【だがしかし】ココノツ「ほたるさんを無視し続けたらどうなるか」
ココノツ「(……もうちょい構図とか整えてみるか)」
ガラッ
ほたる「あら、今日はココノツ君が店番なのね」
ココノツ「…………」シャッシャッ
ほたる「……何してるの?」
ココノツ「違うな……」ケシケシ
ほたる「はぁ……シカダ駄菓子屋を継ぐヨウさんの息子とあろう者が店番中に私事に興じるのは感心しないわ、ココノツ君」
ココノツ 「…………」カキカキ
ほたる「……?」
ほたる「ちょっと……聞いてるの?」
ココノツ「…………」サッサッ
ほたる「…………」
ほたる「……なるほど。ココノツ君も人が悪いわね」
ほたる「『そのペンを動かす手を止めたければ私の情熱溢れる駄菓子トークで説得してみせろ』……つまり私を試している訳ね!」
ココノツ「…………」
ほたる「フッ……あくまで口を割らない気のようね……いいわよ! その方が燃えるから!」
ココノツ「…………」
ほたる「全く舐められたものね……良いわ! そもそも駄菓子の本質は……」
ほたる「……これが、私は貴方がこの店を継いだ方が良いと思う理由の一つよ」
ココノツ「…………」ペラッ
ほたる「どう? 完膚無きまでに論破されて言葉も出ないかしら?」
ココノツ「…………」カキカキ
ほたる「なっ……! これでもまだ足りないと言うの……?」
ココノツ「…………」サッサッ
ほたる「……良いわ、受けて立ちましょう。私の引き出しは少なくないし、小休憩を挟んで二回戦と洒落込みましょう」
ココノツ「…………」
ほたる「そうね……今日はこれにしようかしら」
ココノツ「…………」シャッシャッ
ほたる「はい」
ココノツ「…………」
ほたる「……? お金、置いておくわよ」
ほたる「いいえ……寧ろここからが本番ね。私の本気を見せて」
Prrrrrrr ピッ
ココノツ「……もしもし、豆くん? どうしたの? ……え? 今? ……特に何も。強いて言えば店番してる位だけど……本当!? 行く行く!」
ほたる「ッ! ココノツ君貴方まさか店番をほっぽり投げて遊びに行く気!?」
ココノツ「え? 店番の事? ……大丈夫だよ、そんなに時間かからないでしょ? 戸締りもしてくし」
ほたる「駄目よ! 貴方がいない間駄菓子を買いに来た子供達はどうなるの! この暑い中10円玉を握り締めながら来た彼らを、鍵のかかった戸を前にして膝をおらせる気?」
ココノツ「で、今どこ? ……分かった! すぐ行くよ」スタスタ
ほたる「ココノツ君!」
ピシャリ ガチャ
ほたる「……え?」
ココノツ「じゃあまた後で、豆くん」ピッ
ほたる「ちょ、ちょっとココノツ君!? 私まだ中に居るのよ! ……行ってしまったわね」
ほたる「…………」
ほたる「はぁ……」
ほたる「(腑に落ちないけど私がやるしかないか……)」ガチャ カララ…
ほたる「…………」
ほたる「(……ココノツ君も手厳しいわね……それだけ彼の信念は堅いという事かしら……?)」
ほたる「これは益々骨が折れそうね」
ほたる「誰も来ない……」もぐもぐ
ほたる「……ココノツ君からしたらこれは流石に少し退屈するかもね……私も少々言い過ぎだかしら? 」
ほたる「(……はっ! そういう事ね! 彼は私に店番するように仕向けて、自分の言い分を納得してもらおうと、始めからそういう腹だったとしたら……)」
ほたる「ココノツ君……恐ろしい子……!」
ヨウ「おーい、ココノ…ツ……ほたるちゃん?」
ほたる「あら、お帰りなさいヨウさん」
ヨウ「おう。それよりココノツは?」
ほたる「彼なら豆くんに呼ばれて出掛けて行ったわ」
ほたる「……」もぐもぐ
ほたる「誰も来ない……」もぐもぐ
ほたる「……ココノツ君からしたらこれは流石に少し退屈するかもね……私も少々言い過ぎだかしら? 」
ほたる「(……はっ! そういう事ね! 彼は私に店番するように仕向けて、自分の言い分を納得してもらおうと、始めからそういう腹だったとしたら……)」
ほたる「ココノツ君……恐ろしい子……!」
ヨウ「おーい、ココノ…ツ……ほたるちゃん?」
ほたる「あら、お帰りなさいヨウさん」
ヨウ「おう。それよりココノツは?」
ほたる「彼なら遠藤くんに呼ばれて出掛けて行ったわ」
ほたる「いえ……ヨウさん。これはココノツ君なりの反抗かもしれないわ。『絶対にこの店を継がないぞ』……と言う」
ヨウ「うーん、ボイコットか……とうとうココノツも打って出た訳だな」
ほたる「私は何も出来なかった……!」
ヨウ「駄目だ! ほたるちゃん! ここで折れたら俺達の負けだ!」
ほたる「……!」
ヨウ「俺達が最後の砦なんだ! 今折れたら積み上げて来た全部が台無しになっちまう!」
ほたる「ククク……そうね。私は諦めが悪いのよ!」
ヨウ「いよっしゃ! その意気だぞ、ほたるちゃん!」
ココノツ「何やってんだ? 親父」
ココノツ「…………」
ヨウ「店番ほったらかしてどこ行ってたんだ?」
ココノツ「悪かったって。なんかドラマの撮影があったみたいって豆くんに誘われてさ。ちょっと見て帰るつもりだったんだけど、見入っちゃって……」
ヨウ「お前なぁ……」
ほたる「その間私が店番をしておいてあげたわ!」
ココノツ「…………」
ほたる「……?」
ココノツ「今日の事は流石に悪いと思ってるから……」
ココノツ「明日はちゃんとやるよ」
ココノツ「別に。親父だって忙しいだろ? 今日はサボって悪かったって思ってるし、その分はちゃんと清算するよ」
ヨウ「……お前……ようやく店を」
ココノツ「継がねーから! それとこれとは話が別だよ……それと、明後日は時間貰うからそのつもりで」
ヨウ「何だよ連れねぇな」
ヨウ「ほたるちゃん、今日はありがとな」
ほたる「え、ええ……私ならこれぐらい容易いことよ」
ほたる「それとココノツ君、明日も来るから私のトークを楽しみに覚悟しておく事ね!」
ココノツ「親父、夕飯何する?」
ヨウ「え? 作ってくれんの?」
ココノツ「ついでだよ」
ほたる「…………」
ほたる「……それじゃ、さらばよ! ココノツ君、ヨウさん!」
ココノツ「…………」
ヨウ「暗いから気を付けてな~」
ココノツ「(……相変わらず人来ないな……)」
ココノツ「……夏休みの課題でもやろっかな」
ココノツ「…………」カキカキ
ほたる「そこまでよココノツ君! 私が来たわ!」
ココノツ「…………」サラサラ
ほたる「予告してた通り、今日も私の駄菓子トークを余すところなく聞かせてあげるわ」
ココノツ「…………」カリカリ
ほたる「心配しなくても今日は貴方の首を縦に振らせるからそのつもりで」
ココノツ「…………」
ほたる「では、いざ尋常に……!」
ココノツ「…………」スラスラ
ほたる「あら……完璧過ぎてぐうの音も出ないのかしら? なるほど……我ながらよく出来たわ、私……」
ココノツ「…………」シャッシャッ
ほたる「…………」
ココノツ「…………」カキカキ
ほたる「……ねぇ、聞いてる? ココノツ君」
ココノツ「……あっ…間違えた……」ケシケシ
ほたる「…………」
ココノツ「…………」パッパッ
ほたる「……?」
ほたる「あらサヤ師、ごきげんよう」
ココノツ「おー、サヤちゃん」
ほたる「……!?」
サヤ「何してんの?」
ココノツ「ちょっと暇だったからさ……夏休みの宿題だよ。数学は先に終わらせとこうかなって思ってさ……」
サヤ「うっわ~、珍し~い……ココナツが余裕持って課題やるなんて……」
ココノツ「僕だってやるべき事はやるよ」
サヤ「ふーん……ほたるちゃんは? またココナツと駄菓子談議でもしてたの?」
ほたる「え、ええ……まあそんな所ね……」
ほたる「ね、ねぇココノツ君……」
ココノツ「あ、サヤちゃん。ちょっと分かんない問題があるんだけどさ……」
サヤ「私に訊くの? ……ま、いいか。どこ?」
ココノツ「ここの第3問のさ……」
ほたる「(……え?)」
ほたる「ちょ、ちょっと……?」
ココノツ「あ、ごめんね……」
ほたる「! ココノツ君!」パァッ
ココノツ「立って貰ってるのも悪いし椅子と麦茶持って来るね、サヤちゃん」
サヤ「あ、うん……ありがと」
ほたる「…………」
サヤ「おー、ありが…と……」
サヤ「(あれ? ……一つ?)」
ほたる「…………」
ココノツ「? どうしたの、サヤちゃん?」
サヤ「えっとあの……ほたるちゃんの分」
ほたる「ココノツ君! 私は貴方にこの店を継がせる事を諦めた訳じゃないわ。ただ、今日は本調子じゃ無かったみたいだから、また来るわ!」
ココノツ「それでこの解き方なんだけどさ……」
サヤ「えっ」
ほたる「それまで首を洗って待っていなさい! それじゃあ二人とも、またね!」ダッ
ココノツ「どこで間違ってるのかが分からなくて……聞いてる?」
サヤ「えっ……あ、う、うん……聞いてるよ」
サヤ「(きっと先にほたるちゃんが帰ることを見越してたんだよね……)」
ほたる「(聞こえてない……なんて事はないし……気付いてない筈もない……)」
ほたる「…………」
ほたる「(露骨に無視されてる……?)」
ほたる「…………」
ほたる「……ココノツ君は本当に私を試してるのかしら……?」
ほたる「……もし、違ったら……」
ほたる「…………」フルフル
ほたる「(明日ちゃんと聞いてみましょう)」
ほたる「……そうよ、ココノツ君の事だから多分体調が悪いとか、その辺が妥当ね」
ほたる「…………」
ほたる「…………」
ほたる「……すぅー……はぁ……」
ほたる「(……何でこんなに緊張してるのかしら……いつもみたいに入ればいいだけなのに……)」
ほたる「…………」
ほたる「考えててもしょうがないわよね……」
カララ
ほたる「ココノツ君ー……来たわよー……」ドキドキ
ヨウ「ん? ほたるちゃんか、いらっしゃい」
ほたる「ヨウさん……? ココノツ君は?」
ヨウ「ココノツなら俺が起きる前に出掛けたみたいで……どうした?」
ほたる「……あ」
(ココノツ「継がねーから! それとこれとは話が別だよ……それと、明後日は時間貰うからそのつもりで」)
ほたる「(確か一昨日そんな事を言っていた気が……という事はもしかして……)」
ヨウ「おーい……ほたるちゃーん?」
ほたる「ごめんなさいヨウさん、失礼するわ」スタスタ
ヨウ「えっ」
カララ ピシャリ
ヨウ「…………」
ヨウ「俺が店番じゃ、駄目なのか……」ショボン
ココノツ「ありがとう」
ココノツ「…………」ポチャン ポチャン…
ココノツ「…………」ズズ…
ココノツ「ふぅ……よし」
サヤ「今日は漫画? 頑張るねぇ」
ココノツ「うん、やっぱり原稿描く時にはサヤちゃんの淹れてくれたコーヒーが一番でさ」
サヤ「ふ、ふーん……まぁ…ありがと……」
豆「相っ変わらず素直じゃねぇな、サヤは」
サヤ「あ? そのダセぇサングラス割るぞ?」
豆「そして俺には厳しい……何時もの妹だ」
サヤ「……やっぱり前歯にするか」
豆「すみませんでした」
豆「あーそうだな……あれ?」
サヤ「どした?」
豆「……サヤ、お前……大胆だな……」
サヤ「は?……あ! バ、バカ! 違う!」
豆「ほらほら静かにな……」
サヤ「くっ……(むかつく)」
ココノツ「いや、僕は別に気にしないよ」
サヤ「気にならないんだこの声量で」
ココノツ「集中すれば気にならないから」
サヤ「そう言うもの……なんだ?」
豆「んじゃ俺はゲームでもしてよ」ドサッ
サヤ「宿題しろよ」
サヤ「いらっしゃ……い…」
ほたる「…………」キョロキョロ
豆「ほたるさんか。面白ポーズじゃないから久々の客かと思った」
ほたる「ここに居たのね、ココノツ君」
ココノツ「あ、サヤちゃん。お砂糖貰える?」
サヤ「ほい」
ココノツ「ありがとう」
ほたる「…………」
ほたる「…………」カツカツ
サヤ「ほたるちゃんは? コーヒーにする? それともいつもみたいに……」
ほたる「…………」
サヤ「ほたるちゃん……?」
ほたる「ココノツ君」
ココノツ「…………」ズズ…
ほたる「今日は貴方に話があるの」
ココノツ「…………」カチャン
ほたる「駄菓子の事でもないし、跡継ぎの事でもないわ」
豆「ま、ほたるさん。そんな入り口んとこ立ってないでさ、座っ」
ほたる「私はココノツ君と話をしているの」
豆「は、はい……」
サヤ「(ほたるちゃん……?)」
ほたる「……ココノツ君、単刀直入に訊くわ」
ほたる「私は貴方に何か怒らせるような事をしてしまったの?」
ココノツ「…………」
ココノツ「…………」
ほたる「一晩冷静になって考えてみたの。もしかしたらココノツ君に対する私のアプローチが行き過ぎていたんじゃないのかって……」
サヤ「(アプローチ? ……あ、跡継ぎの事か……)」
ココノツ「…………」ケシケシ
豆「(にしても何でココナツは何にも言わねぇんだ?)」
ほたる「そうだとしたら私に落ち度がある。枝垂の人間として、一人の人間としてしっかり謝罪させて頂くつもりよ」
ココノツ「…………」パッパッ
サヤ「(これは……)」
豆「(とても口を挟める雰囲気じゃあ無いよな……)」
ほたる「でもその前に……」
ほたる「ココノツ君、貴方の声を聞かせて」
ほたる「だって貴方、私に何も言ってくれないじゃない」
ほたる「これでは、謝罪のしようがないわ」
ココノツ「…………」シャッ
ほたる「お願いココノツ君……返事をして」
ココノツ「…………」
ほたる「ココノツ君の跡継ぎの話は諦め……た訳じゃ無いけど、今までのような事は自粛するわ」
サヤ「(諦めてないんだ……)」
ほたる「……ココノツ君」
ココノツ「…………」ズズ…
ほたる「………!」ギリッ
ほたる「いい加減にしなさい!」ガシッ
ビチャ
ココノツ「………!」
ほたる「あ………」
豆「(コーヒーが……!)」
サヤ「(ココナツの原稿に……!)」
ココノツ「あー……」
ほたる「あ! その…えっと……」
ココノツ「ごめんサヤちゃん、拭くもの貰える?」
ほたる「…………」
ココノツ「うーん、こりゃ描き直しか……」
ほたる「ご、ごめんなさい! こんなつもりじゃ……」
ココノツ「ひい、ふう、み……これなら大丈夫かな……」
ほたる「ごめんなさい……本当に……」
豆「(えらい事になったな……しかし、ここで俺みたいな奴が割り込むのは大分勇気がいるぞ……)」
サヤ「ココナツ」
ココノツ「ありがとう、サヤちゃん」ニコ
ほたる「…………」
サヤ「えっと……大丈夫? その……原稿、は……」
ココノツ「え? そんなの心配ないよ。見た目程酷くは無いし……こっちこそごめんね」
サヤ「え?」
ココノツ「せっかく淹れてくれたコーヒーを『僕の』不注意で零しちゃって……」
ほたる「…………」
ほたる「…………」
ココノツ「さてと……描き直そっと……」
サヤ「(やっべー……何なんだよ、この空気……)」
サヤ「(んな時に何携帯弄ってんだよクソ兄貴は……! いつものバカさ加減で何とかしてくれよ……!)」
ほたる「…………」
サヤ「(どーしよう……ほたるちゃんが見たこと無い顔しちゃってるよ……)」
サヤ「(コレ泣いちゃうんじゃ……)」
サヤ「…………」
サヤ「(何ちょっと期待してんだ私は! とにかく何か声掛けてあげないと……)」
ほたる「コ、ココノツ君……」
サヤ「………!」
ほたる「疲れたから……今日は、お暇するわね……」
ココノツ「…………」スラスラ
ほたる「…………」トボトボ
サヤ「ちょ……! ほたるちゃん!」
サヤ「…………」
サヤ「(あーもう……何やってんだ私は……)」
サヤ「(大体ココナツも何で頑なにほたるちゃん無視するんだ……そんな奴じゃ無かったでしょ……)」
サヤ「…………」サッサッ
サヤ「(……いや、こんな奴だからかな……? こう言う温厚な人間はその分怒ると怖いって言うし……)」
サヤ「(私もココナツとほたるちゃんとの間に何があったのかを全て分かってる訳でも無いし……)」
ココノツ「…………」カリカリ
サヤ「(訊くか……? いや、怖くて訊けない……それに、多分はぐらかされて終わる……)」
サヤ「…………」
Prrrrrrr ピッ
豆「……お、おう……どうした……」
サヤ「(ったく、間の悪い……)」
サヤ「…………」
豆「……サヤ、少し呼ばれたんで出るわ……」
サヤ「な……!」
豆「留守番頼んだ」
サヤ「(ふっざけんなよ、クソ兄! この雰囲気の中私一人置き去りにするつもりか……!)」
豆「…………」スッスッ
サヤ「(……何やってんだ? ジェスチャー?)」
豆「(ほたるさんは任せろ)」
サヤ「(何言ってんだ! 第一呼ばれたんじゃ無いのかよ?)」
豆「(安心しろ、さっきのはアラーム……フェイクだ。こうでもしないと不自然だろ?)」
サヤ「(なるほど……って違う! 私はどうなる!)」
豆「(頼んだ!)」ガチャ チリンチリン
サヤ「あっ……!」
サヤ「(マジで行きやがった……)」
ほたる「……………………」ボー
ほたる「…………………………………」ボー
豆「おーい」
ほたる「……?」
豆「良かった……あんま遠く行ってなくて」
ほたる「遠藤くん……何か用かしら……?」
豆「用っつーか何つーか……ごめんな」
ほたる「…………」
ほたる「……どうして貴方が謝るのかしら?」
豆「……さっきのほたるさん見てて助け舟の一つでも出せば良かったのに、黙っててよ」
ほたる「……驚いた、そんな事を言う為にわざわざ走って追いかけて来たの?」
豆「いやそんな事って事はねぇでしょうよ……」
豆「……まあとにかく、悪かった」
ほたる「……そう。だとしたら私の方こそ空気悪くしちゃってごめんなさい」
豆「……そっか」
ほたる「…………」
豆「…………」
ほたる「……遠藤くんは」
豆「俺?」
ほたる「……貴方以外に誰が居るのよ」
豆「それもそうだな」
ほたる「……ココノツ君があそこまで怒ったのって……」
豆「……あいつの中での付き合いは長いつもりだけど、少なくとも俺の前じゃああはならなかったな」
ほたる「……そう……」
豆「だから正直戸惑ってるってのか本音だな。多分サヤもそうだろうよ」
ほたる「…………」
ほたる「……遠藤くん」スタッ
豆「ん?」
ほたる「今回の件については関わらないで欲しいわ」
ほたる「……良い訳無いでしょ。でも余計な事に首突っ込んで、貴方たち三人の関係まで悪化してしまったら、私は……」
豆「おいおい。俺たちゃそんなヤワじゃねーよ。こちとら今のココナツとほたるさんを見てる方がよっぽどヒヤヒヤするぜ」
ほたる「……心配してくれているのかしら?」
豆「ったり前だ。今更他人行儀はよしてくれよ」
ほたる「……そう、ありがとう。……でも今回は手を引いて欲しいの」
豆「なんでさ」
ほたる「……偉そうな事を言うかもしれないけど、これは私とココノツ君の問題だから。自分で蒔いた種位は自分で何とかしないと……」
豆「…………」
ほたる「……どうしたの?」
豆「……やっぱほたるさんは違うな。そう言う所俺らと違って責任感が強いからな……心配して損した」
ほたる「私は損だとは思ってないけどね。貴方と話して少し気力が湧いたわ……ありがとう、遠藤くん」ニコ
豆 「そ、そっか……そりゃ良かった……//」
ほたる「……それじゃあ、また」
豆「おお。役不足かも知んねーけど、俺もサヤもいるし、頼ってくれても良いぜ」
ほたる「そう……ありがとう」
ガチャ チリンチリン
豆「ただいまー……」
サヤ「おい」
豆「悪かったって」
サヤ「よくおめおめと帰って来れたよな。私がどんだけ不味いコーヒー飲まされたか分かってんのか?」
豆「本当に悪かったって。この通り」
サヤ「……本当に勘弁してくれよ」
豆「あれ……? ココナツは?」
サヤ「……インクが切れたから帰るって」
豆「そっか……」
サヤ「……なんでこんな事に……」
ココノツ「…………」
ココノツ「…………」シャッシャッ
ガラガラ
ほたる「…………」カツカツ
ココノツ「…………」ピタッ
ほたる「……ココノツ君」
ココノツ「…………」カリカリ
ほたる「今日は……本当にごめんなさい。貴方の大切な原稿を汚してしまって……ごめんなさい!」
ココノツ「…………」
ほたる「…………」
ほたる「お願い……何か、答えて……ココノツ君」
ほたる「…………」ジワッ
ほたる「…………」グシグシ
ほたる「そ、そうだココノツ君……お腹、空いてない……? 私の奢りで、良いわよ……」
ココノツ「…………」ケシケシ
ほたる「あ、それとも……漫画の方を、手伝おうかしら……? ベタとか、トーン張りとか……ね? ……あ、大丈夫よ……今度は、零さないよう、気をつけるから……」
ココノツ「…………」パッパッ
ほたる「…………」
ほたる「ふふ……凄いわ……ココノツ君。本当に、私が、居ないみたい」ジワッ
ココノツ「…………」カリカリ
ほたる「流石だわ……これはもう、神技の域よ……少しだけ、感動、してるわ……」ポロポロ
ココノツ「…………」サラサラ
ほたる「…………」グシグシ
ほたる「んっ……また明日、来るわ……」スタスタ
ほたる「……私は、諦めが悪いから」
ほたる「……ふは」カチャ
サヤ「ねぇ……本当に大丈夫なの?」
ほたる「何が?」
サヤ「その……ココナツの事。あれから3日経ったけど……」
ほたる「ああ……大丈夫よ。まだ時間が掛かるけど、もう少ししたらサヤ師や遠藤くんも……」
サヤ「私の事とか兄貴の事とか……そういうん話じゃないんだって!」
サヤ「私が言ってるのは、ほたるちゃんの事だよ……」
ほたる「…………」
ほたる「大丈夫よ……」
サヤ「大丈夫じゃないって!もういい加減私も」
ほたる「サヤ師」
サヤ「でも……」
ほたる「私の所為で貴方達まで危害が及ぶのは、どうしても看過できない」
サヤ「ほたるちゃんは、私達を……」
ほたる「大切に思ってるわ、だからこそ傷付けたくないのよ……」
ほたる「サヤ師も、私の事を思ってくれているなら……どうか……」
サヤ「…………」
ほたる「……それじゃ、コーヒーご馳走様」
ガチャ チリンチリン
サヤ「ずるいよ……そんな事言われたら……」
ジリリリ
サヤ「……誰だよ、こんな時に……」
カチャ
サヤ「はい、喫茶エンドウです」
ココノツ「…………」
ココノツ「はぁ……」
カツコツ
ココノツ「あ……ごめんねサヤちゃん。急に呼び出しちゃって」
…………
ココノツ「顔を合わせたく無いならそのままで良いからさ……少しだけ僕の話を聞いて欲しいんだ」
………あ
ココノツ「答えなくて良いよ……話を聞いて貰えるだけで良いんだ」
…………
ココノツ「僕が一体何をしたいのかが分からなくなってきちゃって……」
ココノツ「……僕がほたるさんを避けてるのをサヤちゃんも知ってるはず……豆くんも」
…………
…………
ココノツ「……でも最近、本当に自分のやりたい事が何なのかがはっきりしなくなっていた事に気付いたんだ」
ココノツ「叶えたい夢がある……前にも言ってたけど、僕は漫画家になりたい」
ココノツ「ほたるさんと会って話をする事にばかり気を取られて、絵の練習や原稿の進捗が何一つ進んでいなかった」
ココノツ「このままじゃいけない……本当に手遅れになってしまうと思った僕は……」
ココノツ「……ほたるさんを徹底的に無視する事で環境を変えようとしたんだ……」
ココノツ「ほたるさんを遠ざけるにはほたるさんに嫌われなければいかなかった……そうすれば自然と僕の前からほたるさんは居なくなる……」
ココノツ「今思えば極端な話だったと思うよ……ちゃんと話し合ってれば、誰も苦しい思いをしなくて済んだかも知れないのに……」
ココノツ「ほたるさんを無視し続けたらどうなるか……それがこのざまだよ」
ココノツ「結局何一つ変わらない! 寧ろ前より悪化してる!」
ココノツ「僕はもう……ほたるさんのあんな顔を見るのは耐えられない……」
ココノツ「ほたるさんは悪く無い、勿論みんなも……全部! 全部僕のエゴなんだ……!」
…………
ココノツ「…………」
ココノツ「……ごめん、サヤちゃん……こんな下らない事の為にわざわざ呼びだして……迷惑だったよね、お店の方も大変なのに」
…………
ココノツ「……夢、か……本当に……下らないよね、こんな事でしか叶えられない夢なんて……」
…………
……下らなくないわ
ほたる「……ごめんなさい、盗み聞くつもりは無かったのだけど……」
ココノツ「…………」
ココノツ「……最初から、ですか……?」
ほたる「ええ……喫茶エンドウの帰りに通り掛かって……何を思ったのかサヤ師と間違えて話し始めたから、出るに出られなくて……」
ココノツ「…………」
ほたる「…………」
ココノツ「…………」
ほたる「ココノツ君……今の話は……」
ココノツ「…………」
ココノツ「本当です……僕は、自分の目標を叶える為に、ほたるさんに、酷い事を……」
ほたる「…………」
ココノツ「本当にすみませんでした!」
ほたる「…………」
ココノツ「……謝って済む問題じゃありませんが……」
ほたる「そうね……確かに謝って『はいそうですか』と言えるほど簡単じゃ無いわね……」
ココノツ「…………」
ほたる「さて……」
ココノツ「僕はほたるさんの言うよう、店を継ぎます……だから」
ほたる「夢を追いなさい」
ココノツ「はい……は?」
ほたる「確かに貴方の行動はあまり褒められたものじゃないけど、そこまで追い詰められる状況を作った私にも落ち度はあるわ」
ココノツ「それは違います……僕が……」
ほたる「違わないわ、私が原因でココノツ君が苦しんでるのは確かなのよ……貴方さっきそう言ったじゃない」
ほたる「……それに貴方の事だから、私が許したってだけじゃ後ろめたさから原稿も手に付かないでしょうし……」
ココノツ「…………」
ほたる「だからこそ私はこう言うわ……」
ほたる「一度漫画家の夢を叶えて来なさい、それまではココノツ君の事は全力で応援するわ」
ココノツ「でもそれじゃ、ほたるさんがあまりにも……」
ほたる「……あら? 私は一度も貴方の事を諦めたとは言ってないわよ」
ほたる「一度夢を叶えて来なさい、そして、もしその時になっても思う事があるのなら……」
ほたる「私のところに来なさい、それまで待ってるわ」
ほたる「ああ、それなら私がお父様を説得して何とかして貰うわ」
ココノツ「……本当に、ごめん……」
ほたる「謝る事ないわ、さあ、この話はここでお終いよ」
ココノツ「いや、でも……」
ほたる「早くサヤ師と遠藤くんの所に行くわよ。あの二人もそれなりに心配してるから」
ココノツ「う、うん……ごめん……」
ほたる「……ココノツ君は『ごめん』しか言葉を知らないの?」
ココノツ「ごめん……あ」
ほたる「…………」
ココノツ「いや……ただ、もし待ってくれるのなら、かなり時間がかかると思って……」
ほたる「……前に言わなかったかしら?」
ココノツ「……え?」
ほたる「私は諦めが悪いのよ」
ほたる「だから貴方の満足のゆくまでやれば良いわ」
ココノツ「そっか……ごめ……」
ココノツ「…………」
ココノツ「……ありがとう、ほたるさん」ニコ
ほたる「…………」フッ
ほたる「ほら、行くわよ」
ココノツ「はい!」
おしまい
ありがとうございました
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489756884/
Entry ⇒ 2017.04.19 | Category ⇒ だがしかし | Comments (0)
【だがしかし】第ssかし:赤べー黒べー
シカダ駄菓子
ココノツ「急に寒くなってきたなー」
ココノツ「ちょっと早いけどストーブ出すかなー…ん?」
ほたる「…」
ココノツ(う、うわぁ~、この寒いのに半袖で店の前に立ち尽くしてるぅ~)
ほたる「…」
ココノツ「どうしたんですかほたるさん」
ほたる「…寒い」
ココノツ「でしょうね!」
店内
ほたる「はぁ~」
ココノツ「これ、毛布貸しますんで」
ほたる「ありがとうココノツくん…いやぁ、暑かったり寒かったりしたから今日は寒いんじゃないかって思ったら」
ほたる「このざまよ!!」ニパー
ココノツ(なんで嬉しそうなんだこの人…)
ココノツ「あ、何か用があってきたんですよね?」
ほたる「…ココノツくん…今日は何日かしら?」
ココノツ「今日…?10月31日…」
ココノツ「はッ!!」
ほたる「そう!今日はハロウィーンなのよ!!」
ココナツ「ああ、だからその頭の奴(角みたいなの)つけてるんですね」
ほたる「そもそもハロウィーンというのはキリスト教の様々な聖人の祝日、万聖節(11月1日)の前夜として位置づけられている物なの」
ココナツ(無視された…)
ほたる「ハロウィーンの原型となる行事は、古代ケルト人のドルイド教でおこなわれていたと言われているわ」
ほたる「古代ケルト人は、夜になると死神サムハインが邪悪な霊をよびおこすと信じていたの。こうした不吉な霊を撃退するために、ドルイド僧たちはハローウィーンに大きなたき火をおこすことを習慣にしていたの」
ほたる「この伝統は今日もスコットランドやウェールズにのこっており、こういった理由でハローウィーンに幽霊や魔女が姿をあらわすとされているのよ!!」
ココノツ「…!!」
ココノツ「………!!!」
ココノツ「つまりハロウィーンとはドルイドがサムハインなんですね?」
ココノツは考える事を放棄した
ほたる「そんなのはまあどうでもいいのよ」角ポイー
ココノツ(捨てた…)
ほたる「トリックオアトリートよ、ココノツくん」
ココノツ「…?」
ほたる「お菓子くれなきゃイタズラするわよ」
その時、ココノツのエロセンサーに電流走る
ココノツ(っぶねー!!危うくイタズラ選ぶとこだったー!!)
ココノツ「ま、まぁ、タダは駄目ですけど、店の商品好きなの半額にしますよ」
ほたる「えぇー!本当ぉー!ココノツくんふとっぱらぁー!!」ヒャッホー
ココノツ「ふぅー…」
ドレニシヨウカナァー
ココノツ(ホント、こうして見てると可愛いんだけどなぁ…)
ほたる「決めたわ!ハロウィーンに相応しい駄菓子を!!」
ココノツ「これは…『赤べー黒べーガム』ですか」
ほたる「ま、もちろんココノツくんならこのガムの真の凄さを知っているでしょう…?」
ココノツ「いや、全然」
ほたる「」
ほたる「」
ほたる(いや、全然!?)
ココノツ「置いてあるのは見たことあるんですけど、ガムならもっと手軽に食べられるのあるんで」
ほたる「」はっ、あまりの衝撃で意識が…
ココノツ「カギカッコの外で喋らないでくださいよ、はい、半額で15円です」
ほたる「知っているかしらココノツくん、この赤べー黒べーガム、実はバラで売っているのよ」
ほたる「ああ、もちろん個包装はされているわ、1個10円で片方の色だけで売っているのよ」
ココノツ「へー、色に何か意味があるんですか?」
ほたる「まぁ見てなさいむぐむぐ」
ほたる「わらひはいまくりょいほうをたべたわ」
ココノツ「何言ってるかわかんないです」
ほたる「ん!ん!!」
ココノツ「ああ、黒い方を食べたと」
ほたる「そにょひょおりよ」
ほたる「そして見なさい!」
ほたる「」べー
ココノツ「う、ウワァー!!!ほたるさんのベロが真っ黒になってるー!!!」
ほたる「どうかしらココノツくん…ハロウィーンにぴったりでしょう!」
ココノツ「へぇー…驚きました」
ほたる「もちろん着色料は使ってるわよ」
ココノツ「聞いてないです…」
ほたる「というかパッケージに「な?んとッ口の中が赤になるガム」「お?っとッ口の中が黒になるガム」って書いてあるじゃない」
ココノツ「…ホントだ」
ほたる「このガム、なんで色が変わる風にしたのか分かるかしら?」
ココノツ「なんだろう…インパクト…?」
ほたる「正解よ」
ほたる「まぁ、正確には「インパクトと面白さを追求して出来た商品」だけどね」
ココノツ「へ~」
ほたる「このガムを製造しているマルカワは他にも10円ガムのレジェンド『フィリックスガム』やガムといえばの『マルカワフーセンガム』なんかもあるわ」
ほたる「でもね、そこで止まっていたら駄目なのよ」
ほたる「1996年、この赤べー黒べーガムが発売された年」
ほたる「駄菓子っていうのはただ美味しいだけじゃ駄目なの」
ほたる「安さだったり面白さだったり、遊びを追求したり」
ほたる「子供達を喜ばせるための工夫が大切なの」
ほたる「それが出来る駄菓子だけが、長く残っていくのよ」
ココノツ「…」
ほたる「私はこの駄菓子屋にも、長く残って欲しいと思ってるわ」
ほたる「駄菓子屋に必要なものを全て兼ね備えた店主がいるから大丈夫そうだけどね」
ココノツ「…」
ほたる「じゃあねココノツくん、また来るわ」
ぴしゃん
ココノツ「…」角ヒョイ
ココノツ「…」クンクン
ほたる「毛布借りていくわねー!!!」
ココノツ「ほぁあ!!!」
終わり
手品先輩もよろしくお願いします(ダイマ)
イッチ実は作者でしょ?
ほたるさんいつ帰ってくるん?
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477914665/
Entry ⇒ 2016.11.28 | Category ⇒ だがしかし | Comments (0)
ココノツ「ヤって欲しいなぁ」サヤ「!?」
豆「……だろ? だから……」
ココノツ「まぁ確かに……でも……」
サヤ(お、兄貴とココナツじゃん。二人でなに話してんだろ)
サヤ「おーいココナ……」
ココノツ「そりゃサヤちゃんが良いって言ってくれたら助かるけど……」
サヤ「!?」ピタッ
サヤ(なに? 私の話?)ササッ
豆「でもココナツが頼めばOKすると思うぜ? 言ってみろよ」
ココノツ「うーん……」
サヤ(な、なんだろ……。ココナツが私に頼みたいこと……なんか頼みにくそうにしてるな……)
豆「サヤだってココナツならヤりたいと思うんじゃね?」
サヤ(ヤりたい? 私が何かヤるの?)
豆「案外あっさり脱ぐんじゃね?」
サヤ(だ、誰が脱ぐかー!! 何の話をしてるんだ糞兄貴!)
ココノツ「脱がないでしょ。サヤちゃんそんな軽い子じゃないよ」
サヤ(流石ココナツ! 私のこと分かってる!)
サヤ(でも脱いでヤる事ってなんだろ? ………え!? ま、まさか大人な話かコレ……!?)
ココノツ「でも着たままならヤってくれるかな」
サヤ(誰がヤるかー!! 脱ぐよりハードル高いわ! え、ていうかココナツ私の事そういう目で見てたの!?)
豆「そうそう、こういうのは早目にヤってテク磨いといた方が良いぜ?」
ココノツ「そりゃ僕もヤれるならヤりたいけど」
サヤ(彼女もいた事ない癖に何言ってんだ糞兄貴! ココナツもココナツでヤれるならヤりたいってそんな軽い気持ちなの!?)
ココノツ「でも……」
サヤ(?)
ココノツ「やっぱりサヤちゃんの気持ちを尊重したいかなって」
サヤ(コ、ココナツー!! ああもう大好き!)
ココノツ「うん、ありがとう豆くん」
サヤ(糞兄貴ココナツに余計なこと吹き込みやがって! 仲人のつもりか!? あぁん!?)
サヤ(……ん?)
サヤ(……今の流れだともしかして兄貴がこのあと私に鹿田駄菓子に行くように言って、それで鹿田駄菓子に行った私をココナツが………)
サヤ(っ!!)
サヤ(つ、次に会った時にココナツから誘われる!? え!? は、早くない!? こういうのはもっと段階を踏んで……あ! ていうか私いま何履いてる!? これ大丈夫なパンツか!?)
サヤ(い、いやまだココナツとヤると決まったわけじゃないけど……大丈夫かコレ!? でも勝負下着とか気合い入れてても引くか!? ココナツ下着とか気にするかな!?)
サヤ(やっべェェェェ! 急展開過ぎて頭が追い付かない! いったん家に帰って落ち着こう!)ダッ
豆「ていうかそんな遠慮しなくて良いと思うぜ? サヤもお前の夢応援してるだろうし」
ココノツ「そうなのかなぁ」
豆「それにやっぱ実物のモデルを見ながらの方が模写も捗るだろ?」
ココノツ「そうだけど、モデルってずっと同じポーズしてなきゃいけないんだよ? サヤちゃんそういうの苦手そうだしヤってくれるかなぁ」
豆「まー、嫌なら断んだろ。サヤの事だし」
ココノツ「うーん、そうだね。とりあえず言うだけ言ってみるよ」
喫茶エンドウ
豆「ただいまーっと。サヤいるかー?」
サヤ「………」ホカホカ
豆「おうサヤ、お前さー、今からココナツんとこ……ん? お前風呂入った? なんでこんな時間に……」
サヤ「おらぁ!!」ドゴォ!
豆「ぶへぇ!?」ズサァー
サヤ「コ、ココナツんとこ行ってくる!!」
ガチャ バタン
豆「な、なんだぁアイツ……?」
-
道中
サヤ(よし、決めた! ココナツとヤる!)
サヤ(既成事実さえ作ってしまえばほたるちゃんや他の女が寄ってきても堂々と牽制できるし、ココナツを独り占めできる!)
サヤ(だ、大丈夫! 誰もが通る道なんだから!)
サヤ(う、うおォォォォ! ヤってやらァァァァ!!)
鹿田駄菓子
バァン!
サヤ「お、おらァァァ!!」
ココノツ「あ、サヤちゃんいらっしゃい」
ズカズカズカ…
サヤ「ココナツ! 私覚悟決めてきたから!」
ココノツ「?」
ココノツ「あ、豆くんが話してくれたんだ。じゃあサヤちゃんヤってくれるの?」
サヤ「………!」コクコク
ココノツ「助かるよー。でも僕まだ店番中だし……どうしよっか……」
ココノツ「そうだ、ここでヤる?」
サヤ「ここでェェェー!!?」
ココノツ「え!? い、嫌だった?」
サヤ「い、嫌っていうかここ人来るじゃん! ココナツ見られても平気なの!?」
ココノツ「人来ても誤魔化せると思うけど……サヤちゃんが嫌ならいいよ」
サヤ「ご、誤魔化すってそんな簡単に……はっ!?」
ココノツ『まぁ着たままならヤってくれるかな』
サヤ(き、着たままってそういう……! え!? ココナツって人のいる場所で隠れてこっそりヤるとかそういうの好きなの!?)
ココノツ「じゃあ後で僕の部屋でヤろっか。店番終わるまで僕の部屋で待っててよ」
サヤ「う、うん! 待ってる!!」
ココノツ部屋
サヤ「…………」
サヤ(やっべェェェー! ついにここまで来た!)
サヤ(ど、どうしよ!? 布団勝手に敷いてたら不味いかな!? ていうか先に脱いどく!? それじゃ軽い女みたいかな!?)
サヤ(あ!)
ドタドタドタ……バァン!
サヤ「ココナツお風呂貸して!!!」
ココノツ「うわぁビックリした!!」
サヤ「ココナツお風呂貸して!」
ココノツ「急にどうしたのサヤちゃん」
サヤ「ほ、ほらヤる前に体綺麗にしときたいっていうか……ココナツだってヤるなら綺麗な体が良いでしょ!?」
ココノツ「ええ!? いや別にそのままで良いよ! ていうかなんでサヤちゃんそんな気合い入れてるの!?」
サヤ「だ、だって私、は、初めてだし……!」
ココノツ「だ、大丈夫だよサヤちゃん。そんな気合い入れてくれなくても、自然体のサヤちゃんで良いよ」
サヤ「ココナツ……」
ココノツ「ほら、緊張してるとサヤちゃんだって辛いと思うし、そんな難しく考えなくて大丈夫だよ」
サヤ「そ、そう?」
ココノツ「うん。もう少ししたら店番終わるから待っててね」
サヤ「うん! 私待ってる!」
ココノツ部屋
サヤ「自然体のままで良いかぁ……へへ。やっぱりココナツは優しいなぁ」
サヤ「………」
サヤ「………なんかココナツ妙に落ち着いてない?」
サヤ(ココナツ緊張してないのかな……いや普段も鈍感だけど流石に緊張しないわけないよね……)
サヤ(ココナツは初めてじゃないのかな………)
サヤ(まさか私の知らない内にほたるちゃんと……)
サヤ「………!」
ドタドタドタ……バァン!
ココノツ「うわぁビックリした!!」
サヤ「あのさココナツ!!」
ココノツ「サヤちゃんどうしたの」
サヤ「コ、ココナツはさ……こういうの初めて……?」
ココノツ「? うん、そうだよ?」
サヤ「だ、だよねー!」
ココノツ部屋
サヤ「ココナツも初めてかー……そうだよね」
サヤ「あー、やっべー緊張してきた……」
サヤ「……ココナツがすごい性癖だったらどうしよ。お店でヤるとか言ってたし……」
サヤ「い、いや多少性癖が変でもココナツなら……!」
ガラッ
ココノツ「おまたせー」
サヤ「うひゃあっ!!」
サヤ「い、いや何でもない!」
ココノツ「ふーん」
ココノツ「じゃあ準備するからちょっと待っててね」
サヤ「う、うん! あ、私脱いでた方が良いかな!?」
ココノツ「え!!?」
サヤ「え!?」
ココノツ(脱ぐ!? 今『脱ぐ』って言ったのか……!? サヤちゃんが自分からヌードモデルを……!?)
サヤ「え、あれ? わ、私なんか変なこと言った?」
ココノツ(よく考えろココノツ! サヤちゃんが自分から脱ぐだなんて言うはずないだろ!)
ココノツ(…………)
サヤ「コ、ココナツ……?」
ココノツ「……よし!」カッ
サヤ「え?」
ココノツ(これは罠だ! 脱いでって言ったら殴られるやつだ!)
サヤ「ココナツ?」
ココノツ「あ、ごめん。服着たままで大丈夫だよ」
サヤ「そうなんだ。ふ、ふーん……」
ココノツ(よし! 上手く切り抜けた! きっと僕のやる気が本物か試したんだ!)
サヤ(やっぱりココナツ服着たままする気なんだ……。着替えとか持ってきた方が良かったのかな)
ココノツ「もうちょっと待ってね。すぐ道具出すから」ゴソゴソ
サヤ「あ、うん道具……」
サヤ「道具?」
ココノツ「え、これ? ああこれはGペンだよ」
サヤ(もしかしてやっぱココナツ変な性癖あるんじゃ……)
サヤ「……それどうすんの?」
ココノツ「これはペン入れする時に使うんだよ」
サヤ「異物挿入(ペン入れ)ェェェー!!?」
ココノツ「え!? なに!? どうしたのサヤちゃん!?」
サヤ「い、いやココナツ! それ使うのはまだ早いんじゃないかな!?」
ココノツ「あ、ああ違うよサヤちゃん。これは今使わないよ」
サヤ「そ、そうだよね!? そうだよね! 初めてで道具使ったりなんて……」
ココノツ「今使うのはこっちの鉛筆だよ」
サヤ「」
ココノツ「いやーでも助かるよ。ホント言うと前々からヤりたいとは思っててさー」
サヤ「へ、へー前々から……その鉛筆を私に……コ、ココナツそういうの好きなんだ……」
ココノツ「最初は豆くんにお願いしてみたんだけど、豆くんがサヤちゃんの方が良いんじゃないかって」
サヤ「へー最初は兄貴に……ココナツってストライクゾーン広いんだね……」
サヤ「……」
サヤ「ってそんなワケあるかーー!!」
ココノツ「ど、どうしたのサヤちゃん!? 今日なんか変だよ!?」
サヤ「ちょっと待ってよココナツ! これもしかして何か噛み合ってなくない!?」
ココノツ「え? 噛み合ってないって何が……?」
サヤ「あ、あのさココナツ! 今から私とココナツ何ヤるんだっけ!?」
ココノツ「何って……だから」
ココノツ「サヤちゃんがモデルになって、僕の絵の練習に付き合ってくれるんじゃないの?」
サヤ「モデ……ル……」
ココノツ「あれ? 違った?」
サヤ「………」
ココノツ「サヤちゃん? え? あれ? もしかして本当に何か噛み合ってなか……」
サヤ「合ってた!!!」
サヤ「すっごい噛み合ってた!! そうだよねモデルだよね!? あー良かった!!」
ココノツ「あ、合ってたの? なんだ良かった。てっきり何か勘違いしてるのかと思ったよ」
サヤ「あ、あははははは! そんなワケないじゃん!」
ココノツ「じゃあ始めよっか」
サヤ「う、うん!」
ココノツ「じゃあサヤちゃん今日はありがとう。帰り気を付けてね」
サヤ「うん、ココナツ頑張ってね」
ココノツ「うん、ありがとう」
テクテク……
サヤ(へへ……1枚似顔絵描いてもらっちゃった)ピラッ
サヤ(そうだよね……ココナツは漫画家になる夢があるんだから、突然ヤりたいだなんて言うはずないか)
サヤ(ココナツがこの町出ていくのは嫌だけど、頑張ってるんだから応援してやんなくちゃ……)
クルッ
サヤ「ココナツーー!」
ココノツ「ん? なにー? 忘れ物ー?」
サヤ「よろしくー!!」
ココノツ「? うん、わかったよー!」
サヤ「へへっ」
終わり
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1477641556/
Entry ⇒ 2016.11.19 | Category ⇒ だがしかし | Comments (1)
【だがしかし】第ss2かし:かむかむレモン
喫茶エンドウ
サヤ「ほい、コーヒー」
ほたる「ありがとうサヤ師」
ほたる「…あったまるわー」
サヤ「それにしても…」
サヤ『うぅ~冷える冷える…』
サヤ『こりゃ暖房つけた方がいいかね…ん?』
ほたる『…ご入店よ!』
サヤ『ほたるちゃんは面白ポーズ好きだね』
サヤ(なんでこの子クソ寒いのに半袖なん…?)
ほたる『サヤ師…』
サヤ『…何?』
ほたる『…寒い』
サヤ『だよね!!』
ほたる「サヤ師のコーヒーは美味しいわねぇ」
サヤ「あ、ありがとう」
ほたる「お礼にこれをプレゼントするわ!!」バァーン
サヤ「なにこれ?かむかむれもん…?」
ほたる「そう、『かむかむレモン』よ」
ほたる「誰でも一度は目にしたことがあるくらい有名な駄菓子?よ!!」
サヤ「なんで疑問形…?」
ほたる「…」
サヤ「笑顔で固まんないでよ…怖い…」
ほたる「…いのよ」
サヤ「?」
ほたる「駄菓子屋に置いてないのよッ……!!!」
サヤ(えぇー…)
ほたる「まあそれは後で説明するんだけど」
サヤ「するんだ」
ほたる「そりゃするわよ、食べてみて」
サヤ「…」
ほたる「…」ハァハァハァ
サヤ(めっちゃ見てる…)
サヤ「…飴?」
ほたる「そう!!!!」ガタッ
サヤ「うおっ」ビクッ
ほたる「これは飴では無く『チューイングキャンディ』なのよっ!!!!」
サヤ「チューイングねぇ…」
ほたる「chew(噛む)+ing+キャンディ(飴菓子、砂糖菓子)を組み合わせた造語で、ソフトキャンディとも言われているわ」
ほたる「一般的にはソフトキャンディが主流だけれども私はあえてチューイングキャンディという呼び方を推すわ!!!」
サヤ「なんで?」
ほたる「そのほうがアメリカっぽいからよ!!!!」
サヤ「…」
ほたる「…」
サヤ「…そんな理由で?」
ほたる「ノンノンノンサヤ師」
ほたる「今まで見てきた駄菓子の多くには、ある共通点があるのよ」
サヤ「共通点…?」
サヤ(…コーヒー牛乳キャンディ…セブンネオン…ヨーグレット…)
サヤ「はッ!!」
ほたる「気づいたようね…」
サヤ「カタカナばっかりだ!!」
ほたる「大正解よ!!」
ほたる「駄菓子、というか、飴だったりグミだったり、砂糖を使うお菓子の起源はだいたい日本じゃなくて海外なのよ」
サヤ「へー」
ほたる「それを踏まえてサヤ師」
サヤ「?」
ほたる「チューイングしなさい!!」
サヤ「あ、うん…んっ!!!」
サヤ「酸っぱ!!!!!」
ほたる「…」
サヤ(なんでテンション下がってんの!?)
サヤ「ど、どうしたのほたるちゃん、さっきまであんなに盛り上がってたのに」
ほたる「その酸っぱさが駄菓子屋に置かれない一因でもあるのよ…」
サヤ「どういうこと?」
ほたる「そもそも『かむかむレモン』を含めたかむかむシリーズの歴史は意外と新しくて、最古参のレモンが販売されたのが2002年なの」
ほたる「当初は、というか今も販売先はもっぱらコンビニだったのよ」
ほたる「その酸っぱさと独特な食感から口コミで評判が広がっていった…」
サヤ「うん」
ほたる「喜ぶべきことに、CMを使用せず口コミだけで一躍株式会社サンエスの看板となったかむかむレモン」
ほたる「妊婦さんがこの酸っぱさを求め始めたの」
サヤ「…すっぱいからねぇ」モグモグ
ほたる「……これにより、世間のかむかむレモンに対する認識が『サプリメント』で固定されたの」
サヤ「ふーん…えっ?」
ほたる「これはまぎれもなくお菓子なのよ」
サヤ「でもサプリメントなの?」
ほたる「認めたくはないけどね」
ほたる「確かにこれがビタミンCをたっぷり配合していてすっぱさが妊婦さんにぴったりなことは認めるわ」
ほたる「けれど一度世間がそう認識してしまえばこれはお菓子ではなくサプリメントなのよ」
サヤ「…」
ほたる「このかむかむレモンが駄菓子屋に並ぶ姿を見てみたかったわね…」
サヤ「…」
ココノツ「うぅー寒い…」
サヤ「お、いらっしゃーい」
ほたる「こんにちわココノツくん」
サヤ「何にするん?」
ココノツ「ホットで」
サヤ「あいよ」
ほたる「…ココノツくんはよく来るの?」
ココノツ「よく来ますよ」
ほたる「参考までに聞くけど、この喫茶店のどんなところが好き?」
ココノツ「なんていうか…安心できるんですよね、ここ」
ココノツ「一番はサヤちゃんのコーヒーが美味しいからなんですけどね」
サヤ「…」ニヤニヤ
ほたる「んふふー」
サヤ「へぁっ!?」
終わり
アニメだがしかしのDVD、Blurayも発売中です
手品先輩もよろしくお願いします(ダイマ)
昔はあったのに最近近くから消えたんだよな
ぁ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1478265678/
Entry ⇒ 2016.11.10 | Category ⇒ だがしかし | Comments (0)
【だがしかしss】遠藤サヤの届かぬ恋の物語
ココノツ「こんにちわー」
トウ「お、来たかココナツ」
サヤ「いらっしゃいココナツ」
それがこの、今うちの店にやって来たココナツこと"鹿田ココノツ"だ。
名前がココノツだからココナツと呼んでる。一見パッとしない奴だけど、優しくて、そんなココナツを小さい頃からずっと見ていた私は、いつしか彼に恋をしてしまっていた。
ココノツ「サヤちゃん、コーヒーお願い」
サヤ「お、おう………///」
ただコーヒーを注文されただけだというのに、つい照れてしまう。
普段は割と気さくに話せる仲なのに、変に意識してしまう。
私が熱いコーヒーを想いを寄せる客人のために淹れていると、馬鹿な兄貴と会話をする声が聞こえてくる。
トウ「なんだ?」
ココノツ「うちの父さんって有名なのかな?」
トウ「そりゃ〜ココノツの親父さん有名だろ!」
ココノツ「やっぱり……実はさ、昨日父さんを知ってるって人がうちに来てさ」
トウ「え、駄菓子屋にか?」
ココナツのお父さん、鹿田ヨウさんはココナツの実家のシカダ駄菓子屋の店主だ。
ココナツの家には未だによく行くんだけど、おじさんにはあまり会ってない。ここ最近会ってない気がするけど、そのおじさんに会いに誰か来たみたいなんだ。
と、私は淹れたての熱いコーヒーを彼の前に差し出す。
すると彼はにっこりと優しく私に微笑んだ。
ココノツ「ありがとう、サヤちゃん」ニコ
サヤ「お、おう……///」
また私は、無愛想に素っ気なくこの一言。
ココナツは優しいからこのくらいじゃ人を悪く思ったりしないだろうけど、やっぱり気になる。
こういう時はもっと、女の子らしく返した方がいいのかな。
トウ「わざわざ会いに来たって、この町の人か?」
ココノツ「多分違うと思う。この町の人だったら、それこそ有名人だもん」
つまり、おじさんレベルの変わった人ってことかな?
ちょっと気になる。
そう思った矢先、兄貴が___
トウ「もしかして、女か?」ニヤ
ココノツ「う、うん………///」
サヤ「なッ!?」ビクッ
バカ兄め!
余計なこと聞いたんじゃないわよ!!
しかもココナツもなんか満更でもない顔して答えてるし。
女って、この町の人でもない女の人がわざわざ来たってことなの。
ココノツ「うん、一応美人かな///」
トウ「マジか!? お前がそういうこと言うの珍しいなぁ〜」ニヤニヤ
サヤ「………………………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
トウ「うわ、やべッ!」ビクッ
私の中で、なにかがプツンと音を立てて切れたみたいだ。
ココナツの奴、鼻の下伸ばしちゃって………その女の人が好きなの?
美人って言ってるし。
凄く不愉快だ。
私はココノツと小さい頃から一緒にいるのに、つい最近になって現れたような人に取られた気分だし………ッ
サヤ「………………」
ドバァーーー!
トウ「うわ!」
ココノツ「?」
何だし! どこの誰とも知らない女相手に鼻の下伸ばしやがってさ………
甘ったるい話には甘いコーヒーがお似合いだしッ!!
サヤ「さあ、飲めるもんなら飲んでみろ!」
ココノツ「…………」
ゴクゴク……ガリガリ
サヤ「え!」
トウ「うわ、飲みやがったぞ!」
サヤ「べ、別に無理して必要なんか……そんなに甘いのがいいなら砂糖だけ食ってりゃいいじゃん」
こんな砂糖だかけのコーヒーが美味しいわけないじゃん………。
ココナツは優しいから、きっと無理してこう言ってるんだ。
………バカッ
ココノツ「サヤちゃん………」
サヤ「ん?」
あれ………何だし?
なんかココナツの顔が気難しい感じになってる。
不機嫌ってわけじゃないけど、なんか神妙な面持ちというか、まるでこれから何か重要なことを伝えようとしてる顔だ。
サヤ「な、なんだし?」オドオド
ココノツ「やらないか」
サヤ「へっ、えぇぇ///!?」
トウ「ギャハハハハハハwwwwwwwwwwww このスレをマジでサヤの恋愛もんだと思った奴wwwwwwwwwwww バッカじゃねぇーーーーーーーのwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
サヤ「ハァッ!!?」
トウ「このssはゴム屋おのでらが書いたんだよwwwwwwwwwwwwwww 」
サヤ「な、なにぃーーーーーッ!!?」
トウ「ちなみにゴム屋おのでらのだがしかしssにはな、
ヨウ「おっぱいアイス~♪」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460018719/
ヨウ「おっぱいアイス~♪」その2
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460045897/
ココノツ「駄菓子ハンター?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460132597/
ココノツ「シカダ駄菓子がツイッターを始めた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460910859/
ほたる「ヨウさんの乳首に笛ラムネをつけたのは誰?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461706101/
ほたる「ヨウさんのアナルにうんチョコを詰め込んだのは誰?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461963734/
てのがあるぞッ!!
」
トウ「ハハハハハハハハハハハハwwwww 引っかかってやんのぉ〜〜〜wwwwww」
サヤ「クソ兄貴殺すッ!!!」
ココノツ「やらないか………トウくん」
トウ「へっ?」
トウ「おいココナツ、いきなり変な冗談言い出すのはよせやい………な?」
ココノツ「トウくん………」サササ
トウ「ちょ、おいココナツ! 冗談だよな………てか、ち、近づくなよ!」ヨケヨケ
サヤ「なな、何だしこの展開!?/////」
ガシッ!!!
トウ「ッ!?」
ココノツ「やらないか」
アァァァァァァァァァァーーーーーーーッ♂
サヤ「ウギャァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーッ!!!」
兄貴がココナツに犯されるのを前に、私は必死で店から逃げ出した。
我を忘れて必死に逃げ、町にある公園に私はやってきた。
サヤ「うぅぅ………こんなことになるなんて!」
突然のことで兄貴を見捨てて逃げ出すのに必死だった私。
まさか、まさかココナツにそっちの趣味があったなんて!!
ココナツは兄貴に迫るとベルトに手をかけズボンを下ろし、そして…………
サヤ「って、いやいやいやーーーー! 思い出したくないッ!!」
阿部高知「やあサヤちゃんじゃないか、一体どうしたんだい?」
サヤ「あ、阿部さん!」
最近この町にやって来た人で、自動車の整備士をやってるらしい。
よくこの公園のトイレの前のベンチに腰掛けてる姿が目撃されており、町に来て日が浅いこともあり謎が多い人だ。
阿部さん「どうしたんだい?浮かない顔して……」
サヤ「あの、実は………」
私は、阿部さんに店で起きた悲惨な事件を話した
サヤ「そうなんです、突然のことで私我を忘れたその場から逃げ出して」
阿部さん「なるほど、それでこんな昼間から公園にいるのか」
サヤ「え、ええ……」
私からすると、阿部さんが昼間から公園にいるのが変なんだけど。
仕事は?
サヤ「見間違いなんかじゃない! 私の眼の前でココナツが、そのぉ……兄貴に迫って無理やり後ろから///」
阿部さん「なるほど、君の兄貴は本当の意味で兄貴♂になっちまったってわけだな」
サヤ「まあ……そうですけど」
サヤ「ええ、そうですよ。まさか、あのココナツが男を襲うだなんて」
阿部さん「ああ、信じられないな。ココナツにそっちの趣味ないはずだ。俺のノン気センサーがビンビンに反応してたというのに」
サヤ「は? ノン気センサーって?」
サヤ「えぇ! 何だしその無駄な特技は!?」
阿部さん「まあ、俺にとっては相手がノン気だろうがホモだろうが関係ないけどな。俺はノン気でも食っちまうんだぜ」
サヤ「……………………」
阿部さんは、ヤバい人だった。
阿部さん「とにかく、ここは一旦店に戻った方が良いんじゃなのか?」
サヤ「え、でも………なんか怖いし」
阿部さん「俺も一緒について行ってやろう」
サヤ「わかりました、そういうことなら」
こうしてサヤと阿部さんは、喫茶店に戻ることにした
カランカラン
サヤ「ココナツ〜、まだいる?」
シーーーーン
サヤ「あれ、誰もいない?」
阿部さん「やけに静かだな、店の奥の方に行ったんじゃないのか?」
荒らされた様子は特にないみたい……」
阿部さん「そうか。つまり、サヤちゃんが逃げたあと、ココナツは掘り続けてそのままトウを連れて店から出たってわけか」
サヤ「あ、そういえば兄貴もいないし!!」
ココナツだけじゃなく、店からは兄貴ノア姿も消えていた。
まさか、どこかに連れて行かれてこうしているさ今も掘られてるっていうの♂!!
阿部さん「いや、店の中を荒らされたわけじゃないし、金品も取られてない。事件性がないからな」
サヤ「確かに、そう言われれば……」
阿部さん「そもそも、ココナツはどうしていきなりホモになっちまったんだい? 何かきっかけがあるはずだ」
サヤ「きっかけ?」
サヤ「ええ、コーヒーを飲んだ後いきなり『やらないか』って言い出して」
阿部さん「ん? コーヒーだと!?」
サヤ「え? コーヒーが一体何か?」
阿部さん「そのコーヒー、ちょっとして砂糖を多めに入れちまったんじゃないのかい?」
サヤ「うん、ココナツに砂糖多めで注文されたから」
サヤ「え!?」
阿部さん「男はな、砂糖が多めのコーヒーを飲んじまうとホモに目覚めて一番近くにいる男を掘っちまうんだよ♂」
サヤ「えぇぇぇーーーーー!!!! なんだしそれ、聞いたことないんだけどッ!?」
阿部さん「きっとそのせいでココナツはホモになっちまったんだよ。まあ、俺としては悪くないがな」
阿部さん「ああ、そうさ! 男なら誰しもが砂糖入りコーヒーでホモになるのさ!」
サヤ「ヤバイだろ、それ………」ボソッ
阿部さん「しかも砂糖の量が多ければ多いほどホモ成分が多くなるんだ」
サヤ「ホモ成分ってなんだし!? それって元に戻る方法とかないんですか?」
阿部さん「残念だが、一度ホモに目覚めた男は一生ホモのままなんだよ」
サヤ「そ、そんなぁ……」
嫌だ、そんなの嫌だ!!
サヤ「ううぅ……私、一体どうすれば?」シクシク
ココナツ「残念だが、ホモから逃れる術はないのさ」
???「いや、諦めるのはまだ早いよ! ハハッ」
サヤ「うわ、誰!?」
阿部さん「この声、まさか………!?」
阿部さん「やはりお前だったか、アンパンマン」
サヤ「うわ、あんた一体誰だよ!?」
アンパンマン「僕の名前はアンパンマン! 困っている人たちの味方さ、ハハッ」
アンパンマン「簡単な話さ、僕と阿部さんがヤレばいいのさ♂ ハハッ」
阿部さん「なるほど」
サヤ「ちょ、えぇぇぇぇーーーーー!!?いやいやいや、いきなり出てきてわけわかんないし! なんで阿部さんとアンパンマンがいきなりそ、そういうことやることになるしッ//」
アンパンマン「というわけで阿部さん、やらないか」
阿部さん「ウホッ」
アァァァァァァァァッーーーーーーーーーーー♂
サヤ「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーッ///」
こうして、アンパンマンと阿部さんのつぶあんプレイを目の当たりにしたサヤは
ショックのあまり死んじゃいました。
トウ「ひでぇな、おい………」
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462051296/
Entry ⇒ 2016.05.06 | Category ⇒ だがしかし | Comments (1)
ほたる「ヨウさんの乳首に笛ラムネをつけたのは誰?」
ココノツ「これは一体………」
サヤ「どういうこと!?」
ヨウの死体「…………………」
チーーーーン
ココノツ「………………」
ココノツ「こ、これって一体……どういうことなの?」
サヤ「わ、私に聞かれても。とにかく、早く通報しようよ!」
ほたる「待ってサヤ師!」
ココノツ「ほたるさん!?」
サヤ「ほたるちゃん、一体何!?」
サヤ「え、死体って………」
ココノツ「別に変わったことなんて、父さんが全裸で死んでるってだけですよ」
ほたる「まだまだねココノツくん、よく見てみないさい。ヨウさんの乳首を」
サヤ「え、乳首って………うわ、おじさんの乳首に何かある!」
ココノツ「本当だ、これって………うわ笛ラムネ!?」
ココノツ「そんな!? なんでわざわざそんなことを?」
サヤ「そうだよ! どうしてそんなわけのわからないことをするの?」
ほたる「ごめんなさい、そこまでは私もわからないわ。でもね、これは間違いなく犯人からの何かしらのメッセージだわ。そうでなければこんな馬鹿な真似をいちいちしないもの」
サヤ「おじさんにそういう話はあまりなかったと思うけどな」
ほたる「というわけで、私たちでこの笛ラムネのいたずらの犯人を探しましょう! 笛ラムネを乳首につけるだなんて、駄菓子好きとしては許しておけないわ!」
サヤ「え、そっち!?」
ココノツ「いや、父さんが殺されたことに対する怒りじゃないんだ……」
こうしてココノツとほたるとサヤは、ヨウと乳首に笛ラムネをつけた犯人を捜すため、聞き込みをすることになった……
トウ「おうココナツ、一体どうした?」
ココノツ「実はさ、父さんが死んじゃってさ」
トウ「は!? ココナツの親父さん亡くなったのかよ!!」
ココノツ「そうなんだよ。で、父さんの死体の乳首に笛ラムネがつけられてあってさ、疑ってるわけじゃないけどトウくん何か知らない?」
ココノツ「そうか、トウくんは知らないか………協力ありがとう、じゃあまた」タタタタ
トウ「あっ、行っちまったよ……」
サヤ「兄貴は何も知らなかったって?」
ココノツ「うん。またよく考えれば、トウくんは現場にはいなかったしね」
ほたる「うーん………ひょっとすると、この町の人間のしわざではないのかもしれないわね」
ココノツ「え!? わざわざこんな田舎までやって来て父さんの乳首に笛ラムネをつけたっていんですか?」
ほたる「ええ、そうとしか考えられないわ」
サヤ「どんだけだし、その犯人」
ほたる「こうなったら町の外へ出て、犯人と思しき人物に当たってみるわよ」
ココノツ「えぇぇーー!!」
こうしてココノツ達は、都会の方へ行くことになった
乙武洋匡「知らねえよんなこと! こっちは新しい不倫相手との旅行計画で忙しんだよ!!」
ココノツ「し、失礼しました……」
サヤ「すいません、ココナツのお父さんについて………」
ベッキー「アヘェェェェェェェェェーーーーーーーッ/////」
川谷絵音「私以外私ジャナノォーーーーッ///」
パンパンッ
サヤ(うわ、キモッ、こいつら……)
ほたる「失礼! シカダ駄菓子の店主鹿田ヨウさんのことについてだけれど……」
高橋しょう子「アヘェェェェェェェェェーーーーーーーッ///」
みのもんた「ハァハァ……けつもんだの朝ズボッ………グッ」
ガクン
ほたる「腹上死ね」
こうしてココノツ達は都会でいろいろな人から話を聞こうとしましたが、大した結果は得られぬまま数日が経ちました。
しかし、ある日、警察に鑑識に出していた笛ラムネから指紋が摘出され、その持ち主が判明したのです!
ほたる「どうやら犯人が特定出来たようね」
サヤ「本当に!?てか、最初から警察に任せた方が良かったよね、絶対」
ココノツ「それで、一体誰なんですか?」
ココノツ「え、阿部?」
トントン…
阿部さん「やらないか」
ココノツ「………………へっ」
アァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♂
こうしてココノツは阿部さんに犯されてしまいました。
それを間近で見てたほたるとサヤは、それがきっかけで腐女子となってしまい、枝垂カンパニーと喫茶エンドウは評判が悪くなり潰れてしまいました。
阿部さんに犯されたココノツは、その後不治の病にかかり死んでしまいましたとさ……………
ヨウ「……………俺、死ぬ必要なくね?」
おしまい
適当だけどホモスレにする度胸に脱帽w
乙
今回は面白かったぞ
乙
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Entry ⇒ 2016.05.05 | Category ⇒ だがしかし | Comments (0)
ココノツ「駄菓子ハンター?」
ココナツ「まいどありー」
ガキA「ありがと、ココナツ!」
ココノツ「転ぶなよ」
ガキB「わかってるよー!」
ガキC「早くこれをボスのところへ」
ガキB「そうだな、急ごう」
ココノツ「え、ボス?」
ガキA「わいわい」
ガキB「きゃーきゃー」
ガキC「わーわー」
ココノツ「あいつらっていつもあの三人でうちの店に来るけど、ボスって誰だ? 上級生かなんかにパシられてるのか…………」
ココノツ「ここっていつも遊んでいる公園だよな……ボスって一体?」ガサッ…
ガキ達「あ、ボス! 買って来ましたよーー」
ほたる「ふふ、なかなか早かったわね。ほめてつかわす」
ココノツ(お前かーーーーい!!)
ほたる「ふふ、みなまで言わずともわかっているわ……その駄菓子は全員の絆、みんなのものよ」
ガキ達「ボスーーー!!」ワーイ
ココノツ(飼いならしてる! 一体何やってんだよほたるさんは)
ガキB「あ、これは釣りです」っ
ほたる「ふふ、釣りはいらねー取っときな!」ドヤァ
ガキ達「ボスーーー!!」
ココノツ(釣りってたったの20円じゃねえか! 何なんだよこの茶番)
ココノツ(ん? ほたるさんが持ってるのって、"わくわくスマートフォン"だーー! 電話するふりをしてるよあの人!)
ほたる「なんですって、この町に駄菓子ハンターが現れたですって!! わかったわ、ありがとうココノツくん!」
ココノツ「しかも電話の相手僕だし………それに、駄菓子ハンター?」
ほたる「ええ、ついに来たわ……ココノツくんからの情報によると、この町の駄菓子屋から駄菓子を大人買いして独り占めしようとする悪いやつがやって来たみたいなのよ!」
ココノツ(え、何それ! 店の売り上げに貢献してくれるメッチャ良い人じゃん! そんな駄菓子ハンターならむしろ大歓迎だよ)
ガキA「そんな奴がやって来たのか、許せねえ!」
ガキB「そうだ、みんなでやっつけようぜ!」
ガキC「ボス、その駄菓子ハンターの特徴とかないんですか?」
ほたる「情報によれば、その駄菓子ハンターはメガネをかけていて両方の手と脚がなくて、人一倍性欲が強いらしいわ」
ココノツ「なんだよその意味がわからん設定は!? そんなのいるわけ___」
ココノツ「って、いたぁーーー!!? しかも低レベルな下ネタ言いやがったよ!」
ほたる「現れたわね! 駄菓子ハンター"乙武"!! みんな、注意するのよ」
ガキ達「はい、ボス!」
乙武「チッ、憂さ晴らしにこの町の駄菓子全部買い占めてるーーー!」
ほたる「そんなことはさせないわ!」
ほたる「あれが乙武の修正の一つよ! 駄菓子ハンター乙武は、手と脚が生まれつきなくて、ああやってうまい棒を腕と脚の先端につけることで手足代わりにしているのよ」
ココノツ「いや、それただ食べ物で遊んでるだけでしょ! それが本当だったら哀れ過ぎるよ……」
ほたる「あの手足となっているうまい棒こそが乙武の弱点なのよ!ちょうど私たちで四人分、あの四本のうまい棒を破壊してと乙武の動きを封じるのよ!」
ガキ達「イエッサーー!」
ほたる「ふふふ、これで私たちの勝ちね」
乙武「ハァ…ハァ………ふふふ、甘いぞ!」
ボロンッ
ココノツ「うわ、あいつズボンを脱ぎ始めたぞ!」
乙武「ふふふ、俺にはまだこれがある」
ほたる「なんですって………股間に、五本目のうまい棒が!!」
乙武「えへへへ〜、姉ちゃんなかなかいい乳してるなぁ……」
ココノツ「な、アイツ……ほたるさんのおっぱいをッ!?」
ココノツ「こらぁーーーー乙武、ほたるさんをいやらしい目で見るな!」
ほたる「ココノツくん!? いつからそこにッ!!」
ガキ達「あ、ココナツの兄ちゃんだ!」
ココノツ「大丈夫ですかほたるさん?」
ほたる「ええ、それより大変なことになってしまったわ! 乙武はまだ、股間にうまい棒を隠し持っていたのよ」
乙武「うへへへへ〜〜」
ココノツ「僕がなんとかします。ほたるさんはここから動かないで!」
ほたる「ちょ、ココノツくん!?」
ココノツ「ええい、これでも喰らえ……ココノツイマラチオーーーー!!」
ハァム、パク!
乙武「な、なに!?」ビクッ
乙武「イ、イグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ///////////」
ほたる「す、すごいわココノツくん!」
こうして、ココノツの活躍によりこの町は駄菓子ハンター乙武から護られました。
だがしかし……
サヤ「そんな、ココナツが………ココナツがぁーーーー!!」シクシク
ガキ達「うえぇーーーーん、ココナツ兄ちゃんがぁーーーー!!」
ヨウ「うう………ココノツよ、うちの店の跡取りがぁーーー」
ほたる「みんな、泣いてはダメよ! ココノツくんは身を挺してこの町を駄菓子ハンターの手から救ったのよ。そんな彼のためにも、私たちは前を見て生きなくてはならないわ!」
サヤ「うぅぅ………ほたるちゃん」
町の人は思いました。イマラチオやフェラチオは、そういうウィルスを持っていないとわかっている信頼できるパートナーとだけにしよと!
こうしてこの町から駄菓子ハンターの脅威は消え、性病予防にも積極的に取り組んだ町は高く評価され、人が多く集まるようになり、豊かなになりましたとさ!
めでたしめでたし………
豆「なんだよこれ………」
おわり
ソースはゴム屋のTwitter
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460132597/
Entry ⇒ 2016.04.12 | Category ⇒ だがしかし | Comments (0)
枝垂ほたる「ココノツ君、>>3なんてどうかしら?」
ほたる「ふふ、いつも店番ご苦労様」
ココノツ「は? ど、どうも……」
ほたる「今日はいつも店番で頑張ってくれているココノツ君の為に、こんな物を持ってきちゃいました!」
ココノツ「ぼ、僕のために!?」
ほたる「>>3よ!」
ココノツ「」
ほたる「どうココノツ君!? ココノツ君ならきっと喜ん……」
ココノツ「ほ、ほああああ!!?」
ほたる「え!? どうしたのココノツ君!?」
ココノツ「え、じゃないですよほたるさん! こ、これが何か分かってるんですか!?」
ほたる「何って……コンドームよ」
ココノツ「ですよねー! これコンドームですよね!? え、ほたるさんどういうつもりで……!?」
ほたる「どうって……コンドームなんだからやることは決まってるじゃない」
ほたる「>>9をやるのよ」
ココノツ「はな……え?」
ほたる「いつも駄菓子ばかりだと、私は良いけれどココノツ君が飽きちゃうじゃない? だから今日はちょっと違う事をやろうと思うのよ」
ココノツ「え、あの……鼻くそ爆弾って……え?」
ほたる「だからコンドームに鼻くそを詰めて爆弾を作るのよ。男の子ってこういう遊びが好きなんでしょ?」
ココノツ「ほたるさんって………」
ほたる「え、なに?」
ココノツ「いや、何でもないです……」
ほたる「そう? まぁとにかく今日はこのコンドームで鼻くそ爆弾を作って……」
ココノツ「い、いやいや!? やりませんからね!? そんな爆弾聞いた事もないですし!」
ほたる「そんな!? ココノツ君の為に恥を忍んで持ってきたのよ!?」
ココノツ「恥ずかしい物なのは分かってるんですね!?」
ほたる「でも困ったわ。鼻くそ爆弾が作らないとなるとコンドームの使い道が……」
ココノツ「い、いや他にありますけどね……」
ほたる「え!? 例えば!?」
ココノツ「た、例えば……>>17ですよ」
ほたる「?」
ココノツ「ですよねー!? この流れじゃ多分そうなんじゃないかなーと思ってましたよ!」
ほたる「ごめんなさいココノツ君……私駄菓子以外のことは疎くて……その、オナニー? というのもちょっとご存知ないのよ……」
ココノツ「オナニーっていうのはですね……そのー、自分を慰めるというか……」
ほたる「……癒やされる事なの?」
ココノツ「癒やされるというか……スッキリというか……」
ほたる「要領を得ないわココノツ君。説明するよりやって見せてくれたら良いじゃない」
ココノツ「ええ!?」
ほたる「幸いコンドームは沢山あるのだから、好きなだけオナニーをして良いわよ」
ココノツ「>>25」
ほたる「………何を言っているの?」
ココノツ「ごめんなさいほたるさん! 僕にはオナニーを教える勇気はありません!」ダッ
ほたる「!? どこに行くのココノツ君!?」
ココノツ「商品食べるならお金置いといてください!」
ガラッ ピシャッ
ほたる「……行ってしまったわ。どうしたのかしら」
ガラッ
>>31「うーす、何してるの?」
ほたる「あら遠藤くんいらっしゃい。それがココノツ君が急に出ていってしまって」
豆「ココナツなら表でフエラムネ吹きながら鳩にフエラムネやってましたけど……」
ほたる「まったく困った物だわ。そうだわ、遠藤くん。遠藤くんはオナニーを知っているかしら?」
豆「え!?」
ほたる「ココノツ君ったらオナニーを教えてくれないのよ」
豆(な、何だこれは!? どう答えるのが正解なんだ……!?)
ほたる「遠藤くん、もし知っているなら代わりに教えてくれないかしら?」
豆「………」
豆「>>42」
ほたる「ああ良かったわ! ありがとう遠藤くん!」
豆(言ったぞ……! もう後には退けないぞ……!)
ほたる「ココノツ君が逃げちゃったからこれの使い道にも困ってたのよ」
豆「これ?」
ほたる「はい、コンドーム」
豆「」
豆「え!?」
ほたる「? コンドームを使うんでしょ?」
豆「え!? ココノツがそう言ったんですか!?」
ほたる「ええそうよ。遠藤くんは使わないの?」
豆「ココノツの奴オナニーでコンドーム使うのか……」
ほたる「コンドームを使わなくても、遠藤くんのやり方で良いわよ」
豆「そ、そうすか……なら……」
豆「まず>>50」
━
サヤ「ココナツが表で何か吹きながら鳩に餌やってるんだけど……」
ほたる「いらっしゃいサヤ師」
サヤ「ああうん。ほたるちゃん何か用なの?」
ほたる「オナニーを教えてくれないかしら?」
サヤ「」
豆「ほら、サヤ、女同士じゃないと分からないし、俺が教えるのは無理じゃん? だからお前が代わりにオナニーをおし」
サヤ「死ね!」ゴッ
豆「へぶしっ!」ドサァッ
ほたる「サヤ師!? いったいどうしたというの!? 突然遠藤くんを殴るなんて!」
サヤ「ほ、ほたるちゃん何でそういう知識ないの!? ダメだよそういうこと人に聞いちゃ!」
ほたる「だって知らないんだもの。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥と言うじゃない」
豆「そうだぞサヤ、俺は聞かれたから親切にお前を連れてきて……」
サヤ「兄貴は黙ってろ!」
豆「はい」
ほたる「どうしたというのサヤ師……ココノツ君は逃げ出すしサヤ師は怒り出すだなんて……オナニーの謎が深まるばかりだわ」
サヤ「ココナツにも聞いたの!?」
ほたる「というより、ココノツが言い出したのよ」
サヤ「ココナツ……!」
ほたる「ところでサヤ師、オナニーが何か教えてくれないかしら?」
サヤ「それはっ……!」
サヤ「>>57」
ほたる「そんな!」
豆「仕方ないですね。ここはやっぱり俺が……」
サヤ「兄貴も帰るんだよ!」
豆「はい」
━
ガラッ
ココノツ「…………」
ほたる「あら、ココノツ君おかえりなさい」モグモグ
ココノツ「なんかサヤちゃんが帰り際すごい顔してましたけど……何かあったんですか?」
ほたる「それが、オナニーについて聞いたら怒り出して帰っちゃったのよ。あ、カットよっちゃんいただいてるわよ」
ココノツ「カットよっちゃんは別に良いですけど……ほたるさんちょっと駄菓子以外の事も知っといた方が良いですよ?」
ほたる「そうね、まさかこんな謎に満ちた言葉があるなんて知らなかったわ。帰ったら早速お父様に聞いてみるわね」
ココノツ「え!? い、いや人に聞くんじゃなくて、自分で調べた方が良いですよ!」
ほたる「そうなの?」
ココノツ「は、はい」
ほたる「そう……でも私としてはやはり今ココノツ君が教えてくれるのが手っ取り早いと思うのだけれど」
ココノツ「そ、そういうわけには……」
ほたる「最後にもう一度だけ聞くけれど、本当にオナニーについて教えてくれないの?」
ココノツ「>>65」
ほたる「………」モグモグ
ココノツ「ほ、ほらカットよっちゃんを糠漬けにすれば新しい味が発見できるかも知れないですし……!」
ほたる「………」モグモグ
ココノツ「オ、オナニーなんかより新しい駄菓子の食べ方を研究しましょうよほたるさん!」
ほたる「………」モグモグ
ココノツ「………ほ、ほたるさん?」
ほたる「………ココノツ君」
ココノツ「は、はい………」
ほたる「素晴らしい提案ね!」
ココノツ(良かったー! ほたるさんが駄菓子好きで良かったー!)
ほたる「流石ココノツ君だわ! そうよね! オナニーなんて得体の知れないものより駄菓子研究の方が有意義だわ!」
ココノツ「そ、そうですよほたるさん! 美味しい食べ方を研究しましょう!」
ほたる「そうと決まれば早速糠を持ってきてちょうだい!」
ココノツ「はい!」
ほたる「そしてカットよっちゃんと糠をこのコンドームに入れて……」
ココノツ「ほたるさんコンドームもいったん忘れましょうか!!」
終わり
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1453597036/
Entry ⇒ 2016.03.04 | Category ⇒ だがしかし | Comments (0)
枝垂ほたる「ソシャゲにハマってしまったわ」
ほたる「……」
ココノツ「あ、いらっしゃいほたるさん」
ほたる「コ、ココノツくん……」
ココノツ「? どうしたんです?」
ほたる「ココノツくん……だ、駄菓子をちょうだ、い……」ガクッ
ココノツ「ほたるさん!? どうしたんですか倒れこんだりして!」
ココノツ「駄菓子? 駄菓子ならいつもみたいに買って貰えれば……」
ほたる「そ、それが……」
ほたる「私は今、無一文なのよ……」
ココノツ「」
ココノツ「え、ええーー!?」
ほたる「だからお願いココノツくん! いつか必ず払うからツケという事にして駄菓子を……」
ココノツ「ちょ、ちょっと待ってくださいほたるさん! 無一文て何があったんですか!?」
ほたる「は、話すわ……。話すからその前に駄菓子を……」
ココノツ「なんか中毒者に尋問してるみたいで嫌だなぁ……。あげますけど……うまい棒で良いですか?」
ほたる「ええ……あ、ありがとうココノツくん……」
ココノツ「はい、どうぞ」
ほたる「オッティモ!」バリバリムシャムシャ
ココノツ「別に僕の奢りで良いですけど……。それより、何があったんですか? ほたるさんが無一文だなんて」
ほたる「それは……あまり大きい声では言えないのだけど……」
ほたる「……実は私、ソシャゲにハマっているの」
ココノツ「………ソシャゲ?」
ほたる「ご存知ないかしら?」
ココノツ「い、いや名前くらいは知ってますけど……。アレですよね? 最近テレビでよくCMやってる……」
ほたる「ええ」
ココノツ「そのソシャゲが何か関係あるんですか?」
ほたる「だ、だからその……」
ココノツ「?」
ほたる「ソシャゲの課金システムに……お金をつぎ込んでしまって……」
ココノツ「………」
ほたる「お父様からの仕送りもこの間のバイト代も……」
ココノツ「……ゲームに使っちゃったんですか?」
ほたる「え、ええ……」
ココノツ「………」
ほたる「………」
ココノツ「………」
ココノツ「な、何やってんすかーー!?」
ココノツ「だからって駄菓子買えなくなるほどお金使う事ないでしょうが! 何てゲームなんですかそれは!?」
ほたる「だ、『駄菓子食うファンタジー』……」
ココノツ「ピンポイトじゃないですか!? 何すかそのほたるさんを狙い撃ちしたみたいなタイトルは!」
ほたる「そうなのよココノツくん! このゲームったら私を狙ったかのような駄菓子メインのゲームなのよ!」
ほたる「これを見てちょうだい!」サッ
ココノツ「スマホの小さい画面でよくゲームなんか出来ますね……。これが駄菓子食うファンタジーですか?」
ほたる「ええそうよ。今開いている画面は私の持っている駄菓子一覧のページね」
ココノツ「……うまい棒めっちゃありますね」
ほたる「そうなの! 無料ガチャだと基本うまい棒ばっかりなのよ! もちろん味は多彩だし他の駄菓子も出るのだけど、有料ガチャじゃないとレア駄菓子ってなかなか出ないのよ!」
ココノツ「レア駄菓子って何ですか……こんなのにお金を……」
ココノツ「梅ジャムって……さっき一覧のレアの所にもありませんでしたか?」
ほたる「違うのよココノツくん! このスーパーレアの『梅ジャム』は背景に梅ジャム職人のイラストが描かれているのよ!」
ココノツ「え、えぇ~……それだけですか……?」
ほたる「それにこのスーパーレア『こざくら餅18』! ノーマルの『こざくら餅10』からレアの『こざくら餅12』でこのスーパーレア『こざくら餅18』! なかなか難い演出じゃない!?」
ココノツ「初期の容量18個に向かってレアリティが上がっていくのは面白いと思いますけど……だからってお金なくなるまで課金しますかね……」
ほたる「それだけじゃないのよココノツくん! 詰め合わせで同じ属性の駄菓子を組ませると駄菓子力が普通よりも上がるのよ!」
ココノツ「いや詰め合わせとか駄菓子力とか言われても分かんないですよ!? 何なんすかそのゲーム!?」
ほたる「そうね……例えば『超ひもQ』と『まけんグミ』は同じグミ属性じゃない? これを同じ詰め合わせ……最大5個まで詰められるのだけど、グミ属性同士で一緒に詰め合わせすると、例えばガム属性や飴属性みたいな別の属性と一緒に詰めるよりも駄菓子力が上がるのよ」
ココノツ「はぁ……その詰め合わせ? ユニットみたいな物に同じ属性がいれば駄菓子力というのが強くなると……」
ほたる「そういう事ね!」
ココノツ「……それで、その駄菓子力とやらで何をするゲーム何ですか?」
ほたる「ダンジョンにいるモンスターを駄菓子で満腹にしてあげるゲームよ」
ココノツ「世界観どうなってんすか!?」
ココノツ「駄菓子で!? 何なんすかその唐突な駄菓子!」
ほたる「主人公の好物が駄菓子なのよ。つまり自分の好物でモンスターをお腹いっぱいにしてあげてるというわけね」
ココノツ「良い人ですけど……与えるのが自分の好物だけって自己満足要素強くないですかね……?」
ココノツ「それで、モンスターを満腹にするゲームがそんなに面白いんですか?」
ほたる「………これは口で説明するよりも実際にやってもらった方が早そうね」
ココノツ「え? でも僕操作とか全然……」
ほたる「大丈夫よ、簡単だから。とりあえずダンジョンをタップすると……そう、それをタップすると空腹で凶暴化してるモンスターが現れるから、続けて画面をタップして満腹にしてあげてちょうだい」
ココノツ「出来るかなぁ……失敗しても知らないですよ?」
ココノツ「……うわ、モンスター出てきた。画面タップってどこでも良いのかな……とりあえず適当に……」
バシーンバシーン ブブー バシーンバシーン バシーンバシーン
ココノツ「こ、これは……!? イラストが描かれたカードが体当たりするだけという、ソシャゲの中でも割とクオリティの低いゲーム性なのでは……!?」
ほたる「ふふ……気付いたようね」
バシーンバシーン clear ゴチソーサマ!
ココノツ「ほたるさん……これ……」
ほたる「ええ、そうよココノツくん……このゲーム凄く……」
ほたる「つまらないのよ」
ココノツ「ですよねー!? タップするだけですもん! こんなの目を瞑っててもクリアできますよ!」
ほたる「聞いてココノツくん! ゲーム性はともかく駄菓子を集めるのが楽しいのよ!」
ココノツ「ゲームなのにゲーム性はともかくっておかしいじゃないですか! まずゲームが楽しい事が大前提でしょ!」
ほたる「で、でもこれ登場する駄菓子が沢山あってコレクター魂をくすぐるのよ! それに私って駄菓子大好きじゃない!?」
ココノツ「だからって現実の駄菓子買えなくなるほどお金使ってどうするんですか!」
ココノツ「だいたいそんなにお金使って自分で変だと……」
ガラッ
豆「コ、ココナツ助けてくれ!」
ガラッ
サヤ「待てクソ兄貴!」
ほたる「あらサヤ師、そんなに怖い顔していったい……」
サヤ「ココナツ! そのクソ兄貴捕まえて!」
豆「ココナツ助けてくれ! あの妹は俺を[ピーーー]気だ!」
ココノツ「もー、豆くんまた何かしたの?」
ココノツ「サヤちゃんも、豆くんはお兄ちゃんなんだから少しは大目に……」
サヤ「そいつゲームに店の金使おうとしてるんだよ!」
ココノツ「豆くん何してんのーー!?」
豆「聞いてくれサヤ! あと何回かガチャ回せばスーパーレアの『パンチラ』が出そうな気がするんだ!」
ココノツ「そしてどんなゲームしてんの豆くん!?」
ココノツ「他人事じゃないですよほたるさん! 豆くんもほたるさんもどうしちゃったですか!?」
サヤ「そうだよ兄貴! ゲームくらい自分の小遣いの範囲で遊べ!」
豆「だ、だってスーパーレアの『パンチラ』は限定で今しかGET出来ないんだ! 来月の小遣いを待ってたら限定期間が終わってしまうじゃねぇか!」
ほたる「わかるわ遠藤くん! 限定って言われちゃうと余計に欲しくなるのよね! 私も限定レア『梅ジャム』の時は出るまで回しちゃったわ!」
ココノツ「『梅ジャム』三つ目じゃないですか!? 同じ駄菓子なのに何で欲しくなっちゃうんですか!?」
ほたる「だ、だって限定なのよ!? 手に入れずに期間が終わって後悔したくないじゃない!」
豆「そう! そして限定レアを手に入れた時の優越感!」
サヤ「だからって店の金使って良いわけないだろ! さっさと持ち出した金返せ!」
豆「ま、待ってくれサヤ! 『パンチラ』が出たらその時点で余った分返すからよ!」
ココノツ「豆くん……」
豆「はっ!? そ、そうだココナツ! 金貸してくれよ! 来月の小遣いで返すからさ! それなら俺も店の金を使わずに……」
ココノツ「バカヤロー!」バキッ
豆「ぐわぁ!」ズサァ
ほたる「コ、ココノツくんが……」
サヤ「ココナツが兄貴殴るの初めて見た……」
豆「コ、ココナツ……」
ココノツ「ゲームをやるなとは言わないよ! でもそのゲームのためにお金を使い果たして、使っちゃいけないお金にまで手を出してどうするんだよ! ゲームってのは遊びなんだよ豆くん!」
ココノツ「そこまでやったら、もう遊びとは言えないじゃないか!」
ほたる「遊び……じゃない……?」
ココノツ「ほたるさんもですよ! お金の使い方は自由ですけど、遊びなら遊びで無理のない程度にしないとまた駄菓子食べられなくなりますよ!」
サヤ(ほたるちゃんもゲームに金使ってんだ……)
豆「遊びじゃない……」
ココノツ「殴ってごめん豆くん。でもこれに懲りたら早くサヤちゃんにお金返して、今後は節度を持って……」
ほたる「遊びじゃない……つまり私達は……」
ココノツ「……?」
豆「プロのガチャ回し……?」
ココノツ「違うよ!? どうしてそうなるんだよ!」
サヤ「もう良いよココナツ。私が兄貴のスマホバキバキにして無理矢理やめさせるから」
豆「ま、待てよサヤ! ここで止めたら今まで使った金が全部無駄になっちまう!」
サヤ「無駄って何だよ! じゃあ今後も金使い続けて何か得る物があんのかよ!?」
豆「そ、それは……!」
ココノツ「そうだよ豆くん! ゲームなんかにお金使わずに僕と遊べば良いじゃないか!」
ココノツ「僕ならずっと無料だよ豆くん!」
豆「ココナツなら……ずっと無料……?」
ほたる(ココノツくんがおかしな事を言い出した……)
サヤ(無料で遊べるココナツ……)
豆「ココナツ……」
豆「へへっ……そうだな! ゲームなんかやらなくても、俺にはココナツがいたじゃねーか!」
ココノツ「豆くん!」
豆「遊ぼうぜぇココナツ! 俺達の友情は永遠にプライスレスだ!」ダッ
ココノツ「うん!」ダッ
ガラッ ピシャッ
ほたる「……行ってしまったわね」
サヤ「ああいうノリわかんないなぁ……。ていうかココナツ店番しなくて良いのかな……」
ほたる「男の子の友情って素晴らしいわね」
サヤ「バカなだけだと思うよ……」
ほたる「ふふ……私もゲームの駄菓子にうつつを抜かして現実の駄菓子を疎かにするなんて、少しばかり自分を見失っていたかも知れないわ……」
サヤ「駄菓子のゲームなんてあるんだ……」
ほたる「ありがとうサヤ師。ふふ……私達の友情も、プライスレスというわけね」
サヤ「兄貴と同じ表現されるの嫌だなぁ。別にそれでも良いけどさ……」
ほたる「ということでサヤ師! 私達も行きましょう!」
サヤ「どこに!? ほたるちゃんもそのノリなの!? ていうかこの店誰もいなくなっちゃうけど良いの!?」
ほたる「細かい事は言いっこ無しよ! ほら、ココノツくん達が待っているわ!」
サヤ「コ、ココナツが……」
ほたる「行きましょうサヤ師!」
サヤ「…………」
サヤ「う、うぇ~い!」ダッ
細かい事は気にしないようにした。
終わり
脳内でイメージできるし面白かったわ
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Entry ⇒ 2016.03.04 | Category ⇒ だがしかし | Comments (0)
枝垂ほたる「………ステマ?」
ほたる「ふむ、それは看過できないわね……。アニメも始まったばかりだというのに粉をつけられては困るわ……」
ほたる「さてココノツくん! 粉といえばきなこ棒!」
ココノツ(始まったー!)
ほたる「……と言いたいところだけど」
ココノツ「?」
ほたる「>>4をやるわよ!」
ココノツ「安価SSだったー!?」
ココノツ「夏なのに鍋!?」
ほたる「ふふ、暑い夏にあえて鍋を囲むというのも乙なものよココノツくん」
ココノツ「いや鍋やるならもう冬で良いんじゃないですかね……? それかまた異常気象で寒いって事にするか……」
ほたる「……? ココノツくんは何を言ってるの?」
ココノツ「あれー!? メタ発言が通じないー!?」
ほたる「そうだ! せっかくだしサヤ師と遠藤くんも呼びましょう!」
ココノツ「え、ええー……嫌がると思いますけど……」
ほたる「いらっしゃいサヤ師!」
ココノツ「い、いらっしゃ~い……」
ほたる「あら、遠藤くんは?」
サヤ「兄貴なら『夏に鍋とかバカじゃねーの』って」
ほたる「なるほど……人数増えるとやりづらいから省いたというわけではないのね」
ココノツ(思いっきりメタ発言してる……)
サヤ「で、何鍋なの?」
ココノツ「あ、サヤちゃんは鍋やるのあんま抵抗ないんだ」
サヤ「ま、まぁココナツがやるっていうなら……」
ココノツ「? へー……?」
ほたる「さぁ次は何鍋か決めるわよ!」
ココノツ「な、何でもこーい!」
ほたる「>>14鍋よ!」
サヤ「あ、ああー……ほたるちゃん好きそうだね……?」
ほたる「ところでうまい棒鍋って何かしら?」
ココノツ「ですよねー!? 無いですよねそんな鍋!」
ほたる「うまい棒鍋……うまい棒……鍋……ハッ!?」
ほたる「見えたわココノツくん!」
ココノツ「え、あ、はい?」
ほたる「ふふ、準備は整ったわね」
ココノツ「……あのー、ほたるさん? これただのお湯を沸かした鍋ですよね?」
サヤ(暑い……)
ほたる「そうよココノツくん! そしてここにあるのが……」サッ
ほたる「うまい棒!」
ココノツ「はぁ……」
ほたる「ふふ、まだ分からないようね……」
ココノツ「分からないというか良い予感がしないというか……」
ほたる「食べ方はこう! 煮えたぎった鍋から器にお湯を救いとって!」バシャッ
ほたる「そこに砕いたうまい棒を溶かす!」ザラー
ココノツ「え、ええー!?」
サヤ(箸でめっちゃかき混ぜてる……)
ココノツ「い、いやほたるさん……うまい棒たぶんお湯に溶けないですよ?」
ほたる「この鍋の凄いところわね、自分で好きな味を作れるところなのよ」カチャカチャカチャカチャ……
ココノツ(あ、聞いてない……)
ほたる「そこで今私がお湯に溶かしてのは納豆味!」カチャカチャカチャカチャ……
ほたる「ふふ、そろそろ納豆鍋が出来上がった頃かしら」カチャカチャカチャカチャ……
サヤ(粉のまんまお湯に浮いてる……)
ほたる「それではうまい棒鍋の第1食を……」ズズー……
ココノツ「………」
サヤ「……」
ココノツ「……どうですか?」
ほたる「…………」
ほたる「……………ね?」
ココノツ「だ、ダメっぽーい!!」
ほたる「でもこう……納豆の味が……」
ココノツ「だからそれ溶けなかったうまい棒ですって! 絶対普通に食べた方が良いですよ!」
ほたる「そんな……うまい棒鍋が美味しくないなんて……」
ココノツ「何でこんなにショック受けてるのこの人!?」
サヤ「あ、あのー……」
ココノツ「? サヤちゃんどうしたの?」
ほたる「サヤ師! もしかしてうまい棒鍋を美味しくする妙案が!?」
サヤ「い、いやそうじゃなくて……その……」
サヤ「そ、そろそろ次行かない?」
ほたる「………」
ココノツ「………」
サヤ「………」
ほたる「次は>>24よ!」
サヤ(言って良かったー!)
サヤ「あ、これほたるちゃん専門家じゃん。良かったね」
ほたる「………っ!!」
ココノツ「え、あれ? ほたるさんどうしたんですか?」
ほたる「そ、それがサヤ師……ココノツくん……」
ココノツ「?」
ほたる「私………そういう知識ないのよ……」
ココノツ「え、ええー!?」
サヤ「え!? ほたるちゃんお菓子メーカーの令嬢だよね!?」
ココノツ「そうですよ駄菓子だって詳しいし!」
ほたる「違うの二人とも!」
ほたる「確かに私はお菓子メーカー『枝垂カンパニー』の跡取り娘……。駄菓子に限らずお菓子の知識ならココノツくんにも負けてないと思うわ……」
ココノツ「いや完全に僕より詳しいと思いますけどね……」
サヤ「でも、それならやっぱりほたるちゃん詳しいんじゃないの?」
ほたる「ええ……今言った原作の設定だと私はお菓子に詳しいのだけど……」
ほたる「でもこれ……二次SSだから……」
ココノツ(あ、ああーーそういう感じー!?)
ココノツ「パ、パチモンとかやめましょうよほたるさん!」
サヤ「そ、そーだよほたるちゃん! それ言ったら私らだってパチモンだし!」
ココノツ「大丈夫ですよ! 駄菓子作りだって安価で進めていけば良いです!」
ほたる「……安価で?」
サヤ「そーだよ! ね? 安価で美味しい駄菓子つくろーよほたるちゃん!」
ほたる「……ふふ、ありがとう二人とも……」
ココノツ「ほたるさん…!」
ほたる「ええ……作りましょうココノツくん! 世界一美味しい駄菓子を!」
ココノツ「よっしゃー!」
サヤ「お、おー……!」
ほたる「材料は>>33>>34>>35よ!」
ココノツ「既に完成したお菓子混ざってますけど……」
サヤ「ていうか豆腐とわさびのりって普通に夕食出てきそうな組み合わせだよね……」
ココノツ「ほたるさん、とりあえず何します?」
ほたる「そうねぇー……」ボリボリ……
ココノツ「」
ココノツ「ブラックサンダー食べてるー!?」
ほたる「ハッ!? いつの間に!?」
ココノツ「ほたるさん材料食べちゃダメですよ! それ食べたら残り夕飯の献立になるんですから!」
ほたる「なら、この食べかけのブラックサンダーを……」バッ
ザクッ
サヤ「豆腐に挿した!?」
ほたる「ブラックヘッドホワイトドラゴン!」バーン!
ココノツ「遊戯王っぽーい!?」
ココノツ「ってダメですよほたるさん! ただ豆腐にブラックサンダー挿しただけじゃないですか!」
ほたる「そう……ココノツくんこういうの好きだと思ったんだけど……」
サヤ(確かに好きそう)
ココノツ「名前はね!? 名前は嫌いじゃないですよ! でもこれブラックサンダー刺さった豆腐だから!」
ココノツ「まぁ豆腐きた時点で諦めてましたけどね………」
サヤ(ほたるちゃんもう普通にブラックサンダー食べてる……)
ココノツ「この後どうしようかサヤちゃん」
サヤ「え!? 私!? いや、私に聞かれてもなー……」
ほたる「もう終わって良いんじゃないかしら?」ボリボリ…
ココノツ「そもそもほたるさんが始めたんですからほたるさんが決めてくださいよ」
ほたる「そうね」ボリボリ……ゴクン……
ほたる「終わるわ!」
ココノツ「あ、そっすか……はい」
サヤ「ココナツいつもこんな感じなの?」
ココノツ「まぁここ三日くらいは……」
サヤ「へー……」
サヤ「じゃ、じゃあさ……またやるなら私も呼んでよ……」
ココノツ「? サヤちゃん安価やりたいの?」
サヤ「いや……ま、まーたまには安価もいいかなーって! あははは!」
ココノツ「へー、じゃあ今度やる時また呼ぶよ」
サヤ「お、おう」
ほたる「だがしかしをよろしく!」
サヤ「よ、よろしく!」
ココノツ「あれ!? これ結局ステマっぽい終わり方してる!?」
終わり
ほたるは
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Entry ⇒ 2016.03.01 | Category ⇒ だがしかし | Comments (0)
ココノツ「やばい徹夜したら疲れマラになってムラムラが止まらん」
ココノツ「今日は菓子キチおばさんはまだ見えないな」
ココノツ「シコるしかない……!!」
ココノツ「ん……? これは『ねるねるねるね』か。懐かしいなぁ」
ココノツ「これってどんな味だったっけ?」
ココノツ「……」
ココノツ「そういえば、この水に粉かけて混ぜるとねちょねちょした練り物が出来上がるんだよな」
ココノツ「待てよ……」
ココノツ「水と粉……そこへ僕の生逝きミルクをかけたらどうなるんだ……?」
ココノツ「誰も来ないし……やってみるか!!」
ココノツ「おかずはどうしようか……」
ココノツ(ほたるさんのおっぱ――う゛)
ココノツ(ダメだ……。少し漏れた)
ココノツ(さっさと始めるか)
ココノツ「まず、マニュアル通りに『ねるねるねるね』を作ります」
ココノツ「よし……こんなもんか」
ココノツ「ここで食べたいところですが……」
ココノツ「隠し味――僕の生逝きミルク!!」
ココノツ「ん゛ん゛……!! ぼだる゛ざん゛!!」
ココノツ「胸にかけますよ――んん゛っ!!」ドピュ
ココノツ「よし……。ねるねるねるねに隠し味、僕の生逝きミルクを混ぜれば完成!!」
ココノツ「さて、実食!!(と○ねるず)」
ほたる「――ごきげんようココノツくん!!」
ココノツ「……!!」
ココノツ(やばい……!! ばれる……!!)
ほたる「ねるねるねるね……じゃない!!」
ココノツ(ばれてない……!?)
ココノツ「なんかふと食べたくなっちゃって……あはは……」
ほたる「分かるわ。ええ……痛いほどに分かる」
ほたる「だけど……この白く濁ったものは何かしら?」
ココノツ「え――」
ココノツ(やばい!!)
ココノツ「これは……」
ほたる「ココノツくん、もしかして――」
ココノツ(もうこれまでか)
ココノツ(せ、セーフ!?)
ココノツ「そ、そうなんですよ!!」
ココノツ「新しい駄菓子の可能性を探っていたんです!!」
ほたる「駄菓子の可能性……さすがココノツくん!!」
ほたる「それで、そのトッピングの正体は!?」
ココノツ「えっ――」
ほたる「どうしたのかしら、ココノツくん」
ココノツ(まずい……。何て言えば……)
ほたる「ほう……。もしかして、私に『当ててみろ』とでも言うつもりかしら?」
ココノツ「いいい、いえ!! そうじゃなくて――」
ほたる「いいわ!! 受けて立とうじゃないの!!」
ほたる「そのために、まずはそれを一口いただいてもいいかしら」
ココノツ「あ――」
ココノツ(やばいやばいやばい!!」
ほたる「まずい?」
ココノツ「はい、無謀な組み合わせにし過ぎちゃって」
ココノツ「とても口をつけられるような代物じゃないんです」
ほたる「それで、結局何を混ぜたの?」
ココノツ「そ、それは……」
ほたる「言えない……ということは……」
ほたる「もしやココノツくん」
ほたる「この私に隠して独り占めしようと思っているのね!?」
ココノツ「そ、そんなんじゃなくて、本当に――」
ほたる「そうは問屋が卸さないわよ、ココノツくん!!」
ほたる「この私からは逃れられない!!」
ほたる「一口頂くわ!!」
ほたる「あなたのトッピングを暴いてあげる!!」
ココノツ「あ――!!」
ココノツ「ダメですほたるさん――!!」
ほたる「いただくわ!!」
ココノツ「あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
ほたる「はむ――」
ココノツ(僕の生逝きミルク――○ーメンが!!)
ココノツ(ほたるさんの口の中へ!!)
ほたる「んむ……あむ……」
ほたる「これふぁ……いっふぁい……!?」
ほたる「にがぁいわ……」
ほたる「んむっ」
ほたる「この、口を蹂躙されているような感覚」
ほたる「口内、喉に絡みつく苦い液体」
ココノツ(終わった)
ほたる「――美味い」
ココノツ「はっ――!?」
ほたる「ココノツくん!! さすが私が見込んだ男!!」
ココノツ「――えぇ!?」
ほたる「一体何を混ぜたのか知らないけれど、これは革命よ!!」
ほたる「ねるねるねるねのフルーティで不思議な味」
ほたる「それを、この謎の液体がさらに奥深いものへ変えている!!」
ほたる「粘度は増し、苦さとフルーティーさが絶妙にマッチして」
ほたる「これは革命よ!!」
ココノツ「えええええ!?」
ほたる「ココノツくん、一体何を混ぜたのか教えてちょうだい!!」
ほたる「こんなソース、皆目見当がつかないわ!!」
ほたる「情けないけれど、今回は私の完全なる敗北よ!!」
ココノツ「そ、そんな……!!」
ほたる「ふふ……ふふふ……」
ココノツ(この、マジキチスマイル……!!)
ココノツ(もう逃れられない!!)
ココノツ「こ、このトッピングの正体は……」
ほたる「……」フンス
ココノツ「正体は――」
豆「よーう、ココノツ!」
ココノツ「と、とうくん!?」
豆「あれ? どーしたんだ?」
ココノツ(これは、救世主!?)
ココノツ「あ、そういえばとうくん――」
ほたる「ちょっとココノツくん!」
豆「!?」
ココノツ「この前の話だけどさ……」
豆「あー、あの写真集のことかぁ!」
豆「お前も見たいか?」
ココノツ「う、うん!」
ほたる「ちょ、ちょっと!」
豆「そうかそうか! それじゃ――」
ココノツ「助かった――」
ココノツ(みんな帰った)
ココノツ(ほたるさんにも『まあ、お楽しみってことで』と言ってなんとかやり過ごした)
ココノツ(絶対につきとめてあげる――なんて捨て台詞を吐いて行っちゃったけど)
ココノツ「これからどうしよう……」
ココノツ(まさか僕の○ーメンをほたるさんが食べてしまうなんて……)
ココノツ(う゛う゛……あのほたるさんの恍惚とした表情を思い出すと)
ココノツ(僕のヤンヤン○棒が……また……)
ココノツ「それにしても――」
ココノツ(僕の○ーメンってどんな味がしたんだろう)
ココノツ(ほたるさんがあんな反応をしたってことは)
ココノツ(口にできないってわけでもない……ってことか)
ココノツ「これは、使える」
ココノツ(とか、思っちゃいけない……!! ダメだ、僕!!)
ココノツ「どんな味がするんだろうな」
ココノツ「もう一度、やってみるか」
ココノツ「さっそく実験してみますか」
ココノツ「今日は『ヤンヤンつけボー』でやってみよう」
ココノツ「まず、パッケージを開けます」
ココノツ「チョコソースと、トッピングの粉、そして棒状のクラッカーが入っています」
ココノツ「本来ならばこのクラッカーにチョコソース、トッピングパウダーをお好みでつけて楽しむものだけど」
ココノツ「今日はこのチョコソースに僕の生逝きミルクを混ぜてみましょう」
ココノツ「では……さっそく」
ココノツ「ほたるさん……ほたるさん……」
ココノツ「あ゛あ゛っすぅうう……!! おっぱ!!」ドピュ
ココノツ「近藤ゴムを付けて噴射。ゴム内の新鮮ミルクをそのままチョコの中へダイブ」
ココノツ「スティックで混ぜれば完成」
ココノツ「それでは――実食!!(とry)」
ほたる「――ココノツくん!!」
ほたる「今日という今日は暴いてみせるわ!!」
ココノツ「い、いやー……もうあのトッピングはできないんですよ」
ほたる「どういうことかしら?」
ココノツ「材料を切らしちゃってて……(今さっき出し切っちゃったし、文字通りに)」
ほたる「それは残念ね……」
ほたる「む。それは『ヤンヤンつけボー』じゃない!!」
ココノツ(や、やばい……)
ほたる「それと心なしか、昨日のような変な臭いも感じるわ……」
ココノツ(――!!)
ほたる「まさか、ココノツくん」
ココノツ「な、なんですか……?」
ほたる「もしかして、『材料を切らしちゃった』とは」
ほたる「そのチョコソースに全部混ぜちゃったのかしら」
ほたる「なるほどね、それなら合点がいくわ!!」
ほたる「それじゃ、一本頂こうかしら!!」
ココノツ「いい、いや……!! 違います違います!!」
ほたる「独り占めはさせないわ!! 今日こそ暴いてやるんだから!!」
ほたる「行くわよ!!」
ココノツ(あ゛あ゛あ゛あ゛)
豆「――よう、ココノツ!!」
ココノツ「!?」
豆「あ、ほたるさんもうぃーっす」
豆「お、『ヤンヤンつけボー』じゃん。一本もーらい!!」
ほたる「――ッ!?」
ココノツ「シュワッチ!?」
ココノツ(やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお)
豆「んむ」
ココノツ(とうくん、あんなにチョコソースを絡めて!!)
ココノツ(僕の○液が混ざったチョコソースを!!)
豆「んむ、あむ……」
豆「あれ?」
ココノツ「!?」
ほたる「……?」
ほたる「遠藤くん、お味の方は……?」
豆「なんか……苦い?」
豆「これって駄菓子だよな? ココノツ」
ココノツ「う、うん……」
ほたる「ええ、れっきとした駄菓子よ!」
豆「それなのに……こんなにビターな味わいだったっけ?」
ほたる「――!?」
ほたる「私も一本いただくわ!!」
ココノツ「あっ――」
ほたる「んむ、あぐ、もぐ……」
ほたる「――ッ!!」
ほたる「や、ヤンヤンつけボーが……」
ほたる「大人のお菓子になっている!?」
ココノツ「えぇっ!?」
ほたる「お、美味しい!!」
ほたる「駄菓子のターゲット層、メインはもちろん子供たち」
ほたる「しかし、このチョコにはほんのりとした苦さがあって」
ほたる「チョコの甘さと絶妙に絡んで、美味しいビターチョコへと変わっている」
ほたる「これは……一体……」
ほたる「何を混ぜたの!? ココノツくん!!」
ココノツ「いや、だから――」
ほたる「あくまでも一人で楽しもうということね」
ほたる「それならこちらにも考えがあるわ」
ほたる「私がそのトッピングの正体を暴いたら」
ほたる「私にもそれを恵んで頂戴!!」
ココノツ「ええっ!?」
ほたる「ということで――」
ほたる「さっそくこれを鑑識へ回すわ!!」
ココノツ「あ、ちょっとほたるさ――」
ほたる「絶対に暴いてあげるわ!! それじゃ!!」
ココノツ「ちょ……!!」
豆「で、何したんだ? ココノツ」
ココノツ「……」
ココノツ(大変なことになった)
ほたる「サヤ師!! お願いがあるの!!」
サヤ「え、ええ……?」
ほたる「この『ヤンヤンつけボー』を食べてみて頂戴」
サヤ「う、うん。いいけど……」
ほたる「たっぷりとチョコを付けて」
ほたる「はい、あーん」
サヤ「あーん」
サヤ「もぐ、んぐ、あむ……」
サヤ「……」
ほたる「お味はいかがかしら?」
サヤ「なんか……苦い?」
サヤ「美味しいけど」
ほたる「でしょう!?」
ほたる「一体このチョコの中には何が混ざっているのか……」
サヤ「どうしたの? ほたるちゃん」
ほたる「それがね――」
サヤ「なるほど、ココナツがね……」
ほたる「絶対に正体を暴いてみせるわ」
サヤ(なるほど)
ほたる「サヤ師は何だと思う?」
サヤ「うーん」「
サヤ「ちょっと匂い嗅がせて?」
ほたる「匂い? さすがサヤ師ね!」
ほたる「はいっ」
サヤ「……」
サヤ「なんか……変な臭いがするような」
サヤ「なんか……どことなくイカみたいな臭いというか」
ほたる「ええ。分かるわ」
サヤ「だけど、何故か美味しい」
ほたる「ええ……。謎は深まるばかりだわ」
ほたる「一体ココノツくんはこのチョコの中に何を入れたのか!」
サヤ「うーん」
サヤ「するめイカ?」
ほたる「いや、それはないわ」
サヤ「どういうこと?」
ほたる「実は昨日もココノツくんは『ねるねるねるね』にトッピングをしていたのよ」
サヤ「う、うん」
ほたる「その時も、今日のような臭いを感じた」
ほたる「しかし、そのトッピングはイカではなかった」
サヤ「見たの?」
ほたる「ええ……。そのトッピングは、白く濁った液体だったわ!」
サヤ「白く濁った……!?」
ほたる「そう、液体……いえ、半固形状のようなドロッとした液体よ!」
ほたる「そして口の中に纏わりつくような粘度があって」
ほたる「とにかく苦かった」
サヤ「なるほど……」
ほたる「……」
サヤ&ほたる「わからん」
ココノツ(これ以上はまずい)
ココノツ(なんとかバレずにやってきたけど)
ココノツ(これ以上追究されたら……)
ココノツ(でも、俺の○ーメンをほたるさんが二度も――)
ココノツ(とうくんのはノーカンで)
ココノツ(これ、もしかしてバレない!?)
ココノツ「も、もう駄目だ!」
ココノツ「もうこんな時間だし店閉めて晩飯まで寝よう!」
ココノツ「……」
ココノツ「これは、『モロッコフルーツヨーグル』か」
ココノツ「……」
ココノツ「待てよ……」
ココノツ「いくぞ――」
ココノツ「駄菓子ではおなじみのヨーグル」
ココノツ「パッケージを開けて」
ココノツ「ほたるさ――」
ココノツ「とうくうううううううううううううううん!!」ドピュッ
ココノツ「ふう」
ココノツ「ヨーグルの中へミルクをぶちまける」
ココノツ「木のスプーンで混ぜれば出来上がり」
ココノツ「ほたるさんはもう来ないよな?」
ココノツ「本当に僕の精○は美味しいのか……」
ココノツ「実食!!」
ココノツ「……」
ココノツ「お、おいひい?」
ココノツ「しゅごい!」
ココノツ「しゅごいの! おいひいの!」
ココノツ「自分のお○んぽミルクに犯されちゃう^~」
ココノツ「お口の中が妊娠確定だよお! ふえ~」
ココノツ「しゅごいのぉ~!」
ココノツ「ココノツクローン誕生だよお!」
ココノツ「クローン!? 僕は単為生殖だったのお!? 人智を超えたよう! ふええ!」
ココノツ「単為生殖……僕は雌だったのお!? マトリックス!!」
ココノツ「生命の神秘怖いよお! ふえぇ~!」
ココノツ「生命の神秘、マトリックス!」
ココノツ「……」
ココノツ「……」
ココノツ「――死にたい」
豆「……」
サヤ(あれ……。バカ兄のやつ何をこそこそやってるんだろ)
豆「……」
豆「ん゛ん゛っ」
サヤ「……?」
サヤ(やばっ、こっち来る)
豆「ふぅー、スッキリしたぜ」
サヤ(スッキリ?)
サヤ(風呂場の方へ行っちゃった)
豆「~♪」
サヤ(自分の部屋へ戻って行った?)
サヤ「妙に上機嫌でどうしたんだろ」
サヤ「お風呂にいってみよ」
サヤ(……)
サヤ「何もない……か」
サヤ(何も用がないのに脱衣所へ……?)
サヤ「ん? これは」
サヤ(洗濯カゴの中にパンツが)
サヤ(……)
サヤ「――!!」
サヤ「この臭いは……もしや……!!」
サヤ「もしかしたら、これがトッピングの正体かも……」
ほたる「あの……これは……」
サヤ「バカ兄のパンツだよ」
ほたる「……」
サヤ「ここの臭い、嗅いでみて」
ほたる「……」
ほたる「こ、これは……!?」
ほたる「あの臭いとそっくりだわ……!!」
ほたる「これはどういうこと!?」
ほたる「これは何ていう液体なのかしら!?」
サヤ「それが……分からないんだ」
サヤ「ごめんね」
ほたる「遠藤くんはどうしてこの液体をパンツにかけているのかしら!?」
サヤ「それが分かれば……トッピングの正体もつかめるのに」
ほたる「これは――行くしかないわ!!」
サヤ「行く?」
ほたる「ココノツくんに聞いてみましょう!!」
サヤ「ええ!?」
ほたる「サヤ師も来るのよ!」
サヤ「あ、ちょっと――」
ココノツ「い、いぐうううううううううううううううう!!」
ココノツ「ん゛――」
ココノツ「ん゛ん゛!?」
ココノツ「……」
ココノツ「……」
ほたる「……」
サヤ「……」
ココノツ「あっ――」ビュルルルル
ほたる「……」
サヤ「……」
ココノツ「あー……」ビュッ! ビュッ!
ほたる「――ッ」
サヤ「……」
ココノツ「あー」
ほたる「――ァ」
サヤ「……ッ」
ココノツ「た」
ココノツ「これ、食べます!?」
ほたる「……」
サヤ「……」
ココノツ(どうせ誰も来ないだろうと思って、今日も今日でチョコバットのミルクぶっかけてチョコミルクバットにしてたら)
ココノツ(突然ほたるさんとサヤちゃんが現れた)
ココノツ(はい、お終いww)
サヤ「――ァハッ」
ほたる「サヤ師っ!!」
ほたる「く……! サヤ師が気絶した!?」
ほたる「なるほど」
ココノツ「……!?」
ほたる「あなたのトッピングとは、このことだったのね!!」
ココノツ「……」
ココノツ「は、はい……」
ほたる「その汚く粗末なホームランバーミルク味を」
ほたる「私や遠藤くん、サヤ師に食べさせていたとは!!」
ココノツ「返す言葉もございません」フルチンスカイウォーカー
ほたる「なるほどね……なるほど……」
ココノツ「?」
ほたる「ねえ、私とサヤ師がこれをバラせばどうなると思う?」ニタァ
ほたる「もうあなたはこの場所にいられなくなるわね?」
ココノツ「う、うう……」
ほたる「そして、このお店も終わりよ」
ココノツ「それは……」
ほたる「でも、一つだけ解決策があるわ」
ココノツ「そ、それはっ!?」
ほたる「それはね……」
ココノツ「あっ――」
ココノツ(あ、僕のミルクがぶちまけられたチョコバットを!)
ほたる「うーん、おいひい」
ココノツ(恍惚とした表情で食べている……)
ほたる「このサクサクとした食感、チョコの優しい甘さ」
ほたる「それに絡みつく苦さがもたらすビター味」
ほたる「あなたのヤング○ーニスから出たお○んぽミルク」
ほたる「それは駄菓子の世界を変えるでしょう」
ココノツ「……?」
ほたる「あなたのミルクがあれば枝垂カンパニーは世界一の製菓会社になる」
ほたる「もう、分かったわね? ココノツくん」
ココノツ「そ、それは――」
ほたる「もし、あなたが私の言うとおりにすれば」
ほたる「このことは内緒にしてあげる」
ココノツ「言う通り……」
ほたる「ええ」
ほたる「ココノツくん――あなたは枝垂カンパニーのために」
ほたる「お○んぽミルク製造機になってくれるかしら?」
ほたる「こ う す る の よ」
ココノツ「はうぅっ!?」
ほたる「まだ出したばかりなのに、もうこんなにしちゃって」
ほたる「まだまだ絞り出せばいっぱいありそうじゃない」
ほたる「どうやってお○んぽミルク製造機になるかって?」
ほたる「簡単よ!」
ココノツ「あ゛あ゛っ!!」
ほたる「立派なチョコバットね」
ほたる「こんなギンギンにしちゃって……」
ほたる「直接味見しないと商品化の判断が下せないわね」
ココノツ「――ッ!?」
ほたる「さあ、一杯出しちゃいなさい? ココノツくん」プチプチ ファサッ
ココノツ(で――出たぁ!?)
ココノツ(ほたるさんが……自身のデカパイを!!)
ココノツ「ああ^~」
ほたる「ほーら、赤ちゃんみたいに好きにしていいのよ?」
ココノツ「お゛ぎゃ゛あ゛っ!!」
ほたる「ん゛っ」
ほたる「ココノツくんはおっ○いが好きなのね」
ほたる「赤ちゃんみたいにちゅーちゅー吸っちゃって」
ほたる「そんなに吸ってもミルクは出ないわよ?」
ココノツ「あ゛あ゛ー!!」
ほたる「さあ、いつでも出していいのよ?」
ココノツ(じゅ、授乳手コキ!!)
ココノツ「ヤバイッ!!」
ほたる「そーろーココナッツくん」
ほたる「もう出ちゃうの?」
ほたる「ほうら、お姉さんのお口の中に一杯出して頂戴」
ココノツ「へあっ!?」
ココノツ(僕のバーを、直接口へ――)
ほたる「んじゅるるるるるる」
ココノツ(バキューム!)
ココノツ「んあ゛あ゛あ゛あ゛!!」
ドドドドドドドドドドドドドドッッピュ
ほたる「ん゛ん゛ッ!!」
ほたる「ジュル……」
ほたる「ぷはぁっ!!」
ココノツ「あぁ゛~……ん゛っ!!」
ほたる「濃いわ……濃い」
ほたる「こんなに出しちゃって……」
ほたる「飲みきれないわ」
ほたる「でも、これは使えるわね……」
ほたる「是非ココノツくんにはうちへ来てもらいましょう。ね?」
ほたる「さて――」
ココノツ「……」
ココノツ「まだです!!」
ほたる「――!?」
ココノツ「僕は……」
ココノツ「操作によって、ミルクの濃度を調整できます!」
ほたる「そ、それは!?」
ココノツ「こうすれば、もっと濃いのが出ます!!」
ほたる「キャッ――!!」
ココノツ「おいひい……!! レェロォ」
ほたる「脇なんてなめないで!!」
ほたる「んやぁっ!!」
ココノツ「かわいいですよ、ほたるさん」
ほたる「あっ……!!」
ココノツ「もう……我慢できません!!」
ほたる「きゃっ!!」
ココノツ(○イズリ、脇コキ、そして――)
ココノツ「挿れますっ!!」
ほたる「――!!」
ココノツ「一番濃いミルクを、ほたるさんへ!!」
ほたる「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛」
ほたる「ぶっといホームランバーが!!」
ほたる「入゛って゛る゛ぅ゛!!」
ココノツ「ケツが、ほたるさんのお尻っ!! 締まっ――」
ほたる「ん゛ぼぅ゛っ!!」
ココノツ「ほたるさんのチョコベビーをお願いしますっ!!」
ほたる「そんなとこ――ん゛ん゛っ!!」
ブリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュ
ココナツ(膣逝きした後ア○ルに突っ込んだだけで、この始末)
ほたる「ああああああああああああああああああああああ」
ココナツ(ほたるさんの糞!! 糞!!)
ほたる「あああああああああああああああああああああ」
ココナツ(そしてしょんべん!!)
ココナツ「おいしい!! おいしい!!」
ココナツ「商品化待ったなし!!」
ココナツ「一緒に出しましょう!! 一緒に(商品を)!!」
ほたる「もうだめっ!! 壊れちゃう!!」
ココナツ「ああああああああああああああああああああ」
ほたる「ん゛あ゛っ♡」
ココナツ「ああああああああああああああああああああああ」
ほたる「んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんっ!!!!」
サヤ「臭い……」
ほたる「サヤ師……これは……」
サヤ「……」
サヤ「ココナツ……」
ココノツ「!?」
サヤ「私にも、トッピングの秘密」
サヤ「教えて?」
ココノツ「――ッ!!」
ココノツ「分かったよ!!」
キャストオフ。
ココノツ「ほら、こうすればたくさん出るぞお!!」
サヤ「な……!! 恥ずかしいよ……!!」
ココノツ「脚、脚……すまた……足コキ……最高だよっ!!」
ココノツ「サヤちゃんの綺麗な脚と、脇が好きなんだ!!」
サヤ「ああん゛ッ゛!!」
ココノツ「あ……!! もっと強く踏んで!!」
サヤ「こう!?」
ココノツ「ありがとう……もう……!!」
ココノツ「あ り が と う !!」
ビュルルルルルルルルル
サヤ「お、おいひい……」
ココノツ(自分の足についたミルクをすくって、口へ運んでいる……)
ココノツ「ヤバイ……かわいいよサヤちゃん!!」
サヤ「あ♡」
ココノツ「ミルク製造機になるには、こんなんじゃ足らない……!!」
サヤ「なら、私が絞り出してあげるから」
ココノツ「!?」
サヤ「私が上になる」
ココノツ「あああああああああああああああああああああああああ」
ココノツ「サヤちゃんの膣内、キツすぎて‼!」
ココノツ「とりあえず一発出すね!!」
ビュルルルルウルルルルルルルルルルルルル
サヤ「――!!」
サヤ「ん゛ん゛ん゛」
サヤ「まだ、出るでしょ!?」
ココノツ「絞り取られるっ!?」
サヤ「ほら、出したばっかりなのに」
サヤ「私の膣内をもうパンパンにしてる!!」
サヤ「だめ゛っ!!」
サヤ「いやぁんっ!!」
ココノツ「ああああああああ゛!! 締まるっ締まるっ!!」
ココノツ「激しすぎだよ!!」
サヤ「ココナツのち○ぽ気持ちいいっ!! おっきいよ!!」
サヤ「ダメ――もう!!」
ココノツ「お゛れ゛も゛ッ!!」
ココノツ「閉店ガラガラああああああああああああああああああああああ!!!!」
ココノツ「んんんんんんんんんんんんんんんっ」
サヤ「――ッ」
ほたる「……」
ココノツ「ダメだ……もう……」
そして、時は流れ――
ココノツ「ダメだ、エアコンが壊れた……」
ほたる「それなら、プールへいきましょう」
――
ほたる「ほらっ! ほらっ! ほらっ! もっと出しなさいココノツくん!」
ココノツ「あああああああああ!! 騎乗位激しすぎますほたるさん!!」
ほたる「プール○ァック気持ちいいでしょ!? ほら、ほら!!」
ほたる「このプールを埋め尽くすのよ!!」
ほたる「いい具合に貯まったらさっそくお菓子の原料に使うことにするわ!!」
ほたる「ほらほらほら!! どんどん出しなさい!! このプールをミルクの海へ変えるのよ!!」
パチュン パチュン パチュン パチュン
ココノツ「んんんんんん゛っあっ!!」
ココノツ「不幸だああああああああああああああああああああああああああああああ」
とある魔術の禁書目録 終
いろいろと酷いな!
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1453918881/
Entry ⇒ 2016.02.13 | Category ⇒ だがしかし | Comments (1)
【だがしかし】サヤ「ココナツってさ、お〇ぱいが好きなの?」
サヤ「だってほら、この前ノートに描いてたでしょ?私とほたるちゃんの絵」
ココノツ「うん……」
サヤ「重要なんだよね」
ココノツ「お、落ち着いてサヤちゃん!まだ話し合う余地はあるはずだよ!」
ココノツ「……」
サヤ「どうした?なぜ答えない?早く言えよ、ほら」
ココノツ「サヤちゃんは豆くんとは違うしこういう話はやめた方が良いと思うんだけど……」
サヤ「あたしの質問には答えたくないっていうのか?」
ココノツ「はぁ……」
サヤ「う、うん」
ココノツ「じゃあ単刀直入に言うよ。僕はおっぱいが好きだ!人一倍ね!」
サヤ「やっぱり……」
ココノツ「でもどうして急にそんな事?」
サヤ「べ、別に。バカにぃがいっつもそんな話題でうるさいからさ……ココナツも一緒なのかなって」
ココノツ「それは違うよ。確かに女の人の胸に興味が全くないと言う人は少ないと思う」
ココノツ「でも人と同じでおっぱいにも個性があるんだ!」
サヤ「個性?」
ココノツ「形や大きさ、その他にも沢山ジャンル分けされるけど1番分かりやすいのが巨乳と貧乳だよね」
ココノツ「うん、サヤちゃんみたいな女の子の事だね」
サヤ「ああっ?」
ココノツ「でもどちらが良いなんて答えはないんだ。だってそれぞれ良し悪しがあるから」
サヤ「私はこの身体で育ってきて貧乳で良かったなんて思った事は一度もないけど」
ココノツ「そうかな?僕はサヤちゃんのその体型は凄く魅力的だと思うよ?」
サヤ「そ、そう……?」
ココノツ「そう言うのを見て育つと憧れみたいな物はあると思うんだ」
サヤ「じゃあやっぱり巨乳がいいんじゃん」
ココノツ「でもある程度年齢を重ねると、胸のない女の子に興味を持つ人が増えてくるんだ」
サヤ「それってロリコンってやつじゃないの?」
ココノツ「どうかな?確かにそう言う人もいるけど、ただ純粋に小さな胸が好きな人だっているんだよ?」
サヤ「なんかでも気持ち悪いよ。私はそう言うの聞くと変な目で見ちゃうし」
ココノツ「仮に僕がサヤちゃんの事を好きって言っても?これはロリコンじゃないよね?」
サヤ「うん!ぜんっぜん大丈夫!!」
ココノツ「初めましてって顔を合わせた後、自然と視線は胸元に行っちゃうから」
サヤ「ふーん」
ココノツ「別に見て胸が小さいな……なんて思わないけど、大きいとオッ?って思っちゃうよね」
サヤ「ほたるちゃんと会った時はそんな感じだったんだ」
ココノツ「えっと……」
サヤ「いや、答えなくていい」
ココノツ「服の上からみる巨乳って下着で整形された状態だよね?」
サヤ「さあ、そうなんじゃない?」
ココノツ「漫画やアニメだと服を脱いで裸になってもそのままの形だけど、実際はそうじゃないんだ」
ココノツ「よっぽどの事がない限り、重力があるから垂れる。もちろんこれは仕方ない事だよ」
サヤ「そりゃそうでしょ」
ココノツ「でも現実を知らない人間が初めてそれを目の当たりにした時の絶望感って言うのかな」
ココノツ「理屈は理解出来ていても心と頭が付いてこないんだ。こんなはずじゃなかった……って」
サヤ「でも胸が小さくてガッカリしたとかいう奴もいるんでしょ」
ココノツ「それはパッドとかを入れて貧乳を偽ったりするからだよ。巨乳好きを無理に騙すような事しなくて良いんだ」
ココノツ「わざわざ個性を潰すなんて僕にはそれが理解出来ないんだ。チョコ菓子にはチョコ菓子の、スナック菓子にはスナック菓子の良さがあるのに!」
サヤ「じゃあさ……ココナツは、その……チョコ菓子とスナック菓子どっちが好きなの……?」
ココノツ「僕?そうだなぁ……どっちも好きだけどあえて言うならチョコ菓子かな?」
サヤ(あっ、チョコ菓子ってどっちの例えだったんだろう)
ココノツ「どっち?」
サヤ「だから、チョコ菓子は大きいの?小さいの!?」
ココノツ「色んな大きさのがあるけど」
サヤ「ああもう!今は駄菓子の話なんてしてないの!!」
ココノツ「え?違うの?サヤちゃん、なにを言ってるのか分からないよ」
サヤ「だーかーらー!……ココナツはさ、大きいおっぱいと小さいおっぱいどっちが好きなの?」
ココナツ「僕は巨乳派かな!」
サヤ「あっそ」
ココノツ「どうしたの急に?気分でも悪いの」
サヤ「ああ、最悪だよ。おかげさまでね」
ココノツ「そっか……何か必要な物とかあったら言ってね?風邪薬はある?おじさん達は遅いのかな?」
サヤ「べ、別に大丈夫だから。心配し過ぎだって……」
ココノツ「心配するに決まってるよ。豆くんに店番頼めないの?」
サヤ「バカ兄なら遊びに行ってる」
ココノツ「じゃあ店番は僕がするから。とりあえずお客さんが来るまで横になっててよ」
ココノツ「うん。それが良いよ」
サヤ「…………」
サヤ(こうやって喫茶店の店番してるココナツってなんか不思議だな)
サヤ(ココナツは駄菓子屋継ぎたくないみたいだけど店長とか似合いそうだし、なんなら喫茶店のマスターすれば良いのに)
サヤ(そしたらあたしはウェイトレスでもやって、この店を2人で……)
ココノツ「サヤちゃん?」
サヤ「うわあぁぁ!ど、どしたの!?」
サヤ「だ、大丈夫だから!」
ココノツ「冷たい物でも飲む?」
サヤ「うん……」
ココノツ「ちょっと待ってね」
サヤ(あはは、ココナツのいれたコーヒーを飲む日が来るなんてね)
ココノツ「はい、お待たせ」
サヤ「……なにこれ?」
ココノツ「ひんやりサイダーグミだよ。飲み物とは少し違うけど冷たくて美味しいんだ」
ココノツ「どう?」
サヤ「うん、冷たくて美味しい」
ココノツ「なら良かった」
サヤ「……ねぇココナツ。もし私のおっぱいが大きかったらどう思う?」
ココノツ「どうって……変かな?」
サヤ「ほう……つまり私に巨乳は似合わないと」
ココノツ「うん、サヤちゃんに巨乳は似合わないね」
サヤ「やっぱり帰っ」
ココノツ「だってサヤちゃんは脚だから!」
ココノツ「胸が大きいのにお尻は小さいなんて、そんなの実際には居ないと思うんだ。よく言うでしょ?ボンキュッボンって」
サヤ「いやいや、よくは言わないと思う」
ココノツ「もしサヤちゃんの胸が大きければお尻も大きくなると思うし、そうなれば太ももだって肉づきが良くなると思う」
ココノツ「そんなサヤちゃんはサヤちゃんじゃない!」
サヤ「そ、そうなの?」
ココノツ「サヤちゃんのお尻から脚にかけてのライン。これはもう美脚なんて言葉じゃ言い表せない。そう、奇跡なんだ」
サヤ「そんな大げさな」
ココノツ「大げさじゃないよ!怒らないで聞いて欲しいんだけど、僕は今まで数え切れないくらいサヤちゃんの脚を凝視してたんだから!」
サヤ「ええっ!?そうなの……?なんか恥ずかしいんだけど」
ココノツ「意外?」
サヤ「だってさ、ココナツがあたしをそんな目で見てたなんて思わなかったから」
ココノツ「そんな目って……」
サヤ「だからその、エロい目……?」
ココノツ「ええっ!?そんな目で見てないよ!」
ココノツ「違うよ!ちゃんと他にも色んな所を見てたから!」
サヤ「なんかその言い方だと余計にいやらしく聞こえるけど」
ココノツ「だって仕方ないじゃないか!目の前に綺麗な物があったら誰だって見ちゃうでしょ?」
サヤ「き、綺麗とか言わなくて良いから」
ココノツ「むしろそんな脚を露わにしているサヤちゃんにも罪はあるよ!」
サヤ「わかった、わかったから!この話はもうやめよう?なんかお互い恥ずかしいだけだし……」
ココノツ「そうだね……」
ココノツ「大丈夫なの?」
サヤ「うん、平気。ちょっと洗い物してるからココナツは座っててよ」
ココノツ「そうだね、あんまり余計な事しても悪いし」
サヤ「ふんふーん」
ココノツ「……」
サヤ「…………」
ココノツ「…………」チラッ
サヤ「……」バッ
ココノツ「!」サッ
ココノツ「ううん、見てないよ」
サヤ「見てた、よね?」
ココノツ「見てないよ?」
サヤ「本当の事言ったらもっと近くで見て良いけど」
ココノツ「見てたかもしれないよ」
サヤ「……見たいの?」
ココノツ「…………」
サヤ「あっ、ほたるちゃん。いらっしゃい」
ほたる「あら、やっぱりココノツ君もここに居たのね」
ココノツ「どうしたんですか?こんな真冬に汗だくじゃないですか……」
ほたる「しかだから走ってきたからね!安心して、今日はちゃんとグリコを5粒用意したわ!」
ココノツ「とりあえず汗拭かないと風邪……あっ」
ほたる「どうかしたの?」
サヤ「ほたるちゃん!下着!下着すけてる!」
ほたる「下着?あら、汗をかいたからかしら?それともマラソン選手のように頭からラムネをかけたから?」
ココノツ「こんな真冬に何してるんですか……」
ほたる「コーヒー?経験が無いのだけど上手くできるかしら?」
サヤ「自分でブレンドして駄菓子に合うオリジナルコーヒーを作るの。どうかな?」
ほたる「なんて素晴らしい考えなの!さすがサヤ師だわ!」
サヤ「えへへ……あっ、でもこっちはお客さん用だから向こうで作ってくれるかな?」
ほたる「ええ!じゃあさっそく取り掛かるわね」
サヤ「…………」
ココノツ「……」ソワソワ
サヤ(右側には下着の透けたほたるちゃん、左にはあたし……これでココナツが胸と脚どっちが好きかわかるかも……)
ほたる「うん、美味しくできたわ!」
ココノツ「そ、そうですか」
サヤ「……うーん、このスプーンは棚の上の方か」
ココノツ「あっ、それなら僕がやるよ」
サヤ「大丈夫大丈夫。それにあたしとココナツじゃあんま変わんないし。この台に乗って背伸びすれば届くよ」
ココノツ「そう……」
サヤ「よいしょっ……」ググッ
ココノツ「ハッ!」
サヤ(見てる……超見てる……)
ほたる「ココノツ君、ココノツ君?」
ココノツ「は、はい!?見てませんよ!」
ほたる「見てない?なんの事だか知らないけど味見をお願いできるかしら?自信作よ!」
ココノツ「味見?ああ、味見ですね!わかりました!」
ココノツ「……」ゴクゴク
ほたる「どう?どう?」
ココノツ(苦い……けどそれよりほたるさんの胸が気になって……)
ほたる「ねぇどうなのよ?」
ココノツ(すごく派手な下着だから柄が透けて……)
サヤ(はぁ……やっぱりアレには勝てないよね。ただでさえ強力なのにあんなに透けてちゃ)
サヤ「おっと……」
ココノツ「あっ、サヤちゃん大丈夫?」
サヤ「平気平気、スプーン落としただけだから。よっ、と」
ココノツ「……白」
サヤ「白?……あっ!!」バッ
ココノツ「!!」
サヤ「……見た?」
サヤ「本当の事言ったら許してあげる」
ココノツ「ちょっとだけ……」
ほたる「あら大変。ココノツくんの股間が腫れ上がってるわ。さっきまで普通だったのに」
ココノツ「はい!?」
サヤ「まさか……あたしの、見て……」
ココノツ「ちがうちがう!サヤちゃんのパンツ見えたくらいじゃこんな風にならないよ!」
サヤ「……うん、なんかムカつくからとりあえず殴っとこうか」
サヤ「もう行っちゃうの?」
ほたる「ええ、サヤ師には感謝してもしきれないわ!本当にありがとう!」
サヤ「ううん、またいつでも来てね」
ほたる「今度は私が駄菓子をご馳走するわね。それじゃ!」
サヤ「さて、と」パキパキ
ココノツ「待って!まだ話し合いの余地は残されてるはずだよ!」
ココノツ「興奮しないとは言ってないけど」
サヤ「だったらさっきのはなに?ほたるちゃんの胸を見てああなったのか?ああん?」
ココノツ「違うよ!これでも自制は出来てるから!」
サヤ「自制出来なかったからああなったんでしょうが」
ココノツ「それはその、あまりにも衝撃が大きすぎて」
サヤ「ほたるちゃんの透けブラがか?」
ココノツ「だからその……サヤちゃんの……」
サヤ「あたしの下着じゃ興奮なんてせんのだろう?」
ココノツ「サヤちゃんのスカートを抑える仕草に興奮したんだ!」
ココノツ「サヤちゃんさ、下着が見えた後スカートの上からお尻を慌てて抑えたよね」
サヤ「そりゃ、まぁ……」
ココノツ「その恥じらう姿、そして抑えられて形のわかるお尻、スカートから伸びる綺麗な脚……我慢できなかったんだ」
サヤ「なんかそれ……超変態っぽくない?」
ココノツ「ぐうの音もでないよ……」
サヤ「そっかそっか……ふーん」
サヤ(ココナツはほたるちゃんの透けブラより、あたしの脚の方が良かったんだ……)
ココノツ「なっ、なにしてるの!?」
サヤ「さっきのポーズ?ココナツは見えそうで見えないのが好きなの?」
ココノツ「う、うん……」
サヤ「んじゃあさ、こういうのは?同じようにお尻を抑えてしゃがみ込めば……どう?前からも見えそうで見えないでしょ?」
ココノツ「だから何してるのサヤちゃん!こんなの、な、なんだか不健全だよ!」
サヤ「どうして?あたしは下着が見えないようにしてるのに?」
ココノツ「サヤちゃん!」
サヤ(なんだろう……恥ずかしいけど超楽しい……!)
ココノツ「それはダメだよ。やっぱりおしとやかさ、恥じらいが必要だからね」
サヤ「うーん……じゃあこの台に乗って、おぼんでお尻を抑えるのは?」
ココノツ「……うん、凄くいいかな」
サヤ「他にはどんなのが好きなの?」
ココノツ「サヤちゃんの良いところは他にも沢山あるよ。脚だけじゃなく、腋とか……ポロリは無いけどチラリはよくあるし……」
サヤ「え?」
ココノツ「ううん、なんでもない!なんでもないよ!」
ココノツ「もう良いよ!これ以上はほんとに……」
サヤ「ほんとに?なに?」
ココノツ「ほんとに……」
サヤ「ねえ、次はあたしがココナツの好きなところ教えてあげよっか」
ココノツ「俺?別にどこも良い所なんて無いけど」
サヤ「あるよ。だってあたしはずっと昔から」
ココノツ「あっ、豆くんおかえり!」
豆「お、おう。すまん、家間違えたわ」
ココノツ「豆くん?」
豆「あー……ココナツ、サヤ。俺ちょっと遊びに行くわ」
ココノツ「今帰ってきたのに!?」
豆「うん。今日は誰も10時まで帰らないとか言ってたし俺もそれまでは遊び呆けるんだった。んじゃ」
サヤ「ちょっ、バカ兄!!」
ココノツ「豆くん!」
サヤ「行っちゃった……」
ココノツ「うん、勘違いさせちゃったなら僕からも説明するよ」
サヤ「まったく、もう7時前なのにご飯どうすんのよ。ほんっとバカなんだから」
ココノツ「ほんとだ。もう7時か……」
サヤ「あっ、ココナツももう帰らなきゃだよね。片付けならあたしがやっとくから」
サヤ「大丈夫だよ。もう子供じゃ無いんだからさ」
ココノツ「お店は何時までやってるの?」
サヤ「特に決まってないけど……早い時は夕方には閉めちゃうし。でも今日は明かりつけときたいしみんなが帰るまで開けとこうかな」
ココノツ「じゃあ僕も誰か帰るまで一緒にいるよ」
サヤ「えっと……本当に大丈夫だから」
ココノツ「今日は遅くまでやってるんでしょ?お客として閉店までコーヒー一杯で粘らせてもらうよ」
サヤ(ヤバい。今日のココノツ……ヤバい!)
ココノツ「いいの?」
サヤ「うん!すぐに持ってく……あっ!」グキッ
ココノツ「サヤちゃん!」ギュッ
サヤ「あ、ありがと……」
ココノツ「なんか……昔もこんな事あったよね……」
サヤ「うん。小4の時だっけ……なんか恥ずかしいね。あの時は身体じゃなくて手を引いてくれたんだっけ」
ココノツ「って言うか、漫画描いてるときによく使う展開……なんかベタすぎておかしいかな」
サヤ「あははっ、確かに。で……いつまでこうしてよっか?」
ココノツ「ああっ!ご、ごめん!」バッ
ココノツ「えっ?誰かが帰るまで明かりつけときたいんじゃ」
サヤ「でもほら、ココナツがいてくれるなら安心だし」
ココノツ「あんまり頼りにされても……」
サヤ「ねえ、せっかく昔を思い出したんだし久し振りにお医者さんごっこしてみよっか?」
ココノツ「この歳になって?」
サヤ「今日はココノツが先生の役やって良いからさ。ね?」
ココノツ「まぁ……サヤちゃんがそうしたいなら……」
サヤ「じゃあまずはご飯食べよう!閉店の手伝いお願い」
ココノツ「うん」
ココノツがココナツでココナツがココノツでもう頭がパンクしそうだから終わります!!
サヤ「適当にその辺座ってて。すぐに作ってくるから」
ココノツ「サヤちゃんが今から作るの?てっきりおばさんの作り置きがあるのかと思ったよ」
サヤ「そんなの無い無い。遅い日はあたしが作ってるから」
サヤ「ええ!?い、いいよ!ココナツそこに座っててくれれば!」
ココノツ「そう?」
サヤ「チャチャッと作っちゃうから!」
ココノツ(そう言えば女の人はあんまりキッチンに人を入れたくなかったりするらしいんだっけ)
サヤ(ココナツに手料理を振舞うチャンスだし。頑張んなきゃ)
サヤ(親子丼?……いやいや、ここはオムライスで可愛く振舞おう!)
サヤ「よし、出来た。あとはこうしてケチャップをかけて……」
サヤ「…………」
サヤ「ないないないない!これは無し!!ああもう、こうしてこうして……」
ココノツ「わー、オムライスだ。美味しそうだね!」
サヤ「中身は鶏肉と玉ねぎとご飯だけなんだけどね。来るって分かってたらもうちょっと良いもの用意してたんだけど」
ココノツ「十分だよ。うちは男2人だからこんな可愛い感じの夕食は無いし。この材料なら焼き飯間違い無しだよ」
サヤ「か、可愛い?」
ココノツ「だってほら、これってケチャップでハートが描いてあ」
サヤ「チューリップ!!」
ココノツ「え?」
サヤ「チュ、チューリップだから!変な意味とか無しで」
サヤ「……どう?」
ココノツ「うん、とっても美味しいよ!」
サヤ「そう?そっかそっか……、なら良かった」
ココノツ「豆くんはいつもこんな美味しい料理が食べれるなんて羨ましいよ」
サヤ「あ、あんま褒めても何も出ないぞ」
サヤ「じゃあ時々ならココナツの家で作ってあげても良いけど……」
ココノツ「ほんと?父さんもきっと喜ぶよ」
サヤ「うん。週に4日くらいなら」
ココノツ「4日!?それはさすがに頻度高すぎじゃないかな?」
サヤ「そうかな?」
ココノツ「家だって近いわけじゃ無いし。ほんと時々で良いよ。気持ちは毎日でも来てもらいたいくらいだけどね」
サヤ「ココナツがそう言うなら毎日行ってやっても良いけど……」
サヤ「家族!?」
ココノツ「じゃあサヤちゃんが来てくれる日は3人分食材を用意しておくね」
サヤ「へ?私も一緒に食べて良いの?」
ココノツ「もちろん。あと帰りは送っていくよ。暗いと危ないし」
サヤ「うん。……うんうん、いいねそれ!」
サヤ「りんごあるけど食べる?」
ココノツ「ううん、それよりもサヤちゃんのいれたコーヒーが飲みたいかな」
サヤ「そうやってあたしを上手く使うつもりだろ。まったく、すぐいれてあげるから待ってて」
ココノツ「あっ、僕」
サヤ「砂糖多めでしょ?わかってるよ」
サヤ「ココナツってほんと何でも美味しそうに飲み食いするよねー」
ココノツ「え?そんなこと無いよ?これでも食べ物については辛口なつもりなんだけど」
サヤ「嘘ばっかり。そんな所見たこと無いし」
ココノツ「それはきっとサヤちゃんが美味しいものばかり出してくれるからだよ」
サヤ「……」
ココノツ「夕食後に毎日サヤちゃんのいれたコーヒーが飲めたら幸せだろうなー」
サヤ「!!」
ココノツ「?」
サヤ(無意識なのは分かっているのに反応しちゃう自分が恥ずかしい……)
ココノツ「サヤちゃんの部屋?」
サヤ「お医者さんごっこしなきゃだし」
ココノツ「本当にやるんだ」
サヤ「さあ行った行った」
ココノツ「はいはい」
サヤ「よし、洗い物終わったし……」
ココノツ「あれ?サヤちゃん着替えたの?」
サヤ「うん。シャワー浴びてきた」
ココノツ「シャワー?」
サヤ「だってほら、お医者さんごっこするのに汗臭かったりしたら恥ずかしいじゃん……」
ココノツ「えっと……いったいどこまで調べさせる気なの?」
サヤ「……さあ。とりあえず聴診器。はい」
ココノツ「これって胸とかの音を聞くアレだよね」
サヤ「……そだね。子供の頃使ったやつまだあったんだ」
サヤ「はーい」
ココノツ「今日はどうしました?」
サヤ「なんだか熱っぽくて」
ココノツ「……えっと、何すれば良いのかな?ヨーグレット出そうか?」
サヤ「じゃなくて、聴診器でなんかやるよね……?」
ココノツ「ああ、そうだ。じゃあこの聴診器を使って」
サヤ「うんうん!」
サヤ「脈?……ああ、脈ね」
ココノツ「それじゃあ失礼しまー……」
ドドドドドドドド!!
ココノツ「うわぁっ!サ、サヤちゃん?なんか脈がエンジンみたいに鳴ってるけど大丈夫!?」
サヤ「そうかな?血の巡りが良すぎる?」
ココノツ「いやいや、これもう尋常じゃないよ……」
サヤ「ちょっ、ちょっと待って!なに終わらせようとしてんの!?」
ココノツ「えっ?」
サヤ「えっ?じゃない!他にもあるでしょ!心音とか……」
ココノツ「心音って、さすがにそれはまずいよ。女の子なのに」
サヤ「それでも医者のつもり?」
ココノツ「医者のつもりはないけど……」
ココノツ「死ぬ!?」
サヤ「そう。最悪死ぬ」
ココノツ「ええー……じゃあ背中は?病院でも背中に聴診器当てたりするし」
サヤ「背中か……まあそれでもいいけど」
ココノツ(なんか今日のサヤちゃん少し変だな)
サヤ(なんとかアピールしなきゃ、アピールしなきゃ、アピールしなきゃ……って、ない胸アピールしてどうするあたし!!……背中で良かった)
サヤ「ひぁっ!?」
ココノツ「大丈夫?」
サヤ「う、うん。平気……」
サヤ(ココナツのやつ、いきなり服に手を入れるなんて大胆だな……)
ココノツ「この辺かな?」ピタッ
サヤ「ひぁっ……」ビクンッ
ココノツ「ごめん、聴診器が冷たかったかな?病院でも冷たくてビックリするよねこれ」
サヤ「うん、確かに……」
ココノツ「じゃあちょっと手で温めてから……はい、これでもう冷たくな」
サヤ「んん……ッ」ゾクゾク
サヤ「な、なんか少しくすぐったいかなって……」
ココノツ「じゃあこれくらいにして……」
サヤ(ダメだ。ココナツの手が背中に触れてると思うと意識して変な声でちゃう……)
ココノツ「…………」
サヤ「あれ?ココナツ、どうかしたの?」
ココノツ「えっと、あの、手を入れたから服が少しめくれてて」
サヤ「うん」
ココノツ「だからその、サヤちゃんの背中が綺麗だなって」
サヤ「なっ、ななっ、なに言ってんの!?」
ココノツ「ご、ごめん!」
ココノツ「いたって普通の反応だよ!」
サヤ「どうなんだか」
ココノツ「もう、サヤちゃんってば……あれ?サヤちゃん、ちょっと良いかな?」
サヤ「なに?」
ココノツ「顔、ほっぺた触るよ?」ピトッ
サヤ「なに!?なになに!?」
ココノツ「やっぱり、すごく熱い。本当に熱があるんじゃない?」
ココノツ「ダメだよ。ちゃんと熱計って」
サヤ「心配性すぎるってば」
ココノツ「だって喫茶店でも気分が悪いって言ってたよね?」
サヤ「あれはそう言うんじゃなくて」
ココノツ「今日は僕が医者でサヤちゃんが患者さん役なんだから言う事聞いてもらうよ」
サヤ「うっ」
ココノツ「もし言う事聞かないなら……」
サヤ「聞かないなら?」
ココノツ「サヤちゃんにはにが~い薬を無理にでも飲んでもらうからね」
サヤ(ココナツから出る苦い薬を無理やり!?)
サヤ「で、でもこれくらい平気だから。あたし平熱高いし!」
ココノツ「ダメだよ寝てなきゃ。お医者さんごっこはもうお終い」
サヤ「ええ~、なんか今日のココナツはダメばっかり……」
ココノツ「……よし、じゃあお医者さんごっこ続けようか。サヤちゃんは入院している患者さんね。さぁ布団に入って」
サヤ「……」
ココノツ「何か欲しいものない?水分はこまめに取らないと」
サヤ(まあココナツが優しいのは嬉しいけど)
ココノツ「そうだ、台所にリンゴあったよね。もし良かったら剥いてきてもいいかな?」
サヤ「あー、そんなに気を使ってくれなくても大丈夫だから」
ココノツ「僕が食べたいんだけどダメかな?台所に入られるのが嫌とかならやめておくけど」
サヤ「それは別にいいけど……だったらあたしが」
ココノツ「いいからいいから、じゃあちょっと行ってくるよ」
サヤ「へー、結構上手く出来てるじゃん。うちのバカ兄だったら皮ごと丸かじりだよ」
ココノツ「あはは、豆くんらしいね。でも病人に丸かじりさせる訳にはいかないし。はい、どうぞ」
サヤ「あたしにもくれるの?」
ココノツ「うん、サヤちゃんの為にむいてきたんだから」
サヤ「自分が食べたいって言ったくせに……じゃあ貰おうかな」
ココノツ「そう、良かった」
サヤ「すごいよココナツ!こんなに甘いリンゴ初めてかも!リンゴの皮むきプロになれるよ!」
ココノツ「それはただ単に甘いリンゴだっただけだよ」
サヤ「えー、そんな事ないって!他にも一緒に送られてきたリンゴ食べたけどこんなに甘くなかったもん!」
ココノツ「じゃあそれは当たりだったんだね」
サヤ「ありがとね、ココナツ」
ココノツ「へー」
サヤ(ココナツはなんかずっと本読んでるし。せっかく部屋で2人きりなのに)
ココノツ「さてと」
サヤ「ええっ!?」
ココノツ「どうかした!?」
サヤ「あ、いや……ココナツもう帰っちゃうの……?」
ココノツ「僕が?」
サヤ「ほら、今さてとって言ったから帰るのかなって……」
サヤ「なんだ、そっか。よかった……」
ココノツ(もしかしてサヤちゃん心細いのかな。僕が帰ったら病気で家に1人だし)
サヤ(なんとか早くこの状態を打開しなきゃ)
ココノツ「サヤちゃん、安心して」
サヤ「え?」
ココノツ「絶対にサヤちゃんを1人にしたりなんてしないから。誰か帰ってくるまでずっと側にいるからね」
サヤ「ココナツ……」
ココノツ(サヤちゃんが安心できるように早く家の人が誰か帰ってこないかな)
サヤ(お願いだからしばらく誰も帰ってこないで)
ココノツ「…………」
サヤ(やばっ……ココナツが変な事?言うから会話がなくなっちゃったし……)
サヤ(何か話題ないかな?駄菓子の話が盛り上がりそうだけど、あたしあんまり詳しくないし)
サヤ(そうだ、この前ほたるちゃんが教えてくれた話してみようかな)
サヤ「ねぇココナツ。こんな話って知って」
ココノツ「……」スャァ…
サヤ「マジかこいつ」
ココノツ「ん……」
サヤ「あのなぁ、さっきあんな事言っていきなり寝るなよ」
ココノツ「えっと……側にはいたからセーフ?」
サヤ「まったく。普通は男子が女子の部屋に入ったら緊張したりするもんじゃないの?」
ココノツ「どうしてかな?なんかサヤちゃんといると落ち着くのかも」
サヤ「えっ……」
ココノツ「うん。だってもし他の女子の部屋だったら緊張して居眠りなんてできないもん」
サヤ「……ん?」
ココノツ「え?」
サヤ「それってさ、あたしを女子扱いしてないって事?」
ココノツ「うーん、確かにサヤちゃんは他の女子と違うかも。なんか緊張しないし」
サヤ「ほーう……」イライラ
ココノツ「正座?」
サヤ「いつからだろうねぇ、あたしたちがこんな風になったのは」
ココノツ「え?何の話?」
サヤ「とぼけるなよ。なぁココナツ。いつからあたしを女子扱いしなくなった?」
ココノツ「そんな事ないよ。サヤちゃんは女の子だと思ってるよ」
サヤ「ココナツ……お前の脳みそはトリ並みか?」
ココノツ「うん、それはさっき言ったよ」
サヤ「ココナツ……ココナツココナツ、あたしは頭がどうかなっちゃいそうだよ。言ったんだよな?」
ココノツ「他の女子とは違うとは言ったけど、女子扱いしてないとは言ってないよ?」
サヤ「お前はどこぞのトンチ小僧か?」
ココノツ「なんて言うのかな?サヤちゃんは女の子だけど、僕にとって特別な存在って言うか」
サヤ「特別な存在……ココナツにとってあたしが……?」
ココノツ「うん。なんか男友達みたいな感じ」
サヤ「ああ?」
サヤ「ココナツ、まだあたしの体温を上げるつもりか?」イライラ
ココノツ「そうだ、サヤちゃんは病人なんだから安静にしてなきゃダメだよ」
サヤ「……じゃあココナツ、お前も布団に入りなよ。眠いんでしょ」
ココノツ「えっ?僕ならこの辺で適当に寝るから大丈夫だよ。布団借りて使うのも悪いし」
サヤ「そうじゃなくてこの布団に入れって言ってんの」
サヤ「ほ、他にどの布団があんだよ……」
ココノツ「ダメだよさすがに……年頃の男女が同じ布団なんて……」
サヤ「なんだ?あたしは男友達みたいなもんなんだろ?何か問題があるのか?」
ココノツ「サヤちゃん、何か怒ってる?」
サヤ「ココナツは男友達と布団に入るのも緊張するのか?そっちの気があるのか?ああ?」
ココノツ「無いよ!僕は人一倍女の子が好きだよ!」
サヤ「だったら入れるよな?おら、入れよココナツ」
ココノツ「わ、わかったよ」
サヤ(ココナツの奴はスヤスヤ寝るんだろうなとか思うとイライラもするけど)チラッ
ココノツ「……」パッチリ
サヤ(ん……さすがにまだ起きてるか)
ココノツ「なんかやっぱり緊張するね」
サヤ「な、なにがだよ」
ココノツ「だってこの布団、すごくサヤちゃんの匂いがするから」
サヤ「なっ……!」
ココノツ「そんな事しなくても普通にしてるだけで」
サヤ「私の匂いはそんなに臭いか!臭うか!!」
ココノツ「そんな事ないよ。サヤちゃんの匂いってコーヒーの匂いだけど、シャンプーかな?なんか他にもいい匂いがしてて」
ココノツ「僕はサヤちゃんの匂いって好きだけどな。すごく安心する匂いだと思うよ」
サヤ「あ、あんまりそういう事言うなよ……恥ずかしいだろ……」
サヤ「うーん、それはわからないけど……でもその気持ちはなんとなく分かるかも」
ココノツ「サヤちゃんも好きな匂いとかあるの?やっぱりコーヒーの匂い?」
サヤ「あたしは……ココナツが好きかな……」
ココノツ「僕?」
サヤ「あ、いや!ココナツの匂い!匂いの話ね!なんかほら駄菓子屋の匂いって言うのかな?」
ココノツ「そんな匂いあるんだ……自分じゃわからないけど」
サヤ「あるある!ココナツはおばあちゃんの家の匂いするし!」
ココノツ「えっ……それっていい匂いなの?」
サヤ(シャンプーとかボディソープ同じの使い続けよう。うん)
サヤ「ねえココナツ」
ココノツ「……」スヤァ…
サヤ「マジかこいつ」
サヤ「おい、ココナツ……いや、まあ良いか。こんな気持ちよさそうに寝てるし」
サヤ「くんくん……ココナツの匂い、やっぱり好きだなあたし」
サヤ「凄く安心する……ああ、確かにこれはドキドキするけど眠くもなるかも……」
豆「ったく、ココナツ帰って店閉めたんなら電話でもしてくれりゃ良いのによー」
豆「気を使うこっちの身にもなって欲しいぜ」
豆「おーい、サヤー。ココナツとはその後どうなったんだー?」
豆「まさかキスくらいやっちまったか?なーんて、お前らじゃキスするまであと何年かかるか分かんねーな」
豆「あれ?サヤー?部屋かー?入るぞ~」
ガラッ
ココノツ「うぐ、苦し……い……むにゃむにゃ……」
サヤ「えへへ……ココナツの匂い…………大好き……スースー……」ギユッ
豆「えっ……」
豆(こいつら……大人の階段を8段飛ばしで駆け上がりやがった!!)
豆はそのまま部屋へ戻ってとりあえずエロ本を読んだ。
サヤ「スー……スー……」
ココノツ「サヤちゃん!?ええっ?なんで?あ、そうか。ここサヤちゃんの布団だった……」
サヤ「んっ……んん……」
ココノツ「サ、サヤちゃん?耳がくすぐったいんだけど……」
サヤ「んんー……あと少し、だけ……」ギユッ
ココノツ「耳に、耳に唇が……なんか体もがっちりロックされてるし」
ココノツ(あと寝息が左耳に……もう体の全神経が左半身に偏ってそうだぞ)
サヤ「スー……スー……」
ココノツ(女の子ってこんなに柔らかいものだったのか……サヤちゃんは細身だからそんなイメージなかったけど)
ココノツ(どうしよう。すっごい柔らかい。いや、これはもうなんか……なんかもう、すごい!)
ココノツ(でもサヤちゃんは僕を友達感覚で布団に入れてくれただけなのに、こんな不純な気持ちでいて良いんだろうか)
ココノツ(とにかく今はこの耳に当たる寝息と唇をなんとかしなくちゃ……)
サヤ(あれ?いつのまにあたしまで……)
ココノツ「サ、サヤちゃん、起きて、サヤちゃん……」カチンコチン
サヤ「…………」
サヤ(ええっ!?な、なな、なに?この状況!なんでココノツがあたしにピッタリ引っ付いて……!?)
サヤ(…………)
サヤ(あっ、違う!これあたしが抱き付いてんじゃん!)
サヤ(なになに?寝てる間に何があったの!?あたし何してんの!?)
サヤ(ど、どうしよう……)
サヤ(でもそれだとココナツに勘違いされないか?あたしは別に引っ付くのは嫌じゃ無いのに……)
サヤ(だいたいココナツもココナツだし。嫌ならそっちから引き離すとか……まさかまだ寝てる?)チラッ
ココノツ「うう……まいったな……」
サヤ(なんだ、起きてんじゃん。だったら尚更…………ん?)
ココノツ「髪を……髪を少し撫でるくらいなら……」
サラサラ
ココノツ「……なんか勝手に触って罪悪感あるけど」
サヤ(…………)
ココノツ「仕方ないよね。こんな可愛い顔して隣に寝られたら誰だって」
サヤ(可愛い?可愛いって言った?あたしがか?まさか、ココナツもまんざらでも無いんじゃ……?)
ココノツ「さてと、あんまり触って起こしちゃ悪いし。我慢我慢」
サヤ(あっ……)
サヤ(別に……もっと触っても良かったのに……)
サヤ(あたしだって寄せてあげれば少しくらい……ほんの少しくらい!…………ほんの、少し)
サヤ(はぁ……)
サラサラ
サヤ(ん?)
ココノツ「やっぱりもう少しだけ……」
ココノツ「髪だけ……髪だけ……」
サヤ「いいよ……ココナツ。もっとさわってみても……」
ココノツ「!!」
サヤ「スー……スー……」
ココノツ「なんだ寝言か……」
サヤ(こんなで誤魔化せるとか。ほんとアホだな。ココナツ)
この後、焦ったココノツは般若心経を唱えて煩悩に一旦打ち勝った。
ココノツ「うんたらかんたら……」
サヤ(あれからずっと呪文みたいなの唱えてるし)
ココノツ「煩悩消えろ、煩悩消えろ、煩悩消えろ」
サヤ(でも煩悩と戦ってるって事は……少しは意識してるんだよね)
ココノツ「……」
サヤ(あれっ、静かになった?もしかして本当に煩悩が消えちゃったの!?こまるよそれは)
ココノツ「…………」スャァ…
サヤ「ココナツ……マジかお前」
ココノツ「スヤー……」
サヤ「……はぁ。なんか自分だけ盛り上がってたみたいで虚しくなってきた」
サヤ「とりあえず殴ってやろうか」
ココノツ「うーん……」ゴロン
サヤ「うっ……」
ココノツ「えへへ……いただきます……」
サヤ「何がいただきますだ。……まぁ殴んのは起きてからにしてやるよ」
ココノツ「サヤ……ちゃん…………」スヤスヤ
サヤ「なんだろ?あたしの夢見てるのかな……?」
ココノツ「…………」スヤァ…
サヤ(おい!何か言えよ!気になるだろ!!)
サヤ「ダメだ。とりあえずコーヒーでも入れて一旦落ち着こう」
ココノツ「むにゃ……」ギユッ
サヤ「なんで服の裾掴んで寝てるんだよ。子供か」
ココノツ「スー……」
サヤ「ほら、放せよココナツ。あれ?意外と握力あるな……離さない」
ココノツ「うーん……」
グイッ
サヤ「うえっ!?」バタン
サヤ「ってて……どんな寝相して……」
ムニュッ
サヤ「…………ん?」
モミモミモミモミ
サヤ(な、なんだいきなり?めちゃくちゃ揉んできたー?)
ココノツ「えへへ……」
サヤ「あっ……んんっ」
サヤ(やばっ……これあれだ、夢見ながらおっぱい揉んでくるやつだ。ココナツの家にある漫画で見たことある……)
サヤ(本人は肉まんとかマシュマロとかの夢見てるから揉んだり口に入れたりする……漫画でよくある……)
ココノツ「おいしそうな……」
サヤ(ココナツ、ダメだって……それは肉まんじゃ無い……っ)
ココノツ「おいしそうなおっぱい……」
サヤ(違う!こいつ夢の中でもおっぱい揉んでる!どんだけおっぱい好きなんだよ!)
サヤ(なんなんだよもう……ココナツのやつ、こういうの慣れてんのか……?なんか、上手い……気がする)
ココノツは童貞だがしかし日々のイメージトレーニングで凄く上手だった!
ココノツ「むにゃ……」コネ…
サヤ(胸が無いからって、先ばっかり……ケンカうって……)
サヤ「あっ、ハァッ……ココ、ナツ……こらぁ……」
ココノツ「…………」
サヤ「あっ……」
サヤ(あれ?終わり……?)
サヤ(もうちょっとだったのにな……)
モゾモゾ
サヤ「……ふえ?」
ココノツ「スー……スー……」
サヤ(ちょー!な、ななな、なんでスカートの中に手入れてくるんだよ!本当に寝てるのかこれ!?)
サヤ「こ、こら、ココナツ、そこはさすがに……って言うか起きてんだろ?」
ココノツ「スー……」
サヤ(いや、むしろ起きてたらこんな事するやつじゃないか……)
サヤ「まめまき?……ああ、節分か。だからさっきも先ばっかり」
サヤ「ん?んん!?待て待て!」
サヤ(豆まきってアレか?豆探してるんだよね……?胸に2つと、次はスカートの中弄ってるってことは……)
サヤ「ま、まって、ココナツ!そこの豆はダメだから!!」
ココノツ「…………」スヤァ…
サヤ(ぜんっぜん起きないし!どんだけ人の布団でリラックスして熟睡してんだよ!)
「サヤちゃんの匂いって好きだけどな。凄く安心する匂いだと思うよ」
サヤ(あっ、そっか……ココナツはあたしの匂い好きだから安心して熟睡してるのかも……えへへ)ポリポリ
シュルッ
サヤ「ああっ!しまっ……」
ココノツ「まめ……」
サヤ「ココナツ、ばか……下着の、中……入れちゃ…………んんッ」
ココノツ「なっとう……?」
サヤ「仕方ないだろ……ココナツがずっと、いっぱい胸、さわる、から……ぁっ、こんな……なっちゃってて……ココナツが、悪いんだからな……!」
ココノツ「スー……スー……」コネコネ
サヤ「だから、こねるなぁ……!あっ、やばっ……もう、ココナツ、でちゃう……からっ!」カプッッ
ココノツ「痛っ!!」
サヤ「はぁはぁ……。あっ……ごめ、大きい声出そうになって首のとこ噛んじゃった……」
ココノツ「サヤちゃん?顔が真っ赤だし、息もあらいよ?また熱が上がったのかな……」
サヤ「じゃなくて、これ……」
ココノツ「これ?」
ハンドがパンツにイン!!
ココノツ「え?……ええ??」
サヤ「ココナツが寝ぼけて……散々おっぱい触った後に……」
ココノツ「ご、ごめん!すぐに放すから!!」
サヤ「あっ!こら、まてよ!ココナツ!」ムギュッ
サヤ「……責任」
ココノツ「もちろん、ちゃんと償いはするから!」
サヤ「そうじゃなくて、こんなになるまでしたんだから……最後まで責任とって……よね」
ココノツ「えっと、それって…………だ、だめだよサヤちゃん!そんな、僕たちまだ高校生なのに!子供が出来たりしたら!!」
サヤ「ど、どこまでするつもりだ!……いや、それでもいっか」
ココノツ「よくないよ!そう言うのはお互いをもっとよく知り合って、蓄えとかも必要だし!」
ココノツ「そりゃ確かに付き合いが長いからある程度は……」
サヤ「それに蓄えは無いけどさ、一緒に喫茶店か駄菓子屋をすれば大丈夫だよ!」
ココノツ「サ、サヤちゃん?」
サヤ「あっ、ごめん……ちょっと話が飛躍しすぎたかも……」
ココノツ「えっと……」
サヤ「ココナツ……」
ココノツ「なに?」
サヤ「あたし……ココナツと、してみたい……」
ココノツ「はうっ!!」
その言葉は童貞に効果覿面だった!
ココノツ「サヤちゃんは僕なんかが相手でいいの……?」
サヤ「あたしは……ココナツ以外にいないし……」
ココノツ「うーん……でも……」
サヤ「もう、寝てる時の積極性はどこ行ったんだよ」
ココノツ「そんな事言われても……」
サヤ「だったらこうする。ココナツが下であたしが上ね」
ココノツ「ま、まってサヤちゃん!」
サヤ「いいや待たない。覚悟しろココナツ」
ココノツ「ちがっ……せめて部屋のドアは閉めて!」
サヤ「えっ?」
サヤ「ハッ!まさか!!」
ココノツ「サヤちゃん?」
サヤ「ちょっと待ってて!!」
豆「はぁー、こりゃすっげぇー」
ガチャッ!
サヤ「アニ……キ……」
豆「お、おい!エロ本読んでるんだからノックくらいしろ!」
サヤ「いつ……帰ってきたの?」
豆「んー、結構前だったけど。それよりお前、ココナツとはもう終わったのか?」
サヤ「終わった?」
豆「隠すな隠すな。見たんだからよ!やってたんだろ?セック」
ボコンッ!!!!
サヤ「う、うん、大丈夫」
豆「気を使って部屋にいたのに……」
ココノツ「あれ?豆くん帰ってたんだ!じゃあ僕はもうお役御免だね」
サヤ「ええっ!?」
ココノツ「父さんも心配してるかもしれないしそろそろ帰るよ。豆くん、サヤちゃん、またね」
サヤ「まって、そこまで送るから!」
サヤ「……っ!このバカ兄!」
豆「理不尽だ……」ガクッ
ココノツ「玄関まででいいよ。風邪が悪くなったら大変だし」
サヤ「あのさ、今日はごめん……いきなりあんな事しちゃって」
ココノツ「僕の方こそごめんね。寝てる間に」
サヤ「ねえココナツ。明日からまた普通に遊んでくれるよね?今までみたいにさ」
ココノツ「それは……どうかな……」
サヤ「ココナツ……」
ココノツ「だって僕、サヤちゃんの事……」
サヤ「あたしの事……?」
ココノツ「なんかエロい目で見ちゃってるから!ごめん、じゃあね!」
サヤ「ココナツ……気になってるとか、もうちょっとなんか言い方あるだろ……別にいいけど」
サヤ「気になって朝一からココナツん家に来てしまった……」
ココノツ「あれ、サヤちゃん?いらっしゃい」
サヤ「よ、よよ、よう、ココナツ」
ココノツ「なに?ラップ?」
サヤ(ココナツのやつ、なんか普通だな……)
サヤ「ココナツ、昨日の事なんだけど……」
ココノツ「そうそう!僕も聞こうと思ってたんだ!昨日何かあったんだっけ?」
サヤ「は?」
ココノツ「その後記憶が飛んで気づいたら朝だったんだよね。どうやって家まで帰ってきたんだろう?僕昨日サヤちゃんの喫茶店いったよね?」
ほたる「確かにココノツくんは昨日えんどうに居たわ。これは記憶障害かしら?なにか衝撃的な出来事があったとか?」
サヤ「マジか……」
ほたる「サヤ師、何か心当たりは無い?」
サヤ「あたしは、無いかな……。昨日は普通に帰ってたよ……」
サヤ(言えるわけ無いよね。あんな事)
ほたる「そう。じゃあそんな事より駄菓子を食べましょう!今日はー」
そんなこんなで今日も変わらずみんな仲良しでした。
ココノツ「そうだサヤちゃん、豆くんは大丈夫?昨日夜に思いっきり殴られてたみたいだったけど……」
サヤ「あー、平気平気。いつもの事だから」
>>143
アニメでもココナツって呼んでますよ
漫画でも高校生になってからもココナツって呼んでますよ!
ありがとうございます!
乙です!
外野から延長を強制されながらも、良く書ききった。
毎日更新楽しみにしてた。
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454210221/
Entry ⇒ 2016.02.09 | Category ⇒ だがしかし | Comments (0)
ほたる「安価やるわよ!」
ココノツ「きゅ、急に何なんですかほたるさん……」
ほたる「ふふ、ココノツくんは安価SSという物を知っているかしら?」
ココノツ「あー、アレですよね? 安価を出してその安価先に書かれたレスに沿って進行する……」
ほたる「流石ねココノツくん、初心者にも分かりやすい説明だわ」
ココノツ「いやぁVIPに安価SSを知らない人はいないと思いますけど……」
ほたる「という事で安価やるわよ!」
ココノツ「あ、あれーー!? 振り出しに戻ってるー!?」
ほたる「まずは>>3よ!」
ココノツ「……」
ほたる「あら? どうしたのココノツくん」
ココノツ「あ、いや安価だからもっとこう、突飛な物が来ると思ってたんで何だか拍子抜けしちゃって」
ほたる「ふふ、甘いわねココノツくん……」
ココノツ「?」
ほたる「この安価は私とココノツくんがお互いにハミガキしてあげる安価なのよ!」
ココノツ「な、なんだってー!」
ココノツ「……ってそんなのどこにも書いてないじゃないですか!」
ほたる「だってココノツくん! 最初の安価が来るまで30分も待ったのよ!? スレッドも落ちると思ってIDまで変えてしまったわ!」
ココノツ「た、確かに今更安価が来るとは……」
ほたる「ここで普通にハミガキなんてして良いのかしら、いいえ駄目に決まってるわ!」
ココノツ「は、反語ぉー!」
ほたる「という事でココノツくん。私の歯を磨いてちょうだい」
ほたる「何味?」
ココノツ「え?」
ほたる「その歯みがき粉は何味なの?」
ココノツ「え、いや普通の歯みがき粉ですけど……」
ほたる「そう」
ココノツ「………」
ココノツ「ほたるさんもしかして、あの味がついてる、子供向けの歯みがき粉もお菓子の枠に入れてます?」
ほたる「そ、そんなわけないないじゃないココノツくん! いくら味がついてても歯みがき粉は薬用化粧品で駄菓子ではないって事くらい私にも分かるわよ!」
ココノツ(歯みがき粉って薬用化粧品なんだ……)
ほたる「ただ……」
ほたる「ただ、そうね……子供ために作られたという点は、駄菓子と同じだと思うのよ……」
ココノツ「………」
ほたる「ふふっ……」
ココノツ「………あ、これハミガキ始まらないまま1レス使っちゃう感じですか?」
ほたる「良いじゃないの。人がいないんだからゆっくりやりましょう」
ほたる「私はじめてだから優しくしてねココノツくん」
ココノツ「え!? あ、ああハミガキですよね! そうですよね普通他人からハミガキなんてされないですもんね!?」
ほたる「? 何を焦ってるの?」
ココノツ「い、いやー別に焦ってはないんですけど! それより早く始めましょうか!」
ほたる「そうね、よろしくお願いするわ」アーン
ココノツ「………」
ほたる「…………」シャコシャコ………
ココノツ「………」
ほたる「…んっ……ふぁ……」シャコシャコシャコシャコ…
ココノツ「!?」ドキドキ……
ほたる「ふぁ……はぅ……」シャコシャコ……
ココノツ(あれ!? これ何かエロくない!?)
ほたる「んふぅ……ふ……」シャコシャコシャコシャコ……
ココノツ「え、な、何ですかほたるさん!?」
ほたる「ふぁ……もういいわココノツくん」
ココノツ「あ、ああそうですか……はは…」
ほたる「何か感想はあるかしら?」ガラガラー、ペッ
ココノツ「そ、そうですね……ちょっと大人向けだったかなー…なんて……」
ほたる「ファンサービスは成功したようね。これで人が増えるはずよココノツくん」
ココノツ「あ、狙ってやったんですね」
ほたる「さぁ次は>>13をやりましょう!」
ココノツ(僕にはハミガキしてくれないのか……)
ココノツ「ほたるさん、加速で安価とっちゃった場合は安価下ですよ」
ほたる「安価下って何かしら?」
ココノツ「え、ええー……、知らないで安価SS始めたんですか?」
ほたる「だってココノツくん、私はただ目立てると思って始めただけだから」
ココノツ「それだけでろくに調べもせずに立てたんですね……」
ココノツ「安価下ってアレですよ。安価が不可能だったり何かのミスだった場合に、その1つ下のレスを安価として受け取るんですよ」
ほたる「へぇー、詳しいのねココノツくん」
ココノツ「だからこの場合の安価下は……」
ほたる「野球拳……」
ココノツ「あ、ああーー!!」
ほたる「ど、どうしたのココノツくん!?」
ココノツ「い、いや違うんですよほたるさん! 別に僕が野球拳したかった訳じゃなくてたまたま今回の安価下が野球拳だっただけで……」
ほたる「? 野球拳なんでしょう? だったらやりましょうよ」
ココノツ「へ?」
ほたる「さぁいくわよココノツくん!」
ココノツ(そういえばほたるさん、恥じらいとかない人だったな……。どんな育ちしてるんだろ……)
ほたる「や~きゅ~~う~す~るなら~!」
ココノツ「こういう具合にしやさんせ~……」
ほたる「アウト!」
ココノツ「セーフ……」
ほたる「よよいの……」
↓コンマ偶数でココノツの勝ち
ココノツ「負けた」
ほたる「やったわ! さぁココノツくん1枚脱いでちょうだい!」
ココノツ「じゃあとりあえず靴下を……」
ほたる「ふふ、ココノツくん弱いわね」
ココノツ「!」
ココノツ「……言いましたねほたるさん? 後で後悔する事になりますよ……?」
ほたる「………へぇ?」ニヤリ
ココノツ「やぁきゅぅ~すぅ~るならあああ!!!」
ほたる「こういう具合にしやさんせぇ!!」
ココノツ「アウトぉ!!」
ほたる「セーフ!!」
ココノツ「よよいの!!!」
↓コンマ偶数でココノツの勝ち
ほたる「くっ……!」
ココノツ「よっしゃああああ!!」
ほたる「やるわねココノツくん。なら私も靴下を脱がせてもらおうかしら」スルリ
ココノツ「あっ……そ、そうか……負けたら脱ぐんですよね………」
ほたる「さぁ次いくわよ!」
ココノツ(え? じゃあこれ最終的に僕が勝ったらほたるさんは全裸に……)
ほたる「やぁきゅぅ~すぅるならぁ~!」
ココノツ「こ、こういう具合にしやさんせ~……」
ほたる「アウト!」
ココノツ「セ、セーフ!」
ほたる「よよいの!」
↓コンマ偶数でココノツの勝ち
ココノツ「か、勝ってしまった……」
ほたる「やるわねココノツくん。それでこそ駄菓子屋のサラブレッド……」
ココノツ「それは全く関係ないと思いますけど……」
ココノツ(それよりほたるさんは何を脱ぐんだ……!? ブラウスかスカートか……!?)ドキドキ
ほたる「それじゃ私は、トレードマークであるこのリボンタイを脱がせてもらおうかしら」シュルッ…
ココノツ「あ、ああーー! くそぅリボンタイー!! リボンタイめーー!!」
ココノツ「ま、まぁ普通に考えると最短で五連勝くらいじゃないですかね……?」
ほたる「1つのネタで引っ張り過ぎだわココノツくん。次で終わらせましょう」
ココノツ「つ、次で終わらせるってまさか!?」
ほたる「そう! 次で負けた方が全部脱いで決着という事にしましょう!」
ココノツ「つ、次で全裸!!?」
ほたる「いくわよココノツくん!」
ココノツ「う、うわーー!!」
ほたる「やぁきゅぅ~すぅるならぁ~!」
ココノツ「こ、こういう具合にしやさんせ~!」
ほたる「アウト!」
ココノツ「セぇーフ!!」
ほたる「よよいの!!」
↓コンマ偶数でココノツの勝ち
ココノツ「うわああああ!!」
ほたる「勝ったわ!!」
ココノツ「ああああ!!」
ほたる「さぁココノツくん! ルールに従って全部脱いでちょうだい!!」
ココノツ「ち、ちくしょうーー!」スポポーン
ほたる「………」
ココノツ「/////」
ほたる「………」
ココノツ「ほ、ほたるさん………?」
ほたる「困ったわココノツくん」
ココノツ「ど、どうしたんですか?」
ほたる「私こういう時、どういうリアクションをとるキャラなのかしら?」
ココノツ「え、えぇ……」
ほたる「ほら、私って全裸を見られても気にしないシーンはあったじゃない?」
ココノツ「え!? だ、誰に!?」
ほたる「遠藤くんよ。でも、私が誰かの裸を見たシーンがないから、こういう時のリアクションが分からないのよ」
ココノツ「あ、そうスか……僕が裸になってから考えるんですね……」
ほたる「だからこういう時恥じらうか平気か安価で決めようと思うの」
ココノツ「そういう話をしてる時点で夢も希望もない気が……」
ほたる「という事でココノツくんの裸を見た私のリアクションは>>35よ!」
ココノツ「あ、安価までがながーい!!」
ほたる「ココノツくん、その……小さいのね……」
ココノツ「や、やめてほたるさーん! 立ち直れなくなっちゃうー!!」
ほたる「だ、大丈夫よココノツくん。男性の価値はそこで決まるものじゃないわ」
ココノツ「うわあああ! 何かフォローされてるううう!!」
ほたる「ごめんなさいココノツくん。私が安価SSなんて始めたばっかりに……」
ココノツ「い、いや良いんですけど……。良いんですけど……」
ほたる(すっかり元気がなくなってしまったわ)
ココノツ「………」
ほたる「……な、なんて事! スレを立ててからもう二時間以上経ってるわ!」
ココノツ「………」
ほたる「そろそろ良い頃合いだから終わろうかしら! ね? ココノツくん!」
ココノツ「………」
ほたる「コ、ココノツくん! ほら! 終わるから挨拶しないと!」
ココノツ「………どうも」
ほたる「……だ、だがしかしをよろしく!
」
ココノツ「………」
ほたる「さ、さよなら!!」
終わり
面白かった
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1452105320/
Entry ⇒ 2016.02.01 | Category ⇒ だがしかし | Comments (0)
カレン「駄菓子屋さんデス!」ココノツ(外国人のお客さん!?)
※ストーリーはきんいろモザイク寄り
※だがしかしの方はアニメしか観てないにわかです キャラがおかしかったらごめんなさい
カレン「そうデスね」
陽子「なのにさっきから歩いても歩いても、田んぼしか見えないのはどうしてなの?」
カレン「バス停を一つ手前で降りちゃったからデスね」
アリス「じゃあ、バス停で次のバスを待たなかったのはどうしてなの?」
カレン「ここが田舎町で、次のバスが2時間後だったからデスね」
綾「はぁ、だから今日は家でゆっくりしたいって言ったのよ……」
カレン「もう、みんなテンション低いデスよー! シノを見習うデース!」
忍「汗できらめく金髪……いくら見ても見飽きないです!」フフフ
陽子「金髪じゃなくて海が見たいよー! うみうみうみ!」
カレン「海が見えないなら空を見ればいいジャナイ!」
カレン「ほら! この突き抜けるようなさわやかな空!」
ドンヨリ
アリス「すっごい曇ってるんだけど」
綾「雨降りそうなんだけど」
カレン「大丈夫デス! こう見えても、イギリスでは『晴れ女(サニー・ガール)カレン』と言われてマシタ!」
陽子「ホントかー?」
ポツ ポツ
ポツポツポツポツ
ザァー
陽子「おいおいおい! フラグ回収はえーよ!」
カレン「Oh……」
アリス「と、とにかくどこかで雨宿りしないと!」
カレン「あそこにちょうどお店屋さんがあるデス! 入りマショー!」
ガララ
カレン「はぁ……はぁ……」ポタポタ
綾「一体どこの誰よ……『サニー・ガール』なんて自称してたのは」ポタポタ
アリス「そもそも英語に『晴れ女』とか『雨男』みたいな言葉はないからね……サニーガールも大ウソだよ……」ポタポタ
忍「うう……服が水を吸ってしまいました……」ポタポタ
陽子「夏だからまだマシなものの……なかなかひどい目にあったな……」ポタポタ
ココノツ(お、女の子がいっぱい入ってきた……)
ココノツ(しかも服が濡れて下着が……//)
ほたる「あら……」
忍「すみません、急に雨が降ってきたのでちょっとお邪魔しようと……」
ほたる「こんなどしゃぶりの中駄菓子屋に来るなんて、さてはよっぽどの駄菓子好きね!?」ズイッ
陽子「いや、だから急に雨に降られて……」
ほたる「その心意気やよし! 勝負してみましょう!」ゴゴゴゴ
陽子「ええっ! 何この人話通じない!」
ココノツ「ちょっとほたるさん、赤の他人に迷惑かけるのは……」
カレン「フフフ……受けて立ちマショウ」
ココノツ「えっ」
カレン「イギリスでは『駄菓子クイーン』と呼ばれたこの私に、付いてこれるものならネー!」ゴゴゴゴ
陽子「わーノッちゃったよ」
ココノツ(ノリがいいんだな……さすが外国人)
陽子「さぁ……」
ほたる「じゃあ、あなたの駄菓子選びの『センス』……計らせてもらうわ」
ほたる「質問! この雨の日に食べるとしたら……何の駄菓子がピッタリだと思う?」
陽子「雨の日にぴったりな駄菓子……」
綾「なかなか難しい質問ね……」
カレン「考えるまでもないデス、簡単な質問デスね」
ほたる「なかなかの自信ね」
カレン「雨の日と言えば……体の温まるラーメン一択デス!」
陽子「駄菓子って言ってるだろ話聞けよ!」
ほたる「ふーん……ブタメン派ってわけね、なるほど」
陽子「あ、いい感じに曲解してくれた」
カレン「ブタ……メン?」キョトン
陽子「分かってないし! まさかブタメン知らないの!?」
ほたる「さあ、あなたの『駄菓子センス』……とくと見させてもらうわ」
カレン「えーと……」
カレン「じゃあ私はこの、『チキン味』を選ぶデス!」
陽子「……え、チキンなんてあったっけ?」
『ベビースターラーメン(チキン味)』
ほたる「!?」
陽子「ブタメンって言ってるだろ!」
カレン「あれ?」
ほたる(斜め上のセンスだわ!)クラクラ
カレン「フフフ……何だかよく分かりマセンけど効いてマスね」ニヤリ
陽子「ルールが全然分からんのだけど」
ほたる「とはいえ、ベビースターラーメンには色々な食べ方があるわ」
陽子「ああ、ちまちま少しずつ食べたり、一気にほお張ったりね」
ほたる「一つ一つの麺が小さくカットされているから、どうしてもこぼしやすいのが難点だけど……あなたはどうやって食すのかしら?」
カレン「愚問デスね……ラーメンと言えば食べ方はひとつ」
カレン「お湯を入れるデース!」コポコポコポ
ほたる「!?」
陽子「何も分かってねー! もはや駄菓子への冒涜だよ!」
ほたる「初手邪道食い……この子できるっ!」ガーン
陽子「あ、上級者的には一周回って逆にアリな感じ?」
ほたる「雨が降って少し冷えた体には温かいものが嬉しい……だけど傘を差して歩きながら食べることを考えると、両手を使うブタメンはダメ……」
ほたる「麺が短くて箸でつかめないベビースター邪道食いの短所が、この場合では片手のみで口に流し込める、恩恵となる……!」
ほたる「実に考え込まれたチョイスだわ!」
陽子「すっげー好意的な解釈」
綾「意外といい人ね」
陽子「いや、でも長年親しんできたベビースターラーメンにそんな食べ方があったとは知らなかった……」
陽子「意外とカレンにはすごい発想力があるのかも……」
カレン「そろそろいいデスかね……」
カレン「いただきまーす!」ムシャムシャゴクゴク
カレン「……まずっ!」
陽子「マズいのかよ!」
ほたる「そう、このベビースター邪道食いの最大の欠点は……『ぶっちゃけ不味い』、ということね」
陽子「それ致命的だよね!?」
カレン「負けたデース……」ガクッ
陽子「負けなの?」
ほたる「ふぅ……なかなか危ない勝負だったわ」
陽子「アンタ解説しかしてないよね」
カレン「すみませんデシタ……」
カレン「実は私、『駄菓子クイーン』と呼ばれたことなんてないんデス」
カレン「それどころか駄菓子屋さんに入ったのも今日が初めてで……」
陽子「それでよく勝負に乗ったな!」
カレン「オネーサン……」ジーン
カレン「私、ここに来て駄菓子の懐の深さに触れた気がするデス……!」
ほたる「聞いた? ココノツ君」
ほたる「あなたもこの子を見習って駄菓子屋を継ぐべきよ」
ココノツ「どこをどう見習うと駄菓子屋を継ぐことになるんですか」
ココノツ「というかほたるさん、あんまり他のお客さんにウザ絡みしないでくださいよ」
ほたる「私は駄菓子愛のある人と熱く語りたいだけよ」
ココノツ「もう、数少ない一見さんなんだから全力を挙げてリピーターにしないと……」
陽子「微妙に生々しい話だな……」
陽子「この町で海釣りをしにきたんだよ」
ココノツ「ああ、確かに海は近いですからね、ここ」
カレン「それで、釣り場まで行く途中で雨に降られてここに来たんデス」
ココノツ「うーん、でも今日はしばらく降り続けそうですよ」
陽子「マジか……」
ほたる「いいじゃない、今日は『駄菓子を食べる日』にしろって運命が言ってるのよ」
陽子「2時間かけてやって来た町で駄菓子食って帰るって悲惨過ぎない?」
ほたる「雨がやむまでの間、みんなにうんちくを披露しつつ駄菓子をごちそうしてあげましょう」
アリス「いいの?」
カレン「オネーサン太っ腹デース!」
ほたる「ふふふ……駄菓子屋店員の卵たちのためなら何のその、よ」
陽子「ありがとう……でも勝手に将来の職業を決めないでくれ」
カレン「どれにしまショウかね~……あっ」
カレン「これ、『チャッパチャプス』デスよね!」
アリス「ホントだ! こんなところでも売ってるんだね!」
カレン「それはもう、街中に自販機とか置いてマシタし」
陽子「へぇー」
カレン「こんなヘンピな田舎町にまで勢力を広げる『チャッパチャプス』……恐るべしデス」
陽子「辺ぴ言うな失礼だろ」
綾「っていうか……『チュッパチャプス』じゃないの?」
陽子「え?」
綾「カレンはさっきから『チャッ↑パチャ↓プス』って言ってるわよね?」
カレン「だってそういう名前デスよね?」
陽子「違うよ2人とも、『チュッ→パチャッ↑プス』だよ」
アリス「えぇ……『チャッ↑パチャ↓プス』だよね?」
アリス「シノはどう思う?」
忍「えっ! えーと……チョコボールはやっぱりピーナッツですよね」
陽子「ダメだ話聞いてねぇ」
ほたる「ふふふ、お答えするわ」
ほたる「日本では『チュッパチャプス』が正式な商品名よ!」
綾「ほらー!」
カレン「むむ! 納得いかないデース!」
ほたる「だけど『チャッパチャプス』も、間違いではないわ!」
アリス「というと?」
ほたる「地域によって発音が違う……ワールドワイドだからこその特徴を持つ、それが『チュッパチャプス』よ!」バーン
陽子(なんでやたらポーズ決めたがるのかなこの人)
ほたる「その後に東南アジア、そしてアメリカ、アジアとその勢力を広げ、今では世界的に有名なお菓子となっているわね!」
陽子「猛然と語り始めた……」
ほたる「商品名をアルファベットで書くと『Chupa Chups』……これは世界共通ね」
ほたる「だけど英語圏では『チャッパチャプス』と発音するのに対して……」
ほたる「本家スペインでは『チュッパチュプス』と発音するのよ! これは英語とスペイン語の発音規則の違いね!」
ほたる「ところが日本での発音は、英語ともスペイン語とも違う『チュッパチャプス』」
ほたる「日本で輸入販売している森永製菓が正式名称をそう決めたのよ」
陽子「なんで?」
ほたる「さあ?」
陽子「さあって……」
ほたる「大事なのはどう発音するかじゃないわ!」
ほたる「どうしてチュッパチャプスが世界中で愛されるようになったのか……まずは世界を席巻したこのフォルムをとくと眺めなさい!」
\ /
\ 丶 i. | / ./ /
\ ヽ i. .| / / /
\ ヽ i | / / /
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ー
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二 / ̄\ = 二
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/ ヽ \
/ 丶 \
/ / / | i, 丶 \
/ / / | i, 丶 \
ほたる「どう!?」
陽子「どうって言われても」
陽子「シンプルだけど……なんでこれが世界的に売れるようになったのかな?」
ほたる「今でこそ棒付きキャンディは珍しくないけど、当時のスペインでは画期的だったようね」
綾「画期的?」
ほたる「昔は『一度口に入れたキャンディをまた外に出す』子どもが多かった……アメが甘すぎるだとか、長い間味わいたいとかの理由でね」
陽子「き、汚いな……」
ほたる「そう、手がベタベタになるし、何より衛生的に悪い」
ほたる「そこで開発されたチュッパチャプスは『舐めている途中で取り出しても、手もアメも汚れない』ことで人気が出たのよ」
ほたる「消費者のニーズをつかむそのアイディア……素晴らしいわね」
アリス「棒をつけるというシンプルで斬新な発想が、世界に広まる理由になったんだね!」
ほたる「と、思うでしょ!? 実はそれだけじゃないのよ! チュッパチャプスの秘密は!」ズイー
アリス「近い近い、顔近いよ」
アリス(グイグイくるなあ、この人……)
忍「何でしょうか?」
陽子「鏡見てみ、頭真っ黒だから」
ほたる「チュッパチャプスの包み紙に描いてあるこのロゴ、実はある有名な画家がデザインしたものなんだけど、誰だかわかるかしら?」
忍「えーと……」
忍「
\ \ / . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ハ // /
\ ヽ/ . : : : : / . : : : : : : : : ‐─==ニ二´___ // / /
\ ,′ . : : : : i: : : : : i: : : :|:. : : : : : : : : : : : : : :. /
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i : : : : : : : :|イ´.: .:|:. : :∧: : :.|ハ:. :.|:`: :|: : : : |
===ー | : : : : : : : :|:」L -┴‐┘└‐┘  ̄`ヽ:」_/jノ ─====
=‐ ! : : : : : : : .| __ __ /.: ..:| ‐=
===─ V/ : : : : : ::| ィ==ミ ィ==ミ ′: : | ─====
∨/. : : : : :! , , , , , , , ハ: : : :|
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/ // ヽ/ . : : ∧ `¨¨´ . イ.:| .:..:.:! \
/// \ : : : :`>ッ . ___ .. ィ |i: .:| :j: : :/ \\
./// \ト、ト、ト、人___人/j/j/j/j/ \\
ー┼_ ┼ | ーァll ┼ i7 i7
/l ) 丿こ し (_ 9 o o
」
陽子「唐突にわけわからんボケを入れるのはやめなさい」
ほたる「ヒントは、チュッパチャプスの発売が1958年だということ……その当時活躍していた画家は……」
陽子「全然わからん……」
カレン「スペイン出身でその時代の画家と言えば……『パブロ・ピカソ』デスか?」
ほたる「うーん、惜しいわね! ピカソがデザインしたという都市伝説もあるんだけど、実はそうじゃないの」
ほたる「正解は『ダリ』ね!」
陽子「誰それ?」
カレン「『サルバドール・ダリ』……同じくスペイン出身、シュールレアリスムの画家デスね!」
カレン「"The Persistence of Memory"……時計や鳥がとけたチーズみたいにグニャグニャになってる絵が有名デス」
陽子「な、なんだお前……本当にカレンか?」
カレン「え? これくらい一般常識だと思いますケドー」ファサー
陽子「くぅ……腹立つ!」
ほたる「それだけじゃないわ。アメリカの刑事ドラマで、禁煙中の主人公にタバコの代わりとして愛用させたこと」
ほたる「それから、禁煙中の有名サッカー選手がベンチでチュッパチャプスを舐めるのが放送され、それが話題になったこと」
ほたる「これらの例に終わらず、チュッパチャプスは積極的にメディアに出現することで、高い知名度と一定の話題性を保ち続けた」
ほたる「某海賊マンガの料理人が、アメリカのアニメではタバコの代わりにチュッパチャプス風のキャンディを咥えている、というのも有名な話ね」
ほたる「そうしてチュッパチャプスは『子どものお菓子』という域を飛び出して幅広い世代に愛されるお菓子になったの」
ほたる「ここまで来るともはや駄菓子を超えた駄菓子、と言っていいわね」
陽子(そもそもチュッパチャプスって駄菓子なのかな?)
カレン「……」キラキラ
カレン「オネーサンすごいデス! 駄菓子マイスターデスね!」
ほたる「ふふふ、そうでしょう」ドヤー
ほたる「じゃあ次は実食編ね!」
ほたる「まず、一人ひとつずつ好きな味のチュッパチャプスを手に取るのよ」
綾「あのー」
ほたる「どうかした?」
カレン「今オネーサンの持ってるのが最後のチャッパチャプスデス」
ほたる「あら」
ココノツ「あー、すみません……今ウチにあるのはそれが最後ですね」
ほたる「もう、そんな調子じゃ立派な駄菓子屋になれないわよ?」
ココノツ「だから駄菓子屋自体ならないですから……しかも発注は父さんの仕事だし」
ほたる「ぶーぶー」
陽子「子どもか!」
ココノツ「あのですね、実はチュッパチャプスってウチではあんまり売れないんですよ」
ココノツ「だから発注もあんまりしないんです」
アリス「どうして売れないのかな?」
ココノツ「多分、ウチの客層が子どもばっかりで……その子供たちにはチュッパチャプスは値段が高すぎるんじゃないかと」
陽子「まあ確かに……一つ40円は高いかもな」
ほたる「そうね……宣伝に力を入れたこと、それはチュッパチャプスを世界に知らしめ、大人にも客層を広げることになり、商業的には『成功』したと言えるわ」
ほたる「でも高額な宣伝費のために、チュッパチャプスの値段も高額になり……本来の客層である子どもには手の届きにくい存在となってしまった」
ほたる「そんなことを考えながらチュッパチャプスを味わうと……」バリバリ
ほたる「何だか大人の味に思えてくるわね……」レロレロ
陽子「さりげなく最後の一つを食っちまったよこの人」
ほたる「大人ついでに、次はこれで『酒盛り』と洒落込みましょう」
『生いきビール』
カレン「ビール?」
ココノツ「げっ! それは……」
綾「わ、私たち未成年だからそういうのはちょっと……」
ほたる「大丈夫! アルコールは含まれてないわ、ただのジュースよ」
カレン「ちぇ、ジュースデスか……」
陽子「残念がるな」
ほたる「おつまみは各自適当に選ぶといいわ」
忍「では私は『おやつカルパス』にします」
アリス「わたしは『きなこ棒』をもらうよ!」
カレン「私は『うまい棒やきとり味』にするデス!」
カレン「ビール片手にやきとり……名付けて駄菓子の『居酒屋(リーマンズ・サンクチュアリ)コンボ』デース!」
陽子「ネーミングださいよ!」
ココノツ「いや、あのほたるさん……『生いきビール』はやめた方がいいかと」
ほたる「あら、どうして?」
ココノツ「だってこの前それ飲んで酔っ払ってたし……」
ほたる「ふふ、ジュースで酔っぱらうわけないじゃない! おかしなことを言うのね、おかしだけに!」
ココノツ「覚えてないんですか……っていうかよくそんな手垢のついたギャグ言えますね」
コポコポコポコポ
ほたる「みんな、グラスは持ったわね?」
カレン「ウェーイ!」
ココノツ「あの、本当に十分気を付けてくださいよ? ほたるさん……」
ほたる「まだ言ってるの? ただのジュースだってこの前飲んで分かったでしょ」
ココノツ「ただのジュースで酔っぱらう人がいるから言ってるんでしょ!」
ほたる「? まあいいわ」
ほたる「今日の縁が『日本一なが~いチョコ』のように末永くありますように……乾杯!」
「カンパーイ!」
陽子「何その音頭」
アリス「ぷはーっ! おいしいね、このジュース」
忍「きれいな金色なのが、また乙ですね……」
綾「リンゴとパインの中間みたいな味ね、本物のビールもこんな味なのかしら?」
カレン「全然違うデスよ、本物はもっと苦いデース!」
陽子「おい、なぜ知っている」
カレン「フフフ、イギリスでは16歳から食事と一緒にならビールを飲んでいいんデスよ!」
陽子「マジか! 初耳!」
ほたる「……」
ココノツ「あの、ほたるさん……大丈夫ですか? 酔ってないですか?」
ほたる「だいじょうぶぅ……よっぱらってなんかないわよぉ~」トローン
陽子「!?」
ココノツ「やっぱりダメだったー!」
綾「本当、『キャベツ太郎』と合わせるとなかなかいけるわ」サクサク
ほたる「でっしょ~? 分かってるぅ~!」
ダキッ
アリス「ひゃっ!」
綾「きゃあっ!?」
ほたる「もっと食べなさいよぉ~! 私のおごりよぉ~!//」フラフラ
アリス「はわわ……//」
綾「ひ、ひっつかないでくださいよ……///」
陽子「めっちゃ酔っぱらってる! ジュースなのになんで!?」
ココノツ「ど、どうしよう……」
カレン「……」
カレン「オネーサァン! アヤヤだけじゃなくてわたしにもからんでくらさいよぉ~//」ベロベロ
陽子「お前もかい!」
カレン「オネーサンさいこぉ~! だがしくいーんれすよ~!//」グデングデン
陽子「だ、大丈夫かこいつら……」
ほたる「おぉ~! だがしぎょうかいのてんかとってやるわよぉ~!//」
カレン「ぜったいれすよぉ~?//」
ほたる「おぉ~!」
カレン「ちかいのキスれ~す!//」
ブチュー
ほたる「んっ……//」
陽子「キスしたぁ!」
ココノツ「おぉ……//」
カレン「なんれすかよーこぉ、しっとしてるれすかぁ~?//」
陽子「いや、そういうわけでは」
ブチュー
陽子「むごごっ!?」
綾「あああああああああ!?」
陽子「ぷはっ……お、お前キス魔かよ!」
カレン「LOVE & PEACEれ~す//」ヘラヘラ
綾「うわあああああん! そんなのってないわよおおお!」ポロポロ
陽子「ど、どうした綾!?」
綾「だってええ! よーこのはじめてがああ!///」ポロポロ
陽子「……もしかして綾も酔っちゃった?」
カレン「じゃああややにかんせつ first kiss するれ~す//」
ブチュー
綾「んんっ……んんんぅ……////」ポロポロ
陽子「うわぁ……」
ココナツ「お、おぉ……//」
アリス「HAHAHAHAHAHAHAHA!//」キャッキャッ
陽子「お前もか! 笑い上戸か!」
陽子「し、しの……お前は無事だよな?」
忍「……」
忍「Oh, that's funny!//」hahaha
陽子「英語!?」
ほたる「ココノツくぅ~ん、いいかげんダガシや継ぎなさいよぉ//」
ココノツ「いや、だから継がないですって……」
カレン「なにをぉ~オネーサンの言うことがきけないれすか~?//」
カレン「だいたいなんれすか、このぶかぶかのボリュームネック……かっこいいとおもってるんれすかぁ? しかも半そでぇ//」
ココノツ「いや、これは……」
陽子「悪絡みすんな!」
アリス「HAHAHAHAHAHAHAHA!//」バンバン
忍「So happy....//」ポワーン
陽子「み、みんな目を覚ましてくれ……!」
陽子「はああ!? お、お前もキス魔か?」
綾「キスぅ……ねえキスぅ……////」ンー
陽子「は、離れろって……」
綾「う……」ウルウル
綾「うわああああん! よーこがキスしてくれないいい!//」ポロポロ
陽子「泣くなよ!」
カレン「じゃあわたしがしてあげるれーす//」
ブチュー
綾「んぅう……んんっ……////」ポロポロ
陽子「な、なんだこれ……」
アリス「HAHAHAHAHAHAHA!//」バンバン
忍「My dear...//」ポワーン
ほたる「ほらあ、あなたももっと飲みなさいよぉ~//」
カレン「よーこももっときすするれ~す//」
綾「キスしてよ! キス!////」ポロポロ
アリス「HAHAHAHAHAHA!//」バンバン
忍「C'mon everybody!//」
陽子「く……くるな……」
陽子「うわあああああ!」
ドタドタ バタバタ
ココノツ「おぉ……//」
カレン「……ん」
カレン「ふわぁ……いつの間に寝てたんデショウ?」
カレン「えーと、みんなは?」キョロキョロ
忍「」
アリス「」
綾「」
ほたる「」
カレン「うわっ! みんなどうしたんデスか!?」
陽子「あー……起きた?」
カレン「……何だか記憶があいまいなんデスが、何があったんデシタっけ?」
陽子「まあ色々ね……」ゲッソリ
ココノツ「あはは……」
カレン「?」
陽子「本当?」
ココノツ「でももう夕方になっちゃってますけどね……」
カレン「夕方……?」
カレン「た、大変デス! 急がないと帰りのバスの時間が!」
陽子「そういや2時間に1本だったっけ!」
陽子「おーい! みんな起きろー!」
綾「うーん……」
アリス「ふわあ……どうしたの?」
陽子「急がないと予定のバスに乗れないぞ!」
ほたる「……頭が痛いわ、二日酔いかしら」ズキズキ
ココノツ「すっころんで頭打ってたのでそのせいかと」
カレン「大変デス! シノが目を覚ましマセン!」
ほたる「そういうときは『わたパチ』を口の中に放り込めばいいのよ」
陽子「なんでも駄菓子につなげるなこの人……」
ほたる「ふふふ……いつか駄菓子で世界を救ってみせるわ」
カレン「カッコイイデース!」
陽子「かっこいいのかそれ?」
アリス「シノ! 目を覚まして!」
ギュッギュッ
パチパチパチパチ
忍「……!?」ガバッ
アリス「目を覚ましたよ!」
陽子「よし、帰るぞ!」
アリス「楽しかったです!」
綾「お騒がせしました!」
陽子「ありがとー!」
忍「またどこかで!」
バタバタバタ
ほたる「行っちゃったわ」
ココノツ(嵐のように来て嵐のように去っていった……)
ほたる「ふふふ、彼女たちを見て思い出したわ……駄菓子の初心をね」
ココノツ「駄菓子の初心って何すか……」
ほたる「まだ周りに見知らぬ駄菓子ばかりだったころのワクワク感……ただひたすらに駄菓子を追い求めていたあのころの情熱」
ほたる「何より、純粋に駄菓子を楽しむ心」
ココノツ「今でも過剰なほど楽しみまくってると思いますけどね」
ほたる「どうかしらココノツ君……彼女たちの笑顔を見てどう思った?」
ほたる「駄菓子屋、継ぎたくなったでしょ?」ニコ
ココノツ「んー、なんというか……」
ココノツ「とりあえず、ほたるさんは今後『生いきビール』を持ち込むの禁止です」ニコ
ほたる「そんなー! ココノツ君のいじわるー!」ブーブー
ココノツ「ダメなものはダメです! また酔っぱらうでしょ!」
ココノツ(まあ……今日は色々と眼福ではあったけど)
アリス「はぁ……はぁ……」
綾「な、なんとかバスに間に合ったわね……」
カレン「結局海釣りはできなかったデスね」
忍「でも、あの駄菓子屋でのひと時も楽しかったですよ」
陽子「色々強烈だったけどなー」
カレン「駄菓子、デスか……」
カレン「まだまだ日本には、私の知らない文化があるんデスね」
アリス「そうだね……」
カレン「いつかまたどこかで、あのオネーサンに会えればいいデスね……」
陽子「……会えるよ、きっと」
アリス「いつかもう一度、この町にこればいいんだよ!」
綾「そうね、あの駄菓子屋にいけばまた会えるわよ」
カレン「……じゃあ、それまでしっかり駄菓子の勉強をしておくデース!」
綾「学校の勉強もね!」
アハハハハ……
忍「あああっ!」
アリス「!?」
忍「あの駄菓子屋さんに……荷物を置き忘れてきてしまいました……」
陽子「ええっ!?」
アリス「ど、どうするの?」
綾「お互い連絡先も知らないし……取りに戻るしかないわよ……」
陽子「マジかよー!」
忍「す、すみません!」
────こうしてカレンは、駄菓子のお姉さんとの念願の再会を早くも叶えることができたのでした
帰るのが遅くなってみんな怒られてしまったそうですが、これも青春のよき思い出ですよね!
忍「ね、アリス?」
アリス「反省してよ、もう!」
END
サヤ「あっつー……」
ココノツ「やあ、サヤちゃん」
サヤ「思ったんだけどココノツってさ……その服装暑くないわけ?」
ココノツ「……」
ココノツ「やっぱり変なのかな……夏に半袖のボリュームネックタートルって」ズーン
サヤ「え、なんで落ち込んでんの!? 何かあったの!?」
ほたる「夏にしては変わった格好なのは確かね」
ココノツ「ほたるさんには言われたくないから!」
(終わり)
ココノツはなんであんな暑苦しそうな恰好してるんだろうとは思ってた
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453651654/
Entry ⇒ 2016.01.27 | Category ⇒ だがしかし | Comments (1)
【だがしかしSS】ココノツ「凧揚げ」
ココノツ「うん!」
トウ「せーの!!」 ダッシュ!!
ココノツ「いまだ!!」 パッ
ガガガガガッ!!
ココノツ「豆くん、待って!! すごい地面擦ってる!」
トウ「うーん。なかなか上手く揚がらないな」
サヤ「……何してんの?」
ほたる「こんにちは。いいところにきたわね、サヤ師」
サヤ「夏なのに凧揚げ? 普通、正月とかにやるんじゃ」
トウ「一応、うちの商品なんだけど、今日は風も強いし飛ばせるかなって」
ほたる「このタイプはやっこ凧ね。絵柄に風情を感じるわ!!」
ココノツ「最近は飛ばせる場所も少ないらしくて、父さんがぼやいてたなぁ」
ほたる「日本だと電柱もあるもの。都会に比べたら、ここはまだマシな方よ!」
トウ「というか、凧ってこんなんだっけ。もっとこう三角でさ」
サヤ「兄貴のはアレでしょ。ゲイラカイト?」
ほたる「日本では三角形の凧の代名詞ね! 輸入されたのは昭和四十九年頃」
ほたる「当時、NASA開発の触れ込みでブームを巻き起こしたらしいわ!!」
トウ「NASA!? マジかよかっけぇ!!」
ほたる「実際は、発明者の所属はその前身の航空諮問委員会だったそうよ!」
ココノツ「それでもすごいですよ。よく知ってるなぁ……」
ほたる「地方ごとに特色があって、ハタやイカとも呼ばれるわね!!」
トウ「イカって。駄洒落か!」
ほたる「そういうわけで、サヤ師は私と一緒にこの連凧を揚げるのよ!!」
サヤ「あ、これ幾つも凧を繋げてるんだ。って何でアタシ!?」
ココノツ「サヤちゃんはゲームとか上手いから」
トウ「俺なんか助走の繰り返しでヘトヘトだぜ……」
ほたる「仕方ないわね。あなたたちには特別に裏技を教えてあげるわ!」 ファサッ
トウ「……何だ、これ。ただの細長い紙だよな」
ココノツ「そういえば聞いたことがあるよ。凧に尻尾をつけると安定するって」
トウ「割と有名な話? 裏技なのか?」
ほたる「そうおかしな話でもないわよ。大人の参加する競技大会だってあるし」
サヤ「競技? あー、糸を切り合うんだっけ」
ほたる「電気の実験に使われたのも有名ね。感電しなかったのは偶然だけど!!」
サヤ「危ないなぁ」
ほたる「何より昔から地域で親しまれてる。まるで駄菓子のようだと思わない?」
ココノツ「豆くん、糸! どんどん伸ばさないと!」 ワーワー
サヤ「……アタシはそこまで駄菓子に思い入れなんてないけどさ」
サヤ「こういうのって嫌いじゃないよ。さ、こっちも負けてらんないね!」
ほたる「サヤ師……。ええ、そのとおりよ!」 ホロリ
ビュウウゥゥ!!
ココノツ「こんな急に吹きつけるなんて……。ハッ!!」 ババッ!!
サヤ「……」
トウ「(サヤは今日に限ってショートパンツだし!)」 ハァ
ココノツ「(ほたるさんはサヤちゃんがしっかりガードしてる!!)」 ガーン
ほたる「~♪」
ココノツ「……そうですね」
トウ「いつも遊んでる気もするけどな」
サヤ「童心ねぇ。ふん、どうだか」 ケッ
ココノツ「はは……」
いつまでも少年の心を失わないココノツだった。
おわり
コトヤマ仕事しろ
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Entry ⇒ 2016.01.21 | Category ⇒ だがしかし | Comments (0)