戦刃「わ、私が苗木くんの専属メイド?」
1: ◆6zDpBnlluo 2015/01/11(日) 18:48:19.16 ID:2wWYQzZPO
始めに言っておく
エロはない
エロはない
2: ◆6zDpBnlluo 2015/01/11(日) 19:01:38.63 ID:2wWYQzZPO
戦刃「ねえ盾子ちゃん、今日の夜空いてるかな。たまには姉妹水入らずで一緒にご飯でも食べようかなって思ってるんだけど」
江ノ島「パス」
戦刃「そ、そんなこと言わないでよ。私だって盾子ちゃんとゆっくりお話がしたいって」
江ノ島「パス」
戦刃「うう……。盾子ちゃんのために特別なレーションを用意したのに……」
江ノ島「パアアアァァァァスッ!だいたいなんだよオマエさっきから!アタシは嫌だっつってんだろうがよ!」
戦刃「で、でもレーションが……」
江ノ島「デモも抗議もあったもんじゃないっつーの!あーやだやだ、口を開けば戦争だ銃器だレーションだ。いつからこんな姉になったのかねーホント」
戦刃「そ、それは小学生くらいの頃から……」
江ノ島「そうじゃない!アタシが言いたいのはオマエがミリオタになった経緯じゃないんだよ。どうしてここまで残念になったかってことなんだよ!」
戦刃「ざ、残念って……。私、残念なんかじゃないよ……」
江ノ島「はっ、他人の役に立てない時点でオマエは戦うことしか脳のない産業廃棄物だってことが分かんないのかねー」
戦刃「わ、私だって誰かの役には立てるよ。現に盾子ちゃんの……」
江ノ島「どこで?ねえどこで役に立ってんの?オマエと一緒にいてもアタシ苦痛しか感じないんだけど〜?」
戦刃「じゅ、盾子ちゃんじゃなくても他の人が……」
江ノ島「証明できんの?」
戦刃「それは……」
江ノ島「パス」
戦刃「そ、そんなこと言わないでよ。私だって盾子ちゃんとゆっくりお話がしたいって」
江ノ島「パス」
戦刃「うう……。盾子ちゃんのために特別なレーションを用意したのに……」
江ノ島「パアアアァァァァスッ!だいたいなんだよオマエさっきから!アタシは嫌だっつってんだろうがよ!」
戦刃「で、でもレーションが……」
江ノ島「デモも抗議もあったもんじゃないっつーの!あーやだやだ、口を開けば戦争だ銃器だレーションだ。いつからこんな姉になったのかねーホント」
戦刃「そ、それは小学生くらいの頃から……」
江ノ島「そうじゃない!アタシが言いたいのはオマエがミリオタになった経緯じゃないんだよ。どうしてここまで残念になったかってことなんだよ!」
戦刃「ざ、残念って……。私、残念なんかじゃないよ……」
江ノ島「はっ、他人の役に立てない時点でオマエは戦うことしか脳のない産業廃棄物だってことが分かんないのかねー」
戦刃「わ、私だって誰かの役には立てるよ。現に盾子ちゃんの……」
江ノ島「どこで?ねえどこで役に立ってんの?オマエと一緒にいてもアタシ苦痛しか感じないんだけど〜?」
戦刃「じゅ、盾子ちゃんじゃなくても他の人が……」
江ノ島「証明できんの?」
戦刃「それは……」
4: ◆6zDpBnlluo 2015/01/11(日) 19:20:53.26 ID:2wWYQzZPO
江ノ島「ハイ、おしまーい!まあまあよくやったところね。65点くらいか」
戦刃「へ?な、何が?」
江ノ島「もちろんこの話題を引き出すのにかかった時間を点数化したらの話よ」
戦刃「え?え?」
江ノ島「本日はそんな誰かの役に立ちたいという残姉のために特別な企画を用意しましたー!」
江ノ島「題して……『専属メイドになってあなたを冥土までご奉仕します作戦!』ちなみにタイトルは今考えた」
戦刃「専属メイド……?」
江ノ島「ほら、やっぱ誰かの役に立つっていったらメイドじゃん?ご主人様の身の回りの世話しつつあんなことやこんなことしたくなるじゃん?」
戦刃「そ、そうなの?よく分からないけど……」
江ノ島「アンタの残念っぷりを治すには誰かの下について身の回りの世話をさせるしかないと踏んだわけよ」
江ノ島「いや、誰かとは言わねー。アンタには苗木の下についてもらおうか!」
戦刃「ええ!?なんでそこに苗木くんの名前が……」
江ノ島「そりゃアンタが一番やりやすそうだからに決まってんじゃん。ちなみに期間は今から72時間だから」
戦刃「今から!?」
江ノ島「正確にはアンタがメイド服を着て苗木の部屋に押しかけてからね。メイド服はあらかじめセレスの奴から借りといたから」
戦刃「そんな急に言われても心の準備が……」
江ノ島「あ、制服のスカートはミニとロングどっちがいい?」
戦刃「動きやすさを考慮してミニで……じゃなくて!わ、私はやらないよ。いくら盾子ちゃんでもこんなことはさすがに許容できないよ!」
江ノ島「ふーん。じゃあアンタはずっとこのままでいいんだ。ずーっとずーっとアタシから残念だって罵られる毎日でいいんだ」
江ノ島「正直アタシも予想できなかったわー。せっかくアンタの残念っぷりを治そうと思ったのにさー」
戦刃「盾子ちゃん……」
江ノ島「ねえ、分かんない?アタシの役に立ちたいって言うならやるべきでしょ?これを断ってる時点でアンタは本当の役立たずなのよ?」
戦刃「……そっか、そうだよね。ごめんなさい、私が間違ってたよ。私、盾子ちゃんのためにもメイドとして一生懸命頑張るよ!」
江ノ島「お姉ちゃん……。よし!それならさっそく着替えて苗木の部屋に向かおっか!」
江ノ島(やっぱチョロいわコイツ)
7: ◆6zDpBnlluo 2015/01/11(日) 20:03:45.99 ID:Cm9v9vXvO
ピンポーン……
苗木「はーい。こんな時間に誰だろう」ガチャ
江ノ島「やっほー」
戦刃「こ、こんばんは……」
苗木「あ、江ノ島さん。それに……戦刃さん!?何その格好!?」
戦刃「へ、変かな……」
江ノ島「まあ、それについてちょっと話しに来たってわけよ。とりあえず中に入れてくんない?」
苗木「あ、うん」
8: ◆6zDpBnlluo 2015/01/11(日) 20:22:12.22 ID:Cm9v9vXvO
江ノ島「さてと……。苗木、アンタはお姉ちゃんが超絶残念な人間だってことは知ってるよね?」
苗木「超絶残念って……ボクはそこまでひどくは思ってないよ」
江ノ島「でも、少なからず駄目だこいつって思う時だってあるわよね?」
苗木「え……っとそれは……。ひ、否定はできないかな……」
戦刃「苗木くんにまでそう思われてたなんて……」
江ノ島「正直でよろしい。でさ、そんなコイツの残念っぷりを治すためにアンタのとこで住み込みで世話させてやりたいわけよ」
苗木「でも、何でメイド?」
江ノ島「それはお姉ちゃんの口から説明を願おうか」
戦刃「えっと、私が残念じゃないことを証明するには誰かの役に立つ必要があって……それでメイド服を……」
苗木「それはボクである必要はあるの?こういうのはやっぱり江ノ島さんに見てもらった方がいいんじゃ」
江ノ島「コイツ直々の指名だから仕方ないでしょ」
戦刃「ちちち違っ……!盾子ちゃんが勝手に……」
江ノ島「ま、そんなことはどうでもいいわけよ。問題はさ、アンタがこれを引き受けてくれるかどうかってこと。アタシとしてはお姉ちゃんのためになるから引き受けてくれたほうが助かるんだけどねー」
戦刃「わ、私からも是非とも……。私が誰かの役に立てるって証明したいから……。お願い、苗木くん」
苗木「……分かったよ。二人にそこまで言われたらボクも引き受けない理由がないね」
江ノ島「サンキュー、苗木!じゃ、今から72時間きっちりよろしくね!」
苗木「え?1日じゃないの?」
江ノ島「あれ?言ってなかったっけ?期間は72時間だって」
苗木「初耳なんだけど……」
江ノ島「おっと、こいつは失礼した。でも、もう引き受けちゃったしなんとかなるっしょ。じゃあよろしく〜」
苗木「ちょっと江ノ島さん!」
苗木「はあ……参ったな」
9: ◆6zDpBnlluo 2015/01/11(日) 20:39:58.73 ID:Cm9v9vXvO
戦刃「…………」
苗木「…………」
戦刃「……あの、そんなに見られると……恥ずかしい……」
苗木「あ、ごめん……」
戦刃「…………」
苗木「…………」
苗木(沈黙が長いな……。な、何か話題でも……)
戦刃「あの……」
苗木「! な、何かな」
戦刃「ふ、ふつつか者ですがよろしくお願いします……」
苗木「あ、ああ、こちらこそよろしく。戦刃さんはメイドをするって言ってたけど具体的には何ができるの?」
戦刃「えっと……えっと……ボ、ボディーガード、とか?」
苗木「それってメイドというよりSPだよね」
戦刃「う……。じゃあ……その……あの……」
戦刃「…………」
苗木「もしかして……何もできない?い、いやそんなこと無いよね!」
戦刃「ごめんなさい……」
苗木(この状態で3日か……かなり厳しいぞ……!)
苗木(いや、まだ希望はあるはずだ。戦刃さんがどれくらいできるのか、この目で確かめないと!)
苗木「あ、あーそうだ!考え事してたらお腹が減ってきちゃったよ!戦刃さん、悪いけど夕飯の支度をお願いできるかな?」
戦刃「う、うん。かしこまりました、ご主人タマ」
苗木「ご、ご主人タマ?」
戦刃「あ、こ、これは盾子ちゃんがそう言った方が苗木くんが喜んでくれるって……」
苗木「江ノ島さん、変な知識入れるのはやめてほしいな……」
戦刃「じゃあ待っててねご主人タマ。今用意してくるから」タッタッタッ
苗木「……せめてこの3日間、何も起こらなければいいんだけど」
苗木「…………」
戦刃「……あの、そんなに見られると……恥ずかしい……」
苗木「あ、ごめん……」
戦刃「…………」
苗木「…………」
苗木(沈黙が長いな……。な、何か話題でも……)
戦刃「あの……」
苗木「! な、何かな」
戦刃「ふ、ふつつか者ですがよろしくお願いします……」
苗木「あ、ああ、こちらこそよろしく。戦刃さんはメイドをするって言ってたけど具体的には何ができるの?」
戦刃「えっと……えっと……ボ、ボディーガード、とか?」
苗木「それってメイドというよりSPだよね」
戦刃「う……。じゃあ……その……あの……」
戦刃「…………」
苗木「もしかして……何もできない?い、いやそんなこと無いよね!」
戦刃「ごめんなさい……」
苗木(この状態で3日か……かなり厳しいぞ……!)
苗木(いや、まだ希望はあるはずだ。戦刃さんがどれくらいできるのか、この目で確かめないと!)
苗木「あ、あーそうだ!考え事してたらお腹が減ってきちゃったよ!戦刃さん、悪いけど夕飯の支度をお願いできるかな?」
戦刃「う、うん。かしこまりました、ご主人タマ」
苗木「ご、ご主人タマ?」
戦刃「あ、こ、これは盾子ちゃんがそう言った方が苗木くんが喜んでくれるって……」
苗木「江ノ島さん、変な知識入れるのはやめてほしいな……」
戦刃「じゃあ待っててねご主人タマ。今用意してくるから」タッタッタッ
苗木「……せめてこの3日間、何も起こらなければいいんだけど」
10: ◆6zDpBnlluo 2015/01/11(日) 21:27:12.36 ID:x0VhUo5hO
戦刃「はい、どうぞ召し上がれ」
苗木「……戦刃さん。これは?」
戦刃「レーション、だけど……」
苗木「あ、うん、いや、どうしてこれを夕食に選んだのかなーって」
戦刃「私、レーション温めるくらいしかできないから……。あ、でもレーションも美味しいんだよ?栄養もあるし、長持ちだってするし……」
苗木「…………」
戦刃「ご主人タマ、食べないの?」
苗木「た、食べるよ!ただ、日常生活でレーションを食べる機会って無いからちょっと珍しいなーって思ってただけで……」
戦刃「戦場に行けばいくらでも食べれる……。あまり食べすぎても飽きちゃうけど」
苗木「そ、そうなんだ……」パクッ
苗木「あ、食べてみると意外と美味しいんだね」
戦刃「き、気に入ってくれた……?」
苗木「うん。ボク、こういう食べ物ってあまり美味しくないかもって勝手に思ってたから何か申し訳ないな……」
戦刃「戦場においては食事は数少ない娯楽だから……。味が美味しくないと兵士の士気が下がってその戦争は負けに繋がることもあるの。だからこういった保存食は誰が食べても美味しくなるように万人受けする味になっているの」
苗木「へえ」
戦刃「ご主人タマも缶詰めやカップラーメンは食べたことあるよね。レーションもそれらと同じようなものだと考えればいいかな。災害があったとき被災地に届けられたこともあったの」
苗木「なるほど、確かに保存食は万人受けする味だね。戦刃さんって物知りなんだね」
戦刃「……そんなこと、ない。ジャンルは偏ってるし、私ばっかり喋っちゃうし……」
苗木「いいんだよ。ボクも戦刃さんの話、もっと聞いてみたいな」
戦刃「それなら……私が戦争で中東に行った時にレーションに助けられた話でも……」
2時間後
戦刃「それでその時レーションの中のアーミーナイフが無かったら私は今頃ここにはいなかったかもしれない……」
苗木「そ、それは……大変だったね……」
苗木(聞かない方がよかったかな……)
11: ◆6zDpBnlluo 2015/01/11(日) 21:47:01.79 ID:x0VhUo5hO
戦刃「ごめんなさい……。私、あんな長々と一方的に……」
苗木「い、いいんだよ。戦刃さんが楽しそうにしてくれてるだけでボクは十分だよ」
戦刃「私、メイドらしいこと何も出来てない……」
苗木「ほら、まだ数時間しか経ってないから……。そうだ、気分転換になにか漫画でも読む?」
戦刃「あ、大丈夫……。私は自分で暇つぶし用の本を持ってきたから……」
苗木「戦刃さんはどんな本を読むの?」
戦刃「これ。『月刊 レーションの全て』」
苗木「本当にどんな本なんだ……。でも戦刃さん、好きそうだもんねそういう本」
戦刃「ふふ、今月はフランスの特集なんだ。よかったらご主人タマも読んでみる?」
苗木「え、遠慮しとくよ……」
ピンポーン……
苗木「あ、誰か来た」
戦刃「襲撃者かもしれない。私が出る」
苗木「えっ、襲撃者!?ここ学園の中だよ?」
戦刃「シッ、静かに。今扉の鍵を開けるから……」
苗木「いやいやいや!そこまで警戒する必要ないから!」
葉隠「よぉー苗木っち!悪いけど金貸してぐええ!?」
苗木「やめて戦刃さん!それ葉隠クンだから!早く放して!」
戦刃「あ、ごめんなさい……つい……」
葉隠「ゲホッゴホッ!何すんだべ戦刃っち!……ってあれ?何で戦刃っちがここに?つか何だその格好?」
戦刃「こ、これはご主人タマのもとでメイドとしてご奉仕を……」
葉隠「ご主人タマ……ご奉仕……。あーそういうことか、邪魔したな」
苗木「待って!確実に誤解してるよね!?」
葉隠「苗木っち、やりすぎは体によくねえぞ?あと、寝る前にはちゃんとシャワー浴びとけよ?じゃあなー!」
戦刃「葉隠くん、何の話?」
苗木「ちょっと葉隠クン!……はあ、明日どうしようか……」
戦刃「ご主人タマまで……」
12: ◆6zDpBnlluo 2015/01/11(日) 22:02:50.29 ID:x0VhUo5hO
苗木「……戦刃さん、明日はその格好で教室に行くの?」
戦刃「うん、盾子ちゃんに替えのメイド服と下着以外全部取られちゃって……」
苗木「徹底してるな……」
戦刃「で、でも私……頑張るから。ご主人タマのためにも……必ず役に立ってみせるから」
苗木「それはいいけどメイド服姿で教室に入ってきたらみんな驚くんじゃないの?」
戦刃「それは多分大丈夫……。盾子ちゃんが手を回してくれてると思うから……」
苗木「だといいんだけど。嫌な予感しかしないなあ……」
戦刃「ところでご主人タマ。なにかして欲しいことはある?」
苗木「どうしたの急に」
戦刃「メイドといえばご奉仕だって盾子ちゃんが……。私、ご主人タマのためなら何でもするから……」
苗木「……とは言っても特にして欲しいこととか無いしな」
戦刃「そんな……。ひ、膝枕しながら耳掃除とかでもいいんだよ?」
苗木「ごめん。耳掃除は昨日やったばかりで……」
戦刃「じゃあ肩もみを……」
苗木「い、戦刃さん力強すぎるから……」
戦刃「……もしかして、ご主人タマは私を必要としていない?」
苗木「そ、そんなことないよ!戦刃さんは、その……きっとそのうち役に立つ時が来る……はず、だと思うから……多分」
戦刃「そ、そうだよね……。大丈夫、大丈夫……」
苗木(どうにかして彼女に自信でもつけさせればいいんだけど……。難しいな……)
苗木「はあ……」
14: ◆6zDpBnlluo 2015/01/11(日) 22:14:20.60 ID:x0VhUo5hO
苗木「……ん、もうこんな時間か。ボク、ちょっとお風呂入ってくるよ」
戦刃「そ、それなら私に背中を流させてほしい……」
苗木「ええっ!?そ、それはさすがにできないって!」
戦刃「でも私はメイドとして……」
苗木「うーん……そうだ、戦刃さんもお風呂に入ってきたらいいんじゃないかな。ずっとボクに付いて自分のことをおろそかにするわけにもいかないでしょ?」
戦刃「でも、その間にご主人タマを護衛する人がいなくなっちゃう……」
苗木「大丈夫だよ。誰かが襲撃に来るわけでもないから」
戦刃「……そこまで言うなら。なにかあったら私を呼んでね。部屋の鍵は開けておくから」
苗木「うん。それじゃ」
苗木「ふう……。たった数時間でだいぶ疲れた気がする……」
苗木「そもそも何でメイドなんだろ。……いや、考えるだけ無駄か」
苗木「江ノ島さんのことだ、表ではああ言ってるけどどうせ面白いからの一言で決めたんだろうな」
苗木「引き受けるべきじゃなかったか……。でももう乗り掛かった船だ、最後まで付き合うか」
苗木「うん、前向きなのがボクの唯一の取り柄だしね」
16: ◆6zDpBnlluo 2015/01/11(日) 22:29:14.97 ID:x0VhUo5hO
苗木「ところで、戦刃さんはどこで寝るの?」
戦刃「私は部屋の中で怪しい人がこないかを確認するために立っているだけでいい……」
苗木「えっ、寝ないの?」
戦刃「大丈夫。フェンリルにいた頃は眠ろうにも眠れない日は何日も続いたからそういうのは慣れてる……」
苗木「でも、明日は普通に授業があるし……」
戦刃「私は1日寝ないだけで機能が停止するような柔な体じゃない……。だから、ご主人タマは安心して寝ていい……」
苗木「そ、それなら……。でも無理はしないでね。調子が悪いと感じたらいつでもベッドに戻っていいから」
戦刃「うん、そうする」
苗木「それじゃ、おやすみ」
戦刃「おやすみなさい……」
苗木「…………」
苗木(…………)
苗木(……ものすごく視線を感じる)
苗木「い、戦刃さん?」
戦刃「どうしたの……」
苗木「ずっとこっち見るのやめてもらえないかな……。なんていうか、気になって眠れないんだ」
戦刃「ごめんなさい……。次は気をつける」
苗木「…………」
苗木(…………)
苗木(……やっぱり見られてる)
苗木「…………」ガバッ
苗木「あれ?誰もいない……。戦刃さん、どこいっちゃったんだろう」
戦刃「今、ご主人タマの隣に……」
苗木「どわああああ!い、いつの間に!?」
戦刃「ちょっと気配を消せばこれくらいどうってことない……」
苗木(軍人恐るべし)
22: ◆6zDpBnlluo 2015/01/12(月) 13:29:56.93 ID:FM6Cq9arO
苗木「う……もう朝か……?」
戦刃「おはよう、ご主人タマ。昨夜はよく眠れたみたいでよかった」
苗木「あ、あはは……。戦刃さんのおかげだよ……」
戦刃「褒められた……。私、メイドらしいこと出来てた?」
苗木「う、うん。その調子で頑張ればきっといい働きができるよ」
戦刃「よかった……。私、今日はめいっぱい頑張るよ。そして、ご主人タマの役に立ってみせる」
苗木(なんとか自信つけてくれたかな……)
苗木(まあ、ちょっとした失敗は目を瞑ってあげなきゃ。彼女はあまりこういうことは得意じゃないみたいだし)
苗木(ボクは少しでも彼女に自信をつけてもらえるように励まさなきゃ)
苗木(……メイドとして何か間違ってる気がするけど)
23: ◆6zDpBnlluo 2015/01/12(月) 13:47:23.49 ID:FM6Cq9arO
戦刃「それで、まだ授業まで時間があるけどどうする?」
苗木「やっぱりまずは朝食かな。さっそく食堂に行こうよ」
食堂
江ノ島「あ、苗木と駄メイドだ。おはー」
苗木「おはよう、江ノ島さん」
戦刃「盾子ちゃんもここで朝食?」
江ノ島「チッ、見りゃ分かんだろ。察しの悪いヤツだな」
戦刃「ご、ごめんなさい……」
苗木「あ、ここ座ってもいいかな?」
江ノ島「勝手にすればー……と、そんなことよりアンタたち、昨日はどこまで進んだの?」
苗木「え、進んだ……って?」
江ノ島「男と女が一つの部屋で一緒、しかも片やメイドだよ?ヤることといったら夜のご奉仕しかないっしょ」
苗木「残念だけど、キミの想像してるようなことはしてないよ」
江ノ島「ちぇー、つまんねーの。つか残姉、アンタもアンタで夜這いの一つくらいかけなさいよ!」
戦刃「そ、それはちょっと……。私には無理だよ……」
江ノ島「ま、アンタたちみたいな草食系の塊みたいなヤツらに期待しても無駄だってのは分かってたけどね。マジでつまんねー」
戦刃「ごめんなさい、ごめんなさい……」
苗木「戦刃さん、そこ謝るとこじゃないから。それより、ボクたちも何か食べようよ」
江ノ島「おい駄メイド、なんか3人分の料理もってこい。もちろん自腹でね。ちなみにレーションは禁止。分かったらさっさと行ってこい」
戦刃「え……。でも私、専属メイド……」
江ノ島「分かったらさっさと行ってこい」
戦刃「…………」コクン
苗木「ちょっ、いくら何でもそれは……あ、行っちゃった」
江ノ島「いい?今のが正しいメイドの使い方。あんなバカでもあれくらいの働きはできてもらわないとねー。セレスや十神に聞けばもっと詳しく教えてもらえるかもしんないわよ?」
苗木「その2人は……いろいろまずい気がするなあ……」
苗木「やっぱりまずは朝食かな。さっそく食堂に行こうよ」
食堂
江ノ島「あ、苗木と駄メイドだ。おはー」
苗木「おはよう、江ノ島さん」
戦刃「盾子ちゃんもここで朝食?」
江ノ島「チッ、見りゃ分かんだろ。察しの悪いヤツだな」
戦刃「ご、ごめんなさい……」
苗木「あ、ここ座ってもいいかな?」
江ノ島「勝手にすればー……と、そんなことよりアンタたち、昨日はどこまで進んだの?」
苗木「え、進んだ……って?」
江ノ島「男と女が一つの部屋で一緒、しかも片やメイドだよ?ヤることといったら夜のご奉仕しかないっしょ」
苗木「残念だけど、キミの想像してるようなことはしてないよ」
江ノ島「ちぇー、つまんねーの。つか残姉、アンタもアンタで夜這いの一つくらいかけなさいよ!」
戦刃「そ、それはちょっと……。私には無理だよ……」
江ノ島「ま、アンタたちみたいな草食系の塊みたいなヤツらに期待しても無駄だってのは分かってたけどね。マジでつまんねー」
戦刃「ごめんなさい、ごめんなさい……」
苗木「戦刃さん、そこ謝るとこじゃないから。それより、ボクたちも何か食べようよ」
江ノ島「おい駄メイド、なんか3人分の料理もってこい。もちろん自腹でね。ちなみにレーションは禁止。分かったらさっさと行ってこい」
戦刃「え……。でも私、専属メイド……」
江ノ島「分かったらさっさと行ってこい」
戦刃「…………」コクン
苗木「ちょっ、いくら何でもそれは……あ、行っちゃった」
江ノ島「いい?今のが正しいメイドの使い方。あんなバカでもあれくらいの働きはできてもらわないとねー。セレスや十神に聞けばもっと詳しく教えてもらえるかもしんないわよ?」
苗木「その2人は……いろいろまずい気がするなあ……」
24: ◆6zDpBnlluo 2015/01/12(月) 14:06:50.69 ID:FM6Cq9arO
戦刃「お、お待たせしました……」
江ノ島「遅い!主人を待たせるとはいい度胸だな!」
戦刃「ごめんなさい……」
苗木「江ノ島さん、ちょっと言い過ぎじゃ……」
江ノ島「苗木は甘すぎ。雑用のコマなんざ使ってナンボ、捨ててナンボよ」
戦刃「いいのご主人タマ、私が悪いから……」
江ノ島「アンタご主人タマとかマジで言ってたんだ。あんなの適当にでっち上げた嘘に決まってんじゃん」
戦刃「えっ……。そ、そうなの?」
苗木「そりゃそうだ……。ボクがそんなことを江ノ島さんに話した覚えは一度もないよ」
江ノ島「でもその口ぶりだとご主人タマって呼ばれて嬉しいのは嘘じゃないみたいね」
苗木「あ、いや、それは……」
江ノ島「アッハハハ!良かったじゃんお姉ちゃん!これからもご主人タマって呼んでほしいってさ!」
戦刃「よ、よろしくね。ご主人タマ……」
苗木「うう……」
江ノ島「さてさて、腹も減ったし飯でも食べますか。で、アタシのどれよ」
戦刃「はい、どうぞ……」
江ノ島「お前はバカか!いやバカだ!誰が朝からカツ丼なんて食うんだよ!」
戦刃「え……でも何か持ってこいって」
江ノ島「何?アンタアタシを太らせたいの?アタシがこの体型維持すんのどんだけめんどくさいか分かってやってんの?ギャル舐めてんの?」
戦刃「え、えと……ごめんなさい……」
苗木「そこまでにしてあげなよ。どうせ何を選んでも文句言うつもりだったんでしょ」
江ノ島「あらっ、分かっちった?」
戦刃「えっ……。じゃあ盾子ちゃんは本気で怒ってた訳じゃなかったんだね。よかった……」
江ノ島「どうしてコイツはこの場面で喜べるんだろうね」
苗木「キミがもう少し優しくしたらこういう場面も減ると思うんだけど。戦刃さん、ボクが食べた分の代金は後で渡しておくよ」
戦刃「いいよ……。私がしようと思ってしたことだし……」
苗木「こんなことを毎日させてたら戦刃さんのサイフが持たないよ。江ノ島さんも、いいね?」
江ノ島「はいはい、わーったよ」
26: ◆6zDpBnlluo 2015/01/12(月) 14:17:46.35 ID:FM6Cq9arO
戦刃「さっきはごめんなさい……。ご主人タマに変な苦労かけちゃったね……」
戦刃「で、でも盾子ちゃんのことは悪く言わないであげて。あの子はああ言っても私のことをちゃんと考えてくれてるから……」
苗木「大丈夫、分かってるよ。戦刃さんは本当に江ノ島さんのことが好きなんだね」
戦刃「うん。大切な家族だから……。あの子を理解してあげれるのは私しかいないから……」
葉隠「ほら見ろ桑田っち!やっぱり俺の言ったことは本当じゃねえかよ!」
桑田「うわ、マジだ……。マジで苗木が戦刃をメイドにしてやがる!」
山田「これはこれは……。苗木誠殿にはそのような趣味がおありでしたか……」
苗木「ゲッ、葉隠クンに桑田クンに山田クン!」
桑田「苗木!なんだよコレ!どういうことなんだよ!」
山田「できれば手短かに三行で教えていただけますかな?」
葉隠「苗木っち、ちゃんとシャワーは浴びたかー?」
苗木「ま、待ってくれ!みんなにはちゃんと説明するから!あと葉隠クン、ボクはそんなことしてない!」
戦刃「盾子ちゃん、手回ししてくれなかった……」
27: ◆6zDpBnlluo 2015/01/12(月) 14:40:36.13 ID:FM6Cq9arO
苗木「……というわけで戦刃さんはボクのところでしばらく世話をさせることになったんだ」
石丸「待ちたまえ!男女が一緒の部屋で夜を過ごすだと……というか実際に過ごしただと!不健全ではないか!」
山田「しかもメイドコスプレイ……。苗木誠殿も好きですなあ……」
苗木「だからボクはそんなことしないって!」
セレス「それは分かりませんわよ?従者と体の関係を持つ主人もいないわけではありませんから」
腐川「な、苗木……アンタも大人しそうな顔して夜は獣ってわけ……?」
不二咲「みんな……苗木君はそんなことしないって言ってるんだよ?信じてあげようよぉ……」
舞園「何事も疑いすぎることはよくありませんよ。私も少し驚きましたけど……」
十神「俺にとってはどうでもいい話だな」
大和田「どうせ3日だしな。オレたちがガタガタ騒ぐほどでもねえか」
江ノ島「じゃ、かいさーん。石丸、そういうわけだし3日間ぐらいは目瞑ってくんない?」
石丸「それはできない相談だな。規律が乱れている状態を僕が見逃すわけにはいかない!」
桑田「別にいいんじゃねーの?これも戦刃のためなんだしよ」
葉隠「だべ。それに規律違反ならまずセレスっちの制服をどうにかするべきだべ!」
セレス「ちょっと。わたくしを面倒事に巻き込むのはやめてくださいません?」
石丸「君達がよいと言っても周りのみんなが規律の乱れに嘆いているのかもしれないのだぞ!」
霧切「どうでもいいわ」
朝日奈「メイド服姿の戦刃ちゃんもかわいいし、しばらくはこのままでもいいじゃん」
大神「我はどちらでも構わぬが……」
江ノ島「誰が嘆いてんだって?」
石丸「百歩譲ってその制服を認めたとしよう。だがそのスカート丈はどうにかならないのか!最近は風邪を引く生徒も増えているし体調面においても……」
セレス「申し訳ございません。替えのスカートを用意するには最低3日は待ってもらわないと困りますわ。でも、その頃にはもう戦刃さんはメイドを辞めていますがね」
石丸「……もう、好きにしてくれ」
苗木(石丸クンには悪いことしたかな……)
28: ◆6zDpBnlluo 2015/01/12(月) 14:51:45.26 ID:FM6Cq9arO
苗木「…………」カリカリ
苗木「…………」
苗木(……後ろから凄い視線を感じる。おそらく戦刃さんだろう)
苗木(さすが軍人というべきか、向こうの顔が見えてないのにも関わらずボクの本能がSOS信号を出している)
苗木(怖くて授業が頭に入らない……。誰か助けて……)
先生「それじゃ、この問題を……苗木、できるか」
苗木「え、す、すいません。聞いてませんでした」
先生「授業はちゃんと聞けよ。じゃあ戦刃、代わりに頼む」
戦刃「…………」ジー
先生「おーい、戦刃?」
戦刃「はっ。ご、ごめんなさい、ボーッとしてました」
先生「ったく……。じゃあ朝日奈は……寝てるし、葉隠、桑田、大和田に江ノ島も駄目か。十神はどう見ても話聞いてないし、腐川もボーッとしてるし……」
先生「このクラス、大丈夫か?」
29: ◆6zDpBnlluo 2015/01/12(月) 15:10:58.95 ID:FM6Cq9arO
苗木「次の授業は……体育か」
戦刃「確か、バレーボールをやるんだっけ?」
苗木「そっか、じゃあ早く着替えに行かなきゃ。戦刃さんは……まさか、そのままやるわけじゃないよね?」
戦刃「安心して。私は今日、見学する予定だから……。でも、なにかあった時は全力でご主人タマを守ってみせるよ」
苗木「それは……心強いね」
体育館
苗木「二人一組でペアか……誰と組もう」
葉隠「苗木っち、今日オメーと組むと面白い結果が出るって占いで出たべ。というわけで俺と組むべ!」
苗木「うん、よろしく葉隠クン」
苗木「さっそく作戦をたてるか……。ボクはあまり身長が大きい方じゃないから、飛んできたボールを拾うことに専念するよ」
葉隠「そんで俺がスパイクをコートの中心で打つってわけか。なるほどいい作戦だ、略して『スパ中』だべ!」
苗木「その呼び方はちょっと危ないんじゃ……」
葉隠「ん、じゃあ『中』は麻雀で『チュン』と読むから略して『スパチュ……」
苗木「それは言わせないよ!」
山田「ちなみにチュンの方は本当に麻雀のチュンが名前の由来ですぞ」
苗木「山田クンはどっから出てきたの……」
葉隠「とにかく、この戦法ならある程度は戦えそうだな。最初の対戦相手はどいつだ?」
朝日奈「よろしくねー!」
大神「お互い、全力を出せるとよいな」
葉隠「な、苗木っち……俺の占いによれば……」
苗木「占うまでも無いよね……。勝敗の行方なんて……」
30: ◆6zDpBnlluo 2015/01/12(月) 15:31:00.31 ID:FM6Cq9arO
大神「ぬぅん!」ズバア
葉隠「ひいい!お、音が完全にバレーじゃねえ……。苗木っち、どうにか拾えねえのかよ!?」
苗木「そんなの自殺行為だ!」
葉隠「な、なあ頼むから朝日奈っちがサーブをしてくんねえか?このままじゃ俺たち一点も取れずにオーガがサーブをするだけで終わっちまう」
苗木「ボ、ボクとしてもこのまま終わるのは嫌だし……」
大神「勝負の世界に手加減は許されぬ。だが、少しでもお主たちが全力を出せるのであれば、我はお主たちの言葉に従おう」
朝日奈「サーブが私に代わったからって一点も取らせるわけじゃないからね!いっくよー!」
葉隠「おっし、これくらいなら何とか取れるべ!ほらよ、苗木っち!」
苗木「よーし、今だっ!」
戦刃(あのご主人タマの姿勢……あのままジャンプしたらボールには届くけど空中でバランスを崩して着地を失敗しちゃう)
戦刃(そうしたらケガしちゃうかも……。いや、そんなこと私がさせない)
戦刃(私がご主人タマを守ってみせる!)ダッ
葉隠「よーし、ナイスシュー……」
苗木「うわっ!?」
大神「ぬ……?苗木!」
ズザーッ ドサッ
朝日奈「苗木!大丈夫!?」
戦刃「多分大丈夫……。私が体で受け止めたから……」
大神「素晴らしい反射神経とスピードだったな、戦刃よ」
葉隠「自分の体で受け止めるとか正気じゃないべ……」
苗木「う、うう……。あれ、痛……くない?それにこの柔らかくて平坦な物は……」
戦刃「…………」
苗木「あ、戦刃さん?じゃあボクが今触ってるのって……」
戦刃「い、いやあああああ!」ブンッ
苗木「ぐふっ!」ドサッ
朝日奈「あ、気絶しちゃった」
大神「戦刃の拳をまともに食らってしまったからな、無理もない」
葉隠「床にぶつかった方がマシだったんじゃねーか?」
戦刃「ああ……やっちゃった……。わ、私が責任を取って保健室まで運びにいきます……」
31: ◆6zDpBnlluo 2015/01/12(月) 19:38:15.63 ID:88HSbUOmO
保健室
苗木「うう……いてて……」
戦刃「あ、良かった……。目を覚ましてくれたんだね……」
苗木「戦刃さん……。そうか、ボクはあの時……」
戦刃「ごめんなさい……。私のせいで……」
苗木「いや、あれはボクに非があったしキミが気にする必要はないよ。ところで、今何時かな。早く次の授業に行かなきゃ……」
戦刃「……ご」
苗木「えっ?」
戦刃「もう、放課後……」
苗木「えええっ!?そんなに長い間気絶してたの!?」
戦刃「ごめんなさい……。私が失敗したせいで……」
苗木「そんなに謝られても……あ、でも待てよ。ということは今日の授業は全部終わったんだよな……ということはもしかしてアレも?」
戦刃「どうしたの?」
苗木「よかった!ボクはついてるぞ!実は今日、数学の問題やるの忘れちゃって。確か今日はボクが板書する日だったから意図せず回避したことになるんだよ」
戦刃「え……そうなの?」
苗木「それに英語も小テストがあったはずだ。自信が無かったんだよ、今回のテスト。これも戦刃さんのおかげだよ!」
戦刃「ご主人タマ……前向き……」
苗木「前向きなのがボクの取り柄だから。戦刃さんも自分の失敗を責めなくていいんだよ」
戦刃「でも……私は」
苗木「キミが失敗だと思っていてもボクにとってはこういった形で成功に繋がるから。だから、元気出して」
戦刃「う、うん。ありがとう、ご主人タマ」
苗木「はは、元気になってくれてよかっ……クシュン!うう……そういえばずっと体操着のままだった……。早く着替えなきゃ」
苗木「うう……いてて……」
戦刃「あ、良かった……。目を覚ましてくれたんだね……」
苗木「戦刃さん……。そうか、ボクはあの時……」
戦刃「ごめんなさい……。私のせいで……」
苗木「いや、あれはボクに非があったしキミが気にする必要はないよ。ところで、今何時かな。早く次の授業に行かなきゃ……」
戦刃「……ご」
苗木「えっ?」
戦刃「もう、放課後……」
苗木「えええっ!?そんなに長い間気絶してたの!?」
戦刃「ごめんなさい……。私が失敗したせいで……」
苗木「そんなに謝られても……あ、でも待てよ。ということは今日の授業は全部終わったんだよな……ということはもしかしてアレも?」
戦刃「どうしたの?」
苗木「よかった!ボクはついてるぞ!実は今日、数学の問題やるの忘れちゃって。確か今日はボクが板書する日だったから意図せず回避したことになるんだよ」
戦刃「え……そうなの?」
苗木「それに英語も小テストがあったはずだ。自信が無かったんだよ、今回のテスト。これも戦刃さんのおかげだよ!」
戦刃「ご主人タマ……前向き……」
苗木「前向きなのがボクの取り柄だから。戦刃さんも自分の失敗を責めなくていいんだよ」
戦刃「でも……私は」
苗木「キミが失敗だと思っていてもボクにとってはこういった形で成功に繋がるから。だから、元気出して」
戦刃「う、うん。ありがとう、ご主人タマ」
苗木「はは、元気になってくれてよかっ……クシュン!うう……そういえばずっと体操着のままだった……。早く着替えなきゃ」
32: ◆6zDpBnlluo 2015/01/12(月) 20:04:57.05 ID:88HSbUOmO
苗木「それにしてもお腹が空いてきたな……。気絶してたからお昼食べてないんだっけ」
戦刃「ご主人タマ、私のかばんの中に缶詰めが入ってるからそれで小腹を満たすといい……」
苗木「ありがとう。でもどうして缶詰めなんか……」
戦刃「どこで食糧難の危機にあうか分からないから非常食は持ち歩くようにしてるの。持ち物検査の時に石丸くんにもそう言ったら納得してくれた」
苗木「学園内で食糧難の危機にあうってどういう状況なの……。というかそれで納得する石丸クンもどうなんだ……」
戦刃「えっと……閉じ込められた時?」
苗木「いや、疑問系で言われても……」
戦刃「! 危ない!」
ベチャ
苗木「い、戦刃さん……?」
桑田「わりーわりー!こっちに雑巾飛んでこなかったかー?」
戦刃「はい」
桑田「お、サンキュー」
苗木「桑田クン、どうしたのこんなところで」
桑田「いやー、実はイインチョから居残りで掃除するように言われちまってよー」
桑田「んで、真面目にやるのも面倒だし野球で遊んでたってわけよ。そしたらキャッチャーの葉隠がビビって避けちまったからこっちの方に飛んでっちゃって……」
戦刃「桑田くん、私がかばんで防いでなかったらご主人タマの制服は今頃汚れていた。今度からはちゃんと気をつけて」ギロッ
桑田「お、おう……すまねえな」タッタッタッ
戦刃「ふう……。ご主人タマ、大丈夫だった?」
苗木「あ……ボクは大丈夫だよ。ただ……」
戦刃「ただ?」
苗木「その防いだのって……ボクのかばんだよね……?」
戦刃「あ……!ご、ごめんなさい……私、自分のと間違えて……」
苗木「こ、これくらいの汚れならすぐ落ちるから大丈夫だよ。汚れが固まる前に早く洗濯しにいこうよ」
戦刃「それじゃあ私行ってくる……。今度こそいいとこ見せなきゃ」
苗木「あ、戦刃さん、そんな焦らなくても……」
ランドリー
苗木「戦刃さんは……いたいた」
戦刃「えっと……後はこのボタンを押せば……」
苗木「なんだかんだで行動はしてくれるんだよな。ちょっと空回りしてるとこもあるけど……ってあれ?そういえばボクのかばんの中身は……まさか!」
苗木「戦刃さん!ちょっと待ってくれえええぇぇぇっ!」
戦刃「え?」ポチッ
苗木(その後の悲劇は語るまでもないだろう……)
33: ◆6zDpBnlluo 2015/01/12(月) 20:17:30.97 ID:88HSbUOmO
戦刃「私、どうしてこんなに駄目なんだろう……」
苗木「こ、これは戦刃さんが悪いわけじゃないんだよ……そ、そうだ、運だ!運が悪いだけなんだ!」
戦刃「運……?」
苗木「そうそう、ボクって周りから『超高校級の不運』なんてからかわれるくらいだから。だからいつものことなんだよ、気にしないで!」
戦刃「そんな……私を励ますために無理なんてしなくていい……」
苗木「無理なんてしてないよ。それにボクがしっかりしなきゃ戦刃さんも落ち込んだままになっちゃうし」
苗木「主人の落ち込んだ顔を見続けるなんて、メイドとしては嫌なことでしょ?」
戦刃「うん……。私は明るい顔の方が見ていたい」
苗木「よし、それじゃもう湿っぽい話は無しだ!夕食でも食べて気分でも落ち着かせよっか。今日は何食べる?戦刃さんが好きなレーションでもいいんだよ」
戦刃「あ……じゃあレーション、食べたい」
苗木「なら早速用意しよう。あ、ボクも自分でレーション温めてみたいな。こういう経験って滅多に出来ないし戦刃さんに教えて欲しいんだ」
戦刃「分かった……今持ってくるね……」
戦刃「あの……ご主人タマ?」
苗木「どうしたの?」
戦刃「ありがとう……」
苗木「どういたしまして」
38: ◆6zDpBnlluo 2015/01/13(火) 20:43:27.77 ID:1UscyQCKO
苗木「ふわ~ぁ。残る日数も1日とあとちょっとか。さて今日も頑張るか……ん?」
戦刃「……zzz」
苗木「……うわああああ!な、なんでこんな……いてっ!」ドサッ
戦刃「ん……あれ、苗木くん?」
苗木「いたた……。なんでキミがボクのベッドに……」
戦刃「そ、それは……眠かったから、つい……」
苗木「ついって……。でも、よく考えたら2日連続で徹夜は厳しいもんな……」
戦刃「ごめんなさい……。勝手な行動とっちゃって……」
苗木「いや、気にしないで。ボクの配慮が足りなかっただけだから」
戦刃「あ、そうだ。今日はその……少し別行動を取らせてほしい」
苗木「別行動?でも授業が……」
戦刃「昨日、ご主人タマの教科書はいくつかダメになっちゃったでしょ。それで代わりに私の教科書を使って欲しいの。そうすれば私は授業に出る意味が無くなるから……」
苗木「でも、他の人から教科書を見せてもらえばいいんじゃ?」
戦刃「えっ……そ、それは、その、どうしても外せない用事だから……」
苗木「そうなんだ。じゃあ欠席に関してはボクからみんなに伝えておくよ」
戦刃「う、うん。ありがとう……。あ、それと鍵も貸してほしいんだけど……」
苗木「鍵?」
戦刃「誰かを中に入れるわけじゃないから……。お願い」
苗木「別に構わないよ、ハイ。それじゃ、朝食でも食べに……」
戦刃「あ、さ、早速用事が……。ご主人タマは先に行ってて」
苗木「え?今からなの?」
戦刃「ごめんなさい……」
苗木「一体何なんだろう……」
40: >>39 えっ(絶望) ◆6zDpBnlluo 2015/01/13(火) 21:16:20.56 ID:7imY/sYrO
戦刃「……昨日考えに考えぬいて思いついたこと」
戦刃「それはメイドに詳しい人に話を聞くこと」
戦刃「私がメイドとしての技術を上げればきっとご主人タマの役に立つことができるはず」
戦刃「そして私のクラスメイトにはメイドに詳しい人がいる」
戦刃「その人に話を聞けば……」
ピンポーン……
山田「はいはい、こんな朝から誰ですかな……おや、戦刃むくろ殿」
戦刃「山田くん、ちょっと相談したいことが」
山田「ぼ、僕に……ですか?」
41: ◆6zDpBnlluo 2015/01/13(火) 21:26:38.36 ID:7imY/sYrO
山田「なるほど……。戦刃むくろ殿はご主人である苗木誠殿に迷惑をかけてばかりいる、と」
戦刃「山田くんってメイドに詳しそうだから……アドバイスを頂けると嬉しい」
山田「あー……まあ確かに詳しいと言えば詳しいですが、そもそも二次元のメイドと三次元のメイドは似て非なるものですからねえ……」
戦刃「え……じゃあアドバイスは出来そうにない?」
山田「力になれずにすみません……。こういうのは従者の扱いが上手そうなセレス殿や実際にメイドを雇ってると思われる十神白夜殿の方がお詳しいでしょうな」
戦刃「でも、あの2人から話聞けるかな……」
山田「ふむ……。しかし二次元のメイドも三次元によって成り立っている面もありますからねえ……。戦刃むくろ殿が良ければ僕のメイドの知識を説明させていただきたいのですが」
戦刃「この際、何でも構わない……」
42: ◆6zDpBnlluo 2015/01/13(火) 21:42:02.59 ID:7imY/sYrO
山田「では、メイドの仕事と言えば炊事洗濯掃除!これにつきますな」
戦刃「なんかお母さんみたい」
山田「雇われ人ですからな。家政婦と言えば分かりやすいでしょう」
戦刃「なるほど……。でも私、家事なんてまともに出来ないよ……」
山田「そこがまた魅力なのです!家事のプロフェッショナルであるメイドが家事ができない!真面目で仕事が出来そうな見た目だとなお良し!」
山田「他にも家事は出来るけど普通ではありえないようなミスをしまくるドジッ娘タイプもありますぞ」
戦刃「ご主人タマはどういうのが好みなんだろ……」
山田「やはり、苗木誠殿ならば誠実に尽くすタイプが好みかと」
戦刃「誠実に……?」
山田「ひた真面目に仕事に打ち込む姿……。それこそが彼の戦刃むくろ殿に望む姿かもしれませんぞ」
戦刃「そっか……私が仕事をする……それだけでいいんだね。難しいと思うけど、頑張ってみるよ」
山田「ご武運を祈っております。……そうだ、ずっと気になったことがあったんですよ」
戦刃「……何?」
山田「そのご主人タマという呼び方はアルたんが使っていたはずですが……何故数ある呼び方からそれを?」
戦刃「……苗木くんの好みらしい」
山田「ほほう、これは良いことを聞きました。やはり苗木誠殿も二次元に興味があると見ました」
戦刃「わ、私部屋に戻るね。ありがとう、山田くん」
戦刃「なんかお母さんみたい」
山田「雇われ人ですからな。家政婦と言えば分かりやすいでしょう」
戦刃「なるほど……。でも私、家事なんてまともに出来ないよ……」
山田「そこがまた魅力なのです!家事のプロフェッショナルであるメイドが家事ができない!真面目で仕事が出来そうな見た目だとなお良し!」
山田「他にも家事は出来るけど普通ではありえないようなミスをしまくるドジッ娘タイプもありますぞ」
戦刃「ご主人タマはどういうのが好みなんだろ……」
山田「やはり、苗木誠殿ならば誠実に尽くすタイプが好みかと」
戦刃「誠実に……?」
山田「ひた真面目に仕事に打ち込む姿……。それこそが彼の戦刃むくろ殿に望む姿かもしれませんぞ」
戦刃「そっか……私が仕事をする……それだけでいいんだね。難しいと思うけど、頑張ってみるよ」
山田「ご武運を祈っております。……そうだ、ずっと気になったことがあったんですよ」
戦刃「……何?」
山田「そのご主人タマという呼び方はアルたんが使っていたはずですが……何故数ある呼び方からそれを?」
戦刃「……苗木くんの好みらしい」
山田「ほほう、これは良いことを聞きました。やはり苗木誠殿も二次元に興味があると見ました」
戦刃「わ、私部屋に戻るね。ありがとう、山田くん」
43: ◆6zDpBnlluo 2015/01/13(火) 21:57:39.55 ID:7imY/sYrO
食堂
苗木「ハクション!」
不二咲「わっ!苗木君、風邪引いたの?」
苗木「いや、誰かが噂してるんだろうな。よくない噂だと思うけど」
舞園「苗木君の噂ですから、きっと良いことだと思いますよ」
不二咲「うん。苗木君はみんなと仲良いからね」
苗木「ありがとう。そう言ってくれると嬉しいよ」
舞園「ところで、今日は戦刃さんの姿が見当たりませんけど……?」
苗木「何でも、用事があるから別行動を取らせてほしいって」
不二咲「戦刃さん、頑張ってるもんね。僕もああいう風になってみたいなぁ……」
苗木「確かに不二咲クンなら似合いそいだね」
舞園「不二咲君、かわいいですし」
不二咲「メイド服の話じゃないんだけどぉ……」
苗木「ごめんごめん。でも、本当に似合いそうだから」
不二咲「僕は男だってば……」
舞園「苗木君はメイド服に興味があるんですか?それなら私も着てみましょうか……」
苗木「えっ、舞園さんが!?」
舞園「あ、今想像しましたね?冗談ですよ」
苗木「だ、だよね……」
不二咲「でも、舞園さんなら似合いそうだよねえ」
舞園「苗木君は、このクラスの女子がメイド服を着たら、誰が一番似合うと思います?」
苗木「え、ええっと……それは……」
舞園「それは?」
苗木「それは……」
不二咲「それは?」
苗木「そ、それ……ぶあっくしょん!」
不二咲「うわっ!」
舞園「きゃっ!」
苗木「ま、また誰か噂してるのか……?嫌な予感がするぞ……」
苗木「ハクション!」
不二咲「わっ!苗木君、風邪引いたの?」
苗木「いや、誰かが噂してるんだろうな。よくない噂だと思うけど」
舞園「苗木君の噂ですから、きっと良いことだと思いますよ」
不二咲「うん。苗木君はみんなと仲良いからね」
苗木「ありがとう。そう言ってくれると嬉しいよ」
舞園「ところで、今日は戦刃さんの姿が見当たりませんけど……?」
苗木「何でも、用事があるから別行動を取らせてほしいって」
不二咲「戦刃さん、頑張ってるもんね。僕もああいう風になってみたいなぁ……」
苗木「確かに不二咲クンなら似合いそいだね」
舞園「不二咲君、かわいいですし」
不二咲「メイド服の話じゃないんだけどぉ……」
苗木「ごめんごめん。でも、本当に似合いそうだから」
不二咲「僕は男だってば……」
舞園「苗木君はメイド服に興味があるんですか?それなら私も着てみましょうか……」
苗木「えっ、舞園さんが!?」
舞園「あ、今想像しましたね?冗談ですよ」
苗木「だ、だよね……」
不二咲「でも、舞園さんなら似合いそうだよねえ」
舞園「苗木君は、このクラスの女子がメイド服を着たら、誰が一番似合うと思います?」
苗木「え、ええっと……それは……」
舞園「それは?」
苗木「それは……」
不二咲「それは?」
苗木「そ、それ……ぶあっくしょん!」
不二咲「うわっ!」
舞園「きゃっ!」
苗木「ま、また誰か噂してるのか……?嫌な予感がするぞ……」
44: ◆6zDpBnlluo 2015/01/13(火) 22:22:41.01 ID:7imY/sYrO
苗木の部屋
戦刃「炊事……洗濯……掃除……どれがいいんだろう」
戦刃「料理は出来ないから……炊事は無し」
戦刃「洗濯は……ご主人タマが自分でやっちゃうし」
戦刃「となると……掃除すればいいのかな」
戦刃「よし、私、頑張る」
数時間後
戦刃「……あまり手応えがない」
戦刃「盾子ちゃんが男性の部屋には謎の縮れ毛やベッドの下に本があるって言ってたけど、それらしいものは見つからない」
戦刃「ご主人タマ、意外とマメに掃除するのかな」
戦刃「……!何かいる!」
戦刃「あれは……虫?換気してる間に入ってきたのかな」
戦刃「気にするほどでもないか」
戦刃「あ、でも虫は厄介な病原菌を運んでくることがあるってフェンリルで聞いたことがある……」
戦刃「もし、ご主人タマが寝ている間に刺されたりでもしたら……」
戦刃「……ならば排除するまでのこと」
戦刃「何か飛び道具は……この椅子で」
戦刃「狙いを定めて……投げる!」ブン
ガシャーン……
戦刃「あっ」
戦刃「ど、どうしよう……。虫は倒したけど椅子が壊れちゃった……」
戦刃「ご主人タマが戻ってくる前に修理を……はっ!」
戦刃「今、向こうの棚で何か動いた気が……」
戦刃「ならばひと蹴り入れて威嚇する!」ドゴッ
戦刃「なんだ埃か……。まだ掃除したりなかったかな」
戦刃「ってあれ?棚が……真っ二つに……」
戦刃「こ、これも修理すれば直る……よね?」
戦刃「あ!今度は観葉植物の近くで何かが!」バキッ
戦刃「ベッドの下で気配が……」グシャッ
戦刃「ミニテーブルが……」 ガスッ
戦刃「…………」
戦刃「ど、どうしよう……部屋が……」
戦刃「バレたらきっと怒られる……。何とかして片付けないと」
戦刃「あ、でもそろそろ放課後……ご主人タマが帰ってきちゃう……。そ、そうだ時間稼ぎをすれば……」
戦刃「うう……頑張れ、私」
戦刃「炊事……洗濯……掃除……どれがいいんだろう」
戦刃「料理は出来ないから……炊事は無し」
戦刃「洗濯は……ご主人タマが自分でやっちゃうし」
戦刃「となると……掃除すればいいのかな」
戦刃「よし、私、頑張る」
数時間後
戦刃「……あまり手応えがない」
戦刃「盾子ちゃんが男性の部屋には謎の縮れ毛やベッドの下に本があるって言ってたけど、それらしいものは見つからない」
戦刃「ご主人タマ、意外とマメに掃除するのかな」
戦刃「……!何かいる!」
戦刃「あれは……虫?換気してる間に入ってきたのかな」
戦刃「気にするほどでもないか」
戦刃「あ、でも虫は厄介な病原菌を運んでくることがあるってフェンリルで聞いたことがある……」
戦刃「もし、ご主人タマが寝ている間に刺されたりでもしたら……」
戦刃「……ならば排除するまでのこと」
戦刃「何か飛び道具は……この椅子で」
戦刃「狙いを定めて……投げる!」ブン
ガシャーン……
戦刃「あっ」
戦刃「ど、どうしよう……。虫は倒したけど椅子が壊れちゃった……」
戦刃「ご主人タマが戻ってくる前に修理を……はっ!」
戦刃「今、向こうの棚で何か動いた気が……」
戦刃「ならばひと蹴り入れて威嚇する!」ドゴッ
戦刃「なんだ埃か……。まだ掃除したりなかったかな」
戦刃「ってあれ?棚が……真っ二つに……」
戦刃「こ、これも修理すれば直る……よね?」
戦刃「あ!今度は観葉植物の近くで何かが!」バキッ
戦刃「ベッドの下で気配が……」グシャッ
戦刃「ミニテーブルが……」 ガスッ
戦刃「…………」
戦刃「ど、どうしよう……部屋が……」
戦刃「バレたらきっと怒られる……。何とかして片付けないと」
戦刃「あ、でもそろそろ放課後……ご主人タマが帰ってきちゃう……。そ、そうだ時間稼ぎをすれば……」
戦刃「うう……頑張れ、私」
45: ◆6zDpBnlluo 2015/01/13(火) 22:29:57.67 ID:7imY/sYrO
苗木「あ、戦刃さん。用事は終わったの?」
戦刃「う、うん……一応。あ、えっと、ご主人タマはこの後の予定とかある……?」
苗木「実は、セレスさんとゲームする予定があって」
戦刃「そ、そう……?良かった……」
苗木「何が?」
戦刃「こ、こっちの話だから気にしないで……」
苗木「そういえばセレスさんが戦刃さんの働きっぷりを見たいって言ってたんだよ。一緒についてきてくれるかな?」
戦刃「え、ええ!?で、でも私、用事が……」
苗木「あれ?もう終わったんじゃないの?」
戦刃「あう……そういえば……。分かりました……行きます……」
苗木「どうしたんだろう、戦刃さん」
46: ◆6zDpBnlluo 2015/01/13(火) 22:54:00.40 ID:7imY/sYrO
娯楽室
セレス「あら。逃げずに来てくれたんですね、嬉しいですわ」
苗木「逃げたら後が怖いからね」
セレス「そして……改めて近くで見ると似合ってますわよ、戦刃さん」
戦刃「あ、ありがとう……」
セレス「それで苗木君。メイドとして働かせている以上、ここ数日で彼女の働きは良いものになってるはずですわよね?」
苗木「えっと……まあ……それなりには」
セレス「でしたら戦刃さん、さっそくロイヤルミルクティーを淹れてもらえないでしょうか」
戦刃「え……。でも私、苗木くんの専属メイドだし……」
セレス「苗木君はわたくしのナイト候補です。そのナイト候補のメイドはわたくしのメイドと等しいことですわ」
苗木「自分で淹れるって選択肢は無いんだね」
セレス「戦刃さんが淹れてる間にわたくしたちは優雅にゲームを楽しむとしましょう」
苗木「一方的な搾取の間違いじゃ……あれ、セレスさんの後ろにパソコンがあるけど、あんなのあったっけ?」
セレス「ああ、あれですか。何でも学園が極少数の意見を取り入れて用意したゲームだとか。わたくしはギャンブル以外のゲームには興味ありませんから詳しいことは分かりませんわ」
苗木「どれどれ、ボクがやってみるか。……何だこれ、英語?アメリカのゲームかな」
戦刃「このタイトル……もしかしてFPS?」
セレス「戦刃さんはご存じですの?」
戦刃「うん。ファーストパーソンシューター、略してFPS。一人称視点で操作する3Dゲームで戦車や銃器の作りがとても」
セレス「もう結構ですわ。黙ってくれません?」
戦刃「やっと設置されたんだ……。何度も頼み込んだ甲斐があった」
苗木「極少数の意見って戦刃さんのことだったのか……」
セレス「それの正体が分かったところでわたくしには何の影響も及ぼしせんがね。というわけで早くロイヤルミルクティーを淹れてきてくださいません?」
苗木「戦刃さん、悪いけど……」
戦刃「う、うん……」チラッ
苗木「…………」
戦刃「…………」チラッ チラッ
苗木「やりたいの?」
戦刃「うん……」チラッ
苗木「はあ……。ボクが淹れてくるよ……」
戦刃「あ、いや、わ、私が……」
苗木「その状態だと仕事に支障を来すかもしれないから……」
戦刃「ご、ごめんなさい……」
セレス「こんな役立たずなメイド、初めて見ますわ」
セレス「あら。逃げずに来てくれたんですね、嬉しいですわ」
苗木「逃げたら後が怖いからね」
セレス「そして……改めて近くで見ると似合ってますわよ、戦刃さん」
戦刃「あ、ありがとう……」
セレス「それで苗木君。メイドとして働かせている以上、ここ数日で彼女の働きは良いものになってるはずですわよね?」
苗木「えっと……まあ……それなりには」
セレス「でしたら戦刃さん、さっそくロイヤルミルクティーを淹れてもらえないでしょうか」
戦刃「え……。でも私、苗木くんの専属メイドだし……」
セレス「苗木君はわたくしのナイト候補です。そのナイト候補のメイドはわたくしのメイドと等しいことですわ」
苗木「自分で淹れるって選択肢は無いんだね」
セレス「戦刃さんが淹れてる間にわたくしたちは優雅にゲームを楽しむとしましょう」
苗木「一方的な搾取の間違いじゃ……あれ、セレスさんの後ろにパソコンがあるけど、あんなのあったっけ?」
セレス「ああ、あれですか。何でも学園が極少数の意見を取り入れて用意したゲームだとか。わたくしはギャンブル以外のゲームには興味ありませんから詳しいことは分かりませんわ」
苗木「どれどれ、ボクがやってみるか。……何だこれ、英語?アメリカのゲームかな」
戦刃「このタイトル……もしかしてFPS?」
セレス「戦刃さんはご存じですの?」
戦刃「うん。ファーストパーソンシューター、略してFPS。一人称視点で操作する3Dゲームで戦車や銃器の作りがとても」
セレス「もう結構ですわ。黙ってくれません?」
戦刃「やっと設置されたんだ……。何度も頼み込んだ甲斐があった」
苗木「極少数の意見って戦刃さんのことだったのか……」
セレス「それの正体が分かったところでわたくしには何の影響も及ぼしせんがね。というわけで早くロイヤルミルクティーを淹れてきてくださいません?」
苗木「戦刃さん、悪いけど……」
戦刃「う、うん……」チラッ
苗木「…………」
戦刃「…………」チラッ チラッ
苗木「やりたいの?」
戦刃「うん……」チラッ
苗木「はあ……。ボクが淹れてくるよ……」
戦刃「あ、いや、わ、私が……」
苗木「その状態だと仕事に支障を来すかもしれないから……」
戦刃「ご、ごめんなさい……」
セレス「こんな役立たずなメイド、初めて見ますわ」
47: ◆6zDpBnlluo 2015/01/13(火) 23:07:11.06 ID:7imY/sYrO
苗木「持ってきたよ……」
セレス「まったく退屈でしたわ。戦刃さん、わたくしの声が聞こえてないみたいでしたから」
苗木「そんなにのめり込んでるのか……」
セレス「わたくし、苗木君が来るのをどれほど待ち望んでいたことか……」
苗木「セレスさん……」
セレス「ロイヤルミルクティーを飲まないと落ち着かないものですから」
苗木「そっちか……」
セレス「……?このロイヤルミルクティー、少し薄くありません?」
苗木「あれ、いつも通り淹れたはずなんだけどな……」
セレス「苗木君、あなたはCランクの人間なのですから常に最高のロイヤルミルクティーを用意できるようにしてもらわなくては。今すぐ、作り直してもらえません?」
苗木「…………」
セレス「苗木君?聞いてますか?」
苗木「あ、ああごめん、何だっけ」
セレス「はあ……。メイドがメイドなら主人も主人というわけですか」
セレス「分かりました。わたくしが少しギャンブルであなたの目を覚まさせてあげるとしましょう」
苗木「で、できれば手加減してもらえるとありがたいんだけど……」
戦刃(学園でFPSができるなんて……今日はついてるかも)
戦刃(あれ、でも他にやることがあった気が……何だっけ)
戦刃(ま、いいか。忘れるってことは大した用事じゃないはず)
48: ◆6zDpBnlluo 2015/01/13(火) 23:26:31.24 ID:7imY/sYrO
苗木「だいぶ取られたな……。来週の食事代は厳しくなりそうだ」
戦刃「いざとなったら私が貸してあげる……」
苗木「ありがとう、助かるよ」ガチャ
苗木「ってうわああああ!?何だよこれ!部屋が……部屋が!」
戦刃「あ……忘れてた」
苗木「一体誰が……まさか本当に襲撃者が!?」
戦刃「あの……」
苗木「でも何かが盗られた形跡があるわけでもないな。ケータイとサイフは持ち歩いて正解だった……」
戦刃「あのー……」
苗木「でも待てよ。犯人はどうやって部屋に入ったんだ?ボクが授業を受けてた時、鍵は戦刃さんが持ってたはず……。セレスさんに会った時はボクが持ってたから……」
戦刃「あの!」
苗木「うわっ!ど、どうしたの急に。まさか犯人に心当たりが」
戦刃「ご、ごめんなさい!これやったの、私……」
苗木「え?戦刃さんが?」
戦刃「ご主人タマの部屋を掃除しようとしていつも以上に警戒していたんだけど、いつの間にかこんなことに……」
苗木「い、いつの間にか……」
戦刃「ごめんなさい。私、本当に……」
苗木「し、失敗は誰にでもあるよ!これぐらい気にすることじゃないって!」
戦刃「え……?」
苗木「元々、この家具も取り換え時だったし、その機会が訪れたと考えればね?」
戦刃「なんで……?」
戦刃「なんでこんなに私に優しくするの?私は……こんな駄目なのに……残念なのに……」
戦刃「人を傷つけることしか出来ないのに……」
苗木「それは違うよ、戦刃さん」
苗木「キミは誰かの役に立てる。キミはボクの知らないことを知ってるんだから。その知識が偏っていようと、ちっぽけなことだろうと、誰かの役に立つ日は必ずくるよ」
戦刃「苗木くん……」
戦刃「私は……」
49: ◆6zDpBnlluo 2015/01/13(火) 23:36:02.07 ID:7imY/sYrO
深夜
戦刃(苗木くん……。苗木くんは本当に優しい人だ)
戦刃(こんな私でもそばに置いてくれるんだから)
戦刃(でも、その優しさが苦しい。私が苗木くんのそばにいる限り、私は彼に迷惑をかけることしか出来ない)
戦刃(せめて盾子ちゃんみたいにオマエなんか役立たずだと、メイドなんてやめてしまえと、そう言ってくれれば諦めもつくのに……)
戦刃(でも苗木くんはそんなことはしない。私もそんな彼に甘えてるところがあるのかもしれない)
戦刃(だから、私がこれ以上苗木くんに迷惑をかけないようにするためには……)
戦刃「ごめんなさい……。苗木くん」ガチャ
戦刃(苗木くんから離れること。それが私の唯一できること)
戦刃(苗木くん……。苗木くんは本当に優しい人だ)
戦刃(こんな私でもそばに置いてくれるんだから)
戦刃(でも、その優しさが苦しい。私が苗木くんのそばにいる限り、私は彼に迷惑をかけることしか出来ない)
戦刃(せめて盾子ちゃんみたいにオマエなんか役立たずだと、メイドなんてやめてしまえと、そう言ってくれれば諦めもつくのに……)
戦刃(でも苗木くんはそんなことはしない。私もそんな彼に甘えてるところがあるのかもしれない)
戦刃(だから、私がこれ以上苗木くんに迷惑をかけないようにするためには……)
戦刃「ごめんなさい……。苗木くん」ガチャ
戦刃(苗木くんから離れること。それが私の唯一できること)
55: ◆6zDpBnlluo 2015/01/14(水) 20:36:59.48 ID:BGeoSdtdO
苗木「う、うう……」
苗木「朝か……?なんか、頭が痛いな……」
苗木「ここ数日いろいろあったからかな……。でも、それも今日で終わりか」
苗木「戦刃さん、今日も一緒に頑張ろっか……ってあれ、いない?」
苗木「どこ行っちゃったんだろう……」
食堂
苗木「ここにも来てないか……」
江ノ島「おーっす苗木ー。朝からしけた面してんねー」
苗木「江ノ島さん、ちょうどいい所に。戦刃さんを見なかった?」
江ノ島「んー。見てねーや」
苗木「まいったな……。本当にどこ行っちゃったんだ……?」
江ノ島「なになにー?お姉ちゃんに何か用事でもあんの?」
苗木「まあ、一緒にご飯を食べようと思ってね。それに、彼女はボクのボディーガードをするって張り切ってたのに」
江ノ島「あー、そういやアンタたちメイドごっこみたいなことやってたんだっけ?すっかり忘れてたわ」
苗木「キミが提案してきたんじゃないか……」
江ノ島「じゃあお姉ちゃんは仕事ほったらかしてどっか行っちゃったわけだ。アイツのことだし、自分の残念っぷりに絶望してんじゃないの?」
江ノ島「ま、あんな残念なヤツが周りをうろちょろしていたらウザくてしかたないもんね。せいせいしたんじゃない」
苗木「むしろ不安だよ。彼女になんかあったと思うと……」
江ノ島「アイツ軍人だし肉体的な問題はそうそう起こらないっしょ。先に教室行ってるかもしれないし、さっさと飯食って行きましょ」
苗木「大丈夫かな……」
江ノ島(でも、精神的な問題はホントどうしようもないからね、アイツ)
56: ◆6zDpBnlluo 2015/01/14(水) 20:42:59.98 ID:BGeoSdtdO
戦刃の部屋
戦刃「…………」
戦刃「もう……嫌だ……」
戦刃「これ以上、誰かに迷惑をかけたくない……」
戦刃「やっぱり無理だったんだ……私が誰かの役に立つなんて……」
戦刃「苗木くんの役に立てないのに盾子ちゃんの役に立つなんてもっと無理だよ……」
戦刃「こんなんじゃ……盾子ちゃんを理解するなんて到底出来ない……」
戦刃「……私の存在価値ってなんだろう」
戦刃「……やめよう。考えても答えが出てくるわけじゃないんだから……」
戦刃「…………」
戦刃「もう……嫌だ……」
戦刃「これ以上、誰かに迷惑をかけたくない……」
戦刃「やっぱり無理だったんだ……私が誰かの役に立つなんて……」
戦刃「苗木くんの役に立てないのに盾子ちゃんの役に立つなんてもっと無理だよ……」
戦刃「こんなんじゃ……盾子ちゃんを理解するなんて到底出来ない……」
戦刃「……私の存在価値ってなんだろう」
戦刃「……やめよう。考えても答えが出てくるわけじゃないんだから……」
57: ◆6zDpBnlluo 2015/01/14(水) 21:44:29.77 ID:hvYXuC5nO
苗木「結局、教室にも戦刃さんはいなかったな……」
「苗木君」
苗木「江ノ島さんは心配いらないって言ってたけど、やっぱりボクは心配だよ……」
「苗木君、前を見て!」
苗木「えっ、前?……いてっ!」
霧切「何をやってるの、あなたは」
苗木「き、霧切さん……。ちょっと考え事をね……」
霧切「だからといって壁にぶつかるまでするのはどうかと思うわ。私の言葉も届いてなかったみたいだし」
苗木「あ、あはは……」
霧切「それに、あなたは近頃ボーッとすることが多いわ。今日の授業もまともに聞いてなかったでしょ」
苗木「よく見てるんだね……」
霧切「変なこと言わないで。その行動が目立つから目に留まっただけよ」
苗木「うぐ。そうか……。それよりもボクに用事があったんじゃ?」
霧切「ええ。あなたがこれ以上ボーッとしているのは見てられないから今日はもう帰った方がいいんじゃないかと言いに来たの」
苗木「そ、そんな……ボクは元気だよ!」
霧切「そうは言うけどみんな心配してるのよ?少なくとも保健室で休むくらいのことはした方がいいと思うわ」
苗木「でも……」
霧切「強がっていてもいずれ私たちに迷惑をかけるという可能性があるということは忘れないで」
苗木「分かったよ……今日は早退する。ありがとう、わざわざ言いに来てくれて」
霧切「……お大事に」
58: ◆6zDpBnlluo 2015/01/14(水) 21:48:03.30 ID:hvYXuC5nO
苗木「……確かに霧切さんの言う通りだったかな。今日は調子が悪いみたいだ」
苗木「戦刃さんも見つからないし、不安の種は広がるばかりだよ……。うう、頭痛までしてきた……」
苗木「今日はもう寝るか……」
苗木「あ、でもその前に食堂で水分補給でもしとこうっと」
59: ◆6zDpBnlluo 2015/01/14(水) 21:55:58.63 ID:hvYXuC5nO
戦刃「…………」
戦刃「あれ……私、寝てた?」
戦刃「結構時間経ってる……みんなどうしてるんだろ」
戦刃「いや、私が気にしても意味なんかないか」
戦刃「それにしても……お腹すいたな……」
戦刃「倉庫に食べ物があったはず……。取ってこよう」
戦刃「…………」
戦刃「でも、怖い……」
戦刃「今、誰にも会いたくない……誰かを傷つけたくない……」
戦刃「もう……嫌……」
戦刃「いつの間にか対人恐怖症の引きこもりになってた……」
戦刃「こんな姿をフェンリルのみんなに見せたらどんな反応するんだろうな……」
60: ◆6zDpBnlluo 2015/01/14(水) 22:02:56.64 ID:hvYXuC5nO
戦刃「……どうしよう」
戦刃「……ん、あそこにあるのって」
戦刃「レーションだ……。いつ部屋に閉じこめられてもいいように用意してたんだっけ……」
戦刃「そういえば、苗木くんも美味しいって言ってくれたなあ……」
戦刃「味を気に入って、自分で温めるって言って、二人で食べて……。苗木くん、喜んでた」
戦刃「もう一度、食べたい……」
戦刃「…………」
戦刃「なんだろう、今なら普通に外に出られる気がする」
戦刃「私、そこまでしてレーション食べたかったのかな……。それとも苗木くんを思い出して少し、前向きになれたからかな……」
戦刃「うん、今なら前に進める。そんな気がする……」
戦刃「……ん、あそこにあるのって」
戦刃「レーションだ……。いつ部屋に閉じこめられてもいいように用意してたんだっけ……」
戦刃「そういえば、苗木くんも美味しいって言ってくれたなあ……」
戦刃「味を気に入って、自分で温めるって言って、二人で食べて……。苗木くん、喜んでた」
戦刃「もう一度、食べたい……」
戦刃「…………」
戦刃「なんだろう、今なら普通に外に出られる気がする」
戦刃「私、そこまでしてレーション食べたかったのかな……。それとも苗木くんを思い出して少し、前向きになれたからかな……」
戦刃「うん、今なら前に進める。そんな気がする……」
61: ◆6zDpBnlluo 2015/01/14(水) 22:10:53.46 ID:hvYXuC5nO
戦刃「やっぱり授業中だから誰もいないのかな……」
戦刃「いや……かすかに気配を感じる。食堂の方……」
戦刃「一体誰が……」
苗木「……ぅ……ぐ……」
戦刃「苗木くん!」
戦刃「大丈夫!?しっかりして!」
戦刃「ひどい熱……。へ、部屋に運ばなきゃ!」
戦刃の部屋
戦刃「えっと、えっと……まずは体温を計って……いや水分を……いや汗を……」
戦刃「うう……落ち着け……落ち着け……」
戦刃「そうだ、フェンリルでも熱で倒れた人は何人もいた。その人たちを看病したことを思い出せば……」
戦刃「待ってて苗木くん。必ず助けるから……」
62: ◆6zDpBnlluo 2015/01/14(水) 22:28:45.15 ID:hvYXuC5nO
苗木「う、うう……」
苗木「ここは……?」
石丸「みんな!苗木くんが目を覚ましたぞ!」
舞園「本当ですか!?」
十神「愚民め……。いつまで寝ているつもりだ」
山田「心配しましたぞ、苗木誠殿」
葉隠「俺の占いによれば後2ヶ月は目を覚まさないはずだったんだが……外しちまったか?」
苗木「みんな……どうしてここに?」
朝日奈「戦刃ちゃんが呼んできてくれたんだよ」
桑田「『苗木くんが死んじゃう!』なんて言ってきてよ。超焦ったぜ」
大神「実際はただの風邪だったがな……。授業中の乱入はいささか驚いたぞ」
大和田「その授業中断してまでここに来たんだけどな」
苗木「戦刃さん……」
戦刃「ごめんなさい苗木くん……私……」
苗木「謝る必要なんて無いよ、キミはボクを助けてくれたんだから。ありがとう」
戦刃「ご、ご主人タマを助けるのはメイドの仕事だから……」
セレス「戦刃さんも使えないメイドから使えなくはないメイドにランクアップしたんじゃないでしょうか」
腐川「戦刃、見せつけてくれるのね……あんたと苗木の主従関係を!あ、あたしと白夜様の方がもっと深い愛で結ばれてるわ!」
不二咲「戦刃さん、本当にすごいや……」
霧切「彼女、おととい見た時よりいきいきしてるわね」
戦刃「ねえ苗木くん。私、役に立てた?」
苗木「うん。言ったでしょ、キミは誰かの役に立てるって」
戦刃「ありがとう……。私、本当に嬉しい……」
江ノ島「苗木が助かった原因はお姉ちゃんが引きこもってたから……。お姉ちゃんが引きこもってたのは自分の残念っぷりに絶望したから……。つまり苗木はお姉ちゃんの残念っぷりに救われたってわけ?」
江ノ島「超絶望的だね。アタシなら自殺考えるわ」
63: ◆6zDpBnlluo 2015/01/14(水) 22:55:48.12 ID:av0bJqd1O
数日後
江ノ島「うーっす、お邪魔するよー」
戦刃「お、お邪魔します……」
苗木「あ、江ノ島さんに戦刃さん」
江ノ島「すっかり風邪も治って元気そうだね」
苗木「これも戦刃さんのおかげだよ。あの時は本当に助かったよ」
戦刃「か、風邪くらいで大げさだよ……。それに私は大したことしてないし……」
江ノ島「せっかく褒められてんだから胸はって堂々としなさいよ。あ、はる胸がねーのか」
戦刃「もう、盾子ちゃん!」
苗木「あはは……。と、とにかく今日戦刃さんにお礼がしたくて」
戦刃「お、お礼なんて……。むしろ私がお礼をしなきゃいけないくらいなのに……」
江ノ島「でもアンタ結局残念なのは変わってないよね」
戦刃「ごめんなさい。せっかく盾子ちゃんが私のために考えてくれたのに……」
江ノ島「は?アンタのため?んなわけねーじゃん。面白そうだから適当に考えたに決まってんだろ」
戦刃「ええっ!?」
苗木「やっぱりか……」
江ノ島「こんなことにも気づかないなんてホント残念だわー。ま、賢いヤツを動かすよりバカなヤツを動かす方が100万倍楽だから、アンタにはそのままでいてもらわないとね」
江ノ島「結局どっちもアタシにとっては楽なことに変わりは無いんだけど!アハハハハ!」
戦刃「よかった。盾子ちゃんは今のままの私の方が好きなんだね……」
苗木「戦刃さんって江ノ島さんに関することだけは前向きになれるよね……」
江ノ島「うーっす、お邪魔するよー」
戦刃「お、お邪魔します……」
苗木「あ、江ノ島さんに戦刃さん」
江ノ島「すっかり風邪も治って元気そうだね」
苗木「これも戦刃さんのおかげだよ。あの時は本当に助かったよ」
戦刃「か、風邪くらいで大げさだよ……。それに私は大したことしてないし……」
江ノ島「せっかく褒められてんだから胸はって堂々としなさいよ。あ、はる胸がねーのか」
戦刃「もう、盾子ちゃん!」
苗木「あはは……。と、とにかく今日戦刃さんにお礼がしたくて」
戦刃「お、お礼なんて……。むしろ私がお礼をしなきゃいけないくらいなのに……」
江ノ島「でもアンタ結局残念なのは変わってないよね」
戦刃「ごめんなさい。せっかく盾子ちゃんが私のために考えてくれたのに……」
江ノ島「は?アンタのため?んなわけねーじゃん。面白そうだから適当に考えたに決まってんだろ」
戦刃「ええっ!?」
苗木「やっぱりか……」
江ノ島「こんなことにも気づかないなんてホント残念だわー。ま、賢いヤツを動かすよりバカなヤツを動かす方が100万倍楽だから、アンタにはそのままでいてもらわないとね」
江ノ島「結局どっちもアタシにとっては楽なことに変わりは無いんだけど!アハハハハ!」
戦刃「よかった。盾子ちゃんは今のままの私の方が好きなんだね……」
苗木「戦刃さんって江ノ島さんに関することだけは前向きになれるよね……」
64: ◆6zDpBnlluo 2015/01/14(水) 23:06:19.32 ID:av0bJqd1O
江ノ島「で、苗木はコイツのために何ができんの?やっぱり体?」
苗木「やっぱりって……ボクをなんだと思ってるんだよ。一応、戦刃さんの望むことならできる限りのことはするよ」
戦刃「で、でも……」
江ノ島「消極的だねえ。こういう時はズバッと『彼氏になってください!』って言うもんでしょ」
戦刃「か、かれっ……!?無理だよ……」
江ノ島「じゃあ『彼女にしてください』で」
戦刃「ぜんぜん変わってない……」
苗木「江ノ島さん、あまり変なことを言われても困るんだけど」
江ノ島「でも、コイツだと残念なお願いしそうだからねー。どうせ『一緒にレーション食べてください』とでも言おうとしてたんでしょ」
戦刃「な、なんで分かったの……?」
江ノ島「はあ……。コイツの相手疲れるわ」
戦刃「えっと……うーんと……」
苗木「ゆっくり考えていいんだよ。なんならまた後日にでも」
戦刃「ううん、大丈夫。決まったから……」
戦刃「そ、その……膝枕、してください……」
苗木「ひ、膝枕?」
江ノ島「えー……そんなんでいいんだ」
苗木「やっぱりって……ボクをなんだと思ってるんだよ。一応、戦刃さんの望むことならできる限りのことはするよ」
戦刃「で、でも……」
江ノ島「消極的だねえ。こういう時はズバッと『彼氏になってください!』って言うもんでしょ」
戦刃「か、かれっ……!?無理だよ……」
江ノ島「じゃあ『彼女にしてください』で」
戦刃「ぜんぜん変わってない……」
苗木「江ノ島さん、あまり変なことを言われても困るんだけど」
江ノ島「でも、コイツだと残念なお願いしそうだからねー。どうせ『一緒にレーション食べてください』とでも言おうとしてたんでしょ」
戦刃「な、なんで分かったの……?」
江ノ島「はあ……。コイツの相手疲れるわ」
戦刃「えっと……うーんと……」
苗木「ゆっくり考えていいんだよ。なんならまた後日にでも」
戦刃「ううん、大丈夫。決まったから……」
戦刃「そ、その……膝枕、してください……」
苗木「ひ、膝枕?」
江ノ島「えー……そんなんでいいんだ」
65: ◆6zDpBnlluo 2015/01/15(木) 16:50:05.22 ID:WvOYTH7jO
苗木「この体勢でいいのかな?」
江ノ島「あーそうそう。そのままここに頭乗っけて……。それにしたって膝枕って。他にもいいのあったでしょ」
戦刃「私、あまり役に立てなかったから……。これくらいのことで十分かなって」
江ノ島「控えめなヤツ。そんなんじゃいつまで経っても彼氏できねーぞ」
戦刃「盾子ちゃんには関係ない……」
苗木「大丈夫だよ。戦刃さんにもいつか素敵な人が現れるよ」
戦刃「そんな未来は……多分来ない」
苗木「えっ、そんなことは無いって」
戦刃「だって私は今を見ていたいから……」
苗木「どういうこと?」
戦刃「……こっちの話」
66: ◆6zDpBnlluo 2015/01/15(木) 19:49:55.96 ID:s7UTVFDdO
苗木「それにしても足が痺れてきたな……。戦刃さん、そろそろ終わりにしてもらえると……」
戦刃「……zzz」
苗木「寝てる……」
江ノ島「こりゃいいや。落書きしちゃおーっと」
戦刃「……うう……苗木くん……ダメ……」
苗木「? 寝言かな?」
戦刃「そこはダメだよ……苗木くん……」
苗木「ええっ!?」
江ノ島「あれま。中々ピンクな内容の夢見てんじゃないの」
戦刃「そこは地雷があるから……近づいちゃダメ……」
苗木「ピンクどころか血で真っ赤に近い内容じゃないか」
江ノ島「夢ん中にまで戦争行くなんてホント残念なヤツだな」
戦刃「苗木くん……たってるよ……」
江ノ島「だとさ。なんかやましいこと考えてる?」
苗木「そ、そんなわけないだろ!」
戦刃「肩に銃弾……当たってる……」
苗木「あれ、ボク撃たれた?」
戦刃「ごめんなさい……私をかばって……」
江ノ島「コイツの夢ん中の苗木どんだけスペック高いんだよ」
苗木「戦刃さんらしいと言えばらしいけどね」
江ノ島「平和だね。コイツの頭の中は戦争という名の平和だよ」
苗木「平和なのはいいことだと思うけど?」
江ノ島「刺激が足りないんだよ刺激が。……あ、またなんか喋るぞコイツ」
戦刃「ごめんなさい……迷惑かけて……」
戦刃「ありがとう……苗木くん……」
戦刃「……大好き」
終
67: ◆6zDpBnlluo 2015/01/15(木) 19:54:39.10 ID:s7UTVFDdO
以上です
一部のキャラだけセリフが少なっちゃってごめんなさい
他のキャラのメイド服?そ、そのうち考えるよ、多分ね
そしてここまで読んでくださった読者の皆様に感謝を
ありがとうございます
一部のキャラだけセリフが少なっちゃってごめんなさい
他のキャラのメイド服?そ、そのうち考えるよ、多分ね
そしてここまで読んでくださった読者の皆様に感謝を
ありがとうございます
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 19:59:42.49 ID:RDiT0s5JO
乙です!!
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 20:02:01.23 ID:LK1yEnFCo
乙!
綺麗に終わったな。面白かったよ
綺麗に終わったな。面白かったよ
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 20:05:48.85 ID:kVwWZHiVO
おつおつ!
希望は前に進むんだ!
希望は前に進むんだ!
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 23:10:21.65 ID:iYfKdryxo
おつおつ!
できれば後日談とかもほしいなぁ~(チラッチラッ
できれば後日談とかもほしいなぁ~(チラッチラッ
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/16(金) 00:38:38.03 ID:x8dOYKiqo
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420969699
Entry ⇒ 2017.12.21 | Category ⇒ ダンガンロンパ | Comments (0)
苗木・日向・最原「「「僕達クズ主人公」」」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:21:05.87 ID:qiG/iL2Q0
希望が峰学園は崩壊を遂げようとしていた。
学園を攻撃、放火、爆破、など女子生徒達が様々な破壊活動し、校内は地獄と化した。
舞園「どこですかー苗木くん、お腹の子が寂しがっていますよ」
霧切「苗木くん…どこ?」
腐川「苗木…どこよ!孕ませた責任取りなさいよ」
セレス「苗木くん、怒ってないから出てきてくださーい」
朝日奈「苗木…寂しいよぉ…」
大神「苗木よ…観念するのだ」
江ノ島「松田くんじゃなくて、苗木に孕まされるとか超絶望的!しかも捨てられるとか、きゃはは」
学園を攻撃、放火、爆破、など女子生徒達が様々な破壊活動し、校内は地獄と化した。
舞園「どこですかー苗木くん、お腹の子が寂しがっていますよ」
霧切「苗木くん…どこ?」
腐川「苗木…どこよ!孕ませた責任取りなさいよ」
セレス「苗木くん、怒ってないから出てきてくださーい」
朝日奈「苗木…寂しいよぉ…」
大神「苗木よ…観念するのだ」
江ノ島「松田くんじゃなくて、苗木に孕まされるとか超絶望的!しかも捨てられるとか、きゃはは」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:22:17.39 ID:qiG/iL2Q0
戦場「苗木くん、苗木くん、苗木くん、苗木くん、苗木くん、苗木くん、苗木くん、苗木くん、苗木くん、苗木くん、苗木くん、苗木くん」
終里「日向どこだよぉ…家のチビ達一緒に面倒見てくれるって言ったじゃんかぁ」
七海「日向くん…一緒にゲームしながら暮らそうって言ったよねー!」
ソニア「日向さーん!どこですかー!私と一緒に帰ってノヴォセリック王国でマカンゴしてください!」
西園寺「日向おにぃー早く出て来ないとおにぃの変態プレイの内容ばらすよー!」
小泉「日向…いい加減にしなさいよ、出てきなさい!」
終里「日向どこだよぉ…家のチビ達一緒に面倒見てくれるって言ったじゃんかぁ」
七海「日向くん…一緒にゲームしながら暮らそうって言ったよねー!」
ソニア「日向さーん!どこですかー!私と一緒に帰ってノヴォセリック王国でマカンゴしてください!」
西園寺「日向おにぃー早く出て来ないとおにぃの変態プレイの内容ばらすよー!」
小泉「日向…いい加減にしなさいよ、出てきなさい!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:23:48.94 ID:qiG/iL2Q0
罪木「日向さぁ~ん!どこですかぁ~!出てこないなら…結婚生活には動けなくしちゃいますよ…?」
澪田「創ちゃん、いい加減にしないと、マジで切れるっすよ?」
辺古山「日向…坊ちゃんに捧げた体を…たぶらかして…」
赤松「最原くん、あれだけしたんだよ?逃げるなんて許さないから」
入間「おら!ださい原、出てこいよ!出ないと私…」
白銀「最原くん、どうしてどこに行っちゃたのーねぇ答えて」
東条「最原くんあなたに死ぬまで尽くすから、出てきてちょうだい!」
茶柱「最原さんもやっぱ男死です!ネオ合気道で更生させます!出てきてください!」
春川「最原!出てきてよ、殺されたいの?」
夢野「うぅ…うちは最原がいないと駄目なんじゃ」
夜長「このあたりが怪しいって神様が言ってるよー」
澪田「創ちゃん、いい加減にしないと、マジで切れるっすよ?」
辺古山「日向…坊ちゃんに捧げた体を…たぶらかして…」
赤松「最原くん、あれだけしたんだよ?逃げるなんて許さないから」
入間「おら!ださい原、出てこいよ!出ないと私…」
白銀「最原くん、どうしてどこに行っちゃたのーねぇ答えて」
東条「最原くんあなたに死ぬまで尽くすから、出てきてちょうだい!」
茶柱「最原さんもやっぱ男死です!ネオ合気道で更生させます!出てきてください!」
春川「最原!出てきてよ、殺されたいの?」
夢野「うぅ…うちは最原がいないと駄目なんじゃ」
夜長「このあたりが怪しいって神様が言ってるよー」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:25:13.23 ID:qiG/iL2Q0
ドーン
ドドーン
~隠し部屋~
苗木「ひぃ」
日向「…」
最原「う…」
苗木「もうここも時間の問題だね」
日向「次々と破壊されているな」
最原「しらみつぶしって奴だね」
苗木「こうなったのも二人のせいだから二人が謝ってきてよ」
日向「ふざけるなよ!どう見ても俺以外の二人だろ」
最原「違うよ、君達二人のせいだよ」
ドドーン
~隠し部屋~
苗木「ひぃ」
日向「…」
最原「う…」
苗木「もうここも時間の問題だね」
日向「次々と破壊されているな」
最原「しらみつぶしって奴だね」
苗木「こうなったのも二人のせいだから二人が謝ってきてよ」
日向「ふざけるなよ!どう見ても俺以外の二人だろ」
最原「違うよ、君達二人のせいだよ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:26:45.54 ID:qiG/iL2Q0
苗木「いやいや状況確認してよ、僕は悪くないよ」
苗木「ただ責任取らないでクラスメイトに中出ししただけだよ」
日向「避妊はしなかったのか?」
苗木「だって生の方が気持いいんだ」
苗木「避妊するより生の方が気持いい女子達のあそこが加害者だよ」
苗木「そのせいで妊娠しまくっているけど僕は全くの無実だ」
最原「でも危険日狙ったんでしょ?明らかに故意だよ」
苗木「それは違うよ!」
苗木「危険日に中出ししたけど妊娠させる気は無かったんだ」
苗木「ただ責任取らないでクラスメイトに中出ししただけだよ」
日向「避妊はしなかったのか?」
苗木「だって生の方が気持いいんだ」
苗木「避妊するより生の方が気持いい女子達のあそこが加害者だよ」
苗木「そのせいで妊娠しまくっているけど僕は全くの無実だ」
最原「でも危険日狙ったんでしょ?明らかに故意だよ」
苗木「それは違うよ!」
苗木「危険日に中出ししたけど妊娠させる気は無かったんだ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:27:27.35 ID:qiG/iL2Q0
苗木「だって妊娠させたら責任取らなきゃいけないじゃないか」
苗木「だから僕は無実だ」
日向「こいつクズだ…」
最原「クズ木くんだ…」
苗木「そんな事言っているけど日向くんはどうなんだよ」
苗木「くんも大分クズじゃないか」
苗木「だから僕は無実だ」
日向「こいつクズだ…」
最原「クズ木くんだ…」
苗木「そんな事言っているけど日向くんはどうなんだよ」
苗木「くんも大分クズじゃないか」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:28:11.77 ID:qiG/iL2Q0
日向「それは違うぞ!」
日向「俺はクラスメイトに結婚の約束をしただけだ」
苗木「えっ?日向くん結婚するの?」
日向「する訳無いだろ…あいつらに」
日向「クラスの女子に性欲以外の感情なんか持ってない」
最原「クラスの女子生徒の計らいでようやく入学が許された元予備学科が何言っているんだ…」
苗木「でも結婚する気無いのになんで約束したの?」
日向「俺はクラスメイトに結婚の約束をしただけだ」
苗木「えっ?日向くん結婚するの?」
日向「する訳無いだろ…あいつらに」
日向「クラスの女子に性欲以外の感情なんか持ってない」
最原「クラスの女子生徒の計らいでようやく入学が許された元予備学科が何言っているんだ…」
苗木「でも結婚する気無いのになんで約束したの?」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:29:01.48 ID:qiG/iL2Q0
日向「そうしないと股を開かないあいつらが悪い」
日向「俺は単に性欲処理として利用していただけだ、あいつらが勝手に高望みするから悪いんだ」
日向「俺は被害者だ」
苗木「クズだ…」
最原「クズ日向くん…クズ向くん」
最原「日向くん探偵としての正義が許せない」
最原「君を結婚詐欺で告訴する」
日向「俺は単に性欲処理として利用していただけだ、あいつらが勝手に高望みするから悪いんだ」
日向「俺は被害者だ」
苗木「クズだ…」
最原「クズ日向くん…クズ向くん」
最原「日向くん探偵としての正義が許せない」
最原「君を結婚詐欺で告訴する」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:29:49.11 ID:qiG/iL2Q0
日向「おいおいお前は探偵だろ…告訴する権利無いだろ」
日向「それに俺は詐欺で告訴されない理由があるんだ」
苗木「な!」
最原「まさか…」
閃きアナグラム
み せ い ね ん
最原「まさか未成年だからなのか?」
日向「それに俺は詐欺で告訴されない理由があるんだ」
苗木「な!」
最原「まさか…」
閃きアナグラム
み せ い ね ん
最原「まさか未成年だからなのか?」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:30:37.07 ID:qiG/iL2Q0
日向「そうだ俺は未成年だ」
日向「未成年の婚約は親同士の許可が必要だ」
日向「いざとなったら親に取り消させるから俺は正真正銘のシロだ」
最原「それは違うぞ!」
最原「日向くん…くんの婚約者の中にはソニアさんもいるよね…」
日向「ああ…いるけど?ちょっと洋物とやりたかっただけだ」
最原「ソニアさんの故郷ノヴォセリック王国は本人の意思が尊重されるから、例え親が破棄しても婚約は無効にならないんだ」
日向「…!」
苗木「そしてノヴォセリック王国の婚約破棄は重罪だよ、日向くん」
苗木「ただ死ぬだけなら…むしろ楽かもね?」
日向「未成年の婚約は親同士の許可が必要だ」
日向「いざとなったら親に取り消させるから俺は正真正銘のシロだ」
最原「それは違うぞ!」
最原「日向くん…くんの婚約者の中にはソニアさんもいるよね…」
日向「ああ…いるけど?ちょっと洋物とやりたかっただけだ」
最原「ソニアさんの故郷ノヴォセリック王国は本人の意思が尊重されるから、例え親が破棄しても婚約は無効にならないんだ」
日向「…!」
苗木「そしてノヴォセリック王国の婚約破棄は重罪だよ、日向くん」
苗木「ただ死ぬだけなら…むしろ楽かもね?」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:31:57.93 ID:qiG/iL2Q0
日向「脅かすなよ…」
日向「大体重罪は最原だろ」
日向「何人も女吹っかけて、もう両手で追いつかないほどいるだろ」
日向「この国の不倫や浮気は禁止されてるだろ、何が正義感だ」
最原「それは違うぞ!」
最原「彼女達は恋人じゃない、単にセフレなんだ」
最原「セックスしか目的が無いなのに変に勘違いした女子が悪いよ」
日向「大体重罪は最原だろ」
日向「何人も女吹っかけて、もう両手で追いつかないほどいるだろ」
日向「この国の不倫や浮気は禁止されてるだろ、何が正義感だ」
最原「それは違うぞ!」
最原「彼女達は恋人じゃない、単にセフレなんだ」
最原「セックスしか目的が無いなのに変に勘違いした女子が悪いよ」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:32:59.53 ID:qiG/iL2Q0
日向「ならセフレでもいいからヤって来いよ」
苗木「彼女達が欲求不満だから暴れているんじゃないか」
最原「い、嫌だ、もう飽きた他の女とやりたい」
最原「単なる遊びなんだよ、やる気でないよ」
苗木「え?最原くん、EDなのかい?」
日向「その歳でもう……大変だな」
最原「違う、現役だ」
最原「むしろ恋人はいないから全然溜まっている」
苗木「彼女達が欲求不満だから暴れているんじゃないか」
最原「い、嫌だ、もう飽きた他の女とやりたい」
最原「単なる遊びなんだよ、やる気でないよ」
苗木「え?最原くん、EDなのかい?」
日向「その歳でもう……大変だな」
最原「違う、現役だ」
最原「むしろ恋人はいないから全然溜まっている」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:34:15.90 ID:qiG/iL2Q0
最原「まだまだやり足りないんだよ」
苗木「クズだ…」
日向「クズ原だ」
PPPP
日向「ん?」
最原「どうしたの?」
日向「九頭龍からだ…」
日向「そうか…分かった助かる」
ピッ
日向「良かった…どうやら助けが来たらしい」
苗木「本当?」
苗木「クズだ…」
日向「クズ原だ」
PPPP
日向「ん?」
最原「どうしたの?」
日向「九頭龍からだ…」
日向「そうか…分かった助かる」
ピッ
日向「良かった…どうやら助けが来たらしい」
苗木「本当?」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:35:09.00 ID:qiG/iL2Q0
日向「ああ…どうやら女子を校庭におびき寄せている内に裏道から脱出できるらしい」
苗木「よしそれに賭けてみよう」
最原「うん、それがいいよ」
~30分後~
日向「よし!今廊下に誰もいない」
苗木「誘導作戦が成功したみたいだね」
最原「じゃあ逃げよう」
日向「ああ!」
苗木「希望は前に進むんだ!」
苗木「よしそれに賭けてみよう」
最原「うん、それがいいよ」
~30分後~
日向「よし!今廊下に誰もいない」
苗木「誘導作戦が成功したみたいだね」
最原「じゃあ逃げよう」
日向「ああ!」
苗木「希望は前に進むんだ!」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:36:13.35 ID:qiG/iL2Q0
~裏道~
舞園「苗木くん、あなたのせいで事務所クビになって、ファンから殺人予告されました責任取ってください」
霧切「苗木くん…ようやく見つけた…無理やり生でしたんだから責任取って」
腐川「苗木…十神様に捨てられた私を口説いて犯したんだから責任取りなさいよ」
セレス「うふふ、苗木くん、酔わせて犯したんだから責任取ってください」
朝日奈「苗木…無理やりして逃げるなんて酷いよ!責任取ってよ」
大神「苗木よ…責任取るのだ」
江ノ島「苗木…あんたと生でしたのこんな絶望的な状況望んだからなんだよね~」
戦場「苗木くん…赤ちゃんできたから一緒に…逃げるなら足を斬ろうかな」
舞園「苗木くん、あなたのせいで事務所クビになって、ファンから殺人予告されました責任取ってください」
霧切「苗木くん…ようやく見つけた…無理やり生でしたんだから責任取って」
腐川「苗木…十神様に捨てられた私を口説いて犯したんだから責任取りなさいよ」
セレス「うふふ、苗木くん、酔わせて犯したんだから責任取ってください」
朝日奈「苗木…無理やりして逃げるなんて酷いよ!責任取ってよ」
大神「苗木よ…責任取るのだ」
江ノ島「苗木…あんたと生でしたのこんな絶望的な状況望んだからなんだよね~」
戦場「苗木くん…赤ちゃんできたから一緒に…逃げるなら足を斬ろうかな」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:38:33.78 ID:qiG/iL2Q0
終里「日向…結婚してくれるんだろ…一生食わせてくれんだろ?」
七海「日向くん…結婚してエロゲーしてくれるんだよね?」
ソニア「日向さん、婿として国で統治してください」
西園寺「日向おにぃ…うちの婿になるんだから逃がさないんだから」
小泉「日向…私が着るウエディングドレス撮ってよ私は新郎姿撮るから…」
罪木「日向さん注射しますね…やっぱり結婚生活は動けなくして…」
澪田「創ちゃん、結婚したら一生唯吹から離れなくなるような演奏するっすよ」
辺古山「日向…覚悟はいいか?坊ちゃんと私を引き離して…その隙に私を誑かして……覚悟しろ」
七海「日向くん…結婚してエロゲーしてくれるんだよね?」
ソニア「日向さん、婿として国で統治してください」
西園寺「日向おにぃ…うちの婿になるんだから逃がさないんだから」
小泉「日向…私が着るウエディングドレス撮ってよ私は新郎姿撮るから…」
罪木「日向さん注射しますね…やっぱり結婚生活は動けなくして…」
澪田「創ちゃん、結婚したら一生唯吹から離れなくなるような演奏するっすよ」
辺古山「日向…覚悟はいいか?坊ちゃんと私を引き離して…その隙に私を誑かして……覚悟しろ」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:40:07.96 ID:qiG/iL2Q0
赤松「最原くん、まだしたりないんだけど?」
入間「さ、最原…どんなプレイでもやるからさ…してくれよ…」
白銀「最原くん、コスプレでしてあげるよ」
東条「お願い最原くん、なんでも言いつけて頂戴、なんでもするわ!」
茶柱「最原さん…あなたは男死なので、転子が正しい性生活に更生させます!」
春川「百田に彼女がいるとか嘘ついて、寝とって逃げられると思ったの?」
夢野「最原よ…もう一度この前の夜みたいな事してくれ…」
夜長「終一!柔軟体操の時間だよ!神様が言ってるよー」
入間「さ、最原…どんなプレイでもやるからさ…してくれよ…」
白銀「最原くん、コスプレでしてあげるよ」
東条「お願い最原くん、なんでも言いつけて頂戴、なんでもするわ!」
茶柱「最原さん…あなたは男死なので、転子が正しい性生活に更生させます!」
春川「百田に彼女がいるとか嘘ついて、寝とって逃げられると思ったの?」
夢野「最原よ…もう一度この前の夜みたいな事してくれ…」
夜長「終一!柔軟体操の時間だよ!神様が言ってるよー」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:40:40.79 ID:qiG/iL2Q0
日向「」
苗木「」
最原「」
日向「ど、どいうことだよ!九頭龍、な、なんで女子が!」
九頭龍「ペコに寝盗りやがって死ねや」
ブチッ
日向「」
苗木「ひ、日向くん…」
苗木「」
最原「」
日向「ど、どいうことだよ!九頭龍、な、なんで女子が!」
九頭龍「ペコに寝盗りやがって死ねや」
ブチッ
日向「」
苗木「ひ、日向くん…」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:41:17.81 ID:qiG/iL2Q0
最原「九頭龍くんに裏切られたの…というか辺古山さんにも手を出したの?」
日向「ああ…だって友達の女を寝とるとか最高じゃないか」
苗木・最原「「それに賛成だ」」
霧切「ダメねこの人達」
七海「こんなクズは私が管理しないとね?」
赤松「さ、最原くん…こっちに来て」
最原「ひ…」
日向「や、やめろ…」
苗木「ぜ、絶望的だ…」
日向「ああ…だって友達の女を寝とるとか最高じゃないか」
苗木・最原「「それに賛成だ」」
霧切「ダメねこの人達」
七海「こんなクズは私が管理しないとね?」
赤松「さ、最原くん…こっちに来て」
最原「ひ…」
日向「や、やめろ…」
苗木「ぜ、絶望的だ…」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:42:42.67 ID:qiG/iL2Q0
それから数ヵ月後___。
例の三人が起こしたセックススキャダルによって希望が峰学園は崩壊した。
権威やステータスは地に落ち、超高校級の才能たちも希望が峰学園を離れた。
件の三人も失踪した。
とある記者がその行方を追ったがまるで見つからなかった。
ただ…その記者は不思議に思った。
「しかし…元希望が峰学園の女生徒達に全員妊婦しかいないのは何故だろう?」
例の三人が起こしたセックススキャダルによって希望が峰学園は崩壊した。
権威やステータスは地に落ち、超高校級の才能たちも希望が峰学園を離れた。
件の三人も失踪した。
とある記者がその行方を追ったがまるで見つからなかった。
ただ…その記者は不思議に思った。
「しかし…元希望が峰学園の女生徒達に全員妊婦しかいないのは何故だろう?」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:44:23.47 ID:qiG/iL2Q0
おわり
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/15(土) 20:45:18.13 ID:qVokmrOk0
どっかにつかまってるんやろなあ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492255265/
Entry ⇒ 2017.12.04 | Category ⇒ ダンガンロンパ | Comments (0)
茶柱「新人アイドルの茶柱転子です!!」最原「プロデューサーの……最原終一です」
1: ネタバレあり ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 20:00:24.22 ID:q575b5Q30
茶柱「なっ!!? プロデューサーは……男死だったんですか!!?」
最原「う、うん……」
茶柱「こ、これはプロデューサーという立場を利用して……転子達にあんな事やこんな事をするつもりですね!!」
茶柱「夢野さん!! ここは事務所を変えましょう!!」
夢野「んあー……めんどいわい」
アンジー「転子ー、神さまは大丈夫だって言ってるよー」
茶柱「そ、そんな!! アンジーさんまで!!」
最原「……」
最原「う、うん……」
茶柱「こ、これはプロデューサーという立場を利用して……転子達にあんな事やこんな事をするつもりですね!!」
茶柱「夢野さん!! ここは事務所を変えましょう!!」
夢野「んあー……めんどいわい」
アンジー「転子ー、神さまは大丈夫だって言ってるよー」
茶柱「そ、そんな!! アンジーさんまで!!」
最原「……」
2: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 20:04:36.92 ID:q575b5Q30
最原(成り行きで才囚プロダクションのプロデューサーになってしまったけど……)
最原(こんな一癖も二癖もあるアイドル達を……僕がトップアイドルにさせる事ができるのか?)
赤松「プロデューサー、もしかして不安?」
最原「! 赤松さん……」
最原(才囚プロダクションの事務員……僕の唯一の癒しだ)
最原「よ、よく分かったね……」
赤松「大丈夫!! プロデューサーならできるよ!!」ガッツ
最原「……うん、頑張るよ」
最原(こんな一癖も二癖もあるアイドル達を……僕がトップアイドルにさせる事ができるのか?)
赤松「プロデューサー、もしかして不安?」
最原「! 赤松さん……」
最原(才囚プロダクションの事務員……僕の唯一の癒しだ)
最原「よ、よく分かったね……」
赤松「大丈夫!! プロデューサーならできるよ!!」ガッツ
最原「……うん、頑張るよ」
4: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 20:09:33.76 ID:q575b5Q30
最原(今のアイドル業界は舞園さやか一強……)
最原(彼女に匹敵するアイドルにさせるように……頑張らなきゃ!!)
茶柱「プロデューサー!! 聞いてください!!」
最原「ん? 何?」
茶柱「夢野さんはどうみてもキュートですよね!!?」
夢野「んあー……なんでもいいわい」
最原(最近の3人組アイドルはキュート、クール、パッションの三つに分けられる事が多い)
最原「そうだね……夢野さんはキュート。 それと茶柱さんはクールでアンジーさんはパッションだ」
アンジー「アンジーがパッションかー。 きっと神さまも納得してくれるよー」
茶柱「キャーー!!夢野さん!! キュートですよキュート!!///」
夢野「お主は本当にうるさいのう……」
最原(彼女に匹敵するアイドルにさせるように……頑張らなきゃ!!)
茶柱「プロデューサー!! 聞いてください!!」
最原「ん? 何?」
茶柱「夢野さんはどうみてもキュートですよね!!?」
夢野「んあー……なんでもいいわい」
最原(最近の3人組アイドルはキュート、クール、パッションの三つに分けられる事が多い)
最原「そうだね……夢野さんはキュート。 それと茶柱さんはクールでアンジーさんはパッションだ」
アンジー「アンジーがパッションかー。 きっと神さまも納得してくれるよー」
茶柱「キャーー!!夢野さん!! キュートですよキュート!!///」
夢野「お主は本当にうるさいのう……」
5: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 20:11:29.89 ID:q575b5Q30
一方
百田「集まったかテメーら!! 俺がテメーらのプロデューサーの百田解斗だ!!」
百田「オレが必ずテメーらを宇宙に轟くアイドルにしてやるからな!!」
天海「ははは……気合い十分っすねプロデューサー」
王馬「ま、つまらなくなさそうだからいいけどねー」
真空寺(芸能界に入れば色んなアイドルや女優さんと出会える……姉さんの友達を沢山作れるチャンスだヨ)
百田「集まったかテメーら!! 俺がテメーらのプロデューサーの百田解斗だ!!」
百田「オレが必ずテメーらを宇宙に轟くアイドルにしてやるからな!!」
天海「ははは……気合い十分っすねプロデューサー」
王馬「ま、つまらなくなさそうだからいいけどねー」
真空寺(芸能界に入れば色んなアイドルや女優さんと出会える……姉さんの友達を沢山作れるチャンスだヨ)
6: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 20:18:01.80 ID:q575b5Q30
春川「この3人で大丈夫なの?」
百田「ん? なんだよハルマキ、不安か?」
春川「だって……今のアイドルってキュート枠、クール枠、パッション枠がいるんでしょ? 男女関係なく」
春川「真空寺と天海ってクール以外のイメージが思いつかないけど……そうなるとキュートが誰もいない事になるよ」
王馬「えーっ!? オレがキュートじゃないのーー!?」
真空寺「君はパッションだヨ、王馬くん」
王馬「じゃあさ!! 春川ちゃんがキュート枠になればいいじゃん!!」
春川「……私は事務員」
王馬「あ、ごめん!! よく考えてみれば全然キュートじゃなかったね!!」
百田「キュートとかクールとかそんなん関係ねぇよ!!」
百田「オレはオレのやりたいようにやる!! そういう固定観念に囚われちゃ見える物も見えねーだろ!!」
百田「兎に角……オレはテメーらを必ず宇宙に行かせるからな!!」
天海「宇宙に行くつもりはないんすけどね……」
天海「でも……プロデューサーがそんなにやる気なら……俺も期待に答えるしかないっすよね」
百田「ん? なんだよハルマキ、不安か?」
春川「だって……今のアイドルってキュート枠、クール枠、パッション枠がいるんでしょ? 男女関係なく」
春川「真空寺と天海ってクール以外のイメージが思いつかないけど……そうなるとキュートが誰もいない事になるよ」
王馬「えーっ!? オレがキュートじゃないのーー!?」
真空寺「君はパッションだヨ、王馬くん」
王馬「じゃあさ!! 春川ちゃんがキュート枠になればいいじゃん!!」
春川「……私は事務員」
王馬「あ、ごめん!! よく考えてみれば全然キュートじゃなかったね!!」
百田「キュートとかクールとかそんなん関係ねぇよ!!」
百田「オレはオレのやりたいようにやる!! そういう固定観念に囚われちゃ見える物も見えねーだろ!!」
百田「兎に角……オレはテメーらを必ず宇宙に行かせるからな!!」
天海「宇宙に行くつもりはないんすけどね……」
天海「でも……プロデューサーがそんなにやる気なら……俺も期待に答えるしかないっすよね」
7: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 20:23:23.04 ID:q575b5Q30
最原「早速だけど、明日から仕事だよ」
アンジー「流石プロデューサーだー。 早いねー」
茶柱「さては……有能アピールする事によって転子達を油断させる気ですね!!」
最原「い、いや……そういうんじゃ……」
夢野「明日の仕事はなんじゃ……」
最原「あ、うん……ダイスプロの所のアイドルと共演するんだ」
最原「お互い一曲疲労して審査員に見てもらうって内容なんだけど……歌だけじゃなくて踊りも評価されるみたい」
アンジー「なるなるー、歌って踊れてこそアイドルだからねー」
夢野「相手もウチと同じ三人組なのか?」
赤松「そうだよ、男三人組」
茶柱「なっ……男死!!?」
アンジー「流石プロデューサーだー。 早いねー」
茶柱「さては……有能アピールする事によって転子達を油断させる気ですね!!」
最原「い、いや……そういうんじゃ……」
夢野「明日の仕事はなんじゃ……」
最原「あ、うん……ダイスプロの所のアイドルと共演するんだ」
最原「お互い一曲疲労して審査員に見てもらうって内容なんだけど……歌だけじゃなくて踊りも評価されるみたい」
アンジー「なるなるー、歌って踊れてこそアイドルだからねー」
夢野「相手もウチと同じ三人組なのか?」
赤松「そうだよ、男三人組」
茶柱「なっ……男死!!?」
8: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 20:26:34.73 ID:q575b5Q30
茶柱「だったらますます負けてられませんね!! 転子は歌って踊って投げますよ!!」
最原「いや……投げる必要はないと思うけど」
こうして番組に向けての練習が始まった。
赤松「凄いよ茶柱さん!! 歌も踊りもキレがあるね!!」
茶柱「そ、そんな……転子なんて全然大したことないですよ///」
最原「そんな事ないよ、茶柱さんはうちのエースだ」
茶柱「……」シラー
最原「……茶柱さん、その顔芸は披露しないようにね」
最原「いや……投げる必要はないと思うけど」
こうして番組に向けての練習が始まった。
赤松「凄いよ茶柱さん!! 歌も踊りもキレがあるね!!」
茶柱「そ、そんな……転子なんて全然大したことないですよ///」
最原「そんな事ないよ、茶柱さんはうちのエースだ」
茶柱「……」シラー
最原「……茶柱さん、その顔芸は披露しないようにね」
9: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 20:31:02.16 ID:q575b5Q30
夢野「んあー……」
赤松「!! 夢野さん、練習しないの?」
夢野「うちは疲れたんじゃ……」
夢野「そもそもアイドルなんかに興味ないわい……元々転子に無理矢理連れて来られただけじゃからの」
茶柱『夢野さんみたいな可愛い人だったらあっという間にアイドルになれますよ!! 転子と天下とりましょう!!』
夢野「もう帰ってもよいか? MP切れじゃ……」
最原「参ったな……やる気を出してくれないと……」
アンジー「じゃあアンジーに任せてー」
赤松「!! 夢野さん、練習しないの?」
夢野「うちは疲れたんじゃ……」
夢野「そもそもアイドルなんかに興味ないわい……元々転子に無理矢理連れて来られただけじゃからの」
茶柱『夢野さんみたいな可愛い人だったらあっという間にアイドルになれますよ!! 転子と天下とりましょう!!』
夢野「もう帰ってもよいか? MP切れじゃ……」
最原「参ったな……やる気を出してくれないと……」
アンジー「じゃあアンジーに任せてー」
10: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 20:35:18.25 ID:q575b5Q30
アンジー「秘密子ー」
夢野「んあー……なんじゃ?」
ギュウ
夢野「んあ!!?」
アンジー「秘密子にはー、イケメンの神さまが憑いてるよー」
アンジー「秘密子のやる気が出ればー、神さまもきっとご褒美をくれるよー」
夢野「……」
最原「夢野さん……もう少しだけ頑張ろう?」
夢野「まぁ……お主らがそういうのなら……もうちょっとだけ頑張ってみようかのう」
茶柱「夢野さん!!」
最原「よかった……ありがとう」
夢野「んあー……なんじゃ?」
ギュウ
夢野「んあ!!?」
アンジー「秘密子にはー、イケメンの神さまが憑いてるよー」
アンジー「秘密子のやる気が出ればー、神さまもきっとご褒美をくれるよー」
夢野「……」
最原「夢野さん……もう少しだけ頑張ろう?」
夢野「まぁ……お主らがそういうのなら……もうちょっとだけ頑張ってみようかのう」
茶柱「夢野さん!!」
最原「よかった……ありがとう」
11: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 20:41:03.81 ID:q575b5Q30
数時間後
最原「……よし、暗くなってきたしここまでにしよう!」
赤松「お疲れ様!!」
夢野「んあー……やっと終わりじゃ」
最原「これで明日はばっちりだよ」
茶柱「プロデューサー……男死なのにここまでいい人で一生懸命だとは……ぐぬぬ……」
最原(なんでそんな悔しそうなんだ……)
アンジー「それじゃあプロデューサー、ぐっばいならー」
最原「うん。 じゃあね」
赤松「もーそこは乗ってあげないとー、ぐっばいならでしょ?」
最原「そ、そっか……」
最原「……よし、暗くなってきたしここまでにしよう!」
赤松「お疲れ様!!」
夢野「んあー……やっと終わりじゃ」
最原「これで明日はばっちりだよ」
茶柱「プロデューサー……男死なのにここまでいい人で一生懸命だとは……ぐぬぬ……」
最原(なんでそんな悔しそうなんだ……)
アンジー「それじゃあプロデューサー、ぐっばいならー」
最原「うん。 じゃあね」
赤松「もーそこは乗ってあげないとー、ぐっばいならでしょ?」
最原「そ、そっか……」
12: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 20:43:00.02 ID:q575b5Q30
最原「いよいよ明日か……最高のステージになるよ」
赤松「お疲れ様、お茶どうぞ」
最原「! ありがとう赤松さん」
赤松「……違うでしょ? 今はあの子達いないんだから……」
最原「そ、そっか……」
最原「……ありがとう……楓」
赤松「どういたしまして///」
赤松「お疲れ様、お茶どうぞ」
最原「! ありがとう赤松さん」
赤松「……違うでしょ? 今はあの子達いないんだから……」
最原「そ、そっか……」
最原「……ありがとう……楓」
赤松「どういたしまして///」
14: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 20:47:56.75 ID:q575b5Q30
次の日
白銀「さぁーてお待ちかね!! 新人アイドル対決の時間よ!!」
白銀「MCを務めるのは私白銀つむぎ!! そして審査員は……」
白銀「男子代表、星竜馬さん!!」
星「……よろしくな」
白銀「女子代表、入間美兎さん!!」
入間「オレ様以外に可愛いやつなんているわけねーだろ!!」
白銀「ロボ代表、キーボさん!!」
キーボ「内なる声で判断します!!」
最原(星さんしかまともな審査員がいない……)
白銀「さぁーてお待ちかね!! 新人アイドル対決の時間よ!!」
白銀「MCを務めるのは私白銀つむぎ!! そして審査員は……」
白銀「男子代表、星竜馬さん!!」
星「……よろしくな」
白銀「女子代表、入間美兎さん!!」
入間「オレ様以外に可愛いやつなんているわけねーだろ!!」
白銀「ロボ代表、キーボさん!!」
キーボ「内なる声で判断します!!」
最原(星さんしかまともな審査員がいない……)
15: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 20:51:18.48 ID:q575b5Q30
赤松「それじゃあみんな!! 頑張って!!」
茶柱「審査員みんな、夢野さんにメロメロになりますよ!!」
夢野「うちが魔法で不正するまでもないの……」
アンジー「みんなー、アンジーが勝てるように絵を描いてきたよー」
茶柱「本当ですか!?」
アンジー「じゃーん!!」
茶柱「……!!」
バタッ
最原「茶柱さん!!?」
茶柱「審査員みんな、夢野さんにメロメロになりますよ!!」
夢野「うちが魔法で不正するまでもないの……」
アンジー「みんなー、アンジーが勝てるように絵を描いてきたよー」
茶柱「本当ですか!?」
アンジー「じゃーん!!」
茶柱「……!!」
バタッ
最原「茶柱さん!!?」
16: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 20:54:25.46 ID:q575b5Q30
最原「茶柱さん!? 大丈夫!!?」
夢野「転子!! しっかりするんじゃ転子!!」
アンジー「ありゃりゃ、気絶しちゃったねー」
赤松「そんな!! もう始まるのに……」
最原「どうしよう……誰か代わりの人は……」
アンジー「主は言いました……楓が転子の代わりになればいいと……」
赤松「えっ!?」
夢野「転子!! しっかりするんじゃ転子!!」
アンジー「ありゃりゃ、気絶しちゃったねー」
赤松「そんな!! もう始まるのに……」
最原「どうしよう……誰か代わりの人は……」
アンジー「主は言いました……楓が転子の代わりになればいいと……」
赤松「えっ!?」
18: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 20:58:47.76 ID:q575b5Q30
赤松「な、何言ってるのアンジーさん!! 私は事務員だよ!!」
最原「そ、そうだよアンジーさん」
最原「赤松さんの歌と踊りは僕だけにしか見せて欲しくないんだ」
赤松「も、もう!! こんな時に変なこと言わないで!!///」
夢野「お主らそういう関係じゃったのか……」
アンジー「楓ー、ワガママ言っちゃだめだよー。バチが当たっちゃうよー」
最原「……!! そうだ、あの人なら……」
ピピピピ
夢野「んあ……誰に電話してるんじゃ……?」
最原「そ、そうだよアンジーさん」
最原「赤松さんの歌と踊りは僕だけにしか見せて欲しくないんだ」
赤松「も、もう!! こんな時に変なこと言わないで!!///」
夢野「お主らそういう関係じゃったのか……」
アンジー「楓ー、ワガママ言っちゃだめだよー。バチが当たっちゃうよー」
最原「……!! そうだ、あの人なら……」
ピピピピ
夢野「んあ……誰に電話してるんじゃ……?」
19: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 21:00:31.51 ID:q575b5Q30
白銀「さぁ!! まずは才囚プロダクションチームからです!! どーぞ!!」
夢野「かごのこで鍛えたウチの美声を聞くがよい!!」
アンジー「アンジーも歌っちゃうよー」
東条「プロデューサーの依頼……こなしてみせるわ」
夢野「かごのこで鍛えたウチの美声を聞くがよい!!」
アンジー「アンジーも歌っちゃうよー」
東条「プロデューサーの依頼……こなしてみせるわ」
20: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 21:04:32.10 ID:q575b5Q30
赤松「間に合ってよかったね!!」
最原「うん。 流石東条さん、一分であのクオリティなんて……」
赤松「……ああいうのみんなの前で言わなくていいから///」
最原「ご、ごめん///」
夢野「プロデューサー!! ウチは成し遂げたぞ!!」
アンジー「アンジー達神ってたかー?」
最原「うん、最高だったよ」
最原「東条さんも……ありがとう」
東条「私はフリーよ、呼ばれたら何処へでも駆けつけるわ」
最原「うん。 流石東条さん、一分であのクオリティなんて……」
赤松「……ああいうのみんなの前で言わなくていいから///」
最原「ご、ごめん///」
夢野「プロデューサー!! ウチは成し遂げたぞ!!」
アンジー「アンジー達神ってたかー?」
最原「うん、最高だったよ」
最原「東条さんも……ありがとう」
東条「私はフリーよ、呼ばれたら何処へでも駆けつけるわ」
21: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 21:10:29.36 ID:q575b5Q30
白銀「才囚プロダクションの皆さんありがとうございました!!」
星「あの緑色のお嬢ちゃん……随分クールだったな」
入間「ま、ブスにしてはよく頑張った方だな」
キーボ「ボクの内なる声も最高だと言っています」
白銀「続いてはダイスプロダクションの皆さんです!!」
百田「よろしく頼むぜ!!」
春川「なんで私が……」
王馬「いやーこれはこれでつまらなくないねー」
最原「あれ……話と全然違う……」
赤松「あれは……百田プロデューサーと……事務員の春川さん!!」
夢野「なんで事務員とプロデューサーが出てるんじゃ……?」
東条「プロデューサーは女装してるわ……お世辞にも可愛いとは言えないわね」
星「あの緑色のお嬢ちゃん……随分クールだったな」
入間「ま、ブスにしてはよく頑張った方だな」
キーボ「ボクの内なる声も最高だと言っています」
白銀「続いてはダイスプロダクションの皆さんです!!」
百田「よろしく頼むぜ!!」
春川「なんで私が……」
王馬「いやーこれはこれでつまらなくないねー」
最原「あれ……話と全然違う……」
赤松「あれは……百田プロデューサーと……事務員の春川さん!!」
夢野「なんで事務員とプロデューサーが出てるんじゃ……?」
東条「プロデューサーは女装してるわ……お世辞にも可愛いとは言えないわね」
22: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 21:14:02.94 ID:q575b5Q30
少し前
百田『おい!! どういう事だ!!』
百田『なんで天海と真空寺がいねーんだ!!』
春川『あんた……何かした?』
王馬『えー? オレを疑ってるのー? オレは知らないよー?』
王馬『オレが知ってるのはさっき控え室で真空寺ちゃんがいなくなって探しに行こうとした天海ちゃんをなん控え室したぐらいだよー』
百田『なん控え室ってなんだよ!!』
春川『やっぱりあんたが……』
王馬『だってさー、スライド式の扉にボール挟むっていう古典的な罠にかかると思わないじゃん?』
王馬『ていうかその罠にかかったのといないのは関係ないよ? 『いてっ』で済んだんだから』
百田『おい!! どういう事だ!!』
百田『なんで天海と真空寺がいねーんだ!!』
春川『あんた……何かした?』
王馬『えー? オレを疑ってるのー? オレは知らないよー?』
王馬『オレが知ってるのはさっき控え室で真空寺ちゃんがいなくなって探しに行こうとした天海ちゃんをなん控え室したぐらいだよー』
百田『なん控え室ってなんだよ!!』
春川『やっぱりあんたが……』
王馬『だってさー、スライド式の扉にボール挟むっていう古典的な罠にかかると思わないじゃん?』
王馬『ていうかその罠にかかったのといないのは関係ないよ? 『いてっ』で済んだんだから』
23: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 21:20:11.42 ID:q575b5Q30
百田『あーくそ!! 探してる暇なんてねぇ!!』
百田『ハルマキ!! 代わりに出ろ!!』
春川『はぁ!!? なんで私が!!?』
王馬『ダメだよプロデューサー!! 春川ちゃんだったらうっかり審査員殺しそうだよ!!』
春川『……殺されたいの?』
王馬『ほら』
百田『うるせー!! ハルマキはそんな事しねー!!』
百田『それにハルマキは可愛いから審査員なんかイチコロだろ!!』
春川『こ、こここここ殺されたいの!!?//////』
王馬『仮に春川ちゃんが出てももう一人は誰がいるの?』
百田『オレだ!!』
王馬『は?』
百田『オレだって女の下着つけたら可愛くなるかもしれねーじゃねーか!!』
百田『ハルマキ!! 代わりに出ろ!!』
春川『はぁ!!? なんで私が!!?』
王馬『ダメだよプロデューサー!! 春川ちゃんだったらうっかり審査員殺しそうだよ!!』
春川『……殺されたいの?』
王馬『ほら』
百田『うるせー!! ハルマキはそんな事しねー!!』
百田『それにハルマキは可愛いから審査員なんかイチコロだろ!!』
春川『こ、こここここ殺されたいの!!?//////』
王馬『仮に春川ちゃんが出てももう一人は誰がいるの?』
百田『オレだ!!』
王馬『は?』
百田『オレだって女の下着つけたら可愛くなるかもしれねーじゃねーか!!』
25: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 21:24:52.08 ID:q575b5Q30
百田「どーだ!! 可愛いだろオレ!!!」
春川「はぁ……帰りたい……」
春川(なんであいつはああいう事を平気で言うのかな……///)
春川(ていうか男女関係ないんだから女装する必要ないでしょ……)
白銀「あっ!! 審査員が立ち上がりました!!」
星「悪いが帰る……全然クールじゃねえ」
入間「オレ様の発明の時間を返せ!!」
キーボ「すいません……見るに耐えないです」
王馬「ロボのコメントは気にしなくていいね!! まともに審査できないから!!」
キーボ「ちょっと!! ボクだってちゃんと審査できますよ!!」
26: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 21:29:32.51 ID:q575b5Q30
最原「……向こうが勝手に自滅しちゃったね」
夢野「う、ウチらの勝ちでよいのか?」
アンジー「にゃははー、神様のおかげだねー!!」
百田「……最原P!! 今回は負けたけどな……次は負けねーぞ!!」
最原「う、うん……」
春川「これ以上喋らないで、恥かくだけだから」
王馬「あーあ、アジに負けちゃった」
夢野「んあー!! ウチはアジじゃないわい!!」
赤松「それにしても……天海くんと真宮寺くんはどこに行ったんだろう……」
夢野「う、ウチらの勝ちでよいのか?」
アンジー「にゃははー、神様のおかげだねー!!」
百田「……最原P!! 今回は負けたけどな……次は負けねーぞ!!」
最原「う、うん……」
春川「これ以上喋らないで、恥かくだけだから」
王馬「あーあ、アジに負けちゃった」
夢野「んあー!! ウチはアジじゃないわい!!」
赤松「それにしても……天海くんと真宮寺くんはどこに行ったんだろう……」
27: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 21:31:58.17 ID:q575b5Q30
真宮寺「……」
真宮寺「クックックッ……ここが女の子のアイドルが沢山いる事務所……」
真宮寺「姉さんの友達を早く作りたくて飛び出しちゃったヨ……」
真宮寺「ここには姉さんの友達になれる人が沢山いるんだネ……」
真宮寺「姉さん!! 待っててネ!!」
ポン
真宮寺「!」
天海「見つけたっすよ、真宮寺くん」
28: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 21:33:54.73 ID:q575b5Q30
真宮寺「天海くん……君も抜け出してきたのかい?」
天海「……その鎌、プロデューサーの目は誤魔化せても……俺の目は誤魔化せないっす」
真宮寺「クックックッ……お見通しだったみたいだネ」
天海「悪いんすけど……この事務所には俺の妹がいるんす」
天海「彼女の夢を邪魔しないでもらえないっすか?」
真宮寺「そういう君こそ……僕の邪魔をしないで欲しいネ」
天海「……俺は殺してでも君を止めるっすよ」
ゴン太「ね、ねぇ!! そこの二人!!」
天海・真宮寺「!!!」
ゴン太「二人は……アイドルに興味ない?」
天海「……その鎌、プロデューサーの目は誤魔化せても……俺の目は誤魔化せないっす」
真宮寺「クックックッ……お見通しだったみたいだネ」
天海「悪いんすけど……この事務所には俺の妹がいるんす」
天海「彼女の夢を邪魔しないでもらえないっすか?」
真宮寺「そういう君こそ……僕の邪魔をしないで欲しいネ」
天海「……俺は殺してでも君を止めるっすよ」
ゴン太「ね、ねぇ!! そこの二人!!」
天海・真宮寺「!!!」
ゴン太「二人は……アイドルに興味ない?」
29: ◆LYNKFR8PTk 2017/11/29(水) 21:34:38.26 ID:q575b5Q30
その後、獄原プロデューサーによる二人組ユニット、『ソルト&キャベツ』が舞園さやかを越す事はいうまでもない。
最原(僕も負けてられないな……)
因みにアンジーさんが描いた絵は三人の似顔絵だそうだ。
茶柱(アンジーさんが描いた夢野さん……可愛すぎます!!///)鼻血ブー
茶柱さんはこの絵を見る度にいつも気絶している。
終わり
最原(僕も負けてられないな……)
因みにアンジーさんが描いた絵は三人の似顔絵だそうだ。
茶柱(アンジーさんが描いた夢野さん……可愛すぎます!!///)鼻血ブー
茶柱さんはこの絵を見る度にいつも気絶している。
終わり
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/29(水) 22:02:04.14 ID:YRGNh7zSO
乙
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/29(水) 22:16:17.59 ID:JFVzcHLf0
乙だヨ
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/29(水) 22:18:22.92 ID:W00Kj04Jo
乙
ゴン太が一番優秀だったか。真面目だしな
…と思ったが中の人ネタか!
ゴン太が一番優秀だったか。真面目だしな
…と思ったが中の人ネタか!
掲載元:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511953223/
Entry ⇒ 2017.12.03 | Category ⇒ ダンガンロンパ | Comments (0)
天海「みんなで料理を作るっすよ!」東条「私が審査を…?」
1: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 11:23:55.56 ID:Fq5GXrVk0
モノクマ「これはみんなで料理をして審査するスレだよ!」
【注意】
相変わらず二番煎じっす
キャラ崩壊があるかもしれないよ
紅鮭時空の話だ
ネタバレがあるかもしれないわ
【ダンガンロンパV3】入間「好感度測定器の完成だぜ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511009318/
の作者だよー!並走だからゆっくり更新かもー!
【注意】
相変わらず二番煎じっす
キャラ崩壊があるかもしれないよ
紅鮭時空の話だ
ネタバレがあるかもしれないわ
【ダンガンロンパV3】入間「好感度測定器の完成だぜ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511009318/
の作者だよー!並走だからゆっくり更新かもー!
2: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 11:53:33.12 ID:Fq5GXrVk0
王馬「ウェアアアンヴ(ジュル)ヤェャァァァ↑アイィヤエ↑ヤゥィゥ →、ママが倒れちゃったよおおおお!」
赤松「東条さん…私が依頼をしすぎて…無理をさせすぎちゃったから…」
星「あんただけの責任じゃねえだろ…俺たちもあいつに頼りすぎたんだからな」
アンジー「斬美大丈夫かなー?ずっと働いていたもんねー」
最原「確か…東条さん昨日も1時間くらいしか寝てないって…」
春川「…流石に働きすぎだよ、私も夜食頼んだけど…」
夢野「んあー…確かに心配じゃのう…」
茶柱「ううっ…転子昨日はマッサージもしてもらいました…無理しているのに気付かないなんて…」
キーボ「僕もロボットビジネスについて相談に乗ってもらってましたから…大丈夫でしょうか」
白銀「ううっ…私も刺繍してもらったり洗濯してもらったりしていたから…」
真宮寺「彼女の奉仕精神は美しいものだったから…僕らも頼りすぎたんだネ…」
入間「けっ…しっかしメイドババアがいねえと誰が俺様の部屋の掃除するんだよ…早く元気になれよぉ…」
百田「ったく…早く元気になれよ…みんな心配してるんだからよ」
~東条の部屋~
天海「東条さん大丈夫っすか…?」
東条「ごめんなさい…倒れるなんてメイド失格ね…」
獄原「ううっ…ゴン太たちが無理させすぎたんだよ…ごめんね」
東条「いえ…お粥まで作ってもらって…本当にごめんなさいね…」
天海「いえ…妹達に作ったことがあるんで、その経験が役に立って良かったっす」
東条「…ふふ、ありがとう天海君、獄原君」
天海「いえ…それより今日はもう寝て休んでくださいっす…」
獄原「うん、早く良くなってね!」
東条「…本当にありがとう、でも夕食を作った後でよかったわ…」
天海「…」
東条「おやすみなさい…」
赤松「東条さん…私が依頼をしすぎて…無理をさせすぎちゃったから…」
星「あんただけの責任じゃねえだろ…俺たちもあいつに頼りすぎたんだからな」
アンジー「斬美大丈夫かなー?ずっと働いていたもんねー」
最原「確か…東条さん昨日も1時間くらいしか寝てないって…」
春川「…流石に働きすぎだよ、私も夜食頼んだけど…」
夢野「んあー…確かに心配じゃのう…」
茶柱「ううっ…転子昨日はマッサージもしてもらいました…無理しているのに気付かないなんて…」
キーボ「僕もロボットビジネスについて相談に乗ってもらってましたから…大丈夫でしょうか」
白銀「ううっ…私も刺繍してもらったり洗濯してもらったりしていたから…」
真宮寺「彼女の奉仕精神は美しいものだったから…僕らも頼りすぎたんだネ…」
入間「けっ…しっかしメイドババアがいねえと誰が俺様の部屋の掃除するんだよ…早く元気になれよぉ…」
百田「ったく…早く元気になれよ…みんな心配してるんだからよ」
~東条の部屋~
天海「東条さん大丈夫っすか…?」
東条「ごめんなさい…倒れるなんてメイド失格ね…」
獄原「ううっ…ゴン太たちが無理させすぎたんだよ…ごめんね」
東条「いえ…お粥まで作ってもらって…本当にごめんなさいね…」
天海「いえ…妹達に作ったことがあるんで、その経験が役に立って良かったっす」
東条「…ふふ、ありがとう天海君、獄原君」
天海「いえ…それより今日はもう寝て休んでくださいっす…」
獄原「うん、早く良くなってね!」
東条「…本当にありがとう、でも夕食を作った後でよかったわ…」
天海「…」
東条「おやすみなさい…」
3: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 12:47:56.13 ID:Fq5GXrVk0
~翌朝の食堂~
東条「みんなごめんなさい、迷惑をかけてしまって…メイド失格ね…」
赤松「東条さん!良かった元気になってくれて…」
獄原「良かった…ゴン太ずっと心配だったんだよ…」
真宮寺「体の具合はもう良いのかい…?」
東条「ええ、おかげさまで、すっかり元気になったわ」
百田「ったく、お前は少し働きすぎなんじゃねえのか?」
星「同感だな、みんなのために働くのはお前の勝手だが…自分をもう少し大事にしろよ」
アンジー「斬美はいつも忙しそうだもんねー、たまには休んだらー?」
茶柱「洗濯、掃除、料理…それに転子達の依頼まで…たまには転子達と一緒に遊びましょうよ!」
白銀「ごめんね…色々頼んじゃって…」
春川「ふん…少しは休んだら…?」
入間「てめーが倒れたら一体誰が俺らの飯を作るんだよ」
王馬「ママの料理もう食べられないかと思ったよー!元気になってよかったねー!これは嘘じゃないよ!」
天海「…」
キーボ「あれ…どうしたんですか天海君?」
最原「そうだね…さっきからずっと黙っているけど…」
東条「もしかしてお腹が空いているのかしら?それなら…」
天海「ああ、いえそうじゃないんす。1つ考え事を…」
東条「みんなごめんなさい、迷惑をかけてしまって…メイド失格ね…」
赤松「東条さん!良かった元気になってくれて…」
獄原「良かった…ゴン太ずっと心配だったんだよ…」
真宮寺「体の具合はもう良いのかい…?」
東条「ええ、おかげさまで、すっかり元気になったわ」
百田「ったく、お前は少し働きすぎなんじゃねえのか?」
星「同感だな、みんなのために働くのはお前の勝手だが…自分をもう少し大事にしろよ」
アンジー「斬美はいつも忙しそうだもんねー、たまには休んだらー?」
茶柱「洗濯、掃除、料理…それに転子達の依頼まで…たまには転子達と一緒に遊びましょうよ!」
白銀「ごめんね…色々頼んじゃって…」
春川「ふん…少しは休んだら…?」
入間「てめーが倒れたら一体誰が俺らの飯を作るんだよ」
王馬「ママの料理もう食べられないかと思ったよー!元気になってよかったねー!これは嘘じゃないよ!」
天海「…」
キーボ「あれ…どうしたんですか天海君?」
最原「そうだね…さっきからずっと黙っているけど…」
東条「もしかしてお腹が空いているのかしら?それなら…」
天海「ああ、いえそうじゃないんす。1つ考え事を…」
5: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 14:25:31.74 ID:Fq5GXrVk0
モノクマ「エタるつもりは全くないよ!安心してね!だけどやっぱりスピードは遅くなるけど、暖かく見守ってね!」
6: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 14:44:38.08 ID:Fq5GXrVk0
~朝食後~
天海「みなさんに1つ提案があるんすけどいいっすか?」
百田「おうお前が提案なんて珍しいな、なんだよ?」
天海「それはっすね…料理ランキングっす」
赤松「料理ランキング?」
天海「そうっす。料理をみんなで作って審査してもらってランキングをつけるんすよ」
アンジー「なるなるー、でもそんなの作ってどうする気ー?」
天海「俺達いつも東条さんに任せっきりじゃないっすか、でも今回みたいに東条さんが倒れたら俺ら料理できないかもしれないじゃないっすか。」
最原「確かに…何もできなくなると困るよね」
天海「そうっす。で、考えたのがランキングを作ってその上位の人が東条さんと料理するっていう算段なんすけど」
茶柱「確かにそれはいい提案かもしれませんね!男死のくせにいいこと言いますね!」
天海「あはは…それで…」
モノクマ「その話っ、聞き捨てられないよ!」
全員「!?」
モノクマ「うぷぷぷぷぷ…こんな面白い話、聞き逃す訳にはいかないよ…!よし、なら料理イベントをしようじゃないの!」
星「料理イベントだと…?」
モノクマ「うぷぷ…ランキングを作るんだよ、さっき天海君が言っていたとおりみんなで…東条さんを審査員にしてね!彼女に点数をつけてもらうんだよ!」
入間「あぁ…?なんでそーんなこと付き合わないといけねぇんだよ」
モノクマ「あ、参加しないとおしおきだよ!」
白銀「えぇ…!?なら全員強制参加…?」
キーボ「でも料理するだけなら良いんじゃないんですか?」
モノクマ「あ、もちろん最下位は罰ゲームもあるよ!何にもないのはつまらないからね!」
夢野「ん、んあ…ば、罰ゲームじゃと…?」
モノクマ「じゃあ、今からルールを発表するよ!」
天海「みなさんに1つ提案があるんすけどいいっすか?」
百田「おうお前が提案なんて珍しいな、なんだよ?」
天海「それはっすね…料理ランキングっす」
赤松「料理ランキング?」
天海「そうっす。料理をみんなで作って審査してもらってランキングをつけるんすよ」
アンジー「なるなるー、でもそんなの作ってどうする気ー?」
天海「俺達いつも東条さんに任せっきりじゃないっすか、でも今回みたいに東条さんが倒れたら俺ら料理できないかもしれないじゃないっすか。」
最原「確かに…何もできなくなると困るよね」
天海「そうっす。で、考えたのがランキングを作ってその上位の人が東条さんと料理するっていう算段なんすけど」
茶柱「確かにそれはいい提案かもしれませんね!男死のくせにいいこと言いますね!」
天海「あはは…それで…」
モノクマ「その話っ、聞き捨てられないよ!」
全員「!?」
モノクマ「うぷぷぷぷぷ…こんな面白い話、聞き逃す訳にはいかないよ…!よし、なら料理イベントをしようじゃないの!」
星「料理イベントだと…?」
モノクマ「うぷぷ…ランキングを作るんだよ、さっき天海君が言っていたとおりみんなで…東条さんを審査員にしてね!彼女に点数をつけてもらうんだよ!」
入間「あぁ…?なんでそーんなこと付き合わないといけねぇんだよ」
モノクマ「あ、参加しないとおしおきだよ!」
白銀「えぇ…!?なら全員強制参加…?」
キーボ「でも料理するだけなら良いんじゃないんですか?」
モノクマ「あ、もちろん最下位は罰ゲームもあるよ!何にもないのはつまらないからね!」
夢野「ん、んあ…ば、罰ゲームじゃと…?」
モノクマ「じゃあ、今からルールを発表するよ!」
7: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 16:06:45.24 ID:Fq5GXrVk0
【ルール】
審査員は東条、東条は作らない
料理ランキング最下位には罰ゲーム
参加しない生徒はおしおき(全員強制参加)
01~100点まで
01~10 気絶するレベルの不味さ
11~20 すごく不味い
21~40 不味い
41~49 少し不味い
50~69 普通
70~84 美味しい
85~90 すごく美味しい
91~ お店に出せる美味しさ
コンマで判定します
審査員は東条、東条は作らない
料理ランキング最下位には罰ゲーム
参加しない生徒はおしおき(全員強制参加)
01~100点まで
01~10 気絶するレベルの不味さ
11~20 すごく不味い
21~40 不味い
41~49 少し不味い
50~69 普通
70~84 美味しい
85~90 すごく美味しい
91~ お店に出せる美味しさ
コンマで判定します
8: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 16:23:07.66 ID:Fq5GXrVk0
モノクマ「そう言う訳だから、お前ら!しっかり作れよ!」
モノファニー「言っておくけど、他人の料理に手を出したらダメよ!」
モノダム「…フセイ、ダメ、ゼッタイ」
モノタロウ「えっと、ちなみに…あれ何だったっけ?」
モノキッド「ヘルイェイー!まーた忘れたのか!一位のやつにはご褒美があるぜ!」
モノスケ「好きな相手に料理を振る舞える券、やったな!」
モノクマ「うぷぷ、本気でやれよ!オマエラ、じゃあね!」
モノクマーズ「ばーいくまー!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
天海「…あはは、何だか大変なことになっちゃったっすね。」
王馬「でも面白そうだしやろうよー!それにやらなきゃおしおきなんでしょー?」
夢野「んあー…おしおきは嫌じゃな、仕方ないのう。ウチの魔法で料理なんぞチョチョイのチョイじゃ」
春川「…あんた本当に作れるの?」
赤松「それより…東条さんいいの?急に審査員だなんて…」
東条「ええ、構わないわ…昨日倒れてみんなに迷惑をかけてしまったわけだし…」
星「ったく、お前はまずワーカーホリックを直したほうがいいんじゃねえのか?」
最原「ところで東条さん、審査の基準とかはどうなってるのかな…?」
キーボ「審査に基準なんてあるんですか?」
東条「そうね、100点満点で決めるわ、50点が基準ね。」
白銀「ちなみに、早さとかは関係あるのかな?」
東条「確かに早さ、相手への気遣いも大事だけど…できれば純粋に味で決めようと思うわ。」
アンジー「なーるなる、よく分かったよー!」
百田「純粋に味だけか…何作ればいいんだ…?」
茶柱「男死の料理なんてどうせ不味いに決まってますよ!」
獄原「うーん…ゴン太料理なんてしたことないよ…」
星「ウダウダ言ってねえで、さっさと始めようぜ、時間を食うわけだしな」
赤松「そうだね!じゃあみんな始めようか!」
【調理開始】
モノファニー「言っておくけど、他人の料理に手を出したらダメよ!」
モノダム「…フセイ、ダメ、ゼッタイ」
モノタロウ「えっと、ちなみに…あれ何だったっけ?」
モノキッド「ヘルイェイー!まーた忘れたのか!一位のやつにはご褒美があるぜ!」
モノスケ「好きな相手に料理を振る舞える券、やったな!」
モノクマ「うぷぷ、本気でやれよ!オマエラ、じゃあね!」
モノクマーズ「ばーいくまー!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
天海「…あはは、何だか大変なことになっちゃったっすね。」
王馬「でも面白そうだしやろうよー!それにやらなきゃおしおきなんでしょー?」
夢野「んあー…おしおきは嫌じゃな、仕方ないのう。ウチの魔法で料理なんぞチョチョイのチョイじゃ」
春川「…あんた本当に作れるの?」
赤松「それより…東条さんいいの?急に審査員だなんて…」
東条「ええ、構わないわ…昨日倒れてみんなに迷惑をかけてしまったわけだし…」
星「ったく、お前はまずワーカーホリックを直したほうがいいんじゃねえのか?」
最原「ところで東条さん、審査の基準とかはどうなってるのかな…?」
キーボ「審査に基準なんてあるんですか?」
東条「そうね、100点満点で決めるわ、50点が基準ね。」
白銀「ちなみに、早さとかは関係あるのかな?」
東条「確かに早さ、相手への気遣いも大事だけど…できれば純粋に味で決めようと思うわ。」
アンジー「なーるなる、よく分かったよー!」
百田「純粋に味だけか…何作ればいいんだ…?」
茶柱「男死の料理なんてどうせ不味いに決まってますよ!」
獄原「うーん…ゴン太料理なんてしたことないよ…」
星「ウダウダ言ってねえで、さっさと始めようぜ、時間を食うわけだしな」
赤松「そうだね!じゃあみんな始めようか!」
【調理開始】
9: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 16:30:36.23 ID:Fq5GXrVk0
【ルール説明】
さて、これから皆様にいくつかご協力いただきます
まず、料理名です。安価で決めます
次に、料理の美味しさです、これはコンマで決めます。
美味しさの基準は先ほどの表をご覧ください
そして最後に、一位になったかたの好きな相手、を安価で決めます。
以上ご確認の程よろしくお願いします
さて、これから皆様にいくつかご協力いただきます
まず、料理名です。安価で決めます
次に、料理の美味しさです、これはコンマで決めます。
美味しさの基準は先ほどの表をご覧ください
そして最後に、一位になったかたの好きな相手、を安価で決めます。
以上ご確認の程よろしくお願いします
10: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 16:34:54.96 ID:Fq5GXrVk0
東条「大変なことになったわね…でもどうして私が審査員なのかしら?」
モノスケ「お前さんが作っても美味いに決まっとるからな!」
モノファニー「審査員役としてはぴったりだったのよ!」
モノダム「…ミンナ、休マセル為二、作ッテルカラ…」
東条「そう…ってあら、もうできたのね?」
??「…」
↓1 人物
↓2料理名
↓3 料理の美味しさ(コンマ)
モノスケ「お前さんが作っても美味いに決まっとるからな!」
モノファニー「審査員役としてはぴったりだったのよ!」
モノダム「…ミンナ、休マセル為二、作ッテルカラ…」
東条「そう…ってあら、もうできたのね?」
??「…」
↓1 人物
↓2料理名
↓3 料理の美味しさ(コンマ)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 16:36:08.56 ID:4facamMX0
夢野
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 16:37:19.93 ID:mgCwioc2o
紅鮭で料理出来る設定がある人はどうなる?
最原天海真宮寺とか。ひねり過ぎて失敗とかになるのかな
安価ならマジカルカレー
最原天海真宮寺とか。ひねり過ぎて失敗とかになるのかな
安価ならマジカルカレー
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 16:46:52.78 ID:I8qtiPr80
ねるねるねるね作ってるとこしか思いつかん。
15: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 16:49:08.79 ID:Fq5GXrVk0
モノクマ「補正についてはいろいろ考えたんだけどね、やっぱりあった方がいいかな?ただ入れるとなるとマイナス補正にしないといけない人もいるんだよね…、入れるか入れないか3票先取で決めようかな!」
↓というわけで、補正を入れるか、入れないか3票先取で決めます
↓というわけで、補正を入れるか、入れないか3票先取で決めます
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 16:55:37.05 ID:4facamMX0
補正は入れない
18: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 18:06:11.30 ID:Fq5GXrVk0
モノクマ「これ以上待っても多分こないから…なら補正は入れない方向でいくよ!」
モノクマ「じゃあオマエラ、どんな結果になっても楽しんでね!うぷぷぷぷぷ…」
モノクマ「じゃあオマエラ、どんな結果になっても楽しんでね!うぷぷぷぷぷ…」
19: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 18:22:38.57 ID:Fq5GXrVk0
夢野「んあ、 完成したぞ。ウチの特製、マジカルカレーじゃ!」
東条「もう完成したのね、早速試食させてもらうわね。」
東条「…」モキュモキュ
東条「…ふう、美味しいわ。誰でも食べれる甘口ね。隠し味は…」
夢野「ふふん…お主に分かるかのう…?」
東条「ふふ…これはマンゴーね?これが入っていて甘くまろやかな味になっているわ」
東条「点数をつけるなら…78点ね美味しいわ」
東条「それにしても意外…夢野さん料理できたのね」
夢野「んあ、普段は面倒でせんが…これはママの作ってくれたカレーなのじゃ」
東条「そう…これならみんなに召し上がってもらっても満足してもらえそうね、少しアレンジして」
夢野「んあ、お主に太鼓判を押してもらえればママも喜ぶじゃろ」
??「料理できたよー」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3 料理の美味しさ
東条「もう完成したのね、早速試食させてもらうわね。」
東条「…」モキュモキュ
東条「…ふう、美味しいわ。誰でも食べれる甘口ね。隠し味は…」
夢野「ふふん…お主に分かるかのう…?」
東条「ふふ…これはマンゴーね?これが入っていて甘くまろやかな味になっているわ」
東条「点数をつけるなら…78点ね美味しいわ」
東条「それにしても意外…夢野さん料理できたのね」
夢野「んあ、普段は面倒でせんが…これはママの作ってくれたカレーなのじゃ」
東条「そう…これならみんなに召し上がってもらっても満足してもらえそうね、少しアレンジして」
夢野「んあ、お主に太鼓判を押してもらえればママも喜ぶじゃろ」
??「料理できたよー」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3 料理の美味しさ
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 18:24:18.17 ID:1tlpBCnJo
ゴン太
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 18:42:48.25 ID:I8qtiPr80
豚の甲州煮
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 18:47:54.49 ID:ZK28N0EOo
チョイスが渋いw
23: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 19:00:36.62 ID:Fq5GXrVk0
ゴン太「料理ができたんだ。美味しいかわからないけど…食べてもらえるかな…?」
東条「…ワインの匂い…それにこれは豚肉…これは豚の甲州煮ね」
夢野「んあ…?甲州煮とはなんじゃ?」
東条「甲州煮は葡萄煮とも呼ぶ人も、いるわね。葡萄またはワインで煮込んだものをそう呼ぶの」
ゴン太「うん…むかし森の奥に住んでいた人が教えてくれたんだ。あの時は美味しかったんだけど…」
東条「…」モキュモキュ
東条「ふー…少しワインを入れすぎね。ワインの味に負けてしまってるわ。豚の生臭さも抑えられてないわね…ただ不味くはないのだけど…惜しいわね、人に出せるレベルではないわ」
ゴン太「やっぱり見よう見まねだとダメだね…ゴン太馬鹿だから」
東条「もう少しすれば食べれるレベルだから…一緒に練習しましょう?」
ゴン太「うん…!ありがとう東条さん!」
夢野「んあ、して、点数はどうなんじゃ?」
東条「そうね…49点というところかしら」
夢野「うむ…確かに惜しいのう…」
ゴン太「次は頑張るよ!」
??「そろそろ出していいかな?」
↓1 人物指名
↓2料理名
↓3料理の美味しさ
東条「…ワインの匂い…それにこれは豚肉…これは豚の甲州煮ね」
夢野「んあ…?甲州煮とはなんじゃ?」
東条「甲州煮は葡萄煮とも呼ぶ人も、いるわね。葡萄またはワインで煮込んだものをそう呼ぶの」
ゴン太「うん…むかし森の奥に住んでいた人が教えてくれたんだ。あの時は美味しかったんだけど…」
東条「…」モキュモキュ
東条「ふー…少しワインを入れすぎね。ワインの味に負けてしまってるわ。豚の生臭さも抑えられてないわね…ただ不味くはないのだけど…惜しいわね、人に出せるレベルではないわ」
ゴン太「やっぱり見よう見まねだとダメだね…ゴン太馬鹿だから」
東条「もう少しすれば食べれるレベルだから…一緒に練習しましょう?」
ゴン太「うん…!ありがとう東条さん!」
夢野「んあ、して、点数はどうなんじゃ?」
東条「そうね…49点というところかしら」
夢野「うむ…確かに惜しいのう…」
ゴン太「次は頑張るよ!」
??「そろそろ出していいかな?」
↓1 人物指名
↓2料理名
↓3料理の美味しさ
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 19:01:43.29 ID:4facamMX0
赤松
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 19:06:54.54 ID:9nzSU/WX0
ラザニア
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 19:08:42.18 ID:Bp6iQXxeo
今回はゾロ目とかはないんだな
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 19:11:40.40 ID:ZK28N0EOo
安定の赤松
28: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 19:20:24.31 ID:Fq5GXrVk0
モノクマ「今回はゾロ目も関係なく判断するよ!ごめんね…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
赤松「料理ができたんだけど出してもいいかな…」
東条「あら赤松さん…うっ!?」
夢野「…!?なんじゃあこの臭いは…」
ゴン太「す、すごい臭いだね…」
東条「み、見た目から察するにラザニア…かしら?」
赤松「う、うん…頑張ったんだけど…」
夢野「と、東条お主まさかあれを食べる気か?」
東条「受けた依頼は必ず果たさなければ…」
ゴン太「む、無理したらだめだよ!」
赤松「そ、そうだよ!こんなの食べたら…」
東条「…」モキュモキュ
東条「…ま、まず焼き加減が問題ね…。焼き過ぎて苦味があるわ…。それにこれトマトではなくて…ハバネロよね…辛いわ」
赤松「…うう…アレンジしてみたんだけどダメだったよ…」
東条「赤松さんは料理をよくする方かしら…?」
赤松「ううん…手を傷つけたらいけないから…でも初めて料理を人に食べてもらうから気合を入れたんだけど」
夢野「こんなものを人に出したら…うぅ…ひどい臭いじゃ…」
ゴン太「う、うん…ゴン太もできればたべたくないかな…」
赤松「本当にごめんね東条さん…」
東条「いえ、いいのよ…」
夢野「して点数は…どうなんじゃ…?」
東条「大変いいにくいけれど…18点よ」
赤松「うん…そうだよね…」
??「凄い臭い…審査してもらえるかな…」
↓1人物指名
↓2料理名
↓3 料理の美味しさ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
赤松「料理ができたんだけど出してもいいかな…」
東条「あら赤松さん…うっ!?」
夢野「…!?なんじゃあこの臭いは…」
ゴン太「す、すごい臭いだね…」
東条「み、見た目から察するにラザニア…かしら?」
赤松「う、うん…頑張ったんだけど…」
夢野「と、東条お主まさかあれを食べる気か?」
東条「受けた依頼は必ず果たさなければ…」
ゴン太「む、無理したらだめだよ!」
赤松「そ、そうだよ!こんなの食べたら…」
東条「…」モキュモキュ
東条「…ま、まず焼き加減が問題ね…。焼き過ぎて苦味があるわ…。それにこれトマトではなくて…ハバネロよね…辛いわ」
赤松「…うう…アレンジしてみたんだけどダメだったよ…」
東条「赤松さんは料理をよくする方かしら…?」
赤松「ううん…手を傷つけたらいけないから…でも初めて料理を人に食べてもらうから気合を入れたんだけど」
夢野「こんなものを人に出したら…うぅ…ひどい臭いじゃ…」
ゴン太「う、うん…ゴン太もできればたべたくないかな…」
赤松「本当にごめんね東条さん…」
東条「いえ、いいのよ…」
夢野「して点数は…どうなんじゃ…?」
東条「大変いいにくいけれど…18点よ」
赤松「うん…そうだよね…」
??「凄い臭い…審査してもらえるかな…」
↓1人物指名
↓2料理名
↓3 料理の美味しさ
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 19:21:01.87 ID:Bp6iQXxeo
王馬
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 19:21:44.15 ID:S+ew+vRH0
ハンバーガー
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 19:22:12.93 ID:/sluL42kO
どやさ
34: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 19:39:14.60 ID:Fq5GXrVk0
王馬「うわっ…凄い臭い…もしかして赤松ちゃん?」
赤松「うっ…確かに私の料理の臭いだけど…」
東条「あら王馬君、料理が出来たのね。…っ!?この匂い…」
夢野「ん、んあ…!?なんじゃこのいい匂いは…」
ゴン太「すごくいい匂いだよ…お腹が空いてきたな…」
東条「王馬君…それはハンバーガーね?」
王馬「そうだよ!さあ早速たべてよ!美味しいよ!嘘じゃないよ!」
東条「…」モキュモキュ
東条「…!美味しいわ…ハンバーガーは、バンズ、パティそれに具、から成るものだけれど…ここまで全てのものが一体と化しているものは数えるほどしか食べたことがないわ…」
夢野「んあ…そんなに凄いのか?」
東条「ええ…まずバンズ…全粒粉ね。良いものを選んだわね…。パティの方も…牛肉だけね。それもいいものを…具はトマト…切り方も素晴らしいわ。それに良いトマトを選んでいる…」
王馬「にしし…!東条ママを労わるためでしょー?ならちゃんと作らないとね!」
東条「私はあなたのママではないのだけれど…ありがとう美味しかったわ。店で出せるレベルよ」
ゴン太「なら点数は…」
東条「ええ…93点よ。…全部食べてしまったわね」
王馬「にしし、俺だってやるときはやるんだからねー?」
東条「…ふふ、王馬君。ありがとう。」
??「美味しそうな匂いだね…、料理できたよ」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3料理の美味しさ
赤松「うっ…確かに私の料理の臭いだけど…」
東条「あら王馬君、料理が出来たのね。…っ!?この匂い…」
夢野「ん、んあ…!?なんじゃこのいい匂いは…」
ゴン太「すごくいい匂いだよ…お腹が空いてきたな…」
東条「王馬君…それはハンバーガーね?」
王馬「そうだよ!さあ早速たべてよ!美味しいよ!嘘じゃないよ!」
東条「…」モキュモキュ
東条「…!美味しいわ…ハンバーガーは、バンズ、パティそれに具、から成るものだけれど…ここまで全てのものが一体と化しているものは数えるほどしか食べたことがないわ…」
夢野「んあ…そんなに凄いのか?」
東条「ええ…まずバンズ…全粒粉ね。良いものを選んだわね…。パティの方も…牛肉だけね。それもいいものを…具はトマト…切り方も素晴らしいわ。それに良いトマトを選んでいる…」
王馬「にしし…!東条ママを労わるためでしょー?ならちゃんと作らないとね!」
東条「私はあなたのママではないのだけれど…ありがとう美味しかったわ。店で出せるレベルよ」
ゴン太「なら点数は…」
東条「ええ…93点よ。…全部食べてしまったわね」
王馬「にしし、俺だってやるときはやるんだからねー?」
東条「…ふふ、王馬君。ありがとう。」
??「美味しそうな匂いだね…、料理できたよ」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3料理の美味しさ
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 19:41:34.72 ID:IsQFB4cIO
アンジー
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 19:50:31.23 ID:/sluL42kO
ゴーヤチャンプル
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 19:51:22.75 ID:Bp6iQXxeo
どうだ
39: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 21:59:43.44 ID:3uwXb3d/0
アンジー「アンジーも用意できたよー!おー美味しそうな匂いだねー!」
王馬「俺の料理だよ!まあ東条ちゃんが全部食べたけどね!」
東条「美味しかったもの…ところで夜長さんの料理は…ゴーヤチャンプルね」
夢野「んあ…ゴーヤか…ウチは苦手じゃ、苦いからのう…」
ゴン太「ゴン太は食べたことないんだ!美味しいの?」
東条「ゴーヤが好きか嫌いかで別れるわね。」
王馬「子供舌のゴン太には無理じゃない?」
アンジー「アンジーの特製ゴーヤチャンプルだよ!美味しいぞー!」
東条「それではいただくわ…」
東条「…」モキュモキュ
東条「なかなか美味しいわね、ゴーヤはビタミン豊富な野菜だから、できればたくさんとれば良いものなのだけど、やはり苦手な人が多いわね」
東条「でもこれは苦味が幾分抑えられているから食べやすいわ。豆腐は少し崩れているけどゴーヤとあって食べやすいわね。味付けも美味しいわ。」
東条「お店で出せる…とまではいかないけれど美味しい家庭料理なら大丈夫ね。」
夢野「うむ…ウチは食べられんが…美味しそうではあるのう」
王馬「点数はー?」
東条「そうね75点かしら」
アンジー「75点かー!結構高いねー!神様も喜んでるよー!」
東条「ふふ…練習すればもっと美味しくなるわよ」
??「さっきは凄い異臭がしたけど大丈夫だった?料理ができたよ」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3料理の美味しさ
王馬「俺の料理だよ!まあ東条ちゃんが全部食べたけどね!」
東条「美味しかったもの…ところで夜長さんの料理は…ゴーヤチャンプルね」
夢野「んあ…ゴーヤか…ウチは苦手じゃ、苦いからのう…」
ゴン太「ゴン太は食べたことないんだ!美味しいの?」
東条「ゴーヤが好きか嫌いかで別れるわね。」
王馬「子供舌のゴン太には無理じゃない?」
アンジー「アンジーの特製ゴーヤチャンプルだよ!美味しいぞー!」
東条「それではいただくわ…」
東条「…」モキュモキュ
東条「なかなか美味しいわね、ゴーヤはビタミン豊富な野菜だから、できればたくさんとれば良いものなのだけど、やはり苦手な人が多いわね」
東条「でもこれは苦味が幾分抑えられているから食べやすいわ。豆腐は少し崩れているけどゴーヤとあって食べやすいわね。味付けも美味しいわ。」
東条「お店で出せる…とまではいかないけれど美味しい家庭料理なら大丈夫ね。」
夢野「うむ…ウチは食べられんが…美味しそうではあるのう」
王馬「点数はー?」
東条「そうね75点かしら」
アンジー「75点かー!結構高いねー!神様も喜んでるよー!」
東条「ふふ…練習すればもっと美味しくなるわよ」
??「さっきは凄い異臭がしたけど大丈夫だった?料理ができたよ」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3料理の美味しさ
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 22:02:57.07 ID:/sluL42kO
白銀
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 22:03:54.07 ID:guY4Xt8DO
肉じゃが
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 22:04:24.79 ID:9nzSU/WX0
あ
44: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 22:17:15.22 ID:3uwXb3d/0
白銀「地味に厨房に暗黒物質が残っているんだけど…あれは誰のなんだろう…」
赤松「あ…それは私のだよ…」
王馬「まだ臭い残ってるの?すげーな赤松ちゃん」
夢野「ところでお主は何を作ってきたんじゃ?」
白銀「ああ、肉じゃがだよ。…あはは地味な料理だよね」
ゴン太「ううん、ゴン太肉じゃが好きだよ!お母さん…じゃなくて東条さんがよく作ってくれるから美味しいよね!」
東条「私はお母さんじゃ…まあそれはいいとして、早速食べてもいいかしら?」
白銀「うん、上手くできてればいいけど…」
東条「…」モキュモキュ
東条「…ふう、ほっこりする味ね。ジャガイモもしっかりと味が付いているし、こ、こんにゃくも美味しいわ…ええ…。この牛肉も固すぎないくらいに煮込まれているわ。ご飯が欲しくなるわね。」
アンジー「うんうんー美味しそーだねー!神ってるー!」
東条「ふう…これも美味しい家庭料理の味ね。」
赤松「点数はどうかな?私もたべたくなってきたよ…」
東条「そうね…79点、といったところかしら。」
白銀「79…嬉しいな、自分の料理が評価されると」
王馬「しっかし79ってなんか中途半端だね!」
アンジー「あと一点足りなかったねードンマイだよー」
赤松「あはは…18よりは全然いいと思うよ…」
??「料理が完成したよー」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3 料理の美味しさ
赤松「あ…それは私のだよ…」
王馬「まだ臭い残ってるの?すげーな赤松ちゃん」
夢野「ところでお主は何を作ってきたんじゃ?」
白銀「ああ、肉じゃがだよ。…あはは地味な料理だよね」
ゴン太「ううん、ゴン太肉じゃが好きだよ!お母さん…じゃなくて東条さんがよく作ってくれるから美味しいよね!」
東条「私はお母さんじゃ…まあそれはいいとして、早速食べてもいいかしら?」
白銀「うん、上手くできてればいいけど…」
東条「…」モキュモキュ
東条「…ふう、ほっこりする味ね。ジャガイモもしっかりと味が付いているし、こ、こんにゃくも美味しいわ…ええ…。この牛肉も固すぎないくらいに煮込まれているわ。ご飯が欲しくなるわね。」
アンジー「うんうんー美味しそーだねー!神ってるー!」
東条「ふう…これも美味しい家庭料理の味ね。」
赤松「点数はどうかな?私もたべたくなってきたよ…」
東条「そうね…79点、といったところかしら。」
白銀「79…嬉しいな、自分の料理が評価されると」
王馬「しっかし79ってなんか中途半端だね!」
アンジー「あと一点足りなかったねードンマイだよー」
赤松「あはは…18よりは全然いいと思うよ…」
??「料理が完成したよー」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3 料理の美味しさ
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 22:19:35.89 ID:guY4Xt8DO
春川
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 22:21:03.04 ID:9nzSU/WX0
ホットケーキ
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 22:21:19.20 ID:D1aenMwo0
ほい
51: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 22:33:04.94 ID:3uwXb3d/0
春川「料理…できたよ…」
白銀「(そういって春川さんが持ってきたのは…真っ黒なお肉のようなものだった)」
王馬「何これ…ダークマター?」
春川「は?殺されたいの…?…これホットケーキだよ…上手くいかなかったけど…」
赤松「こ、これがホットケーキ…」
アンジー「楓も人のこと言えないと思うけどねー!にゃははー!」
ゴン太「こ、これも東条さん食べないといけないの…?可哀想だよ…」
夢野「その言い方はハルマキにも失礼じゃがな…じゃがこれはホットケーキではなくガーリックステーキじゃろ」
東条「…」死んだ目
春川「…多分食べなくてもまずいと思う…食べなくていいよ、捨てて」
東条「いいえ…なんとしてでも食べないと…それでは…」
東条「…」モキュモキュ
東条「うぐっ…これは焼き過ぎね…あとココアパウダーを使ったからこの色になったのね…あと生地はまだ中は生ね…」
王馬「うわっ思った以上に酷いねー」
春川「なんかごめん…点数は?」
東条「言いにくいけど…20点よ」
ゴン太「と、東条さん大丈夫…?」
東条「ええ…問題ないわ…」
??「さっきから焦げた臭いがすごいんだけど…あ、料理できたよ」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3 料理の美味しさ
白銀「(そういって春川さんが持ってきたのは…真っ黒なお肉のようなものだった)」
王馬「何これ…ダークマター?」
春川「は?殺されたいの…?…これホットケーキだよ…上手くいかなかったけど…」
赤松「こ、これがホットケーキ…」
アンジー「楓も人のこと言えないと思うけどねー!にゃははー!」
ゴン太「こ、これも東条さん食べないといけないの…?可哀想だよ…」
夢野「その言い方はハルマキにも失礼じゃがな…じゃがこれはホットケーキではなくガーリックステーキじゃろ」
東条「…」死んだ目
春川「…多分食べなくてもまずいと思う…食べなくていいよ、捨てて」
東条「いいえ…なんとしてでも食べないと…それでは…」
東条「…」モキュモキュ
東条「うぐっ…これは焼き過ぎね…あとココアパウダーを使ったからこの色になったのね…あと生地はまだ中は生ね…」
王馬「うわっ思った以上に酷いねー」
春川「なんかごめん…点数は?」
東条「言いにくいけど…20点よ」
ゴン太「と、東条さん大丈夫…?」
東条「ええ…問題ないわ…」
??「さっきから焦げた臭いがすごいんだけど…あ、料理できたよ」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3 料理の美味しさ
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 22:35:43.07 ID:S+ew+vRH0
星
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 22:36:12.08 ID:guY4Xt8DO
カツ丼
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 22:36:24.48 ID:/sluL42kO
おにぎり
60: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 22:52:10.36 ID:3uwXb3d/0
星「なんなんだこの焦げた臭いは…何作ったらこんな臭い臭いなるんだよ…」
王馬「そこの二つ見れば分かるんじゃない?」
つ赤松ラザニア
つ春川ブラックホットケーキ
星「…ああ、だいたい理解した。」
ゴン太「ところで星君は何を作ったの?」
白銀「見る限りは…ただのおにぎり?」
春川「海苔もなし…もしかして味もないとか?」
赤松「いや味はあるんじゃないかな…」
夢野「んあ、とにかく東条が食わんことにはわからんじゃろ」
東条「そうね…食べさせてもらうわね、いただきます」
東条「…」モキュモキュ
東条「…味付けは悪くは無いけど塩のみ…ね。あと随分固く握ったのね…食べにくいわ。ただ食べられない味では無いわね」
星「ああ…だいぶ強く握っちまったようだな…すまねえ」
春川「…それで点数は?」
東条「味付けじたいは悪くはないから…48点ね」
星「今度握る時は少し柔らかくした方が良さそうだな。」
??「東条さん、料理できたよ」
↓1人物指名
↓2 料理名
↓3料理の美味しさ
王馬「そこの二つ見れば分かるんじゃない?」
つ赤松ラザニア
つ春川ブラックホットケーキ
星「…ああ、だいたい理解した。」
ゴン太「ところで星君は何を作ったの?」
白銀「見る限りは…ただのおにぎり?」
春川「海苔もなし…もしかして味もないとか?」
赤松「いや味はあるんじゃないかな…」
夢野「んあ、とにかく東条が食わんことにはわからんじゃろ」
東条「そうね…食べさせてもらうわね、いただきます」
東条「…」モキュモキュ
東条「…味付けは悪くは無いけど塩のみ…ね。あと随分固く握ったのね…食べにくいわ。ただ食べられない味では無いわね」
星「ああ…だいぶ強く握っちまったようだな…すまねえ」
春川「…それで点数は?」
東条「味付けじたいは悪くはないから…48点ね」
星「今度握る時は少し柔らかくした方が良さそうだな。」
??「東条さん、料理できたよ」
↓1人物指名
↓2 料理名
↓3料理の美味しさ
61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 22:53:32.08 ID:guY4Xt8DO
62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 22:54:09.21 ID:50u+k2qwo
ピザ
63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 22:54:28.89 ID:9nzSU/WX0
あ
66: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 23:17:16.99 ID:3uwXb3d/0
モノクマ「間違えてるよっ!絶望的だね!書き直すよ!」
星「…なんなんだこの焦げた臭いは…」
王馬「ああ、そこの二つ見たら分かるんじゃない?」
つ赤松ラザニア
つ春川ブラックホットケーキ
星「…ああ、なんとなくわかった。」
ゴン太「星君は何を作ってきたの?」
白銀「見た限りは…カツ丼かな?」
春川「カツ丼…東条入る?」
東条「ええ、王馬君以外のものは少ししか食べてないから…」
赤松「私のは…うん…」
東条「食べさせてもらうわね」
東条「…」モキュモキュ
東条「そうね…三つ葉が多すぎるせいか三つ葉に風味を取られてしまっているわ。あとカツが揚げすぎみたいね。」
東条「食べられなくはないのだけど…美味しいというわけでもないわね…」
王馬「それでもさっきのやつよりは全然マシだと思うけどねー」
アンジー「にゃははーダークマターだもんねー!」
夢野「すごい臭いじゃったからな…」
東条「点数をつけるなら48点かしら…もう少しね」
星「そうだな、人に出せるくらいにはやってみるぜ」
星「…なんなんだこの焦げた臭いは…」
王馬「ああ、そこの二つ見たら分かるんじゃない?」
つ赤松ラザニア
つ春川ブラックホットケーキ
星「…ああ、なんとなくわかった。」
ゴン太「星君は何を作ってきたの?」
白銀「見た限りは…カツ丼かな?」
春川「カツ丼…東条入る?」
東条「ええ、王馬君以外のものは少ししか食べてないから…」
赤松「私のは…うん…」
東条「食べさせてもらうわね」
東条「…」モキュモキュ
東条「そうね…三つ葉が多すぎるせいか三つ葉に風味を取られてしまっているわ。あとカツが揚げすぎみたいね。」
東条「食べられなくはないのだけど…美味しいというわけでもないわね…」
王馬「それでもさっきのやつよりは全然マシだと思うけどねー」
アンジー「にゃははーダークマターだもんねー!」
夢野「すごい臭いじゃったからな…」
東条「点数をつけるなら48点かしら…もう少しね」
星「そうだな、人に出せるくらいにはやってみるぜ」
68: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 23:25:06.40 ID:3uwXb3d/0
キーボ「僕は臭いは分かりませんが…台所が大惨事なんですが…」
東条「…後で掃除するわ」
王馬「んで、キー坊は何作ったのさー?まさかコンビニおにぎりじゃないよね?」
春川「それ料理じゃないよね」
赤松「…でも私のよりはコンビニおにぎりの方がマシかも…」
夢野「んあー、この匂いは…ピザか?」
白銀「んー!美味しそうだよ!」
ゴン太「うん、匂いは凄くいいよ!」
星「これは期待値高そうだな」
東条「ではいただくわ」
東条「…」モキュモキュ
東条「…!美味しいわ…見た目も凄く良いマルゲリータピザね…バジルの置き方も完璧ね。それに窯から出すタイミングもばっちりだったみたい…ムラはほんの少しだけ…」
東条「点数は89点…凄く美味しいわ…後少しでお店で出せるレベルよ」
王馬「へーキー坊のくせに生意気じゃん!というかマジで美味しそうじゃん!俺もらうよ!」
キーボ「なんで僕だと生意気なんですか!勝手に食べているし…」
??「賑わっているね、料理ができたよ」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3 料理の美味しさ
東条「…後で掃除するわ」
王馬「んで、キー坊は何作ったのさー?まさかコンビニおにぎりじゃないよね?」
春川「それ料理じゃないよね」
赤松「…でも私のよりはコンビニおにぎりの方がマシかも…」
夢野「んあー、この匂いは…ピザか?」
白銀「んー!美味しそうだよ!」
ゴン太「うん、匂いは凄くいいよ!」
星「これは期待値高そうだな」
東条「ではいただくわ」
東条「…」モキュモキュ
東条「…!美味しいわ…見た目も凄く良いマルゲリータピザね…バジルの置き方も完璧ね。それに窯から出すタイミングもばっちりだったみたい…ムラはほんの少しだけ…」
東条「点数は89点…凄く美味しいわ…後少しでお店で出せるレベルよ」
王馬「へーキー坊のくせに生意気じゃん!というかマジで美味しそうじゃん!俺もらうよ!」
キーボ「なんで僕だと生意気なんですか!勝手に食べているし…」
??「賑わっているね、料理ができたよ」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3 料理の美味しさ
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 23:26:48.53 ID:Bp6iQXxeo
茶柱
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 23:28:53.80 ID:9nzSU/WX0
お茶漬け
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 23:29:36.42 ID:RwGtnbi40
あ
72: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 23:43:14.51 ID:3uwXb3d/0
茶柱「できましたよ東条さん!」
王馬「あ、茶柱ちゃんじゃん。」
キーボ「手にもっているのは…お茶漬け?」
白銀「でもなんだか茶柱さんっぽいね…」
夢野「茶、だけにか?」
春川「お茶漬けって料理なの?」
東条「ええ、立派な料理の一つよ。朝ご飯にもなるもの」
赤松「確かに料理は料理だね」
東条「では審査するわね」
東条「…」モキュモキュ
東条「ふー…まず熱すぎるわね…これでは食べられないわ…決して不味くはないのだけど…お茶の味が強すぎ…というよりこれ抹茶よね?」
ゴン太「抹茶なら強くなるのは当たり前だね…」
アンジー「およよーそこに抹茶の粉がついているよー」
茶柱「転子不覚です…温度それに抹茶に気付かないなんて…」
東条「それでも食べられないレベルではないわ…点数は42点ね」
王馬「なーんか微妙なの多いねー」
??「料理ができたよ、入っていい?」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3 料理の美味しさ
王馬「あ、茶柱ちゃんじゃん。」
キーボ「手にもっているのは…お茶漬け?」
白銀「でもなんだか茶柱さんっぽいね…」
夢野「茶、だけにか?」
春川「お茶漬けって料理なの?」
東条「ええ、立派な料理の一つよ。朝ご飯にもなるもの」
赤松「確かに料理は料理だね」
東条「では審査するわね」
東条「…」モキュモキュ
東条「ふー…まず熱すぎるわね…これでは食べられないわ…決して不味くはないのだけど…お茶の味が強すぎ…というよりこれ抹茶よね?」
ゴン太「抹茶なら強くなるのは当たり前だね…」
アンジー「およよーそこに抹茶の粉がついているよー」
茶柱「転子不覚です…温度それに抹茶に気付かないなんて…」
東条「それでも食べられないレベルではないわ…点数は42点ね」
王馬「なーんか微妙なの多いねー」
??「料理ができたよ、入っていい?」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3 料理の美味しさ
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 23:44:07.43 ID:Lb21XCLfo
百田
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 23:46:46.71 ID:6eEf7BsIo
チャーハン
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 23:47:00.38 ID:Bp6iQXxeo
はい
79: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/23(木) 23:56:40.70 ID:3uwXb3d/0
百田「なんか厨房すげー臭いだけどそっちは大丈夫か?」
赤松「あはは…ごめんね…」
春川「ふん…」
星「それであんたが作ったのは…チャーハンか」
キーボ「チャーハンなら誰でも作れますね!」
東条「いえ、本格的なものは腕力のいる鉄鍋を使うからそうでもないわよ」
ゴン太「腕力…それならゴン太つくれるかな?」
白銀「今度東条さんに教えてもらったらいいよ!」
茶柱「男死のものなんてどうせ美味しくないですよ!」
東条「まあ…とりあえず食べてみるわ…」
東条「…」モキュモキュ
東条「…中まで火が通ってないわ、半分冷たい…それに半分味がしないわ…これでは人には出せないわね…」
百田「くそっ…宇宙に轟く百田解斗が…こんなヘマをするなんてな…」
王馬「まあはっきりいって料理できそうじゃないもんね!」
百田「なんだと!」
春川「うるさい、落ち着け。…それで点数は?」
東条「…38点ね」
百田「ふー…もう少しまともなもん作らねーとな」
??「やっとできた…完成だよ」
↓1 人物指名
↓2料理名
↓3 料理の美味しさ
赤松「あはは…ごめんね…」
春川「ふん…」
星「それであんたが作ったのは…チャーハンか」
キーボ「チャーハンなら誰でも作れますね!」
東条「いえ、本格的なものは腕力のいる鉄鍋を使うからそうでもないわよ」
ゴン太「腕力…それならゴン太つくれるかな?」
白銀「今度東条さんに教えてもらったらいいよ!」
茶柱「男死のものなんてどうせ美味しくないですよ!」
東条「まあ…とりあえず食べてみるわ…」
東条「…」モキュモキュ
東条「…中まで火が通ってないわ、半分冷たい…それに半分味がしないわ…これでは人には出せないわね…」
百田「くそっ…宇宙に轟く百田解斗が…こんなヘマをするなんてな…」
王馬「まあはっきりいって料理できそうじゃないもんね!」
百田「なんだと!」
春川「うるさい、落ち着け。…それで点数は?」
東条「…38点ね」
百田「ふー…もう少しまともなもん作らねーとな」
??「やっとできた…完成だよ」
↓1 人物指名
↓2料理名
↓3 料理の美味しさ
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 23:59:00.76 ID:Bp6iQXxeo
真宮寺
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 00:04:16.90 ID:+ocGuFqS0
味噌田楽
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 00:05:05.96 ID:djUWpJGTo
塩ラーメン
89: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/24(金) 00:18:03.81 ID:Jr2caGk90
真宮寺「ククク…盛り上がってるネ…」
王馬「うわ、すげー美味しそうな匂い!」
白銀「この匂い…ラーメンだね!」
百田「うおっ…マジで美味そうだな」
星「ふん…やるじゃねえか」
赤松「…男子より作れないんだね…私…」
春川「…それは私も一緒だし…」
東条「この食欲を誘うラーメンの香り…これは塩ラーメンね」
真宮寺「ククク…これは何系のスープか…君には多分分かるんじゃないかな…?」
東条「ではいただくわね」
東条「…」モキュモキュ
東条「これは魚介ベースの塩ラーメン…帆立ね。あとは乾燥した椎茸や野菜…これは地方の名産品の物ね。全て干してあるからこそこの美味しさがでる…熟成すれば旨味が出るものだから…」
東条「これは…こづゆね、福島の特産品…さすが超高校級の民俗学者…よく思いついたものだわ…。文句なしに店で出せるレベルよ」
真宮寺「ククク…しかし流石だネ…汁を飛ばさずラーメンをあそこまで上品に全て食べるとはネ…しかもラーメンの秘密まで全て分かるとはネ…やはり素晴らしい人だネ君は…」
白銀「気になる点数は…」
東条「96点…温度さえちょうど良かったら…満点だったわ」
星「ふん…優勝候補だな」
??「美味しそうな匂い…ラーメンだね。あ、料理完成したよ」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3 料理の美味しさ
王馬「うわ、すげー美味しそうな匂い!」
白銀「この匂い…ラーメンだね!」
百田「うおっ…マジで美味そうだな」
星「ふん…やるじゃねえか」
赤松「…男子より作れないんだね…私…」
春川「…それは私も一緒だし…」
東条「この食欲を誘うラーメンの香り…これは塩ラーメンね」
真宮寺「ククク…これは何系のスープか…君には多分分かるんじゃないかな…?」
東条「ではいただくわね」
東条「…」モキュモキュ
東条「これは魚介ベースの塩ラーメン…帆立ね。あとは乾燥した椎茸や野菜…これは地方の名産品の物ね。全て干してあるからこそこの美味しさがでる…熟成すれば旨味が出るものだから…」
東条「これは…こづゆね、福島の特産品…さすが超高校級の民俗学者…よく思いついたものだわ…。文句なしに店で出せるレベルよ」
真宮寺「ククク…しかし流石だネ…汁を飛ばさずラーメンをあそこまで上品に全て食べるとはネ…しかもラーメンの秘密まで全て分かるとはネ…やはり素晴らしい人だネ君は…」
白銀「気になる点数は…」
東条「96点…温度さえちょうど良かったら…満点だったわ」
星「ふん…優勝候補だな」
??「美味しそうな匂い…ラーメンだね。あ、料理完成したよ」
↓1 人物指名
↓2 料理名
↓3 料理の美味しさ
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 00:19:27.43 ID:djUWpJGTo
白銀
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 00:19:55.55 ID:+ocGuFqS0
サンドイッチ
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 00:20:20.37 ID:EB39EKN/o
はい
93: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/24(金) 00:28:36.80 ID:Jr2caGk90
申し訳ありませんが再安価です。今いないキャラを選択してください 料理も再安価します
↓1 人物指名
↓2料理名
↓3料理の美味しさ
↓1 人物指名
↓2料理名
↓3料理の美味しさ
94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 00:29:40.85 ID:CA/Sz5+o0
あれ? 真宮寺の作ったのって田楽味噌じゃねーの?
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 00:32:06.82 ID:go3oVBPK0
入間
96: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/24(金) 00:39:43.88 ID:Jr2caGk90
モノクマ「また間違えてるね…味噌田楽バージョンで書くよ」
真宮寺「ククク…料理ができたヨ…」
王馬「うわっすげー美味しそうな匂い」
白銀「それは…味噌にこんにゃくと豆腐を…?」
星「所謂味噌田楽だな…」
百田「それだけでこんな美味そうな匂いすんだな」
キーボ「しかしすごいですね…真宮寺君は…」
赤松「…私男子より作れないんだね…」
春川「それは私もだから…」
夢野「んあー…味が気になるのう…」
アンジー「にゃははー、斬美ー早く食べて食べてー!」
東条「…こんにゃく…まあいいわ」
東条「…」モキュモキュ
東条「ふう…これは美味しいわ。ニンニク味噌ね、岩手の味噌田楽といったところかしら…味噌を塗って炙っただけ…それなのにこんなに美味しいのは流石ね…」
真宮寺「おや…ニンニク味噌の地方を知っているんだネ…嬉しいヨ…」
夢野「ところで点数はどうなんじゃ?」
東条「お店で出せるレベル…ハレの日の料理に値するわね…96点よ」
赤松「凄いよ…96点だなんて」
星「さすが超高校級だな」
真宮寺「ククク…料理ができたヨ…」
王馬「うわっすげー美味しそうな匂い」
白銀「それは…味噌にこんにゃくと豆腐を…?」
星「所謂味噌田楽だな…」
百田「それだけでこんな美味そうな匂いすんだな」
キーボ「しかしすごいですね…真宮寺君は…」
赤松「…私男子より作れないんだね…」
春川「それは私もだから…」
夢野「んあー…味が気になるのう…」
アンジー「にゃははー、斬美ー早く食べて食べてー!」
東条「…こんにゃく…まあいいわ」
東条「…」モキュモキュ
東条「ふう…これは美味しいわ。ニンニク味噌ね、岩手の味噌田楽といったところかしら…味噌を塗って炙っただけ…それなのにこんなに美味しいのは流石ね…」
真宮寺「おや…ニンニク味噌の地方を知っているんだネ…嬉しいヨ…」
夢野「ところで点数はどうなんじゃ?」
東条「お店で出せるレベル…ハレの日の料理に値するわね…96点よ」
赤松「凄いよ…96点だなんて」
星「さすが超高校級だな」
97: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/24(金) 00:41:05.19 ID:Jr2caGk90
入間さんで決定です…改めて
↓1 料理名
↓2料理の美味しさ
モノクマ「何度もごめんねー…」
↓1 料理名
↓2料理の美味しさ
モノクマ「何度もごめんねー…」
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 00:41:51.53 ID:CA/Sz5+o0
タルト・タタン
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 00:42:18.56 ID:13YZ96eKO
あやしいおくすり
100: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/24(金) 00:50:09.85 ID:Jr2caGk90
入間「ひゃーひゃっひゃっひゃっ!俺様の手作り料理を味わいやがれ!」
星「…うるさいのが来たな…」
春川「…うるさい」
入間「ぴぐぅ…そ、そんなに言わなくてもいいじゃねぇかよぉ…」
夢野「んあ、ところで何を作って来たんじゃ?」
白銀「あ、そのお菓子は地味に知っているよ!タルト・タタンだね!」
赤松「あ、美味しいよね、あのお菓子!」
百田「俺にはさっぱりだが…うめーのかそれ?」
王馬「ま、プロが作れば美味しいだろうけど…作るのが肉便器じゃねー」
ゴン太「た、食べて見ないとわからないよ!」
茶柱「そうですよ!自分が高かったからって偉そうですね!」
王馬「俺は総統だからね!偉いよ!」
東条「食べさせてもらえないかしら…?ではいただくわ」
東条「…」モキュモキュ
東条「…いたって普通ね、美味しくも不味くもない」
王馬「なーんだつまんねーの!」
入間「な、なんだよぉ…俺様だって頑張ったんだぞ…」
??「遅くてごめん、料理できたよ」
↓1 人物指名
↓2料理名
↓3 料理の美味しさ
星「…うるさいのが来たな…」
春川「…うるさい」
入間「ぴぐぅ…そ、そんなに言わなくてもいいじゃねぇかよぉ…」
夢野「んあ、ところで何を作って来たんじゃ?」
白銀「あ、そのお菓子は地味に知っているよ!タルト・タタンだね!」
赤松「あ、美味しいよね、あのお菓子!」
百田「俺にはさっぱりだが…うめーのかそれ?」
王馬「ま、プロが作れば美味しいだろうけど…作るのが肉便器じゃねー」
ゴン太「た、食べて見ないとわからないよ!」
茶柱「そうですよ!自分が高かったからって偉そうですね!」
王馬「俺は総統だからね!偉いよ!」
東条「食べさせてもらえないかしら…?ではいただくわ」
東条「…」モキュモキュ
東条「…いたって普通ね、美味しくも不味くもない」
王馬「なーんだつまんねーの!」
入間「な、なんだよぉ…俺様だって頑張ったんだぞ…」
??「遅くてごめん、料理できたよ」
↓1 人物指名
↓2料理名
↓3 料理の美味しさ
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 00:53:44.43 ID:djUWpJGTo
天海
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 00:59:15.18 ID:objE3rmGO
ビーフシチュー
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 00:59:43.53 ID:CA/Sz5+o0
はい
104: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/24(金) 01:06:51.84 ID:Jr2caGk90
モノクマ「今日はこの辺にしておくよ!安価は了解したよ!」
モノクマーズ「くますみー」
モノクマーズ「くますみー」
107: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/24(金) 07:39:44.29 ID:7UKUXl5FO
百田「そういや入間のやつの点数は何点だ?」
東条「そうね…出来は悪くないし、普通のものだから…56点よ」
天海「料理できたっす、ん、この匂いはタルト・タタンっすかね」
入間「俺様特製のな!」
白銀「天海君は何を作ったの?」
アンジー「蘭太郎もカレーかー?」
星「いや…あれはビーフシチューだな」
真宮寺「ン…ちゃんとガルニチュールもついているんだネ…」
赤松「ガルニチュール?」
東条「付け合わせのことよ」
王馬「だからベーコン乗ってるんだねー」
夢野「流石におしゃれじゃな」
春川「とりあえず食べてみれば…?」
東条「そうね、ではいただくわ」
東条「…」モキュモキュ
東条「…いたって普通の味のビーフシチューね…言うことは特にないかしら」
天海「あはは…まあ普段家に何もない時に作っていたやつっすからね」
白銀「それでも凄いよ…よくそんなにおしゃに作れるね」
最原「あ、みんな…料理できたよ」
↓1 最原の料理名
↓2 最原の料理の美味しさ
東条「そうね…出来は悪くないし、普通のものだから…56点よ」
天海「料理できたっす、ん、この匂いはタルト・タタンっすかね」
入間「俺様特製のな!」
白銀「天海君は何を作ったの?」
アンジー「蘭太郎もカレーかー?」
星「いや…あれはビーフシチューだな」
真宮寺「ン…ちゃんとガルニチュールもついているんだネ…」
赤松「ガルニチュール?」
東条「付け合わせのことよ」
王馬「だからベーコン乗ってるんだねー」
夢野「流石におしゃれじゃな」
春川「とりあえず食べてみれば…?」
東条「そうね、ではいただくわ」
東条「…」モキュモキュ
東条「…いたって普通の味のビーフシチューね…言うことは特にないかしら」
天海「あはは…まあ普段家に何もない時に作っていたやつっすからね」
白銀「それでも凄いよ…よくそんなにおしゃに作れるね」
最原「あ、みんな…料理できたよ」
↓1 最原の料理名
↓2 最原の料理の美味しさ
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 07:47:39.50 ID:Ztw9gp7rO
鉄火丼
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 07:50:09.22 ID:CZQlQwVNO
どうだ
110: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/24(金) 08:21:16.97 ID:7UKUXl5FO
百田「お、終一か。その前に天海の点数はどのくらいだ?」
東条「そうね53点かしら」
天海「はは…もっと精進しなきゃいけないっすね」
夢野「ん、んあ…?最原の妙な臭いがするんじゃが」
アンジー「んー…臭いねー…神ってないよ」
春川「私の程ではないけど…異臭だね」
最原「…ただ失敗しちゃって…」
赤松「少し中身を見ても…ってうっ!?」
真宮寺「これは酷いネ…マグロが真っ黒じゃないカ…」
茶柱「まさかこれを食べさせる気ですか!?」
キーボ「やめておいた方がいいと、計算できますね!」
白銀「計算しなくても分かるよね…」
東条「…とにかく食べてみるわ」
東条「…」モキュモキュ
東条「…最原君、あなた醤油のほかに何を使ったの?」
最原「えっと…足りなくなって新しいびんのを使ったんだけど…」
東条「…香りで気づくべきよ…これコーラの味がするわ…」
王馬「うっわ!コーラ使ったの!鉄火丼に?人に出すのに?」
最原「うう…ごめんね…東条さん」
春川「どうりで不味そうなわけ…」
夢野「んあ…食べたくないのう…」
百田「…で東条、点数はどのくらいだ?」
東条「それでも…赤松さんよりは幾分かマシなのよね…22点かしら、…できればあまり料理しない方がいいわね」
最原「うう…醤油とコーラに気づかないなんて…」
天海「とりあえずこれで全員終わったんじゃないっすかね?」
東条「そうね53点かしら」
天海「はは…もっと精進しなきゃいけないっすね」
夢野「ん、んあ…?最原の妙な臭いがするんじゃが」
アンジー「んー…臭いねー…神ってないよ」
春川「私の程ではないけど…異臭だね」
最原「…ただ失敗しちゃって…」
赤松「少し中身を見ても…ってうっ!?」
真宮寺「これは酷いネ…マグロが真っ黒じゃないカ…」
茶柱「まさかこれを食べさせる気ですか!?」
キーボ「やめておいた方がいいと、計算できますね!」
白銀「計算しなくても分かるよね…」
東条「…とにかく食べてみるわ」
東条「…」モキュモキュ
東条「…最原君、あなた醤油のほかに何を使ったの?」
最原「えっと…足りなくなって新しいびんのを使ったんだけど…」
東条「…香りで気づくべきよ…これコーラの味がするわ…」
王馬「うっわ!コーラ使ったの!鉄火丼に?人に出すのに?」
最原「うう…ごめんね…東条さん」
春川「どうりで不味そうなわけ…」
夢野「んあ…食べたくないのう…」
百田「…で東条、点数はどのくらいだ?」
東条「それでも…赤松さんよりは幾分かマシなのよね…22点かしら、…できればあまり料理しない方がいいわね」
最原「うう…醤油とコーラに気づかないなんて…」
天海「とりあえずこれで全員終わったんじゃないっすかね?」
113: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/24(金) 21:06:49.11 ID:tqOP1WeY0
モノクマ「待たせたなオマエラ!結果発表の時間だよ!」
1位 真宮寺 味噌田楽96点
2位王馬 ハンバーガー93点
3位キーボ ピザ 89点
4位 白銀 肉じゃが 79点
5位 夢野 マジカルカレー 78点
6位 アンジー ゴーヤチャンプル 75点
7位 入間 タルト・タタン 56点
8位 天海 ビーフシチュー 53点
9位 ゴン太 豚の甲州煮 49点
10位 星 カツ丼 48点
11位茶柱 お茶漬け 42点
12位百田 チャーハン 38点
13位最原 鉄火丼 22点
14 春川 ホットケーキ 20点
最下位 赤松 ラザニア 18点
モノクマ「一位の真宮寺君には、好きな人に料理を振る舞える券!」
モノクマ「そして最下位の赤松さんには罰ゲームだよ!」
赤松「ううっ…なんなんだろう…罰ゲーム…」
モノクマ「その内容は…50点未満の料理をぜーんぶごった煮にして食べてもらうよ…うぷぷぷぷ…」
1位 真宮寺 味噌田楽96点
2位王馬 ハンバーガー93点
3位キーボ ピザ 89点
4位 白銀 肉じゃが 79点
5位 夢野 マジカルカレー 78点
6位 アンジー ゴーヤチャンプル 75点
7位 入間 タルト・タタン 56点
8位 天海 ビーフシチュー 53点
9位 ゴン太 豚の甲州煮 49点
10位 星 カツ丼 48点
11位茶柱 お茶漬け 42点
12位百田 チャーハン 38点
13位最原 鉄火丼 22点
14 春川 ホットケーキ 20点
最下位 赤松 ラザニア 18点
モノクマ「一位の真宮寺君には、好きな人に料理を振る舞える券!」
モノクマ「そして最下位の赤松さんには罰ゲームだよ!」
赤松「ううっ…なんなんだろう…罰ゲーム…」
モノクマ「その内容は…50点未満の料理をぜーんぶごった煮にして食べてもらうよ…うぷぷぷぷ…」
115: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/24(金) 21:18:10.78 ID:tqOP1WeY0
赤松「うっうぐぅ…凄い臭いだよぉ…」
春川「…下手したら私があれを…」
王馬「これまた酷い見た目と臭いだねー…」
アンジー「にゃははー!楓頑張れー!」
最原「む、無理しないで…」
百田「うっ…これじゃ残飯にもならねえな…」
キーボ「僕は匂いは分かりませんが…見た目が酷いことは分かります」
白銀「ダークマターどころじゃないね…」
星「ところでよ、真宮寺は誰に料理を食わせるんだよ?」
夢野「んあー…確かに気になるのう…」
入間「なめくじ野郎に料理食わされることが罰ゲームだな!」
ゴン太「で、でも真宮寺君は一番美味しいんだよ…?」
天海「そうっすね…誰に振る舞うんすか…?」
真宮寺「…〇〇さんだヨ」
↓1 真宮寺が料理を振る舞う相手(友情的な意味での好き、でも構いません。女子でも男子でもロボットでも)
春川「…下手したら私があれを…」
王馬「これまた酷い見た目と臭いだねー…」
アンジー「にゃははー!楓頑張れー!」
最原「む、無理しないで…」
百田「うっ…これじゃ残飯にもならねえな…」
キーボ「僕は匂いは分かりませんが…見た目が酷いことは分かります」
白銀「ダークマターどころじゃないね…」
星「ところでよ、真宮寺は誰に料理を食わせるんだよ?」
夢野「んあー…確かに気になるのう…」
入間「なめくじ野郎に料理食わされることが罰ゲームだな!」
ゴン太「で、でも真宮寺君は一番美味しいんだよ…?」
天海「そうっすね…誰に振る舞うんすか…?」
真宮寺「…〇〇さんだヨ」
↓1 真宮寺が料理を振る舞う相手(友情的な意味での好き、でも構いません。女子でも男子でもロボットでも)
116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 21:19:07.94 ID:1wjGEz2s0
豚の甲州煮、カツ丼、お茶漬け、チャーハン、鉄火丼、ホットケーキ、ラザニア・・・
なんか米系ばっかだな…ホットケーキとラザニアが無ければ気合いで行けなくもなさそうだったのに
なんか米系ばっかだな…ホットケーキとラザニアが無ければ気合いで行けなくもなさそうだったのに
121: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/24(金) 21:34:12.89 ID:tqOP1WeY0
真宮寺「天海君…確か君は東条さんの苦労を減らすためだったヨネ…?」
天海「そうっすね…俺は東条さんに少し休んで欲しかったんすよ」
真宮寺「ククク…素晴らしいネ…僕は東条さんが素晴らしい女性だと思っているんだヨ…」
アンジー「つまりー是清は斬美に食べさせるのー?」
真宮寺「まあそういうことだネ…」
真宮寺「さて東条さんは…」
夢野「ん、んあー…と、東条よ…」
春川「ちょ、ちょっとしっかりしなよ…!」
東条「…た、食べ物を…あんな風におもちゃみたいに…」
星「…どうやらごった煮に憤慨しているみてえだな」
ゴン太「でも食べ物で遊んだらいけないんだよ…」
入間「けっ…そもそもお前らがマズメシ作らなければいいんだろー?」
赤松「うぐっ…た、確かに…うう…不味いよ…」
最原「大丈夫…?赤松さん、東条さん…?」
キーボ「とりあえず東条さんに真宮寺君の料理を食べてもらいましょう!」
真宮寺「そうだネ…とりあえずこれを作ってきたんだけど…」
↓真宮寺の作った料理
天海「そうっすね…俺は東条さんに少し休んで欲しかったんすよ」
真宮寺「ククク…素晴らしいネ…僕は東条さんが素晴らしい女性だと思っているんだヨ…」
アンジー「つまりー是清は斬美に食べさせるのー?」
真宮寺「まあそういうことだネ…」
真宮寺「さて東条さんは…」
夢野「ん、んあー…と、東条よ…」
春川「ちょ、ちょっとしっかりしなよ…!」
東条「…た、食べ物を…あんな風におもちゃみたいに…」
星「…どうやらごった煮に憤慨しているみてえだな」
ゴン太「でも食べ物で遊んだらいけないんだよ…」
入間「けっ…そもそもお前らがマズメシ作らなければいいんだろー?」
赤松「うぐっ…た、確かに…うう…不味いよ…」
最原「大丈夫…?赤松さん、東条さん…?」
キーボ「とりあえず東条さんに真宮寺君の料理を食べてもらいましょう!」
真宮寺「そうだネ…とりあえずこれを作ってきたんだけど…」
↓真宮寺の作った料理
122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 21:53:48.44 ID:g/ZergSTO
筑前煮
123: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/24(金) 22:24:18.93 ID:tqOP1WeY0
白銀「これって…」
天海「筑前煮…っすか?」
真宮寺「クク…そうだよ、ただの筑前煮ではないけどネ…」
東条「これを…いただけばいいのかしら…?」
キーボ「そうです!」
東条「では…」
東条「…」モキュモキュ
東条「…これ、全て一つ一つ具材に合わせて別々に煮込んだのね…」
真宮寺「…ククク流石だね…よく気がついたヨ」
星「確かプロが作る、作り方だったな」
東条「…ふう、ご馳走様。美味しかったわ…」
赤松「…みんな、せーの!」
全員「いつもありがとう東条さん!」
東条「…!?」
アンジー「楓が提案したんだよー、このイベントが終わったら斬美に感謝しよーって」
夢野「ウチもいつも世話になっているからのう…感謝しておるぞ」
白銀「いつも裁縫とか試着とか手伝ってくれてありがとう!」
ゴン太「ゴン太のお母さんになって欲しいな!いつもありがとう!」
王馬「にしし~流石ママだね!いつも料理やら洗濯やら…俺のママにもなってよ!」
赤松「いつも何でもしてもらってるのに感謝したりないんじゃないかって…だからみんなでありがとうって言おうって思ったんだ」
百田「赤松らしいな…ほんと、いつも働きっぱなしだけどよ、少しは休めよな」
最原「僕が言えたことではないけど…料理、みんなで手伝えば少しは役にたてるよね」
星「俺もそう思うぜ…ちったあ休めよやな」
真宮寺「ククク…なんて美しい仲間なんだ…!全員で「ありがとう」か…」
東条「ふふ…ありがとうみんな。料理は…そうね、たまには分担しても良いかもしれないわね」
東条「ところで…みんな、軽食を作ったのだけど…」
天海「…そういや小腹が空いたっすね…」
赤松「あはは…でも美味しそうだな…みんなで食べようよ!」
百田「そうだな!」
全員「いただきます!」
本編終里
天海「筑前煮…っすか?」
真宮寺「クク…そうだよ、ただの筑前煮ではないけどネ…」
東条「これを…いただけばいいのかしら…?」
キーボ「そうです!」
東条「では…」
東条「…」モキュモキュ
東条「…これ、全て一つ一つ具材に合わせて別々に煮込んだのね…」
真宮寺「…ククク流石だね…よく気がついたヨ」
星「確かプロが作る、作り方だったな」
東条「…ふう、ご馳走様。美味しかったわ…」
赤松「…みんな、せーの!」
全員「いつもありがとう東条さん!」
東条「…!?」
アンジー「楓が提案したんだよー、このイベントが終わったら斬美に感謝しよーって」
夢野「ウチもいつも世話になっているからのう…感謝しておるぞ」
白銀「いつも裁縫とか試着とか手伝ってくれてありがとう!」
ゴン太「ゴン太のお母さんになって欲しいな!いつもありがとう!」
王馬「にしし~流石ママだね!いつも料理やら洗濯やら…俺のママにもなってよ!」
赤松「いつも何でもしてもらってるのに感謝したりないんじゃないかって…だからみんなでありがとうって言おうって思ったんだ」
百田「赤松らしいな…ほんと、いつも働きっぱなしだけどよ、少しは休めよな」
最原「僕が言えたことではないけど…料理、みんなで手伝えば少しは役にたてるよね」
星「俺もそう思うぜ…ちったあ休めよやな」
真宮寺「ククク…なんて美しい仲間なんだ…!全員で「ありがとう」か…」
東条「ふふ…ありがとうみんな。料理は…そうね、たまには分担しても良いかもしれないわね」
東条「ところで…みんな、軽食を作ったのだけど…」
天海「…そういや小腹が空いたっすね…」
赤松「あはは…でも美味しそうだな…みんなで食べようよ!」
百田「そうだな!」
全員「いただきます!」
本編終里
124: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/24(金) 22:25:27.84 ID:tqOP1WeY0
おまけ
真宮寺「ククク…好きな人ネ…」
真宮寺「東条さんに僕の料理を食べてもらって…姉さんに東条さんを捧げれば、僕の料理を間接的には味わってもらえるよね…」
真宮寺「ああ…!早くあの素晴らしい人を姉さんの友達に…」
…………………
おまけ 終里
真宮寺「ククク…好きな人ネ…」
真宮寺「東条さんに僕の料理を食べてもらって…姉さんに東条さんを捧げれば、僕の料理を間接的には味わってもらえるよね…」
真宮寺「ああ…!早くあの素晴らしい人を姉さんの友達に…」
…………………
おまけ 終里
126: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/24(金) 22:28:08.04 ID:tqOP1WeY0
かなり早足でしたがこれでこのスレは終了です
安価に協力してくださりありがとうございました
また新しいスレも考えています。その時はよろしくお願いします。
モノクマ「ではまた次のスレで!うぷぷぷぷ…」
モノクマーズ「ばーいくまー!」
安価に協力してくださりありがとうございました
また新しいスレも考えています。その時はよろしくお願いします。
モノクマ「ではまた次のスレで!うぷぷぷぷ…」
モノクマーズ「ばーいくまー!」
127: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/24(金) 22:35:24.07 ID:tqOP1WeY0
確かHTML化しなければいけないですよね
依頼してきます
依頼してきます
128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/24(金) 22:37:05.46 ID:djUWpJGTo
乙!楽しかったが塩が塩過ぎる
129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/25(土) 00:56:37.21 ID:0c2jYG220
乙!また気が向いたら短編でコンマSSやって欲しい
130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/25(土) 11:27:14.21 ID:2RR+tU7SO
乙です!
安価共々いい雰囲気のSSで楽しかった
安価共々いい雰囲気のSSで楽しかった
131: ◆FwjXEBaAtKqf 2017/11/25(土) 15:27:15.02 ID:NOTtJwEW0
みなさんありがとうございます。新作ができました
モノクマ「安価とコンマで」天海「無人島サバイバルっすか?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1511572122/
第3作目です、よろしくお願いします
モノクマ「安価とコンマで」天海「無人島サバイバルっすか?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1511572122/
第3作目です、よろしくお願いします
掲載元:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511403835/
Entry ⇒ 2017.11.29 | Category ⇒ ダンガンロンパ | Comments (0)
茶柱「転子と!星さんの!ダンガン☆クッキーング!」星「おい」
1: ◆6zDpBnlluo 2017/06/19(月) 19:48:32.34 ID:OSpeKBlfO
茶柱「なんですかいきなり! 番組始まって数秒ですよ!?」
星「呼ばれて来てみりゃなんだこれは。説明してくんねーか」
茶柱「見てのとおり料理番組です!」
星「俺が聞きたいのはこうなった経緯なんだが」
茶柱「そういえば星さんはあの時いませんでしたね。実はモノクマが『なんか盛り上げることしたいから男女ペアで料理作ってそれを放送してくれ』と」
星「唐突だな……。ヤツらしいと言えばらしいが」
茶柱「でも星さんはこういったことに乗り気ではないから参加してくれるかどうか不安だったので……」
星「無理もねーな。実際その場にいたら断ってただろうよ」
茶柱「そこで適当に騙して釣ればいいのではないかという結論になりました!」
星「……もう少し言い方ってモンがあるだろうよ」
茶柱「適当にお騙してお釣りすればよろしいのではという結論になりましたわ!」
星「口調の問題じゃねーよ」
星「呼ばれて来てみりゃなんだこれは。説明してくんねーか」
茶柱「見てのとおり料理番組です!」
星「俺が聞きたいのはこうなった経緯なんだが」
茶柱「そういえば星さんはあの時いませんでしたね。実はモノクマが『なんか盛り上げることしたいから男女ペアで料理作ってそれを放送してくれ』と」
星「唐突だな……。ヤツらしいと言えばらしいが」
茶柱「でも星さんはこういったことに乗り気ではないから参加してくれるかどうか不安だったので……」
星「無理もねーな。実際その場にいたら断ってただろうよ」
茶柱「そこで適当に騙して釣ればいいのではないかという結論になりました!」
星「……もう少し言い方ってモンがあるだろうよ」
茶柱「適当にお騙してお釣りすればよろしいのではという結論になりましたわ!」
星「口調の問題じゃねーよ」
2: ◆6zDpBnlluo 2017/06/19(月) 19:54:00.28 ID:OSpeKBlfO
茶柱「そもそも、転子だって男死と組むのは嫌なんですよ!? ルール上だから仕方なくなんです!」
茶柱「転子にはもっとふさわしいパートナーがいるはずです! 夢野さんとか、夢野さんとか、それこそ夢野さんとか!」
星「夢野、いるんだろ。代わってくれねーか」
茶柱「ああ、夢野さんと料理……。想像するだけで滾ってきますね!」
茶柱「夢野さんのかわいらしい小さな手から作られる料理……食べてみたいです!」
茶柱「その味には転子もイチコロ! 隠し味は恋の魔法に違いありません!」
茶柱「でも転子が本当に食べたいのは夢野さん、あなたなんです! ……なんて! キャー!」
星「ダメだ、完全にトリップしてやがる……」
茶柱「転子にはもっとふさわしいパートナーがいるはずです! 夢野さんとか、夢野さんとか、それこそ夢野さんとか!」
星「夢野、いるんだろ。代わってくれねーか」
茶柱「ああ、夢野さんと料理……。想像するだけで滾ってきますね!」
茶柱「夢野さんのかわいらしい小さな手から作られる料理……食べてみたいです!」
茶柱「その味には転子もイチコロ! 隠し味は恋の魔法に違いありません!」
茶柱「でも転子が本当に食べたいのは夢野さん、あなたなんです! ……なんて! キャー!」
星「ダメだ、完全にトリップしてやがる……」
3: ◆6zDpBnlluo 2017/06/19(月) 20:02:24.33 ID:OSpeKBlfO
茶柱「さて、軽快なトークで場を和ませたところで」
星「会話のキャッチボールどころかピッチングマシーンのように一方的だったけどな」
茶柱「今回作る料理を紹介します! それは……カレーです!」
星「言っとくが俺は料理はできねーぞ?」
茶柱「ふっふっふ……。こんなこともあろうかと東条さんから素人でもできるレシピをもらってきたんですよ!」
星「東条のお墨付きか。レシピ通りに作れば失敗することもねーか」
茶柱「では早速このレシピにアレンジを加えたいと思います」
星「俺の話聞いてたか? わざわざ改変する理由がねーだろうよ」
茶柱「ダメですよ星さん! 料理は独創性です! 新しい味を生み出し、食べてくれる人を楽しませられるかが大事なんですよ!」
星「そ、そうなのか。悪りぃ、なんでも頭ごなしに否定するのはクールじゃなかったな」
茶柱「まあ転子も料理に関心が無いのでこれが正しいのかどうか分かりませんけどね!」
星「じゃあ何で俺は今怒られたんだ……」
星「会話のキャッチボールどころかピッチングマシーンのように一方的だったけどな」
茶柱「今回作る料理を紹介します! それは……カレーです!」
星「言っとくが俺は料理はできねーぞ?」
茶柱「ふっふっふ……。こんなこともあろうかと東条さんから素人でもできるレシピをもらってきたんですよ!」
星「東条のお墨付きか。レシピ通りに作れば失敗することもねーか」
茶柱「では早速このレシピにアレンジを加えたいと思います」
星「俺の話聞いてたか? わざわざ改変する理由がねーだろうよ」
茶柱「ダメですよ星さん! 料理は独創性です! 新しい味を生み出し、食べてくれる人を楽しませられるかが大事なんですよ!」
星「そ、そうなのか。悪りぃ、なんでも頭ごなしに否定するのはクールじゃなかったな」
茶柱「まあ転子も料理に関心が無いのでこれが正しいのかどうか分かりませんけどね!」
星「じゃあ何で俺は今怒られたんだ……」
4: ◆6zDpBnlluo 2017/06/19(月) 20:10:55.46 ID:OSpeKBlfO
茶柱「ではまずは野菜を洗って皮を剥きます! 星さんはこちらの半分をお願いしますね」
星「ま、このくらいなら俺でも出来るか」
茶柱「ちょっと厚く切りすぎじゃないですか? それでは食べれる量が減ってしまいますよ」
星「慣れてねーんだ、少しは見逃してくれ。そういうお前は……ほう、よくできてるな」
茶柱「コツがあるんですよ、コツが」
星「ほう」
茶柱「全ての野菜を夢野さんだと思えばその扱いも丁寧になるというものです!」ハアハア
星「少しでも感心した俺が馬鹿だったぜ……」
茶柱「まるで夢野さんの服を剥いてるみたいで……いいんでしょうか、こんな!」
星「少なくとも人としてはよくないな」
茶柱「さて、全ての夢野さんを剥き終えたところで次は夢野さんを切りたいと思います!」
星「いい加減夢野に例えるのはやめたらどうだ。字面がひでえことになってるぞ」
星「ま、このくらいなら俺でも出来るか」
茶柱「ちょっと厚く切りすぎじゃないですか? それでは食べれる量が減ってしまいますよ」
星「慣れてねーんだ、少しは見逃してくれ。そういうお前は……ほう、よくできてるな」
茶柱「コツがあるんですよ、コツが」
星「ほう」
茶柱「全ての野菜を夢野さんだと思えばその扱いも丁寧になるというものです!」ハアハア
星「少しでも感心した俺が馬鹿だったぜ……」
茶柱「まるで夢野さんの服を剥いてるみたいで……いいんでしょうか、こんな!」
星「少なくとも人としてはよくないな」
茶柱「さて、全ての夢野さんを剥き終えたところで次は夢野さんを切りたいと思います!」
星「いい加減夢野に例えるのはやめたらどうだ。字面がひでえことになってるぞ」
5: ◆6zDpBnlluo 2017/06/19(月) 20:19:35.37 ID:OSpeKBlfO
茶柱「確かに、夢野さんを切ると言うのは転子にはできません……。くっ、ここで転子の挑戦は終わってしまうのでしょうか!」
星「いや、普通に切れよ」
茶柱「包丁に慣れていないので形が不気味になってしまうんですよ」
星「お互い料理に関しては素人だ。誰も咎めはしねえさ」
茶柱「そうです! 嫌いな男死を思い浮かべれば自然と力が入るというもの!」
茶柱「これは最原さん!」ザクッ
茶柱「これは百田さん!」ザクッ
星「よくできてやがる。男が関わるだけでこうも違うとはな」
茶柱「そしてこれは星さん!」ザクッ
星「せめて本人がいないところでやってくれねえか」
星「いや、普通に切れよ」
茶柱「包丁に慣れていないので形が不気味になってしまうんですよ」
星「お互い料理に関しては素人だ。誰も咎めはしねえさ」
茶柱「そうです! 嫌いな男死を思い浮かべれば自然と力が入るというもの!」
茶柱「これは最原さん!」ザクッ
茶柱「これは百田さん!」ザクッ
星「よくできてやがる。男が関わるだけでこうも違うとはな」
茶柱「そしてこれは星さん!」ザクッ
星「せめて本人がいないところでやってくれねえか」
6: ◆6zDpBnlluo 2017/06/19(月) 20:30:02.65 ID:OSpeKBlfO
星「こんなもんか」
茶柱「やってみれば案外なんとかなるものですね! 転子と星さん、意外といいコンビなのかもしれません! ……男死なのがあれですが」
星「しかし、番組と言っちゃいるが誰が見るんだこんなもん」
茶柱「AVルーム辺りで思い出として流すのではないでしょうか? 転子たちの活躍を流せば視聴率ウツボ登りも間違いなしですけどね!」
星「それを言うならウナギだろ」
茶柱「では土用丑の日に食べる魚は!」
星「……ウナギだな」
茶柱「体の部分で特に首筋の後ろの名称は!」
星「うなじ」
茶柱「……!」
星「『なぜ分かった』みたいな顔されてもな。むしろなぜ引っかかると思ったんだ」
茶柱「夢野さんは引っかかりましたよ」
星「夢野……」
茶柱「アンジーさんは最初のフリの時点で同意されてしまいました……」
星「お前も変なところで苦労してるんだな……」
茶柱「やってみれば案外なんとかなるものですね! 転子と星さん、意外といいコンビなのかもしれません! ……男死なのがあれですが」
星「しかし、番組と言っちゃいるが誰が見るんだこんなもん」
茶柱「AVルーム辺りで思い出として流すのではないでしょうか? 転子たちの活躍を流せば視聴率ウツボ登りも間違いなしですけどね!」
星「それを言うならウナギだろ」
茶柱「では土用丑の日に食べる魚は!」
星「……ウナギだな」
茶柱「体の部分で特に首筋の後ろの名称は!」
星「うなじ」
茶柱「……!」
星「『なぜ分かった』みたいな顔されてもな。むしろなぜ引っかかると思ったんだ」
茶柱「夢野さんは引っかかりましたよ」
星「夢野……」
茶柱「アンジーさんは最初のフリの時点で同意されてしまいました……」
星「お前も変なところで苦労してるんだな……」
7: ◆6zDpBnlluo 2017/06/19(月) 20:33:21.40 ID:OSpeKBlfO
っカンペ
茶柱「ふむふむ……えっ!?」
星「どうした」
茶柱「大変です! もう尺が少ないらしいので急いでほしいとのことで!」
茶柱「ぐぬぬ……何が原因だったのでしょうか」
星「9割方お前のおしゃべりだと思うが」
茶柱「仕方ありません。どうやら転子の本気を見せる時がきたようですね……」
茶柱「はあああああ……!!」
茶柱「ふむふむ……えっ!?」
星「どうした」
茶柱「大変です! もう尺が少ないらしいので急いでほしいとのことで!」
茶柱「ぐぬぬ……何が原因だったのでしょうか」
星「9割方お前のおしゃべりだと思うが」
茶柱「仕方ありません。どうやら転子の本気を見せる時がきたようですね……」
茶柱「はあああああ……!!」
8: ◆6zDpBnlluo 2017/06/19(月) 20:41:45.84 ID:OSpeKBlfO
茶柱「今の私は……スーパー転子ゴッドです!」
茶柱「スーパー転子ゴッドはネオ合気道を極めた転子だけがなれる最終形態なのです!」
星「つまり料理には一切影響がないのか」
茶柱「安心してください! スーパー転子ゴッドには特殊能力があります!」
茶柱「スーパー転子ゴッドの特殊能力……それは夢野さんの気を探知し居場所を当てることができるのです!」
星「やっぱり料理関係ないのか」
茶柱「見えます……AVルームで皆さんと番組を視聴している夢野さんの姿が!」
茶柱「そして当てられて驚く夢野さん!」
茶柱「顔を青くして震えている夢野さん!」
茶柱「……こんなものですかね。能力に異常なし! これでいつでも夢野さんを守れます!」
星「能力が故障してたほうが夢野のためになると思うがな」
9: ◆6zDpBnlluo 2017/06/19(月) 20:43:00.99 ID:OSpeKBlfO
>>8ミス
× 茶柱「今の私は……スーパー転子ゴッドです!」
◯ 茶柱「今の転子は……スーパー転子ゴッドです!」
× 茶柱「今の私は……スーパー転子ゴッドです!」
◯ 茶柱「今の転子は……スーパー転子ゴッドです!」
10: ◆6zDpBnlluo 2017/06/19(月) 20:48:45.83 ID:OSpeKBlfO
茶柱「さっきから小言が多いですね! そこまで転子に冷たくする必要はないでしょう!」
星「いや、お前の言動に文句が多くなるのも無理はないだろ」
茶柱「いいコンビだと思っていましたが……やはり星さんも男死! 転子とは相容れない運命だったのですね!」
茶柱「あの時二人で誓った料理人になるという夢……果たせないまま対峙する日が来るとは」
星「目指したこともねーよ」
茶柱「そして散っていった夢野さんの仇を取るため……」
星「夢野……お前死んでるのか」
茶柱「今、ここで、あなたを倒します!」
茶柱「きええええ!!」
茶柱「転子の活躍が世界を救うと信じて! ご視聴ありがとうございました!」
星「カレー作れよ」
おしまい
星「いや、お前の言動に文句が多くなるのも無理はないだろ」
茶柱「いいコンビだと思っていましたが……やはり星さんも男死! 転子とは相容れない運命だったのですね!」
茶柱「あの時二人で誓った料理人になるという夢……果たせないまま対峙する日が来るとは」
星「目指したこともねーよ」
茶柱「そして散っていった夢野さんの仇を取るため……」
星「夢野……お前死んでるのか」
茶柱「今、ここで、あなたを倒します!」
茶柱「きええええ!!」
茶柱「転子の活躍が世界を救うと信じて! ご視聴ありがとうございました!」
星「カレー作れよ」
おしまい
11: ◆6zDpBnlluo 2017/06/19(月) 20:49:44.36 ID:OSpeKBlfO
朝起きたら神様が頭の中にこのネタをくれました(アンジー並感)
でも何でこの二人なんすかね?
でも何でこの二人なんすかね?
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/19(月) 21:03:30.32 ID:m6pGGbuUo
笑ったw
公式アンソロジーでは不遇だったけど星は結構ツッコミ向いてると思うんだよな
公式アンソロジーでは不遇だったけど星は結構ツッコミ向いてると思うんだよな
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/19(月) 21:47:33.62 ID:KPTRMj8o0
新たな可能性を見た、乙
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/19(月) 21:56:23.20 ID:zLwImvkVO
おっつー
星のツッコよかったわ
星のツッコよかったわ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497869312/
Entry ⇒ 2017.11.01 | Category ⇒ ダンガンロンパ | Comments (0)
東条「ダンガン☆クッキング。お相手は私東条斬美と」キーボ「キーボです!」
1: ◆6zDpBnlluo 2017/10/29(日) 16:27:49.55 ID:tiNj5ppvO
読まなくても問題ない前作
茶柱「転子と!星さんの!ダンガン☆クッキーング!」星「おい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497869312/
キーボ「始まりましたね、東条さん!」
東条「ええ。このコーナーはモノクマが暇だから面白いことをしろという理由だけで男女ペアで料理番組を作ることになったことがいきさつなの」
キーボ「改めて迷惑な話ですよね……」
キーボ「でも、東条さんがボクの相方で助かりました。東条さんは女性陣の中で一番料理が上手だと記録していますからね!」
キーボ「逆にボクは料理のデータもあまりないし、味見もできないですけど……。それでも、全力でサポートに回りますよ!」
東条「ありがとう。じゃあさっそく向こうで腕立て伏せでもしててもらえるかしら?」
キーボ「笑顔で戦力外通告!?」
茶柱「転子と!星さんの!ダンガン☆クッキーング!」星「おい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497869312/
キーボ「始まりましたね、東条さん!」
東条「ええ。このコーナーはモノクマが暇だから面白いことをしろという理由だけで男女ペアで料理番組を作ることになったことがいきさつなの」
キーボ「改めて迷惑な話ですよね……」
キーボ「でも、東条さんがボクの相方で助かりました。東条さんは女性陣の中で一番料理が上手だと記録していますからね!」
キーボ「逆にボクは料理のデータもあまりないし、味見もできないですけど……。それでも、全力でサポートに回りますよ!」
東条「ありがとう。じゃあさっそく向こうで腕立て伏せでもしててもらえるかしら?」
キーボ「笑顔で戦力外通告!?」
2: ◆6zDpBnlluo 2017/10/29(日) 16:34:13.71 ID:tiNj5ppvO
キーボ「ちょっと! いくら何でも酷すぎますよ! これは番組なんですから二人で協力しないと意味がありません!」
キーボ「それともロボットは映す価値なしということですか? だとしたらロボット差別ですよ! 場合によっては然るべき機関に訴えますからね!」
東条「そんなつもりはないわ。私としてはキーボ君に余計な労力はかけてほしくなかっただけよ」
東条「でも、キーボ君の言うことももっともだわ。番組としては効率よりも予想外のハプニングが起こった方が面白いし、それをフォローするのもメイドの務めだもの」
キーボ「ボクが失敗すること前提で話すのはやめてください!」
東条「時にキーボ君、あなたは食事を取ることができないのよね?」
キーボ「え? ええ、そうですけど……」
東条「それなら、本日はキーボ君でも食べれるような料理を作ってみようと思うわ」
キーボ「いいんですか? ありがとうございます!」
東条「番組的に面白そうなことは積極的に取り入れていかないとね。まあ、ロボット用の料理というだけで大幅に視聴率が下がりそうだけれども……」
キーボ「やめてくださいよそういうこと言うの!」
キーボ「それともロボットは映す価値なしということですか? だとしたらロボット差別ですよ! 場合によっては然るべき機関に訴えますからね!」
東条「そんなつもりはないわ。私としてはキーボ君に余計な労力はかけてほしくなかっただけよ」
東条「でも、キーボ君の言うことももっともだわ。番組としては効率よりも予想外のハプニングが起こった方が面白いし、それをフォローするのもメイドの務めだもの」
キーボ「ボクが失敗すること前提で話すのはやめてください!」
東条「時にキーボ君、あなたは食事を取ることができないのよね?」
キーボ「え? ええ、そうですけど……」
東条「それなら、本日はキーボ君でも食べれるような料理を作ってみようと思うわ」
キーボ「いいんですか? ありがとうございます!」
東条「番組的に面白そうなことは積極的に取り入れていかないとね。まあ、ロボット用の料理というだけで大幅に視聴率が下がりそうだけれども……」
キーボ「やめてくださいよそういうこと言うの!」
3: ◆6zDpBnlluo 2017/10/29(日) 16:37:11.23 ID:tiNj5ppvO
>>2 ミス
× 東条「それなら、本日はキーボ君でも食べれるような料理を作ってみようと思うわ」
◯ 東条「それなら、本日はキーボ君でも食べられるような料理を作ってみようと思うわ」
× 東条「それなら、本日はキーボ君でも食べれるような料理を作ってみようと思うわ」
◯ 東条「それなら、本日はキーボ君でも食べられるような料理を作ってみようと思うわ」
4: ◆6zDpBnlluo 2017/10/29(日) 16:40:03.61 ID:tiNj5ppvO
東条「では手始めに前菜を紹介するわ。前菜の役割としては『食欲を湧かせること』。そのためあまりお腹にたまらず、次の料理に興味を寄せるものになるわね」
キーボ「名前の通りの立ち位置ですね」
東条「味としては塩分や酸味を強くする傾向があるわ」
キーボ「でも、ロボットには味覚も食欲も、満腹という概念も存在しませんよ? 大丈夫なんですか?」
東条「安心して。それを踏まえた上で材料を調達したわ」
東条「キーボ君も喜んでくれる前菜、それは……」
東条「機械油よ」
キーボ「いりません」
キーボ「名前の通りの立ち位置ですね」
東条「味としては塩分や酸味を強くする傾向があるわ」
キーボ「でも、ロボットには味覚も食欲も、満腹という概念も存在しませんよ? 大丈夫なんですか?」
東条「安心して。それを踏まえた上で材料を調達したわ」
東条「キーボ君も喜んでくれる前菜、それは……」
東条「機械油よ」
キーボ「いりません」
5: ◆6zDpBnlluo 2017/10/29(日) 16:47:36.85 ID:tiNj5ppvO
東条「なぜ……?」
キーボ「これを出されて喜びながら飲むロボットがどこの世界にいるんですか!」
東条「キーボ君は違うの?」
キーボ「ボクは口から機械油なんて摂取しません!」
東条「私としたことがどうやら道程を間違えてしまったようね……。気を取り直して次の料理の紹介に行かせてもらうわ」
東条「次の料理はスープよ。これならキーボ君も満足してくれるんじゃないかしら」
キーボ「東条さん、前菜に役割があったようにスープにも役割があるんですか?」
東条「一言で言うなら食べやすいということかしらね。固形物よりは液体の方が歯を使わずに済むから」
キーボ「確かに歯の弱い老人とかは液体の方が食べるのに向いていますね」
キーボ「しかし、これまたロボットとは縁遠い話な気が……」
東条「そこで重要になるのが好みね。ロボットが喜んでくれそうなものを用意するのは骨が折れたわ」
キーボ「では用意したスープとは……?」
東条「機械油よ」
キーボ「またですか!?」
キーボ「これを出されて喜びながら飲むロボットがどこの世界にいるんですか!」
東条「キーボ君は違うの?」
キーボ「ボクは口から機械油なんて摂取しません!」
東条「私としたことがどうやら道程を間違えてしまったようね……。気を取り直して次の料理の紹介に行かせてもらうわ」
東条「次の料理はスープよ。これならキーボ君も満足してくれるんじゃないかしら」
キーボ「東条さん、前菜に役割があったようにスープにも役割があるんですか?」
東条「一言で言うなら食べやすいということかしらね。固形物よりは液体の方が歯を使わずに済むから」
キーボ「確かに歯の弱い老人とかは液体の方が食べるのに向いていますね」
キーボ「しかし、これまたロボットとは縁遠い話な気が……」
東条「そこで重要になるのが好みね。ロボットが喜んでくれそうなものを用意するのは骨が折れたわ」
キーボ「では用意したスープとは……?」
東条「機械油よ」
キーボ「またですか!?」
6: ◆6zDpBnlluo 2017/10/29(日) 16:57:04.26 ID:tiNj5ppvO
キーボ「東条さん、わざとやっているんですか!?」
東条「もしかしてこっちの方が好みかしら?」スッ
キーボ「そうそう。潤滑油もいいけれど、でもボクはガソリンオイル!」
キーボ「……ってそうじゃなくて! そもそもボクは機械油は飲みません! 身体に注すことはあってもそれは食事とは言いません!」
東条「ごめんなさい。キーボ君の体はあまり詳しくないから……」
キーボ「もうボクのことはいいですから。普通に人間用の料理を作ってくださいよ」
東条「普通でいいの?」
キーボ「むしろ皆さんはそれを望んでいるんです!」
東条「……分かったわ、要望に応えるのがメイドの務め。ではこのままメインディッシュの紹介にいきましょう」
東条「メインディッシュはガチョウのフォアグラステーキよ!」
キーボ「おお! そうです、こういうのを待っていたんですよ!」
東条「味付けの香辛料を最小限に抑え、純粋な焼き加減の腕だけで勝負した一品よ。誰でも食べられる歯ごたえをお届けするわ」
キーボ「説明を聞いてるだけで皆さんのお腹の音が聞こえてきそうですね! でも、一般的な家庭ではガチョウを用意するのは難しいのでは……」
東条「その時は、鴨肉で代用するのがいいわね。ガチョウと比べると簡単に手に入るんじゃないかしら」
キーボ「なるほど!」
東条「今回はサービスとして特別に通常の2倍の大きさのものを用意したわ」
キーボ「2倍!? それは食べ応えがありそうです……」
東条「お皿の直径がね」
キーボ「いりませんよそんなサービス!」
東条「もしかしてこっちの方が好みかしら?」スッ
キーボ「そうそう。潤滑油もいいけれど、でもボクはガソリンオイル!」
キーボ「……ってそうじゃなくて! そもそもボクは機械油は飲みません! 身体に注すことはあってもそれは食事とは言いません!」
東条「ごめんなさい。キーボ君の体はあまり詳しくないから……」
キーボ「もうボクのことはいいですから。普通に人間用の料理を作ってくださいよ」
東条「普通でいいの?」
キーボ「むしろ皆さんはそれを望んでいるんです!」
東条「……分かったわ、要望に応えるのがメイドの務め。ではこのままメインディッシュの紹介にいきましょう」
東条「メインディッシュはガチョウのフォアグラステーキよ!」
キーボ「おお! そうです、こういうのを待っていたんですよ!」
東条「味付けの香辛料を最小限に抑え、純粋な焼き加減の腕だけで勝負した一品よ。誰でも食べられる歯ごたえをお届けするわ」
キーボ「説明を聞いてるだけで皆さんのお腹の音が聞こえてきそうですね! でも、一般的な家庭ではガチョウを用意するのは難しいのでは……」
東条「その時は、鴨肉で代用するのがいいわね。ガチョウと比べると簡単に手に入るんじゃないかしら」
キーボ「なるほど!」
東条「今回はサービスとして特別に通常の2倍の大きさのものを用意したわ」
キーボ「2倍!? それは食べ応えがありそうです……」
東条「お皿の直径がね」
キーボ「いりませんよそんなサービス!」
7: ◆6zDpBnlluo 2017/10/29(日) 17:04:30.63 ID:tiNj5ppvO
東条「では最後にデザートの紹介ね。デザートはフルーツの盛り合わせになるわ」
東条「各地から取り寄せた新鮮な素材を一口サイズに切り、美しく盛った一品よ」
東条「ハチミツをかけることで甘さを際立たせ、かつしつこすぎない程度に果実の中の酸味を引き出すの」
キーボ「これくらいなら一般家庭でも作ることができますね!」
東条「さらに私が修行で得た秘術を使えばさらに美味しくなること間違いなしよ!」
キーボ「秘術ってそんな大げさな……」
東条「そう、あれはまだ私がメイドとして駆け出しだった頃……」
キーボ「えっ、なんか語り出した!?」
東条「三ツ星シェフの教え通り山にこもって二ヶ月半……」
キーボ「騙されてますよねそれ!?」
東条「門外不出の秘術……会得した時は思わず涙がこぼれたわ」
キーボ「得られるんですか!?」
東条「でも門外不出だから使うときはカメラを止めててもらえるかしら」
キーボ「長々語って結局見せられないんですか! 番組の意味ないでしょうそれ!」
東条「各地から取り寄せた新鮮な素材を一口サイズに切り、美しく盛った一品よ」
東条「ハチミツをかけることで甘さを際立たせ、かつしつこすぎない程度に果実の中の酸味を引き出すの」
キーボ「これくらいなら一般家庭でも作ることができますね!」
東条「さらに私が修行で得た秘術を使えばさらに美味しくなること間違いなしよ!」
キーボ「秘術ってそんな大げさな……」
東条「そう、あれはまだ私がメイドとして駆け出しだった頃……」
キーボ「えっ、なんか語り出した!?」
東条「三ツ星シェフの教え通り山にこもって二ヶ月半……」
キーボ「騙されてますよねそれ!?」
東条「門外不出の秘術……会得した時は思わず涙がこぼれたわ」
キーボ「得られるんですか!?」
東条「でも門外不出だから使うときはカメラを止めててもらえるかしら」
キーボ「長々語って結局見せられないんですか! 番組の意味ないでしょうそれ!」
8: ◆6zDpBnlluo 2017/10/29(日) 17:07:41.17 ID:tiNj5ppvO
っカンペ
キーボ「え? もう時間がないから急いでくれ? ちょっと、まだ料理の紹介しかしてませんよ! 3分クッキングだってもう少し時間を取るのに!」
キーボ「あああどうしましょう! 今紹介した料理じゃ食べられるものが限られてくるし、このままじゃ番組として致命的ですよ!」
東条「キーボ君落ち着いて。こういう時こそ私の出番よ」
キーボ「東条さん……?」
東条「メイドとして……全てをかけてあなたを救ってみせる!」
東条「はあっ……!!」
キーボ「え? もう時間がないから急いでくれ? ちょっと、まだ料理の紹介しかしてませんよ! 3分クッキングだってもう少し時間を取るのに!」
キーボ「あああどうしましょう! 今紹介した料理じゃ食べられるものが限られてくるし、このままじゃ番組として致命的ですよ!」
東条「キーボ君落ち着いて。こういう時こそ私の出番よ」
キーボ「東条さん……?」
東条「メイドとして……全てをかけてあなたを救ってみせる!」
東条「はあっ……!!」
9: ◆6zDpBnlluo 2017/10/29(日) 17:16:36.42 ID:tiNj5ppvO
東条「これが私のスタンド……『冥土・イン・ヘブン』!」
キーボ「怒られますよ!?」
東条「本家は『メイド●イン・ヘブン』でしょう。読み方が同じでも字が違うから問題ないわ」
キーボ「伏字の位置!」
東条「この能力は時間を加速させ対象が感じる1分の間に対象に1時間分の世話をする能力! これなら残り時間がわずかでも料理を作ることが可能よ!」
キーボ「すごいけど料理番組で出していいスペックじゃない!」
東条「この能力から私はメイド業界で『駄目人間製造機』として恐れられているわ」
キーボ「確かに恐ろしいけども!」
東条「私の辞書に敗北の文字はなし! どんな食材でも片っ端から料理してあげる!」
こんにゃく「」
東条「ぐはぁ……ッ!!」
キーボ「負けてるじゃないですか!」
10: ◆6zDpBnlluo 2017/10/29(日) 17:25:12.44 ID:tiNj5ppvO
東条「……キーボ君、私はどうやらここまでみたい。後は、あなたに任せるわ……」
キーボ「そんな! 番組はもう少しで終わります、料理が作れなくてもせめて笑顔で終わらせましょう!」
東条「……料理を作れない私はメイド失格よ。そんな私に権利などないわ」
東条「でも、最後にこれを……」スッ
キーボ「これは……」
東条「あなたが食べられる料理を作りたい……その言葉に嘘はなかったの。これは私がキーボ君のために作った料理よ」
東条「せめて最後にあなたの手で……この味を視聴者に伝えてほしいの」
キーボ「ウウ……。東条さん……」
キーボ「分かりました。ボク、やります! それで東条さん、これは一体どんな料理なんですか?」
東条「機械油よ」
キーボ「いい加減にしてください!」
おしまい
キーボ「そんな! 番組はもう少しで終わります、料理が作れなくてもせめて笑顔で終わらせましょう!」
東条「……料理を作れない私はメイド失格よ。そんな私に権利などないわ」
東条「でも、最後にこれを……」スッ
キーボ「これは……」
東条「あなたが食べられる料理を作りたい……その言葉に嘘はなかったの。これは私がキーボ君のために作った料理よ」
東条「せめて最後にあなたの手で……この味を視聴者に伝えてほしいの」
キーボ「ウウ……。東条さん……」
キーボ「分かりました。ボク、やります! それで東条さん、これは一体どんな料理なんですか?」
東条「機械油よ」
キーボ「いい加減にしてください!」
おしまい
11: ◆6zDpBnlluo 2017/10/29(日) 17:26:52.66 ID:tiNj5ppvO
主は言いました……。本編で絡みの少ないキャラの会話は夢が広がりんぐと……(アンジー並感)
劇中の料理知識はネットで拾ったもをうろ覚えで書いたものなので必ずしも正しいとは限りません。あしからず
ついでにこのSSがキーボの誕生日と被ったのはまったくの偶然です。でもおめでとう
劇中の料理知識はネットで拾ったもをうろ覚えで書いたものなので必ずしも正しいとは限りません。あしからず
ついでにこのSSがキーボの誕生日と被ったのはまったくの偶然です。でもおめでとう
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/29(日) 19:10:13.33 ID:BjVLmz4Io
乙
こんにゃくこそキーボが活躍出来る数少ない出番だったのにw
こんにゃくこそキーボが活躍出来る数少ない出番だったのにw
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1509262069/
Entry ⇒ 2017.11.01 | Category ⇒ ダンガンロンパ | Comments (0)
不二咲「できたよ苗木くん!>>3だ!」苗木「ありがとう不二咲クン!」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/20(金) 23:32:56.88 ID:gWbTIe0H0
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/20(金) 23:43:39.21 ID:QfkpnRIh0
つくね
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/20(金) 23:52:43.12 ID:gWbTIe0H0
苗木「つくね美味しいよつくね!!ボクは鶏でも豚でも構わないで食っちまう人間なんだ!」
不二咲「大根やニラが入ってるのもあるよ!いろいろ作ってみたんだぁ」
苗木「お昼ご飯には少し多いかな…みんなに配って回ろうか」
苗木「お!あそこにいるのは>>6!」
不二咲「大根やニラが入ってるのもあるよ!いろいろ作ってみたんだぁ」
苗木「お昼ご飯には少し多いかな…みんなに配って回ろうか」
苗木「お!あそこにいるのは>>6!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 00:05:02.51 ID:t7LDyslqO
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 00:12:44.35 ID:Cscn87gS0
苗木「こまるじゃないか!」
こまる「あ、お兄ちゃーん!」
苗木「来てたんだね、今日はどうしたの?」
こまる「冬子ちゃんのところに遊びに来たんだ!あれ、お兄ちゃんそれ…」
苗木「あぁ、友達に作ってもらったつくねだよ。たくさんあって1人じゃ食べきれないから、こまるもどう?」
こまる「ほんと?わたしお腹空いてたんだぁ。冬子ちゃんにも持って行ってあげようかな」
苗木「いいね!腐川さんとはどこで待ち合わせてるの?」
こまる「>>10だよ!」
こまる「あ、お兄ちゃーん!」
苗木「来てたんだね、今日はどうしたの?」
こまる「冬子ちゃんのところに遊びに来たんだ!あれ、お兄ちゃんそれ…」
苗木「あぁ、友達に作ってもらったつくねだよ。たくさんあって1人じゃ食べきれないから、こまるもどう?」
こまる「ほんと?わたしお腹空いてたんだぁ。冬子ちゃんにも持って行ってあげようかな」
苗木「いいね!腐川さんとはどこで待ち合わせてるの?」
こまる「>>10だよ!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 00:29:19.27 ID:uuUURioVO
舞園の部屋
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 00:46:46.49 ID:KlpI+pLm0
こまる「さやかちゃんの部屋だよ!」
苗木「え?舞園さんの部屋で腐川さんと待ち合わせてるの?」
こまる「うん、冬子ちゃん確かにそう言ってたよ」
苗木「ってことは舞園さんも一緒に遊ぶ予定なのかな」
こまる「う~ん、そうなんじゃないかな?わたしは冬子ちゃんとしか約束してないけど…とにかく行ってみようよ!」
苗木「舞園さんと腐川さんってそんなに仲よかったっけ…まあいいか」
舞園ルーム前
こまる「冬子ちゃーん!来たよー!お兄ちゃんがつくね持って来てくれてるよー!」ピンポ-ンピンポ-ン
苗木「なかなか出ないね…ってあれ?」ガチャ
こまる「空いてる…?さやかちゃん、入るよー?」
苗木「あ、あれは!?>>12」
苗木「え?舞園さんの部屋で腐川さんと待ち合わせてるの?」
こまる「うん、冬子ちゃん確かにそう言ってたよ」
苗木「ってことは舞園さんも一緒に遊ぶ予定なのかな」
こまる「う~ん、そうなんじゃないかな?わたしは冬子ちゃんとしか約束してないけど…とにかく行ってみようよ!」
苗木「舞園さんと腐川さんってそんなに仲よかったっけ…まあいいか」
舞園ルーム前
こまる「冬子ちゃーん!来たよー!お兄ちゃんがつくね持って来てくれてるよー!」ピンポ-ンピンポ-ン
苗木「なかなか出ないね…ってあれ?」ガチャ
こまる「空いてる…?さやかちゃん、入るよー?」
苗木「あ、あれは!?>>12」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 01:01:27.57 ID:iJOTqmwX0
ざんねえ
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 01:16:02.71 ID:KlpI+pLm0
苗木「い、戦刃さん!?なぜここに!?」
戦刃「あ、苗木くん。こんにちは」ペコリ
苗木「え?う、うん。こんにちは」ペコリ
こまる「お兄ちゃん、知ってる人?」
苗木「この人は同じクラスの戦刃むくろさん。超高校級の軍人なんだよ」
戦刃「そっちの人は…苗木くんの妹さん…かな。よろしくね」
こまる「こまるって言います。」
苗木「そんなことより、なんで戦刃さんが舞園さんの部屋にいるのかな?腐川さんもいるはずなんだけど、ふたりの姿が見当たらない…」
戦刃「…盾子ちゃんあるところにお姉ちゃんあり、だよ!」
苗木「江ノ島さんが絡んでるの!?2人はどこ!?」
戦刃「>>17」
戦刃「あ、苗木くん。こんにちは」ペコリ
苗木「え?う、うん。こんにちは」ペコリ
こまる「お兄ちゃん、知ってる人?」
苗木「この人は同じクラスの戦刃むくろさん。超高校級の軍人なんだよ」
戦刃「そっちの人は…苗木くんの妹さん…かな。よろしくね」
こまる「こまるって言います。」
苗木「そんなことより、なんで戦刃さんが舞園さんの部屋にいるのかな?腐川さんもいるはずなんだけど、ふたりの姿が見当たらない…」
戦刃「…盾子ちゃんあるところにお姉ちゃんあり、だよ!」
苗木「江ノ島さんが絡んでるの!?2人はどこ!?」
戦刃「>>17」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 01:22:30.16 ID:axq1cow+O
プールで泳いでるよ
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 01:38:05.92 ID:KlpI+pLm0
戦刃「プールで泳いでるよ。盾子ちゃんも、舞園さんも、腐川さんも」
苗木「平和なオチでよかった!シリアスぶっこまれるかと思ったよもう」
戦刃「平和ではないよ…お姉ちゃん、盾子ちゃんに置いていかれて寂しく留守番してたんだよ…」
苗木「律儀に待ってなくてもいいんじゃ」
戦刃「私だけ帰るわけにはいかないよ…」
戦刃「いなくなったらあの子お姉ちゃんのこと心配しちゃうだろうし、それに…待ってる間に盾子ちゃんの残り香でも堪能しようかと思って///」
苗木「赤面しても残念さは和らがないよ戦刃さん、てかそっちだよね本音」
こまる「妹さん思いのお姉さんなんですね!」
苗木「そのりくつはおかしい」
戦刃「舞園さんや腐川さんとなにか約束があったみたいだけど、盾子ちゃんが無理やり気分転換のプールにつき合わせちゃったから…しばらく帰ってこないと思う。ごめんね?」
こまる「いいんです、わたしもお兄ちゃんも暇人だから!」
苗木「まあ間違ってはないかな…あ、戦刃さんつくねいる?」
戦刃「いただきます」モグモグ
苗木「平和なオチでよかった!シリアスぶっこまれるかと思ったよもう」
戦刃「平和ではないよ…お姉ちゃん、盾子ちゃんに置いていかれて寂しく留守番してたんだよ…」
苗木「律儀に待ってなくてもいいんじゃ」
戦刃「私だけ帰るわけにはいかないよ…」
戦刃「いなくなったらあの子お姉ちゃんのこと心配しちゃうだろうし、それに…待ってる間に盾子ちゃんの残り香でも堪能しようかと思って///」
苗木「赤面しても残念さは和らがないよ戦刃さん、てかそっちだよね本音」
こまる「妹さん思いのお姉さんなんですね!」
苗木「そのりくつはおかしい」
戦刃「舞園さんや腐川さんとなにか約束があったみたいだけど、盾子ちゃんが無理やり気分転換のプールにつき合わせちゃったから…しばらく帰ってこないと思う。ごめんね?」
こまる「いいんです、わたしもお兄ちゃんも暇人だから!」
苗木「まあ間違ってはないかな…あ、戦刃さんつくねいる?」
戦刃「いただきます」モグモグ
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 01:47:52.89 ID:KlpI+pLm0
戦刃「おいひい」モヌモヌ
苗木「良かった!不二咲クンが作ったんだよ」
戦刃「不二咲くんが…パソコンだけじゃなくて料理もできるなんて、すごいね」
苗木「たくさんあるからみんなにおすそ分けしようかと思ってさ。」
戦刃「そういうことなら…食堂に>>21(2人指名)がいたから、そっちにもわけてあげればいいんじゃないかな」
苗木「良かった!不二咲クンが作ったんだよ」
戦刃「不二咲くんが…パソコンだけじゃなくて料理もできるなんて、すごいね」
苗木「たくさんあるからみんなにおすそ分けしようかと思ってさ。」
戦刃「そういうことなら…食堂に>>21(2人指名)がいたから、そっちにもわけてあげればいいんじゃないかな」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 01:59:13.77 ID:vMAVNGldo
朝日奈と桑田
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 02:25:15.27 ID:d4C+zO5L0
苗木「朝日奈さんと桑田クンだね!」
戦刃「うん。昼食の支度をしていた、と思う」
苗木「ならちょうどいいや。おかずにして食べてもらおう」
花村「今夜のオカズ(意味深)に、決定!」
こまる「じゃあ、わたしは戦刃さんとここで冬子ちゃんたちを待ってるね!」
苗木「誰だ今の」
戦刃「苗木くんの妹さん…待つ間にいろいろお話、してみたいかも」
こまる「わたしも戦刃さんのお話聞きたいです!お兄ちゃんのアレコレを吐くので教えてください!」
苗木「はは、勘弁してくれよ…じゃあボクは食堂に行くね」
戦こま ノシ
食堂
苗木「2人は…っと、いたいた」
朝日奈「あっ苗木だー!」
桑田「うぃーっす。お?うまそうなもん持ってるな!」
苗木「これをおすそ分けしに来たんだよ。はいどうぞ」
朝日奈「え、いいの!?いただきまーす!」モグモグ
桑田「いやーやっぱ運動後は肉だよなー!」モグモグ
苗木「さっきまで運動してたの?」
桑田「そこの強引なスポーツバカに誘われてキャッチボールしてたんだよ。無駄に体力使っちまったぜ」
朝日奈「スポーツバカは桑田もでしょ!だいたい文句言いながら普通に楽しんでたじゃん!」
桑田「は!?楽しんでねーよ!たかがキャッチボールでよ!」
朝日奈「最後の方なんてめちゃくちゃ白熱してたじゃん!本気出しちゃってさ!」
桑田「うるせーうるせー野球なんて興味ないっつの!」
苗木「相変わらずだねキミは…」
戦刃「うん。昼食の支度をしていた、と思う」
苗木「ならちょうどいいや。おかずにして食べてもらおう」
花村「今夜のオカズ(意味深)に、決定!」
こまる「じゃあ、わたしは戦刃さんとここで冬子ちゃんたちを待ってるね!」
苗木「誰だ今の」
戦刃「苗木くんの妹さん…待つ間にいろいろお話、してみたいかも」
こまる「わたしも戦刃さんのお話聞きたいです!お兄ちゃんのアレコレを吐くので教えてください!」
苗木「はは、勘弁してくれよ…じゃあボクは食堂に行くね」
戦こま ノシ
食堂
苗木「2人は…っと、いたいた」
朝日奈「あっ苗木だー!」
桑田「うぃーっす。お?うまそうなもん持ってるな!」
苗木「これをおすそ分けしに来たんだよ。はいどうぞ」
朝日奈「え、いいの!?いただきまーす!」モグモグ
桑田「いやーやっぱ運動後は肉だよなー!」モグモグ
苗木「さっきまで運動してたの?」
桑田「そこの強引なスポーツバカに誘われてキャッチボールしてたんだよ。無駄に体力使っちまったぜ」
朝日奈「スポーツバカは桑田もでしょ!だいたい文句言いながら普通に楽しんでたじゃん!」
桑田「は!?楽しんでねーよ!たかがキャッチボールでよ!」
朝日奈「最後の方なんてめちゃくちゃ白熱してたじゃん!本気出しちゃってさ!」
桑田「うるせーうるせー野球なんて興味ないっつの!」
苗木「相変わらずだねキミは…」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 02:39:40.72 ID:tGWCUYqQ0
桑田「つーかこのつくね美味くね?バリエーションもあるしよ!」
朝日奈「野菜が入ってるのもあるね!」
苗木「不二咲クン作だよ」
朝日奈「不二咲ちゃんが!?すごーい!」
桑田「料理もできるのかよアイツ…くぅー男でさえなけりゃバリバリ俺の守備範囲なのによぉ」
朝日奈「桑田フケツ」
桑田「フケツじゃねーし!つーか可愛い女の子口説こうとするのは男として当たり前だっつの!」
苗木(だが男だ)
山田(だがそこがいい)
苗木「!!?」
朝日奈「どしたの苗木」
苗木「い、いやなんでも…ん?」
苗木(今廊下を通ったのは>>26?)
朝日奈「野菜が入ってるのもあるね!」
苗木「不二咲クン作だよ」
朝日奈「不二咲ちゃんが!?すごーい!」
桑田「料理もできるのかよアイツ…くぅー男でさえなけりゃバリバリ俺の守備範囲なのによぉ」
朝日奈「桑田フケツ」
桑田「フケツじゃねーし!つーか可愛い女の子口説こうとするのは男として当たり前だっつの!」
苗木(だが男だ)
山田(だがそこがいい)
苗木「!!?」
朝日奈「どしたの苗木」
苗木「い、いやなんでも…ん?」
苗木(今廊下を通ったのは>>26?)
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 02:54:35.71 ID:R+0IYtnlO
霧切さん
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 13:19:30.49 ID:9NWlEXvX0
苗木「今の、霧切さんだったよね?」
朝日奈「うん。ここ最近見てなかったけど、どこにいたんだろ?」
桑田「便秘気味だったとかじゃねーの」
朝日奈「…サイテー」
桑田「いや冗談だって」
苗木「気になるなあ、ボクちょっと話しかけてくるよ。つくねもまだあるからおすそ分けしたいし」
朝日奈「あ、うん。つくねありがとねー!」ノシ
桑田「不二咲にもよろしく伝えといてくれよー」ノシ
廊下
苗木「おーい!霧切さーん!」
霧切「…!苗木君」
苗木「久しぶりだね。元気してた?」
霧切「えぇ。それなりには」
苗木「それは良かったよ。ところで、どこへ行くところなの?」
霧切「>>30」
朝日奈「うん。ここ最近見てなかったけど、どこにいたんだろ?」
桑田「便秘気味だったとかじゃねーの」
朝日奈「…サイテー」
桑田「いや冗談だって」
苗木「気になるなあ、ボクちょっと話しかけてくるよ。つくねもまだあるからおすそ分けしたいし」
朝日奈「あ、うん。つくねありがとねー!」ノシ
桑田「不二咲にもよろしく伝えといてくれよー」ノシ
廊下
苗木「おーい!霧切さーん!」
霧切「…!苗木君」
苗木「久しぶりだね。元気してた?」
霧切「えぇ。それなりには」
苗木「それは良かったよ。ところで、どこへ行くところなの?」
霧切「>>30」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 13:41:29.66 ID:Lvb9XWnHO
十神くんの部屋よ
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 14:07:26.66 ID:NFpWITxN0
霧切「十神君の部屋よ」
苗木「十神クンの?なんか珍しい組み合わせだね」
霧切「えぇ。彼に聞きたいことがあって。」
苗木(霧切さんが十神クンに聞きたいこと…想像つかないや)
苗木「あ、霧切さん、つくね食べる?」
霧切「つくね?」
苗木「不二咲クンが作ってくれてさ、まだ余ってるんだ」
霧切「…お言葉に甘えていただくわ。小腹も空いているし」モグモグ
苗木「お昼ご飯食べてなかったの?」
霧切「さっきまで仕事だったのよ。ここ数日間ずっと」
苗木「へぇ、探偵さんってやっぱり大変なんだね」
霧切「探偵の仕事が増えるのは喜ばしいことじゃないのだけれど、自分の能力を役立てられるのは嬉しいわね」
苗木(霧切さん、入学当初に比べたら饒舌になったよなあ)シミジミ
苗木「十神クンの?なんか珍しい組み合わせだね」
霧切「えぇ。彼に聞きたいことがあって。」
苗木(霧切さんが十神クンに聞きたいこと…想像つかないや)
苗木「あ、霧切さん、つくね食べる?」
霧切「つくね?」
苗木「不二咲クンが作ってくれてさ、まだ余ってるんだ」
霧切「…お言葉に甘えていただくわ。小腹も空いているし」モグモグ
苗木「お昼ご飯食べてなかったの?」
霧切「さっきまで仕事だったのよ。ここ数日間ずっと」
苗木「へぇ、探偵さんってやっぱり大変なんだね」
霧切「探偵の仕事が増えるのは喜ばしいことじゃないのだけれど、自分の能力を役立てられるのは嬉しいわね」
苗木(霧切さん、入学当初に比べたら饒舌になったよなあ)シミジミ
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 14:19:57.27 ID:5t0ny19d0
苗木(と、立ち話しながら歩いてたら…)
十神ルーム前
苗木(十神クンの部屋の前まで来ちゃったよ)
苗木「ボクがいても大丈夫なの?」
霧切「聞かれて困ることじゃないし、私は別に構わないわ。」
苗木「そっか。まあ物のついでだ、十神クンにもつくね食べてもらおう」
ピンポ-ン ガチャ
十神「…誰かと思えば霧切と苗木か。何の用だ」
霧切「聞きたいことがあって来たの」
十神「聞きたいことだと?」
霧切「えぇ。>>34」
十神ルーム前
苗木(十神クンの部屋の前まで来ちゃったよ)
苗木「ボクがいても大丈夫なの?」
霧切「聞かれて困ることじゃないし、私は別に構わないわ。」
苗木「そっか。まあ物のついでだ、十神クンにもつくね食べてもらおう」
ピンポ-ン ガチャ
十神「…誰かと思えば霧切と苗木か。何の用だ」
霧切「聞きたいことがあって来たの」
十神「聞きたいことだと?」
霧切「えぇ。>>34」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 14:24:39.30 ID:YZb295l6o
おでん種なら何が好き?
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 14:45:03.96 ID:xgl4tL3m0
霧切「おでん種なら何が好き?」
十神「…なんだと」
霧切「おでん種なら何が好き?」
十神「貴様、そんなくだらない質問のためにわざわざ 霧切「答えられないのかしら?」
霧切「今も昔もこの国で親しまれている庶民的煮物料理、それがおでん」
霧切「全世界を統べる十神家の次期当主が、そんな庶民の象徴たるおでんの何を好んでいるのか非常に興味深かったのだけれど」
霧切「答えられないのなら仕方ないわね」ハァ-
十神「挑発されているのか俺は」
苗木「霧切さんどうしたんだろ」
十神「…なんだと」
霧切「おでん種なら何が好き?」
十神「貴様、そんなくだらない質問のためにわざわざ 霧切「答えられないのかしら?」
霧切「今も昔もこの国で親しまれている庶民的煮物料理、それがおでん」
霧切「全世界を統べる十神家の次期当主が、そんな庶民の象徴たるおでんの何を好んでいるのか非常に興味深かったのだけれど」
霧切「答えられないのなら仕方ないわね」ハァ-
十神「挑発されているのか俺は」
苗木「霧切さんどうしたんだろ」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 15:11:13.44 ID:7fYmeXXL0
十神「チッ、まあわざわざ愚民が謁見しに来たんだ、答えてやらんでもない」
十神「俺が好きなのはがんもどきだ」
霧切「そう…(無関心)」
苗木「聞いておいて興味なさげ!?っていうかベタなチョイスだね十神クン」
十神「俺は何事も王道を往く」
霧切「回答ありがとう。これも依頼だから助かったわ」
苗木「え、十神くんの好きなおでん種を聞く依頼とかあるの」
霧切「私には守秘義務があるから内容は話せないわ」
十神「…どうせ腐川だろう?」
十神「俺が好きなのはがんもどきだ」
霧切「そう…(無関心)」
苗木「聞いておいて興味なさげ!?っていうかベタなチョイスだね十神クン」
十神「俺は何事も王道を往く」
霧切「回答ありがとう。これも依頼だから助かったわ」
苗木「え、十神くんの好きなおでん種を聞く依頼とかあるの」
霧切「私には守秘義務があるから内容は話せないわ」
十神「…どうせ腐川だろう?」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 15:13:59.05 ID:7fYmeXXL0
途中送信しちった
霧切「ノーコメント」
十神「肯定と受け取ってよさそうだな」
苗木「回りくどいことするね…直に聞けばいいのに」
十神「奴には罰として俺の前で口を開かないように言いつけてあるからな」
苗木「え、罰って、なにやらかしたのさ」
十神「>>40」
霧切「ノーコメント」
十神「肯定と受け取ってよさそうだな」
苗木「回りくどいことするね…直に聞けばいいのに」
十神「奴には罰として俺の前で口を開かないように言いつけてあるからな」
苗木「え、罰って、なにやらかしたのさ」
十神「>>40」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 16:03:54.39 ID:/pxqOzwDO
葉隠に情報を漏らした
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 16:18:41.59 ID:7fYmeXXL0
十神「葉隠の馬鹿に情報を漏らしたんだ。愚民はどいつもこいつも口が軽くて困る」
霧切「情報漏洩は感心しないわね」キリッ
苗木「それ霧切さんが言えることなの…情報ってどんな?」
十神「詳しくは言えんが、この俺の立場を危うくするようなものだ。あれが出回れば、例の水泳馬鹿に付けられたかませメガネなるあだ名が復活しかねん」
苗木(今でもたまに呼ばれてることは黙っておこう)
苗木「それは大変だね…葉隠クンにはちゃんと口止めしておいたの?」
十神「いや逃げられた。逃げ足だけは速いウニだ」
苗木「それマズイんじゃ。葉隠クンがどこかで吹聴してないとも限らないよ?早く捕まえないと」
十神「なぜ俺がわざわざ動かなければならん」
苗木「えぇ…(困惑)」
十神「暇な愚民と違っては多忙なんだよ。…そうだ、お前らに任務を与えてやろう。あの詐欺師まがいの占い師を捕まえてこい」
苗木(弱みを握られてるのにこの態度!十神クンは今日も通常運転だね!)
霧切「情報漏洩は感心しないわね」キリッ
苗木「それ霧切さんが言えることなの…情報ってどんな?」
十神「詳しくは言えんが、この俺の立場を危うくするようなものだ。あれが出回れば、例の水泳馬鹿に付けられたかませメガネなるあだ名が復活しかねん」
苗木(今でもたまに呼ばれてることは黙っておこう)
苗木「それは大変だね…葉隠クンにはちゃんと口止めしておいたの?」
十神「いや逃げられた。逃げ足だけは速いウニだ」
苗木「それマズイんじゃ。葉隠クンがどこかで吹聴してないとも限らないよ?早く捕まえないと」
十神「なぜ俺がわざわざ動かなければならん」
苗木「えぇ…(困惑)」
十神「暇な愚民と違っては多忙なんだよ。…そうだ、お前らに任務を与えてやろう。あの詐欺師まがいの占い師を捕まえてこい」
苗木(弱みを握られてるのにこの態度!十神クンは今日も通常運転だね!)
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 16:34:30.51 ID:7fYmeXXL0
苗木「まあ乗りかかった舟だし、別にいいけどさ」
霧切「私も構わないわ。どうせ腐川さんに報告しに行かなくちゃいけないもの」
十神「奴を捕まえてこの部屋に連れてくるだけで良い。短時間で捕獲できれば謝礼をくれてやる」
苗木「いやそんなのいいよ。…あ、十神クンつくね食べなよつくね。不二咲クンが作ったんだよ」
十神「つくねだと?献上品まで用意してるとは、良い心がけだな苗木よ。愚民としての自覚が出てきたか」モグモグ
苗木「ははは、嬉しくない褒め言葉だね」
十神「…うまいな」
苗木「じゃあボクたちは葉隠クンを探しに行くよ。捕まえるついでにつくねも分けてあげたいし。」
十神「あぁ。必ず連れてこい」
廊下
苗木「安請け合いしちゃったけど葉隠クンどこにいるんだろうね」
霧切「人探しの基本は聞き込みよ。ちょうどあそこに>>44がいるから、聞いてみましょう」
霧切「私も構わないわ。どうせ腐川さんに報告しに行かなくちゃいけないもの」
十神「奴を捕まえてこの部屋に連れてくるだけで良い。短時間で捕獲できれば謝礼をくれてやる」
苗木「いやそんなのいいよ。…あ、十神クンつくね食べなよつくね。不二咲クンが作ったんだよ」
十神「つくねだと?献上品まで用意してるとは、良い心がけだな苗木よ。愚民としての自覚が出てきたか」モグモグ
苗木「ははは、嬉しくない褒め言葉だね」
十神「…うまいな」
苗木「じゃあボクたちは葉隠クンを探しに行くよ。捕まえるついでにつくねも分けてあげたいし。」
十神「あぁ。必ず連れてこい」
廊下
苗木「安請け合いしちゃったけど葉隠クンどこにいるんだろうね」
霧切「人探しの基本は聞き込みよ。ちょうどあそこに>>44がいるから、聞いてみましょう」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 16:55:04.70 ID:sm9kExhxo
さくらちゃん
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 17:22:12.20 ID:7fYmeXXL0
苗木「大神さん!」
大神「む、苗木に霧切か…どうしたのだ?」
苗木「ちょっと聞きたいんだけど、葉隠クンを知らないかな?探してるんだ」
大神「葉隠なら娯楽室で見かけたが」
苗木「わかった、娯楽室だね!」
大神「あぁ、何やらセレスと賭け事のようなものをしていた」
苗木「セレスさんと賭け!?勝てるわけないじゃないかそんなの…」
大神「我にも葉隠の考えはわからぬ。身ぐるみを剥がされて終わりだろう」
霧切「何か勝算があるのかもしれないわね。それともまとまったお金が必要だとか」
苗木「葉隠はいつでもお金に困ってるからなあ。まあとにかく行ってみるよ。情報ありがとう。はい不二咲特製つくね」
大神「む?あ、ありがとう」
霧切「渡し方が雑になってきたわね」
大神「美味いな…プロテインほどではないが良質なタンパク源だ。感謝するぞ苗木」モグモグ
苗木「つくねもだいぶ捌けてきたな…じゃあね大神さん」
大神「うむ、ではな」
大神「む、苗木に霧切か…どうしたのだ?」
苗木「ちょっと聞きたいんだけど、葉隠クンを知らないかな?探してるんだ」
大神「葉隠なら娯楽室で見かけたが」
苗木「わかった、娯楽室だね!」
大神「あぁ、何やらセレスと賭け事のようなものをしていた」
苗木「セレスさんと賭け!?勝てるわけないじゃないかそんなの…」
大神「我にも葉隠の考えはわからぬ。身ぐるみを剥がされて終わりだろう」
霧切「何か勝算があるのかもしれないわね。それともまとまったお金が必要だとか」
苗木「葉隠はいつでもお金に困ってるからなあ。まあとにかく行ってみるよ。情報ありがとう。はい不二咲特製つくね」
大神「む?あ、ありがとう」
霧切「渡し方が雑になってきたわね」
大神「美味いな…プロテインほどではないが良質なタンパク源だ。感謝するぞ苗木」モグモグ
苗木「つくねもだいぶ捌けてきたな…じゃあね大神さん」
大神「うむ、ではな」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 17:35:37.11 ID:KMY8ZqKA0
娯楽室
苗木「さてと、葉隠クンは…いた!」
セレス「100年早いですわ」
葉隠「ひでぇぞセレスっち!!素人相手なんだからもうちっと手加減してほしいべ!」
セレス「ふふふ、お生憎様。わたくしそんな慈悲の心は持ち合わせてございませんもの。また出直してきてくださいな」
葉隠「ああああどうすんだべ今月!有り金全部取られちまったぞ!!」
霧切「案の定身ぐるみ剥がされてるわね。パンツ一丁で見苦しいことこの上ないわ」
苗木「辛辣だね…まあとにかく発見できてよかったよ。おーい葉隠クン!」
葉隠「あん?苗木っちに霧切っちじゃねーか。どうしたんだべ」
苗木「心当たりあると思うけど、十神クンに頼まれてキミを連れに来たんだよ」
葉隠「十神っちにぃ?なんでまた……あっ!例の件か!?」
苗木「例の件っていうのがなんのことかボクらよく知らないんだけどね」
葉隠「あぁ、知らないなら教えてやるべ。>>49」
苗木「さてと、葉隠クンは…いた!」
セレス「100年早いですわ」
葉隠「ひでぇぞセレスっち!!素人相手なんだからもうちっと手加減してほしいべ!」
セレス「ふふふ、お生憎様。わたくしそんな慈悲の心は持ち合わせてございませんもの。また出直してきてくださいな」
葉隠「ああああどうすんだべ今月!有り金全部取られちまったぞ!!」
霧切「案の定身ぐるみ剥がされてるわね。パンツ一丁で見苦しいことこの上ないわ」
苗木「辛辣だね…まあとにかく発見できてよかったよ。おーい葉隠クン!」
葉隠「あん?苗木っちに霧切っちじゃねーか。どうしたんだべ」
苗木「心当たりあると思うけど、十神クンに頼まれてキミを連れに来たんだよ」
葉隠「十神っちにぃ?なんでまた……あっ!例の件か!?」
苗木「例の件っていうのがなんのことかボクらよく知らないんだけどね」
葉隠「あぁ、知らないなら教えてやるべ。>>49」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 18:13:52.88 ID:1t7Q6uHTO
十神を十神がデカすぎて水着からはみ出した
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 18:44:30.27 ID:d3xmcrvs0
葉隠「十神っちの十神っちがデカすぎて水着からはみ出したんだべ!」
苗木「」
霧切「」
セレス「」
葉隠「いやー腐川っちが気持ちわりーくらい息を荒げててよ、つい聞いちまったんだべ。そしたら」
腐川『び、白夜様の白夜様が!水着からはみ出していらっしゃったのよ!!』
葉隠「って力説されてよ。あの十神白夜が超デカチンだなんて一大スキャンダルだべ?だからこの情報を某センテンススプリングに売ってだな」
苗木「こんな情報を握られてるのになんであんなに堂々としてたんだよ…どんだけ肝座ってるんだよ十神クンは…」
霧切「話題が汚すぎるわ」
セレス「耳が腐りそうですわね。訴訟も辞さないので覚悟してくださいな」
葉隠「これ以上巻き上げるのは勘弁してくれって!聞かれたから答えただけだべ!」
苗木「」
霧切「」
セレス「」
葉隠「いやー腐川っちが気持ちわりーくらい息を荒げててよ、つい聞いちまったんだべ。そしたら」
腐川『び、白夜様の白夜様が!水着からはみ出していらっしゃったのよ!!』
葉隠「って力説されてよ。あの十神白夜が超デカチンだなんて一大スキャンダルだべ?だからこの情報を某センテンススプリングに売ってだな」
苗木「こんな情報を握られてるのになんであんなに堂々としてたんだよ…どんだけ肝座ってるんだよ十神クンは…」
霧切「話題が汚すぎるわ」
セレス「耳が腐りそうですわね。訴訟も辞さないので覚悟してくださいな」
葉隠「これ以上巻き上げるのは勘弁してくれって!聞かれたから答えただけだべ!」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 18:57:04.65 ID:FF5Sz1I90
苗木「でも確かにこれは立場が危うくなるね…かませメガネ復活どころの騒ぎじゃないけど。さあ葉隠クン、十神クンのところに戻ろう」
葉隠「は!?嫌だべ!口封じという名目で始末されるのがオチだべ!ぜってー行かねえからな!」
霧切「往生際の悪いウニね。警察に突き出されたくなかったら早く来なさい」
セレス「わたくしもパンツ一丁の汚物をいつまでも視界に入れていたくないので、さっさと引き取ってもらえますか?目に毒ですわ」
苗木「女性陣の冷たさがカンストしてるね」
葉隠「嫌だ嫌だ!せめてこの情報を売って金を得るまでは捕まらねーぞ!」ダッシュ!!
苗木「あ、待ってよ!」
霧切「追いかけるわよ。追い詰められた葉隠君が何をするかんからないわ」
苗木「それに十神クンが流石に気の毒すぎるからね…」
セレス「わたくし肉体労働は専門外ですの。頑張ってくださいまし」ノシ
廊下
葉隠「」シュバババババ
苗木「って速!?逃げ足速いな!?」
霧切「伊達に借金取りから逃げ回ってないという事ね…」
苗木「くそっこのままじゃ距離が…あ、あそこにいるのは>>54!?葉隠クンを捕まえて!」
葉隠「は!?嫌だべ!口封じという名目で始末されるのがオチだべ!ぜってー行かねえからな!」
霧切「往生際の悪いウニね。警察に突き出されたくなかったら早く来なさい」
セレス「わたくしもパンツ一丁の汚物をいつまでも視界に入れていたくないので、さっさと引き取ってもらえますか?目に毒ですわ」
苗木「女性陣の冷たさがカンストしてるね」
葉隠「嫌だ嫌だ!せめてこの情報を売って金を得るまでは捕まらねーぞ!」ダッシュ!!
苗木「あ、待ってよ!」
霧切「追いかけるわよ。追い詰められた葉隠君が何をするかんからないわ」
苗木「それに十神クンが流石に気の毒すぎるからね…」
セレス「わたくし肉体労働は専門外ですの。頑張ってくださいまし」ノシ
廊下
葉隠「」シュバババババ
苗木「って速!?逃げ足速いな!?」
霧切「伊達に借金取りから逃げ回ってないという事ね…」
苗木「くそっこのままじゃ距離が…あ、あそこにいるのは>>54!?葉隠クンを捕まえて!」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/21(土) 19:07:52.78 ID:6VC47R8y0
おわり
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1508509976/
Entry ⇒ 2017.10.26 | Category ⇒ ダンガンロンパ | Comments (0)
最原「超高校級の膝枕」
1: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/02(土) 21:18:32.75 ID:DlCjS7Va0
赤松「おはよう、東条さん」
東条「おはよう、赤松さん。朝食の用意はもう出来てるわよ」
赤松「いつもありがとうね。……大変じゃない?毎日私達全員分の食事作るの」
東条「気にしないで。メイドとして当然の仕事よ」
最原「ふわぁ……おはよう、みんな」
赤松「あ、おはよう!最原くん」
入間「よーうダサい原!相変わらず寝ぼけた面してんな!夜ナニしてやがんだ?」
最原「な、何もしてないよ……。朝にちょっと弱いだけだ」
赤松「最原くんって朝のチャイムでいっつも起きてるんだっけ?確かに、もうちょっと早起きしたほうがいいんじゃない?」
最原「ははは……なるべく努力してみるよ」
東条「おはよう、赤松さん。朝食の用意はもう出来てるわよ」
赤松「いつもありがとうね。……大変じゃない?毎日私達全員分の食事作るの」
東条「気にしないで。メイドとして当然の仕事よ」
最原「ふわぁ……おはよう、みんな」
赤松「あ、おはよう!最原くん」
入間「よーうダサい原!相変わらず寝ぼけた面してんな!夜ナニしてやがんだ?」
最原「な、何もしてないよ……。朝にちょっと弱いだけだ」
赤松「最原くんって朝のチャイムでいっつも起きてるんだっけ?確かに、もうちょっと早起きしたほうがいいんじゃない?」
最原「ははは……なるべく努力してみるよ」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/02(土) 21:19:52.91 ID:DlCjS7Va0
入間「よし、最原!今日も早速だが俺様の実験に付き合ってもらうぜ!」
最原「え、今から?」
入間「当たり前だろーが!善は急げってやつだ」
最原「僕、まだご飯食べてないんだけど……」
入間「チッ。しゃーねーな。研究室で俺様の手料理を食わせてやるよ!ありがたくていろんな液体が零れ落ちそうだろ?」
最原「入間さん、料理に変なもの入れようとするじゃないか」
入間「な!?い、入れねーよ!……今日は。……多分」
最原「……不安だなぁ。まぁ、約束だししょうがないか。じゃあ、みんな、また後でね」
赤松「あ、うん……行ってらっしゃい」
最原「え、今から?」
入間「当たり前だろーが!善は急げってやつだ」
最原「僕、まだご飯食べてないんだけど……」
入間「チッ。しゃーねーな。研究室で俺様の手料理を食わせてやるよ!ありがたくていろんな液体が零れ落ちそうだろ?」
最原「入間さん、料理に変なもの入れようとするじゃないか」
入間「な!?い、入れねーよ!……今日は。……多分」
最原「……不安だなぁ。まぁ、約束だししょうがないか。じゃあ、みんな、また後でね」
赤松「あ、うん……行ってらっしゃい」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/02(土) 21:21:28.60 ID:DlCjS7Va0
赤松「……」
東条「どうしたの?赤松さん。気になることでもあるのかしら」
赤松「あ、ううん!そういうのじゃないんだけど」
赤松「ただ……最近、あの二人仲がいいな、って」
東条(……それを気になってる、と言うのよ)
東条「確かに、最原くんが入間さんの実験に付き合わされるのはいつものことだけど――」
東条「最近は、頻度が多くなっているわね。心なしか、最原君も満更でもなさそうな気がするわ」
赤松「そう!そうなんだよ!いつもだったらもっと抵抗して、最終的に入間さんの泣き落としで渋々着いていってるのに」
東条「ええ。しかも今日に至っては私の用意した朝食すら摂らずに出かけていったわね」ゴゴゴ
赤松「と、東条さん……ちょっと、怒ってる……?」
東条「いいえ。悲しくないと言ったら嘘になるけれど。メイドの本質は滅私奉公」
東条「彼にとって、私の作った料理以上に優先すべきものがあった、ということよ。受け入れるしかないわ」
東条「どうしたの?赤松さん。気になることでもあるのかしら」
赤松「あ、ううん!そういうのじゃないんだけど」
赤松「ただ……最近、あの二人仲がいいな、って」
東条(……それを気になってる、と言うのよ)
東条「確かに、最原くんが入間さんの実験に付き合わされるのはいつものことだけど――」
東条「最近は、頻度が多くなっているわね。心なしか、最原君も満更でもなさそうな気がするわ」
赤松「そう!そうなんだよ!いつもだったらもっと抵抗して、最終的に入間さんの泣き落としで渋々着いていってるのに」
東条「ええ。しかも今日に至っては私の用意した朝食すら摂らずに出かけていったわね」ゴゴゴ
赤松「と、東条さん……ちょっと、怒ってる……?」
東条「いいえ。悲しくないと言ったら嘘になるけれど。メイドの本質は滅私奉公」
東条「彼にとって、私の作った料理以上に優先すべきものがあった、ということよ。受け入れるしかないわ」
4: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/02(土) 21:22:16.29 ID:DlCjS7Va0
赤松「……うん。やっぱり、気になるよ。一体、入間さんの研究室で何をやってるのか」
東条「――だったら、見に行ってみればいいんじゃないかしら?」
赤松「……え?」
東条「今から、実際に見に行ってみればいいのよ。発明品の実験ならば、見られたところで何も問題はないでしょう」
東条「彼らが、やましいことをしているのでなければ、ね」
赤松「や、やましいことって……」
赤松(そんなことは絶対にしてない!……と信じたい)
赤松(けど、誰にでも優しい最原君の事だから。その優しさに付け込まれて、万が一って事も……)
赤松「――わかった。私、見に行ってみるよ!二人が一体どんな実験をしているのか、この目で確かめてくる!」
東条「そう、決心したのね」
赤松「あ、でもやっぱり一人だと心細いから……東条さんもついてきてくれない?」
東条「……それは依頼と受け取っていいのね?承知したわ」
東条「――だったら、見に行ってみればいいんじゃないかしら?」
赤松「……え?」
東条「今から、実際に見に行ってみればいいのよ。発明品の実験ならば、見られたところで何も問題はないでしょう」
東条「彼らが、やましいことをしているのでなければ、ね」
赤松「や、やましいことって……」
赤松(そんなことは絶対にしてない!……と信じたい)
赤松(けど、誰にでも優しい最原君の事だから。その優しさに付け込まれて、万が一って事も……)
赤松「――わかった。私、見に行ってみるよ!二人が一体どんな実験をしているのか、この目で確かめてくる!」
東条「そう、決心したのね」
赤松「あ、でもやっぱり一人だと心細いから……東条さんもついてきてくれない?」
東条「……それは依頼と受け取っていいのね?承知したわ」
6: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/03(日) 02:17:39.89 ID:KtqRzEir0
---
赤松「来てみたはいいけど……どうしよう、何も考えてなかったよ」
東条「堂々と正面から訪ねればいいのではないかしら?こちらにだってやましいことはないんだもの」
東条「『超高校級の発明家』の研究成果を見学させてもらいに来た、と言うだけならいくら入間さんでも無碍にはできないはずよ」
赤松「うーん……それもそうなんだけど」
赤松「……こっそり、覗いてみない?いや、別にやましい気持ちは一切ないんだけど」
東条「……それがあなたの依頼なら、私は何も言わないわ」
ギイイ
赤松(……最原くんは……どこだろう?)ヒソヒソ
東条(ソファーに寝そべってる人影が見えるわ。アレじゃないかしら。ここからだと詳細には見えないけど)ヒソヒソ
赤松「来てみたはいいけど……どうしよう、何も考えてなかったよ」
東条「堂々と正面から訪ねればいいのではないかしら?こちらにだってやましいことはないんだもの」
東条「『超高校級の発明家』の研究成果を見学させてもらいに来た、と言うだけならいくら入間さんでも無碍にはできないはずよ」
赤松「うーん……それもそうなんだけど」
赤松「……こっそり、覗いてみない?いや、別にやましい気持ちは一切ないんだけど」
東条「……それがあなたの依頼なら、私は何も言わないわ」
ギイイ
赤松(……最原くんは……どこだろう?)ヒソヒソ
東条(ソファーに寝そべってる人影が見えるわ。アレじゃないかしら。ここからだと詳細には見えないけど)ヒソヒソ
7: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/03(日) 02:18:09.59 ID:KtqRzEir0
入間「どうだ最原!完璧な出来栄えだろ!」
最原「うん……これはもう完成品と言っていいんじゃないかな」
赤松(!最原君と入間さんが何か話してるよ)
東条(会話の内容から察するに、最原君が入間さんの発明品の評価をしているのかしら)
東条(どうやら、真っ当な実験だったようね。危惧していたような展開になっていなくて安心したんじゃない?)
赤松(べ、別に心配なんてしてなかったよ。本当に。けどまぁ、これでもう十分……)
最原「凄く……気持ちいいよ。いつまでもこうしていたいくらいだ」
赤松「」
東条(これは…)
最原「うん……これはもう完成品と言っていいんじゃないかな」
赤松(!最原君と入間さんが何か話してるよ)
東条(会話の内容から察するに、最原君が入間さんの発明品の評価をしているのかしら)
東条(どうやら、真っ当な実験だったようね。危惧していたような展開になっていなくて安心したんじゃない?)
赤松(べ、別に心配なんてしてなかったよ。本当に。けどまぁ、これでもう十分……)
最原「凄く……気持ちいいよ。いつまでもこうしていたいくらいだ」
赤松「」
東条(これは…)
8: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/03(日) 02:19:40.03 ID:KtqRzEir0
入間「だろ?ま、この俺様が作ったんだから当然なんだけどよ!俺様TUEEEEEEEE!」
入間「まぁ、一応礼は言っておくぜ!後は微調整だけだから、もうそれ外していいぞ」
赤松(それ!?それって何!?)
東条(落ち着いて赤松さん。判断を下すのは早計よ)
最原「もう少しだけ……着けててもいいかな?凄く心地いいんだ……」
赤松「」
東条(……あんな恍惚とした最原くんの声、初めて聞くかもしれないわね)
入間「ヒャーッヒャッヒャ!これだから童貞のオネダリ原は!いいぜ、もうしばらくそれを堪能して――」
赤松「そ れ は 違 う よ !」バーン!
入間「ヒイイイイイイイイ!な、何だよぉ……いきなり入ってくるなり大声出しやがってぇ……」
最原「え!?今の声……もしかして赤松さん?」
赤松「ふたりとも、学園内で一体何やってるの!?ナニをナニに着けてる……って……?」
入間「まぁ、一応礼は言っておくぜ!後は微調整だけだから、もうそれ外していいぞ」
赤松(それ!?それって何!?)
東条(落ち着いて赤松さん。判断を下すのは早計よ)
最原「もう少しだけ……着けててもいいかな?凄く心地いいんだ……」
赤松「」
東条(……あんな恍惚とした最原くんの声、初めて聞くかもしれないわね)
入間「ヒャーッヒャッヒャ!これだから童貞のオネダリ原は!いいぜ、もうしばらくそれを堪能して――」
赤松「そ れ は 違 う よ !」バーン!
入間「ヒイイイイイイイイ!な、何だよぉ……いきなり入ってくるなり大声出しやがってぇ……」
最原「え!?今の声……もしかして赤松さん?」
赤松「ふたりとも、学園内で一体何やってるの!?ナニをナニに着けてる……って……?」
9: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/03(日) 02:20:53.04 ID:KtqRzEir0
そこで私が目にしたものは
想像とは大きく異なるものだった。
ソファに寝そべる最原君は
目元まで覆う奇妙な被り物を頭に装着していた。
ヘルメットよりも一回りも二回りも大きいそれを見て
その用途を考える訳でもなく
『そんなものを着けたままじゃ、寝づらいんじゃないのかな?』
という感想が真っ先に浮かんでしまった。
東条「これがあなたの発明品かしら、入間さん?」
入間「あ、あぁ……というか何しに来たんだよお前ら」
東条「いいから答えてちょうだい。最原くんが被ってるこれは、一体何なの?」
入間「まぁ凡人にはパッと見ではわかんねーかもしれないから説明してやるぜ!穴という穴をよーくかっぽじって聞けよ!」
入間「これは――『耳掻きマシーン』だ!」
赤松「……耳掻き?」
想像とは大きく異なるものだった。
ソファに寝そべる最原君は
目元まで覆う奇妙な被り物を頭に装着していた。
ヘルメットよりも一回りも二回りも大きいそれを見て
その用途を考える訳でもなく
『そんなものを着けたままじゃ、寝づらいんじゃないのかな?』
という感想が真っ先に浮かんでしまった。
東条「これがあなたの発明品かしら、入間さん?」
入間「あ、あぁ……というか何しに来たんだよお前ら」
東条「いいから答えてちょうだい。最原くんが被ってるこれは、一体何なの?」
入間「まぁ凡人にはパッと見ではわかんねーかもしれないから説明してやるぜ!穴という穴をよーくかっぽじって聞けよ!」
入間「これは――『耳掻きマシーン』だ!」
赤松「……耳掻き?」
12: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/03(日) 21:49:42.17 ID:KtqRzEir0
最原「いやぁ、びっくりしたよ。いきなり赤松さんの大声が聞こえてくるんだもん」
赤松「びっくりさせちゃった?…ごめんね」
東条「それで、この『耳掻きマシーン』だったかしら?これがあなたが入間さんに頼まれた実験なの?」
最原「うん、そうだよ。名前を聞いてなんとなく想像がついてるかもしれないけど……これをつけると、自動で耳掻きをしてくれるんだ」
最原「適度な加減で、その人の耳の穴の形状に合った最適の方法でね」
入間「当然、それだけじゃねーぞ!最原みてーなモテない童貞男子を悦ばせる機能がワンサカついてるんだからよ!」
赤松「そ、それって……やっぱりいかがわしい……」
最原「ちょっと、誤解されるようなこと言っちゃだめだよ、入間さん!」
最原「せっかく、入間さんにしては素晴らしい発明品なのに」
赤松「びっくりさせちゃった?…ごめんね」
東条「それで、この『耳掻きマシーン』だったかしら?これがあなたが入間さんに頼まれた実験なの?」
最原「うん、そうだよ。名前を聞いてなんとなく想像がついてるかもしれないけど……これをつけると、自動で耳掻きをしてくれるんだ」
最原「適度な加減で、その人の耳の穴の形状に合った最適の方法でね」
入間「当然、それだけじゃねーぞ!最原みてーなモテない童貞男子を悦ばせる機能がワンサカついてるんだからよ!」
赤松「そ、それって……やっぱりいかがわしい……」
最原「ちょっと、誤解されるようなこと言っちゃだめだよ、入間さん!」
最原「せっかく、入間さんにしては素晴らしい発明品なのに」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/03(日) 21:51:05.69 ID:KtqRzEir0
東条「あら……あなたがそこまで言うなんて。ということは、それは真っ当な使用用途があるということかしら」
最原「うん。だから僕も入間さんに協力することにしたんだ」
最原「確かにこの装置は……耳掻きをするだけの機械じゃない。VRゴーグルとスピーカー、それにマッサージチェアについてるようなローラーなんかも内蔵されてて」
最原「これを装着した人が……まるで本当に『誰かに耳掻きをしてもらっている』かのように感じられるよう作ってあるんだよ」
入間「『没入感』や『臨場感』にこだわれって依頼だったからな。面倒だけどそこは当然クリアしたぜ」
東条「……成程ね。その形状、大きさについても納得できたわ」
東条(というか、さっきの会話だけなら……十分マッサージ機という発想もあった筈よね。赤松さん、早とちりし過ぎではないかしら?)
赤松「うーん……でもそれって、個人で楽しむ以外にどんな用途があるの?」
最原「そうだな……赤松さんは、ターミナルケアって言葉聞いたことあるかな?」
最原「うん。だから僕も入間さんに協力することにしたんだ」
最原「確かにこの装置は……耳掻きをするだけの機械じゃない。VRゴーグルとスピーカー、それにマッサージチェアについてるようなローラーなんかも内蔵されてて」
最原「これを装着した人が……まるで本当に『誰かに耳掻きをしてもらっている』かのように感じられるよう作ってあるんだよ」
入間「『没入感』や『臨場感』にこだわれって依頼だったからな。面倒だけどそこは当然クリアしたぜ」
東条「……成程ね。その形状、大きさについても納得できたわ」
東条(というか、さっきの会話だけなら……十分マッサージ機という発想もあった筈よね。赤松さん、早とちりし過ぎではないかしら?)
赤松「うーん……でもそれって、個人で楽しむ以外にどんな用途があるの?」
最原「そうだな……赤松さんは、ターミナルケアって言葉聞いたことあるかな?」
14: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/03(日) 21:52:48.69 ID:KtqRzEir0
赤松「それって……余命僅かな人に行うっていう……」
最原「そう、終末期医療っていう言葉でも表現されているもののことだね」
最原「病気の治療・改善を目的としたものではなく……死を受け入れた人たちのために精神的、肉体的な苦痛を伴わない治療や看護を最期まで行うことだ」
最原「勿論、家族や友人、恋人がいる人なんかは問題ないんだ。見守ってくれる人がいるってだけでも心強いからね」
最原「ただ、難病を抱えた人の中には……家族とすら禄に会えないような人もいる。特別な病棟内でしか生きていけなくて……そこで死ぬしかない人たちがね」
赤松「……」
最原「生まれたときから病院内での生活を余儀なくされ、友人や知人を作る機会にも恵まれず、孤独に生涯を終えてしまう……」
最原「そういう人たちの孤独や不安を取り除くためのセラピーの一つとして、考案されたのがこの耳掻きマシーンなんだ」
入間「病院でやってもらう耳掻きだの清拭だのってのは、すんげー事務的だからな!俺様も経験があるぜ」
最原「病気のせいで実際に人と触れ合うのが難しい……そんな人達のために、擬似的にでも人の温もりや優しさを感じて欲しい――」
最原「そんな思いが、この機械には詰まってるんだよ」
最原「そう、終末期医療っていう言葉でも表現されているもののことだね」
最原「病気の治療・改善を目的としたものではなく……死を受け入れた人たちのために精神的、肉体的な苦痛を伴わない治療や看護を最期まで行うことだ」
最原「勿論、家族や友人、恋人がいる人なんかは問題ないんだ。見守ってくれる人がいるってだけでも心強いからね」
最原「ただ、難病を抱えた人の中には……家族とすら禄に会えないような人もいる。特別な病棟内でしか生きていけなくて……そこで死ぬしかない人たちがね」
赤松「……」
最原「生まれたときから病院内での生活を余儀なくされ、友人や知人を作る機会にも恵まれず、孤独に生涯を終えてしまう……」
最原「そういう人たちの孤独や不安を取り除くためのセラピーの一つとして、考案されたのがこの耳掻きマシーンなんだ」
入間「病院でやってもらう耳掻きだの清拭だのってのは、すんげー事務的だからな!俺様も経験があるぜ」
最原「病気のせいで実際に人と触れ合うのが難しい……そんな人達のために、擬似的にでも人の温もりや優しさを感じて欲しい――」
最原「そんな思いが、この機械には詰まってるんだよ」
15: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/03(日) 21:54:11.45 ID:KtqRzEir0
東条「成る程……それならアニマルセラピーとも差別化できるわね。アレルギーや衛生的な問題で、動物を持ち込めないところも多いでしょうし」
赤松「――凄いよ、入間さん!あなたのこと見直したよ!これ全部、入間さんが考えたんでしょ?」
入間「ああ?んなわけねーだろ。俺様は医療機関に依頼されただけだ。活動資金の援助と引き替えにな」
赤松「……」
入間「それに最原は何か立派なこと語ってたけどよ……これ、割高だけど個人向けとしても流通させるって話だったからな」
入間「さっき俺様が言ったみたいに、モテねー寂しい童貞野郎が、自分を慰めるのにも使えるって訳だ!ヒャーッヒャッヒャッ!」
東条「……そういえば、さっきから話が見えないわね。具体的には、どう『誰かに耳掻きをしてもらっている』ように感じるのかしら」
入間「ああ、そこもダサい原がボカしてたからな。女に飢えた童貞野郎がどんな妄想するか考えりゃあ少しは予想もつくだろ」
最原「べ、別にボカしてたわけじゃ……」
入間「『美少女に』!『甘い言葉を囁かれながら』!『膝枕の上で』!『耳掻きしてもらう』!に決まってんだろうが!」
赤松「!?」
赤松「――凄いよ、入間さん!あなたのこと見直したよ!これ全部、入間さんが考えたんでしょ?」
入間「ああ?んなわけねーだろ。俺様は医療機関に依頼されただけだ。活動資金の援助と引き替えにな」
赤松「……」
入間「それに最原は何か立派なこと語ってたけどよ……これ、割高だけど個人向けとしても流通させるって話だったからな」
入間「さっき俺様が言ったみたいに、モテねー寂しい童貞野郎が、自分を慰めるのにも使えるって訳だ!ヒャーッヒャッヒャッ!」
東条「……そういえば、さっきから話が見えないわね。具体的には、どう『誰かに耳掻きをしてもらっている』ように感じるのかしら」
入間「ああ、そこもダサい原がボカしてたからな。女に飢えた童貞野郎がどんな妄想するか考えりゃあ少しは予想もつくだろ」
最原「べ、別にボカしてたわけじゃ……」
入間「『美少女に』!『甘い言葉を囁かれながら』!『膝枕の上で』!『耳掻きしてもらう』!に決まってんだろうが!」
赤松「!?」
19: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/05(火) 01:36:41.52 ID:2ue8JNGM0
東条「――そうよね。最原くんも男の子ですものね」
最原「ちょっと!?東条さん勝手に納得しないで!」
赤松「……最原くん。私、偏見とかないから。むしろ、最原くんもそういうのに興味あるんだってわかって安心したよ」
最原「赤松さんまで!?あーもう入間さんが変なこと言うから……」
入間「ああん?全部事実じゃねーか!」
最原「確かにそうだからややこしいんだけど……こうなったら」
最原「赤松さん……君もこれを体験してくれないかな?」
赤松「えっ……?」
最原「百聞は一見に如かずだよ。そうすれば、赤松さんにもこれがどういうものなのかわかってもらえると思うんだ」
赤松「う、うん……」
最原「ちょっと!?東条さん勝手に納得しないで!」
赤松「……最原くん。私、偏見とかないから。むしろ、最原くんもそういうのに興味あるんだってわかって安心したよ」
最原「赤松さんまで!?あーもう入間さんが変なこと言うから……」
入間「ああん?全部事実じゃねーか!」
最原「確かにそうだからややこしいんだけど……こうなったら」
最原「赤松さん……君もこれを体験してくれないかな?」
赤松「えっ……?」
最原「百聞は一見に如かずだよ。そうすれば、赤松さんにもこれがどういうものなのかわかってもらえると思うんだ」
赤松「う、うん……」
20: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/05(火) 01:38:25.16 ID:2ue8JNGM0
最原くん、それってセクハラ寸前じゃない?
私相手だから良いものの、そんなものを女の子に使わせようとするなんて……
最原くんのちょっと強引な一面が見れて、嬉しいような複雑なような
そんなことを思いながら機械を頭から装着した私の目の前には
想像以上の光景が広がっていた。
『あら?あなたは女の子なんですね。はじめまして』
赤松「……え?」
『ここはあなたと私だけの癒やしの空間です。ゆっくり楽しんでくださいね』
まさか――
この人って――
赤松「超高校級のアイドル……『舞園さやか』さん!?」
舞園?『私の事、知ってるんですね。嬉しいです』
舞園?『せっかくですし、耳掻き、していきますか?膝枕しますから、遠慮せず頭を乗せてくださいね』ポンポン
赤松「は、はい……」ドキドキ
私相手だから良いものの、そんなものを女の子に使わせようとするなんて……
最原くんのちょっと強引な一面が見れて、嬉しいような複雑なような
そんなことを思いながら機械を頭から装着した私の目の前には
想像以上の光景が広がっていた。
『あら?あなたは女の子なんですね。はじめまして』
赤松「……え?」
『ここはあなたと私だけの癒やしの空間です。ゆっくり楽しんでくださいね』
まさか――
この人って――
赤松「超高校級のアイドル……『舞園さやか』さん!?」
舞園?『私の事、知ってるんですね。嬉しいです』
舞園?『せっかくですし、耳掻き、していきますか?膝枕しますから、遠慮せず頭を乗せてくださいね』ポンポン
赤松「は、はい……」ドキドキ
21: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/05(火) 01:39:54.75 ID:2ue8JNGM0
---
最原「驚いたでしょ、赤松さん。別に隠していたわけじゃないんだけど」
最原「実はこのプロジェクトに参加している超高校級の生徒は、入間さんだけじゃないだ」
最原「耳掻きを行ってくれるモデルに選出されたのは、『超高級のアイドル』舞園さやかさん」
最原「人気、知名度……そして、その独特の癒やしのボイス。納得の人選だと思うよ」
最原「で、赤松さんも実際体験したと思うけど……VR空間内では録音された舞園さんの音声をただ流すだけじゃないんだ」
赤松「うん、普通に会話が成立してびっくりしたよ……」
最原「この機械には人工知能、『アルターエゴ』が積んであるんだよ。『超高級のプログラマー』、不二咲千尋さんの作成のね」
最原(ちなみにアルターエゴの癒やしを与えるセリフのチョイスは『超高校級の同人作家』がやったらしいけど……まぁこれはいいかな)
最原「驚いたでしょ、赤松さん。別に隠していたわけじゃないんだけど」
最原「実はこのプロジェクトに参加している超高校級の生徒は、入間さんだけじゃないだ」
最原「耳掻きを行ってくれるモデルに選出されたのは、『超高級のアイドル』舞園さやかさん」
最原「人気、知名度……そして、その独特の癒やしのボイス。納得の人選だと思うよ」
最原「で、赤松さんも実際体験したと思うけど……VR空間内では録音された舞園さんの音声をただ流すだけじゃないんだ」
赤松「うん、普通に会話が成立してびっくりしたよ……」
最原「この機械には人工知能、『アルターエゴ』が積んであるんだよ。『超高級のプログラマー』、不二咲千尋さんの作成のね」
最原(ちなみにアルターエゴの癒やしを与えるセリフのチョイスは『超高校級の同人作家』がやったらしいけど……まぁこれはいいかな)
22: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/05(火) 01:40:49.52 ID:2ue8JNGM0
赤松「ゴメンね、最原くん。変なこと考えちゃって。確かに、これはすごい発明だよ!」
赤松「本当に舞園さんがすぐ傍にいるかのように感じたし、耳掻き中も本当に膝枕されてるみたいだった」
赤松「ただ形があるだけじゃなく、人の体温というか、温かみやぬくもりまで感じたよ!」
赤松(……スカートの中は真っ暗だった。流石にそういうところはプロテクトかかってるんだね)
赤松「で、やっぱり声がいいよね!あの声で耳元で囁かれると本当に心地よくて、私ウトウトしちゃったよ」
最原「うん、わかってもらえて本当に良かったよ」
東条「『美少女に』『甘い言葉を囁かれながら』『膝枕の上で』『耳掻きしてもらう』……確かに嘘は言っていないわね」
赤松「本当に舞園さんがすぐ傍にいるかのように感じたし、耳掻き中も本当に膝枕されてるみたいだった」
赤松「ただ形があるだけじゃなく、人の体温というか、温かみやぬくもりまで感じたよ!」
赤松(……スカートの中は真っ暗だった。流石にそういうところはプロテクトかかってるんだね)
赤松「で、やっぱり声がいいよね!あの声で耳元で囁かれると本当に心地よくて、私ウトウトしちゃったよ」
最原「うん、わかってもらえて本当に良かったよ」
東条「『美少女に』『甘い言葉を囁かれながら』『膝枕の上で』『耳掻きしてもらう』……確かに嘘は言っていないわね」
23: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/05(火) 01:41:29.68 ID:2ue8JNGM0
入間「つーか、なんでそんなに鈍くさい原が偉そーにしてんだよ!作ったのは俺様だぞ!」
赤松「あ、うん。凄いよ、入間さん!あの膝枕の感触も、ただクッションや枕を仕込んだだけじゃ再現できないもんね」
東条「そういえば、膝枕の部分も舞園さんを再現したものなのかしら」
入間「いいや、そこまでのデータは貰えなかったぜ。ったく、アイドルなんてみんな糞ビッチのくせにお高く留まりやがって……」
入間「しょうがねぇから、俺様自身の膝枕を反映させたんだ。ま、美少女すぎる天才発明家の入間美兎の膝枕なら、全国の童貞野郎も泣いて喜ぶだろうけどな!」
赤松(……あの心地いい膝枕の感触、入間さんのだったんだ。ちょっと複雑かも……)
入間「全く、大変だったぜ。実際に最原に膝枕してデータ取ったりよお」
赤松「!?」
赤松「あ、うん。凄いよ、入間さん!あの膝枕の感触も、ただクッションや枕を仕込んだだけじゃ再現できないもんね」
東条「そういえば、膝枕の部分も舞園さんを再現したものなのかしら」
入間「いいや、そこまでのデータは貰えなかったぜ。ったく、アイドルなんてみんな糞ビッチのくせにお高く留まりやがって……」
入間「しょうがねぇから、俺様自身の膝枕を反映させたんだ。ま、美少女すぎる天才発明家の入間美兎の膝枕なら、全国の童貞野郎も泣いて喜ぶだろうけどな!」
赤松(……あの心地いい膝枕の感触、入間さんのだったんだ。ちょっと複雑かも……)
入間「全く、大変だったぜ。実際に最原に膝枕してデータ取ったりよお」
赤松「!?」
27: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/07(木) 00:44:52.68 ID:tKYCvTl00
最原「入間さん!さっきから余計なこと言い過ぎだよ!」
入間「なんだ?いっちょ前に恥ずかしがってんじゃねーよ!あの時は傑作だったな~。顔真っ赤にして全身カチンコチンにしててよ!童貞丸出しだったぜ!」
最原「な!?そ、そういう入間さんだって、顔真っ赤にして震えてたじゃないか!おかげで頭がずり落ちそうになったよ!」
入間「ばっ!?ふ、震えてねーし!こっちはアレだぞ!?モテまくりヤリまくりだぞ!?」
赤松「……」
東条(……本人たちは口論してるつもりなんでしょうけど)
東条(自分たちの言動を客観的に見れているのかしら?)
東条(健全な男女が、互いに恥じらいながらも膝枕を受け入れる――)
東条(傍から見れば、それは甘酸っぱい青春の一幕以外の何物でもないわ)
東条(人によっては、惚気と受け取るかもしれないわね)
東条(そして、そんなやり取りを、好意を抱いている男子の目の前でされた日には――)チラッ
赤松「……」
東条(……まぁ、こんな顔にもなるわよね)
入間「なんだ?いっちょ前に恥ずかしがってんじゃねーよ!あの時は傑作だったな~。顔真っ赤にして全身カチンコチンにしててよ!童貞丸出しだったぜ!」
最原「な!?そ、そういう入間さんだって、顔真っ赤にして震えてたじゃないか!おかげで頭がずり落ちそうになったよ!」
入間「ばっ!?ふ、震えてねーし!こっちはアレだぞ!?モテまくりヤリまくりだぞ!?」
赤松「……」
東条(……本人たちは口論してるつもりなんでしょうけど)
東条(自分たちの言動を客観的に見れているのかしら?)
東条(健全な男女が、互いに恥じらいながらも膝枕を受け入れる――)
東条(傍から見れば、それは甘酸っぱい青春の一幕以外の何物でもないわ)
東条(人によっては、惚気と受け取るかもしれないわね)
東条(そして、そんなやり取りを、好意を抱いている男子の目の前でされた日には――)チラッ
赤松「……」
東条(……まぁ、こんな顔にもなるわよね)
28: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/07(木) 00:46:51.22 ID:tKYCvTl00
最原「ま、まぁ……こんな感じで制作を進めてきたわけだけど、もうほぼ完成に近い状態に仕上がっているんだよ」
最原「あとは実際に臨床実験を重ねて……赤松さん、大丈夫?何か険しい顔してるけど」
赤松「へ!?あ、うん……大丈夫……かな……?」
最原「ああ、もしかしてこのマシーンのせいで具合が悪くなっちゃったのかな?そうするとまだ課題が残ってるってことか……」
赤松「あ、いや……違うの。気にしないで」
入間「そんなわけねぇだろ!この天才入間様の発明だぞ!欠陥なんてあるわけねーだろーが!」
入間「マシーンのデザイン、装着感、『膝枕の心地よさ』、耳掻きの気持ちよさ、全てにおいてパーフェクトだっ!」
赤松(……『膝枕の心地よさ』?――これだ!)
赤松「それは違うよ!」
最原「あとは実際に臨床実験を重ねて……赤松さん、大丈夫?何か険しい顔してるけど」
赤松「へ!?あ、うん……大丈夫……かな……?」
最原「ああ、もしかしてこのマシーンのせいで具合が悪くなっちゃったのかな?そうするとまだ課題が残ってるってことか……」
赤松「あ、いや……違うの。気にしないで」
入間「そんなわけねぇだろ!この天才入間様の発明だぞ!欠陥なんてあるわけねーだろーが!」
入間「マシーンのデザイン、装着感、『膝枕の心地よさ』、耳掻きの気持ちよさ、全てにおいてパーフェクトだっ!」
赤松(……『膝枕の心地よさ』?――これだ!)
赤松「それは違うよ!」
29: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/07(木) 00:49:20.81 ID:tKYCvTl00
入間「ヒッ!な、何だよぉ急に大声出して……」
赤松「入間さん、『膝枕の心地よさ』もパーフェクトだって今言ったよね?」
入間「え?そ、それがどうしたんだよ……」
赤松「それはおかしいよ!だってこの機械は入間さんの膝枕のデータしか入ってないんだよね?」
赤松「それなら、パーフェクトを名乗るのはちょっと気が早いんじゃない?だって、この広い世界、入間さん以上の膝枕の持ち主がいるかも知れないでしょ!?」
東条「確かに……標本の数が多けば多いほど、データというのは信用できる物」
東条「複数人の中から最も理想の膝枕を選んだ、というのならまだしも……自分自身のサンプルだけで完璧を名乗るのは横暴な気がするわね」
入間「そ、それはそうかも知れないけどよ……」
最原(僕は別に入間さんの膝枕でも不足はないと思うんだけど……って口にするのは控えた方がよさそうだね)
赤松「入間さん、『膝枕の心地よさ』もパーフェクトだって今言ったよね?」
入間「え?そ、それがどうしたんだよ……」
赤松「それはおかしいよ!だってこの機械は入間さんの膝枕のデータしか入ってないんだよね?」
赤松「それなら、パーフェクトを名乗るのはちょっと気が早いんじゃない?だって、この広い世界、入間さん以上の膝枕の持ち主がいるかも知れないでしょ!?」
東条「確かに……標本の数が多けば多いほど、データというのは信用できる物」
東条「複数人の中から最も理想の膝枕を選んだ、というのならまだしも……自分自身のサンプルだけで完璧を名乗るのは横暴な気がするわね」
入間「そ、それはそうかも知れないけどよ……」
最原(僕は別に入間さんの膝枕でも不足はないと思うんだけど……って口にするのは控えた方がよさそうだね)
30: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/07(木) 00:50:17.94 ID:tKYCvTl00
赤松「そうだよ!せめて何人かに膝枕をしてもらって、その中から一番理想の膝枕を選んで貰う必要があるんだよ!」
赤松「……ただ、まぁ?入間さんも今更そんな大掛かりなことは出来ないだろうし……せめてここにいる私と東条さんで……最原くんに」ゴニョゴニョ
入間「……よし。そこまで言うなら俺様も覚悟決めたぜ」
赤松「え?」
入間「東条!今から女子全員をここに集めてこい!」
東条「それが私への依頼ね?承知したわ」シュバッ
赤松「!?」
最原「……じゃあ、僕はこれで」ガシッ
入間「逃げよーとしてんじゃねぇよ最原!お前には判定役になってもらうからな」
赤松「判定役……ってことはやっぱり……」
入間「決まってんだろ!女子全員に膝枕させて、一番理想の膝枕を最原に選ばせるんだよ!」
赤松「……ただ、まぁ?入間さんも今更そんな大掛かりなことは出来ないだろうし……せめてここにいる私と東条さんで……最原くんに」ゴニョゴニョ
入間「……よし。そこまで言うなら俺様も覚悟決めたぜ」
赤松「え?」
入間「東条!今から女子全員をここに集めてこい!」
東条「それが私への依頼ね?承知したわ」シュバッ
赤松「!?」
最原「……じゃあ、僕はこれで」ガシッ
入間「逃げよーとしてんじゃねぇよ最原!お前には判定役になってもらうからな」
赤松「判定役……ってことはやっぱり……」
入間「決まってんだろ!女子全員に膝枕させて、一番理想の膝枕を最原に選ばせるんだよ!」
34: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/10(日) 02:33:10.79 ID:4cEdUlcE0
---
春川「――で、そんなことのために呼び出されたわけ?帰っていい?」
茶柱「ひ、膝枕とは……いくら最原さんとは言え、男死に膝枕なんてありえません!」
夢野「んあ。同性同士で膝枕するほうが何かと問題ある気がするがのう」
白銀「膝枕って、地味に萌えるシチュエーションだよね~。実際はどうだか知らないけど、すっごく充実感を得られそうだよね!」
アンジー「にゃはは。終一は幸せ者だって神様も言ってるよ~」
春川「その幸せ者は今あんな姿なんだけど……それでいいの?」
怪訝そうな顔を浮かべる春川さん。
無理もない。だって今最原くんは――
アイマスクで目隠しをされた上、手錠で後ろ手に拘束されているのだ
最原(……面倒なことになってしまった……)
春川「――で、そんなことのために呼び出されたわけ?帰っていい?」
茶柱「ひ、膝枕とは……いくら最原さんとは言え、男死に膝枕なんてありえません!」
夢野「んあ。同性同士で膝枕するほうが何かと問題ある気がするがのう」
白銀「膝枕って、地味に萌えるシチュエーションだよね~。実際はどうだか知らないけど、すっごく充実感を得られそうだよね!」
アンジー「にゃはは。終一は幸せ者だって神様も言ってるよ~」
春川「その幸せ者は今あんな姿なんだけど……それでいいの?」
怪訝そうな顔を浮かべる春川さん。
無理もない。だって今最原くんは――
アイマスクで目隠しをされた上、手錠で後ろ手に拘束されているのだ
最原(……面倒なことになってしまった……)
35: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/10(日) 02:33:57.75 ID:4cEdUlcE0
赤松「……ここまでやる必要ないんじゃない?入間さん」
入間「純粋に膝枕の感触だけで選ばせるんだから、余計な情報は必要ねーだろ」
春川「確かに、誰に膝枕されてるのか分かってたら……赤松が選ばれそうだしね」
赤松「ちょ、ちょっと!?なんでそこで――」
最原「な、なんでそこで赤松さんの名前が出てくるの!?そんなことはないよ!」
――被せて否定されてしまった。
確かに言うとおりなんだけどさ、そこまで必死になって否定することもないんじゃない?
東条「手錠の拘束は、女子への配慮として着けさせて貰ったわ。最原くんが『そんなこと』するつもりはないって信じてはいるけど……」
東条「こうでもしないと納得してくれない人もいるかもしれないし、念のためね」
入間「純粋に膝枕の感触だけで選ばせるんだから、余計な情報は必要ねーだろ」
春川「確かに、誰に膝枕されてるのか分かってたら……赤松が選ばれそうだしね」
赤松「ちょ、ちょっと!?なんでそこで――」
最原「な、なんでそこで赤松さんの名前が出てくるの!?そんなことはないよ!」
――被せて否定されてしまった。
確かに言うとおりなんだけどさ、そこまで必死になって否定することもないんじゃない?
東条「手錠の拘束は、女子への配慮として着けさせて貰ったわ。最原くんが『そんなこと』するつもりはないって信じてはいるけど……」
東条「こうでもしないと納得してくれない人もいるかもしれないし、念のためね」
36: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/10(日) 02:35:18.90 ID:4cEdUlcE0
夢野「多分、お主のことじゃぞ、転子。東条もああ言っておるが、どうじゃ?」
茶柱「う、うーん……そこまで厳重に対処してくれるなら協力できないこともないですが……そのマシーンのコンセプト自体は素晴らしいと思いますし」
アンジー「アンジーは勿論協力するよ~。終一を骨抜きにしろって神様も言ってるし」
春川「いや、アンタ話聞いてた?誰に膝枕されたかはわからなくするって言ってたんだけど」
白銀「じゃあ、最原くんはどうやって一番の膝枕を選ぶの?番号順とか?」
入間「ああ、それでいいだろ。順番はこっちで適当に決めるから、最原は何番目の膝枕が一番良かったか発表しろよ!」
最原「うん、わかったよ……」
赤松「……」
みんなそれぞれ違った魅力を持つ、超高校級の女子たち。
そんなみんなが、最原くんに膝枕をするのを眺めなきゃいけないのは
正直――あんまりいい気分はしない。
勿論、私にだって必ず順番が回ってくるわけだけど
その時だって、最原くんは私だって気づいてくれない
膝枕の一つ、言ってみればデータ、サンプルの一つとして処理されてしまう。
――うん。白銀さんが言ってたみたいに
膝枕自体は萌えるシチュエーションではあるんだけど
……なんだか複雑な気分だよ
茶柱「う、うーん……そこまで厳重に対処してくれるなら協力できないこともないですが……そのマシーンのコンセプト自体は素晴らしいと思いますし」
アンジー「アンジーは勿論協力するよ~。終一を骨抜きにしろって神様も言ってるし」
春川「いや、アンタ話聞いてた?誰に膝枕されたかはわからなくするって言ってたんだけど」
白銀「じゃあ、最原くんはどうやって一番の膝枕を選ぶの?番号順とか?」
入間「ああ、それでいいだろ。順番はこっちで適当に決めるから、最原は何番目の膝枕が一番良かったか発表しろよ!」
最原「うん、わかったよ……」
赤松「……」
みんなそれぞれ違った魅力を持つ、超高校級の女子たち。
そんなみんなが、最原くんに膝枕をするのを眺めなきゃいけないのは
正直――あんまりいい気分はしない。
勿論、私にだって必ず順番が回ってくるわけだけど
その時だって、最原くんは私だって気づいてくれない
膝枕の一つ、言ってみればデータ、サンプルの一つとして処理されてしまう。
――うん。白銀さんが言ってたみたいに
膝枕自体は萌えるシチュエーションではあるんだけど
……なんだか複雑な気分だよ
37: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/10(日) 02:37:36.79 ID:4cEdUlcE0
東条「……ごめんなさいね、赤松さん」
赤松「え!?な、何が?」
東条「入間さんの依頼とはいえ、女子全員を最原くんの膝枕検証に巻き込んでしまったわ。内心、いい気分はしないでしょう?」
赤松「べ、別に……私はそういうのじゃ……」
東条「しかも、誰の膝枕かすらわからないというオマケ付きで、ね。もしかしたら、誰の膝枕が一番だったのか――その結果すらも彼本人には伝えられないかもしれないわね」
赤松「……」
東条「――でも、安心して頂戴、赤松さん。まだ手はあるの」
赤松「え?……手、って……」
東条「彼の持つ『超高校級の才能』――それを刺激してあげればいいのよ」
赤松「え!?な、何が?」
東条「入間さんの依頼とはいえ、女子全員を最原くんの膝枕検証に巻き込んでしまったわ。内心、いい気分はしないでしょう?」
赤松「べ、別に……私はそういうのじゃ……」
東条「しかも、誰の膝枕かすらわからないというオマケ付きで、ね。もしかしたら、誰の膝枕が一番だったのか――その結果すらも彼本人には伝えられないかもしれないわね」
赤松「……」
東条「――でも、安心して頂戴、赤松さん。まだ手はあるの」
赤松「え?……手、って……」
東条「彼の持つ『超高校級の才能』――それを刺激してあげればいいのよ」
38: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/10(日) 02:38:25.32 ID:4cEdUlcE0
以上です
39: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/10(日) 22:53:26.64 ID:4cEdUlcE0
入間「お前たちは声出すんじゃねーぞ!誰の膝枕かわかっちまうからな!」
入間「さて、順番は適当に……」
東条(ちょっといいかしら、入間さん)ヒソヒソ
入間「ひっ!なんだよ耳元で……声出すなって言っただろぉ……」
東条(順番なんだけど……私がトップバッターを努めても良いかしら?みんなやっぱりどこか気恥ずかしさを感じているようだし)ヒソヒソ
入間(まぁ、順番なんて適当に決めるつもりだったし……好きにしろよ)ヒソヒソ
東条(ありがとう、助かるわ)ヒソヒソ
東条さんは、一体何を考えているんだろう?
最原くんの『超高校級の才能』を刺激するって言ってたけど……
うーん、とりあえず様子を見てみようかな?
入間「さて、順番は適当に……」
東条(ちょっといいかしら、入間さん)ヒソヒソ
入間「ひっ!なんだよ耳元で……声出すなって言っただろぉ……」
東条(順番なんだけど……私がトップバッターを努めても良いかしら?みんなやっぱりどこか気恥ずかしさを感じているようだし)ヒソヒソ
入間(まぁ、順番なんて適当に決めるつもりだったし……好きにしろよ)ヒソヒソ
東条(ありがとう、助かるわ)ヒソヒソ
東条さんは、一体何を考えているんだろう?
最原くんの『超高校級の才能』を刺激するって言ってたけど……
うーん、とりあえず様子を見てみようかな?
40: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/10(日) 22:57:29.25 ID:4cEdUlcE0
そんなことを考えているうちに
どうやら検証実験が始まろうとしているようだ
東条さんがソファに腰掛け、
入間さんが最原くんの頭を東条さんの太もも辺りまで誘導している。
最原くんは目隠しされた上手錠で拘束されているため
ちゃんとした膝枕の形になるまでなかなか苦労しているようだ。
入間「もうちょい右……馬鹿!俺様から見て右だ!よし、そこだ!頭を下ろせ」
こうして、膝枕検証実験はスタートした。
優雅に上品に佇む東条さん
そしてその膝枕で為す術なく寝かされている最原くん
まな板の上の鯉という表現がぴったり合いそうだ。
――うん。やっぱりこうしてみると、浪漫のかけらもないシュールな光景だね。
どうやら検証実験が始まろうとしているようだ
東条さんがソファに腰掛け、
入間さんが最原くんの頭を東条さんの太もも辺りまで誘導している。
最原くんは目隠しされた上手錠で拘束されているため
ちゃんとした膝枕の形になるまでなかなか苦労しているようだ。
入間「もうちょい右……馬鹿!俺様から見て右だ!よし、そこだ!頭を下ろせ」
こうして、膝枕検証実験はスタートした。
優雅に上品に佇む東条さん
そしてその膝枕で為す術なく寝かされている最原くん
まな板の上の鯉という表現がぴったり合いそうだ。
――うん。やっぱりこうしてみると、浪漫のかけらもないシュールな光景だね。
41: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/10(日) 22:58:11.52 ID:4cEdUlcE0
~~~
最原(……確かに、体温の温かみは感じる。枕やクッションじゃこうは行かないだろうね。だけど――)
こんな状態では――感動も何もないな
結局のところ、膝枕の心地よさっていうのは
肉体的なものではなく精神的なものによるんだろうね
『女の子に膝枕されている』ってところが一番のポイントなんだ。
だからこそ耳掻きマシーンにだって、舞園さやかさんモデルのグラフィックを用意しているわけだし。
――こんな風に、誰に膝枕されてるかも分からない状態で
頭に伝わる感触だけで一番を選べって言われてもなぁ
別に、今体験しているこの膝枕の主に不満があるわけじゃない。
けど正直な話――膝枕って人によってそうそう違いがあるものでもないんじゃないかな?
だから、一体こんな実験に一体何の意味が――
そこまで考えたとき
頭に膝枕とは違う、別の感触が伝わってきたのを感じた。
最原(……頭を……撫でられてる……?)
最原(……確かに、体温の温かみは感じる。枕やクッションじゃこうは行かないだろうね。だけど――)
こんな状態では――感動も何もないな
結局のところ、膝枕の心地よさっていうのは
肉体的なものではなく精神的なものによるんだろうね
『女の子に膝枕されている』ってところが一番のポイントなんだ。
だからこそ耳掻きマシーンにだって、舞園さやかさんモデルのグラフィックを用意しているわけだし。
――こんな風に、誰に膝枕されてるかも分からない状態で
頭に伝わる感触だけで一番を選べって言われてもなぁ
別に、今体験しているこの膝枕の主に不満があるわけじゃない。
けど正直な話――膝枕って人によってそうそう違いがあるものでもないんじゃないかな?
だから、一体こんな実験に一体何の意味が――
そこまで考えたとき
頭に膝枕とは違う、別の感触が伝わってきたのを感じた。
最原(……頭を……撫でられてる……?)
42: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/10(日) 22:59:06.04 ID:4cEdUlcE0
~~~
赤松(ちょ、ちょっと、入間さん!アレ、いいの!?)ヒソヒソ
入間(ヒッ!お、俺様に言うなよぉ……)ヒソヒソ
赤松(……じゃ、じゃあ、私の番が回ってきたとき……私もアレ、やってもいい?)ヒソヒソ
入間(好きにしろよ……)ヒソヒソ
東条さんが、自分の膝枕で寝かされている最原くんの頭を撫でている。
優しく、丁寧に。見ているだけでも心地よさが伝わって来るかのようだ。
メイドとしての奉仕の精神がそうさせたのか、それとも
赤松(アレがさっき言ってた……『刺激』、なのかな?)
赤松(ちょ、ちょっと、入間さん!アレ、いいの!?)ヒソヒソ
入間(ヒッ!お、俺様に言うなよぉ……)ヒソヒソ
赤松(……じゃ、じゃあ、私の番が回ってきたとき……私もアレ、やってもいい?)ヒソヒソ
入間(好きにしろよ……)ヒソヒソ
東条さんが、自分の膝枕で寝かされている最原くんの頭を撫でている。
優しく、丁寧に。見ているだけでも心地よさが伝わって来るかのようだ。
メイドとしての奉仕の精神がそうさせたのか、それとも
赤松(アレがさっき言ってた……『刺激』、なのかな?)
43: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/10(日) 23:01:02.81 ID:4cEdUlcE0
~~~
突如、頭を撫でられて驚いた。
しかし、その動作はとても丁寧で、心地よかった。
普通の状況でこれをされたなら、できるだけ長い時間この至福の時を過ごしたいと考えたかもしれない。
だが、この時の僕の頭の中は、
ある一つの『発見』に支配されていた。
最原(……素手、じゃない――?)
――指先まで覆われた布
それは即ち……『手袋』だ
そしてさっきの頭の撫で方から感じた『奉仕』の心――
――そうか!
すべてが繋がったよ
該当する人物は、一人しかいない!
最原(……君なんだね?『超高校級のメイド』――『東条斬美』さん!)
突如、頭を撫でられて驚いた。
しかし、その動作はとても丁寧で、心地よかった。
普通の状況でこれをされたなら、できるだけ長い時間この至福の時を過ごしたいと考えたかもしれない。
だが、この時の僕の頭の中は、
ある一つの『発見』に支配されていた。
最原(……素手、じゃない――?)
――指先まで覆われた布
それは即ち……『手袋』だ
そしてさっきの頭の撫で方から感じた『奉仕』の心――
――そうか!
すべてが繋がったよ
該当する人物は、一人しかいない!
最原(……君なんだね?『超高校級のメイド』――『東条斬美』さん!)
46: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/17(日) 00:48:02.16 ID:37YX/3nE0
~~~~
赤松「……あれ?」
春川「ちょっと赤松……声出すとマズイんじゃないの?」ヒソヒソ
赤松「あ、うん……そうなんだけど」ヒソヒソ
春川「何か気になることでもあった?」ヒソヒソ
赤松「えっとね……私、ずっと最原君の顔を観察してたんだけどさ」ヒソヒソ
赤松「最初は困ったような、不安そうな表情浮かべてたんだけど……」ヒソヒソ
赤松「途中で急に、事件を調査してるときみたいな引き締まったかっこいい表情になって……」ヒソヒソ
赤松「その後、今度は顔赤くして、照れたような恥ずかしいような表情に変わったんだよね」ヒソヒソ
春川(……ずっと顔を見てただの、かっこいいだの……自覚なしにサラッと言っちゃう辺り重症だね。もうさっさと付き合っちゃえばいいのに)
赤松(……もしかして、最原君……東条さんに膝枕されてるんだって気付いたのかな?)
赤松「……あれ?」
春川「ちょっと赤松……声出すとマズイんじゃないの?」ヒソヒソ
赤松「あ、うん……そうなんだけど」ヒソヒソ
春川「何か気になることでもあった?」ヒソヒソ
赤松「えっとね……私、ずっと最原君の顔を観察してたんだけどさ」ヒソヒソ
赤松「最初は困ったような、不安そうな表情浮かべてたんだけど……」ヒソヒソ
赤松「途中で急に、事件を調査してるときみたいな引き締まったかっこいい表情になって……」ヒソヒソ
赤松「その後、今度は顔赤くして、照れたような恥ずかしいような表情に変わったんだよね」ヒソヒソ
春川(……ずっと顔を見てただの、かっこいいだの……自覚なしにサラッと言っちゃう辺り重症だね。もうさっさと付き合っちゃえばいいのに)
赤松(……もしかして、最原君……東条さんに膝枕されてるんだって気付いたのかな?)
48: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/17(日) 00:54:23.42 ID:37YX/3nE0
~~~~
最原(うぅ……東条さんに膝枕されてるって意識すると、やっぱりちょっと恥ずかしいね)
最原(おまけに、今その様子を女子全員に見られちゃってるわけだし……)
最原(――うん。もう十分堪能させてもらったよね。頭まで撫でて貰ったんだ。これ以上を望むのは贅沢だよ)
最原「入間さん!そろそろ、次の人に交代して貰っていいかな?大体感触は掴めたよ」
入間「ん?そうだな……と、じゃなくて……お前は、次のやつと交代だ」
入間「オラッ!起きろ最原」グイッ
最原「手錠の拘束はせめて前でやってくれないかな……後ろ手だと起きるのも大変だよ」
入間「うるせー文句言うな!こうやって俺様直々に起こしてやってんだからありがたく思えよな」
最原(うぅ……東条さんに膝枕されてるって意識すると、やっぱりちょっと恥ずかしいね)
最原(おまけに、今その様子を女子全員に見られちゃってるわけだし……)
最原(――うん。もう十分堪能させてもらったよね。頭まで撫でて貰ったんだ。これ以上を望むのは贅沢だよ)
最原「入間さん!そろそろ、次の人に交代して貰っていいかな?大体感触は掴めたよ」
入間「ん?そうだな……と、じゃなくて……お前は、次のやつと交代だ」
入間「オラッ!起きろ最原」グイッ
最原「手錠の拘束はせめて前でやってくれないかな……後ろ手だと起きるのも大変だよ」
入間「うるせー文句言うな!こうやって俺様直々に起こしてやってんだからありがたく思えよな」
49: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/17(日) 00:55:45.06 ID:37YX/3nE0
春川「次は私がやるよ。面倒そうなことは早く終わらせたいし」ヒソヒソ
入間「よし、行け!最原は合図だしたら寝転がれ!」
赤松(次は春川さんか……先越されちゃったなぁ)
東条「あなたはトリでいいのではないかしら、赤松さん」
赤松「あ、東条さん。お疲れ様。さっき言ってた刺激って、やっぱり頭撫でたことかな?」
東条「ええ。アレだけのヒントを与えれば、超高校級の探偵である最原君なら気づけるはずよ」
赤松「うん。表情がコロコロ変わって、分かりやすかったよ……」
東条「つまり、赤松さん。あなたが膝枕してあげる時にも、何か最原くんにアピールすればいいのよ」
赤松「あ、アピールって……そ、そんなの、私は別に……」
東条「あなたに膝枕してもらっているとわかれば、最原くんもきっと喜ぶわよ」
赤松「ちょっ、もう!そ、そんなことないよ……!」
入間「あの……声……」
入間「よし、行け!最原は合図だしたら寝転がれ!」
赤松(次は春川さんか……先越されちゃったなぁ)
東条「あなたはトリでいいのではないかしら、赤松さん」
赤松「あ、東条さん。お疲れ様。さっき言ってた刺激って、やっぱり頭撫でたことかな?」
東条「ええ。アレだけのヒントを与えれば、超高校級の探偵である最原君なら気づけるはずよ」
赤松「うん。表情がコロコロ変わって、分かりやすかったよ……」
東条「つまり、赤松さん。あなたが膝枕してあげる時にも、何か最原くんにアピールすればいいのよ」
赤松「あ、アピールって……そ、そんなの、私は別に……」
東条「あなたに膝枕してもらっているとわかれば、最原くんもきっと喜ぶわよ」
赤松「ちょっ、もう!そ、そんなことないよ……!」
入間「あの……声……」
50: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/17(日) 00:57:35.02 ID:37YX/3nE0
~~~~
最原(赤松さんの声……)
最原(つまり、これから体験する膝枕の持ち主は、入間さん、東条さんと赤松さんを除いた5人の内の誰か)
最原(どんな小さな手がかりでもいいから、見つけてみよう)
入間「よし、最原、頭を下ろせ!」
最原「……」ゴロン
最原(……!これは……)
最原(布が薄い!かなり生々しく太ももの感触が伝わってくる……!)
最原(!?薄いどころじゃない!これ、生足も当たってないか…!?)
最原(スカート、じゃないのか……?けど、女子はみんなスカートを着ているような……)
最原(……いや、待てよ)
最原(スカートを穿いていないわけじゃなく……太ももにかからないくらい、『スカートが短い』のか?)
――ならば今感じている、この『布』の感触は一体何だ?
『肌に直接身につける』、そして『太ももの近くまで覆っている』
つまりは――『ニーソックス』のような装備品だと考えれば辻褄が合う。
――スカート自体には太ももを覆うくらいの長さは無い。
割りとミニスカート気味なんだろう。
そしてニーソックス、とくれば――
最原(……君しかいない!『超高校級の保育士』――『春川魔姫』さん!)
最原(赤松さんの声……)
最原(つまり、これから体験する膝枕の持ち主は、入間さん、東条さんと赤松さんを除いた5人の内の誰か)
最原(どんな小さな手がかりでもいいから、見つけてみよう)
入間「よし、最原、頭を下ろせ!」
最原「……」ゴロン
最原(……!これは……)
最原(布が薄い!かなり生々しく太ももの感触が伝わってくる……!)
最原(!?薄いどころじゃない!これ、生足も当たってないか…!?)
最原(スカート、じゃないのか……?けど、女子はみんなスカートを着ているような……)
最原(……いや、待てよ)
最原(スカートを穿いていないわけじゃなく……太ももにかからないくらい、『スカートが短い』のか?)
――ならば今感じている、この『布』の感触は一体何だ?
『肌に直接身につける』、そして『太ももの近くまで覆っている』
つまりは――『ニーソックス』のような装備品だと考えれば辻褄が合う。
――スカート自体には太ももを覆うくらいの長さは無い。
割りとミニスカート気味なんだろう。
そしてニーソックス、とくれば――
最原(……君しかいない!『超高校級の保育士』――『春川魔姫』さん!)
52: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/18(月) 01:32:28.13 ID:Un/hsPog0
~~~~
赤松(……!?まただ。あのキリッとした顔……誰に膝枕されたのか推理したんだね!)
東条(どうやら、私の目論見は上手くいったようね……今のところは)
赤松(あ、また顔真っ赤にしてる。……わかってるよね、最原君?春川さんには百田くんがいるんだからね……?)
~~~~
最原(うぅ……東条さんの時と比べて、体温や感触がもっと詳細に伝わってくる……)
最原(まぁ、一部素肌に直に触れてるから当然ではあるんだけど。……それにしても参ったな)
最原(あんまりすぐに交代してもらっても不審がられちゃうかもしれないし)
最原(そうだな、あと十秒くらいしたら……!?)プニプニ
最原(な、なんだ?反対側の頬に、何かされてる…!?)
赤松(……!?まただ。あのキリッとした顔……誰に膝枕されたのか推理したんだね!)
東条(どうやら、私の目論見は上手くいったようね……今のところは)
赤松(あ、また顔真っ赤にしてる。……わかってるよね、最原君?春川さんには百田くんがいるんだからね……?)
~~~~
最原(うぅ……東条さんの時と比べて、体温や感触がもっと詳細に伝わってくる……)
最原(まぁ、一部素肌に直に触れてるから当然ではあるんだけど。……それにしても参ったな)
最原(あんまりすぐに交代してもらっても不審がられちゃうかもしれないし)
最原(そうだな、あと十秒くらいしたら……!?)プニプニ
最原(な、なんだ?反対側の頬に、何かされてる…!?)
53: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/18(月) 01:33:51.15 ID:Un/hsPog0
~~~~
春川(最原は誰に膝枕されてるかわからないって話だし)
春川(ま、これくらいのイタズラしても問題ないよね)ツンツン
春川(あ、顔真っ赤になってる。頬突いてるだけなのに、可愛いやつだね)
春川(……なんだか面白くなってきたかも。ふふふ)ツンツンツンツン
~~~~
赤松(春川さん!?春川さんまでそんな……!あ、最原君の顔が更に真っ赤に!)
赤松(……私も、アレやるからね!)
東条(気づかれていないと思っての行動でしょうけど……これは予想外だったわね。おそらく、最原君も驚いているんじゃないかしら)
春川(最原は誰に膝枕されてるかわからないって話だし)
春川(ま、これくらいのイタズラしても問題ないよね)ツンツン
春川(あ、顔真っ赤になってる。頬突いてるだけなのに、可愛いやつだね)
春川(……なんだか面白くなってきたかも。ふふふ)ツンツンツンツン
~~~~
赤松(春川さん!?春川さんまでそんな……!あ、最原君の顔が更に真っ赤に!)
赤松(……私も、アレやるからね!)
東条(気づかれていないと思っての行動でしょうけど……これは予想外だったわね。おそらく、最原君も驚いているんじゃないかしら)
54: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/18(月) 01:34:45.29 ID:Un/hsPog0
~~~~
最原(多分指で頬を突っつかれているだけだろう。そんな大げさなことじゃない)
最原(けど……あのクールな春川さんが、そんな子供っぽいイタズラをしてくるなんて)
最原(な、なんかよくわからないけど……心に来るものがある)ドキドキ
最原(……も、もうこれ以上はいいだろう。何となくだけど、百田くんに悪い気もするし……)
最原「い、入間さん!次の人に交代してもらってもいいかな!?」
入間「んー?何焦ってんだ、お前?まぁいいけどよ」
入間「よし、どんどんいくぞ!次は……お前でいいか」
最原(多分指で頬を突っつかれているだけだろう。そんな大げさなことじゃない)
最原(けど……あのクールな春川さんが、そんな子供っぽいイタズラをしてくるなんて)
最原(な、なんかよくわからないけど……心に来るものがある)ドキドキ
最原(……も、もうこれ以上はいいだろう。何となくだけど、百田くんに悪い気もするし……)
最原「い、入間さん!次の人に交代してもらってもいいかな!?」
入間「んー?何焦ってんだ、お前?まぁいいけどよ」
入間「よし、どんどんいくぞ!次は……お前でいいか」
58: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/21(木) 01:21:10.89 ID:YGcDad7H0
~~~~
赤松(春川さん……思わぬ伏兵だったね)
赤松(……今思うと、よくあんな短いスカートで膝枕しようと思ったね。案外、そういうところ無頓着なのかも?)
赤松(百田くんが相手だったら、春川さんももっと意識したりするのかな?)
東条(――どうやら、次の『彼女』は……赤松さんが心配するような展開にはならなそうね)
入間「よーし、最原!そのまま寝ろ!」
~~~~
最原(さて……次は誰が膝枕してくれるのやら)
最原(こういう誰も不幸にしない推理なら、ちょっと楽しくなってきたか……も……?)ボスン
最原(……なんだ、コレ?)
最原(厚手の……『毛布』でも膝に敷いているのかな?)
赤松(春川さん……思わぬ伏兵だったね)
赤松(……今思うと、よくあんな短いスカートで膝枕しようと思ったね。案外、そういうところ無頓着なのかも?)
赤松(百田くんが相手だったら、春川さんももっと意識したりするのかな?)
東条(――どうやら、次の『彼女』は……赤松さんが心配するような展開にはならなそうね)
入間「よーし、最原!そのまま寝ろ!」
~~~~
最原(さて……次は誰が膝枕してくれるのやら)
最原(こういう誰も不幸にしない推理なら、ちょっと楽しくなってきたか……も……?)ボスン
最原(……なんだ、コレ?)
最原(厚手の……『毛布』でも膝に敷いているのかな?)
59: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/21(木) 01:22:45.76 ID:YGcDad7H0
~~~~
赤松(……)
東条(アレじゃ、膝枕の感触も何も感じられないわね。少し固めのクッションみたいなものだわ)ヒソヒソ
赤松(うん……何となく予想はできてたけど、対応が極端だよね……)ヒソヒソ
~~~~
頭に伝わる感触は、厚手の布地。
膝枕されているはずなのに、微塵もそれを感じさせない。
膝枕の感触など絶対味あわせてなるものか、という
拒絶にも似た強い意志を感じる。
――だからこそ、わかりやすい。
最原(真冬でもないのに、こんな分厚い毛布を敷いて膝枕をしているのは、直接自分の体に接触されるのを嫌がったため)
最原(君が言うところの、『男死』にね)
最原(……そうだろう?『超高校級の合気道家』――『茶柱転子』さん!)
赤松(……)
東条(アレじゃ、膝枕の感触も何も感じられないわね。少し固めのクッションみたいなものだわ)ヒソヒソ
赤松(うん……何となく予想はできてたけど、対応が極端だよね……)ヒソヒソ
~~~~
頭に伝わる感触は、厚手の布地。
膝枕されているはずなのに、微塵もそれを感じさせない。
膝枕の感触など絶対味あわせてなるものか、という
拒絶にも似た強い意志を感じる。
――だからこそ、わかりやすい。
最原(真冬でもないのに、こんな分厚い毛布を敷いて膝枕をしているのは、直接自分の体に接触されるのを嫌がったため)
最原(君が言うところの、『男死』にね)
最原(……そうだろう?『超高校級の合気道家』――『茶柱転子』さん!)
60: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/21(木) 01:23:45.97 ID:YGcDad7H0
~~~~
茶柱(いくら最原さんとは言え……男死に膝枕など死んでもゴメンです!)
茶柱(――ですが、今回に限っては正当な理由があるようなので、特別に許可してあげましょう)
茶柱(ただし!転子の膝枕はそう安くありません!男死相手なら毛布越しで十分です!)
茶柱(……ついでに、日頃の感謝やら夢野さんと仲良さそうにしてる恨みやら色々込めてイタズラさせていただきましょう。バレなきゃ問題ありませんからね!)グイグイ
~~~~
最原(……うーん。これじゃ、評価のしようもないというか。どうしようかな)
最原(とりあえずもう少し様子を……!?)グイグイ
最原(髪の毛を……引っ張られてる!?い、イタタタ……)
最原(……アレ?痛くない。どうやら、加減して軽く引っ張ってくれてるみたいだ)
最原(……案外、人に髪の毛触ってもらうのって……気持ちいいんだな……)
茶柱(いくら最原さんとは言え……男死に膝枕など死んでもゴメンです!)
茶柱(――ですが、今回に限っては正当な理由があるようなので、特別に許可してあげましょう)
茶柱(ただし!転子の膝枕はそう安くありません!男死相手なら毛布越しで十分です!)
茶柱(……ついでに、日頃の感謝やら夢野さんと仲良さそうにしてる恨みやら色々込めてイタズラさせていただきましょう。バレなきゃ問題ありませんからね!)グイグイ
~~~~
最原(……うーん。これじゃ、評価のしようもないというか。どうしようかな)
最原(とりあえずもう少し様子を……!?)グイグイ
最原(髪の毛を……引っ張られてる!?い、イタタタ……)
最原(……アレ?痛くない。どうやら、加減して軽く引っ張ってくれてるみたいだ)
最原(……案外、人に髪の毛触ってもらうのって……気持ちいいんだな……)
62: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/23(土) 00:20:47.09 ID:5x/NxtW80
~~~~
赤松(最原君、髪の毛引っ張られてるのに何かリラックスした表情してる……)
赤松(薄々気づいてはいたけど……や、やっぱり…そっちの気があるんじゃ……)
赤松(うーん……私はどういうアプローチで行ったらいいかわからなくなってきたよ)
入間「こんなもんでいいだろ。ドM原!次だ次!」
最原「な!?だ、誰がドMだよ!変なこと言わないでよ入間さん!」
入間「ひいい!そ、そこまで怒鳴ることないだろぉ……」
東条(図星だったのかしら)
赤松(最原君、髪の毛引っ張られてるのに何かリラックスした表情してる……)
赤松(薄々気づいてはいたけど……や、やっぱり…そっちの気があるんじゃ……)
赤松(うーん……私はどういうアプローチで行ったらいいかわからなくなってきたよ)
入間「こんなもんでいいだろ。ドM原!次だ次!」
最原「な!?だ、誰がドMだよ!変なこと言わないでよ入間さん!」
入間「ひいい!そ、そこまで怒鳴ることないだろぉ……」
東条(図星だったのかしら)
63: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/23(土) 00:22:39.84 ID:5x/NxtW80
入間「……ほら、ちゃっちゃと交代しろよ。よし、行け!最原」
最原(……)ゴロン
最原(……!これは……!)
最原(――低い!頭の位置が!今までの中で一番……圧倒的に!)
???(……)プルプル
最原(……しかも震えてる。きっと重いんだろうね……)
最原(――しかし、これは推理するまでもないかな)
最原(そう、これらは全て……体型に関わる問題だから)
最原(――つまりは、君だ!『超高校級のマジシャン』……『夢野秘密子』さん!)
最原(……)ゴロン
最原(……!これは……!)
最原(――低い!頭の位置が!今までの中で一番……圧倒的に!)
???(……)プルプル
最原(……しかも震えてる。きっと重いんだろうね……)
最原(――しかし、これは推理するまでもないかな)
最原(そう、これらは全て……体型に関わる問題だから)
最原(――つまりは、君だ!『超高校級のマジシャン』……『夢野秘密子』さん!)
64: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/23(土) 00:24:16.15 ID:5x/NxtW80
~~~~
夢野(んおおおおおおお……!)プルプル
夢野(お、重い……男子の頭というのはここまでずっしりくるものなのか……!)プルプル
夢野(だがウチは……ウチはまだやれるぞ……!)プルプル
夢野(ウチも転子達のように……最原に魔法を使ってイタズラをお見舞いするんじゃあ……!)プルプル
~~~~
最原(……これはちょっと可哀想かな。まだ早い気もするけど……どいてあげようか)
最原「入間さん!もう大丈夫だよ。次の人に変わってもらっていいかな?」
入間「ん?随分はえーな。まぁいいけどよ。そら起こすぞ」グイ
夢野(……んあー……)
赤松(うん……これはしょうがないよね。夢野さん、膝枕どころじゃない表情してたし)
東条(目隠しと手錠での拘束を受けた男子に幼児体型の女の子が膝枕……かなり危ない絵面ね)
茶柱(おのれ男死……!夢野さんを苦しめるとは!……転子は最原さんほど重くないからセーフですよね?膝枕してもらえますよね?)
夢野(んおおおおおおお……!)プルプル
夢野(お、重い……男子の頭というのはここまでずっしりくるものなのか……!)プルプル
夢野(だがウチは……ウチはまだやれるぞ……!)プルプル
夢野(ウチも転子達のように……最原に魔法を使ってイタズラをお見舞いするんじゃあ……!)プルプル
~~~~
最原(……これはちょっと可哀想かな。まだ早い気もするけど……どいてあげようか)
最原「入間さん!もう大丈夫だよ。次の人に変わってもらっていいかな?」
入間「ん?随分はえーな。まぁいいけどよ。そら起こすぞ」グイ
夢野(……んあー……)
赤松(うん……これはしょうがないよね。夢野さん、膝枕どころじゃない表情してたし)
東条(目隠しと手錠での拘束を受けた男子に幼児体型の女の子が膝枕……かなり危ない絵面ね)
茶柱(おのれ男死……!夢野さんを苦しめるとは!……転子は最原さんほど重くないからセーフですよね?膝枕してもらえますよね?)
65: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/23(土) 00:26:37.26 ID:5x/NxtW80
短いですが以上です
66: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/23(土) 19:47:30.13 ID:5x/NxtW80
~~~~
最原(さて……残るはあと3人か)
最原(アンジーさん、白銀さん、そして……赤松さん)
最原(この中で一番分かりやすいのはアンジーさんかな。一番露出が多いし……茶柱さんと違って毛布を使うようなタイプでもなさそうだ)
最原(膝枕をして、素肌が触れるようならアンジーさんで確定でいいだろう)
最原(……いや、待てよ。赤松さんも結構スカートが短い。座ったら太ももが露出するはずだ)
最原(そうなると案外判断に困るかもな……逆に言えば長めのスカートを穿いている白銀さんの方が分かりやすい…?)
最原(だけど……赤松さんにしても、素足のまま膝枕って言うのは抵抗があるかもしれない。毛布とまで行かなくても、何か膝にかぶせる可能性は十分ある)
最原(つまりは……今考えてもしょうがない、ってことか。とりあえずは様子を見よう)
最原(さて……残るはあと3人か)
最原(アンジーさん、白銀さん、そして……赤松さん)
最原(この中で一番分かりやすいのはアンジーさんかな。一番露出が多いし……茶柱さんと違って毛布を使うようなタイプでもなさそうだ)
最原(膝枕をして、素肌が触れるようならアンジーさんで確定でいいだろう)
最原(……いや、待てよ。赤松さんも結構スカートが短い。座ったら太ももが露出するはずだ)
最原(そうなると案外判断に困るかもな……逆に言えば長めのスカートを穿いている白銀さんの方が分かりやすい…?)
最原(だけど……赤松さんにしても、素足のまま膝枕って言うのは抵抗があるかもしれない。毛布とまで行かなくても、何か膝にかぶせる可能性は十分ある)
最原(つまりは……今考えてもしょうがない、ってことか。とりあえずは様子を見よう)
67: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/23(土) 19:49:49.65 ID:5x/NxtW80
???(……)ボスン
最原(……座ったみたいだな)
入間「そろそろ慣れただろ?お前も。そのまま横になれ!」
最原(こんなことに慣れたくはなかったよ……)
入間「え!?お前、何やって……!?」
最原(……?どうしたんだ、入間さん?一体何を……)スッ
最原(……!素足!つまりこれは……)
最原(アンジーさんか赤松さん!この二人のうちのどっちかだ!)
最原(他に手がかりはないか……!?)ファサッ
最原(な、なんだ……!?顔の上に、布を被せられた!?)
最原(……座ったみたいだな)
入間「そろそろ慣れただろ?お前も。そのまま横になれ!」
最原(こんなことに慣れたくはなかったよ……)
入間「え!?お前、何やって……!?」
最原(……?どうしたんだ、入間さん?一体何を……)スッ
最原(……!素足!つまりこれは……)
最原(アンジーさんか赤松さん!この二人のうちのどっちかだ!)
最原(他に手がかりはないか……!?)ファサッ
最原(な、なんだ……!?顔の上に、布を被せられた!?)
68: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/23(土) 19:51:07.21 ID:5x/NxtW80
???(……)スッ
最原(!?)ビクッ
最原(うなじを……指でなぞってる……!)
???(……)スッスッ
最原(や、やめて…!動かさないで)ビクビク
最原(!?襟から手が侵入して……背中の方まで……!)
最原(ちょっと、これはやりすぎじゃ……!)ビクビクビク
茶柱「ちょっ、ちょっと!?最原さんさっきから何動いてるんですか!セクハラですよセクハラ!」
入間「だから喋るなって言ってんだろぉ!」
最原(そ、そんなこと言われても……)
最原(これは絶対に赤松さんじゃない!こんな大胆なことをするのは、おそらくアンジーさん……くぅ!)ビクンビクン
最原(おそらく、上から何か被せて、みんなには見えないようにして僕にイタズラを……!)
最原(……『何か』?一体何を被せたって言うんだ?)
最原(!?)ビクッ
最原(うなじを……指でなぞってる……!)
???(……)スッスッ
最原(や、やめて…!動かさないで)ビクビク
最原(!?襟から手が侵入して……背中の方まで……!)
最原(ちょっと、これはやりすぎじゃ……!)ビクビクビク
茶柱「ちょっ、ちょっと!?最原さんさっきから何動いてるんですか!セクハラですよセクハラ!」
入間「だから喋るなって言ってんだろぉ!」
最原(そ、そんなこと言われても……)
最原(これは絶対に赤松さんじゃない!こんな大胆なことをするのは、おそらくアンジーさん……くぅ!)ビクンビクン
最原(おそらく、上から何か被せて、みんなには見えないようにして僕にイタズラを……!)
最原(……『何か』?一体何を被せたって言うんだ?)
73: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/24(日) 23:54:10.11 ID:9dFdoUY40
~~~~
入間「……お前たちはお前たちで何やってんだ?」
東条(こうでもしないと、彼女、声を出してしまいそうだったから……メイドとして対処させて貰ったわ)ヒソヒソ
赤松(~~~~!)ジタバタ
春川(……流石にアレは驚くよね。無理もないと思うよ)
茶柱「ぐ、ぐぬぬ……最原さん!反対側を向いたら絶交ですからね!ついでにネオ合気道の餌食になってもらいますから!」
夢野(どうせ目隠ししとるんだから関係ないじゃろ)
夢野(……それにしても意外じゃったの。あんな大胆なことをするのはアンジーくらいのものだと思ったんじゃが)
入間「……お前たちはお前たちで何やってんだ?」
東条(こうでもしないと、彼女、声を出してしまいそうだったから……メイドとして対処させて貰ったわ)ヒソヒソ
赤松(~~~~!)ジタバタ
春川(……流石にアレは驚くよね。無理もないと思うよ)
茶柱「ぐ、ぐぬぬ……最原さん!反対側を向いたら絶交ですからね!ついでにネオ合気道の餌食になってもらいますから!」
夢野(どうせ目隠ししとるんだから関係ないじゃろ)
夢野(……それにしても意外じゃったの。あんな大胆なことをするのはアンジーくらいのものだと思ったんじゃが)
74: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/24(日) 23:56:19.21 ID:9dFdoUY40
~~~~
最原(一体何なんだ?さっきから周りのこの反応は……っ)ビクッ
最原(僕の頭を覆っているこの『布』……こいつの正体に関わってくるのか?)
最原(かかっている範囲は僕の肩辺りまで。そして異様に軽い。毛布やタオルケットの類じゃなさそうだ)
最原(アンジーさんがいつも羽織っているコート……?いや、何か脱いだ素振りは無かった。衣擦れの音もしなかったし……)
最原(――『最初からそこにあった物』?もしくは――『最初から身につけていた物』……?)
最原(そしてさっきの茶柱さんと入間さんの反応……)
最原(……!?もしかして、これって……)
最原(――『スカート』、なのか!?)
???(……)スーッ
最原(くっ……だとしたら、僕のさっきの推理はまるっきり外れ……真逆だったんだ!)ビクン
最原(犯人は、僕の頭……もとい、自分の太ももまで覆うくらいの長いスカートの持ち主)
最原(残った3人の中で、条件に当てはまるのは1人しかいない!)
最原(――君の仕業だな!『超高校級のコスプレイヤー』……『白銀つむぎ』さん!)
最原(一体何なんだ?さっきから周りのこの反応は……っ)ビクッ
最原(僕の頭を覆っているこの『布』……こいつの正体に関わってくるのか?)
最原(かかっている範囲は僕の肩辺りまで。そして異様に軽い。毛布やタオルケットの類じゃなさそうだ)
最原(アンジーさんがいつも羽織っているコート……?いや、何か脱いだ素振りは無かった。衣擦れの音もしなかったし……)
最原(――『最初からそこにあった物』?もしくは――『最初から身につけていた物』……?)
最原(そしてさっきの茶柱さんと入間さんの反応……)
最原(……!?もしかして、これって……)
最原(――『スカート』、なのか!?)
???(……)スーッ
最原(くっ……だとしたら、僕のさっきの推理はまるっきり外れ……真逆だったんだ!)ビクン
最原(犯人は、僕の頭……もとい、自分の太ももまで覆うくらいの長いスカートの持ち主)
最原(残った3人の中で、条件に当てはまるのは1人しかいない!)
最原(――君の仕業だな!『超高校級のコスプレイヤー』……『白銀つむぎ』さん!)
75: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/24(日) 23:58:20.44 ID:9dFdoUY40
~~~~
白銀(ふっふっふ~。最原君も、まさか地味な私がこんな大胆なことするなんて夢にも思って無いだろうな~)スーッ
白銀(女の子のスカートの中に頭突っ込んじゃうなんて……最原君はポケモンマスターでも目指してるのかなぁ?)ツツツツ
白銀(とはいっても、最原君は今何が何やらさっぱりな状況だよね。だからこそ私もこんなことやっちゃってるわけだけど)
白銀(――最原君はさ、ムッツリスケベだけどクラスメイト全員に平等で優しくて……私みたいな地味な女子の事も気にかけてくれる)
白銀(だけど、それで皆を勘違いさせるのは良くないな~。ちゃんと態度をハッキリさせないと、行き着く先は鮮血の結末だよ?)ツーッ
白銀(だから、戒めも兼ねて思いっきりイタズラしちゃいました!まぁほとんど私の憂さ晴らしのためなんだけどね)
白銀(……ここで目隠しをとったら、どんな反応してくれるんだろ。地味に気になっちゃうよ)
白銀(でも、やめておこうかな。最原君の目を汚しちゃうといけないからね)ツツー
白銀(ふっふっふ~。最原君も、まさか地味な私がこんな大胆なことするなんて夢にも思って無いだろうな~)スーッ
白銀(女の子のスカートの中に頭突っ込んじゃうなんて……最原君はポケモンマスターでも目指してるのかなぁ?)ツツツツ
白銀(とはいっても、最原君は今何が何やらさっぱりな状況だよね。だからこそ私もこんなことやっちゃってるわけだけど)
白銀(――最原君はさ、ムッツリスケベだけどクラスメイト全員に平等で優しくて……私みたいな地味な女子の事も気にかけてくれる)
白銀(だけど、それで皆を勘違いさせるのは良くないな~。ちゃんと態度をハッキリさせないと、行き着く先は鮮血の結末だよ?)ツーッ
白銀(だから、戒めも兼ねて思いっきりイタズラしちゃいました!まぁほとんど私の憂さ晴らしのためなんだけどね)
白銀(……ここで目隠しをとったら、どんな反応してくれるんだろ。地味に気になっちゃうよ)
白銀(でも、やめておこうかな。最原君の目を汚しちゃうといけないからね)ツツー
78: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/26(火) 22:50:26.74 ID:S5g60fGI0
~~~~
最原(なんてことだ……。周りから見たら、僕は今……スカートの中に頭を突っ込んでいる、ただの……どうしようもない変態じゃないか!)
最原(赤松さんの前でそんな姿をこれ以上晒せない!今すぐ起き上がらないと!)
最原「入間さ、んンンン~!?」ゾクゾク
茶柱「な、なんて声出してるんですか最原さん!ついに本性を表しましたね!」
入間「ど、童貞がいっちょ前にヨガり声上げてんじゃねーよ!」
最原(さ、最悪のタイミングで……!)
白銀(~~~~♪)ツー
最原「も、もうわかったから!次の人に交代して!」
入間「今の声といい、その慌て様といい……お前、さっきから何してんだ?」
茶柱「最原さん……転子は失望しました。今後は転子と夢野さんの半径500m以内には入らないでくださいね!」
夢野「ウチを巻き込むのはやめい」
最原(ひ、ひどい言われようだ……)
最原(なんてことだ……。周りから見たら、僕は今……スカートの中に頭を突っ込んでいる、ただの……どうしようもない変態じゃないか!)
最原(赤松さんの前でそんな姿をこれ以上晒せない!今すぐ起き上がらないと!)
最原「入間さ、んンンン~!?」ゾクゾク
茶柱「な、なんて声出してるんですか最原さん!ついに本性を表しましたね!」
入間「ど、童貞がいっちょ前にヨガり声上げてんじゃねーよ!」
最原(さ、最悪のタイミングで……!)
白銀(~~~~♪)ツー
最原「も、もうわかったから!次の人に交代して!」
入間「今の声といい、その慌て様といい……お前、さっきから何してんだ?」
茶柱「最原さん……転子は失望しました。今後は転子と夢野さんの半径500m以内には入らないでくださいね!」
夢野「ウチを巻き込むのはやめい」
最原(ひ、ひどい言われようだ……)
79: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/26(火) 22:51:12.57 ID:S5g60fGI0
赤松「……入間さん、起こさないの?だったら私が起こすけど」ボソッ
入間「ひっ!耳元で喋るなよぉ……!わかったよ起こせばいいんだろ起こせば……」グイッ
最原「わぶっ」ファサッ
白銀(わっ。最原くんってば大胆~。顔でスカートめくっちゃうなんて!)
春川「白銀……アンタちょっと攻め過ぎじゃないの?最原戸惑ってたよ」ヒソヒソ
白銀「うーん。確かに地味にちょっとやり過ぎちゃったかも。まぁ、最原君は誰がやったかわからないんだから、たまにはこういうのも悪くないよね」ヒソヒソ
春川「……忠告はしたよ。私は、怒った赤松とか見たくないからね」ヒソヒソ
赤松「……」
白銀(……穏やかな心の持ち主が激しい怒りによって覚醒したような威圧感を感じるよ)
白銀(けど、その威圧感の対象は最原君みたいだし……セーフ!だよね?)
入間「ひっ!耳元で喋るなよぉ……!わかったよ起こせばいいんだろ起こせば……」グイッ
最原「わぶっ」ファサッ
白銀(わっ。最原くんってば大胆~。顔でスカートめくっちゃうなんて!)
春川「白銀……アンタちょっと攻め過ぎじゃないの?最原戸惑ってたよ」ヒソヒソ
白銀「うーん。確かに地味にちょっとやり過ぎちゃったかも。まぁ、最原君は誰がやったかわからないんだから、たまにはこういうのも悪くないよね」ヒソヒソ
春川「……忠告はしたよ。私は、怒った赤松とか見たくないからね」ヒソヒソ
赤松「……」
白銀(……穏やかな心の持ち主が激しい怒りによって覚醒したような威圧感を感じるよ)
白銀(けど、その威圧感の対象は最原君みたいだし……セーフ!だよね?)
80: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/26(火) 22:52:21.91 ID:S5g60fGI0
赤松(白銀さんがスカートをめくったときは、一瞬何が起きたのか理解できなかった)
赤松(そこに最原君が寝転がって、スカートを頭から被せられた時……白銀さんのやろうとしたことがようやく理解できた)
赤松(東条さんに口元を塞がれていなかったら、間違いなく声を出してたよ)
赤松(――白銀さんはやり過ぎだよ!一応ここは学園内なんだから、過激なのはご法度でしょ!)
赤松(それに最原君……!あの反応は何!?君は何が起きているのかを推理できたはずだよね?白銀さんのスカートの中を堪能してたの!?)
赤松(後で絶対に問い詰めるんだから!……でもその前に)
赤松(私の番になったら、どんな方法で最原君にアピールすればいいんだろう……?)
赤松(白銀さんのせいで、かなりハードル上がっちゃったよ……)
赤松(そこに最原君が寝転がって、スカートを頭から被せられた時……白銀さんのやろうとしたことがようやく理解できた)
赤松(東条さんに口元を塞がれていなかったら、間違いなく声を出してたよ)
赤松(――白銀さんはやり過ぎだよ!一応ここは学園内なんだから、過激なのはご法度でしょ!)
赤松(それに最原君……!あの反応は何!?君は何が起きているのかを推理できたはずだよね?白銀さんのスカートの中を堪能してたの!?)
赤松(後で絶対に問い詰めるんだから!……でもその前に)
赤松(私の番になったら、どんな方法で最原君にアピールすればいいんだろう……?)
赤松(白銀さんのせいで、かなりハードル上がっちゃったよ……)
83: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/28(木) 00:47:41.11 ID:of6abDk+0
入間「さて、次は……」
入間さんが言い終わる前に、一人の人物がさっと動き出した
――ここまでずっと沈黙を貫いてきた、アンジーさんだ
……入間さんの言いつけを守っていたというよりは、
ずっと神様にお祈りを捧げていた――そっちのほうが近いかもしれない
いつも通りの明るい笑顔を浮かべ、最原君の待つソファへと歩み始めた
一方の最原君は不安げな表情だ。
――かく言う私も不安でしょうがない。
なにせ……相手はアンジーさんなんだから。
東条(……ついに動くのね、彼女が)
春川(さっきまでの瞑想は、今この瞬間に全神経を注ぐためだったみたいだね。……正直何やらかすか不安だけど)
夢野(気力十分、と言った感じじゃのう。さっきまでは怖いくらいに静かじゃったからな)
茶柱(本来であれば、女子が下劣な最原さんの元へと向かうのは止めるべきだとは思うのですが……。アンジーさん相手だと、何故か最原さんに同情してしまいそうになります)
白銀(え、何このラスボス登場みたいな雰囲気。私も結構頑張ったんだけどなぁ……はぁ)
赤松(最原君……負けちゃダメだよ?)
入間さんが言い終わる前に、一人の人物がさっと動き出した
――ここまでずっと沈黙を貫いてきた、アンジーさんだ
……入間さんの言いつけを守っていたというよりは、
ずっと神様にお祈りを捧げていた――そっちのほうが近いかもしれない
いつも通りの明るい笑顔を浮かべ、最原君の待つソファへと歩み始めた
一方の最原君は不安げな表情だ。
――かく言う私も不安でしょうがない。
なにせ……相手はアンジーさんなんだから。
東条(……ついに動くのね、彼女が)
春川(さっきまでの瞑想は、今この瞬間に全神経を注ぐためだったみたいだね。……正直何やらかすか不安だけど)
夢野(気力十分、と言った感じじゃのう。さっきまでは怖いくらいに静かじゃったからな)
茶柱(本来であれば、女子が下劣な最原さんの元へと向かうのは止めるべきだとは思うのですが……。アンジーさん相手だと、何故か最原さんに同情してしまいそうになります)
白銀(え、何このラスボス登場みたいな雰囲気。私も結構頑張ったんだけどなぁ……はぁ)
赤松(最原君……負けちゃダメだよ?)
84: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/28(木) 00:48:40.83 ID:of6abDk+0
~~~~
最原(……残るは赤松さん、アンジーさんの2人)
最原(つまり、今回の膝枕が誰かを当てることができれば……消去法で最後の1人は確定する)
最原(実質、これが最後のトライになる)
最原(そして、怖いのはアンジーさんだ。何をしてくるかわからない。下手したら白銀さん以上の過激なことをしてくる可能性も……)
最原(べ、別に期待しているわけじゃないぞ。それに皆だって見てるんだ)
最原(僕自身の名誉のためにも、これ以上の醜態は晒せない!速攻で膝枕の持ち主を推理して、全てを終わらせるんだ!)
最原(……残るは赤松さん、アンジーさんの2人)
最原(つまり、今回の膝枕が誰かを当てることができれば……消去法で最後の1人は確定する)
最原(実質、これが最後のトライになる)
最原(そして、怖いのはアンジーさんだ。何をしてくるかわからない。下手したら白銀さん以上の過激なことをしてくる可能性も……)
最原(べ、別に期待しているわけじゃないぞ。それに皆だって見てるんだ)
最原(僕自身の名誉のためにも、これ以上の醜態は晒せない!速攻で膝枕の持ち主を推理して、全てを終わらせるんだ!)
85: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/28(木) 00:50:03.83 ID:of6abDk+0
~~~~
アンジーさんは、ソファの前まで来ると
最原くんの顔を一瞥し、そして……
赤松(!?)
羽織っていたコートを脱ぎ捨て、ソファの背にかけた。
――ただでさえ露出の多いアンジーさんなのに、
コートを脱ぎ捨てたらそれはただの水着姿でしかない。
超高校級の発明家の研究室に明らかにそぐわないその姿は
周囲に異様な雰囲気を醸し出していた。
夢野(んおお。臨戦態勢じゃな)
東条「……無いとは思うけれど。もしも彼女が最原君に度を超えたアプローチをするようだったら……全力で止めるわよ。校内の風紀に関わるわ」ヒソヒソ
春川「なんか、立場が逆だよね。最原がそういうことしないようにってことで手錠付けたのにさ。ま、流石に見てられないような状況になったら私も協力するよ」ヒソヒソ
赤松(あ、アンジーさん……皆の見てる前で、変なことはしないでね……?)
皆が不安そうに見つめる中、アンジーさんはソファに腰掛けた
入間「それじゃ、早速――」
そして、入間さんの発言を遮るようにして――
最原くんの頭に手を添え、自ら膝枕へと誘った。
アンジーさんは、ソファの前まで来ると
最原くんの顔を一瞥し、そして……
赤松(!?)
羽織っていたコートを脱ぎ捨て、ソファの背にかけた。
――ただでさえ露出の多いアンジーさんなのに、
コートを脱ぎ捨てたらそれはただの水着姿でしかない。
超高校級の発明家の研究室に明らかにそぐわないその姿は
周囲に異様な雰囲気を醸し出していた。
夢野(んおお。臨戦態勢じゃな)
東条「……無いとは思うけれど。もしも彼女が最原君に度を超えたアプローチをするようだったら……全力で止めるわよ。校内の風紀に関わるわ」ヒソヒソ
春川「なんか、立場が逆だよね。最原がそういうことしないようにってことで手錠付けたのにさ。ま、流石に見てられないような状況になったら私も協力するよ」ヒソヒソ
赤松(あ、アンジーさん……皆の見てる前で、変なことはしないでね……?)
皆が不安そうに見つめる中、アンジーさんはソファに腰掛けた
入間「それじゃ、早速――」
そして、入間さんの発言を遮るようにして――
最原くんの頭に手を添え、自ら膝枕へと誘った。
86: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/28(木) 00:51:12.60 ID:of6abDk+0
~~~~
ファサッ
最原(……!衣擦れの、音……)
最原(つまりは、何かを『脱いだ』ってことか……?)
最原(アンジーさんのコート……いや、赤松さんがリュックを降ろした、ってこともあるか)
最原(断言は出来ない。だけど……)
最原(この感じは……身につけていた服を脱いだ、と考えるのが自然だ)
最原(後は、何か……)ピトッ
最原(!顔に、手が……)
――いきなり、顔を触られた。
膝枕前からこれってのは初めてのパターンだな……
どうやら、このまま膝枕まで誘導されるみたいだ。
これは、入間さんじゃない。
入間さんは起こすときは手伝ってくれるけど、寝転がるときは言葉で誘導するだけだからね。
自ら膝枕を受け入れる、今までにないほどの『積極性』
そして『脱いだ服』
それらが示す人物、それは――
最原(――これが答えだ!『超高校級の美術部』……『夜長アンジー』さん!)
ファサッ
最原(……!衣擦れの、音……)
最原(つまりは、何かを『脱いだ』ってことか……?)
最原(アンジーさんのコート……いや、赤松さんがリュックを降ろした、ってこともあるか)
最原(断言は出来ない。だけど……)
最原(この感じは……身につけていた服を脱いだ、と考えるのが自然だ)
最原(後は、何か……)ピトッ
最原(!顔に、手が……)
――いきなり、顔を触られた。
膝枕前からこれってのは初めてのパターンだな……
どうやら、このまま膝枕まで誘導されるみたいだ。
これは、入間さんじゃない。
入間さんは起こすときは手伝ってくれるけど、寝転がるときは言葉で誘導するだけだからね。
自ら膝枕を受け入れる、今までにないほどの『積極性』
そして『脱いだ服』
それらが示す人物、それは――
最原(――これが答えだ!『超高校級の美術部』……『夜長アンジー』さん!)
87: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/28(木) 00:53:03.23 ID:of6abDk+0
~~~~
アンジーさんの太ももに、最原くんの頭が導かれた――
と思った次の瞬間
最原「入間さん!もうわかったよ!」
最原君がそんな突拍子も無いことを言い出した。
……え?だって、今始まったばっかりだよね?
頭が太ももに触れるか否かって時に出た発言だし
ちょっと信じられないかな。
周りの皆も困惑気味だ。
……あ、さすがのアンジーさんもびっくりしてるみたい。
入間「……は?え、ちょっ……ええ?」
最原「もう、大丈夫だから。起こしてもらっていいかな?」
入間「ま、まぁ、お前がわかったって言うならそれでいいんだけどよ……」グイ
アンジー「あっ……」
春川「……なにこれ。最原の奴何考えてんの?」ヒソヒソ
東条(……もしかしたら。……少し、マズイことになったわね)
アンジーさんの太ももに、最原くんの頭が導かれた――
と思った次の瞬間
最原「入間さん!もうわかったよ!」
最原君がそんな突拍子も無いことを言い出した。
……え?だって、今始まったばっかりだよね?
頭が太ももに触れるか否かって時に出た発言だし
ちょっと信じられないかな。
周りの皆も困惑気味だ。
……あ、さすがのアンジーさんもびっくりしてるみたい。
入間「……は?え、ちょっ……ええ?」
最原「もう、大丈夫だから。起こしてもらっていいかな?」
入間「ま、まぁ、お前がわかったって言うならそれでいいんだけどよ……」グイ
アンジー「あっ……」
春川「……なにこれ。最原の奴何考えてんの?」ヒソヒソ
東条(……もしかしたら。……少し、マズイことになったわね)
88: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/28(木) 00:53:56.67 ID:of6abDk+0
入間「えっと、じゃあ次だな……」
赤松(……!遂に、私の順番が……!ど、どうしよう。アンジーさんの番が思ったよりも早く終わっちゃったから、心の準備が……)ドキドキ
最原「いや、それは……必要ない」
入間「…は?」
赤松「え?」
春川「は?」
茶柱「はい?」
夢野「んあ?」
アンジー「……」
東条「ああ……」
赤松(……!遂に、私の順番が……!ど、どうしよう。アンジーさんの番が思ったよりも早く終わっちゃったから、心の準備が……)ドキドキ
最原「いや、それは……必要ない」
入間「…は?」
赤松「え?」
春川「は?」
茶柱「はい?」
夢野「んあ?」
アンジー「……」
東条「ああ……」
89: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/28(木) 00:56:30.41 ID:of6abDk+0
赤松「ひ、必要ないって……ど、どういうこと!?最原君!」
春川「赤松、声出てる出てる。いや、確かに意味不明だけど」
入間「必要ないって、お前それはどういう……」
最原「だって、最後の証拠を見つけるまでもなく……」
最原「――全員分、どれが誰の膝枕かを……導くことができたからね」
入間「……えーっと、それは……」
最原「1人目、東条さん!2人目、春川さん!3人目、茶柱さん!」
入間「さ、最原……?」
最原「4人目、夢野さん!5人目、白銀さん!6人目、アンジーさん!」
最原「よって……消去法で最後の1人は赤松さん!」
赤松「しょ、消去法!?」ガーン
最原「――これが僕の答えだ!」
春川「赤松、声出てる出てる。いや、確かに意味不明だけど」
入間「必要ないって、お前それはどういう……」
最原「だって、最後の証拠を見つけるまでもなく……」
最原「――全員分、どれが誰の膝枕かを……導くことができたからね」
入間「……えーっと、それは……」
最原「1人目、東条さん!2人目、春川さん!3人目、茶柱さん!」
入間「さ、最原……?」
最原「4人目、夢野さん!5人目、白銀さん!6人目、アンジーさん!」
最原「よって……消去法で最後の1人は赤松さん!」
赤松「しょ、消去法!?」ガーン
最原「――これが僕の答えだ!」
98: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/30(土) 00:43:10.60 ID:WtYIdNG80
シーン
最原(……あれ?皆の反応が薄い……?)
最原「もしかして、間違っちゃってたかな……?」
茶柱「えっと、その……順番自体は合ってますけど……」
夢野「……んあー。色々と、間違っておるぞ……最原よ」
入間「最原、オメー……この検証実験の趣旨忘れてんじゃねぇだろうな?」
最原「……えっ?」
春川「……女子の中で、『一番理想の膝枕を決める』――これがこの実験の目的だったはずだよね?」
最原「……?」
最原「……」
最原「……!?」
最原(……あれ?皆の反応が薄い……?)
最原「もしかして、間違っちゃってたかな……?」
茶柱「えっと、その……順番自体は合ってますけど……」
夢野「……んあー。色々と、間違っておるぞ……最原よ」
入間「最原、オメー……この検証実験の趣旨忘れてんじゃねぇだろうな?」
最原「……えっ?」
春川「……女子の中で、『一番理想の膝枕を決める』――これがこの実験の目的だったはずだよね?」
最原「……?」
最原「……」
最原「……!?」
99: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/30(土) 00:44:46.11 ID:WtYIdNG80
最原(し、しまった……!なんでそれを忘れるんだ、僕は!?)
最原(いつの間にか、『誰の膝枕を推理する』こと……そっちにばかり気を取られるようになってしまっていた……!)
東条(……無理もないわ。目隠しと手錠での拘束という特殊な状況。それに加えて、段々とエスカレートするイタズラによって……頭が混乱してしまったのね)
東条(――そもそも、事の発端は私の行動から。どうやら、彼の超高校級の才能を刺激しすぎてしまったようね……)
東条(責任の一端は私にある。……いえ、彼を刺激しすぎた他の女子にも問題はあるわね。だから彼を責めることは出来ないわ)
東条(……ただし、それは――あの二人には当てはまらない)
赤松「……」
アンジー「……」
東条(……ごめんなさいね、最原君。ここから先はあなたと彼女たちの問題よ)
最原(いつの間にか、『誰の膝枕を推理する』こと……そっちにばかり気を取られるようになってしまっていた……!)
東条(……無理もないわ。目隠しと手錠での拘束という特殊な状況。それに加えて、段々とエスカレートするイタズラによって……頭が混乱してしまったのね)
東条(――そもそも、事の発端は私の行動から。どうやら、彼の超高校級の才能を刺激しすぎてしまったようね……)
東条(責任の一端は私にある。……いえ、彼を刺激しすぎた他の女子にも問題はあるわね。だから彼を責めることは出来ないわ)
東条(……ただし、それは――あの二人には当てはまらない)
赤松「……」
アンジー「……」
東条(……ごめんなさいね、最原君。ここから先はあなたと彼女たちの問題よ)
100: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/30(土) 00:49:02.07 ID:WtYIdNG80
最原(これは、マズイぞ……!目隠しのせいで皆がどんな表情かは読めないけど……間違いなく場の雰囲気は最悪だ)
最原(しかも、正直な話……後半の人達に関しては、膝枕の感触すらろくに覚えていない!)
最原(……だからといって、正直に話して笑い話に……なんてことが許される状況でもなさそうだ)
最原(この苦境を乗り切るために……『嘘』をついてでも流れを変えないと!)
最原「あ、ああ。勿論、そっちも忘れてないさ」
入間「……それ、本当か?だってお前、さっき」
最原「ああ!勿論本当だよ!」
入間「ひぃ!」ビクッ
最原「『誰の膝枕かの推理』は、あくまでついでなんだ。主目的である【『理想の膝枕の選定』もちゃんと行ったよ】!」
赤松「そ れ は 違 う よ !」
105: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/30(土) 20:19:36.02 ID:WtYIdNG80
最原「!」ビクッ
入間「ひいい!今度はお前かよ……」ビクビク
赤松「……最原君はさ、エスパーか何かなのかな?」
最原「えーっと、どういうことかな……?」
赤松「最原君は、どうして……『まだ膝枕してない人にまで評価を下せるの?』」
最原「!?」
赤松「私はまだ、最原君に膝枕をしたことは無い。だから最原君も評価なんて出来っこない!」
赤松「つまりさっきの証言は――最原君の『嘘』!なんだよ!」
白銀「あ、それ私の台詞……」
最原(くっ……流石は赤松さん。一筋縄ではいかない。だけど僕だって、このまま退くわけには行かないんだ!)
最原「ご、ゴメン赤松さん。確かに、赤松さんの膝枕はまだだったみたいだね」
赤松「あれ?やけにあっさり認めたね……?」
最原「けど、これも……【目隠しという異常な状況のせいで、きちんと人数を把握できてなかったからなんだ】。僕としては、てっきりもう全員分検証が終わったものだと――」
アンジー「それも――終一のウソ、だよね?」
入間「ひいい!今度はお前かよ……」ビクビク
赤松「……最原君はさ、エスパーか何かなのかな?」
最原「えーっと、どういうことかな……?」
赤松「最原君は、どうして……『まだ膝枕してない人にまで評価を下せるの?』」
最原「!?」
赤松「私はまだ、最原君に膝枕をしたことは無い。だから最原君も評価なんて出来っこない!」
赤松「つまりさっきの証言は――最原君の『嘘』!なんだよ!」
白銀「あ、それ私の台詞……」
最原(くっ……流石は赤松さん。一筋縄ではいかない。だけど僕だって、このまま退くわけには行かないんだ!)
最原「ご、ゴメン赤松さん。確かに、赤松さんの膝枕はまだだったみたいだね」
赤松「あれ?やけにあっさり認めたね……?」
最原「けど、これも……【目隠しという異常な状況のせいで、きちんと人数を把握できてなかったからなんだ】。僕としては、てっきりもう全員分検証が終わったものだと――」
アンジー「それも――終一のウソ、だよね?」
106: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/30(土) 20:21:40.23 ID:WtYIdNG80
最原「!?」ビクッ
最原(この感じ……普段朗らかなアンジーさんがたまに見せる一面……!)
夢野「あ、アンジーあの表情は久々に見たのう……。やっぱり怒ってるんじゃろうか」
茶柱「ひょっとしたら、悲しんでるのかもしれませんよ……アンジーさんの喜怒哀楽ってわかりにくいですし……」
最原「アンジーさん、ウソっていうのは……?」
アンジー「だってだってー。終一、さっき言ってたよね?『全員分、誰がどの膝枕かわかった』って」
最原「!」
赤松「あ!うん、確かに言ってたよ!その後丁寧に全員の名前も挙げてた!」
アンジー「それってつまりー、ちゃんと膝枕をした人の数を把握してた、ってことでしょ?」
アンジー「――だからこそ、『消去法』で……残ったのが楓だってわかったんだよね?」
最原「うぅ……!」
最原(この感じ……普段朗らかなアンジーさんがたまに見せる一面……!)
夢野「あ、アンジーあの表情は久々に見たのう……。やっぱり怒ってるんじゃろうか」
茶柱「ひょっとしたら、悲しんでるのかもしれませんよ……アンジーさんの喜怒哀楽ってわかりにくいですし……」
最原「アンジーさん、ウソっていうのは……?」
アンジー「だってだってー。終一、さっき言ってたよね?『全員分、誰がどの膝枕かわかった』って」
最原「!」
赤松「あ!うん、確かに言ってたよ!その後丁寧に全員の名前も挙げてた!」
アンジー「それってつまりー、ちゃんと膝枕をした人の数を把握してた、ってことでしょ?」
アンジー「――だからこそ、『消去法』で……残ったのが楓だってわかったんだよね?」
最原「うぅ……!」
107: ◆nd9x4dt9shCh 2017/09/30(土) 20:22:56.30 ID:WtYIdNG80
アンジー「それにそれにー、例え人数把握できなかったのが本当だったとして――」
アンジー「――たった一瞬の膝枕で判断されるほど、アンジーの膝枕は良くなかったの?」
最原「あ、いや……」
赤松「それに賛成だよ!」 同意!
赤松「最原君、アンジーさんの膝枕はほんの一瞬で切り上げたよね?それって……膝枕される前に、誰が次の担当者か『推理』したからでしょ?」
赤松「その時点で、最原君はアンジーさんの膝枕を受け入れるつもりが無かったってことだよ!これもさっきの発言と矛盾してる!」
アンジー「つまり終一は、この場を取り繕うために――『嘘』をついた、ってことだよね?」
最原「……あ、あの……その……」
赤松・アンジー「「これが<私達/アンジー達>の答え<だ/だよー>!!」
最原「いや、違っ……」
最原(くっ……僕が嘘をついているかどうかで、議論が真っ二つに割れてしまった)
最原「――割れた?議論が……真っ二つに?」
赤松「割れてないよね?」
最原「はい」
アンジー「――たった一瞬の膝枕で判断されるほど、アンジーの膝枕は良くなかったの?」
最原「あ、いや……」
赤松「それに賛成だよ!」 同意!
赤松「最原君、アンジーさんの膝枕はほんの一瞬で切り上げたよね?それって……膝枕される前に、誰が次の担当者か『推理』したからでしょ?」
赤松「その時点で、最原君はアンジーさんの膝枕を受け入れるつもりが無かったってことだよ!これもさっきの発言と矛盾してる!」
アンジー「つまり終一は、この場を取り繕うために――『嘘』をついた、ってことだよね?」
最原「……あ、あの……その……」
赤松・アンジー「「これが<私達/アンジー達>の答え<だ/だよー>!!」
最原「いや、違っ……」
最原(くっ……僕が嘘をついているかどうかで、議論が真っ二つに割れてしまった)
最原「――割れた?議論が……真っ二つに?」
赤松「割れてないよね?」
最原「はい」
111: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/01(日) 18:32:27.53 ID:dS05E3K90
最原「途中から目的がすげ替わってました……ごめんなさい……」
赤松「……もう!最初っから素直にそう言ってくれればよかったのに」
そう言って赤松さんは、(おそらく)握りこぶしを作って
コツン、と軽く僕の頭に当てた。
よかった、そこまで深刻に怒ってるわけじゃなさそうだ。
……まぁ、よく考えたら当たり前な気もするけど
赤松「最原君は、わざとあんな意地悪なことするような人じゃないなんて、わかりきってるもん。ちょっと混乱しちゃっただけだよね?」
最原「うん、本当にごめんね、赤松さん」
赤松「ううん、こっちこそゴメンね。さっきは私も冷静じゃなかったみたい……」
茶柱「ん?よく考えたら、今回は最原さんは別に何も悪いことしてないんじゃないですか?存在そのものが罪な男死であるという点を除けばですが……」
夢野「まぁ、最原は自身の自由を失っておったからのう。自分から何かするなんてことがそもそも不可能だったんじゃ」
赤松「……もう!最初っから素直にそう言ってくれればよかったのに」
そう言って赤松さんは、(おそらく)握りこぶしを作って
コツン、と軽く僕の頭に当てた。
よかった、そこまで深刻に怒ってるわけじゃなさそうだ。
……まぁ、よく考えたら当たり前な気もするけど
赤松「最原君は、わざとあんな意地悪なことするような人じゃないなんて、わかりきってるもん。ちょっと混乱しちゃっただけだよね?」
最原「うん、本当にごめんね、赤松さん」
赤松「ううん、こっちこそゴメンね。さっきは私も冷静じゃなかったみたい……」
茶柱「ん?よく考えたら、今回は最原さんは別に何も悪いことしてないんじゃないですか?存在そのものが罪な男死であるという点を除けばですが……」
夢野「まぁ、最原は自身の自由を失っておったからのう。自分から何かするなんてことがそもそも不可能だったんじゃ」
112: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/01(日) 18:33:18.91 ID:dS05E3K90
白銀「と、というかさ……最原君、私がやったってこと全部分かってたんだね……。どうしよう、地味に……というかかなり恥ずかしいよ……」カアア
入間「スカートたくし上げて膝枕とか、とんだ痴女眼鏡だったな!欲求不満も大概にしろよ!ヒャーッヒャッヒャ!」
白銀「うう……追い打ちはやめて欲しいなぁ……」
春川「それは自業自得な面もあるでしょ。……まぁ、私がやったイタズラも……今思うと子供っぽくて、ちょっと恥ずかしい……かも」
茶柱「むっ……!前言を撤回します。女子に恥をかかせた最原さんは罰を受けるべきです!然るべきところに訴えさせてもらうので覚悟してくださいね!」
最原「ははは……キーボ君みたいなことを言うんだね茶柱さん……」
夢野「最原がいらんことを言ったせいじゃぞ。ウチだって、ウチだって恥ずかしい思いを……!」
最原「夢野さんは何もしてなかったよね?」
夢野「んあー……」
入間「スカートたくし上げて膝枕とか、とんだ痴女眼鏡だったな!欲求不満も大概にしろよ!ヒャーッヒャッヒャ!」
白銀「うう……追い打ちはやめて欲しいなぁ……」
春川「それは自業自得な面もあるでしょ。……まぁ、私がやったイタズラも……今思うと子供っぽくて、ちょっと恥ずかしい……かも」
茶柱「むっ……!前言を撤回します。女子に恥をかかせた最原さんは罰を受けるべきです!然るべきところに訴えさせてもらうので覚悟してくださいね!」
最原「ははは……キーボ君みたいなことを言うんだね茶柱さん……」
夢野「最原がいらんことを言ったせいじゃぞ。ウチだって、ウチだって恥ずかしい思いを……!」
最原「夢野さんは何もしてなかったよね?」
夢野「んあー……」
113: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/01(日) 18:35:29.58 ID:dS05E3K90
東条「それで、結局検証実験はどうなるのかしら?」
入間「あ?そうだな……まだ赤松が残ってるっちゃ残ってるんだが……続ける必要あるか?」
赤松「あるよ!ここまで来たら、最後までやり通すべきだよ!」
春川「もう、最原は誰から膝枕されるか分かってるわけだけど……それでもやる意味あるの?」
東条「私はそれでも構わないと思うわ。皆もわかったともうけど、最原君の洞察力は一級品よ。たとえ相手が誰であろうが、冷静に判断してくれるはずよ」
最原「(それは正直自信無いけど……)あのさ、もし続けるなら、目隠しだけでもとってくれないかな?もう必要ないと思うんだ」
赤松「う~ん……それは……。――やっぱり駄目!私も、意識したらちょっと恥ずかしくなってきちゃったし……私の膝枕が終わるまで、そのままで!」
最原(まだしばらくは拘束されたままか……早く開放されたいな……)
赤松「あ、そうだ。アンジーさんも、そんな感じで良い?」
アンジー「えー?どうして?」
赤松「え?だってアンジーさんの膝枕ってすぐに終わっちゃったし、最原君も判断できてないみたいだから……アンジーさんももう一回――」
アンジー「ん~。そもそもさ……」
アンジー「アンジーは終一を許したなんて、一言も言ってないよね~?」
最原「えっ」
入間「あ?そうだな……まだ赤松が残ってるっちゃ残ってるんだが……続ける必要あるか?」
赤松「あるよ!ここまで来たら、最後までやり通すべきだよ!」
春川「もう、最原は誰から膝枕されるか分かってるわけだけど……それでもやる意味あるの?」
東条「私はそれでも構わないと思うわ。皆もわかったともうけど、最原君の洞察力は一級品よ。たとえ相手が誰であろうが、冷静に判断してくれるはずよ」
最原「(それは正直自信無いけど……)あのさ、もし続けるなら、目隠しだけでもとってくれないかな?もう必要ないと思うんだ」
赤松「う~ん……それは……。――やっぱり駄目!私も、意識したらちょっと恥ずかしくなってきちゃったし……私の膝枕が終わるまで、そのままで!」
最原(まだしばらくは拘束されたままか……早く開放されたいな……)
赤松「あ、そうだ。アンジーさんも、そんな感じで良い?」
アンジー「えー?どうして?」
赤松「え?だってアンジーさんの膝枕ってすぐに終わっちゃったし、最原君も判断できてないみたいだから……アンジーさんももう一回――」
アンジー「ん~。そもそもさ……」
アンジー「アンジーは終一を許したなんて、一言も言ってないよね~?」
最原「えっ」
117: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/03(火) 20:31:53.56 ID:Agp/ujdh0
赤松「あ、アンジーさん!?許すも何も……最原君は何も――」
アンジー「楓はさ、まだ膝枕する前だったから良かったのかもねー。でもさ……」
アンジー「アンジーはねー、終一に膝枕していっぱい癒やしてあげようと思ったのに……終一ってばすぐに起き上がっちゃったよね?」
アンジー「なんだか、嫌われちゃったのかな?って思って……いっぱい悲しかったよ」
そんなことを、普段と変わらない変わらない様子で語るアンジーさん。
だけど――きっと、本心は今語った通りなんだと思う。
1秒も最原君と触れなかった私と違って、アンジーさんは一応ではあるが膝枕をしている。
だからこそ、早々に切り上げられてしまったことが残念だったんだね。
もちろん、最原君がアンジーさんを避けていたわけじゃない。
色々事情があったんだよ。――主に白銀さんのせいで。
アンジー「楓はさ、まだ膝枕する前だったから良かったのかもねー。でもさ……」
アンジー「アンジーはねー、終一に膝枕していっぱい癒やしてあげようと思ったのに……終一ってばすぐに起き上がっちゃったよね?」
アンジー「なんだか、嫌われちゃったのかな?って思って……いっぱい悲しかったよ」
そんなことを、普段と変わらない変わらない様子で語るアンジーさん。
だけど――きっと、本心は今語った通りなんだと思う。
1秒も最原君と触れなかった私と違って、アンジーさんは一応ではあるが膝枕をしている。
だからこそ、早々に切り上げられてしまったことが残念だったんだね。
もちろん、最原君がアンジーさんを避けていたわけじゃない。
色々事情があったんだよ。――主に白銀さんのせいで。
118: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/03(火) 20:33:40.74 ID:Agp/ujdh0
東条(なまじ膝枕の体を成していた分、『最原君に拒絶された』という思いが強まってしまったのね。無理もない話だわ。でも……)
東条「それは違うわ、アンジーさん。最原君が膝枕を即終わらせたのは、白銀さんのイタズラがトラウマになっていたせいよ。決してあなたを嫌っていたわけではないわ」
夢野「スカートの中では、ウチらの想像もつかん痴態が繰り広げられていたんじゃな」
茶柱「ぐぬぬ……女子の擁護をしたいところですが……最原さんは手錠で自由を奪われていた上に、目隠しまでされていたのでは……いや、口を使えば犯行は可能……?」
赤松「白銀さん、ちょっと後で何やったのか教えてね。あと最原君もね」
白銀「わ、私が悪かったからぁ……ごめんなさい!もう許してよぉ!」
春川「……まぁ、最原も色々と事情があったみたいだし……アンタも許してあげたら?」
アンジー「えー、駄目だよー!今更膝枕したところで、つむぎほど色々出来なそうだしー……」
アンジー「――だからね、もっと良いこと思いついたよ」
赤松「えっ……?良いこと、って……」
最原(僕にとっては良いことじゃないんだろうなぁ……)
東条「それは違うわ、アンジーさん。最原君が膝枕を即終わらせたのは、白銀さんのイタズラがトラウマになっていたせいよ。決してあなたを嫌っていたわけではないわ」
夢野「スカートの中では、ウチらの想像もつかん痴態が繰り広げられていたんじゃな」
茶柱「ぐぬぬ……女子の擁護をしたいところですが……最原さんは手錠で自由を奪われていた上に、目隠しまでされていたのでは……いや、口を使えば犯行は可能……?」
赤松「白銀さん、ちょっと後で何やったのか教えてね。あと最原君もね」
白銀「わ、私が悪かったからぁ……ごめんなさい!もう許してよぉ!」
春川「……まぁ、最原も色々と事情があったみたいだし……アンタも許してあげたら?」
アンジー「えー、駄目だよー!今更膝枕したところで、つむぎほど色々出来なそうだしー……」
アンジー「――だからね、もっと良いこと思いついたよ」
赤松「えっ……?良いこと、って……」
最原(僕にとっては良いことじゃないんだろうなぁ……)
119: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/03(火) 20:36:33.69 ID:Agp/ujdh0
アンジー「モノクマ―!モノクマ、いるー?」
春川「……モノクマ?こんなところで呼び出したって、アイツが来るわけが」
モノクマ「はいはーい!お呼びとあらば即・参・上!学園のアイドル、モノクマですよ~。うぷぷぷぷ」
春川「うわ、本当に来た!アンタ、一応学園長じゃなかったっけ?……学園長って、本当は暇なの?」
モノクマ「失敬な!僕はいつだって忙しいの!その忙しい合間を縫ってオマエラに会いに来たんだから、もっと感謝しろよ!」
夢野「別に会いたくはなかったんじゃが……」
茶柱「同感です」
モノクマ「うぅ、グスン……ひどいなぁ。……で、一体僕に何の様かなー?今ヒマだから話し聞いてあげるよ!」
入間「やっぱり暇なんじゃねーか!」
アンジー「実はねー、かくかくしかじかでー」
モノクマ「これきよしおしお、と。成程ね~。最原君、やってしまいましたなぁ」
赤松「えっと……モノクマにさっきのことを話すのが、アンジーさんの言ってた『良いこと』?」
東条(いえ、おそらく違うわね……もっと厄介な予感がするわ)
アンジー「ううん?違うよ?モノクマにはね、そんな乙女心を弄んだ終一に――」
アンジー「――神った『オシオキ』を考えて欲しいんだー」
春川「……モノクマ?こんなところで呼び出したって、アイツが来るわけが」
モノクマ「はいはーい!お呼びとあらば即・参・上!学園のアイドル、モノクマですよ~。うぷぷぷぷ」
春川「うわ、本当に来た!アンタ、一応学園長じゃなかったっけ?……学園長って、本当は暇なの?」
モノクマ「失敬な!僕はいつだって忙しいの!その忙しい合間を縫ってオマエラに会いに来たんだから、もっと感謝しろよ!」
夢野「別に会いたくはなかったんじゃが……」
茶柱「同感です」
モノクマ「うぅ、グスン……ひどいなぁ。……で、一体僕に何の様かなー?今ヒマだから話し聞いてあげるよ!」
入間「やっぱり暇なんじゃねーか!」
アンジー「実はねー、かくかくしかじかでー」
モノクマ「これきよしおしお、と。成程ね~。最原君、やってしまいましたなぁ」
赤松「えっと……モノクマにさっきのことを話すのが、アンジーさんの言ってた『良いこと』?」
東条(いえ、おそらく違うわね……もっと厄介な予感がするわ)
アンジー「ううん?違うよ?モノクマにはね、そんな乙女心を弄んだ終一に――」
アンジー「――神った『オシオキ』を考えて欲しいんだー」
120: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/03(火) 20:39:31.89 ID:Agp/ujdh0
赤松「え、ええ!?お、お仕置き!?」
茶柱「そ、それはやり過ぎではないですか?いくらなんでも、命を奪うのはかわいそうだと思うのですが……」
最原「ちょっ!?茶柱さんの中では、お仕置きイコール死刑なの!?」
茶柱「男死に対するお仕置きならば妥当では?」
アンジー「あ、勿論……痛かったり辛かったりー、終一が悲しんだりするようなのは無しだよ?」
アンジー「むしろ、もっとアンジーと終一が仲良くなれるような、神ったやつがいいな」
モノクマ「うぷぷぷぷ!そういうことなら、お任せあれ!というか、もう考えてあるんだよね」
白銀「ええ!?いつの間に……」
モノクマ「だって、ここで起きたことは全部、監視カメラで見てたからね」
入間「はぁ!?お前、人の研究室にそんなもの付けてたのかよ!?」
モノクマ「あのさぁ、入間サン……一応この研究室って、才囚学園の中でもトップクラスに予算を注ぎ込んでるわけ」
モノクマ「機密情報だって多いし……それを問題児であるキミに預けるわけだから、当然それくらいの対応するに決まってるでしょ!」
東条「……一概に抗議もできないのが辛いところね」
赤松「うん……納得の理由だったよ」
入間「じゃ、じゃあ……俺様が研究室内でやってたあんなことやこんなことも、全部見られてたっていうのか!?」
入間「そ、そんなぁ……あっ、それもなんか良いかもっ……」
モノクマ「話戻していい?じゃあ、早速だけど最原君へのオシオキを発表したいと思いまーす!」
思わぬ乱入者、思わぬ展開により
若干混乱しかけた頭も、徐々に冷静さを取り戻してきた。
その場にいた皆(入間さんを除く)が固唾を呑んで見守る中
最原君への『オシオキ』が言い渡されようとしていた
モノクマ「――内容は、ズバリ!『逆膝枕』!」
茶柱「そ、それはやり過ぎではないですか?いくらなんでも、命を奪うのはかわいそうだと思うのですが……」
最原「ちょっ!?茶柱さんの中では、お仕置きイコール死刑なの!?」
茶柱「男死に対するお仕置きならば妥当では?」
アンジー「あ、勿論……痛かったり辛かったりー、終一が悲しんだりするようなのは無しだよ?」
アンジー「むしろ、もっとアンジーと終一が仲良くなれるような、神ったやつがいいな」
モノクマ「うぷぷぷぷ!そういうことなら、お任せあれ!というか、もう考えてあるんだよね」
白銀「ええ!?いつの間に……」
モノクマ「だって、ここで起きたことは全部、監視カメラで見てたからね」
入間「はぁ!?お前、人の研究室にそんなもの付けてたのかよ!?」
モノクマ「あのさぁ、入間サン……一応この研究室って、才囚学園の中でもトップクラスに予算を注ぎ込んでるわけ」
モノクマ「機密情報だって多いし……それを問題児であるキミに預けるわけだから、当然それくらいの対応するに決まってるでしょ!」
東条「……一概に抗議もできないのが辛いところね」
赤松「うん……納得の理由だったよ」
入間「じゃ、じゃあ……俺様が研究室内でやってたあんなことやこんなことも、全部見られてたっていうのか!?」
入間「そ、そんなぁ……あっ、それもなんか良いかもっ……」
モノクマ「話戻していい?じゃあ、早速だけど最原君へのオシオキを発表したいと思いまーす!」
思わぬ乱入者、思わぬ展開により
若干混乱しかけた頭も、徐々に冷静さを取り戻してきた。
その場にいた皆(入間さんを除く)が固唾を呑んで見守る中
最原君への『オシオキ』が言い渡されようとしていた
モノクマ「――内容は、ズバリ!『逆膝枕』!」
125: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/04(水) 22:33:45.73 ID:HOMFDn/20
赤松「ぎゃ、逆膝枕、って……?」
春川「要は……最原がアンジーに膝枕する、ってこと?」
夢野「なんじゃ、思ったよりは軽いお仕置きじゃのう」
茶柱「流石にそれは甘すぎるのでは?女子に膝枕するなんて、むしろご褒美じゃないですか!」
最原「茶柱さんは誰の味方なの!?」
茶柱「私にそれを言わせるつもりですか?」
最原「ああ、まぁ、うん。そうだよね……」
モノクマ「うぷぷ……オマエラわかってないね~」
モノクマ「健全な男子にとって、女子を膝枕するってことがどれだけ大事か、考えてご覧よ」
モノクマ「だって自分の下半身に、女の子の顔が近づくわけだからね!下手したら男のロマン砲が暴発するかもしれないし、たまったもんじゃないと思うよ!」
モノクマ「あ、手錠と目隠しはそのままでね。そんな自由の効かない状況で、最原クンは不安と期待でワックワクのドッキドキってわけさ!」
春川「要は……最原がアンジーに膝枕する、ってこと?」
夢野「なんじゃ、思ったよりは軽いお仕置きじゃのう」
茶柱「流石にそれは甘すぎるのでは?女子に膝枕するなんて、むしろご褒美じゃないですか!」
最原「茶柱さんは誰の味方なの!?」
茶柱「私にそれを言わせるつもりですか?」
最原「ああ、まぁ、うん。そうだよね……」
モノクマ「うぷぷ……オマエラわかってないね~」
モノクマ「健全な男子にとって、女子を膝枕するってことがどれだけ大事か、考えてご覧よ」
モノクマ「だって自分の下半身に、女の子の顔が近づくわけだからね!下手したら男のロマン砲が暴発するかもしれないし、たまったもんじゃないと思うよ!」
モノクマ「あ、手錠と目隠しはそのままでね。そんな自由の効かない状況で、最原クンは不安と期待でワックワクのドッキドキってわけさ!」
126: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/04(水) 22:34:51.33 ID:HOMFDn/20
赤松「お、男のロマン砲、って……」カアア
最原「ちょ、ちょっと!勝手に人の気持を捏造するなよ!大体、何の権限があってお前が僕のオシオキを決めるんだ!」
モノクマ「んー?じゃあ本校みたいに、『学級裁判』でも開いてみる?生徒間の問題は生徒間で解決するっていうのも、学園長としては素晴らしい考えだと思うよ」
モノクマ「ただし!そうなったら他のクラスメート全員に今日のことを説明しないといけないよね!それは避けた方がいいんじゃないのかな~?うぷぷぷぷぷ」
最原「うぅ……」
東条「王馬君辺りに知られたら、更に面倒なことになりそうね」
白銀「私が言うのも何だけど、受け入れたほうがいいんじゃないかなぁ?」
夢野「確かに白銀にとってはその方がいいじゃろうな。お主がやった行いも皆に知れ渡ってしまうからのう」
白銀「そ、そういうのじゃないってば!」
春川「私としても……あんまり他の奴に話すのは気が進まないかな」
赤松(百田くんはそんなこと気にしないと思うけどね。ただ……)
モノクマ「で?どうなのよ最原クン?」
最原「……わかった。オシオキを受け入れるよ」
アンジー「うんうん。終一ならそう言ってくれると思ったよー」
赤松(……やっぱり、そうなっちゃうよね。最原君は優しいもんね。嫌がってる人がいるなら、自分の都合を優先するはずないし)
アンジー「――で、モノクマ?それだけじゃないんでしょ?」
赤松「え?」
最原「えっ」
最原「ちょ、ちょっと!勝手に人の気持を捏造するなよ!大体、何の権限があってお前が僕のオシオキを決めるんだ!」
モノクマ「んー?じゃあ本校みたいに、『学級裁判』でも開いてみる?生徒間の問題は生徒間で解決するっていうのも、学園長としては素晴らしい考えだと思うよ」
モノクマ「ただし!そうなったら他のクラスメート全員に今日のことを説明しないといけないよね!それは避けた方がいいんじゃないのかな~?うぷぷぷぷぷ」
最原「うぅ……」
東条「王馬君辺りに知られたら、更に面倒なことになりそうね」
白銀「私が言うのも何だけど、受け入れたほうがいいんじゃないかなぁ?」
夢野「確かに白銀にとってはその方がいいじゃろうな。お主がやった行いも皆に知れ渡ってしまうからのう」
白銀「そ、そういうのじゃないってば!」
春川「私としても……あんまり他の奴に話すのは気が進まないかな」
赤松(百田くんはそんなこと気にしないと思うけどね。ただ……)
モノクマ「で?どうなのよ最原クン?」
最原「……わかった。オシオキを受け入れるよ」
アンジー「うんうん。終一ならそう言ってくれると思ったよー」
赤松(……やっぱり、そうなっちゃうよね。最原君は優しいもんね。嫌がってる人がいるなら、自分の都合を優先するはずないし)
アンジー「――で、モノクマ?それだけじゃないんでしょ?」
赤松「え?」
最原「えっ」
127: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/04(水) 22:36:28.29 ID:HOMFDn/20
モノクマ「あれれー?アンジーさんにはバレちゃってたかー」
アンジー「だって、転子が言ってたみたいに……それだけだと、軽すぎるよね?」
アンジー「アンジーが受けた悲しみは、そんなものじゃ癒やされないかなー」
モノクマ「うぷぷぷぷ。それじゃあご要望にお答えして、追加条件を発表したいと思いまーす!」
モノクマ「最原君クンは、目隠し・手錠に加えて……パンツ一丁で膝枕してもらうよ!」
最原「!?」
赤松「!?」
モノクマ「男女、拘束、膝枕。何も起きない筈がなく……」
モノクマ「あ、今の『起きない』って、ダブルミーニングになってたんだけど、気付いてくれたかな?」
モノクマ「うぷぷぷぷ……気をつけた方がいいよ、最原クン。パンツ一枚の状態じゃ、ズボンのシワってことで誤魔化せないからね!」
最原「ちょ、ちょっと……待ってよ!流石に、それは!」
モノクマ「んー?パンツ一枚じゃ恥ずかしい?しょうがないな。じゃあ上半身はそのままでいいよ」
モノクマ「ただし!下半身はパンツ以外の着用は認めないからね!」
アンジー「だって、転子が言ってたみたいに……それだけだと、軽すぎるよね?」
アンジー「アンジーが受けた悲しみは、そんなものじゃ癒やされないかなー」
モノクマ「うぷぷぷぷ。それじゃあご要望にお答えして、追加条件を発表したいと思いまーす!」
モノクマ「最原君クンは、目隠し・手錠に加えて……パンツ一丁で膝枕してもらうよ!」
最原「!?」
赤松「!?」
モノクマ「男女、拘束、膝枕。何も起きない筈がなく……」
モノクマ「あ、今の『起きない』って、ダブルミーニングになってたんだけど、気付いてくれたかな?」
モノクマ「うぷぷぷぷ……気をつけた方がいいよ、最原クン。パンツ一枚の状態じゃ、ズボンのシワってことで誤魔化せないからね!」
最原「ちょ、ちょっと……待ってよ!流石に、それは!」
モノクマ「んー?パンツ一枚じゃ恥ずかしい?しょうがないな。じゃあ上半身はそのままでいいよ」
モノクマ「ただし!下半身はパンツ以外の着用は認めないからね!」
128: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/04(水) 22:37:43.31 ID:HOMFDn/20
最原「そ、そんな……」
アンジー「にゃはは、神ってるね~!」
モノクマ「そうそう、女子の方も、パンツを脱がせるのは禁止だからね!ボクはほんのり甘酸っぱいのは大好物だけど、ストレートなのはアウトだよ!当然だよね?ここ教育機関だもん!」
モノクマ「そういうわけだから、注意してね。赤松さん、アンジーさん」
アンジー「うん、わかったよ~」
赤松「え、ええ!?なんでそこで私の名前出すの!?」
モノクマ「え?だってこれは君たち2人への贖罪のために行うオシオキなんだよ?当然、膝枕の対象には赤松さんも含まれてるよ」
モノクマ「ふー疲れた疲れた。じゃあそういうわけだから……後はヨロシクね!ルールを守って楽しくオシオキ!」
そう言い残して、モノクマは嵐のように消え去ってしまった。
アンジーさんとまだトリップしてる入間さんを除いて
その場にいる全員が呆然としていた。
突然のことでまだ頭が追いついてないけど――
こ、これって……私も、オシオキに参加しないといけないってことなの?
ちょっとこれは、いきなりすぎるというか……
赤松「と、というか……私は別に贖罪なんか望んで無いし……最原君を困らせるぐらいなら――」
オシオキなんか参加しない、と言いかけた私を止めたのは
意外な人物だった。
アンジー「にゃはは、神ってるね~!」
モノクマ「そうそう、女子の方も、パンツを脱がせるのは禁止だからね!ボクはほんのり甘酸っぱいのは大好物だけど、ストレートなのはアウトだよ!当然だよね?ここ教育機関だもん!」
モノクマ「そういうわけだから、注意してね。赤松さん、アンジーさん」
アンジー「うん、わかったよ~」
赤松「え、ええ!?なんでそこで私の名前出すの!?」
モノクマ「え?だってこれは君たち2人への贖罪のために行うオシオキなんだよ?当然、膝枕の対象には赤松さんも含まれてるよ」
モノクマ「ふー疲れた疲れた。じゃあそういうわけだから……後はヨロシクね!ルールを守って楽しくオシオキ!」
そう言い残して、モノクマは嵐のように消え去ってしまった。
アンジーさんとまだトリップしてる入間さんを除いて
その場にいる全員が呆然としていた。
突然のことでまだ頭が追いついてないけど――
こ、これって……私も、オシオキに参加しないといけないってことなの?
ちょっとこれは、いきなりすぎるというか……
赤松「と、というか……私は別に贖罪なんか望んで無いし……最原君を困らせるぐらいなら――」
オシオキなんか参加しない、と言いかけた私を止めたのは
意外な人物だった。
129: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/04(水) 22:38:34.87 ID:HOMFDn/20
東条「いいえ、赤松さん。あなたもちゃんと参加するべきよ」
赤松「へ!?と、東条さん、何言って――」
東条「――彼女を1人で好きにさせたら、今度こそ何をするかわからないわよ」ボソッ
赤松「あっ……」
東条「さっきはある意味お預けを食らってしまったようなもの。そのフラストレーションをこのオシオキで発散しようとしてるのかもしれないわ」
東条「だから、あなたが見張っておくべきよ。何か間違いが起きないように」
赤松「……」
東条(とは言っても、本当に一線を越えようとしたら流石にモノクマが止めるでしょうけどね。監視カメラもあることだし)
東条(このオシオキは、あなたにとっても自分の気持に素直になるチャンスじゃないかしら。頑張ってね、赤松さん)
赤松「へ!?と、東条さん、何言って――」
東条「――彼女を1人で好きにさせたら、今度こそ何をするかわからないわよ」ボソッ
赤松「あっ……」
東条「さっきはある意味お預けを食らってしまったようなもの。そのフラストレーションをこのオシオキで発散しようとしてるのかもしれないわ」
東条「だから、あなたが見張っておくべきよ。何か間違いが起きないように」
赤松「……」
東条(とは言っても、本当に一線を越えようとしたら流石にモノクマが止めるでしょうけどね。監視カメラもあることだし)
東条(このオシオキは、あなたにとっても自分の気持に素直になるチャンスじゃないかしら。頑張ってね、赤松さん)
130: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/04(水) 22:39:52.04 ID:HOMFDn/20
赤松「……わかったよ。私も、このオシオキに――」
最原「ちょ、誰!?何してるの!?」
アンジー「じっとしててよ終一。すぐ済むから」
赤松「って、何してるのアンジーさん!?」
アンジー「んー?だって、終一は手錠付けられてるから……自分でズボン脱げないでしょ?だからアンジーが手伝ってあげてるんだよ」
赤松「そ、それはそうだけど……」
入間「……アレ?モノクマのやついつの間に消えたんだ?」
赤松「あー!もう!皆、解散だよ!アンジーさんと私以外、女子は出ていってね!」
入間「ええ!?ここ、俺様の研究室なのに!?」
赤松「ゴメン!けど、最原君の名誉に関わるから!ほら、早く早く!」
夢野「赤松にしては強引じゃのう。まぁ、無理もないか」
茶柱「あ、あの、最原さん。あまり気にしないでくださいね。今更かもしれませんが、最原さんが悪い人じゃないってことは、転子たちもよくわかってますから……それでは!」
白銀「うぅ……本当にごめんね最原君!後この事はどうか内密に!」
春川「結局、膝枕検証実験もうやむやになったね。時間無駄にした気分だよ」
東条「そう思うのも無理はないけれど、一番の被害者は最原君よ。私も、後でフォローしてあげなければね。――メイドとして」
入間「よくわかんねーけど……結局、俺様を超える膝枕は存在しなかったってことだな!ヒャーッヒャッヒャッ!」
バタン
最原「ちょ、誰!?何してるの!?」
アンジー「じっとしててよ終一。すぐ済むから」
赤松「って、何してるのアンジーさん!?」
アンジー「んー?だって、終一は手錠付けられてるから……自分でズボン脱げないでしょ?だからアンジーが手伝ってあげてるんだよ」
赤松「そ、それはそうだけど……」
入間「……アレ?モノクマのやついつの間に消えたんだ?」
赤松「あー!もう!皆、解散だよ!アンジーさんと私以外、女子は出ていってね!」
入間「ええ!?ここ、俺様の研究室なのに!?」
赤松「ゴメン!けど、最原君の名誉に関わるから!ほら、早く早く!」
夢野「赤松にしては強引じゃのう。まぁ、無理もないか」
茶柱「あ、あの、最原さん。あまり気にしないでくださいね。今更かもしれませんが、最原さんが悪い人じゃないってことは、転子たちもよくわかってますから……それでは!」
白銀「うぅ……本当にごめんね最原君!後この事はどうか内密に!」
春川「結局、膝枕検証実験もうやむやになったね。時間無駄にした気分だよ」
東条「そう思うのも無理はないけれど、一番の被害者は最原君よ。私も、後でフォローしてあげなければね。――メイドとして」
入間「よくわかんねーけど……結局、俺様を超える膝枕は存在しなかったってことだな!ヒャーッヒャッヒャッ!」
バタン
131: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/04(水) 22:41:58.93 ID:HOMFDn/20
こうして、超高校級の発明家の研究室の中には
私とアンジーさん……それに、目隠しされた状態で手錠で拘束され
更には下半身は下着以外何も身に着けておらず
不安げな表情でソファーに座っている最原君の3人のみが残された
――明らかにおかしいよね、この状況
ど、どうしよう。顔が異常に熱いよ……
アンジー「――終一。怖がらなくていいよ?」ボソッ
最原「!?」ビクッ
アンジー「アンジーは、終一の嫌がることなんてしないから。むしろ逆」
アンジー「終一が悦んでくれること、嬉しいと思ってくれることを沢山してあげる」
アンジー「だから、いっぱい、いーっぱい……ドロドロに神っちゃおうね……?」
最原「う、うぅ……」
私とアンジーさん……それに、目隠しされた状態で手錠で拘束され
更には下半身は下着以外何も身に着けておらず
不安げな表情でソファーに座っている最原君の3人のみが残された
――明らかにおかしいよね、この状況
ど、どうしよう。顔が異常に熱いよ……
アンジー「――終一。怖がらなくていいよ?」ボソッ
最原「!?」ビクッ
アンジー「アンジーは、終一の嫌がることなんてしないから。むしろ逆」
アンジー「終一が悦んでくれること、嬉しいと思ってくれることを沢山してあげる」
アンジー「だから、いっぱい、いーっぱい……ドロドロに神っちゃおうね……?」
最原「う、うぅ……」
132: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/04(水) 22:42:45.51 ID:HOMFDn/20
……ちょっと目を離した隙に、アンジーさんが最原君の耳元で何か囁いてる
なんか、最原君も顔真っ赤にしてるし……
――私だって、最原君に伝えたい事は、いっぱいあるんだから
アンジー「そうだ、楓ー。この膝枕も、さっきみたいに終一に当てて貰おうよ」
赤松「……え?」
アンジー「アンジーたちで終一にアピールしてー、今どっちを膝枕してるか『推理』してもらうんだよ。神ってるでしょ?」
最原「い、いや……僕はもうそんなこと」
赤松「……わかった。そうしようよ」
最原「……えぇ!?あ、赤松さん!?」
なんか、最原君も顔真っ赤にしてるし……
――私だって、最原君に伝えたい事は、いっぱいあるんだから
アンジー「そうだ、楓ー。この膝枕も、さっきみたいに終一に当てて貰おうよ」
赤松「……え?」
アンジー「アンジーたちで終一にアピールしてー、今どっちを膝枕してるか『推理』してもらうんだよ。神ってるでしょ?」
最原「い、いや……僕はもうそんなこと」
赤松「……わかった。そうしようよ」
最原「……えぇ!?あ、赤松さん!?」
133: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/04(水) 22:45:21.60 ID:HOMFDn/20
――宣戦布告ってわけじゃないけど。
私もアンジーさんに負けてられない。
口に出さなきゃ、伝えられないことだってあるもんね。
だから私も座ってる最原君に近づいて
アンジーさんと同じように、耳元で囁いてみた。
赤松「あ、あのね……最原君。今、最原君が目隠ししてくれててよかったよ……私、今顔真っ赤になってるだろうから……」ボソッ
最原「う、うん……」
アンジー「おー。楓もやる気満々だねー!」
赤松「私もさ、その……頑張るから。私だってわかってもらえるよう、いっぱいアピールするから」
赤松「アンジーさんと同じくらい……ううん、アンジーさんに負けないくらい、沢山、アピールするから」
赤松「――だから、私に、気付いてね?」
赤松「……信じてるからね?『超高校級の探偵』――『最原終一』君?」
終里
私もアンジーさんに負けてられない。
口に出さなきゃ、伝えられないことだってあるもんね。
だから私も座ってる最原君に近づいて
アンジーさんと同じように、耳元で囁いてみた。
赤松「あ、あのね……最原君。今、最原君が目隠ししてくれててよかったよ……私、今顔真っ赤になってるだろうから……」ボソッ
最原「う、うん……」
アンジー「おー。楓もやる気満々だねー!」
赤松「私もさ、その……頑張るから。私だってわかってもらえるよう、いっぱいアピールするから」
赤松「アンジーさんと同じくらい……ううん、アンジーさんに負けないくらい、沢山、アピールするから」
赤松「――だから、私に、気付いてね?」
赤松「……信じてるからね?『超高校級の探偵』――『最原終一』君?」
終里
134: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/04(水) 22:46:36.63 ID:HOMFDn/20
赤松と最原がイチャイチャしてるSSが意外と少なかったので自分で書きました。
これで完結です。
お付き合い頂きありがとうございました。
これで完結です。
お付き合い頂きありがとうございました。
136: ◆nd9x4dt9shCh 2017/10/04(水) 22:49:02.13 ID:HOMFDn/20
関係があるかもしれないSS
・舞園「超高校級の耳かきボイス」
・苗木「超高校級のセクハラ裁判」
html化依頼出してきます
・舞園「超高校級の耳かきボイス」
・苗木「超高校級のセクハラ裁判」
html化依頼出してきます
137: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 23:52:27.00 ID:c6b5JbeA0
ラストが最高に可愛い
139: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/05(木) 12:38:45.54 ID:WJ8X8eiVo
続きも見たかった
140: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/05(木) 12:41:53.93 ID:H058+tBEo
スラスラ読めるな~と思ったらセクハラ裁判の人でしたか納得
141: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/05(木) 18:05:43.40 ID:3KjLY72a0
すっかり蚊帳の外の入間さんェ……
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504354712/
Entry ⇒ 2017.10.12 | Category ⇒ ダンガンロンパ | Comments (0)
[ダンガンロンパv3] 夢野「キーボを階段から突き落としてしまったわい…」
1: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 21:49:41.11 ID:kmUnL3Qa0
ダンガンロンパv3ネタバレがあるので気をつけてください。
キャラ崩壊が多少あります。
時間軸は第三章あたり。
作者はキーボが嫌いと言うわけではない。
作者の気がつかない矛盾があったらごめんなさい。
あなたの押しキャラが殺害されてしまう可能性があるのでそこはご理解ください。
夢野は神様を信じなかった設定です。
日曜日までには仕上げたい。
キャラ崩壊が多少あります。
時間軸は第三章あたり。
作者はキーボが嫌いと言うわけではない。
作者の気がつかない矛盾があったらごめんなさい。
あなたの押しキャラが殺害されてしまう可能性があるのでそこはご理解ください。
夢野は神様を信じなかった設定です。
日曜日までには仕上げたい。
2: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 21:52:11.32 ID:kmUnL3Qa0
ウチの名は夢野 秘密子。超高校級の魔法使いなのだが……世間では超高校級のマジシャンで通っておる。
夢野「やれやれ……もう神様なんてこりごりだわい……二回も事件が起こるとは………」
夢野「もう、何も起こらないのを祈るしかないのう……って神を信じないって決めたばかりなのに何を言っておるんじゃ……」
夢野「おや…………あれはキーボではないか。あんな階段の所でなにやっておるんじゃ?あんなところにいたら邪魔ではないか。全く、ロボットのくせに…」
夢野「……そうじゃ!キーボの奴をびっくりさせてやろう。キーボの奴とは初めて会ったときからだいぶ仲が良くなっているし、謝れば許してくれるしのう……」
ウチはゆっくりとキーボに近づいた…そして…
夢野「おい!キーボ!そこにいると邪魔じゃぞ!」
と言いながらキーボの背中を押した。
キーボ「うわぁ!」
そう言いながらキーボはバランスを崩し、階段から倒れてしまったのじゃ!
階段から落ちていくキーボは何回も階段に叩きつけられた。
バキッ!
階段の一番下まで行ったとき、キーボは二つに分かれた。
夢野「キーボ……?」
ウチは急いでキーボに近づいた。
夢野「生きておるか?」
キーボの目の前に手をかざしてみたがキーボは何も反応しなかった。
あたりまえじゃ、真っ二つじゃし。逆に生きていたら怖いわい。
夢野「なんてことじゃ!キーボを階段から突き落として壊してしまったわい…」
夢野「やれやれ……もう神様なんてこりごりだわい……二回も事件が起こるとは………」
夢野「もう、何も起こらないのを祈るしかないのう……って神を信じないって決めたばかりなのに何を言っておるんじゃ……」
夢野「おや…………あれはキーボではないか。あんな階段の所でなにやっておるんじゃ?あんなところにいたら邪魔ではないか。全く、ロボットのくせに…」
夢野「……そうじゃ!キーボの奴をびっくりさせてやろう。キーボの奴とは初めて会ったときからだいぶ仲が良くなっているし、謝れば許してくれるしのう……」
ウチはゆっくりとキーボに近づいた…そして…
夢野「おい!キーボ!そこにいると邪魔じゃぞ!」
と言いながらキーボの背中を押した。
キーボ「うわぁ!」
そう言いながらキーボはバランスを崩し、階段から倒れてしまったのじゃ!
階段から落ちていくキーボは何回も階段に叩きつけられた。
バキッ!
階段の一番下まで行ったとき、キーボは二つに分かれた。
夢野「キーボ……?」
ウチは急いでキーボに近づいた。
夢野「生きておるか?」
キーボの目の前に手をかざしてみたがキーボは何も反応しなかった。
あたりまえじゃ、真っ二つじゃし。逆に生きていたら怖いわい。
夢野「なんてことじゃ!キーボを階段から突き落として壊してしまったわい…」
3: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 21:54:19.35 ID:kmUnL3Qa0
夢野「どうするべきなんじゃ?過失とはいえ、学園の生徒扱いされているキーボを殺ロボしたとなると赤松や東条みたいにオシオキ…」
夢野「だ、誰かに相談しよう。このことを他言しなそうな奴に…」
………………
…………
……
アンジー『秘密子ー』
夢野「アンジーはダメじゃ。あやつは星殺害の裁判でウチが怪しいと真っ先に言いおったからな」
茶柱『夢野さん!』
夢野「転子もダメじゃ。あいつは口は割らぬかもしれんが…」
茶柱『黙っている代わりのお礼が欲しいんですが……ぐへへ……』
夢野「あいつにはそっちのケがあるからのう。逆にウチが危なくなる…やさしそうな奴でいないかのう…」
王馬、入間、春川、真宮寺「夢野(さん)!」
夢野「除外」
ゴン太『夢野さん!』
夢野「う~ん、ゴン太は黙っているかも知れぬがだまされやすいしのう。うっかり皆にしゃべりそうじゃ」
百田『夢野!』
夢野「キーボのことについて怒られそうじゃ。説教はメンドイ……」
最原『夢野さん!』
夢野「となると信頼度、頭の良さ、それとやさしさの観点から最原に決まりじゃ」
夢野「誰か忘れている気もするが早速相談しにいくかのう」
夢野「おっと、その間にキーボはウチの研究室に隠しておこうかの」
夢野「だ、誰かに相談しよう。このことを他言しなそうな奴に…」
………………
…………
……
アンジー『秘密子ー』
夢野「アンジーはダメじゃ。あやつは星殺害の裁判でウチが怪しいと真っ先に言いおったからな」
茶柱『夢野さん!』
夢野「転子もダメじゃ。あいつは口は割らぬかもしれんが…」
茶柱『黙っている代わりのお礼が欲しいんですが……ぐへへ……』
夢野「あいつにはそっちのケがあるからのう。逆にウチが危なくなる…やさしそうな奴でいないかのう…」
王馬、入間、春川、真宮寺「夢野(さん)!」
夢野「除外」
ゴン太『夢野さん!』
夢野「う~ん、ゴン太は黙っているかも知れぬがだまされやすいしのう。うっかり皆にしゃべりそうじゃ」
百田『夢野!』
夢野「キーボのことについて怒られそうじゃ。説教はメンドイ……」
最原『夢野さん!』
夢野「となると信頼度、頭の良さ、それとやさしさの観点から最原に決まりじゃ」
夢野「誰か忘れている気もするが早速相談しにいくかのう」
夢野「おっと、その間にキーボはウチの研究室に隠しておこうかの」
5: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 21:56:50.21 ID:kmUnL3Qa0
夢野「ん?どうやら最原は食堂にいるようじゃ」
食堂
百田「終一!お前はエロ本はどこに隠していたんだ?」
最原「いきなりだね。百田君……」
百田「いやー男だけで話す事と言ったらこれしかないからな!で?どうなんだ?」
最原「うーん、僕はエロ本じゃなくてAVとかを本とかに挟んだよ。後、帽子に入れて常日頃から持ち歩いたり…」
百田「へぇ、そうなんだな。なかなか策士だな」
最原「それで帽子に触れる人がいたらキレるキャラでいればバレない!」
最原「まあ、みんなやっていると思うけど………」
百田「まあ、俺は漢らしく堂々とプレステ2に入れっぱなしにしといたぜ!」
最原「へぇ………」
……………
………
…
夢野「あいつらは食堂でなんちゅう話をしておるんじゃ………ん?」
夢野「隠すといえば………そうか!」
夢野(確か校則では『「死体発見アナウンス」は3人以上の生徒が死体を発見すると流れます。』)
夢野(誰にも見つけられんようにすればよいではないか!)
夢野(あとはその方法じゃが………………プレステ?)
プレステ
↓
プレス
↓
鉄を潰す
↓
キーボの遺体バラバラ
夢野(そうじゃ!キーボの遺体を隠しやすいようにバラバラにしようかの)
食堂
百田「終一!お前はエロ本はどこに隠していたんだ?」
最原「いきなりだね。百田君……」
百田「いやー男だけで話す事と言ったらこれしかないからな!で?どうなんだ?」
最原「うーん、僕はエロ本じゃなくてAVとかを本とかに挟んだよ。後、帽子に入れて常日頃から持ち歩いたり…」
百田「へぇ、そうなんだな。なかなか策士だな」
最原「それで帽子に触れる人がいたらキレるキャラでいればバレない!」
最原「まあ、みんなやっていると思うけど………」
百田「まあ、俺は漢らしく堂々とプレステ2に入れっぱなしにしといたぜ!」
最原「へぇ………」
……………
………
…
夢野「あいつらは食堂でなんちゅう話をしておるんじゃ………ん?」
夢野「隠すといえば………そうか!」
夢野(確か校則では『「死体発見アナウンス」は3人以上の生徒が死体を発見すると流れます。』)
夢野(誰にも見つけられんようにすればよいではないか!)
夢野(あとはその方法じゃが………………プレステ?)
プレステ
↓
プレス
↓
鉄を潰す
↓
キーボの遺体バラバラ
夢野(そうじゃ!キーボの遺体を隠しやすいようにバラバラにしようかの)
7: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 21:59:02.87 ID:kmUnL3Qa0
超高校級のマジシャンの研究教室
夢野「よし!キーボをこの外から見ると鏡のせいで…じゃなくて魔法で空っぽに見える箱に入れておくかの!」
夢野「突っかかってはいらんわい…仕方ないのう。やっぱりバラバラにする必要があったのか。なら小さくバラバラにするかの」
夢野「この肉系極大魔法・人体切断用の大型カッターでな!」
ガリガリガリガリガリガリ
夢野「おお!まるで冷凍マグロの解体ショーのようじゃ!」
夢野「これを何回も切断していけば………」
夢野「よし!キーボの遺体を粉々にできたぞ!」
夢野「あとはこのキーボ粉をバケツにいれて………それを箱に入れれば………完成じゃ!」
夢野「これで誰にもキーボのことはバレんわい」
夢野「さて…今日はもう個室でゆっくりするかの………色々あって疲れたわい」
夢野「よし!キーボをこの外から見ると鏡のせいで…じゃなくて魔法で空っぽに見える箱に入れておくかの!」
夢野「突っかかってはいらんわい…仕方ないのう。やっぱりバラバラにする必要があったのか。なら小さくバラバラにするかの」
夢野「この肉系極大魔法・人体切断用の大型カッターでな!」
ガリガリガリガリガリガリ
夢野「おお!まるで冷凍マグロの解体ショーのようじゃ!」
夢野「これを何回も切断していけば………」
夢野「よし!キーボの遺体を粉々にできたぞ!」
夢野「あとはこのキーボ粉をバケツにいれて………それを箱に入れれば………完成じゃ!」
夢野「これで誰にもキーボのことはバレんわい」
夢野「さて…今日はもう個室でゆっくりするかの………色々あって疲れたわい」
8: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 22:00:54.97 ID:kmUnL3Qa0
次の日
最原(最近何もなさ過ぎて暇すぎる…)
最原(アンジーさんが何かアクションをするかと思えばしないし…)
最原(逆にそろそろ何か起こらないか不安になるな…みんな春川さんを警戒しているし…)
最原(…いやそんなことに負けちゃダメだ!みんなでここから出るようにがんばろう!)
最原「とりあえず、春川さんのことは百田君にまかせて、色々学園について調べるか」
そう決めた僕は食堂へと向かった。
食堂
最原「あれ?今日の朝ごはんは豪華だね?誰が作ったの?」
机の上にはなぜかお寿司があった。
白銀「いやー、なんだかマグロのお寿司が食べたい気分になってね。ちょっと、作ってみたんだ」
茶柱「白銀さん!これおいしいですよ。最高です!」
アンジー「おいしいねー神ってるよー」
真宮寺「そうだね。なかなかおいしいよ。白銀さんはこんなことも出来るんだネ」
真宮寺「人間…いや…すしっていいよね」
そう言いながら彼は両手を広げた。
すしざんまい出来て彼も満足そうだ。
王馬「出ました!真宮寺ちゃんの十八番、すしざんまい!」
百田「ははは!」
最原(最近何もなさ過ぎて暇すぎる…)
最原(アンジーさんが何かアクションをするかと思えばしないし…)
最原(逆にそろそろ何か起こらないか不安になるな…みんな春川さんを警戒しているし…)
最原(…いやそんなことに負けちゃダメだ!みんなでここから出るようにがんばろう!)
最原「とりあえず、春川さんのことは百田君にまかせて、色々学園について調べるか」
そう決めた僕は食堂へと向かった。
食堂
最原「あれ?今日の朝ごはんは豪華だね?誰が作ったの?」
机の上にはなぜかお寿司があった。
白銀「いやー、なんだかマグロのお寿司が食べたい気分になってね。ちょっと、作ってみたんだ」
茶柱「白銀さん!これおいしいですよ。最高です!」
アンジー「おいしいねー神ってるよー」
真宮寺「そうだね。なかなかおいしいよ。白銀さんはこんなことも出来るんだネ」
真宮寺「人間…いや…すしっていいよね」
そう言いながら彼は両手を広げた。
すしざんまい出来て彼も満足そうだ。
王馬「出ました!真宮寺ちゃんの十八番、すしざんまい!」
百田「ははは!」
9: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 22:03:39.94 ID:kmUnL3Qa0
最原「みんなおいしそうに食べているね」
白銀「いやいや、私もまだまだだよ。東条さんにも劣るだろうし」
ゴン太「そんなことないよ!すっごくおいしいよ!」
白銀「ありがとう、ゴン太くん」
百田「これホントうまいぜ!朝からお寿司ってのも悪くねーな!」
みんなが白銀さんのお寿司を褒めている中、お寿司に手をつけない人がいた。
王馬「あれれー?夢野ちゃんはお寿司たべないの?」
夢野「いや…ちょっとな。ちょっと気分じゃなくての…」
王馬「そうか、わかったよ。夢野ちゃんはにんしn…」
茶柱「ちょっと男死!そんなわけないじゃないですか!全く、これだから思春期の男死は!」
茶柱「それより、夢野さん!どうかしたんですか?体調でも悪いんですか?」
夢野「いや…大丈夫じゃ。ちょっと寿司が苦手だっただけじゃ」
白銀「なーんだ。そうだったの!私の料理がおいしくなさそうだからだと思っちゃった!」
茶柱「好き嫌いは誰にもありますしね!代わりに転子がおにぎりでも作ってきます!」
白銀「それにしても、夢野さんがお寿司が苦手だったなんて知らなかったなー」
白銀「もしかして嫌いなネタがあるの?マグロとか?何かに見覚えあるとか?」
夢野「…いや、お寿司は全部苦手じゃ」
白銀「そうなの…今度から先に言ってくれれば違うのを作るからね!」
白銀「いやいや、私もまだまだだよ。東条さんにも劣るだろうし」
ゴン太「そんなことないよ!すっごくおいしいよ!」
白銀「ありがとう、ゴン太くん」
百田「これホントうまいぜ!朝からお寿司ってのも悪くねーな!」
みんなが白銀さんのお寿司を褒めている中、お寿司に手をつけない人がいた。
王馬「あれれー?夢野ちゃんはお寿司たべないの?」
夢野「いや…ちょっとな。ちょっと気分じゃなくての…」
王馬「そうか、わかったよ。夢野ちゃんはにんしn…」
茶柱「ちょっと男死!そんなわけないじゃないですか!全く、これだから思春期の男死は!」
茶柱「それより、夢野さん!どうかしたんですか?体調でも悪いんですか?」
夢野「いや…大丈夫じゃ。ちょっと寿司が苦手だっただけじゃ」
白銀「なーんだ。そうだったの!私の料理がおいしくなさそうだからだと思っちゃった!」
茶柱「好き嫌いは誰にもありますしね!代わりに転子がおにぎりでも作ってきます!」
白銀「それにしても、夢野さんがお寿司が苦手だったなんて知らなかったなー」
白銀「もしかして嫌いなネタがあるの?マグロとか?何かに見覚えあるとか?」
夢野「…いや、お寿司は全部苦手じゃ」
白銀「そうなの…今度から先に言ってくれれば違うのを作るからね!」
10: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 22:06:17.21 ID:kmUnL3Qa0
モノクマ「はーい、みんなおはよー」ヒョコ
最原「モノクマ!」
百田「でたなモノクマ!一体俺たちになんのようだ?」
白銀「私たちに何をしたって無駄だよ!私たちはお前なんかに負けないんだから!」
モノクマ「もーそんな邪険にしないでよう!今日はとってもわくわくな企画を考えたんだからさ」
最原「ワクワクな企画?」
春川「どうせくだらない事でしょ」
真宮寺「というかろくな事が起こらないよね」
白銀「そうだよ!皆が一致団結しようとしたところでモノクマがちょっかい出すんだから!みんなの邪魔はやめて!」
モノクマ「うぷぷ。いやいや、この企画は前にもやったことがあるからくだらない事じゃないと思うよ」
王馬「前にやったことあることなんだね。なんのことかな?」
入間「どーでもいいから早く言ってくれよ!」
モノクマ「はいはい。ズバリ!君たちにはここにいるメンバーで『夢野さんのマジカルショー』をやって欲しいんだ!」
夢野「んあーーーー!?」
王馬「うわー本当におんなじことをまたやるなんて最高につまんないね!」
真宮寺「心配して損をしたヨ」
茶柱「って、なんでまた夢野さんのマジカルショーをやらないといけないんですか?」
モノクマ「あれ?茶柱さん夢野さんのマジカルショー見たくないの?」
茶柱「そりゃ見たいですけど、前のマジカルショーであんなことがあったのにまたやらせるなんてありえません!」
王馬「にしし…まただれか死んじゃったりしてね!」
茶柱「縁起でもないこと言わないでください!」
百田「茶柱の言う通りだ!俺たちはお前の言う通りにはならねーぞ!」
白銀「そうだよ!それに夢野さんがかわいそうなことは絶対にさせない!」
白銀「私たちは皆で協力して、ここを脱出するんだから!」
最原(なんだか今日は白銀さん凄く発言している気がするな……)
モノクマ「うぷぷ。あれ?みんな怖いの?」
最原「怖い?」
真宮寺「一体どういうことかな?」
最原「モノクマ!」
百田「でたなモノクマ!一体俺たちになんのようだ?」
白銀「私たちに何をしたって無駄だよ!私たちはお前なんかに負けないんだから!」
モノクマ「もーそんな邪険にしないでよう!今日はとってもわくわくな企画を考えたんだからさ」
最原「ワクワクな企画?」
春川「どうせくだらない事でしょ」
真宮寺「というかろくな事が起こらないよね」
白銀「そうだよ!皆が一致団結しようとしたところでモノクマがちょっかい出すんだから!みんなの邪魔はやめて!」
モノクマ「うぷぷ。いやいや、この企画は前にもやったことがあるからくだらない事じゃないと思うよ」
王馬「前にやったことあることなんだね。なんのことかな?」
入間「どーでもいいから早く言ってくれよ!」
モノクマ「はいはい。ズバリ!君たちにはここにいるメンバーで『夢野さんのマジカルショー』をやって欲しいんだ!」
夢野「んあーーーー!?」
王馬「うわー本当におんなじことをまたやるなんて最高につまんないね!」
真宮寺「心配して損をしたヨ」
茶柱「って、なんでまた夢野さんのマジカルショーをやらないといけないんですか?」
モノクマ「あれ?茶柱さん夢野さんのマジカルショー見たくないの?」
茶柱「そりゃ見たいですけど、前のマジカルショーであんなことがあったのにまたやらせるなんてありえません!」
王馬「にしし…まただれか死んじゃったりしてね!」
茶柱「縁起でもないこと言わないでください!」
百田「茶柱の言う通りだ!俺たちはお前の言う通りにはならねーぞ!」
白銀「そうだよ!それに夢野さんがかわいそうなことは絶対にさせない!」
白銀「私たちは皆で協力して、ここを脱出するんだから!」
最原(なんだか今日は白銀さん凄く発言している気がするな……)
モノクマ「うぷぷ。あれ?みんな怖いの?」
最原「怖い?」
真宮寺「一体どういうことかな?」
11: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 22:07:58.55 ID:kmUnL3Qa0
モノクマ「だってさ。ボクはただマジックショーをして欲しいって言っただけだよ」
モノクマ「別にコロシアイに発展することじゃないよね」
ゴン太「確かにそうだね」
アンジー「前にやったのだってアンジーがみんなが仲良くして欲しい為だったしねー」
真宮寺「ただ、それを東条さんに利用されただけだしね。マジカルショー自体には危険性はないね」
王馬「俺はモノクマがマジカルショーやれって言ったときは拍子抜けだったなぁ」
王馬「こんなんじゃコロシアイにならないじゃんって思っちゃったし!」
王馬「嘘だけどね!」
モノクマ「そうそう。たとえば君たちの中にこれを利用してやろうって人がいない限り、何も起こらないと思うけどなー」
アンジー「確かにそうだねー。神様も言ってるよー」
茶柱「…た、確かにそうですが、モノクマの言いなりになるのが気に入りません!」
百田「そうだぞ!それにモノクマのことだ!何かたくらんでいるに決まってる!」
モノクマ「あーもーわかったよー。それじゃあ、こういうのはどうかな?」
モノクマ「もし、マジカルショーが無事に終わったら、ボクとモノクマーズからはもう何も干渉しません。約束します!」
モノクマ「もちろん、マジカルショーの最中も妨害しません」
最原「それは本当?」
ゴン太「えっ?本当なの!?」
最原(ずいぶんと破格の条件をだしてきたな)
王馬「へえ、随分と面白い条件を出してきたじゃん」
百田「お前本当なんだろうな!もう俺たちの邪魔はしないんだろうな!」
モノクマ「しつこいなぁ。クマは嘘つきません!」
モノクマ「別にコロシアイに発展することじゃないよね」
ゴン太「確かにそうだね」
アンジー「前にやったのだってアンジーがみんなが仲良くして欲しい為だったしねー」
真宮寺「ただ、それを東条さんに利用されただけだしね。マジカルショー自体には危険性はないね」
王馬「俺はモノクマがマジカルショーやれって言ったときは拍子抜けだったなぁ」
王馬「こんなんじゃコロシアイにならないじゃんって思っちゃったし!」
王馬「嘘だけどね!」
モノクマ「そうそう。たとえば君たちの中にこれを利用してやろうって人がいない限り、何も起こらないと思うけどなー」
アンジー「確かにそうだねー。神様も言ってるよー」
茶柱「…た、確かにそうですが、モノクマの言いなりになるのが気に入りません!」
百田「そうだぞ!それにモノクマのことだ!何かたくらんでいるに決まってる!」
モノクマ「あーもーわかったよー。それじゃあ、こういうのはどうかな?」
モノクマ「もし、マジカルショーが無事に終わったら、ボクとモノクマーズからはもう何も干渉しません。約束します!」
モノクマ「もちろん、マジカルショーの最中も妨害しません」
最原「それは本当?」
ゴン太「えっ?本当なの!?」
最原(ずいぶんと破格の条件をだしてきたな)
王馬「へえ、随分と面白い条件を出してきたじゃん」
百田「お前本当なんだろうな!もう俺たちの邪魔はしないんだろうな!」
モノクマ「しつこいなぁ。クマは嘘つきません!」
12: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 22:10:30.66 ID:kmUnL3Qa0
茶柱「モノクマはああ言っていますが…夢野さんどうしますか…?」
夢野「そ…それは…」
白銀「夢野さん!」タタッ
そう言って白銀さんは夢野さんにかけより、夢野さんの手をとった。
白銀「お願い!嫌だろうけどマジカルショーをやって!私はどうしてもこのコロシアイ学園生活を終わらせたいの!」
白銀「マジカルショーをやってくれればモノクマからの干渉はなくなるからみんな争わなくなるしね!」
夢野「んあ……!?」
白銀「大丈夫!マジカルショーの最中はトラブルが起こらないように私が全力で阻止するから!」
白銀「だからお願い!力を貸して!」
そう白銀さんは強く言ったと思ったら土下座を始めた。その言葉を聞き、感動した人が何人かいた。
茶柱「白銀さんがそんな覚悟をもっていたなんて…………白銀さん、私もトラブルが起こらないように手伝いますよ!」
茶柱「だから夢野さん……マジカルショーをやりましょう!」
百田「よっしゃ!俺もマジカルショーの舞台準備とか手伝うぜ!モノクマの思惑なんかに負けないぜ!」
百田「終一も手伝うよな!」
最原「う……うん。もちろんだよ」
最原(なんだかこれこそがモノクマの思惑に感じるけど……)
最原(少しだけ……赤松さんと同じ物を感じるし……違和感もあるけど)
ゴン太「ゴン太も手伝うよ!」
アンジー「主は言いました。秘密子はマジカルショーをやるべきだと……」
夢野「う…………」
白銀「お願い……夢野さん」
白銀さんは顔をあげ、じっと夢野さんを見つめる。
茶柱「夢野さん……」
夢野「わ……わかった!そこまで言うのであればやってやろうではないか!」
夢野「そ…それは…」
白銀「夢野さん!」タタッ
そう言って白銀さんは夢野さんにかけより、夢野さんの手をとった。
白銀「お願い!嫌だろうけどマジカルショーをやって!私はどうしてもこのコロシアイ学園生活を終わらせたいの!」
白銀「マジカルショーをやってくれればモノクマからの干渉はなくなるからみんな争わなくなるしね!」
夢野「んあ……!?」
白銀「大丈夫!マジカルショーの最中はトラブルが起こらないように私が全力で阻止するから!」
白銀「だからお願い!力を貸して!」
そう白銀さんは強く言ったと思ったら土下座を始めた。その言葉を聞き、感動した人が何人かいた。
茶柱「白銀さんがそんな覚悟をもっていたなんて…………白銀さん、私もトラブルが起こらないように手伝いますよ!」
茶柱「だから夢野さん……マジカルショーをやりましょう!」
百田「よっしゃ!俺もマジカルショーの舞台準備とか手伝うぜ!モノクマの思惑なんかに負けないぜ!」
百田「終一も手伝うよな!」
最原「う……うん。もちろんだよ」
最原(なんだかこれこそがモノクマの思惑に感じるけど……)
最原(少しだけ……赤松さんと同じ物を感じるし……違和感もあるけど)
ゴン太「ゴン太も手伝うよ!」
アンジー「主は言いました。秘密子はマジカルショーをやるべきだと……」
夢野「う…………」
白銀「お願い……夢野さん」
白銀さんは顔をあげ、じっと夢野さんを見つめる。
茶柱「夢野さん……」
夢野「わ……わかった!そこまで言うのであればやってやろうではないか!」
13: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 22:12:00.83 ID:kmUnL3Qa0
白銀「イヒw、ありがとう!夢野さん!早速準備に取り掛かるね!指示を頂戴!」
夢野「それじゃあ、今から研究教室で準備してくるから、しばらくしたら来てくれ。入るときはノックするんじゃぞ」
茶柱「わかりました!転子も全力でがんばります!」
茶柱「男死は体育館の掃除をお願いします!夢野さんが準備できたら呼びますから!」
ゴン太「わかったよ。茶柱さん!」
真宮寺「やれやれ…なんだか勢いで押された気がするけど、これはもうやるしかないよネ」
入間「ったく、めんどくせーなっ!だが仕方ねーから付き合ってやるぜっ!」
王馬「にしし!じゃあオレは何も起こらないことを祈っているかな!」
百田「王馬もちゃんと手伝えよ!」
モノクマ「それじゃあ、偶然にもいないキーボクン以外のメンバーでマジカルショーを楽しんでねー」
こうして僕たちは再びマジカルショーをすることになった。
夢野「それじゃあ、今から研究教室で準備してくるから、しばらくしたら来てくれ。入るときはノックするんじゃぞ」
茶柱「わかりました!転子も全力でがんばります!」
茶柱「男死は体育館の掃除をお願いします!夢野さんが準備できたら呼びますから!」
ゴン太「わかったよ。茶柱さん!」
真宮寺「やれやれ…なんだか勢いで押された気がするけど、これはもうやるしかないよネ」
入間「ったく、めんどくせーなっ!だが仕方ねーから付き合ってやるぜっ!」
王馬「にしし!じゃあオレは何も起こらないことを祈っているかな!」
百田「王馬もちゃんと手伝えよ!」
モノクマ「それじゃあ、偶然にもいないキーボクン以外のメンバーでマジカルショーを楽しんでねー」
こうして僕たちは再びマジカルショーをすることになった。
14: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 22:42:38.47 ID:kmUnL3Qa0
白銀さんはウキウキで準備を仕切り始めた。
白銀「それじゃあ、春川さん、茶柱さんはパイプイスを並べてね!」
白銀「百田君はライトの設置をお願い!主役にライトが当たるようにね!」
白銀「入間さんは後ろにいる人にもよく見えるようにカメラの設置、ディスプレイの設置をお願い。たくさん用意してあるからいくつでも使って良いよ」
白銀「アンジーさんは机の設置、料理を運んでね。王馬君は飾り付けをお願い」
白銀「最原君、ゴン太君は夢野さんの荷物の搬入をお願い!」
まるで超高校級の準備スタッフのようだった。
彼女は本当にこの学園生活を安全に過ごせるようにしたいのだ。
白銀「みんな!最高のショーにするよ!夢野さんのように夢のあるショーを!」
マジカルショーの準備が終わった後、
白銀「ちょっとお手洗いに行ってくる」
白銀さんは一人トイレに行った。
隠し部屋
??「夢野さんのように夢のあるショーって駄洒落じゃん。つまんね」
??「まあいいやw、夢野さんは今キーボ粉を何処に隠しているかなw」
??「なるほど、モノチッチのカメラによると取り出したところは映ってないしまだ鏡の箱の中かw」
??「他に隠す場所がないからねーwww箱はでかいし入れっぱなしにしても見られないから問題ないと思っているんだねー」
??「フフッw大勢の前でキーボ粉暴いて大恥かかせてやる」
白銀「それじゃあ、春川さん、茶柱さんはパイプイスを並べてね!」
白銀「百田君はライトの設置をお願い!主役にライトが当たるようにね!」
白銀「入間さんは後ろにいる人にもよく見えるようにカメラの設置、ディスプレイの設置をお願い。たくさん用意してあるからいくつでも使って良いよ」
白銀「アンジーさんは机の設置、料理を運んでね。王馬君は飾り付けをお願い」
白銀「最原君、ゴン太君は夢野さんの荷物の搬入をお願い!」
まるで超高校級の準備スタッフのようだった。
彼女は本当にこの学園生活を安全に過ごせるようにしたいのだ。
白銀「みんな!最高のショーにするよ!夢野さんのように夢のあるショーを!」
マジカルショーの準備が終わった後、
白銀「ちょっとお手洗いに行ってくる」
白銀さんは一人トイレに行った。
隠し部屋
??「夢野さんのように夢のあるショーって駄洒落じゃん。つまんね」
??「まあいいやw、夢野さんは今キーボ粉を何処に隠しているかなw」
??「なるほど、モノチッチのカメラによると取り出したところは映ってないしまだ鏡の箱の中かw」
??「他に隠す場所がないからねーwww箱はでかいし入れっぱなしにしても見られないから問題ないと思っているんだねー」
??「フフッw大勢の前でキーボ粉暴いて大恥かかせてやる」
15: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 22:45:55.48 ID:kmUnL3Qa0
白銀「ニヒw、ごめんごめん待たせちゃって、それじゃあ始めようか!」
こうして、マジカルショーは始まった。
まずは白銀さんのリクエストで人体切断マジックショーだ。
白銀「人がバラバラになってるwすごいww」
白銀さんはすごいご機嫌だった。バラバラになるのがそんなに楽しいのかな?
夢野「それじゃあ、次の魔法は何も入っていないこの箱に…」
その時、突然白銀さんが立ち上がった!
白銀「バレバレなマジックしてんじゃねーよ!」ブンッ!
白銀さんは手に持っていたビンを箱にむけて投げつけた。
ガシャーン!
夢野「んあっ!」
白銀「鏡使ってんのバレバレなんだよ、バーカww!」
モノクマがマジカルショーの開催を提案してから先ほどまで喜んでいた白銀さんが嘘のようだった。
まるでサンタクロースを信じていたが嘘だとわかり、やけになってそのことをまだサンタクロースを信じている子に告げる子供のようだ。
白銀「鏡使って箱の中を空に見せかけているんだろwあらかじめ何かしらいれてんだろ~~」
そう言いながら白銀さんはステージの上にあがり、箱の中を漁り始めた。
夢野「な、何をするんじゃ!やめるんじゃ!」
白銀「はいはい、黙って黙ってwこの中に隠してあるものを見せてもらうよーw」
茶柱「ちょっと白銀さん!なにをしているんですか!?どうしてこんな夢野さんのショーを邪魔するようなことするんですか!」
白銀「邪魔じゃない!種明かしだ!」
最原(それってマジックではかなりの邪魔だと思うけど)
白銀「あれ?なんで?万国旗とリンゴしかない!?なんで!?」
百田「やめろ!白銀!おい、誰か白銀を止めるのを手伝ってくれ!」
茶柱「はい!手伝います!」
ゴン太「ゴ…ゴン太も手伝うよ!」
三人はステージに上がった。
こうして、マジカルショーは始まった。
まずは白銀さんのリクエストで人体切断マジックショーだ。
白銀「人がバラバラになってるwすごいww」
白銀さんはすごいご機嫌だった。バラバラになるのがそんなに楽しいのかな?
夢野「それじゃあ、次の魔法は何も入っていないこの箱に…」
その時、突然白銀さんが立ち上がった!
白銀「バレバレなマジックしてんじゃねーよ!」ブンッ!
白銀さんは手に持っていたビンを箱にむけて投げつけた。
ガシャーン!
夢野「んあっ!」
白銀「鏡使ってんのバレバレなんだよ、バーカww!」
モノクマがマジカルショーの開催を提案してから先ほどまで喜んでいた白銀さんが嘘のようだった。
まるでサンタクロースを信じていたが嘘だとわかり、やけになってそのことをまだサンタクロースを信じている子に告げる子供のようだ。
白銀「鏡使って箱の中を空に見せかけているんだろwあらかじめ何かしらいれてんだろ~~」
そう言いながら白銀さんはステージの上にあがり、箱の中を漁り始めた。
夢野「な、何をするんじゃ!やめるんじゃ!」
白銀「はいはい、黙って黙ってwこの中に隠してあるものを見せてもらうよーw」
茶柱「ちょっと白銀さん!なにをしているんですか!?どうしてこんな夢野さんのショーを邪魔するようなことするんですか!」
白銀「邪魔じゃない!種明かしだ!」
最原(それってマジックではかなりの邪魔だと思うけど)
白銀「あれ?なんで?万国旗とリンゴしかない!?なんで!?」
百田「やめろ!白銀!おい、誰か白銀を止めるのを手伝ってくれ!」
茶柱「はい!手伝います!」
ゴン太「ゴ…ゴン太も手伝うよ!」
三人はステージに上がった。
16: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 22:48:00.35 ID:kmUnL3Qa0
百田「おい!大人しくしろ!」
百田君が白銀さんに掴みかかろうとした。
白銀「うるさい!私にはやることがあるんだ!私は正しいんだ!」
王馬「ああやって勝手にする奴ってなんで自分が正しいって信じているんだろうね?」
真宮寺「ククク……僕にとっては面白いからこのまま観察させてもらうよ……」
しかし、白銀さんは百田君の腕をすり抜け、壇上を降り、他のマジック道具のほうへと向かった。
白銀「どこぉぉぉぉぉぉ!!」
白銀さんは狂ったように目に入ったマジック道具を、置いてあったカメラを使い殴り、破壊していった!
彼女は本当に超高校級のコスプレイヤーなのか?
白銀「ああスッキリ……したけど、ない!何で!?」
最原(スッキリって…………)
ゴン太「今の白銀さんの行動は無視できないよ!なんでこんなことするの?」
茶柱「そうです!さっきまであんなに楽しんでいたのに!」
白銀「クソ!何処にもないじゃんか……」
白銀(しかもこのままじゃ私はキチつむぎの汚名を着せられてしまう!それだけは避けなくては!)
白銀(考えろ……ここを上手に切り抜ける方法を……)
百田君が白銀さんに掴みかかろうとした。
白銀「うるさい!私にはやることがあるんだ!私は正しいんだ!」
王馬「ああやって勝手にする奴ってなんで自分が正しいって信じているんだろうね?」
真宮寺「ククク……僕にとっては面白いからこのまま観察させてもらうよ……」
しかし、白銀さんは百田君の腕をすり抜け、壇上を降り、他のマジック道具のほうへと向かった。
白銀「どこぉぉぉぉぉぉ!!」
白銀さんは狂ったように目に入ったマジック道具を、置いてあったカメラを使い殴り、破壊していった!
彼女は本当に超高校級のコスプレイヤーなのか?
白銀「ああスッキリ……したけど、ない!何で!?」
最原(スッキリって…………)
ゴン太「今の白銀さんの行動は無視できないよ!なんでこんなことするの?」
茶柱「そうです!さっきまであんなに楽しんでいたのに!」
白銀「クソ!何処にもないじゃんか……」
白銀(しかもこのままじゃ私はキチつむぎの汚名を着せられてしまう!それだけは避けなくては!)
白銀(考えろ……ここを上手に切り抜ける方法を……)
17: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 22:51:23.21 ID:kmUnL3Qa0
白銀「うっ!頭が!」
そう言いながら白銀さんはカメラを落とし、頭を押さえながら床に膝を着いた。
ゴン太「え?大丈夫?」
白銀「う、うん。あれ?」キョロキョロ
白銀「マジカルショーのステージがひどいことに!一体誰が!?」
百田「何言ってんだ!お前がやったんだろ!」
茶柱「壊しまわった挙句、スッキリしたと言ってましたが……」
白銀「え!?…確かにさっきまでの記憶がないけどまさか!?」
白銀「………記憶喪失?」
最原(いくらなんでもそれは苦しいだろ)
春川「自覚がある記憶喪失なんて初めて聞いたよ」
ゴン太「え?白銀さん、記憶喪失になっちゃったの?」
茶柱「そうなんですか?白銀さん!」
白銀「わからない。とにかくさっきまでの記憶がないのは本当だよ」
王馬「ハア……白銀ちゃん、それって君の嘘だよね?」
流石の王馬君もあきれていた。他にも何人かあきれている。
こんなこと信じる人、ゴン太くんくらいだと思いたい。
百田「王馬黙れ!白銀……お前、本当に記憶がないのか?やっぱりさっきまでのが本当のお前なんだな」
僕は百田君を舐めていたようだ。
白銀「うん……でも、この様子だと私が夢野さんのマジックショーを台無しにしちゃったんだね……」
白銀「本当にごめん!」
そう言って白銀さんは泣き崩れた。けど…………
最原(やっぱり嘘にしかみえない…………だけども、指摘もしたくない……)
白銀(この嘘真実に!)
茶柱「いえ……転子も何も知らずに責めて…………すいませんでした」
白銀「ううん……気にしないで……」
真宮寺「かなり疑わしいけどね。本当に記憶がないと言いたいんだネ……」
白銀「…………うん」
そう言いながら白銀さんはカメラを落とし、頭を押さえながら床に膝を着いた。
ゴン太「え?大丈夫?」
白銀「う、うん。あれ?」キョロキョロ
白銀「マジカルショーのステージがひどいことに!一体誰が!?」
百田「何言ってんだ!お前がやったんだろ!」
茶柱「壊しまわった挙句、スッキリしたと言ってましたが……」
白銀「え!?…確かにさっきまでの記憶がないけどまさか!?」
白銀「………記憶喪失?」
最原(いくらなんでもそれは苦しいだろ)
春川「自覚がある記憶喪失なんて初めて聞いたよ」
ゴン太「え?白銀さん、記憶喪失になっちゃったの?」
茶柱「そうなんですか?白銀さん!」
白銀「わからない。とにかくさっきまでの記憶がないのは本当だよ」
王馬「ハア……白銀ちゃん、それって君の嘘だよね?」
流石の王馬君もあきれていた。他にも何人かあきれている。
こんなこと信じる人、ゴン太くんくらいだと思いたい。
百田「王馬黙れ!白銀……お前、本当に記憶がないのか?やっぱりさっきまでのが本当のお前なんだな」
僕は百田君を舐めていたようだ。
白銀「うん……でも、この様子だと私が夢野さんのマジックショーを台無しにしちゃったんだね……」
白銀「本当にごめん!」
そう言って白銀さんは泣き崩れた。けど…………
最原(やっぱり嘘にしかみえない…………だけども、指摘もしたくない……)
白銀(この嘘真実に!)
茶柱「いえ……転子も何も知らずに責めて…………すいませんでした」
白銀「ううん……気にしないで……」
真宮寺「かなり疑わしいけどね。本当に記憶がないと言いたいんだネ……」
白銀「…………うん」
18: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 22:54:16.52 ID:kmUnL3Qa0
入間「おいおい……ほんとにその眼鏡女の言うことを信じるんかぁ?」
百田「当たり前だ!さっきまであんなに楽しそうだった白銀があんな馬鹿みたいな行動するわけないだろ!」
茶柱「そうですよ!さっきまでの白銀さんは嘘だったんです!」
最原(僕としてはウキウキで準備始めていた時の方を疑って欲しいんだけど……)
夢野「でも……ウチのショーはどうなるんじゃ?」
白銀「ごめんね……夢野さん。台無しにしちゃって……」
白銀「多分、誰かが何らかの方法……多分プラズマで私の脊髄的なものを拘束、遠隔操作したのち、マインドコントロールしたんだよ」
ゴン太「なるほど……ゴン太は難しい言葉わからないけど、白銀さんが言うならそうなんだね」
夢野「ゴン太よ、白銀の言葉はウチにもわからん」
最原「意味がわからないよ……」
春川「脊髄を操るとか聞いたことないんだけど…………」
白銀「そう…………探偵と暗殺者が言うなら違うね……なら神ったか降霊術とか…………」
アンジー「神様はそんな事しないよー神様が降りてくるのはアンジーだけだよー」
真宮寺「降霊術ってことは…………籠の子しちゃったんだね」
白銀「…………うん」
最原(なんだよ……籠の子って…………)
真宮寺「ゴメン……籠の子って色々道具必要なんだ。だから無理だと思う」
白銀「籠の子って…………降霊術だったんだね……」
最原(知らずに答えたのか……)
百田「当たり前だ!さっきまであんなに楽しそうだった白銀があんな馬鹿みたいな行動するわけないだろ!」
茶柱「そうですよ!さっきまでの白銀さんは嘘だったんです!」
最原(僕としてはウキウキで準備始めていた時の方を疑って欲しいんだけど……)
夢野「でも……ウチのショーはどうなるんじゃ?」
白銀「ごめんね……夢野さん。台無しにしちゃって……」
白銀「多分、誰かが何らかの方法……多分プラズマで私の脊髄的なものを拘束、遠隔操作したのち、マインドコントロールしたんだよ」
ゴン太「なるほど……ゴン太は難しい言葉わからないけど、白銀さんが言うならそうなんだね」
夢野「ゴン太よ、白銀の言葉はウチにもわからん」
最原「意味がわからないよ……」
春川「脊髄を操るとか聞いたことないんだけど…………」
白銀「そう…………探偵と暗殺者が言うなら違うね……なら神ったか降霊術とか…………」
アンジー「神様はそんな事しないよー神様が降りてくるのはアンジーだけだよー」
真宮寺「降霊術ってことは…………籠の子しちゃったんだね」
白銀「…………うん」
最原(なんだよ……籠の子って…………)
真宮寺「ゴメン……籠の子って色々道具必要なんだ。だから無理だと思う」
白銀「籠の子って…………降霊術だったんだね……」
最原(知らずに答えたのか……)
19: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 22:56:31.34 ID:kmUnL3Qa0
王馬「いやいや!絶対白銀ちゃんの嘘でしょ!」
真宮寺「正直僕もそう思うヨ……」
入間「俺様もだ!ありえねーだろっ!洗脳だなんてよ!」
春川「私も……あんな短時間では無理だと思う」
白銀「やっぱり信じてくれないんだね……」
アンジー「アンジーはどっちかわからないかなー」
王馬「あんなのとっさについた嘘にきまっているよ!」
王馬「だって、俺って嘘を見抜くの得意だから!…………嘘だけどね!」
白銀「でも本当だよ!」
王馬「いやいや嘘でしょ?むしろ信じている人がいることに驚きなんだけど?」
王馬「ね?最原ちゃんもそう思うよね!」
最原(クソ!話を振られた!これはもう答えるしかない!)
最原「うーん、正直僕も嘘だと思うよ」
百田「おいおい終一マジかよ。仲間を信じられねーっていうのか?」
王馬「にしし、ほーらやっぱり!意見が分かれてる。学級裁判だったら議論スクラムだったじゃん!」
王馬「絶対勝てる自信あるよ!」
白銀「スクラム組もうぜ」
最原「なんか白銀さんに心の余裕を感じるんだけど?」
真宮寺「正直僕もそう思うヨ……」
入間「俺様もだ!ありえねーだろっ!洗脳だなんてよ!」
春川「私も……あんな短時間では無理だと思う」
白銀「やっぱり信じてくれないんだね……」
アンジー「アンジーはどっちかわからないかなー」
王馬「あんなのとっさについた嘘にきまっているよ!」
王馬「だって、俺って嘘を見抜くの得意だから!…………嘘だけどね!」
白銀「でも本当だよ!」
王馬「いやいや嘘でしょ?むしろ信じている人がいることに驚きなんだけど?」
王馬「ね?最原ちゃんもそう思うよね!」
最原(クソ!話を振られた!これはもう答えるしかない!)
最原「うーん、正直僕も嘘だと思うよ」
百田「おいおい終一マジかよ。仲間を信じられねーっていうのか?」
王馬「にしし、ほーらやっぱり!意見が分かれてる。学級裁判だったら議論スクラムだったじゃん!」
王馬「絶対勝てる自信あるよ!」
白銀「スクラム組もうぜ」
最原「なんか白銀さんに心の余裕を感じるんだけど?」
20: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 22:57:55.08 ID:kmUnL3Qa0
白銀「とにかく、私はもうマジカルショーの邪魔をしたくないから出て行くね」トボトボ
そう言いながら白銀さんは体育館から出ていった。
真宮寺「まともだと思っていたけど、彼女に何があったんだろうね。彼女の行動は民俗学でも解き明かせないよ」
王馬「誰か彼女の気に触ることをしたんじゃないの?」
入間「生理じゃねーのか?」
春川「ほっとけばいいんじゃないの?」
夢野「いや……だから白銀は操られていたんじゃ…多分」
ゴン太「でも今はほっといたほうがいいかもね」
茶柱「そうですね。ここで言い争っても仕方ありません。白銀さんは無意識でやったのか意識的にやったのかは後回しにして、今日はもうショーは終わりにしましょう」
百田「そうだな。それじゃあ手分けして片付けるか」
こうして第二回?夢野さんのマジカルショーは終わった。
そう言いながら白銀さんは体育館から出ていった。
真宮寺「まともだと思っていたけど、彼女に何があったんだろうね。彼女の行動は民俗学でも解き明かせないよ」
王馬「誰か彼女の気に触ることをしたんじゃないの?」
入間「生理じゃねーのか?」
春川「ほっとけばいいんじゃないの?」
夢野「いや……だから白銀は操られていたんじゃ…多分」
ゴン太「でも今はほっといたほうがいいかもね」
茶柱「そうですね。ここで言い争っても仕方ありません。白銀さんは無意識でやったのか意識的にやったのかは後回しにして、今日はもうショーは終わりにしましょう」
百田「そうだな。それじゃあ手分けして片付けるか」
こうして第二回?夢野さんのマジカルショーは終わった。
21: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 23:02:38.08 ID:kmUnL3Qa0
隠し部屋
??「とっさの機転により、なんとかごまかすことが出来たよ!やったね!それより……」
??「なんで?どうしてキーボ粉がないの?」
??「モノチッチのカメラでは取り出す所は映ってないのに…」
??「この事実が示すのは夢野が隠したか、私の頭がボケたか、記憶改変ライトしかない!つまり夢野が隠した!」
??「マジカルショーが決まってから研究教室に入ったときにはあるのは確認できる」
??「そこから夢野が準備を始めて…鏡の箱が死角になっているな、中身が見えなくなっている……」
??「もしかしてこれ以降に取り出したのか…一体どうやって……」
??「仕方ない。本人に聞くか…」
??「とっさの機転により、なんとかごまかすことが出来たよ!やったね!それより……」
??「なんで?どうしてキーボ粉がないの?」
??「モノチッチのカメラでは取り出す所は映ってないのに…」
??「この事実が示すのは夢野が隠したか、私の頭がボケたか、記憶改変ライトしかない!つまり夢野が隠した!」
??「マジカルショーが決まってから研究教室に入ったときにはあるのは確認できる」
??「そこから夢野が準備を始めて…鏡の箱が死角になっているな、中身が見えなくなっている……」
??「もしかしてこれ以降に取り出したのか…一体どうやって……」
??「仕方ない。本人に聞くか…」
22: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/08(木) 23:05:06.50 ID:kmUnL3Qa0
夜時間少し前
夢野の個室
夢野「ふー今日はとっても疲れたわい…………白銀のせいで盛り上げも欠けたしのう……」
夢野「もうこんな面倒なことはごめんじゃ……」
モノクマ「もーう!若い頃からそんなんでいいの?」ヒョイ
夢野「……なんじゃ、モノクマか…………」
モノクマ「あれ……?驚かないの?」
夢野「驚くのもめんどいしの……」
モノクマ「まあいいや!はいこれ!手紙!」
夢野「んあ?手紙?誰からじゃ?」
モノクマ「秘密!内容で判断してね!それじゃあバイバーーイ」ヒョイ
夢野「やれやれ、用事が済んだらさっさと帰りおったわ。…………手紙読むのめんどい……」
夢野「けど、気になるし読むかの…………」
*******************************************************
夢野さんへ
差出人 超高校級の黒幕 X
私はあなたがキーボ君を殺害する現場を見ました。
隠し場所も知っています。
話したいことがあるので夜時間に倉庫へ来てください。
*******************************************************
夢野「なんじゃこれは!!?」
倉庫
白銀「ククク……ここで夢野さんが来たら脅して隠し場所を教えてもらおっと!」
白銀「ちなみにここはマジックミラーが用意してあるので夢野さんからのほうからは見えないようになっているよ!」
白銀「しかも、この時間、私が部屋にいることを悟らせる『仕掛け』も用意したしね!」
夢野の個室
夢野「ふー今日はとっても疲れたわい…………白銀のせいで盛り上げも欠けたしのう……」
夢野「もうこんな面倒なことはごめんじゃ……」
モノクマ「もーう!若い頃からそんなんでいいの?」ヒョイ
夢野「……なんじゃ、モノクマか…………」
モノクマ「あれ……?驚かないの?」
夢野「驚くのもめんどいしの……」
モノクマ「まあいいや!はいこれ!手紙!」
夢野「んあ?手紙?誰からじゃ?」
モノクマ「秘密!内容で判断してね!それじゃあバイバーーイ」ヒョイ
夢野「やれやれ、用事が済んだらさっさと帰りおったわ。…………手紙読むのめんどい……」
夢野「けど、気になるし読むかの…………」
*******************************************************
夢野さんへ
差出人 超高校級の黒幕 X
私はあなたがキーボ君を殺害する現場を見ました。
隠し場所も知っています。
話したいことがあるので夜時間に倉庫へ来てください。
*******************************************************
夢野「なんじゃこれは!!?」
倉庫
白銀「ククク……ここで夢野さんが来たら脅して隠し場所を教えてもらおっと!」
白銀「ちなみにここはマジックミラーが用意してあるので夢野さんからのほうからは見えないようになっているよ!」
白銀「しかも、この時間、私が部屋にいることを悟らせる『仕掛け』も用意したしね!」
44: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/09(金) 23:58:03.80 ID:YlYA9/z90
夢野「まさか……あれを目撃されていたとは……」
夢野「どうするべきなんじゃ…………」
ぴんぽーーーん
夢野「んあっ!!!誰か来た!誰なんじゃ?」ソロー
ガチャ
茶柱「夢野さん!まだ起きていますか?」
夢野「なんじゃ……転子か…………」
茶柱「え?誰か他の人を待っていたんですか?まさか男死ですか!?」
夢野「違うわい。それよりなんの用じゃ?」
茶柱「今日の夢野さんのマジカルショーの打ち上げで、皆で外でBBQやっているんですよ!夢野さんもやりましょう!」
夢野「そうなのか?みんな行っているのなら行こうかの」
茶柱「あっ!全員ではなく参加しなかったキーボさんとお休みしている白銀さんは参加していません」
夢野「え?白銀は参加してないのか?」
茶柱「はい!呼びに行こうとしたらドアノブにこんなものが……」
Please do not DISTURB
起こさないでください
夢野「なんじゃこれは?ホテルによくある奴ではないか」
茶柱「多分今日は色々あったからもうお休みしているんでしょう。なので転子達で楽しみましょう!」
夢野「そうじゃの」
夢野(なにか大事なことを忘れている気がするが……どうでもよいか)
倉庫
白銀「私の仕掛けのおかげで、皆は私が部屋にいないことを知ることはない!」
夢野「どうするべきなんじゃ…………」
ぴんぽーーーん
夢野「んあっ!!!誰か来た!誰なんじゃ?」ソロー
ガチャ
茶柱「夢野さん!まだ起きていますか?」
夢野「なんじゃ……転子か…………」
茶柱「え?誰か他の人を待っていたんですか?まさか男死ですか!?」
夢野「違うわい。それよりなんの用じゃ?」
茶柱「今日の夢野さんのマジカルショーの打ち上げで、皆で外でBBQやっているんですよ!夢野さんもやりましょう!」
夢野「そうなのか?みんな行っているのなら行こうかの」
茶柱「あっ!全員ではなく参加しなかったキーボさんとお休みしている白銀さんは参加していません」
夢野「え?白銀は参加してないのか?」
茶柱「はい!呼びに行こうとしたらドアノブにこんなものが……」
Please do not DISTURB
起こさないでください
夢野「なんじゃこれは?ホテルによくある奴ではないか」
茶柱「多分今日は色々あったからもうお休みしているんでしょう。なので転子達で楽しみましょう!」
夢野「そうじゃの」
夢野(なにか大事なことを忘れている気がするが……どうでもよいか)
倉庫
白銀「私の仕掛けのおかげで、皆は私が部屋にいないことを知ることはない!」
45: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:00:56.42 ID:QhT5287k0
外
どんちゃんどんちゃん♪
百田「いやー久しぶりのBBQだが最高だな!」
最原「そうだね百田君!お肉も美味しいし!」
春川「そのおかげでトレーニングできないけどね」
百田「別に良いじゃねーか!それよりハルマキ!肉食わねーならもらうぜ!」ヒョイ
春川「!ちょっと!」
最原「ははは」
最原(食われてやんのw)
春川「最原……殺されたいの?」
最原「ごめん……」
王馬「白銀ちゃんもこんなに美味しいお肉が食えなくてもったいないよね」
入間「どうせいなくて残念ってのも嘘なんだろ。人数減った分、多く食えて喜んでいるくせによー」
王馬「ホントだよ!にしし」
夜長「アンジーの一発ギャグやるよーそれ」
夜長「夜長」右
夜長「デンプシー」左
夜長「なんてねー」
真宮寺「クク……とても美しいね」
茶柱「夢野さん!ちゃんと野菜も食べないとダメですよ!」
夢野「んあー後で食べるわい…………それよりも今は肉じゃ」うまうま
ゴン太「夢野さん、バランス良く食べないとダメだよ」
夢野「ウチは魔法の力で肉を多く必要とするからしかたないのじゃ」
ゴン太「え?そうなの?」
入間「嘘に決まってんだろー」
茶柱「あっ!炭が少なくなって来たので倉庫から取って来ます!」
最原「僕もいくよ!」
どんちゃんどんちゃん♪
百田「いやー久しぶりのBBQだが最高だな!」
最原「そうだね百田君!お肉も美味しいし!」
春川「そのおかげでトレーニングできないけどね」
百田「別に良いじゃねーか!それよりハルマキ!肉食わねーならもらうぜ!」ヒョイ
春川「!ちょっと!」
最原「ははは」
最原(食われてやんのw)
春川「最原……殺されたいの?」
最原「ごめん……」
王馬「白銀ちゃんもこんなに美味しいお肉が食えなくてもったいないよね」
入間「どうせいなくて残念ってのも嘘なんだろ。人数減った分、多く食えて喜んでいるくせによー」
王馬「ホントだよ!にしし」
夜長「アンジーの一発ギャグやるよーそれ」
夜長「夜長」右
夜長「デンプシー」左
夜長「なんてねー」
真宮寺「クク……とても美しいね」
茶柱「夢野さん!ちゃんと野菜も食べないとダメですよ!」
夢野「んあー後で食べるわい…………それよりも今は肉じゃ」うまうま
ゴン太「夢野さん、バランス良く食べないとダメだよ」
夢野「ウチは魔法の力で肉を多く必要とするからしかたないのじゃ」
ゴン太「え?そうなの?」
入間「嘘に決まってんだろー」
茶柱「あっ!炭が少なくなって来たので倉庫から取って来ます!」
最原「僕もいくよ!」
46: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:02:24.15 ID:QhT5287k0
倉庫
最原「夜の校舎ってなんだか怖いな」
茶柱「暗闇に乗じて襲ったら投げ飛ばしますからね!」
最原「襲わないよ!」
僕は倉庫にあった炭を持ち上げた。
最原「ほら、炭はもう手に入れたし、戻ろ……」
グスッ……
最原「!なんか声しない?」
茶柱「そんなこと言って隙を作らせる気ですか?」
最原「違うよ!ほら…………」
ナンデ……コナイノ……
茶柱「……聞こえました。女の人の声のようです」
茶柱「これは男死に恨みのある女子の霊ですね」
最原「冷静に分析している場合じゃないよ!早くにげよう!」ダッ
茶柱「ちょっと!引っ張らないでください!」
中庭
最原「あーびっくりした!」
茶柱「もういいでしょう!転子に触らないでください!」
最原「ごめん……」
茶柱「全く!男死と手をつないだなんて知られたら転子はもう死ぬか、最原さんを消すしかありません!」
最原「やめてよ!皆には言わないから!」
茶柱「当たり前です!約束ですよ!」
気になることもあったがこうして打ち上げBBQは盛り上がった!
最原「夜の校舎ってなんだか怖いな」
茶柱「暗闇に乗じて襲ったら投げ飛ばしますからね!」
最原「襲わないよ!」
僕は倉庫にあった炭を持ち上げた。
最原「ほら、炭はもう手に入れたし、戻ろ……」
グスッ……
最原「!なんか声しない?」
茶柱「そんなこと言って隙を作らせる気ですか?」
最原「違うよ!ほら…………」
ナンデ……コナイノ……
茶柱「……聞こえました。女の人の声のようです」
茶柱「これは男死に恨みのある女子の霊ですね」
最原「冷静に分析している場合じゃないよ!早くにげよう!」ダッ
茶柱「ちょっと!引っ張らないでください!」
中庭
最原「あーびっくりした!」
茶柱「もういいでしょう!転子に触らないでください!」
最原「ごめん……」
茶柱「全く!男死と手をつないだなんて知られたら転子はもう死ぬか、最原さんを消すしかありません!」
最原「やめてよ!皆には言わないから!」
茶柱「当たり前です!約束ですよ!」
気になることもあったがこうして打ち上げBBQは盛り上がった!
47: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:03:32.04 ID:QhT5287k0
次の日
最原(昨日は最高だったな。久しぶりに楽しくBBQ出来て良かった)
最原(マジカルショーでの白銀さんの行為が霞むほどだった)
最原(できるならこういう日々がずっと続くと良いんだけどなぁ……)
しかし、僕の願いも空しく楽しい日々は突然終わりを迎えた。
食堂
白銀「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!右腕が疼くぅぅぅぅううう!!収まれぇぇぇ!!」
ゴン太「がんばって!白銀さん!」
最原(何なんだよ、一体)
最原(昨日は最高だったな。久しぶりに楽しくBBQ出来て良かった)
最原(マジカルショーでの白銀さんの行為が霞むほどだった)
最原(できるならこういう日々がずっと続くと良いんだけどなぁ……)
しかし、僕の願いも空しく楽しい日々は突然終わりを迎えた。
食堂
白銀「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!右腕が疼くぅぅぅぅううう!!収まれぇぇぇ!!」
ゴン太「がんばって!白銀さん!」
最原(何なんだよ、一体)
48: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:05:12.50 ID:QhT5287k0
百田「終一!いい所に来た!一緒に白銀を抑えるのに付き合ってくれ!」
白銀「いや…………大丈夫だよ。今、洗脳されそうなところをがんばって抑えたから」
茶柱「そうなんですか!流石白銀さんです!」
白銀「いやあ、昨日みたいな事は避けたいからね。何とか自分の意思で踏みとどまるようにコントロールしたいよ」
最原「ああ……洗脳されそうなところを防ごうとしたってことね」
白銀「その通りだよ、最原君。まあ、仕組みが分かれば防ぐのは容易いよ」
最原(昨日は『うっ!頭が!』って言ってたじゃん。頭から腕に移動するもんなのか?)
真宮寺「やれやれ、降霊術っぽいものからインチキまがいな物にレベルダウンするなんて残念だよ。白銀さん本人にもね」
入間「だから俺様は最初から嘘だって言っていたじゃねーか!」
百田「まだ嘘かわかんねーだろ!何で信じてやんねーんだ!」
王馬「そうだよ!今仲間を信じないでどうするんだよ!」
百田「お前は信じてねーだろ!」
王馬「そんな事ないよっ!俺は信じてるよっ!」
茶柱「絶対に嘘ですね……」
王馬「ホントだよ!俺は嘘つかないしっ!」
白銀「いや…………大丈夫だよ。今、洗脳されそうなところをがんばって抑えたから」
茶柱「そうなんですか!流石白銀さんです!」
白銀「いやあ、昨日みたいな事は避けたいからね。何とか自分の意思で踏みとどまるようにコントロールしたいよ」
最原「ああ……洗脳されそうなところを防ごうとしたってことね」
白銀「その通りだよ、最原君。まあ、仕組みが分かれば防ぐのは容易いよ」
最原(昨日は『うっ!頭が!』って言ってたじゃん。頭から腕に移動するもんなのか?)
真宮寺「やれやれ、降霊術っぽいものからインチキまがいな物にレベルダウンするなんて残念だよ。白銀さん本人にもね」
入間「だから俺様は最初から嘘だって言っていたじゃねーか!」
百田「まだ嘘かわかんねーだろ!何で信じてやんねーんだ!」
王馬「そうだよ!今仲間を信じないでどうするんだよ!」
百田「お前は信じてねーだろ!」
王馬「そんな事ないよっ!俺は信じてるよっ!」
茶柱「絶対に嘘ですね……」
王馬「ホントだよ!俺は嘘つかないしっ!」
49: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:06:33.96 ID:QhT5287k0
モノクマ「そうだそうだ!信じてあげなよー!学園長のボクは信じるよー」ヒョイ
百田「おう、モノクマ!お前は信じるのか!」
夢野「モノクマが信じても意味ないじゃろ」
春川「というか何のようなの?」
入間「もう俺様たちに干渉しないんじゃねーのかよ……」
モノクマ「えー?それは昨日のマジカルショーで無事終わったらの話じゃん。あんなことあった上に途中で終わったから無効だよ」
春川「まあ……何かしらイチャモンつけて何かしてくるとは思ってたけどね」
茶柱「ぐぐぐ……やっぱりモノクマからの妨害は避けられませんか」
王馬「まあ、どうでもいいことだけどね…………それより何の用で来たか教えてよ!」
百田「おう、モノクマ!お前は信じるのか!」
夢野「モノクマが信じても意味ないじゃろ」
春川「というか何のようなの?」
入間「もう俺様たちに干渉しないんじゃねーのかよ……」
モノクマ「えー?それは昨日のマジカルショーで無事終わったらの話じゃん。あんなことあった上に途中で終わったから無効だよ」
春川「まあ……何かしらイチャモンつけて何かしてくるとは思ってたけどね」
茶柱「ぐぐぐ……やっぱりモノクマからの妨害は避けられませんか」
王馬「まあ、どうでもいいことだけどね…………それより何の用で来たか教えてよ!」
50: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:09:45.06 ID:QhT5287k0
モノクマ「いやー昨日のチャンスを惜しくも逃した君たちにチャンスをあげようと思って」
百田「チャンス?」
夢野「どうせくだらないことじゃろ」
春川「相手をしても無駄だよ。でも……相手にしないといけないんだろうけど」
王馬「春川ちゃんの言う通りだよ!それで何をくれるの?」
モノクマ「うぷぷ。やっぱり王馬君は話が早くて助かるねぇ」
王馬「にしし、だって俺って悪の総統じゃん?部下の気持ちが分かるようにならないとね!」
モノクマ「王馬君が僕を部下扱いしているかどうかは置いといて…………」
モノクマ「チャンスって言うのはね。これから与えるクイズに正解すれば今度こそ君たちの邪魔はしないよ!」
入間「はあ……何かと思ったらクイズかよ……ならこの大天才の俺様がいれば楽勝だな!」
ゴン太「がんばって入間さん!ゴン太は頭悪いから協力できないと思うから」
百田「わかった、わかった。なんでも良いからそのクイズとやらを出してくれ」
モノクマ「それじゃあ、クイズをだしまーす!」
その瞬間、食堂にあったモニターにある映像が映った。
そこには夢野さんがマジックの準備をしている様子が映し出された。
夢野「なんじゃ?この映像は?」
モノクマ「この映像は昨日夢野さんがマジカルショーの準備をしている様子です!」
夢野「んあっ!?今すぐ止めい!魔法のしくみは秘密なんじゃ!」
モノクマ「まあまあ、ここで問題です!準備の最中に、鏡の箱の中に『あるバケツ』がありました」
百田「この粉っぽいものが入っているやつか」
モノクマ「それがなんと!消えちゃいました!一体、何ででしょう?」
最原「え?取り出したところは映ってないけど本当に消えたの?」
モノクマ「うん!だからこの仕組みを説明してね。みんなで相談してかまわないよ」
モノクマ「僕はその様子を聞いているから。それじゃーねー」
言いたいことだけ言ったモノクマは消えていった。
*この時点でカメラ越しに死体を見ていますが直接見てないのでアナウンスはならないこととします。
百田「チャンス?」
夢野「どうせくだらないことじゃろ」
春川「相手をしても無駄だよ。でも……相手にしないといけないんだろうけど」
王馬「春川ちゃんの言う通りだよ!それで何をくれるの?」
モノクマ「うぷぷ。やっぱり王馬君は話が早くて助かるねぇ」
王馬「にしし、だって俺って悪の総統じゃん?部下の気持ちが分かるようにならないとね!」
モノクマ「王馬君が僕を部下扱いしているかどうかは置いといて…………」
モノクマ「チャンスって言うのはね。これから与えるクイズに正解すれば今度こそ君たちの邪魔はしないよ!」
入間「はあ……何かと思ったらクイズかよ……ならこの大天才の俺様がいれば楽勝だな!」
ゴン太「がんばって入間さん!ゴン太は頭悪いから協力できないと思うから」
百田「わかった、わかった。なんでも良いからそのクイズとやらを出してくれ」
モノクマ「それじゃあ、クイズをだしまーす!」
その瞬間、食堂にあったモニターにある映像が映った。
そこには夢野さんがマジックの準備をしている様子が映し出された。
夢野「なんじゃ?この映像は?」
モノクマ「この映像は昨日夢野さんがマジカルショーの準備をしている様子です!」
夢野「んあっ!?今すぐ止めい!魔法のしくみは秘密なんじゃ!」
モノクマ「まあまあ、ここで問題です!準備の最中に、鏡の箱の中に『あるバケツ』がありました」
百田「この粉っぽいものが入っているやつか」
モノクマ「それがなんと!消えちゃいました!一体、何ででしょう?」
最原「え?取り出したところは映ってないけど本当に消えたの?」
モノクマ「うん!だからこの仕組みを説明してね。みんなで相談してかまわないよ」
モノクマ「僕はその様子を聞いているから。それじゃーねー」
言いたいことだけ言ったモノクマは消えていった。
*この時点でカメラ越しに死体を見ていますが直接見てないのでアナウンスはならないこととします。
51: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:12:33.44 ID:QhT5287k0
白銀「なんだか拍子抜けだったね。でも!これさえ分かれば今度こそ安全な学園生活が保障されるんだね!」
白銀さんはまた夢野さんの手をとった。
白銀「お願い!嫌だろうけど、どうやったか教えて!私はどうしてもこのコロシアイ学園生活を終わらせたいの!」
最原(昨日もみたぞ。この展開)
夢野「だ…ダメじゃ。魔法は他言してよいものではない……」
真宮寺「やれやれ、星君の裁判と同じ展開だね」
百田「とするとまた俺たちでトリックを考えないといけないってことか」
夢野「トリックなどではない!魔法じゃ!」
茶柱「そうです!魔法です!」
バン!
白銀さんが勢いよく机を蹴った。
白銀「そういうのはもういいんだよ……早くトリック言えよ!」
最原(また、狂い始めたよコイツ)
ゴン太「どうしたの?また洗脳されたの?」
アンジー「神様が言ってるよーつむぎは悪魔に取り付かれたって」
入間「地味メガネがこの調子で聞いてくれんなら、俺様は洗脳でもキチでもかまわないぜ!さっさとこのロリに聞いてくれ!」
白銀「はやく言えよ。お前のせいでみんなが困るんだぞ!」
夢野「んあーーー!!無理なものは無理じゃ!」
王馬「それより夢野ちゃん!君はどうしてバケツをあんな隠し方したの?」
夢野「んあ?」
茶柱「どういうことですか?」
王馬「だってさ。映像を見る限り、マジックの準備中は誰にも見られてないじゃん!どうしてそんなことしたのかなーって」
真宮寺「そういえばそうだネ。見る人がいるからマジック……ククク……魔法を使うもんだよネ」
夢野「それはいつもの癖でついな……」
夢野(いつ誰が来てもいいように念の為あそこに隠すのを見られないようにしたが……失敗だったわい)
白銀さんはまた夢野さんの手をとった。
白銀「お願い!嫌だろうけど、どうやったか教えて!私はどうしてもこのコロシアイ学園生活を終わらせたいの!」
最原(昨日もみたぞ。この展開)
夢野「だ…ダメじゃ。魔法は他言してよいものではない……」
真宮寺「やれやれ、星君の裁判と同じ展開だね」
百田「とするとまた俺たちでトリックを考えないといけないってことか」
夢野「トリックなどではない!魔法じゃ!」
茶柱「そうです!魔法です!」
バン!
白銀さんが勢いよく机を蹴った。
白銀「そういうのはもういいんだよ……早くトリック言えよ!」
最原(また、狂い始めたよコイツ)
ゴン太「どうしたの?また洗脳されたの?」
アンジー「神様が言ってるよーつむぎは悪魔に取り付かれたって」
入間「地味メガネがこの調子で聞いてくれんなら、俺様は洗脳でもキチでもかまわないぜ!さっさとこのロリに聞いてくれ!」
白銀「はやく言えよ。お前のせいでみんなが困るんだぞ!」
夢野「んあーーー!!無理なものは無理じゃ!」
王馬「それより夢野ちゃん!君はどうしてバケツをあんな隠し方したの?」
夢野「んあ?」
茶柱「どういうことですか?」
王馬「だってさ。映像を見る限り、マジックの準備中は誰にも見られてないじゃん!どうしてそんなことしたのかなーって」
真宮寺「そういえばそうだネ。見る人がいるからマジック……ククク……魔法を使うもんだよネ」
夢野「それはいつもの癖でついな……」
夢野(いつ誰が来てもいいように念の為あそこに隠すのを見られないようにしたが……失敗だったわい)
52: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:14:27.67 ID:QhT5287k0
白銀「ヒヒwwいい質問だね王馬くん。そうだよね!怪しいよね?何かいけないことしたんじゃないのーww?」
白銀「あ!マジックの種が言えないんだったらさ、いまあのバケツは何処にあるの?」
夢野「バケツ?」
最原「そうか……種が言えなくてもバケツの場所はいえるんじゃないかな?」
夢野「それは……」
アンジー「そっかー秘密子はバケツを隠しているから言いたくないんだねー」
夢野「んあ!?」
白銀「えええwww?それは怪しすぎなぁいww?何隠しているのww?」
最原(なんだか白銀さんが生き生きしだしたぞ。こいつ本当になに考えているんだ?)
真宮寺「となると大事なものはあのバケツの中身だネ。あの粉に何か秘密があるのかな?」
王馬「どうなの?あのバケツと粉って隠してあるの?」
夢野「いや……あれはもう処分したわい」
春川「余計怪しくなってるね……」
茶柱「キエエエエエ!もうやめてください!夢野さんが困っているじゃないですか!」
白銀「ええww!だって凄く怪しいんだもんw怪しくなければ困る必要もないじゃんww」
茶柱「ふざけないでください!洗脳だかなんだか知りませんがそれ以上夢野さんを攻めないでください!ぬがあああ!」
白銀「嫌でーーーすwwwみんなの為に聞きまーーすwww」
白銀「あ!マジックの種が言えないんだったらさ、いまあのバケツは何処にあるの?」
夢野「バケツ?」
最原「そうか……種が言えなくてもバケツの場所はいえるんじゃないかな?」
夢野「それは……」
アンジー「そっかー秘密子はバケツを隠しているから言いたくないんだねー」
夢野「んあ!?」
白銀「えええwww?それは怪しすぎなぁいww?何隠しているのww?」
最原(なんだか白銀さんが生き生きしだしたぞ。こいつ本当になに考えているんだ?)
真宮寺「となると大事なものはあのバケツの中身だネ。あの粉に何か秘密があるのかな?」
王馬「どうなの?あのバケツと粉って隠してあるの?」
夢野「いや……あれはもう処分したわい」
春川「余計怪しくなってるね……」
茶柱「キエエエエエ!もうやめてください!夢野さんが困っているじゃないですか!」
白銀「ええww!だって凄く怪しいんだもんw怪しくなければ困る必要もないじゃんww」
茶柱「ふざけないでください!洗脳だかなんだか知りませんがそれ以上夢野さんを攻めないでください!ぬがあああ!」
白銀「嫌でーーーすwwwみんなの為に聞きまーーすwww」
53: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:18:11.34 ID:QhT5287k0
夢野「もうやめーーーい!」
茶柱「夢野さん!?」
夢野「もう観念したわい。正直に言うわい…………」
白銀「おw白状する気になりましたかww」
夢野「あの粉はキーボなんじゃ!ウチが誤って殺害してしまったキーボなんじゃ!」
茶柱「ええええええ?」
百田「なんだって!?」
ゴン太「嘘でしょ…………?」
アンジー「あららー」
真宮寺「おやおや、まさか夢野さんがキーボ君を壊してしまったとはね……」
王馬「まさか意外な人がってやつだね」
入間「どおりでキーボを見かけないと思ったぜ……」
最原「キーボ君が死んじゃったの!?」
春川「最近の電化製品って寿命が短いらしいしね」
最原「いや……キーボ君は電化製品じゃないよ……」
白銀「wwwwwwwww」
茶柱「夢野さん!?」
夢野「もう観念したわい。正直に言うわい…………」
白銀「おw白状する気になりましたかww」
夢野「あの粉はキーボなんじゃ!ウチが誤って殺害してしまったキーボなんじゃ!」
茶柱「ええええええ?」
百田「なんだって!?」
ゴン太「嘘でしょ…………?」
アンジー「あららー」
真宮寺「おやおや、まさか夢野さんがキーボ君を壊してしまったとはね……」
王馬「まさか意外な人がってやつだね」
入間「どおりでキーボを見かけないと思ったぜ……」
最原「キーボ君が死んじゃったの!?」
春川「最近の電化製品って寿命が短いらしいしね」
最原「いや……キーボ君は電化製品じゃないよ……」
白銀「wwwwwwwww」
54: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:21:45.57 ID:QhT5287k0
白銀「皆さん聞きましたかーーww、夢野さんが負けを認めましたーーww」
白銀「私の大勝利でーーすwwやったーww」
最原「こんなことに勝ち負けもないよ」
白銀「いいえw私の勝ちでーすw夢野に勝って、探偵の最原君にも勝ちましたーw」
最原(なんだコイツ、地獄に落ちればいいのに)イラッ
夢野「ちょっと待ってくれ!お前達と話がしたい!」
王馬「話?何を話すって言うの?これからやる裁判についての打ち合わせは必要ないと思うけど……」
夢野「裁判についてじゃないわい!……みんなどうかキーボ粉を見つけるのはやめて欲しいんじゃ」
茶柱「どういうことですか?」
夢野「今はまだ、キーボの遺体を見つけてないから、『死体発見アナウンス』が鳴ってないし、学級裁判が行われないじゃろ。どうかこのまま見つけないでいて欲しいんじゃ」
真宮寺「なるほど、そうすれば夢野さんもクロでオシオキもなくなるってわけか……ククク……」
真宮寺「他人を犠牲にしたっていうのに、生き残ろうとする強い意志……やっぱり人間ってすばらしいよ……」
茶柱「なるほど!その方法を使えば夢野さんを助けられるんですんね!それじゃあ……」
白銀「ダメに決まってんだろ!バーカ!」
夢野「んあ!?」
白銀「私の大勝利でーーすwwやったーww」
最原「こんなことに勝ち負けもないよ」
白銀「いいえw私の勝ちでーすw夢野に勝って、探偵の最原君にも勝ちましたーw」
最原(なんだコイツ、地獄に落ちればいいのに)イラッ
夢野「ちょっと待ってくれ!お前達と話がしたい!」
王馬「話?何を話すって言うの?これからやる裁判についての打ち合わせは必要ないと思うけど……」
夢野「裁判についてじゃないわい!……みんなどうかキーボ粉を見つけるのはやめて欲しいんじゃ」
茶柱「どういうことですか?」
夢野「今はまだ、キーボの遺体を見つけてないから、『死体発見アナウンス』が鳴ってないし、学級裁判が行われないじゃろ。どうかこのまま見つけないでいて欲しいんじゃ」
真宮寺「なるほど、そうすれば夢野さんもクロでオシオキもなくなるってわけか……ククク……」
真宮寺「他人を犠牲にしたっていうのに、生き残ろうとする強い意志……やっぱり人間ってすばらしいよ……」
茶柱「なるほど!その方法を使えば夢野さんを助けられるんですんね!それじゃあ……」
白銀「ダメに決まってんだろ!バーカ!」
夢野「んあ!?」
55: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:23:35.30 ID:QhT5287k0
白銀「ロボ壊したくせにずうずうしいこと言ってんじゃねー!潔くオシオキされろ!」
白銀「お前が死んだら皆で『月の光』大合奏してやるよww」
白銀「後、キーボ粉だったら私が見つけ出して、皆に見せつけてやるから覚悟しろ!はははははww」
最原(なにげに赤松さんのことも馬鹿にしていないか?コイツ)イライラ
百田「なんだ……白銀はどうしちまったんだ……」
入間「最初からこんなんだったぜ……」
夢野「んあーー!!もう終わりじゃー!」
アンジー「あららー秘密子ーぐっばいならー!」
茶柱「夢野さん!諦めないでください!転子がなんとかしますから!」
夢野「いや……転子よ……もうだめじゃ……昨日も脅しの手紙が届いたしのう……」
最原「脅しの手紙?」
夢野「そうじゃ。これが昨日モノクマから届いたんじゃ……」
そう言いながら夢野さんは僕に手紙のようなものを渡した。
王馬「俺にもみせてー」
*******************************************************
夢野さんへ
差出人 超高校級の黒幕 X
私はあなたがキーボ君を殺害する現場を見ました。
隠し場所も知っています。
話したいことがあるので夜時間に倉庫へ来てください。
*******************************************************
最原「あれ?これって……」
王馬「ふうん……本当に裁判についての打ち合わせは必要なくなったね!」
白銀「ええww何その手紙ww何が書いてあったの?」
最原「ええと……白銀さんがこの学園生活の黒幕ってことが書いてあるんだけど……」
白銀「え?」
白銀さんの顔から笑顔が消えた。
それを見た僕、思わずにっこり。
白銀「お前が死んだら皆で『月の光』大合奏してやるよww」
白銀「後、キーボ粉だったら私が見つけ出して、皆に見せつけてやるから覚悟しろ!はははははww」
最原(なにげに赤松さんのことも馬鹿にしていないか?コイツ)イライラ
百田「なんだ……白銀はどうしちまったんだ……」
入間「最初からこんなんだったぜ……」
夢野「んあーー!!もう終わりじゃー!」
アンジー「あららー秘密子ーぐっばいならー!」
茶柱「夢野さん!諦めないでください!転子がなんとかしますから!」
夢野「いや……転子よ……もうだめじゃ……昨日も脅しの手紙が届いたしのう……」
最原「脅しの手紙?」
夢野「そうじゃ。これが昨日モノクマから届いたんじゃ……」
そう言いながら夢野さんは僕に手紙のようなものを渡した。
王馬「俺にもみせてー」
*******************************************************
夢野さんへ
差出人 超高校級の黒幕 X
私はあなたがキーボ君を殺害する現場を見ました。
隠し場所も知っています。
話したいことがあるので夜時間に倉庫へ来てください。
*******************************************************
最原「あれ?これって……」
王馬「ふうん……本当に裁判についての打ち合わせは必要なくなったね!」
白銀「ええww何その手紙ww何が書いてあったの?」
最原「ええと……白銀さんがこの学園生活の黒幕ってことが書いてあるんだけど……」
白銀「え?」
白銀さんの顔から笑顔が消えた。
それを見た僕、思わずにっこり。
56: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:25:29.31 ID:QhT5287k0
白銀「意味分からないですけどw?ハッタリはやめてよw」
最原「だってさ、この手紙を見てみてよ」
百田「なになに……夜時間に倉庫に来いだと?」
王馬「そのときにアリバイのない人が怪しいよねー!それって誰だろう?」
白銀「はははwwwなーんだそんなことか!その時間、私は部屋でゆっくりしてたよ。確かにアリバイがないね!」
白銀「でも、夜時間なんてみんなアリバイないんじゃないの~ww」
王馬「残念ながらアリバイはあるんだよね」
白銀「ふ~んw王馬君はアリバイがあるんだぁw」
最原「いや……君以外みんなアリバイがあるんだ」
白銀「へ……?」
最原「実は昨日、君とキーボ君以外でBBQをやったんだ。君が倉庫にいるときにね」
白銀「ちょっと待てよ!何で私をはぶいてBBQやってんの?」
ゴン太「だって白銀さん、部屋で寝ていると思ったから……」
王馬「部屋で寝ていることをアピールして、部屋にいないことを確認させたくなかったみたいだけど、それが仇になっちゃったんだね」
春川「あんなホテルにあるようなドアノブサインを使ったくせに墓穴になるなんて笑えるね」
百田「おい!ってことは本当に白銀が黒幕になるってことか?」
白銀「ちょっと待って!その時に本当に黒幕が倉庫にいるなんて証拠はあるの?」
最原「だってさ、この手紙を見てみてよ」
百田「なになに……夜時間に倉庫に来いだと?」
王馬「そのときにアリバイのない人が怪しいよねー!それって誰だろう?」
白銀「はははwwwなーんだそんなことか!その時間、私は部屋でゆっくりしてたよ。確かにアリバイがないね!」
白銀「でも、夜時間なんてみんなアリバイないんじゃないの~ww」
王馬「残念ながらアリバイはあるんだよね」
白銀「ふ~んw王馬君はアリバイがあるんだぁw」
最原「いや……君以外みんなアリバイがあるんだ」
白銀「へ……?」
最原「実は昨日、君とキーボ君以外でBBQをやったんだ。君が倉庫にいるときにね」
白銀「ちょっと待てよ!何で私をはぶいてBBQやってんの?」
ゴン太「だって白銀さん、部屋で寝ていると思ったから……」
王馬「部屋で寝ていることをアピールして、部屋にいないことを確認させたくなかったみたいだけど、それが仇になっちゃったんだね」
春川「あんなホテルにあるようなドアノブサインを使ったくせに墓穴になるなんて笑えるね」
百田「おい!ってことは本当に白銀が黒幕になるってことか?」
白銀「ちょっと待って!その時に本当に黒幕が倉庫にいるなんて証拠はあるの?」
57: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:27:28.32 ID:QhT5287k0
最原「あるよ!だよね?茶柱さん。昨日僕たちは倉庫で黒幕がいることを確認しているよね?」
茶柱「それを言ってしまうんですか!?」
最原「うん。証拠になるからね……」
茶柱「わかりました。あまり言いたくはありませんが……確かに最原さんと二人で倉庫に行ったとき、人の声が聞こえました。幽霊だと思ったら、アレは白銀さんの声だったんですね」
最原「そう!あの時、黒幕がどんな気持ちで待っていたかは分からないけどw確かに僕たち二人で誰かがいることを確認したんだ!」
真宮寺「そうなんだネ。ちなみに夢野さんはキーボ君を殺しちゃったのはいつのことかナ?」
夢野「それはマジカルショーの前の日……おとといじゃ」
真宮寺「ククク……ってことは昨日のBBQにはキーボ君はいないし、BBQには白銀さん以外全員いたから倉庫にいたのは白銀さんだね」
春川「しかも二人で声を聞いているし勘違いの可能性も少ないしね」
百田「でも本当なのか?白銀がこの学園生活の黒幕だったのか?」
白銀「違うよ!百田君、私を信じて!」
百田「いや……今回は最原達のことを信じるぜっ!この宇宙に轟く百田解斗の勘がそういっている!」
白銀「クッソ!」
白銀さんに味方がいなくなった。その様子をみて思わずにっこり。
茶柱「それを言ってしまうんですか!?」
最原「うん。証拠になるからね……」
茶柱「わかりました。あまり言いたくはありませんが……確かに最原さんと二人で倉庫に行ったとき、人の声が聞こえました。幽霊だと思ったら、アレは白銀さんの声だったんですね」
最原「そう!あの時、黒幕がどんな気持ちで待っていたかは分からないけどw確かに僕たち二人で誰かがいることを確認したんだ!」
真宮寺「そうなんだネ。ちなみに夢野さんはキーボ君を殺しちゃったのはいつのことかナ?」
夢野「それはマジカルショーの前の日……おとといじゃ」
真宮寺「ククク……ってことは昨日のBBQにはキーボ君はいないし、BBQには白銀さん以外全員いたから倉庫にいたのは白銀さんだね」
春川「しかも二人で声を聞いているし勘違いの可能性も少ないしね」
百田「でも本当なのか?白銀がこの学園生活の黒幕だったのか?」
白銀「違うよ!百田君、私を信じて!」
百田「いや……今回は最原達のことを信じるぜっ!この宇宙に轟く百田解斗の勘がそういっている!」
白銀「クッソ!」
白銀さんに味方がいなくなった。その様子をみて思わずにっこり。
59: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:29:43.28 ID:QhT5287k0
白銀「……その前にその手紙が本物だって証拠はあるの?」
百田「ん?どういうことだ?」
白銀「その手紙は夢野さんが私を陥れるために捏造したんだよ!だったらつじつまがあう!」
最原「いや、例え捏造だとしても倉庫に誰かがいたのは本当なんだよ。そしてそれは君しかありえない」
最原「それになんの為に皆に隠れて倉庫に行ったのか説明できないでしょ?」
白銀「ググ……」
王馬「あれ?お得意の洗脳芸やらないの?俺見てみたいなー、白銀ちゃんの洗脳されたふりするやつ。面白いもんね!」
真宮寺「僕も白銀さんが醜くも抗う姿を見たいナ。見せて見せて見せて」
白銀「うるさい!」
最原「あと、今回明らかになったことでキーボ粉が鏡の箱の中にあった、ってことがあるけど……」
王馬「その鏡の箱をマジカルショーの最中に壊した人がいるよねー?誰だったけなー?」
王馬「しかも壊した理由はなんだろうねー?キーボ粉が入っていると勘違いしたからかな?」
ゴン太「そういえば鏡の箱を壊したのは白銀さんだったよね」
百田「そうか!あれはキーボ粉をみんなにさらす為にやったのか!でも、それをどうやって知ったんだ?」
最原「それはさっきの映像を録画したように、キーボ君を殺害したところから鏡の箱に隠すところまでの映像を見たんだと思う」
アンジー「なるほどーさっきの映像を見て鏡の箱の中にキーボ粉があると勘違いしたんだねー」
茶柱「こう考えるとすべてつじつまが合っているように思えますが……」
百田「ん?どういうことだ?」
白銀「その手紙は夢野さんが私を陥れるために捏造したんだよ!だったらつじつまがあう!」
最原「いや、例え捏造だとしても倉庫に誰かがいたのは本当なんだよ。そしてそれは君しかありえない」
最原「それになんの為に皆に隠れて倉庫に行ったのか説明できないでしょ?」
白銀「ググ……」
王馬「あれ?お得意の洗脳芸やらないの?俺見てみたいなー、白銀ちゃんの洗脳されたふりするやつ。面白いもんね!」
真宮寺「僕も白銀さんが醜くも抗う姿を見たいナ。見せて見せて見せて」
白銀「うるさい!」
最原「あと、今回明らかになったことでキーボ粉が鏡の箱の中にあった、ってことがあるけど……」
王馬「その鏡の箱をマジカルショーの最中に壊した人がいるよねー?誰だったけなー?」
王馬「しかも壊した理由はなんだろうねー?キーボ粉が入っていると勘違いしたからかな?」
ゴン太「そういえば鏡の箱を壊したのは白銀さんだったよね」
百田「そうか!あれはキーボ粉をみんなにさらす為にやったのか!でも、それをどうやって知ったんだ?」
最原「それはさっきの映像を録画したように、キーボ君を殺害したところから鏡の箱に隠すところまでの映像を見たんだと思う」
アンジー「なるほどーさっきの映像を見て鏡の箱の中にキーボ粉があると勘違いしたんだねー」
茶柱「こう考えるとすべてつじつまが合っているように思えますが……」
60: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:31:54.59 ID:QhT5287k0
入間「どうなんだー?お前が黒幕なんだろー?」
そう言いながら入間さんは白銀さんに近づいた。
入間「残念だったなー黒幕がばれちまってよ!まあ、俺様は別に無事に帰してくれれば今までのことは水に流してやるぜ!ひゃーひゃっひゃっひゃ!」
入間「あ!そうだ!あとお詫びに俺様に土下座しろよ!土・下・座!洗脳バージョンのオプション付きでやれよ!そうしたら許してやるっ!」
入間さんは何も推理してないのにいつも通り偉そうに白銀さんに土下座を要求した。ちょっとイラッっとした。
白銀「うるせぇ!」バン!
入間「グエ!」バタッ!
そんな入間さんにキレたのか白銀さんは入間さんに顔面パンチを浴びせた。そのパンチにより、入間さんは倒れた。
その様子を見て、ちょっとだけスッキリ。
白銀「あーあ、砲丸があればもっと上手く殴れたんだけどなぁ」
そう言いながら入間さんは白銀さんに近づいた。
入間「残念だったなー黒幕がばれちまってよ!まあ、俺様は別に無事に帰してくれれば今までのことは水に流してやるぜ!ひゃーひゃっひゃっひゃ!」
入間「あ!そうだ!あとお詫びに俺様に土下座しろよ!土・下・座!洗脳バージョンのオプション付きでやれよ!そうしたら許してやるっ!」
入間さんは何も推理してないのにいつも通り偉そうに白銀さんに土下座を要求した。ちょっとイラッっとした。
白銀「うるせぇ!」バン!
入間「グエ!」バタッ!
そんな入間さんにキレたのか白銀さんは入間さんに顔面パンチを浴びせた。そのパンチにより、入間さんは倒れた。
その様子を見て、ちょっとだけスッキリ。
白銀「あーあ、砲丸があればもっと上手く殴れたんだけどなぁ」
62: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:34:50.55 ID:QhT5287k0
茶柱「ちょっと!何やっているんですか!?いくら腹が立つからって……」
白銀「別にいいじゃん。私は黒幕なんだし!何やっても許されるんだよ!」
王馬「お!遂に本性を現したね!」
白銀「うん!あと、これは別に洗脳とかじゃないから!あーあ、洗脳だって言えば、バレない思ったんだけどなぁ」
最原(それはない)
百田「やっぱりお前が黒幕だったんだな!洗脳された振りまでしてよ!恥ずかしくねぇのか!」
王馬「そうそう。あんなことして恥ずかしくなかったの?」
白銀「別に。人に指摘されなければ、わりと楽しくやってられるよ」
真宮寺「わりと恥はなかったんだネ……」
夢野「お、お主が黒幕だったとは……」
白銀「そうでーす!参りましたwそれで夢野さん、今キーボ粉はどこにあるの?最期に教えてよ」
夢野「え?あれはな、ウチの部屋にある観葉植物の鉢植えの中に入れてその上に土をかぶせたわい!」
茶柱「なるほど!そうすれば見つかる心配はありませんね!流石夢野さんです!」
白銀「なるほど……それはそれはw春になったらそのキー木(キーボク)は立派な花が咲きそうだね!」
夢野「そうじゃろ。きっと大きなキーボの実をつけるわい」
最原(別に木がキーボ君だったわけじゃないんだからキー木とか言うなよ。肥料でもないんだから、立派な花も咲かないし、キーボの実もつけないよ……)
白銀「別にいいじゃん。私は黒幕なんだし!何やっても許されるんだよ!」
王馬「お!遂に本性を現したね!」
白銀「うん!あと、これは別に洗脳とかじゃないから!あーあ、洗脳だって言えば、バレない思ったんだけどなぁ」
最原(それはない)
百田「やっぱりお前が黒幕だったんだな!洗脳された振りまでしてよ!恥ずかしくねぇのか!」
王馬「そうそう。あんなことして恥ずかしくなかったの?」
白銀「別に。人に指摘されなければ、わりと楽しくやってられるよ」
真宮寺「わりと恥はなかったんだネ……」
夢野「お、お主が黒幕だったとは……」
白銀「そうでーす!参りましたwそれで夢野さん、今キーボ粉はどこにあるの?最期に教えてよ」
夢野「え?あれはな、ウチの部屋にある観葉植物の鉢植えの中に入れてその上に土をかぶせたわい!」
茶柱「なるほど!そうすれば見つかる心配はありませんね!流石夢野さんです!」
白銀「なるほど……それはそれはw春になったらそのキー木(キーボク)は立派な花が咲きそうだね!」
夢野「そうじゃろ。きっと大きなキーボの実をつけるわい」
最原(別に木がキーボ君だったわけじゃないんだからキー木とか言うなよ。肥料でもないんだから、立派な花も咲かないし、キーボの実もつけないよ……)
63: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:35:48.11 ID:QhT5287k0
白銀「ふふw次の参考にするねw。次の学園生活ではヘマしないようにするよw」
春川「次?そんなものアンタにあるわけないじゃん。この学園生活は終わるんだし」
春川「1対10…さっさと投降しなよ」
最原(顔面パンチ食らって倒れている入間さんをカウントするのはやめようよ……)
ゴン太「そうだよ!はやく謝ったほうがいいよ。そうしないと……」
ゴン太「みんなを守るためにゴン太ががんばって白銀さんを捕まえるよ!」
夢野「そうじゃ。おとなしくせい!キーボを壊したウチが言うのもなんじゃが……」
転子「そうです!いくら女子でも転子は手加減しませんよ!」
王馬「こんな形で学園生活が終わっちゃうなんてね!」
アンジー「よーし、みんなやっちゃえー」
真宮寺「人間観察も一杯出来たし僕も早くここを出たいからね……手加減しないヨ」
白銀「いや、次はあるよ…」
白銀「こんなこともあろうかと…………緊急で作った……」
そう言うと白銀さんは隠し持っていた思い出しライトのようなものを取り出した。
白銀「この『最近の記憶改変ライト』でね!」
春川「次?そんなものアンタにあるわけないじゃん。この学園生活は終わるんだし」
春川「1対10…さっさと投降しなよ」
最原(顔面パンチ食らって倒れている入間さんをカウントするのはやめようよ……)
ゴン太「そうだよ!はやく謝ったほうがいいよ。そうしないと……」
ゴン太「みんなを守るためにゴン太ががんばって白銀さんを捕まえるよ!」
夢野「そうじゃ。おとなしくせい!キーボを壊したウチが言うのもなんじゃが……」
転子「そうです!いくら女子でも転子は手加減しませんよ!」
王馬「こんな形で学園生活が終わっちゃうなんてね!」
アンジー「よーし、みんなやっちゃえー」
真宮寺「人間観察も一杯出来たし僕も早くここを出たいからね……手加減しないヨ」
白銀「いや、次はあるよ…」
白銀「こんなこともあろうかと…………緊急で作った……」
そう言うと白銀さんは隠し持っていた思い出しライトのようなものを取り出した。
白銀「この『最近の記憶改変ライト』でね!」
64: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:36:58.40 ID:QhT5287k0
最原「えっ?何そのライト?」
夢野「『思い出しライト』とはどうちがうんじゃ?」
転子「まさか!すごく思い出すとか?」
王馬「まさかまた洗脳ネタ?もういいよ……」
真宮寺「おとなしく捕まって欲しいヨ」
白銀「まー簡単に言うと最近の記憶がなくなってまた学園生活に元通りになるライトだよ!」
白銀「実を言うと、この学園生活を見ている人がいてね。その人たちのために仕切りなおすわけ!」
白銀「あと、その人たちが様子を見るためのカメラがキーボ君に内蔵されていたんだけど壊されちゃったよね」
白銀「それでその埋め合わせで、最原君は探偵からカメラマンにジョブチェンジします」
白銀「裁判ではせいぜい隅っこでみんなの邪魔をしないよう目立たず陰キャラでいてね」ニコ
白銀「探偵の癖にコスプレイヤーに負ける能無しはね!」
最原(なんでボロクソ言われないといけないんだ……しかもお前勝ってないだろ)
白銀「そして夢野にはオシオキを受けてもらうためにクロになってもらおうかな!」
白銀「あと夢野もキャラチェンジして私の下僕にするから!覚悟してね!」
百田「んなことさせるかよ!春川!ゴン太!あいつにライトのボタンを押させるなっ!」
春川「もちろん!あいつにはライトをつけさせないっ!」
ゴン太「わかったよ!ゴン太がんばる!」
白銀「いいや!限界だ押すね!」
その瞬間、ライトの明かりに包まれた。
夢野「『思い出しライト』とはどうちがうんじゃ?」
転子「まさか!すごく思い出すとか?」
王馬「まさかまた洗脳ネタ?もういいよ……」
真宮寺「おとなしく捕まって欲しいヨ」
白銀「まー簡単に言うと最近の記憶がなくなってまた学園生活に元通りになるライトだよ!」
白銀「実を言うと、この学園生活を見ている人がいてね。その人たちのために仕切りなおすわけ!」
白銀「あと、その人たちが様子を見るためのカメラがキーボ君に内蔵されていたんだけど壊されちゃったよね」
白銀「それでその埋め合わせで、最原君は探偵からカメラマンにジョブチェンジします」
白銀「裁判ではせいぜい隅っこでみんなの邪魔をしないよう目立たず陰キャラでいてね」ニコ
白銀「探偵の癖にコスプレイヤーに負ける能無しはね!」
最原(なんでボロクソ言われないといけないんだ……しかもお前勝ってないだろ)
白銀「そして夢野にはオシオキを受けてもらうためにクロになってもらおうかな!」
白銀「あと夢野もキャラチェンジして私の下僕にするから!覚悟してね!」
百田「んなことさせるかよ!春川!ゴン太!あいつにライトのボタンを押させるなっ!」
春川「もちろん!あいつにはライトをつけさせないっ!」
ゴン太「わかったよ!ゴン太がんばる!」
白銀「いいや!限界だ押すね!」
その瞬間、ライトの明かりに包まれた。
66: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:38:24.38 ID:QhT5287k0
白銀「やった!成功したぞ!」
最原「……………………」
百田「……………………」
王馬「……………………」
春川「……………………」
夢野「……………………」
ゴン太「……………………」
真宮寺「……………………」
転子「……………………」
アンジー「……………………」
入間「」
白銀「えーっと、それじゃ超高校級のカメラマンの最原くん。このカメラを持ってもらえるかな?」
最原「いや…………僕は超高校級の探偵だけど…………」
白銀「えっ?」
百田「どういうことだ?記憶を失ってないぞ?」
春川「私も記憶を変えられたようには思えないけど」
転子「何がどうなったんですか?」
ゴン太「?」
王馬「原因はわからないけど記憶の改変に失敗しちゃったんだね」
入間「ウ……グッ……」
アンジー「これも神様のおかげだね!」
真宮寺「まあ、そういうことでもいいけどね」
白銀「どうして…………なんで記憶が改変されないの…………?」
モノクマ「お答えしましょう!」ヒョイ
白銀「モノクマ!」
そう言うとモノクマがキーボ君の髪の毛の一部っぽいものを装着した状態で出てきた。
モノクマ「うぷぷ。キーボ君のアンテナが壊れちゃったからボクが作って着けてみたの。似合うでしょ~」
最原「そうなんだ……」
最原(似合ってない)
最原「……………………」
百田「……………………」
王馬「……………………」
春川「……………………」
夢野「……………………」
ゴン太「……………………」
真宮寺「……………………」
転子「……………………」
アンジー「……………………」
入間「」
白銀「えーっと、それじゃ超高校級のカメラマンの最原くん。このカメラを持ってもらえるかな?」
最原「いや…………僕は超高校級の探偵だけど…………」
白銀「えっ?」
百田「どういうことだ?記憶を失ってないぞ?」
春川「私も記憶を変えられたようには思えないけど」
転子「何がどうなったんですか?」
ゴン太「?」
王馬「原因はわからないけど記憶の改変に失敗しちゃったんだね」
入間「ウ……グッ……」
アンジー「これも神様のおかげだね!」
真宮寺「まあ、そういうことでもいいけどね」
白銀「どうして…………なんで記憶が改変されないの…………?」
モノクマ「お答えしましょう!」ヒョイ
白銀「モノクマ!」
そう言うとモノクマがキーボ君の髪の毛の一部っぽいものを装着した状態で出てきた。
モノクマ「うぷぷ。キーボ君のアンテナが壊れちゃったからボクが作って着けてみたの。似合うでしょ~」
最原「そうなんだ……」
最原(似合ってない)
67: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:40:14.48 ID:QhT5287k0
白銀「そんなことよりどういうこと?どうして記憶改変されないの?」
モノクマ「それはね白銀さん。内なる声がそれを求めていないからなんだよ」
モノクマ「発表しまーす!これが内なる者達の声でーす!」
『白銀行動がダンロン2のガンダムとかぶっているからつまんね。あとごまかすの下手すぎ』
『これからどうなるか楽しみだったのに…白銀の三文芝居でシラけた』
『別にキーボいらないからそのまま学園生活送ってもよかったわw夢野ちゃんの方が大事』
『白銀調子こきすぎ。腹立つ。入間ちゃん殴るな』
『お前首謀者だろ。ロンパせーや』
『俺たちのダンガンロンパ返せよ』
『黒幕バレバレ。逆に違うんじゃないかと思ったくらい。これからは洗脳ネタで生きてください。中二病はもういるんで』
『シリーズすべてやったけど三章で黒幕バレとは……あとマジック多すぎ、ネタないの?』
白銀「そ……そんな」
モノクマ「これ以上ゲームの黒歴史は作りたくないので勝手なことはやめさせてもらいます!」
モノクマ「やれやれ、途中まではいい出来だったのに……結末がクソなだけでゲームの評価はガラっと変わるもんだねー」
白銀「ううっ……」
モノクマ「はいはい!というわけでこの学園生活も終わりー」
モノクマ「みんな、この学園を出てっていいよー僕たちはまた新たな学園生活を作るために忙しいしねー」
モノクマ「それじゃ、ばいば~い」
そういってモノクマはどこかへ行ってしまった。
モノクマ「それはね白銀さん。内なる声がそれを求めていないからなんだよ」
モノクマ「発表しまーす!これが内なる者達の声でーす!」
『白銀行動がダンロン2のガンダムとかぶっているからつまんね。あとごまかすの下手すぎ』
『これからどうなるか楽しみだったのに…白銀の三文芝居でシラけた』
『別にキーボいらないからそのまま学園生活送ってもよかったわw夢野ちゃんの方が大事』
『白銀調子こきすぎ。腹立つ。入間ちゃん殴るな』
『お前首謀者だろ。ロンパせーや』
『俺たちのダンガンロンパ返せよ』
『黒幕バレバレ。逆に違うんじゃないかと思ったくらい。これからは洗脳ネタで生きてください。中二病はもういるんで』
『シリーズすべてやったけど三章で黒幕バレとは……あとマジック多すぎ、ネタないの?』
白銀「そ……そんな」
モノクマ「これ以上ゲームの黒歴史は作りたくないので勝手なことはやめさせてもらいます!」
モノクマ「やれやれ、途中まではいい出来だったのに……結末がクソなだけでゲームの評価はガラっと変わるもんだねー」
白銀「ううっ……」
モノクマ「はいはい!というわけでこの学園生活も終わりー」
モノクマ「みんな、この学園を出てっていいよー僕たちはまた新たな学園生活を作るために忙しいしねー」
モノクマ「それじゃ、ばいば~い」
そういってモノクマはどこかへ行ってしまった。
68: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:43:01.59 ID:QhT5287k0
その後、白銀さんはうずくまったまま動かなかった。入間さんは一応息してた。
僕は白銀さんの近くで『月の光』を流した。これで彼女の心も赤松さんのように清らかになるだろう。
また、捕まえようとも思ったが害はないと思ったので放っておき、僕たちは学園をでた。
結局、なんでこの学園生活を始めたのか、これを見ている人は誰なのか、
葬式ってなんだったのかなどいろいろ疑問は残るが僕たちは夢にまで見た学園脱出を成功させたのだ。
ただ、これは全てキーボ君のおかげという事を忘れてはいけない。
キーボ君の遺体を隠そうとし、そこから黒幕をあぶり出したおかげで脱出できたのだ。
僕はキーボ粉をビンに詰めて(少量)それをキーボ君の遺体代わりにして大切に持ち歩くことにした。
余りはアンジーさんの作るキーボ像の材料の一部とした。どこかに祀るらしいので場所を聞いて、手を合わせにいこうかな。
ありがとうキーボ君。さようならキーボ君。
君の事を僕は誇りに思うよ。
終わり
僕は白銀さんの近くで『月の光』を流した。これで彼女の心も赤松さんのように清らかになるだろう。
また、捕まえようとも思ったが害はないと思ったので放っておき、僕たちは学園をでた。
結局、なんでこの学園生活を始めたのか、これを見ている人は誰なのか、
葬式ってなんだったのかなどいろいろ疑問は残るが僕たちは夢にまで見た学園脱出を成功させたのだ。
ただ、これは全てキーボ君のおかげという事を忘れてはいけない。
キーボ君の遺体を隠そうとし、そこから黒幕をあぶり出したおかげで脱出できたのだ。
僕はキーボ粉をビンに詰めて(少量)それをキーボ君の遺体代わりにして大切に持ち歩くことにした。
余りはアンジーさんの作るキーボ像の材料の一部とした。どこかに祀るらしいので場所を聞いて、手を合わせにいこうかな。
ありがとうキーボ君。さようならキーボ君。
君の事を僕は誇りに思うよ。
終わり
69: ◆14iW9oDzjQ 2017/06/10(土) 00:47:41.36 ID:QhT5287k0
最後まで読んでくれた人はありがとうございます。
いつも白銀が基○外の行動をするのがワンパターンだと思ったので、今回は白銀に羞恥心を持たせて制限しましたがつまらないので次回は元に戻します。
また、真宮寺がキーボを殺す話がみたいというレスをよく見かけますが、塩が犯行を隠す理由が思いつかないので書くかわかりません。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
HTML依頼してきます。
いつも白銀が基○外の行動をするのがワンパターンだと思ったので、今回は白銀に羞恥心を持たせて制限しましたがつまらないので次回は元に戻します。
また、真宮寺がキーボを殺す話がみたいというレスをよく見かけますが、塩が犯行を隠す理由が思いつかないので書くかわかりません。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
HTML依頼してきます。
71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/10(土) 01:00:24.28 ID:FwmQUleK0
普通のやつなら不意に殺した場合焦って隠そうとするかもだけど、塩の場合は普通に偽装してあわよくばお友達を作るか、そのまま出ようとしそう
白銀の行動はワンパターンでも相手が毎回違う反応だからセーフ
キー木は卑怯だと思いました
白銀の行動はワンパターンでも相手が毎回違う反応だからセーフ
キー木は卑怯だと思いました
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/10(土) 01:02:17.86 ID:xrqWUr/mo
このシリーズの一連の流れはワンパターンというより王道(?)と表現できる気がする
あるいは定型ネタ
あるいは定型ネタ
73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/10(土) 01:02:33.19 ID:JvKX9lMj0
乙!
最原の脳内罵倒がストレートになってきて笑う
あと、最後に微妙にトドメさしてるぞw
最原の脳内罵倒がストレートになってきて笑う
あと、最後に微妙にトドメさしてるぞw
74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/10(土) 08:38:32.53 ID:9Kb7Y7rhO
入間の扱いが本編同様酷すぎて素晴らしい
75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/10(土) 16:12:03.00 ID:KbKBGJ3ro
安定の流れで安心する
76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/11(日) 03:09:55.78 ID:z27SOOuA0
そっか。なにかが足りないと思ったら赤松か
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1496926180/
Entry ⇒ 2017.09.29 | Category ⇒ ダンガンロンパ | Comments (0)
苗木「ハリウッドザコシショウ?」
1: ◆LYNKFR8PTk 2017/09/03(日) 22:06:52.42 ID:/9kXzRPG0
苗木「えっと……あの人が霧切さんで……あの人が十神クン……」
苗木「あと名前を聞いてないのは……」
ハリウッドザコシショウ「……」
苗木「そうだ、あのパンツ一丁の人だ」
苗木「あの……キミの名前は……」
ハリウッドザコシショウ「エケビィンの!! 前田アチュコでぇす!!」
苗木「……へ? なんて?」
ハリウッドザコシショウ「エケビィンの!! 前田アチュコでぇす!!」
苗木「ご、ごめん。 もう一回……」
霧切「彼はハリウッドザコシショウくんよ」
苗木「ハリウッドザコシショウ?」
ハリウッドザコシショウ「肌ざみいでございますね!!」
苗木「あと名前を聞いてないのは……」
ハリウッドザコシショウ「……」
苗木「そうだ、あのパンツ一丁の人だ」
苗木「あの……キミの名前は……」
ハリウッドザコシショウ「エケビィンの!! 前田アチュコでぇす!!」
苗木「……へ? なんて?」
ハリウッドザコシショウ「エケビィンの!! 前田アチュコでぇす!!」
苗木「ご、ごめん。 もう一回……」
霧切「彼はハリウッドザコシショウくんよ」
苗木「ハリウッドザコシショウ?」
ハリウッドザコシショウ「肌ざみいでございますね!!」
2: ◆LYNKFR8PTk 2017/09/03(日) 22:07:37.58 ID:/9kXzRPG0
霧切「超高校級のお笑い芸人よ」
苗木「えっと……どこからどこまでが苗字なのかな」
ハリウッドザコシショウ「グングルングルングルングルングルングルン!! ギンギリンギリンギリンギリンギリンギリンギリンギリン!!!」
セレス「……全く話を聞いてませんわね」
モノクマ「ウプププププ!!!」
大和田「!!! てめえは……?」
モノクマ「僕はモノクマ!! この学校の学園長なのだ!!」
苗木「えっと……どこからどこまでが苗字なのかな」
ハリウッドザコシショウ「グングルングルングルングルングルングルン!! ギンギリンギリンギリンギリンギリンギリンギリンギリン!!!」
セレス「……全く話を聞いてませんわね」
モノクマ「ウプププププ!!!」
大和田「!!! てめえは……?」
モノクマ「僕はモノクマ!! この学校の学園長なのだ!!」
3: ◆LYNKFR8PTk 2017/09/03(日) 22:08:03.99 ID:/9kXzRPG0
そして僕達はモノクマからとんでもない事実を聞かされた。
そう、この学園でコロシアイをしなければいけないということを……
そして数日後、僕達の目の前に死体が……
ハリウッドザコシショウ「」
そう、この学園でコロシアイをしなければいけないということを……
そして数日後、僕達の目の前に死体が……
ハリウッドザコシショウ「」
4: ◆LYNKFR8PTk 2017/09/03(日) 22:08:38.61 ID:/9kXzRPG0
山田「ハリウッドザコシショウ殿が亡くなるなんて!!」
大神「一体誰が……」
霧切「待って、彼は死んでないわ」
不二咲「えっ!?」
ハリウッドザコシショウ「……」ムクッ
葉隠「うわあ!!? 死者蘇生だべ!!」
霧切「死んだかと思ってたら生きていたセミの物真似をしていただけよ」
ハリウッドザコシショウ「うわあっ!? びっくりしたああ!!」
霧切「そしてそのセミを見て驚いている人の真似よ」
ハリウッドザコシショウ「ゴオスゴオスゴオオオオ!!」
苗木「……今のは?」
霧切「分からないわ」
大神「一体誰が……」
霧切「待って、彼は死んでないわ」
不二咲「えっ!?」
ハリウッドザコシショウ「……」ムクッ
葉隠「うわあ!!? 死者蘇生だべ!!」
霧切「死んだかと思ってたら生きていたセミの物真似をしていただけよ」
ハリウッドザコシショウ「うわあっ!? びっくりしたああ!!」
霧切「そしてそのセミを見て驚いている人の真似よ」
ハリウッドザコシショウ「ゴオスゴオスゴオオオオ!!」
苗木「……今のは?」
霧切「分からないわ」
5: ◆LYNKFR8PTk 2017/09/03(日) 22:09:11.10 ID:/9kXzRPG0
そこから更に数日後……
舞園「」
苗木「うわああああああ!!!」
石丸「お、落ち着くのだ苗木くん!!」
十神「……また死んだセミの真似でもしてるんだろう」
霧切「……いいえ、今度は間違いなく死んでいるわ」
朝日奈「一体誰が……」
桑田「こん中に超高校級の探偵でもいりゃあすぐに犯人が分かるかもしれねぇのによ」
ハリウッドザコシショウ「テーテーテテーテーテテーテテー」
腐川「!!!?」
舞園「」
苗木「うわああああああ!!!」
石丸「お、落ち着くのだ苗木くん!!」
十神「……また死んだセミの真似でもしてるんだろう」
霧切「……いいえ、今度は間違いなく死んでいるわ」
朝日奈「一体誰が……」
桑田「こん中に超高校級の探偵でもいりゃあすぐに犯人が分かるかもしれねぇのによ」
ハリウッドザコシショウ「テーテーテテーテーテテーテテー」
腐川「!!!?」
6: ◆LYNKFR8PTk 2017/09/03(日) 22:09:42.82 ID:/9kXzRPG0
ハリウッドザコシショウ「ベンベレンベンベレンベレン」
ハリウッドザコシショウ「ハンマーカンマーハマカンマー……あハンマーカンマーハンマーカンマー」
腐川「な、なんなのこれ……」
石丸「もしかして……君は超高校級の探偵だったのか!?」
ハリウッドザコシショウ「ハンマーカンマーハンマーカンマーハンマーカンマー……お察しします」
大和田「……気の所為みてえだな」
霧切「さっさと捜査を進めましょう」
苗木「う、うん……」
ハリウッドザコシショウ「ハンマーカンマーハマカンマー……あハンマーカンマーハンマーカンマー」
腐川「な、なんなのこれ……」
石丸「もしかして……君は超高校級の探偵だったのか!?」
ハリウッドザコシショウ「ハンマーカンマーハンマーカンマーハンマーカンマー……お察しします」
大和田「……気の所為みてえだな」
霧切「さっさと捜査を進めましょう」
苗木「う、うん……」
7: ◆LYNKFR8PTk 2017/09/03(日) 22:10:20.09 ID:/9kXzRPG0
こうして捜査は終了し、学級裁判に
モノクマ「ウプププププ!! じゃあ開廷!!」
霧切「犯人はもう……みんな分かってるわね」
十神「ああ」
霧切「苗木くん……言ってやりなさい」
苗木「う、うん……」
苗木「犯人は……」
苗木「……ハリウッドザコシショウクンだよ」
ハリウッドザコシショウ「うぉい!!! ちょ待てよおおおおおおおおん!!!」
モノクマ「ウプププププ!! じゃあ開廷!!」
霧切「犯人はもう……みんな分かってるわね」
十神「ああ」
霧切「苗木くん……言ってやりなさい」
苗木「う、うん……」
苗木「犯人は……」
苗木「……ハリウッドザコシショウクンだよ」
ハリウッドザコシショウ「うぉい!!! ちょ待てよおおおおおおおおん!!!」
8: ◆LYNKFR8PTk 2017/09/03(日) 22:10:48.79 ID:/9kXzRPG0
苗木「君が犯人だと言う証拠は……君以外みんなにアリバイがあること」
苗木「それに君はあの時、サラリーマンの姿で血まみれになっていた……」
ハリウッドザコシショウ『いかれたサラリーマンの真似!!』
舞園『ま、待ってください!!! どうして私を……』
ハリウッドザコシショウ『殺す!!!!』
ザシュッ!!
苗木「それに君はあの時、サラリーマンの姿で血まみれになっていた……」
ハリウッドザコシショウ『いかれたサラリーマンの真似!!』
舞園『ま、待ってください!!! どうして私を……』
ハリウッドザコシショウ『殺す!!!!』
ザシュッ!!
9: ◆LYNKFR8PTk 2017/09/03(日) 22:11:26.02 ID:/9kXzRPG0
モノクマ「それじゃあ話し合いも終わった所で投票ターーーイム!!!」
ハリウッドザコシショウ「誰がねえ!! 誰に投票してもねえ!! 同じや同じや思ってええええ!!!」
ハリウッドザコシショウ「……」グルングルングルングルン……
ハリウッドザコシショウ「……」ビシッ!!
モノクマ「ウプププププ!! 大正かーーーーい!!」
モノクマ「舞園さんを殺した犯人は……ハリウッドザコシショウくんでーーーーす!!」
ハリウッドザコシショウ「誰がねえ!! 誰に投票してもねえ!! 同じや同じや思ってええええ!!!」
ハリウッドザコシショウ「……」グルングルングルングルン……
ハリウッドザコシショウ「……」ビシッ!!
モノクマ「ウプププププ!! 大正かーーーーい!!」
モノクマ「舞園さんを殺した犯人は……ハリウッドザコシショウくんでーーーーす!!」
10: ◆LYNKFR8PTk 2017/09/03(日) 22:12:00.68 ID:/9kXzRPG0
モノクマ「早速ハリウッドザコシショウくんにオシオキターーーーイム!!」
ハリウッドザコシショウ「ボッチッチェ!! アッチッチャ!!!」
苗木「えっと……なんて?」
霧切「『僕は死にません、あなたが好きだから』って言ったのよ」
苗木(よく分かるな……)
ハリウッドザコシショウ「ボッチッチェ!! アッチッチャ!!!」
苗木「えっと……なんて?」
霧切「『僕は死にません、あなたが好きだから』って言ったのよ」
苗木(よく分かるな……)
11: ◆LYNKFR8PTk 2017/09/03(日) 22:12:35.29 ID:/9kXzRPG0
『カイジ漫談』
ハリウッドザコシショウ「ふざけやがって……」
ハリウッドザコシショウ「一発芸で笑わせないと死ぬなんて……」
ハリウッドザコシショウ「利根川のやつ……ふざけやがって……」
ハリウッドザコシショウ「……!! これは……ピコピコハンマー!!」
ハリウッドザコシショウ「そうだ、これを使って……」
ハリウッドザコシショウ「……涙!!!」
ざわ……ざわ……
ハリウッドザコシショウ「うわあああああー……」ヒュー
ハリウッドザコシショウ「ふざけやがって……」
ハリウッドザコシショウ「一発芸で笑わせないと死ぬなんて……」
ハリウッドザコシショウ「利根川のやつ……ふざけやがって……」
ハリウッドザコシショウ「……!! これは……ピコピコハンマー!!」
ハリウッドザコシショウ「そうだ、これを使って……」
ハリウッドザコシショウ「……涙!!!」
ざわ……ざわ……
ハリウッドザコシショウ「うわあああああー……」ヒュー
12: ◆LYNKFR8PTk 2017/09/03(日) 22:13:06.53 ID:/9kXzRPG0
こうしてハリウッドザコシショウクンは死んだ。
そしてボク達は黒幕、江ノ島盾子を倒し……希望ヶ峰学園を脱出することにした。
たとえその先に絶望だけしかなかったとしても……
狂井益男によってうんこ税があっても……
希望は前に進むんだ!!!
終わり
そしてボク達は黒幕、江ノ島盾子を倒し……希望ヶ峰学園を脱出することにした。
たとえその先に絶望だけしかなかったとしても……
狂井益男によってうんこ税があっても……
希望は前に進むんだ!!!
終わり
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/03(日) 22:25:25.14 ID:dtNlBeRj0
乙です
ハリウッドザコシショウ大活躍でしたね(笑)
ハリウッドザコシショウ大活躍でしたね(笑)
掲載元:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504444012/
Entry ⇒ 2017.09.07 | Category ⇒ ダンガンロンパ | Comments (0)
最原「二周目は彼女と共に」 白銀("嘘"! だけどね!)
1: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 08:53:47.74 ID:NmFApXEa0
今回はギャグ少な目、シリアヌ多め、そして短めで行くぞ!
書き溜めなし! いつも通りネタバレオンパレードなので絶対に未クリアの人は見ないでね!
書き溜めなし! いつも通りネタバレオンパレードなので絶対に未クリアの人は見ないでね!
2: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 09:00:21.40 ID:NmFApXEa0
さよならダンガンロンパ(?)
最原「これで終わりだ、白銀さん。キーボくんも投票を放棄したよ」
春川「私たちの……いや、ダンガンロンパの終焉は、黒幕も巻き込んだ全員のバッドエンド、か」
夢野「んあー……マジか。マジなのか。滅茶苦茶怖いぞ」ガタガタ
白銀「……」
白銀「……ああ、そう。そっか。それでいいんだ?」
白銀「ははっ、わかった。それでいいんだよね?」
白銀「フィクションですらコロシアイを楽しめない世界なんて、こっちから願い下げだよ」
最原「……白銀さん。最後に訊かせてくれるかな?」
白銀「ん? なに?」
最原「……キミって本当は――」
キーボ「……これが外の世界の意思です。この学園を破壊します」
最原「これで終わりだ、白銀さん。キーボくんも投票を放棄したよ」
春川「私たちの……いや、ダンガンロンパの終焉は、黒幕も巻き込んだ全員のバッドエンド、か」
夢野「んあー……マジか。マジなのか。滅茶苦茶怖いぞ」ガタガタ
白銀「……」
白銀「……ああ、そう。そっか。それでいいんだ?」
白銀「ははっ、わかった。それでいいんだよね?」
白銀「フィクションですらコロシアイを楽しめない世界なんて、こっちから願い下げだよ」
最原「……白銀さん。最後に訊かせてくれるかな?」
白銀「ん? なに?」
最原「……キミって本当は――」
キーボ「……これが外の世界の意思です。この学園を破壊します」
3: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 09:05:42.42 ID:NmFApXEa0
蘇る超高校級:ダブルツインマーク2セカンド
最原(……んん。ここ、どこだ? 暗い……狭い……)
最原(ていうかなんでこんな場所に……)
最原(……って、考えるまでもないか。僕たちは最後の学級裁判で投票を放棄したんだ)
最原(それでキーボくんに才囚学園ごと破壊されて、死んだ、はずだ。よく覚えてないけど)
最原(ならここは……棺桶、かな?)
最原(あのとき、なんか白銀さんに質問した気がするけど、何を訊いたんだっけな?)
最原(……死んでいった仲間たちに会えるかも、とか、ちょっと期待したけど、見事に真っ暗だな)
最原(死んだ後って、こんなに寂しいのか……)
バタリッ
??「痛ッ!」
最原「ん?」
最原(……んん。ここ、どこだ? 暗い……狭い……)
最原(ていうかなんでこんな場所に……)
最原(……って、考えるまでもないか。僕たちは最後の学級裁判で投票を放棄したんだ)
最原(それでキーボくんに才囚学園ごと破壊されて、死んだ、はずだ。よく覚えてないけど)
最原(ならここは……棺桶、かな?)
最原(あのとき、なんか白銀さんに質問した気がするけど、何を訊いたんだっけな?)
最原(……死んでいった仲間たちに会えるかも、とか、ちょっと期待したけど、見事に真っ暗だな)
最原(死んだ後って、こんなに寂しいのか……)
バタリッ
??「痛ッ!」
最原「ん?」
4: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 09:08:18.84 ID:NmFApXEa0
最原「……なんか聞き覚えがある声がしたような?」
最原「あれ、ていうかこの棺桶、扉が開くぞ?」ガチャリンコ
最原「うおっまぶしっ。一体何が……」
赤松「痛た……思いっきりおでこを強打しちゃったよ。ここ、どこ……?」キョロキョロ
赤松「なんで私、ロッカーなんかに……ん?」
最原「」
最原「あれ、ていうかこの棺桶、扉が開くぞ?」ガチャリンコ
最原「うおっまぶしっ。一体何が……」
赤松「痛た……思いっきりおでこを強打しちゃったよ。ここ、どこ……?」キョロキョロ
赤松「なんで私、ロッカーなんかに……ん?」
最原「」
5: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 09:11:46.48 ID:NmFApXEa0
最原「あ、ちょっと待って。僕は今、冷静さを欠こうとしているんだ」
最原「落ち着け……落ち着いて深呼吸を……」
最原「すぅーーーっ……」
赤松「……あの、ねえ? そんなところで何をしているの?」
赤松「ていうか大丈夫? 顔が真っ青なんだけど」ポンッ
最原「ほぎゃあああああああああああ!?」ガビーンッ
赤松「うわああああああああああああ!?」ビクゥッ
最原「かっ、肩に、肩に触ってき……ぎゃあああああああああ!」ガタガタ
赤松「ちょっ、落ち着いて! 落ち着いてよ! なんでそんなに驚いてるの!?」
最原「落ち着け……落ち着いて深呼吸を……」
最原「すぅーーーっ……」
赤松「……あの、ねえ? そんなところで何をしているの?」
赤松「ていうか大丈夫? 顔が真っ青なんだけど」ポンッ
最原「ほぎゃあああああああああああ!?」ガビーンッ
赤松「うわああああああああああああ!?」ビクゥッ
最原「かっ、肩に、肩に触ってき……ぎゃあああああああああ!」ガタガタ
赤松「ちょっ、落ち着いて! 落ち着いてよ! なんでそんなに驚いてるの!?」
6: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 09:16:54.11 ID:NmFApXEa0
最原「あわ……あわわわわ……許して……ごめんなさい……」ガタガタ
最原「こんなことを僕が言うのも筋違いだとは思うんだけど……」ガタガタ
最原「大人しく成仏してくれええええええ!」
赤松「唐突に悪霊扱いされたーーーッ!」ガビーンッ
赤松「な、なんで初対面でこんなに驚かれなきゃならないの!?」
最原「いや、だって、キミ……」
最原「ん?」
最原「……待って。今、なんて?」
赤松「え?」
最原「……初対面だって?」
赤松「あ、あれ? どこかで会ったことあった?」
赤松「私たち、初対面だよね?」
最原「……あれ……あれ?」
最原「こんなことを僕が言うのも筋違いだとは思うんだけど……」ガタガタ
最原「大人しく成仏してくれええええええ!」
赤松「唐突に悪霊扱いされたーーーッ!」ガビーンッ
赤松「な、なんで初対面でこんなに驚かれなきゃならないの!?」
最原「いや、だって、キミ……」
最原「ん?」
最原「……待って。今、なんて?」
赤松「え?」
最原「……初対面だって?」
赤松「あ、あれ? どこかで会ったことあった?」
赤松「私たち、初対面だよね?」
最原「……あれ……あれ?」
7: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 09:23:09.95 ID:NmFApXEa0
最原(……死んでない。僕も、彼女も、初対面時のあのときのまま……)
最原(ていうか、ここは才囚学園の教室じゃないか)
最原「……ここは……えっと……」
赤松「ああ、私にもわからない。気付いたらここにいてさ……」
赤松「……」
赤松「ジムノペディ弾きたい……」
最原(僕の知っている赤松さんが、生きている状態で目の前にいる)
最原(それは嬉しいけど……初対面?)
最原「どうなってるんだ?」
ガララッ
白銀「やっほー最原くん! 目が覚めた!?」ニコニコ
最原「……白銀さん……」
赤松「え? 誰?」
最原(ていうか、ここは才囚学園の教室じゃないか)
最原「……ここは……えっと……」
赤松「ああ、私にもわからない。気付いたらここにいてさ……」
赤松「……」
赤松「ジムノペディ弾きたい……」
最原(僕の知っている赤松さんが、生きている状態で目の前にいる)
最原(それは嬉しいけど……初対面?)
最原「どうなってるんだ?」
ガララッ
白銀「やっほー最原くん! 目が覚めた!?」ニコニコ
最原「……白銀さん……」
赤松「え? 誰?」
8: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 09:28:22.62 ID:NmFApXEa0
最原「はっ! そうか、わかったぞ! 白銀さん!」
最原「またキミの悪ふざけだな!?」
白銀「私の?」
最原「だってこんなのありえないじゃないか!」
最原「この学園は、間違いなく……!」
赤松「……えーっと、二人は知り合いなの?」
最原(白銀さんのことも覚えてないのか。じゃあこれは、やっぱり)
白銀「……」ニヤリ
白銀「あ、えーっと、地味にピアニストっぽいそこのあなたとは初対面だから自己紹介するね」
白銀「私は白銀つむぎ。"超高校級のコスプレイヤー"なんだ」
赤松「あ、どうもご丁寧に。ていうかピアニストっぽいって」
赤松「実際にそうだけどさ」ウン
最原(知ってる)
最原「またキミの悪ふざけだな!?」
白銀「私の?」
最原「だってこんなのありえないじゃないか!」
最原「この学園は、間違いなく……!」
赤松「……えーっと、二人は知り合いなの?」
最原(白銀さんのことも覚えてないのか。じゃあこれは、やっぱり)
白銀「……」ニヤリ
白銀「あ、えーっと、地味にピアニストっぽいそこのあなたとは初対面だから自己紹介するね」
白銀「私は白銀つむぎ。"超高校級のコスプレイヤー"なんだ」
赤松「あ、どうもご丁寧に。ていうかピアニストっぽいって」
赤松「実際にそうだけどさ」ウン
最原(知ってる)
9: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 09:32:48.50 ID:NmFApXEa0
最原(これは……おそらく二周目前提のゲームでありがちな強くてニューゲームってヤツだな!?)
白銀(多分強くてニューゲームってヤツに違いない、とか思ってる顔だなぁ)
白銀「違うよ最原くん! そんな単純な話じゃないよ!」
最原「なんだって?」
白銀「ひとまず体育館に行かない?」
白銀「……『みんな』が、待ってるよ?」ニヤァ
最原「……ッ!?」
赤松(仲がいいなぁ。置いてきぼり感が凄いよ)
白銀(多分強くてニューゲームってヤツに違いない、とか思ってる顔だなぁ)
白銀「違うよ最原くん! そんな単純な話じゃないよ!」
最原「なんだって?」
白銀「ひとまず体育館に行かない?」
白銀「……『みんな』が、待ってるよ?」ニヤァ
最原「……ッ!?」
赤松(仲がいいなぁ。置いてきぼり感が凄いよ)
11: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 09:41:37.70 ID:NmFApXEa0
体育館
ガヤガヤ
百田「俺は宇宙に轟く超高校級の宇宙飛行士、百田解斗だ! よろしくな!」
春川「超高校級の保育士、春川魔姫」
夢野「んあー。超高校級の魔法使い、夢野秘密子じゃ。一般ではマジシャンで通っておるが」
キーボ「超高校級のロボット、キーボです! よろしくお願いします!」
王馬「……超高校級の総統、王馬小吉だーーーッ!」バキィッ
キーボ「ぐああああ! 後ろから急に蹴られたーーーッ!」
王馬「着ぐるみってドロップキックをかますものでしょ?」ケロリ
キーボ「着ぐるみじゃありませんッ!」
ガヤガヤドヨドヨワキアイアイ
最原「……ぜ、全員……いる……」
最原(そして何故かみんな自己紹介をしている)
最原(まるで初対面のように!)
白銀「実際初対面なんだって」ボソッ
最原「……そうか……どういう理屈かはわからないけど、そういうことだな?」
白銀「ん? 何が?」
最原(またコロシアイをするつもりなんだな!?)ギンッ
白銀(またコロシアイをするつもりなんだな、とか考えてるな)
白銀「だから違うって。そんな単純な話じゃないんだよ」
最原「……また見え透いた嘘を……」
赤松「うわー! 凄いよ最原くん! 超高校級の生徒がこんなに揃ってるの初めて見た!」キラキラ
最原「名乗ったっけ?」
赤松「白銀さんがさっきから『最原くん』って言ってる」
最原「ああ……」
ガヤガヤ
百田「俺は宇宙に轟く超高校級の宇宙飛行士、百田解斗だ! よろしくな!」
春川「超高校級の保育士、春川魔姫」
夢野「んあー。超高校級の魔法使い、夢野秘密子じゃ。一般ではマジシャンで通っておるが」
キーボ「超高校級のロボット、キーボです! よろしくお願いします!」
王馬「……超高校級の総統、王馬小吉だーーーッ!」バキィッ
キーボ「ぐああああ! 後ろから急に蹴られたーーーッ!」
王馬「着ぐるみってドロップキックをかますものでしょ?」ケロリ
キーボ「着ぐるみじゃありませんッ!」
ガヤガヤドヨドヨワキアイアイ
最原「……ぜ、全員……いる……」
最原(そして何故かみんな自己紹介をしている)
最原(まるで初対面のように!)
白銀「実際初対面なんだって」ボソッ
最原「……そうか……どういう理屈かはわからないけど、そういうことだな?」
白銀「ん? 何が?」
最原(またコロシアイをするつもりなんだな!?)ギンッ
白銀(またコロシアイをするつもりなんだな、とか考えてるな)
白銀「だから違うって。そんな単純な話じゃないんだよ」
最原「……また見え透いた嘘を……」
赤松「うわー! 凄いよ最原くん! 超高校級の生徒がこんなに揃ってるの初めて見た!」キラキラ
最原「名乗ったっけ?」
赤松「白銀さんがさっきから『最原くん』って言ってる」
最原「ああ……」
12: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 09:48:59.09 ID:NmFApXEa0
赤松「ねえ! これだけ超高校級の生徒が揃ってるんだからさ、最原くんもそうなんだよね?」
最原「いや、僕は……」
白銀「うん。最原終一くんは、超高校級の探偵なんだよ」
白銀「得意分野は殺人事件。私の知っている限り、既に五つの殺人事件を見事に解決してたね」
最原「白銀さんっ!?」ガビーンッ!
白銀「嘘は吐いてないよ?」シレッ
赤松「す、凄いね! 五つもなんて!」
赤松「……」
赤松「えーっと……蝶ネクタイの小学生みたいに、歩くと人が死ぬタイプの探偵さん?」
最原(酷い風評被害だ!)ガビーンッ!
最原「いや、僕は……」
白銀「うん。最原終一くんは、超高校級の探偵なんだよ」
白銀「得意分野は殺人事件。私の知っている限り、既に五つの殺人事件を見事に解決してたね」
最原「白銀さんっ!?」ガビーンッ!
白銀「嘘は吐いてないよ?」シレッ
赤松「す、凄いね! 五つもなんて!」
赤松「……」
赤松「えーっと……蝶ネクタイの小学生みたいに、歩くと人が死ぬタイプの探偵さん?」
最原(酷い風評被害だ!)ガビーンッ!
13: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 10:00:43.29 ID:NmFApXEa0
ガシャガシャガシャコンッ!
エグイサルs「おはっくまーーー!」
茶柱「うおわあーーーッ! 急に巨大ロボットが転子たちの回りにーーーッ!」
入間「あ、あれ? ねえ、何なの? 俺様、なんでこんな目に遭ってるの?」ガタガタ
獄原「みんな! ゴン太の後ろに隠れて!」
真宮寺「流石にキミの体格でも、あれを相手取るのは難しいと思うヨ……!」
最原(……懐かしいな……いや、こんな感想を抱く時点で何か麻痺ってるんだけど)
白銀「……む。最原くん、落ち着いてるね」コソコソ
最原「流石に二回目となると、ね……」コソコソ
白銀「可愛くないなぁ……あ、そうだ」
最原「ん?」
白銀「きゃああああ! 最原くん、こわーい!」ダキッ
最原「ええっ!?」ガビーンッ
最原(白銀さんが抱き着いてきた!)
アンジー「おおー。極限状態で神っちゃってるねー!」
東条「この状況なら仕方ないとは思うのだけど」
最原「あっ、いやっ、違っ……これ演技で……!」アタフタ
エグイサルs「おはっくまーーー!」
茶柱「うおわあーーーッ! 急に巨大ロボットが転子たちの回りにーーーッ!」
入間「あ、あれ? ねえ、何なの? 俺様、なんでこんな目に遭ってるの?」ガタガタ
獄原「みんな! ゴン太の後ろに隠れて!」
真宮寺「流石にキミの体格でも、あれを相手取るのは難しいと思うヨ……!」
最原(……懐かしいな……いや、こんな感想を抱く時点で何か麻痺ってるんだけど)
白銀「……む。最原くん、落ち着いてるね」コソコソ
最原「流石に二回目となると、ね……」コソコソ
白銀「可愛くないなぁ……あ、そうだ」
最原「ん?」
白銀「きゃああああ! 最原くん、こわーい!」ダキッ
最原「ええっ!?」ガビーンッ
最原(白銀さんが抱き着いてきた!)
アンジー「おおー。極限状態で神っちゃってるねー!」
東条「この状況なら仕方ないとは思うのだけど」
最原「あっ、いやっ、違っ……これ演技で……!」アタフタ
14: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 10:06:35.96 ID:NmFApXEa0
百田「そこのヤツ! 女が頼ってるんだぞ! こんなときはドンと構えて守ってやれ!」
最原(も、百田くん!)
百田「堂々と背中に手を回して抱きしめてやればいいんだ! お前ならできる!」
最原(しょ、初対面のクセに勝手なことを! いや、百田くんらしいけど!)
星「……で」
星「こいつら、特に襲ってくる気配がないな」
天海「まあ目的は単なる暴力じゃないんでしょうね」
白銀「こわーい……ふふふ」
最原「いい加減離れて……!」
白銀「だが断る」
最原「このっ……!」
赤松「……彼氏彼女の関係?」
最原「それは違うぞ!」
ズキッ
最原(……ん? なんか、一瞬頭痛が……)
最原(も、百田くん!)
百田「堂々と背中に手を回して抱きしめてやればいいんだ! お前ならできる!」
最原(しょ、初対面のクセに勝手なことを! いや、百田くんらしいけど!)
星「……で」
星「こいつら、特に襲ってくる気配がないな」
天海「まあ目的は単なる暴力じゃないんでしょうね」
白銀「こわーい……ふふふ」
最原「いい加減離れて……!」
白銀「だが断る」
最原「このっ……!」
赤松「……彼氏彼女の関係?」
最原「それは違うぞ!」
ズキッ
最原(……ん? なんか、一瞬頭痛が……)
15: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 10:16:16.13 ID:NmFApXEa0
モノクマ「……やっべ。登場シーンで名乗りを上げ損ねた」
モノクマ「まあいいや。はいはい全員こっちに注目ー!」
春川「……ぬいぐるみ?」
モノクマ「ボクはモノクマ! この才囚学園の学園長なのだ!」
モノクマ「じゃあひとまずオマエラに、この学園で何をすればいいのかを発表しまーす!」
最原「は、な、れ、て、よ!」グギギ
白銀「は、な、さ、な、い!」ギュウウウウウ!
モノクマ「……息子よ」
エグイサルレッド「はいはーい」
バンッ! チュンッ
最原「うっ!」
天海「あ、撃った」
茶柱「威嚇射撃っぽかったですけど、結構近くに着弾しましたね」
モノクマ「ひとまず黙って聞いててね」
最原「……はい……」
白銀「はぁい」ニコニコ
最原(結局抱き着いたままなのか……)ズーン
モノクマ「まあいいや。はいはい全員こっちに注目ー!」
春川「……ぬいぐるみ?」
モノクマ「ボクはモノクマ! この才囚学園の学園長なのだ!」
モノクマ「じゃあひとまずオマエラに、この学園で何をすればいいのかを発表しまーす!」
最原「は、な、れ、て、よ!」グギギ
白銀「は、な、さ、な、い!」ギュウウウウウ!
モノクマ「……息子よ」
エグイサルレッド「はいはーい」
バンッ! チュンッ
最原「うっ!」
天海「あ、撃った」
茶柱「威嚇射撃っぽかったですけど、結構近くに着弾しましたね」
モノクマ「ひとまず黙って聞いててね」
最原「……はい……」
白銀「はぁい」ニコニコ
最原(結局抱き着いたままなのか……)ズーン
16: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 10:19:54.17 ID:NmFApXEa0
モノクマ「えー、ではオマエラに宣言します!」
モノクマ「コロシアイ新学期……」ニヤァ
最原(つ、ついに来るのか……!)
モノクマ「……ではなく、恋愛観察バラエティの開始を、ここに宣言しますッ!」ギンッ
最原「何回参加させられようが、僕はコロシアイなんか……!」
最原「……」
最原「ん? 今、なんて?」
モノクマ「命短し恋しろ生徒!」
最原「……」
最原「……ゑ?」
モノクマ「コロシアイ新学期……」ニヤァ
最原(つ、ついに来るのか……!)
モノクマ「……ではなく、恋愛観察バラエティの開始を、ここに宣言しますッ!」ギンッ
最原「何回参加させられようが、僕はコロシアイなんか……!」
最原「……」
最原「ん? 今、なんて?」
モノクマ「命短し恋しろ生徒!」
最原「……」
最原「……ゑ?」
17: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 10:21:09.41 ID:NmFApXEa0
ニューダンガンロンパV3のOPを流しながらお待ちください。
私はちょっと休憩します
私はちょっと休憩します
18: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 10:24:33.85 ID:NmFApXEa0
あ、やっべ。がっつり性描写入れるつもりだったのにRじゃないじゃん、ここ。
……まあいいか。そういう描写はバッサリカットっす。予定変更
……まあいいか。そういう描写はバッサリカットっす。予定変更
27: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 10:46:37.20 ID:NmFApXEa0
余裕があったら後で番外書く方向で。
今回、最中の描写はなしだ!
じゃあ再開します
今回、最中の描写はなしだ!
じゃあ再開します
28: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 10:51:14.98 ID:NmFApXEa0
以下、紅鮭団説明ダイジェスト
モノクマ「さあ来い生徒たちーーー! 実はこの学園は恋人だけが出られるぞーーー!」
モノクマ「グアアアアア! このザ・絶望と呼ばれたモノクマが……こんな生温い企画を……バカナァー!」
モノタロウ「超高校級の生徒を集めてコロシアイをさせようとしていた気がしたが」
モノキッド「別にそんなことはなかったぜヘルイェーーーッ!」
モノクマ「行ぃぃぃくぞぉぉぉぉぉーーーッ!」
世界が"愛"で変わることを信じて……!
ダイジェスト終了
モノクマ「さあ来い生徒たちーーー! 実はこの学園は恋人だけが出られるぞーーー!」
モノクマ「グアアアアア! このザ・絶望と呼ばれたモノクマが……こんな生温い企画を……バカナァー!」
モノタロウ「超高校級の生徒を集めてコロシアイをさせようとしていた気がしたが」
モノキッド「別にそんなことはなかったぜヘルイェーーーッ!」
モノクマ「行ぃぃぃくぞぉぉぉぉぉーーーッ!」
世界が"愛"で変わることを信じて……!
ダイジェスト終了
29: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 10:57:15.45 ID:NmFApXEa0
最原「……コロシアイじゃないの!?」ガビーンッ!
赤松「え!? なに物騒なこと言ってるの!?」ガーンッ!
白銀「うーん、ごめんね。最原くんって最近、殺人事件に遭遇しっぱなしだったから」
白銀「思考回路がデフォで殺伐してるんだよね」
最原(キミのせいだろ!)
最原「……コロシアイ、じゃないのか……そっか……そっか」
最原「……」
白銀「ふふふ」
最原「……いい加減離れて」
白銀「感想を言ったらいいよ?」
最原「どんな羞恥プレイだよっ!」
百田「おお。既にあそこの二人は出れそうな感じだな!」
夢野「じゃ、後のことはアイツらに任せるとして、ウチはもう寝たい……」
モノタロウ「あ、寄宿舎にはオイラが案内するよ!」
赤松「え!? なに物騒なこと言ってるの!?」ガーンッ!
白銀「うーん、ごめんね。最原くんって最近、殺人事件に遭遇しっぱなしだったから」
白銀「思考回路がデフォで殺伐してるんだよね」
最原(キミのせいだろ!)
最原「……コロシアイ、じゃないのか……そっか……そっか」
最原「……」
白銀「ふふふ」
最原「……いい加減離れて」
白銀「感想を言ったらいいよ?」
最原「どんな羞恥プレイだよっ!」
百田「おお。既にあそこの二人は出れそうな感じだな!」
夢野「じゃ、後のことはアイツらに任せるとして、ウチはもう寝たい……」
モノタロウ「あ、寄宿舎にはオイラが案内するよ!」
30: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 11:04:13.71 ID:NmFApXEa0
ゾロゾロガヤガヤ
最原(そして、超高校級の生徒たちはモノタロウに案内されるまま、体育館を後にした)
最原(まあ、こんな悪ふざけに乗る義理はない、とは全員思ってるだろうけど)
最原(すぐそこに危険が迫ってるわけではなかったから、前のときとは違って比較的、みんな顔が明るかった)
最原「……いや。モノタロウについていくのは後にしよう。僕たちは寄宿舎の位置を知ってる」
白銀「そうだね。で、最原くん。何が訊きたいの?」
最原「何って……何もかもが変でしょ、この状況」
最原「みんなほとんどコロシアイで死んで、キーボくんが学園を僕たちごと破壊して」
最原「それで全部終わったはずだ。でも、何これ? どうなってるの?」
白銀「ごめん、私にもわからない」
最原(早速手がかりが潰えた)
最原(そして、超高校級の生徒たちはモノタロウに案内されるまま、体育館を後にした)
最原(まあ、こんな悪ふざけに乗る義理はない、とは全員思ってるだろうけど)
最原(すぐそこに危険が迫ってるわけではなかったから、前のときとは違って比較的、みんな顔が明るかった)
最原「……いや。モノタロウについていくのは後にしよう。僕たちは寄宿舎の位置を知ってる」
白銀「そうだね。で、最原くん。何が訊きたいの?」
最原「何って……何もかもが変でしょ、この状況」
最原「みんなほとんどコロシアイで死んで、キーボくんが学園を僕たちごと破壊して」
最原「それで全部終わったはずだ。でも、何これ? どうなってるの?」
白銀「ごめん、私にもわからない」
最原(早速手がかりが潰えた)
31: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 11:11:14.48 ID:NmFApXEa0
白銀「まあ、あれだよ。キーボくんに殺されたショックで意識が時空間を飛び越えた的なアレでいいんじゃない?」
最原「は?」
白銀「というか、理由なんて地味にどうでもいいよね。この学園、推理要素以外は理不尽の連続だったじゃない」
白銀「元々さ」
最原(確かに)
白銀「……あ、ちなみにね。最原くんが私と同じ、前の学園の記憶を持ちこしてるってことがわかったのはね?」
白銀「あなたたちの才能を思い出させるときに、あなただけの様子がおかしかったからなんだ」
最原「えっと……?」
白銀「思い出しライトを浴びせようと全員を体育館に呼び出したとき、酷い取り乱しようだったんだよ?」
白銀「『みんな生きてる! なんで!?』って」
最原(実際、さっきは赤松さんの前で醜態曝したしな……)ズーン
最原「は?」
白銀「というか、理由なんて地味にどうでもいいよね。この学園、推理要素以外は理不尽の連続だったじゃない」
白銀「元々さ」
最原(確かに)
白銀「……あ、ちなみにね。最原くんが私と同じ、前の学園の記憶を持ちこしてるってことがわかったのはね?」
白銀「あなたたちの才能を思い出させるときに、あなただけの様子がおかしかったからなんだ」
最原「えっと……?」
白銀「思い出しライトを浴びせようと全員を体育館に呼び出したとき、酷い取り乱しようだったんだよ?」
白銀「『みんな生きてる! なんで!?』って」
最原(実際、さっきは赤松さんの前で醜態曝したしな……)ズーン
32: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 11:27:17.16 ID:NmFApXEa0
白銀「そろそろ私たちも寄宿舎に行こう?」
白銀「さて。何人かは果ての壁を見て、びっくりしているころかなー」
白銀「あの反応、地味に滑稽だったから、できることなら何度でも見たいんだよね!」
最原「……」イラッ
最原「白銀さん」
白銀「なに? 最原くん」
最原「キミ実は凄い気痩せするタイプだよね」
白銀「は?」
最原「ブラの堅い感触ごしに、形が変わる胸の柔らかさが堪らないよ」
白銀「」
最原「それだけじゃない。体全体からなにかいい匂いがする。正直辛抱できそうにない」
白銀「ちょっ、えっ、な、なに……」アタフタ
最原「肌、綺麗だよね。ほっぺ触っていい?」ペタリ
白銀「あ、わ、わ!」カァァ
最原(急いで身を放そうとする白銀さんを、抱きしめて離れないように……よし)ギュッ
白銀「あ、ちょっ! これ、何!? 何なの!?」アタフタ
最原「感想を言えって言ったじゃん。今は二人きりだから大丈夫だよ」
白銀「何その『美味しいから大丈夫だよ理論』くらいの暴論!」ガビーンッ!
白銀「さて。何人かは果ての壁を見て、びっくりしているころかなー」
白銀「あの反応、地味に滑稽だったから、できることなら何度でも見たいんだよね!」
最原「……」イラッ
最原「白銀さん」
白銀「なに? 最原くん」
最原「キミ実は凄い気痩せするタイプだよね」
白銀「は?」
最原「ブラの堅い感触ごしに、形が変わる胸の柔らかさが堪らないよ」
白銀「」
最原「それだけじゃない。体全体からなにかいい匂いがする。正直辛抱できそうにない」
白銀「ちょっ、えっ、な、なに……」アタフタ
最原「肌、綺麗だよね。ほっぺ触っていい?」ペタリ
白銀「あ、わ、わ!」カァァ
最原(急いで身を放そうとする白銀さんを、抱きしめて離れないように……よし)ギュッ
白銀「あ、ちょっ! これ、何!? 何なの!?」アタフタ
最原「感想を言えって言ったじゃん。今は二人きりだから大丈夫だよ」
白銀「何その『美味しいから大丈夫だよ理論』くらいの暴論!」ガビーンッ!
33: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 11:35:41.92 ID:NmFApXEa0
最原「白銀さん……白銀さん……!」スリスリ
白銀「ああんっ! ちょ、ちょっと! 鼻先を首筋にこすりつけないで……!」
白銀「息が熱い……! な、なんか、変な気分に……」
白銀「……」
白銀「……もしかしてこれ逆襲のつもり!?」
最原「なんのこと?」ケロリ
白銀「し、白々しい! 童貞のくせに!」
最原「入間さんレベルの最低な罵倒だね」
白銀「ぐっ、く、屈辱! 入間さんと同レベ扱いされるなんて……ああ、ちょっ、これ以上は本当に……!」
白銀「や、やだっ……!」
ガララッ
茶柱「二人ともー! 大変です! この学園の回りをぐるっと囲む大きな壁……が……」
最原「あっ」
白銀「あっ」
茶柱「……」
白銀「ああんっ! ちょ、ちょっと! 鼻先を首筋にこすりつけないで……!」
白銀「息が熱い……! な、なんか、変な気分に……」
白銀「……」
白銀「……もしかしてこれ逆襲のつもり!?」
最原「なんのこと?」ケロリ
白銀「し、白々しい! 童貞のくせに!」
最原「入間さんレベルの最低な罵倒だね」
白銀「ぐっ、く、屈辱! 入間さんと同レベ扱いされるなんて……ああ、ちょっ、これ以上は本当に……!」
白銀「や、やだっ……!」
ガララッ
茶柱「二人ともー! 大変です! この学園の回りをぐるっと囲む大きな壁……が……」
最原「あっ」
白銀「あっ」
茶柱「……」
35: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 11:43:31.34 ID:NmFApXEa0
バキッドカドカッボキンッ!
白銀「わー! 最原くんが死んだ! この人でなし!」
茶柱「悪は……滅びた……!」
モノクマ「オマエ何してんの!? コロシアイじゃないって言ったじゃん!」
白銀「最原くん! 起きて! 最原くーーーんっ!」
最原(薄れゆく意識の中、僕に辛うじて認識できたのは……)
最原(多分今、僕は人の形をしていないだろうな、ということだけだった……)
最原(茶柱さんに何をされたのか? それを認識する暇すらなかった……)
白銀「わー! 最原くんが死んだ! この人でなし!」
茶柱「悪は……滅びた……!」
モノクマ「オマエ何してんの!? コロシアイじゃないって言ったじゃん!」
白銀「最原くん! 起きて! 最原くーーーんっ!」
最原(薄れゆく意識の中、僕に辛うじて認識できたのは……)
最原(多分今、僕は人の形をしていないだろうな、ということだけだった……)
最原(茶柱さんに何をされたのか? それを認識する暇すらなかった……)
36: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 11:50:22.22 ID:NmFApXEa0
旧約、前の世界の第一章:私と僕の学級裁判
白銀(いっけなーい! 不正不正! 私、白銀つむぎ! 今回のコロシアイの黒幕!)
白銀(赤松さんの励ましのせいで、みんなが中々コロシアイを始めなくてもう大変!)
白銀(一体これから、どうなっちゃうのーーー?)
白銀「なんて、まあ全部終わったんだけど」
白銀(……なんとかなった、かな。赤松さんは処刑。コロシアイも始まった)
白銀(ついでに超高校級の生存者も早々に落とすことができた)
白銀(うん! 上々のスタートだよね! いい滑り出しだよ!)
白銀(ああ、夜が明ける。一仕事終えた後は何もかもが美しく見えるなぁ!)
白銀(興奮して眠れないよ!)
白銀「ん?」
最原「……」
白銀「……あれ。最原くん? こんな時間に外で何して……」
白銀(いっけなーい! 不正不正! 私、白銀つむぎ! 今回のコロシアイの黒幕!)
白銀(赤松さんの励ましのせいで、みんなが中々コロシアイを始めなくてもう大変!)
白銀(一体これから、どうなっちゃうのーーー?)
白銀「なんて、まあ全部終わったんだけど」
白銀(……なんとかなった、かな。赤松さんは処刑。コロシアイも始まった)
白銀(ついでに超高校級の生存者も早々に落とすことができた)
白銀(うん! 上々のスタートだよね! いい滑り出しだよ!)
白銀(ああ、夜が明ける。一仕事終えた後は何もかもが美しく見えるなぁ!)
白銀(興奮して眠れないよ!)
白銀「ん?」
最原「……」
白銀「……あれ。最原くん? こんな時間に外で何して……」
37: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 11:57:30.28 ID:NmFApXEa0
白銀(……って、ああそうか。仲よかったんだもんね。沈んでて当然か)
白銀(悲しくて悲しくて堪らない、って感じなのかな)
白銀(……ふふ。いいね。そういう新鮮な絶望が一番いいんだ。視聴率もうなぎ上りだろうね)
白銀(でもまあ、ちょっとは希望を与えておかないと、かな。自殺とかされたら興醒めにも程があるし)
白銀(……励ますか)
白銀「最原くん」
最原「……ッ!」ゴシゴシ
最原「し、白銀さん!? どうしたの、こんな時間に!」
白銀(今、目元拭ったな。ていうか目が真っ赤だし。明らかに泣いてたね、これ)
白銀(……ここにキーボくんがいないのが惜しいなぁ)
白銀「それは最原くんもでしょ? こんなところで何してたの?」
最原「あ……いや、その……」
白銀「……なんて、さ。地味にバカな質問しちゃったかな」
白銀「眠れないんでしょ? 最原くんも」
最原「……」
最原「白銀さん、も?」
白銀「うん」
白銀(興奮で、だけど。ふふふ)
白銀(悲しくて悲しくて堪らない、って感じなのかな)
白銀(……ふふ。いいね。そういう新鮮な絶望が一番いいんだ。視聴率もうなぎ上りだろうね)
白銀(でもまあ、ちょっとは希望を与えておかないと、かな。自殺とかされたら興醒めにも程があるし)
白銀(……励ますか)
白銀「最原くん」
最原「……ッ!」ゴシゴシ
最原「し、白銀さん!? どうしたの、こんな時間に!」
白銀(今、目元拭ったな。ていうか目が真っ赤だし。明らかに泣いてたね、これ)
白銀(……ここにキーボくんがいないのが惜しいなぁ)
白銀「それは最原くんもでしょ? こんなところで何してたの?」
最原「あ……いや、その……」
白銀「……なんて、さ。地味にバカな質問しちゃったかな」
白銀「眠れないんでしょ? 最原くんも」
最原「……」
最原「白銀さん、も?」
白銀「うん」
白銀(興奮で、だけど。ふふふ)
38: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 12:03:30.73 ID:NmFApXEa0
白銀「……わかるよ。赤松さんは、間違っても死んでいい人間じゃなかった」
白銀「私たちの中心人物だったしさ。それに、最原くんは一番仲が良かったし」
白銀「……眠れなくって当然だよね」
最原「……」
白銀「……」
白銀(あ、そういえば私、人を励ますのなんて初めてだな)
白銀(ど、どうしよう。地味に雰囲気を余計に沈ませただけだよ、コレ!)ガビーンッ!
白銀(何かないか、何かないか……!)アタフタ
白銀(あ! そうだ! 確か前にこんな励まし文句を見かけたな!)
白銀「大丈夫? おっぱい揉む?」
最原「は?」
白銀「……」
白銀(何言ってんの私ーーーッ!)
白銀「私たちの中心人物だったしさ。それに、最原くんは一番仲が良かったし」
白銀「……眠れなくって当然だよね」
最原「……」
白銀「……」
白銀(あ、そういえば私、人を励ますのなんて初めてだな)
白銀(ど、どうしよう。地味に雰囲気を余計に沈ませただけだよ、コレ!)ガビーンッ!
白銀(何かないか、何かないか……!)アタフタ
白銀(あ! そうだ! 確か前にこんな励まし文句を見かけたな!)
白銀「大丈夫? おっぱい揉む?」
最原「は?」
白銀「……」
白銀(何言ってんの私ーーーッ!)
39: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 12:09:29.54 ID:NmFApXEa0
白銀「あ、いや、これは! その……!」
最原「失礼します」モミッ
白銀「あ」
最原「……」モミモミ
最原「……」
最原「……何をしてるんだ僕はッ!?」ガビーンッ!
白銀「い、いやあああああああッ!」バシーンッ!
最原「へばっ!?」
白銀「あ、あわわ……初めて異性におっぱい揉まれた……あわわわわ」
白銀「……はっ! あ、ご、ごめん最原くん! 大丈夫!?」
白銀「ご、ごめ、違くて。こんなつもりじゃなくって! あの! あの!」アタフタ
最原「……」ポカーン
白銀(……やっぱり私、首謀者でも単なるオタ女子でしかないんだな)
白銀(人を励ますとか柄じゃない。何してたんだろ)ハァ
最原「……は……ははははは……」
白銀「え?」
最原「いや、おかしくてさ。僕たち、こんな時間になにやってんだろ、って……あはははは!」
白銀「……」
白銀「……ふふ。確かにおかしいね。こんな状況なのにさ」
最原「失礼します」モミッ
白銀「あ」
最原「……」モミモミ
最原「……」
最原「……何をしてるんだ僕はッ!?」ガビーンッ!
白銀「い、いやあああああああッ!」バシーンッ!
最原「へばっ!?」
白銀「あ、あわわ……初めて異性におっぱい揉まれた……あわわわわ」
白銀「……はっ! あ、ご、ごめん最原くん! 大丈夫!?」
白銀「ご、ごめ、違くて。こんなつもりじゃなくって! あの! あの!」アタフタ
最原「……」ポカーン
白銀(……やっぱり私、首謀者でも単なるオタ女子でしかないんだな)
白銀(人を励ますとか柄じゃない。何してたんだろ)ハァ
最原「……は……ははははは……」
白銀「え?」
最原「いや、おかしくてさ。僕たち、こんな時間になにやってんだろ、って……あはははは!」
白銀「……」
白銀「……ふふ。確かにおかしいね。こんな状況なのにさ」
40: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 12:16:15.23 ID:NmFApXEa0
白銀「よかった。過程はどうあれ、最原くんが元気になってくれて」ニコリ
最原「……」ドキン
白銀「どうかした?」
最原「あ、い、いや。なんでも」
白銀「……?」
白銀(まあ、いいか。ひとまずこれで最原くんは大丈夫)
白銀(これからもちょいちょい様子を見ないとね。最原くんは最弱の探偵だから)
最原「あの、白銀さん。ありがとう、励ましてくれて」
白銀「いいんだよ。だって、私たち、仲間だから」
白銀(……そう。このときから、何かが狂っていった)
白銀(ダンガンロンパの終焉。それだけならまだいい。それも一つの物語の終わり方)
白銀(このバカみたいなやり取りが、すべての始まり)
白銀(……本当の悲劇の幕開けだった)
最原「……」ドキン
白銀「どうかした?」
最原「あ、い、いや。なんでも」
白銀「……?」
白銀(まあ、いいか。ひとまずこれで最原くんは大丈夫)
白銀(これからもちょいちょい様子を見ないとね。最原くんは最弱の探偵だから)
最原「あの、白銀さん。ありがとう、励ましてくれて」
白銀「いいんだよ。だって、私たち、仲間だから」
白銀(……そう。このときから、何かが狂っていった)
白銀(ダンガンロンパの終焉。それだけならまだいい。それも一つの物語の終わり方)
白銀(このバカみたいなやり取りが、すべての始まり)
白銀(……本当の悲劇の幕開けだった)
41: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 12:17:57.77 ID:NmFApXEa0
FGOのAP消費の時間だ!
休憩します!
休憩します!
42: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 12:44:15.44 ID:NmFApXEa0
紅鮭団時空 寄宿舎
最原「……ん。なんか懐かしい夢を見ていたような……」ムクリ
最原「そして恋愛観察バラエティの方は現実なのか……」
最原「……外をぶらついて来よう」
ガチャリンコ
百田「お? 最原……だったか?」
最原「あ。百田くん」
百田「これから夕メシに行くんだ! 一緒にどうだ?」
最原「……うん。お腹ペコペコなんだ。行くよ」
最原(またこんな日が来るなんて……夢じゃない方が信じられないな)
最原「……ん。なんか懐かしい夢を見ていたような……」ムクリ
最原「そして恋愛観察バラエティの方は現実なのか……」
最原「……外をぶらついて来よう」
ガチャリンコ
百田「お? 最原……だったか?」
最原「あ。百田くん」
百田「これから夕メシに行くんだ! 一緒にどうだ?」
最原「……うん。お腹ペコペコなんだ。行くよ」
最原(またこんな日が来るなんて……夢じゃない方が信じられないな)
43: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 12:52:59.39 ID:NmFApXEa0
食堂
茶柱「……最原さん! 転子の嫌いなものを三つ教えてあげます!」
茶柱「しつこい男死、めんどくさい男死、女子にひっつく許しがたい男死ですッ!」
茶柱「まあ、その、なんだ。白銀さんと最原さんはどうも仲良しみたいですが……」
茶柱「それでもって、子供を産むためには? そういう行為も必要だと? 理解はしてますが?」モジモジ
茶柱「む、無理やりはダメですよッ! 無理やりは!」
最原「……」
最原(食堂に来て早々、茶柱さんに凄い剣幕で性教育を受けさせられた)
最原(気分的に凄い微妙だけど……そして百田くんが隣で笑いを堪えてるのがイラッと来るけど)
最原(……こんなバカ全開のやり取りをまたやれたのは、素直に嬉しいな)
最原「ところで、その白銀さんはどこにいるの?」
茶柱「一緒にいなかったんですか?」
最原「四六時中一緒にいるわけじゃないから……」
茶柱「ふむ? まあ東条さんの料理ができるころにはやってくるでしょう」
茶柱「……最原さん! 転子の嫌いなものを三つ教えてあげます!」
茶柱「しつこい男死、めんどくさい男死、女子にひっつく許しがたい男死ですッ!」
茶柱「まあ、その、なんだ。白銀さんと最原さんはどうも仲良しみたいですが……」
茶柱「それでもって、子供を産むためには? そういう行為も必要だと? 理解はしてますが?」モジモジ
茶柱「む、無理やりはダメですよッ! 無理やりは!」
最原「……」
最原(食堂に来て早々、茶柱さんに凄い剣幕で性教育を受けさせられた)
最原(気分的に凄い微妙だけど……そして百田くんが隣で笑いを堪えてるのがイラッと来るけど)
最原(……こんなバカ全開のやり取りをまたやれたのは、素直に嬉しいな)
最原「ところで、その白銀さんはどこにいるの?」
茶柱「一緒にいなかったんですか?」
最原「四六時中一緒にいるわけじゃないから……」
茶柱「ふむ? まあ東条さんの料理ができるころにはやってくるでしょう」
44: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 13:03:27.83 ID:NmFApXEa0
茶柱「あ、その……それはさておいて、最原さん、ごめんなさい……」
最原「え?」
茶柱「後で白銀さんに聞きました、二人は恋人同士とかそんなんではないらしいですが……」
茶柱「その、随分と仲良しだと後で聞きましたので」
茶柱「一方的に蹂躙したことに関しては謝罪します」
最原「ああ、いいんだよ。あれは。ちょっと調子乗ってたってのはあるからさ」
茶柱「しかし……うう。あまり認めたくない事実です」
茶柱「こんな関係が現実に存在するなんてッ!」
最原「ん? なんのこと?」
茶柱「言っておきますが、転子はあなたたちのように爛れた関係を持つ気はありませんからね!」
茶柱「そ、その……セックスフレンド、などと……汚らわしい……!」ワナワナ
最原「ちょっと待って、本当に何のことッ!?」ガビーンッ!
最原「え?」
茶柱「後で白銀さんに聞きました、二人は恋人同士とかそんなんではないらしいですが……」
茶柱「その、随分と仲良しだと後で聞きましたので」
茶柱「一方的に蹂躙したことに関しては謝罪します」
最原「ああ、いいんだよ。あれは。ちょっと調子乗ってたってのはあるからさ」
茶柱「しかし……うう。あまり認めたくない事実です」
茶柱「こんな関係が現実に存在するなんてッ!」
最原「ん? なんのこと?」
茶柱「言っておきますが、転子はあなたたちのように爛れた関係を持つ気はありませんからね!」
茶柱「そ、その……セックスフレンド、などと……汚らわしい……!」ワナワナ
最原「ちょっと待って、本当に何のことッ!?」ガビーンッ!
45: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 13:12:11.07 ID:NmFApXEa0
茶柱「聞けばあなたたちは夜な夜な街に繰り出しては、お互いに奴隷役と主人役を代わりばんこで務めたり」
茶柱「お互いに縄で縛ったり縛られたり」
茶柱「特に最原さんは手錠プレイをしたいがために探偵になった節もあるド変態だとか……」
茶柱「ううーーーッ! ひ、酷い! こんなことが現実にあっていいはずが……!」
最原「待って待って待って! その話の出所どこ!?」
茶柱「何度も言ってるでしょう。白銀さんですよ」
最原「マジで!?」ガビーンッ
百田「最原、お前、そんな甘いマスクしててとんでもなくエゲツない性癖してたんだな……」ガタガタ
最原「誤解だよ! いや、白銀さんの嘘だよッ!」
茶柱「え? どの部分がですか? 奴隷、緊縛、手錠、赤ちゃんプレイの内のどのあたりが?」
最原「全部だよっ……待って、赤ちゃんプレイって何!? そんなことも言ってたの!?」
茶柱「お互いに縄で縛ったり縛られたり」
茶柱「特に最原さんは手錠プレイをしたいがために探偵になった節もあるド変態だとか……」
茶柱「ううーーーッ! ひ、酷い! こんなことが現実にあっていいはずが……!」
最原「待って待って待って! その話の出所どこ!?」
茶柱「何度も言ってるでしょう。白銀さんですよ」
最原「マジで!?」ガビーンッ
百田「最原、お前、そんな甘いマスクしててとんでもなくエゲツない性癖してたんだな……」ガタガタ
最原「誤解だよ! いや、白銀さんの嘘だよッ!」
茶柱「え? どの部分がですか? 奴隷、緊縛、手錠、赤ちゃんプレイの内のどのあたりが?」
最原「全部だよっ……待って、赤ちゃんプレイって何!? そんなことも言ってたの!?」
46: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 13:17:19.04 ID:NmFApXEa0
百田「おっ、噂をすれば影だな。白銀がいるぞ」
白銀「……」ビクッ
最原(見ると、食堂の出入り口のあたりで青い顔をして立ち往生している白銀さんと目が合った)
最原「ちょっと白銀さん! こっち来てこっち!」
白銀「う、うん」スタスタ
最原「どうなってるの!? なんでこんな嘘を……!」コショコショ
白銀「ご、ごめんなさい。あの後、人間の形すら留めてなかった最原くんに茶柱さんが追撃しようとして……」コショコショ
白銀「っていうか完全に息の根を止めようとしてて……!」
白銀「あれを止めるためにはもう本当に、入間さんレベルのえげつないエピソードを用意するしかなくって……!」
最原(ぜ、善意の行動だったのか)
最原(……いやそれにしたってこれは酷いぞ!?)ガビーンッ!
白銀「……」ビクッ
最原(見ると、食堂の出入り口のあたりで青い顔をして立ち往生している白銀さんと目が合った)
最原「ちょっと白銀さん! こっち来てこっち!」
白銀「う、うん」スタスタ
最原「どうなってるの!? なんでこんな嘘を……!」コショコショ
白銀「ご、ごめんなさい。あの後、人間の形すら留めてなかった最原くんに茶柱さんが追撃しようとして……」コショコショ
白銀「っていうか完全に息の根を止めようとしてて……!」
白銀「あれを止めるためにはもう本当に、入間さんレベルのえげつないエピソードを用意するしかなくって……!」
最原(ぜ、善意の行動だったのか)
最原(……いやそれにしたってこれは酷いぞ!?)ガビーンッ!
47: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 13:30:27.10 ID:NmFApXEa0
茶柱「白銀さんっ! 転子はいつだってあなたの味方ですからね!」
茶柱「いつでも相談してくれても構いませんからね!」キラキラ
最原(そしてこっちもこっちで完全に善意だ!)
白銀(地獄にまっしぐら)
茶柱「既に女子のネットワークを通じて、全員にこの事実を周知してます!」フンス
最原「」
茶柱「安心してください! この学園にいる女子全員があなたの仲間ですからっ……!」
茶柱「おのれ男死、なんとしてでも滅ぼすッ!」
百田「おい。後半から本音出てるぞ」
赤松「最原くん……」
最原「あ、赤松さんっ!?」
赤松「……ま、まあ、関係って人それぞれだから」フイッ
最原(こっちに一切目を合わせてくれない)
茶柱「いつでも相談してくれても構いませんからね!」キラキラ
最原(そしてこっちもこっちで完全に善意だ!)
白銀(地獄にまっしぐら)
茶柱「既に女子のネットワークを通じて、全員にこの事実を周知してます!」フンス
最原「」
茶柱「安心してください! この学園にいる女子全員があなたの仲間ですからっ……!」
茶柱「おのれ男死、なんとしてでも滅ぼすッ!」
百田「おい。後半から本音出てるぞ」
赤松「最原くん……」
最原「あ、赤松さんっ!?」
赤松「……ま、まあ、関係って人それぞれだから」フイッ
最原(こっちに一切目を合わせてくれない)
48: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 13:38:37.38 ID:NmFApXEa0
最原(一刻も早く誤解を解かないと! こんなときに頼りになるのは……)キョロキョロ
最原「あ、春川さん! 夢野さん!」
春川「っ!」ビクゥッ
夢野「んあっ!?」ビクゥッ
最原(やっぱり最後の学級裁判まで共に駆け抜けた、この二人だ!)
最原「二人ならわかってくれるよね!? 僕はそんなことしないって! ね? ね!?」
春川「やめて近寄らないで」
最原「」
夢野「んあー! お主のことなんぞ知らんぞ! 怖いから寄るな! あっち行け、しっしっ!」
最原「」
白銀(哀れな……)
最原「あ、春川さん! 夢野さん!」
春川「っ!」ビクゥッ
夢野「んあっ!?」ビクゥッ
最原(やっぱり最後の学級裁判まで共に駆け抜けた、この二人だ!)
最原「二人ならわかってくれるよね!? 僕はそんなことしないって! ね? ね!?」
春川「やめて近寄らないで」
最原「」
夢野「んあー! お主のことなんぞ知らんぞ! 怖いから寄るな! あっち行け、しっしっ!」
最原「」
白銀(哀れな……)
49: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 13:46:57.73 ID:NmFApXEa0
最原(ま、まずいぞ! 元からこんな茶番に乗るつもりはなかったけど!)
最原(好感度が重要な今回の学園のルールからして、このスタートは本当にまずい!)
最原(強くてニューゲームどころか最悪のニューゲームだ!)
最原「し、白銀さん! なんとか言ってよ! 全部嘘だったって!」
白銀「あ、最原くん。このタイミングでそれはアウト」
最原「え?」
茶柱「じ、自分の罪を隠そうとしたってもう無駄ですからね!」
茶柱「白銀さんを脅そうなんて最低ですよ、男死!」
女性陣「……」ジトーッ
最原(確かにこの状況だと白銀さんに偽証を強要したようにしか見えない!)アワワ
白銀(哀れ、最原くん。紅鮭団の初日はこのような最悪のスタートを切ったのでした)
白銀(完)
最原(勝手に終わらせないでよッ! 続くよ!)
最原(好感度が重要な今回の学園のルールからして、このスタートは本当にまずい!)
最原(強くてニューゲームどころか最悪のニューゲームだ!)
最原「し、白銀さん! なんとか言ってよ! 全部嘘だったって!」
白銀「あ、最原くん。このタイミングでそれはアウト」
最原「え?」
茶柱「じ、自分の罪を隠そうとしたってもう無駄ですからね!」
茶柱「白銀さんを脅そうなんて最低ですよ、男死!」
女性陣「……」ジトーッ
最原(確かにこの状況だと白銀さんに偽証を強要したようにしか見えない!)アワワ
白銀(哀れ、最原くん。紅鮭団の初日はこのような最悪のスタートを切ったのでした)
白銀(完)
最原(勝手に終わらせないでよッ! 続くよ!)
50: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 13:49:39.47 ID:NmFApXEa0
※再度のアナウンス
モノクマ「酷い下ネタが続きますが、Rで立て忘れたので」
モノクマ「……」ギンッ!
モノクマ「アレの最中の描写は、ありませんっ!」
モノクマ「エロ方面に特化したギャグが続くのみです!」
モノクマ「ソーリー!」
モノクマ「酷い下ネタが続きますが、Rで立て忘れたので」
モノクマ「……」ギンッ!
モノクマ「アレの最中の描写は、ありませんっ!」
モノクマ「エロ方面に特化したギャグが続くのみです!」
モノクマ「ソーリー!」
51: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 14:07:20.47 ID:NmFApXEa0
休憩します!
52: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 16:24:45.68 ID:NmFApXEa0
一時間後
最原(女性陣から生暖かい目、または養豚場の豚を見るような目を向けられる地獄のような食事が終わった)
最原(男性陣も男性陣でどこか感心するような目でこちらを見ていたが、当然嬉しくない)
白銀「最原くん。最原くん」ポンポン
最原「ん?」
白銀「ごめん、流石にこんなことになるとは思わなくってさ」
白銀「ちょっと首謀者ルーム……あ、マザーモノクマがいたあの部屋に行こうか?」
白銀「話があるんだ」
最原「……うん」
その後
春川(一体なんだったんだろう。あんな地味の極みみたいな最原と白銀が、そんな……)
春川(微妙に信じられないんだけど)
最原「やっぱり女子トイレ?」コソコソ
白銀「うん、女子トイレ」コソコソ
春川(ん? あの二人、一体何を……)
白銀「ほら。速く入って入って」ガチャリンコ
最原「お邪魔します」コソコソ
春川「ッ!?」ガビーンッ
春川はその後、一階の女子トイレに怖くて入れなくなった
最原(女性陣から生暖かい目、または養豚場の豚を見るような目を向けられる地獄のような食事が終わった)
最原(男性陣も男性陣でどこか感心するような目でこちらを見ていたが、当然嬉しくない)
白銀「最原くん。最原くん」ポンポン
最原「ん?」
白銀「ごめん、流石にこんなことになるとは思わなくってさ」
白銀「ちょっと首謀者ルーム……あ、マザーモノクマがいたあの部屋に行こうか?」
白銀「話があるんだ」
最原「……うん」
その後
春川(一体なんだったんだろう。あんな地味の極みみたいな最原と白銀が、そんな……)
春川(微妙に信じられないんだけど)
最原「やっぱり女子トイレ?」コソコソ
白銀「うん、女子トイレ」コソコソ
春川(ん? あの二人、一体何を……)
白銀「ほら。速く入って入って」ガチャリンコ
最原「お邪魔します」コソコソ
春川「ッ!?」ガビーンッ
春川はその後、一階の女子トイレに怖くて入れなくなった
53: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 16:33:19.69 ID:NmFApXEa0
首謀者の部屋
最原「……近かったから入っちゃったけど、よく考えたら図書室から入ればよかったんだよ」
白銀「あー。いや、あっちはあっちで結構目撃のリスクが高いからさ」
白銀「さてと。まあそれは置いといて。モノクマ!」
モノクマ「はいはい。モノクマ登場だよー!」ビヨヨーンッ
白銀「ひとまず前置きはよしとこう。私たちのラブラブ度を確認させて」
モノクマ「了解! オマエラのラブラブ度は……」
モノクマ「まず最原くん。女性陣からの好感度は白銀さんを除いて軒並み壊滅でした!」
最原「だろうね!」
モノクマ「いやまあ、関心を引いてるっちゃ引いてるから挽回のチャンスはあると思うけどね!」
モノクマ「次に白銀さん! まあ若干引かれてたけど、地味そうな見た目してて……ってギャップにやられた人続出!」
モノクマ「割といいスタート切れてます! ラブラブ度、平均より高めです!」
白銀「わーい」
最原「酷い話だ……!」
最原「……近かったから入っちゃったけど、よく考えたら図書室から入ればよかったんだよ」
白銀「あー。いや、あっちはあっちで結構目撃のリスクが高いからさ」
白銀「さてと。まあそれは置いといて。モノクマ!」
モノクマ「はいはい。モノクマ登場だよー!」ビヨヨーンッ
白銀「ひとまず前置きはよしとこう。私たちのラブラブ度を確認させて」
モノクマ「了解! オマエラのラブラブ度は……」
モノクマ「まず最原くん。女性陣からの好感度は白銀さんを除いて軒並み壊滅でした!」
最原「だろうね!」
モノクマ「いやまあ、関心を引いてるっちゃ引いてるから挽回のチャンスはあると思うけどね!」
モノクマ「次に白銀さん! まあ若干引かれてたけど、地味そうな見た目してて……ってギャップにやられた人続出!」
モノクマ「割といいスタート切れてます! ラブラブ度、平均より高めです!」
白銀「わーい」
最原「酷い話だ……!」
54: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 16:39:38.06 ID:NmFApXEa0
白銀「んー。本当にこればっかりは申し訳ない、って言うしかないよね」
白銀「首謀者が一人の生徒に対して過干渉とか、結構興醒めだしね」
白銀「今ではちょっと反省してるよ」
最原「……素が出てるの?」
白銀「ん?」
最原「前回はさ。首謀者だってことがバレないように地味な役割に徹してたでしょ?」
最原「今回、その必要がないから、ちょっと大胆になってるんじゃないかな」
白銀「……あー、うーん、それもあるかもしれないけどさ」
白銀「多分、私を突き動かしてるのは私怨だよ」
最原「私怨?」
白銀「……ダンガンロンパを終わらせたこと、私、結構根に持ってる……」
白銀「いや、はっきり言って、この場で殺してやりたいとすら思ってるよ」ギンッ!
最原「え」ドキリ
白銀「首謀者が一人の生徒に対して過干渉とか、結構興醒めだしね」
白銀「今ではちょっと反省してるよ」
最原「……素が出てるの?」
白銀「ん?」
最原「前回はさ。首謀者だってことがバレないように地味な役割に徹してたでしょ?」
最原「今回、その必要がないから、ちょっと大胆になってるんじゃないかな」
白銀「……あー、うーん、それもあるかもしれないけどさ」
白銀「多分、私を突き動かしてるのは私怨だよ」
最原「私怨?」
白銀「……ダンガンロンパを終わらせたこと、私、結構根に持ってる……」
白銀「いや、はっきり言って、この場で殺してやりたいとすら思ってるよ」ギンッ!
最原「え」ドキリ
55: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 16:45:23.73 ID:NmFApXEa0
白銀「……はは! バッカだねぇ最原くん! こんなにホイホイあっさりついてきちゃってさ!」
白銀「私が前回、何をしたのか忘れちゃったの!?」
白銀「天海くんを殺して、赤松さんに罪を押し付けて、百田くんにウイルスを投与して!」
白銀「直接的に手を下したものだけでも三人殺してるんだよ?」
白銀「ちょーーーっと警戒心が足りなかったんじゃない?」ニヤニヤ
最原「……ああ」
白銀「……え? 何その気の抜けた返事」
最原「ええっと、そうだった……キミ、首謀者だったね」
最原「……あれ? んん? おかしいな」
白銀「?」
最原「……そっか。何かずっと違和感があるなって思ったら……」
最原「なんか、怒る気になれないんだ」
白銀「は?」
白銀「私が前回、何をしたのか忘れちゃったの!?」
白銀「天海くんを殺して、赤松さんに罪を押し付けて、百田くんにウイルスを投与して!」
白銀「直接的に手を下したものだけでも三人殺してるんだよ?」
白銀「ちょーーーっと警戒心が足りなかったんじゃない?」ニヤニヤ
最原「……ああ」
白銀「……え? 何その気の抜けた返事」
最原「ええっと、そうだった……キミ、首謀者だったね」
最原「……あれ? んん? おかしいな」
白銀「?」
最原「……そっか。何かずっと違和感があるなって思ったら……」
最原「なんか、怒る気になれないんだ」
白銀「は?」
56: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 16:52:58.09 ID:NmFApXEa0
最原「……ねえ。白銀さん。僕、前回のコロシアイの最後のときにさ」
最原「なにか、キミに訊いたと思うんだけど……なんだっけ?」
白銀「……!」
最原「なんか……最後の最後にとてもショックなことがあったことだけは覚えてるんだけど」
白銀「……は、はは。そっか。そうなんだ。忘れちゃったんだ」
白銀「運が良い、って言えるのかな……」
最原(小さく呟く白銀さんの顔は、どこか寂しそうなものだ)
最原(やっぱり何かあったらしい。そして忘れているのは僕だけだ)
最原(とても大事なことがあった気がする。それを何が何でもそれを思い出さないと、という焦燥感だけがある)
最原(彼女が教えてくれれば、全部解決なんだけど)
白銀「……教えないよ」
最原「え?」
白銀「……私の命に代えても、絶対に教えない」
白銀「教えるもんか……!」
最原「……」
最原(なんとなくこうなる気はした)
最原「なにか、キミに訊いたと思うんだけど……なんだっけ?」
白銀「……!」
最原「なんか……最後の最後にとてもショックなことがあったことだけは覚えてるんだけど」
白銀「……は、はは。そっか。そうなんだ。忘れちゃったんだ」
白銀「運が良い、って言えるのかな……」
最原(小さく呟く白銀さんの顔は、どこか寂しそうなものだ)
最原(やっぱり何かあったらしい。そして忘れているのは僕だけだ)
最原(とても大事なことがあった気がする。それを何が何でもそれを思い出さないと、という焦燥感だけがある)
最原(彼女が教えてくれれば、全部解決なんだけど)
白銀「……教えないよ」
最原「え?」
白銀「……私の命に代えても、絶対に教えない」
白銀「教えるもんか……!」
最原「……」
最原(なんとなくこうなる気はした)
57: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 16:58:54.03 ID:NmFApXEa0
白銀「……どこまで覚えてる?」
最原「前回、コロシアイしたってこと。ざっくりした概要くらいしか思い出せないんだけど」
最原「……よく考えてみたら、タイムスリップをしたって事実を抜きにしてもおかしいな」
最原「記憶喪失になってる、と言えるのかもしれない」
白銀「……そっか。ねえ、本当に私に怒る気になれない?」
最原「……」
最原「おかしいな。本当に、まるで怒りが湧いてこない」
最原「赤松さんが死んだとき、本当に悲しかったことだけは覚えてるのに」
白銀「……ああ、そう」
最原「前回、コロシアイしたってこと。ざっくりした概要くらいしか思い出せないんだけど」
最原「……よく考えてみたら、タイムスリップをしたって事実を抜きにしてもおかしいな」
最原「記憶喪失になってる、と言えるのかもしれない」
白銀「……そっか。ねえ、本当に私に怒る気になれない?」
最原「……」
最原「おかしいな。本当に、まるで怒りが湧いてこない」
最原「赤松さんが死んだとき、本当に悲しかったことだけは覚えてるのに」
白銀「……ああ、そう」
58: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 17:05:29.60 ID:NmFApXEa0
白銀「……もういいや。帰っていいよ、最原くん」
最原「え」
白銀「本当にバカだな。私がキミをここに連れてきたのはさ」
白銀「キミを殺すためだよ」
最原「……」
ズキン
最原(また頭痛がする。なんでだろう)
白銀「……でも、今回はもういいや」
白銀「前回のコロシアイのことがうろ覚えなら、急ぐこともないし」
白銀「……だから、帰って」
最原「うん。わかった。そうする」
白銀「図書室の方の入口からでいいよ。誰もいないから」
最原「……」
ウィーン スタスタスタ
白銀「……」
白銀「……覚えてない。覚えてない、か……」
白銀「どうなんだろ。やりやすくなった、のかな……」
白銀「……わかんないや」
最原「え」
白銀「本当にバカだな。私がキミをここに連れてきたのはさ」
白銀「キミを殺すためだよ」
最原「……」
ズキン
最原(また頭痛がする。なんでだろう)
白銀「……でも、今回はもういいや」
白銀「前回のコロシアイのことがうろ覚えなら、急ぐこともないし」
白銀「……だから、帰って」
最原「うん。わかった。そうする」
白銀「図書室の方の入口からでいいよ。誰もいないから」
最原「……」
ウィーン スタスタスタ
白銀「……」
白銀「……覚えてない。覚えてない、か……」
白銀「どうなんだろ。やりやすくなった、のかな……」
白銀「……わかんないや」
59: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 17:19:58.20 ID:NmFApXEa0
最原「……さてと。ひとまずやることなくなっちゃったし、このまま寄宿舎に」
ゴソゴソ
最原「……ん。ゲームルームから気配がするな?」
最原「誰かいるの?」
夢野「んあ?」
夢野「……」
最原「あ、夢野さん」
夢野「ん、んあーーーッ!? 手錠プレイ大好きド変態の最原ーーーッ!」ガビーンッ!
最原「」
ゴソゴソ
最原「……ん。ゲームルームから気配がするな?」
最原「誰かいるの?」
夢野「んあ?」
夢野「……」
最原「あ、夢野さん」
夢野「ん、んあーーーッ!? 手錠プレイ大好きド変態の最原ーーーッ!」ガビーンッ!
最原「」
60: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 17:26:16.97 ID:NmFApXEa0
夢野「な、ななな、なんということじゃ。転子から逃げるつもりで駆け込んだゲームルームでこんな……!」
夢野「くっ、ま、負けんぞ! うちは手錠プレイなんかに負けんぞ!」ガタガタ
夢野「どんな拘束からでもすぐに抜け出してみせるわい! 仮にも魔法使いじゃからのォ!」
夢野「ウチは手錠プレイなんかに絶対に負けたりはせん! 来い! 最原!」
最原「……」
最原「うう」ポロポロ
夢野「ええっ!? な、何故泣く!?」
最原(夢野さんに会えたのは嬉しい。お互いに無事であることも喜べる)
最原(けど……夢野さんを知っているのは僕だけで……しかもド変態呼ばわり……!)
最原(なんだろう、この謎の喪失感。二人とも生きてるのに、夢野さんを失ったような……!)
夢野「んああ……んああ……」オロオロ
夢野「くっ、ま、負けんぞ! うちは手錠プレイなんかに負けんぞ!」ガタガタ
夢野「どんな拘束からでもすぐに抜け出してみせるわい! 仮にも魔法使いじゃからのォ!」
夢野「ウチは手錠プレイなんかに絶対に負けたりはせん! 来い! 最原!」
最原「……」
最原「うう」ポロポロ
夢野「ええっ!? な、何故泣く!?」
最原(夢野さんに会えたのは嬉しい。お互いに無事であることも喜べる)
最原(けど……夢野さんを知っているのは僕だけで……しかもド変態呼ばわり……!)
最原(なんだろう、この謎の喪失感。二人とも生きてるのに、夢野さんを失ったような……!)
夢野「んああ……んああ……」オロオロ
61: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 17:38:09.81 ID:NmFApXEa0
夢野「んあー……」ナデナデ
最原「えっ……」
夢野「悪かったわい。そうじゃよな。流石に相手が誰でもいいってわけでもないんじゃよな」
夢野「ド変態呼ばわりしてすまんかったの。ちょっと取り乱してたんじゃ。撫でてやるから許せ」ナデナデ
最原「……」
最原「夢野さん……!」ブワッ
夢野「それにしても泣き虫じゃのう! ウチにこんな面倒なことさせおってからに!」
夢野「後でウチの研究教室に来て、魔法の稽古にでも付き合ってもらおうかの」
最原「……」
最原「ん? 研究教室?」
夢野「んあ? ああ、知らんのか? ウチらには十六人分の研究教室がそれぞれあるんじゃぞ?」
最原「……あれ」
最原(もうできてるのか? おかしいな、初日から夢野さんの研究教室が解放されてるなんて)
最原(確かこの学園は、僕たちが来たときには改築、増築中で、夢野さんの研究教室が解放されたのは赤松さんの学級裁判の後だ)
最原(……なにか変だな)
最原「えっ……」
夢野「悪かったわい。そうじゃよな。流石に相手が誰でもいいってわけでもないんじゃよな」
夢野「ド変態呼ばわりしてすまんかったの。ちょっと取り乱してたんじゃ。撫でてやるから許せ」ナデナデ
最原「……」
最原「夢野さん……!」ブワッ
夢野「それにしても泣き虫じゃのう! ウチにこんな面倒なことさせおってからに!」
夢野「後でウチの研究教室に来て、魔法の稽古にでも付き合ってもらおうかの」
最原「……」
最原「ん? 研究教室?」
夢野「んあ? ああ、知らんのか? ウチらには十六人分の研究教室がそれぞれあるんじゃぞ?」
最原「……あれ」
最原(もうできてるのか? おかしいな、初日から夢野さんの研究教室が解放されてるなんて)
最原(確かこの学園は、僕たちが来たときには改築、増築中で、夢野さんの研究教室が解放されたのは赤松さんの学級裁判の後だ)
最原(……なにか変だな)
62: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 17:42:57.40 ID:NmFApXEa0
最原(いや、というか、このゲームルームだってそうだ。さっきの体育館も)
最原(草が生えてない。全然)
最原(一体どうして……)
ガララッ
茶柱「ああ! 夢野さん発見ー! こんなところにいたんですねー!」
茶柱「さあ、夢野さん! 是非ともこの転子に魔法をお見せくださ……」
最原「……」
夢野「……んあ?」ナデナデ
茶柱「んっ?」
最原(草が生えてない。全然)
最原(一体どうして……)
ガララッ
茶柱「ああ! 夢野さん発見ー! こんなところにいたんですねー!」
茶柱「さあ、夢野さん! 是非ともこの転子に魔法をお見せくださ……」
最原「……」
夢野「……んあ?」ナデナデ
茶柱「んっ?」
63: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 17:50:34.28 ID:NmFApXEa0
ドカドカバキバキッゴキリグチャッ
茶柱「ふぅーーーっ……ふぅーーーっ……油断も隙もあったもんじゃない!」
茶柱「なんなんですか最原さん! フェロモンですか!? フェロモンでも出してるんですか!?」
茶柱「そのそこそこ端正な顔立ちで何人の女子を毒牙にかけたんですか!?」
茶柱「母性本能をくすぐってたぶらかすのが常套手段なんですかぁ!?」
夢野「ご、誤解じゃ転子! なんか……最原はそういう感じの男ではないっぽいぞ!?」
茶柱「あわ、あわわわわ! 面倒くさがりの夢野さんが庇いだてするなんて!」
茶柱「可愛い! いやそれどころじゃない! この男死ィィィ!」
最原「う、ぐ……茶柱さん……」
最原「……」
最原(正直、理不尽な暴力を振るわれていることは腹立たしかったけど)
最原(でも同時に懐かしかった。元気な彼女の姿を再び見れたことは、とても嬉しかった)
最原(……この声を、また聴けたことが、嬉しい)
茶柱「ふぅーーーっ……ふぅーーーっ……油断も隙もあったもんじゃない!」
茶柱「なんなんですか最原さん! フェロモンですか!? フェロモンでも出してるんですか!?」
茶柱「そのそこそこ端正な顔立ちで何人の女子を毒牙にかけたんですか!?」
茶柱「母性本能をくすぐってたぶらかすのが常套手段なんですかぁ!?」
夢野「ご、誤解じゃ転子! なんか……最原はそういう感じの男ではないっぽいぞ!?」
茶柱「あわ、あわわわわ! 面倒くさがりの夢野さんが庇いだてするなんて!」
茶柱「可愛い! いやそれどころじゃない! この男死ィィィ!」
最原「う、ぐ……茶柱さん……」
最原「……」
最原(正直、理不尽な暴力を振るわれていることは腹立たしかったけど)
最原(でも同時に懐かしかった。元気な彼女の姿を再び見れたことは、とても嬉しかった)
最原(……この声を、また聴けたことが、嬉しい)
64: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 18:04:13.55 ID:NmFApXEa0
最原「酷い目に遭った……ギリギリ気絶するレベルじゃなかったけど」
最原「ん? あれは……」
王馬「……」コソコソ
東条「……」キョロキョロ
最原「……」
最原「東条さーーーん! 王馬くんならここだよーーー!」
王馬「!?」ガビーンッ!
東条「……流石超高校級の探偵ね。私が何をしていたのかを察するなんて」
王馬「うおおおおおお! 逃げる! 俺はこんなところでっ……!」
シュッ
東条「捕まえたわ」
王馬「たはー! 捕まえられちゃった!」テヘリン
東条「お説教のお時間よ」ズルズル
王馬「い、いやだーーー! 殺せ! いっそ殺してくれーーー!」
最原(……懐かしい。本当に)
最原「ん? あれは……」
王馬「……」コソコソ
東条「……」キョロキョロ
最原「……」
最原「東条さーーーん! 王馬くんならここだよーーー!」
王馬「!?」ガビーンッ!
東条「……流石超高校級の探偵ね。私が何をしていたのかを察するなんて」
王馬「うおおおおおお! 逃げる! 俺はこんなところでっ……!」
シュッ
東条「捕まえたわ」
王馬「たはー! 捕まえられちゃった!」テヘリン
東条「お説教のお時間よ」ズルズル
王馬「い、いやだーーー! 殺せ! いっそ殺してくれーーー!」
最原(……懐かしい。本当に)
65: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 18:14:31.66 ID:NmFApXEa0
最原「……っと、そうだ。研究教室が解放されてるのなら、油売ってる場合じゃないな」
最原「早くあそこに行かないと!」
超高校級の暗殺者の研究教室前
春川「……ん」
最原「あ、えーと、春川さん……」
春川「赤ちゃんプレイ大好きのド変態の最原……」
最原「違う!」
最原「早くあそこに行かないと!」
超高校級の暗殺者の研究教室前
春川「……ん」
最原「あ、えーと、春川さん……」
春川「赤ちゃんプレイ大好きのド変態の最原……」
最原「違う!」
66: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 18:24:43.29 ID:NmFApXEa0
春川「何の用? もう夜もいい時間なんだけど」
最原「春川さん。あのさ……その中、もう僕見ちゃったよ」
春川「は?」
最原「……だからもう隠す必要はない、と思うんだけど」
春川「……」
最原「……今日は色々あって疲れちゃったでしょ? 寄宿舎に戻って休んだら?」
春川「……そんな見え透いた嘘、引っかかるわけないじゃん」
最原「超高校級の暗殺者、なんでしょ?」
春川「ッ!」
最原「……白銀さんも知ってる。だから、もういいんだ」
春川「……」
春川「……アンタ、長生きできないよ」
最原「え?」
春川「好奇心、猫をも殺すっていうでしょ?」
春川「しかもお節介だしね」
最原(まあ実際、一回死んでるしなぁ)
春川「……はあ。わかった。確かにもう、ここを守る必要もない、か」
春川「引き上げるよ」
最原「春川さん。あのさ……その中、もう僕見ちゃったよ」
春川「は?」
最原「……だからもう隠す必要はない、と思うんだけど」
春川「……」
最原「……今日は色々あって疲れちゃったでしょ? 寄宿舎に戻って休んだら?」
春川「……そんな見え透いた嘘、引っかかるわけないじゃん」
最原「超高校級の暗殺者、なんでしょ?」
春川「ッ!」
最原「……白銀さんも知ってる。だから、もういいんだ」
春川「……」
春川「……アンタ、長生きできないよ」
最原「え?」
春川「好奇心、猫をも殺すっていうでしょ?」
春川「しかもお節介だしね」
最原(まあ実際、一回死んでるしなぁ)
春川「……はあ。わかった。確かにもう、ここを守る必要もない、か」
春川「引き上げるよ」
67: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 18:31:56.11 ID:NmFApXEa0
寄宿舎へ向かう道中
ドレミファソラシドー
春川「……ん。何、この音楽」
最原「シャトルラン、かな? こんな時間に誰が……」
百田「ふんぬがああああああああ! 負けるかあああああああ!」ズダダーッ
星「……」スタターッ
アンジー「二人ともー! 頑張れー!」
最原(シャトルランを走っていたのは、星くんと百田くんだった)
最原(音源を流すラジオの隣では、アンジーさんが無邪気に応援している)
最原(あの分だと、多分星くんの方が多く走るな。百田くんはちょっと余分な体力を消費しすぎてる)
ドレミファソラシドー
春川「……ん。何、この音楽」
最原「シャトルラン、かな? こんな時間に誰が……」
百田「ふんぬがああああああああ! 負けるかあああああああ!」ズダダーッ
星「……」スタターッ
アンジー「二人ともー! 頑張れー!」
最原(シャトルランを走っていたのは、星くんと百田くんだった)
最原(音源を流すラジオの隣では、アンジーさんが無邪気に応援している)
最原(あの分だと、多分星くんの方が多く走るな。百田くんはちょっと余分な体力を消費しすぎてる)
68: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 18:38:31.63 ID:NmFApXEa0
星「……いい加減諦めちまえ。もう充分だろう?」
百田「断る! 俺の辞書に諦めと放棄の言葉はねぇ!」
星「強情っぱりめ」
百田「テメェが諦めよすぎなんだよ!」
最原「……ああ。やっぱり星くんと張り合ってるんだ。百田くんらしい」
アンジー「あ。SMプレイ大好きなド変態終一だー!」
最原「一々僕の性癖を読み上げるの流行ってるの!?」ガビーンッ
春川「実際ド変態でしょ」
春川「白銀と一緒に女子トイレで何を……」ボソッ
最原「え? 今なんて?」
春川「なんでもない」
百田「断る! 俺の辞書に諦めと放棄の言葉はねぇ!」
星「強情っぱりめ」
百田「テメェが諦めよすぎなんだよ!」
最原「……ああ。やっぱり星くんと張り合ってるんだ。百田くんらしい」
アンジー「あ。SMプレイ大好きなド変態終一だー!」
最原「一々僕の性癖を読み上げるの流行ってるの!?」ガビーンッ
春川「実際ド変態でしょ」
春川「白銀と一緒に女子トイレで何を……」ボソッ
最原「え? 今なんて?」
春川「なんでもない」
70: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 18:44:50.98 ID:NmFApXEa0
十分後
最原「……し、信じられない。あの星くんと引き分けるなんて!」
百田「はぁーっ……はぁーっ……」
星「……」ゼェゼェ
アンジー「にゃははー! 神った名勝負だったよー! ナイスファイト!」
春川「バカじゃないの? ここまで意地を通す必要あった?」
百田「男が意地を通せなくなったら終わりだろうが!」
春川「……やっぱりバカだった」
百田「バカって言うな!」
最原(やっぱり百田くんは滅茶苦茶だなぁ……)
最原「……し、信じられない。あの星くんと引き分けるなんて!」
百田「はぁーっ……はぁーっ……」
星「……」ゼェゼェ
アンジー「にゃははー! 神った名勝負だったよー! ナイスファイト!」
春川「バカじゃないの? ここまで意地を通す必要あった?」
百田「男が意地を通せなくなったら終わりだろうが!」
春川「……やっぱりバカだった」
百田「バカって言うな!」
最原(やっぱり百田くんは滅茶苦茶だなぁ……)
71: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 18:57:35.98 ID:NmFApXEa0
百田「あ、ダメだ。これかなりダメだ。マジでもう一歩も動けねぇ。いや、というより……」
春川「ぶっ倒れた状態で足だけがまだ動いてるね」
春川「……まあ正しいよ。いきなり足を止めても、それはそれで負担になるから」
星「……」スタスタ
最原「あれ。星くんはもう大丈夫なの?」
星「ふん。んなわきゃあるかよ。俺もかなりギリギリだ」
星「ただ回復が早い性質ではあるがな」
百田「こんにゃろ。手ェ抜いたりしてねぇだろうな」
星「全力だった」
百田「そうかよ」
星「……いい勝負だった」
百田「……」
最原(星くんはそのまま、寄宿舎の方へと歩いて行った)
最原(……星くん。今度こそ、この学園で何かを見つけてくれるといいんだけど)
春川「ぶっ倒れた状態で足だけがまだ動いてるね」
春川「……まあ正しいよ。いきなり足を止めても、それはそれで負担になるから」
星「……」スタスタ
最原「あれ。星くんはもう大丈夫なの?」
星「ふん。んなわきゃあるかよ。俺もかなりギリギリだ」
星「ただ回復が早い性質ではあるがな」
百田「こんにゃろ。手ェ抜いたりしてねぇだろうな」
星「全力だった」
百田「そうかよ」
星「……いい勝負だった」
百田「……」
最原(星くんはそのまま、寄宿舎の方へと歩いて行った)
最原(……星くん。今度こそ、この学園で何かを見つけてくれるといいんだけど)
72: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 19:05:21.94 ID:NmFApXEa0
百田「……それで。アンジー、結局俺たちは何回往復したんだ?」
アンジー「え?」
百田「数えてろって言っただろ? 多分世界新記録とか叩き出してるぜ!」
アンジー「……」
アンジー「……」ダラダラダラ
春川「……夜長。あんたまさか」
アンジー「さーて、部屋に戻ってぬか床をかき混ぜないとなー!」スタスタ
最原「あ、あれ? アンジーさん? 回数は?」
アンジー「……」
アンジー「……ぬか床っ」ダッ!
最原「逃げた!」ガビーンッ!
春川「アイツ数えるの忘れてたんだね」
百田「……」ガーンッ!
最原「……えーっと……どんまい」
アンジー「え?」
百田「数えてろって言っただろ? 多分世界新記録とか叩き出してるぜ!」
アンジー「……」
アンジー「……」ダラダラダラ
春川「……夜長。あんたまさか」
アンジー「さーて、部屋に戻ってぬか床をかき混ぜないとなー!」スタスタ
最原「あ、あれ? アンジーさん? 回数は?」
アンジー「……」
アンジー「……ぬか床っ」ダッ!
最原「逃げた!」ガビーンッ!
春川「アイツ数えるの忘れてたんだね」
百田「……」ガーンッ!
最原「……えーっと……どんまい」
73: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 19:21:41.11 ID:NmFApXEa0
最原(それにしても、偶然かな。このメンバーが夜に揃うなんて)
最原(うう。涙が出そうだ……)
春川「じゃ、私は寄宿舎に行くから。おやすみ、二人とも」
最原「あっ! ちょっ、待って春川さん!」
春川「なに?」
最原(咄嗟に引き留めてしまったが特に何を考えていたわけじゃない!)
最原「ええと……百田くんの傍についててくれるかな?」
春川「は?」
最原「僕は水とかタオルとかを倉庫から持ってくるからさ」
最原「……お願い」
春川「……ま、いいよ。アンタには借りもあるしね」
最原「ありがとう!」
百田「おお、悪ィな二人とも」
最原「……」
最原(本当に夢みたいだ)
最原(夢なら覚めないでくれ)
最原(うう。涙が出そうだ……)
春川「じゃ、私は寄宿舎に行くから。おやすみ、二人とも」
最原「あっ! ちょっ、待って春川さん!」
春川「なに?」
最原(咄嗟に引き留めてしまったが特に何を考えていたわけじゃない!)
最原「ええと……百田くんの傍についててくれるかな?」
春川「は?」
最原「僕は水とかタオルとかを倉庫から持ってくるからさ」
最原「……お願い」
春川「……ま、いいよ。アンタには借りもあるしね」
最原「ありがとう!」
百田「おお、悪ィな二人とも」
最原「……」
最原(本当に夢みたいだ)
最原(夢なら覚めないでくれ)
74: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 19:28:15.15 ID:NmFApXEa0
白銀「……」
白銀「さてと。仕込みはいい感じだね」
白銀「期間は十日。この間に、キッチリとすべてをこなしてみせる」
白銀「……やり直しのチャンスは一度だけ。もう私は間違えない」
モノクマ「本当にこれでいいの?」
白銀「あれ。モノクマ。随分と甘いことを言うね。一応ダンガンロンパのマスコットでしょ?」
モノクマ「そうだけどさ」
白銀「……」
白銀「……これでいいんだよ。絶対に」
モノクマ「……そ。まあ、ボクには関係ないや。せいぜい頑張ってよ」
白銀「……」
白銀「……ごほっ」
白銀「さてと。仕込みはいい感じだね」
白銀「期間は十日。この間に、キッチリとすべてをこなしてみせる」
白銀「……やり直しのチャンスは一度だけ。もう私は間違えない」
モノクマ「本当にこれでいいの?」
白銀「あれ。モノクマ。随分と甘いことを言うね。一応ダンガンロンパのマスコットでしょ?」
モノクマ「そうだけどさ」
白銀「……」
白銀「……これでいいんだよ。絶対に」
モノクマ「……そ。まあ、ボクには関係ないや。せいぜい頑張ってよ」
白銀「……」
白銀「……ごほっ」
78: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 20:11:46.43 ID:NmFApXEa0
旧約、前の世界の第二章:限りなく地獄に近い天国
白銀(オッス! オラ首謀者! なんと今回は東条さんが処刑されちゃった!)
白銀(しかも春川さんの暗殺者バレ!)
白銀(予想以上の超展開! オラ、ワクワクしてきたぞ!)
白銀「……さてと、最原くんのところ行こうかな……多分この時間なら……」
白銀「超高校級のピアニストの研究教室かなぁ」
白銀(オッス! オラ首謀者! なんと今回は東条さんが処刑されちゃった!)
白銀(しかも春川さんの暗殺者バレ!)
白銀(予想以上の超展開! オラ、ワクワクしてきたぞ!)
白銀「……さてと、最原くんのところ行こうかな……多分この時間なら……」
白銀「超高校級のピアニストの研究教室かなぁ」
79: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 20:19:18.58 ID:NmFApXEa0
超高校級のピアニストの研究教室with月の光
最原「……」
白銀(ほらね。やっぱり。また月の光聞いてる)
白銀(……でも前とは違って、そこまでダメージは深刻じゃなさそう)
白銀(うん。百田くんのお陰かな。彼も中々いいキャラクターだよね)
白銀「最原くん」
最原「あ。白銀さん」パァ
白銀(……ん。ただ話しかけただけなのに、妙に嬉しそうだな)
白銀(なにか良いことがあったとか? いや、悪いことしかなかったけど)
白銀(まあいいか)
白銀「いい曲だよね。月の光、だっけ?」
最原「うん。赤松さんが教えてくれた曲なんだ」
最原「……また、コロシアイが起こったね」
白銀「うん……あ、でも……最原くんのお陰でなんとか乗り切れたよ」
白銀「やっぱりすごいね。超高校級の探偵なだけあるよ」
最原「……僕は……」
最原「……」
白銀(ほらね。やっぱり。また月の光聞いてる)
白銀(……でも前とは違って、そこまでダメージは深刻じゃなさそう)
白銀(うん。百田くんのお陰かな。彼も中々いいキャラクターだよね)
白銀「最原くん」
最原「あ。白銀さん」パァ
白銀(……ん。ただ話しかけただけなのに、妙に嬉しそうだな)
白銀(なにか良いことがあったとか? いや、悪いことしかなかったけど)
白銀(まあいいか)
白銀「いい曲だよね。月の光、だっけ?」
最原「うん。赤松さんが教えてくれた曲なんだ」
最原「……また、コロシアイが起こったね」
白銀「うん……あ、でも……最原くんのお陰でなんとか乗り切れたよ」
白銀「やっぱりすごいね。超高校級の探偵なだけあるよ」
最原「……僕は……」
80: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 20:25:44.49 ID:NmFApXEa0
白銀「……」
白銀(ふふふ。なんてね。最原くんが、その才能を疎ましく思ってることは知ってたりして)
白銀(持ち上げれば持ち上げただけ『コロシアイを止めることはできないけど』って自己嫌悪に陥る)
白銀(『真実を暴いて誰かを追い詰める最低の力』だとすら思ってるんだよね)
白銀(知ってるよ! だって、私がそういう設定にしたんだから!)
最原「……僕一人の力じゃない」
白銀「へ?」
最原「……守りたい人がいるからだよ。だから、頑張ろうって思えるんだ」
白銀「……そっか」
白銀(んん。ちょっと予想外だな。百田くん、ちょっと最原くんを元気づけすぎじゃない?)
白銀(まあ、これはこれで。強い心は、壊れたときの反動が怖いからね!)
白銀(ふふふ。なんてね。最原くんが、その才能を疎ましく思ってることは知ってたりして)
白銀(持ち上げれば持ち上げただけ『コロシアイを止めることはできないけど』って自己嫌悪に陥る)
白銀(『真実を暴いて誰かを追い詰める最低の力』だとすら思ってるんだよね)
白銀(知ってるよ! だって、私がそういう設定にしたんだから!)
最原「……僕一人の力じゃない」
白銀「へ?」
最原「……守りたい人がいるからだよ。だから、頑張ろうって思えるんだ」
白銀「……そっか」
白銀(んん。ちょっと予想外だな。百田くん、ちょっと最原くんを元気づけすぎじゃない?)
白銀(まあ、これはこれで。強い心は、壊れたときの反動が怖いからね!)
81: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/05(金) 20:34:21.80 ID:NmFApXEa0
白銀「ところで、その守りたい人って、誰?」
最原「そ、それは……」
最原「……」カァァ
白銀「ん?」
最原「あ、え、えっと! みんな! みんなだよ!」
白銀「そっか。うん、そうだよね。みんなで外に出たら友達になろうって約束もあるしね」
最原「……うん」
白銀「?」
白銀(……なんだろう。何か、後悔してるような素振りだな)
白銀(うーん、わからない。コミュ障気味のオタ女子には荷が重いな……)
白銀(まあ、いいか! 赤松さんとの約束を大事にしてるってことがわかっただけで大収穫でしょ!)
白銀「……これからも頼りにしてるからね。最原くん」
最原「頼りにされない状況であることが一番だけどさ」
最原「……うん。頑張るよ。キミ……たちのためにッ!」
白銀「やる気満々だね」
白銀(……この時点で、気付いてもよかったのかもしれない)
白銀(というより、気付かなかった私がバカすぎたんだ)
白銀(いや……気付いてたのに、気付かないフリをしていただけだったのかも)
白銀(……もしも時間を遡れるなら、私は……)
最原「そ、それは……」
最原「……」カァァ
白銀「ん?」
最原「あ、え、えっと! みんな! みんなだよ!」
白銀「そっか。うん、そうだよね。みんなで外に出たら友達になろうって約束もあるしね」
最原「……うん」
白銀「?」
白銀(……なんだろう。何か、後悔してるような素振りだな)
白銀(うーん、わからない。コミュ障気味のオタ女子には荷が重いな……)
白銀(まあ、いいか! 赤松さんとの約束を大事にしてるってことがわかっただけで大収穫でしょ!)
白銀「……これからも頼りにしてるからね。最原くん」
最原「頼りにされない状況であることが一番だけどさ」
最原「……うん。頑張るよ。キミ……たちのためにッ!」
白銀「やる気満々だね」
白銀(……この時点で、気付いてもよかったのかもしれない)
白銀(というより、気付かなかった私がバカすぎたんだ)
白銀(いや……気付いてたのに、気付かないフリをしていただけだったのかも)
白銀(……もしも時間を遡れるなら、私は……)
84: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 09:21:47.35 ID:zGvj1fbB0
二日目 最原の自室
最原「……」
最原「なんか、段々思い出せてきたような……」
最原(そういえば、そもそも女性陣に誤解されるきっかけは白銀さんへのセクハラ行為が元だったな)
最原(あれどう考えても僕のキャラじゃなかったけど、なんか『白銀さん相手ならいいか』って思って……)
最原(……謎を解く鍵は、僕と白銀さんが前の世界で何をしてきたのか、だな)
最原「この世界、なんかおかしいぞ。そもそも二周目なんて、本当に起こってるのかな」
最原「時間はまだある。なんとか調査しないと……」
ピンポンピンポーンッ
百田「終一! 無事か! 終一!」ドンドンドンッ
最原「ん? 百田くん?」
最原「……」
最原「なんか、段々思い出せてきたような……」
最原(そういえば、そもそも女性陣に誤解されるきっかけは白銀さんへのセクハラ行為が元だったな)
最原(あれどう考えても僕のキャラじゃなかったけど、なんか『白銀さん相手ならいいか』って思って……)
最原(……謎を解く鍵は、僕と白銀さんが前の世界で何をしてきたのか、だな)
最原「この世界、なんかおかしいぞ。そもそも二周目なんて、本当に起こってるのかな」
最原「時間はまだある。なんとか調査しないと……」
ピンポンピンポーンッ
百田「終一! 無事か! 終一!」ドンドンドンッ
最原「ん? 百田くん?」
85: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 09:29:53.54 ID:zGvj1fbB0
百田「左手に何か引っ付けられたりしてねーか! 大丈夫か!? おい!」ドンドンッ
最原「左……うわっ、何これ! いつの間に!」
最原(腕輪……ていうかバングルか? 外そうとしてもキツく締まってて、取れない)グッグッ
最原「あ、百田くん! 今ドアを開けるから待ってて」
ガチャリンコ
百田「はあっ……はあっ……今、何時何分だ!?」
最原「ええっと……七時五十八分だね」
百田「あと二分しかねぇ! おい! お前のNG行動はなんだ!?」
最原「NG行動?」
最原(ん? バングルと、NG行動。なんかどこかでこのシチュを見たような……)
最原(ああ、ダンガンロンパ3だコレ)
百田「今すぐ確認しろ! 小型ディスプレイがついてるはずだ!」
最原「ええっと……」
ディスプレイ『あなたのNG行動:茶柱転子を中心とした半径5mの空間の外で呼吸すること』
最原「なんだろう! 事情はまったくわからないけど、絶体絶命な気がする!」ガビーンッ!
最原「左……うわっ、何これ! いつの間に!」
最原(腕輪……ていうかバングルか? 外そうとしてもキツく締まってて、取れない)グッグッ
最原「あ、百田くん! 今ドアを開けるから待ってて」
ガチャリンコ
百田「はあっ……はあっ……今、何時何分だ!?」
最原「ええっと……七時五十八分だね」
百田「あと二分しかねぇ! おい! お前のNG行動はなんだ!?」
最原「NG行動?」
最原(ん? バングルと、NG行動。なんかどこかでこのシチュを見たような……)
最原(ああ、ダンガンロンパ3だコレ)
百田「今すぐ確認しろ! 小型ディスプレイがついてるはずだ!」
最原「ええっと……」
ディスプレイ『あなたのNG行動:茶柱転子を中心とした半径5mの空間の外で呼吸すること』
最原「なんだろう! 事情はまったくわからないけど、絶体絶命な気がする!」ガビーンッ!
86: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 09:38:17.31 ID:zGvj1fbB0
百田「もう全員寄宿舎の中心に集まってる! さっさと行け!」
最原「え、も、もしかしてこのNG行動を取ると、毒が注射されたり……」
百田「毒? いやそんなことはないらしいが、そこそこ強い電気ショックは流れるって言ってたな!」
百田「命を奪う気はないが、命の保証もできないって言ってたぞ!」
百田「……モノクマがなッ!」
最原(よくよく見てみると、百田くんもバングルを装着させられている)
最原「……ところで百田くんのNG行動って、何?」
百田「あ? ああ、『最原に対しての最原呼び、および春川に対する春川呼び』だ」
最原(ああ、そっか。だから名前呼びに……)
最原(……)
百田「おい! 嬉しそうな顔してる暇があんのならさっさと茶柱んところ行け!」
最原「あ、う、うん!」
最原「……正直彼女に近づくくらいなら電気ショック受けた方がましだと思うんだけど」
百田「あ、それは大丈夫だ。俺が保証する」
最原「え?」
百田「まあ、行けばわかる」
最原「え、も、もしかしてこのNG行動を取ると、毒が注射されたり……」
百田「毒? いやそんなことはないらしいが、そこそこ強い電気ショックは流れるって言ってたな!」
百田「命を奪う気はないが、命の保証もできないって言ってたぞ!」
百田「……モノクマがなッ!」
最原(よくよく見てみると、百田くんもバングルを装着させられている)
最原「……ところで百田くんのNG行動って、何?」
百田「あ? ああ、『最原に対しての最原呼び、および春川に対する春川呼び』だ」
最原(ああ、そっか。だから名前呼びに……)
最原(……)
百田「おい! 嬉しそうな顔してる暇があんのならさっさと茶柱んところ行け!」
最原「あ、う、うん!」
最原「……正直彼女に近づくくらいなら電気ショック受けた方がましだと思うんだけど」
百田「あ、それは大丈夫だ。俺が保証する」
最原「え?」
百田「まあ、行けばわかる」
89: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 09:46:17.07 ID:zGvj1fbB0
最原(確かに寄宿舎の中心のホールには、他の生徒が全員集まっていた)
赤松「あ! 最原くん! やっぱりキミもバングル付けられちゃってたんだにゃん!?」
最原「にゃん!? 何その語尾!?」
赤松「私のNG行動が『語尾ににゃんを付けない会話をすること』だったから仕方なくって……にゃん」
赤松「八時からNG行動の適用開始だけど、今のうちに慣れておこうかにゃんって」
赤松「最原くんのNG行動はなんだったのにゃん?」
最原(赤松さんのNG行動、地味にきついな! 可愛いけど……)
最原「……あ、ええと。僕のNG行動は、茶柱さんから5m離れた上での呼吸、だよ」
茶柱「……は?」
最原「ご、ごめん茶柱さん! 投げたりしないで! 変なことしたりしないから!」
茶柱「ふ、ふふふふふ……モノクマぶっ殺し確定ですね……!」ガタガタ
最原「……え? あれ? どうしたの? 投げないの?」
茶柱「……転子の……転子のNG行動は……」
夢野「『男性に対する暴力行為全般』なんじゃ」
最原「えっ」
茶柱「誰か転子を殺してください……! もしくは、あのクマを……!」ワナワナ
赤松「あ! 最原くん! やっぱりキミもバングル付けられちゃってたんだにゃん!?」
最原「にゃん!? 何その語尾!?」
赤松「私のNG行動が『語尾ににゃんを付けない会話をすること』だったから仕方なくって……にゃん」
赤松「八時からNG行動の適用開始だけど、今のうちに慣れておこうかにゃんって」
赤松「最原くんのNG行動はなんだったのにゃん?」
最原(赤松さんのNG行動、地味にきついな! 可愛いけど……)
最原「……あ、ええと。僕のNG行動は、茶柱さんから5m離れた上での呼吸、だよ」
茶柱「……は?」
最原「ご、ごめん茶柱さん! 投げたりしないで! 変なことしたりしないから!」
茶柱「ふ、ふふふふふ……モノクマぶっ殺し確定ですね……!」ガタガタ
最原「……え? あれ? どうしたの? 投げないの?」
茶柱「……転子の……転子のNG行動は……」
夢野「『男性に対する暴力行為全般』なんじゃ」
最原「えっ」
茶柱「誰か転子を殺してください……! もしくは、あのクマを……!」ワナワナ
92: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 09:53:12.07 ID:zGvj1fbB0
茶柱「……一応言っておきますが、転子は電気ショック程度どうでもいいんですよ!」
茶柱「ただ、その……夢野さんのNG行動が『茶柱転子がNG行動違反を起こすこと』だから……!」
最原「二重で縛られてるんだ! 茶柱さんだけ!」
夢野「……転子よ。頼むから、最原に対しての攻撃はやめるんじゃぞ」
夢野「ウチは電撃びりびりはイヤじゃ」
茶柱「ぐぬ……ぐぬぬぬぬぬ」
茶柱「あ! そうだ! 最原さんが電気ショックに耐えればすべて解決では!?」
茶柱「転子だって近づかない男子を無暗に殴る必要はないんですし!」
最原「冗談じゃない」
茶柱「ですよねー」
東条「あと一分で適用タイムね」
最原「……」
最原「……あれ。モノクマは?」
最原(白銀さんはいるけど)
茶柱「ただ、その……夢野さんのNG行動が『茶柱転子がNG行動違反を起こすこと』だから……!」
最原「二重で縛られてるんだ! 茶柱さんだけ!」
夢野「……転子よ。頼むから、最原に対しての攻撃はやめるんじゃぞ」
夢野「ウチは電撃びりびりはイヤじゃ」
茶柱「ぐぬ……ぐぬぬぬぬぬ」
茶柱「あ! そうだ! 最原さんが電気ショックに耐えればすべて解決では!?」
茶柱「転子だって近づかない男子を無暗に殴る必要はないんですし!」
最原「冗談じゃない」
茶柱「ですよねー」
東条「あと一分で適用タイムね」
最原「……」
最原「……あれ。モノクマは?」
最原(白銀さんはいるけど)
93: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 10:06:09.48 ID:zGvj1fbB0
ピンポンパンポーン!
モノクマ「えー! 時間となりました! 各自、バングルに表示されたNG行動を適用させていただきます!」
モノクマ「今後、NG行動を犯した生徒は、そこそこ強い電撃を受けることになりますのでご注意ください!」
最原「モノクマ……!」
モノクマ「それでは、各自ルールを適用したところで……」
モノクマ「才囚学園全生徒が送るKAKURENBO GAMEの開始を宣言しまーっす!」
入間「かくれんぼだぁ? んだよ、なんでそんなガキくせーことしなきゃなんねーんだよ」
入間「くだらねー。これなら部屋で大人のオモチャをグレードアップさせた方が百倍マシ」
ビビーッ!
入間「ぎゃあああああああ!」ビリビリ
最原「ええーーーっ!?」ガビーンッ!
天海「ああ。彼女のNG行動は『下ネタを口走ること』なんすよ」
最原(わかってただろうに言うあたり救いようがない!)
モノクマ「えー! 時間となりました! 各自、バングルに表示されたNG行動を適用させていただきます!」
モノクマ「今後、NG行動を犯した生徒は、そこそこ強い電撃を受けることになりますのでご注意ください!」
最原「モノクマ……!」
モノクマ「それでは、各自ルールを適用したところで……」
モノクマ「才囚学園全生徒が送るKAKURENBO GAMEの開始を宣言しまーっす!」
入間「かくれんぼだぁ? んだよ、なんでそんなガキくせーことしなきゃなんねーんだよ」
入間「くだらねー。これなら部屋で大人のオモチャをグレードアップさせた方が百倍マシ」
ビビーッ!
入間「ぎゃあああああああ!」ビリビリ
最原「ええーーーっ!?」ガビーンッ!
天海「ああ。彼女のNG行動は『下ネタを口走ること』なんすよ」
最原(わかってただろうに言うあたり救いようがない!)
96: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 10:13:31.35 ID:zGvj1fbB0
入間「」チーン
白銀「あー。地味に強力な電撃っぽいね。完全に伸びちゃってるよ」
天海「これを長時間受けることになったら、マジで死にかねないっすね」
東条「……腕を切り落としたくなってきたわ」
アンジー「本末転倒だからやめなよー。斬美は『料理』をしなければいいだけでしょー?」
アンジー「アンジーの場合は『神という単語の入った会話全般』だから、それよりかは」
ビビーッ
アンジー「あわばばばばばば!」ビリビリ
真宮寺「ああ、NG行動は一切の例外なくダメらしいね。気を付けないと」
最原「アンジーさーーーんッ!」
白銀「あー。地味に強力な電撃っぽいね。完全に伸びちゃってるよ」
天海「これを長時間受けることになったら、マジで死にかねないっすね」
東条「……腕を切り落としたくなってきたわ」
アンジー「本末転倒だからやめなよー。斬美は『料理』をしなければいいだけでしょー?」
アンジー「アンジーの場合は『神という単語の入った会話全般』だから、それよりかは」
ビビーッ
アンジー「あわばばばばばば!」ビリビリ
真宮寺「ああ、NG行動は一切の例外なくダメらしいね。気を付けないと」
最原「アンジーさーーーんッ!」
97: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 10:19:23.99 ID:zGvj1fbB0
真宮寺「……スイッチを切り替えようヨ。多分、これ以降はNG行動違反はシャレにならないからネ」
アンジー「」チーン
赤松「早めに口調を矯正しておいてよかったにゃん……」
春川「……」ソワソワ
最原「ん。春川さん、なんか落ち着かない様子だけど、どうした……の……」
最原「……」ジーッ
春川「な、なに?」ビクリ
最原「……春川さんのNG行動って、もしかして『下着の着用』?」
春川「殺されたいの?」ギンッ
最原「ご、ごめんっ!」
王馬「おー。流石はド変態の最原ちゃん。気付いても言わないのが紳士なのにね」
獄原「紳士!?」
アンジー「」チーン
赤松「早めに口調を矯正しておいてよかったにゃん……」
春川「……」ソワソワ
最原「ん。春川さん、なんか落ち着かない様子だけど、どうした……の……」
最原「……」ジーッ
春川「な、なに?」ビクリ
最原「……春川さんのNG行動って、もしかして『下着の着用』?」
春川「殺されたいの?」ギンッ
最原「ご、ごめんっ!」
王馬「おー。流石はド変態の最原ちゃん。気付いても言わないのが紳士なのにね」
獄原「紳士!?」
98: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 10:28:34.31 ID:zGvj1fbB0
モノクマ「説明します! KAKURENBO GAMEとは、ボク&モノクマーズVS才囚学園の生徒全員でのかくれんぼです!」
モノクマ「学園のどこかに隠れたボクたちを見つけ、タッチした生徒はバングル解除!」
モノクマ「それ以外の生徒は、今日の深夜二十四時までバングルを装着し続けてもらいます!」
最原「……ん? 待て。モノクマーズは五体で、モノクマは一体、だよな?」
モノクマ「YES!」
最原「……じゃあバングルを外せない生徒は……」
天海「十人、ってことになるっすね。普通に考えれば」
モノクマ「まあ、何人かは凄く軽いNG行動だから、外せなくっても問題ないとは思うけどね」
茶柱「じょ、冗談じゃない! すぐにでもバングルを解除させてもらいます!」
茶柱「そして母乳プレイ大好きド変態最原さんを粛清です!」
最原「ねえ! 僕ってどこまでド変態だと思われてるの!? 一度ハッキリさせておきたいんだけど!」
モノクマ「学園のどこかに隠れたボクたちを見つけ、タッチした生徒はバングル解除!」
モノクマ「それ以外の生徒は、今日の深夜二十四時までバングルを装着し続けてもらいます!」
最原「……ん? 待て。モノクマーズは五体で、モノクマは一体、だよな?」
モノクマ「YES!」
最原「……じゃあバングルを外せない生徒は……」
天海「十人、ってことになるっすね。普通に考えれば」
モノクマ「まあ、何人かは凄く軽いNG行動だから、外せなくっても問題ないとは思うけどね」
茶柱「じょ、冗談じゃない! すぐにでもバングルを解除させてもらいます!」
茶柱「そして母乳プレイ大好きド変態最原さんを粛清です!」
最原「ねえ! 僕ってどこまでド変態だと思われてるの!? 一度ハッキリさせておきたいんだけど!」
101: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 10:38:58.48 ID:zGvj1fbB0
モノクマ「それではKAKURENBO GAME、スタート! これを機に、みんな仲良くなれることを学園長は期待しています!」
ブツリッ
最原「あ。通信が切れた」
茶柱「だあああらっしゃあああああああッ!」ダッ
ガシッ
最原「待って待って待って! 独断専行しないで! 呼吸できなくなっちゃうから!」ギリリッ
茶柱「ひぎゃああああ! 腕を掴まれっ……ああ、うぎ……や、やめ……!」
最原「申し訳ないと思うけど放すわけにはいかない! 僕だって死にたくないんだ!」
茶柱「ああう……うわあああああ……」ガタガタ
王馬「あーららら。あの元気だった茶柱ちゃんが借りてきた猫のように」
東条「ひとまず全員のNG行動を整理することから初めてみましょう」
東条「百田くんのように軽いものなら、今日一日は我慢してもらった方がいいわ」
ブツリッ
最原「あ。通信が切れた」
茶柱「だあああらっしゃあああああああッ!」ダッ
ガシッ
最原「待って待って待って! 独断専行しないで! 呼吸できなくなっちゃうから!」ギリリッ
茶柱「ひぎゃああああ! 腕を掴まれっ……ああ、うぎ……や、やめ……!」
最原「申し訳ないと思うけど放すわけにはいかない! 僕だって死にたくないんだ!」
茶柱「ああう……うわあああああ……」ガタガタ
王馬「あーららら。あの元気だった茶柱ちゃんが借りてきた猫のように」
東条「ひとまず全員のNG行動を整理することから初めてみましょう」
東条「百田くんのように軽いものなら、今日一日は我慢してもらった方がいいわ」
102: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 10:53:01.89 ID:zGvj1fbB0
NG行動一覧
最原:茶柱転子から5m以上離れた上での呼吸
茶柱:男性への暴力行為全般
百田:最原への最原呼び、および春川への春川呼び
東条:料理
真宮寺:化粧道具全般との接触
赤松:語尾に『にゃん』が付かない会話
キーボ:人類への反論、口答え
夢野:茶柱転子のNG行動違反
獄原:人間を抱きかかえること、および背負うこと
アンジー:神という単語の入った会話
星:階段を下ること
白銀:最原終一に話しかけられること、および触られること
天海:ケガをすること
春川:下着の着用
王馬:飲料水全般の摂取
入間:下ネタ全般
最原「……確かに百田くんとかは結構軽いけど……」
東条「王馬くんの飲料水全般の摂取は、下手を打てば命に関わるわね」
星「俺はどうでもいいな。階段を上がる分には規制されてないし、降りるときは階段を使わなきゃいい話だ」
春川「……悔しいけど、私の下着の着用も、そこまで悪いものじゃ……」
春川「じゃなくって、命に関わることじゃないから後回しかな……」
王馬「キー坊は元からどうでもいいよね! 人類に反論する機能なんて元からないだろ?」
キーボ「……」ギリギリ
最原(キーボくんは後でフォローしないとな……)
最原:茶柱転子から5m以上離れた上での呼吸
茶柱:男性への暴力行為全般
百田:最原への最原呼び、および春川への春川呼び
東条:料理
真宮寺:化粧道具全般との接触
赤松:語尾に『にゃん』が付かない会話
キーボ:人類への反論、口答え
夢野:茶柱転子のNG行動違反
獄原:人間を抱きかかえること、および背負うこと
アンジー:神という単語の入った会話
星:階段を下ること
白銀:最原終一に話しかけられること、および触られること
天海:ケガをすること
春川:下着の着用
王馬:飲料水全般の摂取
入間:下ネタ全般
最原「……確かに百田くんとかは結構軽いけど……」
東条「王馬くんの飲料水全般の摂取は、下手を打てば命に関わるわね」
星「俺はどうでもいいな。階段を上がる分には規制されてないし、降りるときは階段を使わなきゃいい話だ」
春川「……悔しいけど、私の下着の着用も、そこまで悪いものじゃ……」
春川「じゃなくって、命に関わることじゃないから後回しかな……」
王馬「キー坊は元からどうでもいいよね! 人類に反論する機能なんて元からないだろ?」
キーボ「……」ギリギリ
最原(キーボくんは後でフォローしないとな……)
103: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 11:05:29.27 ID:zGvj1fbB0
最原(……そういえば白銀さんのNG行動は、僕に話しかけられることになってる)
最原(しばらく放っておいてくれっていう意思表示のつもりかな? 首謀者だし)
白銀「……」
最原(流石に電撃を浴びせるわけにはいかないから、今日一日は話しかけられないな)
東条「あの二人のように、うっかりで違反してしまう可能性がある以上、会話系のNG行動は優先度高めかしら」
百田「天海の『ケガをすること』も割とキツイぞ。いつ何が起こるかわからねーからな」
夢野「んあー。ウチのバングルも解除してほしいんじゃが……」
最原(しばらく放っておいてくれっていう意思表示のつもりかな? 首謀者だし)
白銀「……」
最原(流石に電撃を浴びせるわけにはいかないから、今日一日は話しかけられないな)
東条「あの二人のように、うっかりで違反してしまう可能性がある以上、会話系のNG行動は優先度高めかしら」
百田「天海の『ケガをすること』も割とキツイぞ。いつ何が起こるかわからねーからな」
夢野「んあー。ウチのバングルも解除してほしいんじゃが……」
104: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 11:10:47.60 ID:zGvj1fbB0
王馬「夢野ちゃん。夢野ちゃん」チョイチョイ
夢野「んあ?」
王馬「ごにょごーにょごーにょごーにょ」
夢野「……んあー……」
王馬「ま、騙されたと思ってやってみれば?」
夢野「……」
夢野「ウチは転子のことを信じておるぞ!」キリッ
茶柱「えっ」
夢野「だから……だから……ウチのバングルの優先度も低めでいいんじゃ!」
茶柱「えっ。えっ」
夢野「のう転子! お主はウチに電撃を浴びせたりしないじゃろ? な? な?」キラキラ
茶柱「」
百田「王馬。お前、夢野に何言った?」
王馬「悪魔の囁き」ニヤァ
最原「えげつなっ!」ガビーンッ!
夢野「んあ?」
王馬「ごにょごーにょごーにょごーにょ」
夢野「……んあー……」
王馬「ま、騙されたと思ってやってみれば?」
夢野「……」
夢野「ウチは転子のことを信じておるぞ!」キリッ
茶柱「えっ」
夢野「だから……だから……ウチのバングルの優先度も低めでいいんじゃ!」
茶柱「えっ。えっ」
夢野「のう転子! お主はウチに電撃を浴びせたりしないじゃろ? な? な?」キラキラ
茶柱「」
百田「王馬。お前、夢野に何言った?」
王馬「悪魔の囁き」ニヤァ
最原「えげつなっ!」ガビーンッ!
106: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 11:23:46.08 ID:zGvj1fbB0
一時間後
最原(ひとまず僕たちは話し合うだけ話し合った)
最原(星くんが学園中を軽く探って、モノクマやモノクマーズの位置を確かめたりもした)
最原(どうも『誰を優先的に助けるか』がゲームの趣旨らしく、かくれんぼの方は割と杜撰だったようで)
最原(向かえばすぐにタッチできる位置に彼らはいたらしい)
最原(最終的にバングルを解除することになったのは……)
百田「天海、王馬、アンジー、入間、キーボ、真宮寺、だな」
東条「会話系のNG行動を持ってる人を優先的に選んだ結果だけど」
東条「本当によかったの? 赤松さん」
赤松「うん。私はいいんだにゃん。今日一日猫語になるだけだし、真宮寺くんに譲るにゃん!」
真宮寺「悪いネ。僕にはちょっと、どうしてもこれが外せないんだヨ」
茶柱「……」ドヨーン
最原(茶柱さんの顔色が死体になってたあのときより悪くなってる……)
最原(ひとまず僕たちは話し合うだけ話し合った)
最原(星くんが学園中を軽く探って、モノクマやモノクマーズの位置を確かめたりもした)
最原(どうも『誰を優先的に助けるか』がゲームの趣旨らしく、かくれんぼの方は割と杜撰だったようで)
最原(向かえばすぐにタッチできる位置に彼らはいたらしい)
最原(最終的にバングルを解除することになったのは……)
百田「天海、王馬、アンジー、入間、キーボ、真宮寺、だな」
東条「会話系のNG行動を持ってる人を優先的に選んだ結果だけど」
東条「本当によかったの? 赤松さん」
赤松「うん。私はいいんだにゃん。今日一日猫語になるだけだし、真宮寺くんに譲るにゃん!」
真宮寺「悪いネ。僕にはちょっと、どうしてもこれが外せないんだヨ」
茶柱「……」ドヨーン
最原(茶柱さんの顔色が死体になってたあのときより悪くなってる……)
107: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 11:29:04.55 ID:zGvj1fbB0
白銀「……じゃ、私もうっかりミスを避けるために、ちょっと消えるね」
白銀「まあ今日一日最原くんから離れてればいいだけだから、別にいいんだ」
最原(……何か企んでるのかな)
最原(いや、確かめられない以上、考えても無駄だな)
最原(茶柱さんの近くにいないと電撃浴びる羽目になるし。追跡もできない)
最原(……クソ。何かを企んでることだけは確かなのに!)
白銀「ふふ」
白銀「まあ今日一日最原くんから離れてればいいだけだから、別にいいんだ」
最原(……何か企んでるのかな)
最原(いや、確かめられない以上、考えても無駄だな)
最原(茶柱さんの近くにいないと電撃浴びる羽目になるし。追跡もできない)
最原(……クソ。何かを企んでることだけは確かなのに!)
白銀「ふふ」
108: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 11:42:26.25 ID:zGvj1fbB0
十分後
天海「タッチ」
モノタロウ「うわー!」
王馬「はいタッチ!」
モノキッド「ぐあー!」
アンジー「ターッチ!」
モノファニー「きゃー!」
入間「タッチだ!」
モノダム「……」
キーボ「タッチです!」
モノスケ「なんやて!?」
真宮寺「タッチ、だヨ」
モノクマ「……うぷぷ! ゲームオーバー! これにてバングル解除は締め切りです!」
最原(そして始まった。僕たちの妙な学園生活が、一日限定で!)
茶柱「既にキテます。かなりキテます。ふふふ」ユンユンユーン
最原(何が?)ズーン
天海「タッチ」
モノタロウ「うわー!」
王馬「はいタッチ!」
モノキッド「ぐあー!」
アンジー「ターッチ!」
モノファニー「きゃー!」
入間「タッチだ!」
モノダム「……」
キーボ「タッチです!」
モノスケ「なんやて!?」
真宮寺「タッチ、だヨ」
モノクマ「……うぷぷ! ゲームオーバー! これにてバングル解除は締め切りです!」
最原(そして始まった。僕たちの妙な学園生活が、一日限定で!)
茶柱「既にキテます。かなりキテます。ふふふ」ユンユンユーン
最原(何が?)ズーン
109: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 11:58:38.91 ID:zGvj1fbB0
昼 食堂
東条「……電撃覚悟で料理するのも、悪くないかしら」
星「やめてくれ。罪悪感で料理の味がわからなくなりそうだ」
最原「ひとまず各自で料理、もしくは果物とかを丸かじり、スナック菓子で空腹を誤魔化す、とかでしのごうか」
茶柱「媚薬とかを混ぜないでくださいよ! いくら白銀さんと一緒にいれないからって!」
最原「しないよ!? ていうか媚薬なんてないでしょ!?」
入間「ヤバイ原の研究教室の中に何本かあったぞ?」
最原「嘘っ!?」ガビーンッ
入間「あ、その内の何本かは俺様がくすねて魔改造してやったぜ!」
入間「報酬として一本やるよ。これで白銀を更に喘がせることが可能だぜ、ド変態のヤバイ原!」
最原(入間さんにヤバイとか言われるの本当にイヤだな……!)
東条「……電撃覚悟で料理するのも、悪くないかしら」
星「やめてくれ。罪悪感で料理の味がわからなくなりそうだ」
最原「ひとまず各自で料理、もしくは果物とかを丸かじり、スナック菓子で空腹を誤魔化す、とかでしのごうか」
茶柱「媚薬とかを混ぜないでくださいよ! いくら白銀さんと一緒にいれないからって!」
最原「しないよ!? ていうか媚薬なんてないでしょ!?」
入間「ヤバイ原の研究教室の中に何本かあったぞ?」
最原「嘘っ!?」ガビーンッ
入間「あ、その内の何本かは俺様がくすねて魔改造してやったぜ!」
入間「報酬として一本やるよ。これで白銀を更に喘がせることが可能だぜ、ド変態のヤバイ原!」
最原(入間さんにヤバイとか言われるの本当にイヤだな……!)
110: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 12:07:18.66 ID:zGvj1fbB0
茶柱「……」
茶柱「はあ。最原さんも気の毒ですね。いや、転子の方がもっと気の毒なんですが」
茶柱「……よりにもよって転子と一緒にいなきゃ、なんて」
最原「え? えーっと……それの何が気の毒なの?」
茶柱「は?」
最原「え?」
茶柱「……昨日、さんざっぱら投げ飛ばしましたよね? そのことに関して何か思うことは?」
最原「え? い、いや。別に。痛いなー、イヤだなー、くらいだけど」
茶柱「……やっぱり最原さんは筋金入りのド変態ですね」ヒクワー
最原「なんで!?」ガビーンッ
茶柱「あ、いや、でもその打たれ強さは認めてあげてもいいですよ」
茶柱「……ネオ合気道を教えてあげましょうか? どうせ一緒にいなきゃですし」
最原「……うん。じゃあご飯の後で、お願いしようかな」
最原(やっぱり男子嫌いなだけで、悪い人じゃないんだよなぁ)
最原(……間違っても死んでいい人じゃなかった)
茶柱「はあ。最原さんも気の毒ですね。いや、転子の方がもっと気の毒なんですが」
茶柱「……よりにもよって転子と一緒にいなきゃ、なんて」
最原「え? えーっと……それの何が気の毒なの?」
茶柱「は?」
最原「え?」
茶柱「……昨日、さんざっぱら投げ飛ばしましたよね? そのことに関して何か思うことは?」
最原「え? い、いや。別に。痛いなー、イヤだなー、くらいだけど」
茶柱「……やっぱり最原さんは筋金入りのド変態ですね」ヒクワー
最原「なんで!?」ガビーンッ
茶柱「あ、いや、でもその打たれ強さは認めてあげてもいいですよ」
茶柱「……ネオ合気道を教えてあげましょうか? どうせ一緒にいなきゃですし」
最原「……うん。じゃあご飯の後で、お願いしようかな」
最原(やっぱり男子嫌いなだけで、悪い人じゃないんだよなぁ)
最原(……間違っても死んでいい人じゃなかった)
111: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 12:19:14.50 ID:zGvj1fbB0
一方そのころ 首謀者ルーム
白銀「ふふふ。そろそろ気付くころかなー、最原くん」
白銀「実はこのゲーム、全員がバングルを外す方法があるんだよね。しかも簡単に。ね? モノクマ?」
モノクマ「……」
白銀「私は最原くんに喋りかけられただけで電撃を浴びてしまう」
白銀「つまり、その気になれば最原くんは私に対して拷問し放題ってこと」
白銀「そして、彼はモノクマを増やす方法を知っている」
白銀「私がマザーモノクマに対して命令すれば、モノクマを増産できる」
白銀「……ふふふ。ここまで来ればもう簡単。そう、このゲームの裏技。それは……」
白銀「私を拷問にかけて、モノクマを無理やり増やすことなんだよ! 後は増やしたモノクマにタッチするだけ!」
モノクマ(……それ以前に、拷問されないように自分が真っ先に腕輪を解除できるんだけど……)
モノクマ(気付いてるのか、気付いた上で腕輪を解除してないのか……どっちにしろバカの極みだね)
白銀「まだかなー。最原くん、まだかなー」ワクワク
白銀「絶対来るよね! だって茶柱さんと一緒だもん! 気が休まるわけがないよ!」ワクワク
白銀「すぐ来る! 今に来る! 絶対来るって! ね!」
モノクマ「……」
白銀「ふふ。ふふふふふ……楽しみだなぁ……ごほっごほっ……」
モノクマ「大丈夫? 痛み止め飲む?」
白銀「いい。もう効かないから」
モノクマ「……」
白銀「ふふふ。そろそろ気付くころかなー、最原くん」
白銀「実はこのゲーム、全員がバングルを外す方法があるんだよね。しかも簡単に。ね? モノクマ?」
モノクマ「……」
白銀「私は最原くんに喋りかけられただけで電撃を浴びてしまう」
白銀「つまり、その気になれば最原くんは私に対して拷問し放題ってこと」
白銀「そして、彼はモノクマを増やす方法を知っている」
白銀「私がマザーモノクマに対して命令すれば、モノクマを増産できる」
白銀「……ふふふ。ここまで来ればもう簡単。そう、このゲームの裏技。それは……」
白銀「私を拷問にかけて、モノクマを無理やり増やすことなんだよ! 後は増やしたモノクマにタッチするだけ!」
モノクマ(……それ以前に、拷問されないように自分が真っ先に腕輪を解除できるんだけど……)
モノクマ(気付いてるのか、気付いた上で腕輪を解除してないのか……どっちにしろバカの極みだね)
白銀「まだかなー。最原くん、まだかなー」ワクワク
白銀「絶対来るよね! だって茶柱さんと一緒だもん! 気が休まるわけがないよ!」ワクワク
白銀「すぐ来る! 今に来る! 絶対来るって! ね!」
モノクマ「……」
白銀「ふふ。ふふふふふ……楽しみだなぁ……ごほっごほっ……」
モノクマ「大丈夫? 痛み止め飲む?」
白銀「いい。もう効かないから」
モノクマ「……」
112: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 12:28:16.52 ID:zGvj1fbB0
モノクマ(こねーよ。まあ、言わないけど)
超高校級の合気道家の研究教室
茶柱「まずは基礎体力を作ることから始めましょう! スクワット五百回くらい行きますよ!」
最原「多いよ!」
茶柱「その後は腹筋五百回が控えてるんです! 弱音を吐かない!」
茶柱「転子と一緒にいるんなら、この程度はやってもらわないと!」
茶柱「ほら、早く早く!」
最原「うう。気が休まらないなぁ」
茶柱「何か言いました?」
最原「なんでもない!」
モノチッチ「……」プーン
モノチッチ(うん。なんか割と上手く行ってるね)
最原がバングルの裏技について考えることは、最後までなかった
超高校級の合気道家の研究教室
茶柱「まずは基礎体力を作ることから始めましょう! スクワット五百回くらい行きますよ!」
最原「多いよ!」
茶柱「その後は腹筋五百回が控えてるんです! 弱音を吐かない!」
茶柱「転子と一緒にいるんなら、この程度はやってもらわないと!」
茶柱「ほら、早く早く!」
最原「うう。気が休まらないなぁ」
茶柱「何か言いました?」
最原「なんでもない!」
モノチッチ「……」プーン
モノチッチ(うん。なんか割と上手く行ってるね)
最原がバングルの裏技について考えることは、最後までなかった
118: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 15:55:08.48 ID:zGvj1fbB0
夜
最原「はぁっ……はぁっ……つ、疲れたーーー!」
茶柱「はい。ご苦労さまです。ネオ合気道の世界の戸口前くらいには来れましたよ」
最原「まだそんなところなの?」
茶柱「仮にもネオ合気道を志す身として、そう甘いことを言うわけにはいかないんですよ」
最原(実際のところ、いいところまで来てるって言ってるようなもんじゃ……)
茶柱「たった今気づいたんですが、5mって結構遠いんですね」
茶柱「……最原さんをイジメたら、また夢野さんに怒られちゃいますし」
茶柱「もうちょっとくらいなら近くに来ても……いいです、よ?」
最原「え」
茶柱「か、勘違いしないでください。夢野さんに怒られたくないだけですから!」
茶柱「……そうに違いないんですから」
最原「あ、う、うん」
最原「はぁっ……はぁっ……つ、疲れたーーー!」
茶柱「はい。ご苦労さまです。ネオ合気道の世界の戸口前くらいには来れましたよ」
最原「まだそんなところなの?」
茶柱「仮にもネオ合気道を志す身として、そう甘いことを言うわけにはいかないんですよ」
最原(実際のところ、いいところまで来てるって言ってるようなもんじゃ……)
茶柱「たった今気づいたんですが、5mって結構遠いんですね」
茶柱「……最原さんをイジメたら、また夢野さんに怒られちゃいますし」
茶柱「もうちょっとくらいなら近くに来ても……いいです、よ?」
最原「え」
茶柱「か、勘違いしないでください。夢野さんに怒られたくないだけですから!」
茶柱「……そうに違いないんですから」
最原「あ、う、うん」
119: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 16:00:33.41 ID:zGvj1fbB0
茶柱「……ある程度、一緒にいて最原さんのことがわかりました」
茶柱「何か大きな悩みを抱えていますね?」
最原「……」
最原(前の世界でもこんなことあったような気がするな)
茶柱「答えなくっても結構です。そこまであなたに興味ありませんし」
茶柱「……ただまあ、そうですね。ちょっとくらいなら手を貸してあげなくもない気分です」
茶柱「ちょっと! ちょっとですからね! ちょっと!」
最原「ん。確かに悩みはあるけど……大きいってほどじゃ」
ズキンッ
最原「うぐっ……!」
茶柱「?」
最原(今までで一番酷い頭痛が……!)
茶柱「何か大きな悩みを抱えていますね?」
最原「……」
最原(前の世界でもこんなことあったような気がするな)
茶柱「答えなくっても結構です。そこまであなたに興味ありませんし」
茶柱「……ただまあ、そうですね。ちょっとくらいなら手を貸してあげなくもない気分です」
茶柱「ちょっと! ちょっとですからね! ちょっと!」
最原「ん。確かに悩みはあるけど……大きいってほどじゃ」
ズキンッ
最原「うぐっ……!」
茶柱「?」
最原(今までで一番酷い頭痛が……!)
120: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 16:06:34.06 ID:zGvj1fbB0
茶柱『へえ。やっぱりそうだったんですね。いや、やっぱりって言うほどでもないですね。バレバレでしたし』
最原『ば、バレバレ!?』
最原(……何かが見える……)
茶柱『ああ、大丈夫ですよ。本人が何故かまるでわかってないようでしたから』
茶柱『彼女、あなたのことを単なる友達程度にしか思ってないですね。確実に』
最原『……確実って……』
茶柱『ああ、もう! そこで下を向かない! ウジウジする男死なんて生ゴミと等価ですよ!』
最原『そこまで言う!?』
茶柱『まったく理解できません。好意はどーんと伝えるものでしょう?』
茶柱『抱え込んでどうするんですか!』
最原『……そう、だね。その通りだ』
茶柱『……やっと上を向きましたね。生ゴミから賞味期限の切れたパフェレベルまで回復しましたよ』
最原『それは生ゴミだ!』
茶柱『ま、頑張ってください。転子と夢野さん以上にはなれないにしても、あなたたちの相性も悪くないと思いますので』
最原(……そうだ。前も、こんなふうに茶柱さんと、この研究教室で……)
最原(何の相談をしてたんだ?)
最原『ば、バレバレ!?』
最原(……何かが見える……)
茶柱『ああ、大丈夫ですよ。本人が何故かまるでわかってないようでしたから』
茶柱『彼女、あなたのことを単なる友達程度にしか思ってないですね。確実に』
最原『……確実って……』
茶柱『ああ、もう! そこで下を向かない! ウジウジする男死なんて生ゴミと等価ですよ!』
最原『そこまで言う!?』
茶柱『まったく理解できません。好意はどーんと伝えるものでしょう?』
茶柱『抱え込んでどうするんですか!』
最原『……そう、だね。その通りだ』
茶柱『……やっと上を向きましたね。生ゴミから賞味期限の切れたパフェレベルまで回復しましたよ』
最原『それは生ゴミだ!』
茶柱『ま、頑張ってください。転子と夢野さん以上にはなれないにしても、あなたたちの相性も悪くないと思いますので』
最原(……そうだ。前も、こんなふうに茶柱さんと、この研究教室で……)
最原(何の相談をしてたんだ?)
121: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 16:13:11.24 ID:zGvj1fbB0
茶柱「ちょ、ちょっと。大丈夫ですか? 水分補給が足りてませんでした?」オロオロ
最原「……いや、大丈夫。ちょっと立ちくらみしただけだ」
茶柱「ふむ……確かに顔色が悪いってほどでもないですね」
茶柱「……立ちくらみ程度ならお腹いっぱい食べれば治るでしょう!」
茶柱「食堂に向かいますよ!」
最原「うん」
最原(……段々と思い出せて来てる。あんまり焦る必要はない、かな?)
最原(そういえば白銀さんは今どこにいるんだろう)
首謀者ルーム
白銀「……ぐー」zzz
モノクマ「あーあー。ソファなんかで寝ちゃって」ヤレヤレ
モノタロウ「お父ちゃん! 毛布持ってきたよ!」
モノクマ「白銀さんにかけてあげなさい。ボクもう付き合ってられないから」
モノクマ「百田くんあたりをおちょくって遊んでこようっと」
最原「……いや、大丈夫。ちょっと立ちくらみしただけだ」
茶柱「ふむ……確かに顔色が悪いってほどでもないですね」
茶柱「……立ちくらみ程度ならお腹いっぱい食べれば治るでしょう!」
茶柱「食堂に向かいますよ!」
最原「うん」
最原(……段々と思い出せて来てる。あんまり焦る必要はない、かな?)
最原(そういえば白銀さんは今どこにいるんだろう)
首謀者ルーム
白銀「……ぐー」zzz
モノクマ「あーあー。ソファなんかで寝ちゃって」ヤレヤレ
モノタロウ「お父ちゃん! 毛布持ってきたよ!」
モノクマ「白銀さんにかけてあげなさい。ボクもう付き合ってられないから」
モノクマ「百田くんあたりをおちょくって遊んでこようっと」
122: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 16:27:33.16 ID:zGvj1fbB0
夕食後
最原「ところで、夜はどうするの?」
茶柱「……流石に部屋には通しませんよ! 何がなんでもッ!」
最原「だよね。それじゃあ……」
百田「外で星を見ながら過ごすってのはどうだ!?」
最原「あ、百田くん!」
百田「ハルマキも誘っているぜ! 既に!」
春川「……も、百田。ごめん。許して。隠し事をしていたことは謝るから」
百田「バカ野郎! そんなことで怒るようなケツの穴の小さい男じゃねーぞ俺ァ!」
百田「ただ単に、お前に宇宙の素晴らしさをわかってもらいたいだけだ!」ニコニコ
春川「うん。余計なお世話。ねえ、本当やめて。私は……」モジモジ
最原(ノー下着状態でこれ以上動き回りたくないって顔だ)
最原「ところで隠し事ってなんのこと?」
春川「研究教室のことがコイツに真っ先にバレたんだよ」
最原「ああ」
春川「……こんなことなら何が何でも死守すべきだった」
茶柱「?」
最原「ところで、夜はどうするの?」
茶柱「……流石に部屋には通しませんよ! 何がなんでもッ!」
最原「だよね。それじゃあ……」
百田「外で星を見ながら過ごすってのはどうだ!?」
最原「あ、百田くん!」
百田「ハルマキも誘っているぜ! 既に!」
春川「……も、百田。ごめん。許して。隠し事をしていたことは謝るから」
百田「バカ野郎! そんなことで怒るようなケツの穴の小さい男じゃねーぞ俺ァ!」
百田「ただ単に、お前に宇宙の素晴らしさをわかってもらいたいだけだ!」ニコニコ
春川「うん。余計なお世話。ねえ、本当やめて。私は……」モジモジ
最原(ノー下着状態でこれ以上動き回りたくないって顔だ)
最原「ところで隠し事ってなんのこと?」
春川「研究教室のことがコイツに真っ先にバレたんだよ」
最原「ああ」
春川「……こんなことなら何が何でも死守すべきだった」
茶柱「?」
124: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 16:43:12.42 ID:zGvj1fbB0
校舎の外
王馬「ということでやって参りました! ご覧ください! 一面の星空です!」
獄原「うん! 本当にキレイで和むよね!」
真宮寺「見たことのない星の並びだから、星座の講義の一つもできないけど……ククク」
最原「……なんか全員揃う勢いで集まってきたよ?」
百田「て、テメェーら……そんなに宇宙が大好きだったのか!」
赤松「いや、ただ単に二十四時まで暇な上に眠れないから、なんとなく百田くんに便乗しただけなんだけどにゃん」
最原「……白銀さんの姿が見えないな。やっぱり」キョロキョロ
東条「ダメよ、最原くん。彼女のNG行動は結構引き金が軽いみたいだから、彼女の名前をそんな軽率に呼んでは」
最原「あ、ご、ごめん!」
夢野「しかし見たことのある星座が一つもないとは」
夢野「一体ここはどこなんじゃろうな?」
最原「……」
王馬「ということでやって参りました! ご覧ください! 一面の星空です!」
獄原「うん! 本当にキレイで和むよね!」
真宮寺「見たことのない星の並びだから、星座の講義の一つもできないけど……ククク」
最原「……なんか全員揃う勢いで集まってきたよ?」
百田「て、テメェーら……そんなに宇宙が大好きだったのか!」
赤松「いや、ただ単に二十四時まで暇な上に眠れないから、なんとなく百田くんに便乗しただけなんだけどにゃん」
最原「……白銀さんの姿が見えないな。やっぱり」キョロキョロ
東条「ダメよ、最原くん。彼女のNG行動は結構引き金が軽いみたいだから、彼女の名前をそんな軽率に呼んでは」
最原「あ、ご、ごめん!」
夢野「しかし見たことのある星座が一つもないとは」
夢野「一体ここはどこなんじゃろうな?」
最原「……」
125: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 16:50:42.80 ID:zGvj1fbB0
百田「何。心配すんなって。見たことのない星座が一つもないのなら……」
百田「俺たちが作ればいい!」
春川「は?」
百田「あれとあれとあれとあれを繋いで『宇宙に轟く百田解斗座』ァ!」シュバッ
王馬「じゃあ俺はあれとあれとあれとあれを繋いで『溶鉱炉に親指を立てながら沈むキー坊座』ァ!」
キーボ「沈みませんよッ!?」ガビーンッ
茶柱「あれとあれとあれとあれを繋いで『ベッドで微睡む夢野さん座』ァ!」
王馬「あっ、ちょっ、茶柱ちゃん! 端っこの星がキー坊座に被ってるんだけど!」
茶柱「知りません! むしろそっちが譲ってください! 親指のあたりの星を!」
最原「みんなどの星を指してるのかよくわかるね!?」
天海「あれとあれとあれとあれとあれとあれとを繋いで『妹に囲まれる蘭太郎お兄ちゃん座』っす!」シュバッ
星「全員欲望駄々流しの星座だな」
百田「俺たちが作ればいい!」
春川「は?」
百田「あれとあれとあれとあれを繋いで『宇宙に轟く百田解斗座』ァ!」シュバッ
王馬「じゃあ俺はあれとあれとあれとあれを繋いで『溶鉱炉に親指を立てながら沈むキー坊座』ァ!」
キーボ「沈みませんよッ!?」ガビーンッ
茶柱「あれとあれとあれとあれを繋いで『ベッドで微睡む夢野さん座』ァ!」
王馬「あっ、ちょっ、茶柱ちゃん! 端っこの星がキー坊座に被ってるんだけど!」
茶柱「知りません! むしろそっちが譲ってください! 親指のあたりの星を!」
最原「みんなどの星を指してるのかよくわかるね!?」
天海「あれとあれとあれとあれとあれとあれとを繋いで『妹に囲まれる蘭太郎お兄ちゃん座』っす!」シュバッ
星「全員欲望駄々流しの星座だな」
126: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 16:56:58.46 ID:zGvj1fbB0
モノクマ「あの星とあの星とあの星を繋げて『世界を支配するモノクマ座』」
モノタロウ「あれとあれとあれを繋げて……あれ? どの星を繋げたんだっけ」
モノファニー「また忘れたのね!」
モノダム「……青春ダネ」
モノキッド「自然光ばりっばり! マイナスイオンが気持ち悪い空間だぜ! 死にたい!」
モノスケ「随分と屈折しとんな、感性が」
百田「うおおっ!? テメェーらいつの間にッ!?」ガビーンッ
最原(あれ。やっぱり白銀さんの姿が見えないな。モノクマやモノクマーズすら揃ってるのに)
最原(何かあったのかな?)
モノタロウ「あれとあれとあれを繋げて……あれ? どの星を繋げたんだっけ」
モノファニー「また忘れたのね!」
モノダム「……青春ダネ」
モノキッド「自然光ばりっばり! マイナスイオンが気持ち悪い空間だぜ! 死にたい!」
モノスケ「随分と屈折しとんな、感性が」
百田「うおおっ!? テメェーらいつの間にッ!?」ガビーンッ
最原(あれ。やっぱり白銀さんの姿が見えないな。モノクマやモノクマーズすら揃ってるのに)
最原(何かあったのかな?)
127: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 17:00:25.10 ID:zGvj1fbB0
首謀者ルーム
白銀「……むにゃ?」パチリ
白銀「んん……今、何時?」
マザーモノクマ「二十三時五十四分だよ!」
白銀「ええっ!? 嘘でしょ!? 寝すぎちゃった!?」ガビーンッ
白銀「あ、あれ!? 最原くんは!? 来なかったの!?」アタフタ
マザーモノクマ「校舎の外で青春してるみたいだね! みんなして!」
白銀「は?」
マザーモノクマ「獣はいないのに除け者はいるんだね。ここに」
白銀「」
白銀「……むにゃ?」パチリ
白銀「んん……今、何時?」
マザーモノクマ「二十三時五十四分だよ!」
白銀「ええっ!? 嘘でしょ!? 寝すぎちゃった!?」ガビーンッ
白銀「あ、あれ!? 最原くんは!? 来なかったの!?」アタフタ
マザーモノクマ「校舎の外で青春してるみたいだね! みんなして!」
白銀「は?」
マザーモノクマ「獣はいないのに除け者はいるんだね。ここに」
白銀「」
128: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 17:14:02.23 ID:zGvj1fbB0
茶柱「だぁーーっはーーー! また負けたーーー!」
王馬「じゃああの星は俺が頂くね。これで『人類に反旗を翻すキー坊座』の完成だ!」
茶柱「おかしいでしょう!? なんでポーカーでこんなボロ勝ちできるんですか!?」
茶柱「ああああああ! 『浮き輪で水面に浮かぶ夢野さん座』があああああ……!」
アンジー「そうやって感情駄々流しにしてるから勝てないんだと思うよー?」
百田「今日は本当に快晴だな。空に手を伸ばせば掴めそうだぜ」
春川「……そうだね」
百田「そうだ。伸ばしてみるか? 俺がハルマキを肩車すれば案外本当に届くかも――」
春川「殺されたいの?」
最原(多分だけど、百田くん春川さんがノーパンだってこと忘れてるな……)
白銀「……ほ、本当だ! 本当にみんなで青春してる!」
白銀「お、おっかしいなー……最原くんのヤツはうんとキツいNG行動にしたはずなんだけどなー!?」
王馬「じゃああの星は俺が頂くね。これで『人類に反旗を翻すキー坊座』の完成だ!」
茶柱「おかしいでしょう!? なんでポーカーでこんなボロ勝ちできるんですか!?」
茶柱「ああああああ! 『浮き輪で水面に浮かぶ夢野さん座』があああああ……!」
アンジー「そうやって感情駄々流しにしてるから勝てないんだと思うよー?」
百田「今日は本当に快晴だな。空に手を伸ばせば掴めそうだぜ」
春川「……そうだね」
百田「そうだ。伸ばしてみるか? 俺がハルマキを肩車すれば案外本当に届くかも――」
春川「殺されたいの?」
最原(多分だけど、百田くん春川さんがノーパンだってこと忘れてるな……)
白銀「……ほ、本当だ! 本当にみんなで青春してる!」
白銀「お、おっかしいなー……最原くんのヤツはうんとキツいNG行動にしたはずなんだけどなー!?」
130: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 17:22:42.34 ID:zGvj1fbB0
百田「しゃーねーな。ハルマキがイヤだってんなら……ふんぬがああああ!」
最原「うおわああああ! いきなり肩車しないでよ百田くん!」
百田「おーっし、これでOKだ! さあ宇宙に手を伸ばせ終一!」
最原「届くわけないって……あはは……!」
春川「……バカ全開だね」フッ
白銀「……」
白銀「……まあ、これはこれで……いいかな」
白銀「……今日はここまでにしてあげようっと」
モノクマ「混ざらないの?」
白銀「あ、モノクマ」
モノクマ「……オマエだって、一応才囚学園の生徒なんだけど?」
白銀「……はは。どの面下げて。私は首謀者なんだよ?」
白銀「混ざれるわけないじゃん。今更さ」
モノクマ「……そ。まあいいや。ボクは混ざるけどね! じゃ」ダッ
白銀「……」
最原「うおわああああ! いきなり肩車しないでよ百田くん!」
百田「おーっし、これでOKだ! さあ宇宙に手を伸ばせ終一!」
最原「届くわけないって……あはは……!」
春川「……バカ全開だね」フッ
白銀「……」
白銀「……まあ、これはこれで……いいかな」
白銀「……今日はここまでにしてあげようっと」
モノクマ「混ざらないの?」
白銀「あ、モノクマ」
モノクマ「……オマエだって、一応才囚学園の生徒なんだけど?」
白銀「……はは。どの面下げて。私は首謀者なんだよ?」
白銀「混ざれるわけないじゃん。今更さ」
モノクマ「……そ。まあいいや。ボクは混ざるけどね! じゃ」ダッ
白銀「……」
131: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 17:27:34.66 ID:zGvj1fbB0
ピンポーンッ
ガチャリッ
最原「あ」
最原(軽快な電子音を鳴らし、バングルは真っ二つに割れた)
最原「……二十四時になったんだ」
赤松「はー……猫語ももうやめていいんだよにゃん? 本当に疲れたにゃん」
星「おい。抜けてないぞ」
赤松「ハッ!」ガビーンッ
最原「……ん?」
最原(あれ。今、校舎の中に誰かが入って行ったような……)
最原「……」
最原「百田くん。ちょっとトイレ行きたいからさ。降ろして?」
ガチャリッ
最原「あ」
最原(軽快な電子音を鳴らし、バングルは真っ二つに割れた)
最原「……二十四時になったんだ」
赤松「はー……猫語ももうやめていいんだよにゃん? 本当に疲れたにゃん」
星「おい。抜けてないぞ」
赤松「ハッ!」ガビーンッ
最原「……ん?」
最原(あれ。今、校舎の中に誰かが入って行ったような……)
最原「……」
最原「百田くん。ちょっとトイレ行きたいからさ。降ろして?」
132: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 17:36:51.23 ID:zGvj1fbB0
才囚学園 廊下
白銀「すたんだーっぷ、またぼくをよーんでるーこーえーがー」ルンルン
最原「白銀さん! 待って!」
白銀「ん? 何? 最原くん」
最原「……あのさ。今外でみんなで集まって、天体観測……みたいなのやってるんだけど」
白銀「……」
最原「良かったら、今からでも白銀さんも一緒に――」
白銀「やめて」
最原「……え?」
白銀「仲間ヅラしないで」
最原「……実際に仲間でしょ?」
白銀「ッ!」
白銀「もう違うッ! とっくのとうに裏切ってる!」
最原「……ッ!?」
白銀「もう仲間ごっこは終わってるんだよ! 今更のこのこ戻れるわけが……!」グラッ
白銀(……まっず。このタイミングで……!)
白銀「……!」ダッ
最原「……白銀さん……」
白銀「すたんだーっぷ、またぼくをよーんでるーこーえーがー」ルンルン
最原「白銀さん! 待って!」
白銀「ん? 何? 最原くん」
最原「……あのさ。今外でみんなで集まって、天体観測……みたいなのやってるんだけど」
白銀「……」
最原「良かったら、今からでも白銀さんも一緒に――」
白銀「やめて」
最原「……え?」
白銀「仲間ヅラしないで」
最原「……実際に仲間でしょ?」
白銀「ッ!」
白銀「もう違うッ! とっくのとうに裏切ってる!」
最原「……ッ!?」
白銀「もう仲間ごっこは終わってるんだよ! 今更のこのこ戻れるわけが……!」グラッ
白銀(……まっず。このタイミングで……!)
白銀「……!」ダッ
最原「……白銀さん……」
133: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 17:41:08.90 ID:zGvj1fbB0
白銀(……ついて……来なかった。よかった。この分なら、多分気付かれてない)
白銀「ごほっごほっ……けふっ……!」
ボタタッ
白銀「……ああ、いけない。制服が血まみれ……なのはまあなんとかなるとして、床が……」
白銀「最原くんが見たら多分気付いちゃうな……後でモノクマに始末させないと……」
白銀「……」
白銀「予定より長引いてる。さっさとしないと……」
白銀「私がウイルスで死ぬ前に、最原くんに殺されないと……!」
白銀「ごほっごほっ……けふっ……!」
ボタタッ
白銀「……ああ、いけない。制服が血まみれ……なのはまあなんとかなるとして、床が……」
白銀「最原くんが見たら多分気付いちゃうな……後でモノクマに始末させないと……」
白銀「……」
白銀「予定より長引いてる。さっさとしないと……」
白銀「私がウイルスで死ぬ前に、最原くんに殺されないと……!」
137: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 19:30:13.64 ID:zGvj1fbB0
旧約、前の世界の第三章:転校生オブザデッド
白銀(前回までの、首謀者の奇妙な冒険は!)
白銀(アンジーさんが死んだ! 続いて茶柱さんも死んだ! 真宮寺くんがクロだった!)
白銀(ななな、なんだってーーー!?)
白銀(……あはは! 楽しかったなぁ! アンジーさんとの生徒会ごっこぉ!)
白銀「神様なんて、この世界にはいないのにね。世界観的にさ」
白銀「……さて。最原くんところに行こうっと」
白銀(とは言え、もう大丈夫な気はするけど。そろそろ引き際かなー)
コンコンッ
白銀「……ん。誰だろう。はーい、今開けまーす」
ガチャリンコ
最原「……あ、白銀さん。ちょっと話があるんだけど、いいかな?」
白銀(最原くんのところに行こうと思ったら最原くんが部屋に来たでござるの巻)
白銀(前回までの、首謀者の奇妙な冒険は!)
白銀(アンジーさんが死んだ! 続いて茶柱さんも死んだ! 真宮寺くんがクロだった!)
白銀(ななな、なんだってーーー!?)
白銀(……あはは! 楽しかったなぁ! アンジーさんとの生徒会ごっこぉ!)
白銀「神様なんて、この世界にはいないのにね。世界観的にさ」
白銀「……さて。最原くんところに行こうっと」
白銀(とは言え、もう大丈夫な気はするけど。そろそろ引き際かなー)
コンコンッ
白銀「……ん。誰だろう。はーい、今開けまーす」
ガチャリンコ
最原「……あ、白銀さん。ちょっと話があるんだけど、いいかな?」
白銀(最原くんのところに行こうと思ったら最原くんが部屋に来たでござるの巻)
138: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 19:36:30.64 ID:zGvj1fbB0
白銀「どうしたの、最原くん。話って?」
最原「あ、ええと……その……アンジーさんのこと、なんだけど……」
白銀「アンジーさん?」
白銀(……っと、いけないいけない。そういえば私はアンジーさんの信徒だったんだ)
白銀(裁判のときも結構取り乱してた、って演技してたっけな)
白銀(面倒だな。もう悲しむ演技はしたくない)
白銀「……ごめん。最原くん。その話は、ちょっと……」
最原「ん。そう、だね。ごめん、でもいてもたってもいられなくって」
白銀「……あはは。今度は私が最原くんに慰められるなんてね」
白銀「あのときからは想像できなかったな」
最原「え?」
白銀「赤松さんのときとは逆だ、って思って」
最原「ッ!」
白銀(……本当、成長したな。多分もう、私がいなくっても最原くんは大丈夫)
白銀(最後まで生き残ってくれれば、きっと希望を掴みとれるよ)
最原「あ、ええと……その……アンジーさんのこと、なんだけど……」
白銀「アンジーさん?」
白銀(……っと、いけないいけない。そういえば私はアンジーさんの信徒だったんだ)
白銀(裁判のときも結構取り乱してた、って演技してたっけな)
白銀(面倒だな。もう悲しむ演技はしたくない)
白銀「……ごめん。最原くん。その話は、ちょっと……」
最原「ん。そう、だね。ごめん、でもいてもたってもいられなくって」
白銀「……あはは。今度は私が最原くんに慰められるなんてね」
白銀「あのときからは想像できなかったな」
最原「え?」
白銀「赤松さんのときとは逆だ、って思って」
最原「ッ!」
白銀(……本当、成長したな。多分もう、私がいなくっても最原くんは大丈夫)
白銀(最後まで生き残ってくれれば、きっと希望を掴みとれるよ)
139: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 19:41:49.00 ID:zGvj1fbB0
白銀「……ありがと。来てくれただけで、随分楽になったよ」
白銀「だからもう、一人にしておいてくれるかな?」
最原「……」
最原「それはできない」
白銀「え」
白銀(何? まだ何か言いたいことがあるの?)
白銀(そろそろ演技にボロが出そうで怖いんだけど……)
最原「僕はさ、茶柱さんに相談したんだよ。ちょっとした恋の相談をさ」
白銀「え?」
白銀(何の話?)
最原「まあ、ちょっとした会話の弾みで、だったんだけど、結構いいことを言ってくれた」
最原「好意はどーんと伝えるものなんだってさ」
白銀「えーっと……?」
白銀「だからもう、一人にしておいてくれるかな?」
最原「……」
最原「それはできない」
白銀「え」
白銀(何? まだ何か言いたいことがあるの?)
白銀(そろそろ演技にボロが出そうで怖いんだけど……)
最原「僕はさ、茶柱さんに相談したんだよ。ちょっとした恋の相談をさ」
白銀「え?」
白銀(何の話?)
最原「まあ、ちょっとした会話の弾みで、だったんだけど、結構いいことを言ってくれた」
最原「好意はどーんと伝えるものなんだってさ」
白銀「えーっと……?」
140: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 19:45:23.84 ID:zGvj1fbB0
最原「……最悪のタイミングかもしれないけどさ。茶柱さんの言葉を無駄にはしたくない」
最原「だから、言うよ。僕は」
白銀「え」
白銀(最原くん、何を言って――)
最原「白銀さん。キミのことが好きだ」
白銀「……」
白銀「……は?」
最原「だから、言うよ。僕は」
白銀「え」
白銀(最原くん、何を言って――)
最原「白銀さん。キミのことが好きだ」
白銀「……」
白銀「……は?」
141: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 19:49:10.25 ID:zGvj1fbB0
白銀「……」
最原「……あ、えーっと……」
最原「キミのことが好きだ! 白銀さん!」
白銀「」
白銀「」
白銀「」
最原「……あ、えーっと……」
最原「キミのことが好きだ! 白銀さん!」
白銀「」
白銀「」
白銀「」
142: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 19:51:13.32 ID:zGvj1fbB0
白銀(これが決定打)
白銀(真のバッドエンドへの序曲)
白銀(……私の最大最悪のミスだった)
白銀(真のバッドエンドへの序曲)
白銀(……私の最大最悪のミスだった)
143: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 20:00:00.72 ID:zGvj1fbB0
紅鮭団時空
最原(恋愛観察バラエティは、最悪のスタートを切ったものの、段々と軌道に乗ってきた)
最原(僕のド変態扱いは相変わらずまだ続いているけど、みんなと徐々に仲良くなってきている)
最原(……ただ、白銀さんとの関係は、あれから修復できずにいた)
最原(そうして、それなりの密度を持った三日の時間が過ぎていき)
最原(ついに今日、バラエティー番組の期限十日の折り返し地点、五日の朝を迎えた)
五日目
最原(恋愛観察バラエティは、最悪のスタートを切ったものの、段々と軌道に乗ってきた)
最原(僕のド変態扱いは相変わらずまだ続いているけど、みんなと徐々に仲良くなってきている)
最原(……ただ、白銀さんとの関係は、あれから修復できずにいた)
最原(そうして、それなりの密度を持った三日の時間が過ぎていき)
最原(ついに今日、バラエティー番組の期限十日の折り返し地点、五日の朝を迎えた)
五日目
144: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 20:11:06.86 ID:zGvj1fbB0
最原の自室
最原「……前の世界のこと、半分くらい思い出せてきたかな」
最原(そうか。そういえば、僕は白銀さんに告白してたんだっけ)
最原(……なんて、まるで他人事みたいだけど)
最原(返事がどうだったのかすら思い出せないから、今一実感がわかない)
最原(ありえる。自分ならやりかねないな、とは思うんだけど……)
最原「白銀さんに聞ければ手っ取り早いんだけどな」
最原「最近避けられてるからなぁ……首謀者ルームは女子トイレからじゃないとカードキー必要だし」
最原「……いつか、どこかで捕まえて問いたださないとな」
ピンポンパンポーン!
モノクマ「えー! みなさん、おはようございます!」
モノクマ「突然ですが、プールを増築&改装しました!」
モノクマ「せっかくなので、早速泳いじゃってください!」
ブツリッ
最原「渡りに船、かな?」
最原(白銀さんも来るだろうな。多分。勘だけど)
最原「……前の世界のこと、半分くらい思い出せてきたかな」
最原(そうか。そういえば、僕は白銀さんに告白してたんだっけ)
最原(……なんて、まるで他人事みたいだけど)
最原(返事がどうだったのかすら思い出せないから、今一実感がわかない)
最原(ありえる。自分ならやりかねないな、とは思うんだけど……)
最原「白銀さんに聞ければ手っ取り早いんだけどな」
最原「最近避けられてるからなぁ……首謀者ルームは女子トイレからじゃないとカードキー必要だし」
最原「……いつか、どこかで捕まえて問いたださないとな」
ピンポンパンポーン!
モノクマ「えー! みなさん、おはようございます!」
モノクマ「突然ですが、プールを増築&改装しました!」
モノクマ「せっかくなので、早速泳いじゃってください!」
ブツリッ
最原「渡りに船、かな?」
最原(白銀さんも来るだろうな。多分。勘だけど)
145: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 20:19:54.15 ID:zGvj1fbB0
百田「ロマン砲チャージ……」
王馬「100%中の100%!」
天海「うおおおおおお! 行ける! 俺は行けるっす! どこにだって……」
天海「……ハッ! 思い出した! 俺の才能は……超高校級の冒険家……!?」
天海「我が行くは無限のフロンティア!」
百田「マジかよ……天海の正体が……そんな……!」
王馬「ふっ! 上等! 超高校級の冒険家がいるのなら……百人力さっ!」
三バカ「行ィィィくぞォォォォォォ!」
最原「なんか凄くデジャヴュ感ある絵だーーーッ!」ガビーンッ!
王馬「100%中の100%!」
天海「うおおおおおお! 行ける! 俺は行けるっす! どこにだって……」
天海「……ハッ! 思い出した! 俺の才能は……超高校級の冒険家……!?」
天海「我が行くは無限のフロンティア!」
百田「マジかよ……天海の正体が……そんな……!」
王馬「ふっ! 上等! 超高校級の冒険家がいるのなら……百人力さっ!」
三バカ「行ィィィくぞォォォォォォ!」
最原「なんか凄くデジャヴュ感ある絵だーーーッ!」ガビーンッ!
147: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 20:32:27.12 ID:zGvj1fbB0
星「むうう……あれは男のロマン砲!」
真宮寺「何ッ!? 知っているのかい、星くん!?」
星「遥かむかし、女風呂に入ることに生涯をかけた男たち、通称シーモネーターが作り出したと言われるオーバーテクノロジーの産物だ」
星「ヤツらは一説によると宇宙人の一種であり、人間の持つリビドーに特に関心を示したという」
星「今でも山奥にはシーモネーターが興した宗教団体がいて、あの砲台が二度と目覚めないよう見張ってるという話だったが」
星「まさかナマでお目にかかれるとはな」ゴクリンコ
真宮寺「す、すごいヨ。まさか星くんがあの砲台のことを知っていたなんてェ!」
真宮寺「ね、姉さんの友達に……いや、ダメだ! 姉さんが星くんに取られかねない! 本気で!」グゥ
最原「ねえ! その話どこからどこまでフィクション!?」ガビーンッ
真宮寺「何ッ!? 知っているのかい、星くん!?」
星「遥かむかし、女風呂に入ることに生涯をかけた男たち、通称シーモネーターが作り出したと言われるオーバーテクノロジーの産物だ」
星「ヤツらは一説によると宇宙人の一種であり、人間の持つリビドーに特に関心を示したという」
星「今でも山奥にはシーモネーターが興した宗教団体がいて、あの砲台が二度と目覚めないよう見張ってるという話だったが」
星「まさかナマでお目にかかれるとはな」ゴクリンコ
真宮寺「す、すごいヨ。まさか星くんがあの砲台のことを知っていたなんてェ!」
真宮寺「ね、姉さんの友達に……いや、ダメだ! 姉さんが星くんに取られかねない! 本気で!」グゥ
最原「ねえ! その話どこからどこまでフィクション!?」ガビーンッ
148: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 20:38:47.63 ID:zGvj1fbB0
百田「はっ! ド変態の終一! ド変態かつ俺の親友の終一じゃねぇか!」
王馬「なんてこった。これはもう戦力過多にもほどがあるんじゃないか!?」
天海「ふっ。俺の才能の復活が霞む勢いっすよ。流石ド変態の最原くん」ガシッ
最原「え?」
百田「さしずめ……勇者、魔法使い、盗賊、賢者ってところか?」
最原「え? え?」
百田「……行くぜ。女子更衣室」
天海&王馬「応ッ!」ズルズル
最原「応ッ! じゃないんだけど! 僕行くつもりないんだけど!」
最原「ぐああああああ! 誰か助けてーーー!」
獄原「……ええっと……まあ、みんな仲良しなのはいいことだよね!」
キーボ「理解不能……いや、理解する価値もありませんね」
王馬「なんてこった。これはもう戦力過多にもほどがあるんじゃないか!?」
天海「ふっ。俺の才能の復活が霞む勢いっすよ。流石ド変態の最原くん」ガシッ
最原「え?」
百田「さしずめ……勇者、魔法使い、盗賊、賢者ってところか?」
最原「え? え?」
百田「……行くぜ。女子更衣室」
天海&王馬「応ッ!」ズルズル
最原「応ッ! じゃないんだけど! 僕行くつもりないんだけど!」
最原「ぐああああああ! 誰か助けてーーー!」
獄原「……ええっと……まあ、みんな仲良しなのはいいことだよね!」
キーボ「理解不能……いや、理解する価値もありませんね」
149: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 20:49:40.02 ID:zGvj1fbB0
女子更衣室
ドカァァァァァァン!
三バカ「ぐぴあああああああああッ!?」ベシャッ
東条「……バカね。もうとっくのとうにみんな着替えてるわよ」
東条「そして、覗きに入ってきたおバカさんを始末するために、ブービートラップも設置済み」
東条「まさか三人も来るだなんて思わなかったけど」
王馬「ば……ばく……だん……?」ガタガタ
入間「安心しろ。ギリギリ死にはしねぇよ。俺様の計算に間違いはねぇ」
百田「ふっ……これで勝ったと思うなよ……」ガタガタ
天海「ここで倒れても、今に第二第三の蘭太郎お兄ちゃんが……」ガタガタ
茶柱「もう黙ってください」グシャッ
元天海「」チーン
百田「天海ィィィッ!」
赤松「……さてと。じゃあ懸念事項も消えたし、みんなで泳ごうか!」
夢野「……んあ? 白銀はどこに行ったんじゃ?」
東条「ああ。そうね。彼女は水中眼鏡を忘れたとかで、一度寄宿舎に引っ込んでいったわね」
アンジー「待つー?」
赤松「先に行っててって言ってたし、いいんじゃない?」
春川「さっさと行こう」
スタスタスタ
ドカァァァァァァン!
三バカ「ぐぴあああああああああッ!?」ベシャッ
東条「……バカね。もうとっくのとうにみんな着替えてるわよ」
東条「そして、覗きに入ってきたおバカさんを始末するために、ブービートラップも設置済み」
東条「まさか三人も来るだなんて思わなかったけど」
王馬「ば……ばく……だん……?」ガタガタ
入間「安心しろ。ギリギリ死にはしねぇよ。俺様の計算に間違いはねぇ」
百田「ふっ……これで勝ったと思うなよ……」ガタガタ
天海「ここで倒れても、今に第二第三の蘭太郎お兄ちゃんが……」ガタガタ
茶柱「もう黙ってください」グシャッ
元天海「」チーン
百田「天海ィィィッ!」
赤松「……さてと。じゃあ懸念事項も消えたし、みんなで泳ごうか!」
夢野「……んあ? 白銀はどこに行ったんじゃ?」
東条「ああ。そうね。彼女は水中眼鏡を忘れたとかで、一度寄宿舎に引っ込んでいったわね」
アンジー「待つー?」
赤松「先に行っててって言ってたし、いいんじゃない?」
春川「さっさと行こう」
スタスタスタ
150: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 20:57:05.48 ID:zGvj1fbB0
ガチャリンコ
最原「……あっぶな!」
最原(爆破される前にロッカーに引っ込んでて助かった!)
最原(どうも僕は後ろの方にいたから、三人の影に隠れて女性陣には見えてなかったみたいだ)
最原「し、死ななくて……よかった。生きてることって素晴らしい!」
最原(……ああ、でもトラップはまだいくつか残ってるみたいだな)
最原(引っかからないように更衣室から出るとなると、かなり迂回しないといけないみたいだ)
最原(トラップのスイッチは、あの分じゃ東条さんが遠隔操作のリモコンとかを持ってるだろうし、切ることは無理)
最原「……まあ、やるしかないか」コソコソ
プール
東条「あ。白銀さん。これ、トラップのスイッチよ。更衣室に入るときは必ず切ってからお願いね」
白銀「う、うん。トラップ?」
東条「平たく言うとバカ殲滅爆弾よ」
白銀「さっき爆音が聞こえたんだけど」
東条「バカよ」
最原「……あっぶな!」
最原(爆破される前にロッカーに引っ込んでて助かった!)
最原(どうも僕は後ろの方にいたから、三人の影に隠れて女性陣には見えてなかったみたいだ)
最原「し、死ななくて……よかった。生きてることって素晴らしい!」
最原(……ああ、でもトラップはまだいくつか残ってるみたいだな)
最原(引っかからないように更衣室から出るとなると、かなり迂回しないといけないみたいだ)
最原(トラップのスイッチは、あの分じゃ東条さんが遠隔操作のリモコンとかを持ってるだろうし、切ることは無理)
最原「……まあ、やるしかないか」コソコソ
プール
東条「あ。白銀さん。これ、トラップのスイッチよ。更衣室に入るときは必ず切ってからお願いね」
白銀「う、うん。トラップ?」
東条「平たく言うとバカ殲滅爆弾よ」
白銀「さっき爆音が聞こえたんだけど」
東条「バカよ」
151: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 21:10:25.91 ID:zGvj1fbB0
最原(あと少し……あと少しだ! この赤外線センサーを飛び越え、角を曲がればすぐに出口!)
最原(お粗末だな。赤外線そのものは見えなくっても、赤外線を発するセンサー本体が見えてれば問題ない!)
最原(迂回しなきゃ出られない……裏を返せば更衣室のセンサーの位置を把握する時間がたっぷりあるってことだしね!)
最原(もう既に、センサーの位置はすべて見切った! ここが最後の山場……!)
最原(うおおおお! 赤い帽子の配管工、僕に力をおおおお!)
ピョイーンッ
最原(……の、乗り越えられた! やったぞ! あとに残ってるセンサーはほぼ設置してあるだけ)
最原(つまりザル! 走ってでも余裕で行ける!)
最原(勝った! 百田くん、王馬くん、天海くん……終わったよ……!)
最原「ラストスパートだ! 角を曲がったらすぐダッシュ!」ダッ
白銀「えっ?」
最原「えっ?」
ドシンッ
最原(お粗末だな。赤外線そのものは見えなくっても、赤外線を発するセンサー本体が見えてれば問題ない!)
最原(迂回しなきゃ出られない……裏を返せば更衣室のセンサーの位置を把握する時間がたっぷりあるってことだしね!)
最原(もう既に、センサーの位置はすべて見切った! ここが最後の山場……!)
最原(うおおおお! 赤い帽子の配管工、僕に力をおおおお!)
ピョイーンッ
最原(……の、乗り越えられた! やったぞ! あとに残ってるセンサーはほぼ設置してあるだけ)
最原(つまりザル! 走ってでも余裕で行ける!)
最原(勝った! 百田くん、王馬くん、天海くん……終わったよ……!)
最原「ラストスパートだ! 角を曲がったらすぐダッシュ!」ダッ
白銀「えっ?」
最原「えっ?」
ドシンッ
152: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 21:22:37.83 ID:zGvj1fbB0
最原「……」
白銀「……何してるの、最原くん」
最原「ええっと……女子更衣室に侵入……」ダラダラダラ
白銀「へえ」
最原「……」ダラダラダラ
最原(白銀さんにぶつかった僕は、彼女を押し倒すような形で一緒に倒れこんでしまった)
最原(まあそれなら問題はない。と、思うんだけど……)
白銀「……いい度胸してるね。私、今パンツだけしか身に着けてないんだけど」
最原「本当にごめんなさい……!」
白銀「そう思ってるんならさっさとどいてよ。これでも恥ずかしいんだよ?」
最原「そうしたいのは山々なんだけど……あの、トラップのスイッチって遠隔操作?」
白銀「そうだけど」
最原「更衣室に入るときに東条さんか誰かに貸してもらった?」
白銀「うん。切らないと爆発するからって」
最原「……入った」
白銀「は?」
最原「多分、倒れこんだ拍子にキミの着替えごとぶちまけて……落ちたショックで入ったっぽい」
白銀「」
最原「で、ボタンが今、センサーの向こう側に……ここからじゃ手が届かないし」
最原「ていうか、ここら辺のセンサーの位置が飛び越えられる高さだったからさ……」
最原「多分今、僕がキミの傍からどこうとしてもセンサーが反応してドカン、だと思う……」
白銀「」
白銀「……何してるの、最原くん」
最原「ええっと……女子更衣室に侵入……」ダラダラダラ
白銀「へえ」
最原「……」ダラダラダラ
最原(白銀さんにぶつかった僕は、彼女を押し倒すような形で一緒に倒れこんでしまった)
最原(まあそれなら問題はない。と、思うんだけど……)
白銀「……いい度胸してるね。私、今パンツだけしか身に着けてないんだけど」
最原「本当にごめんなさい……!」
白銀「そう思ってるんならさっさとどいてよ。これでも恥ずかしいんだよ?」
最原「そうしたいのは山々なんだけど……あの、トラップのスイッチって遠隔操作?」
白銀「そうだけど」
最原「更衣室に入るときに東条さんか誰かに貸してもらった?」
白銀「うん。切らないと爆発するからって」
最原「……入った」
白銀「は?」
最原「多分、倒れこんだ拍子にキミの着替えごとぶちまけて……落ちたショックで入ったっぽい」
白銀「」
最原「で、ボタンが今、センサーの向こう側に……ここからじゃ手が届かないし」
最原「ていうか、ここら辺のセンサーの位置が飛び越えられる高さだったからさ……」
最原「多分今、僕がキミの傍からどこうとしてもセンサーが反応してドカン、だと思う……」
白銀「」
153: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 21:29:53.41 ID:zGvj1fbB0
白銀「……ふ、ふふふふふ。大丈夫。私には最後の手段がある」
最原「ああ、そうだね。あるよね。そうだろうね」
白銀「叫べば誰かが助けに来る。事情を説明すれば、まあなんとかなるでしょ」
白銀「エレクトボムを作れる入間さんもいるし」
最原「……まあ、うん、その場合、僕の社会的地位が今度こそどん底に落ちるだろうけど」
白銀「自業自得だよね?」
最原「うん! そう思う! いや僕が言うのもなんだけどさ!」
白銀「それじゃ、ひとまず叫ぶね。ダンガンロンパ風に『どっひゃー』でいいかな」
白銀「すぅーーーっ」
最原「……」
最原「あ、ごめん。まだ待って」パシッ
白銀「もがっ!?」
最原(いきなり口を押えられた白銀さんの目が驚愕に見開く)
最原「こんな状況で悪いんだけど、聞きたいことがあったんだった」
白銀「もが!? もがーーー!」
最原「ああ、そうだね。あるよね。そうだろうね」
白銀「叫べば誰かが助けに来る。事情を説明すれば、まあなんとかなるでしょ」
白銀「エレクトボムを作れる入間さんもいるし」
最原「……まあ、うん、その場合、僕の社会的地位が今度こそどん底に落ちるだろうけど」
白銀「自業自得だよね?」
最原「うん! そう思う! いや僕が言うのもなんだけどさ!」
白銀「それじゃ、ひとまず叫ぶね。ダンガンロンパ風に『どっひゃー』でいいかな」
白銀「すぅーーーっ」
最原「……」
最原「あ、ごめん。まだ待って」パシッ
白銀「もがっ!?」
最原(いきなり口を押えられた白銀さんの目が驚愕に見開く)
最原「こんな状況で悪いんだけど、聞きたいことがあったんだった」
白銀「もが!? もがーーー!」
154: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 21:44:19.84 ID:zGvj1fbB0
最原「答えてほしいことがあるんだけど……」
白銀「特に言うことはないよ!? ていうかそんなこと言える立場じゃないよね、最原くん!」
白銀「破滅一歩手前だよ!? 後で脱出できたとして、私のフォローが貰えなければ好感度どん底だよ!?」
最原「それはそうなんだけどさ。まあそれは後で追い追い考える」
最原「……思い出したんだけど、僕って白銀さんに告白したことあったよね?」
白銀「!」
最原「……いや、思い出せたのは告白したってことだけ、なんだけど」
最原「どういう返事を貰ったのかまでは思い出せなくって」
白銀「……ああ。そう。そういうこと」
白銀「最原くんと私が、前の世界で恋人だったかどうか。それを訊きたいんだ?」
最原「ざっくり言えば」
白銀「……」
白銀「特に言うことはないよ!? ていうかそんなこと言える立場じゃないよね、最原くん!」
白銀「破滅一歩手前だよ!? 後で脱出できたとして、私のフォローが貰えなければ好感度どん底だよ!?」
最原「それはそうなんだけどさ。まあそれは後で追い追い考える」
最原「……思い出したんだけど、僕って白銀さんに告白したことあったよね?」
白銀「!」
最原「……いや、思い出せたのは告白したってことだけ、なんだけど」
最原「どういう返事を貰ったのかまでは思い出せなくって」
白銀「……ああ。そう。そういうこと」
白銀「最原くんと私が、前の世界で恋人だったかどうか。それを訊きたいんだ?」
最原「ざっくり言えば」
白銀「……」
155: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 21:47:54.45 ID:zGvj1fbB0
白銀「……OK、してたよ」
最原「そう」
最原(……やっぱりか、と思った)
最原(あの世界での彼女の行動理念を考えれば、これが一番自然な答えだ)
最原「そう」
最原(……やっぱりか、と思った)
最原(あの世界での彼女の行動理念を考えれば、これが一番自然な答えだ)
156: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 21:55:39.97 ID:zGvj1fbB0
白銀「……好意があったかどうかまではノーコメントだけどね」
白銀「『使える』って思ったのは本当だよ」
白銀「学級裁判で主人公級の大活躍をする、最原くんのヒロインが、なんと首謀者そのものだった、とか」
白銀「……最高のエンターテイメントじゃない」ニヤァ
最原「うん。そうだね。出来過ぎてる。本当に」
最原「……最悪だ」
白銀「……聞きたいことはこれだけ?」
最原「他にもある、けど、多分キミは答えてくれないかな」
最原「最後の学級裁判で、何があったの?」
白銀「絶対に言わない」
最原「やっぱり」
白銀「……ああ、でもね。最原くん。実はさ、私たち……」
白銀「『使える』って思ったのは本当だよ」
白銀「学級裁判で主人公級の大活躍をする、最原くんのヒロインが、なんと首謀者そのものだった、とか」
白銀「……最高のエンターテイメントじゃない」ニヤァ
最原「うん。そうだね。出来過ぎてる。本当に」
最原「……最悪だ」
白銀「……聞きたいことはこれだけ?」
最原「他にもある、けど、多分キミは答えてくれないかな」
最原「最後の学級裁判で、何があったの?」
白銀「絶対に言わない」
最原「やっぱり」
白銀「……ああ、でもね。最原くん。実はさ、私たち……」
157: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 21:56:50.19 ID:zGvj1fbB0
王馬「死んでいる場合じゃねぇ!」ガバァッ
白銀&最原「あ」
ビビーッ
ドカァァァァァァンッ!
白銀&最原「あ」
ビビーッ
ドカァァァァァァンッ!
158: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 22:05:34.21 ID:zGvj1fbB0
王馬「」バタンキュー
最原「ふ、復活して爆発してまた死んだ!」
白銀「……ん。今の風圧と衝撃でスイッチがこっちにまで転がってきたね」
白銀「侵入してきたことは黙ってあげるからさ、ちょっとスイッチ押してくれない?」
最原「あ、うん」
ポチリ
最原「……た、助かった! 王馬くん! キミの犠牲は忘れないよ!」
白銀「あ。最原くん。最原くん。さっき言いかけたことの続きだけどさ」
白銀「かなり生々しい関係だったことは事実だよ」
最原「え」
白銀「初日に茶柱さんに口走ったこと、実はそこまで嘘ってわけじゃないんだ」
最原「」
白銀「……って、言ったらどうする? 信じる?」ニヤァ
最原「し、心臓に悪い!」ガビーンッ!
白銀「ふふ」
最原「ふ、復活して爆発してまた死んだ!」
白銀「……ん。今の風圧と衝撃でスイッチがこっちにまで転がってきたね」
白銀「侵入してきたことは黙ってあげるからさ、ちょっとスイッチ押してくれない?」
最原「あ、うん」
ポチリ
最原「……た、助かった! 王馬くん! キミの犠牲は忘れないよ!」
白銀「あ。最原くん。最原くん。さっき言いかけたことの続きだけどさ」
白銀「かなり生々しい関係だったことは事実だよ」
最原「え」
白銀「初日に茶柱さんに口走ったこと、実はそこまで嘘ってわけじゃないんだ」
最原「」
白銀「……って、言ったらどうする? 信じる?」ニヤァ
最原「し、心臓に悪い!」ガビーンッ!
白銀「ふふ」
159: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/06(土) 22:13:24.26 ID:zGvj1fbB0
ドタドタドタッ
白銀「あ。今の爆音で誰かが様子を見に来たみたいだね」
最原「うわ、まずい! 早く逃げないと!」
最原「……白銀さん! 話せてよかった!」
白銀「早く逃げて。言い訳するの面倒だから」
最原「うん!」ダッ
白銀「……」
白銀「ふふ。バカだな。今更嘘なんて吐くわけないのに」ニヤリ
白銀「心臓に悪いって……ああもう。前回の私の台詞だって」
白銀「……バカ」
白銀「あ。今の爆音で誰かが様子を見に来たみたいだね」
最原「うわ、まずい! 早く逃げないと!」
最原「……白銀さん! 話せてよかった!」
白銀「早く逃げて。言い訳するの面倒だから」
最原「うん!」ダッ
白銀「……」
白銀「ふふ。バカだな。今更嘘なんて吐くわけないのに」ニヤリ
白銀「心臓に悪いって……ああもう。前回の私の台詞だって」
白銀「……バカ」
164: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 09:26:16.93 ID:OzVSNub50
十分後
最原「……で、なんだかんだ言って、僕たちも泳ぐんだね?」
真宮寺「大丈夫。今日のためにメイクも海水浴仕様にしてきたからネ!」
星「……」ザザーンザザーン
キーボ「波打つプールでただひたすら流されてますね……気に入ったんでしょうか」
キーボ「あ。ボクですか? ボクは眺めてるだけです」
獄原「本当にいっぱいプールができてるね」
最原「ウォータースライダー、波打つプール、流れるプール、子供プール……」
最原「……いや増築しすぎだよ! 何これ! レジャー施設じゃん!」ガビーンッ
モノクマ「あ、体の弱い人用に温水プールとかもあるよ!」
百田「必要ねぇ! 俺たちは健康体だ! な!」
天海「まあさっきは爆破されちゃいましたけど……今度は不覚を取りませんよ」
最原(今度なんてあってたまるか!)
王馬「ヒャッホーーーウ! 水だ水だーーー!」
王馬「実は俺は群馬県生まれなので大量の水を見ると動悸が……」ハァハァ
最原「嘘でしょ」
最原「……で、なんだかんだ言って、僕たちも泳ぐんだね?」
真宮寺「大丈夫。今日のためにメイクも海水浴仕様にしてきたからネ!」
星「……」ザザーンザザーン
キーボ「波打つプールでただひたすら流されてますね……気に入ったんでしょうか」
キーボ「あ。ボクですか? ボクは眺めてるだけです」
獄原「本当にいっぱいプールができてるね」
最原「ウォータースライダー、波打つプール、流れるプール、子供プール……」
最原「……いや増築しすぎだよ! 何これ! レジャー施設じゃん!」ガビーンッ
モノクマ「あ、体の弱い人用に温水プールとかもあるよ!」
百田「必要ねぇ! 俺たちは健康体だ! な!」
天海「まあさっきは爆破されちゃいましたけど……今度は不覚を取りませんよ」
最原(今度なんてあってたまるか!)
王馬「ヒャッホーーーウ! 水だ水だーーー!」
王馬「実は俺は群馬県生まれなので大量の水を見ると動悸が……」ハァハァ
最原「嘘でしょ」
165: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 09:31:53.59 ID:OzVSNub50
百田「ヒャッハーーー! 水だ水だーーー!」ダッ
王馬「新鮮な塩素の混じった水だーーー! ヒャッハーーー!」ダッ
ステーンッ
百田&王馬「へぶっ」ゴチーンッ
最原「ああっ! プールサイドで走っちゃダメだよ!」
キーボ「小学生ですか」
百田「いてて……」
春川「何してんの百田」
百田「お。ハルマキ」
百田「……」
春川「……ん? 何?」
百田「いや、言葉を探してただけだ。似合ってるじゃねーか」
春川「……」ボッ
最原(あ。春川さんが真っ赤になった)
春川「殺されたいの?」ガッ
百田「え」
春川「殺されたい、のっ!」ブンッ
百田「ぎゃあっはぼがべぶっ」バシャーンッ
最原「春川さんが百田くんをプールにぶん投げたーーーっ!」ガビーンッ!
王馬「新鮮な塩素の混じった水だーーー! ヒャッハーーー!」ダッ
ステーンッ
百田&王馬「へぶっ」ゴチーンッ
最原「ああっ! プールサイドで走っちゃダメだよ!」
キーボ「小学生ですか」
百田「いてて……」
春川「何してんの百田」
百田「お。ハルマキ」
百田「……」
春川「……ん? 何?」
百田「いや、言葉を探してただけだ。似合ってるじゃねーか」
春川「……」ボッ
最原(あ。春川さんが真っ赤になった)
春川「殺されたいの?」ガッ
百田「え」
春川「殺されたい、のっ!」ブンッ
百田「ぎゃあっはぼがべぶっ」バシャーンッ
最原「春川さんが百田くんをプールにぶん投げたーーーっ!」ガビーンッ!
166: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 09:40:44.57 ID:OzVSNub50
入間「てめぇーら短小早漏クソ野郎どもに講義してやるぜ!」
入間「氷の密度は鉛の三分の一なので、氷の弾丸を作るには氷を鉛の三倍速く打ち出す技術が必要だ!」
入間「ただ水で人体をバラッバラにするにはちょっとした混ぜ物をするだけで充分だ。水圧カッターとか見たことあるだろ?」
入間「つまるところ水や氷は『弾丸にするのには不向き』ってだけで、武器としては無限の汎用性がある」
入間「……まあ今の講義は、この入間様特性、水狙撃銃『ビチョビチョエレクトスナイパー』とはあんまり関係ねぇーんだけどなッ!」
入間「くたばれ覗き魔ども!」ガチッ
ビシュンッ
キーボ「って、何故ボクにーーーッ! 痛ったぁ!」
入間「あ、手元狂った……おい。狙撃とか得意なヤツいるか? 特別に貸してやんぞ」
赤松「危なそうだから遠慮したいかな……」
入間「仕方ねぇな。もうちょい威力を落とすか……」ガチャガチャ
入間「氷の密度は鉛の三分の一なので、氷の弾丸を作るには氷を鉛の三倍速く打ち出す技術が必要だ!」
入間「ただ水で人体をバラッバラにするにはちょっとした混ぜ物をするだけで充分だ。水圧カッターとか見たことあるだろ?」
入間「つまるところ水や氷は『弾丸にするのには不向き』ってだけで、武器としては無限の汎用性がある」
入間「……まあ今の講義は、この入間様特性、水狙撃銃『ビチョビチョエレクトスナイパー』とはあんまり関係ねぇーんだけどなッ!」
入間「くたばれ覗き魔ども!」ガチッ
ビシュンッ
キーボ「って、何故ボクにーーーッ! 痛ったぁ!」
入間「あ、手元狂った……おい。狙撃とか得意なヤツいるか? 特別に貸してやんぞ」
赤松「危なそうだから遠慮したいかな……」
入間「仕方ねぇな。もうちょい威力を落とすか……」ガチャガチャ
167: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 09:50:13.06 ID:OzVSNub50
獄原「バタフライは……確か、こう!」ブォオンッ!
茶柱「ぎゃああっはああ! 流れるプールでもないのにありえない水流がぼぼぼぼ!」ブクブク
夢野「転子ぉーーーッ!」ガビーンッ
アンジー「ありゃー。これうっかり入るのは大分危険だねー」
東条「救命用の浮き輪を持ってきたわ」スタスタ
夢野「なんで普通のプールで救命用の浮き輪が必要になるんじゃろうなぁ!」
夢野「不思議じゃなぁ!」
東条「……あら? 茶柱さんのほかにも影が二つ……」
アンジー「え? あ、本当だ。藻屑みたいに水流まかせであっちゃこっちゃ行ってるね。何だろアレ」
百田「」ダラーン
王馬「」グデーン
春川「百田ーーーッ!」
最原「王馬くーーーん!」
夢野「東条! 東条! 浮き輪あと二つ追加じゃ!」アワアワ
東条「了解よ」
茶柱「ぎゃああっはああ! 流れるプールでもないのにありえない水流がぼぼぼぼ!」ブクブク
夢野「転子ぉーーーッ!」ガビーンッ
アンジー「ありゃー。これうっかり入るのは大分危険だねー」
東条「救命用の浮き輪を持ってきたわ」スタスタ
夢野「なんで普通のプールで救命用の浮き輪が必要になるんじゃろうなぁ!」
夢野「不思議じゃなぁ!」
東条「……あら? 茶柱さんのほかにも影が二つ……」
アンジー「え? あ、本当だ。藻屑みたいに水流まかせであっちゃこっちゃ行ってるね。何だろアレ」
百田「」ダラーン
王馬「」グデーン
春川「百田ーーーッ!」
最原「王馬くーーーん!」
夢野「東条! 東条! 浮き輪あと二つ追加じゃ!」アワアワ
東条「了解よ」
168: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 09:57:32.22 ID:OzVSNub50
白銀「ふふふ……楽しんでる楽しんでる……用意した甲斐があったなぁ!」
白銀「プールなんだから、犯行以外でも有効活用しないとね!」
モノクマ「白銀さんも行ってきたら? みんなとゲロ甘ったるい青春過ごすのも悪くないと思うよ?」
白銀「いいのいいの、私は」
白銀「……激しい運動すると、ちょっとキツイしさ」
白銀「そういえば前の世界の百田くんも後半からは何かと理由つけて筋トレ避けてたっけな?」
モノクマ「ウイルスなんて投与しなければよかったのに」
白銀「……無理。これ、一応必要なことだからさ」
モノクマ(余計なことだとしか思えないんだけどね。ボクにはさ)
モノタロウ「お父ちゃーん! モノキッドがモノダムを流れるプールの、あの水流がガッてなるところに突っ込んだー!」
モノクマ「何ィ!? あの水流がガッてなるところはデリケートだからやめさせなさい!」ダッ
白銀「……」
白銀「プールなんだから、犯行以外でも有効活用しないとね!」
モノクマ「白銀さんも行ってきたら? みんなとゲロ甘ったるい青春過ごすのも悪くないと思うよ?」
白銀「いいのいいの、私は」
白銀「……激しい運動すると、ちょっとキツイしさ」
白銀「そういえば前の世界の百田くんも後半からは何かと理由つけて筋トレ避けてたっけな?」
モノクマ「ウイルスなんて投与しなければよかったのに」
白銀「……無理。これ、一応必要なことだからさ」
モノクマ(余計なことだとしか思えないんだけどね。ボクにはさ)
モノタロウ「お父ちゃーん! モノキッドがモノダムを流れるプールの、あの水流がガッてなるところに突っ込んだー!」
モノクマ「何ィ!? あの水流がガッてなるところはデリケートだからやめさせなさい!」ダッ
白銀「……」
169: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 10:08:59.04 ID:OzVSNub50
最原「……平和だ」
最原(しかも賑やかだ)
最原(……最終的には五人にまで減っちゃってたからな)
最原(そっか。十六人いるのって、こんなに賑やかだったんだ)
最原(……ん。いや、白銀さんは遠巻きに見ているだけだな)
天海「喧嘩でもしたんすか?」
最原「……どうだろう。僕はそういう気分じゃないんだけどさ」
最原「なんか、バリア張られてるみたい」
天海「……超高校級の冒険家として復活した天海蘭太郎のアドバイスっす」キランッ
最原(才能を思い出したこと、余程嬉しかったんだな。アピールが激しい……)
天海「バリアは壊すものっすよ」
最原「……」
最原(しかも賑やかだ)
最原(……最終的には五人にまで減っちゃってたからな)
最原(そっか。十六人いるのって、こんなに賑やかだったんだ)
最原(……ん。いや、白銀さんは遠巻きに見ているだけだな)
天海「喧嘩でもしたんすか?」
最原「……どうだろう。僕はそういう気分じゃないんだけどさ」
最原「なんか、バリア張られてるみたい」
天海「……超高校級の冒険家として復活した天海蘭太郎のアドバイスっす」キランッ
最原(才能を思い出したこと、余程嬉しかったんだな。アピールが激しい……)
天海「バリアは壊すものっすよ」
最原「……」
170: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 10:19:47.31 ID:OzVSNub50
最原「真正面から行っても無駄、だろうな」
最原「なら……」
モノクマ「うわー! モノダムが意外と深くガッとする部分に刺さって抜けないー!」
モノファニー「どうしようお父ちゃん! エグイサル持ってくる?」
最原「モノクマ」
モノクマ「ん? 最原くん?」
最原「ちょっと相談があるんだけど」
最原「……砂って持ってこれる?」
モノクマ「……」
モノクマ「もちろん」ニヤァ
最原「なら……」
モノクマ「うわー! モノダムが意外と深くガッとする部分に刺さって抜けないー!」
モノファニー「どうしようお父ちゃん! エグイサル持ってくる?」
最原「モノクマ」
モノクマ「ん? 最原くん?」
最原「ちょっと相談があるんだけど」
最原「……砂って持ってこれる?」
モノクマ「……」
モノクマ「もちろん」ニヤァ
171: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 10:30:15.10 ID:OzVSNub50
白銀(みんなとの絆を再確認させて、私がどれだけ取り返しのつかないことをしたのかを再認識させる)
白銀(そうすればきっと、最原くんは段々と私を許せなくなってくるはず)
白銀(意外に病気の進行が早いんだよねー。最原くん、さっさと私に対して殺意持ってくれないかなー)
白銀(……百田くん、凄いな。こんな状態で学園生活の終盤まで持ってたんだもん)
白銀(本当に気合で耐えてたんだね)
白銀(……苦しい。本当に……)
最原「白銀さん!」
白銀「ん? 何、最原くん」
最原「砂遊びしよう!」
白銀「は?」
モノクマ「砂は既に持ち込みました! 大量に!」
白銀「えっ。モノクマ?」
モノクマ「熱い砂塗れになって、後でシャワー浴び忘れて髪の毛ごわっごわになるといいよ!」
白銀「よ、余計なことを……!」
白銀(そうすればきっと、最原くんは段々と私を許せなくなってくるはず)
白銀(意外に病気の進行が早いんだよねー。最原くん、さっさと私に対して殺意持ってくれないかなー)
白銀(……百田くん、凄いな。こんな状態で学園生活の終盤まで持ってたんだもん)
白銀(本当に気合で耐えてたんだね)
白銀(……苦しい。本当に……)
最原「白銀さん!」
白銀「ん? 何、最原くん」
最原「砂遊びしよう!」
白銀「は?」
モノクマ「砂は既に持ち込みました! 大量に!」
白銀「えっ。モノクマ?」
モノクマ「熱い砂塗れになって、後でシャワー浴び忘れて髪の毛ごわっごわになるといいよ!」
白銀「よ、余計なことを……!」
172: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 10:39:49.20 ID:OzVSNub50
白銀「い、いいよ。私は! みんなと楽しんで来ればいいじゃん!」
白銀「今更私なんかがいてもさ! ね?」
最原「何度も言ってるじゃないか。僕たちは仲間だって」
白銀「何度も言ってるよ! もう裏切ったんだって!」
白銀「同じことを何回言えばわかってくれるの!?」
最原「……あの世界のこと、全部思い出したわけじゃないんだけどさ」
最原「でも僕の心は言ってるんだ。白銀さんを信じろってさ!」
白銀「……な、なにそれ」
最原「無理やりにでも連れていく!」ガシッ
白銀「い、いや。放して……」
最原「天海くーーーん! 白銀さんを拉致るから手伝ってーーー!」
天海「心得たっす!」ガシッ
白銀「二人がかりでっ!?」ガビーンッ!
白銀「あ、ああ。いやあああ……助けて茶柱さーーーん!」
茶柱「」チーン
獄原「ゴン太は……バカだっ!」ポロポロ
東条「これからはもうちょっと静かに泳ぎましょう?」
白銀「いやあああああああ……!」ズルズル
白銀「今更私なんかがいてもさ! ね?」
最原「何度も言ってるじゃないか。僕たちは仲間だって」
白銀「何度も言ってるよ! もう裏切ったんだって!」
白銀「同じことを何回言えばわかってくれるの!?」
最原「……あの世界のこと、全部思い出したわけじゃないんだけどさ」
最原「でも僕の心は言ってるんだ。白銀さんを信じろってさ!」
白銀「……な、なにそれ」
最原「無理やりにでも連れていく!」ガシッ
白銀「い、いや。放して……」
最原「天海くーーーん! 白銀さんを拉致るから手伝ってーーー!」
天海「心得たっす!」ガシッ
白銀「二人がかりでっ!?」ガビーンッ!
白銀「あ、ああ。いやあああ……助けて茶柱さーーーん!」
茶柱「」チーン
獄原「ゴン太は……バカだっ!」ポロポロ
東条「これからはもうちょっと静かに泳ぎましょう?」
白銀「いやあああああああ……!」ズルズル
173: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 10:51:58.12 ID:OzVSNub50
アンジー「にゃははー! 砂ー! 砂ー! 三度のメシより砂が好きー! サンドだけにー!」
王馬「おお。アンジーちゃんがかつてない程にテンション爆アゲだね」
百田「出せー! 俺をここから出せー!」
王馬「あっははははは! 悪いね! 百田ちゃん!」
王馬「砂に埋まってしまったキミの負けだ! 首から下をボインボインの女の子にしてあげるよ!」
百田「べ、ベタなことをーーー! やめろおおおおおお!」
最原「さてと。連れてきたのはいいけれど……これからどう遊ぼうかな」
白銀「な、何も考えてなかったの?」
天海「本当に大量の砂っすね。ひとまず砂山でも作っておきます?」
アンジー「……」
アンジー「黙れウジ虫ども」
全員「え」
アンジー「え、じゃない。イエス以外の返答は認めない。今からアンジーのことはサーと呼べウジ虫ども!」
全員「」
王馬「おお。アンジーちゃんがかつてない程にテンション爆アゲだね」
百田「出せー! 俺をここから出せー!」
王馬「あっははははは! 悪いね! 百田ちゃん!」
王馬「砂に埋まってしまったキミの負けだ! 首から下をボインボインの女の子にしてあげるよ!」
百田「べ、ベタなことをーーー! やめろおおおおおお!」
最原「さてと。連れてきたのはいいけれど……これからどう遊ぼうかな」
白銀「な、何も考えてなかったの?」
天海「本当に大量の砂っすね。ひとまず砂山でも作っておきます?」
アンジー「……」
アンジー「黙れウジ虫ども」
全員「え」
アンジー「え、じゃない。イエス以外の返答は認めない。今からアンジーのことはサーと呼べウジ虫ども!」
全員「」
174: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 10:59:09.80 ID:OzVSNub50
王馬「え。あ、アンジーちゃん? どうしたの? 急に鬼軍曹みたいな――」
アンジー「ふんっ」ドカァッ
王馬「みぞおちぐえっ」
アンジー「今からお前のあだ名は微笑みチビだ。ありがたく思えウジ虫」
最原(テンションが上がり過ぎて変なことになってるーーーッ!)ガビーンッ
白銀(いつものアンジーさんじゃなーーーい!)
アンジー「このアンジーが砂浜にいるからには、一切の妥協は許さん」
アンジー「アンジーの島ではそういうヤツから死んでいく」
アンジー「……そこの色白アホ毛!」
最原「えっ、ぼ、僕!?」
アンジー「イエス以外の返答は認めない! サーイエスサーと言え!」
最原「さ、サーイエスサー!」
最原(どうでもいいんだけどサーって男性のことじゃなかったか!?)
アンジー「ふんっ」ドカァッ
王馬「みぞおちぐえっ」
アンジー「今からお前のあだ名は微笑みチビだ。ありがたく思えウジ虫」
最原(テンションが上がり過ぎて変なことになってるーーーッ!)ガビーンッ
白銀(いつものアンジーさんじゃなーーーい!)
アンジー「このアンジーが砂浜にいるからには、一切の妥協は許さん」
アンジー「アンジーの島ではそういうヤツから死んでいく」
アンジー「……そこの色白アホ毛!」
最原「えっ、ぼ、僕!?」
アンジー「イエス以外の返答は認めない! サーイエスサーと言え!」
最原「さ、サーイエスサー!」
最原(どうでもいいんだけどサーって男性のことじゃなかったか!?)
175: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 11:07:14.23 ID:OzVSNub50
アンジー「芸術のために死ぬ勇気はあるか!」
最原「サーイエスサー!」
アンジー「妥協を許すくらいなら死んだ方がマシか!」
最原「サーイエスサー!」
アンジー「この場にドでかい砂の城を作りたいか!?」
最原「サーイエスサー!」
アンジー「いいだろう! お前は今から作る城のために命を捧げた奴隷だ! 奴隷は奴隷らしく馬車馬のようにこき使われると思え!」
最原「サーイエスサー!」
アンジー「それと微笑みチビ。お前は先ほど、そこのヒゲの首から下を女の子にすると言ったな」
アンジー「これも妥協は許さん。モナ・リザより下のレベルだと断じたらすぐに鳩尾クラッシュだ」
アンジー「……ヒゲに対して」
百田「俺かよッ!?」
アンジー「わかったか!」
王馬「サーイエスサー!」
白銀「……」ガタガタ
アンジー「……お前はいい」
白銀「えっ」
アンジー「それとチャラチャラピアス! お前はアンジーが気分悪くなったとき用のサンドバッグにしてやる!」
アンジー「ありがたく思え!」
天海「サーイエスサー!」
アンジー「では行くぞ! 妥協は死、あるのみだ! わかったか!」
全員「サーイエスサー!」
最原「サーイエスサー!」
アンジー「妥協を許すくらいなら死んだ方がマシか!」
最原「サーイエスサー!」
アンジー「この場にドでかい砂の城を作りたいか!?」
最原「サーイエスサー!」
アンジー「いいだろう! お前は今から作る城のために命を捧げた奴隷だ! 奴隷は奴隷らしく馬車馬のようにこき使われると思え!」
最原「サーイエスサー!」
アンジー「それと微笑みチビ。お前は先ほど、そこのヒゲの首から下を女の子にすると言ったな」
アンジー「これも妥協は許さん。モナ・リザより下のレベルだと断じたらすぐに鳩尾クラッシュだ」
アンジー「……ヒゲに対して」
百田「俺かよッ!?」
アンジー「わかったか!」
王馬「サーイエスサー!」
白銀「……」ガタガタ
アンジー「……お前はいい」
白銀「えっ」
アンジー「それとチャラチャラピアス! お前はアンジーが気分悪くなったとき用のサンドバッグにしてやる!」
アンジー「ありがたく思え!」
天海「サーイエスサー!」
アンジー「では行くぞ! 妥協は死、あるのみだ! わかったか!」
全員「サーイエスサー!」
176: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 11:14:03.49 ID:OzVSNub50
二時間後
赤松「……ん。あれ。何人か消えてるな。最原くんと……王馬くんはどこ行ったんだろう」
入間「あ? さっきモノクマに大量の砂を運ばせて、どっか行ってたな」
茶柱「アンジーさんも消えてますね」
獄原「天海くんも」
春川「……そろそろできるころかな? もう見に行っても大丈夫だと思うよ」
全員「?」
赤松「……ん。あれ。何人か消えてるな。最原くんと……王馬くんはどこ行ったんだろう」
入間「あ? さっきモノクマに大量の砂を運ばせて、どっか行ってたな」
茶柱「アンジーさんも消えてますね」
獄原「天海くんも」
春川「……そろそろできるころかな? もう見に行っても大丈夫だと思うよ」
全員「?」
177: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 11:20:05.21 ID:OzVSNub50
アンジー「にゃははー! 神ったサンドスタチューのかんせーい!」
アンジー「みんなー! 初めてにしては上出来だよー!」キラキラ
最原「や、やっといつものアンジーさんに戻った……!」ゼェゼェ
王馬「あー。疲れた」ゼェゼェ
天海「ふっ……でも俺たち、やり切りったっすよね」ボロボロッ
首から下がヴィーナスと化した百田「……もう砂から出たくねぇ」キラキラ
赤松「首里城ができてるーーー! 凄いーーーッ!」ガビーンッ!
入間「な、なんじゃこりゃあ! 百田の首から下が俺様以上のヴィーナスボディに!」
百田「へっ……どうだハルマキ。生まれ変わった俺の姿はよ」
春川「キモい」
アンジー「みんなー! 初めてにしては上出来だよー!」キラキラ
最原「や、やっといつものアンジーさんに戻った……!」ゼェゼェ
王馬「あー。疲れた」ゼェゼェ
天海「ふっ……でも俺たち、やり切りったっすよね」ボロボロッ
首から下がヴィーナスと化した百田「……もう砂から出たくねぇ」キラキラ
赤松「首里城ができてるーーー! 凄いーーーッ!」ガビーンッ!
入間「な、なんじゃこりゃあ! 百田の首から下が俺様以上のヴィーナスボディに!」
百田「へっ……どうだハルマキ。生まれ変わった俺の姿はよ」
春川「キモい」
178: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 11:30:18.97 ID:OzVSNub50
白銀「……いい、って言われた割には私も結構かりだされてたし」ゼェゼェ
白銀「ああ、うん。でも、確かに……いい出来だね。この場でコスプレの撮影とかに使えそう」
アンジー「撮影? あ、そうだ。せっかくだから写真撮らないとねー!」
東条「カメラなら私が持ってきているわ」
入間「でかしたぞメイドババァ!」
最原「それタイマー機能付いてる? 全員で撮ろうよ、どうせならさ」
入間「無くっても付けてやるよ。簡単なものなら五分で充分だ!」
キーボ「おや。珍しい。あなたが私利私欲とエロ関係の事柄以外で動くなんて」
入間「……ケケッ。気分がいいんだよ」
茶柱「まあ確かに、今日は楽しかったですしね」
赤松「……なんか、いいよね。こういうの」
赤松「いきなり誘拐されてきた無理やりの関係だけどさ」
最原「……」
最原「うん。そうだね」
白銀「ああ、うん。でも、確かに……いい出来だね。この場でコスプレの撮影とかに使えそう」
アンジー「撮影? あ、そうだ。せっかくだから写真撮らないとねー!」
東条「カメラなら私が持ってきているわ」
入間「でかしたぞメイドババァ!」
最原「それタイマー機能付いてる? 全員で撮ろうよ、どうせならさ」
入間「無くっても付けてやるよ。簡単なものなら五分で充分だ!」
キーボ「おや。珍しい。あなたが私利私欲とエロ関係の事柄以外で動くなんて」
入間「……ケケッ。気分がいいんだよ」
茶柱「まあ確かに、今日は楽しかったですしね」
赤松「……なんか、いいよね。こういうの」
赤松「いきなり誘拐されてきた無理やりの関係だけどさ」
最原「……」
最原「うん。そうだね」
179: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 11:36:05.07 ID:OzVSNub50
入間「おーっし! タイマー機能追加完了だ! 俺様を称えろザコども!」
王馬「入間ちゃん偉い」
入間「えっ。素直に褒められるのはそれはそれで怖ぇ……」
東条「撮るわよ。みんな、並んで」
最原「……白銀さんは僕の隣ね」
白銀「え?」
最原「ね」
白銀「……う、うん」
百田(熱いなぁ)
天海(青春っすねぇ)
王馬(からあげ食べたい)
王馬「入間ちゃん偉い」
入間「えっ。素直に褒められるのはそれはそれで怖ぇ……」
東条「撮るわよ。みんな、並んで」
最原「……白銀さんは僕の隣ね」
白銀「え?」
最原「ね」
白銀「……う、うん」
百田(熱いなぁ)
天海(青春っすねぇ)
王馬(からあげ食べたい)
180: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 11:46:52.87 ID:OzVSNub50
東条「タイマーセット」
真宮寺「そういえば、写真に撮られると魂が抜かれるっていう有名な迷信があるよネ」
百田「やめろ! このタイミングでオカルト話するんじゃねえ!」
白銀「ど、どう映ろうかな。ジョジョ立ち? 集合写真なんて学校行事かイベントでしか撮ったことなくって」アタフタ
最原「……」ギュッ
白銀(あ、手……握られてる)
最原「どうでもいい。僕の隣にいてくれるなら」
白銀「――ッ!」
東条「……? シャッターが入るの遅いわね」
入間「ああ。十秒って割と長いんだな。まあ、すぐだろうから気にしなくっても――」
真宮寺「そういえば、写真に撮られると魂が抜かれるっていう有名な迷信があるよネ」
百田「やめろ! このタイミングでオカルト話するんじゃねえ!」
白銀「ど、どう映ろうかな。ジョジョ立ち? 集合写真なんて学校行事かイベントでしか撮ったことなくって」アタフタ
最原「……」ギュッ
白銀(あ、手……握られてる)
最原「どうでもいい。僕の隣にいてくれるなら」
白銀「――ッ!」
東条「……? シャッターが入るの遅いわね」
入間「ああ。十秒って割と長いんだな。まあ、すぐだろうから気にしなくっても――」
181: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 11:50:01.24 ID:OzVSNub50
ドカァァァンッ!
エグイサルレッド「モノダムー! 今助けに行くよー!」ギュイィィンッ!
アンジー「」
最原「せっかく作った首里城がエグイサルに轢かれて粉々にーーーッ!」
最原「あわばっ! 余波が」ザァンッ!
全員「ぎゃあああああああああ!」
エグイサルレッド「モノダムー! 今助けに行くよー!」ギュイィィンッ!
アンジー「」
最原「せっかく作った首里城がエグイサルに轢かれて粉々にーーーッ!」
最原「あわばっ! 余波が」ザァンッ!
全員「ぎゃあああああああああ!」
182: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 11:55:24.46 ID:OzVSNub50
最原(……後に残ったのは、跡形もなくなった首里城の残骸と、砂まみれになったみんなだけだった)
アンジー「……」
アンジー「アイツ殺そう」
東条「落ち着きなさい。気持ちはわかるけど」ペッペッ
白銀「……」ポカーン
赤松「……い、一応、写真は撮れたはずだよ。シャッター音が聞こえたから」
アンジー「首里城が壊される前に?」
赤松「……後で」
アンジー「アイツ殺す」
夢野「う、うわああああん! アンジーがかつてない程怖いんじゃああああ!」
百田「俺のヴィーナスボディ! 俺のヴィーナスボディが! うわああああああ!」
春川「百田、うるさい」
アンジー「……」
アンジー「アイツ殺そう」
東条「落ち着きなさい。気持ちはわかるけど」ペッペッ
白銀「……」ポカーン
赤松「……い、一応、写真は撮れたはずだよ。シャッター音が聞こえたから」
アンジー「首里城が壊される前に?」
赤松「……後で」
アンジー「アイツ殺す」
夢野「う、うわああああん! アンジーがかつてない程怖いんじゃああああ!」
百田「俺のヴィーナスボディ! 俺のヴィーナスボディが! うわああああああ!」
春川「百田、うるさい」
183: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 12:02:22.59 ID:OzVSNub50
最原「し、白銀さん? 大丈夫? さっきから一言も発してないけど」
白銀「……ぷっ」
最原「?」
白銀「あははっ……おっかしいの! みんな、砂だらけで、こんなくだらないことで大騒ぎで!」
白銀「あはははははは!」
天海「……くくっ。確かに、なんか笑えてくるっすね」
茶柱「まあなんだかんだみんな無事ですし……」
茶柱「笑ったもん勝ちですね。よく考えてみれば結構危なかったのでは?」
獄原「でもみんな無事だよ。ゴン太もケガ一つないしね!」
王馬「お前のことなんか誰も心配してないんだよ! 筋肉ダルマ!」
獄原「ご、ごめん!」
キーボ「……入間さん。後で重点的にメンテをお願いします。砂が……」
入間「ああ、酷い。こんなに溜まっちゃって……」ハァハァ
百田「は、はは……はははははは! なんだこれ! 確かに全員砂まみれで酷いもんだな!」
春川「……ふふっ」
白銀「……ぷっ」
最原「?」
白銀「あははっ……おっかしいの! みんな、砂だらけで、こんなくだらないことで大騒ぎで!」
白銀「あはははははは!」
天海「……くくっ。確かに、なんか笑えてくるっすね」
茶柱「まあなんだかんだみんな無事ですし……」
茶柱「笑ったもん勝ちですね。よく考えてみれば結構危なかったのでは?」
獄原「でもみんな無事だよ。ゴン太もケガ一つないしね!」
王馬「お前のことなんか誰も心配してないんだよ! 筋肉ダルマ!」
獄原「ご、ごめん!」
キーボ「……入間さん。後で重点的にメンテをお願いします。砂が……」
入間「ああ、酷い。こんなに溜まっちゃって……」ハァハァ
百田「は、はは……はははははは! なんだこれ! 確かに全員砂まみれで酷いもんだな!」
春川「……ふふっ」
184: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 12:11:45.29 ID:OzVSNub50
最原(作品を壊されたアンジーさんはむくれてたけど、みんな笑顔だ)
最原(……白銀さんも。多分、心の底から笑ってる)
白銀「ははははは……ごほっごほっ」
最原「大丈夫?」
白銀「……ああ、ごめん。ちょっと砂が喉に入っちゃったみたい」
白銀「水飲んでくるね」
最原「うん」
白銀「……ああ、そうだ。最原くん」
最原「ん?」
白銀「……さっきは濁したけどさ」
白銀「私も、最原くんのこと好きだよ」
最原「!」
白銀「……じゃ」
最原「……」
百田「……顔、緩んでるぞ終一」
王馬「リア充爆発しろ! いや、確実に爆破してやる!」
天海「ああ。独り身にはあんまりにも眩しすぎる光景っす。協力するっすよ王馬くん!」
最原「ひ、冷やかさないでよみんな!」
王馬「うるさい死ねーーー!」
最原「あ、ちょっ、くすぐらないで、あははははははは!」
最原(……白銀さんも。多分、心の底から笑ってる)
白銀「ははははは……ごほっごほっ」
最原「大丈夫?」
白銀「……ああ、ごめん。ちょっと砂が喉に入っちゃったみたい」
白銀「水飲んでくるね」
最原「うん」
白銀「……ああ、そうだ。最原くん」
最原「ん?」
白銀「……さっきは濁したけどさ」
白銀「私も、最原くんのこと好きだよ」
最原「!」
白銀「……じゃ」
最原「……」
百田「……顔、緩んでるぞ終一」
王馬「リア充爆発しろ! いや、確実に爆破してやる!」
天海「ああ。独り身にはあんまりにも眩しすぎる光景っす。協力するっすよ王馬くん!」
最原「ひ、冷やかさないでよみんな!」
王馬「うるさい死ねーーー!」
最原「あ、ちょっ、くすぐらないで、あははははははは!」
186: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 12:18:11.64 ID:OzVSNub50
白銀「……ごほっ……」
白銀「ごほっごほっ……うっ……!」
ボタタッ
白銀「……バカだ、私。なんで……あんなこと言って……!」
白銀「楽しい、とか、好き、とか。そんな感情、持っちゃダメでしょ……」
白銀「首謀者なんだから、主人公に倒されないと」
白銀「一切の同情の余地なく、無残に残酷に死なないと……!」
白銀「自殺でもなく、自己犠牲でもなく、道半ばで主人公に討たれる」
白銀「それが首謀者の役割なのに……!」
モノクマ「……」
白銀「あ。モノクマ。床、掃除しといて」
白銀「……このまま着替えて寄宿舎に帰るね」
モノクマ「はいはい。お疲れ様お疲れ様」
スタスタスタ
モノクマ「……」
モノクマ「難儀だね。悪役ってのはさ」
白銀「ごほっごほっ……うっ……!」
ボタタッ
白銀「……バカだ、私。なんで……あんなこと言って……!」
白銀「楽しい、とか、好き、とか。そんな感情、持っちゃダメでしょ……」
白銀「首謀者なんだから、主人公に倒されないと」
白銀「一切の同情の余地なく、無残に残酷に死なないと……!」
白銀「自殺でもなく、自己犠牲でもなく、道半ばで主人公に討たれる」
白銀「それが首謀者の役割なのに……!」
モノクマ「……」
白銀「あ。モノクマ。床、掃除しといて」
白銀「……このまま着替えて寄宿舎に帰るね」
モノクマ「はいはい。お疲れ様お疲れ様」
スタスタスタ
モノクマ「……」
モノクマ「難儀だね。悪役ってのはさ」
189: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 14:10:52.92 ID:OzVSNub50
最原「……遅いな、白銀さん」
アンジー「そのまんま帰っちゃったのかもねー。なんか具合悪そうだったし」
最原「え?」
アンジー「およ? 気付いてなかったのー?」
アンジー「つむぎの顔色、初めて会ったときと比べると、明らかに悪くなってきてるんだよねー」
アンジー「わかってたから砂遊びを提案したんだと思ってたよー」
最原「なんか、妙に水を避けてるな、とは思ってたんだけど……」
最原「顔色が悪くなってた?」
アンジー「うん。徐々に、徐々に」
アンジー「……死相が出てる、って言い換えてもいいかもね」
最原「そんな、縁起でもない」
アンジー「いやいやー。占いやオカルト、迷信の類じゃなくってさ」
真宮寺「……まあ、死相ってのは確かにあるヨ。生きてる者と死んでる者じゃ、何かが違うんだよネ」
真宮寺「影が薄いっていうか……そういうのだヨ。彼女が言っているのは」
最原「……」
最原(……なんだ? この胸騒ぎ)
最原(この世界は平和、なはずだよな?)
最原(誰も死なないんだよな?)
アンジー「そのまんま帰っちゃったのかもねー。なんか具合悪そうだったし」
最原「え?」
アンジー「およ? 気付いてなかったのー?」
アンジー「つむぎの顔色、初めて会ったときと比べると、明らかに悪くなってきてるんだよねー」
アンジー「わかってたから砂遊びを提案したんだと思ってたよー」
最原「なんか、妙に水を避けてるな、とは思ってたんだけど……」
最原「顔色が悪くなってた?」
アンジー「うん。徐々に、徐々に」
アンジー「……死相が出てる、って言い換えてもいいかもね」
最原「そんな、縁起でもない」
アンジー「いやいやー。占いやオカルト、迷信の類じゃなくってさ」
真宮寺「……まあ、死相ってのは確かにあるヨ。生きてる者と死んでる者じゃ、何かが違うんだよネ」
真宮寺「影が薄いっていうか……そういうのだヨ。彼女が言っているのは」
最原「……」
最原(……なんだ? この胸騒ぎ)
最原(この世界は平和、なはずだよな?)
最原(誰も死なないんだよな?)
190: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 14:24:25.71 ID:OzVSNub50
旧約、前の世界の第?章:けだるい……いや愛も青春も……なんだっけ?
白銀(私と最原くんは付き合い始めた)
白銀(……恥ずかしいから回りには秘密にしている)
白銀(あ、いや、そういう建前で、実際には言う必要がないから秘密にしている)
白銀(……どっちにしろ、どうでもいいか)
白銀(彼との恋愛関係は使える。更に視聴者を絶望に叩き込める)
白銀(それだけだ。別に、私自身は彼のことをなんとも思ってない)
白銀(……今まで死んでいった仲間たちと一緒だ)
白銀(やるんなら徹底的に。愛する演技もキチンと、全力で)
白銀(……それにしても、私のことを好きだと言う彼の姿は滑稽だ!)
白銀(私もそうだよ、と答えてあげたときの笑顔も格別に!)
白銀(これが愉悦! 脳裏にどこぞの何ガメッシュが大笑いする画像が浮かぶ!)
白銀(で、そういうことを繰り返し、繰り返し、クセになるくらい繰り返した結果――)
最原「白銀さん……いい?」
白銀(私は最原くんに、ベッドに押し倒されちゃいましたとさ)
白銀(……)
白銀(良いわけなくないッ!?)ガビーンッ!
白銀(私と最原くんは付き合い始めた)
白銀(……恥ずかしいから回りには秘密にしている)
白銀(あ、いや、そういう建前で、実際には言う必要がないから秘密にしている)
白銀(……どっちにしろ、どうでもいいか)
白銀(彼との恋愛関係は使える。更に視聴者を絶望に叩き込める)
白銀(それだけだ。別に、私自身は彼のことをなんとも思ってない)
白銀(……今まで死んでいった仲間たちと一緒だ)
白銀(やるんなら徹底的に。愛する演技もキチンと、全力で)
白銀(……それにしても、私のことを好きだと言う彼の姿は滑稽だ!)
白銀(私もそうだよ、と答えてあげたときの笑顔も格別に!)
白銀(これが愉悦! 脳裏にどこぞの何ガメッシュが大笑いする画像が浮かぶ!)
白銀(で、そういうことを繰り返し、繰り返し、クセになるくらい繰り返した結果――)
最原「白銀さん……いい?」
白銀(私は最原くんに、ベッドに押し倒されちゃいましたとさ)
白銀(……)
白銀(良いわけなくないッ!?)ガビーンッ!
191: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 14:34:07.14 ID:OzVSNub50
白銀(あれ。あれ。あれ!? なんでこうなったんだっけ!?)
白銀(……ああ、いや! 理由はわかる! やりすぎたんだ! 演技を!)
白銀(ああ、でも首謀者として人を騙す労力を惜しむわけにはいかなかったし……!)
白銀(みんなのために頑張る最原くんが格好良かったし、照れる姿が可愛かったし……!)
白銀(え? え? え? 違う、そうじゃない!)
白銀(ええっと、どこからどこまでが演技だったんだっけ!?)
白銀(私は何を考えてたんだっけ!?)
最原「……あの……白銀さん?」
白銀「え!? あー……えーっと……」
白銀「……待って。本当に私でいいの?」
白銀(何を口走ってるの、私)
最原「……白銀さんじゃないと、イヤだよ」
白銀「最原、くん……」
白銀(待って。待って。私は最原くんを騙しているだけ)
白銀(これ以上、身を捧げる必要は……)
白銀(……あ、ある、かな? だって私、ダンガンロンパ大好きだし)
白銀(騙すにしたって、最後までやらないと……ダメ、かな?)
白銀(……なんで最後まで行っちゃう前提で思考を組み立てて……!)
白銀(私、私は……)
最原「……白銀さん」ガバッ
白銀「あっ――」
白銀(誰だっけ)
白銀(……ああ、いや! 理由はわかる! やりすぎたんだ! 演技を!)
白銀(ああ、でも首謀者として人を騙す労力を惜しむわけにはいかなかったし……!)
白銀(みんなのために頑張る最原くんが格好良かったし、照れる姿が可愛かったし……!)
白銀(え? え? え? 違う、そうじゃない!)
白銀(ええっと、どこからどこまでが演技だったんだっけ!?)
白銀(私は何を考えてたんだっけ!?)
最原「……あの……白銀さん?」
白銀「え!? あー……えーっと……」
白銀「……待って。本当に私でいいの?」
白銀(何を口走ってるの、私)
最原「……白銀さんじゃないと、イヤだよ」
白銀「最原、くん……」
白銀(待って。待って。私は最原くんを騙しているだけ)
白銀(これ以上、身を捧げる必要は……)
白銀(……あ、ある、かな? だって私、ダンガンロンパ大好きだし)
白銀(騙すにしたって、最後までやらないと……ダメ、かな?)
白銀(……なんで最後まで行っちゃう前提で思考を組み立てて……!)
白銀(私、私は……)
最原「……白銀さん」ガバッ
白銀「あっ――」
白銀(誰だっけ)
192: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 14:44:43.77 ID:OzVSNub50
六日目
最原「……」
最原「……白銀さんの嘘じゃなかった!」ガビーンッ!
最原(初日で白銀さんが僕のことを童貞だとかってバカにしてたけど……)
最原(あれ、あくまでこの世界では、の話だったのか!? 前の世界では、その、なんだ……)
最原「……いくら命の危険に晒されてる状況だからって、ちょっとアレはやりすぎ……」
最原「いや、やめよう。これ以上考えると白銀さんに対して申し訳なさ過ぎて目も合わせられなさそうだ」
最原「……」
最原「本当に、僕を騙すためだけに身を捧げただけだった、のかな……?」
最原「……」
最原「……白銀さんの嘘じゃなかった!」ガビーンッ!
最原(初日で白銀さんが僕のことを童貞だとかってバカにしてたけど……)
最原(あれ、あくまでこの世界では、の話だったのか!? 前の世界では、その、なんだ……)
最原「……いくら命の危険に晒されてる状況だからって、ちょっとアレはやりすぎ……」
最原「いや、やめよう。これ以上考えると白銀さんに対して申し訳なさ過ぎて目も合わせられなさそうだ」
最原「……」
最原「本当に、僕を騙すためだけに身を捧げただけだった、のかな……?」
193: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 15:03:56.69 ID:OzVSNub50
食堂
百田「よう終一! 今日もすがすがしい朝だぞ!」
最原「うん。おはよう。今日のご飯は何かな」
東条「まったく脈絡はないのだけど、クロワッサンを大量に作ったわ」ドンッ
最原「多っ! 山盛りだね!」ガビーンッ
東条「無性に作りたくなって……」
茶柱「いい匂いですけど、これだけでお腹いっぱいになりそうなバター臭ですね」
夢野「いただきます、じゃ!」
王馬「ああっ! 抜け駆け禁止! 俺も俺も!」
天海「……」キョロキョロ
天海「最原くん」
最原「なに? 天海くん」
天海「白銀さんの姿が見えないんすけど、どこ行ったんすか?」
最原「あれ。本当だ。いないね」
アンジー「……具合悪そうだったし、寄宿舎でまだ寝てるんじゃないかなー?」
最原「……」
最原(ふと、覚えのある緊張感を覚えた)
最原(アンジーさんが死んでいた研究教室を開ける直前に覚えた、あの感覚だ)
最原(いや、そんなまさか。ここは平和な世界のはずだ)
最原「……ちょっと様子を見に行くってくるね」
百田「おう! クロワッサンを消費しきる前に帰って来いよ!」
最原「うん!」ダッ
百田「よう終一! 今日もすがすがしい朝だぞ!」
最原「うん。おはよう。今日のご飯は何かな」
東条「まったく脈絡はないのだけど、クロワッサンを大量に作ったわ」ドンッ
最原「多っ! 山盛りだね!」ガビーンッ
東条「無性に作りたくなって……」
茶柱「いい匂いですけど、これだけでお腹いっぱいになりそうなバター臭ですね」
夢野「いただきます、じゃ!」
王馬「ああっ! 抜け駆け禁止! 俺も俺も!」
天海「……」キョロキョロ
天海「最原くん」
最原「なに? 天海くん」
天海「白銀さんの姿が見えないんすけど、どこ行ったんすか?」
最原「あれ。本当だ。いないね」
アンジー「……具合悪そうだったし、寄宿舎でまだ寝てるんじゃないかなー?」
最原「……」
最原(ふと、覚えのある緊張感を覚えた)
最原(アンジーさんが死んでいた研究教室を開ける直前に覚えた、あの感覚だ)
最原(いや、そんなまさか。ここは平和な世界のはずだ)
最原「……ちょっと様子を見に行くってくるね」
百田「おう! クロワッサンを消費しきる前に帰って来いよ!」
最原「うん!」ダッ
194: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 15:13:50.13 ID:OzVSNub50
寄宿舎
ピンポーン
最原「白銀さん。いる? みんなもう食堂に揃ってるよ」コンコンッ
最原「……」
最原(出てきてくれ。出てきてくれ。出てきて、僕のことを『心配性だな』って笑い飛ばしてくれ)
ゴソッ
最原「……ん!」
最原(中で何かが動く気配がした。やっぱり部屋にいたらしい)
最原「よかった。ずっと心配だったんだ。白銀さんがいなくなっちゃうような気がしてさ」
最原「……具合が悪いの? なら出直すけど」
白銀「……さい、はら、くん……して……」
最原「ん?」
ガチャリッ
最原(部屋の鍵が開いた音がした。続いて)
ゴンッ
最原(ドアに何かが倒れこむような音)
白銀「はやく……私を殺して……」
ドサリッ
最原「……え?」
ピンポーン
最原「白銀さん。いる? みんなもう食堂に揃ってるよ」コンコンッ
最原「……」
最原(出てきてくれ。出てきてくれ。出てきて、僕のことを『心配性だな』って笑い飛ばしてくれ)
ゴソッ
最原「……ん!」
最原(中で何かが動く気配がした。やっぱり部屋にいたらしい)
最原「よかった。ずっと心配だったんだ。白銀さんがいなくなっちゃうような気がしてさ」
最原「……具合が悪いの? なら出直すけど」
白銀「……さい、はら、くん……して……」
最原「ん?」
ガチャリッ
最原(部屋の鍵が開いた音がした。続いて)
ゴンッ
最原(ドアに何かが倒れこむような音)
白銀「はやく……私を殺して……」
ドサリッ
最原「……え?」
195: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 15:18:36.08 ID:OzVSNub50
最原「……ッ!」
最原(ドアを急いで開きたい衝動に耐える)
最原(今の音は、ドアの向こう側すぐ傍で白銀さんが倒れた音だ! 勢いよく開けたら怪我をさせてしまう!)
最原「……白銀さん!」
ガチャリ
最原(少しだけ開けたドアの隙間から見えたのは……見慣れたくもない、血の色)
最原(血をぶちまけながら倒れこむ、白銀さんの姿だった)
最原(ドアを急いで開きたい衝動に耐える)
最原(今の音は、ドアの向こう側すぐ傍で白銀さんが倒れた音だ! 勢いよく開けたら怪我をさせてしまう!)
最原「……白銀さん!」
ガチャリ
最原(少しだけ開けたドアの隙間から見えたのは……見慣れたくもない、血の色)
最原(血をぶちまけながら倒れこむ、白銀さんの姿だった)
197: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 18:24:01.43 ID:OzVSNub50
旧約、前の世界の――
白銀(キーボくんが学園を破壊し始めた)
白銀(図書室の隠し部屋にも入られてしまった)
白銀(きっと最原くんは、あそこに置いてあった砲丸や、天海くんの遺品を見てすべてを察するだろう)
白銀(……やっと終わる。この数日は、私にとっての宝物だ)
白銀(大好きなダンガンロンパの首謀者として活躍できた)
白銀(誰よりも間近で、生徒たちの足掻きを見ることができた)
白銀(偽りだとは言え、間違いなく仲間だった)
白銀(……最原くんと一緒になれた)
白銀(……)
白銀(本性を現したとき、うっかり泣いてしまわないかどうかが心配だ)
白銀(真相を最後の最後まで暴けるかどうかは……まあ、多分大丈夫だ)
白銀(最原くんは強くなったから。もう最弱の探偵なんかじゃない)
白銀(どうか主人公らしく、私を殺して。希望を手に入れて、前に進んでほしい)
白銀(そのために、私は一切の救いようのない絶望的な怪物を模倣する)
白銀(キーボくんが学園を破壊し始めた)
白銀(図書室の隠し部屋にも入られてしまった)
白銀(きっと最原くんは、あそこに置いてあった砲丸や、天海くんの遺品を見てすべてを察するだろう)
白銀(……やっと終わる。この数日は、私にとっての宝物だ)
白銀(大好きなダンガンロンパの首謀者として活躍できた)
白銀(誰よりも間近で、生徒たちの足掻きを見ることができた)
白銀(偽りだとは言え、間違いなく仲間だった)
白銀(……最原くんと一緒になれた)
白銀(……)
白銀(本性を現したとき、うっかり泣いてしまわないかどうかが心配だ)
白銀(真相を最後の最後まで暴けるかどうかは……まあ、多分大丈夫だ)
白銀(最原くんは強くなったから。もう最弱の探偵なんかじゃない)
白銀(どうか主人公らしく、私を殺して。希望を手に入れて、前に進んでほしい)
白銀(そのために、私は一切の救いようのない絶望的な怪物を模倣する)
198: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 18:31:31.70 ID:OzVSNub50
白銀(不思議だ。元からこういう役回りだと理解していたけど)
白銀(最原くんのことを思うと、もっと頑張れる気がする)
白銀(……ああ、そうか。もしかしたら、私はとっくのとうに)
白銀「ダンガンロンパよりも、あなたのことの方が大好きだったのかもね」
白銀「……なんて、嘘だよ」
白銀(いや……もう嘘も本当もわからない)
白銀(……それでいい。私は怪物。嘘も本当も、とっくにない)
白銀(怪物は涙を流さない。愛も恋もしない。人を殺すことに躊躇なんてない)
白銀(……一切の同情の余地なく、殺されないといけない)
白銀(それで物語は終わり。最原くんの頑張りも報われる。死んでいった仲間たちの無念も晴らされる)
白銀「さあ。最後の学級裁判を始めよう!」
白銀(最原くんのことを思うと、もっと頑張れる気がする)
白銀(……ああ、そうか。もしかしたら、私はとっくのとうに)
白銀「ダンガンロンパよりも、あなたのことの方が大好きだったのかもね」
白銀「……なんて、嘘だよ」
白銀(いや……もう嘘も本当もわからない)
白銀(……それでいい。私は怪物。嘘も本当も、とっくにない)
白銀(怪物は涙を流さない。愛も恋もしない。人を殺すことに躊躇なんてない)
白銀(……一切の同情の余地なく、殺されないといけない)
白銀(それで物語は終わり。最原くんの頑張りも報われる。死んでいった仲間たちの無念も晴らされる)
白銀「さあ。最後の学級裁判を始めよう!」
199: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 18:52:10.94 ID:OzVSNub50
学級裁判 終盤
最原「……首謀者がまだ生きているのなら、該当するのは……」
最原「該当……するのは……!」
白銀「……やだ。やめて。やめてよ最原くん! 私を信じてよッ! 私は……!」ガタガタ
白銀(なーんて、見苦しく言い訳とかしてみたり)
白銀(ふふ。苦しそうな顔。そんなに私のことが好きだった?)
白銀(……嬉しいな)
最原「……白銀さん。キミしかいない。首謀者の正体は、キミだ」
白銀「いや……いや、いやああああ……!」
白銀(……最高の展開だ! やっぱり私の身こんだ通りだった!)
白銀(相手が誰だろうと、もう最原くんは真相を追うことを躊躇しない!)
白銀(死んでいった仲間たちのことを忘れない!)
白銀(相手が恋人だろうがなんだろうが関係ないんだ!)
最原「……首謀者がまだ生きているのなら、該当するのは……」
最原「該当……するのは……!」
白銀「……やだ。やめて。やめてよ最原くん! 私を信じてよッ! 私は……!」ガタガタ
白銀(なーんて、見苦しく言い訳とかしてみたり)
白銀(ふふ。苦しそうな顔。そんなに私のことが好きだった?)
白銀(……嬉しいな)
最原「……白銀さん。キミしかいない。首謀者の正体は、キミだ」
白銀「いや……いや、いやああああ……!」
白銀(……最高の展開だ! やっぱり私の身こんだ通りだった!)
白銀(相手が誰だろうと、もう最原くんは真相を追うことを躊躇しない!)
白銀(死んでいった仲間たちのことを忘れない!)
白銀(相手が恋人だろうがなんだろうが関係ないんだ!)
200: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 19:01:29.53 ID:OzVSNub50
学級裁判 さらに終盤
白銀(フィニッシュだ。今までの展開すべてを台無しにする!)
白銀(みんなを絶望の淵に叩き込む!)
白銀(大丈夫。最終的にはキーボくんが『救済』してくれるから!)
白銀「……全部"嘘"、なんだよ!」
白銀「全部設定なんだよ!」
白銀「私は世界そのものをコスプレさせることができるの!」
白銀「夢野さんの魔法使い設定も!」
夢野「……」
白銀「春川さんが百田くんを好きになるようにしたのも!」
春川「……」
白銀「全部! ぜーんぶ"嘘"! なんだよ!」キラキラ
最原「……」
最原「僕が……白銀さんを好きになったのも?」
白銀「……」
白銀「うんっ! もちろん設定だよ! 楽しかったでしょ!?」キラキラ
最原「……」
最原「なんだったんだ……キミに励まされて……仲間を犠牲にして……」
最原「必死に生き抜いてきて……その真相が、これ……?」
最原「なんだったんだよ……僕たちは!」
白銀「だから嘘だって」
白銀(……良かった。泣かずに言えた。声も震えてない。完璧!)
白銀(フィニッシュだ。今までの展開すべてを台無しにする!)
白銀(みんなを絶望の淵に叩き込む!)
白銀(大丈夫。最終的にはキーボくんが『救済』してくれるから!)
白銀「……全部"嘘"、なんだよ!」
白銀「全部設定なんだよ!」
白銀「私は世界そのものをコスプレさせることができるの!」
白銀「夢野さんの魔法使い設定も!」
夢野「……」
白銀「春川さんが百田くんを好きになるようにしたのも!」
春川「……」
白銀「全部! ぜーんぶ"嘘"! なんだよ!」キラキラ
最原「……」
最原「僕が……白銀さんを好きになったのも?」
白銀「……」
白銀「うんっ! もちろん設定だよ! 楽しかったでしょ!?」キラキラ
最原「……」
最原「なんだったんだ……キミに励まされて……仲間を犠牲にして……」
最原「必死に生き抜いてきて……その真相が、これ……?」
最原「なんだったんだよ……僕たちは!」
白銀「だから嘘だって」
白銀(……良かった。泣かずに言えた。声も震えてない。完璧!)
201: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 19:09:50.93 ID:OzVSNub50
学級裁判 さらにさらに終盤
キーボ「ボクは! 外の世界を信じるぞッ!」
キーボ「希望は前に進むんだッ!」
白銀「……」
白銀(行ける! 行ける行ける行ける!)
白銀(無印ダンガンロンパみたいに、キーボくんが周りに希望を伝染させる!)
白銀(春川さんとキーボくんは犠牲になって次のコロシアイに参加させられることになっちゃうけど……)
白銀(……二人ならきっと大丈夫。強いしね)
白銀(投票タイムがこんなに楽しみになるなんて思わなかったなあ!)
白銀(ま、私はここで本当におしおきだけどね。前作の首謀者が次回作に出張っても興醒めだし)
白銀(……あ、江ノ島盾子は例外だけど)
白銀(ワクワクするなぁ! 私自身も、私のおしおきがどんな処刑なのか知らないからなぁ!)
白銀(とにかく残酷なジワジワ系がいいな! ここまで酷いことしたんだし――)
最原「僕は希望を否定する!」
白銀「……」
白銀「……は?」
キーボ「ボクは! 外の世界を信じるぞッ!」
キーボ「希望は前に進むんだッ!」
白銀「……」
白銀(行ける! 行ける行ける行ける!)
白銀(無印ダンガンロンパみたいに、キーボくんが周りに希望を伝染させる!)
白銀(春川さんとキーボくんは犠牲になって次のコロシアイに参加させられることになっちゃうけど……)
白銀(……二人ならきっと大丈夫。強いしね)
白銀(投票タイムがこんなに楽しみになるなんて思わなかったなあ!)
白銀(ま、私はここで本当におしおきだけどね。前作の首謀者が次回作に出張っても興醒めだし)
白銀(……あ、江ノ島盾子は例外だけど)
白銀(ワクワクするなぁ! 私自身も、私のおしおきがどんな処刑なのか知らないからなぁ!)
白銀(とにかく残酷なジワジワ系がいいな! ここまで酷いことしたんだし――)
最原「僕は希望を否定する!」
白銀「……」
白銀「……は?」
202: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 19:19:11.14 ID:OzVSNub50
学級裁判 終盤
白銀(最原くんが『投票の放棄』を提案した)
白銀(どうも、ダンガンロンパというコンテンツそのものを完全に終わらせにかかるつもりらしい)
白銀(……なるほど。最原くんらしいな。まだいない未来のコロシアイ参加者のことを考えるなんて)
白銀(……)
白銀「いやいやダメでしょ!」ガビーンッ
白銀「ちょ、冗談だよね! 最原くん、死ぬ気!? ここまで必死に生きてきたのに!?」
最原「コロシアイなんて間違ってる。この場にいる僕らなら終わらせられる」
最原「……終わらせないとダメなんだよ!」
白銀(待って。待って待って待って。冗談じゃない!)
白銀(こっちは必死にあなたを生き残らせようとしてたのに!)
白銀(そのために、あんな酷いことまで言ったのに!)
白銀「……ここまで来て台無しになんかさせない! させるもんか……!」
最原「……? 白銀さん、キミ、どうしてそんなに焦ってるの?」
白銀「え?」
最原「キミ『だけ』は生き残れるのに」
白銀「――ッ!」
最原「……いや、後でいいか。とにかく僕は投票を放棄する」
最原「この命を使うんだ!」
白銀(最原くんが『投票の放棄』を提案した)
白銀(どうも、ダンガンロンパというコンテンツそのものを完全に終わらせにかかるつもりらしい)
白銀(……なるほど。最原くんらしいな。まだいない未来のコロシアイ参加者のことを考えるなんて)
白銀(……)
白銀「いやいやダメでしょ!」ガビーンッ
白銀「ちょ、冗談だよね! 最原くん、死ぬ気!? ここまで必死に生きてきたのに!?」
最原「コロシアイなんて間違ってる。この場にいる僕らなら終わらせられる」
最原「……終わらせないとダメなんだよ!」
白銀(待って。待って待って待って。冗談じゃない!)
白銀(こっちは必死にあなたを生き残らせようとしてたのに!)
白銀(そのために、あんな酷いことまで言ったのに!)
白銀「……ここまで来て台無しになんかさせない! させるもんか……!」
最原「……? 白銀さん、キミ、どうしてそんなに焦ってるの?」
白銀「え?」
最原「キミ『だけ』は生き残れるのに」
白銀「――ッ!」
最原「……いや、後でいいか。とにかく僕は投票を放棄する」
最原「この命を使うんだ!」
203: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 19:26:04.71 ID:OzVSNub50
学級裁判 超終盤
夢野「ウチはこの命を使うぞ! 投票を放棄する!」
白銀(やめて。アンジーさんや茶柱さんが悲しむよ?)
春川「……アイツらの命に、意味を持たせることができるのなら」
白銀(やめてよ。百田くんだって、あなたに生きていてほしいはずだよ)
キーボ「希望で終わるべき……それでも!」
白銀(やめて。助けて。誰か……!)
最原「……これが僕たちの答えだ。僕たちは、ダンガンロンパを否定する!」
白銀(誰か助けてよッ! 誰でもいい! 私が死ぬのは構わない!)
白銀(……こんな結末間違ってる!)
夢野「ウチはこの命を使うぞ! 投票を放棄する!」
白銀(やめて。アンジーさんや茶柱さんが悲しむよ?)
春川「……アイツらの命に、意味を持たせることができるのなら」
白銀(やめてよ。百田くんだって、あなたに生きていてほしいはずだよ)
キーボ「希望で終わるべき……それでも!」
白銀(やめて。助けて。誰か……!)
最原「……これが僕たちの答えだ。僕たちは、ダンガンロンパを否定する!」
白銀(誰か助けてよッ! 誰でもいい! 私が死ぬのは構わない!)
白銀(……こんな結末間違ってる!)
204: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 19:34:34.32 ID:OzVSNub50
最原「……白銀さん。やっぱりキミは……」
白銀「!」
白銀(……そんな目で見ないで)
白銀(私は怪物。みんなをコロシアイに巻き込んで、十一人も殺した悪いヤツ)
白銀(あなたを励まして、一緒にここまで来た白銀つむぎなんて最初からどこにもいないんだよ!)
最原「……はは。そっか。そういうこと、か」
白銀(やめて。やめてやめてやめて! 何を納得したの!?)
白銀(お願い。殺してよ! 私を憎しみのままに殺してよ!)
白銀(人殺しの怪物が、主人公の隣で笑ってたなんて気持ち悪いでしょ!?)
最原「……僕は僕自身を信じるよ。百田くんや、キミが信じた僕のことを」
白銀(や、やだ……やだやだやだやだ……!)
白銀(いやだあああああああああッ!)
白銀「!」
白銀(……そんな目で見ないで)
白銀(私は怪物。みんなをコロシアイに巻き込んで、十一人も殺した悪いヤツ)
白銀(あなたを励まして、一緒にここまで来た白銀つむぎなんて最初からどこにもいないんだよ!)
最原「……はは。そっか。そういうこと、か」
白銀(やめて。やめてやめてやめて! 何を納得したの!?)
白銀(お願い。殺してよ! 私を憎しみのままに殺してよ!)
白銀(人殺しの怪物が、主人公の隣で笑ってたなんて気持ち悪いでしょ!?)
最原「……僕は僕自身を信じるよ。百田くんや、キミが信じた僕のことを」
白銀(や、やだ……やだやだやだやだ……!)
白銀(いやだあああああああああッ!)
205: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 19:41:32.25 ID:OzVSNub50
紅鮭団時空 六日目の朝
白銀(……)
白銀(酷い悪夢を見た)
白銀(……ああ。枕やベッドが血だらけ。なら、当然か……)
白銀(……体が動かない。やっぱり百田くんは凄いなぁ。私には耐えられそうにないよ)
白銀(……このまま死んじゃうのかな……)
白銀(最原くんに、殺してもらいたかったなぁ……)
白銀(……)
白銀(……)
白銀(酷い悪夢を見た)
白銀(……ああ。枕やベッドが血だらけ。なら、当然か……)
白銀(……体が動かない。やっぱり百田くんは凄いなぁ。私には耐えられそうにないよ)
白銀(……このまま死んじゃうのかな……)
白銀(最原くんに、殺してもらいたかったなぁ……)
白銀(……)
206: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 19:47:08.11 ID:OzVSNub50
白銀(ウイルスは、ちょっとしたアクセントのつもりだった)
白銀(最原くんが私を殺した後で、モノクマがカミングアウトする計画になってた)
白銀(実は白銀さんは、オマエが殺さなくっても勝手に死んでたんだよって)
白銀(徒労、無駄骨、無駄死にはデスゲームの醍醐味)
白銀(……どうせ殺されるんなら、永遠に消えない爪痕を残した上で死にたかった)
白銀(でも……予想外だったな。本当に、全然私に対して怒りも憎しみもないなんて)
白銀(……最原くん、人が良すぎ……)
ピンポーン
最原「白銀さん。いる? みんなもう食堂に揃ってるよ」コンコンッ
白銀「!」
白銀(最原くんが私を殺した後で、モノクマがカミングアウトする計画になってた)
白銀(実は白銀さんは、オマエが殺さなくっても勝手に死んでたんだよって)
白銀(徒労、無駄骨、無駄死にはデスゲームの醍醐味)
白銀(……どうせ殺されるんなら、永遠に消えない爪痕を残した上で死にたかった)
白銀(でも……予想外だったな。本当に、全然私に対して怒りも憎しみもないなんて)
白銀(……最原くん、人が良すぎ……)
ピンポーン
最原「白銀さん。いる? みんなもう食堂に揃ってるよ」コンコンッ
白銀「!」
207: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 19:52:50.01 ID:OzVSNub50
白銀「……体、動く。ギリギリ」
白銀「はは。最原くんの声が聞こえた途端……現金過ぎるな」
白銀「……」フラッ
白銀(……会いたい。最原くんに会いたい)
白銀(もう時間がない!)
白銀「はは。最原くんの声が聞こえた途端……現金過ぎるな」
白銀「……」フラッ
白銀(……会いたい。最原くんに会いたい)
白銀(もう時間がない!)
208: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/07(日) 19:58:33.55 ID:OzVSNub50
最原「よかった。ずっと心配だったんだ。白銀さんがいなくなっちゃうような気がしてさ」
最原「……具合が悪いの? なら出直すけど」
白銀(鍵を……開ける。後は最原くんが勝手に入ってきてくれる)ズルリ
白銀(……私は……私はッ!)ズルリ
白銀「最原くん。殺して」
白銀(……首謀者は参加者の敵。こんなお願いしない。でも、もう時間が……!)
ガチャリッ
白銀(鍵、開いた……ああ、でも、もう力が……)
白銀「はやく私を……」
白銀(……もう自分が何を言っているのかすらわからない)
白銀(ああ。私はここで……無為に死ぬのか)
白銀(……償いもできず、ここで……)
白銀(最原くん……)
最原「……具合が悪いの? なら出直すけど」
白銀(鍵を……開ける。後は最原くんが勝手に入ってきてくれる)ズルリ
白銀(……私は……私はッ!)ズルリ
白銀「最原くん。殺して」
白銀(……首謀者は参加者の敵。こんなお願いしない。でも、もう時間が……!)
ガチャリッ
白銀(鍵、開いた……ああ、でも、もう力が……)
白銀「はやく私を……」
白銀(……もう自分が何を言っているのかすらわからない)
白銀(ああ。私はここで……無為に死ぬのか)
白銀(……償いもできず、ここで……)
白銀(最原くん……)
214: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 19:11:56.69 ID:b7XR3yGo0
食堂
赤松「……」
赤松「うーん。気になるな。あの二人の関係」
茶柱「よしてくださいよ。白銀さんのことは嫌いじゃありませんけど、どう考えてもロクでもない関係です」
茶柱「……白銀さんが最原さんを見る目。あれはなんというか……愛憎が浮かんでるんですよね」
赤松「ああ。わかる。ただ好きってわけじゃないって感じ」
入間「てめぇーらに愛と憎悪の何がわかるってんだよ。どうせどっちも処女だろ」
茶柱「処女で結構! 綺麗な体はネオ合気道の極意の一つです!」
王馬「うっわ。朝食の席でえっぐい恋バナしてるよ……」
王馬「俺たち男子も負けちゃいられない! もっとえげつない恋バナをするんだ!」
獄原「それってどんなバナナ?」
アンジー「アンジーの島にあるバナナだよ。食人植物でもあるから近づくと消化されちゃうんだよねー!」
天海「早速頓挫の気配っす」
夢野「ふいー。美味しかったわい」
夢野「……今更じゃが、朝からクロワッサンって油分取り過ぎな気がするんじゃがの?」
東条「一人で大量に食べたりしなければ大丈夫よ」
夢野「先に言えい!」ガビーンッ!
百田「……みんなすっかり仲良くなったな」
百田「結構結構! 全部俺のお陰だけどな!」
春川「調子乗り過ぎ」
百田「……だが終一と白銀がいないのが気になるな。さっさと帰ってこねーとクロワッサンがなくなっちまうぞ」
真宮寺「……いやな予感がするんだよネ。気のせいだといいんだけど」
赤松「……」
赤松「うーん。気になるな。あの二人の関係」
茶柱「よしてくださいよ。白銀さんのことは嫌いじゃありませんけど、どう考えてもロクでもない関係です」
茶柱「……白銀さんが最原さんを見る目。あれはなんというか……愛憎が浮かんでるんですよね」
赤松「ああ。わかる。ただ好きってわけじゃないって感じ」
入間「てめぇーらに愛と憎悪の何がわかるってんだよ。どうせどっちも処女だろ」
茶柱「処女で結構! 綺麗な体はネオ合気道の極意の一つです!」
王馬「うっわ。朝食の席でえっぐい恋バナしてるよ……」
王馬「俺たち男子も負けちゃいられない! もっとえげつない恋バナをするんだ!」
獄原「それってどんなバナナ?」
アンジー「アンジーの島にあるバナナだよ。食人植物でもあるから近づくと消化されちゃうんだよねー!」
天海「早速頓挫の気配っす」
夢野「ふいー。美味しかったわい」
夢野「……今更じゃが、朝からクロワッサンって油分取り過ぎな気がするんじゃがの?」
東条「一人で大量に食べたりしなければ大丈夫よ」
夢野「先に言えい!」ガビーンッ!
百田「……みんなすっかり仲良くなったな」
百田「結構結構! 全部俺のお陰だけどな!」
春川「調子乗り過ぎ」
百田「……だが終一と白銀がいないのが気になるな。さっさと帰ってこねーとクロワッサンがなくなっちまうぞ」
真宮寺「……いやな予感がするんだよネ。気のせいだといいんだけど」
215: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 19:24:47.80 ID:b7XR3yGo0
ドタドタドタッ
ガチャンッ
最原「みんなっ! たっ、助けて!」
キーボ「おや。最原クン。そんなに慌てて一体……」
キーボ「……白銀さんはどうしたんですか? 迎えに行ったはずでは?」
最原「へ、部屋に入ったら……白銀さんが血まみれになって倒れてて……!」
星「なに?」
最原「ど、ドア付近で倒れてるから、思い切り開けることもできなくって……!」ガタガタ
百田「お、おい。落ち着け終一!」
最原「落ち着いていられないよッ!」
百田「落ち着けパンチッ!」バキィッ
最原「おちぶっ!」
百田「よし! 終一が落ち着いたところで全員、白銀のところに行くぞ!」
入間「え。面倒くせぇ」
百田「拒否権はねぇ! 仲間の危機はみんなの危機だ!」
最原「お、お願いだ! 白銀さんを助けてよッ!」
最原「僕の大事な人なんだ!」
王馬「全然落ち着いてないし」
東条「……でも必死さは伝わってくるわ」
東条「いいでしょう。その願い、依頼として受け取るわね」
ガチャンッ
最原「みんなっ! たっ、助けて!」
キーボ「おや。最原クン。そんなに慌てて一体……」
キーボ「……白銀さんはどうしたんですか? 迎えに行ったはずでは?」
最原「へ、部屋に入ったら……白銀さんが血まみれになって倒れてて……!」
星「なに?」
最原「ど、ドア付近で倒れてるから、思い切り開けることもできなくって……!」ガタガタ
百田「お、おい。落ち着け終一!」
最原「落ち着いていられないよッ!」
百田「落ち着けパンチッ!」バキィッ
最原「おちぶっ!」
百田「よし! 終一が落ち着いたところで全員、白銀のところに行くぞ!」
入間「え。面倒くせぇ」
百田「拒否権はねぇ! 仲間の危機はみんなの危機だ!」
最原「お、お願いだ! 白銀さんを助けてよッ!」
最原「僕の大事な人なんだ!」
王馬「全然落ち着いてないし」
東条「……でも必死さは伝わってくるわ」
東条「いいでしょう。その願い、依頼として受け取るわね」
216: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 19:33:25.65 ID:b7XR3yGo0
寄宿舎
赤松「白銀さんっ!?」
茶柱「ひやああああああ! 本当に血まみれになってぶっ倒れてます!」
真宮寺「……確かに彼女の体が邪魔になってドアをこれ以上開けられないネ」
最原「ど、どうしよう! どうしたらいい!? 何か手伝えることは!?」
王馬「俺にいい考えがあるッ! 誰かが中に入って白銀ちゃんの体を中まで引っ張ってどかせばいいんだ!」
百田「アホか! 誰も中に入れねーから困ってんだろうが!」
王馬「いや! この中で一人、頑張れば中に入れるヤツがいる!」
王馬「星ちゃん!」
星「あ?」
王馬「――を、ゴン太の力で思い切り隙間に押し込めェーーーッ!」
王馬「あ、白銀ちゃんの体に負担がかからないように、もう片方の手でドアを引っ張っといてね」
獄原「わかった! 頑張るよ!」ガシッ
星「お?」
獄原&王馬「行っけーーー」グイイイイ
星「ぐああああああああああ!」ゴキゴキゴキッ!
赤松「星くーーーんッ!」ガビーンッ!
赤松「白銀さんっ!?」
茶柱「ひやああああああ! 本当に血まみれになってぶっ倒れてます!」
真宮寺「……確かに彼女の体が邪魔になってドアをこれ以上開けられないネ」
最原「ど、どうしよう! どうしたらいい!? 何か手伝えることは!?」
王馬「俺にいい考えがあるッ! 誰かが中に入って白銀ちゃんの体を中まで引っ張ってどかせばいいんだ!」
百田「アホか! 誰も中に入れねーから困ってんだろうが!」
王馬「いや! この中で一人、頑張れば中に入れるヤツがいる!」
王馬「星ちゃん!」
星「あ?」
王馬「――を、ゴン太の力で思い切り隙間に押し込めェーーーッ!」
王馬「あ、白銀ちゃんの体に負担がかからないように、もう片方の手でドアを引っ張っといてね」
獄原「わかった! 頑張るよ!」ガシッ
星「お?」
獄原&王馬「行っけーーー」グイイイイ
星「ぐああああああああああ!」ゴキゴキゴキッ!
赤松「星くーーーんッ!」ガビーンッ!
217: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 19:41:13.06 ID:b7XR3yGo0
スポーンッ
細長くなった星「入れた!」
百田「多少無理やりになったがまあよし! 星! 白銀の体をどうにかドア付近からどかしてくれ!」
細長くなった星「ああ。白銀。ちょっと失礼するぜ」
ズルリズルリ……
細長星「……よし。これで一人分くらいなら中に入れるはずだ」
細長星「あとのことは東条に頼むぜ」
東条「任されたわ!」
東条「……酷い惨状ね。血の匂いでむせ返りそう」
東条「……清潔な場所に移動するわ。私の部屋に行きましょう」
東条「医療器具は……倉庫から持てるだけ持ってきて、あとはモノクマに催促しましょうか」
最原「……白銀さん……!」
細長くなった星「入れた!」
百田「多少無理やりになったがまあよし! 星! 白銀の体をどうにかドア付近からどかしてくれ!」
細長くなった星「ああ。白銀。ちょっと失礼するぜ」
ズルリズルリ……
細長星「……よし。これで一人分くらいなら中に入れるはずだ」
細長星「あとのことは東条に頼むぜ」
東条「任されたわ!」
東条「……酷い惨状ね。血の匂いでむせ返りそう」
東条「……清潔な場所に移動するわ。私の部屋に行きましょう」
東条「医療器具は……倉庫から持てるだけ持ってきて、あとはモノクマに催促しましょうか」
最原「……白銀さん……!」
218: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 19:53:21.01 ID:b7XR3yGo0
百田「……」
百田「大丈夫。大丈夫だ終一」
最原「え?」
百田「俺らが付いてる! だから、大丈夫だ! ぜってぇーに!」
最原「……」
最原(相変わらずの根拠のない自信。非論理的なゴリ押しめいた励まし)
最原(……今はそれが何よりも頼もしかった)
東条「……これは肺炎、かしら? 何らかの要因で肺細胞がズタズタになっているようね」
東条「肺の傷から血が逆流し、口から出ているものと推測されるわ」
最原「……口から?」
最原(待てよ。その症状、どこかで……)
百田「大丈夫。大丈夫だ終一」
最原「え?」
百田「俺らが付いてる! だから、大丈夫だ! ぜってぇーに!」
最原「……」
最原(相変わらずの根拠のない自信。非論理的なゴリ押しめいた励まし)
最原(……今はそれが何よりも頼もしかった)
東条「……これは肺炎、かしら? 何らかの要因で肺細胞がズタズタになっているようね」
東条「肺の傷から血が逆流し、口から出ているものと推測されるわ」
最原「……口から?」
最原(待てよ。その症状、どこかで……)
219: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 20:01:38.39 ID:b7XR3yGo0
百田『……風邪が悪化しただけだ』
最原「――ッ!」
入間「おい待て。肺炎だと? 確か肺炎の主な要因って……」
東条「……そうね。細菌、ウイルスなどが一般的よ」
入間「うっ、うっげえ! ついてきて失敗したぜ! おい! そいつ隔離しておけよ!」
入間「日本人の死亡原因は、一位ガン、二位心臓病、三位が肺炎なんだ! 俺様が死んだらどう責任取るんだよ!」
赤松「ちょっと入間さん! そんな言い方……!」
最原「大丈夫だ」
赤松「え?」
最原「……空気感染したりしない。僕の予想通りなら」
百田「終一?」
最原「……」
最原「――ッ!」
入間「おい待て。肺炎だと? 確か肺炎の主な要因って……」
東条「……そうね。細菌、ウイルスなどが一般的よ」
入間「うっ、うっげえ! ついてきて失敗したぜ! おい! そいつ隔離しておけよ!」
入間「日本人の死亡原因は、一位ガン、二位心臓病、三位が肺炎なんだ! 俺様が死んだらどう責任取るんだよ!」
赤松「ちょっと入間さん! そんな言い方……!」
最原「大丈夫だ」
赤松「え?」
最原「……空気感染したりしない。僕の予想通りなら」
百田「終一?」
最原「……」
220: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 20:06:26.67 ID:b7XR3yGo0
最原(みんなは頼もしい。十六人揃ってるってだけで、なんでもできる気がする)
最原(……あの学園生活の最初のときと同じで)
最原(……)
最原「……今度こそ……みんなで……」
最原「誰一人欠けずに……!」
百田「……?」
最原(……あの学園生活の最初のときと同じで)
最原(……)
最原「……今度こそ……みんなで……」
最原「誰一人欠けずに……!」
百田「……?」
225: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 21:56:20.24 ID:b7XR3yGo0
一時間後
東条「……ひとまず簡易的な医務室の完成よ」
モノクマ「はいはい! ボクも協力しました!」
赤松「……ね、ねえ。モノクマ。お願いがあるんだけどさ」
モノクマ「彼女だけを先に出してあげて、とかは無理。救急車をここに呼んで、とかも無理」
モノクマ「それ以外なら応相談!」
赤松「……ああそう……」
入間「パナイ原はああ言ってたけどよ……本当にこの病気、空気感染しねーのか?」
モノクマ「しないと思うよ? ウイルス性の肺炎だけどさ」
モノクマ「このタイプのヤツは絶対にオマエラには感染しません!」
真宮寺「……断言するんだネ」
百田「まあ大丈夫だろ。確かに非常識ではあるが、これはあくまでバラエティ番組なんだろ?」
百田「なら白銀を殺すようなマネをモノクマがするはずねぇって!」
モノクマ「……」
モノクマ「うん。そうだね。ボクは白銀さんを殺さないよ」
モノクマ「この件に関しては全力を尽くすつもりだしね」
モノクマ(ただ、本人に生きる意志がない場合は話が別だけど)
モノクマ(……もしくは『死ぬために生きてる場合』はね)
東条「……ひとまず簡易的な医務室の完成よ」
モノクマ「はいはい! ボクも協力しました!」
赤松「……ね、ねえ。モノクマ。お願いがあるんだけどさ」
モノクマ「彼女だけを先に出してあげて、とかは無理。救急車をここに呼んで、とかも無理」
モノクマ「それ以外なら応相談!」
赤松「……ああそう……」
入間「パナイ原はああ言ってたけどよ……本当にこの病気、空気感染しねーのか?」
モノクマ「しないと思うよ? ウイルス性の肺炎だけどさ」
モノクマ「このタイプのヤツは絶対にオマエラには感染しません!」
真宮寺「……断言するんだネ」
百田「まあ大丈夫だろ。確かに非常識ではあるが、これはあくまでバラエティ番組なんだろ?」
百田「なら白銀を殺すようなマネをモノクマがするはずねぇって!」
モノクマ「……」
モノクマ「うん。そうだね。ボクは白銀さんを殺さないよ」
モノクマ「この件に関しては全力を尽くすつもりだしね」
モノクマ(ただ、本人に生きる意志がない場合は話が別だけど)
モノクマ(……もしくは『死ぬために生きてる場合』はね)
226: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 22:00:13.52 ID:b7XR3yGo0
夢野「……ところで、なんじゃが」キョロキョロ
春川「どうしたの?」
夢野「最原はどこに行ったんじゃ?」
百田「あ?」
王馬「さっき白銀ちゃんの部屋をあっちゃこっちゃ漁った後、どこかに行っちゃったよ?」
アンジー「こんなときにー? つむぎが大変なことになってるのにー?」
百田「……アイツ、何するつもりだ?」
モノクマ「……」
春川「どうしたの?」
夢野「最原はどこに行ったんじゃ?」
百田「あ?」
王馬「さっき白銀ちゃんの部屋をあっちゃこっちゃ漁った後、どこかに行っちゃったよ?」
アンジー「こんなときにー? つむぎが大変なことになってるのにー?」
百田「……アイツ、何するつもりだ?」
モノクマ「……」
227: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 22:11:45.49 ID:b7XR3yGo0
首謀者ルーム
最原「……キミに色々指図してた白銀さんは倒れたよ」
マザーモノクマ「うん。知ってる。モノチッチから映像は筒抜けになってるからね!」
マザーモノクマ「白銀さんの部屋からカードキーをくすねてまでここに来たのは、何故?」
最原「……白銀さんのあの病気は、チームダンガンロンパが作ったもの、だよな?」
マザーモノクマ「白銀さんプロデュース! 『コズミックホラーウイルス』だよ!」
マザーモノクマ「感染した場合の致死率は九十九%! つまりほぼ死亡!」
マザーモノクマ「残念ながら特効薬はありません!」
最原「そう」
マザーモノクマ「……もう彼女は倒れちゃったし、セキュリティロックの順守義務もほぼ消えてる」
マザーモノクマ「今なら色々質問に答えられるけど?」
最原「……彼女にウイルスを投与したのは、誰?」
マザーモノクマ「彼女自身だよ」
最原「なんでこんなバカなことを」
マザーモノクマ「……あ。言い忘れてた。ボクはボクの知らないことは答えられないからね」
マザーモノクマ「仮にも首謀者の補佐役だから、彼女が隠してることがあるのはオマエもボクも同様」
マザーモノクマ「推測はそっちがやってよ」
最原「……」
最原「……キミに色々指図してた白銀さんは倒れたよ」
マザーモノクマ「うん。知ってる。モノチッチから映像は筒抜けになってるからね!」
マザーモノクマ「白銀さんの部屋からカードキーをくすねてまでここに来たのは、何故?」
最原「……白銀さんのあの病気は、チームダンガンロンパが作ったもの、だよな?」
マザーモノクマ「白銀さんプロデュース! 『コズミックホラーウイルス』だよ!」
マザーモノクマ「感染した場合の致死率は九十九%! つまりほぼ死亡!」
マザーモノクマ「残念ながら特効薬はありません!」
最原「そう」
マザーモノクマ「……もう彼女は倒れちゃったし、セキュリティロックの順守義務もほぼ消えてる」
マザーモノクマ「今なら色々質問に答えられるけど?」
最原「……彼女にウイルスを投与したのは、誰?」
マザーモノクマ「彼女自身だよ」
最原「なんでこんなバカなことを」
マザーモノクマ「……あ。言い忘れてた。ボクはボクの知らないことは答えられないからね」
マザーモノクマ「仮にも首謀者の補佐役だから、彼女が隠してることがあるのはオマエもボクも同様」
マザーモノクマ「推測はそっちがやってよ」
最原「……」
228: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 22:20:41.80 ID:b7XR3yGo0
最原「……充分だ。今は、これで」
最原「あのウイルスが、僕の知っているものだってわかっただけでも」
マザーモノクマ「また来なよ。彼女が『言うな』って言わない限りは、いくらでも質問に答えるから」
最原「うん」
最原「……そうだ。モノクマ」
マザーモノクマ「なに?」
最原「お前も白銀さんが死ぬのはイヤ、だよな?」
マザーモノクマ「もちろん。コロシアイでもないし、全力で助けるよ」
マザーモノクマ「……彼女が助けを拒んだ場合は無理だけどさ」
最原「……お前のことは好きになれないけど、今だけは利害が一致したな」
マザーモノクマ「この丸っこいフォルムのどこが不満だと……!?」
最原「……モノクマも何か助けてほしいことがあったら遠慮なく言ってよ」
最原「白銀さんを絶対に死なせたくないんだ」
マザーモノクマ「……完全にお熱だね」ニタァ
最原「……もう行く。白銀さんの傍にいないと」
マザーモノクマ「いってらっさーい」
最原「あのウイルスが、僕の知っているものだってわかっただけでも」
マザーモノクマ「また来なよ。彼女が『言うな』って言わない限りは、いくらでも質問に答えるから」
最原「うん」
最原「……そうだ。モノクマ」
マザーモノクマ「なに?」
最原「お前も白銀さんが死ぬのはイヤ、だよな?」
マザーモノクマ「もちろん。コロシアイでもないし、全力で助けるよ」
マザーモノクマ「……彼女が助けを拒んだ場合は無理だけどさ」
最原「……お前のことは好きになれないけど、今だけは利害が一致したな」
マザーモノクマ「この丸っこいフォルムのどこが不満だと……!?」
最原「……モノクマも何か助けてほしいことがあったら遠慮なく言ってよ」
最原「白銀さんを絶対に死なせたくないんだ」
マザーモノクマ「……完全にお熱だね」ニタァ
最原「……もう行く。白銀さんの傍にいないと」
マザーモノクマ「いってらっさーい」
230: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 22:27:54.42 ID:b7XR3yGo0
ズキン
最原(……頭痛が酷くなってる)
最原(これは病気じゃなくって、僕の記憶が何かを訴えてるんだ)
最原(『思い出せ』って。『思い出してほしい』って、過去の僕が言っているんだ)
最原(……僕だって思い出したいけど、この状況を打開するなにかがあるとは思えない……)
最原「……」
最原「確か、前のときに百田くんの病気が発覚したころには、入間さんが死んでいたんだっけ」
最原「あのときとは状況が違う。東条さんもいる」
最原「……相談すれば、糸口くらいは見えてくるかも」
最原(……頭痛が酷くなってる)
最原(これは病気じゃなくって、僕の記憶が何かを訴えてるんだ)
最原(『思い出せ』って。『思い出してほしい』って、過去の僕が言っているんだ)
最原(……僕だって思い出したいけど、この状況を打開するなにかがあるとは思えない……)
最原「……」
最原「確か、前のときに百田くんの病気が発覚したころには、入間さんが死んでいたんだっけ」
最原「あのときとは状況が違う。東条さんもいる」
最原「……相談すれば、糸口くらいは見えてくるかも」
231: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 22:42:09.50 ID:b7XR3yGo0
超高校級の発明家の研究室
入間「へんてこぴーまんとーれちゃーったー」ズガガガガガッ
最原(既になんか作ってる)
入間「お? エロイ原。今は取り込み中だ、さっさと消えろ」シッシッ
最原「あ。悪いんだけど、ちょっと質問があって……」
入間「地味ビッチの病気なら治せねーぞ」ズガガガガガッ
最原「……」
入間「……ひぎぃ。そんな顔すんなよぅ。一応、俺様だって考えてるんだぞぅ……?」
最原「えっ」
入間「俺様は俺様以外の誰がどう生きようが死のうがどうでもいいとは思ってるが」
入間「だからって積極的に人を見殺しにするような根暗クソ外道でもねー」
入間「俺様の発明品は世界をもっとよくできる! その中にはテメェーらみたいな欲情するドザコもいるってこった」
入間「……余裕ができたら考える。ちょっとくらいは、な」
最原「入間さん……!」
入間「つっても限界はある。どういうわけか知らんが、あの倉庫、なんでも揃ってるように見えて万能じゃねぇ」
入間「あそこまで色々あって、血液型判別キットすらねーのは異常だ。偏り過ぎてる」
最原(あ。それは思った。百田くんの事件、あれがあれば一発でわかっただろうに)
入間「……俺様に不可能はねぇ。不可能はねぇ、はずなんだ……!」
最原(意外に思い詰めてるのかな……)
最原(……)
最原(あの事件のとき、もっと悩みを聞いてあげていれば……)
最原(……もう遅いけど)
入間「へんてこぴーまんとーれちゃーったー」ズガガガガガッ
最原(既になんか作ってる)
入間「お? エロイ原。今は取り込み中だ、さっさと消えろ」シッシッ
最原「あ。悪いんだけど、ちょっと質問があって……」
入間「地味ビッチの病気なら治せねーぞ」ズガガガガガッ
最原「……」
入間「……ひぎぃ。そんな顔すんなよぅ。一応、俺様だって考えてるんだぞぅ……?」
最原「えっ」
入間「俺様は俺様以外の誰がどう生きようが死のうがどうでもいいとは思ってるが」
入間「だからって積極的に人を見殺しにするような根暗クソ外道でもねー」
入間「俺様の発明品は世界をもっとよくできる! その中にはテメェーらみたいな欲情するドザコもいるってこった」
入間「……余裕ができたら考える。ちょっとくらいは、な」
最原「入間さん……!」
入間「つっても限界はある。どういうわけか知らんが、あの倉庫、なんでも揃ってるように見えて万能じゃねぇ」
入間「あそこまで色々あって、血液型判別キットすらねーのは異常だ。偏り過ぎてる」
最原(あ。それは思った。百田くんの事件、あれがあれば一発でわかっただろうに)
入間「……俺様に不可能はねぇ。不可能はねぇ、はずなんだ……!」
最原(意外に思い詰めてるのかな……)
最原(……)
最原(あの事件のとき、もっと悩みを聞いてあげていれば……)
最原(……もう遅いけど)
232: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 22:50:27.11 ID:b7XR3yGo0
入間「ちゃんとした機材さえ揃ってればこんな……」
入間「……」
入間「消えろって言ったはずだ」
最原「あ、う、うん!」
入間「せっかく、ちょっといい気分になってきたってのによ。あんの病弱ブス」
入間「……俺様の輝かしい自伝を書くときに、しょっぱい思い出が増えたら致命的だろうが」
最原(本当に不純な動機で動いてるのか、照れ隠しで言っているのか入間さんだと判断に困る……)
入間「……」
入間「消えろって言ったはずだ」
最原「あ、う、うん!」
入間「せっかく、ちょっといい気分になってきたってのによ。あんの病弱ブス」
入間「……俺様の輝かしい自伝を書くときに、しょっぱい思い出が増えたら致命的だろうが」
最原(本当に不純な動機で動いてるのか、照れ隠しで言っているのか入間さんだと判断に困る……)
233: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 23:06:20.08 ID:b7XR3yGo0
中庭
アンジー「にゃはは。つむぎは運がいいね。今日はアンジーの気分が超いい日なんだよ」
アンジー「こんな日は……こんな日なら……!」
最原(ん? あそこにいるのは、アンジーさん?)
アンジー「神様を召喚することができるかもしれない……!」ギンッ
最原(相変わらずなんかヤバいこと言ってる!)ガビーンッ!
アンジー「うおおおおおお! 燃えろアンジーの運・命・力!」
アンジー「最高に高めたアンジーのフィールで、最強の神を召喚してあげるよー!」バチバチッ!
最原「ん!? なんだ!? 気のせいか!? アンジーさんの回りに雷霆が……!」
アンジー「いでよ! 神様ァーーーッ!」バチバチバチバチッ!
ドカァァァンッ!
最原「い、一体何が……!」
アンジー「にゃはは。つむぎは運がいいね。今日はアンジーの気分が超いい日なんだよ」
アンジー「こんな日は……こんな日なら……!」
最原(ん? あそこにいるのは、アンジーさん?)
アンジー「神様を召喚することができるかもしれない……!」ギンッ
最原(相変わらずなんかヤバいこと言ってる!)ガビーンッ!
アンジー「うおおおおおお! 燃えろアンジーの運・命・力!」
アンジー「最高に高めたアンジーのフィールで、最強の神を召喚してあげるよー!」バチバチッ!
最原「ん!? なんだ!? 気のせいか!? アンジーさんの回りに雷霆が……!」
アンジー「いでよ! 神様ァーーーッ!」バチバチバチバチッ!
ドカァァァンッ!
最原「い、一体何が……!」
234: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 23:10:47.64 ID:b7XR3yGo0
手塚●虫「……」
最原「マンガの神様を召喚してるーーーッ!?」ガビーンッ!
アンジー「そ、そんな……まさか……」ガタガタ
アンジー「千載一遇のチャンスだったのにィ! 人違い、いや神違いするなんてぇ!」ダァンッ
手塚●虫「……?」
アンジー「あ、うん。すみませんでした。もう帰っていいです……」シュン
手塚●虫「……」バイバイ
最原「ああっ、待っ……! 大丈夫! 白銀さんに限ってはその神様で大丈夫!」
最原「むしろ超元気になるから帰さないで! ねえ!? アンジーさーーーん!?」
最原「マンガの神様を召喚してるーーーッ!?」ガビーンッ!
アンジー「そ、そんな……まさか……」ガタガタ
アンジー「千載一遇のチャンスだったのにィ! 人違い、いや神違いするなんてぇ!」ダァンッ
手塚●虫「……?」
アンジー「あ、うん。すみませんでした。もう帰っていいです……」シュン
手塚●虫「……」バイバイ
最原「ああっ、待っ……! 大丈夫! 白銀さんに限ってはその神様で大丈夫!」
最原「むしろ超元気になるから帰さないで! ねえ!? アンジーさーーーん!?」
235: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 23:19:18.64 ID:b7XR3yGo0
最原「い、いなくなってる! どこから来たのかも不明だけど、どこへ消えたのかもまた不明なんだね!」キョロキョロ
アンジー「しゅ……終一……ごめん、アンジーは……アンジーは……!」
アンジー「つむぎを助けたかったのに……!」
最原「アンジーさん……」
最原「……気持ちだけで充分だよ。大丈夫、きっと治るから」
アンジー「……」
アンジー「くよくよするのはらしくなかったねー」
アンジー「その言葉、信じてみるよー! アンジーの神様も信じろって言ってるからねー!」キラキラ
最原「……はは」
最原(やり方はいつだって斜め上だけど、アンジーさんの気持ちは本物だ)
最原(……暴走さえしなければ、ただの明るい女の子だな)
アンジー「しゅ……終一……ごめん、アンジーは……アンジーは……!」
アンジー「つむぎを助けたかったのに……!」
最原「アンジーさん……」
最原「……気持ちだけで充分だよ。大丈夫、きっと治るから」
アンジー「……」
アンジー「くよくよするのはらしくなかったねー」
アンジー「その言葉、信じてみるよー! アンジーの神様も信じろって言ってるからねー!」キラキラ
最原「……はは」
最原(やり方はいつだって斜め上だけど、アンジーさんの気持ちは本物だ)
最原(……暴走さえしなければ、ただの明るい女の子だな)
236: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/08(月) 23:25:47.87 ID:b7XR3yGo0
寄宿舎周辺
王馬「ゴン太ァ! あっちだァ! 今あっちに行ったのがチラッと見えた! 絶対に逃がすなよ!」
獄原「うんっ! ごめん、ちょっと痛いかもしれないけど本気で行くよ!」ザッ
最原「あ、あれ。二人とも、何してるの?」
王馬「最原ちゃん! 驚かないで聞いてほしいんだ!」
最原「?」
王馬「さっきそこをマンガの神様っぽい人が通り過ぎて行ったのを見たんだよッ!」ズギャァァァン!
最原(こっちに来てたのかーーーッ!)ガビーンッ!
王馬「百田ちゃんや天海ちゃんにも報告したのに『嘘だろ』って一蹴されちゃったけど、本当に見たんだ!」
王馬「アイツを捕まえれば、白銀ちゃんが元気になること間違いなしだよ!」
獄原「ご、ごめん王馬くん! それっぽい影は見つけたけど、全然追いつけないよ!」
王馬「何やってんだ筋肉ダルマァ! もういい、俺自ら出る!」ザッ
最原「……は、はは……」
最原「普通に仲良くもできるんだな、あの二人」
最原「……いや、そうか。平和、だったんだもんな。この世界」
最原「……」
王馬「ゴン太ァ! あっちだァ! 今あっちに行ったのがチラッと見えた! 絶対に逃がすなよ!」
獄原「うんっ! ごめん、ちょっと痛いかもしれないけど本気で行くよ!」ザッ
最原「あ、あれ。二人とも、何してるの?」
王馬「最原ちゃん! 驚かないで聞いてほしいんだ!」
最原「?」
王馬「さっきそこをマンガの神様っぽい人が通り過ぎて行ったのを見たんだよッ!」ズギャァァァン!
最原(こっちに来てたのかーーーッ!)ガビーンッ!
王馬「百田ちゃんや天海ちゃんにも報告したのに『嘘だろ』って一蹴されちゃったけど、本当に見たんだ!」
王馬「アイツを捕まえれば、白銀ちゃんが元気になること間違いなしだよ!」
獄原「ご、ごめん王馬くん! それっぽい影は見つけたけど、全然追いつけないよ!」
王馬「何やってんだ筋肉ダルマァ! もういい、俺自ら出る!」ザッ
最原「……は、はは……」
最原「普通に仲良くもできるんだな、あの二人」
最原「……いや、そうか。平和、だったんだもんな。この世界」
最原「……」
242: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 11:26:23.82 ID:WwWr8zFT0
東条の部屋(簡易医務室)の前
東条「……どうしてこんなになるまで耐えていたのかしら」
最原(ん。東条さんの声だ)
東条「もっと早めに相談してくれていれば、こんなことには……」
東条「ここまで酷い状況になるには時間があったはずよ。その間、何故誰にも相談しなかったの?」
真宮寺「……最原くんのためかもしれないネ」
最原(あ。真宮寺くんもいるんだ)
東条「最原くんの?」
真宮寺「実は僕はネ、彼女が何らかの病気だってことにはとっくに気付いてたんだヨ」
最原「!」
真宮寺「ついでに、それを誰にもバレないように抱えてたこともネ」
真宮寺「特に最原くんに対しては警戒しきってた」
東条「……あなたに対する説教は後にするとして、何故それが最原くんのためになるの?」
真宮寺「あァ。最原くんを思って、とか最原くんに心配かけさせないためにって意味じゃなくって……」
真宮寺「完全にエゴイズムだヨ。最原くんに『避けられない』ために、とかそういうことだと思う」
真宮寺「あるいは……そうだネ。最原くんに同情されないために、かな?」
最原「……」
真宮寺「事情はまったくわからないけど、彼女の歪んだ気持ちはとても美しいヨ!」
真宮寺「最原くんのことを深く愛しているくせ、最原くんに愛されることを凄まじく嫌がってるような……!」
東条「出てって」
ドカッ
真宮寺「あァん」ゴロンッ
最原「け、蹴り出された!」ガビーンッ!
東条「……どうしてこんなになるまで耐えていたのかしら」
最原(ん。東条さんの声だ)
東条「もっと早めに相談してくれていれば、こんなことには……」
東条「ここまで酷い状況になるには時間があったはずよ。その間、何故誰にも相談しなかったの?」
真宮寺「……最原くんのためかもしれないネ」
最原(あ。真宮寺くんもいるんだ)
東条「最原くんの?」
真宮寺「実は僕はネ、彼女が何らかの病気だってことにはとっくに気付いてたんだヨ」
最原「!」
真宮寺「ついでに、それを誰にもバレないように抱えてたこともネ」
真宮寺「特に最原くんに対しては警戒しきってた」
東条「……あなたに対する説教は後にするとして、何故それが最原くんのためになるの?」
真宮寺「あァ。最原くんを思って、とか最原くんに心配かけさせないためにって意味じゃなくって……」
真宮寺「完全にエゴイズムだヨ。最原くんに『避けられない』ために、とかそういうことだと思う」
真宮寺「あるいは……そうだネ。最原くんに同情されないために、かな?」
最原「……」
真宮寺「事情はまったくわからないけど、彼女の歪んだ気持ちはとても美しいヨ!」
真宮寺「最原くんのことを深く愛しているくせ、最原くんに愛されることを凄まじく嫌がってるような……!」
東条「出てって」
ドカッ
真宮寺「あァん」ゴロンッ
最原「け、蹴り出された!」ガビーンッ!
243: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 11:36:57.23 ID:WwWr8zFT0
真宮寺「おや? 最原くん、盗み聞きとは感心しないネ」
最原「医務室で騒ぐのとどっこいどっこいじゃないかな……」
真宮寺「……キミ、彼女に何したんだい?」
最原「え?」
真宮寺「余程のことがないと『愛してる人に愛されたくない』なんて歪んだ情欲、持たないと思うんだけど」
最原「……」
真宮寺「……ああ。無粋だったネ。ごめん、言いたくないならいいんだヨ」
真宮寺「ただ、もしかしたら彼女をそこまで歪めてしまった感情の正体は」
真宮寺「罪悪感、かもネ?」
ズキンッ!
最原「ッ!」
最原(……何か、思い出せそうな気がする……!)
最原(あともうちょっとな気がするんだけど!)
真宮寺「……ククク。美しい。彼女はとても……でも……」
真宮寺「流石に他人の愛する人を奪うのはマナー違反かな」
最原「えっ?」
真宮寺「……じゃ、僕は退散するヨ。東条さんに嫌われてしまったようだしネ」
スタスタスタ
最原(真宮寺くん……)
最原(……基本的に彼の行動理念は『誰かのため』、なんだよな)
最原(理解はまったくできないけど、ちょっとは共感できる)
最原(……理解できないだけで、彼も間違いなく仲間だった)
最原(ゲームに乗るんじゃなくって、一緒に戦ってほしかったな……)
最原「医務室で騒ぐのとどっこいどっこいじゃないかな……」
真宮寺「……キミ、彼女に何したんだい?」
最原「え?」
真宮寺「余程のことがないと『愛してる人に愛されたくない』なんて歪んだ情欲、持たないと思うんだけど」
最原「……」
真宮寺「……ああ。無粋だったネ。ごめん、言いたくないならいいんだヨ」
真宮寺「ただ、もしかしたら彼女をそこまで歪めてしまった感情の正体は」
真宮寺「罪悪感、かもネ?」
ズキンッ!
最原「ッ!」
最原(……何か、思い出せそうな気がする……!)
最原(あともうちょっとな気がするんだけど!)
真宮寺「……ククク。美しい。彼女はとても……でも……」
真宮寺「流石に他人の愛する人を奪うのはマナー違反かな」
最原「えっ?」
真宮寺「……じゃ、僕は退散するヨ。東条さんに嫌われてしまったようだしネ」
スタスタスタ
最原(真宮寺くん……)
最原(……基本的に彼の行動理念は『誰かのため』、なんだよな)
最原(理解はまったくできないけど、ちょっとは共感できる)
最原(……理解できないだけで、彼も間違いなく仲間だった)
最原(ゲームに乗るんじゃなくって、一緒に戦ってほしかったな……)
244: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 11:53:03.28 ID:WwWr8zFT0
ドタドタドタッ
入間「おいババァ! 注文の品を届けにきてやったぜ!」
最原「え? 入間さん?」
東条「あら。早いのね」
入間「この程度のオモチャ、作るのに時間かからねぇってーの!」
入間「じゃ、俺様はもう行くぜ! ラストオーダーだからこれ以上の注文はナシにしとけよ!」
ドタドタドタッ
最原「さっき作ってた発明、かな? なにそれ」
東条「ナースコールよ。まあ、簡単な通信機だけど」
最原「ナースコール?」
東条「ベッドの傍に置いておけば、何かあったときにいつでも駆けつけることができるわ」
最原(実質上の東条コールだな……)
東条「ごめんなさい。私は結局、ただのメイド。対症療法くらいしか、やれることはないわ」
東条「それでも……頼ってほしいの。仲間が辛い目にあっているのに、何もしないなんて耐えられない」
最原「……」
最原(やっぱり頼りになる。能力云々じゃなくって、この責任感が東条さんらしさだ)
最原(頼りにしないわけがないよ)
最原(……頼りにしてない、はずがないじゃないか)
入間「おいババァ! 注文の品を届けにきてやったぜ!」
最原「え? 入間さん?」
東条「あら。早いのね」
入間「この程度のオモチャ、作るのに時間かからねぇってーの!」
入間「じゃ、俺様はもう行くぜ! ラストオーダーだからこれ以上の注文はナシにしとけよ!」
ドタドタドタッ
最原「さっき作ってた発明、かな? なにそれ」
東条「ナースコールよ。まあ、簡単な通信機だけど」
最原「ナースコール?」
東条「ベッドの傍に置いておけば、何かあったときにいつでも駆けつけることができるわ」
最原(実質上の東条コールだな……)
東条「ごめんなさい。私は結局、ただのメイド。対症療法くらいしか、やれることはないわ」
東条「それでも……頼ってほしいの。仲間が辛い目にあっているのに、何もしないなんて耐えられない」
最原「……」
最原(やっぱり頼りになる。能力云々じゃなくって、この責任感が東条さんらしさだ)
最原(頼りにしないわけがないよ)
最原(……頼りにしてない、はずがないじゃないか)
245: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 12:19:37.09 ID:WwWr8zFT0
最原(東条さんは調べることがあるとかで、図書室へと向かってしまった)
最原(何かあったらコールできるから問題はない)
最原(……)
最原「白銀さん」
最原(僕の目の前では、ベッドで寝ている白銀さんがいる)
最原(ここまで来れば、アンジーさんのような色覚を持ってなくてもわかった)
最原(確かに死相が出ている。見ているだけで胸が締め付けられるような、酷い顔色だ)
最原(僕が瞬きしている一瞬で死んでしまうような危うさに満ちていた)
最原「なんでこんなことを……」
最原(と、言ってみたものの、僕は彼女がこうする理由を知っているような気がする)
最原(罪悪感か……確か僕は最後の学級裁判で、彼女に何かを訊いたはずなんだけど……!)
赤松「……あの、最原くん」
最原「ん?」
赤松「……大丈夫? 白銀さんもだけど、キミも酷い顔してるよ?」
最原「赤松さん。キミもお見舞い?」
赤松「うん。やっぱり気になってさ」
赤松「……」
赤松「質問して、いい? ただの興味本位なんだけどさ」
最原「え?」
最原(何かあったらコールできるから問題はない)
最原(……)
最原「白銀さん」
最原(僕の目の前では、ベッドで寝ている白銀さんがいる)
最原(ここまで来れば、アンジーさんのような色覚を持ってなくてもわかった)
最原(確かに死相が出ている。見ているだけで胸が締め付けられるような、酷い顔色だ)
最原(僕が瞬きしている一瞬で死んでしまうような危うさに満ちていた)
最原「なんでこんなことを……」
最原(と、言ってみたものの、僕は彼女がこうする理由を知っているような気がする)
最原(罪悪感か……確か僕は最後の学級裁判で、彼女に何かを訊いたはずなんだけど……!)
赤松「……あの、最原くん」
最原「ん?」
赤松「……大丈夫? 白銀さんもだけど、キミも酷い顔してるよ?」
最原「赤松さん。キミもお見舞い?」
赤松「うん。やっぱり気になってさ」
赤松「……」
赤松「質問して、いい? ただの興味本位なんだけどさ」
最原「え?」
246: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 12:23:54.13 ID:WwWr8zFT0
赤松「キミにとって、白銀さんって何?」
最原「……」
最原「なんだろう?」
最原「……」
最原「なんだろう?」
248: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 15:19:10.87 ID:WwWr8zFT0
マンガの神様を探せ! 嘘吐きロボット昆虫博士の珍道中!
キーボ「……何故ボクがこんなことを」←通りすがりで無理やり巻き込まれた
王馬「お前は白銀ちゃんが死んでもいいって言うんだね。わかってたけどやっぱりロボットは冷たいよ」
キーボ「訴えますよ」
獄原「二人とも! 二人とも! 捕まえることはできなかったけど、サイン色紙を貰えたよ!」
獄原「ちゃんと名前も白銀つむぎにしてもらったし、もう大丈夫!」
王馬「本人と比べたらグレードは落ちるが、でかしたぞゴン太ァ! 鉄屑大臣とは大違いだ!」
キーボ「訴えますよ」
王馬「にしし。これで白銀ちゃんも元気に……」
色紙『うつし世はゆめ よるの夢こそまこと』
王馬「江戸川乱歩じゃねーかふざけんなッ! クソッ!」バシーンッ!
獄原「そ、そんな。人違いだったの……?」ガタガタ
キーボ「待って。江戸川乱歩でも充分凄くないですか!?」ガビーンッ!
一応持っていくことにはなった
キーボ「……何故ボクがこんなことを」←通りすがりで無理やり巻き込まれた
王馬「お前は白銀ちゃんが死んでもいいって言うんだね。わかってたけどやっぱりロボットは冷たいよ」
キーボ「訴えますよ」
獄原「二人とも! 二人とも! 捕まえることはできなかったけど、サイン色紙を貰えたよ!」
獄原「ちゃんと名前も白銀つむぎにしてもらったし、もう大丈夫!」
王馬「本人と比べたらグレードは落ちるが、でかしたぞゴン太ァ! 鉄屑大臣とは大違いだ!」
キーボ「訴えますよ」
王馬「にしし。これで白銀ちゃんも元気に……」
色紙『うつし世はゆめ よるの夢こそまこと』
王馬「江戸川乱歩じゃねーかふざけんなッ! クソッ!」バシーンッ!
獄原「そ、そんな。人違いだったの……?」ガタガタ
キーボ「待って。江戸川乱歩でも充分凄くないですか!?」ガビーンッ!
一応持っていくことにはなった
249: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 15:30:49.10 ID:WwWr8zFT0
医務室
赤松「……うーん、なんか複雑だね。スッキリスッパリ『好きな人だよ』とか単純に言ってくれればいいのに」
最原「ちょっと前なら、そう言えたんだけどさ」
最原「一応、恋人同士だったから」
赤松「あ、やっぱりそうだったんだ」
最原「……最後の最後で思いっきり振られたんだけどね。酷いシチュエーションでさ」
赤松「振られたの!? 振ったんならわかるけど!」
最原「それどういう意味?」ズーン
赤松「なんか女の子を大量に泣かせてそう。ド変態だし」
最原(赤松さんまで僕をこの扱いかよッ!)ガビーンッ!
赤松「……うーん。でも信じられないな」
赤松「白銀さん、最原くんのこと大好きって感じ、隠しもしてなかったし」
赤松「昨日もさ」
最原「……そうだね」
赤松「何か誤解があったんじゃない?」
最原「……どうだろう」
赤松「……うーん、なんか複雑だね。スッキリスッパリ『好きな人だよ』とか単純に言ってくれればいいのに」
最原「ちょっと前なら、そう言えたんだけどさ」
最原「一応、恋人同士だったから」
赤松「あ、やっぱりそうだったんだ」
最原「……最後の最後で思いっきり振られたんだけどね。酷いシチュエーションでさ」
赤松「振られたの!? 振ったんならわかるけど!」
最原「それどういう意味?」ズーン
赤松「なんか女の子を大量に泣かせてそう。ド変態だし」
最原(赤松さんまで僕をこの扱いかよッ!)ガビーンッ!
赤松「……うーん。でも信じられないな」
赤松「白銀さん、最原くんのこと大好きって感じ、隠しもしてなかったし」
赤松「昨日もさ」
最原「……そうだね」
赤松「何か誤解があったんじゃない?」
最原「……どうだろう」
250: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 15:37:27.18 ID:WwWr8zFT0
赤松「ねえ。もっと聞きたいな。最原くんと白銀さんのこと」
赤松「どこで会ったの? 告白はどっちから? ねえ!」ワクワク
最原「……元気づけようとしてる?」
赤松「え?」ドキリ
最原「優しいな、赤松さんは」
最原「前向きだし前のめりだし。わかりやすい」
赤松「……最原くんは鋭すぎて怖いよ。元気づける気失せた」
最原「ええっ!?」ガーンッ!
赤松「……嘘だけどね!」
最原「お、王馬くんみたいなことを……」
赤松「……で。教えてくれないの?」
最原「いいよ。つまらない話だと思うけど」
最原(核心のあたりはボヤかそう。信じてくれないだろうし)
赤松「どこで会ったの? 告白はどっちから? ねえ!」ワクワク
最原「……元気づけようとしてる?」
赤松「え?」ドキリ
最原「優しいな、赤松さんは」
最原「前向きだし前のめりだし。わかりやすい」
赤松「……最原くんは鋭すぎて怖いよ。元気づける気失せた」
最原「ええっ!?」ガーンッ!
赤松「……嘘だけどね!」
最原「お、王馬くんみたいなことを……」
赤松「……で。教えてくれないの?」
最原「いいよ。つまらない話だと思うけど」
最原(核心のあたりはボヤかそう。信じてくれないだろうし)
251: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 15:43:24.16 ID:WwWr8zFT0
最原「僕の推理で、大事な人を追い詰めて死なせちゃったことがあってさ」
赤松「つまらない話って言った割には早速ヘヴィな導入だ!」ガビーンッ!
最原「……で、そのとき真っ先に励ましてくれたのは白銀さんってだけの話」
最原「そのときに僕がコロッと落ちた。単純でしょ」
赤松「……」
最原「……で、僕から告白して、恋人っぽいこと色々して……」
最原「最終的に物凄い酷いこと言われて、まあ……実質上そこで別れたことになるのかな」
赤松「白銀さんが? どんな酷いこと言ったの?」
最原「全部"嘘"だって」
赤松「え」
最原「これ以上は思い出したくないな」
赤松「……」
赤松「つまらない話って言った割には早速ヘヴィな導入だ!」ガビーンッ!
最原「……で、そのとき真っ先に励ましてくれたのは白銀さんってだけの話」
最原「そのときに僕がコロッと落ちた。単純でしょ」
赤松「……」
最原「……で、僕から告白して、恋人っぽいこと色々して……」
最原「最終的に物凄い酷いこと言われて、まあ……実質上そこで別れたことになるのかな」
赤松「白銀さんが? どんな酷いこと言ったの?」
最原「全部"嘘"だって」
赤松「え」
最原「これ以上は思い出したくないな」
赤松「……」
252: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 15:52:50.66 ID:WwWr8zFT0
赤松「本当は嫌いだった、とか言われたの?」
最原「それはもちろん――」
最原(あれっ)
最原「……」
最原「……そういえば言われてないな? 僕の記憶にある限り、だけど」
赤松「最原くん、やっぱり勘違いしてたんじゃない?」
最原「あ、あれ……?」
最原「……ああ、そうか。白銀さん、本性を現したときでさえ、僕のことを嫌いって言ってなかったんだな」
最原「だから信じようって気になったのかも」
赤松「……白銀さんが起きてみたらちゃんと確認してみた方がいいよ」
赤松「小さい矛盾でも、突き詰めれば意外な真相が眠ってたりするかもよ?」
最原「探偵みたいなこと言うね……」
最原「……」
最原「赤松さん」
赤松「ん?」
最原(前の世界の分も含めて……今のキミには知りようがないだろうけど)
最原「ありがとう。何か吹っ切れたみたいだ」
赤松「……うん! よかった!」
最原「それはもちろん――」
最原(あれっ)
最原「……」
最原「……そういえば言われてないな? 僕の記憶にある限り、だけど」
赤松「最原くん、やっぱり勘違いしてたんじゃない?」
最原「あ、あれ……?」
最原「……ああ、そうか。白銀さん、本性を現したときでさえ、僕のことを嫌いって言ってなかったんだな」
最原「だから信じようって気になったのかも」
赤松「……白銀さんが起きてみたらちゃんと確認してみた方がいいよ」
赤松「小さい矛盾でも、突き詰めれば意外な真相が眠ってたりするかもよ?」
最原「探偵みたいなこと言うね……」
最原「……」
最原「赤松さん」
赤松「ん?」
最原(前の世界の分も含めて……今のキミには知りようがないだろうけど)
最原「ありがとう。何か吹っ切れたみたいだ」
赤松「……うん! よかった!」
253: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 16:10:05.19 ID:WwWr8zFT0
最原(赤松さんは『白銀さんが起きたときのためにCDいくつか見繕ってくるね』と言い残して去って行った)
最原(……みんな形は違うけど、白銀さんのことを心配してる)
最原(でも彼女を助ける手がかりは、特に見つからない)
最原(……)
最原「モノクマ」
モノクマ「呼んだ!?」ボヨヨーンッ
最原「なんで彼女が彼女自身にウイルスを投与したのかはわからないんだよな?」
モノクマ「わからないよ。嘘じゃない」
最原「……じゃあ彼女の最終目的とか、そういうのも聞かされてない?」
モノクマ「あ、それは聞かされてるよ」
最原「なんて言ってた?」
モノクマ「それはね――」
白銀「モノクマ。黙って」
モノクマ「ッ!」ガチッ
最原「……!」
最原(迂闊だった。何もよりにもよって医務室で訊ねることなかったじゃないか!)
最原「白銀さん! 起きたの!?」
白銀「起きてたんだよ。赤松さんとの話の途中から……!」
最原(……みんな形は違うけど、白銀さんのことを心配してる)
最原(でも彼女を助ける手がかりは、特に見つからない)
最原(……)
最原「モノクマ」
モノクマ「呼んだ!?」ボヨヨーンッ
最原「なんで彼女が彼女自身にウイルスを投与したのかはわからないんだよな?」
モノクマ「わからないよ。嘘じゃない」
最原「……じゃあ彼女の最終目的とか、そういうのも聞かされてない?」
モノクマ「あ、それは聞かされてるよ」
最原「なんて言ってた?」
モノクマ「それはね――」
白銀「モノクマ。黙って」
モノクマ「ッ!」ガチッ
最原「……!」
最原(迂闊だった。何もよりにもよって医務室で訊ねることなかったじゃないか!)
最原「白銀さん! 起きたの!?」
白銀「起きてたんだよ。赤松さんとの話の途中から……!」
254: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 16:20:14.93 ID:WwWr8zFT0
白銀「は、ははははは! そう! 今更ながらようやくわかったよ!」
白銀「私、あそこでは徹底的に悪役を演じたつもりで!」
白銀「最原くんのことも全力で傷つけたつもりだったのに!」
白銀「なんで最後の最後であんな結末になっちゃったのか!」
最原(あんな結末?)
白銀「そっかそっか……はははっ! 言い忘れちゃってたね、あの場ではさッ!」
白銀「じゃあ今言ってあげる! 私は最原くんのことなんて……うっ」
白銀「げほっ……!」
ボタタタッ
最原「白銀さんっ!」
最原(あのときの百田くんのように、口からたくさんの血が……!)
最原「ダメだ! 無理しないでよ! もう喋らないで!」
白銀「げほっげほっ……さ、最原くんのことなんて……かっ……!」
ボタボタッ
最原「白銀さんッ!」
白銀「私、あそこでは徹底的に悪役を演じたつもりで!」
白銀「最原くんのことも全力で傷つけたつもりだったのに!」
白銀「なんで最後の最後であんな結末になっちゃったのか!」
最原(あんな結末?)
白銀「そっかそっか……はははっ! 言い忘れちゃってたね、あの場ではさッ!」
白銀「じゃあ今言ってあげる! 私は最原くんのことなんて……うっ」
白銀「げほっ……!」
ボタタタッ
最原「白銀さんっ!」
最原(あのときの百田くんのように、口からたくさんの血が……!)
最原「ダメだ! 無理しないでよ! もう喋らないで!」
白銀「げほっげほっ……さ、最原くんのことなんて……かっ……!」
ボタボタッ
最原「白銀さんッ!」
255: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 16:29:07.21 ID:WwWr8zFT0
白銀「大嫌い……嫌い、嫌い嫌い」
白銀「昨日言ったことも、前の世界で言ったことも全部嘘」
白銀「だからもう信じないで」
白銀「全部嘘だったから、私のことを信じないでよっ……!」
最原「……」
最原「それは無理だ。絶っっっ対に!」
白銀「ッ!」
最原「だってキミ、凄く辛そうだから!」
白銀「……病気なんだから当たりまえでしょ」
最原「違う! 心も辛そうだ!」
最原「自分で気付いてないの!? さっきからキミ、泣いてるんだよッ!」
白銀「は?」
白銀「昨日言ったことも、前の世界で言ったことも全部嘘」
白銀「だからもう信じないで」
白銀「全部嘘だったから、私のことを信じないでよっ……!」
最原「……」
最原「それは無理だ。絶っっっ対に!」
白銀「ッ!」
最原「だってキミ、凄く辛そうだから!」
白銀「……病気なんだから当たりまえでしょ」
最原「違う! 心も辛そうだ!」
最原「自分で気付いてないの!? さっきからキミ、泣いてるんだよッ!」
白銀「は?」
256: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 16:35:49.03 ID:WwWr8zFT0
白銀「……」ポロポロ
白銀「……あ、嘘。やだ。やだ、止まって……」ポロポロ
白銀「いや……辛くなんてない! 辛くなんかないから……!」ポロポロ
白銀「だって、私、ダンガンロンパが大好きで……みんなが死ぬ様を見るのが楽しくて楽しくて……!」
白銀「しゅ、首謀者なんだから、人を騙して当たりまえで……!」
最原「白銀さん……!」
白銀「い、いや……そんな目で見ないで……私を憐れまないでよッ!」
最原「キミって本当は――」
白銀「ッ! や、やめて! ダメ! それ以上先を言っちゃダメ!」
白銀「……あ、嘘。やだ。やだ、止まって……」ポロポロ
白銀「いや……辛くなんてない! 辛くなんかないから……!」ポロポロ
白銀「だって、私、ダンガンロンパが大好きで……みんなが死ぬ様を見るのが楽しくて楽しくて……!」
白銀「しゅ、首謀者なんだから、人を騙して当たりまえで……!」
最原「白銀さん……!」
白銀「い、いや……そんな目で見ないで……私を憐れまないでよッ!」
最原「キミって本当は――」
白銀「ッ! や、やめて! ダメ! それ以上先を言っちゃダメ!」
257: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 16:44:16.90 ID:WwWr8zFT0
最原「みんなを殺したこと、後悔してたんじゃない?」
白銀「あ、ああ……!」ガタガタ
最原「……ん? このセリフ、前もどこかで……」
最原「……」
ズキンッ!
最原「……ッ!」
最原(何かが……見える……!)
白銀『はは。バレちゃってた?』
白銀『……もうどうせ、誰も見てないからいいか』
白銀『いいよ。キミの勝ち。最後くらい、首謀者じゃなくって、私の本音を教えてあげる』
白銀「だ、ダメ! 思い出さないで! いや! いやあ!」
白銀「せっかくのチャンスだと思ったのに! 今度こそ結末を変えられたのに!」
最原「……そうか、この世界は……!」
白銀「やめてえええええっ!」
白銀「あ、ああ……!」ガタガタ
最原「……ん? このセリフ、前もどこかで……」
最原「……」
ズキンッ!
最原「……ッ!」
最原(何かが……見える……!)
白銀『はは。バレちゃってた?』
白銀『……もうどうせ、誰も見てないからいいか』
白銀『いいよ。キミの勝ち。最後くらい、首謀者じゃなくって、私の本音を教えてあげる』
白銀「だ、ダメ! 思い出さないで! いや! いやあ!」
白銀「せっかくのチャンスだと思ったのに! 今度こそ結末を変えられたのに!」
最原「……そうか、この世界は……!」
白銀「やめてえええええっ!」
260: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 17:48:20.21 ID:WwWr8zFT0
あの世界の真相 最後の投票後
夢野「白銀が……後悔してた?」
最原「ねえ。どうせ最後だしさ。教えてくれてもいいんじゃない?」
最原「裁判後のクロの独白だって、ダンガンロンパの醍醐味でしょ?」
白銀「……」
白銀「はは。バレちゃってた?」
白銀「……もうどうせ、誰も見てないからいいか」
白銀「いいよ。キミの勝ち。最後くらい、首謀者じゃなくって、私の本音を教えてあげる」
白銀「最初はさ、本当に楽しかったんだよ? 大好きなダンガンロンパの首謀者になれてさ」
白銀「百田くんにウイルスを投与したり、天海くんを殺したり、赤松さんが私のせいで処刑されたりさ」
春川「……最悪だね」
白銀「だって首謀者だもん。最悪で当然」
白銀「……でも、まあ。途中からはそうでもなくなってきた」
白銀「ていうか苦痛になってきたんだけどね」
白銀「最原くんと付き合いだしてから、かな?」
夢野「白銀が……後悔してた?」
最原「ねえ。どうせ最後だしさ。教えてくれてもいいんじゃない?」
最原「裁判後のクロの独白だって、ダンガンロンパの醍醐味でしょ?」
白銀「……」
白銀「はは。バレちゃってた?」
白銀「……もうどうせ、誰も見てないからいいか」
白銀「いいよ。キミの勝ち。最後くらい、首謀者じゃなくって、私の本音を教えてあげる」
白銀「最初はさ、本当に楽しかったんだよ? 大好きなダンガンロンパの首謀者になれてさ」
白銀「百田くんにウイルスを投与したり、天海くんを殺したり、赤松さんが私のせいで処刑されたりさ」
春川「……最悪だね」
白銀「だって首謀者だもん。最悪で当然」
白銀「……でも、まあ。途中からはそうでもなくなってきた」
白銀「ていうか苦痛になってきたんだけどね」
白銀「最原くんと付き合いだしてから、かな?」
261: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 17:58:07.57 ID:WwWr8zFT0
白銀「なんか、感情移入とかそんなレベルじゃなくなってきてさ」
白銀「最原くんが悲しいと、私も凄く悲しくなるし」
白銀「……仲間のことも、なんか大事に思えてきたしさ」
白銀「一緒にいて情が移っちゃったのかな?」
白銀「首謀者としての自分と、才囚学園のみんなと仲間でいる自分で板挟みになっちゃって」
白銀「で、なーんか生きてることも段々イヤになってきて……」
白銀「でも納得できた。だって最終的に、首謀者はおしおきされて死ぬんだもん」
白銀「最後の最後で残酷に死ねる。そうすれば死んでいった仲間たちに償いができる」
白銀「ついでにそのとき、最原くんや他のみんなに嫌われて、同情の余地のない怪物になっちゃえばさ……」
白銀「誰も悲しまない。引きずらない。でも悪い夢として忘れられない」
白銀「……わかるかな。もしも、この最後の学級裁判で、全部が私の思惑通りになっていたらどうなってた?」
最原「うん。気付いた。少なくともこの場にいる全員は『死なない』んだ」
春川「……ああ。そうか。犠牲になっても超高校級の生存者になるだけ、だから……」
夢野「白銀の計画では、この場にいるウチらは全員死ななかった……!?」
白銀「この場では。私を除いて、ね。私だけは本当に処刑される予定だった」
白銀「悪役だもん。当然でしょ?」
最原「……」
白銀「最原くんが悲しいと、私も凄く悲しくなるし」
白銀「……仲間のことも、なんか大事に思えてきたしさ」
白銀「一緒にいて情が移っちゃったのかな?」
白銀「首謀者としての自分と、才囚学園のみんなと仲間でいる自分で板挟みになっちゃって」
白銀「で、なーんか生きてることも段々イヤになってきて……」
白銀「でも納得できた。だって最終的に、首謀者はおしおきされて死ぬんだもん」
白銀「最後の最後で残酷に死ねる。そうすれば死んでいった仲間たちに償いができる」
白銀「ついでにそのとき、最原くんや他のみんなに嫌われて、同情の余地のない怪物になっちゃえばさ……」
白銀「誰も悲しまない。引きずらない。でも悪い夢として忘れられない」
白銀「……わかるかな。もしも、この最後の学級裁判で、全部が私の思惑通りになっていたらどうなってた?」
最原「うん。気付いた。少なくともこの場にいる全員は『死なない』んだ」
春川「……ああ。そうか。犠牲になっても超高校級の生存者になるだけ、だから……」
夢野「白銀の計画では、この場にいるウチらは全員死ななかった……!?」
白銀「この場では。私を除いて、ね。私だけは本当に処刑される予定だった」
白銀「悪役だもん。当然でしょ?」
最原「……」
262: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 18:09:00.86 ID:WwWr8zFT0
最原「……そんなのダメだ」
白銀「ん?」
最原「……なんで白銀さんまで投票を放棄したの?」
最原「首謀者役なら、絶望が勝つように……自分が生き残るように、投票しなきゃダメでしょ?」
最原「僕は……キミが生き残るのならいいかって、そう思えたのに……!」
最原「なんでっ! 投票を放棄したんだよッ!」
白銀「ダンガンロンパのため。希望の勝利のため……」
白銀「……ふふ。ごめん。クセでさ。まだ首謀者としての言動が抜けないな」
白銀「本音はさ、さっき言った通り」
白銀「私たち、仲間だったじゃない?」ニコリ
最原「……!」
白銀「バカだなぁ、最原くん。まだ私のことが好きなの?」
白銀「あそこまで酷いこと言われたのにさ……」
最原「全部が嘘じゃなかった。だから……!」
白銀「そもそも、キミが私を好きになったのは、赤松さんが死んだことがきっかけだよ?」
白銀「酷いマッチポンプだと思わない?」
最原「そんなこと関係ないんだ! もう、そんなことッ!」
白銀「……バカな人。本当に」
白銀「ん?」
最原「……なんで白銀さんまで投票を放棄したの?」
最原「首謀者役なら、絶望が勝つように……自分が生き残るように、投票しなきゃダメでしょ?」
最原「僕は……キミが生き残るのならいいかって、そう思えたのに……!」
最原「なんでっ! 投票を放棄したんだよッ!」
白銀「ダンガンロンパのため。希望の勝利のため……」
白銀「……ふふ。ごめん。クセでさ。まだ首謀者としての言動が抜けないな」
白銀「本音はさ、さっき言った通り」
白銀「私たち、仲間だったじゃない?」ニコリ
最原「……!」
白銀「バカだなぁ、最原くん。まだ私のことが好きなの?」
白銀「あそこまで酷いこと言われたのにさ……」
最原「全部が嘘じゃなかった。だから……!」
白銀「そもそも、キミが私を好きになったのは、赤松さんが死んだことがきっかけだよ?」
白銀「酷いマッチポンプだと思わない?」
最原「そんなこと関係ないんだ! もう、そんなことッ!」
白銀「……バカな人。本当に」
263: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 18:17:46.81 ID:WwWr8zFT0
白銀「……ああ、でも安心して。あなたたちは死なないから」
夢野「んあ?」
白銀「誰も見てないんだよ? ケジメを付けるために誰かが死ぬんだとしてもさ」
白銀「……全員である必要は、どこにもないよね?」
最原「……」
最原「えっ」
白銀「あははははははっ! 私は首謀者だよ!? ルールなんて破って当たりまえ!」
白銀「最初の学級裁判のときから好き勝手しまくってたじゃない!」
白銀「まあ、そうだな。コロシアイ参加者か、首謀者のどっちかが死なないといけない」
白銀「その二者択一ならさ……私が死ぬのが筋ってものでしょう?」
春川「白銀、あんた……!」
白銀「……モノクマ。ごめんね。こんな中途半端な首謀者でさ」
モノクマ「もうどうだっていいよ。これから無職だしさ」ショボーン
モノクマ「あーあ……再就職先、探さないとなぁ……」
モノクマ「……あ、その必要はないんだ。首謀者の方が死ぬのなら、ボクもご一緒しないわけにはいかないしね!」
最原「ま、待ってよ白銀さん!」
白銀「待たない。残念だけどさ。あなたたちの言葉を軽くしないために、誰か最低一人は死なないと。でしょ?」
最原「い、イヤだ。そんなの! 僕はっ……!」
夢野「んあ?」
白銀「誰も見てないんだよ? ケジメを付けるために誰かが死ぬんだとしてもさ」
白銀「……全員である必要は、どこにもないよね?」
最原「……」
最原「えっ」
白銀「あははははははっ! 私は首謀者だよ!? ルールなんて破って当たりまえ!」
白銀「最初の学級裁判のときから好き勝手しまくってたじゃない!」
白銀「まあ、そうだな。コロシアイ参加者か、首謀者のどっちかが死なないといけない」
白銀「その二者択一ならさ……私が死ぬのが筋ってものでしょう?」
春川「白銀、あんた……!」
白銀「……モノクマ。ごめんね。こんな中途半端な首謀者でさ」
モノクマ「もうどうだっていいよ。これから無職だしさ」ショボーン
モノクマ「あーあ……再就職先、探さないとなぁ……」
モノクマ「……あ、その必要はないんだ。首謀者の方が死ぬのなら、ボクもご一緒しないわけにはいかないしね!」
最原「ま、待ってよ白銀さん!」
白銀「待たない。残念だけどさ。あなたたちの言葉を軽くしないために、誰か最低一人は死なないと。でしょ?」
最原「い、イヤだ。そんなの! 僕はっ……!」
264: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 18:24:59.04 ID:WwWr8zFT0
白銀「ありがとう。怪物でもなく、首謀者でもなく、最後まで私をただの女の子として見てくれて」
白銀「……ごめんね。江ノ島盾子を完全に模倣できていれば、そんな涙、流させなかったのに……」
最原「白銀さんっ!」
キーボ「コロシアイ参加者三名と、首謀者一名。どちらを破壊しますか?」
白銀「……」
白銀「モノクマ。一緒に来て」
モノクマ「はいはーい」ステステ
キーボ「……」
キーボ「……これが外の世界の意思です。この学園を破壊します」
最原「……ッ!」
白銀「……ごめんね。江ノ島盾子を完全に模倣できていれば、そんな涙、流させなかったのに……」
最原「白銀さんっ!」
キーボ「コロシアイ参加者三名と、首謀者一名。どちらを破壊しますか?」
白銀「……」
白銀「モノクマ。一緒に来て」
モノクマ「はいはーい」ステステ
キーボ「……」
キーボ「……これが外の世界の意思です。この学園を破壊します」
最原「……ッ!」
265: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 18:31:51.25 ID:WwWr8zFT0
モノクマ「どこまで行く?」
白銀「最後くらい派手な場所で死にたいなぁ……」
モノクマ「……ねえ。本当にこれでよかったの?」
白銀「はは! いいに決まってるって!」
白銀「結局、私の思い描いたハッピーエンドに変わりないしね!」
白銀「首謀者が死んで、最後に残ったのはコロシアイ参加者三名!」
白銀「……うん。キーボくんの人格が消えちゃったのは……ちょっと残念だったかな」
モノクマ「それもそうだけどさ」
モノクマ「最原くんと最後に抱き合うとか、チューとかするとか、したかったんじゃないの?」
白銀「……」
白銀「もういい。充分」
白銀「ああ! 最高の新学期だった!」
白銀「最後くらい派手な場所で死にたいなぁ……」
モノクマ「……ねえ。本当にこれでよかったの?」
白銀「はは! いいに決まってるって!」
白銀「結局、私の思い描いたハッピーエンドに変わりないしね!」
白銀「首謀者が死んで、最後に残ったのはコロシアイ参加者三名!」
白銀「……うん。キーボくんの人格が消えちゃったのは……ちょっと残念だったかな」
モノクマ「それもそうだけどさ」
モノクマ「最原くんと最後に抱き合うとか、チューとかするとか、したかったんじゃないの?」
白銀「……」
白銀「もういい。充分」
白銀「ああ! 最高の新学期だった!」
266: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 18:38:57.93 ID:WwWr8zFT0
夢野「……最原……」
最原「……」
夢野「……これでよかった、なんて口が裂けても言えんな」
春川「私個人としては、ざまあみろ、としか言えないんだけど」
夢野「春川ッ!」
春川「……最原。私はさ……アンタの味方だよ」
最原「!」
春川「……好きにやっちゃえば?」ニコリ
夢野「んあ? ……んあー、なるほどな。それも一つの選択肢、か」
夢野「よいぞ? どうせ、そのつもりじゃったしな」
最原「……」
最原「ごめん。二人とも」
最原「……」
夢野「……これでよかった、なんて口が裂けても言えんな」
春川「私個人としては、ざまあみろ、としか言えないんだけど」
夢野「春川ッ!」
春川「……最原。私はさ……アンタの味方だよ」
最原「!」
春川「……好きにやっちゃえば?」ニコリ
夢野「んあ? ……んあー、なるほどな。それも一つの選択肢、か」
夢野「よいぞ? どうせ、そのつもりじゃったしな」
最原「……」
最原「ごめん。二人とも」
267: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 18:50:13.07 ID:WwWr8zFT0
才囚学園の破壊
白銀(こんなフィナーレになるとは思いもしなかったなぁ)
白銀(まさかダンガンロンパそのものが終わっちゃうなんて、びっくり)
白銀(……でも、そっか。誰かが用意したハッピーエンドじゃなくって、自分たちで作った結末か)
白銀(本当、恰好よかったな。最原くん)
モノクマ「……!」ピクリ
白銀「ん? どうかしたの? モノクマ」
モノクマ「……」ヒシッ
白銀「え? なんで急に私の足にまとわりつくの?」
モノクマ「……」
白銀(こんなフィナーレになるとは思いもしなかったなぁ)
白銀(まさかダンガンロンパそのものが終わっちゃうなんて、びっくり)
白銀(……でも、そっか。誰かが用意したハッピーエンドじゃなくって、自分たちで作った結末か)
白銀(本当、恰好よかったな。最原くん)
モノクマ「……!」ピクリ
白銀「ん? どうかしたの? モノクマ」
モノクマ「……」ヒシッ
白銀「え? なんで急に私の足にまとわりつくの?」
モノクマ「……」
268: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 18:54:40.28 ID:WwWr8zFT0
白銀(……やっぱりモノクマも死ぬのは怖いのかな?)
白銀(ま、いいけど。逃げなければどうだって)
白銀(ほら。もうすぐ。私たちの頭上に巨大な瓦礫が……)
モノクマ「……」
モノクマ「死ぬ必要がなくなった」
白銀「えっ」
ドンッ
白銀「きゃっ!?」
グシャッ!
白銀(ま、いいけど。逃げなければどうだって)
白銀(ほら。もうすぐ。私たちの頭上に巨大な瓦礫が……)
モノクマ「……」
モノクマ「死ぬ必要がなくなった」
白銀「えっ」
ドンッ
白銀「きゃっ!?」
グシャッ!
269: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 19:00:53.54 ID:WwWr8zFT0
最原「も、モノクマ! 何考えてるんだよ! 白銀さんの足に纏わりつくなんて!」
モノクマ「これでも最原くんを補助したつもりなの! 白銀さんが途中で気付いて、避けたりしたら大変でしょ?」
モノクマ「……ま。白銀さんが突き飛ばされたら、ボクも一緒に瓦礫を避けられるからってのが本音だけどね!」
最原「ああ……もう、最後まで……!」
白銀「……え」
最原「……は、はは……無事? 白銀さん」
白銀「……さ、最原くん……」
最原「……ああ。ところで、悪いんだけどさ……」
最原「僕もう下半身が潰れちゃったみたい、だから……後は自力で逃げてくれる?」
モノクマ「これでも最原くんを補助したつもりなの! 白銀さんが途中で気付いて、避けたりしたら大変でしょ?」
モノクマ「……ま。白銀さんが突き飛ばされたら、ボクも一緒に瓦礫を避けられるからってのが本音だけどね!」
最原「ああ……もう、最後まで……!」
白銀「……え」
最原「……は、はは……無事? 白銀さん」
白銀「……さ、最原くん……」
最原「……ああ。ところで、悪いんだけどさ……」
最原「僕もう下半身が潰れちゃったみたい、だから……後は自力で逃げてくれる?」
270: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 19:09:46.93 ID:WwWr8zFT0
白銀「……え。え? え? な、なんで……」
白銀「……ヒッ。ち、血が……最原くん、血がたくさん……なんで……っ!」
最原「本当にごめん……助かるんならさ。キミだけが助かってよ」
白銀「い、今すぐ瓦礫をどかすから! ねえ、やめてよこんな冗談!」
最原「いい。もういいよ。いいんだ」
春川「……最原……」
夢野「……」
白銀「あ、ふ、二人とも! た、助けて! 最原くんが……最原くんが、瓦礫に挟まって……!」
白銀「……」
白銀「なんでみんなここにいるの?」
夢野「……設定、なんかじゃない」
白銀「は?」
夢野「ウチは、本当の魔法使いなんじゃ……」
夢野「設定なんかじゃ、ないっ! その証拠に、最原!」
夢野「見ておれ! 白銀は絶対に死なせんぞ!」
白銀「……ね、ねえ。何それ。まさか、まさか……」
春川「死ぬのはコロシアイ参加者の私たちの方。それでいい」
白銀「――ッ!?」
白銀「……ヒッ。ち、血が……最原くん、血がたくさん……なんで……っ!」
最原「本当にごめん……助かるんならさ。キミだけが助かってよ」
白銀「い、今すぐ瓦礫をどかすから! ねえ、やめてよこんな冗談!」
最原「いい。もういいよ。いいんだ」
春川「……最原……」
夢野「……」
白銀「あ、ふ、二人とも! た、助けて! 最原くんが……最原くんが、瓦礫に挟まって……!」
白銀「……」
白銀「なんでみんなここにいるの?」
夢野「……設定、なんかじゃない」
白銀「は?」
夢野「ウチは、本当の魔法使いなんじゃ……」
夢野「設定なんかじゃ、ないっ! その証拠に、最原!」
夢野「見ておれ! 白銀は絶対に死なせんぞ!」
白銀「……ね、ねえ。何それ。まさか、まさか……」
春川「死ぬのはコロシアイ参加者の私たちの方。それでいい」
白銀「――ッ!?」
271: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 19:16:46.44 ID:WwWr8zFT0
春川「……クソヤロー。百田を殺したアンタの指図なんて受けるわけないでしょ」
春川「私の受けた苦しみの百分の一でも味わえば?」
白銀「えっ……や、やめてよ……そんなの……だって!」
白銀「ねえ! そんな必要ないでしょ!? 私が死ねば全部解決で……!」
春川「アンタの命と百田の命を同列に語るなッ!」
白銀「……!」
春川「……死にたければ勝手に死ね。でもここじゃダメ」
春川「私が死なせない」
夢野「意地悪じゃのう」
春川「当然でしょ。悪いんだけど、こう思わないとやってられない」
夢野「んあー……ま、春川の言うことは気にするな」
夢野「ウチは魔法使いとして、お主のことも笑顔にしたいだけじゃからの」
夢野「……最原が最優先じゃが」
最原「ありがとう、夢野さん」
春川「私の受けた苦しみの百分の一でも味わえば?」
白銀「えっ……や、やめてよ……そんなの……だって!」
白銀「ねえ! そんな必要ないでしょ!? 私が死ねば全部解決で……!」
春川「アンタの命と百田の命を同列に語るなッ!」
白銀「……!」
春川「……死にたければ勝手に死ね。でもここじゃダメ」
春川「私が死なせない」
夢野「意地悪じゃのう」
春川「当然でしょ。悪いんだけど、こう思わないとやってられない」
夢野「んあー……ま、春川の言うことは気にするな」
夢野「ウチは魔法使いとして、お主のことも笑顔にしたいだけじゃからの」
夢野「……最原が最優先じゃが」
最原「ありがとう、夢野さん」
272: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 19:26:35.51 ID:WwWr8zFT0
白銀「……わ、わかった。許して。ごめんなさい。謝るから……!」
白銀「お願い。最原くんを助けて! 私の目の前で死なせないでよッ!」
夢野「……」
春川「……白銀。見ればわかるでしょ」
春川「もう、手遅れだよ……!」
白銀「……」
白銀「そ、そんなことないって……やだな……」
白銀「だ、大丈夫だよね、最原くん……?」
最原「……あはは」
最原「ごめんね、白銀さん」
白銀「な、なんで謝るの……やめてよ……最原くんは何も悪くないじゃん!」
最原「もっと早くキミが首謀者だって気付けてれば、こんな……!」
白銀「違う! 悪いのは全部私なんだって!」
白銀「ねえ! 嘘でしょ! 心にもないこと言ってるだけだよね!」
白銀「本当は、私のことが憎くて憎くてたまらないんだよね!?」
最原「……かもね。さっきまでは、そうだったけど……今は、もう……」
最原「……」
白銀「……」
白銀「最原くん?」
白銀「お願い。最原くんを助けて! 私の目の前で死なせないでよッ!」
夢野「……」
春川「……白銀。見ればわかるでしょ」
春川「もう、手遅れだよ……!」
白銀「……」
白銀「そ、そんなことないって……やだな……」
白銀「だ、大丈夫だよね、最原くん……?」
最原「……あはは」
最原「ごめんね、白銀さん」
白銀「な、なんで謝るの……やめてよ……最原くんは何も悪くないじゃん!」
最原「もっと早くキミが首謀者だって気付けてれば、こんな……!」
白銀「違う! 悪いのは全部私なんだって!」
白銀「ねえ! 嘘でしょ! 心にもないこと言ってるだけだよね!」
白銀「本当は、私のことが憎くて憎くてたまらないんだよね!?」
最原「……かもね。さっきまでは、そうだったけど……今は、もう……」
最原「……」
白銀「……」
白銀「最原くん?」
273: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 19:36:31.68 ID:WwWr8zFT0
春川「……最原……」
夢野「……さてと。やるか。モノクマ、これでいいんじゃろ?」
モノクマ「うん。いいよ。オールオッケー」
白銀「……」
夢野「……さてと。天国で見ておれ、最原」
夢野「設定なんかじゃない。ウチは本物の魔法使い、夢野秘密子じゃ!」
キーボ「……」
キーボ「……」ニコリ
夢野(……キーボ!)
夢野「……ほらの。やっぱり……」
夢野「ウチの魔法は、本物じゃろ?」
白銀「夢野さ――」
ドカァァァァァンッ!
夢野「……さてと。やるか。モノクマ、これでいいんじゃろ?」
モノクマ「うん。いいよ。オールオッケー」
白銀「……」
夢野「……さてと。天国で見ておれ、最原」
夢野「設定なんかじゃない。ウチは本物の魔法使い、夢野秘密子じゃ!」
キーボ「……」
キーボ「……」ニコリ
夢野(……キーボ!)
夢野「……ほらの。やっぱり……」
夢野「ウチの魔法は、本物じゃろ?」
白銀「夢野さ――」
ドカァァァァァンッ!
274: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 19:43:43.50 ID:WwWr8zFT0
白銀「……」
白銀(夢野さんは吹き飛んだ。キーボくんの攻撃を受けて)
白銀(痛みも感じる間もなく、死体を残すこともなく。後に残ったのは、帽子だけ……)
白銀「……春川さん……」
白銀「許して……もう、許して……!」
白銀「ごめんなさい……全部謝るから……!」
白銀「だから、私を今すぐ殺してよ……こんなの耐えられない……!」
春川「……」
春川「いい気味」
白銀「ッ!」
春川「キーボ!」
キーボ「……!」
ドカァァァンッ!
白銀(夢野さんは吹き飛んだ。キーボくんの攻撃を受けて)
白銀(痛みも感じる間もなく、死体を残すこともなく。後に残ったのは、帽子だけ……)
白銀「……春川さん……」
白銀「許して……もう、許して……!」
白銀「ごめんなさい……全部謝るから……!」
白銀「だから、私を今すぐ殺してよ……こんなの耐えられない……!」
春川「……」
春川「いい気味」
白銀「ッ!」
春川「キーボ!」
キーボ「……!」
ドカァァァンッ!
275: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 19:50:13.20 ID:WwWr8zFT0
白銀「……キーボくん……私を……」
キーボ「もう必要ありません。破壊されたのは、コロシアイ参加者三名の方」
キーボ「これ以上の処刑は必要ありません」
白銀「……ルールの改竄を……」
モノクマ「ごめん白銀さん。もう無理。さっきの時点で結構無理してたから」
白銀「……」
キーボ「……さようなら、白銀さん。これでコロシアイは終了です」ポチリッ
白銀「キーボくん……!」
カッ
ドカァァァンッ!
キーボ「もう必要ありません。破壊されたのは、コロシアイ参加者三名の方」
キーボ「これ以上の処刑は必要ありません」
白銀「……ルールの改竄を……」
モノクマ「ごめん白銀さん。もう無理。さっきの時点で結構無理してたから」
白銀「……」
キーボ「……さようなら、白銀さん。これでコロシアイは終了です」ポチリッ
白銀「キーボくん……!」
カッ
ドカァァァンッ!
276: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/09(火) 19:55:39.65 ID:WwWr8zFT0
ひとりぼっちのコロシアイ修了式
白銀(気付くとすっかり才囚学園は破壊され尽くしていた)
白銀(後に残っている生存者は、私だけ)
白銀(……本来なら、絶対に死んでいなければいけなかったはずの、首謀者の私だけ)
白銀「……」
白銀「最原くん……起きて……」
白銀「やだ……私、ひとりぼっちで生きたくなんかない……」
白銀「こんな結末、望んでなんかないよ……!」
白銀「お願い。起きて……」
白銀「……だれか……私を、殺して……」
白銀(ダンガンロンパは終わった)
白銀(次回作はもうない)
白銀(……死に時は、完全に消え失せた)
白銀(私を裁く人間は……もうどこにもいない)
白銀(気付くとすっかり才囚学園は破壊され尽くしていた)
白銀(後に残っている生存者は、私だけ)
白銀(……本来なら、絶対に死んでいなければいけなかったはずの、首謀者の私だけ)
白銀「……」
白銀「最原くん……起きて……」
白銀「やだ……私、ひとりぼっちで生きたくなんかない……」
白銀「こんな結末、望んでなんかないよ……!」
白銀「お願い。起きて……」
白銀「……だれか……私を、殺して……」
白銀(ダンガンロンパは終わった)
白銀(次回作はもうない)
白銀(……死に時は、完全に消え失せた)
白銀(私を裁く人間は……もうどこにもいない)
284: やめよう!AI差別とロボット差別 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 19:01:21.99 ID:/yXhUTZg0
紅鮭時空
最原「……」
最原「キミ、死んでないじゃないか」
白銀「……だから何?」
最原「二周目なんて嘘だ」
白銀「……」
最原「この世界、あのコロシアイの世界と地続きなんでしょ?」
最原「タイムスリップなんて起きてない」
最原「……」
最原「キミ、死んでないじゃないか」
白銀「……だから何?」
最原「二周目なんて嘘だ」
白銀「……」
最原「この世界、あのコロシアイの世界と地続きなんでしょ?」
最原「タイムスリップなんて起きてない」
285: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 19:04:44.57 ID:/yXhUTZg0
白銀「証拠は?」
最原「これで証明するよ。モノクマ」
モノクマ「はいはい。優しくしてね……!」ポテポテ
最原「えーっと、ここ、かな。ここ、でもない……」ゴソゴソ
モノクマ「ああん! もっと優しくしてよ!」
モノクマ「白銀さんにしたみたいに! 白銀さんにしたみたいに!」
最原&白銀「うっさいッ!」
最原「これで証明するよ。モノクマ」
モノクマ「はいはい。優しくしてね……!」ポテポテ
最原「えーっと、ここ、かな。ここ、でもない……」ゴソゴソ
モノクマ「ああん! もっと優しくしてよ!」
モノクマ「白銀さんにしたみたいに! 白銀さんにしたみたいに!」
最原&白銀「うっさいッ!」
286: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 19:20:53.23 ID:/yXhUTZg0
最原「疑問に思うべきだったんだ。モノクマが僕の存在を簡単に受け入れてたんだから」
最原「首謀者ルームに通したり、白銀さんと普通に話してることに疑問を持ったりしてなかった」
最原「……このモノクマは、あのコロシアイを生き残ったモノクマなんだよね。なら」
パラッ
最原「……毛並みの中に、いくつかはあると思ったよ。瓦礫の破片。粉塵」
白銀「……なんで洗浄しなかったの?」
モノクマ「クマ、風呂に入ったりしない」
白銀「嘘ばっかり……あなたも大分お節介になったよね」
モノクマ「……」
最原「どうでもいいんだけどさ。モノクマ、この学園生活であんまり笑ってなかったよ」
最原「……あの『うぷぷ』って笑い、記憶にある限り、僕の目の届くところで一回しかしてない」
最原「首謀者ルームに通したり、白銀さんと普通に話してることに疑問を持ったりしてなかった」
最原「……このモノクマは、あのコロシアイを生き残ったモノクマなんだよね。なら」
パラッ
最原「……毛並みの中に、いくつかはあると思ったよ。瓦礫の破片。粉塵」
白銀「……なんで洗浄しなかったの?」
モノクマ「クマ、風呂に入ったりしない」
白銀「嘘ばっかり……あなたも大分お節介になったよね」
モノクマ「……」
最原「どうでもいいんだけどさ。モノクマ、この学園生活であんまり笑ってなかったよ」
最原「……あの『うぷぷ』って笑い、記憶にある限り、僕の目の届くところで一回しかしてない」
287: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 19:34:51.86 ID:/yXhUTZg0
白銀「……タイムスリップでなければ、みんなは? ていうか……」
白銀「あなたは、誰?」
最原「それはキミが知っているのならそれでいい」
白銀「は?」
最原「僕は僕。みんなは仲間。白銀さんは僕の好きな人」
最原「それでいい」
白銀「――!」
最原「……というか、さ」
最原「そういう『推理のしようがない突拍子の無い真実』って、普通は首謀者がちょっとずつヒントを出すものだよね?」
最原「その義務をキミが怠るはずがない」
白銀「……やっぱり気になるんだよね?」
最原「まあ……」
白銀「あなたは、誰?」
最原「それはキミが知っているのならそれでいい」
白銀「は?」
最原「僕は僕。みんなは仲間。白銀さんは僕の好きな人」
最原「それでいい」
白銀「――!」
最原「……というか、さ」
最原「そういう『推理のしようがない突拍子の無い真実』って、普通は首謀者がちょっとずつヒントを出すものだよね?」
最原「その義務をキミが怠るはずがない」
白銀「……やっぱり気になるんだよね?」
最原「まあ……」
288: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 19:45:49.53 ID:/yXhUTZg0
白銀「もうヒントなんかじゃなくって直接真相を言うよ」
白銀「時間ないし、後は消化試合同様だしね」
白銀「屍者の書のこと、覚えてる?」
最原「ああ、あの人が蘇るとかって言ってた……」
最原「……」
最原「全員蘇らせたの!?」ガビーンッ!
白銀「違う。蘇らせる準備はしてた。でも『全員は無理』だよ」
白銀「あれからチームダンガンロンパ、滅茶苦茶弱体化しちゃってさ……」
白銀「なんとか無理通して十四人は『コロシアイ初期と同様の状態』で復活させることはできたけど」
白銀「……『コロシアイの記憶を持ち越した完全蘇生』ができたのは最原くんだけ」
白銀「屍者の書、使わないでくれて本当助かったよ……あれ残ってなかったら最原くんの蘇生は無理だった」
白銀「これが限界。もう二度とできないよ、こんなこと」
最原(タイムスリップの方がまだ信じられたかもな……!)
最原「そもそも、なんでこんなことを?」
白銀「……」
モノクマ「ま、ここからはボクが話しても問題ないでしょ」
白銀「時間ないし、後は消化試合同様だしね」
白銀「屍者の書のこと、覚えてる?」
最原「ああ、あの人が蘇るとかって言ってた……」
最原「……」
最原「全員蘇らせたの!?」ガビーンッ!
白銀「違う。蘇らせる準備はしてた。でも『全員は無理』だよ」
白銀「あれからチームダンガンロンパ、滅茶苦茶弱体化しちゃってさ……」
白銀「なんとか無理通して十四人は『コロシアイ初期と同様の状態』で復活させることはできたけど」
白銀「……『コロシアイの記憶を持ち越した完全蘇生』ができたのは最原くんだけ」
白銀「屍者の書、使わないでくれて本当助かったよ……あれ残ってなかったら最原くんの蘇生は無理だった」
白銀「これが限界。もう二度とできないよ、こんなこと」
最原(タイムスリップの方がまだ信じられたかもな……!)
最原「そもそも、なんでこんなことを?」
白銀「……」
モノクマ「ま、ここからはボクが話しても問題ないでしょ」
289: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 19:55:06.69 ID:/yXhUTZg0
モノクマ「あの後、一人生き残った白銀さんは言いました」
モノクマ「まだコロシアイは終わってない。一人、死ぬはずだった人間が生き残ってる」
モノクマ「これが終わらない限りは完全な終結はありえない、と」
モノクマ「で。彼女はチームダンガンロンパ全体を説得し、用意したんだよ」
モノクマ「自分のための『おしおき』をね」
最原「おしおき?」
モノクマ「……超高校級のコスプレイヤー兼超高校級の模倣犯、白銀つむぎさんのおしおき」
モノクマ「それはまさに、この学園と、蘇った超高校級の生徒全員だよ」
最原「は?」
モノクマ「まあつまり、こういうこと」
パッパラパー
最原(妙なファンファーレと共に出されたプラカードには、こう書かれていた)
『さつばつメモリアル
超高校級のコスプレイヤー兼模倣犯 白銀つむぎ処刑執行』
最原「……」
最原「……えっ」
モノクマ「まだコロシアイは終わってない。一人、死ぬはずだった人間が生き残ってる」
モノクマ「これが終わらない限りは完全な終結はありえない、と」
モノクマ「で。彼女はチームダンガンロンパ全体を説得し、用意したんだよ」
モノクマ「自分のための『おしおき』をね」
最原「おしおき?」
モノクマ「……超高校級のコスプレイヤー兼超高校級の模倣犯、白銀つむぎさんのおしおき」
モノクマ「それはまさに、この学園と、蘇った超高校級の生徒全員だよ」
最原「は?」
モノクマ「まあつまり、こういうこと」
パッパラパー
最原(妙なファンファーレと共に出されたプラカードには、こう書かれていた)
『さつばつメモリアル
超高校級のコスプレイヤー兼模倣犯 白銀つむぎ処刑執行』
最原「……」
最原「……えっ」
290: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 20:05:52.16 ID:/yXhUTZg0
モノクマ「恋は精神病の一種、だとか抜かした有名な女子高生がいたけど、超同意だね!」
モノクマ「白銀さん、ずっと最原くんに『殺してアピール』してたのにさ! 全部空回ってたんだもん!」
モノクマ「一回目! 首謀者ルームに通してのゴリ押し! 最原くんの記憶がうろ覚えだったのでゴリ押しする必要がなくなったから保留!」
モノクマ「二回目! KAKURENBO GAMEでの誘導! 最原くんが茶柱さんと仲良くなっちゃったから頓挫!」
モノクマ「三回目! プールの増築! これに関してはボクもマジで理解に苦しむ遠回り過ぎる方法!」
モノクマ「四回目! ついに痺れを切らして直接催促! これが今日!」
最原「……待って。この学園が白銀さんのためだけの処刑台だったって?」
最原「で、その完結は僕が白銀さんを殺すこと、だった?」
白銀「……あんなクソみたいな結末あっていいはずがないでしょ?」
白銀「首謀者だけが生き残って終了、なんて」
白銀「……ありえないよ」
最原「そんな! だって僕も、夢野さんも、春川さんも決死の覚悟だったのに」
白銀「頼んでない! そんなのッ! ふざけないでよッ!」
最原「……」
モノクマ「白銀さん、ずっと最原くんに『殺してアピール』してたのにさ! 全部空回ってたんだもん!」
モノクマ「一回目! 首謀者ルームに通してのゴリ押し! 最原くんの記憶がうろ覚えだったのでゴリ押しする必要がなくなったから保留!」
モノクマ「二回目! KAKURENBO GAMEでの誘導! 最原くんが茶柱さんと仲良くなっちゃったから頓挫!」
モノクマ「三回目! プールの増築! これに関してはボクもマジで理解に苦しむ遠回り過ぎる方法!」
モノクマ「四回目! ついに痺れを切らして直接催促! これが今日!」
最原「……待って。この学園が白銀さんのためだけの処刑台だったって?」
最原「で、その完結は僕が白銀さんを殺すこと、だった?」
白銀「……あんなクソみたいな結末あっていいはずがないでしょ?」
白銀「首謀者だけが生き残って終了、なんて」
白銀「……ありえないよ」
最原「そんな! だって僕も、夢野さんも、春川さんも決死の覚悟だったのに」
白銀「頼んでない! そんなのッ! ふざけないでよッ!」
最原「……」
291: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 20:16:56.46 ID:/yXhUTZg0
最原「ウイルスを投与したのもおしおきの一環?」
白銀「……今回の私はずっと首謀者で通すつもりだった」
白銀「だって、あんなことになっちゃったのはさ。最後の最後で私が本音を言っちゃったからだもん」
白銀「……ずっと敵でいれば、最原くんは私を庇って死のうなんて思わなかった」
白銀「だから今回は徹底的に敵でいたかった」
白銀「あなたの心を完璧にズタズタにしてやりたかった」
白銀「それでも、あんな結末よりはずっとマシだから」
白銀「……最原くんが私を殺した後で、モノクマがウイルスのことをバラす予定だったんだよ」
白銀「お前がやんなくても白銀さんは勝手に死んでた。徒労、無駄骨ごくろうさんって」
最原「なんでウイルスを投与したのか、わからないって言ってなかった?」
モノクマ「『意図が』わからないって言ったんだよ。理解に苦しむって意味で」
最原「ああ、そう……」
白銀「……今回の私はずっと首謀者で通すつもりだった」
白銀「だって、あんなことになっちゃったのはさ。最後の最後で私が本音を言っちゃったからだもん」
白銀「……ずっと敵でいれば、最原くんは私を庇って死のうなんて思わなかった」
白銀「だから今回は徹底的に敵でいたかった」
白銀「あなたの心を完璧にズタズタにしてやりたかった」
白銀「それでも、あんな結末よりはずっとマシだから」
白銀「……最原くんが私を殺した後で、モノクマがウイルスのことをバラす予定だったんだよ」
白銀「お前がやんなくても白銀さんは勝手に死んでた。徒労、無駄骨ごくろうさんって」
最原「なんでウイルスを投与したのか、わからないって言ってなかった?」
モノクマ「『意図が』わからないって言ったんだよ。理解に苦しむって意味で」
最原「ああ、そう……」
292: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 20:27:16.48 ID:/yXhUTZg0
白銀「……最原くんさ。初日、夢野さんに拒絶されて、ゲームルームで泣いてたでしょ?」
最原「うん」
白銀「……ここ数日、過ごしててわかったでしょ」
白銀「あの人たちは『本人』ではあるけど、コロシアイを一緒に駆け抜けた仲間と『同一人物』じゃない」
白銀「……もう、どうやったって戻ってこないんだ。あの必死だったみんなは」
白銀「……私が殺した」
最原「うん。そうだね」
白銀「……春川さんも、夢野さんも……」
最原「それに関しては僕のワガママに巻き込んだせいだ。こればかりはキミの責任にはできない」
白銀「だからバカなんだよ、キミは」
白銀「全部私のせいにしてよ。首謀者なんだよ?」
最原「……」
最原「ごめん。そんな気にはなれない」
白銀「……そっか……」
白銀「やっぱり、今回もキミに、私は完全敗北しちゃうんだね」
最原「うん」
白銀「……ここ数日、過ごしててわかったでしょ」
白銀「あの人たちは『本人』ではあるけど、コロシアイを一緒に駆け抜けた仲間と『同一人物』じゃない」
白銀「……もう、どうやったって戻ってこないんだ。あの必死だったみんなは」
白銀「……私が殺した」
最原「うん。そうだね」
白銀「……春川さんも、夢野さんも……」
最原「それに関しては僕のワガママに巻き込んだせいだ。こればかりはキミの責任にはできない」
白銀「だからバカなんだよ、キミは」
白銀「全部私のせいにしてよ。首謀者なんだよ?」
最原「……」
最原「ごめん。そんな気にはなれない」
白銀「……そっか……」
白銀「やっぱり、今回もキミに、私は完全敗北しちゃうんだね」
293: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 20:40:33.19 ID:/yXhUTZg0
白銀「……消える」
最原「は?」
白銀「……キミに同情の余地のない怪物のまま殺されたかったけど、もうそんな時間もないみたい」
白銀「ていうか全部思い出しちゃったんでしょ? ならもう無理だよ」
白銀「……今更ゴリ押しも利かなそう、だしね」
モノクマ「いや今更っていうか、初日のゴリ押しも成功率著しく低かったよ」
白銀「お願い。恥ずかしくなってくるから黙って」
白銀「……首謀者ルームに行く。そこで死ぬ」スクッ
白銀「そこなら誰にも見られることない、し」フラッ
最原「白銀さん!」ガシッ!
白銀「あっ……」
最原(確かに、もう白銀さんは限界だった)
最原(ベッドの上で上体を起こすだけでフラフラだ)
最原(……咄嗟に抱きしめてわかる。今にも消えてしまいそうな命の篝火の温かさ)
最原(もう、彼女には本当に時間がなかった)
最原(……)
最原(今にも消えてしまいそうだった)
最原(僕の腕の中で、息が止まってしまいそうだった)
最原(いや……多分、もう……止まる……!)
最原「は?」
白銀「……キミに同情の余地のない怪物のまま殺されたかったけど、もうそんな時間もないみたい」
白銀「ていうか全部思い出しちゃったんでしょ? ならもう無理だよ」
白銀「……今更ゴリ押しも利かなそう、だしね」
モノクマ「いや今更っていうか、初日のゴリ押しも成功率著しく低かったよ」
白銀「お願い。恥ずかしくなってくるから黙って」
白銀「……首謀者ルームに行く。そこで死ぬ」スクッ
白銀「そこなら誰にも見られることない、し」フラッ
最原「白銀さん!」ガシッ!
白銀「あっ……」
最原(確かに、もう白銀さんは限界だった)
最原(ベッドの上で上体を起こすだけでフラフラだ)
最原(……咄嗟に抱きしめてわかる。今にも消えてしまいそうな命の篝火の温かさ)
最原(もう、彼女には本当に時間がなかった)
最原(……)
最原(今にも消えてしまいそうだった)
最原(僕の腕の中で、息が止まってしまいそうだった)
最原(いや……多分、もう……止まる……!)
294: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 20:50:29.40 ID:/yXhUTZg0
白銀「やだ……やめてよ。血だらけで、汚いから」
最原「いいよ! そのくらい!」
最原「白銀さん、頑張って! 今東条さん呼んだから!」
白銀「……やめて。優しくしないで。こんなの……首謀者の死に方じゃない……!」
最原「死ななければいいんだよ!」
白銀「無茶言わないでよ……それに、私が早く死ななかったから、前回はあんな……!」
最原「もういい! 自分を責めるようなことを言わなくっていいよ!」
最原「いいから……!」
白銀「……最悪すぎる」
最原「え?」
白銀「こんな……温かくて……幸せで……フィクションみたいで……」
白銀「……大好きな人に見守られて死ぬ、とか……完全に……」
白銀「……酷い。こんなの……死んでいったみんなに、悪いよ……!」
白銀「放してよぉ……!」
最原「白銀さん……!」
最原「いいよ! そのくらい!」
最原「白銀さん、頑張って! 今東条さん呼んだから!」
白銀「……やめて。優しくしないで。こんなの……首謀者の死に方じゃない……!」
最原「死ななければいいんだよ!」
白銀「無茶言わないでよ……それに、私が早く死ななかったから、前回はあんな……!」
最原「もういい! 自分を責めるようなことを言わなくっていいよ!」
最原「いいから……!」
白銀「……最悪すぎる」
最原「え?」
白銀「こんな……温かくて……幸せで……フィクションみたいで……」
白銀「……大好きな人に見守られて死ぬ、とか……完全に……」
白銀「……酷い。こんなの……死んでいったみんなに、悪いよ……!」
白銀「放してよぉ……!」
最原「白銀さん……!」
295: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 20:55:48.21 ID:/yXhUTZg0
白銀「やだ……やだ……悲しまないで……」
白銀「……お願い……私のことは、忘れて……」
白銀「……ごめん。中途半端で、ごめん……こんなことなら、ずっと悪役でいれば」
白銀「よ……か……」
白銀「……」
最原「……」
最原「白銀さん?」
モノクマ「……」
モノクマ「救えなかった、か……」
最原「あ、ああ……あああああああ……!」
白銀「……お願い……私のことは、忘れて……」
白銀「……ごめん。中途半端で、ごめん……こんなことなら、ずっと悪役でいれば」
白銀「よ……か……」
白銀「……」
最原「……」
最原「白銀さん?」
モノクマ「……」
モノクマ「救えなかった、か……」
最原「あ、ああ……あああああああ……!」
296: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 20:57:51.82 ID:/yXhUTZg0
王馬「やっほー最原ちゃん! 白銀ちゃんと抱き合ってるところ悪いけど見舞いに来たよー!」
獄原「江戸川乱歩先生のサイン色紙をお土産に持ってきたんだ! 喜んでくれるといいけど!」
白銀「えっ! 嘘っ!」パチリッ
最原&モノクマ「」
獄原「江戸川乱歩先生のサイン色紙をお土産に持ってきたんだ! 喜んでくれるといいけど!」
白銀「えっ! 嘘っ!」パチリッ
最原&モノクマ「」
298: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 21:03:32.26 ID:/yXhUTZg0
白銀「あ、最原くん。恥ずかしいけどそのまんま抱きしめてて。じゃないと倒れちゃうから」
最原「」
白銀「わー! わー! 凄い! 筆記用具と紙は明らかに最近のものなのに、筆跡と筆圧は乱歩先生のそれそのものだー!」
白銀「こんな無茶苦茶な贋作どこで手に入れてきたの!?」キラキラ
王馬「贋作じゃないよー! きちんと先生本人にねだってきたんだってー!」
獄原「うん! いい人だったよ!」
白銀「あはは、嘘ばっかり!」
王馬「ところで白銀ちゃんが好きな乱歩作品って?」
白銀「黒蜥蜴だよ!」
キーボ「えっ。怪人二十面相じゃないんですか?」
白銀「あ、キーボくんもいたんだ」
キーボ「ひ、酷い! ずっといましたよ!」
最原「……」
モノクマ「……」
白銀「……」
白銀「……あっ」
最原「」
白銀「わー! わー! 凄い! 筆記用具と紙は明らかに最近のものなのに、筆跡と筆圧は乱歩先生のそれそのものだー!」
白銀「こんな無茶苦茶な贋作どこで手に入れてきたの!?」キラキラ
王馬「贋作じゃないよー! きちんと先生本人にねだってきたんだってー!」
獄原「うん! いい人だったよ!」
白銀「あはは、嘘ばっかり!」
王馬「ところで白銀ちゃんが好きな乱歩作品って?」
白銀「黒蜥蜴だよ!」
キーボ「えっ。怪人二十面相じゃないんですか?」
白銀「あ、キーボくんもいたんだ」
キーボ「ひ、酷い! ずっといましたよ!」
最原「……」
モノクマ「……」
白銀「……」
白銀「……あっ」
299: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 21:06:27.44 ID:/yXhUTZg0
白銀「蘇生しちゃったよ!」ガビーンッ!
最原「いやいいんだよそれでッ! 嬉しいよ!」
モノクマ「ガチで死んでた。ガチで死んでたよ。一瞬だったけど」
王馬「ん? モノクマもいたんだ」
モノクマ「あ、ありがとう王馬くん……助かったよ……!」ホッ
王馬「?」
最原「いやいいんだよそれでッ! 嬉しいよ!」
モノクマ「ガチで死んでた。ガチで死んでたよ。一瞬だったけど」
王馬「ん? モノクマもいたんだ」
モノクマ「あ、ありがとう王馬くん……助かったよ……!」ホッ
王馬「?」
300: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/10(水) 21:11:47.78 ID:/yXhUTZg0
モノクマ「しかしこんなアイテムをどこで……モノモノマシーンに入れてたっけな?」
最原「……」
最原「……まさか……」
同時刻 中庭
アンジー「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」
ズギャァァァァンッ!
水木しげ●「……」
アンジー「ダメだーーー! もう変な妖怪しか出せない! さっきから失敗続きーーー!」orz
真宮寺「大妖怪だヨ!?」ガビーンッ!
まだ召喚術は続いていた
最原「……」
最原「……まさか……」
同時刻 中庭
アンジー「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」
ズギャァァァァンッ!
水木しげ●「……」
アンジー「ダメだーーー! もう変な妖怪しか出せない! さっきから失敗続きーーー!」orz
真宮寺「大妖怪だヨ!?」ガビーンッ!
まだ召喚術は続いていた
309: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/11(木) 20:34:35.67 ID:BEqoKQUs0
十分後
東条「……私のいない間に、一瞬とはいえ心肺停止……」
東条「そう。そうなのね。ふふ」
東条「私は今から超高校級のメイドではないわ。超高校級のゴミクズと呼んでちょうだい」ガタガタ
最原「責任感じすぎだよ! 死んでないから大丈夫だって!」
東条「燃えるゴミの日に出して頂戴」ガタガタ
最原「やめてって! 東条さんほど頼りになる人はいないんだからさ!」
東条「……」
東条「でも実際問題、かなり深刻よ」
東条「心臓発作、脳梗塞などの深刻な病気は一度なったことがあるってだけでも人体に深刻な爪痕を残す」
東条「平たく言えば『死にかけた人は死にやすくなる』のよ」
東条「……外に出て、ちゃんとした医療機関に連絡できればいいのだけど……」チラッ
モノクマ「無理」
東条「……はあ」
東条「……私のいない間に、一瞬とはいえ心肺停止……」
東条「そう。そうなのね。ふふ」
東条「私は今から超高校級のメイドではないわ。超高校級のゴミクズと呼んでちょうだい」ガタガタ
最原「責任感じすぎだよ! 死んでないから大丈夫だって!」
東条「燃えるゴミの日に出して頂戴」ガタガタ
最原「やめてって! 東条さんほど頼りになる人はいないんだからさ!」
東条「……」
東条「でも実際問題、かなり深刻よ」
東条「心臓発作、脳梗塞などの深刻な病気は一度なったことがあるってだけでも人体に深刻な爪痕を残す」
東条「平たく言えば『死にかけた人は死にやすくなる』のよ」
東条「……外に出て、ちゃんとした医療機関に連絡できればいいのだけど……」チラッ
モノクマ「無理」
東条「……はあ」
310: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/11(木) 20:41:08.36 ID:BEqoKQUs0
東条「四日……後の四日が長いわね」
最原「あ、そうか。四日経てば、この番組は終わりなんだっけ」
東条「そのころに、彼女が生きてさえいればなんとか希望は見えてくる、はず」
東条「……本当に無力な自分が歯がゆいわ」
最原「大丈夫。絶対に彼女は死なせないよ」
東条「え?」
最原「あの病気、見たことがあるんだ。僕の友達も同じ病気だった」
最原「結構長い間耐えてたから、四日くらいは大丈夫だと思う」
東条「で。その友達は今どうしてるの?」
最原「……」
最原「死んだ」
東条「あなた人を慰める才能皆無ね」
最原「あ、そうか。四日経てば、この番組は終わりなんだっけ」
東条「そのころに、彼女が生きてさえいればなんとか希望は見えてくる、はず」
東条「……本当に無力な自分が歯がゆいわ」
最原「大丈夫。絶対に彼女は死なせないよ」
東条「え?」
最原「あの病気、見たことがあるんだ。僕の友達も同じ病気だった」
最原「結構長い間耐えてたから、四日くらいは大丈夫だと思う」
東条「で。その友達は今どうしてるの?」
最原「……」
最原「死んだ」
東条「あなた人を慰める才能皆無ね」
311: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/11(木) 20:49:07.25 ID:BEqoKQUs0
東条「でもそうね。あなたが傍にいるのといないのとでは話が違うでしょう」
東条「頼んだわよ」
最原「うん」
東条「また何かあったらナースコールで呼んで」
東条「この超高校級のゴミクズを!」
最原「もういいって! それは!」
東条「……ふふ」
最原(じょ、冗談か……? 冗談だったのか?)
東条「頼んだわよ」
最原「うん」
東条「また何かあったらナースコールで呼んで」
東条「この超高校級のゴミクズを!」
最原「もういいって! それは!」
東条「……ふふ」
最原(じょ、冗談か……? 冗談だったのか?)
313: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/11(木) 20:59:35.95 ID:BEqoKQUs0
医務室
最原「……あ。そういえばここ、元はと言えば東条さんの部屋だったな」
最原「今日、どこで寝るつもりなんだろう」
白銀「あ。私の部屋の鍵を貸したよ。中の掃除は既にモノクマが完璧にやってる」
モノクマ「頑張りました!」
最原「……白銀さん。大丈夫?」
白銀「もちろん大丈夫じゃない、けど……」
白銀「はは。もうよくわからないんだ」
白銀「……一度寝るね。明日起きれるかな」
最原「起きてね。絶対」
白銀「……うん」
白銀「あ。そういえばさ。東条さんと部屋の外で何話してたの?」
最原「百田くんのこと」
白銀「え? 百田くん? なんで?」
白銀「……ま、いいか。おやすみ」
白銀「……」
白銀「……おやすみのチューとかは?」
最原「寝て」
最原「……あ。そういえばここ、元はと言えば東条さんの部屋だったな」
最原「今日、どこで寝るつもりなんだろう」
白銀「あ。私の部屋の鍵を貸したよ。中の掃除は既にモノクマが完璧にやってる」
モノクマ「頑張りました!」
最原「……白銀さん。大丈夫?」
白銀「もちろん大丈夫じゃない、けど……」
白銀「はは。もうよくわからないんだ」
白銀「……一度寝るね。明日起きれるかな」
最原「起きてね。絶対」
白銀「……うん」
白銀「あ。そういえばさ。東条さんと部屋の外で何話してたの?」
最原「百田くんのこと」
白銀「え? 百田くん? なんで?」
白銀「……ま、いいか。おやすみ」
白銀「……」
白銀「……おやすみのチューとかは?」
最原「寝て」
314: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/11(木) 21:07:35.40 ID:BEqoKQUs0
モノクマ「……よし。もう寝たな。最原くん。明日、話があるから首謀者ルームに来て」
モノクマ「朝一。大体七時以降にね」
最原「え? あ、うん」
モノクマ「じゃ、ばーい!」
ドロン
最原「……なんだろ。こんな急に改まって」
最原「あ、でも今は白銀さんを死なせたくないって点では利害が一致してたんだ」
最原「もう警戒する必要はない、のかな」
ガチャリンコ
百田「……おう。終一。白銀は寝たのか?」
最原「あ、百田くん」
百田「しかしお前も趣味が悪ィな。普通、女の寝顔なんて凝視してたらひっぱたかれるぞ」
百田「実際俺はハルマキにひっぱたかれた!」
最原「なにしてるの百田くん。いや、何してたの」
モノクマ「朝一。大体七時以降にね」
最原「え? あ、うん」
モノクマ「じゃ、ばーい!」
ドロン
最原「……なんだろ。こんな急に改まって」
最原「あ、でも今は白銀さんを死なせたくないって点では利害が一致してたんだ」
最原「もう警戒する必要はない、のかな」
ガチャリンコ
百田「……おう。終一。白銀は寝たのか?」
最原「あ、百田くん」
百田「しかしお前も趣味が悪ィな。普通、女の寝顔なんて凝視してたらひっぱたかれるぞ」
百田「実際俺はハルマキにひっぱたかれた!」
最原「なにしてるの百田くん。いや、何してたの」
315: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/11(木) 21:18:15.25 ID:BEqoKQUs0
百田「……まあお前なら大丈夫、と思ってコイツも寝たんだろうな」
百田「見舞いに来たのはいいが、俺はどう考えても邪魔だ」
百田「白銀が起きたら言ってくれ。宇宙に轟く百田解斗がお前の見舞いに来てたんだってな」
百田「あばよ」
最原「あ……」
最原「……」
最原「えっと、百田くん。ちょっと相談したいことがあるんだけど」
百田「あ?」
百田「見舞いに来たのはいいが、俺はどう考えても邪魔だ」
百田「白銀が起きたら言ってくれ。宇宙に轟く百田解斗がお前の見舞いに来てたんだってな」
百田「あばよ」
最原「あ……」
最原「……」
最原「えっと、百田くん。ちょっと相談したいことがあるんだけど」
百田「あ?」
316: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/11(木) 21:35:04.42 ID:BEqoKQUs0
最原「例えばの話、ね。好きな人が誰かを殺したとしてさ」
最原「その好きな人が、そのことでずっと気に病んでたとしたら」
最原「……どうするべきなのかな。気にするなって言っても無駄だよね」
百田「あ? そりゃあ……」
百田「……」
百田「徹底的に許してやるしかねーだろ」
最原「え?」
百田「自分自身を責めるってのは余程のことだろ」
百田「外野がどうこう言おうが、そいつは絶対に自責をやめない」
百田「親からの言葉だろうが、恋人からの言葉だろうが効きやしねーんだ」
最原「……うん」
百田「だからこう言ってやれ。お前がお前をいくら責めようが関係なく、俺はお前のことを絶対に許すってな!」
百田「お前がお前自身を傷つけ続けるなら、俺はお前のことをそれ以上に癒してやる!」
百田「仮に世界中がお前のことを責め立てても、俺はお前のことを許している!」
百田「そのことだけは絶対に忘れんな! ってよ!」
最原「……」
最原「その好きな人が、そのことでずっと気に病んでたとしたら」
最原「……どうするべきなのかな。気にするなって言っても無駄だよね」
百田「あ? そりゃあ……」
百田「……」
百田「徹底的に許してやるしかねーだろ」
最原「え?」
百田「自分自身を責めるってのは余程のことだろ」
百田「外野がどうこう言おうが、そいつは絶対に自責をやめない」
百田「親からの言葉だろうが、恋人からの言葉だろうが効きやしねーんだ」
最原「……うん」
百田「だからこう言ってやれ。お前がお前をいくら責めようが関係なく、俺はお前のことを絶対に許すってな!」
百田「お前がお前自身を傷つけ続けるなら、俺はお前のことをそれ以上に癒してやる!」
百田「仮に世界中がお前のことを責め立てても、俺はお前のことを許している!」
百田「そのことだけは絶対に忘れんな! ってよ!」
最原「……」
318: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/11(木) 21:47:37.89 ID:BEqoKQUs0
最原「許す。許す、か」
最原(……春川さんはあのとき、白銀さんにありったけの呪いを込めて助けた)
最原(その行動自体は責められない。確かに白銀さんは許されないことをした)
最原(でも……!)
百田「もしもよ。世界やそいつ自身がそいつのことを責め立ててるのなら」
百田「テメェまでそいつを責める必要はねぇんだ」
百田「もしもテメェがそいつを責めたいと思ったそのときには、他のヤツが既にそれを代わりにやってるわけだからな」
百田「テメェは思う存分、心置きなくそいつを許してやりゃーいい」
最原「……そっか」
最原(僕はもう、白銀さんの罪を暴く必要はない。責める必要もない)
最原(そういうのは、彼女自身や春川さん、他の誰かがやっている)
最原(なら、僕は……!)
最原(……春川さんはあのとき、白銀さんにありったけの呪いを込めて助けた)
最原(その行動自体は責められない。確かに白銀さんは許されないことをした)
最原(でも……!)
百田「もしもよ。世界やそいつ自身がそいつのことを責め立ててるのなら」
百田「テメェまでそいつを責める必要はねぇんだ」
百田「もしもテメェがそいつを責めたいと思ったそのときには、他のヤツが既にそれを代わりにやってるわけだからな」
百田「テメェは思う存分、心置きなくそいつを許してやりゃーいい」
最原「……そっか」
最原(僕はもう、白銀さんの罪を暴く必要はない。責める必要もない)
最原(そういうのは、彼女自身や春川さん、他の誰かがやっている)
最原(なら、僕は……!)
319: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/11(木) 21:55:56.56 ID:BEqoKQUs0
最原「うん。ありがとう百田くん」
百田「いいってことよ。ところで」
最原「うん?」
百田「浮気はよくねーよ」
最原「うん!?」
百田「いや、この学園で人を殺したことのある人間なんてハルマキしかいねーじゃねーか」
百田「わかりやすすぎんぞ」
最原「はあ!? ち、違っ……!」
百田「……なんてな。テメェは一途な野郎だ。そんなわけねーよな」
最原「……!」
百田「今度こそ行くぜ。あばよ」
スタスタスタ
最原「……なんだかな。締まらないなぁ、百田くん」
百田「いいってことよ。ところで」
最原「うん?」
百田「浮気はよくねーよ」
最原「うん!?」
百田「いや、この学園で人を殺したことのある人間なんてハルマキしかいねーじゃねーか」
百田「わかりやすすぎんぞ」
最原「はあ!? ち、違っ……!」
百田「……なんてな。テメェは一途な野郎だ。そんなわけねーよな」
最原「……!」
百田「今度こそ行くぜ。あばよ」
スタスタスタ
最原「……なんだかな。締まらないなぁ、百田くん」
320: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/11(木) 22:01:17.90 ID:BEqoKQUs0
最原「……白銀さん。僕は、キミを……」
最原「……いや。起きたら言うよ。キミに」
最原「だから絶対に死なないで」
最原「明日の朝も、ちゃんと起きて」
同時刻 首謀者ルーム
モノクマ「さあ! 明日はパーティの時間だ!」
モノクマ「オラ、ガキどもっ! さっさと準備するんだよッ!」
モノクマーズ「はーい!」
モノクマ「……」
モノクマ「うぷぷ。最原くんの目の玉が飛び出る様が目に浮かぶよ」
最原「……いや。起きたら言うよ。キミに」
最原「だから絶対に死なないで」
最原「明日の朝も、ちゃんと起きて」
同時刻 首謀者ルーム
モノクマ「さあ! 明日はパーティの時間だ!」
モノクマ「オラ、ガキどもっ! さっさと準備するんだよッ!」
モノクマーズ「はーい!」
モノクマ「……」
モノクマ「うぷぷ。最原くんの目の玉が飛び出る様が目に浮かぶよ」
321: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/11(木) 22:09:10.29 ID:BEqoKQUs0
更に同時刻 中庭
天海「すっかり夜も更けてきたっすね」
真宮寺「本当に、彼女の召喚術はどうなってるんだろうネ」
アンジー「はぁーっ……はぁーっ……次が最後!」
アンジー「お願い! そろそろ来て! 神様!」
ズギャァァァンッ!
なんか復讐しそうな人「クハハハハハハ! 俺を、呼んだな!」
アンジー「」
天海「絶対にアンジーさんの神様ではないことだけは確かな人が来た!」ガビーンッ!
真宮寺「終わりだネ。これで」
アンジー「……」ボキリ
天海「ああ! 心が音を立てて折れたっす!」
アンジー「……」ポンッ
なんか復讐しそうな人「クハ?」
アンジー「今日からお前がアンジーの神様だ」ギンッ
天海「妥協したッ!」ガビーンッ!
アンジーの中の何かが死んだ
天海「すっかり夜も更けてきたっすね」
真宮寺「本当に、彼女の召喚術はどうなってるんだろうネ」
アンジー「はぁーっ……はぁーっ……次が最後!」
アンジー「お願い! そろそろ来て! 神様!」
ズギャァァァンッ!
なんか復讐しそうな人「クハハハハハハ! 俺を、呼んだな!」
アンジー「」
天海「絶対にアンジーさんの神様ではないことだけは確かな人が来た!」ガビーンッ!
真宮寺「終わりだネ。これで」
アンジー「……」ボキリ
天海「ああ! 心が音を立てて折れたっす!」
アンジー「……」ポンッ
なんか復讐しそうな人「クハ?」
アンジー「今日からお前がアンジーの神様だ」ギンッ
天海「妥協したッ!」ガビーンッ!
アンジーの中の何かが死んだ
325: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 12:04:53.34 ID:uVAK/wpG0
???
白銀「あれ。ここ、どこだろ。さっきまで私、何してたんだっけ」
白銀「……まあどうでもいいか。綺麗な花畑だし。撮影に使えそうなくらい」
夢野「……んあっ!? おい! ハルマキ! ハルマキ!」バッシバッシ
春川「何、夢野。そんな背中叩かなくっても聞こえて……あっ」
白銀「ん? 川の向こう側に春川さんと夢野さんがいる」
春川「……」ガチャガチャ
白銀「おーい! 春川さーん! そんなところで何してるのー! ねー!」
春川「よし」ジャキィィィン
白銀「……あ、あれ。何か組み立ててるなと思ったらアサルトライフルじゃん、あれ」
白銀「ね、ねえ。こっちに向いてない? ちょ、あれ、もしかして、あわわっ!」
春川「まだこっちに来るなーーーッ!」ドバババババッ
白銀「うわあああああああッ!?」ガビーンッ!
白銀「あれ。ここ、どこだろ。さっきまで私、何してたんだっけ」
白銀「……まあどうでもいいか。綺麗な花畑だし。撮影に使えそうなくらい」
夢野「……んあっ!? おい! ハルマキ! ハルマキ!」バッシバッシ
春川「何、夢野。そんな背中叩かなくっても聞こえて……あっ」
白銀「ん? 川の向こう側に春川さんと夢野さんがいる」
春川「……」ガチャガチャ
白銀「おーい! 春川さーん! そんなところで何してるのー! ねー!」
春川「よし」ジャキィィィン
白銀「……あ、あれ。何か組み立ててるなと思ったらアサルトライフルじゃん、あれ」
白銀「ね、ねえ。こっちに向いてない? ちょ、あれ、もしかして、あわわっ!」
春川「まだこっちに来るなーーーッ!」ドバババババッ
白銀「うわあああああああッ!?」ガビーンッ!
326: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 12:15:16.27 ID:uVAK/wpG0
医務室 朝七時
白銀「――あああああああ! やめて春川さーーーん!」ガバァ!
春川「えっ」ガビーンッ
夢野「……春川よ。お主、白銀の夢の中で何を……」
春川「知らないよ……! 私のせいじゃないから……!」
白銀「はあ……はあ……あー、酷い悪夢見た。春川さんがアサルトライフルをぶっぱなしてたことしか覚えてないけど」
春川「アンタの中の私のイメージどうなって……」
春川「て、ああそうか。アンタは初日から知ってたんだっけ」
白銀「……おはよう。春川さん、夢野さん」
白銀「はは。生きてる。眠ったまま死んじゃうんじゃないかって心配だったけど」
夢野「安心せい。きちんと生きておるぞ」
白銀「……最原くんは?」
春川「起きてすぐに最原? 随分と入れ込んでるね」
夢野「最原ならウチたちと入れ替わりでどこかに行ったぞ?」
夢野「それまでは一晩中、お主の傍にいたようじゃな。目の下にクマができておった」
白銀「……そっか」
白銀「――あああああああ! やめて春川さーーーん!」ガバァ!
春川「えっ」ガビーンッ
夢野「……春川よ。お主、白銀の夢の中で何を……」
春川「知らないよ……! 私のせいじゃないから……!」
白銀「はあ……はあ……あー、酷い悪夢見た。春川さんがアサルトライフルをぶっぱなしてたことしか覚えてないけど」
春川「アンタの中の私のイメージどうなって……」
春川「て、ああそうか。アンタは初日から知ってたんだっけ」
白銀「……おはよう。春川さん、夢野さん」
白銀「はは。生きてる。眠ったまま死んじゃうんじゃないかって心配だったけど」
夢野「安心せい。きちんと生きておるぞ」
白銀「……最原くんは?」
春川「起きてすぐに最原? 随分と入れ込んでるね」
夢野「最原ならウチたちと入れ替わりでどこかに行ったぞ?」
夢野「それまでは一晩中、お主の傍にいたようじゃな。目の下にクマができておった」
白銀「……そっか」
327: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 12:29:19.01 ID:uVAK/wpG0
白銀「二人は? お見舞いに来てくれたの?」
夢野「そうじゃ。本当はアンジーも連れてきたかったんじゃが……」
春川「『神様が逃げた! ごめん、捕まえたらすぐに行くから!』とか変なことを言って断られたんだよね」
白銀「なにそれ?」
春川「いや、アイツが変なことを言っているのは今に始まったことじゃないでしょ」
夢野「まあ来ると言うてるんじゃからすぐ来るじゃろ」
夢野「さて、じゃあ始めるとするかの。マジカルショー。白銀に笑顔を届けるんじゃ!」
春川「その前に食事。ちょっとは食べないと、ね」
春川「その後は歯を磨いたり髪をといたり、まだ色々やることあるから」
白銀「……本当に超高校級の保育士っぽいね」
春川「余計な口叩かない。殺されたいの?」
白銀(……もう、ダメだなコレ。最原くんは私を裁くわけないし)
白銀(おしおきとして完遂しない方が絶望的なおしおきって……)
白銀(でも結果的にこれでよかったのかも。どちらにしても私はウイルスで死ぬ)
白銀(……退路を断っておいて本当によかった)
白銀(そういえば、最原くんはどこに行ったんだろう……?)
夢野「そうじゃ。本当はアンジーも連れてきたかったんじゃが……」
春川「『神様が逃げた! ごめん、捕まえたらすぐに行くから!』とか変なことを言って断られたんだよね」
白銀「なにそれ?」
春川「いや、アイツが変なことを言っているのは今に始まったことじゃないでしょ」
夢野「まあ来ると言うてるんじゃからすぐ来るじゃろ」
夢野「さて、じゃあ始めるとするかの。マジカルショー。白銀に笑顔を届けるんじゃ!」
春川「その前に食事。ちょっとは食べないと、ね」
春川「その後は歯を磨いたり髪をといたり、まだ色々やることあるから」
白銀「……本当に超高校級の保育士っぽいね」
春川「余計な口叩かない。殺されたいの?」
白銀(……もう、ダメだなコレ。最原くんは私を裁くわけないし)
白銀(おしおきとして完遂しない方が絶望的なおしおきって……)
白銀(でも結果的にこれでよかったのかも。どちらにしても私はウイルスで死ぬ)
白銀(……退路を断っておいて本当によかった)
白銀(そういえば、最原くんはどこに行ったんだろう……?)
328: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 12:32:06.12 ID:uVAK/wpG0
首謀者ルーム
パンッパンッパンッ
最原(電灯が落とされた部屋に入った僕を出迎えたのは、銃声……)
最原(ではなく、クラッカーの音だった)
最原(そして明かりがすべて点灯。そこにあった光景は……)
モノクマ「おめでとー! 本っ当におめでとー!」パチパチ
モノクマーズ「おめでとー! わーい!」
最原(何故か僕を祝福するモノクマーズとモノクマ。あと一面パーティっぽく飾り付けられた部屋だった)
最原「何が!?」ガビーンッ!
パンッパンッパンッ
最原(電灯が落とされた部屋に入った僕を出迎えたのは、銃声……)
最原(ではなく、クラッカーの音だった)
最原(そして明かりがすべて点灯。そこにあった光景は……)
モノクマ「おめでとー! 本っ当におめでとー!」パチパチ
モノクマーズ「おめでとー! わーい!」
最原(何故か僕を祝福するモノクマーズとモノクマ。あと一面パーティっぽく飾り付けられた部屋だった)
最原「何が!?」ガビーンッ!
329: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 12:35:20.94 ID:uVAK/wpG0
モノクマ「さあ最原くん! 暗い話はここで終了!」
モノクマ「ここからは希望に満ち溢れた全編オールハッピーなストーリーの幕開けだーーーッ!」
最原「は?」
モノクマ「モノダム。あれ渡して」
モノダム「ハイ。コレ、カケテ」
最原(モノダムが渡してきたのはタスキだ。そこにはこう書かれていた)
『今日から首謀者』
最原「えっ」
モノクマ「白銀さんは死亡しました。まあすぐ蘇生したけど、それは置いといて」
モノクマ「おめでとう! あなたは白銀さんに次ぐ第二の首謀者として選ばれました!」
モノクマ「ていうかボクが選びました!」
モノクマーズ「超おめでたーい!」
最原「はい!?」ガビーンッ!
モノクマ「ここからは希望に満ち溢れた全編オールハッピーなストーリーの幕開けだーーーッ!」
最原「は?」
モノクマ「モノダム。あれ渡して」
モノダム「ハイ。コレ、カケテ」
最原(モノダムが渡してきたのはタスキだ。そこにはこう書かれていた)
『今日から首謀者』
最原「えっ」
モノクマ「白銀さんは死亡しました。まあすぐ蘇生したけど、それは置いといて」
モノクマ「おめでとう! あなたは白銀さんに次ぐ第二の首謀者として選ばれました!」
モノクマ「ていうかボクが選びました!」
モノクマーズ「超おめでたーい!」
最原「はい!?」ガビーンッ!
330: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 12:40:36.85 ID:uVAK/wpG0
モノクマ「最後の学級裁判を経ずに首謀者が死んだ場合の特別措置だよ」
モノクマ「学園の真実、外の世界の真実を教えて、コロシアイの運営を引き継がせるっていう趣旨の」
モノクマ「あ、ちなみにね。本当ならここでボクがオマエに対して『白銀つむぎの記憶すべて』の思い出しライトを浴びせる必要があるんだけど」
モノクマ「もう必要ないよね! だって最原くん、外の世界の真実を既に知ってるから!」
最原「え。え。え」
モノクマ「首謀者の資格は『コロシアイの運営を行えること』と『外の世界の真実を知っていること』」
モノクマ「そして『最後の学級裁判で参加者たちに立ちふさがること』」
モノクマ「最原くんならオールオッケー! すべての条件をたまたま満たせる!」
モノクマ「これからよろしくね、相棒!」ポンッ
最原「」
モノクマ「学園の真実、外の世界の真実を教えて、コロシアイの運営を引き継がせるっていう趣旨の」
モノクマ「あ、ちなみにね。本当ならここでボクがオマエに対して『白銀つむぎの記憶すべて』の思い出しライトを浴びせる必要があるんだけど」
モノクマ「もう必要ないよね! だって最原くん、外の世界の真実を既に知ってるから!」
最原「え。え。え」
モノクマ「首謀者の資格は『コロシアイの運営を行えること』と『外の世界の真実を知っていること』」
モノクマ「そして『最後の学級裁判で参加者たちに立ちふさがること』」
モノクマ「最原くんならオールオッケー! すべての条件をたまたま満たせる!」
モノクマ「これからよろしくね、相棒!」ポンッ
最原「」
331: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 12:45:46.24 ID:uVAK/wpG0
モノタロウ「よろしくね! 新しい首謀者さん! 前の首謀者、オイラ嫌いだったんだ!」
モノタロウ「……あれ。前の首謀者って誰だったっけ」
モノファニー「もういいのよ、思い出さなくって。これからは新時代の幕開けだもの」
モノキッド「さあ! この学園を面白おかしくヘルイェーして行こうぜ! 新首謀者!」
モノスケ「予算についての相談はワイに任せといてや」
モノダム「ジャ、パーティヲ続ケヨウヨ。最原クン、ソファニ座ッテ」
モノダム「オラガオレンジジュースヲ持ッテキテアゲルヨ」
最原(急に馴れ馴れしいモノクマーズが壊滅的にうざったい!)
モノタロウ「……あれ。前の首謀者って誰だったっけ」
モノファニー「もういいのよ、思い出さなくって。これからは新時代の幕開けだもの」
モノキッド「さあ! この学園を面白おかしくヘルイェーして行こうぜ! 新首謀者!」
モノスケ「予算についての相談はワイに任せといてや」
モノダム「ジャ、パーティヲ続ケヨウヨ。最原クン、ソファニ座ッテ」
モノダム「オラガオレンジジュースヲ持ッテキテアゲルヨ」
最原(急に馴れ馴れしいモノクマーズが壊滅的にうざったい!)
332: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 12:50:33.54 ID:uVAK/wpG0
モノクマ「じゃ、そのついでに引き継ぎの教育を行うね」
モノクマ「一番大事なことを言うよ。首謀者に対して、モノクマは基本的に『素直』なんだ」
モノクマ「普段は誤解を与えるような遠回りで、説明不足な言動だけどね。首謀者に対してその必要はない」
最原「あ、ああ、うん……」
モノクマ「今まで言えなかったことを言うよ。キミに!」
モノクマ「特効薬は『ボクの手の届く場所には』ありません!」
最原「ッ!」
モノクマ「でもこの学園にはあるんだ!」
モノクマ「……よかった! 言えた! おっしゃあ!」グッ
モノクマ「一番大事なことを言うよ。首謀者に対して、モノクマは基本的に『素直』なんだ」
モノクマ「普段は誤解を与えるような遠回りで、説明不足な言動だけどね。首謀者に対してその必要はない」
最原「あ、ああ、うん……」
モノクマ「今まで言えなかったことを言うよ。キミに!」
モノクマ「特効薬は『ボクの手の届く場所には』ありません!」
最原「ッ!」
モノクマ「でもこの学園にはあるんだ!」
モノクマ「……よかった! 言えた! おっしゃあ!」グッ
333: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 13:02:29.55 ID:uVAK/wpG0
最原「それ、どういうこと!? モノクマの手の届かない場所って!?」
モノクマ「出口……のダミーに続くデスロード、あったじゃない?」
モノクマ「あの先に隠しておいたんだよ」
モノクマ「実はこのおしおき『さつばつメモリアル』のフィナーレは白銀さんが用意したものとボクが用意したものの二通りあるんだよね」
モノクマ「ボクが用意したフィナーレ。それはね」
モノクマ「はい、モノクマ&モノクマーズ茶番劇場、始まり始まりー」
最原「は?」
モノクマ「出口……のダミーに続くデスロード、あったじゃない?」
モノクマ「あの先に隠しておいたんだよ」
モノクマ「実はこのおしおき『さつばつメモリアル』のフィナーレは白銀さんが用意したものとボクが用意したものの二通りあるんだよね」
モノクマ「ボクが用意したフィナーレ。それはね」
モノクマ「はい、モノクマ&モノクマーズ茶番劇場、始まり始まりー」
最原「は?」
334: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 13:09:52.92 ID:uVAK/wpG0
茶番劇場
白銀コスモノファニー「最原くん……アタイ、やっぱり生きたい!」
白銀コスモノファニー「生きてもっと最原くんとエロエロしたいの!」
最原コスモノタロウ「……」
最原コスモノタロウ「……」
モノスケ「……」
モノスケ「アイツ台詞忘れおったな」
最原(ぐだぐだすぎて茶番と言うのもおこがましい!)
モノクマ「そして最原くんの決死の説得により、白銀さんは生きる意志を取り戻しました」
最原(そんなシーンは無かったけど、ゴリ押すつもりなのか……)
モノクマ「そして、希望に縋ろうとする二人にボクはこう言ってやったのです!」
モノクマ「今なら出口に続くデスロードの先に特効薬置いておいたよ、と!」
モノクマ「ただ特効薬ポップの条件は白銀さんと一緒にデスロードに挑戦すること、だけどね、とも言いました!」
最原「……段々話が見えてきたぞ」
白銀コスモノファニー「最原くん……アタイ、やっぱり生きたい!」
白銀コスモノファニー「生きてもっと最原くんとエロエロしたいの!」
最原コスモノタロウ「……」
最原コスモノタロウ「……」
モノスケ「……」
モノスケ「アイツ台詞忘れおったな」
最原(ぐだぐだすぎて茶番と言うのもおこがましい!)
モノクマ「そして最原くんの決死の説得により、白銀さんは生きる意志を取り戻しました」
最原(そんなシーンは無かったけど、ゴリ押すつもりなのか……)
モノクマ「そして、希望に縋ろうとする二人にボクはこう言ってやったのです!」
モノクマ「今なら出口に続くデスロードの先に特効薬置いておいたよ、と!」
モノクマ「ただ特効薬ポップの条件は白銀さんと一緒にデスロードに挑戦すること、だけどね、とも言いました!」
最原「……段々話が見えてきたぞ」
335: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 13:15:38.68 ID:uVAK/wpG0
モノクマ「そして二人は果敢にデスロードに挑戦するのです! 明日を掴むために!」
モノクマ「ですが、既にボロボロになった白銀さんにそんな力はなく」
モノクマ「それを庇おうとする最原くんも更にボロボロに」
最原「ん? ストップ。あのデスロードって確かに意地は悪かったけどさ」
最原「致死性の罠や大怪我する類の罠は一つたりとも無かったよな?」
モノクマ「あ。ごめん言い忘れてた。白銀さんが生きる意志を取り戻すことを決めた時点でデスロードの致死率を上げる予定なんだ」
最原「え?」
モノクマ「しかも一度入ったら死ぬか、あるいは特効薬を手に入れるしかないんだよ」
モノクマ「正真正銘のおしおきだね」
最原「……」
モノクマ「ということで、ボクの考案したもう一つのおしおきのフィナーレはこうです。べんべん」
モノクマ「ですが、既にボロボロになった白銀さんにそんな力はなく」
モノクマ「それを庇おうとする最原くんも更にボロボロに」
最原「ん? ストップ。あのデスロードって確かに意地は悪かったけどさ」
最原「致死性の罠や大怪我する類の罠は一つたりとも無かったよな?」
モノクマ「あ。ごめん言い忘れてた。白銀さんが生きる意志を取り戻すことを決めた時点でデスロードの致死率を上げる予定なんだ」
最原「え?」
モノクマ「しかも一度入ったら死ぬか、あるいは特効薬を手に入れるしかないんだよ」
モノクマ「正真正銘のおしおきだね」
最原「……」
モノクマ「ということで、ボクの考案したもう一つのおしおきのフィナーレはこうです。べんべん」
336: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 13:23:29.72 ID:uVAK/wpG0
最原コスモノタロウ「ぐあっはーーー! もうダメだー!」
白銀コスモノファニー「あ、ああ……三途の川の向こうで知らないおばあちゃんが手を振ってる……」
最原コスモノタロウ「……」
白銀コスモノファニー「……さ、最原くん? どうしたの? ねえ、目を開けて……」
白銀コスモノファニー「……アタイはまたしても最原くんを、殺しちゃったのね……」
白銀コスモノファニー「そんなつもりじゃなかったのに……」
最原「……」
白銀コスモノファニー「ま、いっか! こういうこともあるわよね!」
最原「ないよ!?」ガビーンッ!
白銀コスモノファニー「さーて、今日の晩御飯は何にしようかしら――」
モノキッド「汚物は消毒だーーーッ!」
ボォォォ!
白銀コスモノファニー「ぎゃああああああ火炎放射ーーー!」
THE END
GAME OVER
モノクマ「ちゃんちゃん」
白銀コスモノファニー「あ、ああ……三途の川の向こうで知らないおばあちゃんが手を振ってる……」
最原コスモノタロウ「……」
白銀コスモノファニー「……さ、最原くん? どうしたの? ねえ、目を開けて……」
白銀コスモノファニー「……アタイはまたしても最原くんを、殺しちゃったのね……」
白銀コスモノファニー「そんなつもりじゃなかったのに……」
最原「……」
白銀コスモノファニー「ま、いっか! こういうこともあるわよね!」
最原「ないよ!?」ガビーンッ!
白銀コスモノファニー「さーて、今日の晩御飯は何にしようかしら――」
モノキッド「汚物は消毒だーーーッ!」
ボォォォ!
白銀コスモノファニー「ぎゃああああああ火炎放射ーーー!」
THE END
GAME OVER
モノクマ「ちゃんちゃん」
338: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 13:29:25.46 ID:uVAK/wpG0
モノクマ「どうだった? ボクの息子たちによる茶番は!」
最原「とても不快だった」
モノクマ「そう! ありがとう、最高の誉め言葉だよ!」
最原「……」
最原「特効薬の存在は本物なんだよね?」
モノクマ「首謀者のキミには嘘は言わない。絶対に特効薬は存在する」
モノクマ「ただそれをボクが持ってくることはできないってだけ」
最原「そうか」
モノクマ「……問題点は二つ。まず『白銀さんに生きる意志がないとスイッチが入らない』ってこと」
モノクマ「最原くんがどうにかして」
モノクマ「二つ目の問題点は、おしおきである以上、デスロードの難易度はナイトメア」
モノクマ「……入ったらほぼ死ぬ。希望はない」
最原「……」
最原「とても不快だった」
モノクマ「そう! ありがとう、最高の誉め言葉だよ!」
最原「……」
最原「特効薬の存在は本物なんだよね?」
モノクマ「首謀者のキミには嘘は言わない。絶対に特効薬は存在する」
モノクマ「ただそれをボクが持ってくることはできないってだけ」
最原「そうか」
モノクマ「……問題点は二つ。まず『白銀さんに生きる意志がないとスイッチが入らない』ってこと」
モノクマ「最原くんがどうにかして」
モノクマ「二つ目の問題点は、おしおきである以上、デスロードの難易度はナイトメア」
モノクマ「……入ったらほぼ死ぬ。希望はない」
最原「……」
339: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 13:42:13.93 ID:uVAK/wpG0
最原「……病気で既に弱っている彼女に、生きる意志を持たせる?」
最原「そんな……そんなの、とても……」
モノクマ「諦めるの?」
最原「違う。諦めたくなんかない。でも……」
モノクマ「……」
モノクマ「オマエさ、いい加減にしろよ」
最原「え?」
モノクマ「そもそも白銀さんがあんなふうになっちゃったの、全部オマエのせいじゃんか」
最原「ッ!」
モノクマ「白銀さんに愛を教えて、罪悪感を芽生えさせたのも」
モノクマ「彼女の描く最高のハッピーエンドを勝手な自己犠牲で台無しにしたのも」
モノクマ「全部最原くんじゃんか」
最原「……」
モノクマ「……別にいいよ。やんなくっても。ただその場合、ボクはオマエを許さないけどね」
モノクマ「許さないだけで特に何するってわけじゃないけど!」
最原(何もしないのか……)
最原「そんな……そんなの、とても……」
モノクマ「諦めるの?」
最原「違う。諦めたくなんかない。でも……」
モノクマ「……」
モノクマ「オマエさ、いい加減にしろよ」
最原「え?」
モノクマ「そもそも白銀さんがあんなふうになっちゃったの、全部オマエのせいじゃんか」
最原「ッ!」
モノクマ「白銀さんに愛を教えて、罪悪感を芽生えさせたのも」
モノクマ「彼女の描く最高のハッピーエンドを勝手な自己犠牲で台無しにしたのも」
モノクマ「全部最原くんじゃんか」
最原「……」
モノクマ「……別にいいよ。やんなくっても。ただその場合、ボクはオマエを許さないけどね」
モノクマ「許さないだけで特に何するってわけじゃないけど!」
最原(何もしないのか……)
341: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 13:55:10.06 ID:uVAK/wpG0
モノクマ「白銀さんを生かした責任、ちゃんと取れよな! 人を生かすのって殺すのと同じくらい責任重大だぞ!」
モノクマ「……」
モノクマ「あ、ところで最原くん。色々お菓子取り揃えてるけど、どれから食べる?」
モノクマ「ポッキーとトッポ、どっちが好き?」
最原「パーティ続行するの!? 僕に説教した直後で!?」
モノクマ「うん。せっかく用意したんだしね」
モノクマ「今のところ白銀さんの調子も良さそうだし、多分大丈夫でしょ」
モノダム「ハイ、オレンジジュース」
最原「ああ、ありがとう」ゴクリ
最原「……」バターンッ
最原「ぐー」スヤァ
モノクマ「よし。寝たな。徹夜とか頑張りすぎだよ最原くん」
モノクマ「しばらくここで休憩ね」
モノクマ「……」
モノクマ「あ、ところで最原くん。色々お菓子取り揃えてるけど、どれから食べる?」
モノクマ「ポッキーとトッポ、どっちが好き?」
最原「パーティ続行するの!? 僕に説教した直後で!?」
モノクマ「うん。せっかく用意したんだしね」
モノクマ「今のところ白銀さんの調子も良さそうだし、多分大丈夫でしょ」
モノダム「ハイ、オレンジジュース」
最原「ああ、ありがとう」ゴクリ
最原「……」バターンッ
最原「ぐー」スヤァ
モノクマ「よし。寝たな。徹夜とか頑張りすぎだよ最原くん」
モノクマ「しばらくここで休憩ね」
343: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 14:13:43.05 ID:uVAK/wpG0
場所は伏す。神様(仮)を追う珍道中
なんか復讐しそうな人「幕としよう。最後の舞台で、おまえの魂は真に堕ち果てるのだ」
なんか復讐しそうな人「だが、もしも」
なんか復讐しそうな人「おまえが歩み続けると叫ぶのならば!」
なんか復讐しそうな人「おまえが! 未だ、希望を失っていないのならば!」
なんか復讐しそうな人「悪(オレ)を――!」
アンジー「神様あああああああ!」
天海「……」
天海「アンジーさんに連れられてきたっすけど、ここどこっすか?」
真宮寺「実に興味深いネ。監獄かな?」
天海「どうしてこんな場所に来ちゃったんすかね?」
なんか復讐しそうな人「幕としよう。最後の舞台で、おまえの魂は真に堕ち果てるのだ」
なんか復讐しそうな人「だが、もしも」
なんか復讐しそうな人「おまえが歩み続けると叫ぶのならば!」
なんか復讐しそうな人「おまえが! 未だ、希望を失っていないのならば!」
なんか復讐しそうな人「悪(オレ)を――!」
アンジー「神様あああああああ!」
天海「……」
天海「アンジーさんに連れられてきたっすけど、ここどこっすか?」
真宮寺「実に興味深いネ。監獄かな?」
天海「どうしてこんな場所に来ちゃったんすかね?」
345: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 17:02:42.78 ID:uVAK/wpG0
食堂
王馬「……」
王馬「アンジーちゃんのところでつまらなくない何かが起こっている気がする」
百田「何言ってんだテメェ」
キーボ「放っておきましょう。彼の言葉が意味不明なのはいつものことです」
細長星「悪いな東条。なにもこんな日くらい俺たちの料理なんて放っておけばいいだろうに」
東条「いいのよ。メイドですもの」
百田「悪い東条。後で星の整体も頼む」
獄原「まだ治ってなかったんだね……」
王馬「……」
王馬「アンジーちゃんのところでつまらなくない何かが起こっている気がする」
百田「何言ってんだテメェ」
キーボ「放っておきましょう。彼の言葉が意味不明なのはいつものことです」
細長星「悪いな東条。なにもこんな日くらい俺たちの料理なんて放っておけばいいだろうに」
東条「いいのよ。メイドですもの」
百田「悪い東条。後で星の整体も頼む」
獄原「まだ治ってなかったんだね……」
346: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 17:22:24.62 ID:uVAK/wpG0
バキバキバキッ
元に戻りつつある星「しかし忘れてたぜ。俺たちは誘拐されてきたんだったな」
元に戻りつつある星「……ふっ。俺が日和っちまうとはな。所詮俺も高校生、か」
百田「そんなん俺も忘れてたっつーの」
キーボ「……楽しかったですよね。夜に騒いだり、プールに行ったり」
王馬「プールに関してはキー坊は見てただけだったけどね!」
キーボ「……」
王馬「見てただけだったけどね! 見てただけだったけどね!」
キーボ「何回も言わないでください」
百田「あとの数日もこんな日々が続いてくもんだと思ってたぜ」
東条「そこは外の世界と一緒よ。どんなに楽しくっても、ある日急に終わってしまうこともある」
東条「……元から人生ってそういうものよ」
百田「……だあー、クソッ! 暗くなんな!」
百田「大丈夫だ! 白銀はぜってぇーに死なない! 傍に終一が付いてんだろうが!」
王馬「えっ? いやついてないけど」
百田「あ?」
王馬「朝に夢野ちゃんと春川ちゃんが目撃したっきり、白銀ちゃんの部屋に来てないよ」
百田「マジか!」ガビーンッ
元に戻りつつある星「しかし忘れてたぜ。俺たちは誘拐されてきたんだったな」
元に戻りつつある星「……ふっ。俺が日和っちまうとはな。所詮俺も高校生、か」
百田「そんなん俺も忘れてたっつーの」
キーボ「……楽しかったですよね。夜に騒いだり、プールに行ったり」
王馬「プールに関してはキー坊は見てただけだったけどね!」
キーボ「……」
王馬「見てただけだったけどね! 見てただけだったけどね!」
キーボ「何回も言わないでください」
百田「あとの数日もこんな日々が続いてくもんだと思ってたぜ」
東条「そこは外の世界と一緒よ。どんなに楽しくっても、ある日急に終わってしまうこともある」
東条「……元から人生ってそういうものよ」
百田「……だあー、クソッ! 暗くなんな!」
百田「大丈夫だ! 白銀はぜってぇーに死なない! 傍に終一が付いてんだろうが!」
王馬「えっ? いやついてないけど」
百田「あ?」
王馬「朝に夢野ちゃんと春川ちゃんが目撃したっきり、白銀ちゃんの部屋に来てないよ」
百田「マジか!」ガビーンッ
347: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 17:36:59.86 ID:uVAK/wpG0
東条「私も夜には何回か見回りに行ったのだけど、そのときもずっと最原くんは白銀さんの傍にいたわ」
東条「おそらく徹夜で彼女のことを見守ってたんでしょう。朝に二人が来たから安心して自室に帰って……」
東条「そのまま寝ている、のかしら? まあ頑張ってたから寝かせてあげましょう」
百田「そうか……ヤロー、あのまんま寝ずに……」
百田「……」
百田「なら俺たちが代わりに見舞いに行くしかねぇ!」
王馬「うっわ、さりげなく俺のことも巻き込んだよ」
獄原「うん。でも行かないわけにもいかないよ。心配だし」
百田「元気づけてやるぜ! アイツの好きな物は漫画、アニメ、ゲームか?」
百田「ならそうだな……図書室に行ってなにかしら見繕ってくるか!」
首謀者ルーム
モノタロウ「フィーバー! フィーバー!」
モノファニー「南南西を目指してパーティを続けるのよ!」
モノスケ「主賓抜きで随分と盛り上がっとんな」
最原「うーん……うーん……」グギギ
モノダム「凄クウナサレテルネ」
モノキッド「ミーのギタークラッシュ芸を見やがれオラーーーッ!」
バキィッ
モノキッド「あっ」
モノクマ「あっ。ドアが壊れた」
バチバチッ
モノクマ「げ、げげっ! なんかイヤな予感!」
東条「おそらく徹夜で彼女のことを見守ってたんでしょう。朝に二人が来たから安心して自室に帰って……」
東条「そのまま寝ている、のかしら? まあ頑張ってたから寝かせてあげましょう」
百田「そうか……ヤロー、あのまんま寝ずに……」
百田「……」
百田「なら俺たちが代わりに見舞いに行くしかねぇ!」
王馬「うっわ、さりげなく俺のことも巻き込んだよ」
獄原「うん。でも行かないわけにもいかないよ。心配だし」
百田「元気づけてやるぜ! アイツの好きな物は漫画、アニメ、ゲームか?」
百田「ならそうだな……図書室に行ってなにかしら見繕ってくるか!」
首謀者ルーム
モノタロウ「フィーバー! フィーバー!」
モノファニー「南南西を目指してパーティを続けるのよ!」
モノスケ「主賓抜きで随分と盛り上がっとんな」
最原「うーん……うーん……」グギギ
モノダム「凄クウナサレテルネ」
モノキッド「ミーのギタークラッシュ芸を見やがれオラーーーッ!」
バキィッ
モノキッド「あっ」
モノクマ「あっ。ドアが壊れた」
バチバチッ
モノクマ「げ、げげっ! なんかイヤな予感!」
348: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 17:44:40.53 ID:uVAK/wpG0
図書室
百田「図書室についたぜ! さあ! アイツが好きそうなマンガをさらうぞ!」
星「……ん? なにか聞こえねーか?」
ギャーギャーワーワー
王馬「悲鳴? これはモノクマとモノクマーズ、かな?」
獄原「あ。こっちから聞こえるよ」
東条「……本棚だけど?」
キーボ「ああ、でも確かに『壁の中から聞こえる』としか言いようが……」
ドカァァァァンッ!
キーボ「おでゅっせい」バキィッ!
百田「本棚が吹っ飛んだーーーッ!」ガビーンッ!
王馬「キー坊も吹っ飛んだーーー!」ワーイ!
獄原「キーボくーーーんッ!」
百田「図書室についたぜ! さあ! アイツが好きそうなマンガをさらうぞ!」
星「……ん? なにか聞こえねーか?」
ギャーギャーワーワー
王馬「悲鳴? これはモノクマとモノクマーズ、かな?」
獄原「あ。こっちから聞こえるよ」
東条「……本棚だけど?」
キーボ「ああ、でも確かに『壁の中から聞こえる』としか言いようが……」
ドカァァァァンッ!
キーボ「おでゅっせい」バキィッ!
百田「本棚が吹っ飛んだーーーッ!」ガビーンッ!
王馬「キー坊も吹っ飛んだーーー!」ワーイ!
獄原「キーボくーーーんッ!」
349: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 17:53:22.89 ID:uVAK/wpG0
シュウウウウ
百田「な、なんだァ!? 本棚の向こう側が、爆発、したのか?」
王馬「けむいよー! キー坊マジで最悪だな!」
キーボ「ボクのせいじゃありません。あの、そんなことより本棚をどかして……」ジタバタ
獄原「ゴン太に任せて!」
東条「一体何が……!」
モノクマ「……あわわわわ」
モノクマーズ「わー! 逃げろー!」
モノクマ「あっ、ちょっ! 息子たち! まだ説教が終わってな――」
モノクマ「……」
モノクマ「ボクも退散しよっと」
星「させると思うか?」ガシッ
モノクマ「」
東条「ここは……何かのパーティ会場?」キョロキョロ
王馬「ん? 誰かいるよ」
百田「お。終一じゃねーか」
最原「……すぴー」スヤァ
百田「……で。なんだ?」
百田「この『今日から首謀者』って書かれたふざけたタスキ。なんでこんなもんかけてんだ?」
全員「……」
百田「な、なんだァ!? 本棚の向こう側が、爆発、したのか?」
王馬「けむいよー! キー坊マジで最悪だな!」
キーボ「ボクのせいじゃありません。あの、そんなことより本棚をどかして……」ジタバタ
獄原「ゴン太に任せて!」
東条「一体何が……!」
モノクマ「……あわわわわ」
モノクマーズ「わー! 逃げろー!」
モノクマ「あっ、ちょっ! 息子たち! まだ説教が終わってな――」
モノクマ「……」
モノクマ「ボクも退散しよっと」
星「させると思うか?」ガシッ
モノクマ「」
東条「ここは……何かのパーティ会場?」キョロキョロ
王馬「ん? 誰かいるよ」
百田「お。終一じゃねーか」
最原「……すぴー」スヤァ
百田「……で。なんだ?」
百田「この『今日から首謀者』って書かれたふざけたタスキ。なんでこんなもんかけてんだ?」
全員「……」
350: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 18:01:08.96 ID:uVAK/wpG0
星「起こすか」
百田「そうだな。おいコラ起きろ終一テメェ! 白銀が大変なときに何やってんだ!」ガクガクユサユサ
最原「……ん? あ、れ。百田くん? みんなも……」
最原「……」
最原「……?」キョロキョロ
最原「……」
最原「あっ!」ガビーンッ
百田「あっ、じゃねーよ! 状況を説明しろコラ!」ガクガク
東条「最原くん……まさか、あなたが首謀者だったの?」
最原「ええっ! 何言って……」
最原「……」←自分のタスキを確認した
最原「ああっ!?」ガビーンッ
百田「ああっ、じゃねぇーーーッ!」ガクガク
星「状況の説明を求める。モノクマ、最原両名にだ」
星「黙秘権はない。この閉鎖空間にそんな生易しいものはない」
王馬「確か入間ちゃんが最原ちゃんの研究教室の薬を魔改造して自白剤作ってたよね?」
最原「」
星「正直に答えろ。自白剤は脳への負担が凄まじいからな?」ゴゴゴゴゴ
百田「そうだな。おいコラ起きろ終一テメェ! 白銀が大変なときに何やってんだ!」ガクガクユサユサ
最原「……ん? あ、れ。百田くん? みんなも……」
最原「……」
最原「……?」キョロキョロ
最原「……」
最原「あっ!」ガビーンッ
百田「あっ、じゃねーよ! 状況を説明しろコラ!」ガクガク
東条「最原くん……まさか、あなたが首謀者だったの?」
最原「ええっ! 何言って……」
最原「……」←自分のタスキを確認した
最原「ああっ!?」ガビーンッ
百田「ああっ、じゃねぇーーーッ!」ガクガク
星「状況の説明を求める。モノクマ、最原両名にだ」
星「黙秘権はない。この閉鎖空間にそんな生易しいものはない」
王馬「確か入間ちゃんが最原ちゃんの研究教室の薬を魔改造して自白剤作ってたよね?」
最原「」
星「正直に答えろ。自白剤は脳への負担が凄まじいからな?」ゴゴゴゴゴ
351: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 18:09:48.54 ID:uVAK/wpG0
最原「ち、違うよ! 僕は首謀者じゃなかった! 昨日までは!」
星「ほう。それは興味深い話だな」
星「よし王馬。入間から自白剤を借りてこい」
東条「安心して。致死量に至らないように私が管理するわ」
王馬「すぐに帰ってくるねー」タッ
最原「ええっ!?」ガビーンッ
百田「よせよせ! この期に及んでコイツが嘘吐くわけねーだろ!」
百田「おい終一! さっさと知ってること全部吐け!」
百田「昨日まで首謀者じゃなかったって、どういうことだ?」
最原「え、ええっと……つまり僕は代理でモノクマに首謀者に認定されて……」
キーボ「モノクマに? 本当ですか?」
モノクマ「……うん。はい。ボクが認定しました。資格があったので」ショボーン
獄原「資格?」
東条「それは後にしましょう。代理ということは……」
星「本当の首謀者が、最原の他に存在したってこと、だな?」
最原「!」
星「誰だ?」
最原「言わない」
百田「おい!」
最原「……死んでも言うもんか!」
星「自白剤を投与する準備だ。東条」
東条「了解したわ」
百田「やめろ二人とも! 終一も吐いちまえ! コイツらマジだぞ!」
最原「……」
星「ほう。それは興味深い話だな」
星「よし王馬。入間から自白剤を借りてこい」
東条「安心して。致死量に至らないように私が管理するわ」
王馬「すぐに帰ってくるねー」タッ
最原「ええっ!?」ガビーンッ
百田「よせよせ! この期に及んでコイツが嘘吐くわけねーだろ!」
百田「おい終一! さっさと知ってること全部吐け!」
百田「昨日まで首謀者じゃなかったって、どういうことだ?」
最原「え、ええっと……つまり僕は代理でモノクマに首謀者に認定されて……」
キーボ「モノクマに? 本当ですか?」
モノクマ「……うん。はい。ボクが認定しました。資格があったので」ショボーン
獄原「資格?」
東条「それは後にしましょう。代理ということは……」
星「本当の首謀者が、最原の他に存在したってこと、だな?」
最原「!」
星「誰だ?」
最原「言わない」
百田「おい!」
最原「……死んでも言うもんか!」
星「自白剤を投与する準備だ。東条」
東条「了解したわ」
百田「やめろ二人とも! 終一も吐いちまえ! コイツらマジだぞ!」
最原「……」
352: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 18:13:15.42 ID:uVAK/wpG0
最原「……言わない……!」
星「そうか。残念だ」
東条「ええ。残念ね」
百田「終一……」
星「まさか白銀が首謀者だったとはな」
最原「え」
東条「最原くんが死んでも庇いたくなるような相手なんて彼女しかいないわよね」
獄原「あ、そっか」
最原「」
百田「……盛大に墓穴掘ったな、終一……」
星「そうか。残念だ」
東条「ええ。残念ね」
百田「終一……」
星「まさか白銀が首謀者だったとはな」
最原「え」
東条「最原くんが死んでも庇いたくなるような相手なんて彼女しかいないわよね」
獄原「あ、そっか」
最原「」
百田「……盛大に墓穴掘ったな、終一……」
353: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 18:22:10.13 ID:uVAK/wpG0
最原「……」
星「この学園生活は楽しかった。娑婆にも出られたわけだしな」
東条「ええ。そうね。中々得難い体験だったわ」
星&東条「まあだからと言って誘拐していい理由にはならない(けど)(が)」
キーボ「どうします?」
東条「ひとまず拘束ね」
星「後のことは全員で決める」
モノクマ「やめろー! 学園長への暴力は校則違反だぞー!」ジタバタ
星「それ以上動いたら最原を殺す」
最原「」
モノクマ「」
星「代理とは言え、首謀者が死んだらお前も都合が悪いんじゃないか?」ギンッ
最原&モノクマ「」ガタガタ
星「この学園生活は楽しかった。娑婆にも出られたわけだしな」
東条「ええ。そうね。中々得難い体験だったわ」
星&東条「まあだからと言って誘拐していい理由にはならない(けど)(が)」
キーボ「どうします?」
東条「ひとまず拘束ね」
星「後のことは全員で決める」
モノクマ「やめろー! 学園長への暴力は校則違反だぞー!」ジタバタ
星「それ以上動いたら最原を殺す」
最原「」
モノクマ「」
星「代理とは言え、首謀者が死んだらお前も都合が悪いんじゃないか?」ギンッ
最原&モノクマ「」ガタガタ
354: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 18:26:49.93 ID:uVAK/wpG0
星「……連行だ」
東条「行くわよ」ズルズル
モノクマ「あー! あー! あー!」
最原「……」
百田「終一……」
獄原「……ねえ。連れていかれちゃったけど、どうしたらいいの?」
獄原「最原くんは、仲間じゃなかったの?」
キーボ「……それは」
百田「仲間に決まってんだろ」
獄原「!」
百田「俺は終一を信じる。絶対にな」
東条「行くわよ」ズルズル
モノクマ「あー! あー! あー!」
最原「……」
百田「終一……」
獄原「……ねえ。連れていかれちゃったけど、どうしたらいいの?」
獄原「最原くんは、仲間じゃなかったの?」
キーボ「……それは」
百田「仲間に決まってんだろ」
獄原「!」
百田「俺は終一を信じる。絶対にな」
356: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 19:45:32.68 ID:uVAK/wpG0
食堂
茶柱「えー。では第一回、最原さんパニッシュメントの時間です」
茶柱「転子ですか? 転子はもちろん最原さんを有罪にしたいです」
茶柱「が、しかし一応民主国家出身の茶柱転子。独断で人を裁くのはよくありません」
茶柱「ので、病欠かつ真の首謀者だった白銀さんを除いた全員で、彼女に秘密裏で行いたいと思います」
茶柱「拘束具の提供は星さんです。ふっ、手錠プレイ大好きなド変態らしい姿ですね、最原さん」
最原「うう……」ガチャガチャ
モノクマ「何故ボクまで。何故ボクまで」ガチャガチャ
茶柱「なお、最原さんが偽証をしたという疑いが出た場合、入間さん提供の自白剤を使う手筈になっております」
茶柱「投与は東条さんが安全に配慮した上で行います」
茶柱「……ただし、この場合の安全とは『必要最低限の安全』です」
茶柱「命以外のすべては保証しませんので悪しからず」
茶柱「さて。何から始めます?」
王馬「拷問だ! 拷問にかけろ!」
百田「王馬の言うことは気にすんな。言ってるだけだ」
茶柱「えー。では第一回、最原さんパニッシュメントの時間です」
茶柱「転子ですか? 転子はもちろん最原さんを有罪にしたいです」
茶柱「が、しかし一応民主国家出身の茶柱転子。独断で人を裁くのはよくありません」
茶柱「ので、病欠かつ真の首謀者だった白銀さんを除いた全員で、彼女に秘密裏で行いたいと思います」
茶柱「拘束具の提供は星さんです。ふっ、手錠プレイ大好きなド変態らしい姿ですね、最原さん」
最原「うう……」ガチャガチャ
モノクマ「何故ボクまで。何故ボクまで」ガチャガチャ
茶柱「なお、最原さんが偽証をしたという疑いが出た場合、入間さん提供の自白剤を使う手筈になっております」
茶柱「投与は東条さんが安全に配慮した上で行います」
茶柱「……ただし、この場合の安全とは『必要最低限の安全』です」
茶柱「命以外のすべては保証しませんので悪しからず」
茶柱「さて。何から始めます?」
王馬「拷問だ! 拷問にかけろ!」
百田「王馬の言うことは気にすんな。言ってるだけだ」
357: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 19:53:01.52 ID:uVAK/wpG0
赤松「ね、ねえ。ひとまずこの話し合いの是非は置いといてさ」
赤松「心配事が一つあるんだけど」
茶柱「白銀さんの傍に誰もついていないことが心配ですか?」
茶柱「……大丈夫です。この場に最原さんがいる限りは」
赤松「え?」
最原「モノチッチっていう超極小の六体目のモノクマーズがいるんだ」
最原「群生型のモノクマーズ、つまり大量にいて一体ってカウントなんだけど」
最原「何らかの要因で電波障害になってない限り、そいつが学園全体を監視してる」
最原「白銀さんに何かがあったら、首謀者の僕にモノクマが異変を伝えるよ」
東条「何らかの方法で私たちを監視している、とは思っていたけど。まさか目に見えないほど小さなロボットが正体だとは、ね」
百田「どんな技術力してんだ?」
入間「……後で捕まえて確認してみっか。本当にいるんなら多分可能だ」
赤松「心配事が一つあるんだけど」
茶柱「白銀さんの傍に誰もついていないことが心配ですか?」
茶柱「……大丈夫です。この場に最原さんがいる限りは」
赤松「え?」
最原「モノチッチっていう超極小の六体目のモノクマーズがいるんだ」
最原「群生型のモノクマーズ、つまり大量にいて一体ってカウントなんだけど」
最原「何らかの要因で電波障害になってない限り、そいつが学園全体を監視してる」
最原「白銀さんに何かがあったら、首謀者の僕にモノクマが異変を伝えるよ」
東条「何らかの方法で私たちを監視している、とは思っていたけど。まさか目に見えないほど小さなロボットが正体だとは、ね」
百田「どんな技術力してんだ?」
入間「……後で捕まえて確認してみっか。本当にいるんなら多分可能だ」
358: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 20:03:34.99 ID:uVAK/wpG0
真宮寺「まず最初。真っ先に確認したいことがあったんだよネ」
真宮寺「……僕たちを誘拐して、一体何が目的だったんだい?」
最原「……えーっと、今回は……モノクマ。一応これも外の世界に見せてるのか?」
モノクマ「一応ね。まあ視聴率は前と比べると下がってるけど」
最原「そうか。わかった。目的は『外の世界』に見せるため。つまり番組っていう表現は誇張でも比喩でもないんだ」
百田「俺たちのことを外の世界が見てたってのか?」
天海「……待ってください。それってどの程度?」
天海「俺たちのことは極小のモノクマーズが監視してたんすよね。つまり……」
茶柱「……あっ! その気になれば転子の着替えシーンとかも撮影し放題ですよね! 誰も気づかないんですから!」
茶柱「ぐあっはーーー! 外の世界に戻りたくないーーー! 恥ずかしい!」
最原「ええっと……モノクマ? どうなの?」
モノクマ「ああ。前回のときと撮影形態は一緒だよ」
最原(やっぱりキーボくんが視聴者代表だったのか)
最原「じゃあ、大丈夫かな。それは安心していいと思う」
茶柱「信用するとでも!?」
春川「やめなよ。そこを突いても仕方ない。ある程度最原の言葉を信用しないと尋問の意味がないでしょ」
真宮寺「……僕たちを誘拐して、一体何が目的だったんだい?」
最原「……えーっと、今回は……モノクマ。一応これも外の世界に見せてるのか?」
モノクマ「一応ね。まあ視聴率は前と比べると下がってるけど」
最原「そうか。わかった。目的は『外の世界』に見せるため。つまり番組っていう表現は誇張でも比喩でもないんだ」
百田「俺たちのことを外の世界が見てたってのか?」
天海「……待ってください。それってどの程度?」
天海「俺たちのことは極小のモノクマーズが監視してたんすよね。つまり……」
茶柱「……あっ! その気になれば転子の着替えシーンとかも撮影し放題ですよね! 誰も気づかないんですから!」
茶柱「ぐあっはーーー! 外の世界に戻りたくないーーー! 恥ずかしい!」
最原「ええっと……モノクマ? どうなの?」
モノクマ「ああ。前回のときと撮影形態は一緒だよ」
最原(やっぱりキーボくんが視聴者代表だったのか)
最原「じゃあ、大丈夫かな。それは安心していいと思う」
茶柱「信用するとでも!?」
春川「やめなよ。そこを突いても仕方ない。ある程度最原の言葉を信用しないと尋問の意味がないでしょ」
359: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 20:13:49.12 ID:uVAK/wpG0
赤松「最原くんが首謀者なら……いや、首謀者代理ならさ」
赤松「私たちを今すぐここから出してよ! せめて白銀さんだけでもさ!」
赤松「彼女、このままじゃ死んじゃう……!」
最原「そうしたいのは僕だって同じだけどさ」
モノクマ「無理だよ。ボクたちにその権限はないんだ。十日と決めたら十日経つまで誰も出られない」
赤松「そんな!」
獄原「だから白銀さんも外に出なかったんだね……」
最原「そういうわけじゃないんだけど……」
東条「……もしかして、なのだけど」
東条「彼女のあのウイルスって、誰かに意図的に投与されたもの?」
最原「……凄いね。なんでわかったの?」
東条「あなたが、あのウイルスについてやたら詳しそうだったから。もしかしたらって……」
百田「クソッ! 実際そうだってのかよ……!」
入間「……」
赤松「私たちを今すぐここから出してよ! せめて白銀さんだけでもさ!」
赤松「彼女、このままじゃ死んじゃう……!」
最原「そうしたいのは僕だって同じだけどさ」
モノクマ「無理だよ。ボクたちにその権限はないんだ。十日と決めたら十日経つまで誰も出られない」
赤松「そんな!」
獄原「だから白銀さんも外に出なかったんだね……」
最原「そういうわけじゃないんだけど……」
東条「……もしかして、なのだけど」
東条「彼女のあのウイルスって、誰かに意図的に投与されたもの?」
最原「……凄いね。なんでわかったの?」
東条「あなたが、あのウイルスについてやたら詳しそうだったから。もしかしたらって……」
百田「クソッ! 実際そうだってのかよ……!」
入間「……」
360: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 20:23:06.70 ID:uVAK/wpG0
入間「……おい。今、なんつった?」
王馬「入間ちゃん?」
入間「意図的に投与されたウイルスだァ……?」
入間「もう一つ確認してぇ。あのウイルス、もしかして作ったヤツか?」
入間「テメェら番組側が作って地味眼鏡に投与したってことか?」
モノクマ「うん。おおよそその理解で合ってるよ」
入間「……」
入間「じゃあ特効薬ないしワクチンの存在は絶対にあるってことじゃねーか!」ガビーンッ!
入間「ウイルス兵器ってのは、それを使う自分たちが食らって自爆しないようにする防護機能もセットで初めて完成だ!」
入間「ああ、クソッ! 一晩中悩んでた時間を返せ! 俺様の肌年齢が五十億歳ほど縮んだじゃねーかチンカスが!」
王馬「うわぁ! 入間ちゃんがまともなこと言ってる! 今日は空からアメーバでも降ってくるなコレ!」
入間「どういう意味だツルショタ、コラ!」ウガァ!
百田「も、モノクマ! どうなんだ! 入間の言ってることは――」
モノクマ「正しいよ。特効薬はある。しかも、この学園にね」
王馬「入間ちゃん?」
入間「意図的に投与されたウイルスだァ……?」
入間「もう一つ確認してぇ。あのウイルス、もしかして作ったヤツか?」
入間「テメェら番組側が作って地味眼鏡に投与したってことか?」
モノクマ「うん。おおよそその理解で合ってるよ」
入間「……」
入間「じゃあ特効薬ないしワクチンの存在は絶対にあるってことじゃねーか!」ガビーンッ!
入間「ウイルス兵器ってのは、それを使う自分たちが食らって自爆しないようにする防護機能もセットで初めて完成だ!」
入間「ああ、クソッ! 一晩中悩んでた時間を返せ! 俺様の肌年齢が五十億歳ほど縮んだじゃねーかチンカスが!」
王馬「うわぁ! 入間ちゃんがまともなこと言ってる! 今日は空からアメーバでも降ってくるなコレ!」
入間「どういう意味だツルショタ、コラ!」ウガァ!
百田「も、モノクマ! どうなんだ! 入間の言ってることは――」
モノクマ「正しいよ。特効薬はある。しかも、この学園にね」
361: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 20:29:43.63 ID:uVAK/wpG0
アンジー「……主は言っていました。待て、しかして希望せよ、と……!」
アンジー「具体的にどこにあるの? アンジーが取ってきてあげるよ」
最原「ん? アンジーさん、何その帽子」
天海「そのことについて語るには時間がかかりすぎるので後にしてほしいっす」
真宮寺「聞くも涙、語るも涙の大冒険があったとだけ言っておくヨ」
最原「?」
モノクマ「……ダメだ。今は誰も特効薬に手を伸ばすことはできない」
モノクマ「白銀さんが『生きる意志』を見せないとダメなんだよね」
アンジー「生きる意志?」
最原「デスロードのこと、かいつまんで話すね」
アンジー「具体的にどこにあるの? アンジーが取ってきてあげるよ」
最原「ん? アンジーさん、何その帽子」
天海「そのことについて語るには時間がかかりすぎるので後にしてほしいっす」
真宮寺「聞くも涙、語るも涙の大冒険があったとだけ言っておくヨ」
最原「?」
モノクマ「……ダメだ。今は誰も特効薬に手を伸ばすことはできない」
モノクマ「白銀さんが『生きる意志』を見せないとダメなんだよね」
アンジー「生きる意志?」
最原「デスロードのこと、かいつまんで話すね」
362: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 20:39:53.48 ID:uVAK/wpG0
かくかくしかじかくはははは
百田「デスロードのスイッチを入れるのには白銀が生きる意志を持たないとダメ、か」
赤松「でもスイッチが入るとデスロードの難易度は上昇。致死率も跳ね上がる……」
王馬「ついでに白銀ちゃんがデスロードに参加しないと特効薬のポップはないというオマケ付き」
王馬「……意地が悪いね。まるで彼女を殺しにかかってるみたいだ」
モノクマ「実際そうだからね。いや、そういう建前をしておかないと特効薬を手に入れることができなかったからさ」
モノクマ「ボクの会社はとても趣味が悪いんだ」
星「……なるほどな」
キーボ「後に残った問題は……」
東条「番組側の人間、最原くんと白銀さんをどうするか、ね」
茶柱「……」
茶柱「なんのために白銀さんにウイルスを?」
モノクマ「……それは色々込み合った事情があってね。外の世界の真実に関する情報も語らないといけない」
モノクマ「だからボクは言えないよ。言うんなら最原くんが」
最原「……ええと……」
百田「……」
百田「デスロードのスイッチを入れるのには白銀が生きる意志を持たないとダメ、か」
赤松「でもスイッチが入るとデスロードの難易度は上昇。致死率も跳ね上がる……」
王馬「ついでに白銀ちゃんがデスロードに参加しないと特効薬のポップはないというオマケ付き」
王馬「……意地が悪いね。まるで彼女を殺しにかかってるみたいだ」
モノクマ「実際そうだからね。いや、そういう建前をしておかないと特効薬を手に入れることができなかったからさ」
モノクマ「ボクの会社はとても趣味が悪いんだ」
星「……なるほどな」
キーボ「後に残った問題は……」
東条「番組側の人間、最原くんと白銀さんをどうするか、ね」
茶柱「……」
茶柱「なんのために白銀さんにウイルスを?」
モノクマ「……それは色々込み合った事情があってね。外の世界の真実に関する情報も語らないといけない」
モノクマ「だからボクは言えないよ。言うんなら最原くんが」
最原「……ええと……」
百田「……」
363: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 20:47:26.39 ID:uVAK/wpG0
最原「……ごめん。今は言えない。外に出たら必ず話すよ」
星「そんな都合のいい話が通ると思っているのか? ことここに至って」
最原「……」
星「俺が疑っているのは最悪の可能性だ。すべてがアンタらの自作自演じゃないと何故言える?」
入間「あ? 自作自演だ?」
星「番組の視聴率を上げるためのハプニングの一つなんじゃないか、と言っている」
星「狂ってるがな……」
赤松「……え。ちょっと。それはいくらなんでも!」
百田「ああ! ありえねぇーな! 昨日の朝の終一の慌てようはナマのものだった!」
百田「あれを演技でできるとは思えねぇ!」
星「フン……」
星「そんな都合のいい話が通ると思っているのか? ことここに至って」
最原「……」
星「俺が疑っているのは最悪の可能性だ。すべてがアンタらの自作自演じゃないと何故言える?」
入間「あ? 自作自演だ?」
星「番組の視聴率を上げるためのハプニングの一つなんじゃないか、と言っている」
星「狂ってるがな……」
赤松「……え。ちょっと。それはいくらなんでも!」
百田「ああ! ありえねぇーな! 昨日の朝の終一の慌てようはナマのものだった!」
百田「あれを演技でできるとは思えねぇ!」
星「フン……」
364: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 20:54:21.31 ID:uVAK/wpG0
入間「んだそりゃ。おい、コラヤバい原! 俺様を頼って研究教室に来たのも俺様を煽るためだったのか!?」
入間「ふざけんな! ちょっとでも心配した俺様の時間を返しやがれ!」
王馬「入間ちゃんは存在自体が無駄なんだから、ちょっとくらい時間を無駄にしたところで被害は皆無だよね」
入間「ひ、ひぐう! 酷いよお!」
東条「……彼女が死にかけていることだけは間違いなく本当よ」
東条「本当だけど……!」
夢野「……」
夢野「別にどっちでも構わないと思うんじゃが」
春川「え」
夢野「だって、ここに来て楽しかったのは本当じゃしのう」
春川「……」
春川「……そうだね」
獄原「み、みんな! 助けてあげようよ! だって仲間だったじゃない!」
モノクマ(学級裁判なら議論スクラムに持ち込みたいレベルの真っ二つっぷりだなぁ)
入間「ふざけんな! ちょっとでも心配した俺様の時間を返しやがれ!」
王馬「入間ちゃんは存在自体が無駄なんだから、ちょっとくらい時間を無駄にしたところで被害は皆無だよね」
入間「ひ、ひぐう! 酷いよお!」
東条「……彼女が死にかけていることだけは間違いなく本当よ」
東条「本当だけど……!」
夢野「……」
夢野「別にどっちでも構わないと思うんじゃが」
春川「え」
夢野「だって、ここに来て楽しかったのは本当じゃしのう」
春川「……」
春川「……そうだね」
獄原「み、みんな! 助けてあげようよ! だって仲間だったじゃない!」
モノクマ(学級裁判なら議論スクラムに持ち込みたいレベルの真っ二つっぷりだなぁ)
365: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 21:15:25.54 ID:uVAK/wpG0
モノクマ「……で。どうするの? ボクたちを助けるの? 助けないの?」
最原「せめて手錠は解除してくれるとありがたいなぁ……」
モノクマ「ちなみに言っておくけど、ここで最原くんと白銀さんが死んでも番組は続行だよ」
モノクマ「よくよく考えてみてよ。学園の中に脱出手段がないのなら、他にどこに脱出手段があると思う?」
赤松「え?」
モノクマ「この学園を一つの箱だと考えてみて? その中にいるのはオマエラ」
モノクマ「この箱に鍵がかかってる、ということはわかっている。でも鍵は中にはない」
最原「……鍵は外から掛けられているから、外にいる誰かじゃないと鍵は開けられないって言いたいんだね」
モノクマ「ここで最原くんや白銀さんをどうこうしよう、っていう議論そのものが無駄なんだよ」
モノクマ「中にいる以上、条件はオマエラと一緒なんだからさ」
百田「モノクマの言うことはムカつくが、確かにそうだな……」
春川「特に、今は首謀者だってことが私たちにバレてるわけだから」
春川「最早、立場としてはイーブンとは言い難いよね」
茶柱「……これでは単なる弱いものイジメですね」
最原「せめて手錠は解除してくれるとありがたいなぁ……」
モノクマ「ちなみに言っておくけど、ここで最原くんと白銀さんが死んでも番組は続行だよ」
モノクマ「よくよく考えてみてよ。学園の中に脱出手段がないのなら、他にどこに脱出手段があると思う?」
赤松「え?」
モノクマ「この学園を一つの箱だと考えてみて? その中にいるのはオマエラ」
モノクマ「この箱に鍵がかかってる、ということはわかっている。でも鍵は中にはない」
最原「……鍵は外から掛けられているから、外にいる誰かじゃないと鍵は開けられないって言いたいんだね」
モノクマ「ここで最原くんや白銀さんをどうこうしよう、っていう議論そのものが無駄なんだよ」
モノクマ「中にいる以上、条件はオマエラと一緒なんだからさ」
百田「モノクマの言うことはムカつくが、確かにそうだな……」
春川「特に、今は首謀者だってことが私たちにバレてるわけだから」
春川「最早、立場としてはイーブンとは言い難いよね」
茶柱「……これでは単なる弱いものイジメですね」
366: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 21:33:58.99 ID:uVAK/wpG0
最原「今更になっちゃうけどさ、僕は首謀者代理なんだ」
最原「昨日までは『白銀さんが首謀者だということを知っているだけで条件は全部一般生徒同様』だったんだよ」
星「黙っているだけでも加担しているのと同じだと思うがな」
最原「……まったくその通りだ。ごめん」
星「……」
天海「で。結局どうするんすか」
百田「俺は終一を助けてぇ! 白銀もだ! 仲間だっただろうが!」
赤松「うん! 私も同じ気持ちだよ!」
茶柱「……黙ってたことは許せません。でも、転子も……」
夢野「楽しかったことは嘘じゃない。そうじゃろ? 最原」
獄原「助けない理由がないよ!」
真宮寺「ククク」
アンジー「アンジーもなれるかなぁ……神様みたいなファリア神父に」
最原(アンジーさんだけ何かおかしいな)
最原「昨日までは『白銀さんが首謀者だということを知っているだけで条件は全部一般生徒同様』だったんだよ」
星「黙っているだけでも加担しているのと同じだと思うがな」
最原「……まったくその通りだ。ごめん」
星「……」
天海「で。結局どうするんすか」
百田「俺は終一を助けてぇ! 白銀もだ! 仲間だっただろうが!」
赤松「うん! 私も同じ気持ちだよ!」
茶柱「……黙ってたことは許せません。でも、転子も……」
夢野「楽しかったことは嘘じゃない。そうじゃろ? 最原」
獄原「助けない理由がないよ!」
真宮寺「ククク」
アンジー「アンジーもなれるかなぁ……神様みたいなファリア神父に」
最原(アンジーさんだけ何かおかしいな)
367: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 21:40:31.12 ID:uVAK/wpG0
春川「……保留する。後のことは好きにすれば?」
東条「対症療法は続けさせてもらうけど……」
王馬「……にしし」
天海「保留っす」
入間「……もう何もかもどうでもよくなったぜ」
キーボ「……ボクも保留させていただきます」
星「俺たちは最原、白銀のペアに過干渉はもうしない。好きにしろ」
星「だが……もうまともな助けは期待しないことだ」
最原「うん。わかった」
星「……楽しかったぜ。今まで」
星「もし何も知らないままだったら、俺は……どうしてただろうな……」
星「……考えるだけ無駄か」
最原「……」
東条「対症療法は続けさせてもらうけど……」
王馬「……にしし」
天海「保留っす」
入間「……もう何もかもどうでもよくなったぜ」
キーボ「……ボクも保留させていただきます」
星「俺たちは最原、白銀のペアに過干渉はもうしない。好きにしろ」
星「だが……もうまともな助けは期待しないことだ」
最原「うん。わかった」
星「……楽しかったぜ。今まで」
星「もし何も知らないままだったら、俺は……どうしてただろうな……」
星「……考えるだけ無駄か」
最原「……」
368: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 21:57:14.79 ID:uVAK/wpG0
最原(僕とモノクマの拘束は解除された。でも……)
百田「……保留組は全員消えちまいやがった」
最原「仕方ないよ。確かに、黙ってた僕たちが悪い……」
最原「いや、みんなを勝手な都合で誘拐した番組が悪いんだ」
モノクマ「今となっては最原くんもその番組側! 完全にね!」
最原「はあ……」
最原(……どうにか『存在自体が全部嘘』っていう真実は隠し通せたな)
最原(いつか、出たら全部話さないといけないけど)
アンジー「じゃあ、早速始めようかー!」
最原「え?」
アンジー「つむぎのこと、全力で励ますんでしょー?」
最原「……!」
百田「俺たちも協力するぜ! 全力でな!」
赤松「うん! こんなところで死ぬなんて絶対にダメだよ!」
最原「みんな……!」
真宮寺「じゃ、始めようか」
夢野「ウチの魔法もフルスロットルじゃぞ」
獄原「ここで仲間を助けないのなら、それは紳士じゃないから!」
茶柱「前に言ったかもしれませんが、ちょっとくらいなら手を貸しますよ」
茶柱「……あなたが悪い人でないことだけは知ってますから」
最原「……うん! ありがとう!」
モノクマ「うぷぷ。希望が見えてきたんじゃないかな?」
最原「そうだね。その通りだ」
最原「……もう、弱音なんか吐けない!」
百田「……保留組は全員消えちまいやがった」
最原「仕方ないよ。確かに、黙ってた僕たちが悪い……」
最原「いや、みんなを勝手な都合で誘拐した番組が悪いんだ」
モノクマ「今となっては最原くんもその番組側! 完全にね!」
最原「はあ……」
最原(……どうにか『存在自体が全部嘘』っていう真実は隠し通せたな)
最原(いつか、出たら全部話さないといけないけど)
アンジー「じゃあ、早速始めようかー!」
最原「え?」
アンジー「つむぎのこと、全力で励ますんでしょー?」
最原「……!」
百田「俺たちも協力するぜ! 全力でな!」
赤松「うん! こんなところで死ぬなんて絶対にダメだよ!」
最原「みんな……!」
真宮寺「じゃ、始めようか」
夢野「ウチの魔法もフルスロットルじゃぞ」
獄原「ここで仲間を助けないのなら、それは紳士じゃないから!」
茶柱「前に言ったかもしれませんが、ちょっとくらいなら手を貸しますよ」
茶柱「……あなたが悪い人でないことだけは知ってますから」
最原「……うん! ありがとう!」
モノクマ「うぷぷ。希望が見えてきたんじゃないかな?」
最原「そうだね。その通りだ」
最原「……もう、弱音なんか吐けない!」
369: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 22:04:15.60 ID:uVAK/wpG0
校舎の外
星「……」
入間「ケッ。ふざけやがって……あーあ、脳細胞を無駄遣いしたぜ」
春川「……」
王馬「意外だな。春川ちゃんは助ける組だと思ってたけど」
春川「ん。別に、そこまでお人よしじゃないから」
春川「……」
キーボ「……」
キーボ「全員、保留するって言っただけで、助けないとは言ってないですよね?」
天海「キーボくん。それみんながあえて言ってなかったことっす」
東条「本当は助けない理由はないのよ」
東条「……助ける理由が一つ消えただけで」
星「……やれやれ」
星「……」
入間「ケッ。ふざけやがって……あーあ、脳細胞を無駄遣いしたぜ」
春川「……」
王馬「意外だな。春川ちゃんは助ける組だと思ってたけど」
春川「ん。別に、そこまでお人よしじゃないから」
春川「……」
キーボ「……」
キーボ「全員、保留するって言っただけで、助けないとは言ってないですよね?」
天海「キーボくん。それみんながあえて言ってなかったことっす」
東条「本当は助けない理由はないのよ」
東条「……助ける理由が一つ消えただけで」
星「……やれやれ」
370: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/12(金) 22:12:50.50 ID:uVAK/wpG0
モノタロウ「あ! キサマラー! 探してたんだよー!」
星「ん?」
モノタロウ「ひとまずこの前の写真の現像が全部終わったから渡しておくね!」
モノタロウ「はい、これ」
東条「……結構な枚数撮ったわね」
モノタロウ「じゃ、オイラはこれで! ばーいくまー!」
ドロン
東条「……みんな笑顔ね」
春川「あ、これ、あの首里城が破壊された直後の……」
天海「ははっ! みんなビックリして酷い表情っすね!」
入間「あの後のキーボの溜まり具合、本当に凄かったぁ……」ハァハァ
王馬「入間ちゃんキモい」
星「……」
王馬「で、どうするの星ちゃん?」
星「ん」
王馬「いつまで自分に嘘吐くの?」
星「……」
星「俺は……」
星「ん?」
モノタロウ「ひとまずこの前の写真の現像が全部終わったから渡しておくね!」
モノタロウ「はい、これ」
東条「……結構な枚数撮ったわね」
モノタロウ「じゃ、オイラはこれで! ばーいくまー!」
ドロン
東条「……みんな笑顔ね」
春川「あ、これ、あの首里城が破壊された直後の……」
天海「ははっ! みんなビックリして酷い表情っすね!」
入間「あの後のキーボの溜まり具合、本当に凄かったぁ……」ハァハァ
王馬「入間ちゃんキモい」
星「……」
王馬「で、どうするの星ちゃん?」
星「ん」
王馬「いつまで自分に嘘吐くの?」
星「……」
星「俺は……」
372: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 05:46:25.23 ID:v67Ob3yM0
食堂
百田「会議を始めんぞ! どうしたら白銀が生きたいと思うか会議だ!」
百田「ひとまず適当にそれっぽいアイデアを出しつくすぞ!」
赤松「プレゼント!」
茶柱「ネオ合気道!」
夢野「魔法じゃ!」
アンジー「ファリア神父!」
獄原「虫さんで和もうよ!」
真宮寺「降霊術」
最原(横取りはしないんだよね!?)ガビーンッ!
百田「で? この中で絶対にノゥなアイデアはどれだ?」
最原「……ごめん。ゴン太くんの虫さんの案は絶対に使えない」
獄原「!?」ガビーンッ!
百田「会議を始めんぞ! どうしたら白銀が生きたいと思うか会議だ!」
百田「ひとまず適当にそれっぽいアイデアを出しつくすぞ!」
赤松「プレゼント!」
茶柱「ネオ合気道!」
夢野「魔法じゃ!」
アンジー「ファリア神父!」
獄原「虫さんで和もうよ!」
真宮寺「降霊術」
最原(横取りはしないんだよね!?)ガビーンッ!
百田「で? この中で絶対にノゥなアイデアはどれだ?」
最原「……ごめん。ゴン太くんの虫さんの案は絶対に使えない」
獄原「!?」ガビーンッ!
373: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 05:53:16.23 ID:v67Ob3yM0
百田「じゃ、赤松。具体的に何をプレゼントする?」
赤松「今からピアノを猛練習して、白銀さんの目の前で弾いてあげるんだよ!」
百田「ボツだ」
赤松「!?」ガビーンッ!
百田「時間がかかりすぎるだろうが」
赤松「ぴ、ピアノ……!」ガタガタ
百田「しつけぇ」
赤松「」
最原「バッサリ行き過ぎだよ! 確かに無理だけどさ!」
百田「アンジーの案もよくわからんからボツだ!」
アンジー「仕方ないねー」
最原「後に残ったのはネオ合気道、魔法、降霊術……」
百田「夢野の案が一番まともってどういうことだオイ!」ダァンッ!
夢野「ウチが一番まともで何が悪いんじゃ!」ウガァ!
赤松「今からピアノを猛練習して、白銀さんの目の前で弾いてあげるんだよ!」
百田「ボツだ」
赤松「!?」ガビーンッ!
百田「時間がかかりすぎるだろうが」
赤松「ぴ、ピアノ……!」ガタガタ
百田「しつけぇ」
赤松「」
最原「バッサリ行き過ぎだよ! 確かに無理だけどさ!」
百田「アンジーの案もよくわからんからボツだ!」
アンジー「仕方ないねー」
最原「後に残ったのはネオ合気道、魔法、降霊術……」
百田「夢野の案が一番まともってどういうことだオイ!」ダァンッ!
夢野「ウチが一番まともで何が悪いんじゃ!」ウガァ!
374: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 06:00:16.93 ID:v67Ob3yM0
真宮寺「そもそも、今の段階でこの話をしたところで意味はあるのかな?」
真宮寺「僕たちには、この番組の首謀者である最原くんがいるんだヨ?」
真宮寺「首謀者に何ができるのか、のことを話しておいてからでも話は遅くないんじゃないかな?」
百田「おお。そりゃそうだな。使えるリソースの確認は大事だ」
最原「モノクマ。どうなの?」
モノクマ「ええっと……まあ学園の一区画くらいなら改造できたりもすると思うけど」
モノクマ「他にはそうだなぁ。校則を追加したり?」
百田「学園の改造以外に使えそうな能力はねーな」
最原「あ! もう一つあるかも! ちょっと待ってて」ガタッ
夢野「んあ?」
真宮寺「僕たちには、この番組の首謀者である最原くんがいるんだヨ?」
真宮寺「首謀者に何ができるのか、のことを話しておいてからでも話は遅くないんじゃないかな?」
百田「おお。そりゃそうだな。使えるリソースの確認は大事だ」
最原「モノクマ。どうなの?」
モノクマ「ええっと……まあ学園の一区画くらいなら改造できたりもすると思うけど」
モノクマ「他にはそうだなぁ。校則を追加したり?」
百田「学園の改造以外に使えそうな能力はねーな」
最原「あ! もう一つあるかも! ちょっと待ってて」ガタッ
夢野「んあ?」
375: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 06:07:09.82 ID:v67Ob3yM0
五分後
最原「ただいま」
モノクマ99体「ただいまー」ゾロゾロ
赤松「モノクマを大量に連れ帰って戻ってきたーーーッ!」ガビーンッ!
茶柱「気持ち悪ーーー!」ガタガタ
百田「……なんだこれ」
最原「首謀者はマザーモノクマに『産め』って言うとモノクマを増やせるんだ!」
最原「同時に稼働できるモノクマは百体までらしいけど」
真宮寺「ピクミンか何か?」
夢野「……人手が増えるのは魔法的にもありがたいが、特にだから何ってわけではないの」
モノクマ「失敬な! 一体一体の能力は凄いんだぞ! 特に殺傷能力が!」
夢野「んな能力いらんわいッ!」
最原「ただいま」
モノクマ99体「ただいまー」ゾロゾロ
赤松「モノクマを大量に連れ帰って戻ってきたーーーッ!」ガビーンッ!
茶柱「気持ち悪ーーー!」ガタガタ
百田「……なんだこれ」
最原「首謀者はマザーモノクマに『産め』って言うとモノクマを増やせるんだ!」
最原「同時に稼働できるモノクマは百体までらしいけど」
真宮寺「ピクミンか何か?」
夢野「……人手が増えるのは魔法的にもありがたいが、特にだから何ってわけではないの」
モノクマ「失敬な! 一体一体の能力は凄いんだぞ! 特に殺傷能力が!」
夢野「んな能力いらんわいッ!」
376: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 06:32:42.94 ID:v67Ob3yM0
モノクマ「……ん?」
最原「どうかした? モノクマ」
モノクマ「ああ、いや。保留組が揃って白銀さんの部屋に……」
モノクマ「……ん。なんだ。外に連れ出そうとしているだけか」
モノクマ「ずっと部屋の中にいても気が滅入るでしょ、ってことらしいね」
百田「まあ確かにそうだしな。放っておいてもいいんじゃねーか?」
最原「うん。東条さんや春川さんがいるのなら滅多なことは起こらないだろうし」
百田「会議を続けるぞ!」
モノクマ「……」
モノクマ「……あっ!」
最原「あ?」
モノクマ「あ、い、いや、ななっなななななんでもない」ガタガタ
最原「そうは見えないけど!?」ガビーンッ!
最原「どうかした? モノクマ」
モノクマ「ああ、いや。保留組が揃って白銀さんの部屋に……」
モノクマ「……ん。なんだ。外に連れ出そうとしているだけか」
モノクマ「ずっと部屋の中にいても気が滅入るでしょ、ってことらしいね」
百田「まあ確かにそうだしな。放っておいてもいいんじゃねーか?」
最原「うん。東条さんや春川さんがいるのなら滅多なことは起こらないだろうし」
百田「会議を続けるぞ!」
モノクマ「……」
モノクマ「……あっ!」
最原「あ?」
モノクマ「あ、い、いや、ななっなななななんでもない」ガタガタ
最原「そうは見えないけど!?」ガビーンッ!
377: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 06:39:32.56 ID:v67Ob3yM0
モノクマ「き、気にしなくていいよ。白銀さんに命の危機が迫ってるってわけじゃないから」
百田「そうか?」
モノクマ「……」
モノクマ「うっそだろ、マジかオマエラ!」ガビーンッ!
最原「ねえ! さっきから何が見えてるの!?」
モノクマ「気にしなくていいって言ってるだろ! しつこいな!」
最原「何その言い草!? 首謀者には素直なんじゃなかったの!?」
モノクマ「遠まわしな言動をする義務が消滅するだけで、ボクの意思が消えたわけじゃない!」ウガァ!
アンジー「仲がいいねー」
真宮寺「……保留組、一体何をしてるんだろうネ」
赤松「一度様子を見に行ってみる?」
モノクマ「……いや、できることならそれはやめてほしい……な……!」ガタガタ
最原「は?」
モノクマ「特に彼女のためにも最原くんだけは絶対に行ってほしくないなぁ!」
最原「何それ!? 余計気になるよ!」
百田「そうか?」
モノクマ「……」
モノクマ「うっそだろ、マジかオマエラ!」ガビーンッ!
最原「ねえ! さっきから何が見えてるの!?」
モノクマ「気にしなくていいって言ってるだろ! しつこいな!」
最原「何その言い草!? 首謀者には素直なんじゃなかったの!?」
モノクマ「遠まわしな言動をする義務が消滅するだけで、ボクの意思が消えたわけじゃない!」ウガァ!
アンジー「仲がいいねー」
真宮寺「……保留組、一体何をしてるんだろうネ」
赤松「一度様子を見に行ってみる?」
モノクマ「……いや、できることならそれはやめてほしい……な……!」ガタガタ
最原「は?」
モノクマ「特に彼女のためにも最原くんだけは絶対に行ってほしくないなぁ!」
最原「何それ!? 余計気になるよ!」
378: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 06:48:59.54 ID:v67Ob3yM0
モノクマ「……ひ、酷い! そういう意味じゃない! そういう意味じゃないんだ!」
モノクマ「ああ、やめっ……やめてあげて! 多分それじゃ助かったとしても……ギャー!」
モノクマ「春川さんにも誤爆したーーー!」ガビーンッ
百田「オイ! もう構わねぇ! 様子を見に行こうぜ!」
赤松「うん! 絶対よからぬことが起こってるよ!」
茶柱「……そういえば、保留組には入間さんと王馬さんもいましたね」
茶柱「まともな人とまともじゃない人の振れ幅が滅茶苦茶大きいです」
真宮寺「……」
真宮寺「ククク。察しがついたヨ。何が起こってるのか、ネ」
最原「い、行こう! 早く!」
モノクマ「ああ、やめっ……やめてあげて! 多分それじゃ助かったとしても……ギャー!」
モノクマ「春川さんにも誤爆したーーー!」ガビーンッ
百田「オイ! もう構わねぇ! 様子を見に行こうぜ!」
赤松「うん! 絶対よからぬことが起こってるよ!」
茶柱「……そういえば、保留組には入間さんと王馬さんもいましたね」
茶柱「まともな人とまともじゃない人の振れ幅が滅茶苦茶大きいです」
真宮寺「……」
真宮寺「ククク。察しがついたヨ。何が起こってるのか、ネ」
最原「い、行こう! 早く!」
380: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 07:46:40.08 ID:v67Ob3yM0
寄宿舎周辺
最原「モノクマ! 白銀さんは!?」
モノクマ「……絶対に行かない方がいいと思うけどなぁ……」
最原「モノクマッ!」
モノクマ「あと少しで見えてくるよ」
百田「アイツら、一体なにして」
ギュンッ!
百田「やが――」シュンッ
赤松「……ゑ?」
茶柱「あ、あれ? 気のせいですか? 百田さんが消えたように見えましたけど?」ゴシゴシ
真宮寺「……終わったネ、彼」
獄原「一瞬だったけど、春川さんが見えたような?」
最原「モノクマ! 白銀さんは!?」
モノクマ「……絶対に行かない方がいいと思うけどなぁ……」
最原「モノクマッ!」
モノクマ「あと少しで見えてくるよ」
百田「アイツら、一体なにして」
ギュンッ!
百田「やが――」シュンッ
赤松「……ゑ?」
茶柱「あ、あれ? 気のせいですか? 百田さんが消えたように見えましたけど?」ゴシゴシ
真宮寺「……終わったネ、彼」
獄原「一瞬だったけど、春川さんが見えたような?」
381: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 07:51:24.63 ID:v67Ob3yM0
白銀「……あ。最原くん!」
最原「白銀さん! よかった! 無事だったんだね!」
白銀「うん! 入間さんがくれたお薬のお陰で、とっても気分がいいんだ!」ニコニコ
赤松「え」
茶柱「え」
夢野「んあ?」
夢野「……入間の……薬……?」
真宮寺「……」←やっぱり、という顔
獄原「……」クンクン
獄原「……最原くん。逃げた方がいいと思う」
最原「え」
獄原「なにか危険な匂いがする。頭がクラっと来るような……!」
真宮寺「それ多分、アレ、だろうね……前にチラッと見た……入間さん特性の……」
白銀「最原くんっ!」ダッ
ギュッ
最原「え。え?」
最原(急に抱き着かれた)
最原「白銀さん! よかった! 無事だったんだね!」
白銀「うん! 入間さんがくれたお薬のお陰で、とっても気分がいいんだ!」ニコニコ
赤松「え」
茶柱「え」
夢野「んあ?」
夢野「……入間の……薬……?」
真宮寺「……」←やっぱり、という顔
獄原「……」クンクン
獄原「……最原くん。逃げた方がいいと思う」
最原「え」
獄原「なにか危険な匂いがする。頭がクラっと来るような……!」
真宮寺「それ多分、アレ、だろうね……前にチラッと見た……入間さん特性の……」
白銀「最原くんっ!」ダッ
ギュッ
最原「え。え?」
最原(急に抱き着かれた)
382: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 07:53:13.27 ID:v67Ob3yM0
白銀「いきたい……」
最原「!」
白銀「私、死にたくなんかない……! まだ、最原くんとしたいこといっぱいあるの……!」
最原「し、白銀さん……!」
白銀「私……私っ……!」スリスリ
最原「!」
白銀「私、死にたくなんかない……! まだ、最原くんとしたいこといっぱいあるの……!」
最原「し、白銀さん……!」
白銀「私……私っ……!」スリスリ
383: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 07:58:05.44 ID:v67Ob3yM0
白銀「――最原くんと一緒にいっぱいイキたいのぉ!」
最原「」
赤松「」
茶柱「」
夢野「……」
夢野「こ、これ……アカンヤツじゃ……!」ガタガタ
真宮寺「モノクマ。スイッチは?」
モノクマ「……今の発言で入った。もう行けるよ……」
モノクマ「ち、ちくしょう……こんな、こんな最悪な形で……!」ガタガタ
獄原「よかった……んだよね?」
最原「どこも良くないよッ!?」ガビーンッ!
白銀「最原くんっ!」ガバァッ
最原「うおわあっ!」バタリッ
赤松「きゃー! きゃー! こんなところで! いやー!」
夢野「とか言いながら手で顔を覆うものの、指の隙間からチラチラ見ておるな」
最原「」
赤松「」
茶柱「」
夢野「……」
夢野「こ、これ……アカンヤツじゃ……!」ガタガタ
真宮寺「モノクマ。スイッチは?」
モノクマ「……今の発言で入った。もう行けるよ……」
モノクマ「ち、ちくしょう……こんな、こんな最悪な形で……!」ガタガタ
獄原「よかった……んだよね?」
最原「どこも良くないよッ!?」ガビーンッ!
白銀「最原くんっ!」ガバァッ
最原「うおわあっ!」バタリッ
赤松「きゃー! きゃー! こんなところで! いやー!」
夢野「とか言いながら手で顔を覆うものの、指の隙間からチラチラ見ておるな」
385: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 08:07:00.68 ID:v67Ob3yM0
白銀「ふーっ……ふーっ……もう、ダメなの……我慢、できなくて……!」チュッチュッ
最原「首筋にキスしないで! 体を押し付けないで! そんなところに手を伸ばさないで!」ジタバタ
茶柱「ゴン太さん。転子を抑えておいてください」
茶柱「このままだと自分で自分の両目を抉ってしまいそうです」
獄原「わ、わかった! 頑張るよ!」ガシッ
茶柱「転子史上最大級に死にたいです」
真宮寺「……東条さん。いるんでしョ?」
東条「……ええ。いるわ。ここに」
真宮寺「これ、彼女、大丈夫なの? だって一応病人だよネ?」
東条「良いわけがないわ。免疫力が下がってるから、本当ならキスすらアウトよ」
東条「でも総合的に見て生命力が底上げされているから……後での反動は怖いけど……」
入間「ヒャーーッハッハッハ! これが俺様たちの答えだ!」
入間「要は、そこの地味眼鏡が『イキたい』と思えばいいわけだろ? なら媚薬で充分じゃねーか」
入間「テメェらドザコどもはこんな簡単なことにも気づかなかったんだな。脳味噌搭載してんのか?」
最原「ち、違う。そういう意味じゃない! 『いきたい』ってそういう意味じゃないんだよッ!」
最原「ああ、服を脱がせにかからないで……わーーー!」ジタバタ
最原「首筋にキスしないで! 体を押し付けないで! そんなところに手を伸ばさないで!」ジタバタ
茶柱「ゴン太さん。転子を抑えておいてください」
茶柱「このままだと自分で自分の両目を抉ってしまいそうです」
獄原「わ、わかった! 頑張るよ!」ガシッ
茶柱「転子史上最大級に死にたいです」
真宮寺「……東条さん。いるんでしョ?」
東条「……ええ。いるわ。ここに」
真宮寺「これ、彼女、大丈夫なの? だって一応病人だよネ?」
東条「良いわけがないわ。免疫力が下がってるから、本当ならキスすらアウトよ」
東条「でも総合的に見て生命力が底上げされているから……後での反動は怖いけど……」
入間「ヒャーーッハッハッハ! これが俺様たちの答えだ!」
入間「要は、そこの地味眼鏡が『イキたい』と思えばいいわけだろ? なら媚薬で充分じゃねーか」
入間「テメェらドザコどもはこんな簡単なことにも気づかなかったんだな。脳味噌搭載してんのか?」
最原「ち、違う。そういう意味じゃない! 『いきたい』ってそういう意味じゃないんだよッ!」
最原「ああ、服を脱がせにかからないで……わーーー!」ジタバタ
386: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 08:17:08.91 ID:v67Ob3yM0
夢野「お主たち、保留ってさっき言ったばっかりではないか。このツンデレどもめ!」
東条「……元から助けない理由はなかったわ。助ける理由が一つ消えただけで」
入間「だけどよ。ついさっき助ける理由が米一粒分ほどできたんだよ」
入間「……ただの写真なんだけどな」
東条「ええ。でも……それで充分なのよ。だって、私たちは仲間だから」
入間「……ケケ。光栄に思え! ここからは、この超高校級の発明家、入間美兎様が味方だッ!」
茶柱「心強い、ということは言っておきます。素直に」
茶柱「でもそれとこれとは話が別です」
最原「あ、ああ……やめ……ヒッ」
白銀「ふふ。形勢逆転だね。前は私の方が攻められる側だったのにさ」
白銀「もっと色々してあげる。エロ同人みたいに! エロ同人みたいに!」
茶柱「殺して……誰か、転子を殺して……」
獄原「茶柱さんの生きる意志が代わりに下がってるよ!?」
東条「……元から助けない理由はなかったわ。助ける理由が一つ消えただけで」
入間「だけどよ。ついさっき助ける理由が米一粒分ほどできたんだよ」
入間「……ただの写真なんだけどな」
東条「ええ。でも……それで充分なのよ。だって、私たちは仲間だから」
入間「……ケケ。光栄に思え! ここからは、この超高校級の発明家、入間美兎様が味方だッ!」
茶柱「心強い、ということは言っておきます。素直に」
茶柱「でもそれとこれとは話が別です」
最原「あ、ああ……やめ……ヒッ」
白銀「ふふ。形勢逆転だね。前は私の方が攻められる側だったのにさ」
白銀「もっと色々してあげる。エロ同人みたいに! エロ同人みたいに!」
茶柱「殺して……誰か、転子を殺して……」
獄原「茶柱さんの生きる意志が代わりに下がってるよ!?」
387: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 08:30:21.40 ID:v67Ob3yM0
入間「別に最後の最後までやってもいいと思うんだが」
東条「ダメよ。流石に彼女の体が持たないわ。これで充分」
入間「おいモザイククマ! そのスイッチって、イキがる意志がなくなったらまた切れるのか?」
モノクマ「生きる意志ね。いや、もう大丈夫。何が起ころうとスイッチは入りっぱなしだよ」
入間「じゃ、中和剤を投与するぜ」
ブスッ
白銀「最原くんっ……最原くんっ……」スリスリ
白銀「最原……くん? あれ……」
白銀「……」
白銀「い、いやあ! 殺して! 今すぐ私を殺してぇ!」カァァ
最原「だ、大丈夫! わかってるから! 全部薬のせいなんでしょ!?」
入間「あ? いやいや何言ってんだオイ。全部なわきゃねーだろ」
入間「元から『エロい原とエロいことしたい』っていう願望がなきゃ媚薬の効果は出ねぇって」
入間「第一、この媚薬の効果は『性欲を二倍にする』とかそんなもんだから、元の性欲が強くない限りこんなことには……」
白銀「いやあああああああ!」
最原「わかった! もういい! 入間さん黙って!」
東条「ダメよ。流石に彼女の体が持たないわ。これで充分」
入間「おいモザイククマ! そのスイッチって、イキがる意志がなくなったらまた切れるのか?」
モノクマ「生きる意志ね。いや、もう大丈夫。何が起ころうとスイッチは入りっぱなしだよ」
入間「じゃ、中和剤を投与するぜ」
ブスッ
白銀「最原くんっ……最原くんっ……」スリスリ
白銀「最原……くん? あれ……」
白銀「……」
白銀「い、いやあ! 殺して! 今すぐ私を殺してぇ!」カァァ
最原「だ、大丈夫! わかってるから! 全部薬のせいなんでしょ!?」
入間「あ? いやいや何言ってんだオイ。全部なわきゃねーだろ」
入間「元から『エロい原とエロいことしたい』っていう願望がなきゃ媚薬の効果は出ねぇって」
入間「第一、この媚薬の効果は『性欲を二倍にする』とかそんなもんだから、元の性欲が強くない限りこんなことには……」
白銀「いやあああああああ!」
最原「わかった! もういい! 入間さん黙って!」
389: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 08:47:20.24 ID:v67Ob3yM0
夢野「でもよかったわい。やり方は極端じゃが、お主ら二人が保留組から寝返ってくれて」
入間「寝返る?」
東条「……いえ。全員が二人を助ける方向に転換したわよ?」
獄原「ええっ! 全員が!?」
アンジー「あれ。じゃあ他のみんなは? どこ?」
入間「この媚薬、ガスタイプなんだけどよ。あのツインテブスに普及したガスマスクだけが穴開いててな?」
入間「誤爆したんだよ。で、気が付いたら消えてた」
入間「今ごろ持て余した性欲をどっかでシコシコ発散してんじゃねーか?」
入間「で、それに気づいた男連中は血相変えてアイツを追ったんだよ。ワケわかんねーだろ?」
獄原「……」
真宮寺「……」
最原「……」
赤松「……もしかして百田くんが消えたのって」
最原「尊い犠牲だった」
赤松「……そうだね」
入間「寝返る?」
東条「……いえ。全員が二人を助ける方向に転換したわよ?」
獄原「ええっ! 全員が!?」
アンジー「あれ。じゃあ他のみんなは? どこ?」
入間「この媚薬、ガスタイプなんだけどよ。あのツインテブスに普及したガスマスクだけが穴開いててな?」
入間「誤爆したんだよ。で、気が付いたら消えてた」
入間「今ごろ持て余した性欲をどっかでシコシコ発散してんじゃねーか?」
入間「で、それに気づいた男連中は血相変えてアイツを追ったんだよ。ワケわかんねーだろ?」
獄原「……」
真宮寺「……」
最原「……」
赤松「……もしかして百田くんが消えたのって」
最原「尊い犠牲だった」
赤松「……そうだね」
391: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 09:05:25.20 ID:v67Ob3yM0
校舎内
百田「うおおおお! 速ぇー! ハルマキ速ぇー!」
春川「……二人きりになれる場所に移動しよう」
星「待てッ! 春川! 百田ーーー!」
天海「……あの三人についていける気がしないっすね」
王馬「ま、俺たちは俺たちにできることをしようよ。罠とか張っておこう」
キーボ「春川さん、百田クンを担いでいるのに、星クンを振り切るスピード……感嘆するしかないですね」
王馬「あれが愛だよ! キー坊にはわからないだろうけどな!」
キーボ「ボクにだって愛くらい……」
キーボ「……いや、アレが愛ならわからなくていいです」
ギリギリ中和剤の投与は間に合った
百田「うおおおお! 速ぇー! ハルマキ速ぇー!」
春川「……二人きりになれる場所に移動しよう」
星「待てッ! 春川! 百田ーーー!」
天海「……あの三人についていける気がしないっすね」
王馬「ま、俺たちは俺たちにできることをしようよ。罠とか張っておこう」
キーボ「春川さん、百田クンを担いでいるのに、星クンを振り切るスピード……感嘆するしかないですね」
王馬「あれが愛だよ! キー坊にはわからないだろうけどな!」
キーボ「ボクにだって愛くらい……」
キーボ「……いや、アレが愛ならわからなくていいです」
ギリギリ中和剤の投与は間に合った
396: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 14:17:45.31 ID:v67Ob3yM0
食堂
白銀「……」ズーン
百田「さあ。これで……準備はすべて整った!」
アンジー「神様もこんなとき言うはずだよー。"行け! 貴様が希望を掴みとらんと欲するならば!"と」
最原「さっきから気になってたんだけど、アンジーさんの神様の語りが微妙に変化してるような……」
星「どうでもいいだろう。最原。悪いな」
星「……俺たちにもたった一つだけ守りたいものがあったぜ」
王馬「俺は最初から白銀ちゃんを助けたいと思ってたけどね!」
キーボ「全然説得力がありません」
天海「元から保留すると言っただけ。助ける理由が欲しかったんす」
天海「……それが意外に早く見つかった。ただそれだけっすよ」
春川「……」ズーン
百田「ハルマキはどうしたんだ? 筋肉痛か?」
春川「違う」
最原(これ襲われそうになったことに気付いてないな……)
白銀「……」ズーン
百田「さあ。これで……準備はすべて整った!」
アンジー「神様もこんなとき言うはずだよー。"行け! 貴様が希望を掴みとらんと欲するならば!"と」
最原「さっきから気になってたんだけど、アンジーさんの神様の語りが微妙に変化してるような……」
星「どうでもいいだろう。最原。悪いな」
星「……俺たちにもたった一つだけ守りたいものがあったぜ」
王馬「俺は最初から白銀ちゃんを助けたいと思ってたけどね!」
キーボ「全然説得力がありません」
天海「元から保留すると言っただけ。助ける理由が欲しかったんす」
天海「……それが意外に早く見つかった。ただそれだけっすよ」
春川「……」ズーン
百田「ハルマキはどうしたんだ? 筋肉痛か?」
春川「違う」
最原(これ襲われそうになったことに気付いてないな……)
397: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 14:25:38.11 ID:v67Ob3yM0
百田「行くぜ! デスロードに!」
アンジー「おー!」
白銀「やめて。そんなことしないで」
百田「……あ?」
最原「……」
百田「おい。そんなこと言ってる場合か? 特効薬がなければお前は」
白銀「死ぬから何!? 私一人のために、誰かの命を危険に晒せないよッ!」
白銀「そういうの……もうイヤだよ……!」
百田「……」
百田「俺はやる。お前がなんと言おうが」
白銀「!」
アンジー「主は言うでしょう。"クハハ! 貴様の悲嘆など知ったことか! オレはオレのやりたいようにやるだけだ!"と」
最原「ねえ。それ本当にアンジーさんの神様?」
天海「色々あったんす」
百田「……終一。俺は事情を知らない。だから白銀にかける言葉はない」
百田「テメェは違うがな」
最原「……」
最原「……うん。任せて」
アンジー「おー!」
白銀「やめて。そんなことしないで」
百田「……あ?」
最原「……」
百田「おい。そんなこと言ってる場合か? 特効薬がなければお前は」
白銀「死ぬから何!? 私一人のために、誰かの命を危険に晒せないよッ!」
白銀「そういうの……もうイヤだよ……!」
百田「……」
百田「俺はやる。お前がなんと言おうが」
白銀「!」
アンジー「主は言うでしょう。"クハハ! 貴様の悲嘆など知ったことか! オレはオレのやりたいようにやるだけだ!"と」
最原「ねえ。それ本当にアンジーさんの神様?」
天海「色々あったんす」
百田「……終一。俺は事情を知らない。だから白銀にかける言葉はない」
百田「テメェは違うがな」
最原「……」
最原「……うん。任せて」
398: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 14:33:39.22 ID:v67Ob3yM0
白銀「最原くん。お願い。みんなを止めて……」
白銀「……もう、ラストなんだよ? 死んじゃったら本当にお終いなんだよ?」
最原「そうだね」
白銀「ごめんなさい。私の罪悪感はもう晴らせなくって良い」
白銀「地獄に堕ちても構わない」
白銀「だから、止めて……みんなを止めてよ……!」
最原「うん。もしもみんなが死ぬのなら、僕は止めなきゃいけないだろうね」
最原「……誰も死なないとしたら?」
白銀「え?」
最原「……やればなんとかなるかもよ?」
白銀「――ッ!」
白銀「……もう、ラストなんだよ? 死んじゃったら本当にお終いなんだよ?」
最原「そうだね」
白銀「ごめんなさい。私の罪悪感はもう晴らせなくって良い」
白銀「地獄に堕ちても構わない」
白銀「だから、止めて……みんなを止めてよ……!」
最原「うん。もしもみんなが死ぬのなら、僕は止めなきゃいけないだろうね」
最原「……誰も死なないとしたら?」
白銀「え?」
最原「……やればなんとかなるかもよ?」
白銀「――ッ!」
399: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 14:42:21.50 ID:v67Ob3yM0
最原「僕はこれまでのすべてに感謝するよ」
白銀「え?」
最原「始まりはキミの気まぐれだったかもしれないけどさ」
最原「キミに愛を教えることができた過去の自分を誇りに思う」
最原「お陰でさ! キミはもう怪物なんかじゃなくなった!」
最原「愛を知ってる。罪悪感がある。だから僕は……」
最原「キミを許せるんだ。思う存分に」
白銀「……」
最原「僕はキミを許す。死んでいった仲間たちがどう思ってもさ」
最原「……許すよ。命をかけて」
最原「誓うよ。もうキミを置いて、どこにも行ったりしない」
最原「――生きよう。一緒に」
白銀「……うっ……」
白銀「……うっ……うう……」ポロポロ
白銀「あああああああっ……!」ポロポロ
赤松「……事情は確かにわからないけど、あれ実質上プロポーズ?」
茶柱「醜悪ですねぇ」
茶柱「……あ、あれ。なんでしょう。転子の目から汗が止まりません」ポロポロ
夢野「お主、割と涙脆いのう」ポロポロ
入間「テメェもな、電波ロリ」
白銀「え?」
最原「始まりはキミの気まぐれだったかもしれないけどさ」
最原「キミに愛を教えることができた過去の自分を誇りに思う」
最原「お陰でさ! キミはもう怪物なんかじゃなくなった!」
最原「愛を知ってる。罪悪感がある。だから僕は……」
最原「キミを許せるんだ。思う存分に」
白銀「……」
最原「僕はキミを許す。死んでいった仲間たちがどう思ってもさ」
最原「……許すよ。命をかけて」
最原「誓うよ。もうキミを置いて、どこにも行ったりしない」
最原「――生きよう。一緒に」
白銀「……うっ……」
白銀「……うっ……うう……」ポロポロ
白銀「あああああああっ……!」ポロポロ
赤松「……事情は確かにわからないけど、あれ実質上プロポーズ?」
茶柱「醜悪ですねぇ」
茶柱「……あ、あれ。なんでしょう。転子の目から汗が止まりません」ポロポロ
夢野「お主、割と涙脆いのう」ポロポロ
入間「テメェもな、電波ロリ」
400: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 14:50:37.77 ID:v67Ob3yM0
百田「話はまとまったか!?」
最原「うん! なんとか!」
白銀「……もう、私の身も心も最原くんに預けるよ」
白銀「死ぬときは一緒だからね。今度こそ」
最原「まだ死なないよ」
白銀「そうは思えない。だからさ……そう思わせてくれると嬉しいな」
最原「ということで、百田くん! 完全に準備完了だよ!」
百田「おっしゃあ! じゃあ行くぞ!」
百田「命懸けの行軍になる! 自由参加だ! 来たいヤツだけ来い!」
東条「おやつは三百円まで!」
星「この際言っておくが、バナナもおやつに入るぞ!」
獄原「えっ!」←ポケットにバナナを入れようとしてた
百田「うおおおおおお! 行くぞおおおおおおお!」
ダダダダダッ
最原「うん! なんとか!」
白銀「……もう、私の身も心も最原くんに預けるよ」
白銀「死ぬときは一緒だからね。今度こそ」
最原「まだ死なないよ」
白銀「そうは思えない。だからさ……そう思わせてくれると嬉しいな」
最原「ということで、百田くん! 完全に準備完了だよ!」
百田「おっしゃあ! じゃあ行くぞ!」
百田「命懸けの行軍になる! 自由参加だ! 来たいヤツだけ来い!」
東条「おやつは三百円まで!」
星「この際言っておくが、バナナもおやつに入るぞ!」
獄原「えっ!」←ポケットにバナナを入れようとしてた
百田「うおおおおおお! 行くぞおおおおおおお!」
ダダダダダッ
401: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 14:57:03.68 ID:v67Ob3yM0
ビビーッ
アナウンス『白銀つむぎを含む複数の参加者を確認しました』
アナウンス『デスロードナイトメアを開始いたします』
アナウンス『なお、特効薬を手に入れた時点で、デスロードの全機能はストップします』
アナウンス『みなさん、頑張って挑戦しましょう』
天海「……」
王馬「……」
キーボ「……」
獄原「……」
最原「……」
真宮寺「……」
星「……」
百田「……」
赤松「……」
入間「……」
白銀「……」
茶柱「……」
東条「……」
春川「……」
夢野「……」
アンジー「……」
百田「なんで全員来てんだよッ!?」ガビーンッ!
赤松「ええっ!? 全員来る流れじゃないの!?」ガビーンッ!
夢野「ノリで来てしまったわい」ガクガクガク
アナウンス『白銀つむぎを含む複数の参加者を確認しました』
アナウンス『デスロードナイトメアを開始いたします』
アナウンス『なお、特効薬を手に入れた時点で、デスロードの全機能はストップします』
アナウンス『みなさん、頑張って挑戦しましょう』
天海「……」
王馬「……」
キーボ「……」
獄原「……」
最原「……」
真宮寺「……」
星「……」
百田「……」
赤松「……」
入間「……」
白銀「……」
茶柱「……」
東条「……」
春川「……」
夢野「……」
アンジー「……」
百田「なんで全員来てんだよッ!?」ガビーンッ!
赤松「ええっ!? 全員来る流れじゃないの!?」ガビーンッ!
夢野「ノリで来てしまったわい」ガクガクガク
402: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 15:03:39.54 ID:v67Ob3yM0
百田「まあいい! ひとまず終一は背負ってる白銀に集中してろ!」
百田「腕力、体力に自信があるヤツは、ないヤツを守ってやれ!」
百田「頭脳系のトラップもあるかもしれねぇ! そのときは思いっきり得意なヤツに頼るぜ!」
真宮寺「ククク。こうなったらヤケクソだよネ!」
最原「駆け抜けよう! 最後まで! 一気に!」
モノクマ「あ。ストップ、最原くん。最後に一つ言うことがあった」
最原「あ。モノクマ……」
モノクマ100体「やっほー」
最原「が、いっぱいいるーーーッ!」ガビーンッ!
モノクマ「首謀者であるキミには、ボクが味方についている」
モノクマ「思う存分使ってよ! キミとの悪だくみも楽しそうだ!」
最原「……」
最原「足は引っ張るなよ」
モノクマ「辛辣ゥ」
最原「よし! じゃ、行こう!」
百田「腕力、体力に自信があるヤツは、ないヤツを守ってやれ!」
百田「頭脳系のトラップもあるかもしれねぇ! そのときは思いっきり得意なヤツに頼るぜ!」
真宮寺「ククク。こうなったらヤケクソだよネ!」
最原「駆け抜けよう! 最後まで! 一気に!」
モノクマ「あ。ストップ、最原くん。最後に一つ言うことがあった」
最原「あ。モノクマ……」
モノクマ100体「やっほー」
最原「が、いっぱいいるーーーッ!」ガビーンッ!
モノクマ「首謀者であるキミには、ボクが味方についている」
モノクマ「思う存分使ってよ! キミとの悪だくみも楽しそうだ!」
最原「……」
最原「足は引っ張るなよ」
モノクマ「辛辣ゥ」
最原「よし! じゃ、行こう!」
403: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 15:11:08.96 ID:v67Ob3yM0
火炎放射「」ボォォ
赤松「モノクマガード!」
モノクマ「ぎゃー!」
機関銃「」パラララッ
アンジー「モノクマガード!」
モノクマ「ぎゃー!」
丸のこ「」ギュィィィンッ
東条「モノクマガード!」
モノクマ「ぎゃー!」
モノクマ「いや確かに使えとは言ったけど想定と違う!」ガビーンッ!
最原「クッ! もうモノクマの数が五十体を切った!」
最原「まだ先は長そうなのに!」
モノクマ「酷くね!?」
百田「もっとスピードを出して駆け抜けろーーーッ! モノクマが尽きる前に!」
赤松「モノクマガード!」
モノクマ「ぎゃー!」
機関銃「」パラララッ
アンジー「モノクマガード!」
モノクマ「ぎゃー!」
丸のこ「」ギュィィィンッ
東条「モノクマガード!」
モノクマ「ぎゃー!」
モノクマ「いや確かに使えとは言ったけど想定と違う!」ガビーンッ!
最原「クッ! もうモノクマの数が五十体を切った!」
最原「まだ先は長そうなのに!」
モノクマ「酷くね!?」
百田「もっとスピードを出して駆け抜けろーーーッ! モノクマが尽きる前に!」
404: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 15:15:54.10 ID:v67Ob3yM0
モノクマ「……そろそろ折り返し地点。つまり半分だよ!」
最原「モノクマの数が持つかどうかだけが心配だな……!」
百田「ああ。致死性トラップっつっても、モノクマが庇ってくれりゃ問題はねぇ」
王馬「最悪、モノクマが尽きた場合はキー坊を代用にすればいいよ!」
キーボ「冗談じゃないッ!」
モノクマ「……」
モノクマ「いや、ダメだよ。折り返し地点にあるトラップは、ボクじゃ庇えない」
最原「……え?」
モノクマ「ほら。見えてきた」
最原「モノクマの数が持つかどうかだけが心配だな……!」
百田「ああ。致死性トラップっつっても、モノクマが庇ってくれりゃ問題はねぇ」
王馬「最悪、モノクマが尽きた場合はキー坊を代用にすればいいよ!」
キーボ「冗談じゃないッ!」
モノクマ「……」
モノクマ「いや、ダメだよ。折り返し地点にあるトラップは、ボクじゃ庇えない」
最原「……え?」
モノクマ「ほら。見えてきた」
405: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 15:20:51.91 ID:v67Ob3yM0
帽子モノクマ「やっほー! ウェルカムトゥようこそモノクマパーク!」
百田「あ?」
赤松「最原くんが初日に被ってた帽子をつけた……モノクマ?」
最原「あれって……」
モノクマ「首謀者の味方ではない、別系統で稼働するモノクマだよ」
百田「ケッ! だから何だ! こっちにはモノクマがあと四十体近くいるんだぜ!」
百田「たかが一体なんだってんだ!」
モノクマ「違う。ヤツは物理攻撃はしない」
帽子モノクマ「うぷぷ。オマエラに、教えてやるよ」
帽子モノクマ「外の世界に希望なんてないってことをね!」ギンッ
最原「……」
白銀「……」
最原「まさか、コイツ……!」
百田「あ?」
赤松「最原くんが初日に被ってた帽子をつけた……モノクマ?」
最原「あれって……」
モノクマ「首謀者の味方ではない、別系統で稼働するモノクマだよ」
百田「ケッ! だから何だ! こっちにはモノクマがあと四十体近くいるんだぜ!」
百田「たかが一体なんだってんだ!」
モノクマ「違う。ヤツは物理攻撃はしない」
帽子モノクマ「うぷぷ。オマエラに、教えてやるよ」
帽子モノクマ「外の世界に希望なんてないってことをね!」ギンッ
最原「……」
白銀「……」
最原「まさか、コイツ……!」
406: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 15:28:01.49 ID:v67Ob3yM0
百田「どうだっていい! んなこたあ!」
百田「それより、このデスロードにいるモノクマなら、特効薬の位置を知ってるんじゃねぇか?」
百田「締めあげて吐かせれば話が早くなるぜ!」
帽子モノクマ「まあまあ。まずはボクの話を聞いてよ百田くん」
帽子モノクマ「……ねえ。どうして外の世界から助けが来ないんだと思う?」
入間「あ? そりゃお前らが根回しして……」
帽子モノクマ「そんなことをする必要はないんだ」
帽子モノクマ「だって、この世界は元から全部フィクションなんだからさぁ!」
最原「――ッ!」
百田「……」
帽子モノクマ「じゃ、これ見ればわかりやすくなるかな?」
帽子モノクマ「オマエラ一人ひとりのオーディション映像をプレイバーーーック!」
百田「それより、このデスロードにいるモノクマなら、特効薬の位置を知ってるんじゃねぇか?」
百田「締めあげて吐かせれば話が早くなるぜ!」
帽子モノクマ「まあまあ。まずはボクの話を聞いてよ百田くん」
帽子モノクマ「……ねえ。どうして外の世界から助けが来ないんだと思う?」
入間「あ? そりゃお前らが根回しして……」
帽子モノクマ「そんなことをする必要はないんだ」
帽子モノクマ「だって、この世界は元から全部フィクションなんだからさぁ!」
最原「――ッ!」
百田「……」
帽子モノクマ「じゃ、これ見ればわかりやすくなるかな?」
帽子モノクマ「オマエラ一人ひとりのオーディション映像をプレイバーーーック!」
407: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 15:32:07.06 ID:v67Ob3yM0
最原?『僕は、ダンガンロンパが大好きで――』
最原「……!」
赤松?『私ってコロシアイに向いている性格だと思います。基本的に人を信用してないので』
赤松「……えっ」
百田?『賞金がありゃあ、不可能なんてなくなるぜ!』
百田「……」
最原(……目の前のモノクマは全部バラしはじめた)
最原(この学園にあるものは、僕たちを含めて全部フィクションであること)
最原(……外の世界に僕たちの居場所はないことを)
夢野「な、なんじゃと……!? こ、こんなの……そんなの嘘に決まって……」ガタガタ
帽子モノクマ「嘘はオマエラの方なんだよ。だから助けが来ないんだ」
百田「なんてこった。そうだったのかよ……」
百田「で?」
帽子モノクマ「え?」
最原「……!」
赤松?『私ってコロシアイに向いている性格だと思います。基本的に人を信用してないので』
赤松「……えっ」
百田?『賞金がありゃあ、不可能なんてなくなるぜ!』
百田「……」
最原(……目の前のモノクマは全部バラしはじめた)
最原(この学園にあるものは、僕たちを含めて全部フィクションであること)
最原(……外の世界に僕たちの居場所はないことを)
夢野「な、なんじゃと……!? こ、こんなの……そんなの嘘に決まって……」ガタガタ
帽子モノクマ「嘘はオマエラの方なんだよ。だから助けが来ないんだ」
百田「なんてこった。そうだったのかよ……」
百田「で?」
帽子モノクマ「え?」
408: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 15:35:05.70 ID:v67Ob3yM0
百田「それと特効薬の位置に何か関係があんのか?」
帽子モノクマ「いや特にないけど」
百田「ふざけんじゃねえーーーッ!」バッキィィィィ!
帽子モノクマ「ぎゃあっはああああああ!?」
最原「百田くんの見事なサブマリンアッパーが決まったーーーッ!?」ガビーンッ!
百田「あー! クソ! 時間を無駄にした! くだらねーことで引き留めてんじゃねぇ!」
百田「かーっ、ぺっぺっ!」
帽子モノクマ「」
最原「ええーっ!?」ガーンッ!
帽子モノクマ「いや特にないけど」
百田「ふざけんじゃねえーーーッ!」バッキィィィィ!
帽子モノクマ「ぎゃあっはああああああ!?」
最原「百田くんの見事なサブマリンアッパーが決まったーーーッ!?」ガビーンッ!
百田「あー! クソ! 時間を無駄にした! くだらねーことで引き留めてんじゃねぇ!」
百田「かーっ、ぺっぺっ!」
帽子モノクマ「」
最原「ええーっ!?」ガーンッ!
409: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 15:42:35.48 ID:v67Ob3yM0
真宮寺「……キミ本当凄いネ。僕ですらショックだったのに」
百田「ああ? くだらなさの極みだろうが、こんな与太」
百田「自分自身と、他人。どっちを信用するかなんて考えるまでもねーだろ!」
百田「第一、今この状況となんも関係ねぇじゃねーか!」
赤松「……」
アンジー「確かにそうだねー。アンジーたちはつむぎを助けにきただけだし」
東条「……先に進みましょう! 私たちの足で!」
獄原「ええっと、ゴン太たちのどこら辺が嘘だって話だったの?」
王馬「あ、別にいいよ。こんな話理解しなくっても。本当に」
最原「……ははっ……」
最原(最後の学級裁判で、キミが生きていれば……そう思っちゃったよ)
最原(百田くんには敵いそうにないなぁ)
百田「ああ? くだらなさの極みだろうが、こんな与太」
百田「自分自身と、他人。どっちを信用するかなんて考えるまでもねーだろ!」
百田「第一、今この状況となんも関係ねぇじゃねーか!」
赤松「……」
アンジー「確かにそうだねー。アンジーたちはつむぎを助けにきただけだし」
東条「……先に進みましょう! 私たちの足で!」
獄原「ええっと、ゴン太たちのどこら辺が嘘だって話だったの?」
王馬「あ、別にいいよ。こんな話理解しなくっても。本当に」
最原「……ははっ……」
最原(最後の学級裁判で、キミが生きていれば……そう思っちゃったよ)
最原(百田くんには敵いそうにないなぁ)
410: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 15:54:50.66 ID:v67Ob3yM0
百田「ちっ。特効薬の位置やトラップの配置について締め上げたかったのに完全に伸びちまいやがった」
百田「さっさと行くぞ!」
獄原「うん!」
最原「もうちょっとだよ。白銀さん!」
白銀「……」
白銀「……なんかさ」
最原「うん?」
白銀「……もう、救われた気分なんだけど。私」
白銀「ふざけんな、の一言でふっ飛ばされちゃうんだね。アレ」
最原「……百田くんだからだよ」
白銀「……ああ、でもさ。最後の学級裁判で必死に現実をふっ飛ばした最原くんの方が格好良かったかな」
最原「えっ」
白銀「……ふふ」
白銀(……)
白銀「大好き。最原くん」
最原「……うん! 僕もだ!」
白銀(……)
白銀(……体の感覚がなくなってきた)
白銀(でも心が軽くて、温かい)
白銀(……ありがと。みんな)
白銀(……どうか誰も死なないで)
百田「さっさと行くぞ!」
獄原「うん!」
最原「もうちょっとだよ。白銀さん!」
白銀「……」
白銀「……なんかさ」
最原「うん?」
白銀「……もう、救われた気分なんだけど。私」
白銀「ふざけんな、の一言でふっ飛ばされちゃうんだね。アレ」
最原「……百田くんだからだよ」
白銀「……ああ、でもさ。最後の学級裁判で必死に現実をふっ飛ばした最原くんの方が格好良かったかな」
最原「えっ」
白銀「……ふふ」
白銀(……)
白銀「大好き。最原くん」
最原「……うん! 僕もだ!」
白銀(……)
白銀(……体の感覚がなくなってきた)
白銀(でも心が軽くて、温かい)
白銀(……ありがと。みんな)
白銀(……どうか誰も死なないで)
415: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 17:03:19.14 ID:v67Ob3yM0
五分後
最原「……モノクマ! 残機は!?」
モノクマ「ボクを含めて二十五体! かなりやばいよ、このペースは!」
百田「……そうか」
春川「百田?」
カチッ
百田「ッ! 仕込み銃か!?」
モノクマ「はいはい、またボクの出番――」
百田「来なくていい!」
モノクマ「は?」
バァンッ!
百田「がっ……!?」
春川「百田ッ!?」
百田「もう俺はモノクマガードを、使わねぇ!」
百田「……平気だ! 肩を貫通しただけだからな!」
春川「バカッ! どこも平気なんかじゃないよ!」
最原(まずい。ここに来て初めて負傷者が……!)
最原「……モノクマ! 残機は!?」
モノクマ「ボクを含めて二十五体! かなりやばいよ、このペースは!」
百田「……そうか」
春川「百田?」
カチッ
百田「ッ! 仕込み銃か!?」
モノクマ「はいはい、またボクの出番――」
百田「来なくていい!」
モノクマ「は?」
バァンッ!
百田「がっ……!?」
春川「百田ッ!?」
百田「もう俺はモノクマガードを、使わねぇ!」
百田「……平気だ! 肩を貫通しただけだからな!」
春川「バカッ! どこも平気なんかじゃないよ!」
最原(まずい。ここに来て初めて負傷者が……!)
416: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 17:07:13.61 ID:v67Ob3yM0
百田「弱気になんな!」
最原「え」
百田「……全員で生きて出るんだよ、ここを!」
百田「俺だって死ぬ気はさらさらねぇ!」
最原「……うん!」
茶柱「特効薬をゲットさえすれば全部終了です! 早く!」
天海「この程度の修羅場、いくらでも潜り抜けてきたっす!」
東条「諦める理由は微塵もないわ!」
最原「……そうだ。その通りだよ!」
モノクマ「……そろそろ来るよ。最後の難関が!」
最原「え」
百田「……全員で生きて出るんだよ、ここを!」
百田「俺だって死ぬ気はさらさらねぇ!」
最原「……うん!」
茶柱「特効薬をゲットさえすれば全部終了です! 早く!」
天海「この程度の修羅場、いくらでも潜り抜けてきたっす!」
東条「諦める理由は微塵もないわ!」
最原「……そうだ。その通りだよ!」
モノクマ「……そろそろ来るよ。最後の難関が!」
417: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 17:09:18.57 ID:v67Ob3yM0
モノケモノ「……」フシュー
最原「……」
全員「……」
最原「スーパーダンガンロンパ2に出てきた、モノケモノ、だっけ?」
モノクマ「うん。これが最後の難関。合計五体いるよ」
全員「……」
百田「無理じゃね?」
最原「流石に百田くんでもそう思うよね!?」ガビーンッ!
最原「……」
全員「……」
最原「スーパーダンガンロンパ2に出てきた、モノケモノ、だっけ?」
モノクマ「うん。これが最後の難関。合計五体いるよ」
全員「……」
百田「無理じゃね?」
最原「流石に百田くんでもそう思うよね!?」ガビーンッ!
418: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 17:17:22.59 ID:v67Ob3yM0
アンジー「……終一。モノクマ、二十四体ここに置いて行って」
最原「え?」
アンジー「これが最後の難関なら、後は終一とつむぎが先に行けばいいよー」
アンジー「後のことはアンジーたちが食い止めるからさー!」
百田「……そうだな。それがいいかも、な」
東条「それが結果的に全員の生存率を上げる最善の策……」
赤松「特効薬が手に入れば全部終わりだもんね」
最原「そんな……!」
キーボ「行ってください! 全員で生き残るために!」
最原「……モノクマ」
モノクマ「わかってる! ボク以外のモノクマは生徒のガード!」
モノクマ24体「おー!」
最原「先に行く……みんな! どうか無事で!」
星「ああ。お前さんもな」
星「……さあ。ショータイムだ!」
アンジー「……主は言いました」
入間「あ?」
最原「え?」
アンジー「これが最後の難関なら、後は終一とつむぎが先に行けばいいよー」
アンジー「後のことはアンジーたちが食い止めるからさー!」
百田「……そうだな。それがいいかも、な」
東条「それが結果的に全員の生存率を上げる最善の策……」
赤松「特効薬が手に入れば全部終わりだもんね」
最原「そんな……!」
キーボ「行ってください! 全員で生き残るために!」
最原「……モノクマ」
モノクマ「わかってる! ボク以外のモノクマは生徒のガード!」
モノクマ24体「おー!」
最原「先に行く……みんな! どうか無事で!」
星「ああ。お前さんもな」
星「……さあ。ショータイムだ!」
アンジー「……主は言いました」
入間「あ?」
419: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 17:23:01.39 ID:v67Ob3yM0
アンジー「"慈悲などいらぬ!"」
ボォッ!
なんか復讐しそうな人「"我が往くは恩讐の彼方!"」
入間「ぴえっ!?」ガビーンッ!
赤松「あ、あれ!? なんかアンジーさんの隣に知らないフランス人がいるような……!?」ゴシゴシ
アンジー&なんか復讐しそうな人「クハハハハハハハ!」
ドガガガガッ!
モノケモノ「!?」
王馬「なんかよくわからないけどモノケモノが一体壊れたーーーッ!?」ガビーンッ!
天海「この調子で行くっすよ!」
真宮寺「本当彼女の召喚術は無茶苦茶だネ」
春川「百田。これ以上無茶したら私が殺すから」
百田「ああ。悪ィなハルマキ」
百田「……頑張れよ、終一」
ボォッ!
なんか復讐しそうな人「"我が往くは恩讐の彼方!"」
入間「ぴえっ!?」ガビーンッ!
赤松「あ、あれ!? なんかアンジーさんの隣に知らないフランス人がいるような……!?」ゴシゴシ
アンジー&なんか復讐しそうな人「クハハハハハハハ!」
ドガガガガッ!
モノケモノ「!?」
王馬「なんかよくわからないけどモノケモノが一体壊れたーーーッ!?」ガビーンッ!
天海「この調子で行くっすよ!」
真宮寺「本当彼女の召喚術は無茶苦茶だネ」
春川「百田。これ以上無茶したら私が殺すから」
百田「ああ。悪ィなハルマキ」
百田「……頑張れよ、終一」
420: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 17:34:23.86 ID:v67Ob3yM0
最原「……」
モノクマ「……ねえ」
モノクマ「もう気付いてるんでしょ。白銀さん、さっきから一言も……」
最原「……死んでない。まだ」
モノクマ「……特効薬を投与したところでさ。今までボロボロになった体が急激に癒えるわけじゃない」
モノクマ「助かるかどうかは、五分五分。いや……もっと低いかもね。確率」
最原「うん」
モノクマ「……最原くんは頑張ったよ」
モノクマ「白銀さんをちゃんと救った」
最原「うん」
モノクマ「……それでも走る?」
最原「やめるわけにもいかないでしょ」
モノクマ「……」
モノクマ「悪役としては落第点だったけど、首謀者としては最高だったよ。キミは」
モノクマ「……ねえ」
モノクマ「もう気付いてるんでしょ。白銀さん、さっきから一言も……」
最原「……死んでない。まだ」
モノクマ「……特効薬を投与したところでさ。今までボロボロになった体が急激に癒えるわけじゃない」
モノクマ「助かるかどうかは、五分五分。いや……もっと低いかもね。確率」
最原「うん」
モノクマ「……最原くんは頑張ったよ」
モノクマ「白銀さんをちゃんと救った」
最原「うん」
モノクマ「……それでも走る?」
最原「やめるわけにもいかないでしょ」
モノクマ「……」
モノクマ「悪役としては落第点だったけど、首謀者としては最高だったよ。キミは」
421: 逆転の人 ◆SxyAboWqdc 2017/05/13(土) 17:42:53.02 ID:v67Ob3yM0
最原「白銀さんだけを庇って。僕のことはどうでもいいから」
モノクマ「うん」
最原「……ところでさ。なんで白銀さんを助けようとしたの? モノクマ」
モノクマ「今回はコロシアイじゃないから」
最原「それだけ?」
モノクマ「……彼女が本気でダンガンロンパを愛してたから。ボクも含めてね」
モノクマ「ま、オマエに取られちゃったけど」
最原「え。まさかの恋敵?」
モノクマ「違う違う! ボクはもうちょい親とか先生的なポジなの!」
モノクマ「……ま。オマエに嫉妬はしてるけどね」
最原「……ごめん」
モノクマ「いいの。フィクションのキャラとしてさ。愛されることは至上の喜びだから」
モノクマ「……仮に飽きられても、愛されたっていう真実は変わらない」
最原「……」
モノクマ「湿っぽいの終了! 行くよ! 頑張って!」
最原「うん
モノクマ「うん」
最原「……ところでさ。なんで白銀さんを助けようとしたの? モノクマ」
モノクマ「今回はコロシアイじゃないから」
最原「それだけ?」
モノクマ「……彼女が本気でダンガンロンパを愛してたから。ボクも含めてね」
モノクマ「ま、オマエに取られちゃったけど」
最原「え。まさかの恋敵?」
モノクマ「違う違う! ボクはもうちょい親とか先生的なポジなの!」
モノクマ「……ま。オマエに嫉妬はしてるけどね」
最原「……ごめん」
モノクマ「いいの。フィクションのキャラとしてさ。愛されることは至上の喜びだから」
モノクマ「……仮に飽きられても、愛されたっていう真実は変わらない」
最原「……」
モノクマ「湿っぽいの終了! 行くよ! 頑張って!」
最原「うん