もこっち「モテないし耳かきする」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:10:23.63 ID:p+1Y93mM0
吉田「スースー」
もこっち(ヤンキーがまたベンチで寝てやがる)
もこっち(そういえば、外で耳かきするってシチュどっかで見たな)
もこっち「……」オズ
もこっち「キョロキョロ」
もこっち「スッ」(マイ耳かき)
もこっち(ヤンキーがまたベンチで寝てやがる)
もこっち(そういえば、外で耳かきするってシチュどっかで見たな)
もこっち「……」オズ
もこっち「キョロキョロ」
もこっち「スッ」(マイ耳かき)
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:10:53.05 ID:p+1Y93mM0
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:11:43.00 ID:p+1Y93mM0
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:12:45.76 ID:p+1Y93mM0
吉田「何してんだお前……?」
もこっち「よ、吉田さんが寝てたから……」
もこっち「ほら、ヤンキーってズボラだし汚い耳を掃除してあげようかと」
吉田「ああ!?」
もこっち「ひい!」
吉田「……チッ」スタスタスタ
もこっち(せっかく耳かきしてやったのに恩を仇で返しやがって)
もこっち(耳クソため込んでたくせにイキってんじゃねーぞ!!)
もこっち(でもまあ、最近ハゲやゆうちゃんにやってなかったからスッキリしたな)
もこっち「よ、吉田さんが寝てたから……」
もこっち「ほら、ヤンキーってズボラだし汚い耳を掃除してあげようかと」
吉田「ああ!?」
もこっち「ひい!」
吉田「……チッ」スタスタスタ
もこっち(せっかく耳かきしてやったのに恩を仇で返しやがって)
もこっち(耳クソため込んでたくせにイキってんじゃねーぞ!!)
もこっち(でもまあ、最近ハゲやゆうちゃんにやってなかったからスッキリしたな)
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:14:03.63 ID:p+1Y93mM0
もこっち(さあ帰るか)
吉田「おい」ガシッ
もこっち「!?」
吉田「ちょっとツラ貸せ」
もこっち(シメられる!?まさか昼間の報復!?)
ゆり「長引きそうだから私達先帰ってるね」
真子「黒木さんまた明日ね」
もこっち(見捨てる気かお前ら!!)
もこっち「よ、用件は……?」
吉田「反対の耳もやれ」
もこっち(ん……!?)
吉田「おい」ガシッ
もこっち「!?」
吉田「ちょっとツラ貸せ」
もこっち(シメられる!?まさか昼間の報復!?)
ゆり「長引きそうだから私達先帰ってるね」
真子「黒木さんまた明日ね」
もこっち(見捨てる気かお前ら!!)
もこっち「よ、用件は……?」
吉田「反対の耳もやれ」
もこっち(ん……!?)
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:14:53.03 ID:p+1Y93mM0
もこっち「お、怒ってたんじゃ……?」
吉田「ああ!?……駄目なのか?」
もこっち「い、いや、別にいいけど……」
もこっち(この野郎脅かしやがって)
もこっち「じゃあ……私椅子に座るから、吉田さんは正面から私の太ももに頭のっけて……」
吉田「ん……」
もこっち(快楽地獄に叩き落としてやるよ!!)コスコスコスコス
吉田「んんんん……!」ピクピク
吉田「ああ!?……駄目なのか?」
もこっち「い、いや、別にいいけど……」
もこっち(この野郎脅かしやがって)
もこっち「じゃあ……私椅子に座るから、吉田さんは正面から私の太ももに頭のっけて……」
吉田「ん……」
もこっち(快楽地獄に叩き落としてやるよ!!)コスコスコスコス
吉田「んんんん……!」ピクピク
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:15:49.80 ID:p+1Y93mM0
うっちー「!?」
うっちー(黒木がヤンキーの耳かきしてる!?)
うっちー(二人しかいない放課後の教室で耳かきとかキモイキモイ)
うっちー(しかも太ももに頭のっけてる!膝枕じゃん!)
うっち(ヤンキーの頭黒木の股間に埋まってるじゃん!!)
雌猫共「何してるの?帰るようっちー」
うっちー(キモイキモイキモイキモイうわあああー)ズルズル
うっちー(黒木がヤンキーの耳かきしてる!?)
うっちー(二人しかいない放課後の教室で耳かきとかキモイキモイ)
うっちー(しかも太ももに頭のっけてる!膝枕じゃん!)
うっち(ヤンキーの頭黒木の股間に埋まってるじゃん!!)
雌猫共「何してるの?帰るようっちー」
うっちー(キモイキモイキモイキモイうわあああー)ズルズル
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:16:24.13 ID:p+1Y93mM0
吉田「おい」
もこっち「ヒィッ。な、何?」
吉田「昨日はありがとな。また頼む」
もこっち「い、いいけど……へへへ……」
もこっち(だから脅かすんじゃねーよクソが!!)
ネモ(クロ何ニヤニヤしてるんだろう)
もこっち「ヒィッ。な、何?」
吉田「昨日はありがとな。また頼む」
もこっち「い、いいけど……へへへ……」
もこっち(だから脅かすんじゃねーよクソが!!)
ネモ(クロ何ニヤニヤしてるんだろう)
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:18:18.68 ID:p+1Y93mM0
ゆり「昨日何かあったの?」
吉田「ああ。こいつに耳かきして貰ったんだ」
ネモ「!?」
ゆり「!?」
加藤「へえ。黒木さんて耳かき上手なんだ?」
もこっち「ち、中学の頃は友達(ゆうちゃん)や弟(ハゲ)に耳かきしてたから……」
もこっち「しかも耳かき動画や耳かき音声で研究し尽くしてるから。プロ顔負けだよ」
もこっち「まあ……普通の人にはわからないか。この領域の話は」
吉田(ウゼエなこいつ)
吉田「ああ。こいつに耳かきして貰ったんだ」
ネモ「!?」
ゆり「!?」
加藤「へえ。黒木さんて耳かき上手なんだ?」
もこっち「ち、中学の頃は友達(ゆうちゃん)や弟(ハゲ)に耳かきしてたから……」
もこっち「しかも耳かき動画や耳かき音声で研究し尽くしてるから。プロ顔負けだよ」
もこっち「まあ……普通の人にはわからないか。この領域の話は」
吉田(ウゼエなこいつ)
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:20:04.18 ID:p+1Y93mM0
加藤「黒木さん字奇麗だし手先器用なのかもね」
もこっち「え?えへへ……」
もこっち(やべえ!褒められた)
加藤「私も黒木さんにして欲しいなー」
もこっち「え!?」
もこっち(いいのか……!?カースト最上位の人に私の棒突っ込んでも!!)
加藤「駄目?」
もこっち「じ、じゃあ、私の膝の上に頭をのせて……」
もこっち「え?えへへ……」
もこっち(やべえ!褒められた)
加藤「私も黒木さんにして欲しいなー」
もこっち「え!?」
もこっち(いいのか……!?カースト最上位の人に私の棒突っ込んでも!!)
加藤「駄目?」
もこっち「じ、じゃあ、私の膝の上に頭をのせて……」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:21:53.13 ID:p+1Y93mM0
コリコリ クリクリ
加藤「ん……あ……」ピクッ
もこっち(お母さんが身もだえてやがる……!)グリグリ
もこっち「お、終わったけど……」
加藤「んー、気持ち良かったあ」
加藤「ありがとう黒木さん」
もこっち「こ、こちらこそ」
もこっち(堪能した……)
岡田「次私ね」
もこっち(ん……!?)
加藤「ん……あ……」ピクッ
もこっち(お母さんが身もだえてやがる……!)グリグリ
もこっち「お、終わったけど……」
加藤「んー、気持ち良かったあ」
加藤「ありがとう黒木さん」
もこっち「こ、こちらこそ」
もこっち(堪能した……)
岡田「次私ね」
もこっち(ん……!?)
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:23:38.56 ID:p+1Y93mM0
岡田「いや、その、陽菜がやって貰ったらいいって言うから」
岡田「陽菜とか黒木みたいな奴にとってはこういうの普通なんだろ?」
岡田「私も陽菜のこと理解したいし」
ネモ「私人にするの下手だから。まずは上手なクロが、ね」
もこっち(ネモの奴何言ってんの!?)
ネモ(クロとあーちゃんの距離縮まるといいなあ。どっちの一番も私だけど)
ネモ「その次私ね」
岡田「陽菜とか黒木みたいな奴にとってはこういうの普通なんだろ?」
岡田「私も陽菜のこと理解したいし」
ネモ「私人にするの下手だから。まずは上手なクロが、ね」
もこっち(ネモの奴何言ってんの!?)
ネモ(クロとあーちゃんの距離縮まるといいなあ。どっちの一番も私だけど)
ネモ「その次私ね」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:24:27.96 ID:p+1Y93mM0
岡田「どうなんだよ!」
もこっち「ビクッ」
もこっち「い、いいけど」
ゆり「……」
真子「あはは……」ヒラヒラ
もこっち(なんでお前らまで並んでんの……!?)
もこっち「ビクッ」
もこっち「い、いいけど」
ゆり「……」
真子「あはは……」ヒラヒラ
もこっち(なんでお前らまで並んでんの……!?)
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:25:15.97 ID:p+1Y93mM0
ゆり「ハァハァ……ング……ハァハァ……」
ゆり「き……今日も先帰るね……」
真子「あ、ありがとう黒木さん。また明日ね」
もこっち「ま、また明日……」
もこっち(なんなの?ウチのクラスの雌共)
もこっち(怖いんだが!!)
もこっち(耳かき自体は楽しかったが、正直ひくわ)
もこっち「……」
もこっち「……帰るか」
ゆり「き……今日も先帰るね……」
真子「あ、ありがとう黒木さん。また明日ね」
もこっち「ま、また明日……」
もこっち(なんなの?ウチのクラスの雌共)
もこっち(怖いんだが!!)
もこっち(耳かき自体は楽しかったが、正直ひくわ)
もこっち「……」
もこっち「……帰るか」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:26:21.83 ID:p+1Y93mM0
うっちー「……」
もこっち「ん?」
うっちー「……あー耳が痒いなー」
うっちー「誰か耳かきしてくれないかなー」
うっちー「チラッ」
もこっち(なんだこいつ……)スタスタ
うっちー(おい!!素通りすんな!!)
もこっち「ん?」
うっちー「……あー耳が痒いなー」
うっちー「誰か耳かきしてくれないかなー」
うっちー「チラッ」
もこっち(なんだこいつ……)スタスタ
うっちー(おい!!素通りすんな!!)
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:27:57.69 ID:p+1Y93mM0
もこっち「……」
もこっち「み、耳かき……しようか……?」
うっちー「う、うん……」
うっちー(キモイキモイ!)
うっちー(キモイけど黒木が耳かきしたいっていうんなら、仕方ないからさせてやるか!)
もこっち「じゃあ、頭をここに」ツー
もこっち(やべっ!?ヨダレが!)ポタッ
うっちー「!?」ジュワァ
もこっち「い、今のは消毒液だから!」コスコスコスコス
うっちー(うわああああああああああああああああああ)コシュコシュ カリカリ クリクリ キュッ
もこっち「み、耳かき……しようか……?」
うっちー「う、うん……」
うっちー(キモイキモイ!)
うっちー(キモイけど黒木が耳かきしたいっていうんなら、仕方ないからさせてやるか!)
もこっち「じゃあ、頭をここに」ツー
もこっち(やべっ!?ヨダレが!)ポタッ
うっちー「!?」ジュワァ
もこっち「い、今のは消毒液だから!」コスコスコスコス
うっちー(うわああああああああああああああああああ)コシュコシュ カリカリ クリクリ キュッ
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:28:53.15 ID:p+1Y93mM0
もこっち(教室で耳かきするのがブームになってしまった)
岡田「うう……ヒナあ……」ピクピク
清田「俺にもやってくれよー」
ネモ「男同士でやれ!」
真子「どう?ゆり」
ゆり「ん……」チラッ
もこっち(おらおらっ!)
吉田「ん……んぁ……」ピクッ
ゆり「……うん。気持ちいい」
岡田「うう……ヒナあ……」ピクピク
清田「俺にもやってくれよー」
ネモ「男同士でやれ!」
真子「どう?ゆり」
ゆり「ん……」チラッ
もこっち(おらおらっ!)
吉田「ん……んぁ……」ピクッ
ゆり「……うん。気持ちいい」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:30:16.63 ID:p+1Y93mM0
ネモ「はいあーちゃん終わりー」
ネモ「次はクロにしてあげるね」
もこっち「え?」
ゆり「黒木さん。私がしてもいいけど」
もこっち「は?」
もこっち「い、いや……加藤さんにして欲しいかなって……」
加藤「いいよ」
ネモ「ふーん……」
ゆり「……」
ネモ「次はクロにしてあげるね」
もこっち「え?」
ゆり「黒木さん。私がしてもいいけど」
もこっち「は?」
もこっち「い、いや……加藤さんにして欲しいかなって……」
加藤「いいよ」
ネモ「ふーん……」
ゆり「……」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:31:21.31 ID:p+1Y93mM0
小宮山(おかしいだろ……なんだよこれ……)
小宮山(でも親友だったらこういうことするべきなのか?)
小宮山「わ……私達もしてみよっか?」
伊藤「……」
伊藤「うん」
小宮山(でも親友だったらこういうことするべきなのか?)
小宮山「わ……私達もしてみよっか?」
伊藤「……」
伊藤「うん」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 09:32:11.40 ID:p+1Y93mM0
智貴(……)
智貴(……ん?あいつの教室か)
智貴「チラッ」
もこっち「ンホオオオオ」
智貴(楽しそうじゃねーか)
智貴(そういや……ちょっと前までして貰ってたな……)
智貴「……耳かゆ」クリクリ
終
智貴(……ん?あいつの教室か)
智貴「チラッ」
もこっち「ンホオオオオ」
智貴(楽しそうじゃねーか)
智貴(そういや……ちょっと前までして貰ってたな……)
智貴「……耳かゆ」クリクリ
終
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 10:03:46.30 ID:awV+G4MjO
乙
台詞回しが原作のそれ
台詞回しが原作のそれ
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 10:38:50.88 ID:i14txvfu0
乙!面白かった。
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 10:54:05.95 ID:p+1Y93mM0
ついでにダイマなんですけど『耳そうじサロン eariss【イアリス】』で検索して再生多い順に見るのお勧めです(微グロ注意)
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 15:07:40.21 ID:w9yHpjbG0
ワタモテSSありがたやー
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/10(土) 21:14:46.45 ID:fkWrbHrZO
乙
もこっちの言い回しがそれっぽい
ヤンキーとの距離感もかなりいいし
もこっちの言い回しがそれっぽい
ヤンキーとの距離感もかなりいいし
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1518221423/
Entry ⇒ 2018.02.21 | Category ⇒ 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! | Comments (0)
もこっち「不良怪獣ゼットン」
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/26(木) 17:30:19.31
わたモテとウルトラゾーン(不良怪獣ゼットン)のクロスオーバーです。
過去に実際に怪獣が出現した世界観として書いています。
なので途中に怪獣図鑑が出てきますが、「ウルトラシリーズに登場した怪獣の図鑑」
ではなく「かつで出現した怪獣をまとめた図鑑」として解釈してください。
過去に実際に怪獣が出現した世界観として書いています。
なので途中に怪獣図鑑が出てきますが、「ウルトラシリーズに登場した怪獣の図鑑」
ではなく「かつで出現した怪獣をまとめた図鑑」として解釈してください。
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 17:32:22.25
ネモ「黒木さん、おはよー」
もこっち「えっ!?あ、うん、お・・・おはよう・・・」
ネモ「ねー知ってる?今日、このクラスに転校生が来るんだって」
もこっち「て、転校生・・・?」
ネモ「うん!どんな人が来るのか楽しみだね!」
もこっち(転校生か・・・どんな奴だろう・・・クラスに馴染めずにボッチになってるようだったら、声かけてみてるか)
もこっち「えっ!?あ、うん、お・・・おはよう・・・」
ネモ「ねー知ってる?今日、このクラスに転校生が来るんだって」
もこっち「て、転校生・・・?」
ネモ「うん!どんな人が来るのか楽しみだね!」
もこっち(転校生か・・・どんな奴だろう・・・クラスに馴染めずにボッチになってるようだったら、声かけてみてるか)
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 17:35:52.64
担任「はーい、みんな席につきなさい」
担任「知ってる人も多いと思うけど、このクラスに転校生がやってきます」
ザワザワ
担任「はい、静かに!それじゃあゼットン君、入ってきて」
もこっち(ゼットン?外人か・・・?)
ガラッ
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「・・・は?」
担任「円谷高校から転校してきたゼットン君です。みんな、仲良くしてあげてね」
ゼットン「・・・」ペコリ
もこっち(いやいやいや!何だアレ!?昆虫?宇宙人?少なくとも人間じゃないよな?)
もこっち(そしてなんでクラスの連中も驚かないの!?クロマティ高校のメカ沢じゃあるまいし!)
担任「知ってる人も多いと思うけど、このクラスに転校生がやってきます」
ザワザワ
担任「はい、静かに!それじゃあゼットン君、入ってきて」
もこっち(ゼットン?外人か・・・?)
ガラッ
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「・・・は?」
担任「円谷高校から転校してきたゼットン君です。みんな、仲良くしてあげてね」
ゼットン「・・・」ペコリ
もこっち(いやいやいや!何だアレ!?昆虫?宇宙人?少なくとも人間じゃないよな?)
もこっち(そしてなんでクラスの連中も驚かないの!?クロマティ高校のメカ沢じゃあるまいし!)
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 17:39:31.25
ネモ「へぇ、なかなかカッコいい人だね!」
もこっち「そ、そうだね・・・」
もこっち(いや、確かにカッコいいかも知れんけど・・・女が男に求めるカッコよさのベクトルとは違うだろ!)
担任「そうね・・・じゃあゼットン君、○○の隣に座って」
ゼットン「・・・」コク
もこっち(と、とりあえずどんな奴か観察してみるか・・・)
もこっち「そ、そうだね・・・」
もこっち(いや、確かにカッコいいかも知れんけど・・・女が男に求めるカッコよさのベクトルとは違うだろ!)
担任「そうね・・・じゃあゼットン君、○○の隣に座って」
ゼットン「・・・」コク
もこっち(と、とりあえずどんな奴か観察してみるか・・・)
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 17:42:12.45
数日後
ワイワイ ガヤガヤ
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち(ここ数日観察してみたが、驚くほど無口だな・・・まぁ、私も1年の頃はあんなだったしな)
もこっち(・・・いや、ネモが話しかけてくれるようになっただけで、私自身は変わってないか)ジワ
もこっち(ダメだダメだ!余計なことは考えるな!)ゴシゴシ
もこっち(それより、今はアイツだ。いくら無口でも、こっちから話し掛ければさすがに何か喋るだろ)
もこっち(少しでも友達作る努力しないと、また担任から何言われるか分かんないし、ネモ以外で話せそうなのアイツしかいないからな)
ワイワイ ガヤガヤ
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち(ここ数日観察してみたが、驚くほど無口だな・・・まぁ、私も1年の頃はあんなだったしな)
もこっち(・・・いや、ネモが話しかけてくれるようになっただけで、私自身は変わってないか)ジワ
もこっち(ダメだダメだ!余計なことは考えるな!)ゴシゴシ
もこっち(それより、今はアイツだ。いくら無口でも、こっちから話し掛ければさすがに何か喋るだろ)
もこっち(少しでも友達作る努力しないと、また担任から何言われるか分かんないし、ネモ以外で話せそうなのアイツしかいないからな)
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 17:44:39.59
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「ど、どうも・・・」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「え、えっと・・・隣、いい・・・かな?」
ゼットン「・・・」コク
もこっち「あ、ありがとう・・・」ガタ
もこっち「ど、どうも・・・」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「え、えっと・・・隣、いい・・・かな?」
ゼットン「・・・」コク
もこっち「あ、ありがとう・・・」ガタ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 17:48:32.30
もこっち「あの・・・わわ、私、黒木智子って・・・いうんだけど」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「ぜ、ゼットン君・・・で合ってるよね?ゼットン君って、前の学校で、ど・・・どんな風だったのかなー?・・・なんて」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「あっ・・・ご、ごめん・・・もしかして、聞かれたくない話題だった・・・?」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「じゃ、じゃあさ!しゅ、趣味の話とか!ゼットン君って何か趣味ってある?」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「ぁ、あの・・・」
ゼットン「・・・」ピポポポ
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「ぜ、ゼットン君・・・で合ってるよね?ゼットン君って、前の学校で、ど・・・どんな風だったのかなー?・・・なんて」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「あっ・・・ご、ごめん・・・もしかして、聞かれたくない話題だった・・・?」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「じゃ、じゃあさ!しゅ、趣味の話とか!ゼットン君って何か趣味ってある?」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「ぁ、あの・・・」
ゼットン「・・・」ピポポポ
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 17:50:58.88
もこっち(会話続かねぇぇぇぇぇぇぇ!!)
もこっち(いや、続く続かない以前に、成立すらしてないし!)
もこっち(何なの!?私が相手のペースについてけないってのは散々あったけど、私より無口ってどういう事!?)
もこっち(もしかしてアレか?1年の私みたいに無口キャラを演じて人気者になろうとかそういう・・・)
もこっち(・・・いかん、嫌なこと思い出したらまた泣きたくなってきた)ジワ
ゼットン「・・・」ガサゴソ
もこっち(いや、続く続かない以前に、成立すらしてないし!)
もこっち(何なの!?私が相手のペースについてけないってのは散々あったけど、私より無口ってどういう事!?)
もこっち(もしかしてアレか?1年の私みたいに無口キャラを演じて人気者になろうとかそういう・・・)
もこっち(・・・いかん、嫌なこと思い出したらまた泣きたくなってきた)ジワ
ゼットン「・・・」ガサゴソ
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 17:52:48.73
スッ
もこっち「えっ・・・?は、ハンカチ・・・?」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「あの・・・もしかして、貸してくれるとか・・・?」
ゼットン「・・・」コク
もこっち「あ・・・ありが・・・と・・・」フキフキ
もこっち(まぁ、悪い奴じゃあない・・・のか?)
もこっち「えっ・・・?は、ハンカチ・・・?」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「あの・・・もしかして、貸してくれるとか・・・?」
ゼットン「・・・」コク
もこっち「あ・・・ありが・・・と・・・」フキフキ
もこっち(まぁ、悪い奴じゃあない・・・のか?)
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 17:54:19.57
キーンコーンカーンコーン
もこっち「さて、帰るか・・・」
ネモ「黒木さん、また明日ねー!」
もこっち「あっ!う、うん・・・ばいばい・・・」
もこっち(それにしてもゼットン・・・変わった奴だったな・・・)
もこっち「さて、帰るか・・・」
ネモ「黒木さん、また明日ねー!」
もこっち「あっ!う、うん・・・ばいばい・・・」
もこっち(それにしてもゼットン・・・変わった奴だったな・・・)
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 17:57:01.95
もこっち「・・・」トコトコ
もこっち(ゼットン・・・あの名前どっかで聞いたことあるような・・・)
もこっち(不良漫画のキャラ?いや、もっと有名な何か・・・)ドンッ
もこっち「あっ・・・す、すいません・・・」
不良A「おう姉ちゃん、どこ見て歩いてんだ?あぁん?」
もこっち(げぇっ!不良!しかもこの制服って赤王高校の奴らじゃん!)
もこっち(駄菓子屋の前でたむろする不良とか昭和かよ!)
もこっち(ゼットン・・・あの名前どっかで聞いたことあるような・・・)
もこっち(不良漫画のキャラ?いや、もっと有名な何か・・・)ドンッ
もこっち「あっ・・・す、すいません・・・」
不良A「おう姉ちゃん、どこ見て歩いてんだ?あぁん?」
もこっち(げぇっ!不良!しかもこの制服って赤王高校の奴らじゃん!)
もこっち(駄菓子屋の前でたむろする不良とか昭和かよ!)
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 17:59:43.78
不良B「お前、地球防衛高校の生徒だろ?」
もこっち「ははははは、はいっ!そそそそそっ、そうです!」ガクブル
不良A「ちょうどいいや。昨日、俺らの可愛い後輩がチボ高の奴に痛い目あわされたんだよなぁ」
不良C「コイツを人質にして呼び出すってのはどうよ?」
不良A「ヒャハハ!そいつぁいいや!人質がいりゃあ、向こうも手出しできねえしなぁ!」
不良A・B・C「「「ヒャハハハハハハハハ!」」」
もこっち「あわわわわ・・・」ガタガタ
もこっち「ははははは、はいっ!そそそそそっ、そうです!」ガクブル
不良A「ちょうどいいや。昨日、俺らの可愛い後輩がチボ高の奴に痛い目あわされたんだよなぁ」
不良C「コイツを人質にして呼び出すってのはどうよ?」
不良A「ヒャハハ!そいつぁいいや!人質がいりゃあ、向こうも手出しできねえしなぁ!」
不良A・B・C「「「ヒャハハハハハハハハ!」」」
もこっち「あわわわわ・・・」ガタガタ
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 18:03:43.74
ゼットン「・・・」トコトコ
もこっち(あれっ?ゼットン!?あいつもこの駄菓子屋来てんの?)
不良A「あぁん?ンだぁテメェは?」
ゼットン「・・・」ピポポポ
不良B「お、おい・・・ヤベェよ」
不良A「はぁ?おいおい、なにビビってんだよ」
不良C「あ、あれってゼットン君じゃね?」
不良A「は?」
ゼットン「・・・」ピポポポ
不良A「あぁっ!?ホ、ホントだ、ゼットン君だ!!」
不良C「おい、どうすんだよ!?」
不良A「決まってんだろ!ウルトラマンを唯一破った怪獣に俺らが敵うわけねぇ!逃げるぞ!」
不良B「ひいいぃぃぃ!」ダッ
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「あ、えっと・・・その・・・ありがとう・・・」
もこっち(ウルトラマンを破った・・・?もしかして・・・)
もこっち(あれっ?ゼットン!?あいつもこの駄菓子屋来てんの?)
不良A「あぁん?ンだぁテメェは?」
ゼットン「・・・」ピポポポ
不良B「お、おい・・・ヤベェよ」
不良A「はぁ?おいおい、なにビビってんだよ」
不良C「あ、あれってゼットン君じゃね?」
不良A「は?」
ゼットン「・・・」ピポポポ
不良A「あぁっ!?ホ、ホントだ、ゼットン君だ!!」
不良C「おい、どうすんだよ!?」
不良A「決まってんだろ!ウルトラマンを唯一破った怪獣に俺らが敵うわけねぇ!逃げるぞ!」
不良B「ひいいぃぃぃ!」ダッ
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「あ、えっと・・・その・・・ありがとう・・・」
もこっち(ウルトラマンを破った・・・?もしかして・・・)
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 18:08:17.08
もこっち「ただいまー」ガチャ
母「あら、遅かったのね。ご飯もうすぐ出来るわよ」
もこっち「あ、ちょっと待ってて。すぐに終わるから!」ドタバタ
母「・・・?どうしたのかしら?」
ガチャ バタン
もこっち「確かこのあたりに・・・あった!」ガサゴソ
決定版!ウルトラ怪獣大図鑑
もこっち(小さい頃はよく弟と一緒に読んだっけな・・・)
もこっち(・・・って、感傷に浸ってる場合じゃない。ゼットン・・・ゼットンは・・・いた!)ペラペラ
【宇宙恐竜ゼットン】身長;60m 体重:3万トン
ゼットン星人の連れてきた怪獣。一兆度の火球が武器。
科学特捜隊基地を襲い、ウルトラマンを破った強敵中の強敵である。
もこっち(ゼットン・・・やっぱり・・・!)
宇宙恐竜ゼットン。ウルトラマンを破った唯一の怪獣。
しかし、なぜかこの町ではその強さを知る者は少ない・・・
母「あら、遅かったのね。ご飯もうすぐ出来るわよ」
もこっち「あ、ちょっと待ってて。すぐに終わるから!」ドタバタ
母「・・・?どうしたのかしら?」
ガチャ バタン
もこっち「確かこのあたりに・・・あった!」ガサゴソ
決定版!ウルトラ怪獣大図鑑
もこっち(小さい頃はよく弟と一緒に読んだっけな・・・)
もこっち(・・・って、感傷に浸ってる場合じゃない。ゼットン・・・ゼットンは・・・いた!)ペラペラ
【宇宙恐竜ゼットン】身長;60m 体重:3万トン
ゼットン星人の連れてきた怪獣。一兆度の火球が武器。
科学特捜隊基地を襲い、ウルトラマンを破った強敵中の強敵である。
もこっち(ゼットン・・・やっぱり・・・!)
宇宙恐竜ゼットン。ウルトラマンを破った唯一の怪獣。
しかし、なぜかこの町ではその強さを知る者は少ない・・・
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 18:12:48.80
翌日
ザワザワ
もこっち(なんか妙に騒がしいな・・・みんなして窓際に集まって・・・グランドで何かやってるのか?)
もこっち「ど、どうかしたの・・・?」
ネモ「あ、黒木さん。なんか、グランドで喧嘩が始まってるらしいよ」
もこっち「喧嘩?」ヒョコ
ザワザワ
もこっち(なんか妙に騒がしいな・・・みんなして窓際に集まって・・・グランドで何かやってるのか?)
もこっち「ど、どうかしたの・・・?」
ネモ「あ、黒木さん。なんか、グランドで喧嘩が始まってるらしいよ」
もこっち「喧嘩?」ヒョコ
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 18:16:48.96
グランド
教師「おいお前ら、赤王高校の生徒だろ!地球防衛高校に何の用だ!」
不良A「センコーはお呼びじゃねぇんだよ。ゼットン連れてこいや」
教師「ゼットンを?ウチの生徒に何する気だ!場合によっては警察を呼ぶぞ!」
不良C「んな事言ってていいのかなぁ?レッドキングさーーん!」
レッドキング「ピギャ-オ!」ズシンズシン
教師「な、なんだお前は!?」
不良B「レッドキングさん、やっちゃってください!」
レッドキング「ギャ-オ!」バキッ
教師「うごぉっ・・・」バタ
女子生徒「きゃあっ!」
男子生徒「ひぃっ!」
不良A「いや~、レッドキングさん、流石ッス!」
不良B「おうテメェら!テメェらもこうなりたくなかったら、さっさとゼットン連れてこいや!」
教師「おいお前ら、赤王高校の生徒だろ!地球防衛高校に何の用だ!」
不良A「センコーはお呼びじゃねぇんだよ。ゼットン連れてこいや」
教師「ゼットンを?ウチの生徒に何する気だ!場合によっては警察を呼ぶぞ!」
不良C「んな事言ってていいのかなぁ?レッドキングさーーん!」
レッドキング「ピギャ-オ!」ズシンズシン
教師「な、なんだお前は!?」
不良B「レッドキングさん、やっちゃってください!」
レッドキング「ギャ-オ!」バキッ
教師「うごぉっ・・・」バタ
女子生徒「きゃあっ!」
男子生徒「ひぃっ!」
不良A「いや~、レッドキングさん、流石ッス!」
不良B「おうテメェら!テメェらもこうなりたくなかったら、さっさとゼットン連れてこいや!」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 18:19:18.49
ザワザワ
もこっち(レッドキング・・・確かあいつもウルトラマンと戦った怪獣・・・!)
もこっち(つーか他校に殴り込みとか、どんだけ時代錯誤なんだよ!?)
ゼットン「・・・」ピポポポ
スッ ガララ
ネモ「あっ、ゼットン君どこ行くの?」
もこっち(あいつ、もしかして・・・)
もこっち(レッドキング・・・確かあいつもウルトラマンと戦った怪獣・・・!)
もこっち(つーか他校に殴り込みとか、どんだけ時代錯誤なんだよ!?)
ゼットン「・・・」ピポポポ
スッ ガララ
ネモ「あっ、ゼットン君どこ行くの?」
もこっち(あいつ、もしかして・・・)
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 18:21:43.81
ゼットン「・・・」トコトコ
もこっち「ま、待って・・・!」
ゼットン「・・・」ピタッ
もこっち「あ・・・あいつらの所・・・行くの?」
ゼットン「・・・」コク
もこっち「で、でも・・・あのレッドキングとかいうの・・・す、すごく強いんだよ?ウルトラマンを追いつめたくらいだし・・・」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「・・・そっか。ゼットン君は・・・それ以上だっけ」
もこっち「ま、待って・・・!」
ゼットン「・・・」ピタッ
もこっち「あ・・・あいつらの所・・・行くの?」
ゼットン「・・・」コク
もこっち「で、でも・・・あのレッドキングとかいうの・・・す、すごく強いんだよ?ウルトラマンを追いつめたくらいだし・・・」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「・・・そっか。ゼットン君は・・・それ以上だっけ」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 18:24:47.47
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「昨日、ゼットン君の事・・・調べたんだけど・・・あのウルトラマンを唯一倒した宇宙恐竜なんだよね?」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「あ・・・あれから自分なりに考えたんだ。どうして昨日、前の学校の事聞いたとき黙ってたのかな・・・って」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「なんとなく分かった気がする・・・強すぎるから、周りから疎まれて、次第に孤立していく・・・」
もこっち「それが嫌だったから、強さを隠して、ここに転校してきた・・・ち、ちがう?」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「昨日、ゼットン君の事・・・調べたんだけど・・・あのウルトラマンを唯一倒した宇宙恐竜なんだよね?」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「あ・・・あれから自分なりに考えたんだ。どうして昨日、前の学校の事聞いたとき黙ってたのかな・・・って」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「なんとなく分かった気がする・・・強すぎるから、周りから疎まれて、次第に孤立していく・・・」
もこっち「それが嫌だったから、強さを隠して、ここに転校してきた・・・ち、ちがう?」
ゼットン「・・・」ピポポポ
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 18:29:05.29
もこっち「・・・わ、私さ!正直ケンカの強さとか、そういうの・・・あ、あんまり分かんないけど・・・でも、ボッチが嫌なのは痛いほど分かるよ・・・」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「だ、から・・・その・・・私、いくらゼットン君が強くても、疎んだりしない。根本さんだってそう。他の連中も・・・たぶん分かってくれると思う」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「もも、もし分からないようだったらさ、わ・・・私がガツンと一言いってやるからさ!」
もこっち「・・・だから、周囲の目なんか気にしないで、あのトウモロコシ野郎をブッ飛ばしてきてよ!」グッ
ゼットン「・・・」コク
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「だ、から・・・その・・・私、いくらゼットン君が強くても、疎んだりしない。根本さんだってそう。他の連中も・・・たぶん分かってくれると思う」
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「もも、もし分からないようだったらさ、わ・・・私がガツンと一言いってやるからさ!」
もこっち「・・・だから、周囲の目なんか気にしないで、あのトウモロコシ野郎をブッ飛ばしてきてよ!」グッ
ゼットン「・・・」コク
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 18:31:16.32
ザッ
ゼットン「・・・」ピポポポ
不良A「おう、よくきたなぁゼットン。度胸だけはほめてやるよ」
不良B「けどな、いくらテメェでもレッドキングさんに勝てるわけねぇよ!」
レッドキング「ピギャーオ!」
不良C「レッドキングさん!あんな奴、血祭りにしてやってください!」
レッドキング「ピギャーオ!」ズンズン
ゼットン「・・・」ピポポポ
不良A「おう、よくきたなぁゼットン。度胸だけはほめてやるよ」
不良B「けどな、いくらテメェでもレッドキングさんに勝てるわけねぇよ!」
レッドキング「ピギャーオ!」
不良C「レッドキングさん!あんな奴、血祭りにしてやってください!」
レッドキング「ピギャーオ!」ズンズン
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 18:34:04.34
もこっち(ゼットン・・・)
レッドキング「ピギャーオ!」ボゴッ
ゼットン「・・・」フラッ
もこっち「ゼットン!」
不良C「分かったかゼットン!レッドキングさんの実力がよぉ!」
不良B「チビでブスな彼女をそれ以上心配させたくなかったら、素直に土下座するんだなぁ!」
ゼットン「・・・!」グッ
レッドキング「ピギャーオ!」ボゴッ
ゼットン「・・・」フラッ
もこっち「ゼットン!」
不良C「分かったかゼットン!レッドキングさんの実力がよぉ!」
不良B「チビでブスな彼女をそれ以上心配させたくなかったら、素直に土下座するんだなぁ!」
ゼットン「・・・!」グッ
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 18:37:05.62
もこっち「ゼットン・・・」
レッドキング「ピギャーオ!」ブンッ
ゼットン「・・・」パシッ
レッドキング「ギャ?」
ゼットン「・・・」ゲシ バキッ
レッドキング「ギャオ!?」
不良C「お、おぉ?」
不良A「レッドキングさん!?」
ゼットン「・・・」バシュ
ドガーン
レッドキング「ピギャーオ・・・」ズシーン ピクピク
不良A「うおっ!?熱ちちっ!!」
不良B「れ、レッドキングさんがやられた・・・!」
不良C「ひいぃ!逃げろー!」ドタバタ
レッドキング「ピギャーオ!」ブンッ
ゼットン「・・・」パシッ
レッドキング「ギャ?」
ゼットン「・・・」ゲシ バキッ
レッドキング「ギャオ!?」
不良C「お、おぉ?」
不良A「レッドキングさん!?」
ゼットン「・・・」バシュ
ドガーン
レッドキング「ピギャーオ・・・」ズシーン ピクピク
不良A「うおっ!?熱ちちっ!!」
不良B「れ、レッドキングさんがやられた・・・!」
不良C「ひいぃ!逃げろー!」ドタバタ
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 18:40:32.86
ゼットン「・・・」ピポポポ
もこっち「ゼットン・・・よかった、無事で・・・」ジワ
ゼットン「・・・」スッ
もこっち「へっ!?な、な、泣いてないし!は・・・ハンカチとかいらないから!」ゴシゴシ
もこっち「・・・そ、それよりさ・・・帰って駄菓子屋行かない?きの、昨日のお礼もしたいし・・・うまい棒10本までならおごるよ?」
ゼットン「・・・」コク
もこっち「そ・・・そう?じゃ、じゃあ行こっか!」
宇宙恐竜ゼットン。ウルトラマンを破った唯一の怪獣。
しかし、なぜかこの町ではその強さを知る者は少ない・・・
もこっち「まぁ、私は知ってるけどね?」ニヤ
おしまい
もこっち「ゼットン・・・よかった、無事で・・・」ジワ
ゼットン「・・・」スッ
もこっち「へっ!?な、な、泣いてないし!は・・・ハンカチとかいらないから!」ゴシゴシ
もこっち「・・・そ、それよりさ・・・帰って駄菓子屋行かない?きの、昨日のお礼もしたいし・・・うまい棒10本までならおごるよ?」
ゼットン「・・・」コク
もこっち「そ・・・そう?じゃ、じゃあ行こっか!」
宇宙恐竜ゼットン。ウルトラマンを破った唯一の怪獣。
しかし、なぜかこの町ではその強さを知る者は少ない・・・
もこっち「まぁ、私は知ってるけどね?」ニヤ
おしまい
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/26(木) 18:43:32.41
というわけで、短いですがこれで終わりです。
最初は夢オチにしようかとも思いましたが、それじゃ目覚めた後のもこっちがかわいそうなので、こうした形になりました。
では、またどこかで。
最初は夢オチにしようかとも思いましたが、それじゃ目覚めた後のもこっちがかわいそうなので、こうした形になりました。
では、またどこかで。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/26(木) 18:53:17.16
乙
たいへんカオスでした
たいへんカオスでした
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/26(木) 19:03:57.41
乙
ギャグ系でウルトラのクロスとは珍しい
ギャグ系でウルトラのクロスとは珍しい
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/26(木) 20:32:40.85
最近私モテSS多くて嬉しい
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/26(木) 22:51:07.08
レッドキングは追い詰めるどころかカラータイマー鳴らないうちにやられたけどな
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/26(木) 22:54:10.04
まさかのゼットンくんSS
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403771419/
Entry ⇒ 2015.01.30 | Category ⇒ 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! | Comments (0)
ポンコツ『黒木智子、回答の入力を』
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/15(日) 14:52:06.19
わたモテと破壊魔定光のクロスssです
先日某所に立てた同じタイトルのスレと同じ内容なので、そちらのスレを読んでいた方は、読まなくても問題ありません
何故こちらに立てなおしたかというと・・・お察しください。
こちらにスレを立てるのは初めてなので、色々とミスがあるかもしれませんが、その時はどうか指摘をお願いします
では始めます
先日某所に立てた同じタイトルのスレと同じ内容なので、そちらのスレを読んでいた方は、読まなくても問題ありません
何故こちらに立てなおしたかというと・・・お察しください。
こちらにスレを立てるのは初めてなので、色々とミスがあるかもしれませんが、その時はどうか指摘をお願いします
では始めます
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 14:54:29.16
もこっち「・・・よっと」ゴト
もこっち(なんだろうコレ?ヘルメット・・・だよな?)
もこっち(けど、随分ボロボロだな・・・なんで私の家の庭に落ちてたのかも気になるし・・・)
もこっち(例によってネットで聞いてみるか)カチャカチャ
もこっち(なんだろうコレ?ヘルメット・・・だよな?)
もこっち(けど、随分ボロボロだな・・・なんで私の家の庭に落ちてたのかも気になるし・・・)
もこっち(例によってネットで聞いてみるか)カチャカチャ
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 14:56:09.82
変なヘルメット拾った
今日、家に帰ってきたら庭に変なヘルメットが落ちてた
これ何?どうすりゃいい?ちなみにこれが画像
ttp//xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
もこっち「よし、と・・・」
『はいはい、どうせコラだろ』
『月刊ムーに送ってみればいいんじゃね?』
『スゲー造形だな、これお前が作ったんだろ?』
今日、家に帰ってきたら庭に変なヘルメットが落ちてた
これ何?どうすりゃいい?ちなみにこれが画像
ttp//xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
もこっち「よし、と・・・」
『はいはい、どうせコラだろ』
『月刊ムーに送ってみればいいんじゃね?』
『スゲー造形だな、これお前が作ったんだろ?』
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 14:58:35.10
もこっち(チッ、役に立たん意見ばっかだな・・・)
もこっち(まあいいや、そろそろゆうちゃん遊びに来るし、コレの事は明日にしよう)
もこっち(お母さんやお父さんに見つかったら間違いなく捨てられるだろうな・・・帰ってくる前に隠さないと)ゴソゴソ
ピンポーン
もこっち(お、ゆうちゃん来たか)
もこっち(まあいいや、そろそろゆうちゃん遊びに来るし、コレの事は明日にしよう)
もこっち(お母さんやお父さんに見つかったら間違いなく捨てられるだろうな・・・帰ってくる前に隠さないと)ゴソゴソ
ピンポーン
もこっち(お、ゆうちゃん来たか)
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:00:44.02
シュン
定光「・・・ん?ポンコツ、どこにワープしてんだ?」
ポンコツ『おかしいな・・・座標はここで間違いないハズなんだが、キミのマンションらしき建築物は見当たらないな』
神代「まぁ、<この平行宇宙>の定光がマンションに住んでいるとは限らんがな」
定光「とにかく、この近くに<この世界の俺>がいるのは間違いねぇんだろ?」
ポンコツ『ああ。少し高度を落として探してみよう』
定光「・・・ん?ポンコツ、どこにワープしてんだ?」
ポンコツ『おかしいな・・・座標はここで間違いないハズなんだが、キミのマンションらしき建築物は見当たらないな』
神代「まぁ、<この平行宇宙>の定光がマンションに住んでいるとは限らんがな」
定光「とにかく、この近くに<この世界の俺>がいるのは間違いねぇんだろ?」
ポンコツ『ああ。少し高度を落として探してみよう』
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:03:04.85
優「こんにちわー」ガチャ
もこっち「ゆうちゃんいらっしゃい。新しい服買ったの?」
優「うん!少し高かったけど、可愛かったから・・・あれ?」
もこっち「どうしたの?」
優「もこっち、空になにか浮いてるよ?もしかしてUFOかな?」
もこっち「えっ?」キョロ
もこっち「ゆうちゃんいらっしゃい。新しい服買ったの?」
優「うん!少し高かったけど、可愛かったから・・・あれ?」
もこっち「どうしたの?」
優「もこっち、空になにか浮いてるよ?もしかしてUFOかな?」
もこっち「えっ?」キョロ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:06:08.24
もこっち「えええええええ!?バ、バ、バイクが!?」
もこっち(な、なに?宇宙人?それともタイムパトロールとか?)
もこっち(っていうか、アイツ等の被ってるヘルメットってもしかして・・・)
優「すごいねー!アニメみたい!」
もこっち(な、なに?宇宙人?それともタイムパトロールとか?)
もこっち(っていうか、アイツ等の被ってるヘルメットってもしかして・・・)
優「すごいねー!アニメみたい!」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:07:45.44
定光「・・・どうする?見つかっちまったらしいぞ」
ポンコツ『これ以上騒がれると厄介だ。人が集まる前に説明するしかないな』
定光「納得してもらえるか怪しいモンだけどな・・・ポンコツ、下に降ろしてくれ」
ポンコツ『了解した』
ポンコツ『これ以上騒がれると厄介だ。人が集まる前に説明するしかないな』
定光「納得してもらえるか怪しいモンだけどな・・・ポンコツ、下に降ろしてくれ」
ポンコツ『了解した』
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:09:07.53
定光「よ、よう。あーいや、なんつーか、その・・・とにかく俺たち怪しいモンじゃねぇんだ」
神代「こんな格好の上、空飛ぶバイクに乗った二人組が言っても説得力皆無だな」
定光「いいから余計なこと言うな神代!まぁ、確かに変なナリしてるけどよ。これには色々と事情が・・・」
もこっち「ちょ・・・」
定光「ん?どうした?」
もこっち「ちょ、ちょ・・・ちょっと待ってて!」ドタバタ
神代「こんな格好の上、空飛ぶバイクに乗った二人組が言っても説得力皆無だな」
定光「いいから余計なこと言うな神代!まぁ、確かに変なナリしてるけどよ。これには色々と事情が・・・」
もこっち「ちょ・・・」
定光「ん?どうした?」
もこっち「ちょ、ちょ・・・ちょっと待ってて!」ドタバタ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:10:45.80
もこっち「ああああああ、あの・・・も、もしかしてこのヘルメットの事・・・」
優「すごーい!もこっち、それどうしたの?」
定光「ポンコツ、これって・・・!」
ポンコツ『ああ、やはりこの近くにいるのは間違いなさそうだ』
優「すごーい!もこっち、それどうしたの?」
定光「ポンコツ、これって・・・!」
ポンコツ『ああ、やはりこの近くにいるのは間違いなさそうだ』
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:12:47.32
もこっち「や、やっぱり何か知ってるの!?あ、ああ、あの!詳しく話を聞きたいんだけど・・・」
もこっち「できれば二人の被ってるヘルメットもじっくり観察させてほしいなー、なんて・・・」キラキラ
定光「こう言ってるけどよ・・・どうするポンコツ?」
ポンコツ『素顔で話した方が信頼されやすいのは間違いないな。それに、この格好のままではあまりに目立ちすぎる』
定光「それもそうだな。ホラ、神代も外せ」ガシャ
神代「分かっている」ガシャ
もこっち「できれば二人の被ってるヘルメットもじっくり観察させてほしいなー、なんて・・・」キラキラ
定光「こう言ってるけどよ・・・どうするポンコツ?」
ポンコツ『素顔で話した方が信頼されやすいのは間違いないな。それに、この格好のままではあまりに目立ちすぎる』
定光「それもそうだな。ホラ、神代も外せ」ガシャ
神代「分かっている」ガシャ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:14:29.09
定光「これでいいか?」ズボ
もこっち「・・・・・・・・・・・・・・・」
定光「何だよ?今度はどうした?」
もこっち「ささささ・・・定光ぅ!?お前、どうしてそんな格好を・・・!?」
神代「貴様、なぜ定光の名を!?まさか・・・」
?「うるせーな姉貴!んなデカい声出さなくても聞こえるっつーの!」ドタバタ
ガチャ
黒木定光(以下、黒光)「えっ?」
もこっち「・・・・・・・・・・・・・・・」
定光「何だよ?今度はどうした?」
もこっち「ささささ・・・定光ぅ!?お前、どうしてそんな格好を・・・!?」
神代「貴様、なぜ定光の名を!?まさか・・・」
?「うるせーな姉貴!んなデカい声出さなくても聞こえるっつーの!」ドタバタ
ガチャ
黒木定光(以下、黒光)「えっ?」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:16:21.66
ポンコツ『なるほど、そういう事か』
もこっち「え?え?なにコレ!?どういう事!?」
優「へぇー、定光君って双子だったんだ!もこっち、紹介してくれればよかったのに」
もこっち「いや、私にもわけが分からないんだけど・・・そっちの女の子もお母さんの若いころにそっくりだし・・・」
神代「状況が混沌としてきたな。いったん落ち着いて話をした方がよさそうだ。悪いが上がらせてもらうぞ」
定光「お、おい神代・・・」
もこっち「え?え?なにコレ!?どういう事!?」
優「へぇー、定光君って双子だったんだ!もこっち、紹介してくれればよかったのに」
もこっち「いや、私にもわけが分からないんだけど・・・そっちの女の子もお母さんの若いころにそっくりだし・・・」
神代「状況が混沌としてきたな。いったん落ち着いて話をした方がよさそうだ。悪いが上がらせてもらうぞ」
定光「お、おい神代・・・」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:18:04.76
神代「仕方あるまい?これ以上騒がれたら人が集まってくるぞ」
ポンコツ『サダミツ、ここは彼女の言う事に従った方がよさそうだ』
定光「確かにそうかもしれねぇ・・・悪い、邪魔させてもらうが、いいか?」
もこっち「えっ!?あ、うん・・・」
ネコミミ(私さっきから全然出番ないなぁ・・・ヒマだなぁ)
ポンコツ『サダミツ、ここは彼女の言う事に従った方がよさそうだ』
定光「確かにそうかもしれねぇ・・・悪い、邪魔させてもらうが、いいか?」
もこっち「えっ!?あ、うん・・・」
ネコミミ(私さっきから全然出番ないなぁ・・・ヒマだなぁ)
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:20:01.41
~説明中~
優「へぇ~、じゃあ椿君たちって別世界から来たんだ!」
もこっち「すごい・・・すごいよ!まるで夢を見てるみたい!こんなのアニメでしか見たことないよ!」
定光「思ったよりすんなり受け入れてくれたな・・・」
ポンコツ『ああ、二人とも理解が早くて助かった』
もこっち「いやぁ、まぁ・・・アニメで散々予習してきたから・・・えへへ・・・」
優「へぇ~、じゃあ椿君たちって別世界から来たんだ!」
もこっち「すごい・・・すごいよ!まるで夢を見てるみたい!こんなのアニメでしか見たことないよ!」
定光「思ったよりすんなり受け入れてくれたな・・・」
ポンコツ『ああ、二人とも理解が早くて助かった』
もこっち「いやぁ、まぁ・・・アニメで散々予習してきたから・・・えへへ・・・」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:21:37.81
黒光「俺はまだ納得できてねぇけどな・・・ところで椿さん、この暗号の意味分かるか?」パサ
定光「ん?なんだコレ?」
ポンコツ『これは・・・平行宇宙座標!これをどこで!?』
黒光「いや、最近変な夢を見たんだけどよ、俺の部屋に白衣を着てメガネかけた俺そっくりの奴がいるんだ」
黒光「俺の机の上には暗号の書かれたメモ用紙が乗ってて、メガネの俺がメモを指差しながらこう言ったんだよ」
黒光「『もう一人のお前、破壊魔に伝えろ』ってな・・・」
定光「ん?なんだコレ?」
ポンコツ『これは・・・平行宇宙座標!これをどこで!?』
黒光「いや、最近変な夢を見たんだけどよ、俺の部屋に白衣を着てメガネかけた俺そっくりの奴がいるんだ」
黒光「俺の机の上には暗号の書かれたメモ用紙が乗ってて、メガネの俺がメモを指差しながらこう言ったんだよ」
黒光「『もう一人のお前、破壊魔に伝えろ』ってな・・・」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:23:43.60
黒光「そのメモの内容を必死に思い出しながら書いたのがソレだ」
黒光「正直、まだ納得できねぇが・・・現にこうして『もう一人の俺』が現れた以上、あの夢もあんた達の話も信じるしかねぇだろ」
もこっち「定光・・・」
定光「ポンコツ、このメモの平行宇宙のこと調べられるか?」
ポンコツ『ああ、すぐに座標を入力して・・・』
黒光「正直、まだ納得できねぇが・・・現にこうして『もう一人の俺』が現れた以上、あの夢もあんた達の話も信じるしかねぇだろ」
もこっち「定光・・・」
定光「ポンコツ、このメモの平行宇宙のこと調べられるか?」
ポンコツ『ああ、すぐに座標を入力して・・・』
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:26:28.06
ガタッ
もこっち「ん?何の音?両親はまだ帰ってきてないはずなんだけど・・・」
優「1階から聞こえたよ。行ってみようよ」
リビング
?「ヘヘヘ・・・ようやく見つけたぜ破壊魔!」
優「今度は机が喋ってる!もこっち、この机どこで買ったの?」
もこっち「近所のホームセンターだけど・・・いや、絶対これ怪しいって!」
定光「ポンコツ、コイツまさか・・・」
ポンコツ『ああ、間違いない。流刑体・欺机だ!変身するぞ!』
定光「応!」ガシャン
もこっち「ん?何の音?両親はまだ帰ってきてないはずなんだけど・・・」
優「1階から聞こえたよ。行ってみようよ」
リビング
?「ヘヘヘ・・・ようやく見つけたぜ破壊魔!」
優「今度は机が喋ってる!もこっち、この机どこで買ったの?」
もこっち「近所のホームセンターだけど・・・いや、絶対これ怪しいって!」
定光「ポンコツ、コイツまさか・・・」
ポンコツ『ああ、間違いない。流刑体・欺机だ!変身するぞ!』
定光「応!」ガシャン
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:28:35.48
欺机「オラァッ!」ブン
神代「くっ・・・」
定光「神代!・・・てめぇ!」バキィ
欺机「うおぉぉぉ!?」バゴォ
もこっち「い・・・家の壁が・・・!」
定光「スマン!けど、こうするしかなかったんだ!」
ポンコツ『サダミツ、それよりあれを見ろ!』
神代「くっ・・・」
定光「神代!・・・てめぇ!」バキィ
欺机「うおぉぉぉ!?」バゴォ
もこっち「い・・・家の壁が・・・!」
定光「スマン!けど、こうするしかなかったんだ!」
ポンコツ『サダミツ、それよりあれを見ろ!』
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:30:11.30
ビキビキッ
優「わっ!?何?空間にヒビ?」
ポンコツ『予知能力を使うな!この平行宇宙にも影響が出てしまう!』
定光「悪ぃ、神代が襲われてムキになっちまった・・・神代、大丈夫か?」
神代「ああ、足首をひねっただけだ・・・」ヒョコヒョコ
定光「おい、無茶すんな!そんな体で戦えるか!」
神代「しかし、貴様が戦えばこの平行宇宙が・・・」
もこっち「あ、あの・・・ひとつ提案なんだけど・・・」
優「わっ!?何?空間にヒビ?」
ポンコツ『予知能力を使うな!この平行宇宙にも影響が出てしまう!』
定光「悪ぃ、神代が襲われてムキになっちまった・・・神代、大丈夫か?」
神代「ああ、足首をひねっただけだ・・・」ヒョコヒョコ
定光「おい、無茶すんな!そんな体で戦えるか!」
神代「しかし、貴様が戦えばこの平行宇宙が・・・」
もこっち「あ、あの・・・ひとつ提案なんだけど・・・」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:32:29.59
もこっち「戦うスーパーヒロイン、ヴァルキリー・もこっち参上!」ビシィ
ネコミミ『やっと出番だー!がんばるぞー!』
優「わー!もこっち格好いいー!」パチパチ
定光「ホントに大丈夫かコレ・・・?」
黒光「姉貴、運動苦手なのに無理だって!どうせなら俺が変身して・・・」
もこっち「大丈夫だって。何百ともの魔法少女モノで予習してきたし、近所のゲーセンじゃ格ゲー負けなしなんだから」
ネコミミ『やっと出番だー!がんばるぞー!』
優「わー!もこっち格好いいー!」パチパチ
定光「ホントに大丈夫かコレ・・・?」
黒光「姉貴、運動苦手なのに無理だって!どうせなら俺が変身して・・・」
もこっち「大丈夫だって。何百ともの魔法少女モノで予習してきたし、近所のゲーセンじゃ格ゲー負けなしなんだから」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:34:40.98
もこっち「それに、今まで散々みっともない姿晒してきただから、たまには姉らしい所見せないとな!」グッ
黒光「姉貴・・・!」
もこっち「そんじゃ、ちょっくら行ってくる」ダッ
定光「行っちまった・・・」
ポンコツ『とにかく今は彼女に任せるしかない。優は神代やよいの手当をしてくれ。私は先ほどの座標の解析を急ぐ』
優「わ、わかった!」
黒光「姉貴・・・!」
もこっち「そんじゃ、ちょっくら行ってくる」ダッ
定光「行っちまった・・・」
ポンコツ『とにかく今は彼女に任せるしかない。優は神代やよいの手当をしてくれ。私は先ほどの座標の解析を急ぐ』
優「わ、わかった!」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:38:41.17
黒光(クソッ、姉貴が戦ってるってのに、俺は何もできねぇのかよ・・・!)
黒光(・・・ん?いや、待てよ・・・)
黒光「なぁ椿さん、ひとつ頼みがあるんだが・・・」
市街地
欺机「オラオラ、さっきまでの威勢はどうした!?」
ネコミミ『智子ちゃん、大丈夫!?押されっぱなしだけど・・・』
黒光(・・・ん?いや、待てよ・・・)
黒光「なぁ椿さん、ひとつ頼みがあるんだが・・・」
市街地
欺机「オラオラ、さっきまでの威勢はどうした!?」
ネコミミ『智子ちゃん、大丈夫!?押されっぱなしだけど・・・』
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:41:17.32
もこっち「くっ・・・さすがにアニメやゲーム通りにはいかないか・・・」
もこっち「もっと広くて動き回れる場所・・・そうだ、学校のグランドに・・・・!?」
もこっち(あそに居るのって、ネモ!?まずい、助けなきゃ!)
もこっち「危ない!」ガバッ
ネモ「きゃっ!?」
もこっち「もっと広くて動き回れる場所・・・そうだ、学校のグランドに・・・・!?」
もこっち(あそに居るのって、ネモ!?まずい、助けなきゃ!)
もこっち「危ない!」ガバッ
ネモ「きゃっ!?」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:43:30.54
もこっち「大丈夫?ネモ・・・トさん」
ネモ「え?もしかして黒木さん!?その格好どうしたの!?」
もこっち「いや、これは・・・・うごぉ!?」
欺机「よそ見してんじゃねぇぇ!」
もこっち「早く!今のうちに逃げ・・・ぐぅ!」
ネモ「黒木さん・・・」
ネモ「え?もしかして黒木さん!?その格好どうしたの!?」
もこっち「いや、これは・・・・うごぉ!?」
欺机「よそ見してんじゃねぇぇ!」
もこっち「早く!今のうちに逃げ・・・ぐぅ!」
ネモ「黒木さん・・・」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:45:55.26
数十分後・グランド
欺机「フン、どうやら限界みてぇだな。息が上がってるぜ?」
ネコミミ『智子ちゃん・・・』
もこっち「ま、まだだ・・・」
欺机「あぁん?」
もこっち「ゆうちゃんも、ネモも、お父さんも、お母さんも、定光も!全部私が守るんだ!」
欺机「フン、どうやら限界みてぇだな。息が上がってるぜ?」
ネコミミ『智子ちゃん・・・』
もこっち「ま、まだだ・・・」
欺机「あぁん?」
もこっち「ゆうちゃんも、ネモも、お父さんも、お母さんも、定光も!全部私が守るんだ!」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:48:00.89
欺机「ああ、そうかい。そいつぁご立派だな」
欺机「けど、フラフラじゃねぇか。テメェ一人で何ができる?」
「だったら二人ならどうだ?」
欺机「何ぃ!?」
黒光「おりゃっ!」バシィ
もこっち「さ、定光!」
欺机「けど、フラフラじゃねぇか。テメェ一人で何ができる?」
「だったら二人ならどうだ?」
欺机「何ぃ!?」
黒光「おりゃっ!」バシィ
もこっち「さ、定光!」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:50:18.95
欺机「な、何だテメェ!」
もこっち「定光、その格好は?」
黒光「姉貴の拾ったヘルメットだ。椿さんとポンコツに頼んで直してもらった」
もこっち「へぇー似合ってるじゃん。さっきの蹴り、流石はサッカー部員だねぇ」ニヤニヤ
黒光「う、うるせぇな!」
もこっち「定光、その格好は?」
黒光「姉貴の拾ったヘルメットだ。椿さんとポンコツに頼んで直してもらった」
もこっち「へぇー似合ってるじゃん。さっきの蹴り、流石はサッカー部員だねぇ」ニヤニヤ
黒光「う、うるせぇな!」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:52:20.77
欺机「テメェらさっきから何おしゃべりしてやがる!」
もこっち「定光!ヴィクトリーコンビネーションで決めるぞ!」
黒光「は?ヴィクトリー・・・なんだって?」
もこっち「お前がキックで奴の動きを止めた隙に、私がトドメを刺す!」
黒光「大層なネーミングの割には単純な作戦だな・・・」
もこっち「いいから!奴が来るよ!」
もこっち「定光!ヴィクトリーコンビネーションで決めるぞ!」
黒光「は?ヴィクトリー・・・なんだって?」
もこっち「お前がキックで奴の動きを止めた隙に、私がトドメを刺す!」
黒光「大層なネーミングの割には単純な作戦だな・・・」
もこっち「いいから!奴が来るよ!」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:53:59.25
欺机「ナメんなぁぁぁ!」
黒光「ふんっ!」バキィ
欺机「うぉっ!?」
黒光「姉貴!今だ!」
もこっち「うおおおおおお!抹殺のぉぉぉぉぉ!ラストブリットォォォォォォォォォ!!」ドガーン
欺机「が・・・がはっ・・・」ドサッ
もこっち「意地があんだよ・・・女の子にはなあ!」ドヤァ
黒光「ふんっ!」バキィ
欺机「うぉっ!?」
黒光「姉貴!今だ!」
もこっち「うおおおおおお!抹殺のぉぉぉぉぉ!ラストブリットォォォォォォォォォ!!」ドガーン
欺机「が・・・がはっ・・・」ドサッ
もこっち「意地があんだよ・・・女の子にはなあ!」ドヤァ
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:56:03.17
黒光「・・・なんだそれ?」ガシャ
もこっち「え?スクライド知らない?」ガシャ
黒光「知らねーよ」
定光「おーい、二人とも無事かー?」
もこっち「あっ、あのバイクは・・・」
定光「どうやら終わったみてぇだな」
神代「まぁ、初めてにしては上出来だな」
優「もこっち!」
ネモ「黒木さん!」
もこっち「えっ!?二人も来てたの!?」
もこっち「え?スクライド知らない?」ガシャ
黒光「知らねーよ」
定光「おーい、二人とも無事かー?」
もこっち「あっ、あのバイクは・・・」
定光「どうやら終わったみてぇだな」
神代「まぁ、初めてにしては上出来だな」
優「もこっち!」
ネモ「黒木さん!」
もこっち「えっ!?二人も来てたの!?」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 15:58:15.93
ガバッ
もこっち「わっ!?」
優「もう!すごく心配したんだよ!」ギュゥ
ネモ「でも、黒木さんが無事でよかった!」スリスリ
もこっち「えっ・・・ちょ・・・そ、その・・・二人とも恥ずかしいってば・・・」カァァ
定光「やれやれ・・・ま、とにかく一安心だな」
ポンコツ『サダミツ、例の座標の平行宇宙についてなのだが・・・』
定光「ん?どうした?」
もこっち「わっ!?」
優「もう!すごく心配したんだよ!」ギュゥ
ネモ「でも、黒木さんが無事でよかった!」スリスリ
もこっち「えっ・・・ちょ・・・そ、その・・・二人とも恥ずかしいってば・・・」カァァ
定光「やれやれ・・・ま、とにかく一安心だな」
ポンコツ『サダミツ、例の座標の平行宇宙についてなのだが・・・』
定光「ん?どうした?」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 16:00:20.06
翌日
もこっち「もう行っちゃうの?」
定光「あぁ、行先も決まったからな」
ポンコツ『サダミツ、昨日も話したように、これから向かう平行宇宙は非常に危険だ。留まれるのは30分が限度だ。いいな?』
定光「分かってるって・・・じゃあな、智子!達者でな!」
もこっち「さらば、異世界の弟よ!なんてな」ニヤ
定光「俺とお前はタメだっつーの・・・」
もこっち「もう行っちゃうの?」
定光「あぁ、行先も決まったからな」
ポンコツ『サダミツ、昨日も話したように、これから向かう平行宇宙は非常に危険だ。留まれるのは30分が限度だ。いいな?』
定光「分かってるって・・・じゃあな、智子!達者でな!」
もこっち「さらば、異世界の弟よ!なんてな」ニヤ
定光「俺とお前はタメだっつーの・・・」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 16:02:11.13
ネコミミ『バイバイ智子ちゃん!元気でね!』
もこっち「うん、ネコミミ!一緒に戦ってくれてありがとうね!」
シュゥゥゥ
もこっち「行っちゃった、か・・・」
もこっち「椿君たちだけじゃない、私たちも頑張らないとな。でしょ、ポンコⅡ(ツー)!」ガシャン
ポンコⅡ『ザッツ・ラーーーーーーーィッッッ!流刑体のクソ野郎は全員キル&デストロォォォォォイッ!!』
もこっち「まったく、お前少しはその口調・・・」
もこっち「うん、ネコミミ!一緒に戦ってくれてありがとうね!」
シュゥゥゥ
もこっち「行っちゃった、か・・・」
もこっち「椿君たちだけじゃない、私たちも頑張らないとな。でしょ、ポンコⅡ(ツー)!」ガシャン
ポンコⅡ『ザッツ・ラーーーーーーーィッッッ!流刑体のクソ野郎は全員キル&デストロォォォォォイッ!!』
もこっち「まったく、お前少しはその口調・・・」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 16:05:09.58
ドォォォォン
もこっち「えっ!?なに?今の音!?」
ポンコⅡ『ヘイ!ビッチ!流刑体のお出ましだ!名前は斬鬼!ちょいとタフなバトルになりそうだぜぇ!』
もこっち「ビッチ言うな!私の一番嫌いな言葉だ!」
ポンコⅡ「ハハーン?なら何て呼べばいいんだい?ガール?」
もこっち「そ、それは・・・言わせんな恥ずかしい」///
もこっち「えっ!?なに?今の音!?」
ポンコⅡ『ヘイ!ビッチ!流刑体のお出ましだ!名前は斬鬼!ちょいとタフなバトルになりそうだぜぇ!』
もこっち「ビッチ言うな!私の一番嫌いな言葉だ!」
ポンコⅡ「ハハーン?なら何て呼べばいいんだい?ガール?」
もこっち「そ、それは・・・言わせんな恥ずかしい」///
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 16:08:12.21
もこっち「・・・でも上等だよ。スカッとくる奴なら誰でも大歓迎だ!」
ポンコⅡ『OKトモコ!そんじゃオレ達コンビのデビュー戦、おっぱじめるとするかァ!』
もこっち「ああ、派手に決めるよ!」
こうして私、黒木智子と流刑体の戦いの日々が始まったのだった。
流刑体と戦うようになってから少しだけ・・・ほんの少しだけモテるようになったんだけど・・・それはまた別のお話。
おしまい
ポンコⅡ『OKトモコ!そんじゃオレ達コンビのデビュー戦、おっぱじめるとするかァ!』
もこっち「ああ、派手に決めるよ!」
こうして私、黒木智子と流刑体の戦いの日々が始まったのだった。
流刑体と戦うようになってから少しだけ・・・ほんの少しだけモテるようになったんだけど・・・それはまた別のお話。
おしまい
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/15(日) 16:10:30.73
定光のクロスssは前から書いてみたかったけど、まさかクロス先がわたモテになるとは自分でも思わなかった・・・
お付き合いいただき、ありがとうございました
お付き合いいただき、ありがとうございました
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/15(日) 22:54:54.14
懐かしいのネタにしたなぁ。
なにはともあれ、ヒロインとサブヒロインの属性が母親とゾンビ
というのが当時としてはカオスだったように思う。
物足りない気もするけど楽しめた、
乙
なにはともあれ、ヒロインとサブヒロインの属性が母親とゾンビ
というのが当時としてはカオスだったように思う。
物足りない気もするけど楽しめた、
乙
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/16(月) 06:24:09.59
おっつー
究極のマザコン漫画だよなwwww
究極のマザコン漫画だよなwwww
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/16(月) 16:59:58.66
新キャラは褐色ロリかと思ったらカラーで全身チアノーゼと判明した時の衝撃
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402811526/
Entry ⇒ 2015.01.18 | Category ⇒ 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! | Comments (0)
もこっち「死ねよクラスメイトどもぉーーーーっ!!!!」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 19:58:51.25 ID:4kDJKwax0
ある建物の屋上
私は、日頃の鬱憤を晴らしに来ていた。
もこっち「はぁ、はぁ……ふふふ」
もこっち「やはりここは落ち着くな……なにを叫んでも私の自由だぁ」
もこっち「本当は……ゆうちゃんと一緒に来たいけど………………なーんてな」
クラスメイトA(岡田)「あの……くろき、さん……?」
もこっち「ほぶぅっ!? だれでがぁさゃなぁぉぁっ!?!?」
クラスメイトB(清田)「うお、マジで黒木さんじゃーん」
私は、日頃の鬱憤を晴らしに来ていた。
もこっち「はぁ、はぁ……ふふふ」
もこっち「やはりここは落ち着くな……なにを叫んでも私の自由だぁ」
もこっち「本当は……ゆうちゃんと一緒に来たいけど………………なーんてな」
クラスメイトA(岡田)「あの……くろき、さん……?」
もこっち「ほぶぅっ!? だれでがぁさゃなぁぉぁっ!?!?」
クラスメイトB(清田)「うお、マジで黒木さんじゃーん」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 20:03:19.40 ID:4kDJKwax0
もこっち「あ……はは、はい……黒木です……」
クラスメイトC(鈴木)「えっとぉ……今、なーんか良くない言葉が聞こえてきたんだけど……」
もこっち「ひぅっ」
クラスメイトA(岡田)「ちょ、ちょっと鈴木……」
クラスメイトC(鈴木)「マジで言ってたのかな?」
もこっち「えっ!? いいいいや、ちがくて、ちょと、あの……」
クラスメイトB(清田)「あーもういいじゃん? 二人とも帰ろ帰ろ」
クラスメイトB(清田)「そういうことなんだって。無理して聞くのはやめてあげろって」
もこっち「え……」
クラスメイトC(鈴木)「えっとぉ……今、なーんか良くない言葉が聞こえてきたんだけど……」
もこっち「ひぅっ」
クラスメイトA(岡田)「ちょ、ちょっと鈴木……」
クラスメイトC(鈴木)「マジで言ってたのかな?」
もこっち「えっ!? いいいいや、ちがくて、ちょと、あの……」
クラスメイトB(清田)「あーもういいじゃん? 二人とも帰ろ帰ろ」
クラスメイトB(清田)「そういうことなんだって。無理して聞くのはやめてあげろって」
もこっち「え……」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 20:08:12.52 ID:4kDJKwax0
クラスメイトC(鈴木)「……っあー、嫌なもん見ちゃったなぁ。せっかくゲーセンで盛り上がって?いい気分で?いい景色見ようとしたのに?」
クラスメイトA(岡田)「もういいから! その話はまた後で、ね!?」
クラスメイトB(清田)「……まっ、気持ちは分かるけどな。じゃーねー黒木さーん」
もこっち「……まっ……待って!」
バタン
もこっち「あ………………………」
もこっち「…………………………」
もこっち「っきゃぁぁぁっ!!!!!嘘ぉぉぉぉ!!!!なんでいるのおおおお!!!ここ私の憩いの場所だろ!!!!」
もこっち「はーー!?なんで来てんだよぉあいつら!? リア充はリア充らしく明るいとこいけってのぉ!!!」
もこっち「あーーーー最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪……」
クラスメイトA(岡田)「もういいから! その話はまた後で、ね!?」
クラスメイトB(清田)「……まっ、気持ちは分かるけどな。じゃーねー黒木さーん」
もこっち「……まっ……待って!」
バタン
もこっち「あ………………………」
もこっち「…………………………」
もこっち「っきゃぁぁぁっ!!!!!嘘ぉぉぉぉ!!!!なんでいるのおおおお!!!ここ私の憩いの場所だろ!!!!」
もこっち「はーー!?なんで来てんだよぉあいつら!? リア充はリア充らしく明るいとこいけってのぉ!!!」
もこっち「あーーーー最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪……」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 20:11:09.77 ID:4kDJKwax0
もこっち「うぐぁしかも明日学校じゃねーか……」
もこっち「どうしよ……絶対噂広がる! よりによってあんなクラスでも選り抜きのカスに見つかるなんて!」
もこっち「……」
もこっち「死ねよぉぉーーーーーーーーーーっ!!!!!!」
もこっち「死ねぇぇーーーーーーっ!!!!!!!」
もこっち「ぜー、ぜー……」
もこっち「はぁ……」
もこっち「……帰ろ……」
もこっち「どうしよ……絶対噂広がる! よりによってあんなクラスでも選り抜きのカスに見つかるなんて!」
もこっち「……」
もこっち「死ねよぉぉーーーーーーーーーーっ!!!!!!」
もこっち「死ねぇぇーーーーーーっ!!!!!!!」
もこっち「ぜー、ぜー……」
もこっち「はぁ……」
もこっち「……帰ろ……」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 20:14:31.18 ID:4kDJKwax0
家
母「おかえり……ってどうしたの!?」
もこっち「え……?」グス
母「目真っ赤じゃない! ちょっと待ってていま目薬もってくるから」
もこっち「いや、いいから……一人にして」
母「よくない! ったく、たまには言うこと聞きなさい!」
もこっち「……」
もこっち「いいって言ってるだろ!! そっちこそたまには話聞きやがれってんだーー!!!」
もこっち「こちとらピチピチのJKなんだよ反抗期なんだよほっとけよぉぉ!!うわーん!!」ダッ
母「あっ……もう!」
母「おかえり……ってどうしたの!?」
もこっち「え……?」グス
母「目真っ赤じゃない! ちょっと待ってていま目薬もってくるから」
もこっち「いや、いいから……一人にして」
母「よくない! ったく、たまには言うこと聞きなさい!」
もこっち「……」
もこっち「いいって言ってるだろ!! そっちこそたまには話聞きやがれってんだーー!!!」
もこっち「こちとらピチピチのJKなんだよ反抗期なんだよほっとけよぉぉ!!うわーん!!」ダッ
母「あっ……もう!」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 20:19:20.31 ID:4kDJKwax0
ピシャン
もこっち「あーーーーうざいうざいうざい!!!!」
ドンドン
「誰がうざいですって!? 今日という今日は許さないからね!?」
もこっち「うわ……」
ドンドンドンドンドンドン
「あんた最近とくにおかしいわよ!? ブツブツ独り言言ったり壁を見つめて動かなかったり!!!そもそもあんた学校ないとずーっとゴロゴロしてるでしょ!?そんなんだから精神も暗くなってくの!部活ぐらい入ったらどうなの!?」
もこっち「……」
「なに黙ってるの!?なんとか言ったらどうなの!?そんなだから……」
「……そんなだから、友達も出来ないんでしょう!?」
もこっち「……っ!」
もこっち「あーーーーうざいうざいうざい!!!!」
ドンドン
「誰がうざいですって!? 今日という今日は許さないからね!?」
もこっち「うわ……」
ドンドンドンドンドンドン
「あんた最近とくにおかしいわよ!? ブツブツ独り言言ったり壁を見つめて動かなかったり!!!そもそもあんた学校ないとずーっとゴロゴロしてるでしょ!?そんなんだから精神も暗くなってくの!部活ぐらい入ったらどうなの!?」
もこっち「……」
「なに黙ってるの!?なんとか言ったらどうなの!?そんなだから……」
「……そんなだから、友達も出来ないんでしょう!?」
もこっち「……っ!」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 20:24:09.32 ID:4kDJKwax0
もこっち「……わかってるんだよそんなの……」グス
もこっち「自分のせいってことぐらい……」グス
「ちょっと?」
ガラッ
母「あっ…?」
もこっち「うるさいよぉ!!うるさいうるさいうるさい!!!マジで黙ってろよ!!!!」ポロポロ
母「ちょ、ちょっと……」
もこっち「黙れ黙れ黙れ黙れ!!!どいっつもこいつも!!!!わかりきったことペラペラペラペラ!!!」ポロポロ
もこっち「死ねーーっ!!!みんな死ねよーーーっ!!!!」ポロポロ
母「あ、あんったねぇ……」
もこっち「二度と話しかけんな!!!!今度こそ来るな!!!来るな来るな!!!」ポロポロ
ピシャン
もこっち「自分のせいってことぐらい……」グス
「ちょっと?」
ガラッ
母「あっ…?」
もこっち「うるさいよぉ!!うるさいうるさいうるさい!!!マジで黙ってろよ!!!!」ポロポロ
母「ちょ、ちょっと……」
もこっち「黙れ黙れ黙れ黙れ!!!どいっつもこいつも!!!!わかりきったことペラペラペラペラ!!!」ポロポロ
もこっち「死ねーーっ!!!みんな死ねよーーーっ!!!!」ポロポロ
母「あ、あんったねぇ……」
もこっち「二度と話しかけんな!!!!今度こそ来るな!!!来るな来るな!!!」ポロポロ
ピシャン
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 20:26:10.00 ID:4kDJKwax0
もこっち「はー!!はー!!」ポロポロ
もこっち「……う」
もこっち「うっうう……なんでぇ……なんでこんなことしか言えないんだよ……」ポロポロ
もこっち「もうやだやだやだ……誰か味方になってくれよぉ……」ポロポロ
もこっち「……う」
もこっち「うっうう……なんでぇ……なんでこんなことしか言えないんだよ……」ポロポロ
もこっち「もうやだやだやだ……誰か味方になってくれよぉ……」ポロポロ
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 20:30:09.99 ID:4kDJKwax0
数時間後、深夜
もこっち(ゆうちゃんには電話つながらなかった)
もこっち(彼氏とイチャイチャでもしてんのか……くそくそくそ)
もこっち「さっき立てたスレどうなってるだろ……」カチッ
スレタイ
JKだけど誰か助けてくれ寂しいヤバイ
本文
クラスに馴染めないしクラスメイトに悪口言ってるの聞かれたしイライラして母親とも喧嘩になったどうすればいい
味方0じゃねーか
『おっさん死ね』
『かまってちゃんかよ』
『仮にJKだとして、これはきもいわ』
『クズ乙w』
『お前が悪くね』
もこっち(ゆうちゃんには電話つながらなかった)
もこっち(彼氏とイチャイチャでもしてんのか……くそくそくそ)
もこっち「さっき立てたスレどうなってるだろ……」カチッ
スレタイ
JKだけど誰か助けてくれ寂しいヤバイ
本文
クラスに馴染めないしクラスメイトに悪口言ってるの聞かれたしイライラして母親とも喧嘩になったどうすればいい
味方0じゃねーか
『おっさん死ね』
『かまってちゃんかよ』
『仮にJKだとして、これはきもいわ』
『クズ乙w』
『お前が悪くね』
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 20:34:25.74 ID:4kDJKwax0
もこっち「……」ジー
もこっち「は、はは……こんなもんだよな」
もこっち「こんな……もん……」ジワッ
もこっち「あれぇ?」ポロポロ
もこっち「こいつらの煽りなんて全然ダメージないのに何で泣いてるの……? かまってちゃんなの……? 死ぬの?」ポロポロ
もこっち「泣いてばっかりだぁ……! くっそぉぉぉ……ぅっううっ」ポロポロ
もこっち「あー味方いないなぁ……周りはリア充のクズばっかかぁ……」
もこっち「は、はは……こんなもんだよな」
もこっち「こんな……もん……」ジワッ
もこっち「あれぇ?」ポロポロ
もこっち「こいつらの煽りなんて全然ダメージないのに何で泣いてるの……? かまってちゃんなの……? 死ぬの?」ポロポロ
もこっち「泣いてばっかりだぁ……! くっそぉぉぉ……ぅっううっ」ポロポロ
もこっち「あー味方いないなぁ……周りはリア充のクズばっかかぁ……」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 20:39:22.04 ID:4kDJKwax0
もこっち「ふーっ……はぁ」ゴシゴシ
もこっち「そろそろスレも落ちるか……糞スレだったな」カチャカチャ
もこっち「ん、また更新が……うわ、改行で必死なやつきた」
『むかつくやつ全員殺せ。
それか死ね。
クズなんだから覚悟決めろよ。
ま、そんなこともできないかな。
クズだもんな。』
もこっち「うっはぁ。改行で必死に痛いレス。厨房かぁ?」
もこっち「そんなの……出来るわけないし」
もこっち「そろそろスレも落ちるか……糞スレだったな」カチャカチャ
もこっち「ん、また更新が……うわ、改行で必死なやつきた」
『むかつくやつ全員殺せ。
それか死ね。
クズなんだから覚悟決めろよ。
ま、そんなこともできないかな。
クズだもんな。』
もこっち「うっはぁ。改行で必死に痛いレス。厨房かぁ?」
もこっち「そんなの……出来るわけないし」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 20:45:51.05 ID:4kDJKwax0
もこっち「あーあー予想通り叩かれてる。てかまだこんなにいたのか。どこから湧いたし」カチカチ
もこっち「……出来るわけ、ないし」
普段なら当たり前のようにスルー……意識さえしない糞みたいなレス。
でも……その時の私には、追い詰められ、自分でも自分を追い詰めてしまい、極限まで視野が狭くなっている私には、そのレスを他人事のように思えなくなっていた。
おおかた向こうもふざけて書いた……だろうに、私の頭は、そのレスを何回も何回も反芻していた。
もこっち「殺すか死ぬか」
もこっち「どちらか……」
もこっち「……出来るわけ、ないし」
普段なら当たり前のようにスルー……意識さえしない糞みたいなレス。
でも……その時の私には、追い詰められ、自分でも自分を追い詰めてしまい、極限まで視野が狭くなっている私には、そのレスを他人事のように思えなくなっていた。
おおかた向こうもふざけて書いた……だろうに、私の頭は、そのレスを何回も何回も反芻していた。
もこっち「殺すか死ぬか」
もこっち「どちらか……」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 20:50:15.19 ID:4kDJKwax0
もこっち「……」カチッ
もこっち「『自殺』『楽な方法』……」カタカタ
もこっち「『死体』『画像』」カタカタ
もこっち「『殺し方』『方法』」カタカタ
もこっち「うーん……『殺害』『掲示板』」カタカタ
もこっち「むむぅ……」カタカタ
何故だろう。
調べていくうちに、涙は渇いていた。
もこっち「『自殺』『楽な方法』……」カタカタ
もこっち「『死体』『画像』」カタカタ
もこっち「『殺し方』『方法』」カタカタ
もこっち「うーん……『殺害』『掲示板』」カタカタ
もこっち「むむぅ……」カタカタ
何故だろう。
調べていくうちに、涙は渇いていた。
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 20:55:47.30 ID:4kDJKwax0
翌朝
もこっち「……えっ!?もうこんな時間!?」
もこっち「うわーうわー嘘だー学校かよー嘘だと言ってくれー」
もこっち「……ふぅん」ニヤ
もこっち「はー。まぁ?いざとなったら殺せばいいし?」ニヤニヤ
もこっち「スッキリして私の人生もゲームオーバーはい終わり。くくくく……」
もこっち「……なんて。冗談だけど。中二じゃあるまいし」
コンコン
「ともこ……?起きてるの……? ブツブツ聞こえるけど」
もこっち「うわ」
もこっち「……えっ!?もうこんな時間!?」
もこっち「うわーうわー嘘だー学校かよー嘘だと言ってくれー」
もこっち「……ふぅん」ニヤ
もこっち「はー。まぁ?いざとなったら殺せばいいし?」ニヤニヤ
もこっち「スッキリして私の人生もゲームオーバーはい終わり。くくくく……」
もこっち「……なんて。冗談だけど。中二じゃあるまいし」
コンコン
「ともこ……?起きてるの……? ブツブツ聞こえるけど」
もこっち「うわ」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 20:59:11.38 ID:4kDJKwax0
ガラッ
もこっち「……」
母「!……お、おはよ」
もこっち「どいて」
母「あ、あぁ。はい」
もこっち「ん」
母「……あのね、ともこ! 私、ちょっと言いすぎたかなって……」
もこっち「あー、いいですそういうの」
母「ちょ、ちょっと待ちなさい。話し合わないと何も始まらないでしょうが」
もこっち「遅刻するんで。朝飯もいらないんで。勝手に学校いくんで」
もこっち「……」
母「!……お、おはよ」
もこっち「どいて」
母「あ、あぁ。はい」
もこっち「ん」
母「……あのね、ともこ! 私、ちょっと言いすぎたかなって……」
もこっち「あー、いいですそういうの」
母「ちょ、ちょっと待ちなさい。話し合わないと何も始まらないでしょうが」
もこっち「遅刻するんで。朝飯もいらないんで。勝手に学校いくんで」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 21:02:46.09 ID:4kDJKwax0
母「はぁ……あっそ。勝手にしなさい……」
もこっち「そのつもりなんで。朝飯も昼飯もコンビニで買うんで」
もこっち(ふん……だーれが話してやるもんか)
もこっち(私を責めた真性のクズ……簡単には許さないし)
もこっち「……そろそろ時間か」
もこっち「はぁーーー……行くか……」
もこっち(どうなるんだろ……)
ガチャ、バタン
もこっち「そのつもりなんで。朝飯も昼飯もコンビニで買うんで」
もこっち(ふん……だーれが話してやるもんか)
もこっち(私を責めた真性のクズ……簡単には許さないし)
もこっち「……そろそろ時間か」
もこっち「はぁーーー……行くか……」
もこっち(どうなるんだろ……)
ガチャ、バタン
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 21:05:50.62 ID:4kDJKwax0
教室前
もこっち「くっ……来てしまった」
もこっち(ここに来るまでにクラスメイトを避けて通って来たが……ついに運命の時)
もこっち(……大丈夫。私には殺害掲示板の皆がついている……!)
もこっち(私はやっていk)
「死ねよクラスメイトどもぉーーーーっ!!!!!」
もこっち「!?」
もこっち「くっ……来てしまった」
もこっち(ここに来るまでにクラスメイトを避けて通って来たが……ついに運命の時)
もこっち(……大丈夫。私には殺害掲示板の皆がついている……!)
もこっち(私はやっていk)
「死ねよクラスメイトどもぉーーーーっ!!!!!」
もこっち「!?」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 21:10:32.49 ID:4kDJKwax0
「ってな感じ? 似てるだろ岡田?」
「ぶふ……おまえもしかして練習してきた?w」
「ちょっとなw」
「えーっ! 信じられないなー黒木さんがそんなこと」
「いや、マジだって!かーっ録音したいぐらいだったなぁ!」
「うっそ……」
「おれ、別に嫌いじゃなかったんだけどなぁ。まさかあんな子だったとは」
「私もー。嫌いじゃないって感じだったのにね」
「まーさすがに『嫌いじゃない』から、『嫌い』にレベルアップ! って感じだな!」
「ぶふ……おまえもしかして練習してきた?w」
「ちょっとなw」
「えーっ! 信じられないなー黒木さんがそんなこと」
「いや、マジだって!かーっ録音したいぐらいだったなぁ!」
「うっそ……」
「おれ、別に嫌いじゃなかったんだけどなぁ。まさかあんな子だったとは」
「私もー。嫌いじゃないって感じだったのにね」
「まーさすがに『嫌いじゃない』から、『嫌い』にレベルアップ! って感じだな!」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 21:13:45.90 ID:4kDJKwax0
もこっち「……は、はは」
「今の話マジかー?」
「ひぇー」
「どう接すればいいのよこれから……」
「てか俺ら何かした?」
「さーな」
ガラッ
もこっち「……」
岡田「うおっ」
鈴木「死ねよクラスメイトどもぉーーーーーwwwwマジうけるわwwww」
岡田「ちょ、やめやめ!」
「今の話マジかー?」
「ひぇー」
「どう接すればいいのよこれから……」
「てか俺ら何かした?」
「さーな」
ガラッ
もこっち「……」
岡田「うおっ」
鈴木「死ねよクラスメイトどもぉーーーーーwwwwマジうけるわwwww」
岡田「ちょ、やめやめ!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 21:17:55.31 ID:4kDJKwax0
鈴木「へ? ……あっ」
もこっち「……」スタスタ
シーン
もこっち「……」ガタン
鈴木「え、えーっとぉ……くろき、さん?」
もこっち「っ」ビクッ
岡田「あーっもう! いいからいいから!わざわざ話しかけないでも!ごめんねー黒木さん?」
鈴木「いや、お前さ……もういいだろ?」
もこっち「……おまっ、おま……」
岡田「ん、んー? な、何か言った?」
もこっち「……」スタスタ
シーン
もこっち「……」ガタン
鈴木「え、えーっとぉ……くろき、さん?」
もこっち「っ」ビクッ
岡田「あーっもう! いいからいいから!わざわざ話しかけないでも!ごめんねー黒木さん?」
鈴木「いや、お前さ……もういいだろ?」
もこっち「……おまっ、おま……」
岡田「ん、んー? な、何か言った?」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 21:22:08.54 ID:4kDJKwax0
もこっち「おま、おままお前らがっ!! お前らがっ!!わりゅ、わりゅいんだりょっ!?」
ザワッ
「聞こえた?」
「いや……」
もこっち(もうどうにでもなーれ)
もこっち「し……しね! いらっなりから! ほんっと!」
清田「あ、あ、あぁ……?」
もこっち「な……なんなんだよ!!!!」
もこっち(あれ……なんか滑舌よくなってきた?)
もこっち(体が熱い……)
ザワッ
「聞こえた?」
「いや……」
もこっち(もうどうにでもなーれ)
もこっち「し……しね! いらっなりから! ほんっと!」
清田「あ、あ、あぁ……?」
もこっち「な……なんなんだよ!!!!」
もこっち(あれ……なんか滑舌よくなってきた?)
もこっち(体が熱い……)
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 21:27:07.28 ID:4kDJKwax0
もこっち「なんなんだよ!!お前らだけでワイワイワイワイうるっさいんだよいっつもいっつも!!!!」
もこっち(なんか……視界ぼやけてきた?)
もこっち「楽しいか!? あぁーーー楽しいだろ!!! 自分達だけで楽しめってんだ!!! 私を巻き込むな!!!見せつけるな!!!」
「やっべぇw」
「こわ」
鈴木「お、おいおい……さすがにリアクション取りにくいわ」
岡田「お、落ち着きなよ、くろk」
もこっち「はぁーーーっ??? お・ち・つ・け??? ですかっ?? 落ち着け!? 落ち着けるか馬鹿か低脳なのかお前はぁ!?」バンッ
もこっち(楽しい)
もこっち「くそくそくそくそくそ」ワシワシ
もこっち「うるさいんだようるさいんだよ糞どもがまじテロリストにやられて死ねやいい加減わたしの願いを叶えろ神様ぁぉぁぁ!!!!!!」
もこっち「うぁぁーーーー!!!!!!」バンバンバンバン
もこっち(なんか……視界ぼやけてきた?)
もこっち「楽しいか!? あぁーーー楽しいだろ!!! 自分達だけで楽しめってんだ!!! 私を巻き込むな!!!見せつけるな!!!」
「やっべぇw」
「こわ」
鈴木「お、おいおい……さすがにリアクション取りにくいわ」
岡田「お、落ち着きなよ、くろk」
もこっち「はぁーーーっ??? お・ち・つ・け??? ですかっ?? 落ち着け!? 落ち着けるか馬鹿か低脳なのかお前はぁ!?」バンッ
もこっち(楽しい)
もこっち「くそくそくそくそくそ」ワシワシ
もこっち「うるさいんだようるさいんだよ糞どもがまじテロリストにやられて死ねやいい加減わたしの願いを叶えろ神様ぁぉぁぁ!!!!!!」
もこっち「うぁぁーーーー!!!!!!」バンバンバンバン
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 21:31:11.88 ID:4kDJKwax0
先生「おーい、なんだか騒がしいな?」
岡田「せ、先生ぇ~」
先生「……なんだこれ」
清田「……見てらんねぇ……」
もこっち(夢じゃない)
もこっち「死ねっ!!!死ねっ!!!」
もこっち「そうだよ……!! そうだよ……!! こんっなに頑張ってるのに苦しんでるのに誰も味方しないぃ……報われない!!!」
もこっち(ゲームでもない)
もこっち「私が苦しんでるのは……どう考えてもお前らが悪い!!!!!!」
もこっち「お前らが悪いんだぁーーーーっ!!!!!」ダンダン
もこっち(現実なんだ)
岡田「せ、先生ぇ~」
先生「……なんだこれ」
清田「……見てらんねぇ……」
もこっち(夢じゃない)
もこっち「死ねっ!!!死ねっ!!!」
もこっち「そうだよ……!! そうだよ……!! こんっなに頑張ってるのに苦しんでるのに誰も味方しないぃ……報われない!!!」
もこっち(ゲームでもない)
もこっち「私が苦しんでるのは……どう考えてもお前らが悪い!!!!!!」
もこっち「お前らが悪いんだぁーーーーっ!!!!!」ダンダン
もこっち(現実なんだ)
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 21:38:45.27 ID:4kDJKwax0
先生「や、やめとけ黒木!もう……やめてくれ!」ガシッ
もこっち「ほぉ~? 誰かと思えば偽善者代表の担任様じゃないですかぁ~?」
もこっち「むかっつくんだよお前も!!!!! ふつー気づくだろふつー!!! こんだけボッチやってんだぞコラ!!!! あぁ!? 知らなかったとは言わせないからな!!??」
先生「す、すまなかった……いじめられてる様子では無かったから……」
もこっち「ほぉーーーーーーーー???? いじめられてなかったら苦しんでても話も聞かなくていいと、そうおっしゃるんですかぁ~~?? ……っざけんな!!!!」
「せ、先生……なんかヤバイって!もはや危ないって」
先生「……わかるんだよ、黒木。俺も昔、友達少なかったからさ。先生に絡まれたら逆に迷惑かと思ってな」
もこっち「……は?」
先生「学校に友達が少ないとしんどいよなぁー。なんだか、たまらなくなってくるっていうか、さ。わかるよ」
もこっち「ほぉ~? 誰かと思えば偽善者代表の担任様じゃないですかぁ~?」
もこっち「むかっつくんだよお前も!!!!! ふつー気づくだろふつー!!! こんだけボッチやってんだぞコラ!!!! あぁ!? 知らなかったとは言わせないからな!!??」
先生「す、すまなかった……いじめられてる様子では無かったから……」
もこっち「ほぉーーーーーーーー???? いじめられてなかったら苦しんでても話も聞かなくていいと、そうおっしゃるんですかぁ~~?? ……っざけんな!!!!」
「せ、先生……なんかヤバイって!もはや危ないって」
先生「……わかるんだよ、黒木。俺も昔、友達少なかったからさ。先生に絡まれたら逆に迷惑かと思ってな」
もこっち「……は?」
先生「学校に友達が少ないとしんどいよなぁー。なんだか、たまらなくなってくるっていうか、さ。わかるよ」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 21:47:20.68 ID:4kDJKwax0
もこっち(へー。わかるんだぁぁぁ……)
先生「……黒木? 続けていいか」
もこっち「友達が少ない、ですか……」
先生「でもさ、先生部活してたから何とか乗り越えられたんだ」
もこっち「っ」ピキッ
先生「居場所があるっていいぞ。だからさ、お前も自分で居場所を見つけるべきだ。人のせいにするより、よっぽど有意義だと思わないか」
もこっち「……居場所……だの……友達が……少ない、だの…………」
もこっち「……気持ちが分かる、だの……腐った言葉をポロポロポロポロポロポロ……」
もこっち(殺すか死ぬか……二択じゃなくて、どっちもだ)
もこっち(偽善者どもの居場所なんて奪えばいい……そして、そのあと)
もこっち(居場所がないなら、私がいなくなればいい)
もこっち「よくもまぁ……へへはふふ……よくもまぁ……ぼっち代表の私に言えたもんですなぁ……」
先生「……黒木? 続けていいか」
もこっち「友達が少ない、ですか……」
先生「でもさ、先生部活してたから何とか乗り越えられたんだ」
もこっち「っ」ピキッ
先生「居場所があるっていいぞ。だからさ、お前も自分で居場所を見つけるべきだ。人のせいにするより、よっぽど有意義だと思わないか」
もこっち「……居場所……だの……友達が……少ない、だの…………」
もこっち「……気持ちが分かる、だの……腐った言葉をポロポロポロポロポロポロ……」
もこっち(殺すか死ぬか……二択じゃなくて、どっちもだ)
もこっち(偽善者どもの居場所なんて奪えばいい……そして、そのあと)
もこっち(居場所がないなら、私がいなくなればいい)
もこっち「よくもまぁ……へへはふふ……よくもまぁ……ぼっち代表の私に言えたもんですなぁ……」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 21:53:32.08 ID:4kDJKwax0
もこっち(使うつもり……無かったんだけどなぁ……こんなの)
もこっち(あーあ。あの糞みたいなレスの言うこと聞くのか私。情けないなー)
もこっち(……でもさ……)
もこっち「……はは、は……スッ
先生「なっ……包丁っ……?」
「きゃっ……」
「やめ……」
もこっち(なんだか……すっごく気持ちいい)
もこっち(糞みたいな人生で……まちがいなく、今が1番!体が熱くて!楽しくて!気持ちいい!)
もこっち「死ねよぉぉぉぉ!!!!」ブンッ
ゴンッ
もこっち(あーあ。あの糞みたいなレスの言うこと聞くのか私。情けないなー)
もこっち(……でもさ……)
もこっち「……はは、は……スッ
先生「なっ……包丁っ……?」
「きゃっ……」
「やめ……」
もこっち(なんだか……すっごく気持ちいい)
もこっち(糞みたいな人生で……まちがいなく、今が1番!体が熱くて!楽しくて!気持ちいい!)
もこっち「死ねよぉぉぉぉ!!!!」ブンッ
ゴンッ
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 21:56:29.45 ID:4kDJKwax0
もこっち(……え? いま、ゴンッて……)
もこっち「……ぐぇ」バタン
清田「いっ、……はぁ、はぁ……いっ、いい加減にしろよな!」
もこっち「……」
「うぉーイスで殴るとかワイルドぉ」
「うっうっ……怖かったよぉ……」
「先生大丈夫!?」
「清田かっけー」
もこっち(うっわ……邪魔しやがって……)
もこっち「……ぐぇ」バタン
清田「いっ、……はぁ、はぁ……いっ、いい加減にしろよな!」
もこっち「……」
「うぉーイスで殴るとかワイルドぉ」
「うっうっ……怖かったよぉ……」
「先生大丈夫!?」
「清田かっけー」
もこっち(うっわ……邪魔しやがって……)
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 22:07:58.40 ID:4kDJKwax0
仰向けになった私。
どんどん薄れていく意識……ぼやけていく視界。
邪魔された……そんな思い。
悔しいような憎らしいような
ホッとしたような、不思議な感覚。気分は悪くなかった。
でも……私が気を失う前に見たものは……
「先生~!よかった~!」
「あぁ……清田、すまなかった」
「清田グッジョブ!」
「照れるな……なんてな。あんまり気分いいもんじゃないぞ?」
「一時はどうなることかと……」
ホッとしたクラスメイトども……団結したクラスメイトども。
やっぱり、私の居場所は無いのだ。
当たり前だよな。
ここまでしたのに?何を考えてる。何を達成感に浸ってたんだ?
おまえ、ただのぼっちだから。わかってただろ?
あれ……? もしかして、ぼっちのお前が1番現実見れてなかったんじゃないの?
気を失う瞬間。やっぱり、私は涙を流すのだった。
どんどん薄れていく意識……ぼやけていく視界。
邪魔された……そんな思い。
悔しいような憎らしいような
ホッとしたような、不思議な感覚。気分は悪くなかった。
でも……私が気を失う前に見たものは……
「先生~!よかった~!」
「あぁ……清田、すまなかった」
「清田グッジョブ!」
「照れるな……なんてな。あんまり気分いいもんじゃないぞ?」
「一時はどうなることかと……」
ホッとしたクラスメイトども……団結したクラスメイトども。
やっぱり、私の居場所は無いのだ。
当たり前だよな。
ここまでしたのに?何を考えてる。何を達成感に浸ってたんだ?
おまえ、ただのぼっちだから。わかってただろ?
あれ……? もしかして、ぼっちのお前が1番現実見れてなかったんじゃないの?
気を失う瞬間。やっぱり、私は涙を流すのだった。
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 22:13:47.59 ID:4kDJKwax0
・
・
・
もこっち「ん……」パチッ
もこっち「っ……った」
もこっち(最悪の気分だ。なんだこの頭の痛さは)
もこっち(それに……目が痛い。痛すぎる)
もこっち(何があったんだっけ)
明るくて、白い部屋。
気分が悪すぎて場所さえも、自分がどんな体勢かもよく分からない。
もこっち(夢……だったりしないかな)
でも、夢じゃないんだ。
あの時感じた惨めさ。悔しさ。怒り。高揚感。
とても、体が熱かった。
あれが全て夢なわけ、ないよな。
・
・
もこっち「ん……」パチッ
もこっち「っ……った」
もこっち(最悪の気分だ。なんだこの頭の痛さは)
もこっち(それに……目が痛い。痛すぎる)
もこっち(何があったんだっけ)
明るくて、白い部屋。
気分が悪すぎて場所さえも、自分がどんな体勢かもよく分からない。
もこっち(夢……だったりしないかな)
でも、夢じゃないんだ。
あの時感じた惨めさ。悔しさ。怒り。高揚感。
とても、体が熱かった。
あれが全て夢なわけ、ないよな。
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 22:19:53.47 ID:4kDJKwax0
先生「はぁ……起きたか」
もこっち「っ」ビクッ
先生「……安心しろ、別になにかしようってわけじゃない。優しい言葉をかける気もないけどな」
もこっち「……」
先生「ボーッとしてるな。場所、わかるか? ここは保健室だ。自分が何したか、覚えてるか?」
もこっち「……おぼえて、ます」
先生「……まぁ、謝ってくれないんだろうな、お前は」
もこっち「……」
もこっち(別に謝りたくないわけじゃないが……謝っても意味ないし、謝れないだろ常考)
先生「……はぁ。お母さん、来てるぞ。俺に謝らなくてもいいからお母さんには謝っとけ」
もこっち「……えっ!?」
もこっち「っ」ビクッ
先生「……安心しろ、別になにかしようってわけじゃない。優しい言葉をかける気もないけどな」
もこっち「……」
先生「ボーッとしてるな。場所、わかるか? ここは保健室だ。自分が何したか、覚えてるか?」
もこっち「……おぼえて、ます」
先生「……まぁ、謝ってくれないんだろうな、お前は」
もこっち「……」
もこっち(別に謝りたくないわけじゃないが……謝っても意味ないし、謝れないだろ常考)
先生「……はぁ。お母さん、来てるぞ。俺に謝らなくてもいいからお母さんには謝っとけ」
もこっち「……えっ!?」
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 22:22:23.00 ID:4kDJKwax0
先生「じゃっ……すみません、あとはお願いします」
母「はい……」スッ
もこっち「う……」
もこっち(いや……そりゃ来るよな)
母「……ともこ?」
もこっち「かあ、さん……」
母「ちょっと私の目を見なさい」
もこっち「え、ぁ……はい……」
母「はい……」スッ
もこっち「う……」
もこっち(いや……そりゃ来るよな)
母「……ともこ?」
もこっち「かあ、さん……」
母「ちょっと私の目を見なさい」
もこっち「え、ぁ……はい……」
129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 22:26:09.28 ID:4kDJKwax0
母「自分が何を言ったか、自分が何をしたか、自分がどれだけ迷惑をかけたか……わかってるの」
もこっち「……わかってる」
もこっち「……つもり」
母「はぁ!?」
もこっち「あーいやいやいや、わかってるわかってる……」
母「……」
もこっち(あー謝ろうかな……でもなー……)
もこっち(いや、やめとこう。じきに、私は終わるんだし。てか自分で終わらせるし)
もこっち(それがせめてもの親孝行になるだろ。なんて言えばいいのかも……馬鹿な私にはわからないしな)
もこっち「……わかってる」
もこっち「……つもり」
母「はぁ!?」
もこっち「あーいやいやいや、わかってるわかってる……」
母「……」
もこっち(あー謝ろうかな……でもなー……)
もこっち(いや、やめとこう。じきに、私は終わるんだし。てか自分で終わらせるし)
もこっち(それがせめてもの親孝行になるだろ。なんて言えばいいのかも……馬鹿な私にはわからないしな)
132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 22:29:29.15 ID:4kDJKwax0
母「あのねぇ……何か言うことないの?」
もこっち「……ない、かな……てか」
もこっち「何も、言えない……てゆーか?」ハハハ
母「……」ガタッ
もこっち(げっ……正直すぎたか?)
もこっち(……はー、殴ってくんないかなー……)
母「……」
もこっち「……ない、かな……てか」
もこっち「何も、言えない……てゆーか?」ハハハ
母「……」ガタッ
もこっち(げっ……正直すぎたか?)
もこっち(……はー、殴ってくんないかなー……)
母「……」
133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 22:31:39.14 ID:4kDJKwax0
母「ちょっとこっち寄りなさい」
もこっち(おっ)
もこっち「……」ズリズリ
母「……」
ギュウ
もこっち「……えっ?」
母「そっか……何も言えない、か」ギュー
もこっち「は????? ちょちょちょ」
もこっち(なんだこれ?抱きしめられてる?)
もこっち(おっ)
もこっち「……」ズリズリ
母「……」
ギュウ
もこっち「……えっ?」
母「そっか……何も言えない、か」ギュー
もこっち「は????? ちょちょちょ」
もこっち(なんだこれ?抱きしめられてる?)
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 22:35:12.65 ID:4kDJKwax0
母「どうしたの?」ギュー
もこっち「いや、これなに、てかっ、」
母「うざい?」
もこっち「いや……うざくない、けどさ」
母「なら文句言わない。こうさせなさい」
もこっち「…………」
母「……あんた、おかしかったもんね。高校入学してからしばらくして……」
母「部屋で一人で笑ってみたり、大声上げてみたり……」
母「泣いたり」
もこっち「いや、これなに、てかっ、」
母「うざい?」
もこっち「いや……うざくない、けどさ」
母「なら文句言わない。こうさせなさい」
もこっち「…………」
母「……あんた、おかしかったもんね。高校入学してからしばらくして……」
母「部屋で一人で笑ってみたり、大声上げてみたり……」
母「泣いたり」
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 22:40:09.23 ID:4kDJKwax0
もこっち(……気持ちいい……?)
母「正直ねぇ、高校入学からあんたのこと鬱陶しかったのよね」クス
母「智貴と違って変なことばっかりするし? 反抗ばっかだし?」
もこっち「……」
母「何も言えないでしょ」
母「でも……あんたが人を刺しかけたって聞いてね」
母「最初は悲しさとか、怒りとか、焦りとか……そんなのばっかだったけど……」
母「ここに向かってる途中で……何故かあんたが愛しくて愛しくてたまらなくなってきてね」
母「どうしてるんだろう、大丈夫かな、って」
母「正直ねぇ、高校入学からあんたのこと鬱陶しかったのよね」クス
母「智貴と違って変なことばっかりするし? 反抗ばっかだし?」
もこっち「……」
母「何も言えないでしょ」
母「でも……あんたが人を刺しかけたって聞いてね」
母「最初は悲しさとか、怒りとか、焦りとか……そんなのばっかだったけど……」
母「ここに向かってる途中で……何故かあんたが愛しくて愛しくてたまらなくなってきてね」
母「どうしてるんだろう、大丈夫かな、って」
152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 22:44:13.61 ID:4kDJKwax0
母「だから、こうなっちゃってるわけ」
もこっち「……」
母「あんたを抱きしめたのも、いつぶりかしらね」
もこっち「うっ……」
母「っと、苦しかった?」
もこっち「っ……ちがっ……」グス
母「あ……」
もこっち「お願い……やめないでよぉぉぉ……」ポロポロ
母「はぁ……。ひどい顔ね。これから大変なんだから、甘えられるうちに甘えなさい」ギュー
もこっち「うぁぁぁ……」ポロポロ
もこっち「……」
母「あんたを抱きしめたのも、いつぶりかしらね」
もこっち「うっ……」
母「っと、苦しかった?」
もこっち「っ……ちがっ……」グス
母「あ……」
もこっち「お願い……やめないでよぉぉぉ……」ポロポロ
母「はぁ……。ひどい顔ね。これから大変なんだから、甘えられるうちに甘えなさい」ギュー
もこっち「うぁぁぁ……」ポロポロ
159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 22:51:01.28 ID:4kDJKwax0
母「ごめんね……子供なのに、鬱陶しいなんて……」ギュー
もこっち「ううん……ちがっ、ちがくて……わたしがわるくて……っ」
抱きしめられてから、途中までは冷めていた。
でも、何かが込み上げてきて……たまらなかった。
いよいよ現実に向き合った……と思っていたが、どうやらまだまだ、だったらしい。
私は、恵まれていたのだ。私の周りの現実は、私が思っているほど厳しくはなかった。
クズだ、クズすぎる。どう考えても私が悪い。
歪みきった人格は、簡単には直らないんだろうな。今は直せる気でいるけど、多分そんなに簡単じゃないんだろうな。
私はやっとスタートラインに立ったのだから。周りはとっくに大人になっていたというのに。
もこっち「ううん……ちがっ、ちがくて……わたしがわるくて……っ」
抱きしめられてから、途中までは冷めていた。
でも、何かが込み上げてきて……たまらなかった。
いよいよ現実に向き合った……と思っていたが、どうやらまだまだ、だったらしい。
私は、恵まれていたのだ。私の周りの現実は、私が思っているほど厳しくはなかった。
クズだ、クズすぎる。どう考えても私が悪い。
歪みきった人格は、簡単には直らないんだろうな。今は直せる気でいるけど、多分そんなに簡単じゃないんだろうな。
私はやっとスタートラインに立ったのだから。周りはとっくに大人になっていたというのに。
167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 22:57:54.72 ID:4kDJKwax0
自分に酔うのは、もうやめよう。
かわいそうな自分なんて、存在しない。
誰かの優しさに素直に甘えられる人になろう。
母「……よしよし」
もこっち「うっう……うぁぁぁ!!!!うぐっ、ぐぅっ……ぁぁぁ……!!」ポロポロ
これからやらなくちゃいけないこと、たくさんある。
でも、今だけはさ……
体が熱い。
まちがいなく、人生で1番きもちいい。
もうちょっと……ようやく見つけた現実に甘えさせてくれ。
かわいそうな自分なんて、存在しない。
誰かの優しさに素直に甘えられる人になろう。
母「……よしよし」
もこっち「うっう……うぁぁぁ!!!!うぐっ、ぐぅっ……ぁぁぁ……!!」ポロポロ
これからやらなくちゃいけないこと、たくさんある。
でも、今だけはさ……
体が熱い。
まちがいなく、人生で1番きもちいい。
もうちょっと……ようやく見つけた現実に甘えさせてくれ。
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 23:04:37.16 ID:4kDJKwax0
・
・
・
教室
母親の提案で、停学をくらってる間に転校した。
学校も警察沙汰は面倒だったらしい。
私としては……まだあそこでやるべきことがあったような気がするが。まぁ私がいてもどーーーせ怖がるだけだろう?
クラスメイトには全員に手紙で謝っといたしいいだろ。手、疲れたわ。
転校後……もちろん、ぼっちである。
当たり前だろ、途中入学だし……なんか前の学校でやったことがじわじわ噂になってるっぽいし。
誰だよ広めたの。
私、完全にキチガイじゃないか。
もこっち「はー……」
・
・
教室
母親の提案で、停学をくらってる間に転校した。
学校も警察沙汰は面倒だったらしい。
私としては……まだあそこでやるべきことがあったような気がするが。まぁ私がいてもどーーーせ怖がるだけだろう?
クラスメイトには全員に手紙で謝っといたしいいだろ。手、疲れたわ。
転校後……もちろん、ぼっちである。
当たり前だろ、途中入学だし……なんか前の学校でやったことがじわじわ噂になってるっぽいし。
誰だよ広めたの。
私、完全にキチガイじゃないか。
もこっち「はー……」
174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 23:09:03.87 ID:4kDJKwax0
「ね、ねぇ、黒木さん。ちょっといい?」
もこっち「え」
「黒木さんだけプリント出してなくて……」
もこっち「えっ、ごごごごめん。ど、どこっ、やったかな……? えーとえーと」
「ごご、ごめんね! 別に今日じゃなくてよくてね!」
もこっち「いや、私が悪いからっ!!!」
「ひぃ」
変われるのか、私。
そんなに甘くないよな……。
しかし……いま、私は。
プリントを無くしたことを本気で申し訳ないと思っている。
おわり
もこっち「え」
「黒木さんだけプリント出してなくて……」
もこっち「えっ、ごごごごめん。ど、どこっ、やったかな……? えーとえーと」
「ごご、ごめんね! 別に今日じゃなくてよくてね!」
もこっち「いや、私が悪いからっ!!!」
「ひぃ」
変われるのか、私。
そんなに甘くないよな……。
しかし……いま、私は。
プリントを無くしたことを本気で申し訳ないと思っている。
おわり
175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 23:10:08.46 ID:27GTlKnb0
乙!
わたモテSSにはない感じだけど良かった
わたモテSSにはない感じだけど良かった
176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 23:10:18.40 ID:U/pYvSNP0
乙
177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 23:11:58.25 ID:BbEFy+OT0
皆殺しルート希望
178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/09/17(火) 23:12:43.91 ID:5T0jn5A20
乙(T_T)
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1379415531/l50
Entry ⇒ 2014.12.26 | Category ⇒ 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! | Comments (0)
もこっち「アイドル!?」
1 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 13:30:31.77
わたモテ×アイマスSSです
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/16(月) 13:32:07.96
智子「あぢー……」
智子「……」
智子(休日だから気分転換に街に出てみたけど……)
智子(ゆうちゃんは彼氏とデートだから来れねーし……)
智子(見渡せば、あちこちカップルだらけ……)
智子「……」
智子(ぜんっぜん羨ましくなんかねーし!!)
智子(どうせアレだろ? お互い妥協の産物だろ!?)
智子(そんで「アッハーン」とか「ウッフーン」してるうちに避妊に失敗してなあなあで結
婚だろ!? 目に見えてるんだよ、バーカ!!!!)
智子(せいぜい将来を棒に振って苦しむがいいさ、ビッチども!!)
智子「……」
智子(休日だから気分転換に街に出てみたけど……)
智子(ゆうちゃんは彼氏とデートだから来れねーし……)
智子(見渡せば、あちこちカップルだらけ……)
智子「……」
智子(ぜんっぜん羨ましくなんかねーし!!)
智子(どうせアレだろ? お互い妥協の産物だろ!?)
智子(そんで「アッハーン」とか「ウッフーン」してるうちに避妊に失敗してなあなあで結
婚だろ!? 目に見えてるんだよ、バーカ!!!!)
智子(せいぜい将来を棒に振って苦しむがいいさ、ビッチども!!)
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/16(月) 13:33:59.87
智子「……」
智子(虚しい……)
智子「ブッ○オフにでも寄って帰ろ……」
???「そこの君!」
智子「え?」(わ、私の事?)
高木「ティンときた! 君、アイドルになってみないかね?」
智子「へ……?」
智子(虚しい……)
智子「ブッ○オフにでも寄って帰ろ……」
???「そこの君!」
智子「え?」(わ、私の事?)
高木「ティンときた! 君、アイドルになってみないかね?」
智子「へ……?」
4 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 13:36:17.03
~765事務所~
P「……で、スカウトしてきたんですか、社長」
高木「うむ! ただならぬオーラを発していたものでね!」
P「……普通の女子高生にしか見えませんが……」(それも、すごく気弱そうな)
高木「私の目に狂いはないよ、なんとかプロデュースしてみてくれないか?
彼女は磨けば光ると思うんだ!」
P「はあ……」
智子(アイドルって響きにつられてついてきちゃったけど、こ、ここAV事務所じゃないよ
ね!? いきなり輪姦されちゃったりしないよね!?)オドオド
小鳥「麦茶どうぞー、リラックスしてね?」
智子「は、はひっ! しゅ、しゅみません……」
P「……で、スカウトしてきたんですか、社長」
高木「うむ! ただならぬオーラを発していたものでね!」
P「……普通の女子高生にしか見えませんが……」(それも、すごく気弱そうな)
高木「私の目に狂いはないよ、なんとかプロデュースしてみてくれないか?
彼女は磨けば光ると思うんだ!」
P「はあ……」
智子(アイドルって響きにつられてついてきちゃったけど、こ、ここAV事務所じゃないよ
ね!? いきなり輪姦されちゃったりしないよね!?)オドオド
小鳥「麦茶どうぞー、リラックスしてね?」
智子「は、はひっ! しゅ、しゅみません……」
5 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 13:38:00.74
P「えーと、黒木智子さん……だったね」
智子「は、はひ……」(だ、誰、この人? 男優さん?)
P「俺はここでアイドルのプロデューサーをやってるPだ。
いきなり社長がスカウトなんかして悪かったね、でもあの人、人を見る目は確かなんだ」
智子「は、はあ……」
P「とりあえず、君のアピールポイントを聞かせてもらってもいいかな?」
智子「あ、あぴ?」
P「得意な事とか、好きな物とか……何でもいいから聞かせてくれないかな?」
智子(え、これAVのインタビューシーン? もうどっかでカメラ回ってんの!?)
智子「は、はひ……」(だ、誰、この人? 男優さん?)
P「俺はここでアイドルのプロデューサーをやってるPだ。
いきなり社長がスカウトなんかして悪かったね、でもあの人、人を見る目は確かなんだ」
智子「は、はあ……」
P「とりあえず、君のアピールポイントを聞かせてもらってもいいかな?」
智子「あ、あぴ?」
P「得意な事とか、好きな物とか……何でもいいから聞かせてくれないかな?」
智子(え、これAVのインタビューシーン? もうどっかでカメラ回ってんの!?)
6 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 13:40:10.37
P「? どうしたのかな? もっとリラックスしていいよ」
智子「は、はひっ!」(ああ……やっぱりAVなんだ……お母さん、ゴメンなさい……智子
は今日大人の階段を上ります……)
P「? ……まあいいや、得意な事とかある?」
智子「あのしょの……あ、ありましぇん……」(処女だもん! エロい得意技なんてねーよ!)
P「ふむ……じゃあ好きな物は何かあるかな?」
智子「え、えーと……あのしょの……」(乙女ゲーが好きなAV女優なんてみんな嫌だよね
……)
P「?」
智子「あにょ……げ、ゲームとか……しゅきでしゅ……」
智子「は、はひっ!」(ああ……やっぱりAVなんだ……お母さん、ゴメンなさい……智子
は今日大人の階段を上ります……)
P「? ……まあいいや、得意な事とかある?」
智子「あのしょの……あ、ありましぇん……」(処女だもん! エロい得意技なんてねーよ!)
P「ふむ……じゃあ好きな物は何かあるかな?」
智子「え、えーと……あのしょの……」(乙女ゲーが好きなAV女優なんてみんな嫌だよね
……)
P「?」
智子「あにょ……げ、ゲームとか……しゅきでしゅ……」
7 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 13:42:02.83
P「ゲームかー、亜美真美と気が合いそうだね」
智子「あ、あみまみ?」
P「ウチに所属してる中学生アイドルなんだけど……」
智子「ちゅ、中学生!? しょ、しょれってマズくないですか……?」
P「え? 別に中学生アイドルとか普通だと思うけど……どうしたの?」
智子「あ、あいどりゅ!?」
P「?」
智子「こ、ここって本当にあ、アイドル事務所だったんですか?」
P「そうだけど……何だと思ってたの?」
智子(……って事は、ホントにワタシがアイドルにスカウトされた!?
……ありえねーーっ!!)
智子「あ、あみまみ?」
P「ウチに所属してる中学生アイドルなんだけど……」
智子「ちゅ、中学生!? しょ、しょれってマズくないですか……?」
P「え? 別に中学生アイドルとか普通だと思うけど……どうしたの?」
智子「あ、あいどりゅ!?」
P「?」
智子「こ、ここって本当にあ、アイドル事務所だったんですか?」
P「そうだけど……何だと思ってたの?」
智子(……って事は、ホントにワタシがアイドルにスカウトされた!?
……ありえねーーっ!!)
8 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 13:43:56.81
春香「ただいま戻りましたー! あれ? その子だれですか?」
P「おう、お疲れさん、社長がスカウトしてきたんだよ」
智子(あ……あの人CMで見た事ある……そ、そうか……ホントにアイドル事務所なんだ
……)
春香「へーっ! じゃあ仲間が増えるかもしれないんですね!? 楽しみです!
あ、これ途中で買ってきたクッキーなんで、お茶うけにどうぞ!」
P「お、サンキュ」
智子「ど、どもありぎゃとごじゃいましゅ……」
智子(さりげない女子力アピールとか! 誘ってんのかこの女!)
P「おう、お疲れさん、社長がスカウトしてきたんだよ」
智子(あ……あの人CMで見た事ある……そ、そうか……ホントにアイドル事務所なんだ
……)
春香「へーっ! じゃあ仲間が増えるかもしれないんですね!? 楽しみです!
あ、これ途中で買ってきたクッキーなんで、お茶うけにどうぞ!」
P「お、サンキュ」
智子「ど、どもありぎゃとごじゃいましゅ……」
智子(さりげない女子力アピールとか! 誘ってんのかこの女!)
9 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 13:46:09.49
P「ちょっと席を外すね?」
智子「ひゃ、ひゃい……」
高木「どうかね、彼女は?」
P「正直、ダメだと思います……。
雪歩以上にオドオドしてますし、あれじゃ芸能界の荒波を乗り越えられませんよ……。
ルックスも、そこらへんにいる普通の女子高生って感じですし……。
難しいですね」
小鳥「話は聞かせてもらいました!」ババーン
高木「音無くん?」
P「小鳥さん!? 盗み聞きですか?」
小鳥「そんな事はどーでもいいんです! 何故かあの子には親しみを感じられるので、私が
変身させてみせます!」
P「は、はあ……?」
小鳥「ちょっと給湯室使いますよ!」
智子「ひゃ、ひゃい……」
高木「どうかね、彼女は?」
P「正直、ダメだと思います……。
雪歩以上にオドオドしてますし、あれじゃ芸能界の荒波を乗り越えられませんよ……。
ルックスも、そこらへんにいる普通の女子高生って感じですし……。
難しいですね」
小鳥「話は聞かせてもらいました!」ババーン
高木「音無くん?」
P「小鳥さん!? 盗み聞きですか?」
小鳥「そんな事はどーでもいいんです! 何故かあの子には親しみを感じられるので、私が
変身させてみせます!」
P「は、はあ……?」
小鳥「ちょっと給湯室使いますよ!」
10 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 13:48:02.84
小鳥「智子ちゃん! こっちいらっしゃい!」
智子「え? え?」
~給湯室~
智子(な、何! ひょっとしてリンチ? リンチされるの!?)
小鳥「ちょっとじっとしててね~……まずは目のクマをファンデで消して……」ヌリヌリ
智子(な、なんだか知らないけど、大人しくしておこう……それにしても……)
小鳥「目が大きいからマスカラは控えめでいいわね……」ファサファサ
智子(この人、エロいふとももしてんなー……さわさわしてー……)
小鳥「後は髪をもうちょっと梳かして……服を整えれば……うん!いい感じ!」
智子(ああ……大人の香水の匂い……たまりませんなー……)
智子「え? え?」
~給湯室~
智子(な、何! ひょっとしてリンチ? リンチされるの!?)
小鳥「ちょっとじっとしててね~……まずは目のクマをファンデで消して……」ヌリヌリ
智子(な、なんだか知らないけど、大人しくしておこう……それにしても……)
小鳥「目が大きいからマスカラは控えめでいいわね……」ファサファサ
智子(この人、エロいふとももしてんなー……さわさわしてー……)
小鳥「後は髪をもうちょっと梳かして……服を整えれば……うん!いい感じ!」
智子(ああ……大人の香水の匂い……たまりませんなー……)
11 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 13:49:56.57
小鳥「ジャーン! どうですか!?」
春香「わぁ! カワイイじゃないですか!」
P「お、おぉ……」(いける……かも?)
智子「え? え?」(この人達何言ってんの?)
高木「どうかね?」
P「……そうですね……いろいろ模索しながらになると思いますが……やってみます!」
智子(何だか私の知らないところで話がどんどん進んでるような気がする……)
高木「では、契約を詰めて訓練生候補にしよう、親御さんの説得は君に任せるよ」
P「はい、お任せください」
智子「あ……」(お母さん、うんって言ってくれるかな……?)
※画像は拾い物です
http://i.imgur.com/YpHOxwa.jpg
春香「わぁ! カワイイじゃないですか!」
P「お、おぉ……」(いける……かも?)
智子「え? え?」(この人達何言ってんの?)
高木「どうかね?」
P「……そうですね……いろいろ模索しながらになると思いますが……やってみます!」
智子(何だか私の知らないところで話がどんどん進んでるような気がする……)
高木「では、契約を詰めて訓練生候補にしよう、親御さんの説得は君に任せるよ」
P「はい、お任せください」
智子「あ……」(お母さん、うんって言ってくれるかな……?)
※画像は拾い物です
http://i.imgur.com/YpHOxwa.jpg
22 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 20:02:18.13
~黒木家・玄関~
智子「あの、そにょ……こ、ここです……」
P「うん、智子ちゃんは普段通りでいいから、御両親の説得は俺に任せてくれるかな?」
智子「は、はひ……」
P「それじゃ、入ろうか?」
智子「はひ……お、お母さーん、た、ただいまー……」ガチャ
母「お帰り、智子―、今日の晩ご飯はあんたの好きなホイコーロー……あら?その方、どな
た?」
智子「え、えと……」
P「初めまして、智子ちゃんのお母様ですね? 私、こういう者です」名刺スッ
母「えーと……765プロダクション プロデューサー Pさん……?」
P「今日は、お願いがあってお伺いしました」
母「は、はあ……?
智子「あの、そにょ……こ、ここです……」
P「うん、智子ちゃんは普段通りでいいから、御両親の説得は俺に任せてくれるかな?」
智子「は、はひ……」
P「それじゃ、入ろうか?」
智子「はひ……お、お母さーん、た、ただいまー……」ガチャ
母「お帰り、智子―、今日の晩ご飯はあんたの好きなホイコーロー……あら?その方、どな
た?」
智子「え、えと……」
P「初めまして、智子ちゃんのお母様ですね? 私、こういう者です」名刺スッ
母「えーと……765プロダクション プロデューサー Pさん……?」
P「今日は、お願いがあってお伺いしました」
母「は、はあ……?
23 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 20:04:03.72
~リビング~
母「ぜっったい反対です!!」
智子「ヒッ……!」
母「智子! あんた高校に入ってから成績も落ちたし、家の手伝いもしない!
それで自分の部屋に籠ってパソコンばっかり!
そんな中途半端な生き方で、アイドルなんて出来る訳ないでしょっ!!」
智子「え……う……」
P「少々よろしいでしょうか、お母様?」
母「……なんでしょうか?」
母「ぜっったい反対です!!」
智子「ヒッ……!」
母「智子! あんた高校に入ってから成績も落ちたし、家の手伝いもしない!
それで自分の部屋に籠ってパソコンばっかり!
そんな中途半端な生き方で、アイドルなんて出来る訳ないでしょっ!!」
智子「え……う……」
P「少々よろしいでしょうか、お母様?」
母「……なんでしょうか?」
24 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 20:06:01.88
P「私どものプロダクションには、修学途上のアイドルが多数在籍しております。
それは、アイドルという存在の性質上、いたしかたないことです」
母「……」
P「765プロでは、アイドルの学業をおろそかにさせません。
もし、アイドル活動が原因で成績が急激に落ちた場合、活動を一時休止する事も普段か
ら検討しております」
母「……」
P「智子さんは、言わば磨かれていない原石です」
母「……原石?」
それは、アイドルという存在の性質上、いたしかたないことです」
母「……」
P「765プロでは、アイドルの学業をおろそかにさせません。
もし、アイドル活動が原因で成績が急激に落ちた場合、活動を一時休止する事も普段か
ら検討しております」
母「……」
P「智子さんは、言わば磨かれていない原石です」
母「……原石?」
25 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 20:08:00.03
P「私どもの社長は、人を見る目という点において、業界で一目置かれております。
その社長が、この子は磨けば光る原石だと感じてスカウトしたのです」
母「……」
P「智子さんの人生において、アイドルをやる、という経験は必ずプラスになると思います。
もちろん、大切な娘さんをお預かりする以上、我々スタッフも全力でサポート致します」
母「……智子の……」
智子「え……?」ビクビク
母「……智子の気持ちはどうなの?
あんた、そんなにアイドルやりたいの?」
智子「わ……私は……」
その社長が、この子は磨けば光る原石だと感じてスカウトしたのです」
母「……」
P「智子さんの人生において、アイドルをやる、という経験は必ずプラスになると思います。
もちろん、大切な娘さんをお預かりする以上、我々スタッフも全力でサポート致します」
母「……智子の……」
智子「え……?」ビクビク
母「……智子の気持ちはどうなの?
あんた、そんなにアイドルやりたいの?」
智子「わ……私は……」
26 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 20:09:59.30
智子(もしアイドルをやれば……学校に友達もできてチヤホヤされるかもしれない……)
モブA「この席誰のだっけ?」
モブB「えーっと、黒木さんじゃない?」
モブA「そういえば黒木さんって昼休みはいつもいないよね、どこにいるか知ってる?」
モブB「さあ?」
智子(今日も便所飯かぁ……)
智子(それに、彼氏とかもできるかも……)
ゆうちゃん『ゴメン!もこっち、せっかく誘ってくれて嬉しいけど、明日は彼氏と先約が
あって……』
智子「あ、う、ううん、いいよ、ゆうちゃん、気にしないで……」
智子(そ、それに、リア充に、憧れのリア充にもなれるかも……)
モブC「サッカー部の1年の智貴くんってカッコいいよね!」
モブD「だよねー、そういえば、この学校にお姉さんがいるらしいけど、誰だか知らない?」
モブC「さあ? 知らない」
智子「……」
モブA「この席誰のだっけ?」
モブB「えーっと、黒木さんじゃない?」
モブA「そういえば黒木さんって昼休みはいつもいないよね、どこにいるか知ってる?」
モブB「さあ?」
智子(今日も便所飯かぁ……)
智子(それに、彼氏とかもできるかも……)
ゆうちゃん『ゴメン!もこっち、せっかく誘ってくれて嬉しいけど、明日は彼氏と先約が
あって……』
智子「あ、う、ううん、いいよ、ゆうちゃん、気にしないで……」
智子(そ、それに、リア充に、憧れのリア充にもなれるかも……)
モブC「サッカー部の1年の智貴くんってカッコいいよね!」
モブD「だよねー、そういえば、この学校にお姉さんがいるらしいけど、誰だか知らない?」
モブC「さあ? 知らない」
智子「……」
29 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 20:12:15.40
智子「……」
母「智子? どうなの?」
智子「……あ……」
母「あ?」
智子「……アイドルに……なりだいでず……」グスグス
P「……」
智子「アイドル……やらぜで……ぐだざあい……」グスグス
母「……私は、この人と少しお話があるから、ちょっと自分の部屋に行ってなさい……」
智子「……うん……」グスグス
母「智子? どうなの?」
智子「……あ……」
母「あ?」
智子「……アイドルに……なりだいでず……」グスグス
P「……」
智子「アイドル……やらぜで……ぐだざあい……」グスグス
母「……私は、この人と少しお話があるから、ちょっと自分の部屋に行ってなさい……」
智子「……うん……」グスグス
30 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 20:14:13.36
~智子の部屋~
智子(ティッシュ、ティッシュ……)チーン
智子(私、なんであんなに泣いたんだろ……)
智子(ゆうちゃんや、弟や、クラスメイトのこと考えてたら、なんだか悲しくなって……)
智子(……)
智子(あー! やめやめ! ドツボにはまりそう……)
智子(それより、母さん達の話、長くなりそうだから、PCで765プロのこと調べてみよ
う……)
智子(ティッシュ、ティッシュ……)チーン
智子(私、なんであんなに泣いたんだろ……)
智子(ゆうちゃんや、弟や、クラスメイトのこと考えてたら、なんだか悲しくなって……)
智子(……)
智子(あー! やめやめ! ドツボにはまりそう……)
智子(それより、母さん達の話、長くなりそうだから、PCで765プロのこと調べてみよ
う……)
32 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 20:16:08.97
智子「へー……」カチカチ
智子(事務所は小規模だけど、アイドルの質は粒揃い、CD受難の時代において、ヒット曲
も多数存在……近年、最も注目される事務所の一つ……)
智子(芸能人に興味無いから、そんなにスゴイ事務所だなんて知らなかった……)
智子(えっと、在籍アイドルは……)
母「智子―!」
智子「ひゃ、ひゃい!」
母「話があるから下に降りてらっしゃい!」
智子「う、うん、今行くー!」
智子(事務所は小規模だけど、アイドルの質は粒揃い、CD受難の時代において、ヒット曲
も多数存在……近年、最も注目される事務所の一つ……)
智子(芸能人に興味無いから、そんなにスゴイ事務所だなんて知らなかった……)
智子(えっと、在籍アイドルは……)
母「智子―!」
智子「ひゃ、ひゃい!」
母「話があるから下に降りてらっしゃい!」
智子「う、うん、今行くー!」
33 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/16(月) 20:18:08.61
~リビング~
P「お母様ともお話させて頂いた結果、智子ちゃん、君は明日の放課後からウチの事務所に
来て、訓練生としてレッスンを受けてもらうことになった」
智子「え……ほ、ホントに……?」
母「ただし! 成績が落ちたりしたら即刻辞めてもらうからね! わかった?」
智子「お、おかあしゃん……うん、わかった……」グス
P「君は未成年なので、詳しい契約はお母様と詰める。
明日からよろしくな」
智子「ひゃ、ひゃい! あ、ありぎゃとうごじゃいました……!」
P「お母様ともお話させて頂いた結果、智子ちゃん、君は明日の放課後からウチの事務所に
来て、訓練生としてレッスンを受けてもらうことになった」
智子「え……ほ、ホントに……?」
母「ただし! 成績が落ちたりしたら即刻辞めてもらうからね! わかった?」
智子「お、おかあしゃん……うん、わかった……」グス
P「君は未成年なので、詳しい契約はお母様と詰める。
明日からよろしくな」
智子「ひゃ、ひゃい! あ、ありぎゃとうごじゃいました……!」
44 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/17(火) 16:47:56.34
~智貴の部屋~
智子「おーい、愚弟―」ガラッ
智貴「ノックしないで開けんな……何の用だよ」
智子「私、アイドル」
智貴「は?」
智子「姉ちゃん、アイドルになったから」
智貴(いきなり何言ってんだ、コイツ……)
智子「いやー、自慢していいぞ? 姉ちゃんがアイドルになったって、学校で」
智貴(とうとう妄想と現実の区別がつかなくなったか……)
智子「……その目は疑ってんな? 母さんに聞いてみ? ホントだから」
智貴「え……? マジ話……?」
智子「マジだよ」
智貴(ありえねー……)
智子「おーい、愚弟―」ガラッ
智貴「ノックしないで開けんな……何の用だよ」
智子「私、アイドル」
智貴「は?」
智子「姉ちゃん、アイドルになったから」
智貴(いきなり何言ってんだ、コイツ……)
智子「いやー、自慢していいぞ? 姉ちゃんがアイドルになったって、学校で」
智貴(とうとう妄想と現実の区別がつかなくなったか……)
智子「……その目は疑ってんな? 母さんに聞いてみ? ホントだから」
智貴「え……? マジ話……?」
智子「マジだよ」
智貴(ありえねー……)
45 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/17(火) 16:49:55.35
智貴「……どこの事務所だよ、そんな酔狂なトコ……」
智子「えっと、765プロって言ってた」
智貴「!……ウソだろ?」
智子「ホントだもん、ちゃんと名刺も貰ったし……ほら」
智貴「……」
智子「……? どした?」
智貴「……サイン」
智子「え? サイン? 私の!?」
智貴「ちげーよ! ……萩原雪歩のサイン貰ってきてくれよ……」
智子(萩原雪歩って誰だ……? まあいいや)
智子「お願いします、だろ?」
智貴「クッ……! お、お願いします、サイン貰ってきてください……」
智子「ウヒヒ……まあ、考えとく」
智子「えっと、765プロって言ってた」
智貴「!……ウソだろ?」
智子「ホントだもん、ちゃんと名刺も貰ったし……ほら」
智貴「……」
智子「……? どした?」
智貴「……サイン」
智子「え? サイン? 私の!?」
智貴「ちげーよ! ……萩原雪歩のサイン貰ってきてくれよ……」
智子(萩原雪歩って誰だ……? まあいいや)
智子「お願いします、だろ?」
智貴「クッ……! お、お願いします、サイン貰ってきてください……」
智子「ウヒヒ……まあ、考えとく」
47 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/17(火) 16:51:56.02
~智子の部屋~
智子(アイドルってスゲー! バカ弟が素直に頭下げるなんて……!)ウヒヒ
智子「ゆ、ゆうちゃんにも教えてあげようかな……」
智子「……」
智子「ま、まだ早いかな? まだ訓練生だし……」
智子「デビュー決まったら教えよ、うん、そうしよ」
智子「……」
智子「夢みてーだ……明日からアイドルかー……」
智子「VIPにスレ立てしようかな? あ、でもまだ業界の事そんなに詳しくないし……」
智子「……」
智子「……勉強しよ」
智子(アイドルってスゲー! バカ弟が素直に頭下げるなんて……!)ウヒヒ
智子「ゆ、ゆうちゃんにも教えてあげようかな……」
智子「……」
智子「ま、まだ早いかな? まだ訓練生だし……」
智子「デビュー決まったら教えよ、うん、そうしよ」
智子「……」
智子「夢みてーだ……明日からアイドルかー……」
智子「VIPにスレ立てしようかな? あ、でもまだ業界の事そんなに詳しくないし……」
智子「……」
智子「……勉強しよ」
48 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/17(火) 16:53:56.12
~翌日、765事務所~
智子「こ、こんにちは~……」オドオド
P「おう、来たか、今日からよろしくな」
美希「ハニー、この人が新しい訓練生さん?」
P「そうだ、黒木智子ちゃんだ」
智子(は、ハニー!?)
やよい「よろしくです~」
智子「よ、よろしきゅおねがいしましゅ……」
智子(この子はいい子っぽいオーラが出てるな……向こうの金髪はビッチっぽい……嫌い
なタイプだ……)
智子「こ、こんにちは~……」オドオド
P「おう、来たか、今日からよろしくな」
美希「ハニー、この人が新しい訓練生さん?」
P「そうだ、黒木智子ちゃんだ」
智子(は、ハニー!?)
やよい「よろしくです~」
智子「よ、よろしきゅおねがいしましゅ……」
智子(この子はいい子っぽいオーラが出てるな……向こうの金髪はビッチっぽい……嫌い
なタイプだ……)
49 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/17(火) 16:55:57.36
真美「黒木さんかーよろちくねー!」
亜美「うむ! くるしゅーない!」
智子「ふ、ふわっ!?」
智子(な、なんだ? いきなり出てきて……同じ顔……双子?)
亜美「でも、いちいち黒木さんっていうの、よそよそしくない?」
真美「そだねー、ねえ、友達にはなんて呼ばれてるの?」
智子「え、えと……そにょ……もこっち……」
亜美「もこっちかー、じゃあこれからはそう呼ぶね?」
真美「よろしくねー、もこっち」
美希「アハ☆ じゃあミキももこっちって呼ぶの!」
智子「ひゃ、ひゃい……」(馴れ馴れしいんだよ! 金髪ビッチ!)
亜美「うむ! くるしゅーない!」
智子「ふ、ふわっ!?」
智子(な、なんだ? いきなり出てきて……同じ顔……双子?)
亜美「でも、いちいち黒木さんっていうの、よそよそしくない?」
真美「そだねー、ねえ、友達にはなんて呼ばれてるの?」
智子「え、えと……そにょ……もこっち……」
亜美「もこっちかー、じゃあこれからはそう呼ぶね?」
真美「よろしくねー、もこっち」
美希「アハ☆ じゃあミキももこっちって呼ぶの!」
智子「ひゃ、ひゃい……」(馴れ馴れしいんだよ! 金髪ビッチ!)
50 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/17(火) 16:57:55.80
律子「はいはい、そこまで。
アンタ達はこれから仕事でしょ? さっさと行くわよ」
四人「はーい!」
智子(ホッ……助かった……)
P「智子ちゃん、今、俺と社長で今後の事を話し合ってるから、休憩室でちょっとだけ待っ
ててもらえるかな?」
智子「ひゃ、ひゃい……」
P「休憩室には雪歩がいるから、お茶でも飲んで待ってて」
智子「ひゃい……」(ん? 雪歩? どっかで聞いたような……)
アンタ達はこれから仕事でしょ? さっさと行くわよ」
四人「はーい!」
智子(ホッ……助かった……)
P「智子ちゃん、今、俺と社長で今後の事を話し合ってるから、休憩室でちょっとだけ待っ
ててもらえるかな?」
智子「ひゃ、ひゃい……」
P「休憩室には雪歩がいるから、お茶でも飲んで待ってて」
智子「ひゃい……」(ん? 雪歩? どっかで聞いたような……)
51 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/17(火) 16:59:56.42
~休憩室~
智子「お、お邪魔しましゅ……」
雪歩「あ、プロデューサーが言ってた候補生の人ですね?
私、萩原雪歩といいます、これからよろしくお願いします」
智子「よ、よろしくおねぎゃっ! おねがいしましゅ……」
雪歩(噛んだ……緊張してるのかな?)
雪歩「今、お茶淹れてくるからゆっくりしててね?」
智子「は、はい……」(萩原雪歩さん……愚弟が言ってた人か……)
智子「お、お邪魔しましゅ……」
雪歩「あ、プロデューサーが言ってた候補生の人ですね?
私、萩原雪歩といいます、これからよろしくお願いします」
智子「よ、よろしくおねぎゃっ! おねがいしましゅ……」
雪歩(噛んだ……緊張してるのかな?)
雪歩「今、お茶淹れてくるからゆっくりしててね?」
智子「は、はい……」(萩原雪歩さん……愚弟が言ってた人か……)
52 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/17(火) 17:02:04.32
雪歩「はい、粗茶ですが」コトッ
智子「あ、ありぎゃとごじゃいましゅ……」ズズズ……(あ、美味しい……)
雪歩「聞いた話だと、智子ちゃん高二ですよね?
春香ちゃんや千早ちゃんや響ちゃんと同学年ですね」
智子「しょ、しょうなんですか?」
雪歩「私は高三ですから一個上ですけど、この事務所はそういうのあまり気にしないから、
自分の家だと思ってくつろいでいいんですよ?」
智子「ひゃ、ひゃい……」(優しい人だ……)
智子「あ、ありぎゃとごじゃいましゅ……」ズズズ……(あ、美味しい……)
雪歩「聞いた話だと、智子ちゃん高二ですよね?
春香ちゃんや千早ちゃんや響ちゃんと同学年ですね」
智子「しょ、しょうなんですか?」
雪歩「私は高三ですから一個上ですけど、この事務所はそういうのあまり気にしないから、
自分の家だと思ってくつろいでいいんですよ?」
智子「ひゃ、ひゃい……」(優しい人だ……)
53 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/17(火) 17:03:57.07
雪歩(う~ん……なんだかオドオドしてて守ってあげたくなるタイプというか……ほっと
けない雰囲気があるなぁ……)
智子(こういう人が男にモテるんだろうなぁ……守ってあげたくなるタイプというか……
何だか押し倒してぇ……)
智子「あ、しょ、しょうだ、しゃ、サイン……」
雪歩「?」
智子「えと……弟が萩原さんの……その、サイン欲しがってて……それで、もしよろしけれ
ば……」
雪歩「あ、サインですね~、いいですよ、宛名はどう書けばいいですか?」
智子「え、えと……智貴君へ……ってお願いしましゅ……」
雪歩「ともき君ですね? どういう漢字ですか?」
智子「えっと……こう……」サラサラ
けない雰囲気があるなぁ……)
智子(こういう人が男にモテるんだろうなぁ……守ってあげたくなるタイプというか……
何だか押し倒してぇ……)
智子「あ、しょ、しょうだ、しゃ、サイン……」
雪歩「?」
智子「えと……弟が萩原さんの……その、サイン欲しがってて……それで、もしよろしけれ
ば……」
雪歩「あ、サインですね~、いいですよ、宛名はどう書けばいいですか?」
智子「え、えと……智貴君へ……ってお願いしましゅ……」
雪歩「ともき君ですね? どういう漢字ですか?」
智子「えっと……こう……」サラサラ
54 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/17(火) 17:05:57.17
P「お、仲良くやってるみたいだな、雪歩、俺にもお茶くれ」
雪歩「は~い、私、席を外しましょうか?」
P「ん~……いや、一緒にいてくれ、これも一つのコミュニケーションだ」
雪歩「分かりました~」
P「それでね、智子ちゃん」
智子「ひゃ、ひゃい!?」
雪歩「智子ちゃん、リラックスだよ~」
P「えーっと……君はまだ候補生だし、今のウチの財政だと、新人のために新曲を用意する
って事は出来ないんだ」
智子「は、はあ……」
P「だから君には、レッスンの時も、デビューする時も、ウチのアイドルのカバー曲を使っ
てもらう」
雪歩「は~い、私、席を外しましょうか?」
P「ん~……いや、一緒にいてくれ、これも一つのコミュニケーションだ」
雪歩「分かりました~」
P「それでね、智子ちゃん」
智子「ひゃ、ひゃい!?」
雪歩「智子ちゃん、リラックスだよ~」
P「えーっと……君はまだ候補生だし、今のウチの財政だと、新人のために新曲を用意する
って事は出来ないんだ」
智子「は、はあ……」
P「だから君には、レッスンの時も、デビューする時も、ウチのアイドルのカバー曲を使っ
てもらう」
55 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/17(火) 17:08:08.50
雪歩「それで、曲はどれを使うんですか?」
P「まだ歌声を直接聴いたわけではないから方針も変わるかもしれないけど、社長とも協議
した結果、雰囲気的にバラードがいいんじゃないかという話になった」
智子「ば、バラード?」
P「ああ……君のレッスン、およびデビューには、あずささんの「隣に…」を使う事にした」
雪歩「ええっ! 新人がいきなり「隣に…」ですか? む、難しくないですか?」
智子「? ?」(隣に…ってどういう曲だろ……? そ、そんなに難しいのかな?)
P「智子ちゃんは「隣に…」を聴いたことがあるかな?」
智子「え!? い、いやしょの……ないです……ごめんなしゃい……」
雪歩「すごくいい曲だよ、しっとりと歌い上げると、とても様になるの」
智子「し、しっとりと……???」
P「ああ、それだけど、あんまりうまく歌おうとか思わなくていい」
智子「え?」
P「まだ歌声を直接聴いたわけではないから方針も変わるかもしれないけど、社長とも協議
した結果、雰囲気的にバラードがいいんじゃないかという話になった」
智子「ば、バラード?」
P「ああ……君のレッスン、およびデビューには、あずささんの「隣に…」を使う事にした」
雪歩「ええっ! 新人がいきなり「隣に…」ですか? む、難しくないですか?」
智子「? ?」(隣に…ってどういう曲だろ……? そ、そんなに難しいのかな?)
P「智子ちゃんは「隣に…」を聴いたことがあるかな?」
智子「え!? い、いやしょの……ないです……ごめんなしゃい……」
雪歩「すごくいい曲だよ、しっとりと歌い上げると、とても様になるの」
智子「し、しっとりと……???」
P「ああ、それだけど、あんまりうまく歌おうとか思わなくていい」
智子「え?」
56 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/17(火) 17:09:57.78
P「デビューした暁には、ライブでその曲を歌ってもらうんだが……」
智子「は、はい……」
P「新人アイドルのライブに来る客っていうのは、なんていうか、歌の上手さを聴きに来る
わけじゃないんだ」
智子「え?」
P「歌よりも、そのアイドルの将来性……そういったものを見に来るんだな、これが」
智子「しょ、しょうなんですか?」
P「だから、ライブではレッスンで頑張った自分を、そのまま出せばいいんだ」
雪歩「私達も、デビューの時にはたくさん失敗しちゃいましたもんね」
P「というわけで、明日からレッスンを始めるぞ、他のメンバーとは、おいおい会っていく
ことになるだろ」
雪歩「智子ちゃん、頑張ろうね?」
智子「ひゃ、ひゃい!」
智子「は、はい……」
P「新人アイドルのライブに来る客っていうのは、なんていうか、歌の上手さを聴きに来る
わけじゃないんだ」
智子「え?」
P「歌よりも、そのアイドルの将来性……そういったものを見に来るんだな、これが」
智子「しょ、しょうなんですか?」
P「だから、ライブではレッスンで頑張った自分を、そのまま出せばいいんだ」
雪歩「私達も、デビューの時にはたくさん失敗しちゃいましたもんね」
P「というわけで、明日からレッスンを始めるぞ、他のメンバーとは、おいおい会っていく
ことになるだろ」
雪歩「智子ちゃん、頑張ろうね?」
智子「ひゃ、ひゃい!」
57 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/17(火) 17:11:59.08
~智貴の部屋~
智子「おーい、愚弟―」ガラッ
智貴「……何だよ」
智子「ほい、これ、サイン」ポイッ
智貴「わ! お、おい! 投げんな!」
智子「ちゃんと「智貴君へ」って書いてもらったから」
智貴「お、おう……」
智子「んじゃーな」ガラッ
智貴「……」
智貴(白雪姫のサイン……本物だ……)
智貴(……ま、まあ少しは応援してやってもいいかな? アイドル活動……)
智子「おーい、愚弟―」ガラッ
智貴「……何だよ」
智子「ほい、これ、サイン」ポイッ
智貴「わ! お、おい! 投げんな!」
智子「ちゃんと「智貴君へ」って書いてもらったから」
智貴「お、おう……」
智子「んじゃーな」ガラッ
智貴「……」
智貴(白雪姫のサイン……本物だ……)
智貴(……ま、まあ少しは応援してやってもいいかな? アイドル活動……)
59 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/17(火) 17:13:56.27
~智子の部屋~
智子(明日からレッスンかぁ……厳しいのかな?)
智子(……)
智子(まあいいや、ようつべで「隣に…」でも聴いてみるかな、どんな曲なんだろ?)
~10分後~
智子「いやいやいやいや、無理無理無理無理!!」
智子「こんな上手く歌えねーよ!」
智子「しかも失恋ソングとか! 恋愛経験もねーのに!」
智子「あ~~~~~……どーしよどーしよ……」
智子「……」
智子「プロデューサーも言ってたもんな……上手く歌えなくていいって……」
智子「……レッスンがんばろ……」
智子(明日からレッスンかぁ……厳しいのかな?)
智子(……)
智子(まあいいや、ようつべで「隣に…」でも聴いてみるかな、どんな曲なんだろ?)
~10分後~
智子「いやいやいやいや、無理無理無理無理!!」
智子「こんな上手く歌えねーよ!」
智子「しかも失恋ソングとか! 恋愛経験もねーのに!」
智子「あ~~~~~……どーしよどーしよ……」
智子「……」
智子「プロデューサーも言ってたもんな……上手く歌えなくていいって……」
智子「……レッスンがんばろ……」
85 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/18(水) 17:32:53.92
~翌日、レッスン場、ボイストレーニング~
トレーナー「はい、じゃあこの音」ポーン
智子「あ~あ~あ~あ~あ~♪」
トレーナー「もっと声量あげて、次はこの音」ポーン
智子「あ、あ~あ~あ~あ~あ~♪」
P「千早、ちょっとこっちに……」
千早「はい」
トレーナー「はい、じゃあこの音」ポーン
智子「あ~あ~あ~あ~あ~♪」
トレーナー「もっと声量あげて、次はこの音」ポーン
智子「あ、あ~あ~あ~あ~あ~♪」
P「千早、ちょっとこっちに……」
千早「はい」
86 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/18(水) 17:34:54.17
P「千早、お前の目から見て、どうだ? 智子ちゃんは……」
千早「そうですね……声に少し癖がありますけど、ちゃんと音程は捉えられています。
あとは声量が足りないので、肺活量を鍛えるといいと思います」
P「なるほど……」
トレーナー「それじゃ、もう一回ワンフレーズ歌ってみましょうか、はい、この音」ポーン
智子「そ、そーらーにだーかれー、くーもーがなーがーれーてくー♪」
P(確かに癖のある歌声だな……上手くはないが、なんつーか、聞いてて癖になりそうな歌
声っつーか……)
千早「それに……」
P「? まだなんかあるのか?」
千早「……」ジーッ
智子「?」(な、なんか舐め回すように見られてる? 千早さんってレズ!?)ツルンペターン
千早「そうですね……声に少し癖がありますけど、ちゃんと音程は捉えられています。
あとは声量が足りないので、肺活量を鍛えるといいと思います」
P「なるほど……」
トレーナー「それじゃ、もう一回ワンフレーズ歌ってみましょうか、はい、この音」ポーン
智子「そ、そーらーにだーかれー、くーもーがなーがーれーてくー♪」
P(確かに癖のある歌声だな……上手くはないが、なんつーか、聞いてて癖になりそうな歌
声っつーか……)
千早「それに……」
P「? まだなんかあるのか?」
千早「……」ジーッ
智子「?」(な、なんか舐め回すように見られてる? 千早さんってレズ!?)ツルンペターン
87 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/18(水) 17:36:55.97
千早「私、黒木さんとはいい友達になれそうです!」パアアッ
P「? ……お、おう、仲がいいのはいいことだ……」
智子(なんか、胸の辺りを見られてたような……いちおう、警戒しとこ……)ペッタンコ
トレーナー「じゃあ、次はこの音、集中して」ポーン
智子「ひゃい! あ、あ~あ~あ~あ~あ~♪」
P(癖のある声だが、意外と澄んだ声質だ……ボイスレッスンはこのままで段階を上げてい
けばいいな……)
P「? ……お、おう、仲がいいのはいいことだ……」
智子(なんか、胸の辺りを見られてたような……いちおう、警戒しとこ……)ペッタンコ
トレーナー「じゃあ、次はこの音、集中して」ポーン
智子「ひゃい! あ、あ~あ~あ~あ~あ~♪」
P(癖のある声だが、意外と澄んだ声質だ……ボイスレッスンはこのままで段階を上げてい
けばいいな……)
88 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/18(水) 17:38:54.04
~ダンストレーニング~
トレーナー「1、2、はい、そこでターン!」
智子「ゼー! ハー! ハー!」クルッ(は、吐きそう……)
トレーナー「3、4、大きく腿上げて!」
智子「ゼー! ハー! あわわっ!」ドタッ
P「真、響、こっち来てくれ」
真、響「「はーい!」」
トレーナー「1、2、はい、そこでターン!」
智子「ゼー! ハー! ハー!」クルッ(は、吐きそう……)
トレーナー「3、4、大きく腿上げて!」
智子「ゼー! ハー! あわわっ!」ドタッ
P「真、響、こっち来てくれ」
真、響「「はーい!」」
89 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/18(水) 17:40:54.40
P「おまえらから見て、どんな感じだ?」
真「そうですねー……運動はあまり得意じゃないみたいです、何回も転んでましたし」
響「でも、意外とスタミナはありそうだぞ! 休憩無しでここまでついてこれたし」
真「ああ、本人も長距離走は得意だって言ってました」
P「ふーむ……」
P(スタミナがあるってのは大きいな、運動が苦手ってのはしょうがないが、反復練習して
れば何とかなるだろ……ダンスレッスンはこのままの調子で続けていけばいいな……)
真「そうですねー……運動はあまり得意じゃないみたいです、何回も転んでましたし」
響「でも、意外とスタミナはありそうだぞ! 休憩無しでここまでついてこれたし」
真「ああ、本人も長距離走は得意だって言ってました」
P「ふーむ……」
P(スタミナがあるってのは大きいな、運動が苦手ってのはしょうがないが、反復練習して
れば何とかなるだろ……ダンスレッスンはこのままの調子で続けていけばいいな……)
91 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/18(水) 17:42:54.21
~ビジュアルトレーニング~
トレーナー「はい、じゃあ次は目線こっち、笑顔で!」
智子「ひゃ、ひゃい」ニタアッ
トレーナー「……次はこっち、クールな感じで!」
智子「く、クール? こ、こうかな……」ギンッ
トレーナー「……もう一度こっち、笑顔で!」
智子(笑顔、笑顔……)ニタアッ
P「……貴音、あずささん、ちょっとこっちへ……」
貴音、あずさ「「はい」」
トレーナー「はい、じゃあ次は目線こっち、笑顔で!」
智子「ひゃ、ひゃい」ニタアッ
トレーナー「……次はこっち、クールな感じで!」
智子「く、クール? こ、こうかな……」ギンッ
トレーナー「……もう一度こっち、笑顔で!」
智子(笑顔、笑顔……)ニタアッ
P「……貴音、あずささん、ちょっとこっちへ……」
貴音、あずさ「「はい」」
92 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/18(水) 17:44:55.51
P「見た感じ、どう?」
あずさ「う~ん……智子ちゃん、少~し緊張してるのかもしれませんね~。
リラックスすればいい結果が出せると思いますよ~」
貴音「ひょっとしたら笑顔の出し方が分からないのかもしれませんね……それと……」
P「それと?」
貴音「レッスン中、何やら邪な視線を感じたのですが……気のせいかもしれませんが」
智子(たまりまへんな~……二人とも、ボンッ、キュッ、ボン!で……これがアイドルの乳
力か……こりゃほんま勃起もんやでぇ……)
P(……ビジュアルレッスンは要指導……と。
メンタル面から大胆に変えていかなきゃいかんかもな……)
あずさ「う~ん……智子ちゃん、少~し緊張してるのかもしれませんね~。
リラックスすればいい結果が出せると思いますよ~」
貴音「ひょっとしたら笑顔の出し方が分からないのかもしれませんね……それと……」
P「それと?」
貴音「レッスン中、何やら邪な視線を感じたのですが……気のせいかもしれませんが」
智子(たまりまへんな~……二人とも、ボンッ、キュッ、ボン!で……これがアイドルの乳
力か……こりゃほんま勃起もんやでぇ……)
P(……ビジュアルレッスンは要指導……と。
メンタル面から大胆に変えていかなきゃいかんかもな……)
93 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/18(水) 17:46:53.56
~765事務所~
春香「お疲れ~、初めてのレッスン、どうだった?」
智子「ゼー、ハー、ちゅ、ちゅかれましたぁ……」
春香「初めてだと誰でもそんな感じだよ、力の配分を覚えると、楽になるよ?」
智子「しょ、しょうなんでしゅか?」ゼーハー
春香「同い年だから、敬語なんて使わなくてもいいんだよ?」
智子「で、でもアイドルのしぇんぱいだし……」
春香「そういうの、気にしなくていいのに……あ、プロデューサーさん、お疲れ様です」
P「おう、春香も仕事ご苦労さん、あ、それと、智子ちゃん、少し話があるから」
智子「ひゃ、ひゃい!?」(な、何!? もしかして、ダメダメだからクビ?)
春香「お疲れ~、初めてのレッスン、どうだった?」
智子「ゼー、ハー、ちゅ、ちゅかれましたぁ……」
春香「初めてだと誰でもそんな感じだよ、力の配分を覚えると、楽になるよ?」
智子「しょ、しょうなんでしゅか?」ゼーハー
春香「同い年だから、敬語なんて使わなくてもいいんだよ?」
智子「で、でもアイドルのしぇんぱいだし……」
春香「そういうの、気にしなくていいのに……あ、プロデューサーさん、お疲れ様です」
P「おう、春香も仕事ご苦労さん、あ、それと、智子ちゃん、少し話があるから」
智子「ひゃ、ひゃい!?」(な、何!? もしかして、ダメダメだからクビ?)
94 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/18(水) 17:48:54.44
P「これは君のお母様ともお話して決めた事なんだけどね?」
智子「は、はい……」
P「デビューするまではネット禁止だから」
智子「!!?? どどどどどうしてですか!?」
P「……君はまだ訓練生、つまりアイドルとして微妙な時期なんだ、これは分かるね?」
智子「はい……」
P「こういう時期のアイドルは、ネットで炎上しやすいんだよ、ブログで不謹慎な発言をし
てみたり、あげくは2ちゃんでスレ立てしてみたり……」
智子(ギクッ)
P「前も、2ちゃんでスレ立てして大炎上したアイドルがいたな……今でもアイドルやって
るみたいだけど」
智子「な、何てスレタイですか……?」
P「えっと……確か……『アイドルになったけど、印税いくらもらえんの? 遊んで暮らせ
る?』……だったかな?」
智子(あ……そのスレ見たことある……)
智子「は、はい……」
P「デビューするまではネット禁止だから」
智子「!!?? どどどどどうしてですか!?」
P「……君はまだ訓練生、つまりアイドルとして微妙な時期なんだ、これは分かるね?」
智子「はい……」
P「こういう時期のアイドルは、ネットで炎上しやすいんだよ、ブログで不謹慎な発言をし
てみたり、あげくは2ちゃんでスレ立てしてみたり……」
智子(ギクッ)
P「前も、2ちゃんでスレ立てして大炎上したアイドルがいたな……今でもアイドルやって
るみたいだけど」
智子「な、何てスレタイですか……?」
P「えっと……確か……『アイドルになったけど、印税いくらもらえんの? 遊んで暮らせ
る?』……だったかな?」
智子(あ……そのスレ見たことある……)
95 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/18(水) 17:50:54.96
P「もちろん、デビューした暁には、ブログやツイッターでアピールしていくんだけど、今
は微妙な時期だからネットは禁止」
智子「えと……あ、あの……」
P「守れるね?」
智子「ひゃ、ひゃい……」
P「ちゃんと真面目にレッスン受けてれば、意外とすぐ候補生から本物のアイドルになれる
から。
今日はレッスンご苦労様、気を付けて帰ってね」
智子「お、おちゅかれしゃまでした……」
は微妙な時期だからネットは禁止」
智子「えと……あ、あの……」
P「守れるね?」
智子「ひゃ、ひゃい……」
P「ちゃんと真面目にレッスン受けてれば、意外とすぐ候補生から本物のアイドルになれる
から。
今日はレッスンご苦労様、気を付けて帰ってね」
智子「お、おちゅかれしゃまでした……」
97 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/18(水) 17:52:54.33
~智子の部屋~
智子(身体がアチコチいてぇ……筋肉痛だ……)
智子(……)
智子(せっかくアイドルになったんだから、VIPにスレ立てしようと思ったのに……)
智子(ネット禁止かぁ……)
智子(……ちょ、ちょっとだけなら……)
母「智子ー! ご飯よー!」
智子「ひゃ、ひゃいっ!」ビクッ
智子(……)
智子「やめとこ……」
智子(身体がアチコチいてぇ……筋肉痛だ……)
智子(……)
智子(せっかくアイドルになったんだから、VIPにスレ立てしようと思ったのに……)
智子(ネット禁止かぁ……)
智子(……ちょ、ちょっとだけなら……)
母「智子ー! ご飯よー!」
智子「ひゃ、ひゃいっ!」ビクッ
智子(……)
智子「やめとこ……」
98 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/18(水) 17:54:53.24
~翌日、学校~
智子(うおぉ……まだ身体いてぇ……)
モブ「ワイワイ、ガヤガヤ」
智子(チッ、今日もうっせーな……朝からお盛んなことで……)
モブ男A「やっぱりさー、春香ちゃん大正義だって!」
智子(ん?)ピクッ
智子(うおぉ……まだ身体いてぇ……)
モブ「ワイワイ、ガヤガヤ」
智子(チッ、今日もうっせーな……朝からお盛んなことで……)
モブ男A「やっぱりさー、春香ちゃん大正義だって!」
智子(ん?)ピクッ
99 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/18(水) 17:56:56.57
モブ女A「えー? 真王子様のほうがいいて、絶対!
ああ、私も『好きだーーーーーーっ!!』って言ってほしい……」
智子(え? ひょっとして765プロの話?)
モブ男B「女は好きだよねー、菊地真、おれはやっぱりあずささんかな!」
モブ女B「やだー、エローいww」
智子(やっぱり765プロの話だ!)
智子「あのっ! そにょっ!」
モブども「?」
智子「あ……う……え……や、やっぱりにゃんでもない! ご、ゴメン!」ダッ
モブ女A「……? 黒木さん、どうしたんだろ、急に」
モブ男A「アイドルの話に混ざりたかったんじゃない? 黒木さん、アイドル好きなのか、
意外だな」
ああ、私も『好きだーーーーーーっ!!』って言ってほしい……」
智子(え? ひょっとして765プロの話?)
モブ男B「女は好きだよねー、菊地真、おれはやっぱりあずささんかな!」
モブ女B「やだー、エローいww」
智子(やっぱり765プロの話だ!)
智子「あのっ! そにょっ!」
モブども「?」
智子「あ……う……え……や、やっぱりにゃんでもない! ご、ゴメン!」ダッ
モブ女A「……? 黒木さん、どうしたんだろ、急に」
モブ男A「アイドルの話に混ざりたかったんじゃない? 黒木さん、アイドル好きなのか、
意外だな」
100 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/18(水) 17:58:55.57
~女子トイレ~
智子「ゼー、ハー、ゼー、ハー……」
智子(あ、あっぶねー……思わず私も765プロのアイドルだって言いそうになった……)
智子(まだゆうちゃんにも秘密にしてるのに……)
智子(……)
智子(下手に目立ったら、い、イジメられるかも……)
智子(……当分秘密にしとこ……)
智子「ゼー、ハー、ゼー、ハー……」
智子(あ、あっぶねー……思わず私も765プロのアイドルだって言いそうになった……)
智子(まだゆうちゃんにも秘密にしてるのに……)
智子(……)
智子(下手に目立ったら、い、イジメられるかも……)
智子(……当分秘密にしとこ……)
128 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/19(木) 17:19:06.80
~1週間後、765事務所~
智子「た、ただいまレッスン終わりました~」
P「おう、お疲れさん、どう? だいぶ慣れた?」
智子「ひゃ、ひゃい、皆さんによくしてもらってましゅ、おかげでなんとか……」
P「ふむ……」
伊織「ただいまー、あー、仕事疲れたー、ねえ、ジュース買ってきてよ」ガチャ
智子「う、うん! 今買ってくるね!」ダッ
伊織「えっ? ちょ、ちょっと智子! アンタに言ったんじゃ……」
P「……行っちゃったな」
智子「た、ただいまレッスン終わりました~」
P「おう、お疲れさん、どう? だいぶ慣れた?」
智子「ひゃ、ひゃい、皆さんによくしてもらってましゅ、おかげでなんとか……」
P「ふむ……」
伊織「ただいまー、あー、仕事疲れたー、ねえ、ジュース買ってきてよ」ガチャ
智子「う、うん! 今買ってくるね!」ダッ
伊織「えっ? ちょ、ちょっと智子! アンタに言ったんじゃ……」
P「……行っちゃったな」
129 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/19(木) 17:21:04.24
智子「お、お待たせ! 100%オレンジでよかったよね?」
智子(ウヘヘ……天下の水瀬財閥とコネ作っとけば、将来も安泰やでぇ……)
伊織「……私、卑屈な奴って嫌いなんだけど」
智子「ふえっ!? ちちち、違うよ! 伊織ちゃんは私の従姉妹と声が似てるから世話した
くなるだけで……た、他意は無いよ?」ダラダラ
伊織「ふーん……ねえ、私、心配になってきたんだけど、智子、アンタ、学校でイジメられ
たり、パシリにされたりしてないわよね?」
智子「えっ……?」
P「……」←聞き耳を立てている
智子(ウヘヘ……天下の水瀬財閥とコネ作っとけば、将来も安泰やでぇ……)
伊織「……私、卑屈な奴って嫌いなんだけど」
智子「ふえっ!? ちちち、違うよ! 伊織ちゃんは私の従姉妹と声が似てるから世話した
くなるだけで……た、他意は無いよ?」ダラダラ
伊織「ふーん……ねえ、私、心配になってきたんだけど、智子、アンタ、学校でイジメられ
たり、パシリにされたりしてないわよね?」
智子「えっ……?」
P「……」←聞き耳を立てている
131 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/19(木) 17:23:04.37
伊織「どうなの?」
智子「い、イジメられたりはしてない……どっちかってゆーと……」
伊織「?」
智子「み、みんな、あんまり私に関心が無いっていうか……いてもいなくても変わらないっ
てゆーか……」
P「……」
伊織「ハブられてんの?」
智子「せ、積極的にハブられてはいない……と思う……空気みたいな存在ってゆーか……」
伊織「……ふーん……ま、デビューすれば少しは変わるでしょ」
智子「そ、そだね……」(だといいなぁ……)
智子「い、イジメられたりはしてない……どっちかってゆーと……」
伊織「?」
智子「み、みんな、あんまり私に関心が無いっていうか……いてもいなくても変わらないっ
てゆーか……」
P「……」
伊織「ハブられてんの?」
智子「せ、積極的にハブられてはいない……と思う……空気みたいな存在ってゆーか……」
伊織「……ふーん……ま、デビューすれば少しは変わるでしょ」
智子「そ、そだね……」(だといいなぁ……)
132 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/19(木) 17:25:05.43
~さらに1週間後、レッスン場~
トレーナー「それじゃ、通しで歌ってみましょうか? はい、この音」ポーン
智子「そ、空に抱かれ~ 雲が流れてく~♪」
千早「レッスンの成果が少しずつ出てきましたね」
P「そうだな……最初の頃に比べたら、柔らかく歌えるようになってる」
P(歌に関してはギリギリ及第点……新人だし、一つ勝負をしてみようかな?)
トレーナー「それじゃ、通しで歌ってみましょうか? はい、この音」ポーン
智子「そ、空に抱かれ~ 雲が流れてく~♪」
千早「レッスンの成果が少しずつ出てきましたね」
P「そうだな……最初の頃に比べたら、柔らかく歌えるようになってる」
P(歌に関してはギリギリ及第点……新人だし、一つ勝負をしてみようかな?)
133 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/19(木) 17:27:07.78
~765事務所~
智子「レッスン終わりました~」
P「うん、ご苦労さん、智子ちゃん、ちょっとこっちに」
智子「ひゃい?」
P「1週間後に、ウチと、961プロで合同ライブをやるんだけどね?」
智子「は、はあ……」
P「そこで歌ってみない?」
智子「ふわっ!!??」
智子「レッスン終わりました~」
P「うん、ご苦労さん、智子ちゃん、ちょっとこっちに」
智子「ひゃい?」
P「1週間後に、ウチと、961プロで合同ライブをやるんだけどね?」
智子「は、はあ……」
P「そこで歌ってみない?」
智子「ふわっ!!??」
134 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/19(木) 17:29:06.70
智子「う、う、歌うって、ステージででしゅか!?」
P「うん、「隣に…」を、一曲だけ」
智子「あうあう……しょ、しょれって、で、デビューってことでしゅきゃ?」
P「まあ、そうなるけど、難しく考える必要はないよ、前座だから」
智子「ぜ、前座?」
P「そう、961プロからはジュピター、ウチからは、美希、貴音、響の3人のユニットが
出るんだけど、その前座」
智子(美希の前座……)
P「いずれCDを発売したいんだけど、どのくらいの枚数刷ればいいのかとか、お客さんの
反応とか、いろいろ見て決めたいから、まあ、試しに歌ってみてってこと」
智子「……」
P「……どう? やってみる?」
P「うん、「隣に…」を、一曲だけ」
智子「あうあう……しょ、しょれって、で、デビューってことでしゅきゃ?」
P「まあ、そうなるけど、難しく考える必要はないよ、前座だから」
智子「ぜ、前座?」
P「そう、961プロからはジュピター、ウチからは、美希、貴音、響の3人のユニットが
出るんだけど、その前座」
智子(美希の前座……)
P「いずれCDを発売したいんだけど、どのくらいの枚数刷ればいいのかとか、お客さんの
反応とか、いろいろ見て決めたいから、まあ、試しに歌ってみてってこと」
智子「……」
P「……どう? やってみる?」
135 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/19(木) 17:31:03.60
智子(美希のヤロー、人が必死にレッスンしてる脇で『もう疲れたの~』とか言ってちょく
ちょく休みやがるし……)
智子(事務所だと、所構わず寝やがるし……おまけに『ハニー♪』とか言ってプロデューサ
ーにベタベタしやがるし……いいかげん、通報してやろうか!?)
智子(アイツの前座ってのが気に入らねーけど……見てやがれ! お前のファンこっちで
食ってやる!)
智子「や、やりましゅ! やらせてくだしゃい!」
P「うん、じゃあ、その方向で決めるから」
智子「……あ、あにょー……」
P「うん、何?」
智子「と、友達呼びたいんですけど……ち、チケット融通してもらえましゅか?」
P「いいよ、何枚必要?」
智子「い、一枚……い、いえ、二枚お願いしましゅ……」
ちょく休みやがるし……)
智子(事務所だと、所構わず寝やがるし……おまけに『ハニー♪』とか言ってプロデューサ
ーにベタベタしやがるし……いいかげん、通報してやろうか!?)
智子(アイツの前座ってのが気に入らねーけど……見てやがれ! お前のファンこっちで
食ってやる!)
智子「や、やりましゅ! やらせてくだしゃい!」
P「うん、じゃあ、その方向で決めるから」
智子「……あ、あにょー……」
P「うん、何?」
智子「と、友達呼びたいんですけど……ち、チケット融通してもらえましゅか?」
P「いいよ、何枚必要?」
智子「い、一枚……い、いえ、二枚お願いしましゅ……」
136 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/19(木) 17:33:08.56
~智子の部屋~
智子「も、もしもし、ゆうちゃん?」
ゆうちゃん『もこっち、久しぶり~! 最近連絡くれなかったから、どうしたのかと思って
たよ~!』
智子「あ、そ、そのことなんだけどね、実は……」
~かくかくしかじか~
ゆうちゃん『えええ~っ!!? もこっち、アイドルになっちゃったの!?』
智子「う、うん、それで今度ライブで歌うから、よかったら……」
ゆうちゃん『行く行く~! 絶対応援しに行くから!』
智子「うん、チケット送るから……」
智子「も、もしもし、ゆうちゃん?」
ゆうちゃん『もこっち、久しぶり~! 最近連絡くれなかったから、どうしたのかと思って
たよ~!』
智子「あ、そ、そのことなんだけどね、実は……」
~かくかくしかじか~
ゆうちゃん『えええ~っ!!? もこっち、アイドルになっちゃったの!?』
智子「う、うん、それで今度ライブで歌うから、よかったら……」
ゆうちゃん『行く行く~! 絶対応援しに行くから!』
智子「うん、チケット送るから……」
137 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/19(木) 17:35:05.32
~智貴の部屋~
智子「愚弟ー」ガラッ
智貴「……どしたよ……?」
智子「私、今度、ライブで歌うから」
智貴「はあっ? ……まだ早くね?」
智子「ふふん、見てな、姉ちゃん、金髪ビッチになんか負けないから」
智貴「? ……金髪ビッチ?」
智子「チケットできたら渡すから来いよ、んじゃーな」ガラッ
智貴「……」
智貴「……ホントに大丈夫なのか?」
智子「愚弟ー」ガラッ
智貴「……どしたよ……?」
智子「私、今度、ライブで歌うから」
智貴「はあっ? ……まだ早くね?」
智子「ふふん、見てな、姉ちゃん、金髪ビッチになんか負けないから」
智貴「? ……金髪ビッチ?」
智子「チケットできたら渡すから来いよ、んじゃーな」ガラッ
智貴「……」
智貴「……ホントに大丈夫なのか?」
139 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/19(木) 17:37:03.14
~2日後、765事務所~
P「智子ちゃん、衣装出来たから、衣装合わせと宣材写真撮るよ」
智子「ひゃ、ひゃい……」
P「じゃ、小鳥さん、律子、後はお願い」
小鳥「はいはい、綺麗に変身させちゃいますよ♪」
律子「お任せください、プロデューサー殿」
P「智子ちゃん、衣装出来たから、衣装合わせと宣材写真撮るよ」
智子「ひゃ、ひゃい……」
P「じゃ、小鳥さん、律子、後はお願い」
小鳥「はいはい、綺麗に変身させちゃいますよ♪」
律子「お任せください、プロデューサー殿」
141 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/19(木) 17:39:11.49
~衣装室~
小鳥「智子ちゃん、最近、目のクマが無くなったから、ファンデは薄めでいいわね」ヌリヌリ
智子「しょ、しょうですか?」(レッスンで疲れて、夜更かししなくなったせいかな……?)
律子「衣装はコレよ、気に入った?」
智子「ふわぁ……!」
小鳥「あら、黒を基調にした、可愛いけどミステリアスな衣装ですね~」
智子(こ、これを着て歌うのか……ヤベ、今からなんか緊張してきた……)
律子「サイズ合わせたら、カメラマンさんのトコに行くわよー」
智子「ひゃ、ひゃい!」
小鳥「智子ちゃん、最近、目のクマが無くなったから、ファンデは薄めでいいわね」ヌリヌリ
智子「しょ、しょうですか?」(レッスンで疲れて、夜更かししなくなったせいかな……?)
律子「衣装はコレよ、気に入った?」
智子「ふわぁ……!」
小鳥「あら、黒を基調にした、可愛いけどミステリアスな衣装ですね~」
智子(こ、これを着て歌うのか……ヤベ、今からなんか緊張してきた……)
律子「サイズ合わせたら、カメラマンさんのトコに行くわよー」
智子「ひゃ、ひゃい!」
142 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/19(木) 17:41:04.62
律子「プロデューサー殿、宣材写真出来ましたー」
P「おう、お疲れ」
律子「どうします? ウチの久々の新人だし、大々的に宣伝しますか?」
P「んー……いや、扱いはなるべく小さくしてくれ」
律子「その心は?」
P「本人に無用なプレッシャーを与えたくない」
律子「そうですねー……プレッシャーに弱そうなタイプですし……」
P「まあ、今回はお試しみたいなもんだから」
律子「……ライブ、成功しますかね?」
P「……だといいな」
P「おう、お疲れ」
律子「どうします? ウチの久々の新人だし、大々的に宣伝しますか?」
P「んー……いや、扱いはなるべく小さくしてくれ」
律子「その心は?」
P「本人に無用なプレッシャーを与えたくない」
律子「そうですねー……プレッシャーに弱そうなタイプですし……」
P「まあ、今回はお試しみたいなもんだから」
律子「……ライブ、成功しますかね?」
P「……だといいな」
178 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:03:39.18
~1週間後、ライブ会場~
ワイワイ、ザワザワ……
智子「あ、あわわ……」ガクガクブルブル
智子(お、お客さんがたくさんいる……こ、こんなトコで歌うの……?)
P「だいぶ緊張してるみたいだな、もっと気を楽にしていいぞ」
智子「ぷ、ぷろでゅーしゃー……」
P「こう言っちゃなんだけど、今日のお客さんは、美希達やジュピター目当ての人がほとん
どだから、あまり緊張する必要はない」
智子「しょ、しょうなんでしゅきゃ?」
P「なんなら、舞台袖から観客の様子をチラッと見てみるか?」
智子「ひゃ、ひゃい……」
ワイワイ、ザワザワ……
智子「あ、あわわ……」ガクガクブルブル
智子(お、お客さんがたくさんいる……こ、こんなトコで歌うの……?)
P「だいぶ緊張してるみたいだな、もっと気を楽にしていいぞ」
智子「ぷ、ぷろでゅーしゃー……」
P「こう言っちゃなんだけど、今日のお客さんは、美希達やジュピター目当ての人がほとん
どだから、あまり緊張する必要はない」
智子「しょ、しょうなんでしゅきゃ?」
P「なんなら、舞台袖から観客の様子をチラッと見てみるか?」
智子「ひゃ、ひゃい……」
179 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:04:21.93
智子「……」ソーッ
765ファン1「いやいや、765からの久々の新人とは、興味深いですなー、同士諸君」
765ファン2「HPで見た限り、なかなかミステリアスな雰囲気の少女でしたぞ」
765ファン3「しかもあの「隣に…」を歌うとか……これは要チェックですな」
智子「あわわ……」
智子(いるじゃん!! 私目当てのお客さん! ああ~、どうしよどうしよどうしよ)
P(ああー……運悪くコアなお客さん見ちゃったか……マズいな……)
765ファン1「いやいや、765からの久々の新人とは、興味深いですなー、同士諸君」
765ファン2「HPで見た限り、なかなかミステリアスな雰囲気の少女でしたぞ」
765ファン3「しかもあの「隣に…」を歌うとか……これは要チェックですな」
智子「あわわ……」
智子(いるじゃん!! 私目当てのお客さん! ああ~、どうしよどうしよどうしよ)
P(ああー……運悪くコアなお客さん見ちゃったか……マズいな……)
180 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:05:19.38
P「智子ちゃん」
智子「ひゃ、ひゃいっ!」
P「これはデビューライブなんだから、失敗とか、そんなの気にしなくてもいい」
智子「……」(どうしよどうしよどうしよどうしよ……)
P「むしろ、いくらでも失敗してやる、みたいな気持ちでやってきなさい」
智子「……」(どうしよどうしよどうしよどうしよ……)
P「……聞いてる?」
智子「ひゃ、ひゃい?」
P(……ダメかも……)
智子「ひゃ、ひゃいっ!」
P「これはデビューライブなんだから、失敗とか、そんなの気にしなくてもいい」
智子「……」(どうしよどうしよどうしよどうしよ……)
P「むしろ、いくらでも失敗してやる、みたいな気持ちでやってきなさい」
智子「……」(どうしよどうしよどうしよどうしよ……)
P「……聞いてる?」
智子「ひゃ、ひゃい?」
P(……ダメかも……)
181 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:06:15.00
ブーッ
P「お、そろそろ開演だ」
智子「ひ、ひいっ!!」
貴音「智子、りらっくすですよ?」
響「骨は拾ってやるさ!」
美希「もこっち、ファイトなの!」
智子「あ、あうあう……」ガクガク
P「……まあ、観客をカボチャだとでも思って、気楽にな?」
智子「あ、あう……」
P「それじゃ……行って来い!」
P「お、そろそろ開演だ」
智子「ひ、ひいっ!!」
貴音「智子、りらっくすですよ?」
響「骨は拾ってやるさ!」
美希「もこっち、ファイトなの!」
智子「あ、あうあう……」ガクガク
P「……まあ、観客をカボチャだとでも思って、気楽にな?」
智子「あ、あう……」
P「それじゃ……行って来い!」
182 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:07:13.69
ワイワイ、ザワザワ
パッ
智子(あうあう……しゅ、シュポットライトがちゅいた……も、もう逃げられない……)
ゼンザカー
ドンナコナンダロ?
智貴「……」
ゆうちゃん(もこっち、頑張れ!)
~♪
智子(ぜ、前奏が始まった! あうあう……歌わなきゃ……)
パッ
智子(あうあう……しゅ、シュポットライトがちゅいた……も、もう逃げられない……)
ゼンザカー
ドンナコナンダロ?
智貴「……」
ゆうちゃん(もこっち、頑張れ!)
~♪
智子(ぜ、前奏が始まった! あうあう……歌わなきゃ……)
183 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:08:18.32
智子「しょ、しょ~ら~にだ~かれ~、きゅもが~な~ぎゃれ~てきゅ~」ボソボソ
P(アカン)
心無い客「聞こえねーぞー!」
智子「ひうっ! あ、あわあわ……」
智子「えとえと……えとえと……」
P(まだ挽回可能だ! 歌うのを止めるな!)
智子「う、ううう……」
プッツーン
P(アカン)
心無い客「聞こえねーぞー!」
智子「ひうっ! あ、あわあわ……」
智子「えとえと……えとえと……」
P(まだ挽回可能だ! 歌うのを止めるな!)
智子「う、ううう……」
プッツーン
184 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:09:24.57
智子「しゅ……」
P(しゅ?)
智子「しゅびばぜんでじだーっ!!」ダッ
P「あっ……!」
美希「向こうの袖に逃げてっちゃったの……」
P「ここまでか……すみません! 音止めてください!」
P「美希、貴音、響、後はまかせるぞ」
美希「りょーかいなの♪」
響「しかたないさー!」
貴音「キチンと始末はつけます……智子をよろしくお願いします、プロデューサー」
P「ああ……!」
P(しゅ?)
智子「しゅびばぜんでじだーっ!!」ダッ
P「あっ……!」
美希「向こうの袖に逃げてっちゃったの……」
P「ここまでか……すみません! 音止めてください!」
P「美希、貴音、響、後はまかせるぞ」
美希「りょーかいなの♪」
響「しかたないさー!」
貴音「キチンと始末はつけます……智子をよろしくお願いします、プロデューサー」
P「ああ……!」
185 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:10:12.60
ザワザワ……
ドーシタンダロ……?
エ、モウオワリ?
智貴(……やっちまいやがった……あのバカ姉貴……)
ゆうちゃん「もこっち……」
ドーシタンダロ……?
エ、モウオワリ?
智貴(……やっちまいやがった……あのバカ姉貴……)
ゆうちゃん「もこっち……」
186 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:11:19.30
智子「う、ううう~……」
P「智子ちゃん、大丈夫か?」
智子「ウボッ! ウゲッ! オボロオボロ……」ゲロゲロ
P「吐いたか……よしよし」サスリサスリ
智子「ぷ、ぷろでゅーしゃー……ウプッ」ゲロゲロ
P「全部吐くまでしゃべらなくていい……」(今日の朝食は納豆か……)
智子「ご、ごべんなじゃあい……しゅてーじ、滅茶苦茶にして……ゲホッ、ゲホッ」
P「ああ、ステージの事なら気にしなくていい」
智子「え?」ゴホッゴホッ
P「見てみろ……」
P「智子ちゃん、大丈夫か?」
智子「ウボッ! ウゲッ! オボロオボロ……」ゲロゲロ
P「吐いたか……よしよし」サスリサスリ
智子「ぷ、ぷろでゅーしゃー……ウプッ」ゲロゲロ
P「全部吐くまでしゃべらなくていい……」(今日の朝食は納豆か……)
智子「ご、ごべんなじゃあい……しゅてーじ、滅茶苦茶にして……ゲホッ、ゲホッ」
P「ああ、ステージの事なら気にしなくていい」
智子「え?」ゴホッゴホッ
P「見てみろ……」
187 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:12:33.82
ザワザワ……
響「みんなー! さっきはゴメンなーっ!」
! ワーッ! ヒビキチャーン!
美希「新人さんだったから、大目に見てほしいのーっ!」
ミキチャーン! ワーワーッ!
貴音「その代わり、最高のステージをお届けします!」
タカネサマー! ワーッ!
美希「行くよーっ! 『オーバーマスター』!!」
観客「「「「「ワアアアアアアアァァァァーーーーーーーーッッッッッ!!!!」」」」」
響「みんなー! さっきはゴメンなーっ!」
! ワーッ! ヒビキチャーン!
美希「新人さんだったから、大目に見てほしいのーっ!」
ミキチャーン! ワーワーッ!
貴音「その代わり、最高のステージをお届けします!」
タカネサマー! ワーッ!
美希「行くよーっ! 『オーバーマスター』!!」
観客「「「「「ワアアアアアアアァァァァーーーーーーーーッッッッッ!!!!」」」」」
188 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:14:03.43
智子「しゅ、しゅごい……」
P「な、だから言ったろ? 大丈夫だって」
智子(さっきまでお通夜みたいだった客席が、一瞬であんなに……)
P「今日はダメだったけど、これからいくらでもチャンスはあるから……」
智子「う、う、う……」
P「……智子ちゃん?」
智子「うう~~~~っ!」ダダッ
P「お、おい、待て……どーすんだ、このゲロ……」
P「な、だから言ったろ? 大丈夫だって」
智子(さっきまでお通夜みたいだった客席が、一瞬であんなに……)
P「今日はダメだったけど、これからいくらでもチャンスはあるから……」
智子「う、う、う……」
P「……智子ちゃん?」
智子「うう~~~~っ!」ダダッ
P「お、おい、待て……どーすんだ、このゲロ……」
189 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:15:07.22
~ライブハウス通路~
智子(チクショー! チクショー! チクショー! なんだかとってもチクショー!!)
智子「ううううう~~っ!!」ダダダッ
ドカッ!
智子「ひゃうっ!?」
???「ってーなー……誰だ、いきなり……」
智子(あ、あ、あの人たちは……!)
智子(チクショー! チクショー! チクショー! なんだかとってもチクショー!!)
智子「ううううう~~っ!!」ダダダッ
ドカッ!
智子「ひゃうっ!?」
???「ってーなー……誰だ、いきなり……」
智子(あ、あ、あの人たちは……!)
191 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:16:13.24
冬馬「ん? 765の前座じゃねーか、なにやってんだ、こんなトコで……?」
翔太「んん? なんだか納豆臭い……?」
北斗「チャオ☆」(お嬢さん、すまないね、怪我はなかったかい?)
智子(あ、あわわ……961プロの……ジュピター!)
冬馬「……まあ、なんだっていいけどよ、こんな狭い通路で走んなよ、危ねーなー……」
智子(お、怒ってる……? そ、そうだ、ステージ滅茶苦茶にしたから怒ってるんだ……)
翔太「そんな言いかた酷じゃん、冬馬も前見てなかった癖に」
智子(どーしよどーしよどーしよどーしよ……)
北斗「チャオ☆」(……? どうしたんだい? キュートなお嬢さん)
智子(そ、そうだ!)
翔太「んん? なんだか納豆臭い……?」
北斗「チャオ☆」(お嬢さん、すまないね、怪我はなかったかい?)
智子(あ、あわわ……961プロの……ジュピター!)
冬馬「……まあ、なんだっていいけどよ、こんな狭い通路で走んなよ、危ねーなー……」
智子(お、怒ってる……? そ、そうだ、ステージ滅茶苦茶にしたから怒ってるんだ……)
翔太「そんな言いかた酷じゃん、冬馬も前見てなかった癖に」
智子(どーしよどーしよどーしよどーしよ……)
北斗「チャオ☆」(……? どうしたんだい? キュートなお嬢さん)
智子(そ、そうだ!)
192 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:18:03.35
智子「しゅ、しゅびばぜんでじだー!!」ザザー
翔太「土下座!?」
冬馬「お、おいこら……止めろ!」
北斗「チャオ☆」(頭を上げなよ、レディー、君にそんな恰好は似合わない……)
智子「しゅびばぜん……しゅびばぜん……! う、う、う、うううう~~~~っ!」
冬馬「いいかげんにしろ! こんなトコ誰かに見られたら誤解されるだろ!」
翔太「泣かないでよ、おねーさん……」
北斗「チャオ☆」(君に涙は似合わない……)
翔太「土下座!?」
冬馬「お、おいこら……止めろ!」
北斗「チャオ☆」(頭を上げなよ、レディー、君にそんな恰好は似合わない……)
智子「しゅびばぜん……しゅびばぜん……! う、う、う、うううう~~~~っ!」
冬馬「いいかげんにしろ! こんなトコ誰かに見られたら誤解されるだろ!」
翔太「泣かないでよ、おねーさん……」
北斗「チャオ☆」(君に涙は似合わない……)
194 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:20:02.98
パパラッチ(なんだか知らんが、シャッターチャンス!)パシャパシャッ
冬馬「!」
翔太「!」
北斗「チャオ☆」(!)
智子「ううう……ふえ?」
冬馬「!」
翔太「!」
北斗「チャオ☆」(!)
智子「ううう……ふえ?」
195 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:21:11.75
冬馬「待て! テメエ! どっから入り込みやがった!」ダダッ
翔太「悪いけどその写真、処分させてもらうよ!」ダダッ
北斗「チャオ☆」(じゃあね、お嬢さん、またどこかで会おう)ダダッ
智子「え? え?」(何だったんだろう、今の……?)
翔太「悪いけどその写真、処分させてもらうよ!」ダダッ
北斗「チャオ☆」(じゃあね、お嬢さん、またどこかで会おう)ダダッ
智子「え? え?」(何だったんだろう、今の……?)
196 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:22:15.12
P「おー、ここにいたか」
智子「あ、ぷ、ぷろでゅーしゃー……」
P「今日は精神的に疲れたろ? 着替えたら、もう帰ってもいいよ」
智子「しゅ、しゅびませんでした……」
P「いいからいいから、今日は帰ってゆっくり休みなさい」
智子「ひゃ、ひゃい……」
智子「あ、ぷ、ぷろでゅーしゃー……」
P「今日は精神的に疲れたろ? 着替えたら、もう帰ってもいいよ」
智子「しゅ、しゅびませんでした……」
P「いいからいいから、今日は帰ってゆっくり休みなさい」
智子「ひゃ、ひゃい……」
197 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:23:14.61
~黒木家、玄関~
智子「……ただいまー……」
智貴「……おかえり」
智子「……」
智貴「……」
智子「……う、ううう~……!」グスグス
智貴「……」
智子「うああああああ~~~~~~ん!!」
智子「……ただいまー……」
智貴「……おかえり」
智子「……」
智貴「……」
智子「……う、ううう~……!」グスグス
智貴「……」
智子「うああああああ~~~~~~ん!!」
198 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:24:29.60
智貴「玄関先で泣くなよ……みっともねえ……」
智子「うう……うるしゃい! ううう~~……」
智貴「……で、どうすんだよ?」
智子「……わかんにゃい……あ、アイドル辞めるかも……」グスグス
智貴「……もったいねぇじゃん」
智子「うう……?」
智貴「姉ちゃん、この一か月、ずっとがんばってたじゃねぇか……一回失敗したぐらいでな
んだよ……」
智子「!……う、うるさい! 何も知らない癖に! 何も知らない癖に~っ!」ポカポカ
智貴「……」←黙って殴られてる
智子「うう……うるしゃい! ううう~~……」
智貴「……で、どうすんだよ?」
智子「……わかんにゃい……あ、アイドル辞めるかも……」グスグス
智貴「……もったいねぇじゃん」
智子「うう……?」
智貴「姉ちゃん、この一か月、ずっとがんばってたじゃねぇか……一回失敗したぐらいでな
んだよ……」
智子「!……う、うるさい! 何も知らない癖に! 何も知らない癖に~っ!」ポカポカ
智貴「……」←黙って殴られてる
200 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:25:41.57
~智子の部屋~
智子「……」
智子(あ、ゆうちゃんからメール来てる……)
件名:もこっちへ
大丈夫? 落ち込んでない?
智子「……」
智子「……」ピ、ポ、パ
件名:ゆうちゃんへ
わかんない……ダメかも……
智子「……」
智子(あ、ゆうちゃんからメール来てる……)
件名:もこっちへ
大丈夫? 落ち込んでない?
智子「……」
智子「……」ピ、ポ、パ
件名:ゆうちゃんへ
わかんない……ダメかも……
201 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:27:02.61
智子「……」ピリリッ(あ、すぐ返信来た……)
件名:大丈夫
世界中がもこっちの敵でも、ワタシはもこっちの味方だよ
智子「……」
智子「う、う、うう~……」グスグス
件名:大丈夫
世界中がもこっちの敵でも、ワタシはもこっちの味方だよ
智子「……」
智子「う、う、うう~……」グスグス
202 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:28:05.61
~翌朝~
智子(今日は日曜だけど……)
智子(事務所、行こうかな……)
智子(……)
智子(……うん、行って昨日のこと謝ろう……)
智子(今日は日曜だけど……)
智子(事務所、行こうかな……)
智子(……)
智子(……うん、行って昨日のこと謝ろう……)
204 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:29:11.58
~765事務所前~
ガヤガヤ……
智子(……? 何だろ、事務所の前に人が集まって……)
記者A「あ!来た!」
記者B「すいませーん、黒木智子さんですよね?」
記者C「新聞に書いてある事は事実ですか!?」
智子「え?え?え?」(なになになに!? 何が起こってんの!?)
P「智子ちゃん! 事務所に早く入って!」
智子「え?え?」
P「いいから早く!」
記者A「あ、お話を聞かせてくださいよー!」
ガヤガヤ……
智子(……? 何だろ、事務所の前に人が集まって……)
記者A「あ!来た!」
記者B「すいませーん、黒木智子さんですよね?」
記者C「新聞に書いてある事は事実ですか!?」
智子「え?え?え?」(なになになに!? 何が起こってんの!?)
P「智子ちゃん! 事務所に早く入って!」
智子「え?え?」
P「いいから早く!」
記者A「あ、お話を聞かせてくださいよー!」
205 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:30:14.84
~765事務所~
P「まだ記者は貼りついてるな……」
智子「あ、あにょ、いったい何が?」
P「……今朝のスポーツ新聞、見たか?」
智子「い、いえ、ウチは読○しか取ってなくて……」
P「……これ、見てみろ」バサッ
智子「? え~と……!?」
P「まだ記者は貼りついてるな……」
智子「あ、あにょ、いったい何が?」
P「……今朝のスポーツ新聞、見たか?」
智子「い、いえ、ウチは読○しか取ってなくて……」
P「……これ、見てみろ」バサッ
智子「? え~と……!?」
206 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:31:21.81
『ジュピター、新人アイドルに土下座させる』
『新人イビりか?』
智子「にゃ、にゃ、にゃにこれ……」
P「こっちが聞きたいよ……いったい、何があったんだ?」
智子「え、えっと……」
~かくかくしかじか~
P「……そうか」
高木「ともかく、黒井の方には、私から話を通しておくよ」
P「お願いします……すみません……」
『新人イビりか?』
智子「にゃ、にゃ、にゃにこれ……」
P「こっちが聞きたいよ……いったい、何があったんだ?」
智子「え、えっと……」
~かくかくしかじか~
P「……そうか」
高木「ともかく、黒井の方には、私から話を通しておくよ」
P「お願いします……すみません……」
208 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:32:33.85
智子「あ、あにょ……しょれで、私は何をすれば……?」
P「アチラさんのイメージに関わる事だからな……直接記者に釈明するしかないだろ……」
智子「ふええっ!?」
P「大丈夫、俺もついててやるから」
智子(どーしよどーしよどーしよどーしよ……)
P「アチラさんのイメージに関わる事だからな……直接記者に釈明するしかないだろ……」
智子「ふええっ!?」
P「大丈夫、俺もついててやるから」
智子(どーしよどーしよどーしよどーしよ……)
209 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:34:02.62
~事務所前~
記者A「お、出てきた!」
記者B「黒木さーん、新聞に書かれてあった事は事実ですか?」
智子「えと、あにょ、そにょ」
記者C「ハラスメントの事実はあったのですか?」
智子「えと、えと、えと……」
プシュー
智子「ずびばぜんでじたぁっ!!」ザザーッ
P、記者(土下座!?)
記者A「お、出てきた!」
記者B「黒木さーん、新聞に書かれてあった事は事実ですか?」
智子「えと、あにょ、そにょ」
記者C「ハラスメントの事実はあったのですか?」
智子「えと、えと、えと……」
プシュー
智子「ずびばぜんでじたぁっ!!」ザザーッ
P、記者(土下座!?)
210 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:35:09.68
パシャパシャパシャパシャ
P「すみません! 撮らないでください! 撮影を中止してください!!」
パシャパシャパシャパシャ
智子「ずびばぜん……ずびばぜん……!」
P(ああもう! しゃーねーな!)
P「智子ちゃんは昨日デビューライブで失敗して気が動転していたようです!
ジュピターさんからのハラスメントは一切ありませんでした!
これにて記者会見を終了します!!」
P「すみません! 撮らないでください! 撮影を中止してください!!」
パシャパシャパシャパシャ
智子「ずびばぜん……ずびばぜん……!」
P(ああもう! しゃーねーな!)
P「智子ちゃんは昨日デビューライブで失敗して気が動転していたようです!
ジュピターさんからのハラスメントは一切ありませんでした!
これにて記者会見を終了します!!」
212 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:36:12.07
~事務所~
智子「しゅみません……しゅみません……」グスグス
P「……過ぎた事はもういいから」
智子「えと……しょれだけじゃにゃくて……」グスグス
P「?」
智子「しゅみません……しゅみません……」グスグス
P「……過ぎた事はもういいから」
智子「えと……しょれだけじゃにゃくて……」グスグス
P「?」
213 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:37:07.15
智子「私、心のどこかで美希の事馬鹿にしてました……レッスンも真面目にやらないし、男
に媚びるビッチだって……」グスグス
P「……」
智子「でも、昨日のライブで私は失敗したのに、美希はすごく輝いてて、お客さんをあっと
いう間に魅了して……」
P「……」
智子「すごくキラキラしてて……」グスグス
P「……」
智子「なんだか、すごく悔しくて……しょれでわけわかんなくなっちゃって……」
P「……そうか」
に媚びるビッチだって……」グスグス
P「……」
智子「でも、昨日のライブで私は失敗したのに、美希はすごく輝いてて、お客さんをあっと
いう間に魅了して……」
P「……」
智子「すごくキラキラしてて……」グスグス
P「……」
智子「なんだか、すごく悔しくて……しょれでわけわかんなくなっちゃって……」
P「……そうか」
214 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:39:03.33
P「たしかに美希は天才タイプだけど……」
智子「……」
P「どっちかって言うと、短時間で集中してレッスンをやるタイプだからサボッてるように
見えたのかもな」
智子「しょ、しょうなんですか?」
P「美希は確かに俺に懐いてるけど、無差別なビッチじゃないぞ」
智子「ふぁ、ふぁい……」グスグス
P「誤解されやすいけど、アイドルとして輝くためには、すごく真摯な子だ」
智子「ひゃい……」
智子「……」
P「どっちかって言うと、短時間で集中してレッスンをやるタイプだからサボッてるように
見えたのかもな」
智子「しょ、しょうなんですか?」
P「美希は確かに俺に懐いてるけど、無差別なビッチじゃないぞ」
智子「ふぁ、ふぁい……」グスグス
P「誤解されやすいけど、アイドルとして輝くためには、すごく真摯な子だ」
智子「ひゃい……」
215 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:41:02.91
P「さて、智子ちゃん、君の進むべき道は二つある」
智子「?」
P「実は、今朝の新聞の一件から、バラエティ出演の依頼がいくつか来ている」
智子「え……?」
P「これを受ければ、バラエティアイドル……いわゆるバラドルとしての道も開けるかもし
れない……」
智子「……」
智子「?」
P「実は、今朝の新聞の一件から、バラエティ出演の依頼がいくつか来ている」
智子「え……?」
P「これを受ければ、バラエティアイドル……いわゆるバラドルとしての道も開けるかもし
れない……」
智子「……」
216 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:42:07.24
P「もう一方の道は……」
智子「わ、わだじも……」
P「ん?」
智子「わだじも、美希みたいに輝きたいでず……」グスグス
P「……」
智子「キラキラしたいでず……」グスグス
P「……レッスン、厳しくするぞ?」
智子「ふぁい……!」
智子「わ、わだじも……」
P「ん?」
智子「わだじも、美希みたいに輝きたいでず……」グスグス
P「……」
智子「キラキラしたいでず……」グスグス
P「……レッスン、厳しくするぞ?」
智子「ふぁい……!」
218 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:44:04.26
~翌朝、黒木家、リビング~
智子「おはよー……」
母「おはよ、智子」
智子「……ねえ、お母さん、今日、学校休んでいい?」
母「……どうして?」
智子「どうしてって……あんなことあったし……学校行きづらいよ……」
母「……約束したでしょ? 成績下げないって」
智子「それは……そうだけど……」
母「……嫌な事があったら、帰って来ていいから」
智子「……うん」
智子「おはよー……」
母「おはよ、智子」
智子「……ねえ、お母さん、今日、学校休んでいい?」
母「……どうして?」
智子「どうしてって……あんなことあったし……学校行きづらいよ……」
母「……約束したでしょ? 成績下げないって」
智子「それは……そうだけど……」
母「……嫌な事があったら、帰って来ていいから」
智子「……うん」
220 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:45:19.15
~学校、教室~
智子「え、えと……おはよ……」
モブ男A「あ、来た来た!」
モブ女A「ねえねえ、黒木さん! 新聞見たよ! アイドルやってるってホント!?」
智子「ひゃうっ! え、えと、そにょ……うん……」
ワーーッ!
智子(な、なんだ? 何が起こってる?)
智子「え、えと……おはよ……」
モブ男A「あ、来た来た!」
モブ女A「ねえねえ、黒木さん! 新聞見たよ! アイドルやってるってホント!?」
智子「ひゃうっ! え、えと、そにょ……うん……」
ワーーッ!
智子(な、なんだ? 何が起こってる?)
221 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:46:26.31
モブ女B「ねえねえ、真王子様ってどんな人!?」
智子「え、えっと、真さん? しゅ、しゅごくいい先輩だよ……よくスポーツドリンク奢っ
てくれるし……」
キャーッ!!
モブ男B「ね、ねえ、あずささんのサイン、頼んでもいいかな?」
モブ男A「あ、ずっりーぞ! お前!」
担任「はいはい、そこまで! ホームルーム始めるわよー!」
モブども「は~い」
智子「え、えっと、真さん? しゅ、しゅごくいい先輩だよ……よくスポーツドリンク奢っ
てくれるし……」
キャーッ!!
モブ男B「ね、ねえ、あずささんのサイン、頼んでもいいかな?」
モブ男A「あ、ずっりーぞ! お前!」
担任「はいはい、そこまで! ホームルーム始めるわよー!」
モブども「は~い」
223 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:47:21.87
智子(な、何が起こったんだろ……?)
サアーッ
智子(あ……)
智子(この教室から見える空、こんなに青かったんだ……)
サアーッ
智子(あ……)
智子(この教室から見える空、こんなに青かったんだ……)
224 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:49:05.63
~2週間後、961事務所~
冬馬「やれやれ……つまんないゴタゴタも、ようやく収まった感じだな」
北斗「チャオ☆」(黒井社長と、向こうのPさんが走り回って火消ししてくれたおかげだな)
翔太「ねえねえ、そういえば、今日発売の芸能雑誌見た?」
冬馬「? 何が書いてんだ?」
翔太「あの子がランキングトップになってるよ」
冬馬「はあっ!? 何のランキングだよ?」
翔太「えっとねー、『保健所で保護したいアイドルTOP10』……」
冬馬「何だよその企画! ほとんど晒し者じゃねーか!」
北斗「チャオ☆」(ちなみに2位は、CGプロの森久保乃々ちゃんだ)
翔太「あー……番組で一緒になったことあるけど、たしかに森久保ちゃんってそんな感じだ
よね」
冬馬(毎回思うけど、何で「チャオ☆」で通じ合ってんだろう、こいつら……)
冬馬「やれやれ……つまんないゴタゴタも、ようやく収まった感じだな」
北斗「チャオ☆」(黒井社長と、向こうのPさんが走り回って火消ししてくれたおかげだな)
翔太「ねえねえ、そういえば、今日発売の芸能雑誌見た?」
冬馬「? 何が書いてんだ?」
翔太「あの子がランキングトップになってるよ」
冬馬「はあっ!? 何のランキングだよ?」
翔太「えっとねー、『保健所で保護したいアイドルTOP10』……」
冬馬「何だよその企画! ほとんど晒し者じゃねーか!」
北斗「チャオ☆」(ちなみに2位は、CGプロの森久保乃々ちゃんだ)
翔太「あー……番組で一緒になったことあるけど、たしかに森久保ちゃんってそんな感じだ
よね」
冬馬(毎回思うけど、何で「チャオ☆」で通じ合ってんだろう、こいつら……)
225 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:51:10.76
翔太「でもこれであの子も知名度上がったし、考えようによっちゃ良かったんじゃない?」
冬馬「人気は水物だろ……所詮は実力が物を言う業界だよ」
翔太「あの子は「アイドル」になれるかな?」
北斗「チャオ☆」(花には、咲くべき場所と時期がある……あのお嬢さんがそれを間違えな
ければ大丈夫さ)
翔太「北斗、いい事言うね」
冬馬(だから、わかんねーっつーの……)
冬馬「人気は水物だろ……所詮は実力が物を言う業界だよ」
翔太「あの子は「アイドル」になれるかな?」
北斗「チャオ☆」(花には、咲くべき場所と時期がある……あのお嬢さんがそれを間違えな
ければ大丈夫さ)
翔太「北斗、いい事言うね」
冬馬(だから、わかんねーっつーの……)
226 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:53:04.58
~2カ月後、ラジオ局、収録ブース~
春香「さて、今週も始まりました、天海春香と」
千早「如月千早の」
春香、千早「「はるちはわっほい!」」
春香「今日も、素敵なゲストをお呼びしております!」
千早「同学年のゲストは、我那覇さん以来だったかしら……」
春香「そうだねー、ではさっそくお呼びしましょう! 黒木智子ちゃんでーす!」
智子「ど、どもー」
春香「さて、今週も始まりました、天海春香と」
千早「如月千早の」
春香、千早「「はるちはわっほい!」」
春香「今日も、素敵なゲストをお呼びしております!」
千早「同学年のゲストは、我那覇さん以来だったかしら……」
春香「そうだねー、ではさっそくお呼びしましょう! 黒木智子ちゃんでーす!」
智子「ど、どもー」
227 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:55:03.44
春香「智子ちゃんがゲストに来るって告知したら、いっぱい質問のお葉書が来たんだよ?」
智子「しょ、しょうなの? いやー、う、嬉しいなー」
千早「ではさっそく質問していくわね、ラジオネーム、「渚のロンリーウルフ」さんからの
質問です」
智子「緊張するなー……」
千早「ぼっちアイドルの智子ちゃん、こんにちは」
智子「いや、ぼっちゆーな!」
春香「アハハ……」
千早「続けるわね、僕は学校に友達もいない、さびしいぼっちです、どうしたら智子ちゃん
みたいに明るいぼっちになれますか?……ぼっちなのは前提なのね……」
春香「これは難しい質問ですねー……智子ちゃんはどう答えるの?」
智子「うーん……えっとねー……」
智子「しょ、しょうなの? いやー、う、嬉しいなー」
千早「ではさっそく質問していくわね、ラジオネーム、「渚のロンリーウルフ」さんからの
質問です」
智子「緊張するなー……」
千早「ぼっちアイドルの智子ちゃん、こんにちは」
智子「いや、ぼっちゆーな!」
春香「アハハ……」
千早「続けるわね、僕は学校に友達もいない、さびしいぼっちです、どうしたら智子ちゃん
みたいに明るいぼっちになれますか?……ぼっちなのは前提なのね……」
春香「これは難しい質問ですねー……智子ちゃんはどう答えるの?」
智子「うーん……えっとねー……」
228 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 01:57:03.50
智子「私も、アイドルになる前はぼっちで、ちょっと世を拗ねたかんじだったんだけどね?」
春香「うんうん、それで?」
智子「アイドルになって、いっぱい失敗して、その度に周りのいろんな人に支えられて気付
いたんだ、生まれた時からぼっちな人なんていないって……」
千早「……」
智子「だから、今は、周りの人に甘えながらでもいいから、一歩ずつ、少しずつ進んでいけ
ばいいんじゃないかな……そしたら、明日はきっと、いい日だよ?」
春香「おお~……」
智子「ちょ、ちょっと偉そうだったかな?」
千早「そんなことないわ、いい話だった」
春香「それではこの感動が薄れない内に、リクエスト行きましょー!曲は、黒木智子ちゃん
の新曲で……」
春香「うんうん、それで?」
智子「アイドルになって、いっぱい失敗して、その度に周りのいろんな人に支えられて気付
いたんだ、生まれた時からぼっちな人なんていないって……」
千早「……」
智子「だから、今は、周りの人に甘えながらでもいいから、一歩ずつ、少しずつ進んでいけ
ばいいんじゃないかな……そしたら、明日はきっと、いい日だよ?」
春香「おお~……」
智子「ちょ、ちょっと偉そうだったかな?」
千早「そんなことないわ、いい話だった」
春香「それではこの感動が薄れない内に、リクエスト行きましょー!曲は、黒木智子ちゃん
の新曲で……」
229 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 02:00:03.07
~その翌日、ライブ会場~
P「よし、準備はいいな?」
智子「は、はい!」
雪歩「智子ちゃん、しっかりね?」
真「失敗しても、後にボクらがいるから大丈夫だよ!」
智子「う、うん! 前座、しっかりやってお客さんをあっためてくるね!」
P「よし、行って来い!」
P「よし、準備はいいな?」
智子「は、はい!」
雪歩「智子ちゃん、しっかりね?」
真「失敗しても、後にボクらがいるから大丈夫だよ!」
智子「う、うん! 前座、しっかりやってお客さんをあっためてくるね!」
P「よし、行って来い!」
231 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 02:01:17.81
智子「みなさーん! こんにちわーっ!」
ワーワー モコッチー
ワーワー ボッチー
智子「いや、ぼっちゆーな!」
ドッ アハハ
智子「今日は、新曲、「どう考えても私は悪くない」を歌います!
用意はいいですかーっ!?」
ワーッ
智子「それじゃいくよーっ!」
ワーワー モコッチー
ワーワー ボッチー
智子「いや、ぼっちゆーな!」
ドッ アハハ
智子「今日は、新曲、「どう考えても私は悪くない」を歌います!
用意はいいですかーっ!?」
ワーッ
智子「それじゃいくよーっ!」
232 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 02:03:04.19
P(今はまだバラエティ臭が抜け切れてないが……ま、智子ちゃんなら乗り切れるだろ)
智子「会話がー、続かないなー、何故だどうしてだー♪」(せーの!)
智子、観客「「「「「アホかーーーーーーーー」」」」」
P(昨日、自分で言ってたみたいに、一歩ずつ進めばいいさ……)
P(そして……いつかなれるといいな、キラキラしたアイドルに……)
終わり
智子「会話がー、続かないなー、何故だどうしてだー♪」(せーの!)
智子、観客「「「「「アホかーーーーーーーー」」」」」
P(昨日、自分で言ってたみたいに、一歩ずつ進めばいいさ……)
P(そして……いつかなれるといいな、キラキラしたアイドルに……)
終わり
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 02:05:13.30
おつおつ
もこっち流石だ
もこっち流石だ
234 : ◆49.TJH/nk6 :2014/06/20(金) 02:05:15.68
これでこのSSは終わりです
思い付きから始めたSSが完結できたのは、ひとえに皆様のもこっちに対する愛のある合いの手のおかげです
それでは、またどこかで
ありがとうございました
思い付きから始めたSSが完結できたのは、ひとえに皆様のもこっちに対する愛のある合いの手のおかげです
それでは、またどこかで
ありがとうございました
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 02:07:50.50
乙
もこっちの事だからまたその内なんかやらかすんだろうが、周りにフォローしてくれる人がいれば大丈夫そうだな
もこっちの事だからまたその内なんかやらかすんだろうが、周りにフォローしてくれる人がいれば大丈夫そうだな
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 02:07:55.78
乙乙
かなり俺得だった
かなり俺得だった
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 02:09:04.77
乙
いいもこっちだった
P有能
いいもこっちだった
P有能
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/20(金) 02:11:14.58
乙
でもキラキラしたもこっちはイメージできないんだよなぁ・・・
でもキラキラしたもこっちはイメージできないんだよなぁ・・・
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402893031/
Entry ⇒ 2014.12.23 | Category ⇒ 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! | Comments (0)
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