味方にするといつも私をかばって死にますよね!ツンデレなんですか!本当は私のこと大好きなんですか!)
???「ベジータ!不意打ちは卑怯だぞ!」
???「ふん、カカロット。だから貴様は甘いのだ!」
ファフニール(こいつクラスがもう一人か……)
ルコア(悔しいけど、ここは引くしかないかな)
トール「ルコアさん、ファフニールさん」
ファフニール・ルコア「??」
トール「このエルマは仮想上で、しかもエルマは本来は敵ですから死んでも問題なくて、ゲームクリアを目指すならここは逃げた方がいいのはわかっています」
カンナ「トール様……」
トール「ですが、私は逃げるわけには行けません。
だって、エルマは私の友ですから」
ルコア「……ふふ、まあしょうがないよね。それじゃあ、超本気モードで行こうか!」
ファフニール「ふん、好きにしろ。もとより俺は人間を前にして逃げるなどという選択肢は最初からない」
カンナ「全力全開!」
トール『そんなわけで私たちは全力で戦いました』
トール『しかし四人がかりでも結局彼らをたおすことはできず、私たちは倒されてしまいました』
トール(精神体)『負けちゃいましたね』
ファフニール(精神体)『まさかあそこまで別格の人間がいるとはな』
カンナ(精神体)『でもいままで一番人間倒せた』
トール『そうです!私達頑張りましたよ!たった五人でここまで減らせたんです!ドラゴンは私たち以外にもたくさんいるんです!もうこれはドラゴンは人類に勝利した!といっても過言ではないんじゃないでしょうか!』
ルコア(精神体)『そうだね。初期目標は達成できなかったけどせめてドラゴンの威厳はしめせたかな?』
???「いでよ神龍、そして願いをかなえたまえ!」
トール『ぷ、なんですかその神とかいう名前を恥ずかしげもなく使う竜は』
神龍「願いを言え」
???「ドラゴンにやられた地球をもとに戻してくれ!」
トール『はあ、そんなのできるわけな』
神龍「わかった」<シュンシュンシュン
トール『はああああああああああああああああああああああああああ!!!』
神龍「次の願いを言え」
???「あのドラゴンに殺された奴ら全員生き返らせてくれ!」
トール『いやいや何言ってるんですか、そんなのできるわけ』
神龍「わかった」<シュンシュンシュン
トール『はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!』
~小林宅~
ルコア「……」
ファフニール「……」
カンナ「ふえぇぇぇぇ、ふえぇぇぇぇぇ」
トール「このこの○▽×~※がぁぁぁ!」
46: >>1 2017/03/17(金) 23:20:43.40 ID:eyhMfelk0
~現在~
トール「というわけで、私たちの努力は全部無駄になりました」
小林「うん、これは糞ゲーだね」
滝谷「間違いなしでヤンす」
エルマ「と、友だと。わ、私はちょっと恥ずかしいぞ」
トール「何赤くなってるんですか。気持ち悪いですね」
エルマ(ガーン)「わ、私、もう帰る!!」
トール「まあ、エルマじゃありませんが、今日はもう遅いですし解散しますか。ほらカンナも寝ますよ」
ルコア「そうだね。それじゃあ僕も帰ろうかな」
ファフニール「そうだな」
~寝室~
小林(はあ、私のちょっとした疑問から始まったけどなんかトールたちに悪いことしちゃったな)
扉<ギー
小林「トール?」
トール「小林さん、ちょっといいですか?」
小林「どうしたの、私もう寝たいんだけど」
トール「すいません、散歩に行きませんか?」
小林「え~嫌だよ。明日仕事早いのに」
トール「そこを何とか!できれば今日中に終わらせたい案件なんです」
小林(トールがこんなに食い下がるなんて珍しいな、……何か理由があるのかな?)
小林「まあいいよ」
~天空~
小林「やっぱりトールの上は気持ちいいね」
トール「……そうですか、よかったです」
小林(元気ないな)「でもさエルマに説明してたみたいなのは、思ったより少なかったね」
トール「……あんまり笑えないようなのは、説明しませんでしたから」
小林(聞かない方がいいのかな)「そ、それで、これからどこいくの?」
トール「ちょっと……エルマ闇落ちルートまで」
トール「というわけで、私たちの努力は全部無駄になりました」
小林「うん、これは糞ゲーだね」
滝谷「間違いなしでヤンす」
エルマ「と、友だと。わ、私はちょっと恥ずかしいぞ」
トール「何赤くなってるんですか。気持ち悪いですね」
エルマ(ガーン)「わ、私、もう帰る!!」
トール「まあ、エルマじゃありませんが、今日はもう遅いですし解散しますか。ほらカンナも寝ますよ」
ルコア「そうだね。それじゃあ僕も帰ろうかな」
ファフニール「そうだな」
~寝室~
小林(はあ、私のちょっとした疑問から始まったけどなんかトールたちに悪いことしちゃったな)
扉<ギー
小林「トール?」
トール「小林さん、ちょっといいですか?」
小林「どうしたの、私もう寝たいんだけど」
トール「すいません、散歩に行きませんか?」
小林「え~嫌だよ。明日仕事早いのに」
トール「そこを何とか!できれば今日中に終わらせたい案件なんです」
小林(トールがこんなに食い下がるなんて珍しいな、……何か理由があるのかな?)
小林「まあいいよ」
~天空~
小林「やっぱりトールの上は気持ちいいね」
トール「……そうですか、よかったです」
小林(元気ないな)「でもさエルマに説明してたみたいなのは、思ったより少なかったね」
トール「……あんまり笑えないようなのは、説明しませんでしたから」
小林(聞かない方がいいのかな)「そ、それで、これからどこいくの?」
トール「ちょっと……エルマ闇落ちルートまで」
47: >>1 2017/03/17(金) 23:23:37.27 ID:eyhMfelk0
~~5時間後~~
小林「人間なんて滅びればいいんだ」
トール「やめてくださいよ、私がそういうこと思わないように小林さんを連れてきたんですから……」
小林(一言でいって人間たちの所業は最悪だった)
小林(人間が人間と動物を混ぜて楽しんでいた)
小林(人間が異界の住人を切り売りしていた)
小林(人間が人間を生産していた)
小林(人間を滅ぼそうとしたエルマの気持ちが……ちょっとわかった)
トール「……まあこんなの悪党の中でも一部だっていうことはわかってはいるんですが、見ちゃった以上放っておけなくて。付き合わせてすいません」
小林「いや、気にしなくていいよ。こっちこそ、ありがとうトール。人間ためにやってくれて」
トール「……次で最後です」
???「君たち!もう許さないぞ!」
トール「あれ?先客がいますね」
人「てめえなんだこの化け物」
人「やっちまえ!!」
???「アンパンチ!!」
人々「うわああああ」
異界の住人「こわかったよおおおおお!」
???「もう大丈夫だからね。僕の顔をお食べ」
トール「……帰りましょうか」
小林「そうだね」
~滝谷宅~
滝谷「ファフ君遅かったでヤンすね。どこ行ってたでヤンす?」
ファフニール「トールの手伝いで『掃除』をしていた」
滝谷「ファフ君がそういうことするの珍しいでヤンすね」
ファフニール「ふん、俺として放っておいてもよかったが……ゲームは気持ちよくやりたいからな」
~翔太宅~
翔太「おかえり遅かったね」
ルコア「ちょっと『掃除』しててね」
翔太「へえ、そうなんだ」
ルコア(翔太君もひょっとしたらいつかあんな感じになっちゃうのかな)
ルコア「もし将来翔太君がロリコン禿デブ鬼畜親父になっても僕はついていくかね~!!」
翔太「な、何言ってるの!!」
小林「人間なんて滅びればいいんだ」
トール「やめてくださいよ、私がそういうこと思わないように小林さんを連れてきたんですから……」
小林(一言でいって人間たちの所業は最悪だった)
小林(人間が人間と動物を混ぜて楽しんでいた)
小林(人間が異界の住人を切り売りしていた)
小林(人間が人間を生産していた)
小林(人間を滅ぼそうとしたエルマの気持ちが……ちょっとわかった)
トール「……まあこんなの悪党の中でも一部だっていうことはわかってはいるんですが、見ちゃった以上放っておけなくて。付き合わせてすいません」
小林「いや、気にしなくていいよ。こっちこそ、ありがとうトール。人間ためにやってくれて」
トール「……次で最後です」
???「君たち!もう許さないぞ!」
トール「あれ?先客がいますね」
人「てめえなんだこの化け物」
人「やっちまえ!!」
???「アンパンチ!!」
人々「うわああああ」
異界の住人「こわかったよおおおおお!」
???「もう大丈夫だからね。僕の顔をお食べ」
トール「……帰りましょうか」
小林「そうだね」
~滝谷宅~
滝谷「ファフ君遅かったでヤンすね。どこ行ってたでヤンす?」
ファフニール「トールの手伝いで『掃除』をしていた」
滝谷「ファフ君がそういうことするの珍しいでヤンすね」
ファフニール「ふん、俺として放っておいてもよかったが……ゲームは気持ちよくやりたいからな」
~翔太宅~
翔太「おかえり遅かったね」
ルコア「ちょっと『掃除』しててね」
翔太「へえ、そうなんだ」
ルコア(翔太君もひょっとしたらいつかあんな感じになっちゃうのかな)
ルコア「もし将来翔太君がロリコン禿デブ鬼畜親父になっても僕はついていくかね~!!」
翔太「な、何言ってるの!!」
48: >>1 2017/03/17(金) 23:24:44.80 ID:eyhMfelk0
~居酒屋~
小林「ぷはあ!」
トール「おお、いい飲みっぷりですね!小林さん」
小林「まあ嫌なことは飲んで忘れるのが一番だからね」
トール「それにしても……あのように腐った人種も居るかと思えば、小林さんや、その、先ほどあげた神の奴に頼らない英雄の様な人もいて、核兵器のようなものを作ったかと思えば結局自分達の危機に瀕しても使わなかったり人間はよくわかりません。人間ってなんなんですか?」
小林「う~ん、人間は良い人もいれば悪い人もいる。さらに言えば個人でだって優しい面と怒りを感じる面、楽しい面悲しい面、いろいろな面があるんだ。一方だけが人間の姿じゃない……て感じかな?」
トール「そんなもんですか?」
小林「人間ていう種族でくくっちゃうとわかりづらくなるけどドラゴンだってそうでしょ?」
トール「……確かにドラゴンだって調和勢と混沌勢で争っていますし、それら全部を『ドラゴン』でいっしょくたにされると怒っちゃいますね」
トール(それに私自身、昔は人間の事を塵芥程度にしか考えていませんでした。が、今は……)
小林「?」
トール「そうですよね。なのにエルマはまじめすぎるんですよね!」
小林「真面目な人は極端から極端に走っちゃうことがあるからね。まあ、エルマの気持ちもわかるけどね」
トール(そうか、昔は塵芥位にしか考えていなかった人間をこうも愛おしく感じている時点で)
トール「あ、それ霊界探偵とやらも言ってました」
小林「へえ、そうなんだ」
トール(小林さんに会った時点で、私は人間に負けていたのかもしれませんね♡) 終わり?
小林「ぷはあ!」
トール「おお、いい飲みっぷりですね!小林さん」
小林「まあ嫌なことは飲んで忘れるのが一番だからね」
トール「それにしても……あのように腐った人種も居るかと思えば、小林さんや、その、先ほどあげた神の奴に頼らない英雄の様な人もいて、核兵器のようなものを作ったかと思えば結局自分達の危機に瀕しても使わなかったり人間はよくわかりません。人間ってなんなんですか?」
小林「う~ん、人間は良い人もいれば悪い人もいる。さらに言えば個人でだって優しい面と怒りを感じる面、楽しい面悲しい面、いろいろな面があるんだ。一方だけが人間の姿じゃない……て感じかな?」
トール「そんなもんですか?」
小林「人間ていう種族でくくっちゃうとわかりづらくなるけどドラゴンだってそうでしょ?」
トール「……確かにドラゴンだって調和勢と混沌勢で争っていますし、それら全部を『ドラゴン』でいっしょくたにされると怒っちゃいますね」
トール(それに私自身、昔は人間の事を塵芥程度にしか考えていませんでした。が、今は……)
小林「?」
トール「そうですよね。なのにエルマはまじめすぎるんですよね!」
小林「真面目な人は極端から極端に走っちゃうことがあるからね。まあ、エルマの気持ちもわかるけどね」
トール(そうか、昔は塵芥位にしか考えていなかった人間をこうも愛おしく感じている時点で)
トール「あ、それ霊界探偵とやらも言ってました」
小林「へえ、そうなんだ」
トール(小林さんに会った時点で、私は人間に負けていたのかもしれませんね♡) 終わり?
49: >>1 2017/03/17(金) 23:25:36.88 ID:eyhMfelk0
トール「さあ、小林さんぐいっと一杯行っちゃってください!」
小林「そう急かさないでよ」<ゴクゴクゴク
トール(ふ、計画通り)
トール(今のお酒には媚薬が入っているのです)
トール(ここで小林さんを押し倒せば私達ドラゴンは人間に勝利できる(性的な意味で)例えDLR(ドラゴンレズレ○プ)でも、媚薬でお互い楽しめば合法です)
トール(このまま人間に負けっぱなしでは後味が悪いですので、最後にドラゴンの名誉挽回させてもらいますよ)
トール(……いいえ嘘つきました、すいません)
トール(本当は私がDLRしたいだけなのです)
小林<ビク(ムラムラ
トール(お、来ましたね)
トール「おっと小林さんそろそろ限界ですか?大将!お勘定」
扉<ガラガラ ぴしゃ
トール「ああ、でもこのままじゃ家まで持ちそうにない、おっとちょうど真ん前にいいホテルが。さあさあ、小林さんあそこで休憩……もとい明日に備えて寝ましょう!」
トール(まあ眠らせる気なんてありませんがね!)
小林「おいトール?」
トール「はい?」
小林「誘ってんのか?」(ギラリ
トール「え」
トール『あそこは私がDLRする流れだと思ったんですよ、はい』
トール『でも私は最後まで人間を舐めていたようです』
トール『まさか媚薬で理性を失った小林さんにDGLR(ドラゴン逆レズレ○プ)されるなんて』
トール『小林さんの言っていた通り人間には色々な面があるものですね』
トール『でも悔いはありません。私が最善を尽くした結果なのですから』
トール『え、私が人間に勝てるかですって?勝てるわけないじゃない』
トール「だって♡こんなに気持ちいいんだもん♡」(あへあへ
(朝になって冷静になった)小林「………………………………………………死にたい」 終わり
小林「そう急かさないでよ」<ゴクゴクゴク
トール(ふ、計画通り)
トール(今のお酒には媚薬が入っているのです)
トール(ここで小林さんを押し倒せば私達ドラゴンは人間に勝利できる(性的な意味で)例えDLR(ドラゴンレズレ○プ)でも、媚薬でお互い楽しめば合法です)
トール(このまま人間に負けっぱなしでは後味が悪いですので、最後にドラゴンの名誉挽回させてもらいますよ)
トール(……いいえ嘘つきました、すいません)
トール(本当は私がDLRしたいだけなのです)
小林<ビク(ムラムラ
トール(お、来ましたね)
トール「おっと小林さんそろそろ限界ですか?大将!お勘定」
扉<ガラガラ ぴしゃ
トール「ああ、でもこのままじゃ家まで持ちそうにない、おっとちょうど真ん前にいいホテルが。さあさあ、小林さんあそこで休憩……もとい明日に備えて寝ましょう!」
トール(まあ眠らせる気なんてありませんがね!)
小林「おいトール?」
トール「はい?」
小林「誘ってんのか?」(ギラリ
トール「え」
トール『あそこは私がDLRする流れだと思ったんですよ、はい』
トール『でも私は最後まで人間を舐めていたようです』
トール『まさか媚薬で理性を失った小林さんにDGLR(ドラゴン逆レズレ○プ)されるなんて』
トール『小林さんの言っていた通り人間には色々な面があるものですね』
トール『でも悔いはありません。私が最善を尽くした結果なのですから』
トール『え、私が人間に勝てるかですって?勝てるわけないじゃない』
トール「だって♡こんなに気持ちいいんだもん♡」(あへあへ
(朝になって冷静になった)小林「………………………………………………死にたい」 終わり
50: >>1 2017/03/17(金) 23:26:05.91 ID:eyhMfelk0
~おまけ~
小林「……………………はあぁぁぁ」
トール「小林さん元気出してください!あれは私が原因なんですから」
ルコア「そうだよ。それに話を聞く限りトールの自業自得」
トール「さあ、わかったら私を思いっきりDGLRしてください!」
ルコア「……にすらなってないね」
トール「そ、そうだ気分転換にゲームでもしませんか?」
小林「それじゃあ……そうだ、あれやらせて。世界征服のやつ」
トール「え、う~ん、まあいいですよ」
小林「ありがとう」
トール「でもあれ気晴らしになりますかね?」
ルコア「さあね。でも人間がドラゴンの力を使えるっていうのは爽快かもね」
~1時間後~
トール「おつかれさまでした小林さん」
小林「……」
トール「あんまり気晴らしにならなかったかもしれませんが、まあそれ糞ゲーですから気にせず」
小林「クリアした」
トール「へ?」
小林「だからクリアしたんだって」
トール「えええええええええええええええええええええ!!」
ルコア「さ、参考までにどうやってやったのか聞いていいかな?」
小林「いや、アメリカから核兵器ぱくった後で適当に全世界ばら撒いたんだよ。そしたら核兵器の打ち合いが始まっちゃって。そのあと異空間で80年位待ったら人間が住める星じゃなくなってた」
ルコア「に、人間の兵器を使って自滅に追い込む、か。僕たちにはない発想だったね」
トール「ま、全くこれだから愚かな人間どもは!あれ、でも、あの神の名を持つ忌々しい竜は?」
小林「先に殺しといた」
ルコア「……」
トール(人間って……恐ろしい)
~おまけ2~
小林「でもなんかこのゲームこのまま腐らせちゃったらもったいないな」
~~~~
小林「こうこうこういうゲームなんですが」
地獄巡「わかりました!商品化しましょう!」
~~~~
小林「そのゲームはバカ売れした」
カンナ「このゲーム面白い」
トール「カンナ次は私ですよ!」
小林「いや本物やれよ」
終わり
小林「……………………はあぁぁぁ」
トール「小林さん元気出してください!あれは私が原因なんですから」
ルコア「そうだよ。それに話を聞く限りトールの自業自得」
トール「さあ、わかったら私を思いっきりDGLRしてください!」
ルコア「……にすらなってないね」
トール「そ、そうだ気分転換にゲームでもしませんか?」
小林「それじゃあ……そうだ、あれやらせて。世界征服のやつ」
トール「え、う~ん、まあいいですよ」
小林「ありがとう」
トール「でもあれ気晴らしになりますかね?」
ルコア「さあね。でも人間がドラゴンの力を使えるっていうのは爽快かもね」
~1時間後~
トール「おつかれさまでした小林さん」
小林「……」
トール「あんまり気晴らしにならなかったかもしれませんが、まあそれ糞ゲーですから気にせず」
小林「クリアした」
トール「へ?」
小林「だからクリアしたんだって」
トール「えええええええええええええええええええええ!!」
ルコア「さ、参考までにどうやってやったのか聞いていいかな?」
小林「いや、アメリカから核兵器ぱくった後で適当に全世界ばら撒いたんだよ。そしたら核兵器の打ち合いが始まっちゃって。そのあと異空間で80年位待ったら人間が住める星じゃなくなってた」
ルコア「に、人間の兵器を使って自滅に追い込む、か。僕たちにはない発想だったね」
トール「ま、全くこれだから愚かな人間どもは!あれ、でも、あの神の名を持つ忌々しい竜は?」
小林「先に殺しといた」
ルコア「……」
トール(人間って……恐ろしい)
~おまけ2~
小林「でもなんかこのゲームこのまま腐らせちゃったらもったいないな」
~~~~
小林「こうこうこういうゲームなんですが」
地獄巡「わかりました!商品化しましょう!」
~~~~
小林「そのゲームはバカ売れした」
カンナ「このゲーム面白い」
トール「カンナ次は私ですよ!」
小林「いや本物やれよ」
終わり
51: >>1 2017/03/17(金) 23:27:06.03 ID:eyhMfelk0
一番好きなドラゴンはエルマ
依頼出してきます
依頼出してきます
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/17(金) 23:33:13.18 ID:RCizbr+to
うん。まあ、乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489262388/
Entry ⇒ 2017.03.23 | Category ⇒ 小林さんちのメイドラゴン | Comments (1)
トール「小林さんから生えてきました」 小林「ああああ!」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 15:57:34.31 ID:AS4jKi/Y0
~自宅~
~朝~
トール「おはようございます!小林さん!」
カンナ「コバヤシ、おはよー」
小林「ああ、おはよ……」
トール「小林さん?」
カンナ「元気、ない?」
小林「うん、ちょっと身体がだるい……熱あるのかも」
トール「はわわわわ、た、大変です!」
トール「お薬飲みましょう!お薬!こんな事もあろうかと色々秘薬を準備してるのです!」
小林「いや、いい、何か変な副作用が……獣耳が生えてきたり、変な器官が股間についたりしそうだし……」
トール「もう、そんな事になったりしないですよ、ただちょっと不老不死になるだけです!」
小林「寝てればなおるって……」
~朝~
トール「おはようございます!小林さん!」
カンナ「コバヤシ、おはよー」
小林「ああ、おはよ……」
トール「小林さん?」
カンナ「元気、ない?」
小林「うん、ちょっと身体がだるい……熱あるのかも」
トール「はわわわわ、た、大変です!」
トール「お薬飲みましょう!お薬!こんな事もあろうかと色々秘薬を準備してるのです!」
小林「いや、いい、何か変な副作用が……獣耳が生えてきたり、変な器官が股間についたりしそうだし……」
トール「もう、そんな事になったりしないですよ、ただちょっと不老不死になるだけです!」
小林「寝てればなおるって……」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 16:13:10.10 ID:AS4jKi/Y0
カンナ「コバヤシ、だいじょうぶ?」
小林「うん、私は平気だよ、カンナちゃんはそろそろ学校の時間でしょ、なら」
カンナ「……やすむー」
小林「……行ってきなさい、大丈夫だから」
カンナ「いや」
小林「もう……」
トール「さ、小林さん、長話は体に毒です、早く横になりましょう」
小林「……うん」
トール「何か暖かい物を用意しますね」
トール「お薬だって、副作用の出ない物をちゃんと用意してますから」
トール「心配しないでください」
小林「……あり、がと」
トール「はい♪」
小林「うん、私は平気だよ、カンナちゃんはそろそろ学校の時間でしょ、なら」
カンナ「……やすむー」
小林「……行ってきなさい、大丈夫だから」
カンナ「いや」
小林「もう……」
トール「さ、小林さん、長話は体に毒です、早く横になりましょう」
小林「……うん」
トール「何か暖かい物を用意しますね」
トール「お薬だって、副作用の出ない物をちゃんと用意してますから」
トール「心配しないでください」
小林「……あり、がと」
トール「はい♪」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 16:24:46.56 ID:AS4jKi/Y0
部屋に戻って、ベットに横になると少しだけ楽になった。
これは重傷だな。
頭がボーっとして、物事を深く考えられなくなる。
何だか、独りぼっちになってしまったかのような気分だ。
そんな私の耳に、扉の向こうにいる二人の声が聞こえた。
「よし、カンナ、今から料理を作ります、滋養の良い物を小林さんに食べさせるのです」
「おー」
「まずは私の尻尾でしょうか、これを食べれば物凄く精がつきますよ」
「今のコバヤシはツッコミする体力がないから、やめておいたほうがいいー」
「むう、なら肝はどうですか、私の肝」
「コバヤシ、消化しきれないとおもう」
「難しいですね、それだともう温かいお粥と梅干しと卵くらいしか思い浮かびませんが」
うん、それでいいんだよ、トール。
それでいいから。
それで……。
2人の声を聞いて安心したのか。
私はそのまま眠ってしまった。
これは重傷だな。
頭がボーっとして、物事を深く考えられなくなる。
何だか、独りぼっちになってしまったかのような気分だ。
そんな私の耳に、扉の向こうにいる二人の声が聞こえた。
「よし、カンナ、今から料理を作ります、滋養の良い物を小林さんに食べさせるのです」
「おー」
「まずは私の尻尾でしょうか、これを食べれば物凄く精がつきますよ」
「今のコバヤシはツッコミする体力がないから、やめておいたほうがいいー」
「むう、なら肝はどうですか、私の肝」
「コバヤシ、消化しきれないとおもう」
「難しいですね、それだともう温かいお粥と梅干しと卵くらいしか思い浮かびませんが」
うん、それでいいんだよ、トール。
それでいいから。
それで……。
2人の声を聞いて安心したのか。
私はそのまま眠ってしまった。
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 16:36:41.55 ID:AS4jKi/Y0
ぴーぴー、がーがー。
気が付くと私は手術室に居た。
傍には2人の医者がニヤリと笑って立っている。
小林「トール、カンナちゃん、何してるの」
カンナ「せんせー、患者さんが目をさましたー」
トール「ふふふ、小林さん、手術です、今から手術をするのです」
カンナ「しゅじつー」
小林「手術ってなにさ」
トール「当然、小林さんの体内にある毒素を取り除く手術です」
トール「それを取り除けば、風邪なんてあっという間に治ります」
小林「い、いや、トール医者じゃないんだし、手術なんて無理でしょ」
トール「大丈夫です、人間に出来てドラゴンである私にできないはずはありません」
トール「やさしく、やさしくしてあげますから、平気ですよ、小林さん」
トール「さあ、まずは服を、服を脱がせましょう、裸にしましょう、こう、メスでゆっくりと切って行って」
小林「や、やめろ、やめて」
トールはやめてくれない。
ニコニコと笑いながら、上手に服を切っていく。
私は暴れようとするが、拘束されていて身動きが取れない。
そうこうしているうちに、私は生まれたままの姿で。
ぴーぴー、がーがー。
気が付くと私は手術室に居た。
傍には2人の医者がニヤリと笑って立っている。
小林「トール、カンナちゃん、何してるの」
カンナ「せんせー、患者さんが目をさましたー」
トール「ふふふ、小林さん、手術です、今から手術をするのです」
カンナ「しゅじつー」
小林「手術ってなにさ」
トール「当然、小林さんの体内にある毒素を取り除く手術です」
トール「それを取り除けば、風邪なんてあっという間に治ります」
小林「い、いや、トール医者じゃないんだし、手術なんて無理でしょ」
トール「大丈夫です、人間に出来てドラゴンである私にできないはずはありません」
トール「やさしく、やさしくしてあげますから、平気ですよ、小林さん」
トール「さあ、まずは服を、服を脱がせましょう、裸にしましょう、こう、メスでゆっくりと切って行って」
小林「や、やめろ、やめて」
トールはやめてくれない。
ニコニコと笑いながら、上手に服を切っていく。
私は暴れようとするが、拘束されていて身動きが取れない。
そうこうしているうちに、私は生まれたままの姿で。
ぴーぴー、がーがー。
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 16:43:12.84 ID:AS4jKi/Y0
小林「はっ……」
小林「ゆ、夢か……」
トール「どうしたんですか、小林さん」
小林「いや、何か変な夢を、見ちゃってさ……」
トール「ほうほう、どんな夢でした?」
小林「うーんと、恥ずかしい話なんだけど、トールに服を切り取られて裸になっちゃう夢を……」
トール「ああ、私それ、知ってます、デジャブってヤツですね」
小林「いやあ、デジャブはちょっと意味が変わってくるんじゃないかな」
トール「そうですか?」
小林「うん」
トール「……」
小林「……あれ」
小林「ゆ、夢か……」
トール「どうしたんですか、小林さん」
小林「いや、何か変な夢を、見ちゃってさ……」
トール「ほうほう、どんな夢でした?」
小林「うーんと、恥ずかしい話なんだけど、トールに服を切り取られて裸になっちゃう夢を……」
トール「ああ、私それ、知ってます、デジャブってヤツですね」
小林「いやあ、デジャブはちょっと意味が変わってくるんじゃないかな」
トール「そうですか?」
小林「うん」
トール「……」
小林「……あれ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 16:44:10.09 ID:AS4jKi/Y0
「わたし、裸じゃん!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 16:52:56.66 ID:AS4jKi/Y0
トール「もう、違いますって、小林さんが汗でびしょびしょだったから服を着替えさせていただけです」
トール「決して、やましい気持ちでやった訳じゃありませんよ?」
トール「脱がせる時に小林さんが、なにか凄く扇情的で、尻尾がピーンとなってしまったのは否めませんが」
トール「えっちな事とかしてないのは誓います、ドラゴンの名に賭けて」
小林「いいよ、もう、判ってるからさ」
トール「それで、ご気分はどうです?」
小林「うん、さっきまではすごく体が冷えてたけど、今は何か温かいや」
トール「よかった、ご飯の時に酷くボーっとした感じだったから、心配しました」
小林「あれ、私、ご飯食べたっけ」
トール「はい、食べてらっしゃまいしたよ、私が出したお薬も」
小林「……全然記憶にないな」
トール「ちょっと、熱を測らせてもらいますね」
そう言うと、トールは額を当ててきた。
顔が近いけど、酷く真面目な顔をしている。
それを見て、私は何か申し訳ない気持ちになった。
心配、かけさせたんだろうな。
トール「決して、やましい気持ちでやった訳じゃありませんよ?」
トール「脱がせる時に小林さんが、なにか凄く扇情的で、尻尾がピーンとなってしまったのは否めませんが」
トール「えっちな事とかしてないのは誓います、ドラゴンの名に賭けて」
小林「いいよ、もう、判ってるからさ」
トール「それで、ご気分はどうです?」
小林「うん、さっきまではすごく体が冷えてたけど、今は何か温かいや」
トール「よかった、ご飯の時に酷くボーっとした感じだったから、心配しました」
小林「あれ、私、ご飯食べたっけ」
トール「はい、食べてらっしゃまいしたよ、私が出したお薬も」
小林「……全然記憶にないな」
トール「ちょっと、熱を測らせてもらいますね」
そう言うと、トールは額を当ててきた。
顔が近いけど、酷く真面目な顔をしている。
それを見て、私は何か申し訳ない気持ちになった。
心配、かけさせたんだろうな。
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 16:57:35.40 ID:AS4jKi/Y0
トール「うーん、熱は下がった……気がします」
トール「けど、人間の体温とドラゴンの体温は違いますし、あんまり判らないですね」
小林「ポーズだけかよ」
トール「はい、本にこうすると良いって書いてありましたから!」
小林「ふふふ、そっか」
まだ体は重いし、フラフラする。
喉だって、さっきからイガイガする。
けど、私は思わず笑ってしまっていた。
もし私が一人だったなら。
こうやって、笑う事なんてなかっただろう。
ありがとうね、トール。
そう考えた時、ゴホンと咳が出た。
血がベットの上に散った。
トール「けど、人間の体温とドラゴンの体温は違いますし、あんまり判らないですね」
小林「ポーズだけかよ」
トール「はい、本にこうすると良いって書いてありましたから!」
小林「ふふふ、そっか」
まだ体は重いし、フラフラする。
喉だって、さっきからイガイガする。
けど、私は思わず笑ってしまっていた。
もし私が一人だったなら。
こうやって、笑う事なんてなかっただろう。
ありがとうね、トール。
そう考えた時、ゴホンと咳が出た。
血がベットの上に散った。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 17:04:40.76 ID:AS4jKi/Y0
小林「……あれ」
トール「……え」
小林「おか、しいな、なんで……」
ゴホン、ゴホンと、連続して咳が出る。
その度に、ベットの上の血痕は増えて行った。
トール「……じ」
小林「トール、わ、私……」
トール「時間凍結!」
小林は、ピタリと動くのを止めた。
口から垂れる血も、停止する。
トールの魔力が小林を包み、その時間経過を歪めたのだ。
厳密にいうと、時間の進む速度を極限まで遅らせている。
トール「……え」
小林「おか、しいな、なんで……」
ゴホン、ゴホンと、連続して咳が出る。
その度に、ベットの上の血痕は増えて行った。
トール「……じ」
小林「トール、わ、私……」
トール「時間凍結!」
小林は、ピタリと動くのを止めた。
口から垂れる血も、停止する。
トールの魔力が小林を包み、その時間経過を歪めたのだ。
厳密にいうと、時間の進む速度を極限まで遅らせている。
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 17:12:07.69 ID:AS4jKi/Y0
トール「え、え、ま、待ってください、どうして」
トール「どうして、吐血なんて、なんで」
トール「風邪、じゃなかったんですか、何か別の病気?」
トール「いえ、いえそれはおかしいです、小林さんに先ほど飲ませたのは万病に効く薬」
トール「仮に人間社会において不治の病だったとしても、急速に悪化するなんてありえない」
トール「ど、どうしよう、どうしたら、時間停止も永遠には続かない、どうしたら……」
トール「……そ、そうです、エヘカトルに連絡して助言を」
トール「……」
トール「いいえ、直接向かいましょう、小林さんを連れて」
トール「ニンゲンに文明を齎した彼女なら、ニンゲンの医者なんかよりも役に立つはずです」
トール「どうして、吐血なんて、なんで」
トール「風邪、じゃなかったんですか、何か別の病気?」
トール「いえ、いえそれはおかしいです、小林さんに先ほど飲ませたのは万病に効く薬」
トール「仮に人間社会において不治の病だったとしても、急速に悪化するなんてありえない」
トール「ど、どうしよう、どうしたら、時間停止も永遠には続かない、どうしたら……」
トール「……そ、そうです、エヘカトルに連絡して助言を」
トール「……」
トール「いいえ、直接向かいましょう、小林さんを連れて」
トール「ニンゲンに文明を齎した彼女なら、ニンゲンの医者なんかよりも役に立つはずです」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 17:34:35.29 ID:AS4jKi/Y0
~翔太宅~
カンナ「コバヤシ、コバヤシー」ユサユサ
トール「時間停止してるので声は届きませんよ……カンナ……」
ケツァルコアトル「トール君」
トール「ど、どうです?何か原因は判りましたか?治療方法は!?」
ケツァルコアトル「ボクも、今調べるまで判らなかったけど」
ケツァルコアトル「小林さんは、呪われているよ」
トール「……呪い?呪いで、こうなったって言うんですか?」
トール「誰が……誰が小林さんにそんな事を!」
ケツァルコアトル「ボクやトール君に気取られずに水面下で進行する呪いなんて、その辺の連中に使えるもんじゃないよ」
ケツァルコアトル「そんな事ができる存在は、まあ1つだけだろうね」
トール「……アイツですか」
トール「けど、けどおかしいです、アイツがこの世界に来たのなら、私は判るはずです」
トール「アイツの匂いは、絶対に忘れませんから」
ケツァルコアトル「なら、間接的な方法を使ったのかもしれない」
ケツァルコアトル「例えば、何か聖遺物に小林さんが触れてしまったとか」
トール「……それは」
カンナ「コバヤシ、コバヤシー」ユサユサ
トール「時間停止してるので声は届きませんよ……カンナ……」
ケツァルコアトル「トール君」
トール「ど、どうです?何か原因は判りましたか?治療方法は!?」
ケツァルコアトル「ボクも、今調べるまで判らなかったけど」
ケツァルコアトル「小林さんは、呪われているよ」
トール「……呪い?呪いで、こうなったって言うんですか?」
トール「誰が……誰が小林さんにそんな事を!」
ケツァルコアトル「ボクやトール君に気取られずに水面下で進行する呪いなんて、その辺の連中に使えるもんじゃないよ」
ケツァルコアトル「そんな事ができる存在は、まあ1つだけだろうね」
トール「……アイツですか」
トール「けど、けどおかしいです、アイツがこの世界に来たのなら、私は判るはずです」
トール「アイツの匂いは、絶対に忘れませんから」
ケツァルコアトル「なら、間接的な方法を使ったのかもしれない」
ケツァルコアトル「例えば、何か聖遺物に小林さんが触れてしまったとか」
トール「……それは」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/17(金) 23:32:22.22 ID:ztYqvn5H0
トール(確かに、確かに心当たりがあります)
トール(そうです、あの時、あの夜、あの山の中で)
トール(瀕死だった私の前に、小林さんが現れたあの時)
トール(私の身体に、突き立てられた剣を、抜いて貰った)
トール(触れた者に神の呪いを齎す、あの剣を)
トール(けど、けど小林さんは平気でした)
トール(平気だったんです)
トール(だから、だからてっきり)
トール(小林さんに信仰心が無かったから、神の呪いも効果が無かったのだろうと)
トール(楽観して、何も、何も対策を取らずに、私は、ワタシハ)
トール(そうです、あの時、あの夜、あの山の中で)
トール(瀕死だった私の前に、小林さんが現れたあの時)
トール(私の身体に、突き立てられた剣を、抜いて貰った)
トール(触れた者に神の呪いを齎す、あの剣を)
トール(けど、けど小林さんは平気でした)
トール(平気だったんです)
トール(だから、だからてっきり)
トール(小林さんに信仰心が無かったから、神の呪いも効果が無かったのだろうと)
トール(楽観して、何も、何も対策を取らずに、私は、ワタシハ)
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/17(金) 23:32:52.49 ID:ztYqvn5H0
私とカンナは小林さんを自宅へ連れ帰った。
何をするにしても、この部屋の方が都合がいいだろう。
「大事な事だから、隠さずに言うよ」
「小林さんは、もうじき死ぬ」
「3日後の朝まで、多分持たないだろう」
別れ際に言われたルコアの言葉を、思い出す。
頭の中が、真っ赤な憎悪で染まる。
小林さんが、死ぬ。
あと、3日で。
何故?
そう、全ては、アイツのせいだ。
アイツの。
許してはおけない、絶対に、あの存在を、私は、ワタシは。
腕が、歯が、無意識のまま形状を変えて行く。
人間の姿を保てなくなる。
必要ない、今のワタシは。
アイツを殺す事だけを、考エレバ。
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/17(金) 23:33:31.39 ID:ztYqvn5H0
「トール」
その声を聞いた瞬間。
私は、人の姿を取り戻した。
「どうしたのさ、怖い顔して」
私は、自然に笑顔を作り上げた。
今、小林さんに真実を教えるわけにはいかない。
隠さなければ。
怖がらせてしまう。
「何でも無いですよ、小林さん」
上手く笑えたと思う。
その声を聞いた瞬間。
私は、人の姿を取り戻した。
「どうしたのさ、怖い顔して」
私は、自然に笑顔を作り上げた。
今、小林さんに真実を教えるわけにはいかない。
隠さなければ。
怖がらせてしまう。
「何でも無いですよ、小林さん」
上手く笑えたと思う。
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/17(金) 23:34:05.54 ID:ztYqvn5H0
「私、何時の間にか眠ってたのかな、何か変な夢見てた」
「また、デジャブですか?」
「うーん、口から、何か血を吐いちゃう夢でさ」
「あー、それは夢じゃありません、実は昨日飲んで貰った薬のせいでして」
「小林さんの唾液がトマトジュースになる副作用があったのでした」
「何それ、変なの」
小林さんは、クスクスと笑います。
私も、クスクスと笑い返します。
とても自然な時間でしょう。
けど、私は考えなくてはなりません。
打開策を。
小林さんを治す方法を。
「また、デジャブですか?」
「うーん、口から、何か血を吐いちゃう夢でさ」
「あー、それは夢じゃありません、実は昨日飲んで貰った薬のせいでして」
「小林さんの唾液がトマトジュースになる副作用があったのでした」
「何それ、変なの」
小林さんは、クスクスと笑います。
私も、クスクスと笑い返します。
とても自然な時間でしょう。
けど、私は考えなくてはなりません。
打開策を。
小林さんを治す方法を。
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/17(金) 23:39:38.58 ID:ztYqvn5H0
トール「カンナ、準備は出来ましたか」
カンナ「……うん」
トール「私も、外からサポートはします、けど実際の行動は貴女に委ねるしかありません」
トール「私では、魔力が大きすぎます、下手をしたら小林さんを内部から破壊しかねない」
トール「けど、貴女なら……生体電流を操れる貴女なら、恐らくは私がやるよりも上手く」
トール「潜り込めるはずです、小林さんの中に」
カンナ「がんばる」
トール「……」
カンナ「トール様」
トール「お願い、します……今は、今は貴女に頼るしかありません」
トール「小林さんを、小林さんを……」
カンナ「……わかってる」
カンナ「小林の中ある、呪いの核を壊す」
カンナ「そして、小林を助ける」
カンナ「きっと、きっと、明日からは」
カンナ「また、笑って三人で過ごせるの」
トール「……はい」
カンナ「……うん」
トール「私も、外からサポートはします、けど実際の行動は貴女に委ねるしかありません」
トール「私では、魔力が大きすぎます、下手をしたら小林さんを内部から破壊しかねない」
トール「けど、貴女なら……生体電流を操れる貴女なら、恐らくは私がやるよりも上手く」
トール「潜り込めるはずです、小林さんの中に」
カンナ「がんばる」
トール「……」
カンナ「トール様」
トール「お願い、します……今は、今は貴女に頼るしかありません」
トール「小林さんを、小林さんを……」
カンナ「……わかってる」
カンナ「小林の中ある、呪いの核を壊す」
カンナ「そして、小林を助ける」
カンナ「きっと、きっと、明日からは」
カンナ「また、笑って三人で過ごせるの」
トール「……はい」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/17(金) 23:44:52.92 ID:ztYqvn5H0
トール「小林さんは、眠らせてあります」
トール「制限時間は、1時間とします、それ以上は小林さんと貴女が危険です」
カンナ「いってきます」
トール「……いって、らっしゃい」
カンナは、ベットに横たわる小林の額に触れる。
「身体」はただの門にしか過ぎない。
呪いがあるのは、もっと深遠。
小林の「心」の中だ。
カンナから放たれた微弱な魔力電流が、小林の脳を活性化させ、門を僅かに開く。
その僅かな隙間から、カンナは小林の心の中へと、旅立って行った。
トール「制限時間は、1時間とします、それ以上は小林さんと貴女が危険です」
カンナ「いってきます」
トール「……いって、らっしゃい」
カンナは、ベットに横たわる小林の額に触れる。
「身体」はただの門にしか過ぎない。
呪いがあるのは、もっと深遠。
小林の「心」の中だ。
カンナから放たれた微弱な魔力電流が、小林の脳を活性化させ、門を僅かに開く。
その僅かな隙間から、カンナは小林の心の中へと、旅立って行った。
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/17(金) 23:46:44.56 ID:ztYqvn5H0
カンナの台詞一部修正
「小林」→「コバヤシ」
「小林」→「コバヤシ」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:21:11.52 ID:CE8F7+8k0
~心象世界~
~公園~
古びた公園があった。
管理がされていないのか、各所に草が茂り、小石が散乱している。
ブランコは、鎖が錆びつき千切れそうで。
シーソーは片側が折れていて。
滑り台には穴が開いている。
そんな中、カンナは1人実体化した。
「ここは、公園?」
「……」
「誰も、いない」
夕焼けが、公園を赤く染めていた。
~公園~
古びた公園があった。
管理がされていないのか、各所に草が茂り、小石が散乱している。
ブランコは、鎖が錆びつき千切れそうで。
シーソーは片側が折れていて。
滑り台には穴が開いている。
そんな中、カンナは1人実体化した。
「ここは、公園?」
「……」
「誰も、いない」
夕焼けが、公園を赤く染めていた。
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:21:58.04 ID:CE8F7+8k0
きっと、ここがコバヤシの心の中なのだろう。
この公園が。
いや、この街が。
コバヤシの心象風景なのだ。
そして、この街に、呪いの元凶がある。
それを探して、破壊しないと。
地上を歩いていても、キリがない。
まずは空から地上を眺めて、目星をつける必要がある。
「とう!」
カンナは竜化し、飛翔。
……出来なかった。
空を飛ぶどころか、竜化すらできない。
この公園が。
いや、この街が。
コバヤシの心象風景なのだ。
そして、この街に、呪いの元凶がある。
それを探して、破壊しないと。
地上を歩いていても、キリがない。
まずは空から地上を眺めて、目星をつける必要がある。
「とう!」
カンナは竜化し、飛翔。
……出来なかった。
空を飛ぶどころか、竜化すらできない。
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:22:36.36 ID:CE8F7+8k0
「……あれ」
「力が、消えてる?」
何度やっても、竜化出来ない。
それどころか、力が出せない。
放電も、怪力も、頑丈さも、発揮出来ない。
人間と同じ程度まで身体能力も下がっている。
「呪いの、影響?」
「それとも、コバヤシの心の中だから?」
理由は判らない。
けど、だからと言って諦めるわけにはいかない。
私は、コバヤシを助けなければならないのだから。
「力が、消えてる?」
何度やっても、竜化出来ない。
それどころか、力が出せない。
放電も、怪力も、頑丈さも、発揮出来ない。
人間と同じ程度まで身体能力も下がっている。
「呪いの、影響?」
「それとも、コバヤシの心の中だから?」
理由は判らない。
けど、だからと言って諦めるわけにはいかない。
私は、コバヤシを助けなければならないのだから。
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:23:06.57 ID:CE8F7+8k0
そう決意するカンナの耳に、妙な音が聞こえてきた。
ザクザク、ザクザク、何かを掘る音。
良く見ると、公園の砂場には、人影があった。
子供だ。
カンナと同じくらいの子供が、砂場で遊んでいるのだ。
夕焼けの中、1人で。
「なにしてるの」
カンナは、声をかけてみた。
この子供に聞けば、何か判るかもしれない。
街の何処かにある、呪いの元凶の位置が。
「砂のお城、作ってるだけだよ」
ザクザク、ザクザク、何かを掘る音。
良く見ると、公園の砂場には、人影があった。
子供だ。
カンナと同じくらいの子供が、砂場で遊んでいるのだ。
夕焼けの中、1人で。
「なにしてるの」
カンナは、声をかけてみた。
この子供に聞けば、何か判るかもしれない。
街の何処かにある、呪いの元凶の位置が。
「砂のお城、作ってるだけだよ」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:23:40.02 ID:CE8F7+8k0
「ひとりで?」
「そう、ひとりで」
「ともだち、いないの?」
「もう、帰っちゃった」
「あなたは、帰らないの?」
「帰っても1人なんだ、お父さんもお母さんも、遅くまで仕事だから」
「そう……」
「君、さっき変な事してたね、何度もジャンプして」
「ドラゴンになって、空飛ぼうとしてた」
「ふふふ、変なの」
「変じゃない―」
「ごめんごめん……」
何故か、その子供と話をするのは、心地よかった。
そっか、きっとこの子供は。
コバヤシなんだ。
子供の頃の、コバヤシなんだ。
「そう、ひとりで」
「ともだち、いないの?」
「もう、帰っちゃった」
「あなたは、帰らないの?」
「帰っても1人なんだ、お父さんもお母さんも、遅くまで仕事だから」
「そう……」
「君、さっき変な事してたね、何度もジャンプして」
「ドラゴンになって、空飛ぼうとしてた」
「ふふふ、変なの」
「変じゃない―」
「ごめんごめん……」
何故か、その子供と話をするのは、心地よかった。
そっか、きっとこの子供は。
コバヤシなんだ。
子供の頃の、コバヤシなんだ。
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:24:28.40 ID:CE8F7+8k0
「ドラゴンになって、何処に行こうとしてたの?」
「この世界を、壊そうとしてる、悪い魔物を探しにいくの」
「へえ、君は勇敢だね、私にはそんな事は出来ないや」
「けど、出来ないと、この世界はほろんじゃう」
「それは嫌だな、このお城がまだ完成してないのに」
「コバヤシは、魔物の居場所知ってる?」
「居場所は知らない、けど、あの人なら知ってるかも」
「あの人?」
「うーん、このお城作るの、手伝ってくれたら教えてあげる」
「けど、時間が……」
「……だめ?」
夕焼けに照らされたコバヤシの顔は、酷く寂しそうだった。
もしかしたら。
実際のコバヤシも、こうだったのかもしれない。
お父さんもお母さんも仕事で忙しくて。
夕焼けの中、友達が帰っても、まだ砂場で遊び続けるような。
そんな子供だったのかもしれない。
だから、私は。
「この世界を、壊そうとしてる、悪い魔物を探しにいくの」
「へえ、君は勇敢だね、私にはそんな事は出来ないや」
「けど、出来ないと、この世界はほろんじゃう」
「それは嫌だな、このお城がまだ完成してないのに」
「コバヤシは、魔物の居場所知ってる?」
「居場所は知らない、けど、あの人なら知ってるかも」
「あの人?」
「うーん、このお城作るの、手伝ってくれたら教えてあげる」
「けど、時間が……」
「……だめ?」
夕焼けに照らされたコバヤシの顔は、酷く寂しそうだった。
もしかしたら。
実際のコバヤシも、こうだったのかもしれない。
お父さんもお母さんも仕事で忙しくて。
夕焼けの中、友達が帰っても、まだ砂場で遊び続けるような。
そんな子供だったのかもしれない。
だから、私は。
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:25:00.37 ID:CE8F7+8k0
「あっちの砂も、持ってくるの」
「ありがとう」
私とコバヤシは、お城を作った。
砂を集めて、水で固めて、トンネルを掘って。
スコップで形を整えて。
そうやって、出来あがったのは。
私とコバヤシとトール様が住んでる。
私達のお家だった。
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:25:44.20 ID:CE8F7+8k0
「やっと完成したね」
「……うん」
「けど、私達の家は、この中の一部なんだ」
「……知ってる」
「そんなに広くなくて、ごめんね」
「……かまわない」
「完成したお礼に、教えてあげるね」
「きっと、大人の私なら、カンナちゃんの質問に答えてあげられると思う」
「大人の私は、あそこにいるよ」
コバヤシは、町の中で一番高いビルを指さして、そう言った。
「……うん」
「けど、私達の家は、この中の一部なんだ」
「……知ってる」
「そんなに広くなくて、ごめんね」
「……かまわない」
「完成したお礼に、教えてあげるね」
「きっと、大人の私なら、カンナちゃんの質問に答えてあげられると思う」
「大人の私は、あそこにいるよ」
コバヤシは、町の中で一番高いビルを指さして、そう言った。
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:26:21.41 ID:CE8F7+8k0
子供のコバヤシと別れた私は
ビルまで走り、階段を上り。
ようやく最上階に到着した。
凄く辛い。
息が切れる。
ニンゲンは、何時もこんな苦労をしてるのかな。
凄い。
目の前のディスクにコバヤシの後ろ姿が見える。
彼女は何か、仕事をしているようだった。
「コバヤシ、コバヤシー」
私は声をかけるが、コバヤシは反応しない。
ビルまで走り、階段を上り。
ようやく最上階に到着した。
凄く辛い。
息が切れる。
ニンゲンは、何時もこんな苦労をしてるのかな。
凄い。
目の前のディスクにコバヤシの後ろ姿が見える。
彼女は何か、仕事をしているようだった。
「コバヤシ、コバヤシー」
私は声をかけるが、コバヤシは反応しない。
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:27:04.23 ID:CE8F7+8k0
近くまで行って、コバヤシの手を引く。
「コバヤシ、聞いてほしいの」
「……カンナちゃん、今仕事中だから」
冷たく返される。
けど、これは緊急事態なのだ。
仕事なんてしてる場合じゃない。
一刻も早く、呪いの現況を見つけないと。
「……知ってるよ、そんな事は」
「けど、カンナちゃんには無理だよ、あの呪いを壊すなんてことは」
コバヤシは、画面から目を逸らさず、キーを打ち続ける。
何をしてるのか判らない。
何がしたいのか判らない。
「そんな事、やってみないと判らない、私だってドラゴン」
「トール様も手伝ってくれる、絶対、絶対に呪いを壊せる」
「……うるさい」
手を振り払われた。
「コバヤシ、聞いてほしいの」
「……カンナちゃん、今仕事中だから」
冷たく返される。
けど、これは緊急事態なのだ。
仕事なんてしてる場合じゃない。
一刻も早く、呪いの現況を見つけないと。
「……知ってるよ、そんな事は」
「けど、カンナちゃんには無理だよ、あの呪いを壊すなんてことは」
コバヤシは、画面から目を逸らさず、キーを打ち続ける。
何をしてるのか判らない。
何がしたいのか判らない。
「そんな事、やってみないと判らない、私だってドラゴン」
「トール様も手伝ってくれる、絶対、絶対に呪いを壊せる」
「……うるさい」
手を振り払われた。
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:27:50.64 ID:CE8F7+8k0
「カンナちゃん、仕事の邪魔しないで、怒るよ」
コバヤシに、睨まれた。
あんな目で見られた事はない。
あんな冷たい目で。
私は、悲しくなった。
涙が、出そうななった。
けど、我慢した。
だって、一番辛いのはコバヤシなんだから。
「じゃあ、コバヤシの仕事が終わるまで、まつ」
「勝手にしなよ」
コバヤシに、睨まれた。
あんな目で見られた事はない。
あんな冷たい目で。
私は、悲しくなった。
涙が、出そうななった。
けど、我慢した。
だって、一番辛いのはコバヤシなんだから。
「じゃあ、コバヤシの仕事が終わるまで、まつ」
「勝手にしなよ」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:28:18.43 ID:CE8F7+8k0
私は、待った。
コバヤシの仕事が終わるのを。
私がココに来て、どれくらい時間が経っただろう。
トール様は、一時間が限界って言ってた。
けど、この世界は、ずっと夕暮れなのだ。
時計もバラバラだし、時間を把握する方法が、ない。
体内時計も、狂わされてしまっている。
けど、限界まで待つつもりだ。
先ほどのコバヤシの様子からすると、呪いの元凶の居場所は判明してるはず。
なら、コバヤシから聞けさえすれば……。
聞けさえ、すれば……。
コバヤシの仕事が終わるのを。
私がココに来て、どれくらい時間が経っただろう。
トール様は、一時間が限界って言ってた。
けど、この世界は、ずっと夕暮れなのだ。
時計もバラバラだし、時間を把握する方法が、ない。
体内時計も、狂わされてしまっている。
けど、限界まで待つつもりだ。
先ほどのコバヤシの様子からすると、呪いの元凶の居場所は判明してるはず。
なら、コバヤシから聞けさえすれば……。
聞けさえ、すれば……。
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:29:00.21 ID:CE8F7+8k0
小林は、自分の中の記憶データを繰り返し確認していた。
その中に、不自然な部分がある。
理屈に合わない部分がある。
「……うん、やっぱりそうだ」
「この記憶だけ、おかしい」
「途中経過が、抜けてる」
「多分、この時に、呪いが私の中に入ったんだろうな」
「なら、呪いの元凶は、アレって事になる」
「という事は……」
気がつくと、カンナちゃんが足元で寝ていた。
私を助けに来てくれた、可愛くて強いドラゴンだ。
この世界で風邪をひく事はないだろうけど、せめて毛布だけでも……。
そう席を立った小林の目に、ソレが目に入った。
その中に、不自然な部分がある。
理屈に合わない部分がある。
「……うん、やっぱりそうだ」
「この記憶だけ、おかしい」
「途中経過が、抜けてる」
「多分、この時に、呪いが私の中に入ったんだろうな」
「なら、呪いの元凶は、アレって事になる」
「という事は……」
気がつくと、カンナちゃんが足元で寝ていた。
私を助けに来てくれた、可愛くて強いドラゴンだ。
この世界で風邪をひく事はないだろうけど、せめて毛布だけでも……。
そう席を立った小林の目に、ソレが目に入った。
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:29:44.71 ID:CE8F7+8k0
それは、巨大だった。
それは、光の柱だった。
空から街に突き立てられた、巨大な光の柱。
それが、ビルに向けて突進して来ていた。
途中にある全ての物を飲み込んで。
飲み込まれた物は、建物も、道も、車も全て消滅して行く。
「カンナちゃん!」
「んぅ?」
私は寝ぼけるカンナちゃんを掴んで、思いっきり投擲した。
窓へ。
窓の外へ向かって。
ここは、私の世界だ。
腕力程度なら大きく補強できる。
その甲斐あって、カンナちゃんはビルの窓を突き破り、外に飛び出ていた。
それは、光の柱だった。
空から街に突き立てられた、巨大な光の柱。
それが、ビルに向けて突進して来ていた。
途中にある全ての物を飲み込んで。
飲み込まれた物は、建物も、道も、車も全て消滅して行く。
「カンナちゃん!」
「んぅ?」
私は寝ぼけるカンナちゃんを掴んで、思いっきり投擲した。
窓へ。
窓の外へ向かって。
ここは、私の世界だ。
腕力程度なら大きく補強できる。
その甲斐あって、カンナちゃんはビルの窓を突き破り、外に飛び出ていた。
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:30:31.60 ID:CE8F7+8k0
「カンナちゃん!」
そう呼ばれると同時に、私は覚醒した。
だが、状況を把握するのに暫くかかった。
だって、コバヤシが私を掴んで窓の外に放り出すなんて、想像してなかったから。
窓の外。
つまり、空だ。
私は空を舞っている。
飛行能力を失っている私は、当然落下するしかない。
何故?
どうしてコバヤシはこんな事を。
その答えを、私は目撃した。
そう呼ばれると同時に、私は覚醒した。
だが、状況を把握するのに暫くかかった。
だって、コバヤシが私を掴んで窓の外に放り出すなんて、想像してなかったから。
窓の外。
つまり、空だ。
私は空を舞っている。
飛行能力を失っている私は、当然落下するしかない。
何故?
どうしてコバヤシはこんな事を。
その答えを、私は目撃した。
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:31:54.02 ID:CE8F7+8k0
巨大な光の柱が、ビルを飲み込んだのだ。
コバヤシがいた、あのビルを。
私がさっきまでいた、あのビルを。
あの光の柱は、なんだ。
なんなんだあれば。
「あれが、呪いだよ」
振り向くと、子供のコバヤシが居た。
彼女は、フワフワと浮きながら、私を支えてくれていた。
「ここは私の世界だからさ、空を浮くくらいなら出来るんだ」
「コバヤシは、コバヤシはどうなったの」
「うん、大人の私は、消えちゃった」
「そんな、そんな……」
コバヤシがいた、あのビルを。
私がさっきまでいた、あのビルを。
あの光の柱は、なんだ。
なんなんだあれば。
「あれが、呪いだよ」
振り向くと、子供のコバヤシが居た。
彼女は、フワフワと浮きながら、私を支えてくれていた。
「ここは私の世界だからさ、空を浮くくらいなら出来るんだ」
「コバヤシは、コバヤシはどうなったの」
「うん、大人の私は、消えちゃった」
「そんな、そんな……」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:33:17.65 ID:CE8F7+8k0
ビルを飲み込んだ光の柱は、町を縦横無尽に破壊する。
あの公園も。
あの砂場も。
沢山飲み込まれて。
それでも、町は生きようとしていた。
信号機はまだ点滅している。
誰も居ない車からは、駆動音が響く。
学校からは下校を促す曲が流れる。
だが、だがそれが何時まで続くだろう。
あんな、あんな呪いに、打つ手なんて。
例え私がドラゴンの力を取り戻していたとしても。
トール様の力を借りたとしても、あんなのどうやって。
あの公園も。
あの砂場も。
沢山飲み込まれて。
それでも、町は生きようとしていた。
信号機はまだ点滅している。
誰も居ない車からは、駆動音が響く。
学校からは下校を促す曲が流れる。
だが、だがそれが何時まで続くだろう。
あんな、あんな呪いに、打つ手なんて。
例え私がドラゴンの力を取り戻していたとしても。
トール様の力を借りたとしても、あんなのどうやって。
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:33:44.67 ID:CE8F7+8k0
「カンナちゃん」
「な、なに」
「今まで、ありがとうね」
「……え?」
「カンナちゃんと、トールが来てくれて、私、楽しかった」
「毎日、騒がしくて、落ち着かない日々だったけど」
「それでも、私は嬉しかった」
「こんな私と一緒に居てくれて」
「……やめて、コバヤシ」
「ありがとうね」
「な、なに」
「今まで、ありがとうね」
「……え?」
「カンナちゃんと、トールが来てくれて、私、楽しかった」
「毎日、騒がしくて、落ち着かない日々だったけど」
「それでも、私は嬉しかった」
「こんな私と一緒に居てくれて」
「……やめて、コバヤシ」
「ありがとうね」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:34:30.85 ID:CE8F7+8k0
「私の家は、そのまま使ってくれて構わないよ、ちょっとお金は必要だけど」
「けど、やっぱりカンナちゃんには、自分の家に一度戻ってほしいかな」
「ほら、お父さんとお母さんと一度ちゃんと話してさ」
「何をするにしても、それから始めないと」
「コバヤシ、やめて」
「トールにも、言っておいてほしい、ありがとうって」
「私は、トールが来てくれたから、色々変われた」
「トールの愛情に応えられなかったのだけが、ちょっと気がかりだけど」
「……うん、これだけは、言ってもいいかも」
「やめ、て、こばやし」
「……大好きだったよ、トールも、カンナちゃんも」
どうして。
どうして、もう二度と話が出来ないみたいな言い方を。
「けど、やっぱりカンナちゃんには、自分の家に一度戻ってほしいかな」
「ほら、お父さんとお母さんと一度ちゃんと話してさ」
「何をするにしても、それから始めないと」
「コバヤシ、やめて」
「トールにも、言っておいてほしい、ありがとうって」
「私は、トールが来てくれたから、色々変われた」
「トールの愛情に応えられなかったのだけが、ちょっと気がかりだけど」
「……うん、これだけは、言ってもいいかも」
「やめ、て、こばやし」
「……大好きだったよ、トールも、カンナちゃんも」
どうして。
どうして、もう二度と話が出来ないみたいな言い方を。
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:35:12.91 ID:CE8F7+8k0
「ほら、カンナちゃん、そんな顔しないの」
「ごめんね、悲しい思いをさせちゃったね」
「けど、外の私の意識が何時戻るか、わからないからさ」
「これだけは、言っておこうと思って……」
「ほら、もう時間だ」
「これ以上は、カンナちゃんの身体が持たない」
「だから」
コバヤシは、私を思いっきり、放り投げた。
「……ばいばい」
ここはコバヤシの心象世界。
彼女の力は、膨大に強化される。
その力で、私は更に上空へと射出された。
コバヤシが、凄い勢いで離れて行く。
町が、凄い勢いで離れて行く。
星が、凄い勢いで離れて行く。
離れて行く。
離れて。
行く。
「ごめんね、悲しい思いをさせちゃったね」
「けど、外の私の意識が何時戻るか、わからないからさ」
「これだけは、言っておこうと思って……」
「ほら、もう時間だ」
「これ以上は、カンナちゃんの身体が持たない」
「だから」
コバヤシは、私を思いっきり、放り投げた。
「……ばいばい」
ここはコバヤシの心象世界。
彼女の力は、膨大に強化される。
その力で、私は更に上空へと射出された。
コバヤシが、凄い勢いで離れて行く。
町が、凄い勢いで離れて行く。
星が、凄い勢いで離れて行く。
離れて行く。
離れて。
行く。
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 01:38:27.87 ID:CE8F7+8k0
~現実~
~小林の部屋~
ポトリ、と小林のベットからカンナが落下する。
失敗した。
失敗してしまった。
コバヤシを、助けられなかった。
床に倒れたまま、カンナは泣いた。
ごめんなさい、ごめんなさい。
ごめんなさい、コバヤシ。
ゴメンナサイ、トール様。
ごめんなさい、ごめんなさい。
~小林の部屋~
ポトリ、と小林のベットからカンナが落下する。
失敗した。
失敗してしまった。
コバヤシを、助けられなかった。
床に倒れたまま、カンナは泣いた。
ごめんなさい、ごめんなさい。
ごめんなさい、コバヤシ。
ゴメンナサイ、トール様。
ごめんなさい、ごめんなさい。
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 02:47:37.59 ID:CE8F7+8k0
「……なら、もう残る手段は一つですね」
「アイツを殺す、それ以外に方法はありません」
「ルコアに調査させてますから、大体の場所は判るはずです」
「あとは、私がそこに赴けば」
「向こうから、軍勢を引き連れて狙って来るでしょう」
「そうすれば、そうすれば」
「殺せます、今度こそ、今度こそアイツを」
殺気に満ちるトールの手を、そっと誰かが握った。
小林の手だった。
「どこかに、いくの?」
もう殆ど聞こえないほど小さな声で、小林はそう呟く。
トールは、ニコリと笑って答えた。
「小林さんのお薬が足りなくて、ちょっと補充に行ってきます♪」
「うそが、へただなあ、トールは」
「嘘じゃ、ありませんよ」
「……少しまえから、ふたりの声がきこえてた」
「アイツを殺す、それ以外に方法はありません」
「ルコアに調査させてますから、大体の場所は判るはずです」
「あとは、私がそこに赴けば」
「向こうから、軍勢を引き連れて狙って来るでしょう」
「そうすれば、そうすれば」
「殺せます、今度こそ、今度こそアイツを」
殺気に満ちるトールの手を、そっと誰かが握った。
小林の手だった。
「どこかに、いくの?」
もう殆ど聞こえないほど小さな声で、小林はそう呟く。
トールは、ニコリと笑って答えた。
「小林さんのお薬が足りなくて、ちょっと補充に行ってきます♪」
「うそが、へただなあ、トールは」
「嘘じゃ、ありませんよ」
「……少しまえから、ふたりの声がきこえてた」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 02:48:04.52 ID:CE8F7+8k0
「わたし、呪いががかってるんだよね」
「……」
「かくさなくても、いいって」
「……はい、けど、大丈夫です」
「私が、私が小林さんに呪いをかけたアイツを、倒して来ますから」
「それで、それで解決です、また以前のような生活に戻れるんです」
「……むりだよ」
小林の言葉に、トールの頭は怒りに染まった。
今まで、小林の前で見せた事のない怒りだった。
「……」
「かくさなくても、いいって」
「……はい、けど、大丈夫です」
「私が、私が小林さんに呪いをかけたアイツを、倒して来ますから」
「それで、それで解決です、また以前のような生活に戻れるんです」
「……むりだよ」
小林の言葉に、トールの頭は怒りに染まった。
今まで、小林の前で見せた事のない怒りだった。
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 02:50:01.61 ID:CE8F7+8k0
「どうして無理だって判るんですか小林さんに!」
「人間如きに、どうして竜である私の勝敗が判るんですか!」
「私は、私は強いんです!」
「前回だって不意を突かれなければ私は……!」
「だって、トール泣いてるもん」
「……!」
「私はドラゴンの戦いとかよくわかんないけど」
「泣きながら勝てるあいてじゃ、ないんでしょ」
それは、そうだ。
ドラゴンと化したトールは、感情の向きにより発揮できる力の質が変わる。
怒りと欲望のまま力を使えば、破壊の力を。
悲観と絶望のまま力を使えば、自滅の力を。
それぞれ齎す事になる。
「人間如きに、どうして竜である私の勝敗が判るんですか!」
「私は、私は強いんです!」
「前回だって不意を突かれなければ私は……!」
「だって、トール泣いてるもん」
「……!」
「私はドラゴンの戦いとかよくわかんないけど」
「泣きながら勝てるあいてじゃ、ないんでしょ」
それは、そうだ。
ドラゴンと化したトールは、感情の向きにより発揮できる力の質が変わる。
怒りと欲望のまま力を使えば、破壊の力を。
悲観と絶望のまま力を使えば、自滅の力を。
それぞれ齎す事になる。
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 02:50:54.87 ID:CE8F7+8k0
「……じゃあ、どうすれば、いいんですか」
「私に、どうしろっていうんですか……」
「そばに、居てほしいよ」
「いつもみたいに、私のそばに」
「けど、けどそれじゃ……」
「トール、わたしはメイドのトールが、好きなの」
「……」
「ね、おねがい、わたしの好きなトールでいて」
「……ずるい、です、そんなの、そんな言い方」
「ずるいのが、ニンゲン、だからね」
「私に、どうしろっていうんですか……」
「そばに、居てほしいよ」
「いつもみたいに、私のそばに」
「けど、けどそれじゃ……」
「トール、わたしはメイドのトールが、好きなの」
「……」
「ね、おねがい、わたしの好きなトールでいて」
「……ずるい、です、そんなの、そんな言い方」
「ずるいのが、ニンゲン、だからね」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 02:51:25.52 ID:CE8F7+8k0
「そうだ、トール、あのくすり、あったよね」
「秘薬、ですか?」
「うん、そう、ふくさようが、あるやつ」
「あれさ、飲ませてくれるかな」
「……判りました」
「……」
「小林さん、お薬ですよ」
「ありが、と……」
ゴクリ
「……うん、ちょっと、楽になった、かも」
「ははは、ふくさようが、怖いけど、ね」
「さすが、トールのおくすりだ」
「……そうです、私のお薬は、良く効くんです」
「ですから、きっと治ります、小林さん、すぐに元気になって」
「うん……」
「秘薬、ですか?」
「うん、そう、ふくさようが、あるやつ」
「あれさ、飲ませてくれるかな」
「……判りました」
「……」
「小林さん、お薬ですよ」
「ありが、と……」
ゴクリ
「……うん、ちょっと、楽になった、かも」
「ははは、ふくさようが、怖いけど、ね」
「さすが、トールのおくすりだ」
「……そうです、私のお薬は、良く効くんです」
「ですから、きっと治ります、小林さん、すぐに元気になって」
「うん……」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 02:52:29.47 ID:CE8F7+8k0
嘘です。
嘘です、全部嘘です。
嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘。
あんな薬、今さら効果があるはずない。
全部嘘なんです。
小林さんだって、あんな物で楽になるはずがない。
けど、けど。
小林さんが、笑ってくれたから。
私も、笑い返してあげました。
それが、きっと、小林さんの見たいものだから。
嘘です、全部嘘です。
嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘。
あんな薬、今さら効果があるはずない。
全部嘘なんです。
小林さんだって、あんな物で楽になるはずがない。
けど、けど。
小林さんが、笑ってくれたから。
私も、笑い返してあげました。
それが、きっと、小林さんの見たいものだから。
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 02:52:56.54 ID:CE8F7+8k0
48のメイド技の一つに「視覚共有」というものがあります。
その力を使って、私は心象世界でカンナが見た物を、全て目撃していました。
案の定です、呪いの原因は予想どおりでした。
あの巨大な光の柱は、まさしく「アレ」でした。
だったら、私にも考えがあります。
最初からそうしておけばよかったんです。
そうすれば、こんなに悲しむ事も無かった。
だから。
その力を使って、私は心象世界でカンナが見た物を、全て目撃していました。
案の定です、呪いの原因は予想どおりでした。
あの巨大な光の柱は、まさしく「アレ」でした。
だったら、私にも考えがあります。
最初からそうしておけばよかったんです。
そうすれば、こんなに悲しむ事も無かった。
だから。
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 02:53:30.52 ID:CE8F7+8k0
コバヤシは、明日の朝、死ぬ。
その事が判っていても、私達は何もできなかった。
私達に呪いを破壊する方法は、無い。
そしてこの呪いを齎した「神」を倒す方法もない。
何もできない。
ただ、コバヤシの傍に居てあげるだけ。
今日は朝からトール様の姿が見えない。
気配は近くにあるから、近くにいると思うのだけど。
ふと、コバヤシを見ると、目が開いていた。
「コバヤシ、おはよう、今日もいい天気なの」
「……うん、そうみたい、だね」
「カーテン、開けるー」
カーテンを開けると、とんでもない物が見えた。
その事が判っていても、私達は何もできなかった。
私達に呪いを破壊する方法は、無い。
そしてこの呪いを齎した「神」を倒す方法もない。
何もできない。
ただ、コバヤシの傍に居てあげるだけ。
今日は朝からトール様の姿が見えない。
気配は近くにあるから、近くにいると思うのだけど。
ふと、コバヤシを見ると、目が開いていた。
「コバヤシ、おはよう、今日もいい天気なの」
「……うん、そうみたい、だね」
「カーテン、開けるー」
カーテンを開けると、とんでもない物が見えた。
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 02:54:13.15 ID:CE8F7+8k0
黒い珠だ。
巨大な黒い珠が、私達の家の上に、浮いている。
あれは、あれは、魔力の珠?
あんな膨大な魔力の珠、何時の間に。
破裂させればこの街、どころか国、いや隣国すら撒きこんで崩壊させる程の威力を持つ魔力の珠が。
「あれは、トール君が産んだ怨嗟の珠だよ」
「トール君は、小林さんの死と同時に、あの珠を破裂させるつもりみたいだね」
何時の間に現れたのか。
部屋の中に、ケツァルコアトルが居た。
巨大な黒い珠が、私達の家の上に、浮いている。
あれは、あれは、魔力の珠?
あんな膨大な魔力の珠、何時の間に。
破裂させればこの街、どころか国、いや隣国すら撒きこんで崩壊させる程の威力を持つ魔力の珠が。
「あれは、トール君が産んだ怨嗟の珠だよ」
「トール君は、小林さんの死と同時に、あの珠を破裂させるつもりみたいだね」
何時の間に現れたのか。
部屋の中に、ケツァルコアトルが居た。
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 02:54:49.48 ID:CE8F7+8k0
「トール様が、この街を、怖そうと?」
「そうだよ、それがトール君の望みだ」
「翔太君の家族は、一時的にボクが保護した」
「だから、ボクも止めるつもりはないよ」
「そんなの、そんなのダメ、トール様、止めないと!」
カンナは、部屋から飛び出して行った。
残されたの小林に、羽のある蛇、ケツァルコアトルは、こう取引を持ちかけた。
「そうだよ、それがトール君の望みだ」
「翔太君の家族は、一時的にボクが保護した」
「だから、ボクも止めるつもりはないよ」
「そんなの、そんなのダメ、トール様、止めないと!」
カンナは、部屋から飛び出して行った。
残されたの小林に、羽のある蛇、ケツァルコアトルは、こう取引を持ちかけた。
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 02:55:56.27 ID:CE8F7+8k0
「小林さん、聞いてるよね」
「動けるように、してあげようか」
「ほんの10分だけだけど、以前のように動けるようにしてあげられるよ」
「ただ、これには反動がある」
「まあ、簡単に言うと、10分が経過した後に、小林さんは死ぬ」
「残り1日の寿命を、10分間で消費するんだ」
「どうだい、小林さん、この取引に、乗るかい?」
「もしかしたら、トール君を止められるかもしれないよ」
「動けるように、してあげようか」
「ほんの10分だけだけど、以前のように動けるようにしてあげられるよ」
「ただ、これには反動がある」
「まあ、簡単に言うと、10分が経過した後に、小林さんは死ぬ」
「残り1日の寿命を、10分間で消費するんだ」
「どうだい、小林さん、この取引に、乗るかい?」
「もしかしたら、トール君を止められるかもしれないよ」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 02:56:30.92 ID:CE8F7+8k0
それに対して、小林はこう答えた。
「しぬのは、いやだな」
「それだけは、ぜったいに、いやだ」
「しぬのは、いやだな」
「それだけは、ぜったいに、いやだ」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 03:56:35.67 ID:CE8F7+8k0
~マンション屋上~
カンナ「トール様!」
トール「……カンナ、ですか」
トール「貴方は、小林さんの世話をしてあげてください」
トール「私も、もう少ししたら戻りますから」
トール「お昼には、オムライスを作りましょう」
トール「晩御飯は何にしましょうか、最後ですから」
トール「何か奮発しないといけませんね」
トール「そして今夜は」
トール「私と、貴女と、小林さんで」
トール「朝まで、お話していましょう」
トール「きっと、きっと楽しいです」
トール「それで、終わりです、終わりにします、全て残さない、何も残さない」
カンナ「そんなの、そんなのダメなの……」
カンナ「トール様!」
トール「……カンナ、ですか」
トール「貴方は、小林さんの世話をしてあげてください」
トール「私も、もう少ししたら戻りますから」
トール「お昼には、オムライスを作りましょう」
トール「晩御飯は何にしましょうか、最後ですから」
トール「何か奮発しないといけませんね」
トール「そして今夜は」
トール「私と、貴女と、小林さんで」
トール「朝まで、お話していましょう」
トール「きっと、きっと楽しいです」
トール「それで、終わりです、終わりにします、全て残さない、何も残さない」
カンナ「そんなの、そんなのダメなの……」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 03:57:10.37 ID:CE8F7+8k0
カンナ「この家は、この町は、コバヤシの居場所だった」
カンナ「大切な、大切な場所だった」
カンナ「それを、それを壊すのは、コバヤシが生きてきた事を、否定する事なの」
カンナ「そんなの、そんなのダメ」
カンナ「トール様、そんな事は止めて!」
トール「……貴方なら、判ってくれると、思ってたんですけどね」
トール「所詮は子供ですか」
カンナ「トール様……」
トール「この魔力の珠は、私がここ数日溜めてきた物です」
トール「これを破裂させても、この星を破壊する事は出来ないでしょう」
トール「しかし、星の形を変えることはできます」
トール「それは全世界に天変地異を齎すでしょう」
トール「そのうち、星は自重を耐えきれず、グシャリと崩れます」
トール「そうすれば、神も少しは悔しがるでしょう」
カンナ「大切な、大切な場所だった」
カンナ「それを、それを壊すのは、コバヤシが生きてきた事を、否定する事なの」
カンナ「そんなの、そんなのダメ」
カンナ「トール様、そんな事は止めて!」
トール「……貴方なら、判ってくれると、思ってたんですけどね」
トール「所詮は子供ですか」
カンナ「トール様……」
トール「この魔力の珠は、私がここ数日溜めてきた物です」
トール「これを破裂させても、この星を破壊する事は出来ないでしょう」
トール「しかし、星の形を変えることはできます」
トール「それは全世界に天変地異を齎すでしょう」
トール「そのうち、星は自重を耐えきれず、グシャリと崩れます」
トール「そうすれば、神も少しは悔しがるでしょう」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 03:57:50.14 ID:CE8F7+8k0
トール「全て、全て、あいつの思惑通りだったんです」
トール「私を助けようとした者に、呪いがかかるようにしたのも」
トール「私が、その相手を愛するのも」
トール「呪いが水面下で密かに進行するのも」
トール「全て計算ずくです」
トール「ルコアの時間逆転能力を使えば、1カ月程度は遡ってやり直す事が可能です」
トール「けど、この呪いは、半年以上前に種がまかれた物」
トール「もう覆せない」
トール「だから、もうこれくらいしか方法が、無いんです」
トール「だから、邪魔はしないでください、カンナ」
カンナ「……駄目」
トール「……」
カンナ「駄目!駄目駄目!やだ!そんなのやだ!」
カンナの体内から放電が始まる。
それはトールの魔力蓄積を、妨害し始めた。
トール「私を助けようとした者に、呪いがかかるようにしたのも」
トール「私が、その相手を愛するのも」
トール「呪いが水面下で密かに進行するのも」
トール「全て計算ずくです」
トール「ルコアの時間逆転能力を使えば、1カ月程度は遡ってやり直す事が可能です」
トール「けど、この呪いは、半年以上前に種がまかれた物」
トール「もう覆せない」
トール「だから、もうこれくらいしか方法が、無いんです」
トール「だから、邪魔はしないでください、カンナ」
カンナ「……駄目」
トール「……」
カンナ「駄目!駄目駄目!やだ!そんなのやだ!」
カンナの体内から放電が始まる。
それはトールの魔力蓄積を、妨害し始めた。
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 03:58:21.58 ID:CE8F7+8k0
トール「……カンナ、貴女には失望しました」
トール「いいです、貴女も」
魔力放出を停止したトールは、カンナの首をガシリと掴み、壁に叩きつける。
そのまま、ガリゴリと、壁にめり込ませる。
カンナ「と、トール様、やめて……やめて……」
トール「貴方も、ここで死んでください」
トール「小林さんの死は、私だけで看取ります」
「トール!やめて!」
トール「いいです、貴女も」
魔力放出を停止したトールは、カンナの首をガシリと掴み、壁に叩きつける。
そのまま、ガリゴリと、壁にめり込ませる。
カンナ「と、トール様、やめて……やめて……」
トール「貴方も、ここで死んでください」
トール「小林さんの死は、私だけで看取ります」
「トール!やめて!」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 03:58:57.95 ID:CE8F7+8k0
トール「……小林さん?」
カンナ「コ、コバヤシ……」
小林「もう、もう止めてよ、トール、こんな事……」
小林「私、私、言ったよね、メイドのトールが好きだって」
トール「……そうですか、ルコアですね」
トール「余計な事を……」
トール「小林さん、判ってるんですか、貴女は自分の寿命を高速で消費しています」
トール「呪いを受けた状態でそれをすると……」
小林「判ってる、死んじゃうんだよね」
トール「……死ぬのが、怖くないんですか」
小林「そりゃ怖いさ、少しでも長く生きたいに決まってるよ」
小林「けど、それはね」
小林「皆と一緒に、生きたいからなんだ」
小林「私は、私は誰も欠けてほしくない」
小林「自分が死ぬまで、いや、死んだ後も、皆には一緒に生きていて欲しい」
小林「だから」
トール「……だから、ルコアとの取引に応じた、と」
小林「うん」
トール「人間は、愚かですね」
小林「そう、かな?」
トール「だって、そんな事をしても私は止まりませんから」
カンナ「コ、コバヤシ……」
小林「もう、もう止めてよ、トール、こんな事……」
小林「私、私、言ったよね、メイドのトールが好きだって」
トール「……そうですか、ルコアですね」
トール「余計な事を……」
トール「小林さん、判ってるんですか、貴女は自分の寿命を高速で消費しています」
トール「呪いを受けた状態でそれをすると……」
小林「判ってる、死んじゃうんだよね」
トール「……死ぬのが、怖くないんですか」
小林「そりゃ怖いさ、少しでも長く生きたいに決まってるよ」
小林「けど、それはね」
小林「皆と一緒に、生きたいからなんだ」
小林「私は、私は誰も欠けてほしくない」
小林「自分が死ぬまで、いや、死んだ後も、皆には一緒に生きていて欲しい」
小林「だから」
トール「……だから、ルコアとの取引に応じた、と」
小林「うん」
トール「人間は、愚かですね」
小林「そう、かな?」
トール「だって、そんな事をしても私は止まりませんから」
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 03:59:29.80 ID:CE8F7+8k0
ギリギリと、トールの手がカンナの首を締めあげる。
カンナ「かっ、くぅぅっ……」
小林「や、やめて、トール、カンナちゃんを放して」
トール「嫌です、私はもう決めました、小林さんの死を看取る資格があるのは、私だけです」
トール「ですから、カンナは、ここで」
小林「や、やめろって!」
私は、トールの腕に飛びつく。
しかし、あっさりと振り払われる。
トール「駄目ですよ、小林さん」
トール「貴方は、貧弱な人間にすぎないんですから」
トール「私達ドラゴンの行動を阻害できるほどの力はありません」
トール「ほら、私が振り払った程度で、掌を擦りむいてる」
トール「貧弱な存在です」
トール「そこで、座って、私の行動が終わるのを、見ていてください」
カンナ「かっ、くぅぅっ……」
小林「や、やめて、トール、カンナちゃんを放して」
トール「嫌です、私はもう決めました、小林さんの死を看取る資格があるのは、私だけです」
トール「ですから、カンナは、ここで」
小林「や、やめろって!」
私は、トールの腕に飛びつく。
しかし、あっさりと振り払われる。
トール「駄目ですよ、小林さん」
トール「貴方は、貧弱な人間にすぎないんですから」
トール「私達ドラゴンの行動を阻害できるほどの力はありません」
トール「ほら、私が振り払った程度で、掌を擦りむいてる」
トール「貧弱な存在です」
トール「そこで、座って、私の行動が終わるのを、見ていてください」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 03:59:58.17 ID:CE8F7+8k0
小林「そう、そうだよ、私は人間だ」
小林「貧弱な、人間だよ」
小林「けど、けど、だからって」
小林「何もしないわけには、行かないじゃないか!」
小林「家族が殺し合いをしてるのを、黙って見てるわけにはいかないじゃないか!」
小林「だから!私は!トールを止める!」
私は、今度はさっきよりも力強く。
体重をかけて。
トールに体当たりをした。
掴みかかるように。
小林「貧弱な、人間だよ」
小林「けど、けど、だからって」
小林「何もしないわけには、行かないじゃないか!」
小林「家族が殺し合いをしてるのを、黙って見てるわけにはいかないじゃないか!」
小林「だから!私は!トールを止める!」
私は、今度はさっきよりも力強く。
体重をかけて。
トールに体当たりをした。
掴みかかるように。
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 04:00:25.19 ID:CE8F7+8k0
私は、最後まで気づかなかった。
自分の手が熱いのは、擦りむいたからだと、そう思っていた。
だから、その掌から短い「何か」が生えているのに、気付かなかった。
そんな余裕はなかったのだ。
私の手が、トールの胸に触れた時。
その「何か」は、ズルリと私の手から這い出し、彼女の心臓を貫いた。
自分の手が熱いのは、擦りむいたからだと、そう思っていた。
だから、その掌から短い「何か」が生えているのに、気付かなかった。
そんな余裕はなかったのだ。
私の手が、トールの胸に触れた時。
その「何か」は、ズルリと私の手から這い出し、彼女の心臓を貫いた。
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 04:01:50.07 ID:CE8F7+8k0
気がつくと、私はトールに抱きしめられていた。
暖かい、凄く温かい。
トールの体温だ、そうだ、きっとトールは判ってくれたのだ。
良かった。
けど。
どうして、だろう。
トールの背中から、何かが飛び出ている。
それは翼ではなかった。
金属だ。
赤い金属。
いや、ただの金属ではなく。
それは、剣だった。
トールの背中から、血塗られた剣の切っ先が、飛び出ていた。
その剣には、何故か見覚えがあった。
なんで、どうして。
困惑する私の耳に、声が聞こえる。
暖かい、凄く温かい。
トールの体温だ、そうだ、きっとトールは判ってくれたのだ。
良かった。
けど。
どうして、だろう。
トールの背中から、何かが飛び出ている。
それは翼ではなかった。
金属だ。
赤い金属。
いや、ただの金属ではなく。
それは、剣だった。
トールの背中から、血塗られた剣の切っ先が、飛び出ていた。
その剣には、何故か見覚えがあった。
なんで、どうして。
困惑する私の耳に、声が聞こえる。
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 04:02:17.27 ID:CE8F7+8k0
「我は、汝を祝福する」
「人の身でありながら、よくぞ偉業を成した」
「よくぞ、神の宿敵を打倒した」
「祝福あれ」
「祝福あれ」
「祝福あれ」
キラキラとした輝く物が、空から舞い落ちてくる。
光が、私を照らし続ける。
「祝福あれ」
「祝福あれ」
「祝福あれ」
「人の身でありながら、よくぞ偉業を成した」
「よくぞ、神の宿敵を打倒した」
「祝福あれ」
「祝福あれ」
「祝福あれ」
キラキラとした輝く物が、空から舞い落ちてくる。
光が、私を照らし続ける。
「祝福あれ」
「祝福あれ」
「祝福あれ」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 04:02:59.09 ID:CE8F7+8k0
「ああ、良かった、何とか、間に合いました」
「トール?これは、これは何なの」
「簡単です、神の祝福ですよ」
「あいつは、あの糞野郎は、一般人は絶対に救いません」
「けど、けど偉業を成した者には、祝福を与えるんです」
「例えば、息子の命を差しだした預言者」
「例えば、自分の命と引き換えに信仰を広めた救世主」
「例えば、神の宿敵を打ち滅ぼした英雄」
「小林さんは、最後のヤツですね」
「英雄に、なったんです」
「竜殺しの英雄に」
「小林さんの体内に巣食っていた呪いは、全て祝福に転換されているはずです」
「減っていた寿命も、元に戻ってます」
「これで、これで、小林さんは、元に……」
「トール?これは、これは何なの」
「簡単です、神の祝福ですよ」
「あいつは、あの糞野郎は、一般人は絶対に救いません」
「けど、けど偉業を成した者には、祝福を与えるんです」
「例えば、息子の命を差しだした預言者」
「例えば、自分の命と引き換えに信仰を広めた救世主」
「例えば、神の宿敵を打ち滅ぼした英雄」
「小林さんは、最後のヤツですね」
「英雄に、なったんです」
「竜殺しの英雄に」
「小林さんの体内に巣食っていた呪いは、全て祝福に転換されているはずです」
「減っていた寿命も、元に戻ってます」
「これで、これで、小林さんは、元に……」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 04:03:24.42 ID:CE8F7+8k0
トールの言葉を聞きながら、私は思い出していた。
あの時の、事を。
そうだ、あの日、私は、あの山の中で。
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 04:05:17.54 ID:CE8F7+8k0
「何?この剣抜けばいいんでしょ?」
「そいやー!あっはっは!抜けた―!」
「これで痛くないでしょ?んん?」
「……あれ、あの剣、何処に行った?」
「えーと、思いっきり抜いた後に……」
「どっか、飛んでっちゃったのかな」
「ま、いっかー、あっはっは!飲もう飲もう!」
「お酒あるから!」
あの時、あの剣は何処かに行ったのではなかったのだ。
私の体内に、隠れたのだ。
そうして、呪いが成立するまで潜伏し続けたのだ。
あれは「竜を殺す為の剣」だ。
アレは私の中を蹂躙し、半ば同化し、私の意思に反応したのだろう。
「トールを止める」という意思に。
「ドラゴンを止める」という意思に。
その結果。
私の手から、あの剣が生えた。
あのタイミングで。
私がトールに組みついたタイミングで。
私は、トールを。
トールを。
「そいやー!あっはっは!抜けた―!」
「これで痛くないでしょ?んん?」
「……あれ、あの剣、何処に行った?」
「えーと、思いっきり抜いた後に……」
「どっか、飛んでっちゃったのかな」
「ま、いっかー、あっはっは!飲もう飲もう!」
「お酒あるから!」
あの時、あの剣は何処かに行ったのではなかったのだ。
私の体内に、隠れたのだ。
そうして、呪いが成立するまで潜伏し続けたのだ。
あれは「竜を殺す為の剣」だ。
アレは私の中を蹂躙し、半ば同化し、私の意思に反応したのだろう。
「トールを止める」という意思に。
「ドラゴンを止める」という意思に。
その結果。
私の手から、あの剣が生えた。
あのタイミングで。
私がトールに組みついたタイミングで。
私は、トールを。
トールを。
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 04:09:18.64 ID:CE8F7+8k0
「ああああああ!嘘、嘘だ、こんなの」
「ごめんなさい、小林さん、嘘ついちゃって」
「けど、けど小林さんは、これくらいしてくれないと」
「本気になってくれないかなって」
「あの剣は、アイツが作った剣です」
「実体化後に、自動で竜を追尾する性能が、ついてるんです」
「ホント、糞厭らしい武器を作りますね」
「けど、私の命を絶ったあの剣は、もう、消えます」
「役目を果たして、消えるんです」
「ですから、小林さんが神に縛られる事は、もう」
「ないです」
「よかった」
「まにあって、よかった」
「ごめんなさい、小林さん、嘘ついちゃって」
「けど、けど小林さんは、これくらいしてくれないと」
「本気になってくれないかなって」
「あの剣は、アイツが作った剣です」
「実体化後に、自動で竜を追尾する性能が、ついてるんです」
「ホント、糞厭らしい武器を作りますね」
「けど、私の命を絶ったあの剣は、もう、消えます」
「役目を果たして、消えるんです」
「ですから、小林さんが神に縛られる事は、もう」
「ないです」
「よかった」
「まにあって、よかった」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 04:09:44.45 ID:CE8F7+8k0
笑顔のままで、トールの身体は、崩れていった。
光りの粒になって、少しずつ。
少しずつ。
私は、トールの身体を抱きしめる。
けど、幾ら力を入れても。
サラサラサラと崩れて行く。
嫌だ、嫌だ、こんなの嫌なのに、どうして。
光りの粒になって、少しずつ。
少しずつ。
私は、トールの身体を抱きしめる。
けど、幾ら力を入れても。
サラサラサラと崩れて行く。
嫌だ、嫌だ、こんなの嫌なのに、どうして。
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 04:10:19.08 ID:CE8F7+8k0
最後に、トールはこう言ってくれた。
「小林さん、大好きです」
私がそれに返事する前に、トールの身体は地上から完全に姿を消した。
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 04:35:28.69 ID:CE8F7+8k0
~自宅~
~朝~
カンナ「コバヤシ、いってきますー」
小林「行ってらっしゃい、カンナちゃん」
あれから随分経つ気がする。
けど、実際は1カ月程度なのだ。
最初は、辛かった。
身体ではなく、心が現実を拒絶していた。
涙すら出なかった。
だが、私にはカンナちゃんが居てくれた。
毎日、私を励ましてくれた。
毎日、ご飯を作ってくれた。
その甲斐あってか。
私は、何とか日常生活を送れている。
そろそろ、仕事に復帰する事も考えないと。
貯金も、底をついてきてるのだから。
~朝~
カンナ「コバヤシ、いってきますー」
小林「行ってらっしゃい、カンナちゃん」
あれから随分経つ気がする。
けど、実際は1カ月程度なのだ。
最初は、辛かった。
身体ではなく、心が現実を拒絶していた。
涙すら出なかった。
だが、私にはカンナちゃんが居てくれた。
毎日、私を励ましてくれた。
毎日、ご飯を作ってくれた。
その甲斐あってか。
私は、何とか日常生活を送れている。
そろそろ、仕事に復帰する事も考えないと。
貯金も、底をついてきてるのだから。
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 04:36:41.28 ID:CE8F7+8k0
私の身体は、驚くほど頑丈になった。
身体が軽いし、以前よりも徹夜に強くなった気がする。
もしかしたら、心も。
これも神の祝福のお陰だろうか。
そんなものは、必要ないんだけど。
気分転換の意味も込めて、私は冷蔵庫の整理をしていた。
トールが居なくなってから、随分と無精をしてしまっている。
賞味期限切れの食品が幾つも出てくる。
その中に、お皿に乗せられた、何かがあった。
「私の尻尾肉です!食べてください!」
トールが何かと私に食べさせたがっていた、お肉である。
身体が軽いし、以前よりも徹夜に強くなった気がする。
もしかしたら、心も。
これも神の祝福のお陰だろうか。
そんなものは、必要ないんだけど。
気分転換の意味も込めて、私は冷蔵庫の整理をしていた。
トールが居なくなってから、随分と無精をしてしまっている。
賞味期限切れの食品が幾つも出てくる。
その中に、お皿に乗せられた、何かがあった。
「私の尻尾肉です!食べてください!」
トールが何かと私に食べさせたがっていた、お肉である。
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 04:37:41.45 ID:CE8F7+8k0
何となく、ラップを剥がして机の上に置いてみる。
肉は新鮮さを失い、黒く変色していた。
これでは、もう食べられないだろう。
「絶対美味しいですから!食べてみてください!」
そう、トールは言っていた。
一度くらい、食べてあげれば良かったかも、しれ
その波は、突然来た。
そうだ、私は、もう、トールのこんな簡単な望みも、叶えてあげられないんだ。
そう、思うと、視界が歪んだ。
もう、無理なんだ、トールに、恩返しする事も、トールの愛情に応えてあげる事も、もう。
出来ないんだ。
肉は新鮮さを失い、黒く変色していた。
これでは、もう食べられないだろう。
「絶対美味しいですから!食べてみてください!」
そう、トールは言っていた。
一度くらい、食べてあげれば良かったかも、しれ
その波は、突然来た。
そうだ、私は、もう、トールのこんな簡単な望みも、叶えてあげられないんだ。
そう、思うと、視界が歪んだ。
もう、無理なんだ、トールに、恩返しする事も、トールの愛情に応えてあげる事も、もう。
出来ないんだ。
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 04:38:33.77 ID:CE8F7+8k0
私は、その時、やっとトールがもう戻って来ないのだと、認めた。
涙が、溢れて来る。
私は子供のように、泣きじゃくった。
トール、トール、トール!
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 04:39:02.28 ID:CE8F7+8k0
ああ、けれど、一つだけ良かった事がある。
私とトールの寿命は、違う。
つまり、本来なら私が先に死ぬはずだったのだ。
必然的に、私が感じている悲しみを、トールは背負うはずだったのだ。
けど、彼女は。
トールは、もう、その悲しみを、味合わなくても良い。
それだけが。
それだけが、今回の事件で「良かった」と思えた事だった。
私とトールの寿命は、違う。
つまり、本来なら私が先に死ぬはずだったのだ。
必然的に、私が感じている悲しみを、トールは背負うはずだったのだ。
けど、彼女は。
トールは、もう、その悲しみを、味合わなくても良い。
それだけが。
それだけが、今回の事件で「良かった」と思えた事だった。
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 05:02:11.53 ID:CE8F7+8k0
私の日常は、これからも続いて行くのだろう。
トールを置いて。
これからも。
ずっと。
おわり。
トールを置いて。
これからも。
ずっと。
おわり。
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 05:04:18.97 ID:CE8F7+8k0
「小林さん」
トールの声が、聞こえた気がした。
私が涙を拭きながら前を見ると。
尻尾肉から、トールの頭が生えていた。
ぼんやりとトールの顔を眺めていると、ズルリと音を立てて、今度は腕が生えてきた。
「小林さん、すみません、ちょっと引っ張ってください」
言われるままに、トールの手を引っ張る。
ズルズルズルと、トールの身体が出てきた。
トールの声が、聞こえた気がした。
私が涙を拭きながら前を見ると。
尻尾肉から、トールの頭が生えていた。
ぼんやりとトールの顔を眺めていると、ズルリと音を立てて、今度は腕が生えてきた。
「小林さん、すみません、ちょっと引っ張ってください」
言われるままに、トールの手を引っ張る。
ズルズルズルと、トールの身体が出てきた。
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 05:05:16.41 ID:CE8F7+8k0
「いっやー、何とか復活できました」
「尻尾の中に、私の種を幾つか入れておいたんですよね」
「だって、私は小林さんに殺されないといけませんでしたし」
「けど、これからも小林さんと一緒に過ごしたかったですし」
「上手く行くかは賭けでした、苦肉の策、という訳です」
「けど、何とか記憶と経験の複写も出来てるみたいですね」
「で、どうでしたか、私はあの朝の事を記録できていませんが」
「上手く行きました?あの糞野郎を出し抜けましたか?」
「まあ、小林さんが生きているのが、成功の証なんですけど!」
「流石は、私です!」
「ね、小林さんもそう思……ひゃっ!?」
「尻尾の中に、私の種を幾つか入れておいたんですよね」
「だって、私は小林さんに殺されないといけませんでしたし」
「けど、これからも小林さんと一緒に過ごしたかったですし」
「上手く行くかは賭けでした、苦肉の策、という訳です」
「けど、何とか記憶と経験の複写も出来てるみたいですね」
「で、どうでしたか、私はあの朝の事を記録できていませんが」
「上手く行きました?あの糞野郎を出し抜けましたか?」
「まあ、小林さんが生きているのが、成功の証なんですけど!」
「流石は、私です!」
「ね、小林さんもそう思……ひゃっ!?」
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 05:05:57.53 ID:CE8F7+8k0
私は、トールを抱きしめた。
何だっていい、どんな理由だって構わない、トールが、トールが戻ってきてくれたのだ。
嬉しい、凄く嬉しいに決まってる、こんな、こんな事。
私は、また泣いてしまいそうになったけど。
照れ臭くて、トールの胸に顔をうずめていた。
「小林さん……すみませんでした、悲しませちゃいましたね」
「そうですよ、小林さん可哀そう」
「所で私の順番はいつなんでしょう、そろそろ代ってくれても」
んー、幻聴かな。
トールの声は3つ聞こえた気がするんだけど。
何だっていい、どんな理由だって構わない、トールが、トールが戻ってきてくれたのだ。
嬉しい、凄く嬉しいに決まってる、こんな、こんな事。
私は、また泣いてしまいそうになったけど。
照れ臭くて、トールの胸に顔をうずめていた。
「小林さん……すみませんでした、悲しませちゃいましたね」
「そうですよ、小林さん可哀そう」
「所で私の順番はいつなんでしょう、そろそろ代ってくれても」
んー、幻聴かな。
トールの声は3つ聞こえた気がするんだけど。
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 05:06:44.99 ID:CE8F7+8k0
顔を上げてみると、尻尾肉から3人目のトールが這い出て来る所だった。
え、なにこれ。
1「ちょっと、何なんですか貴女達」
2「何って、私はトールですけど、小林トール」
3「小林さんの嫁です」
1「いえ、トールは小林さんのメイドですから、貴女達は偽物ですね」
2「いえ、多分、尻尾に種を撒きすぎただけかと思います」
3「過剰孵化」
1「た、確かに……あの状況だと復活できるか判らなかったので幾つか余分に植えましたが」
2「まあ、いいんじゃないでしょうか、3人でもきっと小林さんは受け止めてくれます」
3「小林さん、壊れないでしょうか、性的に」
1「壊れるって、何ですか、貴女、ちょっと不謹慎じゃないですか」
2「そ、そうですよ、こんな状況何ですから、今は小林さんとの再会を喜ぶべきです」
3「けど、私は小林さんとえっちしたいです、ねっとりと」
1「3番目の私、何か性欲強くないですか?異常です」
2「個体差とか、出ちゃいましたかねえ」
え、なにこれ。
1「ちょっと、何なんですか貴女達」
2「何って、私はトールですけど、小林トール」
3「小林さんの嫁です」
1「いえ、トールは小林さんのメイドですから、貴女達は偽物ですね」
2「いえ、多分、尻尾に種を撒きすぎただけかと思います」
3「過剰孵化」
1「た、確かに……あの状況だと復活できるか判らなかったので幾つか余分に植えましたが」
2「まあ、いいんじゃないでしょうか、3人でもきっと小林さんは受け止めてくれます」
3「小林さん、壊れないでしょうか、性的に」
1「壊れるって、何ですか、貴女、ちょっと不謹慎じゃないですか」
2「そ、そうですよ、こんな状況何ですから、今は小林さんとの再会を喜ぶべきです」
3「けど、私は小林さんとえっちしたいです、ねっとりと」
1「3番目の私、何か性欲強くないですか?異常です」
2「個体差とか、出ちゃいましたかねえ」
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 05:08:02.32 ID:CE8F7+8k0
3人のトールが対話している横で、尻尾肉から4人目の頭が生まれていた。
というか、3人の会話内容が何か嫌な方向に向かってる気がするんだけど。
1「うっわ、4人目が出てきちゃいましたよ、どうしましょうこれ」
2「う、うーん、まさか殺すわけにもいきませんし」
3「これ以上増えると、分け前が減ります」
1「分け前って?」
3「私が4人になると、小林さんの摂取量は1/4になる計算」
1「ですから!そんな不謹慎な考えはやめましょうって!」
2「いいえ、それは流石に聞き捨てなりません」
1「2番!貴女まで!」
2「だって、嫌じゃないですか、小林さんの摂取量が1/4になるなんて」
3「今後も増えるかもしれない、だったら、今がチャンスです」
1「チャンスって、何がです?」
3「レズレイプのチャンスです」
2「え」
1「え」
小林「え」
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 05:09:06.79 ID:CE8F7+8k0
1「3番、貴女やっぱりおかしいです、自重してください!」
3「すみません、間違えました」
2「何と間違えたんですか」
3「集団ドラゴンレズレイプです」
2「それなら、良しです」
1「良くないですよね!?」
2「あー、もー、面倒臭いです、多数決で決めましょう多数決で!」
3「小林さんを襲いたい人~」
1「はーい」
2「はーい」
3「はーい」
4「はーい」
5「はーい」
6「はーい」
小林「は、反対!反対反対!」
3「すみません、間違えました」
2「何と間違えたんですか」
3「集団ドラゴンレズレイプです」
2「それなら、良しです」
1「良くないですよね!?」
2「あー、もー、面倒臭いです、多数決で決めましょう多数決で!」
3「小林さんを襲いたい人~」
1「はーい」
2「はーい」
3「はーい」
4「はーい」
5「はーい」
6「はーい」
小林「は、反対!反対反対!」
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 05:09:54.66 ID:CE8F7+8k0
こうして、小林さんは。
増え続けるドラゴン達に集団ドラゴンレズレイプされて。
幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
増え続けるドラゴン達に集団ドラゴンレズレイプされて。
幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 05:10:43.16 ID:YEQ6t/xTo
やったー!!
93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 05:12:26.13 ID:V/5G6uiPo
DLRで良かった…
シリアスいいね乙
シリアスいいね乙
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 07:43:32.92 ID:VxR2U1ft0
DLR→子供ができる→子供もDLRできる→さらに子供が増える→……
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 10:47:51.22 ID:vaTGC61r0
乙乙
これ程安心できるDLRがあるだろうか
これ程安心できるDLRがあるだろうか
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487055454/
Entry ⇒ 2017.02.27 | Category ⇒ 小林さんちのメイドラゴン | Comments (0)
トール「最近小林さんの帰りが遅いです」 カンナ「NTR、いんらん眼鏡」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 01:26:11.96 ID:01VnGqXn0
~自宅~
トゥルルル~
トール「はーい、もしもし小林トールです」
「あ、トール?ごめん今日ちょっと帰りが遅くなるから」
トール「えー、またですか?最近ずっとじゃないですか」
「ごめんね、仕事が忙しくてさ、じゃ、また帰る時に連絡するから」
トール「はーい……」
カンナ「トール様、コバヤシから?」
トール「はい、今日もまた遅くなるらしいです……」
カンナ「コバヤシ、仕事忙しい?」
トール「みたいなんですけど、なーんかおかしいんですよね」
トール「仕事の時は、もっと真面目な感じの声なんですけど」
トール「最近のは、何か、妙に嬉しそうな……」
カンナ「……うわき?」
トール「……!」
トゥルルル~
トール「はーい、もしもし小林トールです」
「あ、トール?ごめん今日ちょっと帰りが遅くなるから」
トール「えー、またですか?最近ずっとじゃないですか」
「ごめんね、仕事が忙しくてさ、じゃ、また帰る時に連絡するから」
トール「はーい……」
カンナ「トール様、コバヤシから?」
トール「はい、今日もまた遅くなるらしいです……」
カンナ「コバヤシ、仕事忙しい?」
トール「みたいなんですけど、なーんかおかしいんですよね」
トール「仕事の時は、もっと真面目な感じの声なんですけど」
トール「最近のは、何か、妙に嬉しそうな……」
カンナ「……うわき?」
トール「……!」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 01:30:15.08 ID:01VnGqXn0
トール「いえ、いえいえいえ!小林さんに限ってそんな事は!」
カンナ「……うん、わたしもそう思う」
トール「じゃあ言わないで下さいよ……」
カンナ「ごめん」
トール「はぁ、まあ、取りあえず小林さんが電話してくるまで待ちますか……」
カンナ「おおー」
その日、小林から電話がかかってきたのは0時を回った頃だった。
カンナ「……うん、わたしもそう思う」
トール「じゃあ言わないで下さいよ……」
カンナ「ごめん」
トール「はぁ、まあ、取りあえず小林さんが電話してくるまで待ちますか……」
カンナ「おおー」
その日、小林から電話がかかってきたのは0時を回った頃だった。
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 01:35:34.28 ID:01VnGqXn0
~駅前~
バッサバッサ
トール「小林さん、お待たせです」
小林「あー、ごめんね、遅くなっちゃって」
トール「いえいえ、小林さんの為なら何時であろうと平気です!」
小林「ありがと、カンナちゃんは?」
トール「カンナは流石に寝ちゃいましたね」
小林「そっか」
トール「さ、小林さん、背中に乗ってください」
小林「うん、よいしょっと」
トール「……あれ?」
小林「ん、どうかした?」
トール「……いえ」
小林「?」
トール(……何か、小林さんから変なにおいが)
トール(雌の匂いが)
トール(いえ、小林さんも女性ですけど)
トール(この匂いは……違います、他の雌の匂い……)
トール(長時間近くに居なければ、ここまでの残り香はしません)
トール(ま、まさか……まさかまさか……)
バッサバッサ
トール「小林さん、お待たせです」
小林「あー、ごめんね、遅くなっちゃって」
トール「いえいえ、小林さんの為なら何時であろうと平気です!」
小林「ありがと、カンナちゃんは?」
トール「カンナは流石に寝ちゃいましたね」
小林「そっか」
トール「さ、小林さん、背中に乗ってください」
小林「うん、よいしょっと」
トール「……あれ?」
小林「ん、どうかした?」
トール「……いえ」
小林「?」
トール(……何か、小林さんから変なにおいが)
トール(雌の匂いが)
トール(いえ、小林さんも女性ですけど)
トール(この匂いは……違います、他の雌の匂い……)
トール(長時間近くに居なければ、ここまでの残り香はしません)
トール(ま、まさか……まさかまさか……)
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 01:41:44.40 ID:01VnGqXn0
~翌日~
トール「では、作戦を発表します!」
カンナ「おー」
トール「小林さんの会社の終業時間は19時」
トール「小林さんがもし他の雌と会ってるのだとしたら、その後という事になります」
トール「ですから、私達は会社の前に陣取って監視する必要があるのですが」
トール「ここで問題があります」
カンナ「なに?」
トール「私は以前、認識阻害を使って会社に忍び込んで小林さんを観察していた事があったのですが」
トール「小林さんは、何とそれを見破ったのです」
カンナ「おおー」
トール「これは、愛の力です、素晴らしい事です」
トール「けど、今回はそれが裏目に出ます」
トール「私が認識阻害を使って監視してると、小林さんにバレてしまうって事ですから」
トール「そこで、カンナの出番という訳です」
カンナ「私が、みはる?」
トール「はい、カンナであれば、小さいですし、きっと見つからずに済みます」
トール「認識阻害のやり方は前に教えましたし、覚えてますよね?」
カンナ「だいじょうぶ」
トール「では、何かあれば携帯に宜しくお願いします」
トール「私も、近くのビルの屋上で待機してますから」
カンナ「えいえい、おおー」
トール「では、作戦を発表します!」
カンナ「おー」
トール「小林さんの会社の終業時間は19時」
トール「小林さんがもし他の雌と会ってるのだとしたら、その後という事になります」
トール「ですから、私達は会社の前に陣取って監視する必要があるのですが」
トール「ここで問題があります」
カンナ「なに?」
トール「私は以前、認識阻害を使って会社に忍び込んで小林さんを観察していた事があったのですが」
トール「小林さんは、何とそれを見破ったのです」
カンナ「おおー」
トール「これは、愛の力です、素晴らしい事です」
トール「けど、今回はそれが裏目に出ます」
トール「私が認識阻害を使って監視してると、小林さんにバレてしまうって事ですから」
トール「そこで、カンナの出番という訳です」
カンナ「私が、みはる?」
トール「はい、カンナであれば、小さいですし、きっと見つからずに済みます」
トール「認識阻害のやり方は前に教えましたし、覚えてますよね?」
カンナ「だいじょうぶ」
トール「では、何かあれば携帯に宜しくお願いします」
トール「私も、近くのビルの屋上で待機してますから」
カンナ「えいえい、おおー」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 01:47:01.60 ID:01VnGqXn0
19時が過ぎ、20時が過ぎ、21時になっても小林は出てこなかった。
しかし21時30分になった時、小林は会社の前に姿を現した。
携帯「来たのー」
トール「こ、こ、小林さんですか!?1人ですか!?」
携帯「ふたりー」
トール「……あの優男ですか?」
携帯「違う、別の」
トール「……雌ですか?」
携帯「うん」
トール「……」
携帯「トール様?」
トール「び、尾行してください、絶対に見失わないように」
携帯「わかったのー」
しかし21時30分になった時、小林は会社の前に姿を現した。
携帯「来たのー」
トール「こ、こ、小林さんですか!?1人ですか!?」
携帯「ふたりー」
トール「……あの優男ですか?」
携帯「違う、別の」
トール「……雌ですか?」
携帯「うん」
トール「……」
携帯「トール様?」
トール「び、尾行してください、絶対に見失わないように」
携帯「わかったのー」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 01:49:00.75 ID:01VnGqXn0
2人は並んで歩いていた。
何か会話している。
楽しげに。
けれど、内容は判らない。
そのうち、2人はあるアパートに入って行った。
知らないアパートだった。
携帯「1階の部屋に入ったの」
トール「……」
携帯「どうしよう」
トール「……カンナ、窓から中の音を聞いてください」
携帯「わかった」
何か会話している。
楽しげに。
けれど、内容は判らない。
そのうち、2人はあるアパートに入って行った。
知らないアパートだった。
携帯「1階の部屋に入ったの」
トール「……」
携帯「どうしよう」
トール「……カンナ、窓から中の音を聞いてください」
携帯「わかった」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 01:58:51.81 ID:01VnGqXn0
~アパート~
~窓の外~
カンナ「よいしょっと……」
カンナ「ここなら、聞けそうなの」
カンナ「んぅー……」ピタッ
「さあ、小林さん、今晩も楽しもう」
「あー、その事なんだけどさ、もう止めない?」
「止める?今更か?私をこんなふうにしたのは、小林さんだろ?」
「い、いや、そりゃ誘ったのは私だけど……」
「私の身体をこんなにしておいて、今更見捨てるのか?」
「ほら、私の手を取ってくれ、小林さんが傍に居るだけで、こんなに熱くなってるんだぞ」
「ちょ、やめてよ」
「止めない、止めないぞ、ほら、小林さん、服を脱いでくれ」
「……」
「嫌だっていうなら、小林さんの恥ずかしい写真を、会社にばらまくぞ」
「なっ!?」
「あんな写真をばらまかれたら……恥ずかしくて会社に行けなくなるな」
「エ、エルマ、それは……」
「それが嫌なら……小林さん、判るだろう、私はもう我慢できないんだ」
「だ、だめだって、服脱がさないでっ」
「ふふふ、そんな事言いながら、小林さんだって癖になってるんだろう」
「そ、それは……」
「さあ、素直になろう、小林さん」
「あっ……」
カンナ「……」
~窓の外~
カンナ「よいしょっと……」
カンナ「ここなら、聞けそうなの」
カンナ「んぅー……」ピタッ
「さあ、小林さん、今晩も楽しもう」
「あー、その事なんだけどさ、もう止めない?」
「止める?今更か?私をこんなふうにしたのは、小林さんだろ?」
「い、いや、そりゃ誘ったのは私だけど……」
「私の身体をこんなにしておいて、今更見捨てるのか?」
「ほら、私の手を取ってくれ、小林さんが傍に居るだけで、こんなに熱くなってるんだぞ」
「ちょ、やめてよ」
「止めない、止めないぞ、ほら、小林さん、服を脱いでくれ」
「……」
「嫌だっていうなら、小林さんの恥ずかしい写真を、会社にばらまくぞ」
「なっ!?」
「あんな写真をばらまかれたら……恥ずかしくて会社に行けなくなるな」
「エ、エルマ、それは……」
「それが嫌なら……小林さん、判るだろう、私はもう我慢できないんだ」
「だ、だめだって、服脱がさないでっ」
「ふふふ、そんな事言いながら、小林さんだって癖になってるんだろう」
「そ、それは……」
「さあ、素直になろう、小林さん」
「あっ……」
カンナ「……」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 02:05:09.28 ID:01VnGqXn0
トール「カンナ、カンナ、応答せよ、内部の状況はどうか、どうなっているか」
携帯「……いんらん」
トール「え?」
携帯「いんらん眼鏡が」
トール「え?」
携帯「……」
トール「カンナ?」
携帯「……かえる」
トール「カンナ?え、任務放棄ですか?カンナ?」
携帯「かえるー!」
携帯「……いんらん」
トール「え?」
携帯「いんらん眼鏡が」
トール「え?」
携帯「……」
トール「カンナ?」
携帯「……かえる」
トール「カンナ?え、任務放棄ですか?カンナ?」
携帯「かえるー!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 02:09:15.49 ID:01VnGqXn0
~自宅~
小林「ただいま」
トール「……おかえりなさい」
小林「今日も仕事でちょっと遅くなっちゃった」
トール「……そうですか」
小林「どうしたの?何か機嫌が悪い?」
トール「……いえ、別に」
小林「ふーん……カンナちゃんは?」
トール「カンナは……部屋に閉じこもってます」
小林「え?何かあったの?」
トール「さあ、私は知りません、カンナに聞いてみたらどうですか」
小林「?」
小林「ただいま」
トール「……おかえりなさい」
小林「今日も仕事でちょっと遅くなっちゃった」
トール「……そうですか」
小林「どうしたの?何か機嫌が悪い?」
トール「……いえ、別に」
小林「ふーん……カンナちゃんは?」
トール「カンナは……部屋に閉じこもってます」
小林「え?何かあったの?」
トール「さあ、私は知りません、カンナに聞いてみたらどうですか」
小林「?」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 19:16:29.79 ID:01VnGqXn0
~竜の部屋~
コンコンッ
小林「カンナちゃん?」
シーン
小林「カンナちゃん、入るよ?」
シーン
小林(どうしたんだろ)
コンコンッ
小林「カンナちゃん?」
シーン
小林「カンナちゃん、入るよ?」
シーン
小林(どうしたんだろ)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 19:26:40.68 ID:01VnGqXn0
小林「カンナちゃん、起きてる?」
布団「……」
小林「寝ちゃったのかな」
布団「……おきてる」
小林「そっか」
布団「……」
小林「……」
布団「コバヤシ」
小林「ん?」
布団「別れて」
小林「え?」
布団「知ってる、コバヤシ、たぶらかされてる」
布団「……」
小林「寝ちゃったのかな」
布団「……おきてる」
小林「そっか」
布団「……」
小林「……」
布団「コバヤシ」
小林「ん?」
布団「別れて」
小林「え?」
布団「知ってる、コバヤシ、たぶらかされてる」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 19:31:04.40 ID:01VnGqXn0
布団「身体で」
小林「カ、カンナちゃん?」
布団「ねとられ」
小林「ごめん、何言ってるか……」
布団「いんらん眼鏡」
小林「ちょっと、落ち着こう?」
布団「う、ううっ……」
小林「カンナちゃん?」
ガバッ
カンナ「わかれてー、わかれてぇー!」ポカポカ
小林「ああ、もう、どうしたのさ」
小林「カ、カンナちゃん?」
布団「ねとられ」
小林「ごめん、何言ってるか……」
布団「いんらん眼鏡」
小林「ちょっと、落ち着こう?」
布団「う、ううっ……」
小林「カンナちゃん?」
ガバッ
カンナ「わかれてー、わかれてぇー!」ポカポカ
小林「ああ、もう、どうしたのさ」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 22:45:29.96 ID:dfL3jYLv0
ピンポーン
小林「ん、お客さんかな」
「はーい……ゲ」
「ゲとは何だ、ゲとは」
「エルマ、何の用ですかこんな夜中に、常識ないんですか」
「いや、小林さんの忘れ物を届けに来たんだ」
「……小林さんの?」
小林「……!」
カンナ「……!」
小林「ん、お客さんかな」
「はーい……ゲ」
「ゲとは何だ、ゲとは」
「エルマ、何の用ですかこんな夜中に、常識ないんですか」
「いや、小林さんの忘れ物を届けに来たんだ」
「……小林さんの?」
小林「……!」
カンナ「……!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 22:50:37.15 ID:dfL3jYLv0
ドタバタドタバタ
トール「わ、小林さん……カンナまで」
小林「エ、エルマどうしたの、忘れ物って何?」
カンナ「……」
エルマ「ほら、小林さん急いで帰ってっいっただろ?」
エルマ「これ忘れてたぞ」
エルマ「私は責任感が強いからな、ちゃんと持って来てやったんだ」
小林「紙袋……あ、ありがと」
エルマ「ふふふ、私と小林さんの仲じゃないか、気にするな」
小林「あ、あははは……」
カンナ「……かえって」
エルマ「え?」
カンナ「かえってー!」ポカポカ
エルマ「うわっ、な、なんだ」
小林「カンナちゃん、駄目だって」
カンナ「ううー……」
トール「わ、小林さん……カンナまで」
小林「エ、エルマどうしたの、忘れ物って何?」
カンナ「……」
エルマ「ほら、小林さん急いで帰ってっいっただろ?」
エルマ「これ忘れてたぞ」
エルマ「私は責任感が強いからな、ちゃんと持って来てやったんだ」
小林「紙袋……あ、ありがと」
エルマ「ふふふ、私と小林さんの仲じゃないか、気にするな」
小林「あ、あははは……」
カンナ「……かえって」
エルマ「え?」
カンナ「かえってー!」ポカポカ
エルマ「うわっ、な、なんだ」
小林「カンナちゃん、駄目だって」
カンナ「ううー……」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 22:57:01.21 ID:dfL3jYLv0
トール「……ちょっと待って下さい」
トール「何か様子が変ですね、そもそもどうしてエルマが小林さんの忘れ物を持ってきたんですか」
エルマ「そりゃあ、私と小林さんの仲が良いからだろう」
トール「……貴方と、小林さんが?そんな訳」
エルマ「本当だぞ、私は嘘なんて付かないからな、現に今日だって……」
小林「エルマ!」
エルマ「あ……」
小林「……」
エルマ「す、すまない、小林さん、私は別にそんなつもりじゃ……」
エルマ「違うんだ、小林さんとの約束を破るつもりはないんだ、本当だ」
エルマ「信じて欲しい、嘘じゃない、誓ってもいい、だから怒らないでくれ」
エルマは両手で小林の手を握り、そう懇願した。
2人の距離は何だか近かった。
トール「何か様子が変ですね、そもそもどうしてエルマが小林さんの忘れ物を持ってきたんですか」
エルマ「そりゃあ、私と小林さんの仲が良いからだろう」
トール「……貴方と、小林さんが?そんな訳」
エルマ「本当だぞ、私は嘘なんて付かないからな、現に今日だって……」
小林「エルマ!」
エルマ「あ……」
小林「……」
エルマ「す、すまない、小林さん、私は別にそんなつもりじゃ……」
エルマ「違うんだ、小林さんとの約束を破るつもりはないんだ、本当だ」
エルマ「信じて欲しい、嘘じゃない、誓ってもいい、だから怒らないでくれ」
エルマは両手で小林の手を握り、そう懇願した。
2人の距離は何だか近かった。
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 23:01:35.76 ID:dfL3jYLv0
トール「何ですかそれは」
トール「その距離感はなんですか」
トール「どうして小林さんの手を握ってるんですか」
トール「どうしてエルマは目が緩んでるんですか」
トール「約束って何ですか」
トール「いえ、そもそも……」
トール「……その紙袋は、何ですか」
ガシッ
小林「な、何でもないよ、ただの私物だから」
小林「離してトール」
トール「いいえ、いいえ離しません、ちょっと中身を見せてください」
小林「だ、駄目だって引っ張っちゃ、破れちゃうから」
トール「ほんの少しでいいんです、もし普通の物なら謝りますから」
小林「あ、あ、ああ……」
ビリビリビリー
紙袋は破れて、中の物が床にふわりと落ちた。
小林の下着だった。
前にトールが洗った事がある、下着だった。
トール「その距離感はなんですか」
トール「どうして小林さんの手を握ってるんですか」
トール「どうしてエルマは目が緩んでるんですか」
トール「約束って何ですか」
トール「いえ、そもそも……」
トール「……その紙袋は、何ですか」
ガシッ
小林「な、何でもないよ、ただの私物だから」
小林「離してトール」
トール「いいえ、いいえ離しません、ちょっと中身を見せてください」
小林「だ、駄目だって引っ張っちゃ、破れちゃうから」
トール「ほんの少しでいいんです、もし普通の物なら謝りますから」
小林「あ、あ、ああ……」
ビリビリビリー
紙袋は破れて、中の物が床にふわりと落ちた。
小林の下着だった。
前にトールが洗った事がある、下着だった。
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 23:18:32.37 ID:dfL3jYLv0
トール「……」
カンナ「……」
小林「……」
エルマ「……」
トール「……これが、忘れ物ですか」
トール「この下着を、何処に忘れてきたのですか」
小林「え、えっと……」
エルマ「……小林さん、これはもう隠しておくのは無理だ」
小林「……うん、そうだね」
小林「ここらが潮時なのかもしれない、私も隠してるの辛くなってきたし」
トール「……小林さん?」
小林「トール、カンナちゃん」
トール「は、はい」
カンナ「……」
小林「実は、最近、帰るのが遅くなってたのは、仕事が原因じゃなかったんだ」
小林「本当は……」
カンナ「……」
小林「……」
エルマ「……」
トール「……これが、忘れ物ですか」
トール「この下着を、何処に忘れてきたのですか」
小林「え、えっと……」
エルマ「……小林さん、これはもう隠しておくのは無理だ」
小林「……うん、そうだね」
小林「ここらが潮時なのかもしれない、私も隠してるの辛くなってきたし」
トール「……小林さん?」
小林「トール、カンナちゃん」
トール「は、はい」
カンナ「……」
小林「実は、最近、帰るのが遅くなってたのは、仕事が原因じゃなかったんだ」
小林「本当は……」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 23:26:41.53 ID:dfL3jYLv0
トール「あーあーあー、聞きたくありません、あーあーあーあー!」
小林「と、トール」
トール「何シリアスな感じになってるんですか、私はそんなの望んでません、あーあーあー!」
トール「確かにちょっと怪しいとは思いましたが、ガチでそういうのは止めてください嫌です、あーあーあー!」
小林「聞いてトール、ちょっと前にエルマと2人で飲みに行ったんだよ」
小林「エルマは最近頑張ってたし、人並みに仕事出来るようになったからそのお祝いって事で」
トール「聞いてませんってば、止めてください、あーあーあー!!!」
小林「けど、ほら、私って酔うとちょっとタチが悪くなるみたいじゃない?」
小林「その日も寝ちゃってエルマの家で介抱してもらってたんだけど」
トール「いやあああああああああ!!!聞きたくなああああああああい!」
小林「そうしたらさ、エルマが「あーあーあーあーあーあーあー!!!」してくれてて」
小林「私、酔った勢いで「あーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあー!!」しちゃって」
小林「その時の写真をエルマに「ああああああああああああああああああ!!!!」されて」
小林「「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」」
小林「と、トール」
トール「何シリアスな感じになってるんですか、私はそんなの望んでません、あーあーあー!」
トール「確かにちょっと怪しいとは思いましたが、ガチでそういうのは止めてください嫌です、あーあーあー!」
小林「聞いてトール、ちょっと前にエルマと2人で飲みに行ったんだよ」
小林「エルマは最近頑張ってたし、人並みに仕事出来るようになったからそのお祝いって事で」
トール「聞いてませんってば、止めてください、あーあーあー!!!」
小林「けど、ほら、私って酔うとちょっとタチが悪くなるみたいじゃない?」
小林「その日も寝ちゃってエルマの家で介抱してもらってたんだけど」
トール「いやあああああああああ!!!聞きたくなああああああああい!」
小林「そうしたらさ、エルマが「あーあーあーあーあーあーあー!!!」してくれてて」
小林「私、酔った勢いで「あーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあー!!」しちゃって」
小林「その時の写真をエルマに「ああああああああああああああああああ!!!!」されて」
小林「「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 23:29:20.85 ID:dfL3jYLv0
小林「うるせええ!!」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 00:18:52.29 ID:Tlvp0w+J0
トール「うるさくないです!普通です!普通はこんな会話したくありませんし聞きたくありません!」
トール「それ以上、話を続けるなら私にも考えがあります!」
トール「ええ、小林さんは忘れてるんです私がドラゴンだって事を!」
ドトール「私が本気を出せば!本気を出せば!」
小林「と、トール?」
トール「とう!!!!!」
パリンッ
バッサバッサバッサバッ
小林「……」
カンナ「……」
エルマ「……」
小林「逃げやがった……」
トール「それ以上、話を続けるなら私にも考えがあります!」
トール「ええ、小林さんは忘れてるんです私がドラゴンだって事を!」
ドトール「私が本気を出せば!本気を出せば!」
小林「と、トール?」
トール「とう!!!!!」
パリンッ
バッサバッサバッサバッ
小林「……」
カンナ「……」
エルマ「……」
小林「逃げやがった……」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 00:20:59.78 ID:Tlvp0w+J0
カンナ「コバヤシ……」クイクイ
小林「カンナちゃん?」
カンナ「私は、ききたい」
カンナ「ほんとの事、ききたい」
カンナ「もし、嫌なことでも、がまんするから」
カンナ「ほんとのこと、おしえて」
小林「……うん」
小林「判ったよ、カンナちゃん」
小林「実はね……」
小林「カンナちゃん?」
カンナ「私は、ききたい」
カンナ「ほんとの事、ききたい」
カンナ「もし、嫌なことでも、がまんするから」
カンナ「ほんとのこと、おしえて」
小林「……うん」
小林「判ったよ、カンナちゃん」
小林「実はね……」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 00:28:12.26 ID:Tlvp0w+J0
~公園~
トール「……」
トール「はぁ、逃げてきちゃいました……」
トール「そんな事をしても、何の解決にもならないって判ってるんですけどね……」
トール「……」
トール「……小林さんは、本当にエルマと、その」
トール「あんまり口にしたい言葉ではありませんが……」
トール「セックスしたのでしょうか……」
トール「レズセックスしたのでしょうか……」
トール「ドラゴンレズセックスしたのでしょうか……」
トール「ダブル眼鏡ドラゴンレズセックスしたのでしょうか……」
トール「そんな事、信じたくはありません……」
トール「けど、けど、あの下着は……」
トール「あの下着は、確かに私が舐めまくった記憶がある下着です……」
トール「もしあれが新品だったなら……」
トール「ド変態のエルマがトチ狂って小林さんにプレゼントしようとしたって事で丸く納まりますが……」
トール「けど実際は……くっ」
トール「私はどうすれば……」
トール「……」
トール「はぁ、逃げてきちゃいました……」
トール「そんな事をしても、何の解決にもならないって判ってるんですけどね……」
トール「……」
トール「……小林さんは、本当にエルマと、その」
トール「あんまり口にしたい言葉ではありませんが……」
トール「セックスしたのでしょうか……」
トール「レズセックスしたのでしょうか……」
トール「ドラゴンレズセックスしたのでしょうか……」
トール「ダブル眼鏡ドラゴンレズセックスしたのでしょうか……」
トール「そんな事、信じたくはありません……」
トール「けど、けど、あの下着は……」
トール「あの下着は、確かに私が舐めまくった記憶がある下着です……」
トール「もしあれが新品だったなら……」
トール「ド変態のエルマがトチ狂って小林さんにプレゼントしようとしたって事で丸く納まりますが……」
トール「けど実際は……くっ」
トール「私はどうすれば……」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 00:42:37.12 ID:Tlvp0w+J0
トール「……そうです、少し冷静になって理論的に考えてみましょう」
トール「宇宙は広いですし、その中には常識ではありえない現象だって存在します」
トール「つまり、全部私の勘違いで、家に帰ればすべてが丸く収まってる可能性だってあるのです」
トール「それどころか、小林さんが全裸で待機してくれていて私を抱きしめて結婚しようって言ってくれる可能性も」
トール「そうです、ゼロではないのです」
トール「しかし、ここで私が立ち止まってたら、その可能性は本当にゼロになってしまいます」
トール「私は、信じて進むべきなのです、小林さんと、世界の可能性を信じて」
トール「ふっ、何だか自分が1つ成長した気分になります」
トール「試練を乗り越えた気分になります」
トール「……ええ、帰りましょう」
トール「私達の家に」
トール「宇宙は広いですし、その中には常識ではありえない現象だって存在します」
トール「つまり、全部私の勘違いで、家に帰ればすべてが丸く収まってる可能性だってあるのです」
トール「それどころか、小林さんが全裸で待機してくれていて私を抱きしめて結婚しようって言ってくれる可能性も」
トール「そうです、ゼロではないのです」
トール「しかし、ここで私が立ち止まってたら、その可能性は本当にゼロになってしまいます」
トール「私は、信じて進むべきなのです、小林さんと、世界の可能性を信じて」
トール「ふっ、何だか自分が1つ成長した気分になります」
トール「試練を乗り越えた気分になります」
トール「……ええ、帰りましょう」
トール「私達の家に」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 00:47:40.22 ID:Tlvp0w+J0
~小林宅の前~
トール「しかし、いざ中に入ると何か照れますね」
トール「あれだけの勢いで飛びだしてしまったわけですし」
トール「……」
トール「エルマの匂いは残ってます、まだ何か話でもしてるのでしょうか」
トール「……しかたありません、こっそり忍び込んで、こっそり会話に混ざって」
トール「さっきのは無かったみたいな雰囲気で押し切りましょう」
トール「そーっと……」カチャッ
「はぁ、はぁ、はぁ」
トール「……ん?これはカンナの声?」
トール「声というか、息遣い?」
「だ、だめ、カンナちゃん……」
「コバヤシィ……」
「ふふふ、2人とももう夢中だな……」
トール「……」
トール「……小林さんの部屋から、三人の声が」
トール「しかし、いざ中に入ると何か照れますね」
トール「あれだけの勢いで飛びだしてしまったわけですし」
トール「……」
トール「エルマの匂いは残ってます、まだ何か話でもしてるのでしょうか」
トール「……しかたありません、こっそり忍び込んで、こっそり会話に混ざって」
トール「さっきのは無かったみたいな雰囲気で押し切りましょう」
トール「そーっと……」カチャッ
「はぁ、はぁ、はぁ」
トール「……ん?これはカンナの声?」
トール「声というか、息遣い?」
「だ、だめ、カンナちゃん……」
「コバヤシィ……」
「ふふふ、2人とももう夢中だな……」
トール「……」
トール「……小林さんの部屋から、三人の声が」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 00:57:50.38 ID:Tlvp0w+J0
「コバヤシ、コバヤシ、わたし、わたしこんな気分になったのははじめてなの」
「ふふふ、ほら、小林さん、もっと見せてあげよう」
「だ、駄目だってそんな恰好……」
「今さら何を言ってるんだ小林さん、私といる時はもっと嬉しそうなのに」
「この子に見られる事が、恥ずかしいのかな」
「だったら、ふふふ、こうしてあげる」
「ひゃっ」
「コバヤシのそんな声、はじめてきいた……」
「もっと、もっと聞きたい」
「カンナちゃん……」
「コバヤシの色々な事、わたしはしりたい」
「コバヤシ、コバヤシ、コバヤシ……」
「ふふふ、ほら、小林さん、もっと見せてあげよう」
「だ、駄目だってそんな恰好……」
「今さら何を言ってるんだ小林さん、私といる時はもっと嬉しそうなのに」
「この子に見られる事が、恥ずかしいのかな」
「だったら、ふふふ、こうしてあげる」
「ひゃっ」
「コバヤシのそんな声、はじめてきいた……」
「もっと、もっと聞きたい」
「カンナちゃん……」
「コバヤシの色々な事、わたしはしりたい」
「コバヤシ、コバヤシ、コバヤシ……」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 01:09:57.32 ID:Tlvp0w+J0
トール「……三人の、嬌声が」
トール「聞こえます……」
トール「カンナと」
トール「エルマと」
トール「小林さんの」
トール「声が」
トール「コエガ」
トール「コエガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
その瞬間、トールの身体は黒く染まる。
バキリ、ゴキリと骨格が組み換わり変化を起こす。
より戦闘に特化した形態へと。
巨体化ではなく、俊敏性を追求した小柄な形態。
ドラゴン・ビーストモードと呼ばれるそれは、閉所での戦闘で絶大な殺戮能力を発揮する。
そのビーストが、今、小林の部屋に解き放たれようとしていた。
「バルバルバルバルバルバルバル!!!」
トール「聞こえます……」
トール「カンナと」
トール「エルマと」
トール「小林さんの」
トール「声が」
トール「コエガ」
トール「コエガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
その瞬間、トールの身体は黒く染まる。
バキリ、ゴキリと骨格が組み換わり変化を起こす。
より戦闘に特化した形態へと。
巨体化ではなく、俊敏性を追求した小柄な形態。
ドラゴン・ビーストモードと呼ばれるそれは、閉所での戦闘で絶大な殺戮能力を発揮する。
そのビーストが、今、小林の部屋に解き放たれようとしていた。
「バルバルバルバルバルバルバル!!!」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 01:17:17.83 ID:Tlvp0w+J0
~数日前~
~酒屋~
小林「だからさー、前も言ったでしょー、覚えてるエルマァ?」バンバン
エルマ「ああ、覚えてるぞ、前に小林さんから教えてもらったからな」
エルマ「私は、一度教えてもらった事は絶対に忘れない」
小林「おおー、いいじゃん、エルマのそういう姿勢、私好きだよ、ヒック」
エルマ「小林さん、少し飲みすぎじゃないか」
小林「なーに言ってんのコレくらい、それよりさっきの話の続きだけどさぁ」
小林「やっぱり、トールはまったく判ってないんだよね、私の気持ちとか」
小林「いや、感謝はしてるよ?けどさぁ、何かもう少しさぁ」
エルマ「うん、小林さんはトールに不満があるんだな」
小林「……ううー」
エルマ「小林さん?」
小林「不満……なのかなあ、やっぱり、私とトールはあわないのかなぁ……」ウルッ
エルマ「わ、わわ、小林さん泣くな、な?」
小林「う、うう、エルマは優しいなあ……ヒック」グスン
小林「ごめんなぁ、今日はエルマのお祝いだったのに、ヒック」
エルマ「私はいいんだ、その気持ちだけで嬉しい」
エルマ「小林さんは、優しい人だ、私は小林さんに出会えて、凄く良かったと思う」
小林「……」
エルマ「小林さん?」
小林「zzzzz」
エルマ「もう、寝てしまったか……仕方ない先輩だな」クスッ
~酒屋~
小林「だからさー、前も言ったでしょー、覚えてるエルマァ?」バンバン
エルマ「ああ、覚えてるぞ、前に小林さんから教えてもらったからな」
エルマ「私は、一度教えてもらった事は絶対に忘れない」
小林「おおー、いいじゃん、エルマのそういう姿勢、私好きだよ、ヒック」
エルマ「小林さん、少し飲みすぎじゃないか」
小林「なーに言ってんのコレくらい、それよりさっきの話の続きだけどさぁ」
小林「やっぱり、トールはまったく判ってないんだよね、私の気持ちとか」
小林「いや、感謝はしてるよ?けどさぁ、何かもう少しさぁ」
エルマ「うん、小林さんはトールに不満があるんだな」
小林「……ううー」
エルマ「小林さん?」
小林「不満……なのかなあ、やっぱり、私とトールはあわないのかなぁ……」ウルッ
エルマ「わ、わわ、小林さん泣くな、な?」
小林「う、うう、エルマは優しいなあ……ヒック」グスン
小林「ごめんなぁ、今日はエルマのお祝いだったのに、ヒック」
エルマ「私はいいんだ、その気持ちだけで嬉しい」
エルマ「小林さんは、優しい人だ、私は小林さんに出会えて、凄く良かったと思う」
小林「……」
エルマ「小林さん?」
小林「zzzzz」
エルマ「もう、寝てしまったか……仕方ない先輩だな」クスッ
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 01:20:04.43 ID:Tlvp0w+J0
小林「……あれ」ムクリ
小林「ここ、何処だろう……眼鏡眼鏡……」
エルマ「ほら、小林さん、眼鏡だ」
小林「ああ、ありがとう、エルマ……」
エルマ「……」
小林「……」
エルマ「あ、あの、あんまり見つめられると、その、恥ずかしい」
小林「……え、あ、ごめん、綺麗だったから」
エルマ「そ、そうか?それはちょっと……いや、かなり嬉しい感想だな」
小林「……いや、というか」
小林「な、何でそんな恰好してるの」
小林「ここ、何処だろう……眼鏡眼鏡……」
エルマ「ほら、小林さん、眼鏡だ」
小林「ああ、ありがとう、エルマ……」
エルマ「……」
小林「……」
エルマ「あ、あの、あんまり見つめられると、その、恥ずかしい」
小林「……え、あ、ごめん、綺麗だったから」
エルマ「そ、そうか?それはちょっと……いや、かなり嬉しい感想だな」
小林「……いや、というか」
小林「な、何でそんな恰好してるの」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 01:31:09.67 ID:Tlvp0w+J0
エルマ「え、小林さんが言ったんだぞ、こういう恰好が好きだと」
小林「私が?」
エルマ「そうだ、少し前に私と小林と滝谷で飲みに行った時に」
小林「……あー、そうか、確かにそんな事が」
エルマ「正直、びっくりした、2人とも豹変して私に理解できない事を語り合ってたから」
小林「ご、ごめん」
エルマ「いや、いいんだ、私の知識不足が原因だからな」
エルマ「けど、もう大丈夫だ」
小林「え?」
エルマ「私はあれから色々勉強した」
エルマ「2人ほどじゃないにしても、それなりに知識は深めたつもりだ」
エルマ「それにほら、お給料をつぎ込んで、こんな物を作ってみたんだ」
小林「そ、それ手作りなの!?」
エルマ「ああ」
小林「いやいや、布も良いのを使ってるし、色合いの選択もいい……」
小林「これ、本当にすごいよエルマ」
エルマ「ふふふ、そうか?」
小林「うん、びっくりした……」
小林「私が?」
エルマ「そうだ、少し前に私と小林と滝谷で飲みに行った時に」
小林「……あー、そうか、確かにそんな事が」
エルマ「正直、びっくりした、2人とも豹変して私に理解できない事を語り合ってたから」
小林「ご、ごめん」
エルマ「いや、いいんだ、私の知識不足が原因だからな」
エルマ「けど、もう大丈夫だ」
小林「え?」
エルマ「私はあれから色々勉強した」
エルマ「2人ほどじゃないにしても、それなりに知識は深めたつもりだ」
エルマ「それにほら、お給料をつぎ込んで、こんな物を作ってみたんだ」
小林「そ、それ手作りなの!?」
エルマ「ああ」
小林「いやいや、布も良いのを使ってるし、色合いの選択もいい……」
小林「これ、本当にすごいよエルマ」
エルマ「ふふふ、そうか?」
小林「うん、びっくりした……」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 01:32:00.37 ID:Tlvp0w+J0
エルマ「実はな、私の分だけじゃなくて、ちゃんと小林さんの分もあるんだ」
小林「……は?」
エルマ「だって、小林さんこういうのが好きなんだろう?」
小林「い、いや、確かに好きだけど……私には似合わないよ」
エルマ「そんな事ないだろう」
小林「いや、似合わないって」
エルマ「……」
小林「前に着て観て判ったもん、私は確かにそれが好きだけど、自分で着るのは無理だから」
エルマ「……そうか、まだ私の努力が足りなかったんだな」
小林「へ?」
エルマ「だから、小林さんは着てくれないんだ……未熟な私が原因だ……ははは……」
小林「いやいやいやいや、エルマの技術はすごいって!それは誇っていいレベルだよ!」
エルマ「ふっ……気を使ってくれるのか、小林さんは優しいな……」
小林「あー、もー……」
エルマ「……」
小林「……私が着れば、自信持ってくれる?」
エルマ「こ、小林さん……!」
小林「一回だけだからね?」
小林「……は?」
エルマ「だって、小林さんこういうのが好きなんだろう?」
小林「い、いや、確かに好きだけど……私には似合わないよ」
エルマ「そんな事ないだろう」
小林「いや、似合わないって」
エルマ「……」
小林「前に着て観て判ったもん、私は確かにそれが好きだけど、自分で着るのは無理だから」
エルマ「……そうか、まだ私の努力が足りなかったんだな」
小林「へ?」
エルマ「だから、小林さんは着てくれないんだ……未熟な私が原因だ……ははは……」
小林「いやいやいやいや、エルマの技術はすごいって!それは誇っていいレベルだよ!」
エルマ「ふっ……気を使ってくれるのか、小林さんは優しいな……」
小林「あー、もー……」
エルマ「……」
小林「……私が着れば、自信持ってくれる?」
エルマ「こ、小林さん……!」
小林「一回だけだからね?」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 01:40:31.83 ID:Tlvp0w+J0
エルマ「おお!凄く似合うぞ小林さん!」
小林「……いや、これは、駄目だろう」
小林「脱ぐ」
エルマ「脱いでは駄目だ!凄く似合ってるから!」
小林「そういうの、いいから」
エルマ「本当だ!可愛いぞ!」
小林「……」ピクリ
エルマ「可愛い!小林さん可愛い!天使みたいだ!」
小林「い、いや、それは言いすぎでしょ、天使とか……」
エルマ「本当だぞ、私はウソはつかない」
エルマ「故意に本当の事を隠す事はあっても、ウソはつかないんだ」
エルマ「それが私のドラゴンとしての矜持であり、誇りだ」
エルマ「小林さんは、私の誇りを疑うのか?」
小林「……ごめん」
小林「……いや、これは、駄目だろう」
小林「脱ぐ」
エルマ「脱いでは駄目だ!凄く似合ってるから!」
小林「そういうの、いいから」
エルマ「本当だ!可愛いぞ!」
小林「……」ピクリ
エルマ「可愛い!小林さん可愛い!天使みたいだ!」
小林「い、いや、それは言いすぎでしょ、天使とか……」
エルマ「本当だぞ、私はウソはつかない」
エルマ「故意に本当の事を隠す事はあっても、ウソはつかないんだ」
エルマ「それが私のドラゴンとしての矜持であり、誇りだ」
エルマ「小林さんは、私の誇りを疑うのか?」
小林「……ごめん」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 01:43:50.38 ID:Tlvp0w+J0
エルマ「いいんだ、小林さんに信じてもらえてうれしい」
小林「うーん、自分ではわからないだけなのかなあ」
エルマ「それなら、写真でも撮ってみるか?」
小林「え、それは流石に……」
エルマ「大丈夫だ、可愛くとるから」ピピピ
小林「え、え、もう撮るの?」
エルマ「はい、小林さん笑ってー」
小林「……」ニヘラ
エルマ「少し硬いな、もう少し自然に笑えないかな」
小林「無理だって……」
エルマ「残念だ、このままでは小林さんの可愛さが伝わらない」
小林「……」ピクリ
エルマ「あ……」
小林「な、なに?」
エルマ「なるほど、判った、私は一度教えられた事は絶対に忘れない」
小林「へ?」
エルマ「小林さんは可愛いな」
小林「……」ピクリ
エルマ「凄く可愛いぞ、美少女だ」
小林「い、いや、私はもう25歳なんだし」
エルマ「年齢なんてドラゴンにとっては些細な差だぞ、小林さんは美少女、これは揺るがない」
小林「そ、そうかな///」
カシャッ
エルマ「ふふふ、照れてる小林さんも可愛いな、愛らしい」
カシャッ、カシャッ、カシャッ
小林「うーん、自分ではわからないだけなのかなあ」
エルマ「それなら、写真でも撮ってみるか?」
小林「え、それは流石に……」
エルマ「大丈夫だ、可愛くとるから」ピピピ
小林「え、え、もう撮るの?」
エルマ「はい、小林さん笑ってー」
小林「……」ニヘラ
エルマ「少し硬いな、もう少し自然に笑えないかな」
小林「無理だって……」
エルマ「残念だ、このままでは小林さんの可愛さが伝わらない」
小林「……」ピクリ
エルマ「あ……」
小林「な、なに?」
エルマ「なるほど、判った、私は一度教えられた事は絶対に忘れない」
小林「へ?」
エルマ「小林さんは可愛いな」
小林「……」ピクリ
エルマ「凄く可愛いぞ、美少女だ」
小林「い、いや、私はもう25歳なんだし」
エルマ「年齢なんてドラゴンにとっては些細な差だぞ、小林さんは美少女、これは揺るがない」
小林「そ、そうかな///」
カシャッ
エルマ「ふふふ、照れてる小林さんも可愛いな、愛らしい」
カシャッ、カシャッ、カシャッ
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 01:52:57.26 ID:Tlvp0w+J0
ビーストモードと化したトールが部屋に飛び込んだ時。
小林は着ていた。
エルマが作ったメイド服を。
「コバヤシ、コバヤシ、かわいい、かわいい」
「いいぞ、素敵だぞ小林さん、今夜は今までで一番かわいい」
「少し、スカートを摘まんでみようか、少しだけ、少しだけだから」
「い、いやいや、カンナちゃんに信じてもらう為に着ただけだからね?」
「もう脱ぐから!」
その光景を目にした瞬間、トールを覆っていた黒い影は全てピンク色に変わった。
戦闘特化形態から即座に凌辱特化形態へと切り替わる。
そして飛び込んできた勢いのまま、小林を押し倒す。
小林は着ていた。
エルマが作ったメイド服を。
「コバヤシ、コバヤシ、かわいい、かわいい」
「いいぞ、素敵だぞ小林さん、今夜は今までで一番かわいい」
「少し、スカートを摘まんでみようか、少しだけ、少しだけだから」
「い、いやいや、カンナちゃんに信じてもらう為に着ただけだからね?」
「もう脱ぐから!」
その光景を目にした瞬間、トールを覆っていた黒い影は全てピンク色に変わった。
戦闘特化形態から即座に凌辱特化形態へと切り替わる。
そして飛び込んできた勢いのまま、小林を押し倒す。
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 01:54:11.42 ID:Tlvp0w+J0
咄嗟の事に、誰も反応できない。
いや、違う。
一人だけ。
一匹だけ、反応をしていたドラゴンがいた。
彼女はカメラを構え、トールに組み伏される小林を激写する。
≪凌辱!獣にレズレイプされる美少女メイド!≫
その言葉が脳裏に走り、エルマの身体は火照る。
「小林さん、可愛いぞ、もっと悲鳴上げて大丈夫だからな、結界は張ってある」
エルマのメイド愛好度数は、既に小林を超えるほどまで成長していた。
いや、違う。
一人だけ。
一匹だけ、反応をしていたドラゴンがいた。
彼女はカメラを構え、トールに組み伏される小林を激写する。
≪凌辱!獣にレズレイプされる美少女メイド!≫
その言葉が脳裏に走り、エルマの身体は火照る。
「小林さん、可愛いぞ、もっと悲鳴上げて大丈夫だからな、結界は張ってある」
エルマのメイド愛好度数は、既に小林を超えるほどまで成長していた。
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 01:56:55.74 ID:Tlvp0w+J0
こうして、トールからドラゴンメイドレズレイプされた小林さんは。
メイド服を着て乱暴されるのが癖になってしまい。
毎晩毎晩、ドラゴン達から沢山愛されて。
幸せに暮らしましたとさ。
完
メイド服を着て乱暴されるのが癖になってしまい。
毎晩毎晩、ドラゴン達から沢山愛されて。
幸せに暮らしましたとさ。
完
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 02:07:13.10 ID:2o2dAR8/O
幸せってなんだっけ
乙
乙
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 02:09:29.22 ID:bxOMABeJ0
幸せは本人が決めること
つまりハッピーエンドだな
つまりハッピーエンドだな
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 02:19:25.53 ID:0yck8gLA0
思いっきり笑った
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 03:17:06.82 ID:tgyRxh64o
大体どのSSでもドラゴンレズレイプされる小林さん…
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 04:09:01.22 ID:Wlk6bFvi0
どう考えてもやたら筆の速いドラゴンレズレイプ愛好家の単独犯だよね
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 04:29:01.19 ID:A9wqKOKp0
そして小林さんは彼女達の子供を孕んでしまうんだなわかるぞ
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 07:08:57.56 ID:PCK9YanT0
世界線は収束する
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 08:23:58.86 ID:Ys2syS5a0
ドラゴンレズレイプ大いに結構
もっとやれ
もっとやれ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486398371/
Entry ⇒ 2017.02.14 | Category ⇒ 小林さんちのメイドラゴン | Comments (0)
トール「小林さんってカンナに甘くないですか」 小林「普通でしょ」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 01:53:07.62 ID:1hW9UDEm0
トール「うーん」
カンナ「トール様、どうしたの」
トール「いえ、前からちょっと思ってたんですけど」
トール「小林さんって、カンナにだけ甘くないですか?」
カンナ「そうなの?」
トール「はい、絶対そうですよ」
カンナ「気にしたこと無かった」
トール「じゃ、試しに小林さんにこう言ってみてください」
カンナ「トール様、どうしたの」
トール「いえ、前からちょっと思ってたんですけど」
トール「小林さんって、カンナにだけ甘くないですか?」
カンナ「そうなの?」
トール「はい、絶対そうですよ」
カンナ「気にしたこと無かった」
トール「じゃ、試しに小林さんにこう言ってみてください」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 01:54:36.51 ID:1hW9UDEm0
カンナ「コバヤシ、コバヤシー」
小林「ん、どうしたの、カンナちゃん」
カンナ「コバヤシは、私のこと好き?」
小林「うん、大好きだよ」
カンナ「えへへ」
小林「よしよし」ナデナデ
カンナ「んぅー」ゴロゴロ
小林「ん、どうしたの、カンナちゃん」
カンナ「コバヤシは、私のこと好き?」
小林「うん、大好きだよ」
カンナ「えへへ」
小林「よしよし」ナデナデ
カンナ「んぅー」ゴロゴロ
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 01:55:57.08 ID:1hW9UDEm0
トール「小林さん小林さーん」
小林「ん、なに?」
トール「小林さんはぁ、トールのことぉ、好きですかぁ?」
小林「え、普通だけど」
トール「……普通に好きって事ですよね?」
小林「いや、好感度が普通って事だけど」
トール「……」
小林「ん、なに?」
トール「小林さんはぁ、トールのことぉ、好きですかぁ?」
小林「え、普通だけど」
トール「……普通に好きって事ですよね?」
小林「いや、好感度が普通って事だけど」
トール「……」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 01:57:40.87 ID:1hW9UDEm0
トール「おう、表出ろや」
カンナ「トール様こわい」
トール「何でこんなに差があるんですか、おかしいですよね」
カンナ「コバヤシ、照れてるだけだと思う」
トール「カンナには照れないのに?」
カンナ「私は、子供だから」
トール「うう、納得いきません」
カンナ「トール様こわい」
トール「何でこんなに差があるんですか、おかしいですよね」
カンナ「コバヤシ、照れてるだけだと思う」
トール「カンナには照れないのに?」
カンナ「私は、子供だから」
トール「うう、納得いきません」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 02:06:08.72 ID:1hW9UDEm0
トール「これはひょっとして、あれかもしれませんね」
カンナ「なに?」
トール「小林さんは、実はロリコンなのかもしれません」
カンナ「ろりこん?」
トール「幼い人間の女の子が好きな男の人の事です」
カンナ「私はドラゴン」
トール「ドラゴンロリコンなのかもしれません」
カンナ「小林は女のひと」
トール「ドラゴンロリコンレズビアンなのかもしれません」
トール「略してドラゴンロリレズです」
カンナ「おー」
トール「よし、試します、試してみます!」
カンナ「え?」
トール「えーと、秘薬箱は、と……」ゴソゴソ
カンナ「トール様?」
トール「あった、よーし、いただきます!」ゴクン
秘薬を飲んだ直後、トールの身体は突然変異を起こした。
縮み始める、身体が、胸が、尻尾が。
変異が収まった時、そこには幼いトールが居た。
カンナ「なに?」
トール「小林さんは、実はロリコンなのかもしれません」
カンナ「ろりこん?」
トール「幼い人間の女の子が好きな男の人の事です」
カンナ「私はドラゴン」
トール「ドラゴンロリコンなのかもしれません」
カンナ「小林は女のひと」
トール「ドラゴンロリコンレズビアンなのかもしれません」
トール「略してドラゴンロリレズです」
カンナ「おー」
トール「よし、試します、試してみます!」
カンナ「え?」
トール「えーと、秘薬箱は、と……」ゴソゴソ
カンナ「トール様?」
トール「あった、よーし、いただきます!」ゴクン
秘薬を飲んだ直後、トールの身体は突然変異を起こした。
縮み始める、身体が、胸が、尻尾が。
変異が収まった時、そこには幼いトールが居た。
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 02:10:53.99 ID:1hW9UDEm0
トール「ばぶー」
カンナ「おー」
トール「ばぶばぶー」
カンナ「おおおおおー」
トール「ばばぶー」
カンナ「おおおおおおおおおおーーーー」
小林「ちょっと、何の騒ぎ?」
小林「あれ、カンナちゃん1人?」
カンナ「いや、1人じゃないー」
小林「けど……」
トール「ばぶー」
小林「……え、この乳幼児どうしたの」
カンナ「えっと……」
小林「カンナちゃん?」
カンナ「……」
小林「どうしたの?」
カンナ「……産んだ」
小林「ええ!?」
カンナ「おー」
トール「ばぶばぶー」
カンナ「おおおおおー」
トール「ばばぶー」
カンナ「おおおおおおおおおおーーーー」
小林「ちょっと、何の騒ぎ?」
小林「あれ、カンナちゃん1人?」
カンナ「いや、1人じゃないー」
小林「けど……」
トール「ばぶー」
小林「……え、この乳幼児どうしたの」
カンナ「えっと……」
小林「カンナちゃん?」
カンナ「……」
小林「どうしたの?」
カンナ「……産んだ」
小林「ええ!?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 21:15:49.74 ID:1hW9UDEm0
カンナ(トール様は言ってた)
カンナ(コバヤシがドラゴンロリレズかどうか試すって)
カンナ(けど、この乳幼児の正体がトール様だってバレたら)
カンナ(ちゃんと試せないかもしれない)
カンナ(隠した方がいい)
小林「カ、カンナちゃん、この子産んだの?」
カンナ「うん」
小林「そういえば、角生えてるし、小さな尻尾もある……」
カンナ「……」
小林「けど、けど、カンナちゃんまだ子供じゃないか」
小林「一体誰との子供なの?」
小林「ちゃんと責任取らせないと」
カンナ「えっと……」
小林「カンナちゃん?」
カンナ「……コバヤシとのこども」
小林「ええ!?」
カンナ(コバヤシがドラゴンロリレズかどうか試すって)
カンナ(けど、この乳幼児の正体がトール様だってバレたら)
カンナ(ちゃんと試せないかもしれない)
カンナ(隠した方がいい)
小林「カ、カンナちゃん、この子産んだの?」
カンナ「うん」
小林「そういえば、角生えてるし、小さな尻尾もある……」
カンナ「……」
小林「けど、けど、カンナちゃんまだ子供じゃないか」
小林「一体誰との子供なの?」
小林「ちゃんと責任取らせないと」
カンナ「えっと……」
小林「カンナちゃん?」
カンナ「……コバヤシとのこども」
小林「ええ!?」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 21:19:43.98 ID:1hW9UDEm0
小林「私との子供って、私そんなの記憶にないよ!?」
小林「というか、私は女なんだし子供なんて!」
カンナ「わたしたちの種族は、同性でもこどもできる」
小林「け、けど……いや待てよ」
小林「何度か、カンナちゃんは私の布団の中に潜り込んで寝てた事がある」
小林「もしかしたら、その時に?」
小林「いや、けど、まったく記憶にないなんて事がある?」
小林「んむむむむ……」
トール「……びえええええ!」
小林「わ、わわ、この子泣き始めた、どうしよう」
カンナ「コバヤシ、だっこしてあげてほしい」
小林「抱っこって、どうやれば……」
カンナ「こう、胸元に抱えてあげるかんじー」
小林「こう?」ダキッ
小林「というか、私は女なんだし子供なんて!」
カンナ「わたしたちの種族は、同性でもこどもできる」
小林「け、けど……いや待てよ」
小林「何度か、カンナちゃんは私の布団の中に潜り込んで寝てた事がある」
小林「もしかしたら、その時に?」
小林「いや、けど、まったく記憶にないなんて事がある?」
小林「んむむむむ……」
トール「……びえええええ!」
小林「わ、わわ、この子泣き始めた、どうしよう」
カンナ「コバヤシ、だっこしてあげてほしい」
小林「抱っこって、どうやれば……」
カンナ「こう、胸元に抱えてあげるかんじー」
小林「こう?」ダキッ
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 21:22:29.20 ID:1hW9UDEm0
トール「きゃっきゃっ」
小林「あ、笑い始めた」
カンナ「安心してるんだとおもう」
小林「そ、そっか、私に抱っこされて安心しちゃったのか」
小林「ふふふ、何だかちょっと嬉しいかも」
トール「まーまー」ギュッ
小林「え、あ、うん……えーと」
小林「ママですよ~」
トール「きゃっきゃっ」
小林「あはは、また笑ってくれた」クスッ
トール「バーブー」グイッ
小林「え?」
ビリビリビリー
小林「……え?」
トール「きゃっきゃっ」
小林「え、私の服が破られ……え?」
小林「あ、笑い始めた」
カンナ「安心してるんだとおもう」
小林「そ、そっか、私に抱っこされて安心しちゃったのか」
小林「ふふふ、何だかちょっと嬉しいかも」
トール「まーまー」ギュッ
小林「え、あ、うん……えーと」
小林「ママですよ~」
トール「きゃっきゃっ」
小林「あはは、また笑ってくれた」クスッ
トール「バーブー」グイッ
小林「え?」
ビリビリビリー
小林「……え?」
トール「きゃっきゃっ」
小林「え、私の服が破られ……え?」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 21:25:32.23 ID:1hW9UDEm0
トール「ばぶばぶー」グイッ
小林「ちょ、待って、服掴まな……」
ビリビリビリビリー
小林「ひゃあ!?」
トール「きゃっきゃっ」
小林「な、な、な、何この子、力強すぎるんだけど!」
小林「服破いてくれんだけど!」
カンナ「あまえてるのー」
小林「甘えてるレベルじゃないよね!?」
トール「まーまー」
小林「だ、駄目だって、ブラ掴んじゃ駄目!めっ!」
トール「ばぶー」グイッ
小林「ああ……」
この時のトールの肉体年齢、生後3カ月。
既に人間をレズレイプ出来る年齢である。
小林「ちょ、待って、服掴まな……」
ビリビリビリビリー
小林「ひゃあ!?」
トール「きゃっきゃっ」
小林「な、な、な、何この子、力強すぎるんだけど!」
小林「服破いてくれんだけど!」
カンナ「あまえてるのー」
小林「甘えてるレベルじゃないよね!?」
トール「まーまー」
小林「だ、駄目だって、ブラ掴んじゃ駄目!めっ!」
トール「ばぶー」グイッ
小林「ああ……」
この時のトールの肉体年齢、生後3カ月。
既に人間をレズレイプ出来る年齢である。
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/06(月) 23:04:45.98 ID:+G9b2oO/0
ビリリーッ
トール「おっぱー」
小林「お、おっぱい出ないから!くっ、力負けする……!」
カンナ「コバヤシー、たかいたかいするのー」
小林「え、こ、こう?」
トール「ばーぶー」ブンブンブン
小林「あ、こうしておけば、手が短いから届かないのか」
小林「はぁ、びっくりした……」
トール「……ちっ」
小林「今この子、舌打ちしたような」
カンナ「きのせいー」
トール「おっぱー」
小林「お、おっぱい出ないから!くっ、力負けする……!」
カンナ「コバヤシー、たかいたかいするのー」
小林「え、こ、こう?」
トール「ばーぶー」ブンブンブン
小林「あ、こうしておけば、手が短いから届かないのか」
小林「はぁ、びっくりした……」
トール「……ちっ」
小林「今この子、舌打ちしたような」
カンナ「きのせいー」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/06(月) 23:19:34.48 ID:+G9b2oO/0
ゴソゴソ
小林「よし、着替えも済んだ……と」
小林「あれ、そう言えばトールは何処行ったの?」
カンナ「トール様は……」
小林「トールは?」
カンナ「……昔の友達に会ってくるって言って出て行った」
カンナ「暫くは戻らないらないの」
小林「ふーん」
トール「……ばぶー」
小林「ん?どうしたの?」
トール「……ばぶばぶ」
小林
小林「よし、着替えも済んだ……と」
小林「あれ、そう言えばトールは何処行ったの?」
カンナ「トール様は……」
小林「トールは?」
カンナ「……昔の友達に会ってくるって言って出て行った」
カンナ「暫くは戻らないらないの」
小林「ふーん」
トール「……ばぶー」
小林「ん?どうしたの?」
トール「……ばぶばぶ」
小林
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/06(月) 23:22:28.14 ID:+G9b2oO/0
小林「あれ、この子もしかして怒ってる?」
トール「……ぶー」
小林「うーん、ひょっとして、お腹すいたのかな」
小林「と言っても、母乳とか無いし……粉末ミルクでも買ってくるしかないか」
カンナ「ドラゴンは雑食だから、普通のごはんでいい」
小林「え、大丈夫なの?」
カンナ「だいじょうぶー」
小林「うーん、カンナちゃんが言うなら、そうなのか」
トール「……」
小林「よし、じゃあちょっと晩御飯作ってきちゃうね」
トール「……ぶー」
小林「うーん、ひょっとして、お腹すいたのかな」
小林「と言っても、母乳とか無いし……粉末ミルクでも買ってくるしかないか」
カンナ「ドラゴンは雑食だから、普通のごはんでいい」
小林「え、大丈夫なの?」
カンナ「だいじょうぶー」
小林「うーん、カンナちゃんが言うなら、そうなのか」
トール「……」
小林「よし、じゃあちょっと晩御飯作ってきちゃうね」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/06(月) 23:27:14.62 ID:+G9b2oO/0
~小林料理中~
カンナ「トール様、何か怒ってる?」
トール「……」フー
カンナ「ひょっとして、コバヤシの反応がきにいらなかった?」
トール「……ばぶ」
カンナ「ちゃんとご飯作ってくれてる、コバヤシやさしい」
トール「ぶー……」
カンナ「トール様、何か怒ってる?」
トール「……」フー
カンナ「ひょっとして、コバヤシの反応がきにいらなかった?」
トール「……ばぶ」
カンナ「ちゃんとご飯作ってくれてる、コバヤシやさしい」
トール「ぶー……」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/06(月) 23:29:35.89 ID:+G9b2oO/0
小林「はい、出来たよ、オムライス」
カンナ「わーい」
トール「きゃっきゃっ!」
小林「お、機嫌が直ったみたいだね」
トール「ばぶ!ばぶー!」ブンブン
小林「はいはい、今食べさせてあげるから」
小林「あ、服破くのは無しね?」
トール「ばぶー!」コクコク
小林「この子、確実に人間の言葉理解してるよね」
小林「ドラゴンだし、頭の成長もはやいのかな」
カンナ「そうなのー」
カンナ「わーい」
トール「きゃっきゃっ!」
小林「お、機嫌が直ったみたいだね」
トール「ばぶ!ばぶー!」ブンブン
小林「はいはい、今食べさせてあげるから」
小林「あ、服破くのは無しね?」
トール「ばぶー!」コクコク
小林「この子、確実に人間の言葉理解してるよね」
小林「ドラゴンだし、頭の成長もはやいのかな」
カンナ「そうなのー」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/06(月) 23:34:14.26 ID:+G9b2oO/0
小林「はい、あーん」
トール「ばぶー♪」キラキラ
小林「美味しい?」
トール「ばぶばぶ♪」キラキラキラキラ
小林「はい、じゃあもう一口、あーん」
トール「だーだー♪」キラキラキラキラキラキラキラ
小林「めちゃくちゃ嬉しそうだな、この子」
小林「ん、ほっぺにご飯粒が……ごめんね」ヒョイ
小林「んー、勿体ないし、食べちゃお」パクリ
トール「……!」
トール「はぁはぁはぁはぁ」キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ
小林「うわ、凄い息が荒くなってる」
小林「食べすぎちゃったの?大丈夫?」ナデナデ
トール「ばぶー♪」キラキラキラキラキラキラキラ
トール「ばぶー♪」キラキラ
小林「美味しい?」
トール「ばぶばぶ♪」キラキラキラキラ
小林「はい、じゃあもう一口、あーん」
トール「だーだー♪」キラキラキラキラキラキラキラ
小林「めちゃくちゃ嬉しそうだな、この子」
小林「ん、ほっぺにご飯粒が……ごめんね」ヒョイ
小林「んー、勿体ないし、食べちゃお」パクリ
トール「……!」
トール「はぁはぁはぁはぁ」キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ
小林「うわ、凄い息が荒くなってる」
小林「食べすぎちゃったの?大丈夫?」ナデナデ
トール「ばぶー♪」キラキラキラキラキラキラキラ
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/06(月) 23:41:23.85 ID:+G9b2oO/0
小林「ごめんね、うちのメイドが居てくれたら、もっと美味しい物食べさせてあげられたんだけど」
トール「ばぶー」フルフル
小林「ん、美味しかったって言ってくれてるの?」
トール「ばぶ!」
小林「ふふふ、可愛いな、この子」
トール「///」
小林「トールも、早く帰ってくればいいのに……ね」
トール「……」
小林「別に何処にも行くなとは、言わないけどさ」
小林「行く前に、言ってくれたらいいのに」
小林「何時戻ってくるかも、判んないじゃん」
小林「……もう」
小林「ね、君もそう思うよね」ナデナデ
トール「……ばぶぅ」
トール「ばぶー」フルフル
小林「ん、美味しかったって言ってくれてるの?」
トール「ばぶ!」
小林「ふふふ、可愛いな、この子」
トール「///」
小林「トールも、早く帰ってくればいいのに……ね」
トール「……」
小林「別に何処にも行くなとは、言わないけどさ」
小林「行く前に、言ってくれたらいいのに」
小林「何時戻ってくるかも、判んないじゃん」
小林「……もう」
小林「ね、君もそう思うよね」ナデナデ
トール「……ばぶぅ」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/06(月) 23:47:25.72 ID:+G9b2oO/0
小林「カンナちゃん、あのさ」
カンナ「なにー」
小林「この子の名前って、もう決まっちゃってる?」
カンナ「んー、まだ」
小林「じゃあさ、トールが帰って来てから、皆で決めない?」
カンナ「……うん」
小林「うん、ありがとうね、カンナちゃん」
トール「……」
小林「よし、じゃあそろそろ寝よっか」
小林「あ、そういえばこの子は何処で寝た方がいいのかな」
カンナ「私の所で寝かせるー」
小林「私も一緒の方がいい?」
カンナ「だいじょうぶー」
小林「そっか、流石おかあさんだ」ナデナデ
カンナ「おかあ、さん?」
小林「うん、カンナちゃんは、もうおかあさんでしょ?」
カンナ「……おかあさん」
小林「カンナちゃん?」
カンナ「おかあさん……おかあさん」
カンナ「うん、おかあさんがんばる」
小林「うん、私もがんばろうっと」
カンナ「なにー」
小林「この子の名前って、もう決まっちゃってる?」
カンナ「んー、まだ」
小林「じゃあさ、トールが帰って来てから、皆で決めない?」
カンナ「……うん」
小林「うん、ありがとうね、カンナちゃん」
トール「……」
小林「よし、じゃあそろそろ寝よっか」
小林「あ、そういえばこの子は何処で寝た方がいいのかな」
カンナ「私の所で寝かせるー」
小林「私も一緒の方がいい?」
カンナ「だいじょうぶー」
小林「そっか、流石おかあさんだ」ナデナデ
カンナ「おかあ、さん?」
小林「うん、カンナちゃんは、もうおかあさんでしょ?」
カンナ「……おかあさん」
小林「カンナちゃん?」
カンナ「おかあさん……おかあさん」
カンナ「うん、おかあさんがんばる」
小林「うん、私もがんばろうっと」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/06(月) 23:54:09.93 ID:+G9b2oO/0
~深夜~
ガサガサガサ
ガサガサガサガサガサガサ
ガサガサ
トール「……」ガサガサガサ
トール「ふう、身体が小さいと動きにくいですねぇ」
トール「二足歩行も出来ませんし、人間の姿で四つん這いで移動するのは、少しキツイです」
ガサガサガサ
ガサガサ
トール「よし、小林さんの部屋にたどり着けました」
トール「ええ、このトールはこの機会を逃すつもりはありません」
トール「小林さんの布団に入り込んで、そこで、ふ、ふふふふ、お、お、おっぱ……」
トール「いえ、ここはより上品に授乳というべきですね」
トール「はい、小林さんのおっぱいから授乳させていただきます」
トール「この際、出る出ないは関係ありません」
トール「私は乳幼児ですし、そういうのが許される存在です」
トール「決して性的な欲求とかでチャイルドプレイしている訳ではありません、ええ違いますとも」
トール「では、おっじゃまっしまぁーす♪」ガサガサガサ
ガサガサガサ
ガサガサガサガサガサガサ
ガサガサ
トール「……」ガサガサガサ
トール「ふう、身体が小さいと動きにくいですねぇ」
トール「二足歩行も出来ませんし、人間の姿で四つん這いで移動するのは、少しキツイです」
ガサガサガサ
ガサガサ
トール「よし、小林さんの部屋にたどり着けました」
トール「ええ、このトールはこの機会を逃すつもりはありません」
トール「小林さんの布団に入り込んで、そこで、ふ、ふふふふ、お、お、おっぱ……」
トール「いえ、ここはより上品に授乳というべきですね」
トール「はい、小林さんのおっぱいから授乳させていただきます」
トール「この際、出る出ないは関係ありません」
トール「私は乳幼児ですし、そういうのが許される存在です」
トール「決して性的な欲求とかでチャイルドプレイしている訳ではありません、ええ違いますとも」
トール「では、おっじゃまっしまぁーす♪」ガサガサガサ
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 00:01:45.97 ID:01VnGqXn0
~小林の部屋~
小林「すぅ……すぅ……」
トール「ふ、ふふふ、久しぶりに小林さんの寝息をお聞きします」
トール「小林さんの寝息可愛い……」
トール「新しい家になってからは部屋分けの影響で一緒に寝る機会が無くなってしまいましたからね」
トール「その欲求不足を今日、全て解消してしまいましょう」
トール「では、お布団の中に……」ゴソゴソ
トール「ああ、あったかいなあ……」
トール「小林さんの、体温です、体温に包まれています、ふふふ……」
トールは、布団の足元部分から侵入していた。
目的地はあくまで胸部平野だが、そこに至るのに避けて通れない地形が存在する。
そう、渓谷だ。
股間渓谷を越えなければならない。
だが、渓谷を見た時、トールの胸にある感情が湧きあがってきた。
それは、性欲ではない。
もっと根本的な感情。
トールが遥か昔、捨ててしまった感情。
その原初の感情が、トールの心を震わせる。
小林「すぅ……すぅ……」
トール「ふ、ふふふ、久しぶりに小林さんの寝息をお聞きします」
トール「小林さんの寝息可愛い……」
トール「新しい家になってからは部屋分けの影響で一緒に寝る機会が無くなってしまいましたからね」
トール「その欲求不足を今日、全て解消してしまいましょう」
トール「では、お布団の中に……」ゴソゴソ
トール「ああ、あったかいなあ……」
トール「小林さんの、体温です、体温に包まれています、ふふふ……」
トールは、布団の足元部分から侵入していた。
目的地はあくまで胸部平野だが、そこに至るのに避けて通れない地形が存在する。
そう、渓谷だ。
股間渓谷を越えなければならない。
だが、渓谷を見た時、トールの胸にある感情が湧きあがってきた。
それは、性欲ではない。
もっと根本的な感情。
トールが遥か昔、捨ててしまった感情。
その原初の感情が、トールの心を震わせる。
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 00:06:24.24 ID:01VnGqXn0
「何でしょうこの感情は」
「この湧きあがる欲求は」
「こんなのは初めてです」
「どうして、どうして」
「……」
「そうか、今日の記憶が」
「原因なんだ、きっとそう」
「だって、今日の私は幸せでした」
「小林さんにいっぱい愛情を貰えました」
「ご飯を食べさせて貰いました」
「可愛いって言って貰えました」
「小林さんが名前を付けてくれるって」
「そう言ってくれました」
「そうです、私は、私は」
「小林さんに、名前を付けて欲しい」
「そして、そして育てて欲しい」
「小林さんの、子供として」
「最初から、最初から私を」
「小林さんの色で染めて欲しい」
「そうすれば、そうすれば」
「ドラゴンとか人間とか」
「そんな事は抜きで、きっと」
「心の底から愛してもらえるから」
「だから」
「この湧きあがる欲求は」
「こんなのは初めてです」
「どうして、どうして」
「……」
「そうか、今日の記憶が」
「原因なんだ、きっとそう」
「だって、今日の私は幸せでした」
「小林さんにいっぱい愛情を貰えました」
「ご飯を食べさせて貰いました」
「可愛いって言って貰えました」
「小林さんが名前を付けてくれるって」
「そう言ってくれました」
「そうです、私は、私は」
「小林さんに、名前を付けて欲しい」
「そして、そして育てて欲しい」
「小林さんの、子供として」
「最初から、最初から私を」
「小林さんの色で染めて欲しい」
「そうすれば、そうすれば」
「ドラゴンとか人間とか」
「そんな事は抜きで、きっと」
「心の底から愛してもらえるから」
「だから」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 00:08:10.16 ID:01VnGqXn0
小林「……ん、あれ、何か眼がさめちゃった」
小林「今何時だろ、まだ暗い……」
ガサガサガサ
小林「……え」
小林「な、なに、今の音」
小林「い、いや、音というか、何か、何か感触が」
小林「ふ、布団の中から、感触が」
ガサガサガサ
小林「ひっ、だ、だれ!?」
ガバッ
小林は、布団をまくりあげた。
そこには、そこには。
小林「今何時だろ、まだ暗い……」
ガサガサガサ
小林「……え」
小林「な、なに、今の音」
小林「い、いや、音というか、何か、何か感触が」
小林「ふ、布団の中から、感触が」
ガサガサガサ
小林「ひっ、だ、だれ!?」
ガバッ
小林は、布団をまくりあげた。
そこには、そこには。
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 00:20:09.95 ID:01VnGqXn0
そこには、乳幼児が居た。
あの乳幼児だ。
私の股間で蹲り、何かしている。
その子は、驚くべき事に喋っていた。
小声で、何かを喋っていた。
「……たい、うまれ……」
「……に、……たい」
「中に……て、……として」
ドラゴンの子供は成長が早い。
だから、言葉を発しても不思議ではない。
少し驚いたが、納得は出来た。
そもそもカンナ達も布団に入り込んでくる事が多々あるのだから。
この子が入ってきても不思議ではない。
けど、何を言ってるのだろう。
気になって、小林は耳をすませた。
あの乳幼児だ。
私の股間で蹲り、何かしている。
その子は、驚くべき事に喋っていた。
小声で、何かを喋っていた。
「……たい、うまれ……」
「……に、……たい」
「中に……て、……として」
ドラゴンの子供は成長が早い。
だから、言葉を発しても不思議ではない。
少し驚いたが、納得は出来た。
そもそもカンナ達も布団に入り込んでくる事が多々あるのだから。
この子が入ってきても不思議ではない。
けど、何を言ってるのだろう。
気になって、小林は耳をすませた。
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 00:20:46.33 ID:01VnGqXn0
「小林さんの中に入りたい」
「中に入って胎児としてやりなおしたい」
「そして産んでほしい、私を産んでほしいんです」
「生まれたい、小林さんの子として生まれたい」
「ここから、ここから出てきたい」
「小林さんの子として愛されたい」
「無条件に絶対的に愛されたいんです」
「どうすればいいでしょうか」
「何とかは入れませんかね、今の私なら」
「そうです、やってみましょう」
「秘薬はまだありましたし、もっと小さくなればあるいわ」
「ズルリと入っていけるかもしれません」
「試してみる価値はあります」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 00:34:11.50 ID:01VnGqXn0
その悪夢のような光景を見た私は、思わず気を失ってしまった。
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 00:41:08.17 ID:01VnGqXn0
~翌朝~
小林「……」
カンナ「コバヤシ、おはよ」
小林「あー、うん、おはよう」
カンナ「顔色わるい、どうかした?」
小林「うん、ちょっと夢見が悪くてね」
カンナ「だいじょうぶ?」
小林「多分平気」
カンナ「んぅ」
小林「……そういえば、カンナちゃん」
カンナ「なにー」
小林「……あの子は?」
カンナ「あの子は」
小林「……」
カンナ「コバヤシ、おはよ」
小林「あー、うん、おはよう」
カンナ「顔色わるい、どうかした?」
小林「うん、ちょっと夢見が悪くてね」
カンナ「だいじょうぶ?」
小林「多分平気」
カンナ「んぅ」
小林「……そういえば、カンナちゃん」
カンナ「なにー」
小林「……あの子は?」
カンナ「あの子は」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 00:43:46.25 ID:01VnGqXn0
カンナ「私が背負ってるのー」
トール「ばぶー」
小林「そ、そっか、死角になってて見えなかった」
カンナ「おかあさんだから、頑張るの」
小林「……うん、そうだね、頑張らないと」
小林「よし、じゃあ私は顔を洗ってくるね」
カンナ「いってらっしゃーい」
小林は、カンナ達に背を向ける。
ふと、後ろから声が聞こえた気がした。
「しっぱいしました、ざんねん」
トール「ばぶー」
小林「そ、そっか、死角になってて見えなかった」
カンナ「おかあさんだから、頑張るの」
小林「……うん、そうだね、頑張らないと」
小林「よし、じゃあ私は顔を洗ってくるね」
カンナ「いってらっしゃーい」
小林は、カンナ達に背を向ける。
ふと、後ろから声が聞こえた気がした。
「しっぱいしました、ざんねん」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 00:51:52.74 ID:01VnGqXn0
こうして、小林さんとお子様二人の生活が始まりました。
けど、何日待っても、メイドさんは戻ってきません。
困った2人は、名無しの子供に名前を付ける事にしました。
「小林 透」
それが、その子に与えられた名前でした。
小林さんから名前を貰えたその子供は。
尻尾をフリフリし、とても喜びました。
その後も、2人の母親の愛情を受けた透は。
すくすくと成長し。
十数年後、無事、小林さんと結婚しましたとさ。
めでたし、めでたし。
けど、何日待っても、メイドさんは戻ってきません。
困った2人は、名無しの子供に名前を付ける事にしました。
「小林 透」
それが、その子に与えられた名前でした。
小林さんから名前を貰えたその子供は。
尻尾をフリフリし、とても喜びました。
その後も、2人の母親の愛情を受けた透は。
すくすくと成長し。
十数年後、無事、小林さんと結婚しましたとさ。
めでたし、めでたし。
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 01:45:10.53 ID:G2xZnXTq0
ええ…(困惑)
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 01:45:50.40 ID:BDQPi8L1o
一気にホラーになったんじゃが・・・
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 03:01:10.54 ID:A3B7PDxgO
愛が想像以上に重い
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 03:31:37.89 ID:KpGCWq8h0
コレジャナイ!
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 05:14:46.35 ID:ZTynDni0o
乙
透って完全に誰なのかわかっててつけただろ
透って完全に誰なのかわかっててつけただろ
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 16:56:28.01 ID:eudvLwVP0
こわいよ
ぼくちんこすりたいだけなのに
ぼくちんこすりたいだけなのに
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486054387/
Entry ⇒ 2017.02.12 | Category ⇒ 小林さんちのメイドラゴン | Comments (0)
トール「認識阻害使えば屋外プレイもし放題ですよね」 小林「え」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 22:03:39.20 ID:nZWVeFr20
~電車~
ガタンゴトン
小林「はぁ……昨日のお酒が残ってるから通勤辛いなあ……」
小林「かと言ってトールに送ってもらうと腰に来るし……」
ザワザワザワ
小林「……」
小林「それにしても、今日はやけに人が多いな」
小林「何かイベントあったっけ……」
ギュウギュウ
小林「うう、カーブの度に人に押されて苦しい……」
小林「早く駅に着かないかな……」
「小林さん」
小林「え?」
ガタンゴトン
小林「はぁ……昨日のお酒が残ってるから通勤辛いなあ……」
小林「かと言ってトールに送ってもらうと腰に来るし……」
ザワザワザワ
小林「……」
小林「それにしても、今日はやけに人が多いな」
小林「何かイベントあったっけ……」
ギュウギュウ
小林「うう、カーブの度に人に押されて苦しい……」
小林「早く駅に着かないかな……」
「小林さん」
小林「え?」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 22:11:18.83 ID:nZWVeFr20
小林「あれ、おかしいな、トールの声がした気がしたんだけど……」
ギュウギュウ
小林「うわっ、また押されて……!」
小林「……あれ、けど今はカーブじゃなかった気が」
「ふふふふふ」
小林「……もしかして、トールいるの?」
「あれ、ばれちゃいましたか」
小林「そりゃばれるって、声が聞こえるんだから」
小林「というか、こんな所で何やってるのさ、窮屈じゃないの?」
「人間の姿のまま認識阻害使ってるので平気ですよ~」
小林「何でそんな事を……」
「……」
小林「トール?」
ギュウギュウ
小林「うわっ、また押されて……!」
小林「……あれ、けど今はカーブじゃなかった気が」
「ふふふふふ」
小林「……もしかして、トールいるの?」
「あれ、ばれちゃいましたか」
小林「そりゃばれるって、声が聞こえるんだから」
小林「というか、こんな所で何やってるのさ、窮屈じゃないの?」
「人間の姿のまま認識阻害使ってるので平気ですよ~」
小林「何でそんな事を……」
「……」
小林「トール?」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 22:21:48.48 ID:nZWVeFr20
「ふふふ、ここなら小林さん、逃げられませんよね」
小林「逃げられないって……何言って」ピクッ
小林「……トール?」
「……」サワサワ
小林「な、なにやってるの?」
「……」サワサワ
小林「トール?お尻触るのやめてよ」
「……」サワサワ
小林「……怒るよ?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 22:34:21.03 ID:nZWVeFr20
「怒ってもいいですけど、独り言言ってる変な人って思われますよ?」
小林「くっ……」
「ふふふ、触り放題ですね、小林さん……」ツー
小林「ちょ、どこ触ってるの……!」
「声、大きいですよ、小林さん……」
小林「うぅっ……」
「小林さんって、どうして男物のスーツ着てるんですか?」
小林「そ、それは、楽だから……」
「ふふふ、ほんとにそれだけですか?」
小林「どういう意味さ」
「ほんとは、えっちな指がここのチャックを開けてくれないか、期待してそんな恰好してたんじゃないですか……」
小林「ば、ばかっ!そ、そんなとこっ……」
「声、周りの事に聞こえちゃいますよ」
小林「くっ……」
「ふふふ、触り放題ですね、小林さん……」ツー
小林「ちょ、どこ触ってるの……!」
「声、大きいですよ、小林さん……」
小林「うぅっ……」
「小林さんって、どうして男物のスーツ着てるんですか?」
小林「そ、それは、楽だから……」
「ふふふ、ほんとにそれだけですか?」
小林「どういう意味さ」
「ほんとは、えっちな指がここのチャックを開けてくれないか、期待してそんな恰好してたんじゃないですか……」
小林「ば、ばかっ!そ、そんなとこっ……」
「声、周りの事に聞こえちゃいますよ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 22:49:47.51 ID:nZWVeFr20
小林(くっ、確かにさっきから周りの人達がこっちをチラチラ見てる気が……)
小林(こうなったら、前のチャックだけでも死守しないと!)
小林(両手でガードして……)
「あれ、小林さん前を抑えてどうしたんですか?」
「おしっこを我慢してるのでしょうか?」
小林(その手に乗るか、電車を降りるまで守りきれば私の……)
「じゃあ、こっちを頂きますね?」レロォ
小林「ひゃっ!?」ビクッ
「ふふふ、小林さんの首筋、甘くておいしいです……」レロォ
小林(こうなったら、前のチャックだけでも死守しないと!)
小林(両手でガードして……)
「あれ、小林さん前を抑えてどうしたんですか?」
「おしっこを我慢してるのでしょうか?」
小林(その手に乗るか、電車を降りるまで守りきれば私の……)
「じゃあ、こっちを頂きますね?」レロォ
小林「ひゃっ!?」ビクッ
「ふふふ、小林さんの首筋、甘くておいしいです……」レロォ
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 22:56:32.17 ID:nZWVeFr20
小林「や、やめろって!」ボソボソ
「んっ、おいしいです、こばやしさぁん♪」ペチャペチャ
小林(うう、こうもしつこくされると、変な気持ちに///)
小林(けど、これ以上身動きできないし、あまり動くと周りの人に気づかれる///)
「あー、手がお留守になっちゃってますよ、小林さん……」
小林「え、あっ」
「開けちゃいま~す♪」ジジジ
小林「お、おい、それ洒落にならないからっ」ボソボソ
「んっ、おいしいです、こばやしさぁん♪」ペチャペチャ
小林(うう、こうもしつこくされると、変な気持ちに///)
小林(けど、これ以上身動きできないし、あまり動くと周りの人に気づかれる///)
「あー、手がお留守になっちゃってますよ、小林さん……」
小林「え、あっ」
「開けちゃいま~す♪」ジジジ
小林「お、おい、それ洒落にならないからっ」ボソボソ
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 23:05:10.91 ID:nZWVeFr20
「ほらほら、えっちな指が隙間から侵入しちゃいますよ~」
「大丈夫です、じっとしていればすぐ終わりますから、ね?」
小林(だ、駄目だ手でガードしてると首を責められるし、首に気が向くと隙間に指が……)
小林「と、トール?ほんとに止めよ?ね?」
「……」
小林「ちゃんと判ってるからさ、これ冗談だよね、あはは、面白かった、だから、ね?」
「……」
小林「そ、そうだ、これからは毎朝トールに送ってもらうようにするから」
小林「それでいいでしょ?ね?ね?」
「……」
「大丈夫です、じっとしていればすぐ終わりますから、ね?」
小林(だ、駄目だ手でガードしてると首を責められるし、首に気が向くと隙間に指が……)
小林「と、トール?ほんとに止めよ?ね?」
「……」
小林「ちゃんと判ってるからさ、これ冗談だよね、あはは、面白かった、だから、ね?」
「……」
小林「そ、そうだ、これからは毎朝トールに送ってもらうようにするから」
小林「それでいいでしょ?ね?ね?」
「……」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 23:09:19.85 ID:nZWVeFr20
小林「ト、トール?」
「……どうしましょう、小林さん」
小林「な、なにが?」
「私も、ちょっとした悪戯のつもりだったんです」
「ちょっとビックリさらようかなーってだけのつもりだったんです」
小林「そ、そっか、そうだよね」ホッ
「けど……」
小林「え?」
「けど、小林さんが怯えたような声であんな事言うから……」
「縋るかのような声であんな事言うから、私、私……」
「す、凄くゾクゾクして、興奮してきちゃいました……」
小林「は?」
「と、止まりません、すみません、ごめんなさい……」ハァハァ
「……どうしましょう、小林さん」
小林「な、なにが?」
「私も、ちょっとした悪戯のつもりだったんです」
「ちょっとビックリさらようかなーってだけのつもりだったんです」
小林「そ、そっか、そうだよね」ホッ
「けど……」
小林「え?」
「けど、小林さんが怯えたような声であんな事言うから……」
「縋るかのような声であんな事言うから、私、私……」
「す、凄くゾクゾクして、興奮してきちゃいました……」
小林「は?」
「と、止まりません、すみません、ごめんなさい……」ハァハァ
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 23:59:17.71 ID:nZWVeFr20
「小林さん、好きです、大好きです」
小林「う、うわあ、再開するなっ」ボソボソ
「ごめんなさい、小林さんごめんなさい」
「指、入れちゃいますね、チャックの中に入れちゃいますね」
小林「だ、駄目だって、そこはっ///」
「駄目じゃないですよね、だって、だって小林さんも興奮してますよね」
「判りますよ、だって小林さん、汗かいてます」ペロォ
「いっぱい匂いが出てます、この匂いは、発情してる匂いです、ふふふ」レロォ
小林「そ、そんなわけ……んぁぅっ///」
「あははは、小林さん、こんな満員電車の中で発情して、変態みたいです、ふふふふ」
「ほら、声抑えないと、みんな見てますよ、気づかれちゃいますよ」
小林「う、うわあ、再開するなっ」ボソボソ
「ごめんなさい、小林さんごめんなさい」
「指、入れちゃいますね、チャックの中に入れちゃいますね」
小林「だ、駄目だって、そこはっ///」
「駄目じゃないですよね、だって、だって小林さんも興奮してますよね」
「判りますよ、だって小林さん、汗かいてます」ペロォ
「いっぱい匂いが出てます、この匂いは、発情してる匂いです、ふふふ」レロォ
小林「そ、そんなわけ……んぁぅっ///」
「あははは、小林さん、こんな満員電車の中で発情して、変態みたいです、ふふふふ」
「ほら、声抑えないと、みんな見てますよ、気づかれちゃいますよ」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 00:11:37.97 ID:g3Pk5o1S0
小林(うう、駄目な兆候だ、変な気持になってきた)プルプル
小林(それに、怖くて周りが見れない、気づかれてるかな、気づかれてないよね)プルプル
小林(何とか声を出さないようにやり過ごさないとっ)プルプル
小林(冷静に、冷静に……)ハーフーハーフー
「小林さんのここ、凄く熱いです、私の指でこんなになってくれてるんですね」ハァハァ
「ねえ、小林さん、姿は見えてないですけど、私は今」ハァハァ
「メイド服ですよ」ハァハァ
小林「……!」ビクン
「ほら、衣擦れの音が聞こえますよね」ハァハァ
「小林さんは、メイドにこんな事されちゃってるんですよ」ハァハァ
「満員電車の中でメイドにこんな事をされてるんですよ」ハァハァ
「メイドのいけない指で……」ハァハァ
「こんな所をさわられてるんですよ……」ハァハァ
小林(あ、やばい、やばいやばいやばい)
小林(これやばい)
小林(それに、怖くて周りが見れない、気づかれてるかな、気づかれてないよね)プルプル
小林(何とか声を出さないようにやり過ごさないとっ)プルプル
小林(冷静に、冷静に……)ハーフーハーフー
「小林さんのここ、凄く熱いです、私の指でこんなになってくれてるんですね」ハァハァ
「ねえ、小林さん、姿は見えてないですけど、私は今」ハァハァ
「メイド服ですよ」ハァハァ
小林「……!」ビクン
「ほら、衣擦れの音が聞こえますよね」ハァハァ
「小林さんは、メイドにこんな事されちゃってるんですよ」ハァハァ
「満員電車の中でメイドにこんな事をされてるんですよ」ハァハァ
「メイドのいけない指で……」ハァハァ
「こんな所をさわられてるんですよ……」ハァハァ
小林(あ、やばい、やばいやばいやばい)
小林(これやばい)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 00:19:59.65 ID:g3Pk5o1S0
「小林さん、メイドにもっといけないことされたいですか」
「だったら、だったら命令してください」
「もっと気持ち良くしてって、命令してください」
「そうしたら、わたし、わたし」
小林「わ、私は///」プルプル
「ほら、言っちゃいましょう、小林さん」チュッ
小林「んっ///」ビクッ
「小林さん、小林さん、小林さん」チュッチュッチュッ
「私は、小林さんのメイドですから、どんな事でも、してあげられますよ」
「どんな事でもです」
「どんな事でも」
小林「あ、う///」
「さあ?」
「だったら、だったら命令してください」
「もっと気持ち良くしてって、命令してください」
「そうしたら、わたし、わたし」
小林「わ、私は///」プルプル
「ほら、言っちゃいましょう、小林さん」チュッ
小林「んっ///」ビクッ
「小林さん、小林さん、小林さん」チュッチュッチュッ
「私は、小林さんのメイドですから、どんな事でも、してあげられますよ」
「どんな事でもです」
「どんな事でも」
小林「あ、う///」
「さあ?」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 00:24:32.39 ID:g3Pk5o1S0
小林「……と、とーる///」プルプル
「はぁい♪」
小林「わ、私は///」プルプル
「私は?」
小林「///」プルプル
「さあ、小林さん、正直になりましょう?」
小林「///」プルプル
「さあ、さあ、さあ!」
小林「い、今すぐ///」プルプル
小林「私の股間から手を抜いて///」プルプル
「……はい?」
「はぁい♪」
小林「わ、私は///」プルプル
「私は?」
小林「///」プルプル
「さあ、小林さん、正直になりましょう?」
小林「///」プルプル
「さあ、さあ、さあ!」
小林「い、今すぐ///」プルプル
小林「私の股間から手を抜いて///」プルプル
「……はい?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 00:27:49.41 ID:g3Pk5o1S0
小林(よ、よし、何とか欲求を抑えきった///)
小林(い、今のは危なかった、雰囲気に流されそうになった///)
小林(トールの姿が、メイド服が実際に見えてたら、やばかったかも///)
小林(けど、けどこれでトールも手を引いてくれるはず)ハーフーハーフー
小林(ふー、あとは私の身体のほてりがさめるのを待つだけ……)フー
「……」
小林「……トール、あの、早く手を抜いてくれると」
小林(い、今のは危なかった、雰囲気に流されそうになった///)
小林(トールの姿が、メイド服が実際に見えてたら、やばかったかも///)
小林(けど、けどこれでトールも手を引いてくれるはず)ハーフーハーフー
小林(ふー、あとは私の身体のほてりがさめるのを待つだけ……)フー
「……」
小林「……トール、あの、早く手を抜いてくれると」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 00:29:10.86 ID:g3Pk5o1S0
「いやです♪」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 00:52:14.14 ID:g3Pk5o1S0
この時、偶然電車に乗り合わせていたケツァルコアトルはこう語る。
「あの時、小林さんは欲望に流されずトール君を制止したんだよ」
「これは大したものだと思ったね、あの状況だと普通は性欲に流される」
「けど、彼女は自分の理性をはっきりと示して見せた」
「凄いよ」
「え?そのまま諦めるかと思ったかって?トール君が?」
「うーん、やはり君達は判っていない、トール君というドラゴンを」
「そりゃ、あんな返事されてしまうと普通は勝負ありだよね、普通は」
「でもこれはトール君の話だよね」
「トール君はね、その場で小林さんを押し倒したんだよ」
「うん、そうだよ、満員電車の中で」
「もうメチャクチャだよね」
「それからはもう、馬乗りだよ」
「うん、レズレイプみたいに、形振り構わずぺろぺろちゅっちゅと」
「小林さんも流石に声を抑えられなくてね、ヒドいもんだったよ」
「私もドラゴンやってる訳だから、トール君の伝説的行動は色々と聞いてたんだけどね」
「やっぱり実際に見ると鬼気迫るって言うか」
「憧れるよね、同じ種として」
「あの時、小林さんは欲望に流されずトール君を制止したんだよ」
「これは大したものだと思ったね、あの状況だと普通は性欲に流される」
「けど、彼女は自分の理性をはっきりと示して見せた」
「凄いよ」
「え?そのまま諦めるかと思ったかって?トール君が?」
「うーん、やはり君達は判っていない、トール君というドラゴンを」
「そりゃ、あんな返事されてしまうと普通は勝負ありだよね、普通は」
「でもこれはトール君の話だよね」
「トール君はね、その場で小林さんを押し倒したんだよ」
「うん、そうだよ、満員電車の中で」
「もうメチャクチャだよね」
「それからはもう、馬乗りだよ」
「うん、レズレイプみたいに、形振り構わずぺろぺろちゅっちゅと」
「小林さんも流石に声を抑えられなくてね、ヒドいもんだったよ」
「私もドラゴンやってる訳だから、トール君の伝説的行動は色々と聞いてたんだけどね」
「やっぱり実際に見ると鬼気迫るって言うか」
「憧れるよね、同じ種として」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 01:04:07.85 ID:g3Pk5o1S0
~会社~
小林「……酷い目に合った」
小林「何とか持病の発作で倒れたって事で言い訳しておいたけど……」
小林「うう、恥ずかしくてもうあの時間帯の電車に乗れない……」
小林「……」
小林「はぁ、帰ったらトールをこっぴどく叱らないとね」
小林「取りあえず、仕事するか……」
小林「……酷い目に合った」
小林「何とか持病の発作で倒れたって事で言い訳しておいたけど……」
小林「うう、恥ずかしくてもうあの時間帯の電車に乗れない……」
小林「……」
小林「はぁ、帰ったらトールをこっぴどく叱らないとね」
小林「取りあえず、仕事するか……」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 01:19:31.69 ID:g3Pk5o1S0
カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
小林「ふー、何とか一段落……」
「コバヤシー」
小林「え?」
小林「……」キョロキョロ
小林「……」キョロキョロ
小林「気のせいかな、今カンナちゃんの声が聞こえた気が……」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 01:22:53.14 ID:g3Pk5o1S0
クイックイッ
小林「え、誰かがズボンの裾引っ張ってる……」
小林「……」
小林「……」
小林「もしかして、カンナちゃんそこにいるの?」
「いるー」
小林「駄目じゃないか、勝手に会社まで付いてきちゃ……」
小林「というか、カンナちゃんは認識阻害使えないんじゃなかったっけ?」
「おぼえたー」
小林「そ、そっか……うーん、参ったなあ」
小林「会社にいても何も面白い事ないよ?暇なだけだよ?」
「……いい、コバヤシといっしょにいたい」
小林「もう、仕方ないなあ」
小林「じゃあ、なるべく私のそばにいるんだよ?」
「わあいー」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 11:33:28.40 ID:8xpJveoM0
「コバヤシのあしー」ペタペタ
小林「はいはい、足だね、足」カタカタカタカタ
「くつぬがすー」ゴソゴソ
小林「別にいいけど、無くさないでね」カタカタカタカタ
「くつしたぬがすー」ゴソゴソ
小林「もう、くすぐったいなあ」カタカタカタカタ
「……」クンクン
小林「……カンナちゃん、きたないよ」カタカタカタ
「……」クンクン
小林「もう、子犬みたいだなあ、カンナちゃんは」カタカタカタ
「……」ペロッ
小林「う……」
小林「はいはい、足だね、足」カタカタカタカタ
「くつぬがすー」ゴソゴソ
小林「別にいいけど、無くさないでね」カタカタカタカタ
「くつしたぬがすー」ゴソゴソ
小林「もう、くすぐったいなあ」カタカタカタカタ
「……」クンクン
小林「……カンナちゃん、きたないよ」カタカタカタ
「……」クンクン
小林「もう、子犬みたいだなあ、カンナちゃんは」カタカタカタ
「……」ペロッ
小林「う……」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 11:41:59.01 ID:8xpJveoM0
小林「カンナちゃん?」
「なにー」
小林「今、何かした?」
「なにもしてないー」
小林「……そっか」
小林(気のせいかな、何か温かい物で足の指を包まれた気が……)
「コバヤシー」
小林「え、なに?」
「コバヤシからトール様の体液の匂いがする……」
小林「う……」
「どうして?」
小林「えーと、それは、話せば長くなるんだよ」
「グルーミング?」
小林「グルーミング……毛繕いか、うん、まあそんな感じだね」
「……わかったー」
「なにー」
小林「今、何かした?」
「なにもしてないー」
小林「……そっか」
小林(気のせいかな、何か温かい物で足の指を包まれた気が……)
「コバヤシー」
小林「え、なに?」
「コバヤシからトール様の体液の匂いがする……」
小林「う……」
「どうして?」
小林「えーと、それは、話せば長くなるんだよ」
「グルーミング?」
小林「グルーミング……毛繕いか、うん、まあそんな感じだね」
「……わかったー」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 11:55:44.22 ID:8xpJveoM0
「じゃあ、私もコバヤシをグルーミングするー」
「するー」ヨジヨジ
小林「ちょ、カンナちゃん身体によじ登ってこないで」
小林「私、ほら、仕事中だし、降りようね」ムニュッ
小林「……ん?」
「つかまったー」ブラーン
小林「……うーん、気のせいかな、何かむにゅっとした感触が手に」
小林「まさかとは思うけど、カンナちゃん」
「なに?」
小林「……服着てないの?」
「うん、さっき認識阻害使ったら抜けた」
「するー」ヨジヨジ
小林「ちょ、カンナちゃん身体によじ登ってこないで」
小林「私、ほら、仕事中だし、降りようね」ムニュッ
小林「……ん?」
「つかまったー」ブラーン
小林「……うーん、気のせいかな、何かむにゅっとした感触が手に」
小林「まさかとは思うけど、カンナちゃん」
「なに?」
小林「……服着てないの?」
「うん、さっき認識阻害使ったら抜けた」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 12:16:05.16 ID:8xpJveoM0
小林「ううーん、そっか、脱げちゃったのか……」
「抜けたー」
小林「まあ、見えないんだから大丈夫……なのかな」
小林「けど、もし誰かとぶつかったりして認識阻害が解除されたら……」
小林「下手すると私は全裸の幼女を会社に連れ込んだ変態って事に……」
小林「かといって、ロッカーとかに閉じ込めるとかは論外だし……」
小林「……」
小林「よし、カンナちゃん、私の膝の上に座ろうか?」
「わーい、コバヤシのおひざー」ヨジヨジ
小林(体制的にちょっときついけど、こうしとけば誰にもぶつからないだろうしね)
「抜けたー」
小林「まあ、見えないんだから大丈夫……なのかな」
小林「けど、もし誰かとぶつかったりして認識阻害が解除されたら……」
小林「下手すると私は全裸の幼女を会社に連れ込んだ変態って事に……」
小林「かといって、ロッカーとかに閉じ込めるとかは論外だし……」
小林「……」
小林「よし、カンナちゃん、私の膝の上に座ろうか?」
「わーい、コバヤシのおひざー」ヨジヨジ
小林(体制的にちょっときついけど、こうしとけば誰にもぶつからないだろうしね)
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 12:21:53.34 ID:8xpJveoM0
「わー、コバヤシの机の上、変なものでいっぱいー」
小林「触っちゃだめだよ、お仕事の道具だからね」カタカタカタカタ
「なに叩いてるの?」
小林「んー、これはね、文字や数字をこの箱の中に記録させる為の道具なんだよ」
「文字や数字を、きろく……日記みたいなもの?」
小林「ああ、まあ、近いかも」
小林「毎日の進捗を記録して最後まで完成したら提出、みたいな感じだね」
「おおー」
小林(うーん、カンナちゃんやっぱり暇なんだろうなあ)
小林(けど、あんまり相手してあげてる時間もないし)
小林(そうだ)
小林「カンナちゃん、お菓子食べる?自販機に幾つか売ってあるから、買ってこようか?」
「いいの?」
小林「うん、私もちょっと休憩入れたかったしね……ちょっと行ってくるから椅子の上で待っててよ」
「わかったー、まってるー」
小林「触っちゃだめだよ、お仕事の道具だからね」カタカタカタカタ
「なに叩いてるの?」
小林「んー、これはね、文字や数字をこの箱の中に記録させる為の道具なんだよ」
「文字や数字を、きろく……日記みたいなもの?」
小林「ああ、まあ、近いかも」
小林「毎日の進捗を記録して最後まで完成したら提出、みたいな感じだね」
「おおー」
小林(うーん、カンナちゃんやっぱり暇なんだろうなあ)
小林(けど、あんまり相手してあげてる時間もないし)
小林(そうだ)
小林「カンナちゃん、お菓子食べる?自販機に幾つか売ってあるから、買ってこようか?」
「いいの?」
小林「うん、私もちょっと休憩入れたかったしね……ちょっと行ってくるから椅子の上で待っててよ」
「わかったー、まってるー」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 12:24:15.53 ID:8xpJveoM0
「コバヤシ、いっちゃった」
「……」
「毎日のしんちょくを、きろく」
「日記」
「……うん、覚えた」
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
「ふー」
「これでコバヤシの仕事も少しすすんだはず」
「えっと、きろくは……このボタン?」ポチー
「……」
「毎日のしんちょくを、きろく」
「日記」
「……うん、覚えた」
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
「ふー」
「これでコバヤシの仕事も少しすすんだはず」
「えっと、きろくは……このボタン?」ポチー
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 12:43:20.72 ID:8xpJveoM0
メール宛先:社内All
メール題名:おふろ
メール本文:
私はカンナカムイ、コバヤシの家に住んでいる雌である。
コバヤシは、昨日も私の身体に触れてきた。
その指先は凄く優しくて、私は耐えられず何度も身もだえしてしまう。
逃れようとしてしまう。
けれど、コバヤシは私を逃がさなかった。
容赦なく押さえつけられヌルヌルの液体を体に塗られ、私の火照った身体は隅々まで、余す事無く蹂躙された。
昨日も同じ目にあった。
明日もきっと同じ目に合うのだろう。
最初は戸惑っていたが、最近はすごく気持ちがよくなっている。
楽しみになってきている。
私をこんな気持ちにさせる人間は、コバヤシがはじめてだ。
一緒に居たい。
ずっと一緒に。
だから私は今日、コバヤシの会社に来ている。
コバヤシからは「どうして全裸なの」と笑われてしまった。
けど、コバヤシは許してくれた。
全裸でも許してくれた。
そんな優しいコバヤシが大好きです。
メール題名:おふろ
メール本文:
私はカンナカムイ、コバヤシの家に住んでいる雌である。
コバヤシは、昨日も私の身体に触れてきた。
その指先は凄く優しくて、私は耐えられず何度も身もだえしてしまう。
逃れようとしてしまう。
けれど、コバヤシは私を逃がさなかった。
容赦なく押さえつけられヌルヌルの液体を体に塗られ、私の火照った身体は隅々まで、余す事無く蹂躙された。
昨日も同じ目にあった。
明日もきっと同じ目に合うのだろう。
最初は戸惑っていたが、最近はすごく気持ちがよくなっている。
楽しみになってきている。
私をこんな気持ちにさせる人間は、コバヤシがはじめてだ。
一緒に居たい。
ずっと一緒に。
だから私は今日、コバヤシの会社に来ている。
コバヤシからは「どうして全裸なの」と笑われてしまった。
けど、コバヤシは許してくれた。
全裸でも許してくれた。
そんな優しいコバヤシが大好きです。
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 23:38:03.66 ID:g3Pk5o1S0
小林「カンナちゃん、チョコしかなかったけど、いいかな?」
「おかえりコバヤシー、チョコすきー」
小林「そっか、じゃあ、はい、もう一度膝においで?」
「うんー」モグモグ
小林「美味しい?」
「甘くておいし、コバヤシも、お口あーんして?」
小林「ん?私にもくれるの?ありがとね」アーン
「んー」チュー
小林「んぐっ!?」
「ちゅっ、ちゅっ、んっ……」
小林「ちょ、カンナちゃ、んぐぐっ」
「ぷはー」
小林「な、なにやってるのカンナちゃん!?」
「え?チョコ、甘くなかった?」
小林「も、もう、口移しはやめようよ……」
「おかえりコバヤシー、チョコすきー」
小林「そっか、じゃあ、はい、もう一度膝においで?」
「うんー」モグモグ
小林「美味しい?」
「甘くておいし、コバヤシも、お口あーんして?」
小林「ん?私にもくれるの?ありがとね」アーン
「んー」チュー
小林「んぐっ!?」
「ちゅっ、ちゅっ、んっ……」
小林「ちょ、カンナちゃ、んぐぐっ」
「ぷはー」
小林「な、なにやってるのカンナちゃん!?」
「え?チョコ、甘くなかった?」
小林「も、もう、口移しはやめようよ……」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 23:42:12.07 ID:g3Pk5o1S0
小林「取りあえず、仕事に戻ろう……」カタカタカタ
「コバヤシ、がんばれー」
ザワザワザワザワ
小林(……あれ、なんだろ)
小林(何か騒がしい気が……トラブルかな?)
小林(手伝った方がよいかもしれないけど……)
小林「……」チラッ
「……」モグモグ
小林(今日はカンナちゃんがいるから、やめとこっと)
「コバヤシ、がんばれー」
ザワザワザワザワ
小林(……あれ、なんだろ)
小林(何か騒がしい気が……トラブルかな?)
小林(手伝った方がよいかもしれないけど……)
小林「……」チラッ
「……」モグモグ
小林(今日はカンナちゃんがいるから、やめとこっと)
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 23:46:34.74 ID:g3Pk5o1S0
~数時間後~
小林「ふー、これはちょっと長引きそうかも……」カタカタカタ
小林「カンナちゃん、今日はちょっと帰るの遅れそうだけど、お腹は……」カタカタカタ
「……」
小林「カンナちゃん?」
小林「おかしいな、重みは感じるのに返事がない……」
小林「寝ちゃったの?」
「……」zzz
小林「はあ、もう、しょうがないなあ……」
小林「というか、ずっとカンナちゃんを膝に乗せてたから、膝に負担が……」
小林「……」グググ
小林「駄目だ、カンナちゃんを抱きかかえて起き上がろうとしても、腰が動かない……」
小林「まいったなあ、これ……」
「……」モゾ
小林「あれ、カンナちゃん起きた?」
小林「ふー、これはちょっと長引きそうかも……」カタカタカタ
小林「カンナちゃん、今日はちょっと帰るの遅れそうだけど、お腹は……」カタカタカタ
「……」
小林「カンナちゃん?」
小林「おかしいな、重みは感じるのに返事がない……」
小林「寝ちゃったの?」
「……」zzz
小林「はあ、もう、しょうがないなあ……」
小林「というか、ずっとカンナちゃんを膝に乗せてたから、膝に負担が……」
小林「……」グググ
小林「駄目だ、カンナちゃんを抱きかかえて起き上がろうとしても、腰が動かない……」
小林「まいったなあ、これ……」
「……」モゾ
小林「あれ、カンナちゃん起きた?」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/24(火) 23:53:54.53 ID:g3Pk5o1S0
「むにゃむにゃ、コバヤシのにおいー」スリスリ
小林「うう、そんな所に顔こすりつけたらくすぐったいって」
「いいにおい、あんしんする」ポー
小林「寝ぼけてるの、カンナちゃん」
「……コバヤシ」
小林「ん?」
「いれていい?」
小林「え、なにを?」
「しっぽ」
小林「ん、ちょっと待って?え、何処に?」
「コバヤシのにおいがいっぱいするトコロに」
小林「うう、そんな所に顔こすりつけたらくすぐったいって」
「いいにおい、あんしんする」ポー
小林「寝ぼけてるの、カンナちゃん」
「……コバヤシ」
小林「ん?」
「いれていい?」
小林「え、なにを?」
「しっぽ」
小林「ん、ちょっと待って?え、何処に?」
「コバヤシのにおいがいっぱいするトコロに」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/25(水) 00:00:27.60 ID:7rE7TzjC0
「あのね、私ね、コバヤシの匂いがいっぱいするトコロにしっぽを入れたいのー」
「つんつんしたい」
「私達の種族では、そうしてる」
「好きな人にそうしてる」
「私はコバヤシがすきー」
「コバヤシは私のこと好き?」
小林「いや、私もカンナちゃんは好きだけど……ちょっとだけ落ち着こう?」
「わーい、コバヤシも私の事すきー」
「じゃあ、いれるー」
小林「待った、待って、え、ちょ、あれ、私いつの間にかスラックスのチャックあいてる!?」
小林「い、いたたた……こ、腰が痛くて押しのけられない……」
「そーっと入れるのー」シュルルッ
小林「ひゃっ」
「つんつんしたい」
「私達の種族では、そうしてる」
「好きな人にそうしてる」
「私はコバヤシがすきー」
「コバヤシは私のこと好き?」
小林「いや、私もカンナちゃんは好きだけど……ちょっとだけ落ち着こう?」
「わーい、コバヤシも私の事すきー」
「じゃあ、いれるー」
小林「待った、待って、え、ちょ、あれ、私いつの間にかスラックスのチャックあいてる!?」
小林「い、いたたた……こ、腰が痛くて押しのけられない……」
「そーっと入れるのー」シュルルッ
小林「ひゃっ」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/25(水) 00:32:31.39 ID:7rE7TzjC0
小林(う、わ、スラックスの中に尻尾入ってきた)
小林(カンナちゃんの細長い尻尾が)
小林(く、くすぐったい……)
「コバヤシのにおいー、いいにおいー」ギュー
小林「だ、駄目だってカンナちゃん悪戯したらっ」
「いたずらじゃない、好きだからしてる」
小林「好きなのはわかったから、もうやめとこ?」
「んー……」
小林「ここ、会社だしさ、ね?」
「……」
小林「判ってくれた?」
「……えい」ニュルッ
小林(カンナちゃんの細長い尻尾が)
小林(く、くすぐったい……)
「コバヤシのにおいー、いいにおいー」ギュー
小林「だ、駄目だってカンナちゃん悪戯したらっ」
「いたずらじゃない、好きだからしてる」
小林「好きなのはわかったから、もうやめとこ?」
「んー……」
小林「ここ、会社だしさ、ね?」
「……」
小林「判ってくれた?」
「……えい」ニュルッ
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/25(水) 01:32:12.91 ID:7rE7TzjC0
「次の瞬間、私の下着の中に何かが侵入してきた」
「妙に暖かいそれは何か少し濡れていて」
「にゅるにゅるにゅると下着の中を這って進んだ」
「その事に対して危機感を抱くよりも前に、私の背筋に電流が走った」
「体を折り曲げて、思わずカンナちゃんに密着する」
「……うそ、なにこれ、きもちいい」
「にゅるにゅるが、凄く気持ちいい」
「え、カンナちゃんの尻尾だよねコレ」
「カンナちゃんは言ってた」
「好きな人の匂いのする所を尻尾でつつくって」
「それって、もしかして」
「もしかして」
「交尾?交尾なの?」
「って事は、あの尻尾ってカンナちゃんの生殖器?」
「いや、いやいやいやそれは流石に……」
「そこまで思考した所で、尻尾の先端がピタリと止まった」
「あ、やばい、そこはやばい、そんな所をあのにゅるにゅるで触れられると、私、私は……」
「妙に暖かいそれは何か少し濡れていて」
「にゅるにゅるにゅると下着の中を這って進んだ」
「その事に対して危機感を抱くよりも前に、私の背筋に電流が走った」
「体を折り曲げて、思わずカンナちゃんに密着する」
「……うそ、なにこれ、きもちいい」
「にゅるにゅるが、凄く気持ちいい」
「え、カンナちゃんの尻尾だよねコレ」
「カンナちゃんは言ってた」
「好きな人の匂いのする所を尻尾でつつくって」
「それって、もしかして」
「もしかして」
「交尾?交尾なの?」
「って事は、あの尻尾ってカンナちゃんの生殖器?」
「いや、いやいやいやそれは流石に……」
「そこまで思考した所で、尻尾の先端がピタリと止まった」
「あ、やばい、そこはやばい、そんな所をあのにゅるにゅるで触れられると、私、私は……」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/25(水) 01:37:23.83 ID:7rE7TzjC0
小林「か、かんなちゃん……」
「コバヤシー、身体が熱いの、大丈夫?」
小林「う、うん、だいじょうぶだからさ、も、もう、やめよ?」
小林「カンナちゃんが私のこと好きだってのは凄く良く伝わったから、ね?」
小林「これ以上されたら、わ、わたし、困った事になっちゃうから」
「コバヤシ、ふるえてるー」
小林「うん、ちょっと怖くてふるえてるんだ、ほ、ほら、はじめてだしさ」
小林「カンナちゃんはやさしくてよい子だから、私の言う事聞けるよね?」
小林「ね?」
「……」ゾクゾクッ
小林「あ……」
「コバヤシー、身体が熱いの、大丈夫?」
小林「う、うん、だいじょうぶだからさ、も、もう、やめよ?」
小林「カンナちゃんが私のこと好きだってのは凄く良く伝わったから、ね?」
小林「これ以上されたら、わ、わたし、困った事になっちゃうから」
「コバヤシ、ふるえてるー」
小林「うん、ちょっと怖くてふるえてるんだ、ほ、ほら、はじめてだしさ」
小林「カンナちゃんはやさしくてよい子だから、私の言う事聞けるよね?」
小林「ね?」
「……」ゾクゾクッ
小林「あ……」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/25(水) 01:44:25.62 ID:7rE7TzjC0
「それから終業までの時間、私は自分の机で突っ伏して過ごした」
「多分、声は漏れてなかったとは思う」
「ただ、不自然な痙攣はしていたかもしれない」
「何からにゅるにゅると液体が滑るような音も、もしかしたらしていたかも」
「幸い、同僚達は誰もその事には触れないでいてくれた」
「不自然なほど、触れないでいてくれた」
「7回ほど大きな波に襲われて、そこでカンナちゃんは満足してくれた」
「気を失わなかった自分を少し褒めてあげたい気分になった」
「多分、声は漏れてなかったとは思う」
「ただ、不自然な痙攣はしていたかもしれない」
「何からにゅるにゅると液体が滑るような音も、もしかしたらしていたかも」
「幸い、同僚達は誰もその事には触れないでいてくれた」
「不自然なほど、触れないでいてくれた」
「7回ほど大きな波に襲われて、そこでカンナちゃんは満足してくれた」
「気を失わなかった自分を少し褒めてあげたい気分になった」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/25(水) 01:50:23.84 ID:7rE7TzjC0
~数日後~
~自宅~
トール「小林さーん、まだ怒ってます?」
カンナ「ごめんコバヤシ……あんなに怒るとは思ってなかった……」
小林「……」
トール「もう認識阻害は悪用しませんから……ね?」
カンナ「やくそくするー」
小林「……」
トール「ほら、今日は小林さんが好きなオムライスですよ?ハートマークも書き込んじゃいますっ」
カンナ「私のも食べる?」
小林「……はぁ」
トール「あ」
カンナ「コバヤシ?」
小林「もう、ほんとに今回だけだからね?」
小林「次やったら、本当に絶交だよ?」
トール「はい!」
カンナ「うん!」
~自宅~
トール「小林さーん、まだ怒ってます?」
カンナ「ごめんコバヤシ……あんなに怒るとは思ってなかった……」
小林「……」
トール「もう認識阻害は悪用しませんから……ね?」
カンナ「やくそくするー」
小林「……」
トール「ほら、今日は小林さんが好きなオムライスですよ?ハートマークも書き込んじゃいますっ」
カンナ「私のも食べる?」
小林「……はぁ」
トール「あ」
カンナ「コバヤシ?」
小林「もう、ほんとに今回だけだからね?」
小林「次やったら、本当に絶交だよ?」
トール「はい!」
カンナ「うん!」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/25(水) 01:54:56.56 ID:7rE7TzjC0
小林「じゃ、まあ食事にしよっか」
トール「はい♪」
カンナ「おなかすいたー」
小林「あれ、カンナちゃんの分、随分量が多いね」
トール「そうなんですよ、最近カンナは食べる量が多くて」
カンナ「うん、ひとりぶんじゃないから」
小林「そっか」
トール「はい、小林さんスプーンです」
小林「ありがと」
カンナ「……」モグモグ
小林「……ん?」
トール「どうしましたか、小林さん」
小林「今、カンナちゃん変な事言わなかった?」
トール「え?何か言いましたっけ」
小林「うん、確か1人分じゃないとか……」
カンナ「にんしんしたから、ふたりぶんー」モグモグ
小林「そっか」
トール「はい、小林さんケチャップでハート書いちゃいますよ~」
カンナ「……」モグモグ
小林「……」
トール「……」
トール「はい♪」
カンナ「おなかすいたー」
小林「あれ、カンナちゃんの分、随分量が多いね」
トール「そうなんですよ、最近カンナは食べる量が多くて」
カンナ「うん、ひとりぶんじゃないから」
小林「そっか」
トール「はい、小林さんスプーンです」
小林「ありがと」
カンナ「……」モグモグ
小林「……ん?」
トール「どうしましたか、小林さん」
小林「今、カンナちゃん変な事言わなかった?」
トール「え?何か言いましたっけ」
小林「うん、確か1人分じゃないとか……」
カンナ「にんしんしたから、ふたりぶんー」モグモグ
小林「そっか」
トール「はい、小林さんケチャップでハート書いちゃいますよ~」
カンナ「……」モグモグ
小林「……」
トール「……」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/25(水) 01:57:24.20 ID:7rE7TzjC0
トール「え」
小林「え」
カンナ「……?」モグモグ
トール「カンナ、妊娠したんですか?」
カンナ「うん、はらんだー」
小林「だ、誰の子を!?」
カンナ「コバヤシのこどもはらんだー」
トール「……」
小林「……」
カンナ「おいしー」モグモグ
小林「え」
カンナ「……?」モグモグ
トール「カンナ、妊娠したんですか?」
カンナ「うん、はらんだー」
小林「だ、誰の子を!?」
カンナ「コバヤシのこどもはらんだー」
トール「……」
小林「……」
カンナ「おいしー」モグモグ
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/25(水) 02:09:47.97 ID:7rE7TzjC0
数ヵ月後、カンナは卵を1つ生んだ。
りっぱな卵だった。
卵は小林とカンナに数日間温められ、その卵からは女の子が孵化した。
小さな角を備えた、人間の女の子だった。
りっぱな卵だった。
卵は小林とカンナに数日間温められ、その卵からは女の子が孵化した。
小さな角を備えた、人間の女の子だった。
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/25(水) 02:17:11.80 ID:7rE7TzjC0
カンナ「おんなのこなのー」タカイタカーイ
バブー
小林「うわあ、可愛いなあ……ほら、トールも見てよ」
トール「ええ、可愛いですねえ、けど私が産む子の方がきっと絶対確実に可愛いですよ?」
小林「はいはい……身重なんだから、そうカリカリしない」
トール「だって、最近小林さんは卵ばかり見て私の相手してくれませんでしたし……」ウジウジ
小林「ごめんね、初めてだからちょっと過保護になり過ぎたかも」
トール「うー、だったら私も過保護にしてください」
小林「……うん、判ってるよ」ナデナデ
トール「あ……」
小林「これからは、ちゃんと甘えさせてあげるから、ね?」
トール「はい!」
バブー
小林「うわあ、可愛いなあ……ほら、トールも見てよ」
トール「ええ、可愛いですねえ、けど私が産む子の方がきっと絶対確実に可愛いですよ?」
小林「はいはい……身重なんだから、そうカリカリしない」
トール「だって、最近小林さんは卵ばかり見て私の相手してくれませんでしたし……」ウジウジ
小林「ごめんね、初めてだからちょっと過保護になり過ぎたかも」
トール「うー、だったら私も過保護にしてください」
小林「……うん、判ってるよ」ナデナデ
トール「あ……」
小林「これからは、ちゃんと甘えさせてあげるから、ね?」
トール「はい!」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/25(水) 02:18:36.09 ID:7rE7TzjC0
こうして小林さんちのドラゴン達はお互いの子にも恵まれて末永く幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
めでたし、めでたし。
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/25(水) 02:19:37.20 ID:7rE7TzjC0
≪愛があれば同性だろうが異種族だろうが妊娠できます!≫
完
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/25(水) 03:01:03.26 ID:WpcEWrf+o
じゃあ夜の生活の詳しい描写をRで続けましょうねー
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/25(水) 07:05:51.73 ID:dn6LieI90
尻尾で交尾するってんならトールの尻尾はやばない?
乙
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1485176618/
Entry ⇒ 2017.01.30 | Category ⇒ 小林さんちのメイドラゴン | Comments (0)
トール「小林さんを無視し続けたらどうなるか……」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 21:27:31.45 ID:mvGOAFez0
~自宅~
小林「おーい、トールー」
小林「いないの~?」
トール「……」
小林「何だ、いるじゃん」
トール「……」
小林「買い物行くんでしょ?お醤油が切れてるから一緒に……」
トール「……」
小林「トール?」
小林「おーい、トールー」
小林「いないの~?」
トール「……」
小林「何だ、いるじゃん」
トール「……」
小林「買い物行くんでしょ?お醤油が切れてるから一緒に……」
トール「……」
小林「トール?」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 21:30:43.85 ID:mvGOAFez0
小林「トール、返事してよ、機嫌悪いの?」
トール「……」
小林「はぁ……仕方ない、お醤油は私が買ってくるか」
トール「……」
小林「……じゃ、行ってきます」
トール「……」
小林「はぁ……仕方ない、お醤油は私が買ってくるか」
トール「……」
小林「……じゃ、行ってきます」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 21:34:05.01 ID:mvGOAFez0
~数時間後~
小林「ただいま~」
トール「……」
小林「お醤油、買ってきたよ」
トール「……」
小林「……まだ機嫌が悪いの?」
トール「……」
小林「私、何か変な事したかなあ……」
トール「……」
小林「……そっか」
小林「ただいま~」
トール「……」
小林「お醤油、買ってきたよ」
トール「……」
小林「……まだ機嫌が悪いの?」
トール「……」
小林「私、何か変な事したかなあ……」
トール「……」
小林「……そっか」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 21:36:54.46 ID:mvGOAFez0
小林「……うん、何時かこんな時が来るんじゃないかなって思ってた」
トール「……」
小林「トールはさ、ほら、ドラゴンだしさ」
トール「……」
小林「価値観って言うのかな、私たち人間とはやっぱり、会わない事もあるんだと思う」
トール「……」
小林「うん、だから……」
トール「……」
小林「今まで、ありがとうね、トール」
トール「……」
小林「楽しかったよ……」
トール「……」
小林「……」
トール「……」スタスタスタ
小林「あ……」
トール「……」
小林「トールはさ、ほら、ドラゴンだしさ」
トール「……」
小林「価値観って言うのかな、私たち人間とはやっぱり、会わない事もあるんだと思う」
トール「……」
小林「うん、だから……」
トール「……」
小林「今まで、ありがとうね、トール」
トール「……」
小林「楽しかったよ……」
トール「……」
小林「……」
トール「……」スタスタスタ
小林「あ……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 21:41:00.79 ID:mvGOAFez0
~外~
トール「……」
トール「……」
トール「……」
トール「え、えぇぇぇぇ……」
トール「ど、どうしてあんな流れになっちゃったんですか……」
トール「こ、小林さん諦めが早すぎますっ!」
トール「もっとこう、涙ながらに私を引き止めるとか!」
トール「服を脱いで身体で私を引き留めようとするとか!」
トール「そ、そんな流れを期待していたのに!」
トール「ど、どうしましょう、雰囲気に流されて無言で出てきてしまいました」
トール「早く、早く戻って誤解を解かないと……!」
トール「……」
トール「……」
トール「……」
トール「え、えぇぇぇぇ……」
トール「ど、どうしてあんな流れになっちゃったんですか……」
トール「こ、小林さん諦めが早すぎますっ!」
トール「もっとこう、涙ながらに私を引き止めるとか!」
トール「服を脱いで身体で私を引き留めようとするとか!」
トール「そ、そんな流れを期待していたのに!」
トール「ど、どうしましょう、雰囲気に流されて無言で出てきてしまいました」
トール「早く、早く戻って誤解を解かないと……!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 21:49:46.07 ID:mvGOAFez0
~自宅~
カンナ「コバヤシー、トール様は?」
小林「あー、うん……」
カンナ「?」
小林「トールは……ね、帰っちゃった」
カンナ「え……」
小林「あははは……」
カンナ「ど、どうして?どうしてトール様帰っちゃったの?」
小林「うん、多分、愛想を尽かされたんだと思う」
カンナ「そ、そんな事ない、トール様はコバヤシのこと、大好きだった」
小林「けど、私はトールの好意にちゃんと応えてあげられてなかったしさ……」
カンナ「コバヤシ……」
カンナ「コバヤシー、トール様は?」
小林「あー、うん……」
カンナ「?」
小林「トールは……ね、帰っちゃった」
カンナ「え……」
小林「あははは……」
カンナ「ど、どうして?どうしてトール様帰っちゃったの?」
小林「うん、多分、愛想を尽かされたんだと思う」
カンナ「そ、そんな事ない、トール様はコバヤシのこと、大好きだった」
小林「けど、私はトールの好意にちゃんと応えてあげられてなかったしさ……」
カンナ「コバヤシ……」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 21:58:32.48 ID:mvGOAFez0
小林「私はさ、甘えてたんだよ、トールに」
小林「トールはさ、私の事を好きだって言ってくれていた」
小林「けど、私は、性別を盾にその事を考えないようにしてた」
小林「トールからしたら、やっぱり辛かったんだと思う」
小林「きっと、知らないうちに傷つけてたんだろうな……」
カンナ「……」
小林「あ、そうだ、カンナちゃんも早く帰らないと」
カンナ「え……」
小林「だって、カンナちゃんは元の世界に戻るのにトールの力が必要なんだろ?」
小林「だったら……」
カンナ「……かえらない」
小林「え?」
カンナ「……」ギュッ
小林「カンナちゃん……」
カンナ「私は、コバヤシと一緒にいる……」ギュー
小林「トールはさ、私の事を好きだって言ってくれていた」
小林「けど、私は、性別を盾にその事を考えないようにしてた」
小林「トールからしたら、やっぱり辛かったんだと思う」
小林「きっと、知らないうちに傷つけてたんだろうな……」
カンナ「……」
小林「あ、そうだ、カンナちゃんも早く帰らないと」
カンナ「え……」
小林「だって、カンナちゃんは元の世界に戻るのにトールの力が必要なんだろ?」
小林「だったら……」
カンナ「……かえらない」
小林「え?」
カンナ「……」ギュッ
小林「カンナちゃん……」
カンナ「私は、コバヤシと一緒にいる……」ギュー
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 22:02:38.79 ID:mvGOAFez0
小林「けど、トールについていかないともう帰れないかもしれないよ?」
カンナ「……いい」
小林「本当に?もうお父さんとお母さんに会えないかもしれないんだよ?」
カンナ「……んぐっ」ウルッ
小林「ほら、泣きそうになった」
カンナ「そんなこと、ないっ」
小林「私の事は心配しなくていいからさ、帰ろう?ね?」ナデナデ
カンナ「……やっ!」ブンブン
カンナ「……いい」
小林「本当に?もうお父さんとお母さんに会えないかもしれないんだよ?」
カンナ「……んぐっ」ウルッ
小林「ほら、泣きそうになった」
カンナ「そんなこと、ないっ」
小林「私の事は心配しなくていいからさ、帰ろう?ね?」ナデナデ
カンナ「……やっ!」ブンブン
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 22:15:41.10 ID:mvGOAFez0
小林「もう、どうしてそんな強情なのさ」
カンナ「……だって」ブー
小林「だって?」
カンナ「……私は、誰かの特別になりたかったの」
小林「特別?」
カンナ「そう、トール様にとってのコバヤシみたいな」
カンナ「どんな陣営や種族の壁も越えられるような、特別に」
カンナ「私はコバヤシにそうなってほしかったけど、コバヤシにはトール様がいたから、諦めてた」
小林「カンナちゃん……」
カンナ「けど、けどトール様がコバヤシにとっての特別じゃなかったのなら」
カンナ「私が、私がなりたいの」
カンナ「コバヤシの特別に、私が」
カンナ「ずっと、ずっとそばにいるから、だから……!」
カンナ「……だって」ブー
小林「だって?」
カンナ「……私は、誰かの特別になりたかったの」
小林「特別?」
カンナ「そう、トール様にとってのコバヤシみたいな」
カンナ「どんな陣営や種族の壁も越えられるような、特別に」
カンナ「私はコバヤシにそうなってほしかったけど、コバヤシにはトール様がいたから、諦めてた」
小林「カンナちゃん……」
カンナ「けど、けどトール様がコバヤシにとっての特別じゃなかったのなら」
カンナ「私が、私がなりたいの」
カンナ「コバヤシの特別に、私が」
カンナ「ずっと、ずっとそばにいるから、だから……!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 22:17:25.22 ID:mvGOAFez0
~窓~
トール「……」
トール「……」
トール「……あ、あわわわ、な、なんで、どうして」
トール「どうしてカンナと小林さんがあんな会話してるんですか」
トール「どうして、小林さんもちょっと嬉しそうなんですか」
トール「どうして、カンナの頬はあんなに紅潮してるんですか」
トール「どうして、どうして、どうして、うががががが」
トール「……」
トール「……」
トール「……あ、あわわわ、な、なんで、どうして」
トール「どうしてカンナと小林さんがあんな会話してるんですか」
トール「どうして、小林さんもちょっと嬉しそうなんですか」
トール「どうして、カンナの頬はあんなに紅潮してるんですか」
トール「どうして、どうして、どうして、うががががが」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 22:23:19.36 ID:mvGOAFez0
トール「はぁ、はぁ、はぁ、だ、駄目です、自分の頭で処理できません」
トール「ここは誰かに相談を……小林さんから貰っていた携帯で……」ピピピピ
「トール君?どうかしたのかい?」
トール「エヘカトル?実はあれがあれしてこうなって……」
「……トール君」
トール「はい!何か状況を改善する妙案ありますか!?」
「……無理だよ、それは」
トール「え……」
「それはね、やってはいけなかった事なんだ」
「例え何か狙いがあったとしても、やってはいけなかったの」
「例え表面上仲直りできたとしても、トール君のやった事は消えないよ」
「小林さんの心の中で、ずっとしこりとして残り続ける」
「だから……」
ガチャッ
トール「……ファフニールさんに聞いてみましょう」ピピピピ
トール「ここは誰かに相談を……小林さんから貰っていた携帯で……」ピピピピ
「トール君?どうかしたのかい?」
トール「エヘカトル?実はあれがあれしてこうなって……」
「……トール君」
トール「はい!何か状況を改善する妙案ありますか!?」
「……無理だよ、それは」
トール「え……」
「それはね、やってはいけなかった事なんだ」
「例え何か狙いがあったとしても、やってはいけなかったの」
「例え表面上仲直りできたとしても、トール君のやった事は消えないよ」
「小林さんの心の中で、ずっとしこりとして残り続ける」
「だから……」
ガチャッ
トール「……ファフニールさんに聞いてみましょう」ピピピピ
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 22:29:44.07 ID:mvGOAFez0
「殺せ」
「奪った者を殺せ、奪われた者を殺せ」
「何も残すな、それらを記憶している者をすべて殺せ」
「殺し尽くせ」
トール「……」
トール「……」
トール「……」
トール「……ハイ」
「奪った者を殺せ、奪われた者を殺せ」
「何も残すな、それらを記憶している者をすべて殺せ」
「殺し尽くせ」
トール「……」
トール「……」
トール「……」
トール「……ハイ」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 22:48:45.97 ID:mvGOAFez0
~自宅~
小林「うん、判った、特別……というのは正直、まだ判んないけど」
小林「カンナちゃんがここにいてくれるっていうなら、私も嬉しいかな」
カンナ「やったのー」ギュー
小林「あはは、くすぐったいってカンナちゃん」
カンナ「コバヤシコバヤシコバヤシー!」ゴロゴロ
小林「おっと、そろそろ晩御飯の準備しないとね?」
小林「カンナちゃん、何か食べたいものある?」
カンナ「オムライスー」
小林「そっか、トールみたいに上手く作れないかもしれないけど、いいかな?」
カンナ「コバヤシのオムライスがいいー」
小林「……そっか」
小林「じゃ、ちょっと買い物行ってくるから」
小林「大人しく待っててね?」
カンナ「……」
小林「カンナちゃん?」
カンナ「……私も一緒に行く―」
小林「そう?」
カンナ「うん」
小林「うん、判った、特別……というのは正直、まだ判んないけど」
小林「カンナちゃんがここにいてくれるっていうなら、私も嬉しいかな」
カンナ「やったのー」ギュー
小林「あはは、くすぐったいってカンナちゃん」
カンナ「コバヤシコバヤシコバヤシー!」ゴロゴロ
小林「おっと、そろそろ晩御飯の準備しないとね?」
小林「カンナちゃん、何か食べたいものある?」
カンナ「オムライスー」
小林「そっか、トールみたいに上手く作れないかもしれないけど、いいかな?」
カンナ「コバヤシのオムライスがいいー」
小林「……そっか」
小林「じゃ、ちょっと買い物行ってくるから」
小林「大人しく待っててね?」
カンナ「……」
小林「カンナちゃん?」
カンナ「……私も一緒に行く―」
小林「そう?」
カンナ「うん」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 23:03:35.71 ID:mvGOAFez0
小林「よし、カンナちゃん、おんぶしてあげよっか」
カンナ「え、いいの?」
小林「うん、いいよ、だってさっきカンナちゃんから貰った言葉、凄くうれしかったし」
小林「だからそのお礼も込めてね?」
カンナ「わーい!コバヤシだいすきー!」
小林「よいしょっと……」
カンナ「ひくいー」
小林「あはは、ごめんね、背が低くて」
カンナ「でもきもちいいー」
小林「そっか」
カンナ「え、いいの?」
小林「うん、いいよ、だってさっきカンナちゃんから貰った言葉、凄くうれしかったし」
小林「だからそのお礼も込めてね?」
カンナ「わーい!コバヤシだいすきー!」
小林「よいしょっと……」
カンナ「ひくいー」
小林「あはは、ごめんね、背が低くて」
カンナ「でもきもちいいー」
小林「そっか」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 23:05:36.56 ID:mvGOAFez0
カンナ「ご飯食べたらおふろはいろー」
小林「うん、背中洗ったげるね」
カンナ「そのあとは、テレビ見るのー」
小林「今日は洋画やるからね、一緒に見よっか」
カンナ「見ながら抱っこしてほしいー」
小林「いいよ、今日は寒いしね」
カンナ「えへへ」
小林「ふふふ」
トール「……」
小林「うん、背中洗ったげるね」
カンナ「そのあとは、テレビ見るのー」
小林「今日は洋画やるからね、一緒に見よっか」
カンナ「見ながら抱っこしてほしいー」
小林「いいよ、今日は寒いしね」
カンナ「えへへ」
小林「ふふふ」
トール「……」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 23:14:28.63 ID:mvGOAFez0
トール「……」ピッピッピッ
トール「……あ、もしもし警察ですか、実は誘拐犯の情報を」
トール「はい、はい、幼女を自宅に連れ込んで……いいえ、身内とかじゃないみたいです」
トール「そうです、無理やりです、毎晩裸にして、はい、レズレイプしてるらしいです」
トール「ロリレズレイプです」
トール「ドラゴンロリレズレイプです」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 23:21:13.43 ID:mvGOAFez0
ピーポーピーポー
警察A「ほら、早く車に乗れ」
小林「ち、違う!違うんだって!」
カンナ「こ、こばやしー!」
警察B「こんな幼い子をドラゴンロリレズレイプするなんて、何て奴だ」
小林「し、してないって、そんなことしてないから!」
カンナ「コバヤシー!」
警察A「君、大丈夫かい?辛かっただろう?」
カンナ「辛くなかった、コバヤシ優しかった、だから連れていかないで」
警察B「恐らくショックのあまり、状況が出来なくなってるんだろう……可哀想に……」
警察A「君、何か、今何か欲しいものは無いかい?飴くらいなら……」
カンナ「欲しいもの?」
警察A「ああ」
カンナ「じゃあ、コバヤシの子をはらみたいー」
警察A「え……」
警察B「え……」
小林「え……」
カンナ「はらみたいー」
警察A「な、なんてことだ……そんな事を毎晩吹き込まれていたのか!」
小林「ち、違う!違うってば!カンナちゃん、変な事言わないで!」
カンナ「コバヤシの特別になりたい、つまりそういう事なの」
小林「くっ……」
警察A「ほら、早く車に乗れ」
小林「ち、違う!違うんだって!」
カンナ「こ、こばやしー!」
警察B「こんな幼い子をドラゴンロリレズレイプするなんて、何て奴だ」
小林「し、してないって、そんなことしてないから!」
カンナ「コバヤシー!」
警察A「君、大丈夫かい?辛かっただろう?」
カンナ「辛くなかった、コバヤシ優しかった、だから連れていかないで」
警察B「恐らくショックのあまり、状況が出来なくなってるんだろう……可哀想に……」
警察A「君、何か、今何か欲しいものは無いかい?飴くらいなら……」
カンナ「欲しいもの?」
警察A「ああ」
カンナ「じゃあ、コバヤシの子をはらみたいー」
警察A「え……」
警察B「え……」
小林「え……」
カンナ「はらみたいー」
警察A「な、なんてことだ……そんな事を毎晩吹き込まれていたのか!」
小林「ち、違う!違うってば!カンナちゃん、変な事言わないで!」
カンナ「コバヤシの特別になりたい、つまりそういう事なの」
小林「くっ……」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 23:36:31.08 ID:mvGOAFez0
~刑務所~
小林「ああ、なんでこんな事に……」
小林「けど、きっと大丈夫だよね」
小林「カンナちゃんがちゃんと証言してくれたら、きっと冤罪は晴れて……」
看守「おい、ドラゴンペドレズレイプ野郎、新入りだ」
看守「殺人犯らしいからな、精々気をつけろよ」
小林「え……」ビクッ
小林「ど、どうしよう、ちょっと怖いな……」
小林「殺人犯って、どんな人なんだろ……」
小林「ああ、なんでこんな事に……」
小林「けど、きっと大丈夫だよね」
小林「カンナちゃんがちゃんと証言してくれたら、きっと冤罪は晴れて……」
看守「おい、ドラゴンペドレズレイプ野郎、新入りだ」
看守「殺人犯らしいからな、精々気をつけろよ」
小林「え……」ビクッ
小林「ど、どうしよう、ちょっと怖いな……」
小林「殺人犯って、どんな人なんだろ……」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 23:46:00.74 ID:mvGOAFez0
トール「はーい♪殺人犯のトールでぇーす♪」
小林「……は」
トール「んふっ♪」
小林「と、トール!?なにやってんの!?」
トール「何って……殺人して監獄に入ってます」
小林「さ、殺人って、なんで!?」
トール「……」
小林「と、トール?」
トール「……小林さんの、為です」
小林「私の、ため?」
トール「はい、小林さんは、ドラゴンペドレズレイプの罪を犯しました」
小林「やってない、やってないからね?」
小林「……は」
トール「んふっ♪」
小林「と、トール!?なにやってんの!?」
トール「何って……殺人して監獄に入ってます」
小林「さ、殺人って、なんで!?」
トール「……」
小林「と、トール?」
トール「……小林さんの、為です」
小林「私の、ため?」
トール「はい、小林さんは、ドラゴンペドレズレイプの罪を犯しました」
小林「やってない、やってないからね?」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 23:48:22.82 ID:mvGOAFez0
トール「いえ、一度ついた烙印はもうとる事は出来ません」
トール「小林さんの人生には、一生その烙印が付きまとうんです」
トール「この社会ではそれは致命的な穢れです」
トール「小林さんはもう、墜ちるしかないんです……」
トール「だから、だから、私も……」
トール「私も一緒に、墜ちてあげます」
小林「そんな理由で、そんな理由で人を殺したの?」
トール「小林さんの人生には、一生その烙印が付きまとうんです」
トール「この社会ではそれは致命的な穢れです」
トール「小林さんはもう、墜ちるしかないんです……」
トール「だから、だから、私も……」
トール「私も一緒に、墜ちてあげます」
小林「そんな理由で、そんな理由で人を殺したの?」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 23:50:01.95 ID:mvGOAFez0
トール「そうですよ、私は今までも人間をたくさん殺してきましたから」
トール「今さら一人や二人増えた所で変わりません」
トール「軽蔑しますか?してくれてもいいですよ」
トール「けど、けどね、小林さんにはもう……私しかいないんです」
トール「私に頼る以外にないんです」
トール「でないと、貴女はずっと1人ですから」
トール「人間は一人では生きていけない、肉体的にも精神的にも……違いますか?」
小林「そ、それは……」
トール「……今だから言いますが、小林さんを無視していたのは気を引きたかったからです」
小林「え……」
トール「どうですか、つまらないドラゴンでしょう、私は」
トール「けど、些細な事ですよね、人を殺した事に比べれば」
トール「今さら一人や二人増えた所で変わりません」
トール「軽蔑しますか?してくれてもいいですよ」
トール「けど、けどね、小林さんにはもう……私しかいないんです」
トール「私に頼る以外にないんです」
トール「でないと、貴女はずっと1人ですから」
トール「人間は一人では生きていけない、肉体的にも精神的にも……違いますか?」
小林「そ、それは……」
トール「……今だから言いますが、小林さんを無視していたのは気を引きたかったからです」
小林「え……」
トール「どうですか、つまらないドラゴンでしょう、私は」
トール「けど、些細な事ですよね、人を殺した事に比べれば」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 00:03:11.88 ID:nZWVeFr20
ザワザワザワ
トール「はい!と言う訳でこの監獄にいる囚人の中での順列を決めまーす!」
トール「1番の上位存在はこちらの小林さんです」
小林「は、ははは……」
モブA「はあ?突然何言ってんの?そんな事認められるはずが……」
トール「はい、ドーン!」
ドガン
モブB「ひっ!い、一発であんなに吹き飛んだ!?」
トール「順列2位は私、トールです♪」
カンナ「3ばんめは私なのー」
トール「はい!と言う訳でこの監獄にいる囚人の中での順列を決めまーす!」
トール「1番の上位存在はこちらの小林さんです」
小林「は、ははは……」
モブA「はあ?突然何言ってんの?そんな事認められるはずが……」
トール「はい、ドーン!」
ドガン
モブB「ひっ!い、一発であんなに吹き飛んだ!?」
トール「順列2位は私、トールです♪」
カンナ「3ばんめは私なのー」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 00:04:43.96 ID:nZWVeFr20
「小林さんを無視し続けたらどうなるか……」
「結論、監獄の中でエンジョイする羽目になる」
「トール覚えました!」
完
「結論、監獄の中でエンジョイする羽目になる」
「トール覚えました!」
完
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 00:06:32.41 ID:nZWVeFr20
小林「トールを無視し続けたらどうなるか」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 00:45:51.12 ID:nZWVeFr20
~自宅~
トール「小林さーん!買い物行きますけど、何か必要なものあります?」
小林「……」
トール「小林さん?」
小林「……」
トール「疲れてるのかな……じゃ、ちょっと買い物行ってきますね?」
小林「……」
トール「小林さーん!買い物行きますけど、何か必要なものあります?」
小林「……」
トール「小林さん?」
小林「……」
トール「疲れてるのかな……じゃ、ちょっと買い物行ってきますね?」
小林「……」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 00:48:23.20 ID:nZWVeFr20
~数時間後~
トール「ただいまかえりました!」
小林「……」
トール(なんだろ、何時もはちゃんとおかえりって言ってくれるのに)
小林「……」
トール「あの、小林さん?もしかして、何か怒ってますか?」
小林「……」
トール「……小林さん」
小林「……」
トール「……」
小林「……」
トール「……もしかして」
トール「ただいまかえりました!」
小林「……」
トール(なんだろ、何時もはちゃんとおかえりって言ってくれるのに)
小林「……」
トール「あの、小林さん?もしかして、何か怒ってますか?」
小林「……」
トール「……小林さん」
小林「……」
トール「……」
小林「……」
トール「……もしかして」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 00:54:53.53 ID:nZWVeFr20
トール「もしかして、認識阻害が暴走して、私の姿が小林さんに見えなくなってしまったとか……」
小林「……」
トール「そうです、そうとしか考えられません」
小林「……」
トール「きっと、きっとそうですよね、小林さん」
小林「……」
トール「……ふ、ふふ、こばやし、さん♪」ソーッ
小林「……」
トール「やぁ♪」ダキッ
小林「……」
トール「はぁ、はぁ、小林さん、こばやさしぁん///」スリスリ
小林「……」
トール「いいですよね、直接、直接しちゃってもいいですよね///」ハァハァ
小林「……」
トール「ふふふふふ///」レロォ
小林「……!」ビクッ
トール「はあ、はあ、小林さんの老廃物が、老廃物が///」レロォレロォ
小林「や、やめっ……」
トール「あら?」
小林「……」
小林「……」
トール「そうです、そうとしか考えられません」
小林「……」
トール「きっと、きっとそうですよね、小林さん」
小林「……」
トール「……ふ、ふふ、こばやし、さん♪」ソーッ
小林「……」
トール「やぁ♪」ダキッ
小林「……」
トール「はぁ、はぁ、小林さん、こばやさしぁん///」スリスリ
小林「……」
トール「いいですよね、直接、直接しちゃってもいいですよね///」ハァハァ
小林「……」
トール「ふふふふふ///」レロォ
小林「……!」ビクッ
トール「はあ、はあ、小林さんの老廃物が、老廃物が///」レロォレロォ
小林「や、やめっ……」
トール「あら?」
小林「……」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 00:57:15.35 ID:nZWVeFr20
トール「おかしいですね、小林さん、今反応しました?」
小林「……」
トール「そうですか、気のせいですか、じゃあ……」モゾモゾ
トール「ふふふふ、じゃあ、こっちのほうの老廃物も、頂いちゃおうかな……」ジュルリ
小林「!?」
トール「小林さんの、お・し・り……」
小林「……」プルプル
トール「いただき、まぁす♪」ペロリ
小林「い、いい加減にしろー!」フガー
トール「きゃあ?」
小林「……」
トール「そうですか、気のせいですか、じゃあ……」モゾモゾ
トール「ふふふふ、じゃあ、こっちのほうの老廃物も、頂いちゃおうかな……」ジュルリ
小林「!?」
トール「小林さんの、お・し・り……」
小林「……」プルプル
トール「いただき、まぁす♪」ペロリ
小林「い、いい加減にしろー!」フガー
トール「きゃあ?」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 01:00:12.01 ID:nZWVeFr20
トール「もう、ちゃんと私の事が見えてるんじゃないですか小林さん」
小林「それゃ見えてるよ!」
トール「がっかりです、折角小林さんに色んな事を出来ると思ってたのに……」
小林「くっ///」
トール「けど、どうして私を無視なんてしてたんです?」
小林「……そりゃあ、私を陥れて刑務所になんて入れられたら無視の一つもしたくなるよ」
トール「もー、あれはエヘカトルに時間を巻き戻してもらってなかった事になったじゃないですか」
トール「ノーカンですよ、ノーカン」
小林「ほんとにそんな事で話が通ると思う?」
トール「はい、すみませんでした、反省してます……」
小林「はぁ……まあ、いいけどさ」
小林「それゃ見えてるよ!」
トール「がっかりです、折角小林さんに色んな事を出来ると思ってたのに……」
小林「くっ///」
トール「けど、どうして私を無視なんてしてたんです?」
小林「……そりゃあ、私を陥れて刑務所になんて入れられたら無視の一つもしたくなるよ」
トール「もー、あれはエヘカトルに時間を巻き戻してもらってなかった事になったじゃないですか」
トール「ノーカンですよ、ノーカン」
小林「ほんとにそんな事で話が通ると思う?」
トール「はい、すみませんでした、反省してます……」
小林「はぁ……まあ、いいけどさ」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 01:01:45.68 ID:nZWVeFr20
「トールを無視し続けたらどうなるか」
「私がレズレイプされそうになる」
「もう覚えたからな」
完
「私がレズレイプされそうになる」
「もう覚えたからな」
完
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 01:03:04.64 ID:nZWVeFr20
おわる
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 04:14:23.61 ID:FmJTX6OTo
無視されて涙目で絶望するトールが見たかったの!!
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1485088051/
Entry ⇒ 2017.01.27 | Category ⇒ 小林さんちのメイドラゴン | Comments (0)
| HOME |