ボルト「クソオヤジに勝ちたい」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 12:43:14.16 ID:U46kq2EN0
サラダ「ボルト……アンタっていつもくだらない事ばっか言ってるよね」ハァ
ボルト「くだらなくなんてねえってばさ!」
サラダ「だいたい勝ちたいって、そもそもなにで勝つのよ」
ボルト「そ、それは……えーっと……」
サラダ「いつもの鬼ごっこは『今日は~分だったってばさ!』とか言ってる段階でまず勝負になってないし」
ボルト「うっ」グサッ←
サラダ「影分身だって七代目は里中走り回ってる位の数だけど……ボルトはいくつ分身できるんだっけ?」
ボルト「…………4人だってばさ」グサッグサッ←←
サラダ「人望も里中から慕われてる火影様に対してアンタはただのイタズラ小僧ってレベルだし」
ボルト「ううぅっ」グサッグサッグサッ←←←
サラダ「背も小さし口は悪いしすぐ諦めるし……ホントいいとこないわねアンタ」
ボルト「オイ、最後ただの悪口になってんぞォ!!」
ボルト「くだらなくなんてねえってばさ!」
サラダ「だいたい勝ちたいって、そもそもなにで勝つのよ」
ボルト「そ、それは……えーっと……」
サラダ「いつもの鬼ごっこは『今日は~分だったってばさ!』とか言ってる段階でまず勝負になってないし」
ボルト「うっ」グサッ←
サラダ「影分身だって七代目は里中走り回ってる位の数だけど……ボルトはいくつ分身できるんだっけ?」
ボルト「…………4人だってばさ」グサッグサッ←←
サラダ「人望も里中から慕われてる火影様に対してアンタはただのイタズラ小僧ってレベルだし」
ボルト「ううぅっ」グサッグサッグサッ←←←
サラダ「背も小さし口は悪いしすぐ諦めるし……ホントいいとこないわねアンタ」
ボルト「オイ、最後ただの悪口になってんぞォ!!」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 12:58:37.53 ID:U46kq2EN0
ボルト「くっそー、なんかバシッと一発で相手を倒せる術とかねぇのかよ~~!」
サラダ「そんな術あるわけ―――」
ミツキ「あるかもしれないよ」
ボルト「ミツキ!」
サラダ「……いつからいたのよ」
ミツキ「今しがた。面白そうな話をしていたから邪魔しちゃ悪いと思ってね」
ボルト「んなことよりミツキ! さっきのあるかもって言ってたヤツ!」
ミツキ「『バシッと一発で相手を倒せる術』のこと?」
ボルト「そう、それ!」
ミツキ「なんでも相手の意表をつくことに特化させた術だとかで」
ボルト「ふんふん」
ミツキ「その威力は、三代目火影様や先の忍界大戦で復活した大筒木カグヤさえ圧倒したとかなんとか」
ボルト「す、すげェ」
サラダ「なにその術……そんなすごそうなの私たちに扱えるわけないじゃん」
ミツキ「ところがこの術自体は七代目が僕たちと同じ時期に開発したと言われていてね……つまり」
ボルト「オレたちでも十分会得できる可能性はあるってことか……」ニヤ
サラダ「そんな術あるわけ―――」
ミツキ「あるかもしれないよ」
ボルト「ミツキ!」
サラダ「……いつからいたのよ」
ミツキ「今しがた。面白そうな話をしていたから邪魔しちゃ悪いと思ってね」
ボルト「んなことよりミツキ! さっきのあるかもって言ってたヤツ!」
ミツキ「『バシッと一発で相手を倒せる術』のこと?」
ボルト「そう、それ!」
ミツキ「なんでも相手の意表をつくことに特化させた術だとかで」
ボルト「ふんふん」
ミツキ「その威力は、三代目火影様や先の忍界大戦で復活した大筒木カグヤさえ圧倒したとかなんとか」
ボルト「す、すげェ」
サラダ「なにその術……そんなすごそうなの私たちに扱えるわけないじゃん」
ミツキ「ところがこの術自体は七代目が僕たちと同じ時期に開発したと言われていてね……つまり」
ボルト「オレたちでも十分会得できる可能性はあるってことか……」ニヤ
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 13:10:30.55 ID:U46kq2EN0
ボルト「それで、いったいどんな術なんだってばさ!」
ミツキ「それが残念なことに術の詳細については分かっていないんだ」
ボルト「んだよそのオチィ!!」
サラダ「まあそんな危険な術間違いなく禁術指定されてるでしょうし、誰も知らなくても無理ないわね」
木ノ葉丸「ヨ! しっかり集まってるな」
サラダ「木ノ葉丸先生!」
木ノ葉丸「それじゃあ早速今日の忍務についてだが―――」
ボルト「なあ! なあ! 木ノ葉丸先生なら何かしってるんじゃねえか?」
サラダ「止めなってボルト! 忍務前なんだよ!!」
木ノ葉丸「? いったい何の話だコレ」
ミツキ「それが残念なことに術の詳細については分かっていないんだ」
ボルト「んだよそのオチィ!!」
サラダ「まあそんな危険な術間違いなく禁術指定されてるでしょうし、誰も知らなくても無理ないわね」
木ノ葉丸「ヨ! しっかり集まってるな」
サラダ「木ノ葉丸先生!」
木ノ葉丸「それじゃあ早速今日の忍務についてだが―――」
ボルト「なあ! なあ! 木ノ葉丸先生なら何かしってるんじゃねえか?」
サラダ「止めなってボルト! 忍務前なんだよ!!」
木ノ葉丸「? いったい何の話だコレ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 13:20:22.36 ID:U46kq2EN0
ボルト「―――ってぇわけなんだってばさ」
木ノ葉丸「…………」
サラダ「先生なにか知りませんか?」
木ノ葉丸「……えーっとだな」
ミツキ「………」ジー
木ノ葉丸「アァ、話ヲ聞イテイル内ニコンナ時間ニ! オ前タチ急グゾ!」
サラダ「なにあれ」
ボルト「めちゃめちゃ怪しいってばさ」
ミツキ「決まりだね、木ノ葉丸先生は『知っている』」
木ノ葉丸(マズイ…マズイぞ!!)
木ノ葉丸(いくら七代目に教育一任されているからって、『あの術』は教えられないだろ!)
木ノ葉丸(螺旋丸のやり方聞きに来たとかならバッチリ指導もできたのに……)
木ノ葉丸(ナルトの兄ちゃん……オレはいったいどうすればいいんだコレェ!!!!)
木ノ葉丸「…………」
サラダ「先生なにか知りませんか?」
木ノ葉丸「……えーっとだな」
ミツキ「………」ジー
木ノ葉丸「アァ、話ヲ聞イテイル内ニコンナ時間ニ! オ前タチ急グゾ!」
サラダ「なにあれ」
ボルト「めちゃめちゃ怪しいってばさ」
ミツキ「決まりだね、木ノ葉丸先生は『知っている』」
木ノ葉丸(マズイ…マズイぞ!!)
木ノ葉丸(いくら七代目に教育一任されているからって、『あの術』は教えられないだろ!)
木ノ葉丸(螺旋丸のやり方聞きに来たとかならバッチリ指導もできたのに……)
木ノ葉丸(ナルトの兄ちゃん……オレはいったいどうすればいいんだコレェ!!!!)
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 13:26:19.83 ID:U46kq2EN0
ボルト「木ノ葉丸先生!」
木ノ葉丸「サラダそっち行ったぞ!」
・
・
・
ボルト「木ノ葉丸先生!!」
木ノ葉丸「よし、ミツキ後方からうまく回り込め」
・
・
・
ボルト「木ノ葉丸先生ってば!!!」
木ノ葉丸「ええぃ、しつこいぞボルト!!」
木ノ葉丸「サラダそっち行ったぞ!」
・
・
・
ボルト「木ノ葉丸先生!!」
木ノ葉丸「よし、ミツキ後方からうまく回り込め」
・
・
・
ボルト「木ノ葉丸先生ってば!!!」
木ノ葉丸「ええぃ、しつこいぞボルト!!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 13:30:35.93 ID:U46kq2EN0
ボルト「じゃあいい加減どんな術なのか教えてくれってばさ!」
サラダ「先生、私も知りたいです」
ミツキ「僕も興味あるかな」
木ノ葉丸「…………ハァ、わかった。ただし説明するのは術の大本の部分だけだ」
ボルト「どういうことだってばさ」
木ノ葉丸「そもそもお……ゴホン、この術は特別な事は何もしていない、ただの変化の術なんだ」
ボルト・サラダ「えぇ!?」
ミツキ「ただの変化の術でどうやって相手を倒すんですか?」
木ノ葉丸「そのあたりは実際に体験してみた方が早いな……変化の術!!」
ボン!
ミツキ「!」
サラダ「あ!」
ボルト「げ!」
ナルト(偽)「ふふ」
サラダ「先生、私も知りたいです」
ミツキ「僕も興味あるかな」
木ノ葉丸「…………ハァ、わかった。ただし説明するのは術の大本の部分だけだ」
ボルト「どういうことだってばさ」
木ノ葉丸「そもそもお……ゴホン、この術は特別な事は何もしていない、ただの変化の術なんだ」
ボルト・サラダ「えぇ!?」
ミツキ「ただの変化の術でどうやって相手を倒すんですか?」
木ノ葉丸「そのあたりは実際に体験してみた方が早いな……変化の術!!」
ボン!
ミツキ「!」
サラダ「あ!」
ボルト「げ!」
ナルト(偽)「ふふ」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 13:38:50.74 ID:U46kq2EN0
ナルト(偽)「ボルト!」
ボルト「ひ!」ビクッ
ナルト(偽)「まったく、お前はいっつもいっつも悪戯ばっかりしやがって……!」
ボルト「い、いきなり父ちゃんに変化するなんて卑怯だぞ木ノ葉丸先生ェ!」
ボン!
木ノ葉丸「ははは、すまなかったなボルト! だが今のがこの術のキモなんだぞ」
ミツキ「つまり相手の苦手なものに変化する……ということでしょうか?」
木ノ葉丸「その通り! さらにここから七代目は誰もが意表をつかれる姿を考えだした」
木ノ葉丸「その姿を研鑚し磨きあげたのが、お前たちの言っていた術の正体というわけだ」
サラダ「やっぱり七代目ってすごい……!」
ボルト「へへ、クソオヤジのくせにとんでもねえってばさ」
木ノ葉丸(ま、間違ったことは言ってないぞコレ)ドキドキ
ボルト「ひ!」ビクッ
ナルト(偽)「まったく、お前はいっつもいっつも悪戯ばっかりしやがって……!」
ボルト「い、いきなり父ちゃんに変化するなんて卑怯だぞ木ノ葉丸先生ェ!」
ボン!
木ノ葉丸「ははは、すまなかったなボルト! だが今のがこの術のキモなんだぞ」
ミツキ「つまり相手の苦手なものに変化する……ということでしょうか?」
木ノ葉丸「その通り! さらにここから七代目は誰もが意表をつかれる姿を考えだした」
木ノ葉丸「その姿を研鑚し磨きあげたのが、お前たちの言っていた術の正体というわけだ」
サラダ「やっぱり七代目ってすごい……!」
ボルト「へへ、クソオヤジのくせにとんでもねえってばさ」
木ノ葉丸(ま、間違ったことは言ってないぞコレ)ドキドキ
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 13:48:32.75 ID:U46kq2EN0
ボルト「じゃあさ、じゃあさ、何に変化したのかも教えてくれよ!」
木ノ葉丸「ダメだ」
ボルト「なんでだってばさ!」
木ノ葉丸「ダメなものはダメだ!」
ミツキ「もしかして何か言えないようなものに変化したんじゃ」ボソ
木ノ葉丸「!」ギクッ
木ノ葉丸「こ、この術は術者の経験が変化後の姿にリアリティを生む!」
木ノ葉丸「人から教わるのでなく、対象(お姉さん)を自分で探し出し、見つめ、感じ取る」
木ノ葉丸「そうすることで本物の術へ昇華していくんだぞコレ!!」
サラダ「木ノ葉丸先生もそうやって七代目に教わったんですか?」
木ノ葉丸「ななな、なんで教わったって思うんだコレ!?」
ボルト「だって術の内容めっちゃ詳しいし」
サラダ「うん」
木ノ葉丸「こ、子供の頃の話だ……コレ」
木ノ葉丸「ダメだ」
ボルト「なんでだってばさ!」
木ノ葉丸「ダメなものはダメだ!」
ミツキ「もしかして何か言えないようなものに変化したんじゃ」ボソ
木ノ葉丸「!」ギクッ
木ノ葉丸「こ、この術は術者の経験が変化後の姿にリアリティを生む!」
木ノ葉丸「人から教わるのでなく、対象(お姉さん)を自分で探し出し、見つめ、感じ取る」
木ノ葉丸「そうすることで本物の術へ昇華していくんだぞコレ!!」
サラダ「木ノ葉丸先生もそうやって七代目に教わったんですか?」
木ノ葉丸「ななな、なんで教わったって思うんだコレ!?」
ボルト「だって術の内容めっちゃ詳しいし」
サラダ「うん」
木ノ葉丸「こ、子供の頃の話だ……コレ」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 13:54:29.80 ID:U46kq2EN0
ナルト「よし、じゃあお前たちの忍務はこれで終わりだな」
ボルト・サラダ・ミツキ「ジ―――」
ナルト「み、みんなしてなんなんだってばよ」
ボルト「なんでもねえってばさ」ヘヘ
サラダ「それでは私たちはこれで失礼します」ペコ
木ノ葉丸「オレは七代目に用事があるからみんなはこのまま解散してくれ」
ミツキ「わかりました。それではお先に失礼します」
パタン
ナルト「で、わざわざ残って話ってなんなんだ木ノ葉丸?」
木ノ葉丸「実は『あの術』がボルトたちに……」
ボルト・サラダ・ミツキ「ジ―――」
ナルト「み、みんなしてなんなんだってばよ」
ボルト「なんでもねえってばさ」ヘヘ
サラダ「それでは私たちはこれで失礼します」ペコ
木ノ葉丸「オレは七代目に用事があるからみんなはこのまま解散してくれ」
ミツキ「わかりました。それではお先に失礼します」
パタン
ナルト「で、わざわざ残って話ってなんなんだ木ノ葉丸?」
木ノ葉丸「実は『あの術』がボルトたちに……」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 14:01:14.73 ID:U46kq2EN0
サラダ「やっぱり七代目ってすごい人だったのね!」
ボルト「ただの変化の術だろ? それならオレにだってできるってばさ」
サラダ「あら? じゃあもうアンタは七代目倒すことだってできるわよね?」
ボルト「そ、それは……」
サラダ「明日の忍務での報告、楽しみにしてるわよ」
ボルト「サラダのやつ……ぜってぇ無理って思ってやがる」
ミツキ「でも実際どうするつもりなんだい?」
ボルト「そうなんだよなぁ……オレが化けて父ちゃんに意表をつける姿ってなんだろ」
ミツキ「………………そうだ、こんなのはどうだい?」
ボルト「ただの変化の術だろ? それならオレにだってできるってばさ」
サラダ「あら? じゃあもうアンタは七代目倒すことだってできるわよね?」
ボルト「そ、それは……」
サラダ「明日の忍務での報告、楽しみにしてるわよ」
ボルト「サラダのやつ……ぜってぇ無理って思ってやがる」
ミツキ「でも実際どうするつもりなんだい?」
ボルト「そうなんだよなぁ……オレが化けて父ちゃんに意表をつける姿ってなんだろ」
ミツキ「………………そうだ、こんなのはどうだい?」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 14:10:26.25 ID:U46kq2EN0
木ノ葉丸『肝心な部分は伏せましたが、何かしらのアクションを起すのは確実です』
木ノ葉丸『時が経ち公の場所で仕掛けられる前に一対一の時間を作った方が賢明かと』
ナルト(って、木ノ葉丸は言ってたけど実際どうなんだろうな)
九喇嘛(さあな、だがお前のガキだ……万が一には備えておくことだ)
ナルト(ビビらせんなよ九喇嘛…よし、じゃあ入るってばよ)
ナルト「ただいまー」
ボルト「待っていたぜ、クソオヤジ!」バン!
ナルト「……ボルト!」
ボルト「その顔……木ノ葉丸先生から話をきいてたな」
ナルト「まあな、それで結局何に変化することにしたんだ?」
ボルト「くらえ!!」
ミツキ『やはり七代目の意表をつくには身近な異性なんかが一番だと思うんだ』
ミツキ『それでいてボルト自身よく知っている人物となると……』
ミツキ『あー、でもそのままの姿だとあまりビックリしてもらえないかもね』
ボルト『うーん、じゃあこんなのはどうだ?』
ヒナタ(裸)「お色気の術!」
木ノ葉丸『時が経ち公の場所で仕掛けられる前に一対一の時間を作った方が賢明かと』
ナルト(って、木ノ葉丸は言ってたけど実際どうなんだろうな)
九喇嘛(さあな、だがお前のガキだ……万が一には備えておくことだ)
ナルト(ビビらせんなよ九喇嘛…よし、じゃあ入るってばよ)
ナルト「ただいまー」
ボルト「待っていたぜ、クソオヤジ!」バン!
ナルト「……ボルト!」
ボルト「その顔……木ノ葉丸先生から話をきいてたな」
ナルト「まあな、それで結局何に変化することにしたんだ?」
ボルト「くらえ!!」
ミツキ『やはり七代目の意表をつくには身近な異性なんかが一番だと思うんだ』
ミツキ『それでいてボルト自身よく知っている人物となると……』
ミツキ『あー、でもそのままの姿だとあまりビックリしてもらえないかもね』
ボルト『うーん、じゃあこんなのはどうだ?』
ヒナタ(裸)「お色気の術!」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 14:19:39.25 ID:U46kq2EN0
ナルト「…………」
ヒナタ(裸)「どうだ! 木ノ葉丸先生から聞いた話をもとにオレが考案した新術!!」
ヒナタ(裸)「これならいくら父ちゃんだって―――」ダッ
ガシッ
ナルト「ボルト……お前はお色気の術の事をなにもわかっちゃいねえよ」
九喇嘛(やめておけナルト!!)
ヒナタ(裸)「な、くそォ……はなせクソオヤジ!」
ナルト(わりぃな九喇嘛…)
ナルト「お色気の術の真髄……見せてやるってばよ!!」
ボン!
ヒナタ(裸)「こ…これは!」
グラビアアイドル「そうだ、お前のパソコンにお気に入り登録されてたアイドルだ」
ヒナタ(裸)「しかもポーズがついている!!」
グラビアアイドル「ただ変化するだけじゃねぇ、その後こそがこの術の要なんだってばよ」
ヒナタ(裸)「どうだ! 木ノ葉丸先生から聞いた話をもとにオレが考案した新術!!」
ヒナタ(裸)「これならいくら父ちゃんだって―――」ダッ
ガシッ
ナルト「ボルト……お前はお色気の術の事をなにもわかっちゃいねえよ」
九喇嘛(やめておけナルト!!)
ヒナタ(裸)「な、くそォ……はなせクソオヤジ!」
ナルト(わりぃな九喇嘛…)
ナルト「お色気の術の真髄……見せてやるってばよ!!」
ボン!
ヒナタ(裸)「こ…これは!」
グラビアアイドル「そうだ、お前のパソコンにお気に入り登録されてたアイドルだ」
ヒナタ(裸)「しかもポーズがついている!!」
グラビアアイドル「ただ変化するだけじゃねぇ、その後こそがこの術の要なんだってばよ」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 14:26:02.34 ID:U46kq2EN0
ヒナタ(裸)(父ちゃんはこのアイドルの事なんてほとんど知らねえはずだってばさ)
ヒナタ(裸)(それなのに普段オレが見てる本人以上の魅力を引き出してやがる)
ヒナタ(裸)(ここまで来るのにいったいどれだけの……)
ヒナタ(裸)「父ちゃん……オレ」
ヒナタ「ボルト―、お父さん帰ってきて……」
ヒナタ(裸)・グラビアアイドル「あ」
九喇嘛(だからやめておけと言ったんだ……)
ボン
ナルト「あの! その! えーっと、ただいまだってばよ!!」
ボルト「おおおお、おかえりだってばさ父ちゃん!!」
ヒマワリ「パパ帰って来たの? おかえ――」
ヒナタ「ヒマワリ……ママ少しパパとお兄ちゃんにお話する事があるからお部屋で待っててくれるかな」
ヒマワリ「え? うん、はやくしてね」
ヒナタ「ええ、大丈夫よ」ニコ
ナルト「…………!!」
ボルト「…………!!」
ヒナタ(白眼)「すぐおわるから」カッ
ヒナタ(裸)(それなのに普段オレが見てる本人以上の魅力を引き出してやがる)
ヒナタ(裸)(ここまで来るのにいったいどれだけの……)
ヒナタ(裸)「父ちゃん……オレ」
ヒナタ「ボルト―、お父さん帰ってきて……」
ヒナタ(裸)・グラビアアイドル「あ」
九喇嘛(だからやめておけと言ったんだ……)
ボン
ナルト「あの! その! えーっと、ただいまだってばよ!!」
ボルト「おおおお、おかえりだってばさ父ちゃん!!」
ヒマワリ「パパ帰って来たの? おかえ――」
ヒナタ「ヒマワリ……ママ少しパパとお兄ちゃんにお話する事があるからお部屋で待っててくれるかな」
ヒマワリ「え? うん、はやくしてね」
ヒナタ「ええ、大丈夫よ」ニコ
ナルト「…………!!」
ボルト「…………!!」
ヒナタ(白眼)「すぐおわるから」カッ
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 14:31:05.45 ID:U46kq2EN0
サラダ「ねえ、ねえ! なんか今日七代目ケガしてるらしいんだけど、まさかアンタがやったの?」
ボルト「オ、オレは何も知らねえってばさ!!」
サラダ「そうなの? となると私たちの知らないところでまた事件でもあったのかも」
サラダ「まぁでも七代目は、ただの変化の術もすごい術に変えちゃう程すごいお方だし大丈夫よね」
ボルト「!!」ビクッ
サラダ「そう言えば結局七代目は何に変化したのかしら」
ボルト「サラダ、世の中には知らない方がよかったって事もあるんだってばさ……」
サラダ「? 変なヤツ」
おしまい
ボルト「オ、オレは何も知らねえってばさ!!」
サラダ「そうなの? となると私たちの知らないところでまた事件でもあったのかも」
サラダ「まぁでも七代目は、ただの変化の術もすごい術に変えちゃう程すごいお方だし大丈夫よね」
ボルト「!!」ビクッ
サラダ「そう言えば結局七代目は何に変化したのかしら」
ボルト「サラダ、世の中には知らない方がよかったって事もあるんだってばさ……」
サラダ「? 変なヤツ」
おしまい
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 14:34:17.87 ID:U46kq2EN0
なんとなーく映画の付録読み返してたら書きたくなった話
コミックの方は持ってないので勘違い等あればご容赦ください
映画からそろそろ1年……今年も暑くなってまいりましたが、
みなさんも熱中症とお色気の術にはお気をつけて!
コミックの方は持ってないので勘違い等あればご容赦ください
映画からそろそろ1年……今年も暑くなってまいりましたが、
みなさんも熱中症とお色気の術にはお気をつけて!
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 19:28:45.29 ID:/JcyayzC0
乙!
ナルティメットストーム4で逆ハーレムの術を女性陣にやってたのを思い出したわ
ナルティメットストーム4で逆ハーレムの術を女性陣にやってたのを思い出したわ
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/18(月) 20:25:15.53 ID:Kslo3sa6o
乙
こういうのが読みたかったのに今の短期連載と来たらもう……
こういうのが読みたかったのに今の短期連載と来たらもう……
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/19(火) 01:52:15.06 ID:3Q1+HAYZ0
瞳術も使わずに変化対象の本質を見極める…
これぞナルトの凄さじゃね、多分
これぞナルトの凄さじゃね、多分
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1468813393/
Entry ⇒ 2016.08.14 | Category ⇒ NARUTO | Comments (0)
チョウチョウ「あちしダイエットする」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 12:23:19.97 ID:Jv6kkGRC0
カルイ「ふーん、まぁ好きにしな」
チョウジ「チョウチョウはまだ子供なんだから程々にしておくんだよ」ムシャムシャ
チョウチョウ「……なんかァ、全然ホンキにしてねーなって感じすんだけど!」パクパク
カルイ「そりゃ朝から牛丼おかわりしてる娘が言っても説得力がないし…」フー
チョウチョウ「ムカッ……あちしホンキだから!!」ガタッ
チョウジ「あ、チョウチョウ! まだご飯残って……行っちゃった……」
カルイ「ほっときなって…どうせ長つづきしないだろうし」
チョウジ「ん―――、でもやっぱり心配だし…………うん?」
タタタタタ
チョウチョウ「やっぱりもったい無いからこれだけは食べる事にする」パクパク
チョウジ「……」
カルイ「ね?」
チョウジ「チョウチョウはまだ子供なんだから程々にしておくんだよ」ムシャムシャ
チョウチョウ「……なんかァ、全然ホンキにしてねーなって感じすんだけど!」パクパク
カルイ「そりゃ朝から牛丼おかわりしてる娘が言っても説得力がないし…」フー
チョウチョウ「ムカッ……あちしホンキだから!!」ガタッ
チョウジ「あ、チョウチョウ! まだご飯残って……行っちゃった……」
カルイ「ほっときなって…どうせ長つづきしないだろうし」
チョウジ「ん―――、でもやっぱり心配だし…………うん?」
タタタタタ
チョウチョウ「やっぱりもったい無いからこれだけは食べる事にする」パクパク
チョウジ「……」
カルイ「ね?」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 12:34:24.40 ID:Jv6kkGRC0
チョウチョウ「あちしダイエットする事にした」モグモグ
サラダ「へー…うん、まあいいんじゃないかな……」
チョウチョウ「やっぱりィ、年頃の乙女としてはいつだってキレイでいたいし~~」モグモグ
サラダ「そ…そうだよねぇ…」
チョウチョウ「実はあちしもね……もう始めてるんだ」
サラダ「!! そうだったの!?」
チョウチョウ「も~~、しっかりしてよォサラダ! 今日はハンバーガー食べてないじゃん!」
サラダ「ご、ごめん…ちなみになんだけど、今食べてるポテトは…その……いいの?」
チョウチョウ「やだ、サラダったら~! ポテトは野菜じゃん! や・さ・い!」
サラダ「そっかぁ…野菜だからいいのかぁ……」
チョウチョウ「そうそう、野菜だからいいの!」
いのじん「……いいわけないだろデブ」ピコピコ
シカダイ「女ってダイエットとかめんどくせー事好きだよな」ピッピッピッ
ボルト「くっだらねー」ピピ
サラダ「へー…うん、まあいいんじゃないかな……」
チョウチョウ「やっぱりィ、年頃の乙女としてはいつだってキレイでいたいし~~」モグモグ
サラダ「そ…そうだよねぇ…」
チョウチョウ「実はあちしもね……もう始めてるんだ」
サラダ「!! そうだったの!?」
チョウチョウ「も~~、しっかりしてよォサラダ! 今日はハンバーガー食べてないじゃん!」
サラダ「ご、ごめん…ちなみになんだけど、今食べてるポテトは…その……いいの?」
チョウチョウ「やだ、サラダったら~! ポテトは野菜じゃん! や・さ・い!」
サラダ「そっかぁ…野菜だからいいのかぁ……」
チョウチョウ「そうそう、野菜だからいいの!」
いのじん「……いいわけないだろデブ」ピコピコ
シカダイ「女ってダイエットとかめんどくせー事好きだよな」ピッピッピッ
ボルト「くっだらねー」ピピ
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 12:44:48.37 ID:Jv6kkGRC0
チョウチョウ「ってわけだからァ、そこのゲームしてる男子たちも協力よろしくゥ~~」
いのじん・シカダイ・ボルト「はぁ!?」
シカダイ「ふざけんな! なんでオレたちがんなめんどくせー事しなきゃいけねーんだ」
ボルト「そうだそうだ! オレなんて班もちげーんだぞ!」
チョウチョウ「別にいいじゃん。 それに班はちがうけどサラダは手伝ってくれるって言ってるしィ」
サラダ「え!?」
チョウチョウ「どうしたの?」
サラダ「な…なんでもない」
いのじん「でもさチョウチョウ…手伝うといってもボクたち男子にできる事なんてそうないんじゃないかな」
チョウチョウ「大丈夫! あちしにいい考えがあるから」
いのじん・シカダイ・ボルト「?」
サラダ「はぁ…」
いのじん・シカダイ・ボルト「はぁ!?」
シカダイ「ふざけんな! なんでオレたちがんなめんどくせー事しなきゃいけねーんだ」
ボルト「そうだそうだ! オレなんて班もちげーんだぞ!」
チョウチョウ「別にいいじゃん。 それに班はちがうけどサラダは手伝ってくれるって言ってるしィ」
サラダ「え!?」
チョウチョウ「どうしたの?」
サラダ「な…なんでもない」
いのじん「でもさチョウチョウ…手伝うといってもボクたち男子にできる事なんてそうないんじゃないかな」
チョウチョウ「大丈夫! あちしにいい考えがあるから」
いのじん・シカダイ・ボルト「?」
サラダ「はぁ…」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 12:54:09.21 ID:Jv6kkGRC0
いのじん「えーっと、つまりボクたちの家のご飯を食べに行きたいから事前に親の許可を取って欲しいって事?」
チョウチョウ「そうそれ! 食生活を調査してー、あわよくば美容の秘訣とか聞いちゃおうってワケェ」ビシッ
シカダイ「このくだりわざわざ母ちゃんに説明すんのかよ……ガチでメンドクセーなぁ…」
チョウチョウ「シカダイのママやいのじんのママはよく知ってるから大丈夫だと思うけどォ…」チラ
ボルト「オレんちは……まぁ、母ちゃんに言えば了承してくれると思う…」
サラダ「うん、私の方も頼んでおくよ」
チョウチョウ「みんなありがとォ~!」
いのじん「じゃあ日取りの事だけど――」
チョウチョウ「善は急げって言うしィ、明日のお昼にでもよろしく~」
いのじん「え!! もしかして一日で全部の家まわる気なの!?」
チョウチョウ「11時にシカダイの家、12時にいのじんの家。 1時がボルトで2時がサラダの家ね」
シカダイ「オイ、やっぱこいつやせる気ねーぞ」
チョウチョウ「あ~、なんかバシッと一発でやせられる術とか聞けたらいいな~」
サラダ(ちょっと前のボルトと同じような事言ってる……)
チョウチョウ「そうそれ! 食生活を調査してー、あわよくば美容の秘訣とか聞いちゃおうってワケェ」ビシッ
シカダイ「このくだりわざわざ母ちゃんに説明すんのかよ……ガチでメンドクセーなぁ…」
チョウチョウ「シカダイのママやいのじんのママはよく知ってるから大丈夫だと思うけどォ…」チラ
ボルト「オレんちは……まぁ、母ちゃんに言えば了承してくれると思う…」
サラダ「うん、私の方も頼んでおくよ」
チョウチョウ「みんなありがとォ~!」
いのじん「じゃあ日取りの事だけど――」
チョウチョウ「善は急げって言うしィ、明日のお昼にでもよろしく~」
いのじん「え!! もしかして一日で全部の家まわる気なの!?」
チョウチョウ「11時にシカダイの家、12時にいのじんの家。 1時がボルトで2時がサラダの家ね」
シカダイ「オイ、やっぱこいつやせる気ねーぞ」
チョウチョウ「あ~、なんかバシッと一発でやせられる術とか聞けたらいいな~」
サラダ(ちょっと前のボルトと同じような事言ってる……)
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 13:05:56.66 ID:Jv6kkGRC0
シカダイ「げ、マジできた……」
チョウチョウ「シカダイのママおじゃましま―す」
テマリ「いらっしゃい、まぁあがんな」
・
・
・
いのじん「ママー、チョウチョウが来たよ」
イノ「いらっしゃいチョウチョウ、準備はできてるわよ」
チョウチョウ「いのじんのママ今日はよろしくゥ」
・
・
・
ヒマワリ「いらっしゃいませ!」
ヒナタ「いらっしゃい、チョウチョウちゃん」
チョウチョウ「おじゃましま~す。 七代目は?」
ボルト「この時間にいるわけねーだろ」
チョウチョウ「シカダイのママおじゃましま―す」
テマリ「いらっしゃい、まぁあがんな」
・
・
・
いのじん「ママー、チョウチョウが来たよ」
イノ「いらっしゃいチョウチョウ、準備はできてるわよ」
チョウチョウ「いのじんのママ今日はよろしくゥ」
・
・
・
ヒマワリ「いらっしゃいませ!」
ヒナタ「いらっしゃい、チョウチョウちゃん」
チョウチョウ「おじゃましま~す。 七代目は?」
ボルト「この時間にいるわけねーだろ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 13:14:39.96 ID:Jv6kkGRC0
チョウチョウ「おっす、サラダ! 今日はよろしくー」
サラダ「いらっしゃいチョウチョウ。 準備はできてるから入って」
チョウチョウ「サラダのママ今日はよろしくで~す」
サクラ「いらっしゃいチョウチョウ。 それじゃあさっそく料理運んじゃうからテーブルについてて」
チョウチョウ「お~、なんか見るからに体によさそ―なメニュ―…サラダんちっていつもこういうの食べてんの?」
サラダ「ううん、いつもはもお米も白いヤツ使ってる」
サクラ「せっかく来てくれたんだから専用のメニューも考えてみたの。 まずこれなんだけど――」
サクラ「って感じかな」
チョウチョウ「う~ん…効果は有りそうだけど、これを毎日じゃあちしのお腹が暴動おこしちゃいそォ」
サクラ「普段並んでいる品と一品変えるだけでも違ってくると思うわ。 後は食後に――」
チョウチョウ「お饅頭?」
サクラ「私が調合した特性の薬丸よ」
サラダ「いらっしゃいチョウチョウ。 準備はできてるから入って」
チョウチョウ「サラダのママ今日はよろしくで~す」
サクラ「いらっしゃいチョウチョウ。 それじゃあさっそく料理運んじゃうからテーブルについてて」
チョウチョウ「お~、なんか見るからに体によさそ―なメニュ―…サラダんちっていつもこういうの食べてんの?」
サラダ「ううん、いつもはもお米も白いヤツ使ってる」
サクラ「せっかく来てくれたんだから専用のメニューも考えてみたの。 まずこれなんだけど――」
サクラ「って感じかな」
チョウチョウ「う~ん…効果は有りそうだけど、これを毎日じゃあちしのお腹が暴動おこしちゃいそォ」
サクラ「普段並んでいる品と一品変えるだけでも違ってくると思うわ。 後は食後に――」
チョウチョウ「お饅頭?」
サクラ「私が調合した特性の薬丸よ」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 13:24:52.88 ID:Jv6kkGRC0
チョウチョウ「あ、美味しい!」
サクラ「苦いのがイヤがる子も多いから最近の薬って味にも気を付けてるの」
サクラ「それでその丸薬なんだけど、~~が~~で~~してて~~を~~によって」ウンタラカンタラ
チョウチョウ「へ~」モグモグ
サラダ「…………ねぇママ、この丸薬って何個も食べていいものなの?」
サクラ「え? 一回につき一個だけど」
サラダ「チョウチョウ全部食べちゃったんだけど……」
サクラ「え~~~~~~~!!?」
チョウチョウ「ごちそうさま! ん~、なんだかお腹の調子も……調子も…………」プルプル
サラダ「ね、ねぇママ! チョウチョウ大丈夫なの!?」
サクラ「あの丸薬自体は胃や腸の働きを助けるだけだから……ただ食べ過ぎると……」
チョウチョウ「ゴメン! ちょっとトイレかりる!!」ダッ
サクラ「お腹壊しちゃうの」
サラダ「……」
サクラ「苦いのがイヤがる子も多いから最近の薬って味にも気を付けてるの」
サクラ「それでその丸薬なんだけど、~~が~~で~~してて~~を~~によって」ウンタラカンタラ
チョウチョウ「へ~」モグモグ
サラダ「…………ねぇママ、この丸薬って何個も食べていいものなの?」
サクラ「え? 一回につき一個だけど」
サラダ「チョウチョウ全部食べちゃったんだけど……」
サクラ「え~~~~~~~!!?」
チョウチョウ「ごちそうさま! ん~、なんだかお腹の調子も……調子も…………」プルプル
サラダ「ね、ねぇママ! チョウチョウ大丈夫なの!?」
サクラ「あの丸薬自体は胃や腸の働きを助けるだけだから……ただ食べ過ぎると……」
チョウチョウ「ゴメン! ちょっとトイレかりる!!」ダッ
サクラ「お腹壊しちゃうの」
サラダ「……」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 13:34:09.93 ID:Jv6kkGRC0
サラダ『なんだかゴメンね…これ、ママが処方箋だって』
チョウチョウ「やっぱりあちしにはダイエットなんて向いてなかったのかなァ…あ、この薬もうまッ」
ナルト「お、チョウチョウじゃねぇか。 何やってんだこんなとこで」
チョウチョウ「七代目!」
ナルト「ふーん……でもそもそも、なんでいきなりダイエットなんてやろうと思ったんだ?」
チョウチョウ「七代目ってば分かってないな~、そういう事は乙女に聞いちゃダメっしょ!」
ナルト「え、そうなのか!? それはすまなかったってばよ……」
チョウチョウ「まーもうあちしには関係ないことだけどォ…こんなデブして乙女ってのもないわァ」
ナルト「そいつはちょっと違うんじゃねえか?」
チョウチョウ「?」
チョウチョウ「やっぱりあちしにはダイエットなんて向いてなかったのかなァ…あ、この薬もうまッ」
ナルト「お、チョウチョウじゃねぇか。 何やってんだこんなとこで」
チョウチョウ「七代目!」
ナルト「ふーん……でもそもそも、なんでいきなりダイエットなんてやろうと思ったんだ?」
チョウチョウ「七代目ってば分かってないな~、そういう事は乙女に聞いちゃダメっしょ!」
ナルト「え、そうなのか!? それはすまなかったってばよ……」
チョウチョウ「まーもうあちしには関係ないことだけどォ…こんなデブして乙女ってのもないわァ」
ナルト「そいつはちょっと違うんじゃねえか?」
チョウチョウ「?」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 13:44:13.52 ID:Jv6kkGRC0
ナルト「女の子でありたいって思う気持ちはチョウチョウも持ってんだろ? だったら十分乙女ってやつだってばよ」
チョウチョウ「でもあちし見た目だってかなりでけーし…」
ナルト「それでもオレたち大人から見ればまだまだ小せぇさ」
チョウチョウ「ご飯もメッチャ食べるしィ」
ナルト「おう! 元気がある証拠だな」
チョウチョウ「甘いもの好きだし、アンコ先生にもよく甘味処とか連れてってもらってる」
ナルト「それこそ女の子らしいって事じゃねぇか?」
チョウチョウ「…………」
ナルト「どうした、もうお終いか?」
チョウチョウ「あちし七代目が彼氏に欲しかった!」
ナルト「それはムリだ。 オレにはもう愛する奥さんがいるからな」ハハハ
チョウチョウ「でもあちし見た目だってかなりでけーし…」
ナルト「それでもオレたち大人から見ればまだまだ小せぇさ」
チョウチョウ「ご飯もメッチャ食べるしィ」
ナルト「おう! 元気がある証拠だな」
チョウチョウ「甘いもの好きだし、アンコ先生にもよく甘味処とか連れてってもらってる」
ナルト「それこそ女の子らしいって事じゃねぇか?」
チョウチョウ「…………」
ナルト「どうした、もうお終いか?」
チョウチョウ「あちし七代目が彼氏に欲しかった!」
ナルト「それはムリだ。 オレにはもう愛する奥さんがいるからな」ハハハ
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 13:54:09.21 ID:Jv6kkGRC0
チョウチョウ「あ、七代目の奥さんといえば今日お昼ごちそうしてもらったんだけど」
ナルト「ヒナタの料理うまかっただろ」
チョウチョウ「うんうん! なんか~食べる人の事しっかり考えてるって感じで~」グ―…
ナルト「ははは! よし、この続きは一楽でラーメン食いながらするとすっか」
チョウチョウ「ホント!? あちし大盛チャーシュー麺食べたい!」
ナルト「おっちゃん、特性ナルトラーメンと大盛チャーシュー麺一つずつ!」
一楽の店主「あいよ、特性ナルトラーメンと大盛チャーシューな」
ナルト「んでさぁんでさぁ、おっちゃん……今のオレってば影分身だから持ち合わせなくってさぁ」
ナルト「必ず払いに来るからツケといてくんない?」
一楽の店主「それはいいがナルト、お前他の影分身の分もツケまだ払いにきてねえが大丈夫なのか?」
ナルト「え゛!?」
一楽の店主「ほれ、今までのツケ代」
ナルト「!!」
チョウチョウ「ねー、チャーシュー麺まだァ」
一楽の店主「おう、スマンスマン……大盛チャーシューだ! それと特性ナルトラーメンな」
チョウチョウ「ん~、美味しい! あれ、七代目は食べないの? お~~い七代目ェ?」
ナルト「………………!!」タラタラタラ
ナルト「ヒナタの料理うまかっただろ」
チョウチョウ「うんうん! なんか~食べる人の事しっかり考えてるって感じで~」グ―…
ナルト「ははは! よし、この続きは一楽でラーメン食いながらするとすっか」
チョウチョウ「ホント!? あちし大盛チャーシュー麺食べたい!」
ナルト「おっちゃん、特性ナルトラーメンと大盛チャーシュー麺一つずつ!」
一楽の店主「あいよ、特性ナルトラーメンと大盛チャーシューな」
ナルト「んでさぁんでさぁ、おっちゃん……今のオレってば影分身だから持ち合わせなくってさぁ」
ナルト「必ず払いに来るからツケといてくんない?」
一楽の店主「それはいいがナルト、お前他の影分身の分もツケまだ払いにきてねえが大丈夫なのか?」
ナルト「え゛!?」
一楽の店主「ほれ、今までのツケ代」
ナルト「!!」
チョウチョウ「ねー、チャーシュー麺まだァ」
一楽の店主「おう、スマンスマン……大盛チャーシューだ! それと特性ナルトラーメンな」
チョウチョウ「ん~、美味しい! あれ、七代目は食べないの? お~~い七代目ェ?」
ナルト「………………!!」タラタラタラ
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 14:04:29.59 ID:Jv6kkGRC0
サラダ「で、結局ダイエットやめたんだ」
チョウチョウ「うん、あちしはあちしだから別に無理しなくてもいいかな~って」パクパク
いのじん・シカダイ・ボルト(無理する以前に、お前は何もやってねーだろ!)
サラダ「そう言えば聞きそびれてたんだけど、なんでダイエットしようなんて思ったの?」
チョウチョウ「ん、ホレホレ」モグモグ
[木の葉’sCafe 恋人同士限定 特性デザート]
サラダ「あ! これ今話題になってるやつ!」
チョウチョウ「やっぱり~彼氏と行くならもうちょっとしぼっておいた方がいいと思ってェ」パクパク
サラダ「でも止めたんだよね?」
チョウチョウ「着飾ったあちしじゃなくて、そのままのあちしを好きになってくれる人と行くことにしたの」ズズー
サラダ「そっか…私は今のチョウチョウ好きだよ」ニッ
チョウチョウ「あんがと。 あちしもサラダの事好きっしょ」ゴクン
いのじん「そんな事に付き合わされたボクたちって……」
シカダイ「ホント女って」
ボルト「くっだらね―」
おまけ
ヒナタ「えっ、今月のおこづかい増やしてほしいって……何があったのナルトくん!? ナルトくん!?」
おしまい
チョウチョウ「うん、あちしはあちしだから別に無理しなくてもいいかな~って」パクパク
いのじん・シカダイ・ボルト(無理する以前に、お前は何もやってねーだろ!)
サラダ「そう言えば聞きそびれてたんだけど、なんでダイエットしようなんて思ったの?」
チョウチョウ「ん、ホレホレ」モグモグ
[木の葉’sCafe 恋人同士限定 特性デザート]
サラダ「あ! これ今話題になってるやつ!」
チョウチョウ「やっぱり~彼氏と行くならもうちょっとしぼっておいた方がいいと思ってェ」パクパク
サラダ「でも止めたんだよね?」
チョウチョウ「着飾ったあちしじゃなくて、そのままのあちしを好きになってくれる人と行くことにしたの」ズズー
サラダ「そっか…私は今のチョウチョウ好きだよ」ニッ
チョウチョウ「あんがと。 あちしもサラダの事好きっしょ」ゴクン
いのじん「そんな事に付き合わされたボクたちって……」
シカダイ「ホント女って」
ボルト「くっだらね―」
おまけ
ヒナタ「えっ、今月のおこづかい増やしてほしいって……何があったのナルトくん!? ナルトくん!?」
おしまい
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 14:13:56.04 ID:Jv6kkGRC0
先日のボルト「クソオヤジ~~」で暖かいコメいただいたのでそのお礼ss
前回の話に合わせて千年殺しでも覚えさせようかと思ったのですが、
似た様な流れになりそうなのと外伝が安く手に入ったのでメインキャラごと変えてみました
サラダもチョウチョウもいいキャラしてるけど、BORUTOじゃ出番外伝ほどなさそう…
前回の話に合わせて千年殺しでも覚えさせようかと思ったのですが、
似た様な流れになりそうなのと外伝が安く手に入ったのでメインキャラごと変えてみました
サラダもチョウチョウもいいキャラしてるけど、BORUTOじゃ出番外伝ほどなさそう…
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 14:19:34.67 ID:/kZ4NVXK0
乙です。
影分身が消えたら疲れとか記憶が伝達されるなら満腹感とかも?って一瞬考えたがそれだと体のダメージとかも伝達されんとおかしいわな、何人分食ったんだ影分身ナルト。
影分身が消えたら疲れとか記憶が伝達されるなら満腹感とかも?って一瞬考えたがそれだと体のダメージとかも伝達されんとおかしいわな、何人分食ったんだ影分身ナルト。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/21(木) 14:57:21.53 ID:Jv6kkGRC0
>>13
ナルト自身が食べなくてもアカデミーに臨時講師としていって、生徒におごってたら偉い額いくかなーと
記憶に関しても色々あった内の一つでラーメン奢ってみんな満足した!って意識がつよく
ツケは後で払う位の認識で記憶の片隅においているうちに……ってな感じかなぁと
後だし説明でゴメンナサイ
ナルト自身が食べなくてもアカデミーに臨時講師としていって、生徒におごってたら偉い額いくかなーと
記憶に関しても色々あった内の一つでラーメン奢ってみんな満足した!って意識がつよく
ツケは後で払う位の認識で記憶の片隅においているうちに……ってな感じかなぁと
後だし説明でゴメンナサイ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469071399/
Entry ⇒ 2016.07.22 | Category ⇒ NARUTO | Comments (0)
ナルト「強くてニューゲームだってばよ」【後日談】
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 03:52:18.19 ID:StF/p/I50
このスレは
ナルト「強くてニューゲームだってばよ」【安価有】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463730703/
の後日談を少し書くモノです
前スレで書き忘れたイタチ戦後の鷹メンバーとニューゲームした理由を書こうと思いましたが数レス程度なので
外伝、映画BORUTO、その他日常をメインで書くオマケです
ナルト「強くてニューゲームだってばよ」【安価有】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463730703/
の後日談を少し書くモノです
前スレで書き忘れたイタチ戦後の鷹メンバーとニューゲームした理由を書こうと思いましたが数レス程度なので
外伝、映画BORUTO、その他日常をメインで書くオマケです
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 04:01:31.52 ID:StF/p/I50
イタチ死亡(偽装)後
香燐「うん…?ここは――は、サスケ!?」
水月「どうやらサスケは敗北したみたいだね、幻術かけたボク達の事を忘れて行ったみたいだし」
香燐「な!?水月テメエデタラメ言ってんじゃ――」
カカシ「君たちそこで何やってんの?」
重吾「木ノ葉の…!!」
カカシ「サスケとか言ってたね。ってことはサスケが組んでた小隊のメンバーか…色々と聞かせてもらうよ」
水月「メンド―だけどやるしかないね」
重吾「ヒャッハー!!皆殺しだ!!」
カカシ「呪印!?」
サクラ「しゃーんなろー!!」ドガ
重吾「ごふ…ひぃ!?」
サクラ「え?この人二重人格?」
水月「重吾が一撃で…」
カカシ「写輪眼!!」
香燐「あ――」
カカシ「さて、木ノ葉に連れ帰ってサスケについて聞き出すぞ」
カカシ「里が…何があったんだ!?」
サクラ「帰ってきたら里がめちゃくちゃに……」
綱手「ちょうど良いタイミングだサクラ。五影会談の要請が来ている。シズネ、サクラついてこい」
シズネ「はい綱手様」
サクラ「わかりました師匠」
カカシ「里がこれだとな…こいつらどうすっか。ヤマトに檻作らせて捕縛しとくか」
香燐「うん…?ここは――は、サスケ!?」
水月「どうやらサスケは敗北したみたいだね、幻術かけたボク達の事を忘れて行ったみたいだし」
香燐「な!?水月テメエデタラメ言ってんじゃ――」
カカシ「君たちそこで何やってんの?」
重吾「木ノ葉の…!!」
カカシ「サスケとか言ってたね。ってことはサスケが組んでた小隊のメンバーか…色々と聞かせてもらうよ」
水月「メンド―だけどやるしかないね」
重吾「ヒャッハー!!皆殺しだ!!」
カカシ「呪印!?」
サクラ「しゃーんなろー!!」ドガ
重吾「ごふ…ひぃ!?」
サクラ「え?この人二重人格?」
水月「重吾が一撃で…」
カカシ「写輪眼!!」
香燐「あ――」
カカシ「さて、木ノ葉に連れ帰ってサスケについて聞き出すぞ」
カカシ「里が…何があったんだ!?」
サクラ「帰ってきたら里がめちゃくちゃに……」
綱手「ちょうど良いタイミングだサクラ。五影会談の要請が来ている。シズネ、サクラついてこい」
シズネ「はい綱手様」
サクラ「わかりました師匠」
カカシ「里がこれだとな…こいつらどうすっか。ヤマトに檻作らせて捕縛しとくか」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 04:14:25.54 ID:StF/p/I50
サスケ普通に帰還、戦争へ
香燐「ねえ、ウチら忘れられてない?」
水月「でも今がチャンスだよ、見張りも何かいなし」
重吾「脱走するか」
香燐「サスケに何で置いて行ったか聞き出してやる、いやその前に一発…」
香燐「あっちだ、あっちにサスケがいっぞ」
水月「えー、めっちゃ爆発してるじゃん。行きたくない」
香燐「何言ってんだ早く来い」
重吾「待て、あそこにいるのは――」
香燐「サスケ――げっ、大蛇丸!?それに近くにいるあいつは凄い禍々しい巨なチャクラ――あ、消えた」
水月「何か盛り上がってるよ」
重吾「どうやらこの戦争の大元を倒したようだな…」
香燐「あ、あの女何サスケに抱き着いて――さ、サスケが笑ってる……」
大蛇丸「あら貴方達も来てたの」
水月「げえ!?」
香燐「サスケが幸せならそれでいいんだ……」
大蛇丸「私はアジトに戻るけど――貴方達はどうするの?」
重吾「アンタについて行こう」
水月「ボクも、何かバカらしくなったし」
大蛇丸「決まりね」
香燐「(達者で暮らせよサスケ…)」
香燐「ねえ、ウチら忘れられてない?」
水月「でも今がチャンスだよ、見張りも何かいなし」
重吾「脱走するか」
香燐「サスケに何で置いて行ったか聞き出してやる、いやその前に一発…」
香燐「あっちだ、あっちにサスケがいっぞ」
水月「えー、めっちゃ爆発してるじゃん。行きたくない」
香燐「何言ってんだ早く来い」
重吾「待て、あそこにいるのは――」
香燐「サスケ――げっ、大蛇丸!?それに近くにいるあいつは凄い禍々しい巨なチャクラ――あ、消えた」
水月「何か盛り上がってるよ」
重吾「どうやらこの戦争の大元を倒したようだな…」
香燐「あ、あの女何サスケに抱き着いて――さ、サスケが笑ってる……」
大蛇丸「あら貴方達も来てたの」
水月「げえ!?」
香燐「サスケが幸せならそれでいいんだ……」
大蛇丸「私はアジトに戻るけど――貴方達はどうするの?」
重吾「アンタについて行こう」
水月「ボクも、何かバカらしくなったし」
大蛇丸「決まりね」
香燐「(達者で暮らせよサスケ…)」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 04:27:29.56 ID:StF/p/I50
前スレ最後の後日談より数年前
ナルト「うーん、あれから十年ぐらい経って元のオレらと変わらない歳にまでなったけど」
サスケ「依然として情報は掴めないな…オレはもう少し旅を続けて探ってみる」
ナルト「ああ、頼むってばよ」
イタチ「そんなことよりサスケ」
サスケ「イタチか、何だ」
イタチ「もっと家に帰ってやれ、サラダちゃんが寂しがっていたぞ。まさか元の時代でもそうだったんじゃないだろうな」
サスケ「……元の時代では今以上に里に戻っていなかった」
イタチ「サスケ!!」
ナルト「イタチ、サスケにも色々あったんだってばよ」
イタチ「ナルト、お前も子供達を放っておき過ぎだ。多重影分身を使い、歴代火影の誰よりも火影として里に貢献し忙しいのはわかる――だが、それで家族をないがしろにしては意味がない」
ナルト「わ、悪いってばよ」
サスケ「……兄さんも昔はいつも許せサスケで構ってくれなかったくせに」
イタチ「……許せサスケ」
サスケ「あと数日家にいてからまた旅に出ようと思う」
ナルト「ああ、わかったってばよ」
イタチ「そんなことよりサスケ」
サスケ「今度は何だ?」
イタチ「もっと家に帰ってやれ、サラダちゃんが寂しがっていたぞ。まさか元の時代でもそうだったんじゃないだろうな」
サスケ「!?」
ナルト「幻術か?」
サスケ「いや、幻術じゃないようだが――」
イタチ「何を言っている?今は大事な話をだな」
ナルト「うーん、あれから十年ぐらい経って元のオレらと変わらない歳にまでなったけど」
サスケ「依然として情報は掴めないな…オレはもう少し旅を続けて探ってみる」
ナルト「ああ、頼むってばよ」
イタチ「そんなことよりサスケ」
サスケ「イタチか、何だ」
イタチ「もっと家に帰ってやれ、サラダちゃんが寂しがっていたぞ。まさか元の時代でもそうだったんじゃないだろうな」
サスケ「……元の時代では今以上に里に戻っていなかった」
イタチ「サスケ!!」
ナルト「イタチ、サスケにも色々あったんだってばよ」
イタチ「ナルト、お前も子供達を放っておき過ぎだ。多重影分身を使い、歴代火影の誰よりも火影として里に貢献し忙しいのはわかる――だが、それで家族をないがしろにしては意味がない」
ナルト「わ、悪いってばよ」
サスケ「……兄さんも昔はいつも許せサスケで構ってくれなかったくせに」
イタチ「……許せサスケ」
サスケ「あと数日家にいてからまた旅に出ようと思う」
ナルト「ああ、わかったってばよ」
イタチ「そんなことよりサスケ」
サスケ「今度は何だ?」
イタチ「もっと家に帰ってやれ、サラダちゃんが寂しがっていたぞ。まさか元の時代でもそうだったんじゃないだろうな」
サスケ「!?」
ナルト「幻術か?」
サスケ「いや、幻術じゃないようだが――」
イタチ「何を言っている?今は大事な話をだな」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 04:35:23.37 ID:StF/p/I50
ナルト「話は後だってばよイタチ、オレは影分身を残して里の外に行く」
サスケ「急げナルト」
イタチ「あの二人の慌てぶり――何かあったのか?」
ナルト「里内でそれらしきチャクラを感じた」
サスケ「ああ、オレもだ。あそこだ」
ナルト「――あれ、あそこってば今旧五影会談が」
イタチ「そんなことよりサスケ」
ナルト・サスケ「「!?」」
イタチ「もっと家に帰ってやれ、サラダちゃんが寂しがっていたぞ。まさか元の時代でもそうだったんじゃないだろうな」
ナルト「ここは火影室――?」
サスケ「やはりそうか…また戻されたってわけだ」
ナルト「今度は五分みてえだけど」
イタチ「?…まさか時間逆光か?」
サスケ「輪廻眼で飛ぶぞ」
ナルト「おう」
メイ「申・卯・亥――」
ナルト「そこまでだってばよ!!」
メイ「!? 七代目!?な、何の事かしら?」
ナルト「とぼけるな。アンタがオレ達を過去に飛ばしたのはわかってるってばよ」
サスケ「急げナルト」
イタチ「あの二人の慌てぶり――何かあったのか?」
ナルト「里内でそれらしきチャクラを感じた」
サスケ「ああ、オレもだ。あそこだ」
ナルト「――あれ、あそこってば今旧五影会談が」
イタチ「そんなことよりサスケ」
ナルト・サスケ「「!?」」
イタチ「もっと家に帰ってやれ、サラダちゃんが寂しがっていたぞ。まさか元の時代でもそうだったんじゃないだろうな」
ナルト「ここは火影室――?」
サスケ「やはりそうか…また戻されたってわけだ」
ナルト「今度は五分みてえだけど」
イタチ「?…まさか時間逆光か?」
サスケ「輪廻眼で飛ぶぞ」
ナルト「おう」
メイ「申・卯・亥――」
ナルト「そこまでだってばよ!!」
メイ「!? 七代目!?な、何の事かしら?」
ナルト「とぼけるな。アンタがオレ達を過去に飛ばしたのはわかってるってばよ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/30(月) 04:53:43.62 ID:StF/p/I50
メイ「過去に飛ばした?貴方達を?でもそんな記憶は――」
ナルト「オレ達は一回15年以上前に、そしてさっき二回5分程前に飛ばされたってばよ」
メイ「確かに私は試しに5分前に戻ろうとしていたけど…まさかこの術…」
ナルト「一体何の目的でオレ達を過去に飛ばしたんだってばよ!!」
メイ「……貴方達を飛ばしてしまったのは事故みたいなものよ」
ナルト「嘘つくなってば――」
サスケ「どういう事だ」
メイ「大蛇丸に教えてもらった禁術を試そうとしたの」
ナルト「木ノ葉の禁術?」
メイ「ええ、六道仙人がかつて残したと言われる忍術よ。うちはのイザナギと同じ最強幻術…不都合な現実を捻じ曲げるために過去に飛ぶというものよ…百眼の光と引き換えに」
ナルト「それは――」
メイ「昔大蛇丸から受け取ったのよ…でもこの術にはかなり厳しい条件があったようね」
ナルト「?」
サスケ「まさか――」
メイ「ええ…どうやらこの術は使用者を飛ばすのではなく、六道仙人の力を持った者だけを飛ばすみたいね……若い頃に戻って婚約するという夢が…はあ」
ナルト「じゃあイザナギとやらと同じ原理で元に戻れるのか?」
サスケ「いやムリだ。不都合な現実を幻術と置き換える…それがイザナギだ。つまり今オレ達がいる世界が現実で、元の世界は幻術となり消えたという事だ」
ナルト「つまり…どういう事だってばよ」
サスケ「二度とオレ達は元の世界に戻る事はないということだ」
ナルト「そっか…」
サスケ「しかし元の世界にいてこの世界にいない人物はオレの知る限りいない――そして元の世界でいなくなってしまった者はこの世界にいる」
ナルト「……そうだな、この世界も悪くないかもしれねえ」
メイ「――はあ、私は独身の運命なのかも…いえ、まだ」
ナルト「いやもう手遅れだってばよ」
ナルト「オレ達は一回15年以上前に、そしてさっき二回5分程前に飛ばされたってばよ」
メイ「確かに私は試しに5分前に戻ろうとしていたけど…まさかこの術…」
ナルト「一体何の目的でオレ達を過去に飛ばしたんだってばよ!!」
メイ「……貴方達を飛ばしてしまったのは事故みたいなものよ」
ナルト「嘘つくなってば――」
サスケ「どういう事だ」
メイ「大蛇丸に教えてもらった禁術を試そうとしたの」
ナルト「木ノ葉の禁術?」
メイ「ええ、六道仙人がかつて残したと言われる忍術よ。うちはのイザナギと同じ最強幻術…不都合な現実を捻じ曲げるために過去に飛ぶというものよ…百眼の光と引き換えに」
ナルト「それは――」
メイ「昔大蛇丸から受け取ったのよ…でもこの術にはかなり厳しい条件があったようね」
ナルト「?」
サスケ「まさか――」
メイ「ええ…どうやらこの術は使用者を飛ばすのではなく、六道仙人の力を持った者だけを飛ばすみたいね……若い頃に戻って婚約するという夢が…はあ」
ナルト「じゃあイザナギとやらと同じ原理で元に戻れるのか?」
サスケ「いやムリだ。不都合な現実を幻術と置き換える…それがイザナギだ。つまり今オレ達がいる世界が現実で、元の世界は幻術となり消えたという事だ」
ナルト「つまり…どういう事だってばよ」
サスケ「二度とオレ達は元の世界に戻る事はないということだ」
ナルト「そっか…」
サスケ「しかし元の世界にいてこの世界にいない人物はオレの知る限りいない――そして元の世界でいなくなってしまった者はこの世界にいる」
ナルト「……そうだな、この世界も悪くないかもしれねえ」
メイ「――はあ、私は独身の運命なのかも…いえ、まだ」
ナルト「いやもう手遅れだってばよ」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/01(水) 18:29:14.68 ID:33V2fWUv0
ナルト「影分身か!」
ボルト「こっちだってばさ!!」
ナルト「くそっ親を馬鹿にすんのも大概に――」
自来也「ボルト」
ボルト「うわっじいちゃん里に戻ってたのか!?」
自来也「ナルトは忙しい身なんじゃ、いいかげんにしとけ」
ボルト「あれは影分身、クソオヤジは仕事だってばさ」
ナルト「助かったってばよエロ仙人」
ボルト「くっそー新記録が」
ナルト「何が新記録だ、さっさと火影岩の落書き消してこいってばよ」
ボルト「……わかってるってばさ」
自来也「ようしボルト、ワシが手伝ってやろう」
ボルト「いい……」
自来也「うーむ、ナルト、もうちょっとボルトにかまってやる時間は作れんのか?」
ナルト「影分身を百体以上違う作業させてるから、本体を動かすのは体力的にも精神的にもきついってばよ」
自来也「先代達はここまで忙しくなかったと思うんじゃがのう…やはり平和になったのと、影分身を使えるという事に里の連中が甘え過ぎか」
サラダ「おじさん…パパってさ。普段何処で何してるの?」
イタチ「サスケは大事な任務についている」
サラダ「それでももっと帰ってきても良いじゃん…私パパと会ったの片手で数えられるぐらいしかない」
イタチ「……サラダ」
サラダ「!!…この写真……誰?パパの隣の女……」
ナルト「ん?サスケの鷹か…写輪眼の男――シンが接触してきたか。サスケと落ち合う。里には影分身を残して直接オレが出向くってばよ」
シカマル「早い方が良い。午後から出ろ」
ボルト「こっちだってばさ!!」
ナルト「くそっ親を馬鹿にすんのも大概に――」
自来也「ボルト」
ボルト「うわっじいちゃん里に戻ってたのか!?」
自来也「ナルトは忙しい身なんじゃ、いいかげんにしとけ」
ボルト「あれは影分身、クソオヤジは仕事だってばさ」
ナルト「助かったってばよエロ仙人」
ボルト「くっそー新記録が」
ナルト「何が新記録だ、さっさと火影岩の落書き消してこいってばよ」
ボルト「……わかってるってばさ」
自来也「ようしボルト、ワシが手伝ってやろう」
ボルト「いい……」
自来也「うーむ、ナルト、もうちょっとボルトにかまってやる時間は作れんのか?」
ナルト「影分身を百体以上違う作業させてるから、本体を動かすのは体力的にも精神的にもきついってばよ」
自来也「先代達はここまで忙しくなかったと思うんじゃがのう…やはり平和になったのと、影分身を使えるという事に里の連中が甘え過ぎか」
サラダ「おじさん…パパってさ。普段何処で何してるの?」
イタチ「サスケは大事な任務についている」
サラダ「それでももっと帰ってきても良いじゃん…私パパと会ったの片手で数えられるぐらいしかない」
イタチ「……サラダ」
サラダ「!!…この写真……誰?パパの隣の女……」
ナルト「ん?サスケの鷹か…写輪眼の男――シンが接触してきたか。サスケと落ち合う。里には影分身を残して直接オレが出向くってばよ」
シカマル「早い方が良い。午後から出ろ」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/01(水) 18:47:44.60 ID:33V2fWUv0
ナルト、サラダと合流、子シンとの戦闘後、サスケについて語る
サラダ「…もう少しでパパに……やっと会える!!」
サスケ「サラダ…!?」
サラダ「パパ!!」
サスケ「何故ここに――(前と違い何度か帰ったのに何故会いに?)」
サラダ「どうしてもパパに聞きたい事があって…」
サスケ「何だ?」
サラダ「私のママって……本当のママなの?」
サスケ「当たり前だ。何があった」
サラダ「何があったってパパがずっといないんじゃん!!どうしてママと一緒にいてあげないの!?この私と同じ眼鏡かけてるパパの隣の女は何?」
サスケ「お前の眼鏡をくれた人で、サクラの出産を取り上げてくれた人だ」
サラダ「え?」
サスケ「オレがサクラと旅を続けている時にお前が生まれてな。木ノ葉にお前の出生記録がないのはそのためだ」
サラダ「そうなんだ…」
サスケ「(前は説明不足で失敗したからな)」
サラダ「(喋り過ぎ…怪しい)」
ナルト「悪いサスケ、遅れた」
チョウチョウ「疲れた…」
サスケ「ナルト」
サラダ「…もう少しでパパに……やっと会える!!」
サスケ「サラダ…!?」
サラダ「パパ!!」
サスケ「何故ここに――(前と違い何度か帰ったのに何故会いに?)」
サラダ「どうしてもパパに聞きたい事があって…」
サスケ「何だ?」
サラダ「私のママって……本当のママなの?」
サスケ「当たり前だ。何があった」
サラダ「何があったってパパがずっといないんじゃん!!どうしてママと一緒にいてあげないの!?この私と同じ眼鏡かけてるパパの隣の女は何?」
サスケ「お前の眼鏡をくれた人で、サクラの出産を取り上げてくれた人だ」
サラダ「え?」
サスケ「オレがサクラと旅を続けている時にお前が生まれてな。木ノ葉にお前の出生記録がないのはそのためだ」
サラダ「そうなんだ…」
サスケ「(前は説明不足で失敗したからな)」
サラダ「(喋り過ぎ…怪しい)」
ナルト「悪いサスケ、遅れた」
チョウチョウ「疲れた…」
サスケ「ナルト」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/01(水) 19:09:12.06 ID:33V2fWUv0
シンとの戦闘・助太刀に入ったサクラ攫われる
ナルト「くそっ、アイツの能力はわかってたのに」
サスケ「場所はわかっている…追うぞ。全員オレが連れて行く…須佐能乎」ゴウッ
チョウチョウ「何これ…サラダ、あんたのパパ何者?」
サラダ「ママ……」
サスケ「心配は不要だ。サクラは強い」
サラダ「……うん」
サクラ、シンの目的を聞く
シン「オレの邪魔をする遺伝子を消滅させる…そしてお前もその一人…」
サクラ「フッ、アンタが何者で何を企んでいるか私の夫が知りたがってたから聞き出しただけ――」
ドゴゥ
サスケ「サクラ、まだ戦闘はしてなかったみたいだな」
サクラ「サスケ君!!」
シン「がは…」
子シン達「「……」」ゾロゾロ
サラダ「何これ?」
サクラ「シンが作ったクローン達よ」
ナルト「多重影分身の術!!九喇嘛!!」ボボン
子シン達「……」ビクッ
ナルト「怖がることねーよ。悪さしねえんならこっちも何もしねーからよ」
親シン「く…ここは一旦てった――」
サスケ「千鳥!!」
親シン「」
ナルト「帰るってばよ。こいつらはしつけが必要だから木ノ葉が支援してる施設の園長に任せるってばよ」
カブト「君たちは今日からここで暮らします。つまり今日から僕が君たちの父親になります。僕の名前はカブト、遠慮はいらないよ」
ナルト「くそっ、アイツの能力はわかってたのに」
サスケ「場所はわかっている…追うぞ。全員オレが連れて行く…須佐能乎」ゴウッ
チョウチョウ「何これ…サラダ、あんたのパパ何者?」
サラダ「ママ……」
サスケ「心配は不要だ。サクラは強い」
サラダ「……うん」
サクラ、シンの目的を聞く
シン「オレの邪魔をする遺伝子を消滅させる…そしてお前もその一人…」
サクラ「フッ、アンタが何者で何を企んでいるか私の夫が知りたがってたから聞き出しただけ――」
ドゴゥ
サスケ「サクラ、まだ戦闘はしてなかったみたいだな」
サクラ「サスケ君!!」
シン「がは…」
子シン達「「……」」ゾロゾロ
サラダ「何これ?」
サクラ「シンが作ったクローン達よ」
ナルト「多重影分身の術!!九喇嘛!!」ボボン
子シン達「……」ビクッ
ナルト「怖がることねーよ。悪さしねえんならこっちも何もしねーからよ」
親シン「く…ここは一旦てった――」
サスケ「千鳥!!」
親シン「」
ナルト「帰るってばよ。こいつらはしつけが必要だから木ノ葉が支援してる施設の園長に任せるってばよ」
カブト「君たちは今日からここで暮らします。つまり今日から僕が君たちの父親になります。僕の名前はカブト、遠慮はいらないよ」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/01(水) 19:21:58.08 ID:33V2fWUv0
サラダ「つまり遺伝子ってので親子とかの繋がりもわかるってこと?」
サクラ「そうよー。あ、折角だからどういう感じになるのか見てみる?勉強になるわよ」
木ノ葉の病院でサラダとサスケ、サクラとサラダ、ナルトとサスケで試す
サラダ「親子でも完全に一致はしないんだ」
サクラ「そうよ、だって二つの遺伝子から新たな遺伝子となるんだもの。でもここを見れば血が繋がってるかどうかってのはわかるの」
サラダ「私とママ親子関係なんだ……良かった。七代目様とパパは全然だね」
ナルト「これで親子関係あったら怖いってばよ」
イタチ「サスケェ!!」
サスケ「帰っていきなり何だイタチ」
イタチ「お前サクラさんというものがありながら何という事を――!!」
サスケ「何の事だ!?」
イタチ「とぼけるなサスケェ!!」
サクラ「(お義兄さんが何か怒ってるけどめんどくさいから放っておこう)」
サラダ「(全然帰って来ないパパが悪いんだから)」
サクラ「そうよー。あ、折角だからどういう感じになるのか見てみる?勉強になるわよ」
木ノ葉の病院でサラダとサスケ、サクラとサラダ、ナルトとサスケで試す
サラダ「親子でも完全に一致はしないんだ」
サクラ「そうよ、だって二つの遺伝子から新たな遺伝子となるんだもの。でもここを見れば血が繋がってるかどうかってのはわかるの」
サラダ「私とママ親子関係なんだ……良かった。七代目様とパパは全然だね」
ナルト「これで親子関係あったら怖いってばよ」
イタチ「サスケェ!!」
サスケ「帰っていきなり何だイタチ」
イタチ「お前サクラさんというものがありながら何という事を――!!」
サスケ「何の事だ!?」
イタチ「とぼけるなサスケェ!!」
サクラ「(お義兄さんが何か怒ってるけどめんどくさいから放っておこう)」
サラダ「(全然帰って来ないパパが悪いんだから)」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/01(水) 21:46:15.87 ID:33V2fWUv0
自来也「ナルトは働き過ぎじゃと思うんじゃがのう?」
シカマル「平和になって色々一気に発展したっすからね。オレも忙しくなったし」
自来也「それでもナルトは多重影分身をしてまで、人の数百倍働いているじゃろう?」
シカマル「まあそうっすね。中には火影がやるような事じゃないのも多いっすけど」
自来也「そうだろう?里の連中はナルトに頼り過ぎなんじゃないかのう?」
ヒルゼン「確かにワシも散歩する余裕はあったのう」
綱手「私もサクラの修行をある程度は見れたからな」
自来也「じゃろう?ナルトの奴は家族で過ごす時間すら全くないぞ」
シカマル「でもナルトじゃなきゃやれねえ仕事もたくさんあるってのも確かだ」
自来也「ふぅむ、どうにかしてナルトの負担を減らせないかのう…カカシはどうした?」
シカマル「先代ならナルトの分身の一つと仕事してるっすよ。つかオレも仕事に戻っていいすか?」
自来也「そうじゃな、邪魔をしたな」
シカマル「いや、今のままじゃナルトが倒れたとき大変っすからね」
綱手「やはりある程度はナルト以外でも決定できるよう若手を育てる必要があるな…とはいえ急な発展で教えれる側がいないというのも問題か」
イタチ「一番の問題はナルトが一人でどうにかしようとし過ぎなところだろう。……オレが何とかしよう」
自来也「何か策があるのか?」
イタチ「ああ。ナルトの意識改善と言ったところか」
シカマル「平和になって色々一気に発展したっすからね。オレも忙しくなったし」
自来也「それでもナルトは多重影分身をしてまで、人の数百倍働いているじゃろう?」
シカマル「まあそうっすね。中には火影がやるような事じゃないのも多いっすけど」
自来也「そうだろう?里の連中はナルトに頼り過ぎなんじゃないかのう?」
ヒルゼン「確かにワシも散歩する余裕はあったのう」
綱手「私もサクラの修行をある程度は見れたからな」
自来也「じゃろう?ナルトの奴は家族で過ごす時間すら全くないぞ」
シカマル「でもナルトじゃなきゃやれねえ仕事もたくさんあるってのも確かだ」
自来也「ふぅむ、どうにかしてナルトの負担を減らせないかのう…カカシはどうした?」
シカマル「先代ならナルトの分身の一つと仕事してるっすよ。つかオレも仕事に戻っていいすか?」
自来也「そうじゃな、邪魔をしたな」
シカマル「いや、今のままじゃナルトが倒れたとき大変っすからね」
綱手「やはりある程度はナルト以外でも決定できるよう若手を育てる必要があるな…とはいえ急な発展で教えれる側がいないというのも問題か」
イタチ「一番の問題はナルトが一人でどうにかしようとし過ぎなところだろう。……オレが何とかしよう」
自来也「何か策があるのか?」
イタチ「ああ。ナルトの意識改善と言ったところか」
60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/02(木) 19:11:50.28 ID:LjQJvJqd0
イタチ「ナルト…仲間を忘れるな。自分一人で何とかしようとすると、マダラのようになるぞ」
ナルト「いきなり何だってばよ」
イタチ「一人で全てをやるという事は後任を育てないという事でもある。今のままでもしお前が突然いなくなれば里は終わるぞ」
ナルト「オレってば体力はあるし、そう簡単にはやられはしないからよ。突然いなくなるなんて事は――」
サスケ「ナルト」
ナルト「サスケ、帰ってきてたのか?」
サスケ「輪廻眼!!」カッ
九喇嘛『!?』
ナルト「お前オレの中の九喇嘛に幻術を――どういうつもりだサスケェ!!」
イタチ「月読!!」ギン
ナルト「あ……」ドサッ
数分後
シカマル「おい、里中のナルトの影分身が消えたが――ナルト!!」
ナルト「」
シカマル「おいどうした!!」
シズネ「脈はある――医療班を呼んで!!早く!!」
ミライ「は、はい!!」
サクラ「過労ね」
シズネ「え?でも――」
綱手「過労だな」
シズネ「過労ですね」
シカマル「過労か……」
ミライ「七代目様…かなり無理をされていたんですね」
ナルト「いきなり何だってばよ」
イタチ「一人で全てをやるという事は後任を育てないという事でもある。今のままでもしお前が突然いなくなれば里は終わるぞ」
ナルト「オレってば体力はあるし、そう簡単にはやられはしないからよ。突然いなくなるなんて事は――」
サスケ「ナルト」
ナルト「サスケ、帰ってきてたのか?」
サスケ「輪廻眼!!」カッ
九喇嘛『!?』
ナルト「お前オレの中の九喇嘛に幻術を――どういうつもりだサスケェ!!」
イタチ「月読!!」ギン
ナルト「あ……」ドサッ
数分後
シカマル「おい、里中のナルトの影分身が消えたが――ナルト!!」
ナルト「」
シカマル「おいどうした!!」
シズネ「脈はある――医療班を呼んで!!早く!!」
ミライ「は、はい!!」
サクラ「過労ね」
シズネ「え?でも――」
綱手「過労だな」
シズネ「過労ですね」
シカマル「過労か……」
ミライ「七代目様…かなり無理をされていたんですね」
65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/02(木) 20:42:33.83 ID:LjQJvJqd0
ヒナタ「ナルト君…」
ボルト「父ちゃん…」
ヒマワリ「パパ……」
シカマル「ナルトが倒れてから五日か…様子はどうだ?」
ヒナタ「たまにうなされてるみたいで…一度も目は覚ましてないの」
自来也「ナルトが倒れたってので里は大騒ぎじゃのう」
シカマル「そりゃ今まで全部ナルトがやってた仕事が急に自分たちでやらなきゃいけなくなったわけっすから」
自来也「分身一体が数時間でやってた仕事を数人がかりで五日経っても半分も終わってないってのも多いらしいの」
ボルト「今まで火影なんて誰でもできる仕事だって思ってたけど……父ちゃんは凄かったんだな」
自来也「そうじゃのう…少し、いやかなりの無理をしとった」
木ノ葉丸「ボルト、任務の時間だコレ」
ボルト「わかったってばさ…父ちゃん行ってくる」
自来也「ワシが見とるからヒナタ達も一旦家に帰って休め。この五日ほとんど寝ずに看病してるんじゃろう」
ヒナタ「……そうですね、ヒマワリ、帰ろっか」
ヒマワリ「……うん」
自来也「さて――」
イタチ「久しぶりだったから加減を間違えたとかではない」
自来也「じゃあ何で五日も目を覚まさん?」
サスケ「月読の効果はとっくに切れている。問題は月読で倒れた際に分身千人が一度に消えた事だろう」
イタチ「月読による精神攻撃と影分身の記憶還元による精神の負担、そして日頃の疲労とストレスが原因だろう」
自来也「ということは多少の介入はあったものの本当に過労というわけか」
イタチ「そうだ…オレが月読をかけなくとも、どのみちあと数日で倒れていたというわけだ」
自来也「中忍試験も近づいてきとるしの。中忍試験の途中で倒れなくて何よりというわけか」
イタチ「ああ…それに今回の件で里の皆もナルトに頼り過ぎていたという事に気づいただろう」
カカシ「はあ…オレはとっくに引退した身なんだがな……」
ヒルゼン「それを言うならワシや綱手はどうなるんじゃ」
カカシ「そうですね」
綱手「二人とも喋ってないで手を動かせ」
ヒルゼン「ぱそこんとやらは目が疲れるのぅ」
ボルト「父ちゃん…」
ヒマワリ「パパ……」
シカマル「ナルトが倒れてから五日か…様子はどうだ?」
ヒナタ「たまにうなされてるみたいで…一度も目は覚ましてないの」
自来也「ナルトが倒れたってので里は大騒ぎじゃのう」
シカマル「そりゃ今まで全部ナルトがやってた仕事が急に自分たちでやらなきゃいけなくなったわけっすから」
自来也「分身一体が数時間でやってた仕事を数人がかりで五日経っても半分も終わってないってのも多いらしいの」
ボルト「今まで火影なんて誰でもできる仕事だって思ってたけど……父ちゃんは凄かったんだな」
自来也「そうじゃのう…少し、いやかなりの無理をしとった」
木ノ葉丸「ボルト、任務の時間だコレ」
ボルト「わかったってばさ…父ちゃん行ってくる」
自来也「ワシが見とるからヒナタ達も一旦家に帰って休め。この五日ほとんど寝ずに看病してるんじゃろう」
ヒナタ「……そうですね、ヒマワリ、帰ろっか」
ヒマワリ「……うん」
自来也「さて――」
イタチ「久しぶりだったから加減を間違えたとかではない」
自来也「じゃあ何で五日も目を覚まさん?」
サスケ「月読の効果はとっくに切れている。問題は月読で倒れた際に分身千人が一度に消えた事だろう」
イタチ「月読による精神攻撃と影分身の記憶還元による精神の負担、そして日頃の疲労とストレスが原因だろう」
自来也「ということは多少の介入はあったものの本当に過労というわけか」
イタチ「そうだ…オレが月読をかけなくとも、どのみちあと数日で倒れていたというわけだ」
自来也「中忍試験も近づいてきとるしの。中忍試験の途中で倒れなくて何よりというわけか」
イタチ「ああ…それに今回の件で里の皆もナルトに頼り過ぎていたという事に気づいただろう」
カカシ「はあ…オレはとっくに引退した身なんだがな……」
ヒルゼン「それを言うならワシや綱手はどうなるんじゃ」
カカシ「そうですね」
綱手「二人とも喋ってないで手を動かせ」
ヒルゼン「ぱそこんとやらは目が疲れるのぅ」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/02(木) 21:21:52.84 ID:LjQJvJqd0
数日後
シカマル「お、ようやく復帰か。たくさん寝て良い夢見れたか?」
ナルト「……イルカ先生やエロ仙人、サスケやイタチ、父ちゃんと母ちゃんにに叱られてる夢を見続けた気がするってばよ」
シカマル「そ、そうか」
ナルト「二週間もあけたから仕事がすっごく溜まってるってばよ……」
シカマル「それらは現役火影しか承認できない奴だけだ。他のは先代達が片づけてくれたし、里の皆でやれることはそっちで分担して行えるようにはなった」
ナルト「いつの間に…」
イタチ「里の皆がお前に頼り過ぎだと気付いたのだ」そしてお前はもっと周りを頼れ」
ナルト「ああ…仲間を忘れるなだったよな。前にもイタチに言われたのにすっかり忘れてたってばよ」
サスケ「ふん、お前はいつも一人で無茶をし過ぎだ」
ナルト「いや、お前には言われたくねえってばよ!!」
サスケ「そしてナルト、この書物を覚えているか?」
ナルト「それってば――」
サスケ「ああ、カグヤが残したモノだ。モモシキ達は時期にやってくる」
ナルト「中忍試験の日程は前から半月程遅く予定してあるってばよ」
イタチ「モモシキを倒すにはお前の息子の螺旋丸が必要だ」
ナルト「……今度はオレがボルトに螺旋丸を教えてやるってばよ」
ナルト「ってわけでボルト、螺旋丸の修行をするってばよ」
ボルト「へっ、そんなのとっくにじいちゃんに教えてもらったってばさ」
ナルト「」
自来也「お前さんは半年かかったのに、ボルトは三カ月かからずに習得したぞ。しかも性質変化も無意識にしとる」
ナルト「あっそ……」
シカマル「お、ようやく復帰か。たくさん寝て良い夢見れたか?」
ナルト「……イルカ先生やエロ仙人、サスケやイタチ、父ちゃんと母ちゃんにに叱られてる夢を見続けた気がするってばよ」
シカマル「そ、そうか」
ナルト「二週間もあけたから仕事がすっごく溜まってるってばよ……」
シカマル「それらは現役火影しか承認できない奴だけだ。他のは先代達が片づけてくれたし、里の皆でやれることはそっちで分担して行えるようにはなった」
ナルト「いつの間に…」
イタチ「里の皆がお前に頼り過ぎだと気付いたのだ」そしてお前はもっと周りを頼れ」
ナルト「ああ…仲間を忘れるなだったよな。前にもイタチに言われたのにすっかり忘れてたってばよ」
サスケ「ふん、お前はいつも一人で無茶をし過ぎだ」
ナルト「いや、お前には言われたくねえってばよ!!」
サスケ「そしてナルト、この書物を覚えているか?」
ナルト「それってば――」
サスケ「ああ、カグヤが残したモノだ。モモシキ達は時期にやってくる」
ナルト「中忍試験の日程は前から半月程遅く予定してあるってばよ」
イタチ「モモシキを倒すにはお前の息子の螺旋丸が必要だ」
ナルト「……今度はオレがボルトに螺旋丸を教えてやるってばよ」
ナルト「ってわけでボルト、螺旋丸の修行をするってばよ」
ボルト「へっ、そんなのとっくにじいちゃんに教えてもらったってばさ」
ナルト「」
自来也「お前さんは半年かかったのに、ボルトは三カ月かからずに習得したぞ。しかも性質変化も無意識にしとる」
ナルト「あっそ……」
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/02(木) 21:52:51.27 ID:LjQJvJqd0
ナルト「じゃ、じゃあ口寄せを――」
ボルト「口寄せの術!!」ボフン
ガマ吉「ん?おうナルトじゃんけえ、久しぶりじゃのう」
ナルト「エロ仙人の馬鹿野郎!!」
自来也「何!?」
ナルト「って感じでオレがボルトに教えようと思ってたこと全部エロ仙人が教えちまったんだってばよ」
イルカ「ははは、自来也様も悪気はないんだしさ。それに何もお前が教えてやれるのは忍術だけじゃないだろう」
ナルト「そうかもしんねーけどさ……おっちゃん替え玉!!」
テウチ「はいよ」
ナルト「今日はイルカ先生の奢りでやけ食いだってばよ」
イルカ「火影になったんだから今はお前の方が給料良いだろ!?」
ナルト「それとこれとは別だってばよ」
イルカ「ったく」
ナルト「じゃあ今日は性質変化を教えるってばよ。お前は螺旋丸でもう出来てるけど、それとは別にだ。性質変化の習得には本来十数年かかるけど影分身を使えば――」
ボルト「千鳥!!」バチバチ
サスケ「フッ」
ナルト「何勝ち誇ってるんだってばよ!?」
サラダ「あーパパ、私がイタチさんに火遁豪火球とか手裏剣術教えてもらったの知って根に持ってたから……」
ナルト「くそっ…こうなったらヒマワリに――」
ネジ「さあヒマワリちゃん一緒に」
ヒマワリ「うん」
ネジ・ヒナタ・ヒマワリ「「「日向は木ノ葉にて最強!!」」」
ナルト「」
ボルト「口寄せの術!!」ボフン
ガマ吉「ん?おうナルトじゃんけえ、久しぶりじゃのう」
ナルト「エロ仙人の馬鹿野郎!!」
自来也「何!?」
ナルト「って感じでオレがボルトに教えようと思ってたこと全部エロ仙人が教えちまったんだってばよ」
イルカ「ははは、自来也様も悪気はないんだしさ。それに何もお前が教えてやれるのは忍術だけじゃないだろう」
ナルト「そうかもしんねーけどさ……おっちゃん替え玉!!」
テウチ「はいよ」
ナルト「今日はイルカ先生の奢りでやけ食いだってばよ」
イルカ「火影になったんだから今はお前の方が給料良いだろ!?」
ナルト「それとこれとは別だってばよ」
イルカ「ったく」
ナルト「じゃあ今日は性質変化を教えるってばよ。お前は螺旋丸でもう出来てるけど、それとは別にだ。性質変化の習得には本来十数年かかるけど影分身を使えば――」
ボルト「千鳥!!」バチバチ
サスケ「フッ」
ナルト「何勝ち誇ってるんだってばよ!?」
サラダ「あーパパ、私がイタチさんに火遁豪火球とか手裏剣術教えてもらったの知って根に持ってたから……」
ナルト「くそっ…こうなったらヒマワリに――」
ネジ「さあヒマワリちゃん一緒に」
ヒマワリ「うん」
ネジ・ヒナタ・ヒマワリ「「「日向は木ノ葉にて最強!!」」」
ナルト「」
110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/07(火) 21:15:22.95 ID:M8J4D3W90
ナルト「ま、まだ風遁ならオレが教えられるはず――」
ボルト「あ、長門のおっちゃん」
長門「元気にしていたかボルト」
ボルト「もちろんだってばさ」
ナルト「長門、どうしてここに?」
長門「お前が忙しくて会う事が出来てなかったが、ちょくちょく小南と共に木ノ葉に来ているぞ」
ナルト「そうだったのか」
ボルト「そうだ…この前教えて貰った術出来るようになったってばさ」
長門「ほう…見せてみろ」
ボルト風遁・烈風掌!!」ゴウッ
長門「ほう…中々の威力だ」
ナルト「(オレの出る幕はもうないのか……いや、こうなりゃオレの昔話を)」
ボルト「じいちゃんが書いたうずまきナルト物語面白かったぜ」
自来也「じゃろう?」
ナルト「何だってばよソレ」
自来也「ワシが書いたおぬしの伝記のようなもんじゃ。フィクション部分が結構あるがのう。漫画版としてNARUTO全72巻も発売しとるぞ」
ボルト「白との戦いで師匠が父ちゃんを庇うシーンは最高だったってばさ」
サスケ「フィクションというよりもオレが幻術で見せた、元の世界のオレ達だがな」
ボルト「オレも父ちゃんの自分の言葉は絶対に曲げない、ド根性の忍になってやるってばさ」
ナルト「そっか…(嬉しいけど複雑だってばよ)」
ボルト「あ、長門のおっちゃん」
長門「元気にしていたかボルト」
ボルト「もちろんだってばさ」
ナルト「長門、どうしてここに?」
長門「お前が忙しくて会う事が出来てなかったが、ちょくちょく小南と共に木ノ葉に来ているぞ」
ナルト「そうだったのか」
ボルト「そうだ…この前教えて貰った術出来るようになったってばさ」
長門「ほう…見せてみろ」
ボルト風遁・烈風掌!!」ゴウッ
長門「ほう…中々の威力だ」
ナルト「(オレの出る幕はもうないのか……いや、こうなりゃオレの昔話を)」
ボルト「じいちゃんが書いたうずまきナルト物語面白かったぜ」
自来也「じゃろう?」
ナルト「何だってばよソレ」
自来也「ワシが書いたおぬしの伝記のようなもんじゃ。フィクション部分が結構あるがのう。漫画版としてNARUTO全72巻も発売しとるぞ」
ボルト「白との戦いで師匠が父ちゃんを庇うシーンは最高だったってばさ」
サスケ「フィクションというよりもオレが幻術で見せた、元の世界のオレ達だがな」
ボルト「オレも父ちゃんの自分の言葉は絶対に曲げない、ド根性の忍になってやるってばさ」
ナルト「そっか…(嬉しいけど複雑だってばよ)」
112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/07(火) 21:36:54.29 ID:M8J4D3W90
サスケ「そろそろモモシキ達とオレが最初に戦った日になる。カグヤの城で精鋭を揃えて迎え撃つぞ」
ナルト「へへ、前は五影全員とサスケ、ボルトっていう精鋭だったけど、今回はそれ以上の精鋭だってばよ」
ガイ「体術しか効かない相手か。引退した身だが…久しぶりにやってやろうじゃないか。第七驚門――解!!」
カカシ「写輪眼のカカシとして久しぶりに暴れようじゃないか」須佐能乎
イタチ「サスケ、久しぶりの共闘だな」須佐能乎
サスケ「ああ」須佐能乎
長門「自来也先生は家で休んでたらどうですか?」両目輪廻眼
自来也「弟子二人に美味しいとこを渡せと?」仙人モード
ネジ「日向は木ノ葉で最強だということをボルトにしっかり見せてやろう―――このメンツで見せれるか?」
ナルト「前もって尾獣達全員に話して、チャクラを大量に貰ってきたぜ」六道仙人モード
ボルト「負ける気がしないってばさ」
モモシキ「強いチャクラがたくさん――」
キンシキ「も、モモシキ様」
モモシキ「丁度いい。探す手間が省けた」
ナルト「見つけたってばよ」
モモシキ「!? グハ――」
ガイ「昼虎!!」ゴウッ
ナルト「へへ、前は五影全員とサスケ、ボルトっていう精鋭だったけど、今回はそれ以上の精鋭だってばよ」
ガイ「体術しか効かない相手か。引退した身だが…久しぶりにやってやろうじゃないか。第七驚門――解!!」
カカシ「写輪眼のカカシとして久しぶりに暴れようじゃないか」須佐能乎
イタチ「サスケ、久しぶりの共闘だな」須佐能乎
サスケ「ああ」須佐能乎
長門「自来也先生は家で休んでたらどうですか?」両目輪廻眼
自来也「弟子二人に美味しいとこを渡せと?」仙人モード
ネジ「日向は木ノ葉で最強だということをボルトにしっかり見せてやろう―――このメンツで見せれるか?」
ナルト「前もって尾獣達全員に話して、チャクラを大量に貰ってきたぜ」六道仙人モード
ボルト「負ける気がしないってばさ」
モモシキ「強いチャクラがたくさん――」
キンシキ「も、モモシキ様」
モモシキ「丁度いい。探す手間が省けた」
ナルト「見つけたってばよ」
モモシキ「!? グハ――」
ガイ「昼虎!!」ゴウッ
119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/07(火) 23:08:21.08 ID:M8J4D3W90
モモシキ「馬鹿め、このような術――バカな、吸収できぐぁああああ!!」
キンシキ「モモシキ様ぁあ!!」
長門「行かせん、神羅天征!!」ドウ
キンシキ「ぐぬぅっ!?」
ナルト「よし、アイツらを引き離したら、キンシキには術を使っても大丈夫だ」
イタチ「八坂ノ勾玉!!」
サスケ「インドラの矢!!」
ナルト「仙法・超尾獣螺旋手裏剣!!」
キンシキ「ギャアァ…ア……モモシキ…さ―――」
モモシキ「調子に乗りおゴハッ!?避けたはずが何故――」
自来也「油断し過ぎじゃのう?」
ネジ「八卦…二掌!!四掌!!八掌!!十六掌!!三十二掌!!……六十四掌!!」
モモシキ「が……ぐぅ…ち、力が入らぬ……」
カカシ「ナルトの情報だと、その掌から術を吸収するんだってね」バチバチ
モモシキ「死ね!!な――すり抜け――」
カカシ「神威雷切!!」ズバッ
モモシキ「が…ぁあああ!!」
ボルト「とどめだってばさ」ギュイン
ナルト「オレと尾獣達のチャクラを加えるってばよ」
自来也「ワシのチャクラと仙術も加えるかのう」
サスケ「更に加具土命も加える」
ボルト「螺旋丸!!」
モモシキ「ぐぁああ――バカ……な…この―――」
ナルト「終わったってばよ」
ガイ「何だもう終わりか、つまらん」
長門「たいした敵じゃなかったな」
キンシキ「モモシキ様ぁあ!!」
長門「行かせん、神羅天征!!」ドウ
キンシキ「ぐぬぅっ!?」
ナルト「よし、アイツらを引き離したら、キンシキには術を使っても大丈夫だ」
イタチ「八坂ノ勾玉!!」
サスケ「インドラの矢!!」
ナルト「仙法・超尾獣螺旋手裏剣!!」
キンシキ「ギャアァ…ア……モモシキ…さ―――」
モモシキ「調子に乗りおゴハッ!?避けたはずが何故――」
自来也「油断し過ぎじゃのう?」
ネジ「八卦…二掌!!四掌!!八掌!!十六掌!!三十二掌!!……六十四掌!!」
モモシキ「が……ぐぅ…ち、力が入らぬ……」
カカシ「ナルトの情報だと、その掌から術を吸収するんだってね」バチバチ
モモシキ「死ね!!な――すり抜け――」
カカシ「神威雷切!!」ズバッ
モモシキ「が…ぁあああ!!」
ボルト「とどめだってばさ」ギュイン
ナルト「オレと尾獣達のチャクラを加えるってばよ」
自来也「ワシのチャクラと仙術も加えるかのう」
サスケ「更に加具土命も加える」
ボルト「螺旋丸!!」
モモシキ「ぐぁああ――バカ……な…この―――」
ナルト「終わったってばよ」
ガイ「何だもう終わりか、つまらん」
長門「たいした敵じゃなかったな」
148: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:06:32.17 ID:KY7ZqaNa0
ナルト分身『大切なのは三つ!!チームワークと根性……根性です!!それじゃあ頑張ってくれってばよ』ボン
ナルト「木ノ葉丸!!お前任務失敗したくせに、おいろけの術で誤魔化したらしいな。担当上忍の癖に何やってるんだってばよ!!」
木ノ葉丸「いやあ…ハハハ……」
ナルト「罰としてオレの影分身の仕事全部やってもらうってばよ」
木ノ葉丸「えええ!?ナルトの兄ちゃん本気かコレェ!?」
ナルト「ここでは七代目様か火影様だ。子供達の前で失態するんじゃねえ」
木ノ葉丸「で、でも七代目様いくら何でも……」
ナルト「今日はヒマワリの誕生日なんだ」
木ノ葉丸「職権乱用だコレェ!?」
ボルト「じゃあ父ちゃん帰ろうぜ」
ナルト「定時まで待つってばよ」
カタスケ「失礼します。科学忍具班班長として七代目に折り入ってお願いが――」
ナルト「ダメだ。あとお前降格だってばよ」
カタスケ「ええ!?」
ナルト「お前はロクな奴じゃねえからな」
子シン「イザナギ」
カタスケ「」
ナルト「心入れ替えろってばよ。あ、定時だ。帰るぞボルト」
ナルト「木ノ葉丸!!お前任務失敗したくせに、おいろけの術で誤魔化したらしいな。担当上忍の癖に何やってるんだってばよ!!」
木ノ葉丸「いやあ…ハハハ……」
ナルト「罰としてオレの影分身の仕事全部やってもらうってばよ」
木ノ葉丸「えええ!?ナルトの兄ちゃん本気かコレェ!?」
ナルト「ここでは七代目様か火影様だ。子供達の前で失態するんじゃねえ」
木ノ葉丸「で、でも七代目様いくら何でも……」
ナルト「今日はヒマワリの誕生日なんだ」
木ノ葉丸「職権乱用だコレェ!?」
ボルト「じゃあ父ちゃん帰ろうぜ」
ナルト「定時まで待つってばよ」
カタスケ「失礼します。科学忍具班班長として七代目に折り入ってお願いが――」
ナルト「ダメだ。あとお前降格だってばよ」
カタスケ「ええ!?」
ナルト「お前はロクな奴じゃねえからな」
子シン「イザナギ」
カタスケ「」
ナルト「心入れ替えろってばよ。あ、定時だ。帰るぞボルト」
149: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:07:03.39 ID:KY7ZqaNa0
ナルト「ヒマワリ、誕生日おめでとうだってばよ」
ヒナタ「おめでとうヒマワリ」
ボルト「おめでとうだってばさ」
小南「はい、これ私と長門から」
ヒマワリ「ありがとう小南おばちゃん」
自来也「ふぅむ、これでヒマワリは何歳になるんじゃったかのう?」
ヒマワリ「六歳だよおじいちゃん」
自来也「おおもうそんなになるのか、時が経つのは早いのう…。ナルトもついこないだまで赤ん坊じゃったのにのう」
ナルト「三十年以上の話だろ?自来也先生もとうとうボケ始めたってばよ」
長門「自来也先生も歳だからな」
自来也「だからお前らワシを年寄り扱いするのはやめろってのう」
ネジ「まあまあ自来也様ももう70過ぎておられるんですから」
ボルト「綱手のばあちゃんの見た目が若い分余計歳食ってるように感じるってばさ」
自来也「アイツのは術による若作りじゃ。それにオオノキのジジイや三代目のジジイよりはまだ……」
ナルト「100越えてる人らと比べちゃお終いだってばよ」
ヒマワリ「もう…折角のご馳走が冷めちゃうよ」
ナルト「それもそうだな。折角ヒナタや小南が用意してくれたんだし、冷める前にいただくってばよ」
ヒナタ「おめでとうヒマワリ」
ボルト「おめでとうだってばさ」
小南「はい、これ私と長門から」
ヒマワリ「ありがとう小南おばちゃん」
自来也「ふぅむ、これでヒマワリは何歳になるんじゃったかのう?」
ヒマワリ「六歳だよおじいちゃん」
自来也「おおもうそんなになるのか、時が経つのは早いのう…。ナルトもついこないだまで赤ん坊じゃったのにのう」
ナルト「三十年以上の話だろ?自来也先生もとうとうボケ始めたってばよ」
長門「自来也先生も歳だからな」
自来也「だからお前らワシを年寄り扱いするのはやめろってのう」
ネジ「まあまあ自来也様ももう70過ぎておられるんですから」
ボルト「綱手のばあちゃんの見た目が若い分余計歳食ってるように感じるってばさ」
自来也「アイツのは術による若作りじゃ。それにオオノキのジジイや三代目のジジイよりはまだ……」
ナルト「100越えてる人らと比べちゃお終いだってばよ」
ヒマワリ「もう…折角のご馳走が冷めちゃうよ」
ナルト「それもそうだな。折角ヒナタや小南が用意してくれたんだし、冷める前にいただくってばよ」
150: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:08:40.90 ID:KY7ZqaNa0
ナルト「ようし、もうじき中忍試験が始まるからな。本格的に稽古してやるってばよ」
ボルト「あれ?師匠…サスケのおじちゃんは?」
ナルト「サクラちゃんと一緒にサラダに稽古つけてるらしい。負けてられねえだろ」
ボルト「それで最近六代目や木ノ葉丸先生に仕事押し付けてきたんだな」
ナルト「よし、それじゃあオレの螺旋丸以上の凄い忍術教えてやるってばよ」
ボルト「おお!!」
ナルト「いくぞ…おいろけの術!!」ボフン
ボルト「」
ヒナタ「……ナルト君?」
ナルト「ひ、ヒナタ!?こ、これは誤解――」
ヒナタ「何が誤解なの?」
ナルト「あの…その……おいろけ逆ハーレムの術!!」ボボン
ヒナタ「……八卦六十四掌!!」
ナルト「ぎゃあああああ」
ボルト「何やってんだってばさ父ちゃん……」
ボルト「あれ?師匠…サスケのおじちゃんは?」
ナルト「サクラちゃんと一緒にサラダに稽古つけてるらしい。負けてられねえだろ」
ボルト「それで最近六代目や木ノ葉丸先生に仕事押し付けてきたんだな」
ナルト「よし、それじゃあオレの螺旋丸以上の凄い忍術教えてやるってばよ」
ボルト「おお!!」
ナルト「いくぞ…おいろけの術!!」ボフン
ボルト「」
ヒナタ「……ナルト君?」
ナルト「ひ、ヒナタ!?こ、これは誤解――」
ヒナタ「何が誤解なの?」
ナルト「あの…その……おいろけ逆ハーレムの術!!」ボボン
ヒナタ「……八卦六十四掌!!」
ナルト「ぎゃあああああ」
ボルト「何やってんだってばさ父ちゃん……」
151: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:09:08.19 ID:KY7ZqaNa0
そんなこんなで中忍試験当日
ボルト「遂に中忍試験だってばさ」
一次試験
サイ「○×クイズ、不正解者は真っ黒になって失格です」
ボルト「両方底が墨で満ちた穴に落とされたってばさ。父ちゃんとの修行の成果を見せてやる――」
サラダ「須佐能乎!!」プカー
ボルト「え…?」
サラダ「イタチおじさんの月読による精神修行で開眼したの」
ボルト「ええ……」
ミツキ「流石あのサスケさんの娘って事なのかな……」トオイメ
サイ「そう、本当の選択は諦めるか諦めないかの二つ、諦めず真っ黒にならなかった皆さんは一次試験突破です」
二次試験
テンテン「模擬戦よ。殺害は禁止、相手チームのフラッグを先に取った方の勝ち」
ボルト「旗はオレが守る…一対三か。水遁・爆水衝波!!」
砂の下忍1「な、こいつ水遁を使えたのか!?」
砂の下忍2「水のないところでこれほどの水遁を――」
砂の下忍3「うわあああ!!」
ボルト「更に…千鳥流し!!」
砂の下忍達「ぎゃあああああ!!!」バチバチバチィ
ボルト「水はよく電気を通すってばさ」
砂の下忍達「」ピクピク
サラダ「やった!!これで次は三次試験!!」
ボルト「遂に中忍試験だってばさ」
一次試験
サイ「○×クイズ、不正解者は真っ黒になって失格です」
ボルト「両方底が墨で満ちた穴に落とされたってばさ。父ちゃんとの修行の成果を見せてやる――」
サラダ「須佐能乎!!」プカー
ボルト「え…?」
サラダ「イタチおじさんの月読による精神修行で開眼したの」
ボルト「ええ……」
ミツキ「流石あのサスケさんの娘って事なのかな……」トオイメ
サイ「そう、本当の選択は諦めるか諦めないかの二つ、諦めず真っ黒にならなかった皆さんは一次試験突破です」
二次試験
テンテン「模擬戦よ。殺害は禁止、相手チームのフラッグを先に取った方の勝ち」
ボルト「旗はオレが守る…一対三か。水遁・爆水衝波!!」
砂の下忍1「な、こいつ水遁を使えたのか!?」
砂の下忍2「水のないところでこれほどの水遁を――」
砂の下忍3「うわあああ!!」
ボルト「更に…千鳥流し!!」
砂の下忍達「ぎゃあああああ!!!」バチバチバチィ
ボルト「水はよく電気を通すってばさ」
砂の下忍達「」ピクピク
サラダ「やった!!これで次は三次試験!!」
152: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:16:14.61 ID:KY7ZqaNa0
三次試験
ロックリー「三次試験は個人戦によるトーナメントです」
一回戦
ユルイ「……」クッチャクッチャ
ボルト「螺旋丸!!」ビュン
ユルイ「え…」
ドガーン
二回戦
シカダイ「影真似の術成功…影分身も縛ったぜ。これでお前はもう何も――消えた!?が……」
ボルト「ゲンマのおっちゃん達に飛雷神の術習っておいて良かったってばさ」
ナルト「ちなみに本編の木ノ葉崩しでオレがマーキングして飛雷神使ったのはゲンマさん達に教えてもらったって事にしといてくれってばよ。>>1の勘違いだしな」
ボルト「よっしゃ次は決勝戦だってばさ」
我愛羅「ナルトとサスケの子供対決か」
カカシ「親世代はナルトの勝ちだったみたいだけど、子供世代はどうかな」
ロックリー「三次試験は個人戦によるトーナメントです」
一回戦
ユルイ「……」クッチャクッチャ
ボルト「螺旋丸!!」ビュン
ユルイ「え…」
ドガーン
二回戦
シカダイ「影真似の術成功…影分身も縛ったぜ。これでお前はもう何も――消えた!?が……」
ボルト「ゲンマのおっちゃん達に飛雷神の術習っておいて良かったってばさ」
ナルト「ちなみに本編の木ノ葉崩しでオレがマーキングして飛雷神使ったのはゲンマさん達に教えてもらったって事にしといてくれってばよ。>>1の勘違いだしな」
ボルト「よっしゃ次は決勝戦だってばさ」
我愛羅「ナルトとサスケの子供対決か」
カカシ「親世代はナルトの勝ちだったみたいだけど、子供世代はどうかな」
153: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:18:14.20 ID:KY7ZqaNa0
決勝戦
サラダ「ボルトが相手か…予想通りだね」
ボルト「同じチームでも手加減しねえってばさ」
サラダ「それはこっちも同じだよ…完全体須佐能乎!!」ゴゴゴゴ
ボルト「え…」
サラダ「そして須佐能乎の腕にチャクラを送って怪力にする」
ボルト「え?」
ナルト「ただでさえ須佐能乎の攻撃力ってはんぱねえのに……」
サラダ「更に…千鳥!!しゃーんなろォ!!」
ドゴォオオオオ
サラダ「ちゃんと地面にあてたよ。直撃したら死んじゃうもんね」
ボルト「」
ロックリー「ぼ…ボボボボルト選手戦闘不能、よって勝者、木ノ葉隠れのうちはサラダ選手!!」
ナルト「(もうサラダ…サラダさんが八代目で良いんじゃないかってばよ)」ガクブル
サスケ「ふ…どどどどうやらオレの娘の方が血統が良かったようだな」ガクブル
イタチ「流石だサラダ」
サラダ「ボルトが相手か…予想通りだね」
ボルト「同じチームでも手加減しねえってばさ」
サラダ「それはこっちも同じだよ…完全体須佐能乎!!」ゴゴゴゴ
ボルト「え…」
サラダ「そして須佐能乎の腕にチャクラを送って怪力にする」
ボルト「え?」
ナルト「ただでさえ須佐能乎の攻撃力ってはんぱねえのに……」
サラダ「更に…千鳥!!しゃーんなろォ!!」
ドゴォオオオオ
サラダ「ちゃんと地面にあてたよ。直撃したら死んじゃうもんね」
ボルト「」
ロックリー「ぼ…ボボボボルト選手戦闘不能、よって勝者、木ノ葉隠れのうちはサラダ選手!!」
ナルト「(もうサラダ…サラダさんが八代目で良いんじゃないかってばよ)」ガクブル
サスケ「ふ…どどどどうやらオレの娘の方が血統が良かったようだな」ガクブル
イタチ「流石だサラダ」
156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:35:28.42 ID:KY7ZqaNa0
ボルト「へっへえ無事中忍になれたってばさ」
サラダ「トーナメントに優勝しないとなれないってわけじゃないんだね」
ボルト「そ、そそそそうみたいだな」
サラダ「?」
ナルト「あの大会以来ボルトは若干サラダちゃんにビビってるみたいだってばよ」
サスケ「嫁と娘が素手で強すぎて辛い」
ナルト「女ばっかの家庭だと女の方が強い立場になるもんらしいってばよ」
サスケ「物理で強いんだが…サラダは須佐能乎あるからまだわかるが、サクラは何で普通にオレの須佐能乎やナルトの九尾と互角の力出せるんだろうな」
ナルト「流石怪力だけで自来也先生や大蛇丸と並んだ綱手の婆ちゃんの弟子なだけあるってばよ」
ボルト「次は上忍になってサスケのおっちゃんみたいな格好いい忍になってやるってばさ」
サラダ「私は絶対火影になってみせる!!」
ナルト「木ノ葉は次世代も安心だってばよ」
完
サラダ「トーナメントに優勝しないとなれないってわけじゃないんだね」
ボルト「そ、そそそそうみたいだな」
サラダ「?」
ナルト「あの大会以来ボルトは若干サラダちゃんにビビってるみたいだってばよ」
サスケ「嫁と娘が素手で強すぎて辛い」
ナルト「女ばっかの家庭だと女の方が強い立場になるもんらしいってばよ」
サスケ「物理で強いんだが…サラダは須佐能乎あるからまだわかるが、サクラは何で普通にオレの須佐能乎やナルトの九尾と互角の力出せるんだろうな」
ナルト「流石怪力だけで自来也先生や大蛇丸と並んだ綱手の婆ちゃんの弟子なだけあるってばよ」
ボルト「次は上忍になってサスケのおっちゃんみたいな格好いい忍になってやるってばさ」
サラダ「私は絶対火影になってみせる!!」
ナルト「木ノ葉は次世代も安心だってばよ」
完
158: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 00:41:03.04 ID:KY7ZqaNa0
蛇足のため、最後が全然思いつかず更新遅くなった上に適当なった許せ、これで本当に最後だ
159: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 01:47:40.82 ID:3GyylnfF0
額トンで解決
160: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 02:44:49.52 ID:nItEaft6o
乙
161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 07:15:44.13 ID:t3DSwj/2o
乙
162: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/25(土) 20:17:39.71 ID:Gqq0JAfXo
おつ
完結しただけで十分すぎる
完結しただけで十分すぎる
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464547937/
Entry ⇒ 2016.07.09 | Category ⇒ NARUTO | Comments (0)
ガイ「……」ナルト「ゲキマユ先生ェ……」
1: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:13:28.94 ID:gZlKTRtC0
マダラ「ハハハ……死ぬところだったぞ……こやつめ!!」
ガイ「……」
八門遁甲の陣を発動したマイト・ガイ
しかし、その決死の覚悟も虚しくうちはマダラを仕留める事は出来なかった
八門を開いた人間に待つのは絶対の"死"
だが、その風前の灯火の命の前に、ナルトが現れる
マダラ「灰になる前に……俺が殺してやる!」
ナルト「……」ガッ!!
マダラ「ッ!?求道玉を蹴るだと?」
ガイ「……」
八門遁甲の陣を発動したマイト・ガイ
しかし、その決死の覚悟も虚しくうちはマダラを仕留める事は出来なかった
八門を開いた人間に待つのは絶対の"死"
だが、その風前の灯火の命の前に、ナルトが現れる
マダラ「灰になる前に……俺が殺してやる!」
ナルト「……」ガッ!!
マダラ「ッ!?求道玉を蹴るだと?」
2: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:13:56.01 ID:gZlKTRtC0
マダラ「ナルト……いや、なんとなく前と違うな」
ナルト「……ゲキマユ先生ェ」スッ
ガイ「……」
マダラ(奴の点穴のチャクラが消えない……?一体どういう事だ!八門の最期を止めたとでもいうのか!)
ナルト「……」スゥッ!!
ガイ「ガハッ!!はぁ……はぁ……こ、これは一体!?」
マダラ「蘇 っ た だ と ! ?」
ナルト「……ゲキマユ先生ェ」スッ
ガイ「……」
マダラ(奴の点穴のチャクラが消えない……?一体どういう事だ!八門の最期を止めたとでもいうのか!)
ナルト「……」スゥッ!!
ガイ「ガハッ!!はぁ……はぁ……こ、これは一体!?」
マダラ「蘇 っ た だ と ! ?」
3: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:14:32.11 ID:gZlKTRtC0
ガイ「な、ナルト……お前がやったのか?」
ナルト「……」
マダラ(あの衣にあのチャクラ……なんだ、まさかナルトも六道のチャクラを保有しているという事なのか!?しかし、輪廻眼も持たず輪廻転生も使わず既に死へ誘われる命を繋ぎ止めるなどと……これも六道の力だとでもいうのか!?)
ナルト「ゲキマユ先生ェ……」
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「!?」
マダラ「!!?」
ナルト「……」
マダラ(あの衣にあのチャクラ……なんだ、まさかナルトも六道のチャクラを保有しているという事なのか!?しかし、輪廻眼も持たず輪廻転生も使わず既に死へ誘われる命を繋ぎ止めるなどと……これも六道の力だとでもいうのか!?)
ナルト「ゲキマユ先生ェ……」
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「!?」
マダラ「!!?」
4: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:14:59.40 ID:gZlKTRtC0
マダラ「な、なにを言っているんだアイツは……」
ガイ「……」
ガイ(チャクラは……不思議な感覚だ、ナルトのものでも九尾のものでもない。感じた事の無い力に溢れている……完全に回復している)
ガイ(それに傷も……!夜ガイで粉微塵になった右足の骨が元の形に戻っている。だが、こんな力を持っているのならばナルトも戦えるのでは……?)
ナルト「……」
ガイ「いや……今マダラに対抗できる戦力が俺しかいないというのならば、再び戦おう!!」
ガイ「事情は分からんが、助かったナルト!!もう一度、今度こそ確実にマダラを仕留める!!」バッ
ガイ「……」
ガイ(チャクラは……不思議な感覚だ、ナルトのものでも九尾のものでもない。感じた事の無い力に溢れている……完全に回復している)
ガイ(それに傷も……!夜ガイで粉微塵になった右足の骨が元の形に戻っている。だが、こんな力を持っているのならばナルトも戦えるのでは……?)
ナルト「……」
ガイ「いや……今マダラに対抗できる戦力が俺しかいないというのならば、再び戦おう!!」
ガイ「事情は分からんが、助かったナルト!!もう一度、今度こそ確実にマダラを仕留める!!」バッ
5: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:15:25.42 ID:gZlKTRtC0
マダラ(来るか……ッ!)
ガイ「八門遁甲の陣ッ!!」ブオォォォォ!!
マダラ「ふ……フハハハハハハ!!再び死門と相見えるとは!こんな体験、俺の時代では無かったことだ!!来い!木の葉最強の忍よ!また返り討ちにしてくれる!!」
ガイ「夕象!!壱足!!」
マダラ「一度受けた技よ、動きさえ知っていれば躱すも受けるも容易!!」
ガイ「弐足!!ぬぅん!!」
マダラ「グッ!!しかし、やはり堪えるな!!」
ガイ「八門遁甲の陣ッ!!」ブオォォォォ!!
マダラ「ふ……フハハハハハハ!!再び死門と相見えるとは!こんな体験、俺の時代では無かったことだ!!来い!木の葉最強の忍よ!また返り討ちにしてくれる!!」
ガイ「夕象!!壱足!!」
マダラ「一度受けた技よ、動きさえ知っていれば躱すも受けるも容易!!」
ガイ「弐足!!ぬぅん!!」
マダラ「グッ!!しかし、やはり堪えるな!!」
6: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:15:53.21 ID:gZlKTRtC0
……
カカシ「ど、どういう事だ!」
我愛羅「リー!死門を開いた人間は死ぬのではなかったのか!」
ミナト「だが、現にガイはこうして再び立ち上がって戦っている」
リー「ぼ、僕にも何が何だか……」
カカシ「ナルトがあの時何かした……としか考えられません、先生!」
ミナト「これをチャンスと見るか否か……再び連携を取るよ!まず……」
ナルト「……」スッ…
ミナト「な、ナルト?」
カカシ「ど、どういう事だ!」
我愛羅「リー!死門を開いた人間は死ぬのではなかったのか!」
ミナト「だが、現にガイはこうして再び立ち上がって戦っている」
リー「ぼ、僕にも何が何だか……」
カカシ「ナルトがあの時何かした……としか考えられません、先生!」
ミナト「これをチャンスと見るか否か……再び連携を取るよ!まず……」
ナルト「……」スッ…
ミナト「な、ナルト?」
7: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:16:26.78 ID:gZlKTRtC0
ナルト「……」
我愛羅「ナルト!何をしている、早く援護を……」
ナルト「……」
カカシ「ナルト?」
リー「ナルト君……まさか!!」
ミナト「分かるのかい、リー君!?」
リー「ナルト君、君は"手を出すな"と言いたいのですね!!」
カカシ「えぇ……」
我愛羅「ナルト!何をしている、早く援護を……」
ナルト「……」
カカシ「ナルト?」
リー「ナルト君……まさか!!」
ミナト「分かるのかい、リー君!?」
リー「ナルト君、君は"手を出すな"と言いたいのですね!!」
カカシ「えぇ……」
8: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:17:00.40 ID:gZlKTRtC0
ガイ「参そ……ッ!!」グッ
マダラ「させん!!」
ガイ「ぐああああああ!!」
ガイ(やはり一度見せてしまったのは大きいか!!)
マダラ(威力と速度のほどを知っていればこれしき!!)
ガイ(ならば……!!)
ガイ「伍足ッ!!」
マダラ(なに!?参足と肆足を飛ばしただと!?)
ガイ「伍足ッ!!伍足ッ!!!」
マダラ「があああああああああああ!!」
ガイ「ぐううううう!!」
ズガアアアアア!!
マダラ「させん!!」
ガイ「ぐああああああ!!」
ガイ(やはり一度見せてしまったのは大きいか!!)
マダラ(威力と速度のほどを知っていればこれしき!!)
ガイ(ならば……!!)
ガイ「伍足ッ!!」
マダラ(なに!?参足と肆足を飛ばしただと!?)
ガイ「伍足ッ!!伍足ッ!!!」
マダラ「があああああああああああ!!」
ガイ「ぐううううう!!」
ズガアアアアア!!
9: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:17:27.60 ID:gZlKTRtC0
パラパラ……
ガイ「……」
マダラ「ふ……ふふ……」
マダラ「フハハハハハハハ!!ラフファイトとは恐れ入った!!」
マダラ「まさか奇策に出るとはな……見事だ」
マダラ「しかし、死門の代償はやはり付きまとうようだ……貴様の点穴、既に朽ちているぞ」
マダラ「……八門遁甲の時間切れだ、今度こそ……俺の手であの世へ送ってやろう」スッ!!
ガイ「……」
ナルト「……」ガッ!!
マダラ「ッ!?求道玉を蹴るだと?」
ガイ「……」
マダラ「ふ……ふふ……」
マダラ「フハハハハハハハ!!ラフファイトとは恐れ入った!!」
マダラ「まさか奇策に出るとはな……見事だ」
マダラ「しかし、死門の代償はやはり付きまとうようだ……貴様の点穴、既に朽ちているぞ」
マダラ「……八門遁甲の時間切れだ、今度こそ……俺の手であの世へ送ってやろう」スッ!!
ガイ「……」
ナルト「……」ガッ!!
マダラ「ッ!?求道玉を蹴るだと?」
10: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:17:53.71 ID:gZlKTRtC0
ナルト「……」
マダラ「またお前か……もう奴はダメだ、二度の解放で既に身体は持つまいて」
マダラ「お前がどのような術を使ったかは知らん……が、蓄積された体内へのダメージを帳消しにするなどとは……」
ナルト「……」パァァァ
ガイ「……ガハッ!!な、何だ一体!?」
マダラ「ま た 蘇 生 し た よ ! ?」
マダラ「またお前か……もう奴はダメだ、二度の解放で既に身体は持つまいて」
マダラ「お前がどのような術を使ったかは知らん……が、蓄積された体内へのダメージを帳消しにするなどとは……」
ナルト「……」パァァァ
ガイ「……ガハッ!!な、何だ一体!?」
マダラ「ま た 蘇 生 し た よ ! ?」
11: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:18:20.07 ID:gZlKTRtC0
ガイ「な、ナルトか……」
ナルト「ゲキマユ先生ェ……」
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「!?」
マダラ「!!?」
ナルト「ゲキマユ先生ェ……」
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「!?」
マダラ「!!?」
12: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:18:47.77 ID:gZlKTRtC0
マダラ(確かに、確かにだ!!奴の体術ならばいずれ俺を仕留める事は出来るかもしれん!!だが!!)
ガイ「ナルト……」
ナルト「……」
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「よしわかった!!これも何かの巡り合わせという奴だろう!!マダラ!!今度こそお前を倒す!!」シュバッ
マダラ「あ、ああ……」
ガイ「ナルト……」
ナルト「……」
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「よしわかった!!これも何かの巡り合わせという奴だろう!!マダラ!!今度こそお前を倒す!!」シュバッ
マダラ「あ、ああ……」
13: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:19:13.12 ID:gZlKTRtC0
ガイ「開ッ!!八門遁甲の陣ッ!!」ズアアアアアアア!!
マダラ「だがな、次の手は何で来る?既に貴様の手の内は読めている、今度は夜ガイ辺りに工夫を加えてくるのだろう。だがそうはいか……」
ガイ「夕象!!」バッ
マダラ(なっ!?さっきよりも速っ……)
ガイ「伍足!!伍足!!伍足!!伍足!!伍足うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」ガガガガガガガガッ
マダラ「ぐあああああああああああああああああああ!!」
マダラ「だがな、次の手は何で来る?既に貴様の手の内は読めている、今度は夜ガイ辺りに工夫を加えてくるのだろう。だがそうはいか……」
ガイ「夕象!!」バッ
マダラ(なっ!?さっきよりも速っ……)
ガイ「伍足!!伍足!!伍足!!伍足!!伍足うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」ガガガガガガガガッ
マダラ「ぐあああああああああああああああああああ!!」
14: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:19:40.07 ID:gZlKTRtC0
……
我愛羅「速い……最初よりも遥かに!!」
カカシ「パワーアップ……いや!!」
ミナト「慣れてきたんだ……八門の世界に!」
リー「凄い……凄すぎます!!ガイ先生!!」
ミナト「今度こそ俺たちの出番だ。次にもしガイが撃ち漏らす事があった時に、すぐにマダラを叩けるように……」
ナルト「……」スッ…
ミナト「な、ナルト?」
リー「ナルト君は、"ガイ先生なら出来る"!!って言いたいんですよね!僕には分かります!!」
カカシ「えぇ……」
我愛羅「速い……最初よりも遥かに!!」
カカシ「パワーアップ……いや!!」
ミナト「慣れてきたんだ……八門の世界に!」
リー「凄い……凄すぎます!!ガイ先生!!」
ミナト「今度こそ俺たちの出番だ。次にもしガイが撃ち漏らす事があった時に、すぐにマダラを叩けるように……」
ナルト「……」スッ…
ミナト「な、ナルト?」
リー「ナルト君は、"ガイ先生なら出来る"!!って言いたいんですよね!僕には分かります!!」
カカシ「えぇ……」
15: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:20:06.09 ID:gZlKTRtC0
ガイ「これで終わりだああああああああああ!!」
ガイ「 夜 ガ イ !! 」
マダラ「それは読んでいたああああああああああああああ!!」グァッ!!
ミナト「夕象の切れ目を読んで……!!」
リー「空中へ飛びあがったーーーーーー!!」
マダラ「空ぶりに終われッ!!」
ガイ「まだだぁああああ!!」
ガイ「 夕 象 !! 」
マダラ「ッ!!!」
ガイ「 夜 ガ イ !! 」
マダラ「それは読んでいたああああああああああああああ!!」グァッ!!
ミナト「夕象の切れ目を読んで……!!」
リー「空中へ飛びあがったーーーーーー!!」
マダラ「空ぶりに終われッ!!」
ガイ「まだだぁああああ!!」
ガイ「 夕 象 !! 」
マダラ「ッ!!!」
16: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:20:32.45 ID:gZlKTRtC0
マダラ「ガハッ!!」
ガイ「うおおおおおおおおおおおおお!!」
カカシ「な、なんという力業だ!!」
我愛羅「夕象を地面に直当てして夜ガイの軌道を変えただと……?」
ミナト「ん、凄い……としか言いようがないね」
リー「うおおおおおおおおおおおお!!ガイ先生ーーーーーーーーー!!」
ナルト「……」
ガイ「うおおおおおおおおおおおおお!!」
カカシ「な、なんという力業だ!!」
我愛羅「夕象を地面に直当てして夜ガイの軌道を変えただと……?」
ミナト「ん、凄い……としか言いようがないね」
リー「うおおおおおおおおおおおお!!ガイ先生ーーーーーーーーー!!」
ナルト「……」
17: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:22:05.25 ID:gZlKTRtC0
パラパラ……
ガイ「……」
マダラ「フハハハハハ!!どこまでも楽しませてくれる!!」ガバッ
マダラ「貴様のその力……既に生前の柱間ァと俺を超えていると言ってもいい……」
マダラ「誇れよ木の葉の子よ、柱間ァを超えるという事、其れ即ち最強の名を欲しいがままにすること」
マダラ「だが……もう消えろ。お前も疲れたろうに」
マダラ「あの世で後で送り返す柱間ァと語り合うがいい。このうちはマダラに痛手を負わせた事をな!!死ね!!」バッ
ナルト「……」ガッ!!
マダラ「ッ!?求道玉を蹴るだと?」
ガイ「……」
マダラ「フハハハハハ!!どこまでも楽しませてくれる!!」ガバッ
マダラ「貴様のその力……既に生前の柱間ァと俺を超えていると言ってもいい……」
マダラ「誇れよ木の葉の子よ、柱間ァを超えるという事、其れ即ち最強の名を欲しいがままにすること」
マダラ「だが……もう消えろ。お前も疲れたろうに」
マダラ「あの世で後で送り返す柱間ァと語り合うがいい。このうちはマダラに痛手を負わせた事をな!!死ね!!」バッ
ナルト「……」ガッ!!
マダラ「ッ!?求道玉を蹴るだと?」
18: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:22:31.08 ID:gZlKTRtC0
ナルト「……」スタスタ
マダラ「な、ナルト……お前まさか……」
ナルト「……」スァァァ…
ガイ「ッ!!」
ナルト「ゲキマユ先生ェ……」
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「あ、うん……」
マダラ( 鬼 か コ イ ツ は !! )
マダラ「な、ナルト……お前まさか……」
ナルト「……」スァァァ…
ガイ「ッ!!」
ナルト「ゲキマユ先生ェ……」
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「あ、うん……」
マダラ( 鬼 か コ イ ツ は !! )
19: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:22:57.77 ID:gZlKTRtC0
ガイ「う、うちはマダラ!恰好が付かんが、もう一勝負と行くぞ!!」
ナルト「……」
マダラ「ふん。ならば決定的な敗北を味わわせて終わらせてやろう!!来い!!マイト・ガイ!!」
ナルト「……」
マダラ「スタンバイしなくていい!!お前もう退いてろ!!」
ナルト「……」
マダラ「ふん。ならば決定的な敗北を味わわせて終わらせてやろう!!来い!!マイト・ガイ!!」
ナルト「……」
マダラ「スタンバイしなくていい!!お前もう退いてろ!!」
20: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:23:36.97 ID:gZlKTRtC0
ガイ「八門遁甲!!」
マダラ「ッ!」
マダラ(さぁ次はどうする!夕象も夜ガイももう見慣れた!!どのような小細工をしようとこちらには求道玉も……!!)
マダラ(……無いッ!?全部ナルトに蹴り飛ばされたか!?これでは防御が……いや!ならば己の肉体で!!)
ガイ「朝孔雀!!」
マダラ「なッ!?」
マダラ「ッ!」
マダラ(さぁ次はどうする!夕象も夜ガイももう見慣れた!!どのような小細工をしようとこちらには求道玉も……!!)
マダラ(……無いッ!?全部ナルトに蹴り飛ばされたか!?これでは防御が……いや!ならば己の肉体で!!)
ガイ「朝孔雀!!」
マダラ「なッ!?」
21: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:24:04.22 ID:gZlKTRtC0
マダラ(夕象でも夜ガイでもない!!ダメだ!先の二つに目が慣れ過ぎてしまった!!遅すぎるこの技への対処が……後手に!!)
マダラ「ぐううううううう!!」ズガガガガガガガ!!
ガイ「下手に避けずにガードしたのは流石の判断だ!!だがこれは次への布石!!」
ガイ「昼虎ァ!!」ズァアアアアアア!!
マダラ「これも遅い!!対処が!!」
ドドドドドドドドドドドド!!
マダラ「ぐううううううう!!」ズガガガガガガガ!!
ガイ「下手に避けずにガードしたのは流石の判断だ!!だがこれは次への布石!!」
ガイ「昼虎ァ!!」ズァアアアアアア!!
マダラ「これも遅い!!対処が!!」
ドドドドドドドドドドドド!!
22: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:24:38.31 ID:gZlKTRtC0
ガイ「どうだああああああああああああ!!」
マダラ「やられっぱなしは性に合わん……」
ガイ「ッ!!」
ガイ(直撃を避けただと!?)
マダラ「輪墓・辺獄!!」
ガイ「ぐああああ!!」
ガイ(見えない何かに……蹴られたッ!?)
マダラ「受けは止めだ!!言ったろう……決定的な敗北を……と」
マダラ「そのまま沈めてやろう……地爆天星!!」
ボフン
マダラ「ッ!!影分身だと!?まさか……」
マダラ「やられっぱなしは性に合わん……」
ガイ「ッ!!」
ガイ(直撃を避けただと!?)
マダラ「輪墓・辺獄!!」
ガイ「ぐああああ!!」
ガイ(見えない何かに……蹴られたッ!?)
マダラ「受けは止めだ!!言ったろう……決定的な敗北を……と」
マダラ「そのまま沈めてやろう……地爆天星!!」
ボフン
マダラ「ッ!!影分身だと!?まさか……」
23: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:25:04.44 ID:gZlKTRtC0
ガイ「もう遅い……!」
マダラ(俺としたことが!!こんな初歩的な戦術に……!!)
ガイ「夜ガ……ぐああああああ!!」ビキビキビキ
マダラ「ッ!!やはり身体へのダメージが!!」
ガイ「……」ドサッ
マダラ「……ふん」
マダラ(俺としたことが!!こんな初歩的な戦術に……!!)
ガイ「夜ガ……ぐああああああ!!」ビキビキビキ
マダラ「ッ!!やはり身体へのダメージが!!」
ガイ「……」ドサッ
マダラ「……ふん」
24: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:25:59.82 ID:gZlKTRtC0
パラパラ……
ガイ「……」
マダラ「本来……自然の摂理に反してはいけない……と言ったところか」
ガイ「……」
マダラ「……輪廻転生の術も、穢土転生も……そして、祖となる六道の力も」
マダラ「……虚しい、そして悲しい……お前ほどの忍と、もし同じ時代に生まれていたら……とも思えてしまう」
マダラ「こんな感情を解き放つために……俺は無限月詠を完成させねばならんのだ」
マダラ「消えゆく命……チャクラはもう枯れ果てている。休め、マイト・ガイ……この地に抱かれ」
ナルト「……」ウズウズ
マダラ「そこ!!さっきからホントにスタンバらなくていい!!もう求道玉も無いわ!!」
ガイ「……」
マダラ「本来……自然の摂理に反してはいけない……と言ったところか」
ガイ「……」
マダラ「……輪廻転生の術も、穢土転生も……そして、祖となる六道の力も」
マダラ「……虚しい、そして悲しい……お前ほどの忍と、もし同じ時代に生まれていたら……とも思えてしまう」
マダラ「こんな感情を解き放つために……俺は無限月詠を完成させねばならんのだ」
マダラ「消えゆく命……チャクラはもう枯れ果てている。休め、マイト・ガイ……この地に抱かれ」
ナルト「……」ウズウズ
マダラ「そこ!!さっきからホントにスタンバらなくていい!!もう求道玉も無いわ!!」
25: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:26:25.44 ID:gZlKTRtC0
ナルト「ゲキマユ先生ェ……」シャワァァァ
マダラ「まだやるのか……」
ガイ「カハッ」
マダラ(傷が完全に治らん……その身が灰になりかかっているのだ、もう元には……)
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「ぐ……おおおおおお!!」
マダラ「哀れな……終わらせてやろう!!」
マダラ「まだやるのか……」
ガイ「カハッ」
マダラ(傷が完全に治らん……その身が灰になりかかっているのだ、もう元には……)
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「ぐ……おおおおおお!!」
マダラ「哀れな……終わらせてやろう!!」
26: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:26:51.31 ID:gZlKTRtC0
ガイ「 夜 ガ イ ! ! 」
マダラ「ファッ!?」
ガイ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ヽ`
´
´.
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...‐''゙ . ` ´ ´、 ゝ ''‐...
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ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
マダラ「ファッ!?」
ガイ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ヽ`
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28: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:27:20.58 ID:gZlKTRtC0
パラパラ……
ガイ「……終わるのはそちらだったな、マダラ」
マダラ「フ……まさか、こんなにも呆気ないとはな……」
ガイ「不意打ちなど、本来ならやりたくなかったのだが……事が事だ、許せ」
マダラ「許しを乞う必要はない……それが忍だ……」
ナルト「……」
ガイ「ナルト、ありがとう。お前がいなければマダラを打ち倒す事は出来なかった……感謝する」
ガイ「……終わるのはそちらだったな、マダラ」
マダラ「フ……まさか、こんなにも呆気ないとはな……」
ガイ「不意打ちなど、本来ならやりたくなかったのだが……事が事だ、許せ」
マダラ「許しを乞う必要はない……それが忍だ……」
ナルト「……」
ガイ「ナルト、ありがとう。お前がいなければマダラを打ち倒す事は出来なかった……感謝する」
29: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:27:52.80 ID:gZlKTRtC0
リー「ガイ先生ーーーーーーーー!!」
ガイ「リー!みんな!!」
カカシ「やったのか……」
ガイ「ああ、何とかな」
我愛羅「見事だ、マイト・ガイ」
ミナト「ガイ……その身体は……」
ガイ「リー!みんな!!」
カカシ「やったのか……」
ガイ「ああ、何とかな」
我愛羅「見事だ、マイト・ガイ」
ミナト「ガイ……その身体は……」
31: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:28:56.89 ID:gZlKTRtC0
リー「先生が……灰に……」
ガイ「ミナト先生、気にしないでください。始めからこうなる運命だったんです」
カカシ「……」
ガイ「他人よりも少し早く、死ぬ……忍の運命ってやつだ。これが俺の忍としての死に様だ!そんな顔をするな、カカシ!」
カカシ「結局、お前とは決着がつかないまま……いや、越えられちゃったな。最後の最後に」
ガイ「フッ……」
ガイ「ミナト先生、気にしないでください。始めからこうなる運命だったんです」
カカシ「……」
ガイ「他人よりも少し早く、死ぬ……忍の運命ってやつだ。これが俺の忍としての死に様だ!そんな顔をするな、カカシ!」
カカシ「結局、お前とは決着がつかないまま……いや、越えられちゃったな。最後の最後に」
ガイ「フッ……」
32: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:29:22.23 ID:gZlKTRtC0
柱間「マダラ!!」バッ
マダラ「柱間ァ……か……」
扉間「息の根があるようだ。トドメをさしておくか」
柱間「やめんか扉間!もう助からん!」
マダラ「フ……甘いな、お前は」
柱間「マダラ……俺たちの道は、交わることは出来なかったのか?」
マダラ「お前は明日を信じた、それは明日を信じられなかった……ただその違いだ」
マダラ「そして……俺はその違い……明日(あいつら)に敗北したんだ……正しいのはお前の方だったと言うだけ」
柱間「……」
マダラ「柱間ァ……か……」
扉間「息の根があるようだ。トドメをさしておくか」
柱間「やめんか扉間!もう助からん!」
マダラ「フ……甘いな、お前は」
柱間「マダラ……俺たちの道は、交わることは出来なかったのか?」
マダラ「お前は明日を信じた、それは明日を信じられなかった……ただその違いだ」
マダラ「そして……俺はその違い……明日(あいつら)に敗北したんだ……正しいのはお前の方だったと言うだけ」
柱間「……」
33: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:30:02.90 ID:gZlKTRtC0
ガイ「マダラ……」
マダラ「死ぬのは……お前の方が早いようだな」
マダラ「先に言っていろ……あの世で……お前と語り合いたい、そこの柱間ァを交えてな……」
マダラ「努力は人をここまで強くする……才能と言う言葉で片づけるのは失礼なほどに……お前は見事であった」
ガイ「……」
ガイ「……リー」
リー「はい!!」
ガイ「……もし、お前が八門を使うとき……それは……」
リー「大切なものの為に……この命を散らします!!」
ガイ「……ああ、言うまでも無かったな」ニコッ
リー「ガイ先生……」
サァァァ……
マダラ「死ぬのは……お前の方が早いようだな」
マダラ「先に言っていろ……あの世で……お前と語り合いたい、そこの柱間ァを交えてな……」
マダラ「努力は人をここまで強くする……才能と言う言葉で片づけるのは失礼なほどに……お前は見事であった」
ガイ「……」
ガイ「……リー」
リー「はい!!」
ガイ「……もし、お前が八門を使うとき……それは……」
リー「大切なものの為に……この命を散らします!!」
ガイ「……ああ、言うまでも無かったな」ニコッ
リー「ガイ先生……」
サァァァ……
34: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:30:36.07 ID:gZlKTRtC0
マダラ「逝ったか……」
ナルト「……」
マダラ「トドメを……刺しに来たか」
マダラ「六道の力で消滅させる……いや、理に適った方法だ」
マダラ「やれ……もう悔いはない」
柱間「マダラ!!」
マダラ「先に帰っているぞ……柱間ァ……」
ナルト「……」ズザッ!!
マダラ「……ン?」
扉間「!?」
柱間「な、ナルト!?お前一体!?」
ナルト「……」
マダラ「トドメを……刺しに来たか」
マダラ「六道の力で消滅させる……いや、理に適った方法だ」
マダラ「やれ……もう悔いはない」
柱間「マダラ!!」
マダラ「先に帰っているぞ……柱間ァ……」
ナルト「……」ズザッ!!
マダラ「……ン?」
扉間「!?」
柱間「な、ナルト!?お前一体!?」
35: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:31:05.06 ID:gZlKTRtC0
ナルト「……」
マダラ「俺の傷を癒すだと……貴様!!どこまで甘いのだ!!今目の前にいるのは人類の敵だ!!何故俺を殺さん!!」
リー「うちはマダラ!!」
マダラ「貴様は……ガイの弟子か」
リー「ナルト君はこう言いたいんです!"例え昨日敵であったとしても、拳を交えれば明日は仲間だ"って!!」
リー「そうですよね!!ナルトく」グサッ
ドサッ
リー「な……なに……を……」
マダラ「俺の傷を癒すだと……貴様!!どこまで甘いのだ!!今目の前にいるのは人類の敵だ!!何故俺を殺さん!!」
リー「うちはマダラ!!」
マダラ「貴様は……ガイの弟子か」
リー「ナルト君はこう言いたいんです!"例え昨日敵であったとしても、拳を交えれば明日は仲間だ"って!!」
リー「そうですよね!!ナルトく」グサッ
ドサッ
リー「な……なに……を……」
36: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:31:34.93 ID:gZlKTRtC0
我愛羅「ナルト!!」
ミナト「どうしてこんなことを!!」
カカシ「一体何を!!」
ナルト「口寄せ・穢土転生」パンッ
リー「えッ……」
ズアッ!!
我愛羅「!?」
ミナト「!?」
カカシ「!?」
柱間「!?」
扉間「!?」
マダラ「!?」
ミナト「どうしてこんなことを!!」
カカシ「一体何を!!」
ナルト「口寄せ・穢土転生」パンッ
リー「えッ……」
ズアッ!!
我愛羅「!?」
ミナト「!?」
カカシ「!?」
柱間「!?」
扉間「!?」
マダラ「!?」
37: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:32:08.38 ID:gZlKTRtC0
バラバラ……
ガイ「……はッ!?お、俺は」
我愛羅「リーを生贄に……」
ミナト「ガイを復活させた……」
カカシ「うわぁ……」
ナルト「ゲキマユ先生ェ……」
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「」
マダラ「」
終わりがないのが終わり
ガイ「……はッ!?お、俺は」
我愛羅「リーを生贄に……」
ミナト「ガイを復活させた……」
カカシ「うわぁ……」
ナルト「ゲキマユ先生ェ……」
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「」
マダラ「」
終わりがないのが終わり
38: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:33:36.04 ID:gZlKTRtC0
終わった
息抜き
もしお付き合いしていただいた方がいましたら、どうもありがとうございました
息抜き
もしお付き合いしていただいた方がいましたら、どうもありがとうございました
39: ◆cZ/h8axXSU 2016/07/03(日) 21:34:03.10 ID:gZlKTRtC0
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 21:39:55.63 ID:Mgq0HXjYO
お前新作どうしたんだよwww
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 21:45:29.16 ID:94yP/yVRO
お前ェ…
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 23:22:10.65 ID:eclDsdYL0
リーは犠牲になったのだ・・・、犠牲の犠牲にな!
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467548008/
Entry ⇒ 2016.07.06 | Category ⇒ NARUTO | Comments (1)
ナルト「もう三日も徹夜だし気分転換に>>4するってばよ!」
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:03:31.086 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「もう三日も徹夜だし気分転換に>>4するってばよ!」
シカマル「それがいい」
シカマル「それがいい」
4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:04:07.985 ID:2/fAXi0K0.net
れいぷ
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:06:18.104 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「気分転換と言えばレイプだってばよ!」
シカマル「それがいい」
ナルト「へへへ、当然俺は>>9をレイプするってばよ!」
シカマル「頑張れよ」
シカマル「それがいい」
ナルト「へへへ、当然俺は>>9をレイプするってばよ!」
シカマル「頑張れよ」
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:07:02.568 ID:veqJ1xSO0.net
ゲジ眉
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:10:26.527 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「当然俺はゲジ眉をレイプするってばよ!」
シカマル「リーなら外で修行してたぜ」
ナルト「やった!」
リー「逆立ちのまま里を100週です!」
メタル「はい!」
ナルト「おーいリー!レイプさせてくれってばよぉ!」
リー「!?>>18」
ナルト「やった!」
シカマル「リーなら外で修行してたぜ」
ナルト「やった!」
リー「逆立ちのまま里を100週です!」
メタル「はい!」
ナルト「おーいリー!レイプさせてくれってばよぉ!」
リー「!?>>18」
ナルト「やった!」
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:11:31.786 ID:pW2f9shM0.net
僕に勝ったら良いですよ
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:13:17.197 ID:4aiaR2nn0.net
リー「僕に勝ったら良いですよ!」
メタル「父さん!?」
ナルト「やった!何勝負だってばよ?」
リー「勝負内容は>>23です!」
ナルト「うおお!負ける気がしねーってばよぉ!」
メタル「父さん!?」
ナルト「やった!何勝負だってばよ?」
リー「勝負内容は>>23です!」
ナルト「うおお!負ける気がしねーってばよぉ!」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:15:12.461 ID:0e9uwzkIr.net
人気
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:17:15.478 ID:4aiaR2nn0.net
リー「勝負内容は人気です!」
ナルト「うおお!負ける気がしなさ過ぎるってばよォ!」
リー「甘いですよ七代目…人気と言っても勝負は >>27人気です!」
ナルト「!?」
ナルト「うおお!負ける気がしなさ過ぎるってばよォ!」
リー「甘いですよ七代目…人気と言っても勝負は >>27人気です!」
ナルト「!?」
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:18:44.604 ID:veqJ1xSO0.net
男からの性的
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:23:04.402 ID:4aiaR2nn0.net
リー「人気と言っても男からの性的人気対決のことですよ?」ドヤァ
ナルト「!?」
リー「そりゃあ火影でなるナルト君に人気で勝てるとは思いません…でもガチホモ人気なら僕にだって勝ち目があります!」
ナルト「それはどうかってばよ?」
メタル「父さん!里のガチホモを対象にした人気投票の結果が出ました!」
ナルト「おっ!」
リー「発表して下さい!」
メタル「はい!圧倒的1位は>>30 2位は>>31 3位は>>32 です!」
ナルト「!?」
ナルト「!?」
リー「そりゃあ火影でなるナルト君に人気で勝てるとは思いません…でもガチホモ人気なら僕にだって勝ち目があります!」
ナルト「それはどうかってばよ?」
メタル「父さん!里のガチホモを対象にした人気投票の結果が出ました!」
ナルト「おっ!」
リー「発表して下さい!」
メタル「はい!圧倒的1位は>>30 2位は>>31 3位は>>32 です!」
ナルト「!?」
30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:24:18.065 ID:pW2f9shM0.net
チョウザ
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:24:20.368 ID:qC/PLs/n0.net
チョウザ
32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:24:24.716 ID:sx1I/kewK.net
ガイ
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:26:50.008 ID:4aiaR2nn0.net
メタル「それが回答者が秋道一族だけで…結果1位&2位がチョウザさん、3位がガイさんです!」
ナルト「えっ!?」
リー「僕たちは!?」
メタル「二人ともランク外で全く人気がありませんでした!」
ナルト「この場合どうなるってばよ?」
リー「仕方ありません、>>37です」
ナルト「それでいいってばよ」
ナルト「えっ!?」
リー「僕たちは!?」
メタル「二人ともランク外で全く人気がありませんでした!」
ナルト「この場合どうなるってばよ?」
リー「仕方ありません、>>37です」
ナルト「それでいいってばよ」
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:27:40.396 ID:sx1I/kewK.net
好きなだけロリレイプしていい
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:29:57.383 ID:4aiaR2nn0.net
リー「ガチホモに人気がなかった以上仕方ありません…」
リー「好きなだけロリレイプして下さい!」
ナルト「やった!それでいいってばよ!」
ナルト「へへへ、ロリも悪くねーってばよォ」
ナルト「おっ、あそこにめちゃくちゃ可愛い俺好みのロリがいるってばよ!」
ナルト「おーい///」
>>41「!?」
リー「好きなだけロリレイプして下さい!」
ナルト「やった!それでいいってばよ!」
ナルト「へへへ、ロリも悪くねーってばよォ」
ナルト「おっ、あそこにめちゃくちゃ可愛い俺好みのロリがいるってばよ!」
ナルト「おーい///」
>>41「!?」
41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:31:28.831 ID:pW2f9shM0.net
チョウチョウ
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:33:06.165 ID:4aiaR2nn0.net
チョウチョウ「七代目!?」
ナルト「へへへ、俺好みの黒デブロリだってばよ///」
チョウチョウ「失礼なんですけど!?」
ナルト「チョウチョウレイプしていいってばよ?」
チョウチョウ「!?>>45」
ナルト「やった!」
ナルト「へへへ、俺好みの黒デブロリだってばよ///」
チョウチョウ「失礼なんですけど!?」
ナルト「チョウチョウレイプしていいってばよ?」
チョウチョウ「!?>>45」
ナルト「やった!」
45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:34:37.045 ID:sx1I/kewK.net
神威
47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:37:18.774 ID:4aiaR2nn0.net
チョウチョウ「神威!」シュゴゴゴゴ!
ナルト「やった…ってええっ!?」シュゴゴゴゴ!
ドタッ!
ナルト「いてて…まさかチョウチョウが時空間忍術を使うなんて…」
ナルト「ここはどこだってばよ…?」
ナルト「嘘だろ!?!?ここは >>49 じゃねーか!?」
ナルト「やった…ってええっ!?」シュゴゴゴゴ!
ドタッ!
ナルト「いてて…まさかチョウチョウが時空間忍術を使うなんて…」
ナルト「ここはどこだってばよ…?」
ナルト「嘘だろ!?!?ここは >>49 じゃねーか!?」
49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:37:57.106 ID:pW2f9shM0.net
チョウチョウの中
51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:40:06.081 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「ここはチョウチョウの腹の中じゃねーか!?」
チョウチョウ「コンソメポテチうまー」バリバリ
ナルト「そうか…俺は秋道一族秘伝の時空間忍術で喰われちまったのか…」
クラマ「どうするナルト…このままだとあと30分で消化されるぞ」
ナルト「やばいってばよ!>>53するしかねぇ!」
チョウチョウ「コンソメポテチうまー」バリバリ
ナルト「そうか…俺は秋道一族秘伝の時空間忍術で喰われちまったのか…」
クラマ「どうするナルト…このままだとあと30分で消化されるぞ」
ナルト「やばいってばよ!>>53するしかねぇ!」
53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:41:19.578 ID:4hv2/3Sy0.net
卑術
56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:44:10.160 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「俺の命がかかってるんだってばよ!卑術を使うしかねえ!」
クラマ「卑術…お前まさかあの二代目火影考案の卑劣な術を使う気か?」
ナルト「ここから出るには仕方ねーってばよ!」
ナルト「背に腹は代えられねーってばよ」
ナルト「卑術を使って>>58をする」
クラマ「仕方ないな」
クラマ「卑術…お前まさかあの二代目火影考案の卑劣な術を使う気か?」
ナルト「ここから出るには仕方ねーってばよ!」
ナルト「背に腹は代えられねーってばよ」
ナルト「卑術を使って>>58をする」
クラマ「仕方ないな」
58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:45:13.532 ID:sx1I/kewK.net
アナニー
61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:49:26.412 ID:4aiaR2nnH.net
ナルト「うおおおおお/////」ズポッヌコヌコヌコヌコ
ナルト「んっほぉおおおおお///」ズポズポズポ
ナルト「イクってばよぉおおおおお///」ズポズポズポドピュッ
ピカッ!パァン!
チョウチョウ「」チーン
クラマ「何て恐ろしい術だ…アナニーの反動を利用してどんな結界からも抜けだせる二代目火影の卑術…」
ナルト「やった!出られたってばよォ!」
ナルト「レイプなのに仏心を出してお伺いを立てた俺が間違ってたってばよ…」
ナルト「次からは有無を言わさずレイプ実行するってばよ」
ナルト「おっ、レイプしやすそうなロリ発見だってばよォ!」
>>63「!?」
ナルト「んっほぉおおおおお///」ズポズポズポ
ナルト「イクってばよぉおおおおお///」ズポズポズポドピュッ
ピカッ!パァン!
チョウチョウ「」チーン
クラマ「何て恐ろしい術だ…アナニーの反動を利用してどんな結界からも抜けだせる二代目火影の卑術…」
ナルト「やった!出られたってばよォ!」
ナルト「レイプなのに仏心を出してお伺いを立てた俺が間違ってたってばよ…」
ナルト「次からは有無を言わさずレイプ実行するってばよ」
ナルト「おっ、レイプしやすそうなロリ発見だってばよォ!」
>>63「!?」
63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:50:17.524 ID:sx1I/kewK.net
サスケ
67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:55:58.837 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「レイプしやすそうなロリ…ショタ?…サスケ発見だってばよォ!」
ショタサスケ「!?」
ナルト「何でこんなことになってんのか知らねーけどレイプだってばよ!」ビリィバリィ
ショタサスケ「いやああ!やめてぇ!」ガクガク
ナルト「ほんと何でこんなことになってるんだってばよ?」ズボッ パンパンパンパン
ショタサスケ「いやぁあああ兄さん助けてぇえええ」ポロポロ パンパン
ナルト「どうしたんだってばよ?」パンパンパンパン
ショタサスケ「ひぎぃいいいい」パンパン
ナルト「出るってばよォ!」ドピュッ
ショタサスケ「ウウッ…」シクシク
ナルト「ふぅー、すっきりしたってばよ…ところで何で子供になってんだってばよサスケ?」
ショタサスケ「それは>>69だからだ…」シクシク
ショタサスケ「!?」
ナルト「何でこんなことになってんのか知らねーけどレイプだってばよ!」ビリィバリィ
ショタサスケ「いやああ!やめてぇ!」ガクガク
ナルト「ほんと何でこんなことになってるんだってばよ?」ズボッ パンパンパンパン
ショタサスケ「いやぁあああ兄さん助けてぇえええ」ポロポロ パンパン
ナルト「どうしたんだってばよ?」パンパンパンパン
ショタサスケ「ひぎぃいいいい」パンパン
ナルト「出るってばよォ!」ドピュッ
ショタサスケ「ウウッ…」シクシク
ナルト「ふぅー、すっきりしたってばよ…ところで何で子供になってんだってばよサスケ?」
ショタサスケ「それは>>69だからだ…」シクシク
69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:57:14.830 ID:pW2f9shM0.net
黒の組織に薬を飲まされて気づいたら子供になってた
70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:00:49.331 ID:4aiaR2nn0.net
ショタスケ「それは…黒の組織に薬を飲まされて気づいたら子供になってたからだ…」
ナルト「体は子供、法的には大人!合法ロリ最高だってばよ///」
ショタスケ「元に戻る方法を探してるんだが心当たりはあるか?」
ナルト「うーん、>>72、>>73とかしてみたらどうだってばよ?」
ショタスケ「なるほど!」
ナルト「体は子供、法的には大人!合法ロリ最高だってばよ///」
ショタスケ「元に戻る方法を探してるんだが心当たりはあるか?」
ナルト「うーん、>>72、>>73とかしてみたらどうだってばよ?」
ショタスケ「なるほど!」
72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:02:33.713 ID:0zGf0mIP0.net
アナル開発
73: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:03:09.814 ID:sx1I/kewK.net
妊娠
74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:07:40.075 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「アナル開発して妊娠してみればきっと元に戻れると思うってばよ?」
ショタスケ「なるほど…?」
ナルト「コナンと同じ原理でいけるってばよ!」
ショタスケ「なるほど!」
ナルト「もうアナル開発もしたし妊娠もしてるってばよ!」
ショタスケ「おお!じゃあ?」
ナルト「ああ、きっと子供が産まれれば自然に元に戻れるってばよ」
ショタスケ「良かった」
ナルト「へへへ、無事解決したし次は>>76だってばよ!」
ショタスケ「なるほど…?」
ナルト「コナンと同じ原理でいけるってばよ!」
ショタスケ「なるほど!」
ナルト「もうアナル開発もしたし妊娠もしてるってばよ!」
ショタスケ「おお!じゃあ?」
ナルト「ああ、きっと子供が産まれれば自然に元に戻れるってばよ」
ショタスケ「良かった」
ナルト「へへへ、無事解決したし次は>>76だってばよ!」
76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:09:47.474 ID:YnlExOnK0.net
風影暗殺
77: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:12:31.926 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「次は風影暗殺だってばよ!」
ショタサスケ「我愛羅を?」
ナルト「ああ、我愛羅暗殺だってばよ」
ナルト「あいつはもう昔の我愛羅じゃねえ!」
ショタサスケ「何をしでかしたんだ?」
ナルト「あいつは>>78や>>79って悪行を重ねてるってばよ…」
ショタサスケ「そんな酷い事を!?」
ショタサスケ「我愛羅を?」
ナルト「ああ、我愛羅暗殺だってばよ」
ナルト「あいつはもう昔の我愛羅じゃねえ!」
ショタサスケ「何をしでかしたんだ?」
ナルト「あいつは>>78や>>79って悪行を重ねてるってばよ…」
ショタサスケ「そんな酷い事を!?」
78: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:13:09.862 ID:hngpt2H4a.net
仮面ライダーショーを見に行く
79: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:14:22.701 ID:aGXdM7wg0.net
盗撮
80: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:17:18.707 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「我愛羅は仮面ライダーショーを見に行っては盗撮をするやつになっちまった」
ショタサスケ「酷い…まさか中身を盗撮したのか?」
ナルト「ああ、ライダーショーでガワの中身を盗撮する変態としてS級犯罪者として指名手配もされてるってばよ」
ナルト「友として暗殺してやるのが俺の務めだ」
ショタサスケ「どうやって暗殺するつもりだ?」
ナルト「>>82して暗殺するつもりだってばよ」
ショタサスケ「酷い…まさか中身を盗撮したのか?」
ナルト「ああ、ライダーショーでガワの中身を盗撮する変態としてS級犯罪者として指名手配もされてるってばよ」
ナルト「友として暗殺してやるのが俺の務めだ」
ショタサスケ「どうやって暗殺するつもりだ?」
ナルト「>>82して暗殺するつもりだってばよ」
82: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:18:39.604 ID:sx1I/kewK.net
尾獣玉で里ごと
84: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:21:57.904 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「あんな風影じゃあ里ごと駄目だってばよ」
ナルト「だから俺は尾獣玉で砂隠れの里ごと消して暗殺するつもりだってばよ」
ショタサスケ「正気か!?」
ナルト「ああ、俺は本気だってばよ…!」
>>86「できるかな?」
ナルト「お前は!?」
ナルト「だから俺は尾獣玉で砂隠れの里ごと消して暗殺するつもりだってばよ」
ショタサスケ「正気か!?」
ナルト「ああ、俺は本気だってばよ…!」
>>86「できるかな?」
ナルト「お前は!?」
86: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:23:21.768 ID:pMiC8r6k0.net
おちんちんしこしこまん
90: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:27:01.793 ID:4aiaR2nn0.net
おちんちんしこしこまん「できるかな?」シコシコシコシコシコシコッ!
ナルト「お前は!?何て変態だってばよ!?」
ショタスケ「シコるスピードが早すぎて空気が歪み顔が見えない!?」
おちんちんしこしこまん「ククク」シコシコシコシコシコシコシコシコッ!
ナルト「風遁・螺旋手裏剣!」キュイイイイン
パアア
おちんちんしこしこまん「クッ!」シコッ!
ショタサスケ「おお、手が止まって顔が…!?」
ナルト「!? まさかお前は…>>92!?」
ナルト「お前は!?何て変態だってばよ!?」
ショタスケ「シコるスピードが早すぎて空気が歪み顔が見えない!?」
おちんちんしこしこまん「ククク」シコシコシコシコシコシコシコシコッ!
ナルト「風遁・螺旋手裏剣!」キュイイイイン
パアア
おちんちんしこしこまん「クッ!」シコッ!
ショタサスケ「おお、手が止まって顔が…!?」
ナルト「!? まさかお前は…>>92!?」
92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:28:07.853 ID:SnnS8Vsi0.net
テンテン
93: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:30:19.886 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「!?まさかお前は…テンテン!?」
テンテン♂「クッ、バレたら仕方ないわね!」シコシコッ!
ショタサスケ「テンテン!?テンテンって…男だったのか!?」
ナルト「なんてデケーチンポだってばよ!?一体何があったんだってばよ!?」
テンテン♂「フフフ、>>95よ」シコシコシコ
ナルト「!?」
テンテン♂「クッ、バレたら仕方ないわね!」シコシコッ!
ショタサスケ「テンテン!?テンテンって…男だったのか!?」
ナルト「なんてデケーチンポだってばよ!?一体何があったんだってばよ!?」
テンテン♂「フフフ、>>95よ」シコシコシコ
ナルト「!?」
95: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:31:04.371 ID:pW2f9shM0.net
最新忍具
96: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:33:30.123 ID:4aiaR2nn0.net
テンテン♂「フフフ、最新の忍具でチンポ生やしたのよ///」シコシコシコシコ
ナルト「!?」
テンテン♂「男って最高//オナニー気持ち良くて止まれなくなっちゃった///」シコシコシコ
ショタサスケ「変態だ!」
テンテン♂「風影暗殺なんて私がさせないわ!」シコシコシコ
ナルト「何!?」
テンテン♂「>>98よ!」
ナルト「!?」
テンテン♂「男って最高//オナニー気持ち良くて止まれなくなっちゃった///」シコシコシコ
ショタサスケ「変態だ!」
テンテン♂「風影暗殺なんて私がさせないわ!」シコシコシコ
ナルト「何!?」
テンテン♂「>>98よ!」
98: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:34:51.396 ID:PcUtZagc0.net
もうしんでる
100: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:38:36.974 ID:4aiaR2nn0.net
テンテン♂「暗殺しようにも我愛羅はもう…死んでるわよ?」シコシコシコシコシコ
ナルト「えっ?!テンテンがヤったのかってば?」
テンテン♂「いやーさっきそこでバッタリ会って忍具使ったらうっかり///」シコシコシコ
ショタサスケ「確かに…我愛羅の死体が転がってるぞ」
ナルト「手間が省けたってばよ!サンキュ!」
テンテン♂「お安い御用よ///」
ナルト「テンテンのおかげですることなくなったってばよ」
ショタサスケ「>>102しないとダメだろ」
ナルト「忘れてたってばよ!」
ナルト「えっ?!テンテンがヤったのかってば?」
テンテン♂「いやーさっきそこでバッタリ会って忍具使ったらうっかり///」シコシコシコ
ショタサスケ「確かに…我愛羅の死体が転がってるぞ」
ナルト「手間が省けたってばよ!サンキュ!」
テンテン♂「お安い御用よ///」
ナルト「テンテンのおかげですることなくなったってばよ」
ショタサスケ「>>102しないとダメだろ」
ナルト「忘れてたってばよ!」
103: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:39:25.235 ID:98wkRWm/0.net
水影暗殺
105: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:41:29.990 ID:4aiaR2nn0.net
ショタスケ「水影の…長十郎?をレイプしないとダメだろ」
ナルト「忘れてたってばよ!」
ナルト「ん?そういや何で水影レイプするんだっけ?」
ショタスケ「そんなの>>107、>>108だからに決まってるだろ」
ナルト「そうだったってばよ」
ナルト「忘れてたってばよ!」
ナルト「ん?そういや何で水影レイプするんだっけ?」
ショタスケ「そんなの>>107、>>108だからに決まってるだろ」
ナルト「そうだったってばよ」
107: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:43:49.330 ID:hngpt2H4a.net
イタチをレイプ
108: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:45:12.422 ID:ADWPCzMt0.net
暇つぶし
109: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:49:37.083 ID:4aiaR2nn0.net
ショタスケ「あいつはイタチをレイプした…あとは暇つぶしも兼ねてレイプするべきだ」
イタチ「サスケェ///」シクシク
ナルト「そうだったってばよ!」
ナルト「五影会議のためにみんな集まってるからちょうどいいってばよ」
宿
水影「zzzz」
ナルト「へへへ、この里でレイプとかされたら許すわけにはいかねーってばよ」ズボッ パンパンパン
水影「ひぎっ!?」パンパンパンパン
ナルト「へへへ、>>110だってばよ」パンパン
水影「!?」
イタチ「サスケェ///」シクシク
ナルト「そうだったってばよ!」
ナルト「五影会議のためにみんな集まってるからちょうどいいってばよ」
宿
水影「zzzz」
ナルト「へへへ、この里でレイプとかされたら許すわけにはいかねーってばよ」ズボッ パンパンパン
水影「ひぎっ!?」パンパンパンパン
ナルト「へへへ、>>110だってばよ」パンパン
水影「!?」
110: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:50:01.945 ID:2mCuLav40.net
コンドーム
111: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:54:32.936 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「へへへ、妊娠しねーようにコンドームはしてやってるってばよ///」パンパンパン
長十郎「な、何を言ってるんです!?」パンパンパンパン
ナルト「俺の里で俺の許可なくレイプとかダメだってばよ?」パンパンパン
長十郎「んっほおおおおお////」ビクビクドピュ
ナルト「わかったみたいで良かったってばよ///」ドクドク
ナルト「うーんゴム有あんま好きじゃねーってばよ…」
ナルト「イタチの仇はバッチリ取ったってばよ!」
ショタスケ「悪いなナルト」
イタチ「ナルトくん///ありがとう///」
イタチ「お礼も兼ねて>>113とかどうだろうか」
ショタサス「それがいい!」
長十郎「な、何を言ってるんです!?」パンパンパンパン
ナルト「俺の里で俺の許可なくレイプとかダメだってばよ?」パンパンパン
長十郎「んっほおおおおお////」ビクビクドピュ
ナルト「わかったみたいで良かったってばよ///」ドクドク
ナルト「うーんゴム有あんま好きじゃねーってばよ…」
ナルト「イタチの仇はバッチリ取ったってばよ!」
ショタスケ「悪いなナルト」
イタチ「ナルトくん///ありがとう///」
イタチ「お礼も兼ねて>>113とかどうだろうか」
ショタサス「それがいい!」
113: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:55:52.438 ID:sx1I/kewK.net
お医者さんごっこ
114: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:58:35.384 ID:4aiaR2nn0.net
イタチ「お礼も兼ねてお医者さんごっことかどうだろうか」
ショタスケ「それがいい!」
ナルト「すっげーデジャブだけどいいってばよォ!」
イタチ「じゃあ配役はナルトくんが>>115 俺が>>116 サスケが>>117でいいかな」
ナルト「おお!面白そうだってばよ」
ショタスケ「それがいい!」
ナルト「すっげーデジャブだけどいいってばよォ!」
イタチ「じゃあ配役はナルトくんが>>115 俺が>>116 サスケが>>117でいいかな」
ナルト「おお!面白そうだってばよ」
115: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:59:04.252 ID:pW2f9shM0.net
病院
116: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:59:22.089 ID:0e9uwzkIr.net
受付
117: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:59:27.576 ID:sx1I/kewK.net
バイブ
119: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:05:22.451 ID:4aiaR2nn0.net
イタチ「ナルトくんが病院に変化、俺が受付、サスケがバイブに変化でいいかな?」
ナルト「病院変化とか面白そうだってばよ!」
ナルト「変化!」ドッカーン ビョウイーン
ショタスケ「わかった!」ボンッ ブイイイン
イタチ「よし、開始だ!」
イタチ「先生も患者も留守で退屈だなぁ///」
イタチ「今のうちに///」
バイブスケ「」ブイイイイン
イタチ「あん///」ズボッ ブイイイイイン
イタチ「誰か来たらどうしよぉ////」ブイイイイイン
イタチ「アアン////」ブイイイイン
イタチ「イク///」ブイイイン
イタチ「ハァハァ///終わったぞ///」
ショタスケ「体がぬるぬるする…」ボン
ナルト「建物は疲れるってばよォ…」
ナルト「疲れたし>>121でもして休むってばよ…」
ナルト「病院変化とか面白そうだってばよ!」
ナルト「変化!」ドッカーン ビョウイーン
ショタスケ「わかった!」ボンッ ブイイイン
イタチ「よし、開始だ!」
イタチ「先生も患者も留守で退屈だなぁ///」
イタチ「今のうちに///」
バイブスケ「」ブイイイイン
イタチ「あん///」ズボッ ブイイイイイン
イタチ「誰か来たらどうしよぉ////」ブイイイイイン
イタチ「アアン////」ブイイイイン
イタチ「イク///」ブイイイン
イタチ「ハァハァ///終わったぞ///」
ショタスケ「体がぬるぬるする…」ボン
ナルト「建物は疲れるってばよォ…」
ナルト「疲れたし>>121でもして休むってばよ…」
121: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:07:17.193 ID:hHNFXiAZ0.net
雷影暗殺
123: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:09:37.618 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「疲れた時こそ雷影暗殺だってばよ!」
ショタスケ「ダルイならそこで酔い潰れて寝てるぞ」
ダルイ「zzz」
ナルト「うひょお!暗殺日和だってばよ!」
イタチ「どうやって暗殺する?」
ナルト「当然 >>124 と >>125 を使って暗殺だってばよ」
ショタスケ「ダルイならそこで酔い潰れて寝てるぞ」
ダルイ「zzz」
ナルト「うひょお!暗殺日和だってばよ!」
イタチ「どうやって暗殺する?」
ナルト「当然 >>124 と >>125 を使って暗殺だってばよ」
124: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:10:15.443 ID:0zGf0mIP0.net
扉間エドテン
125: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:10:31.109 ID:2mCuLav40.net
イザナミ
128: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:13:33.087 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「当然俺の尊敬する二代目扉間をエドテンしてイザナミだってばよ」
ナルト「穢土転生!」パアア
ダルイ→扉間「またエドテンか!?」
ナルト「ああ!しまったってばよ!もう暗殺成功しちまった!」
扉間「>>130」
ナルト「流石二代目だってばよ」
ナルト「穢土転生!」パアア
ダルイ→扉間「またエドテンか!?」
ナルト「ああ!しまったってばよ!もう暗殺成功しちまった!」
扉間「>>130」
ナルト「流石二代目だってばよ」
130: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:15:01.413 ID:0zGf0mIP0.net
土影レイプ
134: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:20:18.098 ID:4aiaR2nn0.net
扉間「エドテンされたからには土影レイプだ!」ムラッ
扉間「ノーパンと聞いたからにはレイプせずにいられるか!」
ナルト「流石二代目様だってばよ!」
イタチ「黒ツチもそこで酔い潰れて寝てるぞ」
黒ツチ「zzz」
扉間「ちょっと年増だけどワシ好みだ///」モミモミ
黒ツチ「な、なんだ!?」
扉間「ノーパンのお前が悪いのだ///」ヌポッ パンパンパン
黒ツチ「んっほぉおおおおおおおおお///////」パンパン
扉間「何て淫乱な女だ///」パンパンパン
黒ツチ「ああああん///気持ちいい////」パンパンパン
扉間「クッ…出すぞ!」ドピュッ
黒ツチ「アヘェ///」プシャー ビクビク
扉間「ふう…仕上に>>136だ」
ナルト「流石だってばよ」
扉間「ノーパンと聞いたからにはレイプせずにいられるか!」
ナルト「流石二代目様だってばよ!」
イタチ「黒ツチもそこで酔い潰れて寝てるぞ」
黒ツチ「zzz」
扉間「ちょっと年増だけどワシ好みだ///」モミモミ
黒ツチ「な、なんだ!?」
扉間「ノーパンのお前が悪いのだ///」ヌポッ パンパンパン
黒ツチ「んっほぉおおおおおおおおお///////」パンパン
扉間「何て淫乱な女だ///」パンパンパン
黒ツチ「ああああん///気持ちいい////」パンパンパン
扉間「クッ…出すぞ!」ドピュッ
黒ツチ「アヘェ///」プシャー ビクビク
扉間「ふう…仕上に>>136だ」
ナルト「流石だってばよ」
136: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:22:05.715 ID:ieTi6vHv0.net
精子になって子宮に潜入
138: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:26:23.411 ID:4aiaR2nn0.net
扉間「仕上に精子になって子宮に潜入するぞ」
ナルト「流石だってばよ…」
扉間「この女にワシ自身を受精させて自力で輪廻転生してやるかククク」
扉間(精子)「変化!」ボンッ
扉間(精子)「よし、行くか」スイ~
黒ツチ「」ビクビク
ナルト「すげぇ…俺なんて足元にも及ばない変態だったってばよ…」
ショタスケ「そうか?」
イタチ「しかしナルトくん…これで>>140ということになるが大丈夫か?」
ナルト「流石だってばよ…」
扉間「この女にワシ自身を受精させて自力で輪廻転生してやるかククク」
扉間(精子)「変化!」ボンッ
扉間(精子)「よし、行くか」スイ~
黒ツチ「」ビクビク
ナルト「すげぇ…俺なんて足元にも及ばない変態だったってばよ…」
ショタスケ「そうか?」
イタチ「しかしナルトくん…これで>>140ということになるが大丈夫か?」
140: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:27:28.422 ID:dAbk+vVXa.net
終わり
143: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:30:03.414 ID:4aiaR2nn0.net
イタチ「しかしナルトくん…これで終わりだが大丈夫か?」
ナルト「どういう意味だってばよ?」
イタチ「五影会議前日に木ノ葉で風影&雷影暗殺、水影&土影レイプなんて…もう終わりだろ」
ナルト「あっ!よく考えたらやべえ!」
ショタスケ「>>144、>>145すれば大丈夫だろ」
ナルト「いい考えだってばよ!」
ナルト「どういう意味だってばよ?」
イタチ「五影会議前日に木ノ葉で風影&雷影暗殺、水影&土影レイプなんて…もう終わりだろ」
ナルト「あっ!よく考えたらやべえ!」
ショタスケ「>>144、>>145すれば大丈夫だろ」
ナルト「いい考えだってばよ!」
144: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:30:26.142 ID:rOzphRlUd.net
ヒナタと慰めsex
145: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:30:29.727 ID:jpsT5CYy0.net
サスケも暗殺
148: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:33:45.168 ID:4aiaR2nn0.net
ショタスケ「気にすることはない」
ショタスケ「ヒナタと慰めセックスして俺を暗殺すれば大丈夫だろ」
ナルト「いい考えだってばよ!上手くやれば4影のことはチャラになるってばよ?」
イタチ「>>149だな」
ナルト「やった!」
ショタスケ「ヒナタと慰めセックスして俺を暗殺すれば大丈夫だろ」
ナルト「いい考えだってばよ!上手くやれば4影のことはチャラになるってばよ?」
イタチ「>>149だな」
ナルト「やった!」
149: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:34:25.552 ID:sx1I/kewK.net
死刑確定
152: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:39:03.299 ID:4aiaR2nn0.net
イタチ「ああ、死刑確定だな」
ナルト「やった!…ってええ!?」
イタチ「当然だろう…影を二人殺害して影を二人レイプの時点で詰んでる」
イタチ「サスケ暗殺&ヒナタとセックスも加われば死刑確定だ」
ショタスケ「大丈夫だナルト…最後にヒナタとセックスしてくるといい」
ショタスケ「そして俺を暗殺して死刑になれ…先に天国で待ってるぞ」
ナルト「全然大丈夫じゃねーってばよォ!?」
イタチ「なら>>154なら可能性はある」
ナルト「おおっ!?」
ナルト「やった!…ってええ!?」
イタチ「当然だろう…影を二人殺害して影を二人レイプの時点で詰んでる」
イタチ「サスケ暗殺&ヒナタとセックスも加われば死刑確定だ」
ショタスケ「大丈夫だナルト…最後にヒナタとセックスしてくるといい」
ショタスケ「そして俺を暗殺して死刑になれ…先に天国で待ってるぞ」
ナルト「全然大丈夫じゃねーってばよォ!?」
イタチ「なら>>154なら可能性はある」
ナルト「おおっ!?」
154: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:39:55.600 ID:iDS2uwqL0.net
サスケれいぷ
156: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:43:01.460 ID:4aiaR2nn0.net
イタチ「ならサスケレイプすれば可能性はある」
ナルト「おおっ!?」
ショタスケ「どういうことだ兄さん!?」
ナルト「4影への罪が消えるのかってばよ?」
イタチ「ああ、>>158だ」
ナルト「す、すげぇ!」
ナルト「おおっ!?」
ショタスケ「どういうことだ兄さん!?」
ナルト「4影への罪が消えるのかってばよ?」
イタチ「ああ、>>158だ」
ナルト「す、すげぇ!」
158: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:43:41.024 ID:iDS2uwqL0.net
死刑確定
161: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:47:13.507 ID:4aiaR2nn0.net
イタチ「ああ、死刑確定だ!」
ナルト「す、すげぇ!詰んでるってばよォ!」
イタチ「最後の想い出作りができるぞ」
ショタスケ「どのみち死ぬなら最後くらいセックスして死なせてやろうってことか…流石兄さんだ」
ナルト「何て頼りない二人だってばよ…」
ナルト「そうだ!>>163すればまだ道はあるってばよ!」
イタチ「その手があったか…!」
ナルト「す、すげぇ!詰んでるってばよォ!」
イタチ「最後の想い出作りができるぞ」
ショタスケ「どのみち死ぬなら最後くらいセックスして死なせてやろうってことか…流石兄さんだ」
ナルト「何て頼りない二人だってばよ…」
ナルト「そうだ!>>163すればまだ道はあるってばよ!」
イタチ「その手があったか…!」
163: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:47:41.146 ID:wt1wIdvI0.net
サスケれいぷ
167: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:50:37.180 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「サスケレイプすればまだ道はあるってばよ!」
イタチ「その手があったか!」
ショタスケ「イザナミか…!?」
ナルト「いや、これが唯一の助かる道だってばよ!」
イタチ「すごいな、俺では思いつかなかった」
ショタスケ「どういうことだ?死刑確定じゃないのか?」
ナルト「サスケレイプすれば>>170ができるってばよ」
ショタスケ「!?」
イタチ「その手があったか!」
ショタスケ「イザナミか…!?」
ナルト「いや、これが唯一の助かる道だってばよ!」
イタチ「すごいな、俺では思いつかなかった」
ショタスケ「どういうことだ?死刑確定じゃないのか?」
ナルト「サスケレイプすれば>>170ができるってばよ」
ショタスケ「!?」
170: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:51:56.893 ID:wt1wIdvI0.net
死刑確定
179: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:55:15.958 ID:4aiaR2nn0.net
ナルト「サスケレイプすれば死刑確定ができるってばよ」
イタチ「これでループ完成だ」
ショタスケ「!?」
イタチ「イザナミだ!」
ショタスケ「やはりイザナミか!」
イタチ「ああ、ナルトは完全にイザナミの中に閉じ込めた」
イタチ「このまま引き渡して死刑確定で解決だ」
ショタスケ「そんな…!>>182!」
イタチ「これでループ完成だ」
ショタスケ「!?」
イタチ「イザナミだ!」
ショタスケ「やはりイザナミか!」
イタチ「ああ、ナルトは完全にイザナミの中に閉じ込めた」
イタチ「このまま引き渡して死刑確定で解決だ」
ショタスケ「そんな…!>>182!」
182: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:55:58.022 ID:iDS2uwqL0.net
このひとでなし!
186: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/02(水) 23:59:17.888 ID:4aiaR2nn0.net
ショタスケ「そんな…!このひとでなし!ナルトを見殺しにするのか!?」
イタチ「しかしナルトは風影…冤罪として雷影を暗殺し水影をレイプし穢土転生した卑劣に土影をレイプさせた極悪人だ」
イタチ「死刑以外に道はない」
イタチ「わかってくれ、サスケ」
ショタスケ「それはわかっている…でも>>190!」
イタチ「よかった」
イタチ「しかしナルトは風影…冤罪として雷影を暗殺し水影をレイプし穢土転生した卑劣に土影をレイプさせた極悪人だ」
イタチ「死刑以外に道はない」
イタチ「わかってくれ、サスケ」
ショタスケ「それはわかっている…でも>>190!」
イタチ「よかった」
190: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:00:40.971 ID:RZi6Qdcq0.net
kskst
191: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:00:41.386 ID:FGk2nlVH0.net
俺がナルトを輪廻転生する
194: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:03:01.150 ID:a5hX6wiP0.net
ショタスケ「最悪死刑は仕方ないとして…俺がナルトを輪廻転生する!」
イタチ「よかった」
ショタスケ「何が良かったんだ!?」
イタチ「お前自分の姿を見てみろ…輪廻眼ないだろ」
ショタスケ「あっ!」
イタチ「ナルトを輪廻転生することは不可能だ」
ショタスケ「もしかして…>>196なのか?」
イタチ「ああ、実はそうだ」
イタチ「よかった」
ショタスケ「何が良かったんだ!?」
イタチ「お前自分の姿を見てみろ…輪廻眼ないだろ」
ショタスケ「あっ!」
イタチ「ナルトを輪廻転生することは不可能だ」
ショタスケ「もしかして…>>196なのか?」
イタチ「ああ、実はそうだ」
196: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:04:40.004 ID:BpI2ojgp0.net
死んでる
199: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:06:37.142 ID:a5hX6wiP0.net
ショタスケ「もしかして…死んでるのか?」
イタチ「ああ、実はそうだ」
ショタスケ「誰が死んでるんだ?」
イタチ「当然>>202だ」
ショタスケ「やっぱりそうだったのか!」
イタチ「ああ、実はそうだ」
ショタスケ「誰が死んでるんだ?」
イタチ「当然>>202だ」
ショタスケ「やっぱりそうだったのか!」
202: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:07:25.956 ID:4bNQBnsPK.net
全人類
205: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:10:30.837 ID:a5hX6wiP0.net
イタチ「当然全人類だ」
ショタスケ「やっぱりそうだったのか!俺達以外もう生き残りはいないんだな!」
イタチ「ククク、最後の生き残りだったナルトもこれで無事イザナミに閉じ込めた…」
ショタスケ「ならもう死刑とか全然関係なかったんじゃないのか!?何でこんなことを!?」
イタチ「当然>>207して>>208するためだ」
ショタスケ「!?」
ショタスケ「やっぱりそうだったのか!俺達以外もう生き残りはいないんだな!」
イタチ「ククク、最後の生き残りだったナルトもこれで無事イザナミに閉じ込めた…」
ショタスケ「ならもう死刑とか全然関係なかったんじゃないのか!?何でこんなことを!?」
イタチ「当然>>207して>>208するためだ」
ショタスケ「!?」
207: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:11:17.338 ID:NaRPJiujd.net
一生青姦
208: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:11:21.245 ID:BpI2ojgp0.net
うんこ
211: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:14:43.593 ID:a5hX6wiP0.net
イタチ「俺達以外誰もいないってことは…一生青姦淫し放題だ…」
イタチ「そしていつでもどこでも好きにうんこもできる…」
イタチ「天国じゃないか!」
ショタスケ「兄さん!?」
イタチ「サスケも一族復興したかっただろう?」
ショタスケ「!? >>213」
イタチ「そしていつでもどこでも好きにうんこもできる…」
イタチ「天国じゃないか!」
ショタスケ「兄さん!?」
イタチ「サスケも一族復興したかっただろう?」
ショタスケ「!? >>213」
213: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:15:34.131 ID:JD0ZeDwU0.net
ブリブリ
215: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:18:16.380 ID:a5hX6wiP0.net
ショタスケ「ああ!うんこし放題最高///」ブリブリ
イタチ「だろ///」ブリブリ
ショタスケ「トイレとか行く必要なくどこでも野グソできるな!」ブリリ
イタチ「ああ//」ブリブリビチチ
ショタスケ(やべー兄さん完全にイっちまってる)
ショタスケ(俺がなんとかするしかない)
ショタスケ「>>217」
イタチ「!?」
イタチ「だろ///」ブリブリ
ショタスケ「トイレとか行く必要なくどこでも野グソできるな!」ブリリ
イタチ「ああ//」ブリブリビチチ
ショタスケ(やべー兄さん完全にイっちまってる)
ショタスケ(俺がなんとかするしかない)
ショタスケ「>>217」
イタチ「!?」
217: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:20:01.845 ID:hPOdoAL+0.net
お色気の術
222: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:23:31.862 ID:a5hX6wiP0.net
ショタスケ「お色気の術///」ボンッ
イタチ「!?」
サスコ「うっふ~ん///」ボンキュッボン
イタチ「>>224」
サスコ「やった!」
224: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:25:15.699 ID:JD0ZeDwU0.net
食糞
228: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:29:23.513 ID:a5hX6wiP0.net
イタチ「ウンコ///」モグモグ
サスコ「やった!兄さんが更にキチった!」
サスコ「この隙にナルトを助けよう」ボン
ナルト(死刑確定…回避…レイプ…死刑確定…回避…レイプ)イザナミーン
ショタスケ「どうすればナルトはイザナミから抜け出せるだろうか…」
ショタスケ「>>230すればいけるか!」
サスコ「やった!兄さんが更にキチった!」
サスコ「この隙にナルトを助けよう」ボン
ナルト(死刑確定…回避…レイプ…死刑確定…回避…レイプ)イザナミーン
ショタスケ「どうすればナルトはイザナミから抜け出せるだろうか…」
ショタスケ「>>230すればいけるか!」
230: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:30:13.095 ID:4bNQBnsPK.net
チンコ切断
234: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:34:08.176 ID:a5hX6wiP0.net
ショタスケ「チンコ切断すればレイプが出来なくなる」
ショタスケ「つまりイザナミループから抜け出せる…?」
ナルト(死刑…回避…)
ショタスケ「ナルトォ!戻って来い!」ザクッ ブチッ
ナルト「レイプ…ってぎゃああああああああああああ!?」ブッシュー ダクダク
ショタスケ「やった!」
ナルト「こ、ここは!?」
ショタスケ「生き残ってるのは俺たちだけだ!」
ナルト「!?つまり>>236ってことだってばよ?」
ショタスケ「ああ!」
ショタスケ「つまりイザナミループから抜け出せる…?」
ナルト(死刑…回避…)
ショタスケ「ナルトォ!戻って来い!」ザクッ ブチッ
ナルト「レイプ…ってぎゃああああああああああああ!?」ブッシュー ダクダク
ショタスケ「やった!」
ナルト「こ、ここは!?」
ショタスケ「生き残ってるのは俺たちだけだ!」
ナルト「!?つまり>>236ってことだってばよ?」
ショタスケ「ああ!」
236: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:34:52.355 ID:FGk2nlVH0.net
俺達の楽園
239: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:37:28.716 ID:a5hX6wiP0.net
ナルト「つまり俺たちの楽園ってことだってばよ?」
ショタスケ「ああ!」
イタチ「うんこ//」モグモグ
ショタスケ「しかし兄さんを何とかしないといけない…」
ナルト「イタチは一体どうしたんだってばよォ…」
ショタスケ「多分>>241のせいでおかしくなってしまったんだ」
ナルト「!?」
ショタスケ「ああ!」
イタチ「うんこ//」モグモグ
ショタスケ「しかし兄さんを何とかしないといけない…」
ナルト「イタチは一体どうしたんだってばよォ…」
ショタスケ「多分>>241のせいでおかしくなってしまったんだ」
ナルト「!?」
241: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:37:54.561 ID:FGk2nlVH0.net
ヒルゼン
243: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:41:03.770 ID:a5hX6wiP0.net
ショタスケ「多分三代目のせいでおかしくなってしまったんだ」
ナルト「!?」
ショタスケ「10歳の子供に暗部で二重スパイさせたり13歳の子供に一族皆殺しなんて卑劣なことを命令され過ぎたせいだ」
ショタスケ「兄さんは段々と精神を病んでしまったんだ」
ナルト「わかるってばよ…」
ショタスケ「兄さんを正気に戻すためには>>245しかない」
ナルト「ああ、それしかないな」
ナルト「!?」
ショタスケ「10歳の子供に暗部で二重スパイさせたり13歳の子供に一族皆殺しなんて卑劣なことを命令され過ぎたせいだ」
ショタスケ「兄さんは段々と精神を病んでしまったんだ」
ナルト「わかるってばよ…」
ショタスケ「兄さんを正気に戻すためには>>245しかない」
ナルト「ああ、それしかないな」
245: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:41:55.381 ID:hPOdoAL+0.net
俺が幼女になる
247: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:44:29.742 ID:a5hX6wiP0.net
ショタスケ「兄さんを正気に戻すためには俺が幼女になるしかない」
ナルト「ああ、それしかないな」
ショタスケ「黒の組織に飲まされた謎の薬…これをもう一度飲めばもしかして…」ゴクゴク
ジュワワワワ
ロリスケ「やった!ロリになった!」
ナルト「これでイタチも正気に戻ったってばよ?」
イタチ「>>249」
ナルト「ああ、それしかないな」
ショタスケ「黒の組織に飲まされた謎の薬…これをもう一度飲めばもしかして…」ゴクゴク
ジュワワワワ
ロリスケ「やった!ロリになった!」
ナルト「これでイタチも正気に戻ったってばよ?」
イタチ「>>249」
249: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:45:35.363 ID:JD0ZeDwU0.net
ぺろぺろ
251: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:49:37.994 ID:a5hX6wiP0.net
イタチ「ロリぺろぺろ///」ペロペロ
ロリスケ「やった!正気に戻った!」
ナルト「う、う~ん?そうかってばよォ~?」
ロリスケ「ああ、ウンコ喰ってたことを思えばすごい回復だ!」
イタチ「ハッ!?俺は何を!?」
ナルト「イタチ!」
ロリスケ「兄さん!」
イタチ「危ないところだった…サスケ、ナルトくん…世界を再生させるぞ!」
ロリスケ「できるのか!?」
イタチ「ああ…今の俺なら大丈夫だ…>>253すれば人類は生き返る」
ナルト「す、すげえ!」
ロリスケ「やった!正気に戻った!」
ナルト「う、う~ん?そうかってばよォ~?」
ロリスケ「ああ、ウンコ喰ってたことを思えばすごい回復だ!」
イタチ「ハッ!?俺は何を!?」
ナルト「イタチ!」
ロリスケ「兄さん!」
イタチ「危ないところだった…サスケ、ナルトくん…世界を再生させるぞ!」
ロリスケ「できるのか!?」
イタチ「ああ…今の俺なら大丈夫だ…>>253すれば人類は生き返る」
ナルト「す、すげえ!」
253: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:50:38.834 ID:4bNQBnsPK.net
俺のチンコをナルトに移植
256: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:56:51.701 ID:a5hX6wiP0.net
イタチ「俺のチンコをナルトに移植すれば人類は生き返る!」
ナルト「す、すげえってばよ!」
ロリスケ「そうか!万華鏡写輪眼の仕組みと同じなのか?」
イタチ「ああ…他者の万華鏡で永遠の万華鏡に進化するように…」
イタチ「消失したナルトのチンコに俺のチンコを移植すれば…」
ロリスケ「兄さんのチンコをナルトに移植すれば…!」グサッ ザクッ ブチッ
イタチ「ぎゃああああ!」
ナルト「お、おお!?」モニュッ
クラマ「ワシの回復力で…!」
ナルト「おお、くっついたってばよ!」
ピカッ パアアアア
ナルト「おお!>>258だってばよ!」
ナルト「す、すげえってばよ!」
ロリスケ「そうか!万華鏡写輪眼の仕組みと同じなのか?」
イタチ「ああ…他者の万華鏡で永遠の万華鏡に進化するように…」
イタチ「消失したナルトのチンコに俺のチンコを移植すれば…」
ロリスケ「兄さんのチンコをナルトに移植すれば…!」グサッ ザクッ ブチッ
イタチ「ぎゃああああ!」
ナルト「お、おお!?」モニュッ
クラマ「ワシの回復力で…!」
ナルト「おお、くっついたってばよ!」
ピカッ パアアアア
ナルト「おお!>>258だってばよ!」
258: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:57:46.351 ID:FGk2nlVH0.net
イケメンの精子
259: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:02:41.208 ID:a5hX6wiP0.net
ナルト「おお!イケメンの精子だってばよ!」ドピュッ!
パアアア
ロリスケ「さっき切ったナルトのチンコは兄さんにつけておこう…」ペタッ
イタチ「わ、悪いな…」グッタリ
ナルト「おっ…みんな生き返ってきたってばよォ!」シコシコ
ロリスケ「ああ!あと一息だ!」
ナルト「うおおお!」シコシコドピュッ
パアアア
イタチ「これでみんな輪廻転生されたはずだ」
ナルト「よかった!これで>>262だってばよ!」
イタチ「ああ!」
パアアア
ロリスケ「さっき切ったナルトのチンコは兄さんにつけておこう…」ペタッ
イタチ「わ、悪いな…」グッタリ
ナルト「おっ…みんな生き返ってきたってばよォ!」シコシコ
ロリスケ「ああ!あと一息だ!」
ナルト「うおおお!」シコシコドピュッ
パアアア
イタチ「これでみんな輪廻転生されたはずだ」
ナルト「よかった!これで>>262だってばよ!」
イタチ「ああ!」
262: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:05:25.725 ID:FGk2nlVH0.net
ヤリ放題
263: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:09:23.576 ID:a5hX6wiP0.net
ナルト「よかった!これでドサクサに紛れて我愛羅とダルイも生き返った!」
ナルト「死刑気にせずヤリ放題だってばよ!」
イタチ「ああ!好きなだけやるといい!」
黒の組織「それはどうかな?」
ナルト「お、お前は!?>>265」
ロリスケ「黒の組織の正体は>>265だったのか!?」
ナルト「死刑気にせずヤリ放題だってばよ!」
イタチ「ああ!好きなだけやるといい!」
黒の組織「それはどうかな?」
ナルト「お、お前は!?>>265」
ロリスケ「黒の組織の正体は>>265だったのか!?」
265: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:10:42.913 ID:FGk2nlVH0.net
テウチ
266: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:12:32.410 ID:a5hX6wiP0.net
テウチ「ククク、バレたら仕方ない」
ナルト「一楽のおっちゃんだったのか!?」
ロリスケ「何だってこんなことを!?何が目的だ!?」
テウチ「そんなの当然>>266で>>267だからだ」
ロリスケ「嘘だろ!?」
ナルト「一楽のおっちゃんだったのか!?」
ロリスケ「何だってこんなことを!?何が目的だ!?」
テウチ「そんなの当然>>266で>>267だからだ」
ロリスケ「嘘だろ!?」
267: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:13:32.706 ID:FGk2nlVH0.net
ラーメンで世界一
268: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:14:00.667 ID:4bNQBnsPK.net
ナルトの命令
269: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:18:51.253 ID:a5hX6wiP0.net
スマン安価下で
テウチ「そんなの当然ラーメンで世界一になるため…ナルトの命令だからだ」
ロリスケ「嘘だろ!?」
ナルト「ククク」
テウチ「約束通り一楽の全国no.1チェーン化の約束は守ってもらうぞ」
ナルト「ああ、もちろんだってばよ!」
イタチ「やはりナルト…お前だったのか」
ロリスケ「どうしてこんなことを!」
ナルト「そんなの>>270だからだってばよ」
テウチ「そんなの当然ラーメンで世界一になるため…ナルトの命令だからだ」
ロリスケ「嘘だろ!?」
ナルト「ククク」
テウチ「約束通り一楽の全国no.1チェーン化の約束は守ってもらうぞ」
ナルト「ああ、もちろんだってばよ!」
イタチ「やはりナルト…お前だったのか」
ロリスケ「どうしてこんなことを!」
ナルト「そんなの>>270だからだってばよ」
270: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:19:57.187 ID:shVOdEkc0.net
世界の選択
272: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:24:13.590 ID:a5hX6wiP0.net
ナルト「そんなの世界の選択だからだってばよ」
ロリスケ「!?」
ナルト「強制ロリショタ薬とか使うしかねーだろって五影会議で決まったんだってばよ」
イタチ「!?」
ナルト「これはきちんと世界で決められたことだってばよ?」
シュン
サクラ「そうよ、サスケくん…実は五影会議は一昨日だったの」
我愛羅「ああ、騙していて悪かったな」
イタチ「ど、どういうことだ!?説明しろ!」
ナルト「うーん…つまり>>273で>>274ってことだってばよ」
イタチ「なら仕方ないな」
ロリスケ「!?」
ナルト「強制ロリショタ薬とか使うしかねーだろって五影会議で決まったんだってばよ」
イタチ「!?」
ナルト「これはきちんと世界で決められたことだってばよ?」
シュン
サクラ「そうよ、サスケくん…実は五影会議は一昨日だったの」
我愛羅「ああ、騙していて悪かったな」
イタチ「ど、どういうことだ!?説明しろ!」
ナルト「うーん…つまり>>273で>>274ってことだってばよ」
イタチ「なら仕方ないな」
273: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:25:45.029 ID:FGk2nlVH0.net
卑劣
274: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:26:08.633 ID:4bNQBnsPK.net
性欲のかたまり
277: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:35:56.039 ID:a5hX6wiP0.net
ナルト「つまり卑劣で性欲のかたまりってことだってばよ!」
イタチ「なら仕方ないな」
我愛羅「ああ、生贄は必要だからな…」
サクラ「そう、ナルトへの生贄として犠牲になったのよ」
シカマル「冒頭から突然レイプしに仕事を抜けだす火影だからな…生贄が必要だったんだ」
リー「そうですよ…可哀想ですが生贄として選ばれてしまったんですよ」
ロリスケ「!?」
イタチ「頑張れサスケ、いつの時代も犠牲はつきものだ」
ロリスケ「えっ、嘘だろ?皆で俺をからかってるのか?」
サラダ「パパ…現実を受け入れるのよ」
ロリスケ「ヒッ!?」
黒ツチ「諦めろ…この世界犠牲はつきものだ」ボテ腹in扉間
扉間(ナルトも立派にワシの卑の意志を継いでおるな…)ジーン
ナルト「ヘヘっ///」
~犠牲エンド~
やべえ一回くらいカッコイイナルト書いてみたいけど書ける気がしねえ
イタチ「なら仕方ないな」
我愛羅「ああ、生贄は必要だからな…」
サクラ「そう、ナルトへの生贄として犠牲になったのよ」
シカマル「冒頭から突然レイプしに仕事を抜けだす火影だからな…生贄が必要だったんだ」
リー「そうですよ…可哀想ですが生贄として選ばれてしまったんですよ」
ロリスケ「!?」
イタチ「頑張れサスケ、いつの時代も犠牲はつきものだ」
ロリスケ「えっ、嘘だろ?皆で俺をからかってるのか?」
サラダ「パパ…現実を受け入れるのよ」
ロリスケ「ヒッ!?」
黒ツチ「諦めろ…この世界犠牲はつきものだ」ボテ腹in扉間
扉間(ナルトも立派にワシの卑の意志を継いでおるな…)ジーン
ナルト「ヘヘっ///」
~犠牲エンド~
やべえ一回くらいカッコイイナルト書いてみたいけど書ける気がしねえ
278: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:37:14.290 ID:ukf/6e450.net
乙
279: 【鹿】 2016/03/03(木) 01:37:32.631 ID:Ftjw07uvr.net
くぅ疲
281: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:37:40.776 ID:4bNQBnsPK.net
乙
マジキチレベル天元突破しすぎぃ
マジキチレベル天元突破しすぎぃ
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1456920211/
Entry ⇒ 2016.04.04 | Category ⇒ NARUTO | Comments (0)
うちはサスケ「デレステ? なんだそれは」
1: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 12:52:24.93 ID:qtH2zROuO
とある街の宿
サスケ「カカシ。あんたから電話なんて珍しいこともあると思えば、いきなりなんだ」
カカシ「長期の単独任務だと、宿での暇つぶしにも一苦労だろう。だから手ごろな遊びを紹介してやろうと思ってな」
サスケ「遊びだと?」
サスケ「カカシ。あんたから電話なんて珍しいこともあると思えば、いきなりなんだ」
カカシ「長期の単独任務だと、宿での暇つぶしにも一苦労だろう。だから手ごろな遊びを紹介してやろうと思ってな」
サスケ「遊びだと?」
2: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 12:57:28.92 ID:qtH2zROuO
カカシ「サスケ。スマホは持ってるよね」
サスケ「ああ。今あんたと話すのに使っている」
カカシ「デレステ、正式名称は『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』。スマホで基本無料で遊べるゲームだ」
サスケ「ゲーム? オレはそんなものほとんどやったことがない」
カカシ「まあまあ。とりあえず、俺の言う通りにダウンロードするところまではやってくれ。元火影の頼みだと思ってさ」
サスケ「従う義理はないな」
カカシ「じゃあ元先生の頼み」
サスケ「………」
サスケ「手順を教えろ」
カカシ「ははは。本当、いい子になったねお前は」
サスケ「切るぞ」
カカシ「すまんすまん。今から教えるから」
サスケ「ああ。今あんたと話すのに使っている」
カカシ「デレステ、正式名称は『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』。スマホで基本無料で遊べるゲームだ」
サスケ「ゲーム? オレはそんなものほとんどやったことがない」
カカシ「まあまあ。とりあえず、俺の言う通りにダウンロードするところまではやってくれ。元火影の頼みだと思ってさ」
サスケ「従う義理はないな」
カカシ「じゃあ元先生の頼み」
サスケ「………」
サスケ「手順を教えろ」
カカシ「ははは。本当、いい子になったねお前は」
サスケ「切るぞ」
カカシ「すまんすまん。今から教えるから」
3: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 12:59:52.47 ID:qtH2zROuO
スマホ「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ!」
サスケ「……オレはこんな俗にまみれた遊びをやる気はない」
カカシ「まあまあ、たまにはいいじゃない」
カカシ「実を言うとな。このゲーム、サラダもやっているんだ」
サスケ「サラダが?」
カカシ「ああ」
カカシ「もしお前も始めれば、親子で共通の話題が増えることになるなー」
サスケ「………」
カカシ「まず画面をタッチするとチュートリアルが始めるからそれを聞く」
サスケ「………」ポチッ
サスケ「……オレはこんな俗にまみれた遊びをやる気はない」
カカシ「まあまあ、たまにはいいじゃない」
カカシ「実を言うとな。このゲーム、サラダもやっているんだ」
サスケ「サラダが?」
カカシ「ああ」
カカシ「もしお前も始めれば、親子で共通の話題が増えることになるなー」
サスケ「………」
カカシ「まず画面をタッチするとチュートリアルが始めるからそれを聞く」
サスケ「………」ポチッ
4: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:02:07.30 ID:qtH2zROuO
チュートリアルプレイ中
サスケ「(名前を入力か……まあ、本名で問題ないか)」
サスケ「……あんたの好きそうな絵柄の女達だ」
カカシ「小説のネタになるかと思ってね」
サスケ「小説?」
カカシ「俺も一線を退いたことだし、物書きでも始めようかと思ってね。ジャンルとしては、自来也様のイチャイチャシリーズに近い形にしようと考えている」
サスケ「イチャイチャシリーズ……あんたがよく読んでいたヤツか」
カカシ「そ。火影もナルトに譲ったし、暇な年寄りの道楽のひとつってやつだな」
サスケ「……老け込むにはまだ早いだろう。ガイもまだ元気にしているんじゃないのか」
カカシ「あれ。ひょっとして、心配してくれてるの?」
サスケ「………」
カカシ「なーんてね。少し意地悪な聞き方だったかな」
サスケ「フン」
サスケ「(名前を入力か……まあ、本名で問題ないか)」
サスケ「……あんたの好きそうな絵柄の女達だ」
カカシ「小説のネタになるかと思ってね」
サスケ「小説?」
カカシ「俺も一線を退いたことだし、物書きでも始めようかと思ってね。ジャンルとしては、自来也様のイチャイチャシリーズに近い形にしようと考えている」
サスケ「イチャイチャシリーズ……あんたがよく読んでいたヤツか」
カカシ「そ。火影もナルトに譲ったし、暇な年寄りの道楽のひとつってやつだな」
サスケ「……老け込むにはまだ早いだろう。ガイもまだ元気にしているんじゃないのか」
カカシ「あれ。ひょっとして、心配してくれてるの?」
サスケ「………」
カカシ「なーんてね。少し意地悪な聞き方だったかな」
サスケ「フン」
5: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:04:41.06 ID:qtH2zROuO
カカシ「ま、チュートリアルを終えればだいたいのやり方はつかめるだろう。あとはお前なりに楽しめばいいから」
サスケ「楽しめるかどうかはわからないがな」
カカシ「ははは。じゃ、またな」
サスケ「ああ」
サスケ「………カカシ。オレが里にいない間は」
カカシ「サクラとサラダのことは、ちゃんと見ておくよ」
サスケ「……ああ。頼む」
サスケ「楽しめるかどうかはわからないがな」
カカシ「ははは。じゃ、またな」
サスケ「ああ」
サスケ「………カカシ。オレが里にいない間は」
カカシ「サクラとサラダのことは、ちゃんと見ておくよ」
サスケ「……ああ。頼む」
6: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:07:12.15 ID:qtH2zROuO
サスケ「島村卯月、渋谷凛、本田未央。この三人から一人を選び、センターに置くのか」
サスケ「島村卯月。笑顔が得意か……まるでナルトだな」
サスケ「本田未央。騒々しいヤツだ……まるでナルトだな」
サスケ「渋谷凛……こいつにするか」
サスケ「(どうやら、ライブとやらで踊るアイドル達を眺めながら、リズムに合わせて画面の特定の場所をタッチしていく形式のようだな)」
サスケ「(タッチするポイントは5か所だが、長押しやフリックを要求されたりと、タッチの仕方にも種類があるのか)」
サスケ「ミスなくタッチしていけばいくほどコンボが継続し、スコアも伸びる。こんなところか」
サスケ「(どう考えても両手でプレイすることを推奨されているゲームだが……まあ、こんな遊びで須佐能乎の腕を使う必要はない)」
サスケ「右腕一本で問題ないだろう」シャンシャン
サスケ「島村卯月。笑顔が得意か……まるでナルトだな」
サスケ「本田未央。騒々しいヤツだ……まるでナルトだな」
サスケ「渋谷凛……こいつにするか」
サスケ「(どうやら、ライブとやらで踊るアイドル達を眺めながら、リズムに合わせて画面の特定の場所をタッチしていく形式のようだな)」
サスケ「(タッチするポイントは5か所だが、長押しやフリックを要求されたりと、タッチの仕方にも種類があるのか)」
サスケ「ミスなくタッチしていけばいくほどコンボが継続し、スコアも伸びる。こんなところか」
サスケ「(どう考えても両手でプレイすることを推奨されているゲームだが……まあ、こんな遊びで須佐能乎の腕を使う必要はない)」
サスケ「右腕一本で問題ないだろう」シャンシャン
7: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:09:28.69 ID:qtH2zROuO
『FULL COMBO!』
サスケ「ふっ」
サスケ「余裕だな。どうやらこのProが最高難度らしいが……ん?」
サスケ「Proをクリアすると、その上の難易度のMasterに挑めるようになるのか……なるほど、段階を踏ませていくというわけか」
サスケ「下忍が中忍試験を受け、合格して中忍になり、その後上忍試験を受けるようなものだな」
サスケ「(オレは下忍のままだが)」
サスケ「(とにかく、Masterも片腕で余裕……)」シャンシャンカッ
サスケ「………」
サスケ「Niceだとコンボが途切れるのか……Niceのくせに」
サスケ「ふっ」
サスケ「余裕だな。どうやらこのProが最高難度らしいが……ん?」
サスケ「Proをクリアすると、その上の難易度のMasterに挑めるようになるのか……なるほど、段階を踏ませていくというわけか」
サスケ「下忍が中忍試験を受け、合格して中忍になり、その後上忍試験を受けるようなものだな」
サスケ「(オレは下忍のままだが)」
サスケ「(とにかく、Masterも片腕で余裕……)」シャンシャンカッ
サスケ「………」
サスケ「Niceだとコンボが途切れるのか……Niceのくせに」
9: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:12:00.76 ID:qtH2zROuO
『FULL COMBO!』
サスケ「(さっきは油断したが、Masterの曲も労せずフルコンボできることがわかった)」
サスケ「次は、アイドルを増やす作業だな……このガシャで新たなアイドルを引けるらしいが」
サスケ「友情ポイントで引くローカルガシャと、スタージュエルで引くプラチナガシャ……ん?」
サスケ「有償ジュエルだと? なんだこれは。無料ゲームじゃなかったのか」
サスケ「(いや……よくよく考えれば、これだけ手の込んだゲームを無料でプレイさせたら作り手は商売にならない)」
サスケ「………」
サスケ「なるほどな。わかってきた」
サスケ「通常、プラチナガシャ一回に必要なジュエルは250個。しかし一日一回『有償ジュエル60個』でガシャを回すことができる」
サスケ「多くを語るつもりはないが……大した運営だ」
サスケ「(さっきは油断したが、Masterの曲も労せずフルコンボできることがわかった)」
サスケ「次は、アイドルを増やす作業だな……このガシャで新たなアイドルを引けるらしいが」
サスケ「友情ポイントで引くローカルガシャと、スタージュエルで引くプラチナガシャ……ん?」
サスケ「有償ジュエルだと? なんだこれは。無料ゲームじゃなかったのか」
サスケ「(いや……よくよく考えれば、これだけ手の込んだゲームを無料でプレイさせたら作り手は商売にならない)」
サスケ「………」
サスケ「なるほどな。わかってきた」
サスケ「通常、プラチナガシャ一回に必要なジュエルは250個。しかし一日一回『有償ジュエル60個』でガシャを回すことができる」
サスケ「多くを語るつもりはないが……大した運営だ」
10: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:14:15.42 ID:qtH2zROuO
サスケ「………」
サスケ「(カカシは、このゲームをサラダもやっていると言っていたな)」
サスケ「(サクラがいるから、課金しすぎるということはないと思うが……いや、だがあいつがサクラに隠れてこっそりやる可能性も)」
サスケ「………」
サスケ「オレのほうでも、もう少しこのゲームを調べてみるか」
サスケ「……毎日ジュエル60個なら、たいした出費にはならん」
サスケ「(毎月の小遣いで足りるな)」
サスケ「(カカシは、このゲームをサラダもやっていると言っていたな)」
サスケ「(サクラがいるから、課金しすぎるということはないと思うが……いや、だがあいつがサクラに隠れてこっそりやる可能性も)」
サスケ「………」
サスケ「オレのほうでも、もう少しこのゲームを調べてみるか」
サスケ「……毎日ジュエル60個なら、たいした出費にはならん」
サスケ「(毎月の小遣いで足りるな)」
11: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:16:24.42 ID:qtH2zROuO
翌日
サスケ「………」
サスケ「ここも、特に異常な気配やチャクラは感じられない……今のところは問題ないか」
サスケ「少し休むか」ドサッ
サスケ「(そういえば、そろそろデレステのスタミナが全快するころだが)」
サスケ「……この森の中では、電波が届かないからプレイできない」
サスケ「(オレには向いていないな。このゲームは)」
サスケ「………」
サスケ「ここも、特に異常な気配やチャクラは感じられない……今のところは問題ないか」
サスケ「少し休むか」ドサッ
サスケ「(そういえば、そろそろデレステのスタミナが全快するころだが)」
サスケ「……この森の中では、電波が届かないからプレイできない」
サスケ「(オレには向いていないな。このゲームは)」
12: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:19:19.57 ID:qtH2zROuO
数日後
サスケ「……このあたりにも、カグヤの痕跡は感じられない」
サスケ「(近くに町がある……今日は野宿でなくてすみそうだな)」
宿にて
サスケ「SRやSSRは引けないが、徐々に手持ちのアイドルが増えてきたな」
サスケ「浜口あやめ……忍でアイドルを目指すヤツもいるのか……ん?」
サスケ「イベント? この前見た時は、こんなものはなかったはずだが」
サスケ「LIVE Groove……四曲連続でプレイする形式か」
サスケ「難易度は……なに、Master+?」
サスケ「(Masterより上があったのか……難易度は30。とりあえずやるか)」
サスケ「……このあたりにも、カグヤの痕跡は感じられない」
サスケ「(近くに町がある……今日は野宿でなくてすみそうだな)」
宿にて
サスケ「SRやSSRは引けないが、徐々に手持ちのアイドルが増えてきたな」
サスケ「浜口あやめ……忍でアイドルを目指すヤツもいるのか……ん?」
サスケ「イベント? この前見た時は、こんなものはなかったはずだが」
サスケ「LIVE Groove……四曲連続でプレイする形式か」
サスケ「難易度は……なに、Master+?」
サスケ「(Masterより上があったのか……難易度は30。とりあえずやるか)」
13: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:21:34.04 ID:qtH2zROuO
サスケ「………」
サスケ「このオレが、三回連続フルコンボを逃すとはな……」
サスケ「いいだろう……ならば」
サスケ「(写輪眼!)」キンッ!
サスケ「………!」シャンシャンシャンシャンシャンシャン!
『FULL COMBO!』
サスケ「フン」ドヤァ
サスケ「………」
サスケ「(なんだ、この敗北感は)」
サスケ「こんなゲームに写輪眼を使っても仕方がないということか……」
サスケ「このオレが、三回連続フルコンボを逃すとはな……」
サスケ「いいだろう……ならば」
サスケ「(写輪眼!)」キンッ!
サスケ「………!」シャンシャンシャンシャンシャンシャン!
『FULL COMBO!』
サスケ「フン」ドヤァ
サスケ「………」
サスケ「(なんだ、この敗北感は)」
サスケ「こんなゲームに写輪眼を使っても仕方がないということか……」
15: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:23:29.13 ID:qtH2zROuO
サスケ「アイドルコミュ……アイドルとの会話が見られるモードか」
サスケ「……やはり、基本無料のゲームにしてはかなり手が込んでいるな」
サスケ「(誰のコミュを見るか……)」
サスケ「……こいつにするか」
『村松さくら コミュ』
さくら「村松さくら、15歳でぇす。よろしくお願いしまぁす」
サスケ「(気の抜けるしゃべり方だな……サクラも昔はこんな口調で話す時があったが、今はしっかり大人の口調だ)」
サスケ「(……いや。たまに昔に戻る時があるか……あいつは夜は甘えてくるからな)」
サスケ「……やはり、基本無料のゲームにしてはかなり手が込んでいるな」
サスケ「(誰のコミュを見るか……)」
サスケ「……こいつにするか」
『村松さくら コミュ』
さくら「村松さくら、15歳でぇす。よろしくお願いしまぁす」
サスケ「(気の抜けるしゃべり方だな……サクラも昔はこんな口調で話す時があったが、今はしっかり大人の口調だ)」
サスケ「(……いや。たまに昔に戻る時があるか……あいつは夜は甘えてくるからな)」
16: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:25:55.11 ID:qtH2zROuO
さくら「自己PRは……えっと、笑顔でぇす!」
さくら「みんな幸せになれるから、どんなときでもにっこり笑顔が一番でぇすっ♪」
サスケ「笑顔か……」
サスケ「(確かに、サクラの笑顔はオレの力になる)」
サスケ「(あいつの笑顔を一番曇らせたのはオレだが……あいつを一番笑顔にしたのもオレだと、あいつは言っていたか)」
さくら「ニコニコしているだけじゃなくて、もっといろんなことがしてあげられるようになりたいんですぅ」
サスケ「してあげられるように、か」
サスケ「サクラも、似たようなことを言っていたな……見ているだけは嫌だと」
サスケ「(オレを追いかけ、ナルトを追いかけ、あいつはあそこまで強くなった)」
サスケ「(写輪眼があったわけでもない。人柱力だったわけでもない。だが、あいつは強い。自分にできることを精一杯やっている)」
サスケ「……大した奴だ」フッ
さくら「みんな幸せになれるから、どんなときでもにっこり笑顔が一番でぇすっ♪」
サスケ「笑顔か……」
サスケ「(確かに、サクラの笑顔はオレの力になる)」
サスケ「(あいつの笑顔を一番曇らせたのはオレだが……あいつを一番笑顔にしたのもオレだと、あいつは言っていたか)」
さくら「ニコニコしているだけじゃなくて、もっといろんなことがしてあげられるようになりたいんですぅ」
サスケ「してあげられるように、か」
サスケ「サクラも、似たようなことを言っていたな……見ているだけは嫌だと」
サスケ「(オレを追いかけ、ナルトを追いかけ、あいつはあそこまで強くなった)」
サスケ「(写輪眼があったわけでもない。人柱力だったわけでもない。だが、あいつは強い。自分にできることを精一杯やっている)」
サスケ「……大した奴だ」フッ
18: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:29:37.22 ID:qtH2zROuO
さくら「頑張りまぁす♪」
サスケ「ニューウェーブ……三人組のユニットか」
サスケ「昔のオレのようなヤツがいなければ、うまくいくだろうな」
サスケ「………」
サスケ「コミュを見ていたのか、思い出に浸っていたのか……どちらかわからないな、これじゃ」
サスケ「………」
サスケ「ニューウェーブ……三人組のユニットか」
サスケ「昔のオレのようなヤツがいなければ、うまくいくだろうな」
サスケ「………」
サスケ「コミュを見ていたのか、思い出に浸っていたのか……どちらかわからないな、これじゃ」
サスケ「………」
19: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:31:22.88 ID:qtH2zROuO
Prrrrr
サスケ「……サクラか」
サスケ「いや、別になにかあったわけじゃない……心配するな」
サスケ「用件は、そうだな……サラダは、元気にしているか」
サスケ「……そうか。元気にやっているか」
サスケ「……いや。サラダに代わる前に、もう少し……その」
サスケ「お前の声が、聴きたいと思って……電話した」
サスケ「………」
サスケ「笑いすぎだ……」
サスケ「……まあいい。今日あったことでも、聞かせてくれ」フッ
サスケ「(デレステ……悪くないゲームだな)」
おしまい
サスケ「……サクラか」
サスケ「いや、別になにかあったわけじゃない……心配するな」
サスケ「用件は、そうだな……サラダは、元気にしているか」
サスケ「……そうか。元気にやっているか」
サスケ「……いや。サラダに代わる前に、もう少し……その」
サスケ「お前の声が、聴きたいと思って……電話した」
サスケ「………」
サスケ「笑いすぎだ……」
サスケ「……まあいい。今日あったことでも、聞かせてくれ」フッ
サスケ「(デレステ……悪くないゲームだな)」
おしまい
20: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:32:28.22 ID:qtH2zROuO
おまけ
数日後
サスケ「イベントの結果発表が出ているな」
サスケ「(Master+をフルコンできたが、オレの編成はあまりスコアを稼げるものではなかった……ハイスコアランキングの上位は不可能だったか)」
サスケ「一位のスコアはどれほどなのか……」ポチッ
『ハイスコアランキング 1位 日向は木の葉にて最強』
サスケ「………」
日向家の屋敷
ヒマワリ「わあ、すごい! おじい様、イベントptもハイスコアランキングも一位です!」
ヒアシ「ははは。ヒマワリに薦められて始めたが、やるからには頂点を目指さねばな」
ヒマワリ「わたし、楓さんが好き!」
ヒアシ「おお、そうかそうか。おじいちゃんは高垣楓のSSRを持っているぞー」ハハハ
ハナビ「お父様、孫の前だと本当に別人ね……」
ヒナタ「ふふっ」
数日後
サスケ「イベントの結果発表が出ているな」
サスケ「(Master+をフルコンできたが、オレの編成はあまりスコアを稼げるものではなかった……ハイスコアランキングの上位は不可能だったか)」
サスケ「一位のスコアはどれほどなのか……」ポチッ
『ハイスコアランキング 1位 日向は木の葉にて最強』
サスケ「………」
日向家の屋敷
ヒマワリ「わあ、すごい! おじい様、イベントptもハイスコアランキングも一位です!」
ヒアシ「ははは。ヒマワリに薦められて始めたが、やるからには頂点を目指さねばな」
ヒマワリ「わたし、楓さんが好き!」
ヒアシ「おお、そうかそうか。おじいちゃんは高垣楓のSSRを持っているぞー」ハハハ
ハナビ「お父様、孫の前だと本当に別人ね……」
ヒナタ「ふふっ」
21: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:33:45.68 ID:qtH2zROuO
火影の部屋
ナルト「うーん」
シカマル「どうした、ナルト?」
ナルト「家族の話についていくためにも、影分身一個だけデレステに回すか……?」
シカマル「……なに言ってんだお前?」
おまけおわり
ナルト「うーん」
シカマル「どうした、ナルト?」
ナルト「家族の話についていくためにも、影分身一個だけデレステに回すか……?」
シカマル「……なに言ってんだお前?」
おまけおわり
22: ◆C2VTzcV58A 2016/03/22(火) 13:37:00.51 ID:qtH2zROuO
アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージは基本無料で遊べる素晴らしいゲームです。みんなプレイして可愛い女の子たちを踊らせよう
NARUTO疾風伝はあのうちはイタチの生涯を描いたイタチ真伝編が絶賛放送中です。みんな見よう
うちはマダラはCuP
NARUTO疾風伝はあのうちはイタチの生涯を描いたイタチ真伝編が絶賛放送中です。みんな見よう
うちはマダラはCuP
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 14:02:15.09 ID:emxrheLDO
ヒマワリお前本人じゃねーか
今アニメだとサスケェが川島さんだな乙
今アニメだとサスケェが川島さんだな乙
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 14:44:13.15 ID:FSrqYD18O
片手でこれほどとはやはり天才か?
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 14:46:50.27 ID:G4EHn8O/O
乙
岸本斉史絵のモバマスか…
岸本斉史絵のモバマスか…
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 15:40:19.74 ID:yPTEWmna0
誰かと思ったら作者アンタかw 本当幅広いな 乙
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 15:43:37.38 ID:voM7QOzDO
ええやん、乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458618744/
Entry ⇒ 2016.03.24 | Category ⇒ NARUTO | Comments (0)
サクラ「肛門で手裏剣を飛ばす?」 サスケ「ああ今からその修行だ」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 20:49:52.67 ID:RGndtvih0
サクラ「・・・」
サスケ「驚いたか?」
サクラ「驚きはしないよ。サスケくんの事だからできそうだし」
サスケ「だから今日はお前と一緒には・・・」
サクラ「一人より二人だよサスケくん!」
サスケ「だがこれは俺の問題で」
サクラ「サスケくんの力になりたい!」
サスケ「・・・そこまで言うなら俺について来い」
サクラ「うん!」
サスケ「驚いたか?」
サクラ「驚きはしないよ。サスケくんの事だからできそうだし」
サスケ「だから今日はお前と一緒には・・・」
サクラ「一人より二人だよサスケくん!」
サスケ「だがこれは俺の問題で」
サクラ「サスケくんの力になりたい!」
サスケ「・・・そこまで言うなら俺について来い」
サクラ「うん!」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 20:53:03.62 ID:RGndtvih0
サスケ「まず肛門に手裏剣を挟む・・・そして」プスッ
サスケ「屁の勢いで飛ばすんだ・・・と言ってもまだ飛びもしないがな」
サクラ「なら私はサスケくんの肛門に手裏剣を挟む役ね」
サスケ「すまないなサクラ・・・いつもお前に」
サクラ「気にしなくてもいいよサスケくん!だって私達」
サスケ「そうだったな」
サクラ「じゃあ挟むからね」
サスケ「ああ」
サスケ「屁の勢いで飛ばすんだ・・・と言ってもまだ飛びもしないがな」
サクラ「なら私はサスケくんの肛門に手裏剣を挟む役ね」
サスケ「すまないなサクラ・・・いつもお前に」
サクラ「気にしなくてもいいよサスケくん!だって私達」
サスケ「そうだったな」
サクラ「じゃあ挟むからね」
サスケ「ああ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 20:56:11.23 ID:RGndtvih0
サスケ「飛べ!」プスッ
サスケ「くっ・・・まだ飛びもしないか」
サクラ「そう?」
サスケ「何かわかったのか!?」
サクラ「ち、違うけどさっきより距離は縮まってるよサスケくん」
サスケ「そういえば」
サクラ「まずは刺さる事よりも距離を縮める修行でいいと思うけど」
サスケ「何事も焦りは禁物か・・・」
サクラ「そうだよ!」
サスケ「わかった・・・挟んでくれ」
サクラ「うん」
サスケ「くっ・・・まだ飛びもしないか」
サクラ「そう?」
サスケ「何かわかったのか!?」
サクラ「ち、違うけどさっきより距離は縮まってるよサスケくん」
サスケ「そういえば」
サクラ「まずは刺さる事よりも距離を縮める修行でいいと思うけど」
サスケ「何事も焦りは禁物か・・・」
サクラ「そうだよ!」
サスケ「わかった・・・挟んでくれ」
サクラ「うん」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 21:00:12.82 ID:RGndtvih0
サスケ「・・・」プスッ
サクラ「いい感じよサスケくん」キュッ
サスケ「心無しか飛んでる気がする。距離も」プスッ
サクラ「頑張れサスケくん」
サスケ「挟んでくれ!」
サクラ「はい」キュッ
サスケ「・・・行け!」プスッ
サクラ「うん!飛んでる!」キュッ
サスケ「これなら早い段階で次に進めるかもしれない」プスッ
サクラ「いい感じよサスケくん」キュッ
サスケ「心無しか飛んでる気がする。距離も」プスッ
サクラ「頑張れサスケくん」
サスケ「挟んでくれ!」
サクラ「はい」キュッ
サスケ「・・・行け!」プスッ
サクラ「うん!飛んでる!」キュッ
サスケ「これなら早い段階で次に進めるかもしれない」プスッ
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 21:03:50.05 ID:RGndtvih0
サクラ「す、少し休憩にしない?」
サスケ「いやまだやれる・・・お前は疲れたか?」
サクラ「・・・そんな事は」
サスケ「正直に言え」
サクラ「・・・少しだけ」
サスケ「なら休憩するか」
サクラ「ごめんサスケくん・・・足引っ張って」
サスケ「お前が居てくれて助かった」
サクラ「挟んでるだけで?」
サスケ「それだけで俺は十分だ」
サスケ「いやまだやれる・・・お前は疲れたか?」
サクラ「・・・そんな事は」
サスケ「正直に言え」
サクラ「・・・少しだけ」
サスケ「なら休憩するか」
サクラ「ごめんサスケくん・・・足引っ張って」
サスケ「お前が居てくれて助かった」
サクラ「挟んでるだけで?」
サスケ「それだけで俺は十分だ」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 21:09:31.67 ID:RGndtvih0
サスケ「なあサクラ」
サクラ「ん?」
サスケ「やっぱり屁の勢いが大切だと思わないか?」
サクラ「確かにおならの勢いで飛ばしてるからね」
サスケ「そうだな・・・これだけじゃあいつに」
サクラ「あいつって?」
サスケ「いや何でもない。もう疲れは取れたか?」
サクラ「サスケくんは?」
サスケ「俺は平気だがお前は」
サクラ「私は大丈夫よ。ごめんね中断させて」
サスケ「気にするな。くれぐれも強がるなよサクラ」
サクラ「サスケくんもね!」
サスケ「ああ!」
サクラ「ん?」
サスケ「やっぱり屁の勢いが大切だと思わないか?」
サクラ「確かにおならの勢いで飛ばしてるからね」
サスケ「そうだな・・・これだけじゃあいつに」
サクラ「あいつって?」
サスケ「いや何でもない。もう疲れは取れたか?」
サクラ「サスケくんは?」
サスケ「俺は平気だがお前は」
サクラ「私は大丈夫よ。ごめんね中断させて」
サスケ「気にするな。くれぐれも強がるなよサクラ」
サクラ「サスケくんもね!」
サスケ「ああ!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 21:23:28.11 ID:RGndtvih0
サスケ「チィ…屁が出ない」プッ
サクラ「どうする?」
サスケ「日も暮れてきたし帰るか」
サクラ「・・・うん」
サスケ「家まで送って行く」
サクラ「疲れてない?」
サスケ「一応お前を送って行く体力ぐらいある」
サクラ「でも悪いよ」
サスケ「いいから俺に送らせろ」
サクラ「どうする?」
サスケ「日も暮れてきたし帰るか」
サクラ「・・・うん」
サスケ「家まで送って行く」
サクラ「疲れてない?」
サスケ「一応お前を送って行く体力ぐらいある」
サクラ「でも悪いよ」
サスケ「いいから俺に送らせろ」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 21:30:07.22 ID:RGndtvih0
サスケ「・・・サクラ」
サクラ「?」
サスケ「父や母の事は好きか?」
サクラ「嫌になる時もあるよ。でもねナルトやサスケくんの事を聞いて」
サクラ「家族は大切にしなきゃって思うようになった」
サスケ「・・・そうか」
サクラ「あ、ごめん・・・何か」
サスケ「聞いたのは俺だ・・・それに謝らないといけないのは俺の方だ」
サスケ「お前を巻き込んだりしてばかりでお前の事をうざいって言ったりな」
サクラ「そんなの別にいいよ」
サクラ「あの時は私がサスケくんとナルトの環境を知らないで軽率な事を言ったんだから」
サスケ「・・・」
サクラ「?」
サスケ「父や母の事は好きか?」
サクラ「嫌になる時もあるよ。でもねナルトやサスケくんの事を聞いて」
サクラ「家族は大切にしなきゃって思うようになった」
サスケ「・・・そうか」
サクラ「あ、ごめん・・・何か」
サスケ「聞いたのは俺だ・・・それに謝らないといけないのは俺の方だ」
サスケ「お前を巻き込んだりしてばかりでお前の事をうざいって言ったりな」
サクラ「そんなの別にいいよ」
サクラ「あの時は私がサスケくんとナルトの環境を知らないで軽率な事を言ったんだから」
サスケ「・・・」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 21:33:55.66 ID:RGndtvih0
サクラ「ここまででいいから」
サスケ「ああ」
サクラ「明日もやる?」
サスケ「勿論やる」
サクラ「私もいいよね?」
サスケ「頼む。一人ではできそうにない」
サクラ「うん!また明日ね!」
サスケ「ああまた明日だ」
サクラ「明日はお弁当作っていくから!」
サスケ「わかった。楽しみに待ってる」
サスケ「ああ」
サクラ「明日もやる?」
サスケ「勿論やる」
サクラ「私もいいよね?」
サスケ「頼む。一人ではできそうにない」
サクラ「うん!また明日ね!」
サスケ「ああまた明日だ」
サクラ「明日はお弁当作っていくから!」
サスケ「わかった。楽しみに待ってる」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 21:38:04.41 ID:RGndtvih0
サスケ「・・・」プスッ
サクラ「あー!先に始めてる!」
サスケ「悪いな待ちきれなかった」
サクラ「どんな調子?」
サスケ「飛ぶようになった。見てろ」プスッ
サクラ「凄い!あともう少しで木に!」
サスケ「やれる・・・これなら」
サクラ「はい手裏剣」キュッ
サスケ「今日中には距離は縮まりそうだ」
サスケ「後は威力と連射だけだ・・・待ってろよイタチ!」
サスケ「あんたの挑戦を受けてやる!」
サクラ「あー!先に始めてる!」
サスケ「悪いな待ちきれなかった」
サクラ「どんな調子?」
サスケ「飛ぶようになった。見てろ」プスッ
サクラ「凄い!あともう少しで木に!」
サスケ「やれる・・・これなら」
サクラ「はい手裏剣」キュッ
サスケ「今日中には距離は縮まりそうだ」
サスケ「後は威力と連射だけだ・・・待ってろよイタチ!」
サスケ「あんたの挑戦を受けてやる!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 22:08:19.39 ID:RGndtvih0
サスケ「・・・よし!距離は届いた」
サクラ「次は勢いよく飛ばした木に刺す修行だね?」
サスケ「そうだ」
サクラ「何か方法は?」
サスケ「いや・・・それが」
サクラ「やっぱりそうなると思った」
サスケ「何かあるのか?」
サクラ「おならと言えば芋よ」
サスケ「!?その手があったか」
サクラ「だから芋を沢山買ってきたよサスケくん!」
サスケ「サクラ・・・このまま第二段階に進むぞ」
サクラ「うん!」
サクラ「次は勢いよく飛ばした木に刺す修行だね?」
サスケ「そうだ」
サクラ「何か方法は?」
サスケ「いや・・・それが」
サクラ「やっぱりそうなると思った」
サスケ「何かあるのか?」
サクラ「おならと言えば芋よ」
サスケ「!?その手があったか」
サクラ「だから芋を沢山買ってきたよサスケくん!」
サスケ「サクラ・・・このまま第二段階に進むぞ」
サクラ「うん!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 22:12:55.63 ID:RGndtvih0
サスケ「・・・」モグモグ
サクラ「そんなに勢いよく食べたら喉詰まるよサスケくん」
サスケ「いや沢山食った方が」
サクラ「また強がって・・・本当は苦しいでしょ?そんなに食べて」
サスケ「・・・苦しい」
サクラ「ほら」
サスケ「・・・」
サクラ「一個ずつ食べた方が効率も上がると思うけどなァ」
サスケ「そ、それもそうか」
サクラ「一個ずつ食べてよく噛まなきゃね。おなら出そう?」
サスケ「・・・出る」ブスススススス
サクラ「出た!」
サクラ「そんなに勢いよく食べたら喉詰まるよサスケくん」
サスケ「いや沢山食った方が」
サクラ「また強がって・・・本当は苦しいでしょ?そんなに食べて」
サスケ「・・・苦しい」
サクラ「ほら」
サスケ「・・・」
サクラ「一個ずつ食べた方が効率も上がると思うけどなァ」
サスケ「そ、それもそうか」
サクラ「一個ずつ食べてよく噛まなきゃね。おなら出そう?」
サスケ「・・・出る」ブスススススス
サクラ「出た!」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 22:17:13.77 ID:RGndtvih0
サスケ「行くぞサクラ」
サクラ「まずは肛門に手裏剣を挟んで」キュッ
サスケ「行け!」ブスススススス
サクラ「飛んだ!」
サスケ「チィ…外したか」
サクラ「大きな一歩よサスケくん!」
サスケ「挟んでくれ次々と飛ばして行く」
サクラ「頑張れサスケくん」キュッ
サスケ「行け!」ブスススススス
サクラ「まずは肛門に手裏剣を挟んで」キュッ
サスケ「行け!」ブスススススス
サクラ「飛んだ!」
サスケ「チィ…外したか」
サクラ「大きな一歩よサスケくん!」
サスケ「挟んでくれ次々と飛ばして行く」
サクラ「頑張れサスケくん」キュッ
サスケ「行け!」ブスススススス
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 22:25:20.59 ID:RGndtvih0
ナルト「サスケェ・・・サクラちゃん・・・」
いの「ねえあれ」
シカマル「何やってんだあいつは」
チョウジ「ナルト!」
ナルト「シカマル・・・サスケとサクラちゃんが」
シカマル「まさかまたか?」
いの「ちょっと何よあれ!サスケくんとサクラ!何で二人で」
シカマル「落ち着けよあれは」
いの「噂は本当だったのね・・・イチャイチャして」
チョウジ「あれは幻術だよ。そうだよね?」
シカマル「幻術だ・・・深入りするのもめんどくせぇ」
いの「何だ幻術か・・・そうよね白昼堂々サスケくんが肛門丸出しでサクラが・・・」
チョウジ「何もかも幻術なんだよ・・・何もかもね」
いの「ねえあれ」
シカマル「何やってんだあいつは」
チョウジ「ナルト!」
ナルト「シカマル・・・サスケとサクラちゃんが」
シカマル「まさかまたか?」
いの「ちょっと何よあれ!サスケくんとサクラ!何で二人で」
シカマル「落ち着けよあれは」
いの「噂は本当だったのね・・・イチャイチャして」
チョウジ「あれは幻術だよ。そうだよね?」
シカマル「幻術だ・・・深入りするのもめんどくせぇ」
いの「何だ幻術か・・・そうよね白昼堂々サスケくんが肛門丸出しでサクラが・・・」
チョウジ「何もかも幻術なんだよ・・・何もかもね」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 22:33:14.89 ID:RGndtvih0
シカマル「さっさと退散しようぜ」
いの「そうね・・・幻術で良かった」
チョウジ「ナルトも一緒に来なよ」
シカマル「アスマが任務完了祝いに食わせてくれるから一緒に来いよ」
ナルト「俺ってば・・・どうすりゃいいんだ」
いの「だからあれは幻術だから気にしなくてもいいって」
ナルト「あれは幻術なんかじゃ」
シカマル「おいナルト!それ以上は俺とお前とキバだけの秘密って言ったろ」
ナルト「・・・」
チョウジ「幻術だからナルトは何も考えなくてもいいから・・・ほら行こうよ」
ナルト「・・・悪いってばよ」
チョウジ「ナルトにもいつかいい事があるよ!」
ナルト「ああ・・・」
いの「そうね・・・幻術で良かった」
チョウジ「ナルトも一緒に来なよ」
シカマル「アスマが任務完了祝いに食わせてくれるから一緒に来いよ」
ナルト「俺ってば・・・どうすりゃいいんだ」
いの「だからあれは幻術だから気にしなくてもいいって」
ナルト「あれは幻術なんかじゃ」
シカマル「おいナルト!それ以上は俺とお前とキバだけの秘密って言ったろ」
ナルト「・・・」
チョウジ「幻術だからナルトは何も考えなくてもいいから・・・ほら行こうよ」
ナルト「・・・悪いってばよ」
チョウジ「ナルトにもいつかいい事があるよ!」
ナルト「ああ・・・」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 22:54:06.21 ID:RGndtvih0
サスケ「行け!」ブスススススス
サクラ「刺さったよ!」
サスケ「これで第二段階は終わりだ」
サクラ「やったねサスケくん!」
サスケ「お前が芋を持って来てくれなければ長引いていた」
サクラ「違うよ。サスケくんの実力が」
サスケ「いやサクラのお陰だ」
サクラ「ううんサスケくんだって」
サスケ「サクラ」
サクラ「じゃあ二人のって事にする?」
サスケ「そうだな・・・腹減ったしお前の弁当食べるか」
サクラ「刺さったよ!」
サスケ「これで第二段階は終わりだ」
サクラ「やったねサスケくん!」
サスケ「お前が芋を持って来てくれなければ長引いていた」
サクラ「違うよ。サスケくんの実力が」
サスケ「いやサクラのお陰だ」
サクラ「ううんサスケくんだって」
サスケ「サクラ」
サクラ「じゃあ二人のって事にする?」
サスケ「そうだな・・・腹減ったしお前の弁当食べるか」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 23:00:58.62 ID:RGndtvih0
サクラ「美味しいかな?」
サスケ「美味い」
サクラ「肛門の調子は?前みたいに入院するほど酷使してない?」
サスケ「今回は突っ込んでないから大丈夫だ」
サクラ「よかった・・・私思うんだけどさ」
サスケ「?」
サクラ「いきなり硬いものを入れるからじゃない?」
サスケ「確かに」
サクラ「だ、だから・・・肛門の表面と中をヌ、ヌルヌルしたあれで解して」
サスケ「ヌルヌルって・・・お前」
サクラ「ち、違うよ!変な意味じゃ」
サスケ「・・・」
サスケ「美味い」
サクラ「肛門の調子は?前みたいに入院するほど酷使してない?」
サスケ「今回は突っ込んでないから大丈夫だ」
サクラ「よかった・・・私思うんだけどさ」
サスケ「?」
サクラ「いきなり硬いものを入れるからじゃない?」
サスケ「確かに」
サクラ「だ、だから・・・肛門の表面と中をヌ、ヌルヌルしたあれで解して」
サスケ「ヌルヌルって・・・お前」
サクラ「ち、違うよ!変な意味じゃ」
サスケ「・・・」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 23:07:15.35 ID:RGndtvih0
サクラ「・・・」
サスケ「・・・」
サクラ「サスケくん・・・私そんな意味で言ったんじゃないから・・・」
サスケ「わかってる。恥ずかしい事を言わせて悪かったな」
サクラ「・・・恥ずかしかった」
サスケ「でもそれなら酷使しないで済むな」
サクラ「で、でもあれっていやらしい宿場で使うあれなんじゃないの?」
サスケ「いや何処かで売ってるはず・・・それ専門のところで」
サクラ「そ、そう・・・」
サスケ「石鹸はどうだ?あれなら専門のところに行かなくて済む」
サクラ「うん・・・」
サスケ「今度試してみる。肛門の事は俺が先にやるからお前は無理をするな」
サクラ「うん」
サスケ「・・・」
サクラ「サスケくん・・・私そんな意味で言ったんじゃないから・・・」
サスケ「わかってる。恥ずかしい事を言わせて悪かったな」
サクラ「・・・恥ずかしかった」
サスケ「でもそれなら酷使しないで済むな」
サクラ「で、でもあれっていやらしい宿場で使うあれなんじゃないの?」
サスケ「いや何処かで売ってるはず・・・それ専門のところで」
サクラ「そ、そう・・・」
サスケ「石鹸はどうだ?あれなら専門のところに行かなくて済む」
サクラ「うん・・・」
サスケ「今度試してみる。肛門の事は俺が先にやるからお前は無理をするな」
サクラ「うん」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 23:17:00.52 ID:RGndtvih0
サスケ「修行の続きだ・・・肛門の中に手裏剣を6個挿れろ」
サクラ「え?中に!?」
サスケ「クナイみたいに長くは挿れない」
サクラ「手裏剣なら大丈夫か・・・私も挿れたし」
サスケ「6個だ」
サクラ「6個ね」ズブッズブッズブッズブッズブッズブッ
サスケ「そして連続で飛ばす!」ブスススススス
サクラ「連続!?」
サスケ「くっ・・・!中で4個引っかかった」
サクラ「でも2個は刺さったね?」
サスケ「やはり連射は無理なのか・・・」
サクラ「え?中に!?」
サスケ「クナイみたいに長くは挿れない」
サクラ「手裏剣なら大丈夫か・・・私も挿れたし」
サスケ「6個だ」
サクラ「6個ね」ズブッズブッズブッズブッズブッズブッ
サスケ「そして連続で飛ばす!」ブスススススス
サクラ「連続!?」
サスケ「くっ・・・!中で4個引っかかった」
サクラ「でも2個は刺さったね?」
サスケ「やはり連射は無理なのか・・・」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 23:23:22.15 ID:RGndtvih0
サクラ「待ってサスケくん」
サクラ「中に挿れて発射・・・肛門に強弱をつけて飛ばせば」
サスケ「!」
サクラ「飛ばすのは苦戦した。でも刺すのは簡単にできた」
サクラ「おならの勢いを最大限まで高めれば・・・サスケくん!」
サスケ「肛門を一瞬だけ緩めて屁の勢いに託せば」
サスケ「サクラ!」
サクラ「見えたねサスケくん!」
サスケ「また6個だ」
サクラ「できるよサスケくんなら」ズブッズブッズブッズブッズブッズブッ
サスケ「飛べ!」ブスススススス
サクラ「中に挿れて発射・・・肛門に強弱をつけて飛ばせば」
サスケ「!」
サクラ「飛ばすのは苦戦した。でも刺すのは簡単にできた」
サクラ「おならの勢いを最大限まで高めれば・・・サスケくん!」
サスケ「肛門を一瞬だけ緩めて屁の勢いに託せば」
サスケ「サクラ!」
サクラ「見えたねサスケくん!」
サスケ「また6個だ」
サクラ「できるよサスケくんなら」ズブッズブッズブッズブッズブッズブッ
サスケ「飛べ!」ブスススススス
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 23:26:08.26 ID:RGndtvih0
サスケ「・・・全て刺さった」
サクラ「やった!」
サスケ「これなら何個挿れても発射できる」
サクラ「これで修行は終わり?」
サスケ「ああ・・・そしてこれで俺の決着もつけれる」
サクラ「決着?」
サスケ「そうだ・・・俺の野望の一つ」
サクラ「ま、まさか」
サスケ「兄・・・イタチとの決着を」
サクラ「!?」
サクラ「やった!」
サスケ「これなら何個挿れても発射できる」
サクラ「これで修行は終わり?」
サスケ「ああ・・・そしてこれで俺の決着もつけれる」
サクラ「決着?」
サスケ「そうだ・・・俺の野望の一つ」
サクラ「ま、まさか」
サスケ「兄・・・イタチとの決着を」
サクラ「!?」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 23:31:32.06 ID:RGndtvih0
サクラ「そ、そんな・・・また復讐を」
サスケ「・・・」
サクラ「確かにサスケくんのお兄さんは一族を全滅させた・・・でも」
サスケ「お前は来るな。あいつが待ってる」
サクラ「ダメ!言っちゃ嫌!」
サスケ「俺の話を聞け」
サクラ「家族が居ない気持ち・・・ナルトとサスケくんを見て理解できた」
サクラ「お兄さんに復讐したい気持ちはわかる!私もサスケくんの立場なら!」
サスケ「聞けサクラ」
サクラ「でも行かないでサスケくん・・・今はなれないけどいつか私がサスケくんの家族に」
サスケ「落ち着け!俺は復讐のためにイタチの所へ行くわけじゃない」
サクラ「ほ、本当に」
サスケ「約束する」
サスケ「・・・」
サクラ「確かにサスケくんのお兄さんは一族を全滅させた・・・でも」
サスケ「お前は来るな。あいつが待ってる」
サクラ「ダメ!言っちゃ嫌!」
サスケ「俺の話を聞け」
サクラ「家族が居ない気持ち・・・ナルトとサスケくんを見て理解できた」
サクラ「お兄さんに復讐したい気持ちはわかる!私もサスケくんの立場なら!」
サスケ「聞けサクラ」
サクラ「でも行かないでサスケくん・・・今はなれないけどいつか私がサスケくんの家族に」
サスケ「落ち着け!俺は復讐のためにイタチの所へ行くわけじゃない」
サクラ「ほ、本当に」
サスケ「約束する」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 23:36:17.71 ID:RGndtvih0
サスケ「イタチが何故一族を全滅させたか俺には聞く必要がある」
サスケ「それは俺が一族の生き残りであいつの弟だからだ」
サクラ「ううっ・・・でも」
サスケ「頼むから泣くな。俺は必ず戻ってくる」
サクラ「うん・・・!」
サスケ「ついて来るな。いいな?」
サクラ「待ってるから・・・私」
サスケ「それとさっきお前が言った家族の事」
サクラ「うん・・・」
サスケ「いつか・・・俺の口から言う。それまで待っててくれ」
サクラ「・・・うん」
サスケ「・・・行ってくる」
サクラ「いってらっしゃい・・・サスケくん」
サスケ「それは俺が一族の生き残りであいつの弟だからだ」
サクラ「ううっ・・・でも」
サスケ「頼むから泣くな。俺は必ず戻ってくる」
サクラ「うん・・・!」
サスケ「ついて来るな。いいな?」
サクラ「待ってるから・・・私」
サスケ「それとさっきお前が言った家族の事」
サクラ「うん・・・」
サスケ「いつか・・・俺の口から言う。それまで待っててくれ」
サクラ「・・・うん」
サスケ「・・・行ってくる」
サクラ「いってらっしゃい・・・サスケくん」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 23:41:10.06 ID:RGndtvih0
イタチ「来たか」
サスケ「待っていたのか」
イタチ「お前に手紙を出してからずっとだ」
サスケ「・・・あんたが一族を全滅させた時、俺は怖かった」
サスケ「でも今は怖くない・・・」
イタチ「聞いたぞお前の肛門の噂を」
サスケ「あんたには聞きたい事が山ほどある」
イタチ「ならどうする」
サスケ「あんたを倒し真実を聞き出す!」
イタチ「俺に勝てるのか」
サスケ「勝つ!俺には帰るべき場所がある!」ズブッズブッズブッズブッズブッズブッ
イタチ「なるほど・・・あえて手裏剣で俺と戦うか」
サスケ「ああ、もうまた今度なんて言わせねェ!勝負だイタチ!!」
サスケ「待っていたのか」
イタチ「お前に手紙を出してからずっとだ」
サスケ「・・・あんたが一族を全滅させた時、俺は怖かった」
サスケ「でも今は怖くない・・・」
イタチ「聞いたぞお前の肛門の噂を」
サスケ「あんたには聞きたい事が山ほどある」
イタチ「ならどうする」
サスケ「あんたを倒し真実を聞き出す!」
イタチ「俺に勝てるのか」
サスケ「勝つ!俺には帰るべき場所がある!」ズブッズブッズブッズブッズブッズブッ
イタチ「なるほど・・・あえて手裏剣で俺と戦うか」
サスケ「ああ、もうまた今度なんて言わせねェ!勝負だイタチ!!」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 23:47:42.31 ID:RGndtvih0
サスケ「見ろイタチ!これが肛門手裏剣術だ!!」ブスススススス
イタチ「肛門・・・!そう来たか!」
イタチ「だがサスケェ!それでは俺には勝てんぞ!」
サスケ「いや勝つ!今のイタチからは恐怖心を感じない!」
サスケ「今のあんたにはあの頃のクナイのごとき鋭さも豪火球のごとき威力も感じない!」
イタチ「サスケェ!肛門が丸出しだぞ!!」
サスケ「あえてそうした!」
イタチ「ならその肛門を破壊させてもらう!」
サスケ「やはり来たか・・・この一撃にかける!」
イタチ「肛門手裏剣を発動させ合計6個の手裏剣を発射した。最早、肛門に手裏剣は無い」
サスケ「いいや7個だ!俺は7個目の手裏剣を挿れていた!!」ブスススススス
イタチ「よ、よけ切れない!?」
サスケ「イタチィ!!!」
イタチ「肛門・・・!そう来たか!」
イタチ「だがサスケェ!それでは俺には勝てんぞ!」
サスケ「いや勝つ!今のイタチからは恐怖心を感じない!」
サスケ「今のあんたにはあの頃のクナイのごとき鋭さも豪火球のごとき威力も感じない!」
イタチ「サスケェ!肛門が丸出しだぞ!!」
サスケ「あえてそうした!」
イタチ「ならその肛門を破壊させてもらう!」
サスケ「やはり来たか・・・この一撃にかける!」
イタチ「肛門手裏剣を発動させ合計6個の手裏剣を発射した。最早、肛門に手裏剣は無い」
サスケ「いいや7個だ!俺は7個目の手裏剣を挿れていた!!」ブスススススス
イタチ「よ、よけ切れない!?」
サスケ「イタチィ!!!」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 23:51:48.31 ID:RGndtvih0
イタチ「見事だ弟よ・・・」
サスケ「・・・兄さん」
イタチ「俺にトドメを刺すか?」
サスケ「いや俺には約束がある」
イタチ「俺が一族を全滅させた理由か・・・うちはの家紋の秘密を知ってるか?」
サスケ「いや」
イタチ「あれは浣腸だ。うちはには稀に肛門に関連する性癖を持つ者が生まれる」
サスケ「それが俺なのか?」
イタチ「そうだ・・・それと俺の暴挙の理由を教える。耳を貸せ」
サスケ「・・・」
イタチ「・・・って事だ」
サスケ「そうだったのか・・・兄さんはそんな重荷を」
イタチ「ああ・・・すまなかったなサスケ」
サスケ「・・・兄さん」
イタチ「俺にトドメを刺すか?」
サスケ「いや俺には約束がある」
イタチ「俺が一族を全滅させた理由か・・・うちはの家紋の秘密を知ってるか?」
サスケ「いや」
イタチ「あれは浣腸だ。うちはには稀に肛門に関連する性癖を持つ者が生まれる」
サスケ「それが俺なのか?」
イタチ「そうだ・・・それと俺の暴挙の理由を教える。耳を貸せ」
サスケ「・・・」
イタチ「・・・って事だ」
サスケ「そうだったのか・・・兄さんはそんな重荷を」
イタチ「ああ・・・すまなかったなサスケ」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 23:56:21.85 ID:RGndtvih0
サクラ「・・・!」
サスケ「ただいまサクラ」
サクラ「サスケくん!!」
サスケ「だ、抱きつくな・・・俺は無事だ」
サクラ「お、お兄さんは」
サスケ「安心しろ。兄は旅に出た自らの所業を償うためのな」
サクラ「良かった・・・」
サスケ「うちは一族がそんな事を考えていたなんて・・・そして兄さんも」
サスケ「父さん、母さん・・・」
サクラ「サスケくん?」
サスケ「いや・・・帰るぞ」
サクラ「うん」
サスケ「ただいまサクラ」
サクラ「サスケくん!!」
サスケ「だ、抱きつくな・・・俺は無事だ」
サクラ「お、お兄さんは」
サスケ「安心しろ。兄は旅に出た自らの所業を償うためのな」
サクラ「良かった・・・」
サスケ「うちは一族がそんな事を考えていたなんて・・・そして兄さんも」
サスケ「父さん、母さん・・・」
サクラ「サスケくん?」
サスケ「いや・・・帰るぞ」
サクラ「うん」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/02(金) 00:34:55.76 ID:WGPWDsiP0
数年後
サラダ「この家紋ってどういう意味なの?」
サスケ「浣腸だ」
サラダ「浣腸?」
サクラ「ふふ、サラダにはまだ早いかもね」
サスケ「それを俺に教えてくれたのは兄さんだった」
サラダ「イタチおじさんが!?」
サスケ「兄さんは俺の知らない所で苦労してた・・・一族の」
サクラ「サスケくん」
サスケ「いや・・・一族の真実は俺達の心に止めておこう」
サスケ「・・・サラダ」
サラダ「?」
サスケ「パパとママの事は好きか?」
サラダ「うん!」
サクラ「家族っていいよねサスケくん!」
サスケ「ああ!」
完
サラダ「この家紋ってどういう意味なの?」
サスケ「浣腸だ」
サラダ「浣腸?」
サクラ「ふふ、サラダにはまだ早いかもね」
サスケ「それを俺に教えてくれたのは兄さんだった」
サラダ「イタチおじさんが!?」
サスケ「兄さんは俺の知らない所で苦労してた・・・一族の」
サクラ「サスケくん」
サスケ「いや・・・一族の真実は俺達の心に止めておこう」
サスケ「・・・サラダ」
サラダ「?」
サスケ「パパとママの事は好きか?」
サラダ「うん!」
サクラ「家族っていいよねサスケくん!」
サスケ「ああ!」
完
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/02(金) 00:42:01.48 ID:1mYlX0L2O
乙
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/02(金) 00:50:11.94 ID:EzAlerQ0O
幻術…なのか
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/02(金) 00:53:26.10 ID:78UTFYdDO
肛門見せあってるのにローションの話でお互い照れてるのは何故でしょうねぇ
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/02(金) 07:28:15.38 ID:ub8+3R52O
さりげなく遊戯王ネタも混ぜていくスタイル嫌いじゃない
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/02(金) 21:52:56.43 ID:BZgV3P1AO
流石ね、肛門の人。
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420112992/l50
Entry ⇒ 2016.02.06 | Category ⇒ NARUTO | Comments (0)
サスケ「誰だ、うちの娘に変な言葉を教えたのはッ!」
1: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/09(土) 22:23:41.08 ID:kgUJSg3Q0
土曜日の午後。
春野サクラはテーブルの上で組んだ手に顎を乗せ、ニヤニヤしながら旦那の顔を見つめていた。
見つめられている方はあまり気にしていないといった風で、ご飯に焼きたらこを乗っけてモリモリ食べている。
何気ない日常の風景のようだが、サクラにとってはこれが嬉しくて仕方ない。
何故なら彼女の旦那、うちはサスケは昨日やっと長期任務から戻って来たばかりなのだ。
サクラ「サ~スケくん///」
サスケ「……何だ?」
サクラ「んひひ……何でもない///」フヒッ フヒッ
サスケ「……ま、まさかイザナミか……?」
サクラ「え、何が?」
サスケ「いや、多分思い過ごしだ……」モリモリ
サスケはまた視線を薄ピンクの焼きたらこに落とした。
先ほどから何度も「サスケくん///」と声をかけられ、返事をすると妻がフヒフヒ言ってくる不思議な状況。
誰かに幻術をかけられているのではないかと疑ってしまいそうになるほどだった。
しかしまんざらでもない。
自分が愛されていると実感でき、何だか心の内が温かいもので満たされていくように感じるのだ……。
サスケ「サクラ、そう言えばまだ言ってなかったが……」
サクラ「ん?」
サスケ「ナルトの計らいで長期休暇が出た。一か月はいられると思う」
サクラ「」
サスケ「ど、どうした……?」
サクラ「」タラー
サスケ「は、鼻血出てるぞ! ティッシュ! ティッシュはどこだ!? くそ、家の勝手が全く分からん!」アセアセ
サスケは慌てて家のなかを探し回った。
春野サクラはテーブルの上で組んだ手に顎を乗せ、ニヤニヤしながら旦那の顔を見つめていた。
見つめられている方はあまり気にしていないといった風で、ご飯に焼きたらこを乗っけてモリモリ食べている。
何気ない日常の風景のようだが、サクラにとってはこれが嬉しくて仕方ない。
何故なら彼女の旦那、うちはサスケは昨日やっと長期任務から戻って来たばかりなのだ。
サクラ「サ~スケくん///」
サスケ「……何だ?」
サクラ「んひひ……何でもない///」フヒッ フヒッ
サスケ「……ま、まさかイザナミか……?」
サクラ「え、何が?」
サスケ「いや、多分思い過ごしだ……」モリモリ
サスケはまた視線を薄ピンクの焼きたらこに落とした。
先ほどから何度も「サスケくん///」と声をかけられ、返事をすると妻がフヒフヒ言ってくる不思議な状況。
誰かに幻術をかけられているのではないかと疑ってしまいそうになるほどだった。
しかしまんざらでもない。
自分が愛されていると実感でき、何だか心の内が温かいもので満たされていくように感じるのだ……。
サスケ「サクラ、そう言えばまだ言ってなかったが……」
サクラ「ん?」
サスケ「ナルトの計らいで長期休暇が出た。一か月はいられると思う」
サクラ「」
サスケ「ど、どうした……?」
サクラ「」タラー
サスケ「は、鼻血出てるぞ! ティッシュ! ティッシュはどこだ!? くそ、家の勝手が全く分からん!」アセアセ
サスケは慌てて家のなかを探し回った。
5: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/09(土) 23:03:06.71 ID:kgUJSg3Q0
***
サラダ「パパ、格ゲーは得意?」
サスケ「この写輪眼で20連勝して、ナルトをガチ泣きさせたことがある」
サクラが枕に顔をうずめてジタバタするために寝室に籠ってしまったので、サスケは娘、サラダの相手をすることにした。
時折「ぬほおおおおお///」という奇声が響てくるが、今までまとまった休暇なんて無かったのだからそれだけ喜ぶのも分からなくはない。
サラダ「あたしもこの前ボルトをコテンパンにして泣かせちゃった」ヘヘッ
サスケ「ボルトとはよく遊ぶのか?」
サラダ「たまにね……。ほら、あたしとあいつは似たとこあるからさ。どっちもあまりパパに構って貰えないし」
サスケ「……すまん……」
サラダ「しゃーんなろーだよ、ホント」
サスケ「……」
サスケは何も言い返すことが出来ず、押し黙ってしまった。
寂しい思いをさせていることは事実であり、恨まれたって文句は言えなかった。
サラダ「ま、この一か月次第では帳消しにしてあげなくもないけどね……///」チョコン
サスケ「サラダ……」
そう言ってサラダは胡坐をかくサスケの足の上に座った。
見事な甘え上手にサスケは思わず顔がにやけてしまいそうになったが、自分が今まで築き上げてきたキャラクターを思い出して我慢した。
6: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/09(土) 23:23:45.27 ID:kgUJSg3Q0
***
サラダ「ねえパパ、もしかしてわざと負けてくれてる……?」
サスケ「う、うっぐ……」ポロポロ
サラダ(あ、これガチ泣き寸前のやつだ……)
1時間後、そこにはサラダを抱えながら泣くのを必死でこらえているサスケの姿があった。
さっきから一勝も出来ず、ストレート負けし続けているのだ。
サスケ「あんまりだ……。俺、片腕なのに……」
サラダ「だってパパ、超強いみたいなこと言ってたから……」
サスケ「あの時はナルトも片腕だったからな……」
サスケがナルトをフルボッコにしたのはもう随分昔の話。
ナルトと最後の決闘を終えて、サスケは左腕、ナルトは右腕を失った。
その後、療養中に暇を潰そうと始めたのがゲームだった。
左腕しか使えないナルトは方向キーしか押すことが出来ず、辛うじて攻撃ボタンを押すことのできるサスケに負け続けたのだ。
つまり写輪眼がどうのという話はまるで関係がない。
因みにナルトは今でもそのことを根に持っている。
今回長期休暇を与えたのは、柱間細胞で作った義手でリベンジし、泣かせてやろうと言う腹積もりからであった。
10: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/10(日) 00:22:21.58 ID:2hKI6vmc0
サラダ「次はどのステージでやる?」
サスケ「サラダ、ゲームはもうやめにしよう……。あまり長時間ゲームをやり続けると写輪眼に良くない。写輪眼は一生物だから大切にしなくてはいけない……」プルプル
サラダ(かわいいな、パパ……)
サスケ「そうだ、普段サラダたちはゲーム以外に何をして遊んでいるんだ……? 手裏剣投げか? チャンバラか?」
せめて娘にいいところを見せようと、片手でできる自分の超得意分野を挙げてみる。
しかし今の忍の子ども達にとってはどれも昔の遊び、もしくは授業でやるものという認識なのだろう。
サラダにはいまいちピンと来ないようだ。
サスケ(ダメか……)
うなだれるサスケ。
もっとこんな父親の姿を見ていたい気もするが、サラダは助け舟を出すことにした。
サラダ「別に遊ばなくても、あたしはパパと何か話せるだけでもうれしいけど……」
サスケ「そ、そうだな。ではうちは一族がどんなに虐げられてきたかという歴史を……」
サラダ「それはママから何度も聞いた」
サスケ「ええ……? これは俺の口から伝えたかったのだが……」
サラダ「パパから聞いたら尾ひれをつけ過ぎて木の葉を憎むようになっちゃうからダメなんだって」
サスケ「……」
自分の主要な話のネタを禁止され、サスケは途方に暮れた。
サラダ「もう! そんなんでよく結婚できたね!?」
サスケ「い、いや……サクラとはちゃんと楽しく会話している。『憎しみはどこから生まれるか』とか……」
サラダ「うわッ……つまんなそッ……」
もちろんサクラの目にはサスケくんフィルターがかかっており、サスケと喋ればどんな内容でも幸せに感じられたりする。
そんなぬるま湯な環境に身を置きすぎたせいでサスケはすっかり話のつまらんただのイケメンに成り下がっていた。
サスケ(うー……何かサラダが興味持ちそうな話はないか……? ……いや、そもそも何に興味を持っているんだ?)
サスケは必死で考えた末、サラダのことを何も知らないということに気がついた。
サスケ「サラダ、ゲームはもうやめにしよう……。あまり長時間ゲームをやり続けると写輪眼に良くない。写輪眼は一生物だから大切にしなくてはいけない……」プルプル
サラダ(かわいいな、パパ……)
サスケ「そうだ、普段サラダたちはゲーム以外に何をして遊んでいるんだ……? 手裏剣投げか? チャンバラか?」
せめて娘にいいところを見せようと、片手でできる自分の超得意分野を挙げてみる。
しかし今の忍の子ども達にとってはどれも昔の遊び、もしくは授業でやるものという認識なのだろう。
サラダにはいまいちピンと来ないようだ。
サスケ(ダメか……)
うなだれるサスケ。
もっとこんな父親の姿を見ていたい気もするが、サラダは助け舟を出すことにした。
サラダ「別に遊ばなくても、あたしはパパと何か話せるだけでもうれしいけど……」
サスケ「そ、そうだな。ではうちは一族がどんなに虐げられてきたかという歴史を……」
サラダ「それはママから何度も聞いた」
サスケ「ええ……? これは俺の口から伝えたかったのだが……」
サラダ「パパから聞いたら尾ひれをつけ過ぎて木の葉を憎むようになっちゃうからダメなんだって」
サスケ「……」
自分の主要な話のネタを禁止され、サスケは途方に暮れた。
サラダ「もう! そんなんでよく結婚できたね!?」
サスケ「い、いや……サクラとはちゃんと楽しく会話している。『憎しみはどこから生まれるか』とか……」
サラダ「うわッ……つまんなそッ……」
もちろんサクラの目にはサスケくんフィルターがかかっており、サスケと喋ればどんな内容でも幸せに感じられたりする。
そんなぬるま湯な環境に身を置きすぎたせいでサスケはすっかり話のつまらんただのイケメンに成り下がっていた。
サスケ(うー……何かサラダが興味持ちそうな話はないか……? ……いや、そもそも何に興味を持っているんだ?)
サスケは必死で考えた末、サラダのことを何も知らないということに気がついた。
12: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/10(日) 00:38:35.79 ID:2hKI6vmc0
サスケ「今、サラダが興味を持っていることを教えてくれないか?」
もうこれくらいしか訊けない。
何も知らないのだから仕方がなかった。
サラダ「興味? うーん……」
サスケ「ほら、今ハマってるものとか、アカデミーで流行ってることとか……。俺は長いこと木の葉を離れていたから流行語も知らないんだ」
サラダ「あ、そう言えば最近よくアカデミーで聞くようになった言葉なんだけど……」
サスケ「うんうん」
サラダ「パパ、オナニーってなに?」
サスケ「」
もうこれくらいしか訊けない。
何も知らないのだから仕方がなかった。
サラダ「興味? うーん……」
サスケ「ほら、今ハマってるものとか、アカデミーで流行ってることとか……。俺は長いこと木の葉を離れていたから流行語も知らないんだ」
サラダ「あ、そう言えば最近よくアカデミーで聞くようになった言葉なんだけど……」
サスケ「うんうん」
サラダ「パパ、オナニーってなに?」
サスケ「」
13: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/10(日) 01:03:43.66 ID:2hKI6vmc0
愛娘から最悪な質問が来てしまった。
「赤ちゃんってどうやって出来るの?」などと訊いてくれたなら、まだ「それは高等忍術だからお前にはまだ早い」などと言える。
しかしオナニーのように子供でもやる奴はやる行為の場合、安易に「高等忍術だ」などと答えようものなら「何であたしにはオナニー教えてくれないの!? あたしだってオナニーできるようになりたい! オナニー! オナニー!」となる。
そんなの絶対に駄目だ。
サスケはオナニーで人生を踏み誤った忍を知っている。
その道は破滅へと続く一本道なのだ……。
サスケ「すまない、俺にも分からない……」
サラダ「嘘! ママに訊いたら『パパに訊きなさい』って言ってたもん!」
サスケ(サクラめぇ……!)
サラダ「ねえ! 本当のことを教えてよパパ! 本当は知っているんでしょ!?」
サスケ「……」
サラダ「パパ!」
サスケは考えあぐねた挙句、一つの答えを提示した。
サスケ「無限月読のようなものだ……」
サラダ「え……」
17: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/10(日) 01:24:23.24 ID:2hKI6vmc0
サラダ「無限月読って確か第四次忍界大戦の時の……」
サスケ「そうだ。無限月読にかけられた人々は、楽しい夢を見る代わりに養分を吸われていたっていうのは知っているだろう……」
サラダ「うん」
サスケ「オナニーもそんなようなものだ。オナニーは現実から目を背け、妄想の中で快楽を追い求めさせるものだ。そんなものに一度はまってしまえば、若者の養分ともいえる青春時代を無駄にし、虚しさだけが残るようになるんだ……(即興にしては上手いこと言えたぞ俺!)」
サラダ「オナニーは無限月読……」
サスケ「そうだ……」
サラダ「無限月読は超高等忍術……」
サスケ「そうだ……ん? いや、そういう話じゃなくてだな……」
サラダ「オナニーは……超高等忍術!」
サスケ「違うッ! それは全然違うぞサラダ!」
サラダ「オナニーは凄いッ!!」
サスケ「だ、だから……」
サラダ「あたしもオナニー出来るようになりたい! オナニー! オナニー!」
サスケ「……」
下手に上手いこと言おうとした結果、サスケはサラダにあらぬ認識を植え付けてしまった。
サスケ「そうだ。無限月読にかけられた人々は、楽しい夢を見る代わりに養分を吸われていたっていうのは知っているだろう……」
サラダ「うん」
サスケ「オナニーもそんなようなものだ。オナニーは現実から目を背け、妄想の中で快楽を追い求めさせるものだ。そんなものに一度はまってしまえば、若者の養分ともいえる青春時代を無駄にし、虚しさだけが残るようになるんだ……(即興にしては上手いこと言えたぞ俺!)」
サラダ「オナニーは無限月読……」
サスケ「そうだ……」
サラダ「無限月読は超高等忍術……」
サスケ「そうだ……ん? いや、そういう話じゃなくてだな……」
サラダ「オナニーは……超高等忍術!」
サスケ「違うッ! それは全然違うぞサラダ!」
サラダ「オナニーは凄いッ!!」
サスケ「だ、だから……」
サラダ「あたしもオナニー出来るようになりたい! オナニー! オナニー!」
サスケ「……」
下手に上手いこと言おうとした結果、サスケはサラダにあらぬ認識を植え付けてしまった。
27: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/10(日) 17:49:13.36 ID:2hKI6vmc0
***
サスケ「アカデミーに悪い虫がいる……」
サクラ「ぬほおおおお///」ジタバタ
その夜、布団に入ったサスケは渋い表情でそう言った。
サクラは未だに興奮が収まらないらしく、隣でバタバタやっている。
サスケ「……聞いてるか、サクラ? アカデミーに悪い虫がいる」
サクラ「悪い虫? シノのこと?」
サスケ「いや、物の例えだ。……サラダに変な言葉を教えた奴がいるという意味だ」
サクラ「ああ、オナニーの件ね」ハイハイ
サスケ「何でそんなに気楽に構えていられるんだ! サラダが……! オナニーなんて……!」シクシク
サクラ「サスケくん、キャラ壊れてるけどいいの?」
サスケ「……。サラダがあの言葉を知っているとはな……」クッ
ろくすっぽ家族に顔を見せない今の生活を選んだ自分には、娘にあれこれ意見する資格などないこともよく分かっている。
しかし知らなくていいことに興味を持ち始めたときは、親として止めなければならないだろう。
いずれ知ることになるにせよ、今はまだ早すぎる。
今はまだオナニーだけだが、今後はもっと過激なワードが娘の口から飛び出すかもしれない……。
サスケ「一体アカデミーという閉鎖空間の中で何が……?」ソワソワ
サクラ「あ、やっぱサラダのアカデミーでの様子、気になっちゃう?」ニヤニヤ
いつも家を空けている旦那が家族のことを気にかけているのを見るのは、何かこう萌えるものがある……とサクラは感じた。
サスケ「ああ。しかし部外者が立ち入ることなど……」
サクラ「今度、保護者参観あるけど」
サスケ「それだああああああああああああ!!!!!!!!」ガバッ
サクラ「サスケくん、キャラ」
サスケ「……その手があったか」フッ
サスケはクールにそう呟いたが、期待と緊張で眼がギンギンに冴えてその日は一睡も出来なかった。
28: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/10(日) 19:20:53.50 ID:2hKI6vmc0
***
シノ(な、なんだこの異様な空気は……)
一週間後、忍者アカデミーの保護者参観には錚々たるメンバーが集結していた。
仕事をほったらかして息子を観に来た火影。
火影がサボってんだから俺も、と相談役。
娘が大好きなデブ。
息子が大好きな眉毛。
嫁が風邪で倒れたから代わりに来た絵師。
仲間はずれが怖くて子供もいないのに何故か来た獣人。
甥が頑張る姿が気になっちゃった風影。
それらむさ苦しい父兄集団が教室後方の一番見やすいポジションを占拠している。
その後ろで背の低いお母さん方が見えにくそうに背伸びしているが、そんなことには毛ほどの関心も寄せない。
皆一様に腕を組んでシノを睨みつけ、自分の子(もしくは甥)を預けるに値するかを品定めしているようだった。
サラダ(あれ……パパもママもいない……)
サラダは後ろを振り向いて見渡してみたが、そこにはサクラの姿もサスケの姿もなかった。
もう授業が始まるというのに……。
サラダ「……」シュン
せめて母親だけでも来てほしかった。
火影すらいるのだ。
何でうちだけ……。
サラダは無性に悲しくなって俯いた。
キ―――――――――――――!!
サラダ「!」
シノ「!」
突如、巨大な鷹とその足に掴まる男が教室の窓に向かって突っ込んできた。
ガシャアアアアンと盛大な音を立てて窓をブチ割り、男は室内に飛び込む。
サラダ「パパ……!」
サスケ「間に合ったか……」
サスケは体に付いたガラスの破片をパラパラと叩き落としながら安堵する。
ナルト「よく来たってばよ、サスケ……」
リー「久しぶりですね、サスケくん!」
懐かしい顔を見て、父兄集団もニヤリと笑う。
シノ「……弁償しろ、サスケ」
シノは静かにそう呟いた。
30: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/11(月) 01:35:53.13 ID:99j/HE1l0
***
キーンコーンカーンコーン……
シノ「今日は変化の術を学ぶ」
サラダ「わあ! ///」
ボルト「やったってばさ!」
シカダイ「一番楽しみにしてた術だからな」ヘヘヘ
シノ(やはり喜んでるな……)フフフ
チャイムが鳴って授業スタート。
最初は同期のメンバーが一堂に会した状況に気圧されたシノだが、徐々に自分のペースを取り戻し始めた。
授業テーマの発表だけでこの食いつきようだ。
今日は楽しくやれそうな気がする。
本当はこの日のために綿密に練った指導案があったのだが、せっかく忍術のプロフェッショナルが集まっているのだ。
頭のなかにあったプランを組み直して、導入をちょっと面白くしてやr……。
ネジ「八卦掌回天ッ!」ガッシャアアアアアアアアアアアン!!
シノ「」
シノが授業計画の修正をしていると、いきなり不審者がまだ割れていなかった方の窓を突き破って入ってきた。
それも何故か不必要な大技で。
ネジ「間に合ったか……」フウ
砕けたガラスの破片を踏みながらネジが乱入。
彼もまた、甥っこの活躍を観に来たのだった。
どうせ間に合っていないのだから、普通に扉から入ってくればいいものを……。
シノ「……とりあえず俺が手本を見せよう」
窓ガラス代は後でキッチリ請求することにして、シノは授業を進めることにした。
38: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/11(月) 15:11:51.46 ID:99j/HE1l0
シノ「……」シュババババッ!! ボフンッ!!
ヒナタ(シノ)「……うずまきヒナタだ。結構似ているだろう……」モクモク
滑らかな動きで印を結んだかと思うと、そこには火影の妻が立っていた。
口調を似せる気は全くなさそうだが、声色なんかはまるでそっくりだ。
ボルト「すげッ! 母ちゃんだッ! 本物よりも若干若くて綺麗だけどッ!」
メタル「おおー!」
チョウチョウ「すっげー似てる!」
教室のあちこちから歓声が上がる。
シノ「この術はどれだけ対象をイメージできるかにかかってくる。それさえ出来れば、さほど難しい術ではない」
サラダ「それにしても上手いよね、油女先生」
シノ「当然だ。なぜなら俺は昔、ヒナタと同じ班だったからだ」ボフン
術を解き、またいつもの無表情な先生に戻るシノ。
だが子ども達がシノを見る目は、いつもの先生ではなく、あこがれの忍へと変わっていた。
シノ「どれだけイメージが重要なのかを比較してみよう。すまないがキバとサスケ、試しにヒナタに変化してみてくれ」
キバ「え、俺?」
サスケ「……いいだろう」
ここで保護者を巻き込んで授業を盛り上げる。
比べてみることで子ども達も微妙な違いを感じ取ることが出来るだろう。
イノジン「サラダのお父さんがやるんだ!」
サラダ「パパ頑張れ―!」
シカダイ「……あのキバって人、誰のお父さんだ?」ヒソヒソ
ボルト「知らないってばさ……」ヒソヒソ
子ども達の視線が二人に集まる。
サスケはほとんど見たこと無いが、有名だし、サラダのお父さんだから知っている。
だが、その隣のおっさんは誰なのだろう?
保護者でもないのに何故いるのだろう?
大体なんで教室に犬なんか連れ込んでいるのだろう?
キバ「よッ!」シュババババッ!! ボフンッ!!
サスケ「……」シュババババッ!! ボフンッ!!
ヒナタ(キバ)「どうよ?」モクモク
ヒナタ(サスケ)「こんなものか……」モクモク
煙が晴れるとそこには二人のヒナタがいた。
しかし比べて見ると、一方は顔立ちが微妙に違うような気がする。
ヒナタ(シノ)「……うずまきヒナタだ。結構似ているだろう……」モクモク
滑らかな動きで印を結んだかと思うと、そこには火影の妻が立っていた。
口調を似せる気は全くなさそうだが、声色なんかはまるでそっくりだ。
ボルト「すげッ! 母ちゃんだッ! 本物よりも若干若くて綺麗だけどッ!」
メタル「おおー!」
チョウチョウ「すっげー似てる!」
教室のあちこちから歓声が上がる。
シノ「この術はどれだけ対象をイメージできるかにかかってくる。それさえ出来れば、さほど難しい術ではない」
サラダ「それにしても上手いよね、油女先生」
シノ「当然だ。なぜなら俺は昔、ヒナタと同じ班だったからだ」ボフン
術を解き、またいつもの無表情な先生に戻るシノ。
だが子ども達がシノを見る目は、いつもの先生ではなく、あこがれの忍へと変わっていた。
シノ「どれだけイメージが重要なのかを比較してみよう。すまないがキバとサスケ、試しにヒナタに変化してみてくれ」
キバ「え、俺?」
サスケ「……いいだろう」
ここで保護者を巻き込んで授業を盛り上げる。
比べてみることで子ども達も微妙な違いを感じ取ることが出来るだろう。
イノジン「サラダのお父さんがやるんだ!」
サラダ「パパ頑張れ―!」
シカダイ「……あのキバって人、誰のお父さんだ?」ヒソヒソ
ボルト「知らないってばさ……」ヒソヒソ
子ども達の視線が二人に集まる。
サスケはほとんど見たこと無いが、有名だし、サラダのお父さんだから知っている。
だが、その隣のおっさんは誰なのだろう?
保護者でもないのに何故いるのだろう?
大体なんで教室に犬なんか連れ込んでいるのだろう?
キバ「よッ!」シュババババッ!! ボフンッ!!
サスケ「……」シュババババッ!! ボフンッ!!
ヒナタ(キバ)「どうよ?」モクモク
ヒナタ(サスケ)「こんなものか……」モクモク
煙が晴れるとそこには二人のヒナタがいた。
しかし比べて見ると、一方は顔立ちが微妙に違うような気がする。
39: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/11(月) 15:46:11.63 ID:99j/HE1l0
ボルト「サラダの父ちゃんの方は似てるんだけど、目と目の間が少し離れすぎてる気がするってばさ」
シカダイ「言われないと気づかねえけど、確かにそうだな」
子ども達の中にはよく分からないという者もいたが、何となく違うということだけは感じ取ってもらえたようだ。
キバ「まぁ俺もヒナタと同じ班だったし、サスケは里を離れてることが多いからな……」
シノ「非情に微妙な差異だが、ボルトのようにヒナタに近い者には気づかれてしまう。つまりどれだけ対象を観察していたかが、変化の術を用いた潜入任務に於いてはネックになるのだ」
サラダ「なるほど……」
シノ「では今度はキバと火影様を比べてみよう。恐らく火影様はこの中で誰よりも似ているはずだ。なぜなら火影様はヒナタの夫だからだ。……ナルト、見せてやってくれ」
ナルト「よっしゃ、お前たちよーく見てるってばよ!」
ボルト「もし不細工になってたら母ちゃんに言うってばさ!」
ナルト「へ、変なプレッシャーかけんなよ……」
ドッと沸き起こる笑い声。
シノはいつになく盛り上がるクラスを見て、満足していた。
シカダイ「言われないと気づかねえけど、確かにそうだな」
子ども達の中にはよく分からないという者もいたが、何となく違うということだけは感じ取ってもらえたようだ。
キバ「まぁ俺もヒナタと同じ班だったし、サスケは里を離れてることが多いからな……」
シノ「非情に微妙な差異だが、ボルトのようにヒナタに近い者には気づかれてしまう。つまりどれだけ対象を観察していたかが、変化の術を用いた潜入任務に於いてはネックになるのだ」
サラダ「なるほど……」
シノ「では今度はキバと火影様を比べてみよう。恐らく火影様はこの中で誰よりも似ているはずだ。なぜなら火影様はヒナタの夫だからだ。……ナルト、見せてやってくれ」
ナルト「よっしゃ、お前たちよーく見てるってばよ!」
ボルト「もし不細工になってたら母ちゃんに言うってばさ!」
ナルト「へ、変なプレッシャーかけんなよ……」
ドッと沸き起こる笑い声。
シノはいつになく盛り上がるクラスを見て、満足していた。
40: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/11(月) 15:58:26.09 ID:99j/HE1l0
ナルト「変化の術ッ!」シュババババッ!! ボフンッ!!
ヒナタ(全裸)「どうだってばよ?」モクモク
ボルト「」
サラダ「」
シカダイ「」
イノジン「」
チョウチョウ「」
メタル「」
ヒナタ(キバ)「」
我愛羅「」
チョウジ「」
サイ「」
サスケ「」
リー「///」
シカマル「///」ポタポタ
ネジ「///」ハアハア
シノ「」
ヒナタ(全裸)「ん? どうしたんだ皆?」
静まりかえる教室。
そこにただ、ネジの荒い息遣いだけが響いていた……。
ヒナタ(全裸)「どうだってばよ?」モクモク
ボルト「」
サラダ「」
シカダイ「」
イノジン「」
チョウチョウ「」
メタル「」
ヒナタ(キバ)「」
我愛羅「」
チョウジ「」
サイ「」
サスケ「」
リー「///」
シカマル「///」ポタポタ
ネジ「///」ハアハア
シノ「」
ヒナタ(全裸)「ん? どうしたんだ皆?」
静まりかえる教室。
そこにただ、ネジの荒い息遣いだけが響いていた……。
42: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/11(月) 16:29:28.40 ID:99j/HE1l0
***
ナルト「ほ、ホントに間違えただけなんだってばよ! 頼むから母ちゃんにだけは……!」アセアセ
ボルト「俺は火影なんて大嫌いだってばさ……」プイッ
シノ「印は今教えた通りだ。それでは3人か4人でグループを作り、一人は化ける係、一人は化けられる係、残りはどこが違うのかを指摘する係になって練習してみよう。5分でローテーションしてくれ。大切なのは何度も言うが観察とイメージだ」
サラダ「パパと組んでもいい?」
シノ「構わない。お母さん方も是非ご参加いただきたい」
実際に変化の術を出来るとあって、子ども達は大はしゃぎだ。
火影が晒した醜態はまだ頭に焼き付いて離れないが、今は新しい術の習得に躍起になっている。
44: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/11(月) 17:12:06.31 ID:99j/HE1l0
イノジン(チョウチョウ)「こんな感じ?」デブーン
イノジン「そんな太ってないだろ、僕は!」
チョウジ「でも体型以外は結構いい線いってるよ」
サイ「もしかして今、チョウチョウにはチンコついてんですか?」
イノジン(チョウチョウ)「どうだろ? あ、ついてた」モミモミ
イノジン「揉むなッ! ///」
シカダイ「あ~めんどくせえ……。どうだ? 似てるだろ?」
シカマル「目と身長以外はそっくりだな」
我愛羅「いや、元々そっくりだろう……。変化の術を使え、変化の術を」
メタル「うあああああああああああああ!」ポロポロ
リー「大丈夫! 忍術が使えなくたって立派な忍者になれる!」
シノ「そうだ、気にすることはない……。忍者アカデミーは忍者以外への就職も応援している……」
リー「なんてこと言うんですか!」
ナルト「お、おーいボルト……? 父ちゃんと一緒に……」
ネジ「何なんだろうな、この従妹の裸を見ちゃった背徳感と興奮は……? ///」ハアハア
サラダ(ボルト)「しゃーんなろー!」ンガー!
サラダ「うわ、似てる! でも何だろ、すごい気持ち悪い!」
サスケ(サラダに変な言葉を教えたのはボルトだろうか……? さっき全裸になった男の息子だからな……)ソワソワ
イノジン「そんな太ってないだろ、僕は!」
チョウジ「でも体型以外は結構いい線いってるよ」
サイ「もしかして今、チョウチョウにはチンコついてんですか?」
イノジン(チョウチョウ)「どうだろ? あ、ついてた」モミモミ
イノジン「揉むなッ! ///」
シカダイ「あ~めんどくせえ……。どうだ? 似てるだろ?」
シカマル「目と身長以外はそっくりだな」
我愛羅「いや、元々そっくりだろう……。変化の術を使え、変化の術を」
メタル「うあああああああああああああ!」ポロポロ
リー「大丈夫! 忍術が使えなくたって立派な忍者になれる!」
シノ「そうだ、気にすることはない……。忍者アカデミーは忍者以外への就職も応援している……」
リー「なんてこと言うんですか!」
ナルト「お、おーいボルト……? 父ちゃんと一緒に……」
ネジ「何なんだろうな、この従妹の裸を見ちゃった背徳感と興奮は……? ///」ハアハア
サラダ(ボルト)「しゃーんなろー!」ンガー!
サラダ「うわ、似てる! でも何だろ、すごい気持ち悪い!」
サスケ(サラダに変な言葉を教えたのはボルトだろうか……? さっき全裸になった男の息子だからな……)ソワソワ
47: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/12(火) 01:08:02.93 ID:dMMZUWXV0
***
授業も終わりに差し掛かる頃には、どのグループの子も上手く変化できるようになっていた。
中には物や動物にチャレンジしている子もいる。
元々器用なサラダとボルトは、大方考え付く限りの物への変化をこなしてしまった。
サスケ「上手いものだな、二人とも。これなら性質変化の術だって覚えてしまいそうだ」
サラダ「ホント? あたし達、上手いの?」
サスケ「ああ。才能がある」
サラダ「へへ……褒められちゃった……///」
ボルト「天才とか……持ち上げすぎだってばさ///」
サスケ「そこまでは言ってないが……」
だが実際、天賦の才を持っているのだろう。
まだまだ精神的には未熟だが、技術だけで言えば中忍試験でも通用しそうなものを感じさせる。
サラダ「じゃああの術、あたしとボルトに今ここで教えてくれない?」
サスケ「あの術……?」
サラダは褒められて向上心に火がついたのか、上級忍術習得に乗り出した。
サスケも忍である以上、強さを求めるあのワクワク感は今でも覚えている。
今は授業中だが、こっそり教えてあげるくらいならいいのではなかろうか?
何の術かは知らないが……。
ボルト「何の術だ?」
サラダ「オナニーの術」
サスケ「」
ボルト「」
彼女は何の迷いもなくそう言い放った。
49: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/12(火) 02:33:15.95 ID:dMMZUWXV0
サラダ「お願いパパ! あたしたちもっと強くなりたい! オナニー! オナニー!」
サスケ「だ、駄目だ! というかアレは術じゃない! はしたないからやめろ!」アワアワ
ボルト「と、突然何を言いだすんだってばさ! 馬鹿かお前! ///」アワアワ
サラダ「オナもがッ!」ジタバタ
サスケは顔から火が出そうになりながら娘の口を塞いだ。
サラダ「はあひへへ! ひへへふへふはへへいいはは! ははほほはひい!」
サスケ「何て言ったんだ?」パッ
サラダ「じゃあ見せて! 見せてくれるだけでいいから! パパのオナもぐッ!」ジタバタ
サスケ「///」カアアアアアアアア
キーンコーンカーンコーン
シノ「よし、今日はここまでだ。次の時間に俺に化けるテストを行うから各自練習しておくように」
生徒「はーい」
サスケ「……///」フウ……
終了のチャイムに救われてホッと一息。
これならまだ、正直に話した方が俺にとってもサラダにとっても良かったのではないのだろうか……?
知ってしまいさえすれば、こんなことにはならないのだから。
しかしボルトの前であんなことを言ってしまった以上、真相を知った時は三日くらい寝込みそうな勢いだが……。
目の前に広がる大きな壁に、サスケは片手で頭を抱えた。
サスケ「だ、駄目だ! というかアレは術じゃない! はしたないからやめろ!」アワアワ
ボルト「と、突然何を言いだすんだってばさ! 馬鹿かお前! ///」アワアワ
サラダ「オナもがッ!」ジタバタ
サスケは顔から火が出そうになりながら娘の口を塞いだ。
サラダ「はあひへへ! ひへへふへふはへへいいはは! ははほほはひい!」
サスケ「何て言ったんだ?」パッ
サラダ「じゃあ見せて! 見せてくれるだけでいいから! パパのオナもぐッ!」ジタバタ
サスケ「///」カアアアアアアアア
キーンコーンカーンコーン
シノ「よし、今日はここまでだ。次の時間に俺に化けるテストを行うから各自練習しておくように」
生徒「はーい」
サスケ「……///」フウ……
終了のチャイムに救われてホッと一息。
これならまだ、正直に話した方が俺にとってもサラダにとっても良かったのではないのだろうか……?
知ってしまいさえすれば、こんなことにはならないのだから。
しかしボルトの前であんなことを言ってしまった以上、真相を知った時は三日くらい寝込みそうな勢いだが……。
目の前に広がる大きな壁に、サスケは片手で頭を抱えた。
51: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/12(火) 03:53:26.08 ID:dMMZUWXV0
***
サスケ「次が最後の授業か……」
ネジ「何でも美人教師の保健らしい……。本当に……来でよがっだ……」ポロポロ
サスケ「……」
まだハアハア言ってるだけなら「ああ、変態なんだな……」で済むが、感激のあまり涙まで流されてはもうキモすぎて何も言えなくなる。
こんなのが普通にいるから木の葉は嫌いなのだ。
チョウジ「今は忍者に関係ないことも教えるんだね」
キバ「さっきのみたらしアンコの体術の授業に比べたら断然いいぜ。せめて目潰しは禁止しろよ……危ねえだろ……」
リー「うちの子なんて普通に表蓮華やろうとしてたのに止めませんでしたね……」ガタガタ
つい先ほど見た授業を思い出して青くなる一同。
生きるか死ぬかの戦いを繰り返してきた彼らだが、自分の子ども達が血だらけで50分間ひたすら殴り合っているのを見ると流石にぞっとしてしまう。
サスケ(まぁ正しい性知識を身につけるのはいいことだ……)
サスケはチャイムが鳴る前から席について静かにしている愛娘をじっと見つめた。
52: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/12(火) 04:04:07.79 ID:dMMZUWXV0
>>50
カンクロウ「黒蟻いじくってたら閉じ込められたじゃん」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396805183/
テマリ「最近、我愛羅の部屋が臭い」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416149858/
カンクロウ「テマリのヌード写真、いくらで買うじゃん?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416415734/
テマリ「当たったんだよ、一泊二日のペアチケット!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416572750/
カカシ「まぁシカマルの処分は追々考えるとして……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417019783/
サスケ「うぅ……皆に会いてぇ……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417438808/
カンクロウ「口寄せ・穢土転生・改ッ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418144359/
カンクロウ「じゃあな。また会おうじゃん?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418734985/
テマリ「明日は家族でお出かけをしよう」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419394807/
テマリ「し、シカマル……。起きろシカマル……///」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452250455/
カンクロウ「黒蟻いじくってたら閉じ込められたじゃん」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396805183/
テマリ「最近、我愛羅の部屋が臭い」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416149858/
カンクロウ「テマリのヌード写真、いくらで買うじゃん?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416415734/
テマリ「当たったんだよ、一泊二日のペアチケット!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416572750/
カカシ「まぁシカマルの処分は追々考えるとして……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417019783/
サスケ「うぅ……皆に会いてぇ……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417438808/
カンクロウ「口寄せ・穢土転生・改ッ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418144359/
カンクロウ「じゃあな。また会おうじゃん?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418734985/
テマリ「明日は家族でお出かけをしよう」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419394807/
テマリ「し、シカマル……。起きろシカマル……///」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452250455/
57: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/14(木) 21:17:30.89 ID:rg/95atv0
キーンコーンカーンコーン
白「やあやあ皆さん、今日も楽しく保健を勉強しますよ! 日直さん、号令お願いします」
サラダ「起立!」ガタッ
シカダイ「///」
ボルト「///」
イノジン「///」
メタル「///」
チャイムと同時に美人教師が教室に入ってきた。
男子生徒は皆立つ前に勃ってしまったらしく、前かがみになっている。
ネジ(いや、美人だけどさ……)シュン
白が男性であることを知るネジは寂しげな顔を見せた。
今までいきり立っていた彼の一尾はすっかり萎れて下を向いている。
柔よく剛を制すとはよく言ったものだ。
サスケ(白が保健の先生か……。まあ安心だな……)
子どもの頃に白と死闘を繰り広げたサスケには、この白という教師が頼もしく見えた。
自分をあそこまで追い詰めた男だからこそ、信頼に足るのだ。
58: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/14(木) 21:55:06.46 ID:rg/95atv0
サラダ「礼!」
一同「お願いしまーす!」
白「はい、お願いします。さて先生は最近、教室で気になる言葉を耳にするのですが……何だと思います?」
子ども達の日常の話から授業に入っていく白。
学びと日常をリンクさせるべく、日頃から子ども達をよく観察していることが覗える。
メタル「『青春』ですか?」
シカダイ「それ言ってんのお前だけだろーが」
チョウチョウ「先生、最近よくアチシにデブって言ってくる奴がいまーす」
イノジン「うるせーデブ!」
ボルト「『疲労骨折』とかか? 最近アンコ先生の授業でそうなった奴がいっぱいいるってばさ」
白「残念、違います。あれあれ、もう皆さんお手上げですか?」
上手く挑発して考えを引き出す。
他の生徒も一生懸命に教室でトレンドになっている言葉を羅列してみた。
が、なかなか正解は見つからない。
サラダ「先生!」シュビッ
白「はいサラダさん、お答えをどうぞ!」
サラダがピンとまっすぐに手を伸ばした。
自信にあふれた、いい挙手だ。
サスケ(頑張れ、サラダ……)
サスケは微笑みながら娘を見守る。
サラダ「もしかして、『オナニー』ですか!?」
ボルト「///」
シカダイ「///」
イノジン「///」
メタル「///」
チョウチョウ「?」
サスケ「」ドバドバドバドバ
滝のように滴り落ちる汗。
公衆の面前で、娘が言ってはならない言葉を口にした。
それも大声で。
サスケ(う、うわあああ! 俺が曖昧に誤魔化したばっかりに! ///)
恥ずかしくて死にそうなサスケ。
ナルトがニヤニヤしながら小声で「娘に何教えてるってばよ///」などと耳打ちしてきた。
ネジやリーは案の定興奮してしまったらしい。
一同「お願いしまーす!」
白「はい、お願いします。さて先生は最近、教室で気になる言葉を耳にするのですが……何だと思います?」
子ども達の日常の話から授業に入っていく白。
学びと日常をリンクさせるべく、日頃から子ども達をよく観察していることが覗える。
メタル「『青春』ですか?」
シカダイ「それ言ってんのお前だけだろーが」
チョウチョウ「先生、最近よくアチシにデブって言ってくる奴がいまーす」
イノジン「うるせーデブ!」
ボルト「『疲労骨折』とかか? 最近アンコ先生の授業でそうなった奴がいっぱいいるってばさ」
白「残念、違います。あれあれ、もう皆さんお手上げですか?」
上手く挑発して考えを引き出す。
他の生徒も一生懸命に教室でトレンドになっている言葉を羅列してみた。
が、なかなか正解は見つからない。
サラダ「先生!」シュビッ
白「はいサラダさん、お答えをどうぞ!」
サラダがピンとまっすぐに手を伸ばした。
自信にあふれた、いい挙手だ。
サスケ(頑張れ、サラダ……)
サスケは微笑みながら娘を見守る。
サラダ「もしかして、『オナニー』ですか!?」
ボルト「///」
シカダイ「///」
イノジン「///」
メタル「///」
チョウチョウ「?」
サスケ「」ドバドバドバドバ
滝のように滴り落ちる汗。
公衆の面前で、娘が言ってはならない言葉を口にした。
それも大声で。
サスケ(う、うわあああ! 俺が曖昧に誤魔化したばっかりに! ///)
恥ずかしくて死にそうなサスケ。
ナルトがニヤニヤしながら小声で「娘に何教えてるってばよ///」などと耳打ちしてきた。
ネジやリーは案の定興奮してしまったらしい。
60: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/14(木) 22:18:45.72 ID:rg/95atv0
白「サラダさん、大正解! そう、『オナニー』です」
サラダ「やった!」
サスケ「へ?」
まさかの正解に驚く。
今日の授業のテーマってもしかして……。
白「今日は『オナニー』について学びます」
オナニーだった。
今日のテーマはオナニーなのだ。
それ以上でもそれ以下でもなく、オナニーなのだ……。
白「皆さんは『オナニー』が何か知っていますか?」
ボルト「……///」
シカダイ「……///」
イノジン「……///」
メタル「……///」
チョウチョウ「知らなーい」
サラダ「すごいってことしか知りません」
白が皆に問いかける。
クラスの大半は耳にしたことはあるものの、それが何なのかは知らないらしい。
ただ一部の男子は知っているようで、顔を赤らめている。
白「見た感じ、中には知っている人もいるようですね。べつに『オナニー』自体は悪いことでもなんでもありません。でも偏った知識で間違ったオナニーをする、これがよくないのです」
サスケ(あ、そういうことか……)
我愛羅(こういう教育は大切だ……)
つまりは節度だとか、場をわきまえるとか、そういう話なのだろう。
どうせいつか皆知ることであり、それなら正しい知識を伝えてやることが一番なのだ。
62: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/14(木) 22:37:19.60 ID:rg/95atv0
白「とりあえず先生がよくないオナニーのお手本を見せますね」ズルッ
サスケ「」
サラダ「」
白が突然、自分の陰茎を晒した。
白い肌なのに、そこだけ浅黒い。
ボルト「」
シカダイ「」
イノジン「」
メタル「」
初めて先生のイチモツを目の当たりにした生徒も、衝撃を受けていた。
定番のおかずだった先生が、まさかの男。
貧乳ではなく胸板だったのだ……。
白「螺旋丸ッ!!!!」キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!!
呆気にとられているクラスには目もくれず、白は手にチャクラの形態変化をとことんまで極めた球体を作り出す。
圧縮されたチャクラ。
膨大なエネルギー。
白「じ、じつはコレ、まだあまり慣れてないんですけどね……///」ビクビク
サスケ(う、嘘だろう……!?)
白は迷うことなくその浅黒い陰茎を、螺旋眼に近づけた……。
サスケ「」
サラダ「」
白が突然、自分の陰茎を晒した。
白い肌なのに、そこだけ浅黒い。
ボルト「」
シカダイ「」
イノジン「」
メタル「」
初めて先生のイチモツを目の当たりにした生徒も、衝撃を受けていた。
定番のおかずだった先生が、まさかの男。
貧乳ではなく胸板だったのだ……。
白「螺旋丸ッ!!!!」キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!!
呆気にとられているクラスには目もくれず、白は手にチャクラの形態変化をとことんまで極めた球体を作り出す。
圧縮されたチャクラ。
膨大なエネルギー。
白「じ、じつはコレ、まだあまり慣れてないんですけどね……///」ビクビク
サスケ(う、嘘だろう……!?)
白は迷うことなくその浅黒い陰茎を、螺旋眼に近づけた……。
65: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/14(木) 22:52:41.36 ID:rg/95atv0
サスケ「いい加減にしろッ!」バキャッ
白「ぬはッ!」ドシャッ
流石に黙って見ているわけにはいかなくなり、サスケはスサノオで白を殴り飛ばした。
昏倒する白。
螺旋丸が床にぶつかってガリガリと削っている。
サスケの活躍により、間一髪で変態教師が子ども達の前で精液をぶちまけると言う大参事は免れたのだ。
サスケ「な、何を考えているんだコイツは……」スッ
とりあえず下半身が丸出しなのは見苦しいので、パンツだけは上にあげてやる。
螺旋丸の恐ろしさを知っているサスケだからこそ、今の蛮行には肝を冷やした。
69: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/14(木) 23:12:43.00 ID:rg/95atv0
チョウチョウ「あの……」
サスケ「ん……?」
白を保健室に運ぼうとしているサスケに、チョウチョウが声をかけた。
見ればクラス中の視線が自分に向けられている。
チョウチョウ「結局オナニーって何なんですか?」
サスケ「……」
オナニーを知らない生徒たちも、一斉にうんうんと頷く。
よく分からない忍術で球体をつくり、下半身を近づけることがオナニーなのだろうか?
どうやったらあの、螺旋丸とかいう球は作れるのだろうか?
だいたい何でそんなことをする必要があるのかさえ全く分からない、子ども達の純粋な眼差しがサスケに注がれている。
サスケ「……。オナニーと言うのはだな……」
チョウチョウ「うん……」
サスケ「まぁその……自分の……」
この際正直に話してしまおうと考えたサスケ。
しかしそこで思いとどまる。
もしここでオナニーが何なのかを話してしまったら、先ほど大声でオナニーと喚いていたうちの娘はどうなる……?
クラス全員の前で恥をかかせる気か、俺は……!
サラダには家で教えてやればいい。
とりあえず今は適当に流してやることの方が大切ではないのか……?
サスケ「復讐心のようなものだ」
チョウチョウ「え……?」
71: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/14(木) 23:53:28.76 ID:rg/95atv0
サスケ「知っているかもしれないが、昔の俺は復讐心に支配されていた。うちは一族を皆殺しにした兄、イタチを殺すことだけを考えて生きていた……」
チョウチョウ「うん……確かそれで里を抜けたって……」
サスケ「そうだ。復讐心でいっぱいになり、そのために強さを求め、大切な友を傷つけ、つながりを断ち切ろうとしたんだ……。おかげで俺の子ども時代は台無しだった」
チョウチョウ「……」
サラダ「パパ……」
サスケ「オナニーも同じだ。一度覚えてしまえば頭のなかはオナニーばかり。友と遊ぶよりも部屋に籠ることを選択してしまう」
サスケ「オナニーは人生を台無しにする! どうかお前たちは手を出さないでくれ……。お前たちは……木の葉の未来なのだから……」
サスケは哀しい瞳でそう言った。
子ども達はシンと静まり返っている。
サスケ(どうだ……! ///)
ここまで来ると、もうオナニーを例えられないものなんかこの世界にないのではないかと言う気さえ湧いてきた。
キャラを崩すわけにはいかないので、心の中で盛大にドヤ顔。
自分の才能が恐ろしい……。
チョウチョウ「オナニーは……復讐心……」
サスケ「ああ……」
サラダ「復讐心が……パパを強くした……」
サスケ「そうだ……。いや、違う。そういう話じゃ……」
サラダ「オナニーは……人を強くするッ!」
サスケ「だから違う! なんでそうなるんだ!」
サラダ「やっぱりオナニーはすごい! オナニー! オナニー!」
サスケ「」
サラダに合わせて響き渡るオナニーの大合唱。
オナニーを知る者たちはポカンとした顔をしているが、そうでない子供らは純粋にオナニーと叫び続ける。
サスケさんのようにオナニーをして強くなりたい!
サスケさんのオナニーが見てみたい!
サスケさんの趣味はオナニー!
サスケさんは幼少期、オナニーのことばかり考えていた!
誤った情報に尾ひれがつき、次第にサスケがオナニーそのものみたいな声があがる。
どうしようもなくなったので、サスケは白を抱えて教室から逃げ出した……。
チョウチョウ「うん……確かそれで里を抜けたって……」
サスケ「そうだ。復讐心でいっぱいになり、そのために強さを求め、大切な友を傷つけ、つながりを断ち切ろうとしたんだ……。おかげで俺の子ども時代は台無しだった」
チョウチョウ「……」
サラダ「パパ……」
サスケ「オナニーも同じだ。一度覚えてしまえば頭のなかはオナニーばかり。友と遊ぶよりも部屋に籠ることを選択してしまう」
サスケ「オナニーは人生を台無しにする! どうかお前たちは手を出さないでくれ……。お前たちは……木の葉の未来なのだから……」
サスケは哀しい瞳でそう言った。
子ども達はシンと静まり返っている。
サスケ(どうだ……! ///)
ここまで来ると、もうオナニーを例えられないものなんかこの世界にないのではないかと言う気さえ湧いてきた。
キャラを崩すわけにはいかないので、心の中で盛大にドヤ顔。
自分の才能が恐ろしい……。
チョウチョウ「オナニーは……復讐心……」
サスケ「ああ……」
サラダ「復讐心が……パパを強くした……」
サスケ「そうだ……。いや、違う。そういう話じゃ……」
サラダ「オナニーは……人を強くするッ!」
サスケ「だから違う! なんでそうなるんだ!」
サラダ「やっぱりオナニーはすごい! オナニー! オナニー!」
サスケ「」
サラダに合わせて響き渡るオナニーの大合唱。
オナニーを知る者たちはポカンとした顔をしているが、そうでない子供らは純粋にオナニーと叫び続ける。
サスケさんのようにオナニーをして強くなりたい!
サスケさんのオナニーが見てみたい!
サスケさんの趣味はオナニー!
サスケさんは幼少期、オナニーのことばかり考えていた!
誤った情報に尾ひれがつき、次第にサスケがオナニーそのものみたいな声があがる。
どうしようもなくなったので、サスケは白を抱えて教室から逃げ出した……。
73: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/15(金) 00:30:55.57 ID:UnsrTJUT0
***
白「痛だだだだだだだだッ! ちょ! 痛いですってサスケくん! なんでわざわざ保健室に連れて来てくれたのに、ベッドで関節技なんですかッ!」
サスケ「黙れ……お前のせいで俺はオナニーの精みたいな扱いになってしまったんだぞ……」ギリギリ
白「あ、もしかして妖精の精と精子の精を掛けてます?」
サスケ「……」ギュウウウウウウ
白「痛あああ! 冗談ですって! ギブギブ! ていうか僕全然悪くないじゃないですか!」パンパン
シノ「……」
保健室に運び込んだサスケは、鬼の形相で白に腕ひしぎを決めていた。
オナニーの件を聞きつけ、シノも立ち会っている。
サスケ「授業で娘にオナニーを見せようとしただろうが……。どうせクラスでオナニーを流行らせたのもお前だろう……」ギリギリ
白「ち、違いますよ! 流行ってたから授業で扱っただけで! ホントはオナニーなんかしたくなかったんです!」
サスケ「本当か、シノ……?」ギリギリ
シノ「ああ……。確かにボルトの日記には『クロさん』という謎の人物からオナニーを教えてもらったと書いてあったことがある。クラスで流行りだしたのはそれからだ。……したくなかったというのは嘘だろうが……」
サスケ「クロさん……?」ギリギリ
白「さ、最近公園に住みつくようになったホームレスらしいですッ! 僕は聞いただけなんでよく知りませんが!」イタイイタイ ヤメテッ
サスケ「……」パッ
なんだか都市伝説みたいな話になってきた。
公園に住むホームレスが、男の子を捕まえてオナニーを教える。
……もしかしたらそういう性癖なのかもしれないが、一体何者なんだそいつは……。
サスケはそんなのを木の葉の里に住まわせるわけにはいかないと決意した……。
77: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/15(金) 01:20:38.22 ID:UnsrTJUT0
***
サスケ「この公園か……」
保護者参観が終わってから、サスケは例の「クロさん」とかいう謎の人物を突き止めるために白から訊き出した公園に来た。
全体が広く、遊具なんかも結構な数が揃っている。
サスケ「……意外とホームレスっているもんなんだな……」
サスケが公園に着いて初めて抱いた感想がこれだった。
ズラリと並ぶ段ボールハウス。
これは六代目火影がだらしない火影だったばっかりに、木の葉の里の経済が滅茶苦茶になったことが原因だ。
今の火影になってから少しは改善されつつあるものの、家を持たない人々は未だに多いらしい。
サスケ「適当に中を覗いてみるか……」
「クロさん」の手がかりはただオナニーが好きだってことだけだが、においで判別出来るのは助かる。
ブルーシートをめくってイカ臭いかどうかを確認するだけでいいのだ。
プライバシーの侵害かもしれないが、子ども達を護るためでもある……。
78: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/15(金) 01:43:21.79 ID:UnsrTJUT0
サスケ(ここか……?)ピラッ
サスケは手始めに滑り台の支柱を中心に作られたハウスのブルーシートをめくってみた。
こんなところに家を建てられては子ども達も遊べないだろう。
おそらくこういった非常識な人間が「クロさん」に違いない……。
シズネ「……」プスゥ…… スンスン
綱手「シズネ、お前自分の屁の臭いを体育座りで嗅ぐのはやめな……。みっともないから……」
シズネ「あひいッ!? み、見ないでくださいよッ! ///」
綱手「こんだけ近くにいたら嫌でも目に入るっつの……。ったく人前だってのにお前は……」
シズネ「わ、私だって普通の家に住んでたらこういうのはトイレでやりますよッ! 綱手さまが借金なんか抱えてくるからッ! ///」
綱手「いや、私は自分の屁の臭いを嗅ぐなって言ってんだが……」
サスケ「……」パサッ
どうやらここは違ったようだ。
住んでいたのはかわいそうなオバさんとお婆さんだけだった。
サスケは何も言わずに他の段ボールハウスへと向かった。
83: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/15(金) 18:46:41.92 ID:UnsrTJUT0
***
サスケ(男の家は大抵イカ臭いな……)
何枚ものブルーシートをめくってみたものの、自慰をするホームレスなんかいくらでもいるらしく、誰が「クロさん」なのか分からない。
どうしたものか……。
イノジン「は、白先生がやろうとしていたのって……」
ボルト「螺旋丸オナニーだろ……。クロさん以外でやってる人、初めて見たってばさ……」
メタル「床に穴開いてましたけど、あんなのにぶち込んで平気なんでしょうか……?」
サスケ(……ん? あれは……)
そう思っていた矢先にボルト、イノジン、メタル・リーの三人が公園にやって来た。
サスケは木の影に身を隠して様子を覗う。
ボルト「クロさーん、お金持ってきたぜ! 早くあたらしいの教えてくれよ!」
カンクロウ「おう、よく来たじゃん……」
黒子姿の男が、ブルーシートをめくって現れた。
尋常じゃない臭気が公園一帯に広がり、あまりの臭さに吐きそうになる。
サスケ(か、カンクロウ……!)
砂隠れの上忍なのに、何故か木の葉の公園に住みついているカンクロウ。
他のホームレスはまだ断然清潔なのだということが、黒い雲のようにハエがたかっている様子から分かる。
86: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/15(金) 19:15:48.75 ID:UnsrTJUT0
イノジン「クロさん、今日はどんなの教えてくれるの?」
メタル「火遁オナニーとかですか?」
カンクロウ「ああ、あれは流石に危険すぎてやらない方がいい。下手したら種が無くなる」
ボルト「だいたいこの前教えてもらった螺旋丸オナニー、あれだって俺たちには危険すぎてまだ無理だったってばさ!」
カンクロウ「やっぱまだ早かったか……。じゃあ今日はこれをやるじゃん」
そう言ってカンクロウは不気味な箱を三つ取り出した。
それぞれの面に口をあけた烏の顔が描いてあり、口が穴になっている。
イノジン「何この箱……?」
カンクロウ「カラクリホールだ」
メタル「か、カラクリホール……?」
カンクロウ「そうだ。これは6面のうち、どれかがハズレになっている。ハズレにツッコんだら神経毒を塗った毒針が飛んでくるって仕組みだ」
メタル「な、なんのために……」
カンクロウ「スリリングで楽しいじゃん?」
サスケ「」
ホームレスのおっさんが、子供に危険な遊びを教えている……。
遊びなのかどうかも疑わしいところだが、オナニー漬けにして子供から金を巻き上げるとは、ほとんど麻薬の密売と一緒ではないか……!
ボルト「そ、そんなのにツッコんで、ホントに大丈夫なのか……?」ビクビク
カンクロウ「大丈夫、慣れてきたら段々ハズレがアタリのように感じられるはずだ」
そんなわけない。
神経毒が陰茎に回るのだ。
大丈夫な筈が無い!
メタル「火遁オナニーとかですか?」
カンクロウ「ああ、あれは流石に危険すぎてやらない方がいい。下手したら種が無くなる」
ボルト「だいたいこの前教えてもらった螺旋丸オナニー、あれだって俺たちには危険すぎてまだ無理だったってばさ!」
カンクロウ「やっぱまだ早かったか……。じゃあ今日はこれをやるじゃん」
そう言ってカンクロウは不気味な箱を三つ取り出した。
それぞれの面に口をあけた烏の顔が描いてあり、口が穴になっている。
イノジン「何この箱……?」
カンクロウ「カラクリホールだ」
メタル「か、カラクリホール……?」
カンクロウ「そうだ。これは6面のうち、どれかがハズレになっている。ハズレにツッコんだら神経毒を塗った毒針が飛んでくるって仕組みだ」
メタル「な、なんのために……」
カンクロウ「スリリングで楽しいじゃん?」
サスケ「」
ホームレスのおっさんが、子供に危険な遊びを教えている……。
遊びなのかどうかも疑わしいところだが、オナニー漬けにして子供から金を巻き上げるとは、ほとんど麻薬の密売と一緒ではないか……!
ボルト「そ、そんなのにツッコんで、ホントに大丈夫なのか……?」ビクビク
カンクロウ「大丈夫、慣れてきたら段々ハズレがアタリのように感じられるはずだ」
そんなわけない。
神経毒が陰茎に回るのだ。
大丈夫な筈が無い!
90: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/15(金) 20:14:40.72 ID:UnsrTJUT0
イノジン「ところでこれ……いくらなの?」
カンクロウ「700両だ」
メタル「な、700……!?」
カンクロウ「材料費、技術料込み込みでそれくらいするのは仕方ない。これは一度ツッコんだらハズレが切り替わるし、穴の方も俺なりに研究を重ねた形だ。正直言ってお買い得じゃん?」
ボルト「う……」
700両といえば新作ゲームソフトが買える値段。
子どもにとっては高すぎるが、ギリギリ払えないこともない微妙なライン。
そこをカンクロウは上手くついてくる。
子ども達はしぶしぶ、財布からお札を取り出した。
カンクロウ「毎度ありじゃ~ん。ところでお前らの友達でオナニーに興味持ってる奴はいねえのか? もしいたら連れて来い。連れてきたら今度からお前らには2割引きで教えてやるじゃん」ペラッペラッ
ボルト「う、うちはサラダって奴が……女の子だけどさ……」
カンクロウ「構わねえじゃん。ククク……」
グニャリと歪む、不気味な笑顔。
木の葉の未来を摘み取るガンのような存在。
もう手を下さないわけにはいかなかった……。
サスケ「天照ッ!」ギンッ!
カンクロウの家「」ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
カンクロウ「わあああああああああああああ!!!!! 俺の家があああああああああああああ!!!!! 貯めた金があああああああああああああ!!!!!!!」
カンクロウの家はキャンプファイヤーのごとく燃え盛った。
カンクロウ「700両だ」
メタル「な、700……!?」
カンクロウ「材料費、技術料込み込みでそれくらいするのは仕方ない。これは一度ツッコんだらハズレが切り替わるし、穴の方も俺なりに研究を重ねた形だ。正直言ってお買い得じゃん?」
ボルト「う……」
700両といえば新作ゲームソフトが買える値段。
子どもにとっては高すぎるが、ギリギリ払えないこともない微妙なライン。
そこをカンクロウは上手くついてくる。
子ども達はしぶしぶ、財布からお札を取り出した。
カンクロウ「毎度ありじゃ~ん。ところでお前らの友達でオナニーに興味持ってる奴はいねえのか? もしいたら連れて来い。連れてきたら今度からお前らには2割引きで教えてやるじゃん」ペラッペラッ
ボルト「う、うちはサラダって奴が……女の子だけどさ……」
カンクロウ「構わねえじゃん。ククク……」
グニャリと歪む、不気味な笑顔。
木の葉の未来を摘み取るガンのような存在。
もう手を下さないわけにはいかなかった……。
サスケ「天照ッ!」ギンッ!
カンクロウの家「」ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
カンクロウ「わあああああああああああああ!!!!! 俺の家があああああああああああああ!!!!! 貯めた金があああああああああああああ!!!!!!!」
カンクロウの家はキャンプファイヤーのごとく燃え盛った。
99: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/16(土) 16:09:26.47 ID:c3Q095WM0
カンクロウ「消えろッ! 消えろおおおおおおおおッ!」バッサバッサ
サスケ「無駄だ。その火は消えない……」ザッザッ
カンクロウ「だ、誰じゃんッ!?」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔で振り返ると、そこにはサスケが立っていた。
万華鏡写輪眼で黒子姿の変質者を睨みつけている。
今にも怒りのメーターが振り切れそうだ。
カンクロウ「サスケェ……! てめえか……!」ギリギリ
カンクロウもまた、充血してまるで写輪眼のようになった眼で睨み返した。
もう少しで段ボール生活からおさらばしても問題ないくらいまで貯まったのだ。
それが今、メラメラと音を立てて燃えている。
サスケ「木の葉から出ていけ。お前がいたら里が滅ぶ……」
カンクロウ「木の葉の嫌われ者のうちはがよく言えたもんじゃん……」
サスケ「……」ブチッ
世界の嫌われ者がよくも言えたものだが、今の一言が完全にサスケをキレさせた。
自分を侮辱しただけならまだ許せるが、うちはを一括りにして貶すことは許せなかった。
カンクロウ「お、キレたか? いいじゃん、かかってこい……」
――――――――――――
―――――――――
――――――
カンクロウ「先に言っとくが、今の俺はてめえなんかよりよっぽど強……」
カンクロウ「……」
カンクロウ「何で俺、磔にされてるじゃん……?」
サスケ「月読だ。今からお前は72時間、精神的な地獄を味わう」
カンクロウ「げ、幻術とか卑怯じゃんッ! 放せッ! ここから降ろせこらッ!」
我愛羅「……」
テマリ「……」
加琉羅「……」
羅砂「……」
夜叉丸「……」
カンクロウ「が、我愛羅……テマリ……お袋……親父……叔父さん……。何でここに……」
100: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/16(土) 16:31:43.50 ID:c3Q095WM0
我愛羅「目障りだ……殺すぞ……」
カンクロウ「え……」ビクッ
テマリ「お前なんか最初から要らなかったのにな……」
カンクロウ「な、なんでそんなこと言うじゃん……?」オロオロ
加琉羅「避妊がうまくいかなかったばっかりに……」
カンクロウ「さ、最悪じゃんッ! 俺は間違って生まれてきたのかよッ!?」ガタガタ
羅砂「ゴムに対して、俺のが少し大きすぎたようだ……///」
カンクロウ「知らねえよッ!」
加琉羅「いえ、多分小さすぎて途中で外れたんだと思うけど」
羅砂「え……だって夜叉丸と一緒に銭湯行ったときに大きいって……」
夜叉丸「ははは、お世辞ですよ風影様! お世辞です!」カカカ
カンクロウ「もうその話やめろおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」ウアアアアアアアアアアアアア
サスケ「あと……71時間……59分……59秒……」
――――――
―――――――――
――――――――――――
101: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/16(土) 17:16:34.86 ID:c3Q095WM0
カンクロウ「」ドシャッ
「かかってこい」と言うか言わぬかのうちにカンクロウはその場に倒れ伏した。
白目を剥いて小便を漏らしているところを見ると、よほど精神に堪えたのだろう。
ボルト「な、何が起きたってばさ……?」
サスケ「奴に幻術をかけた。並の忍なら発狂するレベルのものをな……。ところでお前たち、ここで何をしている……」
ジロリと子ども達を睨みつけるサスケ。
彼らもまた被害者なのだろうが、自分の娘をこの道に引きずり込もうとしていたことだけは見逃すわけにはいかない。
イノジン「い、いやその……」
メタル「く、クロさんから忍術を教わろうと……」
サスケ「自慰には手を出すなと言ったはずだ……。親から貰った小遣いをこんなことに使うのは親への裏切りだ……」
ボルト「……」
イノジン「……」
メタル「……」
サスケ「ましてサラダまで巻き込もうとするとは……恥を知れ」
ボルト「……ごめんなさい」
イノジン「……ごめんなさい」
メタル「……ごめんなさい」
三人のアカデミー生は叱られてすっかりしょげかえってしまった。
それを見て、サスケは小さく溜息を吐く。
サスケ「……本当に反省しているなら許そう。……腹が減ったな」
ボルト「……」
サスケ「どうせ駄菓子を買う金も残っていないんだろう。ラーメンでも奢ってやるからついて来い……」
イノジン「おじさん……」
メタル「……」ポロポロ
サスケと子ども達は夕焼けに向かって歩き出した……。
105: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/16(土) 17:45:32.15 ID:c3Q095WM0
***
カンクロウ「ううう……寒いじゃん……」ガチガチガチガチ
その夜、不幸な火事で一軒家を失ったカンクロウはあまりの寒さに震えていた。
なんとかかき集めた新聞紙に包まるものの、夜風に晒される顔なんかは強張って表情が変わらなくなってしまった。
おまけに小便を漏らしたせいで股間が痛いくらいに冷たい。
カンクロウ「ざずげェ……。がならず復讐じでやるじゃんんん……」ブルブルブルブル
先ほど自分から全てを奪い去り、おまけに最悪な幻術までかけてきたことへの憎しみ、怒りがカンクロウのなかでムクムクと膨れ上がる。
こっちもお前からすべてを奪い去って、地獄の苦しみを与えてやる……。
風影の手から逃げ出してようやく住む場所を見つけた矢先にこんな目に遭わせやがって……。
自来也「ん? そこでゴミのように転がっとるのはカンクロウか?」コスコスコスコス
カンクロウ「あ?」
そんなことを考えていると、暗がりの方から大柄な男が近づいてきた。
このクソ寒いのに陰茎を晒して右手で一生懸命擦っている。
自来也「オナニーもせんと何をやっとるんだお前は?」コスコスコスコス
カンクロウ「自来也じゃねえかッ!」バッ
その男こそ、カンクロウにオナニーの新たな境地を見せてくれた伝説の三忍、自来也であった。
カンクロウ「今までどこ行ってたんだ! 捜したじゃん!」
自来也「ちょいと新しい小説の取材にのう。それよりここは冷えるから、わしの家に来い」クイッ
自来也は親指で「ついて来い」と示した。
108: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/16(土) 18:38:14.64 ID:c3Q095WM0
***
シズネ「オラッ!」ブスゥッ! ブブッ! ブビイッ!
綱手「お、おい……流石にそれは恥ずかしいだろ…。一応女だぞお前……」
シズネ「ふんッ! もうこっちはおならの臭いをかぐ癖を知られてしまったから何も恥ずかしいことなんかありませんよッ! ほっといて下さい!」ブスゥ! プスッ!
例の滑り台を用いた段ボールハウスでは、すっかりやさぐれたシズネが膝を抱えて肛門を天に向け、連発放屁というマニアックな遊びに興じていた。
何もしなければ普通のおっちょこちょいな和服美人なのに、こんなことをするから誰も嫁として欲しがらないのだろう。
綱手「誰か訪ねてきたらどうすんだ……」
シズネ「こんな段ボールに誰が訪ねてくるって言うんですかッ!」バフッ!
自来也「ワハハ! シズネはいつになっても元気だのう!」ピラッ
カンクロウ「邪魔するじゃん」
シズネ「あひィッ!? ///」プスウウウウウウウウ……
デカいのをかますと同時に、自来也とカンクロウがブルーシートをめくって入ってきた。
二人で住んでるだけあって中は結構広く、捨てられていた布団や毛布なんかが敷いてある。
綱手「自来也ッ!」
自来也「久しぶりだのう、綱手。てっきり飢えと寒さで死んだかと思っとったが……」
綱手「新しい小説はどんな感じだ? 売れそうかッ!?」
自来也「取材してきただけだからまだ書いとらん。当分はこの住まいだのう」
綱手「そうか……。とりあえず早く書け」
自来也「お前はさっさとギャンブル依存を治せっての!」
カンクロウ「……」
笑えない話なのに、自来也はどこか楽しそうだった……。
112: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/16(土) 19:36:31.95 ID:c3Q095WM0
***
自来也「なに……うちはサスケと闘う……?」
カンクロウ「ああ、特に精神面でズッタズタにしてやりたいじゃん……」
シズネ「ううッ……ぐぎい……ッ!」ポロポロ
綱手「いい歳して泣くな。まだ脱いでなかっただけマシだと思いな」ポンポン
すでに精神面でズッタズタになっているシズネと、それを慰める綱手。
その横でカンクロウと自来也はサスケとのリベンジマッチについて話し合っていた。
自来也「……十中八九お前が悪いんだろうが、何があったかは訊かん。それより相手が悪すぎる……。万華鏡写輪眼は見たら一発で終わりだぞ」
カンクロウ「でもナルトはサスケと闘って相打ちになってんだろ?」
自来也「ナルトはああ見えて賢いからのう……。目を見たらダメだって知ってりゃ目を見ない。しかしお前は必ず調子に乗って目を見る」
カンクロウ「相手が絶望したときの目が好きなんだから仕方ないじゃん……」
自来也「ならば万華鏡写輪眼を手に入れるしかないぞ? つってもそう簡単には見つからないだろーが……」
カンクロウの性格がねじ曲がってるばっかりにサスケ攻略はかなりの難易度。
目を見てはいけないと知っていても、相手を嘲笑しながら追い込んでいく戦闘スタイルではどうしても見てしまう。
うちは一族でないカンクロウは写輪眼を持っていないため、到底勝利の見込みがないのだ。
113: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/16(土) 19:44:08.82 ID:c3Q095WM0
カンクロウ「写輪眼の移植か……」
自来也「当てがないならやめておけ。下手したら本当に死ぬことになる」
カンクロウ「……そう言えば一人知ってるじゃん」
そう言ってカンクロウは段ボールハウスを出た。
自来也「当てがないならやめておけ。下手したら本当に死ぬことになる」
カンクロウ「……そう言えば一人知ってるじゃん」
そう言ってカンクロウは段ボールハウスを出た。
121: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/16(土) 20:55:14.18 ID:c3Q095WM0
***
ダンゾウ「……テウチを……殺せ……」zzz
カンクロウ「ククク……よく眠ってるじゃん……」ニタア
自来也「ダンゾウもホームレスになっとったのか……」
シズネ「移植したらさっきのことは誰にも言わないって約束してくださいよ……? ///」
カンクロウ「分かってるって」
カンクロウの段ボールの燃えカスの右隣。
そこにはダンゾウの住まいがあった。
根のトップとして現役時代にやりたい放題やっていた彼は敵を多く作り過ぎた。
恨みを買いまくった結果いろんなところで騙され、今現在は借金まみれの段ボール生活に落ち着いている。
カンクロウ「とりあえず左眼を貰っとくじゃん」グリグリ
ダンゾウ「痛だだだだだだだ!」
自来也「まずい、起きてしまうぞ!」
シズネ「大丈夫、ちゃんと睡眠薬持ってきましたんで」ガバッ
ダンゾウ「ふが……」zzz
カンクロウ「取れたじゃん」ポコン
辺りには血だまりが出来ているのだが、誰もそんなことは気にしない。
ダンゾウは悪いことをいっぱいしたから何をされても文句は言えないだろう、という滅茶苦茶な論理が彼らの中にまかり通っていた。
シズネ「あ、これ写輪眼じゃないですよ」
カンクロウ「間違えた」ポイッ コロコロ
自来也「確か腕に沢山埋め込まれていると聞いたが……」
アバウトな情報だけで他人の眼球をクナイで抉り出す様はまさに猟奇的。
捨てられた目玉は光を失って虚空を見つめていた。
125: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/16(土) 21:23:41.45 ID:c3Q095WM0
***
シズネ「もう包帯は取っていいはずです」シュルシュル
自来也「どうだ……見えるかカンクロウ?」
カンクロウ「ああ……よく見えるじゃん……」パサッ
三日後の夕刻、カンクロウは眼に巻いていた包帯を取った。
真っ赤な瞳に黒模様。
それらがギョロギョロと辺りを見渡す。
……万華鏡写輪眼が開眼していた。
カンクロウ「これでサスケの野郎を……ククク……」ニタア
カンクロウのいらなくなった両眼をついばむために集まっていたカラス達が、何か不穏なものを察知してギャアギャアと騒ぎ立てた……。
135: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/17(日) 18:30:37.59 ID:VCfPoo6/0
***
サクラ「サラダ、ご飯できたけど……」トントン
サラダ「……食べたくない……」シクシク
サクラ「……一応ここに置いとくから」コトッ
サスケ「どんな様子だ、サラダは……?」
サクラ「まだ泣いてる……」
サスケ「そうか……」
一方、サスケ宅では深刻な問題が発生していた。
参観から帰った後、サラダにオナニーを教えてくれとしつこくせがまれたサスケはオナニーとは何かを事細かく説明してあげた。
予想通りショックを受けたらしく、それ以来閉じこもってずっと泣いている。
サクラ「まぁ皆の前で連呼してたらそりゃね……」
サスケ「全員叫んでたから気にすることないんだが……」
サクラ「なんかせっかくの休暇中なのに疲れさせちゃってゴメン……」
サスケ「いや、俺が悪いんだ。俺がなんとかしよう……」
サスケは湯のみを置いて立ち上がった。
136: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/17(日) 18:56:05.87 ID:VCfPoo6/0
サスケ「サラダ……」
サラダ「……」シクシク
声をかけてみるが、返事はない。
とびら一枚を隔てて、自分と娘の距離があまりも長いのを感じる。
サスケ「……誰だって恥ずかしくて思い出したくもないような出来事の一つや二つはあるもんだ。そういうのは俺にもあるし、サクラにだってある……」
サラダ「……」グスッ
サスケ「だがそういった失敗は必ず次の成長につながる。苦い経験を通して人は強くなっていくんだ……」
サラダ「……パパがちゃんと教えてくれなかったからいけないんでしょ……」ヒッグ
サスケ「う……」
サクラ「ちょ、ちょっとサラダ……!」
サラダに言い返されてサスケは言葉を詰まらせる。
確かに自分が無限月読だの復讐心だのと訳の分からん例えを用いたのがまずかった。
何なんだ、オナニーは無限月読だって……。
そんなわけあるか!
オナニーはオナニーだ!
サラダ「……だいたいパパやママも皆の前でオナニーオナニーって叫んだことあるの!? 知った風に言わないでよ!」ポロポロ
サスケ「……確かにオナニーと叫んだことはない……。だが……皆にオナニーを見られたことならある……」
サラダ「え……」
サスケ「サクラがな……」
サクラ「は!? ///」
139: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/17(日) 19:34:58.09 ID:VCfPoo6/0
自分の恥ずかしい話でもするのかと思いきや、自分の妻を犠牲にするサスケ。
サクラは思わぬ裏切りにあって開いた口が塞がらない。
サラダ「嘘でしょ……?」
サスケ「本当だ。あれはカカシ班で親睦を深めるためにキャンプに行ったときのこと……」
サクラ「な、何言ってるか全ッ然分かんない! そんなこと無いから! あり得ないからッ! ///」
サスケ「俺とナルトとカカシはテントから少し離れた湖に釣りをしに行った。しかし途中で寒くなってきたために、30分ほどで切り上げて戻ったのだ……」
サクラ「サスケくん、いくらサラダを慰めるためだからって嘘は良くない! 嘘は絶対に良くないッ! ///」
淡々と過去を語るサスケと、パニックになっているサクラ。
その状況が扉越しでも見えているかのように分かる。
サラダ「……それで?」
サスケ「多分しばらくは帰って来ないと思ったんだろうな……。テントを開けると、カレーを作って待ってると言っていたサクラがにんじんd」
サクラ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!! ///」
サスケ「それで俺たちは何も見なかったことにして薪を集めに出かけた。二時間後に再び戻ったときにはカレーは出来上がっていて、皆で仲良く食べたという話だ……」
サラダ「うわあ……」
サクラ「サラダ! これフィクションだから! 全部サスケくんの妄想だからッ! ///」ワアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!
皆に見られていたということを今の今まで知らなかったサクラは発狂寸前だった。
サスケもこのことは墓場までもっていくつもりだったのだが、愛する娘のためなら仕方ないと思って暴露してしまったのだ。
サスケ「どうだ……。こっちの方がよっぽど大問題だろう……」
サラダ「う、うん……」
サクラ「だから違あああああう!! ///」
ちなみに黙々と薪を拾っている最中、カカシは「テントを二つにすべきだった。だらしない先生ですまない……」などと反省していた。
三人ともカレーに入っていたにんじんは流石に気持ち悪くてこっそり捨てた。
サクラは思わぬ裏切りにあって開いた口が塞がらない。
サラダ「嘘でしょ……?」
サスケ「本当だ。あれはカカシ班で親睦を深めるためにキャンプに行ったときのこと……」
サクラ「な、何言ってるか全ッ然分かんない! そんなこと無いから! あり得ないからッ! ///」
サスケ「俺とナルトとカカシはテントから少し離れた湖に釣りをしに行った。しかし途中で寒くなってきたために、30分ほどで切り上げて戻ったのだ……」
サクラ「サスケくん、いくらサラダを慰めるためだからって嘘は良くない! 嘘は絶対に良くないッ! ///」
淡々と過去を語るサスケと、パニックになっているサクラ。
その状況が扉越しでも見えているかのように分かる。
サラダ「……それで?」
サスケ「多分しばらくは帰って来ないと思ったんだろうな……。テントを開けると、カレーを作って待ってると言っていたサクラがにんじんd」
サクラ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!! ///」
サスケ「それで俺たちは何も見なかったことにして薪を集めに出かけた。二時間後に再び戻ったときにはカレーは出来上がっていて、皆で仲良く食べたという話だ……」
サラダ「うわあ……」
サクラ「サラダ! これフィクションだから! 全部サスケくんの妄想だからッ! ///」ワアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!
皆に見られていたということを今の今まで知らなかったサクラは発狂寸前だった。
サスケもこのことは墓場までもっていくつもりだったのだが、愛する娘のためなら仕方ないと思って暴露してしまったのだ。
サスケ「どうだ……。こっちの方がよっぽど大問題だろう……」
サラダ「う、うん……」
サクラ「だから違あああああう!! ///」
ちなみに黙々と薪を拾っている最中、カカシは「テントを二つにすべきだった。だらしない先生ですまない……」などと反省していた。
三人ともカレーに入っていたにんじんは流石に気持ち悪くてこっそり捨てた。
146: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/17(日) 21:04:44.83 ID:VCfPoo6/0
サクラ「そ、それならサスケくんの方が物凄いの抱えてるからね! ///」
サスケ「そんなものは無い」
サクラ「えーとあれは確かカカシ班で親睦を深めるために二泊三日の潮干狩りに行ったときのことよ! ///」
サラダ「に、二泊三日で潮干狩り……? 修業じゃん、それ……」
サクラ「お腹が冷えたサスケくん、三回もウンチ漏らしてナルトが前日に履いてたパンt」
サスケ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!! ///」
サラダ「な、何で漏らすまで我慢しちゃうの……?」
このときのカカシは海でお尻を洗っているサスケを見ながら、「腹巻か何かを用意すべきだった。だらしない先生ですまない……」と反省していた。
サスケ「な、波の国に行ったときにだな! サクラはt」
サクラ「ああああああああああああああああ!!! じゃ、じゃあカカシ班でキノコ狩りに行ったときのこと話すから! サスケくんこのときもウンt」
サスケ「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!! ///」
洒落にならないようなエピソードの応酬。
そしてその数も一個や二個ではない……。
サラダは何だか今まで自分が悩んでいたことが馬鹿らしくなってきた。
サクラ「そんでナルトもとうとうキレて、いい加減、紙パンツでも履いてr」
サスケ「ああああああああああああああああ!!! ///」
サラダ「……ふふっ!」
サクラ「……サラダ?」
サラダ「あはははは! おっかしい! ///」ゲラゲラ
サスケ「……」
サラダ「ひいひい! あー……。なんか自分の失敗なんかどうでもよくなってきちゃった///」
サクラ「サラダ……」
サラダ「今の話を聞いたら、あたしも強く生きてけそうな気がする。ありがとう、パパ、ママ///」
こうして夫婦間には禍根が残ってしまったが、何とか娘は立ち直った……。
サスケ「そんなものは無い」
サクラ「えーとあれは確かカカシ班で親睦を深めるために二泊三日の潮干狩りに行ったときのことよ! ///」
サラダ「に、二泊三日で潮干狩り……? 修業じゃん、それ……」
サクラ「お腹が冷えたサスケくん、三回もウンチ漏らしてナルトが前日に履いてたパンt」
サスケ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!! ///」
サラダ「な、何で漏らすまで我慢しちゃうの……?」
このときのカカシは海でお尻を洗っているサスケを見ながら、「腹巻か何かを用意すべきだった。だらしない先生ですまない……」と反省していた。
サスケ「な、波の国に行ったときにだな! サクラはt」
サクラ「ああああああああああああああああ!!! じゃ、じゃあカカシ班でキノコ狩りに行ったときのこと話すから! サスケくんこのときもウンt」
サスケ「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!! ///」
洒落にならないようなエピソードの応酬。
そしてその数も一個や二個ではない……。
サラダは何だか今まで自分が悩んでいたことが馬鹿らしくなってきた。
サクラ「そんでナルトもとうとうキレて、いい加減、紙パンツでも履いてr」
サスケ「ああああああああああああああああ!!! ///」
サラダ「……ふふっ!」
サクラ「……サラダ?」
サラダ「あはははは! おっかしい! ///」ゲラゲラ
サスケ「……」
サラダ「ひいひい! あー……。なんか自分の失敗なんかどうでもよくなってきちゃった///」
サクラ「サラダ……」
サラダ「今の話を聞いたら、あたしも強く生きてけそうな気がする。ありがとう、パパ、ママ///」
こうして夫婦間には禍根が残ってしまったが、何とか娘は立ち直った……。
151: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/18(月) 04:42:03.61 ID:TTy+HuWF0
***
サラダ「ママ、そう言えばさっき話してた親睦会の写真ってあるの?」
サクラ「あ、見る? パパが海でパンツ洗ってる写真もあるけど///」
サスケ「やめろ……もう蒸し返すな……」
三人で夕飯を食べ終えた後、サラダが皆でアルバムを見たいと言い出した。
サクラは喜んでクローゼットから分厚いアルバムを数冊引っ張り出す。
こうやっていつか家族で眺めるのを楽しみにしていたため、どんな写真でもしっかりと保存していたのだ。
サクラ「こっちの白い表紙の奴はサラダが生まれる前の写真、こっちの青いのは生まれたあとの写真を貼ってあるわ」
サラダ「先に白い方を見る!」
随分年季が入ってるらしく、台紙が所々黄ばんだりはしているものの、写真自体はかなり綺麗な状態で残っている。
サラダ「あ、コレ火影様? 若ッ!」
サクラ「これ確かカカシ先生の家に寝起きドッキリしにいった奴ね」
サスケ「カカシじゃなきゃ確実に死んでたな……」
サラダが指さした写真には、火爆札まみれの布団で寝ているカカシと、ピースをしているナルト、サスケ、サクラの三人が写り込んでいた。
火爆札の威力を正直なめきっており、この後4人とも窓の外へ吹き飛ばされたのだ。
特に全身火傷を負ったカカシは入院する羽目になったが、上忍なのに普通に寝こみを襲われたことが恥ずかしかったらしく、なんとか有耶無耶にしてくれた。
160: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/19(火) 18:11:55.83 ID:pm1ClZtj0
サラダ「これは?」
サクラ「それは三人でお寿司食べに行ったときだっけ?」
サスケ「ああ。値段が書いてなかったからタダなのかと思って皆でがむしゃらに食った」
サラダ「それ、お金足りたの……?」
サクラ「全然。いやーあの時は焦ったわ! 三人合わせて30両しかなかったし」アハハ
サスケ「ナルトとサクラは一両も持ってなかったがな……」ハハハ……
サラダ「……」ジトー
サラダはあえて追求こそしなかったものの、想像通りこの三人は食い逃げをしている。
忍術は本当に便利だ。
サクラ「あ、ほら、これが例の潮干狩り。カカシ先生が土遁で業者みたいにアサリ採ってるでしょ?」
サスケ「このときの土を掘る技術が、まさか中忍試験のネジ戦で活きるとはな……。ナルトが勝った時は思わず目頭が熱くなった」
サラダ「何その試合……」
サクラ「砂の球体に閉じこもった我愛羅に千鳥で突っ込んでった時もサスケくん、このときのこと思い出してたでしょ?」
サスケ「『千鳥!』って言いながら、心の中では『アサリ!』って叫んでいた」
サラダ「ださッ!」
サクラ「えーと、それでこれが……」
今見ても記憶が鮮明によみがえってくる。
当時のサスケにはこの頃がどれだけすばらしいひと時だったのかを知らなかった。
もし過去に戻れるのなら教えてあげたいくらいだ……。
サクラ「それは三人でお寿司食べに行ったときだっけ?」
サスケ「ああ。値段が書いてなかったからタダなのかと思って皆でがむしゃらに食った」
サラダ「それ、お金足りたの……?」
サクラ「全然。いやーあの時は焦ったわ! 三人合わせて30両しかなかったし」アハハ
サスケ「ナルトとサクラは一両も持ってなかったがな……」ハハハ……
サラダ「……」ジトー
サラダはあえて追求こそしなかったものの、想像通りこの三人は食い逃げをしている。
忍術は本当に便利だ。
サクラ「あ、ほら、これが例の潮干狩り。カカシ先生が土遁で業者みたいにアサリ採ってるでしょ?」
サスケ「このときの土を掘る技術が、まさか中忍試験のネジ戦で活きるとはな……。ナルトが勝った時は思わず目頭が熱くなった」
サラダ「何その試合……」
サクラ「砂の球体に閉じこもった我愛羅に千鳥で突っ込んでった時もサスケくん、このときのこと思い出してたでしょ?」
サスケ「『千鳥!』って言いながら、心の中では『アサリ!』って叫んでいた」
サラダ「ださッ!」
サクラ「えーと、それでこれが……」
今見ても記憶が鮮明によみがえってくる。
当時のサスケにはこの頃がどれだけすばらしいひと時だったのかを知らなかった。
もし過去に戻れるのなら教えてあげたいくらいだ……。
164: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/19(火) 22:49:22.34 ID:oAv3f/Dg0
サラダ「なんか中忍試験以降のパパの写真が少なくない?」
サクラ「あー……ほら、パパは妻である私を捨ててどっか行っちゃってたから……」
サスケ「語弊がある言い方はやめろ。この時はまだ結婚してないだろう」
サラダ「代わりにママのがいっぱいあるけどね。手術してるママ、かっこいい!」
サクラ「なんかシズネ先輩がカメラ買ったとかで撮ってくれてたの。先輩、綱手さまも激写してたな……」フフ
その後シズネが綱手の写真を手裏剣の的にしてることが発覚し、カメラは最強デコピンを食らって粉々になった。
彼女は砕け散った一眼レフの破片を拾いながらオイオイと泣きわめいたと言う。
サクラ「あー……ほら、パパは妻である私を捨ててどっか行っちゃってたから……」
サスケ「語弊がある言い方はやめろ。この時はまだ結婚してないだろう」
サラダ「代わりにママのがいっぱいあるけどね。手術してるママ、かっこいい!」
サクラ「なんかシズネ先輩がカメラ買ったとかで撮ってくれてたの。先輩、綱手さまも激写してたな……」フフ
その後シズネが綱手の写真を手裏剣の的にしてることが発覚し、カメラは最強デコピンを食らって粉々になった。
彼女は砕け散った一眼レフの破片を拾いながらオイオイと泣きわめいたと言う。
165: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/19(火) 23:46:26.08 ID:oAv3f/Dg0
サラダ「……あ、やっとパパが出てきた。病室で火影様とゲームしてる……」
サスケ「ほら、ナルトが泣いているだろう。……いい気分だ」
サラダ「あれ、これがあたしが生まれる前の最後の写真なの? ママとデートとかしなかったの?」
サスケ「う……」
白いアルバムはこの平和な感じの写真で終わっている。
てっきり二人の新婚の頃の写真が残ってるかと思ったのに、少し期待外れだ。
サクラ「そうなの! パパはやれ任務だ、やれ世界がどう見えるのか知りたいんだとか意味わかんないこと言って全っ然帰って来ないかr」
サスケ「よ、よし今度はサラダが生まれたあとの写真を見てみるか……!」ペラリ
ネチネチと嫌味を言われそうなのを感じて、サスケは青いアルバムをめくった。
170: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 01:06:53.43 ID:Z0araEHw0
サラダ「これあたしが生まれたときの? 思いっきり手ぶれしてるけど」
もう一冊のアルバムは新生児用のベッドで寝ているサラダと、その横で微笑むサクラの写真で始まっていた。
下手くそだが、温かみのある一枚だ。
サスケ「片手だから仕方ない」
サクラ「あーこのときパパが感動して泣いて震えてたからね。『ざぐら~ありがどお~! ざらだ~うまれでぐれでありがどお~!』って」クスクス
サスケ「片手だからだ! ///」
サクラ「しかもこのとき任務の真っ最中だったのに、サラダが生まれたって聞いて任務ほったらかして帰って来たんだから」フフフ
サラダ「パパ……///」
サスケ「……た、たいした任務じゃなかっただけだ///」フン
本当はたいした任務だった。
重要人物の護衛の途中で勝手に帰宅したサスケ。
そのせいで護衛対象は強盗に遭い、身ぐるみ剥がされている。
当時の火影だったカカシにはこっ酷く叱られたが、彼はそんなことを気にも留めていない。
サクラ「ま、写真撮ってくれたのってこのときだけだけどね。皆で旅行行くってときも帰って来ないし」
サスケ「……」
サラダ「え、もしかしてあたしとパパが写ってるのって一枚もないの?」
サスケ「いや一枚も無いってことはない……。おそらく写真屋で撮ってもらったのがあるはずだ」パラパラ
そう言って数ページめくる。
……あった。
まだ幼いサラダを抱いたサスケとサクラが穏やかな顔でレンズを見つめている。
サラダ「こんなのあったんだ……」
サクラ「うん。やっぱいいもんだよね、家族写真。見ててほっこりするっていうか……」
サスケ「……この写真だけは焼き増ししていつも持っている。どれだけ離れていても、お前たちと繋がっていられる気がするからな……」
サクラ「……なんか珍しいね、サスケくんがそんなこと言うの……///」
サスケ「そんなことはない……」
例え思っていても恥ずかしがって口に出さないサスケ。
本当にこんなこれは珍しいことだった。
もしかして雪でも降るんじゃなかろうかという位に……。
ビュルッ!
びちょん……。
サスケ「」
サクラ「」
サラダ「」
唐突に、写真の上に雪のように白く濁った液体が振りかかった。
もう一冊のアルバムは新生児用のベッドで寝ているサラダと、その横で微笑むサクラの写真で始まっていた。
下手くそだが、温かみのある一枚だ。
サスケ「片手だから仕方ない」
サクラ「あーこのときパパが感動して泣いて震えてたからね。『ざぐら~ありがどお~! ざらだ~うまれでぐれでありがどお~!』って」クスクス
サスケ「片手だからだ! ///」
サクラ「しかもこのとき任務の真っ最中だったのに、サラダが生まれたって聞いて任務ほったらかして帰って来たんだから」フフフ
サラダ「パパ……///」
サスケ「……た、たいした任務じゃなかっただけだ///」フン
本当はたいした任務だった。
重要人物の護衛の途中で勝手に帰宅したサスケ。
そのせいで護衛対象は強盗に遭い、身ぐるみ剥がされている。
当時の火影だったカカシにはこっ酷く叱られたが、彼はそんなことを気にも留めていない。
サクラ「ま、写真撮ってくれたのってこのときだけだけどね。皆で旅行行くってときも帰って来ないし」
サスケ「……」
サラダ「え、もしかしてあたしとパパが写ってるのって一枚もないの?」
サスケ「いや一枚も無いってことはない……。おそらく写真屋で撮ってもらったのがあるはずだ」パラパラ
そう言って数ページめくる。
……あった。
まだ幼いサラダを抱いたサスケとサクラが穏やかな顔でレンズを見つめている。
サラダ「こんなのあったんだ……」
サクラ「うん。やっぱいいもんだよね、家族写真。見ててほっこりするっていうか……」
サスケ「……この写真だけは焼き増ししていつも持っている。どれだけ離れていても、お前たちと繋がっていられる気がするからな……」
サクラ「……なんか珍しいね、サスケくんがそんなこと言うの……///」
サスケ「そんなことはない……」
例え思っていても恥ずかしがって口に出さないサスケ。
本当にこんなこれは珍しいことだった。
もしかして雪でも降るんじゃなかろうかという位に……。
ビュルッ!
びちょん……。
サスケ「」
サクラ「」
サラダ「」
唐突に、写真の上に雪のように白く濁った液体が振りかかった。
171: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 01:16:57.72 ID:Z0araEHw0
???「命中じゃ~ん……」
真上から憎ったらしい声がする。
見上げれば天井に張り付いた黒子姿の男が、自分の陰茎を握りしめてこちらを見ていた。
サラダ「きゃあああああああああああああ!!!!!!!!!!」
サクラ「な、なんなのよアンタ!?」
サスケ「お、お前は……ッ!」
……誰だろうか?
カンクロウ「楽しい団らんはここまでだ……」ククク
そう、カンクロウである……。
172: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 01:37:34.39 ID:Z0araEHw0
サスケ「カンクロウ……お前……」ギリリ
カンクロウ「いいよなぁ……てめえは温かい食事も寝床も、家庭もあるもんなぁ……。全てを失った俺とは違うもんなぁ……」
手足に集中させていたチャクラを解き、くるくると回って着地。
むき出しになった下半身のイチモツがブルンブルンと振り回される。
少し尿道に残っていた精液が、遠心力で糸を引きながら飛んでいった。
カンクロウ「……マジでムカつくじゃん……」
サラダ「ひッ!」
変質者がたまに見せる、冷酷な表情。
その目は赤く輝いている。
サスケ「そ、その目は……!」
サクラ「何してくれんのよアンタ!」ダッ!!
状況は全く理解できないものの、とりあえずサクラが動いた。
チャクラを右の拳に一点集中。
綱手直伝の怪力パンチがカンクロウの顔面に襲い掛かる。
サスケ「ま、待てッ!」
カンクロウ「残念ながらテメエ如きじゃ俺の相手は務まんねえじゃん……」ギンッ
サクラ「!!?」
176: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 02:13:36.65 ID:Z0araEHw0
――――――――――――
―――――――――
――――――
サクラ「な、何これ!? 幻術!?」ジタバタ
カンクロウ「身のほどをわきまえないからこうなるんだ。テメエには今から72時間、たっぷりと屈辱を味わってもらうじゃん」
サクラ「なにする気よッ! 私の体に触ったら殺すわよッ!!」
カンクロウ「安心しろ。誰もテメエのまな板ボディーなんかに興味はねえ」
サクラ「何だとこのゴキブリ野郎!」シャーンナロー!!!
サスケ「……」
香燐「……」
サクラ「え、サスケくんに香燐……?」
香燐「噛む?」
サスケ「噛む」カプリ
香燐「はあん///」
サクラ「」
香燐「もっと噛む?」
サスケ「噛む」カプリ
香燐「はあん///」
サクラ「わああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!?」
サスケ「うまうま」カプカプ
香燐「ああん! そんなに慌てて噛むな///」
サスケ「うままま」カプカプ
香燐「ばかん///」
サクラ「何やってんのアンタら! ちょ、サスケくん!? 女房が見てんだけど!? 即刻やめなさいよそんなプレイ!! あああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」ムキイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ
――――――
―――――――――
――――――――――――
177: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 02:41:25.93 ID:Z0araEHw0
サクラ「」ドシャッ
サスケ「サクラ!」
サラダ「ママ!」
泡を吹いてぶっ倒れるサクラ。
この世の終わりを垣間見たような顔でピクピクと震えている。
カンクロウ「初めて使ったけどよ……。随分便利なんだな……写輪眼ってのは……」ニタア
サスケ「……何故お前が写輪眼を持っている……?」
サラダ「ママ! ママしっかりして!」ユサユサ
サクラ「浮気……ダメ……絶対……」ブクブク
グニャリと曲がる隈取。
サスケの神経を逆撫でするような声。
下半身丸出しの悪の化身は巧みに敵を挑発する。
サスケ「サラダ、奴の目を見るな……。サクラを連れて逃げろ」バチチチチチチチチチ
サラダ「う、うん!」
やかましく響くチャクラの音。
本気で殺るつもりで千鳥を貯める。
なんとかサクラは耐え抜いたが、サラダが月読を食らえばどうなるか分からない……。
なんとしても二人は俺が守る……。
カンクロウ「サラダ……そういやお前、最近オナニーに興味を持ち始めたらしいじゃん……」
サラダ「へ? ///」
サスケ「ば、馬鹿! 見るな!」
サラダ「!!?」
178: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 03:07:27.23 ID:Z0araEHw0
――――――――――――
―――――――――
――――――
サラダ「な、何が起こったの……? ここは……?」
カンクロウ「月読の世界だ。しばらくの間、お前はここから抜け出せない。実際は一瞬だがな」
サラダ「ひいッ!? パパ! 助けてパパ!」
カンクロウ「精神世界だから、パパは来れねーぜ」
サラダ「あ、あたしを殺すの……?」ビクビク
カンクロウ「んなわけないじゃん? 別にお前に恨みはねーんだ。オナニー好きの忍に会えて、俺は嬉しいじゃん……」ニタニタ
サラダ「好きじゃないッ! あんな現実から目を背ける行為のどこがいいのかあたしには全然わかんない!」
カンクロウ「まあ直に分かるようになる。……72時間後にはな……」
カンクロウ「……」ボフン
カンクロウ「……」ボフン
カンクロウ「……」ボフン
カンクロウ「……」ボフン
カンクロウ「……」ボフン
カンクロウ「……」ボフン
カンクロウ「……」ボフン
カンクロウ「……」ボフン
カンクロウ「……」ボフン
カンクロウ「……」ボフン
カンクロウ「……」ボフン
カンクロウ「……」ボフン
サラダ「」
カンクロウ「壮観だろ? 軽く千人は超えるじゃん……」ズルッ ポロン コスコスコスコス
カンクロウ「……」ポロン コスコスコスコス
カンクロウ「……」ポロン コスコスコスコス
カンクロウ「……」ポロン コスコスコスコス
カンクロウ「……」ポロン コスコスコスコス
カンクロウ「……」ポロン コスコスコスコス
カンクロウ「……」ポロン コスコスコスコス
カンクロウ「……」ポロン コスコスコスコス
カンクロウ「……」ポロン コスコスコスコス
カンクロウ「……」ポロン コスコスコスコス
カンクロウ「……」ポロン コスコスコスコス
カンクロウ「……」ポロン コスコスコスコス
カンクロウ「……」ポロン コスコスコスコス
サラダ「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!?」
179: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 03:17:07.48 ID:Z0araEHw0
カンクロウ「ふい~……気持ちいいじゃん……」コスコスコスコス
カンクロウ「うっ!」ビュルッ カサカサ
カンクロウ「お前早すぎるじゃん」コスコスコスコス
カンクロウ「だいぶ溜ってたじゃん」コスコスコスコス
カンクロウ「俺も出るじゃん!」ビュッ
カンクロウ「てめえ何俺にかけてんじゃん!」コスコスコスコス
カンクロウ「狭いんだから仕方ないじゃん?」コスコスコスコス
カンクロウ「ティッシュを貸してほしいじゃん」ビュルルル
サラダ「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
――――――
―――――――――
――――――――――――
180: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 04:05:01.55 ID:Z0araEHw0
サラダ「」ドシャッ
サスケ「サラダッ!」バチチチチチチチチチ
カンクロウ「カカカ! 今どんな気分じゃん、うちはサスケ……? 女房と娘は月読世界で何されたんだろうな……?」
サスケ「お前だけは絶対に許さんッ! 千鳥ッ!!」チチチチチチ
サスケ渾身の千鳥。
雷に姿を変えたチャクラが肉体を活性化し、文字通り目にも止まらぬスピードを実現。
カンクロウの腹を貫かんと手を突き出す。
カンクロウ「おおっと、今の俺には写輪眼があるじゃん? その程度の速さなら見切っちまうぜ」ヒュンッ
見事な体裁きで千鳥をかわす。
一切無駄のない動き。
ただカンクロウのちんぽこだけが、無駄にプルンとなびく。
カンクロウ「しかもその術、写輪眼でコピー出来ちまうもんなぁ」バチチチチチチチチチ
サスケ「フンッ!」シュキンッ
カンクロウ「烏ッ!」ガキャッ
間髪与えず、草薙の剣を抜いて斬りかかるサスケ。
しかしそれも傀儡を盾にして防いでしまう。
サスケの速度をもってしても、そのさらに先をカンクロウは行く。
サスケ「死ねッ!!!!!」ビュンビュンビュンビュンッ
カンクロウ「ふう、危ねえ! 晩飯ん時くらい刀を外したらどうじゃん?」ヒュヒュヒュヒュッ
切っ先をすんでのところで全て避け、クルリと後方に宙返りして距離をとる。
サスケ「天……」
攻撃を止めないサスケ。
視界を遮る傀儡をはねのけ、カンクロウを視野に入れる。
こうなれば黒炎で焼き尽くしてやる……!
カンクロウ「チドニー!」バチチチチチチチチチ ビュルッ!!!!!
サスケ「痛ゥッ!?」
眼球に突き刺さったどろどろの液体。
しかも電気を帯びているのか、眼球がしびれる。
181: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 04:39:04.89 ID:Z0araEHw0
サスケ「ぐあああああああ! 眼がッ!」
カンクロウ「千鳥で右手を活性化、おまけにち〇こも活性化。擦り始めてから一秒もかからずにイッたのはこれが初めてじゃん……」
サスケ「くそ……見えん……ッ!」ドタドタ
カンクロウ「思った通りいくら最強と歌われるテメエでも、眼が見えなきゃ何にもできねえようだな」カカカ
勝利を確信したカンクロウは、精液で塞がった眼球に絶望の色が無いかとのぞき込む。
チートな瞳術の使い手でも、眼を防げばなんとかなるかもしれないという自来也の提案だった。
もちろん陰茎も無事では済まない。
自来也が危惧していた通り、カンクロウのイチモツは熱で焼けただれている。
サスケ「見えなくても声で分かるッ! そこだッ!」ビュンッ
カンクロウ「残念、それは黒蟻じゃん」
黒蟻「」カパッ
サスケ「何ッ!?」
黒蟻「」ガシャガシャガシャガシャンッ
サスケとカンクロウの間で身体を開いて待ち構えていた黒蟻が、サスケを捕えた。
カンクロウ「傀儡師と闘うんなら、一番警戒しとかないとダメじゃ~ん……」
サスケ「出せッ! ここから出せッ! ……くっさああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」ドンドンドンドンッ!
カンクロウの秘技、黒蟻オナティッシュ。
狭い空間でこれでもかというくらい濃厚な雄の臭いが充満する。
サスケ(ぐう……眼が開く前に意識が持っていかれる……)ガリガリ
狭すぎて刀を振り回すこともできない……。
クソ……瞳術に頼り切っていたツケが回ってきた……。
このまま俺が負ければ……あの変態にサクラやサラダが……!
意識を保とうと、懸命に黒蟻の内側を爪で引っ掻き続ける。
しかしサスケも限界に差し掛かっていた……。
182: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 04:51:10.66 ID:Z0araEHw0
カンクロウ「俺の勝ちだサスケええええええ!!!! テメエも全てを失う苦しみってのを味わう……」ガハハハハハハハハ
サラダ「しゃーんなろおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」バキャッ!!!!!!!!!
カンクロウ「じゃんッ!?」
横殴りにカンクロウの睾丸を殴りつける拳。
それも母親譲りの超怪力で。
ショッキングな精神世界に迷い込みながらもなんとか意識を保ったサラダは、さらけ出された弱点目がけてフルパワーの金的を放ったのだ。
普通の金的ならコキンとかカーンのような擬音がつくのだろうが、バキャッが相応しい、そんな金的だった。
カンクロウ「」ドチャッ
足が粉々になったように沈むカンクロウ。
眼が真っ白になり、まるで白眼のようであった。
サラダ「うわ……汚い……」フキフキ
サラダは嫌な感触の残る拳を、その辺のタオルで拭った……。
183: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 05:30:38.45 ID:Z0araEHw0
***
我愛羅「木の葉に来たのはシカダイの参観のためだったのだが、こうも都合よく脱走した男が見つかるとはな……」
翌日、ロープでグルグル巻きにされたカンクロウは五代目風影に引き渡された。
もちろん写輪眼はくり抜かれ、眼のところにはぽっかりと黒い穴が空いている。
サスケ「木の葉の公園に住みついていたようだ。しかしこの男が指名手配中だとは知らなかった」
我愛羅「ご協力感謝する……」
カンクロウ「おおお、俺は今からどこに連れてかれるじゃん……? 何も見えないじゃん……」ガタガタガタガタ
我愛羅「安心しろ、お前は俺が責任を持って砂隠れの地下に連れて帰ってやる……」ニタア
カンクロウ「嫌だああああああああああ!!!!!!!! あそこだけは嫌だああああああああああああ!!!!!!!!!」バタバタバタバタ
うちは一家は哀れな男が引きずられていく様子を、複雑な思いで見送った。
サラダ「オナニーがどれだけ悪いものなのか、よく分かった気がする……」
サスケ「それは良かった。……本当に良かった」
サクラ「それにしてもお手柄だったわ、サラダ。流石私の自慢の娘ね!」
サラダ「へへ……。それより家族写真が台無しになったから撮り直さないとね///」
サラダは照れくさそうに笑う。
自分が家族を守ったという自信が、彼女をまた一つ成長させた。
サクラ「じゃあ今日は映画行って、美味しいもの食べて、それから写真館に行くわよ!」
サラダ「わあ! いつになく奮発するねママ!」
サスケ「すまない、今日はナルトの家でゲームをする約束が……」
サクラ「ざぐら~ありがどお~!」オーイオイオイ
サラダ「ざらだ~うまれでぐれでありがどお~!」オーイオイオイ
サスケ「映画何見ようか!? ///」
温かな日差しを浴びながら、三人は仲よく手をつないで歩いた……。
184: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 06:05:25.05 ID:Z0araEHw0
※EDテーマ『そばにいるから』
♪ドゥルトゥトゥーントゥーン……(シャララララララララ……)
ドゥトゥトゥトゥーン……トゥーン……
ドゥルトゥトゥーントゥン……(Yeaaaaaaaaaaah……)
トゥルトゥトゥーン……
,,..‐''′ ,..‐ 、 ゙、::::::::::::::::::::::::ヽ 丿 )ヽ
_/ - 、 / /'ヽ、 ':::::::::::::::::::::::::::: ゙、′ |l丿
l′ ノ ` 土 、 /ン ..-'' ニ! 、 '、:::::::::::::::::::::::: ヘ | ´
′ /’/ ./'''ハ_ し-"´ ! 1 1 ::::::::::::::::::::::::: ゝ /r'-
ヽ | ノ 、丨 ゛ ! 1 ゝ、::::::::::::::::::::::: │,..' ..-
l:ヘ | 丿 │| { 亅、 ! \:::::::::::::::::::::lワ'´ ,'ソ
ハヽ l ! │ | 卜 | !| |、 │ \:::::::::::::::|'´ 丿′
T゙..゙ 、 | l ′ | │ | ノ |」| ! / ニゝ_::::::::│ /
¦ヘ ヽ l1 、│ 」 '、 │ l..1ト! |..l’ く.._ィ 1:::::::::!┘
ゝ ゙、 丶 〔 │ | 1 ヘ | ′ │ l | ’f冖'' 、 l、::::::゙‐--
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│ レ..イ=¬、 l,' | 丿 ! !! ,' ュ / ヽ、::::::::::::::
. `''j'''''''''''´ ゙! ,..′ 冫 |、 ! ! ,' / ,' ゝ::::::::::::::
丶_ _,,,,......-‐广''、 /__ ! l l │ 、 ..! 'l 」 ゙ 、::::::::::
185: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 06:09:14.89 ID:Z0araEHw0
どこまでーも続ぅくぅ道にはー
いろーんなこーとー……あるんだぁねー
強がりーなきぃみが今日はー
受話器越しーにぃ 涙声ぇ
l\ ヽ、 、
| \} \| \
__j. ヽ/{
\ \
-‐'´ ヽ
<_ |
/ |
/__/ / / /ヽー|: │
/ /1 /!.∧ /l |: |
: \ / { .l トV ヽ{│ | / |
:::::: \ ∠ /∨ |屯≧、 __Ⅵ |
:::::::::::::\ / | l|  ̄ /´イ屯ア |
::::::::::::::::: \ レ ∧ |l  ̄ {! |
::::::::::::::::::::::::\ _ Ⅵ ∧. 小 、_ , / | │
ヽ :::::::::::::::::::::: \ / |`ー‐ノ/ ! | ─ - /l /| ./リ
ヽ\ :::::::::::::::::::::: \ , -―‐′ l-― ' l | \ _ ,< l/│/
.\\::::::::::::::::::::::: \ / ⌒\ l ヽ| ∧ ̄ヽ j/
\\::::::::::::::::::::::::\ l \ \ `ヽ、__l / ヘ l|
. \\ :::::::::::::::::::: \ | \ ヘ \ \ | \|\
\\::::::::::::::::::::: \ │ \ ヘ \ -――--│ \
\\:::::::::::::::::::: \ | `ヽ、 } \. | ∧
\\:::::::::::::::::::::\ l. \ ヽ } │ l ∧
\\ ::::::::::::::::: \ \. ∨ l l ハ
\\ :::::::::::::::: \ \ `、 | | l
\\::::::::::::::::::\ ー __\ ヽ _| │ │
\\:::::::::::::::::\  ̄\ │ │/' │ │
\\::::::::::::::::\ \. │ j/ / :|
\\:::::::::::::::\ \} | ∨ l /|
l \\::::::::::::::\ \l__ / / /:│
│ \\::::::::::::::\ ∨ハ′ _/ / |
/)-┴… ヘ\\:::::::::::::\ V∧/:::::: ̄\ |
/シ'|::::::::::::::::::::::ヘ.\\:::::::::::::ヽ.__ __ ∨/::::::::::::::::::::::\
\ l:::::::::::::::::::::::::ヘ \\::::::::{⊂f< `ヽ:::::::::::::::::::::::::::/
\ヽ:::::::::::::::::::::::::ヘ \\:ヽハ \ {:::::::::::::::::::::::/|
\}::::::::::::::::::::::: ヘ \\V \ ヽr‐∨ :::::::::: /│
{::::::::::::::::::::::::::::ヘ {\}} }ー<{l_::::: / |
/厂厂厂厂厂「仏 ∧ >―‐-'´ } L}=ト、 |
ゝ'ー┼┼┼┼少 厶 l ヽ ___/ / 〉{ノ |
186: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 06:22:56.25 ID:Z0araEHw0
どんなぁ ゆぅめぇー……(はァーう……)
追いかけてこーこーまでぇ 来たーんだーろぉう
分からぁなくぅなったり……するこぅおとぉは……
僕にだって あるぅからねぇへぇ……baby
..:::::::::::::::::::..
/:::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
/::::/:::::/::::::::!:::::ヽ::::::ヽ:::::.
|:::::|:::::::||::::::::||:::::::|::::|::::|:::::|
V:l --、 ー‐'斗- 'ー.|::::|:::::|
|::. 仡) f仡) |::::|::::::\
|:::i l Yヽ .::::/::::::::::::\
|:::l rl .| |、 ./::/⌒ヽ- 、::::\
l: / .l .| | i_) /::/>'´`ー、ヽ::::::.
|::l .l .| | ヽ≦イ ',〉:::i
r‐、::l .l .| | .i: : : `ヽ }' :::::!
} / |: : : :. :.| .∧::::::!
{ { ヽ /. ',: : : : :.| /: :i::::::|
} !: : : : :| ./: : :|::::::!
人 /!: : : : :| /: : : :|::::::!
/: :Yー― ´/|.: : : :/ /: : : : :|::::/
{: : :.∨//////: : : / ./ : : : : /::/
':,: : :∨///: : /¨¨´: : : : : : : i::/
i':,: : :ー―: :´: : : : : : : : : : : : :|'
fヘ 〉: : : :||: : : : : : : : : : : : : : : :/
-=≦i 〈: : : : :||: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
. ___r≦: : : :| 〉: : : :||: : : : : : : : : : : : : : : :ノ
. / __ |: : : : : : :. /: : : : :||: : : : : : : : : : : : : : : : :.
ゝ≦二 |: : : : : : : :. /: : : : : :||: : : : : : : : : : : : : : : : : :.
. `¨¨´\: : : : : : :. {: : : : : : ||: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
\: :>'´ ̄ {: : : : : : ||.: : : : : : : : : : : : : : : : : : :}
187: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 06:25:49.91 ID:Z0araEHw0
君がなーみだの時にはー
僕がそーばにぃいるぅかーらー
離れ離れの夜だって ヘエエ
僕はそぉうばにぃ いるーかぁらー
, 、
_ Jし:::いノ∠ ,
_>_`-Y -'<
> ,、フ 个 ヽヾ::∠
フノいr--ヘ}::::::と
小___厄_」リ小^
rイ⌒lリ t志x‐.f志テル
/ / ハ7 _ { 「:ソハ、
」 | い、'ー::一 :/:::::::::::::>、
/ | |__ lミぅ=イ :::::::/ l
rイ l / l ∠_:::::/ / }
_{ l k::∠_ _ V {:::{V 八
{ { ヽ ):::::: ̄/ Y:V / |
入 \ Vn::::::∠―――――:::::::l / l
/ ⌒ヽゝJ |::::::中:::::::::::::::::::::::::::::::V/ )
〈_ \l:::::中:::::::::::::::::::::::l!:::::}/ ノ::)
厂 \ >、;中:::::::::::::::::::::::l!::::ノ_,、-'゛ノ:ハ
/ L) / VJL::::::::::::::::::::i!∠_,、- '´ :::)
/.:: 〈::l:::::`Vハ V `――― マ∠_ :: ::∠//
{::: ;; :::::::nnヘ V- 、 ___∠二 r-'
V :::J::::ノ》》::::ノ } } l!::::::::::::/^^へ_>)ノ
| ::: V〃〃〈ノ / /::::/V:〈_/:/ // ) ⌒/
| :::: ヒ/::::└'- '、_/ L(_/ノし' ∠
├r――‐い:::::::::::::::::::て 〃 ノ く
l | `丶、:::::::::::) _ T: : !
rL-―へ `--/} ヘ {:::::::::Y : :l }ノ
}M! | /l Y r- ヽ h::::::::::l: : j /
}X-- l / | \ (ノ⌒ ヽ l::::::::::l: :j /
ノレへ :::::l / / ,-'  ̄ ヽヽ:;::::::V /
,∠∠ :::::h / (ノ_ _hヽ;::::::::) /
∠フフぃ::)__) / ノ:::⊆:::⊇,、-'  ̄  ̄ ヽ `―' ) /
[二二二>レ二三) L∠r-^二 ,、-rへヘ `ー
188: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 06:28:35.53 ID:Z0araEHw0
僕はそーばにぃ いるーかぁらー……
. l::::::::::::::::::::::::::/|:::::/\:::::::::l\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
l::::::::::::::::::::::::/ |::/ \:::::l \:::::::l、:::::::::::::::::::::::::::::::l
l:::::::::::::::::::::/ __ |/ \:l \:::| ヽ:::::::::::::::::::::::::::|
l:::::::::::::::::/l `‐、 `! ,>l ̄`、:|l:::::::::::::::::::l
. l:::::::::::::::l 、,,ニニニミ'く ー''',ナ‐=ニ,r`'l::::::::::::::::::l
l:::::::::::::::i, ヽ (::::) ` ' (::::) / |:::::::::::::::/
l::::::::::::::i, `ー‐ ‐‐‐ l::::::::::::::/
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l::::::::::::::::l、. ‐ニニ‐ ,/::::::::::::/
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|:ハ::::::::::::| ヽ、 _ _, ィ:::::::::::/ / :|::::!、
|! |:::::::::::| '''---''' /:::::::/ .::!:::::::
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. |:::::/| ,':;r' ,/ ..:::/::::::::::
ノr' | l/ ,/ ..::;/::::::::::::
189: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 06:38:27.60 ID:Z0araEHw0
***
ナルト「また落書きしやがって!」ゴチン!
ボルト「父ちゃんなんか大嫌いだってばさ!」ウアアアアアアアアアアアアアア
ナルト「ったく……」
ヒナタ「ナルトくん、前の保護者参観のことで話があります……」シュコオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
ナルト「ちくりやがったなボルトォ!!!!!!」
190: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 06:38:58.21 ID:Z0araEHw0
終劇
191: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 07:03:42.68 ID:nUXFCFKI0
乙!
おもろかつたぜ
おもろかつたぜ
192: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 08:07:55.26 ID:9xGG3I1To
乙
最後ちょっといい話みたいで草
最後ちょっといい話みたいで草
193: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 08:18:15.90 ID:8A7abWTDO
乙
カンクロウに救いはないのか…
カンクロウに救いはないのか…
196: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 11:01:49.84 ID:pNApeQXwO
螺旋オナに耐えられるのに、千鳥オナに耐えられないとは、このオナロウ傀儡だな
197: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 13:09:50.23 ID:Zq/JPlOvo
乙
198: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 14:39:18.30 ID:CbPc5VQt0
乙!
やっぱオナロウはこうじゃなくちゃな
やっぱオナロウはこうじゃなくちゃな
199: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 14:57:49.82 ID:97HbCGlgo
乙
オナロウの目がカラスの餌になっているのが地味に笑える
次回登場した時は盲目決定かよ
オナロウの目がカラスの餌になっているのが地味に笑える
次回登場した時は盲目決定かよ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452345820/
Entry ⇒ 2016.01.31 | Category ⇒ NARUTO | Comments (0)
サスケ「うぅ……皆に会いてぇ……」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/01(月) 22:00:19.04 ID:uwn8xK2/0
大きな木の下で仲良く並ぶ四つの寝袋。
その一番右端からグスッ……グスッ……と嗚咽が聞こえてくる。
水月(まーた始まっちゃったよ……)
重吾(意外とメンタル弱いんだよな……)
香燐(ああ……サスケかわいいよサスケ! ///)
サスケ「うぅ……皆ごめんよォ……。別にお前らのことなんて全然嫌いでも何でもねぇのに、何か変に意地張っちまって……。ナルトごめんよォ……ホントはウスラトンカチなんて思ってねぇよォ……。サクラごめんよォ……うざいどころかむしろ好き好き、大好きだよォ……。カカシ先生ごめんよォ……なんか呼び捨てにしてごめんよォ……」
延々と続く謝罪。
ごめんよシカマル……ごめんよチョウジ……悪かったいの……許してくれキバ……すまないヒナタ……反省してるんだシノ……申しわけないネジ……ホントにごめんよリー……ごめんよテンテン……死ねカンクロウ……ごめんよ皆……。
イタチ抹殺を目的に里を抜け出してから数年。
大蛇丸のもとについ行ってしまった以上、もう里には帰るに帰れない……。
時折というか毎晩というか、サスケはホームシックになる。
本人はこっそり泣いてるつもりだが、「蛇」のメンバーにはとっくにバレていた。
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/01(月) 22:10:09.20 ID:uwn8xK2/0
サスケ「うぅ……イタチ殺したら、そのあと俺はどうすりゃいいんだよォ……」
ズヒーズヒーと鼻をすする音までする。
昼間のクールなサスケはどこにもいない。
水月(……おい、どうするよ……)
重吾(……こっそり里帰りでもさせてやろう……)
香燐(……明日それをサスケに伝えるか……なるべくプライドを傷つけないように……)
聞いてる方もなんだかいたたまれないので、水月と重吾、香燐の三人は身を寄せ合ってヒソヒソと相談を始めた。
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/01(月) 22:30:23.30 ID:uwn8xK2/0
***
サスケ「起きろお前ら……。出発だ……」
朝日が昇るとともにサスケは仲間を起こす。
いつもの澄ました顔立ちだが、目を赤く腫らしていた。
水月「なに、もう朝なわけ……?」
重吾「うー……」
香燐「眠ぃー……」
眼に隈が出来ている三人。
サスケの泣き声がうるさくてここ最近ろくに寝れてない。
サスケ「イタチ抹殺のため、今は一分でも惜しい。すぐにここをt」
水月「あの、相談があるんだけどさ……」
サスケ「……なんだ?」
突然水月がサスケの話をさえぎる。
水月「ちょっと用事で木の葉まで行きたいんだけど……別行動で……」
サスケ「木の葉だと?」
重吾「そういえば俺も用事があったな……木の葉に……」
香燐「ウチも木の葉で手に入れたいものがあって……」
水月にかぶせて次々と木の葉行きを申し出る2人。
サスケは彼らの様子を怪しむ。
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/01(月) 22:48:45.65 ID:uwn8xK2/0
サスケ「……何で木の葉なんだ? だいたい俺は抜け忍だ。あそこには死んでも戻るつもりはない」
そう言ってクルリと背を向ける。
イタチを殺すこと以外は頭にありはしないと、その背中が語っているかのようだった。
水月(うっわー……。昨日あんなに泣いてたのに……)
重吾(どこまでツンデレなんだサスケ……)
香燐(ハァハァ……。そんなサスケもいいよ、うん///)
めんどくさい奴……と思いながらも水月は説得を試みる。
水月「まぁ何するかは言えないんだけど、とにかく近くまで一緒に来てくんないかな……? 里の中に一緒に入れとは言わないからさ……」
重吾「俺からも頼む。1日でいいんだ。1日くらい遅れたってイタチが逃げるわけじゃないだろう」
香燐「里の外で待っててくれるだけでいいから……」
サスケが行きやすいようにやたらと気遣う。
正直木の葉には少しも興味はないが、これもサスケと自分たちの安眠のためだ。
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/01(月) 23:04:35.82 ID:uwn8xK2/0
サスケ「ダメだ。目的のために寄り道は許されない」
水月(……)
あくまでも意地を張るサスケ
段々うんざりしてきた。
しかしここは仲間として、全力でフォローしてやらねばなるまい……。
水月「頼むよ! この通り!」
重吾「後生だから!」
香燐「お願いだ!」
パンッと手を合わせて頼み込む。
これでダメならまぁ、しょうがない……。
サスケ「……はぁー……分かった。そこまで言うなら行ってやる。ただし俺は絶対に里の中には入らないからな」
やれやれと首を振るサスケ。
さも折れてやりましたといった風だが、口元はアヒル口になっていた。
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/01(月) 23:24:20.57 ID:uwn8xK2/0
***
サスケ「じゃあ俺はここで待っている。必ず明日の朝、いや昼……やっぱり夜までには戻ってこい」
水月「はいはい」
重吾「すまんな」
香燐「じゃあ行ってくる」
昼頃、木の葉の里の近くの森で、切り株に腰掛けながらサスケは三人を見送る。
サスケ「……」
サスケ「……も、もう行ったかな?」
急にソワソワし出すサスケ。
実は三人とも森の中に隠れて様子を伺っているのだが、それにサスケは全く気づかない。
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/01(月) 23:51:47.96 ID:uwn8xK2/0
サスケ「も、もしかしたらイタチが木の葉に戻って来ている可能性も無きにしもあらずだ。これは大変だ。えらいことだ」
大きな声でそう言いながらスックと立ちあがる。
そしてそのまま早歩きで木の葉の里へと向かった。
水月(くく……誰に向かって言ってんだよ……)
重吾(右足と右手が同時に出てたな……)
香燐(かわいいな、おい///)
サスケ「えらいことだ、えらいことだ」
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/02(火) 01:59:30.67 ID:hw3g+MMg0
***
一方木の葉の里では、いつもと変わらぬ平穏な毎日が過ぎていく。
病院には猪鹿蝶の三人と、いのの父、いのいちが集まっていた。
いの「つーかアンタ、よく砂隠れから生きて帰ってこれたもんね」
チョウジ「もう葬式までやったってのに……」
シカマル(ああ、マジ死ぬかと思ったぜ。まず拷問部屋に連れてかれてよ、何が始まんのかと思ってたら突然テマリが泣きじゃくり出したんだ。訳分かんねえからとりあえず『人生には辛ぇことは山ほどある。でもそれを一つ一つ乗り越えてくことが、強くなるってことだと思うぜ』って慰めてやったらガチビンタ喰らっちまった。どう思うよ?)
いのいち(……)
いの「当たり前でしょうが……」
チョウジ「なんでまず浮気したことを謝らないわけ?」
普通に会話をしているようだが、今シカマルは口をきける状態にはない。
いのの父、いのいちを介してテレパシーで交信しているのだ。
顔を包帯でグルグル巻きにされて病院のベッドに横たわるシカマルからは鼻息しか聞こえてこない。
シカマル(……とにかくそっからは殴るわ蹴るわ噛みつくわで地獄の1週間だった。ちゃんと『ゴムはしたッ! 浮気じゃねえッ! 痛い痛いッ!!』つったのに全然聞く耳を持ちやしねえ。これだから女のヒステリックはめんどくせえんだよ……)
チョウジ「それで許してもらえたの?」
シカマル(よく分かんねえけど途中でオナ影とか言うのが捕まったみてーでな、入れ替わりのような形で釈放されたんだ……)
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/02(火) 02:13:19.46 ID:hw3g+MMg0
***
サスケ「……」
その様子を病室の窓から眺めるサスケ。
4階の病室なのだが、足にチャクラを溜めて壁に対して垂直に立っている。
相当ひどいけがを負ったのだろう……。
かわいそうに……。
声は聞こえないが、仲間の苦しみを心で感じ取るサスケ。
そうか、お前は里を守るために身を捧げたんだな……。
伝わったよ、お前の火の意志……。
サスケは懐からクナイとトウモロコシを取り出し、ガリガリと文字を掘った。
サスケ「……」
それを窓際に置いて、サスケは音もなく立ち去る。
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/02(火) 02:22:03.86 ID:hw3g+MMg0
***
シカマル(……で今回で懲りたから当分は風俗には行かねえつもりだ)
いの「……あら、何よこれ?」
しばらくして、いのは窓際のトウモロコシに気づいた。
窓を開けて手に取ってみる。
チョウジ「わ、おいしそ! それ、食べていいかな?」
いの「待って、なんか彫ってある」
ハヤクゲンキニナレヨ
どこかで見たことがあるようなこの字……。
この里には誰一人シカマルに同情する人なんていないのに、一体誰が――?
いのはハテ? と首をかしげた。
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/02(火) 02:55:44.34 ID:hw3g+MMg0
***
サスケは大きな菅笠を被って里の中を歩く。
ここはあまり変わっていないようだ……。
懐かしい……。
里全体がどことなく生臭いというかイカ臭いというか、変なにおいがするような気がするが、昔からこうだったかもしれない。
サスケ(ん? ……あれは……)
サスケは行く手にある木の陰に隠れるヒナタと、その奥でうずくまっているナルトを見つけた。
ヒナタ(ナルトくん……なにしてるのかな……? ///)
どうやらヒナタはこっそりとナルトを見つめているようだ。
ナルトにヒナタ……本当に懐かしい……。
今は顔を合わせることも出来ない二人を見て、サスケの目は涙でいっぱいになった。
ああ、お前達と笑いあえる日が来たらどんなに嬉しいことか……。
今、俺に出来ることと言えば、お前たちの未来のお膳立てくらいしかできない。
こいつを受け取れ……。
サスケは紙にサラサラと字を書き、クナイに結びつけた。
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/02(火) 03:25:43.81 ID:hw3g+MMg0
***
ナルト「あ――……やっぱ外ですんのはまた、違った良さがあるってばよ……///」
風を感じながら自慰にふけるナルト。
今日は趣向を変えて屋外に出てきた。
チャックからイチモツを取り出し、うずくまってやっているため、よっぽどのことが無い限り見つからないはずだ。
ナルト「サクラちゃんサクラちゃんサクラちゃん……///」
きっと自分が火影になったら、サクラちゃんだって振り向いてくれるだろう……。
跨ってくれるサクラちゃん。
後ろからしごいてくれるサクラちゃん。
耳を甘噛みしてくれるサクラちゃん……。
いろんなサクラを妄想しながら、手のピストンは速度を増していく。
あ、やばいってばよ……。
ビリビリとした快感が腰骨のあたりから伝わってきた。
うッ!!
勢いよく飛び出した未来の火影候補たちが、ビュルビュルと白い弧を描いて地面に吸い込まれていく。
サクッ!!
ナルト「!?」
クナイが足元に飛んできて刺さったのは、ナルトが逝くのとほぼ同時だった。
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/02(火) 03:34:19.73 ID:hw3g+MMg0
ナルト「……」
ナルトは震える手で、結わえつけてあった手紙を開く。
大丈夫……。
周りからは見えないはずだってばよ……。
「いつもあなたのことを見ています……。日向ヒナタ」
ナルト「」
ゆっくりと振り返ってみると、すぐ後ろの木の陰から、赤らめた顔を覗かせているヒナタが見えた。
ナルト「あああああああああああああああ!!!!!!!!!! ////////////」
ナルトは羞恥心のあまり、叫び声をあげながら逃げていった。
74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/03(水) 23:07:53.93 ID:HIo20R+M0
***
サスケ「ナルトの奴、何か落としていったな……」
しばらくして、サスケはナルトが屈み込んでいたあたりに何かが落ちていることに気がついた。
ひょい、と手に取ってみる。
どうやら写真のようだ。
……一体何の……?
サスケ「ぶッ!? ///」
突然サスケの鼻から鼻血が噴き出た。
すぐに目をつぶって写真を裏返す。
サスケ「な、ナルト……お前、なんて卑猥な物を……! ///」
写っていたのは裸のサクラ。
きっとナルトが盗撮したのだろう……。
サスケ「こ、これはすぐに処分しなければ……///」
そう言いながらも写真に段々興味が沸いてくるサスケ。
サスケ(で、でも処分する前にちょっとだけならいいかも……。……ほんのちょっとだけ……///)
目にほんの少し隙間の空いた手を当てながら、ゆっくりと写輪眼を見開き、写真を表にしようとする。
サスケ「って俺のウスラトンカチッ! 千鳥ッ!!! ///////」
悶々とした挙句、サスケは目にも止まらぬ突きで写真を粉砕にした。
粉々になった破片が舞い散る。
サスケ「これ以上サクラを悲しませるようなこと出来るかッ! ///」
自分を戒めるべく、彼は先ほどヒナタが隠れていた木にガツンガツンと頭を打ち付けた。
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/03(水) 23:18:05.50 ID:HIo20R+M0
サスケ「今まで散々酷いことしてきたんだッ! 自重しろ俺ッ! いい加減にしろ俺ッ! ///」
ガツンッ! ガツンッ!!
額が切れてポタポタと血が垂れる。
頭がクラクラしてきた……。
サスケ「好きな女なら尚更自重しろ俺ッ! サクラを裏切るな俺ッ!! ///」
サクラ「ん? 今あんた、アタシの名前呼んだ? っていうか頭から血が出てるけど……」
サスケ「え……?」
クルリと振り返る。
そこには心配そうにこちらを見つめるサクラがいた。
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/03(水) 23:32:26.59 ID:HIo20R+M0
サクラ「ほら、やっぱり額が切れて……って……さ……ささ……さささ……」
サスケの顔を見て、突如固まるサクラ。
まさか過ぎる人物の登場にろれつが回らない。
サスケ(さ、ささ、サクラぁッ!? ////////)
サスケも顔じゅう血だらけにしながらうろたえる。
まさかこんな恥ずかしい場面を、よりにもよってサクラに見られてしまうとは……ッ!!
ど、どうする……どうやって切り抜ける……?
サクラ「……ささささ……ささッ……。……おへッ……」
結局サクラはブクブクと泡を吹いて気絶してしまった。
84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/04(木) 00:07:24.65 ID:yoZepaiK0
***
……う……うぅ……サス……ケく……ん……。
……うぅ……サス……。
サクラ「サスケくんッ!?」
ガバッとベッドから身を起こす。
いつの間にか自分の部屋のベッドに寝ていた。
っていうか、さっき確かにサスケくんが……ッ!
メブキ「あ、起きた? まったくアンタ、道端で寝るってどういうことよ!? 親切な人が担いで来てくれたから良かったものの……」
ガチャッとドアを開けて母・メブキが入ってきた。
娘のはしたない行動に心底あきれ返ってるといった風だ。
サクラ「お、お母さんッ! アタシをここまで運んで来たのって誰ッ!? もしかしてなんか後ろツンツンのイケてる髪型で、なんかよく分かんない紐がついた和服着てて、過去に深い悲しみのあまり写輪眼を開眼してて……っていうかサスケくんじゃなかった!?」
衝撃のあまりうまく言葉に出来ない。
だがこれだけは確認しておかねばならない。
サクラの心臓は驚きと期待で破裂しそうだった。
メブキ「はぁ? いや、なんか黒子っぽい恰好してたけど……」
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/04(木) 00:14:39.65 ID:yoZepaiK0
サクラ「黒子……?」
よく分からないが、運んできたのはサスケくんじゃなさそうだ。
考えてみればサスケくんがアタシなんかをここまで担いでくれるわけ、ないか……。
メブキ「あ、そう言えばこれをアンタに渡して欲しいって……」
そう言ってメブキは四つ折りの紙切れを手渡す。
サクラ「なんだろ……?」
サクラはそっとそれを開いた。
――――――――
―――――――
よくサスケに似てるって言われるけど、違う。
―――――――
――――――――
サクラ「……?」
意味の分からない文章に、サクラは頭を悩ませた。
87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/04(木) 00:25:57.87 ID:yoZepaiK0
***
サスロウ「ふぅ……さっきは焦った……」
黒子の衣装を身に纏ったサスケ。
今は変化の術でカンクロウに化けている。
先ほど、サスケはサクラが目を覚まさないうちに誰かに化ける必要があった。
このまま自分が里に入り込んでいることが知れたら、里中パニックになってしまうだろう。
そこで誰に化けようか散々悩んだ挙句、本人に遭遇する危険が無いうえ、語尾にじゃんさえつければ本物っぽい男としてカンクロウをチョイスしたのだ。
サスロウ「さっきの置手紙で、人違いだったと思い込んでくれればいいのだが……」
とりあえずサスケはこの姿のままで里をめぐることにした。
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/04(木) 01:01:07.35 ID:yoZepaiK0
***
カカシ「な、なに……!? うちはイタチがこの里に……?」
サクラ「この手紙には『よくサスケに似てるって言われるけど、違う』って書いてあります。これはきっとサスケくんのお兄さん、うちはイタチのことじゃないかって……」
焦るカカシとサクラ。
サクラは家を飛び出してすぐに自分が見たことをカカシに報告した。
サクラにはサスケのように見えたそうだが、まぁあのサスケがひょっこり里に戻って、木に頭をガンガンやったりはしないだろう……。
カカシ「……奴が里に侵入したとなると俺たちだけじゃ対応しきれない。すぐに綱手様に話を通そう」
95: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/04(木) 01:18:29.99 ID:yoZepaiK0
***
鬼鮫「のどかですねえ……」
イタチ「ああ。たまにこの里に来たくなる……。どことなく里全体がイカのような臭いがするが……」
一方、鬼鮫とイタチの二人もこっそり木の葉の里に来ていた。
鬼鮫が「おいしい醤油ラーメンが食べたいですねえ」とか言うもんだから、イタチは鬼鮫を木の葉のラーメン屋「一楽」に連れてきたのだ。
テウチ「はいお待ちッ! 目が真っ赤なお客さんがとんこつで、こちらの真っ青なお客さんが味噌バターだったね?」
トンッと前に置かれたラーメンに、二人の顔がほころぶ。
鬼鮫「これこれ! このコクが堪らないんですよ……」
ずるずると麺を啜る鬼鮫。
初来店のくせに通ぶっている。
イタチ「いや、それよりもなぜ醤油を選ばないんだ……。醤油ラーメンが食べたいって言っただろ……」
鬼鮫「敵を欺くにはまず味方からって言うでしょう」
イタチ「……なるほど」
それ以上はイタチも聞かず、黙ってハフハフととんこつラーメンを食らった。
98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/04(木) 01:32:42.61 ID:yoZepaiK0
***
サスケ(この姿なら問題ないかと思ったが……)
カンクロウに扮するサスケは服にべったりと付いた生卵を拭っていた。
さっき道を歩いていたら、突然ぶつけられたのだ。
サスケ(まぁぶつけたい気持ちも分からなくはないな……)
サスケがカンクロウを見たのは、里を抜ける前の中忍試験だけだ。
たしか筆記試験の最中に手を挙げてトイレに行っていた。
顔を見るだけでも何かこう、唾を吐きかけてやりたいような衝動に駆られる。
しかし本当にカンクロウを嫌うようになったのは、その後トイレに行ったとき、大量のイカ臭いティッシュで便器が詰まっている光景を見てからだ。
サスケ「ナルトたちもこの姿では受け入れてくれないだろうか……?」
サスケは思い悩んだ。
108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/04(木) 20:00:14.00 ID:yoZepaiK0
リー「あ、カンクロウ君じゃないですかッ!」
サスケ「ん?」
顔を上げると、いつの間にかロック・りーが目の前に立っていた。
サスケ「よ、よおじゃん! リーじゃん!」
久しぶりに見たな……。
昔から思ってたけど、その眉毛と髪型、すごく似合ってるぞ……。
リー「また卵をぶつけられたんですか? まあ傀儡師カンクロウと言えば今や忍界における吐瀉物的存在ですからね。仕方ないと言ったらまぁ、仕方ないですよ」
サスケ「……」
カンクロウってそんなに嫌われているのか……。
まさか吐瀉物とまで言われているとは知らなかった。
やはり変化の術の対象を変えた方がいいのだろうか?
サスケ「……お前らも……俺のこと嫌いじゃん?」
思い切って訊いてみる。
嫌いと言われればそれまでだ。
次は我愛羅あたりにでも化けるか……。
リー「僕やナルトくん達はカンクロウ君のこと、少しでも嫌いだと思ったことはありませんよ?」
サスケ「……」
何故コイツらはそんなにお人よしなんだろうか……?
あ、そうか。
コイツらにはカンクロウよりもサスケっていう憎い糞野郎がいるじゃないか。
たぶん……それだ……。
サスケはもう一つだけ訊いてみることにした。
サスケ「うちは……サスケのことは……どう思ってるじゃん……?」
109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/04(木) 20:26:51.56 ID:yoZepaiK0
リー「サスケくんですか……?」
ほら、罵倒しろ。
思い切り貶してくれ。
お前らのことを見捨てて行ってしまった俺に対する思いのたけを、遠慮なくぶちまけてくれ。
そうすれば、俺も少しは救われる……。
サスケは俯いたまま、答えを待った。
リー「仲間ですよ。……掛け替えのない友達です」
思いがけない一言に驚く。
サスケ「……何でじゃん……」
リー「何でって言われても……」
サスケ「アイツはお前らが命懸けで連れ戻そうとしてくれたのに、一方的に突き放したじゃん……」
意味がわかんねえよ……。
何で俺を責めないんだよ……。
リー「……道に迷って帰れなくなった友達を、カンクロウ君なら見限りますか?」
サスケ「!?」
心を揺さぶられるような衝撃が走る。
お、俺は……俺は……。
リー「……一番辛い思いをしているのは道に迷った人です。僕たちもその友人がどこに行ったのか知りません。だからせめて、帰りやすいように目印を置いて彼を待っていたいんです」
サスケ「……」
つう――と涙が一筋、サスケの頬を伝った。
114: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/04(木) 20:47:08.24 ID:yoZepaiK0
慌ててゴシゴシと袖で涙を拭く。
今日は本当になんて日なんだ……。
こんなカッコ悪いとこ、これ以上みられるわけには――。
ネジ「おいリー、オナニーブレイク(自慰の休息)は終わりだ。……ん? カンクロウ?」
サスケ「ね、ネジじゃん……」
突如茂みから現れたネジ。
下半身には何も身につけず、立派なフランクフルトがブラブラと揺れている。
ネジ「お前は本当によくこの里に来るな……」
サスケ「こ、木の葉の里が気にいったじゃん……」
ネジは鋭いから、俺がサスケだと気づくかもしれない……。
慎重にならねえと……。
っていうか何でパンツ履いてねえんだ……。
サスケは少々身構えた。
ネジ「ま、別に構わんが……。……たまにはお前じゃなくて、うちはサスケの顔でも見たいところだな」
サスケ「……」
不意打ち気味の一言。
もう限界だった。
涙腺が決壊しそうだった。
サスケ「ちょ、ちょっとそこで小便してくるじゃん」
サスケは泣いているのを悟られないよう、走ってその場を去った。
116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/04(木) 21:06:25.06 ID:yoZepaiK0
ネジ「……なんだアイツ? いつもなら『尿意を紛らわすために一発抜くじゃん』とか言うのに……」
リー「まあ彼なりに事情があるんでしょう。そっとしておきましょう」
ポカンとしているネジと、どこか優しい目をしたリー。
久しぶりにサスケの話をして、リーも少し感傷に浸っていた。
ネジ「そう言えばリー、テンテンがどこか知らないか? 見当たらないのだが……」
リー「きっと恥ずかしいから隠れてオナニーでもしてるんじゃないでしょうか? ほら、チンチンも一応、女の子ですから……って痛だッ!!!」
刹那、リーの臀部に飛んできた手裏剣がザクッと突き刺さる。
テンテン「外で平然とオナニーなんかしないわよッ!! あと誰がチンチンだ!! ///」
テンテンが木の上からスタッと降りてきた。
まだクナイを構えている。
ネジ「オナニーブレイクは終わりだ。修業に戻るぞ」
テンテン「何なのよ、このオナニーブレイクって! 普通に休憩でいいじゃない! 家でやりなさいよそんなのは!!
///」
ネジ「そういうわけにはいかん。家にはヒナタ様がいるからな……。もし見つかったら恥ずかしい……///」
テンテン「アタシの前で普通にブラブラさせながらどの口が言ってんのよ!! ///」
ギチギチとネジの頬をつねるテンテン。
何故かこいつらはヒナタの前だと羞恥心が芽生えるようだった。
118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/04(木) 21:29:50.26 ID:yoZepaiK0
リー「まぁでも……ホントに会いたいですよね、サスケくんに……」
ネジ「ああ……」
テンテン「なに、あんたらサスケのこと話てたの?」
リー「さっきカンクロウくんにサスケくんのことどう思うか訊かれたんですよ。丁度ネジも会いたいって言ってましたけど」
ネジ「ああ。アイツが木の葉を抜けてから、俺の心にはポッカリと穴が開いたようだ……」
それを聞いて、テンテンはしんみりとした顔つきになる。
テンテン「本当に……仲いいよね、あんた達……」
リー「サスケくんは幻術が使えますからね」
ネジ「月読で3日間、美女に責められてみたいものだ……」
テンテンはこの薄っぺらい友情に吐きそうになった。
123: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/04(木) 21:44:35.67 ID:yoZepaiK0
***
サスケ「うぅ……ぐすッ……ひっぐ……ありがどう……ありがどう……」
人目のつかない森の中で、サスケはしばらく元の姿に戻って泣き続けた。
それはもう、子どものように泣き続けた……。
――苦しくて断ち切ったつながりに、今こうして救われている。
そう思うと涙が止まらなかった……。
128: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/04(木) 22:17:22.92 ID:yoZepaiK0
***
再びカンクロウに化けて繁華街に戻ってきたサスケ。
まだちょっと目に涙がにじむ……。
「聞いたか? うちはイタチが一楽でとんこつ食ってたそうだ!」
「気をつけろ! 奴はまだ里の中にいるはずだ!」
サスケ「……!?」
サスケは、「イタチ」という言葉が飛び交っているのに気付いた。
まさか、本当に木の葉に来ているとは……。
奴を殺せるのは俺だけだ――。
実力のある上忍や特別上忍が河原に向かっているのを見て、彼も同じ方向へ向かって走る。
今は……感傷に浸っている場合ではない……。
「あ、オナロウだ! 死んじゃえ、オナロウ!!」
飛んでくる生卵を避けながら、サスケはイタチとの過去を振り返った。
130: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/04(木) 22:37:29.98 ID:yoZepaiK0
――――――――
―――――――
サスケ(幼)「兄さん、修業見てくれるって約束したろ!!」
イタチ「許せサスケ……。俺は昨日の晩、17回も抜いてしまって眠いんだ……。また今度な」トン
サスケ(幼)「抜くって何をだよ! あ、さては夜中にこっそり剣術修業でもしてるんだろ!」
イタチ「いずれお前も分かる日が来る……」
――――――
―――――――
133: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/04(木) 22:49:39.88 ID:yoZepaiK0
―――――――
――――――
サスケ(幼)「いい加減、修業見てくれよ! 部屋に籠ってないでさあ!!」ドンドン
イタチ「来るなサスケ。 今俺は毒薬を扱っている……。絶対に部屋の戸を開けてはいけない」
サスケ(幼)「はぁ? ってクッサ!! なにこれ、イカ臭い!!」ガチャッ
イタチ「クッ……少量吸ってしまったか……。ここから離れろ。今ならまだ間に合う」バタン
サスケ(幼)「う、うん、ごめんよ兄さん……。でもなんで今パンツ履いてなかったの?」ゲホゲホ
イタチ「いずれお前にも分かる日が来る……。あと父さんと母さんには黙っておいてくれ」
――――――
―――――――
134: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/04(木) 23:04:16.00 ID:yoZepaiK0
―――――――
――――――
サスケ(幼)「カレーうめぇな!」モグモグ
イタチ「そうだな」モグモグ
フガク「そうか……ついにシスイが万華鏡写輪眼を……」
ミコト「ええ……でも喜んでいいのかダメなのか……」
イタチ「……」プチッ つ髪の毛
イタチ「……マン毛狂……」サワサワ
サスケ(幼)「?」
フガク「ナイスジョーク」
ミコト「///」ゴチン ゴチン
フガク「痛だだだだだだ」ゴロゴロ
イタチ「痛だだだだだだ」ゴロゴロ
サスケ(幼)「?」
――――――
―――――――
137: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/04(木) 23:18:02.65 ID:yoZepaiK0
―――――――
――――――
サスケ(幼)「あ……あ……」ガクガク
イタチ「貴様など……殺す価値も無い。……愚かなる弟よ……。この俺を殺したくば恨め! 憎め!」
イタチ「そしてみにくく生き延びるがいい……。逃げて……逃げて……性にしがみつくがいい……」
サスケ(幼)「……」ポロポロ
イタチ「そしていつかオレと同じ“眼”を持って、オレの前に来い。今からする月読をオレにもやってみろ……」ギン
***
サスケ(幼)「うわああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
女王「豚のようにお鳴きッ!!」ピシーンピシーン!!
***
サスケ(幼)「」ドサッ
イタチ「……すごく……楽しみにしてるぞ……」
――――――
―――――――
163: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 16:59:08.44 ID:Ub4iVhy20
河原にはカカシ、ガイ、アスマ、紅、アンコ、イビキそしてイタチと鬼鮫がいた。
互いにつっ立ったまま睨みあっている。
鬼鮫「今回はやけに多いですねえ。そちらのお三方は初めてお会いしますが……」
バカ丁寧に話しかける鬼鮫。
しかし敵意丸出しだと言うことはすぐに伝わってくる。
アンコ「特別上忍、みたらしアンコよ」
イビキ「拷問大好き、森乃イビキだ」
サスケ「砂隠れの傀儡師、カンクロウじゃん」
カカシ「……」
アスマ「……」
ガイ「……」
イタチ「……」
鬼鮫「……」
サスケが自己紹介を終えた途端、敵味方含めて、一斉にカンクロウに視線が集まる。
異様な雰囲気にサスケは気圧された。
サスケ「ど、どうしたじゃん?」
カカシ「いや、なんで君がいんの……?」
ガイ「ここは危険だ。下手したら死ぬぞ」
アスマ「っていうか足手まといだ。帰れ」
紅「あなたは家でオナってなさい」
アンコ「ティッシュはちゃんとゴミ箱に捨てんのよ」
イビキ「拷問するぞ、お前」
サスケ「」
165: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 17:07:37.37 ID:Ub4iVhy20
予想外の見方からのメンタル攻撃。
サスケは少し涙目になった。
サスケ「いや、でもあのイタチって物凄く強いからきっと俺にしか殺せないと思って……」
ガイ「お前の熱い気持ちは分かる。だが……」
カカシ「まぁその……ねぇ……」
アスマ「遠回しに言うと足手まといだ。帰れ」
紅「あなたは家でオナってなさい」
アンコ「ティッシュはちゃんとゴミ箱に捨てんのよ」
イビキ「拷問するぞ、お前」
サスケ「」
169: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 17:27:38.08 ID:Ub4iVhy20
泣かないように必死に堪えながら唇を噛むサスケ。
そんな様子を見て、イタチと鬼鮫は少し可愛そうになってきた。
鬼鮫「あ、でも陽動くらいには使えるかもしれませんし……」
イタチ「それに幻術が効かない傀儡は俺にとっては物凄い脅威だ。これは大変だ。えらいことだ」
サスケ「……え? ///」
認められて嬉しかったのか、サスケはパッと顔を上げた。
カカシ「……まぁイタチがそう言うなら……」
ガイ「そ、そうだな! 陽動くらいには……」
アスマ「イタチの言葉に惑わされるな。アイツの目を見ろ! 嘘をついてる目だ!」
そういって一斉にイタチの目を見る。
イタチ「月読……」
案の定、サスケを除く全員がイタチの幻術にかかった。
173: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 17:44:38.82 ID:Ub4iVhy20
――――――――
―――――――
イタチ「あと……71時間59分59秒……」
―――――――
――――――――
カカシ「ぐ……たった一瞬で……」
ガイ「な、なんて幻術なんだ……」
紅「コレがうちはの力だというの……?」
アンコ「はぁ、はぁ……絶体絶命だわ……」
アスマ「うぅ……こっちには歩しかない本将棋とか……」
ドサドサと倒れていく忍たち。
まだ立っているのは幻術にかからなかったサスケ。
そして拷問を快楽に変換するという高等忍術を駆使したイビキだけだった。
サスケ「……月読じゃん……」
イタチ「はぁはぁ……///」
鬼鮫「あの二人……思ったよりやりますね」
イタチ「一人は術を食らいもしなかった。これは少々舐めすぎていたようだ……」
180: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 18:33:43.18 ID:Ub4iVhy20
サスケ「鬼鮫の方はお前に任せるじゃん」
イタチ「!?」
そう言ってサスケはシュビビッと素早く印を組む。
イタチはすぐにこのカンクロウと言われる男が只者じゃないことを知った。
あの印は……まさか……。
サスケ「火遁・豪火球の術!!」
ボンッ!!!!!!!!!!
巨大な火の球がイタチに向かって飛ぶ。
それをイタチはすんでのところでかわした。
と、同時に印を結ぶ。
イタチ「火遁・鳳仙花爪紅!!」
炎を纏った手裏剣が乱舞する。
キンキンキンキンキンキンッ!!!!!
サスケは草薙の剣ですべてはじき返していく。
鬼鮫「この鮫肌は痛いですよッ!!」
イビキ「なんのこれしきッ!! ////////」
ベシンベシンッ!!!!!
サスケとイタチが目を見張る攻防を繰り返す横で、イビキは一方的に鮫肌で尻を叩かれていた。
尻を突き上げて左右に振り、もっと来いと挑発までしている。
イビキ「どうした、そんなもんか? 暁もたいしたことねえなッ!! ////」
鬼鮫「くっ!! あの世で後悔してください!!」
185: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 18:45:49.18 ID:Ub4iVhy20
イタチ「お前はただの傀儡師じゃないな……」
帰ってきた手裏剣をすべて避けきったあと、イタチは少し攻撃の手を休めてサスケの方をじっと見つめた。
サスケ「……なんで分かったじゃん……?」
イタチ「直感だ」
サスケ(やはりオレとあいつは兄弟だってことか……)
イタチ(なんでって、傀儡使ってこないからな……)
ボフンッ!!
煙とともにサスケが元の姿に戻った。
サスケ「流石だな、イタチ……」
イタチ「やはりお前か、サスケ……(えええ!!! サスケかよ!!?)」
鬼鮫「表面を削ってあげますよ!!」
ゾリッ! ゾリッ!!
イビキ「ぬああああああああああああああああ//////////////////」
186: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 18:52:08.05 ID:Ub4iVhy20
サスケ「オレはあんたに一つ、訊いておかなければならないことがある……」
サスケは赤い目でイタチをキッと睨んだ。
イタチ「言ってみろ……」
落ち着き払った様子のイタチ。
実際はまさかの弟登場に心臓がバクンバクン鳴っている。
サスケ「どうしてあんたは……父さんや母さん達を殺した……?」
答えろ、イタチ……。
何故殺したんだ……?
何故殺さなければならなかったんだ……?
サスケの目にはまた、少し涙がにじんでいた。
188: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 19:02:41.08 ID:Ub4iVhy20
イタチはふぅ――ッと溜息を吐く。
イタチ「……手違いだ」
サスケ「へ?」
サスケの目が面白いくらい丸く見開かれた。
イタチ「手違いだったんだ。俺はあの時……」
――――――――
―――――――
ダンゾウ「イタチ、お前に簡単な任務を課す」
イタチ「何でしょうか……?」
ダンゾウ「『一楽』というラーメン屋を知っているな?」
イタチ「ええ、たまに弟とそこに行きます……」
ダンゾウ「その店主、テウチとその一族を抹殺してほしいのだ」
イタチ「そんな物騒な……。何があったんです?」
ダンゾウ「テウチの奴、私がヒルゼンとカウンターに並んだときに、先にヒルゼンに中華めんを提供したのだ! 火影だからな、ヒルゼンはッ!!!! 私の方が先に野菜増し増しの一楽スペシャルを注文したというのにッ!!!」
イタチ「それ、単に中華めんの方が早く出来上がったからじゃないですか……?」
ダンゾウ「うるさいッ!!! さっさと殺して来いッ!!!!」
イタチ「はいはい……」
―――――――
――――――――
192: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 19:13:13.56 ID:Ub4iVhy20
サスケ「その話とうちは一族抹殺になんの関係があるんだ……?」
サスケは意味が分からず尋ねる。
少しイライラしているようだった。
イタチ「この話には続きがあってな……」
――――――――
―――――――
イタチ「はぁ……テウチ一族抹殺か……。忘れないように繰り返し言いながら帰るか……。テウチ一族、テウチ一族、テウチ一族、テウチ一族……」
サスケ(幼)「あッ、兄さんッ!! 今日という今日は修業に付き合ってもらうからなッ!!!」
イタチ「わッ! サスケか……。いきなり脅かすな……」
サスケ「いつも部屋に籠るからな、兄さんは。それより今、何をブツブツ喋ってたの?」
イタチ「え? あ、なんだッけかな……。ウチ……ウチ……」
サスケ「ウチ?」
イタチ「あ、そうだ、うちは一族だ……。って、こりゃ大変な任務だな。えらいことだえらいことだ」
―――――――
――――――――
イタチ「……とまぁ、こういうわけだ……」
サスケ「」
197: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 19:27:13.82 ID:Ub4iVhy20
魂が抜けたかのようにポカンとしているサスケ。
みるみる体全体が白くなっていくかのようだった。
イタチ「まぁ全てはダンゾウが悪い。前言撤回。恨むなら俺じゃなくてあいつを恨め」
サスケ「」
話しかけても反応が無い。
よほどショックだったのだろう、この悲劇の真相が……。
イタチ「……そろそろ木の葉を出るぞ、鬼鮫。暁の定例オナ会に間に合わなくなる……」
鬼鮫「ちょうどこっちも終わりました。しぶといですねえ、木の葉の忍は……」
イビキ「あへええ……////////」
へたり込むサスケとビクンビクン揺れるイビキ、そしてその他数名の忍をのこして二人は去っていた。
207: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 19:51:56.34 ID:Ub4iVhy20
***
サクラ「……やっぱりサスケくんだったような気がする。確かめなきゃ……」
綱手にカカシ達が向かった先を聞き、サクラもまた、河原へ走ってきた。
このままじゃ、もう二度と会えない……。
そんな気がするのだ……。
サクラ「はぁッはぁッ……。やっと着いた……って!!」
目の前にはぐったりとするカカシ、ガイ、アスマ、紅、アンコ。
ぐったりしてるけど気持ちよさそうにしてるのがイビキ。
そして一番奥に座り込んでいるのが……。
サクラ「サスケくんッ!!」
209: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 20:00:06.67 ID:Ub4iVhy20
サスケ「……サク……ラ……?」
ゆっくりと顔をあげる。
生気のない顔だった。
サクラ「サスケくんッ! 一体なにがあったの!?」
サスケ「……ざぐ……らぁ……」
次第に顔がボロボロとこぼれる涙でぐちゃぐちゃになっていった。
駆け寄るサクラの胸に顔をうずめて激しく泣くサスケ。
あああああああああああ!!! と泣き叫ぶ様子にサクラは戸惑った。
サクラ「え、ちょ! サスケくん……! ///」
サスケ「あああああああああああああああ……うっ……うあああああああああああああ……」
いまいち事情が把握できないものの、サクラはサスケを力いっぱい抱きしめた……。
215: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 20:23:07.65 ID:Ub4iVhy20
***
サクラ「……そう……ラーメン屋のオヤジと自分の一族を間違えて……」
サスケ「ああ……なんてウスラトンカチな悲劇なんだ……」
夕刻、サクラは少し落ち着いたサスケを自分の部屋に匿いながらサスケの話を聞いていた。
ボケてんのか真面目な話なのかよく分からないエピソードだが、真摯な態度で相槌を打ち、時折背中をさすってあげた。
サスケ「もう俺は何のために生きていけばいいのか分からなくなった……。イタチに復讐すればいいのか、ダンゾウに復讐すればいいのか……」
サクラ「……正直、どっちも死に値すると思うけど……」
サスケ「もう俺には居場所なんてないんだ……。このままどこか遠い所へ行って、消えてなくなってしまいたい……」
俯くサスケ。
もう疲れ果てたといった感じだ。
そんなサスケの顔に両手を当て、サクラは自分の方にグイッと向けた。
サクラ「サスケくん。そのままサスケくんが消えてしまったら、うちは一族は本当にただの勘違いで死に絶えた一族ってことになっちゃうわよ」
サスケ「さ、サクラ……。……うぅ……サクラぁ……」
再びオイオイと泣くサスケ。
そんなサスケを抱きしめながら、サクラは言った。
サクラ「今はいっぱい泣いていい……。泣いてその分強くなればいい。……だから死にたいなんて思わないで……」
「……勝手に他人に化けた上に、可愛い女つくってるとか……超ムカつくじゃん……」
そんな様子を窓から見つめる黒子姿。
誰であろうか……?
カンクロウ「お前のおかげで恥かいたじゃん……」
そう、カンクロウである……。
223: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 20:38:39.32 ID:Ub4iVhy20
カカシたちの証言により、イタチや鬼鮫を追い返した英雄として表彰状を送りたいという通達が砂隠れの里に届いていた。
テマリの拷問を受けている最中だった初代オナ影・カンクロウは、何のことか分からないまま、まだ裏マニキュアで赤く染まっていない方の手を振りかざし、喜び勇んで木の葉の里までやって来た。
しかしカカシが確かに見たという火遁・豪火球(このあとカカシ達の意識が途切れた)を出せなかったことから勘違いだと分かり、手土産に木の葉饅頭をもたされて「帰っていいよ」と言われたのだ。
カンクロウ「そっちが勝手に勘違いしといて、大勢の前で恥をかかせやがって……許せないじゃん……」
怒りに任せて木の葉のくノ一のトイレに隠しカメラを仕掛けまくったカンクロウ。
たまたまサクラの家のトイレに仕掛けていたとき、カンクロウに化けたとかいう話が聞こえてきて今に至る。
ぎりぎりと響く歯ぎしり。
まずサスケに復讐した後であの上忍どもにも復讐してやる……。
いつもより遅れて、カンクロウの憎しみの火はメラメラと燃え上がった。
230: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 22:38:42.23 ID:Ub4iVhy20
***
サクラ「サスケくん、お願いだから木の葉に残って……。もう復讐はやめにしようよ……。またイタチとテン(イタチ科の動物)を勘違いしてテンテンに矛先が向くわよ……」
サスケ「いや、そこまで俺もアホじゃ……っていうかうちは一族のこと結構馬鹿にしてるだろ」
サクラ「う、うん……割とウスラトンカチな一族かなって思ってる……」
サスケ「ちくしょう……」
ひとしきり泣いた後、サクラの部屋のベッドに腰掛けながら二人は話していた。
サスケの顔にも少しずつ元気が戻ってきたようだ。
かつての仲間の傍にいられることが、彼に安心を与えたのだろう。
サスケ「……とにかく、今はどうすればいいのか悩んでいる。……しかしオレにも今は仲間がいて、そいつらには明日の夜までに里を出るように言ってある。ここにとどまることは出来ない……」
サクラ「そっか……」
サスケ「ああ。……だがその、今晩だけ泊めてもらえないか……? 指名手配されているから、簡単には宿をとれそうにない」
サクラ「へ? ///」
突然の意中の男の泊まりたい宣言。
サクラの頭はパニックになった。
サクラ「そ、そそ、その……私の部屋にその……ととと泊まりたいと……? ///////」
サスケ「……? あ、いや別に変な意味じゃない! や、やはり一旦里を出て野宿するか……////」
サスケも安易に泊まりたいと言ったことを後悔した。
さっきから自分の築き上げてきたクールで冷徹なイメージが音を立てて崩れている。
多分明日の朝辺り、いつもの自分に戻ったときに恥ずかしさで悶絶することになるのだろう……。
サクラ「……へ、変な意味で泊まってくれても……いいんだけど……///////」
サスケ「!! /////」
233: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 23:29:09.92 ID:Ub4iVhy20
サクラからのまさかの反撃。
ピュアなサスケはうろたえにうろたえる。
い、いいんだろうか……そんな簡単に……?
サスケ「い、いやその、そういうのはきちんと段階を踏んでだな……///」
サクラ「段階を踏めるくらいここにいてくれるの? ///」
サスケ「え、いや……その……////」
サクラ「その気にさせといてほっとくんだ? ひっどーい。……じゃあこっちもひどいことしてやるから///」
サスケ「な、何を……? ////」
完全に相手のペースに流されつつある……。
とにかく平常心を保つことのみを考えろ……。
必死なサスケを見て、サクラはニヤリと笑った。
サクラ「さっきサスケくんが泣きながら語っていた皆へのメッセージをばらす」
サスケ「ひどいぞソレはッ!! ///////////」
236: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 23:43:18.45 ID:Ub4iVhy20
さっきは取り乱して、自分の不幸の嘆きと共に、いつものように皆への謝罪の言葉を涙ながらに訴えてしまった。
よく覚えてはいないが、皆がいるから俺は頑張れるんだとか、本当は皆のことが大好きなんだとか、なんかすごく臭いことも行ってしまった気がする。
サスケ「そ、そそそれだけは絶対ダメだ!! 恥ずかしくて死ぬッ!!! /////」
サクラ「いいじゃない、本心なんでしょ? その方が皆と仲よくやれるわよ。『ナルドぉ……お前は俺の兄弟なんだぁ……!! いづも心の冷だい俺の傍にいでぐれだんだぁ~……おーいおいおい……』」
サスケ「やめろぉッ!!! 言ってない!!! 絶対言ってないッ!!! //////」
サクラ「『ネジィ……天才に生まれながらも孤独だっだ……ぞんなお前が他人どはどでも思えなかっだぁ~……ひっく……うっ……』」
サスケ「そんな風には言ってない!! 境遇が似てるとかそんくらいしか思ってないッ!!!! ////////」
サクラ「『ザグラぁ~……』」
サスケ「ストーップ!!! もうやめてッ!! しますッ!!! 変なことしますッ!!! だからもうそっとしておいてッ!!!!!!! ////////////」
サクラ「やった! ///」
サスケは結局サクラの言いなりになってしまった。
238: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 23:56:30.19 ID:Ub4iVhy20
***
ザ――――ッ
サスケ(なんでこんなことになってしまったんだ……////)
サクラの家のシャワーを借りながら、サスケは緊張と焦りと羞恥心とで心がパンクしそうだった。
嬉しくないかと訊かれたらそりゃ嬉しいに決まっているのだが、あまりに急展開すぎて……。
それにこっちは今、サクラに弱みを握られてしまっている。
今後一切、サクラの前では生意気なセリフを吐くわけには行かないだろう。
サスケ(泊まりたいとか、余計なこと言わなければ良かった……。まさかこんなことになるなんて……////)
まぁ知られることはないだろうが、もしサクラと関係を持ったなんて知られたら……。
俺は本当に精神的ダメージで死んでしまうだろう……。
サスケはか弱い自分の豆腐メンタルを呪った。
239: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 00:05:37.34 ID:ECgGbpGR0
***
サクラ「さ、サスケくん……。……来て……//////」
サスケ「あ、ああ……//////」
真っ暗な部屋の中を、ベッドで待っているサクラのもとに向かって進む。
心臓の鼓動が聞こえてきそうだ。
サスケ(い……いよいよだな……///)
まだ電気が消してあるだけマシだ。
サスケはそう思うことにした。
サクラ「サスケくん……///」
ゆっくりと掛布団をめくるサスケ。
い、今から俺は……サクラと……。
パチッ!
サスケ「」
サクラ「」
突然部屋の明かりがついた。
固まるサクラとサスケ。
何が起こったのか、二人とも理解が追い付いていない。
ナルト「なーにやってるってばよ、二人とも……?」
244: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 00:22:35.05 ID:ECgGbpGR0
突如二人の前に姿を現したナルト。
サスケとサクラは物凄い速さで衣服を着る。
サクラ「ななな、なにがッ!!? 何もしてないけどぅ!? ////」
サスケ「ななななな、ナルトか……。久しぶりだな……///////」
ナルト「すっぽんぽんになって怪しいってばよ……」
ナルトが喋る度にカタカタと音が鳴るのが気になるが、今はそれどころじゃない。
サクラ「そそそそれよりアンタッ!! なに勝手に人の部屋に入ってんのよ!! ぶっ殺すわよッ!!! ////」
ナルト「カカシ先生にサクラちゃんの部屋に行ったら面白いものが見られるって聞いたから来てみたってばよ」
サスケ「か、カカシ……!? ///////」
ナルト「『ナルドぉ……お前は俺の兄弟なんだぁ……!! いづも心の冷だい俺の傍にいでぐれだんだぁ~……おーいおいおい……』」
サスケ「ふぁあああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!! //////////////////////」
一部始終を聞かれた……。
サスケの顔はゆでだこのように真っ赤と言うか、それを通り越して紫色になってきた。
ナルト「面白かったから皆にも教えてやろ! じゃあなッ!!」
サクラ「しゃーんなろーッ!!!!!! ////////////」
ガキッ!!!
出ていこうとするナルトを殴りつけて外に吹き飛ばす。
拳が触れた瞬間、何だか木を殴ったような感覚だった。
サクラは一瞬変だと思ったが、すぐにカカシを殺しに外へ飛び出した。
サスケは泡を吹きながらその場に倒れていた。
246: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 00:32:25.58 ID:ECgGbpGR0
***
カンクロウ「一応傀儡を使っといて良かった。あの女、すげぇ馬鹿力じゃん」
夜道を駆ける復讐の鬼、カンクロウ。
先ほど殴り飛ばされた烏を回収したところだ。
ナルトに化けさせた烏の後頭部が拳の形にへこんでいる。
カンクロウ「これでサスケとカカシ……終劇ッ! ええと次は……みたらしアンコか……」
カンクロウはアンコの家を目指して走り去った――。
248: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 00:50:05.11 ID:ECgGbpGR0
***
プシュッ!!!
ゴキュッ!! ゴキュッ!!
アンコ「ぷはーッ! 風呂上がりのおしるこは最高だわ――ッ!!」
あったかい缶を握りしめながらそう叫ぶ。
一人暮らしでも楽しく元気に毎日を謳歌するアンコ。
誰にも気遣わずに好きな物を好きなだけ食べられるというのは、まさに至福であった。
アンコ「さーて、何か面白いもんでもやってるかなー♪」
ブインッとテレビをつけ、ドッカリとソファーに腰を下ろす。
250: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 00:52:58.92 ID:ECgGbpGR0
ちょうどネタ番組がやっていた。
こういう短時間に細かいネタをたくさん見せてくれるっていうのがありがたい。
のけぞって笑いながら腹を抱える。
ひぃ~腹痛いッ!!
アンコは目に涙を浮かべる。
ひぃひぃ……おもしろ……もう勘弁して……。
もう腹が……。
ぐきゅるるッ!!
ごろごろごろごろごろごろ……。
は、腹が……。
251: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 00:58:27.87 ID:ECgGbpGR0
アンコ「ほ、ホントに腹が……」
ぎゅるぎゅると嫌な音が鳴る。
痛すぎて立てないくらいだ。
アンコは咄嗟にさっきの勘を見た。
賞味期限をチェックする。
もしかして一年前のやつとか……。
アンコ「賞味期限……終……劇……?」
なんだこれ? と思う間も与えない腹痛。
盲腸レベルだぞコレは……ッ!!
アンコ「うぅ……ヤバい……出る……アタシのケツからウンコという名のアンコが……」
必死の形相で這いつくばりながら、アンコはトイレを目指した。
252: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 01:04:44.74 ID:ECgGbpGR0
***
アンコ「や、やっと着いた……」
トイレのドアノブをガチャガチャと回す。
が、開かない。
アンコは試しにトントンとノックしてみた。
カンクロウ「入ってるじゃーん……」
何だかムカつく声が返ってきた。
えー……こんな時に人が入ってんのかよ……。
……ん?
アンコ「っつーかアンタ誰よッ!? 一人暮らしよ、アタシ!?」
そう言ってダンダンとドアを殴るが、返ってくるのは「入ってるじゃーん……」だけ。
アンコの下腹部はもう限界だった。
254: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 01:38:35.48 ID:ECgGbpGR0
アンコ「おらぁッ!!!」
ドガンッ!!!!
ドアに強烈な蹴りを入れ、思いっきりなぎ倒す。
もう我慢するとかどうとか、悠長なことは言ってられない。
アンコ「って……」
トイレはもぬけの空だった。
窓ガラスを破って出ていったのだろう。
まぁいい……。
今はとりあえずウンコを……。
そういって便座のふたを押し上げる。
アンコ「」
ふたを開けると、中には異様にイカ臭いティッシュ(流れないタイプ)がぎっしりと詰まっていた。
水を流しても完全に詰まっていて流れない……。
どうすることも出来ないので
――そのうちアンコは考えるのをやめた。
256: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 01:46:00.19 ID:ECgGbpGR0
***
カンクロウ「次はガイを狙うじゃん……」
ここからが正念場、とカンクロウは気合いを入れる。
特にガイは嫌がらせをしようにも、まったく隙が無い。
何か弱点は……。
女はダメ、金もダメ、肉体的苦痛も我慢しちゃいそう……。
割と変態チックな上忍のくせに、ここまで完璧なのもおかしな話だ。
カンクロウは頭を悩ませながら走った。
257: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 01:58:32.14 ID:ECgGbpGR0
***
ガイ「人は立ち止まらない限り、青春なんだなァー!!」
ガイはアパートの一室で、必死に片手腕立て伏せをしていた。
引き締まった体はギリシャ彫刻のようにたくましく、そして美しい。
滴る汗もまた、青春の汗なのであった。
ガイ「ふぅ、今日はこの辺で終わるとするか……」
鼻歌を歌いながら風呂場へ向かうガイ。
その隙にカンクロウは部屋に侵入した。
266: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 18:49:46.43 ID:ECgGbpGR0
***
ガイ「熱いぜ!」
風呂から上がったガイ。
腰にタオルを巻いている。
このままホットミルクでも飲んで、歯を磨いて寝よう!
トレーニングと休息、この2つのサイクルがガイの惚れ惚れするような体を形作っていた。
カンクロウ「……待ってたぜ」
そんなガイを下半身真っ裸でソファーに座り、待っていたのがカンクロウ。
しかしガイは全く物怖じしない。
ガイ「ん? お前は確か……」
カンクロウ「昼間、アンタらに恥をかかされた砂隠れの傀儡師じゃん……」
ガイ「ああ、そうか! いやぁ、昼はすまなかった! それで、何の用だ?」
カンクロウ「……」
あっさりと詫びを入れられて、カンクロウは少し肩透かしを食らった。
この男、どこまでもやりづらい……。
268: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 19:01:42.78 ID:ECgGbpGR0
カンクロウ「今夜はアンタに勝負を挑みに来た。あんた、木の葉の中でも相当なやり手って噂じゃん」
ガイ「ハッハッハ! まあなッ!! あの天才忍者、はたけカカシとの勝負でも勝ち越してるほどだッ!! どんな挑戦でも受けるぞッ!!」
ビシッと親指を立てるガイ。
カンクロウはそれを見てニヤリと笑う。
カンクロウ「勝負は先に10回射精した方が勝ちだ。そこで俺はもし負けたら200回射精するという自分ルールを課すじゃん」
ピクッ!!
ガイが即座に反応する。
コイツ、自分ルールを課すというのか……。
なんて熱い奴なんだ……。
ガイ「……いいだろう!! 俺はもし負けたら1000回射精してやるッ!!」
カンクロウ(こいつ、馬鹿じゃん……。俺のオナ歴なめんなよ……)
この勝負、案外早く片付きそうだ。
1000回とか、どう考えても死ぬじゃん……。
こうして漢のオナニー対決が始まった。
269: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 19:14:31.91 ID:ECgGbpGR0
***
カンクロウ「よーい……スターt」
ガイ「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!」
カンクロウ「」
開始早々、カンクロウの手が止まる。
隣のピストンスピードが、もはや人間のソレじゃない。
ガイ「一回二回三回四回五回六回七回八回九回十回ッ!! 終わったぜッ!!」
カンクロウ「」
辺りに撒き散らされたガイの白濁液。
インチキをしたとか、そういう次元じゃなかった。
ガイ「俺の勝ちだなッ!!」
カンクロウ「」
あまりの迫力に、カンクロウは声も出なかった。
271: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/07(日) 19:20:48.58 ID:ECgGbpGR0
***
カンクロウ「ゼヒューゼヒュー……。あ、あんなに気持ちよくない自慰は初めてじゃん……」
ガイの見ている前で、きっちり200回射精させられたカンクロウ。
真っ青な顔でガイの家から出てきた。
息を吐くたびに肺がキリキリと痛む。
カンクロウ「結局ガイの奴も1000回やってたし……。化けもんじゃん……」
もうアイツにだけは関わらないでおこう……。
カンクロウはそう思った。
280: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 19:58:03.15 ID:ECgGbpGR0
***
カンクロウ「次は森乃イビキか……」
確かあいつはサディスティトの皮を被ったマゾヒストとして諸国に勇名を馳せている。
こいつも厄介じゃん……。
とりあえずカンクロウは手紙を書き、イビキの家のポストに投函しておいた。
―――――――
――――――
忍者アカデミー生の職場見学協力の依頼
特別上忍・森乃イビキ宛
突然すまんのだが、忍者アカデミー生の職場見学に協力してくれ。
傷だらけなお前の仕事が気になる生徒が多いんだそうだ。
今丁度拷問にかける奴がいないから、私の側近のシズネを使うといい。
眼球を抉るなり、両足をのこぎりで切断するなりして忍の世界の恐ろしさを子ども達に存分に教えてやれ。
きっといい声であひぃーッて鳴くぞ(笑)
五代目火影・綱手
追伸
火影命令だからな。
嫌とは言わせんぞ。
――――――
―――――――
281: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 20:06:42.01 ID:ECgGbpGR0
***
イビキ「」
数時間後、そこには手紙を震える手で握りしめるイビキがいた。
実質サディストでも何でもない彼には、何の罪もない仲間を拷問にかけるなんてことは出来なかった。
だ、だがこの追伸……。
イビキ「お、俺……この仕事……辞め……ひッ……ひッ……」
義理と人情の板挟みで、イビキは過呼吸になってしまった。
285: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 20:45:35.51 ID:ECgGbpGR0
***
アスマ「悪ぃな、こんな遅くに……」
紅「いいのよ。ほらあなたの好きなとろろそば」
アスマ「お、美味そうだな!」
もう夜中の3時過ぎなのだが、紅の部屋はカーテン越しに明りを放っていた。
任務が長引いて夕飯を取り損ねたアスマのために、紅はわざわざ好物を作ったのだ。
アスマ「でもこんな時間じゃ店とか開いてねーだろ……。どうやって……」
紅「大丈夫、大丈夫。ただの冷蔵庫のあり合わせだから」
アスマ「そ、そうか……」
適当な嘘をつく紅。
実際は喜ばせてやろうと思って、真夜中に山芋を掘りに出かけていた(他人の私有地)。
287: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 20:56:11.73 ID:ECgGbpGR0
アスマ「いただきます」
紅「ふふ……」
……2人にとって幸せな時間だった。
いつ任務で命を落とすか分からない、過酷な忍の世界。
そんな残酷で鉄のように冷たい世界でも……。
愛があればなんとか生きていける。
それは男女に限らないことだろう。
誰かを大切に想う気持ち。
友人、家族、仲間……。
人は一人では生きられないが、もう一人いれば生きていける。
アスマも紅も、最上の「もう一人」に出会えた。
この先、いつまでも順風満帆な歩みは出来ないだろう。
喧嘩だってするだろうし、死に別れる可能性だってある……。
でも今だけは確実に優しい時間を共に味わえるのだ。
幸せそうに温かいとろろそばを啜るアスマを、紅もまた、幸せそうに見つめていた。
288: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 21:01:41.49 ID:ECgGbpGR0
バシャッ!!!!!!!!!!
紅「」
アスマ「」
突如アスマがどんぶりを掴んで、とろろそばを紅にぶちまけた。
ねばぁあ~ッととろろが紅の顔から滴り落ちていく。
アスマ「豚の餌じゃーん……」
紅の肩がワナワナと震えた。
291: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 21:20:40.54 ID:ECgGbpGR0
紅「豚の……餌ねぇ……?」
アスマ「ちがッ!! 何か今口元に糸みたいのが伸びて、それで操られるように口をついて出たというか、その!!」
紅「そりゃあ、天然の山芋だもの……。……よく伸びるわよ……」
紅の拳がみるみる内に堅く握りしめられていく。
アスマは真っ青になった。
アスマ「山芋の糸じゃなくてその!! 今のは俺じゃなくてその!!」
紅「いいえ……あなたよ……。……アタシにぶちまけたのもあなた。豚の餌って言ったのもあなた……」
アスマ「ほ、ホントに俺じゃないんだぁッ!!」
じりじりと部屋の隅に追いやられていくアスマ。
その顔は悲惨なくらい恐怖に歪んでいた。
***
チョウジ「ハッ!」
いの「ハッ!」
シカマル「すぴぃー……」zzz
ガバッと飛び起きる2人。
シカマルの病室でトランプをしている最中に眠っていたようだ。
チョウジ「い、今ボク……アスマ先生の夢を見た……」
いの「あ、アタシも……」
何か嫌な予感がする……。
2人は汗でびっしょりだった……。
シカマル「うぅ……テマ……リ……より……きもてぃー……」
シカマルは遊郭の夢を見ていた。
295: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 21:33:48.10 ID:ECgGbpGR0
***
綱手「よーし皆集まったな……ってどうした、お前達?」
昨日のイタチと鬼鮫の襲来について細かい事情聴取をするため、接触したメンバーを集めた綱手。
しかし様子がおかしい。
目に青たんを作って鼻血を出しているカカシ。
ウンコの臭いがするアンコ。
緑タイツの上からハッキリ分かるほど勃起しているガイ。
こちらを見てガクガク震えるイビキ。
白目を剥いて鼻血を出しているアスマ。
顔が何かでかぶれている紅。
何があったのかは分からないが、只事ではないことだけは綱手にも分かった。
296: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 21:48:27.52 ID:ECgGbpGR0
***
カンクロウ「復讐も終わったことだし、エロ仙人に挨拶だけして帰るじゃん」
そう言って銭湯辺りをうろついてみる。
この辺にいると思うんだが……。
自来也「ぬほほぅ! ええのぉ! ぷりっぷりだのぉ!」
……いた。
カンクロウ「よぉ、エロ仙人」
自来也「ん? おお、カンクロウか! 久しぶりだのぉ」
カンクロウ「この前は色々と迷惑かけたから、手土産もってきたじゃん」
自来也「別にワシは気にしとらん。それに今は虫歯が出来てしまったから、菓子折りなんかもらっても……」
カンクロウ「くノ一のトイレ盗撮ビデオじゃん」
自来也「カンクロウ、お前大好き! ////」
指定は2人仲良く、ビデオを見た。
297: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/07(日) 21:49:37.24 ID:ECgGbpGR0
>>296
指定⇒師弟
指定⇒師弟
304: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 22:06:05.73 ID:ECgGbpGR0
***
自来也「いやぁ……なんかもうシズネは王様だのぉ……。そういう方面の王様だのぉ……///」
カンクロウ「トイレットペーパーを股間に巻いて『はっけよいッ!!』って遊んでる人、初めてみたじゃん……///」
周りに散らばるティッシュ。
この二人にとって、屋内か屋外かという違いは意味を持たない。
ちなみにシズネはこのあと脱いだパンツに足を滑らせて、後頭部から便器にダイブしている。
シズネが「あひィーッ! で、でも使用前だから良かった良かっガボガボガボガボ!!!!」と言っているシーンで二人は4回シコった。
自来也「だが、もうカレーは食えんのぉ……」
カンクロウ「汚かったな……」
アンコのウンコをモザイク一切なしで目撃したため、二人はいくらかナーバスになっているようだった。
309: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 22:26:36.09 ID:ECgGbpGR0
***
カンクロウ「じゃあ俺はそろそろ行くじゃん。またな」
自来也「ああ。またお前に会う日を楽しみにしとるぞ」
シコりつかれてしばらくして後、カンクロウはスックと立ち上がった。
カンクロウ「あんまりシコリすぎたら死ぬからな?」
自来也「けッ! ワシがオナニーごときで死ぬか!」
クルリと背を向けたカンクロウは、里の門を目指して歩いた。
いつもこの里を出るときは、どこかしら寂しさを感じる。
カカシ「待て」
カンクロウ「!!」
行く手にはズラリと忍が並んでいた。
312: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 22:37:11.27 ID:ECgGbpGR0
カカシ「よくもまぁ好き勝手やってくれたもんだよ……」
アスマ「ぶち殺す……」
紅「ぶち殺す……」
アンコ「ぶち殺す……」
イビキ「拷問してやる……」
ガイ「青春してるか――ッ!?」
ガイ以外からビンビン伝わる殺気。
アンコからは殺気だけでなく臭気も漂ってくる。
カンクロウ「な、なんで俺を狙うじゃん……?」
ガイ「いや、なんか昨日のこと話したらお前が全ての犯人だって決定してな……」
カカシ「この人数じゃ勝ち目はないよ。大人しく投降しな」
カンクロウ「ぐッ……!」
確かにカンクロウには全く勝てる要素がなかった……。
317: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 23:10:52.14 ID:ECgGbpGR0
自来也「口寄せの術ッ!!」
ボフンッ!!!!!!!
カカシ「!?」
突然後ろの方で巻き起こる巨大な煙。
その煙とともに登場したのは馬鹿でかいガマガエルだった。
自来也「逃げろカンクロウッ!!! ここはワシが抑えるッ!!!!!」
仙人モードの自来也。
ここで死力を振り絞るつもりなのだろう。
カンクロウ「で、でもッ!!」
自来也「早く行けッ!!!!!」
ガマブン太「おどれら、まとめてぶち殺したるけんッ!!」
ガマブン太が思い切り地面を殴りつける。
カカシたちは飛んでくる岩石を避けながら、攻撃を自来也に集中した。
カカシ「神威使ってもいいかな……」
ガイ「いや……さすがに自来也さまに使うのはマズいんじゃ……」
カカシとガイは見事なコンビネーションで文太の後ろ脚を駆け昇って行く。
カンクロウ(と、とにかく俺は門を目指……)
アスマ「逃がすかッ!」
鋭い一閃。
風遁を纏ったチャクラ刀が、屈んだカンクロウのすぐ上を通りすぎた。
318: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 23:39:49.23 ID:ECgGbpGR0
カンクロウ「螺旋丸ッ!!」
キィ――――――――――ンッ!!!!!!
即座に片手で練った螺旋丸をアスマに向かって放つ。
ヒュッ!
アスマはそれを体さばきでかわした。
アスマ「火遁……!!」
印を組むアスマ。
範囲の広い火遁系の術で一気に焼き払うつもりだ。
カンクロウ「ちゃんと周りも確認しとかないと……ダメじゃん?」
アスマ「!?」
アスマが避けた螺旋丸が向かう先……。
そこにはチャクラの糸で縛られた紅がいた。
アスマ「紅ッ!!!」
320: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 23:40:54.25 ID:ECgGbpGR0
火遁はマズい。
一緒に攻撃してしまう。
アスマは咄嗟にチャクラ刀をカンクロウ目がけて投げつけようとする。
カンクロウ「危ないじゃん」
カンクロウは紅を糸で引っ張り、アスマに向かって飛ばした。
盾にするつもりだろう。
アスマは投げるのをやめ、紅を受け止める。
アスマ「紅!」
紅「」カタカタカタカタカタカタカタ
アスマ「!?」
紅のコーティングが剥げ、姿を現した黒蟻。
それがアスマの体をガッシリと捕まえた。
カンクロウ「螺旋丸ッ!!!!!!!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!
アスマ「ぬッほおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!!!!!!!! ///////////////////」
アスマの股間に直撃する螺旋丸。
アスマは越えてはならない一線を越えてしまった。
323: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/07(日) 23:53:47.65 ID:ECgGbpGR0
イビキ「おらあッ!!」
アンコ「潜影蛇手ッ!!!」
続くイビキとアンコの猛攻。
イビキのフックをかわしながら、アンコの袖口から伸びる蛇を片手のチャクラ糸で絡め取る。
カンクロウ「山椒魚ッ!!」
イビキ「!!」
地中に潜り込ませていた第三の傀儡、山椒魚をイビキの真下から引っ張り出す。
イビキ「ぐあッ!!!」
突如出現した巨大な傀儡に、イビキは吹き飛ばさた。
325: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 00:02:43.41 ID:DbaZt3/B0
アンコ「ふんッ!!!」
ビュンッ!!!!
間髪入れずにアンコの右ストレートがカンクロウの左頬を襲う。
パンッ!!
片手でそれを受け止め、蹴りで顎を狙うカンクロウ。
アンコはバック転で間一髪、蹴りをかわした。
アンコ「グッ!?」
直後、右腕がカンクロウのもとにグイッと引き寄せられる。
見るとカンクロウの手から伸びるチャクラ糸が右の拳に付着していた。
カンクロウ「女にやっても螺旋丸はの良さは分かんないじゃんッ!」
垂直に突き上げた肘。
バキッ!!
それがアンコの顎にクリーンヒットする。
アンコ「があッ!!」
アンコは後方へ大きく飛ばされた。
327: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 00:07:48.24 ID:DbaZt3/B0
***
カンクロウ「はぁッ! はぁッ!! も、もうすぐ里の外じゃん……ッ!!」
走り抜けるカンクロウ。
先ほど三人を倒した。
今頃は自来也が俺を逃がすためにカカシ、ガイ、紅と戦っているのだろう。
「あ・ん」と書かれた巨大な門がすぐそばまで来ていた。
あとちょっとだ!
あと少しで……ッ!!!
328: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 00:11:22.61 ID:DbaZt3/B0
***
ガシャンッ!!!!!!!
カンクロウ「!?」
目の前に広がっていたのは血の臭いがする拷問部屋だった。
カンクロウ「ど、どういうことじゃんッ!!!!!!!」
取り乱すカンクロウ。
まるで訳が分からない。
さっきまで確かに俺は里の門を……。
サスケ「幻術だ……」
目の前に自分と同じ格好をしたサスケが立っていた。
332: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 00:26:14.58 ID:DbaZt3/B0
カンクロウ「な……何でお前が……」
サスケ「昨晩のナルトをサクラが殴った跡に、木片が残っていた。それにナルトが話しかけてきたときにうっすら見えたチャクラ糸。写輪眼を舐めすぎたな……」
カンクロウ「だ、だがお前もあの上忍どもに協力する以上、身元を明かさなければならないはずだッ!!!! そんなことお前にできるわけがねえッ!!!!!!!!!!!」
取り乱すカンクロウ。
さっきから喚きつつも脱出経路を考えているのだが、全く思いつかない。
サスケ「別にあいつらと共闘していたわけじゃない。お前と自来也に幻術をかけ、カカシ達と戦っているように錯覚させていただけだ。お前らがリアルタイムでチェックしていたサクラの家のトイレの隠しカメラ……。一瞬俺の写輪眼が映っていたはずだ」
カンクロウ「」
334: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 00:33:14.30 ID:DbaZt3/B0
サスケ「このまま俺は里を出るとする。……ここでしばらく頭を冷やすんだな」
カンクロウ「あッ!! 待つじゃんッ!!」
サスケはそう言って壁をぐにゃりと捻じ曲げ、消えてしまった。
消えた場所を必死に探すが、またただの壁に戻っている。
また幻術を使ったのだろう……。
カンクロウ「ひいっ!! ひいっ!!!!」
カンクロウは頭をかきむしりながら精神の崩壊の瀬戸際に立っていた……。
338: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 00:47:47.18 ID:DbaZt3/B0
***
木の葉の里の門前で、サスケとサクラは抱きしめあっていた。
明るい月が二人を照らす。
サスケ「片をつけてきた……。ここでお前ともさよならだ」
サクラ「……会えて嬉しかった」
寂しそうに微笑むサクラ。
また遠くへ行ってしまうのが、耐えられないくらい切なかった。
サスケ「俺もだ……。……また今度な」
トン……。
サクラの額を軽くつつく。
サクラ「……また今度////」
クルリと背を向け、サスケは離れていく。
サクラ「『ザグラぁ~……』」
サスケ「忘れろッ!!! それはもう忘れろッ!!!! /////」
サクラ「ふふ……////」
サスケは門の向こうへ行ってしまった。
340: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 00:58:03.96 ID:DbaZt3/B0
***
イビキ「何でわざわざ拷問部屋に来てくれたのかは知らねえが、コイツは好都合だな……」
カカシ「俺は120発くらいサクラに殴られちゃったからね。手加減しなーいよ」
ガイ「よし、またオナニー対決だッ!!」
アンコ「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す……」
アスマ「呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪……」
紅「血血血血血血血血血血血血血血血血……」
カンクロウ「嫌じゃんダメじゃんもう痛いのは勘弁じゃん俺悪くないじゃんじゃんじゃんじゃんじゃんじゃんじゃんじゃん……おぶぶぶぶ……」
精一杯、精神崩壊を待つカンクロウ。
しかし残酷な運命はそれを許さなかった。
図太く雑草のような彼の逞しい精神は、まだ彼に生きろと告げていた。
苦しみぬいて生きろと……。
341: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 01:07:56.64 ID:DbaZt3/B0
シズネ「あ、皆さん差し入れのおにぎりですよ~……って、あひぃッ! どうしたんですかそんな怖い顔して……」
拷問部屋に入ってきたシズネ。
しかしその部屋のメンバーの形相に思わずちびりそうになる。
カンクロウ「姉ちゃん助けてッ!!!!!」
カンクロウはシズネに泣きながらすがりついた。
鼻水と涙でずるずるの顔だ。
シズネ「か、カンクロウくん……」
イビキ「シズネ……そいつを引き渡せ」
カカシ「早くしないと一緒に雷切で貫いちゃうよ?」
アンコ「殺」
アスマ「呪」
紅「血」
ガイ「今度は負けたら2000回射精するという自分ルールを俺に課すッ!!!」
342: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 01:16:50.25 ID:DbaZt3/B0
カンクロウ「うぅ……本当に反省してるじゃん……! だから痛いのだけは……うぐぅ……! ひっく! うぎぃい……」
ウルウルと泣くカンクロウ。
シズネはカンクロウのことをかわいそうに思った。
シズネ「皆さん、カンクロウくんは反省していますよッ! 詳しい事情は知りませんが、悪いことして反省している子どもを許してあげるくらいの度量が上忍・特別上忍には……」
カンクロウ「うぅ……ちなみに俺も上忍じゃん……」
シズネ「あひィッ! ホントですかッ!? で、でもやっぱりまだ子どもだから……」
イビキ「これを読んでみろ……」
シズネ「はい……?」
イビキに手渡されたのは白い手紙だった。
343: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 01:24:40.07 ID:DbaZt3/B0
シズネ「ええと……忍者アカデミー生の職場見学協力の依頼 ……?」
手紙を読み進めるシズネ。
段々と顔が能面のようになっていく。
カンクロウ「うぅ……姉ちゃんはホントに優しい人じゃん……。……トイレットペーパーのまわしで相撲をとるだけの変な人かと思ってたけど、ホントに心優しオゲェッ!!!!」
シズネ「コイツ新薬の被検体に使うんで、お借りしますね?」
カンクロウの首を掴んで、ずるずると引きずっていくシズネ。
その迫力に、周りはすっかり押し黙ってしまった。
346: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 01:33:59.05 ID:DbaZt3/B0
***
ギイイイイッ……
バタンッ!!!
サスケ「!」
水月「///」
重吾「///」
香燐「///」
サスケが門を閉じると、すぐそこに水月、重吾、香燐が待っていた。
皆何故かニヤニヤしている。
サスケ「ど、どうしたお前ら? 気持ち悪い顔しやがって……」
水月「『ザグラぁ~……』」
重吾「『ザグラぁ~……』」
香燐「『ザグラぁ~……』」
サスケ「!!!! ///////////////////////////////////」
サスケの赤く染まった顔から冷たい夜空に蒸気が立上った――。
349: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 02:04:55.24 ID:DbaZt3/B0
※EDテーマ『ハルモニア』
♪ねぇ、きーこえーますかー? チャンッチャンッチャチャチャーンッ・・・・・・
ッツドンットントン……
そーらは――…… ドンッツドンドンッツ
はてーしぃなくー 青く澄んでぇいて――――……
チャラランッチャチャンッ……チャンッチャチャンッ……
うーみは――…… ドンッツドンドンッツ
かぎーりぃなくー こーうだいでぇいて――――……
チャラランッチャチャンッ……チャンッチャチャンッ……
きーみは――…… ドンッツドンドンッツ
い・つぅまぁでもー えーがおぉでぇいてーぇえ……
チャラランッチャチャンッ……チャンッチャチャンッ……
じゃないと――…… ドンッツドンドンッツ
泣いちゃーうーぅからー
//!
イ ////! ∧
=孑=、、 ゞ=ア //レ//////レ/∧ , ィ
rく!| ,-jリ ャ''⌒)) ィ ///////////////レイレイ'/
``´ `”` -=′ //!////////////////////// _,,
、_ ト'////////////////////////77///
ー= ,ィ'″ ‐ァ,、 j/////////////////////////////
ー=ァ `ヾ, ヾ∨///////////////////////////,く
r'´iL,, ーII= -、 }//////////////////////////////ヘ
〈/ __{{_ ,∨////////////////////////////,ト`、
○ ゙ー'^” _j'//////////////////////////////ム
IIコTコ1 '´,j//////ハ//////////////////////∧!
○ |IコTコ」__ {ハ|/////! V//'∧/////iヽ/////////∧
<j{L{〉,ィヾ) ! .l////イ ∨'/ヽ V,ト、/∧,∨/ト、/////∧
○ `¨¨¨′ ヽ!////,|、 V! _,`V! \/!,, ヾ,レ`V////∧
)> ヾ:, ノ////,|`≧=!zz彡 〉゙、〈辻≦ニ!彡∨///トハ
○ {{イ -'、j ´7/////! !゙f=キヶ`、ー‐,ニ=T〒彳! ∨//,|ヾi
`´rァ レi'////,! !.′ }i ` ´ l { : j .∧//,|‐リ- ._
○ |I__||__I| __ノ!'ハ//ハ.i! i! !j ,!i ∧ト.//|ミ、 `ヽ
|I___||___I| i´ リ ∨/,'ヾ.、 l! ヽ.-;ァ l! リイイ゙|ミ∨|ミヽ
○  ̄ ̄ ̄ '.`ー-、__ }///ノiヽ i!,ィ=-‐==;ゝ` ,イ ト.!、ミミV|、ヾ゛
、_I>__、{〉{〉 '. |!'ヘ/ハ \ 二´ ̄-リ ∠ ! ヽレl_゙. ',
`7/`}}ヾ> '. ゙、 ヾム `ー゚=-..._ ィ´ レ゙ `! リ ,/
〈/ヽ'ノ ,.イヽ ゙、 ヾ、 。 。/ ゙ '. / 〃、
/ / 、 ゙、____ \ ,′__ ..-――} / /
/ ,′ ト、 ゙、  ̄ヽ._ / 。 ノイ,″
/ ! \ ヽ. 。 〃イ
/ '. ヽ ゙、 /´ ,′
/ i l '. ヽ、 ゚ 〃 ,/ i
′ .! l ヽ ヽ 。 〃 / |
350: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 02:19:00.35 ID:DbaZt3/B0
・周りをー見回さぁなぁくぅてもー…… トゥルルルルルルルルルルルル
もぅ……いーいん だよ…… トゥントゥン トゥルルルルルルルルルルルル
こぉの手のぉ中にぃはみんーながぁ――…… トゥルルルルルルルルルルルル
い――るぅーからぁあー! ダンダンダンダンッ!!!
_......-=ニ三テ=- 、./
/ ` ‐、`./
,.〃 `!
,.-= ´ ,-、 l :
/ ./ /,ヘ、 | : ・
/ | | l./ヽ. .l ・
/ f~ミミ-、.!|.レ `、 i、 l.
| |三::==┘ `. !ヽ .l
| レ'´ '. | `. '. : :
| | '. | .ゝ `、 ・ ・
| . l ∨.ィ'.ニ! |i ∠
. i 丶 ! .ヾー={".,〃~! |レ` -、...__...ィ´ ./、
| `. '、 }; 、`´ ,、..″ ||ヾ、 '. !.ノ .`、
. '.. `、 ‘. _. ‐'`ー- ´' i ! `.: `. | 、.ヽ
'. '、 '、 / ,;;ッ;=,,, リ }i `. ! ト、`.
'、 !、. ト、 〃r´ '' ,.. ; ! 〉 ! l `、!
'、 ! `、ヾ 、`、`: `ー _,. '´`ヽ ;.} / '. rヘ !、.! `
'、 !、 '、、 ヽ.'、'、 _.‐’ _......ノ i.{ / .l! |::::!l `、!_...
'、 | '、 ヾ .ヾ、`、 ヽ ,.・ ,.‐- ij/,; ,.! !:::`v´:::::::
'、 ! `. l`ー、._ `´ ' ./ .;/:`、. l::::::::::::::::::
ヾ'. `. ト、 。´`.メ=‐―--‐'´。 ./:::::::::::'、.!:::::::::::::::::
. `、 '. i、 ;、 /: : :ヽ, ゜ /::::::::::::::::'、!::::::::::::::::
351: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 02:27:42.57 ID:DbaZt3/B0
なーきぃー たくなぁってぇ…… フィ――――……
にぃげ たくなぁってぇ…… ティリリリ――――……
しぃあわせを わ すれてッ
しまあッたら……
みぃな うたあ~あ~あ~あぁぇえ~……
/.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::\
/.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:_ -‐|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.‘,
/.::.::.::.::.::.:「 ̄ ̄ ̄ ̄ |::.::.::.::|::.::.::.::.::.::.::.::.‘,
/::.::.::.::.::.::.::| ,, ==〃 |::.::.::.:l|::.::.::.::.::.::.::.::.::‘,
l::.::.::.::.::.::.::.::|___〃_fニミ-===|::.::.::/'|::.::.::.::.::.::.::.::.::.‘,
l:.:::.::.::.::./ |::| ̄7∧ 二 ノ |::.:::/ d::.::.::.::.::.::.::.::|::.::.i
. l::.:::.::.::.::| o|::!  ̄ ̄ ̄ |:::厶イ|::.::.::.::.::.::.::.|::.::.:.ト
l::.::::.::.::.::|ー|:|---――==ニ二l|厶-‐ |::.::.::.::.::.::.::.|、::.::.|: : : :\
l::.:.::.::.::.::ト--l-≦,,_-┬¬、彡イx=ミ=|::.::.::.::.::.::.::.| ヘ::.:|: : : : : :\
/|::.::.:.::.::.::.l ヾ''孑ミミ<〈 ヽ 〃弋;ソ |::.::.::.::.::.::.::.| } |::.l: : : : : : :_イ!
/: : l::.:::.::.::.::.::l >_ゞシ_,) > -‐ <_ ミ==='|::.::.::.::.::.::.::.!//::.:l: : : :_:イニ|
/: : : : .l::.:::.::.::.::.::l `¨´ イ ´ \ |::/|::.::.::.::.::l /::.:::l: ;_ィニニ二|
/: : : : : : : |::.::.::.::.::.::.| / | \ |:/ |::.::.::.::.::|::.:_:ィニニ二二二|
. ‘,: : : : :.:.:.|::.:.:l.::.::.::.|', / {、 , `ヘ .|:.__;;,;ィニニニニニ二二|
|\; : : : :.:ヾ:.:|l::.::.::.|∧ 、___,,. -‐¬ト | |ニニニニニニニニニ|
. lニ二ヽ;_: :.:.ヾ| l::.::.:|!; ;ヽ ヾ __,. -― 7´}′ | |ニニニニニ二二二二|
l二二∧: : ;/ l::.::| ; ; へ、 〈 | : : : : : :/ / ||ニニニニニニニニ∠\
>ニニ∧´; ; ; ; l::.|; ;/ ∧ \ー― / /| |ニニニニ二二二∠ニニニ\
../二\ニニ∧; ; ;,;,,ヾ|;/ _/ |: .、 二二 /. : :| |ニニニニニニ∠ニニニニニ
ニニニ二\ニ∧; ; ; ; ;,;| (0) |: : :\__ <: : : : :| |ニニニ二二∠ニニニニニニ
352: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 02:38:07.59 ID:DbaZt3/B0
ひーかー りがうーまれ……
やぁみぃがぁうーまぁれたー……
ふぅたつはひぃとつぅ――……
ハルモニィア――――あぁああ~……
テェレパァシィ―――――いぃいぃいぃい~……
ドンッツドンドンッ……
ねぇ、きーこえーますかー?
\\\ \\ ヽヽヽ __ /// // /
\\\\ \\ ,. ''´:::::::::::::`丶、 // //
丶、___人___,ノ /::::::::_:_::::_:_:_:::::::::\
| _l__ / /::/レ1|_,、l:l_,、_]::r-、::::ヽ丶、____人___/
| ノ_| l l::└'^´::::::::,:::::::::::::`ヽ!リ:::| | /
| l | l:::::::::,r‐くヽL.!:_!;レヘ::::::::l l 木井 .l
| l/ |. l::::::/ l㍉ソ 〈yu彡l::::/ │ | 再 |
. j _/_ 、、 │ / ヽ{ ,! l.´ ,!;/ ノ -l7 !
〈 / _ノヽ | ノ-、_ノ / 〈___ノ 人 <、 イ⌒) 〉
. | 三 ノr‐ゆ >、 / 、._〈`下ニニ了/、\\ ヽ l /
| i三i 丁 る |::::::/ `ーヽニ‐'ノ ミj } } | │ l
| _l__ .l::::/7 、._ ノー='::::〈ツ / /ヽ,/ / .|
| 9′ . l::/〈、 ` ̄ )::::::::::/、/ / 〈 /`L. l
j /// l::l Y ,. ---ーヘ:::::::〈 / 「| 〉 / / |
/ ・・・ |::丶.L. ___.ィ'j::::::::j | ヽヽ__/ ・ ・ |
∠--───‐--、 ヽ::::ヽj、 ´ _,ノl::::::::| | `ーム--───---\
353: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 02:43:20.92 ID:DbaZt3/B0
***
シズネ「はーい、じゃあ次はこの薬行ってみようか、カンクロウくん」
カンクロウ「おぶぉえっ!!! もうむぎッ! じぬじゃんッぶぉえッ!!」
シズネ「カンクロウくん、口からこぼれてるこぼれてる」グイグイッ
カンクロウ「いぎぃッ!! あぎぎぃッ!!!!!!!」
イビキ「はぁはぁ……/////////」
354: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 02:43:47.96 ID:DbaZt3/B0
終劇
355: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/08(月) 02:54:40.26 ID:STkbDdHQ0
はじめてリアルタイムで見れて満足
乙。
乙。
356: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 03:05:12.14 ID:iLssQbsBO
乙!
357: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 03:07:42.01 ID:Lo07XxHQo
乙です
今回も面白かった
次回も楽しみに待ってる
今回も面白かった
次回も楽しみに待ってる
362: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 07:55:11.42 ID:jhAjqeJnO
面白過ぎ乙、
サスケという最強のイジラレキャラが誕生したな
サスケという最強のイジラレキャラが誕生したな
364: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 09:08:27.23 ID:Yufm9jj70
次回は遂ドM属性つくのか、オナロウ!?
365: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/08(月) 09:08:56.43 ID:9GJUL48kO
サスケwwwwww
おつ、今回も面白かった
おつ、今回も面白かった
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417438808/
Entry ⇒ 2015.12.03 | Category ⇒ NARUTO | Comments (0)
サクラ「サスケくんの排便を?」 サスケ「ああ見てくれ」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 20:30:07.36 ID:2EeWW9XJ0
サクラ「別にいいけど」
サスケ「理由が聞きたいか?」
サクラ「…一応」
サスケ「たまには排便を見せ合うのもいいかと思ってな」
サクラ「さすがサスケくん!」
サスケ「俺が出し切った後はお前のも見せてくれ」
サクラ「う、うん」
サスケ「なら始めるぞ」
サスケ「理由が聞きたいか?」
サクラ「…一応」
サスケ「たまには排便を見せ合うのもいいかと思ってな」
サクラ「さすがサスケくん!」
サスケ「俺が出し切った後はお前のも見せてくれ」
サクラ「う、うん」
サスケ「なら始めるぞ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 20:35:53.14 ID:2EeWW9XJ0
サスケ「ンッ・・・クゥッッ・・・」ブッ
サクラ「サスケくん!顔が出てきたわ!」
サスケ「ングググッッッ・・・」ブリブリッ
サクラ「ふ、太い」
サスケ「どの形状の便だと思う」ブリブリッ
サクラ「・・・一本糞!」
サスケ「正解だ」ブリブリブリッッッ
サクラ「うわっ・・・」
サスケ「更にこれをこうして巻くことで」ブリュブリュブリュ
サクラ「トグロ巻ねサスケくん!」
サスケ「ああ」
サクラ「サスケくん!顔が出てきたわ!」
サスケ「ングググッッッ・・・」ブリブリッ
サクラ「ふ、太い」
サスケ「どの形状の便だと思う」ブリブリッ
サクラ「・・・一本糞!」
サスケ「正解だ」ブリブリブリッッッ
サクラ「うわっ・・・」
サスケ「更にこれをこうして巻くことで」ブリュブリュブリュ
サクラ「トグロ巻ねサスケくん!」
サスケ「ああ」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 20:40:13.02 ID:2EeWW9XJ0
サスケ「次はサクラだ」
サクラ「・・・」
サスケ「どうした?」
サクラ「じ、実は・・・便秘なの」
サスケ「便秘・・・まさか俺の」
サクラ「ううん!そうじゃなくて・・・普通の便秘」
サスケ「出るまで付き合ってやる。尻を出せ」
サクラ「うん」
サスケ「ところでお前の便も」
サクラ「ピンクよ」
サスケ「そうか」
サクラ「フンッッ・・・!」
サクラ「・・・」
サスケ「どうした?」
サクラ「じ、実は・・・便秘なの」
サスケ「便秘・・・まさか俺の」
サクラ「ううん!そうじゃなくて・・・普通の便秘」
サスケ「出るまで付き合ってやる。尻を出せ」
サクラ「うん」
サスケ「ところでお前の便も」
サクラ「ピンクよ」
サスケ「そうか」
サクラ「フンッッ・・・!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 20:43:31.36 ID:2EeWW9XJ0
サクラ「フンッッ・・・!」
サスケ「ちなみにいつから」
サクラ「多分2週間ぐらいかな・・・」ブッ
サスケ「・・・!」
サクラ「ごめん・・・オナラが」
サスケ「気にするな」
サクラ「フンッッ・・・!」ブッ
サスケ「・・・」
サクラ「フンッッ・・・!」ブッ
サスケ「・・・」
サクラ「フンッッ・・・!」ブッ
サスケ「・・・」
サスケ「ちなみにいつから」
サクラ「多分2週間ぐらいかな・・・」ブッ
サスケ「・・・!」
サクラ「ごめん・・・オナラが」
サスケ「気にするな」
サクラ「フンッッ・・・!」ブッ
サスケ「・・・」
サクラ「フンッッ・・・!」ブッ
サスケ「・・・」
サクラ「フンッッ・・・!」ブッ
サスケ「・・・」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 20:55:37.56 ID:2EeWW9XJ0
サクラ「フン・・・」ブッ…クス
サスケ「出そうにないか?」
サクラ「うん・・・」
サスケ「少し休憩するか」
ナルト「・・・」
サスケ「ん?」
サクラ「どうしたの?」
サスケ「いやナルトが居たような気が」
サクラ「まさか・・・」
サスケ「いや気のせいだと思う」
サクラ「いつかナルトにも教えちゃおうか?」
サスケ「ナルトは飲み込みが早いからな」
ナルト「な、何を言ってるってばよ・・・」
サスケ「出そうにないか?」
サクラ「うん・・・」
サスケ「少し休憩するか」
ナルト「・・・」
サスケ「ん?」
サクラ「どうしたの?」
サスケ「いやナルトが居たような気が」
サクラ「まさか・・・」
サスケ「いや気のせいだと思う」
サクラ「いつかナルトにも教えちゃおうか?」
サスケ「ナルトは飲み込みが早いからな」
ナルト「な、何を言ってるってばよ・・・」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 20:58:34.60 ID:2EeWW9XJ0
キバ「ナルト」
シカマル「また見てるのか?」
ナルト「俺ってば・・・」
キバ「言うんじゃねえよ」
シカマル「あいつらの事は暗黙の了解じゃねえか」
ナルト「俺も巻き込まれるかもしれねェ」
シカマル「!?」
ナルト「サスケとサクラちゃんが言ってるってばよ」
キバ「い、いいんじゃねえか・・・なあ?」
シカマル「あ、ああ」
ナルト「俺ってば変態じゃねェ・・・」
シカマル「また見てるのか?」
ナルト「俺ってば・・・」
キバ「言うんじゃねえよ」
シカマル「あいつらの事は暗黙の了解じゃねえか」
ナルト「俺も巻き込まれるかもしれねェ」
シカマル「!?」
ナルト「サスケとサクラちゃんが言ってるってばよ」
キバ「い、いいんじゃねえか・・・なあ?」
シカマル「あ、ああ」
ナルト「俺ってば変態じゃねェ・・・」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 21:01:27.17 ID:2EeWW9XJ0
サスケ「再開するぞ」
サクラ「うん」
サスケ「考えてみたんだが俺は重要な事を忘れていた」
サクラ「重要な事?」
サスケ「ああ」
サクラ「それって」
サスケ「チャクラコントロールだ」
サクラ「チャクラコントロール・・・そうか!」
サスケ「お前はチャクラのコントロールが得意・・・だから」
サクラ「チャクラを練って便を排出するのねサスケくん!」
サスケ「やって見ろサクラ」
サクラ「うん!」
サクラ「うん」
サスケ「考えてみたんだが俺は重要な事を忘れていた」
サクラ「重要な事?」
サスケ「ああ」
サクラ「それって」
サスケ「チャクラコントロールだ」
サクラ「チャクラコントロール・・・そうか!」
サスケ「お前はチャクラのコントロールが得意・・・だから」
サクラ「チャクラを練って便を排出するのねサスケくん!」
サスケ「やって見ろサクラ」
サクラ「うん!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 21:05:24.01 ID:2EeWW9XJ0
サクラ「フンッッ・・・!」ブリッ
サスケ「出てきたぞサクラ!」
サクラ「フンギィィィ!!」ブリブリ
サスケ「これで出せるな」
サクラ「うん・・・!」
サスケ「排便への方程式は全て揃った・・・この便を出すぞサクラ!」
サクラ「しゃーんなろーよ!!私ーッッ!!」
ブリブリブリュウウウウウウウウウウウウウウブリブリブブブピッ
サスケ「くっ!」
サクラ「サスケくん!」
サスケ「止めるなサクラ!最後まで出せ!」
サクラ「ンンンンンン!!!」
ブバババババハババババババババババババババ
サスケ「出てきたぞサクラ!」
サクラ「フンギィィィ!!」ブリブリ
サスケ「これで出せるな」
サクラ「うん・・・!」
サスケ「排便への方程式は全て揃った・・・この便を出すぞサクラ!」
サクラ「しゃーんなろーよ!!私ーッッ!!」
ブリブリブリュウウウウウウウウウウウウウウブリブリブブブピッ
サスケ「くっ!」
サクラ「サスケくん!」
サスケ「止めるなサクラ!最後まで出せ!」
サクラ「ンンンンンン!!!」
ブバババババハババババババババババババババ
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 21:08:58.37 ID:2EeWW9XJ0
サクラ「フゥ・・・」
サスケ「どうだ気分は」
サクラ「最高だけど・・・サスケくんが便塗れ」
サスケ「服なんて着替えればいい。お前の便秘が治ってよかった」
サクラ「ありがとうサスケくん」
サスケ「チャクラをコントロールすればあらゆる便が出せるかもしれないな」
サクラ「なら私がやろうか?」
サスケ「いや俺が」
サクラ「コントロールならサスケくんより私の方が上手いから!」
サスケ「そうだったな・・・やってくれ」
サクラ「じゃあ最初は」
サスケ「どうだ気分は」
サクラ「最高だけど・・・サスケくんが便塗れ」
サスケ「服なんて着替えればいい。お前の便秘が治ってよかった」
サクラ「ありがとうサスケくん」
サスケ「チャクラをコントロールすればあらゆる便が出せるかもしれないな」
サクラ「なら私がやろうか?」
サスケ「いや俺が」
サクラ「コントロールならサスケくんより私の方が上手いから!」
サスケ「そうだったな・・・やってくれ」
サクラ「じゃあ最初は」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 21:15:53.92 ID:2EeWW9XJ0
我愛羅「うちはサスケと春野サクラ・・・肛門の求道者だったな」
キバ「こ、こいつ砂の」
我愛羅「俺はあの2人の尋常ではないプレイに救われた事がある」
シカマル「居るもんなんだな・・・そんな奴も」
ナルト「俺には理解できないってばよ」
サクラ「下痢」ビュウウウウウ
我愛羅「俺にもできるのだろうか」
サクラ「コロコロ」コロコロコロ
キバ「やめとけよ死んじまうぜ」
サクラ「一本」ブリッブリッブリッ
我愛羅「何かコツがあるはずだ」
ナルト「サクラちゃん・・・」
キバ「こ、こいつ砂の」
我愛羅「俺はあの2人の尋常ではないプレイに救われた事がある」
シカマル「居るもんなんだな・・・そんな奴も」
ナルト「俺には理解できないってばよ」
サクラ「下痢」ビュウウウウウ
我愛羅「俺にもできるのだろうか」
サクラ「コロコロ」コロコロコロ
キバ「やめとけよ死んじまうぜ」
サクラ「一本」ブリッブリッブリッ
我愛羅「何かコツがあるはずだ」
ナルト「サクラちゃん・・・」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 21:21:08.47 ID:2EeWW9XJ0
サスケ「次は俺がやってやるか・・・フンッッ!」
サクラ「どんな便を出すの?」
サスケ「まあ見てろ・・・」
ブチッ
サクラ「肛門が輝いてる・・・これって!」
サスケ「名付けて千鳥糞・・・!」
ブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッ
サクラ「鳥の囀りと排泄音が混ざってる!しかも便が電流を帯びたように!」
サスケ「お前の排泄を見て何となくやって見た」
ブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッ
サクラ「凄いよサスケくん!カカシ先生もこんな事は絶対にできないわ!」
サスケ「ハァ・・・!」
ブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッ
サクラ「どんな便を出すの?」
サスケ「まあ見てろ・・・」
ブチッ
サクラ「肛門が輝いてる・・・これって!」
サスケ「名付けて千鳥糞・・・!」
ブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッ
サクラ「鳥の囀りと排泄音が混ざってる!しかも便が電流を帯びたように!」
サスケ「お前の排泄を見て何となくやって見た」
ブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッ
サクラ「凄いよサスケくん!カカシ先生もこんな事は絶対にできないわ!」
サスケ「ハァ・・・!」
ブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッ
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 21:37:41.95 ID:2EeWW9XJ0
大蛇丸「おぇぇ・・・まだそんな気持ちの悪い事をしているのねサスケくん・・・」
サクラ「サ、サスケくん」
サスケ「何の用だ」
大蛇丸「どんな変態でもやっぱり貴方がほしいわ・・・サスケくん!」
サスケ「死の森であんたと出会った時、俺達は恐怖心でいっぱいだった」
サクラ「でも今は何も怖くない!サスケくん!」
サスケ「ああ!」
大蛇丸「お尻をこっちに・・・まさか!?」
サスケ「大蛇丸!懺悔の用意はできているか!」
サスケ・サクラ「ハアアアアアアアアアッッッッッッ」ブバババババババババババババババ
大蛇丸「うぇっ!な、何よ!こんなウンチ程度で!私が!」
サスケ「いやどんなに強い忍でも」
サクラ「便塗れになれば戦闘不能になる!」
大蛇丸「うげげげげ」
サクラ「サ、サスケくん」
サスケ「何の用だ」
大蛇丸「どんな変態でもやっぱり貴方がほしいわ・・・サスケくん!」
サスケ「死の森であんたと出会った時、俺達は恐怖心でいっぱいだった」
サクラ「でも今は何も怖くない!サスケくん!」
サスケ「ああ!」
大蛇丸「お尻をこっちに・・・まさか!?」
サスケ「大蛇丸!懺悔の用意はできているか!」
サスケ・サクラ「ハアアアアアアアアアッッッッッッ」ブバババババババババババババババ
大蛇丸「うぇっ!な、何よ!こんなウンチ程度で!私が!」
サスケ「いやどんなに強い忍でも」
サクラ「便塗れになれば戦闘不能になる!」
大蛇丸「うげげげげ」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 21:43:35.28 ID:2EeWW9XJ0
大蛇丸「」
サスケ「スッキリした・・・」
サクラ「この凄い量はどうしようか」
サスケ「埋めるか」
サクラ「大地の肥料になるしね」
サスケ「大蛇丸の脅威もこれで終わった」
サクラ「そうだねサスケくん」
サスケ「ありがとうサクラ」
サクラ「え?」
サスケ「手伝ってくれて」
サクラ「いつもの事だから・・・それに便秘も治ったし」
サスケ「今度はナルトも誘ってやるか」
サクラ「うん!」
ナルト「勘弁してくれってばよ・・・」
サスケ「スッキリした・・・」
サクラ「この凄い量はどうしようか」
サスケ「埋めるか」
サクラ「大地の肥料になるしね」
サスケ「大蛇丸の脅威もこれで終わった」
サクラ「そうだねサスケくん」
サスケ「ありがとうサクラ」
サクラ「え?」
サスケ「手伝ってくれて」
サクラ「いつもの事だから・・・それに便秘も治ったし」
サスケ「今度はナルトも誘ってやるか」
サクラ「うん!」
ナルト「勘弁してくれってばよ・・・」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 21:46:46.39 ID:2EeWW9XJ0
キバ「おいナルト」
ナルト「俺ってば・・・俺ってば・・・」
シカマル「断ればいいじゃねえか」
ナルト「怖いってばよ・・・」
キバ「恐れ知らずのナルトが」
シカマル「ビビってやがる」
ナルト「はあ・・・」
キバ「と、とりあえずカカシ先生に相談しとけよ」
シカマル「そうだぜナルト」
ナルト「恐怖心・・・俺の心に恐怖心・・・だってばよ」
キバ「ヤバいな」
シカマル「かなり参ってるぜ・・・」
ナルト「俺ってば・・・俺ってば・・・」
シカマル「断ればいいじゃねえか」
ナルト「怖いってばよ・・・」
キバ「恐れ知らずのナルトが」
シカマル「ビビってやがる」
ナルト「はあ・・・」
キバ「と、とりあえずカカシ先生に相談しとけよ」
シカマル「そうだぜナルト」
ナルト「恐怖心・・・俺の心に恐怖心・・・だってばよ」
キバ「ヤバいな」
シカマル「かなり参ってるぜ・・・」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 21:55:12.65 ID:2EeWW9XJ0
数年後
サラダ「うーん!」ボトボト
サクラ「大きなウンチが出たね」
サラダ「どうしてパパとママは私がウンチをする時に見るの?」
サスケ「嫌か?」
サラダ「・・・」
サスケ「パパとママはウンチで伝説の三忍の大蛇丸を倒したんだぞ」
サラダ「ふーん・・・伝説って?」
サスケ「ああ!」
サクラ「ウンチは人によって違うのよ。例えばナルトはオレンジだったし私はピンクよ」
サラダ「へえ・・・」
サスケ「だからサラダも立派なウンチが出せる忍になるんだ」
サラダ「うん!」
サクラ「サラダは立派な便が出せそうね」
サスケ「俺とお前の娘だ。俺たち以上に凄い事になるはずだ」
サラダ「そんなわけないじゃん・・・パパとママはもう少し常識的になろうね」
終
サラダ「うーん!」ボトボト
サクラ「大きなウンチが出たね」
サラダ「どうしてパパとママは私がウンチをする時に見るの?」
サスケ「嫌か?」
サラダ「・・・」
サスケ「パパとママはウンチで伝説の三忍の大蛇丸を倒したんだぞ」
サラダ「ふーん・・・伝説って?」
サスケ「ああ!」
サクラ「ウンチは人によって違うのよ。例えばナルトはオレンジだったし私はピンクよ」
サラダ「へえ・・・」
サスケ「だからサラダも立派なウンチが出せる忍になるんだ」
サラダ「うん!」
サクラ「サラダは立派な便が出せそうね」
サスケ「俺とお前の娘だ。俺たち以上に凄い事になるはずだ」
サラダ「そんなわけないじゃん・・・パパとママはもう少し常識的になろうね」
終
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 22:51:15.67 ID:PgPVS86So
ナルトが完結したことで
この手のマジキチSSが『数年後』という形でオチがつけられるようになった
素晴らしいことだ
この手のマジキチSSが『数年後』という形でオチがつけられるようになった
素晴らしいことだ
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 23:36:30.63 ID:fcbAJiQRO
おい
これからはミチミチミチという効果音も忘れるな
これからはミチミチミチという効果音も忘れるな
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/20(金) 06:14:52.97 ID:h2MkijJKo
ごく自然に遊戯王ネタを入れるとは…やはり天才か
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424345407/
Entry ⇒ 2015.11.19 | Category ⇒ NARUTO | Comments (0)
ナルト「スゲェ事思いついたってばよ!サスケェ!」
1: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:47:04.19 ID:l8BtBgI+0
サスケ「何だよナルト」
ナルト「聞いてくれよサスケェ!俺ってばやっぱり天才だってばよ!」
サスケ「だからなんだって聞いてんだろウスラトンカチ」
ナルト「まず影分身の術で一人増やすとするじゃん?」
サスケ「ああ」
ナルト「そんでそんで!影分身を意中の奴に変化させるんだ!それで色々ヤラシー事出来るんだってばよ!」
サスケ「……馬鹿じゃねーの?」
ナルト「えー!結構いい考えだと思ったんだけどなー」
サスケ(そんな事を思いつくなんて……こいつ、天才か!?)
ナルト「聞いてくれよサスケェ!俺ってばやっぱり天才だってばよ!」
サスケ「だからなんだって聞いてんだろウスラトンカチ」
ナルト「まず影分身の術で一人増やすとするじゃん?」
サスケ「ああ」
ナルト「そんでそんで!影分身を意中の奴に変化させるんだ!それで色々ヤラシー事出来るんだってばよ!」
サスケ「……馬鹿じゃねーの?」
ナルト「えー!結構いい考えだと思ったんだけどなー」
サスケ(そんな事を思いつくなんて……こいつ、天才か!?)
2: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:47:38.97 ID:l8BtBgI+0
全体的に汚いので閲覧注意
3: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:48:18.87 ID:l8BtBgI+0
ナルト「ちぇー、早速実践してみようと思ったのに。サスケェが馬鹿って言うなら他の奴と一緒に楽しんでこようかなー?」チラッ
サスケ(ッ!こ、こいつ!煽ってやがる、チクショー!)
サスケ「ま、まぁテメェにそんな器用な事が出来るかは知らないが、やれるもんならやってみろよ。俺の目の前で」
ナルト「ははーん?ふふーん?」
サスケ「な、なんだよ」
ナルト「サスケェってば興味津々なの隠しきれてないってばよ」ニヤニヤ
サスケ「う、うるせぇ!そんなんじゃ……ねぇよ」
サスケ(ッ!こ、こいつ!煽ってやがる、チクショー!)
サスケ「ま、まぁテメェにそんな器用な事が出来るかは知らないが、やれるもんならやってみろよ。俺の目の前で」
ナルト「ははーん?ふふーん?」
サスケ「な、なんだよ」
ナルト「サスケェってば興味津々なの隠しきれてないってばよ」ニヤニヤ
サスケ「う、うるせぇ!そんなんじゃ……ねぇよ」
4: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:48:46.13 ID:l8BtBgI+0
ナルト「まーいいってばよ!そんじゃいっちょやってみっか!影分身の術!」ボワン!!
サスケ「そ、それで誰でやるんだ?サクラか?それとも……」
ナルト「真っ先にサクラちゃんの名前が出たってばよ……ま、見てなって!変化の術!!」ボワワン!!
サスケ「」ドキドキワクワク
偽サスケ「これで良し」
ナルト「ヘッ、上手いもんだろサスケェ?」
サスケ「!?」
サスケ「そ、それで誰でやるんだ?サクラか?それとも……」
ナルト「真っ先にサクラちゃんの名前が出たってばよ……ま、見てなって!変化の術!!」ボワワン!!
サスケ「」ドキドキワクワク
偽サスケ「これで良し」
ナルト「ヘッ、上手いもんだろサスケェ?」
サスケ「!?」
5: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:49:11.86 ID:l8BtBgI+0
サスケ「な、ナルト?コレはどういう事だ……?」
ナルト「どうもこうも」
偽サスケ「始めに言ったってばよ。意中の奴に変化するって」
サスケ「!?!?」
ナルト「ま、そういう事だから……」
偽サスケ「本物のサスケェを交えての」
ナルト「「大乱交だってばよ!!」」
サスケ「うわあああああああああああああああああああああああ!!!」
ナルト「どうもこうも」
偽サスケ「始めに言ったってばよ。意中の奴に変化するって」
サスケ「!?!?」
ナルト「ま、そういう事だから……」
偽サスケ「本物のサスケェを交えての」
ナルト「「大乱交だってばよ!!」」
サスケ「うわあああああああああああああああああああああああ!!!」
7: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:49:34.41 ID:l8BtBgI+0
ナルト「早くこっちに来いってばよ」
偽サスケ「前にも試した事はあるんだけどよ」
ナルト「サスケェの尻穴の具合がよくわからないから再現出来ないんだってばよ」
偽サスケ「だから本物が必要だって事!」
ナルト「締め付け具合が最高なんだろうなぁ本物は!」
サスケ「こ、こっちに来るな!!」
ナルト「何でだよ?」
偽サスケ「俺たち、ホモ達だろ?」
サスケ「やめろォ!」
偽サスケ「前にも試した事はあるんだけどよ」
ナルト「サスケェの尻穴の具合がよくわからないから再現出来ないんだってばよ」
偽サスケ「だから本物が必要だって事!」
ナルト「締め付け具合が最高なんだろうなぁ本物は!」
サスケ「こ、こっちに来るな!!」
ナルト「何でだよ?」
偽サスケ「俺たち、ホモ達だろ?」
サスケ「やめろォ!」
9: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:50:19.47 ID:l8BtBgI+0
ナルト「さぁ」
偽サスケ「さぁ」
サスケ「く、クソ!!火遁・豪火球の術!!」ドワッ!!
偽サスケ「ぐわああああ!!」ボフン!!
ナルト「うわっちち!何するってばよサスケェ」
サスケ「それはこっちのセリフだナルト!!さっきからお前、何が目的なんだ!!」
ナルト「お前の尻穴だってばよ」
サスケ「うああああああああああああ!!」ダダダダ
ナルト「あ、サスケェ!待つってばよサスケェ!!」
偽サスケ「さぁ」
サスケ「く、クソ!!火遁・豪火球の術!!」ドワッ!!
偽サスケ「ぐわああああ!!」ボフン!!
ナルト「うわっちち!何するってばよサスケェ」
サスケ「それはこっちのセリフだナルト!!さっきからお前、何が目的なんだ!!」
ナルト「お前の尻穴だってばよ」
サスケ「うああああああああああああ!!」ダダダダ
ナルト「あ、サスケェ!待つってばよサスケェ!!」
11: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:51:17.22 ID:l8BtBgI+0
――――――
―――
―
サスケ「クソッ!クソッ!ちょっとだけでもあのバカに友情を感じていた俺が間違いだったのか!!」
サスケ「ナルトのあの態度!!始めから俺の後ろの穴を狙ってたって事かよ!!サクラを隠れ蓑にしてまで!!なんてホモヤローだ!!」
サクラ「あ、サスケ君どうしたの、そんなに切羽詰った顔をして」
サスケ「さ、サクラ!丁度いいところに!ナルトが……ナルトが!!」
サクラ「ナルトに何かあったの?」
サスケ「ナルトが……ホモだったんだ!!」
サクラ「?それがどうかした?」
サスケ「!?!?」
12: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:52:57.21 ID:l8BtBgI+0
サスケ「し……っていたのか?」
サクラ「知っていたも何も、アイツ自分とサスケ君の仲を取り持ってくれーだなんてしつこく迫ってくるんだもの。それに同期の間じゃ有名な話よ?下忍食いのナルトって」
サスケ「あ……うあああ……」
サクラ「ま、そのおかげで私も楽しませてもらってるんだけどね。あいつ主催のホモパーティーの資料で」
サスケ「うわああああああああああああああああああああ!!」ダダダダ!!
サクラ「あ、ちょっと!サスケくーん!!サスケ君も参加しなよー!アイツ中々のテクニシャンらしいからさー!」
サクラ「知っていたも何も、アイツ自分とサスケ君の仲を取り持ってくれーだなんてしつこく迫ってくるんだもの。それに同期の間じゃ有名な話よ?下忍食いのナルトって」
サスケ「あ……うあああ……」
サクラ「ま、そのおかげで私も楽しませてもらってるんだけどね。あいつ主催のホモパーティーの資料で」
サスケ「うわああああああああああああああああああああ!!」ダダダダ!!
サクラ「あ、ちょっと!サスケくーん!!サスケ君も参加しなよー!アイツ中々のテクニシャンらしいからさー!」
13: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:53:22.59 ID:l8BtBgI+0
――――――
―――
―
サスケ「クソッ!クソッ!サクラはそっち方面に明るい奴だったのか!!ちょっとだけ心が揺れ動いていた俺がバカみたいじゃねーか!!」
ナルト「サスケェー!どこだってばよサスケェー!」
サスケ「チィッ!もう追いついてきやがった!!」
ナルト「サスケェ?」
サスケ(まずい!このままじゃ見つかる!)
「サスケ、こっちだ!」
サスケ「ッ!」
―――
―
サスケ「クソッ!クソッ!サクラはそっち方面に明るい奴だったのか!!ちょっとだけ心が揺れ動いていた俺がバカみたいじゃねーか!!」
ナルト「サスケェー!どこだってばよサスケェー!」
サスケ「チィッ!もう追いついてきやがった!!」
ナルト「サスケェ?」
サスケ(まずい!このままじゃ見つかる!)
「サスケ、こっちだ!」
サスケ「ッ!」
14: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:53:51.16 ID:l8BtBgI+0
ナルト「サスケェー?」ピューン
サスケ「ハァ、ハァ……行ったか」
カカシ「間一髪だったな」
サスケ「礼は言わねーぞ」
カカシ「ハイハイ、いらないよ」
サスケ「だが、何で助けた。この俺を」
カカシ「理由は無いよ、担当が困っている生徒を見捨てるわけにはいかないだろ?」
サスケ「ふん……」
サスケ「ハァ、ハァ……行ったか」
カカシ「間一髪だったな」
サスケ「礼は言わねーぞ」
カカシ「ハイハイ、いらないよ」
サスケ「だが、何で助けた。この俺を」
カカシ「理由は無いよ、担当が困っている生徒を見捨てるわけにはいかないだろ?」
サスケ「ふん……」
15: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:54:21.67 ID:l8BtBgI+0
カカシ「しかしまぁ、見つかるのも時間の問題だな。ナルトの奴、捉えた標的は何があっても掘ろうとするからな」
サスケ「カカシも知っていたのか、アイツがホモヤローだって事」
カカシ「ん、まぁね。ともかく匿おうか?多分アイツ、お前が居そうなところ全部回るつもりだろうし」
サスケ「チッ、癪だが仕方ない。頼む」
カカシ「もうちょっと丸くなってくれると俺も接しやすいんだけどねぇ」
サスケ「カカシも知っていたのか、アイツがホモヤローだって事」
カカシ「ん、まぁね。ともかく匿おうか?多分アイツ、お前が居そうなところ全部回るつもりだろうし」
サスケ「チッ、癪だが仕方ない。頼む」
カカシ「もうちょっと丸くなってくれると俺も接しやすいんだけどねぇ」
16: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:54:47.95 ID:l8BtBgI+0
……
サスケ「ここは?」
カカシ「一種の隠れ家って奴だな。ま、そこのロッカーの中にでも隠れてな。ここも見つかるかもしれないし」
サスケ「結局隠れるのか、仕方がない」ガチャッ
カカシ「……さて、俺は」
ガイ「おーうカカシ!やっぱりここに居たか!!」
カカシ「ん、来たかガイ」
サスケ(何だ?何でアイツがここに……?)
サスケ「ここは?」
カカシ「一種の隠れ家って奴だな。ま、そこのロッカーの中にでも隠れてな。ここも見つかるかもしれないし」
サスケ「結局隠れるのか、仕方がない」ガチャッ
カカシ「……さて、俺は」
ガイ「おーうカカシ!やっぱりここに居たか!!」
カカシ「ん、来たかガイ」
サスケ(何だ?何でアイツがここに……?)
17: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:55:35.13 ID:l8BtBgI+0
ガイ「いやぁ、カカシ!いっちょアレやってくれよアレ!待ちきれないんだ!」
カカシ「しょうがないな。本当は夜に皆で集まってやる約束なのに」
ガイ「他の上忍たちには黙っていてくれよ?」
カカシ「へいへい……まったく、それじゃあ行くぞ?」
ガイ「おう!!」
サスケ(な、何が始まるんだ!?)
カカシ「しょうがないな。本当は夜に皆で集まってやる約束なのに」
ガイ「他の上忍たちには黙っていてくれよ?」
カカシ「へいへい……まったく、それじゃあ行くぞ?」
ガイ「おう!!」
サスケ(な、何が始まるんだ!?)
18: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:56:07.14 ID:l8BtBgI+0
ガイ「ぬん!」プリンッ
カカシ「フフ、相変わらずいい尻だ……雷切!!」チチチチチチ!!
サスケ(!?!?)
ガイ「さぁ来るぞ来るぞぉ!」ワクワク
カカシ「これを尻穴に!!」ズドンッ!!
ガイ「おおおおおおん///」
カカシ「さらにもう一発」ズドンッ!!
ガイ「んぎもぢいいいいいいい///」
サスケ「」
カカシ「フフ、相変わらずいい尻だ……雷切!!」チチチチチチ!!
サスケ(!?!?)
ガイ「さぁ来るぞ来るぞぉ!」ワクワク
カカシ「これを尻穴に!!」ズドンッ!!
ガイ「おおおおおおん///」
カカシ「さらにもう一発」ズドンッ!!
ガイ「んぎもぢいいいいいいい///」
サスケ「」
20: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:56:39.58 ID:l8BtBgI+0
カカシ「どうだガイ!これぞ雷遁・アナルフィスト!!」
ガイ「火遁や風遁もいいが、やっぱりカカシの雷遁が一番だ!」
カカシ「はははは」
ガイ「あっはっはっは!」
サスケ(ダメだ……ダメだこいつら……このままだと俺も……俺も尻穴拡張されちまう!!)
ガイ「ところで、ロッカーの中でコソコソしている奴がいるんだが……」
サスケ(ッ!見つかった!!)
ガイ「火遁や風遁もいいが、やっぱりカカシの雷遁が一番だ!」
カカシ「はははは」
ガイ「あっはっはっは!」
サスケ(ダメだ……ダメだこいつら……このままだと俺も……俺も尻穴拡張されちまう!!)
ガイ「ところで、ロッカーの中でコソコソしている奴がいるんだが……」
サスケ(ッ!見つかった!!)
21: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:57:33.13 ID:l8BtBgI+0
カカシ「ああ、大丈夫だガイ。そこにいる奴も俺たちの仲間に入れてやろうと思ってね」
サスケ(カカシあああああああああああああああああああ!!)
ガイ「そうか、だがここは上忍の集い。アブノーマルなホモセックスを信条としている。この程度で気配を察知される……下忍?だな、に耐えられるのか?」
カカシ「そこも心配はない。我らがナルトと同じく、将来有望な……」ガチャ
サスケ「うわっ!」ドサッ
カカシ「うちはサスケだ」
サスケ「あ……ああ……!!」
サスケ(カカシあああああああああああああああああああ!!)
ガイ「そうか、だがここは上忍の集い。アブノーマルなホモセックスを信条としている。この程度で気配を察知される……下忍?だな、に耐えられるのか?」
カカシ「そこも心配はない。我らがナルトと同じく、将来有望な……」ガチャ
サスケ「うわっ!」ドサッ
カカシ「うちはサスケだ」
サスケ「あ……ああ……!!」
23: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 00:59:45.69 ID:l8BtBgI+0
ガイ「おお!いいねぇ、俺たちの間じゃ上忍食いのナルトだなんて言われているが、それと同じくらいの有望株が出てくるなんて!よし!それに免じて君も特例として我が集いへの参加を歓迎しよう!」キラーン
カカシ「だってさサスケ」ニコッ
サスケ「やめろォ!!」ダダダダ
ガイ「おっと!フラれてしまったみたいだな!何とも初々しくて興奮するな。いいのか?放っておいて」
カカシ「まぁいいでしょ、どうせナルトが捕まえてくるんだし、フフフ」
ガイ「そうだカカシ!今度は雷遁・千年殺しの発展版を頼む!アレも癖になっちゃってて」
カカシ「いいねぇ!雷遁・万年殺し!もっと制度を上げたいと思っていたんだ!」バチバチバチィ!!
カカシ「だってさサスケ」ニコッ
サスケ「やめろォ!!」ダダダダ
ガイ「おっと!フラれてしまったみたいだな!何とも初々しくて興奮するな。いいのか?放っておいて」
カカシ「まぁいいでしょ、どうせナルトが捕まえてくるんだし、フフフ」
ガイ「そうだカカシ!今度は雷遁・千年殺しの発展版を頼む!アレも癖になっちゃってて」
カカシ「いいねぇ!雷遁・万年殺し!もっと制度を上げたいと思っていたんだ!」バチバチバチィ!!
24: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 01:00:30.45 ID:l8BtBgI+0
――――――
―――
―
サスケ「ああああああああ!!どいつもこいつもホモホモホモ!!何なんだこの里は!!」
大蛇丸「フフフフ……見つけたわよサスケく……」
サスケ「うわあああああああああああああ!!消え失せろホモ筆頭おおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
大蛇丸「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!」ズバズバーッ!!
カブト「お、大蛇丸様ーーーーーーーーーーーー!!」
ナルト「見つけたぞサスケェーーー!!」
サスケ「ヤバい見つかった!?クソッ!このまま里を出るしかないか!!」
ナルト「サスケェのサスケェとサスケェしたいってばよーーーー!!」
サスケ「やめろォ!!」
―――
―
サスケ「ああああああああ!!どいつもこいつもホモホモホモ!!何なんだこの里は!!」
大蛇丸「フフフフ……見つけたわよサスケく……」
サスケ「うわあああああああああああああ!!消え失せろホモ筆頭おおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
大蛇丸「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!」ズバズバーッ!!
カブト「お、大蛇丸様ーーーーーーーーーーーー!!」
ナルト「見つけたぞサスケェーーー!!」
サスケ「ヤバい見つかった!?クソッ!このまま里を出るしかないか!!」
ナルト「サスケェのサスケェとサスケェしたいってばよーーーー!!」
サスケ「やめろォ!!」
25: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 01:01:03.74 ID:l8BtBgI+0
……
サスケ「ここまで逃げるのが限界か!」スタッ
ナルト「やっと追いついたってばよ!」スタッ
サスケ「クッ……」
ナルト「……サスケェ、ここがどこだか知ってるか?」
サスケ「あ?ここは……」
サスケ「ここまで逃げるのが限界か!」スタッ
ナルト「やっと追いついたってばよ!」スタッ
サスケ「クッ……」
ナルト「……サスケェ、ここがどこだか知ってるか?」
サスケ「あ?ここは……」
26: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 01:01:34.93 ID:l8BtBgI+0
ナルト「終末の谷……かつて伝説の二人の忍びが戦った場所だってばよ」
サスケ「お前にしては随分と……博識じゃないか」
ナルト「興味があって調べたからな……一人は忍の神と謳われた千手柱間」
サスケ(テメェのうんちくなんざ興味はねぇ、どうにか時間稼ぎして逃げる方法を……)
ナルト「もう一人は、そのライバルとして同等の力を持ちそして共に戦ったうちはの男……」
ナルト「ホモの神、うちはマダラだってばよ!!」
サスケ「」
サスケ「お前にしては随分と……博識じゃないか」
ナルト「興味があって調べたからな……一人は忍の神と謳われた千手柱間」
サスケ(テメェのうんちくなんざ興味はねぇ、どうにか時間稼ぎして逃げる方法を……)
ナルト「もう一人は、そのライバルとして同等の力を持ちそして共に戦ったうちはの男……」
ナルト「ホモの神、うちはマダラだってばよ!!」
サスケ「」
27: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 01:02:19.55 ID:l8BtBgI+0
ナルト「サスケェ、俺嬉しかったんだ。お前が俺とも戦いたいって言ってくれたあの一言が」
サスケ「今すぐ過去に戻ってあの頃の俺をぶん殴ってやりたい気分だ」
ナルト「お前にもあのホモ神マダラと同じ血が流れているってわかっただけで俺ってば、ゾクゾクするんだ!」
サスケ「不名誉な血族に産まれちまったもんだ」
ナルト「さぁ始めようぜサスケェ!!この場所で最後の戦いを!!」
サスケ「チッ、結局戦う事になるか!」バッ
ナルト「俺が勝ったらお前を連れて帰って犯す!!」
サスケ「やめろォ!」
ナルト「お前が勝ったら俺のケツ穴を好きにしろ!!」
サスケ「いらねぇよ!!」
サスケ「今すぐ過去に戻ってあの頃の俺をぶん殴ってやりたい気分だ」
ナルト「お前にもあのホモ神マダラと同じ血が流れているってわかっただけで俺ってば、ゾクゾクするんだ!」
サスケ「不名誉な血族に産まれちまったもんだ」
ナルト「さぁ始めようぜサスケェ!!この場所で最後の戦いを!!」
サスケ「チッ、結局戦う事になるか!」バッ
ナルト「俺が勝ったらお前を連れて帰って犯す!!」
サスケ「やめろォ!」
ナルト「お前が勝ったら俺のケツ穴を好きにしろ!!」
サスケ「いらねぇよ!!」
28: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 01:03:03.55 ID:l8BtBgI+0
ナルト「みんなお前の帰りを待ってる……主にカカシ先生とゲキマユ先生が!!」
サスケ「とっととナルト倒して他の里に亡命しよう……もう木の葉に安全な場所は無い」
ナルト「他の里の上忍もお前の穴という穴を狙ってるんだ!見も知らねぇ連中にお前を渡したりなんて出来るか!!」
サスケ「もうやだこの世界」
ナルト「先手必勝!多重影分身の術!」ボワン!!
サスケ「ッ!写輪眼!!」キュイイイン
サスケ「とっととナルト倒して他の里に亡命しよう……もう木の葉に安全な場所は無い」
ナルト「他の里の上忍もお前の穴という穴を狙ってるんだ!見も知らねぇ連中にお前を渡したりなんて出来るか!!」
サスケ「もうやだこの世界」
ナルト「先手必勝!多重影分身の術!」ボワン!!
サスケ「ッ!写輪眼!!」キュイイイン
29: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 01:03:41.70 ID:l8BtBgI+0
ナルト「ほらほらどうした!!背後に注意を向けるのが忍の基本だってばよ!!」
サスケ「クッ!こいつら執拗に尻を狙ってきてやがる!!いくら倒しても切りがない!!」
ナルト「俺のチャクラの一滴まで捻り出してお前のケツを掘るってばよ!!」
サスケ「ぐあああああ!!」ズガアアン!!
ナルト「貰ったああああああ!!」
サスケ「しまった!!?」
サスケ「クッ!こいつら執拗に尻を狙ってきてやがる!!いくら倒しても切りがない!!」
ナルト「俺のチャクラの一滴まで捻り出してお前のケツを掘るってばよ!!」
サスケ「ぐあああああ!!」ズガアアン!!
ナルト「貰ったああああああ!!」
サスケ「しまった!!?」
30: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 01:04:18.47 ID:l8BtBgI+0
ナルト「これが正真正銘!俺の最高の一撃!!」
サスケ「どうなってんだ!写輪眼で動きが見きれない!!」
ナルト「チャクラを全てこの腕に!!」
サスケ「クソッ!動け!!動け俺の身体あああああ!!」
ナルト「サスケェの尻ン中でおもいっきり渦巻きやがれ!!」
ナルト「淫 遁 ・ 尻 穴 螺 旋 丸」
サスケ「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
サスケ「どうなってんだ!写輪眼で動きが見きれない!!」
ナルト「チャクラを全てこの腕に!!」
サスケ「クソッ!動け!!動け俺の身体あああああ!!」
ナルト「サスケェの尻ン中でおもいっきり渦巻きやがれ!!」
ナルト「淫 遁 ・ 尻 穴 螺 旋 丸」
サスケ「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
31: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 01:04:50.14 ID:l8BtBgI+0
――――――
―――
―
サスケ「あああああああ!!」バサッ
サスケ「ハァ……ハァ……ゆ、夢?」
サスケ「夢か……ハハハ!!そうか夢か!!アハハハハハハハハ!!」
サスケ「ハァ……疲れているのかな、俺」
サスケ「……まぁいい、少し喉が渇いたな。水でも飲みに」ズキンッ
サスケ「痛てッ!あんな夢見たもんだからケツが痛くて仕方ないぜ……」ガチャ
ナルト「お、サスケェ起きたか?昨日は激しかったもんな、もう少し寝ててもいいんだぜ?飯は俺が作るってばよ!カップ麺だけどな!」
サスケ「」
ナルト「スゲェ事思いついたってばよ!サスケェ!」
おしり♂
―――
―
サスケ「あああああああ!!」バサッ
サスケ「ハァ……ハァ……ゆ、夢?」
サスケ「夢か……ハハハ!!そうか夢か!!アハハハハハハハハ!!」
サスケ「ハァ……疲れているのかな、俺」
サスケ「……まぁいい、少し喉が渇いたな。水でも飲みに」ズキンッ
サスケ「痛てッ!あんな夢見たもんだからケツが痛くて仕方ないぜ……」ガチャ
ナルト「お、サスケェ起きたか?昨日は激しかったもんな、もう少し寝ててもいいんだぜ?飯は俺が作るってばよ!カップ麺だけどな!」
サスケ「」
ナルト「スゲェ事思いついたってばよ!サスケェ!」
おしり♂
32: ◆cZ/h8axXSU 2015/02/11(水) 01:06:15.24 ID:l8BtBgI+0
終わった
マダラは掘る側なのにどうしてサスケは掘られる側なんだろう
もしお付き合いしていただいた方がいましたら、どうもありがとうございました
マダラは掘る側なのにどうしてサスケは掘られる側なんだろう
もしお付き合いしていただいた方がいましたら、どうもありがとうございました
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/11(水) 01:06:37.04 ID:McS3dxfno
乙乙
いつものホモパスタだった
いつものホモパスタだった
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/11(水) 02:49:47.80 ID:QB2U17/80
マダラも掘られる側だろ
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/11(水) 08:25:32.74 ID:eHpZG+aEO
おつんつん
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/11(水) 09:17:31.58 ID:JSptZksDo
海外では初代の顔をお前たちに見せつけたかった発言辺りでクレイジーホモ言われて
フルフルニィでrapist Madara'sやMadara's rape faceの称号を得てるからなぁ
フルフルニィでrapist Madara'sやMadara's rape faceの称号を得てるからなぁ
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/11(水) 10:33:30.74 ID:eHwjwDThO
忍者とはケツの痛みに忍び耐える者のことだ
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/11(水) 15:46:22.81 ID:3M579QmDO
マダラのホモ疑惑は擁護できないから仕方ないね
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/11(水) 20:29:09.10 ID:JSEW8iip0
柱間との決別で写輪眼覚醒(愛情の喪失)
柱間にだけは一族に見せたことのない石碑を見せる
柱間との戦いで大喜び
柱間の腕の肉を食う
柱間の腕の肉を吐き出して傷口に移植したり培養したりする
外道魔像に柱間フィギュアを作る
柱間フィギュアの股間からはえた棒に貫かれる
柱間の人面疽を孫の綱手に見せる
柱間自慢しながら五影を圧倒する
柱間の復活で大喜び
柱間にお前を頂くと発言
柱間のチャクラを搾り取る
柱間にだけは一族に見せたことのない石碑を見せる
柱間との戦いで大喜び
柱間の腕の肉を食う
柱間の腕の肉を吐き出して傷口に移植したり培養したりする
外道魔像に柱間フィギュアを作る
柱間フィギュアの股間からはえた棒に貫かれる
柱間の人面疽を孫の綱手に見せる
柱間自慢しながら五影を圧倒する
柱間の復活で大喜び
柱間にお前を頂くと発言
柱間のチャクラを搾り取る
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/11(水) 22:58:39.67 ID:JSptZksDo
>>40
綱/手以上の再生能力を持つ柱間に切腹するか、卑劣をヤレと迫る
柱間じゃどんなに頑張っても痛いだけで結局、卑劣様をやりたかっただけぽい
柱間の言う事だけはそれなりに聞いて、戦場で座って待っててくれる
他人が柱間の名前を口に出すだけでスサノオを出して威嚇する
綱/手以上の再生能力を持つ柱間に切腹するか、卑劣をヤレと迫る
柱間じゃどんなに頑張っても痛いだけで結局、卑劣様をやりたかっただけぽい
柱間の言う事だけはそれなりに聞いて、戦場で座って待っててくれる
他人が柱間の名前を口に出すだけでスサノオを出して威嚇する
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423583223/
Entry ⇒ 2015.11.15 | Category ⇒ NARUTO | Comments (0)
【ナルトSS】黄ツチ「四代目土影はワシがなるべきだろ」カカシ&ダルイ「え…!?」
1: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 20:59:01.68 ID:Me7aGaxSo
カカシ「重大な話って…それですか?」
黄ツチ「そうだ。他に何がある?」
ダルイ(雷影になったら言わないようにしようと決めてたけど、これはだるい・・・・)
黄ツチ「そうだ。他に何がある?」
ダルイ(雷影になったら言わないようにしようと決めてたけど、これはだるい・・・・)
2: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:00:13.99 ID:Me7aGaxSo
話は少し前に遡る
カカシ「いや~。ダルイさ、5代目雷影様、久しぶりですね」
ダルイ「普通にダルイでいいッスよ。カカシさんも呼ばれたんすか?」
カカシ「ああ。なんでも重大な話があるとか。しかし、あなたが呼ばれているということはかなりの案件みたいですね」
黄ツチ「来たか…」
ダルイ「久しぶりっスね。お元気そうでなにより」
黄ツチ「今日、来てもらったのは他でもない。これは岩隠れ、いや忍界そのものを揺るがすほどの重大な話だ」
ダルイ&カカシ「ゴクッ」
黄ツチ「四代目土影はワシがなるべきだろ」
カカシ「いや~。ダルイさ、5代目雷影様、久しぶりですね」
ダルイ「普通にダルイでいいッスよ。カカシさんも呼ばれたんすか?」
カカシ「ああ。なんでも重大な話があるとか。しかし、あなたが呼ばれているということはかなりの案件みたいですね」
黄ツチ「来たか…」
ダルイ「久しぶりっスね。お元気そうでなにより」
黄ツチ「今日、来てもらったのは他でもない。これは岩隠れ、いや忍界そのものを揺るがすほどの重大な話だ」
ダルイ&カカシ「ゴクッ」
黄ツチ「四代目土影はワシがなるべきだろ」
3: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:01:08.43 ID:Me7aGaxSo
冒頭に戻る
カカシ「な、なぜ俺達にそんな話を?」
黄ツチ「この話を里の連中にしてクーデターを目論んでいると思われたらたまらん。だが2人なら部隊長として共に戦った経験があり、ワシも信用できる」
カカシ(元火影と現雷影を土影に内緒で呼び出してる時点で大問題だと思うけど)
ダルイ「でも娘さんが土影になって随分経ちますよね。なんで今更?」
黄ツチ「実は黒ツチが土影になった後、表舞台を離れずっと考えていたんだ。なぜワシじゃないのかとな」
ダルイ「え?てっきり黄ツチさんが譲ったのかと」
黄ツチ「確かに譲ったのは事実だ…」
カカシ「な、なぜ俺達にそんな話を?」
黄ツチ「この話を里の連中にしてクーデターを目論んでいると思われたらたまらん。だが2人なら部隊長として共に戦った経験があり、ワシも信用できる」
カカシ(元火影と現雷影を土影に内緒で呼び出してる時点で大問題だと思うけど)
ダルイ「でも娘さんが土影になって随分経ちますよね。なんで今更?」
黄ツチ「実は黒ツチが土影になった後、表舞台を離れずっと考えていたんだ。なぜワシじゃないのかとな」
ダルイ「え?てっきり黄ツチさんが譲ったのかと」
黄ツチ「確かに譲ったのは事実だ…」
4: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:02:56.08 ID:Me7aGaxSo
数年前
土の国大名『それでは四代目土影選定のための会議を行う。誰が良いかのぅ』
土の国役人A『やはり順当にいけばオオノキ殿の息子の黄ツチ殿がいいかと』
黄ツチ(当然だな。しかしここであっさり引き受けるのはあまりに底がない。一旦黒ツチ辺りを推して大物感を出しておこう)
黄ツチ『私など影の器ではありません。娘の黒ツチなどどうでしょうか?』
黄ツチ(ふふふ。娘を立てるワシ、マジ影。さてそろそろ親父辺りが黒ツチはまだまだ、黄ツチこそがふさわしいとか言ってくれるはず)
オオノキ『よく言った息子よ。実はワシもそうするつもりだったんじゃぜ』
黄ツチ『(ほらほらって)えええええ!!』
オオノキ『ど、どうしたんじゃぜ!?』
黄ツチ『い、いえ、私の考えと同じだったので驚いて…(な、なんだとぉぉ!!し、しかしボケかけのジイさんの戯言だ。他の方々は否定してくれるはず)』
役人A『なるほど。確かに最初はああ言ったが彼女の方が適任かもしれない』
役人B『女性ですし、何より若い!人気も出るでしょう』
役人C『それにオオノキ殿の孫娘で血継限界の使い手。実力、名声共に申し分ない』
黄ツチ(おいおい…)
大名『うむ。どうやら決まったようじゃな。それでは黒ツチを四代目土影に任命する』
黄ツチ(なんということだ… だ、だがまだ信任投票がある。里の上忍達が年下の黒ツチを選ぶはずがない)
土の国大名『それでは四代目土影選定のための会議を行う。誰が良いかのぅ』
土の国役人A『やはり順当にいけばオオノキ殿の息子の黄ツチ殿がいいかと』
黄ツチ(当然だな。しかしここであっさり引き受けるのはあまりに底がない。一旦黒ツチ辺りを推して大物感を出しておこう)
黄ツチ『私など影の器ではありません。娘の黒ツチなどどうでしょうか?』
黄ツチ(ふふふ。娘を立てるワシ、マジ影。さてそろそろ親父辺りが黒ツチはまだまだ、黄ツチこそがふさわしいとか言ってくれるはず)
オオノキ『よく言った息子よ。実はワシもそうするつもりだったんじゃぜ』
黄ツチ『(ほらほらって)えええええ!!』
オオノキ『ど、どうしたんじゃぜ!?』
黄ツチ『い、いえ、私の考えと同じだったので驚いて…(な、なんだとぉぉ!!し、しかしボケかけのジイさんの戯言だ。他の方々は否定してくれるはず)』
役人A『なるほど。確かに最初はああ言ったが彼女の方が適任かもしれない』
役人B『女性ですし、何より若い!人気も出るでしょう』
役人C『それにオオノキ殿の孫娘で血継限界の使い手。実力、名声共に申し分ない』
黄ツチ(おいおい…)
大名『うむ。どうやら決まったようじゃな。それでは黒ツチを四代目土影に任命する』
黄ツチ(なんということだ… だ、だがまだ信任投票がある。里の上忍達が年下の黒ツチを選ぶはずがない)
5: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:03:21.28 ID:Me7aGaxSo
[黒ツチ 信任投票結果 信任9698票 不信任 1票]
黄ツチ(なん…だと…!?)
黄ツチ(なん…だと…!?)
6: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:04:17.78 ID:Me7aGaxSo
現在
黄ツチ「てな具合でな」
カカシ(もう無理じゃん)
ダルイ「諦めて隠居をしましょう」
黄ツチ「確かにワシにも落ち度はあった。だがなぜ親父がワシではなく黒ツチを推したのかが謎なんだ」
カカシ「まあ確かにそこは違和感ですね。実力は黄ツチさんのが上なんでしょうし」
黄ツチ「いやワシの方が弱いぞ」
黄ツチ「てな具合でな」
カカシ(もう無理じゃん)
ダルイ「諦めて隠居をしましょう」
黄ツチ「確かにワシにも落ち度はあった。だがなぜ親父がワシではなく黒ツチを推したのかが謎なんだ」
カカシ「まあ確かにそこは違和感ですね。実力は黄ツチさんのが上なんでしょうし」
黄ツチ「いやワシの方が弱いぞ」
7: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:06:03.15 ID:Me7aGaxSo
カカシ「え… だってオオノキ様の息子なら塵遁使えるんじゃないですか?血継限界と血継淘汰なら血継淘汰の方が強いでしょ」
黄ツチ「あれは血継とついてはいるが血筋は関係ないのだ」
ダルイ「そういえば塵遁を開発したのはオオノキ様と血縁関係のない二代目土影無様でしたもんね」
カカシ「でも息子なんですし塵遁教えてもらったりしなかったんですか?」
黄ツチ「無理無理。ワシ、土遁しか使えんもん」
ダルイ(あ、そりゃ影、無理だわ)
黄ツチ「あれは血継とついてはいるが血筋は関係ないのだ」
ダルイ「そういえば塵遁を開発したのはオオノキ様と血縁関係のない二代目土影無様でしたもんね」
カカシ「でも息子なんですし塵遁教えてもらったりしなかったんですか?」
黄ツチ「無理無理。ワシ、土遁しか使えんもん」
ダルイ(あ、そりゃ影、無理だわ)
8: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:06:44.97 ID:Me7aGaxSo
カカシ「で、でも娘さんは血継限界使えますよね?」
黄ツチ「あれは母親の一族の血継限界だ」
ダルイ「オオノキ様みたいに飛べるとか?」
黄ツチ「無理」
カカシ「加重岩とか軽重岩の術は?」
黄ツチ「1kgくらいなら」
ダルイ「そ、それじゃあ、黄ツチさんの最強の術は?」
黄ツチ「土遁 山土の術」
カカシ&ダルイ「・・・・・・・・」
黄ツチ「あれは母親の一族の血継限界だ」
ダルイ「オオノキ様みたいに飛べるとか?」
黄ツチ「無理」
カカシ「加重岩とか軽重岩の術は?」
黄ツチ「1kgくらいなら」
ダルイ「そ、それじゃあ、黄ツチさんの最強の術は?」
黄ツチ「土遁 山土の術」
カカシ&ダルイ「・・・・・・・・」
9: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:08:39.96 ID:Me7aGaxSo
ダルイ「先に謝っときます。すいません。黄ツチさん、完全に実力不足ッス」
黄ツチ「なんだと!お前近くで見てただろ。ワシの巨大な土遁を!」
ダルイ「確かにそうッスけど。土遁だけで影を名乗るのはちょっと…」
黄ツチ「なぜだ?」
ダルイ「 俺がこんなこと言うのはどうかと思いますけど、黄ツチさん。今の影がどんな術を使えるかわかります?」
黄ツチ「血継限界嵐遁の使い手、五代目雷影・ダルイ。同じく血継限界熔遁の使い手、暫定四代目土影黒ツチ。双刀ヒラメカレイの使い手、六代目水影・長十郎。元一尾の人柱力で砂使い、五代目風影・我愛羅。九尾の人柱力にして仙術使い、七代目火影・うずまきナルト」
ダルイ「でっかい土遁でそこに肩を並べられると思いますか?」
黄ツチ「!」
カカシ「ぐふっ」
黄ツチ「なんだと!お前近くで見てただろ。ワシの巨大な土遁を!」
ダルイ「確かにそうッスけど。土遁だけで影を名乗るのはちょっと…」
黄ツチ「なぜだ?」
ダルイ「 俺がこんなこと言うのはどうかと思いますけど、黄ツチさん。今の影がどんな術を使えるかわかります?」
黄ツチ「血継限界嵐遁の使い手、五代目雷影・ダルイ。同じく血継限界熔遁の使い手、暫定四代目土影黒ツチ。双刀ヒラメカレイの使い手、六代目水影・長十郎。元一尾の人柱力で砂使い、五代目風影・我愛羅。九尾の人柱力にして仙術使い、七代目火影・うずまきナルト」
ダルイ「でっかい土遁でそこに肩を並べられると思いますか?」
黄ツチ「!」
カカシ「ぐふっ」
10: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:09:44.51 ID:Me7aGaxSo
ダルイ「わかってくれたみたいッスね(ほんとは人徳とかカリスマとか色々必要だけどだるいから黙っとこう)」
黄ツチ「ああ。ワシが影になれない理由が術のインパクトが足りないせいだったとは」
ダルイ(少し違うけどいいか)
黄ツチ「ワシは決めたぞ。さらなる修行を積み土の国をひっくり返すほどの巨大な土遁を…」
カカシ「待った!ダルイさん。確かに五影には特殊で希少な能力が必要かもしれない。だが、多彩な術を使いこなせるというのも重要じゃないだろうか。全ての性質変化を使いこなした三代目火影のように」
ダルイ(多分自分も多才な影だと言いたいんだろうなぁ…)
黄ツチ「ああ。ワシが影になれない理由が術のインパクトが足りないせいだったとは」
ダルイ(少し違うけどいいか)
黄ツチ「ワシは決めたぞ。さらなる修行を積み土の国をひっくり返すほどの巨大な土遁を…」
カカシ「待った!ダルイさん。確かに五影には特殊で希少な能力が必要かもしれない。だが、多彩な術を使いこなせるというのも重要じゃないだろうか。全ての性質変化を使いこなした三代目火影のように」
ダルイ(多分自分も多才な影だと言いたいんだろうなぁ…)
11: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:11:08.16 ID:Me7aGaxSo
黄ツチ「ふむ、一理あるな。これ以上土遁を鍛えても知れておるし、そっち方面に進んだ方がいいかもしれん」
カカシ「それに風と火の性質変化を身につければ塵遁も使えるようになるでしょうし」
黄ツチ「よし!ワシは決めたぞ。己を鍛え直すぞ!まずは性質変化の修行だが、主らの知り合いに風遁や火遁の使い手はいないか?」
ダルイ「普通に岩隠れの忍に頼めばいいんじゃないッスか?いるでしょ使い手」
黄ツチ「まあ確かにいるが大半が部下だからなぁ」
カカシ「なら俺の元部下にその性質の使い手がいますけど…」
黄ツチ「誰だ?」
カカシ「うずまきナルトとうちはサスケです」
カカシ「それに風と火の性質変化を身につければ塵遁も使えるようになるでしょうし」
黄ツチ「よし!ワシは決めたぞ。己を鍛え直すぞ!まずは性質変化の修行だが、主らの知り合いに風遁や火遁の使い手はいないか?」
ダルイ「普通に岩隠れの忍に頼めばいいんじゃないッスか?いるでしょ使い手」
黄ツチ「まあ確かにいるが大半が部下だからなぁ」
カカシ「なら俺の元部下にその性質の使い手がいますけど…」
黄ツチ「誰だ?」
カカシ「うずまきナルトとうちはサスケです」
12: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:11:42.22 ID:Me7aGaxSo
黄ツチ「あの忍界を救った英雄?」
カカシ「そうです」
黄ツチ「輪廻眼と九尾の?」
カカシ「はい」
黄ツチ「さ、さすがに次元が違いすぎてついていける気がせん」
カカシ「そうです」
黄ツチ「輪廻眼と九尾の?」
カカシ「はい」
黄ツチ「さ、さすがに次元が違いすぎてついていける気がせん」
13: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:12:11.61 ID:Me7aGaxSo
ダルイ「火遁使いなら俺の部下にアツイって奴がいますよ。師匠って器じゃないッスけど、実力は十分」
黄ツチ「ではその者に頼むとするか。あとは風遁だが」
???「話は聞かせてもらったぞ」
黄ツチ「ではその者に頼むとするか。あとは風遁だが」
???「話は聞かせてもらったぞ」
14: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:13:13.50 ID:Me7aGaxSo
ダルイ「は!このカエル型宇宙人の伍長のようなコミカルな役から会った瞬間黒幕だとわかるがコンセプトの目が死んでる神父のようなシリアスな役まで幅広くこなせそうな声は!」
カカシ「我愛羅の師という恵まれたポジションで登場し、第二部の序盤では里の重鎮をやっていたにも関わらず、第四次忍界大戦ではまったく出番がなかったあの!」
ダルイ&カカシ「バキさん!」
バキ「ナルト、テマリに次ぐ風遁の使い手といえば私しかいない。それに重鎮の座をカンクロウに奪われ、暇だからな。彼の気持ちは良くわかる」
黄ツチ「誰だか知らんがよろしく頼む」
こうして、アツイ、バキの指導の元、黄ツチの修行が始まった
カカシ「我愛羅の師という恵まれたポジションで登場し、第二部の序盤では里の重鎮をやっていたにも関わらず、第四次忍界大戦ではまったく出番がなかったあの!」
ダルイ&カカシ「バキさん!」
バキ「ナルト、テマリに次ぐ風遁の使い手といえば私しかいない。それに重鎮の座をカンクロウに奪われ、暇だからな。彼の気持ちは良くわかる」
黄ツチ「誰だか知らんがよろしく頼む」
こうして、アツイ、バキの指導の元、黄ツチの修行が始まった
15: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:13:58.59 ID:Me7aGaxSo
火遁の修行
アツイ「いいか!火遁で重要なのは熱い心だ!!魂だ!!」
黄ツチ&バキ「うおおおおおおお!!」
アツイ「まだだ!!もっと熱くなれよおおおおおおお!!」
風遁の修行
バキ「風遁については単行本35巻の151Pを見てくれ」
黄ツチ「ああ」
アツイ「わかったぜ!」
なぜか土遁の修行
黄ツチ「土遁とは大地の力であり、大地とは生命、自然そのものだ」
バキ「水がないところでは真価を発揮できない水遁とは違うな」
アツイ「火遁と風遁はどこでも同じように使えるけどな」
アツイ「いいか!火遁で重要なのは熱い心だ!!魂だ!!」
黄ツチ&バキ「うおおおおおおお!!」
アツイ「まだだ!!もっと熱くなれよおおおおおおお!!」
風遁の修行
バキ「風遁については単行本35巻の151Pを見てくれ」
黄ツチ「ああ」
アツイ「わかったぜ!」
なぜか土遁の修行
黄ツチ「土遁とは大地の力であり、大地とは生命、自然そのものだ」
バキ「水がないところでは真価を発揮できない水遁とは違うな」
アツイ「火遁と風遁はどこでも同じように使えるけどな」
16: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:14:38.61 ID:Me7aGaxSo
そして数ヵ月後
アツイ「ついにこの時が来たな」
バキ「ああ。我らの修行の成果を見せるとき」
黄ツチ「いくぞ!!」
三人「塵遁!原界剥離の術」
ズン!!
バキ「これでカンクロウの座は私のものだ」
黄ツチ「これならば土影になっても問題ないだろう」
アツイ「俺は・・・・・・・ 強くなったからうれしいぜ!」
こうして修行を終えた三人は各々の里へ帰っていった
アツイ「ついにこの時が来たな」
バキ「ああ。我らの修行の成果を見せるとき」
黄ツチ「いくぞ!!」
三人「塵遁!原界剥離の術」
ズン!!
バキ「これでカンクロウの座は私のものだ」
黄ツチ「これならば土影になっても問題ないだろう」
アツイ「俺は・・・・・・・ 強くなったからうれしいぜ!」
こうして修行を終えた三人は各々の里へ帰っていった
17: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:15:28.37 ID:Me7aGaxSo
土の国大名「何?塵遁を身につけて強くなったから土影にしてくれ?」
黄ツチ「はい」
土の国大名「お前今、自分がどんだけ恥知らずなこと言ってるかわかる?娘に譲っておいて強くなったから返せって、そんな奴を信任できるわけないだろう」
役人A「それにもう年ですからね。さすがに…」
役人B「そもそも塵遁使えても劣化オオノキ殿だし」
黄ツチ「そ、そんな…」ガーン
それから・・・・
黄ツチ「はい」
土の国大名「お前今、自分がどんだけ恥知らずなこと言ってるかわかる?娘に譲っておいて強くなったから返せって、そんな奴を信任できるわけないだろう」
役人A「それにもう年ですからね。さすがに…」
役人B「そもそも塵遁使えても劣化オオノキ殿だし」
黄ツチ「そ、そんな…」ガーン
それから・・・・
18: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/30(金) 21:16:00.55 ID:Me7aGaxSo
黄ツチ「なあカカシにダルイよ。若返るにはどうしたらいいと思う?」
ダルイ「はぁ… だるい…」
カカシ「俺じゃなくて大蛇丸にでも聞いてください!」
このカカシの不用意な発言が後に忍界を揺るがす大事件に繋がることになるがそれは別のお話
とりあえず完
ダルイ「はぁ… だるい…」
カカシ「俺じゃなくて大蛇丸にでも聞いてください!」
このカカシの不用意な発言が後に忍界を揺るがす大事件に繋がることになるがそれは別のお話
とりあえず完
19: ◆zuGQQ/lbZc 2015/10/31(土) 11:16:48.86 ID:eLGGOKJD0
マイナーすぎたなぁ
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/31(土) 12:25:29.33 ID:I+c2Sc6gO
確かにマイナーなキャラだけど話の内容自体は面白かったよ
乙乙
乙乙
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/31(土) 12:39:27.85 ID:Ey4VYbAZo
十尾を土遁サンドしてた人だっけ?(うろ覚え)
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/31(土) 13:24:38.84 ID:TIrKC6UAO
乙ー。カンクロウの名前が出た瞬間オナロウに置き換えられたのは俺だけじゃないはず
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446206341/
Entry ⇒ 2015.11.10 | Category ⇒ NARUTO | Comments (0)
藤原マダラ「柱間ァ"…!!!」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 08:06:30.72 ID:n7pCZwjo0
ついやっちゃうんだ
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 08:09:44.14 ID:n7pCZwjo0
マダラ「待っていたぞぉー!! 柱間ア"ア"ァ"ー!!!」
シュビッ
柱間「お前は後!!」キッパリ
シュビッ
柱間「お前は後!!」キッパリ
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 08:10:22.66 ID:n7pCZwjo0
マダラ「」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 08:16:12.81 ID:n7pCZwjo0
マダラ「あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ……!!! なんでだよぉ"ぉ"ぉ"ぉ"お"お"お"お"!!!」
柱間「……」
マダラ「お"れ"だよ"ぉ"、マ"ダラ"ァ"だよ"ぉ"ぉ"お"お"お"!!!」
柱間「……」
マダラ「お"れ"は"ダヅヤ"ァ"な"ん"がじゃ"な"いぃ"ぃ……しんじてぐれ"よ"ぉ"お"お"お"お"お"!!!」
柱間「……」
マダラ「お"れ"だよ"ぉ"、マ"ダラ"ァ"だよ"ぉ"ぉ"お"お"お"!!!」
柱間「……」
マダラ「お"れ"は"ダヅヤ"ァ"な"ん"がじゃ"な"いぃ"ぃ……しんじてぐれ"よ"ぉ"お"お"お"お"お"!!!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 08:17:12.17 ID:n7pCZwjo0
おしまい
すみませんでした
すみませんでした
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 08:35:29.79 ID:n7pCZwjo0
おまげぇ
藤原竜也「たまねぎ切ってみた」
サクッ
竜也「……いでぇ"ぇ"え"え"え"え"え"え"!!! 目がじみ"る"ぅ"ぅ"う"う"う"う"!!!」
竜也「あああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!! 目がぁ"ぁ"、目がぁ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」
本当におしまい
すみません
藤原竜也「たまねぎ切ってみた」
サクッ
竜也「……いでぇ"ぇ"え"え"え"え"え"え"!!! 目がじみ"る"ぅ"ぅ"う"う"う"う"!!!」
竜也「あああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!! 目がぁ"ぁ"、目がぁ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」
本当におしまい
すみません
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 22:58:09.45 ID:PAi4TGwDO
お、おつ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446764790/
Entry ⇒ 2015.11.08 | Category ⇒ NARUTO | Comments (0)
ヒナタ「ナルトくんなんて……!」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 19:39:33.59 ID:h2rHWyilo
一楽にて。
ナルトはたまたま出会ったキバとシノの二人と食事を共にしている。
そして三人ともが食べ終わり一息入れた頃、キバが突然切り出した。
キバ「そう言えばナルト! お前とうとうヒナタと同棲し始めたらしいじゃねぇか」
ナルト「ん? あぁ、ちょっと前にな」
シノ「別に構わないが少し早すぎるんじゃないのか。
何故なら、二人が交際を始めてまだ日が浅いからだ」
ナルト「そうか? どうせいつかは一緒に暮らすんだし、いつ始めてもおんなじだろ?」
キバ「同棲ってことはよ……やっぱアレか? 夜は楽しんでんのか? なあ!」
ナルトはたまたま出会ったキバとシノの二人と食事を共にしている。
そして三人ともが食べ終わり一息入れた頃、キバが突然切り出した。
キバ「そう言えばナルト! お前とうとうヒナタと同棲し始めたらしいじゃねぇか」
ナルト「ん? あぁ、ちょっと前にな」
シノ「別に構わないが少し早すぎるんじゃないのか。
何故なら、二人が交際を始めてまだ日が浅いからだ」
ナルト「そうか? どうせいつかは一緒に暮らすんだし、いつ始めてもおんなじだろ?」
キバ「同棲ってことはよ……やっぱアレか? 夜は楽しんでんのか? なあ!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 19:44:06.02 ID:h2rHWyilo
ナルト「へへっ、まぁな。
晩飯の後とか、一緒に住むまではあんまりゆっくり出来なかったからな。
二人で映画見たりとか、そうやってのんびりするのがすっげぇ楽しいってばよ!」
キバ「……いや、そうじゃなくてだな」
ナルト「?」
キバ「オレが言ってんのは夜の……」
シノ「キバ、その辺にしておけ。
何故なら、これ以上は他人が無闇に首を突っ込むべきではないからだ」
キバ「……ま、そりゃそうか。それにあのヒナタのことだ。
そこまで行くのにはまだまだ時間かかりそうだしな」
晩飯の後とか、一緒に住むまではあんまりゆっくり出来なかったからな。
二人で映画見たりとか、そうやってのんびりするのがすっげぇ楽しいってばよ!」
キバ「……いや、そうじゃなくてだな」
ナルト「?」
キバ「オレが言ってんのは夜の……」
シノ「キバ、その辺にしておけ。
何故なら、これ以上は他人が無闇に首を突っ込むべきではないからだ」
キバ「……ま、そりゃそうか。それにあのヒナタのことだ。
そこまで行くのにはまだまだ時間かかりそうだしな」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 19:49:15.41 ID:h2rHWyilo
ナルト「お前らさっきから何言ってんだ?」
シノ「気にするな。それよりナルト、お前はそろそろ返った方がいいんじゃないのか。
なぜなら、ヒナタが家で待っているからだ」
ナルト「おっと、そうだってばよ! んじゃまたな二人とも!」
キバ「おーおー走っちまって、お熱いことで」
シノ「仕方ないことだ。何故ならあいつらは互いに愛し合っているからだ」
キバ「愛し合ってるとかサラッと言うなよ小っ恥ずかしい……」
シノ「恥ずかしいなどということはない。何故なら」
キバ「あーもうわかったよ! ほら、オレらもさっさと行くぞ!」
シノ「気にするな。それよりナルト、お前はそろそろ返った方がいいんじゃないのか。
なぜなら、ヒナタが家で待っているからだ」
ナルト「おっと、そうだってばよ! んじゃまたな二人とも!」
キバ「おーおー走っちまって、お熱いことで」
シノ「仕方ないことだ。何故ならあいつらは互いに愛し合っているからだ」
キバ「愛し合ってるとかサラッと言うなよ小っ恥ずかしい……」
シノ「恥ずかしいなどということはない。何故なら」
キバ「あーもうわかったよ! ほら、オレらもさっさと行くぞ!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 19:54:39.40 ID:h2rHWyilo
・
・
・
ナルト「ただいま!」
ヒナタ「おかえり、ナルトくん。ちょうど今お菓子作ってたんだ。食べるでしょ?」
ナルト「おおっ、すっげぇ美味そう! もちろんいただくぜ!」
2人が交際を始めてからまだ日は浅い。
が、こうして既に同棲生活を送っていた。
仲はもちろん良好。
忍としての仕事は忙しく、
特にナルトは実力を買われて様々なことに駆り出されることも多かったが、
それでも二人は幸せな生活を送っていた。
・
・
ナルト「ただいま!」
ヒナタ「おかえり、ナルトくん。ちょうど今お菓子作ってたんだ。食べるでしょ?」
ナルト「おおっ、すっげぇ美味そう! もちろんいただくぜ!」
2人が交際を始めてからまだ日は浅い。
が、こうして既に同棲生活を送っていた。
仲はもちろん良好。
忍としての仕事は忙しく、
特にナルトは実力を買われて様々なことに駆り出されることも多かったが、
それでも二人は幸せな生活を送っていた。
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 19:58:22.28 ID:h2rHWyilo
互いが相手を心から愛し、思いやり……。
二人の間に亀裂が入るようなことなど有り得ないと、当人たちを含め誰しもがそう思っていた。
ただ、歯車が狂うとすれば……それはほんの些細なことからなのだろう。
ヒナタ「あのね、ナルトくん……」
ナルト「ん、どうした?」
ヒナタ「明後日なんだけどね。その……任務とか、何か予定は入ってる?」
ナルト「明後日? 確か何もなかったと思うけど」
ヒナタ「それじゃあ、えっと、い、一緒に居られるんだよね?」
ナルト「……あ、いや待てよ」
二人の間に亀裂が入るようなことなど有り得ないと、当人たちを含め誰しもがそう思っていた。
ただ、歯車が狂うとすれば……それはほんの些細なことからなのだろう。
ヒナタ「あのね、ナルトくん……」
ナルト「ん、どうした?」
ヒナタ「明後日なんだけどね。その……任務とか、何か予定は入ってる?」
ナルト「明後日? 確か何もなかったと思うけど」
ヒナタ「それじゃあ、えっと、い、一緒に居られるんだよね?」
ナルト「……あ、いや待てよ」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 20:03:09.28 ID:h2rHWyilo
ヒナタ「えっ……何か、あるの?」
ナルト「そう言えば木の葉丸の修行に付き合う約束があったな……昨日そう約束したんだった」
ヒナタ「……そ、そっか」
ナルト「悪い……もしかして、どっか行きたいとことかあったか?」
ヒナタ「ううん! 大丈夫だよ、気にしないで! 修行、頑張ってきてね!」
ナルト「……?」
ナルトはこの時わずかに疑問を抱きつつも、
ヒナタに言われたこともあって特に気にせず、すぐに忘れてしまった。
ナルト「そう言えば木の葉丸の修行に付き合う約束があったな……昨日そう約束したんだった」
ヒナタ「……そ、そっか」
ナルト「悪い……もしかして、どっか行きたいとことかあったか?」
ヒナタ「ううん! 大丈夫だよ、気にしないで! 修行、頑張ってきてね!」
ナルト「……?」
ナルトはこの時わずかに疑問を抱きつつも、
ヒナタに言われたこともあって特に気にせず、すぐに忘れてしまった。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 20:06:06.56 ID:h2rHWyilo
そして明後日を迎え……。
ナルトは一日、木の葉丸の相手をして夕飯頃に帰宅し、
ヒナタ「ナルトくん、お帰りなさい」
ナルト「おう、ただいま!」
ヒナタ「もうご飯出来てるけど、どうする? 先にお風呂にする?」
そんな風に、あとはいつも通りの時間を過ごした。
特に何も特別なことなどない、いつも通りの時間。
いつも通りに夕飯を食べ、いつも通り会話をし、
そして……いつも通りに眠りについた。
ナルトは一日、木の葉丸の相手をして夕飯頃に帰宅し、
ヒナタ「ナルトくん、お帰りなさい」
ナルト「おう、ただいま!」
ヒナタ「もうご飯出来てるけど、どうする? 先にお風呂にする?」
そんな風に、あとはいつも通りの時間を過ごした。
特に何も特別なことなどない、いつも通りの時間。
いつも通りに夕飯を食べ、いつも通り会話をし、
そして……いつも通りに眠りについた。
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 20:37:46.37 ID:h2rHWyilo
そして、その翌朝。
ナルト「そう言えば今日はヒナタ、家に帰るんだったよな?」
ヒナタ「ごめんね、ハナビが帰ってこいってうるさくて……」
ナルト「気にすることはねぇってばよ。
せっかくの休日だし、姉ちゃんに会いたいんだろ。あいつもお前のこと大好きだからな」
ヒナタ「あははっ……そうなのかな」
少し前から、ヒナタはこの日は実家に戻ることになっていた。
朝食を済ませ、できる限りの家事をし、そしてナルトに見送られ実家へと向かう。
朗らかな日が照る中しばらく歩き……数日ぶりに日向邸の門をくぐった。
ナルト「そう言えば今日はヒナタ、家に帰るんだったよな?」
ヒナタ「ごめんね、ハナビが帰ってこいってうるさくて……」
ナルト「気にすることはねぇってばよ。
せっかくの休日だし、姉ちゃんに会いたいんだろ。あいつもお前のこと大好きだからな」
ヒナタ「あははっ……そうなのかな」
少し前から、ヒナタはこの日は実家に戻ることになっていた。
朝食を済ませ、できる限りの家事をし、そしてナルトに見送られ実家へと向かう。
朗らかな日が照る中しばらく歩き……数日ぶりに日向邸の門をくぐった。
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 20:42:26.08 ID:h2rHWyilo
靴を脱ぎ、長い廊下を通って自室へと向かう。
と、角を曲がる直前、その角から小さめの影が顔をのぞかせた。
ハナビ「昨日はお楽しみでしたかー?」
ヒナタ「……もう、何言ってるの」
いたずらっぽい笑顔を浮かべるハナビに対し、変わらず落ち着いた様子のヒナタ。
ハナビはぴょんと角から全身を出し、ヒナタとの距離を詰める。
ハナビ「おかえり、姉様! 久しぶり!」
ヒナタ「久しぶりって、そんなことないでしょ? ちょっと前にも帰ってきたじゃない」
ハナビ「忘れ物取りに来ただけじゃん。あんなの帰ったうちに入らないよ」
と、角を曲がる直前、その角から小さめの影が顔をのぞかせた。
ハナビ「昨日はお楽しみでしたかー?」
ヒナタ「……もう、何言ってるの」
いたずらっぽい笑顔を浮かべるハナビに対し、変わらず落ち着いた様子のヒナタ。
ハナビはぴょんと角から全身を出し、ヒナタとの距離を詰める。
ハナビ「おかえり、姉様! 久しぶり!」
ヒナタ「久しぶりって、そんなことないでしょ? ちょっと前にも帰ってきたじゃない」
ハナビ「忘れ物取りに来ただけじゃん。あんなの帰ったうちに入らないよ」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 20:48:28.17 ID:h2rHWyilo
ハナビ「やっぱりアレかなー?
ナルトさんとの毎日が幸せ過ぎて日向家のことなんか頭から飛んで行っちゃった?」
ヒナタ「そんなことないよ。確かに幸せだけど、ハナビのこと忘れたりなんかしないよ」
ハナビは冗談めかして言ったつもりだったが、
それに対してヒナタは穏やかな表情ながらも真面目に返す。
一瞬意表を突かれたような顔をしたハナビだが、それは嬉しそうな笑みに変わった。
ハナビ「えへへ……それじゃあそんな姉様に、ハナビから渡すものがあります!」
そう言ってハナビはずっと背後に回していた両手を、勢いよくヒナタの前に突き出した。
これこそが彼女がヒナタを家に呼び戻した理由だった。
ハナビ「じゃじゃーん! ハナビお手製ヒナタ人形ー! 誕生日おめでとう、姉様っ!」
ナルトさんとの毎日が幸せ過ぎて日向家のことなんか頭から飛んで行っちゃった?」
ヒナタ「そんなことないよ。確かに幸せだけど、ハナビのこと忘れたりなんかしないよ」
ハナビは冗談めかして言ったつもりだったが、
それに対してヒナタは穏やかな表情ながらも真面目に返す。
一瞬意表を突かれたような顔をしたハナビだが、それは嬉しそうな笑みに変わった。
ハナビ「えへへ……それじゃあそんな姉様に、ハナビから渡すものがあります!」
そう言ってハナビはずっと背後に回していた両手を、勢いよくヒナタの前に突き出した。
これこそが彼女がヒナタを家に呼び戻した理由だった。
ハナビ「じゃじゃーん! ハナビお手製ヒナタ人形ー! 誕生日おめでとう、姉様っ!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 20:51:24.46 ID:h2rHWyilo
突然のプレゼント。
今度はヒナタが意表を突かれ、そしてハナビと同じように嬉しそうに笑った。
ヒナタ「ありがとう、ハナビ……」
そう言い両手で人形を受け取るヒナタ。
両の手のひらに収まる小さな人形だったが、
細かな装飾が凝っており少なくとも片手間で出来るようなものではないと分かった。
ヒナタ「すごいね……でもこれ、大変だったんじゃない?」
ハナビ「それはもう! 特に胸の部分の綿が足りなくて足りなくて!」
気遣う言葉にハナビはからかいを返す。
余計なことを考えず素直に喜べば良い、そう言われたような気がして、
ヒナタはもう一度、今度は何も言わずににっこりと笑った。
今度はヒナタが意表を突かれ、そしてハナビと同じように嬉しそうに笑った。
ヒナタ「ありがとう、ハナビ……」
そう言い両手で人形を受け取るヒナタ。
両の手のひらに収まる小さな人形だったが、
細かな装飾が凝っており少なくとも片手間で出来るようなものではないと分かった。
ヒナタ「すごいね……でもこれ、大変だったんじゃない?」
ハナビ「それはもう! 特に胸の部分の綿が足りなくて足りなくて!」
気遣う言葉にハナビはからかいを返す。
余計なことを考えず素直に喜べば良い、そう言われたような気がして、
ヒナタはもう一度、今度は何も言わずににっこりと笑った。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 20:54:37.38 ID:h2rHWyilo
そんなヒナタを見て、ハナビも満足そうに笑う。
互いに笑い合う姉妹。
しかし、妹の次の一言で姉の笑顔は少し引きつったものになった。
ハナビ「それで? ナルトさんには何もらったの?」
ヒナタ「あ……」
ハナビ「服かな? それともマフラーのお返し? あっ、もしかして結婚指輪だったりして!」
本人そっちのけで色々と推測するハナビだが、
それに対してヒナタはバツの悪そうな笑顔で目を逸らした。
そしてハナビはそれを見逃さなかった。
ハナビ「……まさかとは思うけど、何も貰ってないってことはないよね?」
互いに笑い合う姉妹。
しかし、妹の次の一言で姉の笑顔は少し引きつったものになった。
ハナビ「それで? ナルトさんには何もらったの?」
ヒナタ「あ……」
ハナビ「服かな? それともマフラーのお返し? あっ、もしかして結婚指輪だったりして!」
本人そっちのけで色々と推測するハナビだが、
それに対してヒナタはバツの悪そうな笑顔で目を逸らした。
そしてハナビはそれを見逃さなかった。
ハナビ「……まさかとは思うけど、何も貰ってないってことはないよね?」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 20:58:41.28 ID:h2rHWyilo
その質問にヒナタは答えない。
それはつまり肯定を意味していた。
ハナビ「えっ、うそ。ほんとに!? なんで!?」
ヒナタ「なんでって、それは……」
ハナビ「恋人の誕生日だよ! なのにプレゼント渡さないなんて……はっ!」
そこまで言いかけ、ハナビの思考は一つの可能性にたどり着いた。
そして恐る恐る、確認をとる。
ハナビ「えーっと、まさかのまさかだけど……」
ヒナタ「し……知らないんだよ。ナルトくん、私の誕生日……」
それはつまり肯定を意味していた。
ハナビ「えっ、うそ。ほんとに!? なんで!?」
ヒナタ「なんでって、それは……」
ハナビ「恋人の誕生日だよ! なのにプレゼント渡さないなんて……はっ!」
そこまで言いかけ、ハナビの思考は一つの可能性にたどり着いた。
そして恐る恐る、確認をとる。
ハナビ「えーっと、まさかのまさかだけど……」
ヒナタ「し……知らないんだよ。ナルトくん、私の誕生日……」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 21:01:20.83 ID:h2rHWyilo
伏し目がちにそういうヒナタに、ハナビはあんぐりと口を開ける。
そして一転、今度は怒ったようにヒナタに詰め寄った。
ハナビ「おかしいじゃんそんなの! 普通聞くでしょ! 聞いておくでしょ!」
ヒナタ「落ち着いて、ハナビ。そんなの仕方ないよ。私が言ってなかったんだから……」
ハナビ「姉様、でも……」
ヒナタになだめられ、ハナビはなんとか心を静める。
そして今度は静かな声で訊いた。
ハナビ「……姉様は悲しくないの? ナルトさんから誕生日祝ってもらえなくて」
そして一転、今度は怒ったようにヒナタに詰め寄った。
ハナビ「おかしいじゃんそんなの! 普通聞くでしょ! 聞いておくでしょ!」
ヒナタ「落ち着いて、ハナビ。そんなの仕方ないよ。私が言ってなかったんだから……」
ハナビ「姉様、でも……」
ヒナタになだめられ、ハナビはなんとか心を静める。
そして今度は静かな声で訊いた。
ハナビ「……姉様は悲しくないの? ナルトさんから誕生日祝ってもらえなくて」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 21:04:35.46 ID:h2rHWyilo
ヒナタ「私は……平気だよ。ナルトくんと一緒に居られるだけで、幸せ」
ハナビ「ほんっとーに? 全然? まったく? これっぽっちも? 丸っきり気にしてないの?」
そう言ってヒナタの目をじっと見つめながらぐいぐいと詰め寄るハナビ。
するとヒナタはたじろぎ、目をそらして、僅かな沈黙のあとに囁くように言った。
ヒナタ「それは……やっぱり、ナルトくんに祝って貰えたら素敵だなって、
思ったりはしたけど……。でも、言えないよ。自分の誕生日を祝って欲しいだなんて……」
それっきりヒナタはまた黙ってしまう。
それを見てハナビは、深い深いため息をついた。
ハナビ「あのねぇ姉様。姉様はナルトさんともう恋人同士なんだよ?
姉様の気持ちも分かるけど、もうちょっとワガママになってもいいんじゃない?」
ハナビ「ほんっとーに? 全然? まったく? これっぽっちも? 丸っきり気にしてないの?」
そう言ってヒナタの目をじっと見つめながらぐいぐいと詰め寄るハナビ。
するとヒナタはたじろぎ、目をそらして、僅かな沈黙のあとに囁くように言った。
ヒナタ「それは……やっぱり、ナルトくんに祝って貰えたら素敵だなって、
思ったりはしたけど……。でも、言えないよ。自分の誕生日を祝って欲しいだなんて……」
それっきりヒナタはまた黙ってしまう。
それを見てハナビは、深い深いため息をついた。
ハナビ「あのねぇ姉様。姉様はナルトさんともう恋人同士なんだよ?
姉様の気持ちも分かるけど、もうちょっとワガママになってもいいんじゃない?」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 21:07:48.59 ID:h2rHWyilo
ヒナタ「……そう、なのかな」
ハナビ「そうよ!」
ヒナタ「う、うん……わかった。今度から気を付けるね。でもお願い。
誕生日のこと、ナルトくんには言わないでね。
ナルトくん優しいから、きっと気にしちゃうもの」
優しいのは自分じゃないか、とハナビは言いかけたが、
これ以上の問答は無意味だと思って何も言わなかった。
そしてハナビは思った。
姉様は少し……優しすぎるのではないか、と。
ハナビ「そうよ!」
ヒナタ「う、うん……わかった。今度から気を付けるね。でもお願い。
誕生日のこと、ナルトくんには言わないでね。
ナルトくん優しいから、きっと気にしちゃうもの」
優しいのは自分じゃないか、とハナビは言いかけたが、
これ以上の問答は無意味だと思って何も言わなかった。
そしてハナビは思った。
姉様は少し……優しすぎるのではないか、と。
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 20:05:35.12 ID:pY4appmDo
・
・
・
翌日。
ナルトはアカデミーでの特別講師としての仕事を終え、昼食を一楽でとる。
ヒナタと一緒に食事を取れない時は一楽でラーメンをすするのが通例になっていた。
そしてラーメンを完食し、店を出たちょうどその時。
よく知った顔とばったり出くわした。
サクラ「あっ、ナルト!」
ナルト「! サクラちゃん」
サクラ「ちょうど良かった……って、今日はヒナタは一緒じゃないの?」
ナルト「あぁ、なんかハナビに会うとかで実家に戻ってる。
夕方には帰るって言ってたけど……サクラちゃん、ヒナタに用事でもあんのか?」
・
・
翌日。
ナルトはアカデミーでの特別講師としての仕事を終え、昼食を一楽でとる。
ヒナタと一緒に食事を取れない時は一楽でラーメンをすするのが通例になっていた。
そしてラーメンを完食し、店を出たちょうどその時。
よく知った顔とばったり出くわした。
サクラ「あっ、ナルト!」
ナルト「! サクラちゃん」
サクラ「ちょうど良かった……って、今日はヒナタは一緒じゃないの?」
ナルト「あぁ、なんかハナビに会うとかで実家に戻ってる。
夕方には帰るって言ってたけど……サクラちゃん、ヒナタに用事でもあんのか?」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 20:10:35.06 ID:pY4appmDo
サクラ「そっか、夕方かぁ。じゃあちょっと直接は無理かな……」
独り言のように呟きながら少し思案するサクラ。
その様子についてナルトが質問する前に、サクラは顔を上げた。
サクラ「悪いけどナルト、これヒナタに渡しておいてくれる?」
ナルト「へっ?」
そう言ってナルトは箱のようなものを渡された。
その箱を包んでいる紙はただの包装紙というより……
ナルト「えっと、サクラちゃん。これ、何?」
サクラ「んー? なーいしょっ! 開けてからのお楽しみってことで!」
独り言のように呟きながら少し思案するサクラ。
その様子についてナルトが質問する前に、サクラは顔を上げた。
サクラ「悪いけどナルト、これヒナタに渡しておいてくれる?」
ナルト「へっ?」
そう言ってナルトは箱のようなものを渡された。
その箱を包んでいる紙はただの包装紙というより……
ナルト「えっと、サクラちゃん。これ、何?」
サクラ「んー? なーいしょっ! 開けてからのお楽しみってことで!」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 20:14:41.56 ID:pY4appmDo
ナルト「あぁいや、中身じゃなくて……」
サクラ「じゃ、私もう行くから。ヒナタにおめでとうって言っておいてねー!」
ナルト「えっ? ちょ、ちょっと待っ、サクラちゃーん!?」
止める間もなく、サクラは去ってしまった。
ナルトの心に大きな不安と疑問を残したまま。
ナルト「……ま、まさかな。ははっ、はははっ……」
サクラから預かった『プレゼントのようなもの』を胸に抱え、
引きつった笑いを浮かべながらナルトは自宅へと向かった。
サクラ「じゃ、私もう行くから。ヒナタにおめでとうって言っておいてねー!」
ナルト「えっ? ちょ、ちょっと待っ、サクラちゃーん!?」
止める間もなく、サクラは去ってしまった。
ナルトの心に大きな不安と疑問を残したまま。
ナルト「……ま、まさかな。ははっ、はははっ……」
サクラから預かった『プレゼントのようなもの』を胸に抱え、
引きつった笑いを浮かべながらナルトは自宅へと向かった。
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 20:17:53.39 ID:pY4appmDo
・
・
・
そして夕方頃。
ヒナタ「ナルトくん、ただいま」
ナルト「! お、おかえり、ヒナタ……」
ヒナタ「ごめんね、ちょっと遅くなっちゃった。今から晩ご飯の支度するね」
そう言って直接台所へ向かうヒナタ。
が、それをナルトは乾いた声で引き止めた。
ナルト「ちょ、ちょっと待った! 飯の準備の前に……」
・
・
そして夕方頃。
ヒナタ「ナルトくん、ただいま」
ナルト「! お、おかえり、ヒナタ……」
ヒナタ「ごめんね、ちょっと遅くなっちゃった。今から晩ご飯の支度するね」
そう言って直接台所へ向かうヒナタ。
が、それをナルトは乾いた声で引き止めた。
ナルト「ちょ、ちょっと待った! 飯の準備の前に……」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 20:23:08.30 ID:pY4appmDo
ヒナタ「? どうしたの?」
ナルト「えーっと、サ、サクラちゃんから預かってるものがあるんだけどさ」
ヒナタ「サクラさんから? なんだろう……」
ナルト「こ……これなんだけど」
ナルトは恐る恐るといった様子で例のものを見せる。
直前まできょとんとしていたヒナタだったが、それを見てあっと目を見開いた。
ヒナタ「……もしかして……」
ナルト「お、おめでとうって言ってたってばよ」
そしてナルトは、『プレゼントのようなもの』を渡した。
この時点で色々と察したヒナタは、それはもう複雑な心境で受け取った。
ナルト「えーっと、サ、サクラちゃんから預かってるものがあるんだけどさ」
ヒナタ「サクラさんから? なんだろう……」
ナルト「こ……これなんだけど」
ナルトは恐る恐るといった様子で例のものを見せる。
直前まできょとんとしていたヒナタだったが、それを見てあっと目を見開いた。
ヒナタ「……もしかして……」
ナルト「お、おめでとうって言ってたってばよ」
そしてナルトは、『プレゼントのようなもの』を渡した。
この時点で色々と察したヒナタは、それはもう複雑な心境で受け取った。
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 20:26:15.06 ID:pY4appmDo
ナルト「……それ、プレゼント……だよな」
ヒナタ「あ……うん、多分……」
ナルト「今度、お礼言わなきゃな……」
ヒナタ「そ、そうだね……」
ナルト「……」
ヒナタ「……」
ナルト「……あ、あのさ、ヒナタ。ヒナタの誕生日って……いつ?」
ヒナタ「…………12月、27日」
昨日だった。
ヒナタ「あ……うん、多分……」
ナルト「今度、お礼言わなきゃな……」
ヒナタ「そ、そうだね……」
ナルト「……」
ヒナタ「……」
ナルト「……あ、あのさ、ヒナタ。ヒナタの誕生日って……いつ?」
ヒナタ「…………12月、27日」
昨日だった。
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 20:30:16.88 ID:pY4appmDo
ナルト「ごっごごごごごめんヒナタ!! オレ知らなくて! 知らなくて!!」
ヒナタ「い、いいのナルトくん! 大丈夫、大丈夫だから!」
大慌てで謝るナルトと、それをなだめるヒナタ。
ナルトは大汗をかき、もはや泣き出さんばかりである。
ナルト「あぁあオレの馬鹿! そうだ、今から何か買いに、
いやでもそんな大急ぎで買うってのもなんか……もっとじっくり考えて……!」
ヒナタ「ほ、ほんとに大丈夫だよナルトくん。気にしないで……」
頭を抱えるナルトに、寧ろ心配そうに声をかけるヒナタ。
その優しげな声にナルトは恐る恐る顔を上げた。
ヒナタは、とても優しい笑みを浮かべて、
ヒナタ「そんなに謝らないで、ね? 私は全然気にしてないから」
ヒナタ「い、いいのナルトくん! 大丈夫、大丈夫だから!」
大慌てで謝るナルトと、それをなだめるヒナタ。
ナルトは大汗をかき、もはや泣き出さんばかりである。
ナルト「あぁあオレの馬鹿! そうだ、今から何か買いに、
いやでもそんな大急ぎで買うってのもなんか……もっとじっくり考えて……!」
ヒナタ「ほ、ほんとに大丈夫だよナルトくん。気にしないで……」
頭を抱えるナルトに、寧ろ心配そうに声をかけるヒナタ。
その優しげな声にナルトは恐る恐る顔を上げた。
ヒナタは、とても優しい笑みを浮かべて、
ヒナタ「そんなに謝らないで、ね? 私は全然気にしてないから」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 20:35:25.24 ID:pY4appmDo
ナルト「っ……ほ、本当か? マジで、気にしてない?」
ヒナタ「うん、大丈夫。だからナルトくんも元気出して?」
ナルト「そ……そっか」
ここでようやくナルトは落ち着きを取り戻した。
それを見てヒナタも安心する。
ナルト「じゃ、じゃあさ! アレだ、えーっと……そう、記念日!
あとちょっとでオレたちが付き合った記念日だろ?」
ヒナタ「! う、うん」
ナルト「誕生日祝えなかった代わりに、その日はしっかり祝うってばよ!
どっかいいもん食いに行ったりとかさ! プレゼントもオレからさせてくれ! な!」
ヒナタ「ナルトくん……。そうだね、私たちの大切な日だしお祝いしたいよね。
じゃあ私もちゃんとプレゼント……」
ヒナタ「うん、大丈夫。だからナルトくんも元気出して?」
ナルト「そ……そっか」
ここでようやくナルトは落ち着きを取り戻した。
それを見てヒナタも安心する。
ナルト「じゃ、じゃあさ! アレだ、えーっと……そう、記念日!
あとちょっとでオレたちが付き合った記念日だろ?」
ヒナタ「! う、うん」
ナルト「誕生日祝えなかった代わりに、その日はしっかり祝うってばよ!
どっかいいもん食いに行ったりとかさ! プレゼントもオレからさせてくれ! な!」
ヒナタ「ナルトくん……。そうだね、私たちの大切な日だしお祝いしたいよね。
じゃあ私もちゃんとプレゼント……」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 20:41:39.55 ID:pY4appmDo
ナルト「いや、ヒナタはいい! これはオレのお詫びでもあるんだから!
ヒナタからプレゼント貰ったら申し訳なくてどうにかなっちまう!
遠慮とかそういうのじゃなくてほんと、マジで!」
ヒナタ「そ、そう? ……ごめんね、気を遣わせちゃったね」
ナルト「何言ってんだ! 謝るのは、オレの方だろ……」
ヒナタ「ナルトくん……」
二人はそのまま口を閉じ、しばらく見つめ合う。
そしてどちらからともなく相手を抱きしめた。
ナルト「ほんと、ごめんな。でも今度こそ、ちゃんとするからさ」
ヒナタ「うん……ありがとう。楽しみにしてるね」
ヒナタからプレゼント貰ったら申し訳なくてどうにかなっちまう!
遠慮とかそういうのじゃなくてほんと、マジで!」
ヒナタ「そ、そう? ……ごめんね、気を遣わせちゃったね」
ナルト「何言ってんだ! 謝るのは、オレの方だろ……」
ヒナタ「ナルトくん……」
二人はそのまま口を閉じ、しばらく見つめ合う。
そしてどちらからともなく相手を抱きしめた。
ナルト「ほんと、ごめんな。でも今度こそ、ちゃんとするからさ」
ヒナタ「うん……ありがとう。楽しみにしてるね」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 20:49:22.82 ID:pY4appmDo
・
・
・
そしてやってきた記念日の朝。
二人は朝食を取りながら、今日の予定についてあれやこれやと話している。
ナルトは自力でプレゼントを選びきれず、
当日ヒナタと二人で見ながら選ぶことにした。
しかしその分ナルトも張り切っている。
ナルト「本当にさ、遠慮しなくて良いからな! 欲しい奴あったら遠慮なく言うんだぞ?」
ヒナタ「ふふっ……うん、ありがとう」
ナルト「礼はまだ早いってばよ! 買う店はもう決めてあるんだ。
最初にそこに行こうぜ! それからプレゼント買ったら昼飯だよな。
今日の昼はさ、一楽じゃなくてなんかこう……オシャレなとこに行くか!」
・
・
そしてやってきた記念日の朝。
二人は朝食を取りながら、今日の予定についてあれやこれやと話している。
ナルトは自力でプレゼントを選びきれず、
当日ヒナタと二人で見ながら選ぶことにした。
しかしその分ナルトも張り切っている。
ナルト「本当にさ、遠慮しなくて良いからな! 欲しい奴あったら遠慮なく言うんだぞ?」
ヒナタ「ふふっ……うん、ありがとう」
ナルト「礼はまだ早いってばよ! 買う店はもう決めてあるんだ。
最初にそこに行こうぜ! それからプレゼント買ったら昼飯だよな。
今日の昼はさ、一楽じゃなくてなんかこう……オシャレなとこに行くか!」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 20:54:05.68 ID:pY4appmDo
ナルト「なぁ、どっか行きたいとことかあるか、ヒナタ!」
ヒナタ「うーん、そうだね……。私は、ナルトくんが一緒ならどこでも良いよ」
ナルト「なーに言ってんだってばよ!
そうだ! どうせならこないだ行きそびれた……」
と主にナルトが盛り上がってるその時。
会話を遮るように、玄関の扉がノックされた。
ナルト「ん……こんな朝から誰だ?」
立ち上がろうとするヒナタを制し、ナルトは玄関に向かう。
適当に返事をしながら扉を開けると、そこに立っていたのは……
忍「ナルトさん、火影さまからのお呼び出しです。今すぐ来るように、とのことです」
ヒナタ「うーん、そうだね……。私は、ナルトくんが一緒ならどこでも良いよ」
ナルト「なーに言ってんだってばよ!
そうだ! どうせならこないだ行きそびれた……」
と主にナルトが盛り上がってるその時。
会話を遮るように、玄関の扉がノックされた。
ナルト「ん……こんな朝から誰だ?」
立ち上がろうとするヒナタを制し、ナルトは玄関に向かう。
適当に返事をしながら扉を開けると、そこに立っていたのは……
忍「ナルトさん、火影さまからのお呼び出しです。今すぐ来るように、とのことです」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 20:59:14.49 ID:pY4appmDo
・
・
・
その30分後。
ナルトは火影の執務室に座るカカシにすごい剣幕で詰め寄っていた。
ナルト「まっ……待ってくれよカカシ先生!
なんでよりによって今日任務なんだよ!?」
カカシ「なんでって言われてもね……。依頼があったんだから」
ナルト「頼む! 今日だけは見逃してくれ! 誰か他の奴でも良いだろ!?」
カカシ「それが出来るならそうしてやりたいよ。
でもお前ももう分かってるでしょ。こういうのは融通がきかないんだって」
ナルト「っ……くそっ!」
・
・
その30分後。
ナルトは火影の執務室に座るカカシにすごい剣幕で詰め寄っていた。
ナルト「まっ……待ってくれよカカシ先生!
なんでよりによって今日任務なんだよ!?」
カカシ「なんでって言われてもね……。依頼があったんだから」
ナルト「頼む! 今日だけは見逃してくれ! 誰か他の奴でも良いだろ!?」
カカシ「それが出来るならそうしてやりたいよ。
でもお前ももう分かってるでしょ。こういうのは融通がきかないんだって」
ナルト「っ……くそっ!」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 21:04:27.64 ID:pY4appmDo
ナルト「その任務、時間かかんのか!? まさか数日がかりじゃねぇよな!?」
カカシ「んー、順調に行けば今日中には帰ってこられるかな」
ナルト「今日中って何時だってばよ!?」
カカシ「そりゃお前次第だな。
ま、あんまりここで文句言ってるようじゃあ……」
ナルト「わかったよ! さっさと片付けるから、早く詳しい説明してくれ!」
そう急かされ、カカシは任務の説明をする。
それを聞き終わるが早いか、ナルトは部屋を飛び出した。
そして全速力で自宅へ向かい、
ナルト「ヒナタ!!」
ヒナタ「わっ! お、おかえりなさい」
カカシ「んー、順調に行けば今日中には帰ってこられるかな」
ナルト「今日中って何時だってばよ!?」
カカシ「そりゃお前次第だな。
ま、あんまりここで文句言ってるようじゃあ……」
ナルト「わかったよ! さっさと片付けるから、早く詳しい説明してくれ!」
そう急かされ、カカシは任務の説明をする。
それを聞き終わるが早いか、ナルトは部屋を飛び出した。
そして全速力で自宅へ向かい、
ナルト「ヒナタ!!」
ヒナタ「わっ! お、おかえりなさい」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 21:09:04.96 ID:pY4appmDo
ヒナタ「えっと、火影さまからの呼び出しってやっぱり……」
ナルトの様子を見て、ヒナタには大方の察しは付いていた。
そしてヒナタの質問にナルトは呻くように答える。
ナルト「悪い、任務入っちまった……っ」
ヒナタ「……そっか。それじゃ、お出かけは無理だね」
今日の予定が丸っきり変更になってしまったことを知り、ヒナタは目を伏せた。
しかしそれも一瞬のこと、すぐに目を上げにっこりと笑って、言った。
ヒナタ「気を付けてね、ナルトくん。任務がんばってね」
ナルト「! ヒナタ……。で、できるだけ早く帰ってくるから!
きっと、いや絶対! 晩飯には帰るからさ! だから……!」
ナルトの様子を見て、ヒナタには大方の察しは付いていた。
そしてヒナタの質問にナルトは呻くように答える。
ナルト「悪い、任務入っちまった……っ」
ヒナタ「……そっか。それじゃ、お出かけは無理だね」
今日の予定が丸っきり変更になってしまったことを知り、ヒナタは目を伏せた。
しかしそれも一瞬のこと、すぐに目を上げにっこりと笑って、言った。
ヒナタ「気を付けてね、ナルトくん。任務がんばってね」
ナルト「! ヒナタ……。で、できるだけ早く帰ってくるから!
きっと、いや絶対! 晩飯には帰るからさ! だから……!」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 21:18:20.68 ID:pY4appmDo
まるで何かの言い訳をするかのように、必死に訴えるナルト。
しかしそんなナルトに、ヒナタは変わらない笑顔で答えた。
ヒナタ「……ありがとう。でも、無理に急がないで」
ナルト「えっ? な、なんで! 急ぐに決まってんだろ!」
ヒナタ「焦って怪我なんてしたら大変でしょ? 任務が無事に終わるのが一番だもの」
ナルト「お、おう、そうか……」
自分とは対照的にまるでいつもと様子が変わらないヒナタに、
調子を狂わされたようにナルトは頭をかく。
ナルト「わかった……じゃあ、慎重に急ぐってばよ!
ほんと早く帰ってくるから!」
ヒナタ「うん。それじゃ、そろそろ支度しなきゃね」
しかしそんなナルトに、ヒナタは変わらない笑顔で答えた。
ヒナタ「……ありがとう。でも、無理に急がないで」
ナルト「えっ? な、なんで! 急ぐに決まってんだろ!」
ヒナタ「焦って怪我なんてしたら大変でしょ? 任務が無事に終わるのが一番だもの」
ナルト「お、おう、そうか……」
自分とは対照的にまるでいつもと様子が変わらないヒナタに、
調子を狂わされたようにナルトは頭をかく。
ナルト「わかった……じゃあ、慎重に急ぐってばよ!
ほんと早く帰ってくるから!」
ヒナタ「うん。それじゃ、そろそろ支度しなきゃね」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 21:24:53.28 ID:pY4appmDo
そうしてナルトは急いで支度を整え出発し、ヒナタはそれを笑顔で見送った。
扉が閉まり、家に静けさが戻る。
ヒナタ「……そうだ、お風呂の掃除がまだだった」
静けさをごまかすように、ヒナタは敢えて独り言を言う。
風呂場に入り、そしてふと横を見る。
鏡に映った自分の顔が見えた。
ピシャピシャと自分の頬を両手で叩く。
駄目よ、ヒナタ。
ナルトくんは晩ご飯までには帰ってくるんだから。
それまで楽しみに待ってなくちゃ。
浴槽を擦りながら、そう言い聞かせた。
扉が閉まり、家に静けさが戻る。
ヒナタ「……そうだ、お風呂の掃除がまだだった」
静けさをごまかすように、ヒナタは敢えて独り言を言う。
風呂場に入り、そしてふと横を見る。
鏡に映った自分の顔が見えた。
ピシャピシャと自分の頬を両手で叩く。
駄目よ、ヒナタ。
ナルトくんは晩ご飯までには帰ってくるんだから。
それまで楽しみに待ってなくちゃ。
浴槽を擦りながら、そう言い聞かせた。
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 21:29:26.88 ID:pY4appmDo
・
・
・
食卓に鍋。
切って皿に盛られた具材。
二人分の食器。
しかしそこには誰も居ない。
ヒナタは居間のソファに座り、時計の針を眺める。
秒針を目で追う。
……短針と長針が、共に真上を指した。
時計から目を逸らし俯く。
静かな部屋にただ秒針が時を刻む音だけが、うるさいほどに鳴り続けていた。
・
・
食卓に鍋。
切って皿に盛られた具材。
二人分の食器。
しかしそこには誰も居ない。
ヒナタは居間のソファに座り、時計の針を眺める。
秒針を目で追う。
……短針と長針が、共に真上を指した。
時計から目を逸らし俯く。
静かな部屋にただ秒針が時を刻む音だけが、うるさいほどに鳴り続けていた。
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 21:34:23.06 ID:pY4appmDo
・
・
・
ナルト「はぁ、はぁ、はぁ……!」
月明かりの下、ナルトは木ノ葉の里を全力で走る。
内心でカカシを恨み、依頼主を恨み、また自分を責めた。
何が今日中には帰れる、だ。
何が晩飯には帰る、だ。
任務には想定外のことが付き物。
それはナルト自身も経験から知っていた。
しかし今日は、今日だけは、何も起こらずに順調に進んで欲しかった。
ただそんなことを言っても何にもならない。
自分が今考えるべきことは……
・
・
ナルト「はぁ、はぁ、はぁ……!」
月明かりの下、ナルトは木ノ葉の里を全力で走る。
内心でカカシを恨み、依頼主を恨み、また自分を責めた。
何が今日中には帰れる、だ。
何が晩飯には帰る、だ。
任務には想定外のことが付き物。
それはナルト自身も経験から知っていた。
しかし今日は、今日だけは、何も起こらずに順調に進んで欲しかった。
ただそんなことを言っても何にもならない。
自分が今考えるべきことは……
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 21:39:36.88 ID:pY4appmDo
ナルト「はぁ……はぁ……」
自宅の前で、ナルトは一度息を落ち着かせた。
外から部屋の明かりが見える。
どうやら居間は電気が点いているようだ。
恐る恐るドアノブに手をかけ、回す。
静かに足を運び、廊下から部屋に入る。
まず最初に、食卓が見えた。
居間からの光に薄暗く照らされ、準備された鍋が見える。
そして居間の、ソファに目を向ける。
そこには……座ったまま静かに寝息をたてるヒナタの姿があった。
それを見てナルトは、強く心が締め付けられるのを感じた。
自宅の前で、ナルトは一度息を落ち着かせた。
外から部屋の明かりが見える。
どうやら居間は電気が点いているようだ。
恐る恐るドアノブに手をかけ、回す。
静かに足を運び、廊下から部屋に入る。
まず最初に、食卓が見えた。
居間からの光に薄暗く照らされ、準備された鍋が見える。
そして居間の、ソファに目を向ける。
そこには……座ったまま静かに寝息をたてるヒナタの姿があった。
それを見てナルトは、強く心が締め付けられるのを感じた。
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 21:44:40.82 ID:pY4appmDo
ヒナタは自分の帰りをここでずっと待っていたんだ。
夕飯には帰るという言葉を信じて、ただ一人で何時間も、ずっと。
思わず眉をひそめ唇を噛むナルト。
そして自責と後悔とが頭をぐるぐると回っている最中だった。
ヒナタ「ん……」
ヒナタが目を覚ました。
目をこすり、傍に立つ気配に気付く。
ナルトの顔を見上げる。
そしてナルトが最初にかける言葉を選んでいるうちに、
ヒナタ「……おかえりなさい、ナルトくん」
あの、優しい顔で笑った。
夕飯には帰るという言葉を信じて、ただ一人で何時間も、ずっと。
思わず眉をひそめ唇を噛むナルト。
そして自責と後悔とが頭をぐるぐると回っている最中だった。
ヒナタ「ん……」
ヒナタが目を覚ました。
目をこすり、傍に立つ気配に気付く。
ナルトの顔を見上げる。
そしてナルトが最初にかける言葉を選んでいるうちに、
ヒナタ「……おかえりなさい、ナルトくん」
あの、優しい顔で笑った。
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 21:48:42.21 ID:pY4appmDo
ヒナタ「ごめんね、私いつの間にか寝ちゃってて……」
ナルト「っ……」
あろう事か、先に謝られてしまった。
ナルトは更に胸が締め付けられる思いがして、拳を握り締めて絞り出すように声を出した。
ナルト「ごめん、ヒナタ、ごめんっ……! 晩飯までに帰るって言ったのに、オレ……!」
握り締めた拳で自分を殴りつけたい。
心の底からそう思った。
とにかく、ヒナタに悲しい思いをさせた自分が許せなかった。
……が、ヒナタはナルトの拳をそっと握り、そして言った。
ヒナタ「ううん。任務だもの、仕方ないよ」
ナルト「でもっ……」
ヒナタ「大丈夫だよ。私は、全然気にしてないから」
ナルト「っ……」
あろう事か、先に謝られてしまった。
ナルトは更に胸が締め付けられる思いがして、拳を握り締めて絞り出すように声を出した。
ナルト「ごめん、ヒナタ、ごめんっ……! 晩飯までに帰るって言ったのに、オレ……!」
握り締めた拳で自分を殴りつけたい。
心の底からそう思った。
とにかく、ヒナタに悲しい思いをさせた自分が許せなかった。
……が、ヒナタはナルトの拳をそっと握り、そして言った。
ヒナタ「ううん。任務だもの、仕方ないよ」
ナルト「でもっ……」
ヒナタ「大丈夫だよ。私は、全然気にしてないから」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 21:54:25.34 ID:pY4appmDo
ヒナタらしい、優しさに溢れた笑顔と言葉。
ナルトはそれを受けて心がちくりと痛んだ。
ただ……先程までの痛みとは何かが違った。
ほんの些細な違和感だった。
しかしナルトにはこの違和感が、何かとても嫌なものであるように感じた。
だからそれを払うために努めて明るく振舞うことにした。
ナルト「……明日は一日空いてるからさ! 今日やる予定だったこと、全部明日しようぜ!
デートもプレゼントもご馳走もケーキも! 一日遅れだけど明日やるってばよ!」
ヒナタ「でも大丈夫? こんな時間まで任務で、疲れてない?」
ナルト「だ……大丈夫だって! オレは体力には自信あるんだ!」
ヒナタ「……ありがとう、ナルトくん」
ナルトはそれを受けて心がちくりと痛んだ。
ただ……先程までの痛みとは何かが違った。
ほんの些細な違和感だった。
しかしナルトにはこの違和感が、何かとても嫌なものであるように感じた。
だからそれを払うために努めて明るく振舞うことにした。
ナルト「……明日は一日空いてるからさ! 今日やる予定だったこと、全部明日しようぜ!
デートもプレゼントもご馳走もケーキも! 一日遅れだけど明日やるってばよ!」
ヒナタ「でも大丈夫? こんな時間まで任務で、疲れてない?」
ナルト「だ……大丈夫だって! オレは体力には自信あるんだ!」
ヒナタ「……ありがとう、ナルトくん」
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 19:21:58.77 ID:7lvkQWLco
・
・
・
そして翌日。
今度こそ予定通りに、二人は揃って出かけた。
とにかくナルトは張り切っていた。
先日の誕生日に引き続き、昨日の記念日。
それらの失態を取り戻すべく、まず向かったのは……
ヒナタ「えっ、ここ……」
ナルト「よし! 入るってばよ!」
今までナルトにまったく縁のなかった、宝石店だった。
・
・
そして翌日。
今度こそ予定通りに、二人は揃って出かけた。
とにかくナルトは張り切っていた。
先日の誕生日に引き続き、昨日の記念日。
それらの失態を取り戻すべく、まず向かったのは……
ヒナタ「えっ、ここ……」
ナルト「よし! 入るってばよ!」
今までナルトにまったく縁のなかった、宝石店だった。
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 19:26:47.39 ID:7lvkQWLco
……と、張り切って入ってはみたものの、
店に一歩足を踏み入れた途端一瞬目がくらむ。
煌びやかな内装は、ナルトにとってまったく異世界そのものだった。
ヒナタ「ナ、ナルトくん、大丈夫?」
そんなナルトの内心を慮ってか、ヒナタが心配げに声をかける。
はっきり言って想像以上の衝撃だったが、余計な気を遣わせるわけにはいかない。
とナルトはしっかりと笑顔を向けた。
ナルト「大丈夫だってばよ! さ、選ぼうぜ! 欲しいもんがあったら遠慮なく言えよ!」
ヒナタ「う、うん」
店に一歩足を踏み入れた途端一瞬目がくらむ。
煌びやかな内装は、ナルトにとってまったく異世界そのものだった。
ヒナタ「ナ、ナルトくん、大丈夫?」
そんなナルトの内心を慮ってか、ヒナタが心配げに声をかける。
はっきり言って想像以上の衝撃だったが、余計な気を遣わせるわけにはいかない。
とナルトはしっかりと笑顔を向けた。
ナルト「大丈夫だってばよ! さ、選ぼうぜ! 欲しいもんがあったら遠慮なく言えよ!」
ヒナタ「う、うん」
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 19:31:48.62 ID:7lvkQWLco
大丈夫、今日はしっかり金は持ってる。
宝石の値段はあんま詳しくねぇけど、こんだけありゃあ絶対足りるはずだ。
ナルトはそう自分に言い聞かせながら、適当に店内を回り始めた。
宝石を見て、値札を見る。
それを繰り返す。
良かった、大丈夫そうだ。
確かに自分にはほとんど無縁な数の0が並んでいるが、このくらいなら足りる。
と、徐々に落ち着きを取り戻し始めるナルト。
ただ、キラキラしたものを見すぎて少し目が痛くなってきた気がした。
目の休憩も兼ねて、ちらりと横のヒナタを見る。
すると、やっぱりヒナタも女の子だったということだろう。
店に入った時は遠慮がちだった表情は明るくなり、目を輝かせて宝石を眺めていた。
久しぶりにヒナタのそんな顔を見た気がして、ナルトはつい嬉しくなった。
宝石の値段はあんま詳しくねぇけど、こんだけありゃあ絶対足りるはずだ。
ナルトはそう自分に言い聞かせながら、適当に店内を回り始めた。
宝石を見て、値札を見る。
それを繰り返す。
良かった、大丈夫そうだ。
確かに自分にはほとんど無縁な数の0が並んでいるが、このくらいなら足りる。
と、徐々に落ち着きを取り戻し始めるナルト。
ただ、キラキラしたものを見すぎて少し目が痛くなってきた気がした。
目の休憩も兼ねて、ちらりと横のヒナタを見る。
すると、やっぱりヒナタも女の子だったということだろう。
店に入った時は遠慮がちだった表情は明るくなり、目を輝かせて宝石を眺めていた。
久しぶりにヒナタのそんな顔を見た気がして、ナルトはつい嬉しくなった。
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 19:37:10.05 ID:7lvkQWLco
ナルトは再び正面のアクセサリーに目線を戻す。
多少は慣れたが、やはり目がちかちかする。
あまり凝視するのは疲れるので、次第に表面をざっと撫でるように視線が泳ぎ始める。
が、しばらく進んだところで、ぴたりとナルトの視線が止まった。
それはネックレスだった。
ナルトはそのネックレスをじっと見る。
他のアクセサリー同様、とても綺麗だ。
でも他のものと違い、目がちかちかしない。
なんというか、見ていて落ち着く綺麗さだった。
ナルトはアクセサリーのことなどはっきり言って何も知らないが、
それでも……このネックレスはヒナタに似合うと、そう確信した。
多少は慣れたが、やはり目がちかちかする。
あまり凝視するのは疲れるので、次第に表面をざっと撫でるように視線が泳ぎ始める。
が、しばらく進んだところで、ぴたりとナルトの視線が止まった。
それはネックレスだった。
ナルトはそのネックレスをじっと見る。
他のアクセサリー同様、とても綺麗だ。
でも他のものと違い、目がちかちかしない。
なんというか、見ていて落ち着く綺麗さだった。
ナルトはアクセサリーのことなどはっきり言って何も知らないが、
それでも……このネックレスはヒナタに似合うと、そう確信した。
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 19:41:50.28 ID:7lvkQWLco
ナルト「なぁヒナタ! これ見てくれ!」
高揚した様子で、隣のヒナタの肩を叩く。
ヒナタはナルトの方に顔を向け、そして指さされたネックレスを見て目を見開く。
ヒナタ「わぁ、可愛い……!」
ナルト「だろ! オレさ、これ絶対ヒナタに似合うと思うんだ!
綺麗で可愛い感じがするっつーか、
見てて落ち着くっつーか、なんかヒナタっぽくねぇか?」
ヒナタ「えっ? そ、そうかな?」
ストレートな物言いに、照れくさく感じて顔を赤らめるヒナタ。
しかしその表情は嬉しそうにくだけていた。
高揚した様子で、隣のヒナタの肩を叩く。
ヒナタはナルトの方に顔を向け、そして指さされたネックレスを見て目を見開く。
ヒナタ「わぁ、可愛い……!」
ナルト「だろ! オレさ、これ絶対ヒナタに似合うと思うんだ!
綺麗で可愛い感じがするっつーか、
見てて落ち着くっつーか、なんかヒナタっぽくねぇか?」
ヒナタ「えっ? そ、そうかな?」
ストレートな物言いに、照れくさく感じて顔を赤らめるヒナタ。
しかしその表情は嬉しそうにくだけていた。
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 19:46:15.02 ID:7lvkQWLco
ナルト「だからさ、ヒナタさえ良ければ、プレゼントはこれにしようと思うんだけど……」
ヒナタ「ナルトくん……うん、ありがとう。すごく嬉しい……」
ナルト「よっし! じゃあ早速買って……」
と値札を確認した瞬間。
ナルトはびしりと音を立てて固まった。
それまで見てきたものと比べ、0の数が文字通り桁違いだったのだ。
全身に汗が吹き出るのを感じながら、冷静に数を数える。
……何度も数える。
しかし何度数えても、結果は同じだった。
ナルト(ギリギリ、足りねぇ……!)
ヒナタ「ナルトくん……うん、ありがとう。すごく嬉しい……」
ナルト「よっし! じゃあ早速買って……」
と値札を確認した瞬間。
ナルトはびしりと音を立てて固まった。
それまで見てきたものと比べ、0の数が文字通り桁違いだったのだ。
全身に汗が吹き出るのを感じながら、冷静に数を数える。
……何度も数える。
しかし何度数えても、結果は同じだった。
ナルト(ギリギリ、足りねぇ……!)
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 19:51:35.42 ID:7lvkQWLco
横でナルトの様子を見ていたヒナタは、全て察した。
しかし声をかける前にナルトがすごい勢いで顔をこちらに向け、
その勢いと形相に思わずヒナタは肩をびくりと跳ねさせた。
ナルト「ちょ、ちょっと待っててくれ! 今すぐ金下ろしてくるから!」
ヒナタ「えっ?」
ナルト「すぐ戻ってくるからさ! 行ってくる!」
そう言い残し、ヒナタが何か言う前にナルトは足早に店を出て行ってしまった。
店内に一人残されるヒナタ。
店員と数人の客が不思議そうな顔でこちらを見ている。
流石に少し居心地が悪くなり、ヒナタは店の外で待つことにした。
しかし声をかける前にナルトがすごい勢いで顔をこちらに向け、
その勢いと形相に思わずヒナタは肩をびくりと跳ねさせた。
ナルト「ちょ、ちょっと待っててくれ! 今すぐ金下ろしてくるから!」
ヒナタ「えっ?」
ナルト「すぐ戻ってくるからさ! 行ってくる!」
そう言い残し、ヒナタが何か言う前にナルトは足早に店を出て行ってしまった。
店内に一人残されるヒナタ。
店員と数人の客が不思議そうな顔でこちらを見ている。
流石に少し居心地が悪くなり、ヒナタは店の外で待つことにした。
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 19:55:21.66 ID:7lvkQWLco
・
・
・
ナルト「待たせちまって悪い、ヒナタ! 金下ろせるとこがこの辺全然なくて……!」
ヒナタ「う、ううん。それは全然いいんだけど……」
ナルト「さ、中に入ろうぜ! さっきのネックレスを買うってばよ!」
今度こそと息巻いて再来店するナルト、そしてあとに続くヒナタ。
しかし……
ナルト「あ、あれっ? さっきのネックレスは?」
ヒナタ「……もしかして……」
・
・
ナルト「待たせちまって悪い、ヒナタ! 金下ろせるとこがこの辺全然なくて……!」
ヒナタ「う、ううん。それは全然いいんだけど……」
ナルト「さ、中に入ろうぜ! さっきのネックレスを買うってばよ!」
今度こそと息巻いて再来店するナルト、そしてあとに続くヒナタ。
しかし……
ナルト「あ、あれっ? さっきのネックレスは?」
ヒナタ「……もしかして……」
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 20:00:10.09 ID:7lvkQWLco
先程まであったはずのネックレスが無い。
それに気付いた二人は一つの可能性に行き着き、ナルトは顔を青くした。
そして心の中で祈りつつ、店員に声をかける。
ナルト「あ、あの~ちょっといいっすか? そこにあったネックレスなんすけど……」
店員「あぁ、申し訳ございません。そちらはつい先程売れてしまいまして……」
ナルト「っ……お、同じやつがまだあったりは……」
店員「申し訳ございません……あちらが最後の一点でして」
ナルト「マジかよ……」
こんなことなら店員に一言残してから出るべきだった、とナルトは激しく後悔した。
そして頭をフル回転させ、『次』を考える。
それに気付いた二人は一つの可能性に行き着き、ナルトは顔を青くした。
そして心の中で祈りつつ、店員に声をかける。
ナルト「あ、あの~ちょっといいっすか? そこにあったネックレスなんすけど……」
店員「あぁ、申し訳ございません。そちらはつい先程売れてしまいまして……」
ナルト「っ……お、同じやつがまだあったりは……」
店員「申し訳ございません……あちらが最後の一点でして」
ナルト「マジかよ……」
こんなことなら店員に一言残してから出るべきだった、とナルトは激しく後悔した。
そして頭をフル回転させ、『次』を考える。
77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 20:04:54.10 ID:7lvkQWLco
店員に頼んで入荷してもらうか?
でもその場合、プレゼント渡せるのはいつになるんだ?
また先延ばしになんのか?
それならいっそ別の奴にするか?
いや、でも……
頭を抱えて唸るナルト。
と、袖がくいと引かれた。
見るとヒナタが、またあの優しい笑顔を浮かべ、立っていた。
ヒナタ「売れちゃったならしょうがないよ。そんなに落ち込まないで?」
ナルト「ヒナタ、でも……」
ヒナタ「大丈夫だよ。私は気にしてないから」
でもその場合、プレゼント渡せるのはいつになるんだ?
また先延ばしになんのか?
それならいっそ別の奴にするか?
いや、でも……
頭を抱えて唸るナルト。
と、袖がくいと引かれた。
見るとヒナタが、またあの優しい笑顔を浮かべ、立っていた。
ヒナタ「売れちゃったならしょうがないよ。そんなに落ち込まないで?」
ナルト「ヒナタ、でも……」
ヒナタ「大丈夫だよ。私は気にしてないから」
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 20:10:46.83 ID:7lvkQWLco
ナルト「……そっか。うん、売れちまったもんはしょうがねぇよな!
じゃああのネックレスより、もっともっとヒナタに似合う奴を買おうぜ!」
ナルトは吹っ切れたように明るく振舞った。
そうしてまた店内を二人で見て回る。
一通り見たあとに、今度はヒナタが自分で選んだ。
おとなしめの髪留めだった。
値段は、最初に選んだものよりも、ずっと、ずっと、安かった。
頭に軽くあてて、どうかな、とヒナタは笑顔で言った。
普通に似合っている、とナルトは思った。
それでいいのかと聞くと……優しい笑顔で、うんと答えた。
店の外に出て、早速つけてみた。
そしてナルトの顔を見上げて、
ヒナタ「ありがとう、ナルトくん」
優しい笑顔で、そう言った。
じゃああのネックレスより、もっともっとヒナタに似合う奴を買おうぜ!」
ナルトは吹っ切れたように明るく振舞った。
そうしてまた店内を二人で見て回る。
一通り見たあとに、今度はヒナタが自分で選んだ。
おとなしめの髪留めだった。
値段は、最初に選んだものよりも、ずっと、ずっと、安かった。
頭に軽くあてて、どうかな、とヒナタは笑顔で言った。
普通に似合っている、とナルトは思った。
それでいいのかと聞くと……優しい笑顔で、うんと答えた。
店の外に出て、早速つけてみた。
そしてナルトの顔を見上げて、
ヒナタ「ありがとう、ナルトくん」
優しい笑顔で、そう言った。
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 20:17:04.12 ID:7lvkQWLco
・
・
・
それから数日後。
ナルトはまた朝からカカシに呼び出された。
ナルト「――えっ、長期任務? ってか最近妙に任務多くねぇか?
同期の他の奴らはそんなでもないのにさ」
カカシ「依頼主からの直々の指名が結構多いのよね、ナルトの場合。
お金持ちの方々なんかからは特に。
戦争や月の件でかなりの有名人になっちゃったから」
ナルト「あぁ……。なんか嬉しいような複雑なような……」
カカシ「ま、火影になったらこんな風に任務に出ることもなくなるんだし、思い出だと思って」
ナルト「何言ってんだってばよ。まだしばらく譲る気なんてねぇくせに!」
・
・
それから数日後。
ナルトはまた朝からカカシに呼び出された。
ナルト「――えっ、長期任務? ってか最近妙に任務多くねぇか?
同期の他の奴らはそんなでもないのにさ」
カカシ「依頼主からの直々の指名が結構多いのよね、ナルトの場合。
お金持ちの方々なんかからは特に。
戦争や月の件でかなりの有名人になっちゃったから」
ナルト「あぁ……。なんか嬉しいような複雑なような……」
カカシ「ま、火影になったらこんな風に任務に出ることもなくなるんだし、思い出だと思って」
ナルト「何言ってんだってばよ。まだしばらく譲る気なんてねぇくせに!」
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 20:22:52.97 ID:7lvkQWLco
ナルト「それより、この任務はどのくらいかかりそうなんだ?」
カカシ「そうだな……まぁ短く見積もって一週間程度だろう」
ナルト「とか言って、本当は二週間くらいかかるんじゃねぇの?」
カカシ「……もしかしてこないだのこと根に持ってる?」
ナルト「んなことねぇってばよ。でも一週間か……」
カカシ「ヒナタのことが心配なら影分身でも残していけば良いんじゃないの?
ま! 今のお前なら一週間程度はもつでしょ。戦闘でもないんだし」
ナルト「うん……まぁ、な。それよりさ、任務の説明始めてくれよ」
カカシ「よし分かった。しっかり聞いておくよーに」
カカシ「そうだな……まぁ短く見積もって一週間程度だろう」
ナルト「とか言って、本当は二週間くらいかかるんじゃねぇの?」
カカシ「……もしかしてこないだのこと根に持ってる?」
ナルト「んなことねぇってばよ。でも一週間か……」
カカシ「ヒナタのことが心配なら影分身でも残していけば良いんじゃないの?
ま! 今のお前なら一週間程度はもつでしょ。戦闘でもないんだし」
ナルト「うん……まぁ、な。それよりさ、任務の説明始めてくれよ」
カカシ「よし分かった。しっかり聞いておくよーに」
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 20:30:25.96 ID:7lvkQWLco
話を聞き終え執務室をあとにし、自宅への道を歩きながらナルトは考える。
とは言っても任務とは全く関係なく、カカシが何気なく口にした言葉について。
『影分身にヒナタの相手をさせる』。
これは確かに一つの手ではあった。
ただ、思い付きつつもナルトは今ひとつ実行に移す気にはなれなかった。
実際的には何の問題もないはずなのだが、
それでも感情的になんとなく、それは何か違う気がする、と感じていた。
ヒナタの相手を、『自分自身』以外にさせたくない。
馬鹿げているとは思いつつ、まるで自分の分身に嫉妬しているような……
そんな感情をナルトは自覚していた。
しかし理屈では理解しているように、影分身だってナルト自身ではある。
誕生日を無視し、記念日には間に合わず、プレゼントも思うように贈れなかったこともあり、
ヒナタに寂しい思いをさせるくらいなら……と、考えを改めつつあった。
とは言っても任務とは全く関係なく、カカシが何気なく口にした言葉について。
『影分身にヒナタの相手をさせる』。
これは確かに一つの手ではあった。
ただ、思い付きつつもナルトは今ひとつ実行に移す気にはなれなかった。
実際的には何の問題もないはずなのだが、
それでも感情的になんとなく、それは何か違う気がする、と感じていた。
ヒナタの相手を、『自分自身』以外にさせたくない。
馬鹿げているとは思いつつ、まるで自分の分身に嫉妬しているような……
そんな感情をナルトは自覚していた。
しかし理屈では理解しているように、影分身だってナルト自身ではある。
誕生日を無視し、記念日には間に合わず、プレゼントも思うように贈れなかったこともあり、
ヒナタに寂しい思いをさせるくらいなら……と、考えを改めつつあった。
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 20:37:51.58 ID:7lvkQWLco
ヒナタ「――そっか。じゃあしばらく帰って来られないんだね……」
ナルト「あぁ。カカシ先生は早くて一週間って言ってた。
オレもそのつもりだけど、もしかしたらまたちょっと長引くかもしんねぇんだ」
ヒナタ「うん……気を付けてね、ナルトくん」
そう言って、やはり優しい笑顔を浮かべるヒナタ。
そんなヒナタを見て、ナルトはついに決心した。
ナルト「……あのさ。オレ思ったんだけど……影分身をここに置いて行くのってどうかな」
ヒナタ「え……?」
ナルト「あ、いや。そうすればホラ、ヒナタも退屈しないっつーか……」
ナルト「あぁ。カカシ先生は早くて一週間って言ってた。
オレもそのつもりだけど、もしかしたらまたちょっと長引くかもしんねぇんだ」
ヒナタ「うん……気を付けてね、ナルトくん」
そう言って、やはり優しい笑顔を浮かべるヒナタ。
そんなヒナタを見て、ナルトはついに決心した。
ナルト「……あのさ。オレ思ったんだけど……影分身をここに置いて行くのってどうかな」
ヒナタ「え……?」
ナルト「あ、いや。そうすればホラ、ヒナタも退屈しないっつーか……」
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 20:44:20.33 ID:7lvkQWLco
自分自身で気が進まないことを人に勧めることがこんなに難しいとは思わなかった。
いくつかの理屈は考えていたのだが、上手く話せない。
と、その時ナルトは、ヒナタの視線が下に落ちたことに気付いた。
そしてそれを見て思った。
影分身に相手をされるなんてヒナタもきっと嫌だったんだ。
やっぱりこんなこと言うべきじゃなかった、と。
ヒナタ「ナルトくん……ありがとう。その気持ちは嬉しいよ。でも、いいの」
ナルトは余計な提案をしてヒナタを傷付けたことを後悔した。
ただその反面、ヒナタも自分と同じ考えだったんだ、とどこか嬉しさも感じていた。
しかし……そんなナルトの思いをよそに、ヒナタはまたあの笑顔を浮かべて、
ヒナタ「チャクラも勿体無いし、万が一任務に支障が出たらいけないもの。
私なら平気だから。一週間くらい、大丈夫だよ」
いくつかの理屈は考えていたのだが、上手く話せない。
と、その時ナルトは、ヒナタの視線が下に落ちたことに気付いた。
そしてそれを見て思った。
影分身に相手をされるなんてヒナタもきっと嫌だったんだ。
やっぱりこんなこと言うべきじゃなかった、と。
ヒナタ「ナルトくん……ありがとう。その気持ちは嬉しいよ。でも、いいの」
ナルトは余計な提案をしてヒナタを傷付けたことを後悔した。
ただその反面、ヒナタも自分と同じ考えだったんだ、とどこか嬉しさも感じていた。
しかし……そんなナルトの思いをよそに、ヒナタはまたあの笑顔を浮かべて、
ヒナタ「チャクラも勿体無いし、万が一任務に支障が出たらいけないもの。
私なら平気だから。一週間くらい、大丈夫だよ」
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 20:49:13.64 ID:7lvkQWLco
ナルト「……あぁ。うん、確かにな! 無事に任務終えるのが一番だもんな!」
ヒナタの言葉を受け、ナルトは明るく振舞う。
そして続けた。
ナルト「でもさ、やっぱ一週間一人なのは退屈だろうから、
その間実家に戻ってるといいってばよ。
そしたらハナビもヒナタの父ちゃんもきっと喜ぶだろ!」
ヒナタ「あっ……そうだね。じゃあそうさせてもらおうかな」
ナルト「帰ったら迎えに行くからさ、待っててくれってばよ! 出来るだけ早く帰るからさ!」
ヒナタ「うん。でも、前も言ったけど急がなくて良いからね。
今度は特に何かの日があるわけでもないんだし」
ナルト「そ、そうだな。前みたいな、記念日とかじゃないんだし……
いやほんと、あんときはマジ……」
ヒナタの言葉を受け、ナルトは明るく振舞う。
そして続けた。
ナルト「でもさ、やっぱ一週間一人なのは退屈だろうから、
その間実家に戻ってるといいってばよ。
そしたらハナビもヒナタの父ちゃんもきっと喜ぶだろ!」
ヒナタ「あっ……そうだね。じゃあそうさせてもらおうかな」
ナルト「帰ったら迎えに行くからさ、待っててくれってばよ! 出来るだけ早く帰るからさ!」
ヒナタ「うん。でも、前も言ったけど急がなくて良いからね。
今度は特に何かの日があるわけでもないんだし」
ナルト「そ、そうだな。前みたいな、記念日とかじゃないんだし……
いやほんと、あんときはマジ……」
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 20:55:46.67 ID:7lvkQWLco
ヒナタ「あぁっ! そ、そういう意味で言ったんじゃないの! ごめんね!」
何気ない一言で以前の失態を思い出し、落ち込むナルト。
そんなナルトをヒナタは慌てて励ます。
いつも通りの優しい言葉で。
ヒナタ「えっと、だから……私のことなんて気にせず、任務がんばってねってこと!」
下を向いていたナルトだが、ヒナタのその声に顔を上げた。
目の前にはいつものあの顔がある。
その顔を見、言葉を反芻し……再び下を向く。
そんなナルトにヒナタがまた声をかけようとしたその直前に、
ナルトは囁くような声で言った。
ナルト「……あのさ、ヒナタ。
もし、この任務が長引いて……一ヶ月とか掛かったら、嫌、だよな?」
ヒナタ「えっ?」
何気ない一言で以前の失態を思い出し、落ち込むナルト。
そんなナルトをヒナタは慌てて励ます。
いつも通りの優しい言葉で。
ヒナタ「えっと、だから……私のことなんて気にせず、任務がんばってねってこと!」
下を向いていたナルトだが、ヒナタのその声に顔を上げた。
目の前にはいつものあの顔がある。
その顔を見、言葉を反芻し……再び下を向く。
そんなナルトにヒナタがまた声をかけようとしたその直前に、
ナルトは囁くような声で言った。
ナルト「……あのさ、ヒナタ。
もし、この任務が長引いて……一ヶ月とか掛かったら、嫌、だよな?」
ヒナタ「えっ?」
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 21:01:17.74 ID:7lvkQWLco
それきり、ナルトを黙ってしまう。
ヒナタは少し困惑した。
初めは『一週間で終わらせるつもりだ』と言っていたナルトが何故こんな質問をするのか。
理由と意図が分からなかった。
だがその困惑もほんの僅かな時間のこと。
ヒナタはすぐに元の優しい表情を浮かべ、そして答えた。
ヒナタ「……大丈夫。私、平気だよ」
ナルト「……」
ヒナタ「どれだけ長引いても、無事に任務が終わってくれればそれで良いの。
だから私のことは気にしないで? 長くなっても頑張ってね、ナルトくん!」
ナルト「……あぁ、サンキューな! んじゃ頑張ってくるってばよ!」
そう言ってナルトは外へ駆け出した。
そんなナルトの様子を見てヒナタは違和感を覚えたが、
しばらく考えてみてもその正体は分からなかった。
ヒナタは少し困惑した。
初めは『一週間で終わらせるつもりだ』と言っていたナルトが何故こんな質問をするのか。
理由と意図が分からなかった。
だがその困惑もほんの僅かな時間のこと。
ヒナタはすぐに元の優しい表情を浮かべ、そして答えた。
ヒナタ「……大丈夫。私、平気だよ」
ナルト「……」
ヒナタ「どれだけ長引いても、無事に任務が終わってくれればそれで良いの。
だから私のことは気にしないで? 長くなっても頑張ってね、ナルトくん!」
ナルト「……あぁ、サンキューな! んじゃ頑張ってくるってばよ!」
そう言ってナルトは外へ駆け出した。
そんなナルトの様子を見てヒナタは違和感を覚えたが、
しばらく考えてみてもその正体は分からなかった。
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 21:03:30.36 ID:7lvkQWLco
それきり、ナルトは黙ってしまう。
ヒナタは少し困惑した。
初めは『一週間で終わらせるつもりだ』と言っていたナルトが何故こんな質問をするのか。
その意図が分からなかった。
だがその困惑もほんの僅かな時間のこと。
ヒナタはすぐに元の優しい表情を浮かべ、そして答えた。
ヒナタ「……大丈夫。私、平気だよ」
ナルト「……」
ヒナタ「どれだけ長引いても、無事に任務が終わってくれればそれで良いの。
だから私のことは気にしないで? 長くなっても頑張ってね、ナルトくん!」
ナルト「……あぁ、サンキューな! んじゃ頑張ってくるってばよ!」
そう言ってナルトは外へ駆け出した。
そんなナルトの様子を見てヒナタは違和感を覚えたが、
しばらく考えてみてもその正体は分からなかった。
ヒナタは少し困惑した。
初めは『一週間で終わらせるつもりだ』と言っていたナルトが何故こんな質問をするのか。
その意図が分からなかった。
だがその困惑もほんの僅かな時間のこと。
ヒナタはすぐに元の優しい表情を浮かべ、そして答えた。
ヒナタ「……大丈夫。私、平気だよ」
ナルト「……」
ヒナタ「どれだけ長引いても、無事に任務が終わってくれればそれで良いの。
だから私のことは気にしないで? 長くなっても頑張ってね、ナルトくん!」
ナルト「……あぁ、サンキューな! んじゃ頑張ってくるってばよ!」
そう言ってナルトは外へ駆け出した。
そんなナルトの様子を見てヒナタは違和感を覚えたが、
しばらく考えてみてもその正体は分からなかった。
94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 19:45:52.17 ID:wqp5ZNj1o
・
・
・
最近少し、寂しくなることが多い気がする。
誕生日のことと、記念日のことと、それに今日からのこと。
きっと私は贅沢になってるんだと思う。
ずっと昔はナルトくんを見ているだけで良かった。
少し前まではナルトくんと一緒に居られるだけで良かった。
でも今は、それだけじゃ物足りない。
もっとナルトくんと話をしたり、触れ合ったりしたい。
私のこと、大好きで居て欲しい。
でもそんなワガママを言って、ナルトくんを困らせたくない。
・
・
最近少し、寂しくなることが多い気がする。
誕生日のことと、記念日のことと、それに今日からのこと。
きっと私は贅沢になってるんだと思う。
ずっと昔はナルトくんを見ているだけで良かった。
少し前まではナルトくんと一緒に居られるだけで良かった。
でも今は、それだけじゃ物足りない。
もっとナルトくんと話をしたり、触れ合ったりしたい。
私のこと、大好きで居て欲しい。
でもそんなワガママを言って、ナルトくんを困らせたくない。
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 19:51:33.61 ID:wqp5ZNj1o
誕生日を祝って欲しい。
大切な日に一緒に居て欲しい。
任務を早く終わらせて、すぐに帰ってきて欲しい。
もっともっと私と一緒に居て欲しい。
本当に、ワガママ。
普段はいつも一緒に居てくれてるのに。
すごく優しくしてくれるのに。
時々寂しくなるからって、ナルトくんを困らせるようなことを考えてしまう。
今日だってナルトくんは、私のために影分身を残していってくれるって言った。
でも私は、またナルトくんを困らせることを言ってしまいそうになった。
影分身なんて嫌だ、本物のナルトくんがいい。
私はただ一人、本物のナルトくんと一緒に居たい。
大切な日に一緒に居て欲しい。
任務を早く終わらせて、すぐに帰ってきて欲しい。
もっともっと私と一緒に居て欲しい。
本当に、ワガママ。
普段はいつも一緒に居てくれてるのに。
すごく優しくしてくれるのに。
時々寂しくなるからって、ナルトくんを困らせるようなことを考えてしまう。
今日だってナルトくんは、私のために影分身を残していってくれるって言った。
でも私は、またナルトくんを困らせることを言ってしまいそうになった。
影分身なんて嫌だ、本物のナルトくんがいい。
私はただ一人、本物のナルトくんと一緒に居たい。
96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 19:56:02.65 ID:wqp5ZNj1o
でもそんなこと言えるはずない。
そんなこと言ったら、優しいナルトくんはきっと、任務より私を優先してしまう。
それは駄目。
そんなことを続けたらナルトくんは夢を叶えられないかも知れない。
火影になるのはナルトくんの大切な夢。
私は、ナルトくんの夢の邪魔なんてしたくない。
それに、チャクラを影分身に使って任務に支障が出たら……っていうのも、本心。
私に気を遣って、そのせいで任務失敗だなんて、考えるのも嫌だ。
ナルトくんを困らせるくらいなら、私はいくらでも我慢する。
ナルトくんが笑顔で居てくれるのが何よりも一番。
だって私は……ナルトくんのことが大好きだから。
そんなこと言ったら、優しいナルトくんはきっと、任務より私を優先してしまう。
それは駄目。
そんなことを続けたらナルトくんは夢を叶えられないかも知れない。
火影になるのはナルトくんの大切な夢。
私は、ナルトくんの夢の邪魔なんてしたくない。
それに、チャクラを影分身に使って任務に支障が出たら……っていうのも、本心。
私に気を遣って、そのせいで任務失敗だなんて、考えるのも嫌だ。
ナルトくんを困らせるくらいなら、私はいくらでも我慢する。
ナルトくんが笑顔で居てくれるのが何よりも一番。
だって私は……ナルトくんのことが大好きだから。
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 20:00:24.33 ID:wqp5ZNj1o
でも、時々不安になる。
ナルトくんは私のことを好きって言ってくれた。
だけどそれは……私がナルトくんを好きっていう気持ちより、
小さな『好き』なんじゃないか、って。
私だけがナルトくんのことを大好きで、
本当は私の想いはまだ空回りしてるんじゃないか……って。
こんなことを不安に思うなんて、やっぱり私は贅沢になってる。
昔はそんなこと思わなかったのに。
今は、ナルトくんに私のことを大好きって思われたい。
私がナルトくんを好きなのと同じくらい、私のことを好きで居て欲しい。
……でもこれは叶わない願いなのかも知れないって。
時々、不安になる。
ナルトくんは私のことを好きって言ってくれた。
だけどそれは……私がナルトくんを好きっていう気持ちより、
小さな『好き』なんじゃないか、って。
私だけがナルトくんのことを大好きで、
本当は私の想いはまだ空回りしてるんじゃないか……って。
こんなことを不安に思うなんて、やっぱり私は贅沢になってる。
昔はそんなこと思わなかったのに。
今は、ナルトくんに私のことを大好きって思われたい。
私がナルトくんを好きなのと同じくらい、私のことを好きで居て欲しい。
……でもこれは叶わない願いなのかも知れないって。
時々、不安になる。
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 20:04:57.50 ID:wqp5ZNj1o
・
・
・
ハナビ「姉様? おーい姉様ー?」
ヒナタ「あっ……」
顔を覗き込まれて、私はやっと呼ばれてることに気が付いた。
ハナビは呆れ顔で軽くため息をつく。
ハナビ「まったくもう、ナルトさんが出て行ってまだ三日だっていうのに。
そんなんじゃ一週間後にはゾンビになっちゃうんじゃないの?」
ヒナタ「ゾンビ?」
ハナビ「生きてるのか死んでるのか分かんないくらいぼーっとしちゃうってこと。
せっかく長くこっちに居られるんだからシャンとしてよね!」
・
・
ハナビ「姉様? おーい姉様ー?」
ヒナタ「あっ……」
顔を覗き込まれて、私はやっと呼ばれてることに気が付いた。
ハナビは呆れ顔で軽くため息をつく。
ハナビ「まったくもう、ナルトさんが出て行ってまだ三日だっていうのに。
そんなんじゃ一週間後にはゾンビになっちゃうんじゃないの?」
ヒナタ「ゾンビ?」
ハナビ「生きてるのか死んでるのか分かんないくらいぼーっとしちゃうってこと。
せっかく長くこっちに居られるんだからシャンとしてよね!」
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 20:10:17.87 ID:wqp5ZNj1o
ヒナタ「……ごめんね、ハナビ。寂しい思いさせちゃったね」
ハナビ「寂しくなんかないもーん! 呆れてるだけだもーん!」
膨れたようにそっぽを向くハナビ。
……悪いことしちゃったな。
私は手を伸ばしてハナビの頬に添える。
それに促されるように、ハナビは素直に顔をこっちを向けてくれた。
まだ目線は横を向いてるけど……両手を頬に添えて、額と額をコツンと合わせる。
ヒナタ「ごめんね。ハナビの言う通り、せっかく長くこっちに居るんだもの。
体がここに居ても心がどこかに行ってちゃ意味ないよね。今からはちゃんとするね」
ハナビ「……わかれば良いの!」
そう言って、ハナビはやっと笑ってくれた。
ハナビ「寂しくなんかないもーん! 呆れてるだけだもーん!」
膨れたようにそっぽを向くハナビ。
……悪いことしちゃったな。
私は手を伸ばしてハナビの頬に添える。
それに促されるように、ハナビは素直に顔をこっちを向けてくれた。
まだ目線は横を向いてるけど……両手を頬に添えて、額と額をコツンと合わせる。
ヒナタ「ごめんね。ハナビの言う通り、せっかく長くこっちに居るんだもの。
体がここに居ても心がどこかに行ってちゃ意味ないよね。今からはちゃんとするね」
ハナビ「……わかれば良いの!」
そう言って、ハナビはやっと笑ってくれた。
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 20:17:20.35 ID:wqp5ZNj1o
そうだ、この子の言う通り。
私はナルトくんの恋人だけど、日向家の一員で、ハナビのお姉さんなんだ。
今はナルトくんは居ないけど家族のみんなが居る。
いちいち落ち込んでなんか居たら、ナルトくんにも笑われちゃうよね。
ヒナタ「そうだ、明日は私も修行に付き合うね。久しぶりに一緒にしよう?」
ハナビ「えっ、本当!」
私の提案に、ハナビは元々笑ってた顔を更に明るくした。
でもあんまり喜び過ぎるのも恥ずかしいと思ったのか、すぐにいつものいたずらっぽい笑顔に戻る。
ハナビ「ふふーん、姉様きっとびっくりするよ!
私の成長っぷりをたっぷり見せてあげるんだから!」
ヒナタ「うん、楽しみにしてるね。でも私も負けないよ!」
私はナルトくんの恋人だけど、日向家の一員で、ハナビのお姉さんなんだ。
今はナルトくんは居ないけど家族のみんなが居る。
いちいち落ち込んでなんか居たら、ナルトくんにも笑われちゃうよね。
ヒナタ「そうだ、明日は私も修行に付き合うね。久しぶりに一緒にしよう?」
ハナビ「えっ、本当!」
私の提案に、ハナビは元々笑ってた顔を更に明るくした。
でもあんまり喜び過ぎるのも恥ずかしいと思ったのか、すぐにいつものいたずらっぽい笑顔に戻る。
ハナビ「ふふーん、姉様きっとびっくりするよ!
私の成長っぷりをたっぷり見せてあげるんだから!」
ヒナタ「うん、楽しみにしてるね。でも私も負けないよ!」
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 20:25:44.96 ID:wqp5ZNj1o
・
・
・
――ハナビがあんまり嬉しそうにするから、私もつい張り切ってしまった。
その日はほとんど丸一日修行して、ぐっすり寝て、そして今日になってもまだ少し体が痛い。
でもこういう時はじっとしてるより、少しでも動いた方が回復は早いような気がする。
だから私は、今日は買い物ついでに少し散歩に出ていた。
ハナビは父様との用事があるみたいで、今は私一人。
一人でぶらぶら外を歩くのもたまには良いかな。
もちろんナルトくんが一緒の方がずっと良いけど……なんて思ってると、
サクラ「あっ、ヒナタじゃない」
ヒナタ「! サクラさん」
・
・
――ハナビがあんまり嬉しそうにするから、私もつい張り切ってしまった。
その日はほとんど丸一日修行して、ぐっすり寝て、そして今日になってもまだ少し体が痛い。
でもこういう時はじっとしてるより、少しでも動いた方が回復は早いような気がする。
だから私は、今日は買い物ついでに少し散歩に出ていた。
ハナビは父様との用事があるみたいで、今は私一人。
一人でぶらぶら外を歩くのもたまには良いかな。
もちろんナルトくんが一緒の方がずっと良いけど……なんて思ってると、
サクラ「あっ、ヒナタじゃない」
ヒナタ「! サクラさん」
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 20:38:37.24 ID:wqp5ZNj1o
サクラ「こんなとこで偶然ね。買い物? それとも散歩?」
ヒナタ「うん、どっちもかな。サクラさんは?」
サクラ「私は……って、立ち話もなんだし、どこか入らない? ヒナタ、今時間ある?」
ヒナタ「大丈夫だよ。それじゃあ……」
ということで、二人で近くの甘味処に入る。
メニューは色々とあるけれど、私はやっぱりぜんざいを注文することにした。
サクラ「えーっと、じゃあぜんざいを一つお願いします」
店員「かしこまりました。ご注文は以上でよろしいですか?」
サクラ「はい、大丈夫です!」
ヒナタ「うん、どっちもかな。サクラさんは?」
サクラ「私は……って、立ち話もなんだし、どこか入らない? ヒナタ、今時間ある?」
ヒナタ「大丈夫だよ。それじゃあ……」
ということで、二人で近くの甘味処に入る。
メニューは色々とあるけれど、私はやっぱりぜんざいを注文することにした。
サクラ「えーっと、じゃあぜんざいを一つお願いします」
店員「かしこまりました。ご注文は以上でよろしいですか?」
サクラ「はい、大丈夫です!」
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 20:47:44.11 ID:wqp5ZNj1o
ヒナタ「? サクラさんは注文しないの?」
サクラ「あはは……実は今ダイエット中なのよね」
ヒナタ「そ、そうなの? だったら悪いよ、私だけ注文しちゃって」
サクラ「良いって良いって! これも忍耐力を鍛える修行のつもりなんだから。
忍とは忍び耐える者、ってね! だから遠慮しないで!」
ヒナタ「う、うん……」
サクラ「忍び耐えると言えば、ナルトは今任務に出てるのよね。
暮らしの方はどんな感じ? 退屈だったりしない?」
ヒナタ「あ……えっと、今は実家の方に戻ってるんだ。
だから退屈じゃないよ。昨日も、ハナビと一日修行してたし」
サクラ「あはは……実は今ダイエット中なのよね」
ヒナタ「そ、そうなの? だったら悪いよ、私だけ注文しちゃって」
サクラ「良いって良いって! これも忍耐力を鍛える修行のつもりなんだから。
忍とは忍び耐える者、ってね! だから遠慮しないで!」
ヒナタ「う、うん……」
サクラ「忍び耐えると言えば、ナルトは今任務に出てるのよね。
暮らしの方はどんな感じ? 退屈だったりしない?」
ヒナタ「あ……えっと、今は実家の方に戻ってるんだ。
だから退屈じゃないよ。昨日も、ハナビと一日修行してたし」
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 20:55:17.21 ID:wqp5ZNj1o
サクラ「そ、良かった。家族と一緒ならあんまり寂しくないわね」
ヒナタ「えっ?」
サクラ「いやね、ヒナタのことだから、ナルトと会えなくて
毎日寂しい思いしてるだろうなーって、ちょっとだけ心配してたのよ」
ヒナタ「そうだったんだ……ありがとう、サクラさん」
サクラ「でもま、その様子だと大丈夫そうね!」
ヒナタ「うん。家族のみんなとゆっくりできて、なんだか懐かしい気分かな。
変だよね。ナルトくんと暮らし始めてまだちょっとしか経ってないのに、もう懐かしいだなんて」
サクラ「あははっ、でも結構そういうものかもよ?
それまではずーっと一緒に住んでたわけだしね」
ヒナタ「えっ?」
サクラ「いやね、ヒナタのことだから、ナルトと会えなくて
毎日寂しい思いしてるだろうなーって、ちょっとだけ心配してたのよ」
ヒナタ「そうだったんだ……ありがとう、サクラさん」
サクラ「でもま、その様子だと大丈夫そうね!」
ヒナタ「うん。家族のみんなとゆっくりできて、なんだか懐かしい気分かな。
変だよね。ナルトくんと暮らし始めてまだちょっとしか経ってないのに、もう懐かしいだなんて」
サクラ「あははっ、でも結構そういうものかもよ?
それまではずーっと一緒に住んでたわけだしね」
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 21:02:24.31 ID:wqp5ZNj1o
サクラ「それで、ナルトはいつ帰ってくるの? もうすぐ一週間くらい経つんじゃない?」
ヒナタ「えっと、早ければ一週間で終わるって言ってたから、もうすぐかな。
でももしかしたら一ヶ月くらいかかるかも、みたいなことも言ってたから……」
サクラ「い、一ヶ月!? 流石にそれは差がありすぎない?
それ聞いてヒナタなんて言ったの?」
ヒナタ「なんて、って……。頑張ってね、って言ったけど……」
サクラ「それだけ? 『長すぎるわよ!』とか、『仕事と私どっちが大事なの!』とかは?」
ヒナタ「えぇっ! そ、そんなこと言えないよ。
仕方ないことだし、ナルトくんを困らせたくないもの……」
サクラ「ん、まぁ半分は冗談として……でもあんた、その様子だと普段も色々我慢してそうよね」
ヒナタ「えっと、早ければ一週間で終わるって言ってたから、もうすぐかな。
でももしかしたら一ヶ月くらいかかるかも、みたいなことも言ってたから……」
サクラ「い、一ヶ月!? 流石にそれは差がありすぎない?
それ聞いてヒナタなんて言ったの?」
ヒナタ「なんて、って……。頑張ってね、って言ったけど……」
サクラ「それだけ? 『長すぎるわよ!』とか、『仕事と私どっちが大事なの!』とかは?」
ヒナタ「えぇっ! そ、そんなこと言えないよ。
仕方ないことだし、ナルトくんを困らせたくないもの……」
サクラ「ん、まぁ半分は冗談として……でもあんた、その様子だと普段も色々我慢してそうよね」
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 21:08:13.38 ID:wqp5ZNj1o
何気なく交わしてた会話だけど、その言葉に思わずドキッとしてしまった。
なんだか最近になってサクラさんに色々言い当てられることが多い気がする。
私、そんなに分かりやすいのかな……。
サクラ「確かに我慢することも大事だけど、我慢のしすぎも禁物よ。
恋人同士なんだし、甘えるつもりでちょっとくらいワガママ言っても良いんじゃないの?」
ヒナタ「う、うん……ハナビにもそう言われた」
サクラ「まぁヒナタらしいと言えばらしいけどね。
せっかく恋人になったっていうのに、そういうとこで消極的なところとか。
もっと積極的に行かないと他の女に取られちゃうわよー? なんてね」
ヒナタ「そ、そんな! ナルトくんが他の子に……!」
サクラ「あぁいや冗談よ冗談……ごめんごめん」
なんだか最近になってサクラさんに色々言い当てられることが多い気がする。
私、そんなに分かりやすいのかな……。
サクラ「確かに我慢することも大事だけど、我慢のしすぎも禁物よ。
恋人同士なんだし、甘えるつもりでちょっとくらいワガママ言っても良いんじゃないの?」
ヒナタ「う、うん……ハナビにもそう言われた」
サクラ「まぁヒナタらしいと言えばらしいけどね。
せっかく恋人になったっていうのに、そういうとこで消極的なところとか。
もっと積極的に行かないと他の女に取られちゃうわよー? なんてね」
ヒナタ「そ、そんな! ナルトくんが他の子に……!」
サクラ「あぁいや冗談よ冗談……ごめんごめん」
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 21:16:43.60 ID:wqp5ZNj1o
サクラ「まぁとにかく、言いたいことがあったらちゃんと言った方が良いわよ。
言葉にしなきゃ伝わらないこともあるしね」
そんな風に私とナルトくんとのことについて話してると、注文してたぜんざいが来た。
話も一段落したっていうことで、それ以降は別の話題になった。
ぜんざいを食べ終わった頃にはちょうどいい時間になってて、
お会計を済ませて店の外に出る。
サクラ「それじゃ、またね!
もうしばらくナルトが居なくて寂しいかも知れないけど、ちゃんと忍び耐えるのよー?」
ヒナタ「ふふっ……うん、ありがとうサクラさん。またね」
解散して家に帰りながら、サクラさんと話したことを頭の中で反芻する。
自分の気持ちをもっとはっきり言う、か。
そうじゃないと、ナルトくんが他の女の子と……。
……うん、次もし何かあったら、頑張ってみよう。
そんなの絶対いやだもんね。
言葉にしなきゃ伝わらないこともあるしね」
そんな風に私とナルトくんとのことについて話してると、注文してたぜんざいが来た。
話も一段落したっていうことで、それ以降は別の話題になった。
ぜんざいを食べ終わった頃にはちょうどいい時間になってて、
お会計を済ませて店の外に出る。
サクラ「それじゃ、またね!
もうしばらくナルトが居なくて寂しいかも知れないけど、ちゃんと忍び耐えるのよー?」
ヒナタ「ふふっ……うん、ありがとうサクラさん。またね」
解散して家に帰りながら、サクラさんと話したことを頭の中で反芻する。
自分の気持ちをもっとはっきり言う、か。
そうじゃないと、ナルトくんが他の女の子と……。
……うん、次もし何かあったら、頑張ってみよう。
そんなの絶対いやだもんね。
114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 20:05:32.00 ID:QKAZOJL+o
・
・
・
ナルトくんが任務に出かけて、今日でちょうど一週間。
早ければ今日帰ってこられるはず。
実家に居る期間の最後になるかも知れないこの日は、ハナビと買い物をして過ごすことになった。
ヒナタ「でも良かったの、ハナビ。本当は今は修行の時間なんでしょ?」
ハナビ「良いの良いの! ちょっとずらしてもらったから。
ちゃんと父様にも許してもらったもん」
ヒナタ「そっか……だったら安心だね」
ハナビ「うん。だから修行の時間まではちゃんと付き合ってよね、姉様!」
ヒナタ「ふふっ、はいはい」
・
・
ナルトくんが任務に出かけて、今日でちょうど一週間。
早ければ今日帰ってこられるはず。
実家に居る期間の最後になるかも知れないこの日は、ハナビと買い物をして過ごすことになった。
ヒナタ「でも良かったの、ハナビ。本当は今は修行の時間なんでしょ?」
ハナビ「良いの良いの! ちょっとずらしてもらったから。
ちゃんと父様にも許してもらったもん」
ヒナタ「そっか……だったら安心だね」
ハナビ「うん。だから修行の時間まではちゃんと付き合ってよね、姉様!」
ヒナタ「ふふっ、はいはい」
115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 20:14:42.22 ID:QKAZOJL+o
そうして、ハナビと二人で色々なお店を回る。
少ない時間の中でたくさんのお店に行った。
その割には私もハナビも物はあんまり買わなかったけど……
ハナビ「えへへ、また可愛いストラップ買っちゃった。
これは何に付けようかな。手裏剣にでも付けてみようかな」
ヒナタ「こら、だから忍具をおもちゃにしないの」
ハナビ「え~、相変わらずお堅いんだからお姉様ったら~」
こんな他愛のない会話を楽しみながらの、久しぶりのハナビとの買い物。
ただそれも、あんまり長くは楽しんでも居られない。
ヒナタ「まったくもう……。ところでハナビ、時間は大丈夫なの?
修行って何時にずらしてもらったの?」
少ない時間の中でたくさんのお店に行った。
その割には私もハナビも物はあんまり買わなかったけど……
ハナビ「えへへ、また可愛いストラップ買っちゃった。
これは何に付けようかな。手裏剣にでも付けてみようかな」
ヒナタ「こら、だから忍具をおもちゃにしないの」
ハナビ「え~、相変わらずお堅いんだからお姉様ったら~」
こんな他愛のない会話を楽しみながらの、久しぶりのハナビとの買い物。
ただそれも、あんまり長くは楽しんでも居られない。
ヒナタ「まったくもう……。ところでハナビ、時間は大丈夫なの?
修行って何時にずらしてもらったの?」
116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 20:19:23.05 ID:QKAZOJL+o
ハナビ「ん? えーっと……うわっ!? しまった、いつの間に!」
ヒナタ「も、もう時間なのね……大丈夫? 間に合う?」
ハナビ「これは走らないとまずいかも……。
というわけで私先に帰ってるね! 姉様走れる服装じゃないし!」
ヒナタ「えっ、あ、うん」
ハナビ「私の修業中にナルトさんのとこに帰っちゃうんだったら、
ちゃんと声かけてよねー! 絶対だよー!」
大きな声でそう言い残して、ハナビは走って行ってしまった。
でも周りに人がほとんど居なくて良かった。
あんな大きな声出して、注目なんかされちゃったら恥ずかしいもの。
ヒナタ「も、もう時間なのね……大丈夫? 間に合う?」
ハナビ「これは走らないとまずいかも……。
というわけで私先に帰ってるね! 姉様走れる服装じゃないし!」
ヒナタ「えっ、あ、うん」
ハナビ「私の修業中にナルトさんのとこに帰っちゃうんだったら、
ちゃんと声かけてよねー! 絶対だよー!」
大きな声でそう言い残して、ハナビは走って行ってしまった。
でも周りに人がほとんど居なくて良かった。
あんな大きな声出して、注目なんかされちゃったら恥ずかしいもの。
117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 20:24:21.59 ID:QKAZOJL+o
ハナビの姿が見えなくなって、私は一息つく。
あんなに大慌てで……ちょっとふざけて見える時もあるけどやっぱり真面目なんだね。
そう思うと少し可笑しくて、ちょっとだけ笑ってしまう。
さ、私も戻らなきゃ。
ナルトくんが帰ってくるまでは修行を見学させてもらうのもいいかも知れない。
って言っても、今日ナルトくんが帰ってくるかはまだ分からないんだけど……。
なんて考えながら歩き出したのと、ほとんど同時だった。
「あ、あの、すみません……」
不意に後ろから声をかけられた。
振り返るとそこには……知らない男の人が立っていた。
あんなに大慌てで……ちょっとふざけて見える時もあるけどやっぱり真面目なんだね。
そう思うと少し可笑しくて、ちょっとだけ笑ってしまう。
さ、私も戻らなきゃ。
ナルトくんが帰ってくるまでは修行を見学させてもらうのもいいかも知れない。
って言っても、今日ナルトくんが帰ってくるかはまだ分からないんだけど……。
なんて考えながら歩き出したのと、ほとんど同時だった。
「あ、あの、すみません……」
不意に後ろから声をかけられた。
振り返るとそこには……知らない男の人が立っていた。
118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 20:30:05.77 ID:QKAZOJL+o
男「日向ヒナタさん、ですよね……?」
ヒナタ「? はい、そうですけど……」
落し物でもしたのかなと思ったけど、違うらしい。
私と同じくらいか少し歳下に見えるその人は、なんだかすごく緊張してるみたいだった。
男「え、えーっと、いい天気ですね」
ヒナタ「え? はい、そうですね……?」
……よく分からない。
この人はなぜ私に話しかけてきたのか。
でもなんとなくこの人を見てると……懐かしい気持ちになる。
そしてその気持ちの正体は、男の人の次の言葉ではっきりした。
ヒナタ「? はい、そうですけど……」
落し物でもしたのかなと思ったけど、違うらしい。
私と同じくらいか少し歳下に見えるその人は、なんだかすごく緊張してるみたいだった。
男「え、えーっと、いい天気ですね」
ヒナタ「え? はい、そうですね……?」
……よく分からない。
この人はなぜ私に話しかけてきたのか。
でもなんとなくこの人を見てると……懐かしい気持ちになる。
そしてその気持ちの正体は、男の人の次の言葉ではっきりした。
119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 20:35:48.75 ID:QKAZOJL+o
男「ま……前から好きでした! これ受け取ってください!」
男の人は突然そう言って、綺麗な紙に包まれた何かを差し出してきた。
本当に、あまりに突然だったから一瞬何を言われたのか分からなかった。
でも男の人は続けて話し続ける。
男「オレの給料で買える中で一番高い奴を選びました!
オレの気持ちです! お願いします!」
ヒナタ「えっ、あの……ちょ、ちょっと待ってください。好きって、え……?」
男「受け取ってもらえるだけでいいんです、お願いします!」
ヒナタ「で……でも私はもう……」
男の人は突然そう言って、綺麗な紙に包まれた何かを差し出してきた。
本当に、あまりに突然だったから一瞬何を言われたのか分からなかった。
でも男の人は続けて話し続ける。
男「オレの給料で買える中で一番高い奴を選びました!
オレの気持ちです! お願いします!」
ヒナタ「えっ、あの……ちょ、ちょっと待ってください。好きって、え……?」
男「受け取ってもらえるだけでいいんです、お願いします!」
ヒナタ「で……でも私はもう……」
120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 20:40:09.81 ID:QKAZOJL+o
そう言うと、男の人は差し出したプレゼントを一度引き戻した。
そして悲しそうに笑って、
男「知ってます……。あなたにもう恋人がいるということも、
相手があのナルトさんだっていうことも……」
ヒナタ「え……」
男「わかってるんです。あなたは名門日向家の、しかも宗家で……。
恋人は木ノ葉の英雄で世界の救世主。オレなんかが釣り合うはずも敵うはずもない。
でも……どうしても思いだけは伝えたいと思ったんです」
ヒナタ「……」
男「受け取ってくれるだけでいいんです!
気に入らなかったら捨てても構いません! だからお願いします!」
そして悲しそうに笑って、
男「知ってます……。あなたにもう恋人がいるということも、
相手があのナルトさんだっていうことも……」
ヒナタ「え……」
男「わかってるんです。あなたは名門日向家の、しかも宗家で……。
恋人は木ノ葉の英雄で世界の救世主。オレなんかが釣り合うはずも敵うはずもない。
でも……どうしても思いだけは伝えたいと思ったんです」
ヒナタ「……」
男「受け取ってくれるだけでいいんです!
気に入らなかったら捨てても構いません! だからお願いします!」
121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 20:44:49.25 ID:QKAZOJL+o
正直に言って……私は困っていた。
周りに人が居なくて本当に良かったとも思った。
こんな風に告白されることは初めてだったし、
恋人になるつもりもないのに、高価なプレゼントを受け取るのも悪い気がして……。
でも、拒否できなかった。
この人はきっとすごく勇気を出して、叶わないと知ってる恋を続けて……。
まるで……昔の私を見ているようだったから。
ヒナタ「……わかりました」
男「! それじゃあ……」
ヒナタ「でも本当に……受け取るだけです。私は、あなたの気持ちには答えられません……」
男「……はい、いいんです。ありがとうございます……これで、吹っ切れました」
寂しそうな笑顔を残して、男の人はそのまま背を向けて去っていった。
私は何も声をかけることができずに、ただその背中を見送った。
周りに人が居なくて本当に良かったとも思った。
こんな風に告白されることは初めてだったし、
恋人になるつもりもないのに、高価なプレゼントを受け取るのも悪い気がして……。
でも、拒否できなかった。
この人はきっとすごく勇気を出して、叶わないと知ってる恋を続けて……。
まるで……昔の私を見ているようだったから。
ヒナタ「……わかりました」
男「! それじゃあ……」
ヒナタ「でも本当に……受け取るだけです。私は、あなたの気持ちには答えられません……」
男「……はい、いいんです。ありがとうございます……これで、吹っ切れました」
寂しそうな笑顔を残して、男の人はそのまま背を向けて去っていった。
私は何も声をかけることができずに、ただその背中を見送った。
122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 20:49:59.21 ID:QKAZOJL+o
・
・
・
もらったプレゼントをバッグに入れて、家に帰る。
門の前に立つとハナビの掛け声と組手の音が聞こえてきた。
修行がんばってるみたい、なんてぼんやり考えながら門をくぐったその瞬間。
それまで考えてた色んなことが一気に頭から飛んで行って、
ぱっと目の前が明るくなったような気がした。
ナルト「! おかえり、ヒナタ! いや、この場合ただいまの方がいいのか……?」
ヒナタ「ナルトくん……!」
門を入ったすぐ横にナルトくんが立ってた。
すごい、思ってたよりずっと早い。
もう帰ってきてたんだ……!
・
・
もらったプレゼントをバッグに入れて、家に帰る。
門の前に立つとハナビの掛け声と組手の音が聞こえてきた。
修行がんばってるみたい、なんてぼんやり考えながら門をくぐったその瞬間。
それまで考えてた色んなことが一気に頭から飛んで行って、
ぱっと目の前が明るくなったような気がした。
ナルト「! おかえり、ヒナタ! いや、この場合ただいまの方がいいのか……?」
ヒナタ「ナルトくん……!」
門を入ったすぐ横にナルトくんが立ってた。
すごい、思ってたよりずっと早い。
もう帰ってきてたんだ……!
123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 20:55:39.00 ID:QKAZOJL+o
ヒアシ「……休憩にしよう」
ハナビ「あ、はい!」
私に気付いた父様がハナビとの組手を中断する。
ハナビは一礼したあと、すぐこっちに向かって駆けてきた。
ナルト「よっ、お疲れハナビ」
ハナビ「はい! 姉様もおかえり!
ナルトさん、ちょうど修行始めた頃に姉様を迎えに来たんだよ」
ヒナタ「そっか……。でも立ってないで座ってくれて良かったのに。
ごめんなさい、お茶も出さないで立たせっぱなしで……」
ナルト「いいって。お茶は勧められたけど断ったんだ。
ここに立ってりゃ、ちょっとでも早くヒナタを迎えられると思ったしな!」
ハナビ「あ、はい!」
私に気付いた父様がハナビとの組手を中断する。
ハナビは一礼したあと、すぐこっちに向かって駆けてきた。
ナルト「よっ、お疲れハナビ」
ハナビ「はい! 姉様もおかえり!
ナルトさん、ちょうど修行始めた頃に姉様を迎えに来たんだよ」
ヒナタ「そっか……。でも立ってないで座ってくれて良かったのに。
ごめんなさい、お茶も出さないで立たせっぱなしで……」
ナルト「いいって。お茶は勧められたけど断ったんだ。
ここに立ってりゃ、ちょっとでも早くヒナタを迎えられると思ったしな!」
124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 21:00:55.70 ID:QKAZOJL+o
ヒナタ「ナルトくん……」
ハナビ「あーはいはい二人ともー。そういうのは家に帰ってからゆっくりやってくださいねー」
ハナビに間に入られて、私は我に返る。
いけない……ナルトくんは時々こうやって、突然私の喜ぶことを言ってくれる。
そんな時は少しぽーっとしちゃうから気を付けないと。
ナルト「それじゃ、どうする? こうやって迎えに来ちまったけどさ、
ヒナタは今帰ってきたばっかなんだし、もうちょいゆっくりするか?」
ナルトくんに訊かれて、どうしようか、と考える。
でも答えが出る前に、ちょっと意外な声で考えを止められた。
ヒアシ「帰るがよい。お前たちに居られては修行に集中できぬ」
ハナビ「あーはいはい二人ともー。そういうのは家に帰ってからゆっくりやってくださいねー」
ハナビに間に入られて、私は我に返る。
いけない……ナルトくんは時々こうやって、突然私の喜ぶことを言ってくれる。
そんな時は少しぽーっとしちゃうから気を付けないと。
ナルト「それじゃ、どうする? こうやって迎えに来ちまったけどさ、
ヒナタは今帰ってきたばっかなんだし、もうちょいゆっくりするか?」
ナルトくんに訊かれて、どうしようか、と考える。
でも答えが出る前に、ちょっと意外な声で考えを止められた。
ヒアシ「帰るがよい。お前たちに居られては修行に集中できぬ」
126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 21:04:40.01 ID:QKAZOJL+o
遠巻きに見ていた父様がいつの間にかそばまで来てた。
その言葉が少し厳しく聞こえたから一瞬緊張したけれど、
でも見てみると表情は柔らかいものだった。
ヒアシ「もう大方の支度は済ませてあるのだろう」
ヒナタ「あ……はい!」
ヒアシ「ではもうしばらくそこで待て、ナルト。すぐヒナタが行く」
ナルト「う、うす!」
ヒアシ「ハナビ、そろそろ始めるぞ……。来なさい」
ハナビ「……ふふっ、さっき休憩って言ったばっかりなのに」
ヒアシ「何か言ったか?」
ハナビ「いえいえなんにも! よろしくお願いします、父様!」
その言葉が少し厳しく聞こえたから一瞬緊張したけれど、
でも見てみると表情は柔らかいものだった。
ヒアシ「もう大方の支度は済ませてあるのだろう」
ヒナタ「あ……はい!」
ヒアシ「ではもうしばらくそこで待て、ナルト。すぐヒナタが行く」
ナルト「う、うす!」
ヒアシ「ハナビ、そろそろ始めるぞ……。来なさい」
ハナビ「……ふふっ、さっき休憩って言ったばっかりなのに」
ヒアシ「何か言ったか?」
ハナビ「いえいえなんにも! よろしくお願いします、父様!」
128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 21:10:19.26 ID:QKAZOJL+o
私とナルトくんは背を向けて歩いていく父様とハナビを見て、それから互いに目を合わせる。
そして同時に、少し吹き出した。
ヒナタ「それじゃ、ナルトくん。すぐ戻ってくるから」
ナルト「おう! 待ってるぜ!」
手を振って、私は自分の部屋に小走りで向かう。
荷物はもうほとんどまとめてあるから、あとは細かいものを詰めるだけ。
でもいちいち大きな鞄を開けるよりは、今持ってるバッグに入れた方が早いかも。
と、考えるうちに部屋に着く。
そして小物を入れようとバッグを開くと……一番先に、あのプレゼントが見えた。
……ナルトくんに会えたことですっかり忘れてた自分に気づき、あの人に少し申し訳なくなる。
これ、どうしたら良いのかな……。
そして同時に、少し吹き出した。
ヒナタ「それじゃ、ナルトくん。すぐ戻ってくるから」
ナルト「おう! 待ってるぜ!」
手を振って、私は自分の部屋に小走りで向かう。
荷物はもうほとんどまとめてあるから、あとは細かいものを詰めるだけ。
でもいちいち大きな鞄を開けるよりは、今持ってるバッグに入れた方が早いかも。
と、考えるうちに部屋に着く。
そして小物を入れようとバッグを開くと……一番先に、あのプレゼントが見えた。
……ナルトくんに会えたことですっかり忘れてた自分に気づき、あの人に少し申し訳なくなる。
これ、どうしたら良いのかな……。
129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 21:15:51.78 ID:QKAZOJL+o
・
・
・
ヒナタ「ナルトくん、お待たせ。さ、行こう?」
ナルト「あぁ……って、結構荷物多いな。オレが持つぞ?」
ヒナタ「えっ、いいよ。ナルトくん、任務で疲れてるだろうし……」
ナルト「いいからいいから。よっ、と!」
ヒナタ「あっ……」
ナルト「家事はほとんどやってもらってるし、こういうのはオレの仕事だってばよ!」
ヒナタ「……ありがとう、ナルトくん」
・
・
ヒナタ「ナルトくん、お待たせ。さ、行こう?」
ナルト「あぁ……って、結構荷物多いな。オレが持つぞ?」
ヒナタ「えっ、いいよ。ナルトくん、任務で疲れてるだろうし……」
ナルト「いいからいいから。よっ、と!」
ヒナタ「あっ……」
ナルト「家事はほとんどやってもらってるし、こういうのはオレの仕事だってばよ!」
ヒナタ「……ありがとう、ナルトくん」
131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 21:23:03.16 ID:QKAZOJL+o
そうして私たちは、ナルトくんの家に二人で向かう。
久しぶりに会ったナルトくんの顔は、声は、私を安心させてくれる。
こうやって顔を合わせて話をするだけで、暖かい気持ちになる。
でも……今の私の心には、ほんのちょっとだけ薄暗く陰が差してた。
原因はやっぱりあのプレゼント。
私自身の気持ちには何も後ろめたいことはないはずだけど……
それでも、あの人にも、ナルトくんにも悪い気がする。
私がナルトくんの立場だったら多分、いい気分にはならないと思う。
だけどそれは私がイヤな子なだけなのかも、と思ったりもする。
好きな人が誰かからのプレゼントを受け取っただけで気にするなんて、私だけなのかな、って。
でも、どうなんだろう。
……ナルトくんは、どうなのかな。
久しぶりに会ったナルトくんの顔は、声は、私を安心させてくれる。
こうやって顔を合わせて話をするだけで、暖かい気持ちになる。
でも……今の私の心には、ほんのちょっとだけ薄暗く陰が差してた。
原因はやっぱりあのプレゼント。
私自身の気持ちには何も後ろめたいことはないはずだけど……
それでも、あの人にも、ナルトくんにも悪い気がする。
私がナルトくんの立場だったら多分、いい気分にはならないと思う。
だけどそれは私がイヤな子なだけなのかも、と思ったりもする。
好きな人が誰かからのプレゼントを受け取っただけで気にするなんて、私だけなのかな、って。
でも、どうなんだろう。
……ナルトくんは、どうなのかな。
132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 21:28:06.15 ID:QKAZOJL+o
・
・
・
ナルト「ただいまーっと。いやー、やっぱ我が家は落ち着くなぁ」
ヒナタ「ふふっ……私も、ただいま」
一週間ぶりの、二人揃っての『ただいま』。
それがなんだか嬉しくてつい笑顔になった。
ナルトくんもすごく嬉しそう。
ナルト「この雰囲気にこの匂い! 懐かしいってばよ!」
ヒナタ「あははっ、たった一週間しか経ってないよ?」
ナルト「ん……ははっ、そうだよな。たった一週間なのにな!」
・
・
ナルト「ただいまーっと。いやー、やっぱ我が家は落ち着くなぁ」
ヒナタ「ふふっ……私も、ただいま」
一週間ぶりの、二人揃っての『ただいま』。
それがなんだか嬉しくてつい笑顔になった。
ナルトくんもすごく嬉しそう。
ナルト「この雰囲気にこの匂い! 懐かしいってばよ!」
ヒナタ「あははっ、たった一週間しか経ってないよ?」
ナルト「ん……ははっ、そうだよな。たった一週間なのにな!」
133: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 21:32:48.45 ID:QKAZOJL+o
そう言ってナルトくんは笑った。
……でも、なんだろう。
今ナルトくん……ほんの一瞬だけ、表情が固くなったような気がする。
私、何かおかしなこと言ったかな……?
ナルト「それともっと懐かしいのは……ヒナタ! お前だってばよ!」
ヒナタ「きゃっ!」
突然ナルトくんは私を抱きしめた。
考え事をしてた私は、思わず声を上げるくらいびっくりしてしまった。
ナルト「うんうん、この抱きしめ心地が懐かしいぜ!」
ヒナタ「……ふふっ、ナルトくんったら」
ナルト「大丈夫だったかヒナター。寂しい思いしてなかったかー?」
……でも、なんだろう。
今ナルトくん……ほんの一瞬だけ、表情が固くなったような気がする。
私、何かおかしなこと言ったかな……?
ナルト「それともっと懐かしいのは……ヒナタ! お前だってばよ!」
ヒナタ「きゃっ!」
突然ナルトくんは私を抱きしめた。
考え事をしてた私は、思わず声を上げるくらいびっくりしてしまった。
ナルト「うんうん、この抱きしめ心地が懐かしいぜ!」
ヒナタ「……ふふっ、ナルトくんったら」
ナルト「大丈夫だったかヒナター。寂しい思いしてなかったかー?」
134: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 21:44:52.64 ID:QKAZOJL+o
ヒナタ「うん……平気。心配いらないよ。私は大丈夫だから」
そう、ちょっとくらい寂しくたって平気。
だって……ナルトくんはちゃんと帰ってきて、私を暖めてくれるもの。
やっぱりナルトくんと一緒に居るとすごく安心する。
だけど、まただ。
私が答えた時、抱きしめるナルトくんの腕が少し震えたような気がした。
さっきと同じ、違和感。
ナルト「……そっか……。ヒナタが元気で、安心したってばよ!」
そうやって元気に言うナルトくんの声は気のせいか、
さっきより元気じゃないように感じた。
だけど私はその時プレゼントのことを気にしてたこともあって、
このほんの少しの違和感についてあまり深くは考えられなかった。
そう、ちょっとくらい寂しくたって平気。
だって……ナルトくんはちゃんと帰ってきて、私を暖めてくれるもの。
やっぱりナルトくんと一緒に居るとすごく安心する。
だけど、まただ。
私が答えた時、抱きしめるナルトくんの腕が少し震えたような気がした。
さっきと同じ、違和感。
ナルト「……そっか……。ヒナタが元気で、安心したってばよ!」
そうやって元気に言うナルトくんの声は気のせいか、
さっきより元気じゃないように感じた。
だけど私はその時プレゼントのことを気にしてたこともあって、
このほんの少しの違和感についてあまり深くは考えられなかった。
139: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 20:38:14.06 ID:Yxi6CGrEo
・
・
・
その後は二人で買い物に行って、買った食材で晩御飯を作る。
久しぶりに二人で一緒に作るのはすごく楽しかった。
その頃にはナルトくんの様子に変わったところはなくなって、
ご飯を食べ終わる頃には、私もあの違和感をほとんど忘れてた。
ヒナタ「ナルトくん、お風呂もう大丈夫だよ。お先にどうぞ」
ナルト「そっか。んじゃ、お言葉に甘えて先に入るか!」
ヒナタ「うん、ごゆっくり」
ナルトくんは下着と寝巻きを持って、お風呂場に行く。
そうだ、ナルトくんが入ってる間に私も準備しておこうかな。
・
・
その後は二人で買い物に行って、買った食材で晩御飯を作る。
久しぶりに二人で一緒に作るのはすごく楽しかった。
その頃にはナルトくんの様子に変わったところはなくなって、
ご飯を食べ終わる頃には、私もあの違和感をほとんど忘れてた。
ヒナタ「ナルトくん、お風呂もう大丈夫だよ。お先にどうぞ」
ナルト「そっか。んじゃ、お言葉に甘えて先に入るか!」
ヒナタ「うん、ごゆっくり」
ナルトくんは下着と寝巻きを持って、お風呂場に行く。
そうだ、ナルトくんが入ってる間に私も準備しておこうかな。
140: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 20:45:37.02 ID:Yxi6CGrEo
そう思って私は自分の部屋に行く。
着替えを揃えているうちに……ふと、バッグが目に入った。
そこでまた、頭の片隅に追いやられていたものが戻ってくる。
私はバッグを開けて、あのプレゼントを手に取った。
細長い箱が綺麗な紙に包まれてリボンで飾られてる。
あの人が言うには高価なものらしい。
でも、何なんだろう……。
ここで私は初めて、包装紙を留めてるテープに爪をかけた。
紙を破いてしまわないように丁寧に剥がす。
包装紙をすべて開くと、やっぱり高そうな箱が見えた。
箱のふちに手をかけ、蓋を開ける。
そして中から出てきたのは……
ヒナタ「! これ……」
着替えを揃えているうちに……ふと、バッグが目に入った。
そこでまた、頭の片隅に追いやられていたものが戻ってくる。
私はバッグを開けて、あのプレゼントを手に取った。
細長い箱が綺麗な紙に包まれてリボンで飾られてる。
あの人が言うには高価なものらしい。
でも、何なんだろう……。
ここで私は初めて、包装紙を留めてるテープに爪をかけた。
紙を破いてしまわないように丁寧に剥がす。
包装紙をすべて開くと、やっぱり高そうな箱が見えた。
箱のふちに手をかけ、蓋を開ける。
そして中から出てきたのは……
ヒナタ「! これ……」
141: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 20:50:40.97 ID:Yxi6CGrEo
それは、ネックレスだった。
とても綺麗だけど、派手ではない。
見ていて落ち着く綺麗さで、可愛らしさも感じさせる、ネックレス。
そう……ナルトくんが選んでくれたあのネックレスだ。
でも、どうして?
最後の一つが売り切れた時、あの男の人はお店には居なかった。
もしかして、あのあとすぐに再入荷されて、それをたまたま買った?
それとも、あの日よりも前に……?
あの人がいつこれを買ったのかは分からない。
でもまさかこんな偶然があるなんて。
自分が買える一番高いものを選んだって言ってたけど、
まさかこのネックレスだったなんて……。
手に持ったネックレスを、思わずじっと見てしまう。
これを見てると、あの日のことをまるでついさっきの出来事みたいに思い出せる。
とても綺麗だけど、派手ではない。
見ていて落ち着く綺麗さで、可愛らしさも感じさせる、ネックレス。
そう……ナルトくんが選んでくれたあのネックレスだ。
でも、どうして?
最後の一つが売り切れた時、あの男の人はお店には居なかった。
もしかして、あのあとすぐに再入荷されて、それをたまたま買った?
それとも、あの日よりも前に……?
あの人がいつこれを買ったのかは分からない。
でもまさかこんな偶然があるなんて。
自分が買える一番高いものを選んだって言ってたけど、
まさかこのネックレスだったなんて……。
手に持ったネックレスを、思わずじっと見てしまう。
これを見てると、あの日のことをまるでついさっきの出来事みたいに思い出せる。
142: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 20:54:49.48 ID:Yxi6CGrEo
あの時、ナルトくんが選んでくれたんだ。
私に似合うって言ってくれて……。
『オレさ、これ絶対ヒナタに似合うと思うんだ!
綺麗で可愛い感じがするっつーか、
見てて落ち着くっつーか、なんかヒナタっぽくねぇか?』
言葉もはっきり覚えてる。
すごく嬉しかったのを覚えてる。
思い出すだけでつい顔がにやけるのが自分でも分かる。
あの時は試着もできなかったけど……そんなに、似合うかな。
鏡を見ながら、試しにネックレスを首元にあてがってみた。
でも自分じゃよく分からない。
やっぱりナルトくんに見てもらわないと……
ナルト「……ヒナタ?」
私に似合うって言ってくれて……。
『オレさ、これ絶対ヒナタに似合うと思うんだ!
綺麗で可愛い感じがするっつーか、
見てて落ち着くっつーか、なんかヒナタっぽくねぇか?』
言葉もはっきり覚えてる。
すごく嬉しかったのを覚えてる。
思い出すだけでつい顔がにやけるのが自分でも分かる。
あの時は試着もできなかったけど……そんなに、似合うかな。
鏡を見ながら、試しにネックレスを首元にあてがってみた。
でも自分じゃよく分からない。
やっぱりナルトくんに見てもらわないと……
ナルト「……ヒナタ?」
143: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 21:02:43.98 ID:Yxi6CGrEo
後ろから突然聞こえた声。
一瞬で現実に引き戻される。
反射的にネックレスを下ろして後ろを振り向く。
ナルトくんが立っていた。
その表情は……多分、笑顔だった。
ヒナタ「ど、どうしたの、ナルトくん。お風呂は……」
ナルト「……タオルがなくてさ。それで……」
ヒナタ「そ、そっか! えっと、タオルなら確か……」
ナルト「なぁ、ヒナタ……そのネックレス、どうしたんだ?」
一瞬で現実に引き戻される。
反射的にネックレスを下ろして後ろを振り向く。
ナルトくんが立っていた。
その表情は……多分、笑顔だった。
ヒナタ「ど、どうしたの、ナルトくん。お風呂は……」
ナルト「……タオルがなくてさ。それで……」
ヒナタ「そ、そっか! えっと、タオルなら確か……」
ナルト「なぁ、ヒナタ……そのネックレス、どうしたんだ?」
144: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 21:07:17.66 ID:Yxi6CGrEo
ナルトくんは『笑顔』のまま、静かに訊く。
答えに詰まる私に、ナルトくんは更に質問を重ねる。
ナルト「自分で買った……ってわけじゃないよな。誰かに、もらったのか……?」
ヒナタ「そ、れは……」
ナルト「サクラちゃんからはこないだもう貰ったし、いのとか?
それともテンテン、いや、もしかして紅先生だったりして!」
ヒナタ「っ……」
ナルト「……違うのか?」
呟くようにそう言ったナルトくんに、私はただ、頷いた。
答えに詰まる私に、ナルトくんは更に質問を重ねる。
ナルト「自分で買った……ってわけじゃないよな。誰かに、もらったのか……?」
ヒナタ「そ、れは……」
ナルト「サクラちゃんからはこないだもう貰ったし、いのとか?
それともテンテン、いや、もしかして紅先生だったりして!」
ヒナタ「っ……」
ナルト「……違うのか?」
呟くようにそう言ったナルトくんに、私はただ、頷いた。
146: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 21:17:40.41 ID:Yxi6CGrEo
ナルト「じゃあ、誰に……もらったんだ……?」
もう、ナルトくんがどんな顔をしてるのか分からない。
私の視線は下の方をふらふらと泳いでいる。
ほんの数秒沈黙が続く。
でも私はその数秒に耐えられなかった。
ヒナタ「お……男の人に、もらったの。知らない、男の人……」
ナルトくんは何も言わない。
でも私はその沈黙が、続きを言え、と促されているように感じた。
ヒナタ「私のこと……好きだ、って、渡されて……」
ナルト「それで、受け取ったのか……?」
唸るような、呻くような、苦しそうな声でナルトくんは言った。
少し震えてるようにも聞こえた。
もう、ナルトくんがどんな顔をしてるのか分からない。
私の視線は下の方をふらふらと泳いでいる。
ほんの数秒沈黙が続く。
でも私はその数秒に耐えられなかった。
ヒナタ「お……男の人に、もらったの。知らない、男の人……」
ナルトくんは何も言わない。
でも私はその沈黙が、続きを言え、と促されているように感じた。
ヒナタ「私のこと……好きだ、って、渡されて……」
ナルト「それで、受け取ったのか……?」
唸るような、呻くような、苦しそうな声でナルトくんは言った。
少し震えてるようにも聞こえた。
148: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 21:46:23.25 ID:Yxi6CGrEo
その声に私はまた何も言えなくなってしまう。
顔を上げられなくなってしまう。
いけない、ちゃんと説明しなくちゃ。
断りきれずに受け取ってしまってけど、ただ受け取っただけなんだって。
その人の想いまで受け入れたわけじゃないんだ、って。
そんな風に自分で自分を急き立てる。
でも私の決心が固まるよりも先に、ナルトくんが口を開いた。
ナルト「は、ははっ、そっか……はは、はははっ……」
笑い声。
その声から読み取れる感情は私には分からなかった。
こんな辛そうな笑い声は、聞いたことがない。
その笑い声は徐々に静かに、消えていって、そして……
ナルト「……なぁ、ヒナタ。お前、オレのこと……本当に好きなのか?」
顔を上げられなくなってしまう。
いけない、ちゃんと説明しなくちゃ。
断りきれずに受け取ってしまってけど、ただ受け取っただけなんだって。
その人の想いまで受け入れたわけじゃないんだ、って。
そんな風に自分で自分を急き立てる。
でも私の決心が固まるよりも先に、ナルトくんが口を開いた。
ナルト「は、ははっ、そっか……はは、はははっ……」
笑い声。
その声から読み取れる感情は私には分からなかった。
こんな辛そうな笑い声は、聞いたことがない。
その笑い声は徐々に静かに、消えていって、そして……
ナルト「……なぁ、ヒナタ。お前、オレのこと……本当に好きなのか?」
149: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 21:51:46.41 ID:Yxi6CGrEo
その言葉は、ずっと下を向いていた私の顔を強引に引き上げた。
ナルトくんと顔を合わせる。
ナルトくんは……やっぱり笑ってた。
ヒナタ「そ、んな……! 好きだよ! 私はナルトくんのこと、大好きだよ!!」
ナルト「……本当にか?」
ヒナタ「本当よ!! 私はナルトくんのことが……!」
そこまで言って、私は突然声が出なくなった。
目に映るものが私の言葉を止めた。
目の前の、ナルトくんの表情が、
辛うじて笑顔だったものが、どんどん、どんどん崩れて……。
ナルト「じゃあ、なんでッ……」
ナルトくんと顔を合わせる。
ナルトくんは……やっぱり笑ってた。
ヒナタ「そ、んな……! 好きだよ! 私はナルトくんのこと、大好きだよ!!」
ナルト「……本当にか?」
ヒナタ「本当よ!! 私はナルトくんのことが……!」
そこまで言って、私は突然声が出なくなった。
目に映るものが私の言葉を止めた。
目の前の、ナルトくんの表情が、
辛うじて笑顔だったものが、どんどん、どんどん崩れて……。
ナルト「じゃあ、なんでッ……」
150: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 21:57:33.51 ID:Yxi6CGrEo
ヒナタ「ぁ、っ……」
ナルトくんの言葉もそこで止まる。
この沈黙は時間にすれば多分、何秒も経ってないと思う。
でもずっと長く感じた。
何も言わない私をただ見て……ナルトくんは、顔を背けた。
ナルト「っ……ごめん。風呂、入ってくる……」
ヒナタ「ま……待って!」
そのまま去ろうとするナルトくんを、思わず腕を掴んで引き止めた。
そして次の瞬間、後悔した。
振り向いたナルトくんの顔。
それを見て私は……息を呑んで、飛び退くような勢いで手を離してしまった。
ナルトくんの言葉もそこで止まる。
この沈黙は時間にすれば多分、何秒も経ってないと思う。
でもずっと長く感じた。
何も言わない私をただ見て……ナルトくんは、顔を背けた。
ナルト「っ……ごめん。風呂、入ってくる……」
ヒナタ「ま……待って!」
そのまま去ろうとするナルトくんを、思わず腕を掴んで引き止めた。
そして次の瞬間、後悔した。
振り向いたナルトくんの顔。
それを見て私は……息を呑んで、飛び退くような勢いで手を離してしまった。
151: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 22:03:17.03 ID:Yxi6CGrEo
ナルト「……本当、ごめん。しばらく一人にして欲しいんだ……」
そのままの姿勢で固まる私に背を向けて、ナルトくんは今度こそ去っていった。
ナルトくんの背中が見えなくなってしばらく経ってから、
私は腰が抜けたように床に座り込んでしまった。
やっぱり、駄目だったんだ。
受け取っちゃ駄目だったんだ。
私、ナルトくんの気持ち全然わかってなかった。
プレゼントをただ受け取ることが、こんなにナルトくんを苦しめるだなんて思わなかった。
もっと謝らなきゃいけないとは思ってる。
でも……ナルトくんのあの顔が目に焼き付いて離れない。
そのままの姿勢で固まる私に背を向けて、ナルトくんは今度こそ去っていった。
ナルトくんの背中が見えなくなってしばらく経ってから、
私は腰が抜けたように床に座り込んでしまった。
やっぱり、駄目だったんだ。
受け取っちゃ駄目だったんだ。
私、ナルトくんの気持ち全然わかってなかった。
プレゼントをただ受け取ることが、こんなにナルトくんを苦しめるだなんて思わなかった。
もっと謝らなきゃいけないとは思ってる。
でも……ナルトくんのあの顔が目に焼き付いて離れない。
153: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 22:06:00.57 ID:Yxi6CGrEo
嫌だ、怖い。
ナルトくんが怖いんじゃない。
あんな、辛そうな顔をさせてしまうことが怖い。
何を言ってもナルトくんを傷付けてしまいそうで、怖い。
それに……ナルトくんに嫌われることが怖い。
考えるだけで手が震える。
私はナルトくんに辛い思いをさせたくない。
ナルトくんに嫌われたくもない。
ナルトくんはしばらく一人にして欲しいって、そう言ってる……。
でも、しばらくっていつまで?
ナルトくんの言う通りに待つ?
それともやっぱり、今すぐもっと謝った方がいいの?
どうしよう、どうしよう。
どうすれば……。
ナルトくんが怖いんじゃない。
あんな、辛そうな顔をさせてしまうことが怖い。
何を言ってもナルトくんを傷付けてしまいそうで、怖い。
それに……ナルトくんに嫌われることが怖い。
考えるだけで手が震える。
私はナルトくんに辛い思いをさせたくない。
ナルトくんに嫌われたくもない。
ナルトくんはしばらく一人にして欲しいって、そう言ってる……。
でも、しばらくっていつまで?
ナルトくんの言う通りに待つ?
それともやっぱり、今すぐもっと謝った方がいいの?
どうしよう、どうしよう。
どうすれば……。
157: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 20:15:22.41 ID:ZDxxQIWMo
・
・
・
そして翌朝。
昨日は結局あの後、まともに会話も交わさなかった。
私はほとんど眠れずに少し寝不足だ。
今朝も朝食を黙って食べて、それでナルトくんは、
ナルト「……ちょっと出かけてくる」
そう言い残して出てしまった。
私は何も声をかけられずただテーブルに目を伏せる。
そしてナルトくんが出て行った後も、ただただ俯いて座り続ける。
こんなに辛い朝は初めてかも知れない。
昔の、家のことで悩んでいた頃とも違う、初めて味わう辛さだった。
・
・
そして翌朝。
昨日は結局あの後、まともに会話も交わさなかった。
私はほとんど眠れずに少し寝不足だ。
今朝も朝食を黙って食べて、それでナルトくんは、
ナルト「……ちょっと出かけてくる」
そう言い残して出てしまった。
私は何も声をかけられずただテーブルに目を伏せる。
そしてナルトくんが出て行った後も、ただただ俯いて座り続ける。
こんなに辛い朝は初めてかも知れない。
昔の、家のことで悩んでいた頃とも違う、初めて味わう辛さだった。
158: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 20:19:24.47 ID:ZDxxQIWMo
いつまで続くんだろう。
こんな辛く苦しい時間が、もしかしたらこのままずっと続くのかも知れない。
そう思うと、息が止まる思いがした。
……やっぱりいけない。
このままじゃ駄目。
私も……ナルトくんだって、こんなの嫌なはず。
私が動かなきゃ……謝らなきゃいけない。
昨日のことを思い出すとやっぱり怖いけど、
だからってこのまま何もしないのは駄目だと思う。
ナルトくんが家を出て、もう時間が経っているけれど……。
追いかけよう。
追いかけて、謝るんだ。
そう決めて私はやっと顔を上げて、立ち上がることができた。
こんな辛く苦しい時間が、もしかしたらこのままずっと続くのかも知れない。
そう思うと、息が止まる思いがした。
……やっぱりいけない。
このままじゃ駄目。
私も……ナルトくんだって、こんなの嫌なはず。
私が動かなきゃ……謝らなきゃいけない。
昨日のことを思い出すとやっぱり怖いけど、
だからってこのまま何もしないのは駄目だと思う。
ナルトくんが家を出て、もう時間が経っているけれど……。
追いかけよう。
追いかけて、謝るんだ。
そう決めて私はやっと顔を上げて、立ち上がることができた。
159: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 20:23:31.14 ID:ZDxxQIWMo
・
・
・
ヒナタ「はぁ……はぁ……」
しばらく探し回ったけれどナルトくんはまだ見付からない。
思い当たるところを一通り回ってみたけれど、どこにも居なかった。
こんなに探したのに見付からないなんて、どこに居るんだろう……。
もう、なりふり構って居られないかも知れない。
本当は自分の足で探したかったけど、白眼を使ってでも……
と、そんな風に考え始めた時だった。
キバ「はぁー……ったく、なんでよりによってこんな風強ぇんだよ。
おかげで鼻がほとんど役に立たなかったじゃねぇか」
シノ「仕方ないことだ。何故ならそれが自然というものだからだ。
如何に優秀な忍と言えど自然には勝てない。そういうものだ」
・
・
ヒナタ「はぁ……はぁ……」
しばらく探し回ったけれどナルトくんはまだ見付からない。
思い当たるところを一通り回ってみたけれど、どこにも居なかった。
こんなに探したのに見付からないなんて、どこに居るんだろう……。
もう、なりふり構って居られないかも知れない。
本当は自分の足で探したかったけど、白眼を使ってでも……
と、そんな風に考え始めた時だった。
キバ「はぁー……ったく、なんでよりによってこんな風強ぇんだよ。
おかげで鼻がほとんど役に立たなかったじゃねぇか」
シノ「仕方ないことだ。何故ならそれが自然というものだからだ。
如何に優秀な忍と言えど自然には勝てない。そういうものだ」
160: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 20:27:29.25 ID:ZDxxQIWMo
ヒナタ「キバくん、シノくん……!」
キバ「おっ。よう、ヒナタ」
ヒナタ「えっと、二人は任務帰り?」
キバ「まぁな。聞いてくれよ! 今日って結構風が強いだろ?
そのせいで匂いがあっという間に散っちまってよ! おかで無駄に長引いちまって……」
シノ「キバ、そのくらいにしておけ。何故なら、ヒナタは急いで見えるからだ」
キバ「っと、そうか。どうかしたのか?」
ヒナタ「あ、うん……。ナルトくんを探してて」
キバ「ナルト? あいつならついさっき見かけたぞ」
キバ「おっ。よう、ヒナタ」
ヒナタ「えっと、二人は任務帰り?」
キバ「まぁな。聞いてくれよ! 今日って結構風が強いだろ?
そのせいで匂いがあっという間に散っちまってよ! おかで無駄に長引いちまって……」
シノ「キバ、そのくらいにしておけ。何故なら、ヒナタは急いで見えるからだ」
キバ「っと、そうか。どうかしたのか?」
ヒナタ「あ、うん……。ナルトくんを探してて」
キバ「ナルト? あいつならついさっき見かけたぞ」
161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 20:32:39.53 ID:ZDxxQIWMo
ヒナタ「ほんと!? ど、どの辺りで?」
キバ「里のはずれの茶屋だな」
シノ「それからサクラも居た」
ヒナタ「えっ……サクラさん? そうなの?」
シノ「ただ、何を話していたかまでは分からない。
何故なら任務の報告を急いでいて声をかけなかったからだ」
ヒナタ「そうなんだ……」
キバ「いやー、オレらもまさかナルトの浮気現場を見ちまうとは思わなかったぜ」
ヒナタ「え」
キバ「里のはずれの茶屋だな」
シノ「それからサクラも居た」
ヒナタ「えっ……サクラさん? そうなの?」
シノ「ただ、何を話していたかまでは分からない。
何故なら任務の報告を急いでいて声をかけなかったからだ」
ヒナタ「そうなんだ……」
キバ「いやー、オレらもまさかナルトの浮気現場を見ちまうとは思わなかったぜ」
ヒナタ「え」
163: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 20:36:58.46 ID:ZDxxQIWMo
シノ「キバ……その冗談はよせ。
何故なら過去に好きだった相手との浮気となるとリアル過ぎるからだ。
ヒナタが本気にしてしまいかねない」
キバ「はははっ! 悪いなヒナタ、冗談だよジョーダン!」
ヒナタ「わ、わかってるよ。私だって、そんなの本気にしないよ」
シノ「そうか……。それより、早く行かなくてもいいのか。ナルトを探しているのだろう」
ヒナタ「う、うん! ありがとうキバくん、シノくん!」
シノ「礼には及ばない。何故なら」
キバ「じゃあなーヒナタ! 達者でなー!」
シノ「……じゃあな」
何故なら過去に好きだった相手との浮気となるとリアル過ぎるからだ。
ヒナタが本気にしてしまいかねない」
キバ「はははっ! 悪いなヒナタ、冗談だよジョーダン!」
ヒナタ「わ、わかってるよ。私だって、そんなの本気にしないよ」
シノ「そうか……。それより、早く行かなくてもいいのか。ナルトを探しているのだろう」
ヒナタ「う、うん! ありがとうキバくん、シノくん!」
シノ「礼には及ばない。何故なら」
キバ「じゃあなーヒナタ! 達者でなー!」
シノ「……じゃあな」
164: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 20:41:35.19 ID:ZDxxQIWMo
・
・
・
情報を頼りに私はまた走る。
そして、キバくんたちが言ってた茶屋が近付いてきた。
この角を曲がればすぐのはず。
ヒナタ「!」
本当に居た、ナルトくんとサクラさん……!
あ、でもどうしよう。
サクラさんが居るならさすがにあんな話はできない。
最初になんて言って声をかければ……
そんな風に私が角のところで立ち止まっていると……会話が一瞬だけ聞こえた。
ナルト「やっぱ、サクラちゃんしか居ねぇ。サクラちゃんが一番だってばよ」
・
・
情報を頼りに私はまた走る。
そして、キバくんたちが言ってた茶屋が近付いてきた。
この角を曲がればすぐのはず。
ヒナタ「!」
本当に居た、ナルトくんとサクラさん……!
あ、でもどうしよう。
サクラさんが居るならさすがにあんな話はできない。
最初になんて言って声をかければ……
そんな風に私が角のところで立ち止まっていると……会話が一瞬だけ聞こえた。
ナルト「やっぱ、サクラちゃんしか居ねぇ。サクラちゃんが一番だってばよ」
166: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 20:44:14.76 ID:ZDxxQIWMo
その言葉で、私は思わず身を隠す。
サクラさんしか居ない、サクラさんが一番……。
……なに、何を考えてるの、私。
こんなの何でもない、よく使う言葉じゃない。
そう思いながらも、角から足を踏み出せない。
会話をもう少し聞きたいと、聞き耳を立ててしまう。
でも風が強くてほとんど聞き取れない。
やっぱり、このままじゃ拉致があかない。
そう思って踏み出そうとした私の足は、次に聞こえた言葉で完全に硬直した。
ナルト「……ヒナタのことなんて、どうでもいい」
サクラさんしか居ない、サクラさんが一番……。
……なに、何を考えてるの、私。
こんなの何でもない、よく使う言葉じゃない。
そう思いながらも、角から足を踏み出せない。
会話をもう少し聞きたいと、聞き耳を立ててしまう。
でも風が強くてほとんど聞き取れない。
やっぱり、このままじゃ拉致があかない。
そう思って踏み出そうとした私の足は、次に聞こえた言葉で完全に硬直した。
ナルト「……ヒナタのことなんて、どうでもいい」
167: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 20:49:05.81 ID:ZDxxQIWMo
……え?
今の、あれっ……?
ナルトくん、今……違う、そんな、そんなはずない。
ナルトくんがそんなこと言うはずがない。
そう、そうよ。
聞き間違いに決まってる。
仮に、そう、もし仮に聞き間違いじゃなかったとしても……。
何か理由があって、そんな風に言ったに決まってる。
震える足をなんとか一歩出し、角から半身を乗り出す。
そうだ、私は謝らなきゃいけないんだから。
そしてまたナルトくんと、あの楽しい、幸せな毎日を……
ヒナタ「……え……」
勇気を出した私の目に、飛び込んできた光景。
それを見た瞬間に私は背を向けて走り出した。
今の、あれっ……?
ナルトくん、今……違う、そんな、そんなはずない。
ナルトくんがそんなこと言うはずがない。
そう、そうよ。
聞き間違いに決まってる。
仮に、そう、もし仮に聞き間違いじゃなかったとしても……。
何か理由があって、そんな風に言ったに決まってる。
震える足をなんとか一歩出し、角から半身を乗り出す。
そうだ、私は謝らなきゃいけないんだから。
そしてまたナルトくんと、あの楽しい、幸せな毎日を……
ヒナタ「……え……」
勇気を出した私の目に、飛び込んできた光景。
それを見た瞬間に私は背を向けて走り出した。
168: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 20:54:02.94 ID:ZDxxQIWMo
・
・
・
部屋で一人、ぼんやりと座る。
目は開いてるけど何も見えてない。
見えるのはただ、さっきのあの光景だけ。
見間違いだと思いたい。
でも、何度思い返しても、見間違いには思えない。
あの時ナルトくんはサクラさんの顔を正面から見て、
サクラさんの顔を、
両手で挟んで、
そのまま顔を近付けて……
・
・
部屋で一人、ぼんやりと座る。
目は開いてるけど何も見えてない。
見えるのはただ、さっきのあの光景だけ。
見間違いだと思いたい。
でも、何度思い返しても、見間違いには思えない。
あの時ナルトくんはサクラさんの顔を正面から見て、
サクラさんの顔を、
両手で挟んで、
そのまま顔を近付けて……
169: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 20:58:18.12 ID:ZDxxQIWMo
……どうして、こんなことになっちゃったんだろう。
全部、手遅れだったのかな。
謝るとか、謝らないとか、もうそういう問題じゃなかったのかな。
でも、どうして……ナルトくん。
やっぱり私が悪いの……?
私がプレゼントを受け取ってしまったから?
でも私、受け取っただけなんだよ。
ナルトくんのこと、大好きなんだよ。
やっぱりこれも、言い訳になっちゃうのかな……?
でも、でも、だからって、あんなの……
ナルト「ただいま、ヒナタ!」
ヒナタ「……」
全部、手遅れだったのかな。
謝るとか、謝らないとか、もうそういう問題じゃなかったのかな。
でも、どうして……ナルトくん。
やっぱり私が悪いの……?
私がプレゼントを受け取ってしまったから?
でも私、受け取っただけなんだよ。
ナルトくんのこと、大好きなんだよ。
やっぱりこれも、言い訳になっちゃうのかな……?
でも、でも、だからって、あんなの……
ナルト「ただいま、ヒナタ!」
ヒナタ「……」
170: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 21:02:39.96 ID:ZDxxQIWMo
ナルトくんが帰ってきた。
玄関を上がって、私を探してるみたい。
ナルト「! ヒナタ……」
部屋に入ってきた。
振り向けない。
私はずっと、背を向けて俯いたまま座ってる。
ナルトくんの顔を見ることができない。
でも私はなんとか、一言だけでもと思って、声を絞り出した。
ヒナタ「お……お帰りなさい」
ナルト「あ、あぁ。ただいま……」
玄関を上がって、私を探してるみたい。
ナルト「! ヒナタ……」
部屋に入ってきた。
振り向けない。
私はずっと、背を向けて俯いたまま座ってる。
ナルトくんの顔を見ることができない。
でも私はなんとか、一言だけでもと思って、声を絞り出した。
ヒナタ「お……お帰りなさい」
ナルト「あ、あぁ。ただいま……」
171: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 21:07:11.23 ID:ZDxxQIWMo
普通じゃない私の様子を察したのか、
ナルトくんの声もどこか緊張してるように聞こえる。
ただ私の緊張感は、多分比べ物にならない。
さっきから心臓が張り裂けそうになってる。
子供の頃、ナルトくんを前にするとすごく緊張してた。
でもこの緊張は違う。
あんなのとは違う……すごく、嫌な緊張だった。
手は震えて、息も詰まりそうなのに……私の口は、勝手に動き出した。
ヒナタ「お……お茶屋さん、行ってたんだよね?」
ナルトくんの声もどこか緊張してるように聞こえる。
ただ私の緊張感は、多分比べ物にならない。
さっきから心臓が張り裂けそうになってる。
子供の頃、ナルトくんを前にするとすごく緊張してた。
でもこの緊張は違う。
あんなのとは違う……すごく、嫌な緊張だった。
手は震えて、息も詰まりそうなのに……私の口は、勝手に動き出した。
ヒナタ「お……お茶屋さん、行ってたんだよね?」
172: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 21:11:22.98 ID:ZDxxQIWMo
ナルト「え? ……うん。でも、なんでそれ……」
ヒナタ「じ、実は私もさっきまで外に出てて……
それで、ナルトくんをそこで見たっていう人が居て……」
ナルト「そ、そっか」
口が止まらない。
すごく苦しいのに、嫌なのに、怖いのに、止まらない。
駄目、これ以上訊きたくない、聞きたくない……なのに……
ヒナタ「一人、だったの? それとも、誰かと一緒?」
お願い、ナルトくん。
私に信じさせて。
あれが見間違いだって、私の勘違いだったんだって、信じさせて……
ナルト「ん、あぁ、いや……一人だったけど。それがどうかしたか?」
ヒナタ「じ、実は私もさっきまで外に出てて……
それで、ナルトくんをそこで見たっていう人が居て……」
ナルト「そ、そっか」
口が止まらない。
すごく苦しいのに、嫌なのに、怖いのに、止まらない。
駄目、これ以上訊きたくない、聞きたくない……なのに……
ヒナタ「一人、だったの? それとも、誰かと一緒?」
お願い、ナルトくん。
私に信じさせて。
あれが見間違いだって、私の勘違いだったんだって、信じさせて……
ナルト「ん、あぁ、いや……一人だったけど。それがどうかしたか?」
173: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 21:16:06.54 ID:ZDxxQIWMo
ヒナタ「……そう、なんだ」
一番、言って欲しくない答えだった。
そこでサクラさんと一緒だったって認めてくれたら良かった。
そしたら、ナルトくんはやましいことなんてしてないんだって。
ナルトくんはやっぱりそんなことしないんだって。
全部私の勘違いだったんだって、多分信じられた。
でも、隠した。
ナルトくんは嘘をついた。
サクラさんと一緒に居たこと、隠した。
それじゃあまるで、本当に……
ナルト「それよりさ、ヒナタ……。
やっぱり、話しておかなきゃいけないと思ってさ。えっと、昨日は」
ヒナタ「ごめんなさい」
一番、言って欲しくない答えだった。
そこでサクラさんと一緒だったって認めてくれたら良かった。
そしたら、ナルトくんはやましいことなんてしてないんだって。
ナルトくんはやっぱりそんなことしないんだって。
全部私の勘違いだったんだって、多分信じられた。
でも、隠した。
ナルトくんは嘘をついた。
サクラさんと一緒に居たこと、隠した。
それじゃあまるで、本当に……
ナルト「それよりさ、ヒナタ……。
やっぱり、話しておかなきゃいけないと思ってさ。えっと、昨日は」
ヒナタ「ごめんなさい」
174: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 21:19:59.17 ID:ZDxxQIWMo
ナルト「え……?」
どうしてそんなことしたの……
どうして、何も言ってくれなかったの?
ヒナタ「昨日のこと……ごめんなさい」
私はナルトくんのことが大好きなのに、
ナルトくんも私のこと好きだって言ってくれたのに、どうして?
ヒナタ「分かってるの、私が全部悪いんだって……」
プレゼントはただ、本当に、受け取っただけなんだよ?
それなのに、酷いよ、ナルトくん。
ヒナタ「酷いよね、私……わかってるの。
だから言って欲しいの……悪いとこ、全部。全部、直すから……」
どうしてそんなことしたの……
どうして、何も言ってくれなかったの?
ヒナタ「昨日のこと……ごめんなさい」
私はナルトくんのことが大好きなのに、
ナルトくんも私のこと好きだって言ってくれたのに、どうして?
ヒナタ「分かってるの、私が全部悪いんだって……」
プレゼントはただ、本当に、受け取っただけなんだよ?
それなのに、酷いよ、ナルトくん。
ヒナタ「酷いよね、私……わかってるの。
だから言って欲しいの……悪いとこ、全部。全部、直すから……」
175: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 21:24:53.82 ID:ZDxxQIWMo
ナルト「お、おい、ヒナタ?」
ヒナタ「お願いナルトくん……私の悪いとこ、全部直すから……」
私がしたことは悪かったと思う。
でもだからって、あんなことしなくたって……。
ヒナタ「私が悪いから、だよね。だから……私のこと、好きじゃなくなっちゃったんだよね」
酷い、酷いよ。
嫌だ、嫌だ、そんなの、嫌だ……。
ヒナタ「だ、だから、わ、私より……他、の……女の子、と……」
嫌っ……そんなの嫌、いや……。
やだ、ナルトくん、お願い……
ヒナタ「お願いナルトくん……私の悪いとこ、全部直すから……」
私がしたことは悪かったと思う。
でもだからって、あんなことしなくたって……。
ヒナタ「私が悪いから、だよね。だから……私のこと、好きじゃなくなっちゃったんだよね」
酷い、酷いよ。
嫌だ、嫌だ、そんなの、嫌だ……。
ヒナタ「だ、だから、わ、私より……他、の……女の子、と……」
嫌っ……そんなの嫌、いや……。
やだ、ナルトくん、お願い……
176: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 21:30:01.34 ID:ZDxxQIWMo
もう、自分が何を言ってるのかもはっきり分かってない。
頭の中がごちゃごちゃで、嫌な感情がぐるぐる回ってる。
そんな私を見かねたのか、部屋の入口に立ってたナルトくんが、私のすぐ後ろまで来た。
ナルト「さ……さっきから何言ってんだヒナタ! 他の女の子ってなんだよ!?」
そう言って背を向けたままの私の腕を強く掴む。
それでも振り向かない私にナルトくんが投げた、強い言葉。
それが私の感情の蓋を一瞬だけ開けてしまった。
ナルト「オレにはヒナタしか居ねぇ! ヒナタが一番だ!」
『やっぱ、サクラちゃんしか居ねぇ。サクラちゃんが一番だってばよ』
ヒナタ「ッ……嫌! やめて!!」
掴まれた手を力任せに振り払い、両手で耳を塞ぐ。
そして……思い切り叫んでしまった。
ヒナタ「ナルトくんなんて……!」
頭の中がごちゃごちゃで、嫌な感情がぐるぐる回ってる。
そんな私を見かねたのか、部屋の入口に立ってたナルトくんが、私のすぐ後ろまで来た。
ナルト「さ……さっきから何言ってんだヒナタ! 他の女の子ってなんだよ!?」
そう言って背を向けたままの私の腕を強く掴む。
それでも振り向かない私にナルトくんが投げた、強い言葉。
それが私の感情の蓋を一瞬だけ開けてしまった。
ナルト「オレにはヒナタしか居ねぇ! ヒナタが一番だ!」
『やっぱ、サクラちゃんしか居ねぇ。サクラちゃんが一番だってばよ』
ヒナタ「ッ……嫌! やめて!!」
掴まれた手を力任せに振り払い、両手で耳を塞ぐ。
そして……思い切り叫んでしまった。
ヒナタ「ナルトくんなんて……!」
177: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 21:36:26.83 ID:ZDxxQIWMo
その瞬間、我に返った。
今、私……なんて、言おうとしたの?
喉で詰まった言葉が、呼吸まで止めているような気さえする。
でも声に出なかったはずの言葉は……一番届いてはいけない人に、届いてしまった。
ナルト「……ごめん」
一言、消え入るような言葉が私の耳に入る。
その時になってやっと私は振り向いた。
そしてそのままの勢いで立ち上がり、
部屋を出ようとするナルトくんに必死にしがみついて……
ヒナタ「ご……ごめんなさい!
違うの、今のはっ……本当に、そんなことない、違うの……!」
今、私……なんて、言おうとしたの?
喉で詰まった言葉が、呼吸まで止めているような気さえする。
でも声に出なかったはずの言葉は……一番届いてはいけない人に、届いてしまった。
ナルト「……ごめん」
一言、消え入るような言葉が私の耳に入る。
その時になってやっと私は振り向いた。
そしてそのままの勢いで立ち上がり、
部屋を出ようとするナルトくんに必死にしがみついて……
ヒナタ「ご……ごめんなさい!
違うの、今のはっ……本当に、そんなことない、違うの……!」
178: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 21:42:21.76 ID:ZDxxQIWMo
ヒナタ「全部……私の、勘違いだったの、だから……!」
背中に額を押し当てて、私は声を絞り出す。
ナルトくんは何も言わずにただ立っている。
自分の声が、どんどん小さくなっていく。
震えて、かすれて、消えていって。
そして最後の最後に……息が漏れるように、
ヒナタ「ナルトくん、大好き……っ」
そう、ナルトくんがそんなことするはずない……。
だから忘れなきゃ。
全部私の、勘違いだったんだから……。
ナルトくんは、しがみつく私の手をそっと握ってくれた。
でも、いつも暖かくて私を安心させてくれるナルトくんの手は
……とても、とても、冷え切っていた。
背中に額を押し当てて、私は声を絞り出す。
ナルトくんは何も言わずにただ立っている。
自分の声が、どんどん小さくなっていく。
震えて、かすれて、消えていって。
そして最後の最後に……息が漏れるように、
ヒナタ「ナルトくん、大好き……っ」
そう、ナルトくんがそんなことするはずない……。
だから忘れなきゃ。
全部私の、勘違いだったんだから……。
ナルトくんは、しがみつく私の手をそっと握ってくれた。
でも、いつも暖かくて私を安心させてくれるナルトくんの手は
……とても、とても、冷え切っていた。
180: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/22(木) 21:46:20.88 ID:ZDxxQIWMo
あ、次からは一週間前に遡ってのナルト視点になります。
と一応言っておきます。
と一応言っておきます。
186: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 20:25:46.30 ID:zCtjLcSMo
・
・
・
自分でも分かってるんだ。
ヒナタはちゃんとオレのこと理解してくれてる、最高の恋人だって。
頭じゃ分かってる。
でも、心の中で不安に思ってしまう。
ヒナタはオレが何か辛い思いをさせてしまったと感じた時、必ずこう言うんだ。
『私は大丈夫だよ』
『私は平気』
『全然気にしてないから』
誕生日を祝ってもらえなくて、大切な日に一緒に居てもらえなくて、
一週間以上も会えなくなる。
オレが同じ立場なら、大丈夫でも平気でもないし、多分かなり気にする。
・
・
自分でも分かってるんだ。
ヒナタはちゃんとオレのこと理解してくれてる、最高の恋人だって。
頭じゃ分かってる。
でも、心の中で不安に思ってしまう。
ヒナタはオレが何か辛い思いをさせてしまったと感じた時、必ずこう言うんだ。
『私は大丈夫だよ』
『私は平気』
『全然気にしてないから』
誕生日を祝ってもらえなくて、大切な日に一緒に居てもらえなくて、
一週間以上も会えなくなる。
オレが同じ立場なら、大丈夫でも平気でもないし、多分かなり気にする。
187: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 20:30:16.40 ID:zCtjLcSMo
でもヒナタは、大丈夫だって、気にしてないって……優しくそう言う。
頭じゃ分かってる。
オレに気を遣わせないためにこう言ってるだけだって。
ヒナタは、すごく優しい奴だから。
我慢してくれてるんだろう、って……頭じゃ分かってるんだ。
優しい顔と優しい声で、いつもヒナタはそう言ってくれる。
でも……あまりにその顔が、声が、優しすぎて……。
もしかしてヒナタは本当にオレが居なくても平気なんじゃないかって、不安になってしまう。
こんなこと自分でもおかしいとは思ってる。
でも最近少し、ヒナタのあの顔を見るのが、あの声を聞くのが、怖い。
全然必要とされてないような……そんな風に、思ってしまう。
そんなことあるわけないって頭じゃ分かってる。
でも心が勝手に、小さな不安を生む。
頭じゃ分かってる。
オレに気を遣わせないためにこう言ってるだけだって。
ヒナタは、すごく優しい奴だから。
我慢してくれてるんだろう、って……頭じゃ分かってるんだ。
優しい顔と優しい声で、いつもヒナタはそう言ってくれる。
でも……あまりにその顔が、声が、優しすぎて……。
もしかしてヒナタは本当にオレが居なくても平気なんじゃないかって、不安になってしまう。
こんなこと自分でもおかしいとは思ってる。
でも最近少し、ヒナタのあの顔を見るのが、あの声を聞くのが、怖い。
全然必要とされてないような……そんな風に、思ってしまう。
そんなことあるわけないって頭じゃ分かってる。
でも心が勝手に、小さな不安を生む。
188: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 20:33:50.03 ID:zCtjLcSMo
だけどその不安は、今回の一週間の任務中に少しずつ消えていった。
いや、消えていったっていうのは正確じゃない。
不安なんかより、ヒナタに会えない寂しさの方が優っていったんだ。
特に今回は一人の任務だったから、数日後には人恋しくてたまらなかった。
とにかくまたヒナタの顔が見たくて、オレはこれまでにないほど任務に集中した。
不安が消えていったのはそのおかげもあるかも知れない。
長期任務に就いてる時は寂しいし忙しくはあるけど、
ヒナタのことを大好きって気持ちがどんどん大きくなっていく気がして、
そういう意味じゃ、あんまり悪い気はしなかった。
そしてとにかくヒナタに会いたい一心で、オレは一週間で任務を終わらせたんだ。
いや、消えていったっていうのは正確じゃない。
不安なんかより、ヒナタに会えない寂しさの方が優っていったんだ。
特に今回は一人の任務だったから、数日後には人恋しくてたまらなかった。
とにかくまたヒナタの顔が見たくて、オレはこれまでにないほど任務に集中した。
不安が消えていったのはそのおかげもあるかも知れない。
長期任務に就いてる時は寂しいし忙しくはあるけど、
ヒナタのことを大好きって気持ちがどんどん大きくなっていく気がして、
そういう意味じゃ、あんまり悪い気はしなかった。
そしてとにかくヒナタに会いたい一心で、オレは一週間で任務を終わらせたんだ。
189: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 20:36:33.97 ID:zCtjLcSMo
・
・
・
カカシ「いや~、流石だね。まさか本当に一週間で終わらせるとは」
ナルト「オレにかかればこんなもん……って、やっぱ短く見積もってたんじゃねぇか!」
カカシ「並みの上忍ならこの倍かかってもおかしくなかったのは事実だな。
ま、お前なら一週間でいけると思ったからそう言った。それだけのことだよ」
ナルト「褒められてんのになんか釈然としねぇ……。
とにかく、これで任務終了ってことでいいんだよな!」
カカシ「あぁ、お疲れ。帰っていいぞ……って、もう居ないし」
・
・
カカシ「いや~、流石だね。まさか本当に一週間で終わらせるとは」
ナルト「オレにかかればこんなもん……って、やっぱ短く見積もってたんじゃねぇか!」
カカシ「並みの上忍ならこの倍かかってもおかしくなかったのは事実だな。
ま、お前なら一週間でいけると思ったからそう言った。それだけのことだよ」
ナルト「褒められてんのになんか釈然としねぇ……。
とにかく、これで任務終了ってことでいいんだよな!」
カカシ「あぁ、お疲れ。帰っていいぞ……って、もう居ないし」
190: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 20:39:42.84 ID:zCtjLcSMo
カカシ先生には色々言いたいこともあったけど、
それより何より今はヒナタだ。
あいつを迎えに行かねぇと。
焦る必要はないのに、駆け出す足を止める気にならない。
里に帰ってきてから余計にヒナタに会うのが待ち遠しくなってるような気がする。
そして結構な速さで走ったおかげで、あっという間に日向家が見えた。
ナルト「この音……修行してんのか」
距離が近くなるにつれて、高い塀の向こうから聞こえる音と声がはっきりわかる。
この声は、ヒナタ……じゃないな。
ってことは、
ハナビ「! ナルトさん!」
それより何より今はヒナタだ。
あいつを迎えに行かねぇと。
焦る必要はないのに、駆け出す足を止める気にならない。
里に帰ってきてから余計にヒナタに会うのが待ち遠しくなってるような気がする。
そして結構な速さで走ったおかげで、あっという間に日向家が見えた。
ナルト「この音……修行してんのか」
距離が近くなるにつれて、高い塀の向こうから聞こえる音と声がはっきりわかる。
この声は、ヒナタ……じゃないな。
ってことは、
ハナビ「! ナルトさん!」
191: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 20:42:32.78 ID:zCtjLcSMo
オレが門をくぐったその直後にハナビが気付いて声をかけてきた。
ちょうど父ちゃんと修行する時間だったみたいだ。
ハナビ「残念、ちょうど姉様はお出かけ中だよ。でももうすぐ帰ってくるから!」
ナルト「ん、そうか。じゃあ待たせてもらっても良いか?」
ヒアシ「……ハナビ」
ハナビ「あっ……ごめんなさい! 続けます!」
ヒアシ「いや、茶を出してやれ。今は手伝いの者もみな出ておるからな」
ハナビ「! ナルトさん、こっちに来て座って待ってて!」
ちょうど父ちゃんと修行する時間だったみたいだ。
ハナビ「残念、ちょうど姉様はお出かけ中だよ。でももうすぐ帰ってくるから!」
ナルト「ん、そうか。じゃあ待たせてもらっても良いか?」
ヒアシ「……ハナビ」
ハナビ「あっ……ごめんなさい! 続けます!」
ヒアシ「いや、茶を出してやれ。今は手伝いの者もみな出ておるからな」
ハナビ「! ナルトさん、こっちに来て座って待ってて!」
192: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 20:46:25.56 ID:zCtjLcSMo
ナルト「あー、いいっていいって! 修行続けてくれ!」
ハナビ「そう? でも……」
ナルト「それより修行見てる方がオレも勉強になっていいからさ!」
ハナビ「うーん……ナルトさんがそう言うなら。では父様、続けましょう!」
ヒアシ「……あぁ」
そう言って二人は修行を再開した。
オレは安心して一息つく。
大事な修行の時間をオレが邪魔するわけには行かないからな。
ハナビ「そう? でも……」
ナルト「それより修行見てる方がオレも勉強になっていいからさ!」
ハナビ「うーん……ナルトさんがそう言うなら。では父様、続けましょう!」
ヒアシ「……あぁ」
そう言って二人は修行を再開した。
オレは安心して一息つく。
大事な修行の時間をオレが邪魔するわけには行かないからな。
193: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 20:52:51.39 ID:zCtjLcSMo
それからしばらく、オレは二人の修行を見続けた。
しかし、やっぱハナビもすげぇ。
あの年であの動き、もう少し反応を早くすれば……
って、特別講師とかやってるせいでなんか、先生みてぇな目で見ちまうな。
なんて思いながら、たぶん十分くらい経った頃。
不意にすぐ横に人の気配を感じた。
ほとんど無意識にそっちに目をやったその瞬間、急に視界が明るくなったような気がした。
ヒナタ「……!」
ナルト「! おかえり、ヒナタ! いや、この場合ただいまの方がいいのか……?」
って、どっちでもいい!
とにかくヒナタは帰ってきて、オレも木ノ葉の里に帰ってきたんだ!
しかし、やっぱハナビもすげぇ。
あの年であの動き、もう少し反応を早くすれば……
って、特別講師とかやってるせいでなんか、先生みてぇな目で見ちまうな。
なんて思いながら、たぶん十分くらい経った頃。
不意にすぐ横に人の気配を感じた。
ほとんど無意識にそっちに目をやったその瞬間、急に視界が明るくなったような気がした。
ヒナタ「……!」
ナルト「! おかえり、ヒナタ! いや、この場合ただいまの方がいいのか……?」
って、どっちでもいい!
とにかくヒナタは帰ってきて、オレも木ノ葉の里に帰ってきたんだ!
194: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 20:59:27.67 ID:zCtjLcSMo
ここが日向家じゃなければ、オレは多分感情に任せてヒナタに抱きついてたと思う。
それを我慢した辺り、オレも大人になったってことだろう。
でも感情を抑えるのもあんまり長くは続けられる自信はない。
だから少しでも早く家に戻りたかった。
そしてそのオレの希望は、叶えられた。
ヒナタの父ちゃんが……多分、気を遣ってくれてオレたちを早く返してくれた。
帰り道、久しぶりにヒナタと話しながら家へ向かう。
オレは笑顔を止められなかった。
ヒナタも笑顔だった。
でも……何か、ヒナタの笑顔がいつもの笑顔とは違うように感じた。
その時は本当に、ほんの少しそう感じただけ。
だからその時は気のせいだと思った。
気のせいだったら、良かったんだ。
それを我慢した辺り、オレも大人になったってことだろう。
でも感情を抑えるのもあんまり長くは続けられる自信はない。
だから少しでも早く家に戻りたかった。
そしてそのオレの希望は、叶えられた。
ヒナタの父ちゃんが……多分、気を遣ってくれてオレたちを早く返してくれた。
帰り道、久しぶりにヒナタと話しながら家へ向かう。
オレは笑顔を止められなかった。
ヒナタも笑顔だった。
でも……何か、ヒナタの笑顔がいつもの笑顔とは違うように感じた。
その時は本当に、ほんの少しそう感じただけ。
だからその時は気のせいだと思った。
気のせいだったら、良かったんだ。
195: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 21:07:22.36 ID:zCtjLcSMo
・
・
・
ナルト「ただいまーっと。いやー、やっぱ我が家は落ち着くなぁ」
ヒナタ「ふふっ……私も、ただいま」
一週間ぶりの、二人揃っての『ただいま』。
それが嬉しくて、ついテンションが上がってしまう。
一週間前までの妙な不安なんかすっかり忘れてた。
そう……次のヒナタの言葉を聞くまでは。
ナルト「この雰囲気にこの匂い! 懐かしいってばよ!」
ヒナタ「あははっ。たった一週間しか経ってないよ?」
・
・
ナルト「ただいまーっと。いやー、やっぱ我が家は落ち着くなぁ」
ヒナタ「ふふっ……私も、ただいま」
一週間ぶりの、二人揃っての『ただいま』。
それが嬉しくて、ついテンションが上がってしまう。
一週間前までの妙な不安なんかすっかり忘れてた。
そう……次のヒナタの言葉を聞くまでは。
ナルト「この雰囲気にこの匂い! 懐かしいってばよ!」
ヒナタ「あははっ。たった一週間しか経ってないよ?」
196: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 21:11:43.10 ID:zCtjLcSMo
本当なら右から左に抜けていくようなその言葉が、胸に引っかかった。
……『たった一週間』。
オレはこの一週間、ものすごく長く感じた。
一日一日、早くヒナタに会いたくてたまらなかった。
少なくともオレにとっては、『たった一週間』なんかじゃなかった。
でもヒナタは……
ナルト「ん……ははっ、そうだよな。たった一週間なのにな!」
何考えてんだよ、オレ。
あんなの本当に、深い意味も何もない言葉じゃねぇか。
そうだ、気にすんな。
こんなのオレらしくねぇぞ。
ナルト「それともっと懐かしいのは……ヒナタ! お前だってばよ!」
ヒナタ「きゃっ!」
……『たった一週間』。
オレはこの一週間、ものすごく長く感じた。
一日一日、早くヒナタに会いたくてたまらなかった。
少なくともオレにとっては、『たった一週間』なんかじゃなかった。
でもヒナタは……
ナルト「ん……ははっ、そうだよな。たった一週間なのにな!」
何考えてんだよ、オレ。
あんなの本当に、深い意味も何もない言葉じゃねぇか。
そうだ、気にすんな。
こんなのオレらしくねぇぞ。
ナルト「それともっと懐かしいのは……ヒナタ! お前だってばよ!」
ヒナタ「きゃっ!」
197: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 21:16:32.08 ID:zCtjLcSMo
ナルト「うんうん、この抱きしめ心地が懐かしいぜ!」
ヒナタ「……ふふっ、ナルトくんったら」
オレは心の陰を振り払うように、わざとふざけた調子で振舞う。
ヒナタも、ちゃんと嫌がらずに居てくれる。
ナルト「大丈夫だったかヒナター。寂しい思いしてなかったかー?」
そうだ、何も気にすることなんてない。
ヒナタだってオレのことが好きなんだ。
ヒナタだって、オレと同じで……
ヒナタ「うん……平気。心配いらないよ。私は大丈夫だから」
ヒナタ「……ふふっ、ナルトくんったら」
オレは心の陰を振り払うように、わざとふざけた調子で振舞う。
ヒナタも、ちゃんと嫌がらずに居てくれる。
ナルト「大丈夫だったかヒナター。寂しい思いしてなかったかー?」
そうだ、何も気にすることなんてない。
ヒナタだってオレのことが好きなんだ。
ヒナタだって、オレと同じで……
ヒナタ「うん……平気。心配いらないよ。私は大丈夫だから」
199: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 21:21:49.25 ID:zCtjLcSMo
『平気』『大丈夫』
一週間ぶりに聞いたその言葉。
優しい、言葉。
抱きしめてるから見えないけど……多分、あの顔を浮かべているんだと思う。
……だから何だよ。
優しい言葉、優しい顔……当たり前じゃねぇか。
だってヒナタは優しいんだから。
なのに、なんでこんなに……オレは……
ナルト「……そっか……。ヒナタが元気で、安心したってばよ!」
オレは分かってる。
ちゃんと分かってる。
だから頼む。
この嫌な考えは、少しでも早くどこかへ行ってくれ。
一週間ぶりに聞いたその言葉。
優しい、言葉。
抱きしめてるから見えないけど……多分、あの顔を浮かべているんだと思う。
……だから何だよ。
優しい言葉、優しい顔……当たり前じゃねぇか。
だってヒナタは優しいんだから。
なのに、なんでこんなに……オレは……
ナルト「……そっか……。ヒナタが元気で、安心したってばよ!」
オレは分かってる。
ちゃんと分かってる。
だから頼む。
この嫌な考えは、少しでも早くどこかへ行ってくれ。
200: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 21:28:05.49 ID:zCtjLcSMo
・
・
・
その後は二人で買い物に行って、買った食材で夕飯を作る。
久しぶりに二人で一緒に作るのはすごく楽しかった。
そんな風に過ごしてる間には、何の不安を感じることもない。
夕飯を食べ終わる頃には、オレもほとんど気にすることはなくなっていた。
ヒナタ「ナルトくん、お風呂もう大丈夫だよ。お先にどうぞ」
ナルト「そっか。んじゃ、お言葉に甘えて先に入るか!」
ヒナタ「うん、ごゆっくり」
・
・
その後は二人で買い物に行って、買った食材で夕飯を作る。
久しぶりに二人で一緒に作るのはすごく楽しかった。
そんな風に過ごしてる間には、何の不安を感じることもない。
夕飯を食べ終わる頃には、オレもほとんど気にすることはなくなっていた。
ヒナタ「ナルトくん、お風呂もう大丈夫だよ。お先にどうぞ」
ナルト「そっか。んじゃ、お言葉に甘えて先に入るか!」
ヒナタ「うん、ごゆっくり」
201: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 21:32:33.77 ID:zCtjLcSMo
自分の下着と寝巻きを持って風呂場に行く。
そしてぼんやりと今日のことを振り返りながら服を脱ぐ。
今日一日、久しぶりにヒナタと過ごして……やっぱ、すげぇ楽しかった。
そりゃ時々不安になることもあるけど、
どう考えてもオレの気にしすぎだ。
オレがヒナタのことを好きなのと同じくらい、ヒナタもオレのことを好き。
ただヒナタは優しいから、オレに気を遣いすぎてるだけなんだ。
いい加減バカな考えはやめよう。
風呂に入って上がる頃にはそんな考えも完全に消えてるはずだ。
ナルト「……って、あれ?」
そしてぼんやりと今日のことを振り返りながら服を脱ぐ。
今日一日、久しぶりにヒナタと過ごして……やっぱ、すげぇ楽しかった。
そりゃ時々不安になることもあるけど、
どう考えてもオレの気にしすぎだ。
オレがヒナタのことを好きなのと同じくらい、ヒナタもオレのことを好き。
ただヒナタは優しいから、オレに気を遣いすぎてるだけなんだ。
いい加減バカな考えはやめよう。
風呂に入って上がる頃にはそんな考えも完全に消えてるはずだ。
ナルト「……って、あれ?」
202: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 21:37:33.09 ID:zCtjLcSMo
服を全部脱ぎ終えて、そこでようやく気付いた。
体を拭くタオルがない。
これじゃあまだ風呂に入れない。
タオルはどこにあるんだったか、
と脱衣所を少し探してみたけど、どうもなさそうだ。
……仕方ない、ヒナタに訊くか。
そう決めて、オレは最低限の服を着直した。
脱衣所を出て居間に向かう……けど、そこにヒナタは居なかった。
ということは部屋か……?
ヒナタの部屋に行くと、扉は開いてた。
そして入口の前に立ったオレの目に映ったもの。
それは一瞬、オレの思考を完全に停止させた。
鏡の前で笑顔を……
本当に、本当に嬉しそうな笑顔を浮かべるヒナタが、そこに居た。
体を拭くタオルがない。
これじゃあまだ風呂に入れない。
タオルはどこにあるんだったか、
と脱衣所を少し探してみたけど、どうもなさそうだ。
……仕方ない、ヒナタに訊くか。
そう決めて、オレは最低限の服を着直した。
脱衣所を出て居間に向かう……けど、そこにヒナタは居なかった。
ということは部屋か……?
ヒナタの部屋に行くと、扉は開いてた。
そして入口の前に立ったオレの目に映ったもの。
それは一瞬、オレの思考を完全に停止させた。
鏡の前で笑顔を……
本当に、本当に嬉しそうな笑顔を浮かべるヒナタが、そこに居た。
203: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 21:42:10.57 ID:zCtjLcSMo
ナルト「……ヒナタ?」
オレの口は、勝手にヒナタの名前を呟いた。
何も考えられなかった。
ただ頭の中を回っているのは、さっきのヒナタの顔と、手に持っていた、ネックレス。
それは、あのネックレスだった。
前、一緒に宝石店に行った時に……オレが選んだネックレス。
でも買えなかった、あのネックレスだった。
ヒナタ「ど、どうしたの、ナルトくん。お風呂は……」
ナルト「……タオルがなくてさ。それで……」
ヒナタ「そ、そっか! えっと、タオルなら確か……」
ナルト「なぁ、ヒナタ……そのネックレス、どうしたんだ?」
オレの口は、勝手にヒナタの名前を呟いた。
何も考えられなかった。
ただ頭の中を回っているのは、さっきのヒナタの顔と、手に持っていた、ネックレス。
それは、あのネックレスだった。
前、一緒に宝石店に行った時に……オレが選んだネックレス。
でも買えなかった、あのネックレスだった。
ヒナタ「ど、どうしたの、ナルトくん。お風呂は……」
ナルト「……タオルがなくてさ。それで……」
ヒナタ「そ、そっか! えっと、タオルなら確か……」
ナルト「なぁ、ヒナタ……そのネックレス、どうしたんだ?」
204: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 21:46:13.20 ID:zCtjLcSMo
もう、オレの口と頭とはほとんどバラバラだった。
何も考えず、ただただ疑問に感じたことを訊くだけ。
いや違う。
何も考えていないわけじゃない、考えてる。
ただ、そのことを考えたくないんだ。
それを考えないように、オレは出来るだけ軽い調子で話そうとする。
笑いながら話そうとする。
でも上手く笑えているかどうか分からない。
そんな混乱をよそに、また口からは次々と質問が飛びててくる。
ナルト「自分で買った……ってわけじゃないよな。誰かに、もらったのか……?」
ヒナタ「そ、れは……」
ナルト「サクラちゃんからはこないだもう貰ったし、いのとか?
それともテンテン、いや、もしかして紅先生だったりして!」
ヒナタ「っ……」
何も考えず、ただただ疑問に感じたことを訊くだけ。
いや違う。
何も考えていないわけじゃない、考えてる。
ただ、そのことを考えたくないんだ。
それを考えないように、オレは出来るだけ軽い調子で話そうとする。
笑いながら話そうとする。
でも上手く笑えているかどうか分からない。
そんな混乱をよそに、また口からは次々と質問が飛びててくる。
ナルト「自分で買った……ってわけじゃないよな。誰かに、もらったのか……?」
ヒナタ「そ、れは……」
ナルト「サクラちゃんからはこないだもう貰ったし、いのとか?
それともテンテン、いや、もしかして紅先生だったりして!」
ヒナタ「っ……」
205: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 21:49:36.84 ID:zCtjLcSMo
ナルト「……違うのか?」
そう訊いた時オレは、もうほとんど混乱していない自分に気付いた。
ただただ、一つの考えだけが頭の中でいっぱいになる。
ナルト「じゃあ、誰に……もらったんだ……?」
そして、本気で祈る。
どうかオレの考えが外れていてくれ。
ただの考えすぎてあってくれ。
だけど……震えるヒナタの声に、その祈りは粉々に打ち砕かれた。
ヒナタ「お……男の人に、もらったの。知らない、男の人……」
そう訊いた時オレは、もうほとんど混乱していない自分に気付いた。
ただただ、一つの考えだけが頭の中でいっぱいになる。
ナルト「じゃあ、誰に……もらったんだ……?」
そして、本気で祈る。
どうかオレの考えが外れていてくれ。
ただの考えすぎてあってくれ。
だけど……震えるヒナタの声に、その祈りは粉々に打ち砕かれた。
ヒナタ「お……男の人に、もらったの。知らない、男の人……」
206: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 21:53:59.61 ID:zCtjLcSMo
息が詰まった。
なんだ、男の人……誰、いつ……?
知らない奴に、オレが任務に行ってる間に……?
なんで……?
まさか、違うよな?
そんなはずないよな?
色々な考えが頭の中をぐるぐる回る。
オレは何も言えないで居る。
そしてヒナタは『そんなはずない』答えを、震えながら口にした。
ヒナタ「私のこと……好きだ、って、渡されて……」
なんだ、男の人……誰、いつ……?
知らない奴に、オレが任務に行ってる間に……?
なんで……?
まさか、違うよな?
そんなはずないよな?
色々な考えが頭の中をぐるぐる回る。
オレは何も言えないで居る。
そしてヒナタは『そんなはずない』答えを、震えながら口にした。
ヒナタ「私のこと……好きだ、って、渡されて……」
207: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 21:57:50.91 ID:zCtjLcSMo
ナルト「それで、受け取ったのか……?」
ヒナタの答えからオレのこの質問までは、ほとんど間が空かなかった。
そんなはずないと思いつつ、そうに違いないとオレは思ってたんだ。
ヒナタはオレの居ない間に、知らない奴から、告白された。
そして渡されたプレゼントを……受け取ったんだ。
しかも、オレが買ってやれなかったネックレスを。
……それだけなら、まだ良かった。
ヒナタは優しいから断れきれなかったんだ、ってそう思うこともできた。
何よりオレの心を締め付けるのは……
そいつから貰ったネックレスを見て、
心の底から幸せそうに笑うヒナタの顔だった。
ヒナタの答えからオレのこの質問までは、ほとんど間が空かなかった。
そんなはずないと思いつつ、そうに違いないとオレは思ってたんだ。
ヒナタはオレの居ない間に、知らない奴から、告白された。
そして渡されたプレゼントを……受け取ったんだ。
しかも、オレが買ってやれなかったネックレスを。
……それだけなら、まだ良かった。
ヒナタは優しいから断れきれなかったんだ、ってそう思うこともできた。
何よりオレの心を締め付けるのは……
そいつから貰ったネックレスを見て、
心の底から幸せそうに笑うヒナタの顔だった。
208: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 22:02:17.81 ID:zCtjLcSMo
その時不意に、頭の中に声が聞こえてきた。
聞き覚えのある、何度も何度も聞いたことのある、声だった。
『大丈夫だよ』
……あぁ、そうか。
『私は平気』
やっぱ、そういうこと、だったのかな……。
『私は全然平気だから』
…………。
『別に、ナルトくんが居なくても』
ナルト「は、ははっ、そっか……はは、はははっ……」
聞き覚えのある、何度も何度も聞いたことのある、声だった。
『大丈夫だよ』
……あぁ、そうか。
『私は平気』
やっぱ、そういうこと、だったのかな……。
『私は全然平気だから』
…………。
『別に、ナルトくんが居なくても』
ナルト「は、ははっ、そっか……はは、はははっ……」
209: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 22:07:00.57 ID:zCtjLcSMo
まさか笑いが出てくるなんて自分でも思わなかった。
人間こういう時って笑ってしまうものなんだな。
これを笑いと言って良いなら、の話だけど……。
ただこれも長くは続かない。
少しずつ、笑いは消えていって、
そして……最後にオレは、笑いの残りカスみたいなものを顔に貼り付けて、
多分一番訊いたらいけないことを訊いてしまった。
これを訊くってことは、ヒナタの気持ちを疑ってることをはっきり口にするのと同じだから。
ナルト「……なぁ、ヒナタ。お前、オレのこと……本当に好きなのか?」
するとヒナタは雷に打たれたように、ずっと俯いてた顔を上げた。
その表情は今まで見たことのないものだったけど、
そこに表れている感情は、今のオレにはまるで分からなかった。
人間こういう時って笑ってしまうものなんだな。
これを笑いと言って良いなら、の話だけど……。
ただこれも長くは続かない。
少しずつ、笑いは消えていって、
そして……最後にオレは、笑いの残りカスみたいなものを顔に貼り付けて、
多分一番訊いたらいけないことを訊いてしまった。
これを訊くってことは、ヒナタの気持ちを疑ってることをはっきり口にするのと同じだから。
ナルト「……なぁ、ヒナタ。お前、オレのこと……本当に好きなのか?」
するとヒナタは雷に打たれたように、ずっと俯いてた顔を上げた。
その表情は今まで見たことのないものだったけど、
そこに表れている感情は、今のオレにはまるで分からなかった。
211: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 22:13:18.91 ID:zCtjLcSMo
ヒナタ「そ、んな……! 好きだよ! 私はナルトくんのこと、大好きだよ!!」
ナルト「……本当にか?」
ヒナタ「本当よ!! 私はナルトくんのことが……!」
それはオレが欲しかった答えだった。
期待していた答えのはずだった。
でもその言葉を聞いた瞬間、あの顔が頭に浮かんだ。
なぁ、ヒナタ。
お前はオレのことが好きなんだよな?
お前が好きなのは、オレなんだよな……?
ナルト「じゃあ、なんでッ……」
なんで他の奴から貰った……オレがあげられなかったネックレスを見て!
あんな風に笑ってたんだよ!?
ナルト「……本当にか?」
ヒナタ「本当よ!! 私はナルトくんのことが……!」
それはオレが欲しかった答えだった。
期待していた答えのはずだった。
でもその言葉を聞いた瞬間、あの顔が頭に浮かんだ。
なぁ、ヒナタ。
お前はオレのことが好きなんだよな?
お前が好きなのは、オレなんだよな……?
ナルト「じゃあ、なんでッ……」
なんで他の奴から貰った……オレがあげられなかったネックレスを見て!
あんな風に笑ってたんだよ!?
212: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 22:18:34.53 ID:zCtjLcSMo
オレはあと少しでヒナタにそう怒鳴りかけた。
ただ、その言葉はオレの喉から出ることはなかった。
……ヒナタの、顔を見てしまったから。
ヒナタは、あの時浮かべていた表情とは全然違う……。
怯えた顔をしていた。
オレがヒナタに、そんな顔をさせたんだ。
ナルト「っ……ごめん。風呂、入ってくる……」
駄目だ。
これ以上ヒナタと居たら駄目だ。
このままだと、オレは……
ヒナタ「ま……待って!」
ただ、その言葉はオレの喉から出ることはなかった。
……ヒナタの、顔を見てしまったから。
ヒナタは、あの時浮かべていた表情とは全然違う……。
怯えた顔をしていた。
オレがヒナタに、そんな顔をさせたんだ。
ナルト「っ……ごめん。風呂、入ってくる……」
駄目だ。
これ以上ヒナタと居たら駄目だ。
このままだと、オレは……
ヒナタ「ま……待って!」
213: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 22:23:16.49 ID:zCtjLcSMo
ヒナタに腕を掴まれて、オレは反射的に振り向いた。
そして次の瞬間、ヒナタは息を飲んで手を離した。
……オレがどんな顔をしていたのか、自分でも分からない。
ただ、最悪な、最低の表情をしていたことくらいは分かる。
だから駄目なんだ。
オレはもう、ヒナタを傷付けたくない。
今はただそのこと以外頭にない。
考えたくない。
これ以上ヒナタを傷付けてしまう前に……
ナルト「……本当、ごめん。しばらく一人にして欲しいんだ……」
そして次の瞬間、ヒナタは息を飲んで手を離した。
……オレがどんな顔をしていたのか、自分でも分からない。
ただ、最悪な、最低の表情をしていたことくらいは分かる。
だから駄目なんだ。
オレはもう、ヒナタを傷付けたくない。
今はただそのこと以外頭にない。
考えたくない。
これ以上ヒナタを傷付けてしまう前に……
ナルト「……本当、ごめん。しばらく一人にして欲しいんだ……」
220: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 20:02:54.83 ID:rPti3prgo
・
・
・
翌朝。
昨日はそのまま、ろくに会話も交わさずに二人とも寝た。
とは言ってもオレはほとんど眠れなかった。
一晩中ずっと、分からなかった。
オレは何がしたいのか分からなかった。
自分を責めたいのか。
ヒナタともっとちゃんと話をしたいのか。
それとも、ヒナタを責めたいのか……。
朝食を食べ終えても、まだ分からない。
頭が割れそうだ。
今日もまだ会話を交わしてない。
この静けさが余計に頭を混乱させる。
・
・
翌朝。
昨日はそのまま、ろくに会話も交わさずに二人とも寝た。
とは言ってもオレはほとんど眠れなかった。
一晩中ずっと、分からなかった。
オレは何がしたいのか分からなかった。
自分を責めたいのか。
ヒナタともっとちゃんと話をしたいのか。
それとも、ヒナタを責めたいのか……。
朝食を食べ終えても、まだ分からない。
頭が割れそうだ。
今日もまだ会話を交わしてない。
この静けさが余計に頭を混乱させる。
221: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 20:08:04.54 ID:rPti3prgo
このままじゃ駄目だ、オレが耐えられない。
外で少し気持ちの整理をしよう。
ナルト「……ちょっと出かけてくる」
俯いたままのヒナタに一言だけ言い残して、オレは家を出た。
ただ出たは良いものの、特に行くあてがあるわけじゃない。
……仕方ない、適当にぶらつこう。
少し風が強くて散歩日和とは言えないけど、仕方ない。
ただ人の多いところは避けたい。
知り合いに会っても面倒だし、一人でじっくり考えたい。
なら、そうだな。
適当に里のはずれの方にでも行くか……。
外で少し気持ちの整理をしよう。
ナルト「……ちょっと出かけてくる」
俯いたままのヒナタに一言だけ言い残して、オレは家を出た。
ただ出たは良いものの、特に行くあてがあるわけじゃない。
……仕方ない、適当にぶらつこう。
少し風が強くて散歩日和とは言えないけど、仕方ない。
ただ人の多いところは避けたい。
知り合いに会っても面倒だし、一人でじっくり考えたい。
なら、そうだな。
適当に里のはずれの方にでも行くか……。
222: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 20:14:20.05 ID:rPti3prgo
・
・
・
しばらく歩いて、人の多い場所はもうかなり前に過ぎた。
幸い知り合いにも合わなかった。
この辺りになると人の代わりに木が増えてくる。
強風のおかげで、木の葉が擦れる音が余計な音を遮って逆に考え事に没頭させてくれる。
そう言えば、もう少し行ったところに茶屋があった気がする。
もし誰も居なかったら腰を落ち着けてみるのもいいかも知れない。
なんてぼんやり考える内に、目的の茶屋が見えた
……けど、そう考え通りにはいかないみたいだった。
茶屋の外に置いてある椅子に、よく知る人を見付けてしまった。
・
・
しばらく歩いて、人の多い場所はもうかなり前に過ぎた。
幸い知り合いにも合わなかった。
この辺りになると人の代わりに木が増えてくる。
強風のおかげで、木の葉が擦れる音が余計な音を遮って逆に考え事に没頭させてくれる。
そう言えば、もう少し行ったところに茶屋があった気がする。
もし誰も居なかったら腰を落ち着けてみるのもいいかも知れない。
なんてぼんやり考える内に、目的の茶屋が見えた
……けど、そう考え通りにはいかないみたいだった。
茶屋の外に置いてある椅子に、よく知る人を見付けてしまった。
223: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 20:21:30.20 ID:rPti3prgo
サクラ「……」
サクラちゃんだ。
どうしよう、誰も居なけりゃあの茶屋に行こうと思ってたけど……。
引き返してまた少し歩くか。
と思ったのと同時だった。
サクラちゃんがこっちに気付いて、完全に目が合ってしまう。
頬張る口を片手で隠しながら、控えめに手を振るサクラちゃん。
こうなってしまったらもう引き返すのは不自然だ。
オレも笑って手を振り返し、茶屋に向けて足を進めた。
サクラちゃんだ。
どうしよう、誰も居なけりゃあの茶屋に行こうと思ってたけど……。
引き返してまた少し歩くか。
と思ったのと同時だった。
サクラちゃんがこっちに気付いて、完全に目が合ってしまう。
頬張る口を片手で隠しながら、控えめに手を振るサクラちゃん。
こうなってしまったらもう引き返すのは不自然だ。
オレも笑って手を振り返し、茶屋に向けて足を進めた。
224: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 20:39:36.51 ID:rPti3prgo
・
・
・
サクラちゃんと向かい合うようにして席につく。
オレは注文したぜんざいをすすりながら、適当に会話を交わしていた。
サクラ「それにしても、まさかここで知り合いに会うなんて思わなかったわ。
なんでこんなとこまで来たの? しかも一人で」
ナルト「いや、それはこっちのセリフだってばよ。
あんみつなら里のもっと中心の方の店でも食えるだろ?」
サクラ「あぁ、うん。まぁね……」
サクラちゃんは目を逸らして言葉を濁す。
疑問に思ったけど、特に訊く気にはなれなかった。
・
・
サクラちゃんと向かい合うようにして席につく。
オレは注文したぜんざいをすすりながら、適当に会話を交わしていた。
サクラ「それにしても、まさかここで知り合いに会うなんて思わなかったわ。
なんでこんなとこまで来たの? しかも一人で」
ナルト「いや、それはこっちのセリフだってばよ。
あんみつなら里のもっと中心の方の店でも食えるだろ?」
サクラ「あぁ、うん。まぁね……」
サクラちゃんは目を逸らして言葉を濁す。
疑問に思ったけど、特に訊く気にはなれなかった。
225: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 20:46:11.94 ID:rPti3prgo
こうしてサクラちゃんと話はしているけど、
自分の考え事の方がずっと頭を離れない。
誰かと会話してれば気も紛れるかと思っていたけどまるでそんなことはなかった。
ふと会話が途切れて、オレは黙ってぜんざいをすする。
しばらく風の音だけが聞こえる。
サクラちゃんには少し悪いけど、これを飲み終えたらすぐ店を出よう。
やっぱり一人で考えないといけない。
そんな風に考えながら、顔を上げて最後の一口を口に含んだ。
そして顔を正面に戻して器をテーブルに置いたのとほとんど同時。
サクラちゃんは頬杖をついて、静かに言った。
サクラ「何か悩み事?」
自分の考え事の方がずっと頭を離れない。
誰かと会話してれば気も紛れるかと思っていたけどまるでそんなことはなかった。
ふと会話が途切れて、オレは黙ってぜんざいをすする。
しばらく風の音だけが聞こえる。
サクラちゃんには少し悪いけど、これを飲み終えたらすぐ店を出よう。
やっぱり一人で考えないといけない。
そんな風に考えながら、顔を上げて最後の一口を口に含んだ。
そして顔を正面に戻して器をテーブルに置いたのとほとんど同時。
サクラちゃんは頬杖をついて、静かに言った。
サクラ「何か悩み事?」
226: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 20:48:54.60 ID:rPti3prgo
思わず咳き込んで口の中のぜんざいを吐き出しそうになる。
そんなオレを見てサクラちゃんは、やっぱりね、という風に眉を上げた。
ナルト「な、なんで……? オレそんな分かりやすい顔してた?」
サクラ「わかるわよ。長い付き合いだもん」
そう言って、ふうと息を吐く。
そして薄く笑って、
サクラ「もし良かったら話してみなさい。出来るだけ力になるから」
そんなサクラちゃんを見てオレは、
もし姉ちゃんが居たらこんな風なのかな、と思った。
そんなオレを見てサクラちゃんは、やっぱりね、という風に眉を上げた。
ナルト「な、なんで……? オレそんな分かりやすい顔してた?」
サクラ「わかるわよ。長い付き合いだもん」
そう言って、ふうと息を吐く。
そして薄く笑って、
サクラ「もし良かったら話してみなさい。出来るだけ力になるから」
そんなサクラちゃんを見てオレは、
もし姉ちゃんが居たらこんな風なのかな、と思った。
227: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 20:54:23.57 ID:rPti3prgo
正直言ってオレは誰にも話す気はなかった。
こんなこと相談できるわけないし、オレとヒナタとの問題だと思ってたから。
でも今この瞬間、サクラちゃんに相談する以外の選択肢は完全に消えた。
ナルト「……ヒナタがさ、告られたみたいなんだよ」
サクラ「えっ……?」
ナルト「オレが任務に行ってる間に、どっかの、知らない奴に告られて……。
それで、プレゼント貰った、って……」
サクラ「……うん。それで?」
突然話し出して、内容も多分突拍子もないことだったと思うけど、
サクラちゃんは何も質問せずに聞いていてくれた。
だからオレは、全部話してしまうことにした。
こんなこと相談できるわけないし、オレとヒナタとの問題だと思ってたから。
でも今この瞬間、サクラちゃんに相談する以外の選択肢は完全に消えた。
ナルト「……ヒナタがさ、告られたみたいなんだよ」
サクラ「えっ……?」
ナルト「オレが任務に行ってる間に、どっかの、知らない奴に告られて……。
それで、プレゼント貰った、って……」
サクラ「……うん。それで?」
突然話し出して、内容も多分突拍子もないことだったと思うけど、
サクラちゃんは何も質問せずに聞いていてくれた。
だからオレは、全部話してしまうことにした。
228: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 21:00:05.04 ID:rPti3prgo
ナルト「そのプレゼントってのがさ、オレがヒナタと一緒に選んで、
買おうとしたけど、でも買えなかったやつで……」
サクラ「……」
ナルト「それで、昨日たまたま見ちまったんだ……。
ヒナタ、そのネックレス見て……本当に、心の底から嬉しそうに笑ってて……!
それで、オレ……今、ヒナタと、ちょっと……」
サクラ「……そのネックレスって、あんたが選んであげたの?」
ナルト「え……あ、あぁ、うん……」
しばらく黙って聞いてたサクラちゃんの、初めての質問。
それに答えると……サクラちゃんは呆れたような、
不思議に思ってるような、そんな顔を浮かべて言った。
サクラ「あんたが選んでくれたネックレスだから、ヒナタは笑ってたんじゃないの?」
買おうとしたけど、でも買えなかったやつで……」
サクラ「……」
ナルト「それで、昨日たまたま見ちまったんだ……。
ヒナタ、そのネックレス見て……本当に、心の底から嬉しそうに笑ってて……!
それで、オレ……今、ヒナタと、ちょっと……」
サクラ「……そのネックレスって、あんたが選んであげたの?」
ナルト「え……あ、あぁ、うん……」
しばらく黙って聞いてたサクラちゃんの、初めての質問。
それに答えると……サクラちゃんは呆れたような、
不思議に思ってるような、そんな顔を浮かべて言った。
サクラ「あんたが選んでくれたネックレスだから、ヒナタは笑ってたんじゃないの?」
229: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 21:07:17.84 ID:rPti3prgo
ナルト「……え?」
サクラ「どっかの誰かに貰ったからじゃなくて、
あんたが選んでくれたネックレスだから、それを見て笑ってた。
例えば選んでもらった時のこと思い出したりとかして……そうは考えなかったわけ?」
サクラちゃんに言われて、思い出す。
少し顔を赤くして、照れたような、ほんの少しだけ困ったような。
でも、表情がくだけるのを止められない、心の底から嬉しそうな、そんな笑顔。
鏡に映ったあの顔……そうだ、でもオレ、ヒナタのあの顔、初めて見たわけじゃない。
少し前にも見たことがある。
……オレがあのネックレスを買う時だ。
ネックレスを見せて、ヒナタに似合うって言った時。
ヒナタは、あの鏡に向けてたのと同じ顔で、笑ってたんだ……。
サクラ「……今更だけどさ。あんたってホンッッットに馬鹿よね」
サクラ「どっかの誰かに貰ったからじゃなくて、
あんたが選んでくれたネックレスだから、それを見て笑ってた。
例えば選んでもらった時のこと思い出したりとかして……そうは考えなかったわけ?」
サクラちゃんに言われて、思い出す。
少し顔を赤くして、照れたような、ほんの少しだけ困ったような。
でも、表情がくだけるのを止められない、心の底から嬉しそうな、そんな笑顔。
鏡に映ったあの顔……そうだ、でもオレ、ヒナタのあの顔、初めて見たわけじゃない。
少し前にも見たことがある。
……オレがあのネックレスを買う時だ。
ネックレスを見せて、ヒナタに似合うって言った時。
ヒナタは、あの鏡に向けてたのと同じ顔で、笑ってたんだ……。
サクラ「……今更だけどさ。あんたってホンッッットに馬鹿よね」
230: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 21:11:46.40 ID:rPti3prgo
その言葉に、オレはサクラちゃんに視線を戻す。
その顔は……やっぱり怒ってた。
サクラ「あんたが悩んでた理由、多分他にも細かいことは色々あるんだろうけどさ。
もう忘れたの? 前に言ったわよね?
女の子が本気で誰かを好きになったら、その気持ちは簡単に変わらないって」
ナルト「……」
サクラ「ヒナタはあんたのことを十年以上もずっと好きで居続けたのよ?
そんな子があんた以外の男を好きになると思う?」
ナルト「っ……オ、オレがいくら寂しい思いさせても、『気にしてない』って言ってたのは……」
サクラ「は……? 何、あんたまさかそれ真に受けたの?
あんたに気を遣わせないために我慢してるに決まってるじゃない!」
ナルト「だ、だよな。やっぱ、そうだよな……!」
その顔は……やっぱり怒ってた。
サクラ「あんたが悩んでた理由、多分他にも細かいことは色々あるんだろうけどさ。
もう忘れたの? 前に言ったわよね?
女の子が本気で誰かを好きになったら、その気持ちは簡単に変わらないって」
ナルト「……」
サクラ「ヒナタはあんたのことを十年以上もずっと好きで居続けたのよ?
そんな子があんた以外の男を好きになると思う?」
ナルト「っ……オ、オレがいくら寂しい思いさせても、『気にしてない』って言ってたのは……」
サクラ「は……? 何、あんたまさかそれ真に受けたの?
あんたに気を遣わせないために我慢してるに決まってるじゃない!」
ナルト「だ、だよな。やっぱ、そうだよな……!」
231: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 21:18:47.64 ID:rPti3prgo
サクラ「……何泣いてんのよ、馬鹿ね」
ナルト「オレ、マジで……ヒナタに愛想尽かされたんじゃねぇかって……。
本気でそう思って、オレっ……」
サクラ「ったく……絶対そんなことないって」
ナルト「うん……ありがとう、サクラちゃん。
あのさ……もしかしたら、これからも時々相談することもあるかも知れないんだけど……」
サクラ「はいはい。いつでも来なさい。ちゃんと相談乗ってあげるわよ」
ナルト「……ほんと、すげぇよなサクラちゃん。オレすげぇ悩んでて。
こんなの、まさかシカマルとか、イルカ先生とかにも恥ずかしくて相談できねぇし……。
でもサクラちゃんに会ったら、恥ずかしいとかなんとか、そんなのすっ飛んじまった」
ナルト「オレ、マジで……ヒナタに愛想尽かされたんじゃねぇかって……。
本気でそう思って、オレっ……」
サクラ「ったく……絶対そんなことないって」
ナルト「うん……ありがとう、サクラちゃん。
あのさ……もしかしたら、これからも時々相談することもあるかも知れないんだけど……」
サクラ「はいはい。いつでも来なさい。ちゃんと相談乗ってあげるわよ」
ナルト「……ほんと、すげぇよなサクラちゃん。オレすげぇ悩んでて。
こんなの、まさかシカマルとか、イルカ先生とかにも恥ずかしくて相談できねぇし……。
でもサクラちゃんに会ったら、恥ずかしいとかなんとか、そんなのすっ飛んじまった」
232: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 21:25:08.58 ID:rPti3prgo
サクラ「一度相談相手になってあげてるしね。あんた達がくっつく前にも」
ナルト「あぁ。こういうこと相談できるのって、
やっぱ、サクラちゃんしか居ねぇ。サクラちゃんが一番だってばよ」
サクラ「ま、一応医療忍者ですから。心のケアもそれなりに、ってね!」
ナルト「さすが、心の方の医療も一流だな! さっきまで、マジで辛かったからさ……」
サクラ「ナルト……」
ナルト「ヒナタのことなんて、どうでもいいって……そう思えれば楽だったんだけど。
やっぱオレ、ヒナタのことすっげぇ好きだったから、余計……」
サクラ「……だったら、ホラ。さっさと行きなさい。少しヒナタと話さなきゃいけないでしょ?
確かにプレゼントを断れなかったヒナタもいけなかったとは思うし、
その辺りのことも含めて、しっかり二人でね」
ナルト「あぁ。こういうこと相談できるのって、
やっぱ、サクラちゃんしか居ねぇ。サクラちゃんが一番だってばよ」
サクラ「ま、一応医療忍者ですから。心のケアもそれなりに、ってね!」
ナルト「さすが、心の方の医療も一流だな! さっきまで、マジで辛かったからさ……」
サクラ「ナルト……」
ナルト「ヒナタのことなんて、どうでもいいって……そう思えれば楽だったんだけど。
やっぱオレ、ヒナタのことすっげぇ好きだったから、余計……」
サクラ「……だったら、ホラ。さっさと行きなさい。少しヒナタと話さなきゃいけないでしょ?
確かにプレゼントを断れなかったヒナタもいけなかったとは思うし、
その辺りのことも含めて、しっかり二人でね」
235: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:05:48.32 ID:Y5Jw+1HXo
ナルト「あぁ……そうだな。まずは謝って、ちゃんと話し合うってばよ!
これからもうこういうことがねぇようにな!」
そう言ってオレは勢いよく立ち上がる。
そして勘定を払いに行こうとした、その時だった。
サクラ「きゃっ!?」
ナルト「! サクラちゃん、どうした?」
サクラ「あ、ううん……いたた。目にゴミが入ったみたいで……」
ナルト「あぁ、今日風つえぇからなぁ。ちょっと見せてくれ」
サクラ「えっ? あ……」
これからもうこういうことがねぇようにな!」
そう言ってオレは勢いよく立ち上がる。
そして勘定を払いに行こうとした、その時だった。
サクラ「きゃっ!?」
ナルト「! サクラちゃん、どうした?」
サクラ「あ、ううん……いたた。目にゴミが入ったみたいで……」
ナルト「あぁ、今日風つえぇからなぁ。ちょっと見せてくれ」
サクラ「えっ? あ……」
236: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:08:24.62 ID:Y5Jw+1HXo
オレはサクラちゃんの顔を両手で挟んで固定して、
片手の指で目を開いて近くで覗き込む。
ナルト「ん……でかいゴミはないし、目に傷もないな。これならそう問題はねぇだろ!」
手を離したあと、すぐゴミは取れたらしい。
多分砂か何かだったんだろう。
ただサクラちゃんは、じっとオレを見ていた。
ナルト「……サクラちゃん、どうかした?」
サクラ「あんた、そういうこと他の子にもしてないでしょうね?
特にあんたのファンの女の子とか」
ナルト「そういうこと? いや、そもそも目にゴミが入ること自体そんなに……」
サクラ「女の子の顔にやたらと顔を近づけるなって言ってんの!
相手が私だったから良かったものの……まったく」
片手の指で目を開いて近くで覗き込む。
ナルト「ん……でかいゴミはないし、目に傷もないな。これならそう問題はねぇだろ!」
手を離したあと、すぐゴミは取れたらしい。
多分砂か何かだったんだろう。
ただサクラちゃんは、じっとオレを見ていた。
ナルト「……サクラちゃん、どうかした?」
サクラ「あんた、そういうこと他の子にもしてないでしょうね?
特にあんたのファンの女の子とか」
ナルト「そういうこと? いや、そもそも目にゴミが入ること自体そんなに……」
サクラ「女の子の顔にやたらと顔を近づけるなって言ってんの!
相手が私だったから良かったものの……まったく」
237: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:09:42.44 ID:Y5Jw+1HXo
ナルト「あ、あぁー! そっか、そういうことね……! ご、ごめんなサクラちゃん!」
サクラ「別にいいわよ。私は本当に『気にしてないから』」
ナルト「うっ……そ、そのジョークはちょっとブラック過ぎるってばよ」
サクラ「デリカシーのないことした罰よ。
それじゃ、今度こそ行きなさい。お金はそこに置いといて良いわ。私が払っとくから」
ナルト「……おう! ありがとなサクラちゃん! また今度何か奢るからさ!」
サクラ「あっ、そうだ言い忘れてた!」
走り出しかけたオレを、サクラちゃんは慌てて引き止める。
何かよっぽど大事なことが……と思ったけど、サクラちゃんは笑って、
サクラ「今日ここで私に会ったこと、ヒナタには内緒にしておいてくれない?」
サクラ「別にいいわよ。私は本当に『気にしてないから』」
ナルト「うっ……そ、そのジョークはちょっとブラック過ぎるってばよ」
サクラ「デリカシーのないことした罰よ。
それじゃ、今度こそ行きなさい。お金はそこに置いといて良いわ。私が払っとくから」
ナルト「……おう! ありがとなサクラちゃん! また今度何か奢るからさ!」
サクラ「あっ、そうだ言い忘れてた!」
走り出しかけたオレを、サクラちゃんは慌てて引き止める。
何かよっぽど大事なことが……と思ったけど、サクラちゃんは笑って、
サクラ「今日ここで私に会ったこと、ヒナタには内緒にしておいてくれない?」
238: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:10:50.24 ID:Y5Jw+1HXo
ナルト「へっ? なんで?」
そう訊くと、サクラちゃんはバツが悪そうに笑う。
そして頬をかきながら答えた。
サクラ「こないだヒナタに会った時、私ダイエット中って言っちゃったのよね。
忍とは忍び耐える者、とか偉そうに言っておきながら
早々に意思が折れてこんなとこまで来ちゃって……」
ナルト「あぁ、なるほど……わかった! 誰にも言わないでおくってばよ!」
サクラ「あはは……じゃ、よろしくね!」
サクラちゃんに手を振って、オレは今度こそ家に走る。
ヒナタには本当に悪いことしちまった……。
でもこれできっと元通りだ!
また前みたいな、幸せな生活に戻れるはずだ!
そう訊くと、サクラちゃんはバツが悪そうに笑う。
そして頬をかきながら答えた。
サクラ「こないだヒナタに会った時、私ダイエット中って言っちゃったのよね。
忍とは忍び耐える者、とか偉そうに言っておきながら
早々に意思が折れてこんなとこまで来ちゃって……」
ナルト「あぁ、なるほど……わかった! 誰にも言わないでおくってばよ!」
サクラ「あはは……じゃ、よろしくね!」
サクラちゃんに手を振って、オレは今度こそ家に走る。
ヒナタには本当に悪いことしちまった……。
でもこれできっと元通りだ!
また前みたいな、幸せな生活に戻れるはずだ!
239: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:13:55.36 ID:Y5Jw+1HXo
・
・
・
ナルト「ただいま、ヒナタ!」
大声でヒナタの名前を呼びながら玄関の扉を開けた。
返事はない……けど、鍵は開いてたから家には居るはずだ。
居間には居ない。
台所なんかも見てみたけど居ない。
そして次にヒナタの部屋に行くと……
ナルト「!」
居た。
ただ、電気も点けずこっちに背を向けたまま、俯いて座っている。
・
・
ナルト「ただいま、ヒナタ!」
大声でヒナタの名前を呼びながら玄関の扉を開けた。
返事はない……けど、鍵は開いてたから家には居るはずだ。
居間には居ない。
台所なんかも見てみたけど居ない。
そして次にヒナタの部屋に行くと……
ナルト「!」
居た。
ただ、電気も点けずこっちに背を向けたまま、俯いて座っている。
240: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:14:39.68 ID:Y5Jw+1HXo
やっぱり昨日のことがあって、落ち込んでるんだ。
当然だ、オレが落ち込ませちまったんだから……。
ナルト「ヒナタ……」
名前を呼びながら部屋に入る。
でもヒナタは動かない。
背を向けたまま、ヒナタは静かに言った。
ヒナタ「お……お帰りなさい」
ナルト「あ、あぁ。ただいま……」
明らかにいつもと違う様子のヒナタを見て、今更だけど緊張してきた。
どうやって話を切り出そうか、謝ろうか。
そんなことを考えていると、思いも寄らない質問がヒナタの口から飛び出した。
ヒナタ「お……お茶屋さん、行ってたんだよね?」
当然だ、オレが落ち込ませちまったんだから……。
ナルト「ヒナタ……」
名前を呼びながら部屋に入る。
でもヒナタは動かない。
背を向けたまま、ヒナタは静かに言った。
ヒナタ「お……お帰りなさい」
ナルト「あ、あぁ。ただいま……」
明らかにいつもと違う様子のヒナタを見て、今更だけど緊張してきた。
どうやって話を切り出そうか、謝ろうか。
そんなことを考えていると、思いも寄らない質問がヒナタの口から飛び出した。
ヒナタ「お……お茶屋さん、行ってたんだよね?」
241: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:15:52.62 ID:Y5Jw+1HXo
ナルト「え? ……うん。でも、なんでそれ……」
ヒナタ「じ、実は私もさっきまで外に出てて……
それで、ナルトくんをそこで見たっていう人が居て……」
ナルト「そ、そっか」
よく分からない。
ヒナタも外に出てたって、どこかに用事でもあったのか?
それにオレを見た人って……?
ヒナタ「一人、だったの? それとも、誰かと一緒?」
このヒナタの質問に、一瞬素直に答えそうになってしまった。
でもすぐにサクラちゃんの言ってたことを思い出して、
ナルト「ん、あぁ、いや……一人だったけど。それがどうかしたか?」
ヒナタ「じ、実は私もさっきまで外に出てて……
それで、ナルトくんをそこで見たっていう人が居て……」
ナルト「そ、そっか」
よく分からない。
ヒナタも外に出てたって、どこかに用事でもあったのか?
それにオレを見た人って……?
ヒナタ「一人、だったの? それとも、誰かと一緒?」
このヒナタの質問に、一瞬素直に答えそうになってしまった。
でもすぐにサクラちゃんの言ってたことを思い出して、
ナルト「ん、あぁ、いや……一人だったけど。それがどうかしたか?」
242: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:17:20.36 ID:Y5Jw+1HXo
ヒナタ「……そう、なんだ」
そう呟いたきり、ヒナタは黙り込む。
……なんだったんだろう、今の質問は。
と、そんなことを考えてる場合じゃない。
今は何より優先することがあるだろ。
オレはまずヒナタに謝らなくちゃいけないんだ。
ナルト「それよりさ、ヒナタ……。
やっぱり、言っておかなきゃいけないと思ってさ。えっと、昨日は」
ヒナタ「ごめんなさい」
早口気味に、ヒナタはオレの言葉を遮るように言った。
そう呟いたきり、ヒナタは黙り込む。
……なんだったんだろう、今の質問は。
と、そんなことを考えてる場合じゃない。
今は何より優先することがあるだろ。
オレはまずヒナタに謝らなくちゃいけないんだ。
ナルト「それよりさ、ヒナタ……。
やっぱり、言っておかなきゃいけないと思ってさ。えっと、昨日は」
ヒナタ「ごめんなさい」
早口気味に、ヒナタはオレの言葉を遮るように言った。
243: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:18:20.02 ID:Y5Jw+1HXo
ナルト「え……?」
ヒナタ「昨日のこと……ごめんなさい。
分かってるの、私が全部悪いんだって……」
意表を突かれたオレに、畳み掛けるようにヒナタは謝罪の言葉を投げ続ける。
背を向けたまま、震えた声で。
ただただ、自分を責め続ける。
ヒナタ「酷いよね、私……わかってるの。
だから言って欲しいの……悪いとこ、全部。全部、直すから……」
ナルト「お、おい、ヒナタ?」
ヒナタ「ね、お願いナルトくん……私の悪いとこ、全部直すから……」
ヒナタ「昨日のこと……ごめんなさい。
分かってるの、私が全部悪いんだって……」
意表を突かれたオレに、畳み掛けるようにヒナタは謝罪の言葉を投げ続ける。
背を向けたまま、震えた声で。
ただただ、自分を責め続ける。
ヒナタ「酷いよね、私……わかってるの。
だから言って欲しいの……悪いとこ、全部。全部、直すから……」
ナルト「お、おい、ヒナタ?」
ヒナタ「ね、お願いナルトくん……私の悪いとこ、全部直すから……」
244: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:20:15.24 ID:Y5Jw+1HXo
違う、悪いのはオレだ。
オレが勝手に不安になって、勘違いして、ヒナタの気持ちを疑って……。
だからヒナタ、そんなに謝らないでくれ。
って、そう言おうとした。
でも次のヒナタの言葉で……
ヒナタ「私が、悪かったから。だから……私のこと、好きじゃなくなっちゃったんだよね。
だ、だから、わ、私より……他、の……女の子、と……」
一瞬何を言ってるのか分からなかった。
ヒナタの声が震えて、途切れ途切れだったからってのもある。
でもそれだけじゃない。
オレがヒナタのこと好きじゃなくなった?
だから他の女の子と……なんだよ?
ヒナタじゃなくて、他の女子と付き合えって言ってんのか……!?
オレが勝手に不安になって、勘違いして、ヒナタの気持ちを疑って……。
だからヒナタ、そんなに謝らないでくれ。
って、そう言おうとした。
でも次のヒナタの言葉で……
ヒナタ「私が、悪かったから。だから……私のこと、好きじゃなくなっちゃったんだよね。
だ、だから、わ、私より……他、の……女の子、と……」
一瞬何を言ってるのか分からなかった。
ヒナタの声が震えて、途切れ途切れだったからってのもある。
でもそれだけじゃない。
オレがヒナタのこと好きじゃなくなった?
だから他の女の子と……なんだよ?
ヒナタじゃなくて、他の女子と付き合えって言ってんのか……!?
245: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:23:05.01 ID:Y5Jw+1HXo
ナルト「さ……さっきから何言ってんだヒナタ! 他の女の子ってなんだよ!?」
我慢できずに、オレはヒナタの腕を掴んで叫んだ。
オレがヒナタのこと好きじゃなくなるわけねぇだろ!
ヒナタ以外の奴と付き合う気になんてなるわけねぇだろ!
オレには……!
ナルト「オレにはヒナタしか居ねぇ! ヒナタが一番だ!」
そうやって、オレはオレの素直な気持ちを口に出した……つもりだった。
でもヒナタの反応は、完全にオレの想定の外だった。
ヒナタ「ッ……嫌! やめて!!」
背を向けたまま、ヒナタは腕を振ってオレの手を払い、
そして耳を塞いで、叫んだ。
ヒナタ「ナルトくんなんて……!」
我慢できずに、オレはヒナタの腕を掴んで叫んだ。
オレがヒナタのこと好きじゃなくなるわけねぇだろ!
ヒナタ以外の奴と付き合う気になんてなるわけねぇだろ!
オレには……!
ナルト「オレにはヒナタしか居ねぇ! ヒナタが一番だ!」
そうやって、オレはオレの素直な気持ちを口に出した……つもりだった。
でもヒナタの反応は、完全にオレの想定の外だった。
ヒナタ「ッ……嫌! やめて!!」
背を向けたまま、ヒナタは腕を振ってオレの手を払い、
そして耳を塞いで、叫んだ。
ヒナタ「ナルトくんなんて……!」
246: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:25:07.67 ID:Y5Jw+1HXo
それ以降は、ヒナタは何も言わなかった。
でも分かった。
この後に続く言葉なんて、一つしかない。
『女の子が誰かを本気で好きになったら、そう簡単には変われない』。
サクラちゃんはそう言ってた。
でも……そうだよな。
簡単には変われないけど……変わらないわけじゃ、ないんだよな。
ナルト「……ごめん」
絞り出すように、ただそう言うことしかできなかった。
もう何も言えない。
背を向けて、ヒナタの部屋を出る。
背後で、物音がした。
ヒナタ「ご……ごめんなさい! 違うの、今のはっ……」
でも分かった。
この後に続く言葉なんて、一つしかない。
『女の子が誰かを本気で好きになったら、そう簡単には変われない』。
サクラちゃんはそう言ってた。
でも……そうだよな。
簡単には変われないけど……変わらないわけじゃ、ないんだよな。
ナルト「……ごめん」
絞り出すように、ただそう言うことしかできなかった。
もう何も言えない。
背を向けて、ヒナタの部屋を出る。
背後で、物音がした。
ヒナタ「ご……ごめんなさい! 違うの、今のはっ……」
247: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:25:51.86 ID:Y5Jw+1HXo
背を向けたオレに、ヒナタはしがみついて、そして謝った。
『違う』って……そう、言って。
ヒナタ「本当に、そんなことない、違うの……!」
……そっか、違うのか。
さっき言おうとしたことは……違うんだよな?
ヒナタ「全部……私の、勘違いだったの、だから……!」
勘違いか、そうか……。
じゃあ仕方ないよな。
勘違いなんだから、オレももう、気にしなくていいんだよな?
ヒナタ「ナルトくん、大好き……っ」
……あぁ。
いいんだよな、信じても……。
ヒナタはオレのことが好きって……信じても、いいんだよな?
『違う』って……そう、言って。
ヒナタ「本当に、そんなことない、違うの……!」
……そっか、違うのか。
さっき言おうとしたことは……違うんだよな?
ヒナタ「全部……私の、勘違いだったの、だから……!」
勘違いか、そうか……。
じゃあ仕方ないよな。
勘違いなんだから、オレももう、気にしなくていいんだよな?
ヒナタ「ナルトくん、大好き……っ」
……あぁ。
いいんだよな、信じても……。
ヒナタはオレのことが好きって……信じても、いいんだよな?
248: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:28:27.69 ID:Y5Jw+1HXo
これでナルト視点終了です。
次から三人称視点に戻ります。
次から三人称視点に戻ります。
249: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:31:05.30 ID:Y5Jw+1HXo
・
・
・
ナルト「……昨日はごめんな」
ヒナタ「う、ううん。私の方こそ、ごめんなさい……」
その後少し時間を置き落ち着いてから、双方互いに謝った。
そして、強引にこの件を終わらせた。
相手に謝りたいという気持ちもあったが、
それより寧ろ早く忘れて楽になりたいという気持ちの方が強かった。
この件以降、二人は共に忘れるよう努めた。
気にしないよう努めた。
あの幸せな生活に戻りたい一心で、必死に再現しようと試みた。
・
・
ナルト「……昨日はごめんな」
ヒナタ「う、ううん。私の方こそ、ごめんなさい……」
その後少し時間を置き落ち着いてから、双方互いに謝った。
そして、強引にこの件を終わらせた。
相手に謝りたいという気持ちもあったが、
それより寧ろ早く忘れて楽になりたいという気持ちの方が強かった。
この件以降、二人は共に忘れるよう努めた。
気にしないよう努めた。
あの幸せな生活に戻りたい一心で、必死に再現しようと試みた。
250: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:32:28.00 ID:Y5Jw+1HXo
チョウジ「――あっ。あれナルトとヒナタじゃない?」
シカマル「あぁ、そうみてぇだな」
いの「やっほー、二人ともー!」
ヒナタ「! こんにちは、いのさん、シカマルくん、チョウジくん」
ナルト「よっ! 今日もお前ら三人一緒か」
いの「それ言ったらあんた達もでしょ? いっつも二人一緒! アツイわねー、ほんと」
ナルト「へへっ、そっか?」
ヒナタ「それじゃ、私たちはこれで……じゃあね、みんな」
シカマル「あぁ、そうみてぇだな」
いの「やっほー、二人ともー!」
ヒナタ「! こんにちは、いのさん、シカマルくん、チョウジくん」
ナルト「よっ! 今日もお前ら三人一緒か」
いの「それ言ったらあんた達もでしょ? いっつも二人一緒! アツイわねー、ほんと」
ナルト「へへっ、そっか?」
ヒナタ「それじゃ、私たちはこれで……じゃあね、みんな」
251: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/26(月) 19:34:31.57 ID:Y5Jw+1HXo
チョウジ「相変わらず仲いいねー、あの二人」
いの「ほんとよねー。……って、シカマル? 何ぼーっとしてんの?」
シカマル「ん、あぁいや……なんでもねぇ。んじゃ、オレらも行こうぜ」
事実ナルトもヒナタも、それまで通りに振舞うことは出来ていた。
顔を合わせ、会話し、笑い合う。
元々の問題は何も解決はしていないと二人は理解していたが、
それでもそうやって振舞うことで、心の陰を忘れられる気がした。
忘れられた気に、なっていた。
それでも、こうすることが正解なのだと思っていた。
何もかも忘れて幸せを演じることが正解なのだと、そう思い込もうとしていた。
自分は今、幸せなのだと。
いの「ほんとよねー。……って、シカマル? 何ぼーっとしてんの?」
シカマル「ん、あぁいや……なんでもねぇ。んじゃ、オレらも行こうぜ」
事実ナルトもヒナタも、それまで通りに振舞うことは出来ていた。
顔を合わせ、会話し、笑い合う。
元々の問題は何も解決はしていないと二人は理解していたが、
それでもそうやって振舞うことで、心の陰を忘れられる気がした。
忘れられた気に、なっていた。
それでも、こうすることが正解なのだと思っていた。
何もかも忘れて幸せを演じることが正解なのだと、そう思い込もうとしていた。
自分は今、幸せなのだと。
256: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:23:16.20 ID:X1jM1rJko
・
・
・
ヒナタ「それじゃあナルトくん、お留守番よろしくね」
ナルト「おう、任せろってばよ! ヒナタも気ぃ付けろよ!」
ヒナタ「うん……行ってきます」
あれから更に数日が経った日のこと。
今日は珍しく、ヒナタが軽い任務に出ていてナルトが留守番だった。
ヒナタを見送って、ナルトは居間のソファに座る。
テレビに映る映像を眺める。
・
・
ヒナタ「それじゃあナルトくん、お留守番よろしくね」
ナルト「おう、任せろってばよ! ヒナタも気ぃ付けろよ!」
ヒナタ「うん……行ってきます」
あれから更に数日が経った日のこと。
今日は珍しく、ヒナタが軽い任務に出ていてナルトが留守番だった。
ヒナタを見送って、ナルトは居間のソファに座る。
テレビに映る映像を眺める。
257: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:26:02.35 ID:X1jM1rJko
久しぶりに家で一人になったが、特にすることも思いつかない。
ほとんど何も考えず、瞳にテレビの映像を写し続ける。
しばらくそのまま意味のない時間を過ごしたが、
適当に散歩でも行くか、と思い立ち、部屋に着替えに行った。
タンスの中から服を取り出す。
着替えを始め、そして上着に袖を通した時。
翻った上着が、コツンと何かに当たった。
見ると、棚の上に置いてあった写真立てが倒れている。
ナルトは特に何を思うこともなくその写真立てを起こした……が、
写真が目に入ると、ぴたりとその手が止まった。
そこに写っていたのは、二人で隣り合って笑うナルトとヒナタだった。
ほとんど何も考えず、瞳にテレビの映像を写し続ける。
しばらくそのまま意味のない時間を過ごしたが、
適当に散歩でも行くか、と思い立ち、部屋に着替えに行った。
タンスの中から服を取り出す。
着替えを始め、そして上着に袖を通した時。
翻った上着が、コツンと何かに当たった。
見ると、棚の上に置いてあった写真立てが倒れている。
ナルトは特に何を思うこともなくその写真立てを起こした……が、
写真が目に入ると、ぴたりとその手が止まった。
そこに写っていたのは、二人で隣り合って笑うナルトとヒナタだった。
258: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:28:37.31 ID:X1jM1rJko
確か初めて二人で撮った写真だ。
この写真は、もちろん毎日視界には入っていた。
しかしこうして手に取ってじっくり見るのは久しぶりだった。
写真に映った自分たちの笑顔。
その表情からは少し照れくささを感じるが、
それでも、心の底から幸せそうに笑っていた。
自分も、ヒナタも、とても幸せそうに笑っている。
見ていると自然にこちらまで笑顔になりそうだった。
ほとんど無意識に視線を外し、鏡に目を向ける。
自分の顔が映る。
そして、その顔がぐにゃりと歪んだ。
この写真は、もちろん毎日視界には入っていた。
しかしこうして手に取ってじっくり見るのは久しぶりだった。
写真に映った自分たちの笑顔。
その表情からは少し照れくささを感じるが、
それでも、心の底から幸せそうに笑っていた。
自分も、ヒナタも、とても幸せそうに笑っている。
見ていると自然にこちらまで笑顔になりそうだった。
ほとんど無意識に視線を外し、鏡に目を向ける。
自分の顔が映る。
そして、その顔がぐにゃりと歪んだ。
259: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:29:39.32 ID:X1jM1rJko
顔が歪む。
視界が滲む。
写真に雫が落ちる。
流れ出る雫を止められない。
嗚咽を止められない。
この写真の中の笑顔……。
ほんの少し前までは毎日見ていた顔だった。
鏡の中で、そして、鏡の外で。
自分は、ヒナタは、毎日こんな風に笑っていた。
でも、もう、何日も見ていない。
どんな風に笑えばこの笑顔になるのかも思い出せない。
視界が滲む。
写真に雫が落ちる。
流れ出る雫を止められない。
嗚咽を止められない。
この写真の中の笑顔……。
ほんの少し前までは毎日見ていた顔だった。
鏡の中で、そして、鏡の外で。
自分は、ヒナタは、毎日こんな風に笑っていた。
でも、もう、何日も見ていない。
どんな風に笑えばこの笑顔になるのかも思い出せない。
260: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:30:20.77 ID:X1jM1rJko
自分は幸せなはずだった。
忘れてしまえば幸せになれるはずだった。
だから忘れようとしていた。
思い込もうとしていた。
そうすればまた今まで通りに、元通りになれると信じてた。
でも、やっぱり違った。
駄目だった。
たった今はっきり分かった。
自分は今、まったく幸せなんかじゃない。
あの幸せは……どこか遠くへ行ってしまったままだった。
忘れてしまえば幸せになれるはずだった。
だから忘れようとしていた。
思い込もうとしていた。
そうすればまた今まで通りに、元通りになれると信じてた。
でも、やっぱり違った。
駄目だった。
たった今はっきり分かった。
自分は今、まったく幸せなんかじゃない。
あの幸せは……どこか遠くへ行ってしまったままだった。
261: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:31:36.06 ID:X1jM1rJko
・
・
・
任務を終えたヒナタは夕方頃に里に帰り、カカシに報告をした。
そして家へと向かう。
今日の夕飯は何にしよう。
早く帰らないと。
ナルトくんがお腹を空かせて待ってるはず。
そう思う心とは裏腹に、足の進みは速まらない。
せめて天気が良ければ多少は気も晴れただろうが、
空は分厚い雲に覆われ遠くでは雷鳴も響いているようだ。
近々嵐になるかも知れない。
ふとヒナタは、自分の視線が足元に落ちていることにふと気が付いた。
いけない、これじゃまるで落ち込んでいるみたいじゃないか……と顔を上げた。
そして、顔を上げたことを後悔した。
サクラ「あっ、やっぱりヒナタだ」
・
・
任務を終えたヒナタは夕方頃に里に帰り、カカシに報告をした。
そして家へと向かう。
今日の夕飯は何にしよう。
早く帰らないと。
ナルトくんがお腹を空かせて待ってるはず。
そう思う心とは裏腹に、足の進みは速まらない。
せめて天気が良ければ多少は気も晴れただろうが、
空は分厚い雲に覆われ遠くでは雷鳴も響いているようだ。
近々嵐になるかも知れない。
ふとヒナタは、自分の視線が足元に落ちていることにふと気が付いた。
いけない、これじゃまるで落ち込んでいるみたいじゃないか……と顔を上げた。
そして、顔を上げたことを後悔した。
サクラ「あっ、やっぱりヒナタだ」
262: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:33:06.42 ID:X1jM1rJko
ヒナタ「サクラさん……」
サクラ「ずっと下向いちゃってるから、近付くまで分かんなかったわよ。
どうしたの、何かあった? 今任務から帰ってきたとこよね?」
そう言って、丸っきりいつものように接してくるサクラ。
そんなサクラを見て、ヒナタは、
ヒナタ「……ううん、ちょっと疲れちゃってただけ。なんでもないよ」
笑顔を浮かべて、そう答えた。
自分の心を塗りつぶして覆い隠すための、笑顔だった。
しかし次のサクラの一言で、ヒナタはその笑顔にヒビの入る音を聞いた気がした。
サクラ「もしかして……ナルトのことで、悩んでる?」
サクラ「ずっと下向いちゃってるから、近付くまで分かんなかったわよ。
どうしたの、何かあった? 今任務から帰ってきたとこよね?」
そう言って、丸っきりいつものように接してくるサクラ。
そんなサクラを見て、ヒナタは、
ヒナタ「……ううん、ちょっと疲れちゃってただけ。なんでもないよ」
笑顔を浮かべて、そう答えた。
自分の心を塗りつぶして覆い隠すための、笑顔だった。
しかし次のサクラの一言で、ヒナタはその笑顔にヒビの入る音を聞いた気がした。
サクラ「もしかして……ナルトのことで、悩んでる?」
263: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:34:49.59 ID:X1jM1rJko
ヒナタは答えられない。
すべての思考が、言葉にならずに頭の中でごちゃ混ぜになる感覚がした。
どうして……どうしてそんなことを言うの?
どうして平気でそんなことを言えるの?
ナルトくんと、あんなことしておいて……
ううん、違う。
やっぱりあれは私の勘違いだったんだ。
だからこうして相談に乗ろうとしてくれてるんじゃないか。
それが何よりの証拠……
本当に?
本当にそう言い切れるの?
相談に乗るふりして、私のことをからかおうと……
そんなはずない!
サクラさんがそんなことするはずない!
違う、サクラさんは……違う、そんなの、私は……!
すべての思考が、言葉にならずに頭の中でごちゃ混ぜになる感覚がした。
どうして……どうしてそんなことを言うの?
どうして平気でそんなことを言えるの?
ナルトくんと、あんなことしておいて……
ううん、違う。
やっぱりあれは私の勘違いだったんだ。
だからこうして相談に乗ろうとしてくれてるんじゃないか。
それが何よりの証拠……
本当に?
本当にそう言い切れるの?
相談に乗るふりして、私のことをからかおうと……
そんなはずない!
サクラさんがそんなことするはずない!
違う、サクラさんは……違う、そんなの、私は……!
264: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:36:10.82 ID:X1jM1rJko
サクラ「……ヒナタ?」
明らかにヒナタの様子がおかしい。
流石に心配になり、サクラはヒナタの肩に手を伸ばす……が、
ヒナタ「ごめんなさい。私、急ぐから……」
そう言って、手を避けるようにヒナタは歩き出した。
当然サクラはその後を追おうとする。
しかしヒナタはサクラに背を向けたまま、
ヒナタ「お願い……放っておいて」
サクラは追うのをやめざるを得なかった。
そのあとはただ、遠ざかるヒナタの背中に
心配そうな表情を向けることしかできなかった。
明らかにヒナタの様子がおかしい。
流石に心配になり、サクラはヒナタの肩に手を伸ばす……が、
ヒナタ「ごめんなさい。私、急ぐから……」
そう言って、手を避けるようにヒナタは歩き出した。
当然サクラはその後を追おうとする。
しかしヒナタはサクラに背を向けたまま、
ヒナタ「お願い……放っておいて」
サクラは追うのをやめざるを得なかった。
そのあとはただ、遠ざかるヒナタの背中に
心配そうな表情を向けることしかできなかった。
265: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:38:08.78 ID:X1jM1rJko
サクラと別れしばらく歩き、ヒナタは人気のない路地裏で立ち止まった。
前がよく見えなくて、これ以上は歩く気にならない。
こんなに嫌な気分になったのは、初めてだった。
昔も辛い目に遭ったことはあるけど、ここまで嫌な気分になったことはない。
最低で、最悪な気分だ。
今までこんなに……自分が嫌になったことは、なかった。
大好きな人を信じられない自分が嫌だ。
大切な友達を信じられない自分が嫌だ。
絶対に見間違いだって、絶対に勘違いだって、そう思えない自分が嫌だ。
私は本当に嫌な人間だ。
サクラさんはすごく優しいのに。
あんなに真剣に相談に乗ってくれて、今も私を心配してくれてる。
その、はずなのに。
前がよく見えなくて、これ以上は歩く気にならない。
こんなに嫌な気分になったのは、初めてだった。
昔も辛い目に遭ったことはあるけど、ここまで嫌な気分になったことはない。
最低で、最悪な気分だ。
今までこんなに……自分が嫌になったことは、なかった。
大好きな人を信じられない自分が嫌だ。
大切な友達を信じられない自分が嫌だ。
絶対に見間違いだって、絶対に勘違いだって、そう思えない自分が嫌だ。
私は本当に嫌な人間だ。
サクラさんはすごく優しいのに。
あんなに真剣に相談に乗ってくれて、今も私を心配してくれてる。
その、はずなのに。
266: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:39:19.46 ID:X1jM1rJko
忘れることのできないあの光景。
嘘をつかれたという事実。
それが、心を黒く染める。
疑うなんておかしい。
あんなに優しい二人を疑うなんて許されない。
頭ではそう思ってる。
だけど、信じられない。
あの光景を忘れようとしていた。
勘違いだって思おうとしていた。
思ってたつもりだった。
それで幸せを取り戻したつもりになってた。
でも、全然駄目だったって……今、はっきりわかった。
あの幸せな毎日は、どこかに行ったままなんだって。
嘘をつかれたという事実。
それが、心を黒く染める。
疑うなんておかしい。
あんなに優しい二人を疑うなんて許されない。
頭ではそう思ってる。
だけど、信じられない。
あの光景を忘れようとしていた。
勘違いだって思おうとしていた。
思ってたつもりだった。
それで幸せを取り戻したつもりになってた。
でも、全然駄目だったって……今、はっきりわかった。
あの幸せな毎日は、どこかに行ったままなんだって。
267: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:40:11.10 ID:X1jM1rJko
・
・
・
今の幸せが中身のない、偽りのものであること。
そのことに双方気付いた。
あの出来事は忘れることのできない現実であり、
なかったことなどにはできないものであることに気付いた。
だが……
ヒナタ「ただいま、ナルトくん」
ナルト「あぁ、おかえり!」
ヒナタ「お腹空いてるでしょ? 今からご飯作るね」
ナルト「おう! 何か手伝うことあるか?」
ヒナタ「ううん、大丈夫。すぐできるから座ってて?」
・
・
今の幸せが中身のない、偽りのものであること。
そのことに双方気付いた。
あの出来事は忘れることのできない現実であり、
なかったことなどにはできないものであることに気付いた。
だが……
ヒナタ「ただいま、ナルトくん」
ナルト「あぁ、おかえり!」
ヒナタ「お腹空いてるでしょ? 今からご飯作るね」
ナルト「おう! 何か手伝うことあるか?」
ヒナタ「ううん、大丈夫。すぐできるから座ってて?」
268: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:41:29.63 ID:X1jM1rJko
演じることをやめられなかった。
この表面上の見せかけの幸せですら、失うのが怖かった。
心の中に渦巻いているあの件に触れて、
僅かに残った幸せの薄皮まで完全に崩れ去ってしまうのを恐れていた。
だから互いに演じ続けた。
しかし偽物の幸せを自覚した今、それを続けることは確実に両者の心を削っていく。
そしてただ続けていても決して問題が解決することはない。
この生活に慣れてしまうか……あるいは心が耐えられなくなるか。
そのどちらの道を辿るとしても、今のままではこの先二人が幸せになる道は残されていなかった。
が、幸か不幸か。
この二人の行先を決定づける転機が訪れた。
この表面上の見せかけの幸せですら、失うのが怖かった。
心の中に渦巻いているあの件に触れて、
僅かに残った幸せの薄皮まで完全に崩れ去ってしまうのを恐れていた。
だから互いに演じ続けた。
しかし偽物の幸せを自覚した今、それを続けることは確実に両者の心を削っていく。
そしてただ続けていても決して問題が解決することはない。
この生活に慣れてしまうか……あるいは心が耐えられなくなるか。
そのどちらの道を辿るとしても、今のままではこの先二人が幸せになる道は残されていなかった。
が、幸か不幸か。
この二人の行先を決定づける転機が訪れた。
269: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:44:28.97 ID:X1jM1rJko
・
・
・
カカシ「――さ、今回この五人に集まってもらったのは他でもない。
ちょっとした任務をやってもらうよ」
翌朝、火影の執務室に並ぶ五人。
彼らは全員同じ疑問を抱えていた。
シカマル「まぁ任務は良いんですが、まず理由を説明してもらえませんかね?
なんでまたこの五人なんですか。今度は火星に行けとでも?」
そう、今回招集されたメンバーは、ハナビを救うために集められたものと同じ。
また何か大きな事件でもあったのかと勘ぐるのも仕方なかった。
しかしカカシはのんびりとした調子で答える。
カカシ「いいや、今回の任務はただの荷物の運搬。
それなりに貴重な骨董品を運んでほしいんだそうだ」
・
・
カカシ「――さ、今回この五人に集まってもらったのは他でもない。
ちょっとした任務をやってもらうよ」
翌朝、火影の執務室に並ぶ五人。
彼らは全員同じ疑問を抱えていた。
シカマル「まぁ任務は良いんですが、まず理由を説明してもらえませんかね?
なんでまたこの五人なんですか。今度は火星に行けとでも?」
そう、今回招集されたメンバーは、ハナビを救うために集められたものと同じ。
また何か大きな事件でもあったのかと勘ぐるのも仕方なかった。
しかしカカシはのんびりとした調子で答える。
カカシ「いいや、今回の任務はただの荷物の運搬。
それなりに貴重な骨董品を運んでほしいんだそうだ」
270: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:47:47.27 ID:X1jM1rJko
サイ「それがなぜこの五人に関係するんですか?」
カカシ「別に直接に関係するわけじゃない。依頼主の指名ってだけだ。
それなりに権力のあるお金持ちのね。」
シカマル「……なるほど。金も積まれて、しかもオレたちは他の任務に就いてるわけでもない。
これで断れば信用やら何やら色々めんどくせーことになると」
カカシ「まぁ依頼主本人は、お前達なら確実に成功させてくれそうだから
って理由で指名しただけなんだろうけど……
ただこの任務、ある意味じゃお前達が適任かも知れないよ」
サイ「ボク達が適任……?」
カカシ「運搬経路がちょっと普通じゃなくてね。忍でないとまず不可能だってことが一つ。
それから……この天候だ」
そう言ってカカシが指した窓には、
横なぶりの大粒の雨が打ち付け、ガラスも窓枠から外れんばかりにガタガタと揺れていた。
カカシ「別に直接に関係するわけじゃない。依頼主の指名ってだけだ。
それなりに権力のあるお金持ちのね。」
シカマル「……なるほど。金も積まれて、しかもオレたちは他の任務に就いてるわけでもない。
これで断れば信用やら何やら色々めんどくせーことになると」
カカシ「まぁ依頼主本人は、お前達なら確実に成功させてくれそうだから
って理由で指名しただけなんだろうけど……
ただこの任務、ある意味じゃお前達が適任かも知れないよ」
サイ「ボク達が適任……?」
カカシ「運搬経路がちょっと普通じゃなくてね。忍でないとまず不可能だってことが一つ。
それから……この天候だ」
そう言ってカカシが指した窓には、
横なぶりの大粒の雨が打ち付け、ガラスも窓枠から外れんばかりにガタガタと揺れていた。
272: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/27(火) 20:50:38.66 ID:X1jM1rJko
カカシ「ま、お前達にとっちゃこの程度の悪天候は問題ないだろうけど、
並の忍に任せるにはちょっと不安ってところだからな」
サイ「ちなみに、天候を理由に先延ばしにすることは?」
カカシ「それができたらやってる」
サイ「ですよね」
シカマル「まぁ、わかりました。そんじゃ詳しい説明をお願いします」
シカマルに促されてカカシは任務の説明を始める。
説明を聞きながら、シカマルは同時に一つ考え事をしていた。
ここに集まった時から、ナルト、ヒナタ、サクラの様子がどうもおかしい。
特にナルトとヒナタに関しては、少し前に偶然会った時から違和感を覚えていた。
この任務、面倒くさいことにならなければいいが……。
並の忍に任せるにはちょっと不安ってところだからな」
サイ「ちなみに、天候を理由に先延ばしにすることは?」
カカシ「それができたらやってる」
サイ「ですよね」
シカマル「まぁ、わかりました。そんじゃ詳しい説明をお願いします」
シカマルに促されてカカシは任務の説明を始める。
説明を聞きながら、シカマルは同時に一つ考え事をしていた。
ここに集まった時から、ナルト、ヒナタ、サクラの様子がどうもおかしい。
特にナルトとヒナタに関しては、少し前に偶然会った時から違和感を覚えていた。
この任務、面倒くさいことにならなければいいが……。
281: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:04:08.11 ID:28znkD2Lo
・
・
・
シカマル「なるほど……こりゃ確かにめんどくせーな」
里の門の前でシカマルは地図を広げて呟く。
目的地まではかなり険しい道を通らねばならず、
たかが数点の骨董品の運搬とは言え、カカシの言う通り忍でないと無理そうだった。
ただ、手段さえあればその道を通る必要もない。
シカマル「まぁこの程度の天候なら……サイ」
サイ「うん。人数分でいいかな?」
シカマル「あぁ」
・
・
シカマル「なるほど……こりゃ確かにめんどくせーな」
里の門の前でシカマルは地図を広げて呟く。
目的地まではかなり険しい道を通らねばならず、
たかが数点の骨董品の運搬とは言え、カカシの言う通り忍でないと無理そうだった。
ただ、手段さえあればその道を通る必要もない。
シカマル「まぁこの程度の天候なら……サイ」
サイ「うん。人数分でいいかな?」
シカマル「あぁ」
282: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:06:16.05 ID:28znkD2Lo
手短なやり取りのあと、サイは墨で巨大な鳥を描き出す。
そして現れた5羽の鳥の背に、それぞれ飛び乗った。
シカマル「ナルト、荷を背負うのはお前の役目だ。しっかりやってくれよ」
ナルト「おう、任せとけ!」
シカマルの呼びかけに威勢良く返事をするナルト。
それを受けてシカマルは、他のメンバーにも声をかける。
シカマル「オレたちは全員でナルトを囲む形で移動する。
まぁ、特に何か起こるとは思わないが一応対処できるようにな」
その指示に、他の3人は黙って頷く。
シカマルはほんの一瞬ナルト、ヒナタ、サクラの3人の顔に視線をやり……
シカマル「……よし、行くぞ!」
頼むから本当にしっかりやってくれよ、と祈りつつ出発の合図を送った。
そして現れた5羽の鳥の背に、それぞれ飛び乗った。
シカマル「ナルト、荷を背負うのはお前の役目だ。しっかりやってくれよ」
ナルト「おう、任せとけ!」
シカマルの呼びかけに威勢良く返事をするナルト。
それを受けてシカマルは、他のメンバーにも声をかける。
シカマル「オレたちは全員でナルトを囲む形で移動する。
まぁ、特に何か起こるとは思わないが一応対処できるようにな」
その指示に、他の3人は黙って頷く。
シカマルはほんの一瞬ナルト、ヒナタ、サクラの3人の顔に視線をやり……
シカマル「……よし、行くぞ!」
頼むから本当にしっかりやってくれよ、と祈りつつ出発の合図を送った。
283: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:09:03.34 ID:28znkD2Lo
・
・
・
依頼主「いやー、それにしてもこんなに早く届けてくださるとは。
流石は地球を救った英雄たちというわけですかな? いやはや素晴らしい!」
シカマル「どうも、ありがとうございます」
数時間後、特に大した問題もなく一行は無事目的地にたどり着いた。
上機嫌な依頼主に、愛想よく応対するシカマル。
その後も適当に言葉を交わし、
依頼主「それでは気を付けてお帰りくださいね。またよろしくお願いしますよ!」
シカマル「えぇ。こちらこそよろしくお願いします。それでは失礼します」
・
・
依頼主「いやー、それにしてもこんなに早く届けてくださるとは。
流石は地球を救った英雄たちというわけですかな? いやはや素晴らしい!」
シカマル「どうも、ありがとうございます」
数時間後、特に大した問題もなく一行は無事目的地にたどり着いた。
上機嫌な依頼主に、愛想よく応対するシカマル。
その後も適当に言葉を交わし、
依頼主「それでは気を付けてお帰りくださいね。またよろしくお願いしますよ!」
シカマル「えぇ。こちらこそよろしくお願いします。それでは失礼します」
286: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:11:10.98 ID:28znkD2Lo
そうして一同は依頼主の部屋をあとにする。
部屋を出て、誰も居ない長めの廊下を歩く。
しばらくは全員黙って歩いていたが、サイが小声でシカマルに話しかけた。
サイ「驚いたな。シカマルもあんな風に丁寧に話せるんだね」
シカマル「当然だろ。六代目の話じゃ今回の依頼主は結構でかい人間みてぇだし、
めんどくせーけどきっちり対応するしかねぇよ」
サイ「そうか、勉強になったよ。ところで……」
と、サイは不意に後ろを振り向く。
そしてまるで挨拶でもするかのように軽い口調で、
サイ「ナルト、サクラ、ヒナタ。3人とも喧嘩でもしたの?」
部屋を出て、誰も居ない長めの廊下を歩く。
しばらくは全員黙って歩いていたが、サイが小声でシカマルに話しかけた。
サイ「驚いたな。シカマルもあんな風に丁寧に話せるんだね」
シカマル「当然だろ。六代目の話じゃ今回の依頼主は結構でかい人間みてぇだし、
めんどくせーけどきっちり対応するしかねぇよ」
サイ「そうか、勉強になったよ。ところで……」
と、サイは不意に後ろを振り向く。
そしてまるで挨拶でもするかのように軽い口調で、
サイ「ナルト、サクラ、ヒナタ。3人とも喧嘩でもしたの?」
287: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:15:35.17 ID:28znkD2Lo
わかっちゃいたがこいつやりやがった、とシカマルは思った。
だが口には出さず、ただ三人を注視した。
三人が三人とも一瞬、ほんのわずかに反応を見せた。
しかしすぐに取り繕い、自然な笑顔で初めに口を開いたのはサクラだった。
サクラ「え、何? 急に何言い出すのよサイ」
サイ「いや、なんだかどうも会話がぎこちないように感じて。
もしかしたらナルトが浮気して三角関係にでもなったんじゃないかと思ってね」
サイはにっこりと笑ってそう言う。
本気でそう思ってるわけではないことはその場の誰もが分かっていた。
もちろんナルトとヒナタも。
だが口には出さず、ただ三人を注視した。
三人が三人とも一瞬、ほんのわずかに反応を見せた。
しかしすぐに取り繕い、自然な笑顔で初めに口を開いたのはサクラだった。
サクラ「え、何? 急に何言い出すのよサイ」
サイ「いや、なんだかどうも会話がぎこちないように感じて。
もしかしたらナルトが浮気して三角関係にでもなったんじゃないかと思ってね」
サイはにっこりと笑ってそう言う。
本気でそう思ってるわけではないことはその場の誰もが分かっていた。
もちろんナルトとヒナタも。
288: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:18:19.67 ID:28znkD2Lo
ナルト「浮気ってお前なぁ……」
いつもの、空気の読めないサイの毒舌。
サイがこういう人間だと全員知っていた。
ただ、冗談だとしても今のナルトにはそれに付き合う心の余裕はなかった。
あまり度が過ぎると流石に少しイラついてしまいかねない。
次にサイの毒舌が出たら文句の一つでも言ってやろう。
ナルトはそう思い身構えていた。
サイ「もしそうだとすればナルト、君は最低ですね。人間として最悪のゲスヤリチ……」
やっぱり来た。
想定通りのサイの毒舌を制そうとナルトが口を開きかけた、次の瞬間。
ヒナタ「違う!!」
いつもの、空気の読めないサイの毒舌。
サイがこういう人間だと全員知っていた。
ただ、冗談だとしても今のナルトにはそれに付き合う心の余裕はなかった。
あまり度が過ぎると流石に少しイラついてしまいかねない。
次にサイの毒舌が出たら文句の一つでも言ってやろう。
ナルトはそう思い身構えていた。
サイ「もしそうだとすればナルト、君は最低ですね。人間として最悪のゲスヤリチ……」
やっぱり来た。
想定通りのサイの毒舌を制そうとナルトが口を開きかけた、次の瞬間。
ヒナタ「違う!!」
289: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:21:09.05 ID:28znkD2Lo
一際大きな声が、サイの毒舌を止めた。
その場に居た誰もが予想し得なかった事態。
恋人を悪く言われるのが嫌だ……。
その気持ちは当然だし、冗談であっても否定するのも当たり前。
しかし、まずヒナタがここまで声を荒げることは誰もが考えていなかった。
これまでもナルトが毒舌でからかわれることはあったが、
そのたびヒナタはやんわりとサイを制していた。
いつものヒナタとの違い。
それがまず引っかかった。
そしてもう一つ。
ヒナタの反応は……ただサイの言葉を否定しているだけには聞こえなかった。
ただ、だとしたら一体どういう反応なのか……。
そこまでは、誰も読み取れなかった。
それほどまでに今のヒナタの感情は複雑であった。
その場に居た誰もが予想し得なかった事態。
恋人を悪く言われるのが嫌だ……。
その気持ちは当然だし、冗談であっても否定するのも当たり前。
しかし、まずヒナタがここまで声を荒げることは誰もが考えていなかった。
これまでもナルトが毒舌でからかわれることはあったが、
そのたびヒナタはやんわりとサイを制していた。
いつものヒナタとの違い。
それがまず引っかかった。
そしてもう一つ。
ヒナタの反応は……ただサイの言葉を否定しているだけには聞こえなかった。
ただ、だとしたら一体どういう反応なのか……。
そこまでは、誰も読み取れなかった。
それほどまでに今のヒナタの感情は複雑であった。
290: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:23:18.87 ID:28znkD2Lo
ヒナタ「ナルトくんは、そんなことしない……。そんな人じゃ、ないよ」
サイ「あぁ……うん。ごめん、少し冗談が過ぎたみたいだね」
ヒナタ「……行こう。早く帰って火影さまに報告しなくちゃ」
そう言ってヒナタは歩き出す。
ナルトは先を歩くヒナタに……声をかけられなかった。
先ほどの大声に驚いたこともあり、
ナルトはほとんど無意識にヒナタに視線を送り続けていたのだが
対してヒナタはナルトの方を一度も見ようとはしなかった。
ナルトにはヒナタの考えることが、本当に分からなかった。
サイ「あぁ……うん。ごめん、少し冗談が過ぎたみたいだね」
ヒナタ「……行こう。早く帰って火影さまに報告しなくちゃ」
そう言ってヒナタは歩き出す。
ナルトは先を歩くヒナタに……声をかけられなかった。
先ほどの大声に驚いたこともあり、
ナルトはほとんど無意識にヒナタに視線を送り続けていたのだが
対してヒナタはナルトの方を一度も見ようとはしなかった。
ナルトにはヒナタの考えることが、本当に分からなかった。
291: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:26:04.15 ID:28znkD2Lo
・
・
・
任務を終えた5人は木ノ葉への道を急ぐ。
ただ、行きとは決定的に違う点があった。
それは……全員が地を走っているという点。
めんどくせーことになりやがった、とシカマルは思った。
ナルトやヒナタたちのことももちろんだが、それだけではない。
道中で急激に天候が悪化したのだ。
雨も風も往路の比ではない。
雷も頻繁になっている。
この天気では空を行くのはあまりに危険だということで、
やむを得ず陸路を行くことにした。
・
・
任務を終えた5人は木ノ葉への道を急ぐ。
ただ、行きとは決定的に違う点があった。
それは……全員が地を走っているという点。
めんどくせーことになりやがった、とシカマルは思った。
ナルトやヒナタたちのことももちろんだが、それだけではない。
道中で急激に天候が悪化したのだ。
雨も風も往路の比ではない。
雷も頻繁になっている。
この天気では空を行くのはあまりに危険だということで、
やむを得ず陸路を行くことにした。
292: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:29:10.64 ID:28znkD2Lo
しかしだからと行って安全かと言われれば当然そんなわけもない。
先に説明を受けていた通り、空を行かないのであれば非常に険しい道を通らざるを得なかった。
いや、もうほとんど道ですらなかった。
すぐ下に濁流の流れる絶壁を、僅かな足場を踏み外してしまわないよう慎重に進んでいる。
足場は非常に狭く横から下から風雨が打ち付ける。
壁や天井に立っているわけでもないのに、
足にチャクラを集中しなくていなければ風で吹き飛ばされかねないほどだ。
慎重にとは言っても、悠長にはしていられない。
ただでさえぶ厚い雷雲に覆われた太陽が、もう沈みかけていた。
今ですら、最悪と言っていい視界だ。
こんな場所で夜を迎えてしまえば、白眼を持つヒナタ以外はまず動けなくなる。
更に悪いことに、下を流れる濁流と、雷鳴と、激しい風雨により、
視覚だけでなく聴覚もろくに役に立たない、そんな状況だった。
先に説明を受けていた通り、空を行かないのであれば非常に険しい道を通らざるを得なかった。
いや、もうほとんど道ですらなかった。
すぐ下に濁流の流れる絶壁を、僅かな足場を踏み外してしまわないよう慎重に進んでいる。
足場は非常に狭く横から下から風雨が打ち付ける。
壁や天井に立っているわけでもないのに、
足にチャクラを集中しなくていなければ風で吹き飛ばされかねないほどだ。
慎重にとは言っても、悠長にはしていられない。
ただでさえぶ厚い雷雲に覆われた太陽が、もう沈みかけていた。
今ですら、最悪と言っていい視界だ。
こんな場所で夜を迎えてしまえば、白眼を持つヒナタ以外はまず動けなくなる。
更に悪いことに、下を流れる濁流と、雷鳴と、激しい風雨により、
視覚だけでなく聴覚もろくに役に立たない、そんな状況だった。
293: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:32:10.74 ID:28znkD2Lo
しかしそんな状況でも、足を止めることはできない。
この地形はまだしばらく続き、
ここを切り抜けるまではとてもじゃないが身を休めることなど不可能。
最悪なのはこの地形を抜ける前に日が暮れてしまうことだった。
それだけは避けなければならない。
だが今のところは順調に行っている。
この調子であれば日暮れに余裕を持って、絶壁を切り抜けられるはずだ。
ただ、それでもシカマルはやはりここで一度止まるべきだと思っていた。
というのも……隊列が乱れ始めていたからだ。
道が狭いため一列に進んでいたのだが、先頭を行くナルトが明らかに先行しすぎている。
そしてその後ろに続くヒナタも、ナルトのあとを追うように、
後続の三人から距離を離してしまっている。
この地形はまだしばらく続き、
ここを切り抜けるまではとてもじゃないが身を休めることなど不可能。
最悪なのはこの地形を抜ける前に日が暮れてしまうことだった。
それだけは避けなければならない。
だが今のところは順調に行っている。
この調子であれば日暮れに余裕を持って、絶壁を切り抜けられるはずだ。
ただ、それでもシカマルはやはりここで一度止まるべきだと思っていた。
というのも……隊列が乱れ始めていたからだ。
道が狭いため一列に進んでいたのだが、先頭を行くナルトが明らかに先行しすぎている。
そしてその後ろに続くヒナタも、ナルトのあとを追うように、
後続の三人から距離を離してしまっている。
295: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:35:37.27 ID:28znkD2Lo
ここまで距離が離れるのは流石にまずい。
視界の悪さもある。
一度隊列を組み直し、ヒナタを先頭に置くべきだ。
それなら隊全体の安全性が増すはず。
そう考えたシカマルは、すぐ後ろに居るサクラに大声で声をかけた。
シカマル「サクラ! ここで隊列を組み直す!!」
サクラ「! わかった!」
距離の近いサクラはすぐに指示を理解したが、
更に後方のサイはやはり聞き取れていない。
サクラは天候を恨みつつ、サイにも同じ指示を叫ぼうとした……その時だった。
視界の悪さもある。
一度隊列を組み直し、ヒナタを先頭に置くべきだ。
それなら隊全体の安全性が増すはず。
そう考えたシカマルは、すぐ後ろに居るサクラに大声で声をかけた。
シカマル「サクラ! ここで隊列を組み直す!!」
サクラ「! わかった!」
距離の近いサクラはすぐに指示を理解したが、
更に後方のサイはやはり聞き取れていない。
サクラは天候を恨みつつ、サイにも同じ指示を叫ぼうとした……その時だった。
296: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:38:15.23 ID:28znkD2Lo
異変に気付いたのはただ一人。
ヒナタだけだった。
離されないよう、置いていかれないよう、ナルトの背を追っていたヒナタ。
ナルトはただ正面だけを見て、先を進み続ける。
そんなナルトの背中を見続けるヒナタの視界の端に、動くものが見えた。
白眼を持つヒナタだけに見えた。
これから自分たちが通るであろう道筋の側面、岩壁。
その遥か上方が、『動いた』。
そしてそこから下方の壁の表面……いや、表面などという言葉ではまるで足りない。
切り立つ崖全体がまるで意思を持っているかのように動き始めた。
ヒナタ「ッ……! ナルトくん止まって!!」
ヒナタだけだった。
離されないよう、置いていかれないよう、ナルトの背を追っていたヒナタ。
ナルトはただ正面だけを見て、先を進み続ける。
そんなナルトの背中を見続けるヒナタの視界の端に、動くものが見えた。
白眼を持つヒナタだけに見えた。
これから自分たちが通るであろう道筋の側面、岩壁。
その遥か上方が、『動いた』。
そしてそこから下方の壁の表面……いや、表面などという言葉ではまるで足りない。
切り立つ崖全体がまるで意思を持っているかのように動き始めた。
ヒナタ「ッ……! ナルトくん止まって!!」
297: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:43:32.50 ID:28znkD2Lo
しかしそこには意思などない。
善意も悪意もない。
それは敵の忍の術などではない、単なる自然現象。
……悪天候による突然の崖崩れ。
ただし災害と呼ばれる規模の中でも更に大きなものが、今まさに置きていた。
しかしそのことに誰も、当然ナルトも気付いていない。
ただでさえ暗い視界が風雨で狭まり、鼓膜は常に轟音で震え続けている。
崖の崩れる音も、迫る土砂の音も、ヒナタの声も、ナルトの耳には届いていない。
『このままでは確実にナルトは巻き込まれる』
その事実に至った瞬間、ヒナタの頭から思考は消えた。
善意も悪意もない。
それは敵の忍の術などではない、単なる自然現象。
……悪天候による突然の崖崩れ。
ただし災害と呼ばれる規模の中でも更に大きなものが、今まさに置きていた。
しかしそのことに誰も、当然ナルトも気付いていない。
ただでさえ暗い視界が風雨で狭まり、鼓膜は常に轟音で震え続けている。
崖の崩れる音も、迫る土砂の音も、ヒナタの声も、ナルトの耳には届いていない。
『このままでは確実にナルトは巻き込まれる』
その事実に至った瞬間、ヒナタの頭から思考は消えた。
298: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:45:44.55 ID:28znkD2Lo
全てのチャクラを足に集中させ、一気に加速した。
みるみるうちにナルトとの距離が縮まっていく。
良かった、大丈夫。
これなら回避が間に合う。
肩を掴み、声をかける。
それからでも土砂が到達するまでには回避できる。
ほとんど追いつき、そう安心しかけて、ヒナタはナルトに手を伸ばす。
……しかしそんな二人に襲いかかったのは、土砂ではなかった。
巨大な岩石。
いつの間にかすぐ横に迫っている大岩にヒナタは気付いた。
みるみるうちにナルトとの距離が縮まっていく。
良かった、大丈夫。
これなら回避が間に合う。
肩を掴み、声をかける。
それからでも土砂が到達するまでには回避できる。
ほとんど追いつき、そう安心しかけて、ヒナタはナルトに手を伸ばす。
……しかしそんな二人に襲いかかったのは、土砂ではなかった。
巨大な岩石。
いつの間にかすぐ横に迫っている大岩にヒナタは気付いた。
299: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:49:17.21 ID:28znkD2Lo
そして次の行動はほとんど反射に近かった。
一切の理屈は考えられなかった。
ヒナタはやっと追い付いたナルトの背中を、前方に思い切り突き飛ばした。
ナルト「っ……!?」
突然の衝撃に態勢を崩しながらも、ナルトは振り向く。
そして目に映る。
自分を突き飛ばした、ヒナタの顔。
泣いているのか、笑っているのか、怒っているのか……。
初めて見る、ヒナタの表情。
そしてナルトが答えを出す前に、視界からヒナタは消えた。
一切の理屈は考えられなかった。
ヒナタはやっと追い付いたナルトの背中を、前方に思い切り突き飛ばした。
ナルト「っ……!?」
突然の衝撃に態勢を崩しながらも、ナルトは振り向く。
そして目に映る。
自分を突き飛ばした、ヒナタの顔。
泣いているのか、笑っているのか、怒っているのか……。
初めて見る、ヒナタの表情。
そしてナルトが答えを出す前に、視界からヒナタは消えた。
300: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:52:41.44 ID:28znkD2Lo
・
・
・
――あれ?
私、どうなったんだっけ。
……そうだ、確か任務の途中で。
崖崩れが起きてナルトくんを庇って。
それで……どうしたんだっけ?
よく思い出せない。
そもそも、どうして私はナルトくんを助けようとしたんだっけ?
冷静に考えれば、崖崩れや大きな岩なんか
ナルトくんならきっと一人でもなんとかなるはずなのに。
今までもっと危ない目にあっても、無事だったんだから。
だから私が庇ったりしなくても、別に良かったはずなのに……。
どうして助けようなんて思ったんだろう。
・
・
――あれ?
私、どうなったんだっけ。
……そうだ、確か任務の途中で。
崖崩れが起きてナルトくんを庇って。
それで……どうしたんだっけ?
よく思い出せない。
そもそも、どうして私はナルトくんを助けようとしたんだっけ?
冷静に考えれば、崖崩れや大きな岩なんか
ナルトくんならきっと一人でもなんとかなるはずなのに。
今までもっと危ない目にあっても、無事だったんだから。
だから私が庇ったりしなくても、別に良かったはずなのに……。
どうして助けようなんて思ったんだろう。
301: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 21:54:27.78 ID:28znkD2Lo
全然、思い出せない。
あの時私が何を考えていたのか。
忍術を使ったりしなかったのは、多分それじゃ間に合わないと思ったからなんだろうけど……。
もしかしたら何も考えてなかったのかも知れない。
危ないから助けなきゃ、
大好きなナルトくんを助けなきゃ……って。
ただ単純にそう考えただけだったんだろうな。
……多分そうだと思う。
でもやっぱりよく思い出せない。
どうしてだろう。
どうして私はあんなに必死に、ナルトくんを助けたんだろう。
私は、どうして……
あの時私が何を考えていたのか。
忍術を使ったりしなかったのは、多分それじゃ間に合わないと思ったからなんだろうけど……。
もしかしたら何も考えてなかったのかも知れない。
危ないから助けなきゃ、
大好きなナルトくんを助けなきゃ……って。
ただ単純にそう考えただけだったんだろうな。
……多分そうだと思う。
でもやっぱりよく思い出せない。
どうしてだろう。
どうして私はあんなに必死に、ナルトくんを助けたんだろう。
私は、どうして……
306: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 04:14:51.64 ID:r0J3CT4sO
そして私の意識は次第に薄れていく中で大好きなナルト君と初めて手を繋いだ思い出が悲しくおもいだされたのです
今までありがとうナルト君私ナルト君にあえて良かったよ少しだけ早く旅立っちゃうけどナルト君を好きになって本当に良かった
ありがとうナルト君ばいばいナルト君
今までありがとうナルト君私ナルト君にあえて良かったよ少しだけ早く旅立っちゃうけどナルト君を好きになって本当に良かった
ありがとうナルト君ばいばいナルト君
309: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 16:49:24.77 ID:PJth0ydEO
崩落した岩の隙間からは赤いこれ以上ないほどの真っ赤に染まった液体が流れ出していた
ナルトは何が起こったのか今だに理解する事ができないでいた
岩の隙間からキラッキラともれ出す光にナルトは気づいた
ナルト「きっとヒナタがここにいるよ無事だよって伝えようとしてるんだってばよ」
急いでその場に駆け寄ると…
ヒナタの一部であったであろう千切れた右手とナルトがヒナタに初めてプレゼントした指輪がただ悲しく光っていたのでした
ナルト「あ、あ、アアアアアアァァァァァ」
ナルトは何が起こったのか今だに理解する事ができないでいた
岩の隙間からキラッキラともれ出す光にナルトは気づいた
ナルト「きっとヒナタがここにいるよ無事だよって伝えようとしてるんだってばよ」
急いでその場に駆け寄ると…
ヒナタの一部であったであろう千切れた右手とナルトがヒナタに初めてプレゼントした指輪がただ悲しく光っていたのでした
ナルト「あ、あ、アアアアアアァァァァァ」
311: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 19:51:48.69 ID:QcxJVOiHo
・
・
・
ヒナタ「……ん……あれ」
ナルト「ヒナタっ……!」
木ノ葉隠れの里の病院、その一室。
ベッドで横になるヒナタの周りに、ナルト、サクラ、サイ、シカマルが立っていた。
しかしヒナタにはまだ状況が把握できていない。
サクラ「ヒナタ、意識ははっきりしてる? 何があったか覚えてる……!?」
ヒナタ「あ……うん。任務の帰りに崖崩れが起きて、それで……」
・
・
ヒナタ「……ん……あれ」
ナルト「ヒナタっ……!」
木ノ葉隠れの里の病院、その一室。
ベッドで横になるヒナタの周りに、ナルト、サクラ、サイ、シカマルが立っていた。
しかしヒナタにはまだ状況が把握できていない。
サクラ「ヒナタ、意識ははっきりしてる? 何があったか覚えてる……!?」
ヒナタ「あ……うん。任務の帰りに崖崩れが起きて、それで……」
312: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:00:12.91 ID:QcxJVOiHo
しっかりした口調で答えるヒナタを見て、サクラはほっと息をついた。
サクラ「良かった、取り敢えずは問題ないみたい。
外傷も全部治したし……。ただ一応、もう少し休んでないと駄目よ」
ヒナタ「うん……ありがとう」
そう言ってヒナタは再び周りを見回す。
と、ナルトと目があった。
見たところ何の怪我もない。
あの巨岩にも崖崩れにも、巻き込まれずに済んだみたいだ。
良かった、ナルトくんに怪我がなくて。
笑顔を浮かべ、優しい口調でそう言いかけたヒナタは、次の瞬間。
驚きと僅かな痛みに顔を歪めた。
ナルトは突然、これまでにない力でヒナタの両肩を掴み、そして……
ナルト「何、やってんだよお前ッ……!」
サクラ「良かった、取り敢えずは問題ないみたい。
外傷も全部治したし……。ただ一応、もう少し休んでないと駄目よ」
ヒナタ「うん……ありがとう」
そう言ってヒナタは再び周りを見回す。
と、ナルトと目があった。
見たところ何の怪我もない。
あの巨岩にも崖崩れにも、巻き込まれずに済んだみたいだ。
良かった、ナルトくんに怪我がなくて。
笑顔を浮かべ、優しい口調でそう言いかけたヒナタは、次の瞬間。
驚きと僅かな痛みに顔を歪めた。
ナルトは突然、これまでにない力でヒナタの両肩を掴み、そして……
ナルト「何、やってんだよお前ッ……!」
313: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:05:14.26 ID:QcxJVOiHo
その時のナルトの目。
それは、ヒナタが初めて向けられる目だった。
そこに込められた感情全てを読み取ることは不可能だったが、
それでも一つだけ、ナルトの目に宿ったものをヒナタは痛いほどに感じた。
それはヒナタが初めてナルトから向けられる……怒りだった。
ナルト「無防備であんな大岩食らえば無傷じゃ済まねぇことくらい分かんだろ!?
しかもよりによって頭打って……!
今回は気絶で済んだけど、下手すりゃもっとやばかったかも知れねぇんだぞ!!」
ヒナタ「っ……」
ナルトに怒鳴られる。
初めての経験に、ヒナタは完全に萎縮してしまっていた。
それは、ヒナタが初めて向けられる目だった。
そこに込められた感情全てを読み取ることは不可能だったが、
それでも一つだけ、ナルトの目に宿ったものをヒナタは痛いほどに感じた。
それはヒナタが初めてナルトから向けられる……怒りだった。
ナルト「無防備であんな大岩食らえば無傷じゃ済まねぇことくらい分かんだろ!?
しかもよりによって頭打って……!
今回は気絶で済んだけど、下手すりゃもっとやばかったかも知れねぇんだぞ!!」
ヒナタ「っ……」
ナルトに怒鳴られる。
初めての経験に、ヒナタは完全に萎縮してしまっていた。
314: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:07:49.15 ID:QcxJVOiHo
平常であればナルトはこのヒナタの様子を見て、落ち着きを取り戻しただろう。
しかし止まらない。
ナルトは自力では感情を抑えることができなかった。
そんな様子を見て、サクラはナルトを止めようとした。
目を覚ましたばかりのヒナタにきつく詰め寄るナルト。
医療忍者として、そして友人として、止めないわけにはいかなかった。
しかしサクラの制止の声は口から出ることはなかった。
突然、壊れんばかりの勢いで病室の扉が開かれ、
そして小さめの影が飛び込んできた。
ハナビ「姉様っ!!」
息を切らせて、部屋の入口に立つハナビ。
病室内の全員の視線がハナビに注がれるが、彼女の視線はただ一方向。
泣き出しそうな表情のヒナタと、その両肩を掴むナルトに向けられていた。
しかし止まらない。
ナルトは自力では感情を抑えることができなかった。
そんな様子を見て、サクラはナルトを止めようとした。
目を覚ましたばかりのヒナタにきつく詰め寄るナルト。
医療忍者として、そして友人として、止めないわけにはいかなかった。
しかしサクラの制止の声は口から出ることはなかった。
突然、壊れんばかりの勢いで病室の扉が開かれ、
そして小さめの影が飛び込んできた。
ハナビ「姉様っ!!」
息を切らせて、部屋の入口に立つハナビ。
病室内の全員の視線がハナビに注がれるが、彼女の視線はただ一方向。
泣き出しそうな表情のヒナタと、その両肩を掴むナルトに向けられていた。
315: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:12:40.03 ID:QcxJVOiHo
ハナビ「っ……さっきの怒鳴り声、やっぱり……!
どういうこと!? なんでナルトさんが姉様に怒鳴るの!?」
事情が分かっていないため、ただその状況に怒りを顕にするハナビ。
そんなハナビに、感情の不安定なナルトとヒナタは、
冷静に状況を説明するほどの余裕がなかった。
その代わりに、シカマルが落ち着いた口調で口を開く。
シカマル「ナルトを庇ってヒナタが無茶してな……。
それでこいつはヒナタを責めてんだ」
ハナビ「! ナルトさんを庇って……?」
シカマルの言葉を聞いてハナビは再びヒナタに視線を向ける。
だがヒナタはその視線から、申し訳なさそうに俯いて目を逸らした。
どういうこと!? なんでナルトさんが姉様に怒鳴るの!?」
事情が分かっていないため、ただその状況に怒りを顕にするハナビ。
そんなハナビに、感情の不安定なナルトとヒナタは、
冷静に状況を説明するほどの余裕がなかった。
その代わりに、シカマルが落ち着いた口調で口を開く。
シカマル「ナルトを庇ってヒナタが無茶してな……。
それでこいつはヒナタを責めてんだ」
ハナビ「! ナルトさんを庇って……?」
シカマルの言葉を聞いてハナビは再びヒナタに視線を向ける。
だがヒナタはその視線から、申し訳なさそうに俯いて目を逸らした。
316: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:16:15.86 ID:QcxJVOiHo
説明を聞き、ハナビは状況を一応は理解した。
病室の外にまで響いていたナルトの怒声にも、理屈の上では納得した。
だが、本当に落ち込んだ顔で俯く姉の姿を見て……感情的には納得できなかった。
ハナビ「そんなのっ……だからって、そんなに責めることないじゃない!
姉様はただ、大好きな人を守ろうとしただけなんだよ……。
自分を守ってくれた人なのに、
ナルトさんはどうしてそんなに強く責められるの!?」
ナルト「……それとこれとは、話が別なんだよ……!」
ハナビ「何が別なの! 姉様がどんな気持ちでナルトさんを守ろうとしたのか分からないの!?
大体、今まで姉様がどんなに辛い思い……」
ヒナタ「ハナビ!!」
病室の外にまで響いていたナルトの怒声にも、理屈の上では納得した。
だが、本当に落ち込んだ顔で俯く姉の姿を見て……感情的には納得できなかった。
ハナビ「そんなのっ……だからって、そんなに責めることないじゃない!
姉様はただ、大好きな人を守ろうとしただけなんだよ……。
自分を守ってくれた人なのに、
ナルトさんはどうしてそんなに強く責められるの!?」
ナルト「……それとこれとは、話が別なんだよ……!」
ハナビ「何が別なの! 姉様がどんな気持ちでナルトさんを守ろうとしたのか分からないの!?
大体、今まで姉様がどんなに辛い思い……」
ヒナタ「ハナビ!!」
317: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:18:57.83 ID:QcxJVOiHo
それもまた突然だった。
つい数秒前まで弱々しい表情で俯いていたはずのヒナタの、強い口調。
ハナビはその声に気圧される。
そして次にハナビが口を開く前に、
ヒナタ「……やめて、ハナビ。私が悪かったの。
だからナルトくんを責めないで……お願い」
ハナビはまだ何か言いたそうにしていたが、
ヒナタの目に宿る懇願の色を見て、言葉を飲み込み俯いた。
それを確認し、ヒナタはナルトに向かって……しかし目を伏せたまま静かに言った。
ヒナタ「無茶してごめんなさい、ナルトくん」
つい数秒前まで弱々しい表情で俯いていたはずのヒナタの、強い口調。
ハナビはその声に気圧される。
そして次にハナビが口を開く前に、
ヒナタ「……やめて、ハナビ。私が悪かったの。
だからナルトくんを責めないで……お願い」
ハナビはまだ何か言いたそうにしていたが、
ヒナタの目に宿る懇願の色を見て、言葉を飲み込み俯いた。
それを確認し、ヒナタはナルトに向かって……しかし目を伏せたまま静かに言った。
ヒナタ「無茶してごめんなさい、ナルトくん」
318: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:23:43.63 ID:QcxJVOiHo
その謝罪を受けてナルトは、ほとんど無意識に目を逸らした。
既に感情の昂ぶりは収まっている。
そのまま何秒かの沈黙が流れる。
そして互いに目を合わせないまま、ナルトは独り言のように呟いた。
ナルト「……二度と、あんな無茶はしないでくれ」
ヒナタ「……」
ナルト「そんな目に遭ってまで、オレを守ることねぇ。
次はもうオレに何かあっても何もするんじゃねぇ。
オレのことなんか……無視すりゃいいんだ」
自虐とも取れるようなその言葉。
そこまで言って、ナルトは黙り込む。
またヒナタもその言葉を黙って受け入れた……と、その場の誰しもが思っていた。
既に感情の昂ぶりは収まっている。
そのまま何秒かの沈黙が流れる。
そして互いに目を合わせないまま、ナルトは独り言のように呟いた。
ナルト「……二度と、あんな無茶はしないでくれ」
ヒナタ「……」
ナルト「そんな目に遭ってまで、オレを守ることねぇ。
次はもうオレに何かあっても何もするんじゃねぇ。
オレのことなんか……無視すりゃいいんだ」
自虐とも取れるようなその言葉。
そこまで言って、ナルトは黙り込む。
またヒナタもその言葉を黙って受け入れた……と、その場の誰しもが思っていた。
319: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:27:07.80 ID:QcxJVOiHo
「……どうして……」
ぽつりと漏れた、ほとんど吐息のような声。
しかしその声は確かにナルトの耳に届いた。
俯いていた顔を、思わずヒナタの方へと向ける。
すると、目が合った。
それはナルトが初めて見る……初めて向けられた目だった。
ヒナタの口から漏れた言葉と、その目から滲み出る感情。
ナルトはそれを感じ取った。
だがそれは、気のせいだったと錯覚しかねないほどの一瞬のこと。
一瞬後にはヒナタの目から先程の感情は消えた。
目を逸らし、再び俯き、ごめんなさいと呟いた。
320: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:31:33.53 ID:QcxJVOiHo
しかしナルトは……その謝罪を受け入れなかった。
受け入れるべきではないと思った。
ヒナタが本当にしたいのは、謝罪なんかじゃない。
ヒナタの心の内から漏れ出した、言葉と、表情。
『どうして』……。
その言葉の真意すべてはナルトには図りかねた。
しかしはっきりと伝わった。
その言葉とヒナタの目には、謝罪とは違う……寧ろ真逆の色が宿っていた。
そしてヒナタはそれを隠した。
『大丈夫だよ』『私は平気』『全然気にしてないから』
今までと、同じように。
受け入れるべきではないと思った。
ヒナタが本当にしたいのは、謝罪なんかじゃない。
ヒナタの心の内から漏れ出した、言葉と、表情。
『どうして』……。
その言葉の真意すべてはナルトには図りかねた。
しかしはっきりと伝わった。
その言葉とヒナタの目には、謝罪とは違う……寧ろ真逆の色が宿っていた。
そしてヒナタはそれを隠した。
『大丈夫だよ』『私は平気』『全然気にしてないから』
今までと、同じように。
321: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:34:34.94 ID:QcxJVOiHo
ヒナタは自分の心を隠す。
それはヒナタが望んでいること。
だからヒナタのためにも、詮索するべきじゃない。
『あんたに気を遣わせないために我慢してるに決まってるじゃない!』
……本当に?
本当にそうなのか?
それが本当にヒナタのためになるのか?
『大体、今まで姉様がどんなに辛い思い……』
ヒナタはどんな思いをしてきたんだ?
どんな思いで心を隠してきたんだ?
分からない。
分からない。
そうだ……オレは、ヒナタのことを何も分かっていない。
それはヒナタが望んでいること。
だからヒナタのためにも、詮索するべきじゃない。
『あんたに気を遣わせないために我慢してるに決まってるじゃない!』
……本当に?
本当にそうなのか?
それが本当にヒナタのためになるのか?
『大体、今まで姉様がどんなに辛い思い……』
ヒナタはどんな思いをしてきたんだ?
どんな思いで心を隠してきたんだ?
分からない。
分からない。
そうだ……オレは、ヒナタのことを何も分かっていない。
322: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:37:45.36 ID:QcxJVOiHo
ナルト「みんな、悪い。少しヒナタと二人にしてくれ」
静かに、だがしっかりとした声でナルトは言った。
その言葉にヒナタはぴくりと肩を震えさせる。
顔を伏せたまま。
そんなヒナタの様子を、特にハナビは心配そうに見つめていた。
本当に二人きりにしても大丈夫なのか、
そう不安に感じているのがハナビの表情から見て取れた。
そして不安を抱いているのはサクラも同じだった……が、それでも。
サクラ「……行きましょう」
ハナビの肩に手を添え、言った。
そんなサクラの顔を見上げてハナビはしばらく逡巡し、ようやく頷いた。
静かに、だがしっかりとした声でナルトは言った。
その言葉にヒナタはぴくりと肩を震えさせる。
顔を伏せたまま。
そんなヒナタの様子を、特にハナビは心配そうに見つめていた。
本当に二人きりにしても大丈夫なのか、
そう不安に感じているのがハナビの表情から見て取れた。
そして不安を抱いているのはサクラも同じだった……が、それでも。
サクラ「……行きましょう」
ハナビの肩に手を添え、言った。
そんなサクラの顔を見上げてハナビはしばらく逡巡し、ようやく頷いた。
323: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:39:29.78 ID:QcxJVOiHo
サクラ「でも、ナルト。私は医療忍者だから……」
ナルト「分かってる。部屋の傍で待っててくれて良い」
その言葉を受けて、サクラは黙って頷き、そして皆と共に病室を出た。
あとにはヒナタとナルトだけが残される。
ヒナタはまだ俯いていた。
その表情は不安に満ちていた。
ヒナタが自分と二人きりで居ることで不安を感じている、その事実にナルトは少し胸を痛めた。
そしてだからこそ……絶対に解決しなければならないと。
改めてそう強く感じた。
ナルト「分かってる。部屋の傍で待っててくれて良い」
その言葉を受けて、サクラは黙って頷き、そして皆と共に病室を出た。
あとにはヒナタとナルトだけが残される。
ヒナタはまだ俯いていた。
その表情は不安に満ちていた。
ヒナタが自分と二人きりで居ることで不安を感じている、その事実にナルトは少し胸を痛めた。
そしてだからこそ……絶対に解決しなければならないと。
改めてそう強く感じた。
324: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:41:27.86 ID:QcxJVOiHo
ナルト「……言ってくれ」
小さな声でただ一言、ナルトはそう言った。
これまでにないナルトの声色にヒナタも思わず顔を上げた。
そして目が合い、ヒナタは思わず目を見開いた。
そこにはヒナタのよく知る、ナルトの瞳があった。
真っ直ぐで、強い意志を持つ……ヒナタの大好きなナルトの瞳がそこにあった。
ただヒナタはナルトのその言葉の真意が分からなかった。
……分からない振りをした。
ヒナタ「え、っと……ごめんなさい。言ってくれって、何を……」
薄っぺらい笑いのようなものを顔に貼り付ける。
だがそんなヒナタに、ナルトはまったく変わらない表情で、真っ直ぐに、
ナルト「お前が思ってること全部、言ってくれ。言いたいことがあるはずだ」
小さな声でただ一言、ナルトはそう言った。
これまでにないナルトの声色にヒナタも思わず顔を上げた。
そして目が合い、ヒナタは思わず目を見開いた。
そこにはヒナタのよく知る、ナルトの瞳があった。
真っ直ぐで、強い意志を持つ……ヒナタの大好きなナルトの瞳がそこにあった。
ただヒナタはナルトのその言葉の真意が分からなかった。
……分からない振りをした。
ヒナタ「え、っと……ごめんなさい。言ってくれって、何を……」
薄っぺらい笑いのようなものを顔に貼り付ける。
だがそんなヒナタに、ナルトはまったく変わらない表情で、真っ直ぐに、
ナルト「お前が思ってること全部、言ってくれ。言いたいことがあるはずだ」
325: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:43:37.75 ID:QcxJVOiHo
ヒナタ「な……何の、こと? 私は何も」
ナルト「頼む、ヒナタ」
正面からヒナタの目を見据えるナルト。
ヒナタはその瞳から目を逸らすことができなかった。
頼む、というナルトの言葉。
態度こそヒナタに詰め寄っているように見えるものの、
そこに責める気持ちはほんの僅かもない、心の底からの懇願。
それから……
ナルト「……今まで辛い思いさせて、本当にごめん」
これまでも何度か聞かされた言葉。
そのたびにヒナタは優しい笑顔と言葉を返してきた。
そしてもちろん今回も今までと同じ言葉を、
ヒナタ「どうして……そんなこと言うの……?」
ナルト「頼む、ヒナタ」
正面からヒナタの目を見据えるナルト。
ヒナタはその瞳から目を逸らすことができなかった。
頼む、というナルトの言葉。
態度こそヒナタに詰め寄っているように見えるものの、
そこに責める気持ちはほんの僅かもない、心の底からの懇願。
それから……
ナルト「……今まで辛い思いさせて、本当にごめん」
これまでも何度か聞かされた言葉。
そのたびにヒナタは優しい笑顔と言葉を返してきた。
そしてもちろん今回も今までと同じ言葉を、
ヒナタ「どうして……そんなこと言うの……?」
326: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:45:38.75 ID:QcxJVOiHo
視界が滲む。
眉根に力が入る。
唇が震える。
声も震える。
ヒナタ「どうして、ナルトくん、どうして……!?」
ヒナタはただそう声を絞り出して、ナルトの胸元にしがみつく。
ナルトはただ黙って、ヒナタの囁くような叫びを聞き続ける。
ヒナタ「私、分からない……ナルトくんのことが分からない!
ナルトくんは、私のことをどう思ってるの……!?」
ナルト「好きだ……ヒナタのこと、心の底から大好きだ」
ヒナタ「じゃあどうして……! どうして私を置いていこうとするの!?」
眉根に力が入る。
唇が震える。
声も震える。
ヒナタ「どうして、ナルトくん、どうして……!?」
ヒナタはただそう声を絞り出して、ナルトの胸元にしがみつく。
ナルトはただ黙って、ヒナタの囁くような叫びを聞き続ける。
ヒナタ「私、分からない……ナルトくんのことが分からない!
ナルトくんは、私のことをどう思ってるの……!?」
ナルト「好きだ……ヒナタのこと、心の底から大好きだ」
ヒナタ「じゃあどうして……! どうして私を置いていこうとするの!?」
327: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:47:19.22 ID:QcxJVOiHo
ヒナタは、思い出した。
自分がなぜナルトを助けたのか。
少し考えれば……いや、考えなくても、自分が助ける必要などないと分かるはず。
なのになぜ、ナルトを助けようとしたのか。
愛する者に危険が及ぶと、理屈抜きで体が動く。
それも確かにある。
だが、ヒナタはナルトの強さを信頼していた。
これまでも戦いの中で幾度となく、危険な目に遭うナルトを遠目に見守っていた。
しかし今回は信頼などそっちのけで、ナルトを助けることに体が動いた。
それはなぜだったか。
その理由は……恐怖だった。
自分がなぜナルトを助けたのか。
少し考えれば……いや、考えなくても、自分が助ける必要などないと分かるはず。
なのになぜ、ナルトを助けようとしたのか。
愛する者に危険が及ぶと、理屈抜きで体が動く。
それも確かにある。
だが、ヒナタはナルトの強さを信頼していた。
これまでも戦いの中で幾度となく、危険な目に遭うナルトを遠目に見守っていた。
しかし今回は信頼などそっちのけで、ナルトを助けることに体が動いた。
それはなぜだったか。
その理由は……恐怖だった。
328: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:49:12.66 ID:QcxJVOiHo
ナルトとの距離が離れることが怖い。
ナルトと離れ離れになることが怖い。
ナルトに置いていかれることが怖い。
ただただ、ナルトを失いたくない。
数日前から徐々に、また突如として遠のいた、ナルトとの距離。
それはヒナタの中の恐怖心を無自覚に増幅させた。
そして、あの嵐の中で爆発した。
必死に追っているのに縮まらない。
どんどん距離が開いていく。
背中がどんどん遠ざかる。
『待って、ナルトくん、行かないで!』
『私を置いて行っちゃ嫌だ!』
『お願いナルトくん、お願い!』
ヒナタ「私を……私を一人にしないで!!」
ナルトと離れ離れになることが怖い。
ナルトに置いていかれることが怖い。
ただただ、ナルトを失いたくない。
数日前から徐々に、また突如として遠のいた、ナルトとの距離。
それはヒナタの中の恐怖心を無自覚に増幅させた。
そして、あの嵐の中で爆発した。
必死に追っているのに縮まらない。
どんどん距離が開いていく。
背中がどんどん遠ざかる。
『待って、ナルトくん、行かないで!』
『私を置いて行っちゃ嫌だ!』
『お願いナルトくん、お願い!』
ヒナタ「私を……私を一人にしないで!!」
329: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:50:45.73 ID:QcxJVOiHo
一人は嫌だ!
ナルトくんが一緒じゃないなんて、絶対に嫌!
ナルトくんが居ない生活なんて考えられない!
『次はもうオレに何かあっても何もするんじゃねぇ』
『オレのことなんか……無視すりゃいいんだ』
嫌だよ、嫌だ!!
何もしないなんて、無視するなんて、絶対に嫌!!
ナルトくんはいいの!?
私に無視されても平気なの!?
私は平気じゃなかった!!
誕生日を祝ってもらえなくて、大切な日に一緒に居てもらえなくて、
任務で一週間も一緒に居られなくて……!!
ナルトくんが一緒じゃないなんて、絶対に嫌!
ナルトくんが居ない生活なんて考えられない!
『次はもうオレに何かあっても何もするんじゃねぇ』
『オレのことなんか……無視すりゃいいんだ』
嫌だよ、嫌だ!!
何もしないなんて、無視するなんて、絶対に嫌!!
ナルトくんはいいの!?
私に無視されても平気なの!?
私は平気じゃなかった!!
誕生日を祝ってもらえなくて、大切な日に一緒に居てもらえなくて、
任務で一週間も一緒に居られなくて……!!
330: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:52:36.18 ID:QcxJVOiHo
ヒナタ「全然平気じゃなかった!
寂しくて、悲しくて……もうあんな思いをするのは嫌!!」
抑え続けていた悲しみが、不満が……ここ数日の精神的負荷により増幅し、そして爆発した。
ヒナタは叫び続ける。
ナルトの胸にすがり、何度も、何度も胸板を叩き、叫び続ける。
ヒナタ「ただおめでとうって、そう言ってくれるだけで良いのに……!
プレゼントも、そんなのも要らない……ただそれだけで良かったのに!
大切な日に一緒に居てくれるだけで、良かったのに……!」
ナルトはただ黙って、すべて受け止める。
ヒナタの不満をすべて。
ヒナタ「約束、してくれたのに……帰ってくるって、だから、待ってたのに……。
楽しみに、待ってたのに……! 酷いよ、酷いよナルトくん!
ナルトくんなんて……!」
寂しくて、悲しくて……もうあんな思いをするのは嫌!!」
抑え続けていた悲しみが、不満が……ここ数日の精神的負荷により増幅し、そして爆発した。
ヒナタは叫び続ける。
ナルトの胸にすがり、何度も、何度も胸板を叩き、叫び続ける。
ヒナタ「ただおめでとうって、そう言ってくれるだけで良いのに……!
プレゼントも、そんなのも要らない……ただそれだけで良かったのに!
大切な日に一緒に居てくれるだけで、良かったのに……!」
ナルトはただ黙って、すべて受け止める。
ヒナタの不満をすべて。
ヒナタ「約束、してくれたのに……帰ってくるって、だから、待ってたのに……。
楽しみに、待ってたのに……! 酷いよ、酷いよナルトくん!
ナルトくんなんて……!」
331: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:54:14.99 ID:QcxJVOiHo
そしてヒナタは、あの時言えなかった言葉を口にした。
口に出すのが怖くて心の奥底に隠し続けて、それでもずっと抱いていた想い。
ヒナタが本当に言いたかった言葉を。
ヒナタ「……嫌いに、ならないで……」
ナルト「ヒナタ……」
ヒナタ「私、ナルトくんのことが好き……大好き……!
お願い、ナルトくん……ナルトくんに、私……嫌われたくない……!」
本当に、心の底からの悲痛な願い。
悲哀、絶望、恐怖……心の底から怯える声。
それを聞いたナルトはもう、我慢の限界だった。
下がっていた両腕を上げ、力強く、思い切りヒナタを抱きしめ、そして……
ナルト「嫌いになんて、なるわけねぇだろ……!
オレはお前のこと、大好きなんだから!!」
口に出すのが怖くて心の奥底に隠し続けて、それでもずっと抱いていた想い。
ヒナタが本当に言いたかった言葉を。
ヒナタ「……嫌いに、ならないで……」
ナルト「ヒナタ……」
ヒナタ「私、ナルトくんのことが好き……大好き……!
お願い、ナルトくん……ナルトくんに、私……嫌われたくない……!」
本当に、心の底からの悲痛な願い。
悲哀、絶望、恐怖……心の底から怯える声。
それを聞いたナルトはもう、我慢の限界だった。
下がっていた両腕を上げ、力強く、思い切りヒナタを抱きしめ、そして……
ナルト「嫌いになんて、なるわけねぇだろ……!
オレはお前のこと、大好きなんだから!!」
332: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/29(木) 20:56:04.99 ID:QcxJVOiHo
その言葉にヒナタは息を呑む。
そして一息もつかぬ間にナルトはヒナタの両肩を掴み、
胸元からぐいと引き離して、今度はしっかりと目を見据え、言った。
ナルト「前にも言っただろ……オレにはヒナタしか居ない!!
オレはただ一人、お前だけが!! 本当に大好きなんだ!!」
ヒナタ「っ……!」
『オレにはヒナタしか居ない』
以前と同じ言葉。
ヒナタが拒絶した、あの言葉。
以前はヒナタに届かなかった。
だが……届いた。
ヒナタの心に今度こそ、ナルトの言葉が届いた。
そして一息もつかぬ間にナルトはヒナタの両肩を掴み、
胸元からぐいと引き離して、今度はしっかりと目を見据え、言った。
ナルト「前にも言っただろ……オレにはヒナタしか居ない!!
オレはただ一人、お前だけが!! 本当に大好きなんだ!!」
ヒナタ「っ……!」
『オレにはヒナタしか居ない』
以前と同じ言葉。
ヒナタが拒絶した、あの言葉。
以前はヒナタに届かなかった。
だが……届いた。
ヒナタの心に今度こそ、ナルトの言葉が届いた。
333: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りしま