友利「引くな!!」
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/01(木) 15:19:01 ID:9qH.SYr6
友利(乙坂さんが帰ってきてから早数週間、相変わらず私のことも、歩未ちゃんのことすら思い出してくれません)
乙坂「友利さん、何か考え込んでるの?」
友利「いえ、大したことではありません。気にしないでください」
友利(大人しい乙坂さんにも慣れてきましたが、やはり以前みたいにケンカ腰な方が...)
乙坂「友利さん、何か考え込んでるの?」
友利「いえ、大したことではありません。気にしないでください」
友利(大人しい乙坂さんにも慣れてきましたが、やはり以前みたいにケンカ腰な方が...)
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/01(木) 15:21:29 ID:9qH.SYr6
乙坂「友利さん、やっぱり悲しそうに見える...僕が何かしましたか?」
友利「いえ、本当に大丈夫ですから!そういえば、あなたが出発する前に預かったMP3プレイヤー返しますね...」
乙坂「これは...」
友利「何か思い出しましたか?」
乙坂「いら、そう言うわけでは無いんだけど、これも凄く大切な物だったような...」
友利「ふふっ、元々は私があなたに差し上げた物なんですよ。今日はもう帰ります、また明日会いましょう」
乙坂「うん、気をつけて」
友利「いえ、本当に大丈夫ですから!そういえば、あなたが出発する前に預かったMP3プレイヤー返しますね...」
乙坂「これは...」
友利「何か思い出しましたか?」
乙坂「いら、そう言うわけでは無いんだけど、これも凄く大切な物だったような...」
友利「ふふっ、元々は私があなたに差し上げた物なんですよ。今日はもう帰ります、また明日会いましょう」
乙坂「うん、気をつけて」
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/01(木) 15:22:25 ID:9qH.SYr6
乙坂(これって音楽を聴くものだよね、少し聴いてみよう...)
~ズンチャッチャ
Come now heading to the oblivion~~
乙坂「!!!」
~ズンチャッチャ
Come now heading to the oblivion~~
乙坂「!!!」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/01(木) 15:23:16 ID:9qH.SYr6
翌日
友利「乙坂さんこんちわっす~」
乙坂「友利!」
友利「へ?今日は元気ですねぇ」
乙坂「やっぱり僕は帰ってこれたんだな!」
友利「え...、もしかして記憶が戻ったんですか...?」
乙坂「記憶が戻った?僕は記憶喪失だったのか...」
友利「昨日までのこと、覚えてないんですか?」
乙坂「ああ、アラブ辺りで略奪してたハズなんだが、気づいたらここで寝てたんだ」
友利「乙坂さんこんちわっす~」
乙坂「友利!」
友利「へ?今日は元気ですねぇ」
乙坂「やっぱり僕は帰ってこれたんだな!」
友利「え...、もしかして記憶が戻ったんですか...?」
乙坂「記憶が戻った?僕は記憶喪失だったのか...」
友利「昨日までのこと、覚えてないんですか?」
乙坂「ああ、アラブ辺りで略奪してたハズなんだが、気づいたらここで寝てたんだ」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/01(木) 15:36:45 ID:9qH.SYr6
友利「......」
乙坂「俺は失敗したのか...?」
友利「......いえ、あなたは凄いです」
乙坂「友利、泣いてるのか?」
友利「2回も乙坂さんに泣かされるとは思ってません、でした...」
乙坂「友利...」
友利「乙坂有宇さん!本当にお帰りなさい!!」
乙坂「ああ、ただいま」
乙坂「俺は失敗したのか...?」
友利「......いえ、あなたは凄いです」
乙坂「友利、泣いてるのか?」
友利「2回も乙坂さんに泣かされるとは思ってません、でした...」
乙坂「友利...」
友利「乙坂有宇さん!本当にお帰りなさい!!」
乙坂「ああ、ただいま」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/01(木) 15:38:25 ID:9qH.SYr6
友利「グスッ...ふふっ、乙坂さんこっち向いてください」
乙坂「!!??」
友利「恋人なんですから、キスくらい普通ですよね?乙坂さん顔真っ赤っすよ~」
乙坂「お、お前もかなり顔赤いけどな!と言うか、心の準備とかあるだろ、初めてなんだぞ!」
友利「私も初めてですよ、てか乙女みたいなこと言わないでください...」
乙坂「...」
友利「...」
乙坂「!!??」
友利「恋人なんですから、キスくらい普通ですよね?乙坂さん顔真っ赤っすよ~」
乙坂「お、お前もかなり顔赤いけどな!と言うか、心の準備とかあるだろ、初めてなんだぞ!」
友利「私も初めてですよ、てか乙女みたいなこと言わないでください...」
乙坂「...」
友利「...」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/01(木) 15:39:10 ID:9qH.SYr6
乙坂「...」
友利「...」
乙坂「友利、一ついいか?」
友利「なんでしょう」
乙坂「もう一回頼む」
友利「はい、いくらでもしてあげますよ」
乙坂「あと、セックスも頼めるか...?」
友利「.........引くな!!」
友利「...」
乙坂「友利、一ついいか?」
友利「なんでしょう」
乙坂「もう一回頼む」
友利「はい、いくらでもしてあげますよ」
乙坂「あと、セックスも頼めるか...?」
友利「.........引くな!!」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/01(木) 15:40:31 ID:9qH.SYr6
凄く短いですが、終わりです。
友利と乙坂のイチャイチャが見たかっただけです。
友利と乙坂のイチャイチャが見たかっただけです。
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/01(木) 20:07:44 ID:Jpzf997w
乙
なんか最終回あんま評判良くないみたいだな
切なくて涙した俺にとっては素敵なSSだった
なんか最終回あんま評判良くないみたいだな
切なくて涙した俺にとっては素敵なSSだった
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/02(金) 00:19:58 ID:j7sQYqnw
おいもっとこれからだろ?
掲載元:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1443680341/
Entry ⇒ 2016.01.12 | Category ⇒ Charlotte(シャーロット) | Comments (0)
【Charlotte】有宇「僕をゲームキャラに……ですか?」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:15:25.89 ID:Sd3bHQZf0
※飲んだ勢いにつき
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:15:48.41 ID:Sd3bHQZf0
有宇「ちょっと意味が分からないのですが……」
ゲーム会社「いやいや!無理な事はありませんよ!これからの時代に向けて我が社ではバーチャルシステムを使った体験型のゲーム開発を進めておりまして。世間でも話題の乙坂さんの超能力体験を生かせばゲーム新時代の起爆剤になる事間違いな」
有宇「いえ、僕が言いたいのはそういう事ではなくてですね……一応指名手配されてるんですよ僕。それも世界的に」
ゲーム会社「勿論その辺のご事情も十分に配慮させて頂きます! いやなに、今時犯罪を犯した人でも本を出版したりテレビに出たりは当たり前の時代なのですから気になさる事はありません!」
有宇「うーん……」
ゲーム会社「お仕事の内容はリアルな超能力のデータを提供して頂きたくてですね。報酬はこれくらいで」
有宇「ウッ」
有宇(歩未と二人で一年間暮らせる額じゃないか)
ゲーム会社「いやいや!無理な事はありませんよ!これからの時代に向けて我が社ではバーチャルシステムを使った体験型のゲーム開発を進めておりまして。世間でも話題の乙坂さんの超能力体験を生かせばゲーム新時代の起爆剤になる事間違いな」
有宇「いえ、僕が言いたいのはそういう事ではなくてですね……一応指名手配されてるんですよ僕。それも世界的に」
ゲーム会社「勿論その辺のご事情も十分に配慮させて頂きます! いやなに、今時犯罪を犯した人でも本を出版したりテレビに出たりは当たり前の時代なのですから気になさる事はありません!」
有宇「うーん……」
ゲーム会社「お仕事の内容はリアルな超能力のデータを提供して頂きたくてですね。報酬はこれくらいで」
有宇「ウッ」
有宇(歩未と二人で一年間暮らせる額じゃないか)
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:16:20.19 ID:Sd3bHQZf0
………
……
…
~生徒会室~
有宇「結局引き受けてしまった……」
友利「そんなにお金困ってるんですか?」
有宇「いや、単に兄さん達を困らせたくないというか。これからの事も考えると稼げる金なら稼いどかないとって」
友利「ふーん」
西森「ゲームですか~ゆさりん一応スマホゲームに出た事ありますよ~」
高城「で、出たぁあああ!!ゆさりんメイン出演のリズムゲーム『アイドルメリーゴーランド』!!略して『アイメリ』!!!私は勿論課金戦士として運営に貢献しておりますよ!」
……
…
~生徒会室~
有宇「結局引き受けてしまった……」
友利「そんなにお金困ってるんですか?」
有宇「いや、単に兄さん達を困らせたくないというか。これからの事も考えると稼げる金なら稼いどかないとって」
友利「ふーん」
西森「ゲームですか~ゆさりん一応スマホゲームに出た事ありますよ~」
高城「で、出たぁあああ!!ゆさりんメイン出演のリズムゲーム『アイドルメリーゴーランド』!!略して『アイメリ』!!!私は勿論課金戦士として運営に貢献しておりますよ!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:16:56.44 ID:Sd3bHQZf0
有宇「お前は本当に変わってないなぁ」
高城「それで、具体的にはなんと?」
有宇「とりあえずコンセプトとか大体の企画の資料は貰ったんだけど」っUSB
高城「ふむふむ……世界中に散らばった超能力者達による勢力が覇権を巡って暴れまわる……所謂無双ゲーですね」
友利「おおおぉお!メッチャクチャアツいじゃないですかぁ!」
高城「それで、具体的にはなんと?」
有宇「とりあえずコンセプトとか大体の企画の資料は貰ったんだけど」っUSB
高城「ふむふむ……世界中に散らばった超能力者達による勢力が覇権を巡って暴れまわる……所謂無双ゲーですね」
友利「おおおぉお!メッチャクチャアツいじゃないですかぁ!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:17:23.23 ID:Sd3bHQZf0
西森「あ!これ私達の名前までありますよ?」
有宇「ああ、俺の記憶からデータ引っ張っちゃったみたいでさ。後で名前はバレないように変更するらしい」
西森「よかった~。事務所とか話合わせるの大変なんですよ~~」
友利「あぁ!これ音楽がZIEENDじゃないっすか!スゲェェエエ!」
高城「本当に貴方の記憶から引っ張ってきたんですね……」
有宇「それで来月試作品が出来るからテストプレイとして呼ばれてるんだけど、お前らどうする?」
友利「行きます行きます!」
西森「歩未ちゃんも連れていきましょうよ!」
高城「久々に5人揃っての活動ですね」
有宇(余り歩未は連れて行く気はなかったんだけど、でもまぁ暫く構ってやれなかったしいいか)
………
……
…
有宇「ああ、俺の記憶からデータ引っ張っちゃったみたいでさ。後で名前はバレないように変更するらしい」
西森「よかった~。事務所とか話合わせるの大変なんですよ~~」
友利「あぁ!これ音楽がZIEENDじゃないっすか!スゲェェエエ!」
高城「本当に貴方の記憶から引っ張ってきたんですね……」
有宇「それで来月試作品が出来るからテストプレイとして呼ばれてるんだけど、お前らどうする?」
友利「行きます行きます!」
西森「歩未ちゃんも連れていきましょうよ!」
高城「久々に5人揃っての活動ですね」
有宇(余り歩未は連れて行く気はなかったんだけど、でもまぁ暫く構ってやれなかったしいいか)
………
……
…
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:17:54.33 ID:Sd3bHQZf0
~1か月後~
ゲーム会社「いやぁ~お待ちしておりました!どうぞどうぞ!」
友利「うぉおおおおおお!最新機器がこんなに……スゲェ!これがゲーム会社かぁ~」
高城「友利さん嬉しそうですね」
有宇「キャラまで崩れてるけどな」
西森「あ!こんにちは~♪ゆさりんと申しま~す!今日はよろしくお願いしますね」
歩未「ほ、本当に歩未達がゲームになるんでしょうか?」
ゲーム会社「えーそれでは皆様!今回の我が社の新作ゲーム『エスパー大戦争』の多大なるご協力の程、心より感謝申し上げます!」
ゲーム会社「お手前のヘッドギアを装着して頂いた後はリラックスしてお待ちください。装置が脳波を感知してゲームがスタートいたします!」
ゲーム会社「いやぁ~お待ちしておりました!どうぞどうぞ!」
友利「うぉおおおおおお!最新機器がこんなに……スゲェ!これがゲーム会社かぁ~」
高城「友利さん嬉しそうですね」
有宇「キャラまで崩れてるけどな」
西森「あ!こんにちは~♪ゆさりんと申しま~す!今日はよろしくお願いしますね」
歩未「ほ、本当に歩未達がゲームになるんでしょうか?」
ゲーム会社「えーそれでは皆様!今回の我が社の新作ゲーム『エスパー大戦争』の多大なるご協力の程、心より感謝申し上げます!」
ゲーム会社「お手前のヘッドギアを装着して頂いた後はリラックスしてお待ちください。装置が脳波を感知してゲームがスタートいたします!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:18:23.37 ID:Sd3bHQZf0
友利「お、重いっすねこれ」
高城「SA○みたいですね」
有宇「微妙に隠れてないからなそれ」
歩未「はわわわわ前が見えないでござるぅ!」
西森「歩未ちゃん!前後ろ反対だよ!?」
ゲーム会社「それでは皆さんいいですか~?いきますよー!」
『リンク・スタート!』
有宇「後でこれ怒られないだろうな!?」
………
……
…
高城「SA○みたいですね」
有宇「微妙に隠れてないからなそれ」
歩未「はわわわわ前が見えないでござるぅ!」
西森「歩未ちゃん!前後ろ反対だよ!?」
ゲーム会社「それでは皆さんいいですか~?いきますよー!」
『リンク・スタート!』
有宇「後でこれ怒られないだろうな!?」
………
……
…
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:18:51.53 ID:Sd3bHQZf0
~ゲームOP~
友利「おおー乙坂さんのドアップからのクイッとターンしてタイトルロゴがどーんですよ」
西森「あ、私たちも出てますよ!」
高城「最新ゲームだけあって画面も綺麗ですね」
歩未「あ、お兄ちゃん!」
『トモリン、愛しのトモリン……幸せにしてあげる。結婚しよう』
孤高の天才高校生。その目に写るのは愛か戦いか!多彩な能力でどんな敵をも一掃可能!ユーリ!
友利「おおー乙坂さんのドアップからのクイッとターンしてタイトルロゴがどーんですよ」
西森「あ、私たちも出てますよ!」
高城「最新ゲームだけあって画面も綺麗ですね」
歩未「あ、お兄ちゃん!」
『トモリン、愛しのトモリン……幸せにしてあげる。結婚しよう』
孤高の天才高校生。その目に写るのは愛か戦いか!多彩な能力でどんな敵をも一掃可能!ユーリ!
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:19:17.94 ID:Sd3bHQZf0
友利「誰だこいつ!?」
有宇「おい!どういう事だよ!」
ゲーム会社「乙坂さんの記憶ですので……」
友利「そ、そんな事考えてたんですか。もう、もう!先走りすぎっていうか、もう!変ですよ!変態です///」
有宇「誤解だぁあ!」
西森(満更でもないような顔してる……)
高城「次は友利さんですか」
有宇「おい!どういう事だよ!」
ゲーム会社「乙坂さんの記憶ですので……」
友利「そ、そんな事考えてたんですか。もう、もう!先走りすぎっていうか、もう!変ですよ!変態です///」
有宇「誤解だぁあ!」
西森(満更でもないような顔してる……)
高城「次は友利さんですか」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:19:48.07 ID:Sd3bHQZf0
『有宇、私……汚れちゃった』(下着姿)
汚い言動とは裏腹の綺麗で滑らかな身体。その美貌は数多の男を篭絡させる。注意を逸らし、相手の動きを止めるトリッキー格闘スタイル!トモリン!
友利「うぉおおおおおおおおおおい!!」
ゲーム会社「乙坂さんの」
友利「てめぇ全部それで言い通すつもりかあ”ぁ”!!??こちとらトラウマになってんだかんな!!」
ゲーム会社「今時の女性キャラの露出度はこんなもんですよ」
有宇「///」
友利「なんであんた顔赤くしてんすかぁ!」ドガァッ
高城「なぜ私をぉお」ボゴォッ
西森「ほ、ほら次高城さんですよ!!」
汚い言動とは裏腹の綺麗で滑らかな身体。その美貌は数多の男を篭絡させる。注意を逸らし、相手の動きを止めるトリッキー格闘スタイル!トモリン!
友利「うぉおおおおおおおおおおい!!」
ゲーム会社「乙坂さんの」
友利「てめぇ全部それで言い通すつもりかあ”ぁ”!!??こちとらトラウマになってんだかんな!!」
ゲーム会社「今時の女性キャラの露出度はこんなもんですよ」
有宇「///」
友利「なんであんた顔赤くしてんすかぁ!」ドガァッ
高城「なぜ私をぉお」ボゴォッ
西森「ほ、ほら次高城さんですよ!!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:20:17.07 ID:Sd3bHQZf0
『ふんッはッ』(ビキニパンツ)
鍛えた身体の防御力は全キャラクタートップ!気になるあの人に見せつけよう!距離を取って敵陣に突撃する重装甲高機動型アタッカー!タカジョ!
友利「なんでてめぇも脱いでんすかぁあああああ」(サバ折り
高城「あばばばばばば」ボキボキメキメキ
鍛えた身体の防御力は全キャラクタートップ!気になるあの人に見せつけよう!距離を取って敵陣に突撃する重装甲高機動型アタッカー!タカジョ!
友利「なんでてめぇも脱いでんすかぁあああああ」(サバ折り
高城「あばばばばばば」ボキボキメキメキ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:21:01.00 ID:Sd3bHQZf0
『ちーくびんの!おーまじーない☆』(乳首丸出し
出た胸は隠さない。それだけで彼女の在り方を物語っている!近距離遠距離お手の物!広範囲に炎を操る特攻爆撃機!チクビン!
西森「ちょちょちょちょちょちょ」
ゲーム会社「どうかなさいました?」
西森「誰ですかチクビンって!?名前酷すぎませんか!?あとなんかむ、胸出ちゃってるし!」
ゲーム会社「ゆさりんキャラ濃いからちょっと名前変えたくらいじゃばれちゃうんですよね」
西森「いやいやもう『おーまじない☆』って言っちゃってるじゃないですか!!!」
出た胸は隠さない。それだけで彼女の在り方を物語っている!近距離遠距離お手の物!広範囲に炎を操る特攻爆撃機!チクビン!
西森「ちょちょちょちょちょちょ」
ゲーム会社「どうかなさいました?」
西森「誰ですかチクビンって!?名前酷すぎませんか!?あとなんかむ、胸出ちゃってるし!」
ゲーム会社「ゆさりんキャラ濃いからちょっと名前変えたくらいじゃばれちゃうんですよね」
西森「いやいやもう『おーまじない☆』って言っちゃってるじゃないですか!!!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:21:33.24 ID:Sd3bHQZf0
『我がピザソースは無限だ!』メラメラメラ
彼女こそ地上最強の妹。彼女のピザソースの前では兄もユーリも無力!独学で生み出したピザソース拳法と崩壊能力で敵を討つ、一撃必殺型!アユミー!
有宇「うぉおおおああああああ!!??歩未がストリートファイターのベガみたいにぃい!!??」
歩未「ま、マッチョのおじさんなのに声が歩未って複雑なのです……どうせならキャミィとかが良かったです……」
………
……
…
彼女こそ地上最強の妹。彼女のピザソースの前では兄もユーリも無力!独学で生み出したピザソース拳法と崩壊能力で敵を討つ、一撃必殺型!アユミー!
有宇「うぉおおおああああああ!!??歩未がストリートファイターのベガみたいにぃい!!??」
歩未「ま、マッチョのおじさんなのに声が歩未って複雑なのです……どうせならキャミィとかが良かったです……」
………
……
…
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:22:02.98 ID:Sd3bHQZf0
~ゲーム本編~
一同「……」
有宇「ま、まぁゲームは中身だよな」
高城「そうですね……ハハハ。折角5人集まったんですから楽しみましょう」
友利「」イライラ
西森「」ズーン
歩未「」チーン
一同「……」
有宇「ま、まぁゲームは中身だよな」
高城「そうですね……ハハハ。折角5人集まったんですから楽しみましょう」
友利「」イライラ
西森「」ズーン
歩未「」チーン
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:22:32.59 ID:Sd3bHQZf0
有宇「えーっとキャンペーンでいいのか。参加人数は5人で、難易度はノーマr」
友利「ベリーハードで」
有宇「と、友利、さん?」
友利「甘いっすよ。激甘っすよ乙坂さん。ここまでコケにされてノーマルに逃げ込むなんて負けも同然っすよ。ここは最高難易度でクリアしてボコボコにしてやりましょうよ」ブチブチ
有宇「お前ムキになってないか?」
友利「」ギロッ
高城「……ここは逆らわない方がいいですね……」
………
……
…
友利「ベリーハードで」
有宇「と、友利、さん?」
友利「甘いっすよ。激甘っすよ乙坂さん。ここまでコケにされてノーマルに逃げ込むなんて負けも同然っすよ。ここは最高難易度でクリアしてボコボコにしてやりましょうよ」ブチブチ
有宇「お前ムキになってないか?」
友利「」ギロッ
高城「……ここは逆らわない方がいいですね……」
………
……
…
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:23:02.66 ID:Sd3bHQZf0
~本編スタート~
『いや~乱世乱世。時は現代、星ノ海学園。超能力を持つ少年少女達が、平和の世を目指さんと今まさに兵を立ち上げんとしていた』
ハヤブサ『よく集まってくれた同胞達よ。俺は星ノ海学園の王、ハヤブサだ』
歩未「あ、隼翼お兄ちゃんかな?」
友利「なんか実物と顔違くありません?」
高城「ですね、どことなく横山三国志のようなタッチの絵に」
有宇「実は兄さんの顔、よく覚えてなくて」
友利「適当だなあんたら兄弟……」
『いや~乱世乱世。時は現代、星ノ海学園。超能力を持つ少年少女達が、平和の世を目指さんと今まさに兵を立ち上げんとしていた』
ハヤブサ『よく集まってくれた同胞達よ。俺は星ノ海学園の王、ハヤブサだ』
歩未「あ、隼翼お兄ちゃんかな?」
友利「なんか実物と顔違くありません?」
高城「ですね、どことなく横山三国志のようなタッチの絵に」
有宇「実は兄さんの顔、よく覚えてなくて」
友利「適当だなあんたら兄弟……」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:23:31.87 ID:Sd3bHQZf0
トモリン『は、ハヤブサお兄ちゃん///』
ハヤブサ『なんだい、トモリン』
トモリン『寒いから服着てもいい……ですか?』
ハヤブサ『ふふ、だーめ』
友利「いい加減服着させてくださいよぉおお!ってかもう諸葛孔明があたしを凌辱してるみたいで嫌ぁああ!!!」
ゲーム会社「多分彼の趣味かと」
高城「寝取られ系が好きと……ハイレベルだ」
友利「」キッ
有宇「俺を睨むなって!」
友利「なんでこんな奴をなんでこんな奴をなんでこんな奴を」ブツブツ
歩未(ううぅ、さっきからゆさりんしゃべってないです……)
ハヤブサ『なんだい、トモリン』
トモリン『寒いから服着てもいい……ですか?』
ハヤブサ『ふふ、だーめ』
友利「いい加減服着させてくださいよぉおお!ってかもう諸葛孔明があたしを凌辱してるみたいで嫌ぁああ!!!」
ゲーム会社「多分彼の趣味かと」
高城「寝取られ系が好きと……ハイレベルだ」
友利「」キッ
有宇「俺を睨むなって!」
友利「なんでこんな奴をなんでこんな奴をなんでこんな奴を」ブツブツ
歩未(ううぅ、さっきからゆさりんしゃべってないです……)
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:23:59.02 ID:Sd3bHQZf0
ユーリ『そこまでだバカ兄貴!しねぇええええ!』
ハヤブサ『ぐはぁあああ……ユーリ貴様……』
ユーリ『あんたに星ノ海は任せられない。皆を率いるのはこの俺だ!』
トモリン『ユーリ様!!』
ユーリ『ああ、トモリン!こんな姿になって可哀想に。あとで僕の部屋へおいで。今日から僕が君の身体を包んであげよう』
高城「ははぁ~なるほどこういう」
友利「なんかもう……気分が……」
有宇「違う!俺はこんな性癖じゃない!!」
ハヤブサ『ぐはぁあああ……ユーリ貴様……』
ユーリ『あんたに星ノ海は任せられない。皆を率いるのはこの俺だ!』
トモリン『ユーリ様!!』
ユーリ『ああ、トモリン!こんな姿になって可哀想に。あとで僕の部屋へおいで。今日から僕が君の身体を包んであげよう』
高城「ははぁ~なるほどこういう」
友利「なんかもう……気分が……」
有宇「違う!俺はこんな性癖じゃない!!」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:24:27.78 ID:Sd3bHQZf0
チクビン『ズルいですよトモリン!ユーリ様は私のです!』(乳首丸出し
タカジョ『何を言いますか。ユーリ様の先約は私が承っているのです』(ビキニマッチョ
アユミー『ふんッ くだらん。雑魚共は引っ込んでおれ』(ベガ風
有宇「うぉおおああああああ!!なんか俺が痴女二人とマッチョ二人に迫られてるゥウウウ」
高城「凄い光景ですよね……金払っても見られませんよこんなの……」
西森「うわーーんもうおうち帰りたいぃい~~~」
歩未「わーーーー!ゆさりーーん!!」アワアワ
『こうして彼らは日本全国の超能力者学校を統一すべく挙兵したのである』
有宇「今そんな流れあったか!!??」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:24:55.44 ID:Sd3bHQZf0
『ステージ① キャンプ場』
高城「やっとゲーム操作できるみたいですね」
友利「おー私一応ビデオカメラ持ってるんですね」
西森「コントローラーもないのに思い通りに動かせるんですねぇ~」ヒョイヒョイ
歩未「有宇お兄ちゃん見て下さい!ハロハロの新曲PVの振り付けです!」フリフリ
有宇「やめてくれ……ベガがノリノリで腰振ってるようにしか見えない……」
高城「えーっとこれで通常攻撃でもう少し踏み込むと強攻撃……」
高城「固有技として超能力があるんですね。ではこれで……」
高城「やっとゲーム操作できるみたいですね」
友利「おー私一応ビデオカメラ持ってるんですね」
西森「コントローラーもないのに思い通りに動かせるんですねぇ~」ヒョイヒョイ
歩未「有宇お兄ちゃん見て下さい!ハロハロの新曲PVの振り付けです!」フリフリ
有宇「やめてくれ……ベガがノリノリで腰振ってるようにしか見えない……」
高城「えーっとこれで通常攻撃でもう少し踏み込むと強攻撃……」
高城「固有技として超能力があるんですね。ではこれで……」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:25:24.35 ID:Sd3bHQZf0
『ステージ① キャンプ場』
高城「やっとゲーム操作できるみたいですね」
友利「おー私一応ビデオカメラ持ってるんですね」
西森「コントローラーもないのに思い通りに動かせるんですねぇ~」ヒョイヒョイ
歩未「有宇お兄ちゃん見て下さい!ハロハロの新曲PVの振り付けです!」フリフリ
有宇「やめてくれ……ベガがノリノリで腰振ってるようにしか見えない……」
高城「えーっとこれで通常攻撃でもう少し踏み込むと強攻撃……」
高城「固有技として超能力があるんですね。ではこれで……」
高城「やっとゲーム操作できるみたいですね」
友利「おー私一応ビデオカメラ持ってるんですね」
西森「コントローラーもないのに思い通りに動かせるんですねぇ~」ヒョイヒョイ
歩未「有宇お兄ちゃん見て下さい!ハロハロの新曲PVの振り付けです!」フリフリ
有宇「やめてくれ……ベガがノリノリで腰振ってるようにしか見えない……」
高城「えーっとこれで通常攻撃でもう少し踏み込むと強攻撃……」
高城「固有技として超能力があるんですね。ではこれで……」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:25:50.29 ID:Sd3bHQZf0
『ミッション:飛んでくる斎藤を撃退せよ』
西森「わぁ!懐かしい!斎藤さんも出てるんですか?」
友利「ひょっとしてあっちの空にいるアレ……ですか?」
空には一面の……
西森「わぁ!懐かしい!斎藤さんも出てるんですか?」
友利「ひょっとしてあっちの空にいるアレ……ですか?」
空には一面の……
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:26:19.27 ID:Sd3bHQZf0
斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤斎藤
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:26:46.63 ID:Sd3bHQZf0
西森「いやぁあああああ斎藤さんの大群……な、なんかなんか気持ち悪い!」
友利「おい開発!コピペしてんじゃねぇよ!!イナゴの大群みたいになってるっすよ!!」
歩未「ゆ、有宇お兄ちゃん……」
有宇「仕方ない……応戦するぞ」
友利「おい開発!コピペしてんじゃねぇよ!!イナゴの大群みたいになってるっすよ!!」
歩未「ゆ、有宇お兄ちゃん……」
有宇「仕方ない……応戦するぞ」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:27:19.11 ID:Sd3bHQZf0
チクビン「おらぁああああ!焼け焦げろぉおおおおおお!!」メラメラ
トモリン「どこ見てんすかぁ~?」ゲシゲシッ
アユミー「フハハハハハハハハハひれ伏せい!」ピザソース
ユーリ「氷結!爆破!原子崩壊!防護壁!」
斎藤「「「「「「ぐわぁああああああ」」」」」」
トモリン「どこ見てんすかぁ~?」ゲシゲシッ
アユミー「フハハハハハハハハハひれ伏せい!」ピザソース
ユーリ「氷結!爆破!原子崩壊!防護壁!」
斎藤「「「「「「ぐわぁああああああ」」」」」」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:27:56.76 ID:Sd3bHQZf0
有宇「おお~皆ほぼ自分の能力再現されてるんだな」
有宇「歩未がもう白ひげクラスの強さ発揮しちゃってるけど……」
西森「それよりも斎藤さんが……山の様な斎藤さんが倒れてて罪悪感が半端じゃないですッ もうイヤですこのゲーム!」
ゲーム会社「あ、販売中止という事になったら違約金払ってもらう事になりますので、そこの所よろしくお願いしますね☆」
有宇「……」
友利「やるしかないみたいですね……」
高城「やりましょう!私達5人ならなんとかなるはずです!」
西森「うぇえええただゲームをやりに来ただけなのにぃい」
歩未「大丈夫ですよ!歩未が付いてますから!ベガみたいな歩未が付いてますから!!」
西森「あゆみちゃぁあああああん」
有宇(そして俺達は順調にゲームを進めていった)
………
……
…
有宇「歩未がもう白ひげクラスの強さ発揮しちゃってるけど……」
西森「それよりも斎藤さんが……山の様な斎藤さんが倒れてて罪悪感が半端じゃないですッ もうイヤですこのゲーム!」
ゲーム会社「あ、販売中止という事になったら違約金払ってもらう事になりますので、そこの所よろしくお願いしますね☆」
有宇「……」
友利「やるしかないみたいですね……」
高城「やりましょう!私達5人ならなんとかなるはずです!」
西森「うぇえええただゲームをやりに来ただけなのにぃい」
歩未「大丈夫ですよ!歩未が付いてますから!ベガみたいな歩未が付いてますから!!」
西森「あゆみちゃぁあああああん」
有宇(そして俺達は順調にゲームを進めていった)
………
……
…
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:28:43.41 ID:Sd3bHQZf0
『ラストステージ 宇宙』
友利「いきなりスケールデカすぎでしょ!!」
高城「や、やっとラストですか……」
西森「それでミッションは何でしょう?」
『シャーロット彗星を破壊せよ』
有宇「わ、わけわからん……」
歩未「す、彗星を破壊するのですぅ???」
高城「あれじゃないですか?彗星の上に何かいますよ」
ゴリラ「ウホ」
友利「いきなりスケールデカすぎでしょ!!」
高城「や、やっとラストですか……」
西森「それでミッションは何でしょう?」
『シャーロット彗星を破壊せよ』
有宇「わ、わけわからん……」
歩未「す、彗星を破壊するのですぅ???」
高城「あれじゃないですか?彗星の上に何かいますよ」
ゴリラ「ウホ」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:29:16.48 ID:Sd3bHQZf0
有宇「ゴリラぁあああああ!彗星の上にゴリラがいるぅうううう!!」
ゴリラ「私は妖精。シャーロット彗星の、精!」
有宇「シャベッタァアアアアアアアアアアアア」
友利「うるさぃ!!」ゲシッ
有宇「あううう」
ゴリラ「クククッ 彗星を破壊するのならば、私を倒す事だな」
友利「もうなんでもいいっすよゴリラでもなんでも……倒して早く帰りましょう……」
ゴリラ「私は妖精。シャーロット彗星の、精!」
有宇「シャベッタァアアアアアアアアアアアア」
友利「うるさぃ!!」ゲシッ
有宇「あううう」
ゴリラ「クククッ 彗星を破壊するのならば、私を倒す事だな」
友利「もうなんでもいいっすよゴリラでもなんでも……倒して早く帰りましょう……」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:29:45.00 ID:Sd3bHQZf0
高城「先手必勝ですね……行きます!」
有宇「氷結!」
高城「瞬間移動!」
有宇「氷結で相手の動きは封じた。そこへ高城のタックルが決まれば先制攻撃だ……」
ゴリラ「くくく」ガシッ
高城「なっ!?」
ゴリラ「ふんっ」ぶん
高城「っぐあぁあああああ」
有宇(高城のタックルを受け流された!?)
西森「ゆさりんも援護しますよ!」
歩未「歩未もですぅ!」
有宇「氷結!」
高城「瞬間移動!」
有宇「氷結で相手の動きは封じた。そこへ高城のタックルが決まれば先制攻撃だ……」
ゴリラ「くくく」ガシッ
高城「なっ!?」
ゴリラ「ふんっ」ぶん
高城「っぐあぁあああああ」
有宇(高城のタックルを受け流された!?)
西森「ゆさりんも援護しますよ!」
歩未「歩未もですぅ!」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:30:19.03 ID:Sd3bHQZf0
チクビン『センスの違いを教えてやんぜ!必殺!炎上商法!!』
アユミー『崩壊!』
ゴリラ『ウホホホホホホ』
有宇「二人の攻撃が利かない!?」
友利「……違いますよ乙坂さん。回復してるんですよ。それも自然治癒のそれじゃない……まるで今までの攻撃がなかったかのように体力が戻ってます」
有宇「攻撃が無かったことに……まさか」
アユミー『崩壊!』
ゴリラ『ウホホホホホホ』
有宇「二人の攻撃が利かない!?」
友利「……違いますよ乙坂さん。回復してるんですよ。それも自然治癒のそれじゃない……まるで今までの攻撃がなかったかのように体力が戻ってます」
有宇「攻撃が無かったことに……まさか」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:30:51.21 ID:Sd3bHQZf0
チクビン『センスの違いを教えてやんぜ!必殺!炎上商法!!』
アユミー『崩壊!』
ゴリラ『ウホホホホホホ』
有宇「二人の攻撃が利かない!?」
友利「……違いますよ乙坂さん。回復してるんですよ。それも自然治癒のそれじゃない……まるで今までの攻撃がなかったかのように体力が戻ってます」
有宇「攻撃が無かったことに……まさか」
アユミー『崩壊!』
ゴリラ『ウホホホホホホ』
有宇「二人の攻撃が利かない!?」
友利「……違いますよ乙坂さん。回復してるんですよ。それも自然治癒のそれじゃない……まるで今までの攻撃がなかったかのように体力が戻ってます」
有宇「攻撃が無かったことに……まさか」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:31:33.89 ID:Sd3bHQZf0
ゴリラ『くくく、ようやく気付いたようだな』
ハヤブサ『そうだ、俺だ!どうだ弟よ、俺が独自に編み出したタイムリープの応用能力は!』
有宇「やはり兄さんだったのか!」
高城「でもやっぱり顔が横山三国志だぁああ」
西森「顔から下ゴリラですよ……?」
有宇「顔は諸葛孔明、首から下はゴリラとかもうわけわかんね……」
高城「とはいえ彼の能力は脅威ですよ……いかがします?」
有宇「大丈夫だ……相手がタイムリープ能力だとわかれば手段はある……」
………
……
…
ハヤブサ『そうだ、俺だ!どうだ弟よ、俺が独自に編み出したタイムリープの応用能力は!』
有宇「やはり兄さんだったのか!」
高城「でもやっぱり顔が横山三国志だぁああ」
西森「顔から下ゴリラですよ……?」
有宇「顔は諸葛孔明、首から下はゴリラとかもうわけわかんね……」
高城「とはいえ彼の能力は脅威ですよ……いかがします?」
有宇「大丈夫だ……相手がタイムリープ能力だとわかれば手段はある……」
………
……
…
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:32:08.73 ID:Sd3bHQZf0
有宇「それじゃぁ行くぞ!皆!」
ハヤブサ『クククッ 来るがよい』
有宇「飛翔!」
ハヤブサ『ふはは、安易に飛べば逃げ場を失うぞ!』
有宇「高城!」
高城「はい!」ガッ
ハヤブサ『く、空中にダッシュしユーリを抱えた後高速移動だと』
友利「こっちっすよ~」
ハヤブサ『なっ 気配を消して背後に……』
ハヤブサ『クククッ 来るがよい』
有宇「飛翔!」
ハヤブサ『ふはは、安易に飛べば逃げ場を失うぞ!』
有宇「高城!」
高城「はい!」ガッ
ハヤブサ『く、空中にダッシュしユーリを抱えた後高速移動だと』
友利「こっちっすよ~」
ハヤブサ『なっ 気配を消して背後に……』
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:32:57.15 ID:Sd3bHQZf0
友利「それっ」べちゃぁ
ハヤブサ『ぬおおおおおおおお!!目にピザソースがぁぁああ』
友利「どうやら目が開かないだけで能力発動できないみたいっすね!」
有宇「氷結!そして……」
西森「豪火球の術!!……なんちゃって」
ハヤブサ『ぐぅううううううう足を止めたうえで火あぶりとは……だがこれでも一度くらいは能力使えるぞ』
高城「そうはいきません!!高速移動!!」
ハヤブサ『馬鹿者め……単調なタックルなど通用するか!!』
ハヤブサ『ぬおおおおおおおお!!目にピザソースがぁぁああ』
友利「どうやら目が開かないだけで能力発動できないみたいっすね!」
有宇「氷結!そして……」
西森「豪火球の術!!……なんちゃって」
ハヤブサ『ぐぅううううううう足を止めたうえで火あぶりとは……だがこれでも一度くらいは能力使えるぞ』
高城「そうはいきません!!高速移動!!」
ハヤブサ『馬鹿者め……単調なタックルなど通用するか!!』
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:33:29.54 ID:Sd3bHQZf0
歩未「歩未がいます!!」
ハヤブサ『な!!??こいつ、一人抱えたままタックルを……』
有宇「今だ!!!」
歩未「崩壊ですぅううううう!!!!」
ハヤブサ『が…がぁあああああああああああああああ』
………
……
…
ハヤブサ『な!!??こいつ、一人抱えたままタックルを……』
有宇「今だ!!!」
歩未「崩壊ですぅううううう!!!!」
ハヤブサ『が…がぁあああああああああああああああ』
………
……
…
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:36:30.32 ID:Sd3bHQZf0
>>20の続き飛ばしちゃったスマソ
『瞬間移動、発動』
高城「うぉおおおおああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁあ」
有宇「た、高城ぉおおおお!!」
タカジョ『最早ここまで、筋肉が……足りませんでした』ガクッ
有宇「死んだぁああああああ!!!」
高城「まだ戦ってもいないのに死にましたね僕……」
友利「重装甲とはなんだったんすか……」
『瞬間移動、発動』
高城「うぉおおおおああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁあ」
有宇「た、高城ぉおおおお!!」
タカジョ『最早ここまで、筋肉が……足りませんでした』ガクッ
有宇「死んだぁああああああ!!!」
高城「まだ戦ってもいないのに死にましたね僕……」
友利「重装甲とはなんだったんすか……」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:38:46.98 ID:Sd3bHQZf0
>>35の続きから
~1か月後~
高城「皆さん、プレ通でエスパー大戦争の記事出ましたよ」
友利「もういいっすよぉ~あんなの……」
有宇「どうせ低評価だろうしな……」
西森「私しばらくゲームのお仕事したくないです……」
有宇「歩未なんかしばらくゲームって単語聞くだけで具合悪くなったもんなぁ」
高城「いやそれなんですが」ペラッ
~1か月後~
高城「皆さん、プレ通でエスパー大戦争の記事出ましたよ」
友利「もういいっすよぉ~あんなの……」
有宇「どうせ低評価だろうしな……」
西森「私しばらくゲームのお仕事したくないです……」
有宇「歩未なんかしばらくゲームって単語聞くだけで具合悪くなったもんなぁ」
高城「いやそれなんですが」ペラッ
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:39:18.99 ID:Sd3bHQZf0
『ゲーム大革命!世界初の正式バーチャルゲーム、エスパー大戦争売り上げ発売から一月で200万本突破』
『一癖も二癖もあるキャラクターに人気の秘訣』
『人気投票堂々一位はアユミー!』
『いやー特にトモリンのモデリングが素晴らしいですね byフィギュアメーカー』
『タカジョとユーリの絡みがこの作品の売りの一つです』
『新時代!下着無双ゲー!』
『ユーザーに衣装のモデリングモードも近日アップデートで実装!』
『第2弾、絶賛検討中!』
一同「……」
西森「……UNOでも、しません」
他「……うん」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 01:39:46.80 ID:Sd3bHQZf0
終わり
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 02:07:09.80 ID:sKVTqsfPo
おつ
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 02:12:55.98 ID:rlXogZDvo
チクビンの絵はよ
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 02:34:43.92 ID:o21shBZUo
乙
有宇が時々「俺」って言ってんな
高城「出たああ!ゆさりんの…」は凄くそれっぽいww
有宇が時々「俺」って言ってんな
高城「出たああ!ゆさりんの…」は凄くそれっぽいww
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 19:39:09.46 ID:DSHD/uuJo
乙です
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443888925/
Entry ⇒ 2015.10.06 | Category ⇒ Charlotte(シャーロット) | Comments (0)
【Charlotte】化物の清算【最終回その後】
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:41:43.86 ID:6P20D2Ke0
最終回の続き
注意:台本形式、無理やり展開
注意:台本形式、無理やり展開
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:42:25.15 ID:6P20D2Ke0
友利「これからは、楽しいことだらけの人生にしていきましょう!」
有宇「うん!」
有宇「うん!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:43:00.40 ID:6P20D2Ke0
有宇「ざっけんじゃねぇえ!!」
友利「ちょっ どうしたんすか急に!?」
歩未「お兄ちゃん!?」
高城「まさか。記憶が戻ったのですか?」
西森「はわ、はわわわ」
友利「ちょっ どうしたんすか急に!?」
歩未「お兄ちゃん!?」
高城「まさか。記憶が戻ったのですか?」
西森「はわ、はわわわ」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:43:31.09 ID:6P20D2Ke0
有宇「どうしただぁ?楽しい人生? しばらく見ないうちに脳みそ溶けたか白髪女!! 記憶だぁ!? とっくに戻ってるわこのド阿呆! 全部覚えとるわ! お前らと関わったばかりに硝煙と砂埃だらけの青春送った事とかな!」
歩未「お、お兄ちゃん落ち着いて……」
高城「歩未さん、隼翼さん呼んできてもらえますか?」
有宇「お前ら呑気に構えてるけどな、俺の首に幾らかかってると思ってるんだ? 米ドルで1億だぞ!? いつ鉛玉突っ込まれるか背中を刺されるか分かんねぇんだぞ!」
高城「そ、それは」
有宇「今はこの能力があるから安全かもしれねぇ。でもあと1年もせずに能力も消える。その後誰が俺を守ってくれるってんだ!」
歩未「お、お兄ちゃん落ち着いて……」
高城「歩未さん、隼翼さん呼んできてもらえますか?」
有宇「お前ら呑気に構えてるけどな、俺の首に幾らかかってると思ってるんだ? 米ドルで1億だぞ!? いつ鉛玉突っ込まれるか背中を刺されるか分かんねぇんだぞ!」
高城「そ、それは」
有宇「今はこの能力があるから安全かもしれねぇ。でもあと1年もせずに能力も消える。その後誰が俺を守ってくれるってんだ!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:44:02.40 ID:6P20D2Ke0
隼翼「有宇!」
歩未「隼翼お兄ちゃんを連れてきました!」
隼翼「ゆ、有宇 記憶戻ってたんだな」
有宇「おう来たか 馬鹿兄貴」
隼翼「……」
歩未「隼翼お兄ちゃんを連れてきました!」
隼翼「ゆ、有宇 記憶戻ってたんだな」
有宇「おう来たか 馬鹿兄貴」
隼翼「……」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:44:37.91 ID:6P20D2Ke0
有宇「面倒事全部俺に押し付けやがって……いいなぁ手前は手を汚さずに高みの見物とはよぉ」
西森「なんか乙坂さんキャラ変わってないですか!?」
友利「いや、結構こんな感じですよ彼」
隼翼「な、なぁ有宇。俺は今の立場をお前に譲ろうと思うんだ。勿論俺達もフォローする。誰もお前がトップで反対する奴はいないさ」
有宇「あぁ!?これ以上俺をあんたらに付き合わせる気か?目が潰れた後は頭もおかしくなったか」
歩未「有宇お兄ちゃん怖い……」
有宇「悪いけどよ。しばらくまた離れるわ。残りの時間暴れるだけ暴れまわってやる」
隼翼「それはダメだ有宇。お前は今や世界的な指名手配を受けてるんだ。単独では危険すぎる。お前を……もうこれ以上苦しめたくないんだ」
有宇「兄さん……」
西森「なんか乙坂さんキャラ変わってないですか!?」
友利「いや、結構こんな感じですよ彼」
隼翼「な、なぁ有宇。俺は今の立場をお前に譲ろうと思うんだ。勿論俺達もフォローする。誰もお前がトップで反対する奴はいないさ」
有宇「あぁ!?これ以上俺をあんたらに付き合わせる気か?目が潰れた後は頭もおかしくなったか」
歩未「有宇お兄ちゃん怖い……」
有宇「悪いけどよ。しばらくまた離れるわ。残りの時間暴れるだけ暴れまわってやる」
隼翼「それはダメだ有宇。お前は今や世界的な指名手配を受けてるんだ。単独では危険すぎる。お前を……もうこれ以上苦しめたくないんだ」
有宇「兄さん……」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:45:08.80 ID:6P20D2Ke0
友利「……」
隼翼「俺を信じろ有宇。俺の組織は日本全国規模だ。総勢2万人がお前を守る!!」
有宇「……なぁ兄さん」
隼翼「なんだ?」
有宇「知ってるか?俺は世界196ヵ国巡ってその50倍は軽くぶっ飛ばしてるんだぜ?」
隼翼「え……」
有宇「当然だろ。その内1分くらいは下手したら死んでるかもな。もうな、俺は人間飛び越えて化け物なんだよ。他人から見りゃテロリストなんだよ。あんたこそわかってんのか兄さんよぉ?」
隼翼「ぐ……」
友利「わ、私は!」
隼翼「俺を信じろ有宇。俺の組織は日本全国規模だ。総勢2万人がお前を守る!!」
有宇「……なぁ兄さん」
隼翼「なんだ?」
有宇「知ってるか?俺は世界196ヵ国巡ってその50倍は軽くぶっ飛ばしてるんだぜ?」
隼翼「え……」
有宇「当然だろ。その内1分くらいは下手したら死んでるかもな。もうな、俺は人間飛び越えて化け物なんだよ。他人から見りゃテロリストなんだよ。あんたこそわかってんのか兄さんよぉ?」
隼翼「ぐ……」
友利「わ、私は!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:45:38.29 ID:6P20D2Ke0
有宇「あぁ?」
友利「私はそれでもいいです!例え貴方が犯罪者でも……それでも私の恋人です!」
有宇「友利……」
友利「ここが貴方の帰る場所です……」
歩未「お兄ちゃん……」
西森「乙坂さん……」
有宇「……」
有宇「てめぇら揃いも揃って頭湧いてんじゃねぇえ!!友利!お前を愛してたなんてのはありゃ錯乱だ錯乱!愛情で銃弾から守れるかってのヴァカ女ぁ!!」
有宇「俺はもう出ていく……せいぜい美味しい思いの一つもして死んでやる。じゃあな。【フライ】!」
隼翼「ゆ、有宇!待て!」
有宇「畜生、畜生!何が楽しい人生だ。世間からみりゃ俺はもうアウトロー。待ってるは惨めな逃亡生活……。どうにかほとぼりが冷めるまで逃げねば……」
友利「私はそれでもいいです!例え貴方が犯罪者でも……それでも私の恋人です!」
有宇「友利……」
友利「ここが貴方の帰る場所です……」
歩未「お兄ちゃん……」
西森「乙坂さん……」
有宇「……」
有宇「てめぇら揃いも揃って頭湧いてんじゃねぇえ!!友利!お前を愛してたなんてのはありゃ錯乱だ錯乱!愛情で銃弾から守れるかってのヴァカ女ぁ!!」
有宇「俺はもう出ていく……せいぜい美味しい思いの一つもして死んでやる。じゃあな。【フライ】!」
隼翼「ゆ、有宇!待て!」
有宇「畜生、畜生!何が楽しい人生だ。世間からみりゃ俺はもうアウトロー。待ってるは惨めな逃亡生活……。どうにかほとぼりが冷めるまで逃げねば……」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:46:05.87 ID:6P20D2Ke0
~銀行~
有宇「ともあれ軍資金は何とか引き出せた……外国廻ってた時の残りも足すと……150万か」
有宇「俺一人なら当面何とかなりそうだ」
有宇「ぐへへへ、さーってまずは旨い飯でも」
有宇「ともあれ軍資金は何とか引き出せた……外国廻ってた時の残りも足すと……150万か」
有宇「俺一人なら当面何とかなりそうだ」
有宇「ぐへへへ、さーってまずは旨い飯でも」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:46:35.24 ID:6P20D2Ke0
歩未『お帰りなさいなのですぅ!今日はあゆ特性の!』
有宇『はいはいオムライスだろ』
歩未『むー違うのですぅ!』
有宇『なに!?本当か!?オムライスじゃないんだな!』
歩未『チキンライスなのですぅ』
有宇『卵抜いただけじゃねーか!』
有宇「……」
有宇「そうか。あいつ一人になっちまうんだよな」
有宇「確かもうすぐ中3って言ってたか。その年で孤独の身の上、兄貴が全世界指名手配……」
有宇「……くそ」
有宇『はいはいオムライスだろ』
歩未『むー違うのですぅ!』
有宇『なに!?本当か!?オムライスじゃないんだな!』
歩未『チキンライスなのですぅ』
有宇『卵抜いただけじゃねーか!』
有宇「……」
有宇「そうか。あいつ一人になっちまうんだよな」
有宇「確かもうすぐ中3って言ってたか。その年で孤独の身の上、兄貴が全世界指名手配……」
有宇「……くそ」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:47:05.57 ID:6P20D2Ke0
~研究所所属留置場~
有宇「【透明】!」
有宇「この能力のおかげで潜入も楽になったよな」
有宇「ここにはまだ確か……」
褐色の少女「……」
有宇「いたいた。あの牢屋の中か。おい!」
褐色「?」
有宇「【透明】!」
有宇「この能力のおかげで潜入も楽になったよな」
有宇「ここにはまだ確か……」
褐色の少女「……」
有宇「いたいた。あの牢屋の中か。おい!」
褐色「?」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:47:31.30 ID:6P20D2Ke0
有宇「【透明解除】。久しぶりだな。顔色良くなったんじゃないか?覚えてないか?この目」
褐色「!!」
褐色「……おとさか……ゆう……」
有宇「そうそう。よく覚えてたな」
褐色「すごく よわかった」
有宇「うごごごごご返す言葉もない」
褐色「!!」
褐色「……おとさか……ゆう……」
有宇「そうそう。よく覚えてたな」
褐色「すごく よわかった」
有宇「うごごごごご返す言葉もない」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:48:28.17 ID:6P20D2Ke0
褐色「でも おしごと しっぱいした わたしはもっとよわい」
有宇「……そういえばそれって何語だ?妙に片言だけど国はどこ?」
褐色「わたし ずっとひとり あまり上手くしゃべれない うまれたの カンボジア」
有宇「カンボジアの孤児か」
褐色「おなか すいた たべもの おいしくない」
有宇「日本食は苦手なタイプか。なぁお前。ここから出たいか?」
有宇「……そういえばそれって何語だ?妙に片言だけど国はどこ?」
褐色「わたし ずっとひとり あまり上手くしゃべれない うまれたの カンボジア」
有宇「カンボジアの孤児か」
褐色「おなか すいた たべもの おいしくない」
有宇「日本食は苦手なタイプか。なぁお前。ここから出たいか?」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:48:56.27 ID:6P20D2Ke0
褐色「……」
有宇「こいつの閃光の能力……強い能力ではないけど、持ち前の接近戦のセンスと相性がいい。なんとしても手駒にしたい」
褐色「ごはん もらえるか?」
有宇「幾らでも食べさせてやる 俺に付いてくるならな!」
褐色「わかった」スルスル
有宇「ちょちょちょ何脱いでんだよ!」
有宇「こいつの閃光の能力……強い能力ではないけど、持ち前の接近戦のセンスと相性がいい。なんとしても手駒にしたい」
褐色「ごはん もらえるか?」
有宇「幾らでも食べさせてやる 俺に付いてくるならな!」
褐色「わかった」スルスル
有宇「ちょちょちょ何脱いでんだよ!」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:49:32.06 ID:6P20D2Ke0
褐色「おしごと もらう からだ あげる やくそく」
有宇「……そんな事はしなくていいよ」
褐色「どうして」
有宇「お前は俺を守れ それがお前の仕事だ」
有宇「こいつは敵のはずなのに歩未とダブるんだよな 年もアイツとさして変わんないだろうな」
有宇「そういえばお前名前は?」
褐色「なまえ?」
有宇「俺はお前をなんて呼べばいい?」
有宇「……そんな事はしなくていいよ」
褐色「どうして」
有宇「お前は俺を守れ それがお前の仕事だ」
有宇「こいつは敵のはずなのに歩未とダブるんだよな 年もアイツとさして変わんないだろうな」
有宇「そういえばお前名前は?」
褐色「なまえ?」
有宇「俺はお前をなんて呼べばいい?」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:50:06.76 ID:6P20D2Ke0
褐色「……」
有宇「ひょっとして名前ないのか?」
褐色「」コクリ
有宇「じゃあお前の肌は褐色だから……ブラウニーだ。ブラウニー。俺は今からお前をそう呼ぶ」
褐色「グ~~~」
有宇「……とりあえずここ出て飯か」
有宇「ひょっとして名前ないのか?」
褐色「」コクリ
有宇「じゃあお前の肌は褐色だから……ブラウニーだ。ブラウニー。俺は今からお前をそう呼ぶ」
褐色「グ~~~」
有宇「……とりあえずここ出て飯か」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:50:32.46 ID:6P20D2Ke0
~近くのマック~
有宇「何食うか迷って結局ここにしてしまった」
ブラ「すごく いいにおい」
有宇「食べて良いぞ」
ブラ「ムシャムシャムシャムシャムシャムシャ」
有宇「ポテトもあるぞ」
ブラ「?」
有宇「その黄色いの」
ブラ「パクッ」
ブラ「!!!!!! パァ
有宇「何食うか迷って結局ここにしてしまった」
ブラ「すごく いいにおい」
有宇「食べて良いぞ」
ブラ「ムシャムシャムシャムシャムシャムシャ」
有宇「ポテトもあるぞ」
ブラ「?」
有宇「その黄色いの」
ブラ「パクッ」
ブラ「!!!!!! パァ
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:51:02.61 ID:6P20D2Ke0
有宇「うまいか?」
ブラ「はじめての たべもの しあわせ」
ブラ「こいつ結構表情変わるのな 前はわかんなかったけど」
有宇「それ食ったら行くとこがある。早速ひと仕事だ」
ブラ「はじめての たべもの しあわせ」
ブラ「こいつ結構表情変わるのな 前はわかんなかったけど」
有宇「それ食ったら行くとこがある。早速ひと仕事だ」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:51:51.90 ID:6P20D2Ke0
~陽野森高校・女子更衣室~
女子「白柳さんは進路どうするのー?」
白柳「うーん 私はまだわかんない、かな?」
女子「えー白柳さんの成績ならどこでも行けるのに」
白柳「あんまり大学進学ってまだよく分かんないというか……」
ブラ「」クイクイ
白柳「???」
ブラ「おねーちゃん おはなし ある こっち」
女子A「誰ぇ、この子?かわいい~♪留学生の親戚?」
白柳「えっと、私に用かな?」
ブラ「だいじなもの おとした さがしてほしい」
白柳「え!? う、うん???? ごめん先行ってていいよー後で行くから」
女子「白柳さんは進路どうするのー?」
白柳「うーん 私はまだわかんない、かな?」
女子「えー白柳さんの成績ならどこでも行けるのに」
白柳「あんまり大学進学ってまだよく分かんないというか……」
ブラ「」クイクイ
白柳「???」
ブラ「おねーちゃん おはなし ある こっち」
女子A「誰ぇ、この子?かわいい~♪留学生の親戚?」
白柳「えっと、私に用かな?」
ブラ「だいじなもの おとした さがしてほしい」
白柳「え!? う、うん???? ごめん先行ってていいよー後で行くから」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:52:20.34 ID:6P20D2Ke0
有宇「いいぞいいぞぉ~そのまま白柳を連れ出せブラウニー!!」
有宇「【透明】&【透過】」
有宇「うほうほうほほ まさかテニス部に入っていたとは」
有宇「これが、これが白柳のアースコートパンツ!!」
有宇「おおう おおおおう おうおうおう! これが! これですよ!女の匂い!」
有宇「使い古してるせいで洗濯しても微妙に残った汗の匂い!」
有宇「これさえあれば生きていける!!ありがとう白柳ぃ!!」
有宇「さてそろそろお暇して……」
ガチャッ
有宇「【透明】&【透過】」
有宇「うほうほうほほ まさかテニス部に入っていたとは」
有宇「これが、これが白柳のアースコートパンツ!!」
有宇「おおう おおおおう おうおうおう! これが! これですよ!女の匂い!」
有宇「使い古してるせいで洗濯しても微妙に残った汗の匂い!」
有宇「これさえあれば生きていける!!ありがとう白柳ぃ!!」
有宇「さてそろそろお暇して……」
ガチャッ
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:52:56.20 ID:6P20D2Ke0
有宇「あ」
女子B「え」
有宇(ふふ、ここで慌てては三流以下。俺は今まで血を見るような修羅場くぐってきたんだ。あくまで普段の挨拶の様に振る舞えばいい)
有宇「先輩もう待ってるよ~?部活お互い頑張ろうな☆」
女子B「いやぁあああああああああああああ」
有宇「いやぁあ!やっぱそうなりますよね!!」
「ぎゃああああああ痴漢よぉおお!!」
有宇「なんだよ見られてもいねぇ奴がガタガタ抜かすなっての!!」
女子B「え」
有宇(ふふ、ここで慌てては三流以下。俺は今まで血を見るような修羅場くぐってきたんだ。あくまで普段の挨拶の様に振る舞えばいい)
有宇「先輩もう待ってるよ~?部活お互い頑張ろうな☆」
女子B「いやぁあああああああああああああ」
有宇「いやぁあ!やっぱそうなりますよね!!」
「ぎゃああああああ痴漢よぉおお!!」
有宇「なんだよ見られてもいねぇ奴がガタガタ抜かすなっての!!」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:53:25.91 ID:6P20D2Ke0
ブラ「あ」
白柳「お、乙坂君!?」
有宇「は!?なんで!?見えてるの!?」
有宇「クソッしょうがない。ブラウニー来い!捕まれ!」
ガシッ
白柳「ふぇ?」
有宇「【フライ】!」
びゅうううううううううううううううううう
白柳「ひ、ひゃああああああああああああああああああ」
白柳「お、乙坂君!?」
有宇「は!?なんで!?見えてるの!?」
有宇「クソッしょうがない。ブラウニー来い!捕まれ!」
ガシッ
白柳「ふぇ?」
有宇「【フライ】!」
びゅうううううううううううううううううう
白柳「ひ、ひゃああああああああああああああああああ」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:54:11.15 ID:6P20D2Ke0
~キャンプ場~
有宇「このアンポンタンが!白柳まで連れて来ちまったじゃねぇか!」
ブラ「めをはなすな くっついてろといった」
有宇「やかましい!!!」
白柳「きゅ~~~~~……お、とさか君」
有宇「どうすっか……このまま人質に……お?」
白柳「あ、あははは
有宇「このアンポンタンが!白柳まで連れて来ちまったじゃねぇか!」
ブラ「めをはなすな くっついてろといった」
有宇「やかましい!!!」
白柳「きゅ~~~~~……お、とさか君」
有宇「どうすっか……このまま人質に……お?」
白柳「あ、あははは
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:54:49.62 ID:6P20D2Ke0
白柳「そうですか……そんな事が」
有宇「本当にすまない……君を巻き込みたくはなかったんだが」(キリッ
白柳「なんだか乙坂君が遠くに行ってしまったような気がします」
有宇「白柳。俺はこの国から出ていくつもりだ」
白柳「……」
有宇「だから最後に一目君に会いたかった。今日見たことは忘れて欲しい」
白柳「乙坂君は、その後どうするんですか?」
有宇「俺もこのブラウニーも、世のつまはじき者だからさ。行く当てなんてない。それでも俺を必要としてくれる所をなんとか探すさ。とりあえず何処か紛争地帯の近くでも。中東はちょっと怖いからウクライナあたりでも」
白柳「おかしいですよ……」
有宇「本当にすまない……君を巻き込みたくはなかったんだが」(キリッ
白柳「なんだか乙坂君が遠くに行ってしまったような気がします」
有宇「白柳。俺はこの国から出ていくつもりだ」
白柳「……」
有宇「だから最後に一目君に会いたかった。今日見たことは忘れて欲しい」
白柳「乙坂君は、その後どうするんですか?」
有宇「俺もこのブラウニーも、世のつまはじき者だからさ。行く当てなんてない。それでも俺を必要としてくれる所をなんとか探すさ。とりあえず何処か紛争地帯の近くでも。中東はちょっと怖いからウクライナあたりでも」
白柳「おかしいですよ……」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:55:15.37 ID:6P20D2Ke0
有宇「……」
白柳「おかしいですよ!なんで乙坂君だけ悪者扱いなんですか!?悪いのは、非人道的な研究者の人達じゃないですか!そんなの……」
有宇「いいんだ、白柳。これ以上詳しい事は言えないけど、一つ言えるのは、研究者達を糾弾できる未来は絶対にない。これは誰でもない、俺しか出来ない事なんだ」
白柳「そんな……」
有宇(兄さん達のタイムループの中で研究者達と正面衝突して勝てたケースはない。所詮は子供。世間に公表しようにもどこかで妨害され失敗する)
有宇「俺はこれから全てにケリを付けてくる。もう会う事は無い……」
白柳「乙坂君……」
有宇(くぅ~今さいっこうに決まってるぜ俺!!)
白柳「おかしいですよ!なんで乙坂君だけ悪者扱いなんですか!?悪いのは、非人道的な研究者の人達じゃないですか!そんなの……」
有宇「いいんだ、白柳。これ以上詳しい事は言えないけど、一つ言えるのは、研究者達を糾弾できる未来は絶対にない。これは誰でもない、俺しか出来ない事なんだ」
白柳「そんな……」
有宇(兄さん達のタイムループの中で研究者達と正面衝突して勝てたケースはない。所詮は子供。世間に公表しようにもどこかで妨害され失敗する)
有宇「俺はこれから全てにケリを付けてくる。もう会う事は無い……」
白柳「乙坂君……」
有宇(くぅ~今さいっこうに決まってるぜ俺!!)
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:55:49.71 ID:6P20D2Ke0
有宇「じゃあな白柳。【記憶消ky】」ポロっ
ブラ「!」
白柳「そ、それ私のアースコート……なんd」
有宇「記憶消去ぉおおおおおおおおお!!!!!」
ブラ「!」
白柳「そ、それ私のアースコート……なんd」
有宇「記憶消去ぉおおおおおおおおお!!!!!」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:56:18.06 ID:6P20D2Ke0
有宇「はぁ、はぁ、危なかった」
ブラ「じー」
有宇「な、なんだよ」
ブラ「すけべ」
有宇「うるさい!!」
ブラ「くー すぴー」
有宇「……じゃあな」
白柳「……」
ブラ「じー」
有宇「な、なんだよ」
ブラ「すけべ」
有宇「うるさい!!」
ブラ「くー すぴー」
有宇「……じゃあな」
白柳「……」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:57:30.90 ID:6P20D2Ke0
~地下研究所~
博士「なに!?君の弟君が逃げ出したじゃと!?」
隼翼「はい……すみません、俺の失態です」
博士「いやいや、君は十分にやっている。それに乙坂君の苦労をしれば分からなくはない」
隼翼「お気遣い……感謝します」
博士「もし弟君を見かけたらすぐに連絡しよう。こちらからも人手を出す」
隼翼「ご協力……ありがとうございます。兄として組織の長として責任もって彼を説得します」
博士「ん。では!」ピッ
博士「さてさて。彼の血液と髄液は手に入った。後は……」
博士「なに!?君の弟君が逃げ出したじゃと!?」
隼翼「はい……すみません、俺の失態です」
博士「いやいや、君は十分にやっている。それに乙坂君の苦労をしれば分からなくはない」
隼翼「お気遣い……感謝します」
博士「もし弟君を見かけたらすぐに連絡しよう。こちらからも人手を出す」
隼翼「ご協力……ありがとうございます。兄として組織の長として責任もって彼を説得します」
博士「ん。では!」ピッ
博士「さてさて。彼の血液と髄液は手に入った。後は……」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:57:56.52 ID:6P20D2Ke0
有宇「後は……どうするつもりです博士?」
博士「!? 君は!?」
有宇「ブラウニー!」
ブラ「」ピカッ
博士「ぐぅう!」
ズシャアア
博士「がっ……ああ……」
博士「!? 君は!?」
有宇「ブラウニー!」
ブラ「」ピカッ
博士「ぐぅう!」
ズシャアア
博士「がっ……ああ……」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:58:36.20 ID:6P20D2Ke0
有宇「目を斬られる気分はどうですか?」
博士「乙坂くん、か。なぜだッ 血迷ったか!?」
有宇「血迷ってるのはあんたの方だ!」
博士「……」
有宇「博士。僕、アメリカ全土回ったんですよ。大変でしたよ。何せ入手する能力の優先度を考えながら世界中旅してきたんですから」
有宇「それは、わしも知っておる。大変……じゃったな」
有宇「その途中でね。偶然聞いちゃったんですよ。貴方の名前をね。無論人の頭の中でですけど」
有宇「……わしも有名になったもんじゃな」
有宇「科学者が嘘をつくなんてダメじゃありませんか。ましてや他所の国を嗅ぎまわるなんて」
博士「ま、待てッ」
博士「乙坂くん、か。なぜだッ 血迷ったか!?」
有宇「血迷ってるのはあんたの方だ!」
博士「……」
有宇「博士。僕、アメリカ全土回ったんですよ。大変でしたよ。何せ入手する能力の優先度を考えながら世界中旅してきたんですから」
有宇「それは、わしも知っておる。大変……じゃったな」
有宇「その途中でね。偶然聞いちゃったんですよ。貴方の名前をね。無論人の頭の中でですけど」
有宇「……わしも有名になったもんじゃな」
有宇「科学者が嘘をつくなんてダメじゃありませんか。ましてや他所の国を嗅ぎまわるなんて」
博士「ま、待てッ」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 15:59:22.53 ID:6P20D2Ke0
有宇「ただし……科学者である前にCIAの諜報部員だったら話は別ですよね」
博士「……」
有宇「最初の時間軸の記憶の中に」
有宇「俺は貴方の事も覚えてたんですよ。歩未の崩壊が発動した時、貴方は重症を負って死にました」
有宇「てっきり俺達能力者を庇った結果だと思ったんです」
有宇「だからこの時間軸で生きてくれてて、俺嬉しかったんです」
有宇「俺達を理解して救おうとしてくれてるって本気で思ってました」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:00:02.81 ID:6P20D2Ke0
有宇「でも実際は違った」
有宇「あの時あんたは、自分本来の仕事でトチって素性が周りにバレた。ただそれだけだったんだな」
有宇「信じられるか? あの時たまたまアメリカにいてたまたま心の中覗いた相手が諜報部員でたまたま貴方の情報を見つけたってさ。なんの冗談かと思ったよ」
博士「乙坂君!それは誤解だ!確かにわしは君達を救おうと」
有宇「やれ」
ブラ「」スッ
ズシャアアアアアア
博士「ああああああッ ああッ わしの目……が」
有宇「あの時あんたは、自分本来の仕事でトチって素性が周りにバレた。ただそれだけだったんだな」
有宇「信じられるか? あの時たまたまアメリカにいてたまたま心の中覗いた相手が諜報部員でたまたま貴方の情報を見つけたってさ。なんの冗談かと思ったよ」
博士「乙坂君!それは誤解だ!確かにわしは君達を救おうと」
有宇「やれ」
ブラ「」スッ
ズシャアアアアアア
博士「ああああああッ ああッ わしの目……が」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:00:52.12 ID:6P20D2Ke0
有宇「今更嘘を言っても為になりませんよ。今の俺はあんたの頭まで読めるんだ」
博士「ぐ……」
有宇「あんたはワクチンなんて最初から作る気なかったのさ。あんたらの目的は能力因子の可視化。そして血液や髄液から結晶化させ、人工的な能力者を作る事」
有宇「友利の兄さんが能力を失ったのは思春期が過ぎたからじゃない。度重なる血液を使った実験で自信の血が一定よりも薄くなったからだ」
有宇「他にも代償の問題もあった。例えば『成長』がリスクの場合、成長が完全に止まってしまえば能力も消える。年齢で能力が消えるなんてのはあんたらに都合のいいでっちあげだ。皆がビビって使わなくなればあんたらも能力者を見つけることが出来ないからな」
有宇「そしてあんたらが人工的な能力者にこだわる理由は一つ」
有宇「妊婦、つまり能力者の母体は能力因子を受け付けない。だから自分たちの手で作る必要があった」
有宇「そうだろう?」
博士「……」
博士「ぐ……」
有宇「あんたはワクチンなんて最初から作る気なかったのさ。あんたらの目的は能力因子の可視化。そして血液や髄液から結晶化させ、人工的な能力者を作る事」
有宇「友利の兄さんが能力を失ったのは思春期が過ぎたからじゃない。度重なる血液を使った実験で自信の血が一定よりも薄くなったからだ」
有宇「他にも代償の問題もあった。例えば『成長』がリスクの場合、成長が完全に止まってしまえば能力も消える。年齢で能力が消えるなんてのはあんたらに都合のいいでっちあげだ。皆がビビって使わなくなればあんたらも能力者を見つけることが出来ないからな」
有宇「そしてあんたらが人工的な能力者にこだわる理由は一つ」
有宇「妊婦、つまり能力者の母体は能力因子を受け付けない。だから自分たちの手で作る必要があった」
有宇「そうだろう?」
博士「……」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:01:22.02 ID:6P20D2Ke0
有宇「ついでに熊耳さんを襲ったあの組織もあんたの仕業だ」
博士「なぜそう思う」
有宇「あんな中国マフィアの末端組織が単独で一能力者の情報を入手して、星の海学園の警備を突破できるとは思えない」
有宇「だとしたら研究者側からリークしたって考えるのが妥当だ」
有宇「頭の中調べたらあいつら、親玉の組織から破門受けたばかりのチンピラ集団ときた」
有宇「餌を見せれば飛びつく。はした金で雇える。俺を捉えた後はあんたの仲間に潰させる気だったから足が付く可能性も低い」
有宇「都合のいい手駒だったわけだ」
博士「……ほう」
有宇「兄さんの能力を一番よく知っていたあんたは、その弱点も調べ尽くしていた。勿論俺の略奪の能力もな」
博士「なぜそう思う」
有宇「あんな中国マフィアの末端組織が単独で一能力者の情報を入手して、星の海学園の警備を突破できるとは思えない」
有宇「だとしたら研究者側からリークしたって考えるのが妥当だ」
有宇「頭の中調べたらあいつら、親玉の組織から破門受けたばかりのチンピラ集団ときた」
有宇「餌を見せれば飛びつく。はした金で雇える。俺を捉えた後はあんたの仲間に潰させる気だったから足が付く可能性も低い」
有宇「都合のいい手駒だったわけだ」
博士「……ほう」
有宇「兄さんの能力を一番よく知っていたあんたは、その弱点も調べ尽くしていた。勿論俺の略奪の能力もな」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:01:54.49 ID:6P20D2Ke0
有宇「視力を失えばタイムリープは発動しない事。視覚外の人間には乗り移れない事。仲間との絆が強く想定外の事態に弱い兄さんや俺の性格から、崩壊の能力は使わないだろうという事もマフィア達に教えた」
有宇「だけどあんたの目論見は失敗した。熊耳さんは死んで、俺を捕まえるはずのマフィアも使い物にならなくなった」
有宇「だがラッキーな事に俺は世界中の能力を集めることになった。奇しくもあんたの予定通りにな」
有宇「人生わからないもんだよな。なぁ?」
博士「君の洞察力はあの兄より上かもしれん……失敗したよ。わしは人を見る目はあったはずなんじゃがな」
有宇「それも全部ここで終わりだよ。超能力の何もかも。俺一人で墓場まで持っていく」
博士「……超能力は病気じゃ」
有宇「そう言ってたな」
博士「じゃが病気を悪という医者も科学者もおらん。わしらはそれで飯を食っておるからな」
有宇「聡明な人間にしては俗な言い分だな」
有宇「だけどあんたの目論見は失敗した。熊耳さんは死んで、俺を捕まえるはずのマフィアも使い物にならなくなった」
有宇「だがラッキーな事に俺は世界中の能力を集めることになった。奇しくもあんたの予定通りにな」
有宇「人生わからないもんだよな。なぁ?」
博士「君の洞察力はあの兄より上かもしれん……失敗したよ。わしは人を見る目はあったはずなんじゃがな」
有宇「それも全部ここで終わりだよ。超能力の何もかも。俺一人で墓場まで持っていく」
博士「……超能力は病気じゃ」
有宇「そう言ってたな」
博士「じゃが病気を悪という医者も科学者もおらん。わしらはそれで飯を食っておるからな」
有宇「聡明な人間にしては俗な言い分だな」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:13:47.32 ID:6P20D2Ke0
博士「生物界の根底にあるのは共存共栄。病気も毒も完全に消し去ることなぞ不可能。上手く付き合ってこそ文明を持つ人類の役目じゃ」
博士「それを理解できない人のなんと愚かなk」
有宇「【原子崩壊】」
フワァアアア
有宇「ビョーキビョーキと五月蠅ぇよ」
有宇「治す気も無いくせに……」
有宇「……ブラウニー!」
ブラ「!」
有宇「ここは焼き払う。出るぞ」
博士「それを理解できない人のなんと愚かなk」
有宇「【原子崩壊】」
フワァアアア
有宇「ビョーキビョーキと五月蠅ぇよ」
有宇「治す気も無いくせに……」
有宇「……ブラウニー!」
ブラ「!」
有宇「ここは焼き払う。出るぞ」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:14:20.35 ID:6P20D2Ke0
~研究所外~
隼翼「有宇!
歩未「お兄ちゃん!」
有宇「……誰だよあんた」
隼翼「お前……研究所を……」
有宇「あんたやっぱお人好しの馬鹿だよ。反吐が出る」
隼翼「お前ぇえ!!」
隼翼「有宇!
歩未「お兄ちゃん!」
有宇「……誰だよあんた」
隼翼「お前……研究所を……」
有宇「あんたやっぱお人好しの馬鹿だよ。反吐が出る」
隼翼「お前ぇえ!!」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:14:46.22 ID:6P20D2Ke0
有宇「【瞬間移動】」
隼翼「ぐっ がぁああああああ」
有宇「いててて 高城じゃねぇとダメだなこの能力」
隼翼「有宇。なんで」
有宇「研究所はスパイの博士と一緒に事故で全焼。乙坂有宇は巻き添えで死んで、そして俺はあんたら兄妹とはなんの関わりもない」
歩未「有宇お兄ちゃ……」
隼翼「ぐっ がぁああああああ」
有宇「いててて 高城じゃねぇとダメだなこの能力」
隼翼「有宇。なんで」
有宇「研究所はスパイの博士と一緒に事故で全焼。乙坂有宇は巻き添えで死んで、そして俺はあんたら兄妹とはなんの関わりもない」
歩未「有宇お兄ちゃ……」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:15:22.90 ID:6P20D2Ke0
有宇「しつけぇんだよガキ!!俺はおめぇの兄貴じゃねぇよ!」
歩未「」ビクッ
有宇「じゃあな、【透明】【フライ】!」
隼翼「ぐッ……くそ」
歩未「お兄ちゃん!おにいちゃぁああああああん!!」
有宇(ごめんな……歩未)
歩未「」ビクッ
有宇「じゃあな、【透明】【フライ】!」
隼翼「ぐッ……くそ」
歩未「お兄ちゃん!おにいちゃぁああああああん!!」
有宇(ごめんな……歩未)
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:15:50.87 ID:6P20D2Ke0
~後日・空港~
ブラ「ひこうき のるの はじめて」
有宇「日本へはどうやって来たんだ」
ブラ「みっこうせん すごくよった」
有宇「……」
有宇「ん?」
友利「……来ると思ってました」
高城「……」
西森「……」
ブラ「ひこうき のるの はじめて」
有宇「日本へはどうやって来たんだ」
ブラ「みっこうせん すごくよった」
有宇「……」
有宇「ん?」
友利「……来ると思ってました」
高城「……」
西森「……」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:16:35.30 ID:6P20D2Ke0
有宇「……」サッ
友利「待ってください」
西森「私達、貴方の好きにさせようかって事にしたんです」
高城「我々に貴方を止める気はありません。少しだけ話をさせて下さい」
有宇「……」
友利「待ってください」
西森「私達、貴方の好きにさせようかって事にしたんです」
高城「我々に貴方を止める気はありません。少しだけ話をさせて下さい」
有宇「……」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:17:03.44 ID:6P20D2Ke0
西森「私、ここの生徒会に入れて、皆さんと出会えて本当に良かったです。そしてお姉ちゃんの事も、乙坂さんのおかげで……本当に感謝してます」
有宇「俺はなにも」
西森「いつか、いつか絶対会いに行きますから!またゆさりんのシチュー持って行って!バーベキューもしましょう!
西森「ああ。それは、いいかもな」
西森「それで、それで……これ以上喋ると涙腺決壊しちゃうので……た、たか、たかじょうざんにぃいい」
高城「ああああ!!ゆさりんの涙!ゆさりんの鼻水ぅうううあああああああ!!」
有宇・友利「引くな!」
有宇「俺はなにも」
西森「いつか、いつか絶対会いに行きますから!またゆさりんのシチュー持って行って!バーベキューもしましょう!
西森「ああ。それは、いいかもな」
西森「それで、それで……これ以上喋ると涙腺決壊しちゃうので……た、たか、たかじょうざんにぃいい」
高城「ああああ!!ゆさりんの涙!ゆさりんの鼻水ぅうううあああああああ!!」
有宇・友利「引くな!」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:17:30.85 ID:6P20D2Ke0
有宇「ふふ……」
高城「私も同じです。貴方と過ごせて本当に楽しかった」
有宇「ああ、俺もだ」
高城「一つ尋ねたいのですが、私の能力どうでした?」
有宇「クセが強くてダメだなありゃ。せいぜい自決用だ」
高城「おお!使ってくれましたか!」
有宇「さっき兄さんにぶちかましてきた」
高城「そ、それは」
高城「私も同じです。貴方と過ごせて本当に楽しかった」
有宇「ああ、俺もだ」
高城「一つ尋ねたいのですが、私の能力どうでした?」
有宇「クセが強くてダメだなありゃ。せいぜい自決用だ」
高城「おお!使ってくれましたか!」
有宇「さっき兄さんにぶちかましてきた」
高城「そ、それは」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:17:58.86 ID:6P20D2Ke0
有宇「あの能力使うたび、お前の事思い出すよ」
高城「で、出来れば他の所で思い出して頂けると。牛タンカレーとか」
有宇「はははは!あれも美味かったな」
高城「……ではどうかお達者で」
有宇「元気でな」
高城「で、出来れば他の所で思い出して頂けると。牛タンカレーとか」
有宇「はははは!あれも美味かったな」
高城「……ではどうかお達者で」
有宇「元気でな」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:42:29.90 ID:6P20D2Ke0
友利「……じゃあ私っすかね」
有宇「お前からは何を聞かせられるんだろうな」
友利「……好きです」
高城「おおお!?」
西森「はわあ///」
有宇「お前からは何を聞かせられるんだろうな」
友利「……好きです」
高城「おおお!?」
西森「はわあ///」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:43:05.78 ID:6P20D2Ke0
友利「カンニング魔でナルシストでズルくて自己中で、かっこつけてそうでその実惨めで無様でカッコ悪い、そんな貴方が好きです……」
有宇「……」
友利「そんな可愛い健気な彼女を放って出ていく人なんてもう知りません。黒歴史です!」
友利「今までのカメラのデータも乙坂さんが映ってる分だけカットしちゃいます!」
友利「凄いっすからわた、私の編集力!」
友利「貴方が私達に関わった事全部、無かったことにしちゃいます!」
友利「だって……だって、私達に危害が及ぶかもしれませんもんね!歩未ちゃんだって危ないかもしれませんもんね!」
友利「それと、それと……」
有宇「……」
有宇「……」
友利「そんな可愛い健気な彼女を放って出ていく人なんてもう知りません。黒歴史です!」
友利「今までのカメラのデータも乙坂さんが映ってる分だけカットしちゃいます!」
友利「凄いっすからわた、私の編集力!」
友利「貴方が私達に関わった事全部、無かったことにしちゃいます!」
友利「だって……だって、私達に危害が及ぶかもしれませんもんね!歩未ちゃんだって危ないかもしれませんもんね!」
友利「それと、それと……」
有宇「……」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:43:46.05 ID:6P20D2Ke0
友利「ふざけるなよぉぉ……勝手に出ていくなよぉぉ……」
西森「グスッ」
高城「……」
友利「勝手に告白しといて……それも嘘とか……乙女馬鹿にし過ぎっすよぉぉ」
友利「いつか……絶対に私のカメラに収めてやりますから」
友利「恥ずかしいシーンとか……絶対押さえてやりますから」
友利「それまで……待ってて下さい……」
有宇「……あぁ」
西森「グスッ」
高城「……」
友利「勝手に告白しといて……それも嘘とか……乙女馬鹿にし過ぎっすよぉぉ」
友利「いつか……絶対に私のカメラに収めてやりますから」
友利「恥ずかしいシーンとか……絶対押さえてやりますから」
友利「それまで……待ってて下さい……」
有宇「……あぁ」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:44:13.89 ID:6P20D2Ke0
高城「さて、それと貴方にお土産です」
有宇「?」
白柳「あ、あの」
有宇「し、白柳ぃい!?」
高城「彼女も連れて行ってもらいます」
有宇「はぁあ!?はぁあああ!?」
有宇「なんで?俺記憶消去したんじゃ……」
高城「ええ、確かに貴方は記憶消去をしたようです。でもたまたま失敗しちゃったようです」
有宇「そういえば透明の時も俺の姿が」
高城「偶然貴方の姿が見えたんでしょうね」
有宇「お前ふざけてんのか!!!???」
有宇「?」
白柳「あ、あの」
有宇「し、白柳ぃい!?」
高城「彼女も連れて行ってもらいます」
有宇「はぁあ!?はぁあああ!?」
有宇「なんで?俺記憶消去したんじゃ……」
高城「ええ、確かに貴方は記憶消去をしたようです。でもたまたま失敗しちゃったようです」
有宇「そういえば透明の時も俺の姿が」
高城「偶然貴方の姿が見えたんでしょうね」
有宇「お前ふざけてんのか!!!???」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:44:48.05 ID:6P20D2Ke0
高城「いいえ私は本気ですよ。乙坂君、彼女も能力者です」
有宇「なっ……嘘だろ!?」
有宇「【能力診断】!」
有宇「これって……」
高城「検査の結果……判定された能力は【幸運】」
有宇「幸運……」
高城「今の貴方には必要ではありませんか」
有宇「なら」
有宇「【略奪】!」
有宇「……できねぇ。まじか」
有宇「なっ……嘘だろ!?」
有宇「【能力診断】!」
有宇「これって……」
高城「検査の結果……判定された能力は【幸運】」
有宇「幸運……」
高城「今の貴方には必要ではありませんか」
有宇「なら」
有宇「【略奪】!」
有宇「……できねぇ。まじか」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:45:14.83 ID:6P20D2Ke0
白柳「私、やっぱり乙坂君放っておけないです!なんかそんな気がします!」
有宇「だ、だけどそんな理由もなく」
白柳「理由ならあります!」
有宇「???」
白柳「アースコート」(ボソッ
有宇「なっ」
有宇「だ、だけどそんな理由もなく」
白柳「理由ならあります!」
有宇「???」
白柳「アースコート」(ボソッ
有宇「なっ」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:45:43.85 ID:6P20D2Ke0
白柳「布を持っていくくらいなら、私の身体でもその……いいです」
有宇「チーン」
白柳「しょ、正直乙坂君の身体とかすっごく好みです!着替えとか覗いちゃったこともあります!!」
有宇「」
白柳「何より貴方に助けられたあの時……こう、キュウッっと来ちゃいまして!」
有宇「は、はぁ」
高城「いいじゃありませんか」
有宇「チーン」
白柳「しょ、正直乙坂君の身体とかすっごく好みです!着替えとか覗いちゃったこともあります!!」
有宇「」
白柳「何より貴方に助けられたあの時……こう、キュウッっと来ちゃいまして!」
有宇「は、はぁ」
高城「いいじゃありませんか」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:46:10.91 ID:6P20D2Ke0
高城「貴方の勇気と彼女の幸運。よくあるご都合主義の完成です」
有宇「……」
友利「冗談抜きに言いますけど、味方の中に敵がいたってハッキリした以上彼女も危険です。特に【幸運】なんて能力は規模が測れないほど影響力があります」
友利「ですので、今現在人類最強の貴方の元にいた方が安全だと判断しました」
友利「【幸運】の能力が貴方に付いていくと判断した以上、それが最善かと思われます」
西森「しっかり守ってあげて下さいね!」
有宇「」
有宇「……」
友利「冗談抜きに言いますけど、味方の中に敵がいたってハッキリした以上彼女も危険です。特に【幸運】なんて能力は規模が測れないほど影響力があります」
友利「ですので、今現在人類最強の貴方の元にいた方が安全だと判断しました」
友利「【幸運】の能力が貴方に付いていくと判断した以上、それが最善かと思われます」
西森「しっかり守ってあげて下さいね!」
有宇「」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:48:13.93 ID:6P20D2Ke0
~10年後~
西森「さぁ!今日の世界で輝く日本人!今回はなんとベルギーにやって参りました!相方は毎度おなじみ、今大ブレイク中のアイドル、アユミーーン」
歩未「なのですぅ!」
友利(画面がにぎやかねぇ~)
高城「はい!オッケーでーーす!では次の画に行きましょう!うぉおおおおおキター!!ゆっさりぃいいん!!アユミィイイイイン!!」
友利「スタッフが画面に入ってくんじゃねぇ!余計な編集させんな!!!」ドガァッ
高城「おごぉお!!」
西森「さぁ!今日の世界で輝く日本人!今回はなんとベルギーにやって参りました!相方は毎度おなじみ、今大ブレイク中のアイドル、アユミーーン」
歩未「なのですぅ!」
友利(画面がにぎやかねぇ~)
高城「はい!オッケーでーーす!では次の画に行きましょう!うぉおおおおおキター!!ゆっさりぃいいん!!アユミィイイイイン!!」
友利「スタッフが画面に入ってくんじゃねぇ!余計な編集させんな!!!」ドガァッ
高城「おごぉお!!」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:48:41.43 ID:6P20D2Ke0
西森「さぁ!こちらがベルギー国内で人気を誇る和風ワッフルのお店!シャルロッテ!」
歩未「なんだか懐かしい匂いがするのですぅ!」
西森「そんなお店を切り盛りするのが~シャルロッテ店長の弓さーん!」
白柳「こんにちは~♪」
西森「凄いですね~毎日こんなにお客さん来るんですか?」
白柳「元々パンケーキが得意だったんですけど、思いつきでワッフルを始めたらこんなにご好評頂いて///」
歩未「ん~~~~アユミン好みの超絶な甘さでござるぅ!」
歩未「なんだか懐かしい匂いがするのですぅ!」
西森「そんなお店を切り盛りするのが~シャルロッテ店長の弓さーん!」
白柳「こんにちは~♪」
西森「凄いですね~毎日こんなにお客さん来るんですか?」
白柳「元々パンケーキが得意だったんですけど、思いつきでワッフルを始めたらこんなにご好評頂いて///」
歩未「ん~~~~アユミン好みの超絶な甘さでござるぅ!」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:49:08.76 ID:6P20D2Ke0
西森「この甘さを引き出している蜂蜜を作っているのは何とこの店長弓さんの旦那様!ユーさん!ご自分の養蜂園で作られてるんだそうです!」
有宇「ども」
西森「そしてお手伝いのブラウニーさん!」
ブラ「ん」
西森「いつもその防護面被られてるんですか」
有宇「蜂に顔を刺されてから膨れが残っちゃってね。これなしじゃ生活できないんですよ」
西森「なんとなんとぉ~大変なお仕事なんですね~」
有宇「ども」
西森「そしてお手伝いのブラウニーさん!」
ブラ「ん」
西森「いつもその防護面被られてるんですか」
有宇「蜂に顔を刺されてから膨れが残っちゃってね。これなしじゃ生活できないんですよ」
西森「なんとなんとぉ~大変なお仕事なんですね~」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:50:10.50 ID:6P20D2Ke0
有宇(俺と白柳とブラウニーは結局ベルギーへ渡った。理由は完全に白柳の気分だ。試しに小さな屋台でワッフル屋を開いたらなぜかこれがバカ受け)
有宇(ベルギーに渡って数年後、ロシアから亡命した科学者の告発によって、超能力者研究における非人道的活動の多くが明るみに出て、関わった研究者達が次々と捕まった)
有宇(後から聞いた話によると、俺の能力によって死傷した人間は公式上いないらしく、また倒壊した建物も設計上に問題あるとされたらしい)
有宇(これも白柳のもつ幸運によるものなのだろうか)
有宇(俺の能力が消えた今、まだまだ油断できないが、自由の身になる日もそう遠く無いのかもしれない)
西森「ユーさん!今どんな気持ちでお仕事してらっしゃいますか?」
有宇「そうだな……今は」
有宇「今となっては懐かしい……青春してる気分だよ」
有宇(ベルギーに渡って数年後、ロシアから亡命した科学者の告発によって、超能力者研究における非人道的活動の多くが明るみに出て、関わった研究者達が次々と捕まった)
有宇(後から聞いた話によると、俺の能力によって死傷した人間は公式上いないらしく、また倒壊した建物も設計上に問題あるとされたらしい)
有宇(これも白柳のもつ幸運によるものなのだろうか)
有宇(俺の能力が消えた今、まだまだ油断できないが、自由の身になる日もそう遠く無いのかもしれない)
西森「ユーさん!今どんな気持ちでお仕事してらっしゃいますか?」
有宇「そうだな……今は」
有宇「今となっては懐かしい……青春してる気分だよ」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 16:51:01.55 ID:6P20D2Ke0
終わり
最終回見るまで博士が黒幕だと思ってた。ごめんね博士
最終回見るまで博士が黒幕だと思ってた。ごめんね博士
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 17:04:21.83 ID:f9LesVkS0
能力者が反乱起こして軍隊と戦う展開ほしい
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 17:17:41.21 ID:NnRmADge0
面白い
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 17:47:38.45 ID:GlYUU+UHo
割りと面白かったぜ
ツッコまれるべきとこにスパッとツッコんでくれてスッキリした
ツッコまれるべきとこにスパッとツッコんでくれてスッキリした
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443854503/
Entry ⇒ 2015.10.04 | Category ⇒ Charlotte(シャーロット) | Comments (0)
乙坂「僕の能力……それは『銀河眼使い』だ」【シャーロットSS】
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 12:13:35.07 ID:XDtvFSMT0
・中の人ネタ(天城カイトで検索)
・いろいろ無茶苦茶(主に乙坂のキャラ)
すでに誰かがやってそうな気はするけど気にしない
・いろいろ無茶苦茶(主に乙坂のキャラ)
すでに誰かがやってそうな気はするけど気にしない
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 12:16:02.03 ID:XDtvFSMT0
乙坂「ゆけ! 銀河眼の光子竜!」
乙坂「破滅のフォトン・ストリーム!」
相手「うわあああ」
乙坂「これでショップバトルは10連続優勝か……歯応えのない連中ばかりだ」
友利「ちょーっとよろしいですか」
乙坂「なんだ。フリーバトルなら今は受けつけていない」
友利「いえ、そんなんじゃないんで大丈夫です。あなたが、近頃ショップバトルや大会を荒らしまわっている『銀河眼使い』で間違いないですね」
乙坂「荒らしまわっている自覚はないが、そう呼ばれているのは事実だな」
友利「そうですか。本人確認もとれたことですし、少しばかり私に付き合ってもらえませんか」
乙坂「断る」
友利「どうして」
乙坂「初対面の女にそう言われて、のこのこついていくのも馬鹿らしい」
友利「あーもうめんどくさいなー。つべこべ言わずついてこい」グイグイ
乙坂「なっ! お前、引っ張るな!」
乙坂「破滅のフォトン・ストリーム!」
相手「うわあああ」
乙坂「これでショップバトルは10連続優勝か……歯応えのない連中ばかりだ」
友利「ちょーっとよろしいですか」
乙坂「なんだ。フリーバトルなら今は受けつけていない」
友利「いえ、そんなんじゃないんで大丈夫です。あなたが、近頃ショップバトルや大会を荒らしまわっている『銀河眼使い』で間違いないですね」
乙坂「荒らしまわっている自覚はないが、そう呼ばれているのは事実だな」
友利「そうですか。本人確認もとれたことですし、少しばかり私に付き合ってもらえませんか」
乙坂「断る」
友利「どうして」
乙坂「初対面の女にそう言われて、のこのこついていくのも馬鹿らしい」
友利「あーもうめんどくさいなー。つべこべ言わずついてこい」グイグイ
乙坂「なっ! お前、引っ張るな!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 12:18:36.72 ID:XDtvFSMT0
友利「というわけです」
乙坂「なるほど。世の中には思春期限定で超能力を持つ人間がいて、僕がそのうちのひとりだと」
友利「あなたのデュエルにおける圧倒的な実力……というより、運ですか。これは明らかに異常です」
乙坂「確かにな。いくら僕の引きが強いとはいえ、毎度毎度デッキに1枚しかない銀河眼の光子竜を必要なタイミングで引き当てるのは都合がよすぎる」
乙坂「しかもサポートカードも充実した状態でな」
友利「それがあなたの能力である可能性があります」
乙坂「お前は言ったな。能力を持つ、あるいはその可能性がある人間を、とある学園に集めていると」
友利「星ノ海学園です。急なことで申し訳ないですが、あなたにはその学園に転入してもらおうと」
乙坂「なるほど。世の中には思春期限定で超能力を持つ人間がいて、僕がそのうちのひとりだと」
友利「あなたのデュエルにおける圧倒的な実力……というより、運ですか。これは明らかに異常です」
乙坂「確かにな。いくら僕の引きが強いとはいえ、毎度毎度デッキに1枚しかない銀河眼の光子竜を必要なタイミングで引き当てるのは都合がよすぎる」
乙坂「しかもサポートカードも充実した状態でな」
友利「それがあなたの能力である可能性があります」
乙坂「お前は言ったな。能力を持つ、あるいはその可能性がある人間を、とある学園に集めていると」
友利「星ノ海学園です。急なことで申し訳ないですが、あなたにはその学園に転入してもらおうと」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 12:23:05.96 ID:XDtvFSMT0
乙坂「いいだろう」
友利「即答っ!? いや、普通いきなりこんな話されたら戸惑いません?」
乙坂「俺のデュエルにおける運が『銀河眼使い』としての能力だというなら、近頃感じていた疑問にも説明がつく」
乙坂「それに、ここらのデュエリストはあらかた狩り尽くした。そろそろ他の連中とやりあいたい」
友利「どんだけデュエル中心で物事考えてんだ」
乙坂「デュエリストなら当然の思考だ。それにお前、僕が断ればどうするつもりだった」
友利「多少強引な手を使って脅しをかけようかと」
乙坂「だろうな。先ほどから妙な視線を感じる。隠れている仲間も能力者か?」
友利「あちゃー、ばれてましたか。なんでわかったんですか」
乙坂「デュエリストの勘だ」
友利「わけわからん」
友利「即答っ!? いや、普通いきなりこんな話されたら戸惑いません?」
乙坂「俺のデュエルにおける運が『銀河眼使い』としての能力だというなら、近頃感じていた疑問にも説明がつく」
乙坂「それに、ここらのデュエリストはあらかた狩り尽くした。そろそろ他の連中とやりあいたい」
友利「どんだけデュエル中心で物事考えてんだ」
乙坂「デュエリストなら当然の思考だ。それにお前、僕が断ればどうするつもりだった」
友利「多少強引な手を使って脅しをかけようかと」
乙坂「だろうな。先ほどから妙な視線を感じる。隠れている仲間も能力者か?」
友利「あちゃー、ばれてましたか。なんでわかったんですか」
乙坂「デュエリストの勘だ」
友利「わけわからん」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 12:28:54.36 ID:XDtvFSMT0
その日の夜
乙坂「ただいま」
歩未「おかえりなさいませ、有宇お兄ちゃん!」
乙坂「遅くなってすまない。夕方には帰ると約束したのにな」
歩未「ちゃんと連絡くれたから大丈夫! ごはん、一緒に食べるのです!」
乙坂「ああ。今日の夕飯は?」
歩未「じゃーん! オムライス!」
乙坂「オムライスか。歩未の料理はどれもうまいが、その中でもオムライスは格別だ」
乙坂「ただいま」
歩未「おかえりなさいませ、有宇お兄ちゃん!」
乙坂「遅くなってすまない。夕方には帰ると約束したのにな」
歩未「ちゃんと連絡くれたから大丈夫! ごはん、一緒に食べるのです!」
乙坂「ああ。今日の夕飯は?」
歩未「じゃーん! オムライス!」
乙坂「オムライスか。歩未の料理はどれもうまいが、その中でもオムライスは格別だ」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 12:32:34.54 ID:XDtvFSMT0
乙坂「すまないな。急にお前まで転校させることになってしまって」
歩未「心配ないでござる。友達とはネットや携帯で連絡とればいいし、それに『星ノ海学園』なんて名前、とっても素敵!」
乙坂「歩未は星が大好きだからな」
歩未「有宇お兄ちゃんも好きだよね?」
乙坂「ああ。歩未の好きなものは俺も好きだ」
歩未「心配ないでござる。友達とはネットや携帯で連絡とればいいし、それに『星ノ海学園』なんて名前、とっても素敵!」
乙坂「歩未は星が大好きだからな」
歩未「有宇お兄ちゃんも好きだよね?」
乙坂「ああ。歩未の好きなものは俺も好きだ」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 12:37:28.74 ID:XDtvFSMT0
寝る前
乙坂「見てごらん歩未。おとめ座のスピカだよ」
歩未「有宇お兄ちゃんは星を見つけるのが上手なのです」
乙坂「歩未と一緒に星を見ているうちに、覚えてしまったんだ」
歩未「お兄ちゃんの一番好きな星ってなに?」
乙坂「天の川」
歩未「星じゃない!?」
乙坂「銀河にはなぜか心惹かれる。理由もなくな」
歩未「有宇お兄ちゃんの銀河眼の光子竜、とってもかっこいいでござる!」
乙坂「ありがとう」
乙坂「見てごらん歩未。おとめ座のスピカだよ」
歩未「有宇お兄ちゃんは星を見つけるのが上手なのです」
乙坂「歩未と一緒に星を見ているうちに、覚えてしまったんだ」
歩未「お兄ちゃんの一番好きな星ってなに?」
乙坂「天の川」
歩未「星じゃない!?」
乙坂「銀河にはなぜか心惹かれる。理由もなくな」
歩未「有宇お兄ちゃんの銀河眼の光子竜、とってもかっこいいでござる!」
乙坂「ありがとう」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 12:42:15.28 ID:XDtvFSMT0
乙坂「そして俺は、星ノ海学園に転入することとなった」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 12:45:48.35 ID:XDtvFSMT0
ミス
>>10の俺→僕
寮への引っ越しの日
友利「手伝いに来てあげました」
高城「始めまして。生徒会の高城と申します」
乙坂「生徒会? ということは、こいつの部下か」
高城「はい、その通りです」
歩未「よろしくお願いします! 有宇お兄ちゃん、もうお友達作ったんだ!」
乙坂「友達ではないが……まあいい」
乙坂「それで? 手伝い以外に用件はないのか」
高城「実は、あなたとデュエルをしたいと思いまして」
乙坂「デュエルだと?」
高城「あなたの噂はかねがね耳にしていました。ぜひ一度、対戦してみたかったのです」キラーン
乙坂「ほう……いいだろう」
>>10の俺→僕
寮への引っ越しの日
友利「手伝いに来てあげました」
高城「始めまして。生徒会の高城と申します」
乙坂「生徒会? ということは、こいつの部下か」
高城「はい、その通りです」
歩未「よろしくお願いします! 有宇お兄ちゃん、もうお友達作ったんだ!」
乙坂「友達ではないが……まあいい」
乙坂「それで? 手伝い以外に用件はないのか」
高城「実は、あなたとデュエルをしたいと思いまして」
乙坂「デュエルだと?」
高城「あなたの噂はかねがね耳にしていました。ぜひ一度、対戦してみたかったのです」キラーン
乙坂「ほう……いいだろう」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 12:48:59.53 ID:XDtvFSMT0
高城「ぬおおお」LP1300→0
歩未「有宇お兄ちゃんの勝ちでござるー!」
乙坂「……弱い。弱すぎる」
乙坂「あのようなことを言うのだから、もっと手応えのあるものかと思ったぞ」
友利「彼はデュエルの腕はからっきしです。雑魚です。あるのはやる気だけ」
高城「いやはや、面目ない」
乙坂「お前はデュエルはやるのか」
友利「私は……やりません」
乙坂(なんだ今の間は)
乙坂「(歩未は他のことに意識が向いてるな……)」
乙坂「しかし、意識したところで引きの強さは変わらんな」ボソ
友利「能力の制御はできないってことですか」ボソ
乙坂「ああ。結局銀河眼は僕のもとにやってくる」
乙坂「これがオカルトめいた能力だというなら、そんなものに頼りたいとは思わんのだがな」ボソ
歩未「有宇お兄ちゃんの勝ちでござるー!」
乙坂「……弱い。弱すぎる」
乙坂「あのようなことを言うのだから、もっと手応えのあるものかと思ったぞ」
友利「彼はデュエルの腕はからっきしです。雑魚です。あるのはやる気だけ」
高城「いやはや、面目ない」
乙坂「お前はデュエルはやるのか」
友利「私は……やりません」
乙坂(なんだ今の間は)
乙坂「(歩未は他のことに意識が向いてるな……)」
乙坂「しかし、意識したところで引きの強さは変わらんな」ボソ
友利「能力の制御はできないってことですか」ボソ
乙坂「ああ。結局銀河眼は僕のもとにやってくる」
乙坂「これがオカルトめいた能力だというなら、そんなものに頼りたいとは思わんのだがな」ボソ
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 12:52:42.53 ID:XDtvFSMT0
友利「なら銀河眼の光子竜をデッキから抜けばいいじゃないですか」ボソ
乙坂「たわけ!」
友利「え、なんで今私怒鳴られたの」
乙坂「貴様、銀河眼は僕の魂のカードだぞ! それを抜けというのは僕に死ねと言っているようなものだ!」
友利「んな大げさな」
高城「そうですよ」
友利「ですよね、大げさですよね」
高城「魂のカードをデッキから抜くなんてありえません」
友利「えぇ……そっちの肩持つんですか」
高城「私も一応デュエリストなので、彼の気持ちはよくわかります」
乙坂「わかったか。理解したら二度と今のようなことは口にするな」
友利「へーへー、わかりましたよー」プイ
高城「拗ねてしまいましたよ?」
乙坂「放っておけ」
友利「まったくなんなんですか」
歩未「………」
友利「歩未ちゃん。あの二人、女の子相手にひどいと思わない?」
歩未「途中から聞いただけだけど、今のはお姉ちゃんが悪いと思うのです」
友利「しくしく」
友利「ひょっとして、私がおかしいのかな……」
乙坂「たわけ!」
友利「え、なんで今私怒鳴られたの」
乙坂「貴様、銀河眼は僕の魂のカードだぞ! それを抜けというのは僕に死ねと言っているようなものだ!」
友利「んな大げさな」
高城「そうですよ」
友利「ですよね、大げさですよね」
高城「魂のカードをデッキから抜くなんてありえません」
友利「えぇ……そっちの肩持つんですか」
高城「私も一応デュエリストなので、彼の気持ちはよくわかります」
乙坂「わかったか。理解したら二度と今のようなことは口にするな」
友利「へーへー、わかりましたよー」プイ
高城「拗ねてしまいましたよ?」
乙坂「放っておけ」
友利「まったくなんなんですか」
歩未「………」
友利「歩未ちゃん。あの二人、女の子相手にひどいと思わない?」
歩未「途中から聞いただけだけど、今のはお姉ちゃんが悪いと思うのです」
友利「しくしく」
友利「ひょっとして、私がおかしいのかな……」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 12:57:56.55 ID:XDtvFSMT0
転入初日・昼休み
高城「お昼はどうします?」
乙坂「弁当だ」パカ
高城「ほう、オムライスですか。しかもケチャップで文字が」
乙坂「まったく、かわいい妹だ」
高城「妹さんの手作りですか」
乙坂「ああ。少々甘すぎるが、歩未の作った物ならばいくらでも胃に入る」ガツガツ
高城「……妹さんのこと、大事にしているのですね」
乙坂「なに?」
高城「彼女のことを語る時だけ、あなたの表情が見違えて穏やかになるので」
乙坂「……当然だ。歩未は僕のたったひとりの妹。何を犠牲にしても守らねばならない存在だ」
高城「なるほど。いいお兄さんですね」
乙坂「フン」
高城(まんざらでもなさそうな顔だ)
高城「お昼はどうします?」
乙坂「弁当だ」パカ
高城「ほう、オムライスですか。しかもケチャップで文字が」
乙坂「まったく、かわいい妹だ」
高城「妹さんの手作りですか」
乙坂「ああ。少々甘すぎるが、歩未の作った物ならばいくらでも胃に入る」ガツガツ
高城「……妹さんのこと、大事にしているのですね」
乙坂「なに?」
高城「彼女のことを語る時だけ、あなたの表情が見違えて穏やかになるので」
乙坂「……当然だ。歩未は僕のたったひとりの妹。何を犠牲にしても守らねばならない存在だ」
高城「なるほど。いいお兄さんですね」
乙坂「フン」
高城(まんざらでもなさそうな顔だ)
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 12:59:05.72 ID:XDtvFSMT0
乙坂「それで、なぜ僕まで能力者狩りに付き合わねばならん」
友利「狩りじゃなくて保護です」
高城「あなたのように物わかりの良い方は貴重なんです。自らの立場を理解し、冷静にそれを受け入れられる存在」
友利「だから駒として協力してほしいってこと」
乙坂「断る」
友利「報酬は弾みます。妹さんにおいしいご飯、食べさせたくありませんか?」
乙坂「能力者はどこだ。さっさと案内しろ」
友利「切り替え速いな!」
高城「いいお兄さんですねえ」
乙坂「待っていろ歩未。兄さんが豪華な食事をお前に……」
友利「こりゃ完全なシスコンだ。治療不可」
友利「狩りじゃなくて保護です」
高城「あなたのように物わかりの良い方は貴重なんです。自らの立場を理解し、冷静にそれを受け入れられる存在」
友利「だから駒として協力してほしいってこと」
乙坂「断る」
友利「報酬は弾みます。妹さんにおいしいご飯、食べさせたくありませんか?」
乙坂「能力者はどこだ。さっさと案内しろ」
友利「切り替え速いな!」
高城「いいお兄さんですねえ」
乙坂「待っていろ歩未。兄さんが豪華な食事をお前に……」
友利「こりゃ完全なシスコンだ。治療不可」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 13:01:29.91 ID:XDtvFSMT0
友利「まさか弓道部の主将が、こんな破廉恥な写真を売りさばいていたなんて」
主将「くっ」
高城「あとは友利さんが彼を屈服させれば終わりですが……どうしました?」
乙坂「もうじき日が暮れる。歩未に知らせた帰宅時刻を過ぎてしまう」
高城「はあ。しかし、今は友利さん達に集中して……まずい。どうやら念写で友利さんの破廉恥な写真を撮られてしまったようです」
乙坂「なんだと? くそ、もう我慢ならん!」
高城「あ、ちょ」
主将「この写真をばらまかれたくなかったら、おとなしく引き下がって――」
乙坂「おい貴様」
友利「!?」
主将「な、なんだお前。この女の仲間か?」
乙坂「僕とデュエルをしろ」
主将「は?」
友利「は?」
主将「くっ」
高城「あとは友利さんが彼を屈服させれば終わりですが……どうしました?」
乙坂「もうじき日が暮れる。歩未に知らせた帰宅時刻を過ぎてしまう」
高城「はあ。しかし、今は友利さん達に集中して……まずい。どうやら念写で友利さんの破廉恥な写真を撮られてしまったようです」
乙坂「なんだと? くそ、もう我慢ならん!」
高城「あ、ちょ」
主将「この写真をばらまかれたくなかったら、おとなしく引き下がって――」
乙坂「おい貴様」
友利「!?」
主将「な、なんだお前。この女の仲間か?」
乙坂「僕とデュエルをしろ」
主将「は?」
友利「は?」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 13:03:25.04 ID:XDtvFSMT0
乙坂「お前もそれなりのデュエリストだろう。デュエルディスクもそこに置いているようだしな」
乙坂「僕が勝てばその女の言うことに素直に従え。お前が勝てば、僕達は素直に引き下がる」
友利「な! ちょ、勝手にそんなこと決めんな!」
乙坂「どうした、受けるのか受けないのか」
主将「……いいだろう。後悔するなよ」
乙坂「フン。懺悔の用意はできているか」
2人「デュエル!!」
友利「あーもう! 勝てよ、絶対勝てよ!」
乙坂「僕が勝てばその女の言うことに素直に従え。お前が勝てば、僕達は素直に引き下がる」
友利「な! ちょ、勝手にそんなこと決めんな!」
乙坂「どうした、受けるのか受けないのか」
主将「……いいだろう。後悔するなよ」
乙坂「フン。懺悔の用意はできているか」
2人「デュエル!!」
友利「あーもう! 勝てよ、絶対勝てよ!」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 13:04:27.18 ID:XDtvFSMT0
中略
乙坂「終わりだ! 破滅のフォトン・ストリイイィム!」
主将「うわあああ!」LP1000→0
乙坂「僕の勝ちだ。約束通り」
主将「わかった。俺もデュエリストだ。デュエルの結果は、素直に受け入れる」
友利「ええ……いいの、それで」
乙坂「それでいい」
乙坂「友利。僕は先に帰るぞ」
友利「え? ちょ、ちょっと待って……行っちゃった」
高城「妹さんとの約束があるそうです」
友利「あいつの頭にはデュエルと妹のことしかないのかっ」
高城「でも、今回は彼のおかげで助かったじゃないですか」
友利「なんでもかんでもデュエルで解決しようとするんだから……」
乙坂「終わりだ! 破滅のフォトン・ストリイイィム!」
主将「うわあああ!」LP1000→0
乙坂「僕の勝ちだ。約束通り」
主将「わかった。俺もデュエリストだ。デュエルの結果は、素直に受け入れる」
友利「ええ……いいの、それで」
乙坂「それでいい」
乙坂「友利。僕は先に帰るぞ」
友利「え? ちょ、ちょっと待って……行っちゃった」
高城「妹さんとの約束があるそうです」
友利「あいつの頭にはデュエルと妹のことしかないのかっ」
高城「でも、今回は彼のおかげで助かったじゃないですか」
友利「なんでもかんでもデュエルで解決しようとするんだから……」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:01:21.11 ID:XDtvFSMT0
翌日
乙坂「友利」
友利「なんですかシスコン」
乙坂「ひとつ聞いておきたいことがある」
乙坂「お前は、なぜそこまで能力者の保護にこだわる?」
友利「と、いうと?」
乙坂「手段はどうあれ、お前が行っていることは他人への無償の善意だ」
乙坂「何か理由があるのではないかと思った」
友利「……兄のような被害者を生み出したくないからですよ」
乙坂「兄?」
乙坂「友利」
友利「なんですかシスコン」
乙坂「ひとつ聞いておきたいことがある」
乙坂「お前は、なぜそこまで能力者の保護にこだわる?」
友利「と、いうと?」
乙坂「手段はどうあれ、お前が行っていることは他人への無償の善意だ」
乙坂「何か理由があるのではないかと思った」
友利「……兄のような被害者を生み出したくないからですよ」
乙坂「兄?」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:09:20.10 ID:XDtvFSMT0
乙坂「なるほど、お前の兄は科学者に捕まり、人体実験のモルモットにされていたと」
乙坂「今はどのような状態なんだ」
友利「やけに食いついてきますね」
乙坂「お前の話を聞いて事情が変わった。能力者の兄弟もまた、能力が発現しやすいと言ったな」
友利「妹さんが関係するかもしれないことはきっちり調べておくってわけですか。シスコンもそこまでいけば立派なもんです」
友利「いいですよ。見たいなら兄のところまで連れて行ってあげます」
乙坂「今はどのような状態なんだ」
友利「やけに食いついてきますね」
乙坂「お前の話を聞いて事情が変わった。能力者の兄弟もまた、能力が発現しやすいと言ったな」
友利「妹さんが関係するかもしれないことはきっちり調べておくってわけですか。シスコンもそこまでいけば立派なもんです」
友利「いいですよ。見たいなら兄のところまで連れて行ってあげます」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:13:13.59 ID:XDtvFSMT0
兄の病室
一希「アアアァ! ウワアアァ!!」
友利「また鎮静剤が切れちゃってる……」
乙坂「これがモルモットの末路……ん?」
乙坂「これは……デュエルモンスターズのカード?」
乙坂「(鎮静剤を打つと、友利の兄は人形のように動かなくなった)」
友利「……兄も、デュエルをやっていたんです。それが、最後にいじっていたデッキ」
友利「小さい頃は、一緒にデュエルで遊んでいました」
乙坂「デッキか……」
乙坂「!?」
乙坂「これは、ナンバーズ!」
友利「ナンバーズ……?」
乙坂「世界に100枚しか存在しないと言われるレアカードの1枚だ。まさかこんなところにあったとはな」
友利「欲しいなら持ってっていいですよ」
乙坂「なに?」
友利「どうせ兄はデュエルなんてできませんし、だったらあなたに使ってもらった方がカードも幸せでしょう」
乙坂「………」
友利「さて。そろそろ散歩に行きましょうか」
一希「アアアァ! ウワアアァ!!」
友利「また鎮静剤が切れちゃってる……」
乙坂「これがモルモットの末路……ん?」
乙坂「これは……デュエルモンスターズのカード?」
乙坂「(鎮静剤を打つと、友利の兄は人形のように動かなくなった)」
友利「……兄も、デュエルをやっていたんです。それが、最後にいじっていたデッキ」
友利「小さい頃は、一緒にデュエルで遊んでいました」
乙坂「デッキか……」
乙坂「!?」
乙坂「これは、ナンバーズ!」
友利「ナンバーズ……?」
乙坂「世界に100枚しか存在しないと言われるレアカードの1枚だ。まさかこんなところにあったとはな」
友利「欲しいなら持ってっていいですよ」
乙坂「なに?」
友利「どうせ兄はデュエルなんてできませんし、だったらあなたに使ってもらった方がカードも幸せでしょう」
乙坂「………」
友利「さて。そろそろ散歩に行きましょうか」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:19:23.13 ID:XDtvFSMT0
乙坂「なかなかの風景だな」
友利「でしょう? 私の唯一信頼できる人が、この場所を兄に用意してくれたんです」
友利「でも、やっぱりなんの反応もなしですね」
一希「………」
乙坂「………」
乙坂「友利」
友利「はい」
乙坂「明日も、ここに来ることはできるか」
友利「ええ、できますけど……急になんです?」
乙坂「ひとつ、考えがある」
友利「でしょう? 私の唯一信頼できる人が、この場所を兄に用意してくれたんです」
友利「でも、やっぱりなんの反応もなしですね」
一希「………」
乙坂「………」
乙坂「友利」
友利「はい」
乙坂「明日も、ここに来ることはできるか」
友利「ええ、できますけど……急になんです?」
乙坂「ひとつ、考えがある」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:22:25.21 ID:XDtvFSMT0
翌日
一希「………」
乙坂「よし」ガチャガチャ
友利「って、兄に何するつもりですか」
乙坂「見てわからんか。デュエルディスクを取り付けているんだ」
友利「なんのために」
乙坂「デュエルをする以外にデュエルディスクをつける理由があると思うか」
乙坂「ナンバーズを持つデュエリスト。一度戦ってみたいと思っていた」
友利「だからそれが無理だって言ってんでしょうが! 見ればわかるでしょう」
友利「鎮静剤が効いている間は何に対しても反応しない。薬が切れたら暴れるだけ。これでどうやって」
乙坂「僕はただ、銀河眼の導きに従っているだけだ」スッ
友利「……カードが、光っている」
乙坂「昨日もそうだった」
一希「………」
乙坂「よし」ガチャガチャ
友利「って、兄に何するつもりですか」
乙坂「見てわからんか。デュエルディスクを取り付けているんだ」
友利「なんのために」
乙坂「デュエルをする以外にデュエルディスクをつける理由があると思うか」
乙坂「ナンバーズを持つデュエリスト。一度戦ってみたいと思っていた」
友利「だからそれが無理だって言ってんでしょうが! 見ればわかるでしょう」
友利「鎮静剤が効いている間は何に対しても反応しない。薬が切れたら暴れるだけ。これでどうやって」
乙坂「僕はただ、銀河眼の導きに従っているだけだ」スッ
友利「……カードが、光っている」
乙坂「昨日もそうだった」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:27:20.41 ID:XDtvFSMT0
友利「それもあなたの能力ですか」
乙坂「バカを言うな。稀にカードが光ることがあるというのは、デュエリストの間では半ば常識だ」
乙坂「それこそ僕の銀河眼は、幼少の頃にも光ったことがある」
友利「えぇ……? いやいや、なんでカードが光るんですか。ただの紙切れでしょう」
乙坂「知らん。そんなことは僕の管轄外だ」
友利「あ、そう。もういいです……」
乙坂「バカを言うな。稀にカードが光ることがあるというのは、デュエリストの間では半ば常識だ」
乙坂「それこそ僕の銀河眼は、幼少の頃にも光ったことがある」
友利「えぇ……? いやいや、なんでカードが光るんですか。ただの紙切れでしょう」
乙坂「知らん。そんなことは僕の管轄外だ」
友利「あ、そう。もういいです……」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:32:53.45 ID:XDtvFSMT0
乙坂「準備はできたな」
一希「………」
乙坂「デュエルだ」
乙坂(LP4000)VS一希(LP4000)
乙坂「先攻は僕がもらう」
乙坂「自分フィールドにモンスターがいないので、フォトン・スラッシャーを特殊召喚」AP2100
乙坂「さらにフィールドに攻撃力2000以上のフォトン・スラッシャーがいることで、オーバーレイブースターを特殊召喚」AP2000
乙坂「そして、フィールドの攻撃力2000以上のモンスター2体をリリース!」
乙坂「闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が僕に宿れ! 光の化身、ここに降臨! 現れろ、銀河眼の光子竜!」
銀河眼「ギャオオオオン!」AP3000
友利「これが、銀河眼の光子竜……1ターン目からもう召喚するなんて」
一希「………」
一希「………」
乙坂「デュエルだ」
乙坂(LP4000)VS一希(LP4000)
乙坂「先攻は僕がもらう」
乙坂「自分フィールドにモンスターがいないので、フォトン・スラッシャーを特殊召喚」AP2100
乙坂「さらにフィールドに攻撃力2000以上のフォトン・スラッシャーがいることで、オーバーレイブースターを特殊召喚」AP2000
乙坂「そして、フィールドの攻撃力2000以上のモンスター2体をリリース!」
乙坂「闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が僕に宿れ! 光の化身、ここに降臨! 現れろ、銀河眼の光子竜!」
銀河眼「ギャオオオオン!」AP3000
友利「これが、銀河眼の光子竜……1ターン目からもう召喚するなんて」
一希「………」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:35:34.05 ID:XDtvFSMT0
乙坂「僕はカードを1枚伏せ、ターンエンド」
乙坂「さあ、お前のターンだ」
一希「………」
友利「……無駄ですよ。いくら呼びかけようと、今さら反応するわけ」
乙坂「僕はお前の兄に語りかけているんだ。少し黙っていろ」
友利「う」
乙坂「友利の兄よ。お前はナンバーズ使い……であるなら、それなりに腕が立つデュエリストに違いない」
乙坂「ならばお前の中に宿っているはずだ。デュエリストとしての闘争本能、その荒ぶる魂が」
乙坂「僕の銀河眼の光子竜を見て、何も感じないはずがない。必ずその魂に響くものがある。違うか?」
銀河眼「………」
友利「銀河眼と、兄ちゃんのエクストラデッキが光って……共鳴している?」
乙坂「もう一度言う。お前のターンだ」
乙坂「さあ、お前のターンだ」
一希「………」
友利「……無駄ですよ。いくら呼びかけようと、今さら反応するわけ」
乙坂「僕はお前の兄に語りかけているんだ。少し黙っていろ」
友利「う」
乙坂「友利の兄よ。お前はナンバーズ使い……であるなら、それなりに腕が立つデュエリストに違いない」
乙坂「ならばお前の中に宿っているはずだ。デュエリストとしての闘争本能、その荒ぶる魂が」
乙坂「僕の銀河眼の光子竜を見て、何も感じないはずがない。必ずその魂に響くものがある。違うか?」
銀河眼「………」
友利「銀河眼と、兄ちゃんのエクストラデッキが光って……共鳴している?」
乙坂「もう一度言う。お前のターンだ」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:36:58.88 ID:XDtvFSMT0
一希「………」
一希「………っ」
友利「!」
友利「手が、動いて……」
一希「………」スッ
乙坂「ほう。レベル4のゴブリンドバーグを召喚か」
乙坂「そいつの効果で、レベル4以下のモンスターを特殊召喚できるな」
一希「………」スッ
乙坂「召喚したのは、レベル4のスクラップ・キマイラ」
乙坂「レベル4のモンスターが2体。来るのか」
一希「………」
一希「……No.39」
友利「こ、言葉を……しゃべった?」
一希「希望皇ホープ……エクシーズ召喚」
ホープ「ホーープ!!」AP2500
友利「に、兄ちゃん……?」
乙坂「騒ぐな。まだデュエルは始まったばかりだ」
一希「………っ」
友利「!」
友利「手が、動いて……」
一希「………」スッ
乙坂「ほう。レベル4のゴブリンドバーグを召喚か」
乙坂「そいつの効果で、レベル4以下のモンスターを特殊召喚できるな」
一希「………」スッ
乙坂「召喚したのは、レベル4のスクラップ・キマイラ」
乙坂「レベル4のモンスターが2体。来るのか」
一希「………」
一希「……No.39」
友利「こ、言葉を……しゃべった?」
一希「希望皇ホープ……エクシーズ召喚」
ホープ「ホーープ!!」AP2500
友利「に、兄ちゃん……?」
乙坂「騒ぐな。まだデュエルは始まったばかりだ」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:39:29.15 ID:XDtvFSMT0
そしてターンは進み――
乙坂「ゆけっ! 超銀河眼の光子龍!」
乙坂「これが最後のアタックだ! 銀河の輝きよ、彷徨う魂をあるべき場所に戻せ!」
乙坂「アルティメット・フォトン・ストリイイィム!!」
一希「――っ!!」LP500→0
乙坂(車椅子の上に座っていた友利の兄の上半身が、衝撃で激しく揺れる)
乙坂「僕の勝ちだな」
友利「に、兄ちゃん!? 大丈夫――」
一希「……ああ。いいデュエルだった」
乙坂「ゆけっ! 超銀河眼の光子龍!」
乙坂「これが最後のアタックだ! 銀河の輝きよ、彷徨う魂をあるべき場所に戻せ!」
乙坂「アルティメット・フォトン・ストリイイィム!!」
一希「――っ!!」LP500→0
乙坂(車椅子の上に座っていた友利の兄の上半身が、衝撃で激しく揺れる)
乙坂「僕の勝ちだな」
友利「に、兄ちゃん!? 大丈夫――」
一希「……ああ。いいデュエルだった」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:41:23.96 ID:XDtvFSMT0
友利「………」
友利「え?」
友利「あ、あの……兄ちゃん、だよね?」
一希「……ああ、お前の兄ちゃんだ」
友利「どうして……治療法なんて、見つからなかったのに」
一希「彼と銀河眼のモンスターたちの咆哮が、俺のデュエリストとしての本能を刺激し、それが引き金となって俺の魂が目を覚ました」
友利「………」
友利「……ぷっ」
友利「ははは……なにそれ、わけわかんない」
友利「ほんと……おかしくって、腹痛いわ……!」ポロポロ
乙坂「泣いているのか」
友利「いちいち指摘すんな!」
一希「心配かけて、すまなかったな。奈緒」
友利「兄ちゃん……兄ちゃん!」
乙坂「………」
乙坂(この女、奈緒という名前だったのか)
友利「え?」
友利「あ、あの……兄ちゃん、だよね?」
一希「……ああ、お前の兄ちゃんだ」
友利「どうして……治療法なんて、見つからなかったのに」
一希「彼と銀河眼のモンスターたちの咆哮が、俺のデュエリストとしての本能を刺激し、それが引き金となって俺の魂が目を覚ました」
友利「………」
友利「……ぷっ」
友利「ははは……なにそれ、わけわかんない」
友利「ほんと……おかしくって、腹痛いわ……!」ポロポロ
乙坂「泣いているのか」
友利「いちいち指摘すんな!」
一希「心配かけて、すまなかったな。奈緒」
友利「兄ちゃん……兄ちゃん!」
乙坂「………」
乙坂(この女、奈緒という名前だったのか)
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:42:58.25 ID:XDtvFSMT0
友利「本当に、ありがとうございました」
乙坂「礼はいい。そのぶんの報酬はもらった」
乙坂「狩らせてもらったぞ。お前のナンバーズ」
一希「ああ。ナンバーズが抜けた以上、またデッキを組み直さないとな。つかそれ以前に今の環境全然知らねえし」
一希「しばらくはリハビリ漬けだろうから、構築を考える時間は山ほどありそうだ」
友利「頑張ってね、兄ちゃん」
友利「乙坂君なんてけちょんけちょんにしてやって」
乙坂「フッ。僕はそう簡単には負けんぞ」
乙坂「礼はいい。そのぶんの報酬はもらった」
乙坂「狩らせてもらったぞ。お前のナンバーズ」
一希「ああ。ナンバーズが抜けた以上、またデッキを組み直さないとな。つかそれ以前に今の環境全然知らねえし」
一希「しばらくはリハビリ漬けだろうから、構築を考える時間は山ほどありそうだ」
友利「頑張ってね、兄ちゃん」
友利「乙坂君なんてけちょんけちょんにしてやって」
乙坂「フッ。僕はそう簡単には負けんぞ」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:45:24.19 ID:XDtvFSMT0
翌日
高城「なるほど、そのようなことが」
高城「それで友利さんは欠席なのですね」
乙坂「ああ。いろいろとやることがあると言っていた」
高城「壊れてしまったはずの心を取り戻させる……」
高城「やはり、デュエルは素晴らしいものですね」
乙坂「今回ばかりはお前の発言に同意だな」
高城「なるほど、そのようなことが」
高城「それで友利さんは欠席なのですね」
乙坂「ああ。いろいろとやることがあると言っていた」
高城「壊れてしまったはずの心を取り戻させる……」
高城「やはり、デュエルは素晴らしいものですね」
乙坂「今回ばかりはお前の発言に同意だな」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:46:58.66 ID:XDtvFSMT0
後日
友利「おい、デュエルしろよ」
乙坂「は?」
友利「デュエルしろよ」
乙坂「お前、デュエルはやらないんじゃなかったのか」
友利「リハビリをしつつあなたへのリベンジに燃える兄のために、あなたのデッキの情報収集を行うことに決めました」
乙坂「なるほど。それで僕と戦いたいというわけか」
乙坂「ところでお前、ルールは把握しているのか」
友利「ぶっちゃけ細かいところはさっぱり」
乙坂「高城。代わりに相手をしてやれ」
高城「はあ」
友利「ちょ! なんすかその雑な態度は」
乙坂「やかましい。僕と戦いたいならまずは腕を磨け」
友利「かわいい女の子からの頼みが聞けないってか」
乙坂「僕にとって歩未以外の女は等しく有象無象だ」
友利「うわひどい! 超ひどい!」
友利「わかりましたよ、まずはこっちを倒してからにします」
高城「よろしくお願いします。デュエル仲間が増えるのは喜ばしいことです」
友利「おい、デュエルしろよ」
乙坂「は?」
友利「デュエルしろよ」
乙坂「お前、デュエルはやらないんじゃなかったのか」
友利「リハビリをしつつあなたへのリベンジに燃える兄のために、あなたのデッキの情報収集を行うことに決めました」
乙坂「なるほど。それで僕と戦いたいというわけか」
乙坂「ところでお前、ルールは把握しているのか」
友利「ぶっちゃけ細かいところはさっぱり」
乙坂「高城。代わりに相手をしてやれ」
高城「はあ」
友利「ちょ! なんすかその雑な態度は」
乙坂「やかましい。僕と戦いたいならまずは腕を磨け」
友利「かわいい女の子からの頼みが聞けないってか」
乙坂「僕にとって歩未以外の女は等しく有象無象だ」
友利「うわひどい! 超ひどい!」
友利「わかりましたよ、まずはこっちを倒してからにします」
高城「よろしくお願いします。デュエル仲間が増えるのは喜ばしいことです」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:48:45.29 ID:XDtvFSMT0
10分後
友利「負けたー!」
乙坂「高城にすら負けるとは論外だな。僕は帰らせてもらう」
高城「久しぶりに勝てました」
友利「待ってください! 私と、私とデュエルしろおおお!!」
その日の夜
乙坂「というわけで、騒々しいクラスメイトだよ」
歩未「ふーん、そうなんだ」
歩未「なんだか楽しそうだね、有宇お兄ちゃん」
乙坂「楽しそう?」
歩未「やわらかーい表情でござる!」
乙坂「……そうか」
乙坂「お前が言うのなら、そうなのかもしれないな」
友利「負けたー!」
乙坂「高城にすら負けるとは論外だな。僕は帰らせてもらう」
高城「久しぶりに勝てました」
友利「待ってください! 私と、私とデュエルしろおおお!!」
その日の夜
乙坂「というわけで、騒々しいクラスメイトだよ」
歩未「ふーん、そうなんだ」
歩未「なんだか楽しそうだね、有宇お兄ちゃん」
乙坂「楽しそう?」
歩未「やわらかーい表情でござる!」
乙坂「……そうか」
乙坂「お前が言うのなら、そうなのかもしれないな」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 06:42:50.21 ID:pohQJ6Re0
教室
友利「あーー!」
高城「落ち着いてください友利さん」
乙坂「なんだ、人の席に勝手に座っておきながら騒々しい」
高城「おはようございます」
友利「おはようございまーす……」
乙坂「それで、友利は何をうなっていたんだ」
高城「デュエルモンスターズのルールを教えていたのですが」
友利「わっけわかんない! いちいち裁定が細かすぎるんですよ!」
友利「どのタイミングで何が使えて何が使えないのか、文脈だけで判断できないじゃないですか」
乙坂「慣れて覚えろ。皆そうしている」
友利「じゃあ私とデュエル」
乙坂「断る」
友利「ケチー」
乙坂「まともなデッキも組めていない人間とデュエルするほどお人好しじゃない」
友利「ぐぬぬ……覚えてろよ」
高城「いいんですか? 彼女、怒らせると怖いですよ」
乙坂「知らん。僕には関係ない」
友利「あーー!」
高城「落ち着いてください友利さん」
乙坂「なんだ、人の席に勝手に座っておきながら騒々しい」
高城「おはようございます」
友利「おはようございまーす……」
乙坂「それで、友利は何をうなっていたんだ」
高城「デュエルモンスターズのルールを教えていたのですが」
友利「わっけわかんない! いちいち裁定が細かすぎるんですよ!」
友利「どのタイミングで何が使えて何が使えないのか、文脈だけで判断できないじゃないですか」
乙坂「慣れて覚えろ。皆そうしている」
友利「じゃあ私とデュエル」
乙坂「断る」
友利「ケチー」
乙坂「まともなデッキも組めていない人間とデュエルするほどお人好しじゃない」
友利「ぐぬぬ……覚えてろよ」
高城「いいんですか? 彼女、怒らせると怖いですよ」
乙坂「知らん。僕には関係ない」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 06:44:18.81 ID:pohQJ6Re0
乙坂「それより友利。能力者の保護は続けるつもりなのか」
友利「ん? そりゃ続けますよ」
友利「兄の状態は回復しましたが、それとこれとは別の話です。野放しになっている能力者が捕らえられる危険があることに変わりはないですから」
乙坂「兄が……一希が元に戻ろうとも、原動力は失っていないということか。殊勝な心がけだな」
友利「もっと褒めてくれていいですよ?」
乙坂「ところで高城」
高城「なんでしょう」
友利「こいつ平然とスルーしやがった」
乙坂「今日は弁当がないから、昼は学食だ。案内してもらえるか」
高城「わかりました。おすすめのメニューがありますから、2人で食べましょう」
友利「ん? そりゃ続けますよ」
友利「兄の状態は回復しましたが、それとこれとは別の話です。野放しになっている能力者が捕らえられる危険があることに変わりはないですから」
乙坂「兄が……一希が元に戻ろうとも、原動力は失っていないということか。殊勝な心がけだな」
友利「もっと褒めてくれていいですよ?」
乙坂「ところで高城」
高城「なんでしょう」
友利「こいつ平然とスルーしやがった」
乙坂「今日は弁当がないから、昼は学食だ。案内してもらえるか」
高城「わかりました。おすすめのメニューがありますから、2人で食べましょう」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 06:47:14.83 ID:pohQJ6Re0
友利「歩未ちゃんの愛妻弁当がないとは珍しいですね」
乙坂「今朝は寝坊したらしい。昨晩遅くまで星を見ながらデッキを組んでいたからな」
友利「歩未ちゃんもデュエルやるんですね」
乙坂「なかなかのやり手だぞ? 少なくともお前では相手にならん」
友利「ほう、言いましたね。では週末にあなたの部屋に行くので、その時白黒はっきりつけましょう」
乙坂「せいぜいそれまでに強くなっておくことだな」
友利「私の学習能力を舐めちゃあいけませんよ」
高城「……ふむ」
友利「どうかしました?」
高城「いえ。随分打ち解けられたようで、なによりだと思いまして」
乙坂「打ち解けた、か……」
乙坂(歩未の言った通りなのかもしれんな)
乙坂(こいつらとは、ある程度波長が合うのかもしれん)
乙坂「今朝は寝坊したらしい。昨晩遅くまで星を見ながらデッキを組んでいたからな」
友利「歩未ちゃんもデュエルやるんですね」
乙坂「なかなかのやり手だぞ? 少なくともお前では相手にならん」
友利「ほう、言いましたね。では週末にあなたの部屋に行くので、その時白黒はっきりつけましょう」
乙坂「せいぜいそれまでに強くなっておくことだな」
友利「私の学習能力を舐めちゃあいけませんよ」
高城「……ふむ」
友利「どうかしました?」
高城「いえ。随分打ち解けられたようで、なによりだと思いまして」
乙坂「打ち解けた、か……」
乙坂(歩未の言った通りなのかもしれんな)
乙坂(こいつらとは、ある程度波長が合うのかもしれん)
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 06:48:14.38 ID:pohQJ6Re0
休日・乙坂家
友利「お邪魔しまーす」
高城「こんにちは」
柚咲「こんにちはー!」
歩未「みなさんようこそおいでくださいましたー……って、ゆさりん!? ゆさりんがなぜここに!」
柚咲「高城さんに誘われたので、一緒に来ちゃいました♪」
乙坂「この前言っただろう。西森柚咲が星ノ海に転入してきたと」
歩未「ほ、本物のゆさりんっ!!」ブシャアアア
柚咲「は、鼻血が!?」
友利「止血!」
歩未「か、感動ですー! 握手とサインとその他もろもろしてください!」
柚咲「いいですよー。乙坂さん、かわいい妹さんですねー」
乙坂「ほう、お前は話の分かる奴だな」
友利「コイツ妹褒めとけば誰にでも心許すんじゃないだろうな」ボソリ
乙坂(西森柚咲。口寄せの能力者で、故人である姉の魂を憑依させることができる。もっとも、本人に自覚はないが)
乙坂(紆余曲折あり、僕達と同じ学園に転入することとなった。歩未は彼女の大ファンだ)
友利「お邪魔しまーす」
高城「こんにちは」
柚咲「こんにちはー!」
歩未「みなさんようこそおいでくださいましたー……って、ゆさりん!? ゆさりんがなぜここに!」
柚咲「高城さんに誘われたので、一緒に来ちゃいました♪」
乙坂「この前言っただろう。西森柚咲が星ノ海に転入してきたと」
歩未「ほ、本物のゆさりんっ!!」ブシャアアア
柚咲「は、鼻血が!?」
友利「止血!」
歩未「か、感動ですー! 握手とサインとその他もろもろしてください!」
柚咲「いいですよー。乙坂さん、かわいい妹さんですねー」
乙坂「ほう、お前は話の分かる奴だな」
友利「コイツ妹褒めとけば誰にでも心許すんじゃないだろうな」ボソリ
乙坂(西森柚咲。口寄せの能力者で、故人である姉の魂を憑依させることができる。もっとも、本人に自覚はないが)
乙坂(紆余曲折あり、僕達と同じ学園に転入することとなった。歩未は彼女の大ファンだ)
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 06:50:55.16 ID:pohQJ6Re0
歩未「シンクロ召喚! スターダスト・ドラゴンでござるー!」
友利「な、なぜモンスターゼロの状況から一気にスターダストまで持って行けるんですか!」
歩未「? このくらい普通ですよ?」
友利「兄弟そろって恐ろしい展開力……」
高城「やりますねえ」
乙坂「やはり友利はまだまだだな」
柚咲「乙坂さん、なにしてるんですか?」
乙坂「見ればわかるだろう。デッキを見直しているんだ」
柚咲「ふーん、そうなんだ」
乙坂「そういうお前は何をしている」
美砂「お前、強いんだってな。私とデュエルしろ」
乙坂「……姉の方が出てきたのか」
美砂「私も生きてた頃はそこら一帯のデュエルギャングどもを一網打尽にしたもんよ」
乙坂「武勇伝というやつか」
友利「な、なぜモンスターゼロの状況から一気にスターダストまで持って行けるんですか!」
歩未「? このくらい普通ですよ?」
友利「兄弟そろって恐ろしい展開力……」
高城「やりますねえ」
乙坂「やはり友利はまだまだだな」
柚咲「乙坂さん、なにしてるんですか?」
乙坂「見ればわかるだろう。デッキを見直しているんだ」
柚咲「ふーん、そうなんだ」
乙坂「そういうお前は何をしている」
美砂「お前、強いんだってな。私とデュエルしろ」
乙坂「……姉の方が出てきたのか」
美砂「私も生きてた頃はそこら一帯のデュエルギャングどもを一網打尽にしたもんよ」
乙坂「武勇伝というやつか」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 06:52:59.61 ID:pohQJ6Re0
美砂「おうよ。私のデュエルセンスはかなりのものだぜ」
乙坂「柚咲のほうはデュエルをするのか」
美砂「あいつもやりはするが、てんで駄目だな」
美砂「お前、強いんなら今度あいつに教えてやってくれよ」
乙坂「気が向けばな」
美砂「てめー、それやる気ない時の常套句じゃねえか」
乙坂「勘ぐりすぎだ」
美砂「ったく……私じゃあいつに何もしてやれねえから、頼んでるってのに」
乙坂「………」
乙坂(妹の柚咲は口寄せ。姉の美砂は発火……友利兄妹と同じく、2人とも能力者だ)
乙坂(兄弟関係にある人間は、ともに能力が発現する確率が高いと友利は言っていたが……やはりそうなると、いずれ歩未にも)
乙坂(二度あることは、三度あってほしくないものだな)
美砂「よし、決めた。私がデュエルで勝ったらお前が柚咲にデュエルを教えろ!」
乙坂「……すまん、聞いていなかった」
美砂「てめえ燃やすぞ!」
乙坂「ぬおっ! 馬鹿、屋内で発火を使うな!」
歩未「おおー! あれもマジックでしょうかー!」
歩未「まるで本物の炎に見えるのです!」
友利「歩未ちゃーん、あっち行こうかー」
乙坂「柚咲のほうはデュエルをするのか」
美砂「あいつもやりはするが、てんで駄目だな」
美砂「お前、強いんなら今度あいつに教えてやってくれよ」
乙坂「気が向けばな」
美砂「てめー、それやる気ない時の常套句じゃねえか」
乙坂「勘ぐりすぎだ」
美砂「ったく……私じゃあいつに何もしてやれねえから、頼んでるってのに」
乙坂「………」
乙坂(妹の柚咲は口寄せ。姉の美砂は発火……友利兄妹と同じく、2人とも能力者だ)
乙坂(兄弟関係にある人間は、ともに能力が発現する確率が高いと友利は言っていたが……やはりそうなると、いずれ歩未にも)
乙坂(二度あることは、三度あってほしくないものだな)
美砂「よし、決めた。私がデュエルで勝ったらお前が柚咲にデュエルを教えろ!」
乙坂「……すまん、聞いていなかった」
美砂「てめえ燃やすぞ!」
乙坂「ぬおっ! 馬鹿、屋内で発火を使うな!」
歩未「おおー! あれもマジックでしょうかー!」
歩未「まるで本物の炎に見えるのです!」
友利「歩未ちゃーん、あっち行こうかー」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 06:54:08.26 ID:pohQJ6Re0
15分後
柚咲「はっ! 私はいったいなにを」
乙坂「どうやらまた眠っていたようだぞ」
柚咲「そうなんですか」
乙坂「……柚咲」
柚咲「はい?」
乙坂「お前、デュエルは好きか」
柚咲「はい! かわいいモンスターがたーくさん詰まったデッキで戦ってます!」
乙坂「だが弱いそうだな」
柚咲「えへへ、実はそうなんです……あれ、どうして乙坂さんがそのことを?」
乙坂「さあな。それより、お前が望むなら、僕が教えてやってもいい」
柚咲「教えるって……デュエルをですか?」
乙坂「ああ」
柚咲「それじゃあお願いしちゃいましょうか。フフッ」
柚咲「はっ! 私はいったいなにを」
乙坂「どうやらまた眠っていたようだぞ」
柚咲「そうなんですか」
乙坂「……柚咲」
柚咲「はい?」
乙坂「お前、デュエルは好きか」
柚咲「はい! かわいいモンスターがたーくさん詰まったデッキで戦ってます!」
乙坂「だが弱いそうだな」
柚咲「えへへ、実はそうなんです……あれ、どうして乙坂さんがそのことを?」
乙坂「さあな。それより、お前が望むなら、僕が教えてやってもいい」
柚咲「教えるって……デュエルをですか?」
乙坂「ああ」
柚咲「それじゃあお願いしちゃいましょうか。フフッ」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 06:55:36.63 ID:pohQJ6Re0
夜
歩未「今日は皆さんが遊んでくれて楽しかったのです!」
乙坂「よかったな」
歩未「有宇お兄ちゃん、またデッキ見てるの?」
乙坂「ああ」
歩未「このカード入れようよ。絶対活躍するってあゆが保証するから!」
乙坂「これか……一応、入れてみるか」
歩未「今日は皆さんが遊んでくれて楽しかったのです!」
乙坂「よかったな」
歩未「有宇お兄ちゃん、またデッキ見てるの?」
乙坂「ああ」
歩未「このカード入れようよ。絶対活躍するってあゆが保証するから!」
乙坂「これか……一応、入れてみるか」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 06:58:27.73 ID:pohQJ6Re0
翌週
乙坂「デッキ構築については、まずはキーとなるモンスターを決めるところからだな」
柚咲「はいはーい! ブラックマジシャンガールがいいです!」
乙坂「ブラックマジシャンガールか……」
柚咲「やっぱり古いカードだと勝てませんか」
乙坂「いや、そんなことはない。ブラックマジシャンガールは専用カードもいくつかあるから、そのあたりを上手く使えば戦える」
友利「じーー」
乙坂「黒・魔・導・爆・裂・破などはいい例だな」
乙坂「他にもいろいろある。お前の持っているカードなら、これや、これもそうだ」
柚咲「なるほどなるほど。乙坂さんは物知りですね」
乙坂「このくらいはどうということはない」
乙坂「とりあえず、適当に組んでから試しにデュエルしてみるか」
柚咲「はいっ」
友利「じーーー」
乙坂「デッキ構築については、まずはキーとなるモンスターを決めるところからだな」
柚咲「はいはーい! ブラックマジシャンガールがいいです!」
乙坂「ブラックマジシャンガールか……」
柚咲「やっぱり古いカードだと勝てませんか」
乙坂「いや、そんなことはない。ブラックマジシャンガールは専用カードもいくつかあるから、そのあたりを上手く使えば戦える」
友利「じーー」
乙坂「黒・魔・導・爆・裂・破などはいい例だな」
乙坂「他にもいろいろある。お前の持っているカードなら、これや、これもそうだ」
柚咲「なるほどなるほど。乙坂さんは物知りですね」
乙坂「このくらいはどうということはない」
乙坂「とりあえず、適当に組んでから試しにデュエルしてみるか」
柚咲「はいっ」
友利「じーーー」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 07:00:04.16 ID:pohQJ6Re0
柚咲「乙坂さんは、銀河眼の光子竜をエースにしているんですよね」
柚咲「どうしてですか? やっぱり強いから?」
乙坂「それもあるが……強さ云々ではなく、惹かれるものがあった」
乙坂「星を、銀河を、小さい頃から妹と一緒に眺めてきたからだろうか」
柚咲「へえー、なんだかロマンチックなお話ですね♪」
乙坂「どうだろうな」
友利「じーーーーーー!」
乙坂「……いい加減に目障りなんだが、何か用か」
友利「いーえ、なんでもないですよシスコンロマンチストさん」
友利「ただ……私には何も教えてくれないのに、黒羽さんにはやさーしく指導しているなーと思いまして」
乙坂「何か問題があるのか」
友利「いえ? 別にあなたが誰を贔屓しようがそれはあなたの自由ですが」
友利「結局顔ですか。スタイルですか。それとも女子力ってやつですか」
乙坂「お前は何を言っているんだ。まるで意味がわからんぞ」
柚咲「?」
高城「私もゆさりんにデュエルその他諸々を熱血指導したい……!」
クラスメイトA「俺も」
クラスメイトB「俺も!」
乙坂「人気者の相手も面倒なものだ」
柚咲「どうしてですか? やっぱり強いから?」
乙坂「それもあるが……強さ云々ではなく、惹かれるものがあった」
乙坂「星を、銀河を、小さい頃から妹と一緒に眺めてきたからだろうか」
柚咲「へえー、なんだかロマンチックなお話ですね♪」
乙坂「どうだろうな」
友利「じーーーーーー!」
乙坂「……いい加減に目障りなんだが、何か用か」
友利「いーえ、なんでもないですよシスコンロマンチストさん」
友利「ただ……私には何も教えてくれないのに、黒羽さんにはやさーしく指導しているなーと思いまして」
乙坂「何か問題があるのか」
友利「いえ? 別にあなたが誰を贔屓しようがそれはあなたの自由ですが」
友利「結局顔ですか。スタイルですか。それとも女子力ってやつですか」
乙坂「お前は何を言っているんだ。まるで意味がわからんぞ」
柚咲「?」
高城「私もゆさりんにデュエルその他諸々を熱血指導したい……!」
クラスメイトA「俺も」
クラスメイトB「俺も!」
乙坂「人気者の相手も面倒なものだ」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 07:01:59.50 ID:pohQJ6Re0
乙坂「とにかく、だ」
乙坂「僕はただ、頼まれたことをやっているだけにすぎない」
乙坂「上の兄弟仲間としての、ほんの少しの親切だ」
柚咲「頼まれた?」
乙坂「友利。お前はお前の兄から教わればいい」
乙坂「一希は、確かにこの世に存在しているのだからな」
友利「あ……まあ、それもそうですね」
友利「今週末は、打倒乙坂に向けての兄妹作戦会議を開くことにします」
乙坂「一希に伝えておけ。リベンジはいつでも受けるとな」
友利「兄に対してはやけにオープンですねあなた」
柚咲「男の友情ってやつですよ、きっと」
乙坂「僕はただ、頼まれたことをやっているだけにすぎない」
乙坂「上の兄弟仲間としての、ほんの少しの親切だ」
柚咲「頼まれた?」
乙坂「友利。お前はお前の兄から教わればいい」
乙坂「一希は、確かにこの世に存在しているのだからな」
友利「あ……まあ、それもそうですね」
友利「今週末は、打倒乙坂に向けての兄妹作戦会議を開くことにします」
乙坂「一希に伝えておけ。リベンジはいつでも受けるとな」
友利「兄に対してはやけにオープンですねあなた」
柚咲「男の友情ってやつですよ、きっと」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 00:08:27.54 ID:5dzTUQcY0
乙坂「その後僕達は、何人かの能力者と出会った」
乙坂「念動力で甲子園を目指していた男。山の中で空を飛んでいた男」
乙坂「彼らは最終的に友利の説得に応じ、今後能力を使わないことを約束した」
乙坂「そういった経験を重ねるうちに、僕も次第に能力者の存在する日常に慣れていったのだった」
乙坂「その中で、常に最悪の事態を想定しながら」
乙坂「念動力で甲子園を目指していた男。山の中で空を飛んでいた男」
乙坂「彼らは最終的に友利の説得に応じ、今後能力を使わないことを約束した」
乙坂「そういった経験を重ねるうちに、僕も次第に能力者の存在する日常に慣れていったのだった」
乙坂「その中で、常に最悪の事態を想定しながら」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 00:24:22.12 ID:5dzTUQcY0
ある日
乙坂「……高熱だな。今日はゆっくり休め」
歩未「ごめんね、お兄ちゃん……迷惑かけちゃって」
乙坂「バカなことを言うな。普段家事を任せているんだから、たまには僕が歩未の世話をしても問題ないだろう」
歩未「うん……ありがとう」
乙坂「歩未が熱で寝込んだ翌日、学生寮で【崩壊】の能力者の存在が探知された」
乙坂「平日の昼間の寮にいる子どもなんて、体調を崩して欠席している生徒くらい」
乙坂「それはつまり、歩未が能力者である可能性が高いことを示していた」
乙坂「僕は学園を休んでつきっきりで看病をする所存だったのだが、歩未は自分のために欠席してほしくなかったらしい」
乙坂「結局僕は学園に行き、友利達と今後の展望に関して話し合った」
乙坂「そして、歩未が熱を出してから3日後」
乙坂「熱は下がっていたが、友利の指示によりもう1日学園を休ませることに。僕自身、用心を重ねるに越したことはないと考え、その案に従った」
乙坂「だが――」
乙坂「……高熱だな。今日はゆっくり休め」
歩未「ごめんね、お兄ちゃん……迷惑かけちゃって」
乙坂「バカなことを言うな。普段家事を任せているんだから、たまには僕が歩未の世話をしても問題ないだろう」
歩未「うん……ありがとう」
乙坂「歩未が熱で寝込んだ翌日、学生寮で【崩壊】の能力者の存在が探知された」
乙坂「平日の昼間の寮にいる子どもなんて、体調を崩して欠席している生徒くらい」
乙坂「それはつまり、歩未が能力者である可能性が高いことを示していた」
乙坂「僕は学園を休んでつきっきりで看病をする所存だったのだが、歩未は自分のために欠席してほしくなかったらしい」
乙坂「結局僕は学園に行き、友利達と今後の展望に関して話し合った」
乙坂「そして、歩未が熱を出してから3日後」
乙坂「熱は下がっていたが、友利の指示によりもう1日学園を休ませることに。僕自身、用心を重ねるに越したことはないと考え、その案に従った」
乙坂「だが――」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 00:27:05.41 ID:5dzTUQcY0
乙坂「歩未が出席をしているだと?」
友利「はい。3時限目から授業に出ているようで……って、どこ行くんですか」
乙坂「中等部に決まっているだろう。歩未の様子を見てくる」
友利「独断専行はやめてください。もとより私もそのつもりです」
乙坂「ならさっさと来い! 何が起きるかわからんのだろう!」
柚咲「乙坂さん……なんだか」
高城「焦る気持ちはわかりますが、落ち着いてください」
乙坂「……チッ」
友利「はい。3時限目から授業に出ているようで……って、どこ行くんですか」
乙坂「中等部に決まっているだろう。歩未の様子を見てくる」
友利「独断専行はやめてください。もとより私もそのつもりです」
乙坂「ならさっさと来い! 何が起きるかわからんのだろう!」
柚咲「乙坂さん……なんだか」
高城「焦る気持ちはわかりますが、落ち着いてください」
乙坂「……チッ」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 00:29:32.18 ID:5dzTUQcY0
友利「見えました。あれが中等部の校舎です」
乙坂「歩未!」
友利「だから勝手に動くなって……止める間もなく校舎に突入しやがった」
美砂「あいつの妹の教室はどこなんだ」
高城「いつの間にか美砂さんに入れ替わっていますが」
美砂「柚咲はスタミナ切れだ。乙坂の奴が全力で走っていくのについて行こうとしたからな」
友利「歩未さんの教室はあっちです。行きましょう」
乙坂「なんなんだ、この胸騒ぎは」
乙坂(何かよくないことが起きる。そんな不安が全身を駆け抜ける中、僕は歩未の姿を探して校舎を走り続けた)
乙坂(そして――)
乙坂「歩未!」
友利「だから勝手に動くなって……止める間もなく校舎に突入しやがった」
美砂「あいつの妹の教室はどこなんだ」
高城「いつの間にか美砂さんに入れ替わっていますが」
美砂「柚咲はスタミナ切れだ。乙坂の奴が全力で走っていくのについて行こうとしたからな」
友利「歩未さんの教室はあっちです。行きましょう」
乙坂「なんなんだ、この胸騒ぎは」
乙坂(何かよくないことが起きる。そんな不安が全身を駆け抜ける中、僕は歩未の姿を探して校舎を走り続けた)
乙坂(そして――)
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 00:47:12.54 ID:5dzTUQcY0
歩未「助けて――!!」
乙坂(歩未は、カッターを持ったひとりの女生徒に壁際に追いこまれていた)
乙坂「歩未!」
乙坂(その瞬間、すべてが『崩壊』を始める)
乙坂「歩未イイイイイィ!!」
乙坂(物理的に届かないことはわかっていた。それでも手を伸ばした、その時)
乙坂「っ! 銀河眼のカードが、輝いている!?」
乙坂「くっ……!」
乙坂(あまりに強い光に、思わず目を閉じてしまう)
乙坂(そして次に目を開いた瞬間、僕の眼前には信じがたい光景が広がっていた)
乙坂(歩未は、カッターを持ったひとりの女生徒に壁際に追いこまれていた)
乙坂「歩未!」
乙坂(その瞬間、すべてが『崩壊』を始める)
乙坂「歩未イイイイイィ!!」
乙坂(物理的に届かないことはわかっていた。それでも手を伸ばした、その時)
乙坂「っ! 銀河眼のカードが、輝いている!?」
乙坂「くっ……!」
乙坂(あまりに強い光に、思わず目を閉じてしまう)
乙坂(そして次に目を開いた瞬間、僕の眼前には信じがたい光景が広がっていた)
64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 00:48:32.81 ID:5dzTUQcY0
乙坂「こ、ここは……異空間、か!?」
乙坂(無限に広がる紅色の空間。それが醸し出すおぞましさに、これが現実の出来事であるかどうかを疑うほどだ)
乙坂(だが……僕の隣で混乱と恐怖に駆られる少女の存在。そして何より肌を刺すリアルなプレッシャーが、夢でないことを痛感させる)
乙坂「歩未! 歩未イイィ!! どこだ、どこにいる!!」
少女「な、なにこれ……」
乙坂「おい、何があった。お前は歩未と何をしていた!」
少女「し、知らない。私は何も知らないっ」
乙坂「……お前の能力ではなさそうだな」
乙坂「だとすると、これはやはり歩未の」
??「半分正解で、半分間違いだ」
乙坂「誰だ!」
乙坂(声のした方を振り向くと……そこには『影』があった。しかもその影の形は)
乙坂(無限に広がる紅色の空間。それが醸し出すおぞましさに、これが現実の出来事であるかどうかを疑うほどだ)
乙坂(だが……僕の隣で混乱と恐怖に駆られる少女の存在。そして何より肌を刺すリアルなプレッシャーが、夢でないことを痛感させる)
乙坂「歩未! 歩未イイィ!! どこだ、どこにいる!!」
少女「な、なにこれ……」
乙坂「おい、何があった。お前は歩未と何をしていた!」
少女「し、知らない。私は何も知らないっ」
乙坂「……お前の能力ではなさそうだな」
乙坂「だとすると、これはやはり歩未の」
??「半分正解で、半分間違いだ」
乙坂「誰だ!」
乙坂(声のした方を振り向くと……そこには『影』があった。しかもその影の形は)
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 00:50:22.67 ID:5dzTUQcY0
乙坂「貴様、なぜ歩未の姿をしている!」
影「それは我がこの娘の身体を支配しているからだ」
乙坂「なんだと?」
影「我が名は『ダークネス』。あらゆる次元の闇、影そのもの」
ダークネス「かつて宇宙が1枚のカードから創造された時、カードの裏側より生まれた暗黒。それが我だ」
乙坂「どういう……ことだ……」
乙坂「貴様が闇そのものだとして、なぜ歩未の身体にいる。貴様はどこからやってきた」
ダークネス「とある決闘者との闘いに敗れ、我は力を失った状態で長い長い時を過ごしていた」
ダークネス「その時、我の復活に都合の良い力を見つけた。故に干渉したのだ」
乙坂「まさか、歩未の崩壊の能力!」
ダークネス「この娘の力と共鳴した我の力も増幅され、この身体を介してこの次元に姿を現す時も近い。再び闇が世界を創り、我が力を取り戻すのだ」
影「それは我がこの娘の身体を支配しているからだ」
乙坂「なんだと?」
影「我が名は『ダークネス』。あらゆる次元の闇、影そのもの」
ダークネス「かつて宇宙が1枚のカードから創造された時、カードの裏側より生まれた暗黒。それが我だ」
乙坂「どういう……ことだ……」
乙坂「貴様が闇そのものだとして、なぜ歩未の身体にいる。貴様はどこからやってきた」
ダークネス「とある決闘者との闘いに敗れ、我は力を失った状態で長い長い時を過ごしていた」
ダークネス「その時、我の復活に都合の良い力を見つけた。故に干渉したのだ」
乙坂「まさか、歩未の崩壊の能力!」
ダークネス「この娘の力と共鳴した我の力も増幅され、この身体を介してこの次元に姿を現す時も近い。再び闇が世界を創り、我が力を取り戻すのだ」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 00:54:10.62 ID:5dzTUQcY0
少女「ひいっ……! な、なんなの、わけわかんない……」
乙坂「………」
乙坂「ふざけるな。そんなことをさせると思うか」
ダークネス「我を拒むか、決闘者よ。だが闇の世界は、多くの者にとって大いなる安らぎ」
ダークネス「光があれば闇がある。我はただ、理に従っているだけなのだ」
乙坂「そんなことはどうでもいい。貴様がどこから生まれた何者であるかなど、些細な問題に過ぎない」
乙坂「貴様は歩未を……僕の妹を利用し、宿主にしようとしている。それだけで戦う理由には十二分だ」
ダークネス「愚かな……よかろう。ではまず汝から闇に取りこむとしよう」
ダークネス「この空間は、我の力に汝のカードが反応して作られた世界。決闘の舞台に相応しかろう」
乙坂「僕のカードが……」
ダークネス「そう。銀河眼の光子竜だ」
乙坂「! 貴様、なぜ僕のカードを知っている」
ダークネス「この娘の記憶を覗かせてもらっているからだ」
乙坂「歩未の記憶を……闇そのものだという割には、随分と姑息な手を使うじゃないか」
ダークネス「……さあ、決闘だ」
乙坂(歩未には僕のデッキをよく見せている……中身は割れていると考えるべきだ)
乙坂(だが、それでも……)
乙坂「デュエルだ! ダークネス!」
乙坂(LP4000)VSダークネス(LP4000)
乙坂「………」
乙坂「ふざけるな。そんなことをさせると思うか」
ダークネス「我を拒むか、決闘者よ。だが闇の世界は、多くの者にとって大いなる安らぎ」
ダークネス「光があれば闇がある。我はただ、理に従っているだけなのだ」
乙坂「そんなことはどうでもいい。貴様がどこから生まれた何者であるかなど、些細な問題に過ぎない」
乙坂「貴様は歩未を……僕の妹を利用し、宿主にしようとしている。それだけで戦う理由には十二分だ」
ダークネス「愚かな……よかろう。ではまず汝から闇に取りこむとしよう」
ダークネス「この空間は、我の力に汝のカードが反応して作られた世界。決闘の舞台に相応しかろう」
乙坂「僕のカードが……」
ダークネス「そう。銀河眼の光子竜だ」
乙坂「! 貴様、なぜ僕のカードを知っている」
ダークネス「この娘の記憶を覗かせてもらっているからだ」
乙坂「歩未の記憶を……闇そのものだという割には、随分と姑息な手を使うじゃないか」
ダークネス「……さあ、決闘だ」
乙坂(歩未には僕のデッキをよく見せている……中身は割れていると考えるべきだ)
乙坂(だが、それでも……)
乙坂「デュエルだ! ダークネス!」
乙坂(LP4000)VSダークネス(LP4000)
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 00:56:07.20 ID:5dzTUQcY0
少女「ひぐっ、えぐっ」
乙坂「泣くな。今から僕があいつを倒す」
少女「そんなこと、言われても……ひっく」
乙坂「まったく……」
高城「乙坂さーん!!」
乙坂「高城! なぜここに」
高城「私だけではありません。皆さん、突然謎の空間に迷い込んでしまい」
柚咲「はわわっ、ここはいったい……」
友利「あなたは何か知って……なんですか、あの黒歩未ちゃんは」
乙坂「今から説明する。その代わり、この生徒の面倒を見ていてもらえるか」
乙坂「泣くな。今から僕があいつを倒す」
少女「そんなこと、言われても……ひっく」
乙坂「まったく……」
高城「乙坂さーん!!」
乙坂「高城! なぜここに」
高城「私だけではありません。皆さん、突然謎の空間に迷い込んでしまい」
柚咲「はわわっ、ここはいったい……」
友利「あなたは何か知って……なんですか、あの黒歩未ちゃんは」
乙坂「今から説明する。その代わり、この生徒の面倒を見ていてもらえるか」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 00:59:26.25 ID:5dzTUQcY0
乙坂「――というわけだ。僕は今からあいつとデュエルをする」
友利「いやいや、さすがにいきなり話のスケールがでかくなりすぎでしょう」
高城「ですが、あの黒い歩未さんから禍々しい気配を感じるのも事実」
乙坂「そうだ。僕がここで勝たなければ、少なくとも歩未は助からないだろう」
美砂「おい乙坂。お前、確かエクストラデッキの枚数には余裕があったな」
乙坂「姉の方か。その通りだが、どうした」
美砂「こいつを使え。お前なら使いこなせるだろ」
乙坂「これは……わかった。使わせてもらう」
友利「………」
乙坂「友利。どうかしたか」
友利「私はデュエルの腕は未熟そのものです。だからあなたに何もしてあげることができない」
友利「できるのは……『勝ってこい』って言うことだけです」
乙坂「フン。それで十分だ」
高城「頑張ってください、乙坂さん」
乙坂「ああ……さて、随分待たせてしまったな。すでにデュエルは開始しているというのに」
ダークネス「……早くしろ。先攻は汝だ」
友利「いやいや、さすがにいきなり話のスケールがでかくなりすぎでしょう」
高城「ですが、あの黒い歩未さんから禍々しい気配を感じるのも事実」
乙坂「そうだ。僕がここで勝たなければ、少なくとも歩未は助からないだろう」
美砂「おい乙坂。お前、確かエクストラデッキの枚数には余裕があったな」
乙坂「姉の方か。その通りだが、どうした」
美砂「こいつを使え。お前なら使いこなせるだろ」
乙坂「これは……わかった。使わせてもらう」
友利「………」
乙坂「友利。どうかしたか」
友利「私はデュエルの腕は未熟そのものです。だからあなたに何もしてあげることができない」
友利「できるのは……『勝ってこい』って言うことだけです」
乙坂「フン。それで十分だ」
高城「頑張ってください、乙坂さん」
乙坂「ああ……さて、随分待たせてしまったな。すでにデュエルは開始しているというのに」
ダークネス「……早くしろ。先攻は汝だ」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 01:04:07.49 ID:5dzTUQcY0
乙坂「僕のターン!」
乙坂「手札よりフィールド魔法、光子圧力界を発動! 自分がフォトンと名のつくモンスターを召喚した時、そのモンスターのレベル×100ポイントのダメージを相手に与える」
乙坂「さらにマジックカード、フォトン・サンクチュアリ。フォトン・トークン2体を特殊召喚する」
フォトン・トークン ATK2000
乙坂「フォトン・トークンはレベル4。光子圧力界の効果で、400ポイントのダメージを2体分受けてもらうぞ」
ダークネス「………」LP4000→3200
ダークネス「攻撃力2000以上のモンスターが2体。次の汝の行動は読めた」
乙坂「望みとあらば見せてやろう! 僕はフォトン・トークン2体をリリースし――」
乙坂「闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が僕に宿れ! 光の化身、ここに降臨! 現れろ、銀河眼の光子竜!」
銀河眼「ギャオオオォン!!」
銀河眼の光子竜 ATK3000 レベル8
乙坂「再び光子圧力界の効果発動! 銀河眼の光子竜はレベル8、よって800ポイントのダメージだ」
ダークネス:LP3200→2400
乙坂「ターンエンド」
友利「相変わらず積み込みを疑うまわり方ですね」
高城「先攻1ターン目から1600ものダメージを受けた上に銀河眼を出されては、あちらもなかなか展開がしづらいでしょうね」
美砂「そいつはどうだろうな」
友利「え?」
美砂「あのダークネスとかいう野郎、どうにも嫌な気配がするぜ」
高城「どうにも、というと」
美砂「それがうまく言葉にできねえんだ。くそっ、我ながらセンスがない」
乙坂「手札よりフィールド魔法、光子圧力界を発動! 自分がフォトンと名のつくモンスターを召喚した時、そのモンスターのレベル×100ポイントのダメージを相手に与える」
乙坂「さらにマジックカード、フォトン・サンクチュアリ。フォトン・トークン2体を特殊召喚する」
フォトン・トークン ATK2000
乙坂「フォトン・トークンはレベル4。光子圧力界の効果で、400ポイントのダメージを2体分受けてもらうぞ」
ダークネス「………」LP4000→3200
ダークネス「攻撃力2000以上のモンスターが2体。次の汝の行動は読めた」
乙坂「望みとあらば見せてやろう! 僕はフォトン・トークン2体をリリースし――」
乙坂「闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が僕に宿れ! 光の化身、ここに降臨! 現れろ、銀河眼の光子竜!」
銀河眼「ギャオオオォン!!」
銀河眼の光子竜 ATK3000 レベル8
乙坂「再び光子圧力界の効果発動! 銀河眼の光子竜はレベル8、よって800ポイントのダメージだ」
ダークネス:LP3200→2400
乙坂「ターンエンド」
友利「相変わらず積み込みを疑うまわり方ですね」
高城「先攻1ターン目から1600ものダメージを受けた上に銀河眼を出されては、あちらもなかなか展開がしづらいでしょうね」
美砂「そいつはどうだろうな」
友利「え?」
美砂「あのダークネスとかいう野郎、どうにも嫌な気配がするぜ」
高城「どうにも、というと」
美砂「それがうまく言葉にできねえんだ。くそっ、我ながらセンスがない」
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 01:05:55.15 ID:5dzTUQcY0
ダークネス「我がターン」
ダークネス「ダークネス・アイを召喚」
ダークネス・アイ ATK0 レベル1
ダークネス「マジックカード、手札断殺。互いは手札2枚を捨て、デッキより2枚ドロー」
ダークネス「さらに我は、フィールド魔法・ダークネスを発動する」
ダークネス「ダークネスの効果により、デッキから5枚のカードをランダムでフィールドに伏せる」
乙坂「デッキから5枚だと!?」
ダークネス「我はこれでターンエンドだ」
ダークネス「ダークネス・アイを召喚」
ダークネス・アイ ATK0 レベル1
ダークネス「マジックカード、手札断殺。互いは手札2枚を捨て、デッキより2枚ドロー」
ダークネス「さらに我は、フィールド魔法・ダークネスを発動する」
ダークネス「ダークネスの効果により、デッキから5枚のカードをランダムでフィールドに伏せる」
乙坂「デッキから5枚だと!?」
ダークネス「我はこれでターンエンドだ」
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 12:02:08.22 ID:5dzTUQcY0
乙坂(奴のフィールドには5枚もの伏せカードがある)
乙坂(大事な勝負だからこそ、慎重に攻めなければ)
乙坂「僕のターン、ドロー」
ダークネス「この瞬間、我がトラップが発動」
乙坂「!」
ダークネス「トラップカード、虚無(ゼロ)。これによりもう一枚の伏せカードもオープンされる」
ダークネス「トラップカード、無限(インフィニティ)。虚無と無限が発動した時、その間にあるカードすべてを発動させる」
ダークネス「間にあるカードは1枚……ダークネス1を発動。虚無と無限が発動している時にダークネス1が最初に発動した場合、相手フィールド上のカード1枚を破壊する」
ダークネス「さらに、ダークネスと名のつくトラップが発動するたびに相手フィールド上のカードを1枚破壊するが……今回は1度だけだ」
ダークネス「我は銀河眼の光子竜を破壊する」
乙坂「なんだと!? 僕の銀河眼が、一度も攻撃せずに……」
ダークネス「汝のデッキは銀河眼の光子竜に依存したもの。その対象を破壊されては苦しかろう」
乙坂「くっ……カードを2枚伏せ、ターンエンドだ」
ダークネス「この瞬間、ダークネスの効果発動。互いのターンのエンドフェイズに自分フィールド上の罠カードをセットされた状態に戻し、セットされた場所をランダムに変更する」
乙坂「ランダムにセットし直す……だと?」
乙坂(大事な勝負だからこそ、慎重に攻めなければ)
乙坂「僕のターン、ドロー」
ダークネス「この瞬間、我がトラップが発動」
乙坂「!」
ダークネス「トラップカード、虚無(ゼロ)。これによりもう一枚の伏せカードもオープンされる」
ダークネス「トラップカード、無限(インフィニティ)。虚無と無限が発動した時、その間にあるカードすべてを発動させる」
ダークネス「間にあるカードは1枚……ダークネス1を発動。虚無と無限が発動している時にダークネス1が最初に発動した場合、相手フィールド上のカード1枚を破壊する」
ダークネス「さらに、ダークネスと名のつくトラップが発動するたびに相手フィールド上のカードを1枚破壊するが……今回は1度だけだ」
ダークネス「我は銀河眼の光子竜を破壊する」
乙坂「なんだと!? 僕の銀河眼が、一度も攻撃せずに……」
ダークネス「汝のデッキは銀河眼の光子竜に依存したもの。その対象を破壊されては苦しかろう」
乙坂「くっ……カードを2枚伏せ、ターンエンドだ」
ダークネス「この瞬間、ダークネスの効果発動。互いのターンのエンドフェイズに自分フィールド上の罠カードをセットされた状態に戻し、セットされた場所をランダムに変更する」
乙坂「ランダムにセットし直す……だと?」
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 12:04:01.10 ID:5dzTUQcY0
友利「銀河眼が、ああもあっさり……!」
高城「しかもトラップカードをセットし直したということは、またあの効果が発動可能ということですか」
美砂「いや。セット位置はランダムで、それは乙坂にもダークネスにもわからねえ」
美砂「先に虚無と無限を発動したうえで、さらにその2枚の間にダークネス1が伏せられてなきゃさっきの効果は使えねえ。だから、必ずしも奴の罠が発動するとは限らない」
美砂「限らないはずなんだが……なんだ、この気味の悪さは」
高城「しかもトラップカードをセットし直したということは、またあの効果が発動可能ということですか」
美砂「いや。セット位置はランダムで、それは乙坂にもダークネスにもわからねえ」
美砂「先に虚無と無限を発動したうえで、さらにその2枚の間にダークネス1が伏せられてなきゃさっきの効果は使えねえ。だから、必ずしも奴の罠が発動するとは限らない」
美砂「限らないはずなんだが……なんだ、この気味の悪さは」
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 12:09:25.11 ID:5dzTUQcY0
ダークネス「我がターンだ」
ダークネス「ダークネス・アイが攻撃表示の時、1ターンに1度モンスターを生贄なしで召喚できる」
ダークネス「現れよ。ダークネス・デストロイヤー」
ダークネス・デストロイヤー ATK2300 レベル7
ダークネス「そしてトラップ発動。虚無、そして無限」
乙坂「バカな、また当てたというのか!?」
ダークネス「間にあるカードはダークネス2のみ。自分フィールド上のモンスター1体の攻撃力をこのターンのみ1000ポイントアップする。その後、「ダークネス」と名のついたトラップカードが発動するたびに、自分フィールド上のモンスター1体の攻撃力をこのターンのみ1000ポイントアップする」
ダークネス「攻撃力3300となったダークネス・デストロイヤーでプレイヤーに直接攻撃」
ダークネス「このモンスターは2回攻撃が可能だ」
美砂「攻撃力3300の2回攻撃!」
高城「これを受けたら、乙坂さんはっ」
乙坂「速攻魔法、月の書を発動! モンスター1体を裏守備表示に変更する」
乙坂「対象は当然、ダークネス・デストロイヤーだ!」
ダークネス「ほう、しのいだか」
ダークネス「我はこれでターンエンドだ」
ダークネス「再び我がトラップはセットされ、位置が入れ替わる」
ダークネス「ダークネス・アイが攻撃表示の時、1ターンに1度モンスターを生贄なしで召喚できる」
ダークネス「現れよ。ダークネス・デストロイヤー」
ダークネス・デストロイヤー ATK2300 レベル7
ダークネス「そしてトラップ発動。虚無、そして無限」
乙坂「バカな、また当てたというのか!?」
ダークネス「間にあるカードはダークネス2のみ。自分フィールド上のモンスター1体の攻撃力をこのターンのみ1000ポイントアップする。その後、「ダークネス」と名のついたトラップカードが発動するたびに、自分フィールド上のモンスター1体の攻撃力をこのターンのみ1000ポイントアップする」
ダークネス「攻撃力3300となったダークネス・デストロイヤーでプレイヤーに直接攻撃」
ダークネス「このモンスターは2回攻撃が可能だ」
美砂「攻撃力3300の2回攻撃!」
高城「これを受けたら、乙坂さんはっ」
乙坂「速攻魔法、月の書を発動! モンスター1体を裏守備表示に変更する」
乙坂「対象は当然、ダークネス・デストロイヤーだ!」
ダークネス「ほう、しのいだか」
ダークネス「我はこれでターンエンドだ」
ダークネス「再び我がトラップはセットされ、位置が入れ替わる」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 12:14:05.05 ID:5dzTUQcY0
乙坂(奴の手札は2枚。僕の手札も、この後のドローで2枚になる)
乙坂(再び銀河眼を呼び出すまでは、現有戦力で戦うほかない)
乙坂「僕のターン、ドロー!」
乙坂(よし、これならまだ戦える)
乙坂「手札よりフォトン・クラッシャーを攻撃表示で召喚する」
フォトン・クラッシャー ATK2000 レベル4
乙坂「フィールド魔法、光子圧力界の効果発動。お前に400ポイントのダメージだ」
ダークネス:LP2400→2000
乙坂「バトルだ! フォトン・クラッシャーで裏守備表示のダークネス・デストロイヤーを攻撃!」
ダークネス・デストロイヤー DEF1800
ダークネス「ダークネス・デストロイヤーは破壊される」
ダークネス「だがトラップ発動。虚無、無限。これにより間にあるダークネス3とダークネス2が発動」
ダークネス「ダークネス3の効果。相手ライフに1000ポイントのダメージを与え、さらにダークネスと名のつくトラップカードが発動するたびに追加で1000ポイントのダメージを与える」
ダークネス「よって、汝が受けるダメージは2000だ」
乙坂「ぐっ……ああああっ!!」LP4000→2000
乙坂(なんだ、この激痛は……!!)
ダークネス「それがデュエルによる真の痛みだ」
乙坂「なん、だと……?」
ダークネス「さあ、汝のターンを進めろ」
乙坂「ハァ、ハァ……」
乙坂「バトルを終えたフォトン・クラッシャーは、守備表示になる」
フォトン・クラッシャー DEF0
乙坂「くっ……僕はこれでターンエンドだ」
乙坂(再び銀河眼を呼び出すまでは、現有戦力で戦うほかない)
乙坂「僕のターン、ドロー!」
乙坂(よし、これならまだ戦える)
乙坂「手札よりフォトン・クラッシャーを攻撃表示で召喚する」
フォトン・クラッシャー ATK2000 レベル4
乙坂「フィールド魔法、光子圧力界の効果発動。お前に400ポイントのダメージだ」
ダークネス:LP2400→2000
乙坂「バトルだ! フォトン・クラッシャーで裏守備表示のダークネス・デストロイヤーを攻撃!」
ダークネス・デストロイヤー DEF1800
ダークネス「ダークネス・デストロイヤーは破壊される」
ダークネス「だがトラップ発動。虚無、無限。これにより間にあるダークネス3とダークネス2が発動」
ダークネス「ダークネス3の効果。相手ライフに1000ポイントのダメージを与え、さらにダークネスと名のつくトラップカードが発動するたびに追加で1000ポイントのダメージを与える」
ダークネス「よって、汝が受けるダメージは2000だ」
乙坂「ぐっ……ああああっ!!」LP4000→2000
乙坂(なんだ、この激痛は……!!)
ダークネス「それがデュエルによる真の痛みだ」
乙坂「なん、だと……?」
ダークネス「さあ、汝のターンを進めろ」
乙坂「ハァ、ハァ……」
乙坂「バトルを終えたフォトン・クラッシャーは、守備表示になる」
フォトン・クラッシャー DEF0
乙坂「くっ……僕はこれでターンエンドだ」
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 12:19:57.61 ID:5dzTUQcY0
ダークネス「我がターン。ドロー」
ダークネス「墓地に落ちてから2回目の自分のスタンバイフェイズに、ダークネス・シードを墓地より特殊召喚できる」
ダークネス・シード DEF1000 レベル2
乙坂「最初の手札断殺で捨てたカードか……」
ダークネス「さらに我は、ダークネス・アイの効果によりダークネス・ブランブルを生贄なしで召喚する」
ダークネス・ブランブル ATK2000 レベル6
ダークネス「トラップ発動、虚無、そして無限。間にあるのはダークネス1」
ダークネス「よって汝のフォトン・クラッシャーを破壊する」
友利「また、彼を守るモンスターがいなくなった……」
ダークネス「ダークネス・ブランブルで攻撃」
乙坂(この攻撃を通せばライフはちょうどゼロ……だが)
乙坂「トラップ発動、ガード・ブロック!」
乙坂「このバトルによって発生する戦闘ダメージはゼロとなり、さらに僕はデッキからカードを1枚ドローする」
ダークネス「苦しいな。乙坂有宇よ」
乙坂「確かにな。だがしのいだ」
ダークネス「凌いだ、か。なるほど」
ダークネス「ならば我はターンエンド。この瞬間、ダークネス・シードの効果が発動」
ダークネス「互いのエンドフェイズ時に我がライフが4000未満ならば、ライフを4000に回復する」
ダークネス:LP2000→4000
乙坂「ライフを、回復だと……?」
美砂「クソッ! 乙坂が地道に削ってきたダメージをチャラにしやがった!」
高城「まずいですね。今までの行動が無に帰したようなものです」
友利「………畜生。性格悪いな、あの真っ黒野郎」
ダークネス「墓地に落ちてから2回目の自分のスタンバイフェイズに、ダークネス・シードを墓地より特殊召喚できる」
ダークネス・シード DEF1000 レベル2
乙坂「最初の手札断殺で捨てたカードか……」
ダークネス「さらに我は、ダークネス・アイの効果によりダークネス・ブランブルを生贄なしで召喚する」
ダークネス・ブランブル ATK2000 レベル6
ダークネス「トラップ発動、虚無、そして無限。間にあるのはダークネス1」
ダークネス「よって汝のフォトン・クラッシャーを破壊する」
友利「また、彼を守るモンスターがいなくなった……」
ダークネス「ダークネス・ブランブルで攻撃」
乙坂(この攻撃を通せばライフはちょうどゼロ……だが)
乙坂「トラップ発動、ガード・ブロック!」
乙坂「このバトルによって発生する戦闘ダメージはゼロとなり、さらに僕はデッキからカードを1枚ドローする」
ダークネス「苦しいな。乙坂有宇よ」
乙坂「確かにな。だがしのいだ」
ダークネス「凌いだ、か。なるほど」
ダークネス「ならば我はターンエンド。この瞬間、ダークネス・シードの効果が発動」
ダークネス「互いのエンドフェイズ時に我がライフが4000未満ならば、ライフを4000に回復する」
ダークネス:LP2000→4000
乙坂「ライフを、回復だと……?」
美砂「クソッ! 乙坂が地道に削ってきたダメージをチャラにしやがった!」
高城「まずいですね。今までの行動が無に帰したようなものです」
友利「………畜生。性格悪いな、あの真っ黒野郎」
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 12:23:58.72 ID:5dzTUQcY0
乙坂(ライフを初期値に戻されてしまった)
乙坂(僕の今までの努力は、無駄だったのか……?)
ダークネス「決闘者よ。迷いが見て取れるな」
乙坂「……うるさい。僕はデュエリストの魂に賭けて、お前を倒す」
乙坂「僕のターン、ドロー!」
ダークネス「虚無と無限を発動。間にあるカードは、ダークネス3、2、1の3枚」
乙坂「3枚だと!?」
ダークネス「ダークネス3の効果により、汝に3000ポイントのダメージだ」
ダークネス「汝のライフは2000。そして伏せカードはない。これで終わりだ」
乙坂「うわあああああっ!!」
乙坂「…あ、がっ……」バタン
乙坂(僕の今までの努力は、無駄だったのか……?)
ダークネス「決闘者よ。迷いが見て取れるな」
乙坂「……うるさい。僕はデュエリストの魂に賭けて、お前を倒す」
乙坂「僕のターン、ドロー!」
ダークネス「虚無と無限を発動。間にあるカードは、ダークネス3、2、1の3枚」
乙坂「3枚だと!?」
ダークネス「ダークネス3の効果により、汝に3000ポイントのダメージだ」
ダークネス「汝のライフは2000。そして伏せカードはない。これで終わりだ」
乙坂「うわあああああっ!!」
乙坂「…あ、がっ……」バタン
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 17:22:43.56 ID:5dzTUQcY0
高城「乙坂さん!」
美砂「乙坂! あの野郎、ライフがゼロになったらぶっ倒れるほどの痛みを与えやがったのか!」
友利「………」
乙坂「」
友利「……立て」
高城「友利さん?」
友利「立て、乙坂有宇!!」
友利「あんたが立たなきゃ誰が歩未ちゃんを守るんだ! だから立て! 兄貴だろ!」
美砂「乙坂! あの野郎、ライフがゼロになったらぶっ倒れるほどの痛みを与えやがったのか!」
友利「………」
乙坂「」
友利「……立て」
高城「友利さん?」
友利「立て、乙坂有宇!!」
友利「あんたが立たなきゃ誰が歩未ちゃんを守るんだ! だから立て! 兄貴だろ!」
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 17:25:59.13 ID:5dzTUQcY0
乙坂「」
乙坂「………」ピク
乙坂「……まったく。外野が騒がしいな」
友利「!」
乙坂「だが、今回はそのやかましい声で目を覚ますことができた。礼を言ってやる」
友利「いちいち偉そうなんですよあなたはっ」
ダークネス「まだ立ち上がる力が残っていたか」
ダークネス「だが、すでに汝のライフはゼロ。デュエルの続行は不可能だ」
乙坂「それはどうかな」
ダークネス「なんだと?」
乙坂「よく見ることだな、僕のライフを」
乙坂:LP500
ダークネス「馬鹿な、なぜライフが残っている!」
乙坂「お前のトラップが発動した瞬間、墓地にあったダメージ・ダイエットの効果を使わせてもらった」
乙坂「墓地にあるこのカードを除外することで、このターンの間、僕が受ける効果ダメージをすべて半減する」
乙坂「これにより、本来受けるはずだった3000のダメージを1500に減らし、踏みとどまったというわけだ」
ダークネス「ダメージ・ダイエットだと……そうか、我が手札断殺を使用した時、墓地へ捨てたのだな」
乙坂「その通りだ。お前も案外詰めが甘いな」
乙坂「墓地のカードを確認せずに勝利宣言。歩未がよくやるミスだ。僕の妹を宿主にしている影響が、デュエルにも出ているんじゃないのか?」
乙坂「………」ピク
乙坂「……まったく。外野が騒がしいな」
友利「!」
乙坂「だが、今回はそのやかましい声で目を覚ますことができた。礼を言ってやる」
友利「いちいち偉そうなんですよあなたはっ」
ダークネス「まだ立ち上がる力が残っていたか」
ダークネス「だが、すでに汝のライフはゼロ。デュエルの続行は不可能だ」
乙坂「それはどうかな」
ダークネス「なんだと?」
乙坂「よく見ることだな、僕のライフを」
乙坂:LP500
ダークネス「馬鹿な、なぜライフが残っている!」
乙坂「お前のトラップが発動した瞬間、墓地にあったダメージ・ダイエットの効果を使わせてもらった」
乙坂「墓地にあるこのカードを除外することで、このターンの間、僕が受ける効果ダメージをすべて半減する」
乙坂「これにより、本来受けるはずだった3000のダメージを1500に減らし、踏みとどまったというわけだ」
ダークネス「ダメージ・ダイエットだと……そうか、我が手札断殺を使用した時、墓地へ捨てたのだな」
乙坂「その通りだ。お前も案外詰めが甘いな」
乙坂「墓地のカードを確認せずに勝利宣言。歩未がよくやるミスだ。僕の妹を宿主にしている影響が、デュエルにも出ているんじゃないのか?」
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 17:29:40.24 ID:5dzTUQcY0
ダークネス「………」
乙坂「図星か」
ダークネス「だが、汝のモンスターは再びゼロ。対して我がライフは4000」
乙坂(そして僕のライフはたった500。状況が不利なことに変わりはない)
乙坂(だが、それでも僕は負けるわけにはいかない!)
乙坂「歩未イイイイィ!!」
乙坂「いくぞ! 手札よりサイバー・ドラゴンを特殊召喚!」
乙坂「このカードは、相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターがいない時に特殊召喚が可能」
サイバー・ドラゴン ATK2100 レベル5
乙坂「さらに、チューナーモンスター・ギャラクシーサーペントを召喚する!」
ギャラクシーサーペント ATK1000 レベル2・チューナー
ダークネス「チューナーモンスターだと?」
乙坂「このカードは、歩未が風邪で寝込んでから今日までの間に入れたカードだ。よってお前の覗いた歩未の記憶の中には存在しない!」
乙坂「美砂! 力を借りるぞ!」
美砂「よっしゃ、来たか!」
美砂「大事なカードはここ一番で使う。センスあるぜ!」
乙坂「レベル5のサイバードラゴンに、レベル2のギャラクシーサーペントをチューニング!」
☆5+☆2=☆7
乙坂・美砂「冷たい炎が、世界の全てを包み込む。漆黒の花よ、開け!」
乙坂「シンクロ召喚! 現れよ、ブラック・ローズ・ドラゴン!」
ブラック・ローズ・ドラゴン ATK2400 レベル7
乙坂「図星か」
ダークネス「だが、汝のモンスターは再びゼロ。対して我がライフは4000」
乙坂(そして僕のライフはたった500。状況が不利なことに変わりはない)
乙坂(だが、それでも僕は負けるわけにはいかない!)
乙坂「歩未イイイイィ!!」
乙坂「いくぞ! 手札よりサイバー・ドラゴンを特殊召喚!」
乙坂「このカードは、相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターがいない時に特殊召喚が可能」
サイバー・ドラゴン ATK2100 レベル5
乙坂「さらに、チューナーモンスター・ギャラクシーサーペントを召喚する!」
ギャラクシーサーペント ATK1000 レベル2・チューナー
ダークネス「チューナーモンスターだと?」
乙坂「このカードは、歩未が風邪で寝込んでから今日までの間に入れたカードだ。よってお前の覗いた歩未の記憶の中には存在しない!」
乙坂「美砂! 力を借りるぞ!」
美砂「よっしゃ、来たか!」
美砂「大事なカードはここ一番で使う。センスあるぜ!」
乙坂「レベル5のサイバードラゴンに、レベル2のギャラクシーサーペントをチューニング!」
☆5+☆2=☆7
乙坂・美砂「冷たい炎が、世界の全てを包み込む。漆黒の花よ、開け!」
乙坂「シンクロ召喚! 現れよ、ブラック・ローズ・ドラゴン!」
ブラック・ローズ・ドラゴン ATK2400 レベル7
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 17:34:11.77 ID:5dzTUQcY0
ダークネス「シンクロ召喚……!」
乙坂「ブラックローズドラゴンの、効果発動! シンクロ召喚に成功した時、フィールド上のカードすべてを破壊できる!」
乙坂「一切合財焼き尽くせ、ブラックローズドラゴン!」
ダークネス「全て破壊だと? くっ……」
乙坂「これで互いのフィールドはがら空きになった」
乙坂「僕はカードを1枚伏せ、ターンエンド」
乙坂「ブラックローズドラゴンの、効果発動! シンクロ召喚に成功した時、フィールド上のカードすべてを破壊できる!」
乙坂「一切合財焼き尽くせ、ブラックローズドラゴン!」
ダークネス「全て破壊だと? くっ……」
乙坂「これで互いのフィールドはがら空きになった」
乙坂「僕はカードを1枚伏せ、ターンエンド」
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 17:38:36.93 ID:5dzTUQcY0
ダークネス「我がターン」
ダークネス「たとえダークネスのカード達が破壊されようとも、我の優位は揺らがない」
ダークネス「マジックカード、死者蘇生。墓地よりダークネス・デストロイヤーを特殊召喚」
ダークネス・デストロイヤー ATK2300 レベル7
ダークネス「ゆけ、ダークネス・デストロイヤー。このモンスターは2度攻撃が可能」
乙坂「トラップ発動、攻撃の無力化!」
乙坂「このバトルを無効にし、さらにバトルフェイズを終了させる」
ダークネス「……我がターンはこれで終了だ」
友利「よし、生き残った!」
高城「ここから反撃……と言いたいところですが、乙坂さんは手札にもフィールドにもカードを持っていない」
美砂「ガタガタ言うな。真のデュエリストっていうのはな、たった1度のドローですべてを変えるもんなんだよ」
友利「ただ1度のドローで、すべてを……希望を」
高城「……! 見てください、乙坂さんのエクストラデッキが光っています!」
ダークネス「たとえダークネスのカード達が破壊されようとも、我の優位は揺らがない」
ダークネス「マジックカード、死者蘇生。墓地よりダークネス・デストロイヤーを特殊召喚」
ダークネス・デストロイヤー ATK2300 レベル7
ダークネス「ゆけ、ダークネス・デストロイヤー。このモンスターは2度攻撃が可能」
乙坂「トラップ発動、攻撃の無力化!」
乙坂「このバトルを無効にし、さらにバトルフェイズを終了させる」
ダークネス「……我がターンはこれで終了だ」
友利「よし、生き残った!」
高城「ここから反撃……と言いたいところですが、乙坂さんは手札にもフィールドにもカードを持っていない」
美砂「ガタガタ言うな。真のデュエリストっていうのはな、たった1度のドローですべてを変えるもんなんだよ」
友利「ただ1度のドローで、すべてを……希望を」
高城「……! 見てください、乙坂さんのエクストラデッキが光っています!」
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 17:41:37.26 ID:5dzTUQcY0
乙坂「………」
乙坂(このドローに、僕のデュエリストとしてのすべてを賭ける!)
乙坂「応えろ、僕のデッキ! カード、ドロー!!」
乙坂「!」
乙坂「このカードは……」
ダークネス「なんだ、そのデッキの輝きは」
乙坂「……そうか。そういうことか」
乙坂「マジックカード、運命の宝札! サイコロを1個振り、出た目の数だけカードをドロー。その後同じ数だけデッキの上からカードを除外する」
乙坂「ダイスロール!」
乙坂「サイコロの目は5! よって5枚のカードをドローし、その後デッキから5枚除外!」
ダークネス「5枚ドローだと!」
乙坂「運命は誰にも決められない。僕はさらに、光子圧力界を再び発動!」
乙坂「マジックカード、未来への思い! 墓地よりレベルの異なる3体のモンスターを特殊召喚する。ただしこの効果で召喚したモンスターの攻撃力はゼロとなり、効果は無効化される」
乙坂「僕のもとに蘇れ! フォトン・クラッシャー! ブラック・ローズ・ドラゴン! そして銀河眼の光子竜!」
フォトン・クラッシャー ATK0 レベル4
ブラック・ローズ・ドラゴン ATK0 レベル7
銀河眼の光子竜 ATK0 レベル8
乙坂「光子圧力界の効果発動! 召喚されたフォトンモンスターのレベルの合計×100ポイント、つまり1200ポイントのダメージをお前に与える!」
ダークネス:LP4000→2800
乙坂(このドローに、僕のデュエリストとしてのすべてを賭ける!)
乙坂「応えろ、僕のデッキ! カード、ドロー!!」
乙坂「!」
乙坂「このカードは……」
ダークネス「なんだ、そのデッキの輝きは」
乙坂「……そうか。そういうことか」
乙坂「マジックカード、運命の宝札! サイコロを1個振り、出た目の数だけカードをドロー。その後同じ数だけデッキの上からカードを除外する」
乙坂「ダイスロール!」
乙坂「サイコロの目は5! よって5枚のカードをドローし、その後デッキから5枚除外!」
ダークネス「5枚ドローだと!」
乙坂「運命は誰にも決められない。僕はさらに、光子圧力界を再び発動!」
乙坂「マジックカード、未来への思い! 墓地よりレベルの異なる3体のモンスターを特殊召喚する。ただしこの効果で召喚したモンスターの攻撃力はゼロとなり、効果は無効化される」
乙坂「僕のもとに蘇れ! フォトン・クラッシャー! ブラック・ローズ・ドラゴン! そして銀河眼の光子竜!」
フォトン・クラッシャー ATK0 レベル4
ブラック・ローズ・ドラゴン ATK0 レベル7
銀河眼の光子竜 ATK0 レベル8
乙坂「光子圧力界の効果発動! 召喚されたフォトンモンスターのレベルの合計×100ポイント、つまり1200ポイントのダメージをお前に与える!」
ダークネス:LP4000→2800
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 17:47:04.13 ID:5dzTUQcY0
乙坂「そして手札より、銀河の魔導師を召喚」
銀河の魔導師 ATK0 レベル4
乙坂「レベル4の銀河の魔導師と、フォトンクラッシャーでオーバーレイ!」
乙坂「エクシーズ召喚! No.39、希望皇ホープ!」
ホープ「ホォォォプ!!」
希望皇ホープ ATK2500 ランク4
ダークネス「エクシーズ召喚……」
乙坂「まだだ! 手札より、さらにマジックカードを発動する!」
乙坂(……歩未。お前の力だ)
乙坂「星に願いを! モンスターを1体選択し、そのモンスターと同じ攻撃力、または守備力を持つモンスターのレベルをすべて選択したモンスターと同じにする」
乙坂「僕は銀河眼の光子竜を選択。これにより、同じく攻撃力0のブラックローズドラゴンのレベルも8となる」
乙坂「レベル8となったブラックローズドラゴンと、銀河眼の光子竜でオーバーレイ!」
乙坂「2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚!」
乙坂「宇宙にさまよう光と闇。その狭間に眠りし哀しきドラゴンたちよ。その力を集わせ、真実の扉を開け!」
乙坂「No.62! 銀河眼の光子竜皇!」
銀河眼の光子竜皇(ギャラクシーアイズ・プライムフォトン・ドラゴン) ATK4000 ランク8
ダークネス「馬鹿な。汝のデッキにそのような銀河眼のカードは」
乙坂「希望皇ホープの力により、僕の銀河眼にナンバーズの力が与えられた。それがこいつだ」
乙坂「ダークネス! これが僕の、僕達の未来だ!」
銀河の魔導師 ATK0 レベル4
乙坂「レベル4の銀河の魔導師と、フォトンクラッシャーでオーバーレイ!」
乙坂「エクシーズ召喚! No.39、希望皇ホープ!」
ホープ「ホォォォプ!!」
希望皇ホープ ATK2500 ランク4
ダークネス「エクシーズ召喚……」
乙坂「まだだ! 手札より、さらにマジックカードを発動する!」
乙坂(……歩未。お前の力だ)
乙坂「星に願いを! モンスターを1体選択し、そのモンスターと同じ攻撃力、または守備力を持つモンスターのレベルをすべて選択したモンスターと同じにする」
乙坂「僕は銀河眼の光子竜を選択。これにより、同じく攻撃力0のブラックローズドラゴンのレベルも8となる」
乙坂「レベル8となったブラックローズドラゴンと、銀河眼の光子竜でオーバーレイ!」
乙坂「2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚!」
乙坂「宇宙にさまよう光と闇。その狭間に眠りし哀しきドラゴンたちよ。その力を集わせ、真実の扉を開け!」
乙坂「No.62! 銀河眼の光子竜皇!」
銀河眼の光子竜皇(ギャラクシーアイズ・プライムフォトン・ドラゴン) ATK4000 ランク8
ダークネス「馬鹿な。汝のデッキにそのような銀河眼のカードは」
乙坂「希望皇ホープの力により、僕の銀河眼にナンバーズの力が与えられた。それがこいつだ」
乙坂「ダークネス! これが僕の、僕達の未来だ!」
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 17:51:56.35 ID:5dzTUQcY0
乙坂「バトル! 銀河眼の光子竜皇で、ダークネス・デストロイヤーに攻撃!」
高城「攻撃力は4000と2300。これなら――」
ダークネス「………」
ダークネス「相手モンスターの攻撃宣言時、手札とフィールドの悪魔族モンスターを1体ずつ墓地に送ることで、手札よりダークネス・ネオスフィアを攻撃表示で特殊召喚できる」
ダークネス・ネオスフィア ATK4000 レベル10
美砂「プライムフォトンドラゴンと同じ、攻撃力4000!」
ダークネス「それだけではない。このモンスターは戦闘では破壊されず、さらに互いのエンドフェイズに我がライフを4000まで回復する」
ダークネス「いくらライフを削られようとも、ターンの終わりには元に戻るのだ」
ダークネス「汝がいくら足掻こうとも、すべては無に帰する」
乙坂「………」
乙坂「それはどうかな!」
ダークネス「何?」
高城「攻撃力は4000と2300。これなら――」
ダークネス「………」
ダークネス「相手モンスターの攻撃宣言時、手札とフィールドの悪魔族モンスターを1体ずつ墓地に送ることで、手札よりダークネス・ネオスフィアを攻撃表示で特殊召喚できる」
ダークネス・ネオスフィア ATK4000 レベル10
美砂「プライムフォトンドラゴンと同じ、攻撃力4000!」
ダークネス「それだけではない。このモンスターは戦闘では破壊されず、さらに互いのエンドフェイズに我がライフを4000まで回復する」
ダークネス「いくらライフを削られようとも、ターンの終わりには元に戻るのだ」
ダークネス「汝がいくら足掻こうとも、すべては無に帰する」
乙坂「………」
乙坂「それはどうかな!」
ダークネス「何?」
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 17:54:57.92 ID:5dzTUQcY0
乙坂「墓地のオーバーレイ・ブースターの効果発動! このカードを除外することで、銀河眼の光子竜皇の攻撃力を、オーバーレイユニットの数×500ポイントアップする!」
銀河眼の光子竜皇 ATK4000→5000
乙坂「ゆけ、プライムフォトン! ダークネス・ネオスフィアに攻撃!」
ダークネス「オーバーレイ・ブースター……我の手札断殺で捨てたカードか!」
ダークネス「だが、この戦闘を終えても我がライフはまだ1800残る――」
乙坂「いいや、まだだ!」
乙坂「プライムフォトンの効果発動! オーバーレイユニットをひとつ取り除くことで、フィールド上のエクシーズモンスターのランクの合計×200ポイント、攻撃力をアップする!」
銀河眼の光子竜皇 ATK5000→4500
乙坂「フィールドには、ランク4の希望皇ホープとランク8のプライムフォトンが存在する」
乙坂「ランクの合計は12……よって攻撃力は2400ポイントアップする!」
銀河眼の光子竜皇 ATK4500→6900
乙坂「お前のライフは2800。プライムフォトンとダークネス・ネオスフィアの攻撃力の差は2900!」
ダークネス「馬鹿な……我が、敗北……!」
乙坂「終わりだ! エタニティ・フォトン・ストリイイィム!!」
ダークネス:LP2800→0
ダークネス「我は……再び……」シュウウウゥ
友利「闇が、消えていく……」
銀河眼の光子竜皇 ATK4000→5000
乙坂「ゆけ、プライムフォトン! ダークネス・ネオスフィアに攻撃!」
ダークネス「オーバーレイ・ブースター……我の手札断殺で捨てたカードか!」
ダークネス「だが、この戦闘を終えても我がライフはまだ1800残る――」
乙坂「いいや、まだだ!」
乙坂「プライムフォトンの効果発動! オーバーレイユニットをひとつ取り除くことで、フィールド上のエクシーズモンスターのランクの合計×200ポイント、攻撃力をアップする!」
銀河眼の光子竜皇 ATK5000→4500
乙坂「フィールドには、ランク4の希望皇ホープとランク8のプライムフォトンが存在する」
乙坂「ランクの合計は12……よって攻撃力は2400ポイントアップする!」
銀河眼の光子竜皇 ATK4500→6900
乙坂「お前のライフは2800。プライムフォトンとダークネス・ネオスフィアの攻撃力の差は2900!」
ダークネス「馬鹿な……我が、敗北……!」
乙坂「終わりだ! エタニティ・フォトン・ストリイイィム!!」
ダークネス:LP2800→0
ダークネス「我は……再び……」シュウウウゥ
友利「闇が、消えていく……」
94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 19:51:04.90 ID:5dzTUQcY0
歩未「………」フラッ
乙坂「歩未!」ガシッ
歩未「ん……有宇お兄ちゃん……?」
乙坂「そうだ。歩未、無事でよかった……!」
高城「空間が、元に戻っていく」
美砂「学校の校舎だな。……それはそうと、こいつはなんでここにいたんだ?」
カッター少女「ひっ」
友利「まあ、そのあたりの話はじっくり後で聞かせてもらうとしましょう。ね?」ニッコリ
カッター少女「」
乙坂「歩未!」ガシッ
歩未「ん……有宇お兄ちゃん……?」
乙坂「そうだ。歩未、無事でよかった……!」
高城「空間が、元に戻っていく」
美砂「学校の校舎だな。……それはそうと、こいつはなんでここにいたんだ?」
カッター少女「ひっ」
友利「まあ、そのあたりの話はじっくり後で聞かせてもらうとしましょう。ね?」ニッコリ
カッター少女「」
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 19:56:32.56 ID:5dzTUQcY0
歩未「あゆ、いったいなにがどうなったのか全然わからないのです」
乙坂「そうだな。あとでわかるように説明するよ」
乙坂「………」
歩未「有宇お兄ちゃん?」
友利「どうしたんですか。カードをじっと見つめて」
乙坂「No.62 銀河眼の光子竜皇。ホープの力に導かれ、僕のデッキに現れたナンバーズ」
友利「デュエル中にカードを創造しているところにはツッコみません」
乙坂「未来を操る光の化身……思い出した」
友利「思い出した? なにを」
乙坂「ナンバーズが、封じられた僕の記憶を呼び覚ました。僕の能力の本質、そしてもうひとりの家族の存在」
歩未「もうひとりの家族?」
乙坂「僕達には兄がいる。隼翼(しゅんすけ)という名の兄が」
友利「乙坂隼翼……ええっ!? あんたあの人の弟だったんですか!」
乙坂「あの人? ……どうやら、バラバラだった点が線につながり始めたようだな」
乙坂「そうだな。あとでわかるように説明するよ」
乙坂「………」
歩未「有宇お兄ちゃん?」
友利「どうしたんですか。カードをじっと見つめて」
乙坂「No.62 銀河眼の光子竜皇。ホープの力に導かれ、僕のデッキに現れたナンバーズ」
友利「デュエル中にカードを創造しているところにはツッコみません」
乙坂「未来を操る光の化身……思い出した」
友利「思い出した? なにを」
乙坂「ナンバーズが、封じられた僕の記憶を呼び覚ました。僕の能力の本質、そしてもうひとりの家族の存在」
歩未「もうひとりの家族?」
乙坂「僕達には兄がいる。隼翼(しゅんすけ)という名の兄が」
友利「乙坂隼翼……ええっ!? あんたあの人の弟だったんですか!」
乙坂「あの人? ……どうやら、バラバラだった点が線につながり始めたようだな」
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 20:03:19.47 ID:5dzTUQcY0
乙坂「封じられていた記憶。姿を取り戻したナンバーズ」
乙坂「兄との邂逅により、僕達はさらなる戦いへと身を投じることとなる」
乙坂「その物語は――機会があれば、また語ることとする」
乙坂「結末だけ述べておくなら……デュエルの果てに、僕達は未来をつかみ取った。それだけだ」
第一部 完
乙坂「兄との邂逅により、僕達はさらなる戦いへと身を投じることとなる」
乙坂「その物語は――機会があれば、また語ることとする」
乙坂「結末だけ述べておくなら……デュエルの果てに、僕達は未来をつかみ取った。それだけだ」
第一部 完
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 20:03:46.28 ID:5dzTUQcY0
おまけ
【兄との再会】
隼翼「久しぶりだな、有宇」
乙坂「兄さん……本当に、僕の兄さんなんだな」
隼翼「ああ。確かめたいというなら、デュエルで証明してみせよう」
乙坂「兄さんの実力は折り紙つきだったからな。僕も闘いたいと思っていた」
乙坂兄弟「デュエル!」
友利「はやっ!? こいつら出会って4秒でデュエルか!」
【兄との再会】
隼翼「久しぶりだな、有宇」
乙坂「兄さん……本当に、僕の兄さんなんだな」
隼翼「ああ。確かめたいというなら、デュエルで証明してみせよう」
乙坂「兄さんの実力は折り紙つきだったからな。僕も闘いたいと思っていた」
乙坂兄弟「デュエル!」
友利「はやっ!? こいつら出会って4秒でデュエルか!」
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 20:06:17.06 ID:5dzTUQcY0
隼翼「超銀河眼の時空龍(ネオ・ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン)の効果発動! タイム・タイラント!」
乙坂「時を巻き戻すナンバーズ……兄さん、やはり兄さんの能力はタイムリープなんだな」
隼翼「ああ、その通りだ」
友利「相変わらず理解が早すぎるんですが」
熊耳「デュエリストのエースモンスターはそのデュエリストの本質を表す。だから、有宇が隼翼の能力を理解したのも当然だ」
友利「私はついてゆけるだろうか。デュエリストの世界のスピードに」
乙坂「時を巻き戻すナンバーズ……兄さん、やはり兄さんの能力はタイムリープなんだな」
隼翼「ああ、その通りだ」
友利「相変わらず理解が早すぎるんですが」
熊耳「デュエリストのエースモンスターはそのデュエリストの本質を表す。だから、有宇が隼翼の能力を理解したのも当然だ」
友利「私はついてゆけるだろうか。デュエリストの世界のスピードに」
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 20:13:05.02 ID:5dzTUQcY0
【本当の能力】
高城「それで、乙坂さんの真の能力とはいったい」
乙坂「デュエルを通して、能力者の能力を奪う。つまり略奪だ」
高城「略奪? しかし、私はあなたとデュエルしても能力を奪われていません」
乙坂「この能力には条件がある。ナンバーズで相手にとどめを刺さなければ、能力を奪うことはできない」
乙坂「お前や柚咲とのデュエル。僕はすべて銀河眼の光子竜でフィニッシュしていたから、略奪が発動しなかったというわけだ」
高城「そういうことですか。……ん? そうすると、必要な時に銀河眼を引く能力というのは」
乙坂「あれは単純に僕の引きが強いだけだった」
高城「ああ、なるほど」
乙坂「ナンバーズを用いて、他人の能力を狩る存在……人は僕を、ナンバーズハンターと呼ぶ」
※呼びません
高城「それで、乙坂さんの真の能力とはいったい」
乙坂「デュエルを通して、能力者の能力を奪う。つまり略奪だ」
高城「略奪? しかし、私はあなたとデュエルしても能力を奪われていません」
乙坂「この能力には条件がある。ナンバーズで相手にとどめを刺さなければ、能力を奪うことはできない」
乙坂「お前や柚咲とのデュエル。僕はすべて銀河眼の光子竜でフィニッシュしていたから、略奪が発動しなかったというわけだ」
高城「そういうことですか。……ん? そうすると、必要な時に銀河眼を引く能力というのは」
乙坂「あれは単純に僕の引きが強いだけだった」
高城「ああ、なるほど」
乙坂「ナンバーズを用いて、他人の能力を狩る存在……人は僕を、ナンバーズハンターと呼ぶ」
※呼びません
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 20:19:57.89 ID:5dzTUQcY0
【話し合い】
男子生徒「………」
乙坂「………」
乙坂「お前、名前は」
男子生徒「は、はい! お、及川です」
乙坂「及川か。お前が僕の妹に告白したという話を聞いたんだが」
及川「は、はい。歩未さんとは、清いお付き合いをしていきたいと」
乙坂「ほう」
及川(な、なんなんだこの威圧感は)
及川(お兄さんの背後にドラゴンが見える……)
男子生徒「………」
乙坂「………」
乙坂「お前、名前は」
男子生徒「は、はい! お、及川です」
乙坂「及川か。お前が僕の妹に告白したという話を聞いたんだが」
及川「は、はい。歩未さんとは、清いお付き合いをしていきたいと」
乙坂「ほう」
及川(な、なんなんだこの威圧感は)
及川(お兄さんの背後にドラゴンが見える……)
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 20:24:54.55 ID:5dzTUQcY0
【付き合うなら?】
乙坂家にて
歩未「あゆは心配なのです」
友利「なにがです?」
歩未「有宇お兄ちゃんはデュエルばかりで、全然女っ気を感じなくて……将来誰かと付き合ったりできるのかと今から気になってしょうがないのでござる」
柚咲「うーん。確かに、あんまり女の子には興味ない感じですかね」
友利「あの顔なら黙ってれば勝手に寄ってきそうですけどね。いかんせんあんな性格だからすぐに離れていきそう」
歩未「そこで! お兄ちゃんと結構長い間一緒にいてくれているお二人のどちらかが付き合うというのはどうでしょうか!」
柚咲「付き合う? 乙坂さんとですか?」
友利「唐突過ぎる提案だなぁ」
乙坂家にて
歩未「あゆは心配なのです」
友利「なにがです?」
歩未「有宇お兄ちゃんはデュエルばかりで、全然女っ気を感じなくて……将来誰かと付き合ったりできるのかと今から気になってしょうがないのでござる」
柚咲「うーん。確かに、あんまり女の子には興味ない感じですかね」
友利「あの顔なら黙ってれば勝手に寄ってきそうですけどね。いかんせんあんな性格だからすぐに離れていきそう」
歩未「そこで! お兄ちゃんと結構長い間一緒にいてくれているお二人のどちらかが付き合うというのはどうでしょうか!」
柚咲「付き合う? 乙坂さんとですか?」
友利「唐突過ぎる提案だなぁ」
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 20:29:02.08 ID:5dzTUQcY0
歩未「いい案だと思うんですけど、ダメでしょうか?」
歩未「有宇お兄ちゃんは口は悪いけど、根は優しいしかっこいいし、なによりデュエルが強いから優良物件なのです」
友利「優しいねえ……」
柚咲「私はアイドルなので、誰かと付き合うのはちょっと難しいですねー」
歩未「おお、そういえばアイドルに恋愛はご法度でござった! ゆさりんにスキャンダルは起こしてほしくないのでやめておくのです」
柚咲「でも、乙坂さんはいい人ですよね。私にも親切にデュエルを教えてくれますし……アイドルをやってなかったら、お付き合いしてみてもよかったかなー、なんて」
友利「なっ、正気ですか」
柚咲「はい! 割と」
友利「……まあ、確かに根は悪い男ではないようですが」
歩未「奈緒お姉ちゃんはどうでしょうか?」
友利「わ、私は……」
友利「ないですよ。ないない」プイ
歩未「そうですかー」ガッカリ
美砂「私は付き合ってやってもいいぜ。あいつはなかなかやる男だ」
歩未「ゆ、ゆさりん?」
友利「ちょ、勝手に出てこないでくださいよっ」
歩未「有宇お兄ちゃんは口は悪いけど、根は優しいしかっこいいし、なによりデュエルが強いから優良物件なのです」
友利「優しいねえ……」
柚咲「私はアイドルなので、誰かと付き合うのはちょっと難しいですねー」
歩未「おお、そういえばアイドルに恋愛はご法度でござった! ゆさりんにスキャンダルは起こしてほしくないのでやめておくのです」
柚咲「でも、乙坂さんはいい人ですよね。私にも親切にデュエルを教えてくれますし……アイドルをやってなかったら、お付き合いしてみてもよかったかなー、なんて」
友利「なっ、正気ですか」
柚咲「はい! 割と」
友利「……まあ、確かに根は悪い男ではないようですが」
歩未「奈緒お姉ちゃんはどうでしょうか?」
友利「わ、私は……」
友利「ないですよ。ないない」プイ
歩未「そうですかー」ガッカリ
美砂「私は付き合ってやってもいいぜ。あいつはなかなかやる男だ」
歩未「ゆ、ゆさりん?」
友利「ちょ、勝手に出てこないでくださいよっ」
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 20:34:38.62 ID:5dzTUQcY0
同時刻
乙坂「今回も無難に優勝したな。ショップでの大会」
高城「私は1度だけ勝てました。最近あなたのデュエルを見ることで、己のデュエルが上達してきている気がします」
乙坂「そうか。だがそのセリフはせめて勝ち越してから言うべきだな」
高城「ははは、手厳しいですねえ」
高城「お昼、どこかで食べますか」
乙坂「ああ。家ではガールズトークが繰り広げられているだろうしな」
高城「ではこちらもボーイズトークとしゃれこみましょう」
乙坂「よせ。気色悪い」
乙坂「今回も無難に優勝したな。ショップでの大会」
高城「私は1度だけ勝てました。最近あなたのデュエルを見ることで、己のデュエルが上達してきている気がします」
乙坂「そうか。だがそのセリフはせめて勝ち越してから言うべきだな」
高城「ははは、手厳しいですねえ」
高城「お昼、どこかで食べますか」
乙坂「ああ。家ではガールズトークが繰り広げられているだろうしな」
高城「ではこちらもボーイズトークとしゃれこみましょう」
乙坂「よせ。気色悪い」
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 20:40:23.56 ID:5dzTUQcY0
【希望のありか】
放課後
乙坂「友利。少しいいか」
友利「どうしました?」
乙坂「ここ最近で、それなりにデュエルの腕を上げたようだな」
友利「はい。ひょっとして勝負してくれる気になったとか」
乙坂「いや、それはまだだ」
友利「チッ」
乙坂「今回は、とりあえずこのカードをお前に渡しにきた」
友利「これは……希望皇ホープじゃないですか」
友利「ナンバーズはレアカードなんでしょう? せっかく兄から勝ち取ったカードを、どうして」
乙坂「このカードは、お前とともにあるべき……そう考えただけだ」
乙坂「ホープとともに強くなれ。お前のデッキとも相性がいい」
友利「……どうも。なら、受け取ります」
乙坂「ああ」
友利「……あなた、案外気前いいっすね」
乙坂「僕は善人じゃないぞ」
友利「褒め言葉は素直に受け取れっての」
放課後
乙坂「友利。少しいいか」
友利「どうしました?」
乙坂「ここ最近で、それなりにデュエルの腕を上げたようだな」
友利「はい。ひょっとして勝負してくれる気になったとか」
乙坂「いや、それはまだだ」
友利「チッ」
乙坂「今回は、とりあえずこのカードをお前に渡しにきた」
友利「これは……希望皇ホープじゃないですか」
友利「ナンバーズはレアカードなんでしょう? せっかく兄から勝ち取ったカードを、どうして」
乙坂「このカードは、お前とともにあるべき……そう考えただけだ」
乙坂「ホープとともに強くなれ。お前のデッキとも相性がいい」
友利「……どうも。なら、受け取ります」
乙坂「ああ」
友利「……あなた、案外気前いいっすね」
乙坂「僕は善人じゃないぞ」
友利「褒め言葉は素直に受け取れっての」
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 20:43:59.75 ID:5dzTUQcY0
乙坂「じゃあ、僕は帰るぞ」
友利「あ、待ってください」
乙坂「どうした」
友利「……また、明日」ニコ
乙坂「………」
乙坂「ああ、また明日」
おしまい
友利「あ、待ってください」
乙坂「どうした」
友利「……また、明日」ニコ
乙坂「………」
乙坂「ああ、また明日」
おしまい
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 20:51:44.09 ID:5dzTUQcY0
終わりです。お付き合いいただきありがとうございました
ここから先は本編見ないと書けないのでこのあたりで切ります。続きを書くとしたら最終回見てからになりそうです(書くかは決まっていない)
ただ中の人ネタをやりたかっただけなのに無駄に長引いてダークネスさんまで出してしまった
彼のデッキは面白いデッキだと思うけどラスボスの使うタイプのものではなかったのだ……
ここから先は本編見ないと書けないのでこのあたりで切ります。続きを書くとしたら最終回見てからになりそうです(書くかは決まっていない)
ただ中の人ネタをやりたかっただけなのに無駄に長引いてダークネスさんまで出してしまった
彼のデッキは面白いデッキだと思うけどラスボスの使うタイプのものではなかったのだ……
108: ◆C2VTzcV58A 2015/09/01(火) 20:54:40.18 ID:5dzTUQcY0
ちなみにお兄ちゃんの能力がタイムリープと聞いた瞬間タキオンが頭に浮かびました
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 21:10:55.92 ID:JoOR8kKE0
有宇の能力って銀河眼関係ないのかよっ(笑)
オーバーレイユニット吸って強くなるからそれっぽいって思ってたのにw
オーバーレイユニット吸って強くなるからそれっぽいって思ってたのにw
110: ◆C2VTzcV58A 2015/09/01(火) 21:27:33.53 ID:5dzTUQcY0
>>109
乙坂の能力はあくまで略奪であって、それと似たような力を持っている銀河眼が彼を選んだという感じですかね
カードの精霊に選ばれればドロー力が強くなるのも当然ですし、たぶん
・略奪とナンバーズハンター(ナンバーズ略奪)
・目がキーとなる能力と銀河『眼』
・シスコンとブラコン
・タイムリープとタキオン
他にもこじつければ乙坂とカイトの共通点は多数見出せそうです
乙坂の能力はあくまで略奪であって、それと似たような力を持っている銀河眼が彼を選んだという感じですかね
カードの精霊に選ばれればドロー力が強くなるのも当然ですし、たぶん
・略奪とナンバーズハンター(ナンバーズ略奪)
・目がキーとなる能力と銀河『眼』
・シスコンとブラコン
・タイムリープとタキオン
他にもこじつければ乙坂とカイトの共通点は多数見出せそうです
111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 21:39:57.58 ID:LW4x2OlUo
面白かった
112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 22:18:28.56 ID:i3uDJksFo
おもしろかった(KONAMI感)
113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 22:46:35.61 ID:MNmXt4Nmo
乙
デュエルあまり詳しくないけど雰囲気で楽しめた
デュエルあまり詳しくないけど雰囲気で楽しめた
114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 00:01:25.56 ID:ZPk+lrDoo
乙
116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 09:52:42.71 ID:mMOB7ZRuO
乙!
実にファンタスティックだった
実にファンタスティックだった
121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/05(土) 18:17:56.81 ID:tKBNybHRO
乙。面白かった(KONAMI感)
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440472414/
Entry ⇒ 2015.10.01 | Category ⇒ Charlotte(シャーロット) | Comments (0)
友利「金さんラーメンうっま」
1: ◆bvqVN1tP96Fx 2015/08/22(土) 23:41:50.49 ID:gwZCGozho
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
妹・歩未を失った事実に打ちのめされる有宇は家に一人閉じこもり、外界との接触を遮断する。
心配し様子を見に来た生徒会メンバーとの面会も拒み、荒んだ生活を送る有宇の前に現れたのは・・・。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
友利「ずるずる」
友利「ぷはーっ」
乙坂「……」
友利「どうやら眠ったようですしお風呂にでも入りますか」
友利「少し借りますよっと」
友利「ちゃーんと言いましたからね。聞いてないはナシですよ」
乙坂「……」
友利「あと覗いたら殺す」
乙坂「……」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 23:47:55.08 ID:gwZCGozho
乙坂(くそ、何だか金さんラーメンの減りが早いな)ズルズル
友利「麺類飽きたー!」
乙坂「……」
友利「ねえ、乙坂さぁーん。カップメン以外のものないッスかーぁ」
友利「パンケーキもナッシングですかー」ゴソゴソ
乙坂(そろそろ去り際だな)
友利「おっとさっかさーん」
乙坂「……」
友利「あーあー! 特製シチューが食べたかったなー」
乙坂「……」
友利「……」
友利「黙ってないで何か喋っても良いんですよ」
友利「ずっと傍にいますからね」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 23:52:34.36 ID:gwZCGozho
ぐぇぇ!>
うぎゃぁぁぁぁぁ>
乙坂「管理人さん。ちょっと出かけてきます」
友利「やっと有宇MRが動き出しました」
友利「早速追いかけましょう」
乙坂(とにかく遠くへ逃げよう……)
友利「ははあ、山手線でどこまで行くんですか」
友利「そうだ!」
友利「少し売店に行って来ます。勝手に消えないで下さいよ?」
乙坂「……」
友利「ゴっマたまご1つ下さいー! あとビーフジャーキーと……」
うぎゃぁぁぁぁぁ>
乙坂「管理人さん。ちょっと出かけてきます」
友利「やっと有宇MRが動き出しました」
友利「早速追いかけましょう」
乙坂(とにかく遠くへ逃げよう……)
友利「ははあ、山手線でどこまで行くんですか」
友利「そうだ!」
友利「少し売店に行って来ます。勝手に消えないで下さいよ?」
乙坂「……」
友利「ゴっマたまご1つ下さいー! あとビーフジャーキーと……」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 23:57:47.81 ID:gwZCGozho
乙坂(あのびしょ濡れ男に見つかったらヤバいからな)
友利「燻製たまごも美味しいっす♪」モシャモシャ
友利「ひゃー! 優先席付近で飲むお茶は至福ッスねー」ゴクゴク
乙坂「……」
友利「何ですか? どうしても欲しいって言うなら1つあげますけど?」
乙坂「……」
友利「それとも笹かまぼこにします? おからワッフルもありますよ?」ムシャムシャ
乙坂「……」
友利「……ハァ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 00:03:54.80 ID:Kl1T5jzno
乙坂「随分遠くまで来たな」
友利「なるほど」
友利「取手駅ほどのド田舎なら科学者の目を欺けると」
乙坂「……ここにしよう」
友利「ネットカフェですか」
友利「それにしても……」
友利「か弱い女の子をこんな所に連れ込むなんてサイテーですねぇ」
乙坂「……」
友利「……」
友利「わかっていますよ」
友利「勝手に付いてきてるだけですから」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 23:02:47.72 ID:LYouF2oOo
乙坂(……ピザでも食うか)
店員「お待たせしました。ご注文のピザです」
友利「私もお腹が空きましたし、後ほど同じの頼みますか」
乙坂「……」ムシャ
友利「食べてるところ撮影してもいいですか?」●REC
乙坂「……んぐっ」ゲホゲボ
友利「早食いは体に毒ですよ」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 23:09:36.02 ID:LYouF2oOo
乙坂「暇だ。何か適当に映画でも観るか」
友利「プライマーっすか。止めといたほうがいいですよ」
乙坂「わけわかんなかった」
友利「でしょ? あれは難しすぎるんです」
乙坂「今度は漫画でも見てみるか」
友利「私はラウンジでインターネットでもしていますね」
友利「あ、言い忘れてました。私はあなたの隣のブースに寝泊りするつもりです」
友利「だから安心してください。傷心が癒えるまで見守ります」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 23:16:54.73 ID:LYouF2oOo
友利「取っれましたー!」
乙坂「……」
友利「驚くなかれ、取れたんですよ! ZHIENDが!!」
乙坂「……」
『天使ちゃんマジ天使』
乙坂「……」
友利「無反応ってちょっと悲しいですね」
友利「もういいですシャワー浴びて寝ます」
『キヨシ殿。ピザソースの作り方は知っているでゴザルか?』
『小生のデリシャス上タンB定食でゴザルー!』フッハー
乙坂「くそっ、全部つまんねえ」ブチッ
友利「んー。まだ起きていたんですか。もう真夜中ですよ」
乙坂「……」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 23:18:42.46 ID:LYouF2oOo
乙坂「横になろう。今日は疲れた……」
友利「そうですか。ゆっくり休んでくださいね」
友利「では私もそろそろ部屋に戻――」
乙坂「……」ヌギヌギ
友利「え?」
乙坂「……」ハァハァ
乙坂「……」ハァハァ
友利「おぉ……」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 23:24:37.82 ID:LYouF2oOo
乙坂「……」シコシコ
友利「生理現象ですからね。仕方ないですけどね」
乙坂「……」シコシコ
友利「最低です。記録します」●REC
乙坂「……」シコシコ
友利「へー。こうやってやるんすかーぁ」●REC
乙坂「……」シコシコ
友利「ふーん」●REC
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 23:25:27.93 ID:LYouF2oOo
友利「(*・_[ニ:|ol」●REC
乙坂「……」シコシコ
乙坂「……友利……ゔっ」ドバァ
友利「;゚ロ゚) !!?」ガタン
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 19:51:25.34 ID:85IZJc0No
乙坂「?」
友利(ま、マジっすかぁぁぁぁー!?)
乙坂(今ビデオカメラが落ちた音がしたような)フキフキ
乙坂「……気のせいだな」フキフキ
友利(よりにもよって私っスかー……)
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 19:56:30.87 ID:85IZJc0No
乙坂「だりィ」
友利「どうしてくれるんですか」
友利「ドキッとしたじゃないですか」
友利「……」
友利(はぁ。こんなやつに情が沸くなんて頭おかしいんじゃねーのかな)
店員「ご注文のピザと……こちらサラダになります」
乙坂(サラダ? サービスか?)
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 19:59:38.58 ID:85IZJc0No
乙坂「友利……」シコシコ
乙坂「友利~友利~っ」ドバァ
乙坂「……」
店員「ご注文のピザと……こちら温野菜サラダになります」
乙坂(……何かがおかしいぞ)
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 20:04:05.39 ID:85IZJc0No
乙坂「友利……友利……ハァハァ」シコシコ
乙坂「……奈緒っ……!」ドバァ
乙坂「……」
店員「ご注文のピザと……こちらニース風サラダになります」
乙坂「おい」
店員「なんでしょうか」
乙坂「こんなの頼んでないぞ、間違いじゃないのか」
店員「サービスです」
乙坂「は?」
店員「サービスですぅ!」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 20:08:02.82 ID:85IZJc0No
乙坂(友利で[田島「チ○コ破裂するっ!」]した日は決まって食事が豪華になった)
乙坂(友ニーしなかった日は生温いピザ単品だ)
乙坂「偶然か?」
乙坂「まさかな」
乙坂(とりあえず今日もやっておくか)
乙坂「奈緒~奈緒~っ」シュシュッシュ
店員「ご注文のピッツァと……こちらバスク風サラダとグラニテになります」
乙坂「奈緒ニーした日はもっと凄い」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 20:12:51.60 ID:85IZJc0No
乙坂「何日経っても何も起きないな」
友利「ナニは連日おっきでしたけどね」
乙坂「誰にも気づかれてないし、外に出てみるか」
友利「あなたの喘ぎ声はラウンジで話題になってましたよ」
乙坂(甘いものが食べたい)
乙坂「みたらし団子3つ」
店員「はい、どうぞ」
友利「おねーさん! 私にも同じの下さーい。あとエビ天!」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 20:17:09.71 ID:85IZJc0No
ゲーセン
乙坂「へえー、あんなゲームがあるのか」
乙坂「ふへへへっ……これは楽しい」
乙坂「死ねー! 死ねェー! 全員殺してやるー!」
友利「んまい。衣がさくさくッス」
乙坂「楽しい! これは楽しい! (゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
友利「楽しそうで何よりです」モグモグ
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 20:19:43.43 ID:85IZJc0No
不良「 (゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
不良「 (゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
乙坂「俺に譲れよぉぉぉぉぉ!」ドカッ
乙坂「テメーらいつまで遊んでんだよッ! さっさと失せろ!」
友利「馬鹿ですねー」モグモグ
友利「あなたの能力で乗り移れば5秒間タダで遊べるじゃないですか」
不良「テメー急になんだよぉ」
不良「ちょっと痛い目見てもらおうか」
友利「同じくらい馬鹿ですねー」モグモグ
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 20:22:56.38 ID:85IZJc0No
乙坂「次歯向かったらぶっ殺してやんよぉ」
友利「当然の結果です。一般人は能力者には勝てません」
細山田「てめぇか? 一人で権藤の連中を伸したやつは」
細山田「俺は細山田だ覚えておけ」
友利「新キャラですか」
友利「とりあえず見守りましょう」
友利「別に、警察沙汰にならなければ問題ないですから」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 20:27:06.93 ID:85IZJc0No
不良「で、でたー!」
不良「あ、あれは! 取手を荒らす串の化け物――」
権藤「見たら死の乙坂だァー!」
細何とか「近づいたら隻眼にされてしまうぞ!」
友利「すっかり有名人ですね」
乙坂「僕を化け物呼ばわりしていいのかなぁ~」
乙坂「(゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
不良「ひぃぃ」
友利「……まあ温かい目で見守りましょう」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 20:34:45.78 ID:85IZJc0No
友利「……」
友利「警察沙汰では済まされない事態が起こってしまいました」
友利「ずっと黙って付き添おうと思っていましたが」
友利「レシートくるっくるシャブロット寸前の乙坂有宇を回収することにしました」
友利「そして高城の実家を借りて、乙坂家ひでん!オムライスを振舞いました」
友利「歩未ちゃんの想いが伝わった様で、乙坂有宇は正気に戻りました」
乙坂「悪かった。生徒会に戻るよ」
友利「よかったっす」
友利「――以上。これで今回の活動報告を終わります」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 20:37:51.96 ID:85IZJc0No
「あと私の念写写真は没収しておきますねー」
/ /:/ \:ヽ \
/ / \ ヽ
\__L 彡 ヽ ',
フ / / / / , ヽ ', j
レ / / / ! ', ヽ j
// ! /_lゞ_/__l_ { } ', ',/
i ハ { 从j ハ\i 从 ハ トr}ノ i i } jj
( ハ ( 川 ハ ハ ' ;ソハ ハ j j ,' 八
<_,ィ∧ ノ仄芹テミxハ ハ レ } /__レレ / ∧ \_ノ
∨ \ ゝ 辷:ソ ) 芹レ心ミニレ′ / ト-- ´
\ー‐' ノ \ゝ ゞ:_ソ "/ / ヽ
フ i八 """ , ム彡 \
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( ハ: : : : :∨'T∧Vi i.:.:.:.:f tハ ! !;; {{ : : :/ : : : : : ::/ ー ノ
V ハ: : : : :∨ヘ∧V i ::::::ト t;; i/⌒\{/ : : : ;: : : : /ー― ´
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乙坂「!?」
ZHIEND
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 21:05:08.37 ID:o1pF1FwZo
乙
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 21:12:11.33 ID:lJ1olyyQo
ちょうど録りため一気見してさっき見つけたからタイムリーだった
乙
乙
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 21:36:13.36 ID:fckSFxD2O
>>37
見たら死全然気づかなかった!wwwwwww
すごく面白かった、乙さか!
見たら死全然気づかなかった!wwwwwww
すごく面白かった、乙さか!
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 22:52:38.72 ID:52pMrxjrO
みたらしwwwwww
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440254510/
Entry ⇒ 2015.09.05 | Category ⇒ Charlotte(シャーロット) | Comments (0)
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