乃々香「クーデレ?」【天体のメソッド】
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:37:41.86 ID:oOksHubP0
教室
柚季「だから! 絶対クーデレなのよ!」
こはる「そ、そうなんだ……」
湊太「こはる、コイツの言うことまともに聞かなくて大丈夫だぞ」
乃々香「みんなおはよう」
柚季「あっ! 乃々香!」
乃々香「ど、どうしたの柚季…… ?」
柚季「だから! 絶対クーデレなのよ!」
こはる「そ、そうなんだ……」
湊太「こはる、コイツの言うことまともに聞かなくて大丈夫だぞ」
乃々香「みんなおはよう」
柚季「あっ! 乃々香!」
乃々香「ど、どうしたの柚季…… ?」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:38:52.45 ID:oOksHubP0
柚季「汐音と仲良いアンタならわかると思うんだけど……」
乃々香「うん……」
柚季「汐音ってクーデレよね?」
乃々香「えっ?」
湊太「またいつもの病気だから気にしなくていいぞ古宮」
乃々香「う、うん……」
柚季「ちょっと! さっきから何よ!」
湊太「あー…… めんどくせぇ……」
乃々香「うん……」
柚季「汐音ってクーデレよね?」
乃々香「えっ?」
湊太「またいつもの病気だから気にしなくていいぞ古宮」
乃々香「う、うん……」
柚季「ちょっと! さっきから何よ!」
湊太「あー…… めんどくせぇ……」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:40:28.31 ID:oOksHubP0
乃々香「な、何があったの?」
こはる「うーん…… 何か柚季が昨日見たアニメのキャラクターが汐音に似てるらしくて……」
乃々香「そうなんだ……」
湊太「そんなこと言ってると戸川にぶっ叩かれるぞ」
柚季「むー!」
乃々香「あっ! おはよう汐音」
汐音「おはよう、乃々香」
こはる「うーん…… 何か柚季が昨日見たアニメのキャラクターが汐音に似てるらしくて……」
乃々香「そうなんだ……」
湊太「そんなこと言ってると戸川にぶっ叩かれるぞ」
柚季「むー!」
乃々香「あっ! おはよう汐音」
汐音「おはよう、乃々香」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:42:00.37 ID:oOksHubP0
柚季「あっ! 汐音!」
汐音「」
柚季「汐音ってクーデレよね!」
汐音「」
柚季「ちょっとヘッドホン外しなさいよ!」
汐音「……」
汐音「…… うるさい」
柚季「う、うるさいって…… 汐音ぇ…… !」
湊太「もうすぐHR始まるし、叩かれない内にやめとけ」
柚季「うぅ…… わかったわよ……」
汐音「」
柚季「汐音ってクーデレよね!」
汐音「」
柚季「ちょっとヘッドホン外しなさいよ!」
汐音「……」
汐音「…… うるさい」
柚季「う、うるさいって…… 汐音ぇ…… !」
湊太「もうすぐHR始まるし、叩かれない内にやめとけ」
柚季「うぅ…… わかったわよ……」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:43:06.03 ID:oOksHubP0
帰り道
柚季「もーう! 何でわたしの話誰も聞いてくれないのよー!」
乃々香「で、結局何で『くーでれ』? の話になったの?」
柚季「乃々香~ やっぱり乃々香はわたしの話聞いてくれるのね!」
こはる「…… わたしも聞いてたんだけどな」
柚季「あのね! 汐音はクーデレなのよ!」
乃々香「?」
柚季「もーう! 何でわたしの話誰も聞いてくれないのよー!」
乃々香「で、結局何で『くーでれ』? の話になったの?」
柚季「乃々香~ やっぱり乃々香はわたしの話聞いてくれるのね!」
こはる「…… わたしも聞いてたんだけどな」
柚季「あのね! 汐音はクーデレなのよ!」
乃々香「?」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:43:57.91 ID:oOksHubP0
柚季「汐音はツンって言うよりクールよね」
こはる「ゆ、柚季もっと順序良く話さないと……」
柚季「えぇ~? 十分分かりやすいでしょ~?」
乃々香「柚季」
柚季「ん?」
乃々香「よくわかんない」
柚季「」
こはる「ゆ、柚季もっと順序良く話さないと……」
柚季「えぇ~? 十分分かりやすいでしょ~?」
乃々香「柚季」
柚季「ん?」
乃々香「よくわかんない」
柚季「」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:44:48.92 ID:oOksHubP0
乃々香(その後、15分くらい続いた柚季の説明を要約すると)
乃々香(昨日アニメで見た『くーでれ』なキャラクターの振舞いが汐音そっくりだったから、汐音は『くーでれ』だ)
乃々香(ということみたいだけど…… 『くーでれ』ってなんだろ?)
柚季「う~ん…… どうしたらこのこと汐音に伝えられるかな……」
こはる「別に無理に伝えなくても……」
柚季「何言ってるのよ! クーデレは立派な萌え属性よ!」
こはる「属性?」
乃々香(昨日アニメで見た『くーでれ』なキャラクターの振舞いが汐音そっくりだったから、汐音は『くーでれ』だ)
乃々香(ということみたいだけど…… 『くーでれ』ってなんだろ?)
柚季「う~ん…… どうしたらこのこと汐音に伝えられるかな……」
こはる「別に無理に伝えなくても……」
柚季「何言ってるのよ! クーデレは立派な萌え属性よ!」
こはる「属性?」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:46:33.76 ID:oOksHubP0
ノエル「ののかー!」
乃々香「あっ、ノエル」
柚季「ノエルちゃ~ん!」
ノエル「ゆずき! こはる!」
こはる「こんにちは、ノエルちゃん」
乃々香「あっ、ノエル」
柚季「ノエルちゃ~ん!」
ノエル「ゆずき! こはる!」
こはる「こんにちは、ノエルちゃん」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:47:10.07 ID:oOksHubP0
柚季「…… そうだ!」
柚季「ノエルちゃん ちょっと汐音に伝えて欲しいことがあるんだけど……」
ノエル「なになに?」
柚季「この後汐音に『しおねってクーデレ?』って聞いてきてくれる?」
ノエル「うん! わかった!」
こはる(あーこれは……)
乃々香(後でビンタされそうだなぁ……)
柚季「ノエルちゃん ちょっと汐音に伝えて欲しいことがあるんだけど……」
ノエル「なになに?」
柚季「この後汐音に『しおねってクーデレ?』って聞いてきてくれる?」
ノエル「うん! わかった!」
こはる(あーこれは……)
乃々香(後でビンタされそうだなぁ……)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:48:41.18 ID:oOksHubP0
ノエル「しおねー!」
汐音「ノエル……」
ノエル「ぎゅー」
汐音「どうしたの?」
ノエル「あっそうだ! しおねに聞きたいことがあったの!」
汐音「何?」
ノエル「『しおねはクーデレ?』」
汐音「……」
汐音「ノエル……」
ノエル「ぎゅー」
汐音「どうしたの?」
ノエル「あっそうだ! しおねに聞きたいことがあったの!」
汐音「何?」
ノエル「『しおねはクーデレ?』」
汐音「……」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:49:33.66 ID:oOksHubP0
ノエル「『くーでれ』?」
汐音「……」
ノエル「しおね?」
汐音「……」
ノエル「そういえば『くーでれ』ってなんだろ?」
汐音「ノエル、それ誰から聞いたの?」
ノエル「ゆずきから聞いたんだけど…… しおねは『くーでれ』って知ってるの?」
汐音「…… まぁ何となく察しはつくけど」
汐音「……」
ノエル「しおね?」
汐音「……」
ノエル「そういえば『くーでれ』ってなんだろ?」
汐音「ノエル、それ誰から聞いたの?」
ノエル「ゆずきから聞いたんだけど…… しおねは『くーでれ』って知ってるの?」
汐音「…… まぁ何となく察しはつくけど」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:50:11.27 ID:oOksHubP0
ノエル「ほんと!? 教えて!」
汐音「ノエル」
ノエル「?」
汐音「ノエルはそういうこと知らなくていいのよ」
ノエル「???」
汐音「柚季……」
汐音「ノエル」
ノエル「?」
汐音「ノエルはそういうこと知らなくていいのよ」
ノエル「???」
汐音「柚季……」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:51:14.46 ID:oOksHubP0
次の日
乃々香「おはよう」
こはる「おはよう」
汐音「……」
乃々香「あっ、汐音おは
汐音「柚季」
柚季「あっ、しお
汐音「」パァン
乃々香「おはよう」
こはる「おはよう」
汐音「……」
乃々香「あっ、汐音おは
汐音「柚季」
柚季「あっ、しお
汐音「」パァン
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:51:51.22 ID:oOksHubP0
柚季「痛ぁっ!」
乃々香「も、問答無用……」
柚季「ちょ! いきなり何するのよ!」
こはる「だ、大丈夫柚季?」
湊太「戸川、コイツのバカが治るまでやっていいぞ」
汐音「……」
乃々香「も、問答無用……」
柚季「ちょ! いきなり何するのよ!」
こはる「だ、大丈夫柚季?」
湊太「戸川、コイツのバカが治るまでやっていいぞ」
汐音「……」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:56:44.73 ID:oOksHubP0
柚季「何とか言いなさいよ!」
汐音「ノエルに変な言葉教えないで」
柚季「わ、わかったわよ……」
湊太(怖ぇ……)
汐音「あと乃々香」
乃々香「は、はいっ!」
汐音「私は素直クールだから」
乃々香「は、はい…… ?」
汐音「ノエルに変な言葉教えないで」
柚季「わ、わかったわよ……」
湊太(怖ぇ……)
汐音「あと乃々香」
乃々香「は、はいっ!」
汐音「私は素直クールだから」
乃々香「は、はい…… ?」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:57:44.68 ID:oOksHubP0
乃々香 自宅
乃々香「むぅ……」
ノエル「ののかー! 遊びに来たよー!」
乃々香「あっ、ノエル」
ノエル「何してるの?」
乃々香「うーん昨日から『くーでれ』って柚季がよく言ってるでしょ? 汐音も知ってるみたいだし、『素直クール』って言葉もあるみたいで……」
ノエル「『くーでれ』『すなおくーる』?」
乃々香「むぅ……」
ノエル「ののかー! 遊びに来たよー!」
乃々香「あっ、ノエル」
ノエル「何してるの?」
乃々香「うーん昨日から『くーでれ』って柚季がよく言ってるでしょ? 汐音も知ってるみたいだし、『素直クール』って言葉もあるみたいで……」
ノエル「『くーでれ』『すなおくーる』?」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:58:43.01 ID:oOksHubP0
乃々香「うん…… だから調べてるんだけど…… わたしパソコン苦手で…… あっ」
ノエル「わかったの!?」
乃々香「うん」
乃々香「『クーデレ』は『普段はクールだけど、好きな人の前ではデレデレしちゃう性格』で」
乃々香「『素直クール』は『ずっとクールで、好きな人の前でもクールなままで素直に気持ちを伝えられる性格』だって」
ノエル「ふーん…… しおねはどっちなの?」
乃々香「うーん…… 汐音は結構ハッキリ物事を言っちゃうタイプだけど…… たまに素直じゃない時もあるからなぁ……」
ノエル「うーん?」
ノエル「わかったの!?」
乃々香「うん」
乃々香「『クーデレ』は『普段はクールだけど、好きな人の前ではデレデレしちゃう性格』で」
乃々香「『素直クール』は『ずっとクールで、好きな人の前でもクールなままで素直に気持ちを伝えられる性格』だって」
ノエル「ふーん…… しおねはどっちなの?」
乃々香「うーん…… 汐音は結構ハッキリ物事を言っちゃうタイプだけど…… たまに素直じゃない時もあるからなぁ……」
ノエル「うーん?」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 09:59:11.56 ID:oOksHubP0
乃々香「うぅ…… 確かにわたしも気になってきた…… 汐音はクーデレなのかな? 素直クールなのかな?」
ノエル「じゃあ直接聞いてみよー!」
乃々香「うーん…… わたしも柚季みたいにビンタされちゃいそうだなぁ……」
ノエル「しおねはゆずきのことぶったの…… ?」
乃々香「ううん、柚季は突然のことでびっくりして大げさに反応してたけど、汐音は本気でビンタしたわけじゃ無いんじゃないかな…… 多分」
ノエル「そっか! そうだよね!」
乃々香(わたしの時はほんとに痛かったなぁ……)
ノエル「じゃあ直接聞いてみよー!」
乃々香「うーん…… わたしも柚季みたいにビンタされちゃいそうだなぁ……」
ノエル「しおねはゆずきのことぶったの…… ?」
乃々香「ううん、柚季は突然のことでびっくりして大げさに反応してたけど、汐音は本気でビンタしたわけじゃ無いんじゃないかな…… 多分」
ノエル「そっか! そうだよね!」
乃々香(わたしの時はほんとに痛かったなぁ……)
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 10:00:44.51 ID:oOksHubP0
次の日
乃々香「汐音」
汐音「何?」
乃々香「昨日『クーデレ』と『素直クール』の意味調べてきたんだ」
汐音「乃々香もその話するの…… まぁいいけど」
乃々香「汐音は純粋ですっごい素直な時もあるけど、凄くひねくれて素直じゃない時もあるよね」
汐音「…… そんなこと無いわ、私はいつだって素直よ」
乃々香「汐音」
汐音「何?」
乃々香「昨日『クーデレ』と『素直クール』の意味調べてきたんだ」
汐音「乃々香もその話するの…… まぁいいけど」
乃々香「汐音は純粋ですっごい素直な時もあるけど、凄くひねくれて素直じゃない時もあるよね」
汐音「…… そんなこと無いわ、私はいつだって素直よ」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 10:01:17.11 ID:oOksHubP0
乃々香「そうかな」
汐音「そうよ」
乃々香「そうだ、もう一つ気になったんだけど汐音って好きな人って居るの?」
汐音「…… 何でそんな話になるの」
乃々香「あ、うん クーデレと素直クールの説明に『好きな人の前では』って書いてあったからもしかして汐音って好きな人居るのかなー って」
汐音「…… ノエルのことは好き」
汐音「そうよ」
乃々香「そうだ、もう一つ気になったんだけど汐音って好きな人って居るの?」
汐音「…… 何でそんな話になるの」
乃々香「あ、うん クーデレと素直クールの説明に『好きな人の前では』って書いてあったからもしかして汐音って好きな人居るのかなー って」
汐音「…… ノエルのことは好き」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 10:02:11.31 ID:oOksHubP0
乃々香「そっか、そうだよね…… 汐音はノエルと仲良いもんね……」
汐音「……」
乃々香「わたしの名前出てくるかなーって期待したんだけどな……」
汐音「……」
乃々香「わたしは汐音のこと好きなんだけどな……」
汐音「……」
汐音「私も…… 乃々香のことは大切な友達だと思ってる……」
乃々香「え、ほんと!?」
汐音「……」
乃々香「わたしの名前出てくるかなーって期待したんだけどな……」
汐音「……」
乃々香「わたしは汐音のこと好きなんだけどな……」
汐音「……」
汐音「私も…… 乃々香のことは大切な友達だと思ってる……」
乃々香「え、ほんと!?」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 10:02:39.50 ID:oOksHubP0
汐音「……」
乃々香「今のもう一回言って! 汐音!」
汐音「……」
乃々香「ねぇ汐音!」
汐音「しつこい」
乃々香「あ、ごめん」
汐音「ほんと迷惑……」
乃々香「今のもう一回言って! 汐音!」
汐音「……」
乃々香「ねぇ汐音!」
汐音「しつこい」
乃々香「あ、ごめん」
汐音「ほんと迷惑……」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 10:03:35.67 ID:oOksHubP0
乃々香「ふふっ」
汐音「今度は何」
乃々香「やっぱり柚季の言う通りだね、汐音はクーデレだよ」
汐音「……」
乃々香「し、汐音?」
汐音「目閉じて」
乃々香「え、えっと…… もしかして……」
汐音「あと歯食いしばって」
乃々香「そっちか……」
汐音「今度は何」
乃々香「やっぱり柚季の言う通りだね、汐音はクーデレだよ」
汐音「……」
乃々香「し、汐音?」
汐音「目閉じて」
乃々香「え、えっと…… もしかして……」
汐音「あと歯食いしばって」
乃々香「そっちか……」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 10:05:09.71 ID:oOksHubP0
汐音「」ヒュン
乃々香「んっ」
汐音「」ペチ
乃々香「へ…… ビンタするんじゃないの? 柚季にしたみたいに」
汐音「友達にそんなことするわけ無いでしょ」
乃々香「そっか、やっぱり汐音は優しいね」
汐音「そう」
乃々香「柚季にも今みたいに手を抜いてあげたんでしょ?」
汐音「柚季には本気でやったわ」
乃々香「え」
おわり
乃々香「んっ」
汐音「」ペチ
乃々香「へ…… ビンタするんじゃないの? 柚季にしたみたいに」
汐音「友達にそんなことするわけ無いでしょ」
乃々香「そっか、やっぱり汐音は優しいね」
汐音「そう」
乃々香「柚季にも今みたいに手を抜いてあげたんでしょ?」
汐音「柚季には本気でやったわ」
乃々香「え」
おわり
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 10:05:53.78 ID:oOksHubP0
読んでくれた人ありがとうございます。
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 12:38:51.43 ID:NL1xXmb0o
どういたしまして
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/17(金) 12:47:42.31 ID:qIY7PfFlo
おつ
天体のメソッドやっぱり良いね
天体のメソッドやっぱり良いね
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1466123861/
Entry ⇒ 2017.01.14 | Category ⇒ 天体のメソッド | Comments (0)
乃々香「寒いね」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 02:55:18.74 ID:voEcfgcZ0
汐音「乃々香って、もしかして寒がりだった?」
乃々香「かも。東京はもっとあったかかったし」
汐音「東京じゃ、雪も滅多に降らないんでしょう?」
乃々香「そうだね。たまに降ると大騒ぎだったよ」
汐音「こっちでは雪なんて日常茶飯事よ」
乃々香「うん、知ってる。そういえば、昔は雪の中で駆け回っても、寒さなんてこれっぽっちも感じなかったな」
汐音「……今でも、寒さを感じないやり方はあるわ」
乃々香「? なにそれ?」
汐音「こうするの」ギュウ
乃々香「わっ」ビクッ
乃々香「かも。東京はもっとあったかかったし」
汐音「東京じゃ、雪も滅多に降らないんでしょう?」
乃々香「そうだね。たまに降ると大騒ぎだったよ」
汐音「こっちでは雪なんて日常茶飯事よ」
乃々香「うん、知ってる。そういえば、昔は雪の中で駆け回っても、寒さなんてこれっぽっちも感じなかったな」
汐音「……今でも、寒さを感じないやり方はあるわ」
乃々香「? なにそれ?」
汐音「こうするの」ギュウ
乃々香「わっ」ビクッ
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 02:57:27.09 ID:voEcfgcZ0
汐音「……あったかい?」
乃々香「うーん……コート越しだからか、あまり体温は感じないし、それほどでもないかな」
汐音「せっかく勇気出して抱きついたのに……骨折り損だったわ」パッ
乃々香「あ、待って」
汐音「なに?」
乃々香「もう少し、このまま」
汐音「はい」ギュウ
乃々香「……たしかにこれ、少しあったかいかも」
汐音「そう?」
乃々香「汐音の息が耳とか首に当たって、そこがあったかい」
汐音「こういうこと?」ハー
乃々香「んっ、そこ少しくすぐったいよ」ピクッ
汐音「ご、ごめんなさい」
乃々香「うーん……コート越しだからか、あまり体温は感じないし、それほどでもないかな」
汐音「せっかく勇気出して抱きついたのに……骨折り損だったわ」パッ
乃々香「あ、待って」
汐音「なに?」
乃々香「もう少し、このまま」
汐音「はい」ギュウ
乃々香「……たしかにこれ、少しあったかいかも」
汐音「そう?」
乃々香「汐音の息が耳とか首に当たって、そこがあったかい」
汐音「こういうこと?」ハー
乃々香「んっ、そこ少しくすぐったいよ」ピクッ
汐音「ご、ごめんなさい」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 02:58:13.03 ID:voEcfgcZ0
汐音「私はこの状況があたたかいわ」
乃々香「どういう意味?」
汐音「心臓がドキドキして、からだがあつくなってくるの」
乃々香「私と抱き合ってると?」
汐音「そう」
乃々香「……なんだか、急に恥ずかしくなってきた」
汐音「離れる?」
乃々香「ん、汐音があったかいなら、このままでいいよ」
乃々香「どういう意味?」
汐音「心臓がドキドキして、からだがあつくなってくるの」
乃々香「私と抱き合ってると?」
汐音「そう」
乃々香「……なんだか、急に恥ずかしくなってきた」
汐音「離れる?」
乃々香「ん、汐音があったかいなら、このままでいいよ」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 02:59:46.59 ID:voEcfgcZ0
乃々香「暖房なかなか効かないね」
汐音「おかげで私は乃々香に抱きついていられるけど」
乃々香「別に、あったかくなっても、抱きついたっていいんだよ」
汐音「……人に抱きつかれるのって、嫌じゃない?」
乃々香「うーん、別に、嫌って感じはしないけど。でも、お父さんがベタベタ抱きついてきたら、さすがにちょっと引くかな」
汐音「そりゃあね」
乃々香「汐音なら、いつでも大歓迎だよ」
汐音「……お風呂の中でも?」
乃々香「……」ジリ…
汐音「冗談だから引かないで」
汐音「おかげで私は乃々香に抱きついていられるけど」
乃々香「別に、あったかくなっても、抱きついたっていいんだよ」
汐音「……人に抱きつかれるのって、嫌じゃない?」
乃々香「うーん、別に、嫌って感じはしないけど。でも、お父さんがベタベタ抱きついてきたら、さすがにちょっと引くかな」
汐音「そりゃあね」
乃々香「汐音なら、いつでも大歓迎だよ」
汐音「……お風呂の中でも?」
乃々香「……」ジリ…
汐音「冗談だから引かないで」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 03:00:47.86 ID:voEcfgcZ0
乃々香「あ、ようやく暖房が動きだした」
汐音「そういえばこの家ってコタツはあるの?」
乃々香「うーん……お父さんに聞いてみないと」
汐音「床暖房もないのよね」
乃々香「結構古い家だからねー」
汐音「じゃあ、こうやって暖め合うしかないわね」
乃々香「あ、そういえば余っている毛布があったかも。二人でくるまればあったかいと思うけど、どうする?」
汐音「持ってきましょう」
汐音「そういえばこの家ってコタツはあるの?」
乃々香「うーん……お父さんに聞いてみないと」
汐音「床暖房もないのよね」
乃々香「結構古い家だからねー」
汐音「じゃあ、こうやって暖め合うしかないわね」
乃々香「あ、そういえば余っている毛布があったかも。二人でくるまればあったかいと思うけど、どうする?」
汐音「持ってきましょう」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 03:01:37.68 ID:voEcfgcZ0
乃々香「あ、あったかい」
汐音「初めからこうしておけばよかったわね」
乃々香「部屋もあったまってきたみたい」
汐音「……じゃあ離れる?」
乃々香「とりあえずコート脱ごっか。部屋の中だし」
汐音「そうね」ギュゥゥ
乃々香「汐音?」
汐音「やっぱりもう少し抱き合っていない?」
乃々香「汐音って、そんなに甘えん坊だったっけ?」
汐音「……乃々香だからよ」
汐音「初めからこうしておけばよかったわね」
乃々香「部屋もあったまってきたみたい」
汐音「……じゃあ離れる?」
乃々香「とりあえずコート脱ごっか。部屋の中だし」
汐音「そうね」ギュゥゥ
乃々香「汐音?」
汐音「やっぱりもう少し抱き合っていない?」
乃々香「汐音って、そんなに甘えん坊だったっけ?」
汐音「……乃々香だからよ」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 03:06:37.97 ID:voEcfgcZ0
乃々香「あ、そろそろ夕食の支度しないと」
汐音「やだ」ギュ
乃々香「もう、汐音はまったく……」
汐音「あきれた?」
乃々香「少しね。クールな汐音はどこいっちゃったんだろう」
汐音「昔はわりとべったりだったと思うけど」
乃々香「そういわれれば……」
汐音「それに、私の仮面をはがしたのは乃々香よ」
乃々香「……少しあつくなってきた」
汐音「照れてる?」フフ
乃々香「ちょっとね」
汐音「やだ」ギュ
乃々香「もう、汐音はまったく……」
汐音「あきれた?」
乃々香「少しね。クールな汐音はどこいっちゃったんだろう」
汐音「昔はわりとべったりだったと思うけど」
乃々香「そういわれれば……」
汐音「それに、私の仮面をはがしたのは乃々香よ」
乃々香「……少しあつくなってきた」
汐音「照れてる?」フフ
乃々香「ちょっとね」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 03:09:23.70 ID:voEcfgcZ0
汐音「でも、私がこんなになるのは乃々香と一緒のときだけよ」
乃々香「うん、汐音が柚季や湊太に甘える姿は確かに想像できないね」
汐音「湊太はともかくとして、柚季はちょっと苦手、突拍子もないことをいきなりしてくるし」
乃々香「こはるは?」
汐音「こはるは、まあ、それなりに好きよ。ひとりぼっちの私をずっと気遣ってくれてたみたいだし……以前はうっとうしいと感じていたけど、今はありがたいと思っているわ」
乃々香「こはるは優しいよね」
汐音「母性がすごそう」
乃々香「なにそれ」アハハ
汐音「泣いたらつきっきりでなぐさめてくれそうな感じ、しない?」
乃々香「あ、それはわかるかも」
乃々香「うん、汐音が柚季や湊太に甘える姿は確かに想像できないね」
汐音「湊太はともかくとして、柚季はちょっと苦手、突拍子もないことをいきなりしてくるし」
乃々香「こはるは?」
汐音「こはるは、まあ、それなりに好きよ。ひとりぼっちの私をずっと気遣ってくれてたみたいだし……以前はうっとうしいと感じていたけど、今はありがたいと思っているわ」
乃々香「こはるは優しいよね」
汐音「母性がすごそう」
乃々香「なにそれ」アハハ
汐音「泣いたらつきっきりでなぐさめてくれそうな感じ、しない?」
乃々香「あ、それはわかるかも」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 03:11:37.14 ID:voEcfgcZ0
汐音「ちょっとお腹すいてきたわ」
乃々香「夜ご飯まだ作れてないよ、汐音が放さないから……」
汐音「乃々香があったかいのがいけないのよ」
乃々香「でも、さすがにもう暑くない?」
汐音「うん……そうね、放すわ」パッ
乃々香「ん。……またあとで、やっていいから」
汐音「夜寝るとき?」
乃々香「それもあるけど……」
汐音「?」
乃々香「お、お風呂の中でも……」
汐音「え? なにかいった?」
乃々香「な、なんでもないっ」ダッ
汐音「……」
汐音(お風呂の中でとか……私の理性がもつわけないじゃない)ハァ
汐音「もう少し気を遣ってよね、乃々香」
おわり
乃々香「夜ご飯まだ作れてないよ、汐音が放さないから……」
汐音「乃々香があったかいのがいけないのよ」
乃々香「でも、さすがにもう暑くない?」
汐音「うん……そうね、放すわ」パッ
乃々香「ん。……またあとで、やっていいから」
汐音「夜寝るとき?」
乃々香「それもあるけど……」
汐音「?」
乃々香「お、お風呂の中でも……」
汐音「え? なにかいった?」
乃々香「な、なんでもないっ」ダッ
汐音「……」
汐音(お風呂の中でとか……私の理性がもつわけないじゃない)ハァ
汐音「もう少し気を遣ってよね、乃々香」
おわり
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 03:13:08.09 ID:tIkYbMZrO
乙!
次はお風呂編だな
次はお風呂編だな
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 03:20:15.45 ID:voEcfgcZ0
前に書いたやつで、デミグラスソースのことをデミグラフソースって書いてました。後から読んですごく恥ずかしかったのでここで訂正しておきます
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 03:24:31.35 ID:tIkYbMZrO
あれか
デミグラスの一種かなと思ってた
デミグラスの一種かなと思ってた
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 07:36:21.40 ID:UEdFfwQlo
ガチレズヘッドホン姉貴すき
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 08:06:25.52 ID:htRnTU1Vo
おつおつ
心があたたかくなれた
心があたたかくなれた
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423072518/
Entry ⇒ 2015.10.29 | Category ⇒ 天体のメソッド | Comments (0)
乃々香「あったかいね」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:22:53.77 ID:LARJ9KfO0
汐音「ええ。すこし窮屈だけど」
乃々香「でも、こうした方がぬくもり感じられるでしょ?」
汐音「まあそれはそうね」
乃々香「それとも、もっとはじっこ寄った方がいい?」
汐音「ううん、このままでいい」
乃々香「ありがと。……汐音、やわらかいね」
汐音「乃々香だってやわらかいわ」
乃々香「ううん……そうじゃなくて、なんていうか、中学生らしからぬ包容力があるんだ、汐音って」
汐音「……そうかしら?」
乃々香「とくにこの……」
汐音「胸、とかいったらビンタね」
乃々香「うぐ……ふ、雰囲気がね」
汐音「ふうん……」
乃々香「でも、こうした方がぬくもり感じられるでしょ?」
汐音「まあそれはそうね」
乃々香「それとも、もっとはじっこ寄った方がいい?」
汐音「ううん、このままでいい」
乃々香「ありがと。……汐音、やわらかいね」
汐音「乃々香だってやわらかいわ」
乃々香「ううん……そうじゃなくて、なんていうか、中学生らしからぬ包容力があるんだ、汐音って」
汐音「……そうかしら?」
乃々香「とくにこの……」
汐音「胸、とかいったらビンタね」
乃々香「うぐ……ふ、雰囲気がね」
汐音「ふうん……」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:24:18.95 ID:LARJ9KfO0
乃々香「……汐音やわらかい」ギュウ
汐音「ん……」
乃々香「ご、ごめん、痛かった?」
汐音「大丈夫。でも強いていうなら、胸に顔押しつけるのはちょっとやめてほしいかな」
乃々香「え? ……あ、無意識だった。ごめんね」ギュムム
汐音「……それわざと?」
乃々香「違う、体が勝手に」
汐音「そんなわけないでしょう」
乃々香「はぁ……汐音やわらかい……」スリスリ
汐音(この子最近ノエルっぽくなってないかしら)
汐音「ん……」
乃々香「ご、ごめん、痛かった?」
汐音「大丈夫。でも強いていうなら、胸に顔押しつけるのはちょっとやめてほしいかな」
乃々香「え? ……あ、無意識だった。ごめんね」ギュムム
汐音「……それわざと?」
乃々香「違う、体が勝手に」
汐音「そんなわけないでしょう」
乃々香「はぁ……汐音やわらかい……」スリスリ
汐音(この子最近ノエルっぽくなってないかしら)
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:26:18.73 ID:LARJ9KfO0
乃々香「汐音が北美中に転入してもう三ヶ月」
汐音「ええ」
乃々香「うちに居候してからも三ヶ月」
汐音「そうね」
乃々香「ということは、一緒に寝るようになってもう三ヶ月だね」
汐音「乃々香がどうしてもっていうから、仕方なくね。私は本当は一人が一番落ち着いて寝られるんだけど」
乃々香「汐音だって乗り気なくせに」
汐音「まぁ……最近少し寒くなってきたし、湯たんぽ代わりにちょうどいいかなって」
乃々香「私って湯たんぽ代わりだったの!?」
汐音「乃々香はあったかいのよ」
汐音「ええ」
乃々香「うちに居候してからも三ヶ月」
汐音「そうね」
乃々香「ということは、一緒に寝るようになってもう三ヶ月だね」
汐音「乃々香がどうしてもっていうから、仕方なくね。私は本当は一人が一番落ち着いて寝られるんだけど」
乃々香「汐音だって乗り気なくせに」
汐音「まぁ……最近少し寒くなってきたし、湯たんぽ代わりにちょうどいいかなって」
乃々香「私って湯たんぽ代わりだったの!?」
汐音「乃々香はあったかいのよ」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:26:46.08 ID:LARJ9KfO0
乃々香「どうりで汐音の体が冷たく感じるわけだよ」
汐音「ちなみにノエルはもっとあったかいわ」
乃々香「……なんでそんなこと知ってるの?」
汐音「以前一緒に温泉旅行に行ったことがあって……」
乃々香「あ、そういえば聞いたことある気がする」
汐音「そのとき勝手に布団に入ってきたのよ」
乃々香「たしかその頃の汐音って、そういうの許すキャラじゃなかった気が……」
汐音「そのときは寝てる振りをしてたわ」
乃々香「やっぱり汐音、ノエルには甘いよね」
汐音「まぁ、七年前から交流があったわけだし」
乃々香「私にはビンタしたけどね」
汐音「あ、あれは……ごめんなさい」
乃々香「ううん。謝らなくていいよ。代わりに胸に顔うずめさせて」
汐音「やっぱりビンタするわ」
汐音「ちなみにノエルはもっとあったかいわ」
乃々香「……なんでそんなこと知ってるの?」
汐音「以前一緒に温泉旅行に行ったことがあって……」
乃々香「あ、そういえば聞いたことある気がする」
汐音「そのとき勝手に布団に入ってきたのよ」
乃々香「たしかその頃の汐音って、そういうの許すキャラじゃなかった気が……」
汐音「そのときは寝てる振りをしてたわ」
乃々香「やっぱり汐音、ノエルには甘いよね」
汐音「まぁ、七年前から交流があったわけだし」
乃々香「私にはビンタしたけどね」
汐音「あ、あれは……ごめんなさい」
乃々香「ううん。謝らなくていいよ。代わりに胸に顔うずめさせて」
汐音「やっぱりビンタするわ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:28:06.87 ID:LARJ9KfO0
乃々香「ずっとお話してたからか、喉が渇いてきたよ」
汐音「お水とってこようか?」
乃々香「あ、うん、お願いできる? ……ああそれと、部屋出るときお父さんに気をつけて」
汐音「……なんで?」
乃々香「お父さん最近、私と汐音の関係を怪しんでるの。汐音が毎晩のように私の部屋で寝てるから」
汐音「別に、友達と一緒に寝るくらい普通でしょうに」
乃々香「いや……たぶん普通じゃないよ……」
汐音「そうなの? 私、友達のサンプルが乃々香しかいないし、どっちとも一緒に寝たことがあるから知らなかったわ」
乃々香「いやいや、ノエルは?」
汐音「ノエルは……妖精みたいな認識だから、友達というよりは愛でる対象かしら」
乃々香「じゃあ、柚季やこはるは?」
汐音「友達の友達」
汐音「お水とってこようか?」
乃々香「あ、うん、お願いできる? ……ああそれと、部屋出るときお父さんに気をつけて」
汐音「……なんで?」
乃々香「お父さん最近、私と汐音の関係を怪しんでるの。汐音が毎晩のように私の部屋で寝てるから」
汐音「別に、友達と一緒に寝るくらい普通でしょうに」
乃々香「いや……たぶん普通じゃないよ……」
汐音「そうなの? 私、友達のサンプルが乃々香しかいないし、どっちとも一緒に寝たことがあるから知らなかったわ」
乃々香「いやいや、ノエルは?」
汐音「ノエルは……妖精みたいな認識だから、友達というよりは愛でる対象かしら」
乃々香「じゃあ、柚季やこはるは?」
汐音「友達の友達」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:29:19.28 ID:LARJ9KfO0
乃々香「七年間交流があるのに!?」
汐音「私の友達は七年前から乃々香一人よ」
乃々香「思ってた以上に重い」
汐音「中学生なのに両親の引っ越しに付き合わずに一人暮らししてたの、あれ乃々香を待つためだったのよ」
乃々香「でも、初めて再会したとき、今更何しに戻ってきたの、とかいわなかった?」
汐音「あれはまぁ、半分くらい照れ隠しだったわ。半分は本気で怒ってたけど」
乃々香「う……忘れてたことはごめん、謝るよ」
汐音「もういいわ。それに私は今、すごく……」
乃々香「すごく?」
汐音「……なんでもないわ」
乃々香「しあわせ?」
汐音「……わかってるなら聞かないでよ」プイ
汐音「私の友達は七年前から乃々香一人よ」
乃々香「思ってた以上に重い」
汐音「中学生なのに両親の引っ越しに付き合わずに一人暮らししてたの、あれ乃々香を待つためだったのよ」
乃々香「でも、初めて再会したとき、今更何しに戻ってきたの、とかいわなかった?」
汐音「あれはまぁ、半分くらい照れ隠しだったわ。半分は本気で怒ってたけど」
乃々香「う……忘れてたことはごめん、謝るよ」
汐音「もういいわ。それに私は今、すごく……」
乃々香「すごく?」
汐音「……なんでもないわ」
乃々香「しあわせ?」
汐音「……わかってるなら聞かないでよ」プイ
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:30:39.95 ID:LARJ9KfO0
乃々香「ところで、私もすっかり忘れてたけどお水は?」
汐音「あ、ごめんなさい。今取ってくるわ」
乃々香「うん」
バタン
乃々香「ん……」ギュム
乃々香(汐音のまくら……すごくいい匂いする……なんでだろ、同じシャンプーとか使ってるはずなのに……)スーハー
汐音「……乃々香、なにしてるの」
乃々香「あ、汐音……お水持ってきてくれてありがとう」
汐音「話逸らそうとしないで」
乃々香「汐音のまくらの匂いかいでました! 悪い!? あとすごくいい匂いだったよ!」
汐音「開き直らないで」
乃々香「ね、なんでそんないい匂いするの、汐音? やっぱり美少女力高いと自然とフェロモンみたいなのがでるのかな」
汐音「なによそれ、美少女力って」
乃々香「白いワンピースと麦わら帽子がどれだけ似合うかを数値化した値だよ」
汐音「なによそれ……まぁ、美少女力はいいとして、もし本当にフェロモンが出てるとしたらそれは乃々香のせいね」
乃々香「あれ、今わりとすごいこといわなかった? もう一回いってくれない?」
汐音「今すぐに忘れなさい」
汐音「あ、ごめんなさい。今取ってくるわ」
乃々香「うん」
バタン
乃々香「ん……」ギュム
乃々香(汐音のまくら……すごくいい匂いする……なんでだろ、同じシャンプーとか使ってるはずなのに……)スーハー
汐音「……乃々香、なにしてるの」
乃々香「あ、汐音……お水持ってきてくれてありがとう」
汐音「話逸らそうとしないで」
乃々香「汐音のまくらの匂いかいでました! 悪い!? あとすごくいい匂いだったよ!」
汐音「開き直らないで」
乃々香「ね、なんでそんないい匂いするの、汐音? やっぱり美少女力高いと自然とフェロモンみたいなのがでるのかな」
汐音「なによそれ、美少女力って」
乃々香「白いワンピースと麦わら帽子がどれだけ似合うかを数値化した値だよ」
汐音「なによそれ……まぁ、美少女力はいいとして、もし本当にフェロモンが出てるとしたらそれは乃々香のせいね」
乃々香「あれ、今わりとすごいこといわなかった? もう一回いってくれない?」
汐音「今すぐに忘れなさい」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:31:47.95 ID:LARJ9KfO0
乃々香「それで、どうしてそんなにいい匂いがするの?」
汐音「それは……わからないわ。シャンプーの香りじゃない?」
乃々香「でも汐音、私と同じの使ってるよね」
汐音「ええ……だから、乃々香だっていい匂いするじゃない」
乃々香「そんなことないよ、汐音だけだって」
汐音「じゃあ自分のまくらの匂い嗅いでみなさいよ」
乃々香「うん。……あ、ほんとだ。汐音の匂いがする」
汐音「私の匂い、というより、乃々香の匂いだけどね、それは」
乃々香「つまり汐音は、私のまくらの匂いを嗅いだことがあると」
汐音「あ……」
乃々香「ふふ、これでおあいこだよ」
汐音「それは……わからないわ。シャンプーの香りじゃない?」
乃々香「でも汐音、私と同じの使ってるよね」
汐音「ええ……だから、乃々香だっていい匂いするじゃない」
乃々香「そんなことないよ、汐音だけだって」
汐音「じゃあ自分のまくらの匂い嗅いでみなさいよ」
乃々香「うん。……あ、ほんとだ。汐音の匂いがする」
汐音「私の匂い、というより、乃々香の匂いだけどね、それは」
乃々香「つまり汐音は、私のまくらの匂いを嗅いだことがあると」
汐音「あ……」
乃々香「ふふ、これでおあいこだよ」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:32:35.10 ID:LARJ9KfO0
汐音「もう二時を回ってるわね……」
乃々香「明日休みだし、このまま朝までお話しする?」
汐音「それはちょっと体に悪いわ。それに、そんなことしたら、せっかくの休日を一日だるい体ですごすことになるわよ」
乃々香「私は、汐音ともっとピロートークしてたいよ」
汐音「……どこでそんな言葉覚えてきたか知らないけれど、使い方まちがってるわよ」
乃々香「そうなの? でも汐音は知ってるんだよね。じゃあ教えて?」
汐音「あなた……本当は知ってるのね……」
乃々香「えっと、本当に知らないんだけど……」
汐音「そう、じゃあ教えてあげるわよ! ピロートークっていうのは……」
乃々香「っていうのは?」
汐音「……やっぱりやめておくわ。どうしても知りたいんだったら柚季あたりに聞きなさい」
乃々香「どうして柚季?」
汐音「あの子そういうこと詳しそうだし……」
乃々香「そうなんだ……?」
乃々香「明日休みだし、このまま朝までお話しする?」
汐音「それはちょっと体に悪いわ。それに、そんなことしたら、せっかくの休日を一日だるい体ですごすことになるわよ」
乃々香「私は、汐音ともっとピロートークしてたいよ」
汐音「……どこでそんな言葉覚えてきたか知らないけれど、使い方まちがってるわよ」
乃々香「そうなの? でも汐音は知ってるんだよね。じゃあ教えて?」
汐音「あなた……本当は知ってるのね……」
乃々香「えっと、本当に知らないんだけど……」
汐音「そう、じゃあ教えてあげるわよ! ピロートークっていうのは……」
乃々香「っていうのは?」
汐音「……やっぱりやめておくわ。どうしても知りたいんだったら柚季あたりに聞きなさい」
乃々香「どうして柚季?」
汐音「あの子そういうこと詳しそうだし……」
乃々香「そうなんだ……?」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:35:11.47 ID:LARJ9KfO0
乃々香「ん……まぶた重い」
汐音「ならもう……寝たら……いいじゃない……」
乃々香「そういうわけにはいかないよ。……って汐音?」
汐音「……」スー スー
乃々香「あれ、寝ちゃった」
乃々香(一人の方が落ち着いて眠れるとかいってたくせに……。まぁいつもは私が先に寝ちゃうんだけど)
乃々香「本当はもう少しお話ししてたかったけど、仕方ないね」
汐音「……」スー スー
乃々香「……汐音、本当は起きてるでしょ?」
汐音「……」スー スー
乃々香(あ、本当に寝てるっぽい)
乃々香「それじゃ、おやすみ、汐音。……大好きだよ」
汐音「……」スー スー
汐音「……」
汐音(……眠気さめちゃったわよ、乃々香のばか)
汐音「……私もよ、おやすみ」
終わり
汐音「ならもう……寝たら……いいじゃない……」
乃々香「そういうわけにはいかないよ。……って汐音?」
汐音「……」スー スー
乃々香「あれ、寝ちゃった」
乃々香(一人の方が落ち着いて眠れるとかいってたくせに……。まぁいつもは私が先に寝ちゃうんだけど)
乃々香「本当はもう少しお話ししてたかったけど、仕方ないね」
汐音「……」スー スー
乃々香「……汐音、本当は起きてるでしょ?」
汐音「……」スー スー
乃々香(あ、本当に寝てるっぽい)
乃々香「それじゃ、おやすみ、汐音。……大好きだよ」
汐音「……」スー スー
汐音「……」
汐音(……眠気さめちゃったわよ、乃々香のばか)
汐音「……私もよ、おやすみ」
終わり
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:44:30.00 ID:LARJ9KfO0
乃々香たちが中学生だってことを最近知って驚きました。
ずっと高三だと勘違いしてて、「こいつら受験大丈夫なのかよ……」ってずっと思ってましたよ。
でも汐音とか一人暮らししてるのに……大丈夫なのかしら……。
あと、あれですよね、こはるも大きいですけど汐音はさらに大きいですよね。なにがとは言いませんが。
ずっと高三だと勘違いしてて、「こいつら受験大丈夫なのかよ……」ってずっと思ってましたよ。
でも汐音とか一人暮らししてるのに……大丈夫なのかしら……。
あと、あれですよね、こはるも大きいですけど汐音はさらに大きいですよね。なにがとは言いませんが。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 12:23:34.71 ID:KwKs9j8so
乙
乃々香はノンケの香りがするけど汐音ってあれだよね?
乃々香はノンケの香りがするけど汐音ってあれだよね?
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 12:27:20.42 ID:6Qu9rt2Mo
乙!
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 21:58:50.21 ID:eZV17ryVo
おつおつ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422120173/
Entry ⇒ 2015.09.19 | Category ⇒ 天体のメソッド | Comments (0)
汐音「ののかー!」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/01(日) 22:34:47.80 ID:1vfWud8K0
ノエル「ののかー!」ダキッ
乃々香「どうしたの、ノエル?」
ノエル「お昼ごはんまだー?」
乃々香「もうちょっと待ってね」
ノエル「今日のお昼はなに?」
乃々香「バジルソースのパスタだよ」
ノエル「ばじるそーす?」
乃々香「ノエルはバジルソースきらい?」
ノエル「ううん! ののかが作るものだったらなんでもだいすき!」
乃々香「そっか、ありがと」ニコッ
ノエル「うんっ」
汐音「……」ジーッ
乃々香「どうしたの、ノエル?」
ノエル「お昼ごはんまだー?」
乃々香「もうちょっと待ってね」
ノエル「今日のお昼はなに?」
乃々香「バジルソースのパスタだよ」
ノエル「ばじるそーす?」
乃々香「ノエルはバジルソースきらい?」
ノエル「ううん! ののかが作るものだったらなんでもだいすき!」
乃々香「そっか、ありがと」ニコッ
ノエル「うんっ」
汐音「……」ジーッ
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/01(日) 22:40:27.06 ID:1vfWud8K0
汐音(ノエルはどうしてあんなに素直に人と接せられるのかしら)
汐音「私も見習うべきよね……」
ノエル「しおね、どうしたの?」
汐音「……別になんでもないわ」
ノエル「ふーん。あ、もしかして、しおねはばじるそーすきらい?」
乃々香「そうだったの、汐音?」
汐音「いいえ、そんなことはないわ。私も乃々香が作るものなら……」ハッ
乃々香「汐音?」
汐音「な、なんでもないわ。とにかく私がバジルソースを嫌っているとか、そんなことはないから」
乃々香「そっか、よかった」ニコッ
汐音「たっ……食べさせてもらう身の私が、文句なんて言うわけないでしょ///」
乃々香「あ、もうすぐできあがるから、コップとお茶の用意してね」
汐音「私も見習うべきよね……」
ノエル「しおね、どうしたの?」
汐音「……別になんでもないわ」
ノエル「ふーん。あ、もしかして、しおねはばじるそーすきらい?」
乃々香「そうだったの、汐音?」
汐音「いいえ、そんなことはないわ。私も乃々香が作るものなら……」ハッ
乃々香「汐音?」
汐音「な、なんでもないわ。とにかく私がバジルソースを嫌っているとか、そんなことはないから」
乃々香「そっか、よかった」ニコッ
汐音「たっ……食べさせてもらう身の私が、文句なんて言うわけないでしょ///」
乃々香「あ、もうすぐできあがるから、コップとお茶の用意してね」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/01(日) 22:47:09.89 ID:1vfWud8K0
ののえるしお「いただきます!」
ノエル「みどりいろ!」
乃々香「バジルっていうハーブを使っているの。味はちょっと大人向けだったかも。ノエル、大丈夫?」
ノエル「うんっ、おいしいよっ!」
乃々香「よかった。汐音は?」
汐音「ええ、とてもおいしい……。毎日食べたいくらい」
乃々香「そんな、大げさだよ」アハハ
汐音「大げさ……かしら」
汐音(自分の気持ちを素直に言葉にしたつもりだったのだけど、どうもうまくいかないわね)
ノエル「おいしー! デミグヌフソースの次くらいにすき!」
汐音「なによその、禍々しい名前のソースは……」
乃々香「デミグラフソースね。じゃあ今度はそのパスタも作ってあげる」
ノエル「やったー!」
汐音「……」
汐音(ノエルを観察した感じだと、無邪気っぽく振る舞うのが重要なのかしら……)
ノエル「みどりいろ!」
乃々香「バジルっていうハーブを使っているの。味はちょっと大人向けだったかも。ノエル、大丈夫?」
ノエル「うんっ、おいしいよっ!」
乃々香「よかった。汐音は?」
汐音「ええ、とてもおいしい……。毎日食べたいくらい」
乃々香「そんな、大げさだよ」アハハ
汐音「大げさ……かしら」
汐音(自分の気持ちを素直に言葉にしたつもりだったのだけど、どうもうまくいかないわね)
ノエル「おいしー! デミグヌフソースの次くらいにすき!」
汐音「なによその、禍々しい名前のソースは……」
乃々香「デミグラフソースね。じゃあ今度はそのパスタも作ってあげる」
ノエル「やったー!」
汐音「……」
汐音(ノエルを観察した感じだと、無邪気っぽく振る舞うのが重要なのかしら……)
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/01(日) 22:49:46.27 ID:1vfWud8K0
ノエル「ごちそうさまっ! それじゃあののか、しおね、またね!」
乃々香「もういっちゃうの?」
ノエル「今日はゆずきとペットボトルロケットを飛ばすやくそくしてるの!」
乃々香「そっか。じゃあね」
汐音「またね、ノエル」
ノエル「うんっ!」フリフリ
スタタタ ガチャ
乃々香「……ふぅ」ストン
汐音「乃々香?」
乃々香「なに、汐音?」
汐音「……なんでもないわ。それより、お皿片づけしちゃいましょう」
乃々香「うん、そうだね」
汐音(ノエルがいなくなって、少し元気がなくなったような気がする……。やっぱり、私と二人きりだと気を使ったりするのかしら)
乃々香「ふんふふーん♪」カチャカチャ
汐音「……」
汐音(私も……ノエルっぽく振る舞えば、ノエルと同じように接してもらえるのかな)
汐音「のっ……」
汐音「ののかー!」ダキッ
乃々香「!?!?」ビクッ
乃々香「もういっちゃうの?」
ノエル「今日はゆずきとペットボトルロケットを飛ばすやくそくしてるの!」
乃々香「そっか。じゃあね」
汐音「またね、ノエル」
ノエル「うんっ!」フリフリ
スタタタ ガチャ
乃々香「……ふぅ」ストン
汐音「乃々香?」
乃々香「なに、汐音?」
汐音「……なんでもないわ。それより、お皿片づけしちゃいましょう」
乃々香「うん、そうだね」
汐音(ノエルがいなくなって、少し元気がなくなったような気がする……。やっぱり、私と二人きりだと気を使ったりするのかしら)
乃々香「ふんふふーん♪」カチャカチャ
汐音「……」
汐音(私も……ノエルっぽく振る舞えば、ノエルと同じように接してもらえるのかな)
汐音「のっ……」
汐音「ののかー!」ダキッ
乃々香「!?!?」ビクッ
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/01(日) 22:54:18.83 ID:1vfWud8K0
乃々香「しっ、汐音っ!? なにっ、どうしたのいきなり!?」ドキドキ
汐音「な、名前呼んだだけだよ!」
乃々香「名前呼んだだけじゃないよね!? 抱きついてるよね!?」
汐音「抱きつきたくなったからだよっ!!」
乃々香「えー!?」
乃々香(どうしよう……! 汐音が壊れちゃった!)
汐音「ののか……」ギュウ
汐音(これ、思ってたより何十倍も恥ずかしいわね……///)
乃々香「し、汐音……」
乃々香(寒さでおかしく……はないか……普通おかしくなるのって暑いときだよね……)
汐音「……ののか?」
乃々香「う……」
乃々香(でも……汐音に限っていたずらってことはないだろうし……)
汐音「……」
汐音(ここからどうすればいいのかしら)ギュウ
乃々香「?」
乃々香(抱きついてきたと思ったら、動きが止まった……?)
乃々香「汐音?」
汐音「な、なに?」
乃々香「急にそんなことされても、私、どうすればいいのかわからないよ?」
汐音「……そうね。ごめんなさい」パッ
汐音「な、名前呼んだだけだよ!」
乃々香「名前呼んだだけじゃないよね!? 抱きついてるよね!?」
汐音「抱きつきたくなったからだよっ!!」
乃々香「えー!?」
乃々香(どうしよう……! 汐音が壊れちゃった!)
汐音「ののか……」ギュウ
汐音(これ、思ってたより何十倍も恥ずかしいわね……///)
乃々香「し、汐音……」
乃々香(寒さでおかしく……はないか……普通おかしくなるのって暑いときだよね……)
汐音「……ののか?」
乃々香「う……」
乃々香(でも……汐音に限っていたずらってことはないだろうし……)
汐音「……」
汐音(ここからどうすればいいのかしら)ギュウ
乃々香「?」
乃々香(抱きついてきたと思ったら、動きが止まった……?)
乃々香「汐音?」
汐音「な、なに?」
乃々香「急にそんなことされても、私、どうすればいいのかわからないよ?」
汐音「……そうね。ごめんなさい」パッ
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/01(日) 22:56:07.66 ID:1vfWud8K0
乃々香「……」ジャー
乃々香(どうやらふざけていただけみたいだけど……)チラッ
汐音「……」フキフキ
乃々香(こころなしか、落ち込んでいるような)
汐音「……終わったわ。リビングのソファで待ってるわね」
乃々香「あ、ちょっと待って」
汐音「なに? もう洗い物は残ってないと思うけど」
乃々香「洗い物のことじゃなくて、汐音のこと」
汐音「私の? ……別に、さっきのはちょっとふざけただけよ」
乃々香「私の知ってる汐音っていう女の子は、あんなふうにいきなりふざけたりする子じゃなかったよ」
汐音「……そうかもね。私は冗談とか言えない、つまらない人間だから」
乃々香「……」
乃々香(どうやらふざけていただけみたいだけど……)チラッ
汐音「……」フキフキ
乃々香(こころなしか、落ち込んでいるような)
汐音「……終わったわ。リビングのソファで待ってるわね」
乃々香「あ、ちょっと待って」
汐音「なに? もう洗い物は残ってないと思うけど」
乃々香「洗い物のことじゃなくて、汐音のこと」
汐音「私の? ……別に、さっきのはちょっとふざけただけよ」
乃々香「私の知ってる汐音っていう女の子は、あんなふうにいきなりふざけたりする子じゃなかったよ」
汐音「……そうかもね。私は冗談とか言えない、つまらない人間だから」
乃々香「……」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/01(日) 23:00:17.11 ID:1vfWud8K0
汐音「じゃあ、向こう行ってるから」
乃々香「ちょっと、汐音」ガシッ
汐音「なっ、なに?」ビクッ
乃々香「私の大切な友達を、そんなふうにいわないで」
汐音「な……なんのことよ」
乃々香「つまらない人間、って」
汐音「だって事実じゃない。それに自称なんだから、いいでしょ」
乃々香「汐音がよくったって、私がよくないの」
汐音「そんなの……わがままよ」
乃々香「そんなわがままをいいたくなるくらい、私は汐音のことが好きなの」
汐音「すっ……!?///」
乃々香「ねえ汐音、どうしてあんなことしたの? 教えて」
乃々香「ちょっと、汐音」ガシッ
汐音「なっ、なに?」ビクッ
乃々香「私の大切な友達を、そんなふうにいわないで」
汐音「な……なんのことよ」
乃々香「つまらない人間、って」
汐音「だって事実じゃない。それに自称なんだから、いいでしょ」
乃々香「汐音がよくったって、私がよくないの」
汐音「そんなの……わがままよ」
乃々香「そんなわがままをいいたくなるくらい、私は汐音のことが好きなの」
汐音「すっ……!?///」
乃々香「ねえ汐音、どうしてあんなことしたの? 教えて」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/01(日) 23:03:14.36 ID:1vfWud8K0
汐音「……乃々香が、ノエルと一緒にいるとき、すごく楽しそうだったから」
乃々香「もしかしてあれって、ノエルの真似だったの?」
汐音「……」コク
乃々香(びっくりしてて全然気づかなかった)
汐音「ノエルみたいに素直な振る舞いができれば、乃々香はもっと気楽に私に接してくれると思って……」
乃々香「それじゃあ汐音は、私が汐音と一緒にいるよりは、ノエルと一緒にいる方が楽なんだと思っているの?」
汐音「だって、ノエルといるときはあんなにニコニコ笑っているのに、私と二人きりになったとたん、あまり笑わなくなるじゃない。さっきだってため息をついていたし」
乃々香「……はぁ」
乃々香「もしかしてあれって、ノエルの真似だったの?」
汐音「……」コク
乃々香(びっくりしてて全然気づかなかった)
汐音「ノエルみたいに素直な振る舞いができれば、乃々香はもっと気楽に私に接してくれると思って……」
乃々香「それじゃあ汐音は、私が汐音と一緒にいるよりは、ノエルと一緒にいる方が楽なんだと思っているの?」
汐音「だって、ノエルといるときはあんなにニコニコ笑っているのに、私と二人きりになったとたん、あまり笑わなくなるじゃない。さっきだってため息をついていたし」
乃々香「……はぁ」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/01(日) 23:06:02.69 ID:1vfWud8K0
汐音「な、なによ」
乃々香「汐音って意外と天然なんだね」
汐音「……どういう意味よ」
乃々香「たしかにノエルはかわいいし、おもしろいし、一緒にいると楽しいよ」
汐音「……」
乃々香「ノエルと比べれば、たしかに汐音はあまりしゃべらないし、落ち着いてるから、二人でいても静かになることは多いよね」
汐音「……ええ」
乃々香「でもね、いつもノエルと一緒だと、たぶん私は疲れちゃうよ。ノエルはちょっとわんぱくなところがあるし、目を離すと予想外のこともするし……」
乃々香「だから、私は汐音と一緒にいるのが一番落ち着くの。汐音の隣で本を読んだり、うたた寝したりするのが好き。そういう瞬間だって、ノエルと一緒に遊んだりしているときと同じくらい、私にとって大切なときなんだよ」
乃々香「汐音って意外と天然なんだね」
汐音「……どういう意味よ」
乃々香「たしかにノエルはかわいいし、おもしろいし、一緒にいると楽しいよ」
汐音「……」
乃々香「ノエルと比べれば、たしかに汐音はあまりしゃべらないし、落ち着いてるから、二人でいても静かになることは多いよね」
汐音「……ええ」
乃々香「でもね、いつもノエルと一緒だと、たぶん私は疲れちゃうよ。ノエルはちょっとわんぱくなところがあるし、目を離すと予想外のこともするし……」
乃々香「だから、私は汐音と一緒にいるのが一番落ち着くの。汐音の隣で本を読んだり、うたた寝したりするのが好き。そういう瞬間だって、ノエルと一緒に遊んだりしているときと同じくらい、私にとって大切なときなんだよ」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/01(日) 23:07:39.56 ID:1vfWud8K0
汐音「……つまり、私は今のままでいいのかしら」
乃々香「今のままでい続けるのがいいかはわからないけど、無理をして変わる必要はないんじゃないかな。少なくとも、私は今の汐音のことが好きだよ」
汐音「ふ、ふうん……///」
乃々香「汐音は?」
汐音「え?」
乃々香「汐音は、私と一緒にいて、疲れたりしない?」
汐音「……あたりまえでしょ。私も、乃々香の隣が一番落ち着く。乃々香は大切な友達よ」
乃々香「えへへ。ありがと」
汐音「それに……私も、乃々香のことは大好きだから」ボソッ
乃々香「え? なにかいった?」
汐音「なんでもないわ」
終わり
乃々香「今のままでい続けるのがいいかはわからないけど、無理をして変わる必要はないんじゃないかな。少なくとも、私は今の汐音のことが好きだよ」
汐音「ふ、ふうん……///」
乃々香「汐音は?」
汐音「え?」
乃々香「汐音は、私と一緒にいて、疲れたりしない?」
汐音「……あたりまえでしょ。私も、乃々香の隣が一番落ち着く。乃々香は大切な友達よ」
乃々香「えへへ。ありがと」
汐音「それに……私も、乃々香のことは大好きだから」ボソッ
乃々香「え? なにかいった?」
汐音「なんでもないわ」
終わり
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/01(日) 23:13:12.28 ID:1vfWud8K0
ののしおもっとください
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/01(日) 23:28:35.98 ID:v4J0pbEg0
天体のメソッドSSはもっと増えていい
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/01(日) 23:35:54.53 ID:4dMckXGtO
にやにやとまんない乙
もっと書いて下さい
もっと書いて下さい
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/02(月) 00:09:12.71 ID:+NvDc7eNo
大層おつであった
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/02(月) 01:37:01.42 ID:eXTtkuKvo
乙!
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422797687/
Entry ⇒ 2015.09.14 | Category ⇒ 天体のメソッド | Comments (1)
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