恒一「多々良さんって清楚だよね」多々良「そ、そうですか?」
多々良「そ、そんな事ないですよ…」
恒一「まぁ僕の主観だから気にしないで」
多々良(だから気にするんですよー!)
恒一「ちなみに僕ってどういう風に見える?」
多々良「えっと…真面目で、優しくて誠実そう…です」
多々良(でもベットの上では激しく相手を弄って限界まで我慢させて「お願い」しないと本番は絶対にしてくれなくて「お願い」しても先ずはその雄々しいモノへ奉仕をしなきゃダメで――)モンモン
恒一「へぇ、そう見えるんだ」
多々良「へ!? ち、違いますこれはその」アタフタ
恒一「ち、違うの?」
多々良「え、あ…ち、違うって言ったのは間違いでそのあの」ワタワタ
恒一(多々良さんって意外と愉快な人だな…)
多々良(うぅ…いつもこんな事考えてるなんて知られたら軽蔑されてお仕置きが――ってもう私のバカ!)
みたいな多々良ちゃんも可愛いと思う
恒一「多々良さんの話だよ」
鳴「ふぅん…」チラッ
多々良「あ…」ビクッ
鳴(何か怯えられてる…)
多々良(うぅ…見崎さんが見てる…苦手なんだよなぁ…)
鳴「…私邪魔みたいだから席戻るね」
恒一「あ…」ショボーン
多々良(…やっぱり榊原君ってそうなのかな…二人でよく行動してるし…)モンモン
多々良(毎日一緒で、休みの日はお互いの家に行って「今日もするの?」「見崎が近くにいるのに我慢出来ないよ…」ってがばーってがばーって…)モンモン
恒一「多々良さん気にしないでね。見崎はちょっと…人見知りなんだ」
多々良(「くっ…! もう出ないよ」「ダメ。今日は朝まで」みたいなみたいなきゃー!///)モンモン
恒一「多々良さん? 涎出てるよ?」
多々良「はっ!? あ…ご、ごめんなさい!」
恒一「あ、袖で拭いちゃ駄目だよ。ハンカチ貸すから」
多々良「あ、ありがとうございます」フキフキ
恒一(それにしても何で涎が…)
多々良「はっ!」ピーン
多々良(ここここれって榊原君のハンカチでずっと榊原君が使うやつで例えばこれで榊原君が口を拭いたりしたら間接的に私の涎と榊原君の涎が…///)フキフキ
多々良(涎いいなぁ…垂らして欲しいなぁ…榊原君の涎涎ヨダレよだれ…)フキフキ
恒一「も、もういいんじゃない?」
多々良「あ…そ、そうですね。あはは…///」
多々良「か、返します! 絶対返します!」ズイッ
恒一「そ、そう?」
多々良「はい!」コクコク
恒一「じゃ、じゃあお願いするね」
多々良「使ってくださいね! 絶対! 口とか口とか口とか拭う時に!」ズイッ
恒一「お、おう」
多々良「えへへ…///」
恒一「人聞き悪い事言うなよ…」
中尾「悪い悪い。てか赤沢知らね?」
恒一「赤沢さんなら杉浦さんとどっか行ったけど…また告白? もう今週だけで40回目だろ?」
中尾「俺は諦めねぇぜ!」
恒一「はいはい頑張って」
中尾「おう! お前も浮気バレねーようにな! 見崎怒ると怖えーぞ絶対」
恒一「だから違うって言ってるだろ!」
多々良(中尾君諦め悪いなぁ…赤沢さんって榊原君が――はっ!)ピーン
多々良(で、「汚れちゃった…ごめんね恒一君」みたいな展開…)モンモン
恒一「おーい、多々良さーん?」
多々良(それで杉浦さんが「私はどんな泉美でも受け入れるよ」って言ってからの百合√…)モンモン
恒一「多々良さーん?」
多々良(最終的には演劇部も含めた杉浦さんハーレムが…)モンモン
恒一「ずっと呼んでるよ…具合悪いの?」
多々良(すいませんある意味病気です)
多々良「だ、大丈夫です。ちょっとボーっとしちゃって…」
恒一「そう? 何かあったらすぐに保健室行きなよ? 先生には僕から言っておくから」
多々良「はい――はっ!」ピーン
多々良(保健室…淫靡かつ甘美な響き…軋むベット、男女の喘ぎ声、粘性の水音…)モンモン
多々良(榊原君は確か肺が…それならあんまり激しい動きは…つまり騎上位!)モンモン
多々良(騎上位と言えば――巨乳。つまり桜木さん!)
多々良(そういえば風見君が桜木さんの事を好きって噂がありましたね…つ・ま・り)
多々良(「ほら、風見君のとどっちが良いか言ってみてよ」「し、知らないですよぉ…///」「あれ? そうなの?」「わ、私は榊原君しか…///」「そう。じゃあとりあえず風見君のより良いって言ってみてよ」「え?」「じゃなきゃ動いてあげないよ?」「そ、そんな…」)
多々良(そして焦らされて焦らされて遂に陥落してしまう!)
多々良(「さ、榊原君のがいいです! 風見君のより好きなんです! だからぁ…」「ははは! 知らないのにそんな事言っちゃ駄目だよ」「はやくぅ…///」「そら! ご褒美だ!」「あぁん///」)
多々良(そして外には桜木さんを心配して様子を見に来た風見君が…)
恒一「あの…本当に大丈夫?」
恒一「ホントに大丈夫? 無理しちゃ駄目だよ?」
多々良「む、無理なんてしてないですから!」
恒一「…ちょっとごめんね」ピトッ
多々良「ひゃうっ!?///」ビクッ
恒一(うーん…少し熱っぽい)
多々良(目の前に目の前に顔が顔が榊原君の唇が!)
恒一(あれ? 熱上がった?)
多々良(柔らかそうだなぁ吸い付きたいなぁむしろ吸われたいキスマークとか全身に付けられて「これで多々良さんは僕のモノだ」って…///)モンモン
多々良「ほ、保健室でマーキングですか!?」
恒一「は?」
多々良「あ…いえ、ナンデモナイデス…///」
多々良(やっちゃったー!)
恒一(マーキングって何だろ…はっ!)ピーン
恒一「ね、ねぇ多々良さん。もしかして…その」
多々良(終わったー!)
恒一「その…お、お手洗い行きたいの?」コソッ
恒一「えっと…気付かなくてごめん! 僕が話こんじゃって行けなかったんでしょ?」
多々良「…そ、そうなんです! おトイレ! ずっと行きたかったんです!」
恒一「そ、そうなんだ…じゃあ急いだ方がいいね」
多々良「い、行ってきまーす!」タッタラタッタラ
多々良(セーフ!)
恒一「悪い事しちゃったなぁ…」
多々良「危うく榊原君に醜態を晒す所でした…気を付けなきゃ」
多々良「あ、でも晒したら晒したでお仕置きしてもらえる可能性が…///」エヘヘ
?「んっ…駄目だよぉこんなとこでなんて…///」
?「ふふ…でもこっちは正直よ?」
多々良「ん?」
多々良(それにこの声…何か聞き覚えが…)コソッ
?「んぁ…ん、ふ…///」
?「声抑えてないと誰かに聞かれちゃうよ? 亜紀の可愛い声」
松井「きょ、杏子ちゃ…そこっ、らめぇ…///」
金木「ここ?」
松井「あぅ…っ」
多々良「oh…」
多々良(隣の個室から見えるかな…?)
金木「ほら、誰か隣に入ったみたいだよ?」ボソッ
松井「じゃ、じゃあ止め――」
金木「止めて欲しい?」
松井「うぅ…///」
金木「正直に言いなよ…」
松井「…も、もっと、して? 私、我慢するから…///」
金木「ふふ…亜紀の変態」
松井「きょ、杏子ちゃんが…っ!」
金木「可愛いよ亜紀…」
多々良(うわーうわー!///)ジー
多々良(…私もおトイレで――)
多々良(「ほら、どうしたの? 早くしてる所見せてよ」「わ、私が粗相してる所、見ててください…///」「へぇ…凄い出てるね。我慢してたの?」「はいぃ…榊原君に見てもらう為に我慢してましたぁ…///」「…じゃあ僕のも見てもらおうかな。目の前でね…」)モンモン
多々良「なんてなんてきゃー!///」ブンブン
松井・金木「!?」ビクッ
多々良「あ」
松井「今の声って…」
金木「た、多々良――」
多々良「ち、違いますー!」タッタラタッタラ
多々良(私のバカばかー!)
小椋「マジ!? うわぁ…」
綾野「それでそれで!? 泥酔した三神センセーとこういっちゃんの禁断の関係は!?」
恒一「大事にはならなかったけどね…暫くお酒は控えてもらわないと」
多々良(戻って来たらなんか楽しそうにお喋りしてる…私お邪魔ですか…)コソッ
恒一「あ、お帰り多々良さん。大丈夫だった?」
多々良「あ、えっと…はい」
恒一「良かった。心配だったんだ」
多々良「あ、ありがとう…///」テレテレ
多々良(優しいなぁ…///)
綾野「確かに…」
恒一「そう?」
多々良「あぅ…」
多々良(やっぱり不釣り合いですよね…こんな変態となんて…)ウジウジ
小椋「…むぅ…やっぱり綺麗な髪ね。羨ましい…」サラサラ
多々良「ひょえ?」
綾野「うへー…何これどうなってんのー」サラサラ
多々良「え? へ?」オロオロ
多々良「あ…ぅ///」
多々良(ほ、褒められちゃった…///)
小椋「これどうやってんの? 何か特別な事してる?」
多々良「えっと…特には…」
小椋「何だと…ますます羨ましい…」
綾野「私なんて癖っ毛だから直ぐにハネちゃって困るよー。伸ばしてみよっかなー」チラッ
恒一「いいんじゃない? 可愛いと思うよ」
小椋「あ、アタシも…」
綾野「由美はいいじゃん」
小椋「な、何でよ!」
多々良(この二人も百合である可能性が…)モンモン
多々良(ってダメだめ! また変な顔を見せちゃう!)
多々良「へ?」
恒一「髪の毛」
多々良「ど、どうぞ!」
恒一「わぁ…柔らかい…」サラサラ
多々良「えへへ…」
恒一「ずっと触ってたいくらいだよ」ボソッ
多々良「ふえ?」
綾野・小椋「!?」
恒一「あ、じょ、冗談だよ。あんまり触り心地がいいからつい…」
多々良「べ、別にいいですよ…?」
恒一「多々良さん…///」
多々良(最終的には触ってるだけじゃ満足できなくなってアレに巻き付けて「いい具合だね」って言いながら激しく自分のを…私に先を咥えさせて…白いのをぶちまけて「今日は白髪にするまで終わらないよ?」って…)モンモン
小椋「アタシのも…触りたいなら触っても…」モジモジ
恒一「え…あ、じゃあ…」ナデナデ
綾野「ふへへ…///」
小椋「あぅぅ…///」
多々良(この二人も…はっ!)ピーン
多々良(二人一緒に――3P展開!)
多々良(二人を重ねて「どっちにしようかなー」ってアレを二人の間で動かして「じゃあ僕を興奮させた方から楽しませてあげようかな」なんて…)モンモン
多々良 (でも榊原君はそれを望んでいて「泣いてる小椋さんとそれを慰めた優しい綾野さん。どっちに入れて欲しい?」って聞くんですよ…)モンモン
多々良(さっきとはうって変わって「彩に入れてあげて」「由美を慰めてあげて」ってお互いに譲り合う姿を見て榊原君のアレはスーパーハイテンション…)モンモン
綾野「めぐみーん?」
小椋「どうしたの?」
恒一「あぁもうまた涎が…」フキフキ
恒一「いいからいいから」
綾野「めぐみんって意外と愉快だねぇ」アハハ
小椋「もっとしっかりした奴だと思ってた」
多々良「あはは…/// 恥ずかしいです…///」
恒一「僕はいいと思うよ? 可愛くて」
多々良「か、可愛いなんてそんな…」ワタワタ
綾野「可愛い」
小椋「可愛い」
多々良「も、もうっ…///」
恒一(可愛い)
恒一「怜子さん――三神先生の事で色々あってさ」
多々良「あ…一緒に住んでるんですよね」
恒一「うん。この前ちょっと目を離した隙に酷い酔いかたしてさ…」
綾野「危うく襲われそうになったんだってー」
小椋「全く…油断も隙も無いわね…」ボソッ
多々良「お、襲われ…///」
恒一「未遂だけどね。いきなり服は脱ぎ出すし下着まで脱ごうとしたから慌てて止めたらくっ付いて離れないし…」
多々良「へぇ…はっ!」ピーン
多々良(甥と叔母…近親相姦…禁 断 の 関 係!)
多々良(「恒一君のコレも…もうこんなに」「れ、怜子さ…」「凄い…子供の頃とは全然違うよぉ…」「くっ…! も、もう我慢できません!」「きゃっ!?」「怜子さんが悪いんですよ…毎日こんな格好で僕を誘惑して…」「ふふ…いいよ。来て、恒一君…」)
多々良(そして背徳という禁断の関係に堕ちて行く二人。毎日毎晩肌を重ねてそして遂には学校でも…)
多々良(「足でして欲しいなんて…恒一君の変態さん」「うっ…!」「あら、まだ駄目よ」「怜子さぁん…」「三神先生、でしょ? 悪い子にはお仕置きね」「そ、そんな…」)
多々良「ふへへ…///」ダラー
恒一「ちょっ!? 今度は鼻血!?」
多々良「だいひょうぶれす…」
恒一「もう…」
多々良(心配させちゃってる…してくれてる…///)ニコニコ
恒一「何で笑ってるの…」
有田「お、ご機嫌だねー恵」
多々良「あ、松子ちゃん」
有田「ちっちっちっ。二人の時は…」
多々良「し、師匠…」
有田「はいよー」
多々良「ね、ねぇこれもう止めようよぉ…恥ずかしいし…」
有田「だめだめ。恵を立派な変態に仕立て上げるまでは止めないよ」
有田「無理無理。どうせ今日もずっと妄想してたんでしょ?」
多々良「…うん」
有田「いいじゃん変態で。恵は引込み思案過ぎるんだし、少しぐらい素直になりなよ」
多々良「でもそんなんじゃ榊原君に嫌われちゃうよぉ…」
有田「だーいじょうぶだって。男の子は皆下ネタ好きなんだから」
多々良「さ、榊原君は違うもん」
有田「どーかな」ニヤニヤ
多々良「違うの!」
多々良「だから嫌われちゃったら意味無いじゃないですかぁ…」
有田「私に言わされたって言えばいいじゃん」
多々良「でもそれじゃあ師匠が…」
有田「いーの。恵の気持ち、ちゃんと伝えなきゃ」
多々良「師匠…」ジーン
有田(その反応如何によっては私の立ち回りも考えなきゃねー)ウシシ
有田「頑張ってね!」
多々良「う、うん…!」
恒一(多々良さんに呼び出された…これってまさか…///)
多々良「あ…ご、ごめんなさい突然呼びだしちゃって」モジモジ
恒一「う、うん」
恒一(今日は一段と可愛い気がする…)ドキドキ
多々良「あ、あの! 実はお話があって…」
恒一「は、はい!」
多々良「じ、実は私――す、好き、なんです…///」
恒一「…ぼ、僕も多々良さんの事が――」
多々良「妄想が…///」
恒一「え?」
恒一「え? え?」
多々良「榊原君に虐められたり、モノみたいに扱われたり、そんな事を一日中考えて悶々としてる様な娘なんです!」
恒一「ちょっ…え? あれ?」
多々良「清楚なんかじゃないです! イケナイ娘なんです! 今だって榊原君に押し倒されて「じゃあ確かめてあげるよ」って無理矢理襲われてる妄想してるんです!」
多々良「毎日毎日こんな事考えてます! 昨日の夜なんてお昼に話した内容を再妄想して色々しちゃいました!」
多々良「こ、こんな私でよかったら榊原君の彼女に――奴隷にしてください!///」ペコッ
恒一(…これが多々良さんの気持ち、本音…)
多々良(これで、いいんだよね師匠…)チラッ
有田「うひゃひゃひゃひゃひゃ」ゲラゲラ
多々良(え?)
恒一「多々良さん!」
多々良「へ? あ、はい!」ドキドキ
恒一「えっと…奴隷は、無理」
多々良「…はい」グスン
多々良(終わった…今度こそ本当に終わった…)ズーン
恒一「彼女からって事で、いいかな?」
多々良「ほぇ?」
多々良「あ…は、はい! よろしくお願いします!」
恒一「こちらこそ」
多々良(やったー!/// やりました私!///)
有田(は? は? え? あれ?)
多々良「じゃ、じゃあ早速…///」ヌギヌギ
恒一「脱がないで!」
多々良「あ、着衣のままがいいですか? ごめんなさい」
恒一「いやいやそうじゃなくて…」
多々良「そっか、榊原君は無理矢理襲いたいと…///」ドキドキ
恒一「違うってば!」
恒一「そ、そういうのはいいから! 普通に、ね?」
多々良「普通にスるんですよね?」
恒一「しないってば!」
多々良「わ、私の事、好きなんですよね?」
恒一「それは、うん…///」
多々良「じゃあ、ね? ね?」スリスリ
恒一「あの…落ち着いて…」
多々良(えへへ…/// もう我慢しなくていいんですよね…///)スリスリ
恒一「多々良さん…もう…///」
有田(この後、二人は妄想できるありとあらゆる事をしました。終わり)
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1350187683/
Entry ⇒ 2015.07.09 | Category ⇒ Another | Comments (0)
恒一「浮気がバレた…」
鳴「…」
赤沢「…」
綾野「…」
小椋「…」
恒一(く、空気が重い…)ガクブル
鳴「…言い訳、あるなら聞くけど」
恒一「な、ないよ…」
鳴「あ?」
恒一「…無いです。ハイ」
――――
廊下
赤沢「…ねぇ恒一君?」
恒一「ん? どうしたの赤沢さん」
赤沢「あのね、こないだの日曜日どこで何してたの?」
恒一「…日曜日なら家に居たよ?」
赤沢「…あのね、恒一君を疑ってるわけじゃないのよ? ただ、中尾の奴が日曜日隣町で見崎鳴と腕を組んで歩いてる恒一君を見たって…」
恒一「あはは、きっと見間違えだよ。それより今日は久しぶりのデートなんだから、無粋な話はしたくないな」ニコッ
恒一「いいよ。不安そうな赤沢さんなんて滅多に見れないからね。中尾に感謝しなきゃ」
赤沢「も、もう…からかわないで」プイッ
恒一「…嫉妬してた?」コソッ
赤沢「ばか…///」カー
恒一「ごめんごめん。じゃあ行こうか」
赤沢「えぇ」ニコッ
綾野「あ! こーいっちゃーん!」
綾野「えへへ…帰ろうとしてたらこういっちゃん見つけたからさ。一緒に帰ろ?」ニコニコ
恒一「えっと…今日はちょっと…」チラッ
赤沢「…」ギュッ
綾野「…泉美、居たんだ。全然気付かなかったよ」
赤沢「私たち急いでるの。行きましょ恒一君」
恒一「ごめんね綾野さん。今度ちゃんと埋め合わせするから」
綾野「…待ってよ」ガシッ
赤沢「彩には関係無いでしょ」
綾野「あるよ? だって私は――」
恒一「綾野さん。それは…」
小椋「あ…」タタタ
小椋「こうい――榊原君、今帰り?」
恒一「いや…今日はその…」アセアセ
小椋「…ダメ? また勉強教えて欲しいのに…」
赤沢「もう…だから恒一君は今から私と出掛けるの。ね? 恒一君」ギュッ
小椋「は?」
綾野「ねーどっか遊び行こうよー。こないだの日曜日も出かけるからって無しになっちゃったし」
恒一「ちょ…!?」
赤沢「え? 日曜日は家に居たって…」
赤沢「…ねぇ見崎さん? この前の日曜日――」
恒一「あ、赤沢さん!?」
鳴「とりあえず榊原君から離れなよ。迷惑そうじゃない」
小椋「…あーもう。ちゃんと言わないからこういう事になるんだって」
綾野「何が言いたいの?」
小椋「勘違いした奴らが恒一に迷惑かけるって事よ。恒一もスッパリ言いなよ。アタシと――」
恒一「だから――」
綾野「はぁ…もういいよねこういっちゃん」
恒一「え?」
赤沢「え? 私と付き合ってるのよ?」
小椋「え? アタシと付き合ってるんだけど?」
鳴「え? 私と将来を誓いあったんだけど…」
綾野「…え?」
恒一「…」ダラダラ
恒一(その後四人に問い詰められた僕は教室に連行された。あぁ、夕日が綺麗だ)トオイメ
鳴「つまり、私たちと同時に付き合ってたと…」
恒一「…はい」
赤沢「四股だったと…」
恒一「……はい」
綾野「ふぇぇ…」ポロポロ
小椋「…」グスッ
恒一「…ごめん! 皆がそれぞれ魅力的で選ぶなんて出来なかったんだ!」
赤沢・鳴・小椋・綾野「…」
恒一「優柔不断だって罵ってくれていい! だけど、だけど僕は君達以外を――」
鳴「…榊原君、携帯見せてよ」
恒一「…………え?」タラッ
鳴「アドレス帳と、着信履歴と、メール。見せて?」
赤沢「…そうね。見たいわ」
綾野「…私も」グスッ
小椋「…」コクン
恒一「いやー…あはは、はは…」ダラダラ
綾野「笑うところじゃないよ?」
恒一「はい!」ビクッ
赤沢「出して」
小椋「…信じさせてよ」
恒一「…あ、あれ? おかしいなーここに入れてたはずなんだけど…」ゴソゴソ
恒一「忘れてきちゃったのかな? ごめんね――」
プルルルル
恒一「…」ダラダラダラ
恒一「…うん」
赤沢「電話みたいだし、出た方がいいんじゃない? ねぇ?」
綾野「うん」
恒一「で、でも今は皆の――」
小椋「アタシ達が大切なら、出て」
恒一「…」ピッ
?『あ! やっと出たー!』
恒一「う、うん。ごめんね」
赤沢(誰の声…?)
綾野(クラスの人じゃない…)
鳴「…」
恒一「う、うん…」チラッ
赤沢・小椋・綾野「…」ジー
恒一(ひいいいいいいいいいいいいいいいいい)
鳴(そういう事…)
?『恒一のおかげでリハビリも頑張れたし、ほんと恒一と会えてよかった…。今日もね、学校で――』ペラペラ
恒一「あはは…。元気になって嬉しいのはわかるけど無理しないでね? もう君だけの体じゃないんだから(く…口が勝手に…!)」
?『も、もう…/// 分かってます!』
恒一「本当かなぁ…。こないだも――(見てる! 凄い目で僕を見てる!)」
?『そ、それは言わない約束でしょー!///』
綾野(うん。もう聞きたくない…)グスッ
小椋「ひっく…うぇぇ…」ポロポロ
?『ね、今帰りでしょ? 良かったら今から――』プチッ
鳴「…」ツーツー
恒一「…」ガクブル
鳴「…仲、いいんだね」
恒一「…」
鳴「未咲といつ知り合ったの?」
恒一「びょ、病院…です」
鳴「私と姉妹って事は?」
恒一「…知ってます」
鳴「へぇ…なのに、付き合って、遊園地行ったんだ? 二人で? ふぅん…」ゴゴゴ
恒一「ま、待ってくれ! 天地に誓って僕にやましい所は――」
綾野「じゃあ私に誓える?」グスッ
恒一「…」
小椋「携帯、出しなさいよ」グスン
恒一「…」スッ
鳴「ロックかかってるね。番号は?」
恒一「…」
鳴「ば・ん・ご・う・は?」
恒一「…0721です」
恒一「あのね? そりゃクラスメイトのアドレスとかは入ってるよ? 友達だからね? そりゃあメールも電話もするよ? 友達だもん」アセアセ
鳴「…男子のアドレスは望月君しか入ってないけど?」
赤沢「女子のは全員分…」
綾野「これ誰?」
小椋「さぁ…? 恒一に聞いたらわかるんじゃない?」ジロッ
恒一「…」ビクビク
赤沢「当然」
恒一「あの…もうその辺で…」
小椋「次許可無しで喋ったら殴るから」
恒一「はい!」
綾野「…」パシッ
恒一「え…?」
綾野「…」パシッ
恒一「ちょ…何で…」
綾野「…」パッシーン
恒一「…」
赤沢「ま、当然ね」
小椋「ちょっと待って。一斉受信してみれば…」ポチポチ
綾野「あ、来た」
From 多々良恵
件名 今日は嬉しかったです
鳴「多々良さんか…」
赤沢「…今日?」
小椋「そういえば昼休みに二人でどっか行ってた」
綾野「…何してたの?」
恒一「え、えーっと…その…」
綾野「…」バシッ
恒一(理不尽だ!)
鳴「まぁ見れば分かるよ」ポチ
でも二人だけの秘密って言われて、たまにしか会えないのは寂しかったです…。
今日が付き合い始めてちょうど一ヶ月…榊原君は覚えてないのかなぁ、なんて思ってたけどちゃんと覚えててくれて嬉しかったです///
ファーストキスの交換だなんて、ちょっと古臭いかもしれないけど、榊原君も喜んでくれてたみたいだから成功かな?
今度は榊原君からしてほしいな…なんて///
私なんかを選んでくれてありがとう。大好きです。
またメールしますね。あなたの恵より』
鳴「…」ミシッ
赤沢「抑えなさい。気持ちは分かるけど…」イライラ
小椋「…」ポロポロ
綾野「…」ベシッ
恒一「…」ガクブル
赤沢「落ち着いた?」
鳴「って言うか別にどうもしてないけどね」シレッ
赤沢「そう…でもあっちはそうじゃないみたいね」チラッ
恒一「…」ガクブル
小椋「あ…アタシには、して、くれなかった、のにぃ…」ヒック
綾野「ねぇどうだったの? めぐみんとキスした時どうだった? 嬉しかった? 気持ちよかった? ねぇ答えてよ」
鳴「一つだけ聞くよ? ファーストキスって本当?」
恒一「…」フルフル
鳴「…ま、私としてるんだしね」フフン
赤沢・小椋・綾野「!?」
鳴「ふふ…」
恒一(すいませんそれもファーストじゃないです…)
鳴「あ、また来たよ」
From 霧果
件名 今日は来れるの?
鳴「」
鳴「…どういう事? ねぇ榊原君どういう事? ねぇ?」ズイッ
綾野「鳴ちゃん知ってるの?」
鳴「…」
赤沢「言いなさい」
鳴「…私の、お母さん」ボソッ
綾野・赤沢・小椋「は?」
赤沢「見る?」
鳴「…うん。ここまで来たら、ね」ギロッ
恒一「ひっ…」
小椋「じゃあ…」ポチ
霧果『仕事が終わったから、榊原君さえいいならいつもの場所に来てくれる?
弟子入りの話もキチンと話したいし。
今日はあの人が帰って来るって話だったけど、仕事が押してるからって無しになったの。あの人ったらいつもそうなの。仕事仕事って…ごめんなさい、愚痴は嫌いって言ってたのに…。
榊原君さえよかったら泊まりでもいいのよ? なんてね。
今日も期待してるわ。待ってる。
あなたの霧果より』
鳴「…」ガシッ
赤沢「お、落ち着きなさい!」ガシッ
鳴「落ち着いてるよすごく落ち着いてるだから離して」
小椋「い、椅子持ったまま言う台詞じゃないって!」
綾野「…」
恒一(霧果さんに抱きしめてもらいたい…)
赤沢・小椋「…」ゼーゼー
恒一(あ、終わった)
鳴「き、霧果とはいつから?」
恒一「…さ、最近だよ」
綾野「ホント?」ジー
恒一「…ろ、六月ぐらい、です」
鳴「…シたの?」
恒一「…それは…」プイッ
鳴「」
赤沢「ほ、ほら! 見崎さんまた来たわよ! 誰かしらね!」グイッ
From 望月
件名 これでいい?
小椋「望月か。これは普通のメールよね…」ポチ
こんな事するの榊原君だけなんだからね?
今度はこれでしてみようか? でもちょっとヘンタイみたいだよね…///
じゃあまた学校でね。
君の優矢より』
小椋「URL…?」ポチ
赤沢(か、可愛いけど…)
小椋(これでするって…///)
恒一(ふふ…可愛い奴め)
綾野「ちょんぎっちゃおうかな…」ボソッ
赤沢「あ、おかえり」
鳴「ただいま。どうする? これ全部見てる暇ないよ」
小椋「じゃあ>>63見て次行こうよ」
恒一「!?」ビクッ
赤沢「…そうね。恒一君も身に覚えがあるみたいだし」
恒一「ちょ…それはプライバシーの――」
綾野「本当にちょんぎっちゃうよ?」ボソッ
恒一「く…!」
鳴「…」ピコピコ
鳴「ううん。普通の画像とか」
恒一「…」
小椋「おかしいなぁ…さっきの反応からするに何かあると思ったのに…」
綾野「メモカは?」
恒一「!?」
赤沢「それだ! 見崎さん!」
鳴「…あったよ」
鳴「な、何これ…///」
赤沢「恒一君?」
恒一「そ、それは未咲が送ってきたんだよ!」
小椋「こっちは…」ポチ
綾野「…コスプレ?」
鳴「…///」プルプル
小椋「…こ、この格好で、見崎さんママとシたの?///」
恒一「…ハイ」
鳴(霧果ああああああああああああああああああああああ!!!!!!)
赤沢「そ、そうね…///」
綾野「うわぁ…他にも沢山ある…」ポチポチ
小椋「これゆかり…よね? こっちは松子…ってアイツなんて格好して…///」ドキドキ
綾野「こっちは亜紀ちゃんと杏子ちゃん…三人で何したの?」
恒一「そりゃナニを…」アハハ
赤沢「笑うな」
恒一「はい」
鳴「霧果!?」
綾野「ううん。これ誰かな…? 見たことあるような…」
恒一「ちょおおおおおおおおおおおおお!? それはダメだって!!!!!」
赤沢「由美」
小椋「あいよ」ガシッ
恒一「お願いだからそれはヤバイのおおおおおおおおおおおお!!!!」バタバタ
綾野「はい再生」ポチッ
怜子『あ、んぅ…っ! らめ、とっひゃらめぇぇ…///』パンパン
恒一『すっご…いつもよりイイですよ怜子さん。興奮してるんですか?』
怜子『ひぁ…/// ちが、違うのぉ…ぁう、こんなの…』ビクビク
恒一『こんなビショビショにして何言ってるんだか…そうだ、これ親父に送ってみましょうか? 親父も僕らの成長見て安心してくれるんじゃないかなぁ…』パンパン
怜子『そっ、それはダメぇ…! 洋介さん、怒っちゃ…ぁっ…!』ビクッ
恒一『あれ? 今締まりましたよ? 怜子さんこんなのでも興奮するんですね』パンパン
怜子『違うのぉ…恒一君がぁ…///』
恒一『ふふ…嘘ですよ。親父なんかにこんな可愛い僕の怜子さんを見せるわけないでしょう? 怜子さんはもうずっと、一生僕のモノなんですから』パンパン
怜子『しょうでひゅ、れーこは、こういひきゅんのぉ…///」ビクビク
赤沢・綾野・小椋・鳴「…///」ドキドキ
恒一「うわああああああああああああああああああああ」
赤沢「え、えぇ…///」カー
小椋「ま、まだ相当あるけど…」チラチラ
恒一「うぅ…///」
鳴(霧果ともこんな風に…?///)
恒一「何でもするからそれだけは勘弁してくださいお願いします」ドゲザー
綾野「じゃあ全部消しちゃうね?」
恒一「え?」
綾野「いいよね? こういっちゃんにはこんなの必要ないもんね? ね?」
恒一「あの、それは…」アセアセ
恒一「…ナンデモナイデス」
綾野「じゃあ消すね。ついでに画像も」
恒一「ちょおおおおおおおおおおおおおおお」
綾野「えい」ポチッ
恒一「僕の青春があああああああああああああああああああああああ!!!!!」
赤沢(彩…恐ろしい子…)
小椋「泣くな! 泣きたいのはこっちなのよ!」
恒一「ひっく…うぇぇ…」グスグス
赤沢「私の以外ね」
小椋「アタシの以外ね」
鳴「私の以外でしょ」
ギャーギャー
恒一「もう好きにしろよ…あはは…」
赤沢「結構前のね」
鳴「聞いてみましょ」ポチッ
『…榊原君? 私です。いきなりだけど、もうこんな関係は終わりにしましょう?
榊原君は若いんだし、こんなオバサンと不倫なんてダメよ…。
私の娘、あの子と付き合ってるんでしょう? あの子にも悪いわ。だから、ごめんなさい。
今まで楽しかったわ。私があなたと同じ、中学生だったら…ううん、もう遅いのよ。
さようなら。次に会う時は、彼女のお母さんでいさせてね』
鳴「また人妻に…」
小椋「ちょ…これって…」
綾野「…………ママ」
赤沢「!?」
恒一「あ、それまだ残ってたんだ。いやー振られるのなんて初めてだったからさ、何回か聞いてみてたんだよね」アハハ
赤沢「ちょ…鋏持って何する気よ!」
綾野「こういっちゃんのをちょんぎるの…」チョキンチョキン
小椋「死ぬ! 流石に死ぬから!」
鳴「もう一回死んだ方がいい気がする…」
恒一「綾野さん!」
綾野「…何?」
恒一「…………ちょんぎる前に一回使わせてもらっていいかな? 綾野さん見てたらママさん思い出しちゃって…」ビンビン
赤沢「…いいわよ彩」
小椋「ちょんぎったら犬に食べさせよう」
鳴「食べるかな?」
恒一「え?」
恒一(よ…良かった…僕の付いてる。こういちんぽ無事だ…)ハーハー
綾野「うぇぇぇん」ヒックヒック
小椋「あーもう泣くなよ彩」ナデナデ
鳴「ちっ…」
赤沢「もうこんな時間か…。仕方ない、詳しい処罰は明日にしましょう」ハァ
恒一「はーい」
赤沢「恒一君…? 明日以降無事でいられると思わないでね?」ギロッ
恒一(あー…死ぬかと思った。データは消えたしあの四人はもうダメだよなぁ…)トボトボ
恒一(…今日のウチに何人食えるかな? 明日になればクラスの子達も知る事になるだろうし、今のウチに堪能しなきゃ)
ピピピ
恒一「ん…? メールだ」ピッ
From見崎鳴
From赤沢泉美
From綾野彩
From小椋由美
恒一「…?」
許して欲しいなら、私以外の女の子との繋がりを切って。
今度会う時は、昔の榊原君みたいに私を安心させてね?
あなたの鳴より』
赤沢『恒一君があんな人だなんて信じられない。
あの場ではああ言ったけど、私は恒一君の事、本当に信じてるから。
二年前のあの日みたいに、もう一度私を抱きしめてくれるって信じてる。
あなたの泉美より』
綾野『こういっちゃんは、私だけ見てくれるよね?
こういっちゃんが望むなら、私なんでもするよ?
ママがしてくれなかった事、全部してあげる。
だからもう一回、私に『大好き』って言って?
あなたの彩より』
小椋『アタシ兄貴いるから、ああいうのには理解あるよ?
恒一も男の子だから、一時の気の迷いってあるよね。
アタシは恒一以外考えられないの。責任、取ってよね?
あなたの由美より』
恒一「……ふひ」メルメル
恒一「夜見山…やはりここが僕の理想卿だよ…」ニコニコ
鳴「――とか思ってるんでしょうね。返信来た?」
赤沢「『僕は赤沢さんだけさ』だって」
小椋「『責任、是非取らせてくれ』だって」
綾野「『大好きだよ。綾野さんのアナルもね』だって」チョキン
鳴「『目が覚めたよ。全部消した。見崎を愛してる』だって。どうやって皆にメールしたんだろうね」
赤沢「他の子にも連絡送っといたわ。明日が楽しみね」フフフ
綾野「だねー」チョキンチョキン
小椋「ボコボコにしてやる」
鳴(…ま、これくらいしなきゃ浮気癖は治らないよね?)
恒一「っくし。ふふ…女の子が僕の噂でもしてるのかな?」
罠に嵌められた恒一の明日はどっちだ!
ハッピー☆エンド
見てくれてた人ありがとう
綾野ちゃんママ可愛いよ!
乙
乙
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348748662/
Entry ⇒ 2015.05.18 | Category ⇒ Another | Comments (1)
赤沢「恒一君がショタ化する現象!?」
怜子「ほら恒一君。みんなにご挨拶しなさい」
恒一(5)「さ、さかきばらこーいちです」
赤沢(かわいい)
鳴(かわいい)
綾野(かわいい)
小椋(かわいい)
有田(かわいい)
綾野「こういっちゃん可愛い…おいでおいで」
小椋「ちっちゃいなー…かわいい」
有田(おちんちんもショタ化してるのかな?)
鳴「榊原君、おままごとしようか」
恒一(5)「ふぇぇ…れーこさん…」ギュー
怜子「うふふ…大丈夫よー」ギュー
恒一「…」フルフル
怜子さん「うーん…恒一君の身長はまだ1mちょっとだしね。それじゃ」
怜子さん「よい、しょっと♪」ダキッ
女子「!!」
恒一「キャッキャッ」
女子「~~っ♪」
怜子さん「うふふ、ほら、あそこの席よ?今度は見えるでしょ?」
恒一「うん、ぼくわかった」ギュ
怜子さん「それじゃあ私は他のクラスの授業があるから…」
怜子さん「まあそういうわけで」ガラッ
赤沢「こらこらこらこら」
渡辺さん「恒一君連れてくい気ですか」
怜子さん「…チッ」
恒一「?」キョトン
恒一「れーこさん行っちゃうの?」
怜子さん「はうっ」
恒一「れーこさん…」ウルウル
怜子さん「恒一君、やっぱりさみしいよね?怜子さんに行ってほしくないよね?」
恒一「…ううん、さみしいけど…ぼく、がまんする」
怜子さん「はううう…なんて健気な…」
恒一「いってらっしゃい」パタパタ
怜子さん「うん、すぐ戻ってくるからね!待っててね恒一君!」ブンブンブンブン
怜子さん「学校終わったら二人でお買い物行きましょうね?恒一君に似合う帽子選んであげる!」
怜子さん「そんでファミレスに寄ってお茶を飲みましょう?恒一君にはアイス食べさせたげるね!」
怜子さん「今日のご飯は恒一君の好きなハンバーグよ!楽しみにしててね!」
怜子さん「お風呂では一緒に洗いっこしましょうね!恒一くんの好きなバブも入れちゃうから!」
怜子さん「恒一くん歯磨きちゃんとできるかな?仕上げは私がやってあげるからね」
怜子さん「今のうちに寝る前に読んでほしい絵本を…
杉浦「早く行きなさいよ」
綾野「そーだそーだ!」
怜子さん「はううぅ…じゃあね恒一くん、頑張ってね、大好きよ」
恒一「うん、れーこさんもがんばってね」
怜子さん「うう…後ろ髪引かれる…」
パタン
恒一「ええっと」
恒一「みなさん、よろしくおねがいします」ペコリ
赤沢(はああぁぁぁ…かわゆい…)
綾野(可愛いなぁ、こういっちゃんカワイイなぁ~)
桜木(カワイイ…もじもじしてる…)
恒一「えっと…あの…ぼく…」
小椋(恥ずかしがり屋さんなのかな…?あ、ダメ…口元が緩む…)
ガタッ
小椋(ん?)
恒一「…うん」
渡辺さん「さ、手を繋いで、ね?」
恒一「うん」ギュ
渡辺さん「はううぅ♪」ホクホク
恒一「えへへ」テクテク
渡辺さん「ふふっ」テクテク
赤沢(ぬかったああああ!恒一くんに見とれてて出遅れた…)
桜木(わ…わたしのアイデンティティが…)
佐藤(いいなあ…私も榊原君の世話やきたい…)
渡辺さん「はい、到着~♪」
恒一「おねーさんありがとう!」
和久井(渡辺さんにあんな一面があったとはね。見直したよ)
和久井(恒一くん、ちょっと人見知りするところがあるみたいだね)
和久井(クラスに馴染むまで、僕も何かと面倒を見てあげないとね)
和久井(それはそうと、渡辺さん自分の席に戻らないのかな?)
和久井(さっきからずっと僕の席の横でこっちを見ているよ?)
和久井(あれ?なんか背骨が凍りつくような冷気を感じるよ?)
和久井(あれ?いま5月だよ?あれ?寒いのに変な汗が出てきたよ?)
和久井(あれ?渡辺さんの目、あれ?なんか殺意篭ってるよ?あれ?僕に?)
和久井(あれ?なんか本能が逃げろって叫んでるよ?渡辺さんから危険信号感じるよ?)
和久井(あれ?渡辺さんが僕の耳元に唇を寄せたよ?勃起…あれ?縮こまってるよ?)
渡辺さん「どけよ」ボソッ
和久井(はい)
恒一「うん、ありがとうおねーさん」
キャッキャッ ウフフ
赤沢「……コホン…」
赤沢「ああーそういえば!!」ガタッ
小椋「!?」
有田「!!」
勅使河原(赤沢が動いた!)
赤沢「そういえば私対策係だったなー!」
赤沢「恒一くんがショタ化する現象ならやっぱ対策係は傍にいないとなーっ!」
赤沢「というわけで王子君」
王子「………はい」ガタ
赤沢(ヤッタ♪)
恒一「うん、ぼくがんばっておべんきょうするよ!」
キャッキャッ ウフフ
小椋「…コホン」
小椋「……」ガタッ
勅使河原(小椋が続いた!てか赤沢の髪から超いい匂いする!)
小椋「…」ツカツカ ピタ
望月「え…な、なに…?」オドオド
小椋「…ミツケタ」ニヤァ
望月「ひっ」ビク
望月「あわわ…」ブルブル
小椋「ミツケ
望月「わかったよ!退くよ!」
小椋「うむ」
望月「普通に言ってくれれば退いたのに…うう、夢に見そうだよ…」スゴスゴ
勅使河原(すげえ力技だなオイ)クンカクンカ
恒一「うん!ぼくいろんなトコみてみたい!」
キャッキャッ ウフフ
勅使河原(次は誰だ?)
有田「…コホン」
有田「……」ガタッ
勅使河原(まさかの有田か)
勅使河原(お、綾野に近づいて…なんか交渉してるな)
勅使河原(おお、綾野の奴、机の脚に自分の足を絡めてしがみ付いて…)
勅使河原(絶対どかねーぞ、と)
勅使河原(有田、諦めて江藤に…はい江藤も絶対どかねーぞと。残念)
勅使河原(続いて杉浦にも交しょ…あ、ダメだ完全ビビッてるわ)
勅使河原(膝震えすぎだろ…何言ってるのか全然わからん)
勅使河原(それにしても赤沢の髪から超いい匂いするな)
勅使河原(あの二人が離れ離れになるはずが無いからな)
勅使河原(有田最後のチャンス、必死に食い下がる)
勅使河原(しかし却下、まだ諦めない、はい却下、トライアゲイン)
勅使河原(あ、金木のローキックがさくれつした。まあしつこいからしゃーなしだな)
勅使河原(有田…泣きが入ってるじゃねーか…なんちゅう卑屈な顔してやがるんだ)
勅使河原(金木も引いてる…まあなー、あんな多重責務者みたいなツラされたら…)
佐藤「…」ガタッ
勅使河原(おおっ!佐藤が!佐藤が立った!)
勅使河原(佐藤の席は有田の真後ろ!ここで起死回生、形勢逆転の…)
勅使河原(交渉成立ぅうううううう!有田、嬉しいのはわかるが鼻水はふいとけ!)
勅使河原(金木の席に有田、松井の席に佐藤か。凄い布陣だな)
勅使河原(しかしマジでいい匂いすんな赤沢の髪)
恒一「おねえさんよかったね、はい、ティッシュあげる」
佐藤「恒一くん、あとで一緒にお絵かきしよっか」
恒一「うん!ぼくおえかきすき!」
多々良(あううぅ…出遅れた…)
桜木(わたしのバカ!弱虫!)
杉浦「…う」
杉浦「うわ…来やがった…うええ…キモチワル…」
多々良「!?」ギラリ
桜木「!?」カッ
勅使河原(おや?杉浦の様子が…)
勅使河原(なんと!杉浦さん今日は女の子の日か!)
勅使河原(ということは…敗者復活戦か!つか赤沢の髪の毛マジいい匂いすんぞオイ!)
桜木「ふんっぬ」ガタッ
多々良「あっ…ふぎゃっ」ベチャッ
勅使河(桜木が先手を取った!まどろっこしい事すっとばして席を実効支配する気だ!)
勅使河原(完全に出遅れた多々良、足を縺れてまさかの転倒!致命的なロス!勝負を制するのは桜木か!?)
桜木「こうい…へぶッ!」
中島「うぎゃっ!」
勅使河原(なんということだああ!桜木が死角から現れた中島に接触、共に転倒ぉおお!中島お前もかぁあ!!)
勅使河原(桜木…立てない!桜木たてない!桜木悶絶!どうした!?何があった!?)
柿沼(どうやら転倒の際、中島さんの右手が地獄突きの要領で桜木さんの喉を直撃した模様です)
勅使河原(あ~…なんという運命の悪戯、桜木ゆかり、まさかのリタイアだ…そうこうしてる隙に多々良が着席)
勅使河原(軍配は多々良に上がったようだ)
多々良「やったー☆」
勅使河原(赤沢…気付くなよ…頼む気付かないでくれ…)ムシャムシャ
中島「あうう~指がぁぁ~折れてるっぽいよぉ~うええ~ん」プラプラ
恒一「だいじょぶ?」
中島「あ、榊ば…恒一く~ん痛いよ~うえーん」エーン
恒一「あわわ…どうしよう…」オロオロ
中島「うう…ここ、恒一くんが、お、お姉ちゃんにチュー♥してくれたら、いた、痛いの飛んでっちゃう…カモ…」プルプル
恒一「ちゅー?」
女子共「!」
勅使河原(指折りながらようやるわ…)モグモグ
恒一「うん、いいよ!」
女共「!?」
中島「えへへ…うえへへへ、じゃ、じゃあ、お願いしちゃおっかナ♪」ガタガタプルプル
勅使河原(激痛のせいか顔色が油粘土みてーだぜ…中島…)
恒一「うん、ありがとうお姉ちゃん!やさしいんだね!」
渡辺さん「もお、お姉さんだって優しいんだゾ♪」
恒一「うん!手ぇ繋いでくれたもんね!」
小椋「後で学校案内する時は、一緒に手を繋ぎましょ?」
綾野「あたしもいくー!こういっちゃん、一緒にお歌うたいながらいこっ?」
恒一「みんなやさしいんだね!ぼく、うれしいや」
キャッキャッ ウフフ
勅使河原(ふ…どの口が言いやがる…)
勅使河原(あの時…サカキの唇が中島の頬っぺたに触れんとする刹那…)
勅使河原(中島の折れた指に、正確に直撃した消しゴムの数…実に10個!)
勅使河原(かなり容赦の無い威力だったようだな…痛みで失神しちまうのも無理は無い)
勅使河原(…て、あれ?10個?誰か2個投げたのか?)
柿沼(桜木さんも投げてましたよ)
勅使河原(どんだけだよ)
勅使河原「別にどうでもいいが、一時間目は椅子取りゲームで終わったな」
望月「うん…教室から出てく先生、寂しそうな背中だったな…」
藤巻「一応何回か注意してたけど、杏子が松子にローキック入れたあたりで諦めたみたいだよ」
勅使河原「おお、いたのかNAOMI」
藤巻「いたのかって何よ!あとその言い方やめろ!」
望月「藤巻さんは争奪戦に参加しないの?」
藤巻「あたしは年上のほうが好みだし。榊原君がナイスミドルになる現象になったら本気出すよ」
勅使河原「なんか生生しいなお前…」
望月「ところで杉浦さんは?」
藤巻「まれに見る超大型お月様だから帰るって」
勅使河原「へえ、勃起するな」
藤巻「ね」
桜木ゆかり 中島幸子 杉浦多佳子 リタイア
佐藤「恒一くん、いこっか?」ギュ
多々良「わぁ、恒一くんの手ちっちゃ~…」ギュ
恒一「わぁい、ぶらさがっていい?」
佐藤「もちろん!」
多々良「いいよ?ふふっ♪足つけないで行けるかな?」
恒一「よーし、がんばってみるね?しゅっぱーつ!」
佐藤・多々良「おー♪」
赤沢(くっそぉ…あたしにもうちょっと背丈があれば…)ギリギリ
渡辺さん(二人の気迫に負けてしまった…)ハァ
小椋(あたしは後で学校案内するときに繋ぐもん)ウキウキ
綾野(繋ぐんだもん)ソワソワ
有田(抑えて…今恒一くんをトイレに連れ込んでも絶対に阻止されちゃう…チャンスを待つのよ)ヌッフッフ
勅使河原「何も起こらねーといいなー。無理かなー。無理だよなー」
佐藤「すごいね恒一くん、足つかなかったねぇ♪」
恒一「ウン!えへへ」
多々良「さて、それじゃ行こうか、恒一くん♪」
恒一「はーい!」
ガラッ
恒一「!?」ビク
佐藤「ええっと恒一くんの席は…っとと、あれ?」
恒一「……」
渡辺さん「どうしたの恒一くん、行かないの?」
恒一「……」
江藤「恒一くん、なんか固まってるよ…」
恒一「……怖い人がいる」ブルブル
赤沢「怖い人って…あ」
人体模型「………」
渡辺さん「あ~なるほどね…待ってて恒一くん、今私のベースで無双乱舞して粉々にしてや
江藤「ちょっと待ってよ!そんなことしたら恒一くんに一生消えないトラウマを植えつけちゃうんじゃ…」
渡辺さん「そ…それは確かに…でも、じゃあどうすれば…」
赤沢「盗難防止用のケースに入ってるから取り出せないし…」
多々良「どうしよう…どうしたら恒一くんを怖がらせないでいられるのかな…」
綾野「うーんうーん」
小椋「うーん…思いつかん…」
恒一「あう…」オドオド
有田「………」
有田「恒一くん」キリッ
恒一「ふえ?」
有田「男の子なら、女の子を守ってあげる為に強くならなきゃダメだよ」
有田「あんな模型なんかで怖がっていて、どうするの?」
恒一「え…」
有田「恒一くん、よく聞いて。キミはまだ子供だけど、いずれ大人にならなきゃいけない」
有田「大人になったら、今みたいに助けてもらえないときがきっと来るの」
有田「そんなときに、怖がって震えてるだけなんて絶対だめ」
有田「大人になった恒一くんは、その時傍にいる誰かを守れる強さを身に付けないといけないよ」
恒一「だれかを守れる…つよさ…」
有田「そうだよ!恒一くん、強くなるの!そして、怖がっている子にも強くなるように導いていくの!」
有田「そうやって、みんな強くなるんだよ。あたしの言ってること、わかるよね?」
恒一「…うん」
恒一「…ぼく、つよくなるよ」
恒一「こわいけど…いつかだれかをまもれるくらい、つよくなる」
有田「ウン、それでこそ恒一くんだ♪」
渡辺さん「まさか松子に諭されるなんて…でも、見直したわ」
赤沢「恒一くん、勇気を出して怖い人に立ち向かうのよ!」
恒一「う…うん!」
人体模型「………」
恒一「う…」
有田「恒一くん」ギュ
恒一「お姉ちゃん…」
有田「大丈夫、お姉ちゃんが手を繋いでてあげるから」
恒一「…っ」コクン
佐藤(がんばって!)
恒一「……」ソロリソロリ…
綾野(しっかりこういっちゃん!)
恒一「…つよくなる…」ギュ
有田「……」コクッ
江藤(さあ、教室に…!)
恒一「だれかを…まもれるくらい…」ギュウ
小椋(もうちょっと…もうちょっと!)
恒一「つよくなるんだっ!」ノシノシ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
多々良「頑張ったね!こういちくん頑張ったね!」ウルウル
勅使河原「見直したぜ!サカキ!」パチパチパチ
藤巻「ガキにしちゃ上出来だね」グス
望月「おねでとう、榊原君!」パチパチパチ
綾野「ウワーイ!さっすがこういっちゃん!」
辻井「立派だよ」パチパチ
人体模型「やるじゃん」パチパチパチ
水野「将来が楽しみだぜ!」パチパチパチ
小椋「ま、まあ、少しはやるみたいじゃん」パチパチパチ
高林「フェアだね」パチパチパチ
赤沢「こうやって大人になっていくのね…グス」パチパチパチ
恒一「えへへ…みんなありがとう」
恒一「ありがとう、お姉ちゃん」
有田「ウン♪」ニッコリ
勅使河原(ふう…一時はどうなるかと思ったが、二時間目は平和に終わりそうだな)
恒一「…」チラ
恒一「……」モジモジ
恒一「…」チラ
人体模型「………」
恒一「ぁぅ…」モジモジ
有田『恒一くん、どうかしたの?』ヒソヒソ
恒一『あ…な、なんでもない…』
有田『まだ怖い?』
恒一『ん…ちょっとだけ。でもガマンできるよ。でも…』
有田『もしかして…オシッコ?』
恒一『/////』
有田『なるほどね…そっちのガマンは体に毒だね。一人でトイレは怖いかな?』
恒一『でも…ぼく、つよくなるって…』モジモジ
恒一『うん…あのね、お姉ちゃん…ぼく、オシッコいきたい』
有田『よし、じゃあお姉ちゃんが一緒にいってあげるよ』
江藤『あ、じゃああたしも着いてってあげよっか?』
有田『……ッ』ピク
恒一『ううん、だいじょうぶ。みんなで行けばこわくないけど…ぼく、つよくならなきゃだから』
恒一『いまはお姉ちゃんとふたりで行って、そのうち一人でいけるようになる』
有田『うん、そうだね。恒一くんの意思を尊重しなきゃね』
江藤『あーあ、上手いことサボろうとしたけど失敗かぁ』てへぺろ
有田『じゃ、いこっか?』
恒一『ウン』
有田「先生、すいませんちょっとトイレ行ってきます」
恒一「あ、ぼくも」
有田「さあ恒一くん、一人でおしっこできるかな?」
恒一「うん…」
有田「さ、下脱いじゃって」
恒一「うん…ねえ、そこにいてね?ぼくがよんだら、ちゃんとおへんじしてね?」ヌギヌギ
有田(はぁ…はぁ…計算どおり…やはり5才児…下全部脱ぐ派…まだだ…堪えろ…)フルフル
恒一「お姉ちゃん?」
有田「え?あ、うん、大丈夫だよ♪」
恒一「じゃあ…いってくるからね?ちゃんとここにいてね?」
有田「大丈夫♪ちゃんといるからね」
恒一「じゃあ…いってきます」
有田「いってら~♪」ニヤァ
有田「うふふふふ…」
恒一「どうしよう…とどかないよ」
有田(ふふ…旧館のトイレは古いヤツだからね…ある程度の身長がないと用が足せないのはリサーチ済み)
恒一「しかたない、こっちでやろう」ギィイィイイィィィイイイィィィイイイ
恒一「ひっ」ビク
有田(個室のほうは休み時間に蝶番に細工しておいたよ…嫌な音でしょう?)
有田「はぁ~い♪」
恒一「ほっ」
有田(ふふふ…ここで仕上げに…)
有田「大丈夫~?私もそっち行こうか?」
恒一「えっ」
恒一「きてくれるの?」
有田「いいよ~。でも、あたしが男の子のトイレに入ったこと、ナイショだよ~?」
恒一「うん!」
有田(計算どおり)
有田「うん、安心してね」
恒一「そこにいてね?」
有田「うん」
恒一「よっと」ギイイイィイィィィイイイ
恒一「う」
恒一「…お返事してね?」
有田「任せて♪」
キイィイィイイィイイイィィィイ…バタン
恒一『…お姉ちゃん?』
有田「……」ニヤニヤ
恒一『あれ?お姉ちゃん?』
キイイィィイイィイィィィィイ
恒一「お姉ちゃん、おへんじは?」
有田「え?あたし…何も聞こえなかったけど…」
有田「…聞いたことがある…」
恒一「ええっ」
有田「トイレに一人で入ると…時々声が聞こえなくなる現象を…」
恒一「えええ~っ」ウルウル
有田「恒一くん、もう一回、中で私を呼んでみて?もしそれで声が聞こえなかったら…」
有田「次はあたしが一緒に入ってあげるから…」ニヤ
恒一「うん、わかった…やってみるよ」ギイイィイイィイィィィ
有田(ふふ…ふへへ…長かった…)
恒一『お、お姉ちゃーん、きこえる?」
有田「……フヒ…フフヒ」ニヤニヤクチュクチュ
??「聞こえるよ!ちゃんと聞こえるよ恒一くん!!」
有田「なッ!?」
有田「…あ…あなた…遥ちゃん!?なぜここに!?」
江藤「…一部始終…見せてもらったよ…なんで…なんでよ…」ウルウル
江藤「なんで、どうしてこんなコトを…恒一くんのために、あんなに一生懸命だった松子が…どうして…」
有田「…ふ……ふふ…私の負け…か」
有田「あれは…全ては自分の欲望のため…」
有田「私が恒一くんのおしっこを飲む為…そのために打った布石に過ぎないのよ」
有田「あなた達は勝手に騒いでいただけ…ふふ…笑うの耐えるの、キツかったわ」
江藤「ねえ、もうやめよう?あたし、松子がもうしないって約束するなら、この事誰にも言わないから…」
有田「ふふ…残念だけどね、遥ちゃん…もう計画は始まってしまった」
有田「フェイズⅠが失敗に終わったのは残念だけど…それはフェイズⅡ完遂のための情熱にこそなりすれ、支障はない!」
江藤「フェイズⅡ…?まさか…」
有田「そう…恒一くんの、人生初の精通ロイヤルおちんぽミルクを味わうことよ!!」
恒一「ガマンしてたからいっぱいでるや」チョロロ
江藤「させない!恒一くんの始めての精通を、そんな事で汚させない!」
有田「ふふふ…なぜ、私が計画の内容を話すか…わかる?」
江藤「えっ?」
有田「…私は、確かに負けた…でもそれは…ただの1敗に過ぎない…」
江藤「松子…」
有田「私にとって勝利とは勝った時。つまり何度負けても無問題」
江藤「松子ぉ~…」ポロポロポロ
有田「あなたの口を塞いで!あたしは恒一くんのおちんぽミルクを飲み下す!くらえ必殺松子DXぱ
江藤「バカアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」メシャコ
有田「へぶぅ」
江藤「わあああああんバカバカバカぁ!松子のバカァアアア!」ドカバキズコ
有田(しまった…悠は運動部だった…)
有田「ばぶぅ…」ボロ…
恒一「まだちょっとでるや」チョロロ
あわわわわ
ゆうだと変換めんどくさそーだったから遥かっちまったい
江藤「はぁ…はぁ…」
有田「」ピクピク
江藤「恒一くんが出てきたら…松子は急用ができて帰ったと伝えておくわ」
江藤「お願い…もうこんなことはやめよう…松子」
江藤「更正して真人間になったら…一緒に恒一くんの成長を見守ろう?」
江藤「信じてる…あたし、松子の事信じてるからね…」
恒一『おねーちゃーん?』
江藤「はぁ~い」
ドズヌッ
江藤「…………松子…どう…して…」ドサァ
有田「…秘儀…三年殺し…」
恒一「でそうででないや」
有田「ふふ…ごめんね…悠ちゃん…」クンクン
有田「くさっ」
有田「あたし…もう戻れないよ…一度道を踏み外しちゃったら…もう」クンクン
有田「くさっ」
有田「でもね…あたし、ちょっと安心したよ」
有田「あたしが恒一くんをねぶり倒しても…悠ちゃんみたいな子がいたら…恒一くんも大丈夫だって」
有田「ちゃんと立ち直らせてくれるって…あたし…欲望は大事だけど…」
有田「やっぱり恒一くんのことも、大事なんだ」
有田「後は任せたよ…悠ちゃん」
ドズヌッ
有田「…………」
有田「ふふ…正義は…勝つ…か…」ドシャァ
佐藤「バカよ…恒一くんを愛する気持ちは同じなのに…秘儀…三年殺し…」
佐藤「悠ちゃん…迫っていた危機に、孤独に戦っていたんだね…えらいよ」ナデナデ
江藤(手洗った?)ヒクヒク
恒一「はふぅ…すっきりしたー」ギイイイィイィィィィイイ
佐藤「お帰り、恒一くん」
恒一「ただいま!あれ?お姉ちゃんは?」キョロキョロ
佐藤「うん、急用ができて、帰ったんだって」
恒一「そっかー」
恒一「うん」
佐藤「あ、ちょっと待って、手洗うから」バシャbシャ
恒一「ぼくもっ」ピチャピチャ
恒一「…?お姉さん、泣いてるの?」
佐藤「んーん、ちょっとトイレの臭いが目にしみただけ…」
恒一「ふうん…じゃ、いこっか」
佐藤「もうちょっと」ジャブジャブ
恒一「きれい好きだね」
佐藤「うん」
恒一「いこ」
佐藤「うん」ギュ
有田松子 江藤悠 リタイア
~陰謀の旧校舎編 完~
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1345014054/
Entry ⇒ 2015.02.12 | Category ⇒ Another | Comments (0)
恒一「お見舞いに来たよ、小椋さん」
小椋「………」
恒一「…体の調子はどう?」
小椋「………」
恒一「顔色はいいみたいだね」
小椋「………」
恒一「でもちょっと痩せたかな?ちゃんと食べてる?」
小椋「………」
小椋「………」
恒一「もうすっかり秋だし、色々売り出されててね」
小椋「………」
恒一「何にするか迷っちゃったよ」
小椋「………」
恒一「寒くない?空調の温度上げようか?」
小椋「………」
小椋「………」
恒一「中学生の女の子がどんな雑誌読むのか解らなくて、ほんと適当で悪いんだけど」
小椋「………」
恒一「何かリクエストがあるなら言ってね。次に来るときに持ってくるから」
小椋「………」
恒一「あ、いかん。花も買おうとしてたのに忘れてたな」
小椋「………」
恒一「ここの病室は殺風景だからね…景色はいいんだけど、さすがに見飽きるよね」
小椋「………」
恒一「………」
小椋「………」
恒一「この風景も懐かしいな…あれからもう半年か」
小椋「………」
恒一「いや、まだ半年…のほうが正しいかな」
小椋「………」
恒一「あの日、クラスを代表してお見舞いに来てくれたのが赤沢さ…」
小椋「………」
恒一「………」
小椋「………」
恒一「…花…次に来るときは買ってくるからね…どんなのがいいかな?」
小椋「………」
恒一「………ふぅ…」
小椋「………」
恒一「…こほん」
小椋「………」
恒一「んー…っ」ポキポキ
小椋「………」
恒一「ふぅ…」
小椋「………」
小椋「………」
小椋「はぁ……あんたも物好きよね…つっ立ってないで座ったら?」
恒一「うん、ありがとう」ガタ
小椋「……うん」
恒一「信濃物産館やってたからふじりんご買っちゃった。これ美味しいんだよ」ショリショリ
小椋「……そう」
恒一「おや、ほら見てよ小椋さん、蜜がこんなに。アタリだね、これ」ショリショリ
小椋「………そう」
恒一「………」ショリショリ
小椋「………はぁ…」
恒一「え?」
小椋「恒一くん、お見舞いに来てくれたの何回目だっけ…」
恒一「えーと、7…いや、6回目かな?確か先週はこれなかったから」
小椋「もうそんなにか……あたしさ…最初のときは殆ど喋らなかったじゃない」
恒一「うん、そうだったね」
小椋「何か変な意地張っちゃっててさ…恒一くん相手に突っ張ったトコで意味無いのにね」
恒一「………」
小椋「でね、先週来なかったから、恒一くんもう来ないんじゃないかって思って……そしたらだんだん怖くなってきて…」
小椋「もし、また恒一くんがお見舞いに来てくれたら…次こそはちゃんと話そうって決めてたんだ」
小椋「でも、いざ来てくれたら……ふふ、あたしったら、今度はなかなか言葉が出てこないでやんの…」
恒一「……やっと調子を取り戻してくれたみたいだね。嬉しいよ」ショリショリ
小椋「まあねぇ、また布団の中で恒一くんの事考えて悶々するのもヤダし」
恒一「……」////
小椋「? どうかした?」
恒一「あ、いや…なんでもない」
恒一「…体の調子は、どう?」ショリ
小椋「ん…相変わらず…まともに動くのは右手だけ」
恒一「…そっか」
小椋「先生はリハビリすれば、可能性はまだ十分にあるって言ってたけど…」
恒一「…左手も最近は動かせるようになったそうじゃないか」
小椋「ほんの少しだけ…ね」
恒一「一歩一歩、ゆっくりやろう」
小椋「そうね…」
恒一「僕も協力するからさ」
小椋「ふふ…別にいいのに…」
恒一「ばち?」
小椋「だってそうじゃん…結局、見崎のヤツは死者じゃなかったんでしょ?それなのにあたし…」
小椋「あたし、あの時頭に血が上っちゃって、あんたたちをナイフで追い回して…」
恒一「お兄さんや綾野さんの事もあったからね…仕方ないよ」ショリショリ
小椋「グスッ、あんたたちは、みんなを救おうとしてたのに、あたし…何も知らないで…」
小椋「あたしが…あたしがあんな事…してなかったら…あたしは…こんな体には…」
小椋「それだけじゃないわ…もしかしたら…助かってた子もいたのかもって…」ジワ
小椋「それ考えるとあたし…罪悪感で夜も眠れなくって…ぐすっ」
小椋「笑っちゃうね…グス、きっと天罰なんだ…このままあたしは一生醜態晒しながら…」
恒一「あーん」
恒一「小椋さん、はいあーんして」
小椋「え…な、なによ」
恒一「ほら、リンゴ切れたよ。あーん」
小椋「あ…う…な…」
恒一「どうしたの?ほら、ウサギさんりんごだよ~」
小椋「こ、子ども扱いしないでよ…それともバカにしてるの…?」
恒一「…バカになんかしてないさ。…でも、君は子供だよ」
小椋「なんですって?」
小椋「はあ?」
恒一「結果の中で生きてる僕らは、いつだって思うんだ
恒一「現状は不本意だ、あの時ああしていれば、もっと他の方法が…てね」
小椋「当たり前じゃない…あたしだって、目を覚ましてから…何度も…何度も何度も…いつだって…今だって…」
恒一「いつだって…ね」
恒一「ほら、それが子供だってことさ」
小椋「―――ッ!?」
小椋「だって…あんな目にあったのよ?そんな簡単に忘れられるわけない…っ」
恒一「そうだね、僕達は確かに手酷い過去を背負ってしまった。でもね、小椋さん。過去と向き合っている間、人は前に進めないよ」
恒一「過去を振り返るどころか、その場に座り込んで泣きべそかいてるようでは子供呼ばわりされたって仕方ないさ」
小椋「だって…そんな事言ったって…あたし…」ウルウル
恒一「僕達は前に進まなきゃならない。振り返ったら振り返った分だけ進まなきゃいけない」
恒一「僕達が背負った辛い過去も、泣きたくなるような後悔も、この先一生付き合っていくことになるだろうね。でも」
恒一「それでも前に進まなきゃいけないんだ。這い蹲ってでも、身を捩ってでも前に。…そうやって僕達は大人になっていくんだ」
恒一「それが残された僕らに課せられた義務だと思う。思い出の中から見守ってくれる、みんなの願いだと思う」
小椋「みんなの…願い…彩…お兄ちゃん…」
恒一「大切な人がいなくなった気持ちは解る。でも僕らは生きているんだ。生きている者は、生きていかなきゃいけない」
恒一「さあ、食べるんだ小椋さん。食べて栄養を蓄えて、いつかその足で立って歩くんだよ!さあ、口をあけて」
恒一「ろくに食べてないんだろう?いつまでも甘ったれた事を言うのは僕が許さない、さあ、口を開けないなら僕は無理矢理にでも…」
小椋「ヒック…よ…余計なお世話よ…」
恒一「……」
小椋「あっ、あんたに…っ、ヒック、あんたに言われなくたって、わかっ、わ、わかってるわよ!!」
恒一「!」
小椋「貸しなさいっ!子ども扱いすんな!こんなの、ひ、一人で食べられるもんっ!ぐ…くぅ…」グググ
恒一「…うん、それでいいんだよ、小椋さん」
小椋「んぎぎ…んが…あががが…」グググググ
恒一「右手を使ったっていいんだよ。食べるときくらいは…」
小椋「う、うるさい!黙ってみてなさい!」
小椋「うぐぅ…ちくしょ…こんなモン…左手一本で…よ、よゆーでぇ…!」ググググ
恒一「もう少しだよ、頑張れ!」
小椋「うが…んががが…あ、あー」プルプルプル
小椋「はぐっ」シャコ
恒一「少しづつでいい、前に向かって進んでいこう」
小椋「~っ~っ」ガシュガシュ
小椋「うっ、うええぇ~~~っ、なによこのリンゴぉ~っ!おいひ、おいひぃじゃないのぉ~っ!」ブワッ
恒一「ふふ…奮発した甲斐があったよ」
小椋「うえっ、えっ、えっぐ、恒一くん、ありがと、ありがとう…」ポロポロ
恒一「いいんだ」
小椋「あたし、頑張るから…ヒック、頑張って…いつかきっと、絶対、立って、歩いて、うえっ、うええぇ~っ」
恒一「その調子だよ、小椋さん」
小椋「でも、うえっ、彩、彩に会いたいよぉ~っ!うえっ、えっぐ、彩にも、この、りんご、りんごぉ…うええぇ…」
小椋「彩、あのこっ、甘いのっ、好きでっ、ひぐ、ぶひっ、がっこ、帰り、喫茶て、よく一緒、一緒にっ」
小椋「夏は、彩んちでへぇっ、す、スイカ、お正月っ、う、うちのおこたで、ヒッ、み、みかん一緒にぃっ」
小椋「あれ…なんで今、こんな昔の事思い出して…なんで…あれ、あれぇ?」
小椋「も、あたし、なんかワケわかんない、思い出が、彩との思い出、止まんないよ、どうして、ああっ!」
小椋「こ、恒一くん…!お願い、ヤバイ、ごめん、ちょっとだけ、ちょっとだけだからギュってして!」
小椋「恒一くん、あああバラバラになりそうっ、お願い、ぶひっ、ひいぃ~ん」ポロポロポロ
恒一「小椋さん…」ギュ
小椋「ふぇっ、ふうえええ~っ、恒一くん、恒一くんん~っ!」ギュウウ
小椋「ふわぁああっ、ああああん!うわああああああん!!」
・・・・・
・・・
小椋「クスン…クスン…ズッ…ひっく、ひっく…うう…」
恒一「……」ポンポン
小椋「も…もういいわ…ごめん…ありがと…」
恒一「~♪」ナデナデ
小椋「ちょ、もういいってば…」
恒一「~~♪」ナデナデナデナデ
小椋「ちょ、調子に乗るなっ!もういいって言ってるでしょ!」
恒一「~~~~っ!」ナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデ
小椋「はっ、は、は、離せってーのぉ!」グイ
恒一「おおっぷ、右手は健在だね…別に遠慮しなくていいのに」
小椋「誰がするか!じゃなくて…へ、変な気起こされても困るしね!今のあたしじゃ抵抗できないし…」
恒一「し、信用ないなぁ…」
恒一「なんのなんの、僕でよければまた胸を貸すよ」
小椋「調子に乗るんじゃないわよ…今のは…アレよ。なんつーか、魔がさしたっていうか…」
恒一「ふふふ、そういう事にしとこうか」
小椋「しとこうか、じゃなくて…!あ、あのね、この事は絶対、誰にも言っちゃダメだからね」
恒一「わかったよ…でも、あの小椋さんが『ギュってして』とはね…ふふふ」
小椋「~~~~~っ!」カァ~~~ッ
小椋「くのやろっ!」ヅン
恒一「…い、いだ!痛い!」
小椋「この馬鹿!アホ!最低!信じらんない!喰らえ!オラ!」ヅンヅン
恒一「ちょ、小椋さん爪楊枝はやめて!い、痛い!痛いって!」
小椋「うっさい!あーあとね、お見舞いで思い出したんだけど、アンタよくもあの時あたしに膝蹴りお見舞いしてくれたわね!」
恒一「うわっ、憶えてたの?あれは、その…ゴメン」
小椋「あんたのせいであたしは人前でゲボ吐かされたのよ!いつか絶対仕返ししてやるからね!」
恒一「ええ~、そんなぁ…」
小椋「ああ~なるほどなるほど、アンタの顔見るたびに感じてたモヤモヤの正体はコレかぁ~♪ふふーん♪」
恒一「ひいぃ…」
小椋「見てなさい恒一くん!リハビリしまくって動けるようになったら、絶対渾身の膝蹴りをお見舞いしてやんだから!」
恒一「そんな…待ってよ、確か小椋さんの蹴りって鍵の掛かったドアを数秒で破壊して…」
小椋「せいぜい今のうちにあたしのご機嫌取っとくことね!逃げるんじゃないわよ!わかった!?」
恒一「は、はいぃ…」
小椋「ふん、よろしい♪」
恒一「そ、そう…それはよかった」
小椋「ふっふっふ、恒一くん、あたしねぇ、ここの病院食もいい加減飽きてきててねぇ」
恒一「ああ、その気持ちは解るよ」
小椋「りんごもいいけど、次は駅前のケーキ屋さんのタルトが食べたいなぁ~♪」
恒一「うん、退院したら好きなだけ…」
小椋「次はいつ来てくれるの?」
恒一「え?あ~、いつになるのかなぁ?」
小椋「お花、買ってきてくれるんだよね?」ニコッ
恒一「ああ、そういえばそんな事言ったような…」
小椋「ケーキ屋の隣が花屋さんだったな~そういえば。ふふ、楽しみにしてるからね♪」
恒一「なんだかレクター博士みたいな…」
小椋「何か言った?」
恒一「いや、なんでも…」
小椋「えっもう?」
恒一「うん、ちょっと用事があってね」
小椋「そ、そう…じゃあ、仕方ないわね」
(用事ってなによ!もう少しくらい居てくれたっていいじゃない…)
恒一「また来るよ」
小椋「や、約束だからね!花とケーキ忘れるんじゃないわよ!」
(いつ来てくれるの!?ねえ、あたし何日我慢すればいいの!?)
恒一「ふふふ、憶えておくよ」
小椋「ふっふっふ、憶えておいてくれたまえ」
(いらない!ケーキもお花もいらないから、だから恒一くん、もう少しだけ…)
恒一「じゃあまたね、小椋さん」ギシ
小椋(待ってぇ!動いて!動いてあたしの左手ぇえええっ!!)
恒一「え?」
小椋「……っ」ググ…グググ…
恒一「小椋さん…左手…こんなに力強く僕の服掴んで…」
小椋「いかない…で…」グググ
恒一「え…」
小椋「行っちゃやだ…恒一くん…いかないで…」
小椋「やだよ…さびしいよぅ…恒一くん…一緒にいてぇ…いてよぉう…」
小椋「ケーキもお花もいらないからぁ、恒一くんがいてくれれば…それだけで…あたし…」
恒一「………わかったよ」
恒一「一緒にいる。ずっとここにいるよ」
小椋「ふぇ…?ほんと?」
恒一「うん」
恒一「うん、ずっと一緒だよ」
小椋「恒一くん、もう一回ギュってして」
恒一「こう?」ギュ
小椋「…うん」
小椋「恒一くん」
恒一「ん?」
小椋「キスして」
恒一「いいよ、じゃあ、目を閉じて…」
小椋「ん…」
・・・・・・・
・・・・・
・・・
恒一「…ん?あれ?」クルッ
小椋「………」
恒一「小椋さん、今僕の服の裾、引っ張った?」
小椋「んーん」フルフル
恒一「あれぇ?気のせいかな…今、微かに引っ張られたような気が…」
小椋「知らなーい。幽霊じゃないの?」
恒一「ちょ、やめてよ…もう」
小椋「ひひひ、びびってやんの」
恒一「そんなんじゃないよ…んん~?…まあいいか」
恒一「じゃあ、また来るからね」
小椋「うん、バイバイ」
バタン…
小椋「ハァ……忌々しい左手め…もうちょっとだったのにな…」グググ
小椋「………」ポテ…
小椋「//////」ボッ
小椋「て、アホかあたしは…何考えてんのよ…いやらしい…」
小椋「……はぁ」
小椋「リハビリ…がんばろう」
小椋「そんで…次は…ちゃんと」
小椋「この手で…しっかり恒一くんn
ガチャ
恒一「ところで小椋さん」ヒョコ
小椋「にゃっほおぉうい!!」ビクーン!!
小椋「なななななな、なーなー、何よ!! のの、ノックくらいしなさいよ!!」ドキドキドキ
恒一「あ、ごめん」
小椋「はぁ、はぁ、あぁビックリした…」
恒一「脅かすつもりは無かったんだけど…」
小椋「…聞いてた?」
恒一「え、何を?」
小椋「なな、なんでもないわよ!で、何の用よ!もう!」プンプン
恒一「小椋さん、どんな花が好みなのかなって思って」
恒一「そう?じゃあ、綺麗なの見繕って持って来るね」
小椋「ん」
恒一「じゃ、またね」
小椋「うん、また」
パタン…
小椋「あっ、待って!ちょっと待った!」
カチャ
恒一「どうかした?」ヒョコ
小椋「あたし、あれが欲しい。アネモネの花」
小椋「うん、アネモネ」
恒一「どんな花なの?」
小椋「ええっと…牡丹みたいな花…だったかな?花自体はあんまりよく憶えてないんだけど」
恒一「え?憶えてないようなのを指定するの?」
小椋「い、いいのよ!ちゃんと言ったからね!アネモネだからね!」
恒一「わ、わかった…じゃあ、今度こそバイバイ、小椋さん」
小椋「うむ!気をつけて帰んなさいよ!じゃーね!バイバイ!」
恒一「うん、またね」
パタン
小椋「はぁ~~~~…」
小椋「なんか疲れた…」
小椋「………」
小椋「…まだその辺に潜んでんじゃないでしょうね…恒一くん?」
小椋「そこにいるのは解ってんのよー出てきなさーい」
小椋「………」
小椋「……はぁ…なわけないか」
小椋「……」
小椋「ふふっ」
小椋「よいしょっと」カタ
小椋「よっ…彩…」
小椋「さっきね、あんたとの思い出が溢れ出て、涙が止まらなくなったんだ…」
小椋「頑張らなきゃ…って、強く想ったらね、彩がいなくなったこと、今になって初めて実感しちゃった…」
小椋「でもそれは、過去に縋って座り込んでたあたしが、やっと前に向かって歩き出すことが出来たからなのかな」
小椋「彩、あんた前に恒一くんに命を救われたんだよね」
小椋「あたしも今日…恒一くんに救われたよ…だから…」
小椋「あんたの所に行くのは、思ってたよりも、もっとずっと先になるかもね…」
小椋「ふふっ、でも最後のはちょっとだけ…らしくなかったかなぁ」
小椋「…笑っちゃうよね…あたしが花言葉なんて」
小椋「…そりゃ、時々泣いちゃうこともあるだろうけど…てかすでに今もそうなんだけど…」
小椋「………グス…」
小椋「見守っててね、彩。あたしも、もう彩に心配かけないように強くなるから…」
小椋「………」
小椋「………」
小椋「彩……あたしね…」
小椋「今日、好きな人ができたよ」
恒一「ちょっと元気になりすぎたような気もするけど…」
恒一「………」
恒一「…ベッドの横にあったの、綾野さんの写真だったな…」
恒一「小椋さん…」
恒一「おっとここか、通り過ぎるトコだった」
恒一「はぁ……」
恒一「…うう、胃が痛い…心が罪悪感でいっぱいだ…」キリキリ
503号室 綾野 彩様
恒一「すぅ~」
恒一「はぁ~~…」
恒一「……ッ」バチバチンッ
恒一「よしっ、気合入れて行k
『ふあああぁ~~~』
恒一「!?」
恒一「綾野さん!?」ガチャッ
綾野「ああぁ~こういっちゃん、こういっちゃん見てコレ凄いの~」クチュクチュ
恒一「うっわ゛あああああああああ!!」シビビビビ
綾野「おまたいじると超きもちーよぉ~♪すごいよ~あ~~」
恒一「わ゛あああああああああああ!!」ドタドタガチャッ バタン
恒一「はぁはぁはぁはぁはぁ…」※部屋の外
『あれーこういっちゃん?こういっちゃ…あ、あっあっあっ、ああ~なんか来るよ、ああ~』
『あっ!あああっ!ああ~………わは、いっぱいでた♪』
恒一「はぁ…はぁ……」
恒一「はああ~~~~~…」ガクリ
恒一「ダメだ…これじゃ小椋さんに会わせるなんて、とてもじゃないけど無理だ…うう」
『いーよー』
恒一「ほっ…綾野さん、お見舞いに来たよ…」カチャ
綾野「おーこういっちゃん、いらっしゃーい」フキフキ
恒一「ぶはっ!!あ、綾野さんパンツはいて!パンツ!」クルッ
綾野「ふぇーい」ハキハキ
恒一「パジャマもね」
綾野「ふいふい」モゾモゾ
恒一「もういいかい?」
綾野「もーいーよ♪アハハッ フフッ」
綾野「こういっちゃんお土産~お土産~♪」
恒一「はいはい、今日はりんごだよ。今剥いてあげるからね」
綾野「ウサギさんりんご!」
恒一「はいはい」ショリショリ
綾野「うーさぎうさぎ♪うさうさぎ♪」パヤパヤ
恒一「はいはい」ショリショリ
綾野「うさぎさんりんごっていいよね~うさぎさんいい、りんごいい、いいといいで10倍だぞ10倍!」
恒一「はいはい」ショリショリ
恒一「はい、できたよ」
綾野「ワーイ!!」
恒一「ふふ…」
恒一「まだ剥くからどんどん食べてね」
綾野「うん!こういっちゃん大好き!あははっ♪」
恒一「そ、そう…ありがと…」
恒一「ところで綾野さん……何か思い出した?」
綾野「全然!」ムシャムシャ
恒一「仲の良かった子のこととか、何か無いかな?」
綾野「まったく!」ムシャムシャ
恒一「…そう」
恒一「うわっと…綾野さん、ちゃんと飲み込んでから叫ぼうね」
綾野「あたし、こういっちゃんなかなか来てくれないから、来たら文句言おうと思ってたんだっけ!」
綾野「んん、でもお土産持ってきてくれたしこういっちゃんが来てくれたから許す!よかったねこういっちゃん♪」
恒一「うん、ごめんね。色々忙しくて…」
綾野「じゃあしゃーなしだね!許す!」
恒一「ありがと」
綾野「よし日記に書こう!70月43日うどん曜日!こういっちゃん!りんご!うさぎ!げきとつ!おわり!」ぐりぐり
恒一「…綾野さん、日記つけてるんだね。ちょっと見せてくれないかな?」
綾野「いーよー、ほい」
恒一「ありがと…毎日つけてるの?」パラパラ
綾野「うん、毎日書いてるよ。3日くらいまえも久しぶりに書いた」モグモグ
恒一「そっか…ええと…う、字がデカイ…」
65月※>>0�判読不可)ひまだ。ひまだから数字かぞえてた。6899の次ってなんだっけ。おわり
1月2日34曜日 男の子が来た。なんかあたしの手をにぎって泣いてた。あほだ。こういっちゃんとよぶことにした。
5月6日78曜日 こういっちゃん、いろんな人と話してた。遊んでほしかったのに。こういっちゃんまたきてね。おわり
9月10日11曜日 あと、かんごふさんがあたしのことをアヤちゃんて呼びはじめた。アヤノかアヤかはっきりしろ。今度こそおわり。
恒一「…この3ページぶち抜きの日記は…僕が始めて来た日か…」
恒一「………」
恒一(あの日の衝撃は一生忘れられそうに無いよ)
恒一(車が潰れた上に爆発炎上して、何人乗ってたかも判らない状態だったから…てっきり亡くなったのかと思ってたよ)
恒一(警察の人が言うには落下中に奇跡的に車から投げ出されて、その後森の中を何日も彷徨って、力尽きた所を偶然保護されたらしいけど…)
恒一(発見されたのが夜見山の外で、事故現場から離れていたから身元が解らなかったんだな…でも、そのお陰で一時的に災厄からは逃れられた)
恒一(それでもまた夜見山総合病院に搬送されて、一時はかなり危険な状態だったけど、ある日を境に回復に向かっていったんだってね)
恒一(あの、合宿の日から…災厄が止まった、あの日から)
恒一(今はもう怪我自体は心配する状態じゃないって聞いて安心してたんだけど…)チラ
綾野「はっ!食べられちゃったうさぎの仲間が仕返しにきたらどうしようっ!」ビクーン
綾野「……よし、そいつもたべよう」ウヘヘ
恒一「………」
恒一「……ただ一箇所…肝心なところがなぁ…」ハァ
が月に日よ曜日 手のほうたいが取れた。ので、じゃんけんして遊んだ。みぎつええ。おわり
日付無記名 いいおてんき。あしのぎぷすをかえた。ぎぷすくさい!くさい!おわり
0月0日8曜日 あめはキライ。じめじめしとしと。さむいし。もうねよっと。おわり
日付無記入 ケガしたところをいじると、いたいけど、なんかやめられない。おわり
日付無記名 アニメ見たであります。おもしろかったであります。おわりであります。
日付無記入 女の子がきた。家来になればオカシくれるって。ねえさん一生ついてきます。わんわん。おわり
恒一「…………」
恒一「………んん?」
日付無記入 ねえさんのあたまから飛び出てるかみの毛は、えいえんのヒロインのあかしらしい。ねえさんにはかなわねーや。おわり
恒一「…見崎だよね、これ…見崎もお見舞いに来てくれてたのか…」
恒一「色々引っかかる点もあるけど、まあよしとしとこう」
日付無記入 こういっちゃんきた!ウヒョー※※>>0�以下判読不能)
恒一「……ふふ、日記の呈を成してないや。でも喜んでくれてるみたいでよかった」
日付無記入 こういっちゃんこないかなー。こういっちゃんきた!うそです。あーあ。おわり
日付無記入 こういっちゃんこないな。あいたいな。こういっちゃんいつでもきてね。まってるよ。おわり
恒一「はぁ…ごめんよ綾野さん…来たいのは山々なんだけど、おじいちゃんが本格的にボケてきちゃって色々大変なんだ…」
日付無記入 お昼のプリンをねえさんにとられた。かわりにオカシでできたキノコもらった。プリン3こぶんの価値があるって。とくした気分。おわり
恒一「…ひどい…きのこにそんな価値があるワケ無いだろ…せめてたけのこを…ていうか怪我人からオヤツ巻き上げるなよ…」
日付未記入 ねえさんはあたまがいい。ねえさんはびじん。ていっぱい言ったらきのこくれるねえさんまじステキ。おわり
恒一「見崎…虚しくならないのか…?」
日付無記入 ねえさんはよくナデナデしてくれる。こういっちゃんもナデナデしてくんないかな。ナデナデシテー。おわり
恒一「…でも結構頻繁に来てるんだな…綾野さん身寄りがいなくなっちゃったから、見崎なりに気遣ってるのかも。今度お礼言っとこう」
恒一「……」ナデナデ
綾野「おっおっ?わは、わーい♪」ニコニコ
恒一「ええと、次は…」ペラ
綾野「わーんもっとー」
日付無記入 これはすごい。おわり
恒一「…前言撤回…見崎のヤツ…何を考えてるんだ…」ペラ
日付無記入 女の子だってせいよくはある。それがわからないのはどうていだってねえさんが言ってた。よくわかんないや。おわり
恒一「悪かったね…てか見崎のやつ、僕が日記を読むのを見越してたんじゃないよな…?」
恒一「もういいや、見崎関連の日記は。見透かされているようで不安になる。それより綾野さんの記憶だ」
恒一「せめて何か…ヒントになる項でもないかなぁ…」
綾野「むー」
恒一「んん~…」ペラ…ペラ
綾野「こういっちゃん、まだ~?」
恒一「ごめん綾野さん、もう少し待ってて」ペラ
綾野「もー、こういっちゃん、いっつも待たせてばっかりだね」
恒一「う…ご、ごめん」
綾野「毎日待ってるのに、なかなか来てくれないしさ」プクー
恒一「ごめんよ綾野さん、もうちょっとだけ…そしたら何かして遊ぼう」
綾野「はぁ…待ってる間テレビでも見よっと。アニメやってないかな~」
恒一「うん、ごめんね…」ペラ
恒一「……うーん…」ペラリ
恒一「……おや?」
テレビでくるまがどかーん。あたまいたくなた。こわくてさみしい。こういっちゃんにあいたい。おわり
恒一「………」
恒一「ええと…確か綾野さんの簡易看護日誌があったはず…」ガサガサ
恒一「あった、これだ。ええっと…」
10月26日 午後8時 頭痛と強い恐怖感を訴え、一時的に心神喪失状態に陥って病室から這って脱走。嘔吐、失禁有り。原因は不明。
注釈 見舞いの少年(榊原恒一氏)の名を連呼。念のため以後見回りの回数を3から5に増やす対応
恒一「これは…日記には日付が書いてないけど、この日記との符合は…?」
綾野「………」
恒一「綾野さん?」
恒一(…熱心にアニメを見てる。何のアニメだろう…)
恒一(…なんか…陰鬱な雰囲気だな…深刻な顔した学生が千切れたカセットテープを囲んで…おや、急に場面が変わった)
恒一(雨の中、山沿いの道を車が走ってる……乗ってるのは親子かな…)
綾野「う…」
恒一「綾野さん?」
綾野「う…あ…ダメ…」
恒一「どうしたの?綾野さん顔が真っ青だよ…?」
恒一「どうしたの綾野さん!?大丈夫だよ!もう現象は止まったんだよ!」
綾野「ひっ……ひいぃぃぃ……!」ガタガタガタガタ
テレビ『キョキョキョッ ドガシャッ 』
綾野「――ッ!!」ギクンッ
綾野「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」
恒一「綾野さん!?」
恒一「綾野さん落ち着いて!今ナースコールしたよ!すぐ先生が来てくれるから…」ガシ
綾野「こういっちゃんどこぉ!?ひいいっ!死ぬ、死んじゃう!こういっちゃんどこぉ!?どこなの!?わああああっ」ブンブン
恒一「!? 綾野さん僕はここだよ!おちついて、ね、傷が開いちゃうから暴れないで…!」ググググ
恒一(凄い力だ…!車が崖から落下する場面で触発したのか?くそっ、僕が予測して止めるべきだった…!)
恒一「僕はここだよ綾野さん!だから落ち着いて…うわっ」ドタッ
綾野「怖い…痛いぃ…!怖い痛い怖い痛い怖いよこういっちゃん、助けてよぉ…こういっちゃん、どこおぉ!?」
恒一「いててて…ま、待って綾野さん!まだ足の傷が…立っちゃダメだ!」
綾野「こういっちゃあぁ~~~~!」トテトテ…
恒一「待って!待って綾野さん!病室に戻って!」ググ…ムクリ
恒一「綾野さん!!」ダッ
看護婦さん「今日の由美ちゃん、なんかいつもより元気だったからお姉さん安心しちゃった~」ガラガラ
看護婦さん「きっとあのオミマイ少年のお陰かな~?手鏡欲しがったり散髪の予約入れたり…」ガラガラガラ
看護婦さん「いやぁ~青春してるわね~♪ンフフ~♪」ガラガラガラ
看護婦さん「こういういい日はアレね~、普段はクッソ重たい、医療器具満載のカートも軽く感じちゃうわ~」ガチャガチャ
看護婦さん「お~ここだここだ。ふい~疲れたぁ♪やっほ~メガネ少年、元気してるカナ~?」ガチャ
「ああああぁん!こういっちゃ、こういっちゃあ~~ん!」
「どこだよおぉう、うえっ、うええ~~…」トテトテトテ
「あっ!綾野さん危ないっ!!」
ドガシャァッ!!
看護婦さん「ひえっ!?な、何!?って今の音…まさか、誰かがカートに!?」
恒一「………う…」
恒一「あ…綾野さん…怪我は無い?」ナデ…
綾野「ううっ、うっ、ヒック、ヒック、うえっ、えっぐ…」ギュウ…
看護婦さん「きゃあああああ!!だ、大丈夫ですかぁ!?大変…お怪我は…!?」
恒一「大丈夫です…ただ、少し足の傷が開いちゃってるみたいで…綾野さん、他に痛いとこないかい?」
看護婦さん「そ、そうじゃなくて…キミは大丈夫なの!?カートに背中から突っ込んだんでしょ!?この子を庇ったのね?」
恒一「ごめんなさい、カートひっくり返しちゃって…僕は大丈夫です…たぶん…あいたた…」
看護婦さん「あ、こ、こうしちゃいられないわ!すぐに先生を呼んでくるからね!」タッタッタ
恒一「あ、お気遣い無く…」
恒一「ん、なんだい?綾野さん」ナデナデポンポン
綾野「やっと来てくれたね…また…助けてもらっちゃったね…」
恒一「なんのなんの、気にしないで……って…」
恒一「え?『また』?」
恒一「綾野さん…記憶が戻ったの…?」
綾野「あの時…車が落っこちた時…こういっちゃんがね、助けに来てくれるような気がしたよ」
綾野「こういっちゃんが…また守ってくれそうな気がね…したの」
恒一「……ごめん…僕は…」
綾野「ううん、いいの。ちゃんとこうして受け止めてくれたもん」
綾野「待ってたかいがあったよ…こういっちゃん」ギュ
綾野「なんだか…落ちてく感覚が止まって、やっと地に足がついたみたい…」
恒一「そうか…綾野さんの時間はずっと事故の時のまま…」
綾野「こういっちゃん…パパとママは…?」
綾野「ふぐうっ………そだね……車、燃えちゃってたからね…こういっちゃん…背中、痛くない?」
恒一「大丈夫」
綾野「じゃあさ…もうちょっとだけ、このままでいいかなぁ…っ」
綾野「ひっぐ、うえっ、ちゅ、ちょっとだけ…泣いていいかなぁっ?」ワナワナワナ
恒一「お帰り…綾野さん」
綾野「ふえっ、ふぇえええええ~~っ!こういっちゃ、おふぇっ、ぶひっ、ひぃぃい~~っ!ふあっ、ああぁ~~ん」
綾野「こういっちゃ、パパと、ママがぁ、しっ、死んじゃったよぉっ、ああっ、ふえあああああぁ~…っ!」
恒一「今は泣いていいんだよ…いっぱい泣いて、それから前に進んでいこう」
恒一「そうやって僕達は大人になっていくんだから…」ナデ
・・・・・・・
・・・・
「3年2組、19番 榊原彩」
彩「はいっ!」ビシィ!
小椋『彩ぁ~!手は挙げなくていいの!』ヒソヒソ
彩「あ、そうだっけ?エヘヘ」
校長「卒業表彰、榊原彩殿…以下同文です」
彩「ははぁ~」ウヤウヤ
校長『辛い過去を乗り切ってよく頑張ったね、おめでとう』ボソッ
彩「えへ♪ありがと、校長せんせ」
小椋『んじゃ行ってくるかな…よっこらしょっと』
彩『由美ぃ、杖いる?』
小椋『ん、いらない』
彩『がんばれ由美ぃ♪コケてパンツ晒すなよ~』
小椋『わーってるわよっ』
小椋「………っと………あぶねっ……」フラフラ
ガンバレー
シッカリー
小椋「な…なによ、もう」/////
小椋「……」ペコリ
校長『君が自分の足で立って、その手で表彰状を受け取ってくれて私も嬉しい』ボソッ
小椋「――ッ?」ブワッ
小椋「あ…あ゛……ありがどうごじゃいまひたぁ~うええ~」ポロポロポロ
校長『降りるときも気をつけたまえ』ボソッ
小椋「ひゃいいぃ~~、おしぇわになりまじだぁ~っ」ポロポロポロポロ
彩「ほら泣いた♪うひひひ」
男子生徒「予想通りで賭けにならんな」
女子生徒「やばい…ウチも泣きそう…てか千曳サンもやばくない?」ウルウル
千曳「ううっ、ヴェフュッ、お、おめでどう二人どもリュフッ!エヴォリョフッ!!私は嬉しュリュヴェノフッ!!」プルプルプル
あーおーげばー とーおーとしー わーがー…
小椋「ふん、あたしは別に…」
女子生徒A「おつかれちゃーん♪いやー由美ねえさん、いい泣きっぷりでしたねぇ♪」
小椋「そのねえさんってのやめなさい……て言い続けて一年経っちゃったわね…てか泣いてないわよ!」
女子生徒B「由美ぃ~それはさすがに通らないでしょ~?私が鼻水拭いてあげたのに、ねぇ~彩♪」
彩「ね~♪由美可愛かったよね~♪」
女子生徒A「ね~♪これだからねえさんからは目が離せないよねぇ~♪」
小椋「ぐぬぬ…あんたらねぇ…」
男子生徒「ちょっといいか…!?」
男子生徒「お、お前じゃない…小椋…!俺、お前に話があるんだ…!」
小椋「へ?あたし?」
女子生徒B「なになに、告白ぅ~?」
男子生徒「そ、そうじゃねえ!あ、い、いや、そうじゃねえって事も無いんだが…」ゴニョゴニョ
小椋「なによ」
男子高生「くっ…その目…たまらん…っと、ええっと、あのだな、その…俺…お前の事…」
女子生徒A「あっ!な、なんかイケメンがこっち見てる!手ぇ振ってる!」
彩「ふえ?ああ~!こういっちゃんだぁ~!ワーイ!」ダーッ
小椋「えっ、恒一くん!?ちょ、待ってよ彩ぁ!」ヨタヨタ
男子生徒「………」
女子生徒B「ありゃ…コホン、まぁ、そーゆーことらしいから…元気だしな。じゃ」
彩「こういっちゃん来てくれたんだ嬉しいよまた背ぇ伸びたねうわっほーい♪」ダキッ
恒一「おおっと…あはは♪」グルグル
彩「キャッキャッ♪」グルグル
小椋「よ、恒一くん…久しぶり…またデカくなったわね…」////
恒一「小椋さん、卒業おめでとう」ストン ワーンモットマワルノー
小椋「ん…まぁ…ね…」モジモジ
恒一「ふふ、会うたびに回復してるみたいだね。嬉しいよ」
小椋「そ…そうかな…あたしも…」
小椋(あたしも…恒一くんに会うたびに…胸が苦しくなって…)
女子生徒B「あ、あのー…由美ぃ、ちょっといいかなぁ~?」ツンツン
女子生徒B「ば、バカは無いでしょ~?そ、それより由美に彩ぁ~!」
女子生徒A「誰なんスかこの爽やかなイケメンさんはぁ?」
小椋「誰って…えっと、あたしが首やって休学する前の同級生の、榊原恒一くん…」
恒一「よろしくね」ニコ
A・B「へええ~~」
彩「あと、あたしの従兄弟だよ!」
A・B「ええええ~~っ!?」
彩「従兄弟っても、全然血は繋がってないけどね!」
A・B「ひええええ~~っ!?」
女子生徒A「聞きましてよ奥様!」ヒソヒソ
恒一「あはは…」
小椋「な、何か変な事考えてない?あんたら…」
小椋「あのね、恒一くんは、彩を養女に引き取った榊原家の孫だから従兄弟なの!」
小椋「そーいうことなの!わかった!? …聞いてる?」
女子生徒B「わあぁ~////」グルグル
恒一「ええっと…何してるんだろう、僕…」グルグル
女子生徒A「先輩次あたしね!ねえそろそろ交代してよぉ!」ピョコピョコ
小椋「コ、コ、コラァ―――ッ!!」
小椋「まったく…あんたらときたら…」プンプン
女子生徒B「なるほどねぇ~、あれが由美の好きな人かぁ~」
小椋「ほへぁっ!?ななななーに言ってんの?ちがうし!たたただのとと友達だし!」
女子生徒B「隠すな隠すな、由美の事はよくわかってるつもりだよ」
小椋「………っ」
女子生徒B「なるほどねー、今の由美があるのはあの人のお陰かぁ…」
女子生徒B「酷い状態だったんでしょ?一年半もリハビリして、やっと立てるようになったんだよね」
女子生徒B「彼に励まされて♪」
小椋「……うん…」
女子生徒B「彩と一緒に東京の高校受けたのも、彼の傍にいたいから?当たってる?」
小椋「………」
小椋「/////」コクン
小椋「えっ?」
女子生徒「あの人だって由美の事憎からず思ってるんじゃないの?東京からわざわざ卒業式に来てくれるなんてさぁ」
小椋「んん…」
小椋「…今はまだ…やめとく」
女子高生B「なんでよぉ~」
小椋「彩…多分恒一くんの事、好きだから…」
女子生徒B「そ、そんな事言い出したら…」
小椋「彩はあたしの親友で、リハビリも休学も、ずっと付き合ってくれた恩人だから…」
女子生徒B「………」
小椋「そのうち…自分でもどうしようもなくなっちゃう時がくるから…その時まで保留しとく」
小椋「あ、それにあたしも彩もさ、高校行けば他にもっといい人見つかるかもしれないじゃん?」
女子生徒B「そうは見えないけど…いや、彼見た限りじゃそれはないわ」
小椋「えへへ、やっぱそうかなぁ」ニヘラ
女子生徒B「惚気るトコ?」
小椋「とにかく、あたしは彩を出し抜くような真似は絶対にしないって決めたんだ」
女子生徒B「あんた達って…ホント困難の種に事欠かないね…」
女子生徒A「うっひょおお♪これスゲェッス!なんか、なんかたまんねーッス先輩!」グルグル
彩「あはははは♪あはははははははは♪」カタグルマ
恒一「目が回ってきたよ…」グールグール
恒一「ふぅ、疲れた…あ、そうだ」
恒一「カメラ持ってきたんだっけ、みんなで記念写真撮ろう」
彩「おお~、いいねいいねぇ♪由美、こっちこっち」
小椋「はいはい、今行くわよ」ヒョコヒョコ
彩「みんなも一緒に撮ってもらお?」
女子生徒A「ほいさ♪じゃあ4人で組体操の扇でもげっぷッ!」グエエ
女子生徒B「あ、まず二人で撮ってあげてください。私達は後でいいですから」ググ…
彩「え~いいじゃーん♪由美がコケないように支えててあげる♪にひっ」
小椋「もう、彩だってしょっちゅうコケまくってるじゃん…」
彩「二人一緒ならへーきだよぅ♪ほらほら、腕も組んじゃお♪可愛く撮ってねこういっちゃん♪」
小椋「…ふふっ 恒一くん、手ブレなんかしてたら後でヒドイわよ♪」
恒一「あはは、変な汗が出てきたよ」
女子生徒A「二人ともいい顔してるね…やっぱデキてるのかな…」
女子生徒B「…取り越し苦労かぁ…あの二人なら、何があってもずっと一緒にやっていけそう」
恒一「お、丁度いい具合に桜が舞って…二人とも笑って、撮るよ~」
彩「いえーい、ピースピース♪」ニカッ
小椋「わっ、ちょ、ぴ、ピース♪」ニコッ
恒一「ふふふ…二人とも、卒業おめでとう」カシャ
| | /〉
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二二二二二二>'"_フ: : :/: : : :/: :/: : :/: :./ V:.「l l| 〃 ̄`| l「} l{ /介ー―'‐介
二二二>''"、___/ /: :ーァァ≦}/l: : /: :./_ ㌶_} { == 、 ''' | llノ从_l::∨\__ノ}:|
/::::::::::::::::\/ /:.: : : :|:l 芹刈 l/}/__ `}リ_} 〃,,,, _ ノイ| /⌒::::::\__/::
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おし まい
小椋「ふぅ、リハビリ疲れたぁ…」
小椋「今日は恒一くんが応援にきてくれたから、つい張り切っちゃった」
小椋「でも、お陰で左手は今までより動くようになったし、時間はかかるけど一人でご飯だって食べられるんだから」
小椋「もう、恒一君を掴み止める事だって……まあ、しないケドね。今は…だけど」
小椋「……でも…いつか…フフ」
小椋「……………」
小椋「這い蹲ってでも、前に…かぁ」
小椋「恒一くん…ありがと…」
小椋「…………」
小椋「…………」
小椋「小椋さん、好きだ!付き合ってくれ!」
小椋「こ、こーいちくん…!いいの?あたしこんなだよ?」
小椋「関係ないさ!小椋さん!だきっ!」
小椋「ああっ!こういちくん!由美って呼んでっ」
小椋「由美…」
小椋「恒一くん…ちゅ…」エンダァアアアア
小椋「~~~~~~っ!!」プルプルプル
小椋「なんてね!なんてね!デュフフフフ♪」バンバン
ヒタヒタヒタ
小椋「?」
ヒタヒタヒタ ヒタヒタヒタヒタヒタ ペタペタペタペタペタ…
小椋「…何?」
小椋「なんなの…?足音?裸足みたいな足音が…」ゾク
小椋「近づいてくる…ねえ、ちょっと、やめてよ…」ブルブル
ペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタッ!
小椋「ひいっ」バサッ ※ふとんバリアー
小椋(病室の前に来たっ!お願い、どっかいって!)ブルブル
小椋(いる!何かが病室の前にいる!なんでまだいるの?はやくどっか行ってよぉ!)ガタガタ
小椋(助けて!恒一くん、彩、怖いよぅ、怖いよぉ~っ!)ポロポロ
カタ…カタカタ…カタカタカタガタタガタガタ
小椋(いやああああ!扉が動いて…!ひいい~なんまんだぶなんまんだぶ…!)
??「~♪」ガタガタガタ
警備員「………」
??「~~♪」ガタガタガタガタ
警備員「……何だお前は…」
??「!?」ギクッ
警備員「ん?眼帯着けてるのか?患者か?」
??「~~っ」アワアワアワ
??「っ!」ダッ
警備員「あっ、待て!」
??「~~っ!」ヒタヒタヒタヒタヒタ…
警備員「…なんだったんだ今のは…妖怪か?座敷わらしの親戚?」
小椋「うえええぇ~恒一くん助けてぇ、こわいよお~っ」ベソベソ
おし まい
川掘「おお、榊原か!丁度いいところに来た、さっそく頼みたいことがある」
恒一「頼みたいこと?なに?」
川掘「しゃぶれよ」
恒一「じゃあ、僕はこれで…」キィ…
川掘「待ってくれ!両腕を粉砕骨折して合宿から今まで一回も出してねーんだよ!健全な中学男子にとっちゃ拷問に等しい!頼む助けてくれ!」
恒一「健全ってどの口が言うんだよ…嫌だよ」
川掘「じゃあもうこの際手でいい!三こすり半、いや二こすりだけで十分だ!頼む榊原そんな顔しないで!」(切実)
恒一「…ううぅ…仕方ないなぁ…いやだなぁ…」シブシブ
川掘「待て、榊原」
恒一「?」
川掘「俺の顔みながらやれ」
恒一「じゃ、またね」パタン
川掘「待ってくれ榊原ぁああああ!!!」
恒一「ええっと…次は…」
風見「速川の瀬にます瀬織津姫といふ神、大海原にも出でなむ。かくも出でなば賢みたまえ…賢みたまへ…」ブツブツ
恒一「うん、調子はどう?」
風見「天つ神は、天の磐門を押し披きて、天の八重雲を伊頭の千別きに千別きて聞こしめさむ…」ブツブツブツ
恒一「うんうん」
風見「天の八重雲を吹き放つことの如く、朝の御霧、夕の御霧を、朝風夕風の吹き払ふことのごとく…」ブツブツブツ
恒一「うんうん、全然わかんないや」
風見「此久持 出往奈婆 荒潮乃潮乃八百道乃 八潮道乃潮乃八百會爾坐須…」ブツブツブツブツ
恒一「じゃあ、僕そろそろいくね。また来るよ」
恒一「じゃあね、風見君」
パタン
風見「払へたまひ清めたまふことを、天つ神国つ神 八百萬の神たち 共に聞こしめせとまおす。恐こみ…恐こみ…」フワー
風見「我見たり、悠久を揺蕩い境界に潜みし知識の渦を。我得たり、疎は御霊。神の魂…」フワフワ ピカー ぐるんぐるん
恒一「さて…次に近いのは…」
恒一「え?入ってこいって?いやいいよ、お楽しみ中みたいだし…ていうか二人とも服着てないよね…?」
恒一「ほら、金木さん嫌がってるじゃないか…また終わったら来るから…」
恒一「いやいやそうじゃなくて、金木さんが本当は見られたがってるとか、そういう問題じゃなくてね」
恒一「…え?僕なら参加していい?」
恒一「………………………」
恒一「いや駄目だ、そういうのはまだ早いっていうか、初めては大切にしたいっていうか、何言ってるんだろうね僕は」
恒一「はいはい、臆病者で結構。そうだよ童貞だよ。え?金木さんが興奮しすぎて失神しそう?この際しちゃっていいよ、もう」
恒一「…………」
恒一「…待ってよ、僕だって出来れば助けたかったんだよ、でもあの時はまさに不意を突かれて成す術もなく…」
恒一「ちょ、な、泣くことないじゃないか松井さん、いや、いやそうじゃない、気持ち悪いだなんて思ってないよ」
恒一「人の趣味にどうこう言うつもりなんてないんだ、愛情の形は人それぞれっていうか」
恒一「あああもうわかったよ!わかった入るから!いいさ見てやろうじゃないか!でも見るだけだからね!」
恒一「押忍!失礼します!」
ガチャ
バタン
恒一「………ぷはぁ…」
恒一「結局最後まで見ててしまった…最低だ、僕…」
恒一「でも女の子の身体をあんなにじっくり見たのって初めてだな」
恒一「しかし…なんなんだありゃ…あんな世界があったのか…」
恒一「凄かったな…なんなのアレ…松井さんはオシッコじゃないって言ってたけど…」
恒一「金木さん最後は白目剥いて泡吹いてたな…しかも松井さんは飽き足らずに僕に迫ってくるし…」
恒一「…あのまま部屋に残ってたら、僕はどうなってたんだろう…」
恒一「……」チラ
恒一「いやいや何考えてるんだ僕は、男のプライドを捨てちゃ駄目だ、やらないと言ったらやらない」
恒一「はぁ…………でもなんか、すごく勿体無い事をしたような気もする」
恒一「…………」
恒一「ただ一つ、確かなことは」
恒一「あの二人、確実にもう退院できるよね」
赤沢「あっ、こ、恒一君…んぎゅ!」
杉浦「~~っ!」ギュウウ
赤沢「ちょ、ちょっと多佳子、恒一君よ、怖くないのよ!」
杉浦「~~っ!」ブンブン
赤沢「もう…ごめんね恒一君、多佳子、あれからずっとこんな感じで」
恒一「ふふふ、仲良しなんだね」
恒一「それより赤沢さん、身体の調子はどう?」
恒一(普通の人なら確実に死んでるよね…)
赤沢「焼け残った部分繋ぎ合わせてこのザマよ!助かったのは嬉しいけどもうちょっとどうにかならなかったわけ?」ジタバタ
恒一(後遺症とかも全く無さそうだな…どういう生命力なんだ赤沢さん)
赤沢「頭が重いわ手足は短いわ看護婦さんはやたら抱っこしたりナデナデしてくるわ着せ替えはされるわ…」
恒一(前から『強い女の子』って印象はあったけど…もう強いとか弱いとかの話じゃないよね)
赤沢「こないだなんてチアのコスチューム着させられて写真撮られまくったわよ!ああもう、最悪」
恒一「ずいぶんちっちゃくなっちゃったよね…デフォルメされてるみたいだよ」
赤沢「うるちゃい!あうう、滑舌も時々こんなだし…これから先が思いやられるわ」
恒一「うーん…でも、こういう言い方はアレだけどさ、赤沢さん可愛いよ。子犬みたいで」
赤沢「ほんとにアレな言い方ね…まあ恒一君が言うなら腹も立たないけど」/////
赤沢「あぁあの白黒の先生ね…噂によると医師免許持ってないらちいけど。しかも治療費がバカ高いって…」
恒一「あ、それなら安心して。事情を話したら随分安く済んだよ。なんか『その言葉を聞きたかった』とか言って…」
赤沢「へえ、何て言ったの?」
恒一「それが僕、あの時は本当に参ってたからよく覚えてないんだ。なんかちょっとこっ恥ずかしい台詞を言ったような…」
赤沢「ふーん、ま、お礼は言っておくわね」
赤沢「多佳子も恒一君にお礼言いなさいよ」
杉浦「~~♪」ナデナデ
赤沢「やめなさいってば、もう」グリグリ
恒一「ふふふ」
赤沢「なぁに?」
恒一「ええっと…その…僕…看護婦さんの気持ちも解るっていうか」
赤沢「どうしたのよ?」
恒一「ちょっと言いにくいんだけど」
赤沢「なによ、言ってみて」
恒一「えっと…僕もその…赤沢さんを抱っこしてもいいかな…?」
赤沢「えっ?」
恒一「その…あ、赤沢さんさえよければ…なんだけど…」
赤沢「え…あ…うん…ぃぃょ…」//////
赤沢「多佳子、ちょっと離してくれる?」
杉浦「~~っ」ブンブン
赤沢「ね、多佳子、大丈夫だからちょっと離してくれない?」
杉浦「~~っ」ブンブン
恒一「あ、無理にとは言わないよ」
赤沢「恒一君は黙ってて!多佳子離しなさい!ほら!はやく!」
杉浦「~~っ!」ブンブンブン
赤沢「ああもういいわ、恒一くん無理矢理ひっぺがして頂戴」
恒一「え、いやいいよ、杉浦さん赤沢さんを離したくないみたいだし」
赤沢「いいからはやく!ホラ!抱っこするんでしょ!?早くしてよ!」
恒一「う、うん…」ギュ
赤沢(ああ…恒一くんの手…大きい…でも、あの時のままだ…)
赤沢「ウン…来て…」ポッ
恒一「よい…せっと」ギュウウ
杉浦「~~っ!」ギュウウウ
赤沢「い、いたたたた」ミシミシ
恒一「だ、大丈夫?赤沢さんもう止めよう」
赤沢「い、嫌ぁあああ…!だっこ…だっこしたいんでしょ…!」
恒一「いや別にそこまでってわけじゃ…」
赤沢「しなさいぃ!あ、あたしを…抱っこするのよおぉ~っ!」ミシミシペキ
恒一「あ、赤沢さん…」
恒一「…」パッ
赤沢「うわああん恒一君の裏切り者ぉおお!」ワーン
杉浦「♪」ぎゅー
恒一「ごめん…あのまま引っ張ったら赤沢さんが真っ二つになりそうで…」
赤沢「それが何よ!またくっつければいでしょ!?ほらもう一回!だっこだっこぉ!」
恒一「そ、そうはいかないよ…プラナリアじゃあるまいし…」
赤沢「抱っこしてぇ…してくれるって言ったじゃん嘘つき…」ウルウル
恒一「日を改めるよ。あ、じゃあせめて撫でてもいいかな?」
赤沢「え?…うん、ナデナデしていいよ…でも次はちゃんとだっこしてね?」
恒一「うん、約束だよ」
赤沢「あ、あたしがいいって言うまで撫でなさいよ…」
恒一「うん」
赤沢「じゃあ…きて」
恒一「では…」
赤沢「……」ドキドキドキ
恒一「よーしよしよしよしよしよし」
赤沢(わああ~なんか釈然としないとこはあるけど恒一君が私の頭ナデナ
ガブッ
恒一「うっぎゃあああああああああああああああ!!」シビビビ
杉浦「う~っ!う~っ!」ハグハグ
赤沢「た、多佳子のバカぁあああああ!!うわあああん!なんでこうなるのよお!?」
赤沢「ワーン」
おし まい
おまけって事で許してくんなまし
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Entry ⇒ 2015.02.09 | Category ⇒ Another | Comments (0)
未咲「さーてそろそろ鳴の彼氏寝取っちゃおうかな♪」
その後なんやかんやでマジ惚れするのオナシャス
未咲「そ、最近大分調子も良くなってきたしねー」
鳴「そうなんだ…でも」
未咲「あー、鳴は家族と別荘行くんだっけ?」
鳴「うん…」
未咲「気にしない気にしない!」
未咲「折角の夏休みだもの、家族水入らずで楽しんできなって」
未咲「もう、だから気にしないでってば」
未咲「私は私でゆっくりさせてもらうから、ね?」
鳴「うん…分かった」
看護婦「見崎さーん、そろそろ面会時間終わりです」
鳴「あ…それじゃ」
未咲「うん!ばいばーい!」
未咲「……さて」
恒一「ん……」
恒一「くぁ……あ、そうか今日から夏休み、か……」
怜子「恒一くーん、ご飯よー」
恒一「はーい」
恒一「どうやってすごそうか」
恒一「とりたてて予定が入ってるわけでもない」
恒一「宿題は…まぁ7月中に終わればいいしそこまで急ぐ必要もないか」
恒一「…参ったな、夏休み初日からこんなに手持ち無沙汰になるとは」
恒一「……そうだ、見崎!」
恒一「…は家族と別荘だった」
怜子「恒一くーん、貴方に電話よー」
恒一「?誰からだろう…はーい」
「あ…榊原くん?」
恒一「はい?」
「私だけど」
恒一「へ?」
「…見崎だけど」
見崎(?)「…今日、暇?」
恒一「え?う、うん…けど見崎は家族と別荘じゃないの?」
見崎(?)「ううん、今、家」
恒一「えっ?なんでさ?」
恒一「色々って?」
見崎(?)「色々は色々、よ」
恒一「いや、でも」
見崎(?)「…質問攻めは、嫌い」
恒一「あ、ごめんごめん」
見崎(?)「…兎に角暇なのね?」
恒一「うん」
見崎(?)「じゃあ家の前で待ってるから…」
恒一「え?ちょ…」
ガチャン
ツー…ツー…
恒一「一体なんなんだ…」
未咲(ふぅ…危ない危ない)
未咲(恒一くんが質問大好きだっての忘れてたわ)
未咲(ちょっと言い訳としては苦しかったかもしれないわね…)
未咲(け、けど変装は完璧!そうそうバレることなんか)
恒一「…まさかとは思ってたけど、やっぱり君だったのか」
未咲「ふぇ!?……お、おはよう榊原くん」
恒一「はぁ…おはよう『藤岡さん』」
未咲「……あれ?」
恒一「見崎の眼帯は左目だよ」
未咲「あああああ!私としたことが…」
恒一「ところで僕に何か用かな?」
未咲(やばっ!これバレたら意味ないじゃん!)
未咲「えー…えっと……」
恒一「?」
未咲「ちょ、ちょっと恒一君とお話したいなって!」
未咲「う…」
未咲「め、鳴が恒一君のこと楽しそうに話してたから、私も会ってお話したいと思って!」
恒一「そ、そう…?」
未咲「とにかく、上がって!」
恒一「じゃあお邪魔させて貰うよ」
未咲(ふぅ…なんとかなったかな…)
未咲「外泊許可がでたの」
未咲「でも、ちょうど鳴は別荘行っちゃったし暇なんだー」
恒一「そうなんだ。はやく退院出来るといいね」ニコッ
未咲「う、うん///」
未咲(ちょっとカッコいいかも…///)
未咲「恒一君、何がいい?」
恒一「普通の麦茶でいいよ」
未咲「わかった!」ダッ
恒一(なんか急いでるみたいだけどどうしたのかな)
未咲(なんか恥ずかしくなって逃げてきちゃっよぉ…)
未咲「えっと、麦茶麦茶っと…」
未咲「よし、早く戻らなきゃ」
未咲「恒一君、お待たsきゃっ!!」
ベシャッ
恒一「あはは…」ズブヌレ
未咲「ごめん!大丈夫!?」
恒一「僕は大丈夫だよ。藤岡さんこそ大丈夫?」
未咲「あ、うん…」
未咲(心配してくれてる…優しいな…)
未咲(こりゃ鳴も惚れちゃうわけだ)
恒一「元気出して。すぐ乾くし問題ないよ!」
未咲「ありがと」
恒一「よし、それじゃすることもないし見崎が見たいって言ってた映画持ってきてるから一緒に見うよよ」
未咲「映画!見たい見たい!」
未咲「どんな映画なの?」
つAnother
未咲「」
未咲(私怖いのはダメなのに…うぅ)
恒一「あれ…藤岡さんもしかしてこういうの苦手だった…?」
未咲「う、ううん!そんなこと!な、ないよ!」
恒一「そ、そう?」
恒一「じゃあ早速だけど見よっか」
サクラギ!オカアサンガ!
ギャーーーー グサッビチャビチャ
未咲「ひっ…!」ダキッ
恒一(腕に抱きつかれた…無いと思ってたけど……柔らかいな)
未咲「うぅ…」ブルブル
恒一「大丈夫?」
未咲「…」コクッ
未咲(抱きついちゃったよ///)
未咲「…終わった?」ギュ
恒一「うん、終わったよ」
未咲「ふぅ…今日は一人で寝られないや…」
恒一「今日は見崎帰ってこないし一人だね」クスッ
未咲「あ″…」
未咲「もうやだぁ…」グスン
恒一「ほら、大丈夫だよ。夜までには落ち着くよ」ナデナデ
未咲「うう///」
未咲「ぁ…」
恒一「そうだ僕の携帯の番号教えとくよ。怖くなったらかけておいで」
未咲「うん、今日は楽しかったよ。映画以外は…あはは」
恒一「それじゃあね。バイバイ」
その後未咲がアプローチを重ねて恒一とズッコンバッコンしたのはまた別のお話。
~完~
恒一「それで、藤岡さんは僕と一体何を話したいのかな?」
美咲「え?ええと・・・あ、あれよ!」
恒一「あれって何?ふふっ、指示語じゃわからないよ」
美咲「だから、その・・・ああもうっ・・・ってきゃあ!?」タッタシュンカンバナナズコッケ
恒一「危ない!!」バッ
ドスンガチャピン
恒一「」
美咲「ハァッ、ハァ・・・あれ?痛くない・・・って恒一君!?」
恒一「っ痛ぅ・・・だ、大丈夫?」
美咲 (か、顔近い・・・)///
おい俺全く人物知らないぞ
美咲「・・・」ポー
恒一「そろそろ僕の上から退いてくれると嬉しいんだけど・・・」
美咲「・・・」ズィッ
恒一「え?ち、ちょっと藤岡sんむぅっ!?」
美咲「んっ・・・ちゅぴっ じゅるる・・・」ウットリ
恒一「んん!?んむっちゅぱっ」
恒一「」ハァハァ
美咲「・・・・・・エヘヘ」ニッコリ
恒一「・・・どうして」
美咲「・・・」
恒一「どうして、こんな、ことを?」ハァハァ
美咲「・・・・・・ちゃった・・・」
恒一「え?」
美咲「・・・マジ惚れしちゃったの」
恒一「・・・・・・・・・・・」
美咲「エヘヘ」ギュッ
恒一「ち、ちょっと待って、とりあえず座って話そう」
恒一「だからちょっと待ってyんんっ!?」
未咲「んっ・・・じゅるっ、チュッ・・・ジュジュジュルゥ」
恒一「っぷはぁ!だから話をきいtンジュルゥ!?」
未咲「ズズゥ・・・・・・んふっ、だぁめ♡」ヌッ
恒一「あぁ・・・・・」
未咲「・・・ッハァッ」
恒一「」グッタリ
未咲「・・・・・・」シュルッ
恒一「・・・こ、今度は、なに、を・・・」
未咲「脱いで」
恒一「・・・・・・」
未咲「・・・・・・」ジーッ
恒一「ふ、ファスナーを下ろしてどうするの・・・?」
未咲「・・・・・・」バッ
恒一「!?」
恒一「」///
未咲「ふふっ、おっきぃね♡」
恒一「み、見ないで・・・」
未咲「あら、どうして?・・・ねぇ、こっち向いてよ『恒一』」
恒一「・・・イヤだ」
未咲「なーんだ、ざんねん」スッ
恒一「・・・・・・」
未咲「ちょっと待っててね、“イイもの”持ってくるから」
ギィー ガチャン
恒一「!?」グラッ
バターン
恒一「・・・嘘だろ?」ガクブル
恒一「・・・ハハッ、とんだお笑い種だよ・・・」
恒一「・・・這いつくばるなんて赤ん坊以来だな」ヨチヨチアルキ
恒一「この窓さえ開けば・・・」
ギィー
恒一「!?」
未咲「あれれぇ?何してるのかな、恒一?」
恒一「・・・・・・・ちょっと、外の様子を・・・」
未咲「ふーん?・・・ねぇ、そんなものよりもさ、もっとイイものみせたげる」スッ
恒一「・・・えっ?」
ジャラジャラ
未咲「ンフフ、どぉ?気に入ってくれたかな?」
恒一「・・・そんなもの、一体何に使うんだよ?」
未咲「こうするの」ガチャッ
恒一「」
恒一「・・・・・・」ゼツボウ
未咲「あとね・・・」ゴソゴソ
恒一「・・・・・・」タスケテカーチャン
未咲「じゃーん!」
恒一「・・・は?」
未咲「これね、鳴のパンツ」ホントハワタシノ
恒一「!?」
未咲「このパンツで、恒一のそれを擦ったらどうなると思う?」
未咲「ねぇ、擦ってあげようか?」
恒一「・・・」プイッ
未咲「あらら。・・・我慢しなくても良いんだよ?」
恒一「・・・」
未咲「鳴のパンツで・・・ここを・・・ほら」スリ
恒一「あぁ!?」
未咲「あれぇ?どうしたの?可愛い声出しちゃって」
未咲「ンフフ、気持ちいいの?鳴のパンツだものねぇ」ホントハワタシノ
恒一「・・・れよ・・・」
未咲「ん?」
恒一「やめてくれよ・・・僕はそんなつもりじゃ・・・」
未咲「・・・・・・」
恒一「もう・・・離してくれよ・・・頼むよ・・・」
未咲「・・・・・・そう」
恒一「ああ、だからもうそんなーーー」
未咲「じゃあ、もっとしてあげる」
恒一「え?」
未咲「ほら」ズリィッ
恒一「んん!?」
恒一「ちっ、ちが・・・あぁっ!?」
未咲「気持ちいいの?そうなの?」ズッズッ
恒一「んくっ!?ふあぁ!?」
未咲「すごくイイ顔してるよ恒一!」ジュチュッ
恒一「んあぁ!?」
未咲「あれぇ?なんかエッチな音がしてきたよ?これなぁに?」ズチュッヌチャッ
恒一「な、なんでもなああっ!?」
恒一「ッハァッハァ・・・」ビンビン
美咲「・・・・・・ねぇ」ピタッ
恒一「・・・?」ビンビン
美咲「手でしてあげよっか?」
恒一「!?」ビンビンビビンバ
美咲「ンフッ、ここは正直だね」サワッ
恒一「ふあぁっ!?」
美咲「ほら、さわっただけでこーんなにエッチなお汁が出てきたよ?」
恒一「あ・・・あぁ・・・」モウムリポ
恒一「ダメだって、これ以上は・・・ふあぁ!?」
未咲「かわいいなぁもう!」シュッシュッ
恒一「だ、誰かたすkああああああ!?」
未咲「ん?イキそうなの?」シュッシュッ
恒一「イ、イク・・・イッちゃう・・・」ゲンカイ
未咲「まだだーめっ」スッ
恒一「ふぇっ?」
恒一「」ゼツボウ
未咲「言わないとわからないよ?」
恒一「・・・・・・」
未咲「どうしてもらいたいかちゃんと言ってくれれば、恒一のコレがとーっても気持ちよくなって、先っぽからピュッピュッって出たりするかもしれないよ?」スッ
恒一「・・・・・」
未咲「・・・そう、じゃあおしまーーー」
恒一「・・・・・・さい」
未咲「ん?」
未咲「・・・・・・」ゾクゾクッ
恒一「もう・・・無理だよぉ・・・」グスッ
未咲「・・・可愛いすぎ」ボソッ
フワッピトッ
恒一「・・・?」
未咲「いっぱいイカせてあげるね♡」
1.鳴のパンツ(仮)
2.手
3.口
4.
未咲「こっちにきて」スッ
恒一「・・・」オソレルコトハナイ
未咲「はい、ここ座って?」
恒一「・・・」スットン
未咲「・・・・・・」カチャン
恒一「えっ・・・どうしてまた手錠を・・・」
未咲「ねぇ恒一、『対面座位』って知ってる?」
恒一「?」
未咲「今からね、それであなたにぴゅっぴゅしてもらうから」
恒一「」
未咲「うふふっ、逃がさないから」ニッコリ
恒一「・・・」ドキッ
未咲「ほら、みて?私の」ポタッ
恒一「・・・濡れてる・・・」
未咲「恒一のお○んちん見てたらこうなっちゃったの」
恒一「・・・」カァッ
未咲「ンフフッ、可愛い声、聴かせてね」
ズチュウウウウウウ!!
美咲「あぁん!!♡」
恒一「ああああ!?」
恒一「ふあぁっ!?イク、イッちゃうよぉ・・・」グチュッヌプッ
未咲「んふっ、さっき、いっぱいがまんしたものね・・・ひゃあんっ!!」グチュッグチュッ
恒一「・・・ちいい・・・気持ちいいよぉ・・・」グプッヌルポッ
未咲「んっ!いい、よ!出してっ!私の中でピュッピュして!!んあぁん!?」ズッズッズッズズズズ
恒一「イク、イっちゃう・・・あ、ああ・・・ああああああああああ!?」ビュルルル!!
未咲「ああああ!?れてりゅっ、私の中れれてるよおおおおおおおお♡」ドクッドクッ
未咲「ッハァッハァッ」コウコツ
恒一「」
未咲「おーい・・・あらら、気絶しちゃってる・・・」ハァハァ
恒一「」
未咲「まっ、いいか。コレはまだ元気みたいだし♡」サワサワ
恒一「」ムクムク
未咲「それじゃあ、二回戦を」
いただきまーす♡
完
鳴「ただいm・・・・・・・・・・」・・・・・・
未咲「んあぁん!?いいよっ!もっと突いてっ!!ひゃぁん!?」
恒一「ぐっ!?未咲出るっ・・・!?」ドピュ
鳴「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
未咲「あぁん!いっぱいでてるよぉ♡」
恒一「ぐぁっ!?・・・未咲の中っ、気持ち良すぎるっ・・・」
鳴「・・・・・・・・・・・・・」
未咲「ふふ・・・ねぇ恒一ィ、ちゅーしよ?」
恒一「どうしたんだい、いきなり?」
未咲「んー?なんかしたくなっちゃった」
恒一「・・・」///
未咲「ンフフッ、可愛いかお♡」ブチュッ
恒一「んっ!?・・・んちゅっ・・・」
鳴「・・・なんなのよなにこれねえどうしてわたしじゃないのこのあいだやくそくしたじゃないつぎあうひまでたいせつにおもうってうそだったのねぇおしえてよめをさましてよ恒一」
鳴「・・・・・・」
未咲「あら、おかえり」
恒一「み、見崎!?どうして!?」
鳴「・・・」
未咲「どうしたの?そんな所で突っ立って。こっちに来なさいよ」
恒一「」
鳴「・・・」
鳴「・・・!」ガチャン
鳴「・・・なによ、これ」
未咲「ハイテクでしょう?貴方の身体を拘束するためだけに作った錠ロボットよ」
鳴「・・・」
恒一「おい未咲!鳴を離せっ!!」
未咲「・・・」ピッ
恒一「アヒィッ!?」ブゥゥン
未咲「凄いでしょ?恒一ったら、尻穴にバイブ当てるだけでイッちゃうのよ?」
鳴「・・・」
未咲「うふふ・・・ねぇ恒一、もっと気持ちよくなりたいよね?」
恒一「ハァッハァッ」コクンコクン
未咲「あのね・・・あなたのお○んちん、鳴が舐めてくれるんだって?」
鳴・恒一「!?」
恒一「」
未咲「ンフフ、鳴が視姦してる所為で恒一の、こんなにギンギンよ?」
鳴「・・・・見てなんていないわ」
恒一「・・・」
鳴「そんなこと、絶対にないんだから・・・」ズイッ
恒一「え、ちょっと見崎!?」
鳴「はむっ」グチュッ
恒一「ああああ!?」
恒一「はあぁ!!・・・な、舐めてる・・・見崎が僕のを・・・」
未咲「ふふっ、美味しい、鳴?」
鳴「・・・・チュゥゥゥ」
恒一「うあっ!?先っぽ吸われて・・・あひゃぁ!!」ビクン
鳴「んぐっ・・・ジュポッ ジュプゥ・・・」
恒一「はあぁ!?そこっ、気持ちいいよぉ!!」
恒一「は・・・・はへぁぁ・・・」
未咲(この子、上手いわね・・・)
鳴「・・・」ヌギヌギ
恒一「えっ」
未咲「は?」
鳴「・・・仰向けになって」
恒一・未咲「」
恒一「見崎、無理をすることはなーーー」
鳴「んっ・・・・」ジュルグチュル
恒一「ユニバアアアアアアアアス」ドピュルル
鳴「んんっ!?」ドクッ
恒一「な、なにこれぇ・・・こんなの知らない・・・」
未咲(名器・・・だと・・・?)
鳴「・・・動く」ズッ
恒一「ちょ、ちょっとまあひゃああああああああああ!!??」ドプッ
鳴「・・・・」ズッズッ
恒一「」チーン
未咲「ち、ちょっと、そのくらいにしておきなさいよ、ね?」
鳴「・・・」ズチュウヌチュウ
恒一「」ムショクトウメイ
未咲「死んじゃうから!もうやめてあげて!」ガシ
鳴「・・・ない・・」
鳴「枯れ果てるまで絶対に許さない」
恒一「」
未咲「どうかしてるぜ」
恒一「」
鳴「んっ、んんっ・・・!?」ガンメンキジョウ
未咲「あっ、あんっ んあぁ!!♡」ソウニュウ
鳴「・・・ダメ、イッちゃう・・・!!」ブシャァァ
未咲「あっあっあっあっ、イクっ、イクイク・・・ああっ!?」ドピュルル
恒一「」
鳴「・・・良かったよ、恒一」
未咲「ンフフ、もう一回やる?」
鳴「それじゃあ・・・」
鳴・未咲「ポジションチェンジで」
恒一「」
姉妹丼 完
乙乙!
ふぅ…
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
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Entry ⇒ 2015.01.30 | Category ⇒ Another | Comments (0)
赤沢「こ……ここは?」憂「あ、気がついた?」
赤沢「恒一くんも引っ越してきたことだし」
赤沢「対策案を出すために過去の事例を詳しく調べているところなの」ドサッ
赤沢「資料がこんなに……」
赤沢「一人で読みきれるかしら……」
赤沢「なーんて弱音を吐いちゃダメ、みんなのために頑張らなくちゃ」
赤沢「あれっ」ヨロッ
バサバサドサッガシャンドーン
かえりみち!
憂「ふう」
憂「部活ってこんなに疲れるものだったんだね~」
憂「お姉ちゃんはもういないし簡単なものでいいよね」
憂「あれ?」
憂「誰か倒れてる……」
憂「いやそんなことより救急車……」
赤沢「」
憂「命に別状は無さそうだね」
憂「お腹へってるだけかも」
憂「家も近いしおぶってあげよう」
憂「んしょ……」
憂(重い……)
赤沢「」
憂「待っててね~いま作ってるから」
憂「♪」トントン
憂「♪」ジャー
憂「♪」ジュージュー
憂「ほいっ出来上がりっと♪」
憂「大したものは作れなかったけど量あるしいいか」
憂「起きて~」ユサユサ
赤沢「……ん」
赤沢「こ……ここは?」
憂「あ、気がついた?」
憂「ここは私の家、あなたが倒れていたから運んだんだけど……」
憂「迷惑だったかな?」
赤沢「!いえいえ!とんでもないです、ありがとうございます……」
赤沢「ん」グー
赤沢「///」
憂「あは、ごはん食べよっか」
ドヤ顔でなに当たり前のこと言ってんの?恥ずかしくない?
憂「どうぞ、食べて食べて」
赤沢「いただきます……」 パク
赤沢「ん、おいしい……」パクパク
憂「口にあって良かったあ」
憂「そういえば、まだお名前聞いてなかったよね、何て言うの?」
赤沢「赤沢泉美でふ」モグモグ
憂「あはは、ゆっくり食べていいから」
赤沢「ありがとうございます、平沢さん」
憂「泉美ちゃんの学校はどこ?」
赤沢「えっと、夜三北中学です」
憂「えっ?」
赤沢「えっ」
憂「ごめん、聞いたことなくて」
単芝さん、煽りの才能無いよ
憂「……電話、使う?」
赤沢「はい、使わせてください……」
赤沢「……」
赤沢「……」ツーツー
赤沢「家に繋がらないわ……」
憂「それは困ったね……」
憂「うちのやつ、10年前のだし接触が悪いのかも」
憂「あれ、10年前だったかな?たしか2000年に買ったって言ってたから……」
赤沢「……えっ」
赤沢「えっ!?」
憂「どうしたの?」
ssが増えるっつーのか
そりゃいい話だ早速立ててくるんだ
憂「生徒手帳、ある?」
赤沢「どうぞ」
憂「ふむ」パラパラ
憂「ほんとに時代から場所まで全然違うんだね……」
赤沢「そうですね……」
赤沢「い、いえ、迷惑ですよね、やっぱり……」
憂「そんなことないよ!?私も一人じゃ寂しかったし!」
赤沢「え……」
憂「これもなにかの縁だよ、よろしくね?泉美ちゃん」
赤沢「あ……ありがとうございますっよろしくお願いしますっ!」
憂「うんっ」ニコッ
赤沢「はい、手伝います……」ガシャ
憂「そういえばさ、」
憂「ここは泉美ちゃんにとって未来になるんだよね?」
赤沢「はい、そうです」
憂「ってことは実際は私より年上なんだよね……」
赤沢「そうなりますね……」
憂「敬語、使わなくていいですよ?」
赤沢「そんなっ今は平沢さんのほうが年上ですし……」
赤沢「むしろこのままのほうがいい、というか……」
憂「泉美ちゃんがそういうなら……」
赤沢「いえ、おかまいな……」
憂「いいから、いいから、入って入って♪」グイグイ
赤沢「うぇぇ」
※お風呂場
赤沢「……」カポーン
赤沢(どうしてこんなことになっちゃったのかしら)
赤沢(資料を集めて運ぼうとしたら、そのまま頭に直撃……)
赤沢(私ってほんと無能ね……)
赤沢(もとの時代に戻れるのかなあ)
赤沢(多佳子、ゆかり、小椋、綾……)
赤沢「恒一くん……」
赤沢「怖いよぉ……」グスッ
憂「あ、実在するんだ」
憂「いや、そりゃそうだよね、何言ってんだ私は……」
グスッグスッ
憂「……」
憂「そりゃ、怖いもんね……」
憂「ちからになってあげたいなあ」
赤沢「何から何まで……」
憂「おかまいなく~」
憂「この部屋はお姉ちゃんの部屋だったんだ」
赤沢「それは……」
憂(えっなにこの空気)
憂「し、死んでないよ!?生きてるから!」
赤沢「え、あ?失礼しました…っ」
憂(ほんとに死んだと思ってたんだ……)
うまいなちょっと感動した
赤沢「疲れたし早く横になろう……」
赤沢(いい人で良かった……)
赤沢(変なオッサンに拾われてたらたまったもんじゃないわ)
赤沢(……)
赤沢(学校とか、どうなるのかしら)
赤沢(……)
赤沢(震えが……)
赤沢(今さらになって震えが止まらない……!!)ガタガタ
赤沢「あの……」
憂「はーい?」ガチャ
赤沢「いっ……一緒に寝ても……いいですか……?」
赤沢「一人じゃ怖いし、寂しいし、不安で押し潰されそうになるんです……」
赤沢「お願いしまっ」ギュ
赤沢「!?///」
憂「ごめんね、一人にして」
憂「もうちょっと泉美ちゃんのこと、考えるべきだったよね
憂「一緒に寝よっか」
赤沢「はい……」
憂「電気消すね?」
パチッ
赤沢「う~ん……」
憂「泉美ちゃん起きた?ごはん出来てるよ?」
赤沢「はっ!私ったらなにも手伝いしないで……」
憂「いいの、いいの泉美ちゃんはお客さんなんだから」
赤沢「そんな……お手伝いくらいさせてください」
憂「そっか、じゃあ後でお願いするね?」
赤沢「はいっ!」
赤沢「学校大丈夫なんですか?」
憂「え?うちは土曜日は基本的に無いはずだけど……」
赤沢「ええっ!いいですね……」
憂「中学校も土曜日はお休みでしょ?」
赤沢「えっ」
憂「えっ」
赤沢「なにをやってるんですか?」
憂「軽音だよ、バンド組んでるの」
憂「私はギターなんだあ」
赤沢「ギター弾けるんですか、かっこいいですね」
憂「それほどでもないよぉ~///」
赤沢(……可愛い人)
赤沢「あっ調べたいことがあるんですよ」
憂「パソコン使う?」
赤沢「あるんですか?」
憂「ほら」
赤沢「うひゃあ」
赤沢「Windows7?」
憂「そっか、10年前っていったら98とかその辺かあ」
憂(XPはいつからだろう……)
憂「あはは……」
憂「ちょっとトイレいってくるね」
赤沢「わかりました」
赤沢「自分の名前を検索してみよう」カタカタッターン
赤沢「……え?」
赤沢「夜見北の災厄のページがヒットしたわ」
赤沢「私たちの年の災厄について書いてある……」
赤沢「……被害者リスト?」
赤沢「ああそっか、未来だから載ってるのか……」
赤沢「ていうか載せて大丈夫なのこんな情報」
赤沢「とりあえず見てみましょう」
赤沢「わたし、死ぬの?」
赤沢「私だけじゃない、」
赤沢「中尾や高林くんも……」
赤沢「ッ!」
赤沢「ゆかりの死亡日は……来週!?」
赤沢「のんびりしてる暇は無いわ!」
憂「今度はどうしたの!?」
憂「泉美ちゃん!落ち着いてっ」
赤沢「なにがいけなかったって言うの!!」
赤沢「あいつかッ見崎かッ!!」
憂「」スッ
赤沢「あ……」ギュッ
憂「落ち着いた?」
赤沢「うぅ……」グス
憂「モタモタしてられないって訳だね」
赤沢「ゆかりがあ……ゆかりが……」
憂「この一週間でなんとかゆかりちゃんを、災厄を消す方法を考えよう?」
赤沢「はい……」グスッ
赤沢「なんでしょう……?」
憂「だいぶストレスが溜まってるよね?」
赤沢「そうかもしれません……」
憂「リラックス、大事だよ?」
赤沢「でも……」
憂「時間がないのはわかってる、けど疲れがたまってる状態だったらなにも出来ないよ?」
赤沢「はい……」
憂(部室にも連れていこう、正直危なっかしいし)
憂「それにしても凄いなあ、この呪いってやつ」
憂「まるで映画の話だよ」
憂「この年になってもまだ続いてるんだ……」
赤沢「私もですか?」
憂「危なっかしくて見てられないよお」
赤沢「うぅ……」
憂「音楽はいい気分転換になるよ?」
赤沢「わかります」
憂「じゃあ行こっか」
憂「泉美ちゃん達の年の災厄についてはだいたい把握したけど……」
赤沢「ほんとですかっ!?」
憂「解決法もあったよ」
赤沢「さすが未来……そんな簡単に……」
赤沢「それで、その方法は……?」
憂「えっとね、」
憂「死者を死にかえすってあったかな」
憂「簡単に言うと、本来いるはずのない人間を殺すってことだね、物騒だけど」
赤沢「なるほど……」
赤沢「それで、誰が死者なんですか……?」
憂「ええとね、誰だったかな、副担任の人だったよ」
赤沢「えっ」
赤沢「……三神先生が?」
赤沢「意地悪なこと聞きますね……」
赤沢「死にかえすに決まってるじゃないですか」
赤沢「それが対策係としての使命です」
憂「そっか……」
憂(大勢の命が掛かってるんだもんね、私が口出しできるほど軽い問題じゃない)
憂(それでも、この娘は……)
梓「憂~遅いよ~どうしたのさ」
純「憂が遅いなんてめっずらしいなあってその娘だれ?」
菫「キレイな赤色ですね~」
憂「ごめんねみんな~」
憂「紹介するよ、私の従姉妹の泉美ちゃん!」
赤沢「えっ」
赤沢「あっ初めまして……」
憂「折角遊びにきてくれのにうちではなんにもできないし、だったらここで過ごそうかな、とね」
梓「そうなんだ、なにか楽器とかはできる?」
赤沢「いえ、聞かせられるような楽器は全く……」
純「んーまあとりあえず!ゆっくりしていってよっ!お茶も淹れてあげるからさっ!」
梓「あんたが淹れてるわけじゃないでしょ」
菫「お茶ですね、準備してきます」
奥田さんってこの頃にはもういるのか?
純「いただきまーす、ん~おいしい~」ズズ
梓「ホントだ、やるじゃん」ズズ
赤沢(紅茶か……最近はあまり飲まないな……)ズズ
憂「どう?」
赤沢「おいし……」
赤沢「……んまっ」ズズズッ
梓「お茶飲み終わったら練習しよっか」
純「♪」ベンベンベン
憂「♪」ジャコジャコ
梓「♪」ギュルギュルギャイーン
菫「♪」ズンドコズンドコ
ジャラーン……
赤沢(……ふわふわ時間……?なんだそりゃ……?)
赤沢(でも上手かったなあ)
純「どうだった?どうだった?」
赤沢「皆さん上手ですね、可愛い曲でしたし……」
憂「その曲、オリジナルなんだあ」
梓「といっても先輩達の曲、だけどね」
赤沢「曲も自分達で……」
憂「ありがとね、泉美ちゃん」
赤沢「……」
憂「戻れるようになるの、いつだろうね」
赤沢「……」グス
憂「あのね、」
憂「私はさ、このままでいいんじゃないかなって思うんだ」
赤沢「?」
赤沢「……相手は死者ですよ」
憂「そうだね……」
憂「それでも、罪悪感っていうのは消えないと思うんだ」
赤沢「……」
憂「今の精神状態で死にかえしたら、きっと泉美ちゃんはおかしくなっちゃう」
憂「それくらい危ういの」
赤沢「でも、その前に戻る方法が……」
憂「あったよ」
赤沢「え……」
憂「これも現象の一パターンみたい」
憂「呪われたクラスの関係者は、まれに未来に送られるんだって」
憂「帰ってこなかった人もいるらしいよ」
赤沢「……!」
憂「過去に戻りたくない、とかこちらの居心地がよくて、だったりとか」
赤沢「……」
赤沢「……私だって!」
赤沢「私だって、災厄が起きる過去には戻りたくないッ!!」
憂「……」
憂「死者と戦う、と決心すること」
赤沢「……」
憂「その調子じゃ、まだまだだよね……」
赤沢「そうですね……」
憂「ごはんにしよっか」
赤沢「はい……」
憂「お料理もだいぶ上手になったね」
赤沢「おかげさまで」
憂「これで恒一くんだっけ?のお嫁さんにもなれるんじゃない?」
赤沢「ちょ……憂さん!///」
憂「あはは、なれるといいね」
赤沢「うぅ……」
憂「ん?どうかした?」
赤沢「私、そろそろ帰ります」
憂「決心できた?」
赤沢「はい」
憂「覚悟も?」
赤沢「あります」
赤沢「対策係として、クラスのみんなを、いやクラスの関係者全員を救います!」
赤沢「たとえ私がどうなろうとも……」
憂「……」
憂「泉美ちゃんの周りが、すこし、光ってる……?」
赤沢「わわ」
憂「あ、ちょっと待ってて渡したいものがっ」ダッ
赤沢「わわわっ」
憂「はい、これ」
赤沢「なんですか?この錠剤……」
憂「お薬だよ」
憂「とーってもよく効くね」
赤沢「え……」
憂「過去に帰るのかな?」が抜けた
憂「間違っても他の人には飲ませちゃダメだよ?」
憂「恐ろしいことになるから……」
赤沢「……」
憂「三神さん、だっけ?その人に飲ませてあげて」
赤沢「いえ……」
赤沢「自分の力でやります」
憂「え~」
憂「もうっここまで来たんだから最後まで頼ってよお」
赤沢(頼るとかそういうレベルじゃないでしょこれは)
憂「またいつか、ここの世界で……」
赤沢「はいっ」
赤沢「憂さん、お世話になりました」
赤沢「ご飯からお風呂に、寝るところまで……」
赤沢「すてきな演奏も聴かせてくれましたし……」
赤沢「体にお気を付けて……」
憂「あは、泉美ちゃんこそ、ね」
赤沢「はい」クスッ
赤沢「本当にありがとうございました……」
赤沢「軽音部のみなさんにもよろしく……」パア
憂「はーい」
バシュン……
憂「……」
憂「寂しく、なるなあ」
ピンポーン
憂「はーい?ただいま~」
ーーーー
赤沢「ここは…?」
恒一「あ、赤沢さん!?赤沢さんだよね!?」
赤沢「恒一くん!?」
赤沢「色々あってね……」
赤沢「いや、それより……今日は何曜日!?」
恒一「木曜日だけど……」
赤沢「大変!急がないとゆかりが……」
赤沢「いや、冷静に冷静に……」
赤沢「コホン、え、えっと、恒一くん、ちょっとあなたの家まで連れていってくれるかしら」
恒一「え……?わかったよ」
怜子「赤沢さん!?どうしてたの?今まで」
赤沢「ごめんなさい……家出です」
怜子「まあいいわ、今車出すから……」
赤沢「ちょっと待ってください!」
赤沢「明日、帰りますから今晩はここに泊めてくださいっ!」
怜子「え、でも……」
赤沢「家にはちゃんと連絡しますからっ」
赤沢「お願いします!!」
怜子「わ、わかったわ」
恒一「赤沢さん、お風呂入ってきたら?」
赤沢「ええ、あとでねお先にどうぞ」
恒一「わかった先に入ってくるね」
ーーーー
赤沢「三神先生、お茶が入りましたよ」
怜子「あら、ありがとう」ガチャ
赤沢(これで……)
10年後
赤沢(あれから、災厄は止まったやはり三神先生は死者だったのだ)
赤沢(被害は最小限に食い止められた)
赤沢(本来死んでいたはずの私もこうして生きている)
恒一「泉美?どうしたの?ボーッとして」
赤沢「いいえ、なんでもないわ」
恒一「泉美?」
赤沢「あら、声に出してたかしら」
赤沢「なんでもないわ、気にしないで」
恒一「へんな泉美」
赤沢(この家に電話をかけたのよね……)
赤沢「……」
プルルルル……
赤沢「!」
赤沢「はいもしもしっ?」
赤沢「ええ、そうよ」
赤沢「うん……」
赤沢「わかったわ」
赤沢「頑張ってね、」
赤沢「え?その人はとても親切だから心配ないわ」
赤沢「ええ、わかったわ、じゃあ切るわね」
赤沢「はーい」プツッ
赤沢「心配ないわよね」
恒一「ああ、今日がその日だったんだ……」
赤沢「ええ」
ー数日後ー
赤沢「ちょっと車借りるわね」
恒一「どうしたの?急に……」
赤沢「そこまで遠出はしない、夜までに帰ってくるわ」
赤沢「それじゃあ行ってきます」ブロロ…
恒一「行っちゃった」
恒一「泉美ったらギターのアンプ、出しっぱなしじゃないか……全く……」
赤沢「♪」ブロロ…
かなり頑張ったよ
途中で寝ちゃってごめんね
皆様、お気づきかもしれませんが、この話のテーマは“家族愛”です。
人と人との関係が希薄な昨今、やはり最後まで味方でいてくれるのは家族だけだと思います。
皆様にこの作品を通じて、家族の大切さを再認識していただけたらと思います。
長々とお付き合いいただき、重ね重ね感謝の言葉を述べさせていただきます。
最後にこのような駄文を載せることは蛇足と思いながらも、謝辞を言わせていただきます。
自分は、物書きとしてまだまだだと思いました。
力量不足のため、わかり辛い表現が多かったことも多々あったと思います。
それでもお読みくださった皆様に御一層の発展を願います。
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1342436058/
Entry ⇒ 2015.01.03 | Category ⇒ Another | Comments (2)
鳴「魔眼の効果を安価で切り替えられるようになった」
恒一「へぇ。今はどんな効果なの?」
鳴「>>6の魔眼だよ」
鳴「榊原君。私の左目、見て」
恒一「? こう?」ジー
鳴「うん。そのままね」ジー
恒一「それで、どんな効果なの?」
鳴「見つめた相手にレイプされる魔眼だよ」
恒一「はぁ?」
鳴「だから、私が見つめた相手が、私を襲っちゃうの」ジー
恒一「…」トローン
鳴「…効いた?」ドキドキ
恒一「見崎…!」ガバッ
鳴(計画通り…ふふふ)
鳴「んっ…さかきびゃらひゅん…///」ピクピク
恒一「」
鳴「つ、次は>>16の魔眼ね」
鳴「宇都宮の位置がわかる魔眼だよ」
恒一「うん」
鳴「どこに居たって宇都宮の位置が分かるの」
恒一「そうなんだ」
鳴「お、美味しい餃子のお店もすぐに見つけられるんだよ」
恒一「…地味だな」ボソッ
鳴「…ぐすっ」ウルウル
恒一「! つ、次行こう! ほら、次の魔眼は?」アセアセ
鳴「>>22の魔眼で榊原君に制裁する…」グスン
鳴「魔眼ビーム」ビビビ
恒一「うわっ!? な、何をしたの!?」
鳴「それは那覇の位置がわかる魔眼だよ」フフフ
恒一「ほ、本当だ…感じる、那覇の熱気を」
鳴「榊原君は今から那覇に行って貰います」
恒一「沖縄が、僕を呼んでいる…」
鳴「お土産よろしくね?」
恒一「うん。行ってきます」
鳴「榊原君は沖縄旅行に行っちゃったし、今度は赤沢さん辺りで試してみようかな」
「とりあえずは>>30」
望月「さ、榊原君…榊原君…!」グイッ
恒一「望月!?」
望月「はぁぁ…三神先生と同じ匂いがするよぉ…///」クンクン
恒一「ど、どこの嗅いでん…っ」ビクッ
望月「もう我慢できないよ…いいよね? 先っぽだけだから、いいよね? ね?」モゾモゾ
恒一「ダメに決まって――」
望月「えい」ズプリ
恒一「ひぎぃ!?」
鳴「…や、やりすぎたかも」ドキドキ
鳴「>>37の魔眼」
鳴「服が消える魔眼か…」
恒一「っ」バッ
鳴「身構えなくていいよ。榊原君には使わないから」ニヤリ
恒一「え?」
鳴「ねぇ、赤沢さん」
赤沢「何? 貴方から話かけられるなんて珍しい――」
鳴「魔眼ビーム」ビビビ
赤沢「きゃっ!? ちょ、ちょっと何を…って、きゃああああああああああ!?」
中尾&杉浦「Foooooooooooooooooo!!!」
赤沢「み、見るなあああああああああ!!」
ナンダナンダー アカザワノオッパイ オッパイ フェアナオッパイダ オッパイ
赤沢「うぅ…///」
恒一「あ、赤沢さん! とりあえずコレ着て!」ヌギヌギ
赤沢「恒一君…でもこれ恒一君の制服…」
恒一「いいから!」
赤沢「あ、ありがとう…///」キュン
鳴「ちっ…次は>>46よ」
赤沢「ふぁぁ…///」クンカクンカ
鳴(こうなったら強制的に対象を『いないもの』にするこの魔眼で…)スチャ
中尾(殺気!?)ピキーン
鳴(さようなら、赤沢さん…)ビビビ
中尾「危ない!」バッ
鳴「!?」
中尾「ぐっ…! だ、大丈夫ですか赤沢さん」
赤沢「恒一君…/// 恒一きゅん///」ペロペロ
中尾「良かった…いつもの赤沢さんだ」ホッ
恒一「見崎。悪戯もいい加減にしないと怒るよ?」
鳴「…ごめんなさい」シュン
中尾「ったく! 次はねーからな! 保護者の榊原もしっかりしろよ!」バンッ
恒一「いてっ」
鳴「どうしたの?」
恒一「いや…今誰かに背中を叩かれた様な…」
鳴「? 誰も居ないじゃない」
中尾「何言ってんだよお前ら…ねぇ赤沢さん?」
赤沢「おいひい」モグモグ
中尾「赤沢さん?」
杉浦「泉美…///」
中尾「やはり…俺は透明人間になったのか!」
鳴(何か忘れてるような…まぁいいか)
中尾「これで赤沢さんに…ふへへ」ヒャッホイ
鳴「じゃあ次行こうか。榊原君選んで」
恒一「じゃあ…>>56で」
鳴「服が永久に着れなくなる魔眼ね。じゃあ早速赤沢さんに…」スチャ
恒一「怒るよ」
鳴「…ちぇ。一回使わないと切り替え出来ないから、その辺に」ビビビ
中尾「うおっ!? ふ、服が勝手に…」ヌギヌギ
赤沢(これ持って帰ってもいいのよね? 家で…きゃー!///)ニヤニヤ
中尾(あ、赤沢さんの目線が俺の股間に///)
鳴「じゃあ次>>63」
鳴「現在までに…お、オナニーした回数が額に見えるの///」
恒一(331)「絶頂カウン――げふんげふん」
鳴「さ、榊原君…意外と多い――」ドキドキ
恒一(331)「ぼ、僕はいいから!」
鳴「他の人は…」キョロキョロ
綾野(0)「ねーねー由美。おなにーって何?」
小椋(1021)「さ、さぁ? あ、アタシも分かんないなーあはは」アセアセ
鳴(嘘つけ…)
柿沼(801)「///」
望月(3003)「///」
江藤(101)「///」
鳴(文科系は多め。逆に運動してる人は少なめか…)メモメモ
鳴(男は…いいか。気持ち悪いし)
恒一(見崎は何回なんだ? 聞いてみたいけど…)ウズウズ
中尾
怜子(9999)「な、何かしら?」アセアセ
鳴(カンストしてる…赤沢さんは…)
赤沢(607)(家に帰ったらベットに恒一君の制服を広げて、その上で…///)
赤沢(608)(だめよ私! まだ我慢して…あぁでも出来ない! 我慢むりぃぃぃ///)ピクピク
鳴(ど、どんどん増えてる…)
鳴「そうね。じゃあ次は――」
小椋(1021)「ま、待った! アタシ達のだけ見て自分は隠すなんて卑怯よ!」
怜子(9999)「そうよ! 恒一君は何回だったの!?」
望月(3003)「三神先生は何回だったの!?」
鳴(クラス3topが何を…)
恒一「…そ、そうだぞー」コソッ
鳴「…さ・か・き・ば・ら・君?」
鳴「さっきは止めようって言った癖に…」ジトー
恒一(331)「そ、それは…じゃあ僕にだけ! ね?」
鳴「…それなら、まぁ」
恒一(331)「っしゃ!」グッ
鳴「私も特定の数字を発表してたわけじゃないから、榊原君にだけ教えます。それでいい?」
小椋(1021)「別にいいけど…ちゃんと言いなさいよ?」
鳴「うん。じゃあ榊原君、耳貸して」
恒一「う、うん!」ドキドキ
恒一(うっひょおおおおおおおおおお)
鳴「こ、これで終わり///」
小椋(1021)「榊原君、後で教えてね」コソッ
恒一(332)「駄目だよ小椋さん。秘密」
小椋(1021)「ちぇ」ブー
恒一(333)「あはは」
鳴「」
鳴「まぁ気を取り直して>>86」
鳴「存在消えた奴を戻す魔眼だって」
恒一「『いないもの』の事? でも僕らはもう…」
鳴「だよね。まぁ適当にやってみようか」ビビビ
中尾「ふっ! ふっ! 赤沢さん! もっと見て! もっとぉ!」シコシコ
鳴「」
恒一「」
赤沢「へ?」
赤沢「へ? あ…え?」ベットリ
中尾「ふぅ…。やっぱアカニーは最高だぜ」
赤沢「――きゃああああああああああああああ!!!」
ウワアアアアアアアアア ヘンタイダアアアアアア ナカオダアアアアアアア
中尾「ん? なんだ騒がしいな」キョロキョロ
赤沢「こ、恒一きゅんの制服がぁ…」グスン
綾野「由美ぃ…怖いよぉ…」グスン
小椋「よしよし。大丈夫だよ綾」
鳴(…忘れてた)ダラダラ
恒一「見崎? 大丈夫?」
鳴「………榊原君、怖い」ギュ
鳴(ごめんね中尾君…そしてさよなら)
恒一「だ、大丈夫だよ見崎///」
赤沢「ふぇぇ…多佳子ぉ…」グスグス
杉浦「中尾ぉ…!」
中尾「へ? へ?」
鳴「次は>>102」
鳴「手から唐揚げを出せるようになる魔眼です」
恒一「もはや魔眼関係無いよね」
鳴「いいの。榊原君も食べる?」ポンッ
恒一「まぁ…じゃあ一つ」
鳴「あーん」ヒョイ
恒一「え? あ、あの…///」
鳴「ほら、あーんして」
恒一「あ、あー…///」モグ
鳴「美味しい?」
恒一「うん。美味しいね///」
鳴「そう…///」
恒一「ぼ、僕も出せるの?」
鳴「この瞳で見つめたものは唐揚げを無限に出し続ける能力が備わるの」
恒一「じゃ、じゃあ…あーん///」
鳴「むぐむぐ///」
恒一「美味しい?」
鳴「うん。榊原君の、おいしい」
恒一「///」
恒一(右手から直で唐揚げを流し込んでる…)
鳴「満腹…」ゲプー
恒一「じゃあ次行こうか」
鳴「私はこれ固定でいいんだけど…」
恒一「太るよ?」
鳴「…>>120の魔眼で」
鳴「両目とも魔眼になる魔眼よ」
恒一「へぇ。どんな事が出来るの?」
鳴「両目が魔眼なの。カッコいいでしょ?」キラーン
恒一「うん…?」
鳴「カッコいい?」
恒一「あ、うん。はい」
鳴「♪」ルンルン
恒一(厨二病が加速した…のか?)
鳴「うん」マンゾク
恒一「>>130の魔眼なんてどうかな?」
鳴「バロールの魔眼です」
恒一「バロールの魔眼?」
鳴「こういう」
鳴「事だよ」
恒一「見崎が二人!?」
鳴「さぁ」
鳴「どれが」
鳴「本物でしょうか?」
恒一「また増えた…!?」
鳴「ナノマシンを散布して好きな映像を見せたり」
鳴「ビームを出したりするの」
恒一「す、凄いね」
鳴「それで」
鳴「どれが」
鳴「本物?」
恒一「えーっと…」
恒一「ぶっ!?」
鳴「ふふふ…」ギュッ
恒一「な、なんで抱きつくの?」
鳴「ほら」クンカクンカ
鳴「どれが」ギュー
鳴「本物?」ペロペロ
恒一(くっ…鎮まれ僕のミストルテイン…!)
鳴「んっ!」ピクッ
恒一「! き、君だ!」ガシッ
鳴「…えっち」
恒一「こ、これ魔眼で解いてくれるんだよね?」
鳴「…ふぅん」ギュー
鳴「解いて」ギュー
鳴「いいの?」ギュー
恒一「……………あ、あとちょっと」
恒一(334)「ふぅ…」
鳴「榊原君も満足したみたいなので>>165」
鳴「中2病を植え付ける魔眼」
恒一「面白そうだけど…誰に使うの?」
鳴「当然――赤沢さん」
恒一「だと思った」
鳴「さてじゃあ早速…魔眼ビーム」ビビビ
赤沢「きゃっ…!」
鳴「…わくわく」
恒一「もう…悪戯ばっかりして」ワクワク
赤沢「恒一君」
恒一「な、なに?」
赤沢「肩、ゴミが付いてるわよ」ヒョイ
恒一「え? あ、あぁ…ありがとう」
赤沢「いいのよ。身嗜みには気を付けてね」
恒一「…普通だね」コソコソ
鳴「おかしい…」コソコソ
鳴「うん。ねぇ、赤沢さん」
赤沢「ふっ…来たわね、見崎鳴」
鳴「…分かっていたの? 私が来るって」
赤沢「愚問ね。貴方の気がこっちに向いていた…それを読んだだけの事よ」フッ
恒一(キタ━(゚∀゚)━!)
鳴「貴方も気が付いているのでしょう?」
赤沢「ふ…流石、と言った所ね。既に奴らはこの場に迫っている」ファサー
鳴「赤沢さんこそ。奴らの遁甲を看破出来るのは困難なのに」
赤沢「それは光栄ね」ファサー
鳴「ふふふ…」
赤沢「ふふふ…」ファサー
恒一(…わ、笑うな僕)フヒ
鳴「この場で争いになれば…彼も…」
赤沢「それは、させない…!」
鳴「ふふ…赤沢さんらしい答えね」
赤沢「貴方と馴れ合うつもりはない。だけど、今だけは…」
鳴「えぇ。二人の決着は、最後にね」
恒一(おぉ! あの二人に友情らしきものが…)
鳴「お互いにね」
恒一「え? ちょ、どこ行くの?」
赤沢「私の能力に巻き込まれないように、せいぜい気を付けることね」
鳴「貴方こそ。私の魔眼の範囲には入らないでね」
赤沢「言うじゃない…」
恒一「ねぇ!」
鳴・赤沢「(榊原・恒一)君は黙ってて!」
恒一「はい…」
「『奴らが来る!』だとか『それ以上動けば命は無いと思え』とか叫んでたらしい」
鳴「ただいま」
恒一「おかえり。どうだった?」
鳴「楽しかった。最近は未咲がバイトだからって遊んでくれないから」
恒一「赤沢さんは?」
鳴「効果が切れるまでまだかかるみたい」
恒一(ご愁傷さまだなー)
鳴「女の子になる魔眼です」
恒一「対象はもちろん望月で――」
鳴「魔眼ビーム」ビビビ
恒一「え? うわっ!」
鳴「わくわく…」
恒一子「な、何で僕に…」
鳴(か、かわいい…)
鳴「凄く可愛いよ…羨ましいかも」
恒一子「そういう事じゃなくて…うわっ、胸膨らんでるし…無い」モゾモゾ
鳴(シャツ一枚だから先っぽが目立ってる…)
綾野「こ、こういっちゃんが本当にこういっちゃんになっちゃった…」
小椋「あ、アタシより大きい…」グヌヌ
恒一子「///」
望月「Foooooooooooooo!!」
望月「榊原君! いや! 榊原君さん!」ガタン
恒一子「は、はい!?」
望月「付き合ってください!」
恒一子「はぁ!?」
勅使河原「望月…いくら三神先生似になったって言っても中身はサカキだぞ」
望月「オナシャス!」
恒一子「て、勅使河原ぁ…助けてくれよ…」
勅使河原「」ドキーン
望月「大丈夫…大丈夫だから…ね? ね?」ハァハァ
恒一子「ひぃ!?」ギュッ
むにゅん
勅使河原(…………おっぱいが、おっぱいが)モンモン
恒一子「て、勅使河原ぁ…」ウルウル
勅使河原「」プチーン
勅使河原「うおおおおおおおお!!!」ガバッ
恒一子「うひゃっ!?」
望月「Fooo!」モゾモゾ
恒一子「ど、どこ触って…ひゃっ!? だ、駄目だってぇ///」
恒一「うわっ!?」ボンッ
勅使河原「さ、サカキ!? お、俺は一体何を…」
恒一「や、やっと正気に戻ったか…」フゥ
望月「Foooo!」カチャカチャ
恒一「だからなんで脱ぐんだよお前は!」
鳴「だ、大丈夫?」
恒一「見崎…」ゴゴゴ
鳴「…ごめんね?」
鳴(危険なのは榊原君だと思うけど…)
恒一「さて次だ」
鳴「>>245の魔眼で」
鳴「魅了の魔眼ね」
恒一「テンプレだね」
鳴「じゃあ…はい。見て?」
恒一「僕が?」
鳴「いいから、ほら」グイッ
恒一「もう…」ジー
鳴「…」ジー
恒一「…」
鳴「…」
恒一「…」
鳴「かかった?」
恒一「うーん…特に変化無しかな」
鳴「な、何で?」
恒一「…さぁ?」
鳴「壊れたのかな…?」ゴソゴソ
恒一(…気付いてないのか。まぁいいけど)
鳴「…よし。もう一回」キュポン
恒一「はいはい」クスクス
代行と読んでくれた人ありがとうございました
また立ててくれよな
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1342336599/
Entry ⇒ 2014.12.28 | Category ⇒ Another | Comments (0)
恒一「いないもの達による」勅使河原「復讐劇」
恒一「僕がいないものになってもう三カ月……」
王子「榊原君、元気出そうよ」
望月「元気出してよ榊原君」
恒一「クラスの男子のほとんどがいないものになってしまった……」
恒一「どうしてこうなった……」
綾野「見崎さん……」
小椋「恒一君と話せなくなってからずっとあんな感じ……」
綾野「まさかいないものを見崎さんだけ解除するとはね……」
恒一「うっ……うう……見崎ぃ……」グス
一同(可哀そうに……)
恒一「ちくしょう!いないものがなんだ!」
恒一「僕はこの一年を意地でも乗り切って」
辻井「見崎さん」ボソ
恒一「あああああああああああああ言うなああああああああああああ!!!!!」
辻井(どんだけ見崎さんと話したいんだこいつ……)
恒一「だいたいなんだよ!」
恒一「いないものを増やしたら災厄の被害が減るだと!?」
恒一「減るかそんなもの!ただクラスの男子が必死にフォローしただけじゃないか!」
望月「桜木さんはその典型的な例だね」
望月「風見君が身を挺して庇わなければ……」
辻井「あのときは本当に危なかった……」
・
・
桜木「きゃあ!」
風見「ゆかりいい!!危なぁああああああああいいいいい!!!!」ガシ
グサァ ブシュー
桜木「きゃああああああ!!!!!風見君!?風見君!?」
風見「ぼ、僕は……君を守れて死ぬのなら……」
桜木「風見くううううううううううん!!!!!!」
・
・
望月「風見君、死んだと思ったよ」
王子「全治二カ月だったよね。風見君」
辻井「そして赤沢さんが勝ち誇った顔で、『対策の結果よ』と言っていたね」
恒一「そして僕がいないものに……」
恒一「そしてなぜか見崎が解除された……」
辻井「富田林君だ」
望月「あのときはたまたま病院の近くだから助かったよ……」
恒一「そして倉林君がいないものに……」
望月「ぼくも巻き込まれたよ……」
高林「名前間違えっぱなし……フェアじゃないね」
望月「海でボートに轢かれたらしいね」
恒一「そして生きてたと……」
望月「なにあの生命力?」
恒一「バイ○ハザードのクリーチャーか何かかな?」
中尾「何て事を」
望月「また風見君が桜木さんの命を救ったんだったね」
高林「おばあちゃんが大暴れして……僕がいないもの扱いされたから……」
望月「あの合宿で前島君と王子君と風見君と川堀君が入院したね……」
猿田「勅使河原は足を切られたし、辻井はシャンデリアが直撃ぞな」
恒一「川堀君、柱の下敷きだってね」
川堀「ふっ、まだ死ぬわけにはいかなかったからな」
辻井(ぼ、僕を掘りためじゃないだろうな?)
望月「残るは勅使河原君と風見君だね」
王子「風見君は桜木さんのおかげでいないものなることはないそうだけど勅使河原君は……」
勅使河原「……呼んだか?」トボトボ
王子「言ったそばからやってきた」
勅使河原「残るは風見のみだ……」
一同「はぁー……」
勅使河原「そうだな……」
恒一「いっそのこと、いないものということを利用して……ククッ」
望月「こわっ!?」
恒一「!そうだみんな、いい考えがある」
勅使河原「なんだそのいい考えって」
恒一「女子の嫌がることをピンポイントでやればいいんだ!」
勅使河原「え……それって……」
中尾「レイp」
恒一「誰が犯罪をしろと言ったああああああ!!」ガツン
恒一「クラスメイトを精神的に苦しめるんだ!」
恒一「いいか、例えば」
恒一「赤沢さんの目の前でハワイコナエクストラファンシーを飲む!ミルク入りで」
勅使河原「そ、それはきくなあ……」
勅使河原「せめて女子の性癖を知れれば」
風見「心当たりがあるよ」
一同「!?」
勅使河原「お、お前どうして!?俺たちはいないもの」
風見「僕とお前の中だ。お前ひとりにしない。一蓮托生さ」
勅使河原「うう……一蓮托生ってなんか分からねえけど……ありがとう……」
風見「さてクラスの女子の性癖だが……」
風見「ゆかりに教えてもらうことにしよう」
勅使河原「え?一体どうやって」
風見「ばれないように紙を交換する。紙なら大丈夫さ。それで……」
恒一「よし、とりあえず復讐の材料はそろった」
恒一「いくぜ!野郎ども!」
赤沢「さて今日も授業が始まるのね……」
恒一「」ガラ
女子「!?」
赤沢(こ、恒一君……何を……まさか、告白!)
恒一「望月、持ってきて」
望月「りょーかい」
赤沢(あ、あれはイノヤ特製ハワイコナエクストラファンシー!まさか私に///)
恒一「そして」ゴソゴソ
赤沢(え……コウイチクンナニヲ)
恒一「ミルク投下!」
先生「赤沢!静かにしろ!」
赤沢「あ……はい……」シュン
恒一「」ゴクゴク
赤沢「ああ……」
恒一「ぷはー……ん?(あれは……)
カンペ『僕、ミルク入りコーヒー飲めない人、嫌いなんだよね』
恒一「僕、ミルク入りコーヒー飲めない人、嫌いなんだよね」
赤沢「い、嫌あああああああああああ!!!!」ダダダダダダダ
勅使河原「ぎゃはははははははは!」
風見「効果はてきめんだね」
恒一「まだまだこんなもんじゃないぞ僕の怒りは」
恒一「僕から見崎を奪ったことを後悔するがいい!!」
一同「結局そこかよ!?」
風見「次はこれでいこう」ピラ
恒一「ん?これは……ありだね」ニコ
赤沢「はあ……はあ……」
綾野「泉美……」
小椋「あれはある意味自業自得かもしれないけど……」
恒一「」ガラ
女子(また!?)
綾野(水野君……なんでグローブ着用?)
小椋(野球?でもここでやるわけ)
恒一「よっしゃこーい!!!!」
小椋(こ、恒一君がバッターあああああああ!?)
恒一「絶好球!」カキーン
赤沢「きゃあああ!?」
ボゴォ
赤沢(あ、危な……ま、またぁ!?)
ピュ カキーン ピュ カキーン
綾野(すごい……)
小椋(すべての打球が吸い寄せられるように泉美のところへ……)
赤沢「も、もういや……」
先生「赤沢……保険室へ行け」
赤沢「こ、これで」トボトボ
水野「ここで二塁牽制!」ピュ
赤沢「嫌ああああああ!?」
水野「あーすっきりしたぜー」
風見「榊原君、ちょっといいかな?」
風見「ゆかり曰く、江藤さんはショタコンの気があるらしい」
恒一「なるほど、いないもののショタで誘惑すればいいんだね」
風見「そういうこと」
恒一「だったら……」
一同「だったら……」
前島「……は?」
勅使河原「お前クラスで一番チビだろ」
前島「なんだと!?」
恒一「ここはクラスのために一枚脱いでくれ」
前島「……望月でも」
勅使河原「望月はな、年上にしか欲情できない男なんだよ」
望月「はぁ!?」
勅使河原「だから頼むぜ、前島」ニヤァ
赤沢「私が……私が無視したから怒ったのね……でもこれは決まりごと……」
綾野「泉美……」
ガラ
女子(またか……っ!?)
勅使河原「ぷっぷぷぷ……ほらいけよ……ぷぷっ」
勅使河原「学ちゃん……ぷわっはははははははは!!!」
女子(あ、あれは……前島ぁ!?)
江藤「」ガタ
前島(勅使河原殺す勅使河原殺す絶対殺す)ゴゴゴゴ
佐藤(いないものになって自暴自棄になったのかな……?)
前島(俺はどうすれば)チラ
カンペ『悠お姉ちゃーん。僕と遊ぼうよー(ショタ声で)』
前島(できるかあああああああ!?)
カンペ『やらなかったら今のお前の姿の写真をばらまく』
前島(……くそ、もうどうとでもなれ……)
前島「悠お姉ちゃーん。僕と遊ぼうよー(ショタ声)」
一同(ま、前島が壊れた!?)
江藤「////////////」
勅使河原「ぎゃあっはははははははははは!!!!!!」ケラケラ
江藤(も、持って帰りたい///)
赤沢「江藤さん、分かってるわね?」
江藤(くそ、この野郎)
カンペ『もうひと押し』
前島(もうやるしかないな……)
前島「お姉ちゃん、どうして僕を無視するの?ねえどうして?」
江藤(前島君、わかってるでしょ?私たちはいないものには)
前島「ぐすっ……どうして?」
江藤(た、耐えろ……耐えろ……)ウズウズ
勅使河原「駄目か……よし、望月!お前もいけ!」
望月「はぁ!?」
勅使河原「い・け」ゴゴゴゴ
江藤「――っ//////(あ、もう無理)え、えっと」
佐藤「悠ちゃん、ごめん」パコン
江藤「きゃ」ガクン
赤沢「これでよし!」
前島(俺はどうしたらいいんだ……)
前島望月「「」」ゴスゴスゴスゴス
恒一「いまいちか……」
風見「江藤さんにはクリティカルヒットだったけどね」
辻井「僕にいい考えがある」
辻井「女子に地獄を見せるいい方法が」
江藤「…………」グス
綾野(江藤さん……)
小椋(ショタコンだったのね……)
ガラ
杉浦(な、中尾!?)
女子(どうせ赤沢だろ)
中尾「なんで俺が一人教室に待機なんだ……?」
ガラ
柿沼「!?」
中尾「か、川堀……(ま、まさか……な……)」
川堀「榊原から許可をもらった」
川堀「お前の尻の処女、いただくぜ!」
中尾「やっぱりかあああああああああああ!!!!!!!!」
ヤメロー マテー キャーコッチコナイデー ア、マツンダ、ハヤマルナァ
中尾「アーッ!」
女子「おええええええええええええええええええ!!!!」ブシャー
杉浦「」ブクブク
柿沼「」ハアハア
勅使河原「中尾は犠牲になったのだ……」
風見「次は昼食だ」
恒一「いやがらせには絶好の機会!」
風見「ここで恒一君、こうするといいよ」ゴニョゴニョ
恒一「ほんと?やってみるよ」
江藤「ひっぐ……」
渡辺「ぅぷ……おえぇ……」
綾野「なんて地獄絵図を見せてくれるのよ……」
小椋「早退しようかな……」
恒一「」ガラ
女子(今度は何……)
恒一「」スタスタ
多々良(恒一君……私の前に……)
恒一「」パク
多々良「!?」
恒一「聞けばいつも自分で作ってるんだよね」
恒一「こんなお嫁さんがほしいなあ……」ニコ
多々良(////////////)キューバタン
中島「恵!しっかりしなさい!」
有田「今すぐ保健室に」
赤沢「」
綾野(今度は泉美の前に!?)
恒一「」パク
小椋(またほめるのかなぁ?)
恒一「何これぇ?」
恒一「明らかにレトルトじゃないか」
恒一「もしかしてこんなのを『自炊しました』とか言って自慢してたわけ?ねえ?」
赤沢「」
恒一「がっかりだよ、赤沢さん」ガラ ピシャ
赤沢「」
赤沢「ドーシテ?ドーシテ?」バサバサ
綾野小椋「「泉美が壊れた!?」」
保守よろしくお願いします
では続きを書きます
米村「いいねいいね最高だね!」
辻井「リアルいないものになるぞ」
米村「かまわねえ!」
米村「男には、駄目だと分かっていても」
水野「やらなくてはならない時がある」キリ
辻井(犯罪者がいる……)
綾野(まさかのこういっちゃんの言葉攻めに泉美は……)
赤沢「ドーシテ?ドーシテ?」バサバサ
女子「…………」
ガラ
小椋(無視しよう)
米村「クラスの女子のスリーサイズを測るぞー!」
水野高林猿田勅使河原「おおおおおおお!!!!!」
小椋(なん……だと……)
望月「え?」
米村「え?」
水野「行くぜ!」
望月「え?ちょ、ま……うわあ!?」ジタバタ
水野「ええと、バストは」
望月「チェストだあああああああああああ!!!!!」
女子(来るな変態)
米村「綾野さーん」
綾野(何ぃ!?)
小椋「ふんごぉ!」バキィ
綾野(米村の机が……)
小椋「ほぉわちゃー」バキィ
水野「俺の机ぇ……」
小椋(彩に手ぇだしたら殺す!)ギロ
水野「こうなりゃ佐藤に決まりだな!」ニヤリ
佐藤(ふえぇ!?)アタフタ
高林「あの巨乳、バストサイズを測ってこそフェアだね」
猿田「いくぞな」
綾野(てっしー、あれ止めて)アヤノテレパシー
prrrrr
勅使河原「ちっ、こんないいときに……。え、サカキか?うん、分かった、今すぐ行く」ダダダダ
綾野(ば、馬鹿な……)
望月「やめろぉ!」
女子(望月君!)
水野「お前、お姉さんタイプの生巨乳、見たくないのか?」
望月「…………」ゴク
女子(望月くぅん!?)
水野「次はカッターシャツだ!」
米村「まかせろー」
佐藤「うっ……ひっぐ……」
高林「スカートもいこう、ここはフェアに」
米村「いや、まずはこの魅惑のボインを測ることが先決」
恒一「何やってんだお前らあああああああ!!!!!」
一同「!?」
水野「ええと……女子には一切手を出さない」
恒一「出してるじゃないか!!!!」バガァン
水野「ぐぁああああ!!」ヒュー ズドン
恒一「あと蝶林!女子の制服脱がすのにフェアもくそもないこの犯罪者め!」バガァン
高林「フェアア!?」ヒュー ズドン
恒一「猿田ぁ!罰としてバナナ没収だぁ!」
猿田「ぞなぁ!?」
恒一「米村ぁ!とりあえず吹っ飛べええええ!!」バガァン
米村「はぁ!?」ヒュー ズドン
佐藤(榊原君かっこいい///でも……話せない……)
恒一「困ったことがあったらまた僕に言ってね。いつでも駆けつけるから」キリ
シーン
恒一「…………」
恒一「」ハッ
恒一「うわあああああああああ無視されたあああああああああ!!!!!」
望月「こ、恒一くぅん!?」
恒一「変にかっこつけて無視されたあああああ!!!!!僕はぁ、僕はあああああああ!!!!!!!」ガシャーン
望月「こおおいちくうううん!?」
綾野(いいなあ、あんなこと言われたいなあ……)ポワワーン
赤沢「くそがぁ!!」ガシャーン
佐藤(榊原君///)ポワワーン
渡辺「お前とりあえず服着ろ」
水野「裏切り者め」ボロ
米村「ぺっ」ビチャ
勅使河原「」
風見「とりあえず顔を拭け」
恒一「まだまだ行くぞ」
辻井「こんなのはどうだ?」サッ
恒一「ええと何々……え?マジですか!?」
恒一「」ガラ
綾野(こういっちゃん……また?)
恒一「」スタスタ
小椋(川堀の椅子を持って何を……)
恒一「添い寝して言い?」
一同「!?」
赤沢「」ガタ
先生「赤沢、座れ」
恒一「添い寝していい?」
です
見崎「//////」ポワワーン
佐藤(う、うらやましい……)ガクガク
小椋(そこ変われちくしょう)プルプル
綾野(こういっちゃん……なんて嬉しそうな顔……)
有田(今のうちに恒一君の机の私物を)ゴソゴソ
赤沢「あああああああああああああ!!!!!!!」
先生「赤沢ぁ!!静かにしろぉ!!!!」
赤沢「ああああああああああああああ!!!!!!!」
辻井「赤沢さん発狂してたぞ」
恒一「あ、そうなの?」
勅使河原「気づけよ」
望月「あの後渡辺さんと有田さんが八つ当たりくらってたね」
風見「いないものが解除されたら謝った方がいいね」
赤沢「た、対策が……必要……よ」ボロボロ
綾野「泉美……」
桜木「いないもの、やめた方が」
赤沢「駄目駄目、絶対駄目!ゆかりはどうせ風見と話したいだけでしょ?」
桜木「(文通まがいのことしてるけどね)違います!でもこのままだと授業に支障をきたします!」
赤沢「あーそんなのどうでもいいから!」
赤沢「とりあえず、放課後だからと言っても、男子と接触禁止……分かった……?」
一同「お、おっけー……(できればやめてほしいなあ)」
・
・
恒一「さて、勉強もしたことだし、帰ろっか」
風見「榊原君は教え方がうまくて助かる」
風見「この勅使河原に勉強を教えられるとは……」
勅使河原「おいそれどういう意味だ!?」
風見「そういう意味だ」
勅使河原「何だとぉ!?」
恒一「ははは、じゃ勅使河原、望月、帰ろ!」
多々良「恒一君……」
ヒュウー
多々良「あ、写真が……」
パシヤ
多々良「川に……」
多々良「……取りに行こ……」バシャバシャ
勅使河原「ちくしょー!!天気予報はずれじゃねえか!」
望月「土砂降りにもほどがある」
恒一「あそこで雨宿りしよう!」
ザザー
望月「助かった……」
勅使河原「いつ止むんだこの雨?」
ラジオ『え―ただいま夜見山川の水位が上がっており――』
恒一「……多々良さんって夜見山川でフルートの練習することがあるって言ってたよね?」
望月「うん……でも今日は」
恒一「何があるか分からないのが災厄だ!行こう!!」
勅使河原「見事に氾濫してるな」
恒一「多々良さん……」
望月「みんなぁ!!!これ多々良さんの鞄だ!!」
勅使河原「てことは……まさか!?」
恒一「走ろう!!!まだそう遠くに流されてないはずだ!!!!」
ダダダダダダダダ
勅使河原「あれじゃないか!?」
恒一「待ってろ!多々良さん!!」
勅使河原「おいおいサカキ……多々良を追い越して……まさか!?」
恒一「勅使河原!荷物を頼む!!!」ザバァアアアアアアン
勅使河原「さ、サカキいいいいいいい!!!!!!」
望月「榊原くうううううううううん!!!!!!」
多々良(馬鹿だなぁ私……クラスであんなことした恒一君の写真なんかのために……)
多々良(も、もう駄目……みん……な……)
多々良(さよ……な)
ガシ
多々良(……え?)
ザバァン
恒一「ぶはぁ!!!」
多々良「!?」
多々良(え……どうして……?)
勅使河原「サカキぃ!!手ぇ伸ばせええええ!!!!」
恒一「ぅおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
ガシ
勅使河原「ぅおおおおらあああああああああ!!!!!!!」ザバアアアアン
恒一「ゲホッゲホッ……救出完了!」
恒一「お礼ならいいよ、あたりまえの……こと……を」バタ
多々良「!?」
勅使河原「!多々良!ここは俺たちに任せろ!」
多々良(で、でも……)オロオロ
勅使河原「いいから!サカキの思いを無駄にする気か!?」
望月「きゅ、救急車を呼んだよ!」
勅使河原「くそぉ!しかたねぇ!人工呼吸だ!」
望月「ええと、まず気道を確保して……」
多々良(どうしよう……)
多々良(私のせいで……)
恒一「死ぬかと思った」
勅使河原「まあ応急処置ができたからよかったな」
風見「勅使河原に応急処置ができただと……!?」
勅使河原「俺泣いていい?」
望月「まあ榊原君が無事でよかった」
風見「見舞い禁止って言ったら大喧嘩で」
恒一「あの多々良さんが?」
風見「そうだよ。君の見舞いを巡ってね」
恒一「いやぁなんか照れるねぇ」
勅使河原「(この朴……なんだっけ?まあいい)なんか見崎が病室前に置いて行ったぞ。お見舞いのs」
恒一「いやっほおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
一同「…………」
勅使河原「腐った卵を赤沢の机に」
王子「授業中に大音量で音楽を流しました」
猿田「多々良の机にだけおぬしの写真を入れたぞな」
望月「エクストラファンシーを赤沢さん以外に配ったよ」
風見「柿沼さんの小説(榊原×望月)をみんなの前で朗読したよ」
辻井「中尾君を使って杉浦さんを赤沢さん一派から分断した」
恒一「へぇ、一部何か違うけどいろいろやったね」
・
・
勅使河原「今日退院みてぇだな」
恒一「そうだね」
恒一「とりあえず明日もあのツインテールには地獄を見せるぞ」
望月「もうそろそろやめようよ」
勅使河原「いやいややろうぜ(おもしれぇし)」
辻井「明日の一時間目はこれでいこう」
恒一「どれどれ……これっでいいの?僕しか得しないよ?」
多々良「恒一君……無事でよかったぁ……」
綾野「見舞いくらいさせても」
赤沢「駄目駄目!絶対しゃべるでしょう」
見崎(見舞いの品くらい持って行けよこの無能が)
ガラ
恒一「」スタスタ
綾野(まっすぐ多々良さんの隣に)
チュ
一同「!?」
藤巻「いや現実」
多々良「キュー//////」バタン
藤巻「誰か手―貸してくれー」
赤沢「ぅああああああああああ1!!!!!」ガタガタ
赤沢「うぐぉ……覚えてろ……」
ガラ
勅使河原「教室でドッチやろうぜー(全部赤沢にあてろ)」
水野「よっしゃーいくぜー」ピュ
赤沢(甘いわ……)
赤沢(あんたらの考えはお見通しよ)ヨケ
勅使河原「なぁ、くそ!!」ブン ブン ブン
赤沢「」ヨケ ヨケ ヨケ
ガン ビュ
勅使河原「げぇ!?跳ね返っr」ガツン
辻井「な、何ぃ!?」
赤沢(勝った……)ドヤァ
辻井「あの無能が対策をしてくるとは……」
恒一「予想外……だね」
辻井「ならとっておきの作戦を行こうか」
辻井「というわけで榊原君、パンツを脱ごうか」
恒一「……はい?」
辻井「おいまだか!?」
風見「くそっ!抵抗するんじゃない!」
恒一「何するんだみんな!?気を確かに」
辻井「案ずるな替えはある」
恒一「そういう問題じゃ」ズル
辻井「榊原のパンツ、獲ったどー!!!」
赤沢小椋綾野有田多々良佐藤「!」ガタ
辻井「さあこの物をどうすr」
赤沢「先生!消しゴムが落ちました(よこせえええええええええ!!!)」バガァン
辻井「ぐぁ!(まあ計算通りだ)」
綾野「泉美!それ私のじゃないの?(よこせええええええええ!!!!!!)」ガシ
赤沢「くっ!HA☆NA☆SE!」
小椋「落ち着け二人とも(あとパンツはもらう)」
辻井「これであいつらの印象は最悪だ」
辻井「榊原君のパンツを醜く取り合うその姿、ほかの人が見たらどう思」
中島「その答えは3x+5yです」
先生「よし、なら次、江藤」
江藤「それは……11(x+7y)-61です」
辻井「な……無視だと!?」
辻井「クラスメイトがパンツを巡って争っているというのに……無視だと!?」
辻井「あ、ありえない……どうして……」ガク
桜木(つ、辻井君……)
渡辺(いや知ってた)
中島(赤沢さんたちは変態なの、みんな知ってることだし……)
ヨコセー ヤブレタラドースルノヨー ドーシテ!?ドーシテ!?
綾野「何が……あ、これ違うパンツになってる」
小椋「なぁ……なら本物はどこに」
有田「あぁんパンツおいしいよーあぁん」クンカクンカクンカクンカ
一同「…………」
辻井(さすがにこれには引くだろう……)
渡辺「松子ならしかたない」
江藤「知ってた」
辻井「な、なんだってー!?」ドンビキ
勅使河原「あんな顔して……変態だと!?」
辻井「な、何故なんだ……」
風見「このクラスって一体……」
恒一「……気を取り直そう。昼前はやっぱり……」
中尾「やめろおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」ガタガタ
川堀「いくぜええええええええええええ!!!!!!!!」
中尾「アーッ!」
一同「おええええええええええ!!!!!!!!」ゲロゲロー
杉浦「どけぇ柿沼!」ガタガタ
柿沼「二人の愛の邪魔はさせません!」
勅使河原「うぉえ……俺気分悪くなってきた……」
恒一「まあこれで降伏すr」
川堀「米村ぁ!!!」
米村「いやだあああああああああああ!!!!!!!」ガタガタ
米村「アーッ!」
恒一「……これは予想外です」
風見「ご愁傷さま」
佐藤「さんちゃん!?」
渡辺「うっぷ……もうこんな不毛な争い、こりごりよ!!!」
赤沢「ぅおえっぷ……渡辺さん!」
渡辺「もう嫌よ!出て行くわ!」ダダダダダ
赤沢「わ、渡辺さんさん!」
渡辺「そんなもの増やすからこんな目に……っ!?」
渡辺「!?け、蛍光灯が割れ――」
恒一「危なぁい!!」
渡辺「!?」
グサグサ
恒一「う……くぅ……」ドクドク
渡辺「ひぃ……血が……」
恒一「だ、大丈夫だから……ね……」バタ
渡辺「さっ――っ!(は、話しかけたら……)」
勅使河原「何があった!?」
渡辺(くそ……何も話せない……)
勅使河原「まあ安心しろ。そんなに傷は深くない」
勅使河原「とりあえず保健室に……」
勅使河原「無理するなよ」
望月「あ、そろそろ帰る時間だね」
勅使河原「じゃ、俺たちはさっさと帰るわ。お大事にー」
恒一「分かったよ」
辻井「まあ、そうなるね……すでに二名。桜木さん、杉浦さんを入れたら四名だね」
辻井「江藤さんも寝返りそうだし、有田さんもうまいことやればこちらに……」
中島「ねぇ……明日の昼もあれを……おぉえ」ゲロゲロー
藤巻「いないものがなくなったらあんなことはなくなrおぼろろろろr」ゲロゲロー
有田「ああーん恒一君とお話ししたいよぉ……」ギシギシ
藤巻「アナニーやめい!」
風見「いやがらせ次第じゃ増えそうだけどねぇ……」
辻井「赤沢さんは……榊原君を女子から遠ざけるためにこんなことをしてるんじゃないかな?」
風見「?」
辻井「いや、だってこうすればクラスの女子は榊原君に近寄れないし」
風見「赤沢さんも同じだろ?何のために?」
辻井「見崎さんみ負けるからじゃない?総合的に」
風見「はぁ、なるほど……そうなると許せないな、赤沢さんの身勝手なせいで」
辻井「ほんとだよ」
見崎「」
見崎(すごいことを聞いてしまった)
恒一「くそっ!あれもこれも全部あのツインテールのせいだ!覚えてろ!」
恒一「くそっ、一体どうして……ん?あれは……」
ガヤガヤ
恒一「何があったのかな?行ってみよう」
警察「その子を放せー放さないと撃つぞー」ブルブル
??「撃てるものなら撃ってみろやぁ。こっちには人質がいるんだぜぇ」
アナウンサー「えーただいま逃走中の銀行強盗犯は少女を人質に取っており……」
恒一「うわー強盗犯か……人質は3組の人じゃ」
佐藤「うぅ……」
恒一「……現象……マジですか?」
強盗「うるせぇ!これでもくらえ!」バァン
ボタボタ
佐藤「あ、あああ……」
強盗「へへ、言わんこっt」
バキィン
恒一「言わんこっちゃ……なんだって?」
強盗「ひぃ、ひぃいいいいい!?」バァンバァン
恒一「あれれ……弾切れ?」ボタボタ
強盗「ひいいいいごめんなさあああああああいい!!!!!」ドゲザ
野次馬「サイテーだこの女」
恒一(まずいな……この人たち災厄のこと知らないんだ……)
恒一(しかもこれテレビ中継されてるし……)
恒一(ここは佐藤さんの名誉のためにも……)
恒一「……この子……ショックで何も……」
恒一「だから……あまり責めないであげて……ください……」
佐藤「うぅ……(どうすれば……)」
恒一(佐藤さん……)バタ
・
・
江藤「榊原かっこよすぎでしょそれ」
藤巻「すげーそんな奴実際にいるんだな」
渡辺「うん。でも和江もうずっと泣きっぱなしだし、面会拒絶だし……」
江藤藤巻渡辺「「「はぁー……」」」
桜木(あ、これうまい具合に利用すればいないもの解除できるかも……よし、やってみよう)
佐藤「ひっぐ……」グス
江藤(見舞いくらいさせてやれよおい)
藤巻(見てるこっちも泣きそうになってくる)
渡辺「和江……泣くな……」
佐藤「見舞い……ひっく、できるかな?」
江藤「え、ええと……」アセアセ
藤巻「む、無理だと思う……対策係が許可しないと……」
赤沢「見舞いは駄目。絶対」
多々良「まだ何も言ってませんよ!?」
赤沢「いないものにかかわったら駄目。以上」
赤沢(これでいいのよ。これで)
渡辺「……この無能が」
赤沢「……今何て?」
渡辺「無能って言ってんのよ!大体もういないものなんて意味ないだろ!?」
赤沢「なんですって!?」
ギャーギャー アアーンコウイチクンノツクエハァハァ
見崎(ふぅ……そろそろ潮時か……)ガタ
赤沢「何よ?今忙しいから」
見崎「もうやめなさいいないものなんて」
赤沢「はぁ?」
見崎「私わかってるから。あなたが恒一君に女子を近付けないために恒一君をいないものにしたことを」
小椋「ええ!?そうなの!?」
見崎「男子をいないものにしたのもそう。男子と一緒にいれば他クラスの女子と付き合う確率はぐんと減るし」
赤沢「…………」
見崎「あなたのエゴでいないものを決めないで、赤沢泉美」
赤沢「ならどっちが正しいか、この私と勝負しなさい!!」
見崎「勝負?拳で?」
赤沢(馬鹿め。ひ弱なあなたが拳で勝負?笑わせるわね)
赤沢「ええそうよ!あなたが勝ったらいないものでもなんでも解除してあg」
多々良「」バキ
赤沢「……へ?え、ええと……多々良さ」
佐藤「」バキ
赤沢「ええt」
渡辺「」ドカバキ
赤沢「ちょ、ストープ!?」
見崎「誰が一対一で勝負するって言ったの?」
赤沢「え?でも」
見崎「今まであなたに恨みを持った人物、それがそのまま私の味方だから」
多々良「赤沢さん……そんな理由で……」ゴゴゴゴ
佐藤「見舞イ禁止デスカ?」ゴゴゴゴゴゴゴ
渡辺「殺していい?」ゴゴゴゴゴ
有田「恒一君とお話したいなぁ……あーかざーわさーん」ゴゴゴゴ
杉浦「ごめん泉美。いないもの解除に協力したら中尾を彼氏にしてあげるっていう手紙が」
赤沢「柿沼さん!」
柿沼「いないもの解除に協力したら川堀×水野が見られるという手紙が」
赤沢「え、江藤さん?藤巻さん?何でそっちに」
江藤「望月と前島を好きにしていいという手紙が」
藤巻「和久井からラブレターが」
赤沢「あ、あのー金木さん?」
松井&金木「「どーでもいいでーす」」イチャイチャ
赤沢「ゆ、ゆk」
桜木「手紙書いたの、私なんです」
見崎「と、いうわけで……か・く・ご・し・て・ね」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
赤沢「い、いやああああああああああああああああああ!!!!!!!」
風見「そろそろ死ぬよ」
恒一「いやぁ面目ない」
勅使河原「まあ無事だからいいんじゃね?」
恒一「まあね……あれからクラスは?」
勅使河原「いやあ……まあなんかスゲェことになった……」
風見「ゆかり曰く、クラスで榊原君の見舞いを発端に戦争が起こったらしい」
恒一「へー。で、どうなったの?」
風見「見崎さんの連合が勝利した。そしていないものは解除となった」
恒一「マジですか!?」
風見「そういうことになるね」
恒一「いやっほおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」ガタ
勅使河原「おい馬鹿やめろ!傷にさわる」
恒一「じゃあみんな!僕見崎に会ってきまーす」ダダダダ
勅使河原「行っちまった……」
風見「まあいいんじゃない?」
水野「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!」ダダダダダ
柿沼「たまりませんわー」ポワワーン
江藤「まてー望月―!」ダダダダ
望月「うわああああ!あ、前島君パス」
前島「ん?ってわああああああ!?」
江藤「こうなったら二人ともメイド服着ろー!!!!」
望月前島「「あああああああああ!!!!!」」
綾野(泉美……)
小椋(しゃーない)
ガラ
恒一「いやぁ皆さんに謝らなければならないことが」
藤巻「いやいいから。ストレス溜まってたんだろ?」
中島「過ぎたことだし」
ソーダヨネー ショーガナイ
恒一「ありがとうみんな」
恒一「いないものについてだけど……」
恒一「一応続けようと思う」
恒一「それで……いないものだけど……」
一同「」ジー
赤沢「へ?私?」
渡辺「…………」
赤沢「ねぇ」
中尾「杉浦って可愛いよなぁ」
赤沢「ねぇ」
前島「」zzzzz
赤沢「恒一君」
恒一「さあ話しはこれで終わり」
赤沢「ゆ、由美?」
小椋「え、ええt」
恒一勅使河原風見「「「いないものの相手をするのはよせ!!!」」」
赤沢「……はい?」
綾野(ごめん泉美)
赤沢「そんなぁ!多佳子!」
杉浦「中尾……」キュン
赤沢「多佳子ぉ!?」
見崎(そんなわけないから)プイ
一同「…………」
赤沢「ねぇ……誰かぁ……」
赤沢「ねぇ恒一君、私が悪かったから。ねぉもう許して」
恒一「いやーそれでね、あの後あれがあーなって」
赤沢「恒一君!!」
恒一「これがこーなってでねー」
アハハハハハ
赤沢「」
綾野(ごめんね泉美)
小椋(私たちにはどうすることもできない)
赤沢「ドーシテ!?ドーシテ!?コーイチクンドーシテ!?」バサバサ
恒一「なんかすごいことになったね」
勅使河原「な、なんか哀れになってきたが……まあいい」
望月「これでいいよね?」
恒一「うん、これでいいこれでいい」
恒一「僕たちの復讐はまだまだこれからさ!(赤沢さん限定で)」
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1342194903/
Entry ⇒ 2014.12.26 | Category ⇒ Another | Comments (0)
恒一「三組の女子たちにセクハラして反応を見てみる」
恒一「いつもはさ、女子にちょっかいかけても最後には美味しい目に遭ってるじゃない」
恒一「だから今回はちょっと女子たちに卑猥なイタズラをしてやろうと思うんだ」
恒一「ああ、どんな反応するのか楽しみだなぁ」
恒一「無理矢理セクハラされるなんて僕なら死にたくなるほど嫌だからね」
恒一「きっと叫んだりドン引きしたり嫌がったり…中には泣いちゃう子もいるだろうね」
恒一「想像しただけでも男の好奇心が疼くよ!」
恒一「どうかな?」
見崎「」
恒一「あ、心配しないで。なるべく犯罪になるかどうか分からないギリギリのラインでやるつもりだから」
恒一「通報されるようなことはないから大丈夫」
見崎(そういう問題じゃないんだけど)
恒一「じゃあまずは試しに…」チラッ
見崎「!」ゾッ
見崎「ごめんなさい用事思い出したわ。私帰るわね」ソソクサ
恒一「あ」
恒一「何だよ、つれないなぁ」
恒一「ま、でもお楽しみはこれからこれから」ニヤァ
恒一「では早速始めるか。誰からにしようかな~?」
恒一「よし!彼女にしよう!」
綾野「~♪」
恒一「一番手は綾野さんだ!」
綾野「ん?こういっちゃん、どうしたの?」
恒一「肩になんかゴミみたいのついてるよ」
綾野「え?ウソ」
恒一「あ、僕が取ってあげるよ。背中こっち向けて」
綾野「分かったー」
恒一「はい、取れたよ」
綾野「ありがとう、こういっちゃん」
恒一「っと、待って。背中にもなんかついてる」
綾野「えー取って取ってー」
恒一「んー取れたけど…あれ?こんな所にもゴミが」サワッ
綾野「ひゃっ!」
綾野「ちょちょちょっと!どこ触ってるのこういっちゃん!?」
恒一「いや、腰に何かついてるんだよ。しかもなかなか取れないし」サワサワ
綾野「それ腰じゃなくてお尻だよ////」
綾野「も、もういいよ!由美にでも取ってもらうから!ていうか絶対お尻じゃん」
恒一「腰だよ!!!!」
綾野「ひっ」
恒一「もう少しで取れそうなんだからじっとしててよ!!」
恒一「ったく」
綾野「むー…////」
恒一(ああ!!いいね!!この安産型のピーチヒップの感触!!だが何より!!お尻を撫で回されて恥ずかしがる綾野さんの反応が最高だ!!)
恒一「………」ナデナデナデナデナデナデ
綾野「ま、まだぁ?」
恒一「もうちょっとだから。もうちょっと」
恒一「……………」ナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデ
綾野「え?」
恒一「取れたから」
恒一「じゃ、そういうことで」
綾野「……」
恒一「ふぅ。女の子のお尻ほど触り心地のあるものはないよね!」
恒一「さて次は、っと…ん?」
望月「早く行かないと遅れちゃうよ」
勅使河原「移動教室ってだるいよなぁ」
恒一「あ、そっか授業あるんだった。美術だったっけ?」
恒一「………」
恒一「いいこと思いついた!」ピコーン
クラス「はーい!」
有田「私のペアは榊原君か」
恒一「ふふ、よろしくね」
有田「にしても中学生にもなって粘土をするなんて思ってみなかったよ」コネコネ
恒一「本番の作品のための練習らしいけどね」コネコネ
有田「榊原君は何作るのー?」
恒一「ひ・み・つ☆」
有田「えー楽しみだなぁ」コネコネ
有田「とか何とか言ってる間に出来ちゃった!」
恒一「それは何?」
有田「猫さん!」
恒一「へぇ可愛いね」コネコネ
有田「うふふ、ありがとー」
恒一「よし、僕も完成した!」
有田「!!!!!!」
恒一「立派なモノが出来上がったぞ!」
有田(え…これって…まさか)
恒一「じゃあ交換しようか」
有田「う、うん…」
恒一「おーなかなかユニークな顔した猫だね。僕のはどう?」ペタペタ
有田「あ、い…いいんじゃないかな?」
恒一「ちょっとちょっと。触ってもいないのに適当なこと言わないでよ!」
有田「ご、ごめんなさい…」ソー
恒一「良くできてるでしょ?」
有田(この形どう見ても男の人の…あれだよね?無駄にリアルだし……)ペタペタ
有田「に、握ったり撫でる?これで…いいのかな?」ギュッギュッ
恒一「Good Job!」
有田「………」ナデナデナデ
恒一(うひょおおおおおおおお!!!!女子中学生らしい羞恥心と嫌悪感が混ざったこの顔!!永遠に見ていたくなるねぇ!!)
有田「もういいよね?返すねこれ…」
恒一「やけに黙って触ってたようだけど、もしかして気に入ってくれたの?」
有田「なっ!?べ、別に気に入ってなんか」
恒一「そうかー有田さんはこういう形のものが好きなんだね!」
有田「う…あ…//////」カァァ
恒一(ごちそうさまでした)
恒一「考えただけでも飯の種になるよ!!」
恒一「さて次は、っと」
キーンコーンカーンコーン
恒一「あ、もう昼休みか。たまには教室の外に出て新たな出会いを探してみるか」
恒一「誰か三組の女子はいないかな?」
佐藤「………」スタスタ
恒一「お!いたいた!」
佐藤「………」トコトコトコ
恒一「あっ!」コケッ
佐藤「!」
恒一「うあわぁぁっ!」バターン
佐藤「きゃぁ!」
佐藤「いたた…」
佐藤「榊原君、大丈…!?」
恒一「ううう…」モフモフ
佐藤(わ、私の胸に榊原君の顔が!?///)
佐藤「ちょ、ちょっと榊原君」ユサユサ
恒一「ん?あ、佐藤さん。ごめんね、ちょっとこけちゃったよ」
佐藤「それはいいけど…早くどいてくれないかな?///」
佐藤「え?」
恒一「う…が…あああ…うぇあああおおおぅうう…ぎゃぁぁぁう」
佐藤「榊原君!?どうしたの!?」
恒一「う…あ…う」ピタッ
恒一「………」
佐藤「榊原君?」
恒一「ママー!」ダキッ
佐藤「ええええっ!?///」
恒一「ママー!ママー!ママー!」スリスリスリ
佐藤「ちょちょちょちょちょっとぉ!!////何やってるのよぉ!?」
佐藤「!!!!!!!!!」
ナンダナンダ? アリャナンノプレイダ? ジンジョウデハナイネ
佐藤「さ、榊原君。いい加減にしてよ…お、怒るよ!」
恒一「はっ!」
佐藤「え?」
恒一「僕は一体何をしていたんだ?まさかまた発作が出てしまったのか!?」
佐藤「発作?」
恒一「何てことだ。ごめん佐藤さん、僕は赤子退行症候群を煩っているんだ」
佐藤「え?赤子退行?何?」
恒一「簡単に言うと母親の愛情を受けられずに育った影響で無意識に赤ちゃん化してしまう病気だよ」
恒一「だから母親のような雰囲気を持った女性に接触すると発症してしまうんだ。特におっぱいの大きい女性にはね」
恒一「気をつけてるんだけどこれがなかなか制御でき……う!?」
佐藤「え?」
恒一「ママァ!!」ダキッ
佐藤「ちょっ、ちょっとぉ!!」
恒一「ママァ!!ママのおっぱい柔らかい。ママのおっぱいおいしい。チューチュー」
ウワァ、スゲェナアリャ キカクモノノAVカヨ イイナーオッパイ フェアジャナイネ
佐藤「////////」
恒一「おっぱいおっぱいチューチュー」
恒一「でもお陰で佐藤さんのボインを楽しめたぞ!あのマシュマロのような感触!きっとDカップ以上はあるな!」
恒一「この調子で男のロマンをゲットし続けてやるぜ!」
桜木「~♪」
恒一「む、あれは桜木さん!」
恒一「桜木さんのことだから何か頼まれても断れないはず。よし!これは使えるぞ!」
恒一「また小道具を利用するとしy……」
恒一「………」
風見「………」
恒一(視線を感じる)
風見「………」ジー
恒一「放っておこう」
恒一「そんなことより準備にとりかかr…」
風見「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
風見(残念だが榊原君、君の薄汚い思考は読めているよ。マイワイフゆかりいいいいいいいいいいいいいいに手は出させない!!)
恒一(そうか。やはり風見君、どうやら君を排除しないと僕の夢も理想も実現できないようだ)
風見(君がゆかりいいいいいいいいいいいいいいいに手を出した瞬間、君は塵芥になる運命だ!!)
恒一(僕もここで引き下がるわけにはいかない。すまないが一瞬でカタを着けさせてもらうよ)
恒一「…」スッ
風見(動いた!来る!)
恒一「ねぇ川堀君」
川堀「おう何だよ榊原」
風見(え?)
恒一「実は……風見君が……川堀君に」チラッチラッ
恒一「じゃ、そういうことで」スタスタスタ
風見(離れた!よし、今すぐに榊原君を止めるぞ。でないとゆかりいいいいいいいいいいいいいが榊原君の魔の手にかかってしまう!)ダッ
川堀「おい風見、待てよ」
風見「え?(川堀君!?)」
川堀「お前、それならそうと言ってくれればいいのに」
風見「な、何の話だい?(クソ、このままではゆかりいいいいいいいいいいが!!)」
川堀「力抜けよ」
風見「は?」
川堀「…」ジュルリ
風見「!」ゾッ
風見「よ、よせ!何をするつもりだ止め 川堀「イクぜ!!」ボロン
風見「」
恒一「よし、これで準備完了だ」
ヒギィィッ!! ウホォォ!! ンァァァッーーー!! ラメェェェッ!!
恒一「邪魔者も消えたことだし、早速桜木さんで実行だ」
フンフンフン!! ンギモヂィィィッ!! イグゥゥゥ!! ユガリイイイイイイイ!!
恒一「さっくらっぎさぁ~ん♪」
桜木「あら榊原君。どうかしたんですか?」
恒一「ちょっと桜木さんに頼みたいことがあるんだ」
桜木「私に頼みたいこと?何でしょうか?」
恒一「さっき家庭科室に行ってたんだけど、そこで忘れ物しちゃってさ。代わりに取ってきてほしいんだ。僕今からどうしてもやらなきゃならない
ことがあってさ」
桜木「そういうことならお安いご用です。私が行ってきましょう」
恒一「ありがとう!家庭科室なんて三組から一番遠いのに。でも目につく所にあるからすぐに分かると思うよ」
桜木「了解しました。行ってきますね」
恒一「うん!(楽しみにしてるよ)」ニヤリ
桜木「目につく所にあると言ってましたっけ?」
桜木「あ、きっとあれですね。いつも家庭科の授業で榊原君が座ってる席にありますし」
桜木「早速持って帰ってあげまs……!?」
桜木「え…何これ?」
桜木「この形どう見ても女性の……こんな卑猥なモノが榊原君の忘れ物?///」
桜木「ど、どうしよう?こんなの持って三組まで戻るなんて…」
桜木「でも榊原君が…」
ヒソヒソ ウワミロヨアレ オンナノコガオナホールヲモッテルゾ エロイナァ
桜木「うう…///」
桜木(もう少し…もう少しでようやく教室よ)
桜木(教室に着いたら速攻でこれ返して榊原君に抗議しないと)
桜木「榊原君」ガララ
桜木「あれ?榊原君がいない?」
ザワザワ
桜木「はっ!///」
オイオナホールダゾアレ サクラギサンッテダイタンダナァ オナニーハマカセロー
桜木「う…あ…///」
桜木「いやああああああああああああああああああ!!!!」
恒一「ふふっ」ヒョコッ
恒一「大衆の面前で羞恥プレイを強いられる桜木さんのあの顔!くぅ~癖になるねぇ!!」
恒一「今日は何だか調子がいいぞ。よし、このままどんどん女の子たちにセクハラしていこう!」
恒一「誰かいないかな?」キョロキョロ
松井「…」
恒一「お、いたいた!」
恒一「松井さん、君に決めた!」ビシッ
松井「! 榊原君…?」
恒一「なぁ、一人で何しとんの?ん?金木ちゃんがおらんようやけど」
松井「…杏ちゃんは今…職員室行っててしばらく戻ってこないよ…」
恒一「へぇ、それはいいこと聞いたで」
松井「?」
恒一「なぁ松井ちゃん、何で松井ちゃんって金木ちゃんと仲いいん?お?もしかしてあれか?レズか?レズってやつかいな?」
松井「……」
恒一「女同士で乳いじくりまくってんねやな?エロいなぁエロすぎやで二人とも」
松井「……どっか行って」
恒一「なんやつれないなぁ。男には興味ないんか?ん?男もたまにはいいもんやで」
松井「……どっか行ってよ」
松井「あ!や、やめ…」
恒一「そっけないなぁ。こっち向いてぇや」
松井「や、やぁ」グググ
恒一「なぁ松井ちゃん」
松井「…?」
恒一「スケベしようや」ボソッ
恒一「ぴぎゃっ!?」
金木「私の亜紀に」ガスッ!!
恒一「ぶおっ!?」
金木「何さらしてんだよ」ドコッ!!
恒一「はうっ!!」
金木「この粗チン野郎が!!!」キーン!!
恒一「アイヤーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
松井「杏ちゃん!」バッ
金木「大丈夫亜紀?」
恒一「う…お…あうあう」ピクピク
金木「ポコチンは小せぇくせに煩悩だけは一丁前にでけぇんだな!」
金木「次やったらてめぇの粗チン引き抜いてやるから覚悟しとけよ!!」
恒一「あ…う……が」ピクピク
恒一「あー腹立つなぁ。僕が何したっていうんだよ!!もっと松井さんを辱めたかったのに…」
恒一「ふふふふふ……悪いけどこの分は誰かに償ってもらわないと気が済まないな」
恒一「君なら期待通りの反応してくれるよね?」
恒一「た・た・ら・さん」ニヤァ
多々良「~♪」
多々良「え?榊原君?どこですか?」
恒一「君の後ろだよ、後ろ」
多々良「後ろ…?」
恒一「あ、振り向かないで。ちょっと今堪能してるところだから」
多々良「え?堪能…?」ピタッ
恒一「ああ、君の綺麗な黒髪をね」サラサラ
多々良「!!!!」
恒一「んふっ」サラサラ
恒一「いやぁ多々良さんの髪ってすごいサラサラしてるんだね」
多々良「う…///さ、榊原君…あの…褒めてくれるのはありがたいのですが、あまり触らないでくれると…」
恒一「それに良い匂い」クンカクンカ
多々良「ひっ!!!」
恒一「ああ!!このサラサラした感触に甘い香り!!癖になるよ!!ハァハァハァ」
恒一「…」クンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカ
多々良「いい加減に…!」
中島「榊原君」ガッ
恒一「へ?」クルリ
中島「何やってるのかしら?」ニコッ
恒一「!!!!!!」
恒一(ぬ、ぬぁかじますぁん!!??)
恒一「ぼ、僕は何も…」ダッ
中島「待って。逃げないで。怖がる必要なんてないのよ?」
中島「あなたが何に悩んでいるかは分かってる。榊原君はそう…」
恒一「あ、あの…僕ちょっと用事が」
中島「悪いカルマに囚われてるのよね?」
恒一「」
中島「悪いけどクラスメイトとして放っておけないわ。榊原君、あなたが恵にイタズラをしてしまったのも悪いカルマのせい」
中島「でもね、これさえあればその悪いカルマも一気に解消できるの。この『幸せの学会』が製作・入魂した『幸せの壷』さえあればね」ゴトッ
恒一「どこにそんなもの隠し持ってたの!?」
中島「値段は50万円よ」
恒一「聞いてる!?」
中島「ええ、ちょっと中学生には高いわよね?でもね、今後の人生を考えると決して安くないと思うの」
中島「この『幸せの壷』に毎日朝晩祈るだけで、悪いカルマも取れて永遠の幸福を手に入れられる。どう?」
恒一「いや、どう?とか聞かれてもいらないよそんなの!」
中島「んー…じゃあ30万円にまけといてあげるわ」
恒一「値段の問題じゃないよ!」
中島「榊原君、よく考えて。幸福は人類が求める原始的な欲求よ。この『幸せの壷』があれば世界と繋がることができるの。世界中の霊的パワーを体内に取り込んで…」
恒一「だ、だからいらないって!」ガタッ
中島「え?」
ガシャーン!!
中島「『幸せの壷』が…」
恒一「ご、ごめん。壊すつもりはなかったんだ」
中島「『幸せの壷』…」
恒一「な、中島さん?」
中島「許さない」ギロッ
恒一「ひぃっ!」
中島「よくも…よくも『幸せの壷』を壊したな?」
恒一「はわわわわわわわわ」
中島「呪ってやる…」
恒一「ちょっ、落ち着いて中島さん」
中島「呪ってやる呪ってやる…」
恒一(目が完全にイってやがる。これは逃げないとやばい!)ダッ
中島「呪ってやる呪ってやる呪ってやる呪ってやる呪ってやる呪ってやる呪ってやる呪ってやる…」ブツブツブツ
恒一「ていうか悪いカルマに囚われてるのは中島さんの方なんじゃないの?」
恒一「ま、そんなことどうでもいいや。多々良さんはいつの間にかいなくなってたし、新しい女の子を探すとしよう」
中尾「おい榊原」
恒一「ハァ…何でこう次から次へと邪魔が入るかな?」
中尾「何?」
恒一「何でもないです」
中尾「お前、全部見てたぞ。三組の女子にセクハラしまくってただろ?」
恒一「で、それが事実だったとして何か問題でもあるんですかぁー(↑)?」
中尾「ふざけんなよ!いずれ赤沢さんにもセクハラするつもりだろ!!」
恒一「……」
中尾「お前はイタズラ半分で女子たちにセクハラしてるようだが、それが許されることだと思ってるのか?」
中尾「女子たちの気持ちを考えたことがあるのかよ!?みんな同じクラスメイトだからそこまで怒らないけど、心の中では本当に嫌がってるんだぞ?」
中尾「てめぇは外道だ榊原!そんな外道に赤沢さんを辱められてたまるか!俺が赤沢さんを守ってやる!!」
恒一「中尾君…」
恒一「そっか。中尾君、君はそこまで赤沢さんやクラスの女の子たちのことを…」
恒一「すまない中尾君。僕、どうかしてたみたいだ」
中尾「え?」
恒一「もう、こんな馬鹿げたことは止めるよ。女の子たちが可哀想だし。もちろん赤沢さんにも手は出さない」
中尾「分かってくれたのか榊原!?」
恒一「ああ、中尾君のお陰さ。このままだと僕、危うく性犯罪者になるところだった。目覚めさせてくれてありがとう」
中尾「いや分かればいいんだ。もう二度と女子たちにセクハラしようとすんなよ?」
恒一「もちろん。約束だ」
中尾「ふっ、いいことしたぜ」スタスタ
恒一「っと、中尾君中尾君」
中尾「あ?何だ?」
中尾「え!赤沢さんが俺に!?」ドキッ
中尾「な、何だろ?もしかしてラブレターとか?///」
恒一「さぁ?何だろうね?だけど赤沢さん、恥ずかしいから今は川堀君に預かってもらってるみたいだよ」
中尾「川堀に?」
恒一「うん。でも秘密の合言葉さえ言えば川堀君が代わりに渡してくれるよ」
中尾「よく分からんが、赤沢さんのラブレターを貰えるならなんでもいい!!その合言葉ってのはどんなんだ!?」
恒一「赤沢さんによると…『イサダクデンコチブ・ニツケノシタワ』だったかな?」
中尾「『イサダクデンコチブ・ニツケノシタワ』…意味不明だが覚えたぞ!!」
中尾「ありがとな榊原!早速行ってくるよ!!」
恒一「ああ」
中尾「おーい川堀いい!!」
恒一「おたっしゃで」ボソッ
恒一「はっはっは、ざまあ」
恒一「中尾君のくせに僕のやることに口を出すからこうなるんだよ」
恒一「さて次はっと…ん?あれは…」
綾野「泉美のスカート、解禁!!」ヒラリ
赤沢「ちょっ///やったわね彩!彩のスカートもえいっ!!」ヒラリ
綾野「ひゃっ///このこの!!」ヒラリヒラリ
赤沢「ふふっ、ていっ!ていっ!」ヒラリヒラリ
杉浦「こんな場所で何やってんの二人とも。男子に見られるわよ?」
綾野「そういう多佳子もえいっ!」ヒラリ
杉浦「ちょっと!///」
恒一「…女の子同士でスカートめくりか。いいね。夢がある光景だ。混ざってみたいよ」
恒一「混ざりたいな…」
恒一「なら混ざるしかないよね!」
赤沢「バ、バカ///やりすぎよ!!こっちもこうしてやる!!」ブワッ
綾野「うひゃああ///」
恒一「杉浦さんもビッグリリース!」ブワッ
杉浦「え?」
綾野「え?」
赤沢「え?」
恒一「ロマンが詰まった絶対領域の中で僕は無邪気に微笑む熊さんを見た」
杉浦「なっ!///」バッ
綾野「こういっちゃん!?」
赤沢「こ、恒一君!?あなた何やってるの!?」
赤沢「いや何でそんなことしたのよ!?」
恒一「だってみんなが楽しそうにしてたからつい」
赤沢「はぁ!?」
綾野「……」
恒一「杉浦さん!さすがに中学生で動物ものは恥ずかしいから明日からは違うのにした方がいいと思うよ!」
杉浦「くっ…///」カァァ
赤沢「ふざけてるの!?いくら恒一君でも許さないわよ!」
恒一「ふざけてなんかないよ!!」
赤沢「!」ビクッ
恒一「男が男のロマンを追いかけて何が悪いのさ!?赤沢さんには僕の見果てぬロマンをぶち壊せるほどの権限があるって言うのかい!?えー?対策係さんよぉ!!!!」
赤沢「ひぃぃ!」
恒一「まったく!他人を非難するぐらいなら少しはまともな対策を立ててほしいよね!!」
赤沢「ご、ごめんなさいっ!」ジワッ
赤沢「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ペコペコペコ
綾野「ちょっと、泉美!」ユサユサ
赤沢「はっ!」
赤沢「彩…?」
綾野「大丈夫?」
赤沢「う、うん。恒一君に怒鳴られてビックリしちゃって…」グスッ
綾野「多佳子は?」
杉浦「な、なんとか…」
綾野「泉美…ちょっと聞いてほしいことがあるの」
赤沢「な、何かしら?」グスッ
綾野「こういっちゃんのことなんだけど…」
赤沢「?」
恒一「あの普段は無愛想な杉浦さんの恥ずかしそうな顔、まさに奇跡のなせる技だね」
恒一「赤沢さんにはセクハラし損ねたけど、最後の締めに取っておくとするか」
恒一「っておい!もう放課後じゃないか!?どうするんだよ、ほとんどの女子帰っちゃったじゃないか!」
恒一「いやまだ校内には何人か残ってるはず…」
恒一「よし、急げ!」ダッ
恒一「わったなべさん!」
渡辺「え?あ、誰かと思ったら榊原君じゃない」
恒一「今帰り?」
渡辺「そうだけど…榊原君も?」
恒一「まあね」
渡辺(…何のつもりだろ?まさか私と一緒に帰りたいとか言い出す気?)
恒一「う」
渡辺「え?」
恒一「う…あ…ぐあああああ!ぐぇぇおおおおああぅぅ!!」
渡辺「え?え?何?」
恒一「」バターン
渡辺「ちょっ、さ、榊原君!?どうしたの!?しっかりして!!」ユサユサ
恒一「マ…」
渡辺「え?」
恒一「ママ~!」ダキッ
渡辺「なっ!?/////」
恒一「ママぁ!ママのお膝!ママのお膝あったかぁ~い」スリスリスリ
渡辺「何やってるの!?///榊原君!」
恒一「ママのお膝ぁ」ゴロゴロゴロ
オイオイナンダアレ コウテイノドマンナカデヒザマクラシテルゼ オアツイネエ
渡辺「は、離れてよ!!///」バッ
恒一「はっ!」
渡辺「へ?」
恒一「渡辺さん…すまない。僕は赤子退行症候群にかかってるんだ」
渡辺「あ、赤子退行?」
恒一「そう。突然起きてしまうから対処のしようがないんだけど、唯一止める方法が……ぐおっ!」
渡辺「!」
恒一「ぐ…が…ぁぁ!ま、まただ!また始まってしまう!!」
渡辺「え、えええええ!?」
恒一「くっ…渡辺さん、聞いてくれ。ぐあああ!始まった症状を唯一止める方法は……があああ」
渡辺「止める方法は!?何!?」
恒一「……が…あああ…ママになりきって……僕を…があああ…いい子いい子することだ…!」
渡辺「」
恒一「ママァ!!」バッ
渡辺「ちょっとぉっ!///」
恒一「ママのお膝…ママのお膝あったかい」ゴロゴロゴロ
オイオイマダヤッテルゼ アカチャンプレイッテヤツカ
渡辺「//////」カァァ
渡辺「や…やるしかないの?何で私が…ううう///」
恒一「ママぁ…ママぁ」
渡辺「こ…」
渡辺(ダメ!できない!…けどやらなきゃ、どいてくれないし…)チラッ
渡辺(やればいいんでしょやれば!!)
恒一「ママぁ…お膝…ねむねむ…」
渡辺「恒一ちゃん、そろそろ起きましょうね?いい子いい子///」ナデナデ
恒一「さてと」スクッ
渡辺「へ?」
渡辺「え、あ、うん」
恒一「…」スタスタスタ
渡辺「…」
渡辺「え?」
恒一「あー渡辺さんの膝気持ちよかったなぁ。やっぱり赤ちゃんプレイを求めるなら佐藤さんか渡辺さんだよね!」
恒一「っと、いけないいけない。呑気にしてる場合じゃなかった。早く次の子を探さないと」
恒一「ん?あれはプールか」
恒一「そうだ!」ピコーン
江藤「よいしょっと。もう後50m泳いどこうかな?」
恒一「それはいいね。僕にもお手本見せてよ」
江藤「え?榊原君!?何でここに?」
恒一「今日から僕も水泳部なんだ」
江藤「そうなの!?聞いてなかったけど…(ていうか制服のままじゃん)」
恒一「それにしても水泳部はいいよね。泳ぐと気持ちいいし、泳ぎ方もマスターできる」
恒一「それに目の保養にもなるしね」チラッ
江藤「え?」
江藤「!!!!」
江藤「ご、ごめんなさい。ちょっと私泳いでくるから…」
江藤「ひゃぁっ!?」
江藤「さ、さささ触らないでよ!?///」
恒一「僕も泳げるようになりたいし、江藤さんに個人レッスンしてほしいなぁ?」
江藤「ま、また今度ね!私、昨日まで休んでたしその分練習しないといけないから…!」
恒一「何で休んでたの?」
江藤「別に何だっていいでしょ!」
恒一「生理?」
江藤「」
江藤「ふざけないでよ!私忙しいんだから!怒るよ!!」
恒一「分かった分かった。じゃあ僕は一人で泳ぐことにするよ」バサツ
江藤「ちょちょっ!?な、何こんな場所で脱いでんのよ!?///」
恒一「大丈夫だって。ほら、下に水着着てるから」
江藤「あ、そ、そうなんだ…」ホッ
恒一「ペイントの水着だけどね」
江藤「え?」
恒一の子供「パオーン!」モッコリ
江藤「ぎにゃあああああああああああああああああああ!!!!」
ナンダナンダ? エトウサンガタオレタゾ ネッチュウショウカ?
恒一「ありがとう江藤さん。君のお陰で少し自信がついたよ」
恒一「さて、こうしちゃいられない。できるだけ三組の女の子たちにセクハラやっとかないと」
恒一「一人でも多く逃したらもったいないしね」ダッ
恒一「誰か…いないかな?」キョロキョロ
小椋「…」スタスタ
恒一「いたいたいた!いましたよ!僕らの期待の星・小椋さんが!!」
恒一「おーぐらちゃん!」
小椋「え?あ、榊原君じゃない。何か用?」
恒一「用ってほどでもないんだけどね。さっきから手に持って何見てるの?」
小椋「あ、これ?小学校の時に兄貴と撮った写真なんだ」
恒一「へぇ、どれどれ。ちょっと見せて」
小椋「お願いだから汚さないでよ?」スッ
恒一「ふーん…二人とも仲良さそうだね。いい兄妹じゃない」
小椋「昔はね。今は兄貴、引きこもっちゃってほとんど会話もしないんだよね。それが兄貴と一緒に撮った最後の写真なの」
恒一「そうなんだ。寂しいね」
小椋「ま、仕方ないかな?ところでもういいよね?その写真、返してくれる?」
恒一「嫌って言ったらどうする?」
小椋「は?」
小椋「何言ってるの?早く返してよ。それ、あたしの宝物なんだからさ」
恒一「ダメですうううううううううう」
小椋「返してよ!!」ピョンピョン
恒一「取れるもんなら取ってみたら?ほれほれ~」ヒョイヒョイ
小椋「てめぇ!ボコられてぇか!?」
恒一「きゃーこわーい!女の子がそんな汚い言葉使っちゃダメだぞ☆」
小椋「返せ粗チン野郎!!」
恒一「」
小椋「この…!」
恒一「いいよ返してあげる」
小椋「え?マジ?」
恒一「た・だ・し!僕の言うこと聞いてくれたらだけどね」
小椋「なっ!?ざけんな!!んなことできるか!!」
恒一「嫌ならいいよ。これ返してあげないから。きっと明日の朝には燃えるゴミと一緒に焼却炉行きだね!」
小椋「こいつ…」
恒一「どうするの?はいかいいえで答えてよ。僕の言うこと聞く?聞かない?」
小椋「チッ、聞きゃいいんだろ聞きゃ!!この腐れ外道が!!」
恒一「いい子だね小椋さん」
小椋「早く何してほしいのか言えよ!」
恒一「そうだね。小椋さんは口の利き方がなってないからね。アレをしてもらうとするよ?フフフフフ…」
恒一「覚悟はできてるよね?」ニヤァ
小椋「!」ゾクッ
小椋「……」スタスタ
小椋「あの…」
店員「はい。何かご用でしょうか?」
小椋「えっと…」
小椋(ダメ!やっぱりこんなの恥ずかしくて言えない!!///)
小椋(でも…やらなきゃ兄貴の写真、返してくれないし)チラッ
恒一「…」ハヤクハヤク!
小椋(もう~!何であたしがこんなことしなきゃいけないの!?)
恒一(回想)『君に拒否する権利はないよ。できなきゃこの写真は返さないからね?』
小椋(そうだ…やらなきゃあの写真は返してもらえない。あたしの宝物…兄貴との写真は)
小椋「あ、あの!」
店員「はい?」
小椋「コンドーム欲しいんですけど!!!!////」
恒一「キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ !!!!!」
コンドームダッテ? アノオンナノコガ? サイキンノコハススンデルンダナァ
小椋「ううう…///」カァァ
店員「お買い上げありがとうございます。クスクスw」
小椋(うわああああああああああああああああ!!!!!)ダッ
店員「ありがとーございましたーw」
恒一「あ、行っちゃったよw」
恒一「にしてもいいもの見れたなぁ。まさか本当に言ってくれるとは思わなかったよ」
恒一「あの時の小椋さんの超恥ずかしそうな顔!あれだけでご飯10杯は食べられるね!」
恒一「写真は明日にでも返してあげるか」
恒一「やぁー、やっぱり女の子はセクハラするに限るね!あの初々しい反応がオツなもんだ」
恒一「ね?君たちもそう思うよね?」チラッ
恒一「ていうわけでラストは我らが対策係・赤沢さんだ!教室に残ってくれてるといいんだけど」タッタッタ
恒一「…」ソーッ
恒一「!」
恒一「いたいた!いましたよ!窓の外を眺めてるようだけど、あのツインテール!赤沢さんで間違いない!」
恒一「しかも教室に一人だけ。これは絶好のシチュエーションだ。ていうわけで突撃~♪」ガララ
恒一(ふふふ)スタスタスタ
恒一「赤沢さん!こんな所で一人で何してるの?あんまり帰りが遅くなると、変質者に襲われちゃうよ?」
恒一「…こんな感じにね?」サワサワ
恒一(あれ?)
恒一(赤沢さんのお尻、何かゴツイな)
赤沢(らしき生徒)「………」
恒一「ちょっとー何か答えたらどうなの?さっきから黙っちゃってさ。じゃないと、エスカレートしちゃうよ?」
恒一「ほら…僕の色欲にまみれた右手が赤沢さんの秘密の花園に…」
モ コ リ
恒一「!」
恒一「……………」
恒一(…なんだろ?今確かに赤沢さんの股間に存在してはいけない感触が…)
恒一「君…赤沢さんだよね?」
赤沢(らしき生徒)「ああ」クルリ
恒一「へ?」
川堀(女装)「外見だけはな!」
恒一「」
赤沢「そこまでよ恒一君」ザッ
恒一「!?」
赤沢「逃がしはしないわよ?」
恒一「あ、赤沢さん!?」
赤沢「よくもさんざんやってくれたわね?」
綾野「こういっちゃん見損なったよ!まさか私だけじゃなくて他のみんなにもセクハラしてたなんて!」
小椋「てめぇ!覚悟できてんだろうな!?」
恒一「あ、綾野さん!小椋さん!?」
杉浦「中学生にもなって動物もののパンツ着てて悪かったわね?」
風見「僕だけじゃなくてゆかりいいいいいいいいにまであんな酷いことしてくれて、ただで済むと思ってないだろうね!?」
中尾「お前のせいで今日からボラギノール生活だ!どうしてくれんだ!?」
中島「呪ってやる…呪ってやる…呪ってやる」
恒一「み、みんな!?」
赤沢「いずれ私を狙って教室に戻ってくると踏んで、ここで張ってたけど正解だったようね。お陰で決定的な証拠を掴めたわ」
川堀「いや、これは俺の趣味」
恒一「」
川堀「今回は頼まれたから赤沢の格好しただけ」
川堀「ったく、随分待ったんだぜ?だけどようやく来てくれたな榊原!」ガシッ
恒一「ぎゃああああああああ嫌だああああああ!!!!離してえええええ!!!!みんなそこ通してくれぇぇっ!!」
見崎「残念だけど、それは無理よ」
恒一「見崎!?」
見崎「これ以上、榊原君の非道を見過ごすわけにはいかない。ショック療法だけど榊原君の性癖を治すには、みんなと同じ目に遭う必要がある」
川堀「そういうことだ。諦めろ榊原♪」
恒一「お願いだ助けてくれ見崎。僕は君に何もしなかったじゃないか。頼む助けt 見崎「榊原君」
見崎「肛門科には一緒に付き添ってあげるから」
恒一「」
見崎「頑張って」ガララ…ピシャッ
恒一「見崎いいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
恒一「ひっ!」
川堀「女装プレイも燃えるもんだぞ?」
恒一「やめろやめろやめろお願いだからやめr」
川堀「力抜けよ」ボロン
川堀「っせい!!」ブスリ!!
恒一「♪アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ~~~~~~~~!!!!!!!♪」
翌日、見崎と一緒に夜見山病院の肛門科に訪れる恒一の姿があったという。
完
乙
乙
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1341488511/
Entry ⇒ 2014.12.10 | Category ⇒ Another | Comments (0)
赤沢「この夜見山にはおし○こが止まらなくなる現象が存在するの」
榊原「え?ごめん、良く聞こえなかった」
赤沢「…………おし…っこが……止まらなくなる」
榊原「最近耳が遠くなったみたいで、なんだって?」
赤沢「………おしっこが止まらなくなるの!!!」
榊原「女の子がそんなに大きな声でおしっこだなんていっちゃだめだよ」
赤沢「くっ」ギリッ
赤沢「残念ながら防ぐことはできないわ。今年は『ある年』だったと諦めるしかないわね」
榊原「そんな……さすがにそれは可哀そうだよ」
赤沢「その現象が起こってしまった生徒はおむつを付けるしかないの」
榊原「ん?その現象ってなんだっけ?」
赤沢「……ふざけてるの?」
榊原「僕はいつでも真面目だよ!」
赤沢「……………おしっこが止まらなくなる現象」
榊原「赤沢さん、ぼそぼそしゃべってたら何も伝わらないよ?」
赤沢「おしっこが止まらなくなる現象だって言いてるでしょ!」
榊原「女の子がはしたない!」
赤沢「……」グッ
赤沢「……その……実はあるにはあるんだけど……やっぱりいい」
榊原「何かな?途中で話を切られると気になっちゃうよ」
赤沢「………患部を舐められるとその現象は収まるって聞いたことがあるの」
榊原「患部?患部ってどこのこと?」
赤沢「………わかってるんでしょ?」
榊原「わからないから聞いてるんだよ」
赤沢「…………おちん………」
榊原「ふざけるのもいい加減にしてくれないかな?もっと大きな声で」
赤沢「おちんちんを舐めるのよ!このバカちん!」
榊原「ちょっ!バカじゃないよっ!」
赤沢「……」イラッ
赤沢「え?」
榊原「だから、女の子もちんこからおしっこが出るのかって聞いてるの」
赤沢「そ、そんなわけないじゃない!」
榊原「それじゃあ女の子にその現象が起こったらどこを舐めたらいいのかな?」
赤沢「し、知らないわよそんなこと!」
榊原「あれ?赤沢さんって女の子だったよね?なんで知らないの?」
赤沢「………もう!おまんこでもなんでも舐めたらいいでしょ!」
榊原「なんで赤沢さんはそんな簡単に下品な言葉をすらすら言えるのかな。僕呆れちゃったよ」
赤沢(……こいついつか殺す)
榊原「あ、まだ聞きたいことが」
赤沢「続きは明日にして。それじゃあ」スタスタ
榊原「行っちゃった……。怒った赤沢さん可愛かったなあ」
榊原「あの顔見てると苛めたくなっちゃうのはなんでなんだろう」
榊原「でもあんなに下品な言葉をペラペラしゃべるのはよくないよな。正すところはちゃんと正さないと」
小椋「み、見ないでっ!!」ジョロロロロ
綾野「由美!大丈夫!大丈夫だから!」
赤沢「とうとう始まってしまったのね……」
勅使河原「おいおいやべぇよ……今年は『ある年』なのかよ!」
小椋「うっ……ううっ……」ジョロロロジョロ
榊原「何やってるの赤沢さん!早く止めないと!」
赤沢「え?でも……あの止め方はうわさでしかなくて、本当に止まるのかなんて誰にもわからないのよ」
榊原「親友が困ってるのを見捨てるっていうのかい!?もういい!僕がやる!」
赤沢「ダメよっ!由美のおまんこを舐めるなんて可哀そ過ぎる」
榊原「泣いて取り乱す小椋さんを見ても可哀そうとも思わないの?それと女の子が下品な言葉使わないで!」
榊原「そんなことはない!クラスメイトが困ってるのに助けないなんてありえないだろ」キリッ
望月「そうだよね、榊原くんはどさくさに紛れてエッチなことするような人じゃないって信じてるよ」
榊原「ありがとう、行ってくる!」タッタッタッ
小椋「……うぅぅ……」チョロロロロ
榊原「小椋さん!今僕が止めるよ!」バサッ
小椋「………え?………ちょっ、やめて榊原くん!あたし……やぁ……」チョロチョロ
榊原「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!小椋さんが泣いてるのを黙って見てなんていられない!」スルスル
小椋「だ、だめっ!汚いから……だめぇ……」チョロチョロ
榊原「汚くなんてない……ほら、すっごくきれいだよ。大丈夫、僕に任せて」ペロペロ
小椋「だ……だめ……あっ……ハァハァ……そ、それ以上は……んんっああぁっ」トロトロ
小椋「榊原くん……ごめん……」トロトロ
榊原「……ぷはぁ…謝らないでよ。小椋さんが泣きやんで良かった」
小椋「榊原くん……」トロトロ
勅使河原「小椋の小便が…止まった……」
綾野「由美のあそこがみんなに見られないようにスカートで隠しながら舐めるなんて、さすがこういっちゃんだわ」
赤沢「まさか本当に現象が止まるなんて……完敗だわ、恒一くん……私も対策係の仕事をしなくちゃ」
赤沢「ほら!みんな!見世物じゃないのよ!」
赤沢「恒一くんと由美もその辺でいいんじゃないの?」
小椋「まだ……はぁん!……まだ……だめ………」
赤沢「はぁ……じゃあとりあえず二人とも保健室に行ってきなさい」
――――
――
小椋「おはよー彩」
綾野「あ!由美!やっと学校来れるようになったんだね。体は大丈夫なの?」
小椋「うん、もう全然なんともないよ。これも全部……///」
綾野「こういっちゃんのおかげかぁ。いいなぁいいなぁ」
小椋「へへぇ///彩にだって恒一くんはゆずれないよ」
綾野「ラブラブなようでうらやましいかぎりですねー」
小椋「あ、でももし彩に現象が起こったら、その時は恒一くんが助けてくれると思うよ」
綾野「あぁ、私にも現象がおこらないかなぁ」
小椋「うん、心配かけてごめんね」
赤沢「私の方こそ対策係なのに何もしてあげられなくて、改めてごめんなさい」
小椋「じゃあこれでチャラね」
榊原「あ、由美ちゃんおはよう。ちゃんと来れたんだね」
小椋「こ、恒一くん///おはよう///」カァッ
赤沢(どこまでいってるのよこの二人)
綾野「(この様子だと由美はもう大人の階段登ってるね)」
赤沢「え!そこまで!?だってまだ中学生だよ!?」
綾野「ちょっ!声が大きい!」
小椋「?」キョトン
赤沢「えぇ……今までも一度発生した現象は終わることはなかったらしいわ」
榊原「そうか……クラスメイトが苦しむ姿を見たくない……いざとなったら僕が舐めるしかない」
赤沢「恒一くんには由美がいるじゃない。他の女の子のものまで舐めるっていうの?」
榊原「ん?『他の女の子のもの』ってなんのこと?」
赤沢「だから、由美にしたみたいに他の女の子にもするのかって」
榊原「僕、由美ちゃんに何をしたっけ?」
赤沢「その……だから……いわゆる……その…………クン、ニってやつ」
榊原「え?なに?」
赤沢「だから!他の子にもクンニするのかって聞いてるの!」
榊原「赤沢さん……ここ、教室だよ。大勢の前でそんなはしたないこというなんて、正直幻滅だよ」
赤沢(………やっぱりムカつく!)
佐藤「あ……うそ……」ジョロロロロ
辻井「うわ!佐藤がお漏らししてる!」ガタッ
佐藤「ち、ちがう……とまらない……とまらないよぉ……」ジョロロロロロ
赤沢「チッ!ついに起きてしまったか!男子!早く出ていきなさい!」
榊原「さ、佐藤さん!」タッタッタッ
赤沢「恒一くんも出ていきなさいよ!」
佐藤「だれか…たすけてぇ……うぅぅ……」ジョロロロロ
榊原「じゃあ赤沢さんは佐藤さんのおまんこ舐められるの!?」
赤沢「そ、それは……」チラッ
佐藤「……ぃゃぁ……」ジョロロロロロ
赤沢「…………くっ」
榊原「僕は助ける!佐藤さんを助けるんだ!」
小椋「…いいよ………だって、これが恒一くんなんだもの」
小椋「今、佐藤さんを助けない恒一くんなんて、あたしの好きな恒一くんじゃなから」
赤沢「くっ……仕方ないわね、早く助けてあげて」
榊原「言われなくても!」ガバッ
佐藤「さかきばらくん……はずかしい……」ジョロロジョロロロ
榊原「大丈夫だよ、佐藤さんは僕が絶対に助けてあげるから」スルスル
佐藤「……おしっこできたなくてごめんなさい…………」チョロロロ
榊原「汚いはずがないよ……だって佐藤さん可愛いもの」ペロペロ
佐藤「うぅぅ………んんっ………んあ!そ、そこはぁ……はぁぁ……」チョロチョロトロトロ
榊原「……んはぁ…可愛いよ佐藤さん」ジュルルル
佐藤「こ……こんなの…っぁ…はじめて……」トロトロ
赤沢「もう現象は止まったみたいだからそろそろやめなさい」
佐藤「だめ…やめないで……もっと」トロトロ
赤沢「ちょっと!見てるこっちも恥ずかしいんだから!」
小椋「ハァハァ……ねえ恒一くん、佐藤さん、あたしが保健室に連れて行ってあげるよ」
赤沢「それじゃあ由美、お願いね」
綾野「泉美はうぶだねぇ」
――――
――
佐藤「……やっぱりこわい」
榊原「大丈夫だって和江ちゃん、僕が一緒にいてあげるから」
小椋「そうそう。あたしもついてるよ」
佐藤「…………でも…」
榊原「おもらしのことでとやかく言うやつはいないさ。3組はそういうクラスだよ」
佐藤「……うん……わかった……ふたりともありがとう」
榊原「うん。じゃあ行こうか」
・
・
赤沢「……そう、もういいのね」
佐藤「うん、こういちくんがわたしのすべてをほぐしてくれたから///」
赤沢「え、エッチなのは禁止よ!禁止!」
榊原「ん?なんで今のがエッチなことだと思ったの?」
赤沢「え?なんでって……」
榊原「僕は和江ちゃんの心をほぐしてあげたんだよ。何をほぐしたと思ったの?」
赤沢「何って……ナニを……」
榊原「ナニって何?」
赤沢「……お尻の穴……とか」
榊原「はぁ、赤沢さんってとことんエッチなことしか考えてないんだね。わかってた、わかってたよ」
赤沢「ふん!恒一くんには教えてあげない」
榊原「えー、ひどいなー」
赤沢「ふん!」
榊原「じゃあなんでも親切に教えてくれる優しい桜木さんに聞こうかな」
赤沢「何よその言い方、私が意地悪みたいじゃないの」
榊原「そんなこと言ってないよ。ただ桜木さんは赤沢さんより親切だし優しいし」
赤沢「私だって親切よ!いいわ、教えてあげるわよ!」
赤沢「夜見山岬は成績優秀、眉目秀麗でクラスの人気者だったのだけど、ある日、彼が突然お漏らしをしてしまったの」
赤沢「その日は体調が悪くて我慢できなかったみたい」
赤沢「なにもかも完璧な彼がおもらしをしたことにクラス全体が衝撃を受け、動揺したそうよ」
赤沢「そして突然誰かがこういったの。『夜見山岬はお漏らしなんかしてない』って」
赤沢「その一言は彼を救いたい一心での発言だと思うのだけど、彼にとってはそれが苦痛でならなかったの」
赤沢「だってそれ以来いつも『おはよう、今日もお漏らししてないよ』とか『さすが岬くん、トイレでおしっこしたんだもんね』とか、ことあるごとにおもらしのことを言われたらしいわ」
赤沢「クラスメイトも半ば冗談ではあったものの、動揺からなかなか彼の扱いを戻すことが出来なかったの」
赤沢「それは卒業まで続いたらしいわ」
赤沢「そして彼は卒業式の日に言ったの『僕は…おもらしなんかしてない!』って」
赤沢「次の年からだったわ、その災厄と呼ばれる現象が始まったのは」
榊原「………女の子がおもらしを連呼するなんてはしたない」
榊原「女の子がおもらしを連呼するなんてはしたないって言ったの」
赤沢「あの、そうじゃなくて……恒一くんが知りたいって言ったんじゃない」
榊原「僕は知りたいなんて一言もいってないよ。ただどうしてだろうなって思っただけだし」
榊原「それなのに赤沢さんが勝手にペラペラしゃべりだして、おまけにしたり顔でおもらし連呼するんだもん」
赤沢「………」イラッ
榊原「まあいいや、じゃあこれから由美ちゃんと和江ちゃんと約束があるから。またね」スタスタ
赤沢「……はぁ…………はぁ……」
見崎「ふぇぇ……おもらししちゃったよぉ……」ジョロロロロ
榊原「見崎ッ!くそぅ!今助けるから!」タッタッタッ
見崎「たすけてー榊原くん!」ジョロ…
赤沢「はぁ……はいはい、男子早く出て」
榊原「ちょっと赤沢さん!マジメに対策係やりなよ!それじゃいつまでたっても無能呼ばわりだよ!」
赤沢「なっ!……わかったわよ……はい!とっとと出なさい」
見崎「おしっこでちゃうぅぅ」ニヤリ
榊原「現象の野郎!こんなにか弱い女の子にまで手をかけようというのかッ!」ガバッ
榊原「今助ける……あれ?ぱんつはいてない」
見崎「舐めやすいように最初から穿いてないの。早く舐めて、私壊れちゃいそぉ」
榊原「安心して、怖いのは最初だけだから。僕に身を委ねて」ペロペロ
見崎「めちゃくちゃにしてぇ!あっああっっあっ!」ヌルヌル
榊原(思ったよりおしっこ出てないみたいだ。措置が早くてよかった)ペロペロ
見崎「んんっ……もうちょっと奥……あぁっ!そ、そこぉ……あっあぁ!」トロトロ
小椋「もうおしっこ止まったみたいだし、とりあえず保健室に行こっか」ササッ
佐藤「わたしたちもうこういちふぁみりーだから」
見崎「(チッ)う、うん」
赤沢「……………」
綾野「どうかしたの?泉美」
赤沢「……いや、なんでもないわ」
――――
――
綾野「あれから見崎さんどんな感じなの?」
小椋「うん……恒一くんにはよく尽くしてるけど、あまりみんなでしようとしないんだ」
綾野「しようとって……あーあ、私もこういっちゃんのそばにいたいなあ」
小椋「だからってわざとおもらしするなんてまねしないでよ」ハハッ
綾野「いくらなんでもそんなきちがい染みたこと出来ないよ」ハハッ
・
・
榊原「気になったことがあるんだけど」
赤沢「何かしら」
榊原「今まで3人に現象が起こったけどみんな女の子だよね」
赤沢「それがなにか」
榊原「この現象ってもしかして男はかからないの?」
赤沢「そんなことは考えればすぐにわかることよ」
榊原「……そういう無駄に偉そうな態度は嫌われる原因になるから直した方が良いよ」
赤沢「恒一くんは男の子の失禁と女の子の失禁どっちが見たい?」
榊原「なるほど、圧倒的におまんこを舐めたい!」
赤沢「……まあ、そういうことよ」
榊原「じゃあこれからも女の子ばかりにこの現象が起こるのか」
赤沢「実を言うとそうとも限らないのよ」
榊原「というと?」
赤沢「中性的というか、可愛い系の男の子にもこの現象が起こる可能性があるの」
赤沢「過去にも何回か男の子が…失禁したって話よ」
榊原「何を?」
赤沢「……もうこのくだりいらないでしょ」
榊原「いや、僕には何を舐めるのかさっぱりわからないからちゃんと教えてくれないかな?」
赤沢「はいはい、おちんちんよおちんちん、望月くんのちんこ舐められるかって聞いてるの?はしたなくてごめんなさい」
榊原「その必要があれば僕は躊躇なく望月くんのちんこをしゃぶるよ。それが友情ってやつじゃないかな」
赤沢「…そう、恒一くんには覚悟があるのね。見直したわ」
赤沢「わかった、私も対策係としてしっかり恒一くんをサポートする」
榊原「うん、ありがとう……泉美ちゃん」
赤沢「ちょっ!いきなり何よ///」
榊原「ごめん、イヤだったらやめるよ」
赤沢「……べつになんて呼んでもいい」
榊原「そう、ありがとう、泉美ちゃん」
赤沢「ねえ!合宿しましょう!」
綾野「え?演劇部の合宿?」
赤沢「違う違う、3組で合宿」
小椋「なんでそんなことするの?」
赤沢「聞いた話によると、合宿を行って以来現象が起きなくなった年があるらしいのよ」
小椋「ふーん」
綾野「そうなんだ」
赤沢「なによ、反応悪いわね」
小椋「だってもう治ったし」
綾野「まだこういっちゃんに舐めてもらってないし」
榊原「良いんじゃないかな、楽しそうだし」
小椋「そうだよね、あたしも恒一くんと合宿行きたーい」
綾野「合宿でなら恒一くんに舐めてもらえるかもしれないもんね、賛成!」
榊原「なんならこれから舐めてあげようか」ハハッ
小椋「えーダメだよー。恒一くんはあたしのなんだからー」
綾野「由美ばっかりズルい!私も舐めてほしいー!」
榊原「由美ちゃんだけじゃなくて和江ちゃんや鳴ちゃんもいるよ」
綾野「私もそこに混ぜてー」
赤沢「あんたたちねぇ……」
―そんなこんなで3組で合宿を行うことになった―
水野「でも合宿ってなんかワクワクしないか?お色気的な意味で」
米村「俺、小椋のおもらしが忘れられなくて、それ以来すごく気になってるんだ」
川端「諦めろよ、小椋は完全に榊原のものだろ」
米村「でもさ、となりに好きな子がいると思うとさ……NTR気分だな……」
有田「いやだいやだ、男子っていつもあんな話ばっかり」
江藤「でもなんかうらやましくない?恋したいっていうか」
キャッキャキャッキャ
赤沢「みんな結構楽しみにしてるみたいで良かったわ」
赤沢「高林くん、合宿所を貸してくれてありがとうね」
高林「このくらいのことお安いご用ですよ」
・
・
カポーン
赤沢「ふぅ、みんなでお風呂に入るのもいいものね」
綾野「そうだよねー。むふふ、発育具合もチェックできるし」
小椋「ちょっとあんまり触らないでよー」
綾野「いいじゃんいいじゃん、揉むと増えるって言うよー」
桜木「あまりお風呂で騒がないでくださいね」ドタプ~ン
小椋「……」ゴクリ
見崎「……」サワサワ
桜木「あぁ!…んもう、揉まないでくださいよ」
見崎「……ビッグバン」
・
・
久保寺「今、女子がお風呂に入っています。私はこの合宿の責任を預かっているので覗きに行こうなんてこと考えないでくださいね」
高林「フェアじゃないね」
勅使河原「まったくだ、女子風呂は合宿の醍醐味の一つじゃねえか」
勅使河原「おい中尾。おまえちょっと女子風呂に行って写真撮ってこいよ」
中尾「まかせろー……ってやるわけないだろ!」
勅使河原「だよなー……ん?サカキはどこに行ったんだ?」
望月「ほんとだ、トイレにでも行ったのかな?」
中尾「榊原のやつ、赤沢の裸を見に行ったんじゃ…許せん!」
赤沢「そりゃまだまだお風呂の時間はあるから。それで、話って何?」
榊原「考えてみたんだ、なんで合宿で現象が止まったのかって」
赤沢「結論は出たの?」
榊原「うん、まずは現象についてなんだけど、一度現象が起こったら止めるすべはほとんどないんだよね」
赤沢「そうね、この合宿を除いては」
榊原「それで現象を止めるにはおまんこ、もしくはちんこを舐める、ということ以外にない」
赤沢「そうね、それ以外の方法は聞いたことがないわ」
榊原「ということは結論は単純な話だよ」
赤沢「……まさか」
榊原「この合宿で女の子全員に現象が起き、それを僕が止めるッ」
榊原「まあそれは合宿で羽目を外すことで尿道も緩んで現象が起きやすくなる環境になるってことだよ」
榊原「現象が月に一度しか起こらないと誰が決めたんだい?」
赤沢「……なるほど」
榊原「納得してくれたかな?」
赤沢「……恒一くんが……全員分舐めるっていうの?」
榊原「うん、さすがに一筋縄ではいかないだろうけど、みんなのために僕はやり抜きたい!」
赤沢「……わかった、私もいろいろ手伝うわ」
――――
――
赤沢「ハァハァ……外は大混乱ね」フフッ
榊原「ハァハァ……でもやっと……全員終わった」
赤沢「……まだ………一人忘れてる」
榊原「……泉美ちゃん」
赤沢「私ね、恒一くんのことあまり好きじゃなかったの」
榊原「そう……なんだ」
赤沢「だっていつも私の言うことに突っかかって否定して」
赤沢「そんなあなたが、……大っ嫌いだった」
赤沢「合宿でも……一緒に行動して……なんだか今までの気持ちが全部、吹き…飛んじゃった」プルプル
赤沢「…………恒一くん…………舐めて」ジャージョロロロロロロロ
榊原「こんな僕だけど……いいの?」スーッ
赤沢「恒一くんに……舐めてもらいたいの……」ジョロロロロロロロ
榊原「じゃあ……ぱんつ脱がすよ」スルスル
赤沢「……ふふっ、これ、本当に恥ずかしいものね」ジョロロロロシャー
榊原「…………」クンカクンカ
赤沢「ちょっ!ちょっと!匂いはかがないで!」ジョロッロロ
榊原「いい匂い……泉美ちゃんの優しい香りがする」クンカクンカ
榊原「………じゅるっ」ペロペロ
赤沢「はぁぁん!…ああぁぁっっ!ハァハァ……んんっ!」チョロチョロ
榊原「ふゅるるる…んはぁ」ペロペロ
赤沢「だ、ダメ…もっと……んふぅ……ハァハァ…あぁっ!そこ!あっっ!」トロトロ
榊原「泉美……可愛いよ」
赤沢「ダメ!なんかくる!んあっ!あぁっ!っっ!ハァハァ!っクぅ!」プシャァ
榊原「大丈夫?泉美ちゃん」ナデナデ
赤沢「……不思議ね、あれだけ憎かった現象なのに、今では感謝したい気分だわ」
榊原「僕もだよ」
榊原「……いろいろ強く当たってごめんね」
赤沢「うん?」
榊原「無意識ながらも僕の言葉が泉美ちゃんを傷つけてたんだもんね」
赤沢「…あれ、無意識だったんだ……はははっ、なんだ」
赤沢「もうこんな時間になってたのね」
榊原「少しだけでも仮眠する?」
赤沢「……私、もっと先にもいってみたい」
榊原「もっと先ってどこかな?」
赤沢「それも無意識なの?もう…………えっちしよ?」
榊原「はしたない女の子は僕が手取り足取り教え治してあげるよ」
終わり
みんな考えてたオチ言っちゃうから最後こんな終わり方になっちゃったよ、もともと泉美ちゃんBADENDにする予定だったのに
がんばって張りまくった伏線の多くを回収できなかったなあ
16+1人分書きたかった。特にモッチーとか鳴ちゃんとかに張った伏線は投げっぱになっちゃった
番外編でモッチーやるって手もあるけど僕はもう眠いからまた今度書きたいと思ったら書く
可能性としては低いけどね
愛しの由美ちゃん佐藤さん、そして鳴ちゃんと毛が薄いだろうメンツを集めた伏線も回収されずじまい…
いいよね、にんげんだもの
お前とおぐりんは大好きだ
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Entry ⇒ 2014.12.09 | Category ⇒ Another | Comments (0)
恒一「ネコミミが似合う女の子と付き合いたいなぁ」小椋「!?」
赤沢「はっ?」
綾野「えっ?」
渡辺「うわっ…」
中尾「ねーわ…」
有田「いや…これは」
小椋「うぅ…」
ガタッ
恒一「か…かわいい!!!」
小椋「!?」パァー
恒一「え?…怜子さんなんでそれを…」
怜子「噂は広まってくるもんなのよ それに恒一くん話題の転校生だしね」
恒一「そ、そうなんですか?」
怜子「そうよ人気者よ それでネコミミな女の子が好きだとか…聞いたんだけど?」
恒一「うぅ…恥ずかしいんで聞かなかったことにしてください」
スッ
怜子「ねぇこれ何だと思う?」
恒一「!? そ、それは…」
怜子「どう?似合ってるかにゃ…?」
恒一「……」(正直似合ってないが…怜子さん僕のことを思ってやってくれてるんだろう…)
恒一「す、凄い似合ってます ナデナデして良いですか?」
怜子「いいにゃぁ~」スリスリ
勅使河原「おっすサカキおはよ」
恒一「…」
勅使河原「おっどうした?」
恒一(ん?誰かのケツにネコミミ挟まってるぞ? まさか…ネコミミッ子?)ダッダッダ
恒一「き、君は…」
川堀「よっ!」
恒一「……」
_ -───- _
, '´ `ヽ
/ \
/ ヽ
/ __, ィ_,-ァ__,, ,,、 , 、,,__ -ァ-=彡ヘ ヽ
' 「 ´ {ハi′ } l
| | | |
| ! | |
| │ 〈 !
| |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
/⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !
! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l |
| | /ヽ! | |ヽ i !
ヽ { | ! |ノ /
鳴「…」ポカーン
綾野「え?こういっちゃん本気?」
恒一「小椋さん!もう一回やって!」
小椋「…ゴホン」
小椋「おぐにゃーにゃ!」
赤沢(うわっ…さむ)
中尾(中3でこれは無い…)
鳴(正直微妙…)
恒一「わあああ!! かわいいいい」ダキッ
一同「!?」
小椋「はぅ!?…//」
小椋(あぁ…抱きつかれてる…しあわせ…)
勅使河原「いや抱きついてるのはサカキの方だぞ…」
綾野「ちょっとみんなが見てるよ!」
バッ
恒一「小椋さん 今度はこれ付けてやってみて!」スッ
小椋「ねこみみ…?」
恒一「うん!お願い!」
小椋「う、うん…じゃあ行くね」ドキドキ
小椋「おぐおぐだにゃ! 似合ってるかにゃ♪」
恒一「ふーふー…気胸が再発しそうになった…これヤバいよ ある種兵器だよ」
一同「えっ!?」
恒一「かわいいいいいいいい」ダキッ
小椋「はぅぅう…」ダキ
赤沢「~~!?」プルプル
綾野「そうだよ 早く!」
小椋「こういち~大好きだにゃ―」スリスリ
恒一「うおおおおお 可愛すぎる マジ天使だよ!」スリスリ
一同(どうすんだ…これ)
赤沢「こうなったら力づくでも…」グイッ
小椋「うっ…やめてぇ~」
恒一「あっ…由美にゃんが…」
恒一「おい!赤沢さん!由美にゃんを離せよ!」
赤沢「え?で、でも由美は部活があるし…」
小椋「こういちと一緒に遊びたいにゃーうぅ~」
恒一「由美にゃんは僕と遊びたいって言ってるぞ 赤沢さんに由美にゃんを束縛する権利はない!」
恒一「許さないぞ!」
赤沢「うぅ…でも…」
恒一「おい!」ギロッ
赤沢「…」パッ
小椋「あっ こういち~」タッタッタ ダキッ
小椋「怖かったにゃー」ウルウル
恒一「よーし良い子良い子 ホント可愛いなぁ」ナデナデ
一同「えっ?」
小椋「えっ?いっても良いの?」
恒一「もちろんだよ っていうか僕が来てほしい 泊っていっても良いよ!」
一同「はっ?」
小椋「あっちょっと待ってね」
prprprprprpr
小椋「あっママ? 今日金曜でしょ 友達の家行くんだけど良いかな? 多分泊ってく」
小椋「どっちでも良いじゃん ……もう…男の子だよ 良いじゃん別に変なことしないよ 面白いゲームあるからそれで遊ぶだけ!」
小椋「はーもう中3だよ 絶対行くから!」ブチッ
小椋「泊りも良いって!」
恒一「やった! じゃあいこっか 由美にゃん!」
小椋「レッツゴ―だにゃ!」
一同「……」ポカーン
恒一「ん?」
スタスタスタ カチャ
ネコミミ赤沢「いずみも連れてってほしいにゃ!」ニコ
一同「……」
恒一「……」
小椋「……」
恒一「由美にゃんこれどう思う?」
小椋「超絶似合ってないにゃ」
恒一「ってことだから赤沢さん正直似合ってないよ」
赤沢「……」
赤沢「うわあああああああああああああん」ダッダッダ
恒一「じゃいこっか」
由美「うん」
恒一「?」
カチャ スッ
一同(眼帯を外してネコミミをつけた!? 遂に本気を出してきたか!)
鳴「にゃ!」
恒一「!?」
恒一(こ、これは…かわいい)
小椋「えっ!?こういち? ねぇこういち?」ユサユサ
鳴「ふふっ 私も泊りたい、にゃ!!」
恒一「あぁ…可愛いよ ネコミミ鳴ちゃん可愛いよ…」
小椋「うぅ…ねぇこういち~!戻ってきてよ~」ユサユサ
恒一「あぁ…可愛い…」
スタスタスタ
小椋「うぅ…」
小椋「こ、こういちいいいいいいいいいいいい!!!」
恒一「はっ!?」キョロキョロ
恒一「あっ?由美にゃん! ぼ、僕はなんてことを…由美にゃん一筋と決めたのに浮気なんて」
小椋「うぅ…こういち~」ポロポロ
恒一「由美にゃん!」ダキッ
小椋「はぅ!?」
恒一「もう絶対離さない! いこう!」ニギッ
小椋「う、うん」ニギッ
タッタッタ
鳴「ふっ…何事も初めてが肝心…2番煎じは駄目ってことね」
勅使河原「これで終わったの…か?」
生徒A「三神先生 美術部の部費のことで話があるんですけど…」
怜子「ん?何かな?」
生徒A「あのですね━━━━━━」
多々良「まさかあんなことになるなんて…小椋さん羨ましいなぁ」
有田「私も付けたら似合ってる気がするんだけどなぁ 今度付けて榊原くんにアタックしてみよっかな」
怜子「ん?」キキミミ
中島「駄目ですよ 見崎さんが言ってたでしょ 2番煎じは駄目だって」
多々良「最初にネコミミ好きを見抜いてやってれば良かったてこと?」
有田「さすがにネコミミ付けてあれはハードル高いよね でも榊原くんの家泊るなんてもう公認カップルじゃない?」
怜子「はっ?」キキミミ
多々良「はぁ…」
怜子「ちょ、ちょっとあなた達今の話詳しくお願い?」
カリカリカリ タッタッタッタッタッタ
久保寺(なんというタイピングスピード……)
久保寺(わが学校の中で唯一職務怠慢のレッテルを貼られ校長から異色の役職副担任を命ぜられた三神先生が遂に…真面目に…!)
久保寺(グスッ…わたくし嬉しい限りです)
怜子「うぅ…」
カリカリカリ スッ タッタッタッタッタッタ
久保寺(しかし今日は仕事が山積み…夜の9時まではかかりそうですねぇ)
怜子「はぁああ…」
カリカリ タッタッタッタ バン!
怜子「終わりましたので 帰らせてもらいます」
久保寺「えっ?まだ7時…終わるはずが…これは!?」
怜子「では失礼…」
久保寺「終わってる…」
怜子「恒一くん!?帰ってる?」ガチャ
恒一「はいこれ、あーん♪」
由美「あーん モグモグ おいひい!」
恒一「由美にゃんは可愛いなぁ」ナデナデ
怜子「……」
恒一「あっ怜子さんおかえりなさい カップ麺買ってきといたんで怜子さんはそれで」
由美「2人で作った料理だし今度はあたしが食べさせてあげるにゃ! あーん♪」
恒一「あーん モグモグ おいひいねこれ」ニコ
由美「うん!」
怜子「」
恒一「ん?怜子さん?そのネコミミ…」
怜子「…ふぅ」
怜子「怜子だにゃ! 私も恒一くんの手作りのご飯食べたいにゃ!」
恒一「……」
由美「……」
怜子「どうかにゃ?これ似合ってるにゃ…?」
怜子(うぅ…恥ずかしい…//)
恒一「……」(似合ってないが怜子さん…僕の事聞いて)
由美「……」(痛々しすぎて似合ってないも言えないよ…)
怜子「多々良さん達から…」
由美「あぁ…」
恒一「か、可愛いですよとても…でも怜子さんはいつも通りの方が良いです…」
由美「そ、そうですよ三神先生はいつも通りでいいと思いますよ!」
怜子「そ、そうかしら?じゃあ外すわね…」
カチャ ポト
怜子「……」(これが黒歴史…)
由美「え?」
怜子「ちょ、ちょっと恒一くん?」
恒一「よいっしょ ちゃんと掴まっててね」ヒョイ ダキカカエ
由美「うわっ!!」
怜子「なっ!!」
恒一「怜子さん? どうかしました?」ダッコー
怜子「オホン……な、何をしてるのかな?」
由美「こういちぃ///」ダキツキー
恒一「由美は軽いんでね」
怜子「…」
由美「」スリスリクンカクンカ
由美「え?脱ぐのはちょっと…」
恒一「ほらぁ脱がないとお風呂入れないでしょ? しょうがないから脱がしてあげるよ」
由美「えっえっ…うわっ わっわっ あっきゃあ」
由美「うぅ…」スッポンポン
恒一「よし僕も…」ヌギヌギ ボロン
由美「きゃっ!? うわー」マジマジ
恒一「じゃ入ろうか」
由美「うぅ…」
恒一「はい次は首から下ね」ゴシゴシ
恒一「ほら手どかさないと前洗えないよ」
由美「でも…」
恒一「ほら! あそこも汚れちゃってるから綺麗にしましょうね 」クチュクチュ
由美「きゃっ! あっ…んぅ…あっきゃ…」
恒一「あれ?なんか変な液体が…もっと綺麗にしないと…」クチュクチュ
由美「あっ…ん…も、もう…だめぇ…ああぁ」ジョロジョロジョロ
恒一「えっ?この黄色のって…もしかして…」
由美「うぅ…」ポロポロ
恒一「…」
由美「うわあああああああああああああん おしっこ漏らしたのこういちに見られちゃったよぉおおおおおお」
0
o
小椋「(ガバッ) ハッ…夢…!? ネコミミは無い…」
小椋「ん…この感触……」
小椋「oh……おねしょ…」
小椋「……」チラッ
小椋(恒一まだ寝てる…今の内に)
怜子「恒一くーん朝よーってえ?」
小椋「あっ…」
終わり
どっか途中からもしくはこの続き誰かお願いします マジで寝る
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Entry ⇒ 2014.11.01 | Category ⇒ Another | Comments (0)
恒一「お邪魔します」勅使河原「おう」
恒一「だからってパンツだけってお前…」
勅使河原「いーじゃねぇか。気にすんなって」ピコピコ
恒一「いや気にしろよ」
勅使河原「はいはい。ほれ、ボス戦手伝えよ」
恒一「僕ゲームとかあんまりしないんだけど」
勅使河原「他の奴らが来るまででいーって」
恒一「ったく」
恒一「だね」ピコピコ
勅使河原「そういや課題やってねーよ。サカキは?」ピコピコ
恒一「始まって直ぐに終わらせたよ」ピコピコ
勅使河原「マジ!? すげーなお前」ピコピコ
恒一「普通そうするだろ…」ピコピコ
恒一「えー」ピコピコ
勅使河原「いいじゃねーか。減るもんじゃねーし」ピコピコ
恒一「あ。死んだ」
勅使河原「現象されたか」
恒一「それ赤沢さんに言ったらブン殴られるぞお前…」
勅使河原「おう」
恒一「おはよ。…なんで頭にリボン付いてんの?」
望月「そこで勅使河原君のお姉さんに…」
恒一「あぁ…」
勅使河原「災難だったな」
望月「ホントだよ」ハー
勅使河原「いや、暑いからよー」
恒一「そのリボンあげたら?」
勅使河原「いらねーよ」
望月「これ返して来た方がいいかなぁ」
勅使河原「止めとけ。リボンじゃ済まんぞ」
勅使河原「ゲーム」
恒一「僕下手だからさ。望月代わってよ」
望月「えぇ…。僕もあんまりやった事ないんだけど」
勅使河原「お前ら変わってんなー。普段何やってんだよ」
望月「僕も」
勅使河原「望月はともかくサカキは東京人なんだからゲームぐらいやれよ」
恒一「どういう理屈だよ…」
望月「榊原君は東京でどんな事してたの?」
勅使河原「あ。それ俺も聞きてーと思ってたんだよ」
恒一「どんなって…学校行ってた」
勅使河原「いやいや、他にもあるだろーがよ。こう、ピンク色なあれこれが」ウシシ
恒一「ないよ」
望月「向こうに恋人とか居ないの?」
望月「へぇ。意外だな」
恒一「意外って…」
勅使河原「まぁ居たらあんな事しねぇか」
望月「だよね」
恒一「…」
望月「榊原君一途そうだし」
勅使河原「いやー。実は…って事も」
恒一「おい…」
勅使河原「お、怒んなよ」
望月「そう言えば見崎さんとはどうなの?」キョウミシンシン
恒一「…」
勅使河原(あー地雷踏みやがった)
望月「さ、榊原君?」
勅使河原「望月。その事には触れてやるな」
望月「え? ま、まさか…」
恒一「…見崎、家族旅行長引くからしばらく会えないって」ズーン
望月(うわ下らねぇ)
恒一「昨日電話した時も一時間ぐらいしか喋れなかったし…。一昨日は二時間も…」
勅使河原「十分だろ…」
勅使河原「おい」
恒一「と言うか勅使河原はどうなんだよ」
勅使河原「言うな…」
望月「僕はねー」
恒一「望月はいいや」
勅使河原「どうせ高め打ちだろ」
望月「それ止めてよ」
勅使河原「簡単に言うなよ…。こっちにも心の準備ってもんがだなー」
恒一「ヘタレ」
望月「情けない態度恥ずかしくないの?」
勅使河原「うっせーぞストーカーと高め打ち」
勅使河原「通報されるぞお前…」
望月「別に僕も年上の女性が好みなだけなんだけど」
恒一「怜子さんもう三十路だぞ」
望月「だがそれがいい」
勅使河原「あーでも知香さんはいいよなー。美人で優しいウエイトレス」
勅使河原「だから三神先生に走ったと」
恒一「近親は流石に不味いもんね」
望月「ち、違うってば!」
勅使河原「お姉さん…もう僕…!」
恒一「え? 僕もやるの? ごほん――だ、駄目よ優矢クン。私達は姉弟なのよ!?」
望月「榊原君まで乗らないでよ!」
恒一「そ、そんな…。優矢クン落ち着いて? ね?」
望月(落ち着いて死ねばいいのに)
勅使河原「お姉さん…お姉さん!」グイッ
恒一「あぁ! 駄目よ優矢クン! そんな…」
風見「ごめん。遅れた」ガラッ
勅使河原「…」
風見「…お邪魔したね」
勅使河原「ま、待てゆかニー!」
恒一「誤解だよゆかニー君!」
望月「ゆかニー君赤沢さんと見崎さんに連絡よろしく!」
風見「それ止めろ!」
風見『ゆかりいいいいいいいい!!』
恒一「…」カチッ
風見『ゆかりいいいいいいいい!!』
風見「///」プルプル
勅使河原「よく撮れてんなー」ニヤニヤ
望月「ライブな音声だね」ニヤニヤ
風見「榊原君…あの時はホントごめん…。だからそれ消してください」
恒一「いや気にしてないよ。あんな時に正気でいるなんて無理だからね」アハハ
勅使河原「ゆかりいいいいいい!!」
望月「ゆかりいいいいいい!!」
風見「おい勅使河原は止めろ腹立つ」
望月「榊原君に襲いかかってたんだよ」
風見「お前…いくら赤沢さんと上手くいってないからって…」アワレミ
勅使河原「ちげーよ!」
恒一「勅使河原が無理矢理…。僕には見崎がいるのに…」
勅使河原「お前いい加減にしろよ…」
恒一「さっきから汚いモノが見え隠れして不快なんだけど」
望月「はよ」
勅使河原「あーはいはい分かったよ。ったく…」シブシブ
風見(うわぁ…何だあの服…)
恒一(その無駄に付けたアクセサリーはギャグか?)
望月(むしろ一周回って前衛的だね)
風見「…よし。服買いに行こう」
恒一・望月「異議無し」
勅使河原「唐突だなオイ!?」
恒一「いいから行くぞ。僕も画集買いたいと思ってたし」
望月「あ。離れて歩いてね」
勅使河原「お、おい!」ズルズル
勅使河原「ここ初めて来たな」キョロキョロ
望月「最近出来たばっかりだしね。僕も初めてだよ」
風見「ここなら何でも売ってるからね」
勅使河原「ひれー」
恒一(狭っ! …とか言ったら雰囲気壊れそうだし止めとこ)
勅使河原「おっ。これいいな」
恒一「派手過ぎだって。こっちとか合うんじゃない? 下はコレとか」
風見「これも勅使河原の体型にはピッタリだと思うんだけど」
勅使河原「なんか地味じゃねー? この鎖付いてる黒が俺は気に入った!」
恒一(こいつ…)
風見(遺伝子レベルでダサいな…)
恒一「さっきまでその辺に…」
風見「あ。あそこ」
望月「…」ジー
恒一「…あれ、女性用の水着だよね?」
風見「勅使河原…君の姉のせいだろアレ。目覚めたんじゃないのか」
勅使河原「し、知らねーよ!」
望月(これ三神先生に似合いそうだなー…ぐへへ)
恒一「水野君。久しぶり」
勅使河原「よう」
風見「やぁ」
水野「向こうにいるのは望月か? 何やってんだアイツ」
勅使河原「触れてやるな…」
恒一「ん?」
水野「夏休みに男ばっかでひでぇな…」
勅使河原「うっせーぞ!」
風見「君こそ一人で服屋なんて寂しい奴じゃないか」
水野「こいつらは兎も角、榊原は見崎と一緒じゃねーのか。珍しい」
恒一「いいだろ別に」
勅使河原「ほぅ」ガシッ
風見「詳しく聞きたいね」ガシッ
望月「僕も」ガシッ
恒一「(いつの間に背後に…)い、いやー…み、水野君こそ江藤さんからどうやって聞いたの?」
風見「クラスメイトも毒牙にかけてるのか?」
望月「え? まさかそういう事なの?」
水野「ち、ちげーよ! 部活の時会ったから話してただけだって!」
恒一「江藤さん水泳部だっけ?」
勅使河原「いいよな水着」
望月「勅使河原君女の子なら誰でもいいの?」
風見「ゆかり…桜木さんが!?」
水野「お、おう」
風見「クソっ! 僕も行けば良かった…!」グヌヌ
水野「赤沢の奴スゲー怖い表情で『チッ…』って。榊原後でこえーぞ」
恒一「勅使河原よろしく」
勅使河原「俺かよ!?」
水野「お。わりーな。呼ばれてるみたいだから行くわ」
恒一「あれ? もしかして彼女?」
水野「おう。お前らもさっさと作れよ。楽しいぞ?」
勅使河原「しね(おう)」
風見「しね(またね)」
望月「しね(しね)」
恒一「しね(うん)」
水野「じゃ、じゃーな」
恒一「僕は本とか見たいんだけど」
望月「でもどこにあるの? 本屋さん」
風見「まあ適当に歩いてれば見つかるんじゃないかな」
勅使河原「んじゃテキトーに…ってオイあれ」
和久井「…あ。おーい」
和久井「こんにちわ。皆元気だった?」
風見「和久井こそ」
勅使河原「どーしたんだよ。ベンチに一人で」
望月「もしかして発作?」
和久井「違うって。待ち合わせ中だよ」
勅使河原「ほー。誰だよ?」
和久井「藤巻さん」
勅使河原「あ?」
風見「あ?」
望月「あ?」
恒一「あぁ。デート?」
望月「なにそれこわい」
恒一「相変わらず仲良いね」
和久井「榊原君こそ。こないだ見崎さんと――」
勅使河原「あー! 聴きたくねー!」
風見「もう嫉妬にも疲れたんだよ!」
恒一「夏だからじゃない?」
望月「榊原君こっち側でしょ」
勅使河原「もう行くぞ! この後藤巻来るんだろ!? 嫉妬で死ぬ!」
風見「そうだね。じゃあな和久井。末永く爆発しろ」
和久井「あはは…またねー」
風見「全くだ。新学期が始まったら新しい決め事を作る必要があるね」クイッ
望月「クラスメイトとは付き合ってはいけない。だが教師とはその限りではない。とか」
恒一「あ。新学期でも僕と見崎はいないものでヨロシク」
勅使河原「お前だけな」
望月「東京戻れば?」
風見「それはいい案だ」
勅使河原「
お! 犬いるぞ犬!」ピュー
風見「子供かアイツは」
望月「でも可愛いね。ちょっと見て行こうよ」
恒一(あ。あの黒猫見崎と同じ眼の色だ)
勅使河原「おー! あの変な犬、何て犬だ風見!」
風見「あれはテシガワラだね」
勅使河原「マジで!?」
望月「信じるなよ…」
恒一(可愛いな…。見崎…今度ネコミミとか付けてもらおう)ウヘヘ
望月「行ってみる?」
風見「勅使河原も動物となら仲良くなれそうだしね」
勅使河原「おう! 動物ならまかせろー!」
風見「こいつ…」
望月「単純だから…」
恒一(尻尾もいいな…)
猿田「ぞ、ぞなー!?」
犬達「わんわん!」
王子「やあ。珍しいとこで会うね」
望月「王子君」
風見「じゃあアソコで犬に囲まれてるのは…」
王子「猿田だよ。随分と懐かれてるみたいだね」
猿田「ぞなー!? 違うぞな助けるぞなー!」
恒一(犬耳もいいよね)
勅使河原「だなー。何してた?」
王子「部活と…後は受験勉強かな」
勅使河原「真面目だなー」
風見「受験なのに勉強してないのは勅使河原ぐらいだよ」
勅使河原「望月は?」
望月「してるよ」
勅使河原「…か、風見ぃ」
風見「寄るな馬鹿」
恒一(見崎を一日中ナデナデしたい)
勅使河原「そうするか…」
風見「僕はギリギリまで手伝わないぞ」
望月「ゆかりと同じ高校行けそう?」
風見「ゆかり言うな」
恒一(見崎に会いたい…)
風見「元から本屋に行く予定だしね」
王子「本屋ならこの横だよ」
望月「ありがと。おーい榊原君! 行くよー!」
恒一「…うん」ズーン
望月(何で暗くなってんだ?)
恒一(見崎ぃ…)
王子「また学校で」
猿田「ぞ、な…」ピクピク
勅使河原「そーいや漫画の新刊出てたな…」
風見「参考書買いに来たんじゃないのか」
勅使河原「つ、ついでだってついで」
望月「榊原君何買うの?」
恒一「ベクシンスキー。見崎がお薦めだって言ってたから。あるかな…」
勅使河原「絵だけ見ておもしれーの?」
恒一「面白いとかじゃないよ」
風見「榊原君。勅使河原に絵画は一世紀早い」
勅使河原「馬鹿にすんなって! アレだろ? ゴッホとかダリとかシューベルトとか」
望月「シューベルトは作曲家だよ」
風見「それ一人でもフルネームで言えるのか?」
勅使河原「ぐぬぬ…」
勅使河原「何か暗い絵だなー…高つ!?」
恒一「こんなもんだって。――あれ? あそこに居るのって辻井君じゃない?」
辻井「…」コソコソ
望月「なんだろ、やけに周りを気にしてるみたいだけど…」
勅使河原「エロ本でも買いに来たんじゃねーの?」
風見「君と一緒にしてやるなよ。でも気になるな…」
辻井「…よし」スタスタ
望月「あ…行っちゃったね」
恒一「いいんじゃない? ほっといてあげなよ」
望月「追うの?」
勅使河原「当然! 行くぞお前ら、ミッションスタートだ!」コソコソ
望月「何か楽しくなってきたね」コソコソ
風見「まったく」コソコソ
恒一「会計行きたいんだけどなぁ…」コソコソ
勅使河原「こちらテッシー。対象は少女漫画コーナーを通過中。オーバー」
望月「こちらモッチー。対象視認しました。追跡を続行します。オーバー」
恒一「こちらサカキー。対象横目で陳列品をチラチラと見ています。いつ行動に出ても対処出来る様にお願いします。オーバー」
風見「っ! こちらカザミー! 対象停止! オーバー!」
勅使河原「何読んでんだアイツ…」
望月「少女漫画とか好きなのかな?」
風見「…いや、上のポップを見ろ。あれは少女漫画だが――」
恒一「ボーイズ、ラヴ…だと?」
辻井「ん?」チラッ
勅使河原・望月・恒一・風見「あ」
勅使河原・望月・恒一・風見「ち、近付くな!」
辻井「何言って…あ」
勅使河原「まさかお前もそうだったなんてな…。川堀と席が近いから毒されたか」ジリジリ
辻井「ち、違う! 誤解だ!」
恒一「僕には見崎が、風見には桜木さんが居る…。望月と勅使河原を生贄にするしかない」
風見「だね」
勅使河原・望月「おい!」
勅使河原「川堀にそれ読んで勉強してこいって言われたのか?」
辻井「川堀から離れろ! 柿沼さんだよ!」
望月「柿沼さん?」
辻井「資料が欲しいから買って来いって言われて…」
勅使河原「パシリかよ情けねーな」
恒一「…何かゴメン」
辻井「もういいよ。早く終わらせて帰りたい」
風見「元気でな…」
辻井「それっぽい事言うな。じゃあね…」
勅使河原「あれは嫉妬できないな…」
恒一「で。もう用事も終わったけどどうする?」
風見「まだ見てない所もあるし、適当に回って帰ろうか」
望月「勅使河原君参考書は?」
勅使河原「あ、忘れてた」
恒一「おいおい」
風見「どうした。いきなり止まって」
勅使河原「…野郎共、あそこ行くぞ」スッ
望月「あそこって…大人の玩具屋さん!?」
恒一「ここイオンだよね?」
風見「僕らが入れる訳ないだろ」
勅使河原「いーから行くだけ行ってみようぜ! お前らだって興味あるだろ?」
恒一「…そりゃ」
望月「…あるけど」
風見「…君が責任取るなら行く」
勅使河原「よし! 決まりだな!」
恒一「…」ドキドキ
望月「…」ドキドキ
風見「…」ドキドキ
恒一「…おい勅使河原。行くんじゃないのか」
勅使河原「さ、サカキ先に行けよ」
恒一「お前が言い出したんだろ」
恒一「!」ビクッ
勅使河原「中尾!?」
望月「な、何やってるの?」
中尾「お、お前ら…! 逃げろ! 奴が…」
風見「どうしたんだ?」
恒一「川堀? どういう事――」
川堀「…」コーホー
中尾「ぎゃあああああああああああ!!!」
勅使河原(店内からゆっくりと出て来た男…一目で分かった。こいつが中尾が言う川堀だと)
望月(それは蝶を模したマスクを装着し、口には両端をベルトで固定した穴だらけの玉を銜えていた。そして何故か上半身には何も纏っておらず、乳首と思わしき部分には絆創膏が貼られている)
恒一(その両手に持つ男性器を象った黒光りする凶悪な形状の玩具。その片方は中尾のケツに深々と突き刺さり、もう片方は獲物を定める様に僕らへ向けられていた)
風見(ただ恐怖。獣の様な呻き声が漏れる音が僕らの世界を支配していた。――だが僕らは三組の生徒。この程度で怯みはしても、動けなくなるほど軟弱な精神はしていない)
勅使河原「に、逃げろおおおおおお!!」ダッシュ
望月「うわあああああああ!!」ダッシュ
恒一「っ!」ダッシュ
風見「ゆかりいいいいいいいいいいい!!」ダッシュ
川堀「チッ…」ガシッ
中尾「」ズルズル
勅使河原「あれ、川堀だよな?」ハァハァ
風見「どうでもいいよ…。助かったんだから…」フゥ
望月「中尾君を置いて来たのは正解だったね」
勅使河原「あー…走ったら腹減った」
風見「丁度フードコートだ。時間も時間だし腹ごなしといこうか」
恒一・勅使河原・望月「賛成」
恒一「自分で買って来いよ馬鹿」
風見「食事ぐらい大人しくしてろ馬鹿」
望月「馬鹿」
勅使河原「いい加減傷付くぞ!?」
望月「自業自得でしょ――って!?」ギョッ
勅使河原「ん…!?」
風見「どうかした――!?」
恒一「何だよ…」チラッ
恒一「高林じゃない。おーい」フリフリ
勅使河原「ちょ!? 止めろ馬鹿!」グイッ
風見「死ぬ気か君は!」
望月「隣見て隣!」
恒一「隣?」
沼田祖母「一杯食べるんだよ郁夫」ニコニコ
高林「うん。でもおばあちゃんも食べなきゃフェアじゃないよ」
勅使河原「バーサーカーだ」
望月「バーサーカー沼田だよ」
風見「とにかく触らぬ神に祟り無しだ。ほっとこう」
恒一「…だね」
前島「そうだよ(便乗)」
望月「どっからわいたの前島君」
勅使河原「そういやお前も襲われたんだったか」
前島「あぁ。以来危機には敏感でさ、お前らも早く逃げた方がいいぞ」
恒一「さっき変態から逃げて来たばっかりなんだけど」
風見「…おい。バーサーカーの様子がおかしいぞ」
沼田祖母「だ、大丈夫かい郁夫!?」オロオロ
高林「このラーメンの温度はフェアじゃない…。舌を火傷してしまった」
沼田祖母「うがあああああああああ!! どうしてくれんだラーメン屋あああああ!! ウチの郁夫が痛いって泣いてんじゃねぇかよおおおおおおおお!!!」ガッシャーン
勅使河原「お、俺まだ全部食って…」
望月「馬鹿か! 行くよ!」グイッ
風見「ご馳走様でしたー」ダッシュ
恒一「もうやだこの店」
望月「そうしようか」
勅使河原「えー。どっか行こうぜー」
恒一「どこかってどこだよ」
勅使河原「んー…そーだなぁ…」ウーン
恒一「あ、久保寺先生。こんにちは」ペコッ
久保寺「はは、もう先生はよしてください。今の私は教師を退いた身です」
恒一「そうでしたね。今は――」
勅使河原「DJ・KuboDeraだよな!」
久保寺「その通り」チェケラ
望月「でも僕ら応援してますから。頑張ってくださいね」
久保寺「えぇ。包丁と血糊を使った新たなラップ…クボデラップで私は頂点に立ちます」チェケダウ
勅使河原「あれスゲーよな。どうやってんだ?」
久保寺「ふふ。それは企業秘密ですよ。…包丁の調達があるので失礼します。あなたたちも気を付けて」ヨー
恒一「はい」
風見「DJに会ったからか? 単純な奴だな」
勅使河原「いーじゃねーか。お前も声出しとけって」
恒一「カラオケかー。僕あんまり行った事ないんだよね」
望月「僕も…」
勅使河原「お前らなぁ…中学生ならもっと遊べよ」
風見「そうだぞ」
勅使河原「優等生ぶりやがってよー。んじゃこうしようぜ。カラオケの点数でお前らが勝ったら勉強でもなんでもしてやろうじゃねーの」
恒一「勅使河原が勝ったら?」
勅使河原「風見は俺に夏休みの課題を見せる。サカキは女の子紹介しろ。望月はイノヤの一日食べ放題券を知香さんに貰って来い」
恒一「僕見崎以外の女の子とはそんなに仲良くないんだけど…」
望月「僕もやるの?」
勅使河原「なーんだよ。まさか俺に負けるのが怖いのかぁ?」ニシシ
風見・恒一・望月「」イラッ
勅使河原「まぁそれなら仕方ないよなー。しゃーねーから勘弁してやるか」ププッ
風見「いいよ。やろう」
望月「勅使河原君が負けたら赤沢さんに告白ね。教室で」
恒一「あと土下座も追加で」
勅使河原「はっ! 上等だぜ!」
恒一「え? リモコンじゃないの?」
風見「本で探す必要が無いだけで…こっちの機械で曲を探して…ほら、これで」ピッ
恒一「おー」
勅使河原(サカキはマジで素人みてぇだな。クク…この勝負頂きだぜ!)
恒一「じゃあ誰から行く?」
勅使河原「まぁお前らは座ってろよ。俺がお手本を見せてやる」ピッ
『ultra soul』
恒一(定番だね)
風見(コイツいつもコレ歌うんだよな…。正直飽きた)
望月(何歌おうかなー)ピッピッ
勅使河原「そしてぇ羽ぁばたくウルトラソウッ」
恒一・風見・望月「ハァイ!!」
恒一「いや…普通に上手かった」
望月「ちょっとビックリだね」
勅使河原「だろ?」ドヤァ
恒一「で? 点数は?」
勅使河原「じゃーん。85点! 凄くね?」
風見(テストでもそれくらい取れればいいのにな)
勅使河原「おっ。次は望月か」
恒一「何歌うの?」
望月「僕あんまり音楽聞かないから…お姉さんが聞いてた奴をね」
『世界に一つだけの花』
恒一(両手でマイク持って歌う望月カワイイな…)
勅使河原(リズムに乗って体を揺らす望月カワイイな)
風見(ゆかりほどじゃないね)
望月「もっともっととーくべーつなオンリーワーン」
恒一(若干汗が滲む額が…ふぅ…)
勅使河原(荒い吐息が…ふぅ…)
風見(ゆかり…ふぅ…)
望月「な、何か言ってよ!」
勅使河原「あー…上手かったぞ、うん」
望月「適当だなぁ…」
風見「点数は?」
恒一「87点」
望月「あ。勝っちゃった」
勅使河原「なん…だと…?」
風見「あれ? なんだっけ? 負けたら?」
勅使河原「ぐっ…つ、次だ次! まだ後二人居るだろうが!」
恒一「往生際の悪い奴だな…」ピッ
『Supernova』
恒一「見崎が好きなんだよねコレ」
風見(あー確かに好きそう。てか榊原君うめーな)
望月(榊原君…)キュン
勅使河原(ぐぬぬ…このままじゃ負けちまう! 何か手は…そうだ!)ニヤリ
恒一「but only in my dreams!」
勅使河原「あ。鳴ちゃんだ」ボソッ
恒一「no――見崎!?」バッ
シーン
恒一「あ? あれ?」
風見「…勅使河原」
勅使河原「ぴゅーぴゅー」シランプリ
望月「こいつ…」
恒一「勅使河原ああああああああああ!!」ガンガン
勅使河原「わ、悪かった! ごめんって!」
望月「さ、榊原君! マイク壊れちゃうから!」
風見「全く。榊原君も簡単に騙され過ぎなんだよ。君達に足りないもの――それは愛だ」ピッ
『君が好きだと叫びたい』
恒一(あ、展開読めたかも)
風見「ゆかりが好きだぁぁぁぁぁぁぁと! 叫びぃぃぃぃぃたい! 明日を変ーえーてみよう!」
勅使河原「ジュース取って来よ」
恒一「僕も」
望月「ま、待ってよ」
風見「ゆかりが好きだぁぁぁぁぁぁぁと! 叫びぃぃぃぃぃぃたい! 勇気で踏みだそーおー!」
勅使河原「あと三回は同じ様な曲があるぞ」
望月「うざっ――ん? ねぇ、隣で歌ってるのって…」
米村「あれれ小さなっむっねが震えてる! 抱き締められたら壊れぇちゃうよぉ!」
恒一「…」
勅使河原「…」
望月「…」
恒一「ごめん…」
勅使河原「…」
望月「…」
風見「? どうした、変な顔をして」
勅使河原「いや…何でもない」ウップッ
望月(まさか米村君に女装癖があったなんて…)
勅使河原「風見は何点だったんだよ」
風見「…それじゃあ僕から行くぞ」ピッ
勅使河原「おい!」
『カルマ』
風見「ゆかりが階段から落っこちたー」
望月(歌おう…歌って忘れよう…)
恒一(ブルースドライブモンスター歌おうかな)
恒一「殆ど勅使河原が歌ってたじゃない。僕あんまり歌えなかったよ」
望月「でも榊原君上手だったね。普段あんまり行かないって言ってたのに」
恒一「そう?」
風見「どうせ見崎さんと行ったりするんだろ? それで上手とか言われないの?」
恒一「見崎と行く時はだいたいデュエットだし…」
勅使河原「爆発しろ」
あと少しで終わるから…
勅使河原「その前に銭湯いかねー? 汗かいちまって気持ち悪いし」
風見「家で入ればいいだろ」
勅使河原「姉ちゃん達風呂長いんだよ。女ってのはどうしてあぁ…」
恒一「怜子さんは早いけどなぁ。あ、でも見崎は――」
望月「黙ってろ」
恒一「」
望月「僕はいいよ」
風見「…まぁいいか」
恒一「僕も行こうかな。み――」
望月「見崎さんの話しないなら来ていいよ」ニコッ
恒一「りょ、了解…」
勅使河原「久々に来たなー」ジャバジャバ
恒一「騒ぐなよ。他のお客も居るんだから」
勅使河原「おっ。向こうカラじゃん。いこうぜー」
望月「聞いてないね…」
風見「め、眼鏡が曇って…」
望月「な、何?」
勅使河原「…いやー、何かエロいなお前」
望月「へ? な、何言ってるの!」
恒一「ごめん僕も少し思った」
望月「もう…止めてよぉ」
風見「おっぱいが足りない」
勅使河原「…」コソコソ
風見「ん?」
勅使河原「とりゃー」バッ
風見「うわっ!? た、タオル返せ!」
勅使河原「へへー。湯船の中はタオル禁止だぜ」
勅使河原「いや、幼馴染みの成長具合でも拝んどくかなーと」
風見「馬鹿か君は!? 馬鹿だったな!」
勅使河原「…うん。流石に今じゃ戦力差は対して無いな。三年前は毛も――」
風見「死ね!」
望月「あの…目立ってるから」
望月「えぇ!? ぼ、僕はいいよ。榊原君にしたら?」
恒一「て言うか勅使河原隠せよ! 目の前で変なものブラつかせるな!」
勅使河原「ここは風呂だぜ? いいからお前らも見せろよ」
恒一「うわっ!? こ、こっち来るな!」ジャバジャバ
望月「ま、待って!」バシャバシャ
勅使河原「うははは」ザブザブ
風見「タオル返せって!」
勅使河原「最初に出た奴がジュース奢りな!」
恒一「もういいでしょそういうの…」
風見「馬鹿に何言っても無駄だよ」プンスカ
勅使河原「そんな怒んなよー」
望月(あちゅいよぉ・…)クター
勅使河原「…」
望月「はぁ、はぁ…」
恒一「…」
望月「んっ、ふ、ぁ…」
風見(ゆかりゆかりゆかり…)
望月「ね、ねぇ…もう出ようよぉ…///」
恒一「え? て、勅使河原が先にいいよ。辛いんだろ?」
勅使河原「はぁ!? まだ楽勝だってこんなん!」
恒一「…じゃあ僕もまだ出ない」
望月「そ、そんなぁ…。僕、もう我慢出来ないよぉ///」ハァハァ
勅使河原・恒一(望月は男望月は男望月は男望月は男望月は男)モンモン
風見(ゆかりゆかりサウナに入ったゆかりかわいいよおおおお)
勅使河原「…あっちー」グデー
恒一「勅使河原が無駄に意地張るから…」グデー
勅使河原「サカキもだろ…。風見ぃ…ジュース買って来てくれぇ…」
風見「自分で行け」
恒一「何で風見は平気な顔してるの…」
望月(コーヒー牛乳おいしい)クピクピ
恒一「だね。この前まではまだ明るかったのに」
風見「もう夏も終わりか」
望月「…なんか寂しいね」
シーン
勅使河原「…なぁ」
恒一「…ねぇ」
風見「…あのさ」
望月「…あのね」
恒一「皆思うとこがあったんじゃない?」
風見「奇妙な一致だね」
望月「はは、まぁいいじゃない」
勅使河原「…あのよー、花火、やらね?」
風見「風呂に入ったばかりだぞ」
恒一「風見も同じ事言おうとしてたんじゃない?」
風見「…この馬鹿と同じ考えだなんて、我ながら絶望する」
望月「最後の思い出にってね」
恒一「あんまりはしゃぐと怪我するぞー」
勅使河原「うっせー! お前は冷め過ぎなんだよ鳴ちゃん以外!」
恒一「み、見崎は関係ないだろ!」
風見「否定はできないよね」
望月「君もね」
恒一「こ、こっち向けるな!」
望月「そんな一片に付けると…」
バン!
勅使河原「あっちぃぃぃぃ!」バタバタ
恒一「馬鹿め」
風見「馬鹿め」
望月「馬鹿め」
望月「榊原君、火ちょうだい」
恒一「あ、うん。はい」
望月「…どうかした?」
恒一「…別に、何でもないよ」
勅使河原「ったく。なーにぼさっとしてんだよサーカキ」ガシッ
恒一「勅使河原…」
風見「言いたい事があるならいいなよ。溜め込むと、良くない」
恒一「…うん」
恒一「僕は一応、皆の事も気にしてるつもりだよ。勅使河原は高校行けるのか、とか」
風見「確かにそれは心配だ」
勅使河原「うっせーよ」
望月「それで?」
恒一「――なんだかなぁ…。こう言うと恥ずかしいんだけどね」
恒一「来年になったら、皆離れ離れなんだよなー…って」
風見「仕方ないさ。別れはいつか来る」クイッ
望月「…僕もね、こうやって皆と居るのは楽しいから…。そういう事考えて、寂しくなる事もあるよ」
風見「…僕だって」
恒一「な、なんかゴメン。夏も終わりだーとか考えてたらさ」アハハ
望月「…」
風見「…」
恒一「あはは…」
風見「勅使河原?」
勅使河原「いつかゴールが来るなら、それまでは楽しめよ! 明後日から二学期で、秋には体育祭だぞ! 冬にはスキーだってやる! もう現象もねぇ! 俺は赤沢と付き合って、全部おもしろおかしく過ごす気だぞ! お前らはそうじゃねーんかよ!」
望月「…僕も、三神先生のブルマが見たい」
勅使河原「風見は!?」
風見「…走って揺れてるゆかりのおっぱいを精一杯この目に焼付けたい」
勅使河原「サカキ!」
恒一「――僕も、見崎にスキーを教えて良い雰囲気のまま山小屋で二人っきりですごしたい!」
風見「ぷっ…は、はは。たまには良いこと言うじゃないか」
勅使河原「な、何だよ。俺はいつも良いこと言ってるだろうが!」
望月「ふふ。そうだね」
恒一「あはは…ははは…!」
勅使河原「サカキが壊れた!?」
風見「お前のせいだろ」
勅使河原「俺かよぉ!?」
望月「ふふ」クスクス
風見「ははは」
勅使河原「んだよぉ…」
恒一「勅使河原、あの大きい奴やろうよ」
勅使河原「ん? お前何か吹っ切れた顔してるな」
恒一「君のおかげだよ」
勅使河原「そうか? だよなー」ニヤニヤ
恒一(あ、やっぱ馬鹿だコイツ)
勅使河原「おーう」
ヒュー…バァン!
風見「…意外と地味だね」
望月「そういえば明日、花火大会やるらしいよ」
勅使河原「お! 皆で行くか!」
恒一「思い出作り?」
風見「…最後の一言さえ無ければ良い台詞なんだけど」
恒一「勅使河原らしいじゃない」
望月「赤沢さんと喋る時ぐらいは気を付けようね?」
勅使河原「おう!」
勅使河原が笑う。僕らもつられて笑う。
来年もまたこうして皆で花火をしよう。夏休みにでも帰ってくればいいのだから、そう難しい事でもないだろう。
まぁ今は楽しもう。
僕らは笑う。
来年も、その次の夏も、僕らはこうして集まって笑うのだ。きっと。
to be continued――
勅使河原「電話にも出ねーし…寝てんのか?」
勅使河原「…腹減ったし、先行っとくかぁ」グー
勅使河原「焼そばウメー」ズルズル
勅使河原「あ、おっちゃんポテト塩多めで」
勅使河原「…なーにやってんだあいつらは」
勅使河原「あーもう帰ろうかなー…」テクテク
勅使河原「…ん?」
望月「…」
勅使河原「望月じゃねーか! おーい望月!」
望月「気のせいですよ♪ ほら先生、イカ焼き美味しいですよ」
怜子「ありがとー。んー…ぷはぁー。ビール旨いわー!」
望月「まだおつまみ要ります? 僕買ってきますから」
怜子「ホント? じゃあイカ焼きあと10本とトウモロコシと…あとポテトとタコ焼きね」
望月「はーい」
怜子「よろしくねー」
勅使河原「…」
勅使河原「つーかあの二人は何やってるんだよ…もう30分も経ってるぞ」
勅使河原「…ん?」
桜木「うーん…でもここで綿菓子は…でもなぁ…」ウーン
勅使河原(桜木じゃねーか。風見の奴こんな時に何をやって――」
風見「ゆかり…かわいいよゆかり…」コソコソ
勅使河原「」
風見「ん? 何だ勅使河原か」
勅使河原「何だじゃねーよ。お前約束は――」
風見「馬鹿! そんな事よりゆかニーだ!」
勅使河原(駄目だこいつ…はやく何とかしないと…)
風見「ちっ…ゆかりを見失ってしまった。また探さないと…」テクテク
勅使河原「(もうアイツは放っておこう…)ん? まさかサカキも…」キョロキョロ
勅使河原「…って、流石にいねーよな」アハハ
風見「榊原君なら見崎さんと境内の方にいたぞ」
勅使河原「止めろよ馬鹿! クソッ! こうなったら邪魔してやる!」ダダダッ
勅使河原「どこだ…? ――声がするな、あそこか」コソコソ
恒一「見崎…」ギュ
鳴「榊原君? どうしたのいきなり…」
恒一「一週間も離れてたんだ。これくらい許してよ」
鳴「…ごめんなさい。お父さんの休みが思ったより長くって」ギュ
恒一「今日は一緒に居れる?」
鳴「うん。霧果には言ってあるし、その…私も会いたかったの」ギュー
恒一「見崎…」スッ
鳴「あ…駄目だよ…んっ」ピクッ
勅使河原「」
勅使河原「もう帰るか…。明日会ったら覚えとけよアイツら」
<花火打ち上げまで30分です。皆さん観覧席の方に――
勅使河原「花火かー…」
勅使河原「…」
勅使河原「…」ピポパポ
勅使河原「…あー赤沢? お前今暇? だったら花火見ねー? おう…マジ!? わ、分かった! 待ってる!」
勅使河原「――よっしゃー!!!」
この後、花火会場で出くわした彼らがどうなったのか…。それは――
happy☆end?
今回ミス多かった…。寝ます
おつ
乙
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1340090962/
Entry ⇒ 2014.10.23 | Category ⇒ Another | Comments (0)
恒一「佐藤さんの巨乳最高です」
恒一「えー学校だよ」
勅使河原「いいじゃねえか。ほら、お前の好きな巨乳特集」
恒一「見せろ」
恒一「」ハアハア
恒一「はあ……巨乳はいいなあ……」
赤沢桜木佐藤「」ガタッ
風見「ちっ」
小椋「くっ」
勅使河原「まったく同感だ」
恒一「将来、結婚するなら巨乳の人がいいなあ……なんて」
ザワザワ
赤沢(ふふふ、これであの眼帯お化けは射程圏外。ざまあw)
桜木(榊原君、巨乳が好きなんだぁ……。私でもいいのかなぁ……)
小椋「くっ」
見崎「(無能死ね無能死ね無能死ね無能死ね無能死ね無能死ね)」ゴゴゴゴ
辻井「ひぃ!?」ガクガク
渡辺「ん?どうした?」
佐藤「榊原君、巨乳好きみたいなんだけど……」
藤巻「ああ、あの会話か。あいつら教室で何話してんだよほんと」
佐藤「それで、私はどうなのかなぁ……」
阿藤「え?何が?」
佐藤「いや、私の胸……」
江藤「…………」グス
渡辺「和江。あんた少し自分の胸を見ろ」
ウオースゲーキョニュー テシガワラオマエハカミダ ボクハミカミセンセイコソガスベテダ
佐藤「うん」
渡辺「まあとっておきの方法があるんだけど、どう?」
佐藤「どんなの?」
渡辺「まあ見てなって。とりあえず昼休み自分の席に座っといて」
佐藤「分かった」
渡辺(ちょっと恥ずかしい目にあうけど覚悟しろよ)
江藤「で?どんな作戦を?」ヒソヒソ
藤巻「あの鈍感を振り向かせるのは至難の業だぞ」ヒソヒソ
渡辺「ふっふっふ。こうするのよ」ヒソヒソ
カクカクシカジカ
江藤「……まじですか?」
藤巻「えーそれはちょっと」
渡辺「これで絶対榊原も振り返るから」
江藤「いや、これで振り向かない男は望月か川堀くらい……」
渡辺「よし。じゃレッツゴー」
榊原「そういえば、佐藤さんって巨乳だよね」モグモグ
勅使河原「おう。この前の体育の時の暴れおっぱいはやばかったぜ」モグモグ
恒一「その話ちょっとkwsk」ガタッ
見崎「ちっ(こののっぽが)」ガブガブ
佐藤「ひぃ!?」ビク
米村「おーい勅使河原。エロ本借りるぜ」
勅使河原「おーう後で返せよ(おっぱいの話聞かれたらめんどそうだしな)」
米村「よっしゃー水野、いつもの場所で読もうぜ!」
水野「よし。早く見せろ」
オイオテニモミセロ フタリダケトハフェアジャナイ オレハオトコニシカキョウミガナインデネ
勅使河原「さて、近くの邪魔者は消えた」
勅使河原「さて本題。佐藤の巨乳はどう思う?」
恒一「最高です」
望月「三神先生にはかないません」
中尾「赤沢さんに比べたらまだまだだな」
勅使河原「お前帰れ」ゲシ
勅使河原「なあサカキ。この昼休みに佐藤を観察しようぜ」
勅使河原「いや実は俺教室の連中の動作をくまなく見ていたんだが……」
勅使河原「佐藤の昼休みの時間はやべぇぞ……」
榊原「勅使河原、それ今日見れるか?」
勅使河原「たぶんな。お、噂をすれば渡辺が」
渡辺「和江―、5時間目の国語宿題あったー?」
佐藤「え、いや。なかったと思うけど……」
渡辺「あらそう、それならよかっ――きゃあ!?」
バシャ
渡辺「あちゃー。お茶こぼしちゃった」
佐藤「わ、大変。拭かなきゃ……」
藤巻「んー、どうしたー?」
渡辺「いやーお茶こぼしちゃって」
藤巻「おーそうか。おーい悠、バケツ持ってきて!」
江藤「りょーかい」
勅使河原「……なぁお前、正直佐藤のことどう思ってるわけ?胸以外で」
恒一「え?そんなの決まってるじゃないか。かわいいの一言に尽きる」
恒一「見た目通りとても優しいしね。この前花壇に水やってたのを見たよ」
勅使河原「へー」
恒一「ちなみにその時の当番お前と中尾な」
勅使河原「ぐはっ」
恒一「それに調理実習でも料理うまかったし」
恒一「体調の悪い富田林君を気遣ったり」
恒一「いろんな意味で最高だね」キリッ
赤沢「」ガスガス
中尾「痛いです赤沢さんもっとお願いします」
渡辺(もしや相思相愛だったのか?)
勅使河原「でも赤沢と比べたら悩むだろ?」
恒一「え……う、うん……。まあね……」
赤沢「ほっ……」
見崎(私を話題に出せやこのクソ河原が)ペッ
渡辺(いらんこと言いやがって)イラ
渡辺「(勅使河原に少しでも期待した自分が馬鹿だった)」
渡辺{(GOだ)」ピシ
江藤{(了解した)」
江藤「ごめん遅くなっ――きゃああ!?」
バシャーーッ
佐藤「きゃあああああああああ!?」グッショリ
勅使河原(おおーっ!バケツの水が佐藤に)
恒一(濡れ濡れの佐藤さん……)ハアハア
渡辺藤巻江藤(計画通り!!)
江藤「ごめんごめん」
渡辺(ええと、榊原は……)
恒一(江藤さんGJ!濡れ濡れの佐藤さん最高です///)ハアハア
渡辺(よし!)
佐藤「どうしよう……。服がグショグショで気持ち悪い……」
江藤「そっかー。じゃあ……」
江藤「今すぐ服乾かそっか」
江藤(うわぁ何か明らかにへこんでるし……)
江藤(それなら)
江藤「じゃあ早速着替えよっか」
江藤「こ・こ・で!」
恒一(何だとぉ!?)ガバ
男子「」ガタッ
小椋「くっ」
藤巻「おい辻井!じろじろ見てんじゃねえ!」
辻井「なっ……!僕は見てなんか……見てなんか」
藤巻「おい川堀!こいつ実はホモだぞ」
川堀「なにぃ!?」
柿沼「」ガタ
川堀「わははは待つんだ辻井―。新たな扉を開けようじゃないか」ダダダダ
柿沼「待って二人とも!その愛を私に見せつけて!」ダダダダ
シーン
藤巻「これで邪魔な男子はいなくなった」キリッ
恒一(GJ!)
佐藤「や、やめてー!」
恒一(カッターシャツからブラが透けて見えるぞ///)ハアハア
勅使河原(色は薄いピンク色だぜ///)ハアハア
渡辺「じゃベストは干しといて……次はカッターシャツ!」
佐藤「もうやめてっ!それにそこの3人が見てるよ……」
渡辺「え?3人って榊原勅使河原望月の3人?」
佐藤「うん」
恒一「えーまたかよテシガワラー(棒読み)」
渡辺「ほらこっち見てない」
佐藤「そんなの嘘よ!それにも望月君だって」
江藤「望月は女だからスルー」
望月「え?」
江藤「何か変なこと言ったかな?」
藤巻「あーもうがたがた言わず脱げ!風邪ひくぞ」
藤巻「江藤!腕をつかめ」
江藤「りょーかい」ガシ
佐藤「あ、ちょっと!スカート脱がさないでよぉ」
勅使河原(ピンクのパンツ丸見え///しかもエロい///)ハアハア
恒一(ああもう僕死んでもいいや///)ハアハア
赤沢「」ガスガスガスガスガス
中尾「ぐあぁ!赤沢さんギブギブギブギブゥ!!!」
佐藤「みんなもうやめてぇ……」
渡辺「ささ、ボタンをはずして……そぉれぇ!!」バサァ
――ポロン
佐藤「――――っ!?」
男子「おおー!!!!」ギンギン
勅使河原(何だぁあの胸はぁ!?こいつほんとに中学生か!?)
望月(こ、これはありかも知れない……///)
恒一(神様……ありがとう……///)ギンギン
前島「落ち着いて小椋さん。貧乳だって好きな人は」
小椋「おん前フォローする気あんのかああああああああ!!?」ドゴォ
前島「うごぁ!?」ガッシャーン
見崎(わ、私はどうすれば……)
恒一「何だと!」
小椋「ふん、それに胸がでかいと脂肪も溜まりやすいのよ。そこの委員長みたいに」
桜木「」グス
風見「なんだとこのつるぺたチビがっ!ゆかりになんてこと言うんだ!!」
小椋「あー?このダサ眼鏡が。お前なんか一生桜木の乳でも見とけ!」
風見「んだとこのクソチビビッチ!お前なんか榊原君の守備範囲外だまな板が!」ガタ
小椋「表出ろスケベ眼鏡!!」ガタ
江藤「でかい……」
佐藤「うう……///」
江藤「何したらこんなに大きくなるのよ!?」モミモミ
佐藤「あ……っ。いや、やめ……んあ……///」
江藤「おーここか?ここが弱点か?それそれー!」モミモミモミモミ
佐藤「ひゃあっ!?」ビクン
恒一「」ギンギンギンギン
杉浦「もうやめて泉美!」ガシ
赤沢「HA☆NA☆SE!」ジタバタ
杉浦「もう中尾のHPはゼロよ!」
赤沢「ハァ……ハァ……!くそがぁっ!」ゴガシャーン
中尾「」チーン
佐藤「いやぁ……みんながみて……ひゃぁ!?」
藤巻(しょうがねえなあ……)
藤巻「和久井!」
和久井「え?ああこの……人を連れていけばいいわけだね?」ガシ
高林「うわやめろ!なんで僕だけ!?フェアじゃない、フェアじゃ――」ジタバタ
多々良「大変!猿が興奮して野生に帰りそうよ!」
王子「だ、誰か!バナナを持ってくるんだ!」
藤巻「(こんなこともあろうかと)そーれ猿、窓の外にバナナがあるぞー」
猿田「ウキーッ」ダダダ
王子「待つんだ猿!そこは窓の外だ!落っこちるぞ!」
王子「よし、なんとか窓の外で捕まえ――」ガシ
藤巻「」ドン
王子「え……?ええええぇぇぇぇぇ!!!?」
ドガン
水野「勅使河原―。エロ本返しに来たぜ」
渡辺藤巻(ま、まずい……)
江藤「ここは私に任せて!」
江藤「前島君!あの二人を追い出してきて」
前島「う、うぐぅ……どうして……?」
江藤「あのことばらしちゃおっかなぁ」
前島「行ってきまーす」ダダダダ
水野「おい!前島何をするやめろ」
前島「うるせー!あのことがばれたら俺は死ぬんだよ!」ドガバキ
米村「うおおおおおおおお!!!本物の巨乳が見れそうだったというのに……」
渡辺藤巻(悠……一体何を……)
渡辺「さてそろそろ……ブラを取りますかぁ」
恒一(渡辺さん……あなたって人は……)
佐藤「嫌!だってさっきからそこに勅使河原君がいるじゃない!」
渡辺「くっ……」
勅使河原「……(しかたねぇ。空気を読もう)」
勅使河原「あー俺便所行ってくる(棒読み)」
勅使河原「(グッドラック!)」ビシ
恒一「(ありがとう勅使河原。僕はやり遂げて見せる)」
ガラガラ ピシャ
渡辺(GJ勅使河原。借りは今度返す)
渡辺「さ、いきますか」
望月(……僕は……?)
渡辺「おい榊原!さっきから和江の乳見てんじゃねえぞコラ!」
恒一「ヒィッ!?(ば、ばれてた……)」
渡辺「さあさあどんなお仕置きをしようかなー」
恒一「」ガクガク
渡辺「じゃ、手始めに和江のブラ取ってみようか」
榊原「え?」
佐藤「ふえぇ!!?」
見崎「」チーン
渡辺「もちろん。つーかさっさと取れ」
佐藤「あ……///待ってよ榊原君……」
藤巻「ホックははずしたぞー」
渡辺「さーひと思いにいっちゃいなさい!」
恒一「うん……。じゃ、じゃあいくよ……佐藤さん」ギンギン
佐藤「……っ!う、うん……(さ、榊原君が……私のブラを……///)」
佐藤「ひゃあああぁぁぁっ!?」
渡辺「ほれ、そんなに騒がない」
恒一(うわあああ佐藤さんのおっぱいが佐藤さんの生乳が佐藤さんの乳首が丸見えだ……///勅使河原のエロ本で見るよりもエロいエロすぎるたまらない///)ギンギン
ドピュ
恒一「あ……(いってしまったああもう僕の馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!)」
渡辺「うんん?ちょっと生臭い……まさか!?」
藤巻「行ってしまったな。扉の向こうに」
恒一「…………」
佐藤(まさか恒一くん……私で……///)
藤巻「俗に言う早漏」
恒一「お願いです……それ以上は勘弁してください……」
江藤「大丈夫大丈夫問題ないよ。前島君だって私がスク水姿でちょっとしただけで」
渡辺「あとでその話kwsk。まあ人間誰でもあるか」
渡辺「榊原!もう一段階だ!胸を揉め!」
恒一佐藤「!!!!???」
恒一(佐藤さんのあの巨乳をむちゃくちゃに揉みたい……でも)
佐藤「…………」
恒一「さ、さすがに駄目……か……」ガク
佐藤「…………」
佐藤「…………ぃよ……」
恒一「え?今何て」
佐藤「榊原君なら……揉んで……いいよ……///」
恒一「!?」
中尾「」 見崎「」 桜木「」
綾野「……なんかいろいろと大変なことになってるねーあっはっは」
綾野「でもこういっちゃん。次の授業、三神先生が監督だって。それ以上はやめたほうがいいよ」
江藤「望月君!三神先生を止めてきて!できなかったら明日一日中前島と一緒にメイド服で過ごしてもらうからそのつもりで」
望月「そんな……前島君一人だけにしてよ……」トボトボ
綾野「いやーほんとすごいことに……有田さんこういっちゃんの机で何やってんの?」
有田「ハァハァ…。え、えーと。……アクロバティック……スタイリッシュオナニー」
綾野「」ドンビキ
佐藤「んあ……///や、やめて……ひゃあぁ!?」
渡辺「わお榊原テクニシャン」パチパチ
恒一(乳首が……勃ってる……)ハアハア
恒一(もう何とでもなってしまえ!)グリ
佐藤「――――っ!!?」ビクンビクン
渡辺「そうそういいぞ榊原!もっといけもっと!」
赤沢「も゙ゔわ゙だじばじぬ゙の゙。じぬ゙の゙よ゙」ガタガタ
桜木「私は……太ってなんか……太ってなんか……」グス
有田「ああん……///恒一くん……恒一くん……///」ギシギシ
綾野「……(ほんとに何があったの……これ?)」
渡辺「OK!いっちゃえ」
恒一「じゃぁいくよ!!」クチュクチュ
佐藤「ひゃぁぁ!?だめ、あ……///出ちゃうよぉ……」ビクンビクン
渡辺「出る……?」
渡辺江藤藤巻「!」
渡辺「パンツ下せ!」
江藤「りょーかい」ズルズル
江藤「……濡れてますね」
佐藤「ふぇぇ……(榊原君……そんなにじっと見ないで……///)」
恒一「これが……佐藤さんの……」ゴク
恒一(ああ今すぐ佐藤さんのあそこに僕のあれを入れたい!入れたい入れたい入れたい入れたい入れたい入れたい入れたい)ギンギンギンギン
恒一「もちろんです!」
渡辺「和江は?」
佐藤「…………///」コクコク
渡辺「さ、当人が了解したことだし、いっちゃいなさい」
恒一「OK!それから、今から二人でやるから、3人は離れててね」
恒一「いくよ、佐藤さん」
佐藤「」コク
恒一「まず最初は……佐藤さん、ちょっとこっちに」
佐藤「う、うん……」
ギュ
佐藤(さ、榊原君!?)
恒一「あ、ごめん……いきなり抱き締めるのはまずかった?」
佐藤「ううん……うれしい///」
恒一「そっか……じゃあ、目をつぶって」
佐藤(え、ま、まさか……///)
チュ
佐藤(////////////)
恒一(いやがってない……よかった)
佐藤「榊原君……私のこと……好きにしてもいいよ……」
恒一「!?」
恒一「じゃ、じゃあ……今から……そ、その……やるよ?」
佐藤「うん///」
佐藤「ぁあ……///(ああ……気持ちいい……///)」
恒一(次は……乳首をもう一度――)クリ
佐藤「ひぃ!?んぁあ///」
恒一「もう下のほうも完全に濡れてるよね?」
佐藤「うう……///」
恒一「ええと、まずは指を入れて……」クチュクチュ
佐藤「ひゃぁ!?」ビクンビクン
恒一「中で動かすよ」クチュクチュ
佐藤「ひぃ……あ、だめ……///あぁ……」ドクンドクン
恒一「胸も攻めるからね」モミモミ
佐藤「んあぁ……///(だめ、これ以上やったら……もう……)」ドクンドクン
恒一(そ、そろそろこっちも限界だ……さっき出したというのに……)
佐藤「も、もうだめぇ……///」ビクンビクン
恒一「うん……分かった!佐藤さん、中に入れるよ」
佐藤「うん……」
佐藤(あぁ、今から榊原君のあれが私に……///)
佐藤(意外に……大きいな……///)ドキドキドキドキ
恒一「痛かったら言ってね……じゃあ、行きます!」
グッ ズブズブ
佐藤「っ!うぅ……痛い……」
恒一「だ、大丈夫!?」
佐藤「う、うん……続けて……」
恒一「なぁに?」
佐藤「これからは……っ、和江って……呼んでくれる……?」
恒一「もちろんだよ、和江」
佐藤「ありがと……っ、恒一……くん……」ニコ
恒一「!?」ビクン
恒一「ああ!も、もう限界だ!和江、膣内に出すよっ!」
佐藤「う、うん!」
恒一「う……、うああぁぁ!!!!!!」ドピュドピュ
佐藤「!?あ、ああ……恒一くん……恒一くん……」ブシャー
・
・
勅使河原「――ぃ、おいサカキ!しっかりしろ!」
恒一「ん……ああ勅使河原……ここは天国だよね?」グッタリ
望月「ちがうよ榊原君。現実だよ」
恒一「えー。でも僕は天国にいるはずなんだ」
勅使河原「何言ってんだお前!現にお前は佐藤をいかせたんだぞ!」
恒一「えー、だってさぁ……」グッタリ
勅使河原「だって、何だよ?」
恒一「後ろに――」
三神先生「さぁ恒一くん。この後は先生とみっちり授業を」
三神先生「し・ま・しょ・う・か」ゴゴゴゴゴゴ
恒一「――死んだはずのお母さんが」
勅使河原「違うそれはお母さんなんかじゃない地獄の使いだ!」
勅使河原いわく、僕は勅使河原と一緒に三神先生にボコボコにされたらしい。
しかもその後嫉妬に身を焦がしたクラスメイトにもボコボコにされた。おかげで体中ボロボロだ。
翌日、クラスは大きく変わっていた。
まずクラスの女子がそろって胸パッドを入れてきたこと。
中尾と猿田と風見君が包帯グルグル巻きのミイラになっていたこと。
赤沢さんたちが僕の机を解体して持ち去ったこと。
望月と前島がそろってメイド服でいること。
そして――
佐藤「恒一くん。昨日の続き、してくれるかな?」
佐藤さん――いや、和江が非常にアクティブになったことだ。
一応後日談的なものを考えています。できればUPしたいと思います。
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1340098859/
Entry ⇒ 2014.10.22 | Category ⇒ Another | Comments (0)
恒一「本編で絡みがなかった人同士が対面させられる現象?」
小椋「え、榊原君?何で?」
現象「本編中で絡みが無かった人達や絡みが少なかった人達に、会話をする機会を与
えようという現象さんのはからいです」
恒一「どこから声が!?」
小椋「現象!?」
現象「その人物については生者・死者を問いません。そして、この場所はそのために
用意しました」
恒一「(何だかよく分からないままどんどん話が進んでる……)」
現象「ある程度したら、この場所から放り出しますので、それまで御歓談ください」
現象「それでは」
小椋「……」
恒一「(何が何だかさっぱり分からない)」
小椋「(どうしてこうなった)」
恒一「(そもそも、クラスを滅茶苦茶にした張本人の現象が、何でそんな要らない気を回しているのか。しかも、現象って人格あったんだ)」
小椋「(現象って多分私を殺した張本人だよね。何でそんなものに気を使われなきゃいけないんだろう)」
恒一「……」
小椋「……」
恒一「……小椋さん」
小椋「な、何!」
恒一「それから、小椋さんが死んだことについては、僕にも責任があると思う。こんな言葉で済むことじゃないけど、本当にごめん」
小椋「え、いや、あの時は私も錯乱してたし、あの状況なら反撃して当然だと思う。それに、落ちたのは完全に私の自爆というか……」
小椋「兄貴の仇を討つぞと思ったら、気負いすぎて何だかよく分からないことになって、それで……」
小椋「私本当に死んだんだな……」
恒一「……」
小椋「ごめん、しばらく考えさせて……」
恒一「うん……」
恒一「小椋さん、つらいのなら無理に喋ろうとしなくてもいいよ。現象もある程度したら放り出すって言ってわけだから」
小椋「大丈夫、もう落ち着いたから」
恒一「きつくなったらいつでも言って」
小椋「うん」
恒一「……」
小椋「……急に話せと言われても中々話すことがないね」
恒一「あはは、そうだね」
恒一「何を書いてるの?」
小椋「ちょっと待ってね……私が死んでから現象が収まるまでの経過が書いてあるみたい」
小椋「ふむふむ……」
小椋「榊原君と見崎さんってやっぱりそういう関係なの?」
恒一「いきなり何を!?」
小椋「だって気になるじゃん。何かと一緒にいて、現象だって二人で止めたみたいだから」
恒一「いや、だからって……」
小椋「見崎さんとはどこまでしたの?」
恒一「お、小椋さん……」
恒一「う……えーと……見崎との間では特にまだ何もないです」
小椋「キスとか」
恒一「してません」
小椋「デートとか」
恒一「見崎の家に行くことはあるけど、特にデートとかは……」
小椋「見崎さんの家に行って何もないの?」
恒一「はい……」
小椋「榊原君、そんなことじゃ、そのうち別の男に見崎さんをとられるよ」
恒一「……頑張ります」
小椋「うん。それがどうかしたの?」
恒一「小椋さんと赤沢さんと綾野さん、3人とも演劇部だけど、3人一緒にいるところをあまり見ないから、もしかして、赤沢さんと綾野さんって仲が悪いのかなと思って」
小椋「普通は聞きづらいことをズバッと聞いてくるなあ」
恒一「ごめん。やっぱり不味かった?」
小椋「別にそんなことはないよ。えーと、泉美と彩は別に仲が悪いってことはないかな。3人で遊ぶこともあるし」
小椋「教室内でのグループってのもあるから、榊原君が3人一緒のところを見かけるのが少ないんだと思う」
恒一「そういうものなんだ」
小椋「そういうものなのよ」
小椋「うん」
恒一「小椋さんって多分見崎と同じくらいの身長だよね?」
小椋「……何で知ってるの?」
恒一「目測で」
小椋「見崎さんと並んだことなんてあまりないのによく分かったね。それにしても、聞きにくいようなことを次から次へと……」
恒一「ごめん、不味かったかな?」
小椋「別にそんなことはないけど、外見のことはやっぱりその……」
恒一「そうか、そうだよね。ごめん、無神経だったよ。小椋さんって小さくて可愛いなと思ったから」
恒一「どうしたの?」
小椋「榊原君ってもしかして小さい子が好きなの?」
恒一「何となく語弊のある言い方になってない?」
小椋「そう?」
恒一「まあいいや……別に小さい子が好きってわけでもないけど」
小椋「でも、榊原君がご執心の見崎さんも小さいし、それに、さっきその……私に小さくて可愛いって……」
恒一「別に小さいから見崎に近づいた」
恒一「小椋さんに言ったことも、小椋さんの可愛さの中で小ささが一番目についたからだよ」
恒一「別に小さいってことがなくても小椋さんは可愛いよ」
恒一「でも、小さいことは間違いなく小椋さんの良さで、それも含めての小椋さんだと思う」
小椋「そんな恥ずかしいことを……」
恒一「ごめん、気を悪くした?」
小椋「ううん、悪い気はしないよ。ただ、面と向かってそういうことを言われると、聞いてる方も恥ずかしくなるから」
小椋「見崎さんに積極的に話しかけたり、今のこの状況だったり、榊原君って無駄に度胸があるよね」
恒一「無駄って……」
恒一「どうしたの?」
現象「そろそろ時間ですよ」
小椋「今何かほざいてた奴さえいなければ、こうして榊原君と普通に接することもできたのかなって」
小椋「そう思ったら、何とも言えない気持ちになって」
恒一「……そうだね」
現象「はい、終了」
小椋「じゃあね、榊原君」
恒一「うん……小椋さんのこと忘れないよ」
綾野「……」
杉浦「……」
綾野「(うう、気まずい……)」
杉浦「(気まずいなあ)」
綾野・杉浦「(まさか友達の友達と対面させられることになるなんて)」
綾野「……」
杉浦「……」
綾野「(この沈黙は不味い……何か話さないと……)」
杉浦「……」
綾野「えーと、えーとね……」
杉浦「うん」
綾野「そ……」
杉浦「うん」
綾野「そ、その眼鏡良いよね」
杉浦「は?」
綾野「ご、ご、ごめんなさい!!」
杉浦「あっ……」
綾野「(は?とか言ってたよ。杉浦さん怒ってたよ……)」
杉浦「(あーしまった…)」
杉浦「(いきなり変なことを言われたから、は?とか言っちゃった)」
綾野「……」オロオロ
杉浦「(うわあ……綾野さん滅茶苦茶オロオロしてるよ。きっと怒ってると思われたな)」
杉浦「(あーこの空気何とかしないと……)」
杉浦「(……とりあえず、謝っておくか)」
綾野「は、はい!」ビクッ
杉浦「ごめんなさい、その……私は別に怒ってないから」
杉浦「今のはいきなり予想もしてなかった言葉がきて反射的に出てしまっただけよ」
綾野「な、なーんだ……良かった」
綾野「てっきり気を悪くさせちゃったのかと思って……」
杉浦「別にあのくらいで気を悪くしないわよ」
杉浦「(まあ、いきなり眼鏡を褒められても気が良くなりはしないけど)」
杉浦「……」
綾野「(また沈黙……)」
杉浦「(手元に紙が来てる……私が死んでからの状況についてか)」
綾野「(あっ、私の手元にも紙が来てる……私が死んでからのことだ)」
杉浦「(うわあ……泉美報われないなあ……)」
綾野「(由美も泉美も死んだんだ……やっぱりこういっちゃんは見崎さんとくっついたのか……)」
綾野「(というか……)」
綾野「(杉浦さん怖い……)」
杉浦「(紙を見た後、怯えた表情でこちらを見た)」
杉浦「(あの紙の内容が私同様死後の状況についてならば、合宿での私の行動についても書かれているわけか)」
杉浦「……」
杉浦「(せっかく怯えているみたいだから、ちょっとからかってみようか)」
杉浦「殺せえええええええええええええええええええ!!!!!!」
綾野「!?」ビクッ
杉浦「と、私は言ったのよ合宿で。それが引き金で合宿所がパニック状態」
綾野「へ、へー」ビクビク
杉浦「(おお、びびってるびびってる)」
綾野「ひっ!!」ビクッ
杉浦「残念ながら首にコードが絡んで死んじゃったけどね」
杉浦「こうグイッ!っと」
綾野「!!」ビクッ
綾野「そ、そうなんだ……」ビクビク
杉浦「(ビクビクしてくれて面白いなあこの子)」
綾野「(何!?一体何なの!?怖いよ杉浦さん)」ビクビク
綾野「え、えっ?」ビクビク
杉浦「私のことを怖がってたみたいだから、ちょっとからかってみたけど、気持ち良いくらい反応してくれるから、こっちもやりがいがあるわ」
綾野「か、からかってみた……?」
杉浦「そう、からかってみたの」
綾野「ひ、ひどいよ杉浦さん……」
杉浦「(ひどいどころか、不謹慎にもほどがあるんだろうな。合宿のパニックは現象と私とババアと勅使河原と風見君あたりのせいだから)」
杉浦「ごめんなさい。せっかく怯えてくれていたから、ちょっと遊んでみようと思って」
杉浦「そこまで怯えなくてもいいじゃない。面と向かって話したことはないとはいえ、お互い知らない仲でもないんだから」
綾野「由美達がいるのといないのとじゃ大きいよ」
杉浦「そうかしら……まあ、そうね」
綾野「それに……気を悪くしたらごめんね。普段から杉浦さんのことは少し怖いなと思ってたから」
杉浦「私って怖そうなの?」
綾野「いつも不機嫌そうな顔をしているし、泉美の横で冷徹な参謀みたいにしてたから……」
杉浦「誰が冷徹な参謀よ……」
綾野「え?」
杉浦「あなたのことは、正直言って、ちょっとうざいなと思ってた」
綾野「うざい……」
綾野「うーん、他の女子にも少し避けられてるなと思うことはあったから、私ってやっぱりうざいのかな……」
杉浦「私があなたをうざいと思っていたのは、多分他の女子とはちょっと違う理由だと思うけどね」
綾野「え?」
綾野「えっ、泉美?」
杉浦「あなたが泉美と楽しそうにしてるから……」
綾野「は、はい?」
杉浦「だから、あなたがいつもの明るい調子で、部活やら教室やらで、泉美と楽しそうにしてるから……」
綾野「な、何でそれで!?それにその理由だと由美はどうなるの?」
杉浦「小椋は何だかんだでそこそこ付き合いが長いから……」
綾野「じゃあ、私は何でそんな理由でうざがられてたの?」
杉浦「……」
杉浦「嫉妬してたんだろうな多分」
綾野「嫉妬?」
杉浦「あなたの性格や泉美が取られることに」
綾野「……」
綾野「杉浦さんって意外と可愛いんだね」
杉浦「……」
杉浦「はあ!?」
杉浦「子供みたい……」
杉浦「……反論できないか」
綾野「杉浦さんのことは、大人びてて冷たくて怖いと思ってたけど、少し印象が変わったかもしれない」
杉浦「悪かったわね……子供じみてて……」
綾野「悪くないよ、可愛いし、その方が親しみやすいよ」
杉浦「可愛いってあなたねえ……」
杉浦「……」
杉浦「はあ……」
綾野「杉浦さんのことたかちゃんって呼んでいい?」
杉浦「は?」ギロッ
綾野「ご、ごめんなさい、調子に乗ってました!」
杉浦「あなたはあなたで面白いと思うわ。基本的に明るいのに、実際は臆病で、小動物みたい」
綾野「しょ、小動物……」
現象「はい、終了」
杉浦「まあ、あなたといくらか腹を割って話せて、それなりに良かったかな」
綾野「うん、私も」
中尾「……」
中尾「(やばい、川堀と二人きりになった)」
中尾「(噂じゃこいつはホモで俺のケツを狙ってるらしいんだよな)」
中尾「(掘られる前に何とかしねえと……)」
川堀「お前と話せって言われてもな」
中尾「(話すのも面倒臭い、早く掘りたいってことなのか!?)」
中尾「(何とかして逃げねえと……)」
中尾「(出口の見つからない個室。その中で机を挟んで川堀と二人きり……)」
中尾「(どうしろってんだ!!)」
中尾「(現象早くここから出してくれ!!)」
川堀「お前最近どうよ……って俺もお前も死んでるから、最近どうよも何もないか」
中尾「(ケツの具合を聞いてきたのか!?)」
中尾「(まずい、奴は臨戦態勢だ!くそっ!何か手はないのか!?)」
川堀「お前さっきから何で黙ってんだよ?」
中尾「い、いや何か話題がねえかなと思って(ここは奴を刺激しないように……)」
中尾「(ナニをする気なんだろお前は)」
川堀「あ、そういえば」
中尾「な、何だよ」
川堀「俺と中尾について何か変な噂が流れてるらしいな」
中尾「!?ど、どんな噂だ……?」
川堀「俺がホモで中尾のケツを狙ってるとかいう」
中尾「(まずい!!仕掛けてきた!!)」
中尾「(そう言ってこちらを油断させる気か!?)」
川堀「おい、中尾?」
中尾「な、何だよ……」
川堀「お前さっきから様子が変だけど、ひょっとしてその噂を信じてないだろうな?」
中尾「そ、そんなことねえよ……」
川堀「おい、俺はホモじゃねえぞ」ドンッ
中尾「ま、待て!それ以上近づくな!!」
川堀「お前やっぱり信じてんじゃねえか!!」
中尾「わ、分かったから落ち着け。それ以上近づくな!!」
川堀「分かってねえだろ!!人の話を聞けよ!!」
中尾「や、やめろ!!来るな!!」
川堀「面倒くせえ!誰だよ変な噂を流したのは!?」
中尾「だ、誰か助けてくれ!!」
川堀「俺が助けて欲しいわ!!」
未咲「たまには外してもいいかなって」
赤沢「ふーん……」
赤沢「私と見崎さんって結構絡みがあったよね……殺し合うくらい……」
未咲「(この人私を鳴と勘違いしてるのか。鳴のクラスの人かな?)」
未咲「(あ、手元に紙がある)」
赤沢「その紙何?」
未咲「今読んでるところだから、ちょっと黙ってて」
赤沢「あ、はい」
赤沢「(何で私の手元には紙がないんだろう)」
未咲「(この人、鳴と取っ組みあったときに、鳴の左目を見てるんだ。何で私が鳴じゃないって思わないんだろう。髪の色だって違うのに)」
未咲「(人物関係としては赤沢さん⇒榊原君⇔鳴ね)」
未咲「(鳴の奴も隅に置けないな。私が死んだ後に彼氏ができるなんて)」
未咲「(さて、赤沢さんには私の正体を教えておくべきか……)」
赤沢「見崎さん?」
未咲「(でも、せっかく勘違いしてくれてるからなー……ここは一つからかってみようか)」
赤沢「見崎さーん」
未咲「(さっきの資料を見る限り、からかうネタはあれしかないよね)」
赤沢「何?」
未咲「この前榊原君とデートをしたよ」
赤沢「ヘ、ヘー」
未咲「私が遊園地に行きたいって言ったら、榊原君が連れて行ってくれたの」
赤沢「ソ、ソウナンダー」
未咲「お化け屋敷で私が怖がってたら、榊原君が抱き寄せてくれたな」
赤沢「ヨ、ヨカッタネー」
未咲「観覧車の中では榊原君とキスしちゃった」
赤沢「おいコラ!!」
赤沢「どうしたもこうしたもあるか!!あの一件のおかげで私が恒一君をどう思ってたかはあなたも察しがついてるでしょ!!」
未咲「あの一件?」
赤沢「お前は殺されかけたことも忘れてるのか!!」
未咲「そのことかー、でも榊原君のおかげで助かったからなー」
赤沢「あの時殺りそこなったことを猛烈に後悔してるわ……」
未咲「あっ、そういえば」
赤沢「何よ」
未咲「榊原君の体はもう私のものになったから」
赤沢「」プツン
赤沢「殺す!!今ここで殺す!!絶対に殺してやる!!」
未咲「落ち着きなよ赤沢さん。ここで私を殺しても、榊原君が赤沢さんのものになることはないよ」
赤沢「うるさい!!殺す!!殺してやる!!」
未咲「(あーやりすぎたなー)」
未咲「(それにしても、この人単純だなー。こうも私を鳴だと信じて疑わず、私の話にも疑問を持たないなんて)」
未咲「現象さーん、そろそろ終わりにしてくださーい」
現象「はーい」
赤沢「待てコラ!!畜生!!」
佐藤「……」
佐藤「(あまり得意じゃない人と対面させられたなあ……)」
見崎「……」
佐藤「(ああもう!何を考えてるのかさっぱり分からない。どうしろってのよ)」
見崎「……佐藤さん」
佐藤「(このまま何もせずに時間切れまで待ってもいいかな)」
見崎「佐藤さん」
見崎「佐藤さんが腹黒いという噂を小耳に挟んだんだけど、本当?」
佐藤「……」
佐藤「仮に私が腹黒いとしたら、その腹黒い人に直接聞くことじゃないよねそれ?」
見崎「そうだね」
佐藤「……何でそんな質問をしてきたの?」
見崎「何か話題はないかなと思って考えてたら、とっさにこの噂を思い出したから」
佐藤「ああ、そう……」
佐藤「何でそんな噂が流れてるの?」
見崎「分からない、私も人伝に聞いただけだから」
佐藤「思い当たる節がないんだけど……」
見崎「火のないところに煙は立たないというけど、火がなくても火事だと騒ぎたがる人はいるからね」
佐藤「迷惑な話ね……」
見崎「一応、私の考えを言ってみてもいい?」
佐藤「何?」
佐藤「見た目の印象?」
見崎「おっとりしていると言う人もいるけど、冷めててキツそうだと言う人もいるから」
佐藤「そんな風に思われてるんだ」
佐藤「(的外れでもないから、反論しづらいなあ)」
見崎「後は、たまに思っていることをズバッというから、さっきの見た目の印象とギャップがあって、あるいは、相まって黒く見えるんじゃないかな」
佐藤「私そんなことしてる?」
見崎「たまに」
見崎「そのままでいいんじゃない?」
佐藤「でも、腹黒いとか言われるのはやだな」
見崎「今更変えるのは難しいと思うし、下手に変えるとまた変な噂が立つよ。それに、見た目の方はどうしようもないと思う」
佐藤「それもそうか……」
佐藤「……って、よく考えたら、何かとマイペースな見崎さんにそう言われても、あまりあてにならない気がする」
見崎「失礼なことを言われてる気がする」
佐藤「私の周りの意見でいい?失礼な意見だけど」
見崎「いいよ」
佐藤「変人」
見崎「そんな気はしてた……」
佐藤「自覚はあるんだ」
見崎「昔からよく言われてるから」
佐藤「ああ……何かごめん……」
見崎「言われ慣れてるから大丈夫」
見崎「うん」
佐藤「いくら絡みがなかったとはいえ、私と見崎さんは生き残ってるんだから」
見崎「そのうち話す機会がありそうなのに、何でわざわざこんな所に連れてこられたんだろう?」
佐藤「うん、そう」
見崎「卒業までまともに話さないだろうって判断されたんじゃない?」
佐藤「……今度からもう少し仲良くしようか」
見崎「うん」
未咲「(この人が榊原恒一君か)」
未咲「何で私達が対面させられてるんだろうね、いつも会ってるのに」
恒一「未咲さんだよね?」
未咲「うん、見崎だけど、何でさん付けをするの?」
恒一「藤岡未咲さんだよね?」
未咲「あれ?バレてた?」
恒一「僕は見崎から未咲さんのことを聞いてるからね。髪の色が違って、目の色も違ってれば、気付くに決まってるよ」
未咲「さっきの赤沢さんはこっちが引くくらい騙されてくれたのになー」
恒一「何やってんの……」
未咲「鳴のふりをして、恒一君とのイチャイチャ生活について語ってみました」
恒一「鬼だ……」
未咲「いやー向こうが勘違いしてくれてたからさー、からかうには絶好のチャンスだと思って」
恒一「だからって、酷なことを……」
未咲「マジ切れしたのを見て、さすがに私も反省したよ」
未咲「んー?この現象は絡みが薄かった人同士が対面させられるんでしょ。だったら、あの二人が一緒になることはないでしょー」
未咲「赤沢さんはちょっと疑問に思ってたみたいなのに、結局、私を鳴だと信じたままだったけど」プッ
恒一「……本当に反省してるの?」
未咲「やりすぎたとは思ってるよ」
恒一「僕は何となく嫌な予感がするな……二人が対面させられるような……」
未咲「もー心配性だなー、ありえないって」
恒一「だといいんだけど……」
恒一「な、な、何てことを言ってるの!!僕はまだ見崎とそんな……」
未咲「あれ?そうなの?でも、キスくらいはしてるでしょ?」
恒一「まだだよ!!」
未咲「えーそうなの。そんなんじゃ、鳴が別の男の方に行っちゃうかもよ」
恒一「さっきも別の人に同じことを言われた……」
未咲「それで、最初は落ち込んでる榊原君だけど、何だかんだで普通に他の女と付き合いだすってことになっちゃうよ」
恒一「妙にリアルな話はやめて……」
恒一「はい……」
未咲「まー、応援してるから頑張ってね」
恒一「はい」
現象「はい、終了」
未咲「じゃあ、鳴のことをよろしくね。寝取られないでねー」
恒一「うっ……頑張ります」
松井「杏子ちゃ~ん」イチャイチャ
金木「どうしたの亜紀?」イチャイチャ
松井「死んじゃったけど、そのおかげで杏子ちゃんと一緒にいられるのが嬉しいなって」イチャイチャ
金木「私もだよ。これからはずっと一緒だからね」イチャイチャ
勅使河原「(何でこの二人はセットで来てるんだ……)」
松井「杏子ちゃ~ん」イチャイチャ
金木「亜紀~」イチャイチャ
勅使河原「(俺完全に空気じゃねえか)」
勅使河原「なあ、金木、松井」
金木「亜紀の髪ふわふわしてて気持ちいい」
松井「くすぐったいよ杏子ちゃん」
勅使河原「(無視しやがった!)」
勅使河原「おい、金木、松井!!」
松井「お返しだよ、えい!杏子ちゃんの髪はさらさらでいいな」
金木「私は亜紀のふわふわした髪が羨ましいよ」
勅使河原「(畜生……)」
金木&松井「うるさい」
勅使河原「すみませんでした……」
金木「そういえば、勅使河原って風見と仲良かったよね?あいつ結局どうなったの?」
勅使河原「……死んだよ」
金木「そうなんだ。ざまあみろ」
松井「ひどいよね、あの眼鏡。いきなり襲いかかって来るんだもん」
金木「でも、死んだおかげで、ずっと亜紀といられるようになったのは良かったかな。あの眼鏡は許さないけど」
松井「私もそこは嬉しいかな」
金木「殺された側からしたら、殺した側の理由なんて関係ないよ」
松井「そうそう。私達があの眼鏡に殺されたことには変わりないんだから」
勅使河原「あいつは本当はそんなに悪い奴じゃないんだ。それなのに、俺は……」
金木「だからさあ、理由はどうあれ、それで無差別殺人をやっていいわけないでしょ」
松井「どんな理由があろうと、何を言われようと、私達があの眼鏡を許すことはないよ」
勅使河原「それでも、謝らせてくれ……」
金木「あのさぁ……結局あんたはどうして欲しいの?」
松井「後悔してるのは分かるけど、今更それをこっちにぶつけられても、こっちも困るよ」
松井「それでも、結果的に二人一緒にいられるようになったことだけは良かったと思ってる」
金木&松井「それでいいでしょ?」
勅使河原「……」
金木「言いたいことはあると思うけど、これでこの話は終わり」
松井「そこで大人しくしててね」
金木「亜紀~」イチャイチャ
松井「杏子ちゃ~ん」イチャイチャ
勅使河原「……」
沼田峯子「……」
前島「(僕とこの人は十分に絡みがあっただろ!というか、もう絡みたくない!)」
沼田「……」
前島「(僕はこの人に殺されかけたんだぞ!ああもう、ここから逃げ出したい)」
沼田「ねえ、あなた」
前島「は、はい!」
沼田「あの時はごめんなさいね」
前島「え?」
前島「え……」
前島「(あれ?普通に謝って来たぞ?この人実は良い人なのか?)」
沼田「本当にごめんなさいね」
前島「い、いえ、済んだことですし」
沼田「あなたって優しいのね」
前島「いえ、そんな……」
沼田「あなたを見ていると夫の若いころを思い出すわ」
前島「はい?」
前島「は、はあ……」
沼田「年甲斐もなくムラムラしてきたわ」
前島「は、はい!?」
沼田「ねえ、いいでしょ?」
前島「な、何がですか?」
沼田「とぼけちゃって」
前島「お、おい!!現象!!出せ!!ここから出してくれ!!」
沼田「ハァハァ……」
前島「誰か助けてー!!」
望月「(誰だろうこのナースさん。あっ、ひょっとして)」
望月「水野君のお姉さんですか?」
早苗「えっ、何で知ってるの?」
望月「亡くなった水野君のお姉さんが看護婦だって聞いていたからです」
早苗「なるほど」
望月「僕は水野君のクラスメイトの望月優矢です」
早苗「よろしくね、望月君」
望月「!!」ドキッ
早苗「どうしたの望月君?」
望月「な、何でもないです!!」
望月「(水野君のお姉さん綺麗だなあ)」ドキドキ
望月「(僕水野君のお姉さんのことが好きになったのかな?)」ドキドキ
望月「(あっ、でも、水野君のお姉さんはもう亡くなってるのか……)」
早苗「望月君?」
望月「な、な、何でもないです!!」
望月「大丈夫です!!」
早苗「体調が悪いなら、無理しちゃだめよ」
望月「本当に大丈夫だから気にしないで下さい!!」
早苗「う、うん……」
望月「(うわあ……滅茶苦茶動揺しちゃってるよ。お姉さん変に思ってないかな……)」
望月「あっ、はい。水野君なら元気にやってますよ」
早苗「そう、良かった。弟とはあまり仲が良くなかったけど、身内が死んだのはこたえてると思ったから」
早苗「でも、元気にしてるのなら、心配ないかな……」
望月「(しまった。お姉さんが亡くなったことにはショックを受けていたくらいは、言っておくべきだった)」
望月「で、でも、お姉さんが亡くなってすぐの頃は、すごく落ち込んでました!!」
早苗「望月君、もしかして私に気をつかってくれてる?」
望月「そ、そそ、そんなことは……」
早苗「ありがとう。優しいのね」
望月「(あわわわわわ)」
望月「(って、何を考えてるんだ僕は!!)」
早苗「望月君?」
望月「は、は、はい!!」
早苗「さっきから、何か変だけど大丈夫?」
望月「大丈夫です!!」
望月「(うわあ、やっぱり変だと思われてるよ!!どうしよう……)」
早苗「(望月君、面白い子だなあ)」
多々良「……」
多々良「(何で赤沢さんはあんなに不機嫌そうなんだろう)」
赤沢「チッ」イライラ
多々良「(すごく居心地が悪い……)」
赤沢「あの根暗眼帯め……」イライラ
多々良「(根暗眼帯……見崎さん?見崎さんと何かあったのかな?)」
赤沢「ああもう!!」イライラ
多々良「あ、赤沢さん」
赤沢「何?」ギロッ
多々良「え、えーと……」ビクッ
多々良「(やっぱりやめておこうか。でも、ここで何でもないって言ったらまた機嫌が悪くなりそうだな)」
多々良「(ここは思い切って……)」
多々良「な、何か嫌なことでもあった?」
赤沢「ええ、あったわよ!!」
赤沢「ええ、そうよ!!あの眼帯娘は私の気持ちを知っていながらあんなことを!!」
多々良「(見崎さんと榊原君の仲がそんなに進んでたなんて。普段の様子からは想像もつかないな)」
多々良「(もしその話が本当なら、見崎さんと榊原君はもうセ、セッ……)」
多々良「(ふわぁぁぁぁ///)」
赤沢「ああもう!!」ドンッ
多々良「!!」ビクッ
多々良「(見崎さんのことはよく知らないけど、赤沢さんの気持ちを知っていてそんなことを言うのかな……)」
多々良「(元恋敵と再会して、思わず自慢してみたくなったから?)」
多々良「(あれ?そもそも、この現象って絡みの少なかった人同士が対面させられてるんじゃ)」
多々良「(赤沢さんと見崎さんの絡みが少なかったとは、ちょっと思えないしなあ……)」
多々良「(うーん、でも、これが現象の仕業なら、そんな意地の悪い事態が起こる可能性もなくはないか……)」
赤沢「あの眼帯め!!」イライラ
多々良「(何にせよ、赤沢さんが気の毒な事には変わりないか)」
多々良「(赤沢さんと会うことはもうないんだろうな……)」
多々良「(赤沢さんへの手向けとして、せめて愚痴を聞いてあげるくらいはできるかな)」
多々良「赤沢さん」
赤沢「何!!」
多々良「言いたいことが色々と溜まってるんでしょ。私で良ければ聞いていくよ」
赤沢「……いいの?」
多々良「うん」
赤沢「……じゃあ、お言葉に甘えて」
中島「(よりによって、顔も見たくない人と……)」
中島「(私とこの人は思いっきり絡んでたと思うんだけど、軽くトラウマを作ってくれるぐらい)」
中島「(まずい、血の臭いが蘇ってきた……他のことを考えないと……)」
久保寺「教卓の前に座っている中島さんには悪いことをしてしまいましたね。あの時は本当にすみませんでした」
中島「(思い出すようなことを言わないで!!)」
久保寺「今際の際に、血にまみれている中島さんの姿が見えました。本当にあなたには何とお詫びをしてよいのやら……」
中島「(やめて!!)」
久保寺「しかし、私は教師として教え子にひどいことをしてしまいました」
久保寺「中学生の少女が頭から血をかぶるなんて、さぞやつらかったでしょうに」
中島「(その通りだからこれ以上喋るな!!)」
久保寺「私もまさかあそこまでひどいことになるとは思わず、あなたには本当に迷惑をかけてしまいました」
中島「(現在進行形で迷惑をかけられています)」
久保寺「血の汚れはちゃんと取れましたか?もし中々取れなかったのならば、本当に申し訳なく思います」
中島「……」プツン
久保寺「何でしょう?」
中島「ちょっと黙ってください」
久保寺「しかし、私はあなたにひどいことを……」
中島「聞こえませんでしたか?だ・ま・れ」
久保寺「……」
中島「(今日の夕飯は何だろうな。あっ、恵に借りた本を返しておかないと)」
有田「あ、どうも」ペコッ
桜木「この紙に書いてありますが、私が死んでから色々なことがあったんですね」
有田「色々あったねえ、私も一度死にかけてるし」
桜木「有田さんは……本当ですね、よくこれで助かりましたね」
有田「爆発音が聞こえた時は絶対に死んだと思ったよ、まさかあれで外に出れるなんて」
桜木「私だったら絶対に死んでいたんでしょうね。傘で死ぬくらいなんですから……」
有田「ああ!桜木さんネガティブモードに入らないで!」
桜木「面倒くさいことですか?」
有田「私が助かった経緯を皆に話したら、あだ名が“開運 有田大明神”になりました……」
桜木「それはまた……」プッ
有田「今笑わなかった?」
桜木「何のことですか?」
有田「有田の運に肖れといって、皆に持ちあげられるようになって大変だよ」
桜木「いいことじゃないですか」
有田「全然良くないよ」
有田「あ、うん……それと比べたら贅沢な悩みだよね……」
桜木「でも、有田さんってそんなに運が良かったんですね。少し驚きました」
有田「うん、私も驚いてる」
桜木「交友関係が広い人だなとは思ってましたが、それ以外は割と普通な人だとばかり」
有田「あはは、普通とか私にぴったりの言葉だよね。ひょっとしたら、あの件で一生分の運を使ったのかも」
桜木「逆にこれからは“開運 有田大明神”としての人生が始まるかもしれませんよ」プッ
有田「ねえ、やっぱり馬鹿にしてない?」
桜木「はい?」
けどな」
桜木「渡辺さん達ですか?」
有田「うん、参加者19人中11人が生き残ったんだけど、半分弱が死んだ中で生き残れ
るってのは、それだけでも強運だと思う」
有田「珊達はシャンデリアの下敷きになって生き残ったらしいから、運の良さじゃ私
と大差ないと思うんだけどなあ」
桜木「普段普通な有田さんだったからこそ、死亡確実と思われた状況で生き残ったこ
とに注目が集まっているんじゃないですかね?」
有田「普通のままでそっとしておいて欲しかった」
桜木「でも、普通のままだと普通に死んでいたかもしれませんよ。私みたいに傘で死
ぬなんてことはないと思いますが」
有田「うぅ……生き残っただけありがたいってことなのかな」
有田「うん、お互いに無事で良かったって言いあったり、不参加組に心配されたり」
有田「私も最初はそんな感じだったんだけどね……」
桜木「いつの間にか神様に」
有田「うん。発信源は誰なんだろう」
桜木「最初に誰に話したんですか?」
有田「皆で集まってる時に話したから、よく分からないよ」
桜木「そうですか。でも、助かったんだから、ポジティブに考えましょうよ」
有田「うん、そうだね」
桜木「風見君ですか?別にそんなことはないですけど……」
有田「桜木さんの件で風見君がバーサーカーになったって聞いたから。それで、杏子
達が……」
桜木「私も資料を読んで驚きました。あの風見君がそんなことをするなんて……」
有田「風見君は桜木さんのことが大好きだったみたいだけど、桜木さんは風見君のこ
とをどう思ってたの?」
桜木「どう……ですか……真面目でよく気が回る人だなとは思っていましたが……」
有田「好きだった?」
桜木「そこは風見君のためにも伏せておきます」
柿沼「……」
王子「資料を見る限り、猿田は助かったのか。それと、多々良さん達合宿不参加組も
無事みたいだね、良かったよ」
柿沼「う、うん、そうだね」
王子「合宿参加組の中では、柿沼さんも助かったんだったね。怪我はなかった?」
柿沼「うん、大きな怪我はなかったよ」
王子「それは良かった。ところで、猿田は元気にやっているかい?」
柿沼「あ、うん。でも、まだ少し落ち込んでるみたい」
王子「そうか……」
なってくれるといいんだけど」
柿沼「……事件云々っていうよりは、王子君がいなくなったことのショックが大きい
みたい」
王子「猿田……それは悪いことをしたな」
柿沼「(やっぱり、この二人はそうだよね。川堀×中尾みたいに私の妄想の産物じゃ
ないよね)」
柿沼「(せっかく美味しい組み合わせだったのに、まさか王子君が死んじゃうなん
て)」
柿沼「(でも、悲恋っぽくてそれはそれで……)」
柿沼「(って、何不謹慎なことを考えてるんだ私は……)」
王子「どうしたの柿沼さん?」
柿沼「な、何でもないよ」
柿沼「……さっきから人の心配ばかりだね」
王子「あんなことがあったんだから、当然心配するよ」
柿沼「でも、王子君は……」
王子「今更言っても仕方ないよ。今の僕に出来るのは、皆の無事を喜ぶことだけさ」
柿沼「(性格までイケメンだなこの人)」
柿沼「でも、皆王子君がいなくなって寂しがってるよ」
王子「もしそうなっているのなら、そのことについては申し訳なく思うよ。皆に余計
な心労をかけてしまうなんて」
王子「もちろん寂しいよ。でも、猿田達が無事だと聞いて少し元気が出たかな」
王子「これからは、皆が無事でいられることを祈り続けるよ」
柿沼「(この人は……)」
王子「猿田に会ったら、僕のことでいつまでもくよくよしないでと伝えておいてくれ
ないかな」
柿沼「……分かった」
王子「ありがとう、柿沼さん」
柿沼「(イケメンすぎるのも考えものか)」
高林「(うっ、藤巻さんだ。この人苦手なんだよな)」
藤巻「おい」
高林「は、はい!!」
藤巻「その、何だ……お前が死んじまって残念だったよ」
高林「はあ……」
藤巻「体の方はもう大丈夫なのか?」
高林「うん、死んでからはもう発作とかもなくなったよ」
高林「(あれ?普通に心配してくれてるぞ?)」
高林「(ヤンキーっぽかったから、てっきり怖い人だと思ってたけど、ひょっとして良い人なのか?)」
高林「藤巻さんって優しいんだね」
藤巻「か、勘違いすんなよ!!私はただ、お前や和久井みたいな弱い奴等を放っておけないだけだ!!」
藤巻「強い奴等は自分で何とかするけど、弱い奴等は誰かが何とかしないといけないだろ!!」
高林「(フェアだ……)」
見崎「(赤沢さん?何で赤沢さんが来たんだろう。私と赤沢さんは十分絡んでたと思うけど……)」
赤沢「またあんたか……」
見崎「えっ、また?」
赤沢「さっき散々自慢していったじゃない。もう忘れたのか、この鳥頭……」
見崎「(さっき?……あっ、未咲と会ったのか)」
見崎「(でも、髪の色が違うのにな。それに、赤沢さんって私の眼帯の下を見たことあるよね。未咲がいたずらで眼帯をつけてたのかな?)」
見崎「(散々自慢していったって、何を言ったんだろう……)」
見崎「(赤沢さんがイライラしてるってことは、ろくでもないことを言ったんだろうな)」
見崎「(ここはまず誤解を解いて、それから何を言われたのか聞いていこう……)」
見崎「赤……」
赤沢「恒一君と一緒にいられて嬉しい?」
見崎「え?」
赤沢「耳が詰まってるの?恒一君と一緒にいられて嬉しいかって聞いてんのよ?」
見崎「質問の意味がよく……」
赤沢「ふざけんな!!」
赤沢「イチャイチャしてんだろ!!ヤることヤってんだろ!!さっき散々自慢しておいて何とぼけてんだ!!」
見崎「(未咲め……何を言った……)」
見崎「赤沢さん、それは私じゃなく……」
赤沢「うるさいうるさい!!私が恒一君のことをどう思ってたか、あんたももう分かってるでしょ!!それなのに、あんたは……あんたは……」
見崎「だからそれは……」
赤沢「私がどれだけ悔しかったか分かる!?あんたなんかに……あんたなんかに恒一君をとられて……」
赤沢「死人に鞭打って楽しいか!!」
赤沢「何!?今度は何を自慢する気なの!?」
見崎「だから、そうじゃなくて……」
赤沢「根暗!!チビ!!ブス!!」
見崎「(駄目だ……話が通じない、というか、話せない……)」
赤沢「あの時殺しておくべきだった!!何で……何で私の方が死ななきゃいけないの
よ!!」
見崎「(どうしよう……)」
恒一「何を人事みたいに……君のせいでこうなってるのに……」
未咲「さすがに私も反省してるよ。ほんの出来心でやったいたずらで、ここまでひどいことになるとは思わなかった」
恒一「大体、絡みがない人同士が対面させられる現象で、何であの二人が対面させられてるのさ?」
現象「面白いから」
恒一「それをわざわざ僕達を呼び出して見せているのは?」
現象「面白いから」
恒一「悪趣味だな……」
現象「お前も共犯みたいなものじゃないか」
未咲「うん、そうだね」
恒一「未咲さん……」
未咲「だから、共犯者から提案♪せっかくだから榊原君もあの中に入れてみようよ。今の二人なら取り合いを始めて、いっそうカオスなことになるかも」
恒一「未咲さん!?一体何を!?」
現象「なるほど……それも面白いかもしれないな。行ってこい、榊原」
恒一「ちょっ……」
未咲「ごめんね……頼んだよ、榊原君……」ボソッ
見崎「赤沢さん……お願いだから話を……」
恒一「やめろ!!」
赤沢「恒一君!?」
見崎「榊原君?」
赤沢「そうか……二人して私を笑い物にするために送られてきたのか……」
赤沢「殺す!!二人とも殺してやる!!」
恒一「落ち着くんだ赤沢さん!!」ドンッ
恒一「さっき赤沢さんが会った見崎は見崎じゃないんだよ!!」
赤沢「そんな話信じられるか!!」
恒一「さっき赤沢さんが会った見崎の目の色を思い出して!!」
赤沢「は?両目とも赤かったわよ」
恒一「合宿の時赤沢さんが取っ組みあった見崎の目の色は!?」
赤沢「そんなの……あれ?」
赤沢「眼帯をしてある方の目は青……あれ?」
恒一「それから、髪の色はどうだった?」
恒一「それは、赤沢さんが会ったのは見崎の従姉妹の藤岡未咲さんで……赤沢さんに見崎達のことを話してもいい?」
見崎「いいよ。この際、仕方ないから」
赤沢「見崎さんの双子の姉妹……」
見崎「あの子はちょっといたずら好きなところがあるから。でも、今回のはやりすぎだと思う。本当にごめんなさい」
赤沢「えーと……私も取り乱して、色々とひどいことを言ってその……ごめんなさい。」
恒一「(何とか収まってくれて良かった)」
赤沢「それで……恒一君と見崎さんはもうセッ……セックスしたの?」
見崎「してないよ」
赤沢「じゃあ、遊園地でデートして観覧車でキスしたってのは?」
見崎「観覧車は嫌いだから……」
恒一「(未咲さん最悪だ……)」
赤沢「じゃ、じゃあ……二人の関係はどこまで進んでるの?」
恒一&見崎「……」
恒一「えーと……」
見崎「合宿の時からほとんど変わってないよ」
恒一「赤沢さん?」
赤沢「ほっとしたような、少し残念なような……」ボソッ
赤沢「見崎さん、ちょっとこっちへ来て」
見崎「何?」
赤沢「あなたは私が手に入れられなかったものを手に入れたんだから、もっと頑張りなさいよ」ヒソヒソ
見崎「……うん」ヒソヒソ
赤沢「恒一君もね」
榊原「え?」
未咲「おー丸く収まったねー」
未咲「やるなー榊原君。こんなにきっちりと収拾をつけてくれるなんて」
現象「お前……最初からこうなることが分かってたな?」
未咲「えー何のことだか分かんないなー」
現象「畜生!!騙しやがったな!!お前はこれから3組の災厄を起こすたびに、死者
として送りこんでやる!!」
未咲「やれるもんならやってみなよバーカ」
見崎「現象の空間から出られたみたい」
恒一「結果から言えば、今回の現象は良かったのかな?」
見崎「そうだね」
恒一「皆のお墓参りには定期的に行こう」
見崎「うん」
恒一「それから……」
恒一「今度の日曜日にどこかへ遊びに行かない?」
終わり
それこそ死んで詫びる、とかになっちゃうよな。もう死んでるけど
4月は何も対策しなかったからな
面白かった
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1339778072/
Entry ⇒ 2014.10.07 | Category ⇒ Another | Comments (0)
鳴「ご飯」恒一「はいはい」
鳴「買い物行く?」
恒一「外雨降ってるよ」
鳴「雨は嫌いじゃない」
恒一「びしょ濡れになった見崎を拭くのは僕なんだけど?」
鳴「…嫌?」
恒一「それくらい自分でやってほしいかな」
鳴「うん。いいよ」
恒一「豚骨と塩どっちが好き?」
鳴「豚骨」
恒一(まあどうせ僕のも分けたげる羽目になるんだろうけど)
恒一「そういう見崎こそ」ズルズル
鳴「…成績落ちたりしたら東京戻った後大変じゃない?」ゴクゴク
恒一「かもね」ズルズル
鳴「もう…」ゴチソウサマ
鳴「…そういう意地悪、嫌い」プイッ
恒一「あはは。ごめんごめん」
鳴「これは没取です」
恒一「どうせ元から貰うつもりだった癖に」
鳴「いいから」アーン
恒一「はいはい」アーン
恒一「もう眠くなったの? まだ昼間だよ」
鳴「昨日夜更ししてたから…。榊原君が電話してくるからだよ」
恒一「よく言うよ。僕が眠いって伝えても『もうちょっと』とか言ってたの見崎じゃない」
鳴「榊原君は眠くないの?」
恒一「僕はもともと睡眠時間短いから」
恒一「ここで寝ないでよ? ほら、部屋戻ろ」
鳴「うん…」クテー
恒一「あーもう」ダキッ
鳴「んぅ…」キュッ
恒一「そのまま掴まっててよ」
鳴「はーい…」ギュ
鳴「Zzz」
恒一「熟睡してるし…。このまま梯登るの危ないしなぁ」ウーム
鳴「さかきばら、くん…」ムニャムニャ
恒一「はいはい」ナデナデ
(仕方ない。このまま適当に座っておこう)
鳴「…ん」
恒一「あれだけ食べてるのに栄養は何処に…」ジー
鳴「Zzz」
恒一(…胸はないな)
恒一「いかんいかん。…これでいいかな」ペラッ
鳴「…ぁ、むにゅ」モゾモゾ
恒一「…」ペラッ
鳴「Zzz」ギュー
恒一(集中できん…)モンモン
「あれ? 何で部屋に…」
恒一「Zzz」
鳴「寝てるの?」ツンツン
恒一「ん…」
鳴(かわいい)
恒一「くー…」ネムネム
鳴「いたずらとかは…まあ榊原君だし。ないよね」
恒一「Zzz」
鳴「…」ナデナデ
鳴「…」プニプニ
鳴「!?」グニグニ
鳴「…」オソルオソル
鳴「…」ペシペシ
鳴「あ」
恒一「…起きてたんだ」ゴシゴシ
鳴「おはよう榊原君」
恒一「おはよう見崎」
鳴「うん」
恒一(股間が痛いような…何故?)
鳴「30分前ぐらいかな」
恒一「そっか。なら離れてれば良かったのに。暑いでしょ?」
鳴「榊原君こそ。私床でも寝れるよ?」
恒一「体痛くなるじゃない」
鳴「気にしないよ」
恒一「僕は気にするんだよ」
鳴「…そっか」
鳴「どうしたの?」
恒一「ん? いや少し汗の匂いが…」
鳴「!?」バッ
恒一「今更遅いよ」
鳴「えっち」
恒一「いや僕が汗臭いって話だから」
恒一「いいの?」
鳴「沸かして来るから待ってて」テクテク
恒一「ありがとー」
鳴『どう?』
恒一「いいお湯だよ。見崎ん家のお風呂は広くていいねー」
鳴『そう。なら良かった』
恒一「見崎も入る?」
鳴『いいの?』
恒一「ごめん冗談です」
恒一「見崎?」
鳴「…」ガララ
恒一「ぶっ!?」
鳴「詰めて」グイグイ
恒一(タオル巻いてるけど! けど!)ドキドキ
恒一「…」ドキドキ
鳴「榊原君」
恒一「な、何?」
鳴「見せてあげようか?」
恒一「なっ!?」
恒一「…見崎」
鳴「ん?」
恒一「その、正直言って見たい」
鳴「素直でよろしい」
恒一「…」ドキドキ
鳴「…はい」
恒一「…」
鳴「…」
恒一「…もういいよ」
鳴「そう」モドシモドシ
恒一(だよね水着ぐらい着てるよねあああああ何言ってんだよ僕!)
恒一「…ごめんなさい」
鳴「これからは私以外の子に軽々しく『裸見たい』とか言わないことね」
恒一「うん…うん?」
鳴「?」
恒一「…見崎には言っていいの?」
鳴「…あ」
恒一「も、もうあがろうか」
鳴「う、うん///」
恒一「普通の無いの?」
鳴「普通のは私の」
恒一「じゃあフルーツで」
鳴「はい」
恒一「いただきます」ゴクゴク
鳴「いただきます」クピクピ
恒一「いいよ。二人だし、ババ抜きでいいよね」
鳴「うん」シャカシャカ
恒一「義眼でジョーカー探知は駄目だからね。勝てないから」
鳴「…ちぇ」
恒一「…」
鳴「――これ」ピッ
ジョーカー「やっほー」
鳴「ぐぬぬ…」シャッフル
恒一(真ん中のカードが一枚だけ飛び出してる…)
鳴「さぁ」
恒一(…右端でいいか)ピッ
鳴「あ」
恒一「お、当たりだ。はい、見崎の番」
恒一「どうしたの? 迷う必要ないよね?」
鳴「ぐ…」
恒一「はよ」
鳴「…いじわる」ピッ
恒一「あがり。僕の勝ちだ」
鳴「もう一回」
恒一「えー」
鳴「いいから」
恒一「はいはい」クスッ
恒一「そう?」
鳴「そうだよ。この前だって私が寝てた時勝手にこっちの眼見たでしょ」
恒一「お、起きてたの? ていうか意地悪なのかなそれ」
鳴「意地悪って言うか、悪戯って言うか…」
鳴「謝るくらいなら、ちゃんと言ってくれればいいのに」
恒一「嫌がられるかなって思ってさ。もうしないよ」
鳴「…別に、榊原君ならいいけど」
恒一「そ、そう?」
鳴「特別に、ね」
恒一「また騙されそうだから止めとく」
鳴「ほら、そういう所が意地悪」
恒一「そうなの?」
鳴「こっち見て」グイッ
恒一「わっ」
恒一「…」
鳴「…」
恒一「…」
鳴「…何か言って」
恒一「…」ナデ
鳴「んっ…」ピクッ
恒一「綺麗だよ」ボソッ
鳴「榊原、君…」
恒一「…」スッ
鳴「…」ギュッ
霧果「あら、何してるの?」ガチャ
霧果「…お邪魔しましたー」スタスタ
恒一「…」
鳴「…」
恒一「…お約束だよね」ハァー
鳴「そうね」フー
鳴「どうしよ…。いないものなんだし、明日の気分かな」
恒一「そっか。ま、明日も朝に来るから、その時決めよう」
鳴「うん」
恒一「じゃ、またね」
鳴「…待って」クイッ
恒一「ん?」
恒一「…ここ、外だけど」
鳴「じゃあ中に戻ってから」
恒一「もう。ここでいいよ」チュッ
鳴「んっ…」
恒一「満足した?」
鳴「…うん。気を付けてね」バイバイ
恒一「おやすみ」バイバイ
霧果「…」ジー
霧果「鳴」
鳴「なんですか?」
霧果「…榊原君は、いい子よね」
鳴「? はい。そうですね」
霧果「お母さん悲しいけど、応援するから。頑張って」グッ
鳴「なっ!?」
霧果「押し倒されないなら押し倒しちゃいなさい」
鳴「///」
鳴「え、えっと…」
霧果「榊原君、誰かに取られちゃうわよ? いいの?」
鳴「…だめ、です」
霧果「ま。鳴が一発押せばイチコロよ。頑張りなさい」
鳴(押し倒す…)ドキドキ
恒一「おはよう」
鳴「おはよ」
恒一「学校どうする?」
鳴「…今日も雨だし、いいんじゃない?」
恒一「だと思った。朝ご飯食べた? お弁当作って来たけど」
鳴「朝は済ませたよ。でも食べる」
恒一「あれ? もういいの?」
鳴「もうって、全部食べたよ?」
恒一「いや、いつもなら僕のもよこせって言うからさ」
鳴「よこせなんて言ってないよ」ムッ
恒一「そうだっけ?」
鳴「もう…」
恒一「あれ? もういいの?」
鳴「もうって、全部食べたよ?」
恒一「いや、いつもなら僕のもよこせって言うからさ」
鳴「よこせなんて言ってないよ」ムッ
恒一「そうだっけ?」
鳴「もう…」
恒一「?」
鳴「…」ドキドキ
恒一(あー何か企んでるな)
鳴(大丈夫…だよね?)
恒一(やっぱりお弁当欲しいのかな?)
鳴「…」ソワソワ
恒一「…」ウーン
鳴「…」ジー
恒一「…」カキカキ
鳴「…」コソコソ
恒一「あの…」
鳴「!」ビクッ
鳴「な、なんでもない。榊原君は勉強?」
恒一「うん。流石にね」カキカキ
鳴「どれくらいで終わる?」
恒一「あとは答え合せぐらいかな。なんで?」
鳴「…ちょっと、話たいかなって」
恒一「暇?」
鳴「うん」
恒一「そっか。ちょっと待ってね」
鳴「じゃあこっち来て」クイッ
恒一「? うん」
鳴「ここ座って」ポンポン
恒一「はいはい」
鳴「…」
恒一「それで、なんの話しようか」
恒一「珍しいね。いつもは僕がしてるのに」
鳴「あのね? 榊原君って、好きな娘いる?」
恒一「…ん?」
鳴「好きな人はいるの?」
恒一「それ、今更言う事?」
恒一「…いるけど」
鳴「誰?」ズイッ
恒一「勘弁してよ…」
鳴「言ってくれなきゃ嫌いになる」
恒一「…見崎」
鳴「ちゃんと言って」
恒一「――見崎が、好きだよ」
恒一「は、恥ずかしがるなら言わせるなよ…」
鳴「榊原君、真っ赤だよ?」
恒一「見崎もね。で?」
鳴「?」
恒一「見崎は好きな人いるの?」
鳴「榊原君」
恒一「…ごめん。ちょっと待ってね///」ウツムキ
恒一「もう…どういう意味があってこんな」
鳴「確認、かな」
恒一「確認?」
鳴「うん。分かってたけど、一応、ね」グイッ
恒一「へ?」ドサッ
恒一「…」ボーゼン
鳴「こうするなら、ちゃんと言わないと駄目かなって思って」
恒一「…なるほど」
鳴「…嫌?」
恒一「嬉しいけど、うん…」
鳴「嬉しいんだ」クスッ
鳴「榊原君がしてくれないから、私がするの」
恒一「…そっか」
鳴「そうだよ」
恒一「じゃあ次は僕がするよ」
鳴「期待してる」
チュ
恒一「ん、見崎…」
鳴「んむ…ふ、ぁ…んちゅ」
恒一「見崎、見崎…」
鳴「しゃかきびゃら、くん…ちゅっ、ちゅ」
恒一「…ふぅ」プハ
鳴「ん、ぅ…」ポワーン
鳴「…」
恒一「…しないの?」
鳴「したよ?」
恒一「?」
鳴「?」
鳴「これで?」
恒一「…えっと、この先と言うか、その…イヤーンな感じの」
鳴「イヤーン?」
恒一「ちょ、ちょっと待って。え? え?」
鳴「うん」
恒一「き、キスも、した」
鳴「うん///」
恒一「つ、次は?」
鳴「次? 霧果は押し倒したら好きにしていいって…」
恒一「霧果?」
鳴「あ」
鳴「あ、あのね? 榊原君を押し倒して、キスしたかったの」
恒一「あ、はい」
鳴「うん…」
恒一「…」
鳴「…」ウズウズ
鳴「…まだ」チュッ
チュッチュ
恒一(まぁ、いいか。今度ゆっくり教えよう。次は僕のターンだし)ナデナデ
鳴(幸せ♪)チュッ
霧果「…っち。今度こそは…」
happy☆end?
知能レベルが低すぎて現実感がなかったけど
まあ、鳴ファンは物言わない従順な女の子が大好物みたいだし
こういうのがいいんだろうね
やっぱりほのぼのSSもいいな
見てくれた人ありがと。後は落とすなり乗っ取るなり好きにどうぞ
また来週
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1339745683/
Entry ⇒ 2014.10.04 | Category ⇒ Another | Comments (0)