なる「成長Chu」→ヤヤ「LOVER!!」【ハナヤマタ】
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:27:13.23 ID:H5UrCkcU0
※アイドルマスターミリオンライブ!は無関係です。
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:29:11.50 ID:H5UrCkcU0
放課後 教室
なる「ん~ 授業終わった~」
ヤヤ「ね、ねぇなる…… 今日はよさこい部の練習無いじゃない?」
なる「うん、そうだね」
ヤヤ「だ、だからさ…… なんて言うか…… 遊びにいかない?」
なる「遊びに……? うん! いいよ!」
ヤヤ「ホント!?」
なる「ハナちゃん、今日放課後遊びにいかない?」
ヤヤ「え」
ハナ「遊びに!? はいはーい! わたしも行きたいデース!」
ヤヤ「あ、ちょっと……」
なる「ん~ 授業終わった~」
ヤヤ「ね、ねぇなる…… 今日はよさこい部の練習無いじゃない?」
なる「うん、そうだね」
ヤヤ「だ、だからさ…… なんて言うか…… 遊びにいかない?」
なる「遊びに……? うん! いいよ!」
ヤヤ「ホント!?」
なる「ハナちゃん、今日放課後遊びにいかない?」
ヤヤ「え」
ハナ「遊びに!? はいはーい! わたしも行きたいデース!」
ヤヤ「あ、ちょっと……」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:29:58.57 ID:H5UrCkcU0
ラン「ヤヤ先輩! 今日はよさこい部お休みなんでどこか遊びに行きませんか!?」
ヤヤ「ラン!? なんで2年の教室に?」
わ子「ラン…… そんな大声出すと目立つ……」
ハナ「そうデス! この際タミさんもマチさんも誘って、みんなで放課後遊びに行きましょう!」
ヤヤ「ちょっとちょっとストーップ!」
ハナ「どうしたんデスか?」
ヤヤ「ラン!? なんで2年の教室に?」
わ子「ラン…… そんな大声出すと目立つ……」
ハナ「そうデス! この際タミさんもマチさんも誘って、みんなで放課後遊びに行きましょう!」
ヤヤ「ちょっとちょっとストーップ!」
ハナ「どうしたんデスか?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:30:24.43 ID:H5UrCkcU0
ヤヤ「えっと…… その」
わ子「……」
わ子「まず、タミさんとマチさんを誘うのは無理ですよ」
ハナ「え?」
わ子「今日部活が休みなのは文化祭前で生徒会の仕事が貯まってて、それを片付けるためで」
ハナ「そっか、それじゃあこの5人で……」
わ子(助け船出せるのはここまでですよ、ヤヤ先輩)
ヤヤ「え、えっと……」
わ子「……」
わ子「まず、タミさんとマチさんを誘うのは無理ですよ」
ハナ「え?」
わ子「今日部活が休みなのは文化祭前で生徒会の仕事が貯まってて、それを片付けるためで」
ハナ「そっか、それじゃあこの5人で……」
わ子(助け船出せるのはここまでですよ、ヤヤ先輩)
ヤヤ「え、えっと……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:31:57.25 ID:H5UrCkcU0
ヤヤ「そう! 今日行こうと思ってたアイス屋さん、あそこ今『女子二人限定』のサービスやってるのよ」
なる「えっ?」
わ子「えぇ……」
ヤヤ「この5人で行くと誰か余って可哀想でしょ? だから今日は私となるの二人で……」
ハナ「なるほど~ それなら仕方無いデスね」
ラン「う~…… ランも一緒に行きたいっ!」
ハナ「じゃあわたしと行きますか?」
ラン「アンタと行くくらいならわ子と行く!」
ハナ「ヒドイ!」
わ子「え……」
ヤヤ(な、何とかなった……?)
なる「?」
なる「えっ?」
わ子「えぇ……」
ヤヤ「この5人で行くと誰か余って可哀想でしょ? だから今日は私となるの二人で……」
ハナ「なるほど~ それなら仕方無いデスね」
ラン「う~…… ランも一緒に行きたいっ!」
ハナ「じゃあわたしと行きますか?」
ラン「アンタと行くくらいならわ子と行く!」
ハナ「ヒドイ!」
わ子「え……」
ヤヤ(な、何とかなった……?)
なる「?」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:32:47.24 ID:H5UrCkcU0
アイスクリーム屋さん 前
なる「わー…… 列出来てるね~」
ヤヤ「並びましょう」
なる「うん」
なる「…… ねぇ、ヤヤちゃん」
ヤヤ「ん、何?」
なる「ここ、女の子二人限定のサービスなんてやってたっけ?」
ヤヤ「うっ……」
なる「わー…… 列出来てるね~」
ヤヤ「並びましょう」
なる「うん」
なる「…… ねぇ、ヤヤちゃん」
ヤヤ「ん、何?」
なる「ここ、女の子二人限定のサービスなんてやってたっけ?」
ヤヤ「うっ……」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:33:32.39 ID:H5UrCkcU0
なる「このお店前から行きたいなー って思ってたからよくネットで調べてたんだけど……」
ヤヤ「えーっと……」
ヤヤ(前からなるが行きたがってたこと知ってたからここにしたんだけど…… やっぱりバレるかー……)
ヤヤ「ま、まぁでも女子二人組多くない? ほらあそことか」
なる「あっ、ほんとだ…… あの二人とっても可愛い…… 芸能人とかかな?」
ヤヤ「そう? 可愛さならなるも結構負けてないと思うけど?」
なる「えっ!? えぇ!? わ、わたしなんて全然、ぜんぜんだよ~…… ハナちゃんみたいにカワイクないし、ヤヤちゃんみたいにかっこよくもないし……」
ヤヤ(えっ、ちょっ…… あの二人お互いのスプーンでアイス食べさせあってる……!? 女子同士でああいうことやるのって普通なのかしら……?)
ヤヤ「えーっと……」
ヤヤ(前からなるが行きたがってたこと知ってたからここにしたんだけど…… やっぱりバレるかー……)
ヤヤ「ま、まぁでも女子二人組多くない? ほらあそことか」
なる「あっ、ほんとだ…… あの二人とっても可愛い…… 芸能人とかかな?」
ヤヤ「そう? 可愛さならなるも結構負けてないと思うけど?」
なる「えっ!? えぇ!? わ、わたしなんて全然、ぜんぜんだよ~…… ハナちゃんみたいにカワイクないし、ヤヤちゃんみたいにかっこよくもないし……」
ヤヤ(えっ、ちょっ…… あの二人お互いのスプーンでアイス食べさせあってる……!? 女子同士でああいうことやるのって普通なのかしら……?)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:34:19.83 ID:H5UrCkcU0
なる「えっと…… 『ストロベリーキュート』で」
ヤヤ「じゃあ私は『クランベリーサワー』ください」
ヤヤ「んっ…… つめた……」
なる「ん~ おいし~……」
ヤヤ(ふふっ、なるの幸せそうな顔 横で眺めてるのもいいな)
なる「どうしたの、ヤヤちゃん?」
ヤヤ「あっ、ううん 何でもない」
なる「早く食べないとアイス溶けちゃう……」
ヤヤ「そうね」
ヤヤ「じゃあ私は『クランベリーサワー』ください」
ヤヤ「んっ…… つめた……」
なる「ん~ おいし~……」
ヤヤ(ふふっ、なるの幸せそうな顔 横で眺めてるのもいいな)
なる「どうしたの、ヤヤちゃん?」
ヤヤ「あっ、ううん 何でもない」
なる「早く食べないとアイス溶けちゃう……」
ヤヤ「そうね」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:34:59.40 ID:H5UrCkcU0
なる「…… 」
なる「ね、ねぇヤヤちゃん…… そ、それどんな味する…… ?」
ヤヤ「どんな味って…… まぁちょっと酸っぱいかな」
なる「そ、そう……」
なる「わたしのはね、イチゴソースが甘くて……」
ヤヤ「そうなんだ……」
ヤヤ(なる、なんでそんなこと……)
なる「ね、ねぇヤヤちゃん…… そ、それどんな味する…… ?」
ヤヤ「どんな味って…… まぁちょっと酸っぱいかな」
なる「そ、そう……」
なる「わたしのはね、イチゴソースが甘くて……」
ヤヤ「そうなんだ……」
ヤヤ(なる、なんでそんなこと……)
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:35:31.07 ID:H5UrCkcU0
ヤヤ「……」
ヤヤ(えっ…… もしかしてこれ…… さっきの二人組みたいに食べさせあいしろってこと…… ?)
ヤヤ(む、無理無理ムリそんなの! あんな恥ずかしいの無理!)
ヤヤ「…… ちらっ」
なる「じーっ……」
ヤヤ(…… なんかすっごい期待されてるー)
ヤヤ(えっ…… もしかしてこれ…… さっきの二人組みたいに食べさせあいしろってこと…… ?)
ヤヤ(む、無理無理ムリそんなの! あんな恥ずかしいの無理!)
ヤヤ「…… ちらっ」
なる「じーっ……」
ヤヤ(…… なんかすっごい期待されてるー)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:36:03.52 ID:H5UrCkcU0
ヤヤ「…… よし」
ヤヤ「な、なる…… よ、良かったら私のアイス食べてみる…… ?」
なる「う…… うんっ!」
ヤヤ「じゃあどうぞ」
なる「えっ?」
ヤヤ「えっ?」
ヤヤ(アイス差し出すんじゃダメなの……? スプーンであーんてしなきゃダメなの……?)
ヤヤ(あーもう! なんとでもなれー!)
ヤヤ「な、なる…… よ、良かったら私のアイス食べてみる…… ?」
なる「う…… うんっ!」
ヤヤ「じゃあどうぞ」
なる「えっ?」
ヤヤ「えっ?」
ヤヤ(アイス差し出すんじゃダメなの……? スプーンであーんてしなきゃダメなの……?)
ヤヤ(あーもう! なんとでもなれー!)
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:37:07.00 ID:H5UrCkcU0
ヤヤ「な、なる!」
なる「は、はい……」
ヤヤ「あ、あーん……」
ヤヤ(うわー…… 声も手もめっちゃ震えてるし~ かっこ悪…… 私……)
なる「あ、あむ……」
ヤヤ「ど、どう……?」
なる「う、うん……」
ヤヤ「……」
なる「……」
ヤヤ(何か言えー!)
なる「は、はい……」
ヤヤ「あ、あーん……」
ヤヤ(うわー…… 声も手もめっちゃ震えてるし~ かっこ悪…… 私……)
なる「あ、あむ……」
ヤヤ「ど、どう……?」
なる「う、うん……」
ヤヤ「……」
なる「……」
ヤヤ(何か言えー!)
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:37:47.59 ID:H5UrCkcU0
ヤヤ「…… はむ」
ヤヤ(結局押しきられてしまった……)
なる「……」
ヤヤ「んむ……」
ヤヤ(ちょっとなるなんでまっすぐこっち見てるのよ! あーも~……)
なる「や、ヤヤちゃん……」
ヤヤ「んん?」
なる「スプーン…… いつまでくわえてるの……」
ヤヤ「あ…… ごめん……」
ヤヤ(何やってんだ私ー!)
ヤヤ(結局押しきられてしまった……)
なる「……」
ヤヤ「んむ……」
ヤヤ(ちょっとなるなんでまっすぐこっち見てるのよ! あーも~……)
なる「や、ヤヤちゃん……」
ヤヤ「んん?」
なる「スプーン…… いつまでくわえてるの……」
ヤヤ「あ…… ごめん……」
ヤヤ(何やってんだ私ー!)
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:38:47.32 ID:H5UrCkcU0
なる「…… お、美味しかった?」
ヤヤ「あ…… あつかったから冷たいの食べれて丁度良かった」
なる「い、今暑いかな?」
ヤヤ「あ……」
ヤヤ(ドキドキし過ぎて体温上がりまくってるだけだった……)
なる「……」
ヤヤ「……」
ヤヤ(その後、もう甘いか酸っぱいかもわからないアイスを無言で食べ続けた……)
ヤヤ「あ…… あつかったから冷たいの食べれて丁度良かった」
なる「い、今暑いかな?」
ヤヤ「あ……」
ヤヤ(ドキドキし過ぎて体温上がりまくってるだけだった……)
なる「……」
ヤヤ「……」
ヤヤ(その後、もう甘いか酸っぱいかもわからないアイスを無言で食べ続けた……)
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:39:21.09 ID:H5UrCkcU0
帰り道
ヤヤ「……」
なる「……」
ヤヤ(何か上手くいかないなぁ……)
ヤヤ(やっぱり二人だけだと間が持たないし…… アイツらと一緒じゃないとダメなのかな……)
ヤヤ「…… ねぇなる」
なる「ん、何?」
ヤヤ「今日…… 楽しかった?」
なる「うん、とっても楽しかったよ!」
ヤヤ「……」
なる「……」
ヤヤ(何か上手くいかないなぁ……)
ヤヤ(やっぱり二人だけだと間が持たないし…… アイツらと一緒じゃないとダメなのかな……)
ヤヤ「…… ねぇなる」
なる「ん、何?」
ヤヤ「今日…… 楽しかった?」
なる「うん、とっても楽しかったよ!」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:39:54.62 ID:H5UrCkcU0
ヤヤ「…… ほんとに?」
なる「え?」
ヤヤ「今日、なると二人だけで行きたくって、ハナたち無理やり置いてったじゃない?」
ヤヤ「なるはやっぱりみんなで来た方が楽しかったんじゃないかな…… って」
なる「……」
なる「え?」
ヤヤ「今日、なると二人だけで行きたくって、ハナたち無理やり置いてったじゃない?」
ヤヤ「なるはやっぱりみんなで来た方が楽しかったんじゃないかな…… って」
なる「……」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:40:58.16 ID:H5UrCkcU0
なる「ううん、そんなことないよ」
なる「最近はハナちゃん達が居ることが当たり前だったけど、やっぱりわたしはヤヤちゃんの隣に居たい」
なる「一緒の学校で同じ制服で同じ帰り道、この特別な時間はとってもキラキラしてて、でも永遠じゃない」
なる「だけどね、わたしはずっとずっとヤヤちゃんの隣に居たい」
ヤヤ「なる……」
なる「ヤヤちゃんは…… とっても大切で、大好きな……」
なる「……」
なる「親友だから!」
ヤヤ「…… うんっ!」
なる「最近はハナちゃん達が居ることが当たり前だったけど、やっぱりわたしはヤヤちゃんの隣に居たい」
なる「一緒の学校で同じ制服で同じ帰り道、この特別な時間はとってもキラキラしてて、でも永遠じゃない」
なる「だけどね、わたしはずっとずっとヤヤちゃんの隣に居たい」
ヤヤ「なる……」
なる「ヤヤちゃんは…… とっても大切で、大好きな……」
なる「……」
なる「親友だから!」
ヤヤ「…… うんっ!」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:42:11.59 ID:H5UrCkcU0
ヤヤ「ねっ、手繋いで帰ろ?」
なる「えぇ…… は、恥ずかしいよ……」
ヤヤ「いいじゃん もっとくっついて帰ろうよ」
なる「うん…… じゃあ……」
まだまだ実らないこの気持ち
『恋』って呼ぶのは早いけど、『友情』って表現もイヤ
私の、わたしの、この思い育て、芽吹け!
おしまい
なる「えぇ…… は、恥ずかしいよ……」
ヤヤ「いいじゃん もっとくっついて帰ろうよ」
なる「うん…… じゃあ……」
まだまだ実らないこの気持ち
『恋』って呼ぶのは早いけど、『友情』って表現もイヤ
私の、わたしの、この思い育て、芽吹け!
おしまい
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/02(日) 23:43:32.62 ID:H5UrCkcU0
関谷なるちゃん誕生日おめでとう! いつかきっと来るハナヤマタ2期を信じて
読んでくれた人ありがとうございました。
読んでくれた人ありがとうございました。
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:22:13.18 ID:hrA4+2PZ0
意識しはじめか、なかなかいいね
乙です
乙です
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:48:18.13 ID:hDvChGlj0
ハナヤマタいいぞ~
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:40:42.12 ID:GvWwud7Yo
ヤヤなるは良いぞ
乙
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491143232/
Entry ⇒ 2017.06.13 | Category ⇒ ハナヤマタ | Comments (0)
マチ「ハイティーンガール・エモーション」【ハナヤマタ】
1: くまみこじゃないです 2016/06/15(水) 12:39:05.28 ID:znoYZ2kE0
春 出会いと別れ、新たなる旅立ちの季節
私、常盤真智はこの春に高校生となった
……とは言え、私が通うのは由比浜学園高校 中高一貫校の所謂持ち上がり式の進学である
校舎の場所もたいして変わらずクラスの面々も見慣れた顔ばかり
そして私の後ろにはこれまた変わらない顔
タミ「また一緒のクラスになれたね、マチちゃん」
彼女の姿があった
私、常盤真智はこの春に高校生となった
……とは言え、私が通うのは由比浜学園高校 中高一貫校の所謂持ち上がり式の進学である
校舎の場所もたいして変わらずクラスの面々も見慣れた顔ばかり
そして私の後ろにはこれまた変わらない顔
タミ「また一緒のクラスになれたね、マチちゃん」
彼女の姿があった
2: くまみこじゃないです 2016/06/15(水) 12:40:21.28 ID:znoYZ2kE0
マチ「そうね、まさかまたタミの前の席になるなんて思ってなかったけど」
タミ「えー? でも『と』と『に』って結構近いよ?」
マチ「そうでも無いわよ、『中田』さんとか『西澤』さんとか居たら私たちの間に入るわ」
タミ「そっか! それならこの席順になったのもわたし達の運命だね!」
マチ「そうかもね」
タミ「うぅ~ マチちゃん冷たい~」
いつも通りのタミとの軽口、私がこんなにリラックスして話せるのも多分タミだけ
こんな居心地の良い関係、ずっと続けばいいな
私はそんなことを思いながらタミのとりとめの無い話を聞く
タミ「えー? でも『と』と『に』って結構近いよ?」
マチ「そうでも無いわよ、『中田』さんとか『西澤』さんとか居たら私たちの間に入るわ」
タミ「そっか! それならこの席順になったのもわたし達の運命だね!」
マチ「そうかもね」
タミ「うぅ~ マチちゃん冷たい~」
いつも通りのタミとの軽口、私がこんなにリラックスして話せるのも多分タミだけ
こんな居心地の良い関係、ずっと続けばいいな
私はそんなことを思いながらタミのとりとめの無い話を聞く
3: くまみこじゃないです 2016/06/15(水) 12:42:26.60 ID:znoYZ2kE0
タミ「マチちゃんはさ、高校生になっても全然変わらないねー」
マチ「高校生になってもって…… 前に会った時からたいして時間経って無いじゃない」
タミ「そうだけど~…… 『華のJK』だよ? 人生で一度きりだよ?」
マチ「『華のJK』って具体的に何するのよ、あとその言葉古い」
タミ「具体的には…… 高校デビューとかちょっと憧れたりしない?」
マチ「高校デビューって…… 顔見知りばっかりのこの状況でそんなことしたら間違いなく笑われるわよ」
タミ「う~ん…… マチちゃんと同じ茶髪とか憧れるんだけどなー」
マチ「止めて、タミには今の黒髪が一番似合うわ 間違いなく」
タミ「え~?」
マチ「高校生になってもって…… 前に会った時からたいして時間経って無いじゃない」
タミ「そうだけど~…… 『華のJK』だよ? 人生で一度きりだよ?」
マチ「『華のJK』って具体的に何するのよ、あとその言葉古い」
タミ「具体的には…… 高校デビューとかちょっと憧れたりしない?」
マチ「高校デビューって…… 顔見知りばっかりのこの状況でそんなことしたら間違いなく笑われるわよ」
タミ「う~ん…… マチちゃんと同じ茶髪とか憧れるんだけどなー」
マチ「止めて、タミには今の黒髪が一番似合うわ 間違いなく」
タミ「え~?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 12:43:23.74 ID:znoYZ2kE0
マチ「お父様も『タミが不良になった』って悲しむわよ」
タミ「そ、そうだね……」
タミ「それじゃあさ、マチちゃんが高校デビューするのはどう?」
マチ「私が?」
タミ「そう、マチちゃんせっかく茶髪なんだし今までの怒りっぽいキャラをやめて、これからはギャルっぽくキャピキャピした話しやすい女の子になるってどうかな?」
マチ「却下」
タミ「え~ 何で~?」
タミ「そ、そうだね……」
タミ「それじゃあさ、マチちゃんが高校デビューするのはどう?」
マチ「私が?」
タミ「そう、マチちゃんせっかく茶髪なんだし今までの怒りっぽいキャラをやめて、これからはギャルっぽくキャピキャピした話しやすい女の子になるってどうかな?」
マチ「却下」
タミ「え~ 何で~?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 12:44:51.04 ID:znoYZ2kE0
マチ「そもそも私の髪が明るいのは地毛だし、そして私は怒りっぽい訳じゃないし」
タミ「でもマチちゃんのこと怖いって最初はハナちゃんもなるちゃんも言ってたよ」
マチ「それは…… あの子たちが問題行動起こすからで…… 私だって理由なく怒ったりしないわよ」
タミ「うーん、でもマチちゃんが今まで怒ってたのって生徒会長だったから、って理由が大きいでしょ?」
マチ「まぁ…… 確かに…… あの仕事してるとつい気が張っちゃうところはあったかも」
タミ「それならさ、今日からは明るい…… マチちゃんの好きなアイドルみたいなキャラでもいいんじゃないかな」
マチ「アイドルみたいな私、か……」
タミ「でもマチちゃんのこと怖いって最初はハナちゃんもなるちゃんも言ってたよ」
マチ「それは…… あの子たちが問題行動起こすからで…… 私だって理由なく怒ったりしないわよ」
タミ「うーん、でもマチちゃんが今まで怒ってたのって生徒会長だったから、って理由が大きいでしょ?」
マチ「まぁ…… 確かに…… あの仕事してるとつい気が張っちゃうところはあったかも」
タミ「それならさ、今日からは明るい…… マチちゃんの好きなアイドルみたいなキャラでもいいんじゃないかな」
マチ「アイドルみたいな私、か……」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 12:45:28.51 ID:znoYZ2kE0
確かにアイドルのような自分を妄想したこともある
いつも笑顔でステージの上に立って、誰かに幸せを分けてあげられるような、そんなアイドル
でも私は……
マチ「いいわ、きっと私に『キャラを演じる』なんて器用なこと出来ないもの 3日やそこらで化けの皮が剥がれるわ」
タミ「そっか……」
マチ「変わらないことだって悪く無いことだと思うし、私は私としてしっかり芯を持っていたい」
マチ「それに私はタミにだって変わって欲しく無いわ、こんな風に何でも話せるのは…… タミだけだから」
タミ「マチちゃん…… うん、そうだね」
いつも笑顔でステージの上に立って、誰かに幸せを分けてあげられるような、そんなアイドル
でも私は……
マチ「いいわ、きっと私に『キャラを演じる』なんて器用なこと出来ないもの 3日やそこらで化けの皮が剥がれるわ」
タミ「そっか……」
マチ「変わらないことだって悪く無いことだと思うし、私は私としてしっかり芯を持っていたい」
マチ「それに私はタミにだって変わって欲しく無いわ、こんな風に何でも話せるのは…… タミだけだから」
タミ「マチちゃん…… うん、そうだね」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 12:46:33.42 ID:znoYZ2kE0
高校入学から1ヶ月 幸か不幸か私の見立て通り高校生活はこれといって変わったこともなく、滞りなく進行していた
勉強も人間関係も中学生の頃とたいして変わらず、タミの言う『華のJK』からはほど遠いのが私の現状だ
まぁ敢えて変わったことをあげるなら
タミ「ふふ~ マチちゃ~ん」
マチ「…… なんでそんなに笑ってるの」
タミ「別に~、また今日もマチちゃんと一緒に帰れるのが嬉しいなぁって」
マチ「……」
タミとの時間が増えたことだろうか
勉強も人間関係も中学生の頃とたいして変わらず、タミの言う『華のJK』からはほど遠いのが私の現状だ
まぁ敢えて変わったことをあげるなら
タミ「ふふ~ マチちゃ~ん」
マチ「…… なんでそんなに笑ってるの」
タミ「別に~、また今日もマチちゃんと一緒に帰れるのが嬉しいなぁって」
マチ「……」
タミとの時間が増えたことだろうか
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 12:47:05.30 ID:znoYZ2kE0
これまでもタミとは生徒会、よさこい部で一緒になる機会は多かったが、タミと二人だけということはそこまで無かった
しかし、最近では学校の行き帰り授業中お昼休み休日の遊び相手に至るまで全てタミと一緒だ
いくらなんでもこれはおかしいんじゃないのかと思うのだが、当のタミは
タミ「え? マチちゃんはわたしと一緒じゃイヤ?」
こんな様子だ
マチ「嫌じゃないけど…… 私以外に友達とか居ないの?」
タミ「マチちゃんが言えることじゃないでしょ?」
マチ「まぁそうだけど……」
それでいいのだろうか
タミ「わたしはマチちゃんと一緒だったらそれでいいの」
マチ「はいはい」
しかし、最近では学校の行き帰り授業中お昼休み休日の遊び相手に至るまで全てタミと一緒だ
いくらなんでもこれはおかしいんじゃないのかと思うのだが、当のタミは
タミ「え? マチちゃんはわたしと一緒じゃイヤ?」
こんな様子だ
マチ「嫌じゃないけど…… 私以外に友達とか居ないの?」
タミ「マチちゃんが言えることじゃないでしょ?」
マチ「まぁそうだけど……」
それでいいのだろうか
タミ「わたしはマチちゃんと一緒だったらそれでいいの」
マチ「はいはい」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 12:49:24.81 ID:znoYZ2kE0
そんな日常が続いたある日の帰り道
タミ「……」
マチ「……」
今日のタミはいつものように無邪気な笑顔を見せることもなく嬉しげに私の名を呼ぶこともなく、ただ俯き私の横を歩いていた
何かあったことは間違い無いだろうけど、それを素直に話してくれるかどうか……
マチ(まぁそこをなんとか聞き出すのが親友の私の務め、か)
タミ「ねぇマチちゃん…… 聞いて欲しいことがあるんだけど」
マチ「あ、うん…… いいけど」
これは意外、タミから切り出すとは
タミ「……」
マチ「……」
今日のタミはいつものように無邪気な笑顔を見せることもなく嬉しげに私の名を呼ぶこともなく、ただ俯き私の横を歩いていた
何かあったことは間違い無いだろうけど、それを素直に話してくれるかどうか……
マチ(まぁそこをなんとか聞き出すのが親友の私の務め、か)
タミ「ねぇマチちゃん…… 聞いて欲しいことがあるんだけど」
マチ「あ、うん…… いいけど」
これは意外、タミから切り出すとは
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 12:50:45.85 ID:znoYZ2kE0
タミ「えっとね…… 今日クラスの人からこんなの渡されて」
マチ「これは…… 手紙?」
タミ「うん…… 多分『ラブレター』…… だと思う」
タミ「相手は他の学校の人みたいなんだけど……」
マチ「そっか……」
タミ「…… びっくりした?」
マチ「まぁ…… 少しは」
寧ろ私は『親友がラブレターをもらう』という事態に対してここまで平然としている自分自身に驚いていた
親友の恋愛事情というのは私にとってここまでどうでもいいことなのだろうか
マチ「これは…… 手紙?」
タミ「うん…… 多分『ラブレター』…… だと思う」
タミ「相手は他の学校の人みたいなんだけど……」
マチ「そっか……」
タミ「…… びっくりした?」
マチ「まぁ…… 少しは」
寧ろ私は『親友がラブレターをもらう』という事態に対してここまで平然としている自分自身に驚いていた
親友の恋愛事情というのは私にとってここまでどうでもいいことなのだろうか
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 12:52:17.31 ID:znoYZ2kE0
マチ「でもタミならそういうこともあるだろうなって、むしろ今まで無かったことが不思議なくらい」
タミ「そう……」
マチ「それで、どうするつもりなの?」
タミ「うん、わざわざお手紙書いてくれたけど…… 断るつもり」
マチ「そうなんだ」
タミ「うん、わたし好きな人が居るから」
マチ「えっ…… !?」
さっきの何倍も、何十倍もの衝撃が私を襲った
タミに好きな人が居るなんて聞いたことも無かったし、そんな素振りも見えなかった
タミ「そう……」
マチ「それで、どうするつもりなの?」
タミ「うん、わざわざお手紙書いてくれたけど…… 断るつもり」
マチ「そうなんだ」
タミ「うん、わたし好きな人が居るから」
マチ「えっ…… !?」
さっきの何倍も、何十倍もの衝撃が私を襲った
タミに好きな人が居るなんて聞いたことも無かったし、そんな素振りも見えなかった
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 12:54:57.57 ID:znoYZ2kE0
誰? いつ好きになったの? もしかしてもう付き合っているの? 聞きたいことはたくさんあったけどどれも口に出来ず、何とか絞り出した言葉は
マチ「そ、その人は私も知ってる人…… ?」
タミ「うん…… そうだね」
少し目を反らしたタミは私へ一歩踏み出し
タミ「んっ」
マチ「はっ……」
私の頬へ…… キスをした……
タミ「こういうことだよ…… マチちゃん」
マチ「えっ……」
タミ「答えは電話とかメールとかじゃなくて、直接聞きたいな」
タミ「また明日ね」
戸惑う私を置き去りにタミは去ってしまった
今起きたそれを上手く処理出来ない私は、彼女の背中に声をかけることも無く間抜けに道端に佇んでいた
マチ「そ、その人は私も知ってる人…… ?」
タミ「うん…… そうだね」
少し目を反らしたタミは私へ一歩踏み出し
タミ「んっ」
マチ「はっ……」
私の頬へ…… キスをした……
タミ「こういうことだよ…… マチちゃん」
マチ「えっ……」
タミ「答えは電話とかメールとかじゃなくて、直接聞きたいな」
タミ「また明日ね」
戸惑う私を置き去りにタミは去ってしまった
今起きたそれを上手く処理出来ない私は、彼女の背中に声をかけることも無く間抜けに道端に佇んでいた
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 12:56:26.96 ID:znoYZ2kE0
その日の夜
マチ「もしもし」
今日のことをどうにも整理出来ず、眠れない私は少し…… いやかなり不本意ではあるが、ある人に電話をかけることにした
沙里『もしもし? どうしたのマチちゃんこんな時間に』
電話の相手は由比浜学園中学の英語教師でもある私の実の姉、常盤沙里
マチ「えっと…… ちょっと相談したいことがあって……」
沙里『えー! 何々? マチちゃんが私に相談なんて~ お姉さん何でも聞いちゃうわ~』
これが相談を躊躇った理由、姉は少し(いやかなりか)ずぼらなところはあるが基本的にはとても優秀で生徒からの信頼も厚い『良い先生』ではある
だがそんな姉は妹好き、所謂『シスターコンプレックス』の気があり、最近では私と同じ学校で無くなってしまったことをなるちゃん達に愚痴っているらしい
そんなシスコン姉に電話を掛けたらめんどくさいことになるのは目に見えていた
マチ「もしもし」
今日のことをどうにも整理出来ず、眠れない私は少し…… いやかなり不本意ではあるが、ある人に電話をかけることにした
沙里『もしもし? どうしたのマチちゃんこんな時間に』
電話の相手は由比浜学園中学の英語教師でもある私の実の姉、常盤沙里
マチ「えっと…… ちょっと相談したいことがあって……」
沙里『えー! 何々? マチちゃんが私に相談なんて~ お姉さん何でも聞いちゃうわ~』
これが相談を躊躇った理由、姉は少し(いやかなりか)ずぼらなところはあるが基本的にはとても優秀で生徒からの信頼も厚い『良い先生』ではある
だがそんな姉は妹好き、所謂『シスターコンプレックス』の気があり、最近では私と同じ学校で無くなってしまったことをなるちゃん達に愚痴っているらしい
そんなシスコン姉に電話を掛けたらめんどくさいことになるのは目に見えていた
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 12:59:03.05 ID:znoYZ2kE0
マチ「はぁ……」
沙里『えっ!? ちょっと何そのため息! そんなに悩んでるの!?』
まぁ『シスコン』という意味では私も他人のことを言えないかもしれないか
マチ「えっと…… 今日、帰り道で友達に告白されて…… 上手い断り方を聞きたくて……」
沙里『断り方…… なんて穏やかじゃないわね』
マチ「出来るなら断った後も今まで通り友達で居たいんだけど……」
沙里『友達ってもしかして…… タミちゃん?』
マチ「…… そう」
沙里『えっ!? ちょっと何そのため息! そんなに悩んでるの!?』
まぁ『シスコン』という意味では私も他人のことを言えないかもしれないか
マチ「えっと…… 今日、帰り道で友達に告白されて…… 上手い断り方を聞きたくて……」
沙里『断り方…… なんて穏やかじゃないわね』
マチ「出来るなら断った後も今まで通り友達で居たいんだけど……」
沙里『友達ってもしかして…… タミちゃん?』
マチ「…… そう」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 13:00:26.16 ID:znoYZ2kE0
沙里『もっと詳しく教えてもらってもいいかしら?』
マチ「うん…… 今日タミと一緒に帰る時にタミに『好きな人が居る』って言われて…… その直後にほっぺにキスされたの……」
沙里『えー! ちょっと何それすっごい青春じゃな~い!』
マチ「…… そんな単純な話じゃないでしょ!」
あまりにも能天気な姉さんの受け答えについ声を荒げてしまった…… 私そんなにイライラしてるのかしら
沙里『ごめんごめん、マチちゃんは真剣に悩んでるのよね』
沙里『で、何が問題なの? そのまま付き合っちゃえばいいじゃない、マチちゃんだってタミちゃんのこと好きでしょ?』
マチ「っ…… まぁ確かにタミのことは好き…… だけど」
沙里『だけど?』
マチ「うん…… 今日タミと一緒に帰る時にタミに『好きな人が居る』って言われて…… その直後にほっぺにキスされたの……」
沙里『えー! ちょっと何それすっごい青春じゃな~い!』
マチ「…… そんな単純な話じゃないでしょ!」
あまりにも能天気な姉さんの受け答えについ声を荒げてしまった…… 私そんなにイライラしてるのかしら
沙里『ごめんごめん、マチちゃんは真剣に悩んでるのよね』
沙里『で、何が問題なの? そのまま付き合っちゃえばいいじゃない、マチちゃんだってタミちゃんのこと好きでしょ?』
マチ「っ…… まぁ確かにタミのことは好き…… だけど」
沙里『だけど?』
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 13:03:31.65 ID:znoYZ2kE0
マチ「やっぱり私は女の子同士の恋愛なんておかしいと思うわ」
沙里『そうかしら、日本でだって同性婚は認められ始めているし、マチちゃんが大人になるころはもっと普遍的なものになってるかも』
マチ「その『認められる』って表現自体、同性愛がマイノリティだって証左なんじゃない?」
沙里『…… そうね』
マチ「タミの気持ちを疑う訳じゃない、だけど一時の感情、私なんかでタミの将来の選択肢を狭めたくない」
マチ「タミは美人で優しくて、きっと将来素敵な人と結婚出来ると思う もちろん相手は私じゃない」
マチ「私は…… 何よりタミに幸せになって欲しい……」
沙里『そうかしら、日本でだって同性婚は認められ始めているし、マチちゃんが大人になるころはもっと普遍的なものになってるかも』
マチ「その『認められる』って表現自体、同性愛がマイノリティだって証左なんじゃない?」
沙里『…… そうね』
マチ「タミの気持ちを疑う訳じゃない、だけど一時の感情、私なんかでタミの将来の選択肢を狭めたくない」
マチ「タミは美人で優しくて、きっと将来素敵な人と結婚出来ると思う もちろん相手は私じゃない」
マチ「私は…… 何よりタミに幸せになって欲しい……」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 13:06:04.60 ID:znoYZ2kE0
沙里『そっか……』
沙里『マチちゃんはタミちゃんのことを真剣に考えてあげてるのね』
マチ「当たり前じゃない、あの子は親友なんだし」
沙里『それじゃあさ、タミちゃんはマチちゃんとのことを真剣に考えていないと思う?』
マチ「えっ…… ?」
沙里『タミちゃんだってマチちゃんと同じように女の子同士の恋愛を真剣に考えて、その上でマチちゃんに好きって伝えたんじゃないかな』
マチ「……」
沙里『マチちゃんはタミちゃんのことを真剣に考えてあげてるのね』
マチ「当たり前じゃない、あの子は親友なんだし」
沙里『それじゃあさ、タミちゃんはマチちゃんとのことを真剣に考えていないと思う?』
マチ「えっ…… ?」
沙里『タミちゃんだってマチちゃんと同じように女の子同士の恋愛を真剣に考えて、その上でマチちゃんに好きって伝えたんじゃないかな』
マチ「……」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 13:08:11.13 ID:znoYZ2kE0
沙里『一つ、言うなら貴女たちはもう友達のままなんて都合いい関係じゃいられないわ』
沙里『マチちゃんの返事一つでこれからの二人の関係は大きく変わると思う』
沙里『…… 大切な人を傷付けて、後悔しないでね』
マチ「……」
マチ「ありがとう…… 姉さん」
沙里『そうだ! 私的には妹が一人増えるのは大歓迎よ! マチちゃんだけでも可愛いのにタミちゃんまで妹になったらわた
マチ「切るわ」
携帯を切り、ベッドに伏せて再び思案する
私がどう返事してもタミと今まで通りの関係で居られないなら……
タミとこれからずっと距離を置いて生きるか、タミと恋人としてずっと居るか……
そっか…… そう考えたら答えは一つしか無いじゃない……
沙里『マチちゃんの返事一つでこれからの二人の関係は大きく変わると思う』
沙里『…… 大切な人を傷付けて、後悔しないでね』
マチ「……」
マチ「ありがとう…… 姉さん」
沙里『そうだ! 私的には妹が一人増えるのは大歓迎よ! マチちゃんだけでも可愛いのにタミちゃんまで妹になったらわた
マチ「切るわ」
携帯を切り、ベッドに伏せて再び思案する
私がどう返事してもタミと今まで通りの関係で居られないなら……
タミとこれからずっと距離を置いて生きるか、タミと恋人としてずっと居るか……
そっか…… そう考えたら答えは一つしか無いじゃない……
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 13:09:23.40 ID:znoYZ2kE0
次の日、私はいつもより早く家を出た
向かう場所はタミの家の前、ここで彼女を待つ 昨日の返事をするために
タミ「マチちゃん」
マチ「おはよ」
タミ「お、おはよう……」
タミは少し緊張した様子だった、悩んだり迷ったりしたのはタミも一緒……か
マチ「昨日のことだけど…… 」
タミ「う、うん……」
あーもう、そんな調子だと私まで緊張してきちゃうじゃない…… せっかく覚悟決めてきたのに……
向かう場所はタミの家の前、ここで彼女を待つ 昨日の返事をするために
タミ「マチちゃん」
マチ「おはよ」
タミ「お、おはよう……」
タミは少し緊張した様子だった、悩んだり迷ったりしたのはタミも一緒……か
マチ「昨日のことだけど…… 」
タミ「う、うん……」
あーもう、そんな調子だと私まで緊張してきちゃうじゃない…… せっかく覚悟決めてきたのに……
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 13:10:05.98 ID:znoYZ2kE0
タミ「も、もしさ……」
マチ「え?」
タミ「もしマチちゃんが迷惑だったなら…… 昨日のこと忘れていいよ……」
タミ「マチちゃんは変わらないのが好きなら、わたし達の関係も今まで通りで」
マチ「……」
うぅ…… せっかく勇気出して行動したタミになんてこと言わせてんのよ、私
マチ「確かに、変わらないことがいいって私言ったけど、私たちの関係はもう既に変わってるのよ」
マチ「私は今までの関係が居心地良かったけど、きっともうあの頃には戻れない」
マチ「だったら私は変わる、新しい私になる」
私はタミの体に手を回して一気に自分の元へ抱き寄せる
タミ「わわっ!」
マチ「これが私の答え、大好きよタミっ」
タミ「んっ……」
マチ「さぁ! 『華のJK』を始めましょう!」
マチ「え?」
タミ「もしマチちゃんが迷惑だったなら…… 昨日のこと忘れていいよ……」
タミ「マチちゃんは変わらないのが好きなら、わたし達の関係も今まで通りで」
マチ「……」
うぅ…… せっかく勇気出して行動したタミになんてこと言わせてんのよ、私
マチ「確かに、変わらないことがいいって私言ったけど、私たちの関係はもう既に変わってるのよ」
マチ「私は今までの関係が居心地良かったけど、きっともうあの頃には戻れない」
マチ「だったら私は変わる、新しい私になる」
私はタミの体に手を回して一気に自分の元へ抱き寄せる
タミ「わわっ!」
マチ「これが私の答え、大好きよタミっ」
タミ「んっ……」
マチ「さぁ! 『華のJK』を始めましょう!」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 13:11:01.41 ID:znoYZ2kE0
ある日の放課後
ハナ「タミさんタミさーん!」
なる「た、タミお姉ちゃんがサリーちゃん先生の妹になったってほんと!?」
マチ「はっ!?」
タミ「うん、本当だよ」
マチ「タミまで何言ってるのよ!」
タミ「えぇ~? 違うの?」
わ子「やっぱり二人ってそういう関係だったんですね……」
ラン「えっ? どういうことどういうことー!? ランちゃんにもわかるように説明してー!」
ヤヤ「て言うかアンタ達本当にこんなこと聞くためだけに高等部まで来たのね……」
マチ「ねぇハナちゃん、その話誰から聞いたの?」
ハナ「サリーちゃんから聞きました」
マチ「あーもうほんとあの人はー!」
おわり
ハナ「タミさんタミさーん!」
なる「た、タミお姉ちゃんがサリーちゃん先生の妹になったってほんと!?」
マチ「はっ!?」
タミ「うん、本当だよ」
マチ「タミまで何言ってるのよ!」
タミ「えぇ~? 違うの?」
わ子「やっぱり二人ってそういう関係だったんですね……」
ラン「えっ? どういうことどういうことー!? ランちゃんにもわかるように説明してー!」
ヤヤ「て言うかアンタ達本当にこんなこと聞くためだけに高等部まで来たのね……」
マチ「ねぇハナちゃん、その話誰から聞いたの?」
ハナ「サリーちゃんから聞きました」
マチ「あーもうほんとあの人はー!」
おわり
22: くまみこじゃないです 2016/06/15(水) 13:12:06.34 ID:znoYZ2kE0
くまみこに怨みは無いです。くまみこ好きな人ごめんなさい。
読んでくれた方ありがとうございます。
読んでくれた方ありがとうございます。
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/15(水) 13:14:00.00 ID:UhJi5bqZo
乙
さすがサリーちゃん
さすがサリーちゃん
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/16(木) 03:40:34.49 ID:4mbo8uUuo
乙
ハナヤマタss増えてもいいのよ
ハナヤマタss増えてもいいのよ
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/16(木) 14:57:44.44 ID:nu6HfiM8O
乙
ハナヤマタの素材としての力は一級品だからもっとSS増えてほしいな
ハナヤマタの素材としての力は一級品だからもっとSS増えてほしいな
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465961944/
Entry ⇒ 2017.01.09 | Category ⇒ ハナヤマタ | Comments (0)
ツンデレ少女笹目ヤヤの素直日和
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:11:47.77 ID:12H9OofK0
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:12:24.15 ID:12H9OofK0
教室
ハナ「ヤヤさん! このマンガ読んでみてください!」
ヤヤ「はぁ? 私マンガとか読まないんだけど」
ハナ「まぁまぁ」
ヤヤ「て言うか何冊持ってきてるのよ!」
ハナ「全巻デス! 読み始めれば一瞬デスよ!」
ヤヤ「まぁそんなに勧めるなら今晩読んでくるけど……」
ハナ「主人公と幼馴染の淡く甘い恋がとってもステキで…… とくに夕暮れの教室でのシーンが」
ヤヤ「まだ読んでないんだからネタバレすんなー!」
ハナ「ヤヤさん! このマンガ読んでみてください!」
ヤヤ「はぁ? 私マンガとか読まないんだけど」
ハナ「まぁまぁ」
ヤヤ「て言うか何冊持ってきてるのよ!」
ハナ「全巻デス! 読み始めれば一瞬デスよ!」
ヤヤ「まぁそんなに勧めるなら今晩読んでくるけど……」
ハナ「主人公と幼馴染の淡く甘い恋がとってもステキで…… とくに夕暮れの教室でのシーンが」
ヤヤ「まだ読んでないんだからネタバレすんなー!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:12:57.19 ID:12H9OofK0
ヤヤ自室
ヤヤ「ふぅ、後は寝るだけ……」
ヤヤ「……」
ヤヤ「わざわざ貸してくれたハナに悪いし、一応ちょっとだけ読んでおくか……」
ヤヤ「にしても……」
ヤヤ(表紙からして露骨な百合モノよね、これ……)
ヤヤ「私そういうのあんまり好きじゃ無いんだけどなー」
ヤヤ「ふぅ、後は寝るだけ……」
ヤヤ「……」
ヤヤ「わざわざ貸してくれたハナに悪いし、一応ちょっとだけ読んでおくか……」
ヤヤ「にしても……」
ヤヤ(表紙からして露骨な百合モノよね、これ……)
ヤヤ「私そういうのあんまり好きじゃ無いんだけどなー」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:15:12.80 ID:12H9OofK0
ヤヤ「……」
ヤヤ「…… !」
ヤヤ(これで終わりね…… ハナの言うとおり読み始めたら一瞬だったわ……)
ヤヤ「って、ええっ!? もうこんな時間!」
ヤヤ(ヤバい…… 自分でも想像以上にハマってしまった……)
ヤヤ「て言うか…… この主人公ってなるそっくりよね……」
ヤヤ「少し地味でおとなしい印象だけど、素直で感情豊かで笑うととっても可愛くて、何より幼馴染のことが大好き……」
ヤヤ「それに比べてこの幼馴染は見ててちょっとイライラするわね」
ヤヤ「主人公のこと好きなのにそれを意識した途端急に素直じゃなくなって…… これがいわゆる『ツンデレ』って奴か……」
ヤヤ「…… !」
ヤヤ(これで終わりね…… ハナの言うとおり読み始めたら一瞬だったわ……)
ヤヤ「って、ええっ!? もうこんな時間!」
ヤヤ(ヤバい…… 自分でも想像以上にハマってしまった……)
ヤヤ「て言うか…… この主人公ってなるそっくりよね……」
ヤヤ「少し地味でおとなしい印象だけど、素直で感情豊かで笑うととっても可愛くて、何より幼馴染のことが大好き……」
ヤヤ「それに比べてこの幼馴染は見ててちょっとイライラするわね」
ヤヤ「主人公のこと好きなのにそれを意識した途端急に素直じゃなくなって…… これがいわゆる『ツンデレ』って奴か……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:16:58.23 ID:12H9OofK0
ヤヤ「明らかに両想いなのにくっつくのにどんだけ時間かかってるのよ」
ヤヤ「この帰り道のシーンだってせっかくいい雰囲気なのに変に強がっちゃって」
ヤヤ「もし私なら……」
なる『えへへ、ヤヤちゃんと喋ってると時間が過ぎるのあっと言う間だね』
ヤヤ『…… そうだね』
なる『ヤヤちゃん?』
ヤヤ(二人っきりの帰り道、二人の道が別れる手前で急に物憂げに立ち止まる私)
ヤヤ『ねぇ、ちょっといい?』
ヤヤ(私はなるを呼び止めて、自分の素直な気持ちを口にする)
ヤヤ『私、なるのことが好き』
ヤヤ「この帰り道のシーンだってせっかくいい雰囲気なのに変に強がっちゃって」
ヤヤ「もし私なら……」
なる『えへへ、ヤヤちゃんと喋ってると時間が過ぎるのあっと言う間だね』
ヤヤ『…… そうだね』
なる『ヤヤちゃん?』
ヤヤ(二人っきりの帰り道、二人の道が別れる手前で急に物憂げに立ち止まる私)
ヤヤ『ねぇ、ちょっといい?』
ヤヤ(私はなるを呼び止めて、自分の素直な気持ちを口にする)
ヤヤ『私、なるのことが好き』
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:18:40.59 ID:12H9OofK0
なる『え……? いきなりどうしたの、わたしもヤヤちゃんのこと好きだよ?』
ヤヤ(なるは鈍感だから私の気持ちをちゃんと受け取ってくれない、だけど)
ヤヤ『ううんそうじゃない、私となるの好きは違うの』
ヤヤ『私もね最初はおかしいって思ったの、女の子同士だし、なるのことは大切な親友だと思ってたし』
ヤヤ『だけどそうじゃなかった、私のこの気持ちは友愛とか親愛とかじゃなくて……恋愛』
ヤヤ『なる! 私なるが好き! なるの素直でまっすぐなとこ、いつも私のそばで笑ってくれるとこ、なるの全部が好き!』
なる『ヤヤちゃん……』
ヤヤ『…… ゴメン、こんなこといきなり言われても困るよね』
ヤヤ(なるは鈍感だから私の気持ちをちゃんと受け取ってくれない、だけど)
ヤヤ『ううんそうじゃない、私となるの好きは違うの』
ヤヤ『私もね最初はおかしいって思ったの、女の子同士だし、なるのことは大切な親友だと思ってたし』
ヤヤ『だけどそうじゃなかった、私のこの気持ちは友愛とか親愛とかじゃなくて……恋愛』
ヤヤ『なる! 私なるが好き! なるの素直でまっすぐなとこ、いつも私のそばで笑ってくれるとこ、なるの全部が好き!』
なる『ヤヤちゃん……』
ヤヤ『…… ゴメン、こんなこといきなり言われても困るよね』
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:19:22.32 ID:12H9OofK0
なる『……』
なる『ううん、そんなこと無いよ』
なる『やっぱり違わなかった、わたしとヤヤちゃんの好き』
ヤヤ『なる……?』
なる『わたしも…… ヤヤちゃんのこと好き、何でも出来てかっこよくて、わたしが困った時いつも側に居て助けてくれる、わたしの大切な人……』
なる『わたし、ヤヤちゃんと出会えて良かった、こうやって二人で話したり一緒に帰れたり出来て…… でもそれだけじゃ嫌、だから…… だから!』
ヤヤ『待って、その先は私に言わせて』
なる『えっ……』
なる『ううん、そんなこと無いよ』
なる『やっぱり違わなかった、わたしとヤヤちゃんの好き』
ヤヤ『なる……?』
なる『わたしも…… ヤヤちゃんのこと好き、何でも出来てかっこよくて、わたしが困った時いつも側に居て助けてくれる、わたしの大切な人……』
なる『わたし、ヤヤちゃんと出会えて良かった、こうやって二人で話したり一緒に帰れたり出来て…… でもそれだけじゃ嫌、だから…… だから!』
ヤヤ『待って、その先は私に言わせて』
なる『えっ……』
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:20:44.84 ID:12H9OofK0
ヤヤ『…… なる、ずっと私の隣に居て、幼馴染でも親友でも無くて…… 私の彼女として』
なる『ヤヤちゃん…… !』
なる『ヤヤちゃぁ~ん!』
ヤヤ『もう、嬉しいからって泣きついてこないでよ』
なる『だって…… ヤヤちゃんの彼女になれて、すごく幸せなんだもん……』
ヤヤ『ふふっ、当たり前でしょ、私を誰だと思ってるの? なるのこと、世界一幸せな女の子にしてあげるからね』
なる『ヤヤちゃん……』
なる『ヤヤちゃん…… !』
なる『ヤヤちゃぁ~ん!』
ヤヤ『もう、嬉しいからって泣きついてこないでよ』
なる『だって…… ヤヤちゃんの彼女になれて、すごく幸せなんだもん……』
ヤヤ『ふふっ、当たり前でしょ、私を誰だと思ってるの? なるのこと、世界一幸せな女の子にしてあげるからね』
なる『ヤヤちゃん……』
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:21:14.10 ID:12H9OofK0
ヤヤ『……』
ヤヤ『なる、こっち向いて』
なる『えっ?』
ヤヤ『ちゅっ』
なる『んっ……!?』
ヤヤ『……なる』
なる『……ヤヤちゃん』
ヤヤ『なる、こっち向いて』
なる『えっ?』
ヤヤ『ちゅっ』
なる『んっ……!?』
ヤヤ『……なる』
なる『……ヤヤちゃん』
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:21:44.26 ID:12H9OofK0
ヤヤ(そうして二人は互いの名前を呼び、いつまでも見つめ合っていた……)
ヤヤ「…… アレ?」
ヤヤ「わ、私なんで自分となるでこんな妄想しちゃってるの…… ?」
ヤヤ「うわぁぁ!」
ヤヤ(恥ずかしい! 恥ずかしい恥ずかしい!)
ヤヤ「も、もう寝る! 寝て明日このマンガをハナに返してそれで終わり!」
ヤヤ「…… アレ?」
ヤヤ「わ、私なんで自分となるでこんな妄想しちゃってるの…… ?」
ヤヤ「うわぁぁ!」
ヤヤ(恥ずかしい! 恥ずかしい恥ずかしい!)
ヤヤ「も、もう寝る! 寝て明日このマンガをハナに返してそれで終わり!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:24:30.58 ID:12H9OofK0
次の日 教室
ヤヤ(変な妄想してたせいで凄い寝不足……)
ハナ「ヤヤさーん! おはようございまーす!」
ヤヤ「あぁ…… おはよう……」
ハナ「ふきゅっ? 何か元気無さそうデスね?」
ヤヤ「別に…… 大丈夫よ…… それとマンガ、全部読み終わったわ……」
ハナ「あぁ! 夜通しマンガを読んでたから眠そうなんデスね!」
ヤヤ「まぁね……」
ハナ「面白かったデスよね~あのマンガ」
ヤヤ「うん……」
ヤヤ(変な妄想してたせいで凄い寝不足……)
ハナ「ヤヤさーん! おはようございまーす!」
ヤヤ「あぁ…… おはよう……」
ハナ「ふきゅっ? 何か元気無さそうデスね?」
ヤヤ「別に…… 大丈夫よ…… それとマンガ、全部読み終わったわ……」
ハナ「あぁ! 夜通しマンガを読んでたから眠そうなんデスね!」
ヤヤ「まぁね……」
ハナ「面白かったデスよね~あのマンガ」
ヤヤ「うん……」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:27:41.16 ID:12H9OofK0
ハナ「特にキャラクターがとっても魅力的で、少しおとなしいけど芯はしっかりしてる主人公はなるそっくりで、ツンデレ気味だけど主人公のこと大好きな幼馴染はヤヤさんそっくりデスよね~」
ヤヤ「え?」
ハナ「どうしました?」
ヤヤ「え、ちょっと待ってよ、主人公がなるに似てるのはわかるけど、あの幼馴染が私に似てるってどういうことよ!」
ハナ「えぇ~? だって美人でかっこよくて主人公のことが大好きなところとか、素直じゃなくてツンデレなところがソックリデス!」
ヤヤ「だからそこよ! 私はあんなに天邪鬼な性格じゃないし、ツンデレでもなーい!」
ハナ「えー…… どう見てもソックリデスけどね~ ほらマンガの中でも『わ、私はツンデレなんかじゃ無いからっ!』って言ってますし」
ヤヤ「うっ……」
ヤヤ「え?」
ハナ「どうしました?」
ヤヤ「え、ちょっと待ってよ、主人公がなるに似てるのはわかるけど、あの幼馴染が私に似てるってどういうことよ!」
ハナ「えぇ~? だって美人でかっこよくて主人公のことが大好きなところとか、素直じゃなくてツンデレなところがソックリデス!」
ヤヤ「だからそこよ! 私はあんなに天邪鬼な性格じゃないし、ツンデレでもなーい!」
ハナ「えー…… どう見てもソックリデスけどね~ ほらマンガの中でも『わ、私はツンデレなんかじゃ無いからっ!』って言ってますし」
ヤヤ「うっ……」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:28:57.51 ID:12H9OofK0
なる「おはよう ヤヤちゃん、ハナちゃん」
ハナ「あぁなる! おっはよーございまーす!」
ヤヤ「おはよ、なる」
なる「あっ…… その漫画!」
ハナ「なるも知ってるんデスか!?」
なる「うんうん、ついこの前わたしも読んで~ もう凄いどきどきしちゃった~」
ヤヤ(な、なるも読んでたのね……)
ハナ「今ヤヤさんとこのマンガの話をしてたんデスよ」
なる「えっ!? や、ヤヤちゃんもこれ読んでたの!?」
ヤヤ「ま、まあね…… け、結構面白かったんじゃない?」
ハナ「あぁなる! おっはよーございまーす!」
ヤヤ「おはよ、なる」
なる「あっ…… その漫画!」
ハナ「なるも知ってるんデスか!?」
なる「うんうん、ついこの前わたしも読んで~ もう凄いどきどきしちゃった~」
ヤヤ(な、なるも読んでたのね……)
ハナ「今ヤヤさんとこのマンガの話をしてたんデスよ」
なる「えっ!? や、ヤヤちゃんもこれ読んでたの!?」
ヤヤ「ま、まあね…… け、結構面白かったんじゃない?」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:30:45.08 ID:12H9OofK0
ハナ「あっそうだ! なるにも聞きたいんデスけど、このマンガの幼馴染ってヤヤさんに似てますよね?」
なる「あっ! それわたしも思ったの!」
ヤヤ「えぇっ!? な、なるも似てるって思ってたの…… ?」
なる「う、うん…… 美人でかっこよくて、優しくて面倒見がよくて、少し素直じゃなくてツンデレみたいなところもあるけど……」
ヤヤ(み、みんな私のことめんどくさいツンデレな女の子だって思ってたの…… ?)
なる「あ、あと…… 主人公の女の子のこと大好きなところ…… とか…… ?」
ヤヤ(なるまで私のことをツンデレだと思ってたなんて……)
ヤヤ(アレ…… ?)
ヤヤ「なるもこのマンガ読んだのよね?」
なる「う、うん 読んだよ」
なる「あっ! それわたしも思ったの!」
ヤヤ「えぇっ!? な、なるも似てるって思ってたの…… ?」
なる「う、うん…… 美人でかっこよくて、優しくて面倒見がよくて、少し素直じゃなくてツンデレみたいなところもあるけど……」
ヤヤ(み、みんな私のことめんどくさいツンデレな女の子だって思ってたの…… ?)
なる「あ、あと…… 主人公の女の子のこと大好きなところ…… とか…… ?」
ヤヤ(なるまで私のことをツンデレだと思ってたなんて……)
ヤヤ(アレ…… ?)
ヤヤ「なるもこのマンガ読んだのよね?」
なる「う、うん 読んだよ」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:31:33.17 ID:12H9OofK0
ヤヤ(てことは、なるもこのマンガの展開知ってて……)
ヤヤ(そう言えばなるの様子がおかしかった日…… 教室で二人っきりだった時ってマンガの展開と似てる……?)
ヤヤ「…… あっ!」
ヤヤ(も、もしかしなくても私すっごい恥ずかしいこと言ってたんじゃ……)
なる「や、ヤヤちゃん…… ?」
ハナ「おお…… 顔が真っ赤、Appleみたいデス……」
ヤヤ(な、何が『マンガみたいなセリフ』よ! ど、どうしよう、私マンガと現実を混同するイタイ子だって思われちゃったら……)
ヤヤ(そう言えばなるの様子がおかしかった日…… 教室で二人っきりだった時ってマンガの展開と似てる……?)
ヤヤ「…… あっ!」
ヤヤ(も、もしかしなくても私すっごい恥ずかしいこと言ってたんじゃ……)
なる「や、ヤヤちゃん…… ?」
ハナ「おお…… 顔が真っ赤、Appleみたいデス……」
ヤヤ(な、何が『マンガみたいなセリフ』よ! ど、どうしよう、私マンガと現実を混同するイタイ子だって思われちゃったら……)
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:33:54.48 ID:12H9OofK0
なる『ヤヤちゃん…… もしかしてマンガのキャラクターをわたしに置き換えて妄想してたの…… ?』
ヤヤ『こ、これは違うの』
なる『気持ち悪いですもう話しかけないでください笹目さん』
ヤヤ(ど、どうしよう…… なんとか誤魔化さないと……)
なる「あ、あのねヤヤちゃん わたしは漫画とか関係無くて、ヤヤちゃんの美人でかっこいい上に何でも出来ちゃって、少し素直じゃないけどとっても優しいヤヤちゃんのことが…… だっ、大好きだよ……」
ヤヤ「えっ……?」
ヤヤ「今『大好き』って…… ?」
なる「あっ…………」
なる「ちっ、違うの えっ! いや違くないんだけど……」
ヤヤ「な、なる……」
ハナ「おお…… 二人とも顔が真っ赤デス……」
ヤヤ『こ、これは違うの』
なる『気持ち悪いですもう話しかけないでください笹目さん』
ヤヤ(ど、どうしよう…… なんとか誤魔化さないと……)
なる「あ、あのねヤヤちゃん わたしは漫画とか関係無くて、ヤヤちゃんの美人でかっこいい上に何でも出来ちゃって、少し素直じゃないけどとっても優しいヤヤちゃんのことが…… だっ、大好きだよ……」
ヤヤ「えっ……?」
ヤヤ「今『大好き』って…… ?」
なる「あっ…………」
なる「ちっ、違うの えっ! いや違くないんだけど……」
ヤヤ「な、なる……」
ハナ「おお…… 二人とも顔が真っ赤デス……」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:38:06.99 ID:12H9OofK0
放課後 帰り道
ヤヤ「……」
なる「……」
ヤヤ(朝あんなことあって凄く気不味い……)
ヤヤ(うぅ~ これじゃ好きって意識した途端急にヘタレになっちゃうマンガの幼馴染と一緒じゃない……)
ヤヤ「……」
ヤヤ「はぁ……」
ヤヤ(カッコ悪いな、私)
ヤヤ「……」
なる「……」
ヤヤ(朝あんなことあって凄く気不味い……)
ヤヤ(うぅ~ これじゃ好きって意識した途端急にヘタレになっちゃうマンガの幼馴染と一緒じゃない……)
ヤヤ「……」
ヤヤ「はぁ……」
ヤヤ(カッコ悪いな、私)
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:39:28.89 ID:12H9OofK0
ヤヤ(なるが私のこと『かっこいい』って言ってくれるのが嬉しくて、必死でそんな自分を守っちゃう)
ヤヤ(なるが言ってくれた『好き』って言葉もうやむやにしちゃったし)
なる「それじゃここでお別れだね…… また明日、ヤヤちゃん」
ヤヤ「…… よしっ」
ヤヤ(私はマンガの幼馴染なんかじゃないんだ、カッコ悪くたって私は私のしたいように……)
ヤヤ「ねぇ、なる」
なる「何、ヤヤちゃん?」
ヤヤ(なるが言ってくれた『好き』って言葉もうやむやにしちゃったし)
なる「それじゃここでお別れだね…… また明日、ヤヤちゃん」
ヤヤ「…… よしっ」
ヤヤ(私はマンガの幼馴染なんかじゃないんだ、カッコ悪くたって私は私のしたいように……)
ヤヤ「ねぇ、なる」
なる「何、ヤヤちゃん?」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:40:53.45 ID:12H9OofK0
ヤヤ「私、やっぱりあのマンガの幼馴染のキャラと似てないと思う」
なる「えっと…… まだ朝のこと引きずってるの?」
ヤヤ「ううん、そうじゃなくて」
ヤヤ「あのマンガの中でもあったでしょ? 帰り道のシーン」
なる「う、うん」
ヤヤ「私あのシーン見てて『なんで好きって言えないの?』ってイライラしてたの」
ヤヤ「だけど実際同じ状況になったら何も言えなくなったなんて、笑っちゃうよね」
ヤヤ「私恥ずかしかったの、なるに『大好き』って言われてどうしていいかわからなくて」
ヤヤ「だけどさ、ほんとに恥ずかしかったのはなるの方だよね 教室の中であんなこと言っちゃったんだもん」
なる「あっ……」
なる「えっと…… まだ朝のこと引きずってるの?」
ヤヤ「ううん、そうじゃなくて」
ヤヤ「あのマンガの中でもあったでしょ? 帰り道のシーン」
なる「う、うん」
ヤヤ「私あのシーン見てて『なんで好きって言えないの?』ってイライラしてたの」
ヤヤ「だけど実際同じ状況になったら何も言えなくなったなんて、笑っちゃうよね」
ヤヤ「私恥ずかしかったの、なるに『大好き』って言われてどうしていいかわからなくて」
ヤヤ「だけどさ、ほんとに恥ずかしかったのはなるの方だよね 教室の中であんなこと言っちゃったんだもん」
なる「あっ……」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:42:22.51 ID:12H9OofK0
ヤヤ「前に『なるを守ってあげる』って言ったのに守ってあげられなくてゴメンね」
なる「い、いやあれはわたしが勝手に言っただけだからっ!」
ヤヤ「そう、だから私も勝手に恥ずかしいこと言うね、マンガのセリフなんかじゃない自分の言葉で」
なる「え?」
ヤヤ「私、なるが大好きっ!」
なる「えぇっ!?」
ヤヤ「なるは素直で純粋でまっすぐで、なるは私のことをかっこいいって言ってくれるけど私はなるのそういうところ、憧れてるしとってもかっこいいって思う!」
なる「や、ヤヤちゃん…… !」
なる「い、いやあれはわたしが勝手に言っただけだからっ!」
ヤヤ「そう、だから私も勝手に恥ずかしいこと言うね、マンガのセリフなんかじゃない自分の言葉で」
なる「え?」
ヤヤ「私、なるが大好きっ!」
なる「えぇっ!?」
ヤヤ「なるは素直で純粋でまっすぐで、なるは私のことをかっこいいって言ってくれるけど私はなるのそういうところ、憧れてるしとってもかっこいいって思う!」
なる「や、ヤヤちゃん…… !」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:43:27.71 ID:12H9OofK0
ヤヤ「私なるのことが好き! だからずっと私の側に居て! 幼馴染でも、親友でもなくて
なる「ヤヤちゃんヤヤちゃんヤヤちゃぁ~ん!」
ヤヤ「わわっ、ちょっとまだ話の途中なんだけど!」
なる「うぅ やっぱりヤヤちゃんはかっこいいよ~!」
ヤヤ「もう! 全然かっこつかないじゃない!」
なる「だ、だって…… わたしもヤヤちゃんの告白聞くの恥ずかしいから……」
ヤヤ「…… ぷっ」
なる「え?」
なる「ヤヤちゃんヤヤちゃんヤヤちゃぁ~ん!」
ヤヤ「わわっ、ちょっとまだ話の途中なんだけど!」
なる「うぅ やっぱりヤヤちゃんはかっこいいよ~!」
ヤヤ「もう! 全然かっこつかないじゃない!」
なる「だ、だって…… わたしもヤヤちゃんの告白聞くの恥ずかしいから……」
ヤヤ「…… ぷっ」
なる「え?」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:44:20.54 ID:12H9OofK0
ヤヤ「やっぱりなるは子どもね、こんなので恥ずかしがっちゃうなんて」
ヤヤ「今日の私は恥ずかしがったりしない、素直で大胆な笹目ヤヤだから」
ヤヤ「今からもっといっぱい、恥ずかしいことしてあげる」
なる「や、ヤヤちゃん…… ?」
ヤヤ「ふふっ、何度でも言うわ 大好きよ、なる」
なる「ヤヤちゃん…… わたしも、大好きだよ……」
ヤヤ「ちゅっ」
終わり
ヤヤ「今日の私は恥ずかしがったりしない、素直で大胆な笹目ヤヤだから」
ヤヤ「今からもっといっぱい、恥ずかしいことしてあげる」
なる「や、ヤヤちゃん…… ?」
ヤヤ「ふふっ、何度でも言うわ 大好きよ、なる」
なる「ヤヤちゃん…… わたしも、大好きだよ……」
ヤヤ「ちゅっ」
終わり
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 10:49:38.86 ID:12H9OofK0
なるから見るとヤヤちゃんはかっこいい完璧美少女で、ヤヤちゃんから見るとなるは純粋で優しい娘、
ハナから見ると両方ポンコツに見えてると思います。
読んでくれた方ありがとうございます。指摘意見感想があればご自由にどうぞ。
ハナから見ると両方ポンコツに見えてると思います。
読んでくれた方ありがとうございます。指摘意見感想があればご自由にどうぞ。
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 14:00:08.29 ID:S2qBWty/O
前回ポンコツじゃないヤヤが今回意識してしまったせいでポンコツになるかと思ったらポンコツにならなかった
よかった
よかった
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 17:29:02.80 ID:38BFbAQOO
おつ!
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 17:38:15.39 ID:1aG3Z5xAo
おつ
貴重なハナヤマタSSさんくす
貴重なハナヤマタSSさんくす
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/15(火) 17:48:11.66 ID:ZLVNzKc3o
乙!
ヤヤちゃんかわいい
ヤヤちゃんかわいい
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/16(水) 00:13:50.31 ID:yL+zxgLC0
続編を書いてくれるとはありがたい
乙
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458004307/
Entry ⇒ 2016.10.21 | Category ⇒ ハナヤマタ | Comments (0)
タミ「マチちゃん、放課後デートしよ?」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/20(金) 23:59:18.01 ID:lnjgD1IF0
ハナヤマタのSSです。
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:00:11.76 ID:TGzjTp/T0
放課後 生徒会室
マチ「ふぅ、これで一段落かしら…… 付き合わせちゃって悪かったわね、タミ」
タミ「ううん、大丈夫だよー」
マチ「それじゃ、今日はよさこい部の練習も無いし帰りましょ」
タミ「……」
タミ「ねぇマチちゃん、お願いがあるんだけど~」
マチ「何?」
タミ「今日はこれから何か予定ある?」
マチ「もうすぐテストだし家に帰って勉強するわ」
タミ「そっか…… それならこの後デートしない? 放課後デート!」
マチ「却下」
マチ「ふぅ、これで一段落かしら…… 付き合わせちゃって悪かったわね、タミ」
タミ「ううん、大丈夫だよー」
マチ「それじゃ、今日はよさこい部の練習も無いし帰りましょ」
タミ「……」
タミ「ねぇマチちゃん、お願いがあるんだけど~」
マチ「何?」
タミ「今日はこれから何か予定ある?」
マチ「もうすぐテストだし家に帰って勉強するわ」
タミ「そっか…… それならこの後デートしない? 放課後デート!」
マチ「却下」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:02:44.70 ID:TGzjTp/T0
タミ「えぇ~ なんで~?」
マチ「今さっき予定があるって言ったじゃない……」
マチ「それに放課後に制服で出歩くなんて不純よ、仮にも私たちは生徒の代表なんだしそんなことダメよ」
タミ「うぅ……」
マチ「お出かけなら休日にすればいいでしょ? 何で今日なのよ」
タミ「だって~、放課後の制服デートは今しか出来ないんだよ!?」
タミ「普段はよさこい部の練習とか生徒会の仕事とかで忙しいし、今日を逃したらもう放課後デート出来ないかもだよ?」
マチ「まぁ確かに……」
タミ「マチちゃんはわたしとデートするの、嫌?」
マチ「嫌ってわけじゃないけど……」
マチ「今さっき予定があるって言ったじゃない……」
マチ「それに放課後に制服で出歩くなんて不純よ、仮にも私たちは生徒の代表なんだしそんなことダメよ」
タミ「うぅ……」
マチ「お出かけなら休日にすればいいでしょ? 何で今日なのよ」
タミ「だって~、放課後の制服デートは今しか出来ないんだよ!?」
タミ「普段はよさこい部の練習とか生徒会の仕事とかで忙しいし、今日を逃したらもう放課後デート出来ないかもだよ?」
マチ「まぁ確かに……」
タミ「マチちゃんはわたしとデートするの、嫌?」
マチ「嫌ってわけじゃないけど……」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:05:28.64 ID:TGzjTp/T0
タミ「それならいいでしょ? マチちゃんの行きたい場所でいいからぁ~」
マチ「うぅ」
タミ「おねがぁい~」
マチ「……」
マチ「はぁ、仕方無いわね…… いいわ」
タミ「やったー!」
マチ「ただし、夜遅くまで出歩くのはやっぱりダメよ、普段よさこい部の練習が終わるくらいの時間には帰りましょう」
タミ「うんうん、それでも十分だよ」
マチ「そうと決まったら行きましょう」
タミ「え? もう行く場所決まってるの?」
マチ「ええ、私の行きたい場所でいいんでしょ?」
マチ「うぅ」
タミ「おねがぁい~」
マチ「……」
マチ「はぁ、仕方無いわね…… いいわ」
タミ「やったー!」
マチ「ただし、夜遅くまで出歩くのはやっぱりダメよ、普段よさこい部の練習が終わるくらいの時間には帰りましょう」
タミ「うんうん、それでも十分だよ」
マチ「そうと決まったら行きましょう」
タミ「え? もう行く場所決まってるの?」
マチ「ええ、私の行きたい場所でいいんでしょ?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:07:10.81 ID:TGzjTp/T0
本屋
タミ「うー……」
マチ「これと…… これかな……」
タミ「何でせっかくのデートなのに参考書なんて買ってるのー!」
マチ「いいじゃない、私の買い物にタミが付き合ってくれるんだから」
タミ「そんなのデートじゃなーい!」
マチ「私はデートだなんて思って無いわ」
タミ「マチちゃんのばか~」
マチ「タミも何か買ったら? ダイエットの本とか」
タミ「もぉ~!」
タミ「うー……」
マチ「これと…… これかな……」
タミ「何でせっかくのデートなのに参考書なんて買ってるのー!」
マチ「いいじゃない、私の買い物にタミが付き合ってくれるんだから」
タミ「そんなのデートじゃなーい!」
マチ「私はデートだなんて思って無いわ」
タミ「マチちゃんのばか~」
マチ「タミも何か買ったら? ダイエットの本とか」
タミ「もぉ~!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:14:44.75 ID:TGzjTp/T0
タミ「…… 欲しい本は買えたの?」
マチ「ええ買えたわ、タミはいつも買ってる雑誌買わなかったの?」
タミ「あれは定期講読してるから勝手に届くの!」
マチ「はいはい、それじゃ次に行きましょうか」
タミ「え? 次も決まってるの?」
マチ「そうよ、時間も無いし早く行きましょう」
レコード店
タミ「う~」
マチ「やっぱりセンターはこっちかしら……」
タミ「マチちゃん!」
マチ「なーにー?」
タミ「マチちゃんがアイドル好きなのは知ってるけど、少しはわたしにかまってよ!」
マチ「ええ買えたわ、タミはいつも買ってる雑誌買わなかったの?」
タミ「あれは定期講読してるから勝手に届くの!」
マチ「はいはい、それじゃ次に行きましょうか」
タミ「え? 次も決まってるの?」
マチ「そうよ、時間も無いし早く行きましょう」
レコード店
タミ「う~」
マチ「やっぱりセンターはこっちかしら……」
タミ「マチちゃん!」
マチ「なーにー?」
タミ「マチちゃんがアイドル好きなのは知ってるけど、少しはわたしにかまってよ!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:16:50.30 ID:TGzjTp/T0
マチ「いいじゃない別に」
タミ「うー……」
マチ「ん、そう言えばこのアイドル ちょっとタミに似てない?」
タミ「えっ、そうかなぁ……?」
マチ「んー…… 何かこう、雰囲気が」
タミ「そっかー、それなら……」
タミ「この娘とわたし、どっちが好き?」
マチ「どっちがって……」
マチ「そんなのタミの方が好きに決まってるじゃない」
タミ「うー……」
マチ「ん、そう言えばこのアイドル ちょっとタミに似てない?」
タミ「えっ、そうかなぁ……?」
マチ「んー…… 何かこう、雰囲気が」
タミ「そっかー、それなら……」
タミ「この娘とわたし、どっちが好き?」
マチ「どっちがって……」
マチ「そんなのタミの方が好きに決まってるじゃない」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:17:28.09 ID:TGzjTp/T0
タミ「えっ…… あっ、あっ」
マチ「何赤くなってるのよ……」
タミ「だ、だって、マチちゃんが『好き』って言うなんて珍しくて……」
マチ「そうかしら?」
タミ「そうだよー!」
マチ「『好き』って言うくらいなら何回でも言ってあげるわよ」
タミ「ほんとに!? 言って言って~」
マチ「ん……」
タミ「んー?」
マチ「……やっぱり無し」
タミ「えー? 何でー?」
マチ「…… 改めて言うのは恥ずかしい」
タミ「むぅ……」
マチ「つ、次の場所行きましょう」
マチ「何赤くなってるのよ……」
タミ「だ、だって、マチちゃんが『好き』って言うなんて珍しくて……」
マチ「そうかしら?」
タミ「そうだよー!」
マチ「『好き』って言うくらいなら何回でも言ってあげるわよ」
タミ「ほんとに!? 言って言って~」
マチ「ん……」
タミ「んー?」
マチ「……やっぱり無し」
タミ「えー? 何でー?」
マチ「…… 改めて言うのは恥ずかしい」
タミ「むぅ……」
マチ「つ、次の場所行きましょう」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:20:43.01 ID:TGzjTp/T0
タミ「次はどこー?」
マチ「ここよ」
タミ「ここって…… クレープ屋さん?」
マチ「そうよ この前タミが行きたいって言ってたとこでしょ?」
タミ「えっ、えっ? 今日はマチちゃんの行きたい所に行くんじゃないの?」
マチ「別に…… デートでクレープ食べに行くのは定番でしょ……」
タミ「マチちゃん……」
マチ「何よ……」
タミ「やっぱりマチちゃん大好き大好きだいすきー!」
マチ「ちょっ…… は、恥ずかしいからやめて!」
タミ「えー、ダメぇ……?」
マチ「は、早く並びましょ 遅くなっちゃうし……」
タミ「ふふっ、そうだね」
マチ「ここよ」
タミ「ここって…… クレープ屋さん?」
マチ「そうよ この前タミが行きたいって言ってたとこでしょ?」
タミ「えっ、えっ? 今日はマチちゃんの行きたい所に行くんじゃないの?」
マチ「別に…… デートでクレープ食べに行くのは定番でしょ……」
タミ「マチちゃん……」
マチ「何よ……」
タミ「やっぱりマチちゃん大好き大好きだいすきー!」
マチ「ちょっ…… は、恥ずかしいからやめて!」
タミ「えー、ダメぇ……?」
マチ「は、早く並びましょ 遅くなっちゃうし……」
タミ「ふふっ、そうだね」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:23:18.85 ID:TGzjTp/T0
タミ「美味しかったね、クレープ」
マチ「ええ、そうね」
マチ「それじゃあゴミ捨ててくるからタミはちょっと待ってて」
タミ「えっ、そんなのわたしも一緒に」
マチ「今日は結構色んなところ回ったし疲れてるでしょ? ちょっと休んでていいわ」
タミ「別に疲れて…… ううん、ありがとうマチちゃん」
マチ「それじゃ捨ててくるわ」
マチ「……」
マチ(『放課後デート』か……)
マチ(タミが相手とはいえ、放課後に誰かと出歩くなんて考えたことも無かったかも……)
マチ(私も大分変わったわね……)
マチ「ええ、そうね」
マチ「それじゃあゴミ捨ててくるからタミはちょっと待ってて」
タミ「えっ、そんなのわたしも一緒に」
マチ「今日は結構色んなところ回ったし疲れてるでしょ? ちょっと休んでていいわ」
タミ「別に疲れて…… ううん、ありがとうマチちゃん」
マチ「それじゃ捨ててくるわ」
マチ「……」
マチ(『放課後デート』か……)
マチ(タミが相手とはいえ、放課後に誰かと出歩くなんて考えたことも無かったかも……)
マチ(私も大分変わったわね……)
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:24:28.76 ID:TGzjTp/T0
マチ(変われたのはきっとよさこい部の、タミのおかげかしら)
マチ(今日だってタミが言い出さなければいつもと同じようにただ真っ直ぐ帰ったでしょうね)
マチ(こんな融通が効かなくて不器用な私とずっと一緒に居てくれたタミには感謝しなくちゃ)
マチ(……)
マチ(今日、タミは楽しかったのかしら)
マチ(放課後デートなんてどこに行ったらいいか分からないから結局今日は私の行きたいところに行っただけだし……)
マチ(タミは『マチちゃんと一緒に居られたらそれでいいよ』って言ってくれるかもしれないけど……)
マチ(……)
マチ「はぁ……」
マチ「こうやって無駄に一人で悩んじゃう癖もやめなくちゃね……」
マチ「不安があるならタミに直接、ん?」
マチ(タミの近くに誰か居る、制服着てるし別の学校の男子かしら)
マチ(見た感じ知り合い、ってわけでは無さそうだけど……)
マチ(え!? 何あれ? ラブレター!?)
マチ(ちょ、ちょっと待ってよ!)
マチ(今日だってタミが言い出さなければいつもと同じようにただ真っ直ぐ帰ったでしょうね)
マチ(こんな融通が効かなくて不器用な私とずっと一緒に居てくれたタミには感謝しなくちゃ)
マチ(……)
マチ(今日、タミは楽しかったのかしら)
マチ(放課後デートなんてどこに行ったらいいか分からないから結局今日は私の行きたいところに行っただけだし……)
マチ(タミは『マチちゃんと一緒に居られたらそれでいいよ』って言ってくれるかもしれないけど……)
マチ(……)
マチ「はぁ……」
マチ「こうやって無駄に一人で悩んじゃう癖もやめなくちゃね……」
マチ「不安があるならタミに直接、ん?」
マチ(タミの近くに誰か居る、制服着てるし別の学校の男子かしら)
マチ(見た感じ知り合い、ってわけでは無さそうだけど……)
マチ(え!? 何あれ? ラブレター!?)
マチ(ちょ、ちょっと待ってよ!)
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:26:07.53 ID:TGzjTp/T0
男子「お、お願いします」
タミ「は、はぁ……」
マチ「ちょっとアナタ!」
男子「は、はい?」
タミ「マチちゃん?」
マチ「私のタミに何か用かしら……?」
男子「え? えーっと…… 用はもう」
マチ「用が無いなら帰ってもらえる? 私たち今デート中なんたけど?」
タミ「えっ…… マチちゃん……?」
男子「は、はい! お邪魔してすいませんでした!」
タミ「は、はぁ……」
マチ「ちょっとアナタ!」
男子「は、はい?」
タミ「マチちゃん?」
マチ「私のタミに何か用かしら……?」
男子「え? えーっと…… 用はもう」
マチ「用が無いなら帰ってもらえる? 私たち今デート中なんたけど?」
タミ「えっ…… マチちゃん……?」
男子「は、はい! お邪魔してすいませんでした!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:27:22.09 ID:TGzjTp/T0
マチ「ふぅ…… 何だったのよ今の……」
タミ「えっと…… マチちゃん勘違いしてない……?」
マチ「えっ…… 勘違い?」
タミ「うん、勘違いしてると思うよ……」
マチ「今の人タミをナンパしに来たんじゃないの? ラブレターみたいなの渡されてたじゃない」
タミ「えっと…… 確かにこれラブレターなんだけど、わたし宛てじゃないの」
マチ「えっ……? どういうこと?」
タミ「あのね、今の人はうちの学校の子に恋したらしくて、ラブレターを渡そうとしたの」
タミ「だけど、いざ直接渡そうとしたら急に勇気が出なくなっちゃったみたいで」
タミ「渡すことに失敗したんだけど、偶然制服が同じわたしを見つけて」
マチ「タミに代わりにラブレターを渡して欲しいって頼んだ、と?」
タミ「うん、そういうことだよ」
タミ「えっと…… マチちゃん勘違いしてない……?」
マチ「えっ…… 勘違い?」
タミ「うん、勘違いしてると思うよ……」
マチ「今の人タミをナンパしに来たんじゃないの? ラブレターみたいなの渡されてたじゃない」
タミ「えっと…… 確かにこれラブレターなんだけど、わたし宛てじゃないの」
マチ「えっ……? どういうこと?」
タミ「あのね、今の人はうちの学校の子に恋したらしくて、ラブレターを渡そうとしたの」
タミ「だけど、いざ直接渡そうとしたら急に勇気が出なくなっちゃったみたいで」
タミ「渡すことに失敗したんだけど、偶然制服が同じわたしを見つけて」
マチ「タミに代わりにラブレターを渡して欲しいって頼んだ、と?」
タミ「うん、そういうことだよ」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:30:49.06 ID:TGzjTp/T0
マチ「……」
マチ「はぁぁぁぁぁ……」
タミ「ま、マチちゃん?」
マチ「恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい…… 勘違いだったなんて……」
タミ「ふふ、今の人すっごい恐がってたよね」
マチ「…… 私そんな恐い顔してたかしら」
タミ「うん…… わたしもマチちゃんの顔見てちょっとびっくりしちゃった……」
マチ「うぅ…… 謝りたいけど……」
タミ「行っちゃった…… ね」
マチ「はぁ……」
マチ「はぁぁぁぁぁ……」
タミ「ま、マチちゃん?」
マチ「恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい…… 勘違いだったなんて……」
タミ「ふふ、今の人すっごい恐がってたよね」
マチ「…… 私そんな恐い顔してたかしら」
タミ「うん…… わたしもマチちゃんの顔見てちょっとびっくりしちゃった……」
マチ「うぅ…… 謝りたいけど……」
タミ「行っちゃった…… ね」
マチ「はぁ……」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:33:19.82 ID:TGzjTp/T0
タミ「ねぇねぇそれより~」
マチ「何よ……」
タミ「さっき言ってくれたこともう一回言って?」
マチ「さっき…… 何か言ったかしら?」
タミ「だから~」
タミ「『私のタミに何か用かしら?』って言ってくれたでしょ?」
マチ「あっ……」
タミ「『私のタミ』だなんて~ もうマチちゃんったら~」
マチ「あっ、そ、それはそういう意味で言ったんじゃなくて…… て言うかあの時は気が動転してて……」
タミ「えへへ~ わたしマチちゃんのモノになっちゃった~」
マチ「ちょっと! 話聞きなさいよ!」
タミ「えへへ~」
マチ「何よ……」
タミ「さっき言ってくれたこともう一回言って?」
マチ「さっき…… 何か言ったかしら?」
タミ「だから~」
タミ「『私のタミに何か用かしら?』って言ってくれたでしょ?」
マチ「あっ……」
タミ「『私のタミ』だなんて~ もうマチちゃんったら~」
マチ「あっ、そ、それはそういう意味で言ったんじゃなくて…… て言うかあの時は気が動転してて……」
タミ「えへへ~ わたしマチちゃんのモノになっちゃった~」
マチ「ちょっと! 話聞きなさいよ!」
タミ「えへへ~」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:34:46.92 ID:TGzjTp/T0
帰り道
タミ「えへへ~」
マチ「いつまでにやにやしてるのよ……」
タミ「だって~ 今日はマチちゃんに好きって言われたり~ マチちゃんのモノになったり~ とっても嬉しかったな~」
マチ「……」
マチ「ねぇタミ、今日 本当に楽しかった?」
タミ「え?」
マチ「私…… 放課後に誰かと遊びに行くなんて経験無かったし、何処に行けばいいかわからなかったの」
マチ「だから私の行きたい所に連れ回しただけで…… これでタミは本当に楽しかったのかな、って……」
タミ「マチちゃん……」
タミ「わたしはマチちゃんと一緒ならどこに行ったって楽しいよ」
タミ「えへへ~」
マチ「いつまでにやにやしてるのよ……」
タミ「だって~ 今日はマチちゃんに好きって言われたり~ マチちゃんのモノになったり~ とっても嬉しかったな~」
マチ「……」
マチ「ねぇタミ、今日 本当に楽しかった?」
タミ「え?」
マチ「私…… 放課後に誰かと遊びに行くなんて経験無かったし、何処に行けばいいかわからなかったの」
マチ「だから私の行きたい所に連れ回しただけで…… これでタミは本当に楽しかったのかな、って……」
タミ「マチちゃん……」
タミ「わたしはマチちゃんと一緒ならどこに行ったって楽しいよ」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:36:49.77 ID:TGzjTp/T0
マチ「うん、私もタミと一緒だったから凄く楽しかった、だけどそれでいいのかなって、タミに無理させてるんじゃないかって…… そう思うの」
タミ「マチちゃん……」
マチ「不安……なの、不器用で融通の効かない私と一緒に居てタミは楽しいのか、って」
タミ「そっか…… それなら……」
タミ「ぎゅーっ」
マチ「ちょっ、 何いきなり抱き付いてるのよ!」
タミ「マチちゃん大好きー!」
マチ「はぁ?」
タミ「だってマチちゃんはわたしがマチちゃんと一緒に居るのが楽しいか、幸せか不安なんでしょ?」
マチ「……うん」
タミ「マチちゃん……」
マチ「不安……なの、不器用で融通の効かない私と一緒に居てタミは楽しいのか、って」
タミ「そっか…… それなら……」
タミ「ぎゅーっ」
マチ「ちょっ、 何いきなり抱き付いてるのよ!」
タミ「マチちゃん大好きー!」
マチ「はぁ?」
タミ「だってマチちゃんはわたしがマチちゃんと一緒に居るのが楽しいか、幸せか不安なんでしょ?」
マチ「……うん」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:38:33.70 ID:TGzjTp/T0
タミ「わたしはねマチちゃんと一緒に居るの、すっごく好き 大好きだよ」
タミ「だから、もしマチちゃんが不安だっていうなら、その不安が無くなるまで……」
タミ「ずっとこうしててあげる! マチちゃん大好き!」
マチ「っ…… 分かった分かったから! もういい加減離れてってば!」
タミ「ふふふー まだだよー」
マチ「えぇ?」
タミ「マチちゃんは『好き』ってあんまり言葉にしてくれないし、わたしだって不安なんだよ?」
マチ「……」
マチ(タミも不安…… そうよね……)
タミ「だから、もう一度 何度でも言って」
タミ「わたしのこと、好き?」
マチ(今までは自分の不安な気持ちを誤魔化すばかりでタミのことが見えて無かったのかもしれないわね……)
マチ「大好きよ、タミ」
タミ「マチちゃん……」
マチ(これからはタミのこと、ずっと見ているから)
タミ「だから、もしマチちゃんが不安だっていうなら、その不安が無くなるまで……」
タミ「ずっとこうしててあげる! マチちゃん大好き!」
マチ「っ…… 分かった分かったから! もういい加減離れてってば!」
タミ「ふふふー まだだよー」
マチ「えぇ?」
タミ「マチちゃんは『好き』ってあんまり言葉にしてくれないし、わたしだって不安なんだよ?」
マチ「……」
マチ(タミも不安…… そうよね……)
タミ「だから、もう一度 何度でも言って」
タミ「わたしのこと、好き?」
マチ(今までは自分の不安な気持ちを誤魔化すばかりでタミのことが見えて無かったのかもしれないわね……)
マチ「大好きよ、タミ」
タミ「マチちゃん……」
マチ(これからはタミのこと、ずっと見ているから)
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:39:12.93 ID:TGzjTp/T0
タミ「ねぇねぇ、明日も放課後デートしよ! 今度はわたしの好きなとこで!」
マチ「ダメよ」
タミ「えー! 何でー!」
マチ「もうすぐテストだって言ったでしょ、それにテストが終わったらまたよさこい部の練習よ」
タミ「それじゃあ放課後デートは当分無し?」
マチ「ええ、そうなるわね」
タミ「うぅー……」
マチ「……」
マチ「ねぇタミ」
タミ「ん?」
マチ「手、繋いで帰りましょうか」
タミ「…… うんっ」
マチ「ダメよ」
タミ「えー! 何でー!」
マチ「もうすぐテストだって言ったでしょ、それにテストが終わったらまたよさこい部の練習よ」
タミ「それじゃあ放課後デートは当分無し?」
マチ「ええ、そうなるわね」
タミ「うぅー……」
マチ「……」
マチ「ねぇタミ」
タミ「ん?」
マチ「手、繋いで帰りましょうか」
タミ「…… うんっ」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:41:17.36 ID:TGzjTp/T0
次の日 お昼 屋上
タミ「ねーねーみんな聞いてーきいてー、わたし昨日マチちゃんと放課後デートしたのー!」
マチ「!?」
なる「え……!? ほ、放課後デートぉ~」
ハナ「おお! それは詳しくお話を聞かせて頂きたいデス!」
ラン「へ、へぇ…… 二人も放課後に遊んだりするもんなんですね~」
わ子「ランも凄く気になってるみたいなので詳しくお願いします」
ヤヤ「いやいくら何でもあんた達がっつき過ぎでしょ……」
タミ「えへへ~ それでね~、わたしマチちゃんのモノになっちゃったの~」
なる「えぇ~!?」
ハナ「おお! それはそれは……」
マチ「ちょっと! それ話端折り過ぎ! みんなが誤解するでしょ!」
タミ「えぇ~ 昨日はあんなに『タミのことが好き』って言ってくれたのに~?」
マチ「そ、そうだけど…… もう!」
タミ「ねーねーみんな聞いてーきいてー、わたし昨日マチちゃんと放課後デートしたのー!」
マチ「!?」
なる「え……!? ほ、放課後デートぉ~」
ハナ「おお! それは詳しくお話を聞かせて頂きたいデス!」
ラン「へ、へぇ…… 二人も放課後に遊んだりするもんなんですね~」
わ子「ランも凄く気になってるみたいなので詳しくお願いします」
ヤヤ「いやいくら何でもあんた達がっつき過ぎでしょ……」
タミ「えへへ~ それでね~、わたしマチちゃんのモノになっちゃったの~」
なる「えぇ~!?」
ハナ「おお! それはそれは……」
マチ「ちょっと! それ話端折り過ぎ! みんなが誤解するでしょ!」
タミ「えぇ~ 昨日はあんなに『タミのことが好き』って言ってくれたのに~?」
マチ「そ、そうだけど…… もう!」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:43:05.10 ID:TGzjTp/T0
これで本編は終了です。次からおまけです。
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:44:34.44 ID:TGzjTp/T0
みんなの放課後
ハナ「なる!ヤヤさん! 今日はテスト前で部活動はお休みデス! 遊びに行きましょう!」
ヤヤ「いや、何のためにテスト前に部活動が休みになってると思ってんのよ……」
ハナ「え~、せっかくデスから遊びに行きましょうよ~」
ヤヤ「そんなこと言ってると赤点になるわよ、今度は勉強教えてあげないからね」
ハナ「うっ…… 今回もヤヤさんに教えてもらおうと思ったのに……」
ヤヤ「はぁ!? テスト勉強くらい自力でやりなさいよ!」
なる「ま、まぁテストまでまだ1週間くらいあるし今日くらいはいいんじゃないかな……?」
ハナ「なる~」
ヤヤ「…… ま、まぁなるがそう言うならそれでいいけど」
ハナ「なる!ヤヤさん! 今日はテスト前で部活動はお休みデス! 遊びに行きましょう!」
ヤヤ「いや、何のためにテスト前に部活動が休みになってると思ってんのよ……」
ハナ「え~、せっかくデスから遊びに行きましょうよ~」
ヤヤ「そんなこと言ってると赤点になるわよ、今度は勉強教えてあげないからね」
ハナ「うっ…… 今回もヤヤさんに教えてもらおうと思ったのに……」
ヤヤ「はぁ!? テスト勉強くらい自力でやりなさいよ!」
なる「ま、まぁテストまでまだ1週間くらいあるし今日くらいはいいんじゃないかな……?」
ハナ「なる~」
ヤヤ「…… ま、まぁなるがそう言うならそれでいいけど」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:45:37.14 ID:TGzjTp/T0
ハナ「そうと決まれば早速みんなを誘ってゴーゴーデス!」
なる「あっ、今日はタミお姉ちゃんとマチさんは生徒会の仕事があるって」
ヤヤ「あんたと違って暇じゃないみたいね」
ハナ「うぅ…… それならランさんとわ子さんを誘ってきます!」
なる「行っちゃった……」
ハナ「と、そんなワケで遊びに行きましょう!」
ラン「ふーん、まぁいいけどどこ行くの?」
ハナ「どこって、放課後の学生が遊びに行くのはゲームセンターって決まってるじゃないデスか~」
ヤヤ「いや決まって無いし……」
わ子「……」
なる「ん、わ子ちゃんどうしたの?」
わ子「あ、いえ、別に……」
なる「あっ、今日はタミお姉ちゃんとマチさんは生徒会の仕事があるって」
ヤヤ「あんたと違って暇じゃないみたいね」
ハナ「うぅ…… それならランさんとわ子さんを誘ってきます!」
なる「行っちゃった……」
ハナ「と、そんなワケで遊びに行きましょう!」
ラン「ふーん、まぁいいけどどこ行くの?」
ハナ「どこって、放課後の学生が遊びに行くのはゲームセンターって決まってるじゃないデスか~」
ヤヤ「いや決まって無いし……」
わ子「……」
なる「ん、わ子ちゃんどうしたの?」
わ子「あ、いえ、別に……」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:46:39.71 ID:TGzjTp/T0
ゲームセンター
ハナ「これ!これデス! わたしこのゲームスッゴイ得意なんデス~」
なる「これって、ダンスゲーム?」
ハナ「誰か一緒にやりましょう!」
ラン「ふん、いいわこのランちゃんがやってやろうじゃない!」
ハナ「ふっふーん 負けませんよ~?」
ラン「ゲームとは言えダンスでランちゃんが負けるわけ無いでしょ」
ハナ「それじゃスタートデス!」
ヤヤ「相変わらず楽しそうねあの二人……」
なる「あはは……」
ハナ「これ!これデス! わたしこのゲームスッゴイ得意なんデス~」
なる「これって、ダンスゲーム?」
ハナ「誰か一緒にやりましょう!」
ラン「ふん、いいわこのランちゃんがやってやろうじゃない!」
ハナ「ふっふーん 負けませんよ~?」
ラン「ゲームとは言えダンスでランちゃんが負けるわけ無いでしょ」
ハナ「それじゃスタートデス!」
ヤヤ「相変わらず楽しそうねあの二人……」
なる「あはは……」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:48:44.38 ID:TGzjTp/T0
わ子「……」
なる「どうしたの? わ子ちゃん」
わ子「あ…… ゲームセンターって初めて来たので……」
なる「そうなんだ~ プリクラとか撮ったこと無いの?」
わ子「はい、ランくらいしか友達が居ませんでしたし」
なる「そっか、それなら今日はいっぱい楽しんでいこうね」
ラン「勝った!」
ハナ「負けました……」
ヤヤ「ハナ、今度は私と対戦よ! あんた達の見てたら私もやりたくなってきたわ!」
ハナ「今度はヤヤさんが相手デスね、負けませんよ!」
なる「どうしたの? わ子ちゃん」
わ子「あ…… ゲームセンターって初めて来たので……」
なる「そうなんだ~ プリクラとか撮ったこと無いの?」
わ子「はい、ランくらいしか友達が居ませんでしたし」
なる「そっか、それなら今日はいっぱい楽しんでいこうね」
ラン「勝った!」
ハナ「負けました……」
ヤヤ「ハナ、今度は私と対戦よ! あんた達の見てたら私もやりたくなってきたわ!」
ハナ「今度はヤヤさんが相手デスね、負けませんよ!」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:51:01.78 ID:TGzjTp/T0
わ子「ねぇラン!」
ラン「何?」
わ子「向こうでプリクラ撮ろう」
ラン「え? 二人で?」
わ子「だめ?」
ラン「まぁいいけど……」
ヤヤ「勝った!」
ハナ「また負けました……」
ヤヤ「あんた弱いんじゃないの~?」
なる「あはは……」
ラン「何?」
わ子「向こうでプリクラ撮ろう」
ラン「え? 二人で?」
わ子「だめ?」
ラン「まぁいいけど……」
ヤヤ「勝った!」
ハナ「また負けました……」
ヤヤ「あんた弱いんじゃないの~?」
なる「あはは……」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:54:01.20 ID:TGzjTp/T0
ハナ「うぅ……」
なる「どきどき……」
ハナ「……」
なる「……」
ハナ「あー!」
なる「だめだったね……」
ハナ「うぅー…… でもまだ一回できます、次こそは……」
ヤヤ「はぁ…… やり方が違うのよ、ちょっと貸してみなさい」
なる「ヤヤちゃん得意なの?」
ヤヤ「当たり前でしょ? ほらっ」
なる「どきどき……」
ハナ「……」
なる「……」
ハナ「あー!」
なる「だめだったね……」
ハナ「うぅー…… でもまだ一回できます、次こそは……」
ヤヤ「はぁ…… やり方が違うのよ、ちょっと貸してみなさい」
なる「ヤヤちゃん得意なの?」
ヤヤ「当たり前でしょ? ほらっ」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:54:30.91 ID:TGzjTp/T0
ハナ「おー! 取れました!」
なる「凄いねヤヤちゃん!」
ヤヤ「ふっふーん まぁこんなもんでしょ」
ヤヤ「それじゃあお菓子みんなで分けましょうか、ハナはこれね」
ハナ「むむ!? コレはなんデスか?」
ヤヤ「酢昆布っていう日本ですっごく有名で大人気の駄菓子よ、しっかり味わいなさい」
ハナ「おぉ! そんなお菓子をくれるんデスか!? ありがとうございます!」
なる「あはは……」
なる「凄いねヤヤちゃん!」
ヤヤ「ふっふーん まぁこんなもんでしょ」
ヤヤ「それじゃあお菓子みんなで分けましょうか、ハナはこれね」
ハナ「むむ!? コレはなんデスか?」
ヤヤ「酢昆布っていう日本ですっごく有名で大人気の駄菓子よ、しっかり味わいなさい」
ハナ「おぉ! そんなお菓子をくれるんデスか!? ありがとうございます!」
なる「あはは……」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:55:20.73 ID:TGzjTp/T0
ラン「で、どれで撮るの?」
わ子「…… こんなに種類あるんだ」
ラン「え? 自分で誘っといて決めてなかったの?」
わ子「いや…… プリクラとか撮ったこと無くて……」
ラン「わたしだって無いし…… じゃあこれ! これに決定!」
わ子「うん」
ラン「…… いや、プリクラ撮る時ってもっと笑顔になるもんじゃないの?」
わ子「え? 私笑ってない?」
ラン「ぜんっぜん、いつも通り」
わ子「おかしいな…… ランと二人でプリクラ撮れて楽しくないわけ無いんだけどな……」
ラン「もー、何言ってんの ハイハイ笑って笑って、笑ったらわ子は結構カワイイんだから」
わ子「あっ…… そう?」
わ子「…… こんなに種類あるんだ」
ラン「え? 自分で誘っといて決めてなかったの?」
わ子「いや…… プリクラとか撮ったこと無くて……」
ラン「わたしだって無いし…… じゃあこれ! これに決定!」
わ子「うん」
ラン「…… いや、プリクラ撮る時ってもっと笑顔になるもんじゃないの?」
わ子「え? 私笑ってない?」
ラン「ぜんっぜん、いつも通り」
わ子「おかしいな…… ランと二人でプリクラ撮れて楽しくないわけ無いんだけどな……」
ラン「もー、何言ってんの ハイハイ笑って笑って、笑ったらわ子は結構カワイイんだから」
わ子「あっ…… そう?」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:56:43.14 ID:TGzjTp/T0
わ子「じゃあ、これ大切にするね」
ラン「大切にって…… ただのプリクラでしょ?」
わ子「ううん、机の中にしまっとく」
ラン「いやそれはおかしいでしょ……」
わ子「そうなの?」
ラン「そうでしょ、こんなのテキトーにケータイとかに貼っとけばいいの」
わ子「だって…… これは大切な思い出だし……」
ラン「はぁ? プリクラなんていつでも撮れるし、また来ればいいじゃん」
わ子「本当に?」
ラン「えっ、何が?」
わ子「本当にまたプリクラ撮ってくれる?」
ラン「いいって言ってるでしょ?」
ラン「大切にって…… ただのプリクラでしょ?」
わ子「ううん、机の中にしまっとく」
ラン「いやそれはおかしいでしょ……」
わ子「そうなの?」
ラン「そうでしょ、こんなのテキトーにケータイとかに貼っとけばいいの」
わ子「だって…… これは大切な思い出だし……」
ラン「はぁ? プリクラなんていつでも撮れるし、また来ればいいじゃん」
わ子「本当に?」
ラン「えっ、何が?」
わ子「本当にまたプリクラ撮ってくれる?」
ラン「いいって言ってるでしょ?」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:57:44.36 ID:TGzjTp/T0
わ子「本当に本当に本当に?」
ラン「ホントにホントにホントよ! そんな行きたいなら明日も行く!?」
わ子「いや、明日はテスト勉強するから」
ラン「何でそんなマイペースなのよー!」
わ子「じゃあ、先輩たちのところ戻ろう」
わ子「……」
わ子「ラン」
ラン「何?」
わ子「今日は楽しかったね」
ラン「……はぁ」
ラン「プリクラの時もそうやって自然に笑えば良かったのに……」
おしまい
ラン「ホントにホントにホントよ! そんな行きたいなら明日も行く!?」
わ子「いや、明日はテスト勉強するから」
ラン「何でそんなマイペースなのよー!」
わ子「じゃあ、先輩たちのところ戻ろう」
わ子「……」
わ子「ラン」
ラン「何?」
わ子「今日は楽しかったね」
ラン「……はぁ」
ラン「プリクラの時もそうやって自然に笑えば良かったのに……」
おしまい
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 00:59:04.54 ID:TGzjTp/T0
読んでくれた方ありがとうございます。
質問、指摘、要望などありましたらご自由にどうぞ。
質問、指摘、要望などありましたらご自由にどうぞ。
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 02:28:58.08 ID:HYRL4j+cO
乙、貴重なハナヤマタSSをありがとう
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 09:10:10.19 ID:DsFZ8jPao
乙
ちゃんと後輩がでてくれて良かった
ちゃんと後輩がでてくれて良かった
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 09:15:40.06 ID:xQsldllXO
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448031557/
Entry ⇒ 2015.11.21 | Category ⇒ ハナヤマタ | Comments (0)
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