めう「七夕」
◆実際には天の川は8月の方がよく見えるらしい
めう「今日のお誕生日はお気に入りお菓子のちくわ形チョコをあげるめう!」
めう「喜んでくれるかなひなひな……」
めう「ほ、ほんとだったらめう自身をあげたいなりが……えへへ」
めう「ほんとは、一緒に過ごしたいのに」
めう「……今日はもう寝るめう」
めう「夢くらいは、ひなひなと一緒にいたいなあ……」
めう「おやすみ、ひなひな」
めう「……めう?」
めう「ありり、ここは」
めう「……なんでめう、こんな厚ぼったい服着てるなりか」
めう「おっかしーめう、確かめうはさっきまで寝ていて……」
ひなちくんA「めうさま!」
めう「めうっ!?ひなちくん!?しかも喋ってるめう!」
ひなちくんA「大変ですめうさま!」
めう「何が大変めう?」
ひなちくんA「なんでも、雨が氾濫したから天の川が渡れなくなってしまったそうです!」
めう「天の川、めう?」
めう(っていうことは今のめうはおりひめめめう?)
めう(なるほど、このマフラーみたいなのは羽衣だったなりか)
めう(ん?つまりひここはひなひな……)
めう「な、なんだってー!めう」
ひなちくんA「暫く天の川の橋は使えそうにありません」
めう「むむむ、そり、何日ぐらいで引きそうめう?」
ひなちくんA「今、ひなち軍団総動員で水を抜いています」
めう「めう?そんなこと出来るなりか?」
ひなちくんA「ひなちくんに不可能はないのです」
ゴー!
めう「うわっありが天の川めう?」
ひなちくんA「増水して完全に暴れ川状態です」
めう「むにに、ありじゃ向こうにいけないめう!ひなひなに会えないめう!」
ひなちくんA「そのための我らです、必ず期日に間に合わせてみせます!」
ひなちくんB「がんばえー!」
ひなちくんC「あっバケツが流された」
ひなちくんD「この行動意味あるのかな」
ひなちくんE「やらないよりマシだろ!」
ひなちくんF「アッ!この川深いッ!」
ひなちくんH「ひなちくんFー!」
めう「……なんか上手くいってないみたいなりが」
ひなちくんA「うぐぐ」
ひなちくんA「しかし!それでは七夕に間に合いませんよ!」
めう「うう、ひなひなに会えないのはつらいめう」
ひなちくんA「存じております」
めう「上流の方にいけば川の幅が狭くなってたりしないめう?」
ひなちくんA「それは我らは行った事が無いので分かりませんが……」
めう「めう!ここでたらたらしてるよりはマシめう!行くめう!」
ひなちくんA「では早速移動の準備を」
めう「車あるめう?」
ひなちくんA「いいえ、ひなち車です」
めう「ひなち車」
牛車って多分あんな感じめう
めう「まだめう~?」
ひなちくんA「まだそうですね、果てが全然見えなくて……」
めう「川なんだから水源があるはずなり!そこを跨げば簡単に」
めう(ん?天の川って銀河なんじゃ……)
ひなちくんA「にしても果てが見えません」
めう「言い出しておいて悪いなりが予想どおりめう」
ひなちくんA「果て、あるんでしょうか」
めう「帰るめう?」
ひなちくんA「し、しかし、諦める訳には……せめて確証が欲しいところです、おや」
ひなちくんA「あ、めうさま!」
めう「なにめう?」
ひなちくんA「看板がありますよ」
めう「かんばん?」
ひなちくんA「えっと、天の川水源まであと500000000光年」
めう「……看板立てた人にけいれーめう!」
ひなちくんA「流石に大雑把な値なのでは……?」
ひなちくんA「骨折り損でしたね」
めう「えーっと、何か方法は……」
ひなちくんB「いっそ泳いで渡ってみます?」
めう「ありみたいにはなるのはいやめう」
ひなちくんC「この川、深いから……ふかッ……!」
ひなちくんD「ひなちくんCー!」
めう「もう近づかない方が良いんじゃないかめう?」
ひなちくんA「ううむ、これ以上数が減ると補充するのが大変ですし……」
めう「そうした方がいいめう」
ひなちくんB「新しく橋をかけるとか」
ひなちくんD「今から?」
ひなちくんE「しかし手を拱いている訳にも」
ひなちくんH「長い木があればそれを向こうに掛けられるが」
ひなちくんA「川の流れが強いからすぐ流されそう」
ひなちくんI「ちくわ大明神」
めう「むにゅにゅ、困っためう……」
ひなちくんA「ちくわ大明神……そうか!その手があった!」
めう「えっ」
ひなちくんB「ちくわ大明神様にお祈りするのだ!」
ひなちくんC「そうすれば濁流が収まるかもしれん!」
めう「ま、まじじめう?」
ひなちくんH「大マジです!めうさまも一緒に!」
めう「は、はあ」
ひなちくんI「スーパーメガデスちくわ大明神2017B.C.Ver.4.0β」
めう「ここどこめう?」
ひなちくんA「ほら、あれがちくわ大明神様です」
めう「でかいちくわめう」
ひなちくんB「ちくわ大明神様ー!ちくわ大明神様ー!」
ひなちくんD「どうか川の氾濫を鎮めたまえー!」
ひなちくんC「どうかー!もう我らの身内が8匹は流されたのですー!」
めう(川が氾濫してるときに川に近づいちゃ絶対ダメめう!)
ひなちくんH「応答がありませんね……そうだ、めう様もお願いしてみては」
めう「めうも、めう?」
ひなちくんE「めう様なら可愛いから聞いてくれるかもしれません」
めう「めう、ひなひなに会いたいめう」
めう「ひなひなはひここだから、年に一回しか会えないめう」
めう「本当は毎日会いたいけど、神様がダメって言うから、めう」
めう「七夕は許してくれたその日めう!」
めう「でも、今のままじゃ川の氾濫のせいでひなひなに会えないめう……」
めう「お願いしますちくわ大明神様、今日だけでいいから、川を少し鎮めてくれるだけでいいから」
めう「ひなひなに会えないなんて、やだもん……」
めう「ひなひなあ……」グスッ
ひなちくんA(めう様が泣いてしまった!)
ひなちくんB(このひとでなしー!)
めう「うう~」
ひなちくんA「めう様、泣かないで」
めう「だってひなひなに会いたいめう~」
ひなちくんA「それは分かりますが……あ」
めう「めう?」
ひなちくんA「何か落ちてます……こ、これは、虹の橋ビフレスト!?」
めう(ビブリボン?)
めう「つまり、これで川の氾濫は万事おっけーめう?」
ひなちくんA「そうです!」
めう「めうっ!やったー!」
ひなちくんB「ささ、天の川に行きましょう!」
めう「うん!あ、そうだ」
めう「ちくわ大明神様」
ちくわ大明神「……」
めう「ちくわ大明神様、めうの我儘聞いてくれて、ありがとめう」
めう「じゃあ、まためう!」
ちくわ大明神「……」
ひなちくんA「この濁流ですが」
ひなちくんB「ビフレストさえあれば」
ひなちくんH「心配御無用!」
ひなちくんD「えーっと何言えば」
ひなちくんE「なんでもいいぜ」
ひなちくんI「ビフレスト発動しますチェーンありますか?」
ひなちくんA「あっ」
シャーッ!
めう「めうーっ!虹の橋が掛かっためうー!綺麗めうっ♪」
ひなちくんA(まぁめうさまが喜んでるならそれでいいか)
ひなちくんA「良い一日をお過ごし下さい」
ひなちくんB「我々は空気を読んでついていきませんから!」
ひなちくんD「仲睦まじく!」
ひなちくんH「それこそもうセッ」
ひなちくんE「しー!」
ひなちくんI「ちくわ大明神」
めう「えへへへ、みんな、ありがとめうー!」
めう「ひなひなもきっと待ってくれてるはず……」
めう「最初に会ったら何のお話しようかな?」
めう「最近のこと……それとも嬉しかったこと?」
めう「あ、でも、今日は七夕だから……」
日向「おや、虹の橋が……」
めう「あっ!ひなひな!ひなひなー!」
日向「ん?あっめめ!」
めう「ひなひな!ひなひなー!会いたかっためうーっ!」
めう「ひなひな、ひなひなぁ……あっ」
めう「あ、夢……」
めう「むうう!一瞬しかひなひなに会えなかっためう!ひどいめう!」
めう「折角天の川に橋掛けて貰ったのに~」
めう「夢なら夢で、もっとこう、いちゃいちゃしてから……」
めう「えへへ、ひなひなといちゃいちゃ」
めう「にしても、まだ早い時間めう、随分早起きしちゃった……」
プルル
めう「?」
めう「あ、ひなひな……?ひなひなっ!?」
ピッ
めう「めう!めうめうめう!」
日向「おはよおめめ~朝から元気そうだな~」
めう「めう!めうはいつでも元気いっぱいめう!今日のひなひなは早起きなりね」
日向「いや、なんかこんな時間に起きちゃったからさ、なんとなーくめめに掛けてみたんだけど」
めう「めうも早起きでよかっためう」
日向「それは本当にそれ」
めう「えへへ」
日向「嬉しそうだなめめは~」
めう「ひここもおりひめめも会えてよかっためう!」
日向「そうだねえ」
めう「あ、ひなひな、今日は、まず最初に言いたい事があっためう」
日向「言いたいこと?好きって事なら知ってるけどー」
めう「そ、そうだけど違うめう!えっと、ひなひな!」
日向「んー、なんだい?」
めう「ひなひな、お誕生日、おめでとっ!」
おわり
ビフレストは遊星も誕生日なのでゲスト出演です
乙
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めう「ひなひなと梨」
◆8月5日は判子の日!めうめうのお誕生日でもあります
めう(ひなひな、大学が夏休みだから倉野川に帰ってきてるめう!)
めう(だから今日は一緒にお泊りめう!夏休みは最高めう!)
めう(今までいちゃいちゃ出来なかった分、いっぱいしちゃうめう!いっぱいなでなでしてもらうめう!)
めう(あと、あんな事とかそんな事も……むひゅひゅひゅ……♪)
日向「お風呂上がったよーっ」
めう「あ、ひなひな!」
めう(お風呂上がりひなひな、きれいめう!)
めう「うん、今日は暑くて汗でべたべたになっちゃったから、めう」
日向「そうだねえ、東京も暑いけど、倉野川も暑いよね」
めう「ほんとめう!」
日向「夏場に涼しくなりたいなら北の方に行かなきゃね」
めう「めう、ほっかいどどは行ったことないめう!」
日向「いつか行けるといいねえ」
めう「うん!」
めう(えへへ、ひなひなとのおしゃべりはたのしーめう!)
めう(折角一緒なんだから、こういう時にしか出来ない事を……)
めう(めうはいつでも準備万端めう!)
めう(ひなひなから……は難しいかな?)
めう(やっぱりめうから言わなきゃ……えっと)
日向「めめ」
めう「めうっ!?」
日向「おや、そんなに驚かなくても」
めう「き、きゅーに声を掛けられたからびっくりしたなり……」
日向「そうかな?ところでめめ」
めう「な、なにめう?」
めう(す、すっごく嬉しいめう!でも急に言われると心の準備が)
日向「喉乾かない?」
めう「え?ああうん、すこし」
日向「そっか、じゃあ果物とかいいんじゃないかな」
めう「くだもの?」
日向「そうそう、みずみずしいやつさ」
めう「……」
めう(やっぱりひなひなからなんてことはないなりね……)ハァ
めう「ふむむむ……最近のカフェではもももをよく使ってるめう!
シャノワールも最近はももパフェとかしてるめう!」
日向「桃も美味しいよね、でもさ、ここは鳥取だよ?」
めう「あ、なししめう?」
日向「そうそう、梨はちょうど時期だからさ」
めう「今のなししはみずみずしくて美味しいめう!」
日向「だろー?だから一緒に食べようよ」
めう「うんっ」
めう「めうっ」
日向「~♪」シャリシャリ
めう(ひなひな、皮むき上手めう)
めう(というより、家事とか結構上手くて)
めう(昔はそんなひなひなに付きっきりだったなり)
めう(い、今はめうも色々してるもん、は、花嫁修行的なの……)
めう(でも今のひなひなは一人暮らしだから、やっぱり前より上手くなってて……?)
めう(こ、こりからめうはひなひなより上手くなるもん)
めう「めうっ?」
日向「ほら剥けたよ」
めう「あ、ありがとめう」
日向「ほら、口開けて」
めう「あ、あー」
日向「どうだい?」
めう「むしゃむしゃ……うん、とってもおいしーめう!」
日向「わはは、よかった」
日向「だろうねえ、ボクも好きさ、あむ」
めう「なししおいしいめう?」
日向「そりゃおいしいよ」
めう「えへへ、よかっためう!」
日向(さっきからめめにっこにこだなあ、梨買ってきてよかった)
日向(桃も美味しいけどすぐ柔らかくなっちゃうからね)
日向(やっぱ地元の果物が美味しいよねえ)
日向「うん、あまい」
日向(あれはいつだったかな、まだめめがボクの後ろにひっついてる時期だとは思うけど)
日向(中学生、だったかなあ?)
日向(その時はたしか、めめの方から梨を持ってきて……)
~
めう「ひなひな」
日向「おやめめ、どうしたんだい?その梨は?」
めう「むいてほしいの」
日向「ボクに?しょうがないなあ」
~
日向(ボクもどっから持ってきたのとか聞かずに、よく素直に剥いたよね)
日向(多分誰かからもらったんだろうけど……)
めう「うん!めう、ひなひなの剥くなしし大好きめうー!」
日向「わはは」
日向(その時もそう言ってたっけ)
~
めう「あむ」
日向「どうだい、上手く剥けたかな?」
めう「うん、めう、ひなひなの剥いたなし、だいすき」
日向「梨なんて誰が剥いても一緒だと思うけどなー」
めう「そうじゃないもん」
日向「そうじゃないかあ」
~
日向(今も昔もめめの根本的な性格はそんなに変わってないのかもなぁ、だけど)
めう「なししの食べ比べにわくわくめう!」
日向「ふふ」
日向(それに今では高校生だもんなあ、時間の流れは早いっていうか……)
日向(なんだか感慨深いなー)
めう「ひなひな」
日向「ん、なんだい?」
めう「はい、あーん」
日向「あー?あむ」
めう「えへへ、ひなひな、あんまりなしし食べてなかったから」
日向「あむむ……そ、そうかなあ」
めう「おいしい?」
日向「さっきより甘さが強いねえ」
めう「ひなひなもそう思うめう?めうと一緒めう!」
日向「わはは、そっかあ」
めう「なに?」
日向「昔もこうやってさ、梨剥いたりしたよね」
めう「めう?あ、あんまり昔の事は、覚えてないなり……」
日向「これから幾らか経って、めめが大きくなって」
めう「なれるかどうか分かんないめう……」
日向「今のボクと同じ年齢になって、まぁ色々あったとしてもさ、一緒に梨をもぐもぐできたらいいよね」
めう「めうう?ひなひな、そんなの、当たり前めう!めうはひなひなとずっと一緒めう!」
日向「ふふふ、そうだね」
めう「ひなひなと一緒だからだいじょーぶめう!」
日向「そっか、じゃあもうすぐだね」
めう「めう?」
日向「そんな顔しちゃってー、分かってるくせに」
めう「あ、バリちゃっためう?」
日向「そりゃそうさ、ボクに分からないはずないだろ?」
めう「えへへ」
日向「ちょっと早いけど、いいかな?めめ、お誕生日おめでとう」
めう「ひなひな、ありがとめう!」
日向「これからもよろしくね、めめ」
めう「うんっ!」
おわり
明日と明後日はいよいよ倉吉打吹まつりです!私も行きます
すてき
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咲子「イブちゃんと夏祭り」
◆8月10日はイブちゃんのお誕生日!あと多分ハートの日
めう「さききーさききー」
咲子「あらめうちゃん、どうかしましたか?」
めう「さきき、花火屋で花火のデザインを募集してたなりよ」
咲子「そうなんですか?」
めう「……次の夏祭りは8月10日めう」
咲子「めうちゃん」
めう「さ、この紙にデザインしててーしゅつするめう!」
咲子「はい!」
咲子「イブちゃーん」
一舞「あ、さきこ」
咲子「えへへ、待たせちゃいましたか?」
一舞「そんな事ないし、今来た所だから大丈夫だよ」
咲子「ならいいんですけど……えへへ」
一舞「さきこ、さっきからにっこにこだね」
咲子「だって、イブちゃんと夏祭りデートですから!とってもとっても幸せで」
一舞「デートなんていつもしてるじゃん」
咲子「それでも、ですよっ」
一舞「本当にそう思ってる?まぁそれは大丈夫だし、まりかはりんと夏祭り回るーって言ってたから」
咲子「そうなんですかあ」
一舞「あとめうはひなたさんと一緒だと思うよ、ここなつは……聞いてないけど多分一緒じゃないかな」
咲子「みんなデートですか!とってもとっても素敵ですっ!」
一舞「改めて認識すると凄い状況だし」
咲子「みんな仲良しでいいですねっ!」
一舞「そうだね」
一舞「そりゃ夏祭りには浴衣でしょー、今年も新しく用意したしっ!
黄色に白い花をあしらってみたし、どう?似合うかな?」
咲子「イブちゃん、とってもとっても素敵ですっ!」
一舞「ふふふ、ありがとさきこ、そういうさきこも、薄い紫の浴衣、似合うよ」
咲子「えへへへ、ありがとうございますっ」
一舞「ふふふ、浴衣美人が並んでデートとか、こりゃ衆目を集めちゃうね」
咲子「でもイブちゃんは私だけのものなんですよっ!」
一舞「そりゃあさきこもそうだし」
咲子「えへへへ」
一舞「さきこ、そんなにぎゅっぎゅしたら浴衣皺になっちゃうよ」
咲子「いいんですっ、イブちゃんとくっつけるなら」
一舞「もー」
咲子「えへへー」
一舞「あついし」
咲子「あついですね」
一舞「離れる気は無いんだね?」
咲子「はい!」
一舞「予想通りの返事だし」
咲子「今年は何がありますかねー」
一舞「あたしはアレが飲みたいし、ほら、電球みたいな」
咲子「ああ、電球型の器にピカピカ光るソーダが入ってるのですね」
一舞「ピカピカして綺麗なんだし!あ、ちょうど屋台が目の前に……ソーダフジモリ」
咲子「妙な名前……まぁお一つ頼んで来たらどうですか?」
一舞「さきこはいらないの?」
咲子「イブちゃんのを少し分けてもらいます♪」
一舞「は、はっきり言うなし」
咲子「どうですか?」
一舞「んー……普通のソーダだね、光ってるけど」
咲子「では私もひとくち……」
一舞「さきこってもしかしてソーダと言い出した時点であたしと間接キス狙ってたの?」
咲子「あ、バレちゃいましたか?」
一舞「バレバレだしっ!いやいいけどね、今更だから」
咲子「ごくごく……ふむ、普通のソーダですね」
一舞「でしょ」
咲子「でもイブちゃんと一緒に飲んでるから美味しいですね」
一舞「そっか」
咲子「夏祭りと言えば焼きそばとか、焼き鳥とか、たこ焼きとか……」
一舞「ベタなチョイスだねー、でもあたしだったらもっと都会的なのが」
咲子「イブちゃんイブちゃん!あれ!」
一舞「あれって……サーロインステーキ屋」
咲子「最近の屋台は豪勢ですねー」
一舞「都会的、なの?」
咲子「きっとそうですよ!」
一舞「でもカロリー高そうだし……さきこも食べる?」
咲子「イブちゃんが食べさせてくれるなら喜んで!」
一舞「甘えん坊だなあさきこは」
咲子「ワインも売ってるって珍しいですね」
一舞「まぁあたしらは未成年だから関係ないけど……ほらさきこ、あーん」
咲子「あーん♪」
一舞「どう?」
咲子「もぐもぐ、レア加減なお肉が柔らかくてジューシーで、とってもとっても美味しいですっ」
一舞「詳細なレビューありがと……じゃああたしも、あむ」
咲子「どうでしょう?」
一舞「うん、普通においしい」
咲子「ふふふ」
咲子「そうですねえ、ちょっとウエストが苦しく……」
一舞「じゃあ少し休憩する?」
咲子「はい!」
一舞「そういえば今日は会場でライブとかがあるらしいし」
咲子「ライブですか?」
一舞「でもひなビタにそんな話は来てないんだよね、他のバンドに頼んだのかな」
咲子「まぁ、その御蔭でイブちゃんとデートできてるんですけどねっ」
一舞「もう、さきこったら」
一舞「サイリウム的な?でもサイリウムなんて町の方行かないと無いよ」
咲子「でもここでLEDライト付きセイバー売ってます!」
一舞「いやそれ小さい男の子とかが買うやつで」
咲子「買いました」
一舞「はやい」
咲子「イブちゃんイブちゃん!光っているせいで振り回すと軌跡が見えます!」ブンブン
一舞「結構楽しんでるな」
咲子「これもイブちゃんとの思い出です♪」
一舞「あ、あたしとなんだ」
一舞「いいけど、射的には……あ、やっぱり」
まり花「あーっ!さきちゃんとイブ!」
凛「……」
一舞「やっぱりいた」
咲子「まりかちゃん、りんちゃんとデートですか?」
まり花「うんっ!今りんちゃん、あの大きなドーナツさんぬいぐるみを取ってくれようとしてるんだよっ!」
凛「そ、そんな大きな声で言わないで頂戴……」
一舞「りんは射的上手いけど、あんな大きいのは難しいんじゃ」
凛「そうでもないわ、あのドーナツはバランスが安定していないから、そこを射抜けば倒れるはずよ」
一舞「ふうん」
一舞「うん」
咲子「ところでまりかちゃんは何食べてるんですか?みかんの缶?」
まり花「これはね、みかんの缶詰をそのまま冷凍にした缶シャーベットだよっ!すっごくひんやりしてるのっ!」
咲子「結構食べ応えがありそうですね」
まり花「そうなんだよっ!ただ」
咲子「ただ?」
まり花「缶が冷たくて長く持ってられないんだよう……はうう」
咲子「タオルか何か巻いた方がいいかもしれませんね」
凛「……」
一舞(りん、集中できてんのかなあ)
まり花「ふぉおおおっ!りんちゃんすごいっ!ちゃんとドーナツさんぬいぐるみを倒したんだよっ!」
凛「ふう、まぁこんなものね」
咲子「流石りんちゃん、とってもとっても凄いですっ!」
一舞「む、あ、あたしだって、あれくらいしてやるし!さきこは何が欲しいの?」
咲子「えっと……じゃああの化粧ポーチを」
一舞「ようし!えい!えい!」パン!パン!
凛「……洋服屋、もう少し上に向かって射撃した方がいいわ」
一舞「うぐぐぐぐ」
咲子(ああ、私のために一生懸命になってるイブちゃん、とってもとっても可愛い)
まり花(このシャーベット、まだ固いよう……)
咲子「そろそろライブの時間みたいですよ」
一舞「椅子くらい用意してあればいいのに」
咲子「まぁ、草の上なのでお尻は痛くなりませんし」
一舞「そうかもしれないけどさあ」
咲子「……」
一舞「……まだかな」
咲子「もうちょっとですよ」
一舞「もう辺りは暗いとは言え今の季節外は暑いし……」
咲子「そうですねー」ギュ
一舞(そのわりには相変わらずあたしから離れる気配がないなあ……いやいいんだけどね)
咲子「さぁ?私も確認してないので……」
一舞「ふぅん?」
「レディースアンドジェントルメーン!これより皆様に、スペシャルライブをお届けします!」
咲子「あっ、始まるみたいですよ!セイバーの準備を」
一舞「つ、使うつもり?」
「今日のライブの主役、ここなつの登場です!」
ココナツ!?
ココナツイエー!
ヒサビサダナココナツ
夏陽「みんなこんばんは!ここなつの東雲夏陽です!」
心菜「ここなです……」
ココナチャンカワイイ!
ナツヒチャンモツンデレカワイイ!
ココナツハサイコウデスネ
一舞「ああ、ここなつがライブするのかあ、まぁ予想出来た事ではあるけど」
咲子「ここなちゃーん!なつひちゃーん!」ブンブン
一舞(セイバー振ってる!)
心菜「ライブしたら逆に暑くなるんじゃ……」
夏陽「そういう事は言わなくていいの!じゃあ早速一曲目!バイナリスター!」
イエー!ヒュー!
ココナツ!ココナツ!
ワオーッ!
サティスファクションサセテクレヨ?
一舞(おおう、すごい盛り上がりだし……ちょっと嫉妬しちゃうなあ)
一舞(あたし達だってやればこれくらい……)
一舞(というか、ここなつのライブを直に見るのってあんまり機会がないから新鮮かな)
咲子「きゃー!とってもとっても……!」ブンブン
一舞(活用してる!)
一舞(にしても他にサイリウムなんて持ってる人いないから目立ってるし)
一舞(さきこも結構楽しそうだしなあ……)
一舞(あたしも用意すればよかった?)
一舞(いやそれは……)
ヒューヒュー
イイゾココナツ!
夏陽「みんなありがとー!まだまだいくからね!」
心菜「なっちゃん、この会場、結構光ってるね」
夏陽「そう?でもあれはサイリウムとかではないと思うけど……まぁ盛り上がるじゃない!」
心菜「どうせなら赤と青だけに光ればいいのに……」
夏陽「じゃあえーっと次の曲!ヒミツダイヤル!」
ウオーッ!
イエーイエーイエー!
キミトナラ
ウォーウォーウォー
オザワアリサンオタンジョウビオメデトウ
咲子「イブちゃん、知ってますか?」
一舞「なんだし」
咲子「今日の花火は4000発だそうですよ」
一舞「ふうん、結構費用かかってそう」
咲子「あと、花火のデザインを公募したそうです」
一舞「へえ、知らなかったし」
咲子「知らなかったんですか?そうですか……」
一舞「?」
咲子「もうすぐ始まりますよイブちゃん」
一舞「うん」
ゴー!ヨン!サン!ニー!イチ!
ゼロー!
ドーン!
一舞「おお」
咲子「始まりましたね」
咲子「イブちゃんの方が綺麗ですよっ」
一舞「またベタな台詞を……さきこだって、綺麗なんだからね」
咲子「そうですか?えへへ」
一舞「嬉しそうにしちゃって」
咲子「イブちゃんに言われたから、ですよ?」
一舞「もーさきこったらあ」
ドーン!ドーン!
咲子「……なんだかイブちゃんとお話してると、花火を見るの忘れちゃいますね」
一舞「それはカップルの特権だし」
一舞「?」
咲子「イブちゃん、私、折角なので花火のデザインに応募したんです」
一舞「うん」
咲子「そしたら作って下さったそうで」
一舞「そうなの?すごいね、どんなデザイン?」
咲子「それは見てのお楽しみという事で……ほら、もうすぐですよ」
一舞「ほう?」
ヒュ----……ドン!
咲子「はいっ!」
一舞「えーっと、縁が黄色で真ん中が紫色で」
咲子「本当はハート型にしたかったんですけど……」
一舞「まぁ丸以外のは難しいって聞くもんね」
咲子「あと、本当は「イブちゃんLOVE」って……」
一舞「あー……そ、それはちょっと長すぎかな?」
咲子「だから、今言いますね」
一舞「え?」
咲子「イブちゃん、とってもとっても、大好きですっ」
咲子「えへへ」
一舞「あたしだって、さきこの事は、誰よりも愛してるんだからね」
咲子「はいっ!えへへへへー」
一舞「にこにこしちゃって……今のがお誕生日プレゼント?」
咲子「その中の一つですよ、この後、おうちでいっぱいプレゼントして差し上げます♪」
一舞「う……お、お手柔らかにね」
咲子「それは約束出来ません」
一舞「はっきり言ったね?」
咲子「だって浴衣姿のイブちゃんを眺めてると、なんだか」
一舞「全くもう……それならあたしだってそうだし」
咲子「でもイブちゃんのお誕生日ですよ?」
一舞「こういうのはいいのっ」
一舞「そうするし」
咲子「ところでイブちゃん」
一舞「ん、なあに?」
咲子「花火も綺麗ですけど、お月様も、昨日も今日も、とってもとっても綺麗ですねっ!」
おわり
最近発表されているめうめうプロデュースファンタジー楽曲は9月付近に各機種にはいるらしいです
サイリウムはヘルスケーパーかな?
打吹祭りの方も面白かったね。
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1502290852/
Entry ⇒ 2017.08.12 | Category ⇒ ひなビタ♪ | Comments (0)
まり花「りんちゃんと久々のデート」
◆りんりん先生が帰ってきてから少し経った体でお読み下さい
まり花「ん……」
まり花「んん……」
まり花「ふぁあ……」
まり花「……りんちゃん?」
まり花「……ああ、昨日、してないんだっけ」
まり花「パジャマも着てるし……」
まり花「……いるんだよね、りんちゃん?」
まり花「……」
まり花「よかった、いるみたい」
わたしたちにいつもの日常が戻ってきたのです。
でもなんだかわたしは、まだ不安で……。
まり花「おはようりんちゃんっ」
凛「おはよう……最近早いわね、レコード屋」
まり花「そ、そうかな?普通だよっ」
凛「ふむ……まぁ、なんでもいいのだけれど」
まり花「ね、ねえりんちゃん、今日予定あるかなっ?」
凛「そうね、今日は一日店番かしら」
まり花「あーっと……じゃ、じゃあ明日は?明日はどう?」
凛「明日は特に無いけれど……」
凛「ええ、いいわよ」
まり花「ほんと?よかったりんちゃん、最近忙しそうだから」
凛「いえそういう訳ではないのだけれど……なんだか久しぶりな気がするわ」
まり花「そ、そうかな?最近はちょっと、色々どたばたしてたし、ね」
凛「ふうん……まぁいいわ、明日ね」
まり花「うんっ、明日だよりんちゃん、忘れないでねっ」
凛「私が貴方との約束を忘れるわけないじゃない……」
まり花「えへへ」
凛「~♪」
一舞「鼻歌なんか歌ってゴキゲンだねー?」
凛「う、よ、洋服屋、いたの」
一舞「なんかいいことあった?」
凛「そ、そうね……れ、レコード屋にデートに誘われたわ」
一舞「へえ!相変わらずラブラブじゃん」
凛「い、いいじゃない」
一舞「まぁそれはいいけどね、仲がいいことはいい事だしっ」
凛「貴方なんか仲が良すぎるくらいでしょう」
一舞「い、今はさきこはどうでもいいでしょ!」
凛(喫茶店、とは一言も言っていないのだけれど……)
凛「まぁ、そうよね……レコード屋はそうでもないって言ってたけど」
一舞「いやいや!今までに比べたら本当に久々だと思うよ」
凛「やっぱりそうよね」
一舞「うん……最近まりかさ、ちょっとぼうっとしてるというか、そんな気がするし」
凛「風邪かしら?」
一舞「いや食欲はいつも通りだしそれはないかなー、まぁ、なんか、不安なんじゃないかな?」
凛「不安?」
一舞「そうそう、多分だけど、またりんがいなくならないかって、不安なんだし」
凛「もういなくなったりしないわよ……」
一舞「分かってるって」
凛「な、何よ」
一舞「まりかに優しくしてあげてね」
凛「ま、全く、私がレコード屋に優しくない時なんてあるかしら?」
一舞「んー、りんってツンデレだから割とそうでもないと思うし」
凛「うぐぐ、わ、分かったわ、善処するから」
一舞「ふんふん、それでいいんだし」
凛「むむ……じゃあ明日は、私がリードしてあげようかしらね?」
一舞「おおっ!言ったねりん!じゃあその翌日あたしがまりかに確認するから!」
凛「じ、事情聴取は別にいいでしょう……!」
明日はりんちゃんとデートです。
久々だから、わたしは明日が楽しみでしょうがありませんでした。
こんな気分もなんだか、久々だなあって。
まり花「ふんふふーん♪」
まり花「どれ着ていこうかなあ」
まり花「りんちゃんがキュンと来るようなのにしたいなっ」
まり花「まぁりんちゃんなら、どれも素敵だって言ってくれると思うけどー」
まり花「どうせなら、いっぱいきゅんきゅんさせたいよっ!」
まり花「きっと顔を赤くしてくれるんだろうなあ」
まり花「えへへへ」
まり花「……」
やっぱり、りんちゃんに対して不安なのです。
こんな気持ちは身勝手なものです。
とてもりんちゃんに言えるものではありません。
まり花「はぁ、わたしって、こんな性格だったかな……」
まり花「ううん、難しい事はよく分かんない……これは前と一緒だね」
まり花「……明日は早いし、もう寝よっと」
まり花「……」
まり花「今日も隣にりんちゃんいない……」
凛「えっと待ち合わせは駅前よね……」
凛「それにしても、大分早く家を出てしまったわ、まだ時間的に余裕があるのに……」
凛「こんなに早く出ても、時間を持て余すだけ……あら」
まり花「あ、りんちゃんっ」
凛「レコード屋……?もう来てたの?」
まり花「うん、りんちゃんとのデート楽しみにしてたらね、早起きしちゃったの」
凛「そう……大分早い時刻よ?」
まり花「りんちゃんも早めに来たでしょ?」
凛「まあ、そうね」
凛「ええ」
まり花「どこがいいかなー、実はあんまり決めてなくって」
凛「レコード屋」
まり花「はい?」
凛「今日は、その、私にリードさせてくれない?」
まり花「りんちゃんが?」
凛「ええ、久々だし、その、だ、ダメかしら?」
まり花「そんなことないよりんちゃん!わたし、とっても嬉しいよっ!」ギュ
凛「だ、だからって民衆の手前で徐に抱き着くのはよして頂戴///」
まり花「お洋服?」
凛「ええ、たまにはいいでしょう?」
まり花「そうだねえ、でもりんちゃん、ここって甘めのロリータ服で有名なお店だよ?」
凛「う……あ、貴方にはこういうのが似合うかと思って……」
まり花「りんちゃんったらあ、えへへ♪」
凛「み、店の前で突っ立っていたら他の客の邪魔でしょう……入りましょ」
まり花「うんっ」
その事を思うだけで、わたしは笑顔になりました。
まり花「わあ、このお洋服可愛いよっ、まるで」
凛「まるでマカロンみたい?」
まり花「り、りんちゃん、先読みはダメだよっ!」
凛「ふふ……私は、レコード屋にはこれが似合うと思うのだけれど」
まり花「すごいふりふりだよう……でもはスカート短いだね、
なんだかケーキの上のクリームさんみたいだよっ!」
凛「その例えはよく分からないけど……着てみてくれる?」
まり花「いいよっ」
凛「ええ」
まり花「覗いちゃダメだよっ」シャッ
凛「わかっているわ」
凛「……」
凛「……」
凛(普段通りのまりか……よね?)
凛(少なくとも私に違和感は無いし、彼女の楽しそうな表情は相変わらず可愛らしいし……)
凛(不安なら、私に打ち明けて欲しいものだけれど……)
凛「あら、早いのねレコード屋」
まり花「うん、それでね、どうかな?似合う?」
凛「そうね……控えめに言って、とても可愛らしいわ」
まり花「えへへ」
凛「ちょっと回ってみてくれる?」
まり花「回るの?いいよっ、くるくる……」
凛「……」
まり花「どうだった?」
凛「Goodよ、レコード屋」
まり花「?」
凛「これ?フリル塗れの明るいロリータ系……最近だと所謂サークルの姫と呼ばれる愚昧な者らが着ている奴ね……」
まり花「りんちゃんが着たらとっても可愛いと思うんだよっ!」
凛「そ、そう?あまり似合わないと思うけど……貴方が言うならちょっとだけ……」
まり花「えへへ」
凛「の、覗きは愚昧だから禁止よ」
まり花「分かってるよりんちゃんっ」
凛「じゃあ、少し待ってて頂戴」
まり花「うんっ」
わたしはついついりんちゃんがあまり着たがらないだろうなっていうデザインのお洋服を渡してしまいました。
だけど、りんちゃんは嫌がったりもせず、優しいなって思ったのです。
凛「で、出来たけど」
まり花「ほんと?じゃあカーテン引いちゃうよっ!れっつおーぺん!」シャーッ
凛「ど、どうかしらレコード屋……へ、変じゃない?」
まり花「おお、りんちゃん、普通の女の子みたいだよっ」
凛「も、元から普通よ?」
まり花「うーんとね、破滅願望とかちゅうにびょーとかとは無縁みたいな……」
凛「な、何よそれ」
まり花「つまりね、すっごく可愛いよりんちゃーんっ!」ギュ
凛「ひゃっ!?」
凛「あ、あの、服が皺になるから……」
まり花「買っちゃえば絶対大丈夫だよっ」
凛「か、買うの?」
まり花「だって似合うのに―」
凛「う……わ、分かったわ、購入しましょう」
まり花「わあい」
凛「その代わり、貴方のも、よ」
まり花「えへー」ギュー
凛(全然離してくれないわね)
これも久々だったのです。
やっぱりりんちゃんは照れ臭そうにほっぺたを赤くしていました。
何度もしてるのに、慣れないのかな。
そんなところも可愛いと思います。
わたしも、気分がぽかぽかしてきました。
だから前みたいにりんちゃんにべたべた。
まり花「えへへ、りんちゃんっ♪」
凛「れ、レコード屋、人前で手を繋ぐのは……」
まり花「りんちゃんのおててあったかい♪」
凛「う……そ、それは貴方もでしょう」
まり花「そうだねえへへっ」
凛「もう……///」
まり花(だけど、嫌だとは絶対言わないんだよねりんちゃんっ)
今わたしはとっても嬉しい気持ち。
でも、まだどこか不安な気持ちもありました。
こんなに幸せなのに、なんでだろう。
そんなに心配性だったかな……?
凛「それで、もうすぐ正午ね」
まり花「もうそんな時間?はやいねえ」
凛「ええ、だからお昼にしましょ」
まり花「わあいおひるー!」
凛「何がいい?」
まり花「りんちゃん決めてないの?」
凛「いえ……こういうのは、貴方の意見を尊重した方がいいかと思って」
まり花「りんちゃんったらやさしー」
凛「そ、そう?」
凛「どうしても気になってしまうのよ……」
まり花「ありがとねりんちゃん、じゃあね、あそこがいいな」
凛「あそこ?確か最近開店した……」
まり花「えへへ、面白いかもよ」
凛「飲食店は当たり外れが激しいから不安なのだけれど……まぁ、いいわ」
まり花「うん、じゃあ早くいこー!」
凛「そんなに急がなくても、大丈夫よ」
凛「昼時の割にはそんなに混み合ってないわね……」
まり花「ラッキーだねりんちゃんっ」
凛「そうだけど、少し不安ね……」
まり花「えーっと、何がいいかなー」
凛「ハンバーグにパスタに、ドリアにエスカルゴ……イタリア料理店かしら?」
まり花「でもうどんとかカツ丼とかうな丼とかもあるよー」
凛「変な店ね……やっぱり不安になってきたわ……」
まり花「大丈夫だよっ!あの、すいませーん!」
凛「もう注文?」
凛「それランチセットよ……私はそれの蕎麦セット」
まり花「おそば?それもいいね!」
凛「ええ、なんか物珍しくて……これにもケーキが付くの?」
まり花「わありんちゃん!今日はなんだかラッキーだね!」
凛「でも蕎麦とケーキって合わないと思うのだけれど……」
まり花「食べてみなくちゃ分かんないよっ!」
凛「そ、そう?だけど不安な気持ちは募るばかりね……」
まり花「大丈夫だよっ!絶対大丈夫だよっ!」
まり花「あむ……ふぉおおおっ!このケーキ美味しいよっ!甘い甘い生クリームがたっぷり載ってるよおっ!」
凛「そうね、ケーキは中々……でも蕎麦は微妙だったわ」
まり花「確かにパスタはパサパサしてたけど……でもケーキでチャラだよっ!」
凛(ならシャノワールに行けばいいのに、とは言わないでおきましょう……)
まり花「ほらりんちゃん、私のショートケーキ美味しいよっ」
凛「……私のモンブランを食べたそうな顔をしてるわね?」
まり花「えへへ、おひとくちいかが?」
凛「ふむ……ええ、いいわよ」
まり花「はいりんちゃん、あーん♪」
凛「や、やっぱりそうなるわよね……」
まり花「ふふふ、はーい♪」
凛「あむ……」
まり花「おいしい?」
凛「ええ、とっても……かなり甘いわね、これ」
まり花「クリームがたっぷりだようっ♪」
凛「というか本当にクリームが多いわよねそれ……」
まり花「わたしはこういうのも好きだよー♪」
凛「ええ、知ってるわ」
まり花「えへへへへ、あーんっ♪」
凛「あーん……」
まり花「あむっ!」
凛「どうかしら?」
まり花「えへへへ、とっても美味しいよりんちゃんっ!」
凛「そう……」
まり花(あ、りんちゃん、綺麗な笑顔)
その表情はわたしが前に何度も見たものでした。
だけど、以前よりも綺麗に見えて。
そしてどこか儚げで。
他の人が見たら、特に思わないのかもしれません。
でも、わたしは、そう思ったのです。
凛「ほら、いつもの河原よ」
まり花「うん」
凛「私、この河原を歩くの好きなのよ」
まり花「そうなんだ?」
凛「ええ、何らかの思考に耽る時、でも爽やかな風を感じていたい時とかぴったりで」
まり花「……」
凛「前は一人でいれば十分だったけど……今はそうではないの」
まり花「それって?」
凛「もう、分かっているでしょう?」
凛「貴方がいないと、嫌なのよ」
以前なら、えへへ、とわたしは笑みをこぼしたかもしれません。
勿論嬉しいんです。
でも、今のわたしは素直に受け止められなかったみたいで。
りんちゃんの笑顔だって、今にも掻き消えてしまいそうに思えました。
そう、また、わたしの前からいなくなっちゃうんじゃないかなって。
わたしの胸の不安な気持ちは募るばかりで。
デート中も溜まり続けていました。
凛「……?レコード屋……?」
折角のデートなのに、心から楽しめないなんて。
わたしって嫌な子。
りんちゃんにだって、申し訳ない。
こんな気持ちになってるのはわたしだけ。
どうしてだろう?なんでだろう?
いや、わかってるよ。身勝手な理由。だからすっきりしないんだ。
凛「どうしたの、レコード屋、急に……」
じっと見てくるりんちゃん。
その視線もなんだかわたしの内心を覗かれている気がして。
自意識過剰だよね。分かってる。分かってるのに。
まぜこぜになった感情。わたしにもよく分からなくなって。
だから、だから。
まり花「ふ、ふぇっ」
凛「っ!?」
それを見て慌てるりんちゃん。
りんちゃんは何も悪くないのに、わたしは泣くのをやめられませんでした。
まり花「ふぇ、ええ、ええん」
凛「ちょ、ちょっとレコード屋?な、何故泣くの?
わ、私、何か気に障る事とか、しちゃったかしら……?」
まり花「ち、違うよりんちゃん、りんちゃんは、何も悪くないの」
凛「なら……」
まり花「だけど、その、ふぇ、ふぇえ」
凛「レコード屋」
まり花「あ」
優しくわたしを抱き締めてくれるりんちゃん。
ぎゅ、と力を感じます。
りんちゃんの体温は、とても暖かでした。
凛「話したくないなら話さなくてもいいわ……だけど、せめて、貴方が泣き止むまでこうさせて頂戴」
まり花「……うん」
りんちゃんの体温は、わたしの心を解き解してくれるようで。
少しだけ、気持ちが楽になりました。
まり花「……あのねりんちゃん、わたしね、不安なの」
凛「不安?」
まり花「うん……またりんちゃん、どこかに行っちゃうんじゃないかなって、
またわたしの前から、いなくなっちゃんじゃないかなって……」
凛「レコード屋、私は……」
まり花「分かってるよ、でもね、どうしても、不安でしょうがなくって」
凛「レコード屋……」
まり花「どうしてかなあ?りんちゃんがそう言ってくれてるのに、わたし、どうして信じられないのかな?」
凛「レコード屋、自分を責めるのはやめなさい、また泣いてしまうわよ」
まり花「うう、でもお」
凛「貴方の言い分は、分からなくもないわ、でも、まあ、改めて言いましょうか?
私はもう、貴方の前から急にいなくなったり、しないって」
まり花「りんちゃん」
凛「信じてもらえない?」
まり花「信じてるよ!でも、まだ、なんか」
凛「ふむ……では行動で示してみましょうか」
まり花「こうどう?りんちゃ、あ」
ちゅ、と柔らかい感触がわたしの唇を塞ぎました。
それは、やっぱり久々のわたしとりんちゃんのキスだったのです。
凛「……ふう、ど、どうかしら?」
わたしとりんちゃんがキスしていた時間はそれほど長くはありませんでした。
でも、久々のキスでわたしはまた気持ちが満たされた感じがしました。
そして、りんちゃんの存在をはっきりと感じる事もできて。
だけどまだまだ足りません。
わたしはじっとりんちゃんを見つめながら言いました。
まり花「りんちゃん」
凛「な、なに」
まり花「もっと……もっとして欲しいなあ」
凛「……それって、続きも?」
まり花「……好きにして、いいよ」
まり花「りんちゃん」
凛「じゃ、じゃあ、一旦私の家に行きましょうか、私しかいないし、幾らやっても平気よ」
まり花「何回もするんだ?」
凛「そりゃそうでしょう……以前だって、一回通りで終わった事はあまり無かったでしょう……」
まり花「そうだねえ」
凛「それに……私が貴方のそばからいなくなったりしない事を、しっかりと教えてあげないといけないものね?
ねえ、まりか」
まり花「あ、り、りんちゃん」
凛「ま、まあ、道端で話すのもアレだし、早く移動しましょう……」
まり花「りんちゃん顔あかーい」
スペックの高そうなパソコンも、本がぎっしり詰まった本棚も。
前にりんちゃんの部屋に行った時と同じです。
そして、わたしも数え切れないくらい使った暖かそうなお布団も……。
凛「座って」
まり花「うん」スッ
凛「それで……まり、か」
まり花「り、りんちゃん」
いつの間にか目の前にあるりんちゃんのお顔。
相変わらず綺麗だな。
りんちゃんが積極的なのは、ちょっと珍しい。
わたしが我儘言ったからだよねっ。
凛「あーっと……何か気の利いた台詞を吐こうと思ったのに、忘れてしまったわ……」
まり花「じゃあシンプルなのでいいよっ」
凛「シンプル?」
凛「ええ、構わないわ」
まり花「えっと……りんちゃん、わたしの前からいなくなっちゃやだ」
凛「いなくならないわ」
まり花「ずっとわたしのそばにいて欲しいんだよう……」
凛「そ、それって、なんか、一種の告白にも聞こえるけど……」
まり花「そう受け止めてもいいよ?えへ」
凛「ま、全く……じゃあ、私はシンプルに言うわね」
まり花「うん」
凛「……あ、愛してるわ、まりか……」
まり花「りんちゃん……んん……」
もう何度もしたことなのですが、飽きたりはしないのです。
それどころか、もっともっと欲しくなるくらいで。
りんちゃんに愛してもらう事に満たされていく気持ちはわたしながら単純だなあ、って思います。
でも、そんな細かいことが気にならなくなるくらいには、幸せだったのでした。
もちろん、一方的にされるだけじゃなくて、わたしからもしました。
相変わらずびくびくするりんちゃんは可愛かったです。
こういうのもわたしの気持ちを満たしてくれて。
なんだか不安な気持ちもかなり薄くなっていました。
完全に無くなった訳ではないんだけど。
愛って、こんな単純な感情だったのかなあ?
凛「……はぁ、疲れたわ……」
まり花「そうだねー」
凛「……これで、不安じゃなくなったかしら?」
まり花「うーんとね、大分マシにはなったかなって」
まり花「まぁこれは、りんちゃんと毎日触れ合う事で徐々になくなってくものだと思うんだよっ」
凛「そう?」
まり花「だからー、ね?りんちゃん」
凛「ま、全く……私が嫌って言うはず、無いじゃない」
まり花「えへへへ、りんちゃーん♪」ギュ
凛「むぎゅ」
まり花「りんちゃんあったかーい♪」
凛「あ、貴方が暖かいのよ……もう」
凛「い、いえ、まぁ疲れてはいるけど、大丈夫よ……」
まり花「そう?じゃあ、もっとしよ!夜中までいっぱい!」
凛「う、ま、まあいいけど……貴方も元気ね」
まり花「りんちゃんとすると、とっても幸せな気持ちになるんだよっ!」
凛「それは私もそうよ」
まり花「えへー」
凛「でも、依存し過ぎるのもちょっと考えもので」
まり花「大丈夫だよっ!絶対大丈夫だよっ!」
凛「い、言うと思ったわそれ、んん……」
凛「……」
一舞「やっほりん」
凛「あら洋服屋、何か用?」
一舞「用っていうか、まりか知らない?さっきから携帯にメールしてるのに返事無くってさ」
凛「ああ、レコード屋なら私の部屋で寝ているわ……」
一舞「やっぱりあんたの家にお泊りしてたんだね」
凛「ええ、これで一週間目かしら?」
一舞「毎晩激しそうだね?」
凛「まぁそれは……って言わせないで頂戴///」
一舞「あははは、ラブラブだしっ」
凛「ええ」
一舞「あと常にりんの話をしてくるね」
凛「そうなの?」
一舞「まぁ、人のことは言えないから、勘弁してやるし」
凛「貴方の関係も変わらないわね……」
一舞「りんだって、そうじゃん?」
凛「そうかしら」
一舞「そうなの!」
一舞「おっすまりか……もうお昼だよ?」
まり花「昨日いっぱいしてたから眠くって」
凛「は、はっきり言わないで頂戴」
まり花「えー?事実だよ?わたしとりんちゃんはずーっと一緒なんだもんっ!」ギュ
凛「あうう」
一舞「んー……なんか、更にバカップル度が増した気がするし……前のは一種の倦怠期?」
凛「いや、それは違うんじゃないかしら……」
まり花「何にせよ、大丈夫だよっ!絶対、大丈夫だよっ!」
一舞(強引に〆たなあ)
おわり
TODからひなビタTシャツが発売されていますよ
クラゲファンタジーソーダみたいな
まりかとは珍しい。
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Entry ⇒ 2017.07.29 | Category ⇒ ひなビタ♪ | Comments (0)
夏陽「ここなって砂丘行ったことある?」心菜「ないけど」
◆3/11、12の倉吉おめでとう祭、お疲れ様でした
心菜「なっちゃんは行った事あるんだ?」
夏陽「うん、ここながいない時にいぶきと」
心菜「……砂丘って何があるの?」
夏陽「砂?」
心菜「それ以外で……海見える?」
夏陽「高いとこ行けば見える」
心菜「ふうん」
心菜「そうなんだ」
夏陽「そもそも砂丘っていうのは岩石が風化して、海岸に集まったものなのよ」
心菜「砂漠とは違うんだね」
夏陽「一応オアシスみたいなのはたまに発生するらしくて、まぁ大きな水溜りみたいな感じ?」
心菜「じゃあラクダさんはいないんだね……」シュン
夏陽「ラクダいるわよ?」
心菜「えっ!ラクダさんいるの!?」
夏陽(急にここなのテンションが上がった)
心菜「ふんふん」
夏陽「お金を払えば写真も撮れるし、ゆったりと乗って砂丘を遊覧する事も出来るわよ、
あとロープウェー……というよりゴンドラリフトにも乗れるし」
心菜「ゴンドラリフトって、どこに行くの?」
夏陽「えーっと、入り口と山頂のセンターを繋いでいるんだっけ」
心菜「砂丘の上にゴンドラリフト……すてき……」
夏陽「なんだかスキーする山みたいよね」
心菜「でもゴンドラリフトは他でも乗れるから……やっぱりラクダさん……」
夏陽「あ、やっぱりそっちなんだ」
夏陽「そう言うと思ったわ、こういう時は」
纒「呼ばれて飛び出てじゃんじゃじゃ~ん!」バッ
夏陽「まだ呼んでないのに来た」
心菜「お姉さん、地獄耳……」
纒「まあまあ、いいじゃないですか!私もたまにはここなつのお二人と観光とかしたいです!」
心菜「連れて行ってくれる……?」
纒「勿論ですよ!さあ、私の車に乗り込んで!」
夏陽(お姉さん、優しいけど正直便利な人だとも思ってる)
纒「空いてたので丘の上の方に車を止めました」
夏陽「なんか曇ってるわね」
心菜「お姉さん、なっちゃん、ゴンドラ……」
纒「丘の上に来た場合はあれに載って下の砂丘まで行くんですよ、片道200円、往復なら300円です」
夏陽「往復ならお得ね!」
纒「あと登ってくる場合はカメラマンさんがいて写真を撮ってくれます、高いですが」
心菜「高いんだ……」
纒「観光地ですしそんなものですよ」
夏陽「あ、代金は」
纒「もう、そんな事気にしなくても大丈夫ですよ!ほら、心菜ちゃんと一緒に」
心菜「お姉さんもああ言ってるし、なっちゃん、一緒に乗ろ?」
夏陽「勿論よ!お姉さんは悪いけど後ろから」
纒「別に構いませんよー」
心菜「行こ」
夏陽「うん」
纒(ふふふ、仲良しなお二人は最高ですね)
夏陽「二人お願いしまーす」
心菜「む……」
夏陽「どうしたの?」
心菜「こういうリフト、あんまり乗るの得意じゃない……」
夏陽「タイミングが難しいわよね、まぁ係員の人もいるし大丈夫よ」
心菜「うん」
夏陽「まぁ私に任せなさい!こういうの得意……でもないけど、自信はあるから!」
心菜(根拠の無い自信があるなっちゃんかわいい)
夏陽「そんなに怖がる必要も無かったわ」
心菜「あんまり見通しは良くない……」
夏陽「それにやっぱり揺れるし」
心菜「……なっちゃん、こわい?」
夏陽「こ、怖くなんかないわよ!下に網もあるし」
心菜「落ちても大丈夫そうだよね」
夏陽「ここなは、どう?」
心菜「うーん……」
夏陽「あ、もう、ここなったらあ」
心菜「こうした方が、もっと安心……」
夏陽「ふふふ、そうね、ここなあ」
心菜「なっちゃん」
夏陽「なあに?」
心菜「……このリフトの上、寒いよね」
夏陽「まあ、そうね」
纒(ああっ!ここなつが引っ付いてる!シャッターチャンス!)カシャリ!
心菜「着いたね」
纒「あ、そうだ心菜ちゃん夏陽ちゃん」
夏陽「はい?」
纒「砂丘では砂が吹き荒れていますので、髪を纏めておいた方がいいですよ」
夏陽「あ、どうも」
心菜「ありがとうお姉さん」
纒「ほら、髪を団子にしてみました」
夏陽(お姉さんのロングじゃないのってレアかも……)
心菜「私達もお姉さんみたいに髪を丸めておこうね、なっちゃん」
夏陽「ここな、それだと坊主にしたみたいだから……」
夏陽「うわあ、砂嵐」
心菜「あとちょっと寒いね?」
夏陽「あんまり天気良くないし……」
心菜「それよりも、ラクダさん……」
夏陽「まぁそんなに急がなくても大丈夫よ……でも」
心菜「でも?」
夏陽「前も思ったんだけど、砂丘を歩いてると靴の中が砂だらけになっちゃうのよね」
心菜「それはしょうがないよなっちゃん」
夏陽「でもねえ」
夏陽「何かあるのお姉さん」
纒「下の売店の方で長靴を貸し出してますから、それを履けば良いかと」
夏陽「でもー、お金掛るんでしょ?」
纒「いえいえ、長靴は無料で借りられるんです!ロッカー代は掛かりますけど」
夏陽「へーそうなの!すごーい!」
纒「是非利用してみて下さいね」
心菜「……お姉さん、誰に向かって話してるの……?」
夏陽「ちょっとダサいけど、まぁいいかな」
纒「靴に砂は入っていなかったですか?」
夏陽「私のにはなかったけど」
纒「……私は履く前に確認すべきでした」
夏陽「あー」
心菜「お姉さん、なっちゃん、早く……!」
夏陽「はいはい、今行くからね」
纒「心菜ちゃん、はしゃいでますねー」
夏陽「どうしたのここな?」
纒「あらあら、今日は強風のため乗って砂丘を回る事は出来ないようです」
心菜「しゅん……」
夏陽「こ、ここなぁ!ほら、触ったり写真撮ったり上に乗ったりは出来るから」
纒「ラクダって写真撮るだけでもお金掛るんですよね」
夏陽「そ、そうだった」
纒「ま、まあまあ!ここは私が出しますから!お二人は一緒にラクダに乗って下さい!」
心菜「いいの?」
纒「この纒印一眼レフカメラにしっかりと収めますからね!」
夏陽「お姉さんそういうのほんと好きよね」
心菜「よいしょ」
夏陽「っていうか私も乗るんだ……おお、案外ふかふか」
心菜「なっちゃん、ラクダさんは今日寒くないのかな……?」
夏陽「砂漠は気温差が激しい場所だし、大丈夫じゃない?」
心菜「そうかな」
夏陽「きっとそうよ」
纒「はーい、じゃあこっち向いてー!はいチーズ!」パシャッタ!
夏陽「お姉さんは乗らないの?」
纒「私はラクダよりはお二人を写真撮ってる方がいいです!」
心菜「はっきり言ったね、お姉さん」
夏陽「本当は砂丘ってね、裸足で歩くと楽しいんだけど」
心菜「今日はちょっと寒いよね」
纒「でも暑い日は足を火傷しそうですが」
夏陽「う……ちょ、ちょうどいい日があるの!今日はそうじゃないだけ!」
纒「そうですか」
心菜「なっちゃん、私、あの一番高い所まで行きたい……」
夏陽「あそこ?いいけど、結構坂が急だし、疲れるのよね」
纒「上からは海がよく見えるらしいです」
心菜「ね、なっちゃん、一緒に行こ?」ギュ
夏陽「あ、わ、分かってるから、引っ張らないでよっ」
纒(自然に手を繋ぐここなつちゃん可愛いなあ)
夏陽「砂だから歩きにくいわよ、ゆっくり進みましょう」
心菜「うん」
夏陽「……」ザッザッ
心菜「……」ザッザッ
夏陽「……風ほんと強い」
心菜「あと小降りだけど、少し雨……」
夏陽「こ、これくらいは大丈夫でしょ?」
心菜「うん、ちょっと肌寒いけど、なっちゃんとだから、平気……」
夏陽「そ、そう?なら、一緒に頂上目指しましょうね!」
心菜「うん」
心菜「靴の中じゃりじゃり……」
夏陽「長靴にしてよかったわ」
心菜「お姉さんのおかげだね」
夏陽「うん」
心菜「結構、疲れるね」
夏陽「坂も急だし……」
心菜「でももうちょっとだよ、なっちゃん」
夏陽「うん、あとちょっと……二人だから、少しマシなのかも」
心菜「そうだね」
夏陽「ふう、やっと……うわっ風強っ」
心菜「海が見えるよー」
夏陽「曇ってるから青々としてる、とは言えないけど……」
心菜「あの小島、クジラさんみたい……」
夏陽「ここなもそう思う?私もクジラに似てると思うわ」
心菜「なっちゃん、一緒だねー」ペカー
夏陽(こんな事で満面の笑みを向けてくるここな超かわいい)
夏陽「あれは海士島って言ってね、釣りスポットになってるらしいわ」
心菜「そうなんだー」
心菜「?」
夏陽「曇ってて風も強いし、肌寒いし、なんかちょっと中途半端な感じじゃない?ラクダにも乗れなかったし……」
心菜「大丈夫だよなっちゃん」
夏陽「?」
心菜「また晴れた時に、一緒に来ればいいんだよ」
夏陽「ん……それもそうね」
心菜「私となっちゃんと……お姉さん!」
夏陽「ふふふ、お姉さんも一緒がいいわね」
心菜「ところで、お姉さん遅いね」
夏陽「うん」
纒「ふーっ、ふーっ、ふーっ、と、歳の差を感じます……」
纒「砂の上を歩いて疲れたのでアイスでも食べましょう」
心菜「ここな、アイスすきー」
夏陽「それでこのつぶつぶのやつ?」
心菜「このアイス、舌を伸ばすとくっついてくる……」
纒「美味しいですよね、○ィッ○○○ッ○アイスクリーム」
夏陽「でも、これ砂丘ならではっていうヤツじゃないよね?」
纒「まあそうですが……」
心菜「なっちゃん、このつぶつぶアイスが売ってるところはちょっと珍しいんだよ」
夏陽「そ、そうなんだ?」
夏陽(会館の中にあったような……でもあんまり入った事ないわねそういえば)
心菜「砂がいっぱいだった」
夏陽「まんまじゃない!」
心菜「なっちゃんもそう言ってたよ……?」
纒「まぁ真っ先に浮かぶ事かもしれませんね」
夏陽「う……こ、今度はラクダとかに乗るんだからね」
心菜「そうしよー」
夏陽「もう、お姉さんも一緒に乗るの!」
纒「ええ、いいんですか?」
心菜「うん」
纒「しかし3人は流石に重いのでは……」
夏陽「お姉さんは軽いから大丈夫よ!」
心菜「お姉さん、かるい……」
纒「え、う、じゃ、じゃあ今度はそうしましょうかね」
心菜「わあい」
心菜「何がいいかな」
纒「そうですね、私は辛いモノが食べたい気分なので辛いものなんてどうでしょう」
心菜「お姉さんへのじゃないよ……?」
纒「いや、なんとなく、思いついたので」
夏陽「辛いモノが好きな人ってMって言うけど本当なのかしら?」
纒「んー、私は両方いけるクチですね!」
心菜「しってる」
おわり
ひなビタアルバム「Home Sweet Home」とここなつアルバム「バイナリスター」とバンドスコアは今日発売です
おつ
真夏に行ったら丘麓まで歩いた時点で飲み物無くなって脱水症状で倒れるかと思った思い出
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489581365/
Entry ⇒ 2017.06.27 | Category ⇒ ひなビタ♪ | Comments (0)
まり花「ここなちゃんなつひちゃん、お誕生日おめでとう!」
◆jubeatにて期間限定jbox「ここなつ・セレクション」が6/14まで開催中です
まり花「ここなちゃん、なつひちゃん、お誕生日おめでとー!」
心菜「ありがとまりん」
夏陽「今回はいつもの喫茶店でやらないの?」
咲子「ここはですね、持ち込んだフルーツを独自のシロップと組み合わせてパフェを作ってくれるんです」
心菜「……!特性パフェ、すてき……」
咲子「悔しいですが独自のシロップはシャノワールでは再現出来ず……しかしここはまりかちゃんのお薦めのお店、
まりかちゃんは是非お二人に特性パフェを食べさせたいと言っていましたよ」
夏陽「そうなの?なんか悪いわねまりん、ここまでしてもらうなんて」
まり花「ううん、ここなちゃんとなつひちゃんはお友達だもん!これくらい当然だよっ!」
夏陽「な、あ、ありがと///」
咲子(あ、なつひちゃん照れてる)
心菜「なっちゃん可愛い」
心菜「ここな、フルーツすき」
夏陽「え、でも、この後パフェがあるんじゃ」
心菜「別腹だよ、なっちゃん」
夏陽「りょ、両方フルーツよ?」
咲子「あむあむ……ふわわわわ、とってもとってもジューシーなマンゴーなのですっ……
流石フルーツを直に仕入れているだけの事はありますね……とってもとっても危機感も感じちゃいます……」
まり花「このバナナさんはバナナと思えない程ふんわりしてて、ふわわっ!」
心菜「なっちゃん、このパイナップルおいしいよ、はい、あーん」
夏陽「あ、あーん」
心菜「どう?」
夏陽「沖縄産みたいに味が濃いわね」
心菜「ふふ」
めう「急ぐめう!時間が無いめう!」
凛「分かっているわはんこ屋……だから洋服屋早く!」
一舞「せ、急かさないでよぉ、え、えーっと、この糸?」クイッ
ブブーッ!
纒「外れの音です!皆伏せて!」
一舞「ひいいい!ごめんみんなあ!」
凛「洋服屋、少し落ち着きなさい……次は私が引くわ」
めう「その前にまたあそこまで行かなきゃいかないなりか……アーメウ」
夏陽「ここな、このイチゴに練乳かけると美味しいわよ」
心菜「ここなもするー」
夏陽「ふふふ、心菜、口開けてー」
心菜「あー」
夏陽「えい」ペト
心菜「あっ」
夏陽「ごめんねここなあ、狙いがズレて鼻に付いちゃった、取ってあげるわ」
心菜「なっちゃん……どうせなら唇に付けない?」
夏陽「い、いきなり唇はどうかと思って」
心菜「いくじなし」
夏陽「うう」
咲子「まりかちゃん?それは言わないお約束ですよっ」
まり花「あむあむ……わたしもりんちゃんと食べさせ合いっこしたいよお」
咲子「もうすぐ来ますって」
まり花「ふむむ……何処まで行ってるんだっけ」
咲子「さあ、まといさんが連れて行ったので、私は……」
まり花「そんな遠くにあるのかなっ?」
咲子「まぁ無茶な事はしてないと思いますよ?」
まり花「そうだよねっ!」
咲子「ええ」
一舞「えーとこのピースがここで」
めう「いぶぶ違うめう!こっちめう!」
凛「この真っ白なピースを組み立てるのは気が遠くなるわ……」
纒「も、もう少しのはずです!頑張りましょう皆さん!」
めう「むにに、模様があれば分かりやすいのに」
一舞「なかなか意地が悪いしっ」
凛「ところで右端のパーツが見当たらないのだけれど」
纒「誰かお尻に敷いたりしてませんか?」
めう「めうじゃないめうー」
咲子「ここではフルーツジュースも飲み放題なんですよ」
夏陽「そうなんだ」
まり花「わたしのお薦めはねっ!パイナップルジュースだよっ!味がねっ!すっごく濃いのっ!」
夏陽「でもフルーツがあるんだからそれを食べればいいんじゃ」
心菜「なっちゃんなっちゃん」
夏陽「なにここな……って!何そのグラスとストロー!」
咲子「わあわあ、とってもとってもハート型のカップル用ストローですっ」
心菜「一緒に飲も?」
夏陽「いいけど、何がいい?」
心菜「ココナッツはあるのかな」
夏陽「んー、ないみたい」
まり花(そういえば、ココナッツはフルーツでいいのかなっ?)
凛「わっ!?」バシュ
一舞「っ!ちょ、ちょっと!りん強すぎだしっ!」バシ!
凛「め、面目ないわ……」
めう「めう!いぶぶナイスめうー!」バシ!
凛「うう」
めう「後はまととめう!まとと!狙いを定めてー!」
纒「ええ芽兎さん!えい!」バシ!
一舞「やったし!無事入ったし!」
凛「良かったわ」
纒「さああとこれを7回繰り返しますよ!」
めう「先が長いめう!」
一舞「今更だし」
心菜「ふむ、もう間接的になんてアレだよね」
夏陽「あれって?」
心菜「なっちゃん、はい、これを咥えてて」
夏陽「あむ」
咲子「あれは野菜スティックならぬ果物スティックですね、あれはスイカです」
まり花「結構手間が掛かってると思うよっ!」
心菜「じゃあ」
夏陽「?」
心菜「あむっ」
夏陽「!」
咲子「ポッキーゲームならぬスイカゲームですね!」
まり花「さきちゃん、それはスイカ割りを思い浮かべるよっ」
心菜「あむ、あむ」
夏陽「!!」
まり花「なつひちゃん、食べなきゃダメだよー」
咲子(というか固まってる?)
心菜「あむ、もぐ、もぐ」
夏陽「あ、あm」
チュ
咲子「あらあら」
夏陽「だ、だって急だったから……じ、じゃあもう一回!今度はパイナップルで!」
心菜「なっちゃんから言ってくれるんだ?」
夏陽「わ、悪い?」
心菜「ううん、悪くないよ」
夏陽「で、でしょう」
心菜「でも今度はなっちゃんも食べてね」
夏陽「だってここな食べるの早いんだもん」
まり花(りんちゃんに同じ事したら似たような反応かも)
纒「……」
めう「……」ゴクリ
一舞「ね、ねえりん、今どういう状況なの?」
凛「今のところは観光屋が有利ね、だけど……」
一舞「だけど?」
纒「……む!やはり来ましたね!だがそれは読んでいます!罠発動!」
めう「めうーっ!やっためう!カウンター成功めう!」
一舞「よく分かんないけど、上手くいったみたいだし!やったし!」
凛「観光屋、こういう事はやはり得意なのね……」
一舞「っていうか相手は誰だし」
纒「では、私のターン!」
夏陽「ふう、そろそろおなかいっぱい」
まり花「なつひちゃん、まだパフェがあるんだよっ?」
夏陽「わ、分かってるから今少し休んでるんじゃない」
心菜「なっちゃん、もうおしまいなの?」
まり花「おなかいっぱいなんだってー」
心菜「そうなんだ、じゃあ」ナデコ
夏陽「ん……こ、ここな?なんでおなか撫でるの?」
心菜「こうすれば消化が進むかと思って……」ナデナデ
夏陽「ど、どうかしら……///」
咲子「なつひちゃん、顔赤いですよっ」
纒「エイッシャー!」カーン!
めう「めうー!決まっためう!やっためう!」
一舞「いやあ、ほんと長い道のりだったし」
凛「やっと終わりね……」
纒「いいえ、これで終わりではないですよ、これをここなつのお二人に運ばなければ」
めう「めうう、今から移動めう」
一舞「あとちょっとだし!がんばろ!」
纒「はい!」
凛(それにしても、果実を手に入れるくらいでこんなに様々な事をしなければいけないなんて……最近の果実農家は儲かっているのかしら……)
心菜「お姉さん、まだかな」
夏陽「うん、私達のために頑張ってくれてるのはいいけど、やっぱりみんないないと……」
咲子「そうですねえ」
まり花「もう少しだと思うんだけどねっ」
纒「ええ、その通りですよ皆さん!」バーン!
心菜「お姉さん」
咲子「という事は、ゲット出来たんですねっ!」
纒「勿論です!」
夏陽「他は?」
一舞「ここにいるし!」
めう「長く苦しい戦いだっためう」
凛「……」
咲子「わあわあ、みなさん、グッドタイミングですっ」
まり花「これでみんな揃ったねっ!」
めう(ひなひなは諸事情でいないめう)
心菜「なにかな」
夏陽「ドキドキするわね」
まり花「とっても楽しみなんだようっ」
咲子(まりかちゃんは知ってるんじゃ……)
めう「色々苦しい事もあったけど」
一舞「あたしらは奥ゆかしく語らないでおくし」
凛「その言葉で台無しなような気がするけど……」
纒「では、今回のお誕生日パーティーのメインディッシュの登場です!」
心菜「わくわく……」
心菜「……」
夏陽「……」
咲子「うっ、う、噂には聞いていましたが、とってもとっても、凄い匂いです……」
まり花「ふぉおおおっ!あのトゲトゲ!このなんか表現しにくい匂い!あれはまさにフルーツの魔王さんだよっ!」
一舞「あれをさあ、某ミスタービデオなヒゲ親父は蹴って持ち運んでたの?」
めう「きっと手に嫌な匂いが付くのが嫌だっためう」
纒「そう、日本ではなかなか入手が難しいクラドゥムトーン種のドリアンですよ!
クラドゥムトーン種は種がやや大きめで、果肉が他よりも甘いのが特徴です」
一舞「そう言われても他のドリアン食べたことある?」
めう「ないめう」
凛「だから珍しい果実を使ってパフェにしようっていう事だったんじゃないのかしら……」
纒「それにしても、ここなつのお二人、あまり驚いてませんね?」
夏陽「いやその、匂いが、ね」
心菜「頑張って隠してたけど……やっぱり臭ってた……」
纒「あらら」
心菜「お姉さん、遅いんだもん」
纒「ごめんなさい東雲さん、その、お誕生日ですから何か特別な事がしたかったんですよ、
だから霜月さんとかにも無理言って協力して貰いまして」
夏陽「気持ちは嬉しいけど、でもお姉さんがいないなんて嫌よ」
心菜「お姉さんも大事なんだから、ね」
纒「うう……お二人の心遣いが心に染みます……」
夏陽「勿論いぶきとかはんこめうとか黒髪先生もね」
一舞「なんか扱いが雑だしっ!?」
めう「いぶぶ、しょーがないめう」
凛「……」
纒「いいんですか?」
夏陽「当たり前でしょ!あんなにいっぱい食べられないし、臭いし」
心菜「お姉さんも一緒にドリアン食べよ?」
纒「も、もう!今日はお二人のお誕生日なのに!ここなちゃん!なつひちゃん!」ギュ
夏陽「わ」
心菜「お姉さんったら急……ふふ」
纒「ああ、やっぱりここなつは最高ですね……♪」
咲子「ドリアン、お店の人に渡しておきますね」
一舞「さきこ、聞こえてないし」
纒「出来たようですよ」
まり花「わぁいっ♪」
一舞「う、実だけにしてもすごい匂い」
咲子「うーん、シャノワールに出すのは難しそう……」
めう「ちょっと食欲が沸かないめう」
凛「……」
夏陽「で、でも、食べてみれば美味しいかもしれないじゃない!凄く甘いらしいし」
心菜「たのしみ」
纒「じゃあ皆で食べてみましょう!」
まり花「いただきまーす!」
一舞「……たまねぎ」
めう「甘いたまねぎめう」
咲子「うーん……万人受けは難しそうですね……」
夏陽「……お姉さん、悪いんだけどちょっと除けていい?」
纒「ふむむ、匂いを打ち消す程度の甘さがあると聞いていたのですが……」
夏陽「お姉さんも苦手?」
纒「少なくともお酒には合いそうにありませんね」
夏陽「そ、そういう視点なんだ」
一舞「まりかは好き嫌いとかないじゃん」
心菜「私も、すき」
夏陽「流石ここなね!」
めう「なつつが自慢げめう」
纒「それでこそここなつです!」
夏陽「そうなんだ」
凛「……正直言うわよ」
一舞「うん」
凛「……お代わりある?」
一舞「ええーっ!?」
めう「お、おったまげーめう……」
まり花「りんちゃん、ドリアン好きなんだねっ」
凛「いえ、その、なんというか、癖になるというか……匂いは気になるけど」
咲子(りんちゃんには需要があるみたい)
夏陽「ううん、そんなことないよお姉さん」
心菜「お姉さんが私達を思って特別なものを食べさせてくれたんだから、これでいいんだよ」
纒「うう、やっぱりここなつは最高ですっ……!」
夏陽「にゃはは」
心菜「ふふふ」
因みに、後日ドリアンの余りを冷凍にしたら、割とみんな美味しいって言ってました。
おわり
少し早いですがここなつのお二人お誕生日おめでとうございます
誕生日おめでとう!
倉吉の某お店も盛り上がったようで。
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497184559/
Entry ⇒ 2017.06.20 | Category ⇒ ひなビタ♪ | Comments (0)
めう「ひなひなと動物園」
◆モデルになっている場所は鳥取県付近にはありませんが、その体でお読み下さい
めう「めめめめめー♪」
めう「ぺーったんぺったんぺったん……♪」
めう「ふふふー、ひなひな、まだかなあ」
めう「というか、ちょっと早く来すぎためう」
めう「やっぱり一緒に行けばよかったかな?」
めう「でも、ひなひなと待ち合わせしたかっためう」
めう「こうやってひなひなを待つのも、なんだか幸せめう!」
めう「えへへへー」
めう「ひなひなとはかっぷるであり、かぞくめう!」
めう「えへへへへー///」
めう「じ、自分で言ってて照れちゃっためう」
めう「でも本当だもん……」
めう「そんなひなひなと今日はデートめう!」
めう「ふふふ、いーっぱいいちゃいちゃするめう!」
めう「いつもは出来ない分、いっぱい……♪」
日向「おーい、めめー」
めう「めう!」
めう「そんなことないめう!めうはせっかちさんめう!」
日向「うっそだあ、ボクとの動物園が楽しみで気が逸ったんでしょ?」
めう「じ、実はそうなり」
日向「わはは、隠さなくてもいいよ、分かってるからさ」
めう「そうめう?」
日向「うん、そんなめめはいじらしくて可愛いぜー」ナデナデ
めう「めうう///」
日向「そうだねえ」
イラッシャイマセー
めう「えっと、ちゅうがくせー以上は……6クレなりか」
日向「600円」
めう「受付のおねーさん!二枚くださいめう!」
日向「あんまり高くなくていいね」
めう「経済的めう!」
日向「おお、めめもそんな事気にするんだね」
めう「そうめう、めうは意外と倹約家なり!」
日向「そっかー、頼りになりそうだね」
めう「えへへ」
日向「わはは、そんなに急がなくても大丈夫だよ」
めう「めう!めうはひなひなといーっぱい楽しみたいめう!」
日向「それはボクもそうだってばー、で、最初は何がいいかな」
めう「昆虫館めう!」
日向「動物園なのに昆虫?」
めう「めう!入り口から近くだし、そっち行くめう!」
日向「昆虫かあ……まぁそんな苦手でもないけど、めめは大丈夫かい?」
めう「めうは見るだけなら平気めう!」
日向「まぁそれもそうだよね」
日向「ここの昆虫館といえば、やっぱアレだよね、蝶が飛び回る温室」
めう「そりはもう何百万というちょうちょがいるって噂めう!」
日向「流石に何百万は多すぎるんじゃないかな、おっと、ここだね」
めう「風を感じるめう」
日向「蝶が外に出ないようにしてあるんだね、ほら、服に蝶が付いてないか確認して下さいって」
めう「ちょうちょが近くに来るめう?楽しみめう!」
日向「人慣れしてるだろうからねえ」
めう「じゃあ早速入るめうっ!うわあったか」
日向「寒いと蝶も元気が出ないだろうからね」
めう「ちょっと寒いって聞いたからコート着てきたけど、いらないなりね」
日向「ボクも上着脱ごっと」
日向「ほら、目の前のお花にも」
めう「蜜吸ってるめう!」
日向「人慣れしてるし逃げそうにないね、よいしょ」
めう「めう?ひなひな、そりは」
日向「ん?一眼レフカメラだよ、こういう場所に来るんだったらカメラがなきゃね」パシャ!
めう「そういえばカメラ持ってきてないからめうはけーたいのでかしゃっとするめう」
日向「ふむ、なかなか良い被写体だね、あと一枚くらい」
めう(でもめうはちょうちょよりはひなひなを撮りたいなあなんて)
日向「あっ羽根が閉じちゃった、むむ」
めう(ひなひなの横顔、めうは大好きめう!)
日向「ふふふ、そうだね」
めう「温室はぬくぬくめう!」
日向「めめの手も暖かいね」
めう「ひなひなのおてても暖かいめう!」
日向「そうかなあ、おや」
めう「めう?なんでおてて離しちゃうなり?」
日向「ちょっとじっとしててね」
めう「?」
めう「めう?なんかいためう?」
日向「ほらほら、写真見てごらん」
めう「あ、めうの頭にちょうちょめう!」
日向「ピンク色だから、お花と勘違いしたのかもしれないね」
めう「えへへ、なんだかかわいいめう」
日向「なかなかいい写真が撮れたと思うんだ」
めう「現像してみんなにも見せるめう!」
日向「そうだね」
日向「上着着直さなきゃね、で、次はどうするのかな?」
めう「次はライオンムサシめう!」
日向「顎は関係ないだろ?えーっと、ここは確か、堀みたいになってて、そこがサファリみたいになってるんだっけ?」
めう「そうめう!バスツアーでそこに入ることも出来ちゃうめうー!」
日向「ああ、でも今は休止中なんだっけ」
めう「そうめう……ライオンにお肉あげたりしたかっためう」
日向「まあしょうがないからさ、上から眺めようよ」
めう「うん」
めう「……なんかカラスが集ってるめう」
日向「食べ残しをつっついてるんだろうなあ」
めう「で、肝心のライオンはどこめう?」
日向「んー……橋の下かな?」
めう「あ、いためう、む、むっちゃごろごろしてるめう」
日向「今日は気温は低いけどいい天気だからね」
めう「……これじゃ大きいねこめう」
日向「動物園だし、そんなものなのかもしれないよ?」
めう「むう」
日向「だから顎は関係ないって」
めう「ここはやっぱり定番のぞうさんめう!お鼻が長いめうー!」
日向「ふむ、結構近くで見れるんだね」
めう「なんだか眠たそうな目つきめう、ねむいめう?」
日向「象っぽい表情と言えばそうだけど」
めう「なんだか大人しそうだし上に乗っても大丈夫かもしれないめう」
日向「おや、めめは象に乗りたいのかい?」
めう「きっと見晴らしいいめう!」
日向「それなら……」
めう「めうー!きりんめう!」
日向「背が高い動物と言えばキリンだよね」
めう「おっきーめう!」
日向「知ってるかい?キリンは牛科だから、モーって鳴くんだぜ」
めう「じゃあひなひな知ってるめう?麒麟はあくくめう!」
日向「いや確定してないからねそれ……でもよく考えたら、キリンが長いのは首だから、見晴らしは象の方がいいかも」
めう「きりんはふかふかしてそうだからそりはそりで一度乗ってみたいめう!」
日向「そういう機会ってあんまりないんだよねー」
日向「また顎かい?ああ、鷹ね」
めう「むしろこーすけめう!」
日向「めめは本当に音ゲーが好きだなあ……おっ翼を広げたぞ」
めう「めう!こっち来るめう!」
日向「おおっすごい迫力!」
めう「たかかもおっきーめう!」
日向「カメラ構えておけばよかったなあ、また来ないかなあ」
めう「また来ためう!今度こそカシャってするめう!」
日向「よーし!えい!」カシャ!
めう「どうめう?」
日向「うーん、微妙かなあ……」
めう「じゃあ今度は大人しいやつめう!」
日向「大人しいやつ?」
めう「カンガルーめう!」
日向「カンガルー?まぁ、今日の日差ならだらだらしてるだろうね」
めう「親父っぽい横になり方めう」
日向「まあそうだね、近くにいるから撮りやすい」カシャ!
めう「向こうにはワラルーがいるなりよ」
日向「でもガラスがあると撮りづらいんだよなあ」
めう「じゃあめうが反射して写り込むめう!めうも見れておとくめう!」
日向「それ注意深く見ないと分かんないよきっと」
日向「こあこあ?ああ、コアラかい?えっと、たしか屋内だったようね」
めう「あの建物めう?」
日向「そうそう、夜行性の動物も展示されてるんだよね」
めう「めうっ!そりも楽しみめう!」
日向「野うさぎとかがいるんだっけ」
めう「うさぎめう?なんだか親近感めう~」
日向(そういえばめめってウサギだったなあ)
めう「めう、中は暗いめう」
日向「夜行性だから暗くしなくっちゃ」
めう「あ、うさぎめう!」
日向「え、どこ」
めう「あそこめう!」
日向「えーっと」
めう「だからあそこめうー!」
日向「えー?」
めう「むぐぐぐぐ」
めう「ひなひなも意外とかんがわるいめう……あ、向こうは明るいめう」
日向「多分コアラはあっちだね」
めう「めう!こあこあめうー!」
日向「そんなに急がなくても大丈夫だよー」
めう「いためう!こあこあめう!」
日向「ユーカリ食べてる」
めう「かわいいめうー♪」
日向(ユーカリは毒だからコアラは動きが鈍いんだよな確か)
日向「そういう動物園はあんま見ないなあ」
めう「きっとふかふかめう!」
日向「案外重いかも」
めう「だっこできるとこどこかにないめう?」
日向「うーん、国内は難しいかなあ、本場のオーストラリアならあるかも」
めう「めう、オーストラリア行きたいめう!」
日向「動機が分かりやすい」
めう「ひなひなも一緒に行くめう!」
日向「ふふふ、そしたら旅行だね」
めう「ひなひなと一緒に旅行、ぜったい楽しいめう♪」
日向「サーバル?なんか急にマイナーじゃない?」
めう「むひゅひゅ!今さーばるは大人気なり!」
日向「流行りってすごいよ」
めう「あそこめう!かわいいめう!」
日向「耳がでかいねこ」
めう「知ってるめう?さーばるは一般のおうちでも飼育出来るめう!」
日向「許可はいるけどね」
めう「大きいと乗れるかもしれないめう!」
日向「めめは小さいから、割と乗りやすそう」
日向「ん?じゃあめめ」
めう「むに?なにめ、あ、っ、ひ、ひなひなっ!?」
日向「よーし、肩車すればよく見えるだろ」
めう「き、急にさりたからびっくりしためう……でもひなひなの言う通りよく見えるめう!」
日向「わはは、そっか」
めう「えへへ、ひなひなありがとめう」
日向「いやいや、気にしなくてもいいさ」
日向「そうかい?ならこのまま移動しよっかなー」
めう「目立っちゃうなりよ?」
日向「ボクは全然平気だぜ?めめは軽いし」
めう「えへへ、そうめう?」
日向「それに可愛いめめを見せびらかせるしね!」
めう「ひ、ひなひな、そり照れちゃうめう///」
日向「わはは、照れるめめも可愛いなー」
サーバル(すごーい)
日向「えーっと、コウノトリ、かな?」
めう「たまごあっためてるめう!」
日向「ここでは繁殖もしてるからね」
めう「今温めてるのがおかあさんで、隣にいるのがおとうさん?」
日向「どっちがどっちかは分からないけど、近くにいるのが夫婦なのは多分そうだと思うよ」
めう「仲良しさんめう!」
日向「お、片方が温めてる方の近くにいったぞ」
めう「交代めう?」
日向「お互いに支え合ってるんだね、まるでボクらみたいだ」
めう「ひ、ひなひな、急にそういうこと言うのは反則めう///」
日向「今のめめはタマゴを暖めるのに適してるなあ」
日向「こっちは割と普通な展示だね」
めう「とららはおっきーめう」
日向「でかいねこ」
めう「柔らかそうな毛並みめう~」
日向「流石動物園のトラ」
めう「ライオンと違って動いててえらいめう!」
日向「いやそれが普通だと……おや、ボールにじゃれ始めたぞ」
めう「めうう!目の前で見れるなんてらっきーめう!」
日向「シャッターチャンスだ!カメラを」
めう「おおう、ひ、ひなひな、急に屈むと危ないめうっ」
日向「あ、ごめんよめめ」
めう「むにに、ひなひな、ごめう」
日向「いやいいんだよ、肩車しためめは結構暖かかったしさ」
めう「めう、カイロ代わりめう?」
日向「そういう訳じゃないけど、暖を取りたいだけだったら」ギュ
めう「あ、ひなひな///」
日向「こうやって手を繋げばいいんだから」
めう「めうう///」
日向「おやおや、また暖かくなってるぞ」
めう「し、しょーがないめう///」
……
日向「結構奥まで来たねえ」
めう「ここらへんは人が少ないめう」
日向「まぁ資材搬入の車の通り道みたいなもんだからね、動物もあんまりいないや」
めう「鳥のさえずりが聞こえるめう」
日向「のどかだねー」
めう「……ひなひな」ギュ
日向「んー?どうしたんだいめめ」
めう「もうすぐ、出口めう?」
日向「まあ、道順的にはそうだね」
めう「めう……」シュン
めう「だって、ひなひなとの動物園デート、めう楽しみにしてためう!」
日向「それはボクも一緒だよ」
めう「だから、終わっちゃうのはなんだか寂しくて」
日向「うん」
めう「勿論これで終わりじゃないのは分かってるめう、またいつか、デートは出来るめう」
日向「そうだね」
めう「だけど、やっぱり、寂しいのは寂しいんだもん……」ギュ
日向「めめ」
めう「それに、このデートが終わって、今日は一緒だけど……あと数日でまたお別れだし……めう寂しい……」
めう「うう、ひなひなあ」
日向「よしよし」ナデナデ
めう「めうう」
日向「こういうデートでさ、少しでもめめの寂しさが紛れればいいなって思ってたんだけど、逆効果だったかな?」
めう「そ、そんなことないめう、ただ、めうが寂しがりやなだけめう……」
日向「ボクはめめが寂しがり屋な事、ずっと前から知ってるよ」
めう「なかなかなおらないめう……」
めう「ひなひなが?」
日向「だって、東京の方に一人でいるんだよ?」
めう「めう?でもひなひな、向こうにもお友達いるって」
日向「そりゃいるさ、一緒にノート取ったりとか、お世話になってる先輩もいるよ」
めう「そりでも寂しいめう?」
日向「だって最愛の人は近くにいない訳だからね」
めう「め、めう///」
めう「ひなひな」
日向「色々とめめの寂しさを軽減出来るようにはするけれど、
でも、あとちょっと、もう少しだけ、我慢してくれないかな?」
めう「そり前も言ってためう……」
日向「まあそうなんだけど、ね?」
めう「むむむ、分かっためう!めう、我慢するめう!」
日向「分かってくれるかい?」
めう「あんまりひなひなを困らせるのも、めうやめう」
日向「めめはいいこだなあ」
日向「なんだい?」
めう「その代わり、ちゅー、して?」
日向「え?わはは、キスすればいいのかい?」
めう「そ、そうめう」
日向「キスなんてもう何度もしてるじゃないか」
めう「だ、だめう?」
日向「そんな訳ないだろ、めめ」
めう「あ」
チュ
めう「……は」
日向「これでいい?」
めう「う、うん///」
日向「それならよかった」
めう「めう、ひなひなからちゅーされるの、だいすきめう……///」
日向「ボクもめめとキスするのは好きだよー」
めう「ならもっと」
日向「してもいいけど……流石に道端でするのはもうやめた方がいいかな」
めう「そ、そうなりね///」
日向「めめ、動物園はどうだった?」
めう「とっても楽しかっためう!」
日向「わはは、そっか」
めう「なんか動物園って久々だったから、色々懐かしかっためう」
日向「めめが小さい時、ボクと一緒に動物園行った事あるよね」
めう「そ、そりは、むにに……あ、あんまり思い出したくないめう」
日向「あの時のめめったらずっとボクの後ろに引っ付いちゃってて」
めう「く、口に出しちゃやめう!」
日向「あはは」
めう「こりからどうするめう?」
日向「ごはんにはまだ早いし……めめはどっか行きたい場所ある?」
めう「めう、音ゲーしたいめう!」
日向「正直予想付いてた」
めう「ひなひなも一緒にするめうよ?」
日向「そうだね」
めう「じゃあ早速ごーごーめう!ごーごー!」
日向「わはは、そんなに急がなくても大丈夫だってば」
めう「いやひなひな、めうの知ってるゲーセンは3時過ぎまでパセリが安いめう、だから急ぎめう」
日向「あ、そう」
おわり
リフレクでひなビタ全曲が復活する日を心待ちにしております
欲を言うなら虎のところでなぐぐを
だしてほしかったかなーって。
おつめう
乙です
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490532563/
Entry ⇒ 2017.06.02 | Category ⇒ ひなビタ♪ | Comments (0)
【ひなビタ♪】凛「わ、わん……」プシャァァ 咲子「とってもとっても、変態さんですっ」
凛「だ、誰も……いないわね」
凛「……よし」ヌギヌギ
凛「(禁忌を犯す背徳感と、解放感……)」
凛「(肌を通して直接伝わるひんやりとした電柱の感覚…)」
凛「(始めは、このような異常性癖を軽蔑していたものだけれど……)」
凛「(た、たまらないわ……)」ハァハァ
咲子「ふぅ……疲れたぁ……」
咲子「(イブちゃんとの曲の打ち合わせで随分と帰りが遅くなってしまいました)
咲子「(急がなくちゃ……)」
ハァハァ……ハァハァ……
咲子「(ん……この妙な声は)」
ンンッ……ハァハァ……
咲子「(も、もしかして変質者さんでしょうか?!)」
咲子「(とってもとっても、ハップンですっ)」
ハァハァ……プシャー
咲子「(女性の声に聞こえるような……)」
咲子「(この路地裏から聞こえるみたいですっ。もしかしたら困っているかもしれません。
少し覗いて……ん?)」
凛「ああっ!」プシャァァ ……クチュクチュ……
凛「(ああっ、駄目よ……こんな声を出したら……でも、止まらないっ……)」
凛「(こんなに恥辱的な格好で、おしっこしながら自慰を……)」
凛「ああっ、イクぅ、イっちゃうぅうううう♡」ショパァアアアア
凛「……ふぅ」
凛「(さて、帰ろうかしら……)」チャクイー
咲子「りんちゃんに、そんな趣味が……//」
咲子「(わんちゃんみたいな格好で……その……おしっこ……//)」カアアアア
咲子「(りんちゃん、私、春日咲子は明日からどのようにあなたと接すればいいのでしょうか……)」
咲子「 (うううう……//)」フラフラ
…………
咲子「……きゃっ!」ドテンッ
咲子「……」
咲子「…………」ムクリ
咲子「とってもとっても変態さんな凛ちゃんには、おしおきが必要Death!!」
凛「……私は、ここでお暇させてもらうわね」
まり花「ううー、りんちゃんとお別れするの寂しいよぉー……」ギューッ
凛「っ……!!//やめなさいレコード屋っ//あなた、衆人環視を少しは気に……」
まり花「やだやだーっ、またみんなでお泊まりしたいーっ」ムギューッ
めう「りんりんせんせー、ゆでゆでたこさんでふらふらめう」
イブ「ちょっとまり花ってば、凛、失神しそうになっちゃってるしっ。……でも、またみんなでお泊まり、してみたいね」
凛「わ、わわわ私はパジャマパーティーなどという、て、低俗でスイーツな催しは遠慮さ、させてもらうわねっ//」
イブ「もー、凛は本当ツンデレなんだからぁー。それじゃあ、凛以外のみんなでまり花を独占しちゃおっかなー」
凛「す、す好きにするといいわっ//それじゃあこれでっ//」ササッ
イブ「反応分かりやすすぎだろっ、……って、あれ?さきこ?」
咲子「(りんちゃん、今晩もバッチリ露出のHENTAIさんDEATH……)」
アアッ!マリ…レコードヤッ!ミナイデェッ!ワタシノチタイ…ンンンッ♡
咲子「(こんな犯罪スレスレの行為をしているのに
まりかちゃんの名前を呼びきれていないところが可愛いDEATH)」
ンン♡ダメッ♡イッチャウ!レコードヤ!ダメェェエエ♡
咲子「……作戦開始、DEATH」ピピッ
凛「(こんな時間に……メールなんて…)」
凛「(誰かしら)」ポチー
……
『りんちゃん、とってもとっても、まりかちゃんが好きなんDEATHね♡ 咲子』
……
凛「なっ……!」キョロキョロ
凛「(と、とりあえず服を着ましょう……)」
凛「!!!?」クルッ
咲子「りんちゃん、とってもとっても変態さんだったんDEATHね♡」
凛「~~~~~ッッッッ///な、な、こ、これは、いや、違うのッ!!!
私は凛ではないわ!え、えっ、あ、 勘違い、よ!
その、深い理由があるの!これは、その、不可抗力なの!」
咲子「?」ニヤニヤ
凛「…………っ、何でもするから、このことは内密にしてくれないかしら……」
咲子「ん?今何でもするって言いましたよね?
……ふふっ、凛ちゃんは大切なお友達DEATHから、二人だけの秘密にしておいてあげます ね♪」
咲子「あっ、りんちゃん、服は着ちゃダメDEATHよ?
今日からりんちゃんは、私のわんちゃんになってもらいますっ」
凛「わん……って貴方いきなりな、何を言いだすのかと思ったら……っ//」
咲子「ほらほら、お座りしてください。いま、りんちゃんにぴったりの首輪を付けてあげますからっ♪」
凛「貴方っ、その首輪はどこから……内密にしてくれるんじゃ……」
咲子「あれっ?りんちゃんは今私のわんちゃんなんDEATHから、人間の言葉を喋っちゃダメDEATHよ?
ほらっ、わん♪って」ガチャリ
凛「~~~~~っ//」
咲子「さっきまであんなに可愛いわんちゃんをしていたのに、どうしたんDEATHか?
……これまでのりんちゃんの恥ずかしいところ、全部まりかちゃんに見せちゃいますよ?」チラッ
凛「っ//あ、貴方、その写真はいつの間に……っ//」
咲子「りんわんちゃん、お手っ」
凛「う……わんっ//」ピトッ
咲子「おかわりっ」
凛「わんわんっ//」ピトッ
咲子「ちんちんっ」
凛「わ……なっ//そ、それは……」
咲子「まりかちゃんに…」凛「わ、わんっ//」トロォ……
咲子「あれっ?りんわんちゃん、お漏らしDEATHか?」クチュ
凛「ひゃっ……そこ……汚いからぁ……触っちゃダメぇ……」
凛「あっ……わんっ…んんっ…はぁっ……」
咲子「ほら……こんなに糸引いてますよっ?」グチョ
凛「うっ……//……そ、それは…んっ、き、喫茶店が触るからっ……」
咲子「こんなに変態さんなりんちゃんがいけないんDEATH!
ふふっ、いっぱい可愛がってあげますねっ」
咲子「あれっ?ここ、硬くなって、ますよ?」クニュ
凛「んんっ!そ、そこは…ああっ、んんっ、ひゃうんっ!
き、喫茶店っ、もう、イッ…ちゃ…あっ♡」
凛「んんっ!……えっ、そ、な……」ハァ……ハァ……
凛「お、お願い、さ、最後まで…」
咲子「わんちゃんなのに、飼い主さんに命令するんDEATHか?
……悪いりんわんちゃんには、お仕置きDEATH!」グイッ
凛「んぐっ、ちょっと、首輪引っ張ら……んっ……わんっ……//」
テクテク……
凛「(ちょ、ちょっと、こっちは商店街じゃないのっ。いくら真夜中でも人に……)」
凛「(自分たちがいかにアブノーマルで、破廉恥な行為にひた走っているか……)」
凛「(で、でもっ、何なのっ。この快感は……)」
凛「(それに……)」
凛「(早く、続きを、シて欲しいっ、アソコが疼いて……っ//)」トロォ
咲子「ふふっ、此処くらいで許してあげます……あらっ?」
咲子「……りんわんちゃん、さっきよりも、ここ……」グチャッグチョッ
凛「んんっ、くぅうっ…喫茶て、んっ……」
咲子「(りんちゃん、顔がとろとろで、とってもとっても、可愛い…)」
凛「んんっ//」
凛「(喫茶店、な、い、いきなり……き、キス……♡)」
凛「(さ、咲子の唇……んっ、甘い味っ//)」
凛「んむ、ちゅぱっ、ぬぷ、れろっ……」
凛「(あっ、いきなり指……入って……)」ニュプッ
凛「ひゃあううっ、そ、そんなっ、いきなりはげし、んうううっ、い、っ~~~~っ♡」ヌップッヌップッ
咲子「りんちゃんは、人前で犬の格好しながら絶頂する変態さんDEATH♡」
凛「~~~~~~~っ♡」プシャアアアアアア
めう「(ううぅ……さきき、どこにもいないめう……)」
めう「(ゲーセン帰りのついでに渡せるからって、さききの忘れ物を預かったのは良いめう……)」
めう「(でも、喫茶店にも、近くの家にもいないなり…)」
めう「(もう遅いし、これじゃあめう、不良兎めう)」
めう「(今日は帰って寝るめう)」
めう「ん?」
ハァアアアアン♡
めう「(今、何かすごい声が聞こえた気がするめう……ぜったい、危ない人めう…)」
めう「(でも、好奇心には勝てないなりっ☆)」タタッ
凛「~~~~っ、らめぇ、ま、またイっちゃうぅううううううう」ショワアアアアア
咲子「あっ」
めう「あっ」
………………
凛「はぁっ、はあっ、ん……えっ?」
おわり
マジすみませんでした
おつおつ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1493271338/
Entry ⇒ 2017.05.18 | Category ⇒ ひなビタ♪ | Comments (0)
纒「2017年のヘタレ会議は……」
◆あけましておめでとうございます
◆3月11,12日に倉吉で何らかのイベントがあるようですよ
今年もいつもの……ヘタレ会議でしたっけ?それやるのかな?と思っていたのですが、ひなビタ内部でゴタゴタしているので中止になってしまったようです。
私は前回が初参加でしたが、とても楽しくできたのでとても残念に思います。
ひなビタ♪解散危機が早めに解決してくれることを心から祈っております……。
ですが、折角の年始ですので私が回想する形で行っていきましょう!
確か、ヘタレ会議とは名ばかりで実際は惚気合戦でしたよね。
流石に事前の内容などは紹介出来ませんが、倉野川で働いていれば皆様のイチャイチャは勝手に目に入るものです。
視界を広げれば女の子二人がイチャイチャしてるなんて、倉野川って本当にいいものですねえ。
では、早速行っていきましょう!
まずはこの二人から!
まり花「りんちゃんりんちゃん!」
凛「……」
まり花「りんちゃんりんちゃんりんちゃんりんた……あ」
凛「……今噛んだわね」
まり花「だってりんちゃんがお返事してくれないんだもんっ」
凛「いえ、毎回何度も何度も呼ばれるから、放置してたら何回呼ぶのかちょっと試してみたくなって」
まり花「りんちゃんひどいー」プクー
凛(かわいい)
まり花「わたしもたまにはしちゃうよりんたん!」
凛「そ、その呼ばれ方はくすぐったいわ……」
まり花「じゃあ、りんちゃんもわたしの事いっぱい呼んでみてよっ!」
凛「れ、レコード屋って?」
まり花「まりか、って呼んでよー」
凛「し、仕方ないわね……ま、まりか」
まり花「もっともっと」
凛「まりか、まりか、まりか……」
まり花「ふふー」
まり花「りんちゃんりんちゃんりんちゃんりんちゃん」
凛「まりかまりか……何時まで続けるの?」
まり花「えー?わたしはりんちゃんに名前呼ばれて嬉しかったけどなっ?」
凛「む……わ、私だって、貴方に名前を呼ばれるのは、その、胸が高鳴るというか……」
まり花「えへへ、おそろいだねっ?」
凛「も、もう……///」
纒「……」ギラギラ
山形さんの積極性と霜月さんの突き放した態度に見え隠れする好意……。
素直で明るい女の子とクールで照れ屋な女の子の組み合わせは王道ですよね!
ふむ、盛り上がってきました。
ちょっと手持ちの日本酒を頂いても宜しいですか?
大丈夫ですか。ありがとうございます。では、ちょっと失礼して……。
……。ふう。
最近手に入れた日本酒「霊魂爆砕」ですが、なかなか良い味ですね。
お気に入りに入れてもいいかもしれません。
日本酒の話は兎も角として、次の二人にいきましょう。
では、次はこのお二人です!どうぞ。
一舞「さきこー、ミルクティー一つ」
咲子「はーい♪」
一舞「ふふふ、あたしさきこのミルクティー好きだし」
咲子「毎回注文しますよね?」
一舞「そうそう、なんかミルキーで、コクがあって美味しいからさ」
咲子「えへへ、そう言われるととってもとっても嬉しいです♪」
一舞「ねえねえ知ってる?あたしね、シャノワール来てもさきこがいないとミルクティー頼まないんだよ」
咲子「あら、そうなんですか?」
一舞「実はそうなんだし」
咲子「違う、ですか?」
一舞「うんうん、やっぱりさ、さきこが作るミルクティーが一番だなって」
咲子「い、イブちゃん」
一舞「ふふ、将来はさ、あたしのためだけにミルクティー作ってよ」
咲子「あ、き、急にそんなこと///」
一舞「ダメとか言わないよねー、さきこー?」
咲子「は、はい!イブちゃんのためにミルクティー作りますっ!!」
一舞「あははさきこ、声大きい」
纒「……」ボタボタ
初期はさきこちゃんが押すことが多かったようですが、最近は慣れたのかイブちゃんが攻める事も多くなったようです。
お二人は優等生タイプの子とギャルっ子の組み合わせですよね。実際はどっちも良い子なんですけど。
このお二人本当に仲良しで、二日に一回はバカップルするのを見かけます。
倉野川は最高です!
今回紹介したのは結構甘めの方ですね。
たまに路地裏でキスしてるのも見かけますし。
めうちゃんにアレ大丈夫なんですか?って聞いたらうんざりした顔をされましたよ。
私は大歓迎です!
まぁ常にイチャついてるお二人ですから、こういうプラトニックな感じも良いんじゃないかと思います。
え?これでも大分おかしい?
そうでしょうか?
ああ日本酒がうまい。
ではお次のお二人です!どうぞ!
めう「ひなひな、どこ行くめう?」
日向「んー?めめの好きな場所でいいよ」
めう「じゃあ一緒にゲーセン行くめう!一緒にどららやるめう!」
日向「わはは、それもいいけどさ」
めう「むにゅ?何か他にあるめう?」
日向「んーとね、プリクラ撮りたいなって」
めう「ぷりりめう?」
日向「うん、たまにはいいだろ?」
めう「めう!全然おっけーめう!」
日向「そっか、よかった」
日向「そうだね、なんか久々な気がするよ」
めう「そんな気分になっためう?」
日向「んー、そうだね、めめもボクのいない間に大きくなったし」
めう「そうめう?」
日向「うんうん、離れてるから分かる事もあるさ」
めう「なるるめう」
日向「だから、なるべく会った時は写真とか撮った方がいいのかな、って思ったのさ」
めう「ひなひな、じゃあ、早速行くめう!いっぱい撮るめう!」
日向「おっとめめ、急がなくてもプリクラ機は逃げないぜー」
纒「……」ダー
お二人はいつでもプラトニックでいいですね。
一緒にいられない時間が長い分、いっぱいイチャイチャしたいと思うんですけども。
数少ない一緒にいれる時間に仲良くする、っていうのは素晴らしい事ですね。
いやあ、健全過ぎてあんまり突っ込めません。
私も空気は読みます。
実際、どこまで進んだ関係なんでしょうか。
めうちゃんはそれっぽい事を言っていましたが……。
まあ、急ぐ必要もありませんし、ゆっくり進めばいいと思います。
さて、お次のお二人、チェックチェックです!
夏陽「ここなぁ!」
心菜「ふふ、なあになっちゃん」
夏陽「疲れたからぎゅっぎゅさせてー?」
心菜「いいよなっちゃん」
夏陽「えへへえ、ここなぁ、ここなぁ」スリスリ
心菜「よしよし……」
夏陽「ここなぁ、えへへへ……♪」
纒(ああ、今日もここなつのお二人は最高です!)
纒「可愛いですね」
夏陽「ここなぁ」
心菜「なっちゃん♪」
夏陽「ここなぁ!」
心菜「なっちゃん」
夏陽「ここなぁ!」
心菜「ふふ、なっちゃん」
纒(ずっと見てられる)
彼女らの行く末をずっと見守っていたいです。
お二人の結婚式の際には是非祝辞を送らさせて下さいね。
めいいっぱいお祝いさせて頂きます。
さて、長かった一人ヘタレ会議も……え?ここなつが物足りないですって?
仕方がありませんね、ここだけですよ?
ここなつのお二人とは個人的にも仲良くさせて頂いていますが、まぁ、その、フフ……色々密な関係も持ってしまいましてね……。
その時のエピソードからおひとつ、特別にどうぞ。
夏陽「はあ、お姉さんの胸ふかふか」
心菜「おっきい……」
纒「そうですか?うふふ」
夏陽「枕とかにはとってもいいんだけど……ううん」
心菜「どうしたのなっちゃん」
夏陽「いや、お姉さんを枕にしてるとここなが遠いなあって」
纒「むう、それはそうですが」
心菜「……なっちゃんの隣行く?」
夏陽「でもそうするとここながお姉さん枕に出来ないじゃない」
纒「難しい問題です」
纒「はい?」
心菜「お姉さんの上に乗っかっていい?」
纒「ええ、大丈夫ですよ」
心菜「よいしょ」
夏陽「ここなが近くなったわ」
心菜「これでぎゅっとできるね、なっちゃん」
夏陽「ここなぁ!」
纒(嗚呼、今日もここなつは最高です!)
私の上でイチャイチャされるなんて、流石の私でも今までに体験した事がなかったです。
でも重くは無かったですよ。
ここなちゃんは結構軽いんですし、それに暖かくて。
良い気分でした……。
隣のなつひちゃんもぎゅっとしてくれるから、その、ドキドキしちゃいますね。
具体的にはもっと彼女らの柔肌をじゅ……おっといけない。
さっきのだけならただ寝ているだけにも見えるでしょう?
今日はどうでしょう?うふふ。
私はいつでもウェルカムです。
今年のヘタレ会議はここでおしまいです。
来年こそは皆で惚気たいですね。
私一人では流石に限界がありますから。
では皆様、またお会いしましょう、さようなら!
今年も良いお年でありますように。
ところで全然会議じゃなかったですね。
おわり
イベント楽しみですね
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483531487/
Entry ⇒ 2017.01.08 | Category ⇒ ひなビタ♪ | Comments (0)
めう「さききはめうのねーねめう!」
◆本日4月16日、明日17日には倉吉で桜まつりですが行けてないので関東からお送り致します
咲子「はい?」
めう「めう、さききみたいなねーねが欲しいめう」
咲子「お姉さん、ですか?」
めう「そうめう!優しくて、ふわふわしてて、そんなねーねめう」
咲子「だから私?」
めう「さききはねーねにぴったりめう!だから、めうのねーねになって欲しいめう!だめう?」
咲子「そんなことないですよっ」
めう「さきき!」
咲子「うふふ、めうちゃんったら……でも私も一人っ子ですし、お姉さんと言われても具体的に何をしたら……」
めう「だいじょーぶめう!さききはいつもの感じでいいなり!」
咲子「そうですか?でもそれじゃ……」
めう「えっと……めうがたまに甘えるから、それを優しく受け止めてくれればいいめう」
咲子「なるほど」
めう「じゃあさっそく……さききねーねっ」ギュッ
咲子「あらあら」
めう「んー、あったかいめう……」
めう「えへへ、なでなでされるとくすぐったいめう~」
咲子「あら、いりませんでした?」
めう「いるめう!もっとよしよしして?」
咲子「はーい」ナデナデ
めう「えへへへ」
咲子「めうちゃんの髪、とってもとってもさらさらさんですねっ」
めう「さききの撫で方、めう、とっても好きめう♪」
めう「めう?」
咲子「そろそろシャノワールのお手伝いに行かないと……めうちゃん、お姉さんはまた」
めう「めう!めうも手伝うめう!」
咲子「めうちゃんが?」
めう「そうめう!ねーねをお手伝いするのはいもうとの勤めう!」
咲子「でも」
めう「大丈夫めう!めうに任せるめう!」
咲子「んー、じゃあお願いしちゃいましょうかね」
めう「めう!」
チリチリーン
まり花「さきちゃーん!ちくパ食べにきたよー!」
凛「わ、私はコーヒーを飲みに来ただけなのだけれど……」
めう「めう!まりり、りんりんせんせー、いらっしゃいませめう!」
まり花「ふぉおおおおっ!メイド服のめうめうだよっ!ミニミニキュートで可愛いよっ!」
めう「えへへー」
凛「随分な格好ねはんこ屋、ここでアルバイトでも始めたのかしら……?」
めう「そりは違うめう!めうは、ねーねのお手伝いをしているだけめう!」
まり花「ねーね?」
まり花「さきちゃんがめうめうのねーねなの?」
めう「そうめう!さききはめうの優しいねーねめう!」
凛(姉妹プレイかしら)
まり花「だからメイドさんの格好してるんだねっ」
咲子「唐突に言われたからびっくりしちゃいましたが、妹のめうちゃんは可愛いですっ」
めう「えへへえ」
咲子「お手伝いの後はご褒美にちくわパフェ作ってあげますね」
めう「わーい!めう、ねーねだいすき!」
凛(賃金の代わりかしら)
まり花「じゃあわたしも!」
めう「めう!いつものめうね、かしこまっためうー!」
まり花「めうめう、いつものがなんだか分かるのかなっ?」
めう「今からねーねに聞くめう!さきき!」
咲子「はいはい、まりかちゃんのいつものはちくわパフェで、りんちゃんのいつものはブラックコーヒーですよっ」
めう「なるほどめう」
咲子「因みにイブちゃんはミルクティーでここなちゃんもちくわパフェですね、あとめうちゃんは」
めう「ちくわパフェめう!ちくパめう!」
咲子「うふふ」
めう「わかっためう!」
咲子「くれぐれも落とさないようにしてくださいね?」
めう「大丈夫めう!めうは結構力持ちめうよ」
咲子「それはいいんですけど……ちくわパフェって結構繊細なバランスで出来ているので」
めう「せんさいなばらんす」
咲子「ちょっと傾けるとちくわが落ちてしまうかもしれません」
めう「ちくわが?おちる?」
咲子「ですから、十分注意して運んでくださいね」
めう「めう」
めう「えっとまりりとりんりん先生は……)
まり花「おーいめうめう!こっちだよーっ!」
凛「そんなに大きな声出さなくても……」
めう(むう、結構遠いなり……でも丁寧に運ぶめう)
めう「よ」
まり花「……」
凛「……」
めう「よいしょお」
まり花「……めうめうおそーい」
凛(随分と慎重派なのね……)
まり花「ありがとうめうめうーっ」
凛「随分と慎重に運んでいたわね」
めう「ふう、料理を運ぶのって、けっこー難しいめう」
咲子「まぁ確かに零す零さないはありますけど、もうちょっと手早く動けるといいですね?」
めう「めう……」
咲子「そんなに落ち込まなくても大丈夫ですよ、めうちゃんなら出来ます」
めう「めう!」
まり花「じゃあさきちゃん、めうめう、またね!」
凛「また今度」
めう「めうーっ!また来てめうっ!」
咲子「うふふ」
凛「すっかり従業員になってしまっているわね……」
まり花「でもめうめう楽しそうでよかったね!」
凛「そういうものかしら……」
まり花「メイド服、似合ってたよねっ!」
凛「よくあのサイズが手早く用意出来たものだと思うわ」
凛「そういえば私達の周りで姉妹がいるのはアイドル屋だけね」
まり花「お姉ちゃん……」ジッ
凛「な、何」
まり花「りんちゃんって、わたしよりいっこ年上さんだよね?」
凛「ええ、そうだけど……今更じゃない」
まり花「ねえねえりんちゃん、わたしも「お姉ちゃん」って呼んでいい?」
凛「は、はっ!?き、急に何を言い出すのかしら?私に妹愛好趣味はないし、そもそもそんな発想は愚昧極まりな……」
まり花「お姉ちゃんっ♪」
凛「うぐっ……!」
凛「……やじゃない」
まり花「えっ?」
凛「い、嫌じゃ、ないわ」
まり花「ふうん……ねえお姉ちゃん、この後お姉ちゃんのお家に行ってもいいかなっ?」
凛「ええ勿論……」
まり花「わあいっ」
凛「まぁそれはいいのだけれど……姉妹なのに別の家っていうのは何か複雑な家庭の事情を感じられるわね」
まり花「それはちょっと思った」
咲子「今日はお疲れ様でしためうちゃん!」
めう「えへへ、ねーねの役に立ててうれしいめう!」
咲子「じゃあご褒美のちくわパフェですよ!さ、どうぞ」
めう「あ、ねーねねーね」
咲子「はい?」
めう「ど、どうせなら食べさせてほしいめう」
咲子「もうめうちゃんったら、とってもとっても甘えん坊さんなんですから」
めう「だ、だめう?」
咲子「しょうがないですねえ、ふふ」
めう「めう!」
めう「めうーっ!」
咲子「ふふふ、めうちゃん、暖かいですね」
めう「ねーね、重くないめう?」
咲子「そんなことありませんよ、めうちゃんは軽いですから」
めう「軽くてよかっためう」
めう(あと背中がすごくやわらかやわらかめう……)
咲子「めうちゃん、もぞもぞするとくすぐったいですよー」
めう「あーん♪」
咲子「どうですか?」
めう「むきゅきゅーん!やっぱりちくパはいつ食べても最高めう!この世界の宝なのだーっ!
見た目は確かに変かもしれないけど、実際は変じゃない!!めう!」
咲子「うふふ、そんなに喜んで貰えてとってもとっても嬉しいですっ」
めう「ねーね、ねーね、つぎ」
咲子「はいはい、そんなに急かさなくても、大丈夫ですよっ」
めう「めうーっ!」
咲子「はいめうちゃん、あーん」
めう「あー♪」
咲子「いい食べっぷりでしたね」
めう「めう!でもなんか、少しねむねむめう」
咲子「食後は眠くなるっていいますからね」
めう「んー……ねーね」
咲子「はい?」
めう「めう、ちょっとだけ寝ていい?」
咲子「めうちゃんったら、いいですよ?」
めう「ほんとめう?ねーね、大好きめう」
咲子「ふふふ」
咲子「本当に寝ちゃった……結構疲れてたりしたのかな」
咲子「だから甘えてきたり?」
咲子「何かめうちゃんにとって嫌な事とかがあったのかも……」
咲子「いっつもめうちゃんって明るいし、落ち込むなんてあんまり想像できないけど」
咲子「私がそんな気持ちを少しでも晴らすのなら……」
めう「んにゅむ……ねーね……」
咲子「ふふふ、よく寝てますね、めうちゃん♪」
めう「さきき、今日はありがとめう」
咲子「あら、ねーね呼びはやめちゃうんですか?」
めう「むにゅにゅ……あれ、実は結構恥ずかしい呼び方で……」
咲子「でもりんちゃんとかの前でも」
めう「と、とにかく、お姉ちゃんになってくれてありがとっ!」
咲子「いえいえ、甘えてくるめうちゃん、とってもとっても可愛かったですよ」
めう「えへへ」
咲子「はい」
めう「ま、また今日みたいに甘えても大丈夫めう?」
咲子「それは、モチのロンですよっ!いつでも甘えていいんですからね?」
めう「さきき……えへへ、とってもとっても、ありがとめう!」
咲子「ふふふ、やっぱりめうちゃんは、とってもとっても可愛いですね」
めう「さききねーねも、暖かくて柔らかくて、可愛いめうっ!」
おわり
4月15日に公式ガイドブックが発売されていますよ
今更気づいたが、漆黒のスペシャルプリンセスサンデーが魔騎士3曲目に入ってたんだな…
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460813632/
Entry ⇒ 2016.12.21 | Category ⇒ ひなビタ♪ | Comments (0)
凛「すくすく!まりはなちゃん」
◆7月28日にひなビタキャラカラコレが発売されるようです
凛「洋服屋も、意外と目ざといというか……」
凛「……飼育系スマホアプリ、『すくすく!まりはなちゃん』」
凛「どうやら「まりはな」という植物をを育てていくゲームのようだけど……」
凛「容姿とかそっくりだし、レコード屋は許可を出したのかしら……?」
凛(っていうか全然植物っぽくないわ)
凛「『まりはなちゃんを育てて、パンを収穫しよう!』……」
凛「パンを収穫……?」
凛「あ、ダウンロード終わったみたい」
凛「やっぱりレコード屋そっくりよね……だから洋服屋が薦めて来たのだけれど」
凛「『面白い育成ゲームを見つけたしっ』って……全く……」
携帯「植えるパンを選んでね!」
凛「あら、意外と種類があるのね……えっと、メロンパン、コロネ、ジャンボメロンパン、ちくわパン、塩パン」
凛「5種類……?」
凛「私、そういう相談は受けた覚えないわよ……」
凛(というかパンで発芽って……)
凛「えっと……確かレコード屋が生えるのはメロンパンよね……」ポチ
携帯「さあ、種が発芽するよ!」
凛「ほう」
携帯「……」
凛「……結構間が開くのね」
凛(隠しコマンド入力時間だったりしたのかしら)
まりはな「やほほやほっ!」
凛「はっ!レコード屋そっくりのまりはなが植木鉢から顔を出したわ!」
凛「大分デフォルメされたレコード屋って感じで……どことなく声も似ているような?」
まりはな「ぐー……おなかすいたよう」
凛「あ、生まれたばかりだものね、お腹空いてるわよね……」
凛(でも植物なのに……?)
凛「メニューを開いて……『水』『お日様』『道具』『おかし』『お友達』」
凛「植物だから水でしょう」ポチ
まりはな「~♪」ニコニコ
凛「かわいい」
凛「ごきげんゲージもまぁ中間くらい」
凛「確か、この二つのゲージを高い値を保つ事によって、メロンパンがいっぱい収穫出来るのよね」
凛「さっきの水でお腹ゲージは上がるとして、ごきげんは……?」
凛「この『道具』がそうかしら」ポチ
凛「えーっと『テレビ』『ぬいぐるみ』『鉄アレイ』『本』『なわとび』……」
凛「本とか渡してもレコード屋のごきげん上がるかしら……?内容にもよると思うけれど……」
凛「キーボードとかあれば喜びそうなのに……」
凛「もしかして道具とかって増やせるのかしら……」
凛「……ちょっと見てみましょう」
凛「『貴方のまりはなちゃんが一瞬にしてごきげんでお腹いっぱいに!ちくわパフェ10個セット 500円』
『まりはなちゃんのごきげんを長く保ちたい時はコレ!Nord Electro3 500円』……他にも多々……」
凛「ふむ、高性能なアイテムはなるべく課金で提供することにより自信の利益を発生させるという寸法ね……」
凛「全く、実に愚昧だわ、小手先の手段では永続的な利益は見込めないというのははっきりとした事実なのに……」
凛「それとも小遣い稼ぎ程度に考えているのかしら……」
凛「あ、キーボードを使用した際のスクリーンショットが付いてる」
凛「……!」
凛「こ、これは……!!」
まりはな「ひまー」
凛「ふ……私とした事が……手持ちの金銭を電子空間の彼方に飛ばしてしまったわ……」
凛「でもまぁ、スマートフォンの中のレコード屋は嬉しげにキーボードを引いているわね……」
まりはな「キーボード、とってもたのしいよっ!」
凛「ふふふ……ボイスもどこかレコード屋そっくりね……」
凛「ごきげんゲージもマックスだし……でもお腹はまだ中位ね」
凛「お水の方が効率的で成長速度もいいらしいけど……折角だし課金して購入したちくわパフェを与えてみましょう」ポチー
まりはな「ふぉおおおおおっ!ちくわパフェだよおおっ!」
凛「あらあら、そんなに喜ぶなんて……」
凛(よく考えたら、ごきげんゲージがマックスなのにちくわパフェを与えたのは勿体無かったかしら?)
凛「何か異常があれば、通知をオンにすれば教えてくれるし……」
凛「眠らせたいならこの『お日様』ボタンを押してオフにすれば……」ポチ
まりはな「あれれ?もうおやすみのじかんかな?おやすみぃ……」
凛「……と寝付きの良いレコード屋はすぐ眠ってしまうのよ」
凛「寝ている間はごきげんゲージの下がり方が緩やかになるらしいわね」
凛「おなかゲージは結構な勢いで減るみたいだけど……」
凛「あんまり中毒にもなるのもよくないから、程々のしておきましょ」
凛(出来るかしら……)
凛「……」
一舞「やっほーりん!あれ、本じゃなくて携帯弄ってるんだ」
凛「うっ……あ、貴方のせいでしょう」
一舞「やっぱりドハマりしちゃってるねえ、どんな感じ?」
凛「まだ始めたばかりだし、チマチマ進めているわ」
一舞「どれどれ……うわっあんたキーボードあるじゃん!高いのに!」
凛「500円じゃない……」
一舞「え?現金で買ったの?はー……そうなんだ」
凛「?」
一舞「一応ゲーム中にも通貨があるから、それを溜めても手に入るんだし」
凛「そうだったの、知らなかったわ」
一舞「最初の方に書いてあるでしょー」
凛「あ、だから提案して来たの?」
一舞「まぁその理由もあるけど……」
凛「この『お友達』っていうやつかしら?」
一舞「うん、それを押すと通信画面になるから、あたしのスマホと通信して」
凛「うん」
ピキュー!
まりはな「あれれ?だれかきたよ?」
いぶばな「よー」
凛「あれ、レコード屋じゃない……」
一舞「まりか似のはもう育て終わったからさ、別のを育ててるんだし」
いぶばな「ふふ」
一舞「歩けないから植木鉢に車輪が付くんだね」
凛「で、これにどういう意味が……」
一舞「まぁみてれば分かるって」
まりばな「えへー」
いぶばな「ふふー」
携帯「二人は仲良くしてるよ!」
一舞「ほう、相性は悪くないみたい」
凛「……」
凛「コインが手に入るイベント?」
一舞「いや、貰えるものはランダムらしいし」
凛「へえ」
一舞「運が良ければレアパンが貰えるとか……今回はそうじゃなかったみたい」
凛「ふむ……」
一舞「……りん」
凛「何よ」
一舞「今度はりんに似たやつで通信してあげるからさ、そんなムッとしないで」
凛「な、っ……!」
凛「そ、そんな訳ないでしょう……!」
一舞「ふうん?」
凛「全く、これは植物であって、レコード屋ではないわ……」
一舞「そういう設定だね」
凛「というより洋服屋、私似のもあるの?」
一舞「あるよ、りんぱなって言うんだし、なんか別のもの想像しちゃいそうな名前だよね」
凛「えーっとこの会社の電話番号は……」
一舞「訴えようとしないで」
凛「私そんな話聞いてないわよ……」
一舞「ま、まあまあ、もうちょっと様子見とこうよ、ね?」
凛「むう」
一舞「一応延々と育てる事は出来るみたいだよ」
凛「そう?」
一舞「でも寿命もあるらしくて、その時になったら終わりみたい」
凛「寿命……」
一舞「確か10日程度だったかなー、ランダムで短くなったり長くなったりするらしいし」
凛「長生きして欲しいわ」ポチ
まりはな「わあいマカロンさんだよぉっ!」
一舞「それも課金アイテムだよね?」
チュンチュン……
凛「ん……朝……」
凛「さて、レコード屋の様子は……」
まりはな「メロンパンがみのったよぉっ!」
凛「あら、アホ毛に立派なメロンパン……」
凛(どういう仕組みなのかしら)
まりはな「うえーん、届かないよー」
凛「デフォルメされたような体型だし、手がメロンパンに届かないのね……」
まりはな「えいっ!えーいっ!」ピョンピョン
凛「跳ねて取ろうとしているようね……」
まりはな「とれないよぉ」ビエー
凛(かわいい……)
凛「これをタッチすれば取れそうね」ポチ
携帯「メロンパンを一個収穫した!」
まりはな「わあい!メロンパン!メロンパン!」
凛「喜んでるわね……」
凛「えーっと、『お菓子』の欄に追加されてるみたいね……」
凛「植えればまたレコード屋が生えてくるのかしら……?」
まりはな「メロンパンほしいなー」
凛「……」ポチ
まりはな「わあいメロンパン!メロンパンだー!」
凛「かわいい……」
凛「あ、まりか」
まり花「朝から何一人で喋ってるのー……?」
凛「まだ早い時間だから、無理して起きなくてもいいのよ」
まり花「それもとっても楽しそうにして~……」
凛「ま、まりか?」
まり花「最近暇さえあれば携帯さん弄ってない?」
凛「そ、そう、かしら……?」
まり花「そうだようっ!もうりんちゃんったら!」
凛「ああ、ご、ごめんなさいまりか、最近始めたものだから、つい……今後は気をつけるわ……」
まり花「むー……で、何やってるの」
凛「あら、話してなかった?」
凛(ってことは無許可……)
まり花「ちっちゃくてかわいいけど……他のもあるの?」
凛「ええ、洋服屋とか私のそっくりのがあるらしいわ」
まり花「ふうん……ちょっとわたしもしてみようかな?」
凛「ええ、それはお好きに……」
まり花「でもなんとなくりんちゃんが夢中になっちゃったのも分かる気がするなー?
このまりはなちゃん、かわいいもんね!」
凛「え、ええ、まあ……///」
まり花「照れてる」
凛「え、ま、まりか?」
まり花「こういうのに夢中になるのもいいけど、わたしと一緒の時は、わたしを見てて欲しいなっ?」
凛「え……」
まり花「ん」チュ
凛「!!」
まり花「ふふふ、もう、何驚いてるのかなっ?昨日もいっぱいしたよ?」
凛「急にされたら、誰だって驚くでしょう……」
まり花「そっかー」
凛「あの、まりか……?」
まり花「ねえりんちゃん、だめ?」
凛「な、何を」
まり花「もー、言わせるつもりなのっ?」
凛「う……い、いいけど」
まり花「わあいっ!じゃありんちゃん、またちゅーしよ?ちゅー……」
凛「ちゅー……んん……」
まり花「ちゅっちゅー」
チュッチュッチュッチュッ……
……
…
凛「最近レコード屋の調子が悪いのよ」
一舞「え?まりかなら朝から元気よく遊びに行ってたじゃん」
凛「いやそっちじゃなくて、スマホアプリの方」
一舞「え?あーそっちかあ」
凛「なんかぐったりしてる感じがして……」
一舞「そうなの?ちょっと見せて」
まりはな「うー……」
一舞「あー確かに……飼育して何日目かな?えっと……2週間!?」
凛「そういえば寿命は10日前後だったわね……」
凛「れ、レコード屋が……!?」
一舞「まりはなだけどね……平均を4日もオーバーしてるし長生きした方だよ」
凛「で、でも」
一舞「まぁ優しく弔ってあげてよ」
凛「具体的にはどうすれば……」
一舞「あたしもよくしらない」
凛「何で?貴方も最初はレコード屋だったんでしょ?」
一舞「そうだったんだけどー、寿命はちょっと怖いから、なる前に種にしちゃった……」
凛「……」
一舞「あ、コインも幾らか貰えるよ?」
凛「!!」
一舞「ま、まりか!」
まりはな「わたしをそだててくれて、ありがとぉ」
凛「な、何言ってるの!しっかりしてまりか!まだ希望は……」
一舞「そうだし!延命処置を……」
まりはな「じゃあ、またね」
携帯「まりはなは空に昇っていきました」
凛「」
一舞「」
一舞「」
凛「わ、わああああああああああ!?」
一舞「ああああああああああ!?」
凛「まりか!まりかあ!まりかああっ!」
一舞「うああああああ、まりかあああっ!!」
凛「うう、ごめんなさいまりかあ」
一舞「ま、まだだし!まだ希望が無くなった訳じゃ……!」
めう(なんかうるさいめう)
一舞「あの演出は縁起でもないっていう意見が多発したから」
凛「……」
一舞「遠くに旅に出るっていう演出になったってさ」
凛「ふうん」
一舞「……今度は何育ててんの?」
まりはな「みてみてー、えんそうできるようになったよー」ソラミレドレドレ
一舞「またまりかなんだ」
凛「いいじゃない」
一舞「やっほまりか、どしたの?」
まり花「りんちゃんと通信するんだよっ!」
一舞「え、ああ、まりかもまりはなちゃんやってるんだ」
まり花「じゃありんちゃん、通信しよー」
凛「ええ」
ピキュー!
まりはな「あれれ?だれかきたみたいだよっ?」
りんぱな「わたしよ……」
一舞(まりかはりんなんだ)
一舞(ってこの流れ……)
凛「……」
携帯「やった!レアなパンを手に入れたよ!」
まり花「やったー!」
一舞「いいなあ」
凛「でも、私はレコード屋以外育てる気ないし」
まり花「そうなの?わたしはみんな育ててるよっ?」
凛「貴方が一番可愛いからいいのよ」
まり花「そっかー」
一舞(人前でいちゃつきやがって)
まり花「でもイブ、わたしね、りんちゃんとする前にさきちゃんと通信したんだよっ」
一舞「ふうん?」
まり花「さきちゃんはさきはなを育ててねー」
一舞「自分なんだ」
まり花「通信したら、パンがもらえたよー」
一舞「えっ」
凛「……」
まり花「……ぐ、偶然だよっ!多分大丈夫だよっ!」
一舞「そう言われると余計に不安になるしっ!」
凛(大丈夫よ、絶対大丈夫よ……うん……)
おわり
下手するとまりりグッズコンプリートしてそう、お疲れ様でした
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Entry ⇒ 2016.10.07 | Category ⇒ ひなビタ♪ | Comments (0)
【ひなビタ♪】霜月凛「やまびこ」
・地の文メインです
・さきりん
―――――
窓から射し込む光に目を細める。ふと顔を上げれば、店の外は橙色に染まっていた。
たった今読み終えた文庫本のどのページに栞を挟めばいいか迷って、私は自分が疲れていることに気が付いた。
きまりの悪さを繕うように手に取ったコーヒーカップの底では小さな雫が茶渋の上を滑っている。
少し名残惜しいけれど、私がここにいる理由はもう無いようだった。
「おかわりはいかがですか、りんちゃん」
椅子から腰を浮かせようとして、聞き慣れた声に引き止められた。
コーヒーサーバーを持って微笑むメイド姿の少女はこの純喫茶の看板娘で、名前を春日咲子という。
もう一度窓の外を見やる。文字通りの『斜陽の街』であるこの景色を眺めながら二杯目の珈琲を嗜むのは魅力的な提案だった。
「そうね……お願いするわ、喫茶店」
喫茶店、と呼ばれた彼女は名前の通りの咲くような笑顔で、はいっ、と応えて、サーバーを持ったまま早足で私の席までやってくる。
恭しい所作でカップに注がれる黒い液体は香りと湯気をふわりと立てて、コポコポと響く水音が場を支配する。
客足の無い店内には他に目立った音は無く、また私達の間にも会話はほとんど無かった。
けれど、この雑音と言葉の無い時間は私にとって好ましいものだった。そしておそらく、彼女にとっても。
「ありがとう、頂くわ」
目を合わせてそう伝えると、彼女はご褒美を貰ったかのように嬉しそうに笑って「ごゆっくり」と返し、カウンターに戻っていく。
ああいった無自覚な子供らしさは彼女の愛嬌だった。
文庫本を鞄にしまい、見慣れた景色を眺めながらカップを傾ける。
閑散とした商店街は時間が止まってしまったと錯覚するほどに変化がなくて、
強い西日を受けることでかろうじて人が生きる場所としての温度を保っているようだった。
耳を澄ますと、どこか遠くから子供たちの元気な笑い声が聴こえる。
かつてここにあったもの、すでに失われてしまったものの欠片が音となって、
なにかの間違いでやまびこのようにこの場所に帰ってきてしまった――そんなことを空想した。
迷い込んだ音がこの街に留まることはない。
なにも留まらないのならいずれなにもかもが出て行って、この街は街としての生を終えるのだろう。
停滞する街は射し込む夕日と侵食する影に彩られた。硝子の向こうの世界はぞっとするほどの穏やかさで滅びを受け入れている……。
それはまさしく至高の芸術品だ。旧い街と新しい珈琲の熱に胸を踊らせて、私はしばらくの間何をするでもなく外を眺めていた。
呼ばれて視線を戻すと、喫茶店が向かいの席を指して立っていた。
頷いて座るように促すと、先程までの恭しい動作というよりは子どものような溌剌さでぽんと椅子に腰を下ろした。
「貴方、仕事はいいの?今日は一人で店番と聞いたけれど」
「平日のこの時間はもうほとんどお客さんも来ませんから。イブちゃんがお茶しに来るかもしれませんから、その時は戻りますけど」
サービスです、と言って喫茶店が再びカップに注いだ珈琲に口を付けて、
私は所在無げに彼女の肩だの、窮屈そうな襟首だの、メイド服のフリルだのをぼんやりと眺めた。
ふと目が合うと、喫茶店は小首を傾げて笑ってみせた。
それがなんだか急かしているように見えた私は、喉から出す言葉も決めないままにあわあわと口を動かして、結局は再び窓に視線を逃がした。
遠くの空に藍が混ざり始めている。
「……随分日が短くなって来たわね」
「そうですね、いちばん暑くなってくる頃には夏至も過ぎてますから……毎年びっくりしてる気がします」
「散歩をしていても暗いと本が読みにくくなるから困るのよ。少し時間を早める必要があるわね」
「それはいいですけど、車には気を付けてくださいね。
りんちゃんてば本に目を落としたまま横断歩道まで渡ってしまうから、私、とってもとっても心配です」
「見る必要があるものはちゃんと見ているわ。平気よ、慣れているから」
答えながら、この子を心配させてしまっているのならたまには顔を上げるようにしよう、と自戒した。
ただでさえ苦労の多い子なのに私などに気を割かせては不憫だ。
私の少々投げやりな返答に満足しなかったらしい喫茶店の怪訝そうな顔に苦笑して珈琲を啜る。
空間を切り取るように差し込んでいた斜陽は徐々にその光量を落としていた。照明が点いていない店内をじわりと影が這っていく。
お店の手伝いもあるのだし、時間よりも効率を重視したほうがいいわ」
「あ……夜遅くにごめんなさい。うるさかったですか?」
「耳を澄ましでもしないと聴こえないし、気にしていないわ。
それより……行き詰まっているなら時間を作って見に来てあげるから、睡眠時間は削らないようにしなさい」
「――――はい。ありがとうございます」
返答の前の奇妙な間が気になって、私はカップを傾けつつこっそりと喫茶店の顔を覗き見た。
整った前髪の隙間、翳りの中で細めた瞳が鈍く光を反射している。
「……今はバンド単位での活動予定も無いのだし、あまり根を詰める必要は無いと思うのだけど。何か演奏したい曲でもあるのかしら」
「そういう訳ではないんですけど……もっと上手に弾けるようになりたいんです。イブちゃんみたいに」
その言葉に、私はカップを戻そうとする手を止めてしまった。
喫茶店は自分の発言に驚いたように目を丸めたかと思うと、すぐに気まずそうに視線を落とした。
最後の一言は、口に出すつもりはなかったのかもしれない――私はそう見当をつけてからようやくカップを戻して、返す言葉を探し始める。
橙の陽が薄れていく様は、まるで生き物の身体から血の気が引いていくようにも見えた。
手を伸ばしても届かない、一朝一夕では手に入らない……だから人は自分にない素質や能力に期待し、そこに辿り着きたいと焦がれるのだ。
喫茶店にとっての"イブちゃん"――洋服屋の娘がまさにそうなのだろう。
喫茶店が幼少の頃、今よりもずっと複雑な境遇に置かれていた彼女に光明を与えたのが洋服屋だった。
私は当時の喫茶店や洋服屋をよく知っている訳ではないが、
喫茶店曰くその頃の洋服屋は『かわいくってやさしくって思いやりがあって、頭よくってかっこいい』少女であったらしい。
この評は喫茶店の主観が多分に含まれてはいるものの、それを差し引いても現在の洋服屋に概ね当てはまるように思う。
洋服屋は軽薄で軽率、加えて愚昧で粗野ではあるが、情に厚く人を惹き付ける愛嬌と裁量を確かに持っていた。
幼い日の憧れを大人になるまで持ち続ける人間はあまり多くない。
成長して自分の世界を広げていくうちにその憧れがそう遠いものではないことを知るからだ。
それはあるいは、人が子供から大人へと成長するために必要な過程のひとつなのかもしれない。
しかし、洋服屋は喫茶店の期待に応え続けた。彼女は彼女自身が求める優等生であり続けただろうし、
そのために払う努力をひけらかす事もしなければ必要以上に隠すこともしない人間だった。
喫茶店が洋服屋に焦がれた時から今日この日まで、洋服屋は喫茶店が見ている前でその神秘性を証明し続けてきたのだ。
それは、少し残酷であるようにも思う。
その憧れが子供の幻想だったならまだ救いがある。けれどそれが本物であったなら、喫茶店はそれに追い縋るしかないのだ。
自分を変えてしまった光から目を背けることは彼女にはできなかった。
同じ場所に立って同じものを見ている今でもそれは変わらない。
私にも似たような経験がある。物理的な距離が近かろうが変わらないのだ。
事実、私は未だ実感が伴わないまま自分の居場所を定めて、空虚なやまびこに怯えている……。
「……気持ちはわかるのだけど」
喫茶店の視線は所在無げに揺れていて、時折顔色を伺うようにちらちらと私の目を盗み見ていた。
なんだか叱られている子供を前にしているようで、私は妙にいたたまれない気持ちで言葉を続けた。
「洋服屋は研鑽という点において天性のものを持っているわ。要するに努力が上手いの。
その効率と吸収量には個人差がある……安直に練習量だけを増やして追いつこうとするのはあまりいい方法ではないわね」
「りんちゃんは、私がイブちゃんに追いつけないと思いますか?」
「ギターとベースを比較するのもなんだけれど、技術の話なら可能ね。
けれど貴方の言う『追いつく』というのはもっと広義的なものではないかしら」
言いながら、私は自分の愚昧さに呆れ返っていた。彼女を説き伏せて何になるのだろう?
これは逃げの一手だ。この後の流れもおおよそ予想はつく。
私はこのまま喫茶店を論理的に励まして、喫茶店は納得できないままに私に感謝の微笑みを向けるのだろう。
ごめんなさい、私、変なことを言いました、と。
意味の無い会話だ。つまりこれも空虚なやまびこなのだ。
私は私を演じ、その結果として聞き分けのいい優等生を演じる喫茶店の申し訳なさそうな笑顔が返ってくる。
今までも何度か繰り返した、いつも通りのやりとりだった。
「……そうですね。私、イブちゃんみたいに上手くなりたいんじゃなくて、イブちゃんみたいになりたいんだと思います」
喫茶店はそう言って窓の外に視線を移した。つられて外を見ると、景色はすっかり色を変えていた。
店内は暗く、喫茶店の表情が良く読み取れない。それを少しだけありがたいと感じた自分に少なくない嫌悪を抱いた。
……そういえば、喫茶店が書いた歌詞にそんな一節があった。彼女が見たオレンジの街灯りとはこんな光景だったのだろうか。
オレンジ色とは、彼女にとって何を指すのだろう。オレンジ、橙、灯り、光明……。
もしかすると、私も喫茶店も洋服屋も、全く同じものに魅せられて、必死に追い縋ろうとしているのかもしれない。
だとすれば、その憧れが叶っているのはおそらく洋服屋だけだ。
自分を遠くに置いている私たちと違って、彼女はその光のすぐ隣に居場所を定めている――。
その時、ふと自分の思考に違和感を覚えた。私たちと違って……私たち?
向かいに座る喫茶店を見つめる。テーブルの上で組んだ手が、かすかに震えているように見えた。――同じ、だろうか。彼女と私は。
「ああ、もうすっかり暗いですね。灯りを点けないとお店が閉まっていると思われてしまいます」
ぼんやりと景色を眺めていた喫茶店はそう言うと小さくかぶりを振って席を立った。
照明のスイッチパネルへと歩いて行くその時、薄暗さに慣れた目が嫌なものを捉えてしまった。
さっきまでテーブルの上で組んでいた彼女の手の、赤くて、痛々しい、指の痕……。
瞬間、私は立ち上がって彼女の手を握っていた。自分の行動に驚く前に彼女の手の冷たさと震えにぎょっとした。
内心でもう一度問う。彼女と私は、同じだろうか。彼女を動かしているのは憧れだけだろうか?
大切な友人と同じ場所に居たいという当然の欲求のみが、彼女に無茶をさせているのだろうか?
私はある少女に光明を見出し、私と父だけの閉じた世界の中から抜け出した。穏やかな暗がりから光の下へ歩みを進めたのだ。
では喫茶店はどうだろう。彼女の居た暗がりは決して居心地のいい場所ではなかった。彼女は確かに穏やかな世界を取り戻した。
しかしそれは、取り戻しただけなのだ。
……自惚れてはいなかったか。私は彼女の本質を理解し、彼女の側にいてあげられると思っていた。けれど、同じ場所にいただろうか。
孤独を愛していた私と、孤独に愛されていた彼女。光を遠ざけていた私と、光から遠ざけられていた彼女。彼女と私は、同じだろうか。
「りんちゃん、どうしましたか? ひょっとして、暗いのがこわいですか?」
喫茶店はわずかに頬を朱に染めて、困ったようにへにゃりと笑った。強張った手はまだ震えている。表情と感情がまるで釣り合っていない。
私は反射的に口を開いて、すんでのところで言葉を引っ込めた。
今ならまだ止められる、と思った。私がしようとしていることは私がする必要のないことで、私以外の人間に任せるべきことだった。
そして、それはおそらく洋服屋が適任で、喫茶店にとってもそれが最良のはずだ。
けれど、私の中の何かがそれを許さなかった。理解できない衝動に駆られて、私は声を押し留める心の弁を外してしまっていた。
「貴方が、怖がるのを――その気持ちが、分かるとは言わないわ」
「りんちゃんたら。私、暗いの平気ですよ」
「違うわ、聞きなさい」
両手で彼女の冷たい手を包む。喫茶店の笑顔が小さく歪んだのが見えて、私は急いで視線を落とした。
そこに否定の色を見つけてしまうのがたまらなく恐ろしかった。
「私が貴方に光明を与えることはできないかもしれないけれど、私は貴方を肯定してあげられる。もう誰も貴方を置いて行ったりはしないのよ」
これは洋服屋の役割なのかもしれない。私の役割は喫茶店に理屈を与えて、彼女の目標への道筋を整えてやることなのかもしれない。
それでも、私は言葉を止めなかった。
「貴方の居場所が失くなることなんてもう無いの。それでも怖いのなら私のところにいればいい。
私は――私だって、貴方をずっと見てきたのだから……」
自分の言葉の意味を、理解したくない。
「――りんちゃん」
喫茶店の声に情けなくビクリと肩を震わせて、ついでに手を握りしめたままであることに驚いて、大慌てで放した。
じわりと手汗をかいていたことに気付いて心臓が止まりそうになった。
伏せた顔を上げられない。耳の熱さで、自分が今どういうことになっているか大体察しがついてしまう。
先の言葉を言い終えるまでに、私は自身を突き動かした衝動を正確に理解してしまっていた。要するに、これは独占欲だ。
私の言葉で彼女を安心させてあげたかった。誰よりも私自身がこの子を甘やかしてあげたかった。
その役目を洋服屋に譲りたくなかっただけの話なのだ。それが、喫茶店にどの程度伝わっただろうか。
私の言葉は喫茶店にとってどれほどの意味を与えたのだろう……。
その時、くすりと笑い声が聞こえた。
「私、そんなりんちゃんは初めて見ました」
「……そうでしょうね…………私も初めて見るわ」
おそるおそる顔を上げると、喫茶店はまたへにゃりと笑って、びっくりしました、とでも言いたげに肩を竦めた。
喫茶店はそのまま私の手を両手で包んで、まるで温めるようにすりすりと撫でた。
私にはその行動の意味は分かりかねたけれど、やめなさいと照れ隠しに振り払うことは不思議とできなかった。
「ありがとうございます、りんちゃん。私、とってもとっても嬉しいです」
「……別に、貴方の問題を解決できたわけでもないけれど」
「それでも嬉しいんです。……照明、点けちゃいますね。いいですか?」
「? ええ、構わないわ」
なぜか私に確認を取ってから、喫茶店は私の手を放してスイッチパネルに向かった。
包まれていた片手に残る彼女の温もりがやけに照れくさく感じて、同時に先の確認の意味を理解した。
あの子は私に気を遣ったのだ。暖色の照明が店内を柔らかく照らした時、私は耳を髪で隠して喫茶店に背を向けていた。
「……珈琲のおかわり、もう一杯どうですか?」
からかうような語調に仏頂面を返すこともできず、私は振り返らずに小さく頷いた。
喫茶店は私の言葉をどう捉えたのだろう。あの『嬉しい』という返事は、喫茶店の本心から出た言葉なのだろうか。
彼女の懊悩をやり過ごすための中身のないやりとりを、私は空虚なやまびこと例えた。
今日の私の言葉には中身があっただろうか。喫茶店が返したやまびこを、果たして私はちゃんと受け取れただろうか。
なんとなく天井を見上げると橙色の照明が店内を照らしている光景が目に入った。それだけで、ほんの少し気持ちが落ち着いた気がした。
「あ……」
コーヒーサーバーを持って私の席へ向かおうとした喫茶店が小さく声を上げた。
耳を澄ますと、開いた窓から姦しい笑い声が聞こえてくる。この商店街で『姦しい』と言って連想されるのは、字面の通り三人だけだ。
ごはんごはん、なんて声が漏れ聞こえてきた。ここに向かっているのだろう。
「忙しくなりそうです。おかわりを注いだら戻りますね」
コポコポ、とコーヒーカップが音を立てる。
遠くからは楽しそうな笑い声が響き、オレンジの灯りに照らされた私たちの間に会話は無かった。
つい時間が巻き戻ったような錯覚に陥る。けれどほんの小一時間前まで確信していたことに今では自信が持てなくなっていた。
私とのこの静かな時間を、彼女は好ましいと思ってくれているだろうか。
そんな疑問が頭をかすめた時、私の耳は昼間には聞こえなかった音を捉えた。
喫茶店の吐息が聞こえた。鼻から抜ける息に声が混ざった、胸の内の幸福が溢れたような満足気な吐息だった。
衣擦れの音にもかき消されてしまいそうな小さな小さな音。喫茶店の頬はかすかに赤みを帯びていて、口元には優しげな微笑みを湛えていた。
瞬間、私は今自分がいるこの世界の全てが、かけがえのないひどく愛おしいもののように感じた。
真に求めていたものを確かに受け取ることができたと確信した。それは私の胸中に入り込み、いついつまでも留まっていた。
カップに珈琲が注がれるまでのほんの僅かな時間。
遠い笑い声と、水音と、私たちの小さな幸福が響く世界で、オレンジ色の光明に目を細めて。
私は、やまびこを聴いていた。
シャノワールで珈琲が飲みたいめう
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Entry ⇒ 2016.10.05 | Category ⇒ ひなビタ♪ | Comments (0)
一舞「誰あんた」凛「りんですわ」
◆こんなですが一応まり花ちゃんお誕生日おめでとうSSです
凛「何がいいかしら……彼女の事だからなんでも喜んでくれると思うのだけれど」
凛「どうせなら旅行とか豪華に……でも今は金銭上の問題でそれは無理そうね……」
凛「良い案は何か……やっぱり甘味?」
デネー
ウン!
凛「ん、あれは」サッ
一舞「それでさきこがさー」
まり花「うんうん」
凛(洋服屋とレコード屋が姦しく会話をしながら帰宅しているわ……喫茶店は?)
凛(いえ、別に隠れる必要は無かったと思うのだけれど……もしかしたらレコード屋の欲しいものが聞けるかも)
まり花「相変わらずイブとさきちゃんは仲良しだよぅ……」
凛(何の話をしているのかしら……洋服屋の惚気に付き合わされてる……?)
一舞「それで、まりかはどう?」
まり花「えっわたし?わたしもりんちゃんとは仲良しだよっ!らぶらぶさんなんだよっ!」
凛(///)
一舞「ほう、それは」
まり花「でもね、わたし思うの」
一舞「何をだし」
まり花「りんちゃんには、もうちょっと素直さんになってもらいたいなって」
凛(!!)
凛(確かに私は素直な性分じゃないし、というよりは内心を隠す方だけれど……)
凛(レコード屋の前では比較的心を大きく曝け出してたつもりだったのに)
凛(……まだまだ足りなかったようね)
凛(私も自身の性格は面倒でとっつきにくいものだとは思うわ)
凛(だけど、今更根本を変えるのは……)
凛(……もう帰りましょう)
一舞「えー?りんはあんたの前では比較的素直じゃん」
まり花「まあそうなんだけどね?でもね、この前わたしがお料理したの!それでね、ししとうさんがあったからそれ使ったんだけど……
りんちゃんって、辛いの苦手なんだね?ちゃんと言って欲しかったよう」
一舞「まりかの好意に茶々入れたくなかったんでしょ、まぁ、今度から気をつければいいと思うし」
まり花「うん、今度は一緒にお菓子とか作りたいなー♪」
凛「素直……素直ね……」
凛「やはり今の性格に慣れているから改善はなかなか難しいわ……」
凛「素直なのだから、レコード屋も名前呼びしないといけないのよね……」
凛「ま、まりか……//」
凛「うぐぐ、気分が高まってる時は容易なのに、平常時はどうしてこう……」
凛「はぁ、やっぱり駄目ね」
凛「素直になれたら、レコード屋は喜んでくれるのかしら?」
凛「……もう寝ましょう」パチン
凛「おやすみなさい……」
凛「……ここは?」
?「我は神である」
凛「神?」
?「お主の願い、叶えてしんぜよう」
凛「えっ」
?「イヤーッ!」ビシュッ!
凛「グワーッ!」バババババ
……
…
一舞「んー、いい天気だしっ」
一舞「こういう日はさきこと散歩でもしたいなあ、おや」
凛「……」
一舞「おはよーりんっ、今日は早いね」
凛「おはようございまし、いぶき」
一舞「は?」
凛「今日はいい天気ですわね、いぶきはこんな天気だとやはりさきこと一緒にデートのプランを練ったりとかしてますの?」
一舞「……誰あんた」
凛「りんですわ」
一舞「……」ムニー
一舞「いたっ」
咲子「おはようございますっ」
一舞「あ、丁度いいところに、りんが凄い変だしっ!っていうかりんじゃない!」
凛「おはようございます、まりか、さきこ」
まり花「えっ?」
咲子「ふわわわ、今私、りんちゃんに名前で呼ばれちゃいましたか?」
一舞「うん、頭でも打ったのかなー」
まり花「ほ、本当にりんちゃん?」
凛「もうまりかったら、愛する人を見間違えるなんて失礼ですわよ?」
まり花「あ、うん///」
一舞(おお、まりかが照れてる)
咲子(とってもとっても……という程でもないけどレアじゃないかな?)
凛「はい!私は日向美ビタースイーツ♪のギターの霜月凛ですわっ♪
趣味は読書で好きなものは滅びとまりか!」
まり花「り、りんちゃんなんだ」
咲子「今日のりんちゃんはまりかちゃんが好きな事を隠しませんね」
一舞(っていうか何その喋り方)
凛「あら、もうこんな時間ですの?それではみなさん、また放課後に」
一舞「う、うん」
咲子「行ってらっしゃい」
まり花「り、りんちゃん……?」
めう(電柱の影から覗いてたなりが、あり誰めう?コスプレ?)
咲子「あれが当たり前みたいな喋り方でしたよね?」
まり花「うーん、よく分かんないよう……」
一舞「やっぱりどっかで頭でも打ったと思うし、病院に連れてく?」
咲子「でも怪我とかは見えなかったですけど……」
一舞「やっぱりそうかな?まりかはどう?」
まり花「えっ?なに?」
一舞「あのりん、どう思う?」
まり花「えーっと……やっぱりもうちょっと話してみないと分かんないかな……?」
一舞「こりゃ放課後は荒れそうだし……」
咲子「シャノワールでお待ちしてますねっ」
一舞「ついでになつひとかも呼んじゃお」
めう「も、もう一度めうの事を呼んで欲しいめう!」
凛「めう」
めう「むきゅー!りんりん先生がめうって!めうって呼んだ!激レアめう!録音しておかなくちゃ」
凛「もうめうったら、ちょっと大袈裟じゃありませんこと?」
めう「でも喋り方には違和感があるめう……お嬢様?」
一舞「まだ朝のままなんだね」
咲子「りんちゃん、クラスメイトの方から変な目で見られなかったでしょうか……」
まり花「……」モグモグ
めう「と、取り敢えず録音めう!りんりんせんせ、もういちど」カチ
凛「めう♪」
めう「おっけーめう!」
咲子「あ、はい!少々お待ち下さいねっ」
めう「むひゅひゅ!あのりんりん先生やさしいめう!さっきぎゅってしてもにこにこしてためう!」
一舞「というかあのりん常に微笑んでるっていうか」
めう「正統派美少女めう……いや元々がそうじゃないって訳ではないなりが」
一舞「本当に何があったのやら」
まり花「……」ムグムグ
凛「まりか、折角なら一緒に食べませんこと?」
まり花「いっしょ?ちくパだよ?」
凛「ええ、私はそれほど多く食べられませんし」
まり花「り、りんちゃんがいいならいいけど」
凛「ふふふ、ありがとうございまし、まりか」
まり花「りんちゃん、そんなに好きだったんだ?」
凛「ええ、コーヒーとかにも合いそう、あ、そうですわ」
まり花「?」
凛「はいまりか、あーんして?」
まり花「り、りんちゃん、急なんだよう……」
凛「恋人らしくてよいかと思いまして」
まり花「あーん」
凛「美味しい?」
まり花「うん!」
凛「あー」
まり花「美味しいかな?」
凛「ええ、まりかが食べさせてくれるものですものね」
まり花「も、もーりんちゃんったら」
一舞「いちゃつき始めた」
めう「りんりん先生、あんまこういうのしないから新鮮めう」
一舞「確かにあんなににこにこしてるりん、そうそう見れそうにないね」
めう「やっぱレアめう!折角だから写真をもういちまい」ピロリ!
一舞「あたしも撮っとこ」パシャッタ!
心菜[ヤッホ]
めう「めう!ここことなつつめう!」
夏陽「いぶき、黒髪先生の頭が変になったってほんと?」
一舞「うん」
凛「こんにちは、なつひ、ここな」
夏陽「っ!?い、今名前で呼んできたの?赤アイドル屋とか接客屋とかじゃなくて?」
心菜「私達って呼ばれ方安定しないよね……」
めう「やってる事によって呼び方を変えていくスタイルめう」
凛「あら、何をそんなに戸惑ってらっしゃるの?」
夏陽「何この喋り方」
一舞「その感想はワカル」
心菜(黒髪ロングお嬢様……)
一舞「こっちが聞きたいぐらいだしっ」
心菜「黒髪先生、こんにちは……」
凛「あらここな、貴方が私に挨拶なんて、珍しくありませんこと?ふふ」
心菜(今の黒髪先生の方が珍しい……)
咲子「お待たせしました、コーヒーですっ」
凛「ありがとう」
夏陽(キャラは変わったけど好みは変わってないのね)
心菜(というか、隣のまりんの手をぎゅってしっぱなし……)
まり花「///」
一舞「りんの性格だったら絶対に自身からはしなかったよね」
めう「今のりんりんせんせ、積極的めう!」
まり花「あの、りんちゃん」
凛「ふふ、貴方と一緒に飲むコーヒーはまた格別に美味しいですわね?」
まり花「も、もー///」
夏陽「何あのバカップル」
心菜「またここにバカップルが増えるの……?」
めう(一応二人っきりの時はまりりとりんりん先生は仲睦まじくイチャイチャしてたなりが……)
まり花「お散歩?」
凛「ええ、のんびりと」
一舞「おおう、どうどうとデートの約束?」
咲子「りんちゃん、とってもとっても……」
めう(でもさききといぶぶはいつもしてるめう)
凛「あ、急なお話ですし、無理だったら大丈夫なんですけれども」
まり花「だ、大丈夫だよっ?」
凛「ならよかったですわ、さ、ちくわパフェを食べ終えたら早速出掛けましょう?」
まり花「う、うん」
一舞「おう」
咲子「最近雨が多いので足元に気を付けて下さいね」
凛「大丈夫ですわよ、行きましょ、まりか」
まり花「うん」
めう「ばいばいめう~」
心菜「……」
夏陽「……」
めう「どうしためう?」
夏陽「いや、黒髪先生、明日には元に戻ってるかしら」
めう「そりは分からないめう」
凛「最近は雨が多かったし、こういう晴れた天気は気持ちがいいですわね」
まり花「うん」
凛「今日が休日ならどこかにお出かけとか出来たんですけれど……えきねことかどうでしょう?
それとも、まりかはどこか行きたい場所とかありますの?」
まり花「う、ううん、大丈夫だよっ」
凛「そうですの?」
まり花「うん」
凛「……」
まり花「……」
凛「はい、なんですの?」
まり花「りんちゃん、どうしちゃったの?いつものりんちゃんじゃないようっ」
凛「確かに今の私の人格は過去のものとは異なるかもしれませんわ、でも、考えている事は変わっていませんわよ?
例えば、貴方への愛の気持ちとか」
まり花「り、りんちゃん」
凛「それに、私も、素直になれたら、と思っていましたから」
まり花「素直?」
凛「ええ、いつも照れ屋で、自分の気持ちを伝えられなくて……もどかしい思いは前々からして来ましたわ」
凛「特に、貴方方にはね」
でも今更変えるのもなんか照れ臭い、そんな気持ちもありまして」
まり花「でもたまにわたしは」
凛「あれは、その、気分が高まった時だけですしノーカンですわよ」
凛「それで、以前のままだったら決して呼べなかったと思いますわ、でも」
凛「今なら幾らでも呼ぶことが出来ますわよ、まりか」
まり花「……」
凛「もう今迄の厨二病めいたキャラはおしまい!今日から私は素直なニュー凛!これからも」
まり花「……なんかちがう」
凛「え」
それでね、素直に「大好き」って言ってくれるのもとっても嬉しいの」
凛「なら」
まり花「でもね、違うの、今のりんちゃん、全然りんちゃんじゃないよっ」
凛「ええっ」
まり花「それにイブとかさきちゃんを名前で呼んでるのを聞いた時、わたし、すっごいモヤモヤして、
なんか、わたしにだけ見せてくれてたりんちゃんの一面が全面公開みたいな……」
凛「ま、まりか」
まり花「ごめんね、わたし、わがまま言っちゃってるよね、ごめんね」
凛「そ、そんなこと」
まり花「ごめんね、りんちゃん、ごめんねっ!」ダッ
凛「あ、ま、まりかっ!?」
凛「な、なんで」
凛「なんでこんな……」
凛「……」
ポツポツ
凛「……あ、雨」
凛「……」
まり花「だってりんちゃん全然りんちゃんらしくなくって、わたしモヤモヤしててっ」
一舞「まあ気持ちは分かるけどさあ」
一舞「きっとりんがああなったのは多分まりかに対して素直になりたい!って気持ちがあったからだと思うし、
でもあんな急にガラッとキャラが変わったのはなんでだろうって感じだけど」
まり花「あとね、わたしね、りんちゃんが他の子の名前呼ぶ度にイライラしててねっ」
一舞「そうだったんだ?まりかも意外と独占欲あるね」
まり花「無いほうがいいもん……」
一舞「そんなことないでしょ?りんも案外悪い顔はしないんじゃないかなー」
まり花「なんで?」
一舞「だって、自分だけ特別な面を見せてくれるとかそういのって、結構良いもんじゃん?」
一舞「そうだし!あたしはさきこだけど、ほら、さきこって基本誰にでも敬語でしょ」
まり花「うん」
一舞「そんなさきこはあたしにだけタメ口になってくれるー、とかさ、特別な感じするでしょ?」
まり花「え、さきちゃんそんな口調になることあるの?」
一舞「まああるけど……しょ、詳細については聞かないで」
まり花「ふうん?」
一舞「取り敢えず、明日でもいいからりんに謝っておきなよ?きっとまりかなら許してくれるはずだし」
まり花「うん、そうする」
一舞(にしても、なんであたしイチャコラしてる際の事を口走りそうになったんだろ)
咲子「~♪」ニヤニヤ
凛「……」
凛「私、何か間違えてしまったのかしら……」
凛「素直な私がまりかは欲しかったんじゃないですの?」
凛「思い違い?それとも……」
凛「……」
凛「……今日はもう寝ますわ」パチン
凛「おやすみなさい……」
凛「……」
凛「……」
?「よう!」
凛「昨日の?元に戻してもらいたいんですけれど」
?「ちょっとワガママじゃない?」
凛「いいから戻すのですわ!さもなくば滅ぼす!」ブンブン
?「し、しょうがないにゃあ……」
……
…
トントン
まり花「りんちゃーん」
まり花「……まだ寝てるのかなっ?」
ガラッ
凛「……やっぱり貴方ね、レコード屋」
まり花「あっ!りんちゃん元に戻ってるー!」
凛「気付いてたら口調が元に戻っていたわ……まぁ先日のはちょっとおかしかったし……」
まり花「あ、昨日はごめんねりんちゃん、わがままだったよねわたし」
凛「いいのよ、急に人格が変わったのだから、受け入れられないという事は多々としてあるでしょう」
まり花「そっかー」
まり花「りんちゃん」
凛「……私、今のままでも問題ないのかしら?」
まり花「少なくともわたしは絶対大丈夫だよっ!」
凛「そう、なんか、安心したわ」
まり花「えへへ、ありのままのりんちゃんでいてねっ」
凛「え、ええ///」
まり花「照れちゃって可愛いっ♪」プニプニ
凛「うう///」
まり花「それもあるんだけど、りんちゃん、今日が何の日だか分かるかなっ?えへへ」
凛「……貴方の誕生日?」
まり花「ぴんぽん!大正解だよりんちゃんっ!ぱちぱち!」
凛「そ、そういえば何も用意していなかったような……れ、レコード屋、ちょっと時間を」
まり花「えへへー、ねえりんちゃん、今年はわたしがおねだりしちゃだめ?」
凛「お、おねだり?」
まり花「うん!わたしが欲しいのはりんちゃんだよっ!りんちゃん!りんちゃん!」ギュー
凛「き、急に抱き着かないで頂戴……!」
まり花「顔あかーい」
まり花「そうだけど、りんちゃんが欲しいんだよっ」
凛「……朝からお盛んね?」
まり花「だって昨日はしなかったよ?」
凛「別に毎日は……まぁ、いいけど」
まり花「わぁい♪」
凛「でも……別のプレゼントは、後日、用意させて頂戴」
まり花「うんっ!」
凛「じゃあその、早速、今夜は」
まり花「えへー」
めう「ありり、りんりん先生、元に戻っちゃっためう?」
凛「ええ」スリスリ
一舞「まあ昨日のは、ちょっとね、新鮮ではあったけど」
咲子「やっぱりいつものりんちゃんがいいですね、昨日のは新しかったですけど」
まり花「そうなんだよっ!りんちゃんはいつものりんちゃんが一番なんだよっ!」ベタベタ
凛「もう、レコード屋ったら」イチャイチャ
めう(というか、なんであの二人ずっとひっついてるめう……?)
一舞(バカップルスイッチが入っちゃってるね、これ、首元とか)
咲子(うふふ、まりかちゃんとりんちゃんはいつでもとってもとっても仲良しさんですっ)
凛「もう、甘えん坊なんだから……レコード屋」
まり花「なあに」
凛「そういえば言い忘れてたわ、お誕生日おめでとう、れこ……まりか」チュ
おわり
バイナリスターは9/21から配信予定です
久々にひなびたSS見た気がする
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474374580/
Entry ⇒ 2016.09.27 | Category ⇒ ひなビタ♪ | Comments (0)
凛「とあるひなビタ的一日」
◆8/10からQMAとひなビタがコラボしていますよ
店内BGM:なまいきプリンセス/Dormir
めう「めうっ!シャノワールはいもほりすとにも優しいめう!」
まり花「お香が焚いてあるからお芋が掘り放題なんだよっ!さきちゃんはポテモンの需要を分かってるんだよっ!」
一舞「全く、スマホばっかり見てー」
凛「暇潰しにそういうゲームをするのは構わないけれど、あまり騒がないで頂戴、読書に集中出来ないわ……」
一舞(りんは相変わらず何読んでるんだか……百年の孤独?)
凛「でも、今日は当の喫茶店が……」
咲子「ふわりフリルでぬらりひょん~エプロンくるりのっぺらぼう~きらりネコミミしゃれこうべ~♪」
一舞「さきこ、なんかご機嫌だね?」
咲子「いえ、今日はみんなシャノワールにいるんだなって思って……あ、そうだ」
一舞「?」
めう「今も継続中めう!まずはライバルでもある銀座商店街の吐故納新フェスティバルで……」
咲子「よいしょっ」ドサッ
一舞「わ、何それ」
凛「写真……?」
咲子「えへへ、みんなで撮ったり撮られたりした写真を現像したら、こんな量になっちゃいまして……」
まり花「わ、さきちゃん、それ全部わたしたちの写真?ふぉおおおっ!すごいんだよっ!いっぱいだよっ!」
めう「まりりが作ったちくわ率95%のジャンボちくパ並みの量めう!」
一舞「その例えはどうなの」
凛「成程、そのくらいなら構わないわよ……これは「なでしこ爆音祭」が開かれた因幡のライブハウスAZTeCAね……」
一舞「うわーなつかし……懐かしいのかな?まぁそこそこの月日は経ってるとは思うけど……あ、この写真は「moonbow」だしっ」
まり花「これはバンドを組むきっかけになった「tricot」の写真さんだねっ!」
めう「こっちは倉野川を渡ってすぐのところにある「やまもり温泉」めう!端にいるのは岡くん?」
咲子「結構乱雑になっていますので、新しいのとか古いのとかとってもとってもぐっちゃぐちゃになってると思います……」
一舞「ほう、これはあたしとさきこが冬の「倉野川時代祭り」で舞御前伝説行列に出た時の写真だね」
めう「いぶぶが舞御前で、さききが橘姫めう!」
咲子「うふふ、黒髪のイブちゃんもとってもとっても可愛いですっ」
一舞「それを言うなら、さきこの格好は今見てもすごい刺激的だしっ!」
凛「……」
ガラッ
夏陽「ハオ・シャン・ロンロン!ハオ・シャン・ニー!」
心菜「あ、お姉さん……」
纒「はいそうです、貴方のふるさと倉野川TMO、久領堤纒ですっ」
夏陽「なんだお姉さん、来るなら言ってくれれば……」
纒「急に来たくなったので……大丈夫でした?」
夏陽「そんなの当たり前ですよっ!こちらのお席にどうぞ!」
心菜「こちらがメニューになります……」
纒「はーい♪」
纒「店内BGMはやっぱりロンロンなんですね、放送局一回目の冒頭でも使ってましたもんね」
夏陽「えへへ、やっぱりロンロンのために作った曲だし、他のが流れてる時もあるけどね」
纒「私はここなつの曲は全部好きですよ!定期的に検索&書込(サーチライト)してますから!」
夏陽「そ、そう?」
纒「デビュー曲のミライプリズム、透明感のあるキミヱゴサーチ(by sasakure.UK)、悲壮な泣きメロのポメグラネイト(by millstone)、
約束の旗が経つツーマンライブ(by DECO27)、心菜ちゃんが眩しいキモチコネクト(by Junky)……どれもとても素晴らしいではありませんか!」
夏陽「あ、お、お姉さん?」
纒「その後のプロデュース企画も今までに無かったパターンでとても良かったですよね、例えば、
EDM枠の千客万来☆無問題(by uma)、Finally Dive(by lapix)、和風枠のムラサキグルマ(by はるなば)、
ロック枠のアナーキーインザ夕景(by ぬゆり)、心菜ちゃんソロのキズナ(by 上村香月)、夏陽ちゃんソロのモラトリアムノオト(by シンゴ(マッカチン企画)&アラ)、
テクノポップ枠のコンフェイト*コンチェルト(by U-ske)、ゴシック枠の闇夜舞踏会 -緋碧と蝶のためのmasquerade-(by あおいひと with イオ)、
そしてなんと言っても私のイチオシは電波枠の「ここなつ☆」は夢のカタチ(by A than_Lily)ですかね!もうあの」
夏陽「ちょ、ちょっと落ち着いて」
心菜(酔ってる……?)
纒「天津麺、 天津飯、天津チャーハン、焼き餃子、 揚げ餃子、 水餃子、しょうゆラーメン、 ユーリンチー、とんこつラーメン、 ホイコーロー、チンゲンサイ」
夏陽「む……ビーフン、ごま団子、小籠包、バンバンジー、ワンタン、唐翌揚げ、チンジャオロース、冷麺、冷やし中華、冷やし担々麺、麻婆丼、麻婆麺、麻婆豆腐!」
纒「カニチャーハン、エビチャーハン、あんかけチャーハン、レタスチャーハン、パイタンスープ、キムチチャーハン、半ラーメン、空芯菜、杏仁豆腐、マンゴープリン!」
夏陽「や、やりますね」
纒「うふふ、ファンですからね♪」ニコ
夏陽「そ、それで結局何にするの?」
纒「そうですねー、取り敢えず生ビール!と行きたい所ですがまだお昼ですし、しょうゆラーメンとレタスチャーハンでお願いします」
夏陽「はーい!しょうゆラーメンとレタスチャーハンいっちょー!」
心菜「アイヨー」
一舞「あーこのめう軍服着てる」
めう「むっきゅん!地方創生の時の格好めう!ちくわ!ちくパ!チャスコ!シャノワール!」
まり花「あの曲の歌詞って結構難しいよねっ、えっと……バリューチョコに、データプディング?」
凛「それを言うならバリューチェーンとデータマイニング……更にジニ係数、イノベーション、ホールディング、GRP、ユビキタス、マテリアルなどもあったわね」
咲子「めうちゃんあの歌詞一人で考えたんですよね?とってもとっても凄いですっ!」
めう「むひゅひゅ、めうは見かけによらず知性派めう!勿論用語を調べたりはしたなりが」
一舞「めうってさ、歌詞作るの上手だよね、これなんか特に力入れてたような」
めう「そりは久々のソロ曲だったからめう!」
凛「だからあの曲はあんなに……」
めう「むにに、そりは、あんまり言いたくないめう……」
凛「そして右掌底突きで滅びるのよね、美しいわ……」
めう「アーメウ……」
一舞「仲いいねえあんたら……お、これはまりかの誕生日の時のやつ」
まり花「じゃあ三朝温泉だねっ!」
咲子「いいお湯でしたねー、また行きたいですね」
一舞「じゃあ今度行く?」
咲子「どうせならお泊りがいいですっ」
一舞「お泊りかあ……ふふ、楽しみだね」
咲子「はいっ!えへへ」
まり花「……」
纒「ふう、ご馳走様でした」
夏陽「食べるのはやい」
纒「だって、東雲さん方はもうすぐ終わりでしょう?」
心菜「うん」
夏陽「そうだけど」
纒「ならこの後一緒にどこか行きません?」
夏陽「どこ?」
纒「うーん、あんまり遠いとアレですし……YOU遊モールくらのがわとか?」
夏陽「えー?ちょっと田舎っぽくない?ほしゆめとかの方が……」
心菜「私はそこで、いいよ……?」
夏陽「こ、ここなが言いっていうならそれで」
纒(ここなちゃんに弱いなつひちゃん可愛いなあ)
夏陽「あ、お風呂はいいかも」
心菜「うん、でも準備とか」
纒「大丈夫ですって!私が支度して来ますから!」
夏陽「そ、そう?いいの?」
纒「何言ってるんですか、私と東雲さんの仲じゃないですかー」
心菜「お姉さんと私となっちゃん、なかよし……」
夏陽「じゃ、じゃあお願いしちゃおうかしら」
纒「はい!では、私は準備して来ますから、一旦ここで」
夏陽「あ、シェイシェイ・ニー!」
心菜「ファンイン・ツァイライ……」
凛「これはこの前の打吹祭りのね」
一舞「で、これは一昨年の夏の温故知新まつりのだしっ」
咲子「まりかちゃんと一緒に浴衣着て歌いましたねー」
まり花「なんだか懐かしいねっ」
めう「めうー、もうそんなに経ってるめう?めうはてっきりまだ去年くらいだと思ってためう」
咲子「そうですねえ、いつの間にかとってもとっても時間が流れてますよね」
一舞「いくら時間が流れても、変わらないものもあるんだしっ、あたしとまりかの友情とか、あとは」
咲子「私とイブちゃんの愛情とか?」
一舞「もー、それ言おうとしてたのに!」
めう「……」
まり花「たまにああいう時あるよねっ、なんでかなっ?」
めう「きっとあのひが被っためう、ぎゅっぎゅしていちゃいちゃーめう」
凛「まぁ、愚昧なカップルの馴合は放置して、整理は続けておきましょう」
まり花「うん!」
めう(あ、今の洒落……いや、なんでもないめう、たぶん)
凛「これは裏の天神川の風景ね」
まり花「ふぉおお、わたしの写真があったよっ!ほら、ノエルさん弾いてるよっ!」
めう「一人だけっていうのは珍しいなり……あ、こりもまりりめう!何もないところで転んでるけど」
まり花「イブ曰く、「まりステ」だねっ!」
凛「何故何もないところで転ぶのかしら……」
めう「めうっ!タイトルも付いてるめう!Aのオールドタイムはまりりとここことなつつめう!まりりのドレスかわいいめう!」
まり花「えへへ、そうかなっ?」
凛(そうよ)
まり花「これはBの……ラブレターフロムだって!写ってるのはひなひなさんとめうめうとりんちゃん!
ふぉおおおお、アリスみたいな格好のりんちゃん可愛いよう……」
凛「慣れない少女趣味な格好は照れ臭いし、あんまり似合わないと思うわ……」
めう(その割には満更でもない顔してためう……)
凛「で、もう1枚が、Cのスイートホーム……赤ずきんの喫茶店と狼の洋服屋ね」
まり花「赤ずきんの格好のさきちゃんとってもとってもキュートなんだよっ!
狼さんのイブもふわふわしててかわかわだよっ!」
凛「でも、どちらかと言うと、狼は喫茶店よね……」
まり花「うん」
めう(まりりが真顔めう!)
凛「エランプシスの格好ね……喫茶店は侍女の格好よ」
めう「昭和メイドみたいなさききも可愛いめう!」
まり花「エラムシさんはめうめうの時みたいにむずかしー歌詞が多いよねっ!」
めう(エラムシ?寄生虫?)
凛「まぁ端的に言うと退廃的な啓蒙についての曲だもの……一応喫茶店との共同曲という体だったのに、
私の色を出し過ぎた、という懸念はあったりするわね……」
めう「道聴塗説のイデオロギとか、低俗暗愚のポピュリズムとか、一寸逃れのジェノサイドとか、厭世気取りのデカダンスとかめう?」
凛「く、詳しいわねはんこ屋」
めう「めうは、りんりん先生の歌詞、りんりんせんせーって感じで好きめう!」
凛「そ、そうかしら?褒め言葉として受け取っておくわ……」
めう「えへー」
一舞「ちょ、ちょっとさきこぉ、お姫様抱っこはあたしが……」
イチャイチャ
凛「……」
まり花「…‥」
めう「……めう、甘いのが食べたいめう」
凛「そうね、写真も完全にではないけど、ある程度は纏まったし……」
まり花「じゃあ甘いもの食べに行くんだよっ!どこがいいかな?チョコ・ホララかな?駄菓子屋のりんりん屋かな?ティーラウンジダイアナかなっ?」
めう「むにゅ、りんりん先生はちくペ食べたことあるなり?」
凛「いいえ」
めう「じゃあそりにするめうー、今なら遊モールでお試し出来るらしいめう!」
まり花「そうしよっ!」
まり花「なんだかいい雰囲気だから、わたしたちはここでおいとまするねっ」
凛「写真整理はまだ完全には終わってないけれど、また後日しに来るわ……」
咲子「あ、はい、ありがとうございます、また宜しくお願いしますっ」
一舞「さきこぉ……あたし」
咲子「ふふふ、イブちゃん、今日もとってもとっても可愛いですっ」
めう(いつの間にかさらにらぶらぶっぷりが進行してるめう!おっかないめう!)
まり花(完全に二人の世界だよっ……石谷精菓堂さんのおだんご以上にあまあまなんだようっ)
凛(たまにあの二人の図々しさが羨ましくなる事があるとは言わないけど……でも所詮、青く空に舞う理想はカタルシスの月なのよね……)フゥ
めう「そういえばこの前聞いたなりが、裏手の「たちばな美観地区」でお花の種を植えたそうめう」
まり花「そうなんだ?」
めう「なんでも地区を管理してる人がひなビタの大ファンだったみたいで、めうたちが好きなお花を植えたらしいめう!」
凛「という事はレコード屋のポピー、洋服屋のガザニア、私の撫子、はんこ屋のひまわり、喫茶店のシロツメクサね……
季節がバラバラだけど景観的に大丈夫なのかしら……」
めう「あと、なつつのネリネ、こここのネモフィラ、まととのジャスミンも植えたみたいめう」
凛(地区管理人はミーハー……?)
まり花「でもひなひなさんのはないんだねっ、ひなひなさんはお花さんは何が好きなのかなっ?」
めう「そ、そりはよく分かんないなり……」
凛「きっとグッズ屋はひまわりは好きだと思うわ、はんこ屋が好きだからとか、そんな理由で」
めう「き、今日のりんりん先生はなんだか突っ込んでくるめう……」
めう(でも多分そうなんだろうなあ)
店内BGM:琥珀のくちづけ/日向美ブルームーン
まり花「ふぅ、やっと着いた……」
凛「歩きでは少し遠かったわね……」
まり花「太陽さんが元気で暑かったよう……おさしみとかつおぶしは気持ち良さそうにお昼寝してたけど」
凛「今日の気温じゃ猫でも暑いんじゃないかしら?」
めう「だからこそのちくペめう!なになに……八奈川景晶さんやしまもと苺さんもおすすめ……?だりめう?」
凛「まぁ細かい事は良いでしょう……炎天下の下長時間歩いて喉が渇いたから、アイス珈琲でも」
まり花「あー、りんちゃんっ!折角なんだからちくペ食べて欲しいんだよっ!この前食べたけどとっても美味しいんだよっ!」
凛「う……じゃあそうしましょう」
まり花「わぁい」
めう(相変わらずめう……)
心菜「まりん……」
夏陽「と、黒髪先生とはんこめう」
纒「ご無沙汰しております」
めう「おそろいめう!何してるめう?」
纒「午後のおやつです♪」
心菜「ちくペ、なっちゃんと一緒に食べるの」
夏陽「わ、私は普通のフラッペがいいんだけど、ここなが言うなら、まあ」
めう(相変わらずなつつはこここに甘いめう、ポププのグラティテュードのレベル設定以上に甘いめう!)
夏陽「あ、あーん」モグ
心菜「おいしい?」
夏陽「け、結構いいんじゃない?」
心菜「よかった」ニコ
夏陽「可愛い」
纒「うふふ」
凛「相変わらずあの二人も、洋服屋と喫茶店に負けず劣らずね……」
まり花「はいりんちゃん、あーん♪」
凛「え」
まり花「はい、どう、美味しい?」
凛「ひんやりしてて……夏場には最適だと思うわ……」
まり花「だよねー、ほら、今度はりんちゃん!」
凛「わ、私から……!?し、仕方ないわね、ほらレコード屋、口を開けなさい」
まり花「あーん♪うん、とっても美味しいよりんちゃんっ!」
凛「そ、そう」
凛(フラッペで冷えた身体がまた暖まってしまったわ……)
纒(うふふ)
めう(あ、オススメしてる人にやまぐちめぐみやいがらしひろみの名前もある……)
心菜「音ゲーム……?」
めう「ちょっと違うめう、普段はあんまりしないなりが、今回は特別めう」
纒「特別ですか、いい響きですね」
凛「……」アム
夏陽「あんま急いで温泉行く事もないし、私達も行く?」
心菜「なっちゃんがいいなら、それで」
まり花「じゃあ一緒に行こうねりんちゃんっ」
凛「ええ……その前に、結構ボリュームあるのね、これ……」
めう「……」ピピピ
めう「……」ピンポーン
めう「……あ!」
めう「また難易度1の問題めう!こんなんじゃ全一になりないめう!」
めう「ぐぬぬ、いい調子だったのに……」
夏陽「なんかはんこめうが殺気立ってるわねここな」
心菜「ん……この太鼓みたいなゲーム、CKPとか滅亡天使とかメイドランチとか温故知新とかはあるけど、私達の曲は無いんだね」
夏陽「もうちょっと長生きしてれば入ったかもしんないけど……あ、手を挙げなきゃ」
心菜「えーい」
纒(カップルプレーするここなつちゃん可愛い)
まり花「……あ、りんちゃんこれは何て読むのかなっ?ほ?」
凛「これはね、帆(はん)よ」
おわり
ところで、皆さんはひなビタ検定やりましたか?
明日からひなビタ♪検定が熱くなるな……
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1471612171/
Entry ⇒ 2016.08.22 | Category ⇒ ひなビタ♪ | Comments (0)
咲子「まりかちゃんばっかりずるいですっ!」まり花「えっ?」
◆咲子ちゃんはきっと全体的にぷにぷにしてる
咲子「あ、聞こえちゃってました?すいません……」
まり花「いやいや、別に全然大丈夫だよっ」
咲子「はぁ……」
まり花「それより何かわたしにモヤモヤしてることがあるなら言って欲しいなっ?
わだかまりがあるのはよくないよっ!ひだまりがいいよっ!」
咲子「で、でも」
まり花「さきちゃん、大丈夫だよっ、絶対大丈夫だよっ」
咲子「……やっぱりまりかちゃんはとってもとっても優しいです……」
まり花「えへへ」
まり花「うん」
咲子「まりかちゃんがお菓子をいっぱい食べた、って投稿があったじゃないですか」
まり花「これからの季節のトレンドはやっぱりかき氷だよっ」
咲子「で、イブちゃんったら、それに対して「はらぷよチェックだしっ!」ですって……」
まり花「は、はぁ」
咲子「……まりかちゃんはずるいです、イブちゃんにおなかぷにぷにしてもらえるなんて」
まり花「さ、さきちゃん?」
咲子「私もイブちゃんにおなかぷにぷにされたいですっ!何ならおなか以外もぷにぷにして欲しいですっ!
とってもとっても、イブちゃんのぷにぷにが欲しいのですっ!」
まり花「さきちゃん!さきちゃん!」
まり花「た、多分大丈夫だよっ」
咲子「私、ちょっとまりかちゃんにジェラシーしちゃったんです……ごめんなさい」
まり花「大丈夫だよおっ!そういうことなんだー、でもさきちゃんはイブと付き合ってるでしょ?」
咲子「それはそうなんですけど……」
まり花「じゃあ素直に言えばやってくれるんじゃないかなっ?
イブも断ったりなんかしないと思うよっ」
咲子「……どうせなら、イブちゃんから言ってきてほしいなあなんて」
まり花「あー」
まり花「わたしはそういうさきちゃんでもいいと思うよっ!」
咲子「うー」
まり花「よし、分かったよさきちゃん!わたしが協力してあげるっ!」
咲子「きょうりょく?」
まり花「うんっ!つまり、イブがさきちゃんのおなかが気になればいいんだよっ!」
咲子「はぁ、それはどうやって……」
まり花「だからさきちゃん!一緒にスイーツさんを食べに行こっ!」
咲子「あ、そういう感じですか……うん、大丈夫ですよ」
まり花「わあい!」
まり花「ということで、スイーツさん食べ放題のお店にやって来ましたっ!」
咲子「なんだか西洋風のお店ですね」
まり花「ここね、最近ほしゆめに出来た評判のお店なんだよ?」
咲子「そうなんですか?」
まり花「しかも今なら二人一緒に行くと20%OFFなんだよっ!」
咲子「なるほど」
まり花「りんちゃんは小食だし、イブはぷにぷにしてくるし、めうめうやここなちゃんは
毎回お菓子探索に一緒に行ってたら今月お財布さんがピンチになっちゃったらしくてね?」
咲子「わ、私でいいなら全然大丈夫ですよっ」
まり花「えへー」
まり花「うーんとね、色々あるけど……マジパンさんかな?」
咲子「マジパン、ですか」
まり花「うん!珍しいよね、マジパンが有名なのって」
咲子「そうですね、マジパンはスペインやドイツの洋菓子でしたっけ?」
まり花「そうだよっ!砂糖とアーモンドを挽いて練り合わせて作るんだよね」
咲子「実際のところ、あれって美味しいんですか?あんまり日本では見ませんし……」
まり花「それはねえ、わたしも食べたことないから分かんない!」
咲子「スイーツハンターまりかちゃんが食べたことないなんて……」
咲子「マジパンと言えば柔軟な素材を活かした色々な形ですけど……ここのマジパンも色々ありますね?」
まり花「うん!わたしが取ってきたのはお団子の形のマジパン!あと三毛猫の形をしてるのもあるよっ!」
咲子「私はハンバーガーの形のマジパンですっ」
まり花「そのマジパンも可愛いねっ」
咲子「なんだかお人形さんみたいですねー」
まり花「はあ、なんだか食べるのが勿体無いよう……」
咲子「うふふ、その気持ち、とってもとってもよく分かりますよっ」
咲子「じゃあ私も、いただきます」
モグ
咲子(こ、これは……物凄く甘い……)
咲子(こういうの好きな人もいるかもしれないけど、ちょっと私は……)
咲子(美味しかったらシャノワールでもやってみようかな?って思ったけど……)
咲子(……やっぱりマジパンって見かけを楽しむ食べ物なのかなあ)
まり花「ふぉおおおおおおおっ!マジパンさん美味しいよっ!」
咲子(あ、まりかちゃんはこういうの好きなんだ)
咲子「いえ……私はこれに甘さ控えめのコーヒーが欲しいなって」
まり花「あ、それ似合いそうだねえ」
咲子「あはは……私、ちょっとコーヒー取ってきますね」
まり花「いってらっしゃーい」
咲子(コーヒーがないと食べ切れそうにないからね……)
まり花「~♪」
咲子(それにしても、まりかちゃんはあの甘さが平気なんだなあ)
咲子(食べ方の勢いもいいし……お料理を作った人からすれば、あれくらいがとってもとっても嬉しいんだけどね)
咲子「色々なお菓子がありますし……お店の参考になります」
咲子「マジパンも見るだけならとってもとっても楽しげですし……」
咲子「このクッキーさんも色んな模様がありますねー」
咲子「これを応用して絵を描けたりとかしないかな?」
まり花「ああ、このクッキーさんもカラフルで美味しそうなんだよっ!」
咲子「あらまりかちゃん」
まり花「えへへ、食べ終わっちゃった」
咲子「とってもとっても早いですっ」
咲子「ここのケーキ、結構な大きさがありますね」
まり花「食べ甲斐があるんだよっ!」
咲子「うーん、私は1,2個でいいですかね、そんなにいっぱい……」
まり花「さきちゃん」
咲子「あ、はい」
まり花「それじゃダメだよっ!おなかぷにぷににするんでしょ?」
咲子「はっ……そ、そうでした」
まり花「色んなケーキをいっぱい食べよっ?」
咲子「はい!がんばります!」
まり花「ふわわわわっ、どれも綺麗で美味しそうなんだよう……」
咲子「どれも綺麗に装飾されてます……このフルーツケーキなんて、特に綺麗ですっ!
シャノワールでもこんな綺麗なのが出せたら……」
まり花「まあまあさきちゃん、細かいことは考えちゃダメだよっ!」
咲子「じゃあ早速、いただきますっ」
まり花「わたしもこのショートケーキ食べるよっ!」
咲子「もぐもぐ……」
まり花「はうう、やっぱりとってもおいしいよう……」
咲子「フルーツの酸っぱさとクリームの甘味がマッチしててとってもとっても美味しいですね」
まり花「さ、さきちゃん、レポーターみたいなんだよう……」
咲子「あれ、もうありませんでしたっけ」
まり花「それ人気らしくってすぐ無くなっちゃうんだよう……だめ?」
咲子「ダメじゃありませんよっ!はい、まりかちゃん、あーん」
まり花「あーん♪」
咲子「はい、どうですか?」
まり花「ふぉおおおおっ!このフルーツケーキ、すっごく美味しいよっ!」
咲子「ふふ、良かったですねまりかちゃん」
まり花「うんっ!」
咲子「あら、いいんですか?」
まり花「いいんだよっ!」
咲子「そうですか、じゃあ遠慮なく……あー」
まり花「あーんっ♪」
咲子「もぐもぐ……うん、このショートケーキも、とってもとっても美味しいですねっ」
まり花「えへへえ、ねえさきちゃん、さっきのフルーツケーキ、もう一口もらっちゃだめ?
できれば違うフルーツさんが食べたいな?」
咲子「まりかちゃんったら、もう、しょうがありませんね。またショートケーキも私にくださいね?」
まり花「うん!」
咲子「じゃあまりかちゃん、あー♪」
……
まり花「えへへ、また来たいね?」
咲子「それはえっと……これでおなかぷにぷにになりましたかね?
今はおなかぷにぷにというかおなかぽんぽんって感じなんですけど」
まり花「あれれ?じゃあもうちょっとスイーツさんを食べる必要があるかなっ?」
咲子「あ、あの、これ以上は晩ご飯さんが食べられなくなっちゃいますから……」
まり花「大丈夫んだよっ!絶対大丈夫だよっ!」
咲子「そ、そうでしょうか……」
まり花「そんなに重たくないのにするからねっ?あれなんかどう?」
咲子「あれ?ああ、まりかちゃんがトレンドって言ってましたね」
まり花「うんっ!かき氷っ!」
まり花「もう夏なんだなーって感じがするよねっ!」
咲子「この前イブちゃんと有名なかき氷店に行ってきたんでしたっけ?」
まり花「うん!とっても甘くてふわふわだったようっ!」
咲子「私もイブちゃんと行きたいです……」
まり花「行かないのっ?」
咲子「いえ、まだそういう機会が無いだけかなと……
気付いたらもう夕方だったこともありますし」
まり花「あーそれすっごくわかる」
咲子「分かってくれます?」
まり花「うん」
まり花「冷たいフルーツさんはとっても美味しいんだよっ!」
咲子「何にしましょうか……まりかちゃんは?」
まり花「えっとねー、さきちゃんと違うのがいいかな!
さっきみたいに取り替えっこしようね!」
咲子「まりかちゃんったら……じゃあ私はこのメロンソースのがいいですっ」
まり花「じゃあわたしはレモンのがいいな!練乳入り!」
咲子「あ、それも美味しそうですねえ」
まり花「でしょー」
まり花「えへへ、溶けないうちに食べちゃおっ!」
咲子「はい!」
まり花「じゃあさっそく……ふわわわ、冷たくってとってもおいしいようっ!」
咲子「うふふ、口の中がとってもとっても冷たくなっちゃいますね」
まり花「それぞかき氷の醍醐味さんなんだよっ!後から頭痛くなるのもね!」
咲子「きんきんする頭痛さんはちょっとつらいですけど……」
まり花「あむあむ」
咲子「ま、まりかちゃん、そんなに急いで食べたら」
まり花「うぐぐぐっ、あたまがきーんってするよう……でも、嫌いじゃないよっ!」
咲子(マゾヒズム?)
まり花「さきちゃん、大丈夫?」
咲子「はい、ちょっと頭がきーんってするだけですし」
まり花「あたまがきーんって、面白い表現だよねっ」
咲子「まぁ、確かに」
まり花「なんというか、お空をびゅーん!ってしてるみたいな?」
咲子「感覚としてはちょっと遠いですけどね」
まり花「そうだったら、かき氷食べるのがもっと楽しくなるのにー」
咲子「ふふふ、そうですね」
まり花「あっイブだ、おーいイブーっ」
咲子「イブちゃーん」
一舞「あ、まりかとさきこ……こらまりかっ!また甘いものいっぱい食べてきたでしょっ!」
まり花「ひいっ」
咲子「イブちゃん、すぐ分かるんですか?」
一舞「なんとなくね、ほら、丁度メジャーもあるし、はらぷよチェックを……」
まり花「あ、い、イブっ!さきちゃんは?さきちゃんはどう?」
一舞「さきこ?さきこは……そうなってないし」
咲子「」
まり花「あちゃー」
まり花「あのねイブ、さきちゃんもイブにおなかぷにぷにして欲しいんだって!」
咲子「あっそんなはっきり」
一舞「そうなの?でもさきこはさ、おなかにお肉そんな付かないでしょ」
まり花「そうなの?」
一舞「うん、さきこは全体的にお肉が付くタイプでね、
一気にお腹周りが増える!ってことはほぼ無いんだし」
まり花「いいなあさきちゃん……」
一舞「何というか、胸の肉付きがよくなる?感じはあるけど」
まり花(いいなあ)
咲子「ううう、とってもとってもがっかりです……」
一舞「……」
咲子「ひゃっ!」
一舞「もー、言えば幾らでもしてあげるのに」
咲子「……イブちゃん、まりかちゃんにばっかりしてたから……」
一舞「あれはまりかがだらしないからだしっ!一人だと制限なくスイーツ食べちゃうし」
まり花「うう」
一舞「あとりんもとやかく言う方じゃないしね、だからたまには注意してあげなきゃね、
ほっとくとそのうちまりか、むちむちになっちゃうと思うんだ」
まり花「むちむちぽーくさん……?」
咲子「そうだったんですか」
咲子「いえいえ、全然いいんです、大丈夫ですよ」
一舞「そんなこと言っちゃってさー、ならこれからむにむにしてあげるし!ベッドの上で、ね?」
咲子「あ、い、イブちゃん///」
一舞「ふっふっふ、お腹だけじゃなくて、色んなとこぷにってあげるし」
咲子「い、イブちゃん、ずるいです……///」
一舞「あれれ、そういう意味もあったんじゃないの?」
咲子「ゼロとは言いませんけど……私もイブちゃんを、むにむにしますからね?」
一舞「おう!ふふふー」
咲子「えへへ」
まり花「……」
まり花「……」ムニムニ
まり花「……」
まり花「……わたしもりんちゃんにむにむにしてもらおっと」
おわり
倉吉打吹まつりの公式発表はまだでしょうか
さききはぷにっぷにと言うかふわっふわだから
しかたないめう。
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1466601559/
Entry ⇒ 2016.08.06 | Category ⇒ ひなビタ♪ | Comments (0)