【ペルソナ5】9股かけたけどやっぱりたった一人を決めていく・後編【安価SS】
1: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 17:46:08.54 ID:DWtugLYV0
≪このSSはクリア後のネタバレが潜んでいます。ご了承の方のみお読みください≫
ジュスティーヌ「2月(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483141399/)を終えて、あなたの刑務も佳境に入ってきました」
カロリーヌ「だが、今から入ってきた新人もいるだろう」
カロリーヌ「その為に我々がが軽くおさらいをしてやろう」
ジュスティーヌ「ゲーム本編の日付では私たちは既にあなた方には見えないはずですが、そこはお気になさらずに」
カロリーヌ「貴様の罪状は、9股という大罪だ!」
カロリーヌ「だが慈悲深い我らはお前がきちんと一人を選べばこの罪を許してやることにした」
カロリーヌ「ありがたく思え!」
ジュスティーヌ「ですが女心というものほどうつろいやすいものはありません」
ジュスティーヌ「2月に何があったかをきちんとあなた自身で把握し、正しい選択をしていけば」
ジュスティーヌ「おのずと道は開くのですが」
カロリーヌ「貴様のせいで色々と迷っている女も現れている」
カロリーヌ「懺悔の意味も込めて、今からおさらいしていくぞ!」
ジュスティーヌ「現在の信頼度はこのようになっています」
高巻杏
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★★★☆☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
★★★★★☆☆☆☆☆
御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★★★☆☆☆
川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆
大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
2: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 17:47:21.98 ID:DWtugLYV0
『一日の過ごし方と爆弾・デートスポットについて』
ジュスティーヌ「まずは自分が取れる行動は何かということを確認しましょう」
カロリーヌ「いちいちこんな初歩的なことも教えてやらんとわからんのか!」
ジュスティーヌ「愚か者の知性に合わせるにも我々の仕事ですよ、カロリーヌ」
カロリーヌ「ふん! まあいい」
カロリーヌ「お前は基本的には1日に2回行動できる」
ジュスティーヌ「昼と夜のターンと考えればわかりやすいかと」
カロリーヌ「1ターン相手と過ごせば★が1つ上がる、これが基本だ」
ジュスティーヌ「丸一日を相手に費やすこともできます」
ジュスティーヌ「その場合、3つ★が上がります」
カロリーヌ「何事もなければな、くくっ!」
ジュスティーヌ「丸一日を過ごすと誰かの乱入の可能性が非常に高くなります」
カロリーヌ「場合によっては恋敵と鉢合わせ、なんてこともあるわけだ!」
ジュスティーヌ「そう言った小さなイベントをここでは『爆弾』と呼んでいます」
ジュスティーヌ「爆弾が落ちた場合、★が減る可能性もあるわけです」
カロリーヌ「敢えて修羅場を見たいというのならば止めはしないがな!」
ジュスティーヌ「丸一日を相手に費やす場合、デートの場所はこちらである程度指定できます」
ジュスティーヌ「鉢合わせたくない相手が好そうな場所を避ける、という手が使えるという訳です」
カロリーヌ「そして逆もまたしかりってことだ!」
カロリーヌ「ちなみに爆弾の確率は作者の気分しだいだが、基本的には★の数が多いほどということだ」
ジュスティーヌ「そして1ターンのみだけであっても、爆弾がないとは言い切れません」
ジュスティーヌ「ですが確率としては格段に低いでしょう、堅実に行くこともまたあなたの選択です」
『プレゼントと所持金』
カロリーヌ「丸一日を相手に費やす場合、プレゼントを用意することもできる」
カロリーヌ「プレゼントが心に響けば★が1つ上がるぞ」
カロリーヌ「無論、相応の代金は必要だ。それは現世でもどこでも同じだ」
ジュスティーヌ「突発的な予想外の出費というのも時折発生します」
ジュスティーヌ「それに対し手持ちがなければ、信頼は下がるでしょう」
カロリーヌ「無様な姿を晒すのだから当然だな!」
ジュスティーヌ「プレゼントは自由安価です」
ジュスティーヌ「ですのでご自身でお考えください。相手の喜びそうなものと所持金を兼ね合わせて」
カロリーヌ「無論、相手が喜ばなければそのプレゼント代はムダ金に終わるがな!」
3: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 17:48:35.00 ID:DWtugLYV0
『相談コマンド』
ジュスティーヌ「プレゼントについて何がいいかわからないという愚か者もいるでしょう」
カロリーヌ「そういう時は相談を選ぶといい」
カロリーヌ「といっても、★が5以上ある女にのみでるコマンドだがな」
カロリーヌ「1ターン使って相手がヒントをくれる」
ジュスティーヌ「ですが当然、相手がその方の事を知らない場合、何もアドバイスのしようがないので」
ジュスティーヌ「それは選択肢に出てきません」
カロリーヌ「あと、相談した相手には何も★が上下しない。そういうことになった」
ジュスティーヌ「途中から湧いて出たアイデアなので作者の無計画性がここで露呈していますね」
ジュスティーヌ「ですが★が上がらないからといって何もないという訳ではありません」
ジュスティーヌ「その方が相手の事をどう思っているのかを知ることができるわけですから」
カロリーヌ「後々の選択肢に生かされる可能性が出るわけだ」
『★の数で……?』
カロリーヌ「★の数で相手の返答が変わるということがある」
カロリーヌ「お前がどれだけ信頼を得ているかということだ!」
ジュスティーヌ「信頼を得ていない状態で行動を起こしても、結果は見えています」
カロリーヌ「★の数についてはどのような選択になるかということにもよるが」
カロリーヌ「作者が必ず事前に決めた数に従って行動するとのことだ」
ジュスティーヌ「その事前に決めた数というのは、あなたには知らされません」
ジュスティーヌ「ですが我々がその点はしっかり見張っておくのでご安心を」
『エンディングは……?』
ジュスティーヌ「全てを乗り越え、ホワイトデーを迎えた時、★がMAXの女性を伴侶にすることができます」
カロリーヌ「いない場合はゲームオーバーだ、くくっ!」
カロリーヌ「複数いた場合は安価を複数取って最も多い者が伴侶となるぞ」
ジュスティーヌ「あなたの中のあなたが一人で頑張っても無駄ということです」
カロリーヌ「連投や明らかな不正行為は見逃さないからな! すれば刑に直接反映されるぞ!」
ジュスティーヌ「真面目にやってこそ、ゲームは楽しいもの……そういうことです」
4: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 17:49:49.37 ID:DWtugLYV0
カロリーヌ「だいたいこんなところだ。わかったか!?」
ジュスティーヌ「作者が安価を投下するのは大体20~21時の間を予定している、とのことです」
ジュスティーヌ「あなたが更生し、一人の女性をきちんと選択できるよう、私達は見守りましょう」
カロリーヌ「そしてひとつ言っておく」
ジュスティーヌ「選択はあなたの意思でするものであって、させられるものではありません」
カロリーヌ「我々からの忠告は以上だ」
カロリーヌ「せいぜい足掻けよ、囚人!」
ジュスティーヌ「それでは。できれば私達の出番がない事を祈りましょう」
…………
………
……
5: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 20:03:12.49 ID:DWtugLYV0
3月1日(水) 放課後
杏「あ、うん。よかった」
杏「誰にも聞かれない場所がいい、かな。いつものファミレスでいい?」
《ファミレス》
杏「…………」
(いつもの快活さとは打って変わって、今日は言葉が少ない……)
杏「あのさ」
杏「最近の私達、どう思う?」
1、旅行は楽しかった
2、どう思うって?
>>7
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 20:16:29.63 ID:u44mB1tDO
1
8: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 20:21:52.04 ID:DWtugLYV0
杏「うん。楽しかった。私も、楽しかったよ。だけど」
杏「…………」
杏「わかって、ないんだ」
杏「……いや、うん……」
杏「本当はさ、君に言うのは違うって思う」
杏「なんかズルいじゃん。陰口みたいでさ」
杏「だから、何も言いたくは……なかったけど……」
杏「…………」
杏「怖いんだよね」
杏「私さ、モデルとかやってて、君も見たけど……ミカみたいな子っているんだよ、女子って」
杏「女子ってさ、表情と感情を切り分けられるんだよね」
杏「そういうのが上手い子っていうのは、やっぱりいる」
杏「そういう子は怖い。何考えてるかわからなくて」
杏「私がそういうの、苦手だっていうのもあるけど」
杏「表情と感情を分けることができるってのは、それ自体は……悪くないんだけど」
杏「うん。悪いことではない……んだと思う」
杏「それでバランス保ってるとこあるし」
杏「ただ、本音を言えなくなってて」
杏「……訊ねるのも怖くて」
杏「もしかしたら、だけど」
杏「…………」
杏「なんだろう、見ててすごく、危ういっていうの?」
杏「普通にしてたら全然平気そうな顔してるのに、ふとした瞬間に簡単に壊れそうで」
杏「……私じゃ、何もできないのかもしれないなって……」
1、それは誰の事?
2、話せば何とかなる?
>>10
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 21:02:32.32 ID:tq5Rj2y80
1
11: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 21:07:32.70 ID:DWtugLYV0
杏「……言えない」
杏「さっきも言ったけど、今こうしているだけでも陰口みたいで気分はよくないから」
杏「名前まで出したら、フェアじゃないと思う」
杏「ごめん、曖昧なことばっかり言ってて」
杏「私も何が問題なのか、よくわかってなくて」
杏「単純に不安なだけなのかもだし」
杏「気のせいならいいのに、マジで」
杏「けどさ。……不安でさ」
杏「志帆にね、ちょっとだけ相談したんだ」
杏「そうしたら、一回話した方がいいって」
杏「でもその前に、ワンクッション置く意味でも君と話した方がいいかもねって言われてさ」
杏「ごめんね、君を混乱させるようなこと言って」
杏「もっとはっきり言いたいんだけど……」
杏「……あー、もう!」
杏「よし! 決めた! 話す! 多分!」
杏「このまま悩んでたって何も事態は変わらないんだしね」
杏「やっぱり直接話さないとね!」
杏「…………」
杏「でももし、それで君にとって良くない事になったら……」
1、自分でまいた種だ
2、杏が気にすることじゃない
3、大丈夫
>>13
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 21:12:44.74 ID:ZPeJ2jaKO
1
14: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 21:16:47.23 ID:DWtugLYV0
杏「いや本当そうだからね!? よくよく考えたら!」
杏「…………」
杏「うん。話してみる」
杏「なんか、曖昧な話ばっかりになって君にはよくわかんないかもしれないけど」
杏「私は、話して少し、楽になったかな」
杏「誰にも話せなかったからさ」
(杏は苦笑いを浮かべている)
杏+★2つ
《ルブラン》
カランコロン
惣治郎「いらっしゃい」
春「こんにちは、おじ様。コーヒーお願いします」
惣治郎「あいよ」
双葉「春! あのコレクション譲ってくれ!」
春「双葉ちゃんがそんなに食いつくとは思わなかったな」
春「いいよ。お父様の遺品になるけど私の趣味じゃないし、双葉ちゃんなら一緒に見られそうだしね」
春「よかったらあのシアターセットも譲ろうか?」
双葉「マジでか!?」
惣治郎「嬢ちゃん、あんまり双葉を甘やかさないでやってくれ。はい、コーヒー」
春「すみません。ですけどSFは私の趣味じゃないので」
春「やっぱり、好きな人に譲るのが父も喜ぶと思うんです」
惣治郎「いや、そっちはともかく、シアターセットとやらの方なんだが……」
惣治郎「話聞く限り、何百万もするんだろう……?」
春「引き取り手、探してるんですけどね。その方面は私詳しくなくて」
双葉「状態も良かったし、なんなら私が代わりにネットオークションで売ってやろうか?」
双葉「中古買取よりも高く売れると思うぞ」
春「うーん。考えておくね」
15: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 21:17:21.60 ID:DWtugLYV0
惣治郎「……あいつ、帰ってこねえな」
双葉「どっかで遊んでるんだろ」
春「今日は彼がいないことを知っていましたから、大丈夫ですよ」
春「おじ様のコーヒーが飲みたくなったんです」
惣治郎「嬉しいこと言ってくれるねえ」
春「あと双葉ちゃんにも会いに来たんだけどね」
春「時間が空いちゃったから。そうだ、お洋服一緒に買いに行かない?」
双葉「へ? ふ、服?」
春「双葉ちゃんのいつものファッションも双葉ちゃんらしくて素敵だけど」
春「お出かけ用のお洒落な服を何着か持っていていいと思うの」
双葉「け、けど……」
春「そうと決まったらマコちゃんも誘うね」
双葉「いや私まだ何も言ってないぞ!?」
春「…………」
春「マコちゃんから返事来ないな」
双葉「この時間で返事来ないのか? 学校は終わってるだろ?」
春「…………」
春「学校でも様子がなんとなくおかしかったし、昨日何かあったのかもね」
双葉「何かって、大丈夫なのか?」
春「多分大丈夫だよ」
春「本当に駄目な時はきっと話してくれるだろうし」
春「しばらく様子見ればいいと思うな」
双葉「そうだな。真ならきっと大丈夫だな」
春「…………」
春「何かあったにしても」
春「これからの方がもっと大変だろうしね」
双葉「そうだなー、春も真も大学行っちゃうしな」
春「そうだね」
春「…………」
春「双葉ちゃんは、いい子だね」
双葉「へ?」
春「そのままでいてほしいな」
双葉「?」
春「じゃあ、二人で行こうか」
双葉「え、春みたいなゆるふわな服着るのか!?」
春「試着だけでもしてみようよ。おじ様、双葉ちゃんお借りしますね」
惣治郎「あいよー、頼むわ。けど嬢ちゃんみたいにあんまり高い奴は勘弁してくれな」
春「今日は見るだけにしとくので大丈夫ですよ、双葉ちゃん行こ?」
双葉「そ、惣治郎! 裏切り者!」
16: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 21:18:34.37 ID:DWtugLYV0
…………
………
……
モルガナ「まだ半日空いてるな」
モルガナ「御主人の話では双葉と春はどっかにショッピングに行ったようだから、誘うのは難しいだろうな」
モルガナ「あと、真が調子悪そうだとも言ってたな」
モルガナ「…………」
モルガナ「誘うなら、怪盗団以外のメンバーになるが、どうする?」
どうしようか……
1、誘う
2、今日はもう休む
>>18
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 21:21:30.88 ID:DWtugLYV0
1
21: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 21:32:09.46 ID:DWtugLYV0
モルガナ「誰を誘うんだ?」
1、御船千早
2、武見妙
3、川上貞代
4、大宅一子
5、東郷一二三
>>23
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 21:44:23.28 ID:tq5Rj2y80
2
25: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 21:49:34.12 ID:DWtugLYV0
モルガナ「武見を誘うのか」
武見妙
★★★★★★★☆☆☆
モルガナ「武見には相談できるぞ」
モルガナ「武見が面識あるのは千早だけだな」
モルガナ「どうする?」
1、普通に誘う
2、千早について相談する
>>27
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 21:59:33.26 ID:6de2C7mY0
1
29: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 22:20:57.92 ID:DWtugLYV0
《武見医院》
武見「助かったよ、手が足りなくてね」
(何故か書類の整理を手伝わされている……)
武見「患者がいきなり増えたからね。前は楽だったんだけど」
武見「新薬の報告書も出さないといけないし、書類だけは本当に面倒」
武見「…………」
(武見は仕事に集中し始めた)
(黙々と作業を続ける)
子供の声「せんせー! こほこほ」
武見「まずは手を洗いなさい。喉の調子はだいぶ良くなったようですね」
母親「はい、ありがとうございます」
武見「君、256番のカルテとって」
(武見は子供と一緒に診察室に入っていった)
母親「ここ受付雇ったんですね」
母親「先生、一人で忙しそうでしたし、これで楽になりますね、きっと」
母親「最初は若いし近寄りがたくてどうかなと思ったんですけど」
母親「あ、今のは先生に内緒にしてくださいね」
母親「にしても最近の先生は本当に忙しそうですね」
母親「目も充血してるし、クマもできてますし」
母親「上手くメイクで隠してますけど、まだインフルエンザも流行っていますし」
母親「武見先生が倒れたら困りますね」
(かなりおしゃべり好きのようだ)
武見「お母さん。診察室へどうぞ」
母親「あ、はい」
…………、
武見「ふう」
1、お疲れ様
2、コーヒー飲む?
>>31
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 22:41:54.73 ID:tq5Rj2y80
2
32: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 22:48:01.24 ID:DWtugLYV0
武見「ん、ありがと」
武見+★1つ
武見「…………」
(また仕事に集中し始めた)
モルガナ(言われてみると確かに無理しているように見えるな)
モルガナ(医者にとって忙しい時期だと言ったらそれまでなんだが)
…………、
(数人の患者が来て診察の時間が終了した)
武見「ちょっと」
(武見が財布からお金をこちらに差し出した)
武見「これ。今日のバイト代」
武見「3千円あったらいいでしょ」
武見「労働に対する対価なんだからきちんと受け取っておいて」
(半ば無理矢理に渡された)
+3000円
所持金
¥83994
武見「…………」
(今日の武見は不可解だ……)
33: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 22:48:43.19 ID:DWtugLYV0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「杏殿の懸念は気になるな」
モルガナ「杏殿は勘が鋭いところがあるからな」
モルガナ「話をしてみる、か」
モルガナ「…………」
モルガナ「武見も今日は妙といえば妙だったな」
モルガナ「無理矢理に手伝わせたり、かと思えばバイト代渡したり」
モルガナ「らしいといえばらしいんだが、行動が一貫してない気がするんだよな」
モルガナ「真と鉢合わせた件で、お前とどう接していいのかわからなくなってるのかもな」
モルガナ「信頼も揺らいでいるみたいだ。このままじゃ武見の方から三行半突きつけられるかもな」
モルガナ「三行半の使い方あってるか?」
モルガナ「とにかく、誰か相談できる相手がいるといいんだが……」
モルガナ「疲れただろ。今日はもう寝ようぜ」
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★★★☆☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
★★★★★☆☆☆☆☆
御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★★★★☆☆
川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆
大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
34: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 22:49:39.54 ID:DWtugLYV0
3月2日(木) 放課後
モルガナ「今日はどうするんだ?」
どうしようか……
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>36
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 22:52:07.34 ID:tq5Rj2y80
5
40: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 22:54:25.26 ID:DWtugLYV0
(千早で行きます)
モルガナ「まだスケジュールは入れられるが、どうする?」
1、1日過ごす
2、他にも誘う
>>42
モルガナ「まだスケジュールは入れられるが、どうする?」
1、1日過ごす
2、他にも誘う
>>42
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 22:59:13.03 ID:tq5Rj2y80
2
43: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 23:00:23.73 ID:DWtugLYV0
モルガナ「誰を誘うんだ?」
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>45
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 23:02:16.99 ID:Ed7eOfduO
4
春先輩のご機嫌伺いたいです
春先輩のご機嫌伺いたいです
46: ◆86inwKqtElvs 2017/02/03(金) 23:08:12.51 ID:DWtugLYV0
御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆
モルガナ「今なら相談できそうだな」
モルガナ「けどうーん、千早は特殊な能力持ってるからな」
モルガナ「そのあたりは一回話聞いておこうぜ」
奥村春
★★★★★☆☆☆☆☆
モルガナ「今なら相談できそうだな」
モルガナ「春なら杏殿、真、双葉、川上について相談できるな」
モルガナ「どうする?」
1、普通に過ごす
2、相談する(杏)
3、 〃 (真)
4、 〃 (双葉)
5、 〃 (川上)
>>48
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/03(金) 23:30:45.56 ID:Nom3bvpko
2
54: ◆86inwKqtElvs 2017/02/04(土) 20:01:02.11 ID:fcsIcEJF0
《新宿・路上》
千早「あ、こんにちは」
(相談の件について話した)
千早「えっと」
千早「それはつまり、私に占ってほしいということでしょうか?」
千早「……すみません、難しいです」
千早「以前みたいに、あなたの想いを相手に届けるってことができなくなりました」
千早「多分、私があなたに……特別な感情を抱いたから」
千早「その思念が邪魔をしてるんだと思います」
千早「キーワードを見つけるぐらいならできると思うんですが……」
千早「ただ、以前と同じく代金はいただきます」
千早「あ、あのですね? これはつまり、貸し借りは0にしないといけないのです」
千早「無償で占うと、あなたは私に借りができるでしょう?」
千早「その借りは悪縁となって、あなたの心を縛ります」
千早「悪用しようと思えば、いくらでもできる力なんです」
千早「だから私みたいな力を持つ人間は、必ず報酬をとります」
千早「そうやって対価が払われることによって、縁が消えます」
千早「そうやって、自分の力が他者に及ぶことを防いでいるんです」
千早「対価は人それぞれですが、やっぱり金銭が一番わかりやすいんです」
千早「というわけで、代金は必要なんです」
モルガナ(わかるようなわからないような理屈だな)
モルガナ(まあ、千早もそれで食ってるわけだしな)
モルガナ(普通に相談はできるのか訊いてみろよ)
(占いなしに相談できるか訊いてみた)
千早「あ、それは大丈夫です! 私の知ってる範囲でしか無理ですけど」
千早「それはもう、目一杯力になります!」
(相談は他の人間と同じようにできるようだ)
千早「占料は以前と同じく5000円です。心に思い浮かべた人の事を占います」
千早「相談ならいくらでも乗りますよ」
どうしようか
所持金
¥83994
1、占ってもらう
2、相談に乗ってもらう
>>56
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/04(土) 20:19:36.79 ID:5ULHAXvDO
1
57: ◆86inwKqtElvs 2017/02/04(土) 20:36:35.65 ID:fcsIcEJF0
千早「誰の事を占いますか?」
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>60
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/04(土) 21:19:32.59 ID:r5BB5f/cO
4
61: ◆86inwKqtElvs 2017/02/05(日) 01:13:36.51 ID:kyE835q/0
千早「では、その人を思い浮かべてください」
(千早がカードを引いた)
千早「――――」
千早「…………」
千早「『狭量』『自覚』『破滅の覚悟』」
千早「…………」
千早「説明していきますね」
千早「本来は、穏やかな時間を好む母性と包容が本質の方です」
千早「ですが一方で自分とその周りを害するものに対しては、酷く冷徹になれる」
千早「そういう相反する性質を持っている方です」
千早「そして今、その方の自分と周りというのが、酷く狭くなっている」
千早「そしてそれをその方は自覚しているはずです」
千早「自分自身と、あなただけになっていることを」
千早「自覚しているからこそ安易に表には出さないでしょう」
千早「それだけの自戒は持っている方です」
千早「ですが破滅の覚悟と出ている以上、いずれ行動を起こします」
千早「えっと……質問は……」
千早「どうやって助けるかですよね、わかっています」
千早「ですけどその、言いにくいんですけど」
千早「非常に難しいと言わざるを得ないです」
千早「以前の私だったらすぐに諦めるように言っていたと思います」
千早「自分自身で破滅を覚悟している人間を助けられるわけがないからです」
千早「…………」
千早「ただ、自覚がある分、不条理な行動は起こさないでしょう。言動には必ず理由が存在するはずです」
千早「なので対話や駆け引きが可能な相手ではありますし、基本は誠実な方なので誰の言葉も真剣に聞くと思います」
千早「真剣に聞いて尚、破滅の覚悟を決めてしまっているのが問題なんですけど……」
千早「えっと、以上です」
千早「事態が変わったらまた違う結果になるかもしれませんけど、今はこれが限界ですね」
-5000円
所持金
¥78994
モルガナ「……千早じゃなかったらそんな馬鹿なって思うような結果だな」
モルガナ「春のやつ、本当にそこまで思い詰めてるのか……?」
モルガナ「……旅行ではあんなに楽しそうに笑っていたじゃないか……」
65: ◆86inwKqtElvs 2017/02/05(日) 20:08:15.58 ID:kyE835q/0
《ビッグバン・バーガー》
春「なんだかここに来るのも久しぶりな気がするな」
春「私にとって一番身近な場所の筈なんだけどね」
春「それで、相談って?」
(切りだし方が難しい……)
1、最近変わったことはなかった?
2、旅行の時はありがとう
3、杏の事で相談がある
>>67
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:12:43.03 ID:aICWUWPX0
2
68: ◆86inwKqtElvs 2017/02/05(日) 21:21:24.60 ID:kyE835q/0
春「ふふっ、楽しかったね」
春「うん。楽しかった。こっちこそありがとね」
春「うーん」
春「そういえば別荘でね、杏ちゃんが、お肌で悩んでるって言ってたんだ」
春「私から見たら十分綺麗だと思うんだけどな」
春「モデルって撮影の時期と実際の季節、相当ずれるみたいで」
春「今からもう夏物を撮影してたりするんだって」
春「だからね、外でも今の時期に露出多い恰好するから寒い以上に身体全体が乾燥しちゃうんだって」
春「モデルも大変だなって思うよ。杏ちゃんもすごいよね」
春「みんな、すごいよね」
(プレゼントのヒントは得られたかもしれない……)
春「…………」
(春は遠くを見つめている……)
春「……最近、この言葉が思い浮かぶんだ」
春「『配られたカードで勝負するしかない、それがどういう意味であっても』」
春「君に配られたカードはジョーカーだった」
春「君はたくさん助けてくれる人を作る事ができて、ジョーカーはやっと機能した」
春「ジョーカーって、力を発揮できなければどんなゲームでも無意味なカードなんだよね」
春「その力を発揮するのに必要だったのが、君を助けてくれる人だったんだと思う」
春「それを絆っていうのかな」
1、どういう意味?
2、何が言いたい?
>>70
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/05(日) 21:39:21.26 ID:K8sR83G9O
1
71: ◆86inwKqtElvs 2017/02/05(日) 21:45:55.23 ID:kyE835q/0
春「あはは、そんなに真面目に考えなくていいよ」
春「特に深い意味なんてないし」
春「女の子の言葉を真に受ける必要なんてないんだよ?」
(本当にそうなのだろうか……?)
春「こんなふうにね、他愛もないおしゃべりが楽しいの」
春「それじゃ、駄目かな?」
(春はいつも通りのにこやかな笑顔を浮かべている……)
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「うーん」
モルガナ「正直、混乱する情報ばかりだな」
モルガナ「千早の能力を疑ってるわけじゃないが、今日の春を見る限りとてもそんなふうには思えん」
モルガナ「杏殿の話が出ても普通だったしな」
モルガナ「…………」
モルガナ「千早の言葉を信じるなら、明日何かが起こるはずだ」
モルガナ「今日はもう寝ようぜ」
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★★★☆☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
★★★★★☆☆☆☆☆
御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★★★★☆☆
川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆
大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
72: ◆86inwKqtElvs 2017/02/05(日) 21:46:44.20 ID:kyE835q/0
3月3日(金) 放課後
《教室》
杏「…………」
モルガナ「……さて、どうするか」
モルガナ「とりあえず杏殿に話しかけてみ」
??「杏ちゃん!」
(春が教室の扉の前にいる……!)
杏「春……!」
春「ちょっと屋上でお話ししない?」
春「マコちゃんもいるんだけど」
春「あ、君はついてきちゃダメだよ? 女の子同士の秘密のお話なんだから、ね?」
杏「……わかった」
(杏は春についていった)
モルガナ「…………」
モルガナ「ワガハイ、ちょっと三人の様子を見てくる」
モルガナ「お前は駅のあたりででも待ってろ。見つかったら絶対ややこしくなるからな」
モルガナ「心配すんな。きっと大丈夫さ」
73: ◆86inwKqtElvs 2017/02/05(日) 21:48:21.38 ID:kyE835q/0
《屋上》
杏「…………」
真「話って?」
春「うん。単刀直入に訊くね」
春「彼の事、好き?」
真「……唐突ね」
春「そうかな。いずれ来ることだと杏ちゃんは気付いてたみたいだけど」
杏「まあ、避けられないよね。どうしても」
春「うん。そうだね、もうちょっと突っ込んだ話を訊くとね」
春「『怪盗団の居場所と彼の隣ならどっちをとる?』かってこと」
真「……意味が分からないんだけど」
春「分からない振りをするのはよそうよ、マコちゃん」
真「…………」
春「ねえ、二人は、例えば彼が私でもいいし他の女性でもいいけど、自分以外の誰かを選んだとして」
春「それを純粋に祝福できる?」
杏・真「……っ!」
春「私はね、できない」
春「そんなふうに諦めるには、私の中で彼の存在は大きすぎるから」
春「だからね、私は――怪盗団を捨てる事に決めたよ」
杏「……春、アンタマジで言ってるの?」
春「冗談に見えるのかな」
春「彼が私達の中から誰かを選んだら、私達は以前のようにはならないよ」
春「もう怪盗団自体の役目は終わってる。単なる仲良しごっこになるだけ」
真「……春。私は彼のことも大切だけど、あなたも含めて仲間の事も大切に思ってる」
真「あなたもそうだと思ってた」
春「大切だよ。怪盗団は、あのアジトは、とても大切な居場所」
春「でも、それを壊してでも、私は彼の隣にいたい」
春「壊さないと一緒にいられないというなら、私は怪盗団を壊すことを選ぶよ」
杏「……そこまで考えてるんだ」
春「ああ、でもね。両方を手に入れることができるなら、それが何よりも幸せだと思う」
春「だからね、二人にお願いに来たの」
春「彼のこと、諦めてくれないかな?」
74: ◆86inwKqtElvs 2017/02/05(日) 21:49:16.48 ID:kyE835q/0
杏・真「…………」
杏「何言ってんの?」
真「正気?」
春「真面目だよ。二人が自主的に諦めてくれれば、怪盗団を選んでくれれば」
春「私だってわざわざ怪盗団を壊すような真似、しなくて済むから」
杏「都合がよすぎるとは思わない?」
春「じゃあ、もう一度訊くね」
春「二人は私よりも彼を愛してるって言える?」
春「今のぬるま湯のような居心地のいい居場所を壊してでも、彼の隣にいたいって、思える?」
春「彼の隣に立つ為に、どこまで犠牲を払える?」
春「私は居場所も仲間も、犠牲にする覚悟はできてるよ」
真「……本気、なんだ」
杏「けど、させない、って言ったら?」
杏「怪盗団を壊すなんて言われて、黙ってられるわけないよね」
春「つまり二人は」
春「答えられないんだ。私の問いに」
春「…………」
春「中途半端」
真「……っ!」
春「その程度の気持ちなら、配慮する必要もなかったかな」
杏「!」
杏「春、撤回して」
杏「その程度とか勝手に決めつけないで」
杏「ちょっとマジでキレそうだから」
春「いいよキレて。その程度のことなんかどうとでもできるよ」
春「覚悟のない子に負ける道理はないから。違う?」
杏「アンタ、いい加減に……!」
真「無駄よ、杏」
真「今の春を怒鳴ろうが殴ろうが、意味がない」
真「これだけ決めてしまってる人間に言えることなんて、私には……ない」
春「…………」
真「ねえ、春。どうしてそこまでできるの?」
真「口だけじゃないよね。春はそんな言葉だけ並べる子じゃない」
真「どうして……?」
75: ◆86inwKqtElvs 2017/02/05(日) 21:50:13.76 ID:kyE835q/0
春「彼を愛しているから」
春「それ以上の理由が、必要なのかな」
春「逆に……それ以外に躊躇う理由って、あるのかな?」
真「…………」
春「時間はあげる」
春「私の覚悟よりも自分の覚悟が上だと思うなら私と同じ舞台に上がればいいし」
春「勝てない、と思うなら諦めればいいだけ」
春「諦めたら少なくとも、仲間の一人としての居場所は守れるよ」
真「…………」
真「……そうね。春の言いたいことはわかった」
真「さほど間違ってもいないと思う。いずれ考えないといけない問題ではあった」
真「あったよ、確かに……」
杏「…………」
杏「春。一つ、言っていい?」
春「うん。何かな」
杏「私、怪盗団を、あの場所を駆け引きの材料にしたこと、本気で怒ってる」
春「……そう」
春「それでどうするの?」
杏「どうもしない。今はね」
杏「ただ絶対に、心から謝らせる」
杏「越えちゃいけないラインを、春は越えた」
杏「そこだけは絶対に許さない。仲間だからこそ許しちゃいけない」
春「そう」
春「杏ちゃんはまだ私のこと、仲間だと思ってくれてるんだ」
春「甘いね。もうそんな話じゃないのに」
杏「させないって言ってるでしょ!?」
春「まだわからないのかな。できるかできないじゃなくて、するかしないかなんだよ」
春「私は“する”って決めたの」
杏「春!」
真「杏。黙って」
真「これ以上、話しても今は……意味がないから」
春「そうだね。もう言うべきことは言ったから」
春「もう私たちは仲間じゃなく、彼を巡っての敵同士だね」
76: ◆86inwKqtElvs 2017/02/05(日) 21:51:27.45 ID:kyE835q/0
春「…………」
春「ああ、でも、一ついいかな」
真「……まだ何か?」
春「このこと、双葉ちゃんには内緒にしない?」
春「双葉ちゃんの感情を考えると、いずれは知る事ではあるけど」
春「でもね。双葉ちゃんにとって、あそこは帰る家でもあるから」
真「…………」
真「それは、最後の良心ってやつなの? 春」
春「どう考えるかは自由だよ」
杏「…………」
杏「わかった。今の話は、三人だけの秘密にする」
春「そう。ありがとう」
(春は去っていった……)
杏「……真、どうす――?」
真「…………」
杏「真?」
真「どうして」
真「どうしてかな」
真「どうして私は何も言えなかったのかな」
真「中途半端だ、本当に……!」
杏「真、」
真「杏にはわからないよ!!」
杏「!」
真「春みたいに大切なものを犠牲にしてでも好きな人を選ぶこともできない!」
真「杏みたいに許せないと怒ることもできなかった!」
真「私が彼の隣に立っている姿が、どうしても浮かばない!」
真「わかってた! 私なんかよりずっと相応しい人がいるんだってことぐらい!」
真「私みたいな恋愛オンチなんかより、他の人の方がずっと――!」
真「…………」
真「なんでかなあ……」
真「あ、これだけ覚悟決めた春には負けるなって……悔しさすらなかった」
真「当然だとすら思った。あまりに簡単に納得できた」
真「杏みたいにその覚悟に怯まず、許せないと怒る事が、どうしてもできなかった」
真「それなら諦めて……春の言葉通り、仲間の一人として傍にいる方が、ずっとマシ……」
杏「真……!」
真「…………ごめん」
真「考える時間が……欲しい」
77: ◆86inwKqtElvs 2017/02/05(日) 21:52:00.44 ID:kyE835q/0
杏「……真」
杏「春の覚悟は、確かにとても強いのかもしれない」
杏「でも、それでも春の言ったことを許すわけにはいかない」
杏「許したら、私自身を許せなくなる」
杏「怪盗団は、たとえ役目を終えたとしても、私たちの大事な居場所だから」
杏「それを壊すなんて、絶対にさせちゃいけない」
杏「春は敵同士だって言ったけど」
杏「私はまだ、春を仲間だと思ってるから」
真「…………」
真「双葉には、どうする?」
杏「双葉には……確かにきついとは思う」
杏「私達も混乱してるし、今は話せない……」
真「うん……そうだね……」
真「私……どうすればいいのかな……?」
杏「真は、休んでていいよ」
杏「私が考える。真は十分、考えてきたと思うから」
杏「今の真じゃ……春の覚悟に呑まれるだけだと思うから」
モルガナ(…………)
《屋上前・下の階段》
モルガナ「春!」
春「モナちゃん」
モルガナ「悪いな、さっきの三人での会話、聞かせてもらった」
モルガナ「本気なのか、ってのは愚問だな。野暮なことしてるってのも自覚はあるさ」
モルガナ「けどな。それでも今の春をほっとくなら、ワガハイはお前の師匠じゃなくなっちまう」
春「…………」
モルガナ「言ったよな? お前に何かあったら、ワガハイはいの一番に駆けつけてやるってさ」
モルガナ「今はその時だろ?」
春「…………」
春「モナちゃん。私の話、聞いてくれる?」
モルガナ「ああ」
春「…………」
78: ◆86inwKqtElvs 2017/02/05(日) 21:52:52.13 ID:kyE835q/0
《駅前》
(モルガナはまだ来ない……)
春「あ、よかった。帰ってなかったんだね」
(春が息を切らせてこちらに走ってきた……)
春「モナちゃん、杏ちゃんやマコちゃんとも話すから先に帰っててくれって」
春「……ねえ、大事な話があるの」
春「ルブランに……君の部屋に寄っても、いいかな?」
(春の目は、真剣だ……)
(頷いて、ルブランに向かった)
《ルブラン》
春「こんにちは、おじ様」
惣治郎「おう、いらっしゃい」
春「おじ様。少し、上をお借りします」
惣治郎「…………」
惣治郎「今の時間なら、客も少ねえしな」
惣治郎「一時間ぐらい買い物してくるわ。看板もcloseedにしとく」
春「……お気遣い、ありがとうございます」
惣治郎「…………」
79: ◆86inwKqtElvs 2017/02/05(日) 21:53:35.24 ID:kyE835q/0
《自室》
春「…………」
春「うん。いろいろ考えたんだけどね。決めたよ」
春「私、君たちの仲間を辞める」
!?
春「杏ちゃんにもマコちゃんにも、モナちゃんにも話したよ」
春「勿論、みんな納得はしてない。でも私は決めたから」
春「…………」
春「どうしてそんなことをするのかって顔をしてるね」
春「そうだね、あえて言葉にするなら」
春「君を手に入れるのに、怪盗団が邪魔になった」
春「そういうことかな」
(春の表情はいつもと変わらず穏やかに笑っている)
春「結局ね、こうなるんだろうとは思ってた」
春「私のペルソナ、知ってるよね?」
春「私のペルソナ、ミラディはね」
春「『裏切り』の象徴だから」
春「私は自由を手に入れるために、お父様を裏切った」
春「なら愛の為に、仲間を裏切っても、何もおかしくはないよね?」
春「…………」
春「君のこと、愛してる」
春「誰にも渡したくない。君の隣にいたい」
春「その為なら、仲間も裏切る。必要なら、君のことも裏切る」
春「そして君を奪ってみせる」
春「…………」
春「ねえ」
(春がこちらの手を握って、春の頬に手を持っていく)
春「君は男の子で、私は女の子だよね」
春「そして今は私たち以外には誰もいなくて、二人きり」
春「この意味、分かるよね……」
(春の手はひどく冷たく、微かに震えている)
春「……怖くない、って言ったら嘘だよ」
春「だけどそれ以上に、君が欲しい」
春「君が私の傍にいてくれるなら、君の望むことはなんだってする」
春「身体が欲しいなら、いくらでもあげるよ……」
(声も震えて、今にも壊れそうだ)
…………、
このまま、春と結ばれていいのだろうか?
1、春を傷付けたくない
2、手を握り返す
80: ◆86inwKqtElvs 2017/02/05(日) 21:55:15.45 ID:kyE835q/0
↓3レスで多い方を選びます。
今日はこれまで。すごいところで切った気はしますがお疲れ様でした。
なんか色々一気に進みましたけど、なんか言い訳するべき気はしますけど、3日を書き終えてからにします、はい。
今日はこれまで。すごいところで切った気はしますがお疲れ様でした。
なんか色々一気に進みましたけど、なんか言い訳するべき気はしますけど、3日を書き終えてからにします、はい。
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/05(日) 22:17:46.34 ID:aICWUWPX0
1
89: ◆86inwKqtElvs 2017/02/06(月) 07:37:01.06 ID:MQCWmm8e0
BADEND読みたい方いるんですか?
まあ、春ちゃんはジョーカーと一緒にはなれるけど、幸せにはなれない感じです
希望あったら考えますが、どうしようかな……
まあ、春ちゃんはジョーカーと一緒にはなれるけど、幸せにはなれない感じです
希望あったら考えますが、どうしようかな……
94: ◆86inwKqtElvs 2017/02/06(月) 10:23:29.02 ID:MQCWmm8e0
ジュスティーヌ「あなたが更生し、一人の女性をきちんと選択できるよう、私達は見守りましょう」
カロリーヌ「そしてひとつ言っておく」
ジュスティーヌ「選択はあなたの意思でするものであって、させられるものではありません」
カロリーヌ「我々からの忠告は以上だ」
カロリーヌ「せいぜい足掻けよ、囚人!」
ジュスティーヌ「それでは。できれば私達の出番がない事を祈りましょう」
ベルベットルームの出番があるということは、すなわち……?
ただペナルティは考えています。選ぶ人がいるとは思ってなかったのであまり詳しくは考えていないのですが、
例えば今回の場合だと春の★が上がりにくくなるとか、爆弾落ちやすくなるとか、そんな感じの事を考えています。
97: ◆86inwKqtElvs 2017/02/06(月) 20:09:56.72 ID:8BxcyvzX0
春「……そっか。結構本当に覚悟してたんだけどな」
(春が離れた)
春「でもこれで、君は奪われる側で、私は奪う側になった」
春「予告状はもう、君の心に届いてる」
春「君はもう、私の言葉を、仕草を、無視できない」
(もう春の震えは止まって、いつも通りの春だ)
春「できるだけ早く、私の事を選んでほしいな」
春「犠牲は少ないに越したことはないからね」
(いつも通りの、穏やかな春の笑顔だ)
春「ああ、モナちゃんなら学校にいるよ。ある場所に鍵をかけて閉じ込めてる」
春「君に予告状を出すのを邪魔されたくなかったからね。そこはウソついちゃった」
春「竜司くんに学校に残ってもらうように頼んでおいたんだ。だから竜司くんに頼めばいいよ」
春「鍵はすぐそばにあるから、竜司くんがモナちゃんを助けてくれる」
春「竜司くんや祐介くんにどこまで話してるのかは知らないけど」
春「話したいなら話せばいいよ。君の好きなようにすればいいと思う」
春「私も好きにするから。どんなことをされても、私は止まるつもりはないから」
春「それじゃあ、またね」
(春はモルガナを閉じ込めた場所を教えると、去っていった)
(竜司に連絡しなければ……)
98: ◆86inwKqtElvs 2017/02/06(月) 20:11:02.45 ID:8BxcyvzX0
《ルブラン》
(竜司と祐介に連絡を取った)
(モルガナは竜司が無事見つけてくれた)
(惣治郎も含めて相談してみる)
モルガナ「だー! 春のやつ! いきなりワガハイをキャリーケースに閉じ込めて扉に針金巻いて南京錠3つ掛けやがった!」
竜司「連絡来た時は何事かと思ったぜ。モルガナが本当にいた時はもっとびっくりしたけどな」
竜司「お前も春にまんまと捕まるなよ」
モルガナ「うるっせえ! 春がいきなりそこまでやるとは思わなかったんだよ!」
祐介「大体の話は聞かせてもらったが」
祐介「モルガナにそこまでするということは、春は本当に本気なのだろうな」
竜司「っつうかリーダー、それは……マジで酷いぜ」
竜司「9股って……はあ」
祐介「何も言う気になれん」
竜司「いや逆だろむしろ言いたいことがありすぎるわ!」
竜司「なんだよそのハーレム!? 分けろよ少し!!」
モルガナ「今のこの状態を聞いてその言葉を言えるのはもはや凄いな」
祐介「しかし、言ってはなんだが、女同士の揉め事に俺たちが何かできるのか?」
竜司「しかも話聞くと相当深刻だしな」
モルガナ「あの春の様子は普通じゃない」
モルガナ「本人が言っていたように、“決めてしまった”んだろう」
惣治郎「だろうな。いつもならコーヒーの一杯は頼むのに今日は頼まなかった」
惣治郎「そのあたりでなんかあるんだろうなとはピンときたが、そこまでとはな」
祐介「それもここを離れるという意思表示なんだろうか……」
惣治郎「まあお前らの関係は完全に壊す気でいるな、嬢ちゃんは」
竜司「しっかしわっかんねえな」
竜司「そんなんやってリーダーと恋人とかなれると思うか普通?」
竜司「俺だったらそんなことされたらブチ切れて縁切るわってなるけどな」
モルガナ「ワガハイもわからん。けどそこまでしといて、ただ壊すだけっていうことはないだろう」
惣治郎「嬢ちゃんは大人を一番見てきてるからな」
惣治郎「嬢ちゃんなりの考え、勝算はあるはずだ」
祐介「モルガナの話だと、双葉に話さないようにと言っているが」
祐介「それは春の良心と見ていいのか?」
竜司「他に何があるんだよ?」
99: ◆86inwKqtElvs 2017/02/06(月) 20:11:47.97 ID:8BxcyvzX0
祐介「いや、なんというのか」
祐介「どんな犠牲も覚悟している人間が、双葉だけ特別扱いはいささか妙だなと思っただけだ」
モルガナ「確かに妙だな。双葉に変にやさしいというか」
惣治郎「俺の考えになるが」
惣治郎「普通に考えるなら、嬢ちゃんは双葉を敵に回したくないんじゃない。俺を敵に回したくないんだよ」
惣治郎「お前と俺の関係は簡単には切れないからな。法律の関係上、これからも続くもんだ」
惣治郎「双葉を傷付けて俺ともギクシャクしたら、影響は大きいからな」
竜司「……春のやつ、そこまで考えてるんすか……?」
惣治郎「わからん。これは俺の考えだ。ただ良心に縋るのはやめておいた方がいい」
惣治郎「覚悟を決めた女ほど怖えもんはないからな」
惣治郎「嬢ちゃんなりに意味はあると考えて行動した方がいいだろうな」
竜司「うーん……」
竜司「旅行、楽しそうにしてたと思ってたんだけどな」
祐介「最後の思い出作り」
祐介「本当にそのままの意味だったのかもしれんな」
モルガナ「とにかくだ」
モルガナ「発端は全てこいつの優柔不断さだ。こいつが悪い。どうしようもない」
モルガナ「だが今の春を放っておくと、杏殿も真も双葉も、多分まともじゃいられない」
竜司「モルガナが見てた限りだと、真がすでに限界っぽいしな……」
祐介「女心はよくわからんが、真にも何かしらのコンプレックスがあったのだろうか」
竜司「双葉にはどうする?」
竜司「俺は双葉に言うのはありだと思うぜ」
惣治郎「お、おい!」
竜司「そりゃマスターからすれば娘さんだろうけど、俺らにとっちゃ立派な仲間なんすよ」
竜司「双葉に話すなっていうのも春の提案だろ? 春の思い通りに黙っておくのがいいのかよ?」
祐介「だが双葉には刺激が強すぎるという意見には同意する」
祐介「杏と真も話さない方がいいと言ったんだろう?」
モルガナ「それも今思うと、完全に春のペースで話が進んでいたからな……」
モルガナ「ワガハイは、竜司の言葉にも一理あると思う」
モルガナ「ただ、双葉の心は普通より脆い面があるのも確かだ」
モルガナ「お前はどう思う?」
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
(今の信頼度で話しても大丈夫だろうか……)
1、話す
2、止めておく
>>101
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/06(月) 20:26:03.41 ID:wCh041FYO
2
119: ◆86inwKqtElvs 2017/02/07(火) 20:14:38.14 ID:WR1vRr8B0
竜司「そっか。まあお前がそう思うならそっちの方がいいんだろうな」
祐介「しかし、さっき竜司の言っていた『怪盗団を壊して一緒になれるのか』というのには、確かに疑問が残る」
竜司「あれか、壊してほしくなかったら一緒になれってことか?」
モルガナ「他の女を排除したい、ならわからんでもないんだが」
モルガナ「そういう部分って普通見せるもんなのか?」
モルガナ「ルートが確保されるまでターゲットに対して余計な警戒は抱かせない」
モルガナ「怪盗の基本だ、お前らも覚えてるだろ?」
祐介「予告状という言葉を出しているあたり、春はそのあたり意識していると思う」
祐介「春にとっても、この場所は重要なはずだ」
竜司「あたりめえだ、そうじゃないなんて言ったら春だろうとぶんなぐるわ」
竜司「男とか女関係ねえよ、俺らの仲間がそんな軽い気持ちなわけねえだろ」
モルガナ「…………」
(行き詰ってしまった……)
ブーブー、ブーブー、
!
(春からだ……!)
竜司「はあ!? あいつ何考えてんの!?」
モルガナ「なんて来た!?」
春『ねえ、明日デートしない?』
祐介「……それだけか?」
竜司「だけみたいだな」
モルガナ「とりあえず探りをいれてみろ」
1、断ったらどうする?
2、いきなりだな
>>121
121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 21:01:47.38 ID:82UkNpNa0
1
122: ◆86inwKqtElvs 2017/02/07(火) 21:08:00.77 ID:WR1vRr8B0
春『どうもしないよ、残念だなとは思うけど』
春『でも君に必要なのは時間と情報』
春『後者の部分に関しては利害は一致していると思うんだけど』
春『もう他の子に遠慮するつもりはないし』
春『私が何を考えているか、知りたいよね?』
竜司「やべえ、こういう駆け引きマジで無理……」
モルガナ「すぐに返事を入れることはない」
モルガナ「向こうが駆け引きを望むなら、こっちだって願ったり叶ったりだ」
モルガナ「駆け引きが可能なら、交渉が可能ってことだからな」
モルガナ「春のやつも、それを見越してる」
モルガナ「……多分、昔からできたんだろうな。自分の為に使わなかっただけで」
モルガナ「…………」
竜司「なあ、双葉がダメならとりあえず杏あたりには話入れとかねえ?」
竜司「俺らが知ってること、知らないだろ?」
竜司「杏には俺らが知ってること言っておこうぜ」
祐介「そうだな。力になれるかはともかく、一緒に考える仲間がいることを改めて伝えた方がいい」
竜司「それにぶっちゃけ俺らだけで考えてもわかんねえし」
竜司「じゃあ、伝えるぜ?」
(頷くと竜司は杏に電話をかけた)
――――
竜司「ん、そういうことだから。俺らも春が抜けるとかありえねえし」
竜司「わかった。お前も無茶すんなよ」
モルガナ「どの口が言うか、このパツ金鉄砲玉」
(通話を切ったようだ)
竜司「真には言わないでほしいだとよ」
竜司「杏のやつも結構ダメージ来てるみたいなのに、な」
祐介「それで、春の誘いにはどうするんだ?」
モルガナ「…………」
モルガナ「もう少し時間はある」
モルガナ「ジョーカー。お前が信用できる女にこの事態を話してみないか?」
モルガナ「女性の意見を聞いた方がいい。けど相手は慎重に選べ」
モルガナ「春の行動にキレて話がややこしくなる可能性があるからな」
モルガナ「……ワガハイたちだけじゃ、限界があると思う」
どうしようか……
1、御船千早
2、武見妙
3、川上貞代
4、大宅一子
5、東郷一二三
6、誰にも話さない
127: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 22:34:32.89 ID:mntAPbtfO
2
134: ◆86inwKqtElvs 2017/02/08(水) 20:05:13.61 ID:+2ga/Imh0
モルガナ「武見か。……最近大変そうだが」
モルガナ「確かに大人の女の意見は聞けるかもな」
竜司「確か、美人女医さんだっけ?」
惣治郎「双葉も診てくれた。ファッションセンスと無愛想なとこを無視すればいい医者だ」
祐介「あの時はそれどころじゃ無かったが、あの女性か」
(チャットで時間取れないか訊いてみた)
武見『まだ病院にいるよ』
武見『診察時間が終わった後で良ければ』
惣治郎「診察時間ってもう終わるんじゃねえか?」
竜司「なら行って待った方が早くね?」
祐介「ご主人、今日は時間をとらせてもらってもよろしいか?」
惣治郎「厄介な事態に付き合うな、お前らも」
惣治郎「若いうちの火傷ならまあいいだろ。けど真面目にしないと人生無茶苦茶になるからな」
惣治郎「女は本当に怖えぞ」
モルガナ「御主人の過去に何があったんだ……」
(惣治郎は火を落として帰っていった)
(竜司と祐介は自室に待たせて、武見医院に向かった)
135: ◆86inwKqtElvs 2017/02/08(水) 20:06:06.61 ID:+2ga/Imh0
《武見医院》
(事情を説明した)
武見「それで?」
(武見の反応はそっけない)
武見「その子の事詳しく知らないけど、全然大したことないよ」
武見「友達に忠告送って君にも釘刺してる」
武見「本当に厄介な女ならお酒に睡眠薬入れて既成事実作ったりするからね」
武見「ちなみにこれでまだマシなレベルの女だから」
モルガナ(うーん)
モルガナ(春と面識がないせいか、武見からは危機感感じないな)
モルガナ(もっと酷い中傷とか受けてきてるだろうしな。春なんか小娘程度にしか思ってないのかもしれん)
武見「とりあえずさ、君を巡ってグループでもめ事がいずれ訪れるのはわかってたことなんじゃないの?」
武見「だからその子は行動に移したんでしょ、止められないのがわかってるから」
武見「ずるずる余命を引き延ばすぐらいなら自分の手でとどめを刺したい」
武見「賛成するつもりはないけど、いたってまともな思考だと思うけどね」
武見「そんなまともな子なら私は心配することないと思うけど」
1、怪盗団を壊されたくない
2、今の状態がまともだとは思えない
>>137
137: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 20:10:38.95 ID:786VotrhO
2
138: ◆86inwKqtElvs 2017/02/08(水) 20:15:33.49 ID:+2ga/Imh0
武見「まともじゃない、ね。じゃあ昨日までの君たちは、お互い本音も言えない状態でまともだったって言えるの?」
武見「無意味に延命したって、生きる意味がないなら患者は生きられない」
武見「尊厳死を望む患者や家族もいる。私はその考えは賛成できなくても尊重はされるべきだと思う」
武見「なにより、全てが君の自業自得としか思えない」
(武見の言葉は冷たい)
武見「怪盗団には助けてもらったし、君にも助けてもらった」
武見「怪盗団が解散するのは確かに辛い、私にとってもね」
武見「けど、その原因は私じゃない。君にある」
武見「その春って子は確かにトリガーを引いたかもしれないけど、その火種はずっと燻っていたんでしょう?」
武見「私は私に関わってこない限り、君たちの問題に口出しするつもりはない」
武見「私は医者なの。医者の役目は病気を治療したいと願う患者の助けになる事」
武見「健康でまともな人間にメスを入れるような真似をするつもりはない」
(武見の口調は静かだが厳しい)
モルガナ(……武見は一匹狼貫いてたからな)
モルガナ(むしろ一人で立ち回ろうとする春の方に共感しちまってるのかもしれない)
モルガナ(……明日の誘いだけどうすればいいか訊いてみようぜ)
(明日の誘いについてどうした方がいいか訊いてみた)
武見「…………」
武見「その子は話が通じるんでしょ?」
武見「その子の考えが知りたいなら誘いに乗ってもいいんじゃない?」
武見「実際その子もそれを餌にしているなら、何も得られないってことはないでしょう」
武見「誘いに乗らなかったら、多分別の行動をその子取るよ」
武見「多分、君にとって都合の悪いベクトルの行動をね」
武見「それが何かまでは知らないけど。駆け引きってそういうものでしょ」
(武見はここで話を打ち切った)
モルガナ(……帰ろうぜ。武見の意見も参考にしてあいつらにも相談してみるしかねえな)
武見「…………」
139: ◆86inwKqtElvs 2017/02/08(水) 20:16:54.98 ID:+2ga/Imh0
《自室》
竜司「まとも、ねえ……?」
祐介「普段の春を知らないとそう言えるのかもしれないが」
モルガナ「ちょっとワガハイたちも春の予想外の行動に浮き足立ってるのかもしれん」
モルガナ「少し冷静になる必要はあるのかもな」
祐介「その女医は誘いには乗った方がいいと言ったんだな?」
モルガナ「断った場合の行動が読めないのと、あとこちらの情報不足を向こうが餌にしているところが理由だな」
モルガナ「春はわかってやってるんだ。こっちの心理や行動を読んで、全部を敵に回すつもりでいる」
モルガナ「…………」
竜司「俺は明日の誘いについては女医さんの言葉に賛成だぜ」
祐介「同意見だ」
祐介「下手に刺激しない方がいい」
竜司「いざって時の為に俺らもついて見張っとくってのは?」
モルガナ「尾行か。それもありだが、見つかった場合がな」
祐介「すまないが、いざという時の場面というのはどういう場面になるんだ?」
モルガナ「鉢合わせだな」
竜司「他に8人いるからな……」
祐介「なら竜司は真についていたらどうだ?」
祐介「杏は知っているから伝えておけば上手く避けられるだろう」
祐介「俺は双葉についておく」
竜司「なんで俺が真でお前が双葉なんだ?」
祐介「勉強教えてもらえ」
モルガナ「なるほど!」
竜司「なるほどじゃねえよ!」
祐介「いや、真面目だ。口実としてはそれが一番自然だろう」
モルガナ「双葉は御主人と一緒にルブランにいるだろうな」
竜司「……まあしゃあねえ。真との勉強って肩こるんだよな、休めなくて」
竜司「とりあえずそれでうちのメンバーがお前と春と鉢合わせる可能性は消えたか」
モルガナ「うーん、全員に予定訊くわけにはいかないしな」
モルガナ「運頼りだな。鉢合わせない事を願うしかない、か」
祐介「行く場所をこちらから指定することはできるんじゃないか?」
竜司「それで確率下げれるかぁ?」
モルガナ「向こうのペースに全部付き合うことはない。場所ぐらいは指定していいだろう」
どうしようか……
1、井の頭公園
2、美術館
3、神保町
4、デスティニーランド
5、プラネタリウム
6、元町中華街
142: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 22:36:34.58 ID:uuwe0h62O
1
ぶっちゃけ全然わからん
ぶっちゃけ全然わからん
143: ◆86inwKqtElvs 2017/02/08(水) 22:45:06.08 ID:+2ga/Imh0
モルガナ「大体決まったな。春に返信してやれ」
(チャットを送った……)
ブー、ブー、
春『嬉しいな。結構断られるんじゃってひやひやしてたけど』
春『君と行くならどこでも嬉しいよ。ホントだよ?』
春『明日が楽しみだね。君はきっと違うんだろうけど』
春『じゃあ、また明日ね』
竜司「しっかし春のやつ、わっけわかんねえなあ……」
竜司「俺は現場見てないってのもあるけど、でもモルガナ閉じ込めてたのは確かだしな」
祐介「だが春が悪い方向に向かっているのは確かだろう」
モルガナ「それでも春はワガハイたちの仲間だ」
モルガナ「勝手に抜けることなど許さない!」
モルガナ「異論はないな?」
竜司「ああ!」
祐介「杏の言うように、一回謝ってもらう必要はあるがな」
モルガナ「そうだな。高級なお肉でもおごってもらおうぜ」
竜司「フォアグラまた食べてえしな!」
モルガナ「…………」
…………
………
……
144: ◆86inwKqtElvs 2017/02/08(水) 22:46:05.25 ID:+2ga/Imh0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「春に振り回された一日だったな」
モルガナ「…………」
モルガナ「……正直言うとな、迷ってる」
モルガナ「ワガハイたちのやろうとしていることは、ただの現実逃避かもしれん」
モルガナ「武見が言っただろう、春はまともだと」
モルガナ「春はただ現実を把握して、自分でちゃんと選んだのだとしたら」
モルガナ「むしろワガハイたちの方が、現実を見てないのだとしたら……」
モルガナ「…………」
モルガナ「お前が誰か一人を選んだとして、残りの8人はどうなる?」
モルガナ「杏殿と真は、お前が他のやつを選んで祝福できるかという問いに答えられなかった」
モルガナ「答えられなかったことが、答えなんじゃないのか?」
モルガナ「……お前は罪深いな」
モルガナ「けど、それでも……春が自分から、仲間を、絆を壊していこうとする姿は」
モルガナ「ワガハイは、見たくない……」
モルガナ「けどそれを止めようとすることは、春の覚悟を侮辱しているんじゃないかって……」
モルガナ「ぐるぐる回るんだ」
モルガナ「お前はどう答えを出すんだ……?」
モルガナ「…………」
モルガナ「お前がこの街を離れるまでまだもう少しだけ時間はある」
モルガナ「明日に備えて、もう寝ようぜ」
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★★★☆☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
※※※※※※※※※※
御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★★★★☆☆
川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆
大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
153: ◆86inwKqtElvs 2017/02/09(木) 20:24:41.02 ID:lU3n1otw0
3月4日(土)
《井の頭公園》
(待ち合わせの時間より若干早く着いてしまった)
モルガナ「普通なら単なるデートなのにな」
モルガナ「…………」
春「お待たせ!」
(いつもの私服よりもお洒落を意識している服装だ)
(薄くメイクもしている)
春「どう、かな? 頑張ってみたんだけど」
春「お洋服選ぶのに時間かかっちゃった」
1、大人っぽいな
2、行こうか
3、…………。
>>155
155: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 20:41:46.88 ID:wc1S2V1g0
3
156: ◆86inwKqtElvs 2017/02/09(木) 20:55:27.71 ID:lU3n1otw0
春「安易に答えてくれない、か」
春「反応しないっていうのは正しいんだろうけど、ね」
春「うん、行こう」
春「ちょっと歩こうか。今日は暖かいね」
(うきうきと楽しそうな様子は、嘘には見えない……)
モルガナ「…………」
モルガナ「ワガハイは席を外す」
春「……いいの? モナちゃんも私に訊きたいこと、たくさんあるでしょ?」
モルガナ「全部こいつに任せるさ」
モルガナ「ただ、ワガハイは春が抜けるなんてことを許すつもりはないとだけ言っておく」
春「モナちゃんに許してもらおうなんて最初から思ってないよ」
モルガナ「……春にとっては、ワガハイも敵なんだな」
モルガナ「お前がワガハイと話すつもりがないのは、ワガハイを騙して閉じ込めた時から知っていたさ」
モルガナ「じゃあな」
(モルガナはどこかへと消えていった……)
春「…………」
春「行こう? あ、ボートに乗りたいな。どう?」
(春の表情に変化はない……)
157: ◆86inwKqtElvs 2017/02/09(木) 20:58:53.45 ID:lU3n1otw0
《湖の上》
(二人でボートに乗った)
(湖の上は若干暖かくなってきたためか、以前よりボートの数が多く感じる)
春「なんだか、不思議だね。景色は開いているのに、私たち二人しかいない感じ」
春「…………」
春「相変わらず無口だね。そういうところも好きだよ」
春「この時間がずっと続けばいいのにな」
春「その為に私は色々頑張るんだけどね」
春「どう頑張るのか、知りたいんだよね?」
春「デート1回のお礼に、答えてあげるよ」
春「嘘はつかないよ。都合が悪かったらね、内緒にしておくけど」
春「ある意味、そういう取引だもんね。そこは信用してほしいかな」
春「そうだね。2つ、疑問に答えてあげる」
(訊きたいことは色々ある……)
1、怪盗団を壊すというのはどういう意味だ?
2、怪盗団を壊して春を選ぶと思うのか?
3、いつから仲間を抜けることを考えてた?
4、双葉をどうする気だ?
↓2つで、重なったらさらに下で
159: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 21:14:22.41 ID:geXVSNFSO
4
160: ◆86inwKqtElvs 2017/02/09(木) 21:37:30.05 ID:lU3n1otw0
(自分が怪盗団を壊す相手を選ぶとは思えない)
(率直にそれを訊いてみた)
春「ふふっ」
春「思うよ」
春「君は私を選ぶ」
(視線はシャドウと相対したかのように鋭い)
春「言ったでしょ? 君を奪うって」
春「予告状を出したってことは、もうルートは確保したんだよ」
春「それがどういうルートなのかまでは教えてあげない」
春「まあいずれわかるよ」
春「もうとっくに手遅れなんだってこと」
(妙に自信ありげだ……)
(単なる自棄っぱちではなく、春なりの勝算があっての行動らしいが……)
(質問はもう一つできる)
(双葉について聞いてみた)
161: ◆86inwKqtElvs 2017/02/09(木) 21:43:18.07 ID:lU3n1otw0
春「双葉ちゃん?」
(きょとんとされてしまった)
春「うーん。結構そのままの意味だよ」
春「君が早く私を選んでくれたら傷は深くならなくて済むし」
春「双葉ちゃんならね、まだなんとか言いくるめることができると思うから」
春「別にね、私はみんなが憎いわけじゃない」
春「傷は浅く済むならそれに越したことはないと思ってるよ」
春「杏ちゃんやマコちゃんにわざわざ先に言ってあげたのもそういう理由」
春「…………」
春「ただまあ」
春「利用することがあるなら」
春「双葉ちゃんは繊細な分、簡単に傷付けることができるよね?」
春「決定的に傷付ければ、もう君たちは私を仲間には見れなくなるよね?」
春「双葉ちゃんが一番、怪盗団を壊すのには手っ取り早いかもね……?」
(昨日よりもぞっとするほど声の温度が低い)
(本気で言っている……!)
春「……わかるかな」
春「私がそういうことが思いつくことのできる人間だってこと」
春「敵に対して容赦するつもりはないから」
春「まあでも、そういうことにならないうちに君が私に決めてくれれば楽なんだけどな」
春「うん、とりあえず双葉ちゃんについては一番最後にしようと思ってる」
春「手っ取り早いのは確かだけど、双葉ちゃんを苛めるのはさすがに後味悪いし」
春「おじ様の印象もあまり悪くはしたくないしね」
春「やっぱり最初は、杏ちゃんかな」
春「マコちゃんは正直、予想よりも反応が鈍かったというか」
春「マコちゃん、女の子としての自分にはあまり自信がないのかな」
春「愛してるならそれ以上の理由はいらないのに、頭がいいと逆にいろいろ考え過ぎちゃうのかな」
春「まあそういう意味でもすぐに行動に動ける杏ちゃんの方だね」
春「とりあえず心を徹底的に折らないとね」
(……止められる気がしないほど、春は軽くかつての仲間に対してそんなことを言う……)
春「もう十分だよね?」
春「ねえ、これからは普通のデートしよ?」
春「疑問にはちゃんと答えたんだし、ね?」
春「ボートもっとスピード出ない? 頑張って!」
(春は自分の知っている柔らかい笑みに戻って、はしゃいでいる……)
162: ◆86inwKqtElvs 2017/02/09(木) 21:51:55.90 ID:lU3n1otw0
《井の頭公園》
春「ボート楽しかった。でも腕痛くはない?」
春「でも男の子なんだから、大丈夫だよね」
春「私? 私はほら、斧より重たいものは持てないから」
春「…………」
春「実はさっきのボートでのやり取りも、結構楽しかったりしてた」
春「意外とね、駆け引きって楽しいな」
春「君にはいっつも主導権握られてたもん。私の方が年上なのに」
春「でもそれ以上に、君が私の事で頭がいっぱいになってると思うとそれが嬉しいっていうか」
春「だから駆け引きが楽しいと思えるのは君だけに対してだよ。きっとね」
(いい感情を抱いていないのには気付いているはずだが、春はそれでも嬉しそうだ)
春「……ねえ、手を繋いでもいいかな?」
…………、
(答えられない……)
春「そっか。でも」
(袖を小さく摘まんだ)
春「……これくらいは、いいよね?」
(頬が赤くなっている……)
??「こうしてみると、幸せそうなカップルなのに……」
(突然、後ろから声がかけられた)
春「……あなたは?」
(春の声が一気に冷え込む)
??「…………」
??「意味を理解していないのかと、その望みを捨て切れてはいなかったんです」
??「ですが、あなたは」
??「自ら居場所を捨てる意味を、絆を壊す意味を、わかっていて」
??「それでも破滅を選んだんですね」
春「バレンタインの時にいましたね。……確か」
??「御船千早。占いで生計を立てています」
千早「…………」
千早「……意味を分かっていて、尚且つ破滅を選ぶ人の運命を変える事なんて、できるんでしょうか……」
千早「……あなたのお名前は?」
春「奥村春と申します」
163: ◆86inwKqtElvs 2017/02/09(木) 21:54:34.54 ID:lU3n1otw0
千早「春さん。あなたは……」
千早「言葉では無意味だとわかっています。私には視えますから」
千早「あなたの決意と覚悟はわかっています。ですがそれでもお願いします」
千早「彼から、離れてください」
春「そこまでわかっているなら、返答は必要ありませんよね?」
千早「…………」
千早「今朝、起きた時」
千早「ここに来なければならないと、強く感じました」
千早「……刺し違える覚悟を持ってでも」
千早「私は、私を変えてくれた人を守りたいんです」
千早「運命は変えられるって教えてくれた人の運命を、守りたい」
千早「お願いします。……もう彼と関わらないでください」
千早「あなたの決意と覚悟は、あなた自身だけでなく、周囲を、何より彼も巻き込んで破滅します」
千早「視えるんです。……彼の運命が」
千早「愚者の逆位置が」
千早「『可能性を見失う』」
春「…………」
春「止まるつもりはありません」
千早「…………」
千早「やっぱり、こうなるんですね」
(千早の様子がおかしい)
(千早がバッグに手を入れた)
千早「ここに来なければならないと感じた時、もう一つ感じたことがあります」
千早「『武器を持ちなさい』と」
春「……!」
千早「もう一度、お願いします」
千早「彼から、離れてください」
春「…………」
春「嫌です」
春「むしろ、私は」
春「あなたの武器を、覚悟の方を見てみたいですね。御船さん」
春「私は受け止めてみせます」
千早「――――」
――刺し違える覚悟と千早は言った……!
1、いい加減にしろ、春
2、千早、止めてくれ
↓3レスで多い方
164: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 21:57:05.71 ID:7st+l3SH0
1
177: ◆86inwKqtElvs 2017/02/10(金) 10:37:54.77 ID:Gke7huEw0
春「いい加減にしろ? 何を言ってるの?」
春「言ったよね? 止まるつもりはないって」
春「君でも私の邪魔をするなら、許さない」
(声が完全に冷え切っている……!)
春「さあ、御船さん」
春「あなたの覚悟を、見せてください」
―――――――
178: ◆86inwKqtElvs 2017/02/10(金) 10:38:43.76 ID:Gke7huEw0
もう駄目だ、と思った。
この人は、私が何をしようかまで分かっててそんなことを言っている。
この人の破滅の中には、自分も含まれている。
自分の命もきっと、例外じゃなく。
それでも、私は――
バッグの中から、“武器”を取り出した。
「それがあなたの武器ですか」
呆れも感心も、声からはわからなかった。
死に対する恐怖も、私には視えるのに。
だけど声や表情は、あくまで平然としている。
この子はあくまで貫き通す。それがどれだけ破滅を呼び込もうとも。
だから、私は――
腰に構えて、突進する。
春さんは避けるそぶりを見せなかった。
ただ彼が、春さんを引っ張って無理矢理に避けさせて、
手足の白い黒猫が、私の腕に纏わりついた。
それでも突進は止まらなかった。
予定していた位置とはずれたけど、それでも武器は――
ナイフは春さんの腹部に吸い込まれた。
「春!!」
「にゃあ! にゃあ!」
彼と黒猫が叫んでいる。
私は茫然とへたり込んだ。
「にゃにゃにゃあ! にゃあ!」
黒猫が叫ぶと我に返ったように彼がどこかに通話する。多分救急車を呼んだんだろう。
思ったより、血だまりというのはできなかった。ただ、お洒落な服を、赤色に染めていく。
「御船、さん」
息も絶え絶えに、倒れ込んだ春さんは重傷の筈なのに、私の名を呼んだ。
「何か、紙と……ペンを……貸して、くれませんか?」
いつも持っているものしかないけど、それでもいいと言われたので黙って貸した。
何かを書いている。遺言を書いているのだろうか。
もう私は、自分のやったことに耐え切れなくて、目も耳も塞ぐしかなかった。
耳を塞いでも、サイレンの音だけは聞こえてきた。
懲役1年9か月、執行猶予3年。
私に課せられた刑だった。
本当はもっと重罪を望んだのに、むしろそれが反省していると言われてしまって、皮肉にも刑が軽くなってしまった。
3年の歳月をこそこそと隠れ住まないといけなくなるけど、正直それは故郷のあの村での扱いよりはマシだろうと思えた。
――隣に彼がいるから。
「大丈夫? 千早」
顔色が悪いよと、コーヒーを差し出してきた。彼の淹れるコーヒーは確かに、心を落ち着ける何かがある。
「もう、占い師じゃ、ないんですよ……なんで……」
人生を視るあの力が、彼女を刺した時から消えてなくなった。
春さんは急所を外して生きていた。未だに思う。
彼の為に春さんを排除しようとしたのか、嫉妬で消えてほしかったのか。
刑罰は、よくわからないけど殺人未遂としては比較的軽いと聞いた。
それにはなんと、被害者の嘆願もあったという。
彼女が最後に書いたノートの切れ端には、こうあったと、コピーを見せられた。
『加害者の減刑を望みます 奥村春』
丁寧にも自分の血で拇印を押していた。他にも、私の今までのお客さんが署名とかしてくれたらしい。
それでも罪は消えない。こうなるとは分かっていたけど、辛い。
今私は、心理学の勉強をしている。
相談の経験が豊富だから、第二の人生はカウンセラーがいいんじゃないかと彼が勧めてくれた。
そんなお金はないと言った。占いで稼いだお金は今まで騙していた人たちへの返済に充てていたから。
そうしたら、彼が驚くようなことを言ってきた。
179: ◆86inwKqtElvs 2017/02/10(金) 10:39:13.04 ID:Gke7huEw0
「春が、それを望んでる。それに、千早のお客さんも、千早の言葉をもう一度聞きたいって」
被害者が加害者のスポンサーになるなんて考えもしなかった。
弁護士もつては別の人だけど、費用はお客さんたちが出してくれたと。
「春は千早の覚悟に負けたから、潔く諦めるって言ってたよ」
どう表現していいかわからない、彼の苦笑いに、私はどう反応していいかわからない。
彼が18になった。
「千早、結婚しよう」
…………?
「え?」
「俺が千早の人生をめちゃめちゃにしたから、俺も一緒に償っていきたい」
ああ。
罪悪感からなんだ。
「千早じゃなかったら、結婚しようとは思ってないよ」
そうなのだろうか。もう視えない私には、人の心はわからない。
怪盗団がどうなったのかは訊けなかった。
ただ、崩壊は免れなかったんだろうと思う。彼の話に春さん以外の仲間の名前が出なくなったから。
その春さんの名前も、あくまで事件の被害者としての名前でしか出なくなった。
彼の可能性を閉じたのは、私だ。
それも、私の罪。
いや、それが一番の罪なんだと思う。
なあーお、と黒猫が鳴いた。
これからの人生は、全て償いに費やされる。
ある意味では、
きっと彼が隣にいることも、罰の一つなんだと思う。
180: ◆86inwKqtElvs 2017/02/10(金) 10:46:09.58 ID:Gke7huEw0
《????????》
カロリーヌ「愚か者が!」
カロリーヌ「誰も幸せになってないではないか!」
ジュスティーヌ「愚かだとは思っていましたが、ここまでだとは思っていませんでした」
ジュスティーヌ「我々もこのような結果を望んでいません」
ジュスティーヌ「もう一度、更生の機会を与えましょう」
カロリーヌ「ただし罰はいただくぞ!」
御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆
↓
御船千早
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
カロリーヌ「信頼度から★4つ分をいただく」
カロリーヌ「これがバッドエンドになった場合の罰だ!」
ジュスティーヌ「適切なプレゼントをし、丸一日を何事もなく過ごせば取り戻せる数字です」
ジュスティーヌ「罰としてはむしろ生温いかと」
カロリーヌ「同感だが、それではこいつは逃げてしまいそうだ」
カロリーヌ「囚人は生かさず殺さずが鉄則だからな」
ジュスティーヌ「あなたに拒否権はありません」
ジュスティーヌ「さあ、過ちを正しなさい」
カロリーヌ「二度と会いたくないな、女の敵め!」
…………
………
……
カロリーヌ「愚か者が!」
カロリーヌ「誰も幸せになってないではないか!」
ジュスティーヌ「愚かだとは思っていましたが、ここまでだとは思っていませんでした」
ジュスティーヌ「我々もこのような結果を望んでいません」
ジュスティーヌ「もう一度、更生の機会を与えましょう」
カロリーヌ「ただし罰はいただくぞ!」
御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆
↓
御船千早
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
カロリーヌ「信頼度から★4つ分をいただく」
カロリーヌ「これがバッドエンドになった場合の罰だ!」
ジュスティーヌ「適切なプレゼントをし、丸一日を何事もなく過ごせば取り戻せる数字です」
ジュスティーヌ「罰としてはむしろ生温いかと」
カロリーヌ「同感だが、それではこいつは逃げてしまいそうだ」
カロリーヌ「囚人は生かさず殺さずが鉄則だからな」
ジュスティーヌ「あなたに拒否権はありません」
ジュスティーヌ「さあ、過ちを正しなさい」
カロリーヌ「二度と会いたくないな、女の敵め!」
…………
………
……
181: ◆86inwKqtElvs 2017/02/10(金) 10:49:37.95 ID:Gke7huEw0
BADEND(千早ver.)をお送りいたしました。
いつも通りの時間に、>>163の正しい選択肢を選んだ場合のストーリー展開に戻ります。
いつも通りの時間に、>>163の正しい選択肢を選んだ場合のストーリー展開に戻ります。
182: ◆86inwKqtElvs 2017/02/10(金) 20:04:30.42 ID:Gke7huEw0
千早「……っ!」
千早「止めてって言ったって」
千早「他にどうしようがあるんですか!?」
千早「このまま黙って皆さんの破滅を見てろって言うんですか!?」
(破滅するつもりはさらさらない)
(千早にも春にも向けて、そう言った)
春「…………」
千早「…………」
(千早がバッグから何かを取り出す――!)
春「……!」
千早「……これ、私の名刺です」
(千早は名刺を春に差し出した)
春「…………」
(春は黙って受け取る)
千早「私は……占い師」
千早「運命を視ることしかできません」
千早「それが、私の唯一の武器です」
千早「……このままではあなたは、あなた方は破滅します」
千早「春さん。あなたは今、女帝の逆位置が出ています」
千早「『精神的に満たされない』と」
春「…………」
千早「もしそれを避けたくなったら、運命を変えたくなったら」
千早「一占い師として、私は全力で運命を視て、どう変わればいいのか」
千早「一緒に考えていきたいと思います」
春「その必要はありません」
春「ですがあなたの武器は、覚悟は」
春「受け取っておきたいと思います」
千早「…………」
千早「失礼します」
(千早は去っていった……)
春「…………」
春「ふう。怖かった」
春「あの人……御船さんも」
春「私と同じように破滅するつもりではいたみたいだけど」
春「私と違って、君を助けるために破滅を選ぼうとしてたね」
春「負けるつもりなんてないけど」
春「みんな、手強いなあ……」
(春は名刺を財布にしまった)
(しばらく井の頭公園を歩き回った……)
183: ◆86inwKqtElvs 2017/02/10(金) 20:05:49.92 ID:Gke7huEw0
(春と別れた……)
モルガナ「千早と出くわした時はひやひやどころか心臓が喉から吐きそうになっちまったぜ……」
モルガナ「当然近くで見てたさ。何があってもおかしくないからな」
モルガナ「まだ時間はあるぜ。誰かと会わないのか?」
モルガナ「さすがに今日は千早は無理だろうけどな」
どうしようか……
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>185
185: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 20:16:41.32 ID:pX7I3C7+O
7
7
べっきぃは春知ってるから意見聞きたい
7
べっきぃは春知ってるから意見聞きたい
190: ◆86inwKqtElvs 2017/02/10(金) 20:46:45.07 ID:Gke7huEw0
川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆
モルガナ「川上には相談できるな」
モルガナ「どうする? 相談といったら今の現状を話すしかないが」
1、現状を話す
2、普通に過ごす
>>192
192: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 20:55:15.91 ID:nmS2XiZXO
1しかないな
194: ◆86inwKqtElvs 2017/02/10(金) 22:08:12.14 ID:Gke7huEw0
バッドエンドについて少しまとめます。
怪盗団の現状を知っているとバッドエンドの選択肢が2つから3つに増え、確率が減ります。
怪盗団の現状について知らせたい時は相談コマンドです。
バッドエンド選択肢は一回のみです。
春・千早は既に出ました。というか春は相談コマンドが出ない状態です。
武見、あと次の更新で川上も選択肢が3つになります。
バッドエンドを迎えると、★が4つ減ります。4つ以下の場合は0になります。どのキャラでも変わりません。
双葉のみ★の数に変化があった場合のみ知らせるかどうか選択できます。
双葉の場合は星が一定以上ではない場合で知らせると、あまり良くはないことが起こります。★の数に関しては皆さんでお考えください。
怪盗団メンバーに関してはバッドエンド選択肢は2つと決まっています。メンバー特典です。
バッドエンドとは少しずれますが、いつものパターンの日常に戻った場合、春も誘えます。
この大事件を解くにはある条件が必要です。これが解けないと14日を迎えることができません。
多分春が何かやらかします。
条件が整ったら自動でイベントが発動します。
条件がわからない場合は春を誘ってカマをかけてみるのもありという意味で春を誘えます。春にも一応弱点があるのです。
だいぶ難しい条件かもしれませんが、全部を手に入れるのはすごく難しいのです。なんとか真(新島の方ではない)エンド目指して頑張ってください。
そして一人を選んでください。屋根ゴミにはならないように。
質問があれば受け付けます。どうぞどうぞ。多分色々このギャルゲーはデバッグができていませんので。
怪盗団の現状を知っているとバッドエンドの選択肢が2つから3つに増え、確率が減ります。
怪盗団の現状について知らせたい時は相談コマンドです。
バッドエンド選択肢は一回のみです。
春・千早は既に出ました。というか春は相談コマンドが出ない状態です。
武見、あと次の更新で川上も選択肢が3つになります。
バッドエンドを迎えると、★が4つ減ります。4つ以下の場合は0になります。どのキャラでも変わりません。
双葉のみ★の数に変化があった場合のみ知らせるかどうか選択できます。
双葉の場合は星が一定以上ではない場合で知らせると、あまり良くはないことが起こります。★の数に関しては皆さんでお考えください。
怪盗団メンバーに関してはバッドエンド選択肢は2つと決まっています。メンバー特典です。
バッドエンドとは少しずれますが、いつものパターンの日常に戻った場合、春も誘えます。
この大事件を解くにはある条件が必要です。これが解けないと14日を迎えることができません。
多分春が何かやらかします。
条件が整ったら自動でイベントが発動します。
条件がわからない場合は春を誘ってカマをかけてみるのもありという意味で春を誘えます。春にも一応弱点があるのです。
だいぶ難しい条件かもしれませんが、全部を手に入れるのはすごく難しいのです。なんとか真(新島の方ではない)エンド目指して頑張ってください。
そして一人を選んでください。屋根ゴミにはならないように。
質問があれば受け付けます。どうぞどうぞ。多分色々このギャルゲーはデバッグができていませんので。
215: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 00:11:28.38 ID:XZChaJdx0
(どうしても相談したいとチャットで連絡を入れた……)
川上『んー、なんかいつもと様子が違ってたりする?』
川上『君がそんなこと言うなんてよっぽどなんだろうし』
川上『どこに行けばいい?』
(カラオケなら突然誰かが乱入する可能性はまずないだろう)
川上『そんなに聞かれたくない話なの?』
川上『なんかサボりたくなってきた。いや行くけどね?』
川上『できるだけ早く行くから待ってて』
モルガナ「川上は教師だから、一番お前らの年代に触れてきたはずだ」
モルガナ「何かいい考えが浮かぶといいんだがな……」
モルガナ「まあそうでなくても、現状を知らせとかないと、春が何するかわからない」
モルガナ「説明はしておくべきだろうな」
《カラオケ》
(今まであったことをできるだけ詳しく説明した)
川上「…………」
川上「…………」
川上「……えっと、」
川上「うわマジかー……奥村さんそこまでやらかしたか……」
川上「ごめん私無理奥村さん怖いし苦手……」
モルガナ(春と一回やり合ってるからか、川上はかなり苦手意識持っちまってるな)
川上「ぶっちゃけ無理じゃないかって思うわ、あの子決めたらとことんやる子だろうし」
川上「正直私じゃ無理、私明確に弱み握られてるし」
川上「って言ったところで、君が諦めるわけないよね」
川上「とりあえず、落ち着きましょうか。いや私は凄いパニクりたいんだけど」
川上「『困難は分割せよ』ってデカルトの言葉にもあるし」
川上「まず整理することから始めましょう」
(授業の解説のように口調が真面目になった)
川上「まずは奥村さんの言う怪盗団を壊すという言葉」
川上「双葉さんへの言葉からすると、他のメンバーが奥村さんを仲間じゃないと見限った時がそうなんだと思う」
川上「そしてそれは成功していっていると思った方がいい」
川上「君さ、今の奥村さんの言葉全部信用できる?」
…………、
(答えられなかった……)
川上「何かしら裏があるように、疑惑の目で見てしまうでしょ」
川上「それ友達や仲間に対しての態度じゃないよね、もう」
川上「それでもまだ希望は持ってるんだろうけど、奥村さんはきっとエスカレートしていくと思う」
川上「もっと酷いことやっていくと思う。想像すると怖いからしたくないのでそれは君で考えてああ逃げたい……」
…………、
(春がエスカレートしていくのは確かに想像が簡単にできてしまう……)
216: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 00:12:13.85 ID:XZChaJdx0
川上「……えーっと、あとそうね」
川上「それがどうして君を奪うことになるのかって話だよね」
川上「君の居場所を奪えば……ううん、そんなわけないか」
川上「…………」
川上「二月にさ、君に課題渡す時に奥村さんとちょっと話したんだよ」
川上「『教師としての立場と君への想い、二つに一つしか取れないならどっちをとるのか』」
川上「そう訊かれたんだよね」
川上「多分、その前からずっと、奥村さんは」
川上「『怪盗団としての居場所と君への想い、どっちをとるのか』」
川上「ずっと悩んでたんだと思う」
川上「あの子、ある意味ですごく現実見てるんだよ」
川上「それが理想の居場所手に入れたわけじゃない」
川上「普通なら絶対に手に入るワケのないものが手に入った」
川上「それを壊すって、奥村さんにとって自分を傷付けるより辛いことなんじゃないかって思う」
川上「実は奥村さんの内申見させてもらったの。担任の評価とかも聞いたりしてね」
川上「まあ、私には予習の期間があったわけだし……ここまでやらかすとは思ってなかったけど、一応、対策としてね」
川上「奥村さんがオクムラフーズのご令嬢であることは、あの事件まで仲のいいグループの子たちでも知らなかったみたい」
川上「クラスでは争いを上手く回避したり或いは仲裁したりとか、とにかく穏やかな子って言うイメージだった」
川上「それだけでも立ち回りが上手い子ではあったのがわかるけど、でも誰にも心を開かない……」
川上「まあ、それをベースにして考えると、やっぱり奥村さんの取ってる行動はおかしいよね」
川上「ここまで話をこじらせる必要があったのかっていうのか。うーん」
川上「ただ君の心を射止めたいだけなら、もっとうまく立ち回れるはずだと思うんだよね」
川上「ここまで極端な壊し方をする必要が、ちょっと私にはわからないな」
川上「意味なんてなくて、感情的に壊しにいってるのかもしれないけど。それはそれで厄介だけど……」
川上「もう少し別の理由があるのかもしれないね。怪盗団とはまた別の話で、もっと根本的なところで」
川上「まあちょっと、ごめん。怪盗団壊すことと君を奪うという言葉の繋がりは、今のところ分からないかな」
…………、
(自分や怪盗団以外の事で、春は何か悩んでいるのだろうか……?)
217: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 00:13:11.36 ID:XZChaJdx0
川上「あと、今一番対処しないといけないのは、やっぱり高巻さんかな」
川上「意見が対立しているわけでしょ? でも現実を見てるのは正直、奥村さんの方だと思う」
川上「高巻さんの言ってることって理想論なんだよね、そりゃそうなったらいいけどってやつ」
川上「それが悪いって言ってるんじゃなくて、それを実現させるための案が実際にあるのかってこと」
川上「新島さんも多分、『ない』って思ったから、今諦めかけてるんでしょ」
川上「恋愛と友情どっちをとるかって、女同士ではよくあるもめ事の一つだし」
川上「それで実際、友情が崩れるなんて山ほどあるし」
川上「今思うと、私やらかしちゃったかな……両方取らないと意味がないみたいな事言っちゃったし」
川上「鬱すぎる……あのね、本当に奥村さんって怖いんだよ、とにかく笑顔で一番の急所をチクチクついてくるって言うか」
…………、
(『君は私を選ぶ』と言い切った時のあの冷徹な笑みはできれば二度と見たくない……)
(なんとかしないといけない)
218: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 00:14:43.39 ID:XZChaJdx0
川上「まあとにかく。あとそれ以外にも、この事態を知らない人っていない?」
川上「君に対して好意を持っている人は奥村さんにとっては敵認定だからさ」
川上「君への信頼が下がろうと、知らせるべきだと思う」
川上「更に最悪なことに、奥村さんって色々人脈があってお金もあるから社会的に潰すのが割とできたりすると思うんだよね」
川上「仕事とかやってる人だと、人生に関わってくるかもしれないし」
川上「あんまり考えたくないけど、そこまで考えないとヤバい事態になってると思う」
川上「ってか私も教師辞めさせられそうだし、このままだと」
…………、
(努めて軽く言ってるが、川上の表情は重い……)
川上「あと、うーん。双葉さんか」
川上「私は保護者である佐倉さんの考えは少し外れてると思う」
川上「怪盗団を壊すと言い切ったなら、佐倉さんの心情なんて考えないと思うんだよね、表向きはともかくとして」
川上「後味が悪いから後回し、って言うのはなんとなくわからなくはないんだけど」
川上「簡単に料理できるから後からで全然構わないってことかもしれないし」
川上「もう少し理由があるのかもしれないし」
川上「ただ、私は知らせるのは、とにかく慎重にやった方がいいと思う」
川上「双葉さん、かなり育った環境が特殊だったから……」
川上「後回しにするって言ってる以上、すぐには手を出さないと思うし」
川上「君が奥村さんを、騙して不意打ちするような子だと思うなら別だけど……」
川上「何というのか、一応奥村さんにも一定のルールはあるように思うから」
…………、
(双葉に告げるタイミングは慎重に考えた方がいいと川上は言う)
(だが春の真意がわからない以上、後手に回るのは危険だとも感じる)
(タイミングはシビアに考えるべきだろう……)
219: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 00:15:54.58 ID:XZChaJdx0
川上「こんなところかな」
川上「現状の確認するだけに終わっちゃったけど……」
川上「はああー、」
川上「多分、奥村さんは私のこと良く思ってないと思うんだよね」
川上「もうヤダ怖い。二人っきりとかで笑顔で牽制しあいとかもう二度とやりたくない……」
川上「こう言ったら君は怒るかもしれないけど、さすが辣腕経営者だったオクムラフーズ社長の娘だなって思うよ」
川上「私も一応、これからのこと考えておくけど」
川上「ぶっちゃけ、ここまでやらかしてる奥村さんに太刀打ちできる気がしない……はあ」
川上「…………」
川上「……あのね」
川上「君が1人を選んだら、残った8人はどうなるのかな」
川上「私は……教師という立場もある。だから元々諦めるべきものだと言い訳はできるけど」
川上「やっていることはともかく、奥村さんの動機については、多分みんなが直視しないといけない問題」
川上「選ばれなかった側が、嫉妬とか負の思いに囚われて」
川上「納得できないのは、当然だと思う」
川上「奥村さんを仲間に連れ戻すというなら、それについて答えを出さないと無理」
川上「君が誰か一人を選んで、選ばれなかった側もそれに納得して新しい道を歩んでく」
川上「そんな都合のいい、夢のような話は……私も信じるのは難しいな」
川上「私も、物分かりのいい大人を演じてるけど」
川上「本当は……選ばれないなんて嫌だし」
川上「…………」
川上「それでも私は教師だから」
川上「うん。大丈夫。君たちのこと、生徒として、きちんと考えるから」
川上「私のことより、自分が刺されないかを気にしなさい。ね?」
川上「あー、にしても面倒でヤバい生徒に引っかかった……奥村さんと話すの怖いな……」
川上「まあそれでも、明後日の月曜日に話してみる」
川上「あんまり期待しないでね? もうさ、一番嫌なんだよあの子のキレ方……はあ」
(やる気があるのかないのかわからない表現は、川上なりの誤魔化し方なのだろう……)
モルガナ(いや多分本音だと思うぞ)
…………、
220: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 00:17:52.01 ID:XZChaJdx0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「春が何を考えているか、疑ってみている時点で既に仲間と見ていない、か」
モルガナ「きっと、その通りだな……」
モルガナ「それでもとにかく、後手に回ろうともやらないといけないことは」
モルガナ「この事態を知らない女へ知らせること。双葉に告げるタイミング。杏殿に春が何をするのか」
モルガナ「この3つをとりあえず優先的に考えるべきだな」
モルガナ「今知らないのは、大宅と一二三か」
大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
モルガナ「信頼を取り戻してない状態で話すと、多分また信頼されなくなるな」
モルガナ「あと双葉か」
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
モルガナ「お前に対して信頼が足りていなければ、双葉の混乱は大きくなるだろう」
モルガナ「タイミングは慎重に考えた方がいい」
モルガナ「あと杏殿に対しては……一応チャットで注意はしとくように言ったんだよな?」
モルガナ「返信が返ってきてないのが気になるな……」
モルガナ「…………」
221: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 00:18:36.58 ID:XZChaJdx0
モルガナ「春と取引しかけてみないか?」
モルガナ「取引に関しては春は信用していいと思う」
モルガナ「春にまだ訊きたいことはあるしな」
モルガナ「取引の内容は、そうだな。デートする代わりに仕掛けるのを待ってもらうってのはどうだ?」
モルガナ「他の女に時間が割けなくなるが、春を牽制することはできると思う」
モルガナ「春に訊きたいことがある場合は、この取引も持ちかけてみるといい」
モルガナ「ただ上手く駆け引きしないと無駄に終わる可能性もあるからな」
モルガナ「まだやりようはあるさ。春は自分の中でルール決めたら遵守するタイプだ」
モルガナ「設定作り込むからな、あいつ」
モルガナ「…………」
モルガナ「設定か……」
モルガナ「まあ、今日はもう寝ようぜ。疲れてたら何も動けないぞ」
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★★★☆☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
★★★★★☆☆☆☆☆
御船千早
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★★★★☆☆
川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆
大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
227: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 20:01:52.02 ID:XZChaJdx0
3月5日(日)
モルガナ「今の状態は……」
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★★★☆☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
※※※※※※※※※※
御船千早
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★★★★☆☆
川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆
大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
モルガナ「ちょっと事態がややこしいな」
モルガナ「日記にでも書いてまとめた方がいいんじゃないのか?」
!!セーブポイント!!
※もし条件が満たせなくなった場合でもここに戻れます。
ただし、これ以降のイベントも繰り返し見ることになると思います。
228: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 20:02:35.76 ID:XZChaJdx0
モルガナ「多分、今日はもう春は動かないと思うぜ」
モルガナ「まあ、正直今の春のことはよくわからないんだが……」
モルガナ「元々あいつはこんなことが簡単にできるやつじゃない」
モルガナ「お前だって、その気になれば人を殺せる力はあっても、人を殺せないだろ?」
モルガナ「その気になればできるって言ったって、簡単に一線を越えられるわけじゃない」
モルガナ「一昨日と昨日とで、かなり畳み掛けてきたからな」
モルガナ「今日も仕掛けるってのは春の負担的に考えにくいと思う」
モルガナ「ちょっと、楽観的すぎるかもしれないが……」
モルガナ「なんにしても、できることなんて限られてる」
モルガナ「どうしてもワガハイたちじゃ限度がある。お前やワガハイだけじゃ、春を止められない」
モルガナ「止められなかったら怪盗団の女性陣は分裂して、築き上げてきたものがなくなっちまう」
モルガナ「それを避けるにも、まずは信頼を取り戻して、協力を得ていかないとな」
モルガナ「今日は誰と会う?」
どうしようか……
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>230
230: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 20:12:09.60 ID:s84wcMTn0
5
231: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 20:15:41.15 ID:XZChaJdx0
モルガナ「千早と会うのか」
モルガナ「千早は事情知ってるし、千早の気晴らしにもなるだろうな」
モルガナ「まだスケジュールは入れられるが、どうする?」
1、1日付き合う
2、他に予定を入れる
>>233
233: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 20:33:21.12 ID:juS07yNGO
1
234: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 20:37:25.59 ID:XZChaJdx0
モルガナ「どこに誘うんだ?」
1、プラネタリウム
2、美術館
3、ラーメン屋
4、竹ノ子通り
5、秋葉原
>>235、直下で
235: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 20:40:50.67 ID:s84wcMTn0
1
236: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 20:43:30.28 ID:XZChaJdx0
モルガナ「何かプレゼントするのはどうだ?」
所持金
¥78994
(以前武見が何か言っていた気がする……)
>>238,千早の好きそうなものプレゼントしちゃってください
238: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 21:18:29.08 ID:Ol3XAiAUO
毛糸のマフラー
240: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 21:30:27.17 ID:XZChaJdx0
千早『え、お誘いいただけるんですか?』
千早『ありがとうございます。正直、自信失くしてて』
千早『嬉しいです、本当に』
《渋谷地下モール》
店員「今、冬物大決算でお安くなっていますよ」
-2980円
所持金
¥76014
《プラネタリウム》
千早「すみません、お待たせしましたか?」
(毛糸のマフラーをプレゼントした)
千早「え、いいんですか!?」
千早「ありがとうございます、まだいきなり寒さが戻ったりして外にいると辛い時もあって」
千早「首は温めた方がいいって言いますもんね。えへへ」
★+1つ
(昼間見る夜はどこか幻想的だ)
千早「綺麗ですね……」
千早「……なんだか故郷を思い出します」
千早「東京の空は明るくて狭いです。それは人の営みで大事なんですけど」
千早「暗くないと、見えないものもあるんですよね」
千早「故郷にいい思い出はないですけど、でも星空を見るのは好きでした」
千早「何もなかったからですかね。空は広くて、鮮やかでした」
千早「…………」
千早「……、ありがとうございます。誘っていただいて」
千早「でも、あの人の覚悟の前では何もできなかった」
千早「私じゃ足りないんです」
千早「やっぱり、『塔』が見えてしまう……」
千早「運命は変えられると、あなたは証明してくれました」
千早「『崩壊』も変えることができる……そう信じたいです」
千早「ただそれには、彼女の覚悟を否定し、それを証明しなければならない」
千早「正直、私にはその未来が視えません……今のところは」
1、『今のところは』なら希望はあるな
2、変えるためには千早の力が必要だ
>>242
242: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 21:43:17.88 ID:kIeVe23yO
2
243: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 21:48:13.16 ID:XZChaJdx0
千早「……!」
千早「私の、力……」
千早「私にできること……覚悟……」
千早「……はい!」
千早「このまま、あなたが築き上げてきたものを壊されるわけには、いきませんよね」
千早「今度も乗り越えましょう!」
千早「何せ、『死』の運命すら乗り越えたあなたです」
千早「『崩壊』が乗り越えられないなんて、そんなことはありませんよね!」
千早「……少し、春さんの覚悟に心を引き摺られ過ぎていたようです」
千早「でも黙っているわけにはいきません」
千早「拒絶されようと占い師らしく、口出ししちゃいます!」
千早「きっと、それが、私にできる唯一のことで」
千早「私の覚悟です」
(千早の目に光が戻ってきた……)
★+3
244: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 21:49:10.70 ID:XZChaJdx0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「千早が元気になってよかったな」
モルガナ「千早の運命が視える力ってのは、きっと辛いだろう」
モルガナ「分からないからこそ動ける時はきっとある」
モルガナ「でも滅茶苦茶な方向に行っちまったら元も子もない」
モルガナ「千早はきっと、ワガハイたちのコンパスになるはずだ」
モルガナ「……そう言えば明日、川上が春と話をするって言ってたな」
モルガナ「川上はかなり春に苦手意識持っているみたいだが……」
モルガナ「まあ今の春は相手にしたくないよな、誰でも」
モルガナ「明日の放課後は川上も春も時間取れないと思うぜ」
モルガナ「川上を信用して、お前は他の行動をとった方がいいだろうな」
モルガナ「今日はもう寝ようぜ」
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★★★☆☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
※※※※※※※※※※
御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★★★★☆☆
川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆
大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
245: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 21:49:50.96 ID:XZChaJdx0
3月6日(月) 放課後
(川上は春と話してくると告げて教室を出て行った)
(二人とも、夜まで会えないだろう)
モルガナ「これからどうする?」
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
5、御船千早
6、武見妙
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>247
247: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 21:52:06.27 ID:Ol3XAiAUO
5
248: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 21:56:08.78 ID:XZChaJdx0
モルガナ「千早と会うのか」
御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆
モルガナ「今なら相談できそうだな」
モルガナ「千早ならお金を払えば占ってもくれる」
モルガナ「どうする?」
1、遊びに行く
2、相談する(春)
3、相談する(武見)
4、占ってもらう
>>250
250: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 22:05:46.63 ID:Ol3XAiAUO
3
251: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 22:07:53.90 ID:XZChaJdx0
モルガナ「まだスケジュールが入れられるな」
モルガナ「その頃には川上と春も話は終わってると思うぜ」
モルガナ「どうする?」
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>253
253: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 22:14:36.59 ID:CMMub2xJ0
8
254: ◆86inwKqtElvs 2017/02/12(日) 22:18:05.04 ID:XZChaJdx0
モルガナ「大宅にはまだワガハイたちのこと知らせてないよな?」
大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
モルガナ「信頼されてない状態でこんな話聞かされるとさらに信頼が下がるぞ」
モルガナ「どうするんだ?」
1、怪盗団の現状を話す
2、普通に過ごす
>>256
256: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/12(日) 22:25:57.24 ID:Ol3XAiAUO
2
258: ◆86inwKqtElvs 2017/02/13(月) 20:05:47.64 ID:xXTusmpD0
千早『え、あ、相談ですか?』
千早『大丈夫ですよ。いつもの場所にいますから』
大宅『おお、久しぶり』
大宅『久しぶりに一杯やる? って冗談冗談!』
大宅『ララちゃんとこで待ってるよ』
《新宿・路上》
千早「武見さんですか?」
千早「はい、チャットで話聞いてもらったりしてます」
千早「そう言えば、診察室でかける音楽に悩んでるって言ってました」
千早「以前は無音だったみたいなんですけど、患者さんにお子さんが増えて」
千早「雰囲気柔らかくしたいけど、武見さん、音楽の趣味がちょっと偏っているからって自分で言ってました」
千早「普段何聴くんでしょう? 私、ロックとパンクとメタルの違いがわからないです……」
(武見はいい音楽を探しているらしい……)
千早「…………」
千早「武見さんと何かありました?」
千早「うーん。いや、表立ってという感じじゃないですね」
千早「武見さん、そう簡単に心さらけ出す人じゃありませんし」
千早「…………」
千早「タロットで視てないので漠然としてますけど」
千早「断ち切った方が楽……と考えてるのかも」
千早「……あまり人付き合いを好む人ではないので」
千早「媚びるぐらいだったら一人でいたいと感じている」
千早「でもやっぱり、一人にはなりたくないんですよ」
千早「……プライドが邪魔してる感じなのでしょうか」
千早「これは、はい。相談されたら答えますけど」
千早「多分、武見さんは相談しないでしょうね……」
千早「弱み見せたら負けと考える方ですから」
千早「とは言っても、武見さんは強い人ですから」
千早「答えは出せると思います。多少時間はかかるかもしれませんけど、きっと大丈夫」
(千早はある種の信頼を武見に感じているようだ)
モルガナ(ワガハイたちの方が今は問題だろうな)
モルガナ(武見に時間が必要なら、こっちもその間やるべきことをやっちまおうぜ)
259: ◆86inwKqtElvs 2017/02/13(月) 20:06:47.32 ID:xXTusmpD0
《バー・にゅぅカマー 》
大宅「よ! あれ、なんかやつれた?」
大宅「もうすぐ実家帰るんでしょ? 大丈夫それで」
大宅「あー、ネタ元が消えるかあ」
大宅「まあこっちは問題ない、多分だけど」
大宅「なんとかなるって、大体のことは」
1、なんとかしないといけないことが?
2、多分っていうのは?
>>261
261: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/13(月) 21:26:32.24 ID:7ulKUHopO
1
262: ◆86inwKqtElvs 2017/02/13(月) 21:30:23.41 ID:xXTusmpD0
大宅「なんとか……」
大宅「いや、何とかじゃなく、絶対にやってやりたいこと」
大宅「相棒の医療費がね」
大宅「廃人化の被害者であるとの認定がすごく難しいんだよ」
大宅「なんとか力にならなきゃって思ってさ、獅童の立件ができたことだし相棒の廃人化の件も加えたいんだけど」
大宅「そしたら医療費も請求できるようになる」
大宅「でも立件自体を結構邪魔してくる奴がいてね」
大宅「少しでも暗部をさらけ出したくない奴らがいるんだよ、獅童の取り巻き連中の中にはさ」
大宅「ま、今更負けるつもりはないけどね」
大宅「よし、景気づけに一杯やるか!」
大宅「ララちゃーん、一杯……」
ララ「…………」
大宅「未成年にはお酒出しちゃダメ、やっぱり?」
(大宅の目はまだ諦めてはいない……)
大宅+★1つ
263: ◆86inwKqtElvs 2017/02/13(月) 21:32:37.75 ID:xXTusmpD0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「千早の相談も大宅の様子も悪くはなかったな」
モルガナ「ただ、川上と春は結局どうなったんだろうな……」
プルルルルル……
!
(川上から着信だ……!)
川上『あー、もしもし?』
川上『うーん、やっぱり私奥村さん苦手だわ……ってか修羅場が無理なんだわ……』
川上『もう精神的に疲れてさ、家帰って少し寝ようと思ったらこの時間になったワケ』
川上『文章じゃ長くなるしさ、今大丈夫だよね?』
……
………
…………
《放課後・空き教室》
川上「はあ。憂鬱すぎる……」
春「私は構いませんけど」
川上「こっちが構うの」
川上「だいぶ派手にやらかしてるって聞いてさ、ちょっと話聞こうかななんて思ったりしたわけ」
春「話を聞いているならそれ以上のことは説明しようがないですよ」
川上「あのさ、奥村さんの動機自体はわからなくはないんだけど」
川上「やってることはちょっと過激すぎない?」
春「そうですか?」
春「敵に対しては徹底的に」
春「基本だと思いますけど」
川上「そんな白黒はっきり分けられるものじゃないでしょ、人間関係って」
川上「みんなのこと、嫌いになったわけじゃないんでしょ?」
春「まあそうですね」
春「でもそれとこれとは別ですし」
春「先生のことも嫌いじゃないです、私」
春「かつての生徒の為に副業して、お金を払い続けて」
春「教師としての責任感がなければ、簡単にできることじゃないと思います」
264: ◆86inwKqtElvs 2017/02/13(月) 21:34:54.37 ID:xXTusmpD0
川上「……私、副業してたなんて言った?」
春「教師のお給料だけでお金渡せるとは思えませんから」
春「副業も、まあ大体予想はつきます」
川上「…………」
川上「あー、もしかして脅迫する気でいる?」
春「以前は質問でしたね」
春「もう一度同じ問いをします」
春「彼への想いと教師としての立場、二つに一つしか選べないならどっちをとりますか?」
川上「…………」
川上「……あー、来たその問い」
川上「もうこれ明らかに脅迫だよね」
春「ふふっ」
春「教師と生徒の恋って物語としてはロマンティックだなって思いますよ」
春「でも現実は、違いますよね」
川上「で、奥村さんは恋の方をとるわけだよね」
川上「全てを敵に回す覚悟は素直に凄いと思うよ」
春「だって両方を手に入れるなんて都合がよすぎると思いません?」
川上「まあ難しいのは確かだね」
川上「だからと言って簡単に脅迫に屈するわけにもいかないんだけど」
春「へえ……」
春「教師の立場を失うつもりということですか?」
川上「前も言ったでしょ、私は教師を辞めるつもりはないよ」
川上「確かにメンバー自体は知らなかったけど」
川上「怪盗団が奪い返してくれた志を、私はまた捨てる訳にはいかないから」
春「…………」
春「先生の考えを聞かせてくれますか?」
春「何も考えなしで呼び出したわけじゃないですよね」
川上「うーん。一応ね」
川上「まずさ、私の場合はその二択は脅迫として成立してない」
春「……どういう意味ですか?」
川上「金銭とかが目的なら継続的に弱みを握り続ける必要はあるわけだけど」
川上「奥村さんはそんなものが欲しいわけじゃないでしょう?」
川上「私が教師の立場を失ったら、彼への想いを邪魔するものは何もなくなるわけで」
川上「確かに強力ではあるけど、一発しか撃てない銃みたいなもの」
川上「むしろ撃てば失うものが何もなくなって、なりふり構わずに彼へアタックできるわけだから」
川上「奥村さんが欲しいモノが彼である以上は、その脅迫は無意味だよ」
春「…………」
265: ◆86inwKqtElvs 2017/02/13(月) 21:35:20.09 ID:xXTusmpD0
春「考えましたね」
川上「どうも。まあ予習の期間は長かったからね」
川上「この答えは奥村さんの採点ではどう?」
春「うーん」
春「60点ぐらいですかね」
川上「どうしよう、思ったより低かった……」
春「一回しか撃てないという点に気付いたのは素直に凄いなって思いました」
春「でも私だって、考える時間はありましたしね」
春「ねえ、先生……?」
春「先生は、自分の大切なものをいつ壊されるかわからない状態で」
春「どれくらい耐えられますか?」
川上「…………」
春「引き金は私がいつでも引けるわけです」
春「常に銃口をこめかみに突き付けられている状態を、何か月、何年?」
春「その状態で平然と過ごせますか?」
春「私が折れるのが先か、先生が折れるのが先か」
春「根競べになりますね。どうなるかはわかりませんけど」
春「先生の大事な教師としての立場は、私の気まぐれでいつでも壊せるんですよ」
川上「…………」
川上「あー、もう胃が痛くなってきた。奥村さん、私に胃潰瘍できたら医療費出してくれない?」
春「それで彼の事を諦めてくれるならいくらでも」
川上「それは安すぎるかな」
春「ですね」
川上「ま、でも非現実的な方の答えから言ったよね」
春「あれ? もしかして気付いてたんですか?」
川上「あんまり気付きたくはなかったけどね……」
春「一応1対1を意識しました。でも私と先生だけならそんなまどろっこしいことはする必要はないんですよね」
川上「……ま、彼がそんな脅迫を許すはずがないよね」
川上「でも奥村さんは絶対に引かない」
川上「唯一引くことがあるなら、彼が奥村さんを選ぶことだけ、か」
春「そこまで考えてたなら100点ですよ」
川上「私勝ち目ないじゃん、これ。あー……」
川上「わかったわかった。私の負けだよ」
266: ◆86inwKqtElvs 2017/02/13(月) 21:37:04.16 ID:xXTusmpD0
春「……本当にそう言ってますか?」
川上「彼の心の動きまで利用するつもりなら適いっこないよ」
川上「私はそこまでできない」
川上「そこまで徹底的には、できたとしてもやれないよ」
春「…………」
川上「はあ、これでも結構考えたつもりだったんだけどな」
川上「言っとくけど私こういうの本当にダメなんだからね?」
川上「いきなり言われたら絶対パニクるから」
春「けど正直、先生は手強かったです」
川上「いやもう、奥村さんに言われても説得力ない……」
川上「はあ……」
川上「どうやったって彼は私を選べないのがわかったし」
川上「だからここからは、女同士じゃなくて、教師として話すから」
川上「あなたも生徒として聞きなさい」
春「…………」
川上「あのさ、こういうやり方で彼を手に入れたとしてもさ」
川上「彼はあなたのこと好きになってくれると思う?」
春「嫌いには絶対になれないですよ」
春「彼だって、自分が原因なのはわかっているでしょうし」
春「嫌いになれないなら、一緒にいればいくらでも心は変わります」
川上「…………」
川上「私はそうは思えないけどね」
春「…………」
春「彼が私を嫌うとしても」
川上「違う、後者の方」
川上「一緒にいれば心は変えられるって方ね」
春「…………」
川上「奥村さんが彼のこと本気で好きなのはわかる」
川上「その為ならたとえ卑劣と言われる手であっても、他の全てを失っても、躊躇う気がない覚悟もわかる」
川上「でもそれで、奥村さんが本当に全てを失ったら」
川上「彼は一生、悲しみ続けると思うよ」
川上「たとえ一緒になれたとしても、彼から罪悪感が消えることは絶対にない」
川上「更に言うなら、奥村さんも幸せにはなれない」
川上「犠牲の果て、そんなやり方で幸せになるなんて、絶対にないよ」
春「それが何か?」
川上「あー、即答しちゃうのか、ここで……」
川上「なんでこんなやり方を選んだの?」
春「なんで、とはなんですか?」
267: ◆86inwKqtElvs 2017/02/13(月) 21:37:32.91 ID:xXTusmpD0
川上「怪盗団のメンバーだった以上は、奥村さんは正義感も強い人のはず」
川上「芯の通った強さを持っているはず」
川上「そうじゃないと、世直しなんてやらないよ」
春「…………」
川上「なにかあるんでしょ?」
川上「奥村さんはこういうことができる子じゃない」
春「実際にできているじゃないですか」
川上「考えることはできるかもしれない。実際考え付いてるわけだしね」
川上「でもさ、実際に行動を起こせるかは別の話」
川上「私は奥村さんの直接の担任じゃないけど、それでも今の奥村さんが普通の状態じゃないのはわかるよ」
川上「自分でその理由はわかってる?」
川上「こんな破滅的なやり方を選んでる奥村さんが、歪んでること」
川上「その原因は、自覚してる?」
春「…………」
春「わかりません」
川上「……そっか」
川上「認めたくない、か」
川上「あなたみたいに賢い子が、自分で気付いてないとは思ってないよ」
春「……話はそれで終わりですか?」
川上「私の方はね」
川上「奥村さんが話したくなったらまたいつでもおいで」
川上「もう女同士の話する必要はなくなったわけだから」
川上「耐え切れなくなったら、いつでも来ていいよ」
川上「誰にも言えなくて一人で抱え込む辛さは、私にもわかるから」
春「…………」
春「必要ないです」
川上「必要あるなしを決めるのはあなたじゃない」
川上「私は先生であなたは生徒」
川上「このまま壊れていく生徒を黙ってみているつもりはないから」
川上「嫌でも話は聞かせてもらうからね」
春「…………」
春「私には彼しか必要ないので」
春「その為に私は全てを差し出すんです」
春「失礼します」
268: ◆86inwKqtElvs 2017/02/13(月) 21:38:26.37 ID:xXTusmpD0
…………
………
……
川上『分かる!? この胃のキリキリ感!?』
川上『私基本安定重視なんだよね、もう無理だからこんな駆け引き!』
川上『副業の話出た時の心臓のバクバク具合は本気で死ぬかと思ったわ!!』
川上『あんなことやってたなんて知られてたらと思ったら、もう……!!』
川上『怪盗団は君を筆頭に問題児しかいないわけ!? ちょっと!?』
モルガナ「春との会話がよっぽど堪えたんだな……申し訳ない」
モルガナ「メイドの話は春は知らないんだけどな」
(しばらく怒鳴られ続けた……)
川上『はあ……』
川上『うーん、なんというのか』
川上『このやり方をしないといけないっていう思い込みを奥村さんから感じたかな』
川上『君を手に入れるためには全てを差し出さなければならないって言ってたし』
川上『それがなんでまでかはわからないけど』
川上『まあでも、奥村さんかなりヤバいとこまでキテるよね』
川上『これ、単なる恋愛と友情どっちをとるかだけの話なのかな……』
川上『やっぱり別に何かを抱えてる気がする、単なる視野狭窄ってだけじゃなくて』
川上『まあ、教師の勘?』
川上『注意して見てみるけど……』
川上『あの子、簡単に表に出すタイプではないしね』
川上『とりあえず、一筋縄ではいかないことだけはまあ、言わなくてもわかってるだろうけど改めて伝えとくね』
川上『あと胃潰瘍になったら君が医療費払ってね。じゃあ』
(通話が切れた……)
269: ◆86inwKqtElvs 2017/02/13(月) 21:39:28.50 ID:xXTusmpD0
モルガナ「思い込み、か」
モルガナ「確かに何か思い込まないとここまで極端な行動は出ないだろうな」
モルガナ「ただそれが何かがわからないな……」
!
モルガナ「どうした?」
(春からチャットが来ている……!)
春『明日の夜、デートしない?』
春『そうだね、あまり断ってほしくはないかな』
春『断られたらちょっと過激な行動しちゃうかもね?』
モルガナ「…………」
モルガナ「送られた時間を見る限り、川上との話の直後だろうな」
モルガナ「川上とのやり取りが刺激になっちまったんだろう」
モルガナ「文章もかなり攻撃的だ」
モルガナ「どうする?」
1、断る
2、OKする
↓3レスで多い方
271: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/13(月) 21:55:13.61 ID:0TBz0yL20
2
272: ◆86inwKqtElvs 2017/02/13(月) 22:11:50.68 ID:xXTusmpD0
(いい予感はしないが、明確に脅しと取れる言葉を使っているのを放置するのは危険だろう……)
(了承の返信をした)
春『楽しみだな』
春『じゃあ、明日ね』
モルガナ「…………」
モルガナ「杏殿や真、最近チャットの連絡がつかないことが多いよな」
モルガナ「心労が溜まっているんだと思う。今の状態は知らせない方がいい」
モルガナ「知らせてどうにかなるなら知らせるが、どうにもならないからな……」
モルガナ「明日は放課後すぐなら空いてるだろう」
モルガナ「今日はもう寝ようぜ。明日の春の様子はちゃんと見とかないとな」
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★★★☆☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
※※※※※※※※※※
御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★★★★☆☆
川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆
大宅一子
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
277: ◆86inwKqtElvs 2017/02/14(火) 20:06:56.73 ID:nMwhxFK30
3月7日 昼休み
(竜司に昨日の経緯を話してみた……)
竜司「あのさ」
竜司「川上お前に甘すぎね?」
竜司「まあ俺らのこと考えてくれるのは助かるんだけどよ」
モルガナ「川上は春以外にも、杏殿や真、双葉も4月からここに入るし」
モルガナ「恋敵としてよりは生徒として見てるんだろう、きっと」
竜司「やる気なさそうなイメージしかねえから、ぶっちゃけ意外」
竜司「で、杏や真には言ったのか?」
モルガナ「杏殿も真もどうも不安定だからな……」
モルガナ「今日のことは言っていない。言ってどうなるものかとも思うしな」
竜司「むっずかしいな……」
竜司「ん?」
竜司「あれ、真じゃね?」
(窓から見える景色の下に真がいる)
モルガナ「……春もいるな」
(ここから見る限りでは、どうやら真の方から春に話しかけているようだ)
竜司「何話してんだ、あいつら……?」
モルガナ「ワガハイたちが聞いていない以上、特にジョーカーに聞かれたくない話だろうな」
竜司「杏は大丈夫か?」
モルガナ「教室では普段通りに見せていたが……」
モルガナ「どこかやっぱり、ジョーカーのこと避けてる気がするな」
竜司「うーん」
竜司「杏が折れるなんて全然想像つかねえんだけどな」
モルガナ「同感だが」
モルガナ「今の春は本当に何をしても不思議じゃない」
モルガナ「……真も不安だな」
竜司「春に何言ってるんだろうな」
(春と真が分かれていく様子が見えた)
モルガナ「……嫌な予感しかしないな」
竜司「春もそうだし、杏も真も意見違うみたいだし、双葉にいたってはまだ話してないんだろ?」
竜司「こんだけバラバラで、本当に大丈夫か?」
竜司「収拾つくのかよ、これ」
モルガナ「……つけないと、いけない」
モルガナ「お前がまいた種だ、ジョーカー」
モルガナ「きっちり答えは出すんだ」
278: ◆86inwKqtElvs 2017/02/14(火) 20:07:37.76 ID:nMwhxFK30
放課後
モルガナ「春の約束の時間までまだ間があるな」
モルガナ「誰かと会ってみないか?」
モルガナ「まだ現状を知らせてない女もいるし、双葉にも話してないだろう?」
どうしようか……
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>280
280: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 20:16:48.79 ID:ich13nM0O
3
281: ◆86inwKqtElvs 2017/02/14(火) 20:46:04.19 ID:nMwhxFK30
《ルブラン》
双葉「おー、今日は早いな」
双葉「惣治郎、コーヒー」
惣治郎「はいはい」
(久しぶりにゆったりした時間を過ごした気がした……)
双葉「そうそう、カナちゃんから手紙来た!」
双葉「カナちゃんはPCもスマホも持ってないらしいからな」
双葉「でも高校行けば親が買ってくれるって言ってた!」
双葉「通信料払うためにバイトもするって言ってた」
双葉「だから今な、いいスマホ探してるとこなんだ」
双葉「格安SIMとかも今は揃ってきてるからな」
双葉「高ければいいってもんじゃないしな、スペックは必要な分だけでいいんだ」
双葉「カナちゃんがスマホ買ったら、毎日チャットしようなって」
双葉「今それが一番楽しみなんだ!」
双葉「お前も実家帰るし、みんなも卒業したりして会う回数は減っても」
双葉「繋がりは消えない。ネットでおしゃべりできるっていうのもあるけど、それだけじゃなくて」
双葉「怪盗団は役目を終えても、永久に不滅ってことだ」
双葉「うん、だから寂しくない。大丈夫」
双葉「強がりじゃない。本当にそう思ってる」
双葉「私はみんながいつ来てもいいように、ここを守っていくんだ!」
(双葉の声からは、怪盗団が崩壊するという事態は一切想像してないのがわかる……)
双葉+★1つ
佐倉双葉
★★★★★★★☆☆☆
モルガナ(どうする?)
モルガナ(双葉に春のことを話すか?)
1、話す
2、今はまだ止めておく
>>283
283: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 21:16:24.57 ID:PRC5mbKP0
2
284: ◆86inwKqtElvs 2017/02/14(火) 21:25:27.91 ID:nMwhxFK30
(まだ早いと感じる)
(避けられはしないが、もう少し時機を見る必要があるだろう……)
双葉「どうした?」
双葉「ははーん、お前は寂しいんだな?」
双葉「ふふん、いつでも戻ってきていいからな!」
(…………)
(早く何とかしなければ……)
285: ◆86inwKqtElvs 2017/02/14(火) 21:26:39.05 ID:nMwhxFK30
《お台場海浜公園》
(春の指定した場所と時間通りに着いた……)
春「時間通りだね」
(以前と同じく、普段の私服よりも意識したコーディネートだ)
春「一回ね、夜のデートってしてみたかったの」
春「大人っぽいよね、こういうの」
春「憧れてたんだ」
春「ちょっと歩こう?」
(モルガナは以前と同じく姿を隠している)
(春はこちらの袖をわずかに摘まんで後ろから歩いている)
春「夜景、きれいだね……」
春「あれ全部が人の営みなんだね」
春「だからかな、光って暖かいよね」
春「暗闇も嫌いじゃないよ。想像力とか、そういうのは暗闇の中で生まれると私は思ってる」
春「それがカタチになったのが、あの光なんだよ」
春「私も、君と一緒に」
春「あの光の一つになりたいな」
春「…………」
(言葉が途切れた……)
春「…………」
春「そろそろかな」
春「ねえ」
(突然、袖を引っ張られた)
(身体の向きを強引に変えられる――)
!?
春「――――」
(春が背伸びして、唇と唇を重ねてきた――)
(あまりに唐突過ぎて、反応ができなくなる……)
春「んっ……」
がしゃん
!?
春「……気分はどうかな、杏ちゃん」
杏「…………!!」
286: ◆86inwKqtElvs 2017/02/14(火) 21:28:36.05 ID:nMwhxFK30
春「ふう。今でもドキドキしてる……」
春「……ファーストキスが君で、本当に嬉しい……」
杏「……春、なんで……?」
(状況がわからない……!)
春「彼の意思が関係ないのは、一応言っておくよ」
春「私がしたいから、したんだよ」
杏「春!!」
杏「わざわざ呼び出して、なんで!?」
春「現実を教えてあげようと思って」
春「杏ちゃん、今どんな気分?」
春「好きな人が別の女性とキスしている姿を見るのって」
春「言ったよね、私たちは彼を巡っての敵同士になってる」
春「杏ちゃんはそれを否定しようとしてる、私を仲間に連れ戻すことで」
春「それ、今でも同じこと思える?」
杏「…………」
杏「春……?」
杏「それだけ?」
杏「見せつける為だけに、こんな真似したの?」
春「そうだよ」
春「ねえ、これでもまだ」
春「彼が杏ちゃん以外の人を選んでも、祝福できるのかな」
春「もう想像できるよね」
春「彼が、他の女性と――こういうことをする姿が」
春「自分が選ばれなかった時が」
杏「春……!」
春「ねえ、今でもまだ」
パシン!
(杏が春の頬を叩いた……!)
杏「そんなことの為に、こんなことしたの!?」
杏「なんで、意味わかんない……!?」
春「…………」
春「今叩いたのは、仲間の為に怒ったんじゃないよね?」
杏「…………!!」
287: ◆86inwKqtElvs 2017/02/14(火) 21:29:48.53 ID:nMwhxFK30
春「気付いてるでしょ? 自分の中の暗い感情に」
春「嫉妬とかそういう気持ち」
春「今、杏ちゃんは仲間に対して怒ったんじゃない」
春「女の子として、私に暗い感情を抱いてる」
春「わかるよ」
杏「違、違……」
春「認めていいんだよ」
春「杏ちゃんは私を敵として見てるんだよ」
春「何もおかしいことじゃない。自然な感情だよ」
杏「違う!!」
春「うーん」
春「まあこれ以上言う必要はなさそうかな」
春「これだけ動揺してるんだもん。もう完全に自分でわかってるよね」
杏「――――!!」
(杏が走り去った――!)
(反射的に追いかけようと身体が動く)
春「駄目」
(春が思いのほか腕を強く掴んで止めた――)
春「追いかけて追いついて、君は杏ちゃんに何を言うのかな?」
春「今ね、杏ちゃんが何を一番許せてないと思う?」
春「私に対してじゃない。私のことを許せなかった自分自身に対して」
春「醜い感情に溺れそうな自分自身が許せないんだよ」
春「そんな杏ちゃんに、同情で追いかけたって、惨めさが増すだけだよ」
…………、
(春の目は、仲間を気遣うものになっている気がする……)
(春が手を離した)
春「まあこれも私の作戦かもしれないけどね」
春「追いかけられたら困るからこんなことを言ってるのかもしれないよ?」
春「私は私の好きにした」
春「だから君も、好きにすればいいよ」
…………、
自分がするべき行動は――
1、追いかける
2、ここに留まる
288: ◆86inwKqtElvs 2017/02/14(火) 21:30:19.70 ID:nMwhxFK30
↓3レスで多い方
今日はここまで
なんで自分はバレンタインにこんな修羅場を書いているんでしょうか……?
今日はここまで
なんで自分はバレンタインにこんな修羅場を書いているんでしょうか……?
291: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 21:55:57.64 ID:h6CMOdRxO
2
297: ◆86inwKqtElvs 2017/02/15(水) 20:22:41.36 ID:CJeW+BSK0
(確かに杏にかけるべき言葉が、少なくとも今の自分にあるとは思えない……)
春「行かないんだ」
(春がバッグからハンカチを取り出した)
春「リップが付いてる。拭いた方がいいよ」
1、大胆にやってくれたな
2、これで本当に嬉しいのか?
>>299
299: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/15(水) 20:53:48.24 ID:Pv4EJhgFo
1
301: ◆86inwKqtElvs 2017/02/15(水) 21:04:09.67 ID:XWfFmDUG0
春「……そうだね」
春「私が私の本質に気付くまで、きっとできなかった」
春「もし出会わなければ一生無理だったかもしれない」
春「元々、恋愛なんて諦めてた」
春「会社の為の政略結婚、一度は受け入れてたから」
春「だから初めてが君で嬉しいのは、本当だよ」
春「勿論、もっと理想のシチュエーションとか、考えたことがないわけじゃないけど……」
春「理想を求めすぎて、失敗したら意味がないから」
春「……まだ訊きたいことがありそうだね。座らない?」
(ベンチに座って話を聞くことにした)
春「もう説明する必要もないと思うんだけど」
春「今日のデートは杏ちゃんの心を折る為だったんだ」
春「もし誘いに乗らなかったらね。別のやり方を試してみたと思うけど」
春「時間はずらして杏ちゃんを誘っておいたの」
春「杏ちゃんの容姿って目立つからね。カーブミラーもあるし、タイミングを計るのは難しくなかった」
春「……さすがにドキドキしてる。今もまだ」
春「それが君とキスできた嬉しさなのか、杏ちゃんに対する罪悪感なのか」
春「或いは杏ちゃんに言ったような、暗い感情からの優越感や悦びなのか……」
春「本当を言うと、自分でもわかってないの」
春「どういう感情だったとしても、関係ないんだけどね」
302: ◆86inwKqtElvs 2017/02/15(水) 21:04:57.09 ID:XWfFmDUG0
春「…………」
春「『何故かつての仲間に対してここまでするのか?』」
春「そう訊きたそうだね」
春「川上先生にも言われたな。なんでそんな破滅的なやり方をするのかって」
春「そうだね。今日は付き合ってくれたし、私の方は上手くいってるし」
春「ヒントは教えてあげる」
春「怪盗団を、かつての居場所を壊すのはね」
春「君に私を選ばせるのに、絶対に必要なことなんだよ」
(…………)
(以前も感じたが、春は確実に自分が春を選ぶと信じて疑っていないように感じる)
(ただそれが怪盗団を壊すこととどう繋がるのか……)
(何らかの思い込みがあると川上やモルガナは言っていたが、ただ無根拠に思い込んでるだけとも思えない……)
春「君を利用したことを謝るつもりはないよ」
春「私は君を奪う。何を差し出してでも、何を犠牲にしてでも」
春「君を裏切ってでも、私は君を手に入れる」
春「そう言ったよね」
(口調は普段と変わらないのが、逆に覚悟を表している……)
春「さて、と」
春「次は双葉ちゃんだね。双葉ちゃんはどうしようかな」
1、真はどうした?
2、双葉は後回しじゃなかったのか?
>>304
304: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/15(水) 21:21:41.66 ID:l9do17cR0
2
305: ◆86inwKqtElvs 2017/02/15(水) 21:24:50.74 ID:XWfFmDUG0
春「そのつもりだったんだけど」
春「マコちゃんはね」
春「君のこと諦めるって」
!?
春「だから排除する必要が無くなったの」
春「だから次は双葉ちゃんになる」
春「嘘だと思うなら、マコちゃんに直接確かめればいいよ」
春「言っておくけど、私はマコちゃんに対してはまだ何もしてなかったよ」
春「何かする前にマコちゃんの方から言ってきたから」
春「私としては気楽でよかった」
春「…………」
春「どういう感情であっても、君が私のことを考えてくれると嬉しい……」
春「もうそんなところまで来ちゃった」
春「ねえ、もうちょっとだけ歩きたいな」
春「もう少し、もう少しだけ、ね」
春「憧れのシチュエーションを、感じさせてほしいから……」
…………
………
……
306: ◆86inwKqtElvs 2017/02/15(水) 21:25:54.79 ID:XWfFmDUG0
同時刻
杏「…………」
モルガナ「杏殿」
杏「……モルガナ」
杏「…………」
杏「どうしよう……」
杏「わかんない」
杏「胸の中のグチャグチャ、消えない」
杏「春に対してどう接するのか、わかんない」
杏「カッコ悪い……!」
杏「まんまと春の思い通りになってることも」
杏「それなのに何もできない自分も」
杏「リーダーに対しても」
杏「悔しい……!!」
杏「悔しいよ……!!」
モルガナ「杏殿……」
杏「私、このまま春のこと許せないまま終わっちゃうのかな……っ!」
杏「そんなカッコ悪いのなんて、大嫌いなのに」
杏「モルガナ、どうすればいい?」
杏「誰か、教えて……!」
モルガナ「…………」
杏「…………」
杏「…………」
杏「…………」
杏「……もう、大丈夫」
杏「大丈夫じゃないけど、春に対してどうすればいいかなんてわかんないけど」
杏「それでも、座り込んで……泣き叫んでなんとかなるとは、思えない」
杏「……リーダーにこんな顔見られてたら、本当に終わってるとこだった」
杏「絶対立ち上がれなくなってた」
杏「……志帆は立てなくても立ち上がろうとしてる」
杏「だったら私も、立てなくても立ち上がらないと」
杏「今は意地でも無理でも何でも、立ち上がって……必ず決着つける」
杏「モルガナ、力を貸して……!」
モルガナ「ああ」
モルガナ「それでこそ杏殿だ」
モルガナ「明日会議をしよう」
307: ◆86inwKqtElvs 2017/02/15(水) 21:26:37.46 ID:XWfFmDUG0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「ってはあ!?」
モルガナ「真が諦めた!?」
モルガナ「春がそう言ったのか?」
モルガナ「…………」
モルガナ「メンバーを集めて会議をしようと思ったが」
モルガナ「お前はいない方がいいかもな」
モルガナ「杏殿と真、竜司と祐介とワガハイ」
モルガナ「とりあえずこの5人で集まって話を聞くことにする」
モルガナ「真の話を聞くにも、お前がいると話しにくいだろうしな」
モルガナ「お前は別の方向から動いてみろ」
モルガナ「まだできてないことが残ってるだろ?」
モルガナ「そうチャットを回せ」
(まずは杏に、真が諦めたという話を伝えた)
(それから自分抜きで話を聞くようにチャットを回すよう頼んだ)
杏『わかった』
杏『話聞いてみる』
モルガナ「真……そもそも自信がなさそうだったしな」
モルガナ「……状況は順調に悪い方に進んでるな」
モルガナ「春が双葉をどうするつもりなのか……」
モルガナ「もう寝ようぜ。体力は回復しておかないとな……」
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★★★☆☆
佐倉双葉
★★★★★★★☆☆☆
奥村春
※※※※※※※※※※
御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★★★★☆☆
川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆
大宅一子
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
308: ◆86inwKqtElvs 2017/02/15(水) 21:29:21.78 ID:XWfFmDUG0
3月8日(水) 放課後
(杏と真は竜司や祐介、モルガナと一緒に話し合っているだろう)
(自分がやれることは……)
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>310
今日はここまで。お疲れ様でした。
眼鏡が割れました。何か呪いでもかけられているのでしょうか
春が確実にジョーカーを奪う方法、わかった人いたらちょっと作者は哀しくなります。頑張って考えたのに……と
でも考察見る方が嬉しいので、是非書いてほしいです。
311: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/15(水) 21:58:31.88 ID:2U+9YDQB0
3
一番最初の安価で春は「自分一人でできたことがなにもない」みたいなこと言ってるな
伏線なら素直に凄いな、一人でもやれるって思いたいのか
でも怪盗団壊す意味は正直わからん
一番最初の安価で春は「自分一人でできたことがなにもない」みたいなこと言ってるな
伏線なら素直に凄いな、一人でもやれるって思いたいのか
でも怪盗団壊す意味は正直わからん
312: ◆86inwKqtElvs 2017/02/15(水) 22:05:08.22 ID:XWfFmDUG0
(双葉と一日過ごすか、他のスケジュールも入れるべきか……)
1、一日過ごす
2、他のスケジュール入れる(奥村春)
3、他のスケジュール入れる(御船千早)
4、他のスケジュール入れる(武見妙)
5、他のスケジュール入れる(川上貞代)
6、他のスケジュール入れる(大宅一子)
7、他のスケジュール入れる(東郷一二三)
>>315
攻略に関しては、モルガナが割とまとめてくれてるのでそんなに難しくはないと思います。
何か質問あったら受け付けます。基本はアドリブですのであんまり深くは考えていませんが
1、一日過ごす
2、他のスケジュール入れる(奥村春)
3、他のスケジュール入れる(御船千早)
4、他のスケジュール入れる(武見妙)
5、他のスケジュール入れる(川上貞代)
6、他のスケジュール入れる(大宅一子)
7、他のスケジュール入れる(東郷一二三)
>>315
攻略に関しては、モルガナが割とまとめてくれてるのでそんなに難しくはないと思います。
何か質問あったら受け付けます。基本はアドリブですのであんまり深くは考えていませんが
315: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/15(水) 22:56:32.11 ID:3wDCVL4OO
7
プレゼント付きで過ごしたら★2個上がってひふみんに話できるよね
プレゼント付きで過ごしたら★2個上がってひふみんに話できるよね
319: ◆86inwKqtElvs 2017/02/16(木) 20:02:41.62 ID:aEqgDLZ60
《秋葉原》
双葉「うう、人混みが、ごみのようだ……」
(双葉のお願いでPCのパーツを見に来た)
(人混みに辟易しているが、テンションは高い)
双葉「お、お?! あそこのジャンク品すごい!!」
双葉「うーん、何度見ても、コスプレって実際に目の前で見ると不思議だな……」
双葉「あ、有名な牛丼のお店がある!」
双葉「なあなあ、一回食べてみたい!」
1、入るか
2、アキバ名物だな
3、ヘッドフォンは取っておけ
>>321
321: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/16(木) 20:49:04.77 ID:/Cr5f4j80
1
322: ◆86inwKqtElvs 2017/02/16(木) 21:02:57.41 ID:aEqgDLZ60
店員「らっしゃーせー」
(牛丼並みと大盛りを注文した)
-1040
所持金
¥74974
双葉「おお、量多い……」
双葉「お前はやっぱりよく食べるんだな」
双葉「うーん」
双葉「やっぱり食べないと、杏みたいに胸おっきくはなれないのか……」
(…………)
(昨日のことが胸に痛い……)
双葉「……?」
双葉「どうした? 気分悪いのか?」
双葉「なんか最近、お前おかしいぞ」
双葉「まあもうすぐ帰るし、不安はわかるけどな」
双葉「お前ならどこでだって大丈夫だって」
双葉「どんなことがあっても、きっと道ってあると思うんだ」
双葉「お前が教えてくれたことだ」
双葉「な? お前にはみんながいる」
双葉「だから、大丈夫」
(双葉は純粋に応援している……)
双葉+★1つ
佐倉双葉
★★★★★★★★☆☆
(双葉に春のこと、怪盗団の現状を伝えるべきだろうか?)
1、伝える
2、まだ止めておく
>>324
324: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/16(木) 21:18:54.43 ID:vWleLGT70
1
325: ◆86inwKqtElvs 2017/02/16(木) 21:25:02.22 ID:aEqgDLZ60
《カラオケ》
(モルガナ、杏、真、竜司、祐介で相談する――)
杏「真、諦めるって……ホント?」
真「…………」
真「何だろ、どう考えても無理だなって思って……」
真「なんかさ、世界を敵に回してもとか、そういうのって春好きそうだなって納得しちゃったし」
真「…………」
真「なんで乗っかれないのか考えてた」
真「私、負けるのも怖いけど」
真「勝つのも怖い」
真「……お姉ちゃんのこと考えちゃうんだよね」
真「一回勝ったら、勝って手に入れたものを守るために勝ち続けないといけない」
真「一回負ければ全部失ってしまう」
真「同じ次元で話していいことだとは思ってないけど……」
真「私、勝ち続ける為に、その為だけに、春みたいに覚悟決めれない」
真「お姉ちゃんみたいに、手段と目的が入れ替わってしまって」
真「歪んでしまうと思う」
真「春はね、きっとずっと考えてた」
真「自分が歪んでしまうこともわかってたと思う」
真「でも、それを覚悟してたなら、わかっていてもそれを選んだなら」
真「少しでも、歪みを少なくしたかった」
真「私は……できないと思ったから」
真「そこまで自分の心、賭けること……どうしてもできなかった」
杏「…………」
杏「……モルガナ、ごめん」
杏「昨日のこと、説明してくれない?」
杏「……見てたんだよね」
モルガナ「……わかった」
(昨夜の春の振る舞いについて説明していく……)
全員「…………」
杏「…………」
竜司「……え、それマジで春?」
祐介「そういうことには羞恥を覚えるタイプだと思っていたが……」
326: ◆86inwKqtElvs 2017/02/16(木) 21:25:50.98 ID:aEqgDLZ60
モルガナ「今の春なら、邪魔なら自分の感情も無視する。それができると思う」
モルガナ「真、お前の決断はお前の自由でいいと思う」
モルガナ「ただ、春は今、どう考えても歪んでる」
モルガナ「本人が覚悟していたとしても知ったこっちゃない」
モルガナ「ワガハイは春が歪んでいくのを見たくはない」
真「…………」
竜司「真は頭良すぎるから考えすぎちまうんだよ」
竜司「真は今の春をほっとけるのか?」
真「それは……」
杏「バカ竜司と同じなのはシャクだけど」
竜司「おい」
杏「今の春を放っておいたら、春がどうこうじゃなくて」
杏「私たちの方がおかしくなると思う」
祐介「こうやって集まっていること自体が異常事態だしな」
モルガナ「…………」
モルガナ「『破滅を覚悟している人間の破滅を止めることなんてできるのか』、か」
モルガナ「春は怪盗団を壊すことに意味があると思っているようだったが」
祐介「意味なんてあるのか?」
モルガナ「ワガハイが知るか!」
竜司「ってかさ、もう春呼んで話聞いた方が早くね、これ?」
祐介「俺もそう思う」
祐介「痴情のもつれだと静観するつもりではあったが」
祐介「そうもいかないぐらい事が大きくなってきた」
杏「……難しいと思う」
竜司「なんで?」
杏「春の考えがわからないから」
竜司「だから呼び出して話聞くんじゃねえか」
真「……竜司や祐介はこうなってから春と直接話してないでしょう?」
真「今の春、本当に怖い」
真「メンバー全員で集まって、建設的な話し合いができるかというと」
真「そうは思えない」
杏「……正直、今春を目の前にして冷静でいられるかって言ったら、私……自信ない」
竜司「んじゃあずっと黙ってろってのかよ?」
祐介「臆病になる気持ちはわからなくもないが、いずれ話し合いは必要だろう」
真「そうだけど……」
モルガナ「…………」
327: ◆86inwKqtElvs 2017/02/16(木) 21:27:24.36 ID:aEqgDLZ60
モルガナ「問題の中心である女性陣がここまで自信のない状態だと、そこを春はつけこむと思う」
モルガナ「オマケに竜司なんか簡単に挑発に乗っちまいそうだしな」
竜司「いちいち俺を引き合いに出すんじゃねえよ!」
祐介「で、今リーダーは何をしている?」
モルガナ「双葉と会っているはずだ」
竜司「双葉が知らない状態ってのも、俺はどうかと思うんだけどな」
祐介「いや、杏や真でもこれだけ動揺しているんだ」
祐介「慎重になるのは自然な発想だと思う」
竜司「けどそれ、春が言いだしたことなんだろ?」
竜司「今のとこ、全部春のペースじゃね?」
竜司「双葉のこと、信用しなさすぎじゃねえの?」
杏「…………」
真「…………」
ブー、ブー
!!
『今夜、双葉に話そうと思う』
『みんな同席してくれないか?』
竜司「……リーダーは話すことにしたみたいだな」
モルガナ「不安はわかる」
モルガナ「春の真意もわかっていない状態だしな」
モルガナ「けど状況を動かさないといけない時ではあると思う」
モルガナ「杏殿、真」
杏「……私は、わかった」
真「……私たちがいないと、双葉に伝わらないでしょ?」
モルガナ「…………」
…………
………
……
335: ◆86inwKqtElvs 2017/02/17(金) 19:49:12.79 ID:AaGhjJDo0
《神田・教会》
一二三「こんばんは」
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
(多少信頼を損ねてでも、怪盗団の現状を話すべきだろうか?)
1、話す
2、普通に過ごす
>>337
337: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/17(金) 21:31:59.07 ID:emftXb8t0
2
338: ◆86inwKqtElvs 2017/02/17(金) 21:40:59.94 ID:AaGhjJDo0
一二三「では、新手研究の相手をお願いします」
(しばらく将棋を打って過ごした……)
一二三+★1つ
一二三「…………」
一二三「音が鈍いですね」
一二三「筋に迷いが見られます」
一二三「分かりますよ、それぐらい」
一二三「…………」
1、相手の筋道が見えない場合はどうする?
2、自分がどう打てばいいのかわからない時ってないか?
>>340
340: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/17(金) 22:02:40.23 ID:ume51lKuO
1
342: ◆86inwKqtElvs 2017/02/17(金) 22:09:06.38 ID:AaGhjJDo0
一二三「ふむ……自分の次の一手ですか」
一二三「…………」
一二三「基本的には、大局を見るという戦略眼が必要になってきますが……」
一二三「それを抜きにしても、勝負というのは相手のペースに乗らないことが肝要になってきます」
一二三「今、あなたが戦っている相手……がいるとすればですが」
一二三「私の経験上、その方は決して勝負に慣れている方ではないと思います」
一二三「慣れているならば、まず自分のペースに乗っていることを相手に知らせないからです」
一二三「自分の有利を悟らせず、相手に調子に乗らせ、背後から叩く」
一二三「本当に強い戦術家というのはそれができるんです」
一二三「筋道というのは隠すものではなく、誤認させるもの……」
一二三「ですから、その問いが出ている以上、あなたは思っているより不利な状況ではない」
一二三「そう考えて大丈夫だと思います」
一二三「相手にペースを知らせてしまっているということは、その方も余裕がない、あるいは勝負に弱い証拠です」
一二三「……状況がわからない以上、これ以上のことは言えませんが……」
一二三「あなたが相手のペースを知っているなら、崩すこともまた可能なはず」
一二三「そしてそこから次の一手を見出すこともまた可能なのです」
一二三「勝負は王手か投了宣言が出るまで分からないもの……」
一二三「最後まで、諦めないでください」
(一二三が微笑んで、そう励ましてくれた……)
343: ◆86inwKqtElvs 2017/02/17(金) 22:11:24.60 ID:AaGhjJDo0
(ルブランの中では、春と自分以外が既に待っているという)
(惣治郎も一緒にいてくれるらしい)
(双葉にきちんと伝えなければならない……)
《ルブラン》
双葉「お、おう。お帰りー」
双葉以外「…………」
双葉「ん、な、何かあったのか? さっきからみんなこの調子で、お前が帰ってからとしか言ってくれないんだ」
双葉「あれ、春は? 一緒じゃないのか?」
(春はここには来ないことを告げた)
双葉「……?」
双葉「春に何かあったのか?」
杏「…………」
真「…………」
(双葉に、春の言葉や行動を、できる限り包み隠さず説明した)
(怪盗団を抜け、怪盗団を壊すつもりであること)
(実際にそういった言動を繰り返していること)
(説明には長くかかった……)
双葉「…………」
双葉「は?」
双葉「え、ちょっと待て、エイプリルフールにはまだ早いぞ?」
双葉「だって、春だぞ? あの春だぞ?」
双葉「な、なあ、嘘だよな?」
杏「……ホント」
真「……正直、今は春に会いたくない。私も、杏も」
双葉「え、いや、え? ちょっと待って」
惣治郎「双葉、事実だ」
惣治郎「嬢ちゃんは覚悟決めてやってる」
双葉「……っ!!」
双葉「惣治郎まで、なんでそんなこと言うんだ!!」
双葉「春がそんなことするわけない!!」
双葉「もういい、春に直接聞く!!」
竜司「ちょ、おい!」
モルガナ「双葉、待てって!」
(だがスマホを取り上げるより双葉の入力スピードの方が早かった……)
ブーブー、
ピロリロリン
ブブ、ブブ、
(惣治郎を除いた全員のスマホにコールが鳴る)
344: ◆86inwKqtElvs 2017/02/17(金) 22:12:27.90 ID:AaGhjJDo0
(怪盗団専用グループチャットのコールだ)
双葉『春、みんなおかしなこと言う』
双葉『抜けるなんて嘘だyな』
…………、
(双葉にスマホを返した)
双葉「な、なあ? みんなで私をからかってんだろ?」
双葉「冗談にしては下手すぎるぞ?」
双葉「きっと春は『どうしたの』『そんなことあるわけないじゃない』とか、そういう――」
ブーブー、
ピロリロリン
ブブ、ブブ、
春『知っちゃったんだね』
春『うん、私はもうメンバーじゃないよ』
双葉「……っ!?」
双葉『何言ってる?』
春『わからないなら教えてもらった人に訊けばいいんじゃないかな』
春『それともただ認めたくないの?』
双葉『春の口から直接聞くまで納得できない』
春『それもそうだね』
春『ルブランにいるのかな?』
双葉『春以外みんないる』
春『そう』
春『なら全部話聞いてるね』
春『その通りなんだけど、わかった』
春『しばらく待ってて。できるだけ早く行くから』
(チャットの着信音が止まった……)
双葉「…………」
双葉「ほ、本当に?」
双葉「なんで? どうして……?」
(双葉は身体を抱えて今にも泣きそうだ……)
モルガナ「双葉……」
(誰も言葉を発せない……)
345: ◆86inwKqtElvs 2017/02/17(金) 22:13:28.77 ID:AaGhjJDo0
…………、
カランコロン
全員「!」
春「…………」
春「お化けを見るような顔されても困るな」
春「にしても、本当に喋ったんだね」
春「話さない方がいいって言ったんだけどな」
杏「春……っ!」
真「杏」
双葉「…………」
春「みんなから聞いたんだよね?」
春「その通りだよ」
春「喋ったなら隠す必要もないかな」
春「彼を手に入れる為に、怪盗団が邪魔になった」
春「だから私は、切り捨てた」
春「それでも邪魔をしてくるから、今は現実を見せてる最中」
双葉「み」
双葉「みんなのこと、きらいになったのか?」
春「それとこれとは関係ないかな」
春「双葉ちゃんに話したらショックが大きいだろうなって思ったから、私は話さない方がいいって言ったし」
春「やっぱり、ルブランは落ち着くなって思ってる」
春「こんな針のむしろ状態でも」
春「私にとって、ここは間違いなくかけがいのない居場所だったよ」
双葉「……じゃ、じゃあなんで?」
双葉「なんでそれを自分から、壊すようなことを?」
春「…………」
春「差し出すものが大きければ大きいほど、手に入れるモノの価値は高まると思うの」
春「犠牲が大きければ大きいほど」
春「裏切ったモノが大きければ大きいほど」
春「私の中で、彼はより大事なものになっていく」
双葉「…………」
双葉「それだけ……?」
346: ◆86inwKqtElvs 2017/02/17(金) 22:14:28.14 ID:AaGhjJDo0
春「……うーん」
春「まあこれは私の中の、心の中の理由かな」
春「双葉ちゃんも知ったことだし、そろそろ話してあげる」
春「ルートを」
春「彼が私を選ばざるを得ない理由を」
(春の声が、急に冷たくなった)
(双葉が以前と違う春の様子に、もう言葉が見つからないのがわかる)
春「私ね、何もないんだ」
春「杏ちゃんみたいにモデルやれるような容姿があって、度胸とかがあるわけでもないし」
春「マコちゃんみたいに文武両道なわけでもない」
春「双葉ちゃんだって、すごい才能持ってるよね。言う必要もないくらい」
全員「…………」
春「私にはそんなの何もない」
春「私が持ってるのはせいぜいお父様から受け継いだ遺産と人脈」
春「それも私が作ったモノじゃない」
春「私自身にあるのは」
春「少しだけ色んな人を見てきて、少しだけ人を見る目があるぐらい」
春「だからいつ誰を『裏切る』と、何が手に入るのかがわかる」
春「たった、それだけ」
春「そして他の人が、何を裏切れないのかもわかる――」
春「ねえ、彼は、私が大好きでみんなを助けてくれた彼は」
春「居場所を失って全部を失っていく私を、見捨てることができるかな?」
全員「…………」
モルガナ「……なんだと?」
春「私が今壊していってるものは、怪盗団とそれにまつわる人たち」
春「私の大切なもの。それは間違いなくそう」
春「だからこそ壊す意味がある」
春「だって彼は、居場所のない人間を見捨てるなんて絶対にできない」
春「だよね?」
…………、
(想像してしまった)
(春が全てを失った時、自分がどうするのか……)
祐介「……春のやっていることは、いわば自業自得だ」
祐介「自業自得の行為でも同じだとは限らないはずでは?」
347: ◆86inwKqtElvs 2017/02/17(金) 22:15:27.65 ID:AaGhjJDo0
春「そんなことないよ」
春「だってみんな、私の気持ちわかってくれるでしょ?」
杏「……は?」
春「だって双葉ちゃんに喋ったじゃない」
春「いつ崩れるかわからない曖昧な状況に耐え切れなくて」
春「双葉ちゃんが傷付くってわかってても、喋ったじゃない」
全員「……っ!!」
春「先月の私たちってそんな感じだったんだよ」
春「いつバランスが崩れてもおかしくない状態」
春「だから傷付こうと、どうなるかわからなくなってしまってでも、状況を動かしたくなった気持ち」
春「動かざるを得なくなった気持ち」
春「みんなわかってくれたはずだよ。双葉ちゃんに話すかどうか、ずっと悩んでたんだよね?」
春「私は本当に双葉ちゃんに話す気も深く傷つける気もなかったのに」
春「どうなるのか不安で、それならいっそ双葉ちゃんが傷付いても話すことに決めた」
春「そんな決断をしたみんなが、私のことを自業自得なんて言えるのかな?」
春「いや、みんながどう思うかはどうでもいいかな」
春「ねえ君は言える?」
(春がこちらに冷たい視線を向けてくる)
(目を逸らさないことしかできなかった)
春「ねえ、そろそろいいかな?」
春「私に決めてくれれば、これ以上何もしないって誓うよ」
春「言ったよね。早く決めてくれれば被害は少なくて済むって」
春「君が決めないなら、決めるまで私は続けていくよ」
竜司「……脅しかよ」
竜司「そんなんで嬉しいのかよ……!?」
春「脅しのつもりはないよ、本当にするから」
春「嬉しいのかって言ったらそうだね」
春「結婚相手が既に決められていたあのころと比べたら、私自身が本気で好きな人が傍にいてくれる幸せ」
春「それを考えたら、彼が私のことをどう考えてるなんて関係ない」
春「嬉しいに決まってるじゃない」
竜司「……俺にはわかんねえよ、春……!」
竜司「ずっと話でしか知らなくて、春が変わったって言ってもピンとこなかったけどよ」
竜司「どう考えてもこんなのおかしいだろ!!」
春「竜司くんがおかしいと思っても関係ないよ」
春「どうでもいいからね、そんなの」
竜司「春、てめえ!」
双葉「止めて!!」
348: ◆86inwKqtElvs 2017/02/17(金) 22:16:56.46 ID:AaGhjJDo0
双葉「……~~っ!」
双葉「は、春……! わ、たしが?」
双葉「私が、悪い?」
春「……?」
双葉「私が、知らなければ」
双葉「こうならなかった?」
モルガナ「双葉、それは違う!」
モルガナ「双葉に知らせようと決めたのはワガハイたちだ」
双葉「で、でもそれで、それでこんな、こんなことに――!」
ガタン!
(双葉が倒れた――!)
杏「双葉!!」
祐介「大丈夫か!?」
(双葉の顔色が明らかに青い――!)
双葉「げほ、ぐ、、あ……!」
惣治郎「大丈夫だ、落ち着け……大丈夫だ……」
竜司「双葉、水だ、ほら!」
春「…………」
(春は黙って双葉の様子を眺めているだけだ……)
杏「……こんな双葉を見ても、春は動かないの……!?」
春「知った以上は双葉ちゃんも対象にするつもりだからね」
杏「!!」
真「春、出てって」
真「双葉の症状が悪化するだけだから」
春「…………」
春「うん、わかった」
(春が出て行こうとする――)
双葉「ま、って、はる」
双葉「おいて、いかな、いで」
双葉「いかないで……!」
春「…………」
春「双葉ちゃんはこう言ってるけど、どうしようか?」
(春がこちらに振ってきた)
(春の目はひたすらに冷たい)
――――
双葉が求めているのは……
今の春を残してもいいのか――?
1、残ってもらう
2、帰ってもらう
↓3レスで多い方
349: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/17(金) 22:17:51.72 ID:av84GH9VO
1かな。
360: ◆86inwKqtElvs 2017/02/19(日) 19:33:38.45 ID:IK4G7aOF0
春「わかった」
(春がカウンター席にまた座った)
(やはり動こうとしない)
(ただ見下ろしている――)
双葉「い、」
双葉「いやだ、はる」
双葉「なにか、しゃべって、はる」
春「…………」
他のみんなが私を助けようと動いてくれる中、春だけはただその様子を眺めていた。
やめて。
その目はやめて。
そんな、モノを見るような、
惣治郎の前にいたあの家のやつらみたいな、そんな目を、
春は、仲間にだけは、――!
「楽だね」
他の仲間の怒号や慰めの声より、ぽつりとつぶやいたその一言の方が耳に付いた。
「苦しむ双葉ちゃんを眺めるだけで壊れてくんだから」
最初からそうしておけばよかったかな。
いつも通りのふわっとした声で、いつもじゃありえない冷たい言葉が吐かれる。
「は、る……! は、は、…っ」
それでもまだ、信じたかった。
「春、選ぶ。お前を選ぶ」
だからこれ以上はやめてくれ――
なんでだろう。
さっきより、胸が苦しい。
「双葉ちゃん」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった私を、春は抱いて、あやすように背中を叩いた。
春がポケットから出したハンカチで私の顔を優しく拭う。
「……春……?」
「お別れだね」
今だけ、私の知ってる春に戻ってた。
さっきまでとは違う、優しい言葉。なのに。
「悪いな、双葉」
竜司の声が、冷たくて鋭い。
「仲間にこんなことするやつは、もう仲間として見れねえよ」
しん、とルブランが凍った。
全員が竜司の言葉を肯定していた。
私以外が。
「さよなら」
もう、行かないでとすら、声に出なかった。
…………
………
……
「……夢か」
今日は真と冴と、あとモナに春も来る。だからこんな、あの日の再現みたいな夢を見たんだろう。
怪盗団が崩壊してから12年が経っていた。
私以外はみんな自分の道を進んでる。
私は高校には辛うじて通ったけど、それからが決まらなかった。
怪盗団に入る以前の、人との関わりを拒絶する情けない自分に戻ってしまった
高校を卒業してからは引きこもりに戻ってしまった。
約束ノートは果たせてない。カナちゃんにも会えていない。
あの日、春が残していったハンカチと一緒に、未練がましく枕元に置いてある。
起きてからの癖で、PCに向かってネットサーフィンで辛うじて人との繋がりを求める。
しばらくして、扉のノックの音。
「双葉、大丈夫か?」
「……うん」
少しだけ迷ったけど、ハンカチを持って、私は居間に、
今でも仲間として心配してくれる人と、かつての仲間に会いに行く。
361: ◆86inwKqtElvs 2017/02/19(日) 19:34:38.75 ID:IK4G7aOF0
「……春」
「久しぶりだね、双葉ちゃん」
怪盗団が崩壊してから直接会うのはこれが初めてだ。
春からは何のつもりなのか、お金だけ毎月のように振り込まれていることは知っている。ただ、手を付けていない。
でもこのままでは、仕事をできない自分は、いずれそのお金に手を付けないといけなくなるだろうとは思っていた。
今日はそれについての話し合いと聞いている。
「双葉ちゃんは詳しい話を聞いてないんだよね?」
聞く余裕がなかった。
今でも心臓がバクバクと、胸が苦しいのに。
あいつと結婚したと聞いた。
その後押しをしたのは、あいつに無理矢理選ばせたのは、私だ。
「ここからの説明は私がさせていただきます」
検事から弁護士へと転身した冴が、ビジネスライクに話し始めた。
「簡単に言うと、個人事業……会社を設立してみないかということです」
「?」
「双葉のプログラミングの腕はそのままにしておくのは惜しいでしょ」
真も感情を込めない、事務的な口調で話が進んでいく。
要はセキュリティのソフト開発をしてみないかということらしい。
真がいるのは、まず警察でそれを実験的に使用すれば、それ自体が宣伝になるからとのこと。
セキュリティだけでなく、各国を経由して発信者を特定されないようなプログラムに対抗するソフトも開発してほしいということ。
警察官になるには自分は資格がないから、民間として事業を立ち上げて、警察がそれを依頼する形になるとのこと――
「そんなことができるのか? お役所仕事だろ、警察って」
モナが代わりに私の訊きたいことを訊いてくれた。
「私が押し通すから」
真は変わらないなと思わず苦笑した。
「じゃあ春は、私のスポンサーになるのか?」
「そういうこと。やっぱり双葉ちゃんは頭いいね」
仲間だった頃と変わらないように見える、優しい微笑み。
けど、本当の春の微笑みを知っている私は、違うとわかる。
相手を騙すため、駆け引きのための、仮面の微笑みだ。
こうなったのは、私のせいだ。
私があの時、春が変わりつつあることを認めていたら。
私は認められなかった。
だから真実を捻じ曲げて、見たい部分しか見ようとしなかった。
春は今、経営の世界で、オクムラフーズをさらに拡大させている。
労働環境の改善や思い切った事業展開などで、経済界では一目置かれる存在になった。
表向きは非常にクリーンで、父親のコネだけでは済まされない、本人の実力。
だけど、少し深めに潜ってみると、そのイメージとは正反対の、限りなくブラックに近いグレーな駆け引きが行われていることがわかる。
会社の拡大の裏で、どれだけの人間が春の裏切りで傷付いているのか。
「……春」
私はハンカチを、春に返した。
「? これ、何?」
「……覚えて、無いのか?」
本当に春は覚えてないようだった。
ずっとこっちは大事にしていたものが、覚えられていない。
頭がぐるぐると回りそうなほど、強い怒りを感じた。
「…………」
多分きっと。
あの時のさよならの言葉は、かつて仲間だった頃の優しい春とも別れたんだ。
「そのハンカチは春が失くしたものだから、春に返すんだ」
春はよくわかっていないようだった。
とりあえず、といった様子で鞄にしまう。かまわない。意味は私だけ知っていればいい。
事務的な話がその後も続いた。
「どうする、双葉?」
モナは気遣ってくれる。
けど答えは決まっていた。
「やる」
「……本当に?」
真の方が驚いていた。
「それをしたら、助けられる人がいるんだろ?」
詐欺や脅迫で真実を捻じ曲げるやつら。
かつての自分みたいな、見たいものだけを見るやつ。
最後に、モナにこっそりと、あいつはどうしているのか訊いた。
「ずっと、お前のことを気にしてる」
「…………」
そっか。
そうなのか。
「じゃあ、こう伝えてくれ。……もう、真実を捻じ曲げないって」
私はまだ、理不尽さに怒りを感じることができる。
なら、動ける。怪盗団が目覚めさせてくれた、私の本質が変わらないなら。
「わかった」
モナが言って、そして全員が帰っていった。
涙がこぼれそうになった目をぐしぐしと袖で拭って、私はPCの前に戻った。
362: ◆86inwKqtElvs 2017/02/19(日) 19:35:48.88 ID:IK4G7aOF0
《????????》
カロリーヌ「大馬鹿者!!」
ジュスティーヌ「まともな状態じゃない人間がまともな判断ができるわけがないでしょう」
カロリーヌ「ペナルティだ、この程度で済んだことをありがたく思え!」
佐倉双葉
★★★★★★★★☆☆
↓
佐倉双葉
★★★★☆☆☆☆☆☆
カロリーヌ「本当に更生するのか、こいつは?」
ジュスティーヌ「疑わしいのは同意ですが、これも我らの役目」
カロリーヌ「さあ、さっさと>>348の正しい選択に戻ってやり直せ!」
…………
………
……
369: ◆86inwKqtElvs 2017/02/20(月) 20:28:07.79 ID:hb75s6aK0
春「わかった。じゃあ帰るね」
双葉「ま、って、ま……!」
春「今日のところは、だから」
春「双葉ちゃんが落ち着いて話せるようになったらまたいつでも来るよ」
春「周りが許してくれればだけどね」
真「……春」
春「じゃあ」
(春は帰っていった……)
双葉「――! ……っ!!」
惣治郎「おい、双葉……大丈夫だ、息をゆっくりと吐け」
祐介「以前呼んだ女医のところに電話を掛けた。すぐ来てくれるそうだ」
杏「双葉、大丈夫だから! 大丈夫!」
…………
………
……
(双葉は鎮静剤の作用で眠らせたそうだ)
(自室でベッドに寝かせた)
(下に降りて武見の診断を全員で聞く……)
武見「以前にも同様の症状がありましたか?」
惣治郎「……親戚の家にいた頃に」
惣治郎「本当は過呼吸になるのが、うるさいと怒鳴られるので」
惣治郎「口を無理矢理塞いで呼吸を止めるように……」
杏「双葉……」
370: ◆86inwKqtElvs 2017/02/20(月) 20:28:46.65 ID:hb75s6aK0
武見「三日分、安定剤を出しておきます」
武見「今回のことが突発的なことならともかく、長引くようでしたら心療内科の方を受診してください」
武見「それと、同様の症状が出た場合は、タオルなど布で口を塞ぐようにしてください」
武見「タオルなら隙間から呼吸ができますので。過呼吸の抑制と過剰な呼吸への恐怖心の緩和に繋がるかと」
武見「勿論、可能な限り息をゆっくり吐くことを意識させて、自力で呼吸を戻す訓練を」
惣治郎「わかりました。ありがとうございます」
武見「いえ」
武見「…………」
武見「お大事に……」
(武見は何か言いたそうだったが、何も言わずに帰っていった)
竜司「……双葉、あんなにパニクるって思わなくて、すみません」
竜司「俺が言え言えって言ったから……」
惣治郎「いずれ嬢ちゃんから聞いただろうよ」
真「リーダーがいなくなった時でもここまでひどくはなかったのに……」
杏「メンバーが抜けるのとはまた違うでしょ」
杏「多分、双葉はお母さんがいなくなった時のことと重ねてるんだと思う」
祐介「豹変して急に消えた……状況は似ていると言えば似ているのか……」
モルガナ「…………」
モルガナ「双葉が起きるまでみんな待つか?」
杏「私は全然待つよ」
竜司「俺も待つ」
惣治郎「全員学校があるだろ」
惣治郎「俺とこのバカと猫で見とくから大丈夫だ」
祐介「……わかりました」
真「うん。……みんな、一旦帰ろう」
(みんな引き上げていった……)
371: ◆86inwKqtElvs 2017/02/20(月) 20:29:37.07 ID:hb75s6aK0
《自室》
(双葉はベッドで眠っている……)
惣治郎「…………」
惣治郎「俺も偉そうに言えねえけどな」
惣治郎「お前、どうする気だ?」
惣治郎「……わからねえか。まあわかってたらこんなことにはなってねえよな」
惣治郎「嬢ちゃんの様子、普通じゃなかったしな」
惣治郎「厄介だよなあ……わかりやすい悪役がいないってのは」
モルガナ「…………」
双葉「う……」
モルガナ「双葉……」
惣治郎「具合はどうだ?」
双葉「……わたし……」
双葉「はるは? みんな、は」
惣治郎「今日は一旦帰ってもらった」
惣治郎「春の嬢ちゃんとは、……落ち着いたら会えるとさ」
双葉「本、とう?」
双葉「……ここ……アジト……」
惣治郎「ああ、そうだな」
惣治郎「家に帰るか? 立てるか?」
双葉「うん……」
(よろめきながらも何とか立てた……)
双葉「…………」
惣治郎「ほら、おんぶしてやるよ」
双葉「……いい、惣治郎、重いだろ……?」
惣治郎「年寄り扱いすんなよ、いいから」
双葉「…………」
双葉「うん……」
惣治郎「じゃあ、お前も」
惣治郎「ちゃんと、考えろよ。いいな?」
(双葉は惣治郎におぶられて帰っていった……)
372: ◆86inwKqtElvs 2017/02/20(月) 20:32:54.10 ID:hb75s6aK0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「…………」
モルガナ「お前、春を見捨てることができるか?」
モルガナ「無理だろ? 嫌でもそうなる」
モルガナ「春のルートは正しい、善悪を別にしたらな」
モルガナ「こいつのそういう部分に付け込んでまで、春は……」
モルガナ「双葉も……予想以上にショック大きかったな」
モルガナ「春が本当に黙っておくつもりだったのか、今となってはわからない」
モルガナ「ただワガハイたちが話したことが、春の思う方向に進んだのは確かだ」
モルガナ「……全員が春の破滅的な覚悟に呑まれてきてるな」
モルガナ「…………」
ブブ、ブブ、
(チャットが入ってきた……)
千早『差し出がましくてすみません』
千早『状況が大きく動いたのを感じたので、心配になって』
モルガナ「本当に千早には隠し事できないな……」
千早『一番激しく動揺してるのが、女教皇のアルカナと出ています』
千早『心当たりは?』
(確か女教皇は真が司るアルカナのはずだ)
モルガナ「? どういうことだ?」
モルガナ「むしろ比較的落ち着いて見えていたんだが……」
モルガナ「いや、落ち着いて見せていたのか……?」
(双葉が司っている隠者のアルカナについて何か分からないか訊いてみた)
千早『それは』
千早『占いになるので、5000円いただきます』
千早『あの、すみません。本当に』
千早『破ってはいけないルールというのがあってですね』
千早『ああ、その、お金の亡者みたいで本当にその申し訳ないのですけど』
モルガナ「そのあたりは千早のルールだからな。仕方がない」
モルガナ「お前がやるべきことをわかっているなら必要ないとも言えるが、どうする?」
モルガナ「占い頼んでみるか?」
所持金
¥76014
1、頼む
2、止めておく
>>374
374: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/20(月) 21:04:07.44 ID:MnjbUKBpo
じゃあ1
375: ◆86inwKqtElvs 2017/02/20(月) 21:22:24.69 ID:hb75s6aK0
千早『いいんですか? すみません』
-5000
所持金
¥71014
モルガナ「どんな結果になる……?」
…………、
千早『隠者についてはしばらく大丈夫と出ています』
千早『恋愛と隠者は女教皇が守る』
千早『そういう暗示になっています』
千早『隠者はその間、自由がいいと出ました』
千早『ただ、しばらくというのがどの程度の期間かはわからないです』
千早『女教皇自体がいい位置に来ていないので、あまり長い時間と思わない方がいいかと』
モルガナ「うーん?」
モルガナ「……今考えると、さっきも真が春を微妙に止めていた気がするな」
モルガナ「帰ってと言ったのも真だし、春も素直に帰ろうとしてた」
モルガナ「春の帰り際の言葉を止めたのも真だった」
モルガナ「あの時は双葉に気をとられてわからなかったが……」
モルガナ「…………」
モルガナ「というか、千早に春を直接占ってもらうことはできないのか?」
モルガナ「こんだけ遠くにいてもわかるんだから、面識あるならわかるんじゃないのか?」
(そう送ってみた)
千早『えっと』
千早『結果が出ない可能性が高いです』
千早『春さんが心を閉ざしてしまっているので』
千早『閉ざされた心は視れません』
千早『心のどこかで救いを求めているなら、可能性はないこともないんですけど』
千早『結果が出ても出なくても、その』
千早『すみません、お金はいただくことになります』
千早『あの、本当にすみません』
モルガナ「どうする? 頼んでみるか?」
所持金
¥71014
1、頼む
2、止めておく
>>377
377: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/20(月) 21:59:31.65 ID:MnjbUKBpo
素直に12
379: ◆86inwKqtElvs 2017/02/20(月) 23:03:03.46 ID:hb75s6aK0
千早『わかりました。やってみます』
-5000
所持金
¥64974
モルガナ「なんか出るか……?」
…………、
モルガナ「…………」
…………、
モルガナ「…………」
…………、
モルガナ「長いな……大丈夫か?」
ブブ、ブブ、
千早『あの』
千早『全速力で走り抜けようとしたら壁にぶつかった感じです』
千早『もう思いっきり跳ね返されました』
モルガナ「げ」
モルガナ「占えなかったってことか?」
千早『ちょっと反発のショックが強くてしばらく返信できなくて、すみません』
千早『少しだけですが視えました』
モルガナ「おお!」
千早『とりあえず、春さんは救いを求めていません』
千早『むしろ露悪的に、自ら救いのない闇に墜ちていく』
千早『ってこれは占わなくても身近にいればわかりますよね』
千早『むしろここからが大事で』
千早『以前会った時は本来は心の機微に敏い、優しい方だとわかったんですけど』
千早『それをあえて悪い方向に使ってるんですね』
千早『その為に、春さんは仮面をかぶってます』
千早『演じているというか、その仮面に合わせた言動をしているというか』
千早『それをしなければならない、という強迫観念を強く感じました』
千早『かなり根強い感情です。私の解釈になりますが、これだけ根強いなら』
千早『何か過去に現在と似たような経験があったのかもしれません』
千早『現実に似ているというのではなく、あくまでも春さんにとってです』
380: ◆86inwKqtElvs 2017/02/20(月) 23:03:50.17 ID:hb75s6aK0
モルガナ「…………」
モルガナ「仮面に合わせた言動……?」
モルガナ「今の状況と似たような経験?」
千早『あと、視えたものですが』
千早『その仮面はこのままだといずれ、固定化されます』
千早『簡単に言うと、今の破滅的な振舞いをしている春さんが、本当になってしまうということです』
千早『利き手を矯正するようなものです。そちらに慣れてしまえば』
千早『いえ、きっと矯正できたと思えば、春さんはかつての利き腕を切り落とすでしょう』
千早『逆に言えば、まだ矯正できていないということではあるんですが』
千早『あなたが春さんの思い通りになってしまえば、終わります』
千早『そこにいたる時間はそれほど残されていないでしょう』
千早『ただ、少し先ほどの占いに戻りますが』
千早『女教皇が恋愛と隠者を守っていますから』
千早『それが少し、時間を延ばしています』
モルガナ「…………」
モルガナ「真が何かやってくれているのか……?」
千早『すみません、かなり深く潜ったつもりだったんですけど』
千早『おでこが痛いです、本当にものすごい勢いでぶつかったので』
モルガナ「え、肉体的に痛いのかそれって」
千早『あと、これは何を意味しているのかは分かりませんけど』
千早『春さんだけでなく、あなたの周り全てに視えたものなんですが』
千早『『問いは問いのままでは解けない』』
千早『心当たりありませんか?』
千早『というか、多分ですけどこれ、私も含まれていると思うんですよね』
千早『私も考えてみます』
千早『以上です』
千早『力になれるといいんですけど』
(礼を言ってチャットを切った)
381: ◆86inwKqtElvs 2017/02/20(月) 23:04:35.57 ID:hb75s6aK0
モルガナ「んー、気になるのは仮面ってとこだな」
モルガナ「仮面ってペルソナのことを言ってるよな?」
モルガナ「いや、思い込みは危険だな。千早の言う仮面とワガハイたちの言うペルソナは違う可能性もある」
モルガナ「ただ、遠くはないとは思う」
モルガナ「あと、今の状況と似たような経験っていうのがワガハイにはよくわからないんだが」
モルガナ「……春の認知とワガハイたちの認知がずれている可能性が高いな」
モルガナ「あと、真がなんかやってくれているみたいだが」
モルガナ「最初の方に、一番動揺が激しいのが真だって言ってなかったか?」
モルガナ「それも気になるし」
モルガナ「一番は『問いは問いのままでは解けない』なんてなぞなぞみたいな言葉だ」
モルガナ「これ、春だけじゃなく全員に出てるって言ったよな?」
モルガナ「うーん」
モルガナ「ただ、少し方向が見つかったな」
モルガナ「春の認知がずれている可能性、これは確かに高い」
モルガナ「それが過去の経験によるものから来ているのだとすれば」
モルガナ「そこから突破口を見いだせるかもしれない」
モルガナ「とりあえず、今日はもう寝ようぜ」
モルガナ「まだこの状況話せてないやつもいるだろ? 早めに知らせないとまずいぞ」
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★★★☆☆
佐倉双葉
★★★★☆☆☆☆☆☆
奥村春
※※※※※※※※※※
御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★★★★☆☆
川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆
大宅一子
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
382: ◆86inwKqtElvs 2017/02/20(月) 23:09:33.43 ID:hb75s6aK0
3月9日(木)放課後
モルガナ「真のやってる時間稼ぎが何かも気になるんだが」
モルガナ「それ、杏殿と双葉に限定して言っていたよな」
モルガナ「となると、春はそれ以外を狙う可能性が高いと思う」
モルガナ「今は状況を告げることを優先した方がいい」
モルガナ「後、双葉は今は何とか大丈夫みたいだ。喋る分には問題ない」
モルガナ「まだショックは大きいみたいだけどな……」
どうしようか……
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>384
384: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/20(月) 23:29:42.31 ID:MnjbUKBpo
2
385: ◆86inwKqtElvs 2017/02/20(月) 23:37:17.24 ID:hb75s6aK0
モルガナ「まあ確かに真も気になるんだが……」
モルガナ「…………」
モルガナ「他に予定を入れるか?」
どうしようか……
1、高巻杏
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
0、入れない
>>387
※★の数でミス
東郷一二三
★★★★☆☆☆☆☆☆
387: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/20(月) 23:45:36.22 ID:NcHnKwDq0
9
396: ◆86inwKqtElvs 2017/02/22(水) 20:13:00.77 ID:xx6zby5x0
《ファミレス》
真「…………」
真「えっと、大丈夫……」
真「じゃないだろうけど……」
真「とりあえず、双葉は落ち着いたみたいね」
真「今日はルブラン臨時休業って」
真「知った以上は、双葉ともきちんと相談しないと」
真「竜司は凹んでたけど、双葉を仲間として見てるならやっぱり話さないとダメだったんだろうし」
真「…………」
真「リーダーは、春をどうしたいの……?」
真「春の言葉じゃ、リーダーは春を、誰かを見捨てることはできないってことを前提にした話だったけど」
真「それを、……私たちも前提にして、いいの?」
1、誰も見捨てるつもりはない
2、当たり前だ
3、何を怖がっているんだ?
>>398
398: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/22(水) 21:10:34.33 ID:w4PeP5XVO
1
399: ◆86inwKqtElvs 2017/02/22(水) 21:15:29.85 ID:xx6zby5x0
真「……だよね」
真「だからこそ、私たちのリーダーなんだしね」
真「でも、春は……」
真「…………」
真「私、春と取引したの」
真「私は諦めるから、これ以上杏と双葉には何もしないでって」
!
真「……私ね、多分」
真「最初から、心折られてたんだと思う」
真「春は私の中途半端さに気付いてた」
真「だからそこに逃げ道作ってた」
真「諦めたら、春と敵対しないなら」
真「春の友達として、君の傍にいられる」
真「凄く……甘い言葉だった」
真「私は勝つのも負けるのも怖かった」
真「勝っても負けても、失うものが大きすぎるから」
真「だから、次善の策として……」
真「せめて、取引という形に持っていってはみたけど」
真「……昨日は確かに春からは何もアクション起こしたわけじゃないんだよね」
真「双葉が呼び出して、双葉が訊いたわけだから」
真「でも」
真「……もう春は無理なんじゃないかな」
400: ◆86inwKqtElvs 2017/02/22(水) 21:16:38.38 ID:xx6zby5x0
真「双葉があんなことになっても、ただ眺めるだけなんて、前の春だったら絶対できなかった」
真「私だったら敵であったとしてもできないと思う」
真「何もしないでって言葉を、本当に忠実に守ってた」
真「多分、あれは、私に対してのあてつけでもあったと思う」
真「……私の中途半端さ、一番許せないみたいだったから」
真「私ね、あんなことができるようになった春が怖い」
真「もうこれ以上何も壊されたくない」
真「だから……リーダー……」
真「春を、選ぶのって、無理かな……」
!?
モルガナ「ずっと黙って聞いてはいたが」
モルガナ「真らしくないな……」
真「どうすれば春は止まってくれるのかわかんない」
真「無理だよ、他に止められる方法なんてない」
真「もっともっと、壊されていくだけ……」
真「だから、ここで止めようよ」
真「じゃないと……」
…………、
確実に言えるのは、真の心はほぼ折れているということだろう
具体的な希望が見えないのに、安易な言葉はかけられない
何か引っかかる言葉があったような気がするが……
1、止めるだけでは意味がない
2、許せないなら希望があるはずだ
↓3レスで多い方
402: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/22(水) 22:12:06.37 ID:XjrMC3co0
1
404: ◆86inwKqtElvs 2017/02/22(水) 22:28:02.51 ID:xx6zby5x0
《新宿・路上》
千早「…………」
春「折角来たのに、いらっしゃいませぐらいの一言は欲しいですね」
春「今日は私、お客として来たんですから」
千早「…………」
千早「どうぞ、お座りください」
千早「破滅の運命を変える気になったんですか?」
春「まさか。とても順調に行っているのに」
春「とりあえず内部の子はすぐにできることがなくなったので」
春「今度はかつての協力者に目を向けてみようかなって考えてるんです」
千早「…………」
春「誰から狙うのがいいですかね?」
春「川上先生に、御船さんに、武見先生に、大宅さんに、東郷さん」
春「迷ってると言えば迷ってるんですよね。誰からでも構わないからこそ決め手がないというか」
春「だから占ってくれませんか?」
千早「…………」
千早「できません」
春「へえ……」
春「それは私の依頼だからですか?」
千早「いえ。対象に私が含まれているからです」
千早「こういったことに限らず、占い師は自分を占いません」
千早「邪念が入りますから」
春「……なるほど」
春「なら御船さんを外せば占えますか?」
千早「…………」
千早「可能ではあります」
春「ならそれでお願いします」
千早「…………」
千早「わかりました」
――――、
出たアルカナは――、
1、節制
2、死神
3、悪魔
4、星
コンマ00~24が1
25~49が2
50~74が3
75~99が4
>>405
405: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/22(水) 22:30:45.10 ID:UKlXf3m40
真BADか…
ナチュラルに千早外れたな
ナチュラルに千早外れたな
406: ◆86inwKqtElvs 2017/02/22(水) 22:47:03.44 ID:xx6zby5x0
千早「『節制』……」
春「……誰なんですか?」
千早「川上先生でしたか、彼の担任の……」
春「…………」
春「あの人ですか。弱みは握ったはずだったんですけどね」
千早「…………」
千早「何故、わざわざ私に?」
春「誰からでも構わないといえば構わなかったので」
春「私に仕事とはいえ、協力したとなったら、ちょっとは嫌がらせぐらいにはなるかなって」
千早「…………」
春「とはいえ、私も川上先生はのらりくらりとはぐらかされるので」
春「得意な相手ではないんですよね。正直」
春「御船さんは川上先生ご存知ですか?」
千早「少し言葉を交わしたことがある程度です」
千早「ですが、教師としての情熱は、彼への愛情にも負けないと思います」
春「だから、面倒なんですけどね」
春「ありがとうございました。これ、お代です」
千早「…………」
千早「できれば次は、破滅の運命から逃れるための占いをしてほしいと願っています」
春「お気遣い、感謝します。では、また」
千早「…………」
千早「本当に、視えなくなってきてる……」
千早「このまま、運命は閉じてしまうんでしょうか……」
407: ◆86inwKqtElvs 2017/02/22(水) 22:52:22.18 ID:xx6zby5x0
べっきぃ……
川上「私の胃に穴空くよ? これどうすればいいの?」
千早「すみませんごめんなさい出たカードはきちんと告げないといけないんです」
真BAD→双子看守から罰を受けてからの通常√→ひふみんに会いに行く、といった感じになります。
ではまた次の更新で。しかし春とべっきぃはなんか巡りあわせがあるんでしょうか?
川上「私の胃に穴空くよ? これどうすればいいの?」
千早「すみませんごめんなさい出たカードはきちんと告げないといけないんです」
真BAD→双子看守から罰を受けてからの通常√→ひふみんに会いに行く、といった感じになります。
ではまた次の更新で。しかし春とべっきぃはなんか巡りあわせがあるんでしょうか?
420: ◆86inwKqtElvs 2017/02/23(木) 21:53:27.94 ID:2XFDeyll0
真「意味がない、って」
真「止めることすらできないのに、何言ってるの?」
真「ねえ、それとも他に方法があるの?」
真「なら教えて」
真「ねえ」
真「ねえったら!」
…………
………
……
「マコちゃん?」
「あ、春。何でもない」
春とリーダーが付き合いだしてから、二年が経った。
それは怪盗団が崩壊してから二年が経ったということでもある。春は他のメンバーと交流が無くなった。
私だけが、春の友達でいる。
「電車来るよ。行こう?」
行き先は、春と彼の家。
彼と、久しぶりに会う――かつての仲間として。
彼女の友達として、一定の距離を保って。
そのことに春がどう思っているのか、春の微笑みからは全く読み取れない。
ただ、一度だけ、付き合いだしたと聞いてから。
あの冷たい目を隠そうとせず、笑いながら、こう言われたことがある。
「後押し、ありがとね。助かったよ」
「モナちゃん、彼は?」
「買い出し行った。すれ違ったみたいだな」
「だから昨日のうちに用意しておくように言ったのに」
そんな何気ない会話があまりに自然で、仲間だった頃の春と変わらなく思える。
「モルガナ、久しぶり」
「大学は大変そうだな。真は心配いらないだろうけどな」
「勉強をメインにするとね」
勉強をメインにしないとやってられない、が本音だったけど、それを言ってはいけないのはさすがにわかってた。
「ワガハイは散歩に行ってくる」
「いってらっしゃい」
モルガナ用に作られた窓から、よく手入れされた庭に降りてモルガナはどこかに行ってしまった。
今彼は春の実家に転がり込んでる。というと人聞きが悪く聞こえるけど、実際春の家は一人で済むには広すぎるし、この家を空けることは難しいし、という理由から彼が大学に合格したのをキッカケに一緒に住み始めた。そういった話は全部聞いている。
「春はどう? 最近」
「大体順調かな。仕事と大学両方しないとだから大変だけどね。でもマコちゃんの方が勉強は大変でしょ?」
「まあ、得意だし問題ないかな」
この先は訊くかどうかを迷った。けど、結局は知りたいという気持ちに負けてしまう。
「彼とはうまくいってるの?」
傷付くことは、わかっているのに。
「…………」
傷付けられることが、わかっているのに。
いつもの微笑みなのに、瞳だけが氷のように冷たい。
421: ◆86inwKqtElvs 2017/02/23(木) 21:54:34.20 ID:2XFDeyll0
「楽しいよ。彼はね、絶対諦めない。仲間だった頃の私が生きてるって、まだ信じてる」
だから優しくして、期待させて、その気持ちを裏切って。
「そのたびに彼は傷付くよ。その時の彼の辛そうな表情が、本当に好きなの。もう何度か繰り返してるけど、何度でも見たくなっちゃう」
「そう。春は変わらないね」
「そうだよ。彼もいつか諦める時が来るのかな。でもそれはそれで楽しみだなって思うの。あれだけ強い心を持った人の心を折るって、それってある意味すごく特別だよね?」
「そうかもね」
春のこういう露悪的な言葉を流す方法は覚えた。自分が傷付くことも春がこっちの暗い感情を刺激したくて言っているのもわかっているけど、それでも話を聞いて少しでもガス抜きになって、彼の負担が少しでも楽になればいい。
彼に春を押し付けたのは、私なんだから。
「マコちゃんさ」
急に春のトーンが変わった。春は敵ではない人間には優しい。昔は敵味方なんて関係なかったけど。
「杏ちゃんあたりから言われない? 忘れた方がいいって」
「なんで知ってるの? ……あと、春から言われることじゃないと思うけど」
「元凶だもんね。あと、やっぱり杏ちゃんは優しいね。マコちゃんっていつもこんな中途半端な位置にいて、私から見てもよく我慢できるなっていつも思ってるもの」
「……うるさい」
恋人の友達として傍にいたいのか。
安易な選択で彼に押し付けた贖罪がしたいのか、自分でもよくわからない。
「忘れないなら、マコちゃんは私から彼を奪おうとは考えないの?」
「できると思うの?」
犠牲を躊躇せずあれだけ立ち回った春に対して、私みたいな恋愛オンチがそんな真似をできるとは到底思えない。
「わかってないな。できるかできないかで考えちゃうからダメなんだよ? するか、しないかだよ」
した結果、春は優しさを手段に、裏切りを目的に――そんなふうに変わってしまったのに。
「春、実は最近退屈してるでしょ? 状況掻き乱したいからって私を使うのは止めて」
「私自身がたくさん裏切ってきたのに、彼が裏切らないなんて信じてないだけだよ。そしてマコちゃんは、今彼が幸せだなんて考えてないんでしょ?」
春がどこまで本気で言っているのか、よくわからない。
ただその言葉は、的を射ていた。
彼を救いたいなら、春から奪わないといけないのではないか――
「バカバカしい。春、あまり私でからかわないで」
「ふふ、ごめんなさい。マコちゃんがいじらしくて、つい」
ようやくいつもの微笑みに戻ると、紅茶を淹れるのを忘れてたと、キッチンに入っていく。
たったこれだけのやり取りで、背中には冷や汗が流れている。
冷たい微笑を浮かべている時の春とは、絶対に敵に回したくない。
422: ◆86inwKqtElvs 2017/02/23(木) 21:55:22.47 ID:2XFDeyll0
「真、いらっしゃい」
「リーダー……」
「お帰り。何か作る?」
彼が買ってきたのはスナック菓子の類だった。
「これじゃ栄養偏るでしょ? 簡単に何か作ってくるね」
春が席を外した。モルガナも戻ってきた。
今なら彼の本音が聞ける。
「ねえ、今、幸せ?」
「…………」
沈黙が答えの全てだった。
「春、戻らないでしょ? 期待させて裏切った時に辛い顔をしてる君を見るのが大好きなんだって言ってたよ。春はもう、無理なんだよ」
あの時、彼に決断させた時も。
自分は春を、見限っていた。もう無理だと。
(彼を救いたいなら、春から奪わないといけないのではないか――)
「もう、諦めないかな」
「……!? それ、は……春を裏切ることに」
「春は笑いながら喜ぶよ。そして君を連れ戻すためにたくさん裏切りを重ねていく。春はもう、裏切りを伴う駆け引きの快感なしに生きていけない」
「…………」
「君は破滅する。心を裏切りでズタズタにされちゃう。……だから、春から、逃げない?」
答えはわかりきっていた。
「逃げない」
……うん。そうだよね。
「俺のせいだから。真も、ずっと自分が後押ししたって思ってるけど、どこかのタイミングできっとそうなっていたと思う」
違う。
君の傍にいる理由は、それだけじゃなくて。
罪悪感だけじゃない。
私は――まだ、彼のことが――
『マコちゃんは私から彼を奪おうとは考えないの?』
『できると思うの?』
「――――」
無理、なんだ。私には。
できるかできないかで考えてしまう自分では、犠牲を躊躇せず微笑みながら裏切れる春から、逃れられない。
「……あの」
「うん」
「どうしても辛くなったら、いくらでも話聞くから。それしか、できないけど……」
本当は別の道を選んでほしいけど、春がそれを許さないだろうから。
自分は多分、春がやりすぎないように、ずっとお目付け役として、春の友達として人生を送っていくと思う。
せめてそれが、彼の負担を少しでも減らすことになったら。
それが生産性のない、寂しい自己満足でしかなくても、少しでも支えになれば。
友達とその彼氏が、少しでも本当の意味での幸せになってほしいというのは、間違いなく本音なのだから。
423: ◆86inwKqtElvs 2017/02/23(木) 21:59:45.79 ID:2XFDeyll0
《????????》
ジュスティーヌ「…………」
カロリーヌ「もはやわざとやっているのか貴様?」
ジュスティーヌ「とりあえず、罰ですね」
新島真
★★★★★★★★☆☆
↓
新島真
★★★★☆☆☆☆☆☆
ジュスティーヌ「正直なところ、時間に余裕があるようには見えませんが?」
カロリーヌ「早く>>400の正しい選択からやり直せ! 囚人!」
433: ◆86inwKqtElvs 2017/02/25(土) 20:03:26.68 ID:MCyE1yIQ0
>>400より
真「許せないなら希望がある……?」
真「どういうこと……?」
(春の言動には矛盾がある)
(そう伝えた)
真「……?」
モルガナ「……なるほどな」
モルガナ「春にとっては中途半端な方がいいはずなんだよ」
モルガナ「敵対するよりかは取り込んだ方が楽だもんな。実際、そう言ったんだろ?」
モルガナ「でもそれでも、中途半端さに許せないってことは」
モルガナ「春はまだそこまで割り切れてないんだよ。心の奥底では、まだ」
真「…………」
モルガナ「まだ春は終わってない」
モルガナ「ワガハイは終わらせたくもない」
モルガナ「でも作戦参謀がそんなんじゃ、本当に春は終わっちまう」
モルガナ「色んな話を総合すると、春のやり方でこいつが春を選んだら」
モルガナ「心の中に残ってる葛藤も、全部壊れる」
モルガナ「真」
真「……でも……都合よすぎる解釈じゃ……」
1、中途半端なままでいいのか?
2、言われっぱなしで悔しくないのか
>>435
真「許せないなら希望がある……?」
真「どういうこと……?」
(春の言動には矛盾がある)
(そう伝えた)
真「……?」
モルガナ「……なるほどな」
モルガナ「春にとっては中途半端な方がいいはずなんだよ」
モルガナ「敵対するよりかは取り込んだ方が楽だもんな。実際、そう言ったんだろ?」
モルガナ「でもそれでも、中途半端さに許せないってことは」
モルガナ「春はまだそこまで割り切れてないんだよ。心の奥底では、まだ」
真「…………」
モルガナ「まだ春は終わってない」
モルガナ「ワガハイは終わらせたくもない」
モルガナ「でも作戦参謀がそんなんじゃ、本当に春は終わっちまう」
モルガナ「色んな話を総合すると、春のやり方でこいつが春を選んだら」
モルガナ「心の中に残ってる葛藤も、全部壊れる」
モルガナ「真」
真「……でも……都合よすぎる解釈じゃ……」
1、中途半端なままでいいのか?
2、言われっぱなしで悔しくないのか
>>435
435: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/25(土) 21:37:19.08 ID:0ansDTGA0
1
436: ◆86inwKqtElvs 2017/02/25(土) 21:52:56.99 ID:MCyE1yIQ0
真「……っ!」
真「いや……!」
真「こんな宙ぶらりんの気持ちなんて、絶対、だけど……!」
モルガナ「けど、なんだ?」
真「何が、私に……でき……」
真「…………」
真「『できるかできないじゃなくて、するかしないか』……」
真「……春が、敵同士になるって宣言した日」
真「そう言ってた」
モルガナ「…………」
真「……本当に」
真「まだ、間に合うかな」
(頷いた)
真「…………」
真「わかった」
真「このまま春を失くすのも、このまま怪盗団が壊されるのも」
真「このまま君のことを諦めるのも、嫌」
真「……また、次善の策に逃げるとこだった」
真「それこそ春の思惑通りなんだって、わかっていたのに」
真「ごめん、もう少しだけ時間が欲しい」
真「大丈夫。必ず切り替える」
真「君も、まだできること、あるんじゃない?」
真「やるべきことが残ってるんだったら、そっちを優先して」
真「私はその間、時間稼ぎしてみる」
真「どのくらい効果があるかはわからないけど、今の春だって話が通じないわけじゃない」
真「なら交渉ぐらいはできると思う。今の私でも」
モルガナ「ああ」
モルガナ「頼んだ。真なら任せられるさ」
モルガナ「うちの作戦参謀だからな」
(真は何とか持ちこたえた……)
(真が時間稼ぎしてくれる間に、できることを考えなくては……)
437: ◆86inwKqtElvs 2017/02/25(土) 21:55:06.72 ID:MCyE1yIQ0
《神田・教会》
一二三「こんばんは」
一二三「……どうしました?」
一二三「表情が、硬いです……」
東郷一二三
★★★★☆☆☆☆☆☆
モルガナ(どうする?)
モルガナ(一二三に春のこと、話すか?)
1、話す
2、今は止めておく
>>439
439: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/25(土) 22:34:38.38 ID:ToMbhcWEO
1
440: ◆86inwKqtElvs 2017/02/25(土) 23:17:36.85 ID:MCyE1yIQ0
(春のことは伝えなければ……)
一二三「…………」
一二三「そうですか」
一二三「もっと、早く相談してくれてもよかったのに……」
一二三-★1つ
一二三「奥村春さん……」
一二三「私はバレンタイン翌日から、話したことはありませんが」
一二三「思い詰めていらしたんですね……」
一二三「背水の陣とは言ってしまうのは簡単ですが」
一二三「自らそこに飛び込むとは……」
一二三「…………」
(一二三は考え込んでいる……)
一二三「負けを認めさせるのは難しいでしょうね」
一二三「将棋は、王が取られる前に自ら投了を宣言するものです」
一二三「王の恥を見せない、せめてものの心意気としての慣習だと言われています」
一二三「ですが自ら汚れることを選択した人間は、それは通用せず」
一二三「たとえどれだけ追い込まれようと、足掻くでしょう」
一二三「御本人にとっても大事なものであるはずのものを、自ら壊そうとしているんです」
一二三「大事でなければ意味がないですから。その作戦では」
一二三「ですがそれは御本人の都合」
一二三「私から言わせれば、いきなり盤面をひっくり返されて駒を無理矢理に壊されるようなもの」
一二三「明らかに逸脱した行為です」
一二三「勝負師として、許すわけにはいきません」
(一二三の口調は静かだが、目には明確な怒りがある……)
一二三「場合によっては私自身、春さんと対話することも考えてみます」
一二三「無論、あなたに訊ねてからにします。勝手に動いて状況が混乱するのは望ましくありませんので」
一二三「ですが、私としては春さんから直接言葉を聞きたいと思っています」
一二三「相手のこともわからず、作戦は立てられませんので」
一二三「……大丈夫です。簡単に相手の挑発には乗りませんよ」
一二三「勝負の場数で負けるつもりはありませんから」
441: ◆86inwKqtElvs 2017/02/25(土) 23:18:33.83 ID:MCyE1yIQ0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「真は何とか持ちこたえたな」
モルガナ「しかし、思った以上に一二三がかなりはっきり怒っていたな」
モルガナ「一度会わせろ、か。まあ当然の要求ではあるが……」
モルガナ「…………」
モルガナ「一二三は春に対して接点がない、春も同じくだ」
モルガナ「若干距離があるからこそ、わかることもあるかもしれない」
モルガナ「逆に春の方がさらに遠慮が無くなる可能性も勿論ある」
モルガナ「正直、次に春がどういう手を打ってくるかわからない以上、」
モルガナ「こっちで場面を作るのも考えていいと思う」
モルガナ「一二三がどれだけ話せるかがわからないのが難点というか、正直あまりわざわざ場面を作るのがいいとは思えないんだが」
モルガナ「わざわざセッティングする必要ないって意見はもっともだしな……」
モルガナ「どうする? 引きあわせるか?」
どうしようか……
1、やってみる
2、止めておく
>>443
443: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/25(土) 23:25:31.50 ID:ToMbhcWEO
2
444: ◆86inwKqtElvs 2017/02/25(土) 23:33:56.29 ID:MCyE1yIQ0
モルガナ「確かに自分から作る必要はないか」
モルガナ「一二三も自分からは動かないだろうし、動くならお前に連絡するだろう」
モルガナ「その辺はわきまえてる感じだったし、大丈夫だろう」
モルガナ「今日はもう寝ようぜ。早く何とかしないとな……」
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★☆☆☆☆☆☆
佐倉双葉
★★★★☆☆☆☆☆☆
奥村春
※※※※※※※※※※
御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★★★★☆☆
川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆
大宅一子
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
451: ◆86inwKqtElvs 2017/02/26(日) 20:50:37.07 ID:BQ2CPdzl0
3月10日(金) 昼休み
《教室》
川上「じゃ、また来週ー」
(川上は職員室に戻っていった)
杏「…………」
杏「リーダー、川上の様子、おかしくない?」
モルガナ「最近色々あったからな」
モルガナ「ちょっと様子見に行くか?」
《廊下》
(昼休みの廊下は人で溢れている)
(川上は上への階段を上がっていく)
杏「……こっからって、屋上だよね?」
モルガナ「嫌な予感しかしないな……」
モルガナ「趣味は悪いが、覗かせてもらうか」
杏「…………」
モルガナ「杏殿。できれば介入しないのが一番だ」
モルガナ「二人の間で成立する話なら、杏殿が首を突っ込むとややこしくなる」
杏「わかってる……けど……」
モルガナ「できれば、さ」
モルガナ「成立しない話なら首を突っ込んでもいいってこと、だろ?」
杏「……うんっ」
杏「そうだね」
杏「春……」
452: ◆86inwKqtElvs 2017/02/26(日) 20:52:01.00 ID:BQ2CPdzl0
《屋上》
(ジャージ姿の春が菜園の手入れをしている……)
春「来ていただいて、ありがとうございます」
川上「3年は午前で終わりだったっけ」
春「はい。殆どの子は学校にも来なくなりました」
川上「ま、今の時期だと、あとは卒業式ぐらいだよね」
川上「それ、全部奥村さんが作ったの?」
春「一応。ブロックとかは並べるの手伝ってもらいましたけど」
川上「勿体ないね。奥村さんがいなくなったらここどうするの?」
春「後輩への引き継ぎはできています。担任の先生にも随分わがまま言いました」
川上「そうなんだ。確かにこれだけ基礎ができてるのに崩すのは勿体ないよね。今は何作ってるの?」
春「イチゴですね」
川上「え、イチゴってビニールハウスじゃないとできないんじゃないの?」
杏(……普通の会話だね)
モルガナ(それが逆に不穏だけどな)
春「食べてみます? まだちょっと早いですけど、この子なら多分大丈夫かな」
川上「いいの?」
(水道で軽く洗ったのを渡され、川上は一つイチゴを食べた)
川上「ん、すっぱい。でもちゃんとイチゴだね」
春「やっぱり難しいですね、家庭菜園レベルで甘くするのって」
川上「すっぱいのならジャムにすると美味しいよ。果実から甘いやつでジャム作ると美味しくないの」
春「そうなんですか?」
春「先生は家庭科の先生と時々間違えそうです」
川上「いや本業は国語だから。現代文と古文だから」
川上「ま、もうじきそれも無理になるのか」
春「…………」
453: ◆86inwKqtElvs 2017/02/26(日) 20:52:38.81 ID:BQ2CPdzl0
春「説得とか、そういった選択肢は考えてないんですか?」
川上「いや、奥村さん説得は無理だわ」
川上「私は彼への想い否定したくないし」
川上「だからといって、職業倫理からは確かに外れてるわけだから」
川上「学校にチクられたら、まずクビ」
川上「むしろチクる前にここに呼んでくれてよかったよ」
川上「辞表書く暇ができるしね」
!?
モルガナ(おい、春のやつ!?)
杏(……っ!)
モルガナ(杏殿、待て!)
杏(でも!)
モルガナ(もう少し様子見るんだ!)
春「本当に書くとは思わなかったです」
川上「いや、書かざるを得ないでしょ。どうあってもバラされる気でいられたんじゃ」
川上「依願退職なら後から復職も可能だしね」
川上「ま、この業界って狭いからね。噂広まったらこの近くでは難しいだろうけど」
川上「逆にさ、どうしてバラす気になったのか教えてくれる?」
春「気になります?」
川上「そりゃね」
川上「奥村さんにとっては意味がないはずだったよね?」
春「ということは、意味ができたってことですよ」
春「先生の気持ちに関係なく、彼は私を選びます」
川上「強気に出たねー……」
春「事実、そうなりますから」
春「ただ、それには邪魔なものがあるのも確かなんです」
川上「…………」
春「迷い、躊躇、……痛みや恐怖」
春「それらがまだ私の中に残っているのは確かです」
春「先生の、教師としての立場」
春「それを実際に壊して、私は……さらに一歩、踏み出します」
454: ◆86inwKqtElvs 2017/02/26(日) 20:53:08.96 ID:BQ2CPdzl0
川上「……後戻りできなくするため、か」
川上「たったそれだけ、なんだね。私の教師としての価値って……」
春「先生は、立派な先生です」
春「だからこそ、生贄にする価値があるんですよ」
川上「……酷い生徒だね、君って」
春「ふふっ……」
(春はスマホを取り出した)
春「このメールを送信すれば、学校に事情が伝わる」
春「確実に事情を聞かれます。そこで想いを否定すれば」
川上「しない」
春「そうですか。まあそのあたりはご自由に――」
杏「春!!」
春「! 杏ちゃん……」
川上「あちゃー……聞かれてたか……」
春「…………」
杏「させない、春……っ! それだけは……!」
春「以前とは逆のことやってるね」
杏「だから止める! 絶対、それだけはさせるわけにはいかない!」
川上「高巻さん……」
モルガナ(お前、時間稼いでろ!)
(自分も飛び出した)
川上「ちょ、君も!?」
春「…………」
(実際に春が手を下せば、川上は勿論、春も後戻りできなくなってしまう……!)
(モルガナは時間を稼げと言ったが、何か策があるのだろうか?)
(とりあえずそれを信じて、時間を稼がなければ……!)
1、イチゴ、綺麗に成ったな
2、本当に戻れなくなるぞ
3、どうしてここに呼びだしたんだ?
455: ◆86inwKqtElvs 2017/02/26(日) 20:54:30.60 ID:BQ2CPdzl0
↓4レスで多いもの
事前に相談していたので選択肢が3つに分かれて単純に1/3の確率になりました。
今日はここまでです。
事前に相談していたので選択肢が3つに分かれて単純に1/3の確率になりました。
今日はここまでです。
459: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/26(日) 22:07:18.18 ID:SrCDPVMq0
1
472: ◆86inwKqtElvs 2017/02/28(火) 20:22:06.89 ID:vNLhMSh40
春「……?」
杏「何言って……」
杏「…………」
(杏もなんとなく察してくれたようだ)
杏「……なんだっけ、これ。なんか特別な品種なんだっけ?」
春「……うん。太陽のトマトや月光ニンジンと同じところが開発したやつをもらってきたの」
川上「えっと、毒じゃないよね?」
春「普通のイチゴは一年がかりなんですけど、栽培期間を短縮した品種なんです」
春「味の課題はあるみたいですけどね」
春「それでも育てるのは大変です」
春「でも狩り取るのは一瞬」
春「なんだってそうです。壊れるものは簡単に壊れます」
杏「……春」
春「何かな、杏ちゃん」
杏「春ならもっと……こんな、全部を敵に回すようなことしなくたって」
杏「もっとうまくできたでしょ。リーダーも傷付けるようなことしなくたって」
杏「どうして、こんなやり方選んだの?」
杏「ずっと、訊きたかった……」
春「…………」
春「目の前で、少しずつ崩れていくの」
春「それは小さな綻びかもしれないけど、確実にあって」
春「それが心を蝕んでいくの」
春「だったらいっそ、自分の手で思うがままに全部を壊してしまいたい」
春「それってそんなに、おかしな気持ちかな?」
杏「…………」
川上「…………」
春「私ずっと、暗い気持ちがあった。みんなもきっと持ってると思う」
春「不安や嫉妬、劣等感や恐怖、不信や――痛み」
春「どうも、私の本質――ペルソナは」
春「そういう感情と、相性がいいみたい。だってわかっちゃうんだ」
春「どういう風に振舞えば、その暗い感情を刺激できて、壊れていくのを加速させるのか」
春「そして上手く刺激して加速させて、『裏切り』を演出できたら」
春「ゾクゾクするの。自分でも怖くなるくらい」
473: ◆86inwKqtElvs 2017/02/28(火) 20:23:10.90 ID:vNLhMSh40
杏「……春……」
春「こっちが私の本質なんだよ、杏ちゃん」
春「結局、それだけの話」
杏「違う! 春はそんなんじゃない!」
春「今はそうかもしれない。躊躇や恐怖があるのも本当だから」
春「それを消すための、先生という生贄なんだから」
川上「……そう」
川上「私は奥村さんを深く知ってるわけじゃない。ぶっちゃけ、こういう場面でしか話したことないしね」
川上「でも……悔しいなあ」
川上「どうしてこう私の周りの問題児は、自分で抱え込んじゃうんだろうね」
春「…………」
春「じゃあ。さよなら、先生」
(春の指がスマホをタッチする――!)
杏「春――!」
川上「…………」
春「…………」
春「?」
春「画面が、変わらない……?」
??「っぶねー、ギリ間に合ったっぽい?」
杏「竜司!?」
竜司「下ではモルガナが走り回ったのを見たやつらで結構騒ぎになってるぞ」
真「その騒ぎのおかげで竜司がモルガナ見つけたんだけどね」
モルガナ「ワガハイが竜司を見つけたんだ!」
川上「!? ……??」
春「……双葉ちゃんか」
竜司「なんかよくわかんねえけど、春が学校にメールや電話しようとしても無駄だって伝えろってよ」
春「双葉ちゃんが見張ってるんじゃ無理だろうね。でも2、3日延ばしただけだよ?」
春「あまりしたい方法ではないけど、メールや電話じゃなくても人を使えばいいだけだから」
真「かもね。でも、効率が下がったのは確かでしょ」
春「…………」
春「マコちゃん、雰囲気変わったね。舞台に上がる気になったのかな?」
真「……何も変わってないけど」
春「そう? ならいいけど」
春「私のルートは変わらない」
春「効率が悪くなったなら、他のところに手を付けるだけだから」
春「じゃあね、みんな。先生も、また」
(春が屋上から去っていった……)
474: ◆86inwKqtElvs 2017/02/28(火) 20:23:53.66 ID:vNLhMSh40
竜司「…………」
ゴン!
竜司「うぇ!? 川上、大丈夫か?」
(川上が給水塔の壁にもたれかかった際に頭を打ったようだ)
川上「ちょ、ちょっと、緊張が……途切れて……」
川上「きょ、今日で教師生命終わると思ってたから……」
真「ちょっとは延びると思います。先生に手間をかけるよりやらないといけないことも多いはずなので……」
杏「モルガナが考えてくれたの?」
モルガナ「メール送られてからじゃさすがにヤバいって思ってな」
モルガナ「その、杏殿は突っ走りそうになっていたし、ワガハイじゃスマホは打てん」
モルガナ「竜司か真を探していたら少し手間取った」
モルガナ「ワガハイが探す時間より双葉のハッキングの方が早かった。流石だな」
川上「聞いてはいたけど、本当にこの猫喋ってるんだ?」
川上「にゃあにゃあとしか聞こえない。ありがとうって言いたいんだけど」
杏「伝わっています。大丈夫です」
川上「なんか高巻さんに敬語使われると不思議な気分」
竜司「確かに」
杏「竜司!」
竜司「俺だけかよ!」
真「でも、春の言うとおり、数日延びただけ」
竜司「その数日の間に何とかすりゃいいんだろ?」
竜司「春も限界っぽいしな」
真「え?」
杏「えっと」
竜司「多分春、殆ど何も食ってねえし寝てねえと思うぜ」
竜司「お前らの前じゃ澄ましてるけどよ、今の階段下りる時にちらっと春の顔見たら」
竜司「むしろ今よく立ってられんなってレベルのふらふらさだったぞ」
竜司「……あれ見たら何も言えねえわ……」
竜司「昼飯なし水補給なしのトレーニングとか昔やらされてたからな、わかんだよ」
竜司「あれ逆に食えなくなるんだよな」
真「……竜司にもわかるぐらい憔悴してるのに」
竜司「おい」
杏「私、全然気づかなかった……」
川上「まあ、私達には一番見せたくないんだろうしね」
川上「とりあえず、今はありがとね」
川上「高巻さんが庇ってくれた時、嬉しかった」
杏「あ、いえ……」
杏「……春、引き戻さないと何にもならないし」
川上「だね。あれは……ダメ」
モルガナ「…………」
475: ◆86inwKqtElvs 2017/02/28(火) 20:26:16.28 ID:vNLhMSh40
放課後
モルガナ「さて、と」
モルガナ「これからどうする? まだこのこと話してない奴もいるよな?」
どうしようか……
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>477
477: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/28(火) 20:36:17.63 ID:HiQAvC+g0
8
478: ◆86inwKqtElvs 2017/02/28(火) 20:38:46.34 ID:vNLhMSh40
モルガナ「大宅か……確かまだ話してなかったな」
大宅一子
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
モルガナ「大宅に春のことを話すか?」
1、話す
2、止めておく
>>480
480: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/28(火) 20:40:10.79 ID:EOuR0NCg0
1
482: ◆86inwKqtElvs 2017/02/28(火) 21:02:23.49 ID:vNLhMSh40
モルガナ「まだスケジュールは入れられるんだが」
モルガナ「確か、大宅で最後だったな?」
モルガナ「スケジュールは空けておいた方がいいだろう」
モルガナ「いろいろとありそうだしな」
《新宿・バーにゅぅカマー》
大宅「おおっす」
大宅「なーんか深刻そうな顔して。どした?」
(春のこと、一連の流れを話した……)
大宅「…………」
大宅「前さ、一回釘刺したじゃん?」
大宅「全然効果なかったわけ?」
大宅-★1つ
大宅「うーん、まあ今それ言っても仕方ないか」
大宅「状況切羽詰ってるみたいだし」
大宅「よし、ここはちょっとジャーナリストのフットワークの軽さ見せますか!」
大宅「とは言っても明日以降になるかも……ちょっとそこらへんうろちょろしてていいよ」
ララ「してらっしゃい。若い子が昼間っからこんなとこに出歩くんじゃないの」
(半ば強引に追い出された……)
《新宿・路上》
モルガナ「大宅、何する気だろうな?」
モルガナ「大宅に考えがあるなら、まあ待つしかないか」
モルガナ「今日は千早いないな……ん?」
春「あ」
…………、
(気まずいが、春は気にしてないようだ)
(気にしてない振りなのかもしれないが、自分にはわからない)
春「ねえ、よかったら一緒にお話ししない?」
春「お互いここまで来ちゃったのに空振りしちゃったみたいだしね。どう?」
モルガナ(……どうする?)
1、誘いに乗る
2、断る
>>484
484: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/28(火) 21:12:49.58 ID:f5ePDMmSO
1
495: ◆86inwKqtElvs 2017/03/05(日) 12:08:06.72 ID:28xaxXRk0
(春の誘いに乗ることにした)
(色々話したいことはたくさんある……)
春「新宿ってあまり詳しくないんだ。どこのお店がいいとか知ってる?」
モルガナ「まあ適当に入ろうぜ。お互いに空振りってことは、千早に用があったのか?」
春「うん。占ってもらおうかって思ったんだけどね。今日はいなかったな」
モルガナ「何を占ってもらうつもりだったんだ?」
春「お昼、川上先生を呼んだのは、御船さんの占いがあったからだよ」
モルガナ「……キツイ事するな」
春「そうだね。でも、結果は上手くいかなかったな」
春「評判ほどの人じゃないってこと?」
モルガナ「それはない。千早は何か言ったのか?」
春「出てきたとおりのことを言ってる、みたいな感じだった」
春「内容を偽ってる感じじゃなかったかな」
モルガナ「じゃあ解釈が違うんだろう」
モルガナ「千早は出たカードの意味をちゃんと考えてくれる」
モルガナ「それを考えなかったのは」
春「私に対するせめてものあてつけってことかな」
春「……なるほどね」
(春が何を考えているのか、どう感じているのかは傍目からではわからない)
(竜司は今にも倒れそうだといっていたが、自分の前ではそんな素振りは全く見せない)
モルガナ「とりあえず入ろうぜ」
《ファミレス》
(結局何の変哲もないファミレスに入った)
春「新宿って渋谷とはまた雰囲気ちがうね。もっと怖いのかなって漠然と思ってたけど」
春「ま、今更かな。世界の危機を救ったんだもんね」
(どこか他人事のように聞こえるのは気のせいだろうか)
春「お話ししよ。といっても、何がいいかな」
496: ◆86inwKqtElvs 2017/03/05(日) 12:09:38.30 ID:28xaxXRk0
――昨日の晩御飯何だった?
春「昨日? ……そういえば食べてないかも」
春「君のこと考えるとそれだけで幸せになるから、かな」
――……何か食べたら?
春「……急に食べたらお腹がびっくりしちゃうと思う」
――じゃあスープバーでも頼むか?
春「……うん。ありがとう」
春「本当はダイエットしたいな、って考えてるんだけどね」
――そういうの、気にしてるのか?
春「やっぱり、可愛くなりたいもん」
春「胸、大きすぎても嫌だなって思うし」
――春って何カップ?
春「…………」
春「君が私の隣にいてくれるって言ったって、それは教えてあげないよ」
春「女の子の秘密はね、教えないものなんだよ」
――そういうものか?
春「じゃないと知りたいって思ってくれないでしょ?」
――…………、
――会社の方はどう?
春「会社? 高倉さんや信頼できる人に全部任せてるから」
春「私が言わないといけないことは全部言ったよ。君のおかげ」
――婚約者は大丈夫なのか?
春「それも大丈夫」
春「あの人は玩具に執着しないと思うし」
春「手に入れるのが面倒だと思ったら、簡単な方に切り替えるよ」
春「……下らないね」
春「あの人も、あの程度の男に振り回されていた半年前の私も」
春「…………」
497: ◆86inwKqtElvs 2017/03/05(日) 12:10:17.60 ID:28xaxXRk0
――でも好きな大人も、いるだろ?
春「好きな大人……難しい訊くね」
春「どうなんだろ。おじ様や冴さんみたいな人はカッコいいなと思うけど」
春「そう、“それだけ”じゃない人もいるって、君たちと出会って知ったけど」
春「上辺だけ取り繕う人も、やっぱり多いから」
春「そういうのは、やっぱり嫌い」
春「そっちのほうが、摩擦は少ないってわかっていてもね」
――…………、
春「何か、思い当たることでもあるの?」
――分かっていて聞き返すな
春「ごめんね、意地悪だったね」
春「でもこうやって私が君を困らせるのも、結構楽しいな、なんて」
――弄ぶのが楽しいとかか?
春「弄ぶって言ったら、言葉が悪いよ」
春「えっとね…………」
春「……そうかもしれない」
――…………、
――俺の事、本気で好きなのか?
春「――じゃないとこんなことはしない」
春「君であっても、私の気持ちを侮辱することは許さない」
――……、変な話しだけど、どこが好きなんだ?
春「どこ、うーん、具体的にどうこうじゃなくて」
春「……気付いたら、君のことを考えてる」
春「一目惚れ、なのかな……」
498: ◆86inwKqtElvs 2017/03/05(日) 12:10:48.57 ID:28xaxXRk0
――……、一段落したら何か遊ばないか?
春「今ここで一段落という訳にはいかないの?」
――それはまだできない
春「そう。早くした方がいいよ」
春「遊ぶ……」
――好きなゲームとかは?
春「ゲーム、私よくわからないな」
春「あ、でも」
春「スマホアプリとかである、脱出ゲームが好き」
春「結構解くの好きなんだよ」
春「一回ね、リアル脱出ゲームってやってみたいな」
春「もし、本当に君と一緒に閉じ込められた時は、大丈夫、安心して!」
春「制限時間とかあるやつもあるけど」
春「大丈夫、モナちゃんが三味線にされちゃう前に助けてあげる!」
モルガナ「ちょっと待てそれはどういう設定のゲームだ!?」
ブブ、ブブ、
大宅『よー、思ったよりスムーズにいったわー』
大宅『という訳で、今すぐララちゃんのとこに戻ってきて』
春「……まだ私を受け入れてくれないんだね」
春「まだ、足りないのかな?」
(先ほどと比べて明らかに春の目が冷たい)
(誰からの連絡かは見ていないはずだが、女の勘というものだろうか)
モルガナ「近いうちにわかるさ」
春「そう。近いうち、だね」
(春が席を立った)
(春がタクシーを拾って帰っていくのを確認して、バーに戻る)
503: ◆86inwKqtElvs 2017/03/07(火) 19:36:54.21 ID:xeQ1FaFu0
《新宿・バーにゅぅカマー》
(中に入るが、カウンターに大宅の姿はない……)
ララ「奥の部屋よ。あ、悪いけどこれ持っていって」
(ウイスキーと氷を渡された)
モルガナ(大宅が飲むのか? 1人がボトル飲むのって普通なのか?)
(よくわからないまま奥の部屋に入る)
??「らあ! よく来たな問題児! 正座! 反省の姿を見せろ!」
!?
??「あの、落ち着いてください……」
??「放っておきなさい。目を合わせない方がいい」
??「寂しいこと言ったらめー、ですよー。寂しいと死んじゃうんですよ?」
??「ウサギも人も死なないんだけどね」
モルガナ(何だこのカオスは……!?)
大宅「おー」
大宅「とりあえず呼びかけたらみんな来てくれた。ま、こういうのは情報共有した方がいいと思ってさ」
(大宅の他に川上、一二三、武見、千早がいる……!)
大宅「連絡先はさ、一応全員知ってたの。ま、ジャーナリストって人脈命なとこあるしさ」
武見「ジャーナリスト、ねえ」
大宅「何?」
武見「別に。他人のことに良くそんな興味持てるなって感心してるだけ」
大宅「カッコつけて。孤高気取ってる自分カッコいいとか今時流行んないって」
武見「は?」
川上「お前らもか! お前らも問題児なのか!」
大宅「いやアンタの生徒じゃないし」
川上「いいや問題児ばっかだ、喧嘩するやつみんな問題児!」
(持ってきたウイスキーをひったくってロックで飲み干してしまった)
千早「そうだー! 喧嘩は、ダメなんです!」
千早「えっと、えっと、ダメだからダメなんです!」
川上「大体私は普通の人生がよかったのに……」
川上「お前が転校してきてから破天荒すぎる人生になっただろうがぁ!」
モルガナ(来る前からメイドやってなかったか?)
川上「問題児、正座! 謝れ! 主にここにいる全員!」
(逆らうのが怖くて正座した)
千早「そうだそうだ! 運命がみんな、変わった人ばっかり!」
千早「面白いですねー」
川上「面白いですますなー!!」
(収拾がつかない……)
504: ◆86inwKqtElvs 2017/03/07(火) 19:37:35.43 ID:xeQ1FaFu0
一二三「えっと……」
一二三「私一番最後だったんですけど、皆さんお酒入ってて、よくわからなくて」
大宅「いや、お酒つっても占い師さんはノンアルのはずなんだけどね」
武見「場酔いでしょ。雰囲気で酔っぱらってる」
武見「そっちの先生は完全に酔っぱらってるけど」
一二三「あの、この調子じゃ何も話進まないと思うんですけど」
大宅「先生がさ、だいぶ荒れちゃったんだよね」
モルガナ(春に辞表書かされてるしな……)
武見「お酒は静かに呑んでこそだと思うんだけどね」
大宅「まあやけっぱちになりたい時ってのはあるある」
川上「大体私を怪盗団専属の何かと勘違いしてるのか?」
川上「私は専属の教師でもメイドでもないの、私にも仕事や人生がちゃんとあるのわかってる?」
川上「同級生からは結婚出産のハガキ届くし親からは結婚しないのって催促されて挙句の果てにはこの間見合いまで」
武見「無視すりゃいいじゃない」
大宅「いや周りのプレッシャーってあるって実際」
千早「哀しいです、人生は結婚のためにあるんじゃないのに」
川上「でっしょ!? でしょでしょでしょ!?」
川上「ああこれ言ったら重い女って思われるのが嫌で絶対言わないでおこうって思ってそしたらこいつが問題児すぎてだあああ!!」
千早「そうだそうだそうだぞー! 問題は、イケないことなんです!」
一二三「あの……」
一二三「えっと……」
一二三「これ、どうしたらいいんでしょう」
武見「付き合いきれない、とりあえず千早だけでも何とかするから」
武見「そっちの先生にはもうアルコール飲ませないで、水飲ませてて」
千早「ぎゃあ、武見さんに誘拐されるぅー」
大宅「されといでー」
(強引に千早を連れて武見は出て行った)
505: ◆86inwKqtElvs 2017/03/07(火) 19:38:05.41 ID:xeQ1FaFu0
一二三「とりあえず先生、お水飲みませんか?」
川上「もうさ、君たちと違ってさ、私の年になると結婚とか次のチャンスないなとかそういうのやっぱ考えないといけないわけで」
川上「あなたもね、絶対私のようになってはいけない、なるなら手に職持って」
一二三「一応棋士やってるんですけど、というかそちらも先生ですよね?」
川上「それも辞めるかもしんないどうしよう私泣いてもいい? ってか泣く」
川上「ひっく、ひっく……」
モルガナ(本当に泣き始めたよ……)
一二三「えっと、川上先生……」
大宅「よっぽど鬱憤溜まってるね、こりゃ」
(武見が千早を連れて戻ってきた)
大宅「うわびしょびしょじゃん!」
千早「……お手洗いで水を頭からかけられました」
千早「目は覚めました。皆さん申し訳ありません……」
一二三「あの、そのままだと風邪ひきませんか?」
川上「おいでおいでー、拭いてあげる」
武見「近付いたらダメ」
川上「過保護よくない! おいでおいで」
千早「え? えっと」
(ララが心配してタオルを持ってきてくれたのを川上が奪い取る)
川上「拭いてあげるー、よしよし」
千早「わ、わ? うわ?」
一二三「なんか頭を拭きはじめましたけど」
大宅「雨で濡れた野良猫拭いてるみたいな感じ?」
武見「千早、しばらくそうされていて」
千早「えー……」
川上「~~♪」
モルガナ(しばらく千早は川上の玩具か)
モルガナ(櫛まで取り出し始めたぞ。酔い醒めるまでほっとくか)
513: ◆86inwKqtElvs 2017/03/09(木) 20:43:56.71 ID:PEyrVq6L0
大宅「で、やっと本題なんだけどさ」
大宅「こっち三人、直接はやりあったことないんだよね」
一二三「私も伝聞ですね」
武見「直接やりあった結果が辞表まで書かされてあのざまでしょ」
川上「~~♪」
千早「痛いです! 髪引っ張らないでください!」
一二三「あの占い師さんも、その奥村さんとは会ったことはあるんですか?」
(一二三の疑問に頷く)
武見「千早の場合は自分から首突っ込んだんだけどね」
千早「だって、破滅の運命が出てて、それが私たちにも波及していましたし……」
武見「千早がそう言うんならそうなんだろうけど」
一二三「……、占い、信じるんですか? あの、意外です」
一二三「リアリストだと勝手ながら思っていたので」
武見「千早以外の占いは信じる気にはならないけどね」
大宅「御船千早といったら占い界では有名だからね」
千早「いえ、まだまだ修行中の身なので」
一二三「はあ……」
(一二三はあまりピンと来てないようだ)
モルガナ(実際に占われないとわからないだろうな、あれは)
川上「占い師だったら、ひっく、なんとかできないのー?」
千早「あの、私そんなに万能じゃないので……」
千早「これでも占い師の本分を超えて、かなり動いた方なんです」
千早「ただ自らが破滅を求めているとなると、ちょっと私の経験が足りなくて……」
大宅「それで見捨てられなくなったコイツは絶対に自分を選ぶ」
大宅「で、それまで私たちの色々をぶっ壊す、と」
大宅「そういうわけにもいかないんだわ」
一二三「同感です」
一二三「盤面をひっくり返すような行為を許すわけにはいきません」
武見「私は割とどうでもいいけど」
大宅「冷めてるなー、こっちの先生は」
一二三「理由は?」
武見「世間知らずのお嬢様がヒステリー起こしたところでタカが知れてるから」
武見「放っておけばいい。自滅しようが知ったこっちゃない」
514: ◆86inwKqtElvs 2017/03/09(木) 20:45:20.00 ID:PEyrVq6L0
川上「ないね、それはないね」
川上「少なくとも世間知らずのお嬢様だけではないね、絶対ない」
武見「まあ、怪盗団のメンバーなんて突拍子もないことは認めるけど」
千早「自滅で終わらないのも問題なんです」
千早「武見さんの認識は甘いです」
武見「わかってるよ」
千早「え?」
武見「…………」
武見「佐倉双葉のあの状態を見て、表情を変えなかったっていうのが本当の話なら」
武見「色々とヤバい子なのはわかる」
武見「あれを診てなかったら今私はここにいない」
モルガナ(……そっか、武見は双葉がパニくったのを診てくれてたな)
大宅「……とりあえず、全員危機意識は共有してるってことでオッケー?」
武見「千早、占いできないの?」
一二三「占い頼りでいいんですか……?」
千早「同じことを同じように占っても、同じ結果が出るだけです」
千早「なにか、とっかかりがあればいいんですけど」
一二三「川上先生は……」
川上「……zzz」
大宅「うわ、寝てるし」
千早「あの、川上先生! 起きてください!」
川上「はっ!? い、イチゴが、イチゴが潰されたと思ったら私の手だった!?」
千早「あの、川上先生が一番彼女について詳しいと思うんですけど」
川上「……うーん?」
川上「あー、無理無理無理」
川上「私あの子苦手なの、最初に脅された時からそう」
川上「二月のねー、あれいつだっけ?」
川上「まだその時は呵責があったみたいだけどねー」
川上「宣戦布告してから全部心の中に押し込めてやんの」
千早「……仮面」
千早「…………」
武見「なんか思い当たることが?」
千早「……いえ、こっちのワードは多分私たちじゃ無理かと」
千早「仲間だった皆さんで考えた方がいいと思います」
千早「分からないことが多すぎるので」
515: ◆86inwKqtElvs 2017/03/09(木) 20:47:04.56 ID:PEyrVq6L0
大宅「こっち、ってことは、まだなんか占いに出たの?」
千早「彼の周囲全員に出たワードなんですが」
千早「『問いは問いのままでは解けない』」
大宅「なんじゃそりゃ?」
一二三「問いってなんですか?」
千早「うーん……考えてるんですけど」
武見「酔っ払い教師は何か心当たりないの?」
川上「…………」
川上「二択迫られた……」
一二三「二択ですか?」
川上「……えっと、まだあの子がこんな派手なことしでかす前ね」
川上「…………」
川上「吐きそう……」
千早「大丈夫ですか!?」
一二三「あの、お手洗い行きます?」
川上「…………、大丈夫、呑みこむ。勿体ないし……」
川上「そこの記者のおごりっていうから……」
大宅「……言ったっけ?」
武見「ごちそうさま」
大宅「取材費で落とすわ」
川上「……、『彼とそれと同じくらい大事なモノがあったらどっちをとる?』みたいなこと訊かれた」
川上「私の場合は教師という仕事で、怪盗団メンバーだと友情とかそういうのだと思う……」
川上「そういえば」
川上「目の前で少しずつ崩れていくのが見えるって言ってたっけ……」
川上「それが心を蝕む、って」
川上「それならいっそのこと自分の手で」
川上「そう言ってたな……」
全員「…………」
大宅「あー、少し考え方変えて、もしその子が何もしなかったらどうなってたかって考えてみる?」
大宅「どうなってただろうね?」
武見「…………」
一二三「どうあっても、わだかまりは残ったと思います」
一二三「他の人が想いを寄せていること、知ってしまったわけですし」
モルガナ(耳に痛いな)
516: ◆86inwKqtElvs 2017/03/09(木) 20:48:03.16 ID:PEyrVq6L0
千早「そう、ですね」
千早「春さんは人の気持ちや流れに敏い方ですから」
千早「無視できなかったのかもしれません」
大宅「……それ解く方法探せってこと?」
(全員の目がこちらに向いた)
全員「…………」
千早「あの、すみません……」
武見「千早が謝る必要はない、全くないから」
一二三「…………」
一二三「それはあくまで奥村さんの見解であって、私たちもその考え方である必要はないんじゃないかと思います」
大宅「確かに。こんだけ暴走してる子の考えに付き合う必要はないよね」
川上「え……!?」
川上「…………」
川上「な、なるほど」
千早「確かにそういう見方は存在しますが……」
千早「……直接会ってないからこそ、そういう見方ができるのかもしれません」
千早「会ったら彼女の間違った覚悟で、問いが捻じ曲げられたでしょう」
千早「盲点でした……占い師ならいろんな角度から考えないといけないのに」
千早「解釈が間違っているからこそ、破滅の運命しかないと信じ切っているのに……」
武見「でもそんなに遠い間違いでもないでしょ」
武見「だからこそ深い関係の子たちはものすごく悩んでるんだし」
武見「一面は突いていると思う」
一二三「必要なのは、別の側面から考えること、ですか……」
一二三「……あの、申し訳ありません」
一二三「そろそろ帰らないと、家族が心配するので」
一二三「少し、一人で考えたいこともあるので……」
武見「私ももういい?」
千早「そう、ですね」
大宅「そっちの先生は大丈夫?」
川上「酔いは醒めた……ご心配なく」
大宅「まあ、今日ですぐなんとかなるとは思ってないけどね」
(これで解散となった……)
517: ◆86inwKqtElvs 2017/03/09(木) 20:50:17.60 ID:PEyrVq6L0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「さすがに疲れたな」
モルガナ「でも、考えるとっかかりはできたはずだ」
モルガナ「確かにみんなどこかで見て見ぬふりをしてたことを、春は突きつけた。けどそれは完全じゃない」
モルガナ「明日、メンバー集合して、一緒に考えようぜ」
(相談をしたいとメンバーに集合をかけた)
(そろそろこちらのルートは見えてきたように思う)
モルガナ「だな!」
モルガナ「…………」
モルガナ「お前は大丈夫か?」
モルガナ「多分、明日みんなと話しあったら、そのまま春の説得に入ると思う」
モルガナ「もうお前が帰るまで時間がないからな」
モルガナ「ただ、ここまで来ている以上、間違っていようがもう引き返せないところまで来ているかもしれない」
モルガナ「そうであってもやるしかないさ。けどな」
モルガナ「完全に決まってしまう前に、誰かと話して落ち着くのも大事じゃないかと思うぜ」
…………、
誰かに電話してみようか……
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
0、誰とも話さない
>>519
519: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/09(木) 23:50:44.91 ID:dHTvdAMp0
6
521: ◆86inwKqtElvs 2017/03/10(金) 19:27:14.26 ID:I60WiUAa0
(武見にかけてみよう……)
プルルルル……プルルルル……
武見『もしもし?』
(武見の声はいつも通りに聞こえる)
武見『夜更かしは身体に悪いよ』
武見『何か用事?』
(…………)
(特に用があるわけではないのだが……)
武見『…………』
武見『厄介なモルモット君を好きになったものだよ、まったく』
武見『正直、私はあまり春って子に関して何かをすることにあまり積極的じゃない』
武見『理由はあまり自分でもわからないけど』
武見『本人が決めたことに、とやかく言いたくないのが大きいのかな』
武見『好きな子の為になんだってするってのはね』
武見『私もね、割とやっちゃうと思う』
武見『私の場合は、そんな破滅的な行動じゃないし、なんだかんだで分別ついてきちゃったけどね』
武見『私ってそういうタイプなんだよ、意外とね』
武見『じゃなきゃ、個人医院で一人で設備もないのに薬を研究なんかしないでしょ』
武見『その子きっと、君か自分の命どっちかを選べって言われたら』
武見『君を選ぶでしょ。間違いなく』
武見『話聞いてるとね』
武見『その子は君のことを手に入れたいっていうより』
武見『君の築き上げてきたものが壊れるのが耐えられない』
武見『そう感じるんだよね』
…………、
そうなのだろうか?
そうかもしれない……
武見『病魔の浸食に対してどう反応するかは人それぞれだけど』
武見『私は見て見ぬふりという選択肢以外は、できるだけ肯定したい』
武見『自分の手でとどめを刺したいっていうのは、見て見ぬふりよりはましだと思う』
武見『ま、比較したら本当に少しだけってレベルね』
武見『薬がないなら、その選択も仕方ないって思う』
武見『薬がないならね……』
武見『…………』
522: ◆86inwKqtElvs 2017/03/10(金) 19:28:03.09 ID:I60WiUAa0
武見『みんなそうだと思うけど』
武見『どっか不安なんだよ、君のこと』
武見『急にいなくなったり、戻ってきたと思ったらあのざまだし』
武見『掻き乱しすぎなんだよ、君は』
武見『他の女にもね、そっちに行くんじゃないかとか』
武見『そういう時、他の女に黒い感情を抱いても』
武見『まあ仕方ないでしょ?』
武見『…………』
武見『あるよやっぱり。嫉妬とかそういう感情は』
武見『そういうの、見せるのカッコ悪いから、隠したかったんだけどね』
武見『だって、君が私を助けたように、他の女も君に助けてもらってて』
武見『他の女を否定するって、君がその女を助けたことも否定することになる』
武見『だから、嫌だった』
武見『嫌なんだよ、そういう感情を持たされるのは』
武見『…………』
武見『もう夜更かしの時間はおしまいだよ、モルモット君』
武見『私より声聞く必要ある子がいる気がするけど』
武見『今は病魔を取り除くことを優先しなさい』
武見『それじゃ、お大事に』
(電話が切れた……)
モルガナ「話せたか?」
モルガナ「今日はもう寝ようぜ。明日はメンバーで相談だからな」
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★☆☆☆☆☆☆
佐倉双葉
★★★★☆☆☆☆☆☆
奥村春
※※※※※※※※※※
御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★★★★☆☆
川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆
大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
526: ◆86inwKqtElvs 2017/03/11(土) 20:01:54.01 ID:Wrun8Jiv0
3月11日(土) 昼
《自室》
(メンバー全員に声をかけたのだが……)
モルガナ「祐介はどうした?」
真「ごめん、私の判断になったけど」
真「春のところに行ってもらってる」
真「鉢合わせたりしても困るから」
竜司「祐介なら大丈夫だろ、主に空気読まない的な意味で」
杏「竜司も大概だけど、竜司だと挑発乗っちゃいそうだしね」
竜司「もういい、俺を信用してないことは知ってる」
竜司「正直、今の春と話したくないしな……」
双葉「…………」
真「双葉、大丈夫?」
双葉「……うん……」
モルガナ(大丈夫そうには見えないが、そう言ってられる場合じゃない、か)
杏「それでさ」
杏「結局のところ、今の春を説得する方法なんてあるの?」
モルガナ「パレスの攻略と一緒さ。歪みには核、オタカラがある」
モルガナ「今の春がまともじゃないのはわかってるだろ?」
モルガナ「ヒントは出揃ってるはずだ」
竜司「なんでそう思うんだ」
モルガナ「ワガハイの勘だ」
竜司「勘かよ!」
真「まあミステリーだと情報が出揃ったかどうかはわかるけど」
真「実際には今ここにある情報だけで考えないといけないんだから」
真「春は二択を迫ってる」
真「私たちは別の解答を示さないといけない」
杏「春が何もしなくてもきっと壊れていた、か」
杏「そうかもね……」
双葉「…………」
双葉「春は私たちが別の解答を見せたとして」
双葉「それで納得してくれるのか?」
モルガナ「そこだ」
527: ◆86inwKqtElvs 2017/03/11(土) 20:03:03.49 ID:Wrun8Jiv0
モルガナ「思い込み、仮面、いろんな言葉で言われてきたが」
モルガナ「ワガハイたちの言葉でいうと、春はパレスを作ってる」
モルガナ「それも意図的に、だ。自ら認知を歪めようとしている」
真「意図的に、自分からパレスを作ってる状態……」
真「ならこちらもルートを確保しないといけない」
モルガナ「そうだ」
モルガナ「今のワガハイたちに、異世界に行く方法はない」
モルガナ「だから今の春にこの世界がどんなふうに映っているかはわからない」
モルガナ「パレスの外郭を、ワガハイたちは何としてでも見つけないといけないんだ」
竜司「こうして考えると、異世界ナビは便利だったよな」
竜司「スマホに名前と場所とキーワードを入れればよかったんだからよ」
真「それね」
竜司「へ?」
真「結局やる事って、それなんだと思う」
杏「うん。わかりやすくなったかも」
竜司「そ、そうか?」
双葉「…………」
モルガナ「じゃあどう見つけるかだな」
真「多分、みんなも思ってたんじゃないかと思うけど」
真「春、お父さんの真似してないかな」
杏「それは思った」
竜司「んー、そうなのか?」
双葉「交換と対価」
竜司「あ? なんだ急に」
双葉「『差し出すものが大きければ大きいほど、手に入れるモノの価値は高まると思うの』」
双葉「『犠牲が大きければ大きいほど』」
双葉「『裏切ったモノが大きければ大きいほど』」
双葉「そう言ってた」
双葉「春のお父さんも似たようなこと言ってた」
双葉「正確にはシャドウだけど」
双葉「『損は裏切ってでも取り返せ』とか」
双葉「私たち連れてみせた時、春のお父さんは春が私たちを差し出したと思って喜んでた」
528: ◆86inwKqtElvs 2017/03/11(土) 20:03:50.47 ID:Wrun8Jiv0
モルガナ「…………」
モルガナ「そう考えると、春は今」
モルガナ「『父親の考えていた理想の娘』を演じているのかもな」
モルガナ「奥村の娘っていうのは、春の中でずっと心の中にあったのかもしれない」
竜司「けどよ、父親のやり方はずっと否定してただろ」
真「……でも、それしかないって思ったら」
真「自分の武器がそれしかないって思ったら、記憶の中の父親のやり方に頼るのかもしれない」
真「嫌でも頼ってしまうのかも」
杏「…………」
モルガナ「杏殿はどう思う?」
杏「……何だろう、上手く言えないけど」
杏「双葉の話聞いて、なるほどって思ったんだけど」
杏「途中からずれた気がした」
杏「春が父親のやり方を演じてるのは、意識的にでしょ?」
真「意識的に歪もうとしてるんだから、そうだと思うけど」
杏「なんだろう、なんでそもそも歪もうとしてるのかなっていうとこになるんだけど」
竜司「ハッキリ言ってくれ、わけわかんねえ」
杏「いや、私もハッキリは分かってないんだけど」
モルガナ「『仮面に合わせた言動をしなければならない』」
モルガナ「まあなんだ、占いではそういう結果が出てた」
モルガナ「つまり、『歪まなければならない』って思い込んでる」
モルガナ「それもかなり根強いらしい」
真「その占いは信じていいのね?」
(ハッキリと頷くと全員その情報を信用してくれた)
真「わかった。じゃあそれでいきましょう」
真「でもそれは、自分の武器がそこにしかないと思い込んでるからじゃないの?」
真「私はそれで結構、納得できてしまうんだけど」
モルガナ「占いの情報だと、『何か過去に現在と似たような経験があった』」
モルガナ「『現実に似ているというのではなく、あくまでも春にとって』……と言ってたな」
杏「……うん、やっぱりなんかどっかでずれてる」
杏「多分、春もわかってない気がする。変だもん、なんか」
真「仮面をかぶるって言うと、怪盗団に入った時、じゃなくて、怪盗に目覚めた時かな」
真「ペルソナに目覚めた時は、あくまでちゃんと意識してなかっただけなんだったっけ」
双葉「うん。そう……」
竜司「それってつまり、父親に反抗するって決めた時だろ?」
竜司「なんかやっぱ変だな。ややこしい」
竜司「嫌っていた父親のやり方真似たりとか、わけわかんねえ」
529: ◆86inwKqtElvs 2017/03/11(土) 20:04:23.11 ID:Wrun8Jiv0
杏「でもわからなかったら、私たちが答えを示しても春は撥ね退けるんでしょ?」
真「その可能性は高いと思う」
竜司「そもそも、その答えって、考えてるのか?」
杏「考えた」
真「え!?」
双葉「な。なんだ!?」
モルガナ「マジでか!?」
杏「これしかない……と思う」
…………、
真「……確かに、それしかないとは思う」
真「けど……」
双葉「…………」
竜司「……そもそも、いいか?」
竜司「お前らは、春が戻ってきて大丈夫か?」
竜司「結構ひどいこと、言われたりされたりしたんだろ?」
竜司「お前らがそれを許せないなら、無理だろ、その案」
双葉「…………」
真「…………」
杏「…………」
杏「ごめん、女子だけにしてくれない?」
杏「いや、えっと」
杏「ごめん、真、外に出たいかも」
杏「ちょっと外の空気吸いたい」
真「いいけど……」
双葉「……私は……?」
杏「ごめん」
杏「双葉には、見せたくない」
双葉「……、わかった……」
(杏は真を連れてルブランの外に出て行った)
竜司「杏のやつ、大丈夫か……?」
モルガナ「杏殿……」
双葉「…………」
双葉「私……」
双葉「…………」
530: ◆86inwKqtElvs 2017/03/11(土) 20:05:33.41 ID:Wrun8Jiv0
《ルブランの外》
杏「…………」
真「大丈夫?」
杏「……私の言ってること、すごく……都合がよすぎるとは思う」
真「けど、それしかないと思う」
真「確かに難しいけど、だからこそ諦めてしまったんだと思う」
真「春も、みんなも」
真「だから、一回本当に無理か、確かめてみないといけない」
杏「真は、大丈夫なの?」
真「…………」
真「杏が大丈夫なら、大丈夫」
真「私は特に何もされてない」
真「その価値もなかったんだろうしね」
真「でも、杏は違うでしょ」
真「春からかなり、きついこと言われたり……」
真「見せつけられたり、したんでしょ?」
杏「……っ!」
――春『言ったよね、私たちは彼を巡っての敵同士になってる』
――春『杏ちゃんはそれを否定しようとしてる、私を仲間に連れ戻すことで』
――春『それ、今でも同じこと思える?』
――春『今、杏ちゃんは仲間に対して怒ったんじゃない』
――春『女の子として、私に暗い感情を抱いてる』
杏「――――っ!!」
531: ◆86inwKqtElvs 2017/03/11(土) 20:07:18.63 ID:Wrun8Jiv0
真「杏!? 大丈夫!?」
杏「…………」
杏「大丈夫……じゃないかも」
杏「わかんない……!」
杏「春のこと、許せないまま終わるのかな」
杏「胸の中のグチャグチャ、消えないっ……!」
杏「どうしてもっ……!!」
真「…………」
真「それでも、あんな答え出せたんだ」
真「杏は凄いね」
杏「違う……っ!」
真「そう。少し違うと思う」
真「無条件に許す必要なんて、あるの?」
真「春は間違ったことをし続けてる。今もずっと」
真「だったらどこかで正さなければならない」
真「それは無条件に許したら、できないと思う」
真「それは杏の出した答えとも、違う」
杏「真……」
真「私は杏の答えに乗る」
真「春の甘い言葉より、杏の……本当にきついけど」
真「そっちの答えに、私は賭ける」
真「一番その答えを出すのが難しいはずの杏が出した答えなんだから」
真「大丈夫」
杏「…………」
杏「ごめん」
真「謝らないで」
杏「……ありがとう」
杏「もう大丈夫。戻る」
真「うん」
真「戻ろう」
532: ◆86inwKqtElvs 2017/03/11(土) 20:09:20.05 ID:Wrun8Jiv0
《自室》
(二人が戻ってきた……)
モルガナ「杏殿」
竜司「大丈夫そうだな」
杏「バカ竜司に心配されるなんてすごいショック……」
竜司「お前たまには素直になれよ!」
杏「ウソウソ。冗談」
杏「ありがと。心配かけてごめん」
竜司「へっ」
杏「できればその、さっきの答え実現する為に、動きたいんだけど」
杏「身体動かした方が気が楽になるし、あまり時間もないし」
モルガナ「けど、春のパレスの外郭はまだ全部はわかってないぞ」
杏「うん。そうだよね……」
…………、
ヒントはなかっただろうか?
真が折れそうになった時、気付いたことがあったはずだ。
――モルガナ『春はまだそこまで割り切れてないんだよ。心の奥底では、まだ』
ならば無意識に、言動に表れていないだろうか?
何か妙な、曖昧で中途半端な言動がなかっただろうか?
その理由が良心でもなく、意識しての行動でもなく、実は全く別の理由から来る無意識の言動だったとしたら――
キーは誰にある?
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
↓5レスで多いキャラ
543: ◆86inwKqtElvs 2017/03/12(日) 17:46:21.05 ID:BhWQ4hlO0
(双葉が説得してみないかと提案してみた)
双葉「え……」
杏「え、それは……」
真「ちょっときついんじゃ……」
竜司「…………」
竜司「双葉はどうなんだよ?」
双葉「……、わ、私は……」
双葉「今の春は、嫌だ」
双葉「前のぽわんとした春がいい」
双葉「あんな目で見下ろすような春は、春じゃない」
双葉「嫌だ、けど」
モルガナ「怖いか?」
双葉「…………」
竜司「前の時は悪かった」
竜司「けどよ、双葉がああなるってわかっていても、やっぱり俺は早く双葉に話しておけって言ってたと思うぜ」
竜司「双葉もよ、ガキ扱いされて話から外されて、今も杏や真に任せて」
竜司「違うだろ、それ。仲間だったら春に言ってやれよ」
杏「…………」
真「…………」
双葉「……ここを」
双葉「ルブランを守るって、私は決めてる」
双葉「春は全部壊そうとしてるなら、私は許しちゃいけない」
双葉「豹変した春に怯えてる場合なんかじゃ、無かった」
双葉「ダメなんだ、それじゃ。また失くしてしまう」
双葉「杏、真。二人とも」
双葉「春の説得、私に任せてほしい」
双葉「頼む」
杏「……双葉」
真「……ごめんね」
544: ◆86inwKqtElvs 2017/03/12(日) 17:46:47.68 ID:BhWQ4hlO0
真「どっかで、守らないとって思ってたのかも」
杏「立場は同じなのに。双葉の気持ち、考えてなかった」
双葉「い、いや、あんな無様な姿見せたんだし」
双葉「みんながそう思うのは、仕方ないと思う」
双葉「けど、ならきっと、春もそう思ってるなら」
双葉「意表はつけるんじゃないかと思う」
モルガナ「それだけじゃないと思うぜ」
モルガナ「だろ、ジョーカー? 何か思うところがあるから双葉を選んだんだろ?」
(モルガナの視線に頷いてみせた)
真「わかった」
真「私は段取り付ける」
真「杏の答え、実現しないとね」
杏「うん」
杏「実現できるってわかったら」
杏「あとは双葉に、任せる」
双葉「…………」
双葉「任された!」
モルガナ「よし、決まりだな」
双葉「私は二人が段取り付けている間」
双葉「もっと春のことを考えてみる」
双葉「大丈夫」
双葉「私はナビだ。真実を見つける」
双葉「見つけてみせる。必ず」
真「任せたわ」
杏「じゃあ、行ってくるね」
竜司「あー、俺も付いていこうか?」
竜司「お前ら二人だけじゃややこしくなりそうだし」
モルガナ「いないよりかはマシか、ついていってやれ」
(三人が出て行った……)
549: ◆86inwKqtElvs 2017/03/13(月) 20:12:01.98 ID:fAcYjDcp0
《春の家・リビング》
春「マコちゃんも来るって聞いてたんだけどね」
祐介「俺もそう聞いていたんだが」
祐介「正直、俺だけここにいても何かあるのか?」
春「私に聞かれても……」
――――
モルガナ「え、祐介も騙したのか?」
真「騙したって言ったら悪いけど、見張っててって言ったら春気付きそうだしね」
竜司「祐介も真が来るって思ってるんだろ? ひでえな、それ」
――――
祐介「まあ用事があるんだろう」
春「用事、か」
春「……紅茶でいい? ストレート? ミルク?」
祐介「じゃあストレートで頼む」
祐介「できれば日本茶がいいのだが」
春「ごめんね、日本茶詳しくないの」
春「茶道は習ってないんだ。勉強した方がいいかな」
春「とりあえず、今ここには紅茶しかないから、ごめんね」
祐介「コーヒーはないのか?」
春「身体が受け付けなくなっちゃったんだ」
祐介「そうか……」
祐介「竜司が心配していた」
春「そう」
春「何も心配はいらないのにね。上手く壊れていっているってことだから」
祐介「春、」
春「このことについて何か言うつもりなら、祐介くんも対象にするよ」
春「できれば壊すのは彼に好意を持つ女性だけにしたいんだけど」
春「理由をこじつけられるなら八つ当たりしてもいいかなっていうぐらいには、気が立ってるから」
春「それで、何か言いたいの? 祐介くん」
祐介「……、なんでもない」
祐介「俺が言えることはないんだろう」
春「分かってくれて嬉しいな。じゃあ淹れてくるね」
祐介「ああ」
550: ◆86inwKqtElvs 2017/03/13(月) 20:13:23.15 ID:fAcYjDcp0
…………、
祐介「…………」
春「お待たせ。祐介くん、その絵興味あるの?」
祐介「珍しい絵があると思ってな」
祐介「今でこそこの画家は評価されているが、それはつい最近だ」
祐介「この絵はいつからある?」
春「いつからだろう。この家が建った時にはもうあったように思うけど」
春「10年は前になるかな」
祐介「では評価される前だな」
祐介「春の父親は、絵画に興味があったのか?」
春「私が知る限り、お父様にそういう趣味はなかったな」
春「付き合いと投機目的で買ったんだと思うよ」
春「祐介くんには面白くない話でしょ? 芸術をビジネスにするっていうのは」
祐介「そうだな」
祐介「だがビジネス目的だったにしろ、世間の評価を得る前にこの画家を評価していたということは」
祐介「春の父親は慧眼の持ち主ではあったんだな」
春「どうなんだろうね」
春「モノの性能を見る目としてはあったんじゃないかな」
祐介「そうか……」
春「良かったら別の部屋にある絵やオブジェも見る?」
春「何だったら、譲ってもいいよ」
祐介「いいのか!?」
祐介「あ、いや」
祐介「思い出の品だろう?」
春「その価値をわかる人に譲った方が絵も喜ぶよ」
春「ちゃんと愛してくれる人に」
春「他のもそう。色々とお父様の遺品はあるけど」
春「私じゃ使い道のないモノばかりだから。買い手や譲り手探してるんだ」
春「絵や彫刻とかは、祐介くんに聞いた方がいいよね、うん」
祐介「絵の価値は世間の評価だけで決まるものではない」
祐介「同じ家に何年も一緒にあったんだ」
祐介「思い入れはあるだろう?」
春「投機目的で買われた絵に思い入れ持ったって仕方ないよ」
祐介「…………」
551: ◆86inwKqtElvs 2017/03/13(月) 20:14:36.57 ID:fAcYjDcp0
春「ん。何か、思い出させちゃったかな」
祐介「ちょっと、斑目のことをな」
春「……ごめん。祐介くんには辛い言葉だったね」
祐介「いや……」
祐介「お茶をいただこう」
春「召し上がれ」
祐介「ほう。美味いな」
春「ディンブラ産なんだ。私の中では一番バランスが良くて好きなの」
祐介「ディンブラ?」
春「スリランカの地方の名前。紅茶知ってたら有名な名前なんだよ」
祐介「そうなのか。春はミルクティーなのか?」
春「ううん、これはソイティー」
春「豆乳入れてるの。植物性のたんぱく質だから、食欲ない時にはいつもこれ飲んでる」
祐介「空腹は辛いな」
祐介「空腹の辛さは俺もよくわかる」
春「空腹じゃなくて食欲がないんだけど」
祐介「空腹も極限になると食欲がなくなる」
春「そうなんだ、知らなかった」
祐介「今月もきっとそうなるな」
祐介「画材やモチーフがいいのが出過ぎてな」
春「じゃあ、何か食べてく? お昼ご飯まだでしょ?」
祐介「魚がいいな。和食ならなおいい」
――――
真「祐介には春も強く言わないと思うんだけど」
杏「どうだろう、けどあれで祐介も図々しいところあるからね。変な気の使い方したりはするけど」
竜司「あったりまえのように要求したりな。じゃがりこいくつ食われたか」
杏「素だからかな、いつの間にかあげてるんだよね」
真「そもそも春はたかりについてはあまり怒りそうにない気もするけど」
杏「たかってる方もたかられてる方もその意識がないんじゃない?」
竜司「金銭感覚が真逆だからな」
――――
春「うーん、やっぱりなかった」
春「そもそも食材がなかったよ。何か出前でもとる?」
祐介「それだと春が何も食べられないだろう」
春「私はいいよ、最初から食べるつもりなかったから」
祐介「それでは意味がない」
春「そうなの?」
552: ◆86inwKqtElvs 2017/03/13(月) 20:15:49.83 ID:fAcYjDcp0
祐介「買い出しに行こう」
春「そうだね、さすがに食材ないのは困るかな」
春「荷物持ってもらっていい?」
祐介「近くにスーパーがあるのか?」
祐介「というか、春はスーパー行くのか?」
春「近くに成城石井があるよ。よく行くから大丈夫」
祐介「聞いたことないスーパーだな」
春「そうなんだ。ローカルなのかな?」
祐介「試食コーナーはあるのか?」
春「あると思うけど普段は利用したことないの。せっかくだからチャレンジしてみようかな」
…………、
春「荷物持ってくれてありがとね。助かったよ」
祐介「……、春」
春「?」
祐介「カード決済って普通なのか?」
春「デビットカードだから。計算しなくていいしね」
祐介「デビ……」
祐介「悪魔でも呼び出すのか?」
春「? 違うよ」
祐介「もしかしてプラチナカードとか持っているのか?」
春「私、クレジット持ってないよ」
祐介「え、持ってないのか?」
春「祐介くん、なんだかそのあたり色々と誤解してないかな」
春「細かいやり取りが面倒だからカードにしてるだけだよ。普通だよ」
祐介「…………」
祐介「そうか、普通か。そうだな」
春「それで、色々祐介くんのオーダーに従ったけど、何作ろうか?」
祐介「ふむ、俺が作ろう」
祐介「台所貸してもらえるか?」
春「え、でも」
祐介「一食浮かせてもらうんだ、これぐらいはやるさ」
祐介「食欲がなくても食べれる料理か」
祐介「ふむ。……うむ」
祐介「イメージができてきたぞ……!」
春「スーパーの時点でイメージ教えてくれればよかったのに」
553: ◆86inwKqtElvs 2017/03/13(月) 20:16:22.90 ID:fAcYjDcp0
春「でも祐介くんの創作料理楽しみ」
春「すごい料理できそう」
祐介「任せておけ、これでも食にも美学はある」
祐介「普段は実践できないが、今日は色々と試してみよう」
…………、
春「見た目がすごいね」
春「色彩がすごい、見たことない色してる」
祐介「やはり料理は見た目だからな」
祐介「食欲をそそるだろう?」
春「そうかな?」
春「でも面白そう。もらうね」
春「いただきます」
春「…………」
春「想像と違った味」
春「食の世界って広いね」
祐介「そうだろう、そうだろう」
祐介「俺ももらおう」
祐介「…………」
祐介「想像と違うな」
春「だよね。不思議な味」
祐介「そうだな、食の世界は広い」
祐介「そして面白いな。勉強になった」
祐介「食べれるか?」
春「柔らかいから大丈夫」
祐介「ならよかった」
554: ◆86inwKqtElvs 2017/03/13(月) 20:17:19.95 ID:fAcYjDcp0
ブーブー、ブーブー、
春「ごめんね」
春「…………」
祐介「どうした?」
春「彼から」
春「『今日で全部決める』」
春「『ルブランで待ってる』って」
春「祐介くん、エスコートお願いできる?」
祐介「俺もいていいのか?」
春「そうだね。あとで祐介くんからも訊いてみた方がいいとは思うけど」
春「祐介くんの役目はきっとそれだから」
春「……やっと終わりにできる」
祐介「…………」
祐介「今の俺に、今の春を描く力がないのが残念だ」
祐介「愛の為に狂おうとする人間というのは、モチーフとして素晴らしいはずなんだが」
祐介「仲間がそうだと、割り切れないな」
春「もう仲間じゃないっていうのは置いておいても、それは人間としては美徳じゃないかな」
春「ただ、そういうものを捨て去ってこそ得られるものって、あると思うんだ」
祐介「美徳が押し込める殻となるのか?」
祐介「俺の美学とは合わないな」
春「そっか。祐介くんの美学は尊重したかったけどね」
春「ただ、破滅の美というのもあると思うよ」
祐介「だろうな。だからこそモチーフとしては否定しない」
祐介「それでも俺の美学には合わない」
春「……これ以上は、八つ当たりになりそうだからやめとくね」
祐介「そうだな。求められない限りは当事者で話を付けてくれ」
祐介「俺には立ち会い位しかできないからな」
春「充分だと思うよ。きっと」
春「あ、さっき買った日本茶淹れようか?」
祐介「そうだな、もらおうか」
…………
………
……
566: ◆86inwKqtElvs 2017/03/20(月) 19:58:23.35 ID:zLMedtuF0
《ルブラン》
(怪盗団メンバーは祐介が春を連れて来れば揃うことになる)
双葉「…………」
竜司「双葉がパソコン弄ってないとなんか変な感じだな」
惣治郎「一回思考に集中しちまったら周りの声聞こえねえからな」
杏「春は?」
真「祐介がついてるからちゃんと来るはずよ」
双葉「――よし、これで合ってるはず」
双葉「大丈夫、これでおかしなところはない、はず」
双葉「けど……」
真「大丈夫。私は双葉に全部預けたから」
真「責任を押し付けるとか、そういうことじゃなくて」
真「この結果を、私たちは背負うよ。一緒に」
杏「うん」
杏「どのみち、私や真じゃ駄目そうだしね」
モルガナ「ただ、単に伝えればいいってもんじゃないぞ」
モルガナ「納得させないといけないし、向こうも感情逆撫でさせてくるだろうしな」
双葉「大丈夫、これでも煽り耐性はある方だ」
惣治郎「ネットの文字での攻撃と面と向かって悪意ぶつけられるのは全然違うぞ、わかってるだろうが」
惣治郎「はあ、女同士の修羅場ってのはいつ見ても胃がキリキリするねえ」
双葉「惣治郎は修羅場何度も見たのか?」
惣治郎「は、俺だって昔は――」
カランコロン
惣治郎「……いらっしゃい」
春「こんにちは、おじ様」
春「勢ぞろいだね」
双葉「……春」
春「双葉ちゃん、思ってたより元気そうだね。よかった」
双葉「……よかった?」
春「前みたいに話にならない姿見せられたら、さすがに困るからね」
双葉「……心配してもらわなくても」
双葉「今の春みたいな三流にどうこうできるわけがないからな、この場所は」
春「…………」
春「三流?」
567: ◆86inwKqtElvs 2017/03/20(月) 20:08:56.45 ID:zLMedtuF0
双葉「三下とでも言い換えてもいいぞ」
双葉「春が春のままだと思っていたら本当に脅威だっただろうけどな」
双葉「前は堕ちてることを知らなかっただけだ。今の春なら、何も怯える必要はない」
春「……へえ」
春「言ってくれるね、双葉ちゃん」
春「二人はいいの? さっきから言葉を挟まないけど」
杏「私はやることは全部やったから」
真「あとは双葉に託してる、それだけ」
春「そう」
春「じゃあその安い挑発に乗ってあげるよ、双葉ちゃん」
春「でも、一ついいかな?」
双葉「なんだ?」
春「一人の女の子として扱ってほしいならね」
春「話し合いに保護者同伴っていうのは、どうかなって思うよ」
春「それとも、おじ様やみんながいないと、やっぱり一人じゃ私と話せないのかな?」
春「子供扱いしてほしいならそれでもいいよ? でもそんな子の言葉、誰かに届くかな?」
春「話し合いのテーブルについてほしいならね、お互いに対等じゃないといけない」
春「違う?」
双葉「…………」
(双葉の目に迷いが見える……)
モルガナ(春のやつ、ワガハイたちのフォローを断ち切る気か?)
春「怖いのかな? たかが三流相手に」
双葉「…………」
双葉「みんな、春と二人にしてほしい」
モルガナ(どうする?)
どうするべきだろうか……
1、双葉に任せる
2、ペースに巻き込まれない方がいい
>>569
569: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/20(月) 21:14:54.16 ID:HoDOK/I30
1双葉に任せる
571: ◆86inwKqtElvs 2017/03/20(月) 22:40:22.53 ID:zLMedtuF0
(双葉に任せると決めた以上、双葉に任せよう)
(全員に目で出るように伝えた)
モルガナ「ジョーカーも残るんだよな?」
双葉「ジョーカーは」
真「当事者よ、話し合いに参加しない理由の方がないと思う」
春「なんでもいいよ。さすがに彼抜きで話すとは思ってないから」
春「ジャッジは必要だしね」
春「そういうことにしておいてあげる」
双葉「随分余裕だな、春」
春「そう見える?」
モルガナ「……みんな、行こうぜ」
真「……少しだけ、いい?」
春「何かな、マコちゃん」
真「もし双葉を決定的に傷付けたら、私たちは絶対に春を許すことはできない」
真「私はそれを許さない」
春「そっか」
春「怖いね。でもいいことを聞いたよ」
春「今から起こる事を済ませちゃえば、全部決まるってわかったのは嬉しいな」
春「マコちゃんも中途半端を止めて、面倒なことが少なくなったしね」
真「面倒、か」
真「今の春にとっては人間関係は目的を達成するための手段に過ぎないのね」
春「それが?」
真「……行こう、みんな。マスターも、お願いします」
惣治郎「あいよ」
(全員出て行った……)
572: ◆86inwKqtElvs 2017/03/20(月) 22:49:33.92 ID:QVYoSkh10
フッザケテル ドコマデモフザケテル ハルノバカッッ!!
ワーマコトガキレタ オチツケ ソトデワメクナ モトハトイエバリーダーガ ドンガラガッシャンダン!!
双葉「……真、大分キレてるな」
春「正直、マコちゃんはそっちの方がらしいよね」
春「中途半端な方が怖くはないけど、面倒ではあるのは確かだし」
双葉「本当に怖いのか?」
春「怖いよ」
春「怖いし、裏切るのはこっちだって痛いんだよ」
双葉「…………」
春「何を言ってるんだ、って思ってるのかな。仕方ないよ、理解してもらおうとは思わない」
春「けど間違いなく、最初は本当に辛かった」
春「でもね、最近はだんだんと愉しみ方を覚えてきたよ」
春「暗く黒い感情を刺激するのって、とっても面白いの」
春「ここを潰したらどうなるのかなって、とっても愉しみなの」
双葉「――させない」
双葉「それは間違いだって証明してやる」
双葉「私のペルソナは真実を見抜く」
双葉「春のルートが間違いで、こっちのルートこそが真実なんだって証明してやる」
双葉「完膚無きに、納得させてやる」
春「――そっちが真実なら私は裏切りだよ」
春「そっちが真実だというなら、私はそれを裏切ってみせる」
春「全部裏切って、切り捨てて、欲しいものを手に入れてみせるから」
582: ◆86inwKqtElvs 2017/03/21(火) 20:50:16.77 ID:1lgU0BZh0
春「それで、何が言いたいの? 双葉ちゃんは」
双葉「…………」
双葉「なんでお前が三流なのか、教えてやる」
双葉「杏に言ったことを聞いた」
双葉「『だったらいっそ、自分の手で思うがままに全部を壊してしまいたい』」
双葉「『それってそんなに、おかしな気持ちかな?』」
双葉「おかしいに決まってるだろ、そんなの。馬鹿か」
春「…………」
双葉「私の知ってる春ならそんなレベルの低いことはしない」
双葉「壊れる前に、あらゆる手を尽くすはずだ」
双葉「けど、お前は諦めた」
双葉「だから三流に堕ちたって言ったんだ、わかったか」
春「その三流に、双葉ちゃんも含めてさんざん振り回されたんじゃないかな?」
春「じゃあみんなはなんなんだろうね?」
双葉「みんな、お前が春のままだと思っていたからだ」
双葉「『父親の考えていた理想の娘』なんだろ? 今のお前の設定は」
双葉「お前は一度決めた設定にのめり込むもんな」
春「…………」
春「……、それで?」
双葉「味方を裏切り、差し出して、敵を翻弄して、欲しいものをなりふり構わず手に入れる」
双葉「ま、適性はあった。お前のペルソナが『裏切り』を内包していることは間違いないから」
双葉「みんな大慌てだった。けどな」
双葉「私たちは一度お前の父親に勝ってるんだ」
双葉「二番煎じに負ける理由はない」
春「…………」
春「はあ」
春「ねえ、その程度なら、本当にこの場で終わらせるよ?」
春「その程度の言葉で揺らぐと思ってるのかな」
双葉「逆に訊く」
双葉「お前は気付いているのか?」
双葉「お前は一回父親のやり方を否定しているのに、なぜその“設定”を選んだのか」
春「……さあ、やっぱり血なんじゃないかな」
春「小さいころから特等席で見ていたんだもの。嫌でも心に染みつくよ」
双葉「違う、そうじゃない」
双葉「お前はそのやり方を選ばざるを得なかった」
双葉「それは私たちの知ってる春にはなかったもので、だからみんな混乱した」
双葉「ジョーカーにこう言ったんだってな」
583: ◆86inwKqtElvs 2017/03/21(火) 20:51:14.54 ID:1lgU0BZh0
双葉「『自分は自由の為に、父親を裏切った』」
双葉「この言葉が既におかしいんだ」
双葉「私たちの知ってる春は、自分の自由と、父親の心のために動いてた」
春「…………」
双葉「けど……、改心自体には成功しても」
双葉「結果を見る前に、春の父親は……、」
春「――だめだね、双葉ちゃん」
春「言葉を詰まらせる双葉ちゃんを見るとね、今すぐ壊したくなってくる」
(明らかに春の雰囲気が変わった……!)
双葉「……っ!!」
春「傷付けるのが怖くなったのかな? その程度の覚悟もなかったのかな?」
春「それとも現実がわかってなかった? 覚悟をした“つもり”になってた?」
春「ねえ、なんで双葉ちゃんがみんなから外されていたかわかる?」
春「みんなね、双葉ちゃんを守ろうって思ったからだよ」
春「守らないといけないほど、弱いからだよ」
春「私が提案した時、杏ちゃんもマコちゃんも全然反対しなかった」
双葉「…………」
春「さっきから私のことを心理分析してくれてるけど」
春「私にだって今の双葉ちゃんが何を考えてるのかぐらいわかるんだよ」
春「さっきから私のことを名前で呼ぼうとしてないよね? ずっとお前って言ってる」
春「無意識に分けて考えてるからでしょ? 仲間だった頃の私と、今の私を」
春「それとも双葉ちゃんの言う私の“設定”のように、意識的にそうしてるのかな?」
春「だとすれば余計に愚かな話」
春「ねえ双葉ちゃん。今目の前にいるのはね、あなたの居場所を壊そうとする“敵”なんだよ」
春「敵相手に戸惑いを見せるの?」
春「だからみんな、双葉ちゃんは戦えないって思って、黙ってたんだよ」
春「そしてそれは間違ってなかった」
双葉「………ぁ」
春「今から双葉ちゃんを決定的に傷付けてあげる」
(春が双葉の方に手をゆっくりと延ばしていく……)
双葉「――――っ!?」
自分はその手を、
1、止める
2、止めない
584: ◆86inwKqtElvs 2017/03/21(火) 20:53:21.94 ID:1lgU0BZh0
↓3レスで多い方
これから何回か選択肢出てきますけど、間違えたら乗り越えられずどっかからやり直しになるかもしれないので気を付けてください
そのあたりは本編と同じく、はい。
これから何回か選択肢出てきますけど、間違えたら乗り越えられずどっかからやり直しになるかもしれないので気を付けてください
そのあたりは本編と同じく、はい。
586: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/21(火) 21:06:51.76 ID:V+8/qJxYO
2
588: ◆86inwKqtElvs 2017/03/21(火) 21:55:02.73 ID:1lgU0BZh0
春「…………」
春「引っかからない、か」
春「頑張って迫力出したつもりだったんだけどな」
(春は双葉の頭を軽くポン、と叩くと手を引っ込めた)
双葉「……どういうつもりだったんだ?」
春「彼が止めたら、双葉ちゃんはただ守られるだけの存在ってことだったんだけど」
春「少なくとも彼は、この程度なら双葉ちゃんは躱せるって思ったみたい」
(春がこちらに視線を向けた)
(どこかすねているように見えるのは気のせいだろうか)
春「私もこの程度のことを躱せないようなら、敵に足らない、ただの障害物としか見ないつもりだったけど」
双葉「本当に父親に似てきたな。その上から目線で人を物扱いするところが」
春「そのつもりだった、ってことで許してくれないかな」
双葉「じゃあ、前言撤回してほしい」
双葉「私は一人でも戦える」
双葉「私たちは、対等だ」
春「…………」
春「わかった。それも認める」
春「でも次につまらない態度をとったら、その時は」
春「そうだね、私の考える愉しいことに付き合ってもらおうかな」
双葉「それも“設定”か? 春」
春「“設定”も完璧にこなしたら真実になるんだよ?」
双葉「……回り道した。話の続きさせてもらう」
春「うん。聞かせて」
609: ◆86inwKqtElvs 2017/04/23(日) 17:52:24.72 ID:QuMa0ma60
双葉「結局のところ、春の中で生まれた“歪み”は」
双葉「『二兎を追う者は一兎をも得ず』ってやつだ」
双葉「だから二択になった」
双葉「“どっちも”はできないから」
春「…………」
双葉「なのに中途半端なところが嫌いなのが、やっぱり春なんだ」
双葉「怪盗に助けてもらえないなら自分が怪盗になるんだからな」
双葉「“設定”だってとことんやるし……」
双葉「…………」
春「……それで?」
双葉「みんな……」
双葉「みんなそんなに、怒ってない。春のこと」
双葉「さっきは、馬鹿かとか言ったけど」
双葉「やっぱり、わかるから。望むもの全部を手に入れるなんて無理だよな、って思う気持ち」
春「…………」
春「話は終わりなのかな」
春「もういいんじゃないかな? 答えを持ってる人たちが、外で待ってるんじゃない?」
610: ◆86inwKqtElvs 2017/04/23(日) 17:53:12.19 ID:QuMa0ma60
双葉「…………」
双葉「気付いていたの……?」
春「というより、それしかないよね」
春「私を呼べるってことは、“それ”ができたってことなんでしょ?」
双葉「…………」
(双葉が素早くチャットを打ち込んだ)
カランカラン
(モルガナと竜司と祐介、惣治郎)
(そして他に、7人の女性が入ってくる――)
春「……これを実現させるんだから、すごいね」
真「杏の提案だけどね」
春「そっか」
春「杏ちゃんはやっぱり強いね」
杏「強いとかじゃない、カッコ悪くなりたくないだけ」
杏「カッコ悪い自分に、負けたくないだけ」
真「そのカッコ悪い自分ってやつに、頭を下げることが含まれないのが杏の凄いところなんだけど」
春「うん。これを実現したのは、素直に凄いと思う」
春「けど」
春「ここから先はあるの?」
双葉「え?」
春「ごめんなさいって言えば、それでいい?」
春「それで終わりにしていいの?」
全員「…………」
春「双葉ちゃん」
春「さっきの話は、確かに近いよ」
春「でも私は、双葉ちゃんみたいに頭良くないから」
春「そこまで考えてない。もっとシンプルだよ」
611: ◆86inwKqtElvs 2017/04/23(日) 17:53:39.50 ID:QuMa0ma60
春「お父様のことはね、絶対的な出来事としてあるけど」
春「私が動いても動かなくても、結局はどうにもならなかった」
春「不穏な空気は確かにあったはずなのに、その部分に気付けなかったから」
春「そしてその不穏な空気が、また流れた」
春「じゃあ、今度はどこにその空気は流れているんだろう?」
春「双葉ちゃん。みんな」
春「これが答えだ、って言うならね」
春「今日ここに来たのは、まだまだ裏切りが足りないんだなっていう再確認でしかなかった」
春「それで終わるよ」
――――、
春の説得に、失敗したのか――?
竜司「あー、あー、春?」
竜司「あー、えっと。相談タイムいいっすか?」
竜司「俺らは春から見たら当事者じゃないかもしれねえけど、仲間抜けるって話でそれ通用しねえし」
春「……まあいいよ」
春「こうして当事者全員が集まるなんて最初で最後だろうしね」
春「それじゃ外の空気吸ってきていいかな」
モルガナ「ワガハイも付いていっていいか?」
春「モナちゃんが見張らなくても逃げたりしないよ」
モルガナ「そうじゃない、春が心配なんだ……!」
杏「モルガナ……」
モルガナ「……外の空気吸って頭冷やせよ、春……」
春「うん。じゃあ、少し行ってくるね」
真「……ええ」
春はモルガナと一緒に外に出て行った――
ルブランの空気は重い――
杏「失敗、したの? 私たち」
双葉「私、私……!」
真「双葉は間違ってない。よく頑張ったよ」
惣治郎「ただ大人の意見の一つとして言わせてもらうと、この状況で崩れないってのはな……」
…………、
ここで諦めざるを得ないのだろうか?
1、諦める
2、諦めない
612: ◆86inwKqtElvs 2017/04/23(日) 17:55:04.76 ID:QuMa0ma60
考えるまでもない。諦めるわけにはいかない
女性陣の意見を求めよう……
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>3人決めます
千早は占い能力なしです
まず1人目
>>614
614: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 19:41:38.14 ID:KKPsXNO00
1
615: ◆86inwKqtElvs 2017/04/23(日) 19:48:26.56 ID:QuMa0ma60
2、新島真
3、佐倉双葉
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
次>>617で
617: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 19:53:14.37 ID:Q2NXEeHOO
6
618: ◆86inwKqtElvs 2017/04/23(日) 19:56:38.76 ID:QuMa0ma60
2、新島真
3、佐倉双葉
5、御船千早
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
最後>>620で
620: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/23(日) 20:14:06.09 ID:bQsgz3eF0
べっきぃで!
626: ◆86inwKqtElvs 2017/04/26(水) 20:29:20.21 ID:388neZxT0
惣治郎「ま、皆さんコーヒーでも飲んでください」
惣治郎「ブレイクタイムにはコーヒーって決まってるんです」
(惣治郎の言葉に皆従う)
(杏に声をかけてみた)
杏「ん……」
杏「ちょっと、いい?」
杏「君の考え、聞きたいんだけど」
杏「できれば、上で」
(頷いて、杏を自室にあげた)
《自室》
杏「うーん」
杏「正直、春の為にみんな集まってくれてさ」
杏「これで決まる!て思ってたとこがあるんだよね」
杏「でも、うん」
杏「やっぱり何か、ずれてるんだと思う」
杏「しかも結構根本的なことなのかも」
杏「何だろう、似ているようで違うっていうのか」
杏「…………」
杏「さっき、春がまた不穏な空気が流れた、って言ってたけど」
杏「えーっと……」
杏「そのあたり、見方が違う気がするんだよね」
杏「父親の事件はさ、春にとって私たちとは感じ方が違うし。当たり前だけど」
杏「双葉の考えは近いんだけど、やっぱり話を聞いてくうちにずれていく感じがしてくる」
杏「なんだろう、一番演じやすい“設定”がアレってだけなのかも」
杏「……ごめん、なんかごちゃごちゃしてるよね」
杏「…………」
杏「春……」
1、大丈夫か?
2、傷付けてすまない
3、春を許せないか?
>>628
628: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/26(水) 23:07:19.06 ID:vg/xJwMy0
3
629: ◆86inwKqtElvs 2017/04/26(水) 23:43:55.77 ID:388neZxT0
杏「……少し」
杏「少し、ほっとしてる自分がいる」
杏「謝られたらさ、許さないとダメじゃん」
杏「じゃないとカッコ悪い、けど」
杏「そんな、簡単に……傷付いたこと、傷付けられたことを、無かったことにできない」
杏「けど、だからこそ。春には戻ってもらわないと」
杏「何も、戻ってこない。答えも出せない」
杏「…………」
杏「ダメだ、今泣いたらもう今日一日泣きっぱなしになっちゃう」
杏「……春は泣けないんだろけど」
杏「それってきっと、春の言う“不穏な空気”がどこからどこに流れてるか、気付いちゃった時からずっとなんじゃないかって」
杏「そんな気がする」
杏「春が言ってた通り、もっとシンプルに考えた方がいいのかも」
杏「春はもう、君の言葉以外は聞かない気がする」
杏「双葉が揺さぶらなかったら、それでも無理だったと思うけどさ」
杏「春、結構揺れてると思う。あれでも」
杏「心押し殺す必要があるってことは、心があるってことなんだって、私たちは知ってるもんね」
杏「……リーダー、考えはまとまった? 春にかける言葉は見つかった?」
杏「答えは君に任せるから。うん」
杏「大丈夫。みんないるから」
630: ◆86inwKqtElvs 2017/04/26(水) 23:45:31.38 ID:388neZxT0
(武見に話を聞いてみることにした)
武見「また厄介ごとを巻き起こしてくれたね」
武見「まあ、事が大きくなるならいずれ必要だったかもしれないけど」
武見「そんな顔しないで。最後まで付き合うよ、大丈夫」
武見「にしてもあの子、落ち着いてるというか、冷静というか」
武見「厄介な患者だよ、ったく」
1、あんな風に落ち着くタイプじゃない
2、落ち着いてると厄介か?
3、武見は落ち着いてるのか?
>>632
632: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/27(木) 00:49:11.05 ID:i3BLYCUD0
3
663: ◆86inwKqtElvs 2017/05/13(土) 22:40:28.52 ID:enj85LIx0
武見「まあ嫌でも落ち着いて見せないとね」
武見「患者の前で医者が取り乱したらダメでしょ」
武見「いやでも冷静にならないといけない時ってのはある」
武見「どんなにいやでもね」
武見「…………」
武見「千早が言ってたじゃない。私たちにも問題はあるんだって」
武見「抱えてる問題。悩み」
武見「あの子はあの子が抱えてるもので歪めてしまったようだけど」
武見「私たちも何かきっと、抱えてる」
武見「意識しようとしてこなかったこと、なのかもしれない」
武見「『問いは問いのままでは解けない』って」
武見「まだそれは答え出てないよね」
武見「あの子も失くしたくないものの為に精一杯虚勢張ってる」
武見「それを崩すのは多分、あの子をすごく傷付けることになる」
武見「それは君にしかできないこと」
武見「あの眼鏡の子が春って子を手術台まで引きずり出したんだもの」
武見「あとは君がメスを入れるだけ」
武見「まあ私は内科医だからよくわからないけど、外科のことは」
武見「……冗談だよ。みんな君の答えを待ってる」
武見「頑張って。後ろで見てるから」
664: ◆86inwKqtElvs 2017/05/13(土) 22:41:48.80 ID:enj85LIx0
(川上に話を聞いてみることにした)
川上「あー、しんどー」
川上「私もうダメだ、絶対ダメだ」
川上「はあ……」
川上「君が何とか説得するしかなさそうだよね」
川上「今ここでならまだ止めれるのに、引くに引けなくなってるから」
川上「君たちがさ、仲間の為に私たちを集めて、それは決して不可能なことじゃないって証明してみせた」
川上「あとは奥村さんの意地の話なんだけど」
川上「…………」
川上「新島さん、奥村さんから中途半端だって言われてたんだってね」
川上「私にきつく当たったのも、教師とかそういうことじゃなくて」
川上「君たちに対して大人ぶったり、一人の女として扱ってほしかったり」
川上「そういう狡さが、すごく嫌いだったのかもしれないなってさ」
川上「酷いことしてたよね、私……」
1、そんなことはない
2、必要なことだった
3、それが先生のいいところだと思う
>>667
668: ◆86inwKqtElvs 2017/05/14(日) 01:13:41.00 ID:JQ2DJl5N0
安価>>669
669: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/14(日) 01:15:26.51 ID:5uxvaR250
3
ちょっと放置し過ぎたところにゲーム制作の話だけ投下されたから過剰反応されたんだろう
俺もゲーム作るのはいいけどまずはこっち完結させるのが先だと思うよ
ちょっと放置し過ぎたところにゲーム制作の話だけ投下されたから過剰反応されたんだろう
俺もゲーム作るのはいいけどまずはこっち完結させるのが先だと思うよ
670: ◆86inwKqtElvs 2017/05/14(日) 19:11:32.40 ID:JQ2DJl5N0
川上「先生、か」
川上「ま、そうだよね」
川上「…………」
川上「下ではさ、みんななんとなく」
川上「気付いてるっぽい。共通して、君に訊いてみたいことがあったのが」
川上「奥村さんは、お父さん亡くしたばかりだから。余計に不安定になっていたんじゃないかな」
川上「だから人より強くそれを意識しちゃったっていうか」
川上「…………」
川上「奥村さんだけじゃなくて、みんなに嫉妬とか怖さがないって言ったら、それは嘘なんだけど」
川上「やっぱり私は、ダメになっていきそうな子を黙って見ているのはできない」
川上「みんな、君に訊きたいことがあった」
川上「その問いを、教えることはできないの」
川上「学校の勉強なら答えは一つだから、教えられるけど……」
川上「見つけてくれないかな。私たちの為に」
川上「……お願い」
671: ◆86inwKqtElvs 2017/05/14(日) 19:12:49.63 ID:JQ2DJl5N0
…………
………
……
《????????》
ドカッ!
カロリーヌ「起きろ、囚人!」
(カロリーヌに蹴り起こされたようだ……)
ジュスティーヌ「よくもまあ、ここまで持ちこたえたものですね」
カロリーヌ「呆れるばかりのジゴロ素質ぶりだ!」
ジュスティーヌ「ちなみに、ジゴロの意味を知っていますか? カロリーヌ」
カロリーヌ「は!? いや、ジュスティーヌがコイツのことをジゴロと呼んでいたから」
ジュスティーヌ「さて、あなたの心残りを解く手伝いも、これで最後」
カロリーヌ「おい、カロリーヌ! 無視するな!」
カロリーヌ「ちっ……おい、まず問題そのものが何か分かったか?」
ジュスティーヌ「一人に絞りすぎれば、本質を見失いますよ」
…………。
全員に共通していたというキーワードが、『問いは問いのままでは解けない』だった。
『問いは問いのままでは解けない』は問いそのものが間違っているという暗示だったのろうか。
考えなくてはならない。
自分は彼女たちに、何をしたのだろうか。
1、裏切った
2、守ろうとした
↓3レスで多い方
間違っていても双子が修正してくれますので、ペナルティはないです。気楽にどうぞ。
673: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/14(日) 21:28:21.52 ID:S+fcpI+B0
1
676: ◆86inwKqtElvs 2017/05/15(月) 22:59:13.35 ID:eWqzVXJN0
カロリーヌ「結果としてはそう見えるかもしれんな」
ジュスティーヌ「ですがあなたは、守る為に皆の前から消えたのでは?」
……消えた?
カロリーヌ「答えは見つかったか? では最後の問いだ、答えろ」
ジュスティーヌ「あなたはいつ、皆を裏切ったのですか?」
↓2つ 自由な日付を書いてください
678: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/16(火) 06:00:43.24 ID:528S4R/T0
えー、黙って自首したのが裏切りになるかな?
上の人がバレンタインだから、じゃあクリスマス12/24と2月14日で
上の人がバレンタインだから、じゃあクリスマス12/24と2月14日で
680: ◆86inwKqtElvs 2017/05/17(水) 14:24:24.21 ID:M11S9DvD0
カロリーヌ「…………」
カロリーヌ「ようやく」
カロリーヌ?「ようやくここまでたどり着きましたね」
ジュスティーヌ?「言っておきます。貴方の選択は正しかった」
ジュスティーヌ?「それが貴方だから」
カロリーヌ?「ですが、正しさは時に人を傷付けることもあります」
カロリーヌ?「貴方の周りにいるのは、元は自らの居場所を見失った者たち」
ジュスティーヌ?「故に、居場所の根幹が揺れ動くことを最も怖がる臆病な者たち」
ジュスティーヌ?「本来、貴方はもう客人ではありませんが……」
カロリーヌ?「世界を救った英雄の仲間を、私も守りたかった」
――どうして!?
カロリーヌ?「時間です」
ジュスティーヌ?「答えにたどり着いた貴方が、今度こそ貴方自身の幸せの道を歩めるように」
カロ&ジュス?「心から、お祈りします。さようなら、世界を救ったトリックスター」
――――、
??「どうしてそこまでわかっていて、黙って行っちゃうの!?」
(悲鳴のような声が、意識を現実に引き戻す)
681: ◆86inwKqtElvs 2017/05/17(水) 14:25:38.29 ID:M11S9DvD0
《ルブラン》
春「…………」
春「お父様も、君も」
春「私を置いていくんだね」
双葉「春……」
春「…………」
春「君がいれば、君さえいてくれれば」
春「居場所がなくなってもいいと思った」
春「君の隣が、居場所になったらって」
春「君さえいれば、居場所なんてどうにでもなるって」
春「……わかってる、君はきっと帰ってくるって」
春「信じたかった。でも出来なかった」
春「だってお父様はきっと改心するって信じてたのに……、何も言葉を聞けないまま……」
春「君だって、同じようにならないって、どうしても……」
春「怖かった……」
春「置いていかれるのは、怖いの……」
双葉「…………」
春「……私、杏ちゃんが羨ましかったのかもしれない」
杏「え?」
春「杏ちゃんは、戻ってきたよね。鈴木さん……回復してるって聞いた」
杏「…………」
春「どうしても、どうしても、ね」
春「素直に祝福できなかった……!」
杏「…………」
682: ◆86inwKqtElvs 2017/05/17(水) 14:27:48.10 ID:M11S9DvD0
春「マコちゃんは、いっぱい可能性があった」
春「見守ることも引き返すことも、突き進むことも、選べた」
春「それは中途半端なんかじゃない。可能性がいっぱいで」
春「マコちゃんは可能性をたくさん見つけることができる人だった」
真「……そんなふうに、春は……」
春「私と同じで双葉ちゃんも置いていかれた側なのに」
春「でも、双葉ちゃんは私みたいに歪んでない……」
春「だから、だから……守りたかった……」
双葉「春……」
春「私、皆みたいないいところ、何もない」
春「わからない」
春「私はみんなに謝って、それからどうしたらいい?」
春「これだけのことやっといて、何もお咎めなしなんて」
春「私が、許せない。私だけは許しちゃいけないのに」
春「私は、どうしたらいい? リーダー……」
1、おかえり
2、ごめんな
3、コーヒー飲まないか?
↓3レスで多いもの
683: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/17(水) 15:48:07.24 ID:phYKzpOMO
3
689: ◆86inwKqtElvs 2017/05/22(月) 19:35:32.90 ID:lTriDmGZ0
春「え?」
惣治郎「コーヒーブレイクの時間ってことさ、皆さんもどうぞ」
(惣治郎と自分でコーヒーを淹れる)
(春のは最後に淹れることにした)
(全員の好みを身体の感覚で覚えていることに今気付いた……)
春「…………」
コトッ
真「春。飲もう?」
春「…………」
春「いいの、かな……?」
モルガナ「冷めたコーヒーはまずいぜ。飲んじまいな」
春「…………」
(一口、舐めるように少しだけコーヒーを口に含んだ……)
春「……美味しい」
春「美味しい、ね」
春「本当に、言葉が、で、ない、くらい、……美味しい……っ!」
春「……これ、また、飲みたい、飲みたいから」
春「お願いだから、勝手に、いなく……ならないで……!!」
全員「――――」
春「ひっ、う、う、ううう……!」
春「み、みんな、ごめん、ごめんね……!」
春「いっぱい酷いことして、ごめん……!!」
杏「…………」
杏「春、あのね」
杏「春の様子がおかしいこと、こうなる前から私は気付いてた」
杏「その時に春に声をかけてたら、春はこんなことをしなかったかもしれない」
杏「いつもそう。私はいつも、何かをしたつもりになってる」
春「……?」
杏「……ごめん」
杏「春に声をかけられなくて、ごめん」
杏「その勇気がなくて、ごめん」
杏「皆さん、その……」
(みんなもう大丈夫、と言いたげにコーヒーを自由に飲んでいる)
杏「……もういいよ、春」
杏「もう、いいよ」
(ルブランの空気がホッとしたように緩んだ……)
+全員★2つ(春★3つ)
697: ◆86inwKqtElvs 2017/05/30(火) 23:44:51.69 ID:nNQuo1U+0
『!!モルガナTALK!! +α』
モルガナ「ふう、なんとかなったな」
竜司「たまには男だけの時間も必要だろ」
竜司「頼むからあんな経験は最後にさせてくれ」
モルガナ「竜司じゃ一生経験できないからな」
竜司「うるっせえよなんでコイツばっかりなんだよそれにモルガナだって経験できねえだろ!」
モルガナ「ワガハイはその気になれば淑女にモテモテだぞ?」
祐介「猫としてな」
モルガナ「うぐ」
竜司「ずりぃよどいつもこいつも!」
祐介「猫を本気で羨ましがるな」
モルガナ「……で、女性陣はどこに行くって?」
祐介「解散した後は知らないな」
竜司「まあ春の暴走治まったし、今ぐらいゆっくりしていいだろ」
竜司「ってかさ、ぶっちゃけ誰狙ってるのお前?」
祐介「俺も興味あるな」
竜司「祐介も? こういうの興味あんのかよ?」
祐介「愛という感情は芸術において最も多くモチーフにされてきた」
祐介「正直、恋愛に疎いのは認めるが、だからこそ聞いてみたい」
竜司「そんなもんか」
モルガナ「まあワガハイも気になるな。お前ももうすぐここを離れるしな」
竜司「んでんで? 誰が気になるんだ?」
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>699
699: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/30(火) 23:56:54.67 ID:h5BkF/WA0
4
703: ◆86inwKqtElvs 2017/06/01(木) 18:24:40.40 ID:wPUI0l/90
竜司「ちはやって誰だっけ?」
モルガナ「占い師だ、百発百中の」
祐介「あの女性か。意外だな」
竜司「そうか? 割とジョーカーに合ってる気もするけどな」
竜司「どっちも少し浮世離れしてる感じがあるし」
モルガナ「浮世離れの方向性が違うけどな」
モルガナ「ワガハイの見立てだと」
御船千早
★★★★★★★☆☆☆
モルガナ「ホワイトデーまで三日あるし、誠心誠意話せばなんとかなるんじゃないか?」
今日の夜は千早と話してみようか……
ピピピピピピ
モルガナ「ん? 誰からだ」
武見『今日はお疲れ様』
武見『まあ頑張った方じゃない。モルモット君にしては』
武見『あとは決めるだけ。私は心決まってるから大丈夫』
武見『待ってるよ』
武見妙
★★★★★★★★★★
竜司「いーなー、いーなー」
竜司「あの美人女医先生にそんなこと言われてぇ!!」
祐介「あの先生は竜司のような男は歯牙にもかけなさそうだが」
モルガナ「しっ、本当のことを言うな」
武見の信頼は取り戻したようだ……!
あとで返事を返しておこう……
モルガナ「まあ全部ひっくるめて、今の感じだと」
704: ◆86inwKqtElvs 2017/06/01(木) 18:26:03.12 ID:wPUI0l/90
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★☆☆☆☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
★★★★★★★★☆☆
御船千早
★★★★★★★☆☆☆
武見妙
★★★★★★★★★★
川上貞代
★★★★★★★★☆☆
大宅一子
★★★★☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★★★☆☆☆☆☆
モルガナ「こんな感じだな」
モルガナ「お前が一人に決めたって、信頼を取り戻さないと相手から拒絶されるぞ」
祐介「残りの時間も少ない。ある程度絞っていく時期だろうな」
竜司「もう鉢合わせとか気にしないでいいだろ、みんなわかってるだろうしな」
竜司「地雷や爆弾が無くなったなら周り気にする必要ないんじゃね?」
竜司「いや、俺の事は気にしろよな? 親友だよな、俺たち?」
祐介「竜司は相対的にしか愛を考えられないのか?」
竜司「祐介は何でそんな悠長にしてんだよ! なんでこいつだけとか思わないのか!?」
祐介「あれだけの騒ぎ起こしといて羨ましいとは正直思えん」
モルガナ「…………」
祐介「春が気になるか?」
モルガナ「……まあ、な」
モルガナ「気にはなるが、心配はしてないさ。春はワガハイたちをあそこまで手玉に取ってみせた女だぜ?」
祐介「そうか」
竜司「あー、もう、マジ勘弁。春キレるのもぶっちゃけ当然なんだからな、リーダー」
祐介「間違いなく怪盗団最大の修羅場だったな……」
全員「はあ……疲れた……」
709: ◆86inwKqtElvs 2017/06/03(土) 20:23:16.39 ID:HQDy3yyH0
竜司と祐介は帰っていった
千早に電話をしてみた……
プルル、ピ
千早『あ、あの。もしもし』
千早『良かったです。電話かけてきてくれること、わかってたんですけど』
モルガナ(発言だけ聞くとストーカーだな……)
千早『やっぱり、ちょっと怖かったので』
千早『…………』
千早『私、まだまだだなって思いました』
千早『どこかで、運命を視ることが自分はできると傲慢になっていたのかもしれません』
千早『人の気持ちを視ることができなくなっていました。自分のことも』
千早『私は……私たちは』
千早『あなたに居場所を見つけてもらいました。あなたも、居場所の一部』
千早『だから、クリスマス……』
千早『あなたが自首しようとしていたことを薄々気づいていて、何もできないことが、』
千早『……寂しかったんです。なんで相談してくれなかったのかって』
千早『あなたなりの、気遣いなのはわかるんですけど』
千早『……一人で抱え込まないでほしかったです』
千早『…………』
千早『あ、あんたは』
710: ◆86inwKqtElvs 2017/06/03(土) 20:24:12.66 ID:HQDy3yyH0
千早『あんたは、勝手なんよ……!』
千早『あんたが、うちの居場所で一番大きく占めてるのに』
千早『急にいなくなって、戻ってきたら、同じ気持ちの人がいっぱいいて』
千早『不安なるんやけん……またいなくなるん?って』
千早『言ったらほんとにそうなりそうで、言えへんかったけど、うちも胸に閉じ込めてたけど』
千早『あんたがまたどっか行きそうな気がして、怖かったんよ!』
千早『春さんはその恐怖を、たまたま自覚しただけで』
千早『なんかの拍子に、居場所が簡単に壊れそうで……』
千早『…………』
千早『……でも、大丈夫』
千早『大丈夫。あなたはもうわかってくれたから』
千早『みんな、あなたが大事なこと』
千早『もう少しだけ、時間がありますから。選択の時まで』
千早『あなたの気持ちのままに動いてください』
千早『あなたが善き道を選べるよう、一占い師として……』
千早『あなたを好きな女として、応援してますから』
千早『運命を視る力には頼らず、あなたの気持ちを純粋に、応援してます』
千早『今日は、お疲れ様でした。――おやすみなさい』
電話が切れた……
千早の声は何処か吹っ切れていた気がする……
+千早★1つ
711: ◆86inwKqtElvs 2017/06/03(土) 20:36:23.83 ID:HQDy3yyH0
3月12日(日) 昼
モルガナ「さて、どうする?」
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★☆☆☆☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
★★★★★★★★☆☆
御船千早
★★★★★★★★☆☆
武見妙
★★★★★★★★★★
川上貞代
★★★★★★★★☆☆
大宅一子
★★★★☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★★★☆☆☆☆☆
誰を誘ってみようか……
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>713
713: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/03(土) 21:40:12.34 ID:WAOXqqZc0
4
715: ◆86inwKqtElvs 2017/06/03(土) 22:07:47.80 ID:HQDy3yyH0
モルガナ「春か。普通に接するのは久しぶりだな」
モルガナ「お前小遣い余ってるだろ。なんかプレゼントしてやれ」
何がいいだろう?
1、園芸に関するもの
2、お洒落に関するもの
3、食事に関するもの
4、その他(自由に答えてよい)
>>717
所持金
¥64974
いくらぐらい使おうか……
>>720
717: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/03(土) 23:05:48.43 ID:lEmsqEpd0
2
720: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/04(日) 10:21:18.22 ID:mxQ4Xh4r0
3
まともに食事も摂ってなかったのならまずは体調管理
おかゆかうどんあたり?
まともに食事も摂ってなかったのならまずは体調管理
おかゆかうどんあたり?
722: ◆86inwKqtElvs 2017/06/04(日) 20:04:52.70 ID:J+XofLkA0
《春の家》
ぴんぽーんぴんぽーん
春「…………」
春「…………」
春「…………」
こんこん
春「?」
モルガナ「良かった、いたのか」
モルガナ「淑女の寝室に忍び込むのはワガハイの流儀じゃないんだけどな」
春「モナちゃん?」
モルガナ「表でジョーカーが待ってるぞ」
春「…………」
春「え?」
モルガナ「いや、え?じゃなくてだな」
春「…………」
モルガナ「後遺症が思ったより重症っぽいな」
モルガナ「悪いけど勝手に鍵開けさせてもらうぞ」
春「あ、うん……」
723: ◆86inwKqtElvs 2017/06/04(日) 20:05:55.81 ID:J+XofLkA0
《リビング》
大丈夫かと訊いてみた……
春「うん……大丈夫……」
大丈夫には見えない……
モルガナ「まあ、これで平然としてたらどうかしてるさ」
モルガナ「でも原因はこいつにあるし、みんなわかってる」
モルガナ「ゆっくり受け入れていけばいいさ、自分のやったことをな」
春「うん。それは絶対、そうする」
モルガナ「さて、ワガハイは眠くなった」
春「?」
モルガナ「ここの庭は昼寝に最高なんだ。ワガハイは寝る」
モルガナ「あとはお前でやれよな」
モルガナは出て行ってしまった……
春「…………」
贈り物を渡してみた
春「? これ……私に?」
春「わあ……素敵なペンダント」
春「これ、モチーフ……射手座だ。覚えててくれたんだね、私の星座」
春「ありがとう、嬉しい。大切にする……!」
本当に嬉しそうだ……!
+春★1つ
春「でも……どうして?」
春「あんなことしたのに、どうして……」
春「モナちゃんは君が原因だって言ったけど、でもそれは違うと思う」
春「だってみんなは行動に移さなかった」
春「私が、信じ切れなかったのが悪いから……」
春「嫌われて当然だって、思ってた」
春「……義務感とか、責任感とかなら、大丈夫だから……」
1、春が心配だっただけだ
2、誰も春を嫌ってない
>>725
725: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/04(日) 21:06:07.28 ID:+/fm75y80
2
726: ◆86inwKqtElvs 2017/06/04(日) 21:10:48.93 ID:J+XofLkA0
春「誰も……」
春「君も……?」
春「…………」
春「あの、ね。じゃあ、その言葉に、一つだけ甘えていいかな……」
春「私、自分でも思った以上に、……黒い感情に任せたら何するかわからないみたい」
春「ずっと、我慢してたからかな……お父様のこととか、色々」
春「けど、でもね」
春「君と……キス……、した時……、黒い感情で塗りつぶされそうになったけど」
春「それでも、ファーストキスが君で良かったって気持ちは、本当にあったって」
春「……信じてほしい」
1、わかった
2、知ってた
>>727
727: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/04(日) 22:37:30.70 ID:dDf6KqXS0
2
728: ◆86inwKqtElvs 2017/06/04(日) 22:41:34.83 ID:J+XofLkA0
春「…………っ!」
春「ご、ごめん、ごめんね……っ!」
春「また、泣いちゃって……な、泣いたって、泣いたって……!」
春「で、でも、でもね……嬉しい……!」
春「嬉しいよ……!」
春「す、少しだけ」
春「き、希望、も、持ってもいいっ……?」
春「私を選んでくれるんじゃないかって、」
春「それを考えてくれるんじゃないかって、希望を持ってもいい……?」
できるだけ力強く、頷いて見せた
春「……あ、ありがと……!」
春「………す、」
春「好きだよ」
春「私、君のこと、好きだよ……!」
春「こんなに、いろんな気持ちを感じるのは、君だけだよ……!」
春はしばらく笑顔のまま、泣き続けた……
春+★1つ
729: ◆86inwKqtElvs 2017/06/04(日) 22:44:59.93 ID:J+XofLkA0
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★☆☆☆☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
★★★★★★★★★★
御船千早
★★★★★★★★☆☆
武見妙
★★★★★★★★★★
川上貞代
★★★★★★★★☆☆
大宅一子
★★★★☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★★★☆☆☆☆☆
モルガナ「後悔無いようにしろよな」
モルガナ「今日はまだ時間はあるな。どうする?」
きちんと彼女たちの気持ちに応えていきたい……
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>731
731: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/04(日) 22:53:30.48 ID:Agh3Lo6J0
4
736: ◆86inwKqtElvs 2017/06/07(水) 20:02:16.96 ID:kcIeCc800
春「え、お粥作るって」
春「あ、ううん。びっくりしちゃって」
春「今日はびっくりしぱなっしだね、私」
春「うん……お願いしても、いいかな?」
春「……あ、一緒に? 作るかって?」
春「う、うん。待ってるの落ち着かないし、それに私、病人ってわけじゃないから」
春「そうしようかな」
《キッチン》
元は二人暮らしだったとは思えないほど広いキッチンだ。
春「これってなんだか……」
春「あ、あはは、なんでもない。私、紅茶淹れるね」
春「あ、それとも緑茶の淹れ方、覚えた方がいいのかな……」
春「あ、君ならやっぱりコーヒーがいい? 君ほど美味しくは淹れられないけど」
1、気を遣わなくていい
2、コーヒーは胃に悪くないか?
3、緑茶が一番カフェインが多いらしい
>>738
738: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/08(木) 02:03:25.96 ID:7HohWyfv0
1
739: ◆86inwKqtElvs 2017/06/08(木) 18:13:13.94 ID:SLTxHfVn0
春「……難しいよね、こういうの」
春「私ね、こういう時は気を遣いたいな」
春「それが楽しいから」
春「できれば君も、私の為にお粥作ってくれるのは楽しいからって気持ちだと、嬉しいな」
春「じゃないと重荷になっちゃう」
春「あ、でも、体調を気遣ってくれるのは嬉しいし」
春「だから難しいな。難しいよね」
春「でもその難しさを楽しみたいな。難しいけど」
春は一人で納得している……
“簡単にできる中華粥”というレシピを参考にして作ってみた
春「わ、美味しい」
春「味しっかりしてるね。これ朝ご飯にも良さそう」
春「君は色んなことを知ってるね。私も色々覚えないと」
春「ねえ、色々……」
春「教えて、欲しいな……」
髪を耳にかける姿が、以前と違って見える……
…………
………
……
740: ◆86inwKqtElvs 2017/06/08(木) 19:59:58.12 ID:f1cX1X1S0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「…………」
モルガナ「まあ春が大丈夫ならそれでいいんだが。……いいのか? こいつで」
モルガナ「ちなみにワガハイはお粥作ってた時は空気読んで散歩してたぜ」
モルガナ「紳士は空気を読まないとな」
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★☆☆☆☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
★★★★★★★★★★
御船千早
★★★★★★★★☆☆
武見妙
★★★★★★★★★★
川上貞代
★★★★★★★★☆☆
大宅一子
★★★★☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★★★☆☆☆☆☆
モルガナ「明日は誰を誘う?」
所持金
¥48952
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>742
742: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/08(木) 21:02:45.34 ID:sqSEh595o
5
743: ◆86inwKqtElvs 2017/06/08(木) 21:34:28.28 ID:f1cX1X1S0
モルガナ「千早か。占いには助けられたな」
モルガナ「何かプレゼント持っていってやれ」
1、占いに関するもの
2、お洒落に関するもの
3、食事に関するもの
4、その他(自由に答えてよい)
>>746
所持金
¥48952
いくらぐらい使おうか……
>>748
746: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/09(金) 14:31:35.20 ID:XrlIYhHIO
2
748: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/09(金) 15:29:42.01 ID:1v8792Ero
9000
750: ◆86inwKqtElvs 2017/06/12(月) 16:21:59.65 ID:S7WfwUMM0
さて書くぞとなって、デートする場所を安価するのを忘れてたことに気付いたのでした。
1、月島(もんじゃ焼き)
2、井の頭公園
3、上野(美術館)
4、原宿
5、市ヶ谷(釣り堀)
>>752
1、月島(もんじゃ焼き)
2、井の頭公園
3、上野(美術館)
4、原宿
5、市ヶ谷(釣り堀)
>>752
752: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/12(月) 23:07:55.91 ID:QHk9odBro
1
755: ◆86inwKqtElvs 2017/06/13(火) 20:32:41.39 ID:33BFdoAg0
《月島・もんじゃ焼きの店》
千早「そう言えば、今日はあなたに水難に注意と出たんです」
モルガナ(水難?)
モルガナ(こういうところはワガハイは入れないのが辛いところだ)
モルガナ(いい匂いがするな……そのあたりうろうろしてくるぜ)
千早「このあたり来るの初めてかもしれません」
千早「もんじゃ焼きも食べたことないです。お好み焼きの薄いやつですか?」
千早はそもそももんじゃ焼きを見た事すらないらしい……
説明が難しいので早速作ることにした
千早「こういう鉄板を見ると、わくわくしますね」
千早「……熱い、熱気がすごいです」
千早「あ、私も、私もやってみたいです」
1、料理できるの?
2、はねるから危ないぞ
3、とにかく豪快にやれ!
>>757
757: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/13(火) 22:33:28.96 ID:ouQ2jPDQo
2
758: ◆86inwKqtElvs 2017/06/13(火) 23:01:57.58 ID:33BFdoAg0
千早「むう、私はあなたより年上ですよ? 料理ぐらいできます」
千早「生地流すだけじゃないですか、ほら……!?」
バチバチジュワ!!
千早「うわ、きゃ!?」
音に驚いた千早が姿勢を崩して手にあった生地を投げてしまった……!
バシャッ!
千早「あ……か、顔に……」
千早「――すみません! 大丈夫!?」
1、水難か……
2、千早は大丈夫?
3、ある意味ミラクルだ
>>760
760: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/13(火) 23:42:44.66 ID:WazvwXmPO
2
761: ◆86inwKqtElvs 2017/06/17(土) 19:46:42.30 ID:cdpo3C/G0
千早「私は大丈夫ですけど、あなたが……」
千早は落ち込んでしまっている……
店主に謝って、仕方がないので持っていた服に着替えることにした……
千早「?」
千早「それ、女物ですよね」
本当は千早に贈る春物のカーディガンをこんな形でお披露目してしまった……
千早「あ、すみません! 私への贈り物だったんですね」
千早「どうしても私、地味目の色を選んじゃうから……なかなか自分ではパステルカラーって選べないんですよね」
とはいえ贈り物に関しては素直に嬉しそうだ
千早+★1つ
千早「ふ、ふっふ」
千早「な、なんか、すみません」
千早「なんか、女装してるみたい……あははっ」
千早「というか、女物でもあなたはそんなに違和感ないですね。うーん、女としては少し複雑です……」
千早「服は洗って返しますね」
千早「あの、そのカーディガンは……」
このまま近くのコインランドリーに行ったほうが早そうだ……
てんやわんやなお出かけになってしまった……
千早「ふふっ」
千早は楽しそうだ……
千早+★1つ
762: ◆86inwKqtElvs 2017/06/17(土) 19:53:40.93 ID:cdpo3C/G0
モルガナ「なんでお前が千早のカーディガン着てんだ? ……いややっぱりいい、説明は」
モルガナ「今日はまだ時間はあるが、この後どうする?」
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★☆☆☆☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
★★★★★★★★★★
御船千早
★★★★★★★★★★
武見妙
★★★★★★★★★★
川上貞代
★★★★★★★★☆☆
大宅一子
★★★★☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★★★☆☆☆☆☆
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>764
764: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/17(土) 20:02:22.37 ID:Mrfiao/no
7
765: ◆86inwKqtElvs 2017/06/17(土) 20:29:51.45 ID:cdpo3C/G0
モルガナ「どこに行くんだ?」
1、水道橋(ドームタウン)
2、秋葉原
3、浅草(スカイツリー)
4、新宿(映画館)
5、お台場海浜公園
>>767
モルガナ「なんかプレゼントするか?」
1、仕事に関するもの
2、お洒落に関するもの
3、食べ物に関するもの
4、その他(自由に)
>>770
767: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/18(日) 01:10:15.77 ID:9YiLEL7Ao
4
770: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/18(日) 19:57:04.62 ID:BLQKkWCO0
2!
ベッキー推しの自分としては大変ありがたい!
ゲーム化したら真っ先にベッキーエンドを見たいと思います!
ベッキー推しの自分としては大変ありがたい!
ゲーム化したら真っ先にベッキーエンドを見たいと思います!
771: ◆86inwKqtElvs 2017/06/18(日) 21:00:29.34 ID:FCykszzR0
《新宿・映画館》
川上「ごめん、待たせた?」
川上「待ってない? ならいいんだけど」
川上「映画か……最近見てないな」
ぐうぅぅ
川上「……聞こえた?」
川上「えっと、残業があってね。ちゃんとご飯食べれてなくて、その」
川上「ああ、言い訳するとドツボにはまる気がする……」
1、何が見たい?
2、映画といえばポップコーンだ
3、何かお召し上がりになられますか、お嬢様?
>>773
773: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/18(日) 22:29:28.40 ID:QQ+ynDZ10
3
774: ◆86inwKqtElvs 2017/06/18(日) 23:00:48.54 ID:FCykszzR0
ぎゅう!
耳たぶを思いっきり引っ張られた……!
川上「その手のからかいは十年早い」
川上「最低でも社会人経験してからね」
しかし川上の耳たぶは真っ赤だ……
モルガナ(ワガハイからすればこのやり取りでおなかいっぱいなんだが)
川上「今何やってるんだろね?」
川上「君は見たいのある?」
川上「私? どうしようかな」
川上「あ、もう封切されてるんだって『モナとふしぎの海』」
川上「あー、でも男の子だしこういうのだめかな?」
また気を使われてもいけないので、チケットを買いに行くことにした
ワガハイハネコジャナイコノセカイハイシキノウミカラハジマッタンダトオモウンダウンタラカンタラ――――、
川上「デスティニー映画は気楽に見られるからいいよねー」
川上「デスティニー好きだけど最近見てなかったな。ホント、余裕なかったな、私」
川上「パンフレット買っていい?」
売り場に行くといろいろとグッズが売っている
川上「こういうの転売する人がいるんだろうね」
見ると、映画のヒロインのつけていた花を模した小さな腕時計が売ってある
川上にプレゼントすることにした
川上「へ?」
川上「い、いいって、そんなことしなくても」
川上「最初からプレゼントする気だった? な、ならいいんだけど」
川上「でも、ちょっと若すぎないかな、これ」
川上「…………」
川上「でも、これぐらいなら」
川上「身に着けていても、目立たない……かな」
川上「男の子からのプレゼント、か……私もまだまだイケるってことだよね」
川上「うんうん、よろしい。プレゼントさせてあげましょう」
川上+★2つ
川上「おやすみ、またね」
775: ◆86inwKqtElvs 2017/06/18(日) 23:01:32.37 ID:FCykszzR0
『!!モルガナTALK!!』
明日はいよいよホワイトデーだ……
モルガナ「泣いても笑っても明日答えを出さなきゃな」
モルガナ「ワガハイから言うことはねえよ。今日はもう寝るぞ」
高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★☆☆☆☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
★★★★★★★★★★
御船千早
★★★★★★★★☆☆
武見妙
★★★★★★★★★★
川上貞代
★★★★★★★★★★
大宅一子
★★★★☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★★★☆☆☆☆☆
776: ◆86inwKqtElvs 2017/06/18(日) 23:03:40.00 ID:FCykszzR0
3月14日(火) ホワイトデー
モルガナ「もう少しだけ時間があるな」
モルガナ「最後に誰と会う?」
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>778
モルガナ「もう少しだけ時間があるな」
モルガナ「最後に誰と会う?」
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>778
777: ◆86inwKqtElvs 2017/06/18(日) 23:15:08.35 ID:FCykszzR0
千早は★満点です、表記ミスです。
安価は>>779で
安価は>>779で
779: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/19(月) 08:29:59.63 ID:eD8dUNeTO
2
785: ◆86inwKqtElvs 2017/06/22(木) 20:37:00.89 ID:XEBdkZCS0
どこで会う?
1、学校
2、自室
3、渋谷(真がペルソナに目覚めた場所)
>>787
何かプレゼントしようか
1、勉強関係のもの
2、かわいいキャラグッズ
3、食べ物関係で
4、その他(自由に)
>>790
1、学校
2、自室
3、渋谷(真がペルソナに目覚めた場所)
>>787
何かプレゼントしようか
1、勉強関係のもの
2、かわいいキャラグッズ
3、食べ物関係で
4、その他(自由に)
>>790
787: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/22(木) 23:33:01.67 ID:ayL0g5SB0
3
790: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/23(金) 08:47:46.81 ID:OP55Z6ON0
2
795: ◆86inwKqtElvs 2017/06/30(金) 20:58:58.64 ID:c04g2z7g0
《渋谷・スクランブル交差点》
真「ごめん、待った?」
(真が好きなゆるキャラのキーホルダーをあげた)
真「え?」
真「あ、ありがとう……」
真「……うん。バイクのカギに付けるね」
真「…………」
真「こういうの、何気ないけど、いいよね」
真+★1つ
真「行こうか」
真「――……、」
真「君にとっては、もう転入した直後からいろんなことが始まったんだろうけど」
真「私にとっては、始まりはやっぱりここだな」
真「もう、わけわからなかったよ。銀行が空飛んでるんだよ?」
(真は懐かしげに微笑んでいる……)
真「ATMが歩いてて……そんな風に人は人を見ることができるんだって知って」
真「私は何を見てきたんだろうって思ったな」
真「…………」
真「もう、決めたの?」
1、見つめ返す
2、うなづく
>>797
797: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/30(金) 23:46:59.26 ID:6bT9HjODO
2
798: ◆86inwKqtElvs 2017/07/01(土) 19:30:24.25 ID:MxF4Gdhm0
真「――……、」
真「そう、決めたんだ」
真「誰とは訊かないけど……」
真「知りたいのかな。でも知りたくない……」
真「なんか、ぐちゃぐちゃしてる」
真「でもなんか、こうなるだろうって予感はしてた」
真「私じゃないんだなって、わかってた」
真「仕方ないよ。信じ切ることができないんだから」
真「私のせい、かな」
真「君の彼女になる人、本当に大変だと思う、うん」
真「本当の意味ではきっと、君は裏切らないんだろうけど」
真「裏切ったらダメ。女は怖いんだから」
真「……これから、会いに行くんでしょ?」
真「いってらっしゃい」
真と分かれた……
モルガナ(…………)
モルガナ「ちょっと待ってろ、すぐ戻る」
799: ◆86inwKqtElvs 2017/07/01(土) 19:31:11.26 ID:MxF4Gdhm0
真「…………」
モルガナ「よ、真」
真「モルガナ」
モルガナ「やっぱりあいつのことを信じるのはもう無理か?」
真「……私、恋愛音痴だからね」
真「彼みたいに奔放な人は、今はきっと難しいんだと思う」
モルガナ「今は、か?」
真「うん」
真「もっといい女になって、選ばなかったことを後悔させてやるの」
モルガナ「真がいい女だってのは、あいつもみんなも知ってるさ」
真「……あ、ありがと」
真「じゃあ、相手が悪すぎたってことにする」
モルガナ「だな。天下の怪盗団とその協力者だもんな」
真「……誰を選ぶんだろうね、リーダーは」
モルガナ「さあな。ワガハイも聞いてないが」
モルガナ「もう答えは決まってるだろうさ」
真「…………」
真「そっか」
800: ◆86inwKqtElvs 2017/07/01(土) 19:35:27.51 ID:MxF4Gdhm0
さて、運命の相手ですが、
明日の20時に合図出すので、それから5レス意見を聞きます。その中で一番多いのが運命の相手です。
1、奥村春
2、御船千早
3、武見妙
4、川上貞代
この4人の中からになります。
他のキャラ名とかは無効になりますのでご注意ください。
ではでは、明日運命の人が決まります。楽しみです。やっとここまで来れました。感謝します。
明日の20時に合図出すので、それから5レス意見を聞きます。その中で一番多いのが運命の相手です。
1、奥村春
2、御船千早
3、武見妙
4、川上貞代
この4人の中からになります。
他のキャラ名とかは無効になりますのでご注意ください。
ではでは、明日運命の人が決まります。楽しみです。やっとここまで来れました。感謝します。
802: ◆86inwKqtElvs 2017/07/02(日) 20:02:00.40 ID:CpTaaENv0
予告の時間になったので安価です。
1、奥村春
2、御船千早
3、武見妙
4、川上貞代
↓5レスで多いのが運命の女性となります。では!
1、奥村春
2、御船千早
3、武見妙
4、川上貞代
↓5レスで多いのが運命の女性となります。では!
808: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/02(日) 20:18:54.39 ID:vRErewVwO
1
815: ◆86inwKqtElvs 2017/07/05(水) 10:16:32.47 ID:gs3hnXCZ0
何もかも間違っていて、間違った自分はもう何も手に入れられないと思ってた。
「――え?」
だから、間抜けな声を出してしまっても、仕方ないでしょう?
…………、
本当か、彼が宛先を間違えたんじゃないか、自分でいいのか、その資格はあるのか。
資格。あれだけ壊れてしまえばいいなんて思って、実際に壊そうとしたのに。
コーヒーの匂いがしてきた。私にとっては彼といえばこの香り。思い出の香り。
《ルブラン》
ホワイトデーの今日、私はここに呼ばれた。
「呼び出してごめん」
どこか飄々とした表情は、あまり感情を読み取れない。
そのくせに、瞳には強い光がある。私が好きな人は、そんな人だった。
今もそれは同じで、ごめんと言っておきながら申し訳なさそうな感じは見当たらない。
それが時々腹が立つ。私のほうが年上なのに。うまくいなされている感じがする。いつも。
「お邪魔します……今日は、おじ様は?」
彼がカウンターに立っていてコーヒーを淹れているのだから、今日のために席を外してくれたことぐらいはわかる。そもそも看板は『Closed』だったのを確認してる。
わざわざ訊くのは、ただの時間稼ぎだった。
「今日はいない」
返ってきたのも、当たり前の返事。
彼が淹れたてのコーヒーを持ってきて、隣に座った。
「…………」
「…………」
会話が途切れた。
前はこの沈黙の時間も、居心地がよかったはずなのに。
前はどんな話をしていたんだっけ?
前はどんな顔をしていたんだっけ?
前は、前は……、
何もかも手に入らないなら何もかも壊してしまえと、子供のような癇癪を起こす前は、どんな私だったんだっけ?
「…………」
やっぱり、言わないといけない気がした。
816: ◆86inwKqtElvs 2017/07/05(水) 10:17:03.72 ID:gs3hnXCZ0
「私は止めたほうがいいと思う」
ずきんと心に響く。心臓が喉にせりあがってきそうで息ができなくなっていく。
心ではそう思ってないことを言っているから。本当は、死ぬほど嬉しいくせに。
「私は自分のやったこと、許してないから」
――それでも、越えてはいけない線がある。
私にとっても、彼にとっても、みんなにとっても大切なものを、私は壊そうとした。実際、壊れる一歩手前まで行ったと思う。
みんなが頑張ってくれたから結果的に壊れなかっただけで、結果はどうあれ壊そうとして壊しかけた事実は、罪は変わらない。
私が他の子の立場なら、みんなみたいに「大丈夫、帰ってきていいよ」と言うだろうし、それは本心からだと思う。みんなの気持ちがわからないほど、私たちの絆は浅くない。
そこまでわかっていても、私はここにいちゃいけないと思う。だって、
「逃げるのか?」
――――、
ああ、
私、逃げてるんだ。
「……だ、だって……だって……っ!」
止まっていた関が溢れるように決壊した。
「みんなが優しすぎて、辛い、責めてくれればいいのに、許さなければいいのに、あんな酷いことしたのに……!」
「みんな、春と同じ不安を抱えてたから」
私の大好きな君が言う。
「ごめん」
もっともっと言いたかった言葉を、彼が言った。
「気付かなくてごめん。一人で決めてごめん」
彼も、抱えてたのかな。
「もう一人で勝手に、どこかに行かない」
彼は、誓った。
「春は?」
みんなが許してくれた。そのことに、何を返せばいい?
817: ◆86inwKqtElvs 2017/07/05(水) 10:17:33.22 ID:gs3hnXCZ0
「…………」
許しには、誓いを。
「もう、裏切る相手を、間違えない……!」
私の心の根底には、裏切りがあるのは間違いないから。
だからこそ、間違えてはいけないことがあるんだって。
杏ちゃん、マコちゃん、双葉ちゃん。
私が壊そうとして、だけどそんなことぐらいで壊れるはずもない仲間たちが、笑ってくれた気がした。
「好き、好きだよ……君が、好きだよ……!」
声になっていたかはわからない。でも、私たちの好きな彼は、声を聞き逃したりはしないから。
彼が頭を撫でてくれる。
ありがとう。
彼の囁きが、耳をくすぐって。
涙がもっと止まらなくなって。
息を思い切り吸い込んだら、コーヒーの香りもいっぱい胸に吸い込んでた。
許しには、誓いを。
「もう、裏切る相手を、間違えない……!」
私の心の根底には、裏切りがあるのは間違いないから。
だからこそ、間違えてはいけないことがあるんだって。
杏ちゃん、マコちゃん、双葉ちゃん。
私が壊そうとして、だけどそんなことぐらいで壊れるはずもない仲間たちが、笑ってくれた気がした。
「好き、好きだよ……君が、好きだよ……!」
声になっていたかはわからない。でも、私たちの好きな彼は、声を聞き逃したりはしないから。
彼が頭を撫でてくれる。
ありがとう。
彼の囁きが、耳をくすぐって。
涙がもっと止まらなくなって。
息を思い切り吸い込んだら、コーヒーの香りもいっぱい胸に吸い込んでた。
818: ◆86inwKqtElvs 2017/07/05(水) 10:18:16.28 ID:gs3hnXCZ0
しばらく経って、少し落ち着いた。
これだけいっぱい泣いたのは、いつ以来だろう。
お父様が死んだときも、実感がわかなくて泣けなかったのに。
――お父様。
「春、大丈夫か?」
胸の痛みは治まっていない。そこに別の痛みを思い出したから、それが顔に出たのだろうか。
「大丈夫」
お父様。
私がお父様を裏切ってから、一番好きになった人が、この人です。
私はお父様の娘だから、根底に裏切りがあることを、私は否定したりしません。
だからこそ、私はもう裏切る相手を間違えません。
もしお父様が改心していたら、今の私を見て何と言いましたか?
――まだまだ甘いな、奥村の娘として。
そんなことを、言うんでしょうか。
「あと三日だね、君が実家に帰るまで」
彼が申し訳なさそうな顔をした。
さっき一人で勝手にどこかに行かないと誓っておきながら三日後にこれなんだから、責めているように聞こえたのかな。
「レッテルって簡単に消えないから。お互い、清算が必要だよね」
だからわかってる、と、うまくできたかはわからないけど微笑んで見せた。
「きっと簡単じゃないけど、君ならできるよ」
「うん」
頷きは、力強い。私の好きな彼の、好きなところ。
「色々ごちゃごちゃしたことが終わったら、ここに戻ってくるんでしょ?」
また、頷いた。
それなら“私たち”は、大丈夫。
「……ありがとう、リーダー」
彼に少しだけ、もたれかかる。彼は私を支える。
彼の胸に顔を埋めながら目を閉じて、彼と仲間とこれからのことを、考えた。
~fin~
819: ◆86inwKqtElvs 2017/07/05(水) 10:21:05.79 ID:gs3hnXCZ0
春エンド書きましたー!
同時にこのSSも終わりということになります。非常に長いおつきあいになってしまって申し訳ない半面、感謝の気持ちでいっぱいです。
途中色々あったり現在進行形でゲーム作ってたりとまだ私自身はいろいろやってますが、このSSとはこれでお別れになるのです。
本当に長い間ありがとうございました。何か質問などありましたら答えられる範囲で答えたいと思います。
同時にこのSSも終わりということになります。非常に長いおつきあいになってしまって申し訳ない半面、感謝の気持ちでいっぱいです。
途中色々あったり現在進行形でゲーム作ってたりとまだ私自身はいろいろやってますが、このSSとはこれでお別れになるのです。
本当に長い間ありがとうございました。何か質問などありましたら答えられる範囲で答えたいと思います。
820: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/05(水) 18:15:26.63 ID:DsGiLn7h0
お疲れ
面白かった
面白かった
821: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/05(水) 18:33:35.25 ID:QoA1B89gO
乙でした
822: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/05(水) 20:59:58.90 ID:ajkB55FV0
乙です!!
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486111568/
Entry ⇒ 2017.10.01 | Category ⇒ ペルソナ5 | Comments (0)
ペルソナ5主人公「カロリーヌがめっちゃ臭い」
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 20:06:59 ID:q1VuorRY
主人公(ぶっちゃけカロリーヌに近寄るとめっちゃ臭い)
主人公(夏場も一日中、外に居たからかもしれない)
主人公(可哀想だから遠回しに伝えてやろう)
カロリーヌ「……おい囚人、何か言いたげな表情だな」
カロリーヌ「言いたいことがあるならはっきり言え!」
主人公「カロリーヌ」
カロリーヌ「何だ!」
主人公「一緒にお風呂に入ろう」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「……!?」
主人公(夏場も一日中、外に居たからかもしれない)
主人公(可哀想だから遠回しに伝えてやろう)
カロリーヌ「……おい囚人、何か言いたげな表情だな」
カロリーヌ「言いたいことがあるならはっきり言え!」
主人公「カロリーヌ」
カロリーヌ「何だ!」
主人公「一緒にお風呂に入ろう」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「……!?」
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 20:07:56 ID:q1VuorRY
カロリーヌ「ななな、何を言い出すのだ囚人!?」
カロリーヌ「何故お前とっ、ふ、風呂に入らなければならないのだ!」
主人公(カロリーヌが臭いからだ、などと正直に伝えるのは簡単だ)
主人公(しかしそれでは彼女のプライドを傷つけてしまうだろう)
主人公(どう伝えるべきだろうか)
カロリーヌ「何故お前とっ、ふ、風呂に入らなければならないのだ!」
主人公(カロリーヌが臭いからだ、などと正直に伝えるのは簡単だ)
主人公(しかしそれでは彼女のプライドを傷つけてしまうだろう)
主人公(どう伝えるべきだろうか)
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 20:08:26 ID:q1VuorRY
カロリーヌ「何を黙っている! 何か答えろ、囚人!」
カロリーヌ「何故風呂に入ろうなどと馬鹿げたことを言い出した!」
主人公「カロリーヌをヌルヌルの泡まみれにしたいからだ」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「……!?」
カロリーヌ「何故風呂に入ろうなどと馬鹿げたことを言い出した!」
主人公「カロリーヌをヌルヌルの泡まみれにしたいからだ」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「……!?」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 20:09:06 ID:q1VuorRY
カロリーヌ「ぬ、ヌル……!? お前が、私を……!?」///
カロリーヌ「破廉恥な!! これだから囚人はっ、こ、更正が必要だな!!」
カロリーヌ「貴様には身の程というものを叩き込んでやる!」プルプル
主人公(カロリーヌが顔を真っ赤にして震えている)
主人公(相当怒らせてしまったようだ……身の危険を感じる)
主人公(ここは一旦退くとしよう)
カロリーヌ「あっ、こら待て囚人!! 逃げるなぁ!!」
カロリーヌ「破廉恥な!! これだから囚人はっ、こ、更正が必要だな!!」
カロリーヌ「貴様には身の程というものを叩き込んでやる!」プルプル
主人公(カロリーヌが顔を真っ赤にして震えている)
主人公(相当怒らせてしまったようだ……身の危険を感じる)
主人公(ここは一旦退くとしよう)
カロリーヌ「あっ、こら待て囚人!! 逃げるなぁ!!」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 20:09:56 ID:q1VuorRY
・
・
・
主人公(ベルベットルームから命からがら逃げ出した)
主人公(なぜあんなにも怒られてしまったのだろうか)
主人公(自分はカロリーヌの体臭を改善してあげたかっただけなのだが……)
主人公(もしかしたらカロリーヌはお風呂が嫌いなのかもしれない)
主人公(ちょっと攻め方を変えてみよう)
主人公(お風呂が無理ならまずは……)
・
・
主人公(ベルベットルームから命からがら逃げ出した)
主人公(なぜあんなにも怒られてしまったのだろうか)
主人公(自分はカロリーヌの体臭を改善してあげたかっただけなのだが……)
主人公(もしかしたらカロリーヌはお風呂が嫌いなのかもしれない)
主人公(ちょっと攻め方を変えてみよう)
主人公(お風呂が無理ならまずは……)
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 20:10:40 ID:q1VuorRY
カロリーヌ「…………」
主人公(カロリーヌが目を合わせてくれない)
ジュスティーヌ「先日、貴方が妙なことを口走ったせいでカロリーヌは職務放棄中です」
ジュスティーヌ「今日は何の用件ですか、囚人」
主人公「カロリーヌ」
カロリーヌ「…………」ツーン
主人公(カロリーヌが目を合わせてくれない)
ジュスティーヌ「先日、貴方が妙なことを口走ったせいでカロリーヌは職務放棄中です」
ジュスティーヌ「今日は何の用件ですか、囚人」
主人公「カロリーヌ」
カロリーヌ「…………」ツーン
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 20:12:35 ID:q1VuorRY
主人公「カロリーヌ」
カロリーヌ「……なんだ、囚人」
主人公「服を脱げ」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「……!?」
主人公「脱いだら全部寄越せ」
カロリーヌ「!?!?」
ジュスティーヌ「……!?!?」
カロリーヌ「……なんだ、囚人」
主人公「服を脱げ」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「……!?」
主人公「脱いだら全部寄越せ」
カロリーヌ「!?!?」
ジュスティーヌ「……!?!?」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 20:15:41 ID:q1VuorRY
カロリーヌ「き、貴様!! 私にこの服を脱げと言うのか!?」
カロリーヌ「主から賜ったこの服は我が誇り、それを脱げなどと……!」
カロリーヌ「どういうつもりだ、囚人!!」
主人公(臭いから洗濯させろ、というのは言い辛い)
主人公(やはりここは言い回しに気を使うべきだろう)
カロリーヌ「主から賜ったこの服は我が誇り、それを脱げなどと……!」
カロリーヌ「どういうつもりだ、囚人!!」
主人公(臭いから洗濯させろ、というのは言い辛い)
主人公(やはりここは言い回しに気を使うべきだろう)
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 20:19:06 ID:q1VuorRY
カロリーヌ「だ、大体私を脱がして……は、裸にしてどうするつもりなんだっ!」
カロリーヌ「此処には主もジュスティーヌも居るんだぞ!?」
主人公(裸にする……? 裸……ヌード……そうか!)
カロリーヌ「おいっ! 何か言ったらどうなんだ!!」
主人公「カロリーヌのヌードを描きたいんだ」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「……!?」
カロリーヌ「此処には主もジュスティーヌも居るんだぞ!?」
主人公(裸にする……? 裸……ヌード……そうか!)
カロリーヌ「おいっ! 何か言ったらどうなんだ!!」
主人公「カロリーヌのヌードを描きたいんだ」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「……!?」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 20:38:12 ID:q1VuorRY
主人公「芸術のためなんだ、協力してくれ」
カロリーヌ「ふ、ふざけるなっ、だまされんぞ!」
カロリーヌ「そんなこと言って、わ、私の裸を拝みたいだけだろう!」
カロリーヌ「この色魔め! そこに座れ、矯正してくれるっ!」
主人公「下心などない。ただ美しいものを描きたいと思っただけだ」
カロリーヌ「う、美しい……? 私が……?」///
カロリーヌ「……はっ!? そ、その手には乗らないぞ!」
ジュスティーヌ「…………」
カロリーヌ「ふ、ふざけるなっ、だまされんぞ!」
カロリーヌ「そんなこと言って、わ、私の裸を拝みたいだけだろう!」
カロリーヌ「この色魔め! そこに座れ、矯正してくれるっ!」
主人公「下心などない。ただ美しいものを描きたいと思っただけだ」
カロリーヌ「う、美しい……? 私が……?」///
カロリーヌ「……はっ!? そ、その手には乗らないぞ!」
ジュスティーヌ「…………」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 22:37:06 ID:q1VuorRY
ジュスティーヌ「一つ質問があるのですが」
主人公「?」
ジュスティーヌ「そのモデルはカロリーヌでなければならないのでしょうか」
カロリーヌ「……ジュスティーヌ?」
ジュスティーヌ「私とカロリーヌは双子。裸体であれば殆ど違いはありません」
ジュスティーヌ「カロリーヌが拒否するというのなら、私に代役が勤まるのではないですか?」
カロリーヌ「なっ!? お、おいジュスティーヌ!! 何を言い出すのだ!?」
主人公「?」
ジュスティーヌ「そのモデルはカロリーヌでなければならないのでしょうか」
カロリーヌ「……ジュスティーヌ?」
ジュスティーヌ「私とカロリーヌは双子。裸体であれば殆ど違いはありません」
ジュスティーヌ「カロリーヌが拒否するというのなら、私に代役が勤まるのではないですか?」
カロリーヌ「なっ!? お、おいジュスティーヌ!! 何を言い出すのだ!?」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 22:38:16 ID:q1VuorRY
ジュスティーヌ「どうなのですか、囚人」
主人公「ジュスティーヌでは駄目だ」
ジュスティーヌ「え……」
主人公「カロリーヌでなければ駄目だ」
ジュスティーヌ「……そうですか」
ジュスティーヌ「…………」
カロリーヌ「……あー、その、なんだジュスティーヌ。あんな囚人の言うことなど気にするな」
ジュスティーヌ「気にしてませんよ」
主人公「ジュスティーヌでは駄目だ」
ジュスティーヌ「え……」
主人公「カロリーヌでなければ駄目だ」
ジュスティーヌ「……そうですか」
ジュスティーヌ「…………」
カロリーヌ「……あー、その、なんだジュスティーヌ。あんな囚人の言うことなど気にするな」
ジュスティーヌ「気にしてませんよ」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 22:42:31 ID:q1VuorRY
ジュスティーヌ「…………」
ジュスティーヌ「……ところで囚人」
ジュスティーヌ「新しい処刑方法を思いついたのですが試してみませんか?」
主人公(……!? 何だかよく分からないが命の危機を感じる)
主人公(ここは一旦退くとしよう……退くべきだ!)
カロリーヌ「あっ、おいどこへ行く囚人!!」
ジュスティーヌ「……ところで囚人」
ジュスティーヌ「新しい処刑方法を思いついたのですが試してみませんか?」
主人公(……!? 何だかよく分からないが命の危機を感じる)
主人公(ここは一旦退くとしよう……退くべきだ!)
カロリーヌ「あっ、おいどこへ行く囚人!!」
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 22:44:48 ID:q1VuorRY
・
・
・
主人公(またベルベットルームから逃げ出す羽目になってしまった)
主人公(風呂が無理ならまずは洗濯からと思ったのだが……上手く脱がせられなかった)
主人公(祐介の真似をしてみたのだが……よく考えれば杏もヌードは断っていた)
主人公(上手く行くわけがない)
主人公(脱ぐのも難しいのであれば、もっと難易度低めの要求をしてみようか)
・
・
主人公(またベルベットルームから逃げ出す羽目になってしまった)
主人公(風呂が無理ならまずは洗濯からと思ったのだが……上手く脱がせられなかった)
主人公(祐介の真似をしてみたのだが……よく考えれば杏もヌードは断っていた)
主人公(上手く行くわけがない)
主人公(脱ぐのも難しいのであれば、もっと難易度低めの要求をしてみようか)
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 23:11:32 ID:q1VuorRY
カロリーヌ「こ、懲りもせずまた来たようだな囚人っ……!!」
ジュスティーヌ「…………」ツーン
主人公(今度はジュスティーヌが目を合わせてくれない)
主人公(……そっとしておこう)
カロリーヌ「忠告しておくがな! 言動には気をつけろよ、今日の私は優しくないぞ!」
カロリーヌ「妙なことを口走ったらひっぱたいてやるからな!!」
主人公(どうやらカロリーヌも相当な不信感を抱いてしまっているようだ)
主人公(ここは慎重に言葉を選ぼう)
カロリーヌ「で、今日は何の用件だ、囚人!!」
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「……!?」
ジュスティーヌ「…………」ツーン
主人公(今度はジュスティーヌが目を合わせてくれない)
主人公(……そっとしておこう)
カロリーヌ「忠告しておくがな! 言動には気をつけろよ、今日の私は優しくないぞ!」
カロリーヌ「妙なことを口走ったらひっぱたいてやるからな!!」
主人公(どうやらカロリーヌも相当な不信感を抱いてしまっているようだ)
主人公(ここは慎重に言葉を選ぼう)
カロリーヌ「で、今日は何の用件だ、囚人!!」
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「……!?」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 23:14:37 ID:q1VuorRY
カロリーヌ「す、スク水?! なんだそれは、良く分からんがもの凄く不快だぞ囚人!!」
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「ちょ、何を取り出している!? 水着? え、それがスク水というのか?」
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「き、着ないぞそんなもの!! 誰が着るか!! く、来るな、処刑するぞ囚人!!」
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「だ、黙れ! 黙らないか!」
ジュスティーヌ「…………」
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「ちょ、何を取り出している!? 水着? え、それがスク水というのか?」
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「き、着ないぞそんなもの!! 誰が着るか!! く、来るな、処刑するぞ囚人!!」
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「だ、黙れ! 黙らないか!」
ジュスティーヌ「…………」
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 23:15:58 ID:q1VuorRY
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「だから黙れと言って……」
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「うう……」
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「……そんなに、着て欲しいのか……?」
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「……仕方がない奴だな……そ、そこまで言うなら……少しだけ着てやっても良いぞ」///
ジュスティーヌ「……!?」
主人公(鍛え上げた伝達力で上手く伝えられたようだ……!)
カロリーヌ「だから黙れと言って……」
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「うう……」
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「……そんなに、着て欲しいのか……?」
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「……仕方がない奴だな……そ、そこまで言うなら……少しだけ着てやっても良いぞ」///
ジュスティーヌ「……!?」
主人公(鍛え上げた伝達力で上手く伝えられたようだ……!)
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 23:34:42 ID:q1VuorRY
ジュスティーヌ「お止めなさいカロリーヌ」
主人公「?」
ジュスティーヌ「主の御前で水着に着替えるなど無礼ですよ」
ジュスティーヌ「そのような真似が許されるわけがありません。自重してください」
カロリーヌ「……!? そ、それもそうだな!!」
カロリーヌ「危うく囚人に乗せられるところだった……くっ!」
主人公「……!」
主人公「?」
ジュスティーヌ「主の御前で水着に着替えるなど無礼ですよ」
ジュスティーヌ「そのような真似が許されるわけがありません。自重してください」
カロリーヌ「……!? そ、それもそうだな!!」
カロリーヌ「危うく囚人に乗せられるところだった……くっ!」
主人公「……!」
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 23:42:43 ID:q1VuorRY
カロリーヌ「おい囚人! よくも私に恥をかかせてくれたな!!」
主人公(せっかく乗り気になったのに振り出しに戻ってしまった)
主人公(どうしよう……)
カロリーヌ「申し訳ありません、我が主。このような醜態を……」
イゴール「…………」
イゴール「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「!?」
主人公「!?」
主人公(せっかく乗り気になったのに振り出しに戻ってしまった)
主人公(どうしよう……)
カロリーヌ「申し訳ありません、我が主。このような醜態を……」
イゴール「…………」
イゴール「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「!?」
主人公「!?」
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 23:55:07 ID:q1VuorRY
カロリーヌ「あ、主? 今なんと?」
イゴール「……カロリーヌよ」
カロリーヌ「は、はっ!!」
イゴール「それが囚人の更正のためになるのなら一肌脱いでやると良い」
カロリーヌ「え……」
イゴール「更正を促すことも看守の役目だ」
カロリーヌ「わ、わかり、ました……」
イゴール(カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア)
ジュスティーヌ「…………」
ジュスティーヌ(この主もしかして偽者だったりしないでしょうか)
イゴール「……カロリーヌよ」
カロリーヌ「は、はっ!!」
イゴール「それが囚人の更正のためになるのなら一肌脱いでやると良い」
カロリーヌ「え……」
イゴール「更正を促すことも看守の役目だ」
カロリーヌ「わ、わかり、ました……」
イゴール(カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア)
ジュスティーヌ「…………」
ジュスティーヌ(この主もしかして偽者だったりしないでしょうか)
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/14(月) 23:56:45 ID:q1VuorRY
・
・
・
主人公(なんやかんやでカロリーヌがスク水に着替えた)
カロリーヌ「くっ……そんなにジロジロ見るなっ、囚人……!」
カロリーヌ「か、勘違いするなよ、これは主の命だから着替えたのだからなっ」
カロリーヌ「お前の好みに合わせてやったとか、そんなんじゃないんだからなっ」///
ジュスティーヌ「貴方の体型にぴったりでお似合いですよ、カロリーヌ」
カロリーヌ「五月蠅いっ」
ジュスティーヌ「……ちなみに私の分の水着はないのですか?」
主人公「ジュスティーヌには必要ない」
ジュスティーヌ「……そうですか」
・
・
主人公(なんやかんやでカロリーヌがスク水に着替えた)
カロリーヌ「くっ……そんなにジロジロ見るなっ、囚人……!」
カロリーヌ「か、勘違いするなよ、これは主の命だから着替えたのだからなっ」
カロリーヌ「お前の好みに合わせてやったとか、そんなんじゃないんだからなっ」///
ジュスティーヌ「貴方の体型にぴったりでお似合いですよ、カロリーヌ」
カロリーヌ「五月蠅いっ」
ジュスティーヌ「……ちなみに私の分の水着はないのですか?」
主人公「ジュスティーヌには必要ない」
ジュスティーヌ「……そうですか」
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/15(火) 00:06:54 ID:LGs4suPk
主人公(水着とはいえカロリーヌを脱がすことに成功した)
主人公(本人は嫌がっているようだが体臭を改善するためだから仕方がない)
主人公(あくまでカロリーヌのためだから仕方がない)
主人公(さて次のステップに進もう)
カロリーヌ「おい囚人、わ、私はいつまでこの格好で居れば良いんだ?」
主人公「カロリーヌ」
カロリーヌ「何だ?」
主人公「マットプレイって知ってるか?」
カロリーヌ「?」
ジュスティーヌ「……?」
主人公(本人は嫌がっているようだが体臭を改善するためだから仕方がない)
主人公(あくまでカロリーヌのためだから仕方がない)
主人公(さて次のステップに進もう)
カロリーヌ「おい囚人、わ、私はいつまでこの格好で居れば良いんだ?」
主人公「カロリーヌ」
カロリーヌ「何だ?」
主人公「マットプレイって知ってるか?」
カロリーヌ「?」
ジュスティーヌ「……?」
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/15(火) 22:34:12 ID:LGs4suPk
カロリーヌ「まっとぷれい、とはなんだ? おいジュスティーヌ、知っているか」
ジュスティーヌ「いえ、私も知りません」
主人公「知らないのか」
カロリーヌ「むっ、知らなくて悪いか! 私にだって知らないことくらいある!」
主人公「マットプレイを知らないと立派な看守にはなれないぞ」
カロリーヌ「なっ!? そ、そうなのか!?」
主人公「ああ」
ジュスティーヌ「いえ、私も知りません」
主人公「知らないのか」
カロリーヌ「むっ、知らなくて悪いか! 私にだって知らないことくらいある!」
主人公「マットプレイを知らないと立派な看守にはなれないぞ」
カロリーヌ「なっ!? そ、そうなのか!?」
主人公「ああ」
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/15(火) 22:34:47 ID:LGs4suPk
主人公「知らないのならば教えてやろうか」
カロリーヌ「……くっ、囚人に教えを請うのは悔しいが……」
カロリーヌ「仕方があるまい、せっかくだから教わってやろうではないか」
カロリーヌ「貴様の厚意を無駄にするのも可哀想だからな!」
主人公「よし、では準備をするぞカロリーヌ」
カロリーヌ「うむ!」
ジュスティーヌ「……私にはレクチャーしてはくれないのですか?」
主人公「ジュスティーヌは見学で良い」
ジュスティーヌ「……そうですか」
カロリーヌ「……くっ、囚人に教えを請うのは悔しいが……」
カロリーヌ「仕方があるまい、せっかくだから教わってやろうではないか」
カロリーヌ「貴様の厚意を無駄にするのも可哀想だからな!」
主人公「よし、では準備をするぞカロリーヌ」
カロリーヌ「うむ!」
ジュスティーヌ「……私にはレクチャーしてはくれないのですか?」
主人公「ジュスティーヌは見学で良い」
ジュスティーヌ「……そうですか」
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/15(火) 22:38:25 ID:LGs4suPk
・BGM 【全ての人の魂の詩】
https://www.youtube.com/watch?v=Eh3FgVv24-0
主人公「まずはこのマットを敷く」
カロリーヌ「こうか?」
主人公「その上に男が寝そべる……と言いたいところだが今回はこれで代用する」
カロリーヌ「等身大ジャックフロスト人形だな」
主人公「続いてこの特別なローショ……ボディソープをカロリーヌに垂らす」
カロリーヌ「ひゃっ!? つ、冷たっ、待て囚人! 何をする!?」
主人公「さらに全身に塗りたくる」
カロリーヌ「あっ、こ、こら待てと言って、ひゃん! へ、変なとこ触るなぁっ……」
https://www.youtube.com/watch?v=Eh3FgVv24-0
主人公「まずはこのマットを敷く」
カロリーヌ「こうか?」
主人公「その上に男が寝そべる……と言いたいところだが今回はこれで代用する」
カロリーヌ「等身大ジャックフロスト人形だな」
主人公「続いてこの特別なローショ……ボディソープをカロリーヌに垂らす」
カロリーヌ「ひゃっ!? つ、冷たっ、待て囚人! 何をする!?」
主人公「さらに全身に塗りたくる」
カロリーヌ「あっ、こ、こら待てと言って、ひゃん! へ、変なとこ触るなぁっ……」
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/15(火) 22:39:32 ID:LGs4suPk
カロリーヌ「うう、全身ヌルヌルだ……」
主人公「これで準備は万端だ」
カロリーヌ「で、ここからどうするのだ」
主人公「そちらのお客様……もとい、ジャックフロスト人形を」
カロリーヌ「うん」
主人公「カロリーヌの全身を使って洗ってやれ」
カロリーヌ「うん……うん?」
主人公「こう、全身くまなく、こすりつけて洗ってやれ」
カロリーヌ「……は、はあっ?!」
主人公「それがマットプレイというものだ」
主人公「これで準備は万端だ」
カロリーヌ「で、ここからどうするのだ」
主人公「そちらのお客様……もとい、ジャックフロスト人形を」
カロリーヌ「うん」
主人公「カロリーヌの全身を使って洗ってやれ」
カロリーヌ「うん……うん?」
主人公「こう、全身くまなく、こすりつけて洗ってやれ」
カロリーヌ「……は、はあっ?!」
主人公「それがマットプレイというものだ」
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/15(火) 22:41:25 ID:LGs4suPk
カロリーヌ「ちょ、ちょっと待て! それって何だか……その」
主人公「なんだ」
カロリーヌ「何ていうか、い、いかがわしい行為を連想させるではないか!」
主人公「いかがわしいって何だ」
カロリーヌ「何だ、って、その、あれだ! 言わなくても分かるだろう!」///
主人公「分からない」
カロリーヌ「くっ……! お、おい囚人! 本当にそれは立派な看守に必要なんだろうな?!」
主人公「ぶっちゃけ嘘だ」
カロリーヌ「!?」
主人公「なんだ」
カロリーヌ「何ていうか、い、いかがわしい行為を連想させるではないか!」
主人公「いかがわしいって何だ」
カロリーヌ「何だ、って、その、あれだ! 言わなくても分かるだろう!」///
主人公「分からない」
カロリーヌ「くっ……! お、おい囚人! 本当にそれは立派な看守に必要なんだろうな?!」
主人公「ぶっちゃけ嘘だ」
カロリーヌ「!?」
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/15(火) 22:45:10 ID:LGs4suPk
カロリーヌ「う、嘘……だと?」
主人公(しまった、つい口が滑ってしまった……!)
カロリーヌ「き、貴様!! 謀ったなぁ!!」
主人公(まだカロリーヌの身体はソープを塗りたくっただけで清潔に洗えたとは言い難い……)
主人公(マットプレイで完全に全身キレイキレイしてやるのが狙いだったのだが……こうなってしまってはもはや難しいだろう)
カロリーヌ「このような格好をさせた挙げ句、私をだまして愚弄しようなどとは……!!」
カロリーヌ「もう許さん! 更正などと生温いことは言わん、直ちに処刑してくれる!!」
主人公(ガチギレだ。身の危険を感じるとかいう次元じゃない)
主人公(このままでは間違いなく死んでしまう……!)
主人公(しまった、つい口が滑ってしまった……!)
カロリーヌ「き、貴様!! 謀ったなぁ!!」
主人公(まだカロリーヌの身体はソープを塗りたくっただけで清潔に洗えたとは言い難い……)
主人公(マットプレイで完全に全身キレイキレイしてやるのが狙いだったのだが……こうなってしまってはもはや難しいだろう)
カロリーヌ「このような格好をさせた挙げ句、私をだまして愚弄しようなどとは……!!」
カロリーヌ「もう許さん! 更正などと生温いことは言わん、直ちに処刑してくれる!!」
主人公(ガチギレだ。身の危険を感じるとかいう次元じゃない)
主人公(このままでは間違いなく死んでしまう……!)
32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/15(火) 22:46:00 ID:LGs4suPk
カロリーヌ「ジュスティーヌ!! ギロチンの用意をしろ!! 処刑を執り行うぞ!!」
ジュスティーヌ「待ちなさいカロリーヌ」
カロリーヌ「ええい止めるなジュスティーヌ!!」
ジュスティーヌ「電気椅子のほうが長く苦しめられますよ」
カロリーヌ「成る程、確かに!」
カロリーヌ「よし電気椅子の準備だ、ジュスティーヌ!!」
主人公(ここは急いで退かなければならないが……)
主人公(……だがせめて、マットプレイは失敗したが、もう一つの目的は達成してみせる!)
ジュスティーヌ「待ちなさいカロリーヌ」
カロリーヌ「ええい止めるなジュスティーヌ!!」
ジュスティーヌ「電気椅子のほうが長く苦しめられますよ」
カロリーヌ「成る程、確かに!」
カロリーヌ「よし電気椅子の準備だ、ジュスティーヌ!!」
主人公(ここは急いで退かなければならないが……)
主人公(……だがせめて、マットプレイは失敗したが、もう一つの目的は達成してみせる!)
33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/15(火) 22:47:02 ID:LGs4suPk
主人公「ペルソナ……アルセーヌ!!」
カロリーヌ「何っ!?」
アルセーヌ「────フハハハハハハ!!」
ジュスティーヌ「ペルソナを出すとは。一戦交えるつもりですか、囚人」
カロリーヌ「ふん! 嘗めるなよ囚人!! 貴様ごときの力で我らに叶うはずが……」
主人公「奪え、アルセーヌ!!」
主人公「カロリーヌの脱ぎ散らかしたお洋服を頂戴する!!」
カロリーヌ「えっ」
アルセーヌ「フハハハハハハ!!」
ジュスティーヌ「あっ」
カロリーヌ「ひゃっ!? あ、こら!! 持ってくな、返せぇ!!」
主人公(オタカラは頂いた、後は急いで脱出だ!!)
カロリーヌ「何っ!?」
アルセーヌ「────フハハハハハハ!!」
ジュスティーヌ「ペルソナを出すとは。一戦交えるつもりですか、囚人」
カロリーヌ「ふん! 嘗めるなよ囚人!! 貴様ごときの力で我らに叶うはずが……」
主人公「奪え、アルセーヌ!!」
主人公「カロリーヌの脱ぎ散らかしたお洋服を頂戴する!!」
カロリーヌ「えっ」
アルセーヌ「フハハハハハハ!!」
ジュスティーヌ「あっ」
カロリーヌ「ひゃっ!? あ、こら!! 持ってくな、返せぇ!!」
主人公(オタカラは頂いた、後は急いで脱出だ!!)
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/15(火) 22:47:48 ID:LGs4suPk
・
・
・
主人公(無事にカロリーヌの衣服一式を持ち出すことが出来た)
主人公(なかなかに汗臭い&垢臭い……予想通りこれが臭いの元だったようだ)クンカクンカ
主人公(これを洗濯してやればカロリーヌの体臭も少しはマシになるだろう)クンカクンカ
主人公(だがそれは根本的な解決にはならない……)クンカクンカ
主人公(やはりカロリーヌ自身を風呂に入れて身体を洗ってやらなければ)クンカクンカ
主人公(どうすればカロリーヌを風呂まで誘導できるだろうか……)クンカクンカ
主人公(…………)クンカクンカ
主人公(そうだ、あの手があるじゃないか……!)クンカクンカ
・
・
主人公(無事にカロリーヌの衣服一式を持ち出すことが出来た)
主人公(なかなかに汗臭い&垢臭い……予想通りこれが臭いの元だったようだ)クンカクンカ
主人公(これを洗濯してやればカロリーヌの体臭も少しはマシになるだろう)クンカクンカ
主人公(だがそれは根本的な解決にはならない……)クンカクンカ
主人公(やはりカロリーヌ自身を風呂に入れて身体を洗ってやらなければ)クンカクンカ
主人公(どうすればカロリーヌを風呂まで誘導できるだろうか……)クンカクンカ
主人公(…………)クンカクンカ
主人公(そうだ、あの手があるじゃないか……!)クンカクンカ
37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:01:58 ID:stV5UKgE
主人公「さて今日は────」
カロリーヌ「メギドラオン!!」
主人公(ベルベットルームに入った途端、万能属性魔法が飛んできた!!)
カロリーヌ「メギドラオン!!!!」
ジュスティーヌ「メギドラオン!!!!」
主人公(メギドラオンのバーゲンセールだ!!)
主人公(死ぬ!!!!)
カロリーヌ「メギドラオン!!」
主人公(ベルベットルームに入った途端、万能属性魔法が飛んできた!!)
カロリーヌ「メギドラオン!!!!」
ジュスティーヌ「メギドラオン!!!!」
主人公(メギドラオンのバーゲンセールだ!!)
主人公(死ぬ!!!!)
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:03:33 ID:stV5UKgE
カロリーヌ「はあはあ……やったか!?」
ジュスティーヌ「いいえ、まだです」
主人公(辛うじて生き延びたが、酷いダメージを食らってしまった……)
カロリーヌ「ちい、しぶとい奴め」
ジュスティーヌ「しかしあと一撃で葬り去ることが出来そうです」
カロリーヌ「ふん、いよいよ年貢の納め時というやつだな、囚人!」
ジュスティーヌ「貴方は図に乗り過ぎました。死を以て贖いなさい」
主人公(スク水のカロリーヌとジュスティーヌが迫る……!)
主人公(このままではやられてしまう!)
主人公(せっかくカロリーヌのクサイーヌをキレイーヌにする作戦を思い付いたというのに……)
主人公(もはや身体が動かない、ここまでなのか……!?)
ジュスティーヌ「いいえ、まだです」
主人公(辛うじて生き延びたが、酷いダメージを食らってしまった……)
カロリーヌ「ちい、しぶとい奴め」
ジュスティーヌ「しかしあと一撃で葬り去ることが出来そうです」
カロリーヌ「ふん、いよいよ年貢の納め時というやつだな、囚人!」
ジュスティーヌ「貴方は図に乗り過ぎました。死を以て贖いなさい」
主人公(スク水のカロリーヌとジュスティーヌが迫る……!)
主人公(このままではやられてしまう!)
主人公(せっかくカロリーヌのクサイーヌをキレイーヌにする作戦を思い付いたというのに……)
主人公(もはや身体が動かない、ここまでなのか……!?)
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:05:20 ID:stV5UKgE
主人公(……いや、諦めてなるものか)
主人公(例え身体が朽ち果てようと、この心に叛逆の意志が熱く燃えているのならば……)
主人公(心の怪盗団は決して屈しない!!)
カロリーヌ「っ!? その身体で立ち上がるのか!?」
ジュスティーヌ「あの目、まだ諦めていません……!」
主人公(例え身体が朽ち果てようと、この心に叛逆の意志が熱く燃えているのならば……)
主人公(心の怪盗団は決して屈しない!!)
カロリーヌ「っ!? その身体で立ち上がるのか!?」
ジュスティーヌ「あの目、まだ諦めていません……!」
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:06:24 ID:stV5UKgE
主人公(ベルベットルームは客人の心の有り様を表すのだという……)
主人公(ならば答えは一つだ……!)
ジュスティーヌ「凄まじい気迫を感じます……!」
カロリーヌ「な、何をする気だ貴様!」
主人公(カロリーヌを風呂に入れる、そのためには……)
主人公(自分がこの空間を変えてやれば良い!)
主人公「今から……」
主人公「────今からこの監獄は露天風呂とする!!!!」
カロリーヌ「!?!?」
ジュスティーヌ「……!?!?」
主人公(ならば答えは一つだ……!)
ジュスティーヌ「凄まじい気迫を感じます……!」
カロリーヌ「な、何をする気だ貴様!」
主人公(カロリーヌを風呂に入れる、そのためには……)
主人公(自分がこの空間を変えてやれば良い!)
主人公「今から……」
主人公「────今からこの監獄は露天風呂とする!!!!」
カロリーヌ「!?!?」
ジュスティーヌ「……!?!?」
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:07:51 ID:stV5UKgE
カロリーヌ「な、ちょ、待て!? 何だこれは!!」
ジュスティーヌ「これは……内装が変わっていきます……!!」
カポーン...
主人公(風呂っぽい効果音が響く……)
主人公(あたりに立ちこめる湯気)
主人公(溢れ出る湯の音、そして温泉の香り……)
主人公(間違いない、此処は露天風呂だ……!)
主人公(ベルベットルームはベルベット温泉に生まれ変わったのだ!!)
ジュスティーヌ「これは……内装が変わっていきます……!!」
カポーン...
主人公(風呂っぽい効果音が響く……)
主人公(あたりに立ちこめる湯気)
主人公(溢れ出る湯の音、そして温泉の香り……)
主人公(間違いない、此処は露天風呂だ……!)
主人公(ベルベットルームはベルベット温泉に生まれ変わったのだ!!)
42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:11:11 ID:stV5UKgE
カロリーヌ「ば、馬鹿な、本当に風呂になっただと!?」
ジュスティーヌ「あっ、カロリーヌ。貴方水着が……」
カロリーヌ「え……あっ!? な、なんだこれは! いつの間にかタオル一枚になって……!?」
カロリーヌ「お、おい囚人! 何で私は裸になってるんだ、説明しろぉ!」
主人公「ここはもう温泉だ。水着の着用など許されない」
主人公「カロリーヌの衣装が入浴客になるのはごく当然の帰結だ」
カロリーヌ「んなっ……!?」
ジュスティーヌ「……」
ジュスティーヌ「では何故私は法被姿なのですか」
主人公「ジュスティーヌは番頭さんだ」
ジュスティーヌ「…………」
ジュスティーヌ「そうですか」
ジュスティーヌ「あっ、カロリーヌ。貴方水着が……」
カロリーヌ「え……あっ!? な、なんだこれは! いつの間にかタオル一枚になって……!?」
カロリーヌ「お、おい囚人! 何で私は裸になってるんだ、説明しろぉ!」
主人公「ここはもう温泉だ。水着の着用など許されない」
主人公「カロリーヌの衣装が入浴客になるのはごく当然の帰結だ」
カロリーヌ「んなっ……!?」
ジュスティーヌ「……」
ジュスティーヌ「では何故私は法被姿なのですか」
主人公「ジュスティーヌは番頭さんだ」
ジュスティーヌ「…………」
ジュスティーヌ「そうですか」
43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:11:55 ID:stV5UKgE
主人公「そして最早囚人も此処にはいない」
カロリーヌ「な、何だと! では貴様は何になったと言うんだ!」
ジュスティーヌ「見たところまだ囚人服のようですが……」
主人公「いいや、この服は脱ぎ捨てる!」
主人公「そして裸になる!」
カロリーヌ「ひゃっ!? へ、変なモノを見せるなぁ!!」
主人公「かつて囚人だった者に与えられた新たな役割、それは……」
主人公「三助だ!!」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「……!?」
イゴール「説明しよう! 三助とは身体を洗ってくれる従業員さんのことである!」
イゴール「昔の銭湯には居たらしいぞ!」
カロリーヌ「な、何だと! では貴様は何になったと言うんだ!」
ジュスティーヌ「見たところまだ囚人服のようですが……」
主人公「いいや、この服は脱ぎ捨てる!」
主人公「そして裸になる!」
カロリーヌ「ひゃっ!? へ、変なモノを見せるなぁ!!」
主人公「かつて囚人だった者に与えられた新たな役割、それは……」
主人公「三助だ!!」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「……!?」
イゴール「説明しよう! 三助とは身体を洗ってくれる従業員さんのことである!」
イゴール「昔の銭湯には居たらしいぞ!」
44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:14:00 ID:stV5UKgE
主人公「そんなわけだからごく自然な流れでカロリーヌの背中を洗うとしよう」
カロリーヌ「ば、馬鹿を言うな!! 誰が貴様などに身体を触らせるか!!」
カロリーヌ「そんなこと言ってやらしいことをするつもりなのだろう!」
主人公「やらしいことなどしない。自分は三助としての仕事に誇りを持っている」
主人公「誠心誠意込めてカロリーヌの全身を隈無く舐めるようにして丁寧に洗わせて貰おう」
カロリーヌ「舐める! 今舐めるって言っただろ! 下心出てないか!?」
カロリーヌ「ば、馬鹿を言うな!! 誰が貴様などに身体を触らせるか!!」
カロリーヌ「そんなこと言ってやらしいことをするつもりなのだろう!」
主人公「やらしいことなどしない。自分は三助としての仕事に誇りを持っている」
主人公「誠心誠意込めてカロリーヌの全身を隈無く舐めるようにして丁寧に洗わせて貰おう」
カロリーヌ「舐める! 今舐めるって言っただろ! 下心出てないか!?」
45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:15:19 ID:stV5UKgE
イゴール「……カロリーヌよ」
カロリーヌ「あ、主? 何ですか、今ちょっと立て込んでいるのですが……」
イゴール「そなた等に与えた使命は己が役割を果たすこと」
イゴール「ベルベットルームがベルベット温泉へと生まれ変わった今、そなた等の役割も変わったのだ」
イゴール「一人の入浴客として、その役割を果たすが良い」
カロリーヌ「っ! それは……その、つまり……」
イゴール「囚人……否、三助に背中を洗ってもらうのだ」
カロリーヌ「う……ううう……」
カロリーヌ「あ、主? 何ですか、今ちょっと立て込んでいるのですが……」
イゴール「そなた等に与えた使命は己が役割を果たすこと」
イゴール「ベルベットルームがベルベット温泉へと生まれ変わった今、そなた等の役割も変わったのだ」
イゴール「一人の入浴客として、その役割を果たすが良い」
カロリーヌ「っ! それは……その、つまり……」
イゴール「囚人……否、三助に背中を洗ってもらうのだ」
カロリーヌ「う……ううう……」
46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:17:08 ID:stV5UKgE
主人公「イゴールからの後押しも頂けたのでごく自然な流れでカロリーヌを洗うとしよう」
カロリーヌ「い、いや待て! 私はまだ納得していないぞ!」
主人公「大丈夫だ、乱暴にはしないから」
カロリーヌ「そ、そういう問題では……」
主人公「痛くしないから」
カロリーヌ「だ、だが、しかしだな」
主人公「気持ち良くしてやるから」
カロリーヌ「く、うう……」
カロリーヌ「…………」
カロリーヌ「せめて……や、優しく……してくれ……」///
カロリーヌ「い、いや待て! 私はまだ納得していないぞ!」
主人公「大丈夫だ、乱暴にはしないから」
カロリーヌ「そ、そういう問題では……」
主人公「痛くしないから」
カロリーヌ「だ、だが、しかしだな」
主人公「気持ち良くしてやるから」
カロリーヌ「く、うう……」
カロリーヌ「…………」
カロリーヌ「せめて……や、優しく……してくれ……」///
47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:18:07 ID:stV5UKgE
主人公(…………)
主人公(カロリーヌと裸の付き合いをした……)
・
・
・
主人公(カロリーヌと裸の付き合いをした……)
・
・
・
48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:19:18 ID:stV5UKgE
・
・
・
主人公(あれから数日)
主人公(カロリーヌの身体はすっかり綺麗になった)
主人公(ほのかに香る石けんで爽やかなくらいだ)
主人公(制服と下着も川上に洗濯して貰って新品同様になったし、もう臭うことはない)
カロリーヌ「ゴクゴク……ぷはぁーっ♪ やっぱり風呂上がりはこれに限るな!」
主人公(カロリーヌも風呂上がりのコーヒー牛乳が気に入ったようで)
主人公(今ではすっかりベルベット温泉に馴染んでいる……)
・
・
主人公(あれから数日)
主人公(カロリーヌの身体はすっかり綺麗になった)
主人公(ほのかに香る石けんで爽やかなくらいだ)
主人公(制服と下着も川上に洗濯して貰って新品同様になったし、もう臭うことはない)
カロリーヌ「ゴクゴク……ぷはぁーっ♪ やっぱり風呂上がりはこれに限るな!」
主人公(カロリーヌも風呂上がりのコーヒー牛乳が気に入ったようで)
主人公(今ではすっかりベルベット温泉に馴染んでいる……)
49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:20:18 ID:stV5UKgE
カロリーヌ「おっ、良くきたな、三助! コーヒー牛乳飲むか?」
主人公(機嫌か良いとこうして奢ってくれるほどだ)
カロリーヌ「そ、それと……あとでまた頼んで良いか?」
カロリーヌ「その、なんだ、お前のテクニックは中々悪くなかったからな!」
カロリーヌ「勘違いするなよ! あくまで三助としてのお前の腕を買っているんだからな!」
カロリーヌ「お、お前に撫でて貰いたいと、そんな変な意味はないんだからな!」///
主人公(自分の働きぶりも評価して貰えているようで何よりだ)
主人公(機嫌か良いとこうして奢ってくれるほどだ)
カロリーヌ「そ、それと……あとでまた頼んで良いか?」
カロリーヌ「その、なんだ、お前のテクニックは中々悪くなかったからな!」
カロリーヌ「勘違いするなよ! あくまで三助としてのお前の腕を買っているんだからな!」
カロリーヌ「お、お前に撫でて貰いたいと、そんな変な意味はないんだからな!」///
主人公(自分の働きぶりも評価して貰えているようで何よりだ)
50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:21:12 ID:stV5UKgE
主人公(しかし……)
ジュスティーヌ「…………」
主人公(番頭さんのジュスティーヌは不満げな表情をしていることが多い……)
主人公(いったい何故だろうか……)
主人公(……ん?)
主人公(今何か……)
主人公(…………)クンカクンカ
ジュスティーヌ「…………」
主人公(番頭さんのジュスティーヌは不満げな表情をしていることが多い……)
主人公(いったい何故だろうか……)
主人公(……ん?)
主人公(今何か……)
主人公(…………)クンカクンカ
51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:21:50 ID:stV5UKgE
ジュスティーヌ「……何をジロジロ見ているのですか、三助」
主人公(……ああ、やはりだ)
主人公(カロリーヌのせいで今まで気が付かなかったが)
主人公(────ぶっちゃけジュスティーヌもめっちゃ臭いな)
ジュスティーヌ「何か用件ですか。それならはっきりと言いなさい」
主人公「ジュスティーヌ」
ジュスティーヌ「何です」
主人公「お医者さんごっこしよう」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「……!?」
主人公(……ああ、やはりだ)
主人公(カロリーヌのせいで今まで気が付かなかったが)
主人公(────ぶっちゃけジュスティーヌもめっちゃ臭いな)
ジュスティーヌ「何か用件ですか。それならはっきりと言いなさい」
主人公「ジュスティーヌ」
ジュスティーヌ「何です」
主人公「お医者さんごっこしよう」
カロリーヌ「!?」
ジュスティーヌ「……!?」
52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:22:57 ID:stV5UKgE
くう疲れました、これにて完結です!
ベルベット温泉ではギロチンの代わりに混浴でペルソナ合体をするんだと思います!
ありがとうございました!
ベルベット温泉ではギロチンの代わりに混浴でペルソナ合体をするんだと思います!
ありがとうございました!
53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:24:32 ID:G.BJKPhE
おつおつ
54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/11/16(水) 23:26:57 ID:iUtLww5w
おつ
やる夫さん面白かった
やる夫さん面白かった
掲載元:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1479121619/
Entry ⇒ 2017.06.01 | Category ⇒ ペルソナ5 | Comments (0)
【ペルソナ5】屋根裏ゴミ「大学卒業か…」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:02:28.65 ID:m1s8vg8N0
怪盗団になってからもう5年が過ぎた…。
俺は都内の国立大学に進学して、そろそろ就職に動かなくてはいけない。
屋根裏「しかし…どうしたものか…」
と独り言を呟くのは訳がある。
俺は21歳にして既に10人の子持ちだからだ。こんなビックダディなのは手当たり次第に女に手を出してしまったからだ。
高校時代怪盗団のリーダーとして活動していく内に様々の女を助けた。
それが縁で様々な女が俺に惚れ、気が付いたら9人の女と付き合っていた。
怪盗団のリーダーとしての俺の悪い雰囲気を感じ、惹かれたのだろう。
俺は都内の国立大学に進学して、そろそろ就職に動かなくてはいけない。
屋根裏「しかし…どうしたものか…」
と独り言を呟くのは訳がある。
俺は21歳にして既に10人の子持ちだからだ。こんなビックダディなのは手当たり次第に女に手を出してしまったからだ。
高校時代怪盗団のリーダーとして活動していく内に様々の女を助けた。
それが縁で様々な女が俺に惚れ、気が付いたら9人の女と付き合っていた。
怪盗団のリーダーとしての俺の悪い雰囲気を感じ、惹かれたのだろう。
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:03:30.31 ID:m1s8vg8N0
一度それがばれて破局しそうになったが、なんとか持ちこたえた。
俺は身の危険を感じて親が呼んでいるという方便でそれぞれの女に言い訳して実家へ逃げた。
そうして遠距離の付き合いが始まった。
俺は記念日や誕生日に時間を作りサプライズやプレゼントをし、メールや電話もほどほどにして彼女達をつなぎ止めた。
そうして彼女達と合う日には必ずベッドインできた。
とまあここまでは計算どおりだったが、問題は彼女達が想像以上に俺との関係を飛躍していた。
俺は身の危険を感じて親が呼んでいるという方便でそれぞれの女に言い訳して実家へ逃げた。
そうして遠距離の付き合いが始まった。
俺は記念日や誕生日に時間を作りサプライズやプレゼントをし、メールや電話もほどほどにして彼女達をつなぎ止めた。
そうして彼女達と合う日には必ずベッドインできた。
とまあここまでは計算どおりだったが、問題は彼女達が想像以上に俺との関係を飛躍していた。
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:04:25.62 ID:m1s8vg8N0
高校三年生の春__。
>最初は妙だった。
>妙とは実家の近くに駅で待ち合わせして、適当に食事してそのままホテルに入った。
妙「高校生がこんな場所に詳しいなんていけない子」
妙「これは特別な治療が必要かも…」
屋根裏「それは楽しみだ」
とそのまま部屋に入り、寝た。そこまでは良かった。
妙「ねぇ…ゴム外してみない…?」
屋根裏「えっ…?」
妙「ね…?」
屋根裏「大丈夫なのか?」
>最初は妙だった。
>妙とは実家の近くに駅で待ち合わせして、適当に食事してそのままホテルに入った。
妙「高校生がこんな場所に詳しいなんていけない子」
妙「これは特別な治療が必要かも…」
屋根裏「それは楽しみだ」
とそのまま部屋に入り、寝た。そこまでは良かった。
妙「ねぇ…ゴム外してみない…?」
屋根裏「えっ…?」
妙「ね…?」
屋根裏「大丈夫なのか?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:05:13.83 ID:m1s8vg8N0
妙「うん、だから…」
と俺の性器に取り付けたコンドームを外して、妙の女性器に入れた。
生まれて初めての生での性交は気持ちよかった。
そのまま射精をした。
屋根裏「んっ!…」
妙「ん…、んっ」
俺のペニスを奥で感じているようだった。
屋根裏「ごめん、出しちゃった」
妙「うん、問題ないね」
妙「どう?若いならもう一度できるでしょ?」
とそのまま4回した。
と俺の性器に取り付けたコンドームを外して、妙の女性器に入れた。
生まれて初めての生での性交は気持ちよかった。
そのまま射精をした。
屋根裏「んっ!…」
妙「ん…、んっ」
俺のペニスを奥で感じているようだった。
屋根裏「ごめん、出しちゃった」
妙「うん、問題ないね」
妙「どう?若いならもう一度できるでしょ?」
とそのまま4回した。
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:06:17.95 ID:m1s8vg8N0
生まれて初めての生は流石に興奮と不安を覚えたが、その後も数回、生で性交をしてすっかり罪悪感も薄れた。
何ヶ月か経った時に妙から連絡あった。
妙「あ、屋根裏ゴミ君」
屋根裏「ん?どうした?」
妙「できたよ」
屋根裏「は?」
妙「こ・ど・も」
妙「まさか心当たりが無い、とは言わせないけど?」
屋根裏「」
妙「今度大学合格したら見せてあげるから」
屋根裏「うーん計られた」
屋根裏「まあ、できてしまった物は仕方ない」
>そんな感じで流した。
何ヶ月か経った時に妙から連絡あった。
妙「あ、屋根裏ゴミ君」
屋根裏「ん?どうした?」
妙「できたよ」
屋根裏「は?」
妙「こ・ど・も」
妙「まさか心当たりが無い、とは言わせないけど?」
屋根裏「」
妙「今度大学合格したら見せてあげるから」
屋根裏「うーん計られた」
屋根裏「まあ、できてしまった物は仕方ない」
>そんな感じで流した。
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:07:35.70 ID:m1s8vg8N0
高校三年の夏__。
高校三年の夏いよいよ大学受験の山場という日に模試の結果が国立A判定という笑えるような成績だった。
まあ…ほどほどに勉強してれば問題無いだろう。
勉強もそこそこにしていると千早から連絡があり、合わないかと連絡があった。
>溜まっていた事もあり、千早の実家に呼ぶことにした。
>駅まで向かいに行くと言ったら自分で来ると言った。
ガチャ
千早「こんにちわ~」
屋根裏「久しぶり」
千早「屋根裏ゴミくん、お久振りです」
千早「お家に読んでくれるなんて嬉しいです」
屋根裏「遠かった?」
千早「いえ、すぐに来れました」
屋根裏「ごめん、迎えに行けなくて」
千早「いえ、屋根裏ゴミくんは勉強していたんですよね、ならいいです」
屋根裏「そう、あがって」
高校三年の夏いよいよ大学受験の山場という日に模試の結果が国立A判定という笑えるような成績だった。
まあ…ほどほどに勉強してれば問題無いだろう。
勉強もそこそこにしていると千早から連絡があり、合わないかと連絡があった。
>溜まっていた事もあり、千早の実家に呼ぶことにした。
>駅まで向かいに行くと言ったら自分で来ると言った。
ガチャ
千早「こんにちわ~」
屋根裏「久しぶり」
千早「屋根裏ゴミくん、お久振りです」
千早「お家に読んでくれるなんて嬉しいです」
屋根裏「遠かった?」
千早「いえ、すぐに来れました」
屋根裏「ごめん、迎えに行けなくて」
千早「いえ、屋根裏ゴミくんは勉強していたんですよね、ならいいです」
屋根裏「そう、あがって」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:08:40.95 ID:m1s8vg8N0
千早「はーい、お邪魔しまーす」
千早「あの…ご両親とかは…」
屋根裏「今は留守だ」
千早「そ、そうですか」
>千早を自分の部屋に上げてしばらく話をした。
屋根裏「大学は東京にするよ」
千早「本当ですか?」
屋根裏「うん、そうしたら会えるから」
千早「屋根裏ゴミくん…」
千早はそう言うと俺に肩に頭を乗せた。
千早「あの…ご両親とかは…」
屋根裏「今は留守だ」
千早「そ、そうですか」
>千早を自分の部屋に上げてしばらく話をした。
屋根裏「大学は東京にするよ」
千早「本当ですか?」
屋根裏「うん、そうしたら会えるから」
千早「屋根裏ゴミくん…」
千早はそう言うと俺に肩に頭を乗せた。
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:09:49.89 ID:m1s8vg8N0
千早「今日…泊まっていいですか…」
屋根裏「いいよ」
俺は千早の髪を撫でた。
屋根裏「千早の髪綺麗だな」
千早「あ、ありがとうございます」
さらさらしている、よくケアしているんだなぁ
髪を撫でていると、千早が目を閉じた。
そのままキスをした。
少し触れた甘いキスだった。
千早「んっ…」
と、舌を入れてきた。
小さな舌が俺の口へと入ってきて絡み合った。
久しぶりの千早の味がした。
屋根裏「いいよ」
俺は千早の髪を撫でた。
屋根裏「千早の髪綺麗だな」
千早「あ、ありがとうございます」
さらさらしている、よくケアしているんだなぁ
髪を撫でていると、千早が目を閉じた。
そのままキスをした。
少し触れた甘いキスだった。
千早「んっ…」
と、舌を入れてきた。
小さな舌が俺の口へと入ってきて絡み合った。
久しぶりの千早の味がした。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:11:03.74 ID:m1s8vg8N0
千早「……私は年上なんですからぁ…リードしますよ」
と千早は俺へと抱きついた。
俺は千早を抱っこしている形になった。
千早「…」
千早は紅潮した顔を近づけて、頭を抑えて俺の唇押さえた。
微力な千早の腕の力が感じられるほど激しいキスだった。
千早「…っ…はっ!んっ!」
千早「はあ!」
屋根裏「激しいね…」
千早「ずっと会えなかった…からっ…」
そのまま俺の股間に触れた。
俺の股間は二度キスで既に膨張中だった。
千早「痛い…ですか?今出しますね」
千早ジーンズのボタンを取り、下着から勃起状態の陰茎を取り出した。
千早「あなたの…下さい」
と千早は俺へと抱きついた。
俺は千早を抱っこしている形になった。
千早「…」
千早は紅潮した顔を近づけて、頭を抑えて俺の唇押さえた。
微力な千早の腕の力が感じられるほど激しいキスだった。
千早「…っ…はっ!んっ!」
千早「はあ!」
屋根裏「激しいね…」
千早「ずっと会えなかった…からっ…」
そのまま俺の股間に触れた。
俺の股間は二度キスで既に膨張中だった。
千早「痛い…ですか?今出しますね」
千早ジーンズのボタンを取り、下着から勃起状態の陰茎を取り出した。
千早「あなたの…下さい」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:12:25.93 ID:m1s8vg8N0
千早は下着を脱ぎ、そのまま俺の陰茎を挿入した。
千早「んっ…」
何度もしたとは言え俺のサイズの千早の体がフィットしないらしく
千早も苦しそうな顔をする。
屋根裏「大丈夫?」
千早「は…い…」
徐々に温まる俺の陰茎。
千早の膣の体温が感じられた。
千早「動きますね…」
千早は俺に肩に手を載せて、ゆっくりと動き始めた。
千早「んっ!はっ!はぁっ…!あっ!」
千早「んっ…」
何度もしたとは言え俺のサイズの千早の体がフィットしないらしく
千早も苦しそうな顔をする。
屋根裏「大丈夫?」
千早「は…い…」
徐々に温まる俺の陰茎。
千早の膣の体温が感じられた。
千早「動きますね…」
千早は俺に肩に手を載せて、ゆっくりと動き始めた。
千早「んっ!はっ!はぁっ…!あっ!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:14:09.76 ID:m1s8vg8N0
ずぶずぶ、という効果音が流れ動いていた。
俺も千早を支えようと腰を抱き密着させた。
千早「あっああ!」
陰茎が奥に余計に感度が増したようだった。
支えながら千早の体を愛撫する。
小柄だがスタイルは良く、出るところ良く出ている。
そんな体を愛撫した。
千早「あっ!はっ…ん!」
俺の手に良く挙動し、体を捻らせる。
おかげで俺の陰茎も良く、刺激を受けた。
千早「イキますか…」
屋根裏「ああ…イキそう」
千早「このままで…お願いします」と千早俺を離さなかった。
屋根裏(しまった)
と思ったがもう間に合わない。そのまま快楽の絶頂へとたどり着き千早にその思いをぶつけた。
俺も千早を支えようと腰を抱き密着させた。
千早「あっああ!」
陰茎が奥に余計に感度が増したようだった。
支えながら千早の体を愛撫する。
小柄だがスタイルは良く、出るところ良く出ている。
そんな体を愛撫した。
千早「あっ!はっ…ん!」
俺の手に良く挙動し、体を捻らせる。
おかげで俺の陰茎も良く、刺激を受けた。
千早「イキますか…」
屋根裏「ああ…イキそう」
千早「このままで…お願いします」と千早俺を離さなかった。
屋根裏(しまった)
と思ったがもう間に合わない。そのまま快楽の絶頂へとたどり着き千早にその思いをぶつけた。
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:15:19.93 ID:m1s8vg8N0
千早「んっ…ん!!」
痙攣する俺の陰茎。
その先には大量の精子が発射された。
千早「あっ…」
千早の性器から陰茎を外すと、重力からその精子が垂れて来た。
千早「一杯でましたね」
屋根裏「ああ…」
少々出しすぎた。千早との性交が久々のせいかもしれない。
千早「屋根裏ゴミくん…」
屋根裏「ん?」
千早「今日体調良いんです、きっと妊娠しちゃいます」
千早「もう…逃げられませんね」
千早「だからもう一回してもらいます」
千早は積極的に言った。
>俺はその日千早と何度も交わり、疲れが来た時に寝た。
痙攣する俺の陰茎。
その先には大量の精子が発射された。
千早「あっ…」
千早の性器から陰茎を外すと、重力からその精子が垂れて来た。
千早「一杯でましたね」
屋根裏「ああ…」
少々出しすぎた。千早との性交が久々のせいかもしれない。
千早「屋根裏ゴミくん…」
屋根裏「ん?」
千早「今日体調良いんです、きっと妊娠しちゃいます」
千早「もう…逃げられませんね」
千早「だからもう一回してもらいます」
千早は積極的に言った。
>俺はその日千早と何度も交わり、疲れが来た時に寝た。
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:16:15.65 ID:m1s8vg8N0
高校三年生の秋__。
>川上から連絡があり、近くに来たから迎えに来いと連絡が来た。
屋根裏「今日はどうしたの先生?」
川上「もう私はあなたの先生じゃないけど?」
屋根裏「でもそっちのほうが興奮する」
川上「馬鹿…」
屋根裏「それで何しに来たの」
川上「ん、勉強見てあげようと思って…」
川上「まぁ君なら必要ないか」
屋根裏「いや嬉しい」
川上「もう…」
しばらく実家に行き二人で勉強した
>川上から連絡があり、近くに来たから迎えに来いと連絡が来た。
屋根裏「今日はどうしたの先生?」
川上「もう私はあなたの先生じゃないけど?」
屋根裏「でもそっちのほうが興奮する」
川上「馬鹿…」
屋根裏「それで何しに来たの」
川上「ん、勉強見てあげようと思って…」
川上「まぁ君なら必要ないか」
屋根裏「いや嬉しい」
川上「もう…」
しばらく実家に行き二人で勉強した
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:17:16.86 ID:m1s8vg8N0
>しばらく実家に行き二人で勉強した
川上「ふふ、やっぱ必要ないみたいね」
屋根裏「まあ当然かな」
川上「もう、生意気」
屋根裏「それで、先生…一つお願いがあります」
川上「ん?」
屋根裏「ご褒美くれますか?」
川上「…」
川上「まぁ…君がそういうのも分かっていたけどね」
川上「準備して来たから」
そう言うと川上は服を脱ぎだした。
恥じらいも無く、パッパッと機械的に服を脱いだ。
全て脱ぐとこっちを向いた、川上は大人らしい黒い下着を着ていた。
川上「一応…新品だよ」
川上「ふふ、やっぱ必要ないみたいね」
屋根裏「まあ当然かな」
川上「もう、生意気」
屋根裏「それで、先生…一つお願いがあります」
川上「ん?」
屋根裏「ご褒美くれますか?」
川上「…」
川上「まぁ…君がそういうのも分かっていたけどね」
川上「準備して来たから」
そう言うと川上は服を脱ぎだした。
恥じらいも無く、パッパッと機械的に服を脱いだ。
全て脱ぐとこっちを向いた、川上は大人らしい黒い下着を着ていた。
川上「一応…新品だよ」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:18:12.28 ID:m1s8vg8N0
屋根裏「似合っている」
川上「そう…」
俺は座った状態でそのまま川上を抱きしめた。彼女の腹に頭をうずめて目を閉じた。
その間に彼女の肌を撫でた。
太ももに良い感じに肉つきがよく、尻も大分柔らかかった。
川上「っ…」
彼女の肌は十代の女とは違い、新鮮さは無かったがそれでも病みつきになる、熟した肌の張りがあった。
屋根裏(俺はマザコンなのかも)
そう思って来た。同年代の友達はこんな年上と肉体関係ならない。もっと歳の近い恋人を持つはずだ。それなのに俺は川上をそういう行為に及んでいる。
川上に抱きしめられると落ち着くのは母性的な物を求めているのだろうか…。
川上「どうしたの?こんなに甘えてきて」
屋根裏「なんだろう…最近会ってなかったからかな」
川上「そう…」
俺は座った状態でそのまま川上を抱きしめた。彼女の腹に頭をうずめて目を閉じた。
その間に彼女の肌を撫でた。
太ももに良い感じに肉つきがよく、尻も大分柔らかかった。
川上「っ…」
彼女の肌は十代の女とは違い、新鮮さは無かったがそれでも病みつきになる、熟した肌の張りがあった。
屋根裏(俺はマザコンなのかも)
そう思って来た。同年代の友達はこんな年上と肉体関係ならない。もっと歳の近い恋人を持つはずだ。それなのに俺は川上をそういう行為に及んでいる。
川上に抱きしめられると落ち着くのは母性的な物を求めているのだろうか…。
川上「どうしたの?こんなに甘えてきて」
屋根裏「なんだろう…最近会ってなかったからかな」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:18:58.53 ID:m1s8vg8N0
川上「何それ…」
川上は笑ってキスをしてきた。淡いキスであった。
川上「んっ…」
口で繋がりながら、跨った。座りながら抱きしめる体勢となった。
川上「んっ…んっ」
体勢は変わろうが唇を離さなかった、まるで今まで離れていた分を取り戻そうとするかのようだった。
川上「あっ、暑い」
川上は俺の上で下着を脱いで全裸状態なった。
体を眺めると綺麗な乳房に魅了された。
川上「もう、大きいよ」
川上は俺の下半身を触り、確認した。
川上「よしよし」
川上は笑ってキスをしてきた。淡いキスであった。
川上「んっ…」
口で繋がりながら、跨った。座りながら抱きしめる体勢となった。
川上「んっ…んっ」
体勢は変わろうが唇を離さなかった、まるで今まで離れていた分を取り戻そうとするかのようだった。
川上「あっ、暑い」
川上は俺の上で下着を脱いで全裸状態なった。
体を眺めると綺麗な乳房に魅了された。
川上「もう、大きいよ」
川上は俺の下半身を触り、確認した。
川上「よしよし」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:19:44.18 ID:m1s8vg8N0
テストで良い点を取った時のように、成果を褒めながら俺の下半身を露出させた。
川上「今気持ちよくしてあげるね」
川上は用意していたコンドームを取り出した。俺はふと聞いてみた。
屋根裏「生でもいいですか?」
川上「…」
川上「君…高校生の癖に危険なことするね」
屋根裏「…」
屋根裏「したいんです」
川上「もうしょうがないなぁ…」
俺が甘えるように川上の体に抱きつき、首筋を舐め、キスをした。
川上「んっ…」
そのまま性器にあわせて挿入した。
川上「あっ!ああっ!」
川上「今気持ちよくしてあげるね」
川上は用意していたコンドームを取り出した。俺はふと聞いてみた。
屋根裏「生でもいいですか?」
川上「…」
川上「君…高校生の癖に危険なことするね」
屋根裏「…」
屋根裏「したいんです」
川上「もうしょうがないなぁ…」
俺が甘えるように川上の体に抱きつき、首筋を舐め、キスをした。
川上「んっ…」
そのまま性器にあわせて挿入した。
川上「あっ!ああっ!」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:20:25.49 ID:m1s8vg8N0
生でする感覚は始めのようで、いつもよりも敏感に声を上げた。
川上「あっ!んっ…!」
川上の体を支えながら、上から押し上げた。
川上の声が耳に通り、いつもよりも俺は興奮した。
肌と肌が触りあい、感じあった。
川上「あっ…んっ…んっ」
川上は教え子に良いようにやられまるで機械のように俺に忠実だった。
俺はそのまま川上の体に射精した。
川上「んっ…」
痙攣する俺の陰茎に気づいたようだ。
川上「出したみたいだね…」
屋根裏「はい」
川上「君のが…お腹に凄い…感じた」
屋根裏「俺も…奥で先生を感じた、気持ちよかった」「
川上「慣れているわね、他の子ともしているでしょ」
川上「あっ!んっ…!」
川上の体を支えながら、上から押し上げた。
川上の声が耳に通り、いつもよりも俺は興奮した。
肌と肌が触りあい、感じあった。
川上「あっ…んっ…んっ」
川上は教え子に良いようにやられまるで機械のように俺に忠実だった。
俺はそのまま川上の体に射精した。
川上「んっ…」
痙攣する俺の陰茎に気づいたようだ。
川上「出したみたいだね…」
屋根裏「はい」
川上「君のが…お腹に凄い…感じた」
屋根裏「俺も…奥で先生を感じた、気持ちよかった」「
川上「慣れているわね、他の子ともしているでしょ」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:21:10.30 ID:m1s8vg8N0
屋根裏「え?」
川上「気づいてないと思ったの?」
川上「取り敢えず今は不問しといてあげる」
川上「でも、中にしちゃうと…妊娠しちゃうじゃない、保健も成績も良かったでしょ」
屋根裏「まあ、できて出産は卒業後だから問題ないね」
川上「生意気」
頬をつねられた。
>その後もいくつか性交して、その日は寝た。
翌朝、起きると川上はもういなかった。朝食が作られており「食べて」とだけ置手紙があった
川上「気づいてないと思ったの?」
川上「取り敢えず今は不問しといてあげる」
川上「でも、中にしちゃうと…妊娠しちゃうじゃない、保健も成績も良かったでしょ」
屋根裏「まあ、できて出産は卒業後だから問題ないね」
川上「生意気」
頬をつねられた。
>その後もいくつか性交して、その日は寝た。
翌朝、起きると川上はもういなかった。朝食が作られており「食べて」とだけ置手紙があった
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:22:33.57 ID:m1s8vg8N0
高校三年生の冬__。
>最後の模試の成績が問題なく順調だったため、気分展開に大宅に連絡を取った。
ちょうどこっちに取材で来ているとのことですぐに会えた。
大宅「よ、少年元気にしている?」
屋根裏「うん、問題ないね」
大宅「そうか、そうか連絡どおりだね、でもちゃんと勉強してよ。私のせいで落ちたら嫌だし」
屋根裏「ああ」
屋根裏「どうしたの今日?」
大宅「ちょっと顔が見たくてさ」
屋根裏「仕事は順調なのか?」
大宅「おかげさまで希望の政治部に付けてじゃんじゃん書いているよ」
>最後の模試の成績が問題なく順調だったため、気分展開に大宅に連絡を取った。
ちょうどこっちに取材で来ているとのことですぐに会えた。
大宅「よ、少年元気にしている?」
屋根裏「うん、問題ないね」
大宅「そうか、そうか連絡どおりだね、でもちゃんと勉強してよ。私のせいで落ちたら嫌だし」
屋根裏「ああ」
屋根裏「どうしたの今日?」
大宅「ちょっと顔が見たくてさ」
屋根裏「仕事は順調なのか?」
大宅「おかげさまで希望の政治部に付けてじゃんじゃん書いているよ」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:25:04.26 ID:m1s8vg8N0
大宅「ゴシップばかりの時は違ってやる気まんまん」
大宅「でもゴシップしてなかったら君と出会えなかったのか…」
大宅「それは嫌かな…」
屋根裏「俺も嫌だ」
大宅「もう…」
大宅「今日は泊まっていい?」
屋根裏「ああ」
実家に移動すると、シャワーも浴びず大宅は俺を求めた。
濃厚なキスから始まり、終始俺は愛撫していた。
まるで長い時間離れていた分を取り戻すように。
大宅「まだ…君って高校生なんだよね」
屋根裏「うん…まだね」
大宅「惜しいなぁ…もうちょい私が早く生まれていたらどうどうと付き合えるのに」
大宅「でもゴシップしてなかったら君と出会えなかったのか…」
大宅「それは嫌かな…」
屋根裏「俺も嫌だ」
大宅「もう…」
大宅「今日は泊まっていい?」
屋根裏「ああ」
実家に移動すると、シャワーも浴びず大宅は俺を求めた。
濃厚なキスから始まり、終始俺は愛撫していた。
まるで長い時間離れていた分を取り戻すように。
大宅「まだ…君って高校生なんだよね」
屋根裏「うん…まだね」
大宅「惜しいなぁ…もうちょい私が早く生まれていたらどうどうと付き合えるのに」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:26:13.00 ID:m1s8vg8N0
大宅「今の状態じゃ都条例違反だし」
屋根裏「同級生なら付き合えないかもよ?倍率高くて」
大宅「もう…生意気」
大宅はキスをした。
口と口が交わり、唾液を共通のものにした。
その間に大宅は俺のジーンズと下着を脱がし、下半身を露出させた。
大宅は俺をしつこく愛撫したせいか、既に陰茎はそり立つように勃起していた。
大宅「若いわね」
屋根裏「歳…そんなに変わらないよ」
大宅も脱ぎ始めて、全裸の状態になった、恥とかはあまり無いようだった。
運動不足か少し肉がたるんだ体だったか、それはそれで良いと思った。
大宅「入れるよ」
大宅は俺の陰茎を掴み、自分の女性器へと挿入した。
大宅「んっ…んんっ…っ、んあ!」
屋根裏「同級生なら付き合えないかもよ?倍率高くて」
大宅「もう…生意気」
大宅はキスをした。
口と口が交わり、唾液を共通のものにした。
その間に大宅は俺のジーンズと下着を脱がし、下半身を露出させた。
大宅は俺をしつこく愛撫したせいか、既に陰茎はそり立つように勃起していた。
大宅「若いわね」
屋根裏「歳…そんなに変わらないよ」
大宅も脱ぎ始めて、全裸の状態になった、恥とかはあまり無いようだった。
運動不足か少し肉がたるんだ体だったか、それはそれで良いと思った。
大宅「入れるよ」
大宅は俺の陰茎を掴み、自分の女性器へと挿入した。
大宅「んっ…んんっ…っ、んあ!」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:26:41.58 ID:m1s8vg8N0
俺の陰茎を入れ終わると、上下に動き始めた。まるで待ちきれなかったように。
大宅「んっ…!あっ…!っ…!」
大宅は騎乗位が好きらしく、初めて寝た時も俺が下だった。
大宅の激しい動きと俺の欲求不満が溜まったらしく、既に暴発しかけそうだった。
屋根裏「やばい…出そう」
大宅「ん?」
屋根裏「出るから、離れて」
大宅「いい…から」
大宅は俺を抱きしめて逃がさなかった。
と、その膣の変動に俺の陰茎が抑えられず、暴発した。
大宅「あっ…」
大宅は膣で俺の陰茎の痙攣を感じたようで、光悦の表情を浮かべた。
大宅「…」
屋根裏「…」
大宅「んっ…!あっ…!っ…!」
大宅は騎乗位が好きらしく、初めて寝た時も俺が下だった。
大宅の激しい動きと俺の欲求不満が溜まったらしく、既に暴発しかけそうだった。
屋根裏「やばい…出そう」
大宅「ん?」
屋根裏「出るから、離れて」
大宅「いい…から」
大宅は俺を抱きしめて逃がさなかった。
と、その膣の変動に俺の陰茎が抑えられず、暴発した。
大宅「あっ…」
大宅は膣で俺の陰茎の痙攣を感じたようで、光悦の表情を浮かべた。
大宅「…」
屋根裏「…」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:28:39.16 ID:m1s8vg8N0
大宅「出たね」
屋根裏「ああ…」
屋根裏「やばくないか?大丈夫?」
大宅「……うーんやばいかも」
大宅「できたらごめんね」
屋根裏「おいおい」
大宅「高校生パパかもねぇ…」
>その後は大宅としたが避妊はした。
屋根裏「ああ…」
屋根裏「やばくないか?大丈夫?」
大宅「……うーんやばいかも」
大宅「できたらごめんね」
屋根裏「おいおい」
大宅「高校生パパかもねぇ…」
>その後は大宅としたが避妊はした。
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:30:34.09 ID:m1s8vg8N0
高校三年生の2月___。
大学に合格した。
あれだけヤリまくったのに何の支障も無いとか我ながら呆れる頭脳だ。
真と春は同じ大学に行くなので喜んでいた。
竜司はアホなので一浪確定。
祐介は美大で特待生扱い、金に困っていたからよかっただろう。
双葉この春から高校二年生。元引きこもりだが友達ができたみたいだ。
合格報告だてらに杏と会った。
杏はそこそこの大学に通っている。杏の成績から考えたら頑張った方だ。
杏「うわ、やっぱ屋根裏ゴミ良い大学じゃん」
大学に合格した。
あれだけヤリまくったのに何の支障も無いとか我ながら呆れる頭脳だ。
真と春は同じ大学に行くなので喜んでいた。
竜司はアホなので一浪確定。
祐介は美大で特待生扱い、金に困っていたからよかっただろう。
双葉この春から高校二年生。元引きこもりだが友達ができたみたいだ。
合格報告だてらに杏と会った。
杏はそこそこの大学に通っている。杏の成績から考えたら頑張った方だ。
杏「うわ、やっぱ屋根裏ゴミ良い大学じゃん」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:32:14.49 ID:m1s8vg8N0
杏「むー」
屋根裏「なんだよ」
杏「だってーなんか相応しくないかもーって思っちゃう」
屋根裏「大丈夫、杏の長所そこじゃない、他の部分で釣り合いとればいいだろ」
杏「…それ褒めてないよね」
杏「まあいいや、それで今日付き合ってくれるんだよね」
屋根裏「ああ」
杏「やった、いこ」
>その後杏が行きたかったレストランに行って飯を食った。
杏「なんか離れ離れになっちゃうなーみんな」
屋根裏「そうだな」
杏「私も大学の近くに一人暮らし始めるの」
杏「仕事上の都合からいいから事務所の指示」
杏「前みたいにルブラン行けなくなるなー」
屋根裏「離れても俺がいるだろ」
屋根裏「なんだよ」
杏「だってーなんか相応しくないかもーって思っちゃう」
屋根裏「大丈夫、杏の長所そこじゃない、他の部分で釣り合いとればいいだろ」
杏「…それ褒めてないよね」
杏「まあいいや、それで今日付き合ってくれるんだよね」
屋根裏「ああ」
杏「やった、いこ」
>その後杏が行きたかったレストランに行って飯を食った。
杏「なんか離れ離れになっちゃうなーみんな」
屋根裏「そうだな」
杏「私も大学の近くに一人暮らし始めるの」
杏「仕事上の都合からいいから事務所の指示」
杏「前みたいにルブラン行けなくなるなー」
屋根裏「離れても俺がいるだろ」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:32:45.98 ID:m1s8vg8N0
屋根裏「一年間東京から離れたがずっと繋がっていた」」
屋根裏「これからも大丈夫だよ」
杏「屋根裏ゴミ…」
杏の手を握った。
杏「今日一緒に居ていいよね…」
その後二人でホテルに入った。
杏は入ると、シャワーに入った。
杏「待ってて」と呟いた。
俺はベッドに座り、杏の動作の音を聞いた。
その動作が一つ、一つ興奮を促し、妄想させ俺を行動させた。
俺はそのまま服を脱ぎ、バスルームを開けた
杏「な!屋根裏ゴミ」
杏「だ、駄目!来ちゃ」
屋根裏「これからも大丈夫だよ」
杏「屋根裏ゴミ…」
杏の手を握った。
杏「今日一緒に居ていいよね…」
その後二人でホテルに入った。
杏は入ると、シャワーに入った。
杏「待ってて」と呟いた。
俺はベッドに座り、杏の動作の音を聞いた。
その動作が一つ、一つ興奮を促し、妄想させ俺を行動させた。
俺はそのまま服を脱ぎ、バスルームを開けた
杏「な!屋根裏ゴミ」
杏「だ、駄目!来ちゃ」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:34:50.83 ID:m1s8vg8N0
非難の声を上げるが俺は聞かない。
杏が俺を押し付けようと手を伸ばした。俺は杏の手を掴み。俺の元も引き込んだ
杏「あっ!」
そうしてそのままキスをした。杏の唇は固く閉ざしたが、俺からアプローチをかけると段々と受け入れてくれた。
杏「んっ!んっ」
二人に繋がったまま抱きしめ合った。
俺は杏の体にしゃぶりつくように触れた。
杏「ぷはっ!」
口を離すと杏は大きく息を吸った。
だけど俺の口は離したが、体は離さない。
杏の肌はすべすべで触っているだけで、気持ちよかった。
杏「あっ」
そのまま杏の胸に倒れた。杏は浴槽の壁にもたれた。
屋根裏(柔かい…)
屋根裏「ずっとこうしてたかった」
杏が俺を押し付けようと手を伸ばした。俺は杏の手を掴み。俺の元も引き込んだ
杏「あっ!」
そうしてそのままキスをした。杏の唇は固く閉ざしたが、俺からアプローチをかけると段々と受け入れてくれた。
杏「んっ!んっ」
二人に繋がったまま抱きしめ合った。
俺は杏の体にしゃぶりつくように触れた。
杏「ぷはっ!」
口を離すと杏は大きく息を吸った。
だけど俺の口は離したが、体は離さない。
杏の肌はすべすべで触っているだけで、気持ちよかった。
杏「あっ」
そのまま杏の胸に倒れた。杏は浴槽の壁にもたれた。
屋根裏(柔かい…)
屋根裏「ずっとこうしてたかった」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:35:26.15 ID:m1s8vg8N0
杏「…」
杏「うん私も」
杏「一年間、何回しか会えなかったから、さびしかった」
杏「しかもこれからもそんなに会えない…」
杏「耐えられるかな…私…」
屋根裏「……大丈夫」
杏「えっ…?」
屋根裏「努力するから…会えても繋がっているから」
杏「屋根裏」
俺はもう一度口を重ねた。
深い位置で舌が交わった。
それから杏を持ち上げて、胸を顔の位置まで持ってきた。
杏「重い、とか言ったら殴る」
杏「うん私も」
杏「一年間、何回しか会えなかったから、さびしかった」
杏「しかもこれからもそんなに会えない…」
杏「耐えられるかな…私…」
屋根裏「……大丈夫」
杏「えっ…?」
屋根裏「努力するから…会えても繋がっているから」
杏「屋根裏」
俺はもう一度口を重ねた。
深い位置で舌が交わった。
それから杏を持ち上げて、胸を顔の位置まで持ってきた。
杏「重い、とか言ったら殴る」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:36:45.93 ID:m1s8vg8N0
屋根裏「大丈夫、軽い」
片手持ち上げられる程度だ。杏は気にしすぎだ。
杏の股間にそのまま陰茎をつなげる。
動作がスムーズにできるほど俺は女達者になった。
杏「んんっ!」
杏「あっ!駄目、ゴム…してない…っでしょ」
俺は杏言葉を無視して、そのまま運動を始める。
杏「あっ!うっ!」
非難の声をあげる杏も段々と快楽のせいで忘れてしまった。
杏の体も見つめる。大きな胸と引き締まった腰、白い肌。
誰も男を魅了する甘美な肉体だった。
俺はそのまま射精した。
何度も痙攣した。
片手持ち上げられる程度だ。杏は気にしすぎだ。
杏の股間にそのまま陰茎をつなげる。
動作がスムーズにできるほど俺は女達者になった。
杏「んんっ!」
杏「あっ!駄目、ゴム…してない…っでしょ」
俺は杏言葉を無視して、そのまま運動を始める。
杏「あっ!うっ!」
非難の声をあげる杏も段々と快楽のせいで忘れてしまった。
杏の体も見つめる。大きな胸と引き締まった腰、白い肌。
誰も男を魅了する甘美な肉体だった。
俺はそのまま射精した。
何度も痙攣した。
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:37:12.57 ID:m1s8vg8N0
杏「んっ…あっ…、あっ」
その痙攣で杏も感じたのか、絶頂に達した。
杏「んっ…」
陰茎を抜くと大幅に精子が出てきた。良く出したとびっくりする量だった。
杏「出したね…」
杏「そんなに溜まっていたの?」
屋根裏「そうかも…」
杏「どうしようか、子供できちゃうけど」
屋根裏「大丈夫だ、責任は取る」
杏「…もう馬鹿」
杏とはその後ベッドでもう一回した」。
大学が終わり報告もかねて色々と連絡した。
その痙攣で杏も感じたのか、絶頂に達した。
杏「んっ…」
陰茎を抜くと大幅に精子が出てきた。良く出したとびっくりする量だった。
杏「出したね…」
杏「そんなに溜まっていたの?」
屋根裏「そうかも…」
杏「どうしようか、子供できちゃうけど」
屋根裏「大丈夫だ、責任は取る」
杏「…もう馬鹿」
杏とはその後ベッドでもう一回した」。
大学が終わり報告もかねて色々と連絡した。
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:38:24.45 ID:m1s8vg8N0
>妙から電話だ
妙「どうだった大学?」
屋根裏「合格した」
妙「ふふ、やっぱ薬で勉強していたのかな」
妙「薬の効果はそれだけじゃないよね?」
屋根裏「え?」
妙「他の…女の子とも会っているんでしょ」
屋根裏「」
妙「気が付かないと思ったの?」
妙「でも怒らないよ、君モテるから」
妙「私の事大切にしてくれればいいよ」
屋根裏「分かった」
屋根裏「妙の方は?」
妙「子供は生まれたけど、見にくれば?」
屋根裏「うん、そのうち」
妙「どうだった大学?」
屋根裏「合格した」
妙「ふふ、やっぱ薬で勉強していたのかな」
妙「薬の効果はそれだけじゃないよね?」
屋根裏「え?」
妙「他の…女の子とも会っているんでしょ」
屋根裏「」
妙「気が付かないと思ったの?」
妙「でも怒らないよ、君モテるから」
妙「私の事大切にしてくれればいいよ」
屋根裏「分かった」
屋根裏「妙の方は?」
妙「子供は生まれたけど、見にくれば?」
屋根裏「うん、そのうち」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:39:24.61 ID:m1s8vg8N0
>千早から電話だ
千早「もしもし」
屋根裏「もしもし」
千早「あっお久しぶりです、屋根裏ゴミ君」
屋根裏「千早か、あんま連絡無かったけどどうしたの?」
千早「ええやっぱり受験前に連絡取るのは気が引けて…」
千早「ちょっと準備もありましたし」
屋根裏「ん?」
千早「子供ができたので、生まれたら見に来てくださいね」
屋根裏「えっ…」
千早「どうしたんですか?まさかあれだけしといてできないと思ったんですか?」
千早「逃がしませんからね、ちゃんと名前考えてください」
千早「他の女の子も会っているんだから私もちゃんと時間とってください」
屋根裏「分かっていたのか」
千早「バレバレです」
千早「でも平気です。あなたは捨てる人じゃないので安心出来ます」
屋根裏「そうか」
千早「お願いしますね」
千早「もしもし」
屋根裏「もしもし」
千早「あっお久しぶりです、屋根裏ゴミ君」
屋根裏「千早か、あんま連絡無かったけどどうしたの?」
千早「ええやっぱり受験前に連絡取るのは気が引けて…」
千早「ちょっと準備もありましたし」
屋根裏「ん?」
千早「子供ができたので、生まれたら見に来てくださいね」
屋根裏「えっ…」
千早「どうしたんですか?まさかあれだけしといてできないと思ったんですか?」
千早「逃がしませんからね、ちゃんと名前考えてください」
千早「他の女の子も会っているんだから私もちゃんと時間とってください」
屋根裏「分かっていたのか」
千早「バレバレです」
千早「でも平気です。あなたは捨てる人じゃないので安心出来ます」
屋根裏「そうか」
千早「お願いしますね」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:40:40.70 ID:m1s8vg8N0
>インタホーンがなった
ガチャ
大宅「げんきー?」
屋根裏「ん、どうしたの?」
大宅「例によって取材で近くに来たの」
大宅「大学合格したんでしょ」
屋根裏「うん…」
大宅「合格祝いあげるよ」
屋根裏「ん?」
大宅「これ、」
>大宅が出したのは母子手帳だった。
屋根裏「!」
大宅「できたみたい」
大宅「これで他の女に差を付けられたかな?」
屋根裏「ん?」
大宅「医者に占い師モデルに会社の一人娘…」
大宅「まあ随分手を出しているわね」
屋根裏「」
ガチャ
大宅「げんきー?」
屋根裏「ん、どうしたの?」
大宅「例によって取材で近くに来たの」
大宅「大学合格したんでしょ」
屋根裏「うん…」
大宅「合格祝いあげるよ」
屋根裏「ん?」
大宅「これ、」
>大宅が出したのは母子手帳だった。
屋根裏「!」
大宅「できたみたい」
大宅「これで他の女に差を付けられたかな?」
屋根裏「ん?」
大宅「医者に占い師モデルに会社の一人娘…」
大宅「まあ随分手を出しているわね」
屋根裏「」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:41:19.38 ID:m1s8vg8N0
大宅「まあ別にいいけど、君が女たらしなのは知っていたし」
大宅「愛人でいいよ、許してあげる」
屋根裏「分かった」
大宅「責任取るのは大学卒業するまで、待ってあげるパパ」
大宅「愛人でいいよ、許してあげる」
屋根裏「分かった」
大宅「責任取るのは大学卒業するまで、待ってあげるパパ」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:42:55.07 ID:m1s8vg8N0
>川上から電話だ。
川上「ちょっといい?」
屋根裏「ん?どうしたの」
川上「あのね、子供出来たみたいで」
屋根裏「えっ」
川上「分かったでしょ、あれだけしたんだから」
屋根裏「」
川上「ところでさ、他の子とは縁を切れない?」
屋根裏「うーん、無理だ」
川上「そう分かった」
川上「私もあなたと切りたくないからあなたに合わせる」
川上「とりあえず責任は大学卒業してからでいいから」
屋根裏「分かった」
川上「ちょっといい?」
屋根裏「ん?どうしたの」
川上「あのね、子供出来たみたいで」
屋根裏「えっ」
川上「分かったでしょ、あれだけしたんだから」
屋根裏「」
川上「ところでさ、他の子とは縁を切れない?」
屋根裏「うーん、無理だ」
川上「そう分かった」
川上「私もあなたと切りたくないからあなたに合わせる」
川上「とりあえず責任は大学卒業してからでいいから」
屋根裏「分かった」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:46:40.65 ID:m1s8vg8N0
大学一年生の春__。
大学の入学式が終わって真と春が一緒に駆けつけてくれた。
真「ご飯食べようか」
春「近くに良いお店があるんだよ」
屋根裏「二人はどう?大学?」
真「ちゃんと行ってるよ」
春「私は会社の方もあるから、そんなに」
真「後で取りやすい科目教えてあげるね」
春「でも一年間寂しかったなぁ、屋根裏ゴミくんと居られなくて」
真「私も…」
屋根裏「これからは会えるさ」
春「質問なんだけど…これからの事とか考えている?」
屋根裏「ん?」
真「将来の事とか…」
屋根裏「とりあえず、大学を卒業してから考える」
大学の入学式が終わって真と春が一緒に駆けつけてくれた。
真「ご飯食べようか」
春「近くに良いお店があるんだよ」
屋根裏「二人はどう?大学?」
真「ちゃんと行ってるよ」
春「私は会社の方もあるから、そんなに」
真「後で取りやすい科目教えてあげるね」
春「でも一年間寂しかったなぁ、屋根裏ゴミくんと居られなくて」
真「私も…」
屋根裏「これからは会えるさ」
春「質問なんだけど…これからの事とか考えている?」
屋根裏「ん?」
真「将来の事とか…」
屋根裏「とりあえず、大学を卒業してから考える」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:47:38.10 ID:m1s8vg8N0
屋根裏「と言っても前歴持ちだからあんまり上手くいかないかも…」
春「そうなんだ、なら家に来てよ」
真「!?」
春「屋根裏くんならうちを立て直してくれると思うの」
真「あっ、お姉ちゃん人手が足らないって言っていたよ」
真「屋根裏くん、手伝ってくれない?」
屋根裏「えっ?」
春・真「「どう?」」
>真と春に促されるように二人の職場を手伝うようになった。
春「そうなんだ、なら家に来てよ」
真「!?」
春「屋根裏くんならうちを立て直してくれると思うの」
真「あっ、お姉ちゃん人手が足らないって言っていたよ」
真「屋根裏くん、手伝ってくれない?」
屋根裏「えっ?」
春・真「「どう?」」
>真と春に促されるように二人の職場を手伝うようになった。
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:52:25.95 ID:m1s8vg8N0
5月__。
俺は春からオクムラフーズでバイトをするようになった時給も高いし、一人暮らしでなにかと入用だからちょうどよかった。
任された仕事は春の秘書だった。春の社内スケジュールと大学の講座のやりとりなどを管理・調整するという仕事だった。
春のスケジュールはぱっつんぱっつんで、もう休みの余裕が無い状態だった。
そこで俺は余り春の必要ない会議や仕事を他の執行役員に割り振り、どうしても必要な部分は報告書を書かせ要点をまとめて俺が報告させた。
大学も春の講義を取り、レポートや提出物についてアドバイスをした。
こうして軒並みに楽になった春は週一回俺とデートできるようになった。
春「ふふ、やっぱり屋根裏くん雇ってよかった」
今日春に自宅に呼ばれて、シェフを呼び夕飯を食べた。
屋根裏「ん?」
春「こうやって私の事分かってくれる人がちゃんと私の管理してくれて嬉しい」
屋根裏「まぁね、俺が一番春のこと分かっているからね」
俺は春からオクムラフーズでバイトをするようになった時給も高いし、一人暮らしでなにかと入用だからちょうどよかった。
任された仕事は春の秘書だった。春の社内スケジュールと大学の講座のやりとりなどを管理・調整するという仕事だった。
春のスケジュールはぱっつんぱっつんで、もう休みの余裕が無い状態だった。
そこで俺は余り春の必要ない会議や仕事を他の執行役員に割り振り、どうしても必要な部分は報告書を書かせ要点をまとめて俺が報告させた。
大学も春の講義を取り、レポートや提出物についてアドバイスをした。
こうして軒並みに楽になった春は週一回俺とデートできるようになった。
春「ふふ、やっぱり屋根裏くん雇ってよかった」
今日春に自宅に呼ばれて、シェフを呼び夕飯を食べた。
屋根裏「ん?」
春「こうやって私の事分かってくれる人がちゃんと私の管理してくれて嬉しい」
屋根裏「まぁね、俺が一番春のこと分かっているからね」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:53:59.37 ID:m1s8vg8N0
春「もう…」
春「ところで今日いいよね…」
春は食後のワインを飲むと、俺の手を握った。
酔ったのか、顔が赤面していた。
屋根裏「ああ、大丈夫」
俺は春の手を引き寝室へと向かった。もう何度も春の寝室で事を結んだので場所は分かっていた。
春は部屋に入るとキスをしてきた。酷く愛に餓えたキスだった。
葡萄の味がし、強い力で離そうとしなかった。
春「んっ…んんっ…」
春は一人で大人びているが、実際まだまだ甘えたり無いのだろう。
しかも俺は年下でかっこつけたいのだろう、でも本質的に彼女は頼りたいのだ。それが爆発したようだった。
春「ん…、んちゅ…」
俺は春を離して、お姫様だっこをしてベッドに運ぶ。
春「あっ!」
そのまま春を押し倒して、彼女の服を脱がした。
温厚な彼女に似合わない黒の下着だった。
春「どう…かなぁ…?ちょっと冒険してみたの」
屋根裏「いいよ」
そのまま胸に触った。
春「ところで今日いいよね…」
春は食後のワインを飲むと、俺の手を握った。
酔ったのか、顔が赤面していた。
屋根裏「ああ、大丈夫」
俺は春の手を引き寝室へと向かった。もう何度も春の寝室で事を結んだので場所は分かっていた。
春は部屋に入るとキスをしてきた。酷く愛に餓えたキスだった。
葡萄の味がし、強い力で離そうとしなかった。
春「んっ…んんっ…」
春は一人で大人びているが、実際まだまだ甘えたり無いのだろう。
しかも俺は年下でかっこつけたいのだろう、でも本質的に彼女は頼りたいのだ。それが爆発したようだった。
春「ん…、んちゅ…」
俺は春を離して、お姫様だっこをしてベッドに運ぶ。
春「あっ!」
そのまま春を押し倒して、彼女の服を脱がした。
温厚な彼女に似合わない黒の下着だった。
春「どう…かなぁ…?ちょっと冒険してみたの」
屋根裏「いいよ」
そのまま胸に触った。
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:56:01.99 ID:m1s8vg8N0
春「んっ…あっ…んん」
見た目より豊満な肉体に杏とは違う魅力を感じた。
俺の陰茎は既に興奮の絶頂だった。
そのまま陰茎を春の体内に入れた。
春「んっ…ああ…」
春は俺の陰茎に敏感に反応して、体を歪ませる。
俺はそんな春の膣を強く、動かした。
春の膣に動いていると興奮してきて、射精した。
春「あっ!ああああ!」
敏感になった膣が反応して、紅潮の表情を浮かべる。
俺の陰茎も奥まで動き、精子が奥までたどり着いた。
春「あっ…はっ…んっ…」
屋根裏「ふぅ…」
春「屋根裏…くん」
屋根裏「大丈夫…」
春「うん、ありがとう…、頼られてくれて」
春「今度は私が頼る方になるから」
見た目より豊満な肉体に杏とは違う魅力を感じた。
俺の陰茎は既に興奮の絶頂だった。
そのまま陰茎を春の体内に入れた。
春「んっ…ああ…」
春は俺の陰茎に敏感に反応して、体を歪ませる。
俺はそんな春の膣を強く、動かした。
春の膣に動いていると興奮してきて、射精した。
春「あっ!ああああ!」
敏感になった膣が反応して、紅潮の表情を浮かべる。
俺の陰茎も奥まで動き、精子が奥までたどり着いた。
春「あっ…はっ…んっ…」
屋根裏「ふぅ…」
春「屋根裏…くん」
屋根裏「大丈夫…」
春「うん、ありがとう…、頼られてくれて」
春「今度は私が頼る方になるから」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:56:58.94 ID:m1s8vg8N0
春はキスしてきた。
>春と長い時間過ごした。
>春と長い時間過ごした。
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:58:10.16 ID:m1s8vg8N0
大学一年生の夏__。
真から冴の事務所の手伝いを始めた。
時給もそこそこだったが、断りきれず仕方なくはじめた。
まあ弁護士を味方に付けてれば後々と便利だろう。
真も手伝っていて、受付、電話応対、書類整理など簡単な仕事を初めてた。
俺も冴の仕事の資料作成や調査等を手伝った。
仕事を初めてしばらく経ち、真と一緒に帰る機会があった。
真「お疲れ様、屋根裏ゴミ」
屋根裏「お疲れ様」
真「どう仕事慣れてきた?」
屋根裏「まぁね、初めは無理矢理だったけど中々やりがいのある仕事だ」
真「そう、良かった」
屋根裏「ただやっぱり大変だ、大学の事もあるし」
真「うーん、そうなの?課題の事なら私も手伝うけど…?」
屋根裏「いや…こっちがいい」
俺はそのまま事務所のソファーに彼女を押し倒した。
真「ひゃっ!」
真から冴の事務所の手伝いを始めた。
時給もそこそこだったが、断りきれず仕方なくはじめた。
まあ弁護士を味方に付けてれば後々と便利だろう。
真も手伝っていて、受付、電話応対、書類整理など簡単な仕事を初めてた。
俺も冴の仕事の資料作成や調査等を手伝った。
仕事を初めてしばらく経ち、真と一緒に帰る機会があった。
真「お疲れ様、屋根裏ゴミ」
屋根裏「お疲れ様」
真「どう仕事慣れてきた?」
屋根裏「まぁね、初めは無理矢理だったけど中々やりがいのある仕事だ」
真「そう、良かった」
屋根裏「ただやっぱり大変だ、大学の事もあるし」
真「うーん、そうなの?課題の事なら私も手伝うけど…?」
屋根裏「いや…こっちがいい」
俺はそのまま事務所のソファーに彼女を押し倒した。
真「ひゃっ!」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 20:59:22.34 ID:m1s8vg8N0
真をソファーに寝かすと、俺はそのまま目をつぶり、真の口をふさいだ。
真「…!」
口を合わせて、ゆっくりと彼女の感触を味わうように舌が触れる。
屋根裏(柔らかい…)
真「…」///
俺が肩を抱きしめると、怖がっていた真がキスするうちに段々とに力を抜いていくのが分かった。
俺は次の舌を入れる。
屋根裏(真の口は小さいな…) 。
二人の唾液が行き来し、十分に混ざり合うと僕は彼女の服に手をかける。
俺は真の服を脱がした。その中には彼女らしい清純な白色の下着が顔を見せた。
真「…!」
口を合わせて、ゆっくりと彼女の感触を味わうように舌が触れる。
屋根裏(柔らかい…)
真「…」///
俺が肩を抱きしめると、怖がっていた真がキスするうちに段々とに力を抜いていくのが分かった。
俺は次の舌を入れる。
屋根裏(真の口は小さいな…) 。
二人の唾液が行き来し、十分に混ざり合うと僕は彼女の服に手をかける。
俺は真の服を脱がした。その中には彼女らしい清純な白色の下着が顔を見せた。
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:00:01.71 ID:m1s8vg8N0
真「もっと良いやつ着てくれば良かった///」
屋根裏「大丈夫、可愛い」
真「くっ…」///
俺はブラジャーに手をかけ、外すと真は腕で胸を隠してしまった。
屋根裏「隠さないで」
真「嫌よ…小さいもん」
屋根裏「その方が好きだ」
真「馬鹿」
ブラをとってもまだ隠そうとする真に無理矢理手を掴み、どかした。
すると彼女の美しく均等のとれた胸と、小さなイチゴのような乳首が露呈した。
真「あっ…」俺はその胸に触った。
屋根裏「柔らかい…羽毛みたい」
真「……うっ」
屋根裏「綺麗だ」
真「ば、馬鹿…」
俺は真を持ち上げて胸部を顔に近づけた。
屋根裏「大丈夫、可愛い」
真「くっ…」///
俺はブラジャーに手をかけ、外すと真は腕で胸を隠してしまった。
屋根裏「隠さないで」
真「嫌よ…小さいもん」
屋根裏「その方が好きだ」
真「馬鹿」
ブラをとってもまだ隠そうとする真に無理矢理手を掴み、どかした。
すると彼女の美しく均等のとれた胸と、小さなイチゴのような乳首が露呈した。
真「あっ…」俺はその胸に触った。
屋根裏「柔らかい…羽毛みたい」
真「……うっ」
屋根裏「綺麗だ」
真「ば、馬鹿…」
俺は真を持ち上げて胸部を顔に近づけた。
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:01:49.49 ID:m1s8vg8N0
屋根裏「ん…」
真「なっ…」
屋根裏(甘い…)
俺は彼女の細い腰を抱きながら支え、乳首を舐め始めた。
不思議と甘い果実のような味がした。
真「…」
真「まるで幼子ね…そんなに吸い付いて」
真「母乳も出ないのに…」
俺は真の下半身に触れる、真の性器はもう濡れていた。
俺は再び真を寝かし、彼女の下半身を上げ、自分のペニスを彼女の性器に合わせる
真「うっ…固い…」
そうして勢いよく彼女の中に挿入する
真「んっ…!」
真は驚いたように、身を震わせた。
何度もしているとはいえ、まだまだ性交に慣れていない。
屋根裏「大丈夫?」
真「だい…じょうぶ」
真「なっ…」
屋根裏(甘い…)
俺は彼女の細い腰を抱きながら支え、乳首を舐め始めた。
不思議と甘い果実のような味がした。
真「…」
真「まるで幼子ね…そんなに吸い付いて」
真「母乳も出ないのに…」
俺は真の下半身に触れる、真の性器はもう濡れていた。
俺は再び真を寝かし、彼女の下半身を上げ、自分のペニスを彼女の性器に合わせる
真「うっ…固い…」
そうして勢いよく彼女の中に挿入する
真「んっ…!」
真は驚いたように、身を震わせた。
何度もしているとはいえ、まだまだ性交に慣れていない。
屋根裏「大丈夫?」
真「だい…じょうぶ」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:02:28.98 ID:m1s8vg8N0
俺はゆっくりと自分の体を倒し、自然に奥まで届いた。 彼女の顔が近づき、ゆっくりとキスをした。
二人の口内の唾液が混ざり合い、舌を重ねあう濃厚な物であった。
屋根裏(真の表情が柔らかくなった…)
屋根裏「落ち着いた…?」
真「んっ…ああっ…、平気…」
真「動いて良いから…」
俺は彼女の手を掴み、ピストン運動を始めた。
彼女の吐息やあえぎ声が運動の度に部屋の中へ響き、俺を興奮させた。
そして彼女の膣に刺激されたペニスが欲望を開放した。
屋根裏「んっ!」
真「あっ!ああ!」
ペニスの痙攣が終わると、体力が尽き俺は真の胸に倒れた。そうすると真が優しく抱きしめてくれた。
真「疲れたの?あなたは体力あるでしょう」
屋根裏「温かい…」 俺達はしばらく体温を共存した。
真「中に出したね…」
屋根裏「うん…」
真「えっーと、平気だけど…」
真「責任は取って貰うからね…お姉ちゃんに報告しようね」///
二人の口内の唾液が混ざり合い、舌を重ねあう濃厚な物であった。
屋根裏(真の表情が柔らかくなった…)
屋根裏「落ち着いた…?」
真「んっ…ああっ…、平気…」
真「動いて良いから…」
俺は彼女の手を掴み、ピストン運動を始めた。
彼女の吐息やあえぎ声が運動の度に部屋の中へ響き、俺を興奮させた。
そして彼女の膣に刺激されたペニスが欲望を開放した。
屋根裏「んっ!」
真「あっ!ああ!」
ペニスの痙攣が終わると、体力が尽き俺は真の胸に倒れた。そうすると真が優しく抱きしめてくれた。
真「疲れたの?あなたは体力あるでしょう」
屋根裏「温かい…」 俺達はしばらく体温を共存した。
真「中に出したね…」
屋根裏「うん…」
真「えっーと、平気だけど…」
真「責任は取って貰うからね…お姉ちゃんに報告しようね」///
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:03:53.53 ID:m1s8vg8N0
大学生一年生の秋__。
東郷は高校に行かずプロに専念することになった。
数ヶ月が経ち、女流で賞を貰うほどの実力を身につけた。
俺はお祝いがしたいと呼び寄せた。
東郷「今日はありがとうございます」
屋根裏「一二三が認められて俺も嬉しいよ」
東郷「本当に私も認められて良かったです過去の汚名も返上できました」
屋根裏「うん、本当に良かった」
東郷「これも頑張ったんですよ、毎日将棋漬けで遊びも…娯楽も全部絶ちました」
屋根裏「…」
東郷「でも一番あなたが…辛かったです」
東郷は高校に行かずプロに専念することになった。
数ヶ月が経ち、女流で賞を貰うほどの実力を身につけた。
俺はお祝いがしたいと呼び寄せた。
東郷「今日はありがとうございます」
屋根裏「一二三が認められて俺も嬉しいよ」
東郷「本当に私も認められて良かったです過去の汚名も返上できました」
屋根裏「うん、本当に良かった」
東郷「これも頑張ったんですよ、毎日将棋漬けで遊びも…娯楽も全部絶ちました」
屋根裏「…」
東郷「でも一番あなたが…辛かったです」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:04:32.73 ID:m1s8vg8N0
東郷「屋根裏さんと離れたのが一番辛かったです」
屋根裏「俺もだよ」
そう言って手をつないだ。
東郷「…」
そうすると東郷は目を閉じて俺に口付けをした。
屋根裏「ん」
俺は東郷の舌を味わい、混ざり合った。
十分に口内で味わった後に一二三をベッドに押し倒した。
東郷の黒いスーツを脱がし、下着姿にした。一二三の下着は白色だった。
ブラの紐に指をかけ、ずらすと綺麗なピンク色の乳房が現れた。 この暗い部屋で輝く一輪の花のようだった。
俺は口を胸に近づけ、乳首を舐める。
まるで童女が飴を舐めるようにゆっくりとつばを乳首につける。
東郷「…とても恥ずかしい物です」///
屋根裏「俺もだよ」
そう言って手をつないだ。
東郷「…」
そうすると東郷は目を閉じて俺に口付けをした。
屋根裏「ん」
俺は東郷の舌を味わい、混ざり合った。
十分に口内で味わった後に一二三をベッドに押し倒した。
東郷の黒いスーツを脱がし、下着姿にした。一二三の下着は白色だった。
ブラの紐に指をかけ、ずらすと綺麗なピンク色の乳房が現れた。 この暗い部屋で輝く一輪の花のようだった。
俺は口を胸に近づけ、乳首を舐める。
まるで童女が飴を舐めるようにゆっくりとつばを乳首につける。
東郷「…とても恥ずかしい物です」///
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:05:52.29 ID:m1s8vg8N0
屋根裏(一二三の顔がほんのり光悦している…)
屋根裏(いつもの冷静な彼女とは違い、可愛い…)
舐め続ける内に乳首が突起し始めたので、俺は甘く噛む。
東郷「あっ…」 刺激に反応して、一二三は声が出る。 一二三の顔を見るとさっきよりも顔が紅潮していた。
屋根裏「下もいいか…」
東郷「…」
一二三は無言でうなずき、そのまま下着を脱いだ。一二三を生まれたままの姿にする。
俺は彼女との密着状態を一時的に止めて、彼女に馬乗りの体勢を取らせる。
東郷の体をじっくりと見た。
白い肌に滑らかなボディライン膨らんだ胸どれも美しかった。
屋根裏「綺麗だ…」
そうつぶやいた。彼女の裸体は人形のように美しかった。
東郷「…」
一二三は冷静さを保とうとするが顔は紅潮していた。
俺は陰茎を取り出し、彼女の腰を浮かせて、女性器を近くに寄せる。
そうして挿入を始める。
東郷「ん…あっ…」
敏感な膣のようで、ペニスが動くたびに彼女は声を上げる。
東郷「屋根裏ゴミさんのは…標準でしょうか?」
屋根裏(いつもの冷静な彼女とは違い、可愛い…)
舐め続ける内に乳首が突起し始めたので、俺は甘く噛む。
東郷「あっ…」 刺激に反応して、一二三は声が出る。 一二三の顔を見るとさっきよりも顔が紅潮していた。
屋根裏「下もいいか…」
東郷「…」
一二三は無言でうなずき、そのまま下着を脱いだ。一二三を生まれたままの姿にする。
俺は彼女との密着状態を一時的に止めて、彼女に馬乗りの体勢を取らせる。
東郷の体をじっくりと見た。
白い肌に滑らかなボディライン膨らんだ胸どれも美しかった。
屋根裏「綺麗だ…」
そうつぶやいた。彼女の裸体は人形のように美しかった。
東郷「…」
一二三は冷静さを保とうとするが顔は紅潮していた。
俺は陰茎を取り出し、彼女の腰を浮かせて、女性器を近くに寄せる。
そうして挿入を始める。
東郷「ん…あっ…」
敏感な膣のようで、ペニスが動くたびに彼女は声を上げる。
東郷「屋根裏ゴミさんのは…標準でしょうか?」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:07:06.23 ID:m1s8vg8N0
屋根裏「うん…」
東郷「はあ…」
屋根裏「来て…」
俺は彼女の腕を絡ませ、キスを求めた。
屋根裏(目を閉じている彼女も綺麗だな…)
軽くつつき、息を吸い、口を舐め合い 最後は息が詰まるほど長い物だった。
東郷「うふ…んっ…」
東郷「屋根裏ゴミさん…」
屋根裏「ん?」
東郷「もう屋根裏ゴミさんが遠くに行く事はありませんか…?」
屋根裏「…」
屋根裏「分からない、これからも自分は遠くに行くかもしれない」
東郷「……それは仕方ないことなんですね」
屋根裏「…ああ、我慢できないと思う…」
東郷「分かりましたそれがあなたですから…ならお願いします、私に証を下さい」
屋根裏「…うん」
俺と一二三は両手を合わせた
東郷「あなたの目は引き込まれます…」
東郷「はあ…」
屋根裏「来て…」
俺は彼女の腕を絡ませ、キスを求めた。
屋根裏(目を閉じている彼女も綺麗だな…)
軽くつつき、息を吸い、口を舐め合い 最後は息が詰まるほど長い物だった。
東郷「うふ…んっ…」
東郷「屋根裏ゴミさん…」
屋根裏「ん?」
東郷「もう屋根裏ゴミさんが遠くに行く事はありませんか…?」
屋根裏「…」
屋根裏「分からない、これからも自分は遠くに行くかもしれない」
東郷「……それは仕方ないことなんですね」
屋根裏「…ああ、我慢できないと思う…」
東郷「分かりましたそれがあなたですから…ならお願いします、私に証を下さい」
屋根裏「…うん」
俺と一二三は両手を合わせた
東郷「あなたの目は引き込まれます…」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:09:14.55 ID:m1s8vg8N0
俺は彼女の奥まで到達したペニスを動かし始める。腰を動かし一二三の奥を刺激する。
東郷「そのような振る舞いは止めて下さい…」///
屋根裏(照れている?)
俺は腰を動かし始める。 二人の汗が飛び、流れる。
東郷「もう…熱いです、熱い!」
屋根裏(一二三の肌いつもよりも白いな)
俺は気が付いたら一二三の胸に触れていた。
東郷「んっ!」
東郷「私に触れたいですか…どうぞ」
屋根裏「柔らかい…」
東郷「!?」
東郷「男の人が胸を好きだと認識していますが……」
東郷「そのような振る舞いは止めて下さい…」///
屋根裏(照れている?)
俺は腰を動かし始める。 二人の汗が飛び、流れる。
東郷「もう…熱いです、熱い!」
屋根裏(一二三の肌いつもよりも白いな)
俺は気が付いたら一二三の胸に触れていた。
東郷「んっ!」
東郷「私に触れたいですか…どうぞ」
屋根裏「柔らかい…」
東郷「!?」
東郷「男の人が胸を好きだと認識していますが……」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:11:09.48 ID:m1s8vg8N0
屋根裏「え?」
東郷「私の胸に触れてから、…圧迫しています」
屋根裏「…悪い」
東郷「いえ…続けてください」
俺は彼女の乳房をさわり、アイスを食べるように舐め始めた。
屋根裏(甘い…)
東郷「んっ…っ!んっ!」
屋根裏「一二三…可愛い」
そうしてペニスへの感触から絶頂を迎えようとしていた。
屋根裏「で、る…!」
東郷「んっ!あっ!」
東郷「お願いします…そのままで…」
東郷「私の胸に触れてから、…圧迫しています」
屋根裏「…悪い」
東郷「いえ…続けてください」
俺は彼女の乳房をさわり、アイスを食べるように舐め始めた。
屋根裏(甘い…)
東郷「んっ…っ!んっ!」
屋根裏「一二三…可愛い」
そうしてペニスへの感触から絶頂を迎えようとしていた。
屋根裏「で、る…!」
東郷「んっ!あっ!」
東郷「お願いします…そのままで…」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:11:56.90 ID:m1s8vg8N0
屋根裏「ん…」
ペニスの痙攣と同時に、俺は一二三の中で射精した。
まるで津波のような精子が彼女の下腹部を満たした。
東郷「熱い…です…すごく」
屋根裏「凄い……」
二人とも絶頂に達したのか、二人で横になった。
東郷「屋根裏ゴミさん」
屋根裏「ん?」
東郷「ありがとうございます、あなたとの繋がり…ちゃんと分かりました」
屋根裏「ああ…いつも一緒だ」
東郷「…はい」
>俺は東郷の手を強く握った。
ペニスの痙攣と同時に、俺は一二三の中で射精した。
まるで津波のような精子が彼女の下腹部を満たした。
東郷「熱い…です…すごく」
屋根裏「凄い……」
二人とも絶頂に達したのか、二人で横になった。
東郷「屋根裏ゴミさん」
屋根裏「ん?」
東郷「ありがとうございます、あなたとの繋がり…ちゃんと分かりました」
屋根裏「ああ…いつも一緒だ」
東郷「…はい」
>俺は東郷の手を強く握った。
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:13:49.36 ID:m1s8vg8N0
大学二年生の春__。
双葉が大学生になった地頭はやはりいいのか楽々と大学に推薦入学した。
なんでも都心から離れた理系で有名な大学に通うことになったらしい。
双葉「入学祝いしてくれ」
と言われたので双葉の部屋にお菓子やジュースを持ち込み慎ましい入学祝いを行った。
双葉「これから毎日遊べるな」
双葉は周りの人間と違い一人だけ受験勉強していたので、またルブランに下宿を始めても余り会わなかった。
なんでも俺に会うと自堕落になるからだそうだ。
双葉「えへへ、もう遊びまくるからな」
屋根裏「…」
屋根裏「いや、…えい」
俺は双葉の胸を触る 。小さいサイズながら小降りな山は男を奮い立たせるのに十分だった。
双葉「え?きゃあ!」
屋根裏「少し…大きくなった?」」
双葉「や、やめろ~」///
双葉は手を掴み拒む。
双葉が大学生になった地頭はやはりいいのか楽々と大学に推薦入学した。
なんでも都心から離れた理系で有名な大学に通うことになったらしい。
双葉「入学祝いしてくれ」
と言われたので双葉の部屋にお菓子やジュースを持ち込み慎ましい入学祝いを行った。
双葉「これから毎日遊べるな」
双葉は周りの人間と違い一人だけ受験勉強していたので、またルブランに下宿を始めても余り会わなかった。
なんでも俺に会うと自堕落になるからだそうだ。
双葉「えへへ、もう遊びまくるからな」
屋根裏「…」
屋根裏「いや、…えい」
俺は双葉の胸を触る 。小さいサイズながら小降りな山は男を奮い立たせるのに十分だった。
双葉「え?きゃあ!」
屋根裏「少し…大きくなった?」」
双葉「や、やめろ~」///
双葉は手を掴み拒む。
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:14:51.08 ID:m1s8vg8N0
双葉「か、カレシでも順序があるだろ…」
屋根裏「甘いな」
俺はそのまま双葉を担ぎ込む
双葉「ひゃっ!」
双葉をそのままベッドに押し倒す。
双葉「…や、屋根裏」
屋根裏「2年待った」
双葉「!?」
屋根裏「もう待てない」
双葉「わ、分かった」
双葉は覚悟を決めた。
屋根裏「消すから」
さすがに赤面の双葉をそのまま犯すのは気が引けて、電気を消す。
ぱちっ、スイッチの音がして双葉が寝ている横に俺が寝る。
屋根裏「甘いな」
俺はそのまま双葉を担ぎ込む
双葉「ひゃっ!」
双葉をそのままベッドに押し倒す。
双葉「…や、屋根裏」
屋根裏「2年待った」
双葉「!?」
屋根裏「もう待てない」
双葉「わ、分かった」
双葉は覚悟を決めた。
屋根裏「消すから」
さすがに赤面の双葉をそのまま犯すのは気が引けて、電気を消す。
ぱちっ、スイッチの音がして双葉が寝ている横に俺が寝る。
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:15:33.10 ID:m1s8vg8N0
俺は双葉のTシャツを脱がした。中には黒いスポーツブラジャーが出てきた。
双葉「は、恥ずかしい」///
屋根裏「大丈夫、可愛い」
俺は自分の陰茎を外に出し双葉に握らせた
双葉「あっ…」
屋根裏「手…冷たいな」
双葉「すげぇ…固いぞ…屋根裏ゴミ」
屋根裏「ああ、興奮している」
双葉「へ、へぇ~」
俺はブラを脱がすと、双葉の乳輪が見えた。
小粒でピンク色の花のような乳房だった。
双葉「ん…ん」 ///
双葉「は、恥ずかしい」///
屋根裏「大丈夫、可愛い」
俺は自分の陰茎を外に出し双葉に握らせた
双葉「あっ…」
屋根裏「手…冷たいな」
双葉「すげぇ…固いぞ…屋根裏ゴミ」
屋根裏「ああ、興奮している」
双葉「へ、へぇ~」
俺はブラを脱がすと、双葉の乳輪が見えた。
小粒でピンク色の花のような乳房だった。
双葉「ん…ん」 ///
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:18:48.13 ID:m1s8vg8N0
俺は双葉の乳首を舐めた。 まるで飴を舐めるように夢中で舐めた。
双葉「あっ!…んん…あっ!」
双葉は舌の行動一つ一つに敏感に反応した。
乳首を舐めながら、双葉と目が合い一旦乳首から口を離した。
屋根裏「旨いぞ…」
双葉「か、感想とか…いらない…」
俺は双葉の下半身を触る。 双葉は十分に濡れていた。
双葉の短パンと下着を脱がし、全裸を状態して俺は準備を終わらす。
屋根裏「行くぞ」
双葉「あ…うん」
俺はペニスを双葉の膣に入れた
双葉「あっ、大きい、痛い…」
他の女とは寝たが双葉だけは寝なかった。惣治郎との約束もあるし、高校生だから。
だからこの瞬間で処女を失った。
双葉は小柄だけに膣も小柄で俺の陰茎に狭かったが、その分締め付けもよかった。
早いうちに最深部に到着したので早速動くことに決めた。
双葉「あっ!…んん…あっ!」
双葉は舌の行動一つ一つに敏感に反応した。
乳首を舐めながら、双葉と目が合い一旦乳首から口を離した。
屋根裏「旨いぞ…」
双葉「か、感想とか…いらない…」
俺は双葉の下半身を触る。 双葉は十分に濡れていた。
双葉の短パンと下着を脱がし、全裸を状態して俺は準備を終わらす。
屋根裏「行くぞ」
双葉「あ…うん」
俺はペニスを双葉の膣に入れた
双葉「あっ、大きい、痛い…」
他の女とは寝たが双葉だけは寝なかった。惣治郎との約束もあるし、高校生だから。
だからこの瞬間で処女を失った。
双葉は小柄だけに膣も小柄で俺の陰茎に狭かったが、その分締め付けもよかった。
早いうちに最深部に到着したので早速動くことに決めた。
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:19:51.79 ID:m1s8vg8N0
屋根裏「動くよ」
双葉「う、うん」
俺はその間双葉の手を握って、ピストン運動を始める。
興奮が高まり俺はキスしようと双葉を起き上がらせて、抱きしめる。
俺たち二人はこの状態でキスをした。
双葉「んっ!んっん!っ!」
そして俺は双葉の膣に刺激され、そのまま射精した。
どんどんと双葉の膣に精液が溢れた。
俺は全てを出すと、ゆっくりとペニスを抜き取る。
双葉「…あっ!」
双葉は俺のペニスの先に付いていた精液を確認した。
双葉「あっ…?ええ?出したのか…?」
屋根裏「うん…出たよ」
双葉「う…出来ちゃうよ…」
双葉は涙ぐむが俺は双葉の手を握る。
屋根裏「心配ない」
屋根裏「子供ができたら一緒に暮らそう」
双葉「え?…う、うん」///
>俺は双葉の部屋を後にして部屋に戻った。
双葉「う、うん」
俺はその間双葉の手を握って、ピストン運動を始める。
興奮が高まり俺はキスしようと双葉を起き上がらせて、抱きしめる。
俺たち二人はこの状態でキスをした。
双葉「んっ!んっん!っ!」
そして俺は双葉の膣に刺激され、そのまま射精した。
どんどんと双葉の膣に精液が溢れた。
俺は全てを出すと、ゆっくりとペニスを抜き取る。
双葉「…あっ!」
双葉は俺のペニスの先に付いていた精液を確認した。
双葉「あっ…?ええ?出したのか…?」
屋根裏「うん…出たよ」
双葉「う…出来ちゃうよ…」
双葉は涙ぐむが俺は双葉の手を握る。
屋根裏「心配ない」
屋根裏「子供ができたら一緒に暮らそう」
双葉「え?…う、うん」///
>俺は双葉の部屋を後にして部屋に戻った。
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:25:14.05 ID:m1s8vg8N0
大学二年生の夏__。
真に誘われて、家に泊まることになった。
冴も一緒だ。
二人と一緒に夕飯を作り、風呂を借りて真の部屋で寝た。
冴がいるから今日は真を抱かない。その代わりに真から妙な提案を受けた。
真「お姉ちゃん襲ってくれない?」
屋根裏「は?」
真「だってお姉ちゃん屋根裏ゴミのこと好きみたいだもん」
真「お姉ちゃんこの歳になるまで浮いた話一つ無くて、このままじゃ、おぼこまっしぐらだもん」
真「だから屋根裏ゴミが奪ってあげてよ」
屋根裏「うーん」
真「屋根裏ゴミはお姉ちゃんの事嫌い?」
屋根裏「大切な人だ」
屋根裏「俺と仲間を助けてくれた大事な人だ」
真「じゃあお願い、抱いてあげて」
真に誘われて、家に泊まることになった。
冴も一緒だ。
二人と一緒に夕飯を作り、風呂を借りて真の部屋で寝た。
冴がいるから今日は真を抱かない。その代わりに真から妙な提案を受けた。
真「お姉ちゃん襲ってくれない?」
屋根裏「は?」
真「だってお姉ちゃん屋根裏ゴミのこと好きみたいだもん」
真「お姉ちゃんこの歳になるまで浮いた話一つ無くて、このままじゃ、おぼこまっしぐらだもん」
真「だから屋根裏ゴミが奪ってあげてよ」
屋根裏「うーん」
真「屋根裏ゴミはお姉ちゃんの事嫌い?」
屋根裏「大切な人だ」
屋根裏「俺と仲間を助けてくれた大事な人だ」
真「じゃあお願い、抱いてあげて」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:26:01.24 ID:m1s8vg8N0
>こうなったらやるしかない。
俺は冴の寝室に忍び込む。
冴はいつもの仕事の忙しさから熟睡しているようだった。
冴「んっ…」
屋根裏「……」
寝ている時は勝気な印象は受けず、むしろ実際の歳より大分若く見えた。
そのギャップに興奮してきた。
屋根裏「冴さん……」
冴「っ……」
俺は軽いキスをした。 まるで眠り姫を起こすような優しいキスだった。
俺は冴の寝室に忍び込む。
冴はいつもの仕事の忙しさから熟睡しているようだった。
冴「んっ…」
屋根裏「……」
寝ている時は勝気な印象は受けず、むしろ実際の歳より大分若く見えた。
そのギャップに興奮してきた。
屋根裏「冴さん……」
冴「っ……」
俺は軽いキスをした。 まるで眠り姫を起こすような優しいキスだった。
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:26:50.75 ID:m1s8vg8N0
冴「んっ…」
冴「う…う…ん」
息苦しくなったのか、声を出る。
俺は髪を撫でながら服を脱がし始める。就寝時だからブラを取ってあった。
それなりに膨らんだ乳房に小粒の乳首だった。
俺はその乳房を触り始めた。
冴「んぁっ…、うぁっ…」
屋根裏(柔かい…)
屋根裏(でもそろそろ起きていいよな、結構眠りが深いんだな)
屋根裏「起きて貰うか……」
寝巻き用の短パンと下着をとり、冴を全裸にした。
性器に触れると、既に濡れていた。
屋根裏「えっちな夢でも見てのかな」
冴「う…う…ん」
息苦しくなったのか、声を出る。
俺は髪を撫でながら服を脱がし始める。就寝時だからブラを取ってあった。
それなりに膨らんだ乳房に小粒の乳首だった。
俺はその乳房を触り始めた。
冴「んぁっ…、うぁっ…」
屋根裏(柔かい…)
屋根裏(でもそろそろ起きていいよな、結構眠りが深いんだな)
屋根裏「起きて貰うか……」
寝巻き用の短パンと下着をとり、冴を全裸にした。
性器に触れると、既に濡れていた。
屋根裏「えっちな夢でも見てのかな」
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:28:29.23 ID:m1s8vg8N0
冴「ふぁっ…」
俺は膨張した陰茎を出して、そのまま冴の女性器に挿入した。
屋根裏「おっ……」
屋根裏(濡れているから、するりと入るな)
冴「ふぁっ…あぁっ…」
冴「んっ!」
冴がようやく起きた。
冴「な!な!何を…」
俺は驚いた冴にキスをした。
冴「んっ!」
口内に舌をゆっくりと触れて、ねっとりと濃厚なキスだった。
冴「んっ!…っ!」
俺はそのまま吸い付くようにキスをした。
冴「んはっ!」
一旦離した
俺は膨張した陰茎を出して、そのまま冴の女性器に挿入した。
屋根裏「おっ……」
屋根裏(濡れているから、するりと入るな)
冴「ふぁっ…あぁっ…」
冴「んっ!」
冴がようやく起きた。
冴「な!な!何を…」
俺は驚いた冴にキスをした。
冴「んっ!」
口内に舌をゆっくりと触れて、ねっとりと濃厚なキスだった。
冴「んっ!…っ!」
俺はそのまま吸い付くようにキスをした。
冴「んはっ!」
一旦離した
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:29:58.23 ID:m1s8vg8N0
冴「何しているの?」
屋根裏「夜這い」
冴「だ、駄目…あなたには真がいるでしょう」
屋根裏「問題ない、真に許可貰った」
冴「へ?」
冴「駄目…こんな事許されない…」
屋根裏「冴さんは俺の事好きなんでしょ」
冴「…!」
屋根裏「俺も冴さんが好きだ、なら問題無い」
冴「だ、駄目よ、駄目だから」
屋根裏「仕方ないな……」
俺は無視して、そのまま動いた
屋根裏「それなら、素直にしてあげますよ」
冴「あぅっ…、んんっ!!」ズプッ
屋根裏(もうグチョグチョだ)
冴「ひぁん、あぁっ、あぁっ、んっ、んあっ、んぁあっ」
屋根裏(ん?)
屋根裏「夜這い」
冴「だ、駄目…あなたには真がいるでしょう」
屋根裏「問題ない、真に許可貰った」
冴「へ?」
冴「駄目…こんな事許されない…」
屋根裏「冴さんは俺の事好きなんでしょ」
冴「…!」
屋根裏「俺も冴さんが好きだ、なら問題無い」
冴「だ、駄目よ、駄目だから」
屋根裏「仕方ないな……」
俺は無視して、そのまま動いた
屋根裏「それなら、素直にしてあげますよ」
冴「あぅっ…、んんっ!!」ズプッ
屋根裏(もうグチョグチョだ)
冴「ひぁん、あぁっ、あぁっ、んっ、んあっ、んぁあっ」
屋根裏(ん?)
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:31:43.87 ID:m1s8vg8N0
俺はシーツが赤くなっていることに気が付いた
屋根裏「 血? もしかして冴さん初めて……」
冴「うぁっ…、はじめて、…よっ…あぁん」
屋根裏(凄い締め付けがっ!)
冴「もう駄目ぇ…、んぅっ、あんっ、…」
屋根裏「俺もです…んっ」ヒ
俺は射精した。
冴の体内でびくんびくん、陰茎を揺らした。
痙攣が冴に伝わった。
冴「ぁっ…ぁあっ…中に…妊娠しちゃう」ビクッ
屋根裏「 血? もしかして冴さん初めて……」
冴「うぁっ…、はじめて、…よっ…あぁん」
屋根裏(凄い締め付けがっ!)
冴「もう駄目ぇ…、んぅっ、あんっ、…」
屋根裏「俺もです…んっ」ヒ
俺は射精した。
冴の体内でびくんびくん、陰茎を揺らした。
痙攣が冴に伝わった。
冴「ぁっ…ぁあっ…中に…妊娠しちゃう」ビクッ
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:32:26.28 ID:m1s8vg8N0
とある日
俺は夢を見た。
三年前に嫌というほど訪れたベルベットルームに再びいた。
そこにはイゴールは居なく、ラヴェンツァがただ一人立っていた。
ラヴェンツァ「お久しぶりです、マイトリックスター」
屋根裏「…」
ラヴェンツァ「再びあなたとあえて嬉しく思います」
屋根裏「俺もだ」
ラヴェンツァ「もう…あなたは」
俺は夢を見た。
三年前に嫌というほど訪れたベルベットルームに再びいた。
そこにはイゴールは居なく、ラヴェンツァがただ一人立っていた。
ラヴェンツァ「お久しぶりです、マイトリックスター」
屋根裏「…」
ラヴェンツァ「再びあなたとあえて嬉しく思います」
屋根裏「俺もだ」
ラヴェンツァ「もう…あなたは」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:34:39.01 ID:m1s8vg8N0
屋根裏「何のようだ?」
ラヴェンツァ「私はあなたの為に尽力したことを忘れましたか?」
ラヴェンツァ「その借りを返してもらいに着ました」
屋根裏「借り…?」
ラヴェンツァ「体で払ってもらいます」
屋根裏「」
ラヴェンツァ「私が会えないのにあなたは他の女の人と行為に結んで…」
ラヴェンツァ「私がどれだけあなたに会えないか苦しんでいるのに…」
屋根裏「俺も会いたかったぞ」
ラヴェンツァ「もう…」///
ラヴェンツァ「ではお願いします、お手引きを…」
ラヴェンツァは手を出してきた。照れている姿が愛しかった。
俺はそのまま手を掴み、引張りキスをした。
ラヴェンツァ「んっ」
小さな口から出る舌と俺の舌が絡み合う。
歳相応に甘えて来る舌の使い方だった。
ラヴェンツァ「んっ…っ」
小さな吐息が俺に当たる。その息使いが弱弱しく、俺に庇護欲が沸いた。
俺はラヴェンツァの下半身に触れた。細い脚に肉が少ない尻に未成熟の性器。
未完成を持った体だった。
ラヴェンツァ「んっ」
俺はからラヴェンツァの下着を手に取り、下へ脱がした。
ラヴェンツァ「私はあなたの為に尽力したことを忘れましたか?」
ラヴェンツァ「その借りを返してもらいに着ました」
屋根裏「借り…?」
ラヴェンツァ「体で払ってもらいます」
屋根裏「」
ラヴェンツァ「私が会えないのにあなたは他の女の人と行為に結んで…」
ラヴェンツァ「私がどれだけあなたに会えないか苦しんでいるのに…」
屋根裏「俺も会いたかったぞ」
ラヴェンツァ「もう…」///
ラヴェンツァ「ではお願いします、お手引きを…」
ラヴェンツァは手を出してきた。照れている姿が愛しかった。
俺はそのまま手を掴み、引張りキスをした。
ラヴェンツァ「んっ」
小さな口から出る舌と俺の舌が絡み合う。
歳相応に甘えて来る舌の使い方だった。
ラヴェンツァ「んっ…っ」
小さな吐息が俺に当たる。その息使いが弱弱しく、俺に庇護欲が沸いた。
俺はラヴェンツァの下半身に触れた。細い脚に肉が少ない尻に未成熟の性器。
未完成を持った体だった。
ラヴェンツァ「んっ」
俺はからラヴェンツァの下着を手に取り、下へ脱がした。
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:35:39.40 ID:m1s8vg8N0
下着は白色だった。
俺は彼女を傾けて、膝に乗せる。
俺はズボンのジッパーを下に下ろし、膨張したペニスを取り出した。
ラヴェンツァ「男性器を拝見するのは初めてですが、随分と不思議な形をしているのですね…」
俺はそのままのラヴェンツァの性器にペニスを押し付けた。
ラヴェンツァ 「あっ…!」
俺はラヴェンツァの小さな体に考慮してゆっくりと挿入を開始した。
屋根裏(きつい…、)
予想以上にきつかった。そりゃそうだラヴェンツァはどうみても10歳前後の体型、双葉などとは比べ物にならない。
ラヴェンツァ「…う」
ぽたぽた、と床に血が垂れていた。
屋根裏「大丈夫か…?」
ラヴェンツァ「こ、この程度の痛み…平気です」
屋根裏「優しくする」
ラヴェンツァ「…」
俺は再びペニスを奥に進ませた。
屋根裏(余り奥に行くと、可哀想だからここら辺で動くか)
屋根裏「行くぞ」
ラヴェンツァ「えっ?」
俺はピストン運動を始める。
俺は彼女を傾けて、膝に乗せる。
俺はズボンのジッパーを下に下ろし、膨張したペニスを取り出した。
ラヴェンツァ「男性器を拝見するのは初めてですが、随分と不思議な形をしているのですね…」
俺はそのままのラヴェンツァの性器にペニスを押し付けた。
ラヴェンツァ 「あっ…!」
俺はラヴェンツァの小さな体に考慮してゆっくりと挿入を開始した。
屋根裏(きつい…、)
予想以上にきつかった。そりゃそうだラヴェンツァはどうみても10歳前後の体型、双葉などとは比べ物にならない。
ラヴェンツァ「…う」
ぽたぽた、と床に血が垂れていた。
屋根裏「大丈夫か…?」
ラヴェンツァ「こ、この程度の痛み…平気です」
屋根裏「優しくする」
ラヴェンツァ「…」
俺は再びペニスを奥に進ませた。
屋根裏(余り奥に行くと、可哀想だからここら辺で動くか)
屋根裏「行くぞ」
ラヴェンツァ「えっ?」
俺はピストン運動を始める。
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:36:26.45 ID:m1s8vg8N0
ラヴェンツァ「痛!」
屋根裏「いい子だから我慢して…」
俺は彼女の膣にペニスを擦りつけ性器を刺激させる。
ラヴェンツァ「んっ!っあ!あっ!」
ラヴェンツァは口を閉じ、目をつぶり、俺の首筋に腕を絡ませて下腹部の痛みを感じていた。
俺は精神が高潮し、ペニスの刺激が満ち足りたことを確認すると
その勢いを発射した。
屋根裏「はっ…はっ」
ラヴェンツァ「はぁ…熱いです」
俺はペニスの痙攣を収まったのを確認し、彼女の膣からペニスを抜き取った
すると破瓜の血と精液が混ざりピンク色の液体がどぼどぼと床に落ちた。
ラヴェンツァ「受胎の喜びを教えていただきありがとうございます」」
屋根裏「え?」
ラヴェンツァ「私はこのような体ですが子供が作れるようになっています」
ラヴェンツァ「子供の名前はカロリーヌとジュスティーヌでよろしいでしょうか?」
屋根裏「いい子だから我慢して…」
俺は彼女の膣にペニスを擦りつけ性器を刺激させる。
ラヴェンツァ「んっ!っあ!あっ!」
ラヴェンツァは口を閉じ、目をつぶり、俺の首筋に腕を絡ませて下腹部の痛みを感じていた。
俺は精神が高潮し、ペニスの刺激が満ち足りたことを確認すると
その勢いを発射した。
屋根裏「はっ…はっ」
ラヴェンツァ「はぁ…熱いです」
俺はペニスの痙攣を収まったのを確認し、彼女の膣からペニスを抜き取った
すると破瓜の血と精液が混ざりピンク色の液体がどぼどぼと床に落ちた。
ラヴェンツァ「受胎の喜びを教えていただきありがとうございます」」
屋根裏「え?」
ラヴェンツァ「私はこのような体ですが子供が作れるようになっています」
ラヴェンツァ「子供の名前はカロリーヌとジュスティーヌでよろしいでしょうか?」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:37:03.97 ID:m1s8vg8N0
>杏がルブランにやって来た。
杏「今いい?」
屋根裏「ん?」
杏「出来たみたい」
屋根裏「え?」
杏「分かるでしょ、したんだから」
杏「私…君しかしてないもん」
屋根裏「そうか」
杏「産むけど…他の人も産んでいるんだからいいよね」
屋根裏「気づいていたのか」
杏「まあね」
杏「最初は怒ったけど君だもんどうしようもないよ」
杏「許してあげるから感謝してよ」
屋根裏「分かった…」
杏「他の人はもう産んでいるんだよね」
杏「私の子もちゃんと認知してよね」
屋根裏「ああ」
杏「今いい?」
屋根裏「ん?」
杏「出来たみたい」
屋根裏「え?」
杏「分かるでしょ、したんだから」
杏「私…君しかしてないもん」
屋根裏「そうか」
杏「産むけど…他の人も産んでいるんだからいいよね」
屋根裏「気づいていたのか」
杏「まあね」
杏「最初は怒ったけど君だもんどうしようもないよ」
杏「許してあげるから感謝してよ」
屋根裏「分かった…」
杏「他の人はもう産んでいるんだよね」
杏「私の子もちゃんと認知してよね」
屋根裏「ああ」
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:37:46.86 ID:m1s8vg8N0
>春がルブランにやってきた
春「こんにちわー」
屋根裏「うん?」
春「屋根裏くん、今日私どこに行っていたと思う?」
屋根裏「ん?」
春の腹が大きい。
春「産婦人科」
春「おめでただって、まぁあれだけすれば赤ちゃんできちゃうよね」
屋根裏「だろうな」
春「他の女の人は認知しているみたいだけど、私もしてくれよね」
屋根裏「ん?知っていたか」
春「うふふ、バレバレだけど?」
春「でも許してあげる、私年上だから」
屋根裏「そうか」
春「子供産んだら見に来てね」
春「こんにちわー」
屋根裏「うん?」
春「屋根裏くん、今日私どこに行っていたと思う?」
屋根裏「ん?」
春の腹が大きい。
春「産婦人科」
春「おめでただって、まぁあれだけすれば赤ちゃんできちゃうよね」
屋根裏「だろうな」
春「他の女の人は認知しているみたいだけど、私もしてくれよね」
屋根裏「ん?知っていたか」
春「うふふ、バレバレだけど?」
春「でも許してあげる、私年上だから」
屋根裏「そうか」
春「子供産んだら見に来てね」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:38:41.14 ID:m1s8vg8N0
>双葉がやってきた。
双葉「なー屋根裏ゴミ…」
屋根裏「ん?」
双葉「生理止まった。」
屋根裏「…!」
双葉「それで、妊娠検査薬使ったら陽性だった。」
双葉「産んで良いよな、赤ちゃん欲しいぞ」
双葉「ほかの女とは作ったんだからいいよな」
屋根裏「気が付いていたのか」
双葉「私の情報網舐めるなよ、ま!お前がモテるのは知っているからな」
双葉「見逃してやるけど…」
双葉「ただし私も大事にしろよ」
屋根裏「分かった」
双葉「なー屋根裏ゴミ…」
屋根裏「ん?」
双葉「生理止まった。」
屋根裏「…!」
双葉「それで、妊娠検査薬使ったら陽性だった。」
双葉「産んで良いよな、赤ちゃん欲しいぞ」
双葉「ほかの女とは作ったんだからいいよな」
屋根裏「気が付いていたのか」
双葉「私の情報網舐めるなよ、ま!お前がモテるのは知っているからな」
双葉「見逃してやるけど…」
双葉「ただし私も大事にしろよ」
屋根裏「分かった」
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:39:11.15 ID:m1s8vg8N0
>一二三がやってきた
東郷「お邪魔します」
屋根裏「ん?」
一二三は腹が膨らんでいた。
東郷「お腹目立ちますよね、出来たみたいです」
東郷「他の女性みたいに責任取ってもらいたいんですが…かまいませんよね」
屋根裏「知っていたか」
東郷「はい、大分前から」
東郷「でも私大丈夫です、あなたが離れないって信じていますから」
屋根裏「分かった」
東郷「ありがとうございます、産んだらまた来ますね」
屋根裏「ああ…」
東郷「お邪魔します」
屋根裏「ん?」
一二三は腹が膨らんでいた。
東郷「お腹目立ちますよね、出来たみたいです」
東郷「他の女性みたいに責任取ってもらいたいんですが…かまいませんよね」
屋根裏「知っていたか」
東郷「はい、大分前から」
東郷「でも私大丈夫です、あなたが離れないって信じていますから」
屋根裏「分かった」
東郷「ありがとうございます、産んだらまた来ますね」
屋根裏「ああ…」
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:39:49.90 ID:m1s8vg8N0
>真と冴が来た。
真「こんにちわー」
冴「こんにちわ」
屋根裏「ん?」
二人共腹が大きい。
真「姉妹そろって妊娠したみたい」
冴「避妊しなかったんだから気づいていたでしょ」
真「まあみんなと話し合ったけど…産んで良いわよね」
冴「あなたも女癖が悪いわね、あんなに手を出して隠し子までいて」
屋根裏「知っていたのか」
真「当然よ」
冴「ばれないと思ったの?」
真「あなたの事ぐらいお見通しなんだから他の女の子ともちゃんと話会うわ」
冴「まあその当たりは私がやるはただし条件が一つ」
冴「真と私の子供は認知して」
屋根裏「分かった」
真「こんにちわー」
冴「こんにちわ」
屋根裏「ん?」
二人共腹が大きい。
真「姉妹そろって妊娠したみたい」
冴「避妊しなかったんだから気づいていたでしょ」
真「まあみんなと話し合ったけど…産んで良いわよね」
冴「あなたも女癖が悪いわね、あんなに手を出して隠し子までいて」
屋根裏「知っていたのか」
真「当然よ」
冴「ばれないと思ったの?」
真「あなたの事ぐらいお見通しなんだから他の女の子ともちゃんと話会うわ」
冴「まあその当たりは私がやるはただし条件が一つ」
冴「真と私の子供は認知して」
屋根裏「分かった」
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:41:36.71 ID:m1s8vg8N0
こうして様々な女に手を出した俺は気が付くと女という女孕ませまくった。
だが俺はこの状況にも逃げる気は無かった。11人の女と子供を食わせていくという自身と野望がふつふつと沸いてきた。
ということで冒頭に戻る。
俺は卒業後惣治郎からルブランを継ぎ、店のコーヒーをオクムラフーズに提携することで利益をだした。
その後もオクムラフーズとはアドバイザーとして在籍することになった。
司法の勉強も初め、冴という先生も居て一発で司法試験に合格した。
大学卒業後は冴の事務所で勤めることになった。冴もヤメ検という知名度から手が多く手が回らなかった事もある。
また医療裁判も扱う為にいくつかの医療関係の資格を取った。
ついでにその事を一子に提供したら小遣い程度は貰った。
妙が再び新薬の研究の際に協力を要請されたので高校生の時は違う。今度は専門家的な指摘ができるようになった。
その新薬が特許を申請して、とりあえず当分困らない金額は貰った。
だが俺はこの状況にも逃げる気は無かった。11人の女と子供を食わせていくという自身と野望がふつふつと沸いてきた。
ということで冒頭に戻る。
俺は卒業後惣治郎からルブランを継ぎ、店のコーヒーをオクムラフーズに提携することで利益をだした。
その後もオクムラフーズとはアドバイザーとして在籍することになった。
司法の勉強も初め、冴という先生も居て一発で司法試験に合格した。
大学卒業後は冴の事務所で勤めることになった。冴もヤメ検という知名度から手が多く手が回らなかった事もある。
また医療裁判も扱う為にいくつかの医療関係の資格を取った。
ついでにその事を一子に提供したら小遣い程度は貰った。
妙が再び新薬の研究の際に協力を要請されたので高校生の時は違う。今度は専門家的な指摘ができるようになった。
その新薬が特許を申請して、とりあえず当分困らない金額は貰った。
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 21:42:18.39 ID:m1s8vg8N0
惣治郎「お前どんな手品使ったんだ」
屋根裏「別に何も」
惣治郎「何もしてない訳無いだろ、あんな女10人も囲んでおいて何も無いとか」
惣治郎「昭和の政治家かよ、全く」
屋根裏「…」
屋根裏「今度家を買う」
惣治郎「そこで住むのか?」
屋根裏「いやみんなの住所をそこに移して代わりばんこで使おうと思う」
屋根裏「内縁の妻、という関係に持っていくつもりだ」
屋根裏「そしてホテル代も浮く」
惣治郎「はぁ…なんだかなぁ、お前も枯れないな」
おわり
屋根裏「別に何も」
惣治郎「何もしてない訳無いだろ、あんな女10人も囲んでおいて何も無いとか」
惣治郎「昭和の政治家かよ、全く」
屋根裏「…」
屋根裏「今度家を買う」
惣治郎「そこで住むのか?」
屋根裏「いやみんなの住所をそこに移して代わりばんこで使おうと思う」
屋根裏「内縁の妻、という関係に持っていくつもりだ」
屋根裏「そしてホテル代も浮く」
惣治郎「はぁ…なんだかなぁ、お前も枯れないな」
おわり
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/26(日) 22:21:07.79 ID:T2zcQNuVo
乙
これはいい屋根裏ゴミ
これはいい屋根裏ゴミ
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/27(月) 01:10:09.71 ID:00Fjcy/K0
乙です。これはトリックスター。
でもひとついいかな?
モナ、何処いった?
でもひとついいかな?
モナ、何処いった?
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/27(月) 02:16:20.05 ID:UKqGXoOfo
乙乙
うーんこの屋根ゴミ
うーんこの屋根ゴミ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490526148/
Entry ⇒ 2017.04.18 | Category ⇒ ペルソナ5 | Comments (0)
【ペルソナ5】9股かけたけどやっぱりたった一人を決めていく【安価SS】
1: ◆86inwKqtElvs 2016/12/31(土) 08:43:20.07 ID:0P2HNrEC0
≪このSSはクリア後のネタバレが潜んでいます。ご了承の方のみお読みください≫
2/15
「しょうがねえなあ」
惣治郎の呆れた声が耳に痛い。というか身体全体が痛い。どうしてこうなった。
……いや理由はわかっている。チャットを誰にも返していなかった。9人の女性から誘いがあったのに。それを知ったら昨日一緒に過ごして慰めた一番の悪友は「裏切り者!」と罵って1人走っていくだろう。だけど正直、自分も誰か一人を選べなかった。だからこそ、返さなかったのではなく、返せなかったのだ。
といったところで怒り心頭に発していた女性陣に通じるわけもなく、ボロボロに叩きのめされた。特に怪盗団の女性メンバーはさすが暴力沙汰に慣れていた。杏や真はわかるけど、春は終始にこにこしていた。一番精神に来た。
というわけで、9人の女性陣の印象はダダ下がってしまった。
あと一か月で、自分はこの街を出て、実家に戻る。
残り一か月、何とか誤解を――誤解ではない、きちんと、一人を、決めなければならない。
今まであいまいな態度をとっていた自分に、ケリをつけるのだ。
【ペルソナ5】9股かけたけどやっぱりたった一人を決めていく【安価SS】
※好感度は現在、全員0の状態です。最大で10。最初に10になった人がたった一人の運命の恋人です。
最大にできなかった場合は全員とお別れになります。
※所持金は現在10万円あります。デート代やプレゼントを買いに行くという選択肢も出てくるかもしれません。その際の資金の目安として考えてください。足りない場合は相手に奢らせるという情けない姿をさらす羽目になったりします。相手によっては好感度が下がるかもしれませんのでお気を付け下さい。
※相手に対する答えが間違っていれば、好感度が減ることもあります。そのあたりは作者のさじ加減です。
※昼パートと夜パートに分かれています。デートのプランを考えるならば、相手のライフスタイルを考えましょう。
そのあたりはできるだけゲームに準じようと思っていますが記憶に頼るので適当になるかもしれません。
※作者はできるだけ原作に忠実になるよう真面目に考えます。
※更新はのんびりとしていきます。
《残り30日》
2/16 昼
まず、チャットでとりあえずもう一度謝ろう。話はそれからだ。
相手は……
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
安価>>5、番号で
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/31(土) 09:11:42.31 ID:BjzYlljQO
4
7: ◆86inwKqtElvs 2016/12/31(土) 09:23:26.51 ID:0P2HNrEC0
『春、昨日はすまなかった』
『誤解を与えて、ごめん』
返事がない。今は授業中で当然だが、昨日が昨日だけに怖い。
『春は心配してくれたのに、それを無視したのは本当に悪かった』
『何をされても、文句は言えない』
――――
ピロピロロン♪
『放課後、付き合ってほしい場所があるの』
『他に用事があるなら、そっちを優先させてもいいよ』
文章からは春が何を思っているのかよくわからない。
返事を保留して別の人にチャットを送ろうか?
それともこのまま春と約束するべきだろうか?
1、HOLD
2、春と約束する
>>8
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/31(土) 09:27:04.45 ID:BjzYlljQO
1
この春ちゃんは確実に怒ってますねぇ
この春ちゃんは確実に怒ってますねぇ
9: ◆86inwKqtElvs 2016/12/31(土) 09:32:17.10 ID:0P2HNrEC0
他の人たちにもきちんと説明するべきだろう
だけどもし約束が重なっては大変だから、今は次のチャットで止めておこう
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>13
だけどもし約束が重なっては大変だから、今は次のチャットで止めておこう
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>13
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/31(土) 10:44:19.63 ID:6l61rk6ro
1
14: ◆86inwKqtElvs 2016/12/31(土) 10:57:18.35 ID:0P2HNrEC0
『昨日はすまなかった』
ピロリロリン♪
『もういいよ』
『マスターからも説明してもらったし』
『竜司と一緒にいたんでしょ?』
『わざわざ付き合うことないのにね、君らしいけど』
『良かったら夜、ご飯食べない?』
夜なら春との約束を早めに切り上げれば行けるだろう
『わかった』
『じゃあいつものファミレスで』
――――――――――――
大体の感じはわかったでしょうか?
昼にチャットを最大二名まで送れます。
一名のみの場合は夜に追加イベントがあります。日をまたいで2ターン過ごすより、好感度をよりあげるチャンスです。
時折作者の気分で相手からの誘いもあると思われます。その場合は気を付けてください。
爆弾が送られる可能性があります。今日は大丈夫なはずです。
キャラごとの難易度は設定はするつもりはないのですが、千早に嘘は無意味とか、原作に準じた特殊能力がある人物に関しては受け応えに注意した方がいいかもしれません。個人的に武見先生は一旦怒らせると難しいタイプではないかとは思います。
難しそうなキャラには安易ですがプレゼントを用意しましょう。プレゼントは安価で決めたいと思います。
では今回は春と杏のエピソードを投下します。また夕方にでも。ではでは
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/31(土) 11:08:55.18 ID:LOTcMOLDO
了解
つまりあるヒロインと2回過ごして好感度上げるなら
「1日目昼、2日目夜」と過ごすより「1日目の昼と夜、1日まるまる」過ごした方が効果的ということだな?
つまりあるヒロインと2回過ごして好感度上げるなら
「1日目昼、2日目夜」と過ごすより「1日目の昼と夜、1日まるまる」過ごした方が効果的ということだな?
16: ◆86inwKqtElvs 2016/12/31(土) 11:21:56.97 ID:0P2HNrEC0
>>15
そうです
「1日目昼と2日目夜」だと最高でも☆(好感度を☆で表現していきます)2しか上がらないけど
「丸1日」だと☆3上がる可能性あるよという意味です。
ただ、時折爆弾投下します。爆弾というのは☆が減るイベントです。
☆MAXでも一気に☆7になる可能性があったりするかもしれません。修羅場とか修羅場とか修羅場とか。
爆弾は☆の数が多いほど落ちる可能性が高まるかもしれません。あくまで予定です。
好感度MAXにしても終わりにしない、はこういう感じで表現していこうかなと考えてみました。よければお付き合いください。
そうです
「1日目昼と2日目夜」だと最高でも☆(好感度を☆で表現していきます)2しか上がらないけど
「丸1日」だと☆3上がる可能性あるよという意味です。
ただ、時折爆弾投下します。爆弾というのは☆が減るイベントです。
☆MAXでも一気に☆7になる可能性があったりするかもしれません。修羅場とか修羅場とか修羅場とか。
爆弾は☆の数が多いほど落ちる可能性が高まるかもしれません。あくまで予定です。
好感度MAXにしても終わりにしない、はこういう感じで表現していこうかなと考えてみました。よければお付き合いください。
19: ◆86inwKqtElvs 2016/12/31(土) 17:11:35.19 ID:0P2HNrEC0
《浅草・スカイツリー》
春「やっぱり、ここは高いね。車も見えないよ」
春「東京って、世界って、こんなに広いんだね」
(春は浮かない顔をしている……)
春「昨日ね、君にその、酷いことしちゃったでしょう?」
春「だから、ちゃんと謝ろうと思って」
春「ごめんなさい」
1、そんなことないよ
2、何かあった?
>>21
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/31(土) 17:22:01.33 ID:fAvFBDpP0
1
22: ◆86inwKqtElvs 2016/12/31(土) 17:56:27.60 ID:0P2HNrEC0
春「そんなことない、か……」
春「…………」
春「君って、モテるんだね」
春「あ、疑ってるとかじゃなくてね!? 沢山の人を助けてきたんだなあって思って」
春「私も、その一人なんだなって、昨日帰ってから思ったの」
春「昨日いた女の人たち、みんな君のことが心配で、出所させるために頑張ってきたんだよね?」
春「私も、頑張っていたつもり……だったんだけど」
春「…………」
春「私ね、お父様の人脈を使っただけだった」
春「お父様にはもう従わない、なんて言っておきながら、お父様の遺産を使ってる」
春「……ほんの少しだけど、昨日いた人たちから、お話聞いたんだ」
春「どういう風に君に助けられたのか、君を助けたのか」
春「他の人は違った。みんな自分の力を精一杯使って、君を助けてた」
春「私はただ、お父様の遺産を使っただけ」
春「お父様だって、やり方は間違っていたけど」
春「それでも一人で、やってきたのにね」
春「…………」
春「スカイツリーはね、まだオープンする前に一度連れてきてもらったことがあるの」
春「私はまだ子供で、お仕事の話ばっかりでやっぱり退屈だったんだけど」
春「お父様ね、その時はいつもと違って、目をキラキラさせているように見えた」
春「男の人って、やっぱりこういうのが好きなのかなって思ったの」
春「お父様のパレスが宇宙で、オタカラがプラモデルだって知った時に」
(春は遠くを眺めている……)
23: ◆86inwKqtElvs 2016/12/31(土) 17:57:00.82 ID:0P2HNrEC0
春「君が帰ってきたからかな」
春「安心しちゃったのか、受験とか会社の株の事とか、色々落ち着いたからかな」
春「お父様のこと、やっと考える時間が出来たんだ」
春「君の事もね」
春「私、ずっと頼りっぱなし、人に助けられっぱなしの人生だった」
春「自分一人で成し遂げた事って、本当になくて」
春「私ね、君と一緒にいたい。これは紛れもなく、私の気持ち」
春「だけど、今のままじゃ、一緒にいるんじゃなくて……寄りかかってしまいそうで」
春「一人で立ちたい。そうじゃないと、あなたの隣に立てない気がする」
春「私、あなたの隣に立ちたいの。寄りかかるんじゃなくて、頼るんじゃなくて」
春「それには、お父様に反抗するって決めたのにお父様の遺産を使うような私じゃ、駄目だと思うから」
春「……今日は、ありがとね」
春「やっぱり、さよならは、好きになれないな」
(送ろうかの言葉を春は断って、タクシーを拾って帰って行った)
奥村春 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
24: ◆86inwKqtElvs 2016/12/31(土) 17:59:22.72 ID:0P2HNrEC0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「おいこら! お前のせいで春が自信失くしちまってるじゃねえか!」
モルガナ「当たり前だけど、春は頑張っていたんだからな!?」
モルガナ「迷惑かけた大人たちにさらに頭を下げるって、なかなか出来ないことなんだぞ!」
モルガナ「春は本心見せたり甘えたりするのがそうそう出来ない性格だからな……」
モルガナ「自信を回復させる手段か……前は怪盗がそうだったけど、今はそれもなくなって、お前との繋がりも不安なんだろ」
モルガナ「お前ももうちょっとケアしてやれよ! いいな!」
※本編通りモルガナは大概の場合バッグの中にいます。会話も聞いています。
モルガナの言葉がヒントになることも? プレゼントやデートプランなど、行き詰まったら相談してみましょう。
25: ◆86inwKqtElvs 2016/12/31(土) 18:07:38.55 ID:0P2HNrEC0
《ファミレス》
杏「んー、ここのチョコパ、やっぱおいしいんだよねー!」
杏「ほら、今日は君の奢りなんだから、ダイエットも一時中断ってことで!」
所持金-3000
¥97000
杏「はい、これで昨日のことはチャラね!」
杏「あー、カロリー取り過ぎかも! 君にあげるつもりだったチョコも全部食べちゃったしさ」
杏「君のせいなんだかんね? モデル出来なくなったらどうするの?」
(杏は妙にテンションが高い……)
1、責任はとる
2、杏はどうなっても可愛い
>>28
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/31(土) 18:11:42.74 ID:1CvbcPjYo
2
29: ◆86inwKqtElvs 2016/12/31(土) 20:36:02.91 ID:0P2HNrEC0
杏「え、ちょ、……もう!」
杏「そういうこと、他の子にも言ったんでしょ?」
杏「君ってさらっとそういうのが言えちゃうんだよね。やっぱ怪盗団のリーダーだけあって悪いやつー!」
杏「勘違いさせるって、すっごく悪いことなんだから! もう」
杏「……あと」
杏「肝心なこと、言わないこともね」
杏「君、一人で勝手に全部背負って出頭してさ」
杏「そりゃリーダーではあったけど! 一言、言ってくれてもよかったじゃん……!」
杏「昨日の人たち、みんな君が出頭するっていうの知らなかったって言ってた」
杏「何だったら、私が出頭しても良かったのに」
杏「鴨志田の時から一緒にやってきたんだから、同じことなのに」
杏「わかってる。出頭するのは一度捕まって取り調べられて……死んだはずの君以外にいないっていうのは」
杏「でも、でもさ!」
杏「知ってるでしょ!? 私、志帆の時だってそうだった!」
杏「大事なこと抱えて、どっかに行かれること、すごく怖くて」
杏「……私、そんなに信用ないかな」
30: ◆86inwKqtElvs 2016/12/31(土) 20:36:32.64 ID:0P2HNrEC0
杏「…………」
杏「違う、駄目なんだ」
杏「こういうこと、訊いちゃう自分が……嫌だよ」
杏「多分、君が何を言ったって、今の私じゃ違うって思っちゃう」
杏「そんなの、カッコ悪い! ダサい!」
杏「駄々こねる、子供みたいな女じゃなくって」
杏「カッコいい女になるって決めたのに!」
(杏はしばらく泣いていた)
杏「……ごめん」
杏「あはは。いつかの時みたいだね」
杏「あの時も、君は私の話聞いてくれて、私は泣いてて」
杏「変わってないね、私」
杏「君は、カッコよくなったのに」
杏「…………」
杏「私、モデルももっと頑張っていくから」
杏「駄々こねるダサくてカッコ悪い女には、なりたくないから」
杏「メメントスも消えたけど、やっぱりこうやって、弱い部分って生まれちゃう」
杏「そういう人の光になりたいから」
杏「でも、できれば……」
杏「……今日は、ありがと!」
31: ◆86inwKqtElvs 2016/12/31(土) 20:44:49.02 ID:0P2HNrEC0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「杏殿……いじらしいぜ……!」
モルガナ「おいこら! 杏殿を泣かせやがって!」
モルガナ「お前が一人突っ走るタイプなのは知ってるけどよ」
モルガナ「こりゃ割とみんな、お前が一人で何も言わず出頭したことに傷付いてるな」
モルガナ「そりゃ言えば止めるだろうから言わないっていうのはわかるけどな」
モルガナ「春といい、杏殿といい、特に怪盗団のメンバーはお前が何も言わなかったことに傷付いてるのかもな」
モルガナ「信用、か……失った信用を取り戻すって、なかなかできないもんだ」
モルガナ「みんなそれ知ってるんだよ。お前もそうだろ?」
モルガナ「心配かけまいと敢えて黙ってたら、お前からの信用を失ったと思ってお前から離れてくってのは、皮肉だよな」
モルガナ「口先だけでどうこうなるもんでもないし、まだあと一か月あるんだ」
モルガナ「ゆっくり考えていけばいい。今日はもう寝ようぜ」
高巻杏
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
新島真
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
佐倉双葉
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
奥村春
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
御船千早
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
武見妙
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
川上貞代
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
大宅一子
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
2/16 昼
自分は来週から学校復帰予定だ。
誰かを誘ってみるか。
相手は……
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
安価>>34、番号で
今日はここまでにします。よいお年を!
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/31(土) 21:37:50.31 ID:TtG2aJnw0
べっきぃ
38: ◆86inwKqtElvs 2016/12/31(土) 23:56:56.39 ID:0P2HNrEC0
ストーリー作る時間が欲しいので先に安価します、すみません
39: ◆86inwKqtElvs 2016/12/31(土) 23:57:58.88 ID:0P2HNrEC0
『今日は空いてる?』
ピロリロリン♪
『今の時期、教師って忙しいんだよ』
『卒業式とか入学式とか。期末も終わったところだし』
『放課後すぐは難しいかな。夜なら大丈夫だけど』
この感じなら、放課後にスケジュールを入れられるかもしれない。
このまま川上と約束してしまおうか?
1、HOLD
2、返信する
>>41
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/01(日) 00:13:30.10 ID:e4j0ow5qO
2
44: ◆86inwKqtElvs 2017/01/01(日) 00:56:38.64 ID:ZpeB/NOY0
『じゃあ夜、どこかに行く?』
『どこがいいかな、あまり近くだと生徒に見られるかも』
モルガナ「川上とは教師と生徒だからな、見られるとまずいかもしれないぞ」
1、自室に招く
2、新宿
3、井の頭公園
4、神保町
5、元町中華街
モルガナ「どうするんだ?」
>>47
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/01(日) 02:49:56.21 ID:susG9/3S0
4
49: ◆86inwKqtElvs 2017/01/01(日) 17:51:04.44 ID:ZpeB/NOY0
『神保町とかどう?』
『それは国語教師に対しての挑戦よね?』
『オッケー、いいの見つけてあげる♪』
《神保町・古書店街》
川上「やっぱりこの古い紙の匂いっていいよね」
川上「普通の本屋にも寄らなくなってたからさ。久しぶりに読もうかな」
川上「わ、積木くずしとか。これ私が生まれる前だよ」
川上「ノルウェイの森の初版本もある! これ作品自体は30年ぐらい前なんだよね、有名になったのは映画化されてからだけど」
(川上は楽しそうだ……)
川上「君はどんな本が好きなの?」
1、本はあまり
2、ライトノベルぐらいなら
3、何でもイケる
>>51
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/01(日) 18:00:15.09 ID:cxx5bq2DO
3
53: ◆86inwKqtElvs 2017/01/01(日) 18:25:51.95 ID:ZpeB/NOY0
川上「へえ、じゃあフィネガンズ・ウェイクとか勧めちゃおうかな」
川上「日本語に訳すのは不可能って言われてた本なんだけどね」
川上「ちなみにこれ読めたら頭おかしい人って思われるから」
川上「興味あったら読んでみて! 多分、3ページで挫折するから」
(よくわからないが川上は楽しそうだ……)
川上「冒頭部分だけでも読んだらわかると思うけど」
川上「まあ流石にそれ読めとは言わないけどね。ドグラマグラあたりがなんだかんだで落としどころかな」
川上「君が女の子だったら、不思議の国のアリスとかも結構大人が読んでも面白いんだけどね」
川上「言葉遊びの類じゃなければ、そうだなー」
??「あ」
川上「あ、君は」
祐介「どうも友達がお世話になりました、先生」
!?
モルガナ(お前と面会できるの、川上だけだったろ?)
モルガナ(川上は署名運動する三島や他のメンバーがお前を助けようとした時、色々庇ってたんだよ)
※少年院に入れられた場合、面会できるのは三親等までの親族と弁護士、それから在籍している学校の校長、教師までらしいです
惣治郎がどういう扱いになるのかわからないので、このSSではメンバーで面会できたのは冴さんと川上先生のみとしています
祐介「俺は美術書を漁りに来たんですが……お前と先生、二人でどうしてここに?」
川上「え? えっと」
1、偶然会った
2、参考書を選びについてきてもらった
3、何か食べに行かないか?
>>56
(攻略対象のみしかキャラを出さないとは言っていない)
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/01(日) 18:30:20.98 ID:OJ7aYDdvO
祐介は意外だったわww
これ上手く処理しないと祐介経由で誰かにばれるパターンあるかな
1で
これ上手く処理しないと祐介経由で誰かにばれるパターンあるかな
1で
57: ◆86inwKqtElvs 2017/01/01(日) 18:45:52.78 ID:ZpeB/NOY0
祐介「偶然か。随分楽しそうに見えたが」
川上「ほ、本が好きって聞いてね! ついテンションが上がっちゃったの」
川上「最近の子って活字離れが進んでいるからね」
川上「ライトノベルでもいいから読んでくれるといいんだけど」
祐介「ライトノベル……俺は詳しく知りませんが」
祐介「教師からライトノベルを勧めるというのは意外です」
川上「まあ、入り口というレベルだけどね」
川上「夏目漱石だって、新聞に連載していたころは」
川上「『最近の若者は夏目漱石のような軟弱な小説ばかりで、漢文などを読まないから国語力が落ちている』」
川上「なんて社説に書かれていたりしたの」
川上「そのあたり、今も昔も変わらないわね」
川上「古い人間が新しいものを拒絶するっていうのはよくあるけど」
川上「私は君たちみたいな子が、そうなってほしくはないな」
祐介「なるほど……勉強になります」
川上「あ、えっと。喜多川君」
川上「私達が二人会っていたこと、誰にも言わないでくれるかな」
川上「彼、微妙な立場であることに変わりないから」
川上「夜、教師と会っていたってなると、嫌な噂立てる人もいるかもしれないからね」
モルガナ(噂じゃなくて事実だけどな)
祐介「そうですね。わかりました」
祐介「あ、そうだ。東郷さんが俺にチョコをくれたんだが」
祐介「『義理です!』と怒っていたように見えたんだが、これはどう思う?」
川上「…………」
モルガナ(何か言えよ……)
1、お前に気がある
2、本当に義理だと思う
>>60
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/01(日) 19:47:46.79 ID:cxx5bq2DO
2
61: ◆86inwKqtElvs 2017/01/01(日) 20:14:15.92 ID:ZpeB/NOY0
祐介「まあ、義理だろうな」
祐介「ただ怒っていた理由がよくわからなくてな」
祐介「……おっとすまん、もう寮の門限の時間だ」
祐介「じゃあまたな。先生も、失礼します」
川上「はい、うちの生徒と仲良くしてくれてありがとね」
(祐介は帰っていった)
川上「…………」
川上「東郷さん、一昨日会った人の中にいる気がしたんだけど、気のせいじゃないよね?」
川上「君にあげる予定だったチョコの行き場がなくなって」
川上「食べるのも嫌になって、君を助けてた彼にとりあえず義理として渡したとか」
川上「そんな感じじゃないかな?」
(川上の目は冷たい……)
川上「とにかく、連絡くらいしなさい」
川上「みんな心配してるんだから、また何かあるんじゃないかって」
川上「……私、君が出頭したって知った時、泣いたんだからね?」
川上「君が出頭した理由や一人で抱えた気持ち、わからなくはないけど」
川上「一応大人の私でもそうなんだから、他の子供たちはもっときつかったと思う」
川上「そんな中、みんな頑張って君のこと助けようとしてさ」
川上「本当、この上ない問題児だよ、君って」
川上「……来月、実家に帰るんでしょう?」
川上「とにかく、他の子をフォローしてあげなさい」
川上「君なら大丈夫、と言いたいところだけど、一昨日のアレを見たらね……」
川上「君のことを心配したみんなにちゃんと応えてあげてね?」
川上「それじゃ、今日はこの辺で」
川上「久しぶりに本に囲まれて、楽しかったよ。今日はありがとね」
62: ◆86inwKqtElvs 2017/01/01(日) 20:16:32.73 ID:ZpeB/NOY0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「流石に川上は大人だな」
モルガナ「教師目線でもお前のことをちゃんと見てるぜ」
モルガナ「まあ信用は落ちてるようだけどな」
モルガナ「川上はこの調子でいけば問題ないだろ。今日はもう寝ようぜ」
高巻杏
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
新島真
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
佐倉双葉
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
奥村春
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
御船千早
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
武見妙
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
川上貞代
★★★☆☆☆☆☆☆☆
大宅一子
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
2/17(金) 昼
自分は来週から学校復帰予定だ。
誰かを誘ってみるか。
相手は……
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>65
曜日設定忘れてました。多分合っているはず。
川上先生の本の趣味は完全に創作というか作者チョイスです。
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/01(日) 20:43:44.95 ID:JZ/287K30
9
66: ◆86inwKqtElvs 2017/01/01(日) 20:47:03.36 ID:ZpeB/NOY0
『今日は空いてる?』
『今日は、取材も落ち着いているので、放課後から大丈夫です』
『どんな御用ですか?』
1、遊びに行きたい
2、対局したい
3、うちに来ない?
>>68
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/01(日) 20:49:25.29 ID:ksyzcLS4o
2
69: ◆86inwKqtElvs 2017/01/01(日) 21:01:07.20 ID:ZpeB/NOY0
『久しぶりですね、あなたとの対局も』
『では、教会でお待ちしております』
モルガナ「昨日の祐介の話聞くとな……」
モルガナ「そうだな、プレゼント渡すっていうのもありかもしれないな」
1、プレゼントを買いに行く
2、止めておく
>>72
モルガナ「対局だけなら時間余るな」
モルガナ「他に予定入れるか?」
1、誰か誘う
2、誘わない
>>75
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/01(日) 21:10:21.95 ID:6EXOYVJDO
予算が心配だが1いくか
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/01(日) 21:35:16.97 ID:JOWTy7MpO
2
76: ◆86inwKqtElvs 2017/01/01(日) 21:36:35.92 ID:ZpeB/NOY0
モルガナ「プレゼントか。一二三には何がいいかな」
>>80が決めてください
>>80が決めてください
79: ◆86inwKqtElvs 2017/01/01(日) 21:52:07.38 ID:ZpeB/NOY0
ちょっと安価遠かった……
ここで少しキャラの解釈を。
モルガナのヒントではなく、作者個人のキャラの捉え方ですが、攻略のヒントになれば。
・高巻杏
さっぱりしている。引き摺らない、というより引き摺りたくないタイプ。
修羅場になったらガンガン前に出る。相手が誰であっても引かない。駆け引き関係なく素直に言いたいことを言う。
・新島真
意外に覚えている、というより優等生特有の潔癖な節あり。
白黒はっきりさせるまでは忘れず、相手が誰であっても引かない。
ただ杏と違って自分の気持ちを素直に言えない節があり、駆け引きはその分弱い。公式で恋愛オンチなので。
・佐倉双葉
恋愛がそもそもきちんと把握できてないので、不安定になりやすい。
修羅場? 子犬のようにジョーカーの陰に隠れます。
・奥村春
意外と甘え上手?な面とオカン気質がある。重いと言われるのが嫌でジョーカーに対しては自分の気持ちを言えなくなっている面も。
修羅場に関しては9人の中でもトップクラスで駆け引きが上手い筈。修羅場バレンタインで大人も含めて唯一笑ってたのがこの子だということを忘れるな。
・御船千早
嘘は絶対通用しない、チート能力の持ち主。基本は素直で素朴、占い師だけあって聞き上手。
修羅場は通常時はふわふわとして迫力がないが、好感度によっては思いつめて突拍子もないことをするかも(占いの会長を刺し違えるなどの発言から)
・武見妙
絶対に自分を曲げないタイプ。他の子なら反応するような言葉もさらっと流すことも。
修羅場はそう簡単に手のうち晒さないのではないかと思う。あしらいが上手い。あえて興味がないそぶりを見せることも?
・川上貞代
教師と生徒という間柄、距離感を測りかねているかも。面と向かって甘えたり我儘を言うタイプではない。
修羅場は相手が年下の場合、教師モードになって話を聞いてしまうかもしれない。
・大宅一子
武見と似ているが、武見はさらっと流すのに対して言葉尻を捕らえるのが上手い。ジャーナリストだけに。下手な嘘は禁物。
手の内を晒さないというのも武見と似ているが、切り捨てる武見と食い下がる大宅、という違いがある?
・東郷一二三
それほど強く言うタイプではない。溜め込むタイプか。
修羅場は口が特別うまい方ではないが、勝負師である以上、ある程度筋道は立てることができる。勝利まで諦めないか投了が意外と速いかは好感度次第。
できる限りゲームのキャラに忠実に行くつもりです。それでも解釈が間違っていたらすみません。いつか武見先生が難しそうっていったのは、ちょっとキャラの把握が出来かねていてどう動くかわからないからです。力不足ですみません。
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/01(日) 22:10:53.54 ID:6EXOYVJDO
桜の花をあしらった髪飾り、お値段リーズナブルで
83: ◆86inwKqtElvs 2017/01/01(日) 22:44:22.54 ID:ZpeB/NOY0
モルガナ「桜をあしらった髪飾りか、いいんじゃねえか?」
モルガナ「……にゃはあ、ふふふ~♪」
モルガナ「まだ一二三は学校だろ? お前の器用さなら出来るだろ」
モルガナ「百均あたりに行くぞ」
《百均》
モルガナ「フェルトが……色違いで3枚ぐらいでいいだろ」
モルガナ「ビーズも五本セットになってるな。3つ買ってくか」
モルガナ「あとヘアピンセットってとこだな。道具は屋根裏にあるし、これでいいか」
所持金 -756円
¥96244
モルガナ「一回家に帰って、作ってみようぜ」
チクチクチクチク
モルガナ「さすがに手先器用にだな」
モルガナ「おお、いい感じじゃねえか!」
プレゼント『手作りの桜のヘアピン』
モルガナ「喜んでくれるといいな」
モルガナ「もうこんな時間か」
モルガナ「そろそろ一二三のところに行った方がいいんじゃないのか?」
《神田・教会》
一二三「お待ちしておりました」
(一二三は見た目からは以前の通りに見える……)
一二三「では、対局、参ります」
95: ◆86inwKqtElvs 2017/01/02(月) 18:07:36.85 ID:vW8FC3Ad0
(プレゼントを渡した)
一二三「え、これを……私に?」
一二三「……嬉しいです。とても……嬉しい」
(一二三の心をガッチリと掴めたようだ!)ヨシッ!
+★1つ
一二三「では一手二十秒早指しで……」
一二三「参ります!」
…………、
一二三「我が東郷キングダムの軍勢≪レギオン≫……貴様の成りを簡単に許したりはせぬ!」
一二三「王手!」
一二三「……対局、ありがとうございました」
(以前より指し筋が鋭くなっている気がする……)
一二三「もう、八百長はなしですから」
一二三「本気の世界で戦っているんです。強くならなければ、それは修練不足というものですよ」
一二三「貴方はもう……戦わなくていいのですよね?」
(一二三の目は不安げだ……)
1、ああ
2、どんな場所でも戦いはある
>>97
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/02(月) 18:17:18.31 ID:9IaPlQXx0
2
98: ◆86inwKqtElvs 2017/01/02(月) 18:26:21.70 ID:vW8FC3Ad0
一二三「…………!」
一二三「そう、ですね」
一二三「貴方はそういう人ですね」
一二三「きっとどこに行っても、理不尽と戦うのでしょう」
一二三「……では私も理不尽と戦うことにします」
一二三「バレンタインの件で」
一二三「貴方は、私のことを」
一二三「どう、思っているのですか?」
一二三「正直に、答えてほしいです。お願いします」
一二三「こんなことを愚直に訊くなど、悪手かもしれません。ですが」
一二三「貴方の気持ち、もう一度確かめたくて」
1、わからなくなっている
2、一二三だけを見ている
3、他に好きな人がいる
>>101
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/02(月) 19:20:56.08 ID:TB7eUlPDO
1
外れても許せ
外れても許せ
103: ◆86inwKqtElvs 2017/01/02(月) 19:41:44.80 ID:vW8FC3Ad0
一二三「わからない、ですか」
一二三「正直、意外です」
一二三「貴方も、迷うことがあるんですね」
一二三「……、わかっては、いたつもりでしたが」
一二三「一人で舞い上がっていただけ、と思い知らされるのは、辛いですね」
(一二三は目を伏せている……)
一二三「ですがそれでも」
一二三「貴方が正直に話して下さっているのは、わかります」
一二三「伊達や酔狂で片手間に私を助けたわけではないことも、わかっています」
一二三「貴方にチョコを渡そうとした方々は、皆さん素敵な人ばかりでした」
一二三「貴方を助けるために、様々な方面から尽力なさったと聞きました」
一二三「私はそれに比べると、微力だったかもしれません」
一二三「でも、それでも」
一二三「貴方が私を助けたいと思って、助けてくださったこと」
一二三「私も微力ながら、貴方の助けになれたこと」
一二三「それは私の中で、人生の王手へと至る一手となったことは、本当です」
一二三「色恋沙汰においては、二歩をしてしまうほどの初心者ですが」
一二三「わからない、ということは、まだ私に感情が残っていると」
一二三「そう、信じさせてください。貴方が明確な指し筋を示すまで」
一二三「……今日は、これで」
(一二三は沈んだ顔をして帰っていった……)
104: ◆86inwKqtElvs 2017/01/02(月) 19:46:32.10 ID:vW8FC3Ad0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「一二三の奴、流石にショックを受けていたな」
モルガナ「お前、女関係に関しては本当酷い奴だな……」
モルガナ「ただ、一二三は他の同世代と比べて、既に棋士として活躍してるからな」
モルガナ「目標とか曖昧なことじゃなく、既に勝負の場に何度も挑んで、負けも何度も経験してるんだ」
モルガナ「そのあたり、少なくとも表向きは切り替え早いと思うぜ。失敗を引き摺っていられる世界じゃないからな」
モルガナ「といっても、どう切り替えるかは未知数だけどな」
モルガナ「……お前、本当にちゃんと一人を考えてるんだろうな?」
モルガナ「明日は休日だな。今日はもう寝ようぜ」
高巻杏
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
新島真
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
佐倉双葉
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
奥村春
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
御船千早
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
武見妙
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
川上貞代
★★★☆☆☆☆☆☆☆
大宅一子
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
※プレゼントと合わせての★二つアップです。
2/18(土) 昼
今日は休日だ。
誰かを誘ってみるか。
相手は……
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>106
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/02(月) 20:01:27.01 ID:urfhEoxm0
9
108: ◆86inwKqtElvs 2017/01/02(月) 20:06:33.08 ID:vW8FC3Ad0
一二三『すみません、今日は対局があって』
一二三「無理をすれば、夜会えないこともないのですが」
ピロリロリン♪
!
(誘いのチャットだ)
千早『千早です』
千早『あの、今日、あなたと会うのが吉と出て』
千早『良かったら、新宿に来てもらえませんか?』
どうしようか?
1、一二三をこのまま誘う
2、千早の誘いに乗る
3、他を誘う
>>110
110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/02(月) 20:09:21.93 ID:Bx1oWR1eo
2
111: ◆86inwKqtElvs 2017/01/02(月) 20:14:32.70 ID:vW8FC3Ad0
(一二三には断りの連絡を入れて、千早に返信する)
『良かった、断られたらどうしようかと』
『いつもの場所で待っていますね』
モルガナ「どうする? プレゼントでも持っていくか?」
1、持っていく
2、止めておく
>>113
113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/02(月) 20:20:21.16 ID:urfhEoxm0
1
114: ◆86inwKqtElvs 2017/01/02(月) 20:26:15.26 ID:vW8FC3Ad0
>>112
一二三の選択肢で前後しちゃったからややこしくなってしまったけど、
相手に一日使ったらプレゼントの選択肢が出るという設定
べっきぃの時は、選択肢を見間違えてプレゼントの選択肢が出なかった。ごめんよべっきぃ
プレゼントは失敗するとただのムダ金になるので注意してください。
突発的なイベントでお金使うこともある、予定です
モルガナ「千早へのプレゼントか、何にする?」
所持金
¥96244
>>117
一二三の選択肢で前後しちゃったからややこしくなってしまったけど、
相手に一日使ったらプレゼントの選択肢が出るという設定
べっきぃの時は、選択肢を見間違えてプレゼントの選択肢が出なかった。ごめんよべっきぃ
プレゼントは失敗するとただのムダ金になるので注意してください。
突発的なイベントでお金使うこともある、予定です
モルガナ「千早へのプレゼントか、何にする?」
所持金
¥96244
>>117
116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/02(月) 20:30:29.31 ID:TB7eUlPDO
プレッシャーだな…
四つ葉のクローバーの形のお守りキーホルダー
四つ葉のクローバーの形のお守りキーホルダー
117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/02(月) 20:43:24.63 ID:urfhEoxm0
よくわからんから上で
118: ◆86inwKqtElvs 2017/01/02(月) 20:54:12.95 ID:vW8FC3Ad0
モルガナ「四つ葉のクローバーのキーホルダーか」
モルガナ「渋谷の地下モール探せばあるだろ、行ってみようぜ」
《渋谷・地下モール》
店員「プレゼントですか? でしたらこちらのスワロフスキーがお手頃かと」
-2980
所持金
¥93264
店員「ありがとうございました」
モルガナ「……け、結構するんだな。こんなものなのか?」
モルガナ「まあプレゼントに手間をかけなきゃ金かけるしかねえよな。早く行こうぜ」
119: ◆86inwKqtElvs 2017/01/02(月) 21:08:58.31 ID:vW8FC3Ad0
今日はここまで。
ちょっと再確認の為におさらい。
・昼パートと夜パートに分かれています。丸一日を相手に費やすこともでき、好感度が上がりやすくなります。
ただしその場合は誰かが乱入する可能性が高くなります。絶対ではありません。
・連れて行く場所は誘った場合に安価でいくつか候補出します。
・プレゼントは相手に一日費やした場合、選択肢が発生します。所持金が絡むイベントも発生するので兼ね合いを考えましょう。
プレゼントは自由に決めてください。こちらも自由に判断します。
・相手から誘いが来る場合もあります。好感度が低いキャラから優先して来るようになっていますが作者の気分の方が大きいです。
作者の誘導に乗りたくねえ!って人は安価をとって外しましょう。誘いに乗った場合、丸一日を相手に費やすことが決定し、行く場所も相手次第になります。先にチャットで言ってくれることもあれば単なる待ち合わせ場所としてしか言ってくれない場合もあります。誰かと鉢合わせたくないからここを選ぶということができないということです。逆もまたしかり。
・ゴールは3/14日、好感度MAXの中から一人を選ぶ! 区切もいいのでこれにします。
他に何かご不明な点はあるでしょうか?
作者の頭の中ではあったのですがよく考えたら明示してなかった法則もあったので、改めて明記させていただきます。とはいえながらでやってきたのでルールが適当になって申し訳ないのです。
ちょっと再確認の為におさらい。
・昼パートと夜パートに分かれています。丸一日を相手に費やすこともでき、好感度が上がりやすくなります。
ただしその場合は誰かが乱入する可能性が高くなります。絶対ではありません。
・連れて行く場所は誘った場合に安価でいくつか候補出します。
・プレゼントは相手に一日費やした場合、選択肢が発生します。所持金が絡むイベントも発生するので兼ね合いを考えましょう。
プレゼントは自由に決めてください。こちらも自由に判断します。
・相手から誘いが来る場合もあります。好感度が低いキャラから優先して来るようになっていますが作者の気分の方が大きいです。
作者の誘導に乗りたくねえ!って人は安価をとって外しましょう。誘いに乗った場合、丸一日を相手に費やすことが決定し、行く場所も相手次第になります。先にチャットで言ってくれることもあれば単なる待ち合わせ場所としてしか言ってくれない場合もあります。誰かと鉢合わせたくないからここを選ぶということができないということです。逆もまたしかり。
・ゴールは3/14日、好感度MAXの中から一人を選ぶ! 区切もいいのでこれにします。
他に何かご不明な点はあるでしょうか?
作者の頭の中ではあったのですがよく考えたら明示してなかった法則もあったので、改めて明記させていただきます。とはいえながらでやってきたのでルールが適当になって申し訳ないのです。
122: ◆86inwKqtElvs 2017/01/02(月) 21:39:14.84 ID:vW8FC3Ad0
相手の誘いに乗った場合は普段より選択肢をわかりやすくしようかなと思っています。
それで好感度が上がりやすいにつながれば。
べっきぃに関しては、次プレゼントする時特例で(べっきぃの心にヒットすれば)★二つあげます。チャンスは一回だけです。
それで好感度が上がりやすいにつながれば。
べっきぃに関しては、次プレゼントする時特例で(べっきぃの心にヒットすれば)★二つあげます。チャンスは一回だけです。
129: ◆86inwKqtElvs 2017/01/03(火) 18:12:12.51 ID:xbl4T5e20
《新宿》
千早「あ、来たんですね」
(プレゼントを渡した)
千早「あ」
千早「ありがとう、ございます」
(千早の心は掴めなかったようだ……)
千早「こういう開運グッズみたいなものを見ると、自分のやったことを思いだしてしまって」
千早「自業自得ですけどね」
(千早は苦笑している……)
千早「にしても……」
(千早はタロットを次々とめくっていく)
千早「何というのか、以前と違ってあなたの運勢は安定はしてるんだけどごちゃごちゃしているというか」
千早「周りのアルカナの方が混乱している感じです」
千早「以前はあなたが巻き込まれていた感じだったのが、今はあなたを中心に混乱が起きている」
千早「どう考えてもバレンタインの事ですよね!?」
千早「いくらマスターが言い繕ってくれても、私に嘘は無意味なんですから!」
千早「むむむぅ……!」
(千早はこちらを睨んでいる……)
千早「でも今日はあなたと会うのが吉と出たので」
千早「今日はさっさと店じまいですね。行きましょう」
千早「初詣です!」
《明治神宮前》
千早「私個人の感情はともかくとして、あなたは大きな出来事を乗り越えました」
千早「出所してから寺社仏閣の類、来ていないでしょう?」
千早「神々への感謝の為のお参りは大切なんですよ」
千早「手順はわかりますか?」
1、手水?
2、お賽銭?
3、お辞儀?
>>131
※ググるの無しですよ!
131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/03(火) 19:28:16.28 ID:LF7mKRWFo
わからぬが、それっぽくていいな
1
1
133: ◆86inwKqtElvs 2017/01/03(火) 19:54:43.39 ID:xbl4T5e20
千早「いやいやいや」
千早「あなたは人の家に入るとき、玄関で挨拶しないんですか!?」
千早「まずは鳥居の前で一礼、お辞儀をして、神様のおうちに入らせていただきますと挨拶するんです」
千早「参道の真ん中は歩いちゃダメですよ。そこは神様が通る道ですから、客人である私たちは橋を通って道を譲るんです」
千早「手水のやり方は、私の真似をしてくださいね」
千早「神社の場合は二礼二拍手一礼が基本です。お賽銭は投げちゃダメですよ、手から転がすように落とすんです」
千早「お願い事をする前は、住所と氏名を言うんですよ。神様があなたの家を訪ねる時、住所がわからないんじゃ困りますから」
(いつものおっとりとした様子とは打って変わって、言葉が多い)
(参拝を終えた)
千早「あ、甘酒とお神酒がありますね」
千早「…………」
千早「あなたは勿論、甘酒ですね」
千早「私は……えっと……」
千早「お神酒、戴きます!」
(千早はくっと煽るように一気に飲んだ!)
千早「………っ!」
千早「くう」コテン
!?
モルガナ「お、おい!? 千早、もしかして酒飲めないのに飲んじまったのか!?」
千早「……くー、そんなこと……」
モルガナ「わ、ワガハイの声が聞こえている!?」
千早「今度こそイケるかと思ったのに……」
??「ちょっと」
!?
武見「何やってんの、モルモット君?」
モルガナ「た、武見? なんでここに」
武見「どうしたの、診せて」
千早「……くー」
武見「顔が赤いし、お神酒の紙コップ」
武見「どう見てもアルコールにやられたね。君、近くで休める場所ないか聞いてきて」
(武見は呼吸と脈を確認している)
(肩をトントンとたたいて大声で呼びかけ始めた)
武見「聞こえる!? 医者ですけど!?」
千早「……歯医者さんですか?」
武見「歯医者ではないです!」
武見「意識はあるみたいだね。正常ではないけど」
武見「ここどこだかわかる!? お名前言えますか!?」
モルガナ「とにかく、休める場所探しに行こうぜ!」
…………、
134: ◆86inwKqtElvs 2017/01/03(火) 20:11:38.30 ID:xbl4T5e20
《武見医院》
武見「はあ、なんでよりによって救急もうちに回すかね」
千早「……うう、すみません」
武見「点滴打ってる間はじっとしてて。吐きたかったら吐けばいいけど」
武見「飲めないのわかってて飲んだの?」
千早「……お酒、イケる女になりたくて」
武見「だからってお神酒で倒れたんじゃ神様もビックリだよ」
武見「君、知らなかったの?」
千早「彼の前でお酒飲んだことないです……ぐう」
武見「無理に喋らない。水分は点滴で補給してるけど、しばらく喉が渇くと思うから」
武見「ミネラルウォーターあるからそれ飲ませていいよ」
武見「こういう時スポーツドリンク飲ませるやつもいるけど、急性アル中の場合はスポーツドリンクやお茶じゃなくて、水ね」
武見「君も覚えておくといいよ。急性アル中に出会う場面もこれから増えるだろうしね」
千早「……覚えました」
武見「あなたの場合は自分の体質を知ることが先」
千早「……あなた、バレンタインの時にいた人……」
武見「ああ」
武見「あなたもいたっけ」
武見「今はそんなこと気にしなくていいよ。ゆっくり休みなさい」
千早「……ええっと」
(千早は身体を起こした)
武見「だから、今は身体を休めて」
千早「何かいいことがあったんですね。おめでとうございます」
(それだけ言うとまた千早はベッドに潜って今度は寝息を立てはじめた)
武見「…………」
武見「何この子?」
1、いいことがあったのか?
2、どうしてあそこにいた?
>>136
136: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/03(火) 21:07:04.20 ID:Via/YbTDO
1
137: ◆86inwKqtElvs 2017/01/03(火) 21:27:39.53 ID:xbl4T5e20
武見「ああ、噂には聞いてたけど話題の占い師ってこの子か」
武見「不思議な感じの子だとは思っていたけど」
武見「君も大概物好きだね、私にしてもこの子にしても」
武見「私があそこにいたのは、新薬も開発が順調で、あの子の症状もだいぶ落ち着いてきたから」
武見「今日は午後から休診だから、せっかくだからお参りしてたら」
武見「そしたらまさか、こんなことになるとはね」
(武見は溜息を吐いている……)
武見「色々私としては君にもこの子にも言いたいことはあるけど」
武見「さすがにこの状況で言う気にはならないよ」
武見「はい、6870円ね」
!?
武見「診療代。保険証後日持ってくるよう彼女に伝えてね」
武見「君が払うの。当たり前でしょう?」
(武見が見たことがないほどにこやかに笑っている……!)
モルガナ(おい、ここは払っておこうぜ)
-6870
所持金
¥89374
武見「素直な子は好きだよ」
武見「まあこれでバレンタインの事はチャラにしてあげる」
武見「安くついたと思ってね」
武見+★1
※千早のお酒弱い設定は中の人から借りました。
138: ◆86inwKqtElvs 2017/01/03(火) 21:28:42.97 ID:xbl4T5e20
…………、
千早「う、ううん?」
千早「あ? えっと?」
千早「うえ……」
武見「起きた? まあしばらく吐き気は続くだろうね」
武見「吐きたくなったら吐けばいいよ。診療代はモルモット君に出してもらったから」
千早「な、なんですと!?」
千早「あ、えっと、あうぇ?」
千早「……、あ、保険証……」
武見「意外と細かいところに気付くね」
武見「後日持ってきてくれればいいよ」
千早「いえ、今、持ってます……」
武見「持ち歩いてるんだ? こっちは助かるけど財布落としたら危ないよ?」
千早「身分証明が出来なかったら困るので……」
千早「何度も職質されました……」
武見「そう、大変だね」
千早「吉と出たはずなのになあ……」
武見「別に、お酒飲めたら大人ってわけじゃないでしょ」
武見「体質なんだし」
1、無理はよくない
2、千早は千早のままでいい
3、甘酒の方が美味しい
>>140
千早「う、ううん?」
千早「あ? えっと?」
千早「うえ……」
武見「起きた? まあしばらく吐き気は続くだろうね」
武見「吐きたくなったら吐けばいいよ。診療代はモルモット君に出してもらったから」
千早「な、なんですと!?」
千早「あ、えっと、あうぇ?」
千早「……、あ、保険証……」
武見「意外と細かいところに気付くね」
武見「後日持ってきてくれればいいよ」
千早「いえ、今、持ってます……」
武見「持ち歩いてるんだ? こっちは助かるけど財布落としたら危ないよ?」
千早「身分証明が出来なかったら困るので……」
千早「何度も職質されました……」
武見「そう、大変だね」
千早「吉と出たはずなのになあ……」
武見「別に、お酒飲めたら大人ってわけじゃないでしょ」
武見「体質なんだし」
1、無理はよくない
2、千早は千早のままでいい
3、甘酒の方が美味しい
>>140
140: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/03(火) 22:03:25.27 ID:43X13S01O
2
141: ◆86inwKqtElvs 2017/01/03(火) 22:09:48.93 ID:xbl4T5e20
武見「…………」
武見「彼はこう言ってるけど?」
千早「私は、私のまま……」
千早「……、あ、あ、あんたはずるいんよ!」
千早「いつの間にか主導権握っとるん! うちのが年上やのに!」
千早「あぐっ!」
武見「はあ、急に大声出すから頭痛もするでしょ」
武見「まだアルコール抜けきってないんだから」
千早「す、すみません……」
千早「…………」
千早「あの、あなたは彼の、」
武見「その話はまた今度にしましょう」
武見「今はあなたは患者で私は医者だから」
千早「歯医者さんじゃなかったんですね」
武見「…………」
武見「それは本当にどこでそうなったの?」
…………、
(千早を送っていくことになった)
千早「今日は、すみませんでした」
千早「でも神様にお参りもできましたし」
千早「あなたの穢れもとれたようです」
千早「あのお医者さん、いい先生ですね。運勢も良かったです」
千早「死神の逆位置が見えました」
千早「リスタート、再出発……物事の好転の兆し」
千早「むむむぅ……私も負けていられません!」
(千早は張り切りだした……!)
千早「もう大丈夫です」
千早「あ、バレンタインの事は、今度聞かせてもらいますからね! あの先生の事も! 他の女性の事も!」
千早「でも、今日は……楽しかったし、嬉しかったです」
千早「あなたも、気持ちに迷いが見えます」
千早「占い師なら、その迷いから背中を押したいところですけど」
千早「今の私では、邪な気持ちなく背中を押すことはできそうにないんです」
千早「ちゃんと、迷いを祓ってくださいね?」
千早「あなたならできますから」
142: ◆86inwKqtElvs 2017/01/03(火) 22:16:18.74 ID:xbl4T5e20
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「千早が倒れて武見と出くわして、てんやわんやな一日だったな」
モルガナ「でも比較的穏やかに終わったな。吉ってのはそこか?」
モルガナ「武見とも会話できて、少しとっかかりが見えたしな」
モルガナ「今日はもう寝ようぜ」
高巻杏
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
新島真
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
佐倉双葉
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
奥村春
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
御船千早
★★★☆☆☆☆☆☆☆
武見妙
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
川上貞代
★★★☆☆☆☆☆☆☆
大宅一子
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
2/19(日) 昼
今日は休日だ。
誰かを誘ってみるか。
相手は……
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>145
145: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/03(火) 22:20:17.00 ID:GDjlIFtt0
6
146: ◆86inwKqtElvs 2017/01/03(火) 22:27:06.99 ID:xbl4T5e20
武見『今日? 空いてるけど』
モルガナ「どこに誘うんだ?」
1、ルブラン
2、銀座(寿司屋)
3、池袋(プラネタリウム)
4、お台場海浜公園
5、上野(美術館)
>>148
148: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/03(火) 23:13:53.57 ID:CeRjmnQF0
4
149: ◆86inwKqtElvs 2017/01/03(火) 23:18:33.41 ID:xbl4T5e20
>>147
基本的に安価で決まったのを見て、そのスポットに出ておかしくなさそうなキャラの中から適当に選んでます。
今回修羅場になるかと思ったら別の修羅場になりました。なぜこうなったのかよくわかりません。
モルガナ「プレゼントするのか?」
モルガナ「出費のペースが速いような気もするが……どうするんだ?」
1、プレゼントする
2、プレゼントしない
>>151
基本的に安価で決まったのを見て、そのスポットに出ておかしくなさそうなキャラの中から適当に選んでます。
今回修羅場になるかと思ったら別の修羅場になりました。なぜこうなったのかよくわかりません。
モルガナ「プレゼントするのか?」
モルガナ「出費のペースが速いような気もするが……どうするんだ?」
1、プレゼントする
2、プレゼントしない
>>151
151: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/03(火) 23:36:15.99 ID:Yk3ESztLO
1
153: ◆86inwKqtElvs 2017/01/03(火) 23:44:33.99 ID:xbl4T5e20
あ、忘れてた、安価なら下
モルガナ「どうする? 他にも予定入れるか?」
1、入れる、攻略対象のキャラ名
2、入れない
>>58
モルガナ「どうする? 他にも予定入れるか?」
1、入れる、攻略対象のキャラ名
2、入れない
>>58
154: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/04(水) 02:23:37.58 ID:wCBwzmVDO
サボテンの鉢植えで大丈夫か?出来れば綺麗な花の咲くやつで
短期バイトで軍資金が増やせるならじゃんじゃんプレゼントするんだが…
短期バイトで軍資金が増やせるならじゃんじゃんプレゼントするんだが…
156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/04(水) 04:18:39.23 ID:9zyjedQJ0
1奥村春
158: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/04(水) 07:03:31.80 ID:USlQiBOYO
2
160: ◆86inwKqtElvs 2017/01/04(水) 09:01:53.72 ID:KWNpu003O
2/20(月) 予告
川上「放課後、生活指導室まで来るように」
杏「教師とそういう関係とか、マジありえないんだけど!?」
真「放課後にプライベートにまつわる話……不健全に聞こえるのは、私だけかしらね?」
春「大丈夫。君にはやましいことなんてないんだから。だから私たちがついていても大丈夫だよね?」
双葉「こ、これでも私だってやれるんだぞ!? 本当だぞ!? ……応援ぐらいは」
竜司「な、なんかお前より女子たちが殺気立ってるぞ? どうしたんだ?」
祐介「俺に至ってはできることすらなさそうなんだが……」
モルガナ「この危機を乗り越えなきゃお前は無事に三月を越えられないぞ!」
171: ◆86inwKqtElvs 2017/01/05(木) 18:08:14.40 ID:ZgwybHFl0
2/20(日)
《お台場海浜公園》
武見「昼のお台場ってのも悪くはないね」
武見「どっかでイベントでもやってるのか、ちょっと人多いけど」
武見「このあたりにまでは人来ないしね」
(プレゼントを渡した)
武見「へえ、ありがと」
武見「前のは特殊な肥料配合したのを実験してみたら、枯れちゃってね」
武見「……嘘だよ。単に水をやりすぎたみたい」
武見「過剰に栄養や水分を与えてもダメになるのは、植物も人間も同じだね」
(武見の心をガッチリ掴めたようだ!)ヨシッ!
+★1
??「あれ……お前」
竜司「何やってんだ? って」
竜司「エライ美人連れてんなおい!」
武見「君は?」
竜司「あ、こいつのダチっス」
武見「坂本竜司……ああ、名前は知ってる」
武見「彼からたまに聞くよ」
竜司「お前たまにしか俺の事話さねえのかよ」
武見「仕事の関係で付き合ったしね。優秀なモルモット君だったよ」
竜司「モルモット……ってああ!?」
竜司(おい、薬の出所って)
(頷くと竜司は大げさに驚く)
竜司「あんた医者なの!? 見えねえ!」
武見「よく言われるよ」
172: ◆86inwKqtElvs 2017/01/05(木) 18:08:48.21 ID:ZgwybHFl0
武見「君、足が悪いの?」
竜司「へ? わかるんスか?」
武見「整形外科は専門外だけどね」
武見「姿勢や歩き方見れば、足を庇ってることぐらいわかるよ」
竜司「おお、なんかすげえ」
竜司(なあおい、お前ばっかりずりぃぞ!)
竜司(あんな美人女医とか、俺ぜってぇ通うし!)
竜司(紹介してくれよ、な?)
モルガナ(こら、竜司! 武見は真面目に実験してたんだぞ!)
竜司(何だよお前もいたのかよ)
モルガナ(悪いかよ!)
モルガナ(お前こそどうしてここにいんだよ)
竜司(あっちでイベントやっててさ)
竜司(おふくろが好きなスターでてるとかって、うるせえの。今時スターって言葉もねえよ)
竜司(俺はその付き合い。俺も美人女医とデートしてえ)
モルガナ(お前は武見のお眼鏡にはかなわないと思うぞ)
竜司(え、診察の時は眼鏡してんの?)
モルガナ(いや意味違うし。駄目だこいつ)
(竜司のスマホが振動した)
竜司「あ、お袋からだ」
竜司「悪ぃ、飲み物買って来いって頼まれてんだ」
竜司「また明日な!」
竜司「じゃあ先生も! こいつのこと、あんがとございました!」
武見「どうも」
(竜司は去って行った……)
武見「彼も怪盗の一人?」
1、そうだ
2、どうかな?
>>174
174: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/05(木) 18:29:02.87 ID:C9Omwe3bO
2
175: ◆86inwKqtElvs 2017/01/05(木) 18:36:34.24 ID:ZgwybHFl0
武見「ふうん。秘密ってわけ?」
武見「生意気ね、元モルモットの癖に」
(武見はくつくつと笑っている)
武見「君とは反対なようで、どっか似てるね、彼」
武見「君も、肩を震わせて笑うんだね。そういうのは、男友達だからこそかな」
武見「友達、か」
武見「そう言えば君が来る前、千早がうちに来たよ」
1、千早が?
2、呼び捨て?
176: ◆86inwKqtElvs 2017/01/05(木) 18:37:11.10 ID:ZgwybHFl0
安価>>178
178: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/05(木) 19:06:16.58 ID:6Dq9AYRmO
1
179: ◆86inwKqtElvs 2017/01/05(木) 19:17:59.87 ID:ZgwybHFl0
武見「支払いは終わってたし、こっちも何の用だと思ったよ」
武見「そしたら『友達になりませんか!?』って言われたの」
武見「理由は知らない。まあ君絡みなんだろうけど」
武見「『それが吉と出たんです!』としか言わないし」
武見「その割には千早は私の事苗字でさん付けだし。まあ私の方が年上なんだけど」
武見「本気で脳神経外科勧めようかと思ったよ」
武見「でもあの子、本物だね」
武見「私全然占いとか信じてなかったけど、何も言わないのにズバズバ当てるし」
武見「かと思えば世間知らずで、ものすごく突拍子もない事言ったりするし」
武見「私の人生にはいなかったタイプだから、正直反応に困るけど」
武見「友達とか必要ないって思ってたしね」
武見「基本、一人が好きだったし。医者になってからはやっかみとひがみばっかりだったしね」
武見「でもさ。わかんないよね」
武見「君のことだって、年下なんて興味ない、なんて思ってたしね」
武見「まあ今のところは断る理由もないし、こっちのペースに合わせてくれてるのがわかるし」
武見「あれだけ危なっかしい子なら、しばらく見てて飽きないかなって思うことにする」
武見「……そろそろ移動しない? さすがに冷えてきたし」
武見「風邪を引かれたら、気分がよくないしね」
(武見とお台場を歩いて回った……)
180: ◆86inwKqtElvs 2017/01/05(木) 19:19:04.79 ID:ZgwybHFl0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「武見と千早か……不思議すぎる組み合わせだな」
モルガナ「駄目だ、会話の様が想像できん」
モルガナ「でも千早の事を話している武見は穏やかだったな」
モルガナ「武見って敵多そうだしな。それに対して千早が誰かに悪意を持つところって想像できないしな」
モルガナ「明治神宮に行ったのが吉って、本当はこれの事なんじゃないか?」
モルガナ「明日は学校復帰初日だろ? 今日はもう寝ようぜ」
高巻杏
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
新島真
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
佐倉双葉
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
奥村春
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
御船千早
★★★☆☆☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★☆☆☆☆☆
川上貞代
★★★☆☆☆☆☆☆☆
大宅一子
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
2/20(月) 朝
モルガナ「本当に久しぶりだな、お前の制服姿を見るのも」
モルガナ「復帰初日から遅刻とかまずいだろ。早く行こうぜ」
※イベント日なので安価無しです
182: ◆86inwKqtElvs 2017/01/05(木) 19:21:32.86 ID:ZgwybHFl0
《秀尽学園・教室》
川上「ということで、今日の朝のホームルームは終わり」
川上「期末試験乗り越えたからってだらけすぎないように」
川上「あ、ちょっと君」
(川上に手招きされた)
川上「放課後、生活指導室まで来るように」
(川上は別のクラスへ授業に行った……)
杏「…………」
杏「川上のやつ、バレンタインの時にいたよね?」
杏「教師とそういう関係とか、マジありえないんだけど!?」
(声は抑えているが、かなり怒っている……!)
モルガナ(あ、杏殿、落ち着け! 聞かれたらまずいだろ!)
杏「へえ、まずいことしてるわけ?」
モルガナ(こいつも復帰したばかりで、噂でもヤバいのはわかるだろ!?)
牛丸「席に付け」
牛丸「期末試験の解放感に酔いしれるのも今のうちだぞ貴様ら」
杏「…………」
183: ◆86inwKqtElvs 2017/01/05(木) 19:22:47.36 ID:ZgwybHFl0
放課後
《生活指導室》
モルガナ「なんでお前らもいるんだよ?」
真「放課後にプライベートにまつわる話……不健全に聞こえるのは、私だけかしらね?」
杏「一度はっきりさせておきたかったの。いても問題ないよね?」
春「大丈夫。君にはやましいことなんてないんだから。だから私たちがついていても大丈夫だよね?」
(とても断れそうにない……!)
モルガナ「厄介なことになってきたぜ……!」
(川上がやってきた)
川上「…………」
川上「他の子呼んだ覚え、無いんだけどな」
杏「そりゃ、勝手に来たんで」
川上「うーん、彼がいいならいいんだけど」
川上「何というか、これもしかして、面倒くさい感じのやつかな?」
杏「あんたバレンタインの時、一緒にいたでしょ?」
真「教師と生徒。随分とインモラルな関係ですね?」
川上「…………」
(川上がこちらを睨んでいる……!)
モルガナ(な、なあ。これヤバいって)
モルガナ(とにかく何でもいいから言えよ!)
1、心配して様子を見に来てくれただけだ
2、特別な感情はない
3、教師と生徒の関係だ
>>186
186: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/05(木) 19:36:20.29 ID:4Ebl8rD00
3
187: ◆86inwKqtElvs 2017/01/05(木) 19:40:48.71 ID:ZgwybHFl0
春「うん。わかりやすい言い訳だね」
春「みんなわかってるの。だからね、中途半端に先生を庇うと、逆に先生の方が大変だと思うから」
(一蹴されてしまった……)
モルガナ(余計な茶々入れるな引っ込んでろ!ってことだな……)
モルガナ(とにかく何があってもいいように心構えはしとけよ!)
真「先生。あなたと彼の関係はなんですか?」
(川上は三人の視線をじっと受け止めている……)
川上「……教師と生徒ではあるよ」
川上「確かに私は彼に特別な感情を持ってる。彼にはたくさんのことをしてもらった」
川上「だから、私の感情を彼に受け入れてほしいとは思っているよ」
川上「でも、私は教師でもある」
川上「私は教師としての志を思い出した」
川上「二度とそれを忘れたくはないの」
川上「私がいい教師じゃないのは確かだよ」
川上「それでも色々考えてはいる。……これでもね」
ガタン!
杏「何それ? ふざけないで!」
(杏が立ち上がって怒鳴り始めた!)
杏「そんなの、信じられるわけないでしょ!?」
真「あ、杏?」
春「……杏ちゃん。ちょっと待って」
杏「真だって春だって、おかしいって思うでしょ!? こんなの!?」
真「確かに、おかしいけど……」
春「杏ちゃん。ちょっと待って」
川上「…………」
杏「真だってさっきはあんなに怒ってたでしょ!?」
真「そ、それは当然」
真「いくらなんでも守るべき節度は、あると思う……」
杏「生徒に手を出す教師なんか信じられるわけないじゃない!」
川上「……っ!!」
春「杏ちゃん……!」
杏「学校に、訴えれば……もう今のこの学校なら揉み消しなんて……!」
188: ◆86inwKqtElvs 2017/01/05(木) 19:41:46.73 ID:ZgwybHFl0
真「う、訴えって、まだ話も聞いてないのに」
杏「話は十分に聞いたじゃない! 『特別な感情を持ってる』ってはっきり自分から言った!」
杏「それじゃ、足りないの!?」
真「い、いや、十分に足りると思う……だけど……」
杏「なら行こう!」
川上「……っ!!」
モルガナ「ちょ、おい、杏殿!?」
ガッシャン!!
全員「!!??」
春「…………」
春「杏ちゃん。無視されるのは、寂しいよ」
(春が座っていたパイプ椅子を床に叩きつけていた……!)
春「何度も呼んだんだけどな」
春「…………」
春「あ、ど、どうしよう」
春「椅子、壊れちゃった。ご、ごめんなさい!」
川上「…………え、えっと」
川上「椅子、4つしかなくて」
(無言で自分の椅子を春に差し出して、自分は立ち上がる)
春「ありがとう」
春「杏ちゃんも座ろ?」
杏「…………う、うん……わかった……」
(杏も椅子に座った)
全員「…………」
春「先生」
川上「は、はい!?」
春「杏ちゃんが何でこんなに怒っているのか……傷付いているのか」
春「わかるかわからないかで、私は判断を変えようと思っています」
春「先生が本当に教師としての志を思い出せたなら、わかるはずです」
川上「…………」
川上「傍から見たら」
川上「私のやってること、鴨志田先生のやってたことと、変わりなく映るかもしれないね」
杏「……っ!!」
真「あ……」
189: ◆86inwKqtElvs 2017/01/05(木) 19:42:41.01 ID:ZgwybHFl0
川上「高巻さんの担任だったのに、気付けなかった」
川上「いや……多分、あの頃の私なら」
川上「気付いていても、我が身可愛さに無視していたと思う」
川上「その鈍感さに、高巻さんが怒っているなら」
川上「謝っても、謝りきれないね……」
杏「…………」
川上「高巻さんが傷付くのは当然だと思う」
川上「二度と学校が、教師が信じられなくなっても仕方ないと思う」
川上「気付かなかったにしても見て見ぬふりをしていたにしても、何もしなかったことには変わりないから」
杏「…………」
真「…………それは……」
真「私も、同じです」
杏「真……?」
真「今だって、なんでこんなに杏が怒ってるんだろうってわからなかった」
真「春より付き合い長いのにね。私の方こそ、鈍感だった」
真「ごめん、杏。私、あなたの傷に気付かなかった」
杏「…………」
杏「先生」
川上「うん」
杏「もう、志帆みたいな子を出さないって、そのために全力を尽くすって、約束できる?」
川上「するよ」
杏「何に誓って?」
川上「そうだね」
川上「怪盗団が奪い返してくれた教師としての志に、かな」
全員「…………」
杏「ごめん、なさい」
杏「先生の感情……侮辱するようなこと、言って」
川上「私はもっと酷いことをしたよ」
杏「それでも……ごめんなさい」
真「杏……」
真「訴えるとかは、無しにする。それでいいよね?」
杏「うん。そんなやり方、私が一番嫌いな、力で揉み消そうとした奴らと変わらない」
杏「一番カッコ悪い。私、間違えるとこだった」
杏「春も、ありがとう」
春「…………」
春「……私は……」
190: ◆86inwKqtElvs 2017/01/05(木) 19:43:49.10 ID:ZgwybHFl0
真「えっと」
真「すみません。色々と、暴走してしまって」
真「結局彼を呼んだ理由って、何だったんですか?」
川上「え? ああ、忘れるとこだった」
川上「普通に担任としての仕事」
川上「彼、このままじゃ留年するから」
!?
杏「はあ!?」
春「も、もしかして、出席日数が」
川上「そ。足りないの」
真「でも、過去の罪はもうなくなったはずじゃ」
川上「それとこれとは話が別みたいでね」
川上「まあ流石に、そもそもの判決が間違っていたとなると、検察の責任もあるみたいだけど」
川上「それは損害賠償とか、慰謝料? よくわからないけど、お金で解決するものであって」
川上「出席日数が足りない現実は変わらないわけ」
真「で、でもそれじゃ!」
川上「でも、彼は少年院の中でも態度が優良だったこと。事件解決に貢献したこと。何より過去の暴力事件の判決が間違っていたこと」
川上「それらを加味して、彼だけ特別な追試を受けてもらうの」
川上「それと、課題。これをこなせば単位認定できるから」
杏「って多っ!!」
川上「学校総出で、かなり無茶なやり取りしたからね」
川上「元々彼は前歴のある生徒を更生させたという実績作りが目的で、前の校長が転入させたから」
川上「前歴をひっくり返して、きちんと学習の機会を与えたという宣伝のため、という学校の事情もあるんだけどね」
川上「まあそこに付け込んだんだけど」
川上「それ全部二月中に提出して。あと今週の木・金は特別試験だから」
川上「試験自体は難しくはないし、君の二学期までの成績なら大丈夫だろうとは思うけど、一応勉強はしておいて」
(課題の山が重い……)
191: ◆86inwKqtElvs 2017/01/05(木) 19:45:18.80 ID:ZgwybHFl0
《秀尽学園・廊下》
杏「……その、みんな」
春「大丈夫。何も言わなくていいよ」
杏「…………」
(杏は自己嫌悪に陥っているようだ)
春(真ちゃん……ちょっと)
真(ん?)
春(私、先生に謝りに行ってくるから、杏ちゃん元気づけてあげて)
真(それは、私がやっても……気付いたのは春なんだし)
春(私は、真ちゃんが鈍感だとは思わないよ)
春(私が気付いたのは、私も婚約者とかのことで)
春(杏ちゃんと似たような経験があるってだけだからだと思う)
真(でも……)
春(その頃のこと、私何も知らないから)
春(まだ真ちゃんの方がいいと思うんだ)
春(それに先生に謝りにいくにしたって、真ちゃんも心の整理がついてないでしょ?)
真(だから、それは春だって同じじゃない)
春(私の方が大人との交渉は慣れてるよ)
真(……、わかった)
真「ごめん。先にあなたは帰ってて」
春「あとでルブランで合流するから。課題も多いけど手分けすれば何とかなるよ」
真「私達は用事を済ませてから行くから。あとでね」
春は川上に会いに、真は杏を励ましに行くようだ
モルガナ「なあ、様子を見に行かねえか?」
モルガナ「このまま帰ってもいいけど、いくらなんでもどっちも不穏すぎるだろ」
モルガナ「なんだったらお前がいけない方は、ワガハイが見ておいてやるよ」
どうしようか……
1、春と川上の様子を見に行く
2、杏と真の様子を見に行く
>>194
※どっちのエピソードも見れます。
ただジョーカーが行った方が好感度に関わります。
194: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/05(木) 19:52:35.74 ID:uHIoo66F0
2
205: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 18:12:43.34 ID:q/sNpGZS0
《中庭》
(杏は一人座っている)
真「さすがにまだ寒いね。今日はまだ暖かい方だけど」
真「何か飲む?」
杏「……ココア」
真「うん」
(自販機で買ったココアを杏に渡したようだ)
杏「……私さ、ここで初めて、鴨志田の心を盗むとかそういうの、聞いたんだ」
真「うん」
杏「その時は竜司に関係ないって言われてさ」
杏「ホントムカついたよ。だって当事者だし」
杏「でも私がさっきしたこと、あの時のまんま」
杏「彼と先生の関係、本人同士が納得してるなら」
杏「少なくとも先生には非はないよね」
真「そうね」
真「川上先生は鴨志田みたいな、自分の欲望の為に生徒に手を出すような人じゃない」
真「そんな人が、罪悪感にかられて、一生徒の遺族に個人的にお金を払い続けるなんて、そんなことするわけない」
真「償い方こそわからなくて迷っていたけど、先生はそれを、怪盗団が救ってくれたと言った」
真「メメントスでの活動、無意味じゃなかった」
杏「……真」
杏「さっきの私、本当に最低すぎるよね」
真「先生はわかってくれてたよ。春も」
真「杏があの時、どれだけ傷付いていたか、それに気付いていなかった……私が一番駄目だよ」
杏「そんなこと、ない」
杏「真がまとめてくれなかったら、彼がいなくなった後の私達、バラバラになっていただろうし」
真「一番に助けようっていったのは杏じゃない」
真「一番に名乗りを上げるって、中々できないことだと思う」
真「春は正攻法しか知らない私たちを、うまく調整してくれて」
杏「春は大人の世界を見てたもんね」
真「そうだね。大人の対応が一番できたのが、春だった」
真「多分、どれが欠けても、彼を助けることはできなかったよ」
206: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 18:13:48.25 ID:q/sNpGZS0
真「杏は傷付いた経験があるからこそ、一番最初に立てる」
真「杏はそういう役割なんだと思う」
杏「そう、なのかな」
真「……今度は、春だけじゃなくて」
真「私も、気付いていきたい」
真「私、やっぱり優等生の仮面被ってた頃の癖が抜けないのか」
真「そういう心の機微に疎いところが、どうしてもあって」
真「私もそういうところ、直さないといけないと思う」
杏「真は凄いと思うけど」
杏「隣の芝生は、ってやつなのかな」
真「きっと、そうだね」
(不思議と穏やかな空気が流れている……)
杏「ねえ、春は?」
真「春なら川上先生に謝りに行くって」
杏「そう」
杏「大丈夫かな」
真「何か、心配?」
杏「春なら大丈夫、だとは思うけど」
杏「なんか最近、春がよそよそしくなったように感じない?」
真「…………」
真「私、やっぱり鈍いね」
真「バレンタインの事で多少よそよそしくなっても仕方ないかな、ぐらいにしか思ってなくて」
杏「いや、私もちょっと、なんとなーく変な感じってだけなんだけど」
杏「なんか、そういうだけでもなさそうっていうか」
杏「上手く言えないんだけど、ambivalenceな感じっていうの?」
真「アンビバレンス……同一対象に対する矛盾した感情……」
杏「あ、フィーリングで使ってたけどそういう意味なんだ。やっぱりよくわかんないけど」
207: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 18:14:41.98 ID:q/sNpGZS0
真「春とも話さないといけないかもね」
真「一番彼に救われたと思っているの、多分春だと思うし」
杏「春って正義のヒロインに憧れてたし、正義のヒーローに助けられるってシチュエーション好きそうだよね」
真「ジョーカーとかまさにそれじゃない? 確かに、春はシチュエーションに酔うところはあると思う」
杏「設定作り込むタイプだしねー」
杏「囚われの花嫁を奪いに来た怪盗とか、本当にまんまだし」
真「…………」
杏「……大丈夫かな? 川上と二人にして」
真「ここは任せるしかないと思う」
真「春は強いし、ね」
杏「うん。それは知ってる」
杏「だからライバルとしては手強いよ」
杏「真も、春も、川上も、双葉だって」
真「それはきっと、みんな同じ風に思ってるよ」
真「本っ当に、私達のリーダーは悪い男ね」
杏「本当マジでそうだし! あんな優柔不断なんて思わなかった!」
(不穏な空気になってきた……!)
杏「あれ? リーダー?」
(杏がこちらに気付いた!)
真「…………」
真「鉄・拳・制・裁!」
ドゴォ!
(真の拳が鳩尾に入った!)
杏「ちょ、ちょっと真!?」
真「安心して。我ながら綺麗に急所に入ったわ」
杏「いや安心できる要素ないんだけど。めっちゃ痛がってんじゃん」
杏「でもなんかすっきりした!」
真「でしょ?」
(二人は笑っている……)
好感度が下がってしまった……
高巻杏
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
新島真
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(元から0だったため変化なし)
※一緒に課題をこなした時の好感度が上がりやすくなった!
(後述します)
208: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 18:17:33.33 ID:q/sNpGZS0
《国語科準備室》
コンコン
川上「どうぞー」
春「あの……」
川上「あ、ああ」
川上「えっと……うん」
川上「どうしたの?」
春「さっきは、杏ちゃんがすみません」
春「杏ちゃんは悪い子じゃないんです」
春「杏ちゃんにとってその、センシティブな部分に触れちゃったから……」
川上「それはどう考えたって私が悪いよ」
川上「奥村さんが謝る事じゃない」
春「あと、椅子……」
川上「あ、え、う、うん」
川上「……奥村さんって、ただ大人しい子なのかと思ってたけど」
川上「怪盗団のメンバーなだけあって、大胆な事するね」
春「あの時は杏ちゃんがだいぶヒートアップしてたから」
春「何か、インパクトあることしないといけないなって思って」
川上「こっちは寿命が5年は縮んだけどね……」
川上「話はそれだけ?」
春「…………」
春「先生。先生は、彼のこと、特別な感情を持ってると言いましたけど」
春「もっとはっきりした言葉で、言えますか?」
川上「う……」
川上「…………」
209: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 18:18:53.59 ID:q/sNpGZS0
川上「好きだよ。彼の事が」
川上「一人の異性として」
春「そうですか」
春「私も彼の事を、愛しています」
春「誰にも奪われたくないです。先生にも、誰にも」
川上「……うわあ」
川上「若いってすごい。こんなに剛速球で答えられるとは思わなかった……」
春「……それより」
春「先生、さっき騙しましたよね?」
川上「……騙した……?」
春「嘘というか、正確なことを言ってないって感じなんですけど」
春「『怪盗団が奪い返してくれた』って杏ちゃんに言いましたけど」
春「うちのリーダーが、メンバーを先生に教えてたとは思えないんです。そういう人だから」
春「だから先生にとっては、『怪盗が奪い返してくれた』ですよね」
春「嘘じゃないけど、私達の言葉で言うなら、そう」
春「認知の食い違い……って、真ちゃんや双葉ちゃんなら言うのかな」
春「それを利用して上手く誤魔化したなって」
春「ああ言えば杏ちゃんは、というかみんなは引き下がらざるを得ないです」
春「自分のやってきた事を否定することになりますから」
春「でも先生の中では、助けてくれたのは彼だけであって、杏ちゃんや他の人は入らないはず」
春「だって知らないんですから。あとで知ったとしても、それでも先生にとって手を差し伸べてくれたのは彼だけだったはず」
春「私に言わせれば、杏ちゃんを誤魔化して騙したようにしか思えませんでした」
春「嘘じゃない分、悪質ですね」
川上「……随分悪い方向に捻じ曲げて捉えてる気がするんだけど」
川上「まあ、あなたの言い分はわかった。それで?」
春「質問していいですか?」
川上「何?」
春「彼への想いと教師としての立場、二つに一つしか選べないならどっちをとりますか?」
210: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 18:20:06.77 ID:q/sNpGZS0
川上「……難しい質問するね」
川上「あと、質問じゃなくて脅迫に聞こえるんだけど」
春「そうですか?」
川上「残念ながら脅迫を受けるのはこれが初めてじゃなくてね」
春「脅迫になるか、質問になるかは、先生の答えによると思います」
川上「ふーん」
川上「答える前に、こっちから質問してもいい?」
春「はい」
川上「単に彼に近付く女を排除したいってだけなら、さっきの流れを止める必要はなかったでしょ」
川上「そのままばらしてしまえば良かった。違う?」
春「違います」
春「それだと、彼にもダメージじゃないですか」
春「先生だけをピンポイントで撃つ」
春「私結構、射撃得意なんですよ」
川上「……手強い子だなあ。あくまで本心言わないつもりなんだ」
川上「君、笑顔で人を刺せるタイプでしょ?」
春「人は刺したことがないので、なんとも」
川上「ぇ」
春「シャドウを真っ二つにするのは楽しかったですけど」
川上「シャ、シャドウ?」
春「怪盗団の活動にまつわる話です。まあ、今は関係ないですね、すみません」
川上「いや否定してよ。怖いよ。真面目に答えられたし」
川上「うーん。もうちょっと質問いい?」
春「先生が答えに必要だと思うなら、いくらでも」
川上「誰の為にこの質問をしてるの?」
春「…………」
春「……すみません、質問の意味が分からないです」
川上「そうかな? わかりたくないだけじゃない?」
川上「高巻さんの為に怒っているようにも思えるし、私を脅しに来たのかなとも思ったけど」
川上「それなら黙って裏で噂でも流せばよかった」
川上「わざわざ予告しに来るようなやり方は、怪盗団流なの?」
春「…………」
春「できれば穏便にいければ、それに越したことはないじゃないですか」
川上「いや、この状態を穏便って言える奥村さんって本当末恐ろしいよ」
春「質問は、もういいんですか?」
春「私、自分でも思ってたより気が短いみたいです」
春「質問に答えてほしいんですけど」
211: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 18:21:25.51 ID:q/sNpGZS0
川上「あー、うん」
川上「まず、質問の前提が間違っていて」
川上「彼への想いと教師の立場、私は両立させるよ」
川上「そうじゃないと、想いが叶ったって言えないから」
春「……それは、狡くないですか?」
川上「かもね。でも」
川上「私、いい教師でもないしいい大人でもないしいい女でもないからね」
川上「悪い大人は、狡いものだよ」
春「…………」
春「私は先生が、悪い先生だとも、悪い大人だとも、悪い女だとも思ってないですよ」
川上「最後のは何故か嬉しくない……」
春「私、悪い大人、いっぱい見てきましたから。ちょっと前まで全部が悪く見えてたけど」
春「今は話せば、わかるようになってきました」
春「先生は、いい先生です」
川上「ん……そ、そう?」
春「はい。そう思います」
川上「えっと……」
川上「結局奥村さんは、何しに来たの?」
川上「最初からばらす気がないなら、今の質問には別の意味があったんでしょう?」
春「…………」
春「……すみません。話せません」
春「認めたく、無いから……」
川上「……まあ、私に話せないなら、他の人に話しなさい」
川上「一人で抱え込むと、ろくなことにならないから。これ経験談ね」
春「…………」
春「じゃあ、この辺で、失礼します」
春「長々と、すみません。ありがとうございました」
川上「それは大丈夫。私で良ければいつでも話ぐらい聞くよ」
川上「私は先生であなたは生徒だからね」
春「ありがとう、ございます」
(春は出て行った)
川上「…………」
川上「……ぷっはー! 疲れた……」
川上「怪盗団のメンバーってみんなあんなに怖いのかな。次は私の寿命縮めないでくれると嬉しいけど」
川上「絶対20年は縮んだよ……死ぬわあんなの何度も来られたら……」
川上「また来るのかな……対応考えないとな……」
212: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 18:23:41.12 ID:q/sNpGZS0
《国語準備室前・廊下》
春「…………」
春「あれじゃ、まるで……」
モルガナ「春!」
春「も、モナちゃん? ダメじゃない、校内歩き回ったら」
春「とりあえず私の鞄に入って?」
モルガナ「春、大丈夫か?」
春「私は平気だよ?」
モルガナ「嘘を吐くなよ。絶対無理してるだろ」
春「…………」
春「私ってやっぱり、奥村の娘なんだね」
モルガナ「……春……?」
春「……時間かかっちゃったね。早く合流しないと」
春「モナちゃんも心配してくれたんだよね? ごめんね」
春「ごめんね……」
モルガナ「春……」
213: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 18:26:44.06 ID:q/sNpGZS0
《ルブラン》
(怪盗団のメンバーが集まった)
竜司「久しぶりにこのメンツが揃った気がするな」
祐介「一週間しか経ってないんだがな」
祐介「事情は聞いたが、俺に至ってはできることすらなさそうなんだが……」
竜司「俺も……」
真「そう言わないで。みんなで手分けすれば捌けない量ではないわ」
春「文系なら私得意だよ」
杏「私は英語しか手伝えそうにないけど……」
双葉「こ、これでも私だってやれるんだぞ!? 本当だぞ!? ……応援ぐらいは」
竜司「応援だけなら俺だってやってやんよ」
双葉「…………」
祐介「理数系は真か」
真「ま、一応ね」
モルガナ「杏殿が英語、それ以外の文系を春がカバーして、理数系を含めた全教科を真が見る感じになるのか」
竜司「俺そんなことになるなら留年選ぶわ」
杏「こら竜司! マジな話なんだからね!」
真「洒落になんない」
春「デリカシーがないと思う」
双葉「最低だな」
竜司「な、なんかお前より女子たちが殺気立ってるぞ? どうしたんだ?」
祐介「そうか? いつも通りじゃないか?」
竜司「そうかあ?」
モルガナ「…………」
214: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 18:27:37.11 ID:q/sNpGZS0
《自室》
モルガナ「やれやれ、とんだ一日だったな」
惣治郎「おーい、双葉がそっち上がってもいいか?」
モルガナ「双葉か。久しぶりに見る気がするな」
(双葉が上がってきた)
双葉「…………」
双葉「その、できることがなくてごめんな」
双葉「私、数学はできると思うけど、学校の授業にあっているかとなると……」
1、気にするな
2、気持ちだけで嬉しい
>>216
216: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 19:20:17.69 ID:vr6e/MnR0
1
217: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 19:26:15.19 ID:q/sNpGZS0
双葉「それじゃ嫌なんだ!」
双葉「…………」
双葉「な、なんだろう」
双葉「なんか、みんなといても苦しいんだ」
双葉「杏や真や春の顔を見ると、呼吸がしづらくなる」
双葉「前まではあんなに楽しかったのに」
双葉「戦い、辛かったけど、でも、それでも楽しかった」
双葉「お前が帰ってきて、また楽しくなれると思ったのに」
双葉「なんでだ? どうしてこうなった?」
双葉「なあ、私、何かおかしくなったのか?」
双葉「課題、手伝うって言ってた三人見て、すごく気分が悪くなった」
双葉「お前を助けてるだけなのに、なんで……」
双葉「……大事な、仲間なはずなのに」
双葉「私が手伝えないから、なのか? 何も出来ないから」
双葉「なあ、なんか、私、おかしくなっちゃった」
双葉「おかしく、なっちゃったよ……」
(涙声になっている……)
モルガナ「双葉、大丈夫か?」
双葉「……お前と話せば、気分が治るかと思ったけど」
双葉「治らない。余計にひどくなる」
双葉「……ごめん、今日は帰る」
双葉「お、応援はする! それは絶対だからな!」
双葉「じゃ、じゃあ。サラダバー!」
(最後だけ不自然にテンション高く帰っていった)
218: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 19:27:51.33 ID:q/sNpGZS0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「とにかく!」
モルガナ「この危機を乗り越えなきゃお前は無事に三月を越えられないぞ!」
※課題終了に必要なターンは7です
放課後(昼)で1ターン、夜で1ターン、一日2ターンこなせます
課題では怪盗団の女性陣が誘ってくれます。断る(スルーする)こともできます。
一緒に課題をこなせば好感度はあがります。1ターンで★1つです
現在杏と真から誘いが来やすくなっています。この二人の誘いに乗った場合に限り、誰かの乱入の可能性が激減します
2/28までに完了できなければゲームオーバーになります。気を付けてください
モルガナ「…………」
モルガナ「みんな、いろいろ悩んでるみたいだな」
モルガナ「お前が一番の原因であることには変わりないぞ! しっかりしろよな!」
モルガナ「だけど多分……そうじゃなくても、いずれ向き合わないといけないことだったんだろうな」
モルガナ「双葉、嫉妬してる自分に気付いてないみたいだ」
モルガナ「そういう感情の処理がわからないんだろうな」
モルガナ「色々あって疲れただろ。今日はもう寝ようぜ」
高巻杏
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
新島真
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
佐倉双葉
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
奥村春
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
御船千早
★★★☆☆☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★☆☆☆☆☆
川上貞代
★★★☆☆☆☆☆☆☆
大宅一子
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
2/21(火) 放課後
モルガナ「チャットが来てるな」
杏『さっさと課題終らせよ! 君ならすぐ終わるって!』
真『こういうのは後回しにしたら大変よ。試験もあるし早めにした方がいいと思う』
春『課題、大丈夫? わからないところは一緒に考えるから』
双葉『えいえいおー! どうだ、やる気でたか? なら今やるのだー!』
モルガナ「どうするんだ?」
1、課題の誘いに乗る
2、誰かを遊びに誘う
>>220
220: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 19:31:04.69 ID:vr6e/MnR0
2
222: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 19:34:10.90 ID:q/sNpGZS0
モルガナ「遊びに行くのか? まあまだ時間はあるけどな」
モルガナ「誰を誘うんだ?」
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>225
225: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 19:39:47.59 ID:4tGLhTLV0
何で遊ぶかなぁ…馬鹿野郎…
227: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 19:46:16.39 ID:q/sNpGZS0
モルガナ「双葉と遊ぶのか」
モルガナ「スケジュールはまだ空いてるな。どうする?」
1、一日遊ぶ
2、他の人を誘う
>>229
229: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 19:48:54.98 ID:vr6e/MnR0
2
230: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 19:50:41.54 ID:q/sNpGZS0
モルガナ「誰を誘うんだ?」
1、高巻杏
2、新島真
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>232
232: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 19:52:04.51 ID:vr6e/MnR0
8
237: ◆86inwKqtElvs 2017/01/06(金) 20:01:16.67 ID:q/sNpGZS0
モルガナ「双葉をどこへ誘う?」
1、ルブラン
2、秋葉原
3、井の頭公園
4、原宿
5、池袋(プラネタリウム)
>>240
モルガナ「大宅をどこへ誘う?」
1、自室
2、銀座(高級寿司屋)
3、浅草(スカイタワー)
4、元町中華街
5、お台場海浜公園
>>243
241: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 20:20:39.50 ID:IvVq7hiDO
4
243: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/06(金) 20:29:43.46 ID:/UyrjJvnO
4
261: ◆86inwKqtElvs 2017/01/12(木) 17:04:52.99 ID:PDms2Qw40
双葉『ん? 課題はいいのか?』
双葉『お前がいいならいいぞ!』
双葉『は、原宿? わ、わかった!』
《原宿・竹ノ子通り》
双葉「う、うう……ひ、人がいっぱい」
双葉「こ、これは私の課題だな、うん!」
双葉「けど、原宿、詳しくはない。ググる暇がなかった」
双葉「な、なあ、原宿といえば、なんだ?」
原宿といえば……
1、服かな
2、クレープだろ
>>263
263: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/12(木) 17:19:08.40 ID:Hjo91eULo
1
264: ◆86inwKqtElvs 2017/01/12(木) 17:38:44.53 ID:PDms2Qw40
双葉「なるほど、服か」
双葉「う、私、ネットでしか服買わない……」
双葉「よ、よし! 今日は、お店で服を買う事が私の課題だ!」
《原宿、古着屋》
双葉「これ全部古着なのか!?」
モルガナ「ヴィンテージ物は値段張るものもあるからな」
モルガナ「寝かせた方が味が出るってのは服も似たようなもんだ」
双葉「モナもファッション興味あるのか?」
モルガナ「怪盗はセンスも良くないとな!」
双葉「もう廃業したけどなー」
店員「いらっしゃいませ、お客様」
双葉「ひっ! き、来ました」
店員「どのようなものをお探しですか?」
双葉「う、うん。そ、そうだな……」
(双葉は悩んでいる……)
双葉「お、おお!? これ! この感じがいい!」
(双葉はオーバーオールが気になるようだ)
店員「よろしければ試着も可能ですが」
双葉「いいのか!?」
双葉「な、な、ちょっと行ってくる! ど、どこにも行くなよ? 振りじゃないぞ!」
(双葉は何着か持って試着室に入っていった)
モルガナ「なあ、もしかしたら買うことになるかもしれないぞ」
モルガナ「金はちゃんと持っているか?」
所持金
¥89374
1、買ってあげる
2、今度にすると諭す
>>266
266: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/12(木) 18:27:09.94 ID:u4t+aJrbO
2
267: ◆86inwKqtElvs 2017/01/12(木) 18:52:37.12 ID:PDms2Qw40
双葉「な、な? どうだ?」
モルガナ「似合ってると思うぞ。双葉らしい」
双葉「えへへ。そうか」
双葉「でも、今日は買うの止めとく」
双葉「小遣い足りないしな」
双葉「服試着するのとか、もう何年やってないだろ」
双葉「こうして、直に見るって、やっぱり違うんだな」
双葉「ネットで十分だと思ってたし、実際殆ど通販で揃うけど」
双葉「触って目で確かめて、そういうのも悪くないな!」
双葉「…………」
双葉「なあ、また、課題一緒にやってほしい……」
双葉「他のところも、行きたい。でもやっぱり、一人じゃ怖い」
双葉「もうすぐお前は実家に帰るけど、それまでは……約束ノートの達成、手伝ってほしい」
(双葉からの信頼を感じる……)
双葉+★1
268: ◆86inwKqtElvs 2017/01/12(木) 18:54:11.33 ID:PDms2Qw40
夜
大宅『久しぶりじゃん。こっちも大きな仕事上がってさ』
大宅『中華街? いいねえ、久しぶりに腹いっぱい食うか!』
《元町中華街》
大宅「いやあ、久しぶり」
大宅「ララちゃん以外のとこでゆっくり飲んだり食べたりって久しぶりだわ」
大宅「んで? バレンタインのあの女たちは結局どうする気?」
1、わからない
2、すみませんでした
3、一子だけだ
>>270
270: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/12(木) 20:10:09.06 ID:+HJ1Aqk3O
1
271: ◆86inwKqtElvs 2017/01/12(木) 20:34:51.32 ID:PDms2Qw40
大宅「わかんないってアンタさあ……」
(大宅は呆れている……)
大宅「それでもあんなことしても憎み切れないのは君の凄いとこだと思うけどね」
大宅「私も仕事柄、いろんな奴見てきたけど、ホント君って不思議だわ」
大宅「ジゴロの才能あるんじゃない? 君」
大宅「すぐに結論出せとは言わないけどさ、絶対きっちりカタつけないと許さないかんね?」
大宅「私にしたって、軽い女のつもりないし」
大宅「それにさ。まあ私自身が女の修羅場に慣れてるってわけじゃないけど、見てはきてる」
大宅「でもさ、みんながみんなそうじゃないっしょ」
大宅「思いつめたらヤバそうなのとか、後がなさそうな奴とかいたしね」
大宅「君さ、他の全員切り捨てて一人選ぶ覚悟は出来てる?」
(大宅の目は真剣だ……)
大宅「それで他の女が簡単に納得するとは到底思わない。私だって思うつもりはないし」
大宅「けどさ、君がちゃんと答え出さなかったら、諦めるにも諦められない子とかもいるわけじゃん」
大宅「そこら辺、一回釘刺しとこうって思ってさ」
大宅「…………」
大宅「さ、辛気臭い話はおしまい!」
大宅「君のおかげでさ、獅童のスクープが社に認められて出せるようになったし」
大宅「社会部に戻れそうな感じも出てきてさ。今日はそのお祝いで、パーッといっちゃおう!」
大宅「さすがに高校生にタカリはしないって! おごりよおごり。ほら、食べなよ」
(大宅の不安とこちらを心配する気遣いが伝わってくる……)
大宅+★1つ
272: ◆86inwKqtElvs 2017/01/12(木) 20:36:52.97 ID:PDms2Qw40
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「むしゃむしゃむしゃむしゃ」
モルガナ「うひょひょ! この酢豚、美味いぜ! 肉まんもコンビニとはわけが違う!」
モルガナ「……はっ!」
モルガナ「あー、お前未だ課題取り掛かってないだろ? 大丈夫か?」
モルガナ「まあ今日はもう寝ようぜ。明日からでも間に合うさ」
高巻杏
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
新島真
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
佐倉双葉
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
奥村春
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
御船千早
★★★☆☆☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★☆☆☆☆☆
川上貞代
★★★☆☆☆☆☆☆☆
大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
2/22(水) 放課後
モルガナ「誘いが来てるぞ」
杏『こういうのはさっさと終わらせよ? まあ私は宿題残すタイプだけど今回はヤバいっしょ』
真『計画は立ってる? 今回の課題は落とすわけにはいかないわ』
モルガナ「どうするんだ?」
1、課題の誘いに乗る
2、誰かを遊びに誘う
>>275
275: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/12(木) 21:08:30.50 ID:FQa8taTQ0
1
276: ◆86inwKqtElvs 2017/01/12(木) 21:17:32.08 ID:PDms2Qw40
モルガナ「そうだな、そろそろ課題にも取り組まないとな」
モルガナ「どっちに返信するんだ?」
1、杏
2、真
>>278
278: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/12(木) 21:19:41.81 ID:tyzJ+Bqvo
2
279: ◆86inwKqtElvs 2017/01/12(木) 21:23:59.41 ID:PDms2Qw40
真『そう、やる気みせてくれてよかった』
真『ルブランでやりましょう。放課後直で行くから』
モルガナ「ま、課題は早めに終わらせるに越したことはないな」
モルガナ「真が見張ってればサボれないだろ。せいぜい頑張れよ、ニシシシ」
モルガナ「…………」
モルガナ「一雨来そうだな」
284: ◆86inwKqtElvs 2017/01/13(金) 18:35:17.12 ID:sobs61uQ0
《ルブラン》
真「ごめんなさい、営業中にお邪魔して」
惣治郎「コイツの課題見てくれるんだろう? ならむしろ歓迎だよ」
惣治郎「一応こいつの保護司だからな。留年なんてさせたら目も当てられねえ」
惣治郎「悪いけど嬢ちゃん、頼むわ」
惣治郎「コーヒーなら何杯頼んでもいいぞ」
真「ありがとうございます。お構いなく」
真「さて。課題は……手つかずね」
真「とにかく片付けてしまいましょう」
(しばらく真の教えを受けて課題を進めた……)
課題残り6
ザ、ザ、ザザ、ザザザ……
真「あら、雨かしら?」
惣治郎「みたいだな。どおりで客足が遠いわけだ」
惣治郎「悪いが店番頼むわ。買い出しに行ってくる」
惣治郎「雨だから客も来ないと思うが、来たら待たせてくれ」
(惣治郎が出て行った)
真「…………」
真「ね、ねえ」
真「私のこと、好き?」
1、急にどうした?
2、何かあったのか?
3、頭痛い?
>>286
286: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/13(金) 18:52:21.39 ID:mNQkVfxlo
1
場合によっては殴られるのも厭わぬ
場合によっては殴られるのも厭わぬ
287: ◆86inwKqtElvs 2017/01/13(金) 18:58:15.10 ID:sobs61uQ0
真「は?」
真「何、その反応? 殴るわよ」
(真の機嫌を損ねてしまったようだ……)
真「……まあでも、そうなるよね、私が訊くと」
真「いや、そのね……」
真「好きって、どういう感情なのかなって」
真「確かに私、あなたと一緒にいるのは心地いいんだけど」
真「恋愛感情……になるのかって聞かれると、自信を持って頷けないっていうか」
真「確かにあなたが出頭した時、私なりに頑張ったんだけど」
真「多分それがほかの仲間でも同じことしてたと思うし」
真「そう思うと、君だけに……特別な感情をもっているのかって」
真「そもそも特別な感情ってなんだろうって」
真「なんか、中途半端な気がして」
真「すごくもやもやするっていうか……」
(言葉に上手くできないようだ……)
真「恋愛オンチなのよね、結局」
真「ずっと、決まった正解のある問題しか解いてこなかったから」
真「こういう問題になると、本当に経験がないんだなって……」
真「…………」
真「ごめんね、変なこと聞いて。忘れてくれる?」
真「うん、結構時間経ったね」
真「どうする? 用事があるなら私は帰るし、このまま課題付き合ってもいいし」
どうしようか……
1、続ける
2、今日は切り上げる
>>289
289: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/13(金) 19:09:43.90 ID:K19QbvuvO
1
290: ◆86inwKqtElvs 2017/01/13(金) 19:20:18.39 ID:sobs61uQ0
真「そうね、集中力が切れてないなら一気に片付けた方がいいと思う」
(真の指導は的確だ)
課題残り5
ザー……ザー……
真「今日はこのあたりで止めておきましょう」
真「このペースなら充分月末までに間に合うと思う」
真「にしても、雨上がらないね」
真「マスターも帰ってこないし」
真「ねえ、コーヒー淹れてくれない?」
(真の希望でコーヒーを淹れた)
真「美味しい」
真「口にする物の温度で心理的な温度も変わるというけど」
真「あったかい物を飲むと、ホッとするよね」
真「まだ寒いし、受験も終わったから」
真「どうしようかな」
1、何かやりたいことでも?
2、どこか行きたい場所がある?
>>292
292: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/13(金) 19:42:32.85 ID:9Xfdqe9f0
2
293: ◆86inwKqtElvs 2017/01/13(金) 19:46:09.35 ID:sobs61uQ0
真「え、行きたい場所?」
真「えっと。お、温泉とか?」
真「今の時期って名所何があるんだろ? 梅の花とかそろそろなのかな」
真「そんなに深く考えてるわけじゃないんだけど」
真「受験終ってから、ツーリングに嵌ってるの」
真「今は普通免許しか持ってないし、近所しか走ってないんだけど」
真「大学行って時間が出来たら、大型二輪の免許取ろうかと思ってて」
真「バイクはね、中古を色々当たってみようかと思う」
真「今のでもいいんだけどね」
真「で、遠くを旅してみたい」
真「やっぱり、私の世界って狭かったから」
真「色々なとこ見て回りたいな、なんて」
真「勿論、大学の勉強はちゃんとするけど」
真「机の上だけじゃね、わからないことがあまりにも多すぎるから」
真「特に目的地決めずにぶらぶらするのも、悪くはないかなって」
真「そういう、計画を立てずに行き当たりばったりとか、今までやらなかったこと」
真「色々、やってみたいの」
(近い未来を語る真は楽しそうだ……)
真+★3つ
294: ◆86inwKqtElvs 2017/01/13(金) 19:50:01.27 ID:sobs61uQ0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「真のやつ、将来の事はちゃんと考えてるな」
モルガナ「でも今の自分の気持ちについては整理がついてないみたいだな」
モルガナ「それが悪い、という訳じゃないんだが……」
モルガナ「案外、アンバランスなのかもな。真って」
モルガナ「課題もやったし、疲れたろ。今日はもう寝ようぜ」
高巻杏
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★☆☆☆☆☆☆☆
佐倉双葉
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
奥村春
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
御船千早
★★★☆☆☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★☆☆☆☆☆
川上貞代
★★★☆☆☆☆☆☆☆
大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
2/23(水) 放課後
モルガナ「誘いが来てるぞ」
杏『課題進んでる? 手伝うから早く終わらせよ!』
真『焦らなくても大丈夫だけど、試験もあるし早めに終わらせた方がいいと思う』
双葉『ふぁい乙ー! 乙は余計か。でも早く乙って言わないとなー』
モルガナ「どうするんだ?」
1、課題の誘いに乗る
2、誰かを遊びに誘う
>>296
296: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/13(金) 20:12:00.55 ID:YMC3XroDO
1
297: ◆86inwKqtElvs 2017/01/13(金) 20:14:45.65 ID:sobs61uQ0
モルガナ「誰の誘いに乗るんだ?」
1、杏
2、真
3、双葉
>>300
今日はここまで。作者の真に対する感想がなんとなくわかったでしょうか。こんなイメージです。
300: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/13(金) 20:41:40.80 ID:q6LZb3rdo
3
304: ◆86inwKqtElvs 2017/01/14(土) 19:00:22.10 ID:zA4NxeOL0
双葉『ふふん、私の応援の凄さは知ってるだろ?』
双葉『じゃあルブランで待ってるな!』
《ルブラン》
双葉「惣治郎、コーヒー。あとカレー」
惣治郎「はいはい」
モルガナ「お前応援どころか邪魔してないか?」
双葉「うーん、じゃあネット徘徊でもするかなー」
(双葉は暇を持て余しているようだ)
カランコロン
惣治郎「いらっしゃい。おや、アンタは」
双葉「う」
一二三「あ、すみません。……お邪魔でしたか?」
惣治郎「いいや。こいつが課題しこたまくらってな」
惣治郎「必死こいてやってるとこだ」
一二三「課題、ですか?」
(経緯を説明した)
一二三「それは大変でしたね」
一二三「私も手伝いたいところではあるのですが」
双葉「はっ!」
一二三「?」
双葉「初めまして、じゃなかった……」
双葉「こ、こんにちは!」
一二三「え? こんにちは」
双葉「…………」
双葉「ひ、久しぶりに……他の人間と会話できた……」
モルガナ「いや今のただの挨拶だろ」
双葉「な、なあ、確か、お前、将棋の名人だったよな?」
双葉「ネットで対局、見たことある!」
一二三「え? 名人、まではいかないのですが」
一二三「一応プロではあります」
双葉「ふふん。実はな、私も将棋はできる!」
一二三「そうなんですか?」
双葉「良ければ相手してやるぞ!」
惣治郎「なんで双葉が上から目線なんだよ」
惣治郎「あー、嬢ちゃん。すまねえな。無視しても構わねえぞ」
一二三「は、はあ……」
1、相手してやってくれ
2、双葉はこういうゲームに強い
3、面倒ならスルーで
>>306
306: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 19:03:43.25 ID:WYIYRxByO
3
307: ◆86inwKqtElvs 2017/01/14(土) 19:47:08.38 ID:zA4NxeOL0
双葉「お前、私を厄介者扱いしてないか?」
(双葉を怒らせてしまった……)
一二三「私の方は構いませんが」
一二三「将棋はどの程度経験がありますか?」
双葉「えっと、ルールと駒の動かし方だな!」
一二三「ではハンデとしては、こちらが下手、四枚落ち、一手二十秒の時間制限、そちらの取った駒は使わないでよろしいでしょうか?」
双葉「よ、よくわからないが滅茶苦茶ハンデ付けられてる感……!」
双葉「よ、よし、やるぞ!」
…………、
一二三「ふははは! この東郷王国≪キングダム≫、四天王がおらずとも王は不滅!」
双葉「な、なにおう! 召喚、ネクロノミコン!」
モルガナ(いや現実じゃ召喚できねえよ!)
一二三「しかし不発に終わった!」
双葉「なんだと!?」
モルガナ(いや何で通じるんだよ!?)
一二三「ゆけ、永久凍土魔術≪エターナルフォースブリザード≫!」
一二三「王手!」
双葉「ぐぬぬぬ……!」
一二三「……対局、ありがとうございました」
一二三「お世辞ではなく、あなたは素人とは思えないほど強かったです」
双葉「……ぐ、ぐう、情けをかけられた……」
一二三「いえ、本当に筋道が通っていて、素晴らしかったです」
一二三「本当に駒の動かし方しか知らないのですか?」
双葉「うん。知らない」
双葉「でも、パターンがあるのは知ってる」
308: ◆86inwKqtElvs 2017/01/14(土) 19:47:40.45 ID:zA4NxeOL0
双葉「将棋のAIは将棋のパターン数10の220乗とされる実践上の数字」
双葉「実践上ってのは最善手や意味のある手ってことだな」
双葉「それを計算して最善手を求める」
双葉「けど理論上、意味のない手も含めるとさらに膨大なパターン数が存在する」
双葉「だから現在のコンピューター技術では解析できてない」
双葉「解析できないから人間に負ける」
一二三「あなたは」
双葉「双葉でいいぞ」
一二三「双葉さんは、プログラミングをなさっているのですか?」
双葉「得意中の得意だ!」
双葉「将棋もチェスも囲碁も、結局はパターンを記憶している方が勝つ」
双葉「究極に言えば、記憶力のゲームなんだ」
双葉「私は一二三の対戦、何度か見てるからな! 一二三の得意なパターンは知ってる」
双葉「まあ、知ってるだけじゃ対応できなかったけど……」
一二三「なるほど」
一二三「確かに、プログラマーの目線ですね」
一二三「非常に数学的に美しい、論理的な指し筋でした」
一二三「初心者と思って、少し侮っていたようです」
一二三「今度も同じ条件でいかがですか?」
双葉「ふふん? いいのか? 一二三のパターンはわかってきたぞ」
一二三「さて、対戦後も同じことが言えるでしょうか」
一二三「双葉さんには肝心な視点が抜けています」
双葉「な、何おう!?」
双葉「ぐ、ここまで喧嘩を売られて引くわけにはいかない……!」
惣治郎「いや最初に絡んだのはどう見てもお前だったろ」
一二三「いかがですか?」
双葉「やるに決まってる!」
一二三「では、参ります!」
…………、
一二三「対局、ありがとうございました」
双葉「…………」
惣治郎「双葉ー、おーい?」
(双葉が放心するほどぼろ負けしたのが盤面を見てわかる……)
双葉「なんだ!? 全然今までと違ったぞ!?」
双葉「全然見えなかった! なんでだ!?」
一二三「先ほど、双葉さんは究極的には将棋は記憶力のゲームだと言いました」
一二三「確かに、その側面はあります。将棋は双方が最善手を繰り返していれば、必ず先手が勝つゲームです」
309: ◆86inwKqtElvs 2017/01/14(土) 19:48:42.69 ID:zA4NxeOL0
一二三「ですが敢えてそれに寄らない方法もあります」
一二三「千日手狙いと言われる定跡です」
一二三「簡単に言うと、引き分け狙いといえばいいのでしょうか」
双葉「ひ、引き分け?」
一二三「最善手を狙うことが最善とは限らない、と言うことです」
一二三「将棋では稀ですが、チェスは比較的引き分けが多いので、負け越しそうだと思えば引き分け狙いに持っていくことがあります」
一二三「最善手を狙うことは、なるほど数学的には美しい」
一二三「ですが将棋は心理を読み取るゲームでもあります」
一二三「数学に寄らない論理的思考と言うのが存在しますから」
一二三「ただ盤面を見るだけではなく、相手の表情や空気からどの指し筋を狙っているのかを見極める」
一二三「それが肝要になってきます」
一二三「双葉さんは相手が必ず最善手を狙ってくると思ったから、混乱しここまで大きく負けたのです」
双葉「…………」
一二三「あ……」
一二三「す、すみません!」
一二三「調子に乗りすぎてしまいました……」
一二三「その、将棋の事になると、つい熱くなってしまい」
双葉「一二三、すごいな!」
一二三「はい?」
双葉「全然思いつきもしなかった! そんな思考もあるんだな!」
双葉「チェスとか将棋ってパターンのゲームだから、覚えてもつまらないかと思ったけど」
双葉「覚えてみる! それだけじゃないってわかったから!」
双葉「なあ、また将棋やってくれるか?」
一二三「…………」
一二三「私で良ければ、いつでも」
双葉「よし! 惣治郎、一二三にコーヒー奢れ!」
惣治郎「テンションたっかいなあ、おい」
惣治郎「まあ、嬢ちゃん。よかったらまた付き合ってやってくれ」
一二三「はい」
一二三「ここは……」
一二三「居心地のいい、場所ですね……」
一二三+★1つ
課題残り4
(一二三は対局があるとのことで帰っていった……)
双葉「結構時間が経ったな」
双葉「どうする? 今日は切り上げるか? それとも続ける?」
どうしようか……
1、続ける
2、今日は切り上げる
>>311
311: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 19:57:25.08 ID:kIqZ1Z6c0
1
312: ◆86inwKqtElvs 2017/01/14(土) 20:07:02.94 ID:zA4NxeOL0
双葉「続けるのか? なら付き合うぞ!」
…………、
双葉「相変わらず客来ない店だなー」
惣治郎「ほっとけ」
惣治郎「サテンなんざ忙しい方が逆に居心地悪いもんだ」
双葉「そうだな。ゆっくりできる雰囲気は大事だ」
双葉「でもお前はゆっくりしてられないぞ? 課題は進んでいるか?」
1、双葉の応援のおかげで
2、双葉は受験大丈夫なのか?
>>314
314: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 20:09:38.25 ID:WYIYRxByO
1
315: ◆86inwKqtElvs 2017/01/14(土) 20:13:36.09 ID:zA4NxeOL0
双葉「そうだろそうだろ? 私のナビは完璧だからな!」
双葉「…………」
双葉「でもちょっとだけ、課題落としてほしい、なんて」
双葉「変なこと、思ってたりする……」
双葉「お前も落ちたら、私と一緒になるから」
双葉「私だけ、一歳年が違う」
双葉「やっていけるかな……」
1、言わなきゃわからない
2、不安なのはみんな同じだ
>>317
317: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 21:30:08.75 ID:cABnc98XO
2
318: ◆86inwKqtElvs 2017/01/14(土) 21:40:21.02 ID:zA4NxeOL0
双葉「みんな、同じ……」
双葉「……でも、やっぱり違うんだ」
双葉「その、私が変わってる人間だっていうのは、自分でもわかってる……つもり」
惣治郎「…………」
双葉「よく言えば、個性的だとか」
双葉「でも、『変わってるね』って言われるたび」
双葉「『お前は私たちのグループには入れない』って言われてる気がしたんだ」
双葉「『個性的』って言葉は、よくわからないからとりあえずそうレッテルつけておけばいい」
双葉「そんなふうに感じてた」
惣治郎「双葉……」
双葉「お前達は違う。みんなは違う」
双葉「でも、みんな年上で、やっぱりそれに甘えてるところはあると思う」
双葉「今度は同い年どころか、年下だ」
双葉「そういうところに甘えることは、もうできない」
双葉「言い訳ができなくなるんだ」
双葉「それが怖くないって言ったら、嘘だ」
双葉「…………」
双葉「けどな」
双葉「みんなに助けられた時、みんなでお前を助けた時」
双葉「私、無力じゃないって思えた」
双葉「今までのは結局、自信がない事への言い訳だったんだ」
双葉「自信があろうがなかろうが、やらないと……全てが終わる時が来る」
双葉「私、お前のいるこの居場所を守りたいと思ってる」
(双葉は真剣な眼差しでこちらを見ている)
319: ◆86inwKqtElvs 2017/01/14(土) 21:40:52.43 ID:zA4NxeOL0
双葉「いつでも帰ってこい、地元に戻って嫌な目に遭ったら」
双葉「お前なら、地元でも居場所、きっと作れるだろうけど」
双葉「ここも、お前の居場所だ」
双葉「絶対に守る。約束する」
双葉「それには、自信がないからって引きこもるような、前の私のままじゃ駄目だ」
双葉「怖いけど、でも、それを理由に……したくない。もう」
双葉「えへへ」
双葉「学校に行ったら、大人の魅力でメロメロにしてやるんだ!」
双葉「それでな、いっぱい友達作って、カナちゃんとももっと仲良くなって」
双葉「お前がいつ帰ってきてもいいように、ここを守っとく」
双葉「惣治郎も、そうだろ?」
惣治郎「ああ」
惣治郎「ま、お前がいようがいまいが、ここは俺の店だからな」
惣治郎「誰に言われずとも、守っとくさ」
双葉「惣治郎、素直じゃないなー」
惣治郎「ふん、言ってろ」
惣治郎「ほら、そろそろ腹減ったろ。カレーしかないからカレー食え」
双葉「おー! お前も休憩してカレー一緒に食べよ!」
双葉「惣治郎も! どうせ客来ないんだから」
惣治郎「ほっとけ!」
双葉+★1つ
課題残り2
320: ◆86inwKqtElvs 2017/01/14(土) 21:41:49.82 ID:zA4NxeOL0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「双葉、新しい学校で上手くやっていけるか心配だったが」
モルガナ「あの調子なら大丈夫だな」
モルガナ「一二三とも仲良くなったな。まあどっちもなんか、厨二病ってのか?」
モルガナ「ああいうの持ってるし、論理的な思考とかはどっちも得意そうだから」
モルガナ「多分気は合いそうだな。周りがワケわかんないことになりそうだが」
モルガナ「課題もだいぶ進んだな。今日はもう寝ようぜ」
高巻杏
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★☆☆☆☆☆☆☆
佐倉双葉
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
奥村春
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
御船千早
★★★☆☆☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★☆☆☆☆☆
川上貞代
★★★☆☆☆☆☆☆☆
大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
2/24(木) 放課後
《秀尽学園・教室》
川上「はい、初め」
…………、
川上「はい、おしまい」
川上「どう? なんとかなりそう?」
1、なんとか
2、かんとか
>>322
322: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:09:21.94 ID:cABnc98XO
2
323: ◆86inwKqtElvs 2017/01/14(土) 22:11:57.38 ID:zA4NxeOL0
川上「あのね、こっちは結構教師としての進退がかかってるんだけど?」
川上「試験にも余裕の返答ね。まあ二学期までの成績考えたらわかるけど」
川上「課題も並行してやってね」
川上「……あのさ……」
川上「……いや、なんでもない。今は試験と課題に集中して」
川上「…………」
モルガナ「川上のやつ、なんか様子がおかしかったな。何かあったのか?」
モルガナ「明日、試験が終わったら一回詳しく訊いた方がいいかもしれないな」
モルガナ「誘いが来てるぞ」
杏『まだ日にちあるけど、さっさと片付けよ! 英語なら任せて!』
真『課題の進捗状況はどう? 見張っててほしいなら、そうしてあげるけど?』
春『課題、大丈夫? 文系ならわかるから一緒に頑張ろ』
モルガナ「どうするんだ?」
1、課題の誘いに乗る
2、誰かを遊びに誘う
>>325
325: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:23:01.84 ID:jzOoj33wO
1
326: ◆86inwKqtElvs 2017/01/14(土) 22:24:35.71 ID:zA4NxeOL0
モルガナ「課題も半分以上終ったし、そろそろ片付く頃だな」
モルガナ「誰の誘いに乗るんだ?」
1、杏
2、真
3、春
>>328
328: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/14(土) 22:36:00.89 ID:cABnc98XO
2
334: ◆86inwKqtElvs 2017/01/15(日) 18:55:20.95 ID:IpdrUQii0
真『わかった。ルブランね』
《ルブラン》
真「だいぶ終わらせてはいるけど、まだ半分近くは残ってるから」
真「一気にやってしまいましょう」
(真の教えでハイペースで進んだ)
課題残り2
真「あなた、教えがいがある」
真「課題、か」
真「…………」
真「休憩しない? 休息も必要でしょ」
真「…………」
真「なんだろうな、難しいね」
真「あ、ごめん、何言ってるかわからないよね」
真「……時間ができて、色々なところ回ってみて」
真「それが楽しいのは事実なんだけど」
真「楽しいだけじゃなくて……」
真「何だろう、何かが足りない気がするの」
真「それを言葉にしたいんだけど、できないというか」
真「それがなんか……もやもやしてて」
真「元々白黒はっきりしないことが嫌いではあったんだけど」
真「今一番白黒はっきりしてないのは、私なのかもね」
1、真はちゃんと考えてる
2、迷いのない人間なんていない
3、白黒はっきりさせないといけないのか?
>>336
336: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/15(日) 20:16:16.69 ID:SR0/aAMr0
3
337: ◆86inwKqtElvs 2017/01/15(日) 20:26:38.46 ID:IpdrUQii0
真「…………」
真「そう、だね」
真「そうなんだけどね」
真「私も、確かにはっきりさせないと気が済まない性分ではあるけど」
真「必須ではなかった。だけど……」
真「あのね、時間が出来て……いや、あなたが帰ってきてから」
真「時々、考えることがあるの」
真「どうしてお姉ちゃんは、パレスができるほど歪んでしまったんだろう」
真「どうしてあんなに勝ち負けにこだわったんだろう、って」
真「…………」
真「その答え、お姉ちゃんのシャドウを見てもわからなかった」
真「ただただ、目的と手段が入れ替わって歪んだお姉ちゃんを目の前にしたことが、ショックで」
真「パレスができるのはメメントスのレールから外れた人間」
真「怠惰に流されなかった、でも……負の感情を抑えられなかった人間」
真「考えてる。というより、ずっと頭から離れてくれない」
真「なんでかな……」
モルガナ「……メメントスは消滅したんだ。パレスもそれに伴って消えた」
モルガナ「オタカラを奪って、新島は元の、真の姉ちゃんに戻ったはずだ」
モルガナ「それじゃ駄目なのか?」
真「…………」
真「わかんない……」
(真は辛そうだ……)
真「……ごめん。変な話して」
真「大丈夫。必ず私の中で答えを出すから」
真「どうする? このまま課題片付ける?」
どうしようか……
1、課題を続ける
2、今日は切り上げる
>>339
339: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/15(日) 20:31:56.58 ID:HIkEBMB7o
1
340: ◆86inwKqtElvs 2017/01/15(日) 20:59:10.94 ID:IpdrUQii0
真「じゃあ、もう少し続けようか」
(真の教えはわかりやすい……)
課題残り1
…………、
真「もうこんな時間になったね」
惣治郎「いっつも悪いな、嬢ちゃん」
真「いえ。勉強は嫌いじゃないので」
真「…………」
(しばらく沈黙が続いた……)
(先ほどの事を考えているのだろうか……)
カランコロン
惣治郎「いらっしゃい……おお」
真「お姉ちゃん!?」
冴「あら、真もいたの」
真「ちょ、え、どうしてここに」
がしゃん!
真「あ、カップが……! 痛っ!」
(慌てて拾おうとして、手を傷付けてしまったようだ)
冴「ちょ、どうしたの?」
冴「ごめんなさい。水道借りていいですか?」
惣治郎「ああ、片付けはこっちでやるんで」
惣治郎「おいお前、上に救急箱ぐらいあるだろ。持って来い」
真「お姉ちゃん、私一人で大丈夫だから……」
冴「何言ってるの。手の傷なんか片手で手当てするの難しいわよ」
(屋根裏から救急箱を持ってきた)
(真は冴に手を引っ張られ、水道で傷口を洗っている)
真「…………」
冴「ごめんなさいね。どうしたの真、あなたらしくない」
真「いや、ちょっと、考え事してて……」
真「急にお姉ちゃんが現れたからビックリしちゃった」
冴「現れたって、妖怪みたいに。もう」
冴「ほら、手当てしてあげる」
真「うん……ありがとう」
冴「どうしたしまして」
(真はバツが悪そうだが、まんざらでもなさそうだ)
(冴は優しく微笑んでいる……)
341: ◆86inwKqtElvs 2017/01/15(日) 20:59:39.30 ID:IpdrUQii0
冴「傷は浅いけど、範囲がちょっと広いわね」
冴「しばらく家事しなくていいわ」
真「お姉ちゃん、忙しいんじゃないの?」
冴「しばらく暇ができたの。仕事が一段落したから」
真「そう。よかった」
真「お姉ちゃんも休まないとね」
冴「そうね。色々余裕がなかったから」
冴「あ、カップは弁償します」
惣治郎「今更そんなこと気にすんなって」
惣治郎「あんた、顔柔らかくなったな」
冴「……ありがとうございます」
冴「料理もずっと任せっぱなしだったわね。もう真の方がきっと上手ね」
真「そんなことない、多分」
冴「でもまだ子供ね、こうやってると」
真「……もう大学生になるんだけど?」
冴「ごめんね、どうしてもね」
冴「世界を救った怪盗団の一員であっても、やっぱりあなたはわたしの妹なのよ」
真「……うん」
惣治郎「はいよ、姉さんへのコーヒーだ」
冴「好きなブレンド、覚えてくれたんですね」
惣治郎「それが仕事だかんな」
惣治郎「もっと愛想を良くしろってうるせえやつもいるが……」
モルガナ(双葉の事だな)
真「愛想のいいマスターって想像できないですね」
惣治郎「嬢ちゃんも言うねえ」
(しばらく穏やかな時間が続いた)
真+★3つ
342: ◆86inwKqtElvs 2017/01/15(日) 21:03:36.22 ID:IpdrUQii0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「なんか真、悩んでいるようだが……」
モルガナ「姉妹仲は良さそうだったよな?」
モルガナ「まあ真が話してくれないと、わからないか」
モルガナ「課題ももう僅かだな。今日はもう寝ようぜ」
高巻杏
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★☆☆☆☆
佐倉双葉
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
奥村春
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
御船千早
★★★☆☆☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★☆☆☆☆☆
川上貞代
★★★☆☆☆☆☆☆☆
大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
2/25(金) 放課後
《秀尽学園・教室》
川上「はい、試験初め」
…………、
川上「はい、おしまい」
川上「お疲れ様。帰っていいよ」
川上「…………」
モルガナ(なあ、川上のやつやっぱり様子がおかしくないか?)
モルガナ(訊いてみたらどうだ?)
1、訊く
2、訊かない
>>344
344: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/15(日) 21:21:04.53 ID:pWCqFBTTo
1
349: ◆86inwKqtElvs 2017/01/16(月) 20:19:40.29 ID:pMnj93ie0
(何かあったのか訊いてみた)
川上「うーん……」
川上「いや、その質問が出るってことは今のところ何もないってことなのかな」
川上「ちょっといい?」
《生徒指導室》
川上「うーん」
(川上は難しい顔をしている)
川上「正直私が当事者になってるから話ややこしいんだけどね」
川上「私なりに高巻さんや新島さん、奥村さんをそれなりに見たり、担任に様子を訊いたりしたんだけど」
川上「感想としては、なんか危ういんだよね」
川上「担当した部活で人間関係のトラブルが起きそうな時に感じる特有の雰囲気っていうか」
川上「まあ、今の状況でトラブルが表に出てない方がおかしいんだけどね」
川上「でもね、普通の部活より、怪盗団って君たちにとってすごく意味の大きい場所でしょ?」
川上「このままじゃ空中分解しそうな気がしてね」
川上「私はやっぱり、君にだけじゃなくて怪盗団に助けられたって思ってるし」
川上「そうでなくても教師だし、助言してあげたいんだけど」
川上「…………」
川上「とにかく、何かトラブルが起きそうだって思ったら」
川上「誰かに頼る事」
川上「事が大きくなったら本当に大変だから」
川上「……ここで、私に任せてって言えないのが、狡い大人なんだろうなあ……」
川上「でも私以外にも、頼りになる大人はいるはずでしょ?」
川上「勿論友達でもいいし」
川上「でも信頼できる人間じゃないと、逆に君の信用落としかねない話題ではあるから」
川上「そのあたり、慎重にね」
※信頼度★5以上の相手に『相談する』の選択肢が出来ました!
信頼度★5の相手を選んだ場合、『相談する』の選択肢が出てきます。
誰について相談するかを選ぶと、1ターン消費して助言がもらえます。
相談することでも信頼度は上がります。
ただし、接点のないキャラについて相談しても、有効な助言は期待できないでしょう。(例外有)
助言をもらうことでそのキャラの事がよくわかるようになりストーリーに関わるかもしれません。攻略のヒントにしましょう。
川上「まあ、うん。とにかく、一人で解決できるとは思わないように」
(川上との話が終わった)
350: ◆86inwKqtElvs 2017/01/16(月) 20:20:28.28 ID:pMnj93ie0
モルガナ「チャットが来てるぞ」
杏『課題もラストスパート、一気に行っちゃおう!』
双葉『・・・ --- ・・・ お、応援が必要か?』
春『もうちょっとで終わるみたいだね。早く終わらせよ?』
モルガナ『課題の誘いに乗るのか?』
1、乗る
2、今日は止めておく
>>352
352: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 20:32:58.32 ID:j6vscvojo
1
353: ◆86inwKqtElvs 2017/01/16(月) 20:37:08.11 ID:pMnj93ie0
モルガナ「誰の誘いに乗るんだ?」
1、杏
2、双葉
3、春
>>355
355: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 20:48:55.85 ID:VGEf6hZDO
2
357: ◆86inwKqtElvs 2017/01/17(火) 18:03:17.72 ID:9Q4fULLY0
《ルブラン》
双葉「お、あと少しみたいだな」
双葉「ふふん、できたらご褒美があるぞ!」
双葉「できるまで内緒だ! 頑張れよー」
(なんとなく双葉が急かしてる気がして手を急いだ)
!!課題クリア!!
双葉「おー、できたのか!?」
双葉「ふふん、実はな」
双葉「頭の疲労にはブトウ糖の摂取が効果的」
双葉「トリプトファンはメラトニンやセロトニンの生成に欠かせないアミノ酸だ」
双葉「それが不足するとストレスに弱くなるって言われてる」
双葉「それを両方摂取できるものを用意したのだ! 惣治郎!」
惣治郎「はいはい」
(惣治郎が冷蔵庫を開けると、中から何かを取り出した)
惣治郎「双葉の手作りプリンだ」
双葉「どうだ、どうだ? いいご褒美だろ?」
1、すごいな
2、ありがとう
3、我々の業界でもご褒美です
>>360
360: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/17(火) 19:49:54.20 ID:QJ2WSZve0
3
361: ◆86inwKqtElvs 2017/01/18(水) 19:53:02.64 ID:LoMnvcD60
双葉「我々の業界“でも”ってなんだ、でもって」
双葉「ヘンタイ枠はオイナリだけで十分だぞ!」
双葉「ふふん、しかしそんなお前でもやっぱり嬉しいのか」
双葉「……良かった」
モルガナ「なあ、ワガハイの分はあるのか?」
双葉「モナも一口食べてみるか?」
(双葉の手作りプリンを食べた)
(しっかりとした舌触りと強い甘みが来て、美味しい)
双葉「ど、どうだ?」
モルガナ「美味いじゃないか! 正直双葉の手作りと聞いて不安だったけどな」
惣治郎「その様子じゃ猫も気に入ったようだな。プリンにしとけって言ったのは俺からのアドバイスだ」
惣治郎「正直初心者がいきなり包丁扱うのは怖すぎる」
双葉「惣治郎は過保護だ!」
双葉「…………」
モルガナ「? 何か双葉は自分では気に入ってないみたいだな」
双葉「うん……」
双葉「美味しいって言ってくれるのは嬉しいけど」
双葉「私はこれ、惣治郎のコーヒーに合わないと思う……」
惣治郎「そうか? そんなことないと思うが」
双葉「いや、もっと合わせることができるはずだ!」
惣治郎「俺だっていきなりカレーのレシピ作ったわけじゃない。試行錯誤してきたんだ」
惣治郎「今はこんだけできりゃ十分だよ」
惣治郎「俺のコーヒーのことまで考えてくれて、ありがとな」
双葉「カ、カレーだけじゃいつか潰れそうだからな!」
惣治郎「おいおい、そこはこの店のこだわりなんだよ」
双葉「うーん……」
(双葉はプリンの出来に納得できてないようだ)
362: ◆86inwKqtElvs 2017/01/18(水) 19:54:03.63 ID:LoMnvcD60
カランコロン
惣治郎「いらっしゃいませ……ああ、先生ですか」
川上「すみません。ちょっと気になって」
川上「課題はどう?」
双葉「終ったぞ! 私が見張っておいたからな!」
惣治郎「こら双葉、敬語を使え。四月から通う学校の先生だぞ」
川上「そうだったね、佐倉さんのところも受験受けてたんだった」
川上「私の事は自由に呼んで大丈夫。元から生徒に人気あるタイプじゃないしね」
川上「にしても課題終ったんだ。ホント、よかった」
川上「終ってなかったら土日返上でやらせるとこだったよ」
川上「この課題作るのも私も含めて色んな先生が協力という名の残業させられたんだからね?」
惣治郎「感謝します」
川上「あ、いえ。こちらこそ突然すみません」
川上「コーヒー貰おうかなと思ったんですが、お邪魔でしたか?」
惣治郎「そんなことありませんよ。先生なら歓迎です」
川上「ありがとうございます」
川上「あれ? プリンメニューに入ったんですか?」
(余っていたプリンを見つけたようだ)
惣治郎「いや、それは双葉が作ったモノで」
双葉「コイツも惣治郎も美味しいって言ってくれるけど、私はなんか違う気がするんだ」
双葉「コーヒーに合わせたいって思ったのに、なんか違う」
川上「そうなんだ」
双葉「べっきぃならどうもがががが!?」
(恐ろしい勢いで川上が双葉の口を塞いだ!)
川上(なんで知ってるのかな……? 怪盗団全員知ってるとか?)
1、言ってません
2、わかりません
3、自分しか知らないはずだ
>>365
365: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/18(水) 20:51:24.69 ID:6OmvQho70
3
368: ◆86inwKqtElvs 2017/01/19(木) 19:35:37.75 ID:Kvid/+PA0
惣治郎「あ、あの、先生?」
川上「すみません課題ちゃんとできてるのか確認するので上に上がりますねすぐ済みますんで!」
(強制的に双葉と共に自室に上がらされた!)
《自室》
双葉「ぷはっ!」
双葉「す、すみません……」
川上「えっと、怒ってないから。怒ってないからどこで知ったのか言ってくれる?」
双葉「あの、こいつからじゃなくて、怪盗団の他も知らない」
双葉「私その、ずっと引きこもってて」
双葉「その時、ルブランに盗聴器仕掛けてた」
モルガナ(そう言えばこいつ、ワガハイたちの仲間になるまで盗聴器をルブランに仕掛けてたんだったな)
川上「…………」
双葉「誰かの声が聞きたくて、でも外に出るの無理で」
双葉「そしたらこいつがべっきぃを呼んでた」
双葉「ルブランの公衆電話から」
双葉「気になったから公衆電話の履歴からべっきぃの経歴探った」
双葉「そしたら川上先生だって、知って」
双葉「だ、大丈夫! 言わない、絶対言わない!」
双葉「なんでお前がそんな仕事をしたのか、私知ってる!」
双葉「脅されていたんだろ? ずっと罪の意識に怯えていたんだろ?」
双葉「罪の意識って、消えてくれない。それ、私もわかる……」
川上「…………」
双葉「それにな! ハッカーは情報の意味と価値を誰よりも理解してなくちゃならない」
双葉「情報を簡単に漏らすハッカーは二流だ。だから、絶対に言わない」
双葉「約束する……します」
369: ◆86inwKqtElvs 2017/01/19(木) 19:36:56.18 ID:Kvid/+PA0
川上「……うーん」
川上「そんな涙目で言われると、私が悪いみたいじゃん」
川上「まあ、理由はわかったし、佐倉さんだけならいいよ」
川上「でもべっきぃってもう呼ばないで。ね、それは本当にお願い。もう辞めたし」
双葉「ん、うん」
双葉「すまない。川上はべっきぃのイメージが強くて、つい」
川上「とりあえず泣き止んでくれる?」
川上「えっと、プリンをコーヒーに合わせたいんだっけ?」
川上「私で良かったら教えてあげるけど」
双葉「本当か!?」
川上「国語以外には家事ぐらいしかできることないしね」
川上「まあ、今回だけ。情報を黙ってもらう代わりに情報提供、ってところかな」
双葉「わかった! 惣治郎にキッチン使わせてもらうように頼んでくる!」
(双葉は階段を駆け下りていった)
川上「…………」
川上「ふう、焦った……」
川上「まあ、佐倉さんの事は入学後見とくよ」
川上「佐倉さんの事情も複雑だしね。ちゃんとした学校生活送れるよう、ちゃんと見守るから」
(川上の微笑みは優しい)
川上+★1つ
(どういう交渉をしたのか、惣治郎はキッチンを開けてくれた)
(川上のやり方は双葉のやり方とは違っていたらしい)
川上「まあ、気を付けるべきとこはこんなところかな」
川上「佐倉さんのも食べたけど、十分に美味しいんだけどね」
川上「コーヒーに合わせるなら、もっとなめらかな方が口当たりいいし、甘みも軽い方がいいと思うから」
双葉「上白糖の代わりにグラニュー糖……牛乳と生クリーム、卵黄と卵白の配率……オーブンや蒸し器ではなく湯煎で……スに気を付ける……」
川上「そんなとこかな」
川上「上白糖よりグラニュー糖の方が甘みが軽くなるし」
川上「生クリームが多い方がコクが出てくる」
川上「卵白が多いと舌触りに影響が出てくる」
川上「オーブンや蒸し器だと安定してるんだけど、どうしても火が強くなりすぎるから、湯煎の方が滑らかに仕上がるよ」
惣治郎「ほう、先生、料理上手なんですね」
川上「い、いえ、上手って程では」
双葉「上白糖の代わりにグラニュー糖……牛乳と生クリーム、卵黄と卵白の配率……オーブンや蒸し器ではなく湯煎で……スに気を付ける……」
惣治郎「双葉が呪文のように繰り返しているな」
川上「後は粗熱取って冷やすだけだね」
370: ◆86inwKqtElvs 2017/01/19(木) 19:37:28.69 ID:Kvid/+PA0
川上「じゃあ私、そろそろ失礼しますね」
双葉「え? 帰るのか?」
惣治郎「お前な、先生の都合も考えろよ」
川上「後は冷蔵庫で冷やすだけなんだけど、そこまでルブランのキッチンを占領するわけにはいかないからね」
川上「課題が終わったことも確認できたし、私は失礼するよ」
川上「今日みたいに直接教えるのは難しいけど、レシピならまた分けてあげる」
双葉「本当か!?」
惣治郎「すみません、先生。お世話になりました」
川上「いえ」
川上「双葉さん達に助けられなかったら、私きっと、教師を辞めていましたから」
惣治郎「……そう言っていただけると、ありがたいです」
双葉「なんで惣治郎が礼を言ってんだ?」
惣治郎「だから、大人には色々あるんだよ」
惣治郎「本当にすみませんでした、先生。今度、コーヒーサービスします」
川上「ありがとうございます。ぜひ」
川上「じゃあね、佐倉さん。入学式で会うのを待ってるから」
(川上は帰っていった)
双葉「えへへへ」
双葉「次はもっと美味しいプリン、作ってやるぞ!」
惣治郎「おう、頑張れよ」
(ルブランの空気は温かい……)
双葉+★2つ
371: ◆86inwKqtElvs 2017/01/19(木) 19:38:45.37 ID:Kvid/+PA0
双葉「あ、忘れてた」
(双葉がスマホを弄り始めた)
ブー、ブー
(自分のスマホが振動する)
〈グループチャット怪盗団〉
双葉『課題終ったぞー』
杏『マジ? やったじゃん!』
真『試験の結果次第だけど、まあまず大丈夫でしょう』
竜司『リーダー、お疲れ!』
祐介『しかし帰ってきても、忙しないな』
春『ごめん、さらに忙しなくて申し訳ないんだけど』
春『みんな、明日と明後日の休日って空いてない?』
竜司『なんで?』
春『別荘に招待しようと思って』
春『怪盗団の最後の思い出づくり、したいなって』
祐介『それ自体は構わないが、明日と明後日とは急だな』
春『ごめんなさい、別荘自体はいつでもいいんだけど、シェフの都合が明日の晩しかどうしてもつかなくて』
祐介『シェフ?』
春『竜司くん、フォアグラ食べたがってたじゃない?』
竜司『え、まじ!? フォアグラ!?』
双葉『竜司を甘やかすことはないぞー』
杏『そうだよ、春にばっかり負担かけちゃうし』
春『私が言いだしっぺなんだし、私が負担するのは当然じゃないかな』
真『そこで割り勘って発想にいかないんだ…』
春『車で2、3時間ぐらいかな』
春『雪のスポーツは無理かもだけど、雪自体は残ってると思う』
春『温泉もあるよ。プライベートな温泉だから他のお客心配する必要ないし』
双葉『プライベート温泉!』
春『どうだろ? リーダーが無理ならキャンセルするけど』
※行くことを選べば土日は特別イベントです
怪盗団以外のメンバーとはデートできなくなります
怪盗団のメンバーは全員確実に★2つ上昇、選択肢次第でそれ以上に上がることも勿論あります
行かなければ土日はこれまで通りです
強制イベントではありません
モルガナ「フォアグラ……バカ竜司と同じはシャクだが、ワガハイも食べたい……」
1、行こう
2、疲れてるから、ごめん
>>373
373: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/19(木) 19:44:46.03 ID:4xn/D+APO
1
374: ◆86inwKqtElvs 2017/01/19(木) 20:01:55.54 ID:Kvid/+PA0
春『よかった!』
真『何で行く? 車?』
杏『もうモルガナカーは使えないもんね』
春『車はこっちで用意するよ』
真『私が運転するし、レンタカー借りてもいいけど』
春『あのね、ちょっとそのあたりややこしくて』
春『周りの人がね、私のことを心配してるの』
春『だからね、厚意に甘えた方が楽になったりするんだ』
竜司『そんなもん?』
春『そういうものだよ』
春『車も用意してくれるって言ってるし、お言葉に甘えた方がね』
春『向こうの面子とか、そういうのもあったりするから』
祐介『春の心配してるのに、面子が大事なのか?』
春『そうも言えるかもしれないけど、私は悪く捉えるのは止めたかな』
春『大人が心配してるんだから、子供の私達はそれに素直に甘えてもいいのかなって』
杏『ま、春がそれでいいならいっか』
双葉『なあなあ、私、伊勢海老食べたい!』
祐介『双葉、駄目だ。伊勢海老は観賞にこそふさわしい』
竜司『相変わらずそこなのかよ』
杏『我儘を止めるとかじゃないんだね』
春『とりあえず、シェフにはリクエスト送ったよ』
竜司『早っ!』
春『食材は早めにお願いしないとね』
真『じゃあ私たちは早めに用意しておきましょうか』
春『リーダーと双葉ちゃんは四軒茶屋駅前で待ってて』
双葉『了解!』
春『最後の思い出、楽しみだね』
双葉「惣治郎! 明日から旅行行くぞ!」
惣治郎「えらく急だな、おい」
双葉「春の別荘に招待された!」
双葉「私は旅行の用意する! だから先に帰る!」
惣治郎「待った待った。俺ももうすぐ火落とすから」
惣治郎「お前も行くのか? ならあんまり夜遊びすんなよ」
(双葉と惣治郎は帰っていった……)
375: ◆86inwKqtElvs 2017/01/19(木) 20:04:14.74 ID:Kvid/+PA0
春『よかった!』
真『何で行く? 車?』
杏『もうモルガナカーは使えないもんね』
春『車はこっちで用意するよ』
真『私が運転するし、レンタカー借りてもいいけど』
春『あのね、ちょっとそのあたりややこしくて』
春『周りの人がね、私のことを心配してるの』
春『だからね、厚意に甘えた方が楽になったりするんだ』
竜司『そんなもん?』
春『そういうものだよ』
春『車も用意してくれるって言ってるし、お言葉に甘えた方がね』
春『向こうの面子とか、そういうのもあったりするから』
祐介『春の心配してるのに、面子が大事なのか?』
春『そうも言えるかもしれないけど、私は悪く捉えるのは止めたかな』
春『大人が心配してるんだから、子供の私達はそれに素直に甘えてもいいのかなって』
杏『ま、春がそれでいいならいっか』
双葉『なあなあ、私、伊勢海老食べたい!』
祐介『双葉、駄目だ。伊勢海老は観賞にこそふさわしい』
竜司『相変わらずそこなのかよ』
杏『我儘を止めるとかじゃないんだね』
春『とりあえず、シェフにはリクエスト送ったよ』
竜司『早っ!』
春『食材は早めにお願いしないとね』
真『じゃあ私たちは早めに用意しておきましょうか』
春『リーダーと双葉ちゃんは四軒茶屋駅前で待ってて』
双葉『了解!』
双葉「惣治郎! 明日から旅行行くぞ!」
惣治郎「えらく急だな、おい」
双葉「春の別荘に招待された!」
双葉「私は旅行の用意する! だから先に帰る!」
惣治郎「待った待った。俺ももうすぐ火落とすから」
惣治郎「お前も行くのか? ならあんまり夜遊びすんなよ」
(双葉と惣治郎は帰っていった……)
376: ◆86inwKqtElvs 2017/01/19(木) 20:05:06.39 ID:Kvid/+PA0
モルガナ「といっても、まだ時間はあるんだよな」
モルガナ「でもあまり遠くに行ったら明日ばてそうだな」
モルガナ「誰か自室に呼ぶか?」
どうしようか?
1、呼ぶ
2、今日は休む
>>378
378: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/19(木) 20:43:40.72 ID:p01aFzaDO
1
379: ◆86inwKqtElvs 2017/01/19(木) 20:47:18.78 ID:Kvid/+PA0
モルガナ「怪盗団のメンバーは旅行の準備があるだろうからな」
モルガナ「呼ぶなら他のやつにしとけよ」
誰を呼ぼうか
1、御船千早
2、武見妙
3、川上貞代
4、大宅一子
5、東郷一二三
>>381
381: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/19(木) 21:30:23.31 ID:RqgjoLQWO
2
382: ◆86inwKqtElvs 2017/01/19(木) 21:46:10.85 ID:Kvid/+PA0
モルガナ「武見を呼ぶのか」
モルガナ「武見になら色々相談できるかもしれないな」
どうしようか
1、他のキャラの事を相談する
2、他愛ない雑談をする
>>385
383: ◆86inwKqtElvs 2017/01/19(木) 21:47:16.62 ID:Kvid/+PA0
モルガナ「武見を呼ぶのか」
武見妙
★★★★★☆☆☆☆☆
モルガナ「武見になら色々相談できるかもしれないな」
どうしようか
1、他のキャラの事を相談する
2、他愛ない雑談をする
>>385
385: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/19(木) 22:46:09.94 ID:BgtruQ+Co
1
386: ◆86inwKqtElvs 2017/01/19(木) 22:52:20.67 ID:Kvid/+PA0
モルガナ「相談するのか」
モルガナ「誰の事を相談するんだ?」
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>388
388: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/19(木) 23:16:24.83 ID:6iPHowil0
9
396: ◆86inwKqtElvs 2017/01/20(金) 21:31:19.35 ID:TV2LCHYi0
では改めて、相談コマンドの使い方
・相談するコマンドは★5つ以上のキャラに発生
・誰の事でも相談できるが関わりのないキャラの事を相談しても何も変化なし
・場合によってはプレゼントのヒントがもらえることも
・有効なアドバイスができた場合は相手もうれしくて★が上がる
・★が一定数以上あるので相手もジョーカーの事を信頼しています、なので相談で★が下がることはありません
・爆弾にぶつかりたくない場合に敢えて相談コマンドを選ぶというやり方もできなくはないかもしれません
では>>386から戻ります。失礼いたしました。
モルガナ「相談するのか」
モルガナ「誰の事を相談するんだ?」
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>398
・相談するコマンドは★5つ以上のキャラに発生
・誰の事でも相談できるが関わりのないキャラの事を相談しても何も変化なし
・場合によってはプレゼントのヒントがもらえることも
・有効なアドバイスができた場合は相手もうれしくて★が上がる
・★が一定数以上あるので相手もジョーカーの事を信頼しています、なので相談で★が下がることはありません
・爆弾にぶつかりたくない場合に敢えて相談コマンドを選ぶというやり方もできなくはないかもしれません
では>>386から戻ります。失礼いたしました。
モルガナ「相談するのか」
モルガナ「誰の事を相談するんだ?」
1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
>>398
400: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/20(金) 21:57:59.66 ID:Q3abiJUuO
5
402: ◆86inwKqtElvs 2017/01/20(金) 22:25:23.86 ID:TV2LCHYi0
《自室》
武見「ふーん」
武見「忙しいとは聞いてたけど、元気そうじゃない」
武見「ただこの部屋、乾燥がきついね。ウイルスは気温より湿度だから加湿を大事にね」
武見「で? 何?」
(最近の千早の事を訊いてみた)
武見「たまにチャットするよ」
武見「どこかに出かけたりとかはしてないけど。寒いし」
武見「そう言えば新宿でまたキャッチに引っかかったとか水商売に引っ張られそうになったって言ってたな」
武見「もうちょっとあの子は……しっかりできないのかな」
武見「飽きはしないけど、不安にはなるかな」
武見「あの子ももうちょっと欲持ったら、あの子ほどの能力あるなら一回数十万とか取れるだろうに」
武見「まだ冷える時期続くし、風邪を引かれたら自動でうちで面倒見ることになりそうだから」
武見「まあそれが気になってるかな。体調管理なんて自己責任だけど、あの子はどうも不安になるほどふらふらしててね」
(武見は外で占いをしている千早の体調を気にしているようだ)
モルガナ(何か身体温めるモノ贈るといいかもな)
武見+★1つ
(明日から一泊の旅行に行くことを伝えた)
武見「へえ、旅行か」
武見「いいんじゃない? 青春らしくて」
武見「別に一日二日会えないからってどうってことはないよ。毎日会いたいってタイプでもないし」
武見「雪が残ってて温泉があるなら、ヒートショックには気を付けてね」
武見「まあ十代が気にすることじゃないだろうけど」
(その後も他愛ない雑談をして、武見を送った)
武見「じゃあね」
403: ◆86inwKqtElvs 2017/01/20(金) 22:27:02.08 ID:TV2LCHYi0
『!!モルガナTALK!!』
モルガナ「課題も終わって、旅行も決まって、若干慌ただしいけどいい感じじゃねえか」
モルガナ「双葉のプリンも美味しかったな」
モルガナ「今日はもう寝ようぜ。明日に備えないとな」
高巻杏
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★☆☆☆☆☆☆☆
佐倉双葉
★★★★☆☆☆☆☆☆
奥村春
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
御船千早
★★★☆☆☆☆☆☆☆
武見妙
★★★★★★☆☆☆☆
川上貞代
★★★★☆☆☆☆☆☆
大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆
(明日から旅行だ……)
(楽しい思い出になるだろう……)
(…………)
(課題や試験の疲れが出たのか)
(強烈な眠気が襲ってきた……)
405: ◆86inwKqtElvs 2017/01/21(土) 00:37:22.84 ID:Fza6/0WJ0
《??????》
ここは……
ベルベットルーム?
しかし、イゴールも、その従者もいない
代わりに、幻影……仲間たちの幻影が、記憶を話してる。
杏「私、モデルももっと頑張っていくから」
杏「駄々こねるダサくてカッコ悪い女には、なりたくないから」
杏「メメントスも消えたけど、やっぱりこうやって、弱い部分って生まれちゃう」
杏「そういう人の光になりたいから」
杏「でも、できれば……」
(杏の幻影が消えた……)
真「ね、ねえ」
真「私のこと、好き?」
真「時々、考えることがあるの」
真「どうしてお姉ちゃんは、パレスができるほど歪んでしまったんだろう」
真「どうしてあんなに勝ち負けにこだわったんだろう、って」
真「…………」
真「その答え、お姉ちゃんのシャドウを見てもわからなかった」
真「ただただ、目的と手段が入れ替わって歪んだお姉ちゃんを目の前にしたことが、ショックで」
真「パレスができるのはメメントスのレールから外れた人間」
真「怠惰に流されなかった、でも……負の感情を抑えられなかった人間」
真「考えてる。というより、ずっと頭から離れてくれない」
真「なんでかな……」
(真の幻影が消えた……)
ここは……
ベルベットルーム?
しかし、イゴールも、その従者もいない
代わりに、幻影……仲間たちの幻影が、記憶を話してる。
杏「私、モデルももっと頑張っていくから」
杏「駄々こねるダサくてカッコ悪い女には、なりたくないから」
杏「メメントスも消えたけど、やっぱりこうやって、弱い部分って生まれちゃう」
杏「そういう人の光になりたいから」
杏「でも、できれば……」
(杏の幻影が消えた……)
真「ね、ねえ」
真「私のこと、好き?」
真「時々、考えることがあるの」
真「どうしてお姉ちゃんは、パレスができるほど歪んでしまったんだろう」
真「どうしてあんなに勝ち負けにこだわったんだろう、って」
真「…………」
真「その答え、お姉ちゃんのシャドウを見てもわからなかった」
真「ただただ、目的と手段が入れ替わって歪んだお姉ちゃんを目の前にしたことが、ショックで」
真「パレスができるのはメメントスのレールから外れた人間」
真「怠惰に流されなかった、でも……負の感情を抑えられなかった人間」
真「考えてる。というより、ずっと頭から離れてくれない」
真「なんでかな……」
(真の幻影が消えた……)
406: ◆86inwKqtElvs 2017/01/21(土) 00:38:24.63 ID:Fza6/0WJ0
双葉「な、なんだろう」
双葉「なんか、みんなといても苦しいんだ」
双葉「杏や真や春の顔を見ると、呼吸がしづらくなる」
双葉「前まではあんなに楽しかったのに」
双葉「戦い、辛かったけど、でも、それでも楽しかった」
双葉「お前が帰ってきて、また楽しくなれると思ったのに」
双葉「なんでだ? どうしてこうなった?」
双葉「なあ、私、何かおかしくなったのか?」
双葉「課題、手伝うって言ってた三人見て、すごく気分が悪くなった」
双葉「お前を助けてるだけなのに、なんで……」
双葉「……大事な、仲間なはずなのに」
双葉「私が手伝えないから、なのか? 何も出来ないから」
双葉「なあ、なんか、私、おかしくなっちゃった」
双葉「おかしく、なっちゃったよ……」
(双葉の幻影が消えた)
春「私ね、君と一緒にいたい。これは紛れもなく、私の気持ち」
春「だけど、今のままじゃ、一緒にいるんじゃなくて……寄りかかってしまいそうで」
春「一人で立ちたい。そうじゃないと、あなたの隣に立てない気がする」
春「私、あなたの隣に立ちたいの。寄りかかるんじゃなくて、頼るんじゃなくて」
春「私も彼の事を、愛しています」
春「誰にも奪われたくないです。先生にも、誰にも」
春「私ってやっぱり、奥村の娘なんだね」
(春の幻影が、消えた)
みんなどこか、危うさを孕んでいるように感じる。
この旅行は、どういう意味を持つのだろう。
示唆してくれていたベルベットルームの住人は、もういない。
ここはベルベットルームではないからだ。
これは、単なる夢なのだろうか……それとも……
…………
………
……
??「起きろー!!」
!?
408: ◆86inwKqtElvs 2017/01/21(土) 20:30:51.97 ID:Fza6/0WJ0
2/26(土) 朝
《自室》
モルガナ「おい、起きろよ! もう予定の時間過ぎてるぞ!」
モルガナ「スマホも何回か鳴ってた!」
(竜司や真、双葉からチャットが来ている……)
モルガナ「急げよ! 遅刻だぞ!」
(全員に詫びの返信をして、急いで支度した)
《四軒茶屋駅前》
双葉「遅い!」
モルガナ「悪いな、こいつが寝坊して」
モルガナ「ご主人もいるのか」
双葉「惣治郎は見送りだ」
惣治郎「嬢ちゃんにも礼を言っとかねえとな」
双葉「本当はもうちょっと早く合流して寄りたいところがあったらしいけどな」
双葉「それ杏と真とで済ませてごめんって春からチャットきた……」
惣治郎「まあ、こいつも疲れてたんだろ。今更言っても仕方ねえよ」
ブー、ブー
春『もうすぐ駅前に付くよ、多分すぐわかると思う』
双葉「…………」
惣治郎「…………」
モルガナ「…………」
惣治郎「本当にすぐ分かったな」
双葉「す、すごい場違い感……」
モルガナ「遠くからでも圧倒的な存在感だな……」
モルガナ「まあ春ならリムジンぐらいは普通なのかも……普通か?」
(真っ白で凄まじく長いリムジンから運転手が下りてきた……!)
運転手「本日の運転手を務めさせていただきます、佐々木と申します」
惣治郎「え、あ、はい」
運転手「残りのお二方は男性一名、女性一名と聞いておりますが」
惣治郎「いえ、俺はこいつらの見送りに来たのと、あと一言礼をと思いまして……」
運転手「お気遣い、ありがとうございます。心を込めて運転させていただきます」
全員「…………」
運転手「お荷物はトランクに詰めさせていただきますが」
双葉「だ!? 大丈夫です!↑」
運転手「かしこまりました。そちらの方もよろしいですか?」
(急いで頷いた)
(運転手がドアを開いた)
運転手「ではどうぞ」
409: ◆86inwKqtElvs 2017/01/21(土) 20:32:18.19 ID:Fza6/0WJ0
《リムジン車内》
(車内とは思えないほど豪奢な内装とふかふかのソファだ……!)
運転手「春様、これで全員でございますか?」
春「はい、全員です。お世話になります」
運転手「こちらこそいつもお世話になっております。では目的地まで佐々木が運転いたします」
運転手「仕切りをいたしますので、そちらの会話はこちらには聞こえなくなります。何かありましたら仕切り窓のボタンを押してください」
(すーっと音もなく運転席との間に黒いガラスの仕切りが上がる)
春「え、えっとね」
春「ごめんね、ビックリしたよね?」
杏「いや、まあ正直それほど驚いてないっていうか」
竜司「ディスティニーランド一晩借り切ってたしな」
祐介「まあ目立ってはいたが」
真「それにしても、静かだね、リムジンって」
双葉「モルガナカーはガタガタだった」
モルガナ「仕方ねえだろこんな高級車と一緒にすんなよ!」
春「とにかく全員無事に合流できてよかったよ」
春「本当はもっと目立たない方がいいかなって思ったんだけどね」
双葉「うわ、レンタルリムジンって一時間で40k飛ぶ……」
真「ま、まあ。うん。春がいいならいいんだけど」
竜司「後で請求こねえよな?」
祐介「俺は払えない」
杏「キッパリ言いすぎでしょ、私もだけど」
410: ◆86inwKqtElvs 2017/01/21(土) 20:32:53.10 ID:Fza6/0WJ0
真「それで、どんな感じのスケジュールを考えてるの?」
春「朝訊いたんだけど、向こうはまだ雪残ってて、ウィンタースポーツできるんだって」
春「だから向こうに着いてランチ食べたらゲレンデ行かない?」
竜司「異議なし!」
杏「道具とかは貸してくれるの?」
春「うん。大丈夫」
モルガナ「まあそんなもんじゃねえか? ぎちぎちに予定固める必要もないだろ」
春「夜はちゃんとフレンチ頼んでおいたよ、期待していいから」
竜司「春様ありがとうございます」
春「様ってそんな」
祐介「竜司は春の召使いになった方が将来安定するんじゃないか?」
杏「ありえる」
真「ありえる」
双葉「ありえる」
モルガナ「バカ竜司の将来はみんな不安だよなー」
竜司「全員そこまで言うかよ!?」
春「でも竜司くんは誰かの召使いに収まる器じゃないと思うよ」
竜司「ありがたきお言葉!」
双葉「さすが春、飴と鞭を使い分けている!」
春「え、私まだ鞭使ってないよ?」
竜司「まだ、っつった? この美少女怪盗まだっつったぞ?」
春「もう! それはもういいじゃない!」
真「ならついでに私の世紀末ネタも使わないでほしい」
杏「女豹ネタも封印してほしい」
双葉「あれ? みんな怪盗服気に入ってなかったのか?」
春「私は怪盗服は気に入ってるよ?」
祐介「俺も気にしてないな」
竜司「初めにジョーカーが変身したのを見た時はびっくりどころじゃ無かったぜ」
(楽しく移動中を過ごした……)
411: ◆86inwKqtElvs 2017/01/21(土) 20:33:37.40 ID:Fza6/0WJ0
《別荘》
双葉「とうちゃーく!」
春「うん、やっぱりこれぐらいの大きさが広すぎずちょうどいいよね」
春「私ここの別荘が一番好きなんだ、一番落ち着く広さだから」
杏「普通にペンションとか経営できそうなんですけど……」
祐介「7人と猫が泊まれる広さを広すぎず……だと……?」
竜司「もう今更春の感覚に驚くのは止めようぜ」
竜司「それより飯! 腹減った!」
真「それよりペアはさっき決めた通りに、先に荷物置きましょ」
部屋割り
春&真 ┃ 杏&双葉
ジョーカー&モルガナ ┃ 竜司&祐介
春「ごめんね、さすがに各部屋にベッドは一つしかなくて」
杏「私達はいいよ、キングベッドだから二人で寝ても余りそう」
真「じゃあ私たちも一緒に寝る?」
春「真ちゃんがいいならそうしよっか」
真「女の子同士のお泊りって感じ、こういうのなのかな?」
モルガナ「あと、ワガハイらはいつも通りだから構わんが」
竜司「俺祐介と一緒に寝るとか絶対嫌だかんな!?」
祐介「俺も床でいい、なんというか、落ち着かない」
祐介「敷布団も要らないぐらいカーペットがフカフカだ。毛布があれば十分だ」
春「いや、一応布団一式は四人分用意してたんだけど」
春「まあ、必要になったら言ってね。持っていくから」
春「とりあえずリビング行こうか」
412: ◆86inwKqtElvs 2017/01/21(土) 20:35:04.51 ID:Fza6/0WJ0
《別荘・リビング》
双葉「おー、暖炉がある」
祐介「でも火がついていないな」
春「暖炉興味があるならつけようか?」
(意外にというのか、慣れた手つきで暖炉に上手く火をともしていく)
杏「あれ? でも私たちが来る前からここ暖まってたよね?」
春「ここは普段、管理人さんがいるの」
春「お布団とかシェフとかも全部管理人さんが手配してくれてね」
双葉「そう言えば車の中でも何度かチャットしてたな」
真「今はいないの?」
春「シェフを迎えに行ってるみたい。先に着いていたらどうぞ自由におくつろぎくださいって」
竜司「あれ? じゃあ飯は?」
春「今はシェフいないから、自分たちで作ることになるけど」
杏「まあホテルじゃないんだし、当然だよね」
竜司「あー、だから春あんな変な頼みごとしてきたのか」
モルガナ「春がお前に? 何頼んだんだ?」
竜司「カップ麺。俺が一番詳しそうだからって」
双葉「そのチョイス、ナイス春!」
春「いや、でもさすがに昼からそういうつもりじゃなかったんだけど」
春「材料冷蔵庫にあるから何か作ろうよ」
(女子たちが作ってくれることになった……)
男子共「…………」
竜司「だ、大丈夫だよな? 料理の腕は」
祐介「真は家事をしてるし、大丈夫だと思うが」
竜司「なあ、誰が主導でメニュー決めると思う?」
1、杏
2、真
3、双葉
4、春
コンマ00~24が1
25~49が2
50~74が3
75~99が4
>>415
415: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/21(土) 21:12:57.98 ID:fK6DSn1+O
双葉と春が読めない
でも双葉はプリン作れるし春も食材費無視するなら全然大丈夫そう
P4はな、ムドオンカレーやらお麩ライスがな……
でも双葉はプリン作れるし春も食材費無視するなら全然大丈夫そう
P4はな、ムドオンカレーやらお麩ライスがな……
418: ◆86inwKqtElvs 2017/01/22(日) 21:46:15.37 ID:a22IQl/f0
祐介「とりあえず様子を見に行ってみないか?」
竜司「だな。手伝う姿勢見せとかねえと色々うるさそうだ」
《キッチン》
竜司「おーい、なんか手伝うことあるか?」
杏「ない。ってか四人でも多いし」
竜司「即答かよ。ないならいいんだけどよ」
双葉「うお!? なんか、この包丁ギザギザしてる!?」
真「それパン切り包丁だよ」
春「パンを朝焼いてくれていたみたい。軽く焼いてレバーのパテとかでも塗って食べようか?」
春「他にも色々パンに乗せて美味しい物はあるけど、でもこれじゃ料理っぽくないな……」
杏「うわ!?」
真「どうしたの!?」
杏「いや、鍋取ろうと思ったら予想より異様に重くてビックリしたんだけど」
春「あ、それダッチオーブンだよ」
春「そうだ。ポトフでも作ろうか」
祐介「ポトフ?」
真「フランスの家庭料理。日本で言う……おでんみたいな感じになるのかな」
杏「野菜メインのスープと思ってれば大体合ってる」
竜司「まあ任せるわ。(失敗がなさそうなメニューだし)」
春「あ、待って。先にパン焼くから、パンに乗せる物を冷蔵庫から適当に出して持って行ってくれる?」
真「あとお皿とね」
祐介「分かった」
419: ◆86inwKqtElvs 2017/01/22(日) 21:47:37.32 ID:a22IQl/f0
《リビング》
(軽く焼かれたバケットに色んな具材が並べられた)
杏「真と春がまだ料理してるけど、先食べていいって」
双葉「包丁扱うの何人もいても仕方ないって言われた……」
竜司「春って料理上手いのか? なんか常に専属のシェフがいるイメージなんだけど」
春「流石にそれはないよ、料理が上手いかはまあ、うん。自分ではわからないけど」
(先ほどのダッチオーブンとやらを春が両手に持ってやってきた)
祐介「もうスープが出来たのか?」
春「まだだよ。せっかくダッチオーブン使うなら、やっぱり暖炉でしょ?」
春以外「???」
春「ダッチオーブンってキャンプとか、アウトドアでよく使うんだよ」
春「蓋の上にも炭置くこと出来るから」
春「それを同じ感じで、暖炉の中でもダッチオーブン使えるんだよ」
モルガナ「春は結構アウトドアの知識持ってるんだな」
春「昔は薪割ったもんね」
祐介「だから得物が斧だったのか……」
春「なんかね、映画見て斧触ってみたくなったから大人に頼んだらガールスカウトに連れてかれたの」
竜司「……なんか今の意味わかんなかったの俺だけ?」
杏「私もちょっとわからない……」
双葉「斧が出る映画?」
(周囲の困惑をよそに春はマイペースに暖炉の上にダッチオーブンをセットしている)
真「一人で大丈夫?」
春「慣れてない人が手伝うとかえって危ないから」
(上手くセットできたようだ)
竜司「モルガナ、モルガナ」
モルガナ「なんだ?」
竜司「暖炉のそばに行って『上手に焼けましたー』って言ってみろ」
モルガナ「なんだそりゃ?」
双葉「おー、狩りゲーなら私得意だぞ! モナはオトモな!」
杏「今はゲームよりさっさと食べよ?」
春「あとは放っておけばオーブンの方は大丈夫だから」
真「結局全員で一斉に食べることになったわね」
(いただきますをして、バケットにそれぞれ好みの具材を乗せていく)
420: ◆86inwKqtElvs 2017/01/22(日) 21:48:19.69 ID:a22IQl/f0
双葉「イクラをパンに乗せるのか!?」
春「キャビアがクラッカーに合うんだからイクラもパンに合うよ」
春「キャビアは夜のメニューにあるから、今はないんだけど」
祐介「このチーズ、色合いが不思議だ……味も塩はきついが奥深い」
真「私は苦手かも……ロックフォール? 青かびチーズの王様……って説明書に書いてある」
モルガナ「杏殿は何かけてるんだ?」
杏「ハチミツ! ハニートースト!」
竜司「よく主食に甘い物食べてられんな」
竜司「俺はこのパテ?ってのが好きだ」
真「結構簡単に作れるらしいわね。私も覚えようかしら」
(みんな思い思いに食べている……)
春「あ、そろそろかな」
(春がダッチオーブンを取り出した……)
(テーブルの真ん中に置くと蓋を開ける……!)
杏「お、美味しそうにできたね!」
春「まあ失敗しようのない料理ではあるんだけどね」
真「これ無水料理なのよ」
竜司「無水?」
真「野菜の水分だけで、水とか出汁を入れてないの」
双葉「ほえー、これ全部野菜の水分なのか」
真「栄養を逃がさない調理法ね。ダッチオーブンって蓋が重いから水分逃げないんだって」
真「私もちょっと欲しいかも」
春「一応コンソメとか塩コショウで味付けはしてるから、味薄くはないと思うよ」
竜司「食ってみりゃわかるって、早く食べようぜ!」
(春が全員にポトフを配っていく……)
421: ◆86inwKqtElvs 2017/01/22(日) 21:49:37.67 ID:a22IQl/f0
祐介「ではいただこう」
(一口スープを啜った)
全員「…………」
全員「????」
竜司「……うーん?」
真「いや、この調理法で失敗するはずはないんだけど」
杏「味付けどうこうじゃないよね、これ?」
春「アレ? な、なんだろう、何間違えたかな!?」
祐介「俺は薬膳料理みたいで結構好きなんだが」
双葉「すごい、なんか、うん。食べられなくはないけど」
モルガナ「……これ、セーフルームで食ったトマトの味に似てないか?」
春「あ」
春「……そうだった」
春「あ、あのね!? だってね、使わないと勿体ないじゃない!?」
春「折角育ってくれたのに……」
(どうやら月光ニンジンと太陽のトマトを普通のニンジンとトマトと入れ替えて使ったようだ……)
(味自体はお世辞にも美味しいとは言えないが……)
1、確かに薬膳みたいだ
2、手際が良くてびっくりした
3、この味で厳しい戦いを乗り越えられた
>>423
423: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 23:01:07.08 ID:RZrJv4fZo
3
424: ◆86inwKqtElvs 2017/01/22(日) 23:21:47.22 ID:a22IQl/f0
杏「本当にそう、本っ当にそう!」
真「なかったらきつかった……」
モルガナ「基本物理で殴る竜司や祐介にはわかんないだろうなー」
竜司「え、ここでなんで俺ディスられてるの?」
祐介「俺もなのか?」
杏「これなかったら本っ当にきつかったから。なんだろ、あるのとないのとで全然違うっていうか」
真「備えある時の安心感というか」
モルガナ「この野菜があったからスキルばんばん使えたんだしな!」
真「味の正体わかったらなんか懐かしくなってきたわね」
竜司「へへっ、まあ今からゲレンデに行くんだし、気力充実させますか!」
(久しぶりの味を堪能した……)
春「…………」
春(ありがとう)
春(いつも君の言葉が、私を助けてくれてる)
春(……嬉しかったよ)
(春が自分だけにそう囁いた……)
春+★1つ
425: ◆86inwKqtElvs 2017/01/22(日) 23:23:09.76 ID:a22IQl/f0
竜司「食った食った! さて、と」
(玄関の方から音が聞こえてきた)
春「あ、管理人さんかな」
管理人「やあ、春ちゃん。久しぶりだね」
春「お久しぶりです」
管理人「お友達を呼んで遊びたいなんて、春ちゃんにしては珍しいなって思ったんだよ」
管理人「いいお友達なんだね」
春「はい。大切な友人達です」
真「すみません、自己紹介が遅れました」
(それぞれが自己紹介をしていく)
管理人「いや、よろしく。春ちゃんのお友達なら大歓迎だよ」
祐介「管理人ということは、普段からここに住んでいるんですか?」
管理人「いやいや、10日に1回ぐらい中に入って点検するだけだよ」
管理人「近くに住んでるからね、他の所有者の別荘も管理してる」
竜司「そんな仕事があるんすね」
管理人「特に春ちゃんのお父さんには昔からお世話になっていたからね」
管理人「正直、お父さんの事は残念で仕方がないけど」
管理人「でも今の春ちゃんを見たら、きっと安心するよ」
春「…………」
春「そうだと、いいんですけどね」
モルガナ「……春……」
管理人「昼ごはんは食べたみたいだね。それじゃあゲレンデまで送るよ」
管理人「ちょっと遠いからね。車の方が早い」
真「あ、じゃあ私が運転します」
管理人「春ちゃんのお友達なんだし、遠慮しなくていいから」
杏「お言葉に甘えよっか」
真「うん」
竜司「ウェアとか大丈夫なんすか?」
管理人「レンタル屋がゲレンデのふもとにあるよ」
管理人「そこも話は通してあるから大丈夫」
春「ありがとうございます。お世話になります」
426: ◆86inwKqtElvs 2017/01/22(日) 23:24:47.33 ID:a22IQl/f0
《ゲレンデ》
双葉「雪山だー!」
真「こら、人がいるんだから!」
杏「私スノボがいいなー」
竜司「俺もスノボ派ー!」
祐介「俺はスケッチをしたいんだが」
春「邪魔になるからスキーでいいよね?」
双葉「私、スキーもスノボも無理だ……」
モルガナ「ソリか雪だるまでも作るか?」
双葉「ソリあるのか?」
春「あるよー。それもいいな」
真「私、スノーモービルやりたいな」
竜司「真はやっぱバイクのイメージだよな」
双葉「真以外乗れないんじゃ?」
祐介「スノーモービルは資格が必要ないらしいな、子供でも乗れるらしい」
杏「どうしよう。どれも楽しそう」
祐介「バラバラにやるんじゃだめか?」
竜司「ボッチ思考だぞ、それ」
杏「折角だしみんなで一緒にやりたいよね」
真「リーダーに決めてもらう?」
どうしようか……
1、スノボ
2、スノーモービル
3、ソリ
4、スキー
コンマ00~24が1
25~49が2
50~74が3
75~99が4
>>430
430: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/22(日) 23:47:38.32 ID:RpHz1SDVO
2希望。
434: ◆86inwKqtElvs 2017/01/23(月) 19:01:31.82 ID:UHPP7fZ10
杏「スノーモービルってやったことない! 楽しみ!」
双葉「モナはどうするんだ?」
モルガナ「流石にワガハイを乗せるわけにはいかないだろうし、どこかでのんびり景色でも見るかな」
真「あ、ごめん……」
モルガナ「今更気にすんなって。ワガハイ、今夜のご馳走目当てだしな」
モルガナ「銀世界ってのも初めて見たし、ワガハイは十分満足してるさ」
春「モナちゃん、あそこが管理人さんの経営してるお店なの」
春「寒くなったらあそこに行ってね、話は通しとくから」
竜司「ま、そうと決まったらとりあえず申し込むか」
杏「じゃあどれにするか決めよっか」
…………、
竜司「どうして女の服選びってのはこんなに時間かかるんだ?」
祐介「こっちは着替えて申込みも終わったぞ……」
モルガナ「淑女には淑女のたしなみってもんがあるのさ」
モルガナ「そのあたり理解できないようじゃ、なあ?」
竜司「うるっせえよどうせ俺だけ義理ももらえてねえよ! 裏切り者ども!」
祐介「まだバレンタインのこと引き摺ってるのか」
モルガナ「意外と執念深いな」
竜司「ちげーの、女どもが冷たすぎるんだよ!」
竜司「あれだけの死闘を共に潜り抜けた仲間に対して義理もねえってひどくね!?」
モルガナ(こっちは熱すぎて大火傷状態だけどな)
竜司「決めた。ナンパ行く」
祐介「前も同じこと言ってなかったか?」
モルガナ「懲りねえ奴だな」
竜司「ゲレンデでナンパしない方が馬鹿だろ!?」
祐介「開き直ったぞ」
竜司「俺がどれだけ男の魅力に溢れているか、一回女どもに思い知らせてやる」
竜司「お前らはいい、俺一人で行く! 行ってみせる! そして思い知らせてやる!」
(竜司は走っていった……)
モルガナ「時間に間に合わなくなったらバカ竜司は置いていっていいぞ、ワガハイが面倒見とくから」
祐介「……俺にはあそこまでの情熱はないな」
モルガナ「アレは情熱っていうより、ただのバカだろ」
435: ◆86inwKqtElvs 2017/01/23(月) 19:03:08.60 ID:UHPP7fZ10
(女性陣がやってきた)
モルガナ「みんな似合ってるな」
春「ふふっ、そう? モナちゃんは言葉が上手いね」
モルガナ「ワガハイは素直な感想を言ったまでだ。紳士だからな!」
杏「あれ、竜司は?」
(経緯を説明すると全員呆れ顔になった)
双葉「どう戻ってくると思う?」
杏「前は……お兄さん方に追いかけられたんだっけ」
真「そうだったわね」
春「そ、そうなんだ」
双葉「ゲレンデにもそういうのいるのか?」
真「珍獣みたいに言わない……珍獣かもしれないけど」
春「どうする? 待つ?」
杏「待ちたくはないけど、まだ時間はあるし、時間つぶしは必要なんだよね」
杏「それが竜司待ちってのが腹立つけど」
真「同感」
双葉「じゃあじゃあ、どんなふうに戻ってくるか予想しよう!」
杏「成果なしに一票」
真「右に同じく」
モルガナ「ワガハイも同意」
祐介「結果は目に見えている」
春「がっつぎ過ぎはよくないよね」
双葉「あれ、全員同じじゃつまんない」
春「といっても、他に予想なんて……」
竜司「おーい!」
全員「!!?」
(何と竜司が美女二人を連れている……!)
436: ◆86inwKqtElvs 2017/01/23(月) 19:03:58.94 ID:UHPP7fZ10
竜司「へへっ、さっき知り合った」
美女A「あら、お友達ですか?」
美女B「え、でも美人さんばっかりじゃない!」
竜司「いやあ、お姉さん達の方が、やっぱり大人の色気? に溢れてるっていうんですか?」
竜司「見習わせてやってください!」
女性陣「…………」(怒)
美女A「うわあ、にゃんこ可愛い!」
竜司「あ、そいつモルガナって言います」
美女B「触ってもいいです?」
竜司「全然大丈夫っす!」
モルガナ(お、おい、ここは竜司のパレスの中か!?)
祐介(竜司、そろそろこのあたりにしといた方が)
真「…………」
(真が美女Aのポケットに手を突っ込んだ!)
437: ◆86inwKqtElvs 2017/01/23(月) 19:04:27.64 ID:UHPP7fZ10
竜司「お、おい!?」
真「勧誘マニュアルですね。これぐらい覚えたらどうです?」
美女A「え? えっと」
美女B「そんな意味は決してなくて、ただお友達が欲しくて」
真「この程度のマニュアルも暗記できないようじゃ、こういう馬鹿しか吊れなくてノルマ達成できませんよ」
真「ちなみに私は法学部で、姉は検事やってます」
真「お二人に困ったことがあるなら、いつでも相談に乗りますけど」
美女達「…………」
美女A「い、いこっか」
美女B「そ、そうね」
(美女たちは慌てて走り去った……)
全員「…………」
真「春、さっきこの方はなんて言ったっけ?」
春「色気を見習わせてやってほしい、みたいなこと言ってたね」
竜司「あのー、えっと」
杏「色気と媚の見分けもつかないバカを助ける真って本当に優しい」
竜司「あの、騙されていたところを助けていただきありがとうございま」
双葉「調子ぶっこいてたこいつになんもなしっていうのは年下の私は寂しいな」
竜司「皆さんのスキーウェア姿はとても可愛らしく素敵で」
杏「でも色気ないんでしょ?」
真「ないんだよね?」
春「竜司くんの主観の問題だから全然構わないんだけどね?」
双葉「しかし答えは一つ。てめえは私らを怒らせた!!」
(女性陣が竜司ににじり寄っていく……!)
…………、
モルガナ「とりあえず行って来い。竜司は……」
竜司「…………」
モルガナ「ワガハイが見とく」
春「ごめんね、モナちゃん」
真「じゃあ行こっか」
438: ◆86inwKqtElvs 2017/01/23(月) 19:05:40.67 ID:UHPP7fZ10
《スノーモービル受付》
真「すみません、一人減ってしまったんですけど」
指導員「一名様キャンセルですね、かしこまりました」
杏「双葉も乗れるのかな?」
双葉「ちょっと自信ない……」
祐介「UFO乗れるんだから大丈夫だろう」
真「習うより慣れろよ、まずはチャレンジ」
指導員「ではご案内いたしまーす!」
(スノーモービルのエンジンがかかった)
――――
銀が後ろに流れていく――!
身体に受ける冷たい風もその疾走感によって掻き消される!
――――
杏「楽しい! 一時間ってあっという間過ぎ!」
双葉「もう一回乗りたい!」
春「次は違うコースの一時間半のやつに申し込もうか」
春「さすがに竜司くんをこれ以上放っておくのは可哀想だし、次は竜司くんの分も入れるね」
祐介「俺も行こう」
(春と祐介はまた申し込みに行った)
杏「あー、一応あのバカの様子も見に行くね」
双葉「さすがに頭冷えてるだろ」
杏「入れ違いになったら嫌だし、二人はここで待っててよ」
真「うん、わかった」
(杏と双葉がゲレンデの方に向かった)
(真と二人きりになった……)
真「…………」
1、バイクの気持ち良さがわかった気がする
2、さっきの詐欺、どうやって見抜いた?
>>440
440: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 19:47:05.83 ID:6t/9N2+DO
2
441: ◆86inwKqtElvs 2017/01/23(月) 19:57:41.68 ID:UHPP7fZ10
真「え? だって竜司に限らず普通は怪しいでしょ」
真「悪質なキャッチについては去年、結構調べたからね。金城関係で」
真「まあその辺で勘が働いて、あとは挙動を観察してってところ」
真「ポケットの膨らみが明らかにスマホとかじゃなかったしね。ゲレンデに本は普通持ってこないでしょ」
真「…………」
真「色気ない、か」
真「まあ返す言葉は私に関してはないんだけど」
真「趣味もそうだし、今でも思考が固いなって自分でも思う時あるし」
真「……恋愛オンチ、だしね」
1、欲しいのなら手に入れればいい
2、自然体が一番いい
3、冴さんのシャドウ参考にする?
>>443
443: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/23(月) 20:12:49.64 ID:+X12pAAzo
2
444: ◆86inwKqtElvs 2017/01/23(月) 21:04:20.24 ID:UHPP7fZ10
真「自然体、か」
真「…………」
真「自然体って一番難しいんだよね」
真「でも、うん」
真「君がそう言ってくれるなら、私は私のまま頑張る」
真「頑張ってみる」
真+★1つ
(春と祐介が戻ってきた)
春「…………」
真「あっ……」
祐介「次は30分ほど時間が空くらしい」
春「杏ちゃんや双葉ちゃんは?」
(竜司の様子を見に行ったことを告げるとゲレンデの方に合流しようとなった)
(ただ何故か真は立ち止まっている)
春「真ちゃん、行こう?」
真「…………」
真「……うん……」
春「…………」
真「…………」
445: ◆86inwKqtElvs 2017/01/23(月) 21:05:06.56 ID:UHPP7fZ10
《別荘、リビング》
竜司「いやあ、楽しかったー!」
杏「竜司はしゃぎ過ぎ! もはや奇声発してるだけだったじゃん」
真「…………」
春「…………」
杏「……二人とも、疲れた?」
杏「無理ないか。春は私達もてなそうと頑張ってたし真は引率になっちゃってたし」
春「そんなことはないよ、そもそも私がみんなに頼んだんだもん」
真「引率は昔から慣れてるよ、気にしないで」
杏「……そっか。大丈夫ならいいんだけど」
双葉「…………?」
杏「ねえ、まだディナーまでは時間あるんだよね?」
杏「私、春が言ってたプライベート温泉がすっごい気になってんだけど!」
春「そうだね、雪で身体冷えちゃったし身体温めようか」
双葉「温泉! 入りたい!」
真「男子は後からでいいよね?」
祐介「俺は構わん」
竜司「プライベート温泉って結局何なの?」
春「そのまんまだよ。このあたり源泉が湧くから、ここの別荘立てる時に買い取ったの」
春「あまり広くはないけど、露天風呂だし風情はあると思うよ」
祐介「俺は春の『あまり広くはない』といった類の言葉だけは信用しないと決めている」
竜司「同感」
竜司「ま、ちゃっちゃと入ってこいよ。俺らはここでだべっとく」
双葉「露天風呂♪ 露天風呂♪」
杏「星、見えるかな!?」
真「冬で空気が澄んでるし、晴れてるからきっと見れるんじゃない?」
春「お月様も綺麗だよ。じゃあ悪いけど私たち先にお湯をいただくね」
(女性陣は露天風呂の為に別荘の裏口から出て行った)
竜司「…………」
竜司「…………」
竜司「………っっしゃあああ復讐の時間じゃあ!!!」
祐介「ど、どうした?」
モルガナ「殴られ過ぎてバカが更にバカになったか?」
竜司「温泉ときたら決まりきったイベントがあるだろ!!」
祐介「……まさか?」
竜司「とにかくついて来い、いいからついて来い!!」
447: ◆86inwKqtElvs 2017/01/23(月) 21:12:10.93 ID:UHPP7fZ10
あ、忘れていたのですが、
今このまま何もイベントなくても、この旅行が終わると
高巻杏
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★★★★☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
★★★★☆☆☆☆☆☆
4人の信頼度ってこうなるんですね。
ネタバレになるんですが、まあ怪盗団に修羅場訪れるんですけど、それを乗り越えるまで怪盗団メンバーの★は満タンにはなりません。
★9つが限度です。
イベントみたい人はいるだろうから安価は落としますが、真の★はこれ以上は現在のところ上がりません。。ご了承ください。
今このまま何もイベントなくても、この旅行が終わると
高巻杏
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
新島真
★★★★★★★★★☆
佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆
奥村春
★★★★☆☆☆☆☆☆
4人の信頼度ってこうなるんですね。
ネタバレになるんですが、まあ怪盗団に修羅場訪れるんですけど、それを乗り越えるまで怪盗団メンバーの★は満タンにはなりません。
★9つが限度です。
イベントみたい人はいるだろうから安価は落としますが、真の★はこれ以上は現在のところ上がりません。。ご了承ください。
458: ◆86inwKqtElvs 2017/01/24(火) 20:12:41.35 ID:0uI5q6fC0
《露天風呂・外側》
モルガナ「おい止めろバカ紳士とか関係なくバレたらお前殺されるぞ!」
祐介「覗きって本当にやる気か?」
竜司「やられっぱなしでたまるか!」
モルガナ「っつーか普通に犯罪じゃねえか!」
竜司「元怪盗がそんなことで怯えるか!」
モルガナ「仲間に対してする事じゃねえだろ! どうなっても知らないぞ!」
祐介「で、どうする気だ?」
モルガナ「祐介もいつの間にバカ感染ってんだよ!?」
祐介「女性の裸体はいつだって美のモチーフにされてきた。興味がないといえば嘘になるな」
竜司「よっし話は決まった!」
祐介「しかし、石垣となると。よじ登るのか?」
竜司「お前らが協力してくれるなら肩車とかも割といけるじゃねえかって思うんだけどな」
モルガナ「いやムリだろ。3メートルはあるぞ」
竜司「へっへっへ。そこでこいつが役に立つ!」
竜司「デジカメだ! 中古の安く買っといたんだよ!」」
モルガナ「何でゲレンデに持ってこなかったんだよ?」
竜司「別にスマホで問題ないしな」
竜司「でもこいつはスマホと違って音が出ない」
竜司「んでこいつだ」
竜司「自撮り棒!」
祐介「なんだそれは?」
竜司「普通は自分に向けて撮るんだけどな。これ付ければ1メートルは伸びる上に、手元でシャッターが押せる」
竜司「へへっ、ハイテクだろ?」
モルガナ「予想以上にマジで用意してたな……」
竜司「これならこっそり写真を撮ることも難しくないだろ?」
竜司「まあ難点は画面が見えないってとこか」
モルガナ「お前、何でそういうことには頭を回転させんだよ……」
竜司「しっ! 来た!」
459: ◆86inwKqtElvs 2017/01/24(火) 20:13:42.41 ID:0uI5q6fC0
杏『うわ、やっぱ広っ!』
双葉『泳げる! これ絶対泳げる!』
真『ちゃんとかけ湯してからよ』
春『あと、髪もまとめといたほうがいいよ。ここの温泉、ちょっと金属含んでるみたいで髪がぱさぱさしちゃうから』
春『そっちの蛇口は普通のお湯だよ』
杏『先シャンプーしようか?』
春『そうだね。双葉ちゃん、髪洗ってあげようか?』
双葉『ええ!?』
杏『あ、いいかも! 人に洗ってもらうの気持ちいいし!』
真『な、何かでも、気恥ずかしいかも』
杏『今更私達の間で何言ってんの! ほら、春も!』
春『え、私も!?』
双葉『いや言いだしっぺは春だったじゃんか』
真『髪洗って身体洗ってから入りましょうか……寒いし早く入りたいけど』
カシャカシャ
竜司(ミッション1、コンプリート)
竜司(結果は……)
祐介(駄目だな、というかそもそも外に出ていないようだ)
竜司(なんだよ洗い場は中かよ)
祐介(あと気温が低いせいか湯気がすごいな)
竜司(ちっ、出てくるの待つか)
モルガナ(ワガハイは暖炉の前に帰りたいがこいつら放っておくと何するかわからんしな……)
竜司(そう言いつつ、モルガナも本当は見たいじゃねえの?)
モルガナ(ワガハイが女性の嫌がることをするわけないだろ! 紳士だぞ!)
祐介(とにかく気づかれそうになったら逃げるぞ)
祐介(シャドウと違って倒せないからな)
460: ◆86inwKqtElvs 2017/01/24(火) 20:14:58.94 ID:0uI5q6fC0
…………、
双葉「うおー、やっぱり露天風呂も広いな!」
杏「うう、寒い、早く入ろ!」
竜司(きたきたきたー!)
祐介(さっきより声が鮮明だな)
真「個人でこれだけの設備って、やっぱりすごいのね」
春「家族だけじゃなくて、色んな人招く場所でもあったから」
春「まあ、色々あったんじゃないかなって思うけど」
双葉「確かになんか金属の匂いがちょっとする」
杏「なんか効能あるの?」
春「うーん? 疲労回復とか美肌効果とか、……適当にあると思うけど」
真「温泉の殆どの効能は科学的に証明されてないものばかりよ」
杏「マジで!?」
カシャカシャ
竜司(ミッション2、コンプリート)
竜司(結果は……)
祐介(湯気でどうしてもレンズが曇るな)
竜司(モルガナ、湯気防ぐ方法なんかねえか?)
モルガナ(あっても教えねえよ!)
双葉「…………」
双葉「やっぱり杏のそれは、凶器だな!」
杏「へ? 何が?」
真「双葉の言いたいことがわかる自分が嫌だ……」
春「杏ちゃんはスタイルいいねって言いたいんだよ」
杏「う、うーん」
杏「一応モデルやってるしね」
杏「でもちゃんと引き締めないとダメなんだよね」
杏「なんて言うのかな、メリハリないとやっぱりきついし」
真「充分あると思うけど……」
双葉「嫌味か!」
杏「じゃなくてさ、これマジなんだって」
461: ◆86inwKqtElvs 2017/01/24(火) 20:15:48.20 ID:0uI5q6fC0
春「胸が大きすぎると服が映えないんだっけ?」
杏「そうそれ!」
杏「ブラとかさ、雑誌で紹介したり店頭に並べてるのって大体Bなの」
杏「Bがブラのデザイン的には一番映えて見えるんだって」
真「そうなの?」
双葉「私、そういうお店行ったことない……」
杏「今度一緒に行く?」
真「行ったことあるの!?」
春「え、ないの?」
真「え? えっと……」
真「さ、サイズだけ確認してあとはお姉ちゃんに任せてた……」
真「それがずっと続いてたから……」
春「なんかそういう妹っぽいところ、初めて聞いたかも」
双葉「ってかさりげなく回避してるけど春も結構大きいよな!?」
春「え、何で怒ってるの?」
春「私は……ううん?」
春「自分ではよくわからないな」
杏「春は大体全部ゆるく着るよね」
春「締め付けられるの好きじゃないし」
春「下着は店員さんに任せちゃうかな、それが一番だし」
双葉「は、裸みせたりするのか?」
春「いや、しないよ? 服の上からで大丈夫」
杏「そうそう、こんなふうにしないって」
春「きゃ!? ちょ、杏ちゃん!」
真「ちょ、ちょっとスキンシップ過剰じゃ」
杏「今日は無礼講、無礼講!」
春「杏ちゃん、杏ちゃんも当たってるから!」
杏「あはっ、当ててんのー!」
真「双葉、この二人に天誅を下すわよ」
双葉「眼鏡はなくてもナビは万全! 任せろー!」
竜司(だー、がまんできるか!)
竜司(やっぱ登って直接見る方がはええよな!)
モルガナ(結局そうなるのかよ!)
祐介(湯気が酷いし仕方ないな、美の為だ)
モルガナ(祐介も乗り気だな……)
モルガナ(ワガハイはもう知らん……)
竜司(おい、お前も来いって!)
1、行く
2、登る
3、覗く
462: ◆86inwKqtElvs 2017/01/24(火) 20:16:55.56 ID:0uI5q6fC0
モルガナ(選択肢実質一つじゃねえか意味ねえよ!)
(石垣を登った……!)
びゅん!
竜司「んが!」
びゅん!
祐介「ぐはっ!?」
杏「あのバカども、やっぱり覗きに来た!」
真「タオル巻いててよかった」
双葉「狙い正確だったな!」
春「予備の弾丸はまだ用意してたんだけど」
(今迂闊に動くと危険だ……!)
杏「もういない?」
真「油断しちゃダメ。双葉」
双葉「くらえ、アメリカ直輸入のストロング水鉄砲!」
(頭の上からお湯が降ってきた!)
(思わぬ攻撃に手を滑らせてしまう!)
どさっ!
ゴロゴロゴロゴロ!
竜司「どわあ!?」
祐介「ちょ、下手に動くな!」
モルガナ「ワガハイまでなんでだー!?」
バシャーン!
春「そう言えば下は川だったっけ」
春「綺麗な川だよ。夏は泳ぐと気持ちいいんだ」
真「春が言うならきっとそうね」
双葉「ったく、油断も隙もないな」
杏「これでやっとゆっくりのんびりできるー!」
(女性陣は温泉を満喫したようだ……)
472: ◆86inwKqtElvs 2017/01/26(木) 20:53:48.98 ID:7fMKFVIu0
《別荘・リビング》
男性陣「…………」
杏「あれー、なんで私たちが上がったばっか