岸辺露伴は動かない ~魔性の口紅~
露伴「ありがとう、それで、ぼくに何の用だい?なんか面白いネタがあるみたいだけど「写真撮っていいですか?Twitterにあげて自慢したいんで!」
露伴「今はそういう話じゃあないだろう?君たち若者は何でもかんでもTwitterにあげないと死ぬ病気かなにかなのか?」
ライター「違いますよォ…自慢したくてェ~」
露伴「いくらファンで気分が高揚してるとはいえ名刺も出さないなんて失礼すぎだと思うけどね」
ライター「あっ、いっけなァ~いッ、忘れてた、アタシ、こういうものでェ~す」
つ名刺
露伴「『週刊文旬』の…日向夏…この季節に合った名前だね」
向日「違いますゥ~、向日夏(むかひ なつ)ですゥ~よく間違えられますけどォ~」
露伴「そうかい、それは悪かったね、で、向日さん?どんなネタなんだい?君の会社はしつこさで有名なあの『文旬』だ、さぞかしすごいネタなんだろうね」
露伴「なぁ、さっきから気になってたんだがそのギャルみたいなもったりとしたしゃべり方、なんとかならないのかい?」
向日「これはァ~会社の命令だしィ~アタシの癖でもあるしィ…」
露伴「その異常にゴテゴテで人を殺せそうな爪も、安いキャバクラ嬢みたいな金髪の巻き髪も、ムダにトレンドを詰め込んだ原宿系顔負けの事故ファッションもかい?」
向日「こうした方が週刊誌ライターだと思われないからいいんですよォ~」
露伴「あー、なるほど、確かにきみが近くにいても『Twitter中毒のフリーターギャル』にしか見えないもんな」
向日「だからァ…たくさんスキャンダル撮れるんですよォ…」
露伴「さらっと怖いな…で?ネタってなんだい?」
向日「あ、それなんですけどォ…露伴先生は舞台とか見ますゥ~?」
露伴「舞台?演劇のかい?」
露伴「舞台?まぁ観ることもあるね」
向日「やっぱりマンガの参考とかですか?」
露伴「まぁそれもあるし、表現者として共感できる部分もあるしね」
向日「なるほどなるほどォ~」
露伴「きみ、真面目に聞いてないよね?帰っていい?」
向日「聞いてますよォ~、ちなみに好きな舞台女優さんとか居ますか?」
露伴「舞台女優ねぇ…まぁいるにはいるけど…古いしありきたりなんだけど、ドロシー・パーカーとかは表現も上手いし、綺麗だとは思ったね…そして、なんといっても…」
向日「いっても?」
露伴「淵透世だね」
露伴「一度彼女の舞台を見たんだ」
向日「どうでした?」
露伴「…スゴかった、あまり人を褒めたくはないが、まさに大女優だったよ、悔しいけど、漫画やドラマや小説じゃあ出来ない舞台ならではの表現ってものをまざまざと見せつけられたね」
向日「露伴先生にそこまで言わせるなんてホントにスゴい女優さんなんですねぇ…そして、まさにアタシ達が言いたいとっておきのネタっていうのは、その淵透世に関するものです」
露伴「ほう…確かにそれは興味深いね、でも淵透世って…たしか亡くなってなかったっけ?」
向日「ところがどっこい、娘が居るんですよ…」
つ写真
露伴「君らのスクープ獲得率は異常だな…娘の写真まであるとは…まぁ、この写真の感想を言うと、母親と似て美人だなって事ぐらいかな」
露伴「そうだね」
向日「露伴先生に朗報なのはこの娘も演劇をやっていて、大女優になりそうなんですよ」
露伴「二世タレントが同じ道を歩くのはよくある話だけど、そんな簡単に才能が下へいくもんかねぇ」
向日「これを見てください」
つ動画
露伴「ああ」
…数分後
露伴『こ…これはッ!こんな幼い子どもがここまで美しい表現が出来るのかッ!』
向日「露伴先生、気に入りましたァ~?」
露伴「あ、ああ、すばらしいじゃあないか!この娘の演技は、ぼくにリアリティを与えてくれるぞッ!」
向日「でっしょォ~?」
露伴「この娘の名前は?」
向日「淵累(かさね)です、ちなみに芸名は、丹沢ニナ」
向日「2日後の舞台のチケット、用意してあります」
つチケット
露伴「すまないね」
向日「あっ、条件がありまァす…」
露伴「条件?」
向日「累に整形疑惑がありましてェ~」
つ2枚目の写真
露伴「…こんな醜いツラがこの世にあるわけないだろ?きっと特殊メイクか何かさ、まぁ、チケットが欲しいから調べてやるさ、ついでにね」
向日「ありがとうございまァす!」
露伴『淵累…か…いい漫画が描けそうだ…』
露伴「さて…あと2時間ぐらいあるな…」
露伴「リアリティを出すために舞台裏も覗いておこう、発生練習や動きのリハも気になるしね」
警備員「あの…ここは…」
露伴「『ヘブンズ・ドアーッ!』」
露伴「すまないね、マンガのためなんだ『岸辺露伴を関係者と認識する』…これでよし…と」
警備員「お入りください」
露伴『お?あれがリハーサルかな?』
羽生田「累のやつ…まだ顔を変えてないのか?」
露伴「『顔を…変える?』見てこよう」
露伴『ドアが開いている…眠っているのは…累…か?その横にいるのは…ば、ばかなッ!』
ドドドドドドド
露伴『あ、アイツは向日から見せてもらった特殊メイクの口裂け女じゃあないかッ!』
累「ニナさん…今日も顔を借ります…」
ズキュゥゥゥゥーン
露伴『な、なんだ…口紅を塗って、キスをしたぞ?』
累「羽生田さんのところへ急がなきゃ!」
露伴『か、顔が入れ替わっているッ!』
ゴゴゴゴゴゴゴ
露伴『ス、スタンド能力か…?』
露伴『なにかを知っているあの羽生田とかいう男を調べよう…』
累「遅れました!」
羽生田「遅いぞニナ!リハーサルスタートだ!」
累「はい!」
露伴『よし!羽生田はこっちに来るぞッ!』
露伴「『ヘブンズ・ド…』「あ!あれって!」
露伴『しまった!気づかれたか!』
累「あ、あの…もしかして…岸辺露伴先生ですか?漫画家の?」
露伴「あ、ああ…そうだけど?」
露伴『ここに入ったことをどう言い逃れる…?ヘブンズ・ドアーを使うのは避けたいが…』
累「取材ならそう言ってくれればあなたなら通してくれますよ」
累「警備員さんが、関係者が来るっていうから誰かと思いましたよ、露伴先生ならそんな嘘つかなくてもいいのに…」
露伴『警備員に『誰にも口外しない』って書けばよかった…でもこれはチャンスだ…』
露伴「悪かったね、次のピンクダークの少年の短編は舞台ものにしようと思っててね、取材はできるだけありのままを見たいから余計な邪魔が入るときみたちの集中が切れてしまうんじゃあないかと不安でね」
羽生田「そんなことじゃ舞台なんてやれませんよ、それとピンクダークの少年、俺も読んでますよ、ファンだからあとでサインもらえますか?」
露伴「ああ、この公演が終わったら、きみたちに記念の絵でもプレゼントしてあげるよ」
露伴「ああ、よろしく」
露伴『今のうちに『ヘブンズ・ドアー』でコイツを調べたいところだが、近くにスタンド使いがいるうちはまずい…』
累「丹沢ニナです、よろしくお願いいたします」
フワァ
露伴『やはり見惚れるほど綺麗な動きだな』
露伴『あの口裂け女は相当演技がうまいみたいだな…いったい何が原因であんな顔に…ひどい怪我でもしたのだろうか?昔は母親に似て綺麗だったんだろうな…こんどくそったれの仗助を騙して治させてみるかな…元の容姿に興味があるし…』
露伴『少し彼女を揺さぶってみるか?』
露伴「喜んでくれて光栄だよ…えーと…丹沢…ニナさん?」
累「クスッ、難しい名前でごめんなさい」
露伴「いや、芸名というので呼ぶのに慣れてなくてね」
累「い、いや、芸名じゃあないですよ」
露伴「そうなの?もっと普通の名前かと思ってたよ…例えば…ふ…」
累「…」
ビクッ
露伴『一瞬表情が強張った…か?』
露伴「福田美沙子とかね」
累「クスッ、確かにありそうですけど違いますよ」
露伴「そっかァ~、そうだよなァ~」
累「すみません、リハーサル始めちゃいますね」
累「丹沢ニナ、準備完了ですッ!」
露伴『こうまでして舞台に立ちたいなら彼女の顔には触れないほうがいいんじゃあないか?』
露伴『何らかの事故に巻き込まれたってケースもある、いや、そうとしか考えられないじゃあないか…そう思おう、そして彼女の舞台を観て、取材は終わりだッ!』
露伴『羽生田は色々癖のありそうな男だから調べたかったがね…』
露伴「…」
露伴「…」
露伴『や、やっぱり気になる…あの時ッ…』
ーーー回想ーーー
累「ニナさん…今日も顔を借ります…」
ズキュゥゥゥゥーン
ーーーーーーーー
露伴『やはり、顔を変えていた…事故によるショックで発言したスタンドか…または母が不細工だったか…』
露伴『ッ!!!』
露伴『ま、まさかッ!』
ゴゴゴゴゴゴゴ
露伴『淵透世も顔を変えていたッ!い、遺伝するスタンドだって』
露伴『ぼくの予想は恐ろしい方向へ向こうとしているッ!発表してしまえば、日本の舞台の歴史そのものを否定してしまうような恐ろしい予想だッ!』
ドドドドドドド
露伴『…とはいえ、先に舞台の取材だ、やれやれ、やることがたくさん増えてしまった』
露伴『そろそろ時間だ、観るとするかな…』
そして舞台の幕が上がる…
ブブー
累「…」
フワァ
ロミオ役「おお、なんと美しい、名前はなんと言う?」
露伴『主役よりも存在感がある…まさに『女優』という感じだ…だが…』
累「あのひとの名前を聞いておいで、もしも結婚していたら、私のお墓が私の新床になるでしょう」
露伴『ここまではきみが目立つ場面だ、真の演技派は自分が退くときは自ら輝きを減らすものだ、きみのお母さんが出来ていたこと…君にもできるかッ?』
ロミオ役「…」
ペラペラ
露伴『ロミオ役のキャストの光が淡いが…彼女はそれよりも淡くなっている…ロミオを引き立たせるようにッ!』
累「ああ…ロミオ…どうしてあなたはロミオなの!?」
露伴『す、スゴいッ…一瞬すべてが累に引き込まれた!ジュリエットの嘆きが心に突き刺さる…まるでぼくがッ!いや、この舞台を見ているすべての人間が自分がロミオだと勘違いしてしまうほどッ!』
露伴『スケッチせずにはいられないッ!』
カリカリカリカリ
羽生田『あの岸辺露伴にスケッチされた女優…さらに累は飛躍するッ!』
???「…」
露伴『ん?ぼくの隣に随分と真剣に舞台を見ているやつがいるな…舞台関係者か?』
露伴『そんなことよりスケッチだ』
カリカリカリカリ
羽生田「露伴先生!必死にスケッチしてましたけど、お役に立てましたか?」
露伴「おいおい、こんな客がたくさんいるところで演出家がそんなこと口走るもんじゃあないぞ、まるでぼくのためにこの舞台をやったみたいに思われるだろ?」
羽生田「いやいや、もうそんな気がしてしまうほど嬉しいですよ!」
露伴「何を言ってるんだきみは、演出家は舞台を『観てもらうため』にいるんだから特別扱いを掏るもんじゃあないぞ」
羽生田「確かに、それは失礼しました!じゃあ舞台裏の方で話しましょうか?」
露伴「舞台裏?楽屋じゃあダメなのかい?」
露伴「ああ、そりゃもっともだ」
露伴『累が『顔を変えて』いるんだろ?本当は』
羽生田「心配しないでください、余り人目につかないところにしますから」
露伴「ああ、そうしてもらえるとありがたい」
羽生田「ファンに騒がれるかもしれませんしね」
露伴「いや、ぼくはそんな心配はしてないよ、案外騒がれないものさ、そっくりさんがいるなしか思ってないよ、周りの人なんて」
羽生田「ハハハ、なんて言ってる間に着きましたよ」
露伴「お、すまないね、『ヘブンズ・ドアーッ』!」
ペラペラ
露伴「なになに…羽生田釿互…~年生まれ、こんなところはどうでもいいな」
露伴「…ん?」
淵透世は本人じゃない!あの美貌は他の透世という女性から『顔』を奪ったものだ!
露伴「こ、これはッ!や、やっぱり!」
淵透世の本名は『淵誘(いざな)』美貌とは最も遠い醜悪な容姿をした女だ!
露伴「スゴいぞッ!役者の命である『顔』を変えて一世を風靡した役者がいるなんてッ!この体験、スケッチさせてもらうぞッ!」
美貌は『口紅』で手に入れる!そしてッ!それは娘も同じ!
露伴「もう他に特筆すべきことはないだろーけど、一応見ておくかな、何か漫画の参考になるかもしれないし」
ペラペラ
本物の透世は演技がヘタだ。これ以上ヘタクソはいないってぐらいヘタクソだ。
露伴「まぁなくはない話だね」
ペラペラ
淵誘は逆に天才だッ!表現の神だッ!娘もまたッ!
露伴「そんなことはわかってるよ、やれやれ、もうないかな…」
ペラペラ
本物の透世にも娘がいるッ!
露伴「なッ!」
ペラペラ
名前は…野
露伴「野…?ここまでしかわからないってことか、まぁいいことを聞いたよ」
羽生田「えっ?あっ、もういいんですか?」
露伴「充分話は聞かせてもらった」
羽生田「はぁ…?」
露伴『彼は『スタンド使い』じゃあないし、何をしたかわかってはいないと思うけど、きっと『おかしいなァ~?』ぐらいしか思ってないから大丈夫だろう』
露伴「さて…楽屋に行ってみるかな」
ー楽屋ー
累「ニナさん…『顔』を返します」
露伴「世の中には奇妙なことがあるもんだね、そうやって『顔』を借りることができる人間がいるなんて」
ゴゴゴゴゴゴゴ
露伴「おっと、気にしないでくれ、単純に興味があるだけだから」
累「…」
露伴「ん?」
累「この『顔』を見られたからには…」
ダッ
露伴「待てッ!ぼくは他人に言うつもりも、きみの顔にとやかく言うつもりもないッ!」
累「漫画に描くかもしれないッ!そうすればあたしは終わりだッ!そうなる前にッ!」
スチャッ
露伴「ナ、ナイフなんてどこからッ!」
累「殺すつもりはなかったけどッ!」
ビュッ
露伴『ううっ…本当に彼女はぼくを殺すつもりだッ!あの目は本気の目だッ!プッツン由花子が康一くんを追いかけ回すときのような本気の目だッ!』
累「このッ!」
スカッ
累「?」
スカッスカッ
露伴「当たらないよ、ぼくのはそーゆー『能力』なんだ」
累「くっ…」
露伴「最終的には『口紅』頼りの顔交換か、やれやれ、ぼくがそんなものに屈すると思っているのかい?それに、そう来ることも読んでいるッ!だからこう書かせてもらった『いかなる部位も岸辺露伴に触れることはできない』とね!」
累『このままじゃ、どうすれば…』
露伴「生憎ぼくはきみより死線をくぐり抜けている自信がある、残念だけどね、さて、安全になったところで一言言っておくよ」
累「そんなの…信用できない」
露伴「おいおいおいおい、きみはどこまで疑り深いんだ、ぼくはマンガを描くために来たんだ、舞台を観て『能力』の秘密がわかった今、きみに微塵も興味なんかわかないね」
累「…」
露伴「次に会うときは、また『演者』と『観客』だ、また観に来るよ、リアリティを見付けにね」
累「…」
露伴『ふぅ…やれやれ、まさか演技を観るだけでここまで疲れるとは…』
露伴「ん?」
???「岸辺…露伴先生ですか?『ピンクダークの少年の』」
露伴「そうだけど?」
???「さっき隣に座ってた時に気付いてビックリしました!私ファンなんです!」
露伴「そうかい、ありがとう」
露伴『誰かに似てるような…』
野菊「私、野菊っていいます、出来れば私の舞台も観に来てくださいね!」
露伴『野菊…?透世の娘の名前は野…いや、まさかな』
露伴「すまないが舞台はしばらくやめとくよ、ちょっと休みたい」
野菊「残念だなァ…」
露伴『しばらく、観劇はいいかな』
岸辺露伴は動かない
~魔性の口紅~
終わり
一度エタってしまったものの再投稿です。
累読んでてあの口紅がスタンドっぽいなぁ…とか露伴先生とクロスしてみたいとか思いつつ書きました。
ありがとうございました。
次はちゃんと都市伝説と露伴先生にしようかな
前の時はエタって残念だったからな
掲載元:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1466238039/l50
Entry ⇒ 2016.12.03 | Category ⇒ ジョジョの奇妙な冒険 | Comments (0)
仗助「母の日か…」【ジョジョss】
仗助「5月…母の日が近いな康一…」
康一「そうだね。突然どうしたの仗助くん?」
仗助「オレさ…母の日に1回もプレゼントした事ねぇんだよ。」
康一「へェ〜。意外だね。」
仗助「意外?オレがか?」
康一「うん。仗助くんって優しいからしてるもんだと思ってた。」
仗助「…なんつうか恥ずかしいんだよなァ〜。自分の母親にプレゼント送るっつうのはよォ…」
仗助「お前はどうなんだ康一。」
康一「毎年あげてるよ。お父さんやお姉ちゃんみんなでプレゼントを考えてるんだ。」
仗助「お前の方が優しいじゃあねえかッ。」
仗助「……考えてねえ。」
康一「え?」
仗助「何かこう…パッと思い浮かばねえんだよ。プレゼントした事ねえから。」
康一「うーん…じゃあ仗助くんのお母さんが今もらって1番嬉しい物は?」
仗助「………ひとつだけある。」
康一「あるの!?」
仗助「ジョースターさん。」
康一「……………」
仗助「そりゃあダメだよな。」
康一「うん…」
康一「今年はネックレスを買ってあげる予定だよ。この前欲しいって言ってたから。」
仗助「ネックレスか…サンキュー康一。参考になったぜ。」
康一「どこ行くの?」
仗助「他のやつにも聞いてみる。」ザッザッ
康一「…大丈夫かなァ〜。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
億泰「何だよ仗助ッ。今忙しいんだよォッ。」
仗助「忙しいって。お前家で何してんだよ。」
億泰「あの草猫の専用部屋を作ってんだよ。陽が当たる広い部屋をよォ。」
仗助「何だとォ?」
億泰「親父があの草猫の事気に入ってんだろ?今まで暗い部屋だったから専用部屋を作ってやったら親父が喜ぶと思ってよ。」
仗助「そのために部屋綺麗にしてんのか。」
億泰「だけど思ったより部屋の損傷が激しいぜ…こりゃあ長期戦だな。」
億泰「ン?どうした仗助。」
仗助「部屋見せてみろよ。」
億泰「?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
億泰「スンゲェェェェェェェェゼ仗助ェッッ!」
仗助「お前が望んでる部屋にしてみた。ちっとはバイト代ぐらいよこせよな。」
億泰「お、おうよ。ほれッ。」
ジャリッ
『158円』
仗助「158円で何が買えんだよッ!」
億泰「ジュ、ジュースが一本買えるぜ!と、とにかくありがとな仗助ッ。きっと親父も喜んでくれるぜッ。」
仗助「はいはい…それじゃあな億泰。」
億泰「お前が友達で良かったぜ…」
仗助「…ケッ。まぁいいか。」
仗助「おう早人。元気にしてっか。」
早人「あ、仗助さん。家に突然どうしたんですか?」
仗助「お前さ…母親に何かプレゼントしようとか思ってるか?」
早人「あ、そういえばもうすぐ母の日ですもんね。用意してますよ。」
仗助「何を用意してんだ?」
早人「学年成績1位です。」
仗助「へ?」
早人「クラスで学年成績1位になったら母親として嬉しいと思うのでそのために今は必死に勉強してます。将来お母さんを楽させたいし、今は学生として真面目に生きるのが1番のプレゼントだと思っています。」
仗助「お、お前…本当に小学生か?」
早人「一応は…」
仗助(ダメだ…オレは早人ほど人間がなっちゃいねぇ。こいつにはなれねえ。)
早人「あ、うん。今行く。」
早人「すみません仗助さん。今からお母さんと買い物に行くので失礼します。」
仗助「あぁ。ありがとな早人。母さん大事にしろよ。」ザッザッ
早人「はい。ありがとうございます。」
仗助「ふぅ〜…グレートすぎんだろ早人…ったくよォ…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
仗助(他のやつらは確か…間田は家でゲーム…トニオさんと玉美の野郎は仕事…)
仗助(そんでもって噴上は女どもとデート…由花子も康一とデート……そんなにデートが楽しいかお前らは…)
仗助(露伴に至っては…)
露伴〈今は会いたくないので帰ってくれ。〉
仗助(会う前に門前払い…そこまで嫌いかよオレの事がッ。)
仗助「お、ミキタカ。」
仗助(結局たまたま会えたのは自称宇宙人かよ…)
仗助「何してんだよ今?」
ミキタカ「日本の母親と食事です。」
仗助「そうか。(日本の母親って何だ…)」
ミキタカ「日本ではもう間もなく母の日とやらが迫ってくるらしいですね。たからプレゼントに食事に誘ったんです。」
仗助(自称宇宙人でさえ母の日のプレゼントしてんのに何やってんだオレは…!)
ミキタカ「仗助くんは何かプレゼント考えておられるのですか?」
仗助「も、もちろんだぜッ当然だろッ。」
ミキタカ「さすが日本人。母親への感謝は忘れないのですね。」
仗助「ハハッ…」
仗助「じゃあなミキタカ。オレ帰るから。」
ミキタカ「道中お気をつけて。」
仗助(残るは…あの人にも聞いてみるか。)
承太郎「母の日だと…?」
仗助「はい。承太郎さんは母の日に母親へ何かプレゼントとかした事あるんスか?」
承太郎「………ある事はある。」
仗助「えッ!?マジっスか!?」
承太郎「そんなに意外か?」
仗助「は、はい。」
承太郎「…オレも昔は自分の母親にプレゼントなんか考えた事もなかった。贈ったのはここ最近だ。」
仗助「どうして突然?」
承太郎「自分を育ててくれたお礼も兼ねて…だな。」
仗助「何を贈ったんスか?」
承太郎「それは言えないな。」
仗助「えぇッ!ここまで話しといてそれはないっスよ承太郎さんッ。」
仗助「ジョースターさんと一緒…?」
承太郎「あとは本人にでも聞くんだな。」
仗助(意外と照れ屋なんだなァ〜承太郎さん。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ジョセフ「なんじゃ仗助か。突然電話なんかよこしてどうしたんじゃ?」
仗助「えーと…1つだけ聞きたい事があるんスけどォ…」
ジョセフ「ふむ…」
仗助「ジョースターさんって母の日に何を贈りました?」
ジョセフ「…もしや朋子に何か贈ろうとしておるな?」
仗助「!」ギクッ
ジョセフ「お前の考えはスタンドを使わんでも分かるぞ。」
ジョセフ「……そうじゃのォ〜。」
ジョセフ「…………………」ゴゴゴゴゴゴゴ
仗助「……………………」ゴクリ
ジョセフ「すまん忘れた。」
仗助「ヌッ。」コケッ
仗助「さ、散々待たしといてそれはないっスよジョースターさんッッッ。」
ジョセフ「じゃが、ワシから言える事はある。」
仗助「?」
ジョセフ「母の日と言うのはいつも世話や家事をしてくれている母親に感謝の気持ちを伝える日じゃ。それを忘れるなよ。」
仗助「………そうか!」
仗助「ありがとうジョースターさん。おかげで思いつきました。また連絡します。」
ガチャ
プー…プー…
ジョセフ「ったく…世話の焼ける子供じゃのォ〜…」
朋子「仗助ェ〜。ご飯出来てるわよォ〜。」
仗助「分かったよ…」
仗助「………よし。」
仗助「なあ母さん。」
朋子「なに?小遣いならもうあげないわよ?」
仗助「ゲッ。マジ…?ってその話じゃあねえよ。」
朋子「じゃあなに?」
仗助「あ…あのよォ………」
朋子「…?」
仗助「いつも……ありがとう………母さん。」
朋子「!」
朋子「何言ってんのアンタ…?」
仗助「ちょ、ちょっとトイレ行ってくるわッ。」ダダダ
朋子「………バァーカ。知ってるっつーの。アンタの母親なんだから…」
朋子「…ありがとう。」
仗助「た、頼むクレイジーダイヤモンド…今のオレの発言を治してくれ…って自分の過ちは治せねえか…恥ずかしさで頭がおかしくなりそうだぜ…」
完
仗助らしさが出てるわ
ただ母親はオフクロ呼びだったはずだけど
またネタが湧いたら何か書いてくれ
次回作にも期待
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461831626/
Entry ⇒ 2016.11.10 | Category ⇒ ジョジョの奇妙な冒険 | Comments (0)
ムカデ屋の店主「えーと・・・確か修理を依頼した客は・・・」
店主「覚えてるけど・・・」カキカキ
店主「これ、なんて読むんだい?」つ『吉良』
承太郎「む、それは・・・『キラ』だな。」
店主「そうかい。この人が依頼客だよ」
康一(この店主の人、オレンジジュース飲んでる・・・そういえば、さっき仗助君が間違えて買ったコーンスープ押し付けられたんだよなァ~~~)
康一(ま、いいや。)
承太郎「そうか・・・ありがとう。・・む、康一君、それは・・・?」
康一「ああ、さっき仗助君に押し付けられたんですよ・・・二本も。」
承太郎「丁度よかった。一本くれないか?」
康一「ああ、どうぞ!」
吉良「まさかこの吉良吉影のスーツを追っている者がいたとは・・・まあいい。この第二の爆弾『シアーハートアタック』で・・・」ビューン
承太郎「! 康一君、離れろ!!!!!」ドンッ
康一「!? 承太郎さん?・・・・!!!!」
スタープラチナ「オラァッ!!!」オラオラオラオラオラ
SHA「コッチヲミロ~!!」
康一「このスタンド・・・まさか連続殺人鬼・・キラの!?」
承太郎「だろうな・・・このスタンドパワーに頑丈さ・・本体はすぐ近くにいる・・いや。」
康一「承太郎さん! 証拠のスーツが!!」
吉良「ここはシアーハートアタックに任せて去ろう・・・シアーハートアタックに弱点はない。」
承太郎「いや、別に放置していいだろう。」
康一「確かにそうですね。」
店主「お宅ら何の話をしてるの? スタ・・・ンド?」
承太郎「いや、こっちの話だ。それより早く逃げな・・・」
店主「?・・・その顔、事情は分からないが大変なことが起きてるんだね?分かった。私は逃げるとしよう。」
康一「承太郎さん!仗助君に電話しました!五分で来るそうです!!」
承太郎「ああ・・・いいか、康一君、犯人の名前が分かった以上もうヤツを追う必要はねぇ。それよりいまはこいつを何とかするほうが先だ」
康一「このスタンドパワー・・・本体は近くにいるんじゃあないんですか?」
承太郎「最初は俺もそう思ったがな・・・このスタンド、自動操縦型だ。」
康一「自動操縦?」
康一「そんな、じゃあ手の施しようがないじゃあないですか!」
承太郎「いや、自動操縦型というのは動きが単純なんだ。俺や康一君のようにスタンドに命令できるわけじゃあねえ」
承太郎「恐らく・・・何かしらの法則があるはずだ。それを探るぞ。」
康一「はい!」
仗助「億泰Z!急ぐぞ、後もう少しだ!」
億泰「ああ!重ちーの敵を討つぞ仗助!・・・ところでムカデ屋ってどこだ?」
仗助「・・・あ」
店主「おい!そこの奇抜な髪形の高校生!『ジョウスケ』か?」
仗助「あぁ!? てめえ今俺の髪のこと・・・何?」
店主「私の店に今、『コウイチ』とかいう高校生と『ジョウタロウ』という若者が来てる!!何かは分からんが、何かヤバいらしい!!!」
億泰「!?あんたがムカデ屋の主人?ちょうどよかった!!案内してくれ!!」
仗助「グレート・・・最高にラッキーだぜ。」
億泰(髪をけなされて怒らないのは初めて見るな。)
康一「さっき僕のコーンスープを狙ったからもしかしたらと思ったら・・・」
承太郎「俺のを狙って疑惑が確信に変わったな。だがどうするか・・・」
康一「僕に任せてください!エコーズ!Act2!!」
承太郎「なるほど・・・尻尾文字の『ドジュー』をヤツのスタンドに取り付ける、なかなかうまいやり方だ。」
康一「この間に仗助君が来てくれれば・・・」
仗助「康一!承太郎さん! 大丈夫ッスか!!」
億泰「間一髪・・・ってわけじゃあねえみてえだな。」
康一「仗助君!億泰君!!」
承太郎「仗助、こいつがヤツのスタンドだ。熱を自動追尾する自動操縦型のスタンドだ。かなり頑丈で俺でも壊せない。」
承太郎「とりあえずは康一君のスタンドで足止めしてある。」
億泰「いっくら頑丈っつってもよォ~~・・・俺のスタンドでダメージは受けるんじゃあないか?」
承太郎「そうだな。自動操縦とはいえ削り取れば幾分かはダメージがあるはずだ。近辺の病院を張れば捕まるだろう。」
億泰「それじゃあ遠慮なくいくぜぇ! ザ・ハンド!!」ガオン
SHA「コッチヲミr」ガオン
吉良「遅いぞ・・・シアーハートアタック。何をしていr」ガオン
吉良「っウオアアアアアアアアアアァァァァァァァ!!!!!!!!」
吉良「私の・・・私の左手が・・うぐぅ・・」
ウオァァァアアアアアアアアア!!!!
億泰「どうやら、ダメージはあったみたいだな。」
承太郎「これで一件落着か。」
仗助「店の内装、元に戻しときましたよ。」
店主「ああ、ありがとう。・・・なんで壊れたものまで元通りに?」
吉良「」
億泰Zってなんだ・・・orz
叫び声でダメージが伝わるところはJ・ガイルっぽいなw
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473581362/
Entry ⇒ 2016.10.22 | Category ⇒ ジョジョの奇妙な冒険 | Comments (0)
ディオ「君はジョナサン・ジョースターだね?」
ダリオ『おまえは、頭がいいッ! 誰にも負けねえ一番の金持ちになれよッ』クワッ
ディオ(醜く、ズル賢こく、あげく母に苦労をかけさせて死なせた最低の父親だった)
ディオ(一番の金持ちになれだって?)
ディオ(ふさけるな! ぼくが求めているものはそんなものではない!)
ディオ(あなたの『遺産』は受け取ろう)
ディオ(だが、思いどおりには決してならない……)
ディオ(どんな未来が待ち受けていようと、ぼくは気高く生きてやる!)
ディオ(ジョースターの家に迷惑をかけないよう、誰よりも立派な紳士になるッ!)
ディオ「さようなら、父さん…………」
ゴオォ―――ッ
エリナ「かえしてッ! かえしてッ! お人形の手がとれちゃうゥ!!」
少年A「おい、エリナ! このまま人形の服を脱がせてやるぜッ!」
少年B「あそこが本物と同じかどうか見てやるッ!」
ジョナサン「やめろォ!」
少年A「あン?」
ジョナサン「人形をかえしてやるんだッ!」ダァッ
少年B「なんだ!?」
ドガァァ――ン
少年A「この野郎ッ、女の子の前だからってカッコつけやがって……やっつけてやるッ」
ガシィィィン
ジョナサン「ギャッ」
少年A「ギャハハハハ、助けに入って逆にやれてやがる! おいッ、こいつ誰か知ってるか?」
少年B「知らないね! まさかジョースター家の一人息子じゃあねえだろーな!!」
ジョナサン「うう…」スッ
少年A「あっ……そのハンカチはッ」
少年B「こいつッ、やっぱりジョースター家の一人息子だッ!」
少年A「この野郎お高くとまるんじゃあねェーぜ!」ドガボガ バッ
少年B「思い知れ!」ガス ガスッ
ジョナサン「うっ…くッ」
少年B「金持ちはてめーの敷地内で遊びやがれ!」
少年A「行こーぜ!」
エリナ「あ、あの……」
ジョナサン「ほっといてくれ……ぼくは君に感謝されたくって向かっていったんじゃあないんだッ」
ジョナサン「例え負けるとわかっていても、紳士は戦わなくてはならない時があるから助けたんだ」ザッ
ジョナサン「あいつら……思いっきり殴りやがって…………」ボソッ
エリナ「……」
エリナ「……」
エリナ「……」ハッ
エリナ「このハンカチ…………ジョナサン・ジョースター」
少年A「……」コソ
少年B「……」コソコソ
ジョナサン「おい」
少年B「これで賭けはジョジョの勝ちだぜェ」
ジョナサン「それは結構だがおまえたち、少し強くなぐりすぎだ……見ろ、血がでてる」
少年A「す、すまないジョジョ……だけど、へたに加減して演技だってバレちゃ困るだろ?」エヘ エヘ
ジョナサン「わかってるさ……だから」
ドッガァァ――ン
グシャァッ
少年A「うえぇぇ」
少年B「げえぇ」
ジョナサン「一発ずつでゆるしてやる」
ジョナサン(しかしエリナ……なかなか可愛い娘だったな)
ジョナサン(バカどもから金をまき上げたらそのまま捨てようと思ったが、ちともったい無いか)
ジョナサン「エリナ・ペンドルトンはこのジョジョがいただく」バ――ン
少年A「な、なんだって~~~ッ」
少年B「本気なのかいジョジョ!?」
ジョナサン「もちろん本気さ」
少年A「みんなから『なにマジになってんだよゥ』ってからかわれちまうぜッ!」
ジョナサン「好きに言わせておけばいいさ」
ジョナサン「大体“誰が一番に落とせるか”なんてゲームは相手が不細工面か……」
ジョナサン「ちょっかいだしたくなる程の美人じゃないとやろうと思わない……そしてエリナは不細工ではない」
ジョナサン「他のヤツらだって照れ隠ししているだけであわよくば……なんて思っているはずだぜ」
ジョナサン「だからこそぼくが最短でうばい取るッ!!」
少年A「さすがジョジョ! おれたちが言えなかった事を平然と言ってのけるッ」
少年B「そこにシビれる! あこがれるゥ!」
少年A「お、おいジョジョ、どこへ行くんだいッ」
ジョナサン「家に帰るんだよ」
ジョナサン「今日は新しい『家族』が来るからね、そろそろ戻らないといけないのさ」
少年B「またな――、ジョジョ―ッ」
ジョナサン「……」
ジョナサン(『家族』……か)
ジョナサン(父さんは命の恩人の息子だと言っていたが、冗談じゃない)
ジョナサン(ジョースターの家はぼくのものだッ! その恩人の息子とやらは徹底的に叩き潰してやる)
ジョナサン「うん?」
オクッテイタダキアリガトウゴザイマシタ
コレハコレハ、ゴテイネイニ…
ジョナサン「そうか、あいつが……そこの君」
ディオ「あッ」ハッ
ディオ「君はジョナサン・ジョースターだね?」
ジョナサン「そういう君はディオ・ブランドー」
ディオ「ではジョジョ、これからよろしく」スッ
ジョナサン「……」
ディオ「?」
ジョナサン「ああ、こちらこそよろしく……それと」ピィ――――
ダニー「ワンワン、ワン、ハッハッ、ハッハッハッ」
ジョナサン「飼い犬のダニーだ、仲良くしてやってくれ」
ディオ「すまないジョジョ……ぼくは犬が苦手なんだ…………その、あまり近寄らせないでくれないか」
ジョナサン「それはいけないッ、君はこれからこのダニーとも一緒に暮らすんだぜ?」
ディオ「うぅ、そう言われても」
ジョナサン「だいじょうぶ、利巧な犬さ。 自分から歩み寄ればすぐ仲よしになれる……さ」
ディオ「君がそこまで言うなら……ダニーこれからよろしくな」
ジョナサン「ダニー」ニヤッ
ダニー「バゥッ」ガブッ
ディオ「う、うおあぁぁぁぁぁぁっ! 何をするだァーッ! 止めさせてくれッ」
ジョナサン(こいつがクソのようなブランドー家のひとり息子、ディオか!)
ジョナサン(精神的にとことん追いつめ、しっかりと上下関係というやつを仕込んでやる!)
ジョージ「わたしの息子ジョジョと同じように生活してくれたまえ」
ディオ「…ジョースター卿、御好意大変感謝いたします」ペコリ
ジョージ「ジョジョも母親を亡くしている……それに同い年だ、仲良くしてやってくれたまえ」
ジョージ「それとディオくん、改めてダニーの事はすまなかったね」
ディオ「いえ…………アマガミをぼくが必要以上に怖がり、暴れてしまったせいだと思いますので」
ジョージ「手当済みとはいえ、荷物を持つには大変だろう……ジョジョ代わりに運んであげなさい」
ジョナサン「はい、父さん」
ジョージ「来たまえディオくん、君の部屋に案内しよう!」
ディオ「すまないがジョジョ、よろしくたのむよ」
ジョナサン「待てよ」ガシィッ
ディオ「うあぁ! ……う……う!!」ギリギリ
ジョナサン「何してんだ? 自分のカバンは自分で持って行けよ」
ディオ「え!?」
ジョナサン「この、こぎたないカバンを自分で持って行け! と言ったんだ、マヌケがッ!!」
ジョナサン「ケガは自分のせいだと君が自分で言ったんだ!」グイ
ジョナサン「だったら、荷物を人に押し付けてるんじゃあないぜ!」クル!
ズンッ
ディオ「くげッ! …………ぐぐぐ」
ジョナサン「いいか! ディオ、最初に言っておく!」
ジョナサン「これから君はこの家に住むと事になったからといって、ぼくと対等だと思うなよな」
ジョナサン「君はあくまでジョースター家に転がり込んできた牛のクソだ!」
ジョナサン「ぼくの前でイバらせはしないッ!」
ディオ「そんな…ぼくはただ仲よくしたいだけで」
ジョナサン「もうひとつ! ぼくはグズが嫌いだ!」
ジョナサン「日々安穏と生きているだけの人間には虫酸が走るのだ!」
ジョナサン「この家で暮らしていくつもりなら、しっかりと品格を身につけろよな」バッ
ジョージ「ふたりとも何をしておるのだ? 早く来なさい」
ジョナサン「ハイ、父さん……ディオがカバンを自分で運ぶときかなくて」トントントン
ディオ「…………」
ディオの新生活は期待とは裏腹に、厳しいものとなっていった
ディオ「う、うぅ、すみません」
ジョナサン「仕方がないよ父さん、今やっている勉強は彼が独学で学んだものよりずっと難しいんだ」
ディオ「…ジョジョ」パァ
ジョナサン「しかし何度もミスをってのは問題だ…ディオは少し緊張感をもった方がいいかもしれないね」
ジョナサン「一度まちがう度にムチでぶっていく―――と、いうのはどうかな?」
ディオ「ジョジョ!?」
ジョージ「ジョジョ、いくらなんでもそれは……」
ジョナサン「もちろんぼくもぶってくれてかまわない……いや、ぼくはディオの10倍ぶってくれ」
ディオ「ジョジョ……きみは……!」
ジョージ「ジョジョ、ディオのためにそれ程までッ」
ジョージ「わたしも心を鬼にし、ジョジョの『覚悟』に答えよう! ディオ、まずは1回だ」バチン
ディオ「ギャッ!!」
ジョナサン「……」ニヤリ
ディオ「あ!」ガシャ!
ジョージ「ディオ、もう少しおちついて食べなさい」
ディオ「す、すみませんジョースター卿……ゆっくり食べるということになれていなくて……」
ジョージ「はっはっは、誰もとったりはせんよ」
ジョナサン「御馳走様」ガタッ
ディオ「!」
ジョージ「ジョジョ、まだ残っているがもういいのか?」
ジョナサン「父さんには悪いけど今のディオとは一緒に食事をとれそうにないからね……このまま失礼するよ」
ディオ「ジョジョ……」
ジョージ「ジョジョは人一倍作法を重視しているからな……」
ディオ「ぼく……明日からはもっと気をつけて食事をとります」
ジョージ「そうしてくれると助かる……なに、それほど難しいことではないさ」
ジョナサン「フフフ」
ディオ「ウグッ!」
・
・
・
ディオ「ハァ……ハァ……」チラ
ジョナサン「……」ジー
ディオ「……うう」カチャ カチャ
ジョナサン(フフフ、ディオのやつかなりまいっているな)
ジョナサン(勉強で心身ともに疲弊し、食事の時でさえくつろぐ事を許されない……)
ジョナサン(やつは今、日常をぼくという『恐怖』に支配されている)
ジョナサン(『詰み』まではあと少しといったところか)
ディオ「あッ」ガシャ!
ジョナサン「フン! マヌケが」
レフェリー「彼はその卓越した技巧にくわえ、最近体格もたくましくなってまいりました!」
レフェリー「そして挑戦者……」
ジョナサン「レフェリー、実は紹介したいヤツがいるんだ」ボソボソ
レフェリー「え? うんうん、なるほど」
ワ―― ピ―――
オイ、ナニヤッテンダッ! ピ―――
ハヤクリングヘハイレ! ワ―――
ディオ「?」
レフェリー「みなさん! みなさん! お静かにッ!」
レフェリー「ここにいるチャンピョンから今、新しい友人を招待したいとの申し入れがありましたッ!」
レフェリー「我われはその友人の顔と名前は知っていますが、どんな性格なのかあまり知りません!」
レフェリー「新しい友人を知るのためにも参加してもらうのもいいと思うのですが、いかがでしょうか!」
ワ―― ワ―――
イッタイダレナンダヨォ!
ワ―――
レフェリー「ディオ・ブランドーくんです!」バ――ン
ディオ「な、なんだって――ッ!!」
ワ――― ドンナヤツナンダ?
OK!ミトメテヤルゼ! ワ―――
ディオ「ジョジョ! いったいどういうつもりなんだ!」
ジョナサン「どういうつもりもなにもそのまんまさ……まさか逃げたりはしないよな?」
ディオ「……」ゴクリ
レフェリー「みんなの了解を得た所でブランドーくん、我われのボクシングはガキの遊びじゃあない!」
レフェリー「自分自身にカネを賭けてもらうがいいね?」
ディオ「金を賭けるだって?」
ジョナサン「もちろんかまわないよな、ディオ」チャリチャリチャリ――ン
レフェリー「こ………こんなに!」
ディオ「あ、あれは! ジョースター卿からいただいた一か月分のお小遣い全部だ!」
レフェリー「ブランドーくんどうする? この額で受けて立つかい?」
ディオ(も…もし負ければ、せっかくいただいたお小遣いを全てジョジョに渡すことになる)
ディオ(そんな事になればお小遣いをくれたジョースター卿に申しわけない……でも!)
ディオ(ここでジョジョに屈してはいけない気がする!)
ディオ「ジョ…ジョ…」
ジョナサン「出しな…君の…今月分の…小遣い…を…」
ディオ「よかった、そのルールならロンドンでやってて知っている……やってやる、やってやるぞッ!」バン バン
ジョナサン(ディオの顔つきが変わった!! これは少し注意した方がよそそうだ)
カァ―――ン!
ジョナサン「!」ガシィ
ディオ「!」クル
イケ――ッ、JOJO
ヨソモノモチョットハガンバレイ―ッ!
ジョナサン「まずは、小手調べッ!」バオ―ッ
ディオ(はッ、はやい! ……だけどッ)
ナンダ、アノウゴキハ!? ワ――― ワ―――
ワ――― JOJOノラッシュヲ、カミヒトエデカワシテイルゾ!
ジョナサン(こいつ思ったよりいい動きをする…………だがね! ……)ザッ
ディオ「!」
ジョナサン「よけてるだけでは勝てないぞ、ディオッ!」
ディオ(今…………だ!??)ドボォッ
ジョナサン(なかなか楽しめたぞディオ……お礼だ、痛みと敗北をしっかりと)
ジョナサン(味わいなッ!)ゴオオン
ベッキィッ
レフェリー「入ったァ――――ッ、勝者ジョナサン・ジョースターッ」
ジョナサン(顔面に一撃! ゲームはぼくの勝利!!)
ジョナサン(しかしまだまだ安心するなよディオ!)
ジョナサン(このままッ!!)
ジョナサン(こいつの!)
ジョナサン(顔を!)
ジョナサン(地面に…………向かって!)
ジョナサン「叩きつけるッ!」ゴギャア!
ウワアアア―――――ァッ
ワ――― サスガチャンピョン!
ディオ「う…うう」
ジョナサン「いい戦いだったディオ……しかしどうやら勝負はぼくの勝ちのようだ」
ディオ「ジョ、ジョ……」
ジョナサン「ぼ、く、の、勝、ち、だ、よ、な」ギロ
ディオ「…………あ…ああ、きみのか…ちだジョ…ジョ」
ジョナサン(フフフ、こうしてみんなの前で決定的な差を見せつけ認めさせる)
ジョナサン(ディオの中には、しっかりと敗北の烙印が刻まれたわけだ)
ジョナサン(決して敵わない『恐怖』! 縋り支えるものなどなにもない!)
ジョナサン(このまましだいにヤツの全てをはく奪し、大人になる頃には感情をなくした機械にしてやるッ!)
ディオ「おーい、待ってくれ! ぼくも仲間にいれてくれよ!」
少年C「……」
少年D「おい、負け犬やろうが何か言ってるぜ」
少年E「あっちへ行けよ……一人でいると飼い主に叱られちまうぞ」
ディオ「!! ま……待て、それは一体どういう意味だッ!!」ダダッ
少年E「ヘン!」
ディオ「グァ」ゲシャ!
少年C「行こうぜ! 勝手にコイツと遊ぶとジョジョに怒られるぜ!」ケッ
少年D「行こう!」
ディオ「待ってくれ! どうしてここで彼の名前が出てくるんだ!」
ディオ「彼が君たちに何をいったっていうんだよ――――ッ!」
ディオ「ジョジョ! ジョジョ! ジョジョ!! 彼はいったい何をたくらんでいるというのだッ」
ディオ「なぜかジョジョはぼくを陥れる事ばかりしてるように感じるッ!」
ディオ「どんどん追いつめられている気分だッ! くそッ! ジョジョ!」ドッバァァン!
ダニー「ワンワン、ワン!」
ディオ「ち、ちくしょうッ……こんな犬にまでッ!」バッ
ジョージ「ディオ! いったい何をやっているんだ!!」
ディオ「ジョ、ジョ―スタ-卿……」
ディオ「自分の無力さを犬相手にはらそうとしていたんです……最低です」
ジョージ「……」
ジョージ「うまくいかずダニーにあたりたくなる……ならばまず、ダニーと仲良くなってみてはどうかな?」
ディオ「ぼくが? ダニーと? 無理ですよそれはッ!」
ジョージ「おや、どうしてそう思うのかね」
ディオ「だって……ダニーはジョジョの犬です……それによく訓練もされている」
ディオ「とてもじゃありませんが、ぼくの言う事なんてききませんよ」
ジョージ「ディオ、それは無理矢理言う事をきかせようとするからだよ」
ジョージ「目線を変えてみるんだ、『ダニーにだって意志はあるんだ』と考えるんだ」
ディオ「ダニーにも意志が……?」
ジョージ「よく知らない相手といきなり仲良くなろうとしてもむずかしいものさ」
ジョージ「誰だってそう感じる、ダニーもそうなのさ」
ディオ「……」
ジョージ「まずはエサやりから始めてみるといい」
ダニー「ワン! ワンワンワンワン!!」
ディオ「うう、やはり吠えてくるぞッ! でも頑張らないと……」
・
・
・
ディオ「ダニーエサだぞ」
ダニー「ワン、ワンワン!」
・
・
・
ディオ「ダニー」
ダニー「ワンッ」
ジョージ「ジョジョ、ダニーならディオと散歩にでかけているよ」
ジョナサン「なんですって!?」
ジョージ「最近はずいぶんと仲良くなれたみたいでね……ほら、ここから様子がみえるぞ」
イクゾ、ダニーッ!!
ワン、ワンワンワン
ジョナサン「…………よく、あそこまで懐いたものですね」
ジョージ「すべてディオの頑張りの成果さ……はじめの頃はエサもうまくやれなかったようだがね」
ジョージ「今ではディオとダニーの間には友情の絆があるようだな」
ジョナサン「友情……犬とですか?」
ジョージ「お前との関係とは違うがそれもまた一つの接し方だ、ジョジョ」
ワンワン
ジョナサン「…………」
ディオ「ゲッ! カラスに睨まれて鳴かれたッ!」
ディオ「くそぉ~~ッ、イヤな感じがする……こんな日は早くお屋敷へ帰ろう」
ディオ「今日はお土産もあるしな……へへ、ダニーのヤツ喜んでくれるかな」
ディオ「ただいまもどりました」ガチャ
ジョージ「ディオ!」
執事「ディオさん! ああ、申し訳ございませんッ!」
バ――ン
ディオ「……!!」
ジョージ「あまりひどいなきがらだったので、お前たちには見せず埋葬したよ」
ジョージ「あとでちゃんとした墓標をたててやろう……」
ジョージ「たぶん物取りに入ろうとした盗人が、番犬がじゃまでやったことだと警察はいっている」
ジョージ「なぜこんなむごい殺し方をしたのか理解できんが、警戒を強めなければならん」
執事「だいじょうぶですか? ディオさん」
ディオ「………………ジョジョ……」
執事「ジョジョぼっちゃま? ジョジョぼっちゃまでしたらお部屋の方に……」
バ―――ン
ディオ「ジョォォォジョォォ―――ッ」
ジョナサン「人の名を! ずいぶん気やすくよんでくれるじゃあないか」バッ
ジョナサン「それに思いっきりにぎりしめている拳! いったいそれでどうする気だ?」
ディオ「ダニーが死んだぞッ」
ジョナサン「知っている」
ディオ「生きながら燃やされたんだぞッ」
ジョナサン「それも知っているさ」
ディオ「なら、なぜ君はそうも平然としていられるッ!!」
ジョナサン「悲しんでいるさ……主人以外の人間に頭をたれなければ、こんな事にはならなかった」
ジョナサン「まったく、バカな獣だったよ」
ディオ「ジョジョォ!!」
ディオ「ぼくの事などどうでもいいッ!」ウアアア!
ジョナサン「ほほう! 向かってくるのか……逃げずにこのジョジョに近づいて来るのか……」
ジョナサン「そして、その鉄拳により仇をうとうと考えているわけかッ!」クル
ディオ「うおおぉぉッ」ブン
バキィ
ジョナサン「ふん、その程度か」シュゴォォ
メギャア
ディオ「あ…」ドサ
ジョナサン「この前のボクシングの結果をわすれたのか? マヌケがぁ…………」
ディオ「か…かなわない…………」ガクン
ディオ(で…でも負けられない…ダニーの魂の名誉のため、戦わなくてはならない!)
ジョナサン(徹底的に叩きのめしてやるッ! それも正々堂々とな!)
ジョナサン(そうする事によって、ディオ自身の体が覚えるからだッ!)
ジョナサン(ケンカでも人生でも『自分はもうこのジョジョには絶対勝てない』……という事をなッ!)
ジョナサン「いくぞッ!」ドアアァ
ゴシャアッ
ジョナサン「いいぞォ! 新たな力がわいてくる、いい感触だッ!」
ディオ「く、うう」
ディオ(やはりかなわない……だが負けられないッ! どんな手を使おうと負けるわけには……ッ)ス
ジョナサン「これで終わりだディオォォ!」
ディオ「今だ!」バッ
ジョナサン「ぬああぁ、め、めつぶしだとぉッ!!」
ディオ「ダニーのために買って来た骨だ……もっとも、君に倒された時に砕け散ってしまったようだけどね」
ジョナサン「み、見えないッ……卑怯な手を使って恥ずかしいとは思わないのか!」ブン! ブン!
ディオ「今のぼくにそれを恥だと思う気持ちはない……あるのはシンプルなたった一つの想い」
ディオ「『勝利をダニーに捧げる』それだけだ…それだけが全てだ」ス…
ディオ「過程や」
バンッ
ディオ「方法なんて……!」
ドガ!
ディオ「どうでもいいんだァ―――ッ」カッ
ドバババババ――――ン
石仮面「ピキッ ピキッ パキパキ」
ジョナサン「こんな! こんなカスみたいなヤツにこのジョジョが……ッ」ズオオオオ
ディオ「な、涙………」
ジョナサン「よくも! このぼくに向かって…このきたならしい阿呆がァ――ッ!!」
バン
ジョージ「ふたりともいったい何事だッ!」
ディオ「ジョースター卿ッ!」
ジョージ「ダニーが死んでかなしいのも分かる!! しかし、だからといってお互いを傷つけあってどうする!」
ジョージ「それで天国のダニーが喜ぶとでも思っているのかッ!」
ディオ「し…しかしジョースター卿!」
ジョージ「いいわけ無用! 許可をだすまで部屋へ入っとれッ、ふたりともだ!」バ!
ジョナサン「…………」キッ
ディオ「…………」グッ
しかし………
目をとじても意識が薄れることはなく
朝日が部屋に差し込みだすころ
涙をながしつつ、ようやくねむりについた……
ジョジョは――……
ジョナサン(あんな戦法がとれるとは……ディオをみくびっていた)
ジョナサン(奴は、目的のためならば手段をえらばないタイプだ!)
ジョナサン(ダニーを始末し、孤独を与えたが思わぬ反撃を受けた……あなどれん)
ジョナサン(自分の欠点は直線的すぎるところだ、反省しなくては!)
ジョナサン(よりもっと他人を、自分自身をも冷静にコントロールするように成長しなくては………)
そして―――7年の歳月が経過する
実況「やったァ―――ッ、優勝は我がヒュー・ハドソン校できまりましたァ―――――ッ!!」
実況「試合を決めたジョナサン・ジョ―スターとディオ・ブランドーに惜しみない拍手をッ!!」
ジョナサン「やったなディオ! またまたぼくらのコンビで勝負を決めたなッ!」ガッシ!
ディオ「うん! ジョジョ、圧巻だったよ! 君の走りは!!」
ジョナサン「ありがとう! だがディオ、君のトライあってこそのぼくらの勝利さ!」
実況「ジョナサン・ジョースターは、入学以来すべての授業でNo1の成績を保持!」
実況「とくに考古学の分野ではみごとな論文を発表しています!」
実況「かたやディオ・ブランドーも法律で優秀な成績を修め、すでに様々な法律事務所からオファーが!」
実況「このラグビーの試合もこのふたりあっての優勝! まさに我校の誇りです!」
ジョナサン「この勝利をさっそく父さんに報告しなくっちゃあな」
ジョナサン「ディオ、着替えたら待っていてくれ。 いっしょに帰ろう」
ディオ「……うん」
ディオ「…………」
ディオ(今…ジョジョとあんな会話をしていたけど、正直ぼくは彼に対して友情を感じていない……)
ディオ(なぜ!? 彼はあんなにすごくていいやつなのに、友情を感じないんだッ!)
ディオ(7年前の事件のせいか!? ダニーの件でみせた彼の非情さがぼくを恐怖させている!)
記者「ジョジョ! 新聞に君たちの友情について書くけど話してくれないか?」
ジョナサン「友情だって!? ……テレるな」
ジョナサン(友情だと!? きれいごとを並べてニコニコするなよクズどもがッ!)バ――ン
ジョナサン(もうすぐ卒業……財産を法的に自由にできる年齢にもなった!)
ジョナサン(父さんは必要ない……ジョースター家をぼくのものにする!)
ジョナサン「フン」
ディオ「ええ! もう知ってるんですか?」
ジョージ「大学の友人がさっき来て教えてくれたよ」ニコ
ジョナサン「それより父さん、気分はどうだい?」
ジョージ「うむ……だいぶいいよ」ゴホッ、ゴホッ
ジョージ「ただ、せきが止まらないな……今日医者に入院をすすめられたよ」
ジョナサン「入院? それは止めておいた方がいいよ」
ディオ「?」
ジョナサン「病院は施設が悪いくせにもうける事ばかり考えて入院をすすめてくる」
ジョージ「うむ、わたしもことわったよ」
ジョージ「胸の痛みもなくなったし、手のはれもひいたみたいだ……良くなっている」ゴホッ、ゴホッ
ジョナサン「父さんの体は働きすぎでまいっているだけ……家にいるのが一番さ」
ディオ「お父さん……」
ディオ(カゼをこじらせただけなのにこんなに悪くなって……良くなっているとも思えない)
ディオ(ああ! 法律なんぞじゃなく医学を勉強するんだった……でもこれはなおる病気だ!)
ディオ「早く元気になってください、本当に!」
ジョナサン「そうだよ父さん……執事から薬を預かってきてるんだ」
ジョナサン「これをのんで、しっかりなおしてくれ」
ディオ「ジョジョは今日もあのうす気味悪い仮面をいじっているのか……」
ディオ(7年前、あの仮面は血に反応し仕掛けが作動した)
ディオ(ジョジョが考古学に興味を持つ切っ掛けは『アレ』だったのだろうが、正直ぼくは意外だった)
ディオ(ジョジョは金にならないものには目もくれないと思っていたからだ)
ディオ(秘密を解き明かせばいくらかの名声は手に入るかもしれない)
ディオ(だが、それだって彼がジョースター家を継げばおのずとついてくるものだ)
ディオ「今は亡き母君が買ったものらしいし、思慕の情でもあるのかもしれないな…………うん?」
執事「ふぅ――、やれやれ」
ディオ「お父さんへの薬かい? ぼくがかわりに運んでおくよ」
執事「ああ、ディオさん。 ありがとうございます」
執事「年をとりたくありませんな……階段をのぼるのがけっこう苦になりました」
ディオ「かまわないさ、これを渡せばいいん…………」
ディオ「!!」
ディオ(この薬……ジョジョが渡していたものと微妙に包み方がちがうッ)
ドドドドド
ディオ「お父さんがなんだって?」
執事「いえね、ジョジョぼっちゃまもこうしてよく薬を運んでくれるもので」
ディオ「ジョジョが薬を!?」
執事「はい、まことおやさしい息子さん方にめぐまれジョースター卿も鼻が高いでしょう」
ディオ「…………」ゴゴゴ
ディオ(ジョジョが渡していた包み方の違う薬となおる気配のない病気!)
ディオ(……ぼくは今! とても恐ろしい想像をしている!)
ディオ(ジョジョは、自分の本当の父親を殺害しようとしているッ!)
ディオ(…………)
ディオ(いや、流石にどうかしている……実の父親を殺そうとするなんてあるわけないだろ)
ディオ(これはそう……あの時たまたま別の薬だったに違いない)
ディオ「あの……この薬だけど」
執事「はい、薬がなにか?」
ディオ「以前みたものと違う気がするんだが、いくつか種類があったりするのかい?」
執事「いいえ、いつも同じ薬のはずですが」
ディオ「そ、そうか……ならばぼくの勘違いか」
ディオ「…………」ゴクッ
パタン
ディオ「勝手にジョジョの部屋に入ってしまった……これでもう後戻りはできないぞ……!」
ディオ(ジョジョと執事の持っていた包み方の違う薬)
ディオ(…………ぼくは今! とても恐ろしい想像をしている!)
ディオ(ジョジョは、自分の本当の父親を殺そうとしているッ!)
ディオ(病死のように殺害する薬を使って!)
ディオ「でもこれは、全部ぼくの思い過ごしさ…だから…だからきっと……」
ディオ「この話のオチはジョジョの部屋に勝手に入ったぼくが怒られる……ってつまらないものになるはずだ」
ディオ(警戒心の強い彼のことだ……真に大事なものは簡単に見つけられるとも思えないが…)
キョロ
キョロ キョロ
キョロ キョロ キョロ
ディオ(!)
ゴソゴソ カチャ
ディオ「…………」
ジョナサン(ドアのカギが開いている……!!)
ジョナサン「……」ガチャ
ディオ「やあ、ずいぶん遅かったねジョジョ」
ジョナサン「ディオ……!」ギッ
ジョナサン「人の部屋で優雅にティータイムとは……なかなかいい趣味をしているじゃないか」
ディオ「なに、すこしきみを驚かせようと思ってね……まぁ座りなよ」
ジョナサン「…………確かカギをかけていたと思ったが、どうやって開けたんだい?」
ディオ「ロンドンに居たころ知人に鍵開けを教わったのさ……自慢にもならない特技だ」
ディオ「それでジョジョ、砂糖はいくつ入れる?」
ジョナサン「いや、ぼくはこのままで……」
ディオ「……」スッ
ジョナサン「それはッ」ガタッ
ディオ「遠慮するなよジョジョ……『砂糖』はいくつ入れる?」ドドドドド
ディオ「ああ、実に巧妙に隠されていた…………だけどね」
ディオ「ぼくには彼のおかげですぐ見つけられる事ができたよ」サラサラ
ジョナサン(ダ、ダニィ―――!!)
ジョナサン(ダニーの写真を使い、死を偲び尊ぶものという心理的ロックをかけたつもりだったが……)
ジョナサン(まさかそれ故に、このジョジョの策がディオに見破られることになるなんてッ)
ディオ「どうした飲まないのかい? 君の部屋にあった『砂糖』を入れただけだよ」
ジョナサン「…………」キッ
ディオ「君はいつもお父さんに薬を運んでいたそうだね」
ジョナサン「……だったらなんだっていうんだ」
ディオ「君への疑惑が確信に変わったよ、ジョジョ」
ディオ「ぼくの思い過ごしであって欲しかったが、本当に……本当に残念だ…………」
バシャアァ
ジョナサン「うあああっ! こ、こいつ、あつあつの紅茶をかけやがった!」
ディオ「ぼくがお父さんを守るッ! ジョースター家を守るッ!」ブン
ジョナサン「うげえぇ!!」グワシィツ
ディオ「君がなにを企んでいようとぼくは負けない! そしてもうお父さんには近づけさせんッ!」
ディオ「この薬を分析して必ず刑務所に送り込んでやるぞッ!」ババ―――ン!
ディオ(君がどうでようとぼくは戦うぞ! ぼくはジョースター家のディオ・ジョースターだッ!!)
ジョナサン(もうすこしで全てが手に入るというところだったのに……)
ジョナサン(ディオを始末するのはたやすいが、目的はあくまで完全犯罪!)
ジョナサン(誰にもこのジョジョを怪しまれるようなことがあってもいけないッ!)
ジョナサン(東洋の秘薬は西洋医学で簡単に分析できん……薬の証拠をつかむのに3日はかかるとみた!)
ジョナサン(3日の間にディオをなんとか始末せねば! 殺すッ!)
業者「よそ者のだんなは知らないだろうけど、何百年も前から決まっているんですぜ!」
業者「呪われた者の住むところで、伝染病がはやる時はいつもここからなんです!」
業者「その名も食屍鬼街<<オウガストリ―ト>>ってんですぜェ!」
ディオ「ああ、よ―く知っているさ…………」ガチャ
ディオ(ジョジョの薬を大学の研究室に分析をたのんだが―――結果は分析不能だった……)
ディオ(そうするとこれは、東洋の薬である可能性が強い)
ディオ(ジョジョはよく論文の発表でロンドンに足を運んでいた……手にいれるとしたらこの場所しかない!)
ディオ(必ずこの入手先から証拠と解毒剤を見つけ出してみせる!)
ディオ「しかし、この街の迷路のような作りは相変わらずだな」フフ
ディオ「ム!」
刺青「へへへ……身なりのいいあんちゃんだ、皮膚ごと身ぐるみをはいでやるぜッ」
ディオ「『悪事』をはたらくという事は、『悪事』を返される危険を常にはらんでいる……」
ディオ「君たちはその『覚悟はできている人』ってわけだ」
東洋人「アナタ何を言ってるね」
ディオ「ぼくには理由がある、それは父を守るため! ジョースター家を守るため!」
ディオ「君らとは戦う『覚悟の核』が違うんだ!」
ディオ「君たちを殺してでも先へ進ませてもらうぞ!」
刺青(普段ならよォ…こんなのは金持ちのアマちゃんのハッタリだと笑い飛ばすところだが……)
刺青(こいつには、やると言ったらやる……『スゴ味』があるッ!)ゴ、ゴクリ
東洋人「何を気どっているね――――――ッ!!」アチャ――ッ
東洋人「東洋の神秘中国拳法、この蹴りをくらってあの世まで飛んでいくね―ッ!」
スピードワゴン「やめろ、二人とも!」
刺青「スピードワゴン!!」
スピードワゴン「そのお方に手を出すことは、このスピードワゴンがゆるさねぇ!」
ディオ「会いたかったよ、スピードワゴン」
ディオ「ロンドンを出てからだ、7年ぶりってところか……ここの住人たちは相変わらずのようだけどね」
スピードワゴン「たしかブランドーさんは貴族の屋敷に世話になってるって話だったよな」
ディオ「ああ、そして今のぼくはディオ・ブランドーじゃない、ディオ・ジョースターだ」
スピードワゴン「へ、あんたがどこの家のお人になろうと関係ねえ!」
スピードワゴン「イカサマポーカーではめられたオレを助けるために、アンタは自分の命をかけてくれた…」
スピードワゴン「名も知らぬゴロツキのためにだ! このスピードワゴン、あの恩は一生忘れないぜッ!!」
スピードワゴン「おれにとってあんたは命の恩人、ブランドーさんだ!」
ディオ「わかった…呼び方くらい好きにすればいいさ、それよりスピードワゴン一つ頼みたい事があるんだ」
スピードワゴン「引き受けたぜッ!」
ディオ「まだ何も言ってないだろう……」
スピードワゴン「ブランドーさんの頼みをおれが断るわけはずないでしょうよ!」
ディオ「まったく、君といるとペースが崩れてしまう…東洋の毒薬を売っている人物を探しているのだが……」
ジョナサン「仮面の研究ノートはもう一冊作り、ディオの部屋に仕込んでおいた」
ジョナサン「しかも血液のヒミツはディオのノートにだけに書かれているッ」
ジョナサン「これであの仮面は、おれとディオの共同研究だったという事になるわけだ」
ジョナサン「そして、ディオの変死体は研究中の『事故死』とみて捜査は打ち切られる」
ジョナサン「そういう計画だった……」
ジョナサン「だが!」
ジョナサン「おれは手にいれた!」
ジョナサン「石仮面の秘密を! 人間の未知なる力を!」
ジョナサン「待っていろ、ディオ! さいごに笑うのはこのジョジョだ!!」
ジョナサン「どうした執事!? なぜ邸内の明りを消しているッ!」
シュボ!
ディオ「待っていたよジョジョ」バ―ン
ジョナサン「ディオ!」
ジョナサン「………………帰っていたのか、ロンドンから」ニコ
ディオ「昨日のうちにね……君はずいぶんと遅かったな、もう夜明け前だぞ」
ジョナサン「あ、ああ……」
ディオ「解毒剤は手にいれたよ……さっきお父さんに飲ませたばかりだ」
ジョナサン「…………」
ディオ「つまり証拠をつかんだということだ……」
ディオ「ジョジョ、ぼくは気が重い…………仲が良かったとは言えない」
ディオ「それでも兄弟同然に育った君を、お父さんの実子である君を警察へ突き出さなくてはいけないなんて」
ディオ「残念だよジョジョ……本当に」
ディオ「わかってもらえないかもしれないが、これは本心だよ……ジョジョ」
ジョナサン「…………」
ジョナサン「ディオ、勝手だけど頼みがある……ぼくはケガをしているんだ」
ジョナサン「手当をする時間をくれないか? 手当さえ終わればぼくは警察に自首するよ!」
ディオ「なんだって!?」
ジョナサン「ディオ! ぼくは悔いているんだ、今までの人生を!」
ジョナサン「優しい父と君をまっすぐに見ていられなくなった、おのれの傲慢さを!」
ジョナサン「バカなことをしでかしたよ、実の父に毒を盛って早々に財産を得ようだなんて!」
ジョナサン「その証に自首するためにもどって来たんだ! 罪のつぐないをしたいんだ!」
ディオ(……ジョジョ!)
スピードワゴン「ブランドーさん……気を付けろ! 信じるなよ、そいつの言葉を!」
ジョナサン「ヌム!?」キッ
スピードワゴン「おれぁ、おせっかい焼きのスピードワゴン!」
スピードワゴン「ロンドンの貧民街からブランドーさんが心配なんでくっついて来た!」
スピードワゴン「ブランドーさん! 甘ちゃんのあんたが好きだからひとつ教えてやるぜ!」
スピードワゴン「おれぁ生まれてからずっと暗黒街で生き、いろんな悪党を見て来た」
スピードワゴン「だから悪い人間といい人間の区別は『におい』で分かる!」
スピードワゴン「こいつはくせえッ―! ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッ―――ッ!!」
スピードワゴン「こんな悪には出会ったことがねえほどになァ――――ッ」
スピードワゴン「傲慢さが自分を悪人にしただと? ちがうねッ!!」
スピードワゴン「こいつは性根からずぶずぶの悪ってヤツだッ!」
スピードワゴン「ジョースターさん、早えとこ警察に渡しちまいな!」
ワンチェン「……」
ディオ「ジョジョ、この東洋人が君に毒薬を売った証言をとってある」
ジョージ「話はすべて聞いたよ」
ジョナサン「父さん!」
ジョージ「ジョジョ残念で……ならない…お前にはたくさんの愛情と期待をそそいだつもりだったが…」
ジョナサン「すでにここまでとりかこまれていたとはな……もう、おしまいか…」
ジョナサン「父さん、今日ぼくが逮捕されるって事は、みなが知っているのですか?」
ジョージ「いや、使用人たちにはいっとらんよ…………息子がつかまる姿はみせたくない……」
ジョージ「ここにいる者たちだけだ」
ジョナサン「そうですか……」ニヤリ
ジョナサン「ディオ、逮捕されるよ……だが最後に一つ頼みをきいてくれないか?」
ジョナサン「母の形見の石仮面を君に受けとってほしいんだ……」
スピードワゴン「ブランドーさん、気をつけなせえ…」
ディオ「わかった…受けとろう!」
ディオ「?」
ジョナサン「おれが短い人生で学んだことは…………」
ジョナサン「人間は策を弄すれば弄するほど、予期せぬ壁にぶつかり策が崩れさるってことだ!」
ジョナサン「壁をぶちやぶるには、人間を超えた力が必要になってくる…………」
ディオ「なんのことだ? なにを言っているッ!」クワッ
ジョナサン「おまえが人間をやめるって事だ! ディオ――ッ!!」
警部「仮面をディオ・ジョ―スターに押し付けたッ!!」
ディオ「こ……これは石仮面!!」
スピードワゴン「なんでもいいからヤツをブランドーさんから離すんだッ――ッ」
ジョナサン「光栄に思え! おれの血でおまえは人間を超越するッ!!」ベットリ
ファゴオォ
警官A「はっ!? ……光がっ!?」
スピードワゴン「こ…この光はいったいなんだァ!?」
警官B「見ろ! ディオ・ジョースターが倒れているッ」
ジョージ「ディオ……!」
スピードワゴン「ジョナサン・ジョースター! 一体どこまで腐りきってやがるんだァ!!」
ジョナサン「落ち着けよ、おれはただディオに『仮面』をかぶせただけだ」
ジョナサン「捕まる腹いせにちょいとばかし転ばしちまったかもしれんが、他に何もしちゃいないさ」
警部「おい、確認を急げ」
警官B「はい!」
警部「ジョナサン・ジョースター、これ以上抵抗するようなら貴様をこの場で射殺する!」
ジョナサン「心配しなくても今更抵抗はしないし、お前たちに危害を加えたりもしない」
ジョナサン「『おれは』な」
警官B「生きています! ディオ・ジョースターは生きています!」
ジョージ「…」ホッ
ディオ「……」ムクッ
スピードワゴン「…………まて、様子が、ブランドーさんの様子が変だ!!」
警官B「大丈夫ですか? 転んだひょうしに頭などうってませんか?」
ディオ「……」ググ...
スピードワゴン「警察のあんちゃん、彼から離れろ―ッ!!」
ドパァ ブシ――ッ
ジョージ「ディオ……」
スピードワゴン「な……なんだこいつはァ――ッ、本当にブランドーさんなのかぁッ!?」
ジョナサン「……くくく」
スピードワゴン「てめぇ、何がおかしいィ!」
ジョナサン「あのお人よしが自ら警官を殺している…これが笑わずにいられるか」
スピードワゴン「黙れ! 彼はあんな事をする人じゃなかった…さっきの仮面が原因としか思えねぇぜ!」
ジョナサン「おれはプレゼントしただけさ…人を超えた力を……素晴らしき石仮面の力をなぁッ!!」
スピードワゴン「石仮面の力だとぉ!?」
ジョナサン「せいぜい気を付けることだ…おれは何人かにあの石仮面を試したが…」
ジョナサン「仮面の力を得たものは例外なく飢えに負け狂暴化するッ!」
警官C「うっ、うわあああ―っ!!」ドオ――ン
ビス バゴッ
スピードワゴン「なんてこったッ、ブランドーさんが…………い、生きている! 頭を撃たれたのに……」
スピードワゴン「おれにはわからねえ……今…なにが起こっているのか、さっぱりわからねえ」
ジョナサン「いいぞ、もっとだ…もっと欲望を解放するんだディオォ!」
ディオ「……渇くんだ」
ディオ「自分でもよくわからない…が…………渇いて渇いて仕方がないんだ」
ディオ「UUURRRRYYYY!!」ズギュン ズギュン
スピードワゴン「ひ…ひょっとして、人間の中の精気を吸いとっているのか!?」
スピードワゴン「ブランドーさんは人間じゃあないのか? な、何者になってしまったんだ!?」
警官A・C・D・E「うああああああああ」バッ
ディオ「フン」ブオン
警官A・C・D・E「ぎぃああ――っ!!」ドバァ
スピードワゴン「なんてこった……一瞬で警官どもがバラバラにふっ飛ばされちまったぁ……」
スピードワゴン「おれは! 今までの人生で世界各国を放浪しいろんな物を見て来たッ!」
スピードワゴン「だが、こんな化け物はみたこともねえッ!!」
スピードワゴン「頭を拳銃で撃っても死なねえッ! 人間をグチャグチャにする力を持った魔物はよオッ!」
ジョージ「魔物なんかではないさ」
スピードワゴン「に……逃げろッ、ジョースターの旦那!」
スピードワゴン「今のブランドーさんはあんたの息子じゃねえッ! ただの化け物だ!!」
ジョージ「それは違う…どんな姿になってもあの子はディオだ……ディオ・ジョースターだ」
ジョージ「わたしの息子だ」
スピードワゴン「あぶなァ――い! 上から襲ってくるッ!」
グボア!
ジョナサン「やった!」
スピードワゴン「ジョースターの旦那ァ――ッ!!」
ジョージ「ぐ……ディオ…おまえは誰よりもやさしい子だった…………」
ジョージ「こんな事になって一番つらいのはおまえ自身のはず…だ……だが、な…ディオ……」
ジョージ「だから…こそ…立ち上がるんだ……おまえは…誇りたかきジョースター家の男なのだから」
ディオ「お…とう……さ…ん」
スピードワゴン「あの顔は! さっきまでの飢えた野獣のような顔ではないッ!」
スピードワゴン「父親との会話によって、彼本来のやすらぎの顔をとりもどしたんだ!」
ディオ「お父さん……やっと元気をとりもどしたばかりなのに……ぼくはなんてことを…………!!」
ジョージ「ディオ……」ニコリ
ジョージ「自分を…恨まないでやってくれ……わたしが悪かったのだ…………」
ジョージ「ジョジョの優秀さに甘え、しかるという事をしな…かった……」
ジョージ「それ…が、このような惨劇を…うむ結果になった…の…………だろう」
ディオ「お父さん」ウゥ
ジョージ「悪くないぞディオ…息子の腕の中で死んでいくと…………いう……のは」
ジョージ「」
スピードワゴン(おれは家族間の愛情なんて信じてないがよォ!)
スピードワゴン(この二人は違う……たとえ血のつながりはなくとも、最高の親子ってやつだぜ!)
ディオ「……ジョジョ!」キッ
ディオ「おまえのくだらない企みが今の状況を狙っていたのなら、予想以上の効果をあげたぞッ!」
ジョナサン「人のせいにするなよな……父さんを殺したのはおまえじゃないか」
ジョナサン「警官を殺したのもおまえだ」
ジョナサン「今日、ジョースター家でおこった全ての出来事の犯人はおまえなんだよ、ディオォ!」
ディオ「…………」
ディオ「たしかにこの惨状はぼくがおこしたことだ」
ディオ「ならば」
ディオ「全てぼくの手で終わらせよう! ジョジョ、おまえを葬るのに罪悪感なし!」
ジョナサン「できるものならやってみるがいい」
モゾモゾ
スピードワゴン「なんだぁ!? 死体がッ! ブランドーさんに精気を吸いとられた死体が生き返った!」
ガボオン
亡者「ガヴォ、ガヴォ~、血……あったけェ~~血ィィイイ!」
ジョナサン「だがな」ブン
亡者「ぐべェッ」グシャ
ジョナサン「おれはこいつらのように、なまっちょろくはないぞ」ニィ
ジョナサン「ムン!」ドン
グボァ!
スピードワゴン「なんてやつだッ……ブランドーさんの攻撃を串刺しにして止めやがった!!」
ディオ「今の攻撃を防いだのは、さすがのパワーだとほめてあげたいところだけど……」
ジョナサン「…………」ビシビシ ベシ ベキ
ディオ「無理をしているのはバレバレだぞ、ジョジョォォォ!」
グニア
ジョナサン「チっ」ガク
ディオ(それにしても、なんておぞましい力だ……自分でも自分の底がわからない……)
ディオ(だが、彼のあの落ち着きよう……明らかになにか策があるって感じだ)
ディオ(ジョジョは怪物になったぼくをどうやって始末するつもりなんだ?)クルッ
ディオ「あの一瞬でスピードワゴンを連れて隠れたか……けど」クン クン
ディオ「そこにいるのは分かっているぞ、カーテンの影なんかにいないで出てきなよ」
ディオ「ぼくたちはもう生きていていい存在ではない…お父さんのもとへ共にいこう」グッ
スピードワゴン「危ねぇ、ブランドーさん!!」
ボオッ
ディオ「UUOOoooooo!!」ゴオオァァ
ジョナサン「父さんのところへ行きたいなら、ひとりで行け」
ディオ「オウゥ! フアアアアアッ」ボッ
ジョナサン「やはりこの火では倒せないか…体を燃やしながらもつっ込んでくるッ!」
シュゴォ
ジョナサン「ぬおぉ」グィ
ディオ「くっ…スピードワゴンを盾に!」
スピードワゴン「ブランドーさぁぁん! かまうこたぁねぇッ、おれごとこいつをやっちまってくれぇぇぇ!!」
ディオ「……ッ」ギリリ
ジョナサン「やさしいやさしいおまえに、お友達を見捨てるなんてできるわけないよなぁディオォォォ」
ジョナサン「しょせん不死身の肉体を手に入れようと、きさまの精神は青二才のままッ!」
ジョナサン「貧弱! 貧弱ゥ!」
スピードワゴン(ジョナサン・ジョースター、こいつはなにを考えてんだ)
スピードワゴン(戦うでも逃げるでもない……まるで…まるで『時間をかせいでいる』かのような……)
ジョナサン「さぁ、上がって来るんだ! ディオ!!」ドン
ディオ「罠なのは百も承知……だが!」
ディオ「ジョジョ! 君を! 君のその野望を! 世の中に放つわけにはいかない!!」ババン
スピードワゴン「なぜ、わざわざ脱出不可能な階上へ行くッ!?」
ジョナサン「教える義理はない」
ジョナサン「ディオを始末した後しっかりきさまも殺してやる! そこでおとなしくしていろ」バッ
ジョナサン「皆殺しだ! 館も全焼!! すべての証拠は残さんッ!!」
ジョナサン「残るのは『殺人犯ディオ・ジョースター』という事実のみよ!」
ゴゴオオオオォ
ジョナサン「さぁ、来いッ!!」
ビキビキ ゴバッ
ディオ「URRRRRRY!」メキャン
ジョナサン「ぐぅっ」バギ バギバギ
ディオ「肋の5~6本も折れたか……もうあきらめるんだジョジョ」
ジョナサン「……っ、……ハハ、フフフハフハフハ」
ディオ「なにがおかしい」
ジョナサン「きさまがノコノコきてくれたからだ、ディオぉ…」グッ
ジョナサン「時間だ…時間だけが問題だった……だが、もうその心配すらする必要がなくなった」
ジョナサン「おれがなぜ、上を目指したと思う! おれがなぜ、夜明け前に帰って来たと思う!」
ジョナサン「おれがなぜ、自分も殺されるかもしれないのにきさまを不死身の怪物にしたと思う!!」
ディオ「!!」
ジョナサン「青ざめたな…勘のいいきさまは悟ったようだな…そう……」
ジョナサン「その体の弱点は太陽だ」
ディオ「太陽の光が当たった部分からぼくの体がきえていくッ!」
ディオ「こ…この激痛! この熱さッ!!」
ジョナサン「フン! 逃れることはできん!」
ジョナサン「きさまはチェスや将棋でいう『詰み』にはまったのだッ!」
ディオ(あ…頭をうごかせ…光が、体を消し去ってしまっても…………下へ…落ちる…よう…に」
ゾバァ
ゴゴゴゴゴゴ
ジョナサン「ちっ、首から上は消しそびれたか……だがどのみち猛火の中では助からん」
スピードワゴン「そんなバカな…………」
スピードワゴン「ブ…ブランドーさん…」
スピードワゴン「そんなバ―――」ザシュ
ジョナサン「そういえばカスの掃除がまだだったな…よろこべ、ディオと同じ場所へおくってやろう」トン
スピードワゴン「ジョナサン・ジョースターああぁぁぁ……!!」
ブオオォォ
ドン
スピードワゴン「」
――――「……」ザッ
生き残った青年ジョナサン・ジョースター!
ジョージ・ジョースター他、警察官6名死亡!
犯人のディオ・ジョースター未だ行方つかめず!
そして……
ジョナサン「全治2ヵ月…少々ディオをあまくみていたということ……か」
ジョナサン「邸も全焼した、しばらくは病院の世話になるしかないな」
トントントン
ジョナサン「どうぞ」
看護婦「失礼します……よかった、お元気そうですねジョナサン・ジョースター」
ジョナサン「君は…まさかエリナか! エリナ・ペンドルトンか!」
エリナ「ええジョジョ、ほんとうにしばらくです」ジワッ
エリナ「ほんのさっき、病院へは顔をだすだけのつもりだったのですが、あなたが入院したときいて……」
エリナ「それとご家族や邸の事も……ジョジョ! あぁ、ジョジョ!」
ジョナサン「泣かないでおくれ…父さんやディオの事は仕方がなかったんだ……」
エリナ「ですが!」
ジョナサン「それよりも今は君と再開できた喜びをかみしめていたい」
ジョナサン「ぼくたちが別れる時にしたやくそくを覚えてるかい?」
エリナ「ええ、それはもちろん……いけませんジョジョ! だって、こんな時に……!!」
ジョナサン「こんな時だからしたいんだ」
ズキュウゥゥン
ジョナサン・ジョースター氏、ジョースター家を継承し
ペンドルトン家ひとり娘エリナ嬢と結婚!
新婚旅行は2月3日 アメリカへ!
――――「…………」
ジョナサン「なにを泣いているんだい?」
エリナ「この涙は幸福の涙です…あなたがここにいることの」
エリナ「だめ…お酒なんて飲んだ事ありませんもの…」
ジョナサン「少しさ…ほんのちょっぴりだけ…」
エリナ「どこへいくのですか、ジョナサン」
ジョナサン「風にあたってくるよ…君はこのまま船室にもどってまっていてくれ」
ジョナサン「富、名声、権力……この世の全てというにはまだ足りんが、おれは確かな力を手にいれた」
ジョナサン「そして美しく従順な女もいる」
ジョナサン「おれはこれからますます高みへと歩みをすすめていくだろう」
ジョナサン「これほど順風満帆な人生というのもなかなかない」
ジョナサン「そう思はないかスピードワゴン?」
スピードワゴン「……気づいてやがったのか」
ジョナサン「しかしよくあの猛火の中で生き延びたものだ……ゴキブリなみのしぶとさよ」
スピードワゴン「ケっ、てめぇを地獄にたたきおとすまでやすやすと死んでたまるかってんだ!」
スピードワゴン「あの夜のみんなの仇……その命でつぐなってもらうぜッ」ウオォォ
ジョナサン「やれやれ品のないヤツだ……みせてやろう、このジョジョの新たな力を!!」ドン
グゥン
スピードワゴン「あぶ」バギャン
スピードワゴン「ヤツの腕がのびやがった! そ、それにこのしびれるような感覚はァ――ッ!!」
ジョナサン「これぞ『仙道』! 波紋エネルギーのパワーよ!」クワッ
スピードワゴン「ぐふ」ドザ
ジョナサン「あの一件のあとツェペリとかいう派手なヒゲのおっさんがたずねて来てなぁ」
ジョナサン「石仮面に対抗する術だと言って、おれに波紋を教えて行ったというわけよ」
ジョナサン「この力はべんりだぞ…たとえば今持っているこのワイン」
スピードワゴン「?」
ジョナサン「何のへんてつもないワインだが、おれが使えば……生命の波紋探知機となるッ」
ジョナサン「やはりな…………ディオ、きさま! 見ているなッ!」
ディオ「ジョジョ…」
ジョナサン「とてもじゃないが同じ家で育った、幼なじみの姿とはおもえん」
ディオ「この姿はぼくの罪の証! あえて…あえてぼくはこのままでいる」
ディオ「君の言うとおりなさけない姿だ」
ディオ「本来ならあのまま燃え盛る炎のなかで消えていくべきだった……」
ディオ「だが、君が生きている!」
ディオ「ならば、ぼくは何度でも立ち上がろうッ」
ディオ「清めてやるッ、その穢れたる野望!」シュゴォッ
ジョナサン「そんなねむっちまいそうなのろい攻撃で、このジョジョが倒せるかァ――――!?」
ジョナサン「ちょいとでもおれにかなうと思ったのか! マヌケがァ~~~!」
ジョナサン「今度こそ! チリひとつ残さずこの世から消してくれる!!」
ジョナサン「山吹色の…………!」ガッ
スピードワゴン「いまだ! ブランドーさんッ」
ディオ「最後の最後に敗北するのはどちらか―っ」バリ バリ
ジョナサン「波紋……!」ゴァッ
ディオ「いくぞ! ジョジョ!」シュゴアァァ
ジョナサン「疾走ッ!!」ドォッシュウッ
ディオ「WRRRRRRRY!!」バババババ
スピードワゴン「ブランドーさん!」
ディオ「スピードワゴン…彼は……ジョジョはどうなった…………」シュ- シュ-
スピードワゴン「ヤツの攻撃でブランドーさんの狙いがそれちまったが、それでもあれは致命傷だ」
スピードワゴン「おそらくもって、数分ってところか…」
ディオ「……そうか」
ディオ(ジョジョ)
ジョナサン『さぁ、上がって来るんだ! ディオ!!』
ジョナサン『このきたならしい阿呆がァ――ッ!!』
ジョナサン『出しな…君の…今月分の…小遣い…を…』
ジョナサン『これから家に住むと事になったからといって、ぼくと対等だと思うなよな』
ディオ(ああ、きみとの思い出はひどいものばかりだ……でも)
ジョナサン『ディオ、着替えたら待っていてくれ。 いっしょに帰ろう』
ジョナサン『だいじょうぶ、利巧な犬さ。 自分から歩み寄ればすぐ仲よしになれるさ』
ディオ『君はジョナサン・ジョースターだね?』
ジョナサン『そういう君はディオ・ブランドー』
ディオ(結局ぼくは君をきらう事ができなかった…な)
ジョナサン「きさまは……そうか、おれははめられていた…というわけ………か」
ジョナサン「ウィル・A・ツェペリ!」
ツェペリ「…自己紹介はいらんようだ」
スピードワゴン「ツェペリさん! ブランドーさんに波紋が…なんとかしてやってくれッ」
ツェペリ「無理だスピードワゴン……それにどのみちディオには消えてもらう約束だっただろ」
・
・
・
スピードワゴン「は!」
ツェペリ「気が付いたかね」
スピードワゴン「おれは…確かジョナサンの野郎に……そうだ! ブランドーさぁぁあててててぇ!」ガタッ
ツェペリ「そのケガじゃ満足に動けんだろ…どれ、意識も戻ったようだし…………パウッ!」ドス
スピードワゴン「お、おお…」
ツェペリ「あれ…指がスベっちゃった……いや、ごめん! スマナイ」
スピードワゴン「おれぁスピードワゴンだ…ツェペリさんとやら、いったいどんな魔法でおれのけがを治したんだ」
ツェペリ「治癒力をたかめたが治ったわけではない…今も君の呼吸が乱れれば……」
スピードワゴン「あでででで! な、なんだぁ!? 急にいたみがッ!!」
ツェペリ「痛みはもとにもどる……言うまでもなかったね」
スピードワゴン「おーぃてててて!」
ツェペリ「……やれやれ、この体たらくでよく『石仮面』の力から生き残れたものだ」
スピードワゴン「あんたァ、石仮面のことを知ってんのかい!?」
ツェペリ「きみよりちょっぴりな…わたしはアレを破壊するために探しておったのだよ」
スピードワゴン「破壊だってぇ!」
ツェペリ「燃え落ちるジョースター邸で目的は達成させてもらった……横で君は死にかけていたがね」
スピードワゴン「待ってくれ! そこにもう一人男はいなかったか!?」
ツェペリ「いたよ。 だが、病院へ行くと言い話もきかずに行ってしまいおった」
スピードワゴン「いや、そっちじゃねぇ! おれがききたいのはブランドーさんの方だ!!」
ツェペリ「そしてディオ・ジョースター」
ツェペリ「石仮面の欲望をはねのけるとは、にわかには信じがたい精神力だ」
スピードワゴン「ブランドーさん! どこだッ! ブランドーさぁぁぁん!!」ガラガラ ガラ
ツェペリ「探すのならもう少し奥を探してみなさい……かすかだが命を感じる」
スピードワゴン「…………! 見つけた! ブランドーさんを見つけたぞぉ!!」
ディオ「ス、スピードワゴン…か」
スピードワゴン「ああ! おせっかい焼きのスピードワゴンだぜ! ブランドーさん、よくぞ御無事で!」ブワッ
ツェペリ「きみがディオ・ジョースターか…」
ディオ「……あ、なたは?」
ツェペリ「ウィル・A・ツェペリ」
ツェペリ「君の脳を目醒めさせた石仮面に対し、『とうとう会えたな』とでも言いたいところだが…」
ツェペリ「君の人としての精神に敬意をはらい、『はじめまして』と言っておこう」
ディオ「?」
ディオ「彼には毒薬を作った責があったとはいえ、許される事ではないのは承知しています」
ディオ「それでもぼくは生き延び、やりとげなければいけない理由があった」
ツェペリ「……」
ディオ「ですが今ジョジョの事をあなたに伝える事ができた…それで十分です」
ディオ「さぁ、波紋の力でぼくを滅してください」
ツェペリ「ダメだ」
ディオ「!?」
ツェペリ「あの夜の出来事は石仮面の力が引き起こしたもの……」
ツェペリ「ただの人間であるジョナサンを今の法で裁くことはできん」
ツェペリ「そして、人間のわたしでは彼の野望を止めることはできん」
ツェペリ「君がやるんだ…いや、やらなければならないッ」
ツェペリ「消えるのはその後だ」
ツェペリ「正直今の状態では、分のいい賭けとはいいがたい」
ツェペリ「仮に成功したとしても君はその力で更に咎を負うはめになる」
ツェペリ「ただ消滅するより、ずっと酷なことを言っているようだが……」
ディオ「いえ、やります…やらせてください! 彼との決着はぼくが着ける!!」
ツェペリ「そうか…わたしもできうる限り手をかそう」
ディオ「それなら、ツェペリさんはジョジョに会い波紋法を伝授してください」
ディオ「石仮面の力に対抗できるという自信は、必ず隙を生むはずです…そこを……」
スピードワゴン「お~~い! 開けてくれぇ! いい加減おれも話にいれてくれよぉ~~ッ」ドンドン ドン
・
・
ジョナサン「まさか…自らの命を捨てて……まで…このジョジョを……しとめに来るとは………」ヒュ-
ジョナサン「その勇気を…認めよう……最後の最期で、おれはおまえに…負けたようだ……」ヒュ- ヒュ-
ディオ「この状況で…まだ勝ち負けにこだわるの……かい?」
ジョナサン「あたりまえ…だ……おれは一番が好きだ………ナンバー1だ…」ヒュ-
ディオ「まったく……君らしいというかなんと…いうか………」
ジョナサン「ディ……オ」
ディオ「なんだい…ジョジョ……」
ジョナサン「つ…ぎ……は…負………け…な………………………」
ディオ「ジョジョ……?」
ジョナサン「」
ディオ「……」
ディオ(ぼくの青春は、君との青春でもあった……)
スピードワゴン「ブランドーさん! しっかりしてくだせぇッ!!」
ディオ(ぼくらは、ふたりでひとりだったのかもしれない…奇妙な友情すら感じるよ…)
ツェペリ「むだだスピードワゴン…もうわしらにできるのは見守る事だけよ」
ディオ(そして今、ふたりの運命は完全にひとつとなった…このままぼくも…………)シュゥゥゥ....
ジョナサン・ジョースター
ディオ・ジョースター
死亡
スピードワゴン「なのに! ちくしょうッ! 涙がとまらねぇっ!」
ツェペリ「ディオ・ジョースターの真実を、世の人々が知ることはない」
ツェペリ「ならばこそ、われわれが覚えていよう」
ツェペリ「彼の生きた誇り高き人生の物語を」
ツェペリ「今は存分に泣くがよい、スピードワゴン……それは本当の彼を知っている証でもあるのだから」
スピードワゴン「いや、泣いてばかりもいられねぇや……」グス
スピードワゴン「ブランドーさんはエリナ・ジョースターの事を、最後まで気にかけていた」
スピードワゴン「だからその心配事は引き受けてやりてぇのよ」
スピードワゴン「たとえ憎まれ役を買う事になってもな」
ツェペリ「スピードワゴン、君ってやつは………………」
スピードワゴン「ツェペリさん、あんたはどうするんだい」
ツェペリ「そうさのぅ、わしは石仮面のために家族をすてた……その罪滅ぼしかな」
ツェペリ「まさか再び生きて会えるとはおもってなかったから、ちとこそばゆいんだがね」
数奇なる運命を追う冒険譚はその幕を降ろす
一人は星を目指し、その身を堕とし
一人は泥をすすり、もう一人を追い続けた
二つの生は並び交わり、ついにはその命を終える
しかし、それはまた新た冒険の時代の始まり
……なのかもしれない
ディオ「君はジョナサン・ジョースターだね?」 完
オウガストリ―ト前後で進行が止まってて、起爆剤的気分で完結前から投下しましたがなんとかなるもんだなぁ…
肝心のジョジョとディオのバランスが適当だったので色々拙い個所も多かったと思いますが、
駄文にお付き合いいただきありがとうございました
どちらに言わせるべきか迷い結局「無駄無駄ッ!!」的セリフを入れれなかったのが少し心残りです
PS.最近聞いてる曲がマンネリ気味なのでジョジョ好きのみなさんがお気に入りの洋楽のアルバム等あれば教えてください
エリナはそれでもジョナサンを愛しそうでまた悲しいな
ならばッッ!!
元ネタ辿って、どうぞ(急変)
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475440382/
Entry ⇒ 2016.10.10 | Category ⇒ ジョジョの奇妙な冒険 | Comments (0)
同僚「やめとけ!やめとけ!キラークイーンじゃあオレには勝てないぞ」【ジョジョss】
女子「…………………」
同僚「『どこかに行こうぜ』って誘っても楽しいんだか楽しくないんだか…」
同僚「“吉良吉影”33歳独身」
同僚「仕事はまじめでそつなくこなすが今ひとつ情熱のない男…なんかエリートっぽい気品ただよう顔と物腰をしているため女子社員にはもてるが会社からは配達とか使いっ走りばかりさせられてるんだぜ」
女子「………………」
女子「なんでそんなに詳しいんですか…?」
同僚「あいつとは同期だからな。何だって知ってるさ」
女子「そ…そうなんですか………」
これは…仮にあったかもしれない別世界のお話である
それは偶然ではなくあえてそうしている
吉良の生活習慣は普通…つまり健康的な生活なので生活リズムが整うのだ
そして吉良と同じ時刻に昼食をとる
さすがに彼が何を食べてるかまでは合わせられないが、その時間に合わせることは出来る
気持ち悪いかもしれないが、実際やってみると不自然なぐらい普通なのだ
そう…不自然なくらいに…
吉良の同僚は年数を重ねるごとに彼に興味が湧いてきたのだ
彼がそこまでして普通にこだわる理由とは…その心理とは……
実に興味深いじゃあないかッ!
吉良の同僚の中で好奇心が爆発した
彼の普通のリズムを解明するために…
同僚(吉良吉影…今日も彼は定時に自宅へ帰るのか……)
同僚(あれ?おかしいぞ…彼の家はこの道をまっすぐのはず………右に曲がるはずが…)
同僚(………さっきから女性をストーカーしている……のか…さっきから歩幅も女性と同じように見える………)
同僚(やはり俺の思った通り………やつは普通じゃない…!)
同僚(この角でやつに問い詰めてやるッ!)
同僚「…!?」
同僚「ど…どこへ行ったんだ…?」
角を曲がったところで吉良吉影は姿を消した…女性とともに
吉良「………私の平穏を脅かす事は絶対にあってはならないんだ………彼も生かしてはおけないな…」ペロッ
女性の手首を舐めた吉良の次のターゲットは同僚へと向けられたのだ
同僚「おい吉良。今日一杯どうだ?」
吉良「………やめときます」
同僚「そういわずに!」
同僚(やはり無理か…だが………諦めるわけにはいかない)
吉良「……いいでしょう。どこで食べるんです?」
同僚(キタッ!!)
同僚「そうだな…人気のないバーとかどうだ?」
吉良「わかりました…」
同僚(昨日のこと…絶対聞き出すぞ)
吉良「………………」
吉良は今日もいつも通りのスカした態度だ
同僚「お前…この会社に入って何年目だ?」
吉良「なぜそんな質問をする?」
同僚「なんとなく」
吉良「……お前と同じ年数だ」
同僚「違いない」
吉良「この質問に意味はあるのか…?」
同僚「ない」
吉良「…帰らせてもらう」
同僚「待てよ。お前どうせ寄り道するだろう」
吉良「………なに?」
吉良「!!」
同僚(この反応…やはりか!)
吉良「………ここじゃあ他人に聞かれるな…………外に出ようか」
同僚「………あぁ」
同僚(ついに掴んだぞ…!吉良吉影の普通ではないところをッ!!)
バーを出て、一息つく吉良吉影
吉良「さて…」
吉良「…たかが一杯の酒だが、私には少し強すぎたようだ………」
同僚「お前酒弱かったのか?」
吉良「いいや…酔っちゃあいない」
同僚「どういう意味だ?」
吉良「酒が私の脳を刺激してくるんだよ………このままではいけないとね…」
吉良「この酔いを醒ますにはちと…体を動かさなくてはな……」
吉良(しっかりと始末せねば…)
to be continued
同僚「………暴力はよせよ………俺だって上司にチクるつもりはないんだ」
吉良「………………」
同僚「ただ…お前がもし………」
同僚「女性をストーキングするやつだったのなら…それは止めるべきだ」
吉良「…………」ゴゴゴゴゴゴゴ
同僚「…………」ゴクリッ
吉良「キラークイ………」
仗助「おい億泰ッ。こっからなら近道だぜ」
億泰「チクショーッ!もう少しで…もう少しであの子を口説けたのによーッ」
仗助「こんな時間じゃあ夜遊び疑われるだろうがッ。急いで家に帰るぞ」
吉良「チッ…」
同僚「あ…あぁ…」
吉良(高校生に助けられたな…明日は間違いなく消し去るがな)
だが、そんな吉良の予想は外れた…
昼にサンジェルマンでサンドウィッチを買った吉良にハプニングがあった
手首の入ったサンドウィッチをとある中学生が間違って持って行ってしまったのだ
【矢安宮重清】
彼にとってこの男との遭遇は予想外だっただろう
この少年によって彼の正体がバレてしまうのだから…
女性「吉良さんならランチタイム行ってから帰ってきてないですよ?」
同僚「…ふぅん」
ガチャリ
吉良「すみません。遅れました」
上司「珍しいね。君が遅刻とは」
吉良「ちょっと学生に絡まれまして…」
吉良(わたしとした事が…まさかあんなクソガキごときに時間を割いてしまうとは…)
同僚(怪しいな……)
同僚(やはり…あいつは隠しているんだ………遅れてきた理由は女とのもつれ……いや…………その女の彼氏とのトラブルといったところか………近いうちに痛い目に合うぞ…)
そんな同僚の推理は半分当たっていた
数日が経ったある日
吉良はいつもの吉良ではいられなくなった
同僚「はいはい。わかって…ん?」
同僚「おい!み…見ろよ…あれ……」
同僚「あれはうちの会社の“吉良吉影””」
ゴゴゴゴゴゴゴ
吉良「わたしは安心して……熟睡する…………」ブツブツブツブツ
同僚「お……おい?どうしたんだ?吉良?その顔の血は?」
吉良「やあみんな……帰宅時間かい?もう……仕事は終わりかい?」
いつもの吉良ではない事はすぐに分かる
なぜなら彼の左手がちぎれてしまっているからだ
女性「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ」
同僚「うわぁぁぁぁぁっ」
吉良「わたしは誰よりも幸福に生きのびてみせるんだ……………」
吉良「急いでいるんでそれじゃあ…………」
同僚「…………………」
幸福とはなんなのか…
吉良に問いたい同僚は吉良の後を追おうとした
だが、彼の足は動かなかった
『恐怖』
その感情が足を動かしてはくれなかったのだ
それから同僚が吉良吉影と会う事はなかった
後日、同僚は吉良吉影について調べてみた
彼の生い立ちは普通…それがキーワードだった
普通なんかじゃあない…あえて吉良は普通にしているんだ
“目立ちたくないから”
そんな彼は姿をくらましている
この杜王町のどこかで姿を隠して暮らしているのだ…
上司もそれを承諾
外へ出て彼を探す…
それが彼の日課になっていったのだ…
同僚「吉良吉影………彼はまだ平然と生きているはずだ………奴の最後の言葉が本当ならば………な…」
その言葉は現実となる
【川尻浩作】
それが彼の新たな名前だ…!
to be continued
お偉い人「吉良吉影…?いいや…知らんね」
同僚「そうですか…では失礼します」
ガチャ
同僚「どこにいるんだ吉良吉影…」
同僚(警察には吉良吉影という男が死んだと言う届け出はなかった…家にも行ったが奴はいなかった………いったいどこに…?)
上司「おい。ちょっといいか?」
同僚「はい?」
上司「この書類を届けて欲しいんだ」
同僚「わかりました」
上司「いや~。君がいてくれて本当助かったよ。吉良くんは長期休暇に入ってしまったしな…」
同僚「そうですね…」
同僚は書類を持って街へ出かける
常に通り過ぎる人の顔を見ながら…
同僚「!」
同僚(…違うか…一瞬吉良の顔に見えたが……)
ガチャ
川尻「……………」ゴゴゴゴゴゴゴ
同僚「……?」
同僚(この男…どこかで…?)
川尻「……わざわざ書類を持ってきていただきありがとうございます。またお願いします」
同僚「は、はい…」
バタン
同僚(……気のせい…か…?)
ジィ~
同僚(いいや……気のせいではない………何かがおかしいぞ)
同僚(誰かに見られてる気がする………なんなんだ…?)
同僚を見つめる影は複数あった
1つは【吉良吉廣】…吉良吉影の父親だ
彼は吉良に近づく者を監視していた
それがもし仗助や承太郎たちなら問答無用で攻撃されただろう
だが、同僚の顔を知らない吉廣は敵ではなく一般人と識別した
【川尻早人】
川尻浩作の息子だ
早人は吉良吉影が川尻浩作になりすましていることに気づき始めていた
『ぼくのパパはパパじゃない』
そう思った早人は学校をサボって吉良吉影をストーキングしていた
早人「…………」
同僚(小学生……か…?)
早人「…………」
同僚(気味悪い小学生だ………)
その後、仕事に戻った同僚はいつも通り仕事をこなす
そんな時だった
同僚(………ん?)
同僚(しまった…!会社の資料をさっきの会社に忘れてしまったッ)
先ほどの会社へ急いで向かった
同僚「すみません…ありがとうございました」
会社員「見つかってよかったです」
川尻「では…お先に失礼します」
部長「気をつけて帰りたまえ」
同僚(あの人………確かここに来たときに会った人だ………名前は………川尻浩作だったか………それにしてもまだ夕方過ぎだぞ…定時上がりか………?)
同僚(………定時…?)
同僚「……つかぬ事をお伺いいたしますが川尻さんはいつもこの時間に退社してるんですか?」
会社員「はい。そうですが?」
同僚「………なるほど」
同僚(………気になるな)
同僚(………少し後を追うか)
同僚は駆け足で川尻をストーキングする
もう1つの影と同じ様に…
同僚「!」
早人「…………」
同僚「あの子は…確か……」
同僚(手に持ってるのはビデオカメラか…?何のために…?)
バタン
同僚「家に入った………表札には川尻……ここがヤツの家か…」
同僚「名前は3人分あるな…しのぶに早人……」
早人「……おじさん………ボクの家に何の用?」
同僚「え?」
早人「………パパに用事?」
同僚「君はもしかして川尻早人くんかい?」
早人「…そうだけど」
自分の父親を学校をサボってまでビデオカメラで盗撮する息子…
怪しいと思わない方がおかしい状況…
同僚は早人に聞いた
同僚「……き…キミのパパ………」
早人「…………」
同僚「最近調子はどう…かな?」
早人「…………」
同僚(なんて質問をしてるんだ………)
早人「……最近…普通すぎておかしいんだ」
同僚「……え?」
早人「今までは全然喋らないし………ママを愛してない感じだったのに…」
早人「最近になってママとラブラブで喋る様になった………他にもおかしい所が………」
同僚「ちょ…ちょっと待ってくれ………」
早人「……いいよ」
同僚(普通すぎて………だと…?)
同僚(まさか………)
同僚(そんな馬鹿な……)
早人「大丈夫おじさん…?」
同僚「………よく分かった」
早人「なにが?」
同僚「いいかい…落ち着いて聞いてくれ………これはもしかしての話なんだが………」
川尻「うちの早人に何の用だ…?」
ゴゴゴゴゴゴゴ
川尻浩作…
彼は川尻浩作であって川尻浩作ではない
偽りの存在なのだ
to be continued
早人「………………」
早人「…………それじゃあ」ボソ
同僚「………川尻さん」
川尻「………何の用です?我が家に…」
同僚「い…いいえ……たまたま通りかかっただけです」
川尻「……そうですか」
同僚「えぇ…」
川尻「わざわざあなたの会社から反対側の我が家に通りかかったんですか………営業か何かですか?」
同僚「!」
同僚(なぜそれを………)
川尻(やはり………こいつを生かしておいたのは間違いだった…………あそこで高校生に見られてでもこいつを抹殺しておくべきだった)
同僚(こいつは…………)
川尻(さてと………では…)
川尻(今度こそ粉微塵に消し去ってやるッ!!)
しのぶ「あなたーーーーッ!!ご飯よォーーーーー!」
川尻「ぬ…!」
同僚「……な…仲の良いご家庭ですね………」
川尻「………うるさい妻ですよ………」
その瞳の奥には確かにやつがいた
同僚「では失礼します…」
川尻(手短にこいつを始末するはずが…ここは泳がしておいてやる…)
川尻「………」
その後ろ姿を川尻をひたすら見つめていた
目に焼き付けていたのだ
運命の再会
吉良の標的は再び…同僚へと向けられた
だが同僚は川尻の正体に気づき始めていた
他にも承太郎や仗助、露伴達も川尻に近づきつつあった
川尻は逃げ切ったと思っているが、実は追い詰められていたのだ
数日が経ち、同僚は川尻家を訪れようとしていた
露伴「…………」
露伴「すまない。ちょっと話いいかな?」
同僚「ん?」
露伴「『ベブンズ・ドア(天国への扉)』ーーーーーッ」
ペラペラ
露伴「吉良吉影の同僚か…こいつなら何か知ってるかもしれないな………」
露伴「なんだこいつは…?」
露伴「吉良吉影の事について書かれている………それもギッシリと…!」
露伴「吉良吉影のストーカーか何かか…?」
露伴「しかし…その後の手がかりは見当たらない……」
“ついに吉良吉影を見つけたぞッ!”
露伴「な…なんだとッ!?」
露伴「こ…こいつは吉良吉影を最近見つけたのか…!」
露伴(…人が来たか…ここまでだな)
露伴「…チッ…ここまでか」
同僚「……な…何か意識が…………」
露伴「…………」
露伴「話をお伺いしたいんだが、よろしいかな…?」
同僚「…?」
同僚「!!」
同僚「…け…警察の方ですか…?」
露伴「こんな見た目で警察だと思うのか?漫画家さ。岸部露伴…名前ぐらい聞いた事あるだろう」
同僚「あ…あの岸部露伴が……」
露伴「さぁ…話すんだ……お前は何を知っている…?」
同僚(こいつ…もしかして吉良に頼まれてオレを殺しに来たのか…?)
露伴「…………」
同僚(逃げねば…!)
露伴から逃げ出すのは不可能に近い
彼の距離からはスタンドの射程範囲内だからだ
しかし…神は同僚へ助けを差し伸べる
仗助「おいおい露伴じゃあねえか…こんな所で会うなんて今日はツイてねえなァ~……」
露伴「東方仗助…ッ!?」
仗助「そこどけよ…邪魔になってんぜ通行人のよォ~…」
露伴「なんだと…?」
露伴「…それはそうと…お前はいつになったら金を返してくれるんだ~?」
仗助「か…金が貯まったらちゃんと返すよ」
露伴「…そのバッグ…この前出たばっかりのバッグのはずだぞ…」
仗助「ギクッ!」
露伴「貴様…!!」
同僚「な…なんだか知らんが今の内に逃げておこう…」
同僚はなんとか逃げ出し、川尻家の元へと向かう
しかし…
川尻家では既に事件が起こっていた…
to be continued
しのぶ「はーい!」
ガチャ
しのぶ「どちら様ですか?」
同僚「川尻早人くんの副担任なんですが、早人くんは家にいますか?」
しのぶ「…また学校をサボったんですか?」
同僚「いいえ。今回はその話ではありません。少しお話だけ…」
しのぶ「そうなの…?でもごめんなさい。今パパとお風呂に入ってるからしばらく出てこないと思うわ」
同僚「そうですか。ならばまた明日来ます」
しのぶ「わざわざすみません」
同僚「いいえこちらこそ」
同僚(2人きり……か……)
そして…あの吉良に『第3の能力』が覚醒してしまう…
明朝…
ガチャ
同僚「家を出て来たぞ……あれは……」
早人「…………」
同僚「おや…君は確か……」
早人「ビクッ」
同僚「どうしたんだい?そんなにビビることはないだろう?」
早人「…が…学校があるんで……」
同僚「そうだ。早人くん。実は君のお父さんについて聞きたい事が…」
早人「き…聞かないで!!」
同僚「?」
早人「う……」
ダダダッ
早人は急いで逃げていった
同僚(なぜ逃げる…?)
同僚(今日はダメかな…8時30分………か………)
同僚「うわっと………す…すみません……」
仗助「フラフラすんなよおっさん」
同僚(ヤンキーか…リーゼントとは今時珍しい………ん…?確かどこかで見たような………)
仗助「何ジロジロ見てんだよ」
同僚「あ…な…なんでもありませんよ!」
仗助「気持ち悪いな……」
仗助「ヤッベ!そんな事より承太郎さん達との待ち合わせ場所に急がないと!!」
億泰「待てよ仗助ェ~っ!」
ダダダッ
同僚「…怖かった」
この時、既に露伴は死んでいた
そして時は再び1時間前にさかのぼる
ここから…何度も1時間前にさかのぼる事になるが、それを体感してるのは早人しかいない
本当ならばここから…早人と吉良の戦いが始まるのだが…
これは仮の話……もう1人の男がそこに加わる
早人「お…おじさん!」
同僚「おや…君は確か……」
早人「早人!川尻早人!あなたはパパの事を知ってるんだよね!」
同僚「え?ま…まぁそこそこは……」
早人「だったら……」
川尻「またうちの早人に用ですか…?」
ゴゴゴゴゴゴゴ
同僚「…川尻さん」
早人「く…くそ…」
川尻「どうした?何か伝えたい事があるんじゃあないかな早人?」
早人「……………」
同僚「ふぅ~…」
同僚はポケットからタバコを取り出し、火をつけた
同僚「いるか?」
川尻「わたしがタバコを嫌いな事ぐらい知ってるだろう」
川尻「そんなとこだ。嫌いな物は変わらない…ただ……近づけれるものは近づけている……例えば字とかな……」
同僚「………お前らしいな。まじめなところが」
川尻「驚かないのか?別人になりすましてる事に」
同僚「まじめでそつなくこなすお前だったらありえない話じゃあないからな………誰よりも幸福に生きるんだったら整形ぐらいありえるさ」
早人「…………」
同僚「でも…性格までは丸ごと変えれなかったな…」
同僚「そうだろう?吉良吉影……?」
川尻「まさかお前が1番最初に私までたどり着くとはな……」
川尻「だが…お前で良かったよ………なんの能力も持たないお前で…………」
川尻「バイッァダストを解除しなくて済むからなッ」
早人「ハッ!」
川尻「この時間…既に岸辺露伴は爆発している…………運命はさっき決まったんだよ………」
川尻「さて早人………どうあがいてもお前はこの運命を変えることはできない……絶対にだ」
早人「…………………」
川尻「なんだその目は?」
早人「変えてやる……お前の好き勝手にはさせない……させるもんかッ」
同僚「………な………何が起こったんだ…」
川尻「お前は俺を知りすぎたな……一通り片付いたらお前も始末してやるからそれまで生きておけッ」
同僚「………………」
時間は戻り、再び朝を迎えた川尻早人
運命を変えるため、早人は1つの決心をした
そして少年は生まれて初めてマジに心の底から神様にお祈りした
『どうかこのぼくに人殺しをさせてください』……と
やつは毎回早人に家に忘れた帽子を被せに来る
その瞬間に猫草の攻撃をくらわそうとした
しかし…不運か否か……たまたま川尻の胸ポケに入れてた腕時計がその攻撃を防いでしまった
早人の運を川尻…いや…吉良の運が上回ったのだ
そして吉良は勝ち誇る
川尻「おっと……わたしの“本名”を言っちゃったかなァ~!」フフフ…
川尻「そう…わたしの名は“吉良吉影”フフフ…ハハハハ」
川尻「誰かにしゃべってもかまわないよ…」
川尻「ところで今何時だね?」
早人「…………」
川尻「どうした?怖気付いたのか?」
早人「今…確かに“本名”を言ったよね…?」
川尻「それが?わたしの本名は吉良吉影だ」
??「仕事はまじめでそつなくこなすが、今ひとつ情熱のない男……」
川尻「………………」
ゴゴゴゴゴゴゴ
同僚「そうだったかな……川尻浩作……いや……吉良吉影ッ」
川尻「キ…キサマ…!!」
同僚「やめとけ!やめとけ!キラークイーンじゃあオレには勝てないぞ」
川尻「!!」
同僚「驚いたか?まったく…警戒心のないやつだな……」
同僚「お前と会うんだ……能力の1つや2つ対策してくるに決まってるだろう」
川尻「お前も……なのか…?」
同僚「だとしたら…?」
川尻「…………」
川尻「真っ先に殺す…ッ!」
to be continued
川尻「………間に合わないさ。お前を殺してから会社に遅れる旨を電話で報告するだけだ」
川尻「お前こそ最後に会社に言わなくていいのか?長期休暇に入るって事を……だ…」
同僚「あいにく今日は無断欠勤覚悟さ」
同僚「ここで死んでもらうぞッ!吉良吉影!」
川尻(どこだ………こいつのスタンドはどこに隠れているッ)
同僚「攻撃は既に始まっているぞッ」
川尻(こうなったら………直接本体に攻撃してやるッ)
川尻「キラークイーンッ!」
同僚「バイッァダストはどうした?解除したのか?」
川尻「バイッァダストのままではキラークイーンで身を守ることはできないからな…」
川尻「そして死ねッ」
バァァァン
同僚はキラークイーンに腹を貫かれる
同僚「ぐぉ…ッ」
早人「おじさーーーーーんッ」
川尻「フン…」
バタン
放り投げられる同僚
川尻「ハハハハハハハハハハッ。あっけなかったなッ。スタンドすら出せぬまま死んでいくとはッ」
同僚「………………」
同僚「フフ……」
川尻「……なぜ笑う?」
同僚「スタンド……ね……………それが特殊な能力ってやつ………か………」
同僚「キラークイーン……………それが吉良吉影の特殊な能力………………」
同僚「この能力を使って色んなことをしてきたのか……………ついに………解明したんだ………」
同僚「やっぱり…………吉良吉影は………普通じゃあ無かったんだ…………」
川尻「な…何を言ってるんだ……お前は………ま…まさか………」
同僚「今朝………早人くんに教えてもらったんだ………だけど…………聞いたのはキラークイーンとバイッァダストと言う特殊な能力さ………」
同僚「オレはスタンドなんか見えないし…………持ってすらいない…………つまり………」
同僚「お前は勝手にオレの言動に振り回されてくれたのさ………………」
同僚「そして…………」
同僚「お前は早人くんに仕掛けた爆弾を勝手に外してくれた…………」
同僚「そして………………」
同僚「8時30分………それが………今の時刻だ……………」
岸辺露伴が既に爆発しているはずの時間
だが、川尻がバイッァダストを解除したため、その運命が変わってしまったのだ
早人「やったッ。未来が変わったぞッ!!」
川尻「グッ…………」
同僚「さて………………」
同僚「この時間にオレはとある高校生に絡まれる……………これは…………変わらない運命だよな……吉良吉影…?」
ドドドドドドドドドド
雨の中に立つ青年
彼こそこの物語の真の主人公
東方仗助
仗助「………今…………確かに……吉良吉影つったよなァ~…?」
川尻「東方仗助…!」
仗助「待て!億泰…」
仗助「偶然か!これは運命なのか!」
仗助「今……目の前で死にかけのおっさんがよォー…ブッたまげる名前をよぉ。しゃべったんだぜッ!」
億泰「!?」
同僚「吉良吉影………こいつの本名さ…………」
早人「偶然なんかじゃあない…運命なんかでもない!これは“賭け”だ!ぼくとおじさんが“賭け”たんだッ!!」
早人「僕はおじさんの行動を一度観察したんだ…………」
早人「おじさんは必ず8時30分にこの場所でこのお兄さんに出会う…だとしたらそれまでにバイッァダストが解除されてればこの場所で再び出会う事になるはずだと…」
早人「家にかかってきた間違い電話の後、おじさんからもらっていた名刺の番号に電話したんだ……そして全てを話した…」
早人「そしてまんまとお前はその誘いに乗った!」
早人(だけど………その代わりにおじさんが体を張ってくれたんだ………)
早人(おじさんに全てを話し、説得した………時間はかかったけど………)
同僚【そうか…やはり吉良吉影だったのか………】
早人【協力して欲しいんだ!ぼく1人じゃあとても……】
同僚【………なら条件がある】
早人【え…?】
同僚【1度だけ他の皆を死なさせてくれ】
早人【!?】
早人【どう言う意味?】
同僚【そして時が戻り…再び君がオレと話した時にその事実を述べて欲しい………それだけでいい………あとはオレがカマをかける】
早人【………でも…死ぬかもしれないよ…?バイッァダストを解除したらもう助からないかも………】
同僚【あいつの驚く顔を見るためなら死んでもいいさ】ニコォ
早人(おじさん…ありがとう………)
仗助「ドラァッ!」
ボコォ
川尻「グハァ」
億泰「お…おい仗助!とりあえずそのおっさんを治してやれよ!」
仗助「言われなくてもやってるよッ」
同僚「なぁに……礼には及ばんさ……………」
仗助「アンタ名前は?」
同僚「…………………」
ガクッ
早人「おじさん!」
仗助「おい!死ぬなッ。クレイジーダイヤモンドッ」
同僚「…………………」
仗助「…ダメだ……傷は全て治したが…………手遅れだったみてぇだな……………」
仗助「…………すまねぇ」
川尻「このわたしの人生を……よくも狂わしてくれたな………」
仗助「お前の人生なんてどうでもいい………だがな……お前のせいで罪もなく死んでいった被害者たちの人生は狂わされただろうな………」
仗助「そして………このおっさんもな………」
仗助「かっこよかったぜ………あんた………」
だが、彼はこの世界ではヒーローとして仗助達の記憶には残っていく
これは仮にあったかもしれない世界………
他の世界では、名もないキャラが活躍してるかもしれない
そんな世界があってもいいのではないだろうか…………
【同僚 スタンド名ーなし
職業ー平凡なサラリーマン 死亡】
end
乙
面白かったぜ
名も無き同僚に花束を
でも普通こうなるし、ちゃんとバイツァダストの能力を逆に利用したいいスレだった
一流の賭博師さながらのハッタリ、見事だったぜ名も知れぬ同僚さんよ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474619448/
Entry ⇒ 2016.10.09 | Category ⇒ ジョジョの奇妙な冒険 | Comments (0)
ジョンガリは石を作るようです
ジョンガリ「気付いたら刑務所にいたorz」
承太郎「DIO!>>4をするだと!?」の続編です(一応)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1470031992/
【みんなは『ジョンガリ・A』を覚えているよな!?オリ主じゃあないよ!】
2008年
グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所(通称:水族館)
『お前らはこの男を知っているのか!?』
『この熱い眼差しを持たない盲目の男を!!』
ジョンガリ「くそ……なんでオレが刑務所に……」
看守「おいッ! ジョンガリ・A!!」
看守「うむ……名前が長いな……よし! このオレが名付け親になってやろう!!」
看守「そう……お前の囚人番号を意味する『FE123456』だ! これからは『FE123456』と呼ぶ!」
ジョンガリ(うるせぇ……)
ジョンガリ「……ハァ」
ジョンガリ「空条承太郎……お前のせいでこんな刑務所に7年も入ることになった……!」
ジョンガリ「はやいとこ脱獄するか……?」
ジョンガリ(クク……脱獄ねぇ……)
ジョンガリ(……だが、俺のスタンド『マンハッタン・トランスファー』では難しいな……)
ジョンガリ(利用できる『駒』を探すとするかな……クク……)
牢屋
ジョンガリ「やぁ、こんにちは」
??「ああ、新人か?」
ジョンガリ「俺の名前はジョンガリ……罪状聞きたいか? ン? 強い証拠聞きたいか?」
ラング「……いや、俺の名はラング・ラングラー」
ジョンガリ「おお、ラング……これからよろしく……」
ガシィッ‼
ジョンガリ(こいつは一応『候補』に入れておくか?)
ラング「……お前、さっき罪状がどうとか言ってたがよォ~」
ラング「俺は殺人してんだぜ? あとタンカージャックだ」
ジョンガリ「フンッ……俺だって殺人したぜ?(本当は裁けないはずなのにSPW財団のせいで……!!)」
ラング「ほォ~~ッ?」 ジロジロ
ラング「お前、盲目だよな?」
ジョンガリ「ああ、そうだが?」
ラング「杖は持ってないのか?」
ジョンガリ「ハッ!!」 ┣¨┣¨┣¨┣¨
ジョンガリ(SPW財団に没収されたんだった!) ┣¨┣¨┣¨┣¨
ジョンガリ(スタンドのおかげで周りのことは見えるが……一般人から見たら不自然だ!) ┣¨┣¨┣¨┣¨
ジョンガリ(何とかいい訳しないと……えーっと、えーっと……) ┣¨┣¨┣¨┣¨
ラング「ん?」
ジョンガリ「俺、盲目じゃあないんだ」 バァーン‼
ラング「マジかよ」
ジョンガリ「あ」
ラング「……」
ジョンガリ「……」
ラング「……寝るわ」 ゴソゴソ
ジョンガリ「……」
ラング「……」 zzz
ジョンガリ「……」
食堂
ジョンガリ「ラングは一気に信頼を失ってしまった……」
ジョンガリ「……そうだな……やっぱり杖を手にいれるしかないか……」
ジョンガリ「面会の時に持ってきてもらうか……? いや、持ってきてもらう人いないか」
ジョンガリ(いや、ライフルだって欲しいな……)
ジョンガリ(ま……後で考えるかな)
食堂おばさん「おい!並んでんならさっさとメシを取りな!」
ジョンガリ「あ、はい」
食堂おばさん「今日のメニューは『シャケの照り焼き』だよ!」
ジョンガリ「照り焼きですか……」
コツコツコツ…
ジョンガリ「ここいいっスか?」
「い、いいですよ」
ジョンガリ「俺はジョンガリだ、あんたは?」 ガタッ
マック「サンダー・マックイィーンです」
ジョンガリ「ああ、『マック』ね……(今度は慎重に話すか……)」
マック「あんた見ない顔だなぁぁ?」
ジョンガリ「昨日来たばっかりなんだ」
マック「フフフ……話かけてくれるなんて久し振りだなぁぁぁぁぁああ」 ブツブツ
ジョンガリ「!?」
マック「こんな嬉しいことがあるなんてなぁぁぁぁあああああ」ブツブツ
ジョンガリ(なんだよォォォこいつゥゥゥ!!??)
マック「グフフ…グフフフ………」ブツブツ
ジョンガリ(怖えよッ!!)
ジョンガリ「こうなったら…………」
ジョンガリ「……逃げるッッ!!」 ダダダダダダダダダッ
中庭
ジョンガリ「あいつなんだったんだよ……」
ジョンガリ「この刑務所は変なヤツばかりいるよな……」
ジョンガリ「……」 キョロキョロ
ジョンガリ「やっぱ駒を探すには中庭がいいよな……映画とか見るかぎり」 キョロキョロ
ジョンガリ「……」 キョロキョロ
ジョンガリ「えッ!?」
ケンゾー「……」 バァァァァン‼‼‼
ジョンガリ「すげぇオーラだッ」
ケンゾー「……」 バァァァァン‼‼‼
ジョンガリ「こいつは使いにくそうだな」
夜、牢屋
ジョンガリ「……」
ラング「……」 zzz
ジョンガリ「朝から寝てるじゃあねぇか」
ジョンガリ「……」
ジョンガリ「……とりあえず整理するか」
ラング「……」 zzz
ジョンガリ「まずこのラングは、使えそうだが……」
ジョンガリ「ちょっと個人的に嫌だな」
ジョンガリ「次のマックは、キモいから嫌」
ジョンガリ「次の老人は、オーラがすごいから嫌」
ジョンガリ「ま、その後には色々会ったが……」
ジョンガリ「どいつも使えねぇってことが分かった」 バァァンッッ‼‼
ジョンガリ「やはり自分でやるしかないか……」 ┣¨┣¨┣¨┣¨
ジョンガリ「面会によって『杖』を入手し」 ┣¨┣¨┣¨┣¨
ジョンガリ「その後、機密にライフルのパーツを面会で入手」 ┣¨┣¨┣¨┣¨
ジョンガリ「部屋でライフルを組み立て、能力を使って脱獄だッ!」 ┣¨┣¨┣¨┣¨
ラング(全部聞こえたよー)
一ヶ月後
看守「FE123456! 面会だッ! 手錠をかけるッ!」
ジョンガリ(遅いぞッ!)
ジョンガリ(だが、これでライフルのパーツが全て揃う……クク……)
ジョンガリ「はいはい、手錠ですね……」
面会人「はい、差し入れのハムだよ」 サッ
ジョンガリ「いつもありがとう」
面会人「早く出れることを祈ってるよ……」
看守「……」
ジョンガリ「ああ…」
……………
ジョンガリ「よし、部屋にはラングはいない……看守もいない」
ジョンガリ「……ククク」
カチャカチャ カチャ カチ カチャカチャ
ジョンガリ「……」
カチャ カチ カチャカチャ カチャカチャ
ジョンガリ「クク……」
ライフル『』 バァァァァァン‼‼
ジョンガリ「やったぞ! 完成したぞ!」
ジョンガリ「たった20レスちょっとでライフルが完成してしまうとは……!!」
ジョンガリ「なんとこれは、杖に偽装することが出来る」
ジョンガリ「これで常に携帯できるな……クク……」
ジョンガリ「……」 キョロキョロ
ジョンガリ「勝ったんだ!」 ┣¨┣¨┣¨┣¨
ジョンガリ「脱獄したら空条承太郎を暗殺してやるぜェェェェェェッ!!!」 ┣¨┣¨┣¨┣¨
脱獄決行の日
工場付近
ジョンガリ「マンハッタン・トランスファー……」
ドガンッ‼ ドガンッ‼
ジョンガリ「グッド……看守2名を倒した」
ジョンガリ「調子がいい……クク……」
ジョンガリ「このまま進めば抜け道があるはずだ……」
ジョンガリ「まぁ……5ドルで買った情報だから確証はないが……」
ドガンッ‼ ドガンッ‼
ジョンガリ「やれやれ、ここは看守が少なくなってきたな」
ジョンガリ「工場で働く囚人は雑魚ばかりだ……嬉しいことに」
「待てッ!!」
ジョンガリ「誰だッ!?」 ┣¨┣¨┣¨┣¨
「やはりな……密告通りだ……」 ┣¨┣¨┣¨┣¨
ジョンガリ「密告!? 貴様! 何者だッ!」 ┣¨┣¨┣¨┣¨
「密告者の名は伏せておくよ……」 ┣¨┣¨┣¨┣¨
「後で話してあげよう……」 ┣¨┣¨┣¨┣¨
「君を始末してからね」 ┣¨┣¨┣¨┣¨
ジョンガリ「お前! その名札の色から判断すると……新人看守だな?」
ジョンガリ「見た目は強そうだが、俺の敵ではない」
「……」
ジョンガリ「……お前の名前を聞いておこう」
ウエストウッド「『ヴィヴィアーノ・ウエストウッド』……お前を倒す男だ……」
ウエストウッド「うおりゃああああッ!!」
ジョンガリ「くッ! 近接攻撃は苦手だぜ……!」
ウエストウッド「オラオラオラオラオラァァアッ!!」 ブンブンブンブン‼
ジョンガリ「……フン、体術がなってないな」
ジョンガリ「俺は元軍人だ……苦手と言っても素人よりはできる……」
ウエストウッド「……いや! 違う!」
ガシィッ‼
ウエストウッド「『デッドロック』だ……これでお前は動けない」 ガシィ…
ジョンガリ「……くぅ」 グググ…
ウエストウッド「すでに先輩に連絡をした……5分ほどでここに着く……」
ジョンガリ「……ぐ」 ググ…
ウエストウッド「帰ったら懲罰房行きかァァ?? 楽しみだなァァァ!!?」
ジョンガリ「……マ、マンハッタン・トランスファー……!」
M・T『』 フワワ…
ジョンガリ(くそ……ライフルが使えなくては何も出来ない……)
ジョンガリ(何か……何か対策を考えろ……)
ジョンガリ(対策を……!)
コツコツコツ…
ジョンガリ「仲間が来やがったか!?」
ウエストウッド「なにッ!? なぜお前も来るんだ!」
2人『ラング・ラングラー』
コツコツ…
ラング「……」 ┣¨┣¨┣¨┣¨
ラング「よくやってくれた……看守」
ラング「ジョンガリ……お前について密告したのは俺だ……」
ジョンガリ「ッ……」
ラング「そして……」
カチャ
ジョンガリ「ラ、ライフル……!」
ラング「そこの新人看守を殺せば俺が脱獄出来るよなぁぁぁぁぁ!!」
ウエストウッド「……!」
ジョンガリ「……!」
ラング「ありがとよ……」
フワワ……
ラング「死ねッ! 間抜けどもッ!」
ドガンッ‼
ジョンガリ「いや、死ぬのはお前だ」
ジョンガリ「マンハッタン・トランスファー……!」
スゥゥ‼
ラング「ぐあああッ!!」 バンッ‼
ジョンガリ「弾丸中継……お前に向かって弾丸を撃った……」
ウエストウッド「?……え??」
ラング「ぐゥゥゥ……!! なんだこの奇妙な現象はァァァァ!?」
ジョンガリ「やれやれ……」
ジョンガリ「……さっさと脱獄するかな」
タッタッタッタッ
看守「動くなッ!」
看守「ケガをしているぞッ! 医療棟へ運べ!」
看守「こいつはFE123456……懲罰房へ遅れ!!」
ジョンガリ「……え~」
懲罰房へと送られてしまったジョンガリ!
脱獄は失敗しまい、『脱獄未遂』として刑期が伸びてしまった!
ここまでは、プロローグであり、
本編はここからだァァァァァァ!!
懲罰房
ジョンガリ「……」 zzz
看守「起きろッ! FE123456!」
ドガァッ‼
ジョンガリ「うげェッ!」 ドゴッ‼
看守「この懲罰房で眠る許可は与えられていない!」
ジョンガリ「……!」
看守「……勝手に眠れるなどと思うなよッ?」
ジョンガリ「フン……」
ジョンガリ(杖は没収されなかった……まだ脱獄はできる)
ジョンガリ(だが……)
ジョンガリ(……ここにしばらく残る方が得策だな)
ジョンガリ(とりあえす、ここのことをよく知らなくてはいけない)
ガヤガヤ…
ジョンガリ「なんだ? ヤケに騒がしいな……?」
ジョンガリ「ここは懲罰房だぞ? 騒いだら看守が駆けつけるはずだ……」
ガヤガヤ… ガヤガヤ…
ジョンガリ「マンハッタン・トランスファー……!」
ジョンガリ「『気流』をよんで様子を見る……」
……………
看守の死体『』 バァァァァァァン‼‼
看守「!……死んでるのか!?」
看守「あ……ああ!」
ウエストウッド「先輩ッ! 一体何が!?」
ジョンガリ「看守が死んでいるのか……」
ジョンガリ「傷跡から見ると……殺人か?」
ジョンガリ「だが……看守を[ピーーー]なんて物好きなヤツがいたもんだな」
ジョンガリ「……まぁ、俺には関係のない話だ」
ロッコバロッコ「何事です!?」 アタフタ
看守「殺人ですよ!」
ロッコバロッコ「犯人は分かってるんですか!?」
看守「いえ、全く分かりません……」
ロッコバロッコ「ここにいるヤツを全員集めなさい!!」
看守「は、はいィィ!」
……………
ロッコバロッコ「犯人は名乗りでなさい!」
看守「……」 ザワザワ
看守「……」 ザワザワ
看守「……」 ザワザワ
ロッコバロッコ「いないんですか? 私もいないことを願ってますが……」
ロッコバロッコ「ではやはり囚人ですか……」
ロッコバロッコ「ここは懲罰房……極悪な罪人が集まってますしねぇ……」
ジョンガリ「……」
懲罰房に響き渡る悲鳴……
疑いの目を向けられたジョンガリ……
そして、事件の真相とは……!
'‐=‐',=/Y,ヽ, \
,-'.i-i,_ ヽi, ヽ,
_,..-''r-ヘ\ l l'
, -'' / ./ ヽi l :l
,/ li l i,. l. l ::l
l ;l \. l _. l:. li :l ::::i:l
l l: \iヽ,-'-, l l::. li :::li :::i ..i,
l ;l .. '-i: Y-,ノ l.::. l ::lil ::i ::'i,
'i, ;;:; ,.ゝ彳ヽ,iヽi. ヽ,.l :: l. :l l ::i ::ヽ,._
Y ゝ'i-‐ソ .Yヾi'ヽ.l li, l. l ヽ, '-.,_ヽ,
/  ̄l-‐l ゝiヾヽ, : lil l '-.,,__, ヽ
'-.,_,.、 ! l_, ヽi Y :: l.l l,/ .::l:: : ヽ,
i', :. l. l ::.l l l:: ..::/::;: : : ヽ,
i,"'' : ,l l :l-'l. l;;-' i
i, .,.,-l,":l l l:::::l.. l ヽ,
l.i,_,,. ,- '':::::: : 'i,l li. l,.-'l:: l <人人人人人人人人人人人人人人人人>
/ l l:::::::: : :: l lii. l l:: l < 俺たちの戦いはここからだッ! >
ゝ 'l ::l::::: : l liil l l ::. l <YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY>
________________________________________完________________________________________
すまんねダービー君
本当に書きたいヤツは今書き溜めしてる
なんかごめんねオービーくん
ていうかジョンガリは主人公の器じゃない
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1472460308/
Entry ⇒ 2016.10.02 | Category ⇒ ジョジョの奇妙な冒険 | Comments (0)
岸辺露伴は動かない ー謎の深夜放送ー
漫画家だ。
まぁ覚えてもらわなくてもいいがね。
少し奇妙な話をしよう。これはぼくが観たとある深夜放送の話だ。
『テレビの話なんかどーでもいいよ』と思うかもしれないが、まぁ少し聞いてくれ。
あれは、新しい読切の案を話しに新しい担当と喫茶店に行ったときの話だ…
露伴「ああ、ヨロシク」
仁成「見ましたよ露伴先生ェ~!『ピンクダークの少年』の新しい読み切り、まさか舞台モノだなんて!いやァ~驚かされたなァ~!」
露伴「そうかい、ありがとう、ちょっと最近『面白い舞台』を観たからね、暇なら君も観に行くといいぜ」
仁成「う~ん確かに行きたいんですけど、時間がないんですよねェ…」
露伴「それは残念、舞台裏まで面白い舞台はアレが初めてじゃあないかな?」
仁成「え?」
露伴「いや、何でもない、さ、新しい読み切りの話を始めよう」
露伴「何かって…随分となげやりだな…君は」
仁成「露伴先生のアイディアを聞いてみたいんですよ」
露伴「あのな…きみはいったい誰に口を利いているのかわかっているのかい?アイディアなんかこの場で幾らでも出せるんだよ」
露伴「それに…」
つ原稿
仁成「も、もうこんなに!?」
露伴「どれでも好きなのを選んでくれ」
仁成「スゴいですよコレ!どれをとっても即連載です、でも…」
露伴「でも?」
仁成「私も持ってきましたよ、とっておきの『リアリティ』を」
仁成「い、いや、そうじゃあないですよ!ホントに!」
露伴「まぁいいや、聴こう」
仁成「露伴先生はTVって観ます?」
露伴「いや、全然…特に最近はつまらないらしいじゃあないか」
仁成「ですよね…でも、そのTVが『明日の犠牲者』を予言しているとしたら?」
露伴「…なんだって?」
仁成「これは病院で勤務している私の知人から聞いた話なんですがね、その日は夜勤で、休憩になったからTVでも観ようかなーなんて思いつつ、電源を点けたらしいんですよ」
露伴「それで?」
露伴「へぇ、夜勤は辛いね」
仁成「で、不思議な話なんですけど、知人はその『砂嵐』に見とれてしまったんです」
露伴「何であんな嫌な気持ちになるうるさい音と目がチカチカする映像に見とれるんだい?」
仁成「それも奇妙ですよね、で、しばらく見ているうちにいきなり場面がごみ捨て場のような所に切り替わったんです」
露伴「おいおいおいおいおいおいおい、ただ受信が再開されただけじゃあないのかい?」
仁成「違うんです、その後エンドロールのように人の名前が流れたと思ったら最後に『明日の犠牲者は以上です。』ってテロップが」
露伴「…面白いね、ありがとう、ぼくもTVを観てみるかな」
仁成「お役に立てて光栄です」
仁成「もしもし、露伴先生?あと数分で『砂嵐』でますよ」
露伴「わかってるよ言われなくても、ぼくだってそこまでTVに疎いわけじゃあない、それより…気になるのは…」
仁成「『砂嵐』が出る前に『気になる』とか言わないでくださいよ!怖いじゃないですか!」
露伴「ぼくが気になっているのはきみだよ仁成くん」
仁成「はァ…私…ですかァ…?」
露伴「『怖いんで『砂嵐』が出るまで電話でお話しします、そのあと寝ます』っていったいどういうつもりだ?」
仁成「いやァ…ホラーとか苦手で…」
露伴「きみが提案したんだから最後まで責任を持つべきじゃあ無いのか?」
露伴『まぁ男と二人で深夜番組を観る趣味はぼくにはないから別にいいがね』
露伴「もういいよ、きみには頼らないことにするから」
ガチャ
露伴『ただTVを観るだけだからナビゲーターもなにもいらないだろうしね』
露伴「それにしても…もー少し肝の据わったマシなナビゲーターを連れてくるべきだったなァ~例えば康一くんとか」
露伴「しかし、まだ『砂嵐』にならないのか…うーん…観たいときに観たいものが観れないTVほど不便なものは無いな…」
露伴『あと何分ぐらいだろうか?』
露伴「…」
露伴「野球中継でも延長したか?まったく迷惑な話だ、まぁ、普段TVなんてものはろくに観ないから、こう思うのも初めてだがね、普段からTVばっかり観てるヤツは常にこんなにイライラしてるのかな?」
露伴「…」
露伴「…」
露伴「一体いつまでこうしろっていうんだ?まさかあの担当、手柄が欲しくてぼくに嘘をついたんじゃあないのか」
露伴「もういいや、漫画でも描こう、普段ぼくは次の日に差し支えるから徹夜はしないんだがね」
ザーーーーーーーーーッ
露伴「『砂嵐』…かな?」
ザーーーーーーーーーッ
ザーーーーーーーーーッ
ザーーーーーーーーーッ
露伴「やっぱり目がチカチカして気持ちが悪いな、部屋が暗ければ倒れてるぐらい強い映像作用だな」
ザーーーーーーーーーッ
露伴「…」
ザーーーーーーーーーッ
露伴「やっぱりぼくは『砂嵐』に見とれることは無いな、どうしても目がチカチカするし、暇になってしまう」
ザーーーーーーーーーッ
露伴「…とはいえ、何かの参考になるかもしれないし、『砂嵐』をスケッチしておくかな」
露伴「なかなか『砂嵐 』が終わらないな…」
露伴「もしかして…担当が言ってたみたいに『砂嵐に見とれる』必要があるのか?」
ザーーーーーーーーーッ
露伴「だとしたら…」
♪♪~♪
露伴「!」
露伴「こ、これはッ!『砂嵐』から心の底から暗くなるような妙なクラシック音が流れているッ!」
♪♪~♪
♪♪~♪
パッ
露伴「映像がゴミ捨て場にッ!これがあの担当の言っていた放送か?」
露伴「新聞にもこの時間は『放送なしだッ!』これはスゴいぞ!あの担当の言っていたことは本当だッ!」
ポーーーーン
NNN臨時放送
露伴「ンン~?なんだァ?NNN…臨時…放送ォ~?」
露伴「チャンネルは教育テレビのハズだけどなァ~?」
露伴「まぁ、その人が新入りで不良品かどーかわからないぐらいポンコツの社員だってなら話は別だがね」
露伴「それともコレがあの担当の言ってた『放送』なのか」
露伴「とりあえず見てみるかな」
♪~♪
♪~♪
露伴「このクラシック音もなんだか慣れてきたな、そろそろエンドロールのように人の名前が流れてもいい頃じゃあないか?」
亜藍 初(14)
飯得 朔(26)
鵜屋良 茶南(89)
鉈刃 柄(64)
和屋 軟(9)
棚間 歩拉(34)
露伴「こ、これはッ!あの担当が言っていたエンドロールじゃあないか!」
露伴「スゴいぞ!噂は本当だッ!」
露伴「この『NNN臨時放送』こそがッ!『明日の犠牲者』を放送する番組なんだ!」
露伴『まぁ犠牲者なんて見せられていい気分はしないがね、とりあえず貴重な体験だからスケッチしておくかな』
岸辺 露伴(27)
明日の犠牲者は以上です。
露伴「ンン~?ぼくの名前があったような気がするがが気のせいか?」
顔が白い男「…」
露伴「ん?」
露伴「おかしいなァ~?今テレビに人が写ったような?」
露伴「まぁ明日…いや、もう『今日』か?あの担当に色々聞いてみるかな」
翌日
露伴「ンン~、やっぱり寝不足だ、やっぱり睡眠は日付が変わる前に取るべきだな」
露伴「とりあえず…」
プルルルル
仁成「あ、露伴先生、昨日どうでした?」
露伴「バッチリ見ることはできたよ、ただ…あれは観た人も『明日の犠牲者』に入るのかい?」
仁成「いやァ…そんなことは…それを観た私の友人も生きてますし…」
仁成「『顔が白い男』は友人も見たらしいですよ、怖かったって言ってました」
仁成「っていうか露伴先生…?名前が出てきたって?」
露伴「いや、まだ確証はないがね」
仁成「確証はない?だって出てきたんでしょう?」
露伴「あのなぁ、君」
露伴「いかにぼくが『リアリティ』を求めているとは言っても、あんなずーっと同じような場面でエンドロールみたいに人の名前が流れるだけの番組に集中が切れないわけないだろう、だから『岸辺』って言う名字だけ見て錯覚したのかもしれないってこと」
仁成「露伴先生なら集中が切れないと思ったんだけどなァ…」
ボソッ
露伴「なんだって?」
仁成「い、いや、何でもないですよ、露伴先生、起きるの早いですねェ…」
露伴「ぼくの家の近くに棲みついてる野良猫が子猫を産んだらしくてね、毎日うるさくてこの時間に起きちゃうんだよ、って、そんなことはどーでもいいだろう!きみは今『集中が切れないと思った』とか言ったなッ!そんなに言うならきみがあの番組を見てみればいいさッ!」
仁成「き、聞こえてたァ…」
露伴「すみませんの一つも…」
ブブ…ブブ
露伴「ん?TVがおかしいな?ぼくはスイッチ弄ってないぞ?」
露伴「テレビにぼくの名前…?」
お迎えの時間です
現世に別れは言いましたか?
顔が白い男「ではお別れです」
グイイイン
露伴「テ、テレビから腕がッ、こ、こいつッ!」
ゴゴゴゴゴ
仁成「先生?先生?」
ツーツー
露伴「何て事だッ!『放送』はまだ終わっちゃあいなかったッ!」
ゴゴゴゴゴ
露伴「リモコンに触ろうとするとすり抜けてしまうッ!く…こういう…『スタンド』…か…このままこの白い手に掴まれていれば確実に窒息死する…だが、姿は見えたぞッ!『顔が白い男』ッ!『ヘブンズ・ドアー』ッ!」
ペラペラ
犠牲者はあなたです
犠牲者はあなたです
犠牲者はあなたです
犠牲者はあなたです
犠牲者はあなたです
犠牲者はあなたです
犠牲者はあなたです
犠牲者はあなたです
犠牲者はあなたです
犠牲者はあなたです
犠牲者はあなたです
露伴「なッ!この『顔が白い男』は本体じゃあないのかッ!」
露伴「『犠牲者はあなたです』の文字で『ヘブンズ・ドアー』が使えないッ!ま、まさかッ!『スタンド』はこの番組自体かッ!この『顔が白い男』もその中の一部にすぎない、完全に自立し、『無作為に選んだ人間を事故や病死や突然死を誘発する能力』の『スタンド』ッ!」
露伴「ぼくは首を絞められているが、死因は『急性心筋梗塞』とかになるんだろう…それにしても、早く引き剥がさなくてはッ!」
グググ
露伴「うぐっ…な、何か生き物にテレビを消すように命令しなければッ!」
露伴「植物…は動けない…他に生き物…生き物…ハッ!」
露伴『仁成くん、きみが一言多い話をごまかすのだけが取り柄のクソポンコツ担当でよかったよ!』
露伴「『ヘブンズ・ドアーッ』」
ドシュウウウ
顔が白い男「それではさような…」
プツッ
露伴「ハァ、ハァ…近くに野良猫が棲みついていて、偶然とはいえ仁成くんとその話をしておいてよかったよ」
野良猫「ニャー」
露伴「ぼくが、野良猫に書き込んだのはッ!」
『テレビの配線がネズミに見える』
露伴「大成功みたいだね、やれやれ…今回ばかりは運が悪ければ死んでいたな…」
露伴「とりあえず…さっきの体験は貴重だ、後でスケッチしておこう」
露伴「…と思ったが今日はあのポンコツ担当と集英社に行く予定だったな…始発までそんなに時間もないし…電車内で描くとするかな…さすがに少し疲れたしね」
露伴「それにしても…テレビにあんな怪奇現象が起こるなんてね、何かを創ろうとする強い意思にはそういった現象が付随するものなかもしれないな」
露伴「この先もあの番組はひっそりと続いて、どこかで誰かが同じようになっていくのかと思うと少し後味が悪いがね」
岸辺露伴は動かない ~謎の深夜放送~
おわり
今回は都市伝説の『NNN臨時放送』と露伴先生をクロス(?)しました。
少し描写不足の部分もありましたが何とか書けました。
本当の都市伝説のNNN臨時放送は犠牲者云々で顔が白い男が出ておわりですが、その男が露伴先生を殺そうとする方が面白いかなと思ってああしました。
何はともあれ読んでいただいてありがとうございました!
次は夢系都市伝説か他漫画とのクロスか…
掲載元:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1467695281/
Entry ⇒ 2016.09.20 | Category ⇒ ジョジョの奇妙な冒険 | Comments (0)
吉良吉影の同僚「ハンター試験……? やめとけ! やめとけ!」
トンパ「お近づきの印にジュースでもどうだい?」
ゴン「ありがとう!」
レオリオ「へへへ、ちょうどノドが渇いてたんだ」
クラピカ「いただこう」
吉良の同僚「やめとけ! やめとけ!」
『お近づきの印に』とかいいつつ何を企んでるのか企んでないんだか……。
『トンパ』45歳、独身。
ハンター試験にすでに35回挑戦してるが、今ひとつ情熱のない男……。
なんか人なつこくて温厚そうな顔と物腰をしてるから油断しちまうけど、
ベテランからは“新人潰しのトンパ”なんて呼ばれてるんだぜ。
悪いやつじゃあないんだが、これといって特徴のない……影のうすい男さ」
ゴン「新人潰し!?」
クラピカ「どうやらこのジュースを飲むのはやめておいた方がよさそうだ」
レオリオ「おい、てめえ――」ギロッ
トンパ「ひえぇぇぇぇぇっ!」タタタタタッ
レオリオ「逃げやがった……!」
ゴン「ペースがどんどん速くなってる!」
キルア「ホントだ」
クラピカ「どうやら、二次試験会場まで行くのが一次試験の内容らしいな」
レオリオ「へっ、こんなもん楽勝だぜ!」
吉良の同僚「やめとけ! やめとけ! この試験は結構キツイんだ。
『二次試験会場まで』といいつつ、いつになったら着くんだか着かないんだか……。
『一次試験』独身。
地下トンネルやヌメーレ湿原を通っても、今ひとつゴールに着かない試験……。
スタミナを試されるだけの試験と勘違いしちまうけど、
どこまで走るか分からないというのはかなりの心理的負荷になるんだぜ。
悪い試験じゃあないんだが、これといって特徴のない……影のうすい試験さ」
レオリオ「すまねえ……気を引き締めねえとな!」
タッタッタ……
キルア「あのヒソカって奴……霧に乗じてかなり殺るぜ」
ゴン「え!?」
クラピカ「受験者を狩るというわけか……」
レオリオ「ふざけやがって! オレがぶちのめしてやろうか!?」
吉良の同僚「やめとけ! やめとけ! あいつは殺人狂なんだ。
『伸縮自在の愛(バンジーガム)』と『薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)』の他にも
能力を持ってるんだか持ってないんだか……。
『ヒソカ=モロウ』独身。
しょっちゅう出番があるわりに、今ひとつ正体のつかめない男……。
なんかピエロっぽいメイクをしてて幻影旅団にも所属してるが、
本当は所属したふりをしてるだけで団長であるクロロと戦いたがってるんだぜ。
悪いやつじゃあないんだが、これといって特徴のない……影のうすい男さ」
クラピカ(幻影旅団……!?)
メンチ「二次試験は料理よ!」
ブハラ「まずは豚の丸焼きを作ってもらうよ! あーお腹減った!」グルルルルル…
トードー「料理だと!? ふざけやがって……!」
吉良の同僚「やめとけ! やめとけ! あいつらは美食ハンターなんだ。
『豚の丸焼き』といいつつ、生焼けが好きなんだか黒焦げが好きなんだか……。
『メンチ』21歳と『ブハラ』、共に独身。
ブハラは豚の丸焼きが大好物なんだが、今ひとつ胃袋に限界のない男……。
メンチの方は食文化への貢献が評価され、あの若さでシングルハンターの称号を持ってるんだぜ。
悪いやつらじゃあないんだが、これといって特徴のない……影のうすいコンビさ」
トードー「ど、どうも」
ゴン「よーし、正面から挑んでやる!」
吉良の同僚「やめとけ! やめとけ! あいつは世界一凶暴なんだ。
『豚の丸焼き』にしようとしたら、自分が豚の食料になっちまうんだかなっちまわないんだか……。
『グレイトスタンプ』独身。
攻撃力は申し分ないが、今ひとつ耐久力のない豚……。
なんか巨大で頑丈な鼻で敵を押し潰そうとしてくるが、それは弱点である額を守るためなんだぜ。
悪いやつじゃあないんだが、これといって特徴のない……影のうすい豚さ」
ゴン「ありがとう、おじさん!」
吉良の同僚「やめとけ! やめとけ! あれは試験にするには向いてないんだ。
『こんなのお手軽料理だぜ!』と作ってみても、うまいんだかうまくないんだか……。
『スシ』独身。
一見お手軽に見えるが、今ひとつ上手に作れない料理……。
メシを一口サイズの長方形に切ってその上にワサビと魚の切り身を乗せるだけかと思いきや、
マトモに握れるようになるには十年の修行が必要っていわれてるんだぜ。
悪い料理じゃあないんだが、これといって特徴のない……影のうすい料理さ」
メンチ「ぐ……! たしかにそうだわ……!」
メンチ「もしかしたらあたしの悪いクセが出て、合格者が出ないかもしれない……」
メンチ「あたしは試験官失格だわ……」
メンチ「だけど影がうすい料理ってこたァねーだろ!!!」グイッ
吉良の同僚「ぐえっ!」
メンチ「ネテロ会長!」
ネテロ「なにも審査員を降りることはあるまい。他の試験にしたらどうじゃ?」
ヒソカ「へえ……◆ あのジイさん、ぜひとも闘りたいね◆」
吉良の同僚「やめとけ! やめとけ! あいつはメチャクチャ強いんだ。
『あいつワシより強くねー?』って敵に出会っても楽しいんだか血沸くんだか……。
『アイザック=ネテロ』独身。ビヨンドっていう自称息子がいるが、真偽不明。
百式観音って念能力をそつなく使いこなすが、腕ひとつになっても祈れる男……。
なんかスケベで憎めない好々爺で、お偉いさんになかなか逆らえない立場にあるが、
本当は敗色濃い難敵に全霊で挑むことを求めてる真の武人なんだぜ。
悪いやつじゃあないんだが、これといって特徴のない……影のうすい老人さ」
ヒソカ「毒気抜かれちゃったよ◆」
メンチ「さあ、この崖の下からクモワシの卵を取ってきて!」
ゴン「よーし!」ヒョイッ
キルア「こういう試験のが分かりやすくていいや!」ピョンッ
トードー「ぐ……! オレだって……!」
吉良の同僚「やめとけ! やめとけ! 試験は今年だけじゃあないんだ。
『安心して、下は深ーい河よ』っていってたが、落ちたら数十km先の海までノンストップだから
命が助かるんだか助からないんだか……。
『クモワシの卵』独身。
市販の卵とは比べ物にならないほど美味だが、今ひとつ入手するのが難しい卵……。
メンチはゆで卵にしろっていってるが、個人的には目玉焼きもオススメだぜ。
悪い卵じゃあないんだが、これといって特徴のない……影のうすい卵さ」
トードー「来年……また受けるぜ」
ビーンズ「三次試験は、生きて下まで降りてくること、です!」
受験者「この外壁から降りるのは自殺行為だな……」
クライマー「だが、これぐらいのとっかかりがあれば、オレなら降りられるぜ」
吉良の同僚「やめとけ! やめとけ! ここじゃあそういうズルは通用しないんだ。
『三次試験合格第一号はオレ様』って調子こいてたら、怪鳥に襲われるんだか襲われないんだか……。
『トリックタワー』独身。
ようするに外壁からは降りられないんだが、今ひとつ入り口が分かりにくい建物……。
なんかいかにもハンター試験のための施設って感じだが、実は刑務所なんだぜ。
悪い塔じゃあないんだが、これといって特徴のない……影のうすい塔さ」
クライマー「よく分かんないけど、外壁から降りるのはやめときます……」
リッポー「諸君、タワー脱出おめでとう」
リッポー「ではこれよりゼビル島で行われる四次試験のために、クジを引いてもらう」
吉良の同僚「やめとけ! やめとけ! あれは時間がかかるんだ。
『すぐ6点分のプレート集めてやる!』ってはりきってもターゲットはどこにいるんだか……。
『四次試験』独身。
ゼビル島で行われるが、一週間もかかっちまう試験……。
なんかバトルロワイアルっぽいから戦闘力が重要だと思われがちだが、
実際にはターゲットを探したり追跡する能力のが重要なんだぜ。
悪い試験じゃあないんだが、これといって特徴のない……影のうすい試験さ」
リッポー「君のいうとおり、四次試験は中止して最終試験に移ろうか」
ネテロ「四次試験が中止になったから、かなりの数が残ったようじゃの。まあよかろう」
ゴン「これに合格したらハンターか……! 頑張ろうね!」
キルア「おう!」
クラピカ(必ずハンターになって、旅団を倒し、仲間の目を取り戻してみせる……!)
吉良の同僚「さて、オレの出番はここまでだな。杜王町に帰るよ」スタスタ
レオリオ「あれ? あんたは最終試験受けねーのか?」
吉良の同僚「やめとく! やめとく! オレはただの会社員なんだ。
『カメユーチェーン』の社員だが、業績に貢献してるんだかしてないんだか……。
『吉良の同僚』独身。
仕事はふまじめで出世欲はそれなりにあるが、今ひとつ能力のない男……。
なんか気さくな男性社員を演じて女子社員にもてようとしているが、
結局は同僚の吉良吉影のがもてちゃってるんだぜ。
悪いやつじゃあないんだが、これといって特徴のない……影のうすい男さ」
レオリオ「あんた、ハンター試験の受験者じゃなくて、ただの会社員だったのか……」
キルア「お、それいいな!」
吉良の同僚「やめとけ! やめとけ! あそこはただの地方都市なんだ。
『サマーシーズン到来!』しても、観光客が増えてるんだか増えてないんだか……。
『杜王町』独身。
奇妙な名所が多く人口もそれなりにいるが、今ひとつ行方不明者が多い町……。
なんかスタンド使いがやたら多いが、それはスタンド使い同士は引かれ合うからなんだぜ。
悪い町じゃあないんだが、これといって特徴のない……影のうすい町さ」
吉良の同僚「だが……どうしてもっていうんなら、ぜひ遊びに来てくれ!」
ゴン「うん、絶対遊びに行くよ!」
― 完 ―
じわじわ来るなww
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473783859/
Entry ⇒ 2016.09.16 | Category ⇒ ジョジョの奇妙な冒険 | Comments (0)
重ちーにボールぶつけた女子「やっぱり保健室に連れて行った方がいいよね、あの子。」
ボール女子「でもあの子...血を流してたのよ?それに顔もおかしくなってたし...」
女子B「そういえばさっきの子、仗助のとこに行こうとしてたわよね。知り合いなんじゃない?」
ボール女子「じゃあ仗助を呼んでくればいっか。」
ボール女子「仗助ー。いるー?」ガチャ
吉良「彼女は美しい手をしているな..危うく彼女を始末するところだった。今の彼女と別れたら今度は彼女を...」
仗助「あ、ボール女子さん。どうしたんすか?」
ボール女子「ちょっと来てくれない?」グイッ
億泰「仗助...やっぱおめえモテるのな。チクショー!!」
ボール女子「そんなんじゃあないわよ!!中等部の子が仗助を探してたのよっ!!!」
仗助「中等部?....ああ、重ちーのことか。わかった、すぐ行く。」
億泰「俺もついていくぜ。重ちーに金返さなくちゃあいけねえしな。」
吉良「奴ら...何を話している?ここからでは聞こえん。」
吉良「!....来たか。」
ガチャ
ボール女子「こっちに来て欲しい...ってきゃああああっっ!?」
仗助「重ちー!?どうしたんだその怪我!!!!」
億泰「お、おい....顔がやばいことになってるぞ!!!仗助!!」
仗助「ああ、分かってる!!......ボール女子さん。こいつは俺たちが保健室に連れて行くから。」
ボール女子「ええ、お願い...」
仗助「よし...流石に見られるわけには行かないからな。」
仗助「クレイジーダイヤモンドッッッ!!!!」
重ちー「あ、ありがとうだど、仗助ぇ...」
億泰「大丈夫か....?重ちー、どうしたんだ?というか何があった?」
中略
仗助「なるほど、そのキラヨシカゲってのが杉本鈴美さんを殺した犯人で、そいつに襲われたと....」
億泰「物を爆弾に変える能力...なんかよくわからねえがヤバイ能力ってのはわかる。」
重ちー「色々喋ってたからすぐに捕まえられると思うど...」
仗助「重ちー、よく生き延びてくれた。おかげで犯人が...キラヨシカゲが捕まえられそうだな。」
吉良「」
重ちーは、犯人逮捕の貢献者としてSPW財団から謝礼金を受け取りましたが。あの時自分を心配してくれた女の子に半分分けて、残りは親孝行に使いました。
吉良の父親はショックで昇天
シンデレラは相変わらず繁盛しています。
川尻家は、猫を飼い始めたことから夫婦仲が再燃して、早人くんには弟ができました。
乙はリフォームの仕事を極めて匠と呼ばれるようになりました。
大柳賢は柿を盗んで怒られました。
宮本輝之助は人が恐怖する姿を分析して、心理学の博士号を取りました。
鋼田一豊大は鉄塔を買い取り、悠々自適に、時々家に帰りながら生活しています。
墳上は入院生活が長引きそうでしたが、アケミがボール女子さんのツテで仗助と知り合い、なんとかなりました。
ムカデ屋はひっそりと営業を続けて、店主の息子が後を継ぎました。
美那子さんは幸せな結婚生活を送りました。
そして重ちーにボールをぶつけた女子は
ボール女子「おはよー!仗助...と誰だっけ。」
重ちー「おはようだど!仗助さんに億泰さん」
仗助「まさか重ちーがボール女子さんと付き合うことになるとはな....グレート。」
億泰「チクショー!!俺に出会いはないのかぁ~ッッ!!」
チャンチャン♪
お目汚し失礼しました~!
一応『吉良とその勢力に運命を変えられた人』のその後を書いたので、吉岡さん(仗助が電話を強奪した相手)も追加した方が良かったですね。
重ちーのスタンドあれば一生食いっぱぐれないだろうし
もりおう町の住民は心意気で容姿と身長が変わるので重ちーはあのあとイケメンになった可能性もある
裁判で有罪になったわけでもない会社員をたかだか財団が拉致監禁したら問題になりそう
超常現象も扱う医療系の研究機関だから
何かと理由を付けて隔離とかは容易いかと思う
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473443838/
Entry ⇒ 2016.09.12 | Category ⇒ ジョジョの奇妙な冒険 | Comments (0)
承太郎「DIO!>>4をするだと!?」
DIO「>>4をするには今しかないッ!」
承太郎「くっ……どうすればいいんだ……」
『けん玉!それは21世紀のスポーツ!』
『玉と剣を使って技を行い!パフォーマンスをする究極のスポーツ!』
DIO「フン!フン!フン!」カチャカチャ
承太郎「なかなかの腕前だぜ……」
DIO「これが我がパフォーマンスだ!」カチャカチャ
承太郎「なら俺もやるぜ!」カチャカチャ
DIO「ほう!向かって来るのか……このDIOに対して……!」カチャカチャ
承太郎「……」カチャカチャ
DIO「……」カチャカチャ
承太郎「……」カチャカチャ
DIO「……ハッ!」カチッ
承太郎「落としたか!」カチャカチャ
DIO「>>12だッ!
承太郎「何ッ!」
DIO「スタンドで裁縫だッ!」
承太郎「何ッ!」
DIO「ザ・ワールドォ!」
世界『』
DIO「針と糸だ……勘のいいお前は気づいたようだな……」
承太郎「……なんて事を考えやがる」
世界『』シパパパパパパパパパ
DIO「……これは>>20だ」
承太郎「……!」
意見ありがとう!
DIO「……これはお前のほつれてた帽子だ」
バァーンッ
承太郎「……!」
DIO「これが我が世界の能力……」
承太郎「てめー、ちょっぴりカッコ良いんじゃあねぇかよ……」
DIO「!?」
承太郎「DIO!お前を〈2↓〉にしてやる!」
承太郎「お前をボロ雑巾にしてやる!」
DIO「え?」
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァッ!!」ドゴドゴドゴドゴ
DIO「ブゲェッ!!」バギバギバギ
承太郎「……やれやれだぜ」
~fin~
!あああああああわ」ガバッ
ポルナレフ「どうしたんだよ?花京院ッ!?」
花京院「>>32だ」
花京院「イザナミだ」
ポルナレフ「は?」
花京院「イザナミを知らないのかポルナレフ?」
ポルナレフ「知らなぇよ」
花京院「これだからフランス人は……」
ポルナレフ「おい!フランスをバカにするのか!?」
花京院「ところで承太郎はどこにいった?」
ポルナレフ「単身でDIOの館に行ったぞ?」
花京院「え!それを何で言わない!」
ポルナレフ「おまえエクソシストみてーにうなされてたじゃねーか」
花京院「……あとジョースターさんとアヴドゥルさんは?」
ポルナレフ「>>38だ」
ポルナレフ「連れションだ」
アヴドゥル「なんかもよおたして来たかのぉ~」
ジョセフ「久しぶりじゃな、二人で連れションとは」
ジョンジョロリーん
~fin~
承太郎「何が~fin~だ!」
花京院「やれやれ、作者は僕らが嫌いみたいだな」
ポルナレフ「おそらくコレはDIOのせいだぜッ…」
承太郎「ちょい待ちな、ポルナレフ。DIOは俺が殺した」
アヴドゥル「そうだぞ、ポルナレフ。お前は頭脳が間抜けなのか?」
ポルナレフ「ッ……DIOは>>42だって聞いたぜ」
一同「!?」
ポルナレフ「DIOはプリキュアだって聞いたぜ」
一同「!?」
ポルナレフ「プリキュアのパワーがあったから承太郎にボロ雑巾にされても生きているんだッ!」
ジョセフ「それは確かなのか!?」
花京院「生きているか……それは主人公補正のようなものかな」
承太郎「……」
ポルナレフ「プリキュアは無敵だぜ」
アヴドゥル「だが、それはどうやって倒せばいいんだ?」
ポルナレフ「わからない……」
承太郎「いや、待ちな」
ポルナレフ「ん?」
承太郎「俺はプリキュアに詳しいヤツを知っている」
花京院「誰なんだ!それは!」
承太郎「そいつは>>48で、今は>>50にいるぜ!」
ジョセフ「oh」
承太郎「そいつは仗助で、今はカイロにいるぜ!」
ジョセフ「oh」
花京院「仗助?聞いたことがないな。日本人か?」
ポルナレフ「カイロにいるんだったらさっさと行こうぜ!」
カイロ
仗助「……」
承太郎「おい、仗助」
仗助「じょ、承太郎さん!?」
承太郎「お前に聞きたいことがあってここに来た」
仗助「あー、すいません。俺プリキュアを探してるんすよ。ファンっスからね」
承太郎「……」
仗助「カイロにいるって噂があるんだよな~」キョロキョロ
承太郎「……俺たちはそのプリキュアについて聞きに来た」
仗助「えっ、承太郎さんが!?」
承太郎「はやく知っていることを言いな!」
ポルナレフ「……」
花京院「……」
アヴドゥル「……」
ジョセフ「……」オドオド
仗助「プリキュアとは>>55で、>>57が好きなやつっスよ」
仗助「プリキュアとは超人的パワーを持ったフリフリ衣装の人達で、ヴァニラが好きなやつっスよ」
ポルナレフ「超人的パワー!?」
アヴドゥル「だが、フリフリ衣装というのがDIOなのか?」
花京院「なかなか面白い。DIOがフリフリ衣装か」
ジョセフ「じょ、仗助くん、ヴァニラというのは何かね?」
仗助「ヴァニラァ~?俺もよく知らねェ~スわ」
ポルナレフ「ともかく!その超人的パワーのおかげで生き延びたってことなのか~!?」
アヴドゥル「そうなるな」
ポルナレフ「く……まだまだ未知ってことかよ……」
ジョセフ「だが、DIOの館にいるのは確実じゃ」
花京院「ええ!そうですよ!みんなで攻撃すればフリフリなんて怖くない!」
承太郎(だが……仗助のいう『人達』というのが気になるな……仲間がいるのか?
)
DIOの館
DIO「フッフッフッ!蘇ったぞ!」フリフリ
DIO「まずは手始めに>>62でもするか!」
ラジオ体操第一ィィ♪
DIO「イッチニッ!サンッシッ!」フリフリ
DIO「ゴーロック!ヒッチハッチ!」フリフリ
DIO「WRYYY!体操をしなければ生きている気にならんな!」フリフリ
DIO「イッチニッ!サンッシッ!」フリフリ
承太郎「DIO!」
花京院「うわぁ……」
ポルナレフ「!……フリフリで体操している!?」
アヴドゥル「ジョースターさん、DIOは我々に気づいていないようですが……」
ジョセフ「戦うか……」
仗助「おお……!これがプリキュア!」
ポルナレフ「仗助、気をつけろよ……
仗助「>>69!!」
DIO「ム?」フリフリ
仗助「プリキュアを馬鹿にしてんじゃねええええ!!」
DIO「ム?」
仗助「クレイジーダイヤモンドォォ!!」
仗助「ドラァァッ!!」
DIO「ブゲェ!」
DIO「ちょ、ちょっとタンマ!」
仗助「まだ殴りたらねェーぞ、コラァァッ!!」
DIO「ヒィィィ!」
仗助「ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァァッッ!!!」
DIO「ヤッダァバァァァァァァ!!」
DIO【再起不能】
>>73「DIO様!」
エンヤ婆「DIO様!」
承太郎「エンヤ婆ッ!」
ジョセフ「DIOは我々が倒した。遅かったな」
エンヤ婆「ジャスティス!!」
正義『オオオォォーン』
エンヤ婆「行け!ジョースター達を八つ裂きのしてやるのじゃ!」
死人「」
死人「」
死人「」
死人「」
死人「アア……」
仗助「なんなんスかコレはァ~!!」
ポルナレフ「くそ~!!」
アヴドゥル「みんな!安心しろ!助けを呼んでおいた!」
ジョセフ「!……誰じゃ!?」
アヴドゥル「>>77と>>79です……>>81に乗ってここに向かっています!」
アヴドゥル「ルドル・フォンシュトロハイムです……トに乗ってここに向かっています!」
ジョセフ「シュトロハイムか!」
花京院「ト?」
エンヤ婆「何を話しておるゥゥゥ!?死ぬ準備でもしておるのかァァァァァ!?」
ポルナレフ「婆さんが狂ってるぜ……」
バン!
シュトロハイム「我ァァァァが、ドイツの科学はァァァァ世界一ィィィィ!!!!」
ジョセフ「待っておったぞ!」
シュトロハイム「くらえェェェェ!!死人どもォォォォ!!SPW財団製機関銃ゥゥゥゥ!!!」
ダダダダダダダダダダダッ
死人「ぐあ」ブチャ
死人「うわ」ブチャ
死人「おえ」ブチャ
シュトロハイム「ギャァァハハハハハァァァァァァァ!!」
エンヤ婆「く……!」
仗助「スゲェー!かっこいいっスよ!」
承太郎「エンヤ婆、諦めて降参しな」
エンヤ婆「ジャスティスゥゥ!!」
正義『オオン』
承太郎「!……何をしたエンヤ婆!」
花京院「何処か遠くにスタンドを飛ばしたように見えたが……」
エンヤ婆「悪いがわしは生き残りますじゃ」
エンヤ婆「ここで死ぬわけにはいけないのですじゃ」
ジョセフ「何をしたんだ!」
エンヤ婆「>>87じゃァァァ!!」
エンヤ婆「ウェザーリポートの記憶を戻したじゃぁぁぁ!!」
ドッギャァァァァンッッ‼
ウェザー「うう……!」
アナスイ「どうした、ウェザー?」
ウェザー「気安く名前を呼ぶんじゃあねぇぇ!!蹴り[ピーーー]ぞ!!」
アナスイ「ヒィィ!」
ウェザー「ヘビー・ウェザー!俺はその気になればオゾン層だって破壊できるぜ」
ヘビーウェザー『ワイルドダロォ?』
アナスイ「……」
アナスイ「saga忘れてんじゃあねえよ……おい」
ウェザー「自分の心配をしな、アナスイ」
蝸牛アナスイ「うおお!俺がカタツムリに!」
ウェザー「これがヘビーウェザーの能力!」
ジョセフ「外を見るんじゃ!大変なことになっておるぞ!」
シュトロハイム「カタツムリだとォォォォォ!!??」
承太郎「やれやれ、あの虹か……」
蝸牛花京院「気をつけろ!みんな!虹に触れたらカタツムリになったぞ!」
承太郎「言っているそばから……」
アヴドゥル「魔術師の赤!!」
ボォォォ
蝸牛ポルナレフ「このカタツムリに触れてもだめだぞ!」
蝸牛エンヤ婆「うヒャヒャヒャ!腰痛が治ったじゃ!」
仗助「グレート……」
アヴドゥル「魔術師の赤!」
ボォォォ
ジョセフ「さっきから何を燃やしておる?」
アヴドゥル「エスカルゴですよ、エスカルゴ!」
ジョセフ「食べるのか?それ……」
アヴドゥル「もちろん、ではいただきま……
蝸牛アヴドゥル「うげええええええ!!」
承太郎「チッ、どいつもこいつも……!」
仗助「カタツムリになった人は置いていきましょう!まずは原因を探すっスよ~!」
承太郎「ああ」
蝸牛アナスイ「おい、あんた達どこに行くんだ?」
ジョセフ「犯人を探している」
蝸牛アナスイ「……ああ!それはウェザーだ!ウェザーリポート!」
ジョセフ「どこにいるかわかるか!?」
蝸牛アナスイ「>>94に行ったぜ!急いでくれ!」
蝸牛アナスイ「フィラデルフィアの海岸に行ったぜ!急いでくれ!」
ジョセフ「フィラデルフィアァ!?遠い!とてもじゃあないが厳しすぎる!」
シュトロハイム「JOJOォォ!安心しろ!俺が乗ってきた『ト』があればいけるゥゥゥ!」
ジョセフ「ト?」
承太郎「行くぜ、ジジイ」
仗助「……グレートですよ、こいつァ」
フィエアデルフィアの海岸
ウェザー「……」┣¨┣¨┣¨┣¨
承太郎「あいつがウェザーリポートか、アナスイ」
蝸牛アナスイ「そうだ!ウェザーを助けてやってくれ!」
ジョセフ「助けようにも方法が全く見当たらないんじゃが……」
仗助「く……」
シュトロハイム「フッフッフッ……」
承太郎「何がおかしい?」
シュトロハイム「こんな時のためにSPW財団から>>98を持ってきておいたぞ!!」
━┛ 」
シュトロハイム「こんな時のために大量の巨大『ちゃおロボット』を持ってきておいたぞ!!」
ちゃおロボ「ちゃお~」
ちゃおロボ「ちゃお~」
ちゃおロボ「ちゃお~」
ちゃおロボ「ちゃお~」
ちゃおロボ「ちゃお~」
ジョセフ「おお!」
承太郎「これに乗りこむのか!?」
シュトロハイム「はやァァァァァく乗れェェェェェェ!!」
承太郎『やれやれ、こんなロボを操縦するハメになるとはな』
仗助『か~っぴょいい!』
ジョセフ「さっさとウェザーを潰すぞ!」ブンッ
ガチャン
ウェザー「うおおおおおおッッ!!」
ウェザー「危ねえ!」
シュトロハイム「ロボに乗っているからカタツムリにはならんぞォォ!!」
ウェザー「くそ~!」
蝸牛アナスイ「ウェザー!諦めるんだ!」
ウェザー「うるせェェッ!」ド ン!
承太郎『オラオラオラァァ!!』ガチャガチャ
ブンブンブン
ウェザー「くそ……楽しんでやがる……」
ウェザー(何か策を考えなくては……!)
ウェザー(相手はロボ4体……いや!ロボが一つだけ余っている!)
ウェザー「あれに乗りこむぜ!
」
ウェザー「ウェザーリポート……霧を発生させろ……!」
霧「 」オオォォォォォォン
ウェザー「今だ!」ピョン
ガチャ
ウェザー『フハハ!俺もロボだぞォォ!』
承太郎『しまった!やられたか!』
仗助『ウェザーは遠隔操作ができる!つまり、ロボに乗ったままスタンドを使える!』
ジョセフ『強敵じゃ……』
>>107「俺を忘れてないか?助けに来たぞ!」
DIO「俺を忘れてないか?助けに来たぞ!」┣¨┣¨┣¨┣¨
バァーン‼
承太郎『DIO!』
仗助『てめ~、何をしに来た……!』
DIO「ウェザーと言ったか?そいつはこのDIOの敵だ」
ウェザー『お前、そこの木より頭が悪そうだな!』
DIO「世界!」
世界『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァッ!!』
ドゴドゴドゴドゴ
ウェザー「うッ!俺のちゃおロボがァ~!!」
承太郎『オラオラァ!』
仗助『ドラララァァ!』
ジョセフ『フンッ!!』
シュトロハイム『ブァァハハハハハハハハァァァ!!』
DIO「無駄無駄ァァッ!!」
ウェザー「ぐっはぁ!!」バギィ
ウェザー「助けてk……
承太郎『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァッッ!!!』
ウェザー【再起不能】
アナスイ「カタツムリ化が治った!」
承太郎「やれやれ、終わったか」
仗助「……ところで、DIOが何でいるんスか?」
DIO「助けに来た」
ジョセフ「プリキュアというのはしぶといのぉ~」
DIO「ああ、ゾンビみたいだろう?」
シュトロハイム「ゾンビが1人で良かったぜェェ!!」
DIO「プリキュアは俺だけではない……」┣¨┣¨┣¨┣¨
DIO「プリキュアは全員で5人いる……」┣¨┣¨┣¨┣¨
DIO「残りのメンバーはこの世で最もドス黒い悪の連中だ……」┣¨┣¨┣¨┣¨
承太郎「……!」
DIO「あと4人は>>113、>>115、>>117、>>119だ……」┣¨┣¨┣¨┣¨
DIO「あと4人は吉良吉影、ボス、岸辺露伴、ブルりんだ……」┣¨┣¨┣¨┣¨
承太郎「……!」
ジョセフ「その4人が我々の敵……ということか?」
仗助「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!吉良吉影に岸辺露伴!?そんなのあり得ないっスよ!」
DIO「ン?」
仗助「吉良は殺人鬼、露伴は漫画家!プリキュアだとは思えない!!」
ジョセフ「だが、DIOだってプリキュアとは思ってなかったぞ」
仗助「そ……それはそうっスけど……」
DIO「理解できないのなら置いていく……」
承太郎「……そのボスというのは誰だ?」
DIO「ボス……名前は分からない。だがパッショーネのボスというのは分かっている」
ジョセフ「パッショーネ!イタリアのマフィアか!」
アナスイ「マフィアが相手かよ……こっちも仲間を増やそう!」
DIO「その事なら問題ない」
ジョセフ「ああ、今シーザーに応援を要請した」
承太郎「花京院たちも合流する……イタリアにな」
アナスイ「ってことは、まずはボスを倒すのか!」
DIO「ああ、では行くぞ!」
バァーン‼!
イタリア
承太郎「ここにボスがいるのか……!」
アナスイ「『ト』があれば道中のシーンが一気にカットできるな!」
DIO「では、聞き込みをしようか」
シュトロハイム「おい、お前!ちょっと聞きたいことがあるゥゥ!!」
>>125「はい?」
承太郎「はい?」
シュトロハイム「お前じゃなァァァァァァァァいッ!!」
ジョセフ「プッwwww」
承太郎「後ろか!」クルリ
ジョルノ「え、ぼくですか?」
シュトロハイム「パッショーネのボスを知っているかァァ!?」
ジョルノ「……ボスってぼくのことですね」
承太郎「?」
ジョルノ「ゴールド・エクスペリエンス」
仗助「スタンド使いだ!シュトロハイムさん逃げろ!」
シュトロハイム「え?」
ジョルノ「無駄ァァッ!!」ドゴォ
シュトロハイム「」チーン
仗助「く……シュトロハイムさんはスタンドが見えない!」
ジョルノ「あなた、覚悟して来てますね?」
ジョルノ「ぼくを探しているなんて、自分が敵だと名乗っているようなものですよ」
仗助「!」
ディアボロ「おい、ちょっと待て」
ジョルノ「!?」
仗助「え、おっさん誰?」
ディアボロ「おれがパッショーネのボスだ」
ジョセフ「意味が分からなくなってきたのぉ~」
ジョルノ「いえ、ぼくがボスです。このおっさんは元ボスです」
承太郎「……どっちがプリキュアだ?」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ジョルノ「プリキュア?」
ディアボロ「貴様!なぜそれを!」
ディアボロ「キングクリムゾン!」
ドォーン‼
ディアボロ「なんだこの連中は……?」
ディアボロ「何か分からんがくr
承太郎「ハッ!」
DIO「時間が飛んだ!」
仗助「……!」
ジョルノ「みなさん、アレを見てください」
ディアボロ「」
シュトロハイムにつまづいて死亡
ジョルノ「おっさんはレクイエムの真っ最中ですからね」
ー説明中ー
承太郎「つまり、ボスとやらは無力ということだな?」
ジョルノ「ええ、そういうことですね」
仗助「なら、さっさと他のプリキュアを倒しに行くっスよ!」
花京院「あれ、みんなは?」
シーザー「おい!JOJO!呼んでおいて無視か!」
杜王町
承太郎「ここには吉良と露伴の2人がいるぜ」
仗助「露伴の家は知ってますから、案内するっス」
アナスイ「味方なんじゃあないのか?」
DIO「吉良は二人で探すとしようか」
ジョルノ「ええ……」
露伴家
ピンポォーン
仗助「……」
承太郎「……」
露伴(あれは仗助と承太郎さん……)
露伴(長髪の男に老人……こいつらは誰だ?)
アナスイ「出てきませんね」
ジョセフ「留守かの~?」
露伴(何をしに来た?この露伴がプリキュアだとばれたのか?)
露伴(……居留守も限界があるな!よし>>135をしよう!)
ガチャ
仗助「!?」
承太郎「ッ!」
ジョセフ「oh my god…」
アナスイ「」
露伴「見たか!この>>135を!」
露伴「見たか!次の仮面ライダーのフラゲ情報を!」
仗助「うわああああッ!!」
ジョセフ「フラゲは見たくなかったのにぃぃ!」
アナスイ「ハァハァ……!!」
承太郎「野郎……!!」
三人「ハァハァ……!!」
露伴「フフフ……これで三人は再起不能だな」
承太郎「……」┣¨┣¨┣¨┣¨
露伴「ぼくを見逃してくれたらヘブンズドアーでフラゲ情報の記憶を消してやろう」
承太郎「……」┣¨┣¨┣¨┣¨
露伴「そうすれば彼らは助かるぞ?」
承太郎「……本当に助けてくれる……のか?」┣¨┣¨┣¨┣¨
露伴「そうだよ!はやく見逃すって言えよ!」
承太郎「だが>>139」┣¨┣¨┣¨┣¨
露伴「ナニッ!?」
承太郎「だが俺はSPW財団の力でてめーのマンガを打ち切りにすることにしたぜ」┣¨┣¨┣¨┣¨
露伴「ナニッ!?」
承太郎「……あーもしもし?おれおれー」プルルル
露伴「やめろォォォォォォォォォォォォォ!!!」
露伴「ぼくは読んでもらうためマンガを描いている!」
露伴「読者はきっと打ち切りになれば、怒り、悲しみ、中には泣く者もいるッ!!」
露伴「ハ〇ター×ハ〇ターみたいなことにもしたくない!」
露伴「打ち切りになっても忘れられるだけだと知ったフウな口を聞くものもいるだろう!」
露伴「だが!ぼくは読者を喜ばせるためにマンガを描きたい!」
露伴「もっともっと喜ばせたいんだ!」
露伴「便所のネズミのクソにも匹敵するお前の考えがぼくを怒らせた!!」
露伴「ピンクダークの少年は永遠に不滅だァァ!!」
承太郎「うるせ」シュンッ
ドゴォ‼
露伴「うげぇぇぇ!!」バギィ‼
承太郎「SPW財団には連絡しておいた。お前が語りだした時点からな……」
承太郎「そして、やれやれ……間に合ったぜ」
露伴「よ……よs
承太郎「オラオラオラオラオラァァァァァッ!!!」
ドゴドゴドゴドゴドゴォ
露伴「ぐああああああ!!」バギバキバギバギバキ
露伴「」チーン
岸辺露伴【再起不能】
仗助「……うう」
アナスイ「一体、俺は……?」
ジョセフ「ム!露伴とやらが倒されている!?」
露伴「」
承太郎(……フラゲ情報は消えたようだな)
承太郎「やれやれだぜ」
DIO「あのォ~」
>>145「はい?」
露伴「はい?」
DIO「!?」
ジョルノ「!?」
露伴「何でしょうか?」
DIO「さっき承太郎から連絡がきた……」
ジョルノ「なんでここにいるんだ……!」
露伴「フフ……プリキュアを見くびってもらっちゃあ困るね」
DIO「……」
露伴「ヘブンズドアーッ!!」
ジョルノ「」パァーッ
DIO「」パァーッ
露伴「よし、これで二人を無力化した」
吉良「よくやった」ザッ
露伴「いろいろと書き込んでおこう」
〈岸辺露伴と吉良吉影を攻撃できない〉
〈空条承太郎と、その仲間を殺害する〉
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
承太郎「DIO!」
DIO「承太郎か、吉良は倒した」
仗助「こっちも露伴を倒したっスよ!」
ジョルノ「では、残りのブルりんを倒しに行きますか……」
アナスイ「ああ」
ジョセフ「……」
ジョセフ「……!」
ジョセフ「まさかな……」
ジョセフ「DIO、少し聞きたいことがある……」
DIO「ん?」
ジョセフ「吉良吉影はどんな能力だった?」┣¨┣¨┣¨┣¨
DIO「……」┣¨┣¨┣¨┣¨
ジョセフ「……」┣¨┣¨┣¨┣¨
DIO「……なんでもいいだろう、そんなことは」┣¨┣¨┣¨┣¨
ジョセフ「……わかった」
ジョセフ「ハーミットパープル!」シルシル
DIO「何をする!?」ガシ
ジョセフ「ジョルノの腕の傷はなんだ?」
ジョルノ「えっ?」
腕の傷『岸辺露伴は生きている』 バァーン‼
ジョルノ「な、なんだこの傷は!?」
ジョセフ「もしやとは思ったが……生きていたな」
承太郎「……!」
DIO「……」
ジョセフ「つまり、
吉良吉影と岸辺露伴は生きていて、ジョルノとDIOは操られている!
DIOたちは倒したと思い込んでいるが、
ジョルノが洗脳される直前にほった傷は全てを語ってくれたぞ!」
仗助「おお!」
承太郎「DIOたちを救うために何をすればいい?」
ジョセフ「仗助くんなら詳しいじゃろう?」
仗助「>>163っスよ!」
ミス>>154
仗助「自らがプリキュアになるっスよ!」
プリップリッ!
プリッキュアッ!!
仗助「うおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!!!」
承太郎「うおおおおおおおおお!」
アナスイ「うわあああああああああああああ!」
ジョセフ「おおおおおおおおおおおおおおおおお!おおおおおお!」
プリッキュアァァァ!!
DIO「貴様ら~!」
ジョルノ「ううう……………!!」
仗助「プリキュア・ダイヤモンドォォ!!」
仗助「ドララララララララララララララ♡♡♡」
二人「うわああああああぁぁぁぁあああぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁあああ!!」
アメリカ
承太郎「……」
仗助「……その後、DIOたちは回復し、露伴たちは消滅したッス」
アナスイ「えっ」
ジョセフ「残りはブルりんだけじゃの!」
DIO「フン」
承太郎「そいつはアメリカにいるらしいな」
仗助「はやく倒しにいくっスよー!!」
ニューヨークのカフェ
ブルート「おい!おかわり持って来い!」
店員「はい、ブルート様」
ブルート「ガハハハハハハハ!!」
承太郎「あいつか」
ジョセフ「まずは>>162じゃ!」
ジョセフ「まずは行動をよく見るじゃ!」
ブルート「ガハハ!ここのケーキはうまいぜ!」
店員「ありがとうございます」
ブルート「よし、おかわり持って来い!」
アナスイ「ケーキ食べ過ぎだろ……」
仗助「あいつが本当にプリキュアっスか~?」
DIO「そうだ。やつは新聞でヒーローになってから有頂天だ」
ブルート「……」コソコソコソ
店員「……分かりました」
承太郎「何を言った?」
ジョセフ「店員がこっちを見ているな……」
ジョルノ「ブルりんに気付かれたんでしょうか」
店員「……(実はオレの正体は>>166だ)」┣¨┣¨┣¨┣¨
ネコ「……(実はオレの正体はDIOにやられたネコだ)」┣¨┣¨┣¨┣¨
ネコ「この前は体がボロボロになったが……!!」┣¨┣¨┣¨┣¨
ネコ「ブルート様に縫い合わせてもらって助かったんだ!」┣¨┣¨┣¨┣¨
ネコ「この恩を……!」┣¨┣¨┣¨┣¨
ネコ「>>170で返す!」┣¨┣¨┣¨┣¨
ネコ「雑巾を縫って返す!l」┣¨┣¨┣¨┣¨
意外!それは伏線!!
序盤のDIOの裁縫は伏線だったのだ(嘘)
ネコ「ニャー(⌒▽⌒)」
承太郎「……」
仗助「マジにグレートっすね」
ジョルノ「ネコが裁縫をしだすとは……!」
DIO「……」
ネコ「……」ギロリ
DIO「……」
DIO「ザ・ワールドォ!!」
ドォーン‼
DIO「>>173してやるぞ、このネコめ……!」
DIO「いい目をしてやるぞ、このネコめ……!」
カァーーッ
いい目DIO「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ギャオォォン
ネコ「に゛ゃ」 ブサァァァ
いい目DIO「そして時は動き出す……」
ジョセフ「ハッ!」
ネコ「」 チーン
仗助「おえええぇ……」
ブルート「ああ……あああ!」 ガタタッ
承太郎「そしてやれやれ、お前一人だぜ」
承太郎「星の白金ッ」
星の白金『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァッ!!』
ドゴドゴドゴドゴドゴ‼‼
ブルート「ブギャアアアアアアアアア」 バギバギバギバギ
ブルート「」 チーン
【あたしのブルりん死亡】
ーーその後、世界は何事もなかったように動き出した
仗助はプリキュアオタクを無事卒業し、
アナスイは刑務所に出頭し、
ジョセフは静かに70歳の生涯に幕を降ろした……
ジョルノとDIOはイタリアで一緒に過ごしているそうだが、それはまた別のお話……
そして、承太郎はーー!!
2008年
アメリカ、マンハッタン
承太郎「……お前には殺人罪で7年ほど刑務所に入ってもらう」
「……ッ」
承太郎「スタンドは裁けないと思っているか? SPW財団の優秀な弁護士にかかればお前も終わりだ」
「……」
承太郎「……」
「……」
承太郎「星の白金ッ!」
「マンハッタン・トランスファーッ!!」
承太郎「オラァァッ!!」
ドゴォッ‼
「グハァッ!」 バッタリ
承太郎「戦いの年季が違うぜ……『ジョンガリ・A』……」┣¨┣¨┣¨┣¨
ジョンガリ「ハァ、ハァ……」┣¨┣¨┣¨┣¨
承太郎「連れて行ってくれ……」┣¨┣¨┣¨┣¨
SPW隊員「ハイッ!」
SPW隊員「……」 ゾロゾロ
ジョンガリ「……貴様……承太郎……! なぜオレを殺さない……!」
承太郎「……」
コツコツコツ
承太郎「……やれやれ、DIOはすでに改心している」
承太郎「お前がやっているのはDIO崇拝ではなく、ただの自己満足だ……」
コツコツコツ
ジョンガリ「フッ……空条承太郎か……」
ジョンガリ「……なかなかやるヤツだったな」
ピポパポパパパポ……
承太郎「あー、もしもしDIOー?」
DIO「承太郎かー? ジョンガリのヤツどうだったー?」
承太郎「まだお前のことを信じてたぜー!」
DIO「まじかよーwwwwww いつもごめんなー?」
承太郎「いいっていいってwwwwww 夜の任務はお前がやってくれてるじゃんかよwwww」
DIO「……だな」
承太郎「……おう」
ーー承太郎はSPW財団専属の傭兵として働いていた
^o^
そして世界は交代し、JOJOはー!
ジョニィ「やれやれだぜ」
~ジョジョの奇妙な冒険 part3.5
スターダストクルセイダースと愉快な仲間たち 完ッッ!!~
見ろよこれ……
8月を全部使って書いたんだぜ?
俺の『更新の遅さ』と『国語力の無さ』……これほど相性の悪いものがあるだろうかッ!?
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1472460308/
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1470031992/
Entry ⇒ 2016.08.31 | Category ⇒ ジョジョの奇妙な冒険 | Comments (0)
「本番行きまーす。3、2……」プッチ「『らせん階段』……!」
「カーット」
プッチ「えっ」
徐倫「えっ」
「プッチさん、台詞間違えてるー。『イチジクのタルト』ー」
プッチ「えっ?あーっ!すみませーん!!」
「では台詞の所からー。行きます、3、2……」
プッチ「『カブト虫』ッ!『廃墟の……」
「カット」
プッチ「え?」
徐倫「プッ!」
プッチ「あ……ああああ!も、申し訳ございませ~~ん!」ペコオッ!
徐倫「ヘイヘーイ、プッチ神父しっかりー」
プッチ「らせん階段カブト虫廃墟の街イチジク……あーなんで言えないんだろ」ブツブツ
「一回休憩入れますかー?」
プッチ「あ、いえ大丈夫です!もう一回お願いしまーす」
プッチ「『らせん階段』……!『カブト虫』!『廃墟の街』!『イチジクのタルト』!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
プッチ「『カブト虫』!……『ドロローサへの道』!……………………あっ、『カブト虫』!」
「カットー」
プッチ「えええええええ!……え、今の駄目っすか!?」
徐倫「完全忘れてたじゃん(笑)」
プッチ「いや本当にすまない。本当……あっれー、何で言えないんだろ」
徐倫「あたしぃ、お腹すいたなー。チーズ味のペンネとか食べたいなァァー」
アナスイ「オレは肉だな、肉食いたい……次NG出したらオゴリっすねェ~~」
プッチ「む、いいだろう……けどちょっと待って、一回台本確認させて」
「じゃあメイクさーん、今のうちに徐倫とアナスイの化粧直してくださーい」
プッチ「『らせん階段』……!『カブト虫』!『廃墟の街』!『イチジクのタルト』!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
プッチ「『カブト虫』!……『ドロローサへの道』!『カブト虫』!『特異点』!『ジェット』!」
「カット」
プッチ「えぁ?」
徐倫「え?」
プッチ「えー!!……えー……?わたし間違えて覚えてた……」
徐倫「あたしチーズ味のペンネェ~~♡」
アナスイ「肉行きましょ、肉」ムクッ
「休憩行きますかー?」
プッチ「あー……そうですね、それでお願いします……本当すみません」ペコリ
…………
モグモグ……
エルメェス「しかしいいよなァ~~お前ら出番あってさ。あたしの出番まだかよ」
アナスイ「オレずっと死んだふりだぜ。ウェザーにやられるし」
ウェザー「……オレじゃあなく、オレに化けていた神父なんだが……ん、待てFF。それはオレの唐揚げだ」
FF「えー、いいじゃん一個くらい。あたしもう出番無いからちょっとくらい優しくしてよ」
徐倫「FFの出番って、あとCGで合成なんだっけ」
FF「そう。魂がしゃべるシーン」
プッチ「……ジョットジョットジョット……エンジェルエンジェルエンジェル……」ブツブツ
プッチ「いや、皆の時間を取らせてしまってすまない。休憩上がったらちゃんとする。……あ、そういえばこれ」ガサッ
アナスイ「なんスか?このクーラーバッグ」
プッチ「家でイチジクのタルト焼いてきたから……皆で食べてもらったら」
エルメェス「うお、マジかよ!?女子力高ェー」
FF「あたし食う!今食うッ!」
徐倫「ガッつくなよなーッFF。とりあえず切り分けよって」
プッチ「あ、スタッフさんの分もあるんで、後でよろしかったらー」
「「「アリガトゴザイマース!」」」ワッ!
…………
「プッチさん、ごちそうさまでしたー。本番大丈夫っすかー?」
プッチ「あ、大丈夫です……本当すみません」
徐倫「プッチさん、こっち向いてこっち」
プッチ「ん?」
徐倫「はいっ!チーズ♡」パシャッ!
プッチ「え、あ」
徐倫「うっわ、プッチさんスゲェー変な顔ッ!アハハハハハ!あ、これブログであげていいですか?」
プッチ「別に構わないが……え、ちょっとどんな顔?見せて……うわー、ちょっとこれ、うわー。撮り直さない?」
プッチ「え?ああ、ハイ……あ、ありがとう徐倫ちゃん」
徐倫「イエーイ、ブイッ」ピース
「徐倫さん、ケータイはマネージャーさんに渡しておいて下さいねー」
徐倫「あ、すみませーん」
「では、本番行きますー。3、2……」
プッチ「『らせん階段』……!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
プッチ「『カブト虫』!……『ドロローサへの道』!『カブト虫』!『特異点』!『ジョット』!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
プッチ「『天使(エンジェル)』!『紫陽花』!『カブト虫』!」
「カット!すみませーん」
プッチ「え!?」
「アナスイ君、笑わないでー。カメラ入ってるから」
プッチ「……え?」
徐倫「アナスイ、どうしたの?」
アナスイ「いや、なんか……『カブト虫何回言うんだよ』って思ったら、笑いが……ププッ!」
プッチ「おまっ……っざッけんなよォ~~。わたし……やっと言えたのにさぁぁーッ!」プンスカ
徐倫「カブト虫って何回言うんですか?」
プッチ「4回」
徐倫「メッチャ言ってるアハハハハハハハ!」
アナスイ「カブト虫4回アハハハハハハハ!」
プッチ「はーい」
「アナスイ君、大丈夫ー?」
アナスイ「ああ、もう大丈夫です」
「じゃあ次こそ本番!行きまーす。3、2……」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
プッチ「『カブト虫』!……『ドロローサへの道』!『カブト虫』!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
プッチ「『特異点』!『ジョット』!『天使(エンジェル)』!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
プッチ「『紫陽花』!『カブト虫』!『特異点』!」
・ ・ ・
「カ――ット!はいオッケーでーす!!」
プッチ「……ふぅぅううううーッ!」ガクッ
徐倫「おー!プッチ神父お疲れ様ーっす!」
アナスイ「っしゃー終わったー!」ムクッ!
プッチ「あ、本当すみません。スタッフさんも……お時間取らせちゃって……」
プッチ「はい」
「原作者さんの強い希望で、この次のシーンなんですけど」
プッチ「はい」
プッチ「はい?」
プッチ「い、いやいやちょっと待って!?それは流石に無理……」
徐倫「プッチさんしっかりー(笑)」
プッチ「いや、待……止まれー!ストップ!時よ止まれッ!ザ・ワールドォォオオ!!」
アナスイ「プッチさんホワイトスネイクっしょ」
…………
こうして、様々な困難がありながらも、
実写版ジョジョの奇妙な冒険は作られていくのです……。
めでたしめでたし。(チャンチャン)
三部で書いた方が良かったかな……
静・ジョースターの奇妙な日常
エンポリオ「お姉ちゃん……お姉ちゃん……」シコシコ
岸辺露伴はTo LOVEらない
ジャイロ「ジョニィ、プリン食うぞ」ジョニィ「プリン?」
こういうのも書きました。静ジョは続いてます。宜しければ……
ジョージはこんなにセリフ間違えんだろうけどね
そういえば第3部はマジで実写化されるそうっすね…
6部ゲーじゃなくて格ゲーだ、すまん
第3部実写化はコケる。コーラを飲めばゲップが出るくらい確実
カブトムシでなんか笑ったわ乙
ジョジョである必要は全くないけど
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464868935/
Entry ⇒ 2016.08.21 | Category ⇒ ジョジョの奇妙な冒険 | Comments (0)
仗助「な、なんだァ!?このスタンドはッ!!」
億泰「おう、いいぜェ仗助。俺もこないだの『金曜ロードショー』でハリウッド版見てから見たかったんだよなァ」
仗助「よっしゃ!ああ、康一はちょっと忙しいらしくて来れねーとよ」
億泰「そうか……仕方ねーな」
仗助「ああ。映画館まではバスだ。ちょうどそろそろ……お、来たぜ」
億泰「へへ、ラッキー」
億泰「おう」スッ
『ちょいとアンタらッ!!!!』
仗助「いっ!?」
億泰「な、なんだァ!?」
主婦「アタシはねェ、足が悪いのッ!バスの中では座らなきゃいけないのッ!それをッ!その大事な席をッ!アンタたちみたいな不良学生共に取られちゃたまんないんだよッ!!」
仗助「す、スンマセン……って、そーんなハイヒール履いて足が悪い?何言ってんすか?」
億泰「あとよォ~大体座りてぇってんならよォ~前の方の一人がけの席が空いてるじゃんかよォ~」
仗助「ハァ?」
億泰「だから前空いてるって」
子供「ねー、なんでお兄ちゃんたち足がわるくないのに足がわるいおねえちゃんに席ゆずらないのー?」
億泰「いや、前の」
乗客たち『そーだ!そーだ!』
仗助「な、何だこりゃあ?」
運転士『思いやりの無いお客様を乗せる思いやりは私にも無いのでどうぞお降り下さい』プシュー
億泰「あんだってェ!?」
乗客たち『出ーてーけ!!出ーてーけ!!』
仗助「おい億泰、こいつはタマんねェ。降りよう」
億泰「そ、そうだな」
乗客たち『ワーワー』パチパチパチパチ
サラリーマン「いいんですよォ~ああいう若いやつらはやっぱりダメだ!」
おばあちゃん「あんな怖そうな不良どもに勇気を出して注意出来たねェ~感心だよ」
主婦「いえ、そんな……」
乗客たち『ワーワー』パチパチパチパチ
仗助「億泰よォーなーんか妙じゃねーか?」
億泰「そうかァ?俺たちも悪かったよーな気がしてきたぜ」
仗助「しっかりしろよ億泰!あの女『足が悪い』って言ってんのにハイヒール履いてたんだぜェ?」
億泰「そ、そういや前の一人がけの席が空いてたのに一切座ろうともしなかったな」
仗助「それだけじゃあねぇぜ。乗客たちも一斉に俺たちを攻撃してきた。ハイヒールや一人がけの席っていう事実には触れもせずに俺たちを悪者、悪者ってよォ~」
億泰「つーことは……スタンドか?」
仗助「さすがにそれはねーんじゃねーか?」
億泰「にしても腹立ってきたなァ~今度会ったら一言言ってやりたいぜェ」
仗助「高校生2枚で」
店員1「はい、1600円になりやっす。真ん中のいい席が残ってますよォ~ラッキーっすねェ~」
仗助「おお…今日はツイてんのかツイてないのかわかんねーぜ」
億泰「コーラL2つとキャラメルポップコーンのLひとつでお願いしゃっす!」
店員2「はーい」
億泰「おう。すげ~わかるぜ~」パクパクパクパク
仗助「あっテメー億泰!ポップコーン食いすぎなんだよ!映画はなげーんだから配分しろよな!」パクパクパクパク
億泰「止まらねェーんだよォ!」パクパクパクパク
『またアンタらかい!?』
仗助「あん?」
億泰「こいつァ……バスん時の」
仗助「あんだとコラァ!!」
億泰「言ってること滅茶苦茶だぜコイツよォォォォーッ!!」
おじいさん「その辺にしておきたまえ」
仗助「くっ…!またか…」
孫「ウチのおじいちゃんはねェ!元軍人で弁護士なの!!少しの悪いことも見過ごせないのよォ!」
億泰「この場合どう考えてもコイツが悪いだろォーがよォーッ!?」
おじいさん「君たちの行為はどう考えても違法だ。『すみやかに』出て行きたまえ』
仗助「むちゃくちゃ言いやがるぜ……!」
仗助「こ、このもうろくジジイ!」
億泰「仗助……どうする」
仗助「クソッ 出るしかねーのか」
観客たち『』パチパチパチパチ
主婦「みなさんホント、ありがとうございますゥ~」ニヤリ
仗助「これでわかった!アイツは絶対にスタンド使いだ!一瞬だが最初にデケー声が聴こえたときにビジョンが見えた!ひとつ痛い目見させてやろうぜ億泰!」
億泰「俺もたしかに見たぜ仗助!でもよォ~あんなスタンド使いどうやってブッ飛ばす?」
億泰「おお!頼りにしてるぜェ~」
主婦「……」
仗助「出てきやがったぜ億泰!」
億泰「よし!ザ・ハンド!!」ギャオンッ
主婦「ゲェッ!なんだよアンタら!なんか文句でも有んのかッ!?」
億泰「たあっぷりあるぜェ!!」
仗助「俺も大アリだぜ、オバサン」
主婦「オバサンンンンン!?テメーらッ!また周りのウスノロどもにメタクソにされないと懲りないみたいだねェ~ッ!それに男のクセに女の私を殴ったりでもする気かい!?このカスどもめッ!!」
億泰「口のワリィババアだなァ~」
仗助「たしかに『女を殴らねぇ』っつ~漫画のキャラはよくいるよなァ~俺もそうしたい。だけどよォ~間違った道に行っちまったヤツを戒めてやるのも大事だと俺は思うんスよねェーッ!」
仗助「ついに出しやがったなッ!」
主婦「私のスタンド『ゴシップ・ガール』の能力はわかっているはずよねェ~?そろそろホォォォントに警察呼ばれちゃうわよォ?ケケケケケケケケッ!」
仗助「(おそらくは周囲の人間の洗脳効果を生むスタンド!だが、集団を洗脳なんて芸当出来るってこたァ発動条件は厳しいはずだ。バスと映画館の件を考えると発動条件は……)」
仗助「ハッタリはその辺にしときな。もうお前に洗脳は出来ねーよ」
主婦「ど、ドギィーッ!?」
仗助「ビンゴ!かまかけてよかったぜッ!やっぱりこの状態では発動出来ねェようだなァーッ!?」
主婦「し、しまった!ブラフだったのかッ!!」
仗助「あのスタンドはおそらく『不意打ち』でしか効果を発揮しねぇのさ。潰したい対象に『不意打ち』の大声を出して、周りの耳を傾けたヤツらが少しでも共感か同情の気持ちかなんかを抱くと洗脳がかかっちまう。俺たちと、このババアじゃあ悔しいが俺たちの方が悪モンに見えちまうだろ?だからバスでも映画館でも周りが敵になっちまったのさ」
億泰「???めんどくせェスタンドだなァ~」
仗助「おう。……『不意打ち』が絶対の条件とはテメーの卑怯さが見えちまうようだぜ。何か言い残すことはあるか?」
主婦「クソッ!クソッ!世の中私の思い通りになりゃあいいんだッ!!テメーらみたいな不良カスどもに説教される筋合いはねェーッ!!」
仗助「ふう……やれやれだぜ。考えたんだがよォ~殴った後怪我を直せばよォ~殴ったことにならねぇんじゃあねぇか?」
主婦「ヒィッ!」
クレイジー・D「ドラララララララララララララララ!!!!!!」
主婦「ギッシェーッ!!!!」ブシュウーz___ッ
仗助「もう悪さすんじゃーよ?……俺だって年上に説教なんかしたくねーぜ。クレイジー・D!」パァァァァ
億泰「仗助が言った通り『洗脳』以外なんの能力も無かったなァ~」
仗助「ああ。『洗脳』なんてグレートな能力なら、それに見合ったスタンドパワーがいるはずだからな。コイツはどう見ても普通の女だったし、それが当たってよかったぜ」
億泰「オメーやっぱり頭いいなァ~仗助!じゃあよォ、今度こそ映画見に行こうぜェ!」
仗助「おう!」
おわり
いかにも4部らしいスタンドで面白かった
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1470141982/
Entry ⇒ 2016.08.04 | Category ⇒ ジョジョの奇妙な冒険 | Comments (0)
承太郎「狩りに行く……一緒に来てくれ」ドラえもん&のび太「はいっ!」
承太郎「狩り(ハンティング)に行く……一緒に来てくれ」
ドラえもん「はいっ!」
のび太「はいっ!」
承太郎「どうやらあいつ、風邪をひいちまったらしくてな」
承太郎「聞けば君たちも数々の冒険をくぐり抜けてきたと聞く……よろしく頼む」
ドラえもん「任せて下さい!」
のび太「ぼくたち、よその星を救ったこともあるんですよ!」
承太郎「やれやれ、頼もしいぜ」
承太郎「『スタープラチナ』」ズオン
承太郎「……」ビシビシッ
カカンッ
のび太「すごい! 玉が飛んでって缶に当たった!」
承太郎「俺のスタンドでベアリングを飛ばしたんだ」
承太郎「二人も道具で、並べた缶を撃ってみてくれ」
のび太「……」バシュシュシュッ
ズバババッ
承太郎「やるな、のび太君」
承太郎「文句のつけどころのない100点満点というやつだぜ」
のび太「えへへ……どうも」
ドラえもん「射撃は君の数少ない特技の一つだもんね」
のび太「数少ない、は余計だよ!」
ドラえもん「たあっ!」バシュシュシュッ
ズバッ ズババッ
承太郎「うむ……まあまあだな。75点といったところか」
ドラえもん「うーん……やっぱりのび太君にはかなわないや」
承太郎「だが、十分及第点だ。期待してるぜ、ドラえもん」
承太郎「あくまで敵の本体を倒すために使ってくれ」
ドラえもん「はいっ!」
のび太「分かりました!」
承太郎「ん?」
ドラえもん「狩りって……いったいなにを狩るんですか? なにかの動物ですよね?」
承太郎「おっと俺としたことがうっかりしていた」
承太郎「標的は……ネズミだ」
ドラえもん「ネズミ!!?」
承太郎「この距離じゃあ、時を止めても爆弾の起爆を阻止することは不可能だな……」
承太郎「町を救うために狩りをするはずが、地球が爆発するオチになるとはな……やれやれだぜ」
ドゴォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!
― 完 ―
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Entry ⇒ 2016.08.01 | Category ⇒ ジョジョの奇妙な冒険 | Comments (0)
吉良吉影「君を始末させてもらう」重ちー「助けてくれどーッ!」
吉良「『一発』では死ななかったか……」
重ちー「だ、誰か……!」ズルズル…
吉良「私の正体を知った者は生かしてはおけないよ……君を始末させてもらう」
重ちー「助けてくれどーッ!」
吉良「む!?」
ドドリア「てめえ、重ちーになんてことしやがる!」
吉良「なんなのだ、お前は!?」
ドドリア「ずあっ!!!」ボウッ
吉良「ちょっ」
ドゴォォォォォンッ!!!
グゴゴゴゴ……!
ドドリア「ぐへへへ……跡形もなく消し飛びやがった」
重ちー「うう……大丈夫じゃないど……」
ドドリア「くそっ、メディカルマシーンさえあれば、こんな傷……!」
重ちー「だけど……仗助ならオラのこと、治せるど……」
重ちー「仗助の居場所は知ってるから……連れてって欲しいど……」
ドドリア「ジョースケって奴のとこに行けばいいんだな!? 分かったぜ!」
ドドリア「よかったな、重ちー!」
重ちー「だけど、どうしてドドリアがここに来たんだど?」
ドドリア「なんとなく胸騒ぎがしやがったんだよ」
ドドリア「本当はフリーザ様やザーボンと一緒にナメック星に行かなきゃならなかったんだけどよ」
ドドリア「ま、おかげで重ちーを助けることができてよかったぜ!」
重ちー「ありがとう……ドドリア……」
ドドリア「大丈夫じゃねえな……多分今からナメック星に向かってもオレは殺されちまうだろうな」
重ちー「だったら……ドドリアも杜王町で暮らすど!」
ドドリア「いいのか?」
重ちー「いいど! パパとママもドドリアなら歓迎してくれるど!」
ドドリア「重ちー……!」ジーン…
重ちー「オラ、ホントはさっきの殺人鬼に殺される『運命』だったような気がしたけど……そんなことはなかったど!」
ドドリア「オレもナメック星でベジータあたりに殺される運命だった気がするけど、そんなことはなかったぜ!」
重ちー「オラの親友のドドリアだど!」
ドドリア「ぐへへ……よろしくな!」
仗助「おう、よろしくな!」
康一「よろしく! ドドリア君!」
億泰「へぇ~、重ちーとそっくりな頭してやがんなァー!」
承太郎「やれやれ、スタンド使いでもないのにものすごいパワーだぜ」
ジョセフ「ドリアンって昔食ったことあるけど、味よりも臭さのが印象に残っとるの~」
露伴「ふむ……彼もいいマンガの『ネタ』になりそうじゃあないか」
由花子「なかなかステキじゃない。康一君ほどじゃあないけど」
間田「なんだよこいつ……週刊少年ジャンプのマンガに出てきそうなキャラクターだ」
トニオ「ぜひワタシの店にも一度いらしてくだサイ!」
鈴美「あなたのおかげで杜王町は救われたわ! ありがとう……!」
辻彩「フ~~……『暗いザーボンより明るいドドリア』……ってことかしらね」
吉良吉廣「ドドリア君、君のいうとおり成仏することにするよ……さようなら……」シュゥゥ…
大柳賢「ドドリアさんと一緒に遊ぶとすっごく楽しい!」
ミキタカ「昔、ドドリアさんとはどこかでお会いしたような気がしますね」
噴上裕也「ドドリアの説得で、暴走族やめることにしたぜッ! 女どもと真面目に生きるぜッ!」
猫「ミャ~!」
鋼田一豊大「たまにドドリアさんが遊びに来てくれるので、鉄塔暮らしが面白くなりました!」
宮本輝之輔「これからはボランティアで『人が喜ぶ姿』を観察することにするよ!」
乙雅三「ドドリアさんの住居は私が建築させていただきます」ニコッ
川尻浩作「ドドリアさんが仲介してくれたおかげで、家庭円満になりました!」
川尻しのぶ「つまらない男だと思ってたけど、あなたの魅力がやっと分かったわ……」
川尻早人「ドドリアさんのおかげで、ぼくの家族も『運命』に勝てたような気がします」
ドドリア「よせやい、照れるぜ!」
ドドリア「ジョセフのじいさん、じゃあな~!」
仗助「元気でなあ~ッ!」
ジョセフ「心配か? 承太郎」
承太郎「いや……この町は大丈夫だ。ドドリアがいるんだからな……」
ジョセフ「そうじゃな……あのドドリア君という若者は『黄金の精神』を持っておる」
ジョセフ「その精神はきっと町の人々にも伝わっていくはずじゃ……」
― 第4部 完 ―
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Entry ⇒ 2016.07.21 | Category ⇒ ジョジョの奇妙な冒険 | Comments (0)
DIO「ジャンケン小僧がやって来た!」
DIO「ム?」
大柳賢「ぼくと『ジャンケン』してくれない? ね~ね~?」
DIO「おい、ちょっと待てッ!」
DIO「舞台も時代もずれてるし『ジャンケン』などできるはずがないではないかッ!」
大柳賢「……はぁ~、がっかりですよ」
DIO「なにッ!?」
大柳賢「『悪の帝王』ともあろう方が、『3部』とか『4部』とかそんなチマチマしたことを気にするなんて……」
大柳賢「世の中、家族がいないって明言してた人に孫がいることだってあるんですよ?」
大柳賢「それに比べれば『3部』と『4部』のキャラがごっちゃになるなんてのは全然大したことじゃあない」
DIO「ぐっ……! このDIOをチマチマ呼ばわりとはッ!」
DIO「フン……いいだろう! やってやる! キサマと……『ジャンケン』をッ!」
大柳賢「グッド!」
DIO「よかろうッ!」
大柳賢「ジャ~~~ンケ~~~~ン」
大柳賢「ホイッ!」
DIO「無駄ァ!」
大柳賢:パー DIO:グー
DIO「なぁにィィィィィィィィィィィ!!?」
大柳賢「やったッ! ぼくの勝ちだッ!」
DIO「なにッ!」
DIO「うおおおおおおおおおおっ!!?」ズォォォォォォ
DIO(なんという屈辱だ! こんなアリのクソみたいな小僧に、我がスタンドの一部を奪われるとはッ!)
DIO(今すぐ始末してやりたいが、ここで小僧を始末したら、おそらく『世界』も元には戻らん……)
DIO(勝負を……続けなくてはッ!)
大柳賢「じゃ、二戦目始めましょうか。それとも……休憩にしますかぁ~?」
DIO「……いらん! 今すぐ二戦目だッ!」
大柳賢「ようするにあんた、自分の『グー』……たとえばパンチなんかに自信を持ってるんでしょう?」
大柳賢「でもいくら自信があっても、さっき負けた手をもう一度出せるわけないですよねぇ~」
大柳賢「いくら『悪の帝王』といっても、もう一度『グー』を出す精神力はないですよねぇ~~~?」
DIO「なんだとォ~!?」
大柳賢「ふふふ……それじゃ二戦目を始めましょうか」
大柳賢「ジャ~~~ンケ~~~ン」
大柳賢「ホイッ!」
DIO「無駄ァ!」
大柳賢:パー DIO:グー
DIO「小僧ッ! キサマ、このDIOを挑発に乗せたなッ!?」
大柳賢「なにいってんですぅ~? あんたが勝手に『グー』出しただけの話じゃないですかぁ~」
大柳賢「ま、ぼくとしてもあんたがここまで単純だってのは計算外でしたけど」
DIO「ヌゥゥ……! 口の減らない小僧がッ!」
DIO(どうする……!? 次負けたら、おそらく『世界』を全部取られてしまう!)
DIO(この小僧に確実に『ジャンケン』で勝つ方法はないだろうか……!?)
DIO(あるッ! 一つだけ方法があるではないかッ!)
DIO「いいだろう……」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
大柳賢「ジャ~~~ンケ~~~ン」
DIO(今だッ!)
DIO「『世界(ザ・ワールド)』ッ! 時よ止まれッ!」
ドォォォ―――――ン!!!
DIO「互いに手を出す瞬間に時を止め、この小僧の手を見てから手を出せば……確実に勝てるというわけだ」
DIO「このDIOともあろう者が、正々堂々『ジャンケン』してしまうとは……」
DIO「子供だからといって、ちと油断したようだ……。最初から全力で叩き潰すべきだった」
大柳賢「…………」ピクッ
DIO「――ン?」
大柳賢「おぉ~、すごい!」
DIO「な、なんだとッ!?」
大柳賢「周囲がみんな止まってる……。これが時が止まった世界ってやつですかぁ~」
DIO「バ、バカなッ! 小僧ッ! なぜ時が止まった世界で動けるッ!?」
大柳賢「つまりぼくにもこの世界に入門する『権利』があるってことです」
DIO「ヌゥゥ……! 裏口入学みたいなマネを……!」
大柳賢「それにしてもぼくみたいな子供相手に時を止めてでも『ジャンケン』で勝とうとするなんて……」
大柳賢「まさに過程や方法などどうでもいいって感じですねぇ~、さすが『悪の帝王』!」
大柳賢「『後味のよくないものを残す』とか『悔いを残さない』なんて考え方はネズミのクソにも匹敵すると思ってそうだ」
大柳賢「ぼくみたいな若輩者にはとてもマネできない生き方ですよぉ~。尊敬しちゃうなぁ~」
DIO「ぐぐッ……!」
DIO(こいつのこの目ッ! もはやさっき出会った時の小僧の目ではないッ……!)
DIO(獲物を狙うトラの目……! このDIOが狩られているというのか! こんな小僧にッ!)
大柳賢「お、時が動き出しましたね。今のはあいこってことで、もう一度『ジャンケン』しましょうか」
DIO(我が肉体に残る『世界』よ……)
大柳賢「ジャ~~~ンケ~~~ン」
DIO(今度こそ……この小僧も入門できぬよう、時を止めろォォォ―――――ッ!!!)
DIO「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYY――――――――――ッ!!!」
ドォォォ―――――ン!!!
DIO(この小僧も入門してこない……!)
DIO(小僧の手は『チョキ』のようだ……つまり『チョキ』に勝つ手を出せば、このDIOの勝利ッ!)
DIO「まもなく時は動き出す……勝ったッ! これでまず一勝ッ!」
DIO「パーだッ!!!」
大柳賢:チョキ DIO:パー
DIO「あれ……?」
大柳賢「え……?」
DIO「あ、間違えた……」
DIO「ば、ばかな……! こ、このDIOが……!」
DIO「このDIOがァァァァァ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!!!」
ザ・ワールド『あ、はい』ズヒュゥゥゥ
ボーイ・Ⅱ・マン『すみませんね、本体の人と別れたくないでしょうに』
ザ・ワールド『いえいえ、あの人にはもう愛想が尽きました。時を止めてジャンケン負けるってありえませんよ』
ザ・ワールド『これからは大柳君のためにバンバン時を止めてみせます!』
DIO…
『世界(ザ・ワールド)』
――――完全敗北…ジャンケンに負けた悔しさとスタンドを失った寂しさで再起不能
< 完 >
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Entry ⇒ 2016.07.06 | Category ⇒ ジョジョの奇妙な冒険 | Comments (0)