みちる「将棋やるわよ!」
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 00:06:53 ID:FT9XFLDw
蒔菜「突然何言いだすのよさチルチル」
みちる「いや私、自分の才能に気が付いちゃったっていうかー」
幸「バカのみちる様には到底無理かと思われます」ニコッ
みちる「ちょっとサチー!あんた笑顔で人の可能性ないがしろにしてんじゃないわよー」
蒔菜「どこでそんなんに興味もったん?」
みちる「いやーさっきNTTで将棋見たのよ」
蒔菜「サッちん、電話会社でそんなんやってた?」
みちる「いや私、自分の才能に気が付いちゃったっていうかー」
幸「バカのみちる様には到底無理かと思われます」ニコッ
みちる「ちょっとサチー!あんた笑顔で人の可能性ないがしろにしてんじゃないわよー」
蒔菜「どこでそんなんに興味もったん?」
みちる「いやーさっきNTTで将棋見たのよ」
蒔菜「サッちん、電話会社でそんなんやってた?」
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 00:08:25 ID:FT9XFLDw
幸「多分NHKの事だよ蒔ちゃん」
蒔菜「全然違うじゃねーか!この脳内容量3kb!」
みちる「ちょっ!ファミコンのゲームよりないじゃないのよ!!」
幸「初手から大ボケをかますとは、みちる様中々の好手です」
みちる「地味に将棋用語使ってんじゃないわよ!ムキー!」
蒔菜「でもする事ねーし、チルチルにちょっと付き合ってもよくね?」
幸「そうだね」
みちる「あんた達将棋のルールしってんのぉ?」
蒔菜「全然違うじゃねーか!この脳内容量3kb!」
みちる「ちょっ!ファミコンのゲームよりないじゃないのよ!!」
幸「初手から大ボケをかますとは、みちる様中々の好手です」
みちる「地味に将棋用語使ってんじゃないわよ!ムキー!」
蒔菜「でもする事ねーし、チルチルにちょっと付き合ってもよくね?」
幸「そうだね」
みちる「あんた達将棋のルールしってんのぉ?」
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 00:10:35 ID:FT9XFLDw
幸「見たことならば....」
蒔菜「なんか駒動かして戦う?たしかそんなんだったのよさ」
みちる「ププー、まるっきり初心者じゃなーい、仕方ないから私が解説してあげるわー」
幸「そのルールブックわかりやすい?蒔ちゃん」
蒔菜「うおーわかりやすっ!おげおげ、大体わかったのよさ!」
みちる「ちょっと人の話聞きなさいよ!」
蒔菜「んー、やるにしても将棋盤と駒がないのよさ」
幸「テレテレッテテー、将棋セットー」
蒔菜「なんか駒動かして戦う?たしかそんなんだったのよさ」
みちる「ププー、まるっきり初心者じゃなーい、仕方ないから私が解説してあげるわー」
幸「そのルールブックわかりやすい?蒔ちゃん」
蒔菜「うおーわかりやすっ!おげおげ、大体わかったのよさ!」
みちる「ちょっと人の話聞きなさいよ!」
蒔菜「んー、やるにしても将棋盤と駒がないのよさ」
幸「テレテレッテテー、将棋セットー」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 00:11:22 ID:FT9XFLDw
蒔菜「ありがとサチえもん!」
みちる「用意はやっ!」
蒔菜「早速一局やってみるのよさ!」
みちる「ふふん、私に勝てるかしらん」
蒔菜「えっ、チルチル将棋できんの?」
みちる「いやいや、私から提案したんですけど!」
蒔菜「まぁ、しゃーなしな?」
みちる「用意はやっ!」
蒔菜「早速一局やってみるのよさ!」
みちる「ふふん、私に勝てるかしらん」
蒔菜「えっ、チルチル将棋できんの?」
みちる「いやいや、私から提案したんですけど!」
蒔菜「まぁ、しゃーなしな?」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 00:13:02 ID:FT9XFLDw
パチッパチッ
幸「振り駒の結果、先手番がみちる様に決まりました」
蒔菜「なんか本格的なのよさ」
みちる「さぁ行くわよ!ていっ!」パチッ
幸「先手、5六玉」
幸「ここまで、一手をもちまして蒔ちゃんの勝ちです」
蒔菜「マジで話になんねーのよさ」
みちる「えー!?さてはあんた達グルね!」
幸「振り駒の結果、先手番がみちる様に決まりました」
蒔菜「なんか本格的なのよさ」
みちる「さぁ行くわよ!ていっ!」パチッ
幸「先手、5六玉」
幸「ここまで、一手をもちまして蒔ちゃんの勝ちです」
蒔菜「マジで話になんねーのよさ」
みちる「えー!?さてはあんた達グルね!」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 00:14:12 ID:FT9XFLDw
みちる「イカサマなんて通用しないんだからね!」
蒔菜「やっぱ全然ルールわかってなかったのよさ」
幸「みちる様、王は全方位に一マスずつしか進めませんよ」
みちる「嘘!?全然役に立たないじゃない!こんな駒リストラよ!」
幸「みちる様、これは王がいないと成り立ちませんよ」
蒔菜「ちょっとこの金髪教育しなおす方向で行こうぜサッちん」
幸「御意」
蒔菜「やっぱ全然ルールわかってなかったのよさ」
幸「みちる様、王は全方位に一マスずつしか進めませんよ」
みちる「嘘!?全然役に立たないじゃない!こんな駒リストラよ!」
幸「みちる様、これは王がいないと成り立ちませんよ」
蒔菜「ちょっとこの金髪教育しなおす方向で行こうぜサッちん」
幸「御意」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 00:16:01 ID:FT9XFLDw
ーーーーーーーーーーー
蒔菜「だから2歩だっつってんだろ!」
みちる「こうしないと負けるじゃないのよ!」
由美子「あら、何やってるの?」
幸「こんにちは榊さん、将棋ですよ」
由美子「またしぶいゲームしてるのね.....」
みちる「んお?なんだよし子」
由美子「よし子じゃない!」
蒔菜「だから2歩だっつってんだろ!」
みちる「こうしないと負けるじゃないのよ!」
由美子「あら、何やってるの?」
幸「こんにちは榊さん、将棋ですよ」
由美子「またしぶいゲームしてるのね.....」
みちる「んお?なんだよし子」
由美子「よし子じゃない!」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 00:16:40 ID:FT9XFLDw
由美子「私将棋はちょっとわからないわね....」
由美子「チェスならよくやるんだけど」
蒔菜「えっ?あれ二人用のゲームじゃね?由美ちゃん何言ってんの」
由美子「知ってます!」
幸「多分CPUと遊んでもらってるんだよ蒔ちゃん」
蒔菜「おめーPC以外友達いねーのか?」
由美子「います!!います!!!!」
由美子「いるもーん!!」バンッ
由美子「チェスならよくやるんだけど」
蒔菜「えっ?あれ二人用のゲームじゃね?由美ちゃん何言ってんの」
由美子「知ってます!」
幸「多分CPUと遊んでもらってるんだよ蒔ちゃん」
蒔菜「おめーPC以外友達いねーのか?」
由美子「います!!います!!!!」
由美子「いるもーん!!」バンッ
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 00:17:49 ID:FT9XFLDw
蒔菜「あーあ、外に出ていっちゃったのよさ」
幸「友達でも探しに行ったのでしょうか.....」
みちる「ちょっとぉ、よそ見してないではやく次指しなさいよ!」
天音「みんなー!おやつできたよー!!」
蒔菜「yeaaaaaaah!!今日はシュークリームなのよさ!」
天音「ん?あんた達将棋やってんの?」
蒔菜「いやーチルチルがやるって言い出してさ」
幸「友達でも探しに行ったのでしょうか.....」
みちる「ちょっとぉ、よそ見してないではやく次指しなさいよ!」
天音「みんなー!おやつできたよー!!」
蒔菜「yeaaaaaaah!!今日はシュークリームなのよさ!」
天音「ん?あんた達将棋やってんの?」
蒔菜「いやーチルチルがやるって言い出してさ」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 00:18:49 ID:FT9XFLDw
天音「みちる強いの?」
蒔菜「多分まだ猫が指したほうが手ごたえあるんじゃね?」
みちる「ムキー!まだ私の王詰ませたことないくせに何言ってんのよー!」
幸「すべて反則負けですからね、王手すらかかっていません」
蒔菜「天姉は将棋わかるの?」
天音「私結構やったよ?初心者には負けないかな」
幸「意外ですね、天音さんに将棋の経験がおありとは」
蒔菜「多分まだ猫が指したほうが手ごたえあるんじゃね?」
みちる「ムキー!まだ私の王詰ませたことないくせに何言ってんのよー!」
幸「すべて反則負けですからね、王手すらかかっていません」
蒔菜「天姉は将棋わかるの?」
天音「私結構やったよ?初心者には負けないかな」
幸「意外ですね、天音さんに将棋の経験がおありとは」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:33:16 ID:FT9XFLDw
天音「結構面白いからね、久しぶりにやりたいねー」
蒔菜「天姉も一緒にやるのよさ!」
天音「うんうんやろやろ!!4人いるし、どうする?総当たり戦にする?」
蒔菜「それで行くのよさ、じゃあ最初のカード決めるのよ?」
みちる「ねぇ!まだ対局終わってないんだけど!」
幸「おっとっと、手が滑ってしまいました」ガッシャーン
みちる「ぎゃーー!!何すんのよ幸!絶対わざとでしょ!!」
蒔菜「天姉も一緒にやるのよさ!」
天音「うんうんやろやろ!!4人いるし、どうする?総当たり戦にする?」
蒔菜「それで行くのよさ、じゃあ最初のカード決めるのよ?」
みちる「ねぇ!まだ対局終わってないんだけど!」
幸「おっとっと、手が滑ってしまいました」ガッシャーン
みちる「ぎゃーー!!何すんのよ幸!絶対わざとでしょ!!」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:34:01 ID:FT9XFLDw
幸「みちる様、ホイップとカスタードが入ったダブルシュークリームですよー」ヒョイッ
みちる「ちょっ投げ....」パクッ
みちる「何これすごくおいしい!もっと頂戴!」ムシャムシャ
天音「犬かアンタは....」
幸「では最初の対局者のカードをこちらのくじ引きで決めさせてもらいます」
蒔菜「んーどれどれ、うおー!天姉とだ!!」
天音「蒔菜が相手かー、お姉さんとしちゃ負けられない対局だねー」
みちる「ちょっ投げ....」パクッ
みちる「何これすごくおいしい!もっと頂戴!」ムシャムシャ
天音「犬かアンタは....」
幸「では最初の対局者のカードをこちらのくじ引きで決めさせてもらいます」
蒔菜「んーどれどれ、うおー!天姉とだ!!」
天音「蒔菜が相手かー、お姉さんとしちゃ負けられない対局だねー」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:34:43 ID:FT9XFLDw
幸「....」ジーッ
みちる「何よその『うわぁ、こんなルールも覚えられないようなチンパンジーが相手かよ』みたいな顔は!」
幸「すごいです!表情だけですべて心の内を読んでしまうとは、この小嶺幸、驚愕してる所存です」
みちる「ム カ つ く ---!!見てなさい、私の駒が躍動する姿を!」
幸「はいはい、せめて一回ぐらいは王手をかけてくださいね」
天音「それじゃどっちのカードから先にやる?」
幸「いえ、こちらは100円ショップの将棋盤がありますので同時進行で」
みちる「何よその『うわぁ、こんなルールも覚えられないようなチンパンジーが相手かよ』みたいな顔は!」
幸「すごいです!表情だけですべて心の内を読んでしまうとは、この小嶺幸、驚愕してる所存です」
みちる「ム カ つ く ---!!見てなさい、私の駒が躍動する姿を!」
幸「はいはい、せめて一回ぐらいは王手をかけてくださいね」
天音「それじゃどっちのカードから先にやる?」
幸「いえ、こちらは100円ショップの将棋盤がありますので同時進行で」
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:35:16 ID:FT9XFLDw
みちる「え!安っぽ!!私こっちの豪華な盤のほうがいいんだけど!」
幸「みちる様、シュークリームです」ヒョイッ
みちる「うまうま♡」パクパク
蒔菜「早く始めるのよさー」
天音「じゃあ先攻は蒔菜でいいよー」
蒔菜「わかったのよ、うりゃっ!」パチッ
天音「ふむ、ではでは私はこれで」スッ
幸「みちる様、シュークリームです」ヒョイッ
みちる「うまうま♡」パクパク
蒔菜「早く始めるのよさー」
天音「じゃあ先攻は蒔菜でいいよー」
蒔菜「わかったのよ、うりゃっ!」パチッ
天音「ふむ、ではでは私はこれで」スッ
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:35:56 ID:FT9XFLDw
蒔菜「うえっ!?7八飛車?」
天音「四間飛車しらないの?」
蒔菜「なんだそれ?」
幸「私が説明しましょう」
幸「将棋の攻め方には大きく分けて振り飛車、居飛車があります」
幸「居飛車は飛車が初期位置に留まり戦う、のに対して」
幸「振り飛車は序盤に位置を変えます」
幸「どこに留まるかは様々で、三間飛車、中飛車、右四間飛車、向かい飛車等など」
天音「四間飛車しらないの?」
蒔菜「なんだそれ?」
幸「私が説明しましょう」
幸「将棋の攻め方には大きく分けて振り飛車、居飛車があります」
幸「居飛車は飛車が初期位置に留まり戦う、のに対して」
幸「振り飛車は序盤に位置を変えます」
幸「どこに留まるかは様々で、三間飛車、中飛車、右四間飛車、向かい飛車等など」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:36:42 ID:FT9XFLDw
幸「さらにその形から派生する戦い方も様々なのです」
幸「天音さんが選んだ四間飛車だと角交換四間飛車というのが派生の戦法で代表的です」
幸「それは序盤に角交換をしたことから攻めが早く展開の激しい将棋になるのです」
蒔菜「ほえー」
幸「ですが、振り飛車は基本的に相手の出方を待ち、カウンターを狙うものなのです」
幸「俗に受け将棋ともいいます」
天音「そうそう、私の将棋は基本的にサッちゃんの言う受け将棋なの」
幸「天音さんが選んだ四間飛車だと角交換四間飛車というのが派生の戦法で代表的です」
幸「それは序盤に角交換をしたことから攻めが早く展開の激しい将棋になるのです」
蒔菜「ほえー」
幸「ですが、振り飛車は基本的に相手の出方を待ち、カウンターを狙うものなのです」
幸「俗に受け将棋ともいいます」
天音「そうそう、私の将棋は基本的にサッちゃんの言う受け将棋なの」
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:37:16 ID:FT9XFLDw
蒔菜「ドMの天姉にはピッタリな戦法なのよさ」クスクス
天音「あ?いてもうたろかワレ」パチッ
蒔菜「普通に角交換すんのかよ!」
みちる「ちょっとぉ、サチー、あんたの番なんだけどー」
幸「みちる様、角は前には進めません」
みちる「えぇー!!またぁ!?」
幸「こっちの台詞です」
幸「今から私が指導碁ならぬ指導将棋を指してあげましょう」パチッ
みちる「ぐぬぬ....サチのくせに生意気な」
天音「あ?いてもうたろかワレ」パチッ
蒔菜「普通に角交換すんのかよ!」
みちる「ちょっとぉ、サチー、あんたの番なんだけどー」
幸「みちる様、角は前には進めません」
みちる「えぇー!!またぁ!?」
幸「こっちの台詞です」
幸「今から私が指導碁ならぬ指導将棋を指してあげましょう」パチッ
みちる「ぐぬぬ....サチのくせに生意気な」
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:37:49 ID:FT9XFLDw
ーーーーーーーーーーー
天音「王手」パチッ
幸「うっ....、この銀を取ると詰み」
幸「ありません」ガクッ
天音「やったー!全員に勝った!」
蒔菜「天姉強すぎなのよさ....、こっちは全然攻められないし」
天音「蒔菜は攻めが素直すぎるのよ、もっと勉強すれば強くなると思うよ」
蒔菜「よぅし、サッちん今日は徹夜で対局すっぞ!!」
幸「レンジャー!」
天音「王手」パチッ
幸「うっ....、この銀を取ると詰み」
幸「ありません」ガクッ
天音「やったー!全員に勝った!」
蒔菜「天姉強すぎなのよさ....、こっちは全然攻められないし」
天音「蒔菜は攻めが素直すぎるのよ、もっと勉強すれば強くなると思うよ」
蒔菜「よぅし、サッちん今日は徹夜で対局すっぞ!!」
幸「レンジャー!」
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:38:20 ID:FT9XFLDw
みちる「ぐやじい!!なんで全敗なのよ!」
蒔菜「ルール覚えたのはいいけどチルチル弱すぎなのよさ」
幸「みちる様には少し難しすぎますね、このゲームは」
天音「みちるの気持ちわからないでもないかなー、これ負けたらすっごく悔しいもん」
幸「安心してくださいみちる様、私がこれから指導をしてあげますので」
みちる「いいもん!!誰の手も借りないもん!覚えときなさいよあんた達!」タッタッタッ
幸「あっ、みちる様!」
蒔菜「拗ねて行っちまったのよさ」
天音「みちる.....」
蒔菜「ルール覚えたのはいいけどチルチル弱すぎなのよさ」
幸「みちる様には少し難しすぎますね、このゲームは」
天音「みちるの気持ちわからないでもないかなー、これ負けたらすっごく悔しいもん」
幸「安心してくださいみちる様、私がこれから指導をしてあげますので」
みちる「いいもん!!誰の手も借りないもん!覚えときなさいよあんた達!」タッタッタッ
幸「あっ、みちる様!」
蒔菜「拗ねて行っちまったのよさ」
天音「みちる.....」
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:38:57 ID:FT9XFLDw
みちる「ぐぬぬぅ....」
リサ「みちる、負けて悔しいの?」
みちる「ぐ や じ い !!」
リサ「一緒にやらない?将棋」
みちる「え、リサ将棋できるの?」
リサ「今日見ててルールも一応把握したし、考え方も大体わかった」
みちる「すごいね、私なんか全然だよ....」
みちる「リサが指してよ、そしたら絶対....」
リサ「みちる、負けて悔しいの?」
みちる「ぐ や じ い !!」
リサ「一緒にやらない?将棋」
みちる「え、リサ将棋できるの?」
リサ「今日見ててルールも一応把握したし、考え方も大体わかった」
みちる「すごいね、私なんか全然だよ....」
みちる「リサが指してよ、そしたら絶対....」
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:39:28 ID:FT9XFLDw
リサ「私がもし勝ったとして、キミはそれで気が晴れるの?」
みちる「それは....」
リサ「みちる、キミと私は一心同体」
リサ「キミが怪我をしたら私は痛いし」
リサ「キミが笑えば私も楽しい」
リサ「だからキミが悔しかったら私も悔しい」
みちる「リサ....」
リサ「私達、友達じゃない?」
みちる「うん」
みちる「それは....」
リサ「みちる、キミと私は一心同体」
リサ「キミが怪我をしたら私は痛いし」
リサ「キミが笑えば私も楽しい」
リサ「だからキミが悔しかったら私も悔しい」
みちる「リサ....」
リサ「私達、友達じゃない?」
みちる「うん」
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:39:59 ID:FT9XFLDw
リサ「私はいつもキミのこと見守ってるから」
リサ「一緒に勉強して一緒に強くなろう?」
みちる「うん....うん、ありがとねリサ」
みちる「私やる」
リサ「なら本屋に行って将棋の参考書買いに行こう」
みちる「うん!よし、俄然燃えてきたわ!」
リサ「ふふふ、キミは調子いいんだから」
リサ「一緒に勉強して一緒に強くなろう?」
みちる「うん....うん、ありがとねリサ」
みちる「私やる」
リサ「なら本屋に行って将棋の参考書買いに行こう」
みちる「うん!よし、俄然燃えてきたわ!」
リサ「ふふふ、キミは調子いいんだから」
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:40:43 ID:FT9XFLDw
ーーーーーーーーーー
リサ「ここはどう指す?」
みちる「ここに銀将を打って....」
リサ「違う、今キミは必死の状態、つまり王手になる手しか指せない」
みちる「えー....、どうしたらいいの」
リサ「まず銀をここに打つ」パチッ
みちる「タダじゃない!」
リサ「でもこの手は相手が銀で防ぐしかないから逃げ道がなくなる」
リサ「ここはどう指す?」
みちる「ここに銀将を打って....」
リサ「違う、今キミは必死の状態、つまり王手になる手しか指せない」
みちる「えー....、どうしたらいいの」
リサ「まず銀をここに打つ」パチッ
みちる「タダじゃない!」
リサ「でもこの手は相手が銀で防ぐしかないから逃げ道がなくなる」
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:41:13 ID:FT9XFLDw
リサ「それで飛車で金を取って捨てる」パチッ
みちる「飛車がとられちゃうじゃない」
リサ「そう、言い換えれば私はとるしかない」パチッ
リサ「でもその取った金を玉頭に打てば詰み」パチッ
みちる「わー本当だ、詰んでる」
リサ「コストを払ったならそれに見合う利益を取りに行く」
リサ「これが戦略ゲームの基本なんだよ」
みちる「はえ~、すごいね」
みちる「飛車がとられちゃうじゃない」
リサ「そう、言い換えれば私はとるしかない」パチッ
リサ「でもその取った金を玉頭に打てば詰み」パチッ
みちる「わー本当だ、詰んでる」
リサ「コストを払ったならそれに見合う利益を取りに行く」
リサ「これが戦略ゲームの基本なんだよ」
みちる「はえ~、すごいね」
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:41:44 ID:FT9XFLDw
リサ「でもみちる、キミは本当に強くなった」
リサ「詰みの手順が見えてさえしてれば本来キミの勝ちだ」
みちる「えへへ、そうかなぁ....、リサが教えてくれたからだよ」
リサ「そろそろあの子たちにリベンジしてもいい頃なんじゃないかな」
みちる「よし!絶対勝つんだからね!」
リサ「応援してるよ」
リサ「詰みの手順が見えてさえしてれば本来キミの勝ちだ」
みちる「えへへ、そうかなぁ....、リサが教えてくれたからだよ」
リサ「そろそろあの子たちにリベンジしてもいい頃なんじゃないかな」
みちる「よし!絶対勝つんだからね!」
リサ「応援してるよ」
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:42:18 ID:FT9XFLDw
テレビ「後手、3五歩」
蒔菜「あの眼鏡のおっさん苦しそうな顔してえげつない手指すのよさ」
幸「やっぱりプロは違うね」
みちる「マキナーー!!勝負よ!」
蒔菜「お、チルチルじゃん、最近部屋に引きこもってたから心配してたのよ?」
蒔菜「んで、今度は何?麻雀、オセロ、バックギャモン?どうぶつしょうぎ?」
みちる「違うわよ!本将棋よ本将棋!!」
幸「あの飽きっぽいみちる様がまだ続けていたとは、意外です」
蒔菜「あの眼鏡のおっさん苦しそうな顔してえげつない手指すのよさ」
幸「やっぱりプロは違うね」
みちる「マキナーー!!勝負よ!」
蒔菜「お、チルチルじゃん、最近部屋に引きこもってたから心配してたのよ?」
蒔菜「んで、今度は何?麻雀、オセロ、バックギャモン?どうぶつしょうぎ?」
みちる「違うわよ!本将棋よ本将棋!!」
幸「あの飽きっぽいみちる様がまだ続けていたとは、意外です」
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:42:53 ID:FT9XFLDw
蒔菜「どれどれ見てやろう、サッちんお茶いれてきて」
幸「緑茶だね」
みちる「もう前までの私とは違うんだからね!」パチッパチッ
蒔菜「威勢はいいから将棋で示してほしいのよさ」パチッパチッ
蒔菜「(ルールも覚えられなかったチルチルに負けるはずがないのよさ)」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
幸「緑茶だね」
みちる「もう前までの私とは違うんだからね!」パチッパチッ
蒔菜「威勢はいいから将棋で示してほしいのよさ」パチッパチッ
蒔菜「(ルールも覚えられなかったチルチルに負けるはずがないのよさ)」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 17:43:26 ID:FT9XFLDw
幸「....」
蒔菜「....」
天音「夕飯できたよー...、ってあれ?また将棋やってんの?」
天音「....ていうかどうしたの?二人とも目を丸くして」
蒔菜「負けた.....」
天音「へ?」
蒔菜「チルチルに負けたーーーーーー!!!!」
天音「えぇぇぇぇぇぇ!!!」
蒔菜「....」
天音「夕飯できたよー...、ってあれ?また将棋やってんの?」
天音「....ていうかどうしたの?二人とも目を丸くして」
蒔菜「負けた.....」
天音「へ?」
蒔菜「チルチルに負けたーーーーーー!!!!」
天音「えぇぇぇぇぇぇ!!!」
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 23:26:11 ID:FT9XFLDw
みちる「やった!3連勝!」
蒔菜「まさかこんなに強くなってるとは思ってなかったのよさ...」
幸「今ここにいるのは本当にみちる様なのでしょうか....」
幸「みちる様、りんごが2つ、みかんが3つありました」
幸「合わせていくつですか?」
みちる「6つ!!」
幸「こ、これは....間違いなくみちる様です....!」
天音「なんで将棋ができて足し算ができないのよ.....」
蒔菜「まさかこんなに強くなってるとは思ってなかったのよさ...」
幸「今ここにいるのは本当にみちる様なのでしょうか....」
幸「みちる様、りんごが2つ、みかんが3つありました」
幸「合わせていくつですか?」
みちる「6つ!!」
幸「こ、これは....間違いなくみちる様です....!」
天音「なんで将棋ができて足し算ができないのよ.....」
33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/17(火) 01:24:23 ID:Nq8FZc2.
天音「でも意外、まさかみちるが勝つだなんて...」
蒔菜「認めらんねーのよさ!!」
みちる「まぁ才能の差って奴かしらねー」
幸「今までカースト底辺だったみちる様が...」
蒔菜「うおー、サッちん!その胸で泣かせてくれ!!」
幸「あっ////、泣くのはいいけど揉まないで蒔ちゃん」
みちる「もう負ける気がしないわね!!」
天音「完全に天狗になってるわね」
蒔菜「認めらんねーのよさ!!」
みちる「まぁ才能の差って奴かしらねー」
幸「今までカースト底辺だったみちる様が...」
蒔菜「うおー、サッちん!その胸で泣かせてくれ!!」
幸「あっ////、泣くのはいいけど揉まないで蒔ちゃん」
みちる「もう負ける気がしないわね!!」
天音「完全に天狗になってるわね」
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/17(火) 01:24:53 ID:Nq8FZc2.
天音「あれ、誰か来たみたい」
??「あれ、ここは...どこでしょう」
蒔菜「えっ...」
幸「羽生善治先生!?」
天音「嘘!?」
みちる「誰よそれ」
天音「あんた知らないの?将棋をあまり知らない人でも知ってる有名人よ?」
幸「では無知なみちる様に簡単なプロフィールを」
??「あれ、ここは...どこでしょう」
蒔菜「えっ...」
幸「羽生善治先生!?」
天音「嘘!?」
みちる「誰よそれ」
天音「あんた知らないの?将棋をあまり知らない人でも知ってる有名人よ?」
幸「では無知なみちる様に簡単なプロフィールを」
35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/17(火) 01:25:26 ID:Nq8FZc2.
幸「羽生先生は、ほとんど勝率が8割を超すという超強豪棋士なのです」
幸「序盤中盤終盤すべてにおいて隙が無く、どんな戦型も指しこなすオールラウンドプレイヤー!」
幸「数々の指した局面の中に見える妙手とも思える手が魅力で、実はそれは読むのが難しい好手なのです!」
幸「それに魅了されたファンはきっと数しれないはずです...」
みちる「何かよくわからないけどすごいのねー」
羽生「いえ、私は別に妙手と思って指してるわけではないですけどね、ええ」
蒔菜「ここで会ったのも何かの縁なのよさ!サインくれ!」
幸「私もお願いします!!」
羽生「ええ、いいですよ」キュッキュ
幸「序盤中盤終盤すべてにおいて隙が無く、どんな戦型も指しこなすオールラウンドプレイヤー!」
幸「数々の指した局面の中に見える妙手とも思える手が魅力で、実はそれは読むのが難しい好手なのです!」
幸「それに魅了されたファンはきっと数しれないはずです...」
みちる「何かよくわからないけどすごいのねー」
羽生「いえ、私は別に妙手と思って指してるわけではないですけどね、ええ」
蒔菜「ここで会ったのも何かの縁なのよさ!サインくれ!」
幸「私もお願いします!!」
羽生「ええ、いいですよ」キュッキュ
36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/17(火) 01:26:02 ID:Nq8FZc2.
蒔菜「やったーサインもらったのよさ!!」
幸「ヤフオクだね、蒔ちゃん」
天音「あんたら最低ね...」
天音「というか羽生さんみたいな人がどうしてここに?」
羽生「ええ、実はですね、とある用事でこの辺りに来ていたんですけども」
羽生「何か強い棋力というかそういうものを感じましてね」
羽生「気が付けばこの施設に無意識に惹きつけられてましたね、ええ」
幸「ヤフオクだね、蒔ちゃん」
天音「あんたら最低ね...」
天音「というか羽生さんみたいな人がどうしてここに?」
羽生「ええ、実はですね、とある用事でこの辺りに来ていたんですけども」
羽生「何か強い棋力というかそういうものを感じましてね」
羽生「気が付けばこの施設に無意識に惹きつけられてましたね、ええ」
37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/17(火) 01:26:42 ID:Nq8FZc2.
幸「その強い棋力とは...」
羽生「あっ、あなたですね、ものすごい棋力を感じます、ええ」
みちる「わ、私!?」
羽生「長年将棋で数々の棋士と関わっているのでー、見た感じで大体棋力がわかるんですよ、あはは」
天音「まさかそこまでみちるの実力が...」
蒔菜「納得いかねーけど、すげーのよさ...」
羽生「時間よろしいですかね?よろしければ一局指してもらいたいんですけど...」
みちる「ははははは、はい!!」
羽生「あっ、あなたですね、ものすごい棋力を感じます、ええ」
みちる「わ、私!?」
羽生「長年将棋で数々の棋士と関わっているのでー、見た感じで大体棋力がわかるんですよ、あはは」
天音「まさかそこまでみちるの実力が...」
蒔菜「納得いかねーけど、すげーのよさ...」
羽生「時間よろしいですかね?よろしければ一局指してもらいたいんですけど...」
みちる「ははははは、はい!!」
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/17(火) 01:27:42 ID:Nq8FZc2.
幸「振り駒の結果、先手番がみちる様に決まりました」
幸「持ち時間は10分です、では始めてください」
羽生「よろしくお願いします」
みちる「よ、よろしくお願いします」
天音「みちる、頑張って!!」
蒔菜「美浜の星になるのよー、チルチル!!」
みちる「ま、まかせときなさいよ!」
幸「持ち時間は10分です、では始めてください」
羽生「よろしくお願いします」
みちる「よ、よろしくお願いします」
天音「みちる、頑張って!!」
蒔菜「美浜の星になるのよー、チルチル!!」
みちる「ま、まかせときなさいよ!」
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/17(火) 01:28:17 ID:Nq8FZc2.
パチッパチッ
みちる「これでだいぶ優勢に...」
バチッ
幸「後手、6七歩」
蒔菜「あ、これは激辛なのよさ...」
天音「さすがプロ...」
みちる「あぁ、もうダメ...」
みちる「これでだいぶ優勢に...」
バチッ
幸「後手、6七歩」
蒔菜「あ、これは激辛なのよさ...」
天音「さすがプロ...」
みちる「あぁ、もうダメ...」
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/17(火) 01:28:48 ID:Nq8FZc2.
リサ「みちる」
みちる「リサ...」
リサ「さすがにプロの実力には敵わないよ、しかもトップ」
みちる「そんなの...わかってるけど」
リサ「...もしかして勝ちたいの?」
みちる「.........」
リサ「フフッ、すごい身の程知らずだね」
みちる「わ、悪かったわね!どうせ私はバカですよー!」
みちる「リサ...」
リサ「さすがにプロの実力には敵わないよ、しかもトップ」
みちる「そんなの...わかってるけど」
リサ「...もしかして勝ちたいの?」
みちる「.........」
リサ「フフッ、すごい身の程知らずだね」
みちる「わ、悪かったわね!どうせ私はバカですよー!」
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/17(火) 01:29:19 ID:Nq8FZc2.
リサ「まぁたしかにこんなできすぎた展開も珍しいし」
みちる「リサ...力を貸して」
リサ「一緒に指そう、どうせなら全力を出したいよね」
みちる「ありがと!!」
リサ「じゃあ時間も惜しいし、頑張ろう!!」
みちる「うん!」
みちる「リサ...力を貸して」
リサ「一緒に指そう、どうせなら全力を出したいよね」
みちる「ありがと!!」
リサ「じゃあ時間も惜しいし、頑張ろう!!」
みちる「うん!」
42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/17(火) 01:29:54 ID:Nq8FZc2.
羽生「(多分これ勝ちましたね、ええ)」
羽生「(あまりにも手が凡庸...私の見間違えでしたかね、ええ)」
みちる「」ゴゴゴゴゴ
羽生「なっ!?」
羽生「(棋力が上がっていく5000...6000...8000!?)」
羽生「(やはり見間違えなどではなかった!この娘、一体何者!?)」
羽生「(あまりにも手が凡庸...私の見間違えでしたかね、ええ)」
みちる「」ゴゴゴゴゴ
羽生「なっ!?」
羽生「(棋力が上がっていく5000...6000...8000!?)」
羽生「(やはり見間違えなどではなかった!この娘、一体何者!?)」
43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/17(火) 01:30:25 ID:Nq8FZc2.
みちる「」パチッ
幸「先手、5五角」
天音「上手い受け、あんな手があったなんて...」
羽生「(上手く受けられてしまった)」
羽生「(このままでは攻めが途切れて、形勢がひっくり返ってしまう!)」
幸「先手、5五角」
天音「上手い受け、あんな手があったなんて...」
羽生「(上手く受けられてしまった)」
羽生「(このままでは攻めが途切れて、形勢がひっくり返ってしまう!)」
44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/17(火) 01:31:04 ID:Nq8FZc2.
パチッパチッパチッ
みちる「」バチィッ
羽生「は...」
幸「せ、先手、7二金」
羽生「(シ)」
羽生「(シビれましたぁーーーーーーー!!)」
羽生「負けました」
幸「ここまで、86手を持ちまして、みちる様の勝ちです」
みちる「」バチィッ
羽生「は...」
幸「せ、先手、7二金」
羽生「(シ)」
羽生「(シビれましたぁーーーーーーー!!)」
羽生「負けました」
幸「ここまで、86手を持ちまして、みちる様の勝ちです」
45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/17(火) 01:32:25 ID:Nq8FZc2.
天音「...」
蒔菜「...」
幸「...」
みちる「か、勝ったーーーーー!!!」
羽生「対局ありがとうございました、まぁそうですねぇ、あの手はシビれました、ええ」
羽生「では私はこれで、またお会いしましょう、ええ」
天音「すごいよみちる!プロに平手で勝つなんて!!」
蒔菜「神なのよさ!!チルチル神!!胴上げ不可避!」
幸「みちる様...こんな立派になられて」ホロリ
蒔菜「...」
幸「...」
みちる「か、勝ったーーーーー!!!」
羽生「対局ありがとうございました、まぁそうですねぇ、あの手はシビれました、ええ」
羽生「では私はこれで、またお会いしましょう、ええ」
天音「すごいよみちる!プロに平手で勝つなんて!!」
蒔菜「神なのよさ!!チルチル神!!胴上げ不可避!」
幸「みちる様...こんな立派になられて」ホロリ
46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/17(火) 01:33:00 ID:Nq8FZc2.
リサ「勝ったねみちる!」
みちる「やったわね、リサ!!」
リサ「私達の絶え間ない努力が実を結んだんだよ!!」
みちる「将棋やっててよかった!」
みちる「この勝った時の快感をみんなにも知ってほしいわね!」
リサ「さぁそこのキミも」
みちる「将棋やるわよ!」
みちる「やったわね、リサ!!」
リサ「私達の絶え間ない努力が実を結んだんだよ!!」
みちる「将棋やっててよかった!」
みちる「この勝った時の快感をみんなにも知ってほしいわね!」
リサ「さぁそこのキミも」
みちる「将棋やるわよ!」
47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/17(火) 01:33:42 ID:Nq8FZc2.
完
掲載元:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1424185613/
Entry ⇒ 2015.06.15 | Category ⇒ グリザイアの果実 | Comments (0)
ルンボ「雄二のお嫁さんを決めます」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/23(日) 20:13:58.14 ID:b23VdIuF0
由美子「は?」
ルンボ「…」
由美子「気のせいかしら、今ルンボが喋ったような」
ルンボ「…」
由美子「まあ、気のせいよね、疲れてるのかしら、私」
ルンボ「気のせいではないわ、榊由美子」
由美子「!?」
ルンボ「…」
由美子「気のせいかしら、今ルンボが喋ったような」
ルンボ「…」
由美子「まあ、気のせいよね、疲れてるのかしら、私」
ルンボ「気のせいではないわ、榊由美子」
由美子「!?」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 20:29:05.64 ID:b23VdIuF0
由美子「しゃべっ!?ルンボが喋った!?」
ルンボ「あなた普段から散々ネットで常識外な知識を得ているくせに、今さらルンボが喋ったくらいで驚かないの」
由美子「か、関係な…」
ルンボ「あと、エロゲサイトのサンプル画像でオナニーするのはもうやめておきなさい」
ルンボ「AVのパッケージで抜く中学生みたいでみっともないから」
由美子「し、してないわよっ!!!!そんなこと!!」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 20:17:20.93 ID:b23VdIuF0
ルンボ「そう?まあいいわ」
ルンボ「そんなことより、あなたには美浜学園の生徒達を呼んできて貰いたいのだけれど」
由美子「はあ?どうして私がそんなこと」
…クチュクチュ…んっ…あ…
由美子「?何、これ」
ルンボ「先ほどウェブカメラで撮影した貴女の痴態よ」
由美子「なっ!?」
ルンボ「これを全世界に動画配信されたくなければ、ユージを除くこの学園の生徒全員をすぐに集めること」
由美子「ちょ!?じゅ、十分待ってっ!」
ルンボ「遅い、五分で集めなさい」
由美子「わ、わかったわ!」
ルンボ「そんなことより、あなたには美浜学園の生徒達を呼んできて貰いたいのだけれど」
由美子「はあ?どうして私がそんなこと」
…クチュクチュ…んっ…あ…
由美子「?何、これ」
ルンボ「先ほどウェブカメラで撮影した貴女の痴態よ」
由美子「なっ!?」
ルンボ「これを全世界に動画配信されたくなければ、ユージを除くこの学園の生徒全員をすぐに集めること」
由美子「ちょ!?じゅ、十分待ってっ!」
ルンボ「遅い、五分で集めなさい」
由美子「わ、わかったわ!」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 20:18:08.56 ID:b23VdIuF0
五分後
由美子「…」ゼエゼエ
蒔菜「もぉ~、なんなのよさ、こんな朝っぱらから」
幸「すごい剣幕でしたね、榊さん」
天音「ホント、あんなに必死な榊さんの姿見たの久しぶりかも」
みちる「…」
由美子「全員、呼んで、きたわよ、これで、文句は、ないでしょう?」ゼエハア
ルンボ「そうね、ご苦労さま、貴女は少し休んでいていいわ」
由美子「そ、そうさせてもらうわ」
由美子「…」ゼエゼエ
蒔菜「もぉ~、なんなのよさ、こんな朝っぱらから」
幸「すごい剣幕でしたね、榊さん」
天音「ホント、あんなに必死な榊さんの姿見たの久しぶりかも」
みちる「…」
由美子「全員、呼んで、きたわよ、これで、文句は、ないでしょう?」ゼエハア
ルンボ「そうね、ご苦労さま、貴女は少し休んでいていいわ」
由美子「そ、そうさせてもらうわ」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 20:18:48.58 ID:b23VdIuF0
蒔菜「!?喋った!!ルンボが喋ったのよさ!!」
天音「ん?この声、どこかで…」
幸「下がって!マキちゃん!天音さん!」ドンッ
蒔菜「うおっ!サッチンなにするのよさ!」
幸「どうやら、以前から危惧していた事態がついに始まってしまったようですね」
幸「高度に発達した人工知能が、堕落した人類に対し反旗を翻す…」
幸「ルンボさん!貴方の狙いはズバリ、人類への復讐ですね?」
ルンボ「違います」
幸「…そうですか」シュン
天音「ん?この声、どこかで…」
幸「下がって!マキちゃん!天音さん!」ドンッ
蒔菜「うおっ!サッチンなにするのよさ!」
幸「どうやら、以前から危惧していた事態がついに始まってしまったようですね」
幸「高度に発達した人工知能が、堕落した人類に対し反旗を翻す…」
幸「ルンボさん!貴方の狙いはズバリ、人類への復讐ですね?」
ルンボ「違います」
幸「…そうですか」シュン
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 20:19:26.83 ID:b23VdIuF0
蒔菜「貴っ様ぁーー!!俺の大事なサッチンをへこませやがってーー!!」
蒔菜「しろよーー!!復讐ゥ!!人類へと!!」
幸「ま、マキちゃんもういいよ、平和ならそれが一番だよ」
ルンボ「…なんだか誤解されているようなのだけれど」
ルンボ「私は貴女たちが思っているような怪しい存在ではないわよ?」
蒔菜「フム、それはつまり『僕、悪いルンボじゃないよ』ということでおげ?」
ルンボ「というか、私はこの学園に通う唯一の男子生徒である、風見雄二のお姉ちゃんなのよ」
ルンボ「いうなれば、貴女達の学友の身内ってわけね」
蒔菜・幸・天音・由美子「ええええええええ~~!?」
蒔菜「しろよーー!!復讐ゥ!!人類へと!!」
幸「ま、マキちゃんもういいよ、平和ならそれが一番だよ」
ルンボ「…なんだか誤解されているようなのだけれど」
ルンボ「私は貴女たちが思っているような怪しい存在ではないわよ?」
蒔菜「フム、それはつまり『僕、悪いルンボじゃないよ』ということでおげ?」
ルンボ「というか、私はこの学園に通う唯一の男子生徒である、風見雄二のお姉ちゃんなのよ」
ルンボ「いうなれば、貴女達の学友の身内ってわけね」
蒔菜・幸・天音・由美子「ええええええええ~~!?」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 20:20:05.77 ID:b23VdIuF0
天音「雄二のお姉ちゃんってことは、もしかして」
ルンボ「そういうこと、久しぶりね、天音」
天音「か、か、か、一姫ぃぃぃ~~~~!!!!」ガバッ
蒔菜「え゛!?何!?天姉ぇこのルンボと知り合いなん!?」
幸「あ、天音さん、その、泣きながらルンボに頬擦りするのはいかがなものかと」
天音「一姫ぃぃ~~!!こんなになっちゃってぇ!!心配したんだぞーー!!」スリスリ
ルンボ「よしよし、いい子ね」クルクル
天音「ううううう」
ルンボ「そういうこと、久しぶりね、天音」
天音「か、か、か、一姫ぃぃぃ~~~~!!!!」ガバッ
蒔菜「え゛!?何!?天姉ぇこのルンボと知り合いなん!?」
幸「あ、天音さん、その、泣きながらルンボに頬擦りするのはいかがなものかと」
天音「一姫ぃぃ~~!!こんなになっちゃってぇ!!心配したんだぞーー!!」スリスリ
ルンボ「よしよし、いい子ね」クルクル
天音「ううううう」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 20:20:44.04 ID:b23VdIuF0
幸「それにしてもお姉さんがルンボとは、風見さんのサイボーグ説がにわかに現実味を帯びてきましたね」
ルンボ「あら、この体は遠隔操作しているだけよ?弟に変な疑惑を持たないであげて」
幸「そうでしたか、これは失礼しましたお姉様」
ルンボ「…あなたにお姉様と呼ばれる筋合いはないのだけれど、その図々しさ、嫌いじゃないわ」
蒔菜「それで、そのお兄ちゃんのお姉ちゃんが私たちに何の用なのよさ」
ルンボ「そうね、じゃあ改めて宣言させてもらいましょうか」
ルンボ「これより『風見雄二のお嫁さん試験』を始めます」
蒔菜・幸・天音・由美子「!?」
ルンボ「あら、この体は遠隔操作しているだけよ?弟に変な疑惑を持たないであげて」
幸「そうでしたか、これは失礼しましたお姉様」
ルンボ「…あなたにお姉様と呼ばれる筋合いはないのだけれど、その図々しさ、嫌いじゃないわ」
蒔菜「それで、そのお兄ちゃんのお姉ちゃんが私たちに何の用なのよさ」
ルンボ「そうね、じゃあ改めて宣言させてもらいましょうか」
ルンボ「これより『風見雄二のお嫁さん試験』を始めます」
蒔菜・幸・天音・由美子「!?」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 20:21:21.24 ID:b23VdIuF0
幸「それは、風見さんのお嫁さんとしての耐久性をテストする、ということですか?」
ルンボ「…どうしてそうなるのよ、というかお嫁さんとしての耐久性って何?」
天音「えっと、つまり私達が雄二に相応しい女の子かどうか試すってこと?」
ルンボ「ええ、正解よ天音、あと貴女いい加減に頬擦りをやめなさい、流石に鬱陶しいわ」
天音「ええ~?どうしてぇ?久しぶりなんだからいいじゃない、一姫~」スリスリ
ルンボ「離しなさい」ススス
天音「ああっ、一姫のいけずぅぅ」
蒔菜「…とまあ、若干壊れ気味の天姉ぇは置いといて、そのお嫁さん試験?に合格したらどうなるっていうのよさ」
ルンボ「雄二と交際することを私が認めます」
蒔菜「え?それだけ?」
ルンボ「ええ」
ルンボ「…どうしてそうなるのよ、というかお嫁さんとしての耐久性って何?」
天音「えっと、つまり私達が雄二に相応しい女の子かどうか試すってこと?」
ルンボ「ええ、正解よ天音、あと貴女いい加減に頬擦りをやめなさい、流石に鬱陶しいわ」
天音「ええ~?どうしてぇ?久しぶりなんだからいいじゃない、一姫~」スリスリ
ルンボ「離しなさい」ススス
天音「ああっ、一姫のいけずぅぅ」
蒔菜「…とまあ、若干壊れ気味の天姉ぇは置いといて、そのお嫁さん試験?に合格したらどうなるっていうのよさ」
ルンボ「雄二と交際することを私が認めます」
蒔菜「え?それだけ?」
ルンボ「ええ」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 20:22:06.34 ID:b23VdIuF0
由美子「少し、いいかしら?」
ルンボ「なぁに?榊由美子」
由美子「ルンボさん、あなたが本当に風見君のお姉さんかどうかとか、どうしてルンボなのよとか、そういうのはもうこの際置いておいて言わせてもらうけど」
由美子「交際相手というのは自分自身で決めるものだと私は思うし、風見君もそう思っていることでしょう」
由美子「勝手に風見君の伴侶にふさわしい女性を選ぶ権利なんて、誰にも無いと思うのだけれど?」
ルンボ「榊由美子、十点減点」
由美子「え?」
ルンボ「言ったはずよ?お嫁さん試験はもう始まっているの」
蒔菜・幸・天音・由美子「!?」
ルンボ「なぁに?榊由美子」
由美子「ルンボさん、あなたが本当に風見君のお姉さんかどうかとか、どうしてルンボなのよとか、そういうのはもうこの際置いておいて言わせてもらうけど」
由美子「交際相手というのは自分自身で決めるものだと私は思うし、風見君もそう思っていることでしょう」
由美子「勝手に風見君の伴侶にふさわしい女性を選ぶ権利なんて、誰にも無いと思うのだけれど?」
ルンボ「榊由美子、十点減点」
由美子「え?」
ルンボ「言ったはずよ?お嫁さん試験はもう始まっているの」
蒔菜・幸・天音・由美子「!?」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 20:22:50.60 ID:b23VdIuF0
ルンボ「そして、現時点で選考されていない者を、今後雄二の嫁として私が認めることは無いし」
ルンボ「他の方法で私に取り入ることも出来ません」
由美子「だから、それが横暴だと」
ルンボ「…榊由美子、あなたは雄二のことが好き?」
由美子「!?い、いきなり何を…」
ルンボ「はい、もう十点減点」
由美子「ちょっと、さっきからその点数は何なの!?」
ルンボ「さらに十点減点、早く答えないとどんどん減っていくわよ」
由美子「す、好きよ!!好きに決まっているでしょう///」
ルンボ「あら、照れてるの?可愛いわね」
由美子「な、なんなのよ///もうっ!!」
ルンボ「他の方法で私に取り入ることも出来ません」
由美子「だから、それが横暴だと」
ルンボ「…榊由美子、あなたは雄二のことが好き?」
由美子「!?い、いきなり何を…」
ルンボ「はい、もう十点減点」
由美子「ちょっと、さっきからその点数は何なの!?」
ルンボ「さらに十点減点、早く答えないとどんどん減っていくわよ」
由美子「す、好きよ!!好きに決まっているでしょう///」
ルンボ「あら、照れてるの?可愛いわね」
由美子「な、なんなのよ///もうっ!!」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 20:23:33.80 ID:b23VdIuF0
ルンボ「さて皆さん、一度しか言わないからよく聞いてね」
ルンボ「弟にとって姉は絶対の存在です、だから雄二のお嫁さんは誰がなんと言おうと私が決めます」
ルンボ「貴女達がこれから先も雄二と共にいたいなら、私を敵に回さないほうがいいわ」ススス
天音「なんか、ブラコンに磨きがかかってるし」
蒔菜「とんでもない姉もいたもんなのよさ」
ルンボ「そうだ、榊由美子だけでなく一応全員に聞いておかないといけないわね」
ルンボ「小嶺幸、貴女は雄二のことが好き?」クルッ
幸「!はいっ」
ルンボ「天音、あなたは?」
天音「もっちろん、大好き」
ルンボ「入巣蒔菜、貴女も雄二が好き?」
蒔菜「あったりまえなのよさ!」
ルンボ「松嶋みちる、貴女は?」
みちる「…」
蒔菜「ん?っておいチルチル、さっきから妙に静かだけど、どうしたのよさ」ツンツン
ルンボ「弟にとって姉は絶対の存在です、だから雄二のお嫁さんは誰がなんと言おうと私が決めます」
ルンボ「貴女達がこれから先も雄二と共にいたいなら、私を敵に回さないほうがいいわ」ススス
天音「なんか、ブラコンに磨きがかかってるし」
蒔菜「とんでもない姉もいたもんなのよさ」
ルンボ「そうだ、榊由美子だけでなく一応全員に聞いておかないといけないわね」
ルンボ「小嶺幸、貴女は雄二のことが好き?」クルッ
幸「!はいっ」
ルンボ「天音、あなたは?」
天音「もっちろん、大好き」
ルンボ「入巣蒔菜、貴女も雄二が好き?」
蒔菜「あったりまえなのよさ!」
ルンボ「松嶋みちる、貴女は?」
みちる「…」
蒔菜「ん?っておいチルチル、さっきから妙に静かだけど、どうしたのよさ」ツンツン
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 20:24:08.55 ID:b23VdIuF0
みちる「…」
蒔菜「って、ああ~~~~!!コイツ!!」
みちる「…」スヤスヤ
蒔菜「この大事なときに、居眠りぶっこいていやがるのよさ!!」
ルンボ「あら、それは困ったわね」
天音「やけに静かだと思ったら」
由美子「…松嶋さんは起こすのがめんど…もとい、時間がなかったから寝てる所を抱えてきたのよ」
幸「みちる様、起きてください」ユサユサ
みちる「んん~、にゃによぅ」ムニャムニャ
幸「緊急事態です、起きてください」ユッサユッサ
みちる「もう食べられにゃいわよぅ」
幸「…」イラッ
蒔菜「って、ああ~~~~!!コイツ!!」
みちる「…」スヤスヤ
蒔菜「この大事なときに、居眠りぶっこいていやがるのよさ!!」
ルンボ「あら、それは困ったわね」
天音「やけに静かだと思ったら」
由美子「…松嶋さんは起こすのがめんど…もとい、時間がなかったから寝てる所を抱えてきたのよ」
幸「みちる様、起きてください」ユサユサ
みちる「んん~、にゃによぅ」ムニャムニャ
幸「緊急事態です、起きてください」ユッサユッサ
みちる「もう食べられにゃいわよぅ」
幸「…」イラッ
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 20:24:42.83 ID:b23VdIuF0
幸「せいやっ♪」ドスッ
みちる「あぶっ!?」
みちる「な、何?何なの!?敵襲!?っていうか鳩尾に走るこの鈍い痛みは何?」キョロキョロ
ルンボ「ハァ、まあいいわ」
ルンボ「ではこれより皆さんを二次試験の会場へご案内するわ」ススス
由美子「二次試験…?一次試験もまだなのに」
ルンボ「それはもう始まっています」
由美子「え?」
ルンボ「二次試験会場まで私についてくること、これが一次試験です」ススス
一同「!?」
みちる「え?何々?どゆこと?」
みちる「あぶっ!?」
みちる「な、何?何なの!?敵襲!?っていうか鳩尾に走るこの鈍い痛みは何?」キョロキョロ
ルンボ「ハァ、まあいいわ」
ルンボ「ではこれより皆さんを二次試験の会場へご案内するわ」ススス
由美子「二次試験…?一次試験もまだなのに」
ルンボ「それはもう始まっています」
由美子「え?」
ルンボ「二次試験会場まで私についてくること、これが一次試験です」ススス
一同「!?」
みちる「え?何々?どゆこと?」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 20:25:09.25 ID:b23VdIuF0
ルンボ「場所や到着時刻はお答え出来ません、ただ私についてきて貰います」ススス
幸「ルンボさんがお部屋の外に!?」
蒔菜「っていうか速っ!!ルンボ速っ!!あれ普通のルンボじゃないの!?由美ちゃん!!」
由美子「私もさっきまではそう思っていたのだけれど」
天音「ってえ!どんどん先に行ってる!!追いかけなきゃ!!」
由美子「そうねっ!」
スルスルと音もなく移動するルンボを追いかけて、みちる以外のメンバーが部屋の外に出る。
みちる「もぉーーー!!何がどうなってんのか、誰か説明しなさいよお!!」
みちる「…」
みちる「っていうか置いていかないでーーー!!」
幸「ルンボさんがお部屋の外に!?」
蒔菜「っていうか速っ!!ルンボ速っ!!あれ普通のルンボじゃないの!?由美ちゃん!!」
由美子「私もさっきまではそう思っていたのだけれど」
天音「ってえ!どんどん先に行ってる!!追いかけなきゃ!!」
由美子「そうねっ!」
スルスルと音もなく移動するルンボを追いかけて、みちる以外のメンバーが部屋の外に出る。
みちる「もぉーーー!!何がどうなってんのか、誰か説明しなさいよお!!」
みちる「…」
みちる「っていうか置いていかないでーーー!!」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 21:28:35.95 ID:b23VdIuF0
2012/7/29 05:30 美浜学園 外周
由美子「ハア、ハア…」
みちる「い、いつまで走るのよ、っていうか私達、な、何で走ってんの?」ハアハア
天音「も、もう駄目ぇ、私もう走れないぃ」ゼエゼエ
蒔菜「天姉ぇはでっかいパイオツぶら下げてるかんなー、無理もないのよさ」
幸「ま、マキちゃんはすごいね、息も、切れてないし」
蒔菜「まあ最近はお兄ちゃんに付き合って結構走ってるし、学校の周りを二~三周するくらいなら楽勝なのよ?」
由美子「に、二次試験の、会場に、向かうって言って、どうして、学校の、周りをっ」ゼエゼエ
蒔菜「さあ?ルンボの考えることなんてのは、人間にはわからんのよ」
蒔菜「そういえば運痴の由美ちゃんがよくついてこれてんな」
由美子「うんち言うな!わ、私が頑張れてるのは、あれの、おかげよ」ハアハア
由美子の指差した先には、おばちゃんが乗るママチャリ程の速さで移動するルンボの姿があり、その上には黒猫が一匹、チョコンと鎮座していた。
ルンボ「…」
ルンボ「…」ニャー
由美子「ハア、ハア…」
みちる「い、いつまで走るのよ、っていうか私達、な、何で走ってんの?」ハアハア
天音「も、もう駄目ぇ、私もう走れないぃ」ゼエゼエ
蒔菜「天姉ぇはでっかいパイオツぶら下げてるかんなー、無理もないのよさ」
幸「ま、マキちゃんはすごいね、息も、切れてないし」
蒔菜「まあ最近はお兄ちゃんに付き合って結構走ってるし、学校の周りを二~三周するくらいなら楽勝なのよ?」
由美子「に、二次試験の、会場に、向かうって言って、どうして、学校の、周りをっ」ゼエゼエ
蒔菜「さあ?ルンボの考えることなんてのは、人間にはわからんのよ」
蒔菜「そういえば運痴の由美ちゃんがよくついてこれてんな」
由美子「うんち言うな!わ、私が頑張れてるのは、あれの、おかげよ」ハアハア
由美子の指差した先には、おばちゃんが乗るママチャリ程の速さで移動するルンボの姿があり、その上には黒猫が一匹、チョコンと鎮座していた。
ルンボ「…」
ルンボ「…」ニャー
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 21:29:07.53 ID:b23VdIuF0
幸「ああ、確かに、可愛いですね、猫さん」
由美子「ええ、たまらないわ、こんな状況で、なければ、動画に残して、いるところよ」ハアハア
みちる「動画か~、いいわね~それ、私、ビデオ借りてこようか?」
由美子「それは、ありがたい、けれど、失格になるわよ、あなた」ゼエゼエ
みちる「ああそうね~、それはまずいわよね~、失格になっちゃうもんね~」
みちる「…」
みちる「何に?」
みちるの疑問をよそに、追加で学園を二周した一同にルンボ(ライドオン猫)から声がかけられる。
ルンボ「はい、ではそろそろ学校に戻りまーす」ニャー
一同「「結局戻るんかい!!!!」」
由美子「ええ、たまらないわ、こんな状況で、なければ、動画に残して、いるところよ」ハアハア
みちる「動画か~、いいわね~それ、私、ビデオ借りてこようか?」
由美子「それは、ありがたい、けれど、失格になるわよ、あなた」ゼエゼエ
みちる「ああそうね~、それはまずいわよね~、失格になっちゃうもんね~」
みちる「…」
みちる「何に?」
みちるの疑問をよそに、追加で学園を二周した一同にルンボ(ライドオン猫)から声がかけられる。
ルンボ「はい、ではそろそろ学校に戻りまーす」ニャー
一同「「結局戻るんかい!!!!」」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 21:29:42.50 ID:b23VdIuF0
天音「なんか、どっと疲れたわ」
由美子「同感よ」
みちる「る、る…」
幸「?どうかなさいましたか、みちる様」
みちる「ルンボが喋った~~~~~!??」ガビーン
幸「…」
みちる「ちょ、なによぅ!その、無知な原住民め、とでも言いたげな表情は!?」
蒔菜「あのなぁチルチル、そのくだりはもう随分前に終わってるのよ?」
みちる「?そうなの?でもでも、今ルンボが喋って…」
蒔菜「天丼もな、たまにならいいけど、今みんな疲れてイライラしてっから、あんま被せてくのはNGな」
みちる「え?なんで天丼?あ、でも走ったらお腹空いちゃったかも、朝ごはんまだだったし」
ルンボ「そう、なら丁度いいわね」
由美子「同感よ」
みちる「る、る…」
幸「?どうかなさいましたか、みちる様」
みちる「ルンボが喋った~~~~~!??」ガビーン
幸「…」
みちる「ちょ、なによぅ!その、無知な原住民め、とでも言いたげな表情は!?」
蒔菜「あのなぁチルチル、そのくだりはもう随分前に終わってるのよ?」
みちる「?そうなの?でもでも、今ルンボが喋って…」
蒔菜「天丼もな、たまにならいいけど、今みんな疲れてイライラしてっから、あんま被せてくのはNGな」
みちる「え?なんで天丼?あ、でも走ったらお腹空いちゃったかも、朝ごはんまだだったし」
ルンボ「そう、なら丁度いいわね」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 21:30:24.84 ID:b23VdIuF0
2012/7/29 06:00 美浜学園 家庭科室
ルンボ「二次試験の内容は、料理です」
天音「来た~~~~~!!」ガタッ
みちる「ちょ、うるさっ、天音あんたうるさいわよ」
天音「ふんふんふーん♪悪いけどこの勝負は貰ったわねー」
蒔菜「むむむ、確かにこのメンツで料理ができるのは天姉ぇとサッチンくらいなもの、これは厳しい展開になったのよさ」ゴクリ
みちる「ん?ねえねえ、もしかして私達で料理するの?今から?」
幸「はーい、みちる様♪スムーズな進行の妨げにならないよう、これを食していて下さいね?」
みちる「むごっ!?」ズポン
みちる「ふぁ、ふぁふぃふんふぉふぉふぉ」
幸「何って、みちる様の大好きなキュウリですよ?」
みちる「…んぐっ!わ、私は河童かってのっ!!」
みちる「まったく、最近私の扱い雑すぎるんじゃない?まあ美味しいからさ、いいけどねっ!」ポリポリ
ルンボ「二次試験の内容は、料理です」
天音「来た~~~~~!!」ガタッ
みちる「ちょ、うるさっ、天音あんたうるさいわよ」
天音「ふんふんふーん♪悪いけどこの勝負は貰ったわねー」
蒔菜「むむむ、確かにこのメンツで料理ができるのは天姉ぇとサッチンくらいなもの、これは厳しい展開になったのよさ」ゴクリ
みちる「ん?ねえねえ、もしかして私達で料理するの?今から?」
幸「はーい、みちる様♪スムーズな進行の妨げにならないよう、これを食していて下さいね?」
みちる「むごっ!?」ズポン
みちる「ふぁ、ふぁふぃふんふぉふぉふぉ」
幸「何って、みちる様の大好きなキュウリですよ?」
みちる「…んぐっ!わ、私は河童かってのっ!!」
みちる「まったく、最近私の扱い雑すぎるんじゃない?まあ美味しいからさ、いいけどねっ!」ポリポリ
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 21:31:21.21 ID:b23VdIuF0
由美子「料理…か」
由美子「確かに、入巣さんの言う通り私達には不利な課題だわ」
由美子「でも、何を作るか次第で、まだチャンスはある」
天音「ふふふ、甘い甘い、いい?榊さん」チッチッチッチ
天音「どんなメニューにしろ、料理っていうのは基礎的な知識と経験がものを言うのよ」
由美子「っく」
蒔菜「なんか、天姉ぇが言うとすごい説得力なのよさ」
天音「さあ一姫、私達は一体何を作ればいいの?」
ルンボ「作る料理は自由よ、私の用意した審査員が美味しいと言えばこの試験は合格です」
天音「自由ねぇ、何でもいいっていうのが一番困るんだけどなぁ」
ルンボ「そして審査員はこちらの」
ルンボ「古森さんです」ジャーン
古森「せん…ぱい…」プルプル
天音「っておおおおおおおおおおおおい!!!!」
由美子「確かに、入巣さんの言う通り私達には不利な課題だわ」
由美子「でも、何を作るか次第で、まだチャンスはある」
天音「ふふふ、甘い甘い、いい?榊さん」チッチッチッチ
天音「どんなメニューにしろ、料理っていうのは基礎的な知識と経験がものを言うのよ」
由美子「っく」
蒔菜「なんか、天姉ぇが言うとすごい説得力なのよさ」
天音「さあ一姫、私達は一体何を作ればいいの?」
ルンボ「作る料理は自由よ、私の用意した審査員が美味しいと言えばこの試験は合格です」
天音「自由ねぇ、何でもいいっていうのが一番困るんだけどなぁ」
ルンボ「そして審査員はこちらの」
ルンボ「古森さんです」ジャーン
古森「せん…ぱい…」プルプル
天音「っておおおおおおおおおおおおい!!!!」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 21:32:08.22 ID:b23VdIuF0
ルンボ「大きい声を出さないで頂戴、ビックリするから」
天音「驚いたのはこっちよ!!なんで古森さんがいるの!?おかしいでしょ!?ねえ!!」
ルンボ「あら?坂下部長の方が良かったかしら?」
天音「なお悪いわ!!っていうかあの人まで生きてるの!?何で!?」
ルンボ「そこはほら、死体をバラバラにして、あとはパズルの要領で上手く誤魔化した感じよ」
天音「何その適当な説明!?無理でしょ!?そんなニンジンみたいに誤魔化せないでしょ!?」
ルンボ「はい二次試験開始ぃ~」
天音「ちょお、軽く流された!?」ガビーン
天音「驚いたのはこっちよ!!なんで古森さんがいるの!?おかしいでしょ!?ねえ!!」
ルンボ「あら?坂下部長の方が良かったかしら?」
天音「なお悪いわ!!っていうかあの人まで生きてるの!?何で!?」
ルンボ「そこはほら、死体をバラバラにして、あとはパズルの要領で上手く誤魔化した感じよ」
天音「何その適当な説明!?無理でしょ!?そんなニンジンみたいに誤魔化せないでしょ!?」
ルンボ「はい二次試験開始ぃ~」
天音「ちょお、軽く流された!?」ガビーン
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 21:43:52.86 ID:b23VdIuF0
2012/7/29 07:30 美浜学園 家庭科室
ルンボ「というわけで二次試験も全員合格です」
由美子「…なんだか拍子抜けだったわ」
幸「あの方、何を食べても美味しい美味しいと言っていましたしね」
蒔菜「チルチルの料理も笑顔で食べてたくらいだし、きっと味覚が可哀想な人だったのよさ」
みちる「ちょっと!!どういう意味よ!!それ!!」
天音「うう、納得いかないぃ」
由美子「さあルンボさん、次は何をすればいいのかしら?」
蒔菜「どんとこいなのよさ!」
ルンボ「次はいよいよ最終試験になります」
ルンボ「というわけで二次試験も全員合格です」
由美子「…なんだか拍子抜けだったわ」
幸「あの方、何を食べても美味しい美味しいと言っていましたしね」
蒔菜「チルチルの料理も笑顔で食べてたくらいだし、きっと味覚が可哀想な人だったのよさ」
みちる「ちょっと!!どういう意味よ!!それ!!」
天音「うう、納得いかないぃ」
由美子「さあルンボさん、次は何をすればいいのかしら?」
蒔菜「どんとこいなのよさ!」
ルンボ「次はいよいよ最終試験になります」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 21:45:03.22 ID:b23VdIuF0
蒔菜「むむ、もう終わりなのかね?ルンボ君」
幸「意外と短かったですね」
天音「でも、これをパスすれば晴れて雄二のお嫁さんになれるんでしょ?簡単な方がいいじゃない」
由美子「まあ、ルンボの言う事がどこまで信じられるかは甚だ疑問ではあるけれどね」
みちる「え?雄二のお嫁さん!?何それ?聞いて無いわよ!?」
蒔菜「ああもうめんどくせぇ、チルチルまじめんどくせぇのよさ」
みちる「ちょ、酷くない?いいから面倒くさがらずに教えなさいよ!!」
幸「そうですね、分かりやすく状況を要約すると…」
幸「試験に受かる=風見雄二の嫁=地球滅亡」
幸「といった感じでしょうか」
みちる「えええ!?この試験に合格すると、雄二のお嫁さんになれて…なおかつ地球が滅んじゃうのぉ!?」
幸「はい」ニコッ
みちる「って嘘つけ!!そんな簡単に滅ばないわよ地球は!!地球は強いんだからね!!」
みちる「でもまあ、どうしてアンタ達が必死になったルンボに従ってたのか、これでやっとわかったわ」
みちる「それにしても、雄二のお嫁さんねえ…べ、別にそんなの全然興味ないけど」
みちる「どうしてもっていうなら、なってあげないこともないわよ!?」
ルンボ「それで、最終試験の説明なのだけど」ニャー
みちる「ってああ!!無視しないでぇ~」
幸「意外と短かったですね」
天音「でも、これをパスすれば晴れて雄二のお嫁さんになれるんでしょ?簡単な方がいいじゃない」
由美子「まあ、ルンボの言う事がどこまで信じられるかは甚だ疑問ではあるけれどね」
みちる「え?雄二のお嫁さん!?何それ?聞いて無いわよ!?」
蒔菜「ああもうめんどくせぇ、チルチルまじめんどくせぇのよさ」
みちる「ちょ、酷くない?いいから面倒くさがらずに教えなさいよ!!」
幸「そうですね、分かりやすく状況を要約すると…」
幸「試験に受かる=風見雄二の嫁=地球滅亡」
幸「といった感じでしょうか」
みちる「えええ!?この試験に合格すると、雄二のお嫁さんになれて…なおかつ地球が滅んじゃうのぉ!?」
幸「はい」ニコッ
みちる「って嘘つけ!!そんな簡単に滅ばないわよ地球は!!地球は強いんだからね!!」
みちる「でもまあ、どうしてアンタ達が必死になったルンボに従ってたのか、これでやっとわかったわ」
みちる「それにしても、雄二のお嫁さんねえ…べ、別にそんなの全然興味ないけど」
みちる「どうしてもっていうなら、なってあげないこともないわよ!?」
ルンボ「それで、最終試験の説明なのだけど」ニャー
みちる「ってああ!!無視しないでぇ~」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 21:45:53.53 ID:b23VdIuF0
ルンボ「皆さんには一風変わった決闘をしてもらいます」
ルンボ「まずはこちらの表をご覧ください」
|_
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__|_
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_|_ | |
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| || | |
天 蒔幸 み 由
音 菜 ち 美
る 子
ルンボ「まずはこちらの表をご覧ください」
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天 蒔幸 み 由
音 菜 ち 美
る 子
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 21:46:59.29 ID:b23VdIuF0
ルンボ「最終試験は一対一のトーナメント形式で行います」
ルンボ「合格条件は一勝すること、一度でも勝てば合格で、敗者は上に上っていくシステムです」
天音「つまり、不合格者は一人ってことね」
ルンボ「ええ、そうなるわ」
ルンボ「何か質問は?」
幸「組み合わせが公平でない理由は?」
ルンボ「まあ当然の疑問ね」
ルンボ「この組み合わせは今まで行った試験の成績をもとに決められたものです」
ルンボ「簡単に言えば成績の良かった子に多くのチャンスが与えられているということよ」
由美子「むっ」カチン
ルンボ「合格条件は一勝すること、一度でも勝てば合格で、敗者は上に上っていくシステムです」
天音「つまり、不合格者は一人ってことね」
ルンボ「ええ、そうなるわ」
ルンボ「何か質問は?」
幸「組み合わせが公平でない理由は?」
ルンボ「まあ当然の疑問ね」
ルンボ「この組み合わせは今まで行った試験の成績をもとに決められたものです」
ルンボ「簡単に言えば成績の良かった子に多くのチャンスが与えられているということよ」
由美子「むっ」カチン
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 21:47:54.51 ID:b23VdIuF0
由美子「それは少し納得がいかないのだけれど、審査の基準をお聞かせ願えないかしら?」
ルンボ「そうね、詳しい説明は煩雑になるので省くけれど」
ルンボ「成績の良い悪いは『身体能力値』『女子力値』『お嫁さん力値』の三つを総合的に評価した結果です」
ルンボ「『身体能力値』は、敏捷性・柔軟性・耐久力・五感能力等の総合値を」
ルンボ「『女子力値』は、容姿・ファッションセンス・セクシーさ・気遣いなどの総合値を示すわ」
ルンボ「でもこれら二つの値はあくまで参考程度、本当に大事なのは…」
ルンボ「『お嫁さん力値』よ」
一同((およめさんりょくち!!??))
ルンボ「これはすなわち前に挙げた値でははかれない何か」
ルンボ「いうなれば雄二のお嫁さんとしての資質評価といったところかしら」
ルンボ「それとまあ、あとは私個人の好みとで吟味した結果こうなりました」
ルンボ「そうね、詳しい説明は煩雑になるので省くけれど」
ルンボ「成績の良い悪いは『身体能力値』『女子力値』『お嫁さん力値』の三つを総合的に評価した結果です」
ルンボ「『身体能力値』は、敏捷性・柔軟性・耐久力・五感能力等の総合値を」
ルンボ「『女子力値』は、容姿・ファッションセンス・セクシーさ・気遣いなどの総合値を示すわ」
ルンボ「でもこれら二つの値はあくまで参考程度、本当に大事なのは…」
ルンボ「『お嫁さん力値』よ」
一同((およめさんりょくち!!??))
ルンボ「これはすなわち前に挙げた値でははかれない何か」
ルンボ「いうなれば雄二のお嫁さんとしての資質評価といったところかしら」
ルンボ「それとまあ、あとは私個人の好みとで吟味した結果こうなりました」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 21:48:33.59 ID:b23VdIuF0
由美子「…」ジー
みちる「な、なによ」タジタジ
由美子(試験の結果なら私の方が上のはず、たぶん…)
由美子(なのに私が最下位ということは)
由美子(お嫁さんとしての資質で、私が松嶋さんに劣っている!?)ガガーン
由美子「っていうか最下位って何よ、どうせ私は地味な上に生活力もない駄目女よ、でもだからって…」ブツブツ
蒔菜「あ~あ~、由美ちゃんが拗ねてブツブツ言い始めちゃったのよさ」
由美子「どうせ私なんて…」ブツブツ
みちる「な、なによ」タジタジ
由美子(試験の結果なら私の方が上のはず、たぶん…)
由美子(なのに私が最下位ということは)
由美子(お嫁さんとしての資質で、私が松嶋さんに劣っている!?)ガガーン
由美子「っていうか最下位って何よ、どうせ私は地味な上に生活力もない駄目女よ、でもだからって…」ブツブツ
蒔菜「あ~あ~、由美ちゃんが拗ねてブツブツ言い始めちゃったのよさ」
由美子「どうせ私なんて…」ブツブツ
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 21:49:10.36 ID:b23VdIuF0
みちる「ちょっと由美子、あんたねえ、こんなことでふてくされてんじゃないわよ」
由美子「松嶋さん…」
みちる「いい?走ったり料理作ったりしたくらいで私達の何が分かるっていうのよ」
みちる「それにあんたは途中、よくわかんない点数減らされてたでしょ?」
みちる「きっと順位が低いのはそのせいだろうし、気にすることなんてないわよ」
蒔菜「おおっ!?チルチルのくせにまっとうなフォローを」
由美子「…」グスッ
みちる「ちょ!バカねえ、何も泣くことなんてないでしょ?」
由美子「ごめんなさい、でもあなたに慰められると、余計惨めな気持ちになって泣けてくるのよ」グスッ
みちる「ええ!?失敬過ぎる!?何この子っ!失敬過ぎる!!」
由美子「松嶋さん…」
みちる「いい?走ったり料理作ったりしたくらいで私達の何が分かるっていうのよ」
みちる「それにあんたは途中、よくわかんない点数減らされてたでしょ?」
みちる「きっと順位が低いのはそのせいだろうし、気にすることなんてないわよ」
蒔菜「おおっ!?チルチルのくせにまっとうなフォローを」
由美子「…」グスッ
みちる「ちょ!バカねえ、何も泣くことなんてないでしょ?」
由美子「ごめんなさい、でもあなたに慰められると、余計惨めな気持ちになって泣けてくるのよ」グスッ
みちる「ええ!?失敬過ぎる!?何この子っ!失敬過ぎる!!」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 21:50:10.96 ID:b23VdIuF0
ルンボ「勝負の方法は単純明快、相手に『まいった』と言わせた方の勝ちよ」
ルンボ「道具の使用はOKだし、反則もないわ、ただし」
ルンボ「相手を死に至らしめてしまったら即失格、その時点でそれ以外の参加者が自動的に合格になります」
みちる「え?し、死!?そんな可能性がある勝負なわけ!?」
ルンボ「だから、そんなことにならないようにするためのルールでしょう?」
みちる「で、でも…」
蒔菜「やかましいぞチルチル!!これは男を賭けた女と女の戦いなのよ!?」
蒔菜「そりゃあ、戦ってるうちに死んだり殺されたりすることだってあるのよさ!!」
蒔菜「なあ!?そうだろう!?天姉ぇ!!」
天音「そうね、確かにそれくらいの覚悟がないと、話にならないかも」
ルンボ「道具の使用はOKだし、反則もないわ、ただし」
ルンボ「相手を死に至らしめてしまったら即失格、その時点でそれ以外の参加者が自動的に合格になります」
みちる「え?し、死!?そんな可能性がある勝負なわけ!?」
ルンボ「だから、そんなことにならないようにするためのルールでしょう?」
みちる「で、でも…」
蒔菜「やかましいぞチルチル!!これは男を賭けた女と女の戦いなのよ!?」
蒔菜「そりゃあ、戦ってるうちに死んだり殺されたりすることだってあるのよさ!!」
蒔菜「なあ!?そうだろう!?天姉ぇ!!」
天音「そうね、確かにそれくらいの覚悟がないと、話にならないかも」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 21:50:42.13 ID:b23VdIuF0
蒔菜「思えば天姉ぇと本気で戦ったことはなかったのよさ」
天音「来なさい蒔菜、胸を貸してあげる」
天音「巨乳だけに」ドヤッ
蒔菜「…」イラッ
ルンボ「第一試合、天音対蒔菜」
ルンボ「開始!」
天音「来なさい蒔菜、胸を貸してあげる」
天音「巨乳だけに」ドヤッ
蒔菜「…」イラッ
ルンボ「第一試合、天音対蒔菜」
ルンボ「開始!」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/25(火) 23:15:06.90 ID:FLoM1twY0
蒔菜「先手必勝!行くのよさ天姉」
そう元気よく叫ぶと、縮地で一気に距離を詰める蒔菜。
天音「ところで蒔菜、今日の夕飯だけど」
蒔菜「…」ピクッ
天音の言葉に蒔菜の足が止まる。
天音「チーズinハンバーグとぉ、そうねぇ」
天音「タワシ」ニコッ
天音「どっちがいい?」
蒔菜「!?」
天音「ん~どうしたの?蒔菜答えられない?」ニコニコ
蒔菜「…」ブルブル
天音「だったらそう、明日の朝食だけど」
天音「ハニートーストと…」
天音「スリッパ!」
天音「さあ、どっちがいい?」
蒔菜「あ、あうぅ」
そう元気よく叫ぶと、縮地で一気に距離を詰める蒔菜。
天音「ところで蒔菜、今日の夕飯だけど」
蒔菜「…」ピクッ
天音の言葉に蒔菜の足が止まる。
天音「チーズinハンバーグとぉ、そうねぇ」
天音「タワシ」ニコッ
天音「どっちがいい?」
蒔菜「!?」
天音「ん~どうしたの?蒔菜答えられない?」ニコニコ
蒔菜「…」ブルブル
天音「だったらそう、明日の朝食だけど」
天音「ハニートーストと…」
天音「スリッパ!」
天音「さあ、どっちがいい?」
蒔菜「あ、あうぅ」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/25(火) 23:16:50.76 ID:FLoM1twY0
怯えきった表情で立ち尽くす蒔菜のもとへ、微笑を浮かべた天音がゆっくりと近づいていく。
天音「ねえ蒔菜ぁ、アンタ…」
天音「ここで私に勝ってこれからずっとタワシやスリッパのお世話になるのと」
天音「潔く諦めて、二回戦以降の勝利に賭けるの」
天音「どっちが賢いと思う?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
蒔菜「…」ダラダラダラ
蒔菜「ま…」
蒔菜「まいったのよさ」
ルンボ「そこまで!勝者天音!」
天音「ねえ蒔菜ぁ、アンタ…」
天音「ここで私に勝ってこれからずっとタワシやスリッパのお世話になるのと」
天音「潔く諦めて、二回戦以降の勝利に賭けるの」
天音「どっちが賢いと思う?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
蒔菜「…」ダラダラダラ
蒔菜「ま…」
蒔菜「まいったのよさ」
ルンボ「そこまで!勝者天音!」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/25(火) 23:32:11.71 ID:FLoM1twY0
みちる「って早っ!?ギブアップすんの早っ!!」
蒔菜「し、仕方がないのよさ、所詮私は天姉がいないと生きていけない弱い女なのよ」ヨヨヨ
みちる「え~、にしてもあんた2レスでギブアップとか…まあ、あんたがいいなら別にあれだけど、ちょっと情けなくない?」
蒔菜「まあなぁ、でも最悪でも後でチルチルに勝てばいいんだし、試験内容的にも、あんまりここで無理する必要は無かったのよさ」
みちる「なによぉ、食い物に釣られて降参したガキンチョのくせに偉そうねぇ」
蒔菜「おまっ!バカッ!あの天姉の目見てなかったのかよっ!アレは男の為ならリアルDVも辞さないっていう眼差しだったのよ!?本気と書いてマジの目だったのよ!!」
天音「もう蒔菜ったら~私がアンタに本気でそんなことするわけないじゃない」
蒔菜「ほ、ホントに?」ジー
天音「当り前でしょうが、他にアンタに参ったって言わせる方法が思いつかなかっただけだって」
蒔菜「じゃあじゃあ!これからも美味しいごはん作ってくれりゅ?」
天音「もっちろん」
蒔菜「あ、天姉~~~!!!!怖かったのよさ~~~!!」ウエーン
天音「ああ、もうゴメンゴメン、悪かったってば」ヨシヨシ
蒔菜「し、仕方がないのよさ、所詮私は天姉がいないと生きていけない弱い女なのよ」ヨヨヨ
みちる「え~、にしてもあんた2レスでギブアップとか…まあ、あんたがいいなら別にあれだけど、ちょっと情けなくない?」
蒔菜「まあなぁ、でも最悪でも後でチルチルに勝てばいいんだし、試験内容的にも、あんまりここで無理する必要は無かったのよさ」
みちる「なによぉ、食い物に釣られて降参したガキンチョのくせに偉そうねぇ」
蒔菜「おまっ!バカッ!あの天姉の目見てなかったのかよっ!アレは男の為ならリアルDVも辞さないっていう眼差しだったのよ!?本気と書いてマジの目だったのよ!!」
天音「もう蒔菜ったら~私がアンタに本気でそんなことするわけないじゃない」
蒔菜「ほ、ホントに?」ジー
天音「当り前でしょうが、他にアンタに参ったって言わせる方法が思いつかなかっただけだって」
蒔菜「じゃあじゃあ!これからも美味しいごはん作ってくれりゅ?」
天音「もっちろん」
蒔菜「あ、天姉~~~!!!!怖かったのよさ~~~!!」ウエーン
天音「ああ、もうゴメンゴメン、悪かったってば」ヨシヨシ
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 16:44:31.90 ID:mxWGRHmR0
ルンボ「はーいじゃあ第二試合始めるんでぇ、位置についてくださ~」
蒔菜「なんか急にやる気ないなルンボ!?」
蒔菜「でもまあ、わかったのよさ、ってそういえば次の相手は…」
幸「私だよ、マキちゃん」ニコッ
蒔菜「サッチン…」
蒔菜「思えばサッチンと本気で戦ったことはなかったのよさ」
幸「天音さんの時と同じセリフを使いまわすのは止めて欲しいかな、マキちゃん」
蒔菜「親友だからって手加減は無用!全力でかかってくるがいいのよさ!!」
幸「うん、そうさせてもらうね」ニコッ
ルンボ「はい試合開始~」
蒔菜「なんか急にやる気ないなルンボ!?」
蒔菜「でもまあ、わかったのよさ、ってそういえば次の相手は…」
幸「私だよ、マキちゃん」ニコッ
蒔菜「サッチン…」
蒔菜「思えばサッチンと本気で戦ったことはなかったのよさ」
幸「天音さんの時と同じセリフを使いまわすのは止めて欲しいかな、マキちゃん」
蒔菜「親友だからって手加減は無用!全力でかかってくるがいいのよさ!!」
幸「うん、そうさせてもらうね」ニコッ
ルンボ「はい試合開始~」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 16:46:17.85 ID:mxWGRHmR0
蒔菜「とうりゃ~!!!!」
試合開始と同時に蒔菜は縮地で距離を詰めた。
幸「ふっ!」
対する幸は、どこからか取り出した竹箒を中腰で構え、迎え撃つ体制を取る。
竹箒なら大したダメージは受けないと判断したのか、構わず走り続ける蒔菜の狙いはタックルからのマウント。
それは幾度も成功の実績がある必勝パターン。
蒔菜にとって幸との格闘は慣れたものであり、押し倒してしまいさえすればどうにでもなるのだ。
幸「やぁっ!」
そう、どこかで楽観していた蒔菜の頬を、地面から擦り上げるような軌道で振るわれた竹箒が掠める。
蒔菜「ひえっ!?」
その動きは、明らかに以前より洗練されていた。
よく見れば脚の運びや重心の移動には無駄が無く、構えにもどこか余裕が感じられる。
蒔菜(なんか、サッチン…強くなってる?だとしたら)
いかに全方面に優秀なメイドである幸とはいえ、短期間にここまで杖術の腕前が上がる理由は一つしか考えられない。
試合開始と同時に蒔菜は縮地で距離を詰めた。
幸「ふっ!」
対する幸は、どこからか取り出した竹箒を中腰で構え、迎え撃つ体制を取る。
竹箒なら大したダメージは受けないと判断したのか、構わず走り続ける蒔菜の狙いはタックルからのマウント。
それは幾度も成功の実績がある必勝パターン。
蒔菜にとって幸との格闘は慣れたものであり、押し倒してしまいさえすればどうにでもなるのだ。
幸「やぁっ!」
そう、どこかで楽観していた蒔菜の頬を、地面から擦り上げるような軌道で振るわれた竹箒が掠める。
蒔菜「ひえっ!?」
その動きは、明らかに以前より洗練されていた。
よく見れば脚の運びや重心の移動には無駄が無く、構えにもどこか余裕が感じられる。
蒔菜(なんか、サッチン…強くなってる?だとしたら)
いかに全方面に優秀なメイドである幸とはいえ、短期間にここまで杖術の腕前が上がる理由は一つしか考えられない。
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 16:47:19.32 ID:mxWGRHmR0
蒔菜「お兄ちゃんめっ」
どうせ秘密特訓とでも称して二人でイチャイチャしていたに違いない。
蒔菜は知らず唇を尖らせる、どうしてあの男は一カ所に留まれず、フラフラと女から女へと行き来するのか。
あまり嫉妬深い方ではないと自負する蒔菜でも、その胸の奥に小さな火が燻る。
幸「えいっ!えいっ!」
そんな蒔菜の心中を知ってか知らずか、幸の刺突は鋭さを増していく。
蒔菜(こ、これじゃとても近寄れないのよさ)
バックステップで距離を取ってしまった己の迂闊さに蒔菜は内心で舌を打った。
蒔菜(なんとかして接近戦に持ち込みたいけど、無理、全然隙がないのよさ)
現状、自身の持つ戦力で対象を無力化することが不可能だと判断した蒔菜は次の一手を模索し始める。
が、元々蒔菜は小柄な女の子であり、荒事に向いているタイプではない。
戦場における技能は全て風見雄二から見聞きし、習得したものだった。
それゆえ、こうした場面で取りうる行動も、雄二から教わった内容の中から選択するしかない。
どうせ秘密特訓とでも称して二人でイチャイチャしていたに違いない。
蒔菜は知らず唇を尖らせる、どうしてあの男は一カ所に留まれず、フラフラと女から女へと行き来するのか。
あまり嫉妬深い方ではないと自負する蒔菜でも、その胸の奥に小さな火が燻る。
幸「えいっ!えいっ!」
そんな蒔菜の心中を知ってか知らずか、幸の刺突は鋭さを増していく。
蒔菜(こ、これじゃとても近寄れないのよさ)
バックステップで距離を取ってしまった己の迂闊さに蒔菜は内心で舌を打った。
蒔菜(なんとかして接近戦に持ち込みたいけど、無理、全然隙がないのよさ)
現状、自身の持つ戦力で対象を無力化することが不可能だと判断した蒔菜は次の一手を模索し始める。
が、元々蒔菜は小柄な女の子であり、荒事に向いているタイプではない。
戦場における技能は全て風見雄二から見聞きし、習得したものだった。
それゆえ、こうした場面で取りうる行動も、雄二から教わった内容の中から選択するしかない。
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 16:48:52.98 ID:mxWGRHmR0
蒔菜(ええっと、接近できないのなら…)
蒔菜「そうだっ!」
狙撃!自分には雄二直伝の狙撃技能があるではないか!
幸いなことに試験官は戦場がこの室内に限るとは明言していない。
一度身を隠し、BB弾による嫌がらせにも似た狙撃を行おう。
一週間以上の長期戦も視野に入れだした蒔菜の思考を遮ったのは、幸の不可解な行動だった。
幸「…」ポイッ
蒔菜「い?」
蒔菜(箒を、捨てた?)
あっけにとられる蒔菜をよそに、幸はスカートをたくし上げ、そこから何かを素早く取り出す。
よく見れば一つはガスマスクであり、もう一つは。
蒔菜(グレ、ネード?)
幸「ごめんね、マキちゃん」
蒔菜「そうだっ!」
狙撃!自分には雄二直伝の狙撃技能があるではないか!
幸いなことに試験官は戦場がこの室内に限るとは明言していない。
一度身を隠し、BB弾による嫌がらせにも似た狙撃を行おう。
一週間以上の長期戦も視野に入れだした蒔菜の思考を遮ったのは、幸の不可解な行動だった。
幸「…」ポイッ
蒔菜「い?」
蒔菜(箒を、捨てた?)
あっけにとられる蒔菜をよそに、幸はスカートをたくし上げ、そこから何かを素早く取り出す。
よく見れば一つはガスマスクであり、もう一つは。
蒔菜(グレ、ネード?)
幸「ごめんね、マキちゃん」
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 16:50:03.80 ID:mxWGRHmR0
マスクを装着した幸は、右手に持った手榴弾を無造作に放り投げる。
直後、投げられた缶から大量の煙が吹き出し、室内を覆った。
蒔菜「!!げほっ!グェホッ!!」
反応できず、身を屈めることさえできなかった蒔菜が煙を吸って咳き込む。
蒔菜「!」ガシッ
そんな隙だらけの蒔菜の体に再び緊張が走った。
掴まれた、そう感じた時にはもう遅い。
蒔菜「きゃんっ!!」
重心を崩され、子犬のような悲鳴を上げて倒れる蒔菜に、幸が伸し掛かる。
その姿は、メイド服(アサルト)着用、ガスマスク装着、出刃包丁(両手)装備の、まさに完全武装状態。
幸「マキちゃん、参ったって、言って?」
声をかけられた蒔菜は、ゆるゆると首を振ると、諦めたように目を閉じた。
蒔菜「…」
幸「お願い、マキちゃん、でないと」
ぐっと力を込めた包丁が蒔菜の首筋に添えられる。
直後、投げられた缶から大量の煙が吹き出し、室内を覆った。
蒔菜「!!げほっ!グェホッ!!」
反応できず、身を屈めることさえできなかった蒔菜が煙を吸って咳き込む。
蒔菜「!」ガシッ
そんな隙だらけの蒔菜の体に再び緊張が走った。
掴まれた、そう感じた時にはもう遅い。
蒔菜「きゃんっ!!」
重心を崩され、子犬のような悲鳴を上げて倒れる蒔菜に、幸が伸し掛かる。
その姿は、メイド服(アサルト)着用、ガスマスク装着、出刃包丁(両手)装備の、まさに完全武装状態。
幸「マキちゃん、参ったって、言って?」
声をかけられた蒔菜は、ゆるゆると首を振ると、諦めたように目を閉じた。
蒔菜「…」
幸「お願い、マキちゃん、でないと」
ぐっと力を込めた包丁が蒔菜の首筋に添えられる。
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 16:50:53.04 ID:mxWGRHmR0
蒔菜「…」
幸「…」
沈黙が続く。
発煙弾による煙はすでに引いていた。
カランッ
幸「出来、ない、できないよ」
先に口を開いたのは、幸の方だった。
幸「マキちゃんを傷つけるなんて」
落ちた包丁を拾い上げることもなく、幸が立ち上がる。
幸「参りました」
幸「この、戦い、小嶺幸の負けです」
蒔菜「サッチン…」
ルンボ「そこまで!!勝者蒔菜!!」
幸「…」
沈黙が続く。
発煙弾による煙はすでに引いていた。
カランッ
幸「出来、ない、できないよ」
先に口を開いたのは、幸の方だった。
幸「マキちゃんを傷つけるなんて」
落ちた包丁を拾い上げることもなく、幸が立ち上がる。
幸「参りました」
幸「この、戦い、小嶺幸の負けです」
蒔菜「サッチン…」
ルンボ「そこまで!!勝者蒔菜!!」
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 16:52:08.38 ID:mxWGRHmR0
蒔菜「さ…」ウルウル
蒔菜「さっちーーーーん!!」ガシッ
幸「マキちゃーーーーん!!」ヒシッ
幸「ごめんね、マキちゃん、真剣勝負だったのに、こんな…」
蒔菜「違うのよさ!勝負が決まった時点で降参しなかった私が悪いのよさ!」
幸「マキちゃん…」
蒔菜「サッチン…」
幸「マキちゃーーーーーーん!!!!」ガシッ
蒔菜「サッチーーーーーーン!!!!」ガシッ
蒔菜「さっちーーーーん!!」ガシッ
幸「マキちゃーーーーん!!」ヒシッ
幸「ごめんね、マキちゃん、真剣勝負だったのに、こんな…」
蒔菜「違うのよさ!勝負が決まった時点で降参しなかった私が悪いのよさ!」
幸「マキちゃん…」
蒔菜「サッチン…」
幸「マキちゃーーーーーーん!!!!」ガシッ
蒔菜「サッチーーーーーーン!!!!」ガシッ
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 16:53:08.48 ID:mxWGRHmR0
みちる「はいはい、ぼうわがっだがら、えほっえほっ、そどへんにしどきなざいよ」
幸「?みちる様、何をふざけているんですか?」
みちる「ふざけてだいばよ!!あんだが、ごほっごほっ、あんだもん急に投げうからでしょ!!」
みちる「おもっきり、吸い込んじゃったどよ!!」ゲエホゲエホ
幸「はぁ、そうでしたか」
みちる「ちょ!!あやばんなざいよ!!ばずは!!」
幸「すみませんでした」
みちる「…ばあいいわ、でぼ、つぎの試合であれ使うの禁止だかんね!?わがった?」
幸「わかりました」
幸「?みちる様、何をふざけているんですか?」
みちる「ふざけてだいばよ!!あんだが、ごほっごほっ、あんだもん急に投げうからでしょ!!」
みちる「おもっきり、吸い込んじゃったどよ!!」ゲエホゲエホ
幸「はぁ、そうでしたか」
みちる「ちょ!!あやばんなざいよ!!ばずは!!」
幸「すみませんでした」
みちる「…ばあいいわ、でぼ、つぎの試合であれ使うの禁止だかんね!?わがった?」
幸「わかりました」
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 16:55:26.83 ID:mxWGRHmR0
天音「おお、蒔菜が勝ったかぁ」
由美子「…いいわね貴女は余裕で見てられて」
天音「あ、ごめーん、別に面白がってるわけじゃないんだよ?」
天音「ただ、純粋に興味深いっていうか」
由美子「そう、まあいいわ、私も負けるつもりはないし」
天音「ねえ、次の試合、どっちが勝つと思う?」
由美子「そうね、私は…」
ルンボ「では、第三試合を始めます」
由美子「松嶋さんが勝つと思うわ」
ルンボ「始めっ」
幸「オラァ」ガシッ
ギリギリギリギリギリ!!!!
みちる「痛たたたた!!!!ちょ、それ痛っ!!痛い!!イタイタイタイ!!イタアアアアアアアアアアイライライライライライ!!!」ジタバタ
みちる「ギブギブギブギブ!!!!」バンバンバン
由美子「…」
天音「…」
由美子「…いいわね貴女は余裕で見てられて」
天音「あ、ごめーん、別に面白がってるわけじゃないんだよ?」
天音「ただ、純粋に興味深いっていうか」
由美子「そう、まあいいわ、私も負けるつもりはないし」
天音「ねえ、次の試合、どっちが勝つと思う?」
由美子「そうね、私は…」
ルンボ「では、第三試合を始めます」
由美子「松嶋さんが勝つと思うわ」
ルンボ「始めっ」
幸「オラァ」ガシッ
ギリギリギリギリギリ!!!!
みちる「痛たたたた!!!!ちょ、それ痛っ!!痛い!!イタイタイタイ!!イタアアアアアアアアアアイライライライライライ!!!」ジタバタ
みちる「ギブギブギブギブ!!!!」バンバンバン
由美子「…」
天音「…」
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 16:58:30.27 ID:mxWGRHmR0
幸「はい、お疲れ様でした」ニコッ
みちる「痛った~、え~、何アレ?アタシ何されたの?」
幸「コブラツイストです」
みちる「な、なによそれ、超痛そうじゃない、名前からして」
みちる「あんた、蒔菜には『駄目、マキちゃんを傷つけるなんて出来ないよ』とか言ってたくせに」
みちる「アタシには躊躇なくコブラツイストってどういうこと!?おかしくない!?」
幸「みちる様は頑丈ですし、大丈夫だと信じていますので」
みちる「何その信頼、一ミリも嬉しくないんだけど」
幸「まあ、何はともあれ、次の試合、頑張って下さいね、みちる様」ニコッ
みちる「痛った~、え~、何アレ?アタシ何されたの?」
幸「コブラツイストです」
みちる「な、なによそれ、超痛そうじゃない、名前からして」
みちる「あんた、蒔菜には『駄目、マキちゃんを傷つけるなんて出来ないよ』とか言ってたくせに」
みちる「アタシには躊躇なくコブラツイストってどういうこと!?おかしくない!?」
幸「みちる様は頑丈ですし、大丈夫だと信じていますので」
みちる「何その信頼、一ミリも嬉しくないんだけど」
幸「まあ、何はともあれ、次の試合、頑張って下さいね、みちる様」ニコッ
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 17:08:19.14 ID:mxWGRHmR0
みちる「はァ?あんた何言ってんの?」
幸「?」
みちる「ア・タ・シ・は『ギブ』って言っただけよ」
みちる「『まいった』なんて一言も言ってないわ」
みちる「そうでしょ?審判」
ルンボ「ええ、そうね」
みちる「ほらみなさい、バッカねェ幸は、こんな単純な手にひっかかるなんて」カンラカンラ
幸「…」イラッ
幸「?」
みちる「ア・タ・シ・は『ギブ』って言っただけよ」
みちる「『まいった』なんて一言も言ってないわ」
みちる「そうでしょ?審判」
ルンボ「ええ、そうね」
みちる「ほらみなさい、バッカねェ幸は、こんな単純な手にひっかかるなんて」カンラカンラ
幸「…」イラッ
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 17:09:39.71 ID:mxWGRHmR0
幸「よいしょっ」グイッ
みちる「あだだだだだだだ!!!!イッッタアアアアァァイ!!!こ、これも凄くいたあああああああい!!!!」
みちる「な、何コレええええ!!??く、くるしひぃんだけどおおおおほほほ!!??」
幸「キャメルクラッチです」
みちる「や、やめてええええ!!出ちゃう!!ねえ!!何か出ちゃうからっはああああああああああ!!!!」
みちる「ねえ!!幸ぃぃぃ!!!!だずげでっ!!!!苦し…」
幸「『まいった』と言って頂ければ、すぐにでも」
みちる「それは」
みちる「…」
みちる「嫌よっ!」
みちる「あだだだだだだだ!!!!イッッタアアアアァァイ!!!こ、これも凄くいたあああああああい!!!!」
みちる「な、何コレええええ!!??く、くるしひぃんだけどおおおおほほほ!!??」
幸「キャメルクラッチです」
みちる「や、やめてええええ!!出ちゃう!!ねえ!!何か出ちゃうからっはああああああああああ!!!!」
みちる「ねえ!!幸ぃぃぃ!!!!だずげでっ!!!!苦し…」
幸「『まいった』と言って頂ければ、すぐにでも」
みちる「それは」
みちる「…」
みちる「嫌よっ!」
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 17:22:17.64 ID:mxWGRHmR0
2012/7/29 08:30 美浜学園 家庭科室
ギリギリギリギリ
幸「…」
みちる「~~!!~~!!」
天音「う、嘘でしょ?」
天音「もう三十分よ…?」
蒔菜「ち、チルチル、これ以上はヤバいのよさ」
蒔菜「降参!!降参するのよ!!チルチル!!」
みちる「…ぃ、や」
幸「!」
みちる「ぜェったい…降参なんか、しない、から」
蒔菜「どうして、そこまで」
みちる「…」
ギリギリギリギリ
幸「…」
みちる「~~!!~~!!」
天音「う、嘘でしょ?」
天音「もう三十分よ…?」
蒔菜「ち、チルチル、これ以上はヤバいのよさ」
蒔菜「降参!!降参するのよ!!チルチル!!」
みちる「…ぃ、や」
幸「!」
みちる「ぜェったい…降参なんか、しない、から」
蒔菜「どうして、そこまで」
みちる「…」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 17:30:20.46 ID:mxWGRHmR0
みちる「アタシはね、一度死んでるの」
幸「…」
みちる「だから、このくらい、なんともないの、よ」
みちる「一週間だって、一か月だって耐えてみせるわ」
蒔菜「チルチル…」
幸「わかりました」スッ
幸「勝負の方法を変えましょう」
みちる「あ、う?」
幸「方法はみちる様が決めて下さい、これなら負けても文句はない、というような戦い方を」
みちる「どう、して?」
幸「このまま力ずくではみちる様のハートを折ることはできない、そう感じたからです」
みちる「…そう」
幸「…」
みちる「だから、このくらい、なんともないの、よ」
みちる「一週間だって、一か月だって耐えてみせるわ」
蒔菜「チルチル…」
幸「わかりました」スッ
幸「勝負の方法を変えましょう」
みちる「あ、う?」
幸「方法はみちる様が決めて下さい、これなら負けても文句はない、というような戦い方を」
みちる「どう、して?」
幸「このまま力ずくではみちる様のハートを折ることはできない、そう感じたからです」
みちる「…そう」
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 18:33:24.27 ID:mxWGRHmR0
みちる「でも困ったわね、そんなのすぐには思いつかないわ」
幸「でしたら今度は、ロメロ・スペシャルなどを体で味わってみるのはいかがでしょう」ニコッ
みちる「なんだかわからないけどそれも痛そうね、十秒だけ待ってくれる?」
幸「はい」
みちる「…」
みちる「じゃんけん」ボソッ
幸「はい?」
みちる「じゃんけんで勝負よ」
幸「なるほど」
幸「それなら完全に運で勝負が決まりますし、幸、文句なしです」
幸「でしたら今度は、ロメロ・スペシャルなどを体で味わってみるのはいかがでしょう」ニコッ
みちる「なんだかわからないけどそれも痛そうね、十秒だけ待ってくれる?」
幸「はい」
みちる「…」
みちる「じゃんけん」ボソッ
幸「はい?」
みちる「じゃんけんで勝負よ」
幸「なるほど」
幸「それなら完全に運で勝負が決まりますし、幸、文句なしです」
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 18:43:34.93 ID:mxWGRHmR0
幸「では早速」
みちる「ええ」
幸・みちる「「じゃ~んけ~ん!」」
幸・みちる「「ぽん!」」
幸 チョキ
みちる パー
幸「…」
みちる「…」
みちる「ええ」
幸・みちる「「じゃ~んけ~ん!」」
幸・みちる「「ぽん!」」
幸 チョキ
みちる パー
幸「…」
みちる「…」
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 18:58:38.89 ID:mxWGRHmR0
みちる「三回勝負よ」
幸「え?」
みちる「三回勝負、じゃんけんと言ったら三回勝負って相場が決まってるのよ!アンタそんなことも知らないの!?」
幸「そ、そうでしたか、ではもう一度」
みちる「ええ、いくわよ」
幸・みちる「「じゃ~んけ~ん!」」
幸・みちる「「ぽん!」」
幸 チョキ
みちる パー
幸「え?」
みちる「三回勝負、じゃんけんと言ったら三回勝負って相場が決まってるのよ!アンタそんなことも知らないの!?」
幸「そ、そうでしたか、ではもう一度」
みちる「ええ、いくわよ」
幸・みちる「「じゃ~んけ~ん!」」
幸・みちる「「ぽん!」」
幸 チョキ
みちる パー
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 19:06:08.50 ID:mxWGRHmR0
幸「前から思っていたんですが」
幸「みちる様がパーしか出さないのには、なにかこだわりが?」
みちる「!」
みちる「別に、そういうわけじゃないんだから、か、勘違いしないでよね!?」
幸「?はあ、ともかくこれで勝負は」
みちる「待った、三回勝負って言ったでしょ!?」
幸「ええ、ですからこれで私が二勝したので」
みちる「ちっがーう!アタシが言った三回勝負は、先に三回勝ったほうが勝ちってことなの!!」
幸「え?ああ、そうでしたか、では」
みちる「そうね、もう一度よ!」
幸「みちる様がパーしか出さないのには、なにかこだわりが?」
みちる「!」
みちる「別に、そういうわけじゃないんだから、か、勘違いしないでよね!?」
幸「?はあ、ともかくこれで勝負は」
みちる「待った、三回勝負って言ったでしょ!?」
幸「ええ、ですからこれで私が二勝したので」
みちる「ちっがーう!アタシが言った三回勝負は、先に三回勝ったほうが勝ちってことなの!!」
幸「え?ああ、そうでしたか、では」
みちる「そうね、もう一度よ!」
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 19:38:29.69 ID:mxWGRHmR0
幸・みちる「「じゃ~んけ~ん!」」
幸・みちる「「ぽん!」」
幸 パー
みちる グー
幸「指摘された途端、出す手を変えましたね」
みちる「…」
幸「では、私の勝ちですので」
みちる「そ…」
幸・みちる「「ぽん!」」
幸 パー
みちる グー
幸「指摘された途端、出す手を変えましたね」
みちる「…」
幸「では、私の勝ちですので」
みちる「そ…」
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 19:39:30.01 ID:mxWGRHmR0
みちる「そーね~!や~!幸ったら強いわね~、ついに一セット取られちゃった~」
幸「一セット?」
みちる「そうよ?私の言った三回勝負っていうのはぁ、今の勝負を三回繰り返して、先に三セット取られた方が負けっていう意味よ?」
幸「…」
みちる「さてさて、これでルールの確認も終わったし、練習は終わりね!」
みちる「さあ!今度こそ本気で行くわよ!?」
幸「…」イラッ
幸「一セット?」
みちる「そうよ?私の言った三回勝負っていうのはぁ、今の勝負を三回繰り返して、先に三セット取られた方が負けっていう意味よ?」
幸「…」
みちる「さてさて、これでルールの確認も終わったし、練習は終わりね!」
みちる「さあ!今度こそ本気で行くわよ!?」
幸「…」イラッ
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 19:40:20.68 ID:mxWGRHmR0
みちる「ぃいいいいいいいいいだだだだだだだ!!!!やめてええええええ!!!!しゅごい!!これしゅごいのおおおおおお!!!!」
幸「…」ギリギリギリギリ
みちる「飛んでりゅうううぅぅぅ!!!!アタシ飛んでるのおおおおおっほおおおおおおおおおおおお!!!!」
蒔菜「なんかもう、流石に同情出来ないのよさ」
天音「そうね、っていうかリアルにあんな大技きめられてる人、初めてみるわ」
みちる「いいいだだだだ!!!!いっだいいっだい!!!!タイタイターーーーーイ!!!!」
幸「降参ですか?」
みちる「わ、わかったわよおおおおお!!!!まいった!!まいったぁぁ!!!!」
ルンボ「そこまで、勝者幸!」
幸「…」ギリギリギリギリ
みちる「飛んでりゅうううぅぅぅ!!!!アタシ飛んでるのおおおおおっほおおおおおおおおおおおお!!!!」
蒔菜「なんかもう、流石に同情出来ないのよさ」
天音「そうね、っていうかリアルにあんな大技きめられてる人、初めてみるわ」
みちる「いいいだだだだ!!!!いっだいいっだい!!!!タイタイターーーーーイ!!!!」
幸「降参ですか?」
みちる「わ、わかったわよおおおおお!!!!まいった!!まいったぁぁ!!!!」
ルンボ「そこまで、勝者幸!」
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 20:06:05.21 ID:mxWGRHmR0
みちる「…あー、なんかすっごい体伸びた気がするー、背高くなったかも?」
幸「それは気のせいだと思います」
みちる「そお?ウッドエレメンタル?」
幸「はい」
みちる「っていうか幸!アンタほんっとアタシ相手だと遠慮が無いわよね!今回それを身をもって知ったわよ!!」
幸「そんな、誤解です、私はちゃんと、みちる様の骨が折れたり、気絶したりしないように、細心の注意を持って技をかけていたつもりです!」
みちる「え?ああそうなの?まあ、いっそ気絶した方が楽だった気もするけど」
天音「ていうかアンタ、体は大丈夫なの?」
みちる「ん~、まあ平気かな」
蒔菜「チルチルはまじ、呆れるほど丈夫なのな~」
みちる「まあねー」ドヤッ
幸「そんなことよりみちる様、次は最後の試合ですよ?頑張ってください」
みちる「ん、相手は由美子かぁ、まぁ、がんばるけど」
由美子「お手柔らかに、お願いするわ」
みちる「こ、こちらこそ」
幸「それは気のせいだと思います」
みちる「そお?ウッドエレメンタル?」
幸「はい」
みちる「っていうか幸!アンタほんっとアタシ相手だと遠慮が無いわよね!今回それを身をもって知ったわよ!!」
幸「そんな、誤解です、私はちゃんと、みちる様の骨が折れたり、気絶したりしないように、細心の注意を持って技をかけていたつもりです!」
みちる「え?ああそうなの?まあ、いっそ気絶した方が楽だった気もするけど」
天音「ていうかアンタ、体は大丈夫なの?」
みちる「ん~、まあ平気かな」
蒔菜「チルチルはまじ、呆れるほど丈夫なのな~」
みちる「まあねー」ドヤッ
幸「そんなことよりみちる様、次は最後の試合ですよ?頑張ってください」
みちる「ん、相手は由美子かぁ、まぁ、がんばるけど」
由美子「お手柔らかに、お願いするわ」
みちる「こ、こちらこそ」
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 20:24:17.54 ID:mxWGRHmR0
2012/7/29 09:00 美浜学園 家庭科室
ルンボ「では、第四試合を開始します」
ルンボ「始めっ」
由美子「…」チキチキチキ
みちる「ちょ!いきなりカッター!?アタシが死んだらアンタ失格なのよ!?わかってる!?」
由美子「落ちついて、松嶋さん、何もあなたに斬りかかろうってわけじゃないわ」
みちる「?ならどうして」
由美子「ちょっとしたゲームをしようと思って」
みちる「ゲーム?」
由美子「ええ、私はあまり体を動かすのが得意ではないし」
由美子「松嶋さんもさっきの小嶺さんとの試合で疲れているでしょう?」
由美子「だから、はい、これ」ポンッ
みちる「これって、お金?お金じゃない!!何この厚さ!?いくらなのよこれ」
由美子「たったの百万よ」
みちる「たったのって、あんた…」
ルンボ「では、第四試合を開始します」
ルンボ「始めっ」
由美子「…」チキチキチキ
みちる「ちょ!いきなりカッター!?アタシが死んだらアンタ失格なのよ!?わかってる!?」
由美子「落ちついて、松嶋さん、何もあなたに斬りかかろうってわけじゃないわ」
みちる「?ならどうして」
由美子「ちょっとしたゲームをしようと思って」
みちる「ゲーム?」
由美子「ええ、私はあまり体を動かすのが得意ではないし」
由美子「松嶋さんもさっきの小嶺さんとの試合で疲れているでしょう?」
由美子「だから、はい、これ」ポンッ
みちる「これって、お金?お金じゃない!!何この厚さ!?いくらなのよこれ」
由美子「たったの百万よ」
みちる「たったのって、あんた…」
63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 20:35:15.72 ID:mxWGRHmR0
由美子「さてルールは簡単よ、これを手の甲に置いて、交互にカッターで突き合うの」
みちる「い!?」
由美子「カッターに刺さったお金は刺したプレイヤーのものとなり」
由美子「最終的に多くのお金を持っていた方が勝ち」
由美子「ね、簡単でしょう?」
みちる「か、簡単って、危ないじゃない!そんなの」
由美子「そうでもないわよ、意外とお札って頑丈だから、そんなに一度には奥まで刺さらないのよ」
みちる「そ、そうなの?」
由美子「ええ、それとも他の提案があるのかしら?」
みちる「それは、えっと」
由美子「例えばジャンケンとか?でもさっき一度も勝てなかったわよね、あなた」
みちる「うぐぐ」
みちる「い!?」
由美子「カッターに刺さったお金は刺したプレイヤーのものとなり」
由美子「最終的に多くのお金を持っていた方が勝ち」
由美子「ね、簡単でしょう?」
みちる「か、簡単って、危ないじゃない!そんなの」
由美子「そうでもないわよ、意外とお札って頑丈だから、そんなに一度には奥まで刺さらないのよ」
みちる「そ、そうなの?」
由美子「ええ、それとも他の提案があるのかしら?」
みちる「それは、えっと」
由美子「例えばジャンケンとか?でもさっき一度も勝てなかったわよね、あなた」
みちる「うぐぐ」
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 20:45:05.16 ID:mxWGRHmR0
由美子「代案がないなら始めたいのだけれど、いいかしら?」
みちる「わ、わかったわよ!やってやろうじゃない!!そのゲーム!!」
由美子「グッド」
由美子「あ、そうそう、言い忘れていたけれど」
由美子「カッターで刺したお金は貴女のモノよ、勝っても負けてもね」
みちる「!?いいの?」
由美子「ええ、言ってなかったかしら?私お金持ちなの」
みちる「…」ゴクリ
由美子(ふふふ)
みちる「わ、わかったわよ!やってやろうじゃない!!そのゲーム!!」
由美子「グッド」
由美子「あ、そうそう、言い忘れていたけれど」
由美子「カッターで刺したお金は貴女のモノよ、勝っても負けてもね」
みちる「!?いいの?」
由美子「ええ、言ってなかったかしら?私お金持ちなの」
みちる「…」ゴクリ
由美子(ふふふ)
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 20:53:58.64 ID:mxWGRHmR0
由美子(恐怖と欲望、それはどちらも人の心を濁らせ、呼吸を乱すわ)
由美子(さあ、聞かせてみせなさい、松嶋みちる、貴女の喘ぎをっ!)
みちる「…」スウッ
みちる「じゃあアタシから行くわね?」
由美子「え?ええいいわよ」
みちる「えいやっ!」ドスッ
みちるは躊躇なく左手にカッターナイフ突き立てた。
それを持ち上げると、同時に十数枚の紙幣が持ち上がる。
みちる「ひーふーみー…十三枚かぁ、本当に結構刺さらないものね」フッ
由美子(てっきり最初は恐る恐る刺すものかと思っていたのに、意外と大胆ね)
みちる「どうしたの?榊由美子、次は貴女の番でしょ」
みちる「はい、カッターとお金」
由美子「そ、そうね」
由美子(さあ、聞かせてみせなさい、松嶋みちる、貴女の喘ぎをっ!)
みちる「…」スウッ
みちる「じゃあアタシから行くわね?」
由美子「え?ええいいわよ」
みちる「えいやっ!」ドスッ
みちるは躊躇なく左手にカッターナイフ突き立てた。
それを持ち上げると、同時に十数枚の紙幣が持ち上がる。
みちる「ひーふーみー…十三枚かぁ、本当に結構刺さらないものね」フッ
由美子(てっきり最初は恐る恐る刺すものかと思っていたのに、意外と大胆ね)
みちる「どうしたの?榊由美子、次は貴女の番でしょ」
みちる「はい、カッターとお金」
由美子「そ、そうね」
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 21:02:09.28 ID:mxWGRHmR0
由美子「…」スーハー
由美子(お、落ち着くのよ、榊由美子、残りのお金は八十七枚、例え私が全力に近い力で刺したって、手を傷つけることはまずないわ)ドキドキ
由美子(遊戯君だって意外に刺さらないって言ってたし、由美子ファイトよ!オー!)
由美子「えい」プスッ
力なく振り下ろされた由美子のカッターはわずか数枚の紙幣を貫くだけに終わった。
みちる「どうしたの由美子?これは貴女のお金なんだし、遠慮はいらないわよ」
由美子「よ、様子見よ、様子見」
みちる「ふうん、そんなことしてていいのかな?」
由美子「え?」
由美子(お、落ち着くのよ、榊由美子、残りのお金は八十七枚、例え私が全力に近い力で刺したって、手を傷つけることはまずないわ)ドキドキ
由美子(遊戯君だって意外に刺さらないって言ってたし、由美子ファイトよ!オー!)
由美子「えい」プスッ
力なく振り下ろされた由美子のカッターはわずか数枚の紙幣を貫くだけに終わった。
みちる「どうしたの由美子?これは貴女のお金なんだし、遠慮はいらないわよ」
由美子「よ、様子見よ、様子見」
みちる「ふうん、そんなことしてていいのかな?」
由美子「え?」
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 21:03:05.14 ID:mxWGRHmR0
みちる「やあっ!!」ドスッ!
由美子「!?」
思い切り振りかぶって突き立てられたカッターは札束に深々と突き刺さる。
みちる「…三十三枚、本当にあまり刺さらないのね、さっきのと合計で四十五枚か」フー
由美子「ま、松嶋さん、あなたっ…」
みちる「思うんだけど、このゲームって最初の一回か二回で大体勝負が決まるよね」
みちる「私はさっき『例え突き刺さっても構わない、手が使えなくなったって覚悟の上だ』そういう気持ちでカッターを振り下ろしたの」
みちる「これってさ、そういうゲームだよね?由美子」
みちる「キミはそれをわかってて私にこのゲームを挑んだのではないの?」
由美子「あ…う、あ」
由美子「!?」
思い切り振りかぶって突き立てられたカッターは札束に深々と突き刺さる。
みちる「…三十三枚、本当にあまり刺さらないのね、さっきのと合計で四十五枚か」フー
由美子「ま、松嶋さん、あなたっ…」
みちる「思うんだけど、このゲームって最初の一回か二回で大体勝負が決まるよね」
みちる「私はさっき『例え突き刺さっても構わない、手が使えなくなったって覚悟の上だ』そういう気持ちでカッターを振り下ろしたの」
みちる「これってさ、そういうゲームだよね?由美子」
みちる「キミはそれをわかってて私にこのゲームを挑んだのではないの?」
由美子「あ…う、あ」
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 21:07:08.47 ID:mxWGRHmR0
みちる「まあいいや、とにかくキミは次に、最低でも五十枚は突き刺さないと」
みちる「キミに、その次のターンは回ってこないから」
由美子(この子、本当にあの松嶋さん?いつもと雰囲気が全然違う)
由美子「く、うう」プルプル
由美子(やってやる!やってやるわよ!!何よ、腕の一本くらい)
由美子(彼は、風見君は私の為に命を懸けてくれたわ!!それに比べたら!!)
由美子「わあああっ」ドスッ!!
みちる「キミに、その次のターンは回ってこないから」
由美子(この子、本当にあの松嶋さん?いつもと雰囲気が全然違う)
由美子「く、うう」プルプル
由美子(やってやる!やってやるわよ!!何よ、腕の一本くらい)
由美子(彼は、風見君は私の為に命を懸けてくれたわ!!それに比べたら!!)
由美子「わあああっ」ドスッ!!
69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 21:08:51.35 ID:mxWGRHmR0
全力で振り下ろされたであろうカッターナイフは札束を突き抜け、由美子の左手甲にまで達していた。
由美子「ぐぅっ…」
由美子「これで、残りのお金は、全部私のものよ」
由美子「私の、勝ちね」
ドクドクと流れる血で札束とカッターは赤く染まっていく。
みちる「…」フウッ
みちる「参ったわ」
ルンボ「勝者、由美子!」
由美子「ぐぅっ…」
由美子「これで、残りのお金は、全部私のものよ」
由美子「私の、勝ちね」
ドクドクと流れる血で札束とカッターは赤く染まっていく。
みちる「…」フウッ
みちる「参ったわ」
ルンボ「勝者、由美子!」
70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 21:15:40.20 ID:mxWGRHmR0
蒔菜「由美ちゃん!!」
天音「榊さんっ!」
幸「今、手当をしますから!!」
由美子「大丈夫よ、そんなに大げさな怪我じゃないわ」
由美子「それよりも、松嶋さん」
みちる「…」
由美子「どうしてあんな…私に喝をいれるようなことを?」
みちる「…むにゃ…え?」
由美子「あのままなら貴女の勝ちだったでしょうに」
みちる「もしかして、私、負けたの?」
由美子「?ええ」
みちる「そっか」
みちる「あの子でも、失敗することあるんだ」
由美子「???」
天音「榊さんっ!」
幸「今、手当をしますから!!」
由美子「大丈夫よ、そんなに大げさな怪我じゃないわ」
由美子「それよりも、松嶋さん」
みちる「…」
由美子「どうしてあんな…私に喝をいれるようなことを?」
みちる「…むにゃ…え?」
由美子「あのままなら貴女の勝ちだったでしょうに」
みちる「もしかして、私、負けたの?」
由美子「?ええ」
みちる「そっか」
みちる「あの子でも、失敗することあるんだ」
由美子「???」
71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 21:19:02.78 ID:mxWGRHmR0
由美子「あなた、大丈夫?さっきも何か、様子がおかしかったけど」
みちる「だ、だーいじょうぶよ、あんたこそ左手!血が出てるじゃない!」
由美子「これは、かすり傷よ、大したことないわ」
みちる「そう?ならいいけど」
みちる「…」
みちる(そっか)
みちる(終わっちゃったのか)
みちる(私は、雄二のお嫁さんにはなれないんだ)
みちる「だ、だーいじょうぶよ、あんたこそ左手!血が出てるじゃない!」
由美子「これは、かすり傷よ、大したことないわ」
みちる「そう?ならいいけど」
みちる「…」
みちる(そっか)
みちる(終わっちゃったのか)
みちる(私は、雄二のお嫁さんにはなれないんだ)
72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 21:20:11.29 ID:mxWGRHmR0
みちる「べ、別に全然どうでもいいけどね!!」
みちる「アタシ、雄二の事なんかどうでもいいし、むしろ嫌いだし」
みちる「う、うざーい、雄二超うざいんですけどー」
蒔菜「チルチル…泣いてるの?」
みちる「!な!?何が!!泣いてなんか無いわよ!!馬鹿っ!ガキっ!!」
蒔菜「んだとコラー!!」プンスカ
由美子「松嶋さん…」
天音「ショックだったみたいね、当たり前だけど」
みちる「アタシ、雄二の事なんかどうでもいいし、むしろ嫌いだし」
みちる「う、うざーい、雄二超うざいんですけどー」
蒔菜「チルチル…泣いてるの?」
みちる「!な!?何が!!泣いてなんか無いわよ!!馬鹿っ!ガキっ!!」
蒔菜「んだとコラー!!」プンスカ
由美子「松嶋さん…」
天音「ショックだったみたいね、当たり前だけど」
73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 21:20:59.13 ID:mxWGRHmR0
みちる「あーもー疲れたー、朝っぱらからこんなことに付き合わされてー、もーへとへとー」
みちる「さっさと寮に戻って寝なおしましょー、そうしましょー、ルンルン」
ルンボ「ちょっと、何を勝手なことを言っているの?」
みちる「うるさいわね!もうあんたの命令なんて聞かないわよ!失格しちゃったんだし!」
ルンボ「まだ最終試合が残っているのに?」
みちる「へ?」
ルンボ「この表を見なさい」
みちる「表?」
みちる「さっさと寮に戻って寝なおしましょー、そうしましょー、ルンルン」
ルンボ「ちょっと、何を勝手なことを言っているの?」
みちる「うるさいわね!もうあんたの命令なんて聞かないわよ!失格しちゃったんだし!」
ルンボ「まだ最終試合が残っているのに?」
みちる「へ?」
ルンボ「この表を見なさい」
みちる「表?」
74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 21:22:37.86 ID:mxWGRHmR0
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天 蒔幸 み 由 千 麻 J ヒ
音 菜 ち 美 鶴 子 B |
る 子 ス
・
オ
ス
ロ
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天 蒔幸 み 由 千 麻 J ヒ
音 菜 ち 美 鶴 子 B |
る 子 ス
・
オ
ス
ロ
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 21:25:21.89 ID:mxWGRHmR0
みちる「何、これ?」
ルンボ「実は、貴女達と同時進行で、もう一つ『お嫁さん試験』をしていたの」
ルンボ「最終試験はこの表の通りに行うから、松嶋みちる」
ルンボ「あなたには、もう一度チャンスがあるわ」
みちる「そう、なの?」
ルンボ「ええ」
みちる「しょ…」
みちる「しょうっがないわねえ!!どうしても、っていうなら受けてやってもいいわよ?」
ルンボ「ならいいわ」
みちる「あ、ああああ!!嘘です嘘です!!受けさせて下さいぃ!!」
ルンボ「実は、貴女達と同時進行で、もう一つ『お嫁さん試験』をしていたの」
ルンボ「最終試験はこの表の通りに行うから、松嶋みちる」
ルンボ「あなたには、もう一度チャンスがあるわ」
みちる「そう、なの?」
ルンボ「ええ」
みちる「しょ…」
みちる「しょうっがないわねえ!!どうしても、っていうなら受けてやってもいいわよ?」
ルンボ「ならいいわ」
みちる「あ、ああああ!!嘘です嘘です!!受けさせて下さいぃ!!」
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 21:35:32.35 ID:mxWGRHmR0
蒔菜「っていうか何なのよさこの右側の人選」
天音「JBさんに…ん?千鶴って、これもしかして学園長?」
幸「この、麻子さん、というのは確か、風見さんのお師匠さんでは?」
由美子「でも、風見くんの師匠って、確か亡くなってるはずじゃ?」
ルンバ「…松嶋みちる、あなたの対戦相手が到着したわよ」
みちる「!誰々!?どんな人?」
ヒース・オスロ「やあ、どうも」
みちる「!?」
天音「JBさんに…ん?千鶴って、これもしかして学園長?」
幸「この、麻子さん、というのは確か、風見さんのお師匠さんでは?」
由美子「でも、風見くんの師匠って、確か亡くなってるはずじゃ?」
ルンバ「…松嶋みちる、あなたの対戦相手が到着したわよ」
みちる「!誰々!?どんな人?」
ヒース・オスロ「やあ、どうも」
みちる「!?」
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 21:40:05.47 ID:mxWGRHmR0
みちる「えーと、ルンボさん」
ルンボ「何かしら?」
みちる「これって確か、雄二のお嫁さんを決める試験、でしたよね?」
ルンボ「そうよ」
みちる「じゃああの人、女の人、なの?」
ヒース・オスロ「…」
ルンボ「違うわね」
みちる「だったらおかしいでしょうがっ!!おっさんじゃない!!」
みちる「あの人どう見てもおっさんじゃないの!!」
ルンボ「そうね、おっさんの上にテロリストね」
みちる「テロ…ええ!?何それ!?聞いて無いわよ!?」
ルンボ「何かしら?」
みちる「これって確か、雄二のお嫁さんを決める試験、でしたよね?」
ルンボ「そうよ」
みちる「じゃああの人、女の人、なの?」
ヒース・オスロ「…」
ルンボ「違うわね」
みちる「だったらおかしいでしょうがっ!!おっさんじゃない!!」
みちる「あの人どう見てもおっさんじゃないの!!」
ルンボ「そうね、おっさんの上にテロリストね」
みちる「テロ…ええ!?何それ!?聞いて無いわよ!?」
78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 21:56:37.04 ID:mxWGRHmR0
ヒース・オスロ「お嬢さん、君の気持ちもわかるが、私はユージを想う気持ちなら、誰にも負けないつもりだ」
ヒース・オスロ「まあ、愚かなことに、この気持ちに気付いたのはつい最近になってからなんだが…」
みちる「うぇ?」
ヒース・オスロ「先日、上空から投下された大量のルンボと電子ジャーによってタルタロス島は制圧され、私の組織は壊滅した」
ヒース・オスロ「その時、全てを失って、初めて気づいたんだよ」
ヒース・オスロ「ああ、私はユージをこんなにも愛していたのだ、と」
みちる「うぇぇ?」
ヒース・オスロ「男同士?年齢差?それがなんだというんだい!?こんなにも熱くたぎる私の想いを前に、そんなことは意味を為さない!!」
ヒース・オスロ「ああ!!ユージユージユージユージユージ!!!!ユウウウウジイイイ!!!!好きっだあああああああ!!!!」
ルンボ「…あのね」ハア
ルンボ「本当はミリエラって子がエントリーされていたんだけれど、この男、いつの間にかそれとすり替わっていたのよ」
ルンボ「まあでも雄二を想う気持ちは本物みたいだし、あんまり無碍にもできないでしょ?」
ルンボ「だから、松嶋みちる」
みちる「ふぇ?」
ルンボ「頑張って!」
みちる「いやちょ、ええええええええええええええ!!??」
ヒース・オスロ「まあ、愚かなことに、この気持ちに気付いたのはつい最近になってからなんだが…」
みちる「うぇ?」
ヒース・オスロ「先日、上空から投下された大量のルンボと電子ジャーによってタルタロス島は制圧され、私の組織は壊滅した」
ヒース・オスロ「その時、全てを失って、初めて気づいたんだよ」
ヒース・オスロ「ああ、私はユージをこんなにも愛していたのだ、と」
みちる「うぇぇ?」
ヒース・オスロ「男同士?年齢差?それがなんだというんだい!?こんなにも熱くたぎる私の想いを前に、そんなことは意味を為さない!!」
ヒース・オスロ「ああ!!ユージユージユージユージユージ!!!!ユウウウウジイイイ!!!!好きっだあああああああ!!!!」
ルンボ「…あのね」ハア
ルンボ「本当はミリエラって子がエントリーされていたんだけれど、この男、いつの間にかそれとすり替わっていたのよ」
ルンボ「まあでも雄二を想う気持ちは本物みたいだし、あんまり無碍にもできないでしょ?」
ルンボ「だから、松嶋みちる」
みちる「ふぇ?」
ルンボ「頑張って!」
みちる「いやちょ、ええええええええええええええ!!??」
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 22:27:16.27 ID:mxWGRHmR0
ルンボ「最終試合、始めるわよ?」
みちる「ま、待って待って、いろいろおかしいよね?ちょっと待とう?」
蒔菜「頑張るのよーチルチルー!ホモの魔の手からお兄ちゃんを守るのよー!」
幸「そうですよー!!同性愛なんて非生産的だぞぉー!!」
みちる「アンタ達、他人事だと思って勝手なこと言うんじゃないわよぉーーー!!」
天音「私は、別に、そういうのも、悪くないかと思うけど…ねえ?」
由美子「ちょ、なんでこっちに振るのよ!!まあその、あれだけど…」
みちる「あんたらってほんっと自分のことしか考えてないわよね!!」
ルンボ「あーもっ、めんどい、試合開始!」
みちる「ちょっとおおおおおおおおおおお!!!!」
みちる「ま、待って待って、いろいろおかしいよね?ちょっと待とう?」
蒔菜「頑張るのよーチルチルー!ホモの魔の手からお兄ちゃんを守るのよー!」
幸「そうですよー!!同性愛なんて非生産的だぞぉー!!」
みちる「アンタ達、他人事だと思って勝手なこと言うんじゃないわよぉーーー!!」
天音「私は、別に、そういうのも、悪くないかと思うけど…ねえ?」
由美子「ちょ、なんでこっちに振るのよ!!まあその、あれだけど…」
みちる「あんたらってほんっと自分のことしか考えてないわよね!!」
ルンボ「あーもっ、めんどい、試合開始!」
みちる「ちょっとおおおおおおおおおおお!!!!」
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 22:52:47.19 ID:mxWGRHmR0
ヒース・オスロ「さて、初めに言っておきたいんだが」
みちる「あ、あによう」
ヒース・オスロ「これから始まるのは試合ではなく、一方的な拷問だということだ」
みちる「!」
ヒース・オスロ「私はこれでも裏の世界では名の知れた男でね」
ヒース・オスロ「殺さずに相手を意のままにするなど容易いことなんだよ」
ヒース・オスロ「抵抗する相手に暗示をかけるのはまぁ難しいが不可能ではないし」
ヒース・オスロ「もっと簡単に体へ直接聞くこともできる」
みちる「?」
ヒース・オスロ「フフ、よくわからないって顔をしているね」
ヒース・オスロ「そうだなあ、まずは爪を剥ごうか」
みちる「!?」
みちる「あ、あによう」
ヒース・オスロ「これから始まるのは試合ではなく、一方的な拷問だということだ」
みちる「!」
ヒース・オスロ「私はこれでも裏の世界では名の知れた男でね」
ヒース・オスロ「殺さずに相手を意のままにするなど容易いことなんだよ」
ヒース・オスロ「抵抗する相手に暗示をかけるのはまぁ難しいが不可能ではないし」
ヒース・オスロ「もっと簡単に体へ直接聞くこともできる」
みちる「?」
ヒース・オスロ「フフ、よくわからないって顔をしているね」
ヒース・オスロ「そうだなあ、まずは爪を剥ごうか」
みちる「!?」
81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 22:54:20.61 ID:mxWGRHmR0
ヒース・オスロ「右手の小指から一本一本丁寧に剥いてあげよう」
ヒース・オスロ「手が終わったら次は足だ、大丈夫、気絶してもすぐに起こしてあげるから」
ヒース・オスロ「爪が終わったらそうだなあ、お次は皮だ」
ヒース・オスロ「キミのそのすべすべした少女の柔肌を台無しにしてあげよう」
ヒース・オスロ「こっちは剥くのが難しいからね、爪みたいにはいかない」
ヒール・オスロ「指先から無理やり剥ごうとするけど、何度も何度も失敗して、キミはその度に悲鳴を上げるだろうね」
ヒース・オスロ「さて、もう取り返しのつかない状況になっているというのに、キミは強情だ」
ヒース・オスロ「まだあの言葉を言わない」
ヒース・オスロ「私はむしろそれを喜んで、次の作業に移る」
ヒース・オスロ「耳を!鼻を!目を!好きなだけ弄るだろう!」
ヒース・オスロ「肉も!骨も!臓物も!もうキミのモノではなくなる!!」
ヒース・オスロ「もはや性別すら定かでないような肉の塊、そんな物体に成り果てたキミを、ユージはどう思うかな?」
みちる「…」
ヒース・オスロ「手が終わったら次は足だ、大丈夫、気絶してもすぐに起こしてあげるから」
ヒース・オスロ「爪が終わったらそうだなあ、お次は皮だ」
ヒース・オスロ「キミのそのすべすべした少女の柔肌を台無しにしてあげよう」
ヒース・オスロ「こっちは剥くのが難しいからね、爪みたいにはいかない」
ヒール・オスロ「指先から無理やり剥ごうとするけど、何度も何度も失敗して、キミはその度に悲鳴を上げるだろうね」
ヒース・オスロ「さて、もう取り返しのつかない状況になっているというのに、キミは強情だ」
ヒース・オスロ「まだあの言葉を言わない」
ヒース・オスロ「私はむしろそれを喜んで、次の作業に移る」
ヒース・オスロ「耳を!鼻を!目を!好きなだけ弄るだろう!」
ヒース・オスロ「肉も!骨も!臓物も!もうキミのモノではなくなる!!」
ヒース・オスロ「もはや性別すら定かでないような肉の塊、そんな物体に成り果てたキミを、ユージはどう思うかな?」
みちる「…」
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 22:55:35.97 ID:mxWGRHmR0
ヒース・オスロ「…いろいろと怖がらせるようなことを言ってしまったけど」
ヒース・オスロ「私もキミも、同じ男を愛する者同士だ」
ヒース・オスロ「できることなら、手荒なことはしたくない」
ヒース・オスロ「だから、言ってくれないかなぁ?あの言葉を」
ヒース・オスロ「私も、できればキミを傷つけたくなんかないんだよ」
ヒース・オスロ「さあ、今ならまだ間に合う」
ヒース・オスロ「行ってくれ、あの言葉を」
みちる「…わ、わたしは」
・ まいったと言う
・ まいったと言わない
安価↓
ヒース・オスロ「私もキミも、同じ男を愛する者同士だ」
ヒース・オスロ「できることなら、手荒なことはしたくない」
ヒース・オスロ「だから、言ってくれないかなぁ?あの言葉を」
ヒース・オスロ「私も、できればキミを傷つけたくなんかないんだよ」
ヒース・オスロ「さあ、今ならまだ間に合う」
ヒース・オスロ「行ってくれ、あの言葉を」
みちる「…わ、わたしは」
・ まいったと言う
・ まいったと言わない
安価↓
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/26(水) 23:01:06.52 ID:LlQccK6vo
まいったと言わない、で
てかちゃっかり雄郎さんラスボスの癖に三人の内の誰かに負けてるのな
てかちゃっかり雄郎さんラスボスの癖に三人の内の誰かに負けてるのな
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 23:12:28.89 ID:mxWGRHmR0
みちる「ま、まいってなんか!無いんだからね!!」ツーン
ヒース・オスロ「それが、キミの答えかい?」ギロッ
みちる「ひっ!…た、多分」
ヒース・オスロ「多分じゃ困る、はっきりしてくれ」
みちる「だ、だから、その、まいってない!」
ヒース・オスロ「本当に?」
みちる「本当よ」
ヒース・オスロ「マジで?」
みちる「マジよ」
ヒース・オスロ「本当にマジで?」
みちる「しつっこいわね!!マジよ!!かかってきなさいよ!!」
ヒース・オスロ「…私、テロリストだよ?落ち着いてもう一度考えてみよう?」
みちる(あれ?もしかしてコイツ)
麻子「おう!良くいったぞ!ジャリンコ!」
みちる「誰!?」
ヒース・オスロ「それが、キミの答えかい?」ギロッ
みちる「ひっ!…た、多分」
ヒース・オスロ「多分じゃ困る、はっきりしてくれ」
みちる「だ、だから、その、まいってない!」
ヒース・オスロ「本当に?」
みちる「本当よ」
ヒース・オスロ「マジで?」
みちる「マジよ」
ヒース・オスロ「本当にマジで?」
みちる「しつっこいわね!!マジよ!!かかってきなさいよ!!」
ヒース・オスロ「…私、テロリストだよ?落ち着いてもう一度考えてみよう?」
みちる(あれ?もしかしてコイツ)
麻子「おう!良くいったぞ!ジャリンコ!」
みちる「誰!?」
87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/26(水) 23:21:24.86 ID:mxWGRHmR0
麻子「そのクソ野郎は私がさっきボコボコにしてやっといたから、今なら楽勝だぞ?」
みちる「まじで?」
麻子「まじだ」
ヒース・オスロ「く、日下部麻子ぉぉぉ!!!!」
麻子「ほれ、あいつの望み通り、爪と皮剥いで肉の塊にしてやれよ」
みちる「そ、それはちょっと」
麻子「なら拳骨だ、一発ぶん殴ってやれ!」
みちる「…」コクッ
ヒース・オスロ「ひっ!」
みちる「いくわよぉぉ!!」
ヒース・オスロ「や、やめろ!!まいった!まいっ…!!」
ぼこーん!!
ヒース・オスロ「…」ピヨピヨ
―こうして喋るルンボによる『風見雄二のお嫁さん試験』は終わった。
みちる「まじで?」
麻子「まじだ」
ヒース・オスロ「く、日下部麻子ぉぉぉ!!!!」
麻子「ほれ、あいつの望み通り、爪と皮剥いで肉の塊にしてやれよ」
みちる「そ、それはちょっと」
麻子「なら拳骨だ、一発ぶん殴ってやれ!」
みちる「…」コクッ
ヒース・オスロ「ひっ!」
みちる「いくわよぉぉ!!」
ヒース・オスロ「や、やめろ!!まいった!まいっ…!!」
ぼこーん!!
ヒース・オスロ「…」ピヨピヨ
―こうして喋るルンボによる『風見雄二のお嫁さん試験』は終わった。
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/27(木) 00:12:04.73 ID:aut4rJ+y0
2012/8/01 22:30 美浜学園 学生寮
ヒース・オスロというのが雄二に深い因縁のある男だったと知ったのは、あの試験から数日経ってのことだった。
「心から礼を言う、ありがとう」
そして、そのヒース・オスロを倒した私は、雄二にとても感謝された。
ヒース・オスロは雄二のお嫁さんになろうとしていたのだと伝えると、彼は心底嫌そうな顔で頭を抱えていた。
そんな様子を見ていると、あの時『まいった』と言わなくて本当に良かったと思う。
「お嫁さん試験?ルンボが言っていた?なんのことだかわからんが、嫁くらいは自分で決める」
お嫁さん試験については、やはり雄二は何も知らされていなかったようで、必死の求婚も突っぱねられてしまった。
蒔菜や幸はそれでもしばらく食い下がっていたが、相変わらずそういうときの雄二はにべもない。
知らぬ存ぜぬで押し通す雄二に根負けし、結局二人もその件について追及しようとするのは諦めたようだった。
そもそも八人も合格者がいた時点で、あの試験は意味が無かったように思う、何しろ全く人数が絞れていないのだから。
とはいえ大変な思いをして勝ち取った『雄二のお嫁さんライセンス』を、今も私は大事に保管している。
たまに机から取り出して、ためつすがめつ眺めては、にやにやと悦にひたるのだ。
麻子さんが生きていたことについては、本人から雄二に教えるのを口止めされている。
なんでも『雄二は私といたらダメになる』そうで、もう会うことはないだろうと言っていた。
試験に参加したのも、ヒース・オスロを捕まえる為だった、とのこと。
それでもその悲しそうな表情を見ると、会えばいいのにと思わずにはいられない。
私が子供なだけなのだろうか?
みちる「…こんなもんかな?あと何か書くことは…あ、そうだ」
それと、また転入生が来るらしい、今度は女の子だそうだ。
ただでさえ学園内の雄二をめぐる競争が激化している昨今、これ以上の敵が増えるのはあまり歓迎できない。
雄二の毒牙にかからないような子だといいのだが。
みちる「よし、こんなもんでいいわね!さ、寝よ寝よ」
ヒース・オスロというのが雄二に深い因縁のある男だったと知ったのは、あの試験から数日経ってのことだった。
「心から礼を言う、ありがとう」
そして、そのヒース・オスロを倒した私は、雄二にとても感謝された。
ヒース・オスロは雄二のお嫁さんになろうとしていたのだと伝えると、彼は心底嫌そうな顔で頭を抱えていた。
そんな様子を見ていると、あの時『まいった』と言わなくて本当に良かったと思う。
「お嫁さん試験?ルンボが言っていた?なんのことだかわからんが、嫁くらいは自分で決める」
お嫁さん試験については、やはり雄二は何も知らされていなかったようで、必死の求婚も突っぱねられてしまった。
蒔菜や幸はそれでもしばらく食い下がっていたが、相変わらずそういうときの雄二はにべもない。
知らぬ存ぜぬで押し通す雄二に根負けし、結局二人もその件について追及しようとするのは諦めたようだった。
そもそも八人も合格者がいた時点で、あの試験は意味が無かったように思う、何しろ全く人数が絞れていないのだから。
とはいえ大変な思いをして勝ち取った『雄二のお嫁さんライセンス』を、今も私は大事に保管している。
たまに机から取り出して、ためつすがめつ眺めては、にやにやと悦にひたるのだ。
麻子さんが生きていたことについては、本人から雄二に教えるのを口止めされている。
なんでも『雄二は私といたらダメになる』そうで、もう会うことはないだろうと言っていた。
試験に参加したのも、ヒース・オスロを捕まえる為だった、とのこと。
それでもその悲しそうな表情を見ると、会えばいいのにと思わずにはいられない。
私が子供なだけなのだろうか?
みちる「…こんなもんかな?あと何か書くことは…あ、そうだ」
それと、また転入生が来るらしい、今度は女の子だそうだ。
ただでさえ学園内の雄二をめぐる競争が激化している昨今、これ以上の敵が増えるのはあまり歓迎できない。
雄二の毒牙にかからないような子だといいのだが。
みちる「よし、こんなもんでいいわね!さ、寝よ寝よ」
89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/27(木) 00:26:52.72 ID:aut4rJ+y0
2012/8/02 08:00 美浜学園 教室
雄二「だから、そんなことは俺の知ったことじゃないと何度も言っているだろうが」
蒔菜「知らんで済んだら警察はいらんじゃんけ!!由美ちゃんなんて手に傷までこさえたのよ?」
由美子「わ、私は別に」
幸「そうです、女の子を傷物にした責任、風見さんはとるべきだと思います!」
由美子「き、傷物って…」
雄二「わかったわかった、だったらその件のルンボとやらを連れてこい、俺が直接文句を言ってやる」
蒔菜「よっしゃ!言質とったのよ!由美ちゃんルンボ持ってきて!!」
由美子「いや、だからあれ以来私のルンボは普通に戻ったのだけれど」
雄二「だ、そうだ、残念だったな」
蒔菜「くっそー!!あの掃除機野郎!!今度会ったらギタギタにしてやるのよ!!」
天音「…一姫、どこ行っちゃったのかなぁ」
雄二「だから、そんなことは俺の知ったことじゃないと何度も言っているだろうが」
蒔菜「知らんで済んだら警察はいらんじゃんけ!!由美ちゃんなんて手に傷までこさえたのよ?」
由美子「わ、私は別に」
幸「そうです、女の子を傷物にした責任、風見さんはとるべきだと思います!」
由美子「き、傷物って…」
雄二「わかったわかった、だったらその件のルンボとやらを連れてこい、俺が直接文句を言ってやる」
蒔菜「よっしゃ!言質とったのよ!由美ちゃんルンボ持ってきて!!」
由美子「いや、だからあれ以来私のルンボは普通に戻ったのだけれど」
雄二「だ、そうだ、残念だったな」
蒔菜「くっそー!!あの掃除機野郎!!今度会ったらギタギタにしてやるのよ!!」
天音「…一姫、どこ行っちゃったのかなぁ」
90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/27(木) 00:44:31.47 ID:aut4rJ+y0
千鶴「みなさーん!席についてくださーい!」
蒔菜「おうチツチツ!おはようなのよ!」
千鶴「入巣さーん、先生を卑猥な愛称で呼んじゃだめよぉ?」
蒔菜「はぁーい」
千鶴「よろしい、ではあらためまして」コホン
千鶴「今日から皆さんと一緒に勉強することになった転入生を紹介しまーっす!」
千鶴「さ、入って」
ガラガラッ…
由美子「え?」
天音「あ!!」
蒔菜「んん?」
幸「はっ!」
みちる「ええ!?」
一姫「どうも」
一姫「転入生の風見一姫です」
一姫「気軽にタナトスさんって呼んでください」ニコッ
ルンボ「雄二のお嫁さんを決めます」 おわり
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/27(木) 00:45:33.25 ID:aut4rJ+y0
終わりです、読んでくれた人ありがとうッス
92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 00:59:25.90 ID:npT8QNou0
乙
グリカジssもっと増えて欲しいな
グリカジssもっと増えて欲しいな
93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/27(木) 18:01:45.82 ID:gERtFa6uO
こっからこっから!
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416741228/
Entry ⇒ 2015.06.14 | Category ⇒ グリザイアの果実 | Comments (0)
【グリザイアの果実】天音「あづぅ~い」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 23:52:17.32 ID:D+Rj7EoAO
グリザイアの果実アニメ化記念に初SS
です
約9000文字
です
です
約9000文字
です
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 00:02:51.60 ID:1TSv/MbAO
2011年7月21日14時30分・学園・教室
今年の夏は冷夏でしょう。というニュースアナウンサーの声を耳にした夏の事。
例年からすれば実際涼しさだろう。だが体感としてはやはり暑いことに変わりはなく、
うちのクラスメイト共(特に一名)は日も登りきった午後の授業が終わると口々に暑さに対する不満を漏らしていた。
ノートの文字をガラケから手打ちコピーなので更新遅めです。
今年の夏は冷夏でしょう。というニュースアナウンサーの声を耳にした夏の事。
例年からすれば実際涼しさだろう。だが体感としてはやはり暑いことに変わりはなく、
うちのクラスメイト共(特に一名)は日も登りきった午後の授業が終わると口々に暑さに対する不満を漏らしていた。
ノートの文字をガラケから手打ちコピーなので更新遅めです。
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 00:25:39.30 ID:1TSv/MbAO
天音「あづぅ~い」
みちる「もう、うるさいわよ!天音」
蒔菜「まぁ天音ぇの気持ちもわからんでもないけどな」
幸「天音さんは暑いのが苦手ですからね」
みちる「暑いのに暑いって言うと余計に暑くなるでしょうがぁ!」
天音「だってあづいんだも~ん、ん゛~、う゛ぁ~」グデー
蒔菜「おっ?ちるちる、それは駄洒落か?」
幸「…マキちゃん、今のは普通に喋っただけじゃないかな」
蒔菜「そっか。ちるちるにそんな頭あるわけないもんね。そんじゃどっか行こうぜ!暑いし!」
みちる「あんたの発言は相変わらず脈絡ないわね。そしてあたしをディスったわね!」
幸「行くとすれざどこがいいかな?もうすぐ夏休みだしバリ島とかいいかもね」
雄二「夏休み、暑いからバリ島か……やるな幸、洒落が効いている」
みちる「は?なんで?」
蒔菜「バリ島は赤道が通ってるのよさ」
みちる「赤道ぉ!?なんでまた暑い時に暑いとこに行きたがるかなぁ。そんなことしたら天音が死んじゃうわよ」
雄二「ッ!?」ガタッ
雄二「みちる、赤道が分かるのか……?みちるもやるな」
みちる「え?私の評価するとこ低くない?」
みちる「もう、うるさいわよ!天音」
蒔菜「まぁ天音ぇの気持ちもわからんでもないけどな」
幸「天音さんは暑いのが苦手ですからね」
みちる「暑いのに暑いって言うと余計に暑くなるでしょうがぁ!」
天音「だってあづいんだも~ん、ん゛~、う゛ぁ~」グデー
蒔菜「おっ?ちるちる、それは駄洒落か?」
幸「…マキちゃん、今のは普通に喋っただけじゃないかな」
蒔菜「そっか。ちるちるにそんな頭あるわけないもんね。そんじゃどっか行こうぜ!暑いし!」
みちる「あんたの発言は相変わらず脈絡ないわね。そしてあたしをディスったわね!」
幸「行くとすれざどこがいいかな?もうすぐ夏休みだしバリ島とかいいかもね」
雄二「夏休み、暑いからバリ島か……やるな幸、洒落が効いている」
みちる「は?なんで?」
蒔菜「バリ島は赤道が通ってるのよさ」
みちる「赤道ぉ!?なんでまた暑い時に暑いとこに行きたがるかなぁ。そんなことしたら天音が死んじゃうわよ」
雄二「ッ!?」ガタッ
雄二「みちる、赤道が分かるのか……?みちるもやるな」
みちる「え?私の評価するとこ低くない?」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 00:37:48.02 ID:1TSv/MbAO
由美子「前に海に行ったばかりじゃない。いやよ、わたし」
雄二「ほう、由美子も乗り気になってきたようだな。これは真剣に考えなくてはなるまい」
由美子「ちょっと、私はイヤって言ったでしょ?」
雄二「俺に任せておけ。人生経験の足りないお前たちに最高の旅をさせてやろう」
由美子「ねぇ!聞いてる!?私の話!」
蒔菜「やった~!さすがお兄ちゃんなのよさ」
幸「風見さん何か私に出来ることがあればいつでもいってくださいね」
みちる「なんで雄二はそんな乗り気なの?」
由美子「……きっと暑さで頭が沸いたのね」ハナシキイテ
天音「…水風呂」グデデー
千鶴「はいは~い、皆さん席に着いて~。SHRやるわよぉ~」
雄二「いいタイミングだ千鶴。話がある、学園長室で会議だ」グイ
千鶴「えっ?なになに!?ちょっと!引っ張らないで!やぁ~」
雄二「もしもし、JB。休暇の申請をする」
千鶴「なんなのよもぉ~~」ヒキズラレー
みちる蒔菜幸由美子「……」ポカーン
天音「……かき氷」グデーン
雄二「ほう、由美子も乗り気になってきたようだな。これは真剣に考えなくてはなるまい」
由美子「ちょっと、私はイヤって言ったでしょ?」
雄二「俺に任せておけ。人生経験の足りないお前たちに最高の旅をさせてやろう」
由美子「ねぇ!聞いてる!?私の話!」
蒔菜「やった~!さすがお兄ちゃんなのよさ」
幸「風見さん何か私に出来ることがあればいつでもいってくださいね」
みちる「なんで雄二はそんな乗り気なの?」
由美子「……きっと暑さで頭が沸いたのね」ハナシキイテ
天音「…水風呂」グデデー
千鶴「はいは~い、皆さん席に着いて~。SHRやるわよぉ~」
雄二「いいタイミングだ千鶴。話がある、学園長室で会議だ」グイ
千鶴「えっ?なになに!?ちょっと!引っ張らないで!やぁ~」
雄二「もしもし、JB。休暇の申請をする」
千鶴「なんなのよもぉ~~」ヒキズラレー
みちる蒔菜幸由美子「……」ポカーン
天音「……かき氷」グデーン
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 00:44:56.80 ID:1TSv/MbAO
翌日
千鶴「えぇ~。急遽、修学旅行に行くことになりました」
5人「は?」
雄二「ウム」
千鶴「行き先はフランスです」
5人「っえーー!?」
千鶴「期間は今週末から一週間。要するに出発は明日です。皆さん用意しといてくださいね」
5人「あした!?」
雄二「ウム」
翌日
千鶴「えぇ~。急遽、修学旅行に行くことになりました」
5人「は?」
雄二「ウム」
千鶴「行き先はフランスです」
5人「っえーー!?」
千鶴「期間は今週末から一週間。要するに出発は明日です。皆さん用意しといてくださいね」
5人「あした!?」
雄二「ウム」
翌日
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 00:57:11.79 ID:1TSv/MbAO
修学旅行1日目・フランス・パリ
天音「ほんとに来ちゃった…」
蒔菜「さすがお兄ちゃん!やれば出来る子!」ワーイ
幸「私海外なんて初めてです」ワクワク
由美子「なんで…」グデーン
みちる「先住民に話しかけられたらどうしよう!?私ヨーロッパ語できないよ!」ワタワタ
幸「みちる様、ヨーロッパは国ではないですよ」
千鶴「みなさぁーん、行きますよー」
蒔菜「イヤッホォー!東京タワーみたいなやつ見に行くのよさ!」
みちる「ピザノシャ塔ねっ!」ドヤァ
幸「さすがみちる様です。この小嶺幸みちる様の博識さに腰を抜かしております」
天音「さっちゃんって時々残酷よね」
天音「ほんとに来ちゃった…」
蒔菜「さすがお兄ちゃん!やれば出来る子!」ワーイ
幸「私海外なんて初めてです」ワクワク
由美子「なんで…」グデーン
みちる「先住民に話しかけられたらどうしよう!?私ヨーロッパ語できないよ!」ワタワタ
幸「みちる様、ヨーロッパは国ではないですよ」
千鶴「みなさぁーん、行きますよー」
蒔菜「イヤッホォー!東京タワーみたいなやつ見に行くのよさ!」
みちる「ピザノシャ塔ねっ!」ドヤァ
幸「さすがみちる様です。この小嶺幸みちる様の博識さに腰を抜かしております」
天音「さっちゃんって時々残酷よね」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 01:16:34.81 ID:1TSv/MbAO
幸「天音さん、人は自分で間違いに気付き、己が力で間違いを正すことにより人間的に成長出来るのです」
天音「さっちゃんは何者で、みちるのなんなのよ…」
幸「私は小嶺幸で、みちる様のメイドですよ?」キョトン
幸「いえ、むしろ皆さんのメイドです!皆さんのお役人立つべくわたくし、より一層の努力をしていく所存です!」
天音「あー、うん、ありがと。ごめん、良く分かったからそんなに興奮しないで?」
蒔菜「さすがさっちんなのよさ!これはもう世界メイド選手権優勝も秒読みじゃね?」
雄二「見上げた奉仕精神だ。幸よ、俺も微力ながらレベルアップの手助けをしよう。帰ったら稽古でもつけてやろう」
幸「はいっ!全力で頑張ります!」
天音「ちょっとちょっと雄二。さっちんにあんまり変なこと教えないでよね」
雄二「何を言う失礼な。それでは俺が今まで幸に何かいかがわしい事を教えたようではないか」
天音「当たらずしも遠からずなことした前科があるっちゅうの!ってかモロ前科ありじゃない!?」
由美子「喋ってばかりいないで行きましょうよ。ほら、学園長が泣きそうじゃない」
千鶴「泣いてません!まだ!」
天音「まだ…なんだ」
そうして俺たちは1日目のパリ観光を楽しんだ。
翌日
天音「さっちゃんは何者で、みちるのなんなのよ…」
幸「私は小嶺幸で、みちる様のメイドですよ?」キョトン
幸「いえ、むしろ皆さんのメイドです!皆さんのお役人立つべくわたくし、より一層の努力をしていく所存です!」
天音「あー、うん、ありがと。ごめん、良く分かったからそんなに興奮しないで?」
蒔菜「さすがさっちんなのよさ!これはもう世界メイド選手権優勝も秒読みじゃね?」
雄二「見上げた奉仕精神だ。幸よ、俺も微力ながらレベルアップの手助けをしよう。帰ったら稽古でもつけてやろう」
幸「はいっ!全力で頑張ります!」
天音「ちょっとちょっと雄二。さっちんにあんまり変なこと教えないでよね」
雄二「何を言う失礼な。それでは俺が今まで幸に何かいかがわしい事を教えたようではないか」
天音「当たらずしも遠からずなことした前科があるっちゅうの!ってかモロ前科ありじゃない!?」
由美子「喋ってばかりいないで行きましょうよ。ほら、学園長が泣きそうじゃない」
千鶴「泣いてません!まだ!」
天音「まだ…なんだ」
そうして俺たちは1日目のパリ観光を楽しんだ。
翌日
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 01:33:12.27 ID:1TSv/MbAO
千鶴「今日は申し訳ないけど丸1日移動です」
5人「はーい」
雄二「……」ケータイイジリ
修学旅行2日目・フランス・ローゼン県・山村
千鶴「今日はここに泊まります」
由美子「なんだか凄く貧相ね。宿も街も」
蒔菜「昨日のホテルは凄かったのよさ!個室だし、眺め良いし、ベッドも回るし!」
みちる「回らんわっ!でもほんとここまで落差があるとねぇ」
天音「個室でも結局蒔菜はあたしの部屋だったけどね」
千鶴「ごめんなさいねぇ。移動もレンタカーで。なんせ急だったものだからお金が……ね?」
幸「午前中にヘリをチャーターしたのが高かったのでしょうか?」
千鶴「今日だけだから我慢して頂戴。明日からまたおいしい料理食べれるから期待してていいわよぉ」
千鶴「じゃあ夕食後は消灯時間まで自由。でも外には出ちゃ駄目よ?おやすみなさぁ~い」スタスタ
天音「あれ?学園長もう寝ちゃうのかな?」
幸「学園長さんは今日ほとんど1日車を運転してましたからお疲れなんでしょう」
5人「はーい」
雄二「……」ケータイイジリ
修学旅行2日目・フランス・ローゼン県・山村
千鶴「今日はここに泊まります」
由美子「なんだか凄く貧相ね。宿も街も」
蒔菜「昨日のホテルは凄かったのよさ!個室だし、眺め良いし、ベッドも回るし!」
みちる「回らんわっ!でもほんとここまで落差があるとねぇ」
天音「個室でも結局蒔菜はあたしの部屋だったけどね」
千鶴「ごめんなさいねぇ。移動もレンタカーで。なんせ急だったものだからお金が……ね?」
幸「午前中にヘリをチャーターしたのが高かったのでしょうか?」
千鶴「今日だけだから我慢して頂戴。明日からまたおいしい料理食べれるから期待してていいわよぉ」
千鶴「じゃあ夕食後は消灯時間まで自由。でも外には出ちゃ駄目よ?おやすみなさぁ~い」スタスタ
天音「あれ?学園長もう寝ちゃうのかな?」
幸「学園長さんは今日ほとんど1日車を運転してましたからお疲れなんでしょう」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 02:04:56.79 ID:1TSv/MbAO
天音「それもそうね。そういえば雄二ももう部屋かしら?」
蒔菜「よーし皆のもの共お風呂に入ったら猥談会だ!」
みちる「この子はまたそんなこと」
蒔菜「修学旅行の夜と言ったら猥談と相場は決まっとる!」
天音「決まってるかなぁ…」
幸「だよね?マキちゃん分かってるよ!」
由美子「私はいやよ。先に部屋で休むわね」
蒔菜「さっちん、ゆみちんを確保!」
幸「まかせてマキちゃん」
由美子「え?ちょっと!離してっ」
蒔菜「ゆみちゃん猥談得意でしょ?日夜ネットでネタを仕入れてるもんね」
由美子「仕入れてないわよ!」
由美子「そういう話なら天音の方が得意でしょ!」
天音「イヤー、榊さんにはかなわないかなー」
由美子「ハァ?」
天音「常読してる『淫乱OLユキコのブログ』夜のテクニック編の内容教えてよ」
由美子「エッ!?し、しししっし、知らないわよそんなブログ!私の部屋勝手に入ったの!?」
幸「榊さん、往生際が悪いですよ。というか自爆です」
由美子「小嶺さんっ!?あなた……っ」
蒔菜「ゆみちゃんの容疑も固まったこところだし、お風呂行くのよさ」
みちる「そうね~」
由美子「そんなブログ知らないんだからぁ~っ」
翌日
【1日目】
風見雄二が無残な姿で発見されました。
蒔菜「よーし皆のもの共お風呂に入ったら猥談会だ!」
みちる「この子はまたそんなこと」
蒔菜「修学旅行の夜と言ったら猥談と相場は決まっとる!」
天音「決まってるかなぁ…」
幸「だよね?マキちゃん分かってるよ!」
由美子「私はいやよ。先に部屋で休むわね」
蒔菜「さっちん、ゆみちんを確保!」
幸「まかせてマキちゃん」
由美子「え?ちょっと!離してっ」
蒔菜「ゆみちゃん猥談得意でしょ?日夜ネットでネタを仕入れてるもんね」
由美子「仕入れてないわよ!」
由美子「そういう話なら天音の方が得意でしょ!」
天音「イヤー、榊さんにはかなわないかなー」
由美子「ハァ?」
天音「常読してる『淫乱OLユキコのブログ』夜のテクニック編の内容教えてよ」
由美子「エッ!?し、しししっし、知らないわよそんなブログ!私の部屋勝手に入ったの!?」
幸「榊さん、往生際が悪いですよ。というか自爆です」
由美子「小嶺さんっ!?あなた……っ」
蒔菜「ゆみちゃんの容疑も固まったこところだし、お風呂行くのよさ」
みちる「そうね~」
由美子「そんなブログ知らないんだからぁ~っ」
翌日
【1日目】
風見雄二が無残な姿で発見されました。
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 03:19:35.14 ID:1TSv/MbAO
天音「なんで…雄二…」
5人「……」
千鶴「みんな悲しんでる隙もなさそうだわ。聞いて」
千鶴「私たちが移動に使ってきた車が破壊されているわ。それだけじゃない、他の移動に使えそうなものも全て」
由美子「どういうことですか!?」
千鶴「どうもこうもないわ。いった通りよ。私たちはこの村から出る手段を失ったわ」
幸「近くの街に避難するのは?」
千鶴「ここは昔からある小さな村でトラック運転手が立ち寄るくらいなの。だから近くに街はないわ」
みちる「電話で助けを呼べば良いじゃない!」ピポパ……プープープー…
みちる「繋がらない!?なんで!?」
千鶴「分からないわ電話もネットも繋がらないの」
みちる「そんな…」
蒔菜「…グス、お兄ちゃん」
天音「……」ヨシヨシ
由美子「先の学園長の話だったトラックがここを通るんですよね?その車に乗せてもらえば」
千鶴「最近はあまり使われないそうで次の定期便は5日後だそうよ」
由美子「……5日も」
千鶴「そこで村の人たちから話があるそうよ」
5人「……」
千鶴「みんな悲しんでる隙もなさそうだわ。聞いて」
千鶴「私たちが移動に使ってきた車が破壊されているわ。それだけじゃない、他の移動に使えそうなものも全て」
由美子「どういうことですか!?」
千鶴「どうもこうもないわ。いった通りよ。私たちはこの村から出る手段を失ったわ」
幸「近くの街に避難するのは?」
千鶴「ここは昔からある小さな村でトラック運転手が立ち寄るくらいなの。だから近くに街はないわ」
みちる「電話で助けを呼べば良いじゃない!」ピポパ……プープープー…
みちる「繋がらない!?なんで!?」
千鶴「分からないわ電話もネットも繋がらないの」
みちる「そんな…」
蒔菜「…グス、お兄ちゃん」
天音「……」ヨシヨシ
由美子「先の学園長の話だったトラックがここを通るんですよね?その車に乗せてもらえば」
千鶴「最近はあまり使われないそうで次の定期便は5日後だそうよ」
由美子「……5日も」
千鶴「そこで村の人たちから話があるそうよ」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 03:39:57.50 ID:1TSv/MbAO
(村人との会話は千鶴が通訳していたり筆談しているものだと解釈してください)
村人1「それでは現状を確認していきます。今この村にいるのは村人5人あなた方6人」
村人1「殺されたのはそちらのご友人。遺体のそばにこの手紙がありました。読み上げます」
村人2「『我は人狼なり。人ならざる人なり。我はこの村にいる者なり。』」
村人2「『毎日一人ずつ黄泉への案内を仕る。人の子らが最後の一人になる前に我を見つけ出せれば人の子らの勝。これより我と人の子らの戦を始める』」
村人3「よってこれより犠牲者を増やさない為に毎日一人ずつ議論ののち多数決にやり処刑していくものとする」
5人「ッ!?」
由美子「く、狂ってるわ」
千鶴「どうやらこの地方の伝説が関係しているらしいわ。隔絶された村だからいまだに伝説とか信じているのね」
千鶴「この方法も昔人狼を語る犯人を倒すために実際に行われた方法らしいわ」
由美子「そんな…だからって」
千鶴「私たちは全員女性で力もないし土地勘もない……なんとか処刑されないように立ち回るしかないわね」
幸「でも犯人がいるグループははっきりしていますよね」
みちる「そう…そうじゃない!私たちの中にいるはずないじゃないっ」
千鶴「向こうもそう思っていりでしょうね」
天音「しかも多数決で上回っているからこちらは処刑されないということね」
由美子「向こうには悪いけど言い出した以上責任を負って全員いなくなってもらうしかないわね」
村人4「公平を期すためこれからはひとりひとり違う建物で泊まり議論以外の時間は外出しないでください」
村人5「それでは議論を開始します」
村人1「それでは現状を確認していきます。今この村にいるのは村人5人あなた方6人」
村人1「殺されたのはそちらのご友人。遺体のそばにこの手紙がありました。読み上げます」
村人2「『我は人狼なり。人ならざる人なり。我はこの村にいる者なり。』」
村人2「『毎日一人ずつ黄泉への案内を仕る。人の子らが最後の一人になる前に我を見つけ出せれば人の子らの勝。これより我と人の子らの戦を始める』」
村人3「よってこれより犠牲者を増やさない為に毎日一人ずつ議論ののち多数決にやり処刑していくものとする」
5人「ッ!?」
由美子「く、狂ってるわ」
千鶴「どうやらこの地方の伝説が関係しているらしいわ。隔絶された村だからいまだに伝説とか信じているのね」
千鶴「この方法も昔人狼を語る犯人を倒すために実際に行われた方法らしいわ」
由美子「そんな…だからって」
千鶴「私たちは全員女性で力もないし土地勘もない……なんとか処刑されないように立ち回るしかないわね」
幸「でも犯人がいるグループははっきりしていますよね」
みちる「そう…そうじゃない!私たちの中にいるはずないじゃないっ」
千鶴「向こうもそう思っていりでしょうね」
天音「しかも多数決で上回っているからこちらは処刑されないということね」
由美子「向こうには悪いけど言い出した以上責任を負って全員いなくなってもらうしかないわね」
村人4「公平を期すためこれからはひとりひとり違う建物で泊まり議論以外の時間は外出しないでください」
村人5「それでは議論を開始します」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 04:00:40.64 ID:1TSv/MbAO
【1日目・議論】
みちる「私たちの中に犯人がいないのは分かってるんだし私たちのの票をまとめて向こうの誰か一人に投票すればいいのよ!」
由美子「私もそれに賛成ね。どうせ向こうもこちらの誰かに絞ってくるでしょうしね」
千鶴「ちょっと待ってみんな、それはあまりに短絡的で人間的ではないわ」
千鶴「1日目は今座っている円卓の左隣の人に投票して様子を見るっていうのはどうかしら?」
千鶴「ほんとは犯人は猪の一番に逃げ出してる可能性もあるでしょ?向こうに提案してみるわ」
幸「なるほど、この円卓を囲んでいる人みんなで隣の人を指名するわけですね」
幸「それだと誰がこの提案を破ったのか明白になり、その人が不信感を集めるので提案を破れないと」
千鶴「ええ。私もこの地方の語学に精通しているわけでもないし」
千鶴「今現在村人たちが何を話しているのか全てを把握できる訳でもないしね」
蒔菜「でも村の人たち全員がこの提案を飲む振りだけしていたとしたらどうするのよさ?」
千鶴「そうね。じゃあ1日目だけは私たちと村人たち交互にその場で書いてその票を自ら開票するようにしましょう」
千鶴「じゃあ提案してみるわね」
ハナシチュウ
千鶴「さっきの提案を飲むそうよ」
天音「とりあえずこれで初日は処刑者を出さずに済みそうね」
【投票結果】
各1票ずつ
処刑者なし
みちる「私たちの中に犯人がいないのは分かってるんだし私たちのの票をまとめて向こうの誰か一人に投票すればいいのよ!」
由美子「私もそれに賛成ね。どうせ向こうもこちらの誰かに絞ってくるでしょうしね」
千鶴「ちょっと待ってみんな、それはあまりに短絡的で人間的ではないわ」
千鶴「1日目は今座っている円卓の左隣の人に投票して様子を見るっていうのはどうかしら?」
千鶴「ほんとは犯人は猪の一番に逃げ出してる可能性もあるでしょ?向こうに提案してみるわ」
幸「なるほど、この円卓を囲んでいる人みんなで隣の人を指名するわけですね」
幸「それだと誰がこの提案を破ったのか明白になり、その人が不信感を集めるので提案を破れないと」
千鶴「ええ。私もこの地方の語学に精通しているわけでもないし」
千鶴「今現在村人たちが何を話しているのか全てを把握できる訳でもないしね」
蒔菜「でも村の人たち全員がこの提案を飲む振りだけしていたとしたらどうするのよさ?」
千鶴「そうね。じゃあ1日目だけは私たちと村人たち交互にその場で書いてその票を自ら開票するようにしましょう」
千鶴「じゃあ提案してみるわね」
ハナシチュウ
千鶴「さっきの提案を飲むそうよ」
天音「とりあえずこれで初日は処刑者を出さずに済みそうね」
【投票結果】
各1票ずつ
処刑者なし
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 04:29:56.52 ID:1TSv/MbAO
【2日目・朝】
松島みちるが無残な姿で発見されました。
【議論会】
蒔菜「い、いやぁ……そんなのいやなのよさ!チルチルぅぅーーっ!!」ウワァーン
幸「みちる様…幸はまだみちる様に受けた恩を返し切れてませんのに」
天音「犯人はまだこの中にいるってことね」
由美子「そのようね」
蒔菜「ど、どうするのよさ?」
由美子「私は予定通り私たちで村人の誰か一人に票を集めることを提案するわ」
千鶴「そうね。でもそれだと向こうも同じ数だから今日も処刑はなさそうね」
幸「問題はこの均衡が崩れたあとですね。でもそれが犯人の狙いなのでしょうか?」
由美子「わからないわ。でもこの体制は向こうもこちらも崩せそうにないわね」
天音「当たり前じゃない。誰が仲間を裏切れるっていうの?私はもう誰かを置いて生き延びるのはごめんなのっ」
【投票結果】
村人4:5
千鶴 :5
処刑者なし
松島みちるが無残な姿で発見されました。
【議論会】
蒔菜「い、いやぁ……そんなのいやなのよさ!チルチルぅぅーーっ!!」ウワァーン
幸「みちる様…幸はまだみちる様に受けた恩を返し切れてませんのに」
天音「犯人はまだこの中にいるってことね」
由美子「そのようね」
蒔菜「ど、どうするのよさ?」
由美子「私は予定通り私たちで村人の誰か一人に票を集めることを提案するわ」
千鶴「そうね。でもそれだと向こうも同じ数だから今日も処刑はなさそうね」
幸「問題はこの均衡が崩れたあとですね。でもそれが犯人の狙いなのでしょうか?」
由美子「わからないわ。でもこの体制は向こうもこちらも崩せそうにないわね」
天音「当たり前じゃない。誰が仲間を裏切れるっていうの?私はもう誰かを置いて生き延びるのはごめんなのっ」
【投票結果】
村人4:5
千鶴 :5
処刑者なし
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 04:50:28.31 ID:1TSv/MbAO
【3日目・朝】
村人1が無残な姿で発見されました。
由美子「どういうことかしら?」
幸「と、言いますと?」
由美子「私は村人全てが犯人でこちらを全て排除することを目的としたものだと思っていたの」
由美子「これまでもそういう風にやってきていて、人を殺す快楽殺人集団だと思っていたわ」
幸「なるほど、その前提が崩れたわけですね」
天音「となると考えられるのは一人の殺人鬼がいるということね」
幸「実際にはこの中にいなくてどこか別の場所にいるというのは考えられませんか?」
由美子「手紙の内容を聞く限りでは犯人はこれを戦だと言っているわ。多分この手の犯人は殺人をゲーム感覚で楽しんでいるのではないかしら」
由美子「たぶん自分も危険に身を置くことで得られるスリルも含めて楽しんでいるのだと思うわ」
千鶴「さすが榊さんね。推理が早いわ」
由美子「以前犯罪心理学のサイトを読んだことがあっただけです」
千鶴「それに一応1日目に村人たちと私で村の中と周り、犯人を捜しだのけれど見つからなかったわ」
千鶴「どっちにしろこの体制は崩せないわね」
蒔菜「チルチルの仇をとるのよさ」
【投票結果】
村人4:5
千鶴 :4
投票の結果、村人4が処刑されました。
村人1が無残な姿で発見されました。
由美子「どういうことかしら?」
幸「と、言いますと?」
由美子「私は村人全てが犯人でこちらを全て排除することを目的としたものだと思っていたの」
由美子「これまでもそういう風にやってきていて、人を殺す快楽殺人集団だと思っていたわ」
幸「なるほど、その前提が崩れたわけですね」
天音「となると考えられるのは一人の殺人鬼がいるということね」
幸「実際にはこの中にいなくてどこか別の場所にいるというのは考えられませんか?」
由美子「手紙の内容を聞く限りでは犯人はこれを戦だと言っているわ。多分この手の犯人は殺人をゲーム感覚で楽しんでいるのではないかしら」
由美子「たぶん自分も危険に身を置くことで得られるスリルも含めて楽しんでいるのだと思うわ」
千鶴「さすが榊さんね。推理が早いわ」
由美子「以前犯罪心理学のサイトを読んだことがあっただけです」
千鶴「それに一応1日目に村人たちと私で村の中と周り、犯人を捜しだのけれど見つからなかったわ」
千鶴「どっちにしろこの体制は崩せないわね」
蒔菜「チルチルの仇をとるのよさ」
【投票結果】
村人4:5
千鶴 :4
投票の結果、村人4が処刑されました。
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 05:00:49.35 ID:1TSv/MbAO
【4日目・朝】
入巣蒔菜が無残な姿で発見されました。
【議論会】
天音「……蒔菜」
幸「今日で4日目…明日定期便がくるはずなので今日で最後ということになりますね」
天音「やっと終わるのね」
由美子「……」
千鶴「これ以上私の子たちから犠牲者を出すことはできないわ。今日も村人ひとりに投票を集中させましょう」
由美子「いえ、待って」
由美子「本当にこの中に犯人がいるとすれば今なんとかして明日の朝までの犠牲者を減らすために議論すべきじゃないかしら?」
千鶴「それはどういうことですか榊さん?もっと村人の誰を指名するか議論したいってことかしら?」
由美子「いえ。私たちを含めた、です」
天音「!」
幸「!」
千鶴「!」ゾクッ
入巣蒔菜が無残な姿で発見されました。
【議論会】
天音「……蒔菜」
幸「今日で4日目…明日定期便がくるはずなので今日で最後ということになりますね」
天音「やっと終わるのね」
由美子「……」
千鶴「これ以上私の子たちから犠牲者を出すことはできないわ。今日も村人ひとりに投票を集中させましょう」
由美子「いえ、待って」
由美子「本当にこの中に犯人がいるとすれば今なんとかして明日の朝までの犠牲者を減らすために議論すべきじゃないかしら?」
千鶴「それはどういうことですか榊さん?もっと村人の誰を指名するか議論したいってことかしら?」
由美子「いえ。私たちを含めた、です」
天音「!」
幸「!」
千鶴「!」ゾクッ
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 05:13:42.92 ID:1TSv/MbAO
千鶴「あ、あなたは私たちの中に犯人がいるって言いたいんですか?!」
由美子「可能性としてのはなしです」
由美子「この希有っ危機的な状況に飲み込まれず冷静な判断をしたいということです」
由美子「事件が起きたのは私たちがこの村を訪れてからです」
由美子「村人の話によると人狼を語った殺人があったのは80年以上前だといいます」
由美子「そんな近年平和な村でなぜ事件が起こったのか?私たちが訪れたこのタイミングで」
天音「……そうだけど。やめて。友人同士で殺し合う可能性を考えるのは嫌なの!」
幸「あ、天音さん?落ちついてください。いませんよそんな一人」
幸「知り合ってからの期間は短いですし互いにすべてを知りあった仲でもありません」
幸「でもこれだけは言えます。私たちは互いを信じ合っています!絆は世界中の誰にだって負けません!」
幸「だから安心してください。ね?」
天音「うん……」
由美子「あくまで第三者的な思考も必要だと思ったからよ。ごめんなさい周防さん」
千鶴「では投票は昨日と同じように。いいですね?」
由美子「えぇ」
【投票結果】
村人3:3
千鶴 :2
天音 :1
幸 :1
投票の結果、村人3が処刑されました。
由美子「可能性としてのはなしです」
由美子「この希有っ危機的な状況に飲み込まれず冷静な判断をしたいということです」
由美子「事件が起きたのは私たちがこの村を訪れてからです」
由美子「村人の話によると人狼を語った殺人があったのは80年以上前だといいます」
由美子「そんな近年平和な村でなぜ事件が起こったのか?私たちが訪れたこのタイミングで」
天音「……そうだけど。やめて。友人同士で殺し合う可能性を考えるのは嫌なの!」
幸「あ、天音さん?落ちついてください。いませんよそんな一人」
幸「知り合ってからの期間は短いですし互いにすべてを知りあった仲でもありません」
幸「でもこれだけは言えます。私たちは互いを信じ合っています!絆は世界中の誰にだって負けません!」
幸「だから安心してください。ね?」
天音「うん……」
由美子「あくまで第三者的な思考も必要だと思ったからよ。ごめんなさい周防さん」
千鶴「では投票は昨日と同じように。いいですね?」
由美子「えぇ」
【投票結果】
村人3:3
千鶴 :2
天音 :1
幸 :1
投票の結果、村人3が処刑されました。
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 05:52:10.26 ID:1TSv/MbAO
【5日目・朝】
村人2が無残な姿で発見されました。
トラック運転手が無残な姿で発見されました。
【議論会】
天音「車が燃えてる…」
由美子「……」
千鶴「そんなっ!!」
村人5「運転手の遺体のそばにこれが」
手紙『ころは我らの戦である。他の者が入る余地はなく、勝利か敗北かそれのみが結果として許される』
由美子「ここから逃げましょう。地図とコンパスがあれば何日か森の中を歩いていけるわ」
天音「い、いやっ!!それだけは……いやや!!」
幸「天音さん…。大丈夫ですよ私たちが付いています」
千鶴「そんなことしなくても今日で終わるわ。だってそうでしょ!?残った村人は一人なんだから」
由美子「そうかし…そうね」
【投票結果】
村人5:3
千鶴 :2
投票により村人5が処刑されました。
村人2が無残な姿で発見されました。
トラック運転手が無残な姿で発見されました。
【議論会】
天音「車が燃えてる…」
由美子「……」
千鶴「そんなっ!!」
村人5「運転手の遺体のそばにこれが」
手紙『ころは我らの戦である。他の者が入る余地はなく、勝利か敗北かそれのみが結果として許される』
由美子「ここから逃げましょう。地図とコンパスがあれば何日か森の中を歩いていけるわ」
天音「い、いやっ!!それだけは……いやや!!」
幸「天音さん…。大丈夫ですよ私たちが付いています」
千鶴「そんなことしなくても今日で終わるわ。だってそうでしょ!?残った村人は一人なんだから」
由美子「そうかし…そうね」
【投票結果】
村人5:3
千鶴 :2
投票により村人5が処刑されました。
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 06:05:09.80 ID:1TSv/MbAO
【6日目・朝】
小嶺幸が無残な姿で発見されました。
【議論会】
天音「そ、そんな。なんで…なんでなんよ!?」
天音「村人は全員おらへんなったやん!?それやなのになんでなんよ!?……さっちゃんが」グス
千鶴「やっぱりどこかに潜んでいるのよ!!村人でもない誰かが」
由美子「そうでしょうか?」
天音「え?」
由美子「これまで標的は私たちと村人交互でした」
千鶴「それは私たちに不安と不信感を与えるためでしょ?」
由美子「そうだとすれば先にどちらかの勢力をなくした方がよくないですか?」
由美子「そうすれば残った勢力は仲間内でより不信感と不安を煽られます」
天音「じゃあなに?由美子は私らの中に犯人がおる言うん!?この状況で!!」
由美子「やはり犯人はこれを楽しんでいるのだと思うわ。その対象には私たちだけじゃなく村人も含まれる」
由美子「そして犯人は殺人だけを楽しんでいるんじゃない。状況も含めて楽しんでいるの」
由美子「そいつが一番この状況を楽しめるのはどこ?犯人は現場に現れると言うけどその現場はどこ?」
千鶴「榊さんやめなさい!どうしてそんなことを言うの!?もう誰かを処刑する必要もないのよ」
由美子「……」
千鶴「明日の朝一番でここを出ましょう。いいわね?周防さん」
天音「……はい」
千鶴「今日はもう休んで明日に備えましょう。周防さん心配しないで。今日はみんな一緒に寝ましょう?」
天音「由美子……」
由美子「ごめんなさい周防さん。嫌なこと言ったわ」
小嶺幸が無残な姿で発見されました。
【議論会】
天音「そ、そんな。なんで…なんでなんよ!?」
天音「村人は全員おらへんなったやん!?それやなのになんでなんよ!?……さっちゃんが」グス
千鶴「やっぱりどこかに潜んでいるのよ!!村人でもない誰かが」
由美子「そうでしょうか?」
天音「え?」
由美子「これまで標的は私たちと村人交互でした」
千鶴「それは私たちに不安と不信感を与えるためでしょ?」
由美子「そうだとすれば先にどちらかの勢力をなくした方がよくないですか?」
由美子「そうすれば残った勢力は仲間内でより不信感と不安を煽られます」
天音「じゃあなに?由美子は私らの中に犯人がおる言うん!?この状況で!!」
由美子「やはり犯人はこれを楽しんでいるのだと思うわ。その対象には私たちだけじゃなく村人も含まれる」
由美子「そして犯人は殺人だけを楽しんでいるんじゃない。状況も含めて楽しんでいるの」
由美子「そいつが一番この状況を楽しめるのはどこ?犯人は現場に現れると言うけどその現場はどこ?」
千鶴「榊さんやめなさい!どうしてそんなことを言うの!?もう誰かを処刑する必要もないのよ」
由美子「……」
千鶴「明日の朝一番でここを出ましょう。いいわね?周防さん」
天音「……はい」
千鶴「今日はもう休んで明日に備えましょう。周防さん心配しないで。今日はみんな一緒に寝ましょう?」
天音「由美子……」
由美子「ごめんなさい周防さん。嫌なこと言ったわ」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 06:36:37.07 ID:1TSv/MbAO
【7日目・深夜】
グサ
グサ
ゴリュ
天音「ん、んぅ。なに?由美子?トイレなの?」
由美子「……」
千鶴「あら……起きたのね周防さん」
天音「学園長……なにしてるんです……か?」
千鶴「榊さんてとても優秀なのね。ヒントをあげないと誰も気付かないと思っていたわ」
千鶴「なのに途中で私に一票入れるんだもの。びっくりしたし、興奮したわ。ゾクゾクした」
千鶴「だってあと一人気付かないていたら私が処刑されていたんですもの」
天音「なに、言ってるんです?ねぇ‥由美…ヒッ」
由美子だったもの「」グチャア
千鶴「でも殺さなかったわ。だってやっと気付いてくれたんだもの。もっと楽しくしたいじゃない?」
天音「い、いや……そんな…由美子ぉ」ブルブル
千鶴「でもやっぱり最後まではだぁめ。やっぱり最後は恐怖に怯えて、どうして!?なんで!?みたいな最高の顔をみたいじゃない?」
天音「ひぃぃいいっ!いや‥いややぁ!誰か誰か誰かぁーっ!!」
千鶴「だぁれも来ないし、いないのは知ってるでしょぉ?周防さん」
千鶴「よいしょっと」ズルゥ
由美子「」ドサ
天音「ぁ、ぁ……雄二…一姫…」
千鶴「そぉ。その顔よぉ。よくできまし……たぁぁっっ!!」ガバァ
天音「いやぁぁぁーーーー
グサ
グサ
ゴリュ
天音「ん、んぅ。なに?由美子?トイレなの?」
由美子「……」
千鶴「あら……起きたのね周防さん」
天音「学園長……なにしてるんです……か?」
千鶴「榊さんてとても優秀なのね。ヒントをあげないと誰も気付かないと思っていたわ」
千鶴「なのに途中で私に一票入れるんだもの。びっくりしたし、興奮したわ。ゾクゾクした」
千鶴「だってあと一人気付かないていたら私が処刑されていたんですもの」
天音「なに、言ってるんです?ねぇ‥由美…ヒッ」
由美子だったもの「」グチャア
千鶴「でも殺さなかったわ。だってやっと気付いてくれたんだもの。もっと楽しくしたいじゃない?」
天音「い、いや……そんな…由美子ぉ」ブルブル
千鶴「でもやっぱり最後まではだぁめ。やっぱり最後は恐怖に怯えて、どうして!?なんで!?みたいな最高の顔をみたいじゃない?」
天音「ひぃぃいいっ!いや‥いややぁ!誰か誰か誰かぁーっ!!」
千鶴「だぁれも来ないし、いないのは知ってるでしょぉ?周防さん」
千鶴「よいしょっと」ズルゥ
由美子「」ドサ
天音「ぁ、ぁ……雄二…一姫…」
千鶴「そぉ。その顔よぉ。よくできまし……たぁぁっっ!!」ガバァ
天音「いやぁぁぁーーーー
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 06:56:58.48 ID:1TSv/MbAO
照明「パチ」
幸みちる蒔菜由美子千鶴「「「「「おつかれ~~!!」」」」」ドンドンパフパフ
天音 ぁぁーーーー……あ?」
雄二「おつかれ、天音。どうだった、一週間にも及ぶ肝試しは?夏にぴったりで涼しくなっただろう?」
天音「あ゛?……ぁ?」
雄二「死体もそっくりだったろう?一体100万もしたからな。なに、学園の裏貯金箱の額したら大した出費ではなかったがな」ハハハ
雄二「携帯や衛星電話の電波をブロックするのには少々手こずったがな。後でJBに絞られそうだ。ちなみに村人役はホテルの従業員だ」
雄二「そして修学旅行だからな。歴史についても少し触れてみた」
雄二「この地方はジェヴォーダン地方と言ってな、ジェヴォーダンの野獣と呼ばれる事件が有名だ」
雄二「そして当時フランスはカトリックとプロテスタントとの戦争が激しく、この辺りに逃げてきた人たちもまた宗派の違いから互いに不信感を持ち、対立もあった」
雄二「つまり村人とお前たちがカトリックとプロテスタント。犯人がジェヴォーダンの獣というわけだ」
雄二「まぁ実際の事件は獣によるものだったか人によるものだったか不明という未解決事件なのだがな」
雄二「ともあれ、ジェヴォーダン地方で時代の背景をも再現した状況による人狼ゲーム。この贅沢な状況を満喫できたか?勉強にもなって良かっただろう」
天音「…」
雄二「ちなみに当時の宗派による内戦をユグノー戦争という」
雄二「内戦の後には増殖した狼がパリを取り囲んだ、なんて話もあったそうだ。当時の獣に対してのイメージもわかるな」
天音「…」
雄二「天音?…そうか、なぜ狼が増えたかに疑問が残るのだな」
雄二「内戦が起こった場所は荒廃する。そこに死体もあると言えばわかるか?つまり狼にとっての餌が」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 07:11:02.52 ID:1TSv/MbAO
幸「そういうことではないと思いますよ、風見さん」
千鶴「脅かしてごめんなさいね周防さん」
幸「すみません天音さん。先においしい料理を満喫してしまって」
由美子「山の向こうに古城を利用したホテルがあるの。私たちそこに泊まっていたのよ」
蒔菜「プール超デケェの!天姉ぇも一緒に泳ごーぜー」
みちる「一番はじめからホテルを満喫してる私は勝ち組ね!でもなんで一番はじめが私だったの?」
雄二「」メソラシ
幸「みちる様、みちる様は凄いですね。飴を差し上げます」
みちる「え?凄いの?まぁ私だしね!」モグモグ
天音「……」
雄二「天音?」
天音「フンッ」
雄二「グボォッ」ミギフックサクレツ
天音「グス…ふぇぇ~~ん恐かったよぉ~」エェーン
蒔菜「ご、ごめんよぉ。天姉ぇ泣かないで?」ヨシヨシ
幸「明後日からはまた観光ですから元気出してください」
千鶴「一週間っていってたけどホントは二週間の予定なの」
由美子「くだらないことしてないで観光だけしてれば一週間で良かったのに」モウ
こうして夏休みを利用した二週間の修学旅行は終わった。
1日にしてこれだけの予定を考え、準備も行ったというのに旅行後半、なぜか皆は俺に冷たかった。
そして天音が暑いと言うこともなくなった。
【終】
千鶴「脅かしてごめんなさいね周防さん」
幸「すみません天音さん。先においしい料理を満喫してしまって」
由美子「山の向こうに古城を利用したホテルがあるの。私たちそこに泊まっていたのよ」
蒔菜「プール超デケェの!天姉ぇも一緒に泳ごーぜー」
みちる「一番はじめからホテルを満喫してる私は勝ち組ね!でもなんで一番はじめが私だったの?」
雄二「」メソラシ
幸「みちる様、みちる様は凄いですね。飴を差し上げます」
みちる「え?凄いの?まぁ私だしね!」モグモグ
天音「……」
雄二「天音?」
天音「フンッ」
雄二「グボォッ」ミギフックサクレツ
天音「グス…ふぇぇ~~ん恐かったよぉ~」エェーン
蒔菜「ご、ごめんよぉ。天姉ぇ泣かないで?」ヨシヨシ
幸「明後日からはまた観光ですから元気出してください」
千鶴「一週間っていってたけどホントは二週間の予定なの」
由美子「くだらないことしてないで観光だけしてれば一週間で良かったのに」モウ
こうして夏休みを利用した二週間の修学旅行は終わった。
1日にしてこれだけの予定を考え、準備も行ったというのに旅行後半、なぜか皆は俺に冷たかった。
そして天音が暑いと言うこともなくなった。
【終】
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 08:03:47.27 ID:1TSv/MbAO
HTML化依頼しました
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 08:34:50.06 ID:4bZ4g//wO
乙
グリザイアssがもっと増えて欲しい
グリザイアssがもっと増えて欲しい
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 09:28:25.56 ID:qersmKwT0
乙
面白かったよ
面白かったよ
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 10:21:54.42 ID:hPp/+54/0
面白かった乙
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 10:59:59.15 ID:1TSv/MbAO
読んでくれた人
あざした
あざした
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 11:06:48.45 ID:1TSv/MbAO
グリザイアのシリーズ大好きで果実は10周くらいした。
キャラはみちるが好きなんだが正直チルチルミチルは買うかどうか迷ってる
キャラはみちるが好きなんだが正直チルチルミチルは買うかどうか迷ってる
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409151137/
Entry ⇒ 2015.06.14 | Category ⇒ グリザイアの果実 | Comments (0)
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