シノア「アニメ1クールお疲れ様でした♪」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/15(水) 10:13:29.23 ID:pqq+dEqcO
注意:殺伐とせず、独自の世界観が展開されます。
優一郎「それ遅すぎねぇか?一期の放送が終わってからどんだけ経ってんだよ」
シノア「皆さんのスケジュールを調整するのに手間取ったみたいですよ」
優一郎「皆さんって、どんだけ来るんだよ」
シノア「さぁ?」
優一郎「適当過ぎるだろ」
シノア「優さんが愛しのミカさんが来るかもしれませんよ」
優一郎「来ねぇだろ」
シノア「さぁ?どうでしょうね」
優一郎「なんだよ、その含みのある言い方は」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/15(水) 10:18:02.96 ID:pqq+dEqcO
シノア「取り敢えず会場に行きましょう」
優一郎「場所とか借りてるのか?」
シノア「そんなまさか。新宿攻防戦を繰り広げたところでのオープンパーティーですよ」
優一郎「なんでだよ!?」
シノア「なんでも人間と吸血鬼、双方に因縁のある場所を選んだそうです」
優一郎「考えうる限り、最悪の場所だな」
シノア「でも地域を丸々使ってるので楽しいことになってますよ」
優一郎「なんかもう殺しあいを始めてそうだ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/15(水) 10:21:49.06 ID:pqq+dEqcO
シノア「外に車が停めてあるので乗ってください」
優一郎「まだ行くなんて言ってない」
シノア「行かないんですか?」
優一郎「なんか嫌な予感がする」
シノア「気のせいですよ」
優一郎「……わかった。行けばいいんだろ」
シノア「あははー♪流石は優さん。話が早いですね」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/15(水) 10:25:39.01 ID:pqq+dEqcO
カタンカタン
優一郎「んで?誰が運転してるんだよ」
カタンカタン
シノア「もちろんシノアちゃんですよ」
カタ…
優一郎「やっぱり辞めるわ」
シノア「そんなのダメに決まってるじゃないですかー」グイー
優一郎「手を離せ!俺はまだ死にたくない!」
シノア「主人公はそんな簡単には死にませんよ!」グイー
優一郎「誰かー!殺されるー!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/15(水) 10:35:01.58 ID:pqq+dEqcO
士方「……なにやってんだよ」
優一郎「君月!助けてくれ!」
士方「連れ出すのにどんだけ掛かってるんだよお前」
シノア「いやいや、見てください。ほら、途中で暴れだしたんですよ」
優一郎「君月てめぇ!お前もグルか!?」
士方「……あらかじめ言っておく。運転は俺だ」
優一郎「……ならいいか」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/15(水) 14:26:31.75 ID:npBlQ1FfO
シノア「……へぇ」
優一郎「なんだよ」
シノア「えい」ドンッ
優一郎「うわっ!?」
ゴンッガタンガタガタ…ガシャン
優一郎「ってぇ!!何しやがる!?殺す気か!」
シノア「どうせ死なないからいいじゃないですか」
優一郎「死ななくても痛ぇからな!?」
シノア「さーて、“君月さんの”運転で行きましょうか」
優一郎「……拗ねてんのかよ」
シノア「そんなことないですよーだ」
優一郎「……めんどくせ」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/15(水) 18:30:23.30 ID:gBsFKIlTO
________________________
優一郎「なぁ、俺に運転させてくんね?」
士方「嫌だよ。スクラップにでもするつもりか」
優一郎「はぁ!?馬鹿にするなよ!」
士方「この前勝手に乗ってぶつけたよな」
優一郎「……」
シノア「優さんは下手くそですね」
優一郎「お前だって」
シノア「……はい?」ニッコリ
優一郎「……なんでもねぇ」
シノア「言いたいことがあるなら聞きますよ?」
優一郎「なんもねぇよ!!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/15(水) 18:41:59.73 ID:gBsFKIlTO
士方「そろそろ着くぞ」
シノア「はーい。ではでは優さん、準備は良いですか?」
優一郎「準備って、なんのだよ」
シノア「……覚悟と言い換えた方が良いかもしれませんね」
優一郎「……は?」
士方「着いたぞ」
ガチャ
与一「あ、優くんら!優く~ん♪」タタタ
優一郎「おう与一……って、酒臭っ!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/15(水) 18:48:41.34 ID:gBsFKIlTO
三葉「ゆうじゃないか!なにしてるんだおまえは!」
優一郎「それはこっちの台詞だ」
シノア「やっぱり酔ってますね」
優一郎「なんでだよ!」
シノア「ここにくる前に緊張していたお二人にシャンパンを渡したらこうなっちゃいました」
優一郎「お前のせいか」
与一「はーい♪優くんあーん」
優一郎「ちょっと与一モゴッ!」
与一「えへへへ♪美味しい?」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/16(木) 00:55:08.77 ID:0sN5amoIO
三葉「ほーら、優ー!お前も飲めぇ!」グイ
優一郎「やめろ馬鹿!」
シノア「完全に出来上がってますね」
優一郎「お前のせいでな!」
シノア「まぁ、これは不幸な事故だと割りきりましょう」
優一郎「割りきれるか」
シノア「考えなきゃ良いんですよ。今この場を楽しみましょう!」
優一郎「そんな気なくなったわ」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/16(木) 00:58:36.88 ID:0sN5amoIO
グレン「おうお前ら」
優一郎「あ、グレン」
グレン「取り敢えず1クールお疲れさん」
シノア「お疲れ様です」
グレン「あんまり羽目を外すなよ」
シノア「ご安心を。優さんはハメる方です」
優一郎「おい」
グレン「ならいいんだけどよ」
優一郎「よくねぇよ」
三葉「中佐ぁー。これ美味しいれすよ~♪」
グレン「あー、分かったから寄るな!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/16(木) 01:04:34.66 ID:0sN5amoIO
美十「グレン!未成年に飲酒をさせるなんてどういうことですか!?」
グレン「俺じゃねーよ」
美十「貴方の部下でしょう!」
グレン「分かった分かった。めんどくせぇからあっちで時雨たちとスイーツでも食ってろ」
美十「なっ!?」
グレン「おい時雨、小百合。こいつを連れて向こうで食ってろ」
時雨「分かりました」
小百合「は、はい!」
優一郎「グレンも大変だな」
グレン「なら代われよ」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/16(木) 01:08:15.63 ID:0sN5amoIO
優一郎「やだよ」
グレン「……ちっ」
シノア「そういえば中佐はお酒を飲まないんですか」
グレン「飲まん」
シノア「おやおや、飲まない俺かっけぇーとか思ってるクチですか?」
グレン「ただ思考力が鈍るから飲まないだけだ」
シノア「そうですか」
優一郎「そういえば君月はどこいったんだ?」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/16(木) 01:12:07.99 ID:0sN5amoIO
シノア「あそこで与一さんに怠絡みされてますよ」
優一郎「与一ぃぃぃ!!」
与一「はーい♪なーに?優くん」
優一郎「ここで酒が抜けるまで大人しくしてろ」グッ
与一「ああん!そこはだめ~♪くすぐったいよ~///」
優一郎「変な声出すな!」
シノア「何してるんですか優さん。イヤらしい」
優一郎「押さえてるだけだろうが!」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/16(木) 21:07:28.13 ID:cZbywzY5O
ゴォォォォォォ
優一郎「何の音だ?」
シノア「あ!あれじゃないですか?」
ゴォォォォォォ
優一郎「飛行機かよ!?」
バサッバサッ
シノア「パラシュートですね」
優一郎「少しは焦れよ」
シノア「いえ、飛行機かヘリコプターくらいでしか吸血鬼は来れませんから今更ですよ」
与一「わーい♪お客さんだ~!」
三葉「らくさん来たら~♪」
優一郎「お前らは座ってろ」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/16(木) 21:10:54.63 ID:cZbywzY5O
スタッ
ミカエラ「……ふぅ」
優一郎「み、ミカ?」
ミカエラ「優ちゃん!!」ダッ
優一郎「お前も来たのグハッ」ゴスッ
ミカエラ「会いたかったよ優ちゃん!!」ギュー
優一郎「絞まってる絞まってるミカ!」
ミカエラ「……優ちゃん、僕のところに来てよ!」
優一郎「はぁ!?」
ミカエラ「僕が養ってあげるから!!」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/16(木) 21:24:20.35 ID:cZbywzY5O
優一郎「いや、ダメだろ」
ミカエラ「優ちゃんは毎日僕の事を家で待ってるだけでいいんだよ!?ご飯は一緒に作ってお風呂も一緒!寝るのも同じベットで寝るだけだからさ!」
優一郎「いや、だからダメだって!」
ミカエラ「な、なんでさ……」
優一郎「そんなことしたら二期から展開変わるだろ」
ミカエラ「」
シノア「それに優さんは私の玩具(もの)なので無理ですよ」
優一郎「いや、違うからな」
ミカエラ「人間がっ!許さないぞ!」チャキ
優一郎「おい!辞めろ馬鹿!」
ミカエラ「どいて優ちゃん!そいつ殺せない!」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/16(木) 21:28:35.92 ID:cZbywzY5O
クルル「ミカ、こんなところにいたのか」ガシッ
ミカエラ「な!?放せ!!」
クルル「主催者に挨拶が済んだらな」ズルズル
ミカエラ「優ちゃぁぁぁぁん!!」ジタバタ
優一郎「……」
シノア「あれが優さんの大好きなミカさんですか」
優一郎「……人違いかもしれねぇ」
<ユウチャーン!
シノア「どうみたって本人でしょう?」
優一郎「……だよな」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/16(木) 21:35:31.91 ID:cZbywzY5O
キーーーーz______ン
シノア「あ、開会の挨拶が始まりますよ」
優一郎「そんなもんやるのかよ」
シノア「見栄っ張りですから」
優一郎「あっそ」
暮人「……あー、日本帝鬼軍中将、柊暮人だ」
パチパチパチパチ
暮人「……今日は存分に楽しんでくれ」
優一郎「終わりかよ」
シノア「静かにしてください」
クルル「吸血鬼代表クルル・ツェペシです。アニメ一期終了が無事終了出来たことを嬉しく思います」
ワーワー!!
ミカエラ「……」ブスー
クルル「暑い時期が過ぎると直ぐに二期が始まりますが、人間も吸血鬼も共に頑張りましょう」
ワーワー!!
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/16(木) 21:40:42.76 ID:cZbywzY5O
優一郎「なんかミカに刺さってたぞ……」
シノア「上がる前に暴れたんですね」
優一郎「……はぁ」
士方「よぉ、見つけたぞ」
優一郎「あ、君月」
士方「グレン中佐からの伝言だ。上層部の奴らと一緒に吸血鬼とお話しすることになったから、気を見つけて俺を呼べ。だそうだ」
優一郎「なんで俺に頼むんだよ」
シノア「優さんなら空気を読まずに突っ込んでも問題無さそうだからですよ」
優一郎「絶対に呼ばないからな」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/16(木) 21:51:51.06 ID:cZbywzY5O
___________________________
クローリー「ねぇフェリド君」
フェリド「なんだい」
クローリー「パーティーは良いんだけどさ、なんで僕たちは飛行機の中なんだい?」
フェリド「それはパラシュートが無いからだよクローリー君」
チェス「ねぇークローリー様ぁ!私もお料理たーべーたーいー」
ホーン「そうですね。私もお腹が空きましたわ」
クローリー「というわけでどうにかしてくれないかな?」
フェリド「うーん、少し待ってね。レーネ君、ラクス君。着陸出来そうな場所ある?」
レーネ「この先に大きい道路があるのでそこに着陸します」
ラクス「お掴まりください!」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/17(金) 01:26:35.90 ID:AvQUlKegO
キィーガタンガタガタン!!
プシュー
フェリド「はい、とーちゃく♪」
クローリー「次からはちゃんとパラシュートくらい用意してよね」
フェリド「はーい!伝えておきまーす♪」
クローリー「そういってやらないでしょ?」
フェリド「うん」
クローリー「……はぁ」
レーネ「今後部を開放します」
ラクス「お気をつけください」
チェス「さーてと、ご飯♪ご飯♪」
ホーン「チェス、はしたないわよ」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/18(土) 01:10:21.64 ID:gPd3L9CRO
クローリー「場所はどっちだっけ?」
ホーン「あちらから賑やかな声が聞こえます」
クローリー「そっか。……それじゃフェリド君、悪いけど先に行くよ」
フェリド「どうぞどうぞ」ヒラヒラ
クローリー「チェス、ホーン」
ホーン「はい」ダッ
チェス「はーい♪」ダッ
フェリド「それじゃ、僕たちも行こうか」ニッコリ
ラクス「はっ!」
レーネ「はい」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/18(土) 01:16:33.23 ID:gPd3L9CRO
_________________________
クルル「遅かったな」
クローリー「先にパラシュートで降りていってそういうこと言います?」
クルル「なんだ。降りれば良かったろ」
クローリー「フェリド君が用意して無かったんですよ」
クルル「そこまでは知らん」
クローリー「あはははは」
ミカエラ「……ねぇ、クルル。そろそろ優ちゃんの所に行ってもいいだろ」
クルル「なんだ、ミカは私と言うより優ちゃんと一緒の方が楽しいのか」
ミカエラ「うn」
クルル「……ほぅ」ニヤリ
ミシミシミシ
ミカエラ「クルルといるのも楽しいよ」
クルル「そうかそうか♪」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/18(土) 01:22:30.52 ID:gPd3L9CRO
暮人「吸血鬼共、楽しんでいるか」
クルル「……えぇ、おかげさまで」
暮人「そいつは良かった」
グレン「……」
ミカエラ「……」
グレン「……なんだよ」
ミカエラ「別に」
グレン「なら見るなよ」
ミカエラ「そっちこそ視界に入らないでよ」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/18(土) 01:32:34.14 ID:gPd3L9CRO
グレン「うるせぇな。こっちも仕事なんだよ」
ミカエラ「嘘だね。それは適当な理由だ」
グレン「はぁ?お前に何が分かるんだよガキが」
ミカエラ「別に知りたくもないよ」
優一郎「おいグレン!」
ミカエラ「優ちゃん!!?」
優一郎「なんだ、ミカも居たのか」
ミカエラ「うん!優ちゃんは僕に会いに来てくれたの?」
優一郎「いや、グレンを呼びに来た」
グレン「助かった。さっさとずらかるぞ」
優一郎「おう、じゃあなミカ。またあとでな」
グレン「じゃあな」 ニヤリ
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/19(日) 23:25:44.30 ID:ZnwB6n6FO
___________________________
優一郎「なぁグレン」
グレン「なんだ」
優一郎「ミカと何を話してたんだ?」
グレン「あー……」
優一郎「?」
グレン「……二期の主人公についてな」
優一郎「えっ、俺だろ!?」
グレン「向こうも譲らなくてよ」
優一郎「おい!聞けよ!」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/19(日) 23:32:29.41 ID:ZnwB6n6FO
グレン「やっぱりイカしてる俺が主人公の方がいいよな?」
優一郎「ふざけんな馬鹿グレン!?」
グレン「二期は『終わりのセラフ-一ノ瀬グレン 16歳の破滅-』で決まりだな」
優一郎「自分の作品を紹介するなよ」
時雨「やはり私もグレン様が主役の方が良いと思います」ヌッ
優一郎「うわっ!?」
小百合「わ、私もグレン様が主役のほうが良いです!!」グッ
優一郎「……泣いていいか?」
シノア「なら私の胸を貸しましょうか?」ヌッ
優一郎「……なんだ、シノアか。いらねーよ」
シノア「そうですか」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/19(日) 23:38:11.76 ID:ZnwB6n6FO
グレン「なんだ、シノアも来たのか」
シノア「来ちゃダメでしたか?」
グレン「いいや。構わないが何の用だ」
シノア「いやー、皆さん面白そうな話をしてましたよね。是非とも混ぜて貰おうかと」
優一郎「面白そうな話?」
シノア「ズバリ、主役争奪戦です!」
優一郎「やってねぇよ!」
シノア「はーい!シノアちゃんも主役に立候補しちゃいまーす♪」
優一郎「無視するなよ!?」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/19(日) 23:45:57.81 ID:ZnwB6n6FO
シノア「『終わりのセラフ-柊シノア 16歳の救世-』なんてどうですか?」
グレン「ほう、なかなかやるな」
優一郎「なかなかやるな…じゃねぇよ!!主役は俺のままだから!」
シノア「荒廃した世界をたったひ一人でさ迷いながら人を救う地上に降りた最後の天使……」
優一郎「ヨハネの四騎士かよ」
シノア「……優さん」
優一郎「なんだ?」
シノア「えいっ!」バチン
優一郎「ぐはっ!!?」ガシャーン
シノア「女の子に向かって最低ですね」
優一郎「」チーン
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/20(月) 23:46:28.61 ID:Ro+SiE7SO
…ドタドタドタ!
チェス「はいはーい!私も主役やりたいでーす!」
ホーン「もう、チェス!急に走らないで貰えるかしら」
チェス「だってだってぇ!ホーンも主役やりたいよね?」
ホーン「それは、確かにやりたいけれど」
チェス「私たちも立候補しちゃいまーす♪」
シノア「なんか来ましたね」
グレン「なんか来たな」
優一郎「もう好きにしろよ……」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/20(月) 23:52:16.07 ID:Ro+SiE7SO
チェス「タイトルは……なんだろ?」
ホーン「なんにも考えてないんですね」
チェス「普通に終わりのセラフでいいかなぁって」
ホーン「なにか副題が欲しいところですわ」
チェス「えー?何があるの?」
ホーン「『ホーン、チェス (ピーー)歳の断罪』とかいかがかしら」
チェス「ねぇ、なんで年齢にモザイク掛かってるの?」
ホーン「……さぁ」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/20(月) 23:55:53.70 ID:Ro+SiE7SO
シノア「……」
チェス「ん?どうかしたの?」ボイーン
ホーン「お疲れなのかしら」ボイーン
シノア「……中佐、抜刀の許可を」
グレン「やるわけねぇだろ」
シノア「胸元を見れば分かります。あいつらは敵です!」
優一郎「まぁ、確かにデカイな」
シノア「どこ見てるんですか!?優さんの変態!」バチン
優一郎「痛っ!?おかしいだろ!?」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/21(火) 00:02:19.02 ID:r/uZwTBzO
ホーン「……あら、そういうこと」フフフ
チェス「えー、どういうことぉ~?」
ホーン「私たちの豊満な身体と彼女の発育不良の身体のことですよ」
シノア「は、発育不良!?」
チェス「あぁ!そういうことかぁ~♪でもでもー、こんなの邪魔なだけだよぉ?」ポヨンポヨン
シノア「……クッ」ギリッ
ホーン「確かに、“邪魔”なだけですね。まぁ、持ってない人には分からないと思いますけど」ニヤリ
シノア「へぇ、なら私が削いであげますよ。遠慮なさらないでください♪」イライラ
チェス「ねぇ、ホーン。眼がマジだよ」
ホーン「ごめんなさいね。生憎ダイエットは間に合ってますので」ニヤリ
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/21(火) 21:12:40.08 ID:Sn/SSzKaO
優一郎「落ち着けよシノア」
シノア「いいですか優さん。この世界では童貞と巨乳は敵なんですよ」
優一郎「とんでも理論かよ」
シノア「むしろなんで私はきょ、巨乳じゃ無いんですか!?」
優一郎「い、遺伝じゃねぇのか?」
シノア「私の姉はボンキュッボンでしたよ!ねぇ、中佐!!」
グレン「こっちに振るなよ」
シノア「どうせ姉の巨乳を好き勝手にすったもんだしたんですよね!?」
グレン「喧しい。しかも意味がちげーよ」
シノア「揉んで吸ったんですか!?いやらしい!」
グレン「……おい、殴っていいか」
優一郎「抑えろグレン!」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 11:58:54.65 ID:tr5cmrpxO
優一郎「落ち着けよシノア!」
シノア「どうせ優さんも巨乳派なんですよね!」
優一郎「そんなこと一言も言ってねぇだろ!?」
シノア「巨乳は滅ぼさなきゃいけません」
優一郎「その理論でいくと三葉も滅ぼすのか」
シノア「巨乳なら勿論」
ホーン「やっぱり野蛮ですわ」
チェス「ホーンも挑発したよね?」
グレン「お前ら、騒ぐなら向こうで騒いでくれ」
ホーン「これは失礼しました」
グレン「シノア、お前もだからな」
シノア「……はい」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 00:45:49.13 ID:R6ujPB5kO
フェリド「あは~♪こんな隅っこで何してるのかなぁ?」
グレン「なんもねぇよ。帰れ」
フェリド「そう怒らないでよ。仕方がないとは言え、君を“ボコボコ”にしちゃったことを謝罪しようと思ってるんだからさ?」
グレン「わざとやられたに決まってんだろ。頭の中がお花畑かよ」
フェリド「ならそういうことにしといてあ・げ・る♪」
グレン「」イライラ
優一郎「ぐ、グレン!飲み物足りるか?」
時雨「こちらにご用意してございます」サッ
優一郎(なんで用意してるんだよ!)
シノア「優さんの気遣い作戦は失敗ですね」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 00:50:30.95 ID:R6ujPB5kO
優一郎「お前もどうにかしろよ!」
シノア「怒られて傷心中なのでできませーん」
優一郎「おい!」
シノア「あ、これ美味しいですね」モグモグ
優一郎「……」
フェリド「ほーら、笑顔笑顔♪」
グレン「笑顔になってるだろ?あ?」イライラ
優一郎「ちょっと来いよグレン!」グイ
グレン「おわっ!?引っ張るんじゃねぇよ!」
優一郎「良いから来いってば!」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 18:57:12.97 ID:9c1AoWiKO
_______________________
優一郎「ほら」
グレン「あー、悪かったな」
優一郎「あいつが喧嘩売ってきたのが悪いんだろ」
グレン「……買ったほうも悪いだろ」
優一郎「なんか気に食わねぇ野郎だな」
グレン「よせ、今日はそういうのは無しだ」
優一郎「……わかった」
グレン「時雨と小百合は…」
優一郎「あ、シノアも置いてきちまった」
グレン「……ま、たまには野郎二人でも良いだろ」
優一郎「そうだな!ほら、これ食えよグレン」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 19:10:21.92 ID:9c1AoWiKO
グレン「貰うぞ」
優一郎「これも旨いらしいぞ。あ、なんか運ばれて来た!」
グレン「……フッ」
優一郎「なに笑ってるんだよ」
グレン「なんもねぇよバーカ」
優一郎「はぁ!?なんでいきなりバカなんだよ」
グレン「ほら、好きな餌でも取ってこいよ」
優一郎「俺は犬じゃねぇよ!」ガルルル
グレン「そ、そうだな」
シノア「優さーん!」ピョンピョン
グレン「もう一匹来たな」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 19:55:14.45 ID:9c1AoWiKO
シノア「まったく、私をほっぽり出すなんて酷いじゃないですか」
優一郎「傷心中なんだろ」
シノア「もう治りました」
優一郎「都合がいいな!?」
シノア「置いていった謝罪を求めます!」
優一郎「グレン、任せた。俺は料理をとってくる」
シノア「私も行きます」
優一郎「来るなよ」
シノア「行きます」
優一郎「来るなよ!?」
シノア「……」ウルッ
優一郎「……うっ」
グレン「連れていけよ。めんどくせぇ」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/26(日) 18:37:02.78 ID:Jy/r2l2RO
___________________________
シノア「へいへーい、優さーん!こっちにもお料理がありますよー♪」
優一郎「お前、さっきから人の皿に乗せるのやめろよ」
シノア「遠慮する必要なんてないんですよ?」
優一郎「持てないんだよ!」
シノア「非力なことを主張されても……」
優一郎「屈強な人間でも皿に山盛りの料理を持ち続けるのは難しいだろ」
シノア「なら御手伝いを呼びましょう。かもーん、君月さーん!」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 00:08:48.56 ID:xLmaLhEVO
君月「ん?呼んだか?」
シノア「ほら、来ましたよ」
優一郎「……なんか悪いな」
君月「?」
シノア「この料理を向こうの中佐の席まで運んで貰えますか?」
君月「構わねぇけど、どれを運ぶんだよ」
シノア「これです」
ドドーン
君月「……盛りすぎだろ」
シノア「優さんが欲張って……こんなことに……」チラッ
優一郎「嘘つけよ」
49: 士方が君月になってました…… 2015/07/29(水) 00:15:51.71 ID:xLmaLhEVO
シノア「そうですか?」
優一郎「そうだよ」
シノア「なら、そういうことにしといてあげますね」
優一郎「なんでお前が妥協しましたみたいになってるんだよ!?」
シノア「やれやれですねぇ」ハァ
士方「なんでもいいから手伝え!!」
優一郎「仕方がない……。必殺技を使うか」
シノア「そんなものがあるんですか?」
優一郎「ミカー!!」
シノア「うわぁ……」
スタッ
ミカエラ「優ちゃん!呼んだよね!?」
優一郎「手伝ってほし」
ミカエラ「いいよ!」
優一郎「最後まで聞けよ」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 00:19:33.61 ID:xLmaLhEVO
ミカエラ「何をすればいいの?」
シノア「その料理を向こうの中佐の所まで運んでください」
ミカエラ「……」
優一郎「……ミカ」
ミカエラ「人間の言うことは聞かないよ」
シノア「面倒くさいですね」
優一郎「……頼むミカ」
ミカエラ「任せて優ちゃん!」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 00:23:19.84 ID:xLmaLhEVO
シノア「優さんの家族ってこんな感じなんですね」
優一郎「俺も知らなかったよ」
士方「俺はどうすればいいんだよ!」
シノア「向こうで一緒に食事しましょうか」
士方「そういえば三葉と与一はどうした?」
優一郎「無理矢理押さえつけてアルコールを抜いてるよ」
士方「そうか……」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 13:30:40.24 ID:76pbgczxO
シノア「優さんの家族ってこんな感じなんですね」
優一郎「俺も知らなかったよ」
士方「俺はどうすればいいんだよ」
シノア「向こうで一緒に食事しましょうか」
士方「そういえば三葉と与一はどうした?」
優一郎「無理矢理押さえつけてアルコールを抜いてるよ」
士方「そうか。てかなんで酒呑んでるんだよ」
優一郎「さぁな」チラッ
シノア「なんででしょうねー?」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 13:35:51.82 ID:76pbgczxO
____________________
与一「ゆ、優くん……」
優一郎「大丈夫か与一」
与一「まだ少し気持ち悪い」
優一郎「なら座ってろよ」
与一「うん……」
三葉「あ、優!」フラフラ
優一郎「ふらふらしてるぞ」
三葉「こ、この程度どうってことない」フラフラ
優一郎「お前もまだ座ってろって」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 13:39:04.35 ID:76pbgczxO
三葉「だいたいこうなったのはお前が遅いのがいけないんだぞ!?」
優一郎「飲ませたシノアのせいだろ」
三葉「うるさい!言い訳するな!」
優一郎「どうすりゃいいんだよ」
三葉「……その椅子に座れ」
優一郎「はぁ!?」
三葉「座れ!」
優一郎「……ったくよ。ほら、これでいいだろ」
三葉「……」トテトテ
ポスン
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 13:42:22.76 ID:76pbgczxO
優一郎「……なにしてんだよ」
三葉「優に座ってる」
優一郎「降りろよ」
三葉「やだ!」
優一郎「なんでだよ!?」
三葉「聞こえない」
優一郎「嘘つけよ」
三葉「ふーん」
優一郎「顔が赤いぞ」
三葉「こ、これは酔っ払ってるだけだ!」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 13:49:53.57 ID:76pbgczxO
シノア「ねぇ優さん、みっちゃんと何してるんですか?」
優一郎「……膝に乗せてるだけだ」
三葉「……ゆ、優が無理矢理」
優一郎「おい!」
シノア「へぇ……ふーん……ほぉ……」
優一郎「何の感嘆符だよ」
ミカエラ「……ねぇ、どういうこと優ちゃん」
優一郎「……あーあ」
ミカエラ「その女はなんだよ!」
シノア「説眼して貰えますかね?」
士方「まるで浮気の修羅場だな」
優一郎「……そうだ!グレンはどこだよ!」
与一「グレン中佐なら、さっき深夜さんたちが連れていっちゃったよ」グデーン
優一郎「バカグレーン!!!」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 13:54:03.90 ID:76pbgczxO
ミカエラ「人間どもが!剣よ、僕の」
優一郎「辞めろバカ!」
シノア「取り敢えず、みっちゃんのお尻を堪能するのをやめましょうか」
優一郎「してねぇからな!!」
三葉「……優のえっち///」
シノア「……弁明は無しで」
士方「こりゃ死んだな」
優一郎「おかしいだろ!?」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 13:58:57.48 ID:76pbgczxO
_______________________
ミカエラ「はい、優ちゃん。あーん♪」
優一郎「あ、あーん」
シノア「はい優さん。あーん♪」
優一郎「……」ウップ
シノア「……優さん」ニッコリ
優一郎「あーん!」
シノア「いい食べっぷりですねぇ♪」
ミカエラ「いい気になるなよ人間が……。はい、優ちゃん。口開けて?」
シノア「それはこっちの台詞ですよ。ほら優さん」
優一郎「」ビクンビクン
与一「……何あれ」
士方「料理の山を優に詰める作業」
与一「死んじゃうよね!?」
三葉「うぅ……私もやりたかった……」
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 22:14:23.49 ID:8LgNahK1O
フェリド「はーいミカ君、追加置いとくね~♪」
ミカエラ「ほら優ちゃん。まだまだあるからね?」
優一郎「た、助けて」
与一「ね、ねぇ」
士方「無視だ。無視しろ」
シノア「優さん、ちゃんとこっちを見てくださいね」
優一郎「ひぃ!?」
チェス「えーい♪」ドーン
ミカエラ「うわっ!?」
チェス「ミカエラみーつけた♪」
ミカエラ「離せ!」
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 23:22:37.36 ID:d9wIsWc8O
士方「なんかまた吸血鬼が増えやがった」
チェス「ほーらー、ミカエラくん遊ぼうよー///」
ミカエラ「寄るな!酒くさい!」
チェス「ほーら、ミカエラの好きなおっぱいですよー///」グイ
ミカエラ「汚い脂肪を押し付けないでくれ!そして離れろ!」
チェス「うわぁ、今のは頭にきたぞー」
シノア「すみません。その脂肪を優さんに近づけないで貰えますか?」
チェス「うわーん、なんでそんな酷いこというのよー」シクシク
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/31(金) 22:33:33.87 ID:XuM3E9rpO
ホーン「あら、ここに居ましたのね」
チェス「うわぁぁぁん。ホーン!!」
ヒョイ
ガシャン!!
チェス「なんで避けるのぉ!?」
ホーン「なんとなく」
チェス「酷いよぉ……」シクシク
ホーン「よしよし。どうしたの?」
シノア「また巨乳が増えましたね」
ホーン「誰がチェスを泣かしたんですか!?場合によっては許しませんよ!!」
ミカエラ「僕だけど」
ホーン「……罰としてお姉さんと一緒に飲みましょう」
チェス「おかしくない!?」
66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/31(金) 23:07:40.58 ID:XuM3E9rpO
ミカエラ「優ちゃん!こっちに来て!」グイッ
優一郎「ちょ、揺らさないで……」ウップ
シノア「出そうなんですか。安心してください。上から蓋をしますね。はい優さん♪」
優一郎「んぐっ!?」
与一「あぁ!?死んじゃうよ!!」
三葉「大丈夫か!?優!!」ユサユサ
優一郎「やめ、マジで……ウップ」
《ピーーーー》
与一「……優くんがマーライオンになっちゃった」
三葉「あわわ!!?」
士方「最悪だな……」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/31(金) 23:13:59.54 ID:XuM3E9rpO
優一郎「……」
シノア「大丈夫ですか、優さん」
優一郎「……ス」
ミカエラ「なに、優ちゃん」
優一郎「オマエラ、ゼンイン、ブッコロス!!」
全員「……え?」
ユウイチロウ「阿修羅丸!!」
シノア「ちょっと優さん!?」
ガシャーーーーン!!
三葉「うわっ!?」
ユウイチロウ「覚悟シヤガレ……!!」
ミカエラ「落ち着いてよ優ちゃん!おっと!?」
ユウイチロウ「人をオモチャにしやがって!!許さねぇからな!!」
士方「おい、キレちまってるぞ」
与一「あはは、だねぇ……」
三葉「良いからね先ずは逃げるぞ!!」
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/31(金) 23:20:00.84 ID:XuM3E9rpO
_________________________
ガシャーーーーン!!
美十「なにごとですか!?」
グレン「あーあ、こいつはお開きだな」
深夜「何か知ってるの?」
グレン「どうせうちの隊のバカと吸血鬼だろ」
五士「しっかりしろよ保護者」
グレン「無理に決まってんだろ」
美十「止めに行きましょう!」
グレン「ほっとけよ」
五士「でもでも、暮人様にバレたらヤバイんじゃね?」
深夜「暮人兄さんなら帰ったよ」
グレン「流石主催者様はやることが違ぇな」
美十「呑気なことを言ってる場合ですか!」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/31(金) 23:26:53.62 ID:XuM3E9rpO
_________________________
ユウイチロウ「逃がすかァァァァァァァ!!」
シノア「ダメですよ優さん!暴れては」
ユウイチロウ「黙れェェェェェ!!まずはシノアに制裁ダァァァァァァ」
シノア「え、えっちなことですか!?///」
ミカエラ「そんな!?それなら僕が受けるよ優ちゃん!!」
士方「よし、俺たちは帰るぞ」
与一「う、うん」
三葉「……優」
ガシャーーン
ドゴーーーーン!!
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/31(金) 23:30:22.01 ID:XuM3E9rpO
………………………………………
……………………………
…………………
…………
…
葵「以上で報告を終わりにします」
暮人「……」
葵「会場の復旧はほぼ無理かと」
暮人「……」
葵「暮人様?」
暮人「下がれ」
葵「はい」
…ガチャン
暮人「……なぜこうなった」
終わりのセラフ
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/31(金) 23:32:08.68 ID:XuM3E9rpO
駄文失礼しました。
グダグダとまたシノアコスプレシリーズでも書いていきます。
ネタが浮かび次第ですが……
ありがとうございました。
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/31(金) 23:32:54.69 ID:C+DFJ4G4o
乙
次も待ってる
次も待ってる
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/31(金) 23:34:31.31 ID:yI+yESSdO
おつ
吸血鬼サイドの方も気が向いたら頼みます
吸血鬼サイドの方も気が向いたら頼みます
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/01(土) 00:55:08.38 ID:2YwlzpzxO
乙です
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436922809/
Entry ⇒ 2016.05.21 | Category ⇒ 終わりのセラフ | Comments (0)
シノア「今日からパティシエールです」
1: ◆cLUK89P7vA 2015/05/28(木) 10:44:09.73 ID:sbKzfC05O
シノア「皆のアイドル、シノアちゃんでーす」
http://ex14.vip2ch.com/est/read.cgi/news4ssnip/1429443886/
シノア「メイドシノアちゃんです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429799626/
シノア「ナイチンゲールシノアちゃんですよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430653064/
シノア「チャイナドレスです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431353788/
優一郎「これはなんだよ」シノア「ブルマですね」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432125228/
シノア「スクール水着、略してスク水です」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432448727/
更新は亀です。
2: ◆cLUK89P7vA 2015/05/28(木) 10:59:58.19 ID:sbKzfC05O
優一郎「次はなんだよ……」
シノア「ですから、パティシエールです」
優一郎「与一、知ってるか?」
与一「えっと、お菓子作りが専門の職人さんじゃなかったっけ」
優一郎「へぇ……」
シノア「平和になった後の職業訓練みたいなものです」
優一郎「お前、料理出来るのか?」
シノア「馬鹿にしないでください。そのくらいやれば出来るはずです!」
優一郎「つまりやったことねぇのかよ」
シノア「端的に言えばそうですね」
与一「だ、大丈夫なの?」
シノア「というわけでお二人にも手伝って貰おうと思います」
優一郎「そうか、断る」
シノア「……そうですか」
優一郎「おい、なんか今日は大人しいぞ?」ボソッ
与一「え?そうかな」
シノア「それじゃ他の人を誘ってきますね」チラッ
優一郎「お、おう」
与一「あ、あはは……僕もちょっと用事を思いだしちゃった」
優一郎「ん?そっか」
与一「また後でね!」
優一郎「おう」
………………………………………
シノア「与一さん、話が違いますよ」
与一「おかしいなぁ……」
シノア「やっぱりいきなり上級編はダメでしたか」
【女の子必見!!気になる男の子を落とすテクニック】
与一(むしろよく実践しようと思ったよ、これは……)
シノア「お料理編の上級はまだ早かったですね」
【気になる男の子と一緒にお料理すれば、一気に距離も縮まるかも!?☆☆☆☆★】
与一「むしろなんで苦手な料理を選んだのさ」
シノア「星が4つで一番可能性が高いと思ったので」
与一「えぇ……」
3: ◆cLUK89P7vA 2015/05/28(木) 11:17:26.73 ID:oFdBX7NxO
シノア「次はどうしましょうか」
与一「ノープランなんだね」
シノア「与一さんが助けてくれると信じてますから!」
与一「えぇ……そんなこと言われても」
シノア「ワクワク♪」
与一「なんで口に出してるのかなぁ。えーっと……ならこの初級の奴はどう?」
【気になる男の子に手作り料理をプレゼント!失敗しても気にしない!料理はハート!!☆☆★★★】
シノア「凄くバカっぽいこと書いてありますね」
与一「シノアさんの本だけど!?」
シノア「料理ですか……無理そうですね」
与一「お菓子とかが良いんじゃないかな?簡単なものとかなら多分平気だよ」
シノア「お菓子ですか」
与一「ちょうどパティシエールの格好もしてるしね」
シノア「それもそうですね!ではそうしましょう!」
______________________
シノア「というわけでみっちゃんも一緒にやりましょう」
三葉「どういう訳だ!?私を巻き込むな!」
シノア「えー?良いじゃないですか。一緒にやりましょうよー」
三葉「離れろ!鬱陶しい!」
シノア「手伝ってくれるまで離れませーん」ギュー
三葉「分かった!分かったから離れろ!」
シノア「いぇーい、やりましたよ与一さん♪」
与一「あはは……ごめんね」
4: ◆cLUK89P7vA 2015/05/28(木) 11:29:04.58 ID:oFdBX7NxO
三葉「それで、何をやるんだ」
シノア「世の中にはバレンタインという素晴らしいイベントがあってですね、2月14日に意中の人にチョコレートを贈るみたいです」
三葉「ほう……」
シノア「ですから、チョコレートを作ってプレゼントしようかと」
三葉「成る程な」
シノア「では早速」
三葉「所で今日が何月か知ってるか?」
シノア「6月ですよ。へんなこと聞きますね」
三葉「そのイベントは4ヶ月前に終わってるだろ!?」
シノア「確かに4ヶ月前にはそんな浮わついた空気が軍内部にも蔓延っていましたね」
三葉「ならなんでその時に渡さなかった!」
シノア「私、まだ優さんと会ってません」
三葉「……確かにその通りだな」
5: ◆cLUK89P7vA 2015/05/28(木) 11:39:30.83 ID:oFdBX7NxO
シノア「なら問題はないですね」
与一「ねぇ、この暑さだとチョコレートは溶けるんじゃないかな」
シノア「……」
三葉「……」
シノア「そこは溢れる愛情で溶けたことに」
与一「ならないよね!?」
シノア「でも一番楽ですし」
三葉「冷蔵庫に閉まっておいて、ここに呼び出して食わせればいいだろ」
シノア「成る程!みっちゃん流石ですね!」
三葉「ふふん!それほどでもないぞ!」
与一「それでいいんだ……」
7: ◆cLUK89P7vA 2015/05/28(木) 23:59:16.10 ID:6GvscX/cO
_________________________
シノア「というわけでカカオ豆を用意して貰いました」
与一「えぇ!?そこから作るの!?」
三葉「何を言っているんだ?チョコレートはカカオ豆から出来ているのは常識だろ」
与一「そういう次元の話じゃなくてさ」
シノア「では与一さん!次はどうすればいいですか?」
与一「なんで僕に投げるの!?」
シノア「与一さんは料理出来ますよね?」
与一「それは、出来るけどさ……」
シノア「ならチョコレートも出来ますよね ?」
与一「ぜんぜん違うよ!?」
三葉「お前が頼りなんだからな」
与一「……調べてくるから待っててよ」
シノア「なるべく早くしてくださいね!」
8: ◆46sr/5OmZ4vu 2015/05/29(金) 00:05:19.55 ID:U4BOtsGUO
_____________________
与一「それじゃ始めるよ」
シノア「はーい♪」
三葉「準備万端だぞ」
与一「えーっと、まず始めにカカオ豆を焙煎します」
シノア「焙煎、ですか」
与一「オーブンを使って焼くみたい」
三葉「何℃だ?」
与一「120℃で大体20分くらいってあるよ」
シノア「120℃で20分ですね」
三葉「よし、ぶちこんだぞ」
シノア「スイッチオーン♪」
与一「え!?いや、あの余熱を……」
三葉「ん?どうした」
与一「なんでもない……」
9: 更新早めに頑張ります ◆cLUK89P7vA 2015/05/29(金) 00:11:45.33 ID:U4BOtsGUO
チーン
シノア「いい感じに焼けましたよ」
三葉「それで次は?」
与一「次は皮と胚芽を取り除いて、胚乳部分を分ける……だって」
シノア「中々めんどくさいですね……」
三葉「仕方あるまい。これも至高の一品のためだ」
与一(既製品から作った方が絶対楽だよね。言わないけどさ)
_______________________
三葉「大体出来たぞ」
シノア「頑張りました!」
与一「まだ地味に残ってるし……」ヒョイヒョイ
10: ◆cLUK89P7vA 2015/05/29(金) 00:18:56.39 ID:U4BOtsGUO
三葉「細々としたのは苦手だ……」
与一「えっと、次は豆の粉砕です」
シノア「遂に来ましたねみっちゃん!」
三葉「そうだなシノア!」
与一「え?なになに!?」
三葉「天字竜!」
与一「ちょっと何するの!?」
三葉「なーに、豆を砕くだけだ」
与一「他のものも砕けちゃうよ!」
三葉「ならどうしろというんだ」
与一「フードプロセッサー使いなよ」
ポチ。ヴィーー!!、ポチ。ヴィーー!!
シノア「へぇー、便利なものもあるんですね」
与一「あるなら最初から使ってよ!」
11: ◆cLUK89P7vA 2015/05/29(金) 00:41:30.77 ID:U4BOtsGUO
与一「ある程度まで砕いたら一旦すり鉢に移すからね」
三葉「最後までやればいいだろう。めんどくさい」
シノア「確かにそうですけど」
与一「あ、ダメだっt」
ブゥン……プスプス
三葉「な!壊れたぞ!?」
与一「油分が多いからモーターに負荷が掛かったんだよ……」
三葉「それを先にいえ」
与一「話を聞いてよ!?」
シノア「では次からはちゃんと与一さんの指示の基で動きましょう」
与一「なんか疲れてきた……」
12: ◆cLUK89P7vA 2015/05/29(金) 00:49:09.81 ID:U4BOtsGUO
三葉「あとはすり鉢で砕けばいいんだな?」
与一「取り敢えずはね」
三葉「任せろー!!」ゴリゴリゴリゴリ!
シノア「私は何をしましょうか」
与一「えーっと、カカオバターってのを用意して欲しいな」
シノア「カカオバター?」
与一「え?ないの?」
シノア「マーガリンならありますよ」
与一「全くの別物だからね!?」
シノア「作れないんですか?」
与一「面倒だから既製品があるに越したことはないと思うよ」
シノア「なら内線を使いましょう」
与一「内線?」
13: ◆cLUK89P7vA 2015/05/29(金) 00:57:01.68 ID:U4BOtsGUO
シノア「あ、もしもし」
『どなたでしょうか』
シノア「柊シノア軍曹です。暮人兄さんに変わって貰えますか?」
『……少々お待ちください』
シノア「はい♪」
与一「ど、何処に連絡してるの?」
シノア「それは後で教えてあげますね」
『…なんの用だ』
シノア「ちょっとばかりお願いがありまして」
『必要ならグレンに言えよ』
シノア「まぁまぁ、たまには可愛い妹の頼みを聞いてくださいよー」
『……時間が勿体ない。用件を言え』
シノア「カカオバターが欲しいです」
『……何だと?』
シノア「お菓子作りをしているのですが、カカオバターが無くて困ってるんですよ」
『………』
ガチャン
シノア「あれ?切られちゃいましたね」
16: 不定期ですいません ◆cLUK89P7vA 2015/05/30(土) 23:59:52.45 ID:e4FMCCeHO
与一「結局どこに連絡したの?」
シノア「日本帝鬼軍の中将様です。私の兄にあたる人ですね」
与一「」ガタガタ
_________________________
三葉 「ないならマーガリンでも良いだろ」
与一「良くないからね!?」
シノア「ではどうしましょうか」
コンコン
シノア「はーい、なんですかー?」
兵士「失礼します」
シノア「どうしましたか?」
兵士「はっ!暮人様からお届け物です!」
シノア「おや、これはまさか!」
三葉「どうした?」
17: ◆cLUK89P7vA 2015/05/31(日) 00:07:03.50 ID:n8Lc+0NoO
シノア「吸血鬼の首とかですかねー?」
与一「なにそれ怖い」ガタガタ
シノア「中身はー」
三葉「わざわざ届ける物だから何かとんでもない代物じゃないのか?」
シノア「これはなんでしょうか」ヒョイ
与一「あ、カカオバターだ」
シノア「おぉー、わざわざ作ってくれたんですかね?」
与一「え、それも怖い」ガタガタ
シノア「違いますね。値札が貼ってあります」
三葉「これなら続きが出来るのか?」
与一「え?あ、うん」
18: ◆cLUK89P7vA 2015/05/31(日) 00:16:42.86 ID:n8Lc+0NoO
_______________________
与一「カカオバターを細かく砕いて」
三葉「こうか?」バキッバキッ
与一「も、もう少し丁寧にね……」
三葉「加減が難しいな」ゴリッゴリッ
シノア「私もやりますよ」
三葉「私の仕事だ!」
シノア「しょぼーん」チラッチラッ
三葉「あざといな」
与一「あ、あははは……」
_____________________
与一「さっき三葉さんが砕いたカカオマスに、カカオバターと粉砂糖、粉ミルクを入れてまた擦ってください」
シノア「今度は私がやります」
三葉「任せた」プルプル
与一「慣れないと疲れるよね」
19: ◆cLUK89P7vA 2015/05/31(日) 02:41:08.92 ID:Qq3uLjeZO
シノア「だいぶいい感じになってきましたね」
与一「なら味見をして適度な滑らかさだったら目の細かいザルで更に細かくしていこっか」
シノア「了解です隊長」
与一「た、隊長は辞めてよ…///」
シノア「おやおや?照れてますね?隊長」ニヤニヤ
与一「もう!早くやろうよ!///」
三葉「ふむ、中々旨いな」ペロ
シノア「あ、みっちゃんずるーい!」ギュッ
三葉「ちょっと、やめ!?」
シノア「私にもくださいよー」
三葉「好きに味見すれば良いだろ!?」
シノア「私はみっちゃんにあーんして欲しいです!」
三葉「断る!」
シノア「なら断ることを断りまーす♪」
三葉「なっ!?」
与一「……これ、今日中に終わるかなぁ」
20: ◆cLUK89P7vA 2015/05/31(日) 12:21:03.69 ID:Qq3uLjeZO
与一「次はコンチングっていう作業があるんだけど……」
三葉「どうした歯切れが悪いな」
与一「今細かくしたのを湯煎しながら更に練り続けるんだよ」
シノア「別に先程と変わりませんね」
与一「……3日なら5日ほど」
シノア・三葉「そんなにですか(か)!?」
与一「あ、でも今回はそんなに拘らないなら1時間くらいで良いかな」
シノア「折角なら拘りたいですけど……」
三葉「流石に3日も掛かるとなるとな……」
シノア「飽きますね」
与一「そっちなんだ!」
シノア「じゃあみっちゃん、10分交代でやりましょう」
三葉「そうだな。無駄に手が疲れるからな……」
シノア「与一さんも手伝ってくれればいいのに」
与一「僕が監督してないと二人とも絶対暴走するでしょ」
三葉「そんなことあるか!失礼だぞ!」
与一「……フードプロセッサー」ボソッ
三葉「監督役は大事だな!うん」
21: ◆cLUK89P7vA 2015/05/31(日) 12:33:55.76 ID:Qq3uLjeZO
与一「あ、ちょっと席外すね」
三葉「……あいつお前と同じくらい腹黒いな」
シノア「え?私は全然腹黒くなんてないですよ?ほらっ」チラッ
三葉「物理的な話じゃない!」
シノア「えー、シノアちゃんちょっとよく分かんないです」
三葉「久々に殴りたい」
シノア「みっちゃんはツンデレさんですねー?本当は私の事、だーい好きなのに♪」
三葉「さて、与一が居なくても進めておくか」
シノア「スルーして来ますね」
三葉「とっとと終わらせてティータイムに移りたいんだ」
シノア「なるほど。美味しそうですもんね」
三葉「取り敢えず君月やグレン中佐の分も作るか」
シノア「中佐ってチョコレート食べるんですかね?」
三葉「どうだろうな」
シノア「作るだけ作っちゃいましょうか」
三葉「……所で湯煎ってなんだ?」
シノア「さぁ?お湯を入れるんじゃないですか?」
三葉「取り敢えず沸かすか」
22: ◆cLUK89P7vA 2015/05/31(日) 12:39:39.63 ID:Qq3uLjeZO
_____________________
シノア「お湯が沸きました」
三葉「どのくらい入れるか」
シノア「取り敢えず様子見で10対1くらいの割合にしましょう」
三葉「分かった」
与一「ごめんね!続きをやろうってなにしてんの!?」
シノア「お湯を入れるところです」
与一「入れちゃダメだよ!」
三葉「なに!湯煎とはお湯を入れることじゃないのか!?」
与一「……ボウルに張ったお湯を使って温めながら溶かすことだよ」
三葉「成る程」
シノア「いやー、危うく大惨事でしたね♪」
23: ◆cLUK89P7vA 2015/05/31(日) 21:28:00.00 ID:SFowPLDdO
__________________________
シノア「こんぐらいで良いですよね」
三葉「私は少し休むぞ……」ハァハァ
与一「半分以上三葉さんがやってたよね」
シノア「みっちゃんが意地張ってるからですね」
三葉「ふふふふ、シノアには負けないぞ」
シノア「ほら」
与一「料理の勝ち負けってなんだろ」
シノア「さぁ?どれだけ多くの人が喜ぶかですかね?」
与一「そんなに沢山作らないでしょ」
シノア「なら食べて貰いたい人が美味しいって言ってくれた時ですね!」
与一「それって……!」
シノア「なんか今それっぽいこと言えましたよね!?」
与一「うん、そうだね……」
シノア「次はどうしますか?」
与一「え?あ、うん。次はテンパリングって言って湯煎で大体40~50くらいの温度で練って、チョコレートの組織を安定化させるみたい」
シノア「さっきから混ぜてばっかりですね」
与一「そりゃ一から作ればそうなるよ」
シノア「このままじゃつまらないので何か女子会トークでもしましょうか」
与一「僕男だからね!?」
シノア「え?」
与一「え?」
シノア「……」
与一「……」
シノア「さーて、テンパリングしましょう!」
与一「シノアさん!?」
シノア「冗談ですよ。軽いシノアちゃんジョークです♪」
24: ◆cLUK89P7vA 2015/05/31(日) 21:40:02.68 ID:SFowPLDdO
シノア「あとどれくらい掛かるんですか?」
与一「もう少しだからね!頑張ろう」
シノア「……飽きてきました」
与一「ダメでしょ」
シノア「あ、優さん呼びましょうか!きっと楽しいですよ♪」
与一「渡す人をあらかじめ呼び出すんだ」
シノア「……あ」
与一「忘れてたんだ」
シノア「……呼ぶのは後でも良いですね///」
与一「そうだね。あははは」
_______________________
与一「それじゃそれを温度調節のしやすいステンレスのボウルに移そうか」
シノア「分かりました!」
三葉「よし!復活だ!」
シノア「大丈夫ですか?」
三葉「ふふん!もう問題ないぞ!あの程度、造作もない」
与一「それじゃ冷水で大体27、8℃くらいまで冷やして」
シノア「んー、温度が分かりづらいですね」
三葉「……!少し待ってろ」ダッ
与一「どうしたんだろ」
シノア「お花摘みじゃないですか?」
与一「女の子なんだから辞めなよ」
シノア「はーい♪」
与一(絶対辞めないな……)
三葉「待たせたな!」
シノア「なんですかそれ」
三葉「温度を計るための水銀体温計だ」
与一「絶対食品には向かない代物だ!」
25: ◆cLUK89P7vA 2015/06/02(火) 00:55:54.27 ID:aC0jGhfTO
グサッ
三葉「これで温度は問題ないな」
与一「温度とは別の問題が出てきたけどね」
シノア「細かいことは気にしない方が良いですよ」
与一「……そ、そうだね」
三葉「中々下がらないから氷を入れてもいいか?」
与一「まだ熱を持ってるだけだから入れないで平気だよ。そんなに焦る必要はないから」
三葉「まったく、慣れない事はするべきじゃないな……」
シノア「でもでも、やっぱり男の子は料理が出来る女の子にトキメクものですよ?ねぇ、与一さん」
与一「え?……うーん、そうなのかなぁ」
三葉「なんだ、歯切れが悪い」
与一「僕はそこまで拘らないからさ。出来ないなら僕がやれば良いだけだしね」ニコ
シノア「……戦わずして負けた気がします」
三葉「……奇遇だなシノア。私もだ」
シノア「これが巷で噂の女子力ですか」
三葉「私たちには戦闘力しかないからな」
シノア「えー、みっちゃんと一緒にしないでくださいよー」
三葉「事実だろ」
与一「あ、あははは……」
26: ◆cLUK89P7vA 2015/06/02(火) 01:03:43.14 ID:aC0jGhfTO
________________________
シノア「一時間経ちましたね」
三葉「もう終わりで良いだろ……」
与一「次はまた湯煎で30℃くらいにして練るみたいだね」
三葉「さっきからずっと練ってばっかりだろ!」バンッ
与一「ひぇっ!?で、でも作り方通りだから……」
三葉「これなら吸血鬼狩りをしているほうが億倍楽じゃないか!」
シノア「はいみっちゃん。あーん」
三葉「んむ!?」
シノア「疲れている時には甘いものを食べてリフレッシュしましょう!」
三葉「うむ、甘いな」モグモグ
与一「なに食べてるの……」
シノア「かりん糖ですね」
与一「し、渋いね」
シノア「みっちゃんのですよ」
三葉「これがお茶とよく合うんだ」
与一「あ、そうですか……」
三葉「食べるか?」
与一「……貰おうかな」
三葉「ほれ」
与一「ありがとう」モグモグ
27: ◆cLUK89P7vA 2015/06/02(火) 01:13:50.22 ID:aC0jGhfTO
__________________________
三葉「これでいいかー?」
与一「だいぶ疲れてるね」
三葉「まぁな。腕しか使ってないと普段以上に疲れるな……」
シノア「そうですね……。私ももう腕が棒みたいです」
与一「もうこれで最後だね。型に入れて固める」
三葉「ふぅ……。やっとここまでたどり着いたのか」
シノア「ゴールは直前ですね!」
三葉「型はあるのか?」
シノア「無難に星や丸の型を用意してみました」
三葉「よし、なら流し込むだけだな」
シノア「ではみっちゃん。二人別れて作業しませんか?」
三葉「なんでだ?このままやった方が楽だろ」
シノア「思い思いのものを作って後でお披露目した方が楽しいじゃないですか♪」
与一「シノアさん、後ろに何を持って」
シノア「何も持ってませんよ!!?い、いやですねー与一さん。あははは」
与一(誤魔化すの下手だなぁ……)
シノア「与一さんはそこから動かないでくださいね」
与一「え!?なんで」
シノア「……いいですね?」ニッコリ
与一「……はい」
三葉「シノアー、適当に型を借りてくぞー?」
シノア「どうぞどうぞー♪」
28: ◆cLUK89P7vA 2015/06/02(火) 01:23:12.58 ID:aC0jGhfTO
_____________________
シノア「ここをこうしてー……。あはっ♪」
与一「大丈夫ー?」
シノア「大丈夫ですよ」
三葉「こんなものか……」
与一「平気ー?」
三葉「この程度、造作もない!」
与一(やること無いや…)
_____________________
シノア「それじゃ」
三葉「いっせーのーせだからな」
シノア「……いっせーのー」
シノア・三葉「せ!」
シノア・三葉「おー!!」
三葉「ふむ、いい感じに出来ているな!」
シノア「これなら完璧と言っていいでしょうね♪」
与一「二人ともお疲れ様!」ニッコリ
シノア「いやー、与一さん。ありがとうございました」
三葉「そうだな。礼を言うぞ与一」
与一「僕は何にもしてないって!二人が頑張ったからだよ!」
30: ◆cLUK89P7vA 2015/06/02(火) 21:55:16.16 ID:B7z/DrLDO
シノア「それではー♪」
与一「ラッピンg」
三葉「さっさと渡すか」
シノア「そうですね」
与一「包んだりしないの!?」
三葉「どうせすぐに剥ぐならいらないだろ」
シノア「勿体ないですし?」
与一「それをいったらそうだけどさ……」
三葉「なら優を呼ぶか」
シノア「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!!?」
三葉「なんだ」
シノア「い、いきなりはまだちょっと……」
三葉「ふむ……なら君月にやるか」
シノア「いつも喧嘩してるのに用意してあるんですか?」
三葉「それは、その……仲間、だからな///」
シノア「聞きましたか与一さん!みっちゃんがデレましたよ!」
三葉「うるさいぞ!」
与一「あははは、やっぱり仲良くが一番だよね!」
31: ◆cLUK89P7vA 2015/06/02(火) 22:02:10.93 ID:Xq1vACD1O
_________________________
ピンポンピンポンピンポン!!
与一「ちょっと!やりすぎだって!」
三葉「ほら、さっさと出てこい」
ガチャン
士方「やかましいぞ!誰だ!」
シノア「どうも君月さん」
士方「……」
バタン
三葉「おい!なんで閉めた!」
士方『関わると録な事がないからだ!』
シノア「今回は何もしませんよ」
士方『その言葉に何回騙されたと思ってやがる!』
与一「本当になんでも無いってば!」
士方『……』
……ガチャン
シノア「与一さんだと開けるんですね」
士方「日頃の行いのせいだろ」
三葉「納得いかんな」
士方「さっさと用件を言えよ」
32: ◆cLUK89P7vA 2015/06/02(火) 22:19:30.75 ID:Xq1vACD1O
三葉「ほら、受けとれ」グイッ
士方「……なんだよこれ」
三葉「見てわかんないのか?」
士方「わかんねーよ」
シノア「ハッピーバレンタインです!」
士方「……は?」
三葉「あ、お返しなんて考えなくてもいいぞ。そもそも期待してない」
士方「あ?んだと」
与一「もうなんで喧嘩を始めるかな……」
士方「こいつのせいだろ。意味がわかんねーよ」
シノア「ですからバレンタインのチョコレートです」
士方「言葉の意味はわかる。けど、今は何月だと思ってんだよ」
三葉「6月だな」
士方「とうに終わってんだろ」
シノア「時期なんて関係ありませんよ。我ら日本帝鬼軍は日頃からカップルの成立を奨励しているわけですからね。わかります?」
士方「お前らの頭がチョコみたいにとろけてるのはわかった」
シノア「そんなことばっかり言ってるとモテませんよ?」
士方「別に構わねーよ」
三葉「負け惜しみか」
士方「表に出ろ」
三葉「上等だ」
与一「つ、次に行こうか!」グイッ
三葉「おい!何をする!?離せ与一!」
シノア「あははー。失礼しました!」
士方「……なんだったんだ」
<ツギイクヨ
<ケッチャクヲツケサセロ!
士方「チョコレートか……」
33: ◆cLUK89P7vA 2015/06/02(火) 22:29:18.09 ID:Xq1vACD1O
_____________________
シノア「次は中佐で良いですか?」
三葉「……」ムスッ
与一「なんで拗ねてるのさ……」
三葉「拗ねてない!」
シノア「みっちゃんも飽きませんね」
三葉「次こそ決着をつけてやるからな!」
与一「えーっと、ここでいいんだよね?」
シノア「そうですよ」
与一「やっぱり入るの緊張するな……」
シノア「そうですか?」ガチャン
与一「え?」
シノア「失礼しますねグレン中佐」
与一「せめて返事は聞こうよ!」
シーーーン
三葉「……いないな」
与一「そ、そうだね」
シノア「ならチョコだけでも置いて置きましょう」
与一「大丈夫なの?」
シノア「大丈夫ですよ。……そうですね。サプライズに机の引き出しの中に入れて置きましょう」
与一「さ、流石にそれは……」
シノア「じゃじゃーん♪シノアちゃんみっちゃん特製中佐用チョコレートです」
与一「何が違うの?」
シノア「私たちの愛情が詰まってます」
与一「突き刺さってるのって……」
シノア「よく気がつきましたね!その通り、さっきの水銀体温計です」
与一「明らかに食べ物じゃないよね?」
シノア「知らないんですか?グレン中佐はなんでも食べるんですよ」
与一「なんでもって言っても食べられる物の話だよね!?」
34: ◆cLUK89P7vA 2015/06/02(火) 22:40:49.67 ID:Xq1vACD1O
シノア「あははー、何を言ってるんですか与一さん。何でもと言ったら何でもですよ」
与一「」
シノア「グレン中佐なは沢山お世話になってますからねー♪この前の水練の時とかー」
与一(すごい根に持ってる……)
シノア「普段開けないここの段に……っと」
三葉「終わったか?」
シノア「ええ。次に行きましょう」
______________________
シノア「次はですね…」
グレン「おい、何してやがる」
シノア「おや、中佐こそどうされたんですか?」
グレン「クソッタレな事に暮人に呼び出されて……なんだっけか?カカオバターって奴を取りに行かされたんだよ」
与一・三葉「」
シノア「いやー、それは災難でしたねー?」
グレン「全くだ……」
与一「ごごごごめんなさい!」
グレン「あ?なんで謝ってんだ。別にお前らに関係ないだろ」
与一「いえ、あの、その……」
グレン「わけわからん奴だな。んで?お前らなにしてんだ?」
三葉「チョ、チョコレートを配ってます!」
シノア「ちょっとみっちゃん!」
グレン「チョコレートだぁ?こんな暑くなりそうなときに、ご苦労なこった」
三葉「いえ、シノアがバレンタインがどーたら騒ぎ始めたので」
グレン「ほう……」ニヤリ
35: ◆cLUK89P7vA 2015/06/02(火) 23:44:00.68 ID:Xq1vACD1O
グレン「おいシノア」
シノア「な、なんですか?」
グレン「“本命”はもう渡したのか?」
シノア「ちゅ、中佐が何を言ってるのかよく理解できません」
グレン「三葉」
三葉「土壇場でビビってまだ渡していません!」
シノア「ちょっと、なんで言ってるんですか!!?」
グレン「へぇー、シノアがねー」ニヤニヤ
シノア「グレン中佐にからかわれるなんて屈辱です……」
グレン「うるせぇよ。お前も人のこと言えないだろ」
三葉「そうだそうだ!」
与一「あははは……」
グレン「……まぁ、何にせよ好きにすればいい。俺には関係ないね」
三葉「……へ?」
シノア「……」
グレン「平和なんてすぐにぶち壊されるんだから、せいぜい楽しんでおけよ。じゃあな」
シノア「子供の色恋沙汰に口出しなんて嫌な大人ですね」
グレン「ん?知らなかったのか?俺はいやーな大人だぞ」
三葉「……なんかグレン中佐が楽しそうに見えるな」ボソッ
与一「そ、そうかな……?」
グレン「あ、一ついい忘れていたんだが」
シノア「……なんですか」
グレン「子供が出来るから気を付けろよ」ニヤリ
与一・三葉「…え?」
シノア「な!!?///」カァ
グレン「んじゃまたな」スタスタ
36: ◆cLUK89P7vA 2015/06/02(火) 23:55:29.54 ID:Xq1vACD1O
三葉「何だったんだ、中佐は」
与一「なんか悪いことしちゃったな……」
三葉「そうだな」
シノア「二人とも」
三葉「さて、私はもう用事が無くなったからな。帰るとするか」
与一「僕も疲れたよ」
シノア「 二 人 と も 」
三葉「な、なんだシノア。そろそろ優に渡してやったらどうだ?」
与一「そ、そうだよね。あんまり待たせ過ぎるのもあれだしさ!」
シノア「覚悟はいいですか?」ニッコリ
与一・三葉「」
___________________________
三葉「仕方ないだろ!?中佐には逆らえないんだから!」
シノア「わざわざいう必要は無かったですよね?」
三葉「……はい」
与一「僕は何もしてないんだけど!?」
シノア「私のこと、助けませんでしたね?」
与一「あれは、その……」
シノア「仲間だと思ってたんですけどねぇ」チラッ
与一・三葉「うぐっ!」
シノア「……次はないですよ?」
三葉「肝に命じておく」
与一「!!」コクンコクン
37: ◆cLUK89P7vA 2015/06/03(水) 22:31:10.16 ID:cphTZ77cO
与一「それで、もう優君に渡す?」
シノア「いや、えっと……」
三葉「結局のところ、それが目的だったはずだがな」
シノア「私、少し寄るところあるので!先に戻っていてください!」ダッ
三葉「……戦場において命令以外での敵前逃亡は重罪だぞ」
与一「……え?そうなの?」
三葉「中佐はいつも危なくなったら逃げろというがな」
与一「ならその法の意味って……」
三葉「さぁな。上の命令で命を捨てる時には大事なんじゃないか」
与一「そんな命令あるの!?」
三葉「当然あるだろ。拠点を死守しろだとかな」
与一「うぅ……」
三葉「まぁ、少なくともグレン中佐はそんな無茶な命令はしないさ。…………たぶん」
与一「ねぇ、今たぶんって」
三葉「さっさと戻るぞ!」
与一「ちょっと待ってよ!?」
38: ◆cLUK89P7vA 2015/06/03(水) 22:41:55.71 ID:cphTZ77cO
____________________
シノア「ノックしてもしもーし」コンコン
『入れ』
ガチャ
シノア「どーもどーも♪」
暮人「なんの用だ。必要な物は行っただろう」
シノア「えぇ、届きましたよ。グレン中佐を使ったみたいですね」
暮人「暇そうにしていたらな。んで?用件を言え」
シノア「これを届けに来ました」コト
暮人「なんだこれは」
シノア「チョコレートです」
暮人「いらん」
シノア「もうあげました」
暮人「……」
シノア「いらないなら捨ててもらって構いませんから」
暮人「……」
シノア「それでは失礼しますね」
ガチャン
暮人「……」
葵「暮人様」
暮人「………葵か」
葵「……処分なさいますか?」
暮人「……いや」
葵「……」
暮人「……コーヒーを入れろ」
葵「かしこまりました」
39: ◆cLUK89P7vA 2015/06/04(木) 10:48:39.84 ID:BIt1Iy32O
__________________________
シノア「いやー、お待たせしました」
三葉「ん?用事は終わったのか?」
シノア「えぇ、滞りなく」
三葉「もしかしてもう優に渡したのか?」
与一「優君にあげるチョコレートは冷蔵庫にしまってあるよ」
三葉「そういえばそうだったな」
シノア「その件なんですが」
与一「どうしたの?」
シノア「今日は気分が乗らないので後日に……」
三葉「おい」
与一「えー」
シノア「まだ心の準備が……///」
与一「もう呼んじゃったのに……」
シノア「与一さん!?何をしているんですか!!?」
三葉「私たちからの気遣いだ」
シノア「大きなお世話です!」
ピンポーン
与一「あ、来たみたい!」
シノア「取り敢えず今日は帰ってもらっt」ガチャ
三葉「よく来たな。上がれ」
シノア「なんで上げてるんですか!?」
三葉「私の部屋だからな」
シノア「それはそうですけど!」
与一「それじゃ僕はお邪魔だから帰るね」
三葉「私もトレーニングしてくるからな。1時間くらいは戻らないと思うぞ」
シノア「……///」
三葉「あんまり汚すなよ?」
シノア「行くならさっさと行ってください!///」
40: ◆cLUK89P7vA 2015/06/04(木) 11:03:34.68 ID:BIt1Iy32O
与一「頑張ってね、優君!」
優一郎「ん?何をだよ」
与一「良いから!」
優一郎「お、おう」
三葉「じゃあな」ガチャ
優一郎「じゃあなって、お前の部屋だろ」
シノア「……」
優一郎「おい、シノア?」
シノア「は、はい!」
優一郎「どうしたんだ?」
シノア「い、いえ!何もないです!」
優一郎「そうか……。んで?大事な話ってなんだよ。次の作戦についてか?」
シノア「大事な話!?」
優一郎「違うのか?与一がそういってたんだけど」
シノア(与一さん……余計なことを)
優一郎「まぁ、いいや。特に緊急の事でも無さそうだし」
シノア「そうですね……」
優一郎「本当にどうしたんだよ。なんかいつもと違うぞ」
シノア「……ちょっと待っててくださいね」
優一郎「おう」
シノア「覚悟を決めましょう!」ボソッ
優一郎「?」
シノア「優さん、これをどうぞ」
優一郎「なんだこれ」
シノア「チョコレートです」
優一郎「え?マジで?サンキューなシノア!」
シノア「い、いえ……///」
41: ◆cLUK89P7vA 2015/06/04(木) 11:19:59.63 ID:BIt1Iy32O
優一郎「開けてもいいか?」
シノア「どうぞ」
優一郎「チョコレートかー。4ヶ月ぶりだな」
シノア「……え?」
優一郎「お!すげぇ!」
シノア「あのー、優さん?」
優一郎「これってあれか。桃か?」
シノア「ハートです!逆になってるだけです!……じゃなくて、4ヶ月前に貰ったんですか!?」
優一郎「え?」
シノア「 貰 っ た ん で す か ! ? 」
優一郎「あ、ああ」
シノア「誰からですか!」
優一郎「む、昔助けた女の子から……」
シノア「……へぇ」
優一郎「ってもあれだぞ!7歳くらいだからな?」
シノア「なるほど、優さんはロリコンだったんですね」
優一郎「違うわ!」
シノア「でも満更でも無かったんでしょう?」
優一郎「いや、確かに悪い気はしなかったけどよ」
シノア「ロリコンじゃないですか」
優一郎「どんだけロリコンにしてぇんだよ!」
シノア「別にそんなつもりはありませんけど?」
優一郎「嘘つけよ」
シノア「ロリじゃなくてすみませんね優さん」
優一郎「おい」
シノア「冗談です」
44: ◆cLUK89P7vA 2015/06/04(木) 19:40:19.95 ID:OKEFWUSPO
優一郎「……食べていいか?」
シノア「良いんじゃないですか?」
優一郎「拗ねてんのかよ」
シノア「拗ねてませーん」
優一郎「食うからな」
シノア「どうぞ」
優一郎「……ふむ」パク
シノア「……」ジー
優一郎「……」モグモグ
シノア「……」ジー
優一郎「……」ゴクン
シノア「……」ジー
優一郎「……」
シノア「……あの、優さん?」
優一郎「……」
シノア「なんか言って貰えませんかね」
優一郎「……旨いぞ」
45: ◆cLUK89P7vA 2015/06/04(木) 20:06:29.82 ID:OKEFWUSPO
シノア「そう、ですか……」ホッ
優一郎「いや、朝会った時に初めてだって言ってたから少し不安だった」
シノア「まぁシノアちゃんに掛かればこんなことお茶の子さいさいですよ♪」
優一郎「でもなんでチョコレートなんだ?溶けるだろ」
シノア「いや、あのそれは……」
優一郎「ん?」
シノア「遅めのバ、バレンタインです///」
優一郎「遅すぎるだろ」
シノア「だってまだ、その……出会って無かったわけで……」
優一郎「これって、つまりは……」
シノア「仲間だからですよ!?かかか勘違いしちゃダメですからね!!?///」
優一郎「……だよなぁ」
シノア「ど、どうしたんですか?」
優一郎「……いや、何でもねーよ」
シノア「おやおや~?もしかしてこの美少女シノアちゃんが告白すると思いましたか? 」
優一郎「……」
シノア「ゆ、優さん?反応して貰えないと恥ずかしいんですけど///」
優一郎「……シノアはやっぱりシノアだな」
シノア「なんですかそれ!」
優一郎「……ありがとうな」
シノア「えへへへ♪」
46: ◆cLUK89P7vA 2015/06/04(木) 20:16:27.16 ID:OKEFWUSPO
優一郎「ところでお前は食ったのか?」
シノア「味見したくらいですね」
優一郎「半分食えよ」
シノア「私があげたのにですか?」
優一郎「全部は流石に多すぎる」
シノア「冷蔵庫にでもしまっておけば良いじゃないですか」
優一郎「いいから!……一緒に食いたいんだよ」
シノア「ほほー♪なら、貰いますね♪」
優一郎「ほら」
シノア「あーんしてください♪」
優一郎「は?」
シノア「してくれないんですか?」
優一郎「しねーよ」
シノア「あ、そうでしたね。童貞の優さんには難しかったですよねー」チラッ
優一郎「うるせぇよ、ほら!」
シノア「……」ジー
優一郎「……分かったよ!ほ、ほら///」
シノア「あはは、照れてますねー?優さん可愛いですねー♪」
優一郎「さっさと食えよ!?」
シノア「しょうがないですねー♪」
47: ◆cLUK89P7vA 2015/06/04(木) 21:00:43.16 ID:OKEFWUSPO
_____________________
『優さーん♪』
『うわっ!なんだよ!?』
『なんでもないですよー♪』
三葉「ふははは!シノアの奴め、まさか隠しカメラで見られてるとは思うまい!」
士方「これの為に呼び出したのか?」
与一「そうだよ」
士方「……はぁ」
与一「君月くんも気になってたでしょ?」
士方「まぁ、面白いとは思うぞ」
三葉「これでシノアに復讐出来るな!」
与一「え!?」
三葉「なんだ、そのためにカメラを設置したんじゃないのか?」
与一「違うよ!?」
三葉「そうなのか」
士方「にしても、結局告白しなかったな」
与一「初初しいよねー♪なんか青春って感じ」
士方(なんだかんだで腹黒いな……)
三葉「さて、録画してることだし何か食べないか?」
士方「お前らが寄越したチョコならあるぞ」
三葉「なんで食ってない」
士方「そこまで甘いものが好きじゃない」
三葉「……」ウルウル
士方「なんで泣くんだよ!?」
与一「そりゃせっかく作ったのに食べないって目の前で言われたらね」
士方「食えばいいんだろ!?食えば!」
三葉「……食え」
士方「……チッ」パク
与一「どう?」
士方「………甘い」ハァ
与一「そりゃチョコレートだからね」
48: ◆cLUK89P7vA 2015/06/04(木) 21:19:47.80 ID:OKEFWUSPO
士方「……これでいいかよ」
三葉「ああ!」
与一「じゃあ何を食べようか?」
三葉「君月、お前が選べ」
士方「行かないで帰る」
三葉「却下」
士方「……なら食堂でいいだろ」
三葉「全く色気がないな」
士方「お前らに気を使う必要はねーだろ」
与一「あははは。それは僕たちのことを気の置けない仲間だと思ってくれてるんだよね?」
士方「……好きにしろ」
三葉「なら食堂に行くぞ!」
与一「おー!」
士方「……はぁ」
『へい!タクシー』
『誰がタクシーだ!』
『よいしょ』
『背中に乗るな!』
『良いじゃないですかー』
49: ◆cLUK89P7vA 2015/06/04(木) 21:31:36.05 ID:OKEFWUSPO
________________________
グレン「なんだこりゃ!」
小百合「どうなさったんですか!?」
ガチャ
深夜「もー、グレンうるさーい」
グレン「俺の執務机の中に溶けたチョコレートが入ってやがる」プルプル
深夜「どれどれ……うわっ、これは酷ーい」
グレン「下の書類までチョコまみれだ……」
深夜「ねぇ、中途半端に刺さってるのってさ」
グレン「体温計、だな。水銀式の」
深夜「ねぇ、グレンてば恨まれてるんじゃないの?」
グレン「さぁな」
深夜「心当たり多そうだねー」
グレン「犯人はお前か?深夜」
深夜「まっさかー」
小百合「グレン様、雑巾をお持ちしました」
グレン「悪い小百合。片付けを頼む」
小百合「は、はい!」
深夜「どこいくの?」
グレン「ガキどもに灸を据えてくる」
50: ◆cLUK89P7vA 2015/06/04(木) 22:00:43.45 ID:OKEFWUSPO
_____________________
グレン「……おい、優」
優一郎「ん?どうしt……なんで鬼みたいな顔してんだよ」
グレン「俺の執務机の中にチョコレートをぶちまけた奴を探してるんだが、知ってるか?」
優一郎「チョコレート?……あ」
グレン「心当たりがあるのか。そうか……つまりはあいつらだな」
優一郎「いや、でも犯人って決まったわけじゃ」
グレン「 何 か 言 っ た か ? 」
優一郎「な、なんでもねーよ」
グレン「ちなみにどこにいるか知ってるか?」
優一郎「し、知らねーな」
グレン「そうか。見つけたら教えてくれ」
優一郎「どうするつもりなんだ?」
グレン「聞きたいのか?」
優一郎「いや、いいです」
グレン「邪魔したな」
___________________________
士方「馬鹿優はまだかよ……」
シノア「おや?あれはグレン中佐ですかね」
与一「本当だ」
三葉「なんか様子がおかしいぞ」
グレン「…… 見 つ け た ぞ 」ダッ
シノア「皆様!逃げますよ!!」ダッ
三葉「ぴぃ!!?」ダッ
与一「いやぁぁぁぁ!!?」ダッ
士方「なんで俺までぇぇぇぇ!!」ダッ
グレン「待ちやがれぇぇぇぇ!!」
三葉「うわぁぁぁぁ!!」
シノア「チョコの奴がばれたんですかね!」
与一「シノアさんのせいじゃん!」
士方「さっさと捕まってこい!」
シノア「仲間を見捨てるのはよくないですよ!」
グレン「お前ら全員懲罰房で反省だ!!」
シノア「それに今更無理ですね」
優一郎「阿修羅丸!」
グレン「くっ!」
4人「優(さん)(くん)!!」
優一郎「お前ら逃げろ!ここは俺が足止めする!」
51: ◆cLUK89P7vA 2015/06/04(木) 22:04:25.71 ID:OKEFWUSPO
シノア「優さん!どうして」
優一郎「……シノア」
シノア「……!」
優一郎「チョコ、旨かったぜ」ニッコリ
シノア「優さーーーん!!」
そのあと全員捕まりました。
52: ◆cLUK89P7vA 2015/06/04(木) 22:17:32.63 ID:OKEFWUSPO
____________________
シノア「反省文で済んで良かったですね♪」
士方・三葉「よくない!」
与一「あ、あははは……」
優一郎「」チーン
士方「こいつは上官に刀を向けたせいでフルボッコにされてたけどな」
シノア「大丈夫ですか?」
三葉「どうみても大丈夫じゃないな」
与一「このままにしておくのもあれだし」
士方「はぁ……俺が背負う」
与一「僕も手伝うよ」
シノア「いやー、流石君月さんと与一さんはですね」
三葉「お前も少しは反省しろ!」
シノア「ちゃんとしてますよ!あ、なんならお詫びにチョコでもいかがですか?」
士方・与一・三葉「いらない!!」
終わりのセラフ
53: ◆cLUK89P7vA 2015/06/04(木) 22:23:33.16 ID:OKEFWUSPO
次は少しコスプレシリーズから離れて吸血鬼側のssを書きたいと思います。
HTML化依頼を出してきます。
それではまた
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/04(木) 22:27:18.49 ID:XkMkN3eqO
乙です
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 00:31:54.19 ID:F9qA2lUx0
乙
まあ変態コスプレしてる優はただのタダクニでしかないしな
まあ変態コスプレしてる優はただのタダクニでしかないしな
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432777449/
Entry ⇒ 2016.04.20 | Category ⇒ 終わりのセラフ | Comments (0)
シノア「シノアちゃんの制服姿に?萌え死にしそうだよお?」優「ああそうだな」R-18
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 02:42:33.92 ID:CAhFAo9Q0
シノア「――え?」
優「だ か ら ヤ ら せ ろ」
シノア「」
シノア「…………へ?あ、いや、その」
優「あ?」
シノア「優さん!?え、と……と、とにかく落ち着きましょう?ね?」
優「元はと言えばお前が悪いんだぞ」
シノア「(否定出来ない……)い、いつの事かな?、なんて」
優「覚えてないなら思い出させてやるよ」
優「あれは俺が殲滅部隊配属直後の話――」
優「だ か ら ヤ ら せ ろ」
シノア「」
シノア「…………へ?あ、いや、その」
優「あ?」
シノア「優さん!?え、と……と、とにかく落ち着きましょう?ね?」
優「元はと言えばお前が悪いんだぞ」
シノア「(否定出来ない……)い、いつの事かな?、なんて」
優「覚えてないなら思い出させてやるよ」
優「あれは俺が殲滅部隊配属直後の話――」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 03:00:34.31 ID:CAhFAo9Q0
シノア『童貞は悪ですよ』
優「それを言われたその日からお前を意識する様になった――いや意識したのはそれからだが初対面時点で顔は可愛いと思ってたけど」
優「まあ、あれだ。最初はいけ好かない奴だと思ったが、性格も結構可愛い奴だったとその一言で思った」
優「これが理由だが」
シノア「(いやいや回想短すぎでしょ!?)まあまあ、一回冷静になりましょ?」
優「俺は一回ヤると決めた事は譲らない性格なもんでな」
シノア「」
優「それともナニか?お前、俺に大口叩いといて処女、なんて事ないよな?」
シノア「うぐっ……」
優「図星かよ……まあいいか。初体験同士仲良く ヤ ろ う ぜ ?」
シノア(こ、このままでは流れに呑まれてしまう……はっ!そ、そうだ私は重要な事を忘れていたではないですか!)
シノア「うーん、残念ですが電車が来ちゃいますしー」
優「へえ……電車プレイしたいのか」
シノア「へ!?」
優「痴漢プレイが出来ないのは残念だが、確実に二人きりだしな」
優「お前も口では否定しながらとんだ淫乱女だな」
シノア(――あれ?)
シノア(詰んだ!?)
優「それを言われたその日からお前を意識する様になった――いや意識したのはそれからだが初対面時点で顔は可愛いと思ってたけど」
優「まあ、あれだ。最初はいけ好かない奴だと思ったが、性格も結構可愛い奴だったとその一言で思った」
優「これが理由だが」
シノア「(いやいや回想短すぎでしょ!?)まあまあ、一回冷静になりましょ?」
優「俺は一回ヤると決めた事は譲らない性格なもんでな」
シノア「」
優「それともナニか?お前、俺に大口叩いといて処女、なんて事ないよな?」
シノア「うぐっ……」
優「図星かよ……まあいいか。初体験同士仲良く ヤ ろ う ぜ ?」
シノア(こ、このままでは流れに呑まれてしまう……はっ!そ、そうだ私は重要な事を忘れていたではないですか!)
シノア「うーん、残念ですが電車が来ちゃいますしー」
優「へえ……電車プレイしたいのか」
シノア「へ!?」
優「痴漢プレイが出来ないのは残念だが、確実に二人きりだしな」
優「お前も口では否定しながらとんだ淫乱女だな」
シノア(――あれ?)
シノア(詰んだ!?)
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 03:23:38.75 ID:CAhFAo9Q0
優「そんな訳で電車にも乗り込んだ訳だが」
シノア「どんな訳ですか!?」
優「今、お前はじわじわと壁まで追い込まれてるんだが案外余裕だな」
シノア「むぐぐ……」
シノア(逃げようと思えばいくらでも手段はあるのに……か、体がすくんで……)
優「でも余裕な割には……」
トン
優「あっさり追い込まれてるな」
シノア「えと、えと、その……」
シノア(か、壁ドン!?あの優さんが!?どこでそんなスキルを……)
優「おい」
シノア「は、はいぃ!?」
優「……今なら逃げてもいいぞ」
シノア「――え?」
優「そこまで嫌がられちゃ、無理強いはやっぱりな……」
シノア「ふ、ふふっ今更怖じ気ついたんですね~?」
シノア(よく分からないですけど、ここは形勢逆転のチャーンス。ならば一気に……)
優「…………好きな奴を無理やり犯す趣味なんて俺にはないからな」
シノア「――へ?い、今……なんて……」
シノア(え?え?今、優さんはなんて……好き!?)
優「お、お前の事好きなんだよ……だから、嫌ならさっさと鳩尾決めるなり何なりして逃げろっての……ったく」
シノア「」
シノア「どんな訳ですか!?」
優「今、お前はじわじわと壁まで追い込まれてるんだが案外余裕だな」
シノア「むぐぐ……」
シノア(逃げようと思えばいくらでも手段はあるのに……か、体がすくんで……)
優「でも余裕な割には……」
トン
優「あっさり追い込まれてるな」
シノア「えと、えと、その……」
シノア(か、壁ドン!?あの優さんが!?どこでそんなスキルを……)
優「おい」
シノア「は、はいぃ!?」
優「……今なら逃げてもいいぞ」
シノア「――え?」
優「そこまで嫌がられちゃ、無理強いはやっぱりな……」
シノア「ふ、ふふっ今更怖じ気ついたんですね~?」
シノア(よく分からないですけど、ここは形勢逆転のチャーンス。ならば一気に……)
優「…………好きな奴を無理やり犯す趣味なんて俺にはないからな」
シノア「――へ?い、今……なんて……」
シノア(え?え?今、優さんはなんて……好き!?)
優「お、お前の事好きなんだよ……だから、嫌ならさっさと鳩尾決めるなり何なりして逃げろっての……ったく」
シノア「」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 03:38:47.33 ID:CAhFAo9Q0
シノア「い~いやいやちょっと待ってください!」
優「んだよ」
シノア「好きになったって、まさかあの一言が原因ですか!?」
優「まあ、それもある」
優「だが本当の原因は今朝――」
シノア『嫌っ!やめてください!』
男『いいじゃねーかよお、お嬢ちゃん』
男2『せやせや。なあ、おっちゃん達とスケベしようや……』
シノア『嫌あ!やめて!嫌ああああああああ!!』
優『――――はっ!夢か』
優『……ああ、これは』
優『この胸が張り裂けそうな感じ』
優『これが……これが恋っ!』
優「……と言う訳だが」
シノア「優さーん!?」
シノア(なんて夢見てるんですか優さんは!は、恥ずかしいじゃないですか……)
シノア「と言いますか優さん?その夢と恋となんの関係g」
優「大有りだっ!」
シノア「!?」
優「お前が犯されてるのを見て胸が痛んだ、胸がきゅっと締め付けられる様な感覚がした!」
優「そして何も出来ない俺が腹立たしかった!本当は早く助けて抱き締めてやりたかった!」
優「……これじゃ、ダメか?」
優「んだよ」
シノア「好きになったって、まさかあの一言が原因ですか!?」
優「まあ、それもある」
優「だが本当の原因は今朝――」
シノア『嫌っ!やめてください!』
男『いいじゃねーかよお、お嬢ちゃん』
男2『せやせや。なあ、おっちゃん達とスケベしようや……』
シノア『嫌あ!やめて!嫌ああああああああ!!』
優『――――はっ!夢か』
優『……ああ、これは』
優『この胸が張り裂けそうな感じ』
優『これが……これが恋っ!』
優「……と言う訳だが」
シノア「優さーん!?」
シノア(なんて夢見てるんですか優さんは!は、恥ずかしいじゃないですか……)
シノア「と言いますか優さん?その夢と恋となんの関係g」
優「大有りだっ!」
シノア「!?」
優「お前が犯されてるのを見て胸が痛んだ、胸がきゅっと締め付けられる様な感覚がした!」
優「そして何も出来ない俺が腹立たしかった!本当は早く助けて抱き締めてやりたかった!」
優「……これじゃ、ダメか?」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 04:01:02.94 ID:CAhFAo9Q0
シノア「……」
シノア(なんなんですか今日の優さんは!?いきなり迫ってきたと思ったら逃げろだのと言い出し、挙げ句の果てには告白!?)
優「で?」
シノア「はい?」
優「逃げるのか逃げないのか、そろそろ決めてもらいたいんだが」
シノア(どうしましょうどうしましょう!?)
優「……ごめんな」
シノア「ふぇ?」
優「突然迫ったりして」
シノア(いきなり謝りだし……って)
シノア(あ、頭撫でられてる……)
優「怖かった、よな?お前だって女の子だもんな」
シノア(手、意外と優しい……)
シノア(今まで優さんを男として意識した事、一度もなかったですけど……顔、意外と整ってますし、目も澄んでて……)
シノア(ぶっきらぼうで、他の人と比べると表情を変える事も少ないです、すぐ一人で突っ走っていくお馬鹿さんです。けれど本当は誰より仲間を大切にしていて、命を懸けて誰かを守る……)
シノア(そうだ、私が優さんにばかりちょっかいを出したりからかっていたのも……私は、優さんの事が――)
シノア「わ、私……」
シノア「私も、優さんの事――」
シノア(なんなんですか今日の優さんは!?いきなり迫ってきたと思ったら逃げろだのと言い出し、挙げ句の果てには告白!?)
優「で?」
シノア「はい?」
優「逃げるのか逃げないのか、そろそろ決めてもらいたいんだが」
シノア(どうしましょうどうしましょう!?)
優「……ごめんな」
シノア「ふぇ?」
優「突然迫ったりして」
シノア(いきなり謝りだし……って)
シノア(あ、頭撫でられてる……)
優「怖かった、よな?お前だって女の子だもんな」
シノア(手、意外と優しい……)
シノア(今まで優さんを男として意識した事、一度もなかったですけど……顔、意外と整ってますし、目も澄んでて……)
シノア(ぶっきらぼうで、他の人と比べると表情を変える事も少ないです、すぐ一人で突っ走っていくお馬鹿さんです。けれど本当は誰より仲間を大切にしていて、命を懸けて誰かを守る……)
シノア(そうだ、私が優さんにばかりちょっかいを出したりからかっていたのも……私は、優さんの事が――)
シノア「わ、私……」
シノア「私も、優さんの事――」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 14:00:45.47 ID:CAhFAo9Q0
シノア「私も優さんの事が……好きです、大好きです」
優「シノア……じゃあ」
シノア(ようやく気付きました。私は、優さんを、一人の男性、百夜優一郎として大好きなんだ)
シノア「ええ、優さんの好きな様にしてもらって……いいですよ?」
優「……いいんだな?逃げたくなっても、もう止まらないからな」
シノア(その強気な言葉とは裏腹に、優さんは優しく私を抱き締めて)
シノア「ちゅ……んっ……んんっ……」
シノア(甘いキス、とはよく言いますが、その表現もあながち間違ってないかも知れません)
シノア「んっ……ぷはぁ!……はぁ、はぁ」
優「可愛いぜ、シノア」
シノア「はぅ……いきなり名前呼びとか、卑怯です……」
優「ん?さっきも言ったんだけど、気付かなかったか?」
シノア「あ、あれー?そうでしたっけ?」
シノア(どうしてそんな重要な事忘れてるんですか私いいい!)
優「んー、そうか…………なら本番はお預け、だな」
シノア「そんなあ……」
優「最初に名前呼びしたのに気付かなかったお仕置きだ」
シノア「優さんのイケズう!」
優「いつもやられてた分の仕返しと思えば小さいもんだろ?」
優「それに困った顔のシノアを見るのも面白そうだしな」
シノア「優さんのイジワルぅ!」
優「シノア……じゃあ」
シノア(ようやく気付きました。私は、優さんを、一人の男性、百夜優一郎として大好きなんだ)
シノア「ええ、優さんの好きな様にしてもらって……いいですよ?」
優「……いいんだな?逃げたくなっても、もう止まらないからな」
シノア(その強気な言葉とは裏腹に、優さんは優しく私を抱き締めて)
シノア「ちゅ……んっ……んんっ……」
シノア(甘いキス、とはよく言いますが、その表現もあながち間違ってないかも知れません)
シノア「んっ……ぷはぁ!……はぁ、はぁ」
優「可愛いぜ、シノア」
シノア「はぅ……いきなり名前呼びとか、卑怯です……」
優「ん?さっきも言ったんだけど、気付かなかったか?」
シノア「あ、あれー?そうでしたっけ?」
シノア(どうしてそんな重要な事忘れてるんですか私いいい!)
優「んー、そうか…………なら本番はお預け、だな」
シノア「そんなあ……」
優「最初に名前呼びしたのに気付かなかったお仕置きだ」
シノア「優さんのイケズう!」
優「いつもやられてた分の仕返しと思えば小さいもんだろ?」
優「それに困った顔のシノアを見るのも面白そうだしな」
シノア「優さんのイジワルぅ!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 14:43:26.60 ID:CAhFAo9Q0
与一「あ、優くん!」
士方「おせーよバカ優」
優「バカ優言うな」
シノア「……」
シノア(本当にあの後何もされなかった……)
優「それにしても、ありゃなんだ?」
シノア「……」
優「なあ、シノアはどう思う?」
与一「!?」
士方「!?」
シノア「え!?」
与一「今、優くん……」
士方「な、名前で……」
優「あっ」
優「……まあ、あれだ。仲間同士名前で呼びあった方がいいと思ったからだ。な、シノア」
シノア「え、あ、そ、そうですね」
与一(確実に『あっ』って聞こえたんだけど)
士方(そっとしておいてやれ)
優「で、結局あれはなんなんだ?」
与一(話逸らしたよね?)
士方(そっとしておいてやれ)
シノア「そ、そうでしたね。多分新しい仲間じゃないですかね」
優「ふーん」
士方「おせーよバカ優」
優「バカ優言うな」
シノア「……」
シノア(本当にあの後何もされなかった……)
優「それにしても、ありゃなんだ?」
シノア「……」
優「なあ、シノアはどう思う?」
与一「!?」
士方「!?」
シノア「え!?」
与一「今、優くん……」
士方「な、名前で……」
優「あっ」
優「……まあ、あれだ。仲間同士名前で呼びあった方がいいと思ったからだ。な、シノア」
シノア「え、あ、そ、そうですね」
与一(確実に『あっ』って聞こえたんだけど)
士方(そっとしておいてやれ)
優「で、結局あれはなんなんだ?」
与一(話逸らしたよね?)
士方(そっとしておいてやれ)
シノア「そ、そうでしたね。多分新しい仲間じゃないですかね」
優「ふーん」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 02:18:48.91 ID:NSJW4f8Y0
三葉「なんで寄りによっていっつもヘラヘラしてる柊シノアがリーダーなんですか!納得いきません!」
グレン「お、全員揃ったな」
三葉「現れたな、柊シノア!」
シノア「……はぁ」
三葉「なんだその態度は!ええい、今日という今日は問答無用だ!」
シノア(……今日だけはあまり突っ掛かって来ないでほしかったんですが……)
シノア「仕方ないですねみっちゃんは……ん?」
シノア(武器を出してちょっとだけ付き合おうと思うと、優さんがおもむろに近付いてきました……何でしょうか?)
優「…………今やり合ったら、後でヤる時本番無しな」
シノア「な!?……うぅ……す、すみませんがやる気が失せたので今日はパスします」
シノア(私にしか聞こえない声で、甘く囁くだなんては、反則ですっ!)
三葉「何だと!?私の決闘を断るなど言語道d……きゃうっ!」
グレン「俺にとっちゃお前の行動の方が言語道断だけどな……と言うか、おい」
シノア「はい?」
グレン「顔が赤いが、熱でもあるのか?」
シノア「あ、ありませんっ問題ないです!」
シノア(一番バレたくない人にはバレてないみたいで助かりました……)
グレン「……」
優「?」
シノア(チラッと優さんの方を向いたのは気になりますが……)
グレン「それじゃ移動するぞー」
三葉「あ、ちょ、引っ張らないでください!引っ張らないでくださいってばー!」
シノア(それにしても、みっちゃんは相変わらずみっちゃんですね)
グレン「お、全員揃ったな」
三葉「現れたな、柊シノア!」
シノア「……はぁ」
三葉「なんだその態度は!ええい、今日という今日は問答無用だ!」
シノア(……今日だけはあまり突っ掛かって来ないでほしかったんですが……)
シノア「仕方ないですねみっちゃんは……ん?」
シノア(武器を出してちょっとだけ付き合おうと思うと、優さんがおもむろに近付いてきました……何でしょうか?)
優「…………今やり合ったら、後でヤる時本番無しな」
シノア「な!?……うぅ……す、すみませんがやる気が失せたので今日はパスします」
シノア(私にしか聞こえない声で、甘く囁くだなんては、反則ですっ!)
三葉「何だと!?私の決闘を断るなど言語道d……きゃうっ!」
グレン「俺にとっちゃお前の行動の方が言語道断だけどな……と言うか、おい」
シノア「はい?」
グレン「顔が赤いが、熱でもあるのか?」
シノア「あ、ありませんっ問題ないです!」
シノア(一番バレたくない人にはバレてないみたいで助かりました……)
グレン「……」
優「?」
シノア(チラッと優さんの方を向いたのは気になりますが……)
グレン「それじゃ移動するぞー」
三葉「あ、ちょ、引っ張らないでください!引っ張らないでくださいってばー!」
シノア(それにしても、みっちゃんは相変わらずみっちゃんですね)
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/21(木) 15:52:21.20 ID:jH3Gn0aL0
グレン「この辺からは吸血鬼が出てくる可能性があるから気ぃつけろよ」
優「馬鹿グレンにしちゃやけに優しいな」
グレン「こんなとこで死なれちゃ俺の評価が駄々下がりだからな」
優「そうかよ」
シノア(とか言ってますけど、本当は心配性なだけなんですけどね)
シノア(……それはともかく)
シノア「んぅ……」
グレン「おいおい、お前やっぱり体調悪いんじゃねーのか?」
シノア「だ、大丈夫ですよっ」
優「…………ふーん?」
シノア(ムズムズします……どことは言いませんが)
グレン「まあその辺はいつも監視されてるお前がちゃんとフォローしろよ?これから俺は別の部隊に合流しないといけないからな」
優「俺が?まあ、いいけどよ」
グレン「んじゃ、精々生き延びろよ」
優「そう簡単に[ピーーー]るかっての」
士方「俺が思うにはお前が一番早死にしそうだけどな」
優「あ?」
与一「ま、まあまあ二人共」
三葉「無駄口を叩く暇があるならさっさと行くぞ」
シノア「皆さん、油断禁物ですよー?……ん?」
シノア(……何やら嫌な気配がしたような)
優「どうした?」
シノア(気のせい……いや、違う!これは――)
シノア「……どうやら早くも戦闘になりそうです」
与一「え?」
士方「さっそくお出ましか」
優「――やっと、この手で……殺せる!」
三葉「お前ら!陣形を崩すなよ?」
優「分かってる」
優「――百夜優一郎、抜刀!」
優「馬鹿グレンにしちゃやけに優しいな」
グレン「こんなとこで死なれちゃ俺の評価が駄々下がりだからな」
優「そうかよ」
シノア(とか言ってますけど、本当は心配性なだけなんですけどね)
シノア(……それはともかく)
シノア「んぅ……」
グレン「おいおい、お前やっぱり体調悪いんじゃねーのか?」
シノア「だ、大丈夫ですよっ」
優「…………ふーん?」
シノア(ムズムズします……どことは言いませんが)
グレン「まあその辺はいつも監視されてるお前がちゃんとフォローしろよ?これから俺は別の部隊に合流しないといけないからな」
優「俺が?まあ、いいけどよ」
グレン「んじゃ、精々生き延びろよ」
優「そう簡単に[ピーーー]るかっての」
士方「俺が思うにはお前が一番早死にしそうだけどな」
優「あ?」
与一「ま、まあまあ二人共」
三葉「無駄口を叩く暇があるならさっさと行くぞ」
シノア「皆さん、油断禁物ですよー?……ん?」
シノア(……何やら嫌な気配がしたような)
優「どうした?」
シノア(気のせい……いや、違う!これは――)
シノア「……どうやら早くも戦闘になりそうです」
与一「え?」
士方「さっそくお出ましか」
優「――やっと、この手で……殺せる!」
三葉「お前ら!陣形を崩すなよ?」
優「分かってる」
優「――百夜優一郎、抜刀!」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/22(金) 16:42:18.11 ID:YqPdEnCoO
シノア(……吸血鬼とは言え、普通の二級装備吸血鬼と比べても弱いですし、あまり問題はなさそうですね)
シノア「はっ!」
二級装備吸血鬼(以下二級)「ぐあっ」
シノア(優さん達も問題ないみたいですね)
優「手応え無かったな」
士方「まあ偵察隊ってとこだろ、感付かれたから攻撃してきたんだろ」
与一「びっくりした……」
三葉「ふん、あんな雑魚共ごときで苦戦していては二級装備の攻撃部隊にすら勝てないからな」
シノア「ふふっ皆さん余裕そうですねー」
優「そういうシノアが一番余裕そうに殺ってたけどな」
シノア「あら、そうでした?」
シノア(やっぱり名前呼びは慣れないですけど、嬉しいですね)
士方「だが弱すぎて逆に罠、なんて事無いよな?」
シノア「一応警戒はしてますけど、大丈夫じゃないですか?」
三葉「だとしても警戒は怠るな!慢心がチームを全滅させるんだぞ!」
シノア「分かってますよー」
シノア(ただ、気配も感じないですし)
三葉「……っ!待て!」
優「どうした?」
三葉「しっ!静かにしろ」
シノア「…………」
三葉「ちっ今度はヨハネの四騎士だ」
シノア(私は気付かなかったけれど……ふふっ流石、みっちゃんですね)
与一「まだこっちには気付いてないみたいだけど……」
三葉「二手に別れて隠れろ、ここで相手にすると敵本隊に気付かれかねない」
シノア「……分かりました。私は優さんと東側の廃墟ビルに隠れます」
優「……」
三葉「分かった。私たちは逆方向のビルに隠れる、良いな?」
士方「ああ」
与一「あ、う、うん」
シノア「はっ!」
二級装備吸血鬼(以下二級)「ぐあっ」
シノア(優さん達も問題ないみたいですね)
優「手応え無かったな」
士方「まあ偵察隊ってとこだろ、感付かれたから攻撃してきたんだろ」
与一「びっくりした……」
三葉「ふん、あんな雑魚共ごときで苦戦していては二級装備の攻撃部隊にすら勝てないからな」
シノア「ふふっ皆さん余裕そうですねー」
優「そういうシノアが一番余裕そうに殺ってたけどな」
シノア「あら、そうでした?」
シノア(やっぱり名前呼びは慣れないですけど、嬉しいですね)
士方「だが弱すぎて逆に罠、なんて事無いよな?」
シノア「一応警戒はしてますけど、大丈夫じゃないですか?」
三葉「だとしても警戒は怠るな!慢心がチームを全滅させるんだぞ!」
シノア「分かってますよー」
シノア(ただ、気配も感じないですし)
三葉「……っ!待て!」
優「どうした?」
三葉「しっ!静かにしろ」
シノア「…………」
三葉「ちっ今度はヨハネの四騎士だ」
シノア(私は気付かなかったけれど……ふふっ流石、みっちゃんですね)
与一「まだこっちには気付いてないみたいだけど……」
三葉「二手に別れて隠れろ、ここで相手にすると敵本隊に気付かれかねない」
シノア「……分かりました。私は優さんと東側の廃墟ビルに隠れます」
優「……」
三葉「分かった。私たちは逆方向のビルに隠れる、良いな?」
士方「ああ」
与一「あ、う、うん」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/23(土) 21:16:40.40 ID:g8rzcJBT0
優「…………行ったか?」
シノア「みたい、ですね」
優「で、だ」
シノア「はい?」
優「なんで腕に絡み付いてるんだ」
シノア「ダメですか?」
優「いや、そういう問題じゃないんだが」
シノア「……」
優「……そんな目で見てもd」
三葉「こんの馬鹿者めが!お前私のむ……胸を触ったな!」
与一「ごめんなさいわざとじゃないんですー!ちょっと躓いた拍子に……ああっごめんなさい殴らないで!」
優「アイツらは何やってんだ……」
シノア「みっちゃんは怒りっぽい性格ですからね。まだしばらくは落ち着かないですねー」
優「……じゃあ、今ヤるか?」
シノア「今ですか!?」
優「そう言いつつずっと期待してた癖に」
シノア「し、仕方ないじゃないですかっ!」
シノア(焦らされてる間ずっと二人きりになりたいと思ってたんですから)
優「んじゃ早速」
クチュ
シノア「ひぁっ!」
優「……シノア、お前本当に淫乱みたいだな」
シノア「い、淫乱じゃないです……」
優「へえ?じゃあこれはどうだ?」
優さんはそういうと両腕をスカートの中に入れ、私のパンツを下に降ろす。
既に濡れてしまっていた私の秘部からは糸みたいに汁がパンツに滴っていて、凄く恥ずかしいです……
シノア「うっ、いざヤるとなると、その……」
優「緊張するってか?」
シノア「うぅ……」
優「全く、いつもの小悪魔シノアちゃんはどこにいったのやら……優しくするから、少し力抜け」
シノア「は、はい……」
優「本当はもっとムードとか、必要かも知れないけどあっちに気付かれるのも面倒だし一回だけな……じゃあ、挿れるぞ」
優さんは私を抱き寄せ、片足を持ち上げてからぺニスをあてがう。
ズプッズブブ
シノア「あっ……くっ、う……」
優「……大丈夫か?」
シノア「大丈夫、です。初めて、なので痛いだけ……です」
優「なら、一気にいくぞ」
シノア「はぁはぁ、良いですよ」
優「よっ……とっ!」
シノア「ああっああああああっ!ひ……あ……あぐぅ!くぅ!」
スブッブチブチ……ズブン
一気に激痛と快感が押し寄せてくる。
二つの刺激を同時に処理出来ず、頭が混乱して真っ白になる。
何も……考えられないくらい、真っ白に。
シノア「みたい、ですね」
優「で、だ」
シノア「はい?」
優「なんで腕に絡み付いてるんだ」
シノア「ダメですか?」
優「いや、そういう問題じゃないんだが」
シノア「……」
優「……そんな目で見てもd」
三葉「こんの馬鹿者めが!お前私のむ……胸を触ったな!」
与一「ごめんなさいわざとじゃないんですー!ちょっと躓いた拍子に……ああっごめんなさい殴らないで!」
優「アイツらは何やってんだ……」
シノア「みっちゃんは怒りっぽい性格ですからね。まだしばらくは落ち着かないですねー」
優「……じゃあ、今ヤるか?」
シノア「今ですか!?」
優「そう言いつつずっと期待してた癖に」
シノア「し、仕方ないじゃないですかっ!」
シノア(焦らされてる間ずっと二人きりになりたいと思ってたんですから)
優「んじゃ早速」
クチュ
シノア「ひぁっ!」
優「……シノア、お前本当に淫乱みたいだな」
シノア「い、淫乱じゃないです……」
優「へえ?じゃあこれはどうだ?」
優さんはそういうと両腕をスカートの中に入れ、私のパンツを下に降ろす。
既に濡れてしまっていた私の秘部からは糸みたいに汁がパンツに滴っていて、凄く恥ずかしいです……
シノア「うっ、いざヤるとなると、その……」
優「緊張するってか?」
シノア「うぅ……」
優「全く、いつもの小悪魔シノアちゃんはどこにいったのやら……優しくするから、少し力抜け」
シノア「は、はい……」
優「本当はもっとムードとか、必要かも知れないけどあっちに気付かれるのも面倒だし一回だけな……じゃあ、挿れるぞ」
優さんは私を抱き寄せ、片足を持ち上げてからぺニスをあてがう。
ズプッズブブ
シノア「あっ……くっ、う……」
優「……大丈夫か?」
シノア「大丈夫、です。初めて、なので痛いだけ……です」
優「なら、一気にいくぞ」
シノア「はぁはぁ、良いですよ」
優「よっ……とっ!」
シノア「ああっああああああっ!ひ……あ……あぐぅ!くぅ!」
スブッブチブチ……ズブン
一気に激痛と快感が押し寄せてくる。
二つの刺激を同時に処理出来ず、頭が混乱して真っ白になる。
何も……考えられないくらい、真っ白に。
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/23(土) 21:46:02.25 ID:g8rzcJBT0
優「……どうだ?動いても大丈夫、か?」
考えるのが面倒になるくらい、頭が真っ白だ。
動いて良いとか良くないとか、そんなのはどうでも良い。
今はただ……
シノア「優さんで……私の中を満たして……くださいっ」
優「そんな可愛い事言われたら、断れる訳……ないよな!」
パンッパンッパンッパンッ
シノア「あっあっあっ、優さん!優さん!!」
一回突かれる度に、私の中は優さんで満たされていく。
まだ痛みはある。けれど、それ以上に私は満たされている。
優「可愛いぜ、シノア」
シノア「優さ、ん!好き!あっあっ!大好きぃ!」
優「俺も大好きだ、シノア!」
シノア「あんっキス……して……」
優「ああ」
全身がものすごい早さで満たされていく。
その度に全身が痺れる様な感覚になる。
シノア「あっあんっ!ゆ……さん、私もうイきそっ……です……!」
優「俺も、そろそろ……」
シノア「あっああん!気持ちいい!気持ちいいれふ優ひゃん!」
優「だ、出すぞ!シノアああああああっ!」
シノア「あっ……ああ……出てりゅ……優ひゃんのせーえき、わらひのナカにぃ……」
考えるのが面倒になるくらい、頭が真っ白だ。
動いて良いとか良くないとか、そんなのはどうでも良い。
今はただ……
シノア「優さんで……私の中を満たして……くださいっ」
優「そんな可愛い事言われたら、断れる訳……ないよな!」
パンッパンッパンッパンッ
シノア「あっあっあっ、優さん!優さん!!」
一回突かれる度に、私の中は優さんで満たされていく。
まだ痛みはある。けれど、それ以上に私は満たされている。
優「可愛いぜ、シノア」
シノア「優さ、ん!好き!あっあっ!大好きぃ!」
優「俺も大好きだ、シノア!」
シノア「あんっキス……して……」
優「ああ」
全身がものすごい早さで満たされていく。
その度に全身が痺れる様な感覚になる。
シノア「あっあんっ!ゆ……さん、私もうイきそっ……です……!」
優「俺も、そろそろ……」
シノア「あっああん!気持ちいい!気持ちいいれふ優ひゃん!」
優「だ、出すぞ!シノアああああああっ!」
シノア「あっ……ああ……出てりゅ……優ひゃんのせーえき、わらひのナカにぃ……」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 01:45:53.05 ID:p+BKQwSo0
数分後
シノア「…………」
優「いや、その」
シノア「…………」
優「あ、あれは事k」
シノア「はい?」
優「すいませんでした」
シノア「あのですね優さん、優さんは中出しの危険性は分かってますか?」
優「一応漫画で多少は」
シノア「優さんはバカですかアホですか死ぬんですか!?なんでよりにもよって一番駄目なものを……」
優「でもグレンには『保健の教科書より分かりやすい(何が分かりやすいとは言ってない)、人生の為になる一冊』ってグレンにしては珍しくクソ真面目な顔して薦めてきたから読んで実践を……って騙されたのかよ俺!?」
シノア「普通は騙されませんけどね?」
優「うぐっ……悪かったよ、今度はもう少し考えてヤってみる」
シノア「――でも、さっきのは悪くなかったですよ」
優「マジか」
シノア「まだまだですけどね……っと、一通り終わりましたし三人と合流しましょうか」
優「ん、そうだな」
三葉「ふん、予想外に時間を喰ってしまったから早く行くぞ」
シノア「はいはい……ところでみっちゃん、顔が赤いですけど、ナニかありましたぁ?」
士方「」ビクゥ!
与一「」ビクゥ!
優(お前らが反応してどうする……)
三葉「な、何もない!」
シノア「」ニヤニヤ
三葉「ええい!さっさと行くぞ!吸血鬼共を殲滅だ!」
優「まあ、取り敢えずヤっちゃったならそれなりの責任は取ろうな?」
士方「チクショウ!この恨み(逆ギレ)、必ず晴らしてやるっ!」
与一「(白目)」
優「おーい大丈夫かー?」
シノア「まあ、大丈夫ですよ」
シノア(ふふ……面白い事になりそうですね)
なお、この後しばらく対吸血鬼戦において三葉、士方、与一が無双し続けたのはまた別の話である
-終わりのセラフ-
シノア「…………」
優「いや、その」
シノア「…………」
優「あ、あれは事k」
シノア「はい?」
優「すいませんでした」
シノア「あのですね優さん、優さんは中出しの危険性は分かってますか?」
優「一応漫画で多少は」
シノア「優さんはバカですかアホですか死ぬんですか!?なんでよりにもよって一番駄目なものを……」
優「でもグレンには『保健の教科書より分かりやすい(何が分かりやすいとは言ってない)、人生の為になる一冊』ってグレンにしては珍しくクソ真面目な顔して薦めてきたから読んで実践を……って騙されたのかよ俺!?」
シノア「普通は騙されませんけどね?」
優「うぐっ……悪かったよ、今度はもう少し考えてヤってみる」
シノア「――でも、さっきのは悪くなかったですよ」
優「マジか」
シノア「まだまだですけどね……っと、一通り終わりましたし三人と合流しましょうか」
優「ん、そうだな」
三葉「ふん、予想外に時間を喰ってしまったから早く行くぞ」
シノア「はいはい……ところでみっちゃん、顔が赤いですけど、ナニかありましたぁ?」
士方「」ビクゥ!
与一「」ビクゥ!
優(お前らが反応してどうする……)
三葉「な、何もない!」
シノア「」ニヤニヤ
三葉「ええい!さっさと行くぞ!吸血鬼共を殲滅だ!」
優「まあ、取り敢えずヤっちゃったならそれなりの責任は取ろうな?」
士方「チクショウ!この恨み(逆ギレ)、必ず晴らしてやるっ!」
与一「(白目)」
優「おーい大丈夫かー?」
シノア「まあ、大丈夫ですよ」
シノア(ふふ……面白い事になりそうですね)
なお、この後しばらく対吸血鬼戦において三葉、士方、与一が無双し続けたのはまた別の話である
-終わりのセラフ-
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 01:51:07.95 ID:p+BKQwSo0
続きを待っていた方は申し訳ない……結局エロ描写が凄まじく向いてないのが分かってしまったので閉じざるおえないと判断し、独断で終わらせていただきました
応援してくれた方、本当に申し訳ない
そして心より見てくださった方へ感謝申し上げます、本当に、本当にありがとうございました!
応援してくれた方、本当に申し訳ない
そして心より見てくださった方へ感謝申し上げます、本当に、本当にありがとうございました!
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 01:59:33.12 ID:NRsuggero
まさか戻ってくるとは
とりあえず乙
とりあえず乙
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 15:09:22.17 ID:p+BKQwSo0
いや、まさかワイもまだ待っててくださった方がいたとは思いませんでしたよ
また、いつか違う作品でも会えると嬉しいです
また、いつか違う作品でも会えると嬉しいです
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431970943/
Entry ⇒ 2015.08.01 | Category ⇒ 終わりのセラフ | Comments (0)
シノア「ば、バニーシノアちゃんです……///」
1: ◆cLUK89P7vA 2015/07/01(水) 09:23:30.55 ID:LEGCOcEvO
ミカエラ「……オネショタ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433520498/
シノアコスプレシリーズ
シノア「セーラー服です♪」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434589816/
更新は不定期です。
2: ◆cLUK89P7vA 2015/07/01(水) 09:29:46.33 ID:LEGCOcEvO
士方「よし、それで優のところに行け」
シノア「で、出来るわけないじゃないですか!?」
三葉「ほぉ、賭けに負けたのはシノアなのに約束を反故にするのか?」
与一「約束を破るのはよくないよね!」
シノア「なんでこんな時に一致団結してるんですか」
士方「ん?なんの話しかさっぱりだな」
三葉「私たちは正々堂々勝っただけだ」
シノア「一人をよって集って嵌めるのに正々堂々もありませんよ」
三葉「卑怯汚いは敗者の戯言だ!ふはははは」
士方「こいつ、いつもやられてるからここぞという感じに仕返ししてるな」ボソッ
与一「あ、あははは……」
三葉「そこ!うるさいぞ!」
3: ◆cLUK89P7vA 2015/07/01(水) 09:35:26.22 ID:LEGCOcEvO
士方「行かないなら呼ぶぞ」
シノア「それは困ります!」
三葉「だいたい、私たちにそんな格好を晒してるんだから今更だろ」
シノア「恥ずかしさの度合いが違うんです!優さんに見られると思うと……その……///」
士方「はぁ、出た出た。おーい、ノロケだしたぞ」
シノア「な!?///」
三葉「……チッ」
与一「優くんモテモテだねぇ」
士方「なんであいつはこうも……」
三葉「……優のバカ」ゴスッゴスッ
与一「三葉さん!?壁が壊れちゃうよ!」
4: ◆cLUK89P7vA 2015/07/01(水) 09:43:15.36 ID:LEGCOcEvO
シノア(なんでこんなことに……)
……………………………………………
士方「今度は俺の勝ちだな」パサッ
三葉「……はぁ、読み負けるとは」
与一「次は負けないからね!」
シノア「おや、皆さんお揃いで」
士方「よぉ」
与一「おはようシノアさん」
シノア「何をしているんですか?」
三葉「トランプで大富豪」
士方「だから大貧民だって言ってんだろ!?」
三葉「いーや!大富豪だ!そもそも貧民という名自体が恥ずかしいだろ。何を誇ってるんだ」
士方「あ?金持ちには分かんねーだろうよ」
三葉「はぁ!?喧嘩売ってるのか!?」
5: ◆cLUK89P7vA 2015/07/01(水) 10:08:25.71 ID:LEGCOcEvO
与一「そこは間を取って人生ゲームで決まったじゃん!」
シノア「それは別物ですよね!?」
士方「くそ、“大貧民”で決着をつけるぞ!」
三葉「いいだろう!“大富豪”で勝負だ!」
与一「……さっきからこんな感じだよ」
シノア「お疲れ様です」
与一「ちなみに戦績は君月くんが8勝で三葉さんが7勝。僕は12勝かな」
シノア「与一さんが一番強いじゃないですか」
与一「だって二人とも勝手に自滅してるだけなんたもの」ニコッ
シノア(ブラック与一さんですね)
士方「おい与一、やらねぇのか?」
与一「あ、待ってよー」
9: ◆cLUK89P7vA 2015/07/01(水) 16:37:48.65 ID:vE57jqvHO
…………………………………
シノア「……」ソワソワ
与一「はい、あがり♪」
士方「お前どんだけ勝ってるんだよ……」
三葉「くそ!君月を倒そうとする度に与一にやられてるぞ!」
士方「なら俺を狙うのやめろよ」
三葉「断る。お前こそ私を狙うのをやめたらどうだ?」
士方「あ?狙ってねーし!勘違いすんなよ」
シノア「……♪」ソワソワ
与一「し、シノアさんもやる?」
シノア「え?いいんですか?」
士方「こっち見すぎだ」
与一「うん。そんなにじーっとみられて」
シノア「そんなに誘われたら入るしかないですねぇ♪」
三葉「よし与一。シノア抜きで続けるぞ」
シノア「嘘です嘘です!入れてください!」
10: ◆cLUK89P7vA 2015/07/01(水) 16:45:58.81 ID:vE57jqvHO
士方「んで、お前は何を賭けるんだよ」
シノア「賭け、ですか?」
三葉「何か駆けた方が面白いだろ」
シノア「生憎持ってるのはお金くらいですね」
士方「金はダメだ。つまらない」
シノア「それなら今私が履いている靴下を……」
士方「いらねぇよ!優にでも渡しておけ!」
三葉「シノアも罰ゲームでいいだろ」
シノア「罰ゲーム……」
与一「一番ドベの人が罰ゲームをやってるんだよ」
士方「ちなみに与一は3回しかやってねーからな」
11: ◆cLUK89P7vA 2015/07/01(水) 16:53:04.43 ID:vE57jqvHO
シノア「ならちょうど良いものがありますよ♪」
与一「……嫌な予感が」
シノア「じゃじゃーん!バニーちゃんでーす♪」
士方・三葉・与一「」
シノア「ビリの人はこれを着て記念写真を撮りましょう!」
士方「何故そんなものを持ってる」
シノア「たまたまです」
三葉「それを着せるために探してたろ」
シノア「いいえ、気のせいです」
与一「優くんには?」
シノア「このあと着せに行きます」
士方・三葉・与一(優(くん)………)
13: ◆cLUK89P7vA 2015/07/01(水) 20:53:57.60 ID:LEGCOcEvO
シノア「いやー、楽しみですね?」
士方「……」チラッ
三葉・与一「……」コクン
シノア「あ、私がカットしていいですか?」
士方「変なことしなきゃな」
シノア「そんなことしませんよ」
与一「ならお願いするね」
シノア「はーい♪」シャッシャッ
三葉「……」
シノア「はい、配るのは与一さんに任せますね」
与一「え?僕?」
シノア「イカサマの無いようにですよ」
与一「疑ってないから平気だよ?」
シノア「いいんですよ」
与一「うん、わかったよ」
14: ◆cLUK89P7vA 2015/07/02(木) 09:26:25.09 ID:lVszyxE+O
与一「……っと、はい。好きなの選んで」
士方「んじゃ適当に貰うぞ」
シノア「なら私はこれで」
三葉「なら私はこれだな」
与一「余り物には福があるってね」
士方「最初はシノアからでいいぞ」
シノア「分かりました!」
三葉「……ふむ」
シノア(……これは皆さんには悪いですけど私の勝ちですね♪2が3枚に1が2枚。おまけに絵札も6枚)
シノア「私は6を出して終わります」
与一「次は僕だね」
シノア「フフフ、誰がバニーちゃんを着るのか楽しみですねー?」
与一「8切り。からの革命」
シノア「……へ?」
士方「革命かー、これは返せねぇなー」
三葉「うわー、これは大変だー」
シノア「」
15: ◆cLUK89P7vA 2015/07/02(木) 09:51:53.29 ID:lVszyxE+O
士方(よくやった与一!これで勝率はかなりあがったぞ!)
三葉(ここで革命となるとシノアはだいぶ不利なはず……)
与一(この勝負……)
士方・三葉・与一(勝てる!!)
シノア「はぁ!?なんですかそれ!ズルいですよ!」
士方「ちゃんとルールに則ってるからズルくねーだろ」
シノア「……絶対に負けません!」
__________________________
士方「よし、あがりだな」
三葉「……くっ」
与一「やったね君月くん!」
士方「あぁ、これで俺と与一のバニーは回避されたな」
シノア「……フフフ、ですが私とみっちゃんはそれぞれ後2枚。そして君月さんが抜けて次は私の番!これは勝ちですね」
16: ◆cLUK89P7vA 2015/07/02(木) 09:57:52.93 ID:lVszyxE+O
シノア「では改めまして、ハートの3です♪」
三葉「な!?」
シノア「私の勝ちですねみっちゃん♪さぁ、バニーを着ましょうか」
三葉「…なぁシノア」
シノア「なんですか?」
三葉「これが終わったら優のところに行くんだろ?」
シノア「えぇ、行きますよ」
三葉「絶対だな?」
シノア「もちろんお約束しますよ。一人じゃ恥ずかしいですよね?よかったですね。優さんとペアルックですよ♪」
三葉「そうだな、ペアルックだな」
シノア「覚悟は決まりましたか」
三葉「あぁ!ただし、それはシノアと優だけどな!」
バンッ
【Joker】
シノア「……へ?」
三葉「これより強いのは出せないな?なら9を出して私の勝ちだ」
シノア「」
三葉「さぁ、覚悟は決まったか?」ニヤリ
17: ◆cLUK89P7vA 2015/07/02(木) 15:41:34.80 ID:donUaUyVO
……………………回想終了……………………
シノア「私としたことが……不覚です」
三葉「ほら、さっさと優とペアルックで写真を撮ってこい」
シノア「無理ですよ!写真なんて撮ったら残るじゃないですかー!」
士方「……ならなんで写真を撮るって言ったんだよ」
シノア「それはもちろん、後でばらまくためです」
与一「うん、なら写真を撮っても問題ないね」ニッコリ
士方「優を呼ぶか」
シノア「ダメです!」
与一「なら僕が代わろうか?」
シノア「本当ですか!?」
士方「おい、与一!!」
三葉「それはダメだろ!?」
与一「まぁまぁ、僕に任せてよ」ボソッ
18: ◆cLUK89P7vA 2015/07/02(木) 15:48:30.48 ID:donUaUyVO
シノア「いやー、やっぱり与一さんはいい人ですねぇ……そこの隠れ巨乳と陰険つり眼鏡とは大違いです♪」
三葉「ぶっ飛ばすぞお前」
与一「その代わりにさ、お願いがあるんだけど……」
シノア「なんですか?ドンとおっしゃって下さい」
与一「優くんは僕が貰うからシノアさんは諦めてね」ニッコリ
シノア「」
士方「」
三葉「」
与一「嬉しいなぁ!これでシノアさんから優くんを寝取れるんだからさ♪」
シノア「そ、そんなのダメに決まってるじゃないですか!!」
与一「でもでもー、バニーの格好していけば優くんをコロッと堕とせる気がするもん」
シノア・三葉「なっ!?」
士方「お前は反応するなよ」ビシッ
三葉「……すまん。つい反射的にな」
19: ◆cLUK89P7vA 2015/07/02(木) 15:54:12.15 ID:donUaUyVO
与一「きっと優くんも僕なら受け入れてくれるよ♪炊事洗濯家事その他、なんでも出来るしね」
シノア「くぅ……」
与一「そういうことだからバニーの服、貸して」ニッコリ
シノア「……ダメです」
与一「え?なんで?」
シノア「……私が、今から優さんの所に行くからです!!」ダッ
与一「あははは、いってらっしゃーい」フリフリ
三葉「おい、こいつ鬼じゃないよな?」
士方「安心しろ。いつもの与一だ」
与一「あれ?二人ともどうしたの?」
三葉「いや、お前の迫真の演技に圧倒されただけだ」
士方「焚き付けるためによくやったな」
与一「え?演技じゃなくて本音だよ?」
士方・三葉「……」
21: ◆cLUK89P7vA 2015/07/03(金) 12:15:28.18 ID:lU32FskYO
_________________________
シノア『優さん、起きてますか?』ドンドンドン!
優一郎「……んだよ。はいはい、今出るから騒ぐな」
ガチャン
シノア「おはようございま…ってなんで上半身裸なんですか!?」
優一郎「トレーニングして汗かいたからだよ」
シノア「女の子にそんな鍛えられた立派な身体を見せつけるなんて、優さんはとんだ変態ですね」
優一郎「バニーの格好してるやつに言われたくねーよ」
シノア「えっ?…………あっ!!?///」
優一郎「その格好でここまで来たならお前も相当な変態だろ」
シノア「………うぅ///」ジワッ
優一郎「おい、泣くなよ!?誤解されるだろ!?」
シノア「優さんが私のこと変態だって……」グス
22: ◆cLUK89P7vA 2015/07/03(金) 12:23:54.56 ID:lU32FskYO
優一郎「いや、事実だろ」
シノア「うわー、優さんが私のことを嫌いだって言いましたー」ボロボロ
優一郎「言ってねーだろ!?」
シノア「それじゃ、変態の私でも優さんは好きですか?」グスングスン
優一郎「……いや、あれだ。変態だろうとなんだろうとシノアはシノアだろ」
シノア「……好きですか?」ウルウル
優一郎「……す、好きだよ///」プイ
シノア「///」ボッ
優一郎「な、仲間としてだからな!?勘違いするなよ!」
シノア「えへへ///」
優一郎「聞いてんのか?」
シノア「聞いてますよー♪」
優一郎「嘘つけよ。……ほら」
ファサ
シノア「……これは?」
優一郎「俺のジャージだよ。そんな格好で風邪引いたら笑えないだろ」
シノア「えへへ、ありがとうございます///」
24: ◆cLUK89P7vA 2015/07/03(金) 17:02:24.06 ID:KBrjaZ8LO
優一郎「んで?なんでそんな格好してるんだよ」
シノア「気になっちゃいます?」
優一郎「聞くだけ聞いてやる」
シノア「なら優さんもバニーちゃんを着てください」
優一郎「意味がわからねぇよ!?」
シノア「着れば分かります」
優一郎「なら一生分からないままでいいわ」
シノア「優さんのいけず……」
優一郎「追い出すぞ」
シノア「可愛い子ウサギちゃんを放ったりしたら狼さんに襲われたあげく寂しくて死んじゃいますよ?」
優一郎「どこにいるんだ?その子ウサギは」
シノア「シノアウサギだピョン♪」
優一郎「……」
シノア「優さんに構って欲しいピョン♪」ピョコピョコ
優一郎「おい、そこの床」
ツルン
ゴチン
シノア「いったぁ……」
優一郎「滑りやすいから気を付けろよ」
シノア「言うのが遅いです!」
25: ◆cLUK89P7vA 2015/07/03(金) 17:06:38.31 ID:KBrjaZ8LO
______________________
優一郎「ほら、氷」
シノア「ありがとうございます……」
優一郎「つまりは罰ゲームを仕掛けたら仕返しされたんだな」
シノア「簡潔にいえばその通りです」
優一郎「……んで、俺にも着せようと」
シノア「優さんとペアルックがしたかったので」
優一郎「おかしいだろ!?お前どんだけ俺に女装させる気だよ!」
シノア「女装じゃありませんよ。コスプレです」
優一郎「なお悪いわ!」
26: ◆cLUK89P7vA 2015/07/03(金) 17:16:53.92 ID:KBrjaZ8LO
シノア「でも私も一緒に着てるじゃないですか」
優一郎「お前一人で終わらせろよ。なんでこっちを巻き込むんだ……」
シノア「優さんと……遊びたいから?」
優一郎「疑問符つけるな。それに遊ぶならトランプとかでいいだろ」
シノア「トランプはトラウマで……」
優一郎「ついさっきの話だろ」
シノア「あははは、バレちゃいましたー♪」
優一郎「正直に答えろ。じゃないとお前とは二度と口をきかない」
シノア「そんな横暴です!」
優一郎「なら言え」
シノア「……」
優一郎「……」
シノア「……最初はただコスプレさせてるのが面白かっただけです」
優一郎「おい」
シノア「でも、今は違います!」
優一郎「……」
シノア「優さんと同じ格好をしてるのが私は嬉しいんです♪優さんと心から繋がっているようで」ニッコリ
優一郎「……シノア」
シノア「だから一緒にバニーちゃんをやりましょう!」
優一郎「余韻台無しだな!」
27: ◆cLUK89P7vA 2015/07/05(日) 00:38:18.17 ID:P+ChBJYoO
シノア「しませんか?」
優一郎「しねぇよ」
シノア「どうしても?」
優一郎「着ねぇよ 」
シノア「こうなったら無理矢理……」
優一郎「やめろ!」
シノア「どうして来てくれないんですか」
優一郎「どうして着せようとするんだよ」
シノア「優さんが好きだからです」
優一郎「意味がわからねぇよ!」
シノア「つまり」
優さんが好き
↓
どんな優さんでも好き
↓
バニーの優さんでも?
↓
確かめてみよう!
シノア「という感じに」
優一郎「馬鹿かお前は」
シノア「優さんよりはマシです」
28: ◆cLUK89P7vA 2015/07/05(日) 00:45:33.93 ID:P+ChBJYoO
シノア「二人で仲良くしましょうよー」
優一郎「メリットがねぇだろ」
シノア「可愛いシノアちゃんの柔肌が見放題です」
優一郎「帰れ」
シノア「は!?……まさかこの服の下が気になるんですか?」
優一郎「いや、そうじゃねぇよ」
シノア「童貞の癖にがっつくと嫌われますよ」
優一郎「おい、一発殴らせろ」
シノア「えっ!?い、一発やらせろ!?///……それは、まだ早いというか……///」
優一郎「……」ヒョイ
シノア「あ、あれ?急にお姫さま抱っこだなんて///」
ガチャ
優一郎「……ふんっ」ポイッ
シノア「うわぁっ!」ゴロン
優一郎「……お疲れ」
……ガチャン
シノア「どうしましょう。外に投げ出されました……。そのうえ鍵まで……」
29: ◆cLUK89P7vA 2015/07/05(日) 17:15:49.90 ID:IbkonwAWO
________________________
シノア「ということで追い出されました」
三葉「当たり前だこのバカ!」
士方「何しに行ったんだよ」
与一「やっぱり僕が行こうか?」
シノア「それはダメです!」
三葉「おい、私たちも行くぞ」
シノア「皆さんもバニーを着てですか?」
士方「着るか!」
三葉「お前がちゃんと写真を撮るか確認する必要があるからな。有り体にいえば監視だ」
シノア「信用ないですね」
三葉「写真を撮るための“協力”はしてやる」
シノア「なるほど」
与一「僕はバニー着ても良いよ?」
シノア「すいません与一さん。あとは優さんの分しかないので」
与一「そうなんだ……」
31: ◆cLUK89P7vA 2015/07/05(日) 20:30:06.01 ID:orzeZw2sO
士方「さっさと写真を撮って終わらせようぜ」
シノア「この際、撮るのをやめませんか?」
士方・三葉「はぁ?」
シノア「いえ、なんでもないです……」
与一「なら早く優くんの部屋に行こうよ」
士方「そうだな」
三葉「お土産とかいるか?」
士方「どこに行くつもりだよ。あのバカの所に行くだけだぞ」
三葉「いや、その…友人の家に遊びに行くことが無くてよくわかんないんだ……」
士方「……俺もねぇから安心しろ」
三葉「遊びにいく友達がいないお前と一緒にするなバカめ」
士方「てめぇ!ぶっ殺すぞ!?」
与一「どうどう」
士方「俺は馬じゃねぇよ!」
32: ◆cLUK89P7vA 2015/07/05(日) 20:37:46.78 ID:orzeZw2sO
シノア「ならこのバニーをお土産として包みましょう」
士方「そしてめでたく優の部屋に出禁だな」
シノア「な!?」
士方「んでもって、そろそろあいつに愛想を尽かされるんだろう」
シノア「」ウルウル
与一「君月くん!言い過ぎだって!」
士方「……あ、わりぃ。イライラしててつい……」
シノア「……」ダッ
士方「おいっ!」
三葉「……女を泣かせるだなんて見損なったぞ」
士方「元をたどればお前が喧嘩売ってきたせいだけどな」
三葉「そんなつもりはない!」
士方「俺だってねぇよ!」
与一「そんなことより探そうよ!」
33: ◆cLUK89P7vA 2015/07/06(月) 10:21:23.15 ID:RAsH+ZIiO
__________________________
グレン「おい」
シノア「……」
グレン「おい、聞こえてんだろシノア!」
シノア「……なんですか中佐」
グレン「仕事中だから出ていけ」
シノア「邪魔はしません」
グレン「既に邪魔だ」
シノア「……ここに居させて下さい」グス
グレン「なんなんだよ……」ハァ
シノア「別になんでもありませんよ」
グレン「なんでもねー奴はそんな顔しねーよ」
シノア「どうしたんですか中佐。異様にやさしいですね。気持ち悪いですよ」
グレン「これでもお前らの上司だからな。いやでも部下の把握は必要なんだよ」
シノア「そうですか……」
34: ◆cLUK89P7vA 2015/07/06(月) 10:28:59.94 ID:RAsH+ZIiO
グレン「お前のその変な格好絡みか」
シノア「変じゃありませんよ。由緒正しきバニーガールです」
グレン「ここじゃ正しくねーよ。また俺が美十にグチグチ言われるだろうが」
シノア「大変ですね」
グレン「……お前らなら上手く行くと思ったんだがな」
シノア「いってますよ」
グレン「いってねぇだろうが!!」
シノア「!?」ビクン
グレン「シノア、お前は分かってるよな?戦場ではいつ誰が死ぬか分からない。だからチームは命を預けられる奴で固めるってな!」
シノア「わ、わかってますよ……」
グレン「ならこんな下らない喧嘩するようなチームで命を預けられるのかよ」
シノア「それは……」
グレン「……シノア隊は解散だな」
シノア「そんな!?」
グレン「各人員は他の班に振り分ける」
35: ◆cLUK89P7vA 2015/07/07(火) 10:43:45.83 ID:8CKLL+/3O
グレン「この書類にサインしろ」パサッ
シノア「……これは」
グレン「解任書類だ。この書類にサインした時点でお前は隊長を解任。シノア隊は解散だ」
シノア「そんな!」
グレン「さっさとしろ。俺は忙しい」
シノア「……っ」
グレン「書いたら出ていけ。振り分けっていう新しい仕事がはいるからな」
_____________________________
与一「ね、ねぇ……これって大変なことになってない?」
三葉「なってるな。十中八九」
士方「……」
与一「どどどどうしよう」
37: ◆cLUK89P7vA 2015/07/07(火) 18:01:55.64 ID:5myo5FExO
三葉「止めに入るぞ」
与一「うん!」
「……ちょっと待って」
三葉「なんだ!」
深夜「はーい♪どうもー」
三葉「し、深夜少将!?」
士方「なぜここに?」
深夜「まぁちょっとね♪」
与一「何故入るのを止めたんですか?」
深夜「だって、このまま解散になった方が君たちにとって都合が良いんじゃないの?」
士方「そんなことは!」
深夜「はーい、中に聞こえちゃうから静かにね」
士方「……っ!」
深夜「こうなった原因ってのも、君たちの不仲だったからじゃないのかなぁ」
三葉「それは……」
深夜「僕、それなりに偉い立場だから色々お話が入ってくるんだよね~。例えば、誰かさん達が食堂で喧嘩したりとかさ?」
士方「いや、その……」
深夜「そんな君たちが争う機会が減るんだから願ったり叶ったりじゃないか!ねぇ、違うのかい?」
三葉「……」
与一「……で、でも!」
38: ◆cLUK89P7vA 2015/07/07(火) 23:47:59.73 ID:1XO48VnCO
深夜「いい加減分かれよ。お前達のせいで仲間を危険に晒す可能性があることを」ギロッ
三葉「……うぅ」
深夜「さぁ、分かったら辞令が下るまで自室で待ってなよ」
優一郎「ちょっと待ったァァァァァァ!!!」
士方・三葉・与一「優(くん)!!」
優一郎「……悪い、待たせたな」With バニー
士方・三葉・与一「」
深夜「……ぷっ」
優一郎「通してもらう」
深夜「ダメって言ったら?」
優一郎「あんたをぶっ飛ばして通る」
三葉「何を言ってるんだお前は!?」
深夜「あははは、ぶっ飛ばされるのは嫌だなぁ。分かった。通りなよ」
39: ◆cLUK89P7vA 2015/07/08(水) 09:46:09.34 ID:pej0fPtsO
ガチャン
グレン「取り込み中だ。出直せ」
優一郎「知るか」
グレン「出ていけ」
優一郎「断る」
シノア「出てください優さん」
優一郎「……」スタスタ
ビリッ
シノア「な、何してるんです…か……優さん!?」
優一郎「なんだよ」With バニー
シノア「なんで着てるんですか!?」With バニー
優一郎「お前が落としたのを時雨さんが拾ってくれたんだよ。ご丁寧に俺の名前を見つけてな」
グレン「……帰れといったのご聞こえなかったのか?」
優一郎「聞こえてるよ」
グレン「軍法会議で除隊にするぞ」
優一郎「好きにしろよ。ただ、シノアの隊は解散させないけどな」
グレン「決定事項だ」
40: ◆cLUK89P7vA 2015/07/08(水) 09:53:31.14 ID:pej0fPtsO
優一郎「俺たちに解散する理由がない」
グレン「お互いに争ってばかりで軍の風紀を乱す。それだけで十分な理由になる」
優一郎「別に争っているわけじゃねぇよ」
グレン「ならなんだ」
優一郎「なんていうか……俺たちなりのコミュニケーションだよ」
グレン「……」
優一郎「グレンは言ったよな。俺たちは家族だって」
グレン「……」
優一郎「家族なら相手に遠慮しないで言いたいこと、考えてることを素直にぶつけたって良いじゃねぇかよ!」
グレン「……」
優一郎「言いたいことも言わないで溜め込んでる奴なんて信用出来ない!だけど、君月や三葉はちゃんとぶつかってくる。だから俺は信用できる」
グレン「……」
優一郎「このコスプレだってシノアなりのコミュニケーションなんだろ?」
シノア「いえ、違いますけど」
優一郎「……」
グレン「……バカか」
シノア「あー、でもそんな気もしますねー」
優一郎「!つまり、争っているようにみえるけど、俺たちは理解しあおうとしてるだけなんだよ!」
41: ◆cLUK89P7vA 2015/07/08(水) 10:00:12.74 ID:pej0fPtsO
グレン「それで?」
優一郎「喧嘩するのもなるべく減らす!だから!」
バッ
優一郎「解散だけは止めてくれ!やっと信頼出来るようになってきたんだ!」
シノア「優さん……バニーで土下座なんて……」
グレン「……ダメだ」
ガチャン
深夜「もう良いでしょグレン」
グレン「おい、入るな」
深夜「ほら、三人も入ってきなよ」
士方「……」
三葉「……」
与一「……」
深夜「安心していいよ。これ、全部茶番だから♪」
優一郎「はぁ!?」
深夜「あ、苦情が来てるのは本当だよ?」
士方「うぐっ」
深夜「これで君たちが何を考えてるのかが分かったよ。シノア隊は……解散しませーん♪」
42: ◆cLUK89P7vA 2015/07/08(水) 10:16:57.01 ID:pej0fPtsO
グレン「勝手に決めるな深夜」
深夜「えー?だって僕の方が偉いしー?」
グレン「……はぁ」
深夜「だいたいこれやろうと考えたのグレンじゃん♪」
グレン「……んなわけあるかよ」
優一郎「グレン」
グレン「なんだよ」
優一郎「……ありがとうな」
グレン「……クソガキが」
優一郎「んだと!?このバカグレン!」
グレン「きーきー喧しいんだよ。猿かてめぇは」
優一郎「ぶっ飛ばす!」
グレン「無理に決まってるだろバカ」
深夜「……これもコミュニケーション、なのかい?」
与一「たぶんそうですね」
シノア「きっとそうですね」
士方「いい話風に終わらせようとしてるけど、シノアは写真だからな」
43: ◆cLUK89P7vA 2015/07/08(水) 10:25:09.94 ID:pej0fPtsO
深夜「ん?何の話し?」
三葉「えーっと、さっきトランプでシノアが優とバニーで写真を撮るっていう罰ゲームをすることになりました」
深夜「へぇ!面白そうだね!……あっ、グレン!内線借りるね」
グレン「好きにしろ!」
カチャ
深夜「あ、僕だけど少しいいかい?そこにある棚の上から3段目の荷物を全部グレンの執務室まで持ってきて。ダッシュね」
シノア「それって……」
深夜「うん♪そういうこと」
士方「嫌な予感が……」ゾワッ
三葉「そ、そうだな」ゾワッ
コンコン
ガチャ
兵士「はぁ、はぁ……お持ちしました。深夜様……」
深夜「いやー、ごめんね!助かったよ」
与一「その荷物って?」
深夜「ん?これ?……君たちの分のバニーだよ」ニッコリ
44: ◆cLUK89P7vA 2015/07/08(水) 10:29:02.35 ID:pej0fPtsO
士方「なんでそんなものを持ってるんですか!?」
深夜「えー?部下で遊ぶためだよ」
三葉「わ、私は用事が……」
深夜「さっきの優一郎は格好よかったよねー。仲間のためにバニーを着て単騎突撃だなんてさぁ」
与一「……うっ」
深夜「これが僕からの罰、かな?これをきてみんなで写真を撮ろうか」ニッコリ
士方・三葉・与一「」
シノア「流石は深夜さんですね♪」
深夜「でしょー♪」
士方「絶対に着ないとダメですか?」
深夜「うん、ダメ。それこそ、本当に除隊&解散かなぁ?」
47: ◆cLUK89P7vA 2015/07/09(木) 00:03:39.64 ID:feRAMbxuO
________________________
士方「なんで俺まで!」
三葉「命令だ、諦めろ。……胸元が少しキツいな」
シノア「みっちゃんの無駄乳のせいですね」
与一「僕は胸元がゆるゆるだよぉ」
優一郎「ぴったりだと困るだろ」
与一「そういう優くんは?」
優一郎「詰め物してるから心配ない」
与一(慣れてるなぁ……)
深夜「プフフ……と、撮るよ」
シノア「お願いします♪」
士方「ちっ……もっと詰めろ」
与一「うわぁ!あんまり押さないでぇ!」
三葉「優!頭が邪魔だ!」
優一郎「ずれろよ!」
48: ◆cLUK89P7vA 2015/07/09(木) 00:16:57.81 ID:/th5D1YdO
シノア「ねぇ優さん」
優一郎「なんだよ」
シノア「いつも付き合わせてすみません」
優一郎「突然どうした?」
シノア「私なりのコミュニケーションですよ。さっきもですけど、ありがとうございます」
優一郎「気にするな。俺たちは仲間であり家族なんだからよ」
シノア「あはは、やっぱり優さんはやさしいですね」ニッコリ
深夜「はい、3…2」
シノア「そんな所に惚れたんですかね」ボソッ
優一郎「なんか言ったか?」
深夜「…1、はい、ポーズ」
チュ
カシャッ
深夜「撮れたよ♪それじゃ、これは広報に使わせて貰うからね~♪」
グレン「さっさと帰れ」
深夜「あははは、その服は記念にあげるよ♪」
グレン「帰れ!」
ガチャン
優一郎「」
士方「」
三葉「なっ……なっ!///」
与一「」
シノア「えへへへ///」
優一郎「シノア、お前!……///」
シノア「仲良くしましょうね、優さん」ニッコリ
49: ◆cLUK89P7vA 2015/07/09(木) 00:23:57.32 ID:/th5D1YdO
…………………二週間後……………………
ミカエラ「なんだよ……これは!!」
クルル「どうしたミカ」
ミカエラ「この人間が!優ちゃんのほっぺに!キスしてるんだよ!くそっ!殺してやる!!」
クルル「なんだ、また人間の端末で調べごとか……。接吻くらいでいちいち目くじらを立てるな」
ミカエラ「たかが接吻の一つや二つだと思うかも知れないけど、これは優ちゃんの唯一無二の頬童貞だぞ!?」
クルル「落ち着け」ゴスッ
ミカエラ「ぐはっ」バタン
クルル「そんなにキスが欲しいならくれてやる」ズルズル
クルル「身体の隅々にまで、た~っぷりとな♪」ニヤリ
終わりのセラフ
50: ◆cLUK89P7vA 2015/07/09(木) 00:25:38.03 ID:/th5D1YdO
駆け足気味でした。
まだまだセラフで描きたいネタはあるので、ぼちぼちやって行きます。
それではHTML化依頼を出してきます。
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/09(木) 00:28:03.70 ID:UjU7ZlNB0
>>1乙
次回作も期待してる
次回作も期待してる
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/09(木) 00:31:47.24 ID:/oYPE32jo
完結乙
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/09(木) 00:32:59.57 ID:mbwGx1DIo
乙
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/09(木) 00:37:52.51 ID:P/g7ta9cO
乙です
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/09(木) 01:14:09.90 ID:l+emapPWO
乙、乙、
このシリーズは、2期が始まるまでの貴重なエネルギー源です
このシリーズは、2期が始まるまでの貴重なエネルギー源です
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435710210/
Entry ⇒ 2015.07.12 | Category ⇒ 終わりのセラフ | Comments (0)
シノア「セーラー服です♪」
1: ◆cLUK89P7vA 2015/06/18(木) 10:10:16.94 ID:rUEWhU/TO
前作
ミカエラ「……オネショタ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433520498/
シノアコスプレシリーズ
更新は不定期亀進行です
2: ◆cLUK89P7vA 2015/06/18(木) 10:16:17.87 ID:rUEWhU/TO
優一郎「なんで今更そんなもん着てるんだよ」
シノア「それは優さんの趣味に合わせてです」
優一郎「そんな趣味ねーよ」
シノア「冗談ですよ」
優一郎「わざわざふざけに来たわけじゃねーんだろ?」
シノア「察しが良くて助かります。グレン中佐からの任務が出ました」
優一郎「お!また吸血鬼を倒しに行くのか?」
シノア「惜しいですね」
優一郎「はぁ、違ぇのかよ……」
シノア「今回は潜入任務ですよ」
優一郎「またかよ……」
シノア「以前行った池袋とは事情が異なってるみたいですよ」
(漫画読み切り版)
3: ◆cLUK89P7vA 2015/06/18(木) 10:23:33.98 ID:rUEWhU/TO
優一郎「どういうことだ?」
シノア「先日あった新宿襲撃の際に討ち漏らした吸血鬼が、新宿拠点にある学校に潜んでいるそうです」
優一郎「あー……あのときのか」
シノア「というわけで、私たちは新宿第一女子高への潜入の仕事が来ました♪よかったですね優さん」
優一郎「……は?」
シノア「どうかしましたか?」
優一郎「お前、今なんて言った」
シノア「新宿第一女子高に潜入です」
優一郎「ふざけんなよ!?」
シノア「どうしたんですか。優さんの大好きな女子高生が沢山いるんですよ?」
優一郎「俺は男だから入れねーよ!!」
シノア「なんだ。そんなことですか」
優一郎「そんなこと!?」
シノア「ちゃんと優さんのセーラー服を用意してあるので心配しなくて大丈夫です♪」
優一郎「そこじゃねぇ!!」
4: ◆cLUK89P7vA 2015/06/18(木) 10:30:10.43 ID:l/ArfUwyO
シノア「仕方がないじゃないですー」
優一郎「なら三葉と行けよ!」
シノア「みっちゃんには違う任務が来てます」
優一郎「なら与一!」
シノア「風邪引いて寝込んでますよね」
優一郎「治ってからで良いだろ」
シノア「出発は明日です。それに我々も暇じゃないですから」
優一郎「なら君月!」
シノア「君月さんは同じく新宿の別の高校に潜入です」
優一郎「なら俺もそこでいいだろ!?」
シノア「新宿女子高は敷地が広いので私一人では難しいので」
優一郎「くそっ!」
シノア「優さんは私と一緒じゃ、嫌ですか?」
優一郎「そうは言ってねーだろ……」
シノア「なら決定ですね♪」
5: ◆cLUK89P7vA 2015/06/18(木) 10:44:10.74 ID:+wIU/AKHO
シノア「私たちの出発は明日からです。必要な荷物は準備してあるので特に持ち物はありません」
優一郎「……分かったよ」
シノア「与一さんは回復し次第、君月さんと合流ですね。やっぱり一人では危ないですから」
優一郎「なら与一が後で女子高に合流でも良いじゃねーかよ」
シノア「優さん……」ウルウル
優一郎「やればいいんだろ!?やれば!」
シノア「はい、お願いしますね♪」
優一郎「こいつは……」
シノア「楽しみですね優さん!」
優一郎「任務に楽しいもくそもあるかよ」
シノア「それはそうですけど……」
優一郎「……あー、バカグレンに確認してくるか」
シノア「あれ?信用ないですね」
優一郎「前科が何回あると思ってるんだ」
シノア「さぁ?シノアちゃんは覚えてませんね」
6: ◆cLUK89P7vA 2015/06/18(木) 10:50:21.51 ID:+wIU/AKHO
優一郎「ついでに与一のお見舞でも行くか……」
シノア「何を言ってるんですか?」
優一郎「え?いや、だからお見舞だよ」
シノア「明日から任務なのに感染ったらどうするんですか!」
優一郎「そんなに酷いのか?」
シノア「感染症の疑いがあるので医療関係者以外は接触禁止ですよ」
優一郎「マジかよ……」
シノア「ですが治療は完了しているようなので、後は治るのを待つだけです」
優一郎「わかったよ。流石にそれじゃお見舞も無理だな……」
シノア「取り敢えず、中佐の所に行くならどうぞ」
優一郎「わかった。執務室にいるよな?」
シノア「先程行った時にはいましたよ」
優一郎「サンキュ」
シノア「……」
7: ◆cLUK89P7vA 2015/06/18(木) 11:00:27.71 ID:+wIU/AKHO
______________________
コンコン
グレン「入れ」
優一郎「おいグレン」
グレン「帰れ」
優一郎「まだなにも言ってねーだろ!?」
グレン「どうせその顔は文句でも言いに来たんだろ」
優一郎「半分はあってる」
グレン「なら帰れよ」
優一郎「シノアに任務の話を聞いたぞ」
グレン「そうか。明日からだ」
優一郎「わかってる。それで場所が女子高になってんだけどどういうことだよ」
グレン「あ?そう書いてあるなら女子高に行けよ」
優一郎「ふざけんな!」
グレン「うるせぇな……。そう書いてあんだろ?ならそれが命令だ」
優一郎「俺は男だぞ!」
グレン「女子高にだって男はいるだろ。なら良いじゃねーか」
優一郎「それは教師だろ!?生徒にはいねーよ!」
グレン「あーもう!時雨!摘まみ出せ!」
時雨「はい」グイッ
優一郎「何すんだよ!」
時雨「申し訳ありませんがお引き取りを」
優一郎「なんでだよ!」
時雨「……グレン様は新宿戦の時の傷がまだ完治していませんので無理をさせないでください」
優一郎「……っ」
時雨「お引き取りを」
優一郎「……わかったよ」
8: ◆cLUK89P7vA 2015/06/18(木) 11:05:06.09 ID:+wIU/AKHO
【回想】
………
……………
…………………
…………………………
シノア「柊シノアです」
グレン「……入れ」
シノア「なんのご用ですか?」
グレン「上から潜入の命令だ」
シノア「どうしてまた」
グレン「この前の新宿戦で暮人が討ち漏らした吸血鬼が新宿の高校に潜伏している可能性が出てきた」
シノア「……へぇ」
グレン「任務地と高校は俺が適当に決めておいた。後は伝えるだけだ」
シノア「ちょっと拝見させていただきますね」
………
……………
…………………
…………………………
シノア「柊シノアです」
グレン「……入れ」
シノア「なんのご用ですか?」
グレン「上から潜入の命令だ」
シノア「どうしてまた」
グレン「この前の新宿戦で暮人が討ち漏らした吸血鬼が新宿の高校に潜伏している可能性が出てきた」
シノア「……へぇ」
グレン「任務地と高校は俺が適当に決めておいた。後は伝えるだけだ」
シノア「ちょっと拝見させていただきますね」
9: ◆cLUK89P7vA 2015/06/18(木) 11:21:32.94 ID:+wIU/AKHO
シノア「みっちゃんの名前がありませんね」ペラッ
グレン「三葉には別の任務が降りている」
シノア「なるほど……」
シノア(私と優さんが別行動になってますね……)
グレン「一応隊長であるお前の意見を聞こうと思う。あくまで聞くだけだがな」
シノア「では中佐、支援要員の与一さんを君月さんとペアにしてここへ派遣。私と優さんをこちらの女子高にはいかがですか?」
グレン「理由は?」
シノア「まず第一に君月さんと優さんのペアはありえません。」
グレン「そうだな。任務中でも喧嘩されたらたまったもんじゃねぇ」
10: ◆cLUK89P7vA 2015/06/18(木) 15:06:56.27 ID:EROYRotMO
シノア「そして優さんと与一さんもダメですね」
グレン「なんでだ?」
シノア「優さんが暴走したときに与一さんでは止められません」
グレン「……なるほどな」
シノア「というわけでその組み合わせを提案します」
グレン「優は男だが女子高なのか?」
シノア「そこは私が説得するので大丈夫です」
グレン「そうか……。ならそういう形にしておこう」
シノア「ありがとうございます中佐」
グレン「だがシノア、私情を挟むのも程々にしろよ」
シノア「な、なんのことですかねー?」
グレン「……はぁ、これで深夜の勝ちだな」
シノア「どういうことですか?」
グレン「この組み合わせはわざとお前と優を別々にしたんだよ」
11: ◆cLUK89P7vA 2015/06/18(木) 15:14:21.59 ID:EROYRotMO
シノア「?」
グレン「お前がわざと優と一緒のペアになるように仕向けるか深夜と賭けただけだ」
シノア「な!?///」
グレン「くそ、あいつに負けるってのは気に食わねーな。おいシノア、さっきの変更は無しで提出するぞ」
シノア「えっ!ちょ、ちょっと中佐!」
ガチャ
深夜「はーいグレン♪ズルは無しだよー」
グレン「……ちっ」
深夜「ありがとうねシノアちゃん♪おかげでグレンに勝てたよ」
シノア「あ、あの……」
深夜「やっぱりグレンは恋する乙女の行動力を舐めてたね」
グレン「うるせぇな。俺はそういうものに興味がない」
深夜「あー、それって負け惜しみかな~?」
グレン「……ぶっ殺すぞ」
深夜「あははは、今度の支払いはグレンだからねー。」
グレン「さっさと出ていけ!」
深夜「シノアちゃん、グレンの言った通り私情は程々にね?」ボソ
シノア「……ぅう///」
12: ◆cLUK89P7vA 2015/06/18(木) 15:19:08.53 ID:EROYRotMO
グレン「……ほら、お前もさっさと明日に備えておけ。優にも説明してこい」
シノア「……きっとグレン中佐に文句を言いに来ますね」
グレン「はぁ、くそだりぃな」
シノア「それじゃ、書類はお願いしますね」
グレン「はいはい。とっとと出てけ」ヒラヒラ
シノア「失礼しました」
【回想終わり】
………………………………………
……………………………
……………………
……………
………
13: ◆cLUK89P7vA 2015/06/18(木) 15:27:00.84 ID:EROYRotMO
________________________
コンコン
シノア「与一さん、今よろしいですか?」
与一「あ、シノアさん!どうしたの?」
シノア「グレン中佐から任務が出ました」
与一「今度はなにするの?」
シノア「君月さんとペアを組んで新宿の高校に潜入です」
与一「うん、わかった!」
シノア「出発は二日後です。準備は手配してあるので着替えなどだけ用意しておいてください」
与一「了解です!……シノアさんと優くんと三葉さんは?」
シノア「みっちゃんは別の任務で、優さんは私と新宿第一女子高です」
与一「え?」
シノア「ですから、第一女子高です」
与一「女子高って、優くんは男……あっ」
14: ◆cLUK89P7vA 2015/06/18(木) 17:04:30.98 ID:EROYRotMO
シノア「それと今与一さんは感染症にかかってることになってますので」
与一「なんで!?どういうこと!?」
シノア「……さぁ?」
与一「絶対シノアさんがなんかやったんだよね!?」
シノア「よくわからないですね」
与一「なら優くんに聞きに行くね」
シノア「それだけはダメです!」
与一「なら話してよ」
シノア「……優さんと同じ班になるために裏からチョロっと」
与一「……はぁ。それ、僕を感染症にする必要ないよね」
シノア「いえ、与一さんが元気だと私と一緒に女子高に潜入することになってました」
与一「……」
シノア「というわけで、優さんにバレないように風邪引いてるフリをしてください」
与一「わ、わかったよ……(ごめんね優くん。僕も女装で潜入はムリだよ)」
15: ◆cLUK89P7vA 2015/06/18(木) 17:09:56.42 ID:EROYRotMO
シノア「あ、それと一つ残念なお知らせがあります」
与一「今度はなにさ」
シノア「用意するはずだった制服が男子二名と伝たのですが、男女一組のしか用意できませんでした」
与一「」
シノア「何しろ急な転校生役でしたので」
与一「そ、その場合って……」
シノア「同時に潜入する君月さんと相談して決めてください♪」
与一「そのくらいはなんとか用意してよ!」
シノア「もう少し早くに話が来ていればなんとかなったかもしれないんですけどね……」
与一「ぅう……」
シノア「それじゃ、私は戻りますね」
与一「はぁ……絶対僕が着させられるんだ……」
シノア「失礼しましたー」
17: ◆cLUK89P7vA 2015/06/19(金) 14:10:00.87 ID:wRTfI6BSO
________________________
シノア「では優さん、準備はいいですか?」
優一郎「おう、いつでも行けるぜ」
兵士「我々が護衛しますのでご安心ください」
シノア「ありがとうございます」
優一郎「はぁ……護衛なんていらねーだろ」
シノア「一応ですよ」
兵士「いざとなれば盾にはなりますので!」
優一郎「……はぁ」
兵士「では列車にどうぞ」
シノア「ほら、行きますよ」
優一郎「……行きたくねぇなー!」
シノア「出発進行ー♪」
_______________________
ガタンガタン
シノア「新宿に着いたら迎えが来ている手はずです」
優一郎「わかった」
シノア「そのあと、学校には向かわずに私たちが生活する寮に荷物の確認と制服に着替えます」
優一郎「なぁ、やっぱり女装しなきゃいけねーのか?」
シノア「そのまま入って構いませんよ」
優一郎「え?マジで!?」
シノア「変態の烙印を押されるだけですから、変態の優さんには関係ないですよね」
優一郎「ダメじゃねぇか!?」
シノア「ちなみに寮も男子禁制なので、バレたら大変ですよ」
優一郎「そこはどうにかしとけよ!」
18: ◆cLUK89P7vA 2015/06/19(金) 14:21:43.86 ID:wRTfI6BSO
シノア「顔を隠して入るしかないですね」
優一郎「日本帝鬼軍の制服でバレるだろ」
シノア「そうですか?」
優一郎「そうだろ。女子はスカートなんだし」
シノア「なら、私のを履きますか?」
優一郎「履かねぇよ!」
シノア「残念です」
優一郎「あー、帰りたい……」
シノア「まぁ、寮くらいなら日本帝鬼軍の息が掛かってますから入るのは難なくできるはずです」
優一郎「なら問題ないのか?いや、入ること事態が問題だけどよ」
兵士「間もなく到着いたします!」
シノア「覚悟を決めましょう優さん」
優一郎「……グレンのやつ、許さねぇ」
19: ◆cLUK89P7vA 2015/06/19(金) 14:33:19.62 ID:wRTfI6BSO
_____________________
兵士「では自分はこれで失礼します。お帰りの時にはまたお迎えに上がります」
シノア「はい、お願いします」
優一郎「おいシノア、迎えってどこにいるんだ?」
シノア「すぐ近くに来ているはずですよ。……あれじゃないですか?」
優一郎「お、手を振ってるから正解っぽいな」
シノア「行きましょう」
長井伍長「やぁ!派遣されて来る精鋭ってのは君たちだったんだね」
優一郎「あっ!オッサン!怪我は大丈夫なのか?」
長井伍長「あぁ、君たちのおかげでなんとかね」
シノア「それは良かったです」
長井伍長「立ち話もなんだし、車に乗ってくれ」
優一郎「オッサンが送ってくれるのか!?」
長井伍長「ああ、皆復旧作業で忙しくてな……。私は怪我が治ったばかりなので、この役目を受けたんだ」
21: ◆cLUK89P7vA 2015/06/19(金) 14:44:55.67 ID:wRTfI6BSO
長井伍長「あははは、気にしないでくれ。むしろ生きているのは君たちのおかげなんだし」
シノア「ほら、何しているんですか?早く車に乗ってください」
優一郎「はいはい……って、なんでまた運転席に乗ってるんだよ」
シノア「前回のリベンジです。今回は底が厚めの靴を履いてきたので大丈夫です!」
優一郎「そういう話じゃねぇよ」
長井伍長「あ、あはは……」
優一郎「オッサンが困ってんだろ。早くどけよ」
シノア「……つまらないですね」
23: ◆cLUK89P7vA 2015/06/19(金) 22:47:49.57 ID:GOTTjIvRO
ガチャン
長井伍長「それじゃどこまで行けばいいかな」
シノア「新宿第一女子高です」
長井伍長「了解した」
…………………………………………
優一郎「……」
シノア「どうしたんですか?物思いになんか耽って」
優一郎「……別に」
シノア「……そうですか」
長井伍長「この先、少し迂回することになる。何故かクレーターの様なものがあってね。爆撃でもあったのかな」
シノア「へぇ、そうなんですか」チラッ
優一郎「……」プイ
長井伍長「崩れる心配もあってかしばらくは近付けないから」
優一郎「……そ、そうなんだ」
シノア「あ、お疲れでしたら私が運転代わりましょうか?」
優一郎「おい」
長井伍長「あははは、大丈夫だよ。それに休んでた分の勘も取り戻さないとね」
シノア「そうですか」
優一郎「ただお前が運転したいだけだろ」
シノア「そんなことないですよ?皆さんに目的地に着くまでスリルと恐怖を味わって貰おうと思っただけです」
優一郎「スリルと恐怖の違いはなんだよ」
シノア「んー、……ゾクゾクとゾワゾワですかね?」
優一郎「わかんねぇよ!」
24: ◆cLUK89P7vA 2015/06/19(金) 22:57:16.74 ID:GOTTjIvRO
シノア「この微妙な違いがわからないなんて優さんは子供ですねぇ」ヤレヤレ
優一郎「ぶっ飛ばすぞ」
シノア「最近のキレる若者は怖いですね!すぐに暴力に走るんですから!」
優一郎「オッサン、一回止めてくれ。こいつぶん殴るから」
長井伍長「あ、あはは」
シノア「優さん、私たちにそんなことしている暇はないんですよ」
優一郎「うるせぇよ!」
ガタン
長井伍長「おっと、この先は道が荒れてるから揺れるぞ。掴まっててくれよ」
シノア「はーい♪」ギュ
優一郎「俺に掴まるな」
シノア「えー?だって他に掴まる所なんてないじゃないですか」
優一郎「椅子にしがみついてろよ」
ガタンッ
シノア「うわっ!?」グラッ
優一郎「シノア!」ガシッ
ボフッ
シノア「……あれ?」
優一郎「たくよ、掴まってろって言われたばかりだろ……」
25: ◆cLUK89P7vA 2015/06/19(金) 23:03:20.63 ID:GOTTjIvRO
シノア「……えへへ///」ギュー
優一郎「おい」
シノア「やっぱり優さんにくっついてた方が安心ですね!」
優一郎「……はぁ、好きにしろよ」
シノア「好きにしてまーす♪」
優一郎「……」
シノア「……」
優一郎「……」
シノア「……んふぅ♪」グリグリ
優一郎「おい!頭を擦り付けるな!」
シノア「えー?ただのマーキングですよ?」
優一郎「お前は犬か!」
シノア「シノアワンだワン♪」グリグリ
優一郎「離れろ!」
26: ◆cLUK89P7vA 2015/06/19(金) 23:08:55.23 ID:GOTTjIvRO
シノア「可愛い犬の頭、撫でてもいいんですよ?」
優一郎「やだよ」
シノア「譲りませんね」
優一郎「それにどっちかというと猫だろ。お前は」
シノア「猫ですか?」
優一郎「勝手気ままな所とか特にな」
シノア「なるほど!……ふふふ」
優一郎「な、なんだよ」
シノア「シノアにゃんだにゃん♪優さんと遊びたいにゃん♪」
優一郎「……」
ガタンッ
シノア「うわっ!」ゴチン
優一郎「……」
シノア「いったぁ……。なんで助けてくれないんですか!?」
優一郎「あ、悪い」
27: ◆cLUK89P7vA 2015/06/19(金) 23:14:35.16 ID:GOTTjIvRO
シノア「罰として今ぶつけた所を撫でてください!」
優一郎「はぁ?」
シノア「いいから早く」
優一郎「……はぁ」ナデナデ
シノア「……許してあげます」
優一郎「へぇへぇ、ありがとうございます」ナデナデ
シノア「ふふん♪」
優一郎「……」ナデナデ
シノア「……こうしてみると、私が猫なら優さんは犬ですね!」
優一郎「なんでだよ」
シノア「言うことを聞かない素直になれない駄犬です」
優一郎「はぁ!?ふざけんな!」
シノア「妥当だと思いますよ?」
長井伍長「ゴホン!」
シノア・優一郎「……あ」
長井伍長「もうすぐ目的地に着くから」
優一郎「わ、わかった」
シノア「あ、ありがとうございます///」
28: ◆cLUK89P7vA 2015/06/19(金) 23:22:51.05 ID:GOTTjIvRO
長井伍長「あそこの建物がそうだ」
優一郎「へぇ、結構大きいんだな」
シノア「中には小中校も付属しているみたいですから」
優一郎「もし吸血鬼がいたらヤバイんじゃねぇのか?」
シノア「ヤバイでしょうね」
優一郎「気付かれないようにさっさと殺すしかねーな」
シノア「いなければそれが一番ですけどね」
長井伍長「ここで降りるかい?」
シノア「あ、近くの寮までお願いします」
長井伍長「わかった」
優一郎「取り敢えず着いたら着替えなきゃな」
シノア「時間は6時を回ったところですし、じゅうぶん間に合いますね」
キィー……
長井伍長「着いたよ」
シノア「さて、おりましょう優さん」
優一郎「おう」
29: ◆cLUK89P7vA 2015/06/19(金) 23:29:48.62 ID:GOTTjIvRO
バタン
長井伍長「それじゃ、何か困ったことがあったら言ってくれ。上からもサポートするように言われてるからな」
優一郎「なら俺と代わってくれ」
シノア「優さん!」
長井伍長「はは、そいつはちょっと難しいな」
優一郎「それもそうだよな……」
長井伍長「……気を付けてくれよ」
シノア「えぇ」
優一郎「オッサンもな」
長井伍長「それでは失礼する」
ブロロ……
シノア「行っちゃいましたね」
優一郎「さて、俺たちも行くか」
シノア「取り敢えずこれを」
優一郎「なんだこれ」
シノア「日本帝鬼軍の女子制服の下です」
優一郎「これをどうしろと」
シノア「取り敢えず履いてください。そうしないと寮の中に入れません」
優一郎「……はぁ」
30: ◆cLUK89P7vA 2015/06/19(金) 23:39:31.40 ID:GOTTjIvRO
…………………………………
優一郎「履いてきたぞ」
シノア「流石優さん!もう女装はお手のものですね♪」
優一郎「お前のせいでな!」
シノア「シッ、静かにしてください。そんな大声出したら男だって一瞬でバレますよ」
優一郎「……くっ」
シノア「さぁ、行きましょう」
ガチャ
シノア「失礼します」
寮監「……ん?」
シノア「あ、本日よりこちらでお世話になる柊シノアと、こちら百夜優です」
寮監「あぁ、上からは聞いてるよ。相部屋だからね。これ鍵」
シノア「ありがとうございます。行きましょう優さん」
寮監「……ちょっと待ちなさい」
優一郎「……」ビクッ
シノア「な、なんでしょう?」
寮監「そっちの百夜優ってのは挨拶もうなしかい?」
優一郎「……」ダラダラ
シノア「えぇっと、彼女は少し人見知りが激しくて!」
寮監「……そうかい。なら無理強いはしないよ」
優一郎「……」ホッ
シノア「行きましょう!」グイッ
32: ◆cLUK89P7vA 2015/06/20(土) 08:11:23.49 ID:Gcsr+75yO
_________________________
優一郎「ところでこういうのって、普通軍の施設から通うんじゃねぇのか?」
シノア「今回の場合、吸血鬼が寮の内部に潜伏している可能性もあるのでここを拠点にするわけです」
優一郎「こんな狭い所で先頭なんて平気なのか」
シノア「優さんの武器なら小回りが効きますし、私のしーちゃんでサポートはできるので大丈夫かと」
優一郎「ならいいや。そこら辺はシノアに任せる。俺は戦うだけだ」
シノア「でしたら着替えましょう」
優一郎「……はぁ」
シノア「こちらが優さんのです」
優一郎「……」
シノア「私は向こうで着替えるので何かわからないことがあれば聴いてください」
優一郎「はいはい」
………………………………………
シノア「優さーん!終わりましたか?」
優一郎「こっちに来ても平気だぞ」
シノア「それじゃ失礼しますねー」
優一郎「……こんなもんか?」ババーン
シノア「ブフッ……」
優一郎「おい」
シノア「い、いいと思います」プルプル
優一郎「必死に笑いこらえてるじゃねぇか!」
34: ◆cLUK89P7vA 2015/06/20(土) 21:25:37.05 ID:KgxOSqcZO
シノア「では気を取り直して優さんの変装といきましょう」
優一郎「これ以上なにするんだよ」
シノア「このままでも良さそうですけど、少しばかりメイクをして誤魔化しましょう」
優一郎「……それってこれから毎日」
シノア「はい、毎日です」
優一郎「……」
シノア「いまさら帰れませんよ。もう任務は始まってますから」
優一郎「いっそ殺せ」
シノア「じゃじゃーん。借りてきた化粧道具でーす♪」
優一郎「お前のじゃねぇのかよ」
シノア「え?だって私は化粧が要らないくらいの美少女ですよ?」
優一郎「もう何も言わねーよ」
シノア「シノアちゃん初めての化粧がまさか優さんだなんて……」
優一郎「はやくしろよ」
シノア「もー、のってくれてもいいじゃないですか」
優一郎「助けてミカ」
35: ◆cLUK89P7vA 2015/06/20(土) 21:30:18.46 ID:KgxOSqcZO
シノア「それじゃ始めますね」
………………………………………
シノア「えーっと、これをこうして……」
………………………………………
シノア「これを付けてみましょう♪」
………………………………………
シノア「こっちの方がいいですか?」
………………………………………
シノア「失敗しました」
優一郎「なんでだよ!?」
シノア「慣れないことはするべきじゃないですね」
優一郎「ぶっ飛ばすぞ」
シノア「この際ウィッグだけにしましょう」
優一郎「結局この様かよ!」
シノア「これでメイクを落としてください」
37: ◆cLUK89P7vA 2015/06/20(土) 21:53:18.49 ID:KgxOSqcZO
優一郎「まったくよ……」ゴシゴシ
シノア「えーっと、これが学生証です。名前は百夜優になってるので間違えて本名を言わないでくださいね」
優一郎「偽名と本名の差が少ないだろ。って……おい、この写真の美少女っぽいのは誰だ」
シノア「え?優さんですよ?」
優一郎「おかしいだろ!?なんでこうなった」
シノア「フォト○ョップで遊んでたら出来ました」
優一郎「人の写真で遊ぶな!」
シノア「でもでも、可愛いですよね?」
優一郎「自分の写真なら気持ち悪いだけだ!」
41: ◆cLUK89P7vA 2015/06/21(日) 07:13:55.92 ID:X2sx4Ff5O
吸血鬼サイドはまだ1つですね
42: ◆cLUK89P7vA 2015/06/21(日) 07:22:55.58 ID:X2sx4Ff5O
コンコン
シノア「は、はい」
寮監『すまない。さっき伝え忘れたことがある』
ガチャ
シノア「なんでしょうか?」
寮監「いや、風呂と食事についてをな」
シノア「わざわざありがとうございます」
寮監「風呂は18時から22時。それ以外は部屋のシャワーを使ってくれ。食事は朝は6時からで夜は同じく18時からだ」
シノア「分かりました」
寮監「門限は21時。……といってもそんなに出歩くこともまずないだろうがな」
シノア「そうですね」
寮監「それと一番大事なことだが……」
シノア「?」
寮監「異性の連れ込みは一切禁止だ」
優一郎「……」ダラダラ
シノア「それに関しては問題ありません。安心してください」
寮監「うむ。それでは遅刻しないようにな」
43: ◆cLUK89P7vA 2015/06/21(日) 07:32:51.83 ID:X2sx4Ff5O
スタスタ……
シノア「いやー、異性が入ったらどうなるんですかねー?優さん」
優一郎「考えたくもねぇ……」
シノア「ドキドキですね!」
優一郎「身体に悪い方のな」
シノア「あ、忘れてましたがこれを」
優一郎「なんだこれ!格好いいな!」
シノア「通信装置です。壊しちゃダメですよ?」
優一郎「おう、気を付ける」
シノア「それじゃ、確認も終わりましたし行きましょう♪」
優一郎「気が重い……」
_________________________
優一郎「そういえば、さっきの寮監は軍の人間なのか?」
シノア「そうですね」
優一郎「なら俺が男だって伝えても良かったんじゃねーのか?」
シノア「そして女の子を襲う危険分子と判断されてしまうわけですね」
優一郎「襲わねぇよ!」
シノア「いやーん♪何も知らない無垢な少女立ちに優さんの毒牙が」
優一郎「朝からうるせぇよ」
シノア「優さん?言葉遣いに気を付けないと男だってばれちゃいますよ?」
優一郎「うぐっ……」
44: ◆cLUK89P7vA 2015/06/21(日) 07:58:33.30 ID:X2sx4Ff5O
_______________________
シノア「難なく校舎に入れましたね」
優一郎「そうだな」
シノア「職員室に行きましょう。責任者の方に指令書を渡す必要があります」
優一郎「なんでそんなことすんだよ」
シノア「優さんの帯剣証とかを出さないといけませんから」
優一郎「あー……シノアのは伸縮自在だったな」
シノア「生徒には先生から適当な説明を入れて貰いますよ」
優一郎「難しいことは任せた……」
シノア「まったく、優さんは私がいないとダメなんですから♪」
____________________________
シノア「今日よりこちらで任務にあたる柊シノアです」
優一郎「……百夜優」ムスッ
校長「はい、わざわざご足労いただきありがとうございます」
シノア「よろしくお願いします」
校長「こちらが編入先のクラスの担任です」
教師「よろしくお願いします」
校長「それではお二人には早速クラスに行って頂きたいと思います」
優一郎「……」
教師「その刀が……」
シノア「はい、鬼呪装備です。けっして触れたりしないでください」
教師「わ、分かりました。生徒にも伝えておきます!」
シノア「その時、鬼呪装備というむねは秘密にしておいてください。吸血鬼にバレると厄介なので」
教師「はい」
45: ◆cLUK89P7vA 2015/06/21(日) 08:07:04.32 ID:X2sx4Ff5O
______________________
教師「今日からこのクラスに仲間が増えるぞ!」
ザワザワ ザワザワ
シノア「柊シノアです♪皆さん、よろしくお願いしますね!」
カワイー!
シノア「ほら、優さんも」
優一郎「百夜優です……」
教師「……」
ナニアレー?
エッ!カタナー?
シノア「えーっと、優さんは凄くシャイで恥ずかしがりやさんですけど、仲良くしてください!」
教師「えー、百夜が持ってるのはご家族の形見だそうだ。あまり詮索しないでやってくれ」
「「「はーい!」」」
教師「席は後ろに二席用意してあるからそこに座ってくれ」
シノア「はーい♪」
優一郎「わかった」
「「「…………」」」
教師「よーし、授業始めるぞー」
46: ◆cLUK89P7vA 2015/06/22(月) 11:52:15.75 ID:0NLH0ec7O
________________________
教師「それじゃ今日はここまで。次は教室移動なんだから遅れるなよ」
キリーツ レイ
アリガトウゴサイマシター
生徒A「ねぇねぇ!二人は何処から来たの!?」
生徒B「さっきもそうだけど仲良しだよね!」
生徒C「まだ場所とかわからないよな?次は私たちと一緒に行こう!」
シノア「えーっと、あのー」
優一郎(シノアが珍しく戸惑ってる……)
生徒A「百夜さんのそれ、ちょっと見せて!」
生徒B「え?私もみたい!」
優一郎「え、えっと、これは大事な物だから!ごめん!」
生徒C「なんか、百夜さんて女の子っぽくないよね。声も低いし……」
優一郎(シノア……!)チラッ
シノア「!…」コクン
生徒B「腕もがっしりしてるよね」モミモミ
優一郎「ちょっ!?」
47: ◆cLUK89P7vA 2015/06/22(月) 11:59:14.62 ID:0NLH0ec7O
シノア「……実は私たち……つい最近日本帝鬼軍に保護されたんです」
生徒A「え?どういうこと?」
シノア「ずっと荒廃した世界を二人っきりでさ迷って……その間、私を守るためにずっと優さんが戦い続けてくれて……うぅっ」グス
生徒A「わわわ!!?ごめんね!そんなつもりじゃなかったの!」
生徒C「変なこと言ってごめんなさい!」
生徒B「ごめんね!百夜さん、柊さん……」
優一郎(よくもペラペラと嘘が出るな……)
シノア「いえ、私こそへんなこと言ってごめんなさい……。優さーん!」ギュー
優一郎「おい!」
シノア「本当にありがとうございますぅ!優さん大好きですよ!」ギュー
優一郎「離せ!!///」
生徒C「いいなー。羨ましい……」
生徒A「Cちゃん、その時は私が守ってあげるよ」キリッ
生徒B「うん、そういうのいいから」
48: ◆cLUK89P7vA 2015/06/22(月) 12:04:44.59 ID:0NLH0ec7O
生徒B「ほら、移動しなきゃ」
生徒A「うわぁ!置いてかないでー!」
生徒C「柊さんと百夜さんも行こ?」
シノア「良かったですね優さん。これで多少の男っぽさは仕方ないですみますよ」ボソッ
優一郎「いいから離れろよ」
シノア「……はぁ、あれほど注意したのに優さんてばぽろりぽろり男言葉を使うんですから」
優一郎「仕方ないだろ……」
シノア「絶対にバレたらダメなんですよ」
優一郎「…#」
シノア「バレたら、良くて死ぬだけです」
優一郎「死ぬのかよ!」
シノア「えぇ。社会的に」
優一郎「そっちかよ。いや、そっちもダメだ……」
生徒A「ほら、二人とも早くいこー!」
49: ◆cLUK89P7vA 2015/06/23(火) 10:06:07.66 ID:1/utjb2iO
____________________________
生徒C「お腹空いたぁー」
生徒B「柊さんと百夜さんはお弁当ある?」
シノア「ないですね」
生徒B「なら食堂に行こっか」
優一郎「えーっと、あのもう一人はどこいったんだ?」
生徒C「あ、Aちゃん?呼び出し食らってるよ」
生徒B「そういえば、私たち自己紹介しないで絡んでたね」
生徒C「私はCです!よろしくお願いします!」
生徒B「私はB。好きに呼んで」
シノア「なら私もシノアって呼んでください♪」
優一郎「俺も下です呼んで貰えると助かる」
生徒A「ふむふむ、しーちゃんに優ちゃんですな!」
生徒B「あ、お帰り。どうしたの?」
生徒A「クラス委員の仕事頼まれただけよ!」
生徒C「遅ーい。もう置いてっていい?」
シノア「そうですねぇ。お腹空きましたし」
生徒A「おぉ……二人とも酷いなぁ……」
生徒B「早く行きましょう」
優一郎(……凄く居づらいなこれ)
50: ◆cLUK89P7vA 2015/06/23(火) 10:20:01.94 ID:1/utjb2iO
シノア「優さん、一応周りに目を光らせてくださいね」
優一郎「わかってる」
生徒D「……」
優一郎「……?」
生徒D「……」サッ
シノア「どうしました?」
優一郎「……いや、なんでもねーよ」
シノア「なんか見つけたらしっかり報告してくださいね。勝手な行動は禁止ですよ」
優一郎「わかってるての!」
生徒A「んー?なになに?喧嘩かい?」
生徒C「え!?」
優一郎「あ、違うから!気にしないで!」
シノア「……優さんは今までの生活のせいで、常に気をはってるんです。四六時中周囲に殺気を飛ばして警戒してないと落ち着かなくて…」
生徒A「うぅ……そんなことが……。優ちゃん安心して。ここは日本帝鬼軍の管理下にあるから絶対に安全だから!ね?」
優一郎「お、おう」
優一郎(ここに吸血鬼が潜んでるかもしれませんなんて口が裂けても言えない……)
生徒B「シノアさん、優さん。着きましたよ。ここが食堂です」
51: ◆cLUK89P7vA 2015/06/23(火) 10:35:38.95 ID:1/utjb2iO
優一郎「おぉ!」
シノア「なかなか広い場所ですね」
生徒C「全校生徒の三分の一が入れるからね!」
生徒A「にしても出遅れたかなー。やっぱり昼御飯の時間は混んでるや」
生徒C「そうだね。誰かさんが遅れたからね」
生徒A「私、悪くないよね!?」
優一郎「ん?あそこ空いてるじゃん」
シノア「そうですね」
生徒B「あそこはダメです!」
優一郎「なんで」
生徒C「あそこはここの学校で一番の荒くれものの席なんだよね」
生徒B「でも成績も良いから先生たちも手を焼いてるんですよ」
シノア「まるで君月さんみたいですね♪」ボソッ
優一郎「そうだな」
シノア「優さんは成績は悪いから違いますね」
優一郎「余計なお世話だ」スタスタ
シノア「あれ?今の話聴いて座るんですか?」スタスタ
優一郎「お前も座るんだろ?」
シノア「私は優さんを止めようとしてるだけでーす♪」
優一郎「白々しいわ」
52: ◆cLUK89P7vA 2015/06/23(火) 10:49:15.83 ID:1/utjb2iO
生徒C「あわわわ」
ドスッ
生徒A「座ったぁぁぁぁ!!?」
優一郎「よし、席確保」
シノア「隣失礼しますね」
優一郎「ほら、こっちに来いよ」
生徒B「ほら、A呼んでるよ」グイッ
生徒A「酷いよ!?なんで私だけ!?」
生徒C「私やられたくないもん!」グイッ
生徒A「私だってやだよ!?」
優一郎「ん?来ねぇな」
シノア「優さんの変態オーラに気付いたんですかね」
優一郎「出してねーよ」
シノア「他に考えられる理由は、私たちに近付いてるあのやんちゃ集団を恐れてるからかもしれません」
生徒D「……どけ」
優一郎「悪いな。他をあたってくれ」
取り巻き1「どけって言ってんだろ!」ガシッ
優一郎「……離せよ」
取り巻き2「あ?」
優一郎「……離せっていってんだよ」
取り巻き1「ヒッ!?」バッ
生徒D「……行くぞ」
53: ◆cLUK89P7vA 2015/06/23(火) 22:25:57.27 ID:B6cNr3TuO
シノア「ゆ、優さん!知っての通り一般人に危害を加えるのは禁止ですよ!?」ボソッ
優一郎「出してねーよ。睨んだだけだ」
生徒A「ねぇ!今何したの!?」タタタ
生徒C「凄い雰囲気だっけど……」
優一郎「なんか快く譲ってくれたよ」
生徒A「それ嘘だよね!?」
生徒B「優さん、怪我はありませんか?」
優一郎「なんもないよ」
シノア「……気を付けてくださいね」
優一郎「少しは信じてくれよ」
シノア「勿論信じてますよ」
優一郎「どうだか」
シノア「あくまで潜入ですから目立つのは避けてください」ボソッ
優一郎「……わかってる。気を付けるよ」
54: ◆cLUK89P7vA 2015/06/23(火) 22:30:53.99 ID:B6cNr3TuO
優一郎「さて、席も確保出来たし昼にしよう」
生徒C「優ちゃんてもしかして大物なのかな」
生徒B「どうなんでしょうか」
シノア「あははは……」
生徒A「私も食べるぅ♪」
優一郎「よし、さっさと並ぼう」
生徒A「ゴー!ゴー!優さん!」グイッ
優一郎「お、押すなよ」
生徒B「あ、待ってください!」
シノア「……それにしても先程のひと、やけにあっさりと引きましたね」
生徒B「シノアさん!私たちも買いに行こう」
シノア「え?……あ、はい!」
55: ◆cLUK89P7vA 2015/06/23(火) 22:37:27.42 ID:B6cNr3TuO
__________________________
教師「それじゃ、気を付けて帰れよ」
「「「サヨナラー」」」
優一郎「シノア、この後はどうする?」
シノア「一旦部屋に戻って今日のことを纏めましょう」
生徒A「あれ?二人とも帰るの?」
優一郎「あぁ。ちょっとね」
生徒C「そっかぁ……」
シノア「ごめんなさい。やっぱり慣れない生活で少し疲れたみたいです」
生徒B「それは大変ですよね。明日からも学校ですからしっかり休んでください」
優一郎「ありがとう」
シノア「ありがとうございます♪」
生徒A「またねー!」
生徒D「……」
56: ◆cLUK89P7vA 2015/06/23(火) 22:44:07.54 ID:B6cNr3TuO
________________________
シノア「反省会を始めまーす」
優一郎「……」
シノア「おや?返事が聞こえませんね。もう一度だけ、反省会を始めまーす♪」
優一郎「さっさと始めろよ」
シノア「これだから優さんは空気が読めませんね」
優一郎「お前、ぶん殴るぞ」
シノア「それではちゃっちゃか終わらせましょう」
優一郎「俺は特にないぞ」
シノア「私は昼に絡んでたきた奴が少し気になりましたね」
優一郎「あ?……あいつか。あんなの俺にビビって退散したんだろ」
シノア「女の子に勝ったぐらいで恥ずかしくないんですか?」
優一郎「……うぐっ。てか、それが本題じゃねぇだろ」
シノア「その通りです。彼女については調査する必要がありますね」
57: ◆cLUK89P7vA 2015/06/24(水) 10:02:40.47 ID:rXqbqKQGO
優一郎「池袋の時みたいにサクサクおわらねぇか……」
シノア「そうですね」
優一郎「なんか引っ張りだす方法とかはねーのか?」
シノア「あの戦闘からもうだいぶ経ちますが、まだ人間への被害が出てないことから血を長らくとってないと思います」
優一郎 「つまりどういうことだ?」
シノア「吸血鬼の限界が近づいてきて、そろそろ被害が出ると思います」
優一郎「それってヤバイんじゃねーのか!?」
シノア「そうですね。激ヤバですね」
優一郎「激ヤバって、お前な」
シノア「ですがそう大々的に行動するとすぐ見つかって日本帝鬼軍に殺されちゃいますからね。もう少し賢くすると思いますよ」
優一郎「……後手後手じゃんかよ」
シノア「仕方がありません。今のところ打つ手なしです」
優一郎「……はぁ」
コンコン
シノア「どなたですか?」
生徒A『私だよ!』
優一郎「あいつらか……」
ガチャ
生徒A「優ちゃん!お風呂行こうぜ」
優一郎「行かない」
生徒A「即答!?」
優一郎「シノア行ってこいよ」
シノア「分かりました」
生徒A「優ちゃんもいこうよー」
優一郎「悪いな。パスだ」
58: ◆cLUK89P7vA 2015/06/25(木) 09:59:23.01 ID:BKvdF55KO
シノア「行かないと怪しまれますよ?」ボソッ
優一郎「俺が男だってのを忘れるな。それこそ大惨事だろ」
シノア「そういえばそうでしたね」
優一郎「お前な……」
シノア「あまりにもその格好が堂に入ってたもので」
優一郎「さっさと行けよ」
シノア「はーい♪」
ガチャ……
優一郎「俺もシャワー浴びるか……。慣れって怖いな」
_______________________________
シノア「いやー、良いお湯でしたよ優さん!」
優一郎「おいシノア」
シノア「どうしました?」
優一郎「俺の着替えが女物なんだけど知ってるか?」
シノア「……さぁ?これに関しては本当に知りませんよ」
優一郎「自前で持ってきて良かった……」
シノア「場慣れしてますね」
優一郎「お前のおかげでな」
シノア「いやーん、そんな風に言われると照れちゃいますよ~♪」
優一郎「誉めてねーよ!」
59: ◆cLUK89P7vA 2015/06/25(木) 10:06:46.66 ID:BKvdF55KO
_______________________
優一郎「俺は少し見回りしてくるから」
シノア「分かりました。突っ込んだりはしないでくださいね」
優一郎「へーきへーき」
シノア「あと女の子を襲うのも無しですよ」
優一郎「しねーよ」
生徒C「あれ?優ちゃんどっかいったの?」
シノア「冒険してくるそうです」
生徒A「うわっ!男らしいね!私には真似できないや!」
生徒B「暗に女を捨ててる発言はやめなよ」
シノア「好奇心旺盛なのも考えものですね」
生徒C「立ち入り禁止の所とかに行かないと良いんだけどね……」
シノア「そんな場所があるんですか?」
生徒A「なにそれ知らない!」
生徒C「というより、中からうめき声が聞こえて生徒が近寄らなくなっちゃったんだよ。それで先生達が立ち入り禁止にしたの」
シノア「……へぇ」
生徒A「シノアちゃんも興味津々かな?」
シノア「そんなことないですよ」
60: ◆cLUK89P7vA 2015/06/25(木) 10:22:57.63 ID:vdsiSsHlO
______________________
シノア「……ここですか」
………シーン
シノア「誰も近寄りませんよね」
優一郎「おい」
シノア「ひぅ!!?」ビクッ
優一郎「どうしたんだよこんな所で」
シノア「び、ビックリするじゃないですか!?」
優一郎「はぁ?声かけただけだろ」
シノア「……優さんこそ、何してるんですか」
優一郎「ちょっと噂を聴いてな」
シノア「優さんもですか」
優一郎「もってことは」
シノア「えぇ、私も確認にきました」
優一郎「一応聞くけど、日本帝鬼軍の施設とかじゃないよな?」
シノア「ここは一般教室が近くに並んでますから違いますね。普通は地下につくりますし」
優一郎「ならその鍵ぶっ壊すぞ」
シノア「え!?ダメに決まって」
優一郎「阿修羅丸……」スパッ
『こんなことで僕を使わないで欲しいなぁ』
優一郎「いちいち気にするなよ。ほら、切れたぞ」
シノア「勝手なことしたらダメじゃないですかぁ~優さ~ん?」ニコニコ
優一郎「わ、悪かったって……」
61: ◆cLUK89P7vA 2015/06/25(木) 10:43:20.89 ID:vdsiSsHlO
シノア「そもそも壊さずに鍵を借りれば良いじゃないですか!」
優一郎「めんどくせぇだろ」
シノア「後でグレン中佐に報告ですね」
優一郎「いや、グレンも絶対斬るって」
シノア「なら真似しないでください。鬼呪装備を出してらバレるかもしれないんですから」
優一郎「はぁ……わかったよ」
シノア「こんなことで作戦が台無しになるのも嫌ですし、……優さんに危険が及ぶのも嫌なんです」
優一郎「大丈夫だよ。俺は強いから」
シノア「そういう話じゃありません」
優一郎「俺もシノアに危険な目にあって欲しくないから任務を終わらせようとちょっと焦っちまったんだよ」
シノア「えっ!?あの、ゆ、優さん……?///」
優一郎「許してくれ」
シノア「そ、それじゃ仕方ないですね!もう!///」
優一郎(チョロい……)
63: ◆cLUK89P7vA 2015/06/25(木) 16:09:13.65 ID:+edikUaAO
優一郎「入るぞシノア」
シノア「え?あ、はい!」
ガチャ……
優一郎「埃っぽいな」
シノア「……何もありませんね」
優一郎「あぁ、“何も”ないな」
シノア「隠し扉の類いがあるかもしれませんね」
優一郎「秘密基地かよ」
シノア「そういうの憧れたりしますか?」
優一郎「別にしないけど」
シノア「私はしますよ?」
優一郎「どうでもいいわ」
コンコン
シノア「こうやって壁を叩いて調べましょう」
優一郎「地道だな……」コンコン
シノア「部屋を吹っ飛ばすという訳にも行きませんからね」
優一郎「……俺たちが立ててるこの音がまた噂になったりするのかな」
シノア「なるほど!」バンバンバン!
優一郎「なんだよ急に!」
シノア「どうせなら謎の噂を助長させようかと」
優一郎「なんの意味があるんだよ」
シノア「もしかしたら釣れるかもしれませんよ」ニヤリ
64: ◆cLUK89P7vA 2015/06/25(木) 16:23:23.48 ID:+edikUaAO
_________________________
シノア「何もありませんでしたね」
優一郎「潜伏してねぇんじゃねーのか?」
シノア「あと2週間ありますからそれまでに何もなければ撤退ですね」
生徒A「あぁ!二人とも午後の授業サボってなにしてたの!?」
シノア「……あはー♪見つかっちゃいましたね?……私たちが何してたか気になっちゃいます?」
生徒A「なるよ!なるなる!」
シノア「実はー、二人でデートしてました♪」
優一郎「嘘つくなよ」
生徒A「シノアちゃんって、実はそっちだったりするの!?」
シノア「いえ、私は至ってノーマルですよ。ただ私にとって優さんが特別なだけです♪」
生徒A「うわぁぁぁぁ!!ノロケだ!!?」
生徒B「Aうるさい」
生徒C「あぁ!見つかってよかった…」
シノア「心配をかけたようで、すみませんでした」
生徒B「お二人がいないのに先生も特に心配した様子がなかったのが変だったのですが……」
シノア「事前に休む旨を伝えたからですかね?」
生徒A「なぬ!?なら私も事前に連絡して休む!」
優一郎「いや、真面目に受けろよ」
生徒A「うへぇ……サボりんに怒られた」
優一郎「誰がサボりんだ」
65: ◆cLUK89P7vA 2015/06/25(木) 16:31:45.40 ID:Aq+9LZTWO
生徒A「見つかったから一安心だよ」
生徒B「サボるのはよくないですよ」
優一郎「ごめん……」
生徒A「なんか理由があったんでしょ?もう済んだんだし帰ろーよ」
生徒C「うん……」
シノア「皆さん、お詫びにジュースを奢りますよ。優さんが」
優一郎「え!?」
生徒A「え!?ヤッター!」
生徒B「私は別に」
生徒C「私も……」
シノア「まぁまぁ、遠慮なさらずに、ね?」
優一郎「そういうのは金をだす奴がいうだろ」
シノア「優さんが何も言わなかったので」
優一郎「突然のことで唖然としてたんだよ」
生徒B「ですから私は」
優一郎「この際だ。遠慮しなくてもいいよ」
生徒C「でも……」
優一郎「使わないから貯まるばっかりでね……。ここらで少し減らそうと思ってるんだ」
生徒B「それ、なら……」
生徒C「……うん」
シノア「優さん!私はコーラで良いですよ?」
優一郎「自分で買えよ」
66: ◆cLUK89P7vA 2015/06/25(木) 16:38:57.33 ID:Aq+9LZTWO
優一郎「ほら選びなよ」
生徒A「ありがとーございますー」ガチャコン
生徒C「あ、ありがとう」ガチャコン
生徒B「あ、ありがとうございます」ガチャコン
シノア「ありがとうございます♪」ガチャコン
優一郎「おい最後」
シノア「はぁー♪美味しいですねぇー!」
優一郎「……はぁ」
シノア「はい、優さんも一口どうぞ♪」
優一郎「いらねーよ」
シノア「私との間接キスですよ?」
優一郎「尚更いらねーよ」
生徒A「……ほーんと、恋人かよっていうくらいラブラブしてんなー」
生徒C「クラスにもそういう子はいるからね?」
生徒A「ここまで熱烈でもないでしょ。同性同士なのにそれを感じさせないなんて……」
シノア「べ、別に恋人なんかじゃないですよ!?///」
生徒A「なにこれ可愛い」
生徒C「うん」
生徒B「えぇ」
67: ◆cLUK89P7vA 2015/06/25(木) 16:47:48.13 ID:Aq+9LZTWO
生徒B「優さんは普段お金を使わないのでしたら、なにをしているんですか?」
優一郎「基本的にトレーニングかな」
生徒A「女子力の欠片もないよ!」
生徒C「流石にそれは……」
生徒A「優ちゃん、そんなんじゃお嫁に行けないよ!?」
優一郎「行かないよ」
生徒B「他には?」
優一郎「料理、とかかな?」
シノア「優さんは料理も中々いけますよね」
生徒B「この時点でAよりはお嫁に行けますね」
生徒A「料理が出来なくて悪いか!?」
優一郎「適当だけどなー」
生徒A「趣味はトレーニングと料理……なんかときめいて来ちゃったよ。シノアちゃん!優ちゃんを頂戴!」
シノア「あ、あげませんよ!」
生徒A「そっかぁ、もう優ちゃんはシノアちゃん専用なのかぁ……」
シノア「な、なにを言って!///」
優一郎「本人をスルーするなよ」
68: ◆cLUK89P7vA 2015/06/26(金) 11:53:12.88 ID:nrUouCJCO
__________________________
優一郎「シノア、電気消すぞ」
シノア「どうぞ」
カチッ
優一郎「……おやすみ」
シノア「おやすみなさい」
優一郎「……」
シノア「……」ジー
優一郎「……寝ろよ」
シノア「寝ますよ」
優一郎「こっち見るなよ」
シノア「嫌です」
優一郎「なんでだよ」
シノア「……」ジー
優一郎「寝るからな!」
シノア「どうぞ」
優一郎「……」
シノア「……」
優一郎「……zz」
シノア「……優さーん?」
優一郎「……zz」
シノア「寝てますね!」
ガサゴソ
シノア「失礼しますね♪」
優一郎「……ん」
シノア「おやすみなさい……」ギュッ
69: ◆cLUK89P7vA 2015/06/26(金) 11:58:30.45 ID:nrUouCJCO
_________________________
シノア「優さん!遅刻しますよ!」
優一郎「ん、もうそんな時間か……」
シノア「さっさと着替えてください」
優一郎「お前は母さんかよ……」
シノア「ほら、しっかりしてくださいお父さん!」
優一郎「そっちじゃねーよ」
シノア「え?」
優一郎「え?」
シノア「私がお母さんで優さんはお父さん?」
優一郎「……寝ぼけてるのか?ほら、着替えるから向こう行けよ」
シノア「手伝ってあげます」
優一郎「いらねーよ!」
70: ◆cLUK89P7vA 2015/06/26(金) 12:10:48.70 ID:nrUouCJCO
シノア「優さん、ウィッグです」
優一郎「あ、忘れてた」
シノア「今日はどうしますか?」
優一郎「また午後の授業をサボって見回りでもするかな……」
シノア「あんまりにも怪しい行動は控えてください」
優一郎「なら放課後か」
シノア「私は名簿と健康診断票を貰ってきます」
優一郎「任せた」
シノア「任されました」
優一郎「行くか」
阿修羅丸『格好つけるけど女装だよね』
優一郎「……」
シノア「どうかしましたか?」
優一郎「……なんでもねーよ」
71: ◆cLUK89P7vA 2015/06/26(金) 12:25:34.09 ID:nrUouCJCO
________________________
優一郎「……疲れた」
シノア「授業中は寝てたじゃないですか」
優一郎「戦闘に備えて寝てたんだよ」
シノア「ものも言い様ですね」
生徒A「二人とも、次は体育だから着替えないと遅れるよ」ヌギヌギ
優一郎「」
生徒A「ん?優ちゃんどうしたの?」
優一郎「な、なんでここで脱いでんだよ!?」
生徒A「え?普通でしょ?」
生徒C「どうかしたの?」
生徒A「優ちゃんが私の身体に見惚れてるの」
生徒C「えー?そうなの?」
優一郎「違うからな!」
シノア「……」ムッ
生徒B「……シノアさんも着替えないと」
シノア「……そうですね」
生徒A「ほーら、優ちゃんも脱げー!」
優一郎「離せって!」
生徒A「優ちゃんの胸は何カップかなぁ~?」
優一郎「くっ!」ダッ
生徒A「うわっ!?」
タタタタッスタ
優一郎「具合が悪いから保健室に行くから!」
生徒ABC「」ポカーン
生徒C「いま、一瞬壁を走ってたような」
生徒B「凄い身体能力でしたね……」
生徒A「人間辞めてるんじゃないか!?」
シノア「……はぁ」
________________________
優一郎「……はぁ、はぁ」
阿修羅丸『もう!変なことに力を使わせないでよ』
72: ◆cLUK89P7vA 2015/06/26(金) 12:35:18.02 ID:nrUouCJCO
優一郎「仕方がないだろ。緊急だったんだから」
阿修羅丸『鬼になっても、僕は知らないからね』
優一郎「わかってる」
__________________________
生徒A「なんで着替えるの嫌がったのかなぁ……」
生徒B「Aがセクハラするから」
生徒A「してないよ!」
生徒C「ねぇシノアさん。あの身体能力って……」
シノア「さぁ、私もビックリしました。人間、鍛えるとああいうことも出来るようになるんですね」
生徒A「鍛えるとああなるの!?」
生徒B「ならAも出来るようになるね」
生徒A「絶対無理!」
生徒D「……」
73: ◆cLUK89P7vA 2015/06/26(金) 12:48:33.89 ID:nrUouCJCO
________________________
生徒A「うわー!マラソンとかめんどくさー!走りたくなーい!」
シノア「優さん……」
生徒C「心配なら後で様子を見に行こうよ」
生徒B「そうですね」
___________________________
優一郎「取り敢えず保健室で時間を潰すか……」
阿修羅丸『不良だね』
優一郎「うろうろしてるのもまずいんだよ……」
スゥ……ガンッ!!
優一郎「うっ!?」ガクン
阿修羅丸『ちょっと、優!?』
バタッ
…ズル……ズル
74: ◆cLUK89P7vA 2015/06/26(金) 16:37:43.17 ID:wwekJ5BzO
________________________
優一郎「……ん……?」
生徒D「……気がついたか」
優一郎「……おい、これはどういうことだ」
生徒D「動けないように拘束してる」
優一郎「何が目的だ」
生徒D「これからお前を殺す。ただそれだけだ」
優一郎「はぁ!?意味がわかんねーよ!」
生徒D「……吸血鬼は全員殺す。お前の仲間の女もだ」
優一郎「俺は吸血鬼じゃない!」
生徒D「女装してまで潜り込んどいてよくいう」
優一郎「……ぅ、それは」
生徒D「少し待ってろ。お前らの協力者を連れてきてやる」
ガチャン
優一郎「おい、待て!」
バタン
75: ◆cLUK89P7vA 2015/06/26(金) 18:25:57.24 ID:wwekJ5BzO
________________________
シノア「いませんね」
生徒A「帰ったのかな……」
シノア「流石にそんなことはしないと思いますけど」
生徒B「戻ったのかもしれない」
生徒A「でも、教室にもいなかったよ?」
シノア「入れ違いになったのかもしれませんね」
生徒C「そしたらすれ違うはずなんだけどな……」
生徒A「手分けして探そう」
シノア「そんな!悪いですよ!……授業もありますし、その内ひょっこり戻ってくるはずです!」
生徒A「そういうシノアちゃんが一番そわそわしてるんだもん」
生徒B「なら私はCと向こうを探しますね」
生徒C「そうだね」
生徒A「なら私はシノアちゃんと来た道を引き返すから!」
シノア「……皆さん、何があっても20分探して見つからなかったら教室に戻りましょう」
生徒A「おっけー!」
76: ◆cLUK89P7vA 2015/06/26(金) 18:31:11.17 ID:wwekJ5BzO
_______________________
シノア「どこに行ったんでしょうか」
生徒A「案外お花摘みに行ってるだけかもね」
シノア「寄ってみましょう」
生徒A「ほいさ来た!」
_______________________
生徒B「見当たりませんね」
生徒C「……うん」
生徒B「どうしたの?」
生徒C「な、なんでもないよ……」
生徒B「……そう」
生徒D「……動くな」チャキ
生徒B「え?」
生徒D「動くな!」グイッ
生徒C「それって……優さんの持ってた奴じゃ……」
生徒D「黙ってついて来い」
生徒C「……ひぅ……ぅぅ……」
生徒B「ここは従いましょう……」
77: ◆cLUK89P7vA 2015/06/26(金) 18:42:47.11 ID:wwekJ5BzO
______________________
シノア「……!」
生徒A「んー、どうしたの?」
シノア「くっ……」ダッ
生徒A「って速っ!?シノアちゃんまで!?」
シノア「教室に戻っていてください!それと、先生に緊急事態だと伝えて!」
生徒A「は、はいぃ!」
________________________
生徒D「入れ」
生徒B「ちょっと!痛い!」
生徒C「きゃあ!?」
優一郎「お前ら!大丈夫か!?」
生徒B「……優、さん?なんでここに!?」
優一郎「そいつに無理やり連れて来られたんだよ」
生徒B「ねぇ!なんでこんなことするの!?」
生徒D「……吸血鬼とその協力者は全員殺さなきゃいけないの!」
優一郎「てか、その刀を返せ!お前が触って良いもんじゃねぇよ!!」
生徒D「あぁ……さっきからね、声が聞こえるの……殺せって」
優一郎「バカ野郎!鬼になっちまうぞ!?」
78: ◆cLUK89P7vA 2015/06/26(金) 18:55:21.74 ID:wwekJ5BzO
生徒D「構わない!お前たちを殺せるなら!」
バンッ
シノア「動かないでください!」
優一郎「シノア!」
シノア「何捕まってるんですか……。人間だっから良いものの」
優一郎「……ぅ」
生徒D「来たな吸血鬼……動くとお前の仲間を殺すぞ!」グイッ
優一郎「うぐっ!」
シノア「優さん!?」
優一郎「やれ!シノア!こいつ、鬼になりかけてる!」
シノア「何武器まで取られてるんですか!?バカなんですか!?」
優一郎「仕方がないだろ!?後ろから襲われたんだよ!」
生徒D「……お前の武器を寄越せ!」
シノア「生憎ですけど、私は武装していません」
生徒D「ならこれで腕を拘束しろ!」
……ジャラ
シノア「……吸血鬼にこんなもの無意味だと思いますけど」
生徒D「いいからやれ!」
79: ◆cLUK89P7vA 2015/06/26(金) 19:04:10.27 ID:wwekJ5BzO
生徒D「……あと何人仲間が潜んでいる」
シノア「仲間なんて優さんくらいですよ」
生徒D「なんでここに来たんだ」
シノア「それは言えません」
生徒D「答えろ!こいつを殺すぞ!」
シノア「それでも言えません」
生徒B「ねぇ、さっきから大丈夫?」
生徒C「………な…………さい……」
生徒B「どうしたの?」
生徒C「ご…なさ…………めんなさい」
生徒B「ねぇ、ちょっと!」
生徒C「……みんな、ごめんなざい」
生徒B「……え?」
バリン!
ドゴンガシャーン!
シノア「なんですか!?」
80: ◆cLUK89P7vA 2015/06/26(金) 19:11:08.35 ID:wwekJ5BzO
吸血鬼1「ご苦労だったな、家畜」
生徒C「……」
生徒B「……ぇ…なんで…」
吸血鬼「もう用はないから血を捧げて死んでいいぞ」
生徒D「吸血鬼ぃぃぃぃ!!」
シノア「今ですしーちゃん!」
ガキィン
生徒D「うわっ!?」
シノア「優さん!」
優一郎「おう!」
ザクッ
優一郎「……」
シノア「……」
優一郎「……阿修羅丸」ダラダラ……
スパッ
阿修羅丸『もう、優のバカ!なに盗られてんだよー』
優一郎「うるせぇな。お前は見てたろ」
シノア「優さん、血が……」
優一郎「出てねぇ」
シノア「いや、あの」
優一郎「行くぞシノア」
81: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 00:01:03.54 ID:ntO0Dnd8O
生徒B「C!逃げるよ!」グイッ
生徒C「……ダメ……私はみんなを騙したから、ここで死なないと」
生徒B「そんなことない!」
吸血鬼「……目障りな家畜だな」
生徒B「ヒィ!?」
吸血鬼「死ね!」
優一郎「させるかぁ!」キン
吸血鬼「……チッ。家畜風情が!」
生徒B「ゆ、優さん!?」
優一郎「さっさと逃げろ!」
生徒B「で、でも」
優一郎「シノア!連れてけ!」
シノア「はい!」ガシッ
吸血鬼「……貴様、ただの家畜じゃないな」
優一郎「あ?俺たちは家畜じゃねぇよクソ吸血鬼」
吸血鬼「……」
優一郎「人間だ!」
82: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 00:13:50.15 ID:ntO0Dnd8O
___________________
シノア「……はぁ、はぁ」
生徒B「し、シノアさん」
シノア「すいません。一人置いて来ました……」
生徒C「……ごめんなざい。私が奴らを匿ったりしたから……」
シノア「そんなことは後で聞きます。教室に戻ってください!」
生徒B「シノアさんは!?」
シノア「優さんを一人には出来ません。戻ります」
生徒A「シノアちゃーん!!」ダッ
シノア「教室に戻ってください!!出てきてはダメです!!」
生徒A「ダメだよ!向こうに吸血鬼が出てきたんだよ!!」
シノア「な!?」
生徒A「みんなが襲われて……」グス
シノア「分かりました!行きましょう!」
_______________________
吸血鬼1「しぶといな……」ハァハァ
優一郎「そりゃどうも!」
ガシャーン!!
吸血鬼1「ふむ、そろそろ終わらせるか」
優一郎「そうだな、お前を殺して終わらせる」
阿修羅丸『ねぇ、なんで僕の力を使わないでいるの?』
優一郎「下手したらそこの不良娘を巻き込むだろ……」
阿修羅丸『なら一瞬だけ、ね?』
優一郎「……頼む」
阿修羅丸『うーん♪やっぱり優といると飽きないなぁ♪』
吸血鬼「死ねぇ!」
優一郎「お前が」
吸血鬼「!?」
優一郎「死ね!」
83: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 00:20:10.53 ID:ntO0Dnd8O
ザクッ
ボシュン……
優一郎「よし、終わったか……」
阿修羅丸『……いや、まだだね。残ってるよ』
優一郎「はぁ!?」
阿修羅丸『あははは♪あの子、今頃死んじゃってるかもね?』
優一郎「そんなわけあるか!」
阿修羅丸『フフフ、なら急がなきゃね』
優一郎「言われなくても」
生徒D「……ぅぅ…」
優一郎「……」
阿修羅丸『ほら、早くいかないと』
優一郎「……こいつも連れていく」
阿修羅丸『ふーん』
優一郎「……よし」
阿修羅丸『女の子を担ぐなんて流石は優だよ』
優一郎「なんか言ったか!?」ダッ
阿修羅丸『なーにも?』
84: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 00:55:53.51 ID:ntO0Dnd8O
シノア「一体どこですか!?」
生徒A「えっと、向こう!」
シノア「分かりました!」
生徒A「早く皆を助けて!」
シノア(……あれ?)
生徒A「そこの角を右」ダッ
シノア「……」ダッ
生徒A「はぁ、はぁ……そこのドアの向こうにいるの……」
シノア「……Aさん、ひとつだけ良いですか?」
生徒A「なに!?時間ないよ?」
シノア「どうして非武装の私にわざわざ“助け”を求めたんですか?」
生徒A「え!?な、なに言って」
シノア「……どう考えても非武装の人間がどうこう出来ることじゃないのに、なぜ私に迷わず助けを求めたんですか?」
生徒A「……」
シノア「……そういうことですか」
生徒A「……くっ!死ね!」ヒュン
シノア「吸血鬼の協力者ですね。大方家族でも人質に取られてるんですね。Cさんと同じく」ヒョイ
生徒A「黙れ!あいつは失敗した!なら私が家族を守らないと!」
85: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 01:02:51.39 ID:ntO0Dnd8O
シノア「家族の為にですか……立派ですねー♪」
生徒A「お前に何がわかる!?」ブン
シノア「わかりませんよ。私のたった一人の家族だった姉は死にましたし」ヒョイ
生徒A「……え?」
シノア「愚かにも一人で突っ走って死んじゃいましたよ。いやー、笑えませんね」
生徒A「……なんで平気でいられるんだ」
シノア「……だって、死んだ人は死んだままじゃないですか」
生徒A「な!?」
シノア「どんなことをしても死人は蘇らない。なら、私は生きている人の為に戦います」
生徒A「私だって、家族のために!!」
シノア「家族のためというなら、今すぐ抵抗をやめてください」
生徒A「ふざけるな!」
シノア「……日本帝鬼軍があなたの家族を救いましょう」
生徒A「そんなこと出来るわけ」
シノア「できます」
86: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 01:12:52.15 ID:ntO0Dnd8O
生徒A「出来るはずがない!吸血鬼は恐ろしく強いんだぞ!?」
シノア「私たちも強いですよ」
生徒A「人間なんか、敵うわけ……」
シノア「私たちのリーダーであるグレン中佐は貴族と張り合いが出来ます」
生徒A「……それでも」
シノア「それに、吸血鬼殲滅部隊『月鬼の組』には私や優さんもいますから」
生徒A「シノアちゃんや優ちゃん……」
シノア「……私たちを信じてください!」
生徒A「……」ガクン
ガシャン!!
吸血鬼2「所詮家畜がどうこう出来ることでもなかったな」
吸血鬼3「だが、時間稼ぎは出来たな」
吸血鬼4「仲間を回収しても私たちも撤退させて貰う」
シノア「逃がすと思ってるんですか?」
吸血鬼2「家畜風情が粋がるなよ」
シノア「月鬼の組をバカにされては困りますね!優さん!」
ガシャーン
優一郎「……その通りだシノア」
シノア「優さん……セーラー服がボロボロですよ」
優一郎「仕方がねぇだろ!?こいつ守るのに必死だったんだよ!」
生徒D「……ん」
優一郎「おいA!」
生徒A「は、はい!」
優一郎「こいつ連れてさっさと離れろ」ドサッ
生徒A「うわっ!?」
87: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 01:20:26.40 ID:ntO0Dnd8O
優一郎「さーて、女装で溜まった鬱憤をお前らにぶつけてやるよ」
シノア「そういってノリノリだったじゃないですかー♪」
優一郎「んなわけあるか!」
吸血鬼4「……ただの人間が!」
優一郎「阿修羅丸!」ブオン
ザシュン!
吸血鬼4「うぐっ!?」
優一郎「どうだ?吸血鬼。人間人間やられる気分ってのはよ!」
シノア「しーちゃん!」
四鎌童子『……』
優一郎「頼むぞ阿修羅丸」
阿修羅丸『はいはい。好きにしなよ』
吸血鬼2「くたばれ!」
吸血鬼3「仲間の怨み!」
優一郎「ふん!」キンキン
シノア「はぁ!」ブン
88: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 01:27:03.53 ID:ntO0Dnd8O
吸血鬼2「小癪な!」
シノア「足元がお留守ですよ?」
ザクッズバン
吸血鬼2「うぉ……ぐぅ!?」ボシュー
優一郎「よう、最後の一匹だな」
吸血鬼3「こうなれば!」ダッ
ガシッ
生徒A「うぐっ」
吸血鬼3「こいつが殺されたくなけれび道を開けろ!」
シノア「誇り高い吸血鬼がとても惨めですね」
吸血鬼3「さっさと武器を捨てろ!」
優一郎「……」ガシャン……
シノア「……」カチャン……
吸血鬼3「そのまま動くなよ!!」
優一郎「逃げるのか」
吸血鬼3「ふん!回復したらお前たちを真っ先に殺してやる」
シノア「次があれば、ですよね?」
吸血鬼「何をいって」
優一郎「与一!」
バシュンバシュンザクッ……
吸血鬼「なぜ、こんなに矢が……!?」
89: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 16:53:10.40 ID:YPrU0ACZO
_______________________
与一「……ふぅ」
士方「お疲れさん」
与一「もういないよね?」
士方「あぁ、ここから確認出来る範囲にはいない」
与一「よかった……」
_______________________
優一郎「……ったくよ、なんで良いとこ取りをしてんだよ」
シノア「助かったんですから良いじゃないですか」
優一郎「……そうだな」
シノア「さて、私たちは……」
生徒A「……」
シノア「後処理が残ってますね」
………
……………
……………………
……………………………
優一郎「おい、大丈夫か?」
生徒B「……はい」
生徒C「……」
生徒A「私とCは……殺されちゃうんだよね」
優一郎「あ?んなわけあるかよ」
生徒A「なんで!?私たち騙してたんだよ!?」
優一郎「家族を守るためだったんだろ?」
生徒C「っ……」
優一郎「お前らは間違ったことはしてない。だから気にするな」
シノア「そんなこと勝手に約束しちゃって」
優一郎「どうせシノアも報告する気はないんだろ?」
シノア「……そうですけど」
生徒B「……優さんは男だったんですね」
優一郎「ま、まぁな」
生徒B「薄々感づいてはいましたけど……」
優一郎「」
生徒B「その、女装は趣味ですか?」
優一郎「違う!断じて違うからな!」
90: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 17:02:58.45 ID:YPrU0ACZO
生徒B「そ、そういうことにしておきますね」
優一郎「本当に違うからな!?」
生徒A「……私たちはどうすればいいの?」
シノア「そうですね。暫くは日本帝鬼軍の元にいて貰うことになります」
生徒A「わかった」
生徒C「……うん」
シノア「家族のことは安心してください。いま、私たちの仲間がその根城を叩いてます」
優一郎「え?まじで?早くないか?」
シノア「みっちゃんの別任務がそれだそうです」
優一郎「そうか……。良かったな。お前らの家族は俺達の仲間が絶対助け出してるから」
生徒A「……うん」グス
生徒C「……ありがとう」ポロポロ
生徒D「……なんで殺さないんだ」
優一郎「ん?」
生徒D「そいつらは吸血鬼の手先だぞ!?さっさと殺さなきゃいけない!」
優一郎「何言ってんだよ。こいつらは人間だ」
生徒D「人間の敵だ!」
シノア「だいぶ頭に血が上ってますね」
優一郎「……そういえば、なんで俺たちを吸血鬼だと思ってたんだ?」
生徒D「……変な時期に転校してきただろ」
優一郎「それだけか?」
91: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 17:11:28.50 ID:YPrU0ACZO
生徒D「それに、吸血鬼の姿は尋常ではない美貌だと聞いてる。その女はどこか人間離れしている姿だったからな」
シノア「あれ?これって誉められてるんですか?」
優一郎「きっとそうなんだろ」
シノア「え?なら優さんも私のこと、可愛いって思ってますか?」
優一郎「ああ、可愛いよ。すげー美少女だ」
シノア「も、もう優さんたら~♪///」
生徒D「……」
優一郎「悪い。続けてくれ」
生徒D「……決定的だったのはあの食堂の時だ」
優一郎「ん?……あぁ、あの時か……ってなんでだよ!?」
生徒D「……お前の眼光が私は恐ろしかった。こういったら悪いが、まるで化け物のようだった」
優一郎「」
生徒B「……優さん、自分のせいじゃないですか」
生徒D「それに、あの立ち入り禁止の教室に鍵を壊して侵入して行くのもみた」
生徒B「何しているんですか」
優一郎「いや、その……」
92: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 17:20:50.82 ID:YPrU0ACZO
生徒D「……これで満足か」
優一郎「いやまだだ」
生徒D「……後はなんだ」
優一郎「お前、俺の鬼呪装備を持っただろ」
生徒D「……確かに勝手に刀を借りたな。悪かった」
優一郎「どこか不調はないか?」ピタッ
生徒D「な、な……!?///」
優一郎「どこかに異変はないか?」
生徒D「……そ、そういえばいつもより身体が重い気が……///」
優一郎「そうか……。おいシノア!」
シノア「……っ!…な、何ですか優さん!」
生徒A「まだトリップしてたんだ」
優一郎「オッサンに連絡してくれ!こいつを連れてって検査を受けさせる」
シノア「分かりました!」ダッ
93: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 17:25:50.26 ID:YPrU0ACZO
優一郎「ほら、立てるか?」
生徒D「……んっ…くっ…すまん。無理だ」
優一郎「分かった。……ほら、背中に乗れ」
生徒D「はぁ!?///」
優一郎「動けないんだろ?さっさと乗れよ」
生徒D「……くっ///」
ギュッ
優一郎「よし、行くぞ!」
生徒B「男子が怪我をした女の子を助けてますけど、その実女装してるんですよね」
優一郎「うるせぇ!」
生徒D「……///」
94: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 17:31:03.73 ID:YPrU0ACZO
与一「優くーん!!」
士方「おい、大丈夫か?」
優一郎「お前ら!」
与一「良かった。無事……」
優一郎「ん?どうしたんだよ」
士方「寄るな。変態が移る……」
優一郎「はぁ!?急に何言ってんだよ!」
士方「鏡見てみろよ。変態野郎」
優一郎「俺のどこがへんた……」
Withボロボロのセーラー服
与一「あ、あははは……」
士方「帰るぞ与一」
与一「ま、また後でね」
優一郎「」
生徒D「……大丈夫か?」
優一郎「……そっとしといてくれ」
95: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 17:44:45.77 ID:YPrU0ACZO
_______________________
シノア「それではお願いします」
長井伍長「確かに身柄は預かったよ」
優一郎「頼んだ」
生徒D「……おい」
優一郎「なんだよ」
生徒D「……その……」
優一郎「なんも無いなら行くからな」
生徒D「…あ……あ、ありがとう///」
優一郎「……心配すんなよ。だぶん大丈夫だ」
シノア「……」イラッ
優一郎「よし、行こうぜシノア」
シノア「ふん!」ゲシッ
優一郎「痛ってぇ!?何すんだよ!」
シノア「……優さんのばーか」
優一郎「はぁ?わけわかんねーよ」
96: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 17:48:45.12 ID:YPrU0ACZO
________________________
シノア「以上が報告になります」
グレン「ご苦労さん。下がっていいぞ」
シノア「……あの、中佐」
グレン「ん?」
シノア「あの、協力者の二人はどうなりますか?」
グレン「なんだ。気になるのか」
シノア「……一応」
グレン「まぁ、死刑は免れないわな」
シノア「なっ!?」
グレン「暮人に知られた場合の話だ」
シノア「そ、それじゃあ」
グレン「……協力者なんていなかった。シノアと優が吸血鬼をぶっ殺した。それで終わりだ」
97: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 17:53:22.54 ID:YPrU0ACZO
シノア「私が言うのもあれですけど、いいんですか?」
グレン「なにがだ?お前の報告書にはそうあった。つまりはそういうことだろ」
シノア「……ありがとうございます」
グレン「用が済んだら出ていけ。このあと予定がある」
シノア「分かりました」
コンコン
グレン「入るな。帰れ」
ガチャン
深夜「はーいグレン♪飲みに行こうか。グレンの奢りで♪」
グレン「まだ仕事中だ」
深夜「すぐ終わるでしょ?ここで待ってるよ」
グレン「好きにしろ」
シノア「それじゃ、失礼します」
深夜「あ、シノアちゃん」
シノア「なんですか?」
深夜「お疲れ様♪」
シノア「……ありがとうございます♪」
98: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 18:05:08.24 ID:YPrU0ACZO
______________________
優一郎「あの時は助かったよ」
士方「こっちがたまたま早く終っただけだ」
優一郎「それにしてもなんであんなに早く来れたんだよ」
士方「吸血鬼がお前らの所に集まるって話をしてたからな」
与一「伍長さんに車で運んで貰ったんだ!」
優一郎「そうか……」
三葉「おい!お前たち」
優一郎「ん?三葉か……」
三葉「なんでこんなところで談笑してるんだ!」
士方「なんだよ、任務でも入ったのか?」
三葉「私も誘え!」
優一郎「いや、疲れてるかと思って気を使ったんだけど」
三葉「そんなこと気遣いは無用だ!貧弱なお前たちと一緒にするな」
士方「あ?」
シノア「そういってますけど、さっきまで一人でぽつーんと寂しそうにしてましたよねー?」
三葉「う、うるさいぞシノア!」
シノア「ここまで連れてきてあげたのに、みっちゃんはそういう事を言うんですかー」
三葉「ぅう……それは……」
優一郎「……取り敢えず、久し振りに全員集まって与一の風邪も治ったんだから飯でも行こうぜ」
士方「はぁ?こいつが風邪?」
シノア「………」ダラダラ
99: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 18:11:17.87 ID:YPrU0ACZO
優一郎「はぁ?お前知らなかったのかよ」
士方「バカ言ってんじゃねぇよ。こいつはずっとピンピンしてたぞ」
与一「……」ダラダラ
優一郎「……おい、どういうことだシノア」
シノア「えーっと、……どういうことでしょうね?」
与一「ゆ、優くんとおんなじ班になりたかっただけだよね?シノアさん」
シノア「ちょっと与一さん!それは秘密で」
士方「へぇ……」ニヤニヤ
三葉「ほぉ……」ニヤニヤ
優一郎「……え、いや……その」
シノア「…ぅう///」
「優ちゃーん!!」
優一郎「ん?」
「とう!」
ドスッ
優一郎「ぐはっ!」
シノア「優さん!?」
A「あれ?やっちゃった……」
B「ちょっとAってば!」
C「あちゃー……」
D「……」
100: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 18:20:45.34 ID:YPrU0ACZO
優一郎「お前ら、なんでここにいるんだよ!?」
A「……私たちね、日本帝鬼軍で働くことに決めたの!」
C「いっぱい迷惑をかけたから、その分皆のためにね」
B「二人が行くっていうから……」
D「……」
優一郎「お前はなんでだよ」
D「……強くなって、吸血鬼に復讐するためだ」
優一郎「……そうか」
D「それに、……お前がいる」
シノア「……え?」
A「そ、そういうことだから!///」
D「……また会おう///」ニコ
優一郎「お、おう。またな」
士方「……なんだこれ。凄い光景が広がってるぞ」
与一「優くん、すっごいモテモテだね♪」
三葉「なっ!?私の知らない間に……。どういうことだ優!」
シノア「……え?」
士方「おい、こいつ固まってんぞ」
三葉「こーたーえーろー!!」ガクガク
優一郎「おい!離せ三葉!」
シノア「……これは、早急に手を打つ必要がありますね」
与一「あ、あははは……」
終わりのセラフ
101: ◆cLUK89P7vA 2015/06/27(土) 18:22:49.16 ID:YPrU0ACZO
以上です。
なんか適当ですいません。
HTML化依頼出して来ます。
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/27(土) 18:54:14.28 ID:qK/KBMJI0
シノアちゃんデレデレじゃないですかーやったー
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/27(土) 19:07:16.77 ID:aBqcuk3Jo
乙
いい感じにシノア攻略してるな
いい感じにシノア攻略してるな
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/27(土) 19:23:55.78 ID:Tcey3+2DO
見事にデレたねぇ
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/27(土) 19:31:44.61 ID:XYR9Ya6CO
乙です
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/27(土) 19:32:23.35 ID:zvAWbHQpo
相変わらずおっつおっつ
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/27(土) 23:14:17.96 ID:eOvbTlrqo
よかった乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434589816/
Entry ⇒ 2015.07.03 | Category ⇒ 終わりのセラフ | Comments (0)
ミカエラ「……オネショタ?」
1: ◆cLUK89P7vA 2015/06/06(土) 01:08:18.75 ID:Ac1kCX5OO
フェリド「そうそう♪……あれ、知らない?」
ミカエラ「知らないし、興味がない」
フェリド「おかしいな。人間どもが作った文化だから知ってると思ったのに……」
ミカエラ「そんなものを知る前に僕はここに連れて来られたからな」
フェリド「ん?そういえばそっか」
ミカエラ「用が無いなら消えろ」
フェリド「いやー、だからミカ君にオネショタを教えてあげようと思ってさ♪」
ミカエラ「必要ない」
フェリド「連れないなぁ」
ミカエラ「そんなことしている暇があれば自分の役目を果たせ」
フェリド「うん、だからミカ君にオネショタを」
ミカエラ「……」ハァ
2: ◆cLUK89P7vA 2015/06/06(土) 01:12:00.98 ID:Ac1kCX5OO
フェリド「せっかく僕たちの仲間になったんだからさ。楽しいことを見つけようよ」
ミカエラ「お前の顔を見ているだけで不快になる」
フェリド「うーん、相変わらずミカ君のツンは心に深く刺さるねー」
ミカエラ「僕は行くから」
フェリド「またクルルのところ?なーにしてんのかなー?」
ミカエラ「関係ないだろ」
フェリド「あはは♪起こらないでよ~♪」
ミカエラ「……」スタスタ
フェリド「……計画スタート♪」
3: ◆cLUK89P7vA 2015/06/06(土) 07:37:17.44 ID:CbpypVlUO
________________________
ミカエラ「……クルル」
クルル「ん?どうしたミカエラ」
ミカエラ「……」
クルル「あぁ、血が欲しいのか」
ミカエラ「……」コクン
クルル「フフフ……だがダメだ」
ミカエラ「な!?」
クルル「フェリドから面白い話を聞いてな」
ミカエラ「……オネショタか」
クルル「なんだ、奴から聞いていたのか。なら話は早い」
ミカエラ「名前を聞いただけだ。中身は知らない」
クルル「そうか」
ミカエラ「……それで、どうすればいいんだ?」
クルル「簡単にいえば、今から私がお前の姉になる。お前は私に甘えて良いようにされればいい」
ミカエラ「断る」
クルル「なら血は無しだな」
4: ◆cLUK89P7vA 2015/06/06(土) 07:43:02.10 ID:CbpypVlUO
クルル「いやー、最近は貧血気味でな。血がいらないなら助かるよ」
ミカエラ「吸血鬼が貧血なんかになるはずないだろ」
クルル「それは偏見だな。用が無いなら去れ」
ミカエラ「……くっ」
クルル「なんだ?まだ何かあるのか」
ミカエラ「……」スタスタ
ギュッ
クルル「……」
ミカエラ「……クルル」
クルル「……」
ミカエラ「……」
クルル「……なんか違うな」
ミカエラ「約束が違うだろクルル!?」
クルル「……それだ」
ミカエラ「……?」
クルル「名前の呼び方だ」
ミカエラ「どこがおかしいんだ」
クルル「姉を呼び捨てにするな」
5: ◆cLUK89P7vA 2015/06/06(土) 07:54:55.30 ID:CbpypVlUO
ミカエラ「……クルルの方が小さいだろ」
クルル「身長の話か?なら下らんな」
ミカエラ「中身も幼い」
クルル「たかだか十数年しか生きていないひよっこが悠久の時を生きる吸血鬼に無礼だぞ」
ミカエラ「……どうすればいい」
クルル「お姉ちゃん」
ミカエラ「は?」
クルル「私の事はお姉ちゃんと呼べ」
ミカエラ「……」
クルル「ほら、どうした?生娘じゃあるまいし。今更恥ずかしいのか?」
ミカエラ「……くっ」
クルル「さっきから女騎士みたいな声をあげるな?私に屈服しそうなのか?ん?」
ミカエラ「……お」
クルル「お?」
ミカエラ「……お姉ちゃん///」プイ
クルル「………!///」ゾクゾク
7: ◆cLUK89P7vA 2015/06/06(土) 21:20:50.96 ID:oBmhcL9sO
ミカエラ「これで満足か」
クルル「まだだ。もう一回呼べ。ちなみに拒否権はないぞ」
ミカエラ「……お姉ちゃん」
クルル「んふふ♪……もう一回」
ミカエラ「お姉ちゃん」
クルル「もう一回だ!」
ミカエラ「お姉ちゃん!」
クルル「もっとだ!」
ミカエラ「いい加減にしろ!」
クルル「!」ビクッ
ミカエラ「……あ、その」
クルル「……いや、私が悪かった。ミカ、お姉ちゃんを許してくれ」
ミカエラ「……」
●REC
フェリド「……あ、気にせず続けて♪」
ミカエラ「何をしてる」
フェリド「いやー、あのクルルが面白いことしてるなー♪と思ってさ」
クルル「なんの用だ貴様。呼んだ覚えなどないぞ」
フェリド「そんなに怒らないでよ。クルル お 姉 ち ゃ ん ?」
クルル「……」ブチ
ザシュ
ボト
フェリド「うわっ!ちょっとー、また腕が取れたじゃないかー!」
クルル「その薄汚い口を閉じろ」
フェリド「いやー、これは久々にキレてるね!助けてミカ君!」
ミカエラ「……」
フェリド「あれ?無視かな。ひっどーい!僕たち、あんなに愛し」ドゴッ
クルル「私の弟に変なことをするな」
ミカエラ(いつの間にか本当に弟になってる)
フェリド「……ふふ、いい蹴りだねクルル。それなら今すぐ世界を目指せそうだ」
クルル「ミカ、頭と心臓。どっちがいい」
ミカエラ「両方」
クルル「わかった」
フェリド「ちょっと!?冗談だってば!」
8: ◆cLUK89P7vA 2015/06/06(土) 21:28:40.89 ID:oBmhcL9sO
クルル「去れ」
フェリド「分かったよ。二人の蜜月な時間を邪魔するのは野暮だからね♪」
ミカエラ「うるさい」
フェリド「それじゃ。腕を付ける為にもおいとまするよ」
クルル「……録画したビデオを置いていけ」
フェリド「……」
クルル「……」
フェリド「……」ダッ
ミカエラ「逃げた」
クルル「後で回収させる」
ミカエラ「……そう」
クルル「ではさっきの続きといこう」
ミカエラ「まだやるの?」
クルル「次はミカが私に甘えてこい」
ミカエラ「……」
クルル「嫌なのか?」
ミカエラ「身長差があるだろ」
クルル「しゃがめ」
ミカエラ「……」
9: ◆cLUK89P7vA 2015/06/07(日) 00:06:09.62 ID:xxnJ5ERPO
クルル「遠慮なく私の胸に飛び込むといい」
ミカエラ「……嫌だ」
クルル「何故だ?」
ミカエラ「痛そうだから」
クルル「私の心配ならいらないぞ」
ミカエラ「……肋骨が顔に当たって痛そう」
クルル「……ほう」
ミカエラ「……!」ビクッ
クルル「こい」ガシッ グイッ
フニョン
ミカエラ「……」
クルル「ちゃんと柔らかいだろ」
ミカエラ「……脂肪なんかに顔を埋めるなんて!」
クルル「……」ギュー
ミカエラ「モゴッムグ!?」ジタバタ
クルル「ミカは幸せだな。こんなことができる奴なんて他にはいないぞ」
ミカエラ「」チーン
クルル「起きろ」ドスッ
ミカエラ「うぐっ!?」
クルル「感想は?」
ミカエラ「……柔らかかった」
クルル「直接触るか?なんなら吸ってもいいぞ。母親に甘えるようにな」
ミカエラ「断固拒否する」
クルル「聞き分けのない弟だ」ギリギリ
ミカエラ「痛っ!?」
クルル「……」ナデナデ
10: ◆cLUK89P7vA 2015/06/07(日) 00:11:30.87 ID:xxnJ5ERPO
ミカエラ「……女の、しかも吸血鬼の脂肪に顔を埋めるなんて屈辱だ」
クルル「……」
ミカエラ「でもどこか安心してしまっている僕がいる……。吸血鬼なんかに……」
クルル「お前は吸血鬼では無いんだったな……。でも人間ですらない。ならミカエラ、お前は何者なんだろうな?」
ミカエラ「……僕は」
クルル「まぁ、そんなことどうでもいいか。今は私の弟。それだけだ」ギュー
ミカエラ「?この香りは」
クルル「ん?特に香水などつけてないが……。私の体臭が気になるのか?」
ミカエラ「……鉄臭い」
クルル「そういえばさっき血をぶちまけたな」
11: ◆cLUK89P7vA 2015/06/07(日) 08:54:30.90 ID:2/UezYKiO
ミカエラ「……」ドクン!
クルル「吸血衝動が押さえられないのか?」
ミカエラ「……別に」
クルル「無理をするな。辛いんだろ」ギュー
フニョン
ミカエラ(凄いささやかモノが当たってる。これは優ちゃんの胸板!これは優ちゃんの胸板……)
クルル「お預けしすぎたな。さぁ、吸うといい」
ミカエラ「……!」
ガリッ
……
…………
…………………
………………………
フェリド「なーんてことがあってさ♪どう思う?クローリー君」
クローリー「それを僕に言ってどうするの?」
フェリド「え?君ってこの手の話題好きじゃなかったっけ?」
クローリー「興味ないよ」
フェリド「なーんだ。つまんないね。あ、でも録画したビデオはあげるよ。好きにするといいよ」
クローリー「それを持ってたら僕の首がはねられちゃうよ。文字どおりね」
13: ◆cLUK89P7vA 2015/06/08(月) 10:03:16.90 ID:utsGOi1SO
フェリド「それじゃ、僕は用事があるから」
クローリー「このビデオは?」
フェリド「またね♪」
クローリー「……はぁ」
チェス「クローリー様?」
ホーン「どうしました」
クローリー「またフェリド君に厄介事を押し付けられたよ」
チェス「あらら」
ホーン「いかがなさいますか?」
クローリー「……届けるしかないよね。首を飛ばされるのは痛いし」
_______________________________
クルル「次はどうするか……」
ミカエラ「……まだやるの?」
クルル「嫌なのか?」
ミカエラ「疲れた」
クルル「そうか。なら一旦休憩にしよう」
ミカエラ(一旦……)
クルル「そうだ。お昼寝でもするか?」
ミカエラ「しないよ。眠くないし」
クルル「今なら添い寝してやるぞ」
ミカエラ「いらない」
クルル「……」ジー
ミカエラ「……わかったよ。寝ればいいんだろ」
クルル「素直な奴は好きだぞ」
14: ◆cLUK89P7vA 2015/06/08(月) 10:19:57.21 ID:2Hcv1A8nO
………
……………
…………………
………………………
クルル「ここが私の寝室だ」
ミカエラ「……広いんだね」
クルル「そうか?だいぶ手狭だぞ」
ミカエラ「あっそ」
クルル「ミカにも部屋をやろう」
ミカエラ「いらない」
クルル「姉に対する口の聞き方がなってない」グイッ
ミカエラ「……僕には必要ないよ」
クルル「そうか。私と同じ部屋が良いのか。ミカは随分とスケベだな」
ミカエラ「……」イラッ
クルル「さて、……寝ろ」
ミカエラ「……わかったよ」
ボスン
トテトテ
ポスッ
クルル「家族とは良いものだな」
ミカエラ「……僕の家族はお前たちに殺された」
クルル「あれはフェリドが独断でやったことだ。私は許可していない」
ミカエラ「それでもだ」
クルル「そうか」
ミカエラ「……」
15: ◆cLUK89P7vA 2015/06/08(月) 10:24:39.25 ID:2Hcv1A8nO
クルル「私を殺すか?」
16: ◆cLUK89P7vA 2015/06/08(月) 10:32:37.17 ID:2Hcv1A8nO
ミカエラ「何を言ってるんだ!?」
クルル「憎いのだろ?吸血鬼が」
ミカエラ「……」
クルル「お前をそんな身体にしたのも私だ」
ミカエラ「……」
クルル「なら私を殺せばいい。ただの人間には無理でも今のお前にならできるぞ?」
ミカエラ「……必要ない」
クルル「ほう。復讐はしないのか?」
ミカエラ「僕の目的は優ちゃんを人間どもから奪い返すことだ。お前達への復讐なんて興味がない」
クルル「そうか」
ミカエラ「……寝る」
クルル「……その前に」
ミカエラ「なに?」
クルル「お前じゃなくてお姉ちゃんだぞ」ニッコリ
ミカエラ「……いつまで家族ごっこを続けるつもりなんだ?」
クルル「私が飽きるまでだ」
ミカエラ「……」
クルル「さっさと寝ろ」
ミカエラ「……」
クルル「おやすみ」
ミカエラ「……おやすみ」
17: ◆cLUK89P7vA 2015/06/08(月) 23:17:12.71 ID:utsGOi1SO
………
……………
…………………
…………………………
コンコン
クルル「……ん、誰だ」
クローリー「クローリー・ユースフォードです」
クルル「フェリドの所のか……。入れ」
クローリー「これは、おやすみでしたか?」
クルル「構わない。なんの用だ」
クローリー「フェリド君からの貰い物を届けに来ました」
クルル「ほう」
クローリー「これを」
クルル「テープか」
クローリー「中は見てませんよ」
クルル「賢明だな。それにしてもよく届けてくれた」
クローリー「僕は死にたがりじゃないですからね」
チェス「クローリー様?おわりましたか?」ヒョイ
ホーン「はしたないわよチェス」
クローリー「まだ話の途中だよ」
クルル「従者を引き連れ大変だな」
クローリー「そんなことはないですよ?」
18: ◆cLUK89P7vA 2015/06/09(火) 10:20:39.21 ID:iKW7Kij6O
クルル「他に用件は?」
クローリー「……そこにいるのが、例の元人間ですか?」
クルル「そうだ。それがどうかしたか?」
クローリー「貴方が元家畜にこうもご執心だとは思わなかったものでね」
クルル「……」
クローリー「家族ごっこも構いませんけど、あんまり深く関わらない方がいい」
クルル「貴様に関係ないだろ」
クローリー「人間は欲深い愚かな生き物だ。貴方ならそれをよくご存じのはずで」
クルル「黙れ」
クローリー「……今は亡きご兄弟の変わりを適当に見繕ってお人形遊びをするのは辞めた方がいいですよ」
クルル「黙れ!!」
ガキン!!
クローリー「危ない危ない」
クルル「……去れ」
クローリー「ええ、勿論。用はすみましたから」
19: ◆cLUK89P7vA 2015/06/09(火) 10:28:11.03 ID:iKW7Kij6O
バタン
チェス「あれ?クローリー様ぁ、怪我してますよ」
クローリー「あ、本当だ。受けきれなかったのかな」
ホーン「ツェペシ卿の後ろで寝ていたのは?」
クローリー「うん、そう。例の元人間」
チェス「へぇー!」
ホーン「興味津々ね」
チェス「そういうホーンこそ」
クローリー「ダメだよ余計なことしたら。……全くフェリド君もめんどくさそうなことをしてくれたよ」
チェス「その割には嬉しそうな顔してますよ?」
クローリー「あれ?ばれちゃった?」
20: ◆cLUK89P7vA 2015/06/12(金) 19:37:15.19 ID:bcyzjOdfO
ホーン「でも、私も気になります」
チェス「えー?ずるーい」
クローリー「次な何が起きるのか大変興味深いね」
ホーン「ビデオの方はどう説明なさるおつもりで?」
クローリー「普通に伝えるよ。僕の好きにしていいって言ってたからね。フェリド君も怒ったりはしないさ」
_____________________________
ミカエラ「……ん」
クルル「起きたか」
ミカエラ「……どうしたの?」
クルル「別になんでもない」
ミカエラ「……」
クルル「それと家族ごっこは終わりだ。さっさと出ていけ」
ミカエラ「……」
クルル「聞こえなかったのか?」
ミカエラ「聞こえてるよ」
21: ◆cLUK89P7vA 2015/06/13(土) 08:49:24.21 ID:LZR3ETGfO
クルル「付き合わせて悪かったな」
ミカエラ「……さっきの話と関係あるの?」
クルル「聞いていたのか」
ミカエラ「……」
クルル「その通りだ」
ミカエラ「本当に吸血鬼ってのは自分勝手だね」
クルル「なんのはなしだ」
ミカエラ「僕の家族を殺して、僕をこんな風にして、勝手に姉になって……そして辞める」
クルル「支配される側はそういうものだ」
ミカエラ「そんなんで納得できるはずないだろ!ふざけるな」
クルル「ならどうすればいい」
ミカエラ「知らない」
クルル「……呆れたものだ。随分と勝手なことをいう」
ミカエラ「それが吸血鬼なんだろ」
クルル「それはミカの偏見だな」
ミカエラ「どうだか」
22: ◆cLUK89P7vA 2015/06/13(土) 09:05:35.81 ID:LZR3ETGfO
クルル「……昔を思い出すな」
ミカエラ「いつの話だ」
クルル「ずーっと前の話だ。私が家族のアシュラと暮らしていた頃の話」
ミカエラ「その家族は?」
クルル「人間に囚われている」
ミカエラ「なら奪い返せばいい」
クルル「それがダメだったんだ」
ミカエラ「知らないよ。ダメならできるまでやればいい。僕は人間どもから絶対に優ちゃんを取り戻す」
クルル「……ほう」
ミカエラ「大事なものなら諦める必要なんてない」
クルル「……そうか」
ミカエラ「だから僕に出撃を」
クルル「それはダメだ」
ミカエラ「……」
クルル「だが、家族を取り戻すためなら今まで以上にことを起こさねばな」
23: ◆cLUK89P7vA 2015/06/13(土) 09:17:12.90 ID:LZR3ETGfO
ミカエラ「……そう」
クルル「賎しくも愚かな人間どもを吸血鬼が狩る。なんせ吸血鬼は傲慢で不遜だからな?」
ミカエラ「……なら僕はもう行くよ。家族ごっこも終わりだし」
グイッ
クルル「何を言ってるんだ?」
ミカエラ「家族ごっこは終わりなんだろ」
クルル「そうだな“ごっこ”は終わりだ 。」
ミカエラ「……」
クルル「次は……」
ミカエラ「……」ダラダラ
クルル「本物の家族になるぞ」
ミカエラ「……ま、まるでプロポーズみたいだね」
クルル「ん?それがいいなら夫婦でもいいぞ」
ミカエラ「何を言ってるんだ!?」
クルル「兄弟の間に芽生える禁断の愛……。なかなかにそそるな」
ミカエラ「まず僕たちは血が繋がってない」
クルル「なら尚更結婚した所で問題ないな」
ミカエラ「意味がわからない」
クルル「私はお前なら構わないぞ」
ミカエラ「僕は構うよ」
クルル「何が不満なんだ」
ミカエラ「だってクルルは女じゃないか」
クルル「……」
ミカエラ「……」
クルル「……」
ミカエラ「……」
クルル「ミカは男が好きなのか?」
ミカエラ「違う!僕が好きなのは優ちゃんだ!」
24: ◆cLUK89P7vA 2015/06/13(土) 09:27:33.19 ID:LZR3ETGfO
クルル「その優ちゃんてのは女か?」
ミカエラ「何を言ってるんだ。優ちゃんは男に決まってるだろ」
クルル「やっぱりホモじゃないか」
ミカエラ「違う!ホモは同性愛者だろ!?僕が好きなのは“優ちゃん”だ!優ちゃんが女でも男でも関係ない!」
クルル「いや、その理屈はおかしい」
ミカエラ「な!?僕の完璧な理論が」
クルル「雄なら雌を、雌なら雄を好きになるのが自然の摂理ではないのか?」
ミカエラ「フェリドのことをみながら同じことを言ってみろよ」
クルル「あいつは論外だ」
ミカエラ「なんでだよ」
……………………………………………
フェリド「え?僕?僕は可愛ければ男でも女でも気にしないよ♪あ、後は血が美味しい子かな~。最近僕の屋敷にくるさ」
……………………………………………
ミカエラ「……」
27: ◆cLUK89P7vA 2015/06/14(日) 12:30:07.46 ID:+Jls+/aZO
クルル「まぁ、いいさ」
ミカエラ「良くないよ」
クルル「そのうち矯正すればいいだけだな」
ミカエラ「話を聞け」
クルル「ちゃんと聞いてるだろ」
ミカエラ「……もういい」
クルル「どこに行くんだ?」
ミカエラ「帰る」
クルル「私も連れていけ」
ミカエラ「断る」
クルル「姉の言うことには従え」
ミカエラ「辞めるんじゃなかったの?」
クルル「しばらくは保留だ」
ミカエラ「……あっそ」
クルル「さぁミカ。私をおんぶしろ」
ミカエラ「自分で歩きなよ」
クルル「疲れるだろ」
ミカエラ「……」
28: ◆cLUK89P7vA 2015/06/14(日) 12:35:26.74 ID:+Jls+/aZO
ミカエラ「そこは普通姉がおぶるものでしょ。姉じゃないけど。でも、クルルには無理だね」
クルル「仕方がないの」
ヒョイ
ミカエラ「な!?」
クルル「さて、私が運んでやるから案内しろ」
ミカエラ「降ろせ!」
クルル「暴れるな」
ミカエラ「なんで軽々持ち上げてるんだよ!」
クルル「吸血鬼の筋力を舐めるなよ」
ミカエラ(……そういえば僕も優ちゃんをお姫様抱っこしてたな)
クルル「では参ろうか」
ミカエラ「……クルル、降ろして」
クルル「……ほれ」
ミカエラ「はぁ……ビジュアル的に僕が運ばれるのは気にくわない」
クルル「ほう?」
29: ◆cLUK89P7vA 2015/06/14(日) 12:45:19.31 ID:+Jls+/aZO
__________________________
クルル「背負われるというのは、なかなか良いものだな」
ミカエラ「……」
クルル「ミカの背中は広いな……」
ミカエラ「……」
クルル「……アシュラ」ボソ
ミカエラ「僕はアシュラじゃない」
クルル「知っている。アシュラにはこんなこと無理だなと思っただけだ」
ミカエラ「……あっそ」
クルル「~♪」
ミカエラ「ねぇ、クルル」
クルル「お姉ちゃん」
ミカエラ「……お、お姉ちゃん」
クルル「なんだ」
ミカエラ「次の侵攻はいつやるの?」
クルル「そうだな……こちらの戦力が整い次第だな。フェリドとクローリーからの報告にあった異形についても気になるが」
ミカエラ「……優ちゃん」
クルル「その異形がお前の家族だったのか?」
ミカエラ「優ちゃんを自分勝手に扱う人間は絶対に許さない!」
クルル「……ミカ」
ミカエラ「……なに?」
クルル「人間どもから私たちの大事なものを取り返して、いつか何処かで4人で暮らそう」
ミカエラ「そんな機会があったなら、考えとく」
31: ◆cLUK89P7vA 2015/06/15(月) 09:51:18.56 ID:EBG5EY5VO
クルル「なら今のうちに家族の練習をやるか」
ミカエラ「さっきまでやってじゃないか……」
クルル「ねぇ、ミカはどんなことをお姉ちゃんとしたい?」
ミカエラ「聞けよ」
クルル「そんこと乱暴なこと言わないで、ね?」ハム
ミカエラ「うわぁぁぁぁ!!?」ビクッ
クルル「急に暴れるな」
ミカエラ「変なことをするな!」
クルル「……なるほど。そこが弱点か」ニヤリ
ミカエラ「……」ゾクッ
クルル「フフフ♪」
ミカエラ「くっ!」ダッ
クルル「逃がすか!」
フェリド「なにあれー、凄く楽しそう♪僕も混ぜて貰おうかな」
クローリー「やめときなよ」
フェリド「~♪」ダッ
クローリー「行っちゃった……」
32: ◆cLUK89P7vA 2015/06/15(月) 10:10:32.99 ID:EBG5EY5VO
フェリド「僕も混ーぜて♪」
ミカエラ「どいて」
クルル「邪魔だ」
フェリド「えー?なにそれ酷くない?」
クルル「妥当だ」
フェリド「ふーん?そんなこというならー♪」
ガシッ
ミカエラ「なっ!?離せ!」
フェリド「あはー♪相変わらず可愛らしい首筋」チュー
ミカエラ「」
クルル「」
フェリド「どう?僕のマーク付けちゃった♪」
クルル「……」
フェリド「本気のクルルとの鬼ごっこだー♪」
クルル「 殺 す 」
フェリド「こっちこっちー」
クルル「殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
ミカエラ「……どっか行っちゃった」
クローリー「君も毎回毎回大変だね」
ミカエラ「!……誰」
クローリー「そういえば自己紹介がまだだったね。僕はクローリー・ユースフォード」
ミカエラ「十三位の始祖か……」
クローリー「君もフェリド君に巻き込まれているんだろ?お互いに大変だよね」
シーン
クローリー「あれ?いなくなっちゃった。まぁ、いいか」
34: ◆cLUK89P7vA 2015/06/16(火) 07:07:11.68 ID:QjhfgGMEO
【ホーン・スクルド】
ミカエラ「……」スタスタ
ホーン「少しよろしいでしょうか」
ミカエラ「……」スタスタ
ホーン「あの、聞こえてますか?」
ミカエラ「……なに」
ホーン「貴方がクルル様のお気に入りの百夜ミカエラですね」
ミカエラ「……それがどうかしたの?」
ホーン「いえ……あの、よろしければ少し私とお話しませんか?」
ミカエラ「しない」スタスタ
ホーン「え!?あの……」
チェス「キャハハハハ♪」
35: ◆cLUK89P7vA 2015/06/16(火) 07:13:22.53 ID:QjhfgGMEO
【チェス・ベル】
チェス「ねぇ!そこのきみー」
ミカエラ「……」スタスタ
チェス「おーい!聞こえてるでしょ」
ミカエラ「……」ピタッ
チェス「ちょっとお願いがあるんだけどいい?」
ミカエラ「……なに」
チェス「お姉さんと~いいことしな~い?」
ミカエラ「しない」
チェス「そんなこと言わないでさ?」
ミカエラ「……」ダッ
チェス「あ!逃げるな!」
ホーン「フフフフ♪」
36: ◆cLUK89P7vA 2015/06/16(火) 07:19:28.81 ID:QjhfgGMEO
ホーン「様ないですね」
チェス「ホーンだって無視されてるじゃん」
ホーン「私の場合は照れてしまってるだけです」
チェス「私だってそーだよ」
ホーン「あれはただの痴女じゃない」
チェス「えー?そうかなぁ」
ホーン「貴女にお姉さんキャラは無理ですね」
チェス「ホーンなんてババアじゃん」
ホーン「ぶっ殺しますよ?」
チェス「やっぱりぴちぴちのお姉さんの方が良いって」
ホーン「剣よ、私の血を」
チェス「じょ、冗談だよぉ」
38: ◆cLUK89P7vA 2015/06/16(火) 13:10:14.45 ID:QjhfgGMEO
チェス「どーしよっか」
ホーン「そうですね……」
チェス「諦める?クローリー様に怒られたくないし」
ホーン「別に怒ることはないと思いますよ」
チェス「えー、本当にぃ?」
ホーン「ですが、早めに堕とした方がいいですね」
チェス「それじゃ」
ホーン「二人がかりで、ね」
39: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 02:11:53.49 ID:3pRveNIVO
【チェス&ホーン】
ホーン「見つけましたよ」
チェス「もう逃がさないよ!」
ミカエラ「……さっきから何の用?悪いけど暇じゃないんだ」
ホーン「少しばかりお話があります」
ミカエラ「手短にして」
ホーン「……私たち、クローリー様の従者なのですが」
チェス「最近クローリー様の血を貰ってないからさぁ」
ホーン「とても渇いていますの」
チェス「だ~か~ら~」
ホーン「味見をさせて頂こうと思いました」
チェス「ミカ君てば元人間なんでしょ!?すっごく気になるんだよね!」
ホーン「勿論、ただでとは言いません」
ミカエラ「……」
40: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 02:17:47.33 ID:3pRveNIVO
チェス「ミカ君の顔って可愛いよね?」
ホーン「貴女になら私たちの身体を触らせてあげるのも構いませんわ」
チェス「ミカ君は血を提供する♪」
ホーン「その代わりに私たちの豊満な身体を好きにさせてあげますわ」
ミカエラ「……僕のメリットが何一つない」
ホーン「な、何を言ってるんですか!?」
チェス「私たちの身体を触っていいんだよ!?」
ミカエラ「脂肪の塊に興味はないよ」
ホーン「困りましたわ」
チェス「ねぇ、もしかしてホモなのかな?」ボソ
ホーン「かもしれませんね」ボソ
ミカエラ「聞こえてるぞ」
41: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 02:23:43.90 ID:3pRveNIVO
ホーン「同性愛だなんて盲点でした」ガクッ
チェス「本当だよぉ」
ミカエラ「僕をフェリドとかと一緒にするな」
チェス「違うの?」
ミカエラ「違う」
ホーン「ならば、なぜです?魅力的な提案だと思うのですけれど」
チェス「そこら辺の奴なんて一生拝むことの無いところを見れるんだよ?どーお?」
ミカエラ「僕は吸血鬼が嫌い。そして女に興味がないだけだ」
チェス・ホーン「やっぱりホモじゃん(じゃないですか)」
ミカエラ「男にも興味はない!」
チェス「なーらー、私たちが誘惑しちゃえばいいんだよね~?」
ホーン「そういうことになりますね」
43: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 09:56:09.93 ID:8YGswnJTO
ホーン「チェス!」
チェス「はーい♪」
ムギュ
ミカエラ「ングッ!?」ジタバタ
チェス「暴れたらいや~ん♪」
ホーン「では私は後ろから……」ぎゅっ
ミカエラ「!?!?」ゾワゾワ
チェス「あん、胸をぐりぐりしたらダメぇ~///」
ミカエラ「離せ!ムグッ!」
ホーン「凄くいい臭いがするわ」スンスン
チェス「ホーンが終わったら次は私だからね?」
ホーン「分かってるわ。んふ」ペロ
ミカエラ「ヒッ!?」
44: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 10:04:54.48 ID:8YGswnJTO
チェス「あれれ?今ピクンって動いたよね♪」
ホーン「あら、首筋がいいの?」
ミカエラ「違う!さっさと離せ!」
チェス「だから暴れたらだーめ」ミシッ
ミカエラ「うぐっ!?」
ホーン「もう、壊したらダメなんだから手加減しなさい」
チェス「はーい」
ホーン「さて、お姉さんはミカ君の弱いところを責めましょう」
ミカエラ「や、止めろ……」
ホーン「首筋にマーキングでもしましょうか♪」
ミカエラ「!?」ゾワ
チェス「私も付けよ~♪」
ホーン「……ん」チュ
チェス「んふ~♪」チュー
ミカエラ「あ……ダメ……止めろ」
ホーン「ンチュ……おや……こんな所にキスマークが」
ミカエラ「そ、それは」
チェス「クルル様がやったのかな?」
ホーン「結局あの人もそういうことが目的だったのね」
ミカエラ「……違う!」
45: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 10:22:57.28 ID:8YGswnJTO
ホーン「何が違うの?」
チェス「結局私たちと同じなんだね♪」
ミカエラ「……それは、フェリドが付けた奴だ!」
ホーン「……は?」
チェス「……え?」
ミカエラ「……はぁ、はぁ///」
チェス「ねぇホーン、やっぱり彼って……」
ホーン「えぇ、私たちに抱きつかれても」
ミカエラ「違う!さっきあいつが襲ってきただけだ!僕は断じて違う!」
チェス「ならミカ君は普通に女の子でも勃つの?」
ミカエラ「……」
チェス「うわぁ、やっぱり……」
ミカエラ「ち、違う。僕は最愛の人にしか興奮しないし、興味がないだけだ!節操のないお前たちと一緒にするな!」
チェス「……ふ~ん。てことはまだ童貞なんだ?」
ホーン「なら私たちが大人にして差し上げるのも悪くないですね」ペロ
ミカエラ「」
チェス「男の子って、自分の初めての人が特別ななるらしいし?」
ホーン「ここで骨抜きにしてしまうのも良いかもしれませんね」
46: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 10:37:13.60 ID:8YGswnJTO
チェス「さてと」ガサゴソ
ミカエラ「お前!何処に手を入れてるんだ!?///」
ホーン「あら、私からじゃ見えませんわ」
チェス「後で御開帳するんだからへーきへーき♪お、これは中々可愛いものを持ってるね?」ニギニギ
ミカエラ「ひぃ!?」
ホーン「早くみたいですわ」チュ、チュ
ミカエラ「ばか!やめろ!」
ホーン「……んふ♪」フー
ミカエラ「あうっ///」
チェス「あれ?少し大きくなった」
ホーン「んふふ♪ミカ君は耳が弱いんですね」ニタァ
ミカエラ「だ、誰か!たすけ……」
ホーン「はむっ」
レロンチュ…レロレロ……
ミカエラ「あ…!や…めっ…あぁっ!あ…あっ…ぅぁ……」
チェス「うわぁ、ホーンてばエロ~い♪」
ホーン「ふぅ、この程度朝飯前です」
チェス「こっちもだいぶ大きくなってきたぁ♪」
47: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 10:56:12.35 ID:8YGswnJTO
ミカエラ「もう……やめ」
ホーン「止めて欲しいなら、私たちのこともお姉ちゃんって呼びなさい」
ミカエラ「な、なにをいってるんだ!」
ホーン「なら止めませんわ♪」チュ
ミカエラ「いうから!いうからやめろ」
ホーン「態度がなってません。ミカ君はお願いする立場なんですよ?」
ミカエラ「……ホーンお姉ちゃん、チェスお姉ちゃん。や、やめてください///」
ホーン「……んふ///」ゾクゾク
チェス「あはぁ♪」ゾクゾク
ミカエラ「もう、やめてくれ……」
ホーン「……ダメですわ」
ミカエラ「な、なんで!?」
ホーン「今の表情を見たら、よけいに虐めたくなりましたわ♪」
チェス「うわぁ、ドン引き~」
ホーン「そういう貴女は?」
チェス「勿論止めない♪」
49: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 11:51:58.43 ID:8YGswnJTO
チェス「ミカ君はキスしたことある?」
ミカエラ「……」フイ
チェス「ちゃんと答えて」ギュ
ミカエラ「あうっ!?……ま、まだだよ」
チェス「なら、私が初めてになるのかなぁ?」
ミカエラ「はなせ!このっ!」
ホーン「暴れないで」ペロ
ミカエラ「」ビクン
チェス「ほーら♪いい子だから」ヌチョヌチョ
ミカエラ「く…!あ…やめっ…うぁっ!……ぅ…あっ…ぅぁ……///」
チェス「顔を赤くして可愛い♪」
50: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 12:02:37.51 ID:8YGswnJTO
ホーン「それじゃ私が先に血を貰いますね」
チェス「なら私は下の初めてを……」
ホーン「それは話し合いで決めるって話しでしたよね?」ニッコリ
チェス「じょ、冗談ですよぉ」
ホーン「ですが、ファーストキスは譲ってあげます」
チェス「え?本当!わーい♪」
ミカエラ「」ガクガク
チェス「それじゃ頂きま~す♪」
ホーン「私も……」
51: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 12:03:19.56 ID:8YGswnJTO
「そこの二人。私も混ぜてよ」
52: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 12:24:59.73 ID:8YGswnJTO
ホーン「ごめんなさい。ミカ君は私たちのものだから他をあたってくださる?」
チェス「ごめんね♪」
クルル「そうだったんだ。知らなかった。ねぇそうなの?ミカ」
ホーン「」
チェス「」
ミカエラ「……クルル」
クルル「知らない間に私の可愛い弟にハエがたかってるようで困るわ」
ホーン「いや、あの……」ガタガタ
チェス「私はぁ……」ガタガタ
クルル「私がフェリドと追いかけっこしてる間にこんなことをされるとは……」
ホーン「……」ガタガタ
チェス「……」ガタガタ
クルル「さて、 ど う 殺 す か 」
ダッ
ホーン「早く逃げますよ!」
チェス「なんでこうなるのぉ!?」
ガシャン!
ホーン「と、扉が……」
クルル「逃がすと思うか?」
チェス「はわわわ」チョロチョロ…
クルル「取り敢えずまずはその脂肪を削り取ろう」
ホーン「ヒッ!?」
クルル「その次に顔の皮」
チェス「ピィ!!?」
クルル「最後に心臓をえぐり出すか」
53: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 16:34:17.29 ID:/SyBRyzuO
クルル「死ね」
ガキン!
クルル「邪魔をするな」
クローリー「……もう、二人ともなにしたんだい?」
ホーン・チェス「クローリー様!!」
クローリー「僕の従者を殺すのは勘弁して貰えませんかね?」
クルル「ダメだ」
クローリー「どうしても?」
クルル「……私の弟に手を出した罪は大きいぞ」
クローリー「それなら後日こちらから罰を与えるからここは引いて貰えませんかね」
クルル「……良いだろう」
クローリー「ほら、謝って」
ホーン・チェス「ごめんなさい……」
クルル「 次 は な い ぞ 」
ホーン・チェス「ヒッ!?」ビクン
クルル「行くぞミカ」ヒョイ
クローリー「だから言ったじゃないか」
ホーン「まさかこれほどまでに激昂するとは……」
チェス「もー!漏らしちゃったじゃん!」
クローリー「間に合って良かったよ本当に」
「……」
クローリー「……はぁ」チラッ
54: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 16:45:54.43 ID:/SyBRyzuO
_____________________
クルル「大丈夫かミカ」
ミカエラ「はぁ…からだが…まだ、いうことを……きかない」
クルル「……やはりあいつらは私がこの手で」
ミカエラ「……もういいよ」
クルル「いいわけあるか。お前は私のものなんだぞ」
ミカエラ「もういいって言ってるんだよ、お姉ちゃん……」
クルル「……分かった」ナデナデ
………………………………………………
ミカエラ『あ…!や…めっ…あぁっ!あ…あっ…ぅぁ……』
………………………………………………
クルル「……」
ミカエラ「クルル?」
クルル「思うんだが」
ミカエラ「どうしたの」
クルル「やはり誰も手を出せないように私の印を付ける必要があると思わないか?」
ミカエラ「どうするのさ」
クルル「……大人しくしていろ」
ミカエラ「え?」
クルル「天井のシミを数えているうちに終わらせる」
ミカエラ「待てよばか!」
クルル「おあつらえ向きにこうなってるしな」ギュ
ミカエラ「……くっ///」
クルル「私の可愛いミカ……///」ガバッ
チョットマッテ!ソコハ
プツ
55: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 16:54:49.28 ID:/SyBRyzuO
………
……………
…………………
………………………
……………………………
ラクス「うわー」
レーネ「なんですかこれ」
フェリド「面白かったでしょう?」
ラクス「面白いも何も大事なところが映ってないですよ!」
フェリド「いやー、僕もまさかビデオが止まるだなんて思ってなくてさー♪あははは」
レーネ「はぁ、そうですか」
フェリド「クローリー君には気付かれてさー?従者を止めろって怒られちゃった♪」
ラクス「フェリド様、悪いと思ってませんよね」
フェリド「えー?そんなことないよー」
レーネ「続きはないんですか?」
フェリド「レーネ君はムッツリだねぇ♪……ビデオが止まったらつまらなくなって帰って来ちゃった」
ラクス・レーネ「……」
フェリド「次はしっかり撮るからね♪」
ラクス(またやるんだ……)
レーネ「次はお供いたします」
フェリド「おー、やるき満々だね!」
ラクス(確かに気になる……)
フェリド「今度はもっとバレない程度に近づこう」
56: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 16:59:58.85 ID:/SyBRyzuO
吸血鬼「フェリド様!」
フェリド「ん?どうしたの」
吸血鬼「クルル・ツェペシ様がお呼びです」
レーネ「まさか」
ラクス「あー……」
フェリド「あはー♪これは大変なことになるね」
ラクス「どうなさいますか?」
フェリド「勿論逃げるよ♪」
____________________________
クルル「来ないな」
クローリー「来ませんね」
クルル「逃げたか」
クローリー「逃げましたね」
クルル「所で後ろの従者は?」
クローリー「罰として1週間ビキニで生活と血液無しです」
クルル「妥当だな」
ミカエラ「……」
クルル「……ミカ」
ミカエラ「なに?」
クルル「今夜もたっぷり、な♪」
ミカエラ「……///」
終わりのセラフ
57: ◆cLUK89P7vA 2015/06/17(水) 17:01:03.57 ID:/SyBRyzuO
更新のペースが落ちてました。すみません……
またシノアちゃんのコスプレシリーズにでも戻ります。
ありがとうございました。
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/17(水) 17:43:24.43 ID:vmR8k8cso
おっつおっつ
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/17(水) 21:07:01.01 ID:6Rd9B7O0o
おつおつ
このスレとかに誘導してくれると行きやすい
このスレとかに誘導してくれると行きやすい
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/17(水) 21:36:35.78 ID:yidD6PNMO
乙です
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/17(水) 22:23:12.12 ID:LtsIT2Ig0
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433520498/
Entry ⇒ 2015.07.03 | Category ⇒ 終わりのセラフ | Comments (0)
シノア「スクール水着、略してスク水です」
1: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 15:25:27.61 ID:FgoBgU+1O
シノア「皆のアイドル、シノアちゃんでーす」
http://ex14.vip2ch.com/est/read.cgi/news4ssnip/1429443886/
シノア「メイドシノアちゃんです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429799626/
シノア「ナイチンゲールシノアちゃんですよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430653064/
シノア「チャイナドレスです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431353788/
優一郎「これはなんだよ」シノア「ブルマですね」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432125228/
更新は亀です
2: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 15:33:17.76 ID:FgoBgU+1O
優一郎「見れば分かる」
シノア「流石!スク水マニアの優さん」
優一郎「違ぇからな!?」
シノア「またまたー、隠さなくても良いんですよ?」
グレン「おい、何時までじゃれてやがる」
優一郎「おい、どういうことだよグレン!」
グレン「だから水練だって言ったろこの馬鹿が」
優一郎「なんでスク水なんだよ!?」
グレン「用意したシノアに聞け」
シノア「是非とも優さんに着て欲しくて♪」
優一郎「おかしいだろ!?」
与一「あのー、僕たちもですか?」
士方「おいよせ!巻き込まれるぞ」
三葉「スク水、スク水だと……?」ボソボソ
シノア「全員分ありますから安心してください」
優一郎「安心出来ねぇよ!」
グレン「よーし、もう説明始めんぞ」
優一郎「いや、待てよ!」
グレン「おい、バカ優。うるせぇぞ」
シノア「はいはーい、優さんは静かにしましょうねー」グイッ
3: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 15:52:54.14 ID:LCv7iWqCO
グレン「次の任務は新宿拠点近くの新大久保の捜索だ。吸血鬼どもが地下に潜伏している可能性があるので、シノア隊、プラスその他2つほどチームを派遣する」
士方「すいませんグレン中佐。それと水練に何の関係が?」
グレン「最後まで聞け。ここいらの地下には台風などの災害用の大型貯水槽がある。中には多分たっぷりと水が詰まってるだろう」
シノア「逃走する必要が出たときに水の中を逃げる必要が出てくるかもしれないので、その為の訓練。……という訳ですね?」
グレン「そうだ」
優一郎「んなもん逃げないで皆殺しにすれば良いじゃねーかよ」
グレン「よし、バカにはペナルティ1だ」
優一郎「へ?」
グレン「ふん」ゲシッ
ドボン
優一郎「おわっぷ!?てめぇ!グレン何しやがる!」
グレン「協調性のないチームを危険に晒すような奴にはペナルティだ」
優一郎「いきなり突き落とすなよ!?」
グレン「知るかよ。ならちゃんとチームの事を考えて行動しろ」
優一郎「わかったよ!」
グレン「今回の水練と同時に地下の構造を頭に入れておけよ。迷子になって死んでも知らねーからな」
4: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 16:17:45.32 ID:LCv7iWqCO
グレン「じゃあ着替えてこい」
士方「中佐、水着を忘れた場合は下着でもよろしいでしょうか」
グレン「却下だ。シノアからでも借りろ」
優一郎「ていうか、実戦を想定するなら服を着たままでいいだろ?」
グレン「まずは泳げるかを把握するためだ。ダメならなるべく泳ぐ可能性のないルートを選ぶ必要があるしな」
三葉「スク水だと……」ボソボソ
______________________
士方「スク水以外はねーのかよ」
シノア「ないです」
与一「僕は持ってきたんだけど……」
優一郎「なぁ与一」
与一「な、何かな優君」
優一郎「俺たち、仲間だよな?」
与一「う、うん」
優一郎「仲間は裏切らないよな?」
与一「そ、そうだね」
優一郎「お前もスク水着るよな?」
与一「え……」
士方「 着 る よ な ?」
与一「……はい」
6: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 19:16:42.82 ID:LCv7iWqCO
___________________
士方「おい、これって……」
┏━━━━━┓
┃ し ほ う ┃
┗━━━━━┛
優一郎「既に折り込み積みかよ……」
与一「うわぁ……」
士方「お前らのもきっとこうなってるはずだぞ」
与一「……」チラッ
┏━━━━━━┓
┃ゆういちろう┃
┗━━━━━━┛
与一(僕の名前ですらない!)
優一郎「俺はっと……」
┏━━━━━━┓
┃ ゆ う た ん☆┃
┗━━━━━━┛
優一郎「」
士方「お前が一番酷いな優たん」
与一「あはは……」
優一郎「与一、お前の持ってる奴が俺のだろ?間違えるなよ」
士方「まごうことなくそれがお前のだよ」
与一「うん、そっちが優君のだね!」
優一郎「シノアァァァァァァ!!」
8: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 19:53:49.42 ID:LCv7iWqCO
_____________________
「シノアァァァァァァ!!」
三葉「……おい、あいつらに何をした」
シノア「いえ、何にもしてませんよ」ニヤニヤ
三葉「お前がそういう顔してる時は録な事をしてないな」
シノア「えー、みっちゃん酷ーい」
三葉「寄るな!暑苦しい!」
シノア「だってー、みっちゃんの着替えが遅いからー、手伝おうかなーって」
三葉「こっちにくるな!着替えたならさっさと行け!」
シノア「はーい、お待ちしてますね?」
三葉「………」
バタン
三葉「シノアめ……」
┏━━━━━┓
┃みっちゃん┃
┗━━━━━┛
三葉「……パットを入れるか」
9: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 21:26:36.18 ID:jwU/qfn2O
____________________
グレン「おせーよ!いつまで着替えてるつもりなんだよ……」
シノア「ドキドキ!男ばかりのお着替え大会!ポロリもあるよの真っ最中ですから」
グレン「まーた余計なことしてねーだろうな」
シノア「心外ですね。まるで私が余計なことをしているみたいじゃないですか」
グレン「みたいじゃなくてしてるだろ」
シノア「それはどうでしょう?」
ガチャ
優一郎「おい!着替えてきたぞ!」[ゆうたん]
士方「さっさと終わらせるぞ!」[しほう]
与一「あ、あははは」[ゆういちろう]
三葉「よし、ずれてないな」[みっちゃん]ボソッ
グレン「……シノア」
シノア「……なんでしょうか」
グレン「言うことはあるか」
シノア「グレン中佐の分はないですよ?」
グレン「いらねーよ」
10: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 23:15:22.53 ID:jwU/qfn2O
_____________________
グレン「それじゃ今からお前らにはこの50mのプールでどれだけ泳げるかやってもらう」
優一郎「どれだけってことは、泳げなくなるまでやるのか」
グレン「正しくは泳げなくなって沈むまでだ」
優一郎「死んでるだろ!?」
グレン「沈んだら自力で戻れよ。簡単だろ?」
士方「無茶苦茶だ……」
三葉「今に始まったことじゃない」
グレン「グダクダうるせぇな。さっさとやれよ」
優一郎「よっしゃ!なら俺からやるか」
グレン「もうひとつレーンが空いてるだろ。……君月、お前が泳げ」
士方「俺ですか?」
グレン「そうだ。さっさとしろ」
士方「……」
優一郎「おい君月、泳げねーなら無理すんなよ」
士方「あ?出来るに決まってんだろ?」
優一郎「ならやれよ」
士方「言われなくてもやるわ。このバカが」
優一郎「あ?」
グレン「さっさとやれ!」ゲシッ
ドボドボン
優一郎「うえっぷ」
士方「ごぼっ」
グレン「はい、スタートな」
優一郎「行くぜ!」
士方「チッ、負けるか!」
11: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 23:24:01.00 ID:jwU/qfn2O
与一「頑張れー」
三葉「おい優!抜かされてるぞ!」
シノア「頑張ってくださーい♪」
グレン「はぁ……速さを競うんじゃねーんだぞ」
シノア「そうなるように焚き付けたのグレン中佐じゃないですか」
グレン「ここまでバカだとは思わねーよ」
三葉「君月!気合いを入れろ!」
グレン「まったくめんどくせぇな」
シノア「保護者は大変ですね」
グレン「まったくだ」
シノア「頑張ってくださいねお父さん♪」
グレン「誰がお父さんだ。ぶっ飛ばすぞ」
シノア「この前家族の役割を話してたらやっぱり中佐がお父さんて事になりました」
グレン「てめぇらみたいな可愛いげのないうるさいガキは御免だ」
シノア「ちなみに君月さんは犬です」
グレン「猛犬かよ。鎖つけとけよ」
シノア「ああ見えて賢いですからね。優さんよりはチームワークに慣れて来てますよ」
グレン「どうだかね」
与一「頑張れー!」
12: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 23:37:34.72 ID:jwU/qfn2O
優一郎「まだ、まだ、負け、ねぇぞ!」
士方「こっち、だって、負け、るか!」
グレン「泳ぎながら喧嘩するとか馬鹿の極みだな」
シノア「でも飽きませんよ」
グレン「鬱陶しいだけだろ」
シノア「相変わらずツンデレですね」
グレン「くだらねぇこと言ってるとその口を縫うぞ」
シノア「お断りしまーす♪」
与一「うわぁ!もう200越えたよ!」
三葉「中々やるな」
与一「二人とも頑張れー!」
…………………………………………
優一郎「はぁ、疲れた……」
士方「クソッ!もう少しだったのに……」
優一郎「へっ、残念だったな!」
士方「次は負けねーからな!」
優一郎「何時でも掛かってきな……」
シノア「優さんの記録521mですね。君月さんは、508m。……中佐」
グレン「よし、次は三葉に与一。入れ」
与一・三葉「はい!」
優一郎「与一、頑張れよ」
与一「う、うん!」
三葉「おい!私にはないのか、優!」
優一郎「なんだよ、応援して欲しいのか」
三葉「そんなわけあるか!」
優一郎「なら良いじゃねーかよ」
三葉「うぐっ」
シノア「ここは応援してあげてください」ボソッ
優一郎「あ?しょうがねぇな……。三葉!」
三葉「……なんだ」
優一郎「頑張れよ!」
三葉「!……フフ、当然だ!」
士方「取り敢えず、無理はすんなよ」
与一「だ、大丈夫!頑張るよ!」
三葉「そこで見ていろムチムチスク水め!」
士方「泳ぐ前に沈めてやろうか」
グレン「いいからさっさとやれ!」
13: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 23:54:12.18 ID:jwU/qfn2O
優一郎「俺らがやってる時と比べたら遅いな」
グレン「お前らが馬鹿みたいに競争していただけだ」
シノア「文字通りバカですね」
士方「こいつと一緒にするな!」
優一郎「それはこっちの台詞だ!」
グレン「もうほっとけ」
与一(よし、まだまだ行けそうだぞ!……いまどのくらいかな?)
三葉(うぐっ、胸元の抵抗が大きいぞ……)
シノア「二人とも150を越えました。いいペースですね」
グレン「まずまずだな」
優一郎「おら、気合いいれろよー」
士方「面倒だから溺れんなよ」
三葉(ん?抵抗が減ったな!行けるぞ!)
シノア「みっちゃんのペースが上がりましたね」
優一郎「三葉、いい調子だぞ!」
…………………………………………………
シノア「みっちゃんは421m。与一さんは330mですね」
グレン「よし、上がれ」
与一「げほっげほっ」
優一郎「おい、無理すんなって言ったろ」
与一「えへへへ、ごめん」
士方「取り敢えず休め」
三葉「どうだ見たか優!私の華麗な記録を!」
優一郎「おう、おつか……」
三葉「どうした?」
優一郎「……非常に言いにくいんだが」
三葉「なんだ、言え」
優一郎「……腹の辺りに二つ膨らみがあるぞ」
三葉「……へ?」
士方「おい、そこは無視しとけよ」
シノア「本当にデリカシーがありませんね」
三葉「うぎぁぁぁぁぁ!!?////」ダッ
優一郎「行っちまった」
14: ◆cLUK89P7vA 2015/05/26(火) 10:48:57.31 ID:PCQL1OHEO
グレン「次、シノア」
シノア「中佐、私1人なんですけど?」
グレン「あ?知らねーよ。さっさと泳げ」
シノア「1人はさみしいのでパスしまーす。それに記録係で忙しいですし」
グレン「なら勝手にしろよ。おい、次の訓練だ」
優一郎「何すんだよ」
グレン「全員鬼呪装備を持ってプールに入れ」
士方「あの、錆びたりしないんですか?」
グレン「んなもん後でちゃんと手入れすれば問題ねーよ。第一鬼呪は普通の武器と違うからな」
シノア「……」
__________________________
優一郎「次はどうするんだ?」
グレン「鬼呪の力を使え。憑依型は憑依。具現型は具現化だ」
与一「は、はい!」
士方「……ん?」
優一郎「おい、なんか変だぞ」
グレン「この水は鬼呪の力を拡散させら呪いが施してある。お前らは取り敢えずこの水の中でも安定して力を解放出来るようにしろ」
三葉「おい優」
優一郎「ん?なんだよ」
三葉「肩を貸せ」
優一郎「なんでだよ」
三葉「天字竜を出すと沈むんだよ!」
優一郎「はぁ?お前いつも振り回してるしゃねーかよ!?」
三葉「あれは足がついてるからだ!」
優一郎「知らねーよ!てか、そしたら俺も沈むじゃねーかよ!?」
三葉「それはお前が耐えろ」
15: ◆cLUK89P7vA 2015/05/26(火) 10:59:46.01 ID:PCQL1OHEO
三葉「行くぞ!」
優一郎「バカ!止めろ!」
三葉「来い天字竜!」ブワン
優一郎「うわっ!ゴボッ重い!」
三葉「女性に対して失礼だぞバカ!」
優一郎「お前じゃなくて鬼呪だよ!ゴボッ」
三葉「まったく情けない……」ボシュー
優一郎「1人で出来なかった奴が言うんじゃねーよ」ハァハァ
与一「えーっとこんな感じかな?」
グレン「ふむ、やはり与一の適正は中々高いな」
与一「えへへへ///」
士方「なんかコツとかねーのか?」
与一「えっとね、なんかこうふわふわーっていうか」
士方「いやもう少し具体的に」
与一「うーん、ちょっと分かんないかなぁ」
士方「やっぱり自力でやるしかねーのか……」
グレン「分からなかったらシノアか三葉に聞け。こいつらは慣れてるからな」
シノア「え!?わ、私ですか?」
士方「お前に聞くのは癪だが、強くなる為だ」
シノア「わ、私よりみっちゃんの方が上手だと思いますよ?」
士方「あっちでバカとじゃれてるからお前に聞いてんだよ」
グレン「ていうか、なんでプールに入ってねーんだよ」
シノア「あの、私はちょっと……」
グレン「良いから」ガシッ
シノア「え!?ちょっと中佐!?」
グレン「入れ!」ポイッ
16: ◆cLUK89P7vA 2015/05/27(水) 16:19:47.25 ID:75//fv0gO
シノア「ゴボッ、あっダメ、ゴボ」
優一郎「おいシノア!?」
シノア「優ざん!助けゴボ」
優一郎「おい、捕まれ」ガシッ
シノア「ハァハァ、死ぬかと思いました……」
士方・与一・三葉「」
グレン「どうせこんなことだろうと思ったよ」
優一郎「おいグレン!なにしてんだよ!」
グレン「俺は1人仲間はずれの奴を輪に放り込んだだけだ」
シノア「優ざん……」ガシッ
優一郎「ちょっ!しがみつくな!」
シノア「いいんですか?また溺れますよ?」
優一郎「なんで脅してんだよ!?」
グレン「つーわけで、カナヅチが居たから作戦とルートの練り直しだな」
優一郎「おいシノア。なんで最初に言わなかったんだよ」
シノア「いやー、あのですね……」
グレン「そりょ恥ずかしくて泳げませーんなんて言えないわな」
シノア「///」
優一郎「はぁ?そんなことでかよ」
シノア「そんなこととは失礼ですね!」
優一郎「いや、そんなことだろ?」
グレン「まぁ、お前がついこの前までおねしょしてたのと対して変わらねーよ」
優一郎「はぁ!?何言ってんだよ!!?」
士方「お前……」
三葉「それはないな……」
与一「あ、あははは……」
シノア「恥ずかしいですねー、優さん」
優一郎「落とすぞ」
シノア「う、嘘ですよー♪」
優一郎「適当なこと言ってんじゃねーぞグレン」
グレン「あん?よく覚えてねーわ」
優一郎「なら言うなよ!?」
17: ◆cLUK89P7vA 2015/05/27(水) 18:03:49.80 ID:D2S8F0m7O
グレン「それじゃ俺は戻るぞ。仕事が増えたからな」
シノア「あははは♪」
優一郎「おい、そろそろ離せよ」
シノア「あれー?美少女が抱きついているんですよ?役得じゃないですか」
優一郎「よし、潜水するか」
シノア「そんなのダメに決まってるじゃないですか!」ギュッ
優一郎「うぐっ!?絞まってる絞まってる!」
シノア「このままプールサイドまで運んでください」
優一郎「おい君月。変わってくれ」
士方「やだね。指名はお前だ」
優一郎「おい三葉」
三葉「お断りだ」
優一郎「……はぁ」
与一「僕には聞かないの!?」
優一郎「いや、与一には無理だろ」
与一「酷いよ!」
18: ◆cLUK89P7vA 2015/05/27(水) 21:19:43.47 ID:D2S8F0m7O
シノア「もう、早くしてください!」
優一郎「……なんか納得いかない」
シノア「ゆ、優さんもそろそろ疲れて来てませんか?休みましょうよ。あ、なんなら膝枕とかしてあげちゃいますよ?」
優一郎「いや、別にシノアが背中に張り付いてても問題ねーよ」
士方「いままでの仕返しでもするか」
優一郎「仕返し、仕返しねぇ……」
シノア「」
与一「分かった!シノアさんに泳ぎを教えてあげようよ」
優一郎・士方「はぁ?」
三葉「ふむ……それもいいんだが、私も日頃の恨みを果たしたいな」
シノア「皆さん、ここは平和的に行きましょう!ね?」
士方「どの口がほざく」
シノア「ゆ、優さんは私の味方ですよね!?」
優一郎「うーん……」
三葉「これも自業自得だなシノア?」
シノア「ひぃ!?」
優一郎「ま、からかうのもこのくらいで良いだろ」
シノア「……へ?」
優一郎「ほら、ちゃんと掴まってろよ。離して沈んでも知らねーぞ」
シノア「……騙したんですか?」
優一郎「日頃の仕返しだな」
士方「俺はやる気だったんだがな」ボソッ
三葉「私もだ」ボソッ
与一「あ、あははは……」
19: ◆cLUK89P7vA 2015/05/27(水) 21:30:15.17 ID:D2S8F0m7O
シノア「騙したんですか……へぇ……」
優一郎「なんだよ」
シノア「いえ、別に……」
優一郎「あん?」
シノア「今回はその、許してあげます///」ギュ
優一郎「お、おう///」
士方「おい、なんだあれは」
三葉「嫉妬か?」
士方「は?冗談だろ。むしろお前の方が」
三葉「黙れムッチリスク水男」
士方「表に出ろ」
三葉「上等だ」
与一「良いね!ああいうの微笑ましいよね!」
優一郎「それにしても意外だな」
シノア「人間は沈むように出来ているからあれが当たり前なんです!」
優一郎「いやその理屈はおかしいだろ」
シノア「優さんだって重り着けたら沈むじゃないですか」
優一郎「当たり前だろ!?」
20: ◆cLUK89P7vA 2015/05/27(水) 21:39:07.00 ID:D2S8F0m7O
シノア「優さんは泳げない私を見て情けないと思いませんか?」
優一郎「は?なんでだよ」
シノア「私は姉と比べると不出来ですから。上からも見放されてますし……」
優一郎「……」
シノア「あ、でもそのお陰で皆とこうして一緒にいられるんでむしろ嬉しいですね!」
優一郎「いいんじゃねぇのか」
シノア「何がですか?」
優一郎「人間1つや2つ弱点があったほうが良いだろ。完璧な奴なんて生きててもつまらないだろうしよ」
シノア「そういうものですかね」
優一郎「さぁな」
シノア「なんですかそれ。適当ですね」
優一郎「俺に小難しいことを聞くな」
シノア「それもそうですね」
優一郎「おい、そこは否定しろよ」
シノア「なら今度から色々聞きますね」
優一郎「……」
シノア「辞めておいた方がいいですね」
優一郎「そうしてくれ」
シノア「そんな優さんはやっぱり私が操縦しないとダメですよね♪」
優一郎「おい!俺は乗り物じゃねーぞ!」
シノア「えー?こんなに乗り心地が良いんだから転職しましょうよ。」
優一郎「何にだよ!」
シノア「シノアちゃん専用の……タクシーですかね?」
優一郎「振り落とすぞ」
シノア「いやーん♪冗談ですよ」
22: ◆cLUK89P7vA 2015/05/27(水) 21:49:19.18 ID:D2S8F0m7O
優一郎「よっと。ほら、上がれよ」
シノア「もう少しだけこのままが良いです……」
優一郎「はぁ!?お前、それは」
シノア「ダメ、ですか?」
優一郎「……もう少しだけだからな」
シノア「はーい♪いやー、やっぱり優さんは優しいですねー。優さんの『優』の字は優しさなんですね♪」
与一「うわぁー、あそこまでのろけられちゃうと……って何してるの!?」
三葉「邪魔をするな。今からこの変態を沈めるんだ」
士方「それはこっちの台詞だ。ムッツリ女」
三葉「貴様っ!」
与一「ちょっと止めてよ!今向こうは良いところなんだから!」
三葉「ちっ……。お前との決着は預けておいてやる。精々首を洗って待っていろ」
与一「……はぁ」
三葉「それで、何故シノアは上がらずに優に密着しているんだ?何故だ?ん?」
与一「ぼ、僕に聞かれても……」
三葉「あいつはさっさと上がってバカ優は私とさっきの続きをやるべきだと思うんだが」
士方「やっぱり嫉妬じゃねぇかよ」ボソッ
三葉「何か言ったか?」
士方「いいや?なーにも」
23: ◆cLUK89P7vA 2015/05/27(水) 22:12:57.28 ID:D2S8F0m7O
シノア「いやー、優さんの背中は落ち着きますねー」ギュー
優一郎「あんまり強く引っ付くなよ……」
シノア「おやおやー?シノアちゃんを意識しちゃってるんですか?まぁ、こんな美少女が密着しているんですから仕方ないですよね♪」
優一郎「そうだな」
シノア「え!?」
優一郎「なんだよ」
シノア「いや、あの…その///」
三葉「シィィィィィノォォォォォアァァァァァ!!」
優一郎「うおっ!?」
シノア「な、なんですかみっちゃん」
三葉「……このバカを借りて行くぞ」
優一郎「おい、物じゃねーぞ」
シノア「!……」ニヤリ
三葉「よし優。さっきの続きだ。今度は耐えろよ」
優一郎「またかよ!無理だってわかったろ!?」
三葉「それは根性が足りないからだ!行くぞ」グイッ
シノア「あはは、残念でしたみっちゃん」
三葉「なにがだ」
シノア「この優さんはー、私専用でーす♪」ギュー
三葉「な!?」
優一郎「いや違ぇからな」
シノア「だから貸してあげられないんです。ごめんなさい」
三葉「なんだと!それは本当か優!?」
シノア「本当ですよねー?優さん♪」ギュッ
士方「いい具合に修羅場してるな」
与一「あはは、他人事だね」
士方「他人事だからな」
25: ◆cLUK89P7vA 2015/05/27(水) 22:25:47.48 ID:D2S8F0m7O
三葉「よし、シノア。勝負で決めるぞ」
シノア「いいですけど、何で勝負するんですか?」
三葉「中佐が言っていた通りに水の中でどれだけ鬼呪を維持して居られるかだ!」
シノア「そうすると私は優さんに掴まっていないとダメですね!」
三葉「な!?ずるいぞ!」
シノア「そうでもしないとそもそも勝負にすらならないですよ?みっちゃんはそんな卑怯なことはしませんよね~?」ニッコリ
三葉「それなら私も天字竜を出すのに支えが必要だから優に掴まってないとダメだからな!」
優一郎「お前らは俺を殺す気か!?」
三葉「景品は黙ってろ!」
優一郎「おかしいだろ!?誰が景品だ」
シノア「そうですよ。優さんは私のタクシーなので景品じゃありません」
優一郎「タクシーでもねぇよ……」
三葉「ならどうすればいい!?」
優一郎「やるなよ」
シノア・三葉「それは無理です(だ)」
優一郎「いや、そろそろ泳ぐのも疲れたから休憩させてくれ……」
シノア・三葉「……仕方ないですね(な)」
士方「みてる分には面白いな」
与一「うわぁ」
士方「当事者になりたいか?」
与一「ぜんぜん」
士方「てか、お前は混ざらなくていいのか?」
与一「僕は後でゆーくり、ね?」
士方「そ、そうか」ササッ
与一「なんで避けるの!?」
26: ◆cLUK89P7vA 2015/05/27(水) 22:33:25.63 ID:D2S8F0m7O
士方「身の危険を感じた」
与一「そんなことしないよ!」
士方「一筋だからか?」
与一「うん」
士方「……」
与一「冗談だよ」
士方「……」
与一「ねぇ」
士方「……」
与一「怒るよ?」
士方「すまん」
優一郎「ちょっと席外す」
三葉「どこに行く!逃げるな!」
シノア「ダメですよ。勝手にどこかへ行ったら」
優一郎「トイレだよ!!それくらい自由に行かせろ」
三葉「女子に対してセクハラか」
シノア「女の子に対しておおっぴらに言うことではないですね」
優一郎「なんなんだよ!」
三葉「さっさと行け。漏らされても困る」
優一郎「あー、ぶっ飛ばしてー!」
27: ◆cLUK89P7vA 2015/05/27(水) 22:55:49.83 ID:D2S8F0m7O
_____________________
優一郎「なんでこんな事になってんだよ!元はと言えばグレンの奴が」ブツブツ
小百合「あ、優一郎君!」
優一郎「ん?えーっと……」
小百合「た、担任の花依小百合です!」
優一郎「あー、そんな感じでしたね。んで、どうしたんですか?」
小百合「そんな感じ!?……コホン、グレン中佐から変更した次の作戦の指令書を預かっていたのでお渡ししますね」
優一郎「あ、はい……」
小百合「くれぐれも落としたりしないように隊長であるシノアさんに渡してくださいね?」
優一郎「分かりました。ありがとうございます 」
小百合「本来なら直接渡さなきゃいけないんだけど、仕事が立て込んでて……」
優一郎「大丈夫です。渡しておきますね」
小百合「はい、お願いします」
優一郎「それじゃ、訓練があるので……」
小百合「お疲れ様です」
スタスタスタ
小百合「……ゆうたん?……なぜ彼はスク水を着ていたのでしょうか」
小百合(グレン様の趣味なのでしょうか?雪ちゃんに聞いてみよ……)
28: ◆cLUK89P7vA 2015/05/27(水) 23:07:11.51 ID:D2S8F0m7O
______________________
優一郎「おい、シノア」
シノア「あ、帰ってきましたね」
三葉「逃げずに戻ってきたか」
優一郎「なんで逃げるんだよ」
シノア「私の事を呼んでいた気がしていたのですけど、何かありましたか?」
優一郎「これを渡そうと思ってな」
シノア「これは…」
優一郎「あぁ、グレ」
シノア「まさかラブレターですか!?いやーん♪いきなりはダメですよー。ほーんと、モテる女は辛いですねー♪」
三葉「おい優!なんで急にラブレターなぞ持ち出して来たんだ!?」
優一郎「いや、ラブレターじゃ」
シノア「ごめんなさいみっちゃん。選ばれたのは私みたいですねー」ドヤァ
三葉「……」イラッ
優一郎「話を聞けよ」
シノア「それはあとでたーぷり聞きますよ。さてさて、優さんは手紙ではどんな愛の言葉を綴っているのでしょうか」パサ
【指令書 一ノ瀬グレン】
シノア「……」
三葉「ぷっ……。“モテる”女は違うな?シノア」
シノア「これはなんですか優さん」
優一郎「変更したグレンからの指令書だよ。見りゃわかるだろ」
シノア「……!///」ボッ
三葉「いやー、シノア。それにはどんな愛の言葉が綴ってあるんだ?ん?」ニヤニヤ
シノア「ちょっと中佐の所に行ってきます!///」ダッ
優一郎「あ、おい!スク水は着替えていけよ!」
「ワカッテマスヨ!!」
士方「くっ……くっ……」プルプル
与一「笑ったらかわいそうだよ」
士方「最高に……笑える……くっ」プルプル
与一「君月君も大概性格悪いよね」
29: ◆cLUK89P7vA 2015/05/28(木) 00:35:30.27 ID:B+5PbVMMO
優一郎「ん?与一と君月はそこで何笑ってんだよ」
与一「気にしないで!」
士方「くっ……」プルプル
優一郎「ん?変な奴らだな……」
三葉「よし!さっきの続きをやるか」
優一郎「嫌だよ」
三葉「お前の修行にも付き合ってやるから!」
優一郎「いらねぇよ!第一やってることが違うだろ?」
三葉「くっ!」
優一郎「もう着替えて帰ろうぜ」
士方「……そ、そうだな」
与一「僕達だけだもんね……」
三葉「次は手伝って貰うからな!?」
優一郎「しばらくはプールに来ることなんてねーだろ」
士方「水に浸かると疲れるな」コキコキ
与一「シャワー浴びなきゃね」
優一郎「与一、お前唇が青白くなってるぞ」
与一「え!?」
士方「俺は帰るぞ」
優一郎「お疲れ」
士方「おう」
三葉「よし、私たちは何か食べに行くか!」
優一郎「俺も帰って寝たいんだけど」
三葉「私を与一と二人っきりにするのか?」
与一「僕が行くの確定なの!?しかも嫌っぽいし」
優一郎「はぁ……分かった。行けば良いんだろ。行けば」
三葉「最初から素直に応じろ」
優一郎「……」
与一「優君、露骨にぶっ飛ばしてぇって顔するの止めなよ」
30: ◆cLUK89P7vA 2015/05/28(木) 00:48:52.37 ID:B+5PbVMMO
三葉「何を食べたい」
優一郎「誘っといて人に振るのかよ」
三葉「公平に意見を取るためだ」
優一郎「ならラーメン」
与一「あ、じゃあ僕もラーメン」
三葉「なら蕎麦にしよう」
優一郎「公平な意見はどこに行った」
三葉「ラーメンよりは消化にいいからな。同じ麺類なら大差ないだろう」
優一郎「あるに決まってんだろ」
与一「まぁまぁ」
三葉「……不満か」グスッ
与一「優君!」ボソッ
優一郎「はぁ……さっさと蕎麦でもなんでも食いに行こうぜ」
三葉「!」パァ
優一郎「最近ため息の数が増えた気がする」
三葉「悩みごとか?私が相談に乗ってやろうか?」
優一郎「いや、いいわ」
三葉「……」グスッ
優一郎「そこまで悩んでないからな!なんかあったら言うから」
三葉「……ふん!そこまでいうならしょうがないから聞いてやろう!」
優一郎「なんだよこれ」
与一「人付き合いが苦手な所とか優君そっくりだよ」
優一郎「俺はそんなに酷くねーよ!?」
三葉「ほら、行くぞ!」
優一郎「その前に着替えようぜ……。スク水はもういいわ」
31: ◆cLUK89P7vA 2015/05/28(木) 01:09:06.14 ID:B+5PbVMMO
_______________________
シノア「それで、中佐。わざわざ指令書に書かれていた呼び出しの件について伺っても宜しいですか?」
グレン「まぁ、ただの世間話みたいなもんだ」
シノア「意外ですね。グレン中佐はそういったものがお嫌いだったはずですけど」
グレン「気紛れだ」
シノア「あれですか?今は亡き姉に変わって私を手込めにする!とかですか?それならお断りしますね」
グレン「一人で何言ってやがる。最近のお前の行動について軽くな」
シノア「?思い当たる節はないですね」
グレン「少しばかりおのバカにお熱みたいだからな」
シノア「な!?や、優さんは関係ありません!!///」
グレン「誰も優の話だなんて言ってねーぞ」
シノア「誘導尋問ですね!そんなの優さんしか居ないじゃないですか!」
グレン「誘導尋問だ?馬鹿言えよ。拷問に対する訓練受けてる奴が引っ掛かるかよ。それに、馬鹿と言うなら君月も該当するぞ」
シノア「な!?///君月さんの事を馬鹿なんて呼んで無いじゃないですか!」
グレン「あ?それは決めつけだろ。君月は融通のきかない馬鹿。優は……ただの馬鹿だ」
シノア「……酷いこと言ってるって自覚ありますか?」
グレン「俺は淡々と事実を述べているだけだ」
シノア「それで?話の本題はなんですか?」
グレン「ふむ……お前はまだ若いし経験が足りないせいもあるかもしれないが、自分を偽ることだけは辞めておけ」
シノア「……中佐が言ってもいまいち説得力がありませんね」
グレン「俺は偽ってきたからな。俺みたいな大人にならねぇように正直に生きろ。それだけだ」
シノア「……」
グレン「お前の中を占めている奴もこの世の中何時まで生きるか分からん。明日にでも死ぬかもしれない。だから後悔しないように生きろ」
シノア「姉の時はどうだったんですか?」
グレン「さぁな……あのときの俺には力がなかった。それだけだ。後悔も何もない………だが、お前にはある」
シノア「……」
グレン「考えて生きろ。それだけだ。下がっていいぞ」
シノア「……失礼しました。」
ガチャン
32: ◆cLUK89P7vA 2015/05/28(木) 01:19:59.76 ID:B+5PbVMMO
シノア「考えて生きる…………優さん」
優一郎「お、シノアじゃねーか!」
シノア「ふぇ!?///」
優一郎「ん?どうしたんだ?」
シノア「ゆ、優さんこそどうしたんですか?」
優一郎「いや、俺は与一と三葉と飯食ってきた所だ」
シノア「そうですか……」
シノア(やりますねみっちゃん)
優一郎「お前はどうしたんだ?」
シノア「ちょっと中佐と作戦の確認をしていました」
優一郎「あぁ、お疲れ」
シノア「それでは私はこれで…」
グゥーー
優一郎「……」
シノア「……」
優一郎「……」
シノア「……///」
優一郎「……なんか腹へったな」
シノア「え?食べて来たんじゃないんですか?」
優一郎「今日はあんだけ動いたんだから蕎麦だけじゃ足りねーよ」
シノア「そうですか」
優一郎「一緒に何か食わねーか?」
シノア「いえ、私は…」
グレン『正直に生きろ』
シノア「……」
優一郎「おい、シノア?」
シノア「そうですね。行きましょうか♪」
優一郎「よっしゃ!なぁ、ラーメン行こうぜ」
シノア「ラーメンですか。いいですねー」
優一郎「やっぱり蕎麦よりもラーメンだよなー」
シノア「あれれー?そんなこと言ってるとみっちゃんが怒るんじゃないんですかー?」
優一郎「居ねぇからいいんだよ」
シノア「なら後で伝えておきますね♪」
優一郎「マジで止めろよな」
シノア「あははは、冗談ですよー♪」
33: ◆cLUK89P7vA 2015/05/28(木) 01:30:11.41 ID:B+5PbVMMO
シノア「自分に正直に生きるっていいものですねー?」
優一郎「いや、お前は既に正直に生きているだろ」
シノア「あれ、そうですか?」
優一郎「そうでなきゃ人にコスプレさせねーよ」
シノア「なんのことですかねー?シノアちゃん覚えてませーん」
優一郎「ゴスロリ着せたり、メイド服着せたり、ブルマ履かせたりしただろ」
シノア「ブルマは優さんのせいじゃないですか?」
優一郎「なんだよ、覚えてるじゃねーか」
シノア「えへへへ♪」
優一郎「難しいことは考えずに、吸血鬼を殲滅してさっさと全部終わらせようぜ」
シノア「難しいことは言ってますね」
優一郎「何言ってんだよ。俺や君月、与一それに三葉やお前が居れば余裕だろ?あ、あとグレンのバカも」
シノア「はぁ、これだから優さんは……」
優一郎「なんだよ!?」
シノア「そこら辺についてはラーメンを食べながらでもお話ししましょうか」
優一郎「なんでだよ!?」
シノア「これも優さんに立派な日本帝鬼軍の人間になってもらうためですからー」
優一郎「はぁ……」
シノア「だから優さん」
優一郎「ん?」
シノア「頑張りましょうね♪」ニッコリ
終わりのセラフ
34: ◆cLUK89P7vA 2015/05/28(木) 01:42:29.05 ID:B+5PbVMMO
【グレンafter】
深夜「あ、グレン」
グレン「ん?何のようだ」
美十「深夜様!お疲れ様です」
五士「あ、お疲れ様です」
深夜「お疲れ~。あのさ新大久保作戦の事なんだけどさ」
グレン「それなら今美十と五士に確認して貰ってる所だ」
深夜「いや、ぜんぜん問題とかは無かったんだけどさ」
グレン「ならなんの用だ」
深夜「それが面白い話を聞いちゃってさ♪」
グレン「おしゃべりなら帰れ。まだ仕事がある」
深夜「シノアちゃん達の訓練、皆スク水着てたんだって?」ニコニコ
グレン「それがどうした?」
深夜「あ、やっぱり本当だったの?いや、なんか男の子までスク水着ていたらしくてさぁ。あははは、なんか笑えるよね」
美十「……男も、スク水?」
グレン「ん?どうした」
美十「グレン!日本帝鬼軍の品位を落とすような格好は控えさせなさいと以前言いましたよね!?」
グレン「覚えてねーわ」
美十「なら今覚えなさい!忘れないように!」
グレン「はぁ……分かった分かった」
美十「そうやってまた煙に巻こうとする!」
五士「まぁまぁ美十ちゃん。グレンは前からこうなんだし、ね?」
美十「スク水を着て欲しいなら私に言えば良いじゃないですか!?」
グレン・五士「……ん?」
深夜「あははは」
35: ◆cLUK89P7vA 2015/05/28(木) 01:54:21.96 ID:B+5PbVMMO
美十「サイズは、まだ頑張れば何とかなるはずです!」
五士「サイズ、ねぇ」チラッ
美十「ちょっと!?どこを見ているんですか!?」
五士「胸」
美十「ふんっ!」ゴスッ!
深夜「五士も学ばないね……」
美十「というわけで私が犠牲になるので、もうあの子達に変な格好は辞めさせなさい!」
グレン「辞めさせるも何も、俺は」
バターーーン
小百合「そうですよグレン様!」
グレン「小百合、扉を壊す気か」
小百合「はわわわわわ!!?ごめんなさい!」
時雨「小百合、そうじゃないでしょ?」
小百合「そ、そうだった!」
グレン「なんだよ」
小百合「グレン様!私たちもスク水を着ます!」
五士「え!?マジで!?」ムクッ
時雨「小百合に相談されて、グレン様がそんなにもスク水をお好きだとは知らずに……。従者として失格です」
グレン「好きじゃない、そもそもそんなこと頼まないからな」
小百合「というわけで用意してきました!」
時雨「私も……」
グレン「話を聞け」
小百合「ちょっと胸元はキツいですが頑張ります!」
時雨「チッ……」
小百合「雪ちゃん、目が怖いよ!?」
時雨「大丈夫小百合。ちょっと巨乳が憎いだけ」
小百合「ええええぇぇぇぇ!!?全然大丈夫じゃないよ!?」
グレン「小百合、煩い」
小百合「はい、すみません…」
時雨「というわけで早速プールに行きましょう」
五士「グレン!行こうぜ!!」
美十「わ、私も着ます!だから、従者ではなく私に獣欲を!その方が健全です!」
36: ◆cLUK89P7vA 2015/05/28(木) 01:58:26.84 ID:B+5PbVMMO
深夜「あははは♪グレン大人気だね」
グレン「うるせぇ黙れそして死ね」
深夜「あははは、グレンよりは先に死なない!」
五士「行こうぜ?な!?一生のお願い!!」
小百合「グレン様!」
時雨「グレン様!」
美十「グレン!」
グレン「勘弁してくれ……」
【終わり】
37: ◆cLUK89P7vA 2015/05/28(木) 01:59:29.78 ID:B+5PbVMMO
明日、HTML化依頼出してきます。
それではまた続きでお願いします
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 06:47:30.57 ID:1pX3+8Hgo
乙
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 07:47:28.61 ID:Mrb9S888O
乙、乙、
面白かったけど、よく考えたら夏のプールでよく見るバカップルじゃねーかww
はぜろ優!
面白かったけど、よく考えたら夏のプールでよく見るバカップルじゃねーかww
はぜろ優!
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 17:05:22.03 ID:yRnqoAZjo
乙です
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432448727/
Entry ⇒ 2015.06.10 | Category ⇒ 終わりのセラフ | Comments (0)
優一郎「これはなんだよ」シノア「ブルマですね」
1: ◆cLUK89P7vA 2015/05/20(水) 21:33:48.70 ID:dRG6gr05O
シノア「皆のアイドル、シノアちゃんでーす」
http://ex14.vip2ch.com/est/read.cgi/news4ssnip/1429443886/
シノア「メイドシノアちゃんです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429799626/
シノア「ナイチンゲールシノアちゃんですよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430653064/
シノア「チャイナドレスです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431353788/
更新は亀です。
2: ◆cLUK89P7vA 2015/05/20(水) 21:41:14.23 ID:dRG6gr05O
優一郎「女もんだろ!?」
シノア「優さん……?」
優一郎「は、はい」ビクッ
シノア「そもそもの原因は分かりますか?」
優一郎「……ヨハネの四騎士が投げた貯水タンクを俺がぶった切って、全員が雨水でびしょびしょになったからです」
シノア「私はなんて言いましたか?」
優一郎「避けろって言いました」
シノア「どうするか分かりますね?」
優一郎「乾くまで大人しく体操服を着てます」
シノア「よろしい」
三葉「おいシノア、そろそろ良いだろ。バカは放っておけ」
シノア「おや、みっちゃんは優しいですね」
三葉「違う!お説教するだけ無断だと言いたいんだ」
士方「……同感だな」
与一「あはは……」
士方「そいつのバカは今に始まったことじゃない。服が乾くまでは大人しくしてるしかないだろ」
三葉「そこのピチピチ体操服のいう通りだな」
士方「……あ?」ピチピチ
3: ◆cLUK89P7vA 2015/05/20(水) 21:49:41.66 ID:dRG6gr05O
三葉「なんだピチピチ」
士方「ぶっ殺すぞ」
三葉「ふん、やってみろ」
シノア「まぁまぁ落ち着いてください。士方さん、服が食い込みますよ?」
士方「なんでまたサイズが小さいんだよ!!」
シノア「女性用ですから」
与一「でも良かったね!なんだっけ……ぶらせらしょっぷ?があってさ。体操服とかばっかりだけど」
三葉「大体水に濡れたくらいで大げさなんだ!あのくらい気にせず進め!」
シノア「水から毒が検知されたんですから仕方がないですよ。これもウイルスなんですかね」
三葉「どっちにしろそこのバカのせいだがな!」
優一郎「返す言葉もありません……」
三葉「そこで一晩正座してろ!」
優一郎「えー、マジかよ……」
三葉「お前、反省してないな」
優一郎「え!?してるしてる!すっごいしてます」
士方「ったくよ……」
4: ◆cLUK89P7vA 2015/05/20(水) 21:55:11.90 ID:dRG6gr05O
与一「それじゃ、僕外の様子を見てくるね」
三葉「待て」
与一「なに?」
三葉「そこのバカも連れていけ。何かあったときに一人では危険だ」
与一「はーい。それじゃ行こっか優君」
優一郎「お、おう……」プルプル
与一「あれ、どうしたの?」
優一郎「足が痺れた……」プルプル
シノア「ほほー」
優一郎「おい!やめろシノア!」
シノア「えーい♪」ツンツン
優一郎「うおぉぉぉ!?!」ジーン
シノア「あはっ♪楽しいですねこれ」
三葉「……どれ」ガスッ
優一郎「いでっ!!」
士方「ふんっ」ゲシッ
優一郎「ごはっ!!?」
三葉「なんだ、つまらん」
優一郎「お前ら、普通に蹴りやがったな!?」
与一「良いから行こうよ」グイッ
優一郎「後で覚えてろよぉぉぉぉ」
9: ◆cLUK89P7vA 2015/05/21(木) 22:54:25.02 ID:ieQuhll+O
________________________
優一郎「なんか居たか与一」
与一「ぜんぜん」
優一郎「問題無しか」
与一「次は1時間後だね」
優一郎「この服微妙に寒いな」ブルッ
与一「ブルマって短パンよりも短いんだね」
優一郎「その前に女もんだろ……。はぁ」
与一「服が濡れちゃったんだから仕方がないよ」
優一郎「へーへー、悪かったですよ」
与一「ぼ、僕は気にしてないよ!」
優一郎「どうだかな」
与一「優君!?」
優一郎「何もねーなら寝るかなー」
与一「僕も疲れたから眠いよ……」
10: ◆cLUK89P7vA 2015/05/22(金) 11:44:24.15 ID:Y3kgs7FGO
優一郎「ところで前から気になってたんだけどさ」
与一「ん、何?」
優一郎「お前って男だよな」
与一「え!?」
優一郎「毎度の女装も似合ってるし男としてどうなんだ」
与一「それをいうなら優君も似合ってるじゃん!」
優一郎「はぁ!?ぜんぜん似合ってねーよ!」
与一「僕も似合ってなんかないよ!」
優一郎「いや、そこら辺の女よりは女らしいぞ……」
与一「え?///」
優一郎「赤面すんなよ。男にしてはお前って細いじゃん」サワサワ
与一「ちょっと!くすぐったいよー」
優一郎「俺と比べて腕も細いよな」
与一「あははは、そこはダメだよ」
優一郎「もっと鍛えろよ。こんなんじゃ直ぐ死んじまうぞ」
与一「……えい」
優一郎「うわっ!」
与一「本当だ!優君のここ(上腕二等筋)カチカチだ」
優一郎「お前いきなりなに触ってんだよ!?」
与一「さっきのお返しだよ。いいなー、僕もこんぐらいあればな」
優一郎「へっ、鍛え方が違うんだよ」
…………………………………………
三葉「なんで私が呼びに行かなきゃいけないんだ!」
シノア「いいじゃないですか。これも仲良くするためですよ」
三葉「仲良くだ?バカ抜かせ!あんな協調性ない奴と仲良くなんて出来るか!」
シノア「わがままいってるとグレン中佐に言っちゃいますよ」
三葉「うぐっ……」
『……』
シノア「あ、向こうにいますね」
与一『本当だ!優君のここカチカチだ』
優一郎『お前いきなりナニ触ってんだよ!?』
与一『さっきのお返しだよ。いいなー、僕もこんぐらいあればな』
優一郎『へっ、鍛え方が違うんだよ』
13: ◆cLUK89P7vA 2015/05/22(金) 14:55:12.42 ID:QRYhAirvO
シノア「おや、これはこれは♪」
三葉「な、な!///」
シノア「みっちゃん、顔が真っ赤ですよ?」
三葉「あいつら!男同士で何をやってるんだ!?///」
シノア「何って……ナニやってるんでしょうねぇ♪」
三葉「こんな所で緊迫感が無さすぎるだろ!?///」
シノア「危機的状況で人としての本能で種を残そうとしてるんですよきっと。男同士ですけど」
三葉「な!?///」
シノア「邪魔したら悪いですから戻りましょう」
三葉「そんな訳に行くか!軍の風紀が乱れる!!」
________________________
三葉「お前ら!不潔だぞ!」バーン
優一郎「ん?なんだよ」
三葉「なんで上を脱いでるんだ!?」
与一「優君、もう一度やって!」
優一郎「いいぞ……ふんっ!」
与一「やっぱり鍛えてるね」
優一郎「次から一緒にやるか?鍛えてやるよ」
与一「同じメニューは無理だよ…」
三葉「無視するな!」
シノア「優さん優さん!どっちが攻めでどっちが受けなんですか?」
優一郎「なんの話だよ」
14: ◆cLUK89P7vA 2015/05/22(金) 20:06:51.30 ID:qfwpHNw6O
最後のは送信ミスです
15: ◆cLUK89P7vA 2015/05/22(金) 20:16:53.15 ID:qfwpHNw6O
三葉「ここでどんないやらしいことをしてたんだ!」
シノア「みっちゃんも興味津々ですね」
三葉「ちがっ!///…あくまでも状況把握のためだ!」
与一「えーっと、筋トレの相談?」
優一郎「男同士だろ。なに考えてんだよ」
シノア「みっちゃんはいやらしい事考えてましたね」
三葉「うるさぁぁぁぁぁい!!服を着ろぉぉぉぉ!!」
シノア「みっちゃん、静かにしなきゃダメですよ」
三葉「うぐっ」
優一郎「ここら辺に敵はいないから平気だろ」
シノア「油断はダメですよ。何処から見られているか分かりませんから」
与一「そうだね」
シノア「食事にしましょう。その為に呼びに来たんですから」
優一郎「おう」
シノア「みっちゃんも戻りましょう」
三葉「この屈辱は忘れんぞ!」
シノア「ムッチリ(笑)みっちゃん」
三葉「黙れぇぇぇぇ!!///」
優一郎「騒ぐなよ!」ガシッ
三葉「ムグッ!?」
優一郎「与一、お前は足を持て」
与一「え、うん」
シノア「ブルマ着た変態が女子を誘拐している様にしか見えませんね」
優一郎「うるせぇ」
16: ◆cLUK89P7vA 2015/05/23(土) 21:15:04.27 ID:XvcVa6XZO
シノア「誘拐して乱暴するきでしょ!エッチな本みたいに!」
与一「?」
優一郎「与一、気にするな」
三葉「モガモガ!」
優一郎「取り敢えず下に連れていくぞ」
___________________________
優一郎「よっと」ヒョイ
三葉「ぎにゃあ!」ドサッ
与一「もっと丁寧にやろうよ」
三葉「シノアと百夜優一郎!絶対に許さんぞ!」
士方「帰ってきて早々喧しいぞ」
シノア「思春期なんですよ」
士方「発情期かなんかの間違いだろ」
シノア「なるほど」
三葉「そこ!聞こえてるぞ!」
士方「聞こえる様に言ってるからな」
三葉「君月士方!お前も覚えていろ!」
士方「やだよ。めんどくせぇ」
与一「なんか三宮さんと優君って似てるね」
優一郎・三葉「似てない!!」
シノア「優さんもみっちゃんくらい思慮が深ければいいんですけどね」
三葉「そうだ!私をこんなバカと一緒にするな」
優一郎「俺はこんな脳内桃色には成りたくねーよ」
三葉「この!?///」
バシッバシッ
優一郎「痛ぇな!叩くなよ」
シノア「照れ隠しですね」
三葉「シノアぁぁぁぁぁ!!」ブンッ
シノア「おっと」
士方「……ほら、携帯食料」
与一「あ!ありがとう」
士方「ほらよ」
優一郎「お、さんきゅ」
「待てぇぇぇぇぇ」
「嫌ですよー♪」
優一郎「あいつらは?」
士方「ほっとけよ」
17: ◆cLUK89P7vA 2015/05/23(土) 21:22:44.09 ID:XvcVa6XZO
______________________________
優一郎「やっぱりこっちの方が旨いって」
士方「それはねぇよ」
優一郎「はぁ?」
与一「ぼ、僕は好きだよ」
士方「断絶こっちだね」
優一郎「……ん!」
与一「あ、本当だ!」
シノア「優さん、貰いますね」ヒョイ
優一郎「あ、おい!」
三葉「クソッ!おい、早乙女与一!何か寄越せ!」
与一「え!?は、はい」
三葉「ふんっ」
「逃がすかぁ!」
「もう辞めませんかー?」
「まだまだー!」
優一郎「……食いかけだったんだけど」
士方「与一、お前が渡したのってめちゃくちゃ不味い奴じゃねーのか?」
与一「え?そうだったのー?」ニッコリ
士方(わざとやったな……)
優一郎「さてと、次の見回りの時間は……」
士方「20分後だな」
与一「次はシノアさんたちだけど……」
士方「あの調子じゃ無理だな」
優一郎「まだ終わらねーのかよ」
18: ◆cLUK89P7vA 2015/05/23(土) 21:37:28.03 ID:XvcVa6XZO
………………………………………
シノア「汗かいちゃったのでシャワー浴びてきますね」
三葉「……私もだ」
士方「お前ら、騒ぐのは構わねーけど自分の仕事は果たせよ」
シノア「そうでしたね。すみません」
三葉「……すまなかった」
士方「俺は先に寝るからな。見回りの時間になったら起こせ」ゴロン
シノア「分かりました」
_____________シャワー室_____________
シノア「騒ぎ過ぎちゃいましたね」
三葉「防音の結界は?」
シノア「ばっちりですよ」
三葉「そうか……」
シノア「後で優さんと与一さんにも謝らないといけませんね」
三葉「……」
シノア「またいかがわしい事をしてるかもしれませんよ!」
三葉「……シノア」
シノア「なんですか?」
三葉「……私はもう二度と失敗して仲間を失いたくない」
シノア「……」
三葉「私がやってることは間違っているか?」
シノア「さぁ?どうでしょう」
三葉「仲間を守る為なら厳しくあらねぱダメだと思う。そのせいで要らぬ威圧感を出してるとも思っている」
シノア(みっちゃんに威圧感?)
三葉「また強く当たるかもしれないから、その……お前にフォローを頼む」
シノア「プフ」
三葉「な!?笑うな!真面目な話だぞ!」
シノア「大丈夫ですよ」
三葉「……何がだ」
シノア「彼らはそんなに柔ではないですし、みっちゃんの必死さも理解していますよ」
三葉「……」
シノア「チームワークはちゃんとやってくれますよ。……優さんと君月さんはわかりませんけど」
三葉「その二人が一番大事だろ!?」
19: ◆cLUK89P7vA 2015/05/23(土) 23:00:45.49 ID:baAbfBYqO
シノア「優さんがチームワークを大事に出来るかが問題ですねー」
三葉「あいつの言うことも分かるが……それでも同じ鑪は踏んで欲しくはない」
シノア「優さんはアホなので全部守ろうとするでしょうね」
三葉「お前がちゃんと手綱を握っておけ」
シノア「絶対1人じゃ荷が重いです。みっちゃんも一緒にお願いしますよ」
三葉「……手が空いていたらな」
シノア「あははは♪やっぱり変わりましたね?」
三葉「私だって少しは成長するぞ!」
シノア「……成長?」チラッ
三葉「胸を見るな!!ここはまだ成長途中だから良いんだ!」
シノア「ならー、私が大きくしてあげますね♪」モニュ
三葉「ひゃうっ!?」
「よいではないかー♪」
「離せこのバカァァァァ!」
_______________________
優一郎「くしゅんっ!」
与一「あれ?優君、風邪?」
優一郎「誰か噂してんだろ」
与一「寒いなら中に戻れば?」
優一郎「いや平気だ」
与一「でもこの格好スースーするよね」
優一郎「太もも出てるからな」
与一「うぅ、敵に見つかるから火を使えないしさぁ」
優一郎「お前こそ中に戻れよ」
与一「えへへ、大丈夫だよー」
20: ◆cLUK89P7vA 2015/05/23(土) 23:19:45.50 ID:baAbfBYqO
与一「軍服乾いたかなぁ」
優一郎「もうすぐ乾くだろ」
与一「動くとしたら明け方かな」
優一郎「そうなんじゃねーのか?」
与一「優君ってば適当なんだから……」
優一郎「大体作戦を考えるのはシノア隊長様なんだからそっちが考えりゃいいんだよ」
与一「任せっきりは良くないよ!」
優一郎「なら君月やら三葉やらお前が手伝えばいいだろ。適材適所だ」
与一「……この前のテストのこと、まだ根に持ってるの?」
優一郎「……そんなわけないだろ」
与一「優君は嘘が下手だね」
優一郎「いいんだよ!俺は正直者だからな!」
「優さんはひねくれ者じゃないですか」
優一郎「うるせぇぞシノア」
シノア「お疲れ様です」
優一郎「もうおいかけっこはしないのか?」
シノア「優さんって存外に意地悪ですよね」
優一郎「それは悪かったな」
シノア「こちらこそ、すみませんでした」
三葉「……」
優一郎「俺たちが見張りをしているから寝てていいぞ」
三葉「……悪かった」
優一郎「別に気にすんな。仲間なんだろ?」
与一「そうそう。困った時は助け合わなきゃな」
三葉「…そうだな!」
優一郎「君月は何してんだ?」
シノア「お休みしてますよ」
優一郎「蹴り起こしてやろうかな」
与一「やり返されるだけだから止めなよ……」
21: ◆cLUK89P7vA 2015/05/23(土) 23:27:26.83 ID:baAbfBYqO
三葉「交代しよう。迷惑を掛けた分は働く」
シノア「そうですね。お二人とも寝ててください」
与一「この際だからやっちゃうよ」
優一郎「それこそ女どもは寝てろよ。美容に悪いんじゃねーのか?」
シノア「ゆ、優さんが女の子を気遣ってるなんて!」
優一郎「おい」
シノア「与一さん!みっちゃん!明日は吸血鬼に襲われるかもしれませんよ!」
三葉「それは大変だな」
与一「気を付けなきゃね!」
優一郎「お前らなんて嫌いだ」
シノア「でもでもー、私たちは優さんのこと大好きですよ?」
優一郎「うるさい黙れ」
三葉「……グレン中佐と似てる気がする」
優一郎「馬鹿グレンと一緒にするな!」
シノア「ツンデレさんですね!」
与一「あははは、そうだねー」
優一郎「ぶっ飛ばしてぇ」
22: ◆cLUK89P7vA 2015/05/23(土) 23:37:36.08 ID:baAbfBYqO
___________________
士方「んで、朝方まで楽しくお喋りしてたと」
優一郎「楽しくなんかねーよ」
士方「お前ら寝ないで馬鹿だろ」
シノア「まぁまぁ、次は誘うので拗ねないでください」
士方「拗ねてねーし、参加したくもねぇよ!?」
三葉「私は服がピチピチで食い込んでる奴でも仲良くしてやるぞ」
士方「やっぱりお前だけはぶっ殺す」
三葉「そう尖るな。服が食い込むぞ?」
士方「……」ブチッ
与一「おおお落ち着いてぇぇぇぇぇ!!三葉さんも挑発しないでぇぇぇぇぇ!」
三葉「私なりのフレンドジョークだ」
優一郎「笑えねーよ」
士方「……疲れるだけじゃねーか。グレン中佐に配置替えを頼むしかねーよ」
シノア「グレン中佐はそんな優しくないですよ」
士方「だろうな……ハァ」
与一「元気出して…」
シノア「そうやって慰めてる与一さんが一番ボロクソに言ってましたよね」
士方「与一、てめぇ」
与一「そんなわけないよ!?シノアさん止めてよ!! 」
24: ◆cLUK89P7vA 2015/05/23(土) 23:52:00.13 ID:baAbfBYqO
シノア「シノアちゃんジョークです」
優一郎「お前は質が悪いな」
三葉「さて、服は乾いたかな」
シノア「あ、見てきますね」
与一「逃げた……」
シノア「優さんも一緒に来てください」
優一郎「なんでだよ」
シノア「濡らしたのは?」
優一郎「……行きます」
_______________________
優一郎「乾いてるな」
シノア「どさくさに紛れて匂いを嗅がないでくださいね」
優一郎「嗅がねーよ!」
シノア「美少女が着ていた服に思わず欲情」
優一郎「しねーよ。てかさっさと着替えれば良いじゃねーか」
シノア「着替えている所を見たいんですか?優さんのエッチ♪」
優一郎「ぶっ飛ばすぞ」
シノア「ほーら♪」
優一郎「くだらねぇことすんなよ」
シノア「サービスですよ。サービス」
優一郎「誰が得するんだよ」
シノア「それは勿論思春期の少年たちにですよ」
優一郎「好きにしろよ。俺は知らねーからな」
25: ◆cLUK89P7vA 2015/05/23(土) 23:57:48.14 ID:baAbfBYqO
シノア「体操服からおへそが見えそうなくらいが扇情的ですかね?」
優一郎「お前、恥ずかしくねーのかよ」
シノア「特には」
優一郎「あ、そう」
シノア「次はー、身体をひねりつつ……」ビリッ
優一郎「ん?」
シノア「どうかしましたか?あ、まさか見惚れちゃいましたか?」
優一郎「……お前……ブルマが裂けてピンクの下着が見えてんぞ」
シノア「……へ?」
優一郎「さっさと隠せよ」
シノア「………!!?///」ボッ
優一郎「あ、赤面した」
シノア「優さんの、変態!!!」ドスッ
優一郎「ぐはっ!!」
タタタタタ
優一郎「理不尽過ぎるだろ……」
26: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 00:04:44.38 ID:LCv7iWqCO
______________________
士方「……おい、どうした」
優一郎「理不尽な目にあった……」
士方「そ、そうか……」
与一「女の子は向こうで着替えてるからね。覗いちゃダメだよ?」
士方「誰が覗くか」
優一郎「右に同じ」
与一「まぁ、分かってても一応ね?事故は防ぎたいから」
優一郎「事故、事故ねぇ……」
シノア『優さんの、変態!!!』
優一郎「完璧に事故だったな……」
士方「さっさと着替えろよ」
優一郎「あぁ」
27: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 00:13:42.40 ID:LCv7iWqCO
_______________________
シノア「出発前に確認です」
優一郎「ブルマは脱いだぞ」
士方「話の腰を折るな」
シノア「……優さん、ブルマの話しは禁止です」ニッコリ
優一郎「お、おう」
与一「何かあったの?」ボソッ
士方「いつものくだらねぇことだろ」ボソッ
三葉「話を聞け!」
シノア「……私たちはチームであり、家族です。困っていたら手を貸し速やかに解決させます」
三葉「家族は決して裏切らない」
優一郎「仲間を見捨てない」
シノア「そうですね。その通りです」
三葉「その代わり、チームワークはちゃんと守れ!作戦は絶対だ!百夜優一郎、お前のことだからな!」
優一郎「わかったよ……」
シノア「私たちはグレン中佐を中心にした家族です」
与一「グレン中佐がお父さんってことかな」
シノア「なら私は皆のお母さんですね♪」
優一郎「三葉は……妹か」
三葉「な!?どちらかと言えば貴様が弟だ!手のかかるな!」
28: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 00:15:47.45 ID:l5WbgE3VO
_______________________
シノア「出発前に確認です」
優一郎「ブルマは脱いだぞ」
士方「話の腰を折るな」
シノア「……優さん、ブルマの話しは禁止です」ニッコリ
優一郎「お、おう」
与一「何かあったの?」ボソッ
士方「いつものくだらねぇことだろ」ボソッ
三葉「話を聞け!」
シノア「……私たちはチームであり、家族です。困っていたら手を貸し速やかに解決させます」
三葉「家族は決して裏切らない」
優一郎「仲間を見捨てない」
シノア「そうですね。その通りです」
三葉「その代わり、チームワークはちゃんと守れ!作戦は絶対だ!百夜優一郎、お前のことだからな!」
優一郎「わかったよ……」
シノア「私たちはグレン中佐を中心にした家族です」
与一「グレン中佐がお父さんってことかな」
シノア「なら私は皆のお母さんですね♪」
優一郎「三葉は……妹か」
三葉「な!?どちらかと言えば貴様が弟だ!手のかかるな!」
29: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 00:21:53.93 ID:l5WbgE3VO
与一「僕は?僕は?」
優一郎「与一はやっぱり弟かな」
与一「えへへへ、僕は優君の弟か♪」
士方「……」
シノア「君月さんは……」
三葉「ふむ……」
優一郎「よし、君月はペットの犬だ!」
士方「あ?」
シノア「ポチ、お手」
三葉「言うことを聞かないな」
士方「やっぱりお前らは殺す」
優一郎「楽しそうな家族だな」
与一「え!?どこが!?」
シノア「それでは柊シノア隊、任務を再開しましょう!」
三葉「よし!」
優一郎「おっしゃあ!」
与一「うん!」
士方「……後でぶっ殺す」ボソッ
与一「君月君が凄く物騒なんだけど!?」
終わりのせラフ
30: ◆cLUK89P7vA 2015/05/24(日) 00:23:37.80 ID:l5WbgE3VO
朝方にHTML化依頼を出します。
そのうち安価ネタとかやりたいですね。
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/24(日) 02:58:07.67 ID:/APdTEDuO
乙
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/24(日) 11:31:34.72 ID:fTIxHsORO
クルルちゃんのSS欲しい… 欲しくない…?
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/31(日) 01:49:51.19 ID:fLMmYI8i0
乙~
いつも楽しく見させてもらってますー
続き、楽しみにしてまーす(*´ω`*)
いつも楽しく見させてもらってますー
続き、楽しみにしてまーす(*´ω`*)
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 17:02:10.64 ID:yRnqoAZjo
乙です
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432125228/
Entry ⇒ 2015.06.10 | Category ⇒ 終わりのセラフ | Comments (0)
シノア「チャイナドレスです」
1: ◆cLUK89P7vA 2015/05/11(月) 23:16:28.05 ID:6z2s/P3hO
シノア「皆のアイドル、シノアちゃんでーす」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429443886/
シノア「メイドシノアちゃんです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429799626/
シノア「ナイチンゲールシノアちゃんですよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430653064/
の続きっぽい感じで
亀でキャラ崩壊あり
2: ◆cLUK89P7vA 2015/05/11(月) 23:25:53.10 ID:6z2s/P3hO
優一郎「足見えてるぞ」
シノア「そういう服ですから」
優一郎「……なぁ、俺のクローゼットの中身が全部その服に変わってたのと関係あるのか?」
シノア「察しが良いですね!その通りです」
優一郎「いつ替えたんだよ!!?」
シノア「昨日優さんが学校に行っている間にですよ」
優一郎「俺の服は?」
シノア「?……入ってましたよね?」
優一郎「チャイナ服じゃなくて元々の俺の服だよ!!」
シノア「フフフ、返して欲しければチャイナドレスを着て指定の場所まで来てください!」
優一郎「断固拒否する」
シノア「ならお焚きあげですねー」
3: ◆cLUK89P7vA 2015/05/11(月) 23:35:17.33 ID:6z2s/P3hO
優一郎「ふざけんな!?」
シノア「グレン中佐の執務室で待ってます。それでは」
優一郎「あ、おい!待てよ……って逃げるの速っ!」
プルルル
優一郎「……もしもし」
与一『あ!優君!!』
優一郎「なんだ与一か。どうした」
与一『ぼ、僕の服が…全部チャイナドレスになってたんだけど!』
優一郎「そうか」
与一『どうしよう……こんなの…うぅ』
優一郎「取り敢えずそれ着ろ」
与一『えぇっ!?そ、そんな……恥ずかしいよ///』
優一郎「俺も着ていくから問題ない」
与一『優君もなの!?』
優一郎「……あぁ」
与一『ということは』
優一郎「犯人はシノアだ」
与一『やっぱり……』
優一郎「着替えたらグレンの執務室に集合だ」
4: ◆cLUK89P7vA 2015/05/11(月) 23:38:29.06 ID:6z2s/P3hO
優一郎「さて、あとは……」
プルルル
優一郎「やっぱりな」
士方『おい!優!これはどういうことだ!?』
優一郎「それを着てグレンの執務室に集合」
士方『はぁ!?いきなりなにを』
優一郎「じゃあな」
士方『おい!まt』
ツーツー
優一郎「さて、着替えるか……。慣れって怖いな」
5: ◆cLUK89P7vA 2015/05/11(月) 23:47:36.79 ID:6z2s/P3hO
___________________
シノア「やーやー皆さんお揃いで」
優一郎「服を返せ」
与一「シノアさん、恥ずかしいから返してよ~」
士方「おい!俺のだけまずサイズがおかしいぞ!!?」ピッチピチ
シノア「フフフ、皆さんの目的は分かってます」
優一郎「いや、だから服を返せよ」
シノア「優さん、空気読んで下さい」
優一郎「なんでだよ!」
シノア「ゴホン。まずは皆さん、黒鬼シリーズ取得おめでとうございます」
与一「あ、ありがとう」
シノア「もうすぐ実戦となりますが皆さんはまだ武器を使いこなせていません」
士方「手に入れたばかりだから当たり前だろ」
シノア「そこで、皆さんには鬼とちょっとした対話をしつつ武器に慣れて貰おうと思います」
優一郎「チャイナ服はなんの関係があんだよ」
シノア「え?そんなものありませんけど」
優一郎・与一・士方「ねーのかよ(ないの)!!?」
7: ◆cLUK89P7vA 2015/05/13(水) 01:31:08.25 ID:WRAtx4BhO
シノア「それじゃ軽く実戦行きましょうか」
与一「いきなり実戦!?」
優一郎「俺は別に構わねーけどよ。合法的にシノアをぶっ飛ばせるし」シャキン
士方「そうだな。つもり積もった恨みを発散しておくべきだな」ジャキ
シノア「さぁ!三人で戦って下さい♪」
優一郎「参加しねぇのかよ!」
シノア「えー、疲れるじゃないですかー。それに私には必要ありませんし。ねーしいちゃん」
優一郎「納得いかねぇ」
シノア「分かりました。そういうと思って」パチン
ドスンドスン
ヨハネの四騎士「……フシュルル」
与一「」
優一郎「」
士方「」
シノア「深夜さんたちに捕獲してもらった奴です。存分に楽しんで下さい♪」
優一郎「なんでだよ!!?」
士方「くそっ!!冗談になってねーぞ!?」
与一「ハワワワ……」ブクブク
シノア「言ったじゃないですか。実戦ですって……。真剣にやらないと……死んじゃいますよ?」
優一郎「……こんなもん一般兵装でも充分だったんだ!鬼呪装備がありゃ余裕だぁぁぁ!」
ヨハネ「……」ブンッ
優一郎「よっと、どこ見てんだよ」
与一「優君後ろ!」
優一郎「おわっ!?」ヒョイ
ズサン
ヨハネ's「「「……」」」
優一郎「俺のとこに来すぎだろ!?」
士方「一旦距離を取れ!」
優一郎「……おい!ちゃんと自分の分は逃すなよ!」
与一「違うよ!優君が突撃した瞬間にいきなりそっちに行ったんだよ!!」
10: ◆cLUK89P7vA 2015/05/14(木) 15:58:48.79 ID:fiqXNw8oO
優一郎「どうすりゃいいんだ」
士方「俺に案がある」
与一「どうするの?」
士方「優が突撃する。そしたら奴らはまたお前を襲いにいく」
優一郎「それで?」
士方「俺と与一が後ろから攻撃する。お前は避けろ」
優一郎「おかしいだろ!?死ぬだろ」
与一「そ、そうだよ!危ないよ!」
士方「与一、優が信じられないか?」
与一「……え?」
士方「こいつを信じろ!必ずできるはずだ!」
与一「……そうだよね。優君、頑張って!!」
優一郎「無理に決まってんだろ!さてはお前らバカだな」
士方「バカはお前だけだ。行くぞ!」
与一「うん!」
優一郎「了解してねーよ!?」
13: ◆cLUK89P7vA 2015/05/15(金) 01:36:01.85 ID:RtUo/z+dO
士方「行け!優」
優一郎「くそっ!後で覚えてろよ!」
ヨハネ「グォォォォ」
優一郎「頼む!阿修羅丸!」キュイン
ヨハネ's「グォルルルル」
与一「いけ月光韻!」バシュン
士方「力を貸せ!鬼籍王!」キュイン
シノア「おー♪皆さん中々順調そうですねー♪でもでもー?」
優一郎「うぉらぁぁぁぁぁ!!」ブンッ
スカッ
優一郎「……はぁぁぁぁ!!?」
与一「当たんないんだけど!?」
士方「どうなってやがる!」
シノア「大丈夫ですか?」
士方「これでそう見えるなら眼科行け!」ヒョイ
シノア「生憎と視力の方はバッチリです」
優一郎「君月!集中しろよ!」ヒョイ
ガシャン
士方「わかってるよ!うるせぇな」
与一「喧嘩してる場合じゃないよ!!」
ドカン
シノア「逃げてばっかりだと終わりませんよー」
優一郎「うるせぇ!黙ってみてろ!」
士方「おい!一斉に一匹だけ狙え!そうすれば避けられないはずだ!」
与一「わかった!」
優一郎「一番手前ので良いのか?」
士方「そうだ!そいつにする!」
シノア「ふむふむ♪」
14: ◆cLUK89P7vA 2015/05/15(金) 01:43:39.14 ID:RtUo/z+dO
____________________
優一郎「なんで、当たらねー、んだよ……」ハァハァ
シノア「そろそろギブアップですかね」
士方「まだ、やれる、ぞ……」ハァハァ
シノア「女の子の前で意地を張る必要はありませんよ」
優一郎「黙ってみてろ……」
シノア「どちらにせよ終わりです。長い時間よくやった方だと思いますよ」
与一「もう、ダメだ……」ガクン
優一郎「与一!!」
シノア「五士さん。もう終わりでいいですよ」
五士「おっ!マジ?いやー疲れんのよねこれ」
ボシュー
士方「消えやがった……」
シノア「今のは五士さんの幻術です」
優一郎「幻術!?」
シノア「本物なんて無理ですよ」
与一「よ、良かったぁ……」
17: ◆cLUK89P7vA 2015/05/15(金) 12:17:19.19 ID:4XlwI/w1O
五士「んで、もう帰っていいのか?」
シノア「お忙しい中すみません」
五士「あー、別に良いよ。可愛い女の子からのお願いだから」
シノア「流石五士さん。チョロいですね」
五士「おいおい、本人を目の前にしてチョロいとかいうなよ。傷ついちゃうだろ」
優一郎「おい!そいつは誰だよ!」
五士「んー、俺か?」
優一郎「そうだよ!」
五士「俺は五士典人だ。階級は一応大佐」
士方「大佐!?」
与一「あわわわわ」
優一郎「大佐って事は、グレンよりも上なのか」
五士「そーそー。俺ってばグレンなんかより断然偉いのよ。凄いだろ」
「そいつは凄いな。今度から俺の仕事は全部その偉い奴に任せるか」
五士「お、グレンじゃん。なにしてんの?」
グレン「お前が部屋に来ないから探しに来たんだ。手間をかけさせるな」
五士「あー、わりぃわりぃ」
優一郎「グレンとこの大佐はどんな関係なんだよ」
五士「俺たち?……大親友かn」
グレン「こいつは俺の部下だ」
シノア「チームメイトで中佐の家族ですよ」
18: ◆cLUK89P7vA 2015/05/15(金) 12:31:50.12 ID:4XlwI/w1O
五士「お、シノアちゃんは良いこと言うねぇ」
グレン「……はぁ。おい、戻るぞ」
五士「あーあ、どうせならグレンじゃなくて可愛い女の子が迎えにくれば良かったのに。小百合ちゃんとか時雨ちゃんとか」
グレン「なら今度からお前のお迎えは美十に頼むとするか」
五士「それは嫌だ」
「理由を聞かせて貰えますか?」
五士「いやー、可愛いの可愛いんだけど。なんか野蛮だからさー」
グレン「だそうだ」
美十「なるほど」
五士「」
深夜「あーあ、やっちゃったね。僕知ーらない」
五士「なんで深夜様と美十がいるんだよ!?」
美十「勿論貴方を探して居たからですよ。メモに行き先を書かずに出掛けた貴方を探す為にね」
五士「お、おい美十ちゃん。顔が怖いぜ?せっかくの美人が台無s」
美十「誰かさん曰く野蛮なので仕方がありませんね」
グレン「余計なことを……」
深夜「はい五士死んだね」
士方「なんだよこれ」
与一「さぁ……」
シノア「いつものことですよ」
19: ◆cLUK89P7vA 2015/05/16(土) 10:08:39.99 ID:xnApOMSGO
美十「お見苦しい所をお見せしましたね」
シノア「いえいえ。こちらの格好よりはマシですから」
美十「以前から耳にする女装した者とはあなた方だったのですね」
シノア「やりましたね優さん!有名人ですよ!」
優一郎「悪い意味でな!」
士方「主にお前らのせいで俺も被害を受けてるからな」
優一郎「うるせぇよパッツパツ野郎」
士方「あぁ?」
優一郎「やんのか?服が食い込んでんぞ?」
士方「ぶっ殺すぞ」
グレン「うるせぇ!」ドカッ
士方・優一郎「ぐはっ」
グレン「俺言ったよな。仲良くしろってよー。お前ら協調性なさすぎだ」
深夜「あはっ♪グレンがそれ言うんだ」
五士「確かに」
美十「そうですね」
シノア「グレン中佐の周りに味方がいませんね」
グレン「いらねぇよ」
20: ◆cLUK89P7vA 2015/05/16(土) 10:18:15.60 ID:xnApOMSGO
美十「なんにしても、日本帝鬼軍の品位を落とすような事は控えてくださいね」
与一「ご、ごめんなさい」
グレン「品位なんて気にする奴がいんのかよ」
深夜「グレンは気にしたら?」
グレン「お前はしてんのかよ」
深夜「ぜんぜん?これっぽちも」
グレン「こんな世の中でぐたらねぇもん気にしてたら死ぬからな。好きにしろよ」
美十「それでは他の者に示しがつきません!」
グレン「美十、俺たちに必要なのは吸血鬼を殺す力と世界の覇権を取ることだけだ。そんなもの後でも構わねーよ」
美十「……グレン、そのような適当な理由を付けて貴方がこの様な格好をさせているわけではないのですか!?
五士「マジかよ。変態だな」
グレン「んなわけあるかよ。めんどくせぇな」
美十「……言ってくれれば多少は私が」ボソッ
深夜「これあげたのは僕なんだけどね」
シノア「着せてるのは私なんですけどね」
深夜・シノア「ねー♪」
優一郎「シノア、殴らせろ」
シノア「女の子に暴力だなんて最低ですよ?」
深夜「怖ーい♪」
シノア「きゃー♪」
グレン「俺も殴りたくなってきた」
21: ◆cLUK89P7vA 2015/05/17(日) 02:10:14.51 ID:+dkUzIazO
五士「……」ソーット
美十「どこに行く気ですか?」
五士「!?……便所に」
美十「はい?」
五士「何でもないです」
グレン「さて、五士は見つけたし戻るか」
優一郎「おいグレン」
グレン「なんだ」
優一郎「この前言ってた任務って」
グレン「少し待て。今編成の最中だ」
優一郎「編成ってなんだよ」
グレン「はぁ……チーム決めだよ。お前らの仲間を決めてんだ」
シノア「誰にするんですか?」
グレン「これから決めるんだよ。ぁー、めんどくせぇな!質問すんな!」
シノア「ヒントくらい良いじゃないですか」
深夜「グレンは意地悪だからねー。取り敢えず皆と年が同じくらいの子になるはずだから仲良くね」
シノア「ですって。分かりましたか?優さんと君月さん」
優一郎「なんでこっちに振るんだよ」
シノア「お二人共、協調性がありませんので」
士方「こいつと同列にされるのは癪だ」
優一郎「それはこっちの台詞だ」
与一「もー!すぐ喧嘩しないでよ!」
22: ◆cLUK89P7vA 2015/05/17(日) 02:21:42.13 ID:+dkUzIazO
<グレーン、タスケテクレー
<ハヤクアルケ・
グレン「じゃあな」
シノア「お疲れ様です」
グレン「……あ、いい忘れてけどお前らの軍服が届くからな。sizeの確認しとけよ」
優一郎「だってよムッチリ君月。軍服まで食い込んでたら笑えねーぞ」
君月「壁に食い込ませてやろうか?」
シノア「与一さん、服をお返ししますね」
与一「あ~、良かったぁ」
シノア「次回をお楽しみに」
与一「もうやだよ!?」
優一郎「おい!俺の服も返せよ!?」
シノア「おや、気づかれちゃいましたね。喧嘩してるからバレないと思ったんですけど」
優一郎「バカにしすぎだ!!」
23: ◆cLUK89P7vA 2015/05/17(日) 02:31:10.42 ID:+dkUzIazO
___________________________
シノア「では確かに返しましたよ」
優一郎「二度と勝手に漁るなよ!」
シノア「三度は?」
優一郎「尚更ダメに決まってんだろ!?」
士方「着替えていいか?」
シノア「ダメです」
与一「まだ何かやるの!?」
シノア「いえ、特には。皆さん、予想より武器を使いこなせる様にはなっているので今日はもう解散にしましょう」
優一郎「なら着替えていいだろ」
シノア「お家に帰るまでが訓練ですよ」
優一郎「遠足かよ!!」
士方「……どたばたしすぎた。帰らせてもらう」
与一「僕ももう帰って休むよ……」
優一郎「はぁ、俺も帰るか」
シノア「では皆さん!最後に可愛いシノアちゃんを目に焼き付けて帰っても良いですよ!」
優一郎「おつかれー」
士方「じゃあな」
与一「またね!」
シノア「なんということでしょう。無視して帰りましたね。これは許されませんね……」
シノア「次はあの服にしましょうか」ニヤリ
終わりのセラフ
24: ◆cLUK89P7vA 2015/05/17(日) 02:33:21.73 ID:+dkUzIazO
コスプレシリーズも結構来ました
ネタが尽きるまでやります
尽きてもセラフSS書きます
HTML化依頼出してきます
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 09:55:55.70 ID:pSb1wQ6GO
おつ
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/22(金) 18:03:18.42 ID:zbXo526Ho
乙です
俺が死ぬまで続けてください、オナシャス!
俺が死ぬまで続けてください、オナシャス!
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431353788/
Entry ⇒ 2015.06.01 | Category ⇒ 終わりのセラフ | Comments (0)
シノア「ナイチンゲールシノアちゃんですよ」
1: ◆cLUK89P7vA 2015/05/03(日) 20:37:44.50 ID:j2M9Pf3zO
シノア「皆のアイドル、シノアちゃんでーす」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429443886/
シノア「メイドシノアちゃんです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429799626/
の続きっぽい感じです。
更新は亀
所々キャラ崩壊あります
3: ◆cLUK89P7vA 2015/05/03(日) 20:49:07.48 ID:j2M9Pf3zO
優一郎「帰ってくれ」
シノア「ダメです」
優一郎「……」
与一「お見舞いに来ただけだからね」
優一郎「ただの検査入院だからいらねーよ」
シノア「はーい、患者さんは寝てくださいね」グイッグイッ
優一郎「うぐっ!?苦しいだろ!」
シノア「中佐の命令なんですから大人しくしててください」
優一郎「なんでこんなことになってんだよ……」
シノア「覚えてないんですか?」
優一郎「思い出せねぇ」
与一「えーっとね……」
…………………回想……………………
優一郎『よっしゃ!まだまだ行けるぞ!』
与一『あんまり無理しないでねー』
士方『馬鹿には何を言っても無駄だろ』
優一郎『聞こえてんぞ君月!』
士方『頭だけじゃなくて耳まで悪かったら終わってるな』
優一郎『てめぇ!ぶっ飛ばすぞ!』
与一『余所見したら危ないよ!』
優一郎『余裕だよこんなの』ヒョイ
シノア『おや、優さんは一人で特訓ですか?』
士方『いや、順番でやってるだけだ。身体を動かさないと鈍るからな』
シノア『なるほど。確かにそれはありますね』
与一『式神の攻撃が当たるまで続けるんだよ』
シノア『そうですか』
優一郎『お、シノアじゃねーか』ヒョイ
シノア『あ……///』
4: ◆cLUK89P7vA 2015/05/03(日) 20:58:56.85 ID:j2M9Pf3zO
士方『珍しいな。顔に出てるぞ』
シノア『なんのことでしょうか』
士方『セクハラ事件』
優一郎『ブフッ!おい!その話しは関係ないだろ!?』
与一『危ない!!』
優一郎『へ?』
バキッ
優一郎『ぐはっ!』
士方シノア与一『!!?』
優一郎『……』バタン
シノア『優さん!?』
士方『おい!大丈夫か!』
与一『先生呼んでくるね!』
…………………終了……………………
優一郎「……そうだっけか?」
与一「本当に大丈夫?」
優一郎「身体は何ともねーけどよ、頭を打ったらしいから検査するんだとよ」
シノア「まったく人騒がせですね」
与一「シノアさんもすっごく焦ってたよね」
シノア「おや、こんなところに注射器がありますね」シャキーン
与一「僕、帰るね!」ダッ
シノア「病院内は走っちゃダメですよー」
優一郎「シノアも帰っていいぞ」
6: ◆cLUK89P7vA 2015/05/03(日) 21:30:14.11 ID:j2M9Pf3zO
シノア「中佐から優さんが無理をしないように監視しておけと言われたので」
優一郎「必要ねーよ」
シノア「命令ですから」
優一郎「シノアはそういうの無視しそうなタイプに見えるけどな」
シノア「失礼ですね、ちゃんとやりますよ。……面白そうなら」
優一郎「今看護婦の格好してるのも面白そうだからか」
シノア「おやおや、知らないんですか?看護婦ではなくて看護師ですよ」
優一郎「変わらねーよ!」
シノア「そして今の私はナイチンゲールシノアちゃんです」
優一郎「……めんどくせー」
シノア「では、この前優さんに受けた辱しめの仕返しを、優さんが動けない内にやりますね」
優一郎「普通に動けるぞ」
シノア「……えい」ガチャン!
優一郎「……なんだよこの手錠は!?」
シノア「これで動けませんね」
優一郎「取り敢えず外せ!」
シノア「ダメです」
7: ◆cLUK89P7vA 2015/05/03(日) 22:34:38.80 ID:j2M9Pf3zO
シノア「それでは熱をはかりましょうか」
優一郎「風邪なんてひいてねーよ」
シノア「注射と体温測定のどっちが好きですか?」
優一郎「あー、頭痛ぇな。熱あるかもしれねー。はかってくれよ」
シノア「しょうがないですねー。頭痛ですか?」
優一郎「ちょうど目の前に頭痛の種がいるんだよ。どうにかして取り除けねーかな」
シノア「ならここは頸動脈に注射でも」
優一郎「どんだけ注射してーんだよ!?」
シノア「冗談ですよ。熱をはかりましょうか」
優一郎「なんかおままごとの人形にされている気分だぜ」
シノア「言い得て妙ですね」
優一郎「人形じゃねーけどな」
シノア「そうですよ。人形より優さんの方が幾分か頑丈ですよね」
優一郎「おい!誰かいねーのか!?助けてくれ!」
8: ◆cLUK89P7vA 2015/05/04(月) 14:12:56.82 ID:fIShVnUUO
シノア「冗談ですよ冗談」
優一郎「今この状況で一番笑えねーよ」
シノア「それは大変ですね。笑い茸でも処方しましょうか」
優一郎「頼むから止めてくれ」
ピピピ
シノア「……熱は無いようですね」
優一郎「当たり前だろ」
シノア「さて優さん、何をしましょうか」
優一郎「検査が終わるまで寝てる」
シノア「私が退屈です」
優一郎「なら帰れよ!」
シノア「……分かりました」
優一郎「……たくよ」
シノア「それでは優さん。また」
優一郎「……おう」
バタン
優一郎「……」ジャラジャラ
優一郎with手錠
優一郎「待てシノア!!帰るなぁぁぁ!!」
__________________________
シノア「病院内で、ましてや患者が騒ぐなんてもってのほかですよ」
優一郎「原因はお前だけどな」
シノア「……なら帰ります」
優一郎「嘘だよ!嘘!」
シノア「……なんですか?」
優一郎「シノアさんに是非ともいて欲しいです」
シノア「……しょうがないですね。まったく優さんたら」
優一郎(機嫌を損ねたらダメだ…。耐えろ俺)
シノア「では改めてこのシノアちゃんにして欲しいことはありますか?」
優一郎「手錠を外してくれ」
シノア「それは退院するときに外します」
優一郎「生活出来ないだろ!?」
9: ◆cLUK89P7vA 2015/05/04(月) 14:28:10.00 ID:fIShVnUUO
シノア「ところで優さん、服が汚れてませんか?きっと寝汗とかで汚れてますね。着替えましょう」
優一郎「いや、汚れてねーから」
シノア「こんなところに私とお揃いのナース服があります」
優一郎「……」
シノア「着替えましょうか」ニッコリ
優一郎「……」ジャラジャラ
シノア「あ、手錠が邪魔ですね……」
優一郎「ほら、着替える為に外せよ」
シノア「着替えはまた今度にしましょう」
優一郎「どんだけ外したくないんだよ!?」
ガチャン
グレン「おい、優。忙しいのに俺が見舞いに来てやったぞ。感謝しろ……」
優一郎「ぐ、グレン」
シノア「おや中佐。来たんですね」
グレン「……お前ら、病院内であまり羽目を外すなよ」
シノア「わかってますよ。程々にします」
グレン「邪魔したな」
優一郎「待てグレン!弁解させろ!」
グレン「手錠付けてコスプレさせてで弁解も何もねーだろ」
優一郎「これは全部シノアがやってんだよ!?」
グレン「あーはいはい。そういうことにしといてやるよ」
優一郎「頼むから話を聞けぇぇぇ!!」
シノア「優さん、うるさいです」
11: ◆cLUK89P7vA 2015/05/06(水) 22:21:38.18 ID:JM1MmCfRO
グレン「コーヒー貰うぞ」
優一郎「なんで寛ぎはじめてんだよお前は」
シノア「グレン中佐、お菓子いります?」
グレン「どうすっかなぁ」
優一郎「俺のだろそれ!?」
グレン「あー貰うわ」
優一郎「食うなよ!」
シノア「はい優さんも、あーん」
優一郎「恥ずかしいから辞めろって!」
シノア「あーん」
優一郎「いやいや、だからよ」
シノア「ダメ、ですか?」
優一郎「……あーん」
シノア「はいどうぞ」
グレン「いやー、あついねー」
優一郎「うるせぇよ!見るな!」
グレン「あ?何興奮してんだよ。コーヒーの話に決まってんだろ」
優一郎「あああ!!この馬鹿殴りてぇぇぇぇ!!!」
シノア「それにしても中佐、こんな真っ昼間に何をしてるんですか?もしかして暇なんですか?」
グレン「ナース服着てる奴に言われたくねーよ」
シノア「どうせお見舞いにかこつけて会議をサボったんですよねー?」
グレン「あ?あんなもん俺が居なくたってかわんねーだろ」
12: ◆cLUK89P7vA 2015/05/06(水) 22:29:52.79 ID:JM1MmCfRO
シノア「また深夜さんがフォローしてるんですね」
グレン「知るかよ。俺そんなこと頼んでねーし」
シノア「いいですか優さん。これがひねくれた大人です。絶対にこうなっちゃダメですよ」
グレン「それをいうならお前はひねくれたガキだろ。てか上官に失礼だとは思わねーのか」
シノア「これっぽっちも。だってグレン中佐ですし」
グレン「あー、こいつ階段から落ちて死なねーかな」
シノア「その時は優さんや君月さん、与一さんを下敷きにしますから」
優一郎「なんでだよ!?」
シノア「でも私が落ちてきたら助けますよね?」
優一郎「いや、無視するわ」
シノア「……助けますよねー?」ギュー
優一郎「いらいいらい!たふけまふ!らからふねるな!」
シノア「最初から素直になれば良いんですよ」
優一郎「身動き出来ない奴の頬をつねるなよ。てか最初から素直に答えたんだけど」
シノア「優さん?」ニッコリ
優一郎「……なんでもないです」
グレン「お前ら、あんまり目の前でいちゃつくなよ。窓から投げるぞ」
優一郎「理不尽すぎるだろ」
13: ◆cLUK89P7vA 2015/05/06(水) 22:38:50.45 ID:JM1MmCfRO
ガチャ
君月「……」
シノア「おや、君月さん。どうかしましたか?」
士方「馬鹿が入院してるから鑑賞しにきただけだ」
優一郎「ぶっ殺すぞ」
グレン「おい君月」
士方「一ノ瀬中佐!?」
グレン「食うか?」ヒョイ
士方「……結構です」
優一郎「おい馬鹿グレン。自然な流れで出してるけど俺のだぞ」
士方「なんでこいつはまた変な格好してるんだ」
優一郎「知るかよ。てかこれ外してくれ」ジャラジャラ
士方「なんのプレイだそりゃ」
優一郎「いや、マジで外してくれよ」
士方「……」
シノア「……」ジーッ
士方「なんかすげぇ見られてるから止めておくわ」
優一郎「薄情者」
士方「好きに言えよ」
優一郎「死ね」
士方「お前が先に死ね」
シノア「来たついでですから、君月さんも着ますか?」
士方「妹の所に行かなきゃ。じゃあな」
優一郎「逃げやがった」
14: ◆cLUK89P7vA 2015/05/06(水) 22:45:10.91 ID:JM1MmCfRO
シノア「おやおや、しょうがないですね」
優一郎「どうみても逃げたろ」
シノア「代わりにグレン中佐が着ますか?」
グレン「俺が?やだね」
シノア「可愛いと思いますよ」
グレン「格好いいの間違いだろ」
シノア「面白い冗談ですね」
グレン「お前の格好ほどじゃねーよ」
シノア「可愛いでしょう」
グレン「確かに可愛いな、服が」
シノア「見ましたか優さん。女性1人まともに褒められないダメ人間ですよ」
グレン「嘘は嫌いなんでね」
優一郎「お前ら人の病室で騒ぐなら帰れよ」
17: ◆cLUK89P7vA 2015/05/07(木) 09:48:43.98 ID:xeq4a8rKO
グレン「まぁいいわ。そろそろ帰るわ。仕事あるし」
優一郎「ならわざわざ来んなよ 」
シノア「深夜さんたちにもよろしく伝えといてください」
グレン「やだよ。めんどくせー」
シノア「もうお願いしました。」
グレン「拒否する」
シノア「拒否することを拒否します」
グレン「……」
シノア「……」
ガチャ
深夜「あ、いたいた」
グレン「なんの用だよ」
深夜「次の任務が決まったから呼びに来たんだよ」
グレン「あ?聞いてねーぞ」
深夜「だってまた会議サボったじゃん」
グレン「あーくそめんどくせー」
深夜「出発は2時間後で新宿方面だってさ」
グレン「わかった。全員に招集をかけろ」
深夜「もうかけ終わったよ。あとはグレンだけ」
グレン「そうか」
優一郎「おいグレン!俺も連れていけよ!」
グレン「足手まといはいらん」
優一郎「ならさっさと武器を寄越せよ!」
グレン「帰ってきたらな」
シノア「それが中佐の最後の言葉でした」
深夜「なんだ、グレン死ぬのか」
グレン「お前らよりは後に死ぬわ」
18: ◆cLUK89P7vA 2015/05/07(木) 21:49:31.10 ID:7JE1OlcrO
グレン「それじゃシノア、なんか異常があったら連絡しろ」
シノア「優さんが馬鹿なのは?」
グレン「それは元からだ」
優一郎「おい」
グレン「じゃあな」
ガチャ
深夜「ちょっと、グレン待ってよ」
ガチャン
シノア「……楽しかったですね!」ワクワク
優一郎「どこがだよ!?」
シノア「お忙しいなかグレン中佐がお見舞いに来てくれたんですよ」
優一郎「お前、さっき自分でサボりとか言ってたろ」
シノア「おや、覚えてましたか」
優一郎「馬鹿にしすぎだ!」
シノア「怒ると血圧上がりますよ」
優一郎「血圧気にするとか年よりかよ!」
シノア「あ、失礼しました。頭のなかは小学生でしたねー」アハハ
優一郎「……相手するの疲れたわ」
シノア「寝ますか?」
優一郎「あぁ」
シノア「添い寝は」
優一郎「いらねーよ!」
20: ◆cLUK89P7vA 2015/05/08(金) 11:00:30.43 ID:3GSQx63uO
シノア「では子守唄でも」
優一郎「静かにしてくれればいい」
シノア「私の申し出をことごとく断るだなんて」
優一郎「必要ねーから」
シノア「分かりました。ならじーっと見てます」
優一郎「好きしろよ」
シノア「……」ジーッ
優一郎「おやすみ」
シノア「おやすみなさい」ジーッ
優一郎「……」
シノア「……」ジーッ
優一郎「……」
シノア「……」ジーッ
優一郎「視線が気になってねれねーよ!」
シノア「気にしないで寝てください!」ジーッ
優一郎「気になるわ!」
シノア「もうわがままですね」プスッ
優一郎「おい何を刺した」
シノア「睡眠導入剤を少し」
優一郎「おまっ!?ふざけんなよ……」
シノア「おやすみなさい、優さん」ニッコリ
21: ◆cLUK89P7vA 2015/05/08(金) 11:15:22.74 ID:3GSQx63uO
____________________
ガチャ
与一「おはよう優君。起きてる?」
優一郎「んあ?与一か……ぁ~良く寝た」
与一「ね、ねぇ優君」
優一郎「んだよ」
与一「なんでシノアさんが同じベットで寝てるの?」
優一郎「は?なにいってん……」
シノア「……」スヤスヤ
優一郎「なんだこりゃ!!?」
シノア「……ん、おや優さん。起きましたか」
優一郎「起きましたかじゃねーよ!?なんでここで寝てんだよ!」
シノア「眠かったので」
優一郎「帰って寝ろよ!」
シノア「女の子が夜に出歩くと危ないとか考えないんですか?悪い吸血鬼に襲われちゃうとか」
優一郎「そんくらい一人で退治出来んだろ」
シノア「乙女心がわかってませんねー」
優一郎「いいからどけよ!」
22: ◆cLUK89P7vA 2015/05/08(金) 11:24:51.52 ID:3GSQx63uO
シノア「よいしょっと」スタッ
与一「あはは…」
シノア「おはようございます与一さん」
与一「お、おはよう」
優一郎「まったく油断も隙もあったもんじゃねぇよ」
シノア「えー、昨日は優さんが寝てるときに私の手を離してくれなかったんですよー?」
優一郎「は、はは。いつもの様に冗談だろ?」
シノア「……」ジーッ
優一郎「嘘だろ……」
与一「優君、寂しいなら今度お泊まり会する?」ワクワク
優一郎「寂しくなんかねーよ!嘘だぁぁぁぁ!」
シノア(冗談なんですけどね)
ガチャ
医師「シノア様、百夜さんの検査結果が出ました」
シノア「どうでしたか?」
医師「異常などは特にありませんでした。百夜さん、もう退院出来ますよ」
シノア「なら後はグレン中佐に報告して終わりですね」
優一郎「やっと退院かよ……。めんどくさかったな」
与一「何もなくてよかったね」
優一郎「心配かけて悪かったな」
シノア「本当ですよ」
優一郎「お前は黙ってろ」
23: ◆cLUK89P7vA 2015/05/09(土) 08:53:26.84 ID:2fWvdcpHO
__________________________
優一郎「……おいシノア」
シノア「なんですか?」
優一郎「俺の服がナース服になってるんだけど知ってるか」
シノア「さぁ?私は知りませんね」サッ
優一郎「今後ろに隠したのはなんだ」
シノア「気のせいですよー」
優一郎「返せ!!」
シノア「いや~ん、襲われる~♪」ダッ
優一郎「待て!この野郎!」ダッ
シノア「諦めてナース服を着ましょうよ~♪」
優一郎「誰が着るか!」
与一「ねぇ!着替えおわっ、て何してるのさ!?」
優一郎「与一!シノアを捕まえろ!」
シノア「与一さん!邪魔しないでくださいね!」
優一郎「今だ!!」
シノア「甘いですね!優さん」ヒョイ
優一郎「ぐはっ!」ガシャン
24: ◆cLUK89P7vA 2015/05/09(土) 09:03:28.62 ID:2fWvdcpHO
与一「うわっ!?……大丈夫?」
優一郎「うぐっ……ぐはっ……」
シノア「おやおや優さん、諦めたんですか?」
優一郎「ぐっ……ハァハァ……」
与一「ゆ、優君!?」
シノア「……優さん?」
優一郎「ゲホッ……ぐっ……うぐっ!?」
シノア「大丈夫ですか!!?ちょっと優さん!!」
優一郎「……捕まえた」ガシッ
シノア「……へ?」
与一「え?え?!?」
優一郎「与一!こいつから俺の服を奪え!」
与一「う、うん」
シノア「……なんともないんですか?」
優一郎「あ?この通りピンピンしてるよ」
シノア「そうですか」
優一郎「一泡ふかせてやったぜ」
シノア「……ふんっ!」ドスッ
優一郎「ぐはっ!?……おい、洒落になってねーぞ……」
シノア「人に!心配!させないで!ください!」ドスッドスッドスッ
優一郎「グフッ……」
与一「シノアさん!優君が死んじゃうよ!」
25: ◆cLUK89P7vA 2015/05/09(土) 12:51:42.76 ID:hptHgrbVO
_____________________
シノア「ほら、てきぱき歩いてください」
優一郎「思いの外ダメージでかくてふらついてるんだけど」
シノア「変なことした優さんが悪いんですよ」
優一郎「与一に肩を貸して貰わなきゃいけないほどボコるなよ」
シノア「……本当に大丈夫なんですか?身体に異常とか無いですか?」
優一郎「異様に身体中が痛いだけです」
シノア「少しやり過ぎたのも事実ですけど、ああいうことは控えてください」
優一郎「悪かったな……」
シノア「……私も肩を貸しますよ」
与一「今日の実技は見学だね」
シノア「そういえばテストもありましたね」
優一郎「……忘れてた!!」
シノア「まぁ、テストなんて余裕ですよね優さんは」ニッコリ
優一郎「お、おう!当たり前だろ」ダラダラ
26: ◆cLUK89P7vA 2015/05/10(日) 12:32:07.65 ID:skq3xky0O
シノア「そうですか。なら与一さん、私は自信が無いので一緒に勉強しましょうか」ニヤニヤ
優一郎「はぁ!?」
与一「そうだね。やろうか」
優一郎「待てよ」
シノア「私達も優さんに負けないように頑張りましょうね!」ニッコリ
与一「うん!」
優一郎「……」
与一「優君、ラテン語とか分かんなかったら聞いていい?」
優一郎「……いやー、俺も自分の勉強で精一杯だからよ」
シノア「なら私が教えてあげますよ」
与一「本当?ありがとう!」
シノア「いえいえ」
優一郎「……よかったら俺も」
シノア「教室に着きましたね!それでは優さん、また後で」ニッコリ
優一郎「……おう」
27: ◆cLUK89P7vA 2015/05/10(日) 12:41:08.59 ID:skq3xky0O
_______________________
吸血鬼「ミカエラ様!」
ミカエラ「……何?」
吸血鬼「先程、日本帝鬼軍の人間と思われる奴から情報端末を入手いたしました」
ミカエラ「……それで?」
吸血鬼「一応お渡ししておこうと思い持ってきました」
ミカエラ「……あっそ」
吸血鬼「失礼しました」
ミカエラ「……優ちゃん」
フェリド「やぁミカ、どうかしたのかい?」
ミカエラ「……」
フェリド「さっき渡されていた端末を見してくれない?」
ミカエラ「……」ポイッ
フェリド「おっと!もーミカくん。壊れちゃうじゃない」
ミカエラ「……」
フェリド「こういうのから情報を引き出すのも大事だよ?」
ミカエラ「……興味ない」
フェリド「あっそ。……ふーん、人間も大変だねぇ。勧誘みたいなのもやってるみたいだ」
ミカエラ「……」
フェリド「……あっは♪これなんて傑作だよ。男の子が女装させられてる。やっぱり人間のすることって理解できないよねー?……ほら」
ミカエラ「……!?」
フェリド「どうしたの?」
ミカエラ「……優ちゃん」
フェリド「……この女装したのが?」
ミカエラ「寄越せ!」バッ
28: ◆cLUK89P7vA 2015/05/10(日) 12:48:06.34 ID:skq3xky0O
フェリド「もー、そんなに乱暴にしないでも返すよ」
ミカエラ「……僕は用事があるから帰る」
フェリド「分かったよ。じゃあまたねミカくん♪」
_____________________
ミカエラ「……優ちゃん」
優一郎withゴスロリ
ミカエラ「……優ちゃん///」ハァハァ
吸血鬼「あ、ミカエラ様!」
ミカエラ「うるさい!邪魔をするな!」キッ
吸血鬼「ひっ!?失礼しました!」
ミカエラ「……優ちゃん。絶対に迎えに行くからね」
_____________________
シノア「いやーテストは楽チンでしたねー」
与一「思ったよりも出来たよ!」
優一郎「……そいつは良かったな」
シノア「どうしたんですか優さん。あー、まさか」
優一郎「よし!帰るぞ!帰って修業だ!」
与一「え?ちょっと優君!まだ無理しちゃダメだって!」
シノア「しかもまだテストは残ってますよ」
優一郎「うぉぉぉぉぉもう勘弁してくれぇぇぇぇぇ!!!」
終わりのセラフ
29: ◆cLUK89P7vA 2015/05/10(日) 12:49:20.86 ID:skq3xky0O
HTML化依頼出してきます。
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 13:28:06.13 ID:SerJrtrjo
わろた
昨日まとめ買いしたの届いた
夜勤終わってから読んでるけどシノア可愛い
昨日まとめ買いしたの届いた
夜勤終わってから読んでるけどシノア可愛い
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 13:29:27.79 ID:AhzcH5TbO
乙です
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 15:19:39.87 ID:2pB8icL/o
おつ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430653064/
Entry ⇒ 2015.05.16 | Category ⇒ 終わりのセラフ | Comments (0)
シノア「メイドシノアちゃんです」
1: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/23(木) 23:33:46.45 ID:SxsVtU89O
2: ◆/retF1Jfgc 2015/04/23(木) 23:40:31.46 ID:SxsVtU89O
優一郎「間に合ってます」
ガチャン
シノア「優さーん、要件も聞かずにドアを閉めないでくださいよ」
優一郎「ろくでもねぇことに決まってるから開けねぇよ」
シノア「そんなことないですよ」
優一郎「ならそこで要件を言え」
シノア「大事なお話しなのでそういうことはできません」
優一郎「はぁ?大事な話しってなんだよ」
シノア「それを伝える為にも開けてください」
ガチャン
優一郎「……なんだよ」
グイッ
シノア「これでドアを閉められませんね」ガシッ
優一郎「おい!?なんだよ!騙したのか!?」
シノア「騙してませんよ。これから大事な話しをするんです」
優一郎「……」ゴクリ
シノア「優さんの着る衣装についての"大事な話し"ですよ」ニッコリ
優一郎「」
3: ◆cLUK89P7vA 2015/04/23(木) 23:46:54.39 ID:SxsVtU89O
_______________________
与一「あ、優君!おはよう!……って」
ズルズルズル
優一郎「……オッス」
シノア「よっと」ポイッ
ガシャーン
優一郎「痛って!おい!もっと丁寧に扱えよ!」
シノア「十分丁寧なつもりですよ?」
優一郎「ならその100倍は丁寧にしやがれ」
シノア「分かりました。今度から梱包材で頭から足の先までぐるぐるにしときますね」
優一郎「やっぱり今のままでいいわ」
シノア「はぁ、優さんは我が儘ですね」
与一「えーっと、なんで優君は縛られてるの?」
シノア「逃走を謀ったのでやむなく拘束しただけです」
優一郎「……こいつ、あの写真を使って脅迫してきやがった」
5: ◆l9kVdOgovo 2015/04/24(金) 09:36:12.27 ID:qsJOAuDXO
シノア「優さん、あれは交渉ですよ」
優一郎「どこの世界に相手の弱みをちらつかせる交渉があるんだよ」
シノア「圧倒的優位な立場で物事を進めるのは常識です」
優一郎「与一、これほどいてくれ。こいつぶん殴るわ」
与一「え、うん……って固い!結び目固すぎる」
シノア「さて、優さんが動けないうちにまずは与一さんの着替えを済ませましょうか」
与一「……え?」
シノア「さーいきましょー」ズルズル
与一「嫌だぁ!助けて優君!」
優一郎「与一ぃぃぃぃぃぃ!!」
シノア「次は優さんですからね」
バタン
6: ◆cLUK89P7vA 2015/04/25(土) 17:42:51.67 ID:8FcTPNjxO
_______________________
シノア『与一さん、ついでに下着も女性用にしましょうか』
与一『嫌だ!それだけは死んでも嫌だ!』
シノア『男性用だとガーターベルト付けられないですよ?』
与一『着けなくていいよ!?』
優一郎「聞こえない、俺には何も聞こえない」
シノア『おとなしくしてください!』
バタンドタドタドタガシャーン
ガチャン
シノア「さぁ、終わりましたよ」
与一「うぅぅ」シクシク
シノア「シンプルなメイドさんに仕立てました。どうですか?」
与一「もうお婿にいけない……」シクシク
優一郎「辞めてやれよ」
シノア「他人の心配をする暇があるなら自分の心配をしたほうがいいですよ」
優一郎「どこの悪人だよ!」
シノア「1名様、ご案内でーす」
ズルズルズル
優一郎「離せ!!おい!」
7: ◆cLUK89P7vA 2015/04/25(土) 18:00:04.84 ID:8FcTPNjxO
________________________
シノア「さて、優さんに着てもらうのはこちらのピンクを基調としたメイド服です」
優一郎「なぁシノア、せめて色とデザインと形は変えられないか?」
シノア「具体的にいうと?」
優一郎「お前の後ろにある男性用の礼服っぽいメイド服」
シノア「これはメイド服じゃなくて燕尾服です」
優一郎「いや、それはメイド服だよ。違いない。それ着るわ」
シノア「優さんのご要望に合う服はないので、下着だけになります」
優一郎「おとなしく着るから服はください」
シノア「ダメです」
優一郎「なんでだよ!?お前は鬼畜か!」
シノア「こんな可愛いメイドさんを捕まえて鬼畜だなんて……。これだから優さんは童貞なんですよ」
優一郎「今その話しは関係ねぇだろ!?」
シノア「聞こえませんね」
優一郎「……可愛い」
シノア「なにか言いましたか?」
優一郎「可愛いシノア様、私にメイド服を貸してください」ギリギリ
シノア「仕方ないですねぇ……」ヤレヤレ
優一郎「お前、いつか殺す!!」
10: ◆cLUK89P7vA 2015/04/29(水) 00:32:52.44 ID:ziPe9YB0O
_________________________
与一「ゆ、優君?」
シノア「与一さん、残念ながら優さんは
……」
与一「そんなぁ!?」
シノア「最善は尽くしました…」
優一郎「殺すなよ」
シノア「あ、着替え終わりましたね。萌え萌えエンジェルご奉仕優さん」
優一郎「笑えないから辞めろ」
与一「大丈夫!可愛いよ!」
優一郎「慰めになってねぇから!」
シノア「では早速行きましょうか」
優一郎「どこにだよ」
シノア「勿論、ご奉仕を必要としている方の所にですよ」
与一「この格好で!?」
シノア「さぁ、行きましょー」
優一郎「行くぞ与一」
与一「落ち着いてるね」
優一郎「慣れた」
11: ◆cLUK89P7vA 2015/04/29(水) 00:39:21.86 ID:ziPe9YB0O
シノア「着きましたよ」
与一「道中写真撮られまくったよ……」
優一郎「死にたい……」
シノア「二人ともしっかりしてください。終わったら特別ボーナスが支給されますよ」
優一郎「今更金なんていらねーよ」
与一「僕も特には……」
シノア「別にお金には限ってませんよ」
優一郎「マジで!?なら一番強い鬼呪くれよ!」
シノア「中佐に伝えて起きますね」ニッコリ
優一郎「よっしゃぁ!」
与一(あ、これ伝えない奴だ)
シノア「さて病院の中ではお静かにお願いしますね」
優一郎「わかってるよ」
13: ◆cLUK89P7vA 2015/04/29(水) 09:49:25.77 ID:kP6vkiNtO
シノア「あ、ここですね」
優一郎「誰がいるんだよ」
シノア「見ればわかりますよ」
与一「し、失礼します」
優一郎「おい!与一」
シノア「どうも君月さん」
士方「」
優一郎「……帰るわ」
シノア「おっと、逃がしませんよ」
優一郎「うるせぇ!どけ!」
与一「優君、静かに!」
優一郎「わ、わりぃ」
士方「お前ら何しにきた」
シノア「いやですねぇ、メイドですからご奉仕に決まってるじゃないですか」
士方「帰れ」
優一郎「そうだな。よし、帰るぞ」
シノア「だからダメです」
優一郎「君月が帰れって言ってるんだからここは帰るべきだろ!?」
シノア「……黒鬼シリーズ」ボソッ
優一郎「うっ……」
14: ◆cLUK89P7vA 2015/04/29(水) 09:57:20.35 ID:kP6vkiNtO
士方「妹が起きるから外に出ろ」
シノア「では君月さんも一緒に」
士方「断る」
シノア「何故ですか?」
士方「俺も変態だと思われるから」
優一郎「誰が変態だ!」ピンクメイド服
士方「絶賛目の前にいるぞ」
優一郎「この野郎!」
与一「優君!ここ病院!」
シノア「妹の未来さんについてお伝えすることがあるので」
士方「……分かったよ」
優一郎「離せ与一!」
与一「離したら暴れるからダメだよ!」クンカクンカ
優一郎「どさくさ紛れに何してんだ!?」
士方「取り敢えずこの変態共を摘まみ出してくれ」
シノア「分かりました。二人とも外に行きますよ」
15: ◆cLUK89P7vA 2015/04/29(水) 10:16:53.08 ID:kP6vkiNtO
__________________
優一郎「ったくよ、誰が変態だよ」ガチャコン
与一(そりゃ僕たちだよね)ガチャコン
優一郎「与一はコーラでいいか?」
与一「え?悪いよ、そんな…」
優一郎「気にすんなよ。どうせ金なんて使わねーし」
与一「ならコーラで」
優一郎「あいよ」ガチャコン
与一「ねぇ……優君って君月君のこと嫌いなの?」
優一郎「いや、別にそういうわけではねーけど」
与一「そっか、良かった」
優一郎「何がだよ」
与一「だって君月君も友達でしょ?なら仲良くしないと」
優一郎「誰があんな奴と友達だよ!?」
与一「えー、じゃあ僕は?」
優一郎「友達じゃない」
与一「えっ……」
優一郎「冗談だけどな」
与一「ゆ、優君が、友達じゃないっで…」ウルウル
優一郎「おーお、与一。話を聞け」
与一「せっかく仲良くなれたのに……」グスッ
優一郎「いや冗談だからな!?」
与一「……本当に?」グスッ
優一郎「……当たり前だろ」
与一「なら、チューして?」
優一郎「……はぁ?」
与一「友達なんでしょ!?」
優一郎「その理論だと俺はシノアや君月ともキスしなきゃいけないだろ」
与一「騙されなかったかぁ」
優一郎「おい!?」
17: ◆cLUK89P7vA 2015/04/29(水) 11:06:49.60 ID:kP6vkiNtO
与一「でも、今君月君もお友達だって認めたね?」
優一郎「は、はぁ!?」
与一「はー、良かった。これで安心安心」
優一郎「お前騙したな!」
与一「そんなつもりはないよ」
<アレ,ヨイチノアニキトユウイチロウのアニキジャネ?
<メイドフクキテナイ?
<メイドフクノユウイチロウモステキ・
優一郎「な!?」
与一「あ、山中君たちだ!」
優一郎「逃げるぞ与一!」
与一「え!?なんで!」
優一郎「良いから行くぞ!」
18: ◆cLUK89P7vA 2015/04/29(水) 16:24:04.25 ID:ziPe9YB0O
____________________
シノア「遅かったですね優さん」
優一郎「スカートが走りづらいんだよ」
与一「」ゼーゼー
士方「その格好で走り回ったのかよ」
優一郎「これも武器のためだ」
士方「意味がわかんねーよ」
優一郎「ほらよ、君月」ポイッ
士方「うわっと!?」
優一郎「コーラで良かっただろ」
士方「あ、ありがとう……」ボソッ
シノア「優さーん、私の分はないんですかー?」
優一郎「ほら」
シノア「ミルクティーですか……」
優一郎「なんだよ、嫌いだったのか?」
シノア「今はコーラの気分だったので」
優一郎「知るか!」
与一「僕はまだ手を付けてないから飲む?」
シノア「いえいえ。優さんの責任なので優さんのを貰います」ヒョイ
優一郎「おい!?」
シノア「んぐっんぐ」
優一郎「いいのか?口つけてたぞ」
シノア「ぷはー、優さんみたいな思春期じゃないので気にしません」
士方「……さっさと話せよ!進まないだろ!」
優一郎「あ、わりぃ」
シノア「しっかり反省してくださいね」
優一郎・士方「お前がいうな」
19: ◆cLUK89P7vA 2015/04/29(水) 16:35:21.26 ID:ziPe9YB0O
シノア「ではお話ししますね。……君月さん、貴方の妹さんの治療を日本帝鬼軍下の病院に移しすことになりそうです」
士方「本当か!?」
シノア「このまま行けば君月さんは日本帝鬼軍の重要な人材になると考えた結果です」
優一郎「良かったじゃねぇか!君月!」
士方「お、おう……」
優一郎「どうしたんだよ?」
士方「いや、自分の事のように喜ばれると……引くわ」
優一郎「ふざけんな!」
シノア「まだお話しは終わっていませんよ」
士方「すまん、続けてくれ」
シノア「ですが条件として、君月さんにはこちらの優さんや与一さんと同じくメイド服を着て貰います」
士方「」
シノア「こちらが中佐からの司令書です」
与一(あ、これも絶対嘘だ)
優一郎「おいシノア!また勝手にグレンの」
シノア「優さん、お静かに」ニッコリ
優一郎「」ビクッ
士方「……俺も、変態になれと?」
シノア「なるならないは君月さんの自由です」
士方「……妹の為なら、やってやる」
シノア「さーすが君月さん。話が早くて助かります」
21: ◆cLUK89P7vA 2015/04/29(水) 23:03:19.44 ID:sFWCrkYjO
優一郎「落ち着けよ君月!」
士方「俺は落ち着いてる。それに妹の為ならなんでもやるさ」
シノア「格好つけてますけどメイド服のはなしですよ」
与一「シノアさんのせいだけど……」
シノア「さーて、君月さんもお着替えタイムですね」
士方「……あぁ」
______________________
士方『おい、これはどうやればいいんだ』
シノア「私は向こうに行けませんので与一さんお願いします」
与一「え!?なんで!?」
優一郎「そういうことなら仕方ないだろ。こいつは女だし」
与一(さっきの僕はなんだったんだろう)
士方『おい、返事をしろ』
与一「今行くね!」
ガチャ
シノア「さて、君月さんはどんなゲテモノになりますかね?」ワクワク
優一郎「お前ってば最低だよな」
シノア「そんなことはないですよ」
ガチャン!
士方「着替えたぞ」
シノア「おー、なかなかに酷い仕上がりですね」
優一郎「それはあんまりだ」
士方「特に気にしてない」
優一郎「お前って強いな」
士方「……そうでもない///」
シノア「照れてますね」
士方「誉められるのになれてないだけだ!」
22: ◆cLUK89P7vA 2015/04/30(木) 10:26:34.36 ID:pezAv9gTO
シノア「着替えも済んだので次に行きましょうか」
優一郎「まだ終わらないのかよ」
シノア「当たり前じゃないですか」
士方「おい、この格好で移動するわけじゃねーよな」
与一「この格好で移動するよ?」
士方「」
シノア「中佐の所にでも行きますか」
優一郎「グレンの野郎はいないんじゃねーのか?」
シノア「今日はいると思いますよ。行きましょう」
士方「……殺してくれ」
___________________
シノア「失礼します」
グレン『帰れ』
シノア「入りますよ」
ガチャ
グレン「入ってくんなよ」
シノア「良いじゃないですか」
グレン「良くねーよ。……って、また変なことしてやがんな」
シノア「今回はメイドさんですよ。中佐、何かお手伝いすることはありますか?」
グレン「ねーよ、帰れ」
優一郎「おいグレン!仕事を寄越せ!そして早く着替えさせろ!」
グレン「勝手に着替えろよ。そしてモノを頼む態度がじゃない」
優一郎「ぐ、グレン中佐。私たちに仕事を下さいませんか」イライラ
グレン「やだね」
優一郎「てめぇ!この馬鹿グレン!ふざけんな!」
グレン「キンキン喚くな。喧しい……」
23: ◆cLUK89P7vA 2015/04/30(木) 15:30:38.65 ID:pezAv9gTO
小百合『グレン様、よろしいでしょうか』
グレン「小百合か、入れ」
ガチャ
小百合「修練場の修繕が終わったので報告に参りました」
グレン「ご苦労、下がって良いぞ」
小百合「は、はい。……」
グレン「どうした」
小百合「……この子達は何故このような格好をしているのかと思いまして」
グレン「気にするだけ時間の無駄だ」
小百合「はぁ…」
シノア「ちょうどいいので小百合さんから仕事を貰いましょう」
小百合「え!?し、仕事ですか?」
シノア「何かお手伝いすることはありますか?」
小百合「えーっと、なら修練場の掃除をお願いしていいですか?修繕が終わったばかりで散らかっているので」
シノア「そうですか。分かりました。」
優一郎「なんだよ、結局やんのは掃除かよ」
与一「ゆ、優君!」
士方「さっさと終わらせて着替えるぞ」
優一郎「だな」
シノア「では早速やりましょうか」
24: ◆cLUK89P7vA 2015/04/30(木) 15:38:13.83 ID:pezAv9gTO
______________________
士方「こっちはもう終わるぞ」
与一「僕もあと少しかな」
優一郎「……」
シノア「どうかしましたか優さん」
優一郎「まだ終わらねぇ」
士方「そりゃお前は掃除じゃなくて散らかしてるんだから当たり前だろ」
優一郎「うっ……」
与一「僕も手伝うから!」
士方「俺はやらねーぞ」
優一郎「頼んでねーよ!!」
シノア「皆さん頑張ってください」
3人「お前(シノアさん)もやれよ(ってよ)!!」
シノア「面白い冗談ですね」
士方「くそっ!ムカつくな!」
与一「頑張ろう優君」
優一郎「……すまねぇ」ガタン
バサァ
優一郎「」
士方「……もう何もやんな」
25: ◆cLUK89P7vA 2015/04/30(木) 21:39:46.39 ID:unMWqG8jO
……………………………………
与一「これで終わりかな」
士方「誰かさんのお陰で倍近くかかったけどな」
優一郎「うっ……」
士方「取り敢えずゴミを捨ててこい。それなら出来んだろ」
優一郎「分かったよ」
シノア「頑張ってください」
士方「お前も行くんだよ!」
シノア「えー、何でですか?私は何もしてませんよ」
士方「何もしてねーから仕事させんだよ!!」
優一郎「シノアはその軽いやつ持てよ」
与一「優君は優しいね」
シノア「どうせなら全部持ってくれればいいのに」
士方「こいつはダメだけどな」
_______________________
優一郎「これで、よしっと」
シノア「疲れましたねー」
優一郎「大したことしてねーだろ」
シノア「私は皆さんの応援が仕事ですから」
優一郎「いや掃除しろよ」
シノア「優さんはお嫁さんが家事を全部やるべきだと考える人間ですか?」
優一郎「そうは言わねえけどよ」
シノア「ならおいおいで良いじゃないですか」
優一郎「良くはねーだろ!?」
シノア「ああ言えばこう言いますね」
優一郎「お前のせいだよ」
27: ◆cLUK89P7vA 2015/05/01(金) 18:27:28.84 ID:qJZM5hpxO
シノア「さて、ゴミ捨ても終わりましたし帰りましょうか」
優一郎「捨てたのは俺だけどな」
シノア「私は保護者みたいなものですから」
優一郎「仕事しろよ保護者」
シノア「さてさて、労働の報酬を中佐から貰いましょう」
優一郎「後から契約付け足すとか悪徳も良いとこだな」
シノア「労働に対する対価は大事ですよ優さん」
_______________________
シノア「失礼します」
ガチャ
グレン「返事を聞こうとかは思わねーのか?」
シノア「あはは、思春期の子供みたいなこといいますね」
グレン「思春期はてめぇらだろ」
シノア「それもそうですね」
グレン「何のようだよ」
シノア「掃除が終わったので報告に来ました。」
グレン「そうか。なら帰っていいぞ」
シノア「いやですね中佐、報酬がまだですよ?」
グレン「聞いてねーぞ」
シノア「言ってませんから」
グレン「……」
シノア「あぁ、中佐は子供をこきつかって報酬を払わない大人なんですね……」
グレン「小百合!こいつらに適当に何かやって追い出せ!」
28: ◆cLUK89P7vA 2015/05/01(金) 18:34:33.42 ID:qJZM5hpxO
___________________
シノア「というわけでお菓子を貰いました」
士方「最悪だな…」
与一「あはは…」
シノア「お菓子だなんてがっかりですね」
優一郎「いや、わざわざくれたのにその言い草はねーだろ」
シノア「冗談ですよ」
士方「もう帰っていいか?」
シノア「せっかくのお菓子ですし、皆でお茶にしませんか?」
優一郎「俺も帰りてたいんだけど」
士方「悪いが俺はパスだ。じゃあな」
与一「あ、君月君!」
優一郎「帰っちまったな」
シノア「メイド服のままですね」
与一(着てるの忘れちゃうよね……)
シノア「なら3人で食べますか?」
与一「ごめんねシノアさん!僕も明日の予習しなきゃだから……」
シノア「そうですか……」
29: ◆cLUK89P7vA 2015/05/01(金) 18:43:28.21 ID:qJZM5hpxO
与一「またねシノアさん優君」
優一郎「おう、じゃあな」
シノア「さよなら」
優一郎「さて俺も帰るかな」
シノア「そう、ですか……」
優一郎「どうしたんだよ」
シノア「いえ、別に」
優一郎「……」
シノア「……」
優一郎「……」
シノア「……」
優一郎「……少しだけだからな」
シノア「まさか優さん、私の部屋に押し入る気ですか?ケダモノですね」
優一郎「はぁ!?」
シノア「私に乱暴する気でしょう。エッチな本みたいに」
優一郎「ぶっ殺すぞ」
シノア「冗談ですよ」
優一郎「帰るぞ」
シノア「すいません。……お茶は優さんの部屋でやりましょう」
優一郎「なんもねーぞ?」
シノア「優さんが乙女の部屋に押し入るよりはましです」
優一郎「そんなことしねーよ!」
30: ◆cLUK89P7vA 2015/05/01(金) 18:55:55.93 ID:qJZM5hpxO
____________________
シノア「お邪魔します」
優一郎「適当に座ってくれ」
シノア「意外とものがありませんね」
優一郎「別に必要ないからな」
シノア「私が可愛いぬいぐるみでも持ってきましょうか?」
優一郎「いらねーよ」
シノア「そうですか」
優一郎「お茶入れるから待ってろ」
シノア「私が入れますよ」
優一郎「良いから座ってろ」
シノア「やらせないとこの部屋を可愛くしますよ?」
優一郎「おかしいだろ!?なんで脅迫されてんだよ!」
シノア「いいから優さんはメイド服を着替えて来てください」
優一郎「……それもそうだな」
……………………………………………
優一郎「おいシノア、大丈夫か?」
シノア「ニャーン」
優一郎「」
シノア「優さんの為に猫耳メイドシノアさんがお茶を入れましたよ」
優一郎「……お、おう」
シノア「反応が悪いですね。どうですか?」
優一郎「か、可愛いんじゃないか?」
シノア「本当ですか?」グイッ
優一郎「近い近い!///」
シノア「まぁ、よしとしましょう」
31: ◆cLUK89P7vA 2015/05/01(金) 19:05:38.31 ID:qJZM5hpxO
シノア「さぁどうぞ」
優一郎「ん……」ズズ
シノア「どうですか?」
優一郎「まぁまぁだな」
シノア「そうですか。初めてにしては良く出来てると思ったんですけどね」
優一郎「いや、初めてにしては上手いと思うぞ?」
シノア「おや、優さんがお世辞を使うだなんて」
優一郎「そんな上手いこといえるかよ」
シノア「なるほど優さんは口下手、と」
優一郎「んでお菓子を食うんじゃねーのか?」
シノア「目の前にこんな可愛い子がいるのに花華より団子ですか」
優一郎「いや、目的はお茶だからな」
シノア「…羊羮ですね」
優一郎「切ってくるか」
シノア「大丈夫ですよ」
優一郎「え?」
シノア「しーちゃん、これ切って」ヒョイ
優一郎「おい」
シノア「なんですか?」
優一郎「切ってくるからそれをしまえ」
シノア「この方が早いですよ」
優一郎「しまえ」
シノア「……はい」
32: ◆cLUK89P7vA 2015/05/02(土) 21:26:37.87 ID:9uJu0ALYO
シノア「……」モグモグ
優一郎「なかなかイケるなこれ」モグモグ
シノア「そうですねぇ」モグモグ
優一郎「残りは明日与一と君月にやろうか」
シノア「そうですねぇ」モグモグ
優一郎「聞いてんのか?」
シノア「聞いてますよ」
優一郎「どうしたんだよ、ぼーっとして」
シノア「こうしていると平和ですよね」
優一郎「……そうだな。この外の世界は滅んでるなんて嘘みたいだ」
シノア「日本帝鬼軍の闘いに終わりはないですよ」
優一郎「そうだな…」
シノア「吸血鬼を滅ぼして私たち人間が世界の覇権を握るんです」
優一郎「そんなことに興味はねーよ。俺は吸血鬼共に復讐するだけだ」
シノア「本当に優さんと中佐って似てますね。親子じゃないんですか?」
優一郎「冗談じゃねーよ。誰が馬鹿グレンなんかと」
シノア「そうですか」
33: ◆cLUK89P7vA 2015/05/02(土) 21:50:38.44 ID:9uJu0ALYO
優一郎「ところで気になったんだが」
シノア「どうしたんですか?」
優一郎「その猫のしっぽってどうなってんだ?」
シノア「え?」
優一郎「これだよ」グイッ
シノア「ふにゃっ!?///」
優一郎「へっ!?」
シノア「は、離してください!」
優一郎「わ、悪い」
シノア「……帰ります」
優一郎「え?あ、あぁ」
シノア「……優さんのえっち」
ガチャン
優一郎「……」
______________________
グレン「よお、優」
優一郎「なんだよグレン暇なのか」
グレン「いやなに、シノアがお前にセクハラされたって聞いてな」ニヤニヤ
優一郎「はぁ!?」
グレン「いやー、チェリーボーイでもヤるときはヤるんだな」
優一郎「知らねーよ!やってねーし!」
グレン「まぁ、何にしても程々にな。我らが日本帝鬼軍は日々男女の交際を奨励してるが……」チラッ
優一郎「な、なんだよ」
グレン「貴重な戦力が減るから子供だけは禁止な」
優一郎「うるせぇぇぇ!!」
与一「?」
士方「?」
シノア「///」
終わりのセラフ
34: ◆cLUK89P7vA 2015/05/02(土) 21:51:44.69 ID:9uJu0ALYO
HTML化依頼を出して来ます。
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/02(土) 21:52:53.64 ID:LylHn+5Eo
終わりの乙
シノアちゃんかわいい
シノアちゃんかわいい
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429799626/
Entry ⇒ 2015.05.07 | Category ⇒ 終わりのセラフ | Comments (0)
シノア「皆のアイドル、シノアちゃんでーす」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/19(日) 20:44:46.96 ID:PkSqJnvLO
優一郎「」
与一「」
シノア「あれ、反応悪いですね」
2: ◇PkSqJnvLO 2015/04/19(日) 20:50:02.52 ID:PkSqJnvLO
優一郎「お前変なもんでも食ったんじゃねぇのか?」
与一「あはは…」
シノア「おやおや、優さんみたいな童貞には刺激が強すぎましたか」
優一郎「ぶっ飛ばすぞ」
与一「優ちゃん落ち着いてよ!」
シノア「そうですよ。焦る童貞はモテませんよ?」
優一郎「どけ与一。そいつを夜空の星にしてやる」
与一「そんなことしたら捕まっちゃうよ!!」
5: ◇PkSqJnvLO 2015/04/19(日) 21:11:59.09 ID:PkSqJnvLO
優一郎「だいたいなんなんだよ、そのフリフリの付いた服は」
与一「それ凄く可愛いね」
シノア「優さんと違って与一さんは分かってますね」
優一郎「聞けよおい」
シノア「グレン中佐が秋葉原の吸血鬼を退治したときに潜伏してる所で見つけたそうです」
優一郎「グレンが?あいつこんなのが好きだったのかよ」
シノア「見つけただけで持って帰ってきたのは深夜さんですけどね」
与一「それ来てここまできたの?」
シノア「そうですけど?」
与一(どうりで学校中が賑やかだったわけだよ)
シノア「お二人の分もありますよ」
優一郎・与一「「いらない(です)」」
6: ◇PkSqJnvLO 2015/04/19(日) 21:18:16.78 ID:PkSqJnvLO
シノア「着ないと漏れなく月鬼ノ組から除隊です。……あぁ、優さんは復讐も遂げられずにここを去るわけですね。残念です」
優一郎「はぁ!?ふざけんなよお前!!!」
与一「せっかく入れたのに!?」
シノア「さぁ、着るか辞めるかの瀬戸際ですね」
優一郎「グレンの野郎に直訴してくる!!」
与一「優ちゃん!」
シノア「残念ながら大佐からの命令です。(大嘘)辞令書もこの通り」
優一郎「ふざけんなぁぁぁぁぁぁ!!」
10: ◇PkSqJnvLO 2015/04/19(日) 21:46:43.43 ID:PkSqJnvLO
シノア「さて、与一さんと優さん……どれにしますか?」
優一郎「い嫌だァァァァァァ!!」ダッ
与一「優ちゃん!?置いてかないで!」
シノア「しーちゃん、あれ捕まえて」ヒョイ
グイッ
優一郎「おわっ!?はなせよ!」
シノア「逃げられると思ったんですか?あまあまですね」ニッコリ
与一「あわわわ」ガタガタ
シノア「ではそこで震えてる与一さんから着替えましょうか」
与一「そこは優ちゃんじゃないんだ!?」
13: ◇PkSqJnvLO 2015/04/20(月) 10:12:32.32 ID:w1+NRJEtO
シノア「さて、与一さんはどれがいいですか?」
与一「どれもいらないよ!」
シノア「ならこのピンクにしましょうか」
与一「よりによってピンク!?」
シノア「……除隊」ボソッ
与一「うぅ……」シクシク
シノア「それではあそこの御手洗いで着替えてきてくださいね。逃げたら……」
与一「わかってるよぉ」
シノア「代わりに優さんがこのゴスロリを着ることになります」
優一郎「なんで俺がそれをきるんだよ!?」
与一「……」
優一郎「与一!お前逃げようとか考えんなよ!?」
与一「え?も、もちろんだよ!」
16: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/20(月) 14:57:18.45 ID:+vFzdIsAO
…………着替え中……………
シノア「それでは御披露目でーす」
与一「うぅ……」
シノア「薄いピンクを貴重とした布地に白のフリルをあしらったドレス。与一さんのほんのり薄紅に染まった頬は愛らしささせ感じさせます」
与一「み、見ないで優君///」
優一郎「与一……」
シノア「そこら辺の女の子より可愛いのもポイントですね」
優一郎「なぁ、俺もやらなきゃいけねーのか?」
シノア「おや?優さんは仲間を見捨てるのですか」
優一郎「でもよぉ……」
シノア「先ほどの与一さんは優さんを見捨てませんでしたけどね」
優一郎「くっ!」
20: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/20(月) 20:48:28.26 ID:w1+NRJEtO
シノア「優さんのはこのゴスロリです」
優一郎「ふざけんなよ!?さっきの奴じゃねーか!!」
シノア「でも優さん、こういうの好きですよね?」
与一「そ、そうなの優君?なら、僕が着ようか……」
優一郎「与一、お前おかしくなってるぞ!」
シノア「与一さんの中の女が目覚めてきたんですね!」
優一郎「変なこといってんじゃねーよ!」
与一「恥ずかしいから、向こうむいててね?」
優一郎「与一ぃぃぃぃぃぃ!!」
21: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/20(月) 21:43:43.98 ID:w1+NRJEtO
…………………着替え中……………………
シノア「優さーん、出てきてくださーい」
優一郎「嫌だ」
与一「な、慣れれば恥ずかしくないよ?」
優一郎「慣れたくねーよ!」
シノア「出ないなら扉を壊して優さんの名義で弁償させますよ?」
優一郎「横暴だろ!?」
シノア「今なら写真撮影会だけで済みますよ」
優一郎「済んでねーよ!致命傷だよ!」
与一「優君!一緒に撮ろうよ!」
優一郎「なんで与一は乗り気なんだよ!?」
シノア「もういいです。飽きました」
優一郎「……え?」
シノア「と見せかけて扉をしいちゃんでドーン」バキッ
22: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/20(月) 21:55:34.41 ID:w1+NRJEtO
優一郎withゴスロリ
シノア「プッ……似合ってますよ優さん」
与一「うわぁ!優君可愛いよ!」
優一郎「いっそ殺せ!むしろシノア殺す!与一殴る」
与一「え、なんで!?」
シノア「キャーやめて、私に乱暴する気でしょ。エロ同人みたいに」
優一郎「うるせぇよ!」
与一「本当に可愛いよ?」
シノア「優さーん、こっちに視線くださーい」パシャパシャ
優一郎「なに撮ってんだよ!?」
シノア「日本帝鬼軍の広報用にですよ?」
与一「あ、僕にもその写真ちょうだい!」
シノア「与一さんは仲間ですから特別です」
与一「ありがとう!」
優一郎「ふざけんなぁぁぁぁぁぁ!!」
23: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/20(月) 23:38:54.41 ID:w1+NRJEtO
シノア「おっと優さん。暴れるとこの写真をばら蒔きますよ」
優一郎「カメラごと壊してやる」
与一「ダメだよ優君!貴重な写真だよ!」
優一郎「与一、お前はどっちの見方だ!」
与一「えーっと……有利な方?」
シノア「兵法において、有利な方につくのは当然ですね。そんな与一さんには優さんのゴスロリ写真をプレゼント」
与一「わーい!やったー」
優一郎「……与一、後で二人きりで写真を撮ろうぜ」
与一「ごめんシノアさん。僕はやっぱり優君を裏切れないよ!」
シノア「優一郎さんの寝顔の写真はいりますか?」
与一「優君!僕は君の前に立ちはだかるよ!」
優一郎「与一ぃぃぃ!」
24: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/20(月) 23:48:06.30 ID:w1+NRJEtO
シノア「さーてどうしますか?2対1ですよ優一郎ちゃん。略して優ちゃん」
与一「どうする優ちゃん!」
優一郎「……要求を聞こう」
シノア「日本帝鬼軍の庁舎に行って慰安活動をしましょうか。アイドルらしく歌と躍りで癒しましょう」
優一郎「そんなこと出来るか!」
与一「僕、踊りなんて無理だよ!?」
優一郎「与一はなんか違ーよ!!」
シノア「私も出来ないので問題ないです」
優一郎「出来ないなら問題だろ!?」
シノア「優さんはああ言えばこういうタイプですね」
優一郎「うぜぇぇぇぇぇ!!」
与一「お、落ち着いてよ!!」
与一(……・)クンクン
優一郎「……おい、与一。なにしてんだ」
与一「ふぇ!?なんもしてないよ!!」
25: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/21(火) 07:35:17.12 ID:ZHuT95VsO
シノア「優さん!ここで結果を出せばグレン中佐もきっと優さんを見直しますよ!」
優一郎「……グレンが俺を見直す?」
シノア「えぇ、戦闘ばっかりで疲れている兵士を労れる人間として評価はうなぎ登り間違いなしです」
優一郎「……やってやろうじゃねぇか!」
シノア「やっほい、チョロいです」ボソッ
与一「シノアさん……」
シノア「それじゃ早速いきましょー」
優一郎「おー!!」
与一「お、おー」
____________________________________
シノア「日本帝鬼軍のみなさーん!アイドルシノアちゃんでーす」
与一「よいちでーす!」
優一郎「ゆ、優ちゃんでーす……」
シノア「優さん、笑顔笑顔」
優一郎「やっぱり出来るかぁぁぁ!」
27: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/21(火) 14:24:15.75 ID:LOXdPiisO
グレン「おい深夜。あれはなんだ」
深夜「シノアちゃんたちだね。おーい」
シノア「優さん、中佐たちがいますよ!アピールチャンスです」
優一郎「見るなぁ!見ないでくれ!」
グレン「おいクソガキ共、そんな格好でなにしてやがる」
深夜「あ!それ僕があげた奴だよねー」
シノア「どうですか?似合ってますよね?」
グレン「馬鹿か……」
優一郎「おい馬鹿グレン!お前のせいで俺がこんな格好する羽目になったんだぞ!!」
グレン「あ?しらねー…ブフッ」
優一郎「笑うなァァァァァァ!!」
与一「優君!スカート捲れちゃうよ!」
グレン「……ハァ、俺がそんなこと命令するわけねーだろ」
優一郎「でもシノアが指令書持ってたぞ!?」
グレン「……おいシノア。お前また勝手に俺の執務室使ったろ」
シノア「えー、なんのことですかね?」
28: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/21(火) 14:31:46.96 ID:LOXdPiisO
グレン「遊び場じゃねーんだよ!」
シノア「主の居ない執務室が可哀想で可哀想で」シクシク
優一郎「……おいシノア、詳しい話を聞こうか」
シノア「……私からお話しすることはありません」ダッ
優一郎「こんの野郎!絶対に許さねえ!」ダッ
与一「優君!?だからスカートが!」ダッ
深夜「あはは、僕たちも混ざる?」
グレン「はぁ?冗談だろ。俺は寝るんだよ」
深夜「なーんだ。つまらないなぁ」
グレン「……」
深夜「でも良かったね」
グレン「何がだよ」
深夜「シノアちゃんにもお友達が出来てさ」
グレン「はっ、くだらねぇ。俺が知るかよ」
深夜「君の恋人の妹だろ?やっぱりグレンは優しいね」
グレン「……そんなんじゃねーよ」
29: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/21(火) 17:49:00.68 ID:2D0Ibxc3O
___________________________
優一郎「クソ!シノアの奴何処に逃げやがった!」
与一「ゆ、優君…待って…よ」ゼェゼェ
優一郎「向こうか!」ダッ
与一「待ってってば!」
___________________________
シノア「さてさて、優さんと与一さんは撒きましたね」
グレン「おい」
シノア「おや、居たんですか中佐」
グレン「俺の執務室だからいるに決まってんだろ」
シノア「それは失礼しました」
グレン「遊ぶなら他所でやれ」
シノア「全く中佐は酷いですねぇ。人に監視の仕事を押し付けて自分は楽をするんですから」
グレン「ならもう辞めてもいいぞ」
シノア「え?どういうことですか?」
グレン「お前を任命したのは優を見張るのに一番年齢が近いからだ。謹慎も解けた今なら、もう監視はいらねぇだろ」
シノア「それはそうですね」
グレン「だから嫌ならもう降りてもいいぞ」
シノア「……」
グレン「あいつらと居て楽しかったのか?」
シノア「さぁ?私にはそういうの分かりませんから」
グレン「そうか……」
ドタドタドタ
バンッ
優一郎「おいグレン!シノアいるか!」
グレン「うるぜーぞバカ優!扉壊すつもりか!」
優一郎「あ、シノア!ここに隠れてやがったな!?」
グレン「話を聞け」ゲシッ
優一郎「痛ってぇ!」
与一「し、しづれい…しまず……」ゼェゼェ
優一郎「おい!?どうしたんだ与一!!」
与一「優君…走るの……速すぎ」バタン
優一郎「しっかりしろ!くそ!救護所まで行くぞ!」ヒョイ
ドタドタドタ
30: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/21(火) 17:55:40.97 ID:2D0Ibxc3O
シノア「優さんて、嵐みたいですね」
グレン「喧しいだけだ」
シノア「拾ってきたのは中佐ですけど」
グレン「たまたまだ」
シノア「そうですか」
グレン「……んで?どうすんだよ」
シノア「どうしましょうか」
グレン「続けるか辞めるかは自分で決めろ」
シノア「……彼らと一緒にいると飽きません。これが楽しいって感情ですか?」
グレン「知るかよ」
シノア「なら、この気持ちが何だか分かるまで監視の役を続けます」
グレン「そうか」
シノア「反応が淡白でつまらないですね」
グレン「ほっとけ。……もういいなら出てけ。邪魔だ」
31: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/21(火) 21:26:31.48 ID:tdvyzfOfO
_______________________
シノア「優さんいますか?」
優一郎「お、シノア!良いところに来た!与一を剥がしてくれ!」
与一「んぐぐぐ!」ギュー
優一郎「うぐっ!?離せ与一!絞まってる!」
シノア「救護所は遊ぶ所じゃないですよ」
優一郎「いいから助けろよ!」
シノア「えい」ドスッ
与一「ぐはっ」ドサッ
優一郎「え?……与一?」
シノア「抜き手で肺にダメージ与えたので気絶してますよ」
優一郎「……お、おう。サンキュー」
シノア「ふむ……」
優一郎「な、なんだよ」
シノア「いえ、なんでもありません」
優一郎「そっか……」
シノア「……」
優一郎「……」
シノア「……」
優一郎「……なんだよ!」
シノア「……今日は楽しかったです」
優一郎「はぁ?どこがだよ!!」
シノア「……私はこういうことをした事がなかったので。きっとこれが楽しいということなんですね」
優一郎「…どうしてだよ」
シノア「…柊に産まれた私は幼い頃からありととあらゆる教育を受けてきました。柊という名前のせいで周りからも特別な扱いを受けました」
優一郎「なんだ、自慢かよ」
シノア「……私は同年代と遊ぶということもしていません。だから楽しいとか面白いとかいう感情も良く分かっていません」
優一郎「……」
シノア「ですが、優さんの監視の役を得てからは今までの生活には無かった何かを感じています。これが楽しいとかいう感情なんですかね?」
優一郎「……んなもん知るかよ」
シノア「はぁ、優さんは中佐と同じこといいますね」
優一郎「そんなもの周りがいって理解するものじゃねーだろ。考えるな感じろって事だ」
シノア「うわー、頭の悪さが露呈するような 考えですね」
32: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/21(火) 22:00:59.75 ID:tdvyzfOfO
優一郎「うるせぇよ!余計なお世話だ!」
シノア「でも、私も優さんみたいに頭が悪い考えをしてみようと思います」
優一郎「なんなんだよ!?人がせっかく慰めてるのに!」
シノア「まぁまぁ、落ち着いてください」
優一郎「お前のせいだよ!」
シノア「反省してまーす」
優一郎「絶対に嘘だ」
シノア「言葉は嘘かもしれませんが、気持ちに嘘はないですよ」
優一郎「……好きにしろよ」
シノア「その時はまた一緒にやってくれます?」
優一郎「あーはいはい、気分が乗ったらな」
シノア「約束、ですよ?」
優一郎「……分かったよ」
シノア「これで言質は取れました」
優一郎「……おい」
シノア「さて、私は着替えてきますね。優さんも着替えた方がいいですよ」
優一郎「……は?」ゴスロリ
シノア「服は部屋に届けて貰ってますから」
優一郎「忘れてたぁぁぁ!!」
シノア「それじゃあ」
33: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/21(火) 23:36:17.85 ID:tdvyzfOfO
______________________
ガヤガヤ
「おい、あいつがゴスロリ着てたんだってよ!」
「あれって百夜優一郎じゃね?」
「なんでもフリル着た早乙女を背負いながらゴスロリで走ってたみたい」
「なにそれ見たかったわー」
「シノアさん可愛い」
優一郎「……」プルプル
与一「ゆ、優君?」
優一郎「おう、どうした与一」プルプル
与一「顔が鬼みたいになってるよ……」
優一郎「そうか?いつも通りのつもりなんだけどよ!」バキッ
与一(ペンを握り潰してるし……)
シノア「二人とも、おはようございます」
与一「あ、おはよう」
優一郎「……おはよう」
シノア「どうしたんですか?怖い顔して」
与一「この前の格好が噂になってるみたいでさ……」
シノア「そういうことでしたか」
優一郎「くっ……」ギリギリ
シノア「所で優さんと与一さんに渡したいものがあるんですよ」ガサガサ
与一「?」
シノア「はい、頼まれていた写真です」
優一郎「……」
シノア「広報用でしたが貰ってきました」
与一「うわー!ありがとう!」
優一郎「……ふ」
シノア「綺麗に撮れてますよね」
優一郎「ふざけんなぁぁぁぁぁぁ!!」ガシャーン
与一「うわっ!優君!?」
優一郎「全員ぶっ殺してやる!!」
シノア「あはは、これは退散するべきですね?」
与一「なんで僕まで!?」
優一郎「待てやコラァァァァァァ!!」
シノア「嫌ですよー」
与一「うわぁぁぁぁ!!」
ガラッ
グレン「おら、席に付け」
優一郎「うがぁぁぁぁぁ!!」
グレン「おとなしくしろ」ドスッ
優一郎「ぐはっ!」
34: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/21(火) 23:42:09.53 ID:tdvyzfOfO
グレン「今日の講義は遅れる。それだけだ、じゃあな」
ガラガラ
優一郎「」ピクピク
シノア「優さーん」
与一「……伸びてるね」
シノア「そうですか。次の衣装について相談しようと思ってたんですが」
与一「次もあるの!?」
シノア「勿論。次はメイド服ですよ」
与一「あはは……ハァ」
シノア「時代はアイドルより奉仕です。頑張りましょうね」
終わり
35: ◆9Xm5D8i1rM 2015/04/21(火) 23:49:04.57 ID:tdvyzfOfO
おまけ
美十「グレン!いますか!」
バタン!!
グレン「お前、ドアを壊すつもりか?」
美十「そんなことはいいのです!こちらを見なさい!」
グレン「なんだよ」クル
美十「ふふん!」
グレン「」
美十withフリルドレス
美十「貴方がこういうのを好きだと聞いて着てみたんですよ!どうですか?」
グレン「……無理があるだろ」
美十「!?」
グレン「流石にフリルはな」
美十「うぅ……ぐす……」
グレン「おい、泣くなよ」
美十「グレンのバカァァァァァァ!!」ダッ
グレン「……何がしたかったんだ」
36: ◆/retF1Jfgc 2015/04/22(水) 16:08:11.49 ID:kYmMtI1lO
これにて終わり
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429443886/
Entry ⇒ 2015.05.07 | Category ⇒ 終わりのセラフ | Comments (0)
| HOME |