まゆり「もうセミいないねぇ」
夏休みが終わった
かつてはよく訪れていた公園でまゆりが呟く
「もうセミいないねぇ」
「この公園も久しぶりだな」
「オカリン夏休みが終わって忙しそうだったもんね」
夏休みが終わってから大学生活は急に忙しくなっていった
新しく友人も出来、電車で少し離れた所に遊びに行き、講義を受け飯を食べに行く・・・
「ふっ、この前初めて合コンに行って来たんだぞ」
「そっかぁ~」
こちらを振り向いて嬉しそうに表情を浮かべるまゆり
こうしてまゆりと話すのも久しぶりだった
と、話していると胸ポケットの携帯が鳴る。
「っと噂をすれば…はいもしもし」
夏休みが終わってからよくつるむようになった所謂リア充とやらだ。
以前の俺では考えられないことだが。
「おお、どした…あぁ?明日?急だな…どうせ数合わせなんだろう?」
どうやら急に人数が合わなくなったそうだ
特に予定も無かった為、行くことにした。
「え?…ははっ…………まいいや、いくよ、あぁ、それじゃ」
「・・・」
「大学生って思っていた以上に忙しいな」
「ふふっ」
まゆしぃは、オカリンに久しぶりに会えて、まゆしぃは嬉しいのです。
セミはもういなくなってしまったが、未だに夏の暑さは残っている
少し涼しく風通りの良い線路橋の下を歩いていると、まゆりが尋ねてきた
「ねえオカリン、ラボには寄っていかないの?」
「最近オカリンが来ないから、ラボがすごく静かで・・・」
「・・・わかった」
「きっとだよ、オカリン」
「ああ、じゃあまたな」
俺は持っていたバッグをまゆりに返して歩き始める
まゆりは、俺の姿が見えなくなるまで手を振っていた。
セミの声はもうしない
季節は夏から、秋になろうとしていた
今回は近くの短大に通う女子との合同コンパだった
それにしてもお互い1年生で殆どが未成年だというのに・・・これが大学生というものなのだろう。
「私は○○短大の佐藤佐奈っていいます。趣味はピアノで・・・」
「私も同じ短大に通う1年の鈴木鈴っていいます」
「俺は武田岳っていいます!趣味はーーーーーーーーー」
だがこういうのも悪くない。様々な人と関わるというのは少なからず自分にメリットがある。
自分の世界を広げてくれることもある
「岡部倫太郎です。よろしく」
「それじゃお互いの名前もわかったことだし、とりあえず乾杯しよう!」
「岡部お前さぁ、昨日の電話でも言ったけどそれなりにモテるんだから彼女早く作れって」
「おいおい…始まって早々連れションかと思ったら、なんだよ急に」
「この前の初合コンだってさ、結構お前ウケよかったんだぜ?まぁお前はガチガチだったからな、気付かなかったかもしれないけどよ」
「はは、まぁ初めてだったからな」
「服装だってよ、個性的だが清潔感はあるし、話も面白いしな」
「そんな褒めても何も出ないぞ?今日は男3人で仲良く割り勘だ」
「いや今日はなー?スッゲー美人揃いだからよ、お前にも一人くらい良い出会いがあればと思ってな、ははは」
「ま、確かに今日はレベルが高いな、俺らの学歴じゃ見合わない清楚系だらけだ」
「それを言うなよ~凹むぜマジで」
「ああ、一人遅れてくるんだと」
「そういうことか」
「遅れてごめんなさーい」
「あっちょっと真理!遅いじゃんもー!」
「おっ噂をすれば!これで丁度3-3だな!」
「遅れて本当にごめんなさい、私木瀬っていいます」
木瀬真理。遅れて来た女はそう言った。
黒髪のロングヘアで少し緩めの薄い白いニットに丈長めのタックスカート。
Vネックの露出具合は男の視線を集める為だろうか
ゆったりした服装ではあるが線の細さとそこそこ大きな胸が目立つファッションだ。スラリとした身体、身長は165cm強といったところだろうか
「なんか、スゲー狙ってるって感じだな・・・スタイルもいいし」
武田がボソっと呟く
「ああ、まぁそこがいいんだよなぁ・・・こういうのは」
二人はその後も何か喋っていたが俺はそれどころではなかった
だが彼女は、どことなく『彼女』を彷彿とさせた
「木瀬・・・?」
「はい、木瀬でも真理でも、好きに呼んでくださいねー」
「へー!なんか正に美人って感じだなー」
「ちょいちょい、あたし達はどうなのよー」
「えー勿論二人も可愛いっつーの!」
「はい!じゃあ自己紹介も全員終わったし、席移動しよっか!」
「ほいほーい、じゃああたしは武田くんの隣に座ろっかな」
鈴木が武田の隣に移動する
「じゃー俺は木瀬・・・」
俺は田中に被せるようにして口を開いた
「木瀬さん、隣いいですか?」
「・・・んだよ、岡部狙ってたのか・・・じゃあ俺は佐藤さんの隣いこっかなー」
「いいよーほらおいでー」
「あぁそんな固くならなくていいって。同年代なんだからもっと気楽で」
「そ、そう?じゃあ岡部」
「…」
「・・・は流石にあれだよね、あは」
「・・・じゃあ倫太郎くんって呼ぼうかなあ」
「じゃあ俺は木瀬で」
「えーっ!ちょっとそれ酷くない!?」
「ははは、冗談だよ」
精神的にも身体的にも、かなりフランクに近しく感じるかのように人と接する
加えてこの容姿と警戒心の薄そうなこの服装だ。男受けはかなり良いだろう
「え、倫太郎くんって彼女いないの?」
「いないいない。というか、いたらこんなのに参加してないだろ」
「ホント?いてもおかしくないと思うのに…ほら、背も高いし顔も悪くはないんじゃない?」
そう言うと身体をピタリとくっ付けて俺の頭の上に掌を載せる。
それ、座高を計ってるだけで実際の身長差は分からないぞ・・・
「はは、自慢じゃないがこれでも彼女は一度も出来たことがない」
「へーっそうなんだぁ」
「もうわざとでしょ~!・・・一応ね、保育系の仕事につきたいなーって思って、今の短大に進学したの」
「保育か・・・確かに面倒見は良さそうだ、ただお前のその適当加減が子供にも伝染りそうだ」
「何なのさっきからー!あたしなんでこんなキャラにされちゃってるわけ!?」
『彼女』とは何もかもが違う女だった。
2時間程飲んだ後、幹事の田中が言った。
「そんじゃ、時間も時間だし、一旦退店しますか!」
武田もそれに乗る。ひとまずは店を出てから二次会をするか決める、という流れだろう
「そうだな、とりあえずさっさと外出るか。女子組は終電大丈夫?」
「私はだいじょうぶ~」
「あ~~~・・・・・・・ごめん、あたし帰るわ・・・明日提出する課題あったの忘れてた」
「マジかよやべーじゃん」
「じゃあ俺はコイツ駅まで送ってくわ、俺も明日早えーし。そんじゃーな」
「4人か~・・・いっそ解散しちゃう?」
「それある・・・うっぷ」
田中の提案に酒で潰れ気味の佐藤が乗っかる。
「おいおいお前大丈夫かよ・・・悪いなー岡部と木瀬ちゃん、俺コイツ家までタクシーで送ってくからさ、二人で帰ってもらっちゃってい?」
「大丈夫か?」
「心配すんなって、ごめんなー木瀬ちゃん、コイツは責任持って俺が送ってくから」
「ううん、気にしなくていいよー…ちゃんと最後まで面倒見るんだよー?」
木瀬がニヤニヤと意味深な笑みを浮かべながら言う
「わーってるって!じゃあ岡部、また!」
またってなんだ。また明日ってことか?
「おぉ、また」
そして最終的に残ったのは俺と彼女の二人だけだった。
「じゃあ倫太郎くん、いこっか」
「だな」
恐らく今走っているサラリーマンは終電間際なのだろう。
そう考えている内に気付けば駅の前に着いていた
「・・・そういえば真理は家どっち方面なんだ?」
「私?私はもう終電とっくに無くなってる」
「はぁ?」
「いやーまさかここまで盛り上がるとは思ってなくてさー・・・」
「おいおい・・・ちゃんと終電の時間くらい気にしておけよ」
「いいじゃん、楽しかったんだから」
「あのなぁ・・・それで?お前、どうするんだよこの後」
「・・・」
「おい・・・」
彼女は少し間を溜めると、口を開いた
「あのさ、今日、帰りたくないんだよね・・・」
「・・・」
木瀬真理は、『彼女』とは、全く違う女だった
『彼女』は理系で脳科学専攻。大学を飛び級で出ている天才。性格は少しキツイ。
が、仲間思いで、俺は『彼女』の優しさに何度も救われてきた。
木瀬真理は短大で保育士を目指している。
性格は大らか。少し適当だが、男女分け隔てなく接する。
服装も性格も容姿も何もかも、違う筈なのに
「そうか」
何故俺は、こんなにも面影を重ねてしまうのだろう
~~~~~~~~~~~~~
手探りで放り投げられているケータイを見ると、不在着信が数件残っていた。
~~~~~~~~~~~~~
「お、もしもし?岡部、お前昨日どうだった?お持ち帰り出来たかぁ?」
「・・・ああ・・・今ちょっと気分が悪い・・・」
「あの後2軒目にでも行ったのか?今どこだよ、もう3限始まってんぞ」
「・・・マジか・・・」
「で、どうだったんだよ!俺らはもう思いっきり楽しんだぜ!お前も二人っきりにしてやったんだから勿論…お楽しみだっただろ?」
「あ、あぁ・・・」
昨夜の事はよく覚えていない。
ただ、夢中で『彼女』と身体を重ねていた。
何度も何度も。その度に彼女は俺の全てを受け止めてくれた。
「そう・・・だな・・・」
あの時あの瞬間、確かに『彼女』はそこにいた。
何度も愛した彼女が。俺が好きだった『彼女』が。
嗚咽の音しか聞こえない、静かな部屋の窓からは、真昼の明るい陽射しが差し込んでいた
もう、隣には誰もいなかった
乙
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Entry ⇒ 2016.05.26 | Category ⇒ STEINS;GATE | Comments (0)
まゆり「オカリンはまゆしぃの人質なのです」
まゆり「まゆしぃは知ってるのです。オカリンがまゆしぃを助けてくれてることを」
岡部「どうしてそれを……! 俺がタイムリープしてるとこを見たのか?」
まゆり「ううん、まゆしぃには分かるんだ。オカリンのやってることが」
まゆり「えー、分かんないの?」
岡部「大体お前は俺の人質だ。俺が守ってやってるのだ」
まゆり「その考えがおかしいと思うのです」
岡部「何故だ!?」
岡部「おい、まゆり、どうしたんだ?」
まゆり「どうしたって、まゆしぃはまゆしぃなのです」
岡部「もしかして鈴羽が言ってたSERNの洗脳か?」
まゆり「ねえオカリン、わけわからないこといってないでまゆしぃの話を聞いてほしいのです」
まゆり「まゆしぃ、さっきオカリンの考え方が間違ってると言ったよね?」
岡部「そうだな」
まゆり「まったくその通りなのです。まゆしぃはオカリンの人質だから守ってあげるとか意味不明なのです」
岡部「どういうことだ?」
まゆり「オカリンはまゆしぃを守って死んでしまったのです」
まゆり「そのままの意味だよ。オカリンは死んじゃったの」
まゆり「まゆしぃはオカリンの人質だけど人質じゃないのです」
岡部「さっきから言ってることが支離滅裂だ。大体俺は生きてるぞ」
まゆり「分かってないなぁ……」
岡部「何故だ?」
まゆり「そもそも守るという行為自体立場が下の者が上のものにする行為だよ」
岡部「違う。お前は俺の人質だから俺から離れる権利がないのだ」
まゆり「もしそうならオカリンは本当に大バカさんだね。道路に飛び出た蟻さんをを追いかけて車に轢かれちゃったのと同じくらいアホなのです」
まゆり「ねえ、オカリンって古墳って知ってる?」
岡部「当たり前だ」
まゆり「古墳は偉い人の墓だよね~」
岡部「そうだ。その当時の権力者の墓だ」
岡部「ああ」
まゆり「この古墳の中には殉死した奴隷さんや部下さんの死体も埋もれてるらしいのです」
まゆり「今のオカリンはその奴隷さんや部下さんと同じなのです」
岡部「例えがどんどん意味不明になってるぞ」
まゆり「そもそも、まゆしぃはオカリンの人質になった覚えはないのです」
岡部「は?」
まゆり「そうだよ。まゆしぃはそもそもオカリンの人質ではないのです」
岡部「ほ……鳳凰院凶真?」
まゆり「鳳凰院凶真はもういない。死んじゃった」
岡部「……」
まゆり「今のオカリンは鳳凰院凶真に似た別人なのです」
岡部「おい、まゆり……」
まゆり「奴隷さんは王さまが死んだら殉死するんだよね?」
岡部「俺は違う……」
まゆり「違わないのです」
岡部「俺にはタイムリープマシンが……」
岡部「!!」
まゆり「唐揚げチンしたら壊れちゃったのです」
岡部「お前、何てことを!」
まゆり「しょうがないのです。これもシュタインズゲートの選択ってやつなのです」
まゆり「うん。壊れないはずの電話レンジはもう壊れちゃった。出遅れなやです」
岡部「そんなものシュタインズゲートの選択では、ない!」
まゆり「ほら、こういうとこが鳳凰院凶真とはちがうの」
岡部「そんなことはどうだっていい! 逃げるぞ! まゆり!」
まゆり「分かったよ。オカリン。地下鉄に行けばいいんだよね?」
岡部「あの時以来だな」
まゆり「まゆしぃは覚えてないのです」
岡部(思えば鈴羽の思いで、フェイリスの父を犠牲にした)
岡部(しかし、ルカ子の性別までは犠牲にできない。もうこんなの俺が耐えられない!)
まゆり「ねえ、オカリン、どうしたの? もうすぐ電車来るよ?」
岡部「う、うん……」
岡部「……」
まゆり「まゆしぃのことしか考えてなくて、必死で……。まゆしぃは嬉しいです」
まゆり「もうすぐ時間だね……。まゆしぃとオカリンが、離れ離れになるかどうかはオカリンの気持ち次第だけど」
まゆり「まゆしぃは行っちゃうのです」
まゆり「ん? どうしたの、オカリン?」
岡部「電話レンジが壊れたってことは、世界線にイレギュラーが起きたってことだよな?」
まゆり「そうかもね。電話レンジの方がイレギュラーだとおもうけど」
岡部「もしかしたら、お前は死なないかもしれない」
岡部「良くない……」
まゆり「希望を振りかざしても無意味なんだよ。この世界は未来まで全て決まっちゃってるんだもん」
まゆり「希望は、無意味なんだよ。いつでもどこでもどの世界でも……」
岡部「うう……」
岡部「何故諦める! お前は死なないかもしれない!」
まゆり「ううん、まゆしぃはオカリンと一緒に居たいけど無理なんだ」
まゆり「オカリン、知ってる? 古墳に奴隷さんが埋められたの、最初だけなんだ」
岡部「まゆり!」
まゆり「オカリンが本当に未来を見て、希望を信じてるのなら」
まゆり「死んじゃ、だめだよ!」
岡部「まゆり!」
綯「まゆりお姉ちゃん!」
綯「!!」
まゆり「じゃあね、オカリン。こんにちは、鳳凰院……」
岡部「まゆりー!」
電車「プーン!」ガタンガタン
------------------------------------------------------------
Crying sky
End
ダル「オカリン、まゆ氏、どうしたんだろう?」
フェイリス「フェイリスは分からないニャ」
ルカ子「牧瀬さんも見ませんね」
ダル「おい、みんな! 大変だお! 電車止まってる!」
フェイリス「ニャニャ!」
ダル「今日もラボ泊まりなのは明日もコミマあるし分かってるけど」
フェイリス「テロ予告らしいニャ……」
ルカ子「何てことを……」
ダル「これ、全部秋葉原通ってるお」
フェイリス「ということは、秋葉原駅にテロ予告があったことかニャ?」
ダル「でもフェイリスたんといっしょなのは幸せだお」
フェイリス「それは嬉しいニャ」
フェイリス「でも電話レンジは残念ニャ。ラボメンのみんなにも伝えたけどみんな悲しがってるニャ」
ダル「オカリンには伝えたん?」
フェイリス「痛いところ突くニャ。ダルニャンは」
ダル「もしかしてまだ?」
フェイリス「凶真は自分の目で見るべきだと思ったのニャ。しかもマユシィが壊したとなると……」
ダル「地下鉄って、秋葉原通ってるから全部止まるっしょ?」
ルカ子「でも、これ、秋葉原通ってないのに……」
フェイリス「見てみるニャ」
ルカ子「二人死亡……」
フェイリス「何か嫌な予感がするニャ」
ダル「@ちゃんで見てみるお」
ダル「あったお。新御茶ノ水で人身事故、小学生が線路に押し込み二人死亡」
フェイリス「グロ画像ありそうで怖いニャ」
ルカ子「そんな……」
フェイリス「嘘だニャ……」
結末決めないと書けない
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1463296074/
Entry ⇒ 2016.05.21 | Category ⇒ STEINS;GATE | Comments (0)
紅莉栖「覚えててくれてるかな……」
紅莉栖「ハロー……あー暑い」
紅莉栖「あれ……誰もいないの?」
紅莉栖「って、誰もいないのに鍵かけてないじゃない。 岡部ね」
紅莉栖「あー、ほんと暑い……」パタパタ
紅莉栖「……」
紅莉栖「……」
紅莉栖(岡部、今どこ……と)スッスッ
宛先:今どこー?
件名:ラボ誰もいないから一人なんだけど
暇すぎる( ;´Д`)
てかラボ開きっぱなしだった件
岡部「む、メールが……どうやら助手はラボにいるようだな」
橋田「あれ? 牧瀬氏、なんでラボに入れてるん?」
岡部「あ……フ、フゥーハハハ! 見事この俺の罠にはまったということか!」
橋田「この味は嘘をついてる味だぜ……」
岡部「なんにせよ好都合ではないか、しばらくはラボにいてもらおう」
橋田「まゆしぃとフェイリスたんからの連絡待ちかお」
岡部「あぁ、ルカ子とバイト戦士、シャイニングフィンガーには連絡済みだから、もうすぐこちらに来るはずだ」
岡部「フハハ……奴の泣き叫ぶ顔が目に浮かぶ……フゥーハハハ!」
紅莉栖「あ、返信きた」
差出人:岡部
まだまだだな
あえて開けておいたのだ、あえてな!
しばらくすればそちらに戻るが、待っているか?
岡部「……」
差出人:紅莉栖
Re:まだまだだな
かけ忘れてたんですね分かります
待ってる。でも早く戻ってきてね
別に早く会いたいとかそういうわけではないからな!
岡部「さて、それじゃあ俺たちも続けるとしよう」
橋田「いや、そろそろ疲れてきたお……」
岡部「何を言っている、まだ半分も終わってないではないかマイフェイバリットライトアーム、ダルよ!」
橋田「左手と右手で別の作業やってる身にもなれよオカリン! 大体、こっちはともかくそっちはなんだお!?」
岡部「これを見れば機関のエージェントでさえ腰を抜かす恐怖の……」
橋田「ハロウィンかな?」
岡部「なにを言う、どこからどう見ても恐怖の幽霊ではないか」
橋田「どう見ても布切れです本当に……あれ」
岡部「どうした橋田?」
橋田「なんか忘れてるような気がする」
岡部「深夜アニメの録画でも忘れたか?」
紅莉栖「……」キョロキョロ
紅莉栖「……」
紅莉栖「前にちょこっと言っただけだけど……みんな覚えててくれてるかなぁ」
紅莉栖「私の誕生日」
〜一時間後〜
紅莉栖「ドクぺ……あれ、切れてる? 岡部かな……私が買い溜めしておいたのも飲んでるし……!」
紅莉栖「……あれ、そういえば私の飲みかけのドクぺも入ってたような……。 ……!///」ボンッ!
紅莉栖「あっ、あわわ、あわわわわ///」
紅莉栖「おっ、おおおおちけつ私。 落ち着いて、そう! ドクぺ買いに……」
紅莉栖(か、間接……? って、何を今更、もう直接……違うそうじゃない)
紅莉栖「……///」
フェイリス「フェイリス・ニャンニャンただいま戻ったニャ!」
橋田「キタ━(゚∀゚)━!!」
岡部「うむ、例のブツは……」
まゆり「うん! まゆしぃはちゃーんと買ってきたのです」
橋田「まゆ氏まゆ氏、なんか、唐翌揚げのようなものが山のように見えているんですが……それは」
まゆり「ジューシー唐翌揚げ+αなのです!」
岡部「なん……だと……」
フェイリス「安心するニャ、例のブツはフェイリスが……ぐっ」
岡部「なっ、どうしたフェイリス!」
フェイリス「大丈夫……追っ手を撃退するために使った秘技のダメージが少しニャ……」
岡部「馬鹿な、あの技を使えば命が危ないと
!」
橋田「オカリン、そんな事してる時間なくね?」
岡部「何を言う、ちゃんと完成したではないか」
まゆり「わーっ、可愛いおばけだねー」
フェイリス「ニャ? 肝試しどっきりじゃなくてハロウィンどっきりに変わったニャ?」
岡部「」
橋田「もうやめて! オカリンのライフはゼロお!」
橋田「ちょっと響きがエロいおハァハァ」
岡部「自重しろ。 しかしまゆりよ、とっておきとはどのようなものなのだ?」
まゆり「えへへ、空いた時間で簡単に作った服なのです……」ゴソゴソ
フェイリス「どんな服ニャ……ニャーッ!?」
橋田「ちょwwwおまwwwww
SAN値がマッハでピンチだお……」
岡部「いいセンスだ。 よくやったぞまゆり!」
まゆり「えへへ。 しかもね、明るいところから暗いところに行くと紅く光るんだよ〜」ギャース
フェイリス「それ、服というか怖くて光る物だニャ……」
橋田「オカリン……ほんとに使うの?」
岡部「う、む、あれは昼に見ても泣きそうだな……」
まゆり「まだまだあるけど、オカリン使う?」
岡部「お断りします」
紅莉栖(ラボじゃなくてここで待ってようかな)
紅莉栖(鍵かけてないけど……まぁいいわよね)
鈴羽「うん、うん、分かった。 じゃあ、とうさ……橋田の合図がかかったら……」
紅莉栖(ん?)
紅莉栖「あ、こんにちは、阿万音さん」
鈴羽「あ、牧瀬紅莉栖……って、牧瀬紅莉栖!?」ビクッ
紅莉栖「え……えぇ、そうだけど」
鈴羽(牧瀬紅莉栖と会った! 切るね!)
ヒソヒソ
鈴羽「あ、えーと、こ、こんにちは!」
紅莉栖「買い物? 珍しいわね」
鈴羽「うん……えっと、あ! そうだ、早く帰らないと怒られる! それじゃあね牧瀬紅莉栖!」ダッ
紅莉栖「?」
岡部「ルカ子は……妖刀五月雨、そしてお札か。 いい選択だな」
るか「あ、ありがとうございますっ!」
橋田「あれ、桐生氏何も持ってないん?」
萌郁「……私は、自分が武器……」
岡部「なるほど。 では指圧師には驚かせ役を任命しよう」
橋田「桐生氏は気が付いたらスタンドレベルで(オカリンの)側にいるから適任だお」
まゆり「鈴さんは食べ物がいっぱいだねー」
鈴羽「肝試し終わった後のためにね。 あ、こんにゃく使うんじゃないの?」
岡部「なんか知識が偏っているな……まぁいい、準備は大体整っただろう!」
岡部「フゥーハハハ! では、これより作戦名《オペレーション・ノート》の概要を説明するっ!」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……それにしても遅い」
紅莉栖「いくらなんでも遅すぎっ! もう夕方じゃない!」
紅莉栖「……はぁ」ピローン
紅莉栖「あっ、岡部」パァ
差出人:岡部
緊急事態だ
今すぐ柳林神社に来てほしい
紅莉栖「……緊急事態?」
紅莉栖「岡部! 緊急事態ってなに!」
紅莉栖「おーい、岡部ー!」ピローン
紅莉栖「またメール?」
差出人:岡部
すまん
柳林神社ではない、メイクイーンに来てほしい
紅莉栖「ハァ!? なによそれ!?」
岡部「案の定、文句のメールが来た」セッセッ
橋田「惚気た顔でこの野郎……壁はまだか!?」
まゆり「やっぱり、まゆしぃは可哀想になってきたのです……」
岡部「気にするなまゆり! あれでも我が助手、これしきのことで音をあげるならその程度……」セッセッ
橋田「しかしこの男、必死である」
まゆり「ねぇダルくん、まゆしぃはやっぱりはじめから一緒にするべきだと思うのです……」 セッセッ
橋田「まゆ氏、甘えを捨てろ。 僕たちが成すべきことはただカメラを仕掛けること……ってまゆ氏それ配線逆!」
岡部「一緒にやってやれダル! 早くしないとクリスティーナが来るではないか急ぐのだ!」
まゆり「紅莉栖ちゃん……」
岡部「……」
紅莉栖「ハァ……ハァ……メイクイーン……」
【お休み】
紅莉栖「」
紅莉栖「お、か、べぇ……!」ピローン
紅莉栖「また……メール……?」
件名なし
Mr.縺薙・繝。繝シ繝ブラォ縺ッ 繝シウ縺ョ逧ン・ァ倥∈縺ョ繝。の店で繝・繝シ繧ク縺ァ待つ縺吶・・
紅莉栖「……文字化けしてる」
紅莉栖「いたずら……かしら」
紅莉栖(……どうしたんだろう)
岡部「しかし我が助手のことだ、Mr.ブラウンの文字を見つければまずここに来るだろう」
ダル「そりゃそうだお、文字化けなのに文字化けしてないんだから逆に不自然だって」
岡部「一階! 準備は終わったか!」
鈴羽「店長が大体のこと準備してくれてたから大丈夫だよ!」
るか「お札貼り終わりました!」
岡部「よし、ラボ内、屋上はどうだ!」
萌郁「ばっちり……」
フェイリス「準備完了ニャ!」
ダル「壊したら承知しない、と言い残して家に帰ったお」
岡部「各員! 特に一階担当の者!ゼェーッタイに物を壊すようなことをするんじゃないぞ!」
るか「はい! がんばります!」
まゆり「わかってるよ〜」
ダル「了解だお」
岡部「絶対に壊すなよ絶対に壊すなよ!大事なことだから二回言ったぞ!」
ダル「つかオカリン、もうすぐ牧瀬氏来ちゃうんじゃね?」
岡部「エル・プサイ・コングルゥ!」ダッ
ガチャッ バタン
フェイリス「ダルニャン、本当にいいのかニャン?」
ダル「大丈夫だお、フェイリスたんは最終確認を頼むお」
ダル「桐生氏にはちょっと頑張ってもらうお」
萌郁「……がん、ばる」グッ
紅莉栖「はぁ……誕生日に何やってんだろ」
紅莉栖(……Mr.ブラウン、の店で、待つ)
紅莉栖(家賃の値上げ……かな)
ダル《こちらスネーク。牧瀬氏ktkr、みんな、無線はそのままにしてお》
ダル《それじゃあ第一作戦、始めるお》
紅莉栖「あれ? 店開いてるのに暗いわね」
紅莉栖「岡部ー!」スタスタ
ダル《阿万音氏!》
鈴羽《了解っ》
ガラガラガラガラガシャーン!!!
紅莉栖「っ!?」ビクッ
ダル《るか氏、刀頼むお!》
るか《はいっ》
シャッ……シャッ……
紅莉栖「音……?」
シャッ……シャッ……
紅莉栖「おかべ……でしょ……?」
シャッ……シャッ……
るか(えっと、刀を研いだ後は鞘に納めて……あっ)ポロッ
カシャーン!
紅莉栖「きゃあっ!?」
るか《すっ、すいません!》
ダル《大丈夫だ、問題ない》
鈴羽《おーけー》
紅莉栖「岡部……じゃないの?」
ブンッ
ザザザザザッ!
紅莉栖「きゃあぁっ!」
紅莉栖「……なにも触ってないのに勝手に……!」
ダル(僕ですた)
オネーチャン……オネーチャン……
オネェ……チャン……オ……ネーチャ……
紅莉栖「……やだ……やだよ……」
ダル(そこで牧瀬氏の隣のテレビを付けて……)ポチッ
ブンッ
紅莉栖「っ!?」バッ
「オネ゛ェ゛チ゛ャン゛」
ダル《阿万音氏!》
鈴羽《了解!》
ガラガラガラガラガシャーン!!!
紅莉栖「きゃあぁっ!! やだぁぁぁぁ!!」ダッ
ダル《店の外に出て二階に向かうかホテルに向かうか……まぁどうせ牧瀬氏のことだし》
紅莉栖「っく、っうぅ、岡部どこ……っ!」 タッタッタッ…
ダル(オカリンを探すだろ常考)
ダル(あとはオカリンに合図を送って……)カタカタカタカタ
ダル《さて、それじゃあ第二作戦に移るお》
紅莉栖「電気……点かない、なんで……」カチカチカチカチ
紅莉栖「だれかっ! いるっ!?」
シーン……
紅莉栖「……」グスッ
〜カーテンの向こう側〜
岡部(……クックック……)
岡部(フゥーハハハハッ!ついに、ついにこの時が来た!)
岡部(見せてやるぞ、この鳳凰院凶真が創りし恐怖の権化……その恐ろしさをな!!)
岡部(そしてなにより……と、そろそろ作戦に移らねば)コンコンッ
紅莉栖「」ビクッ
萌郁(あ、合図……)
プシュー!
紅莉栖「きゃあっ!?」
紅莉栖「……岡部いるんだろっ! いい加減にしろっ!」
岡部(あ、ちょっと涙声になってるな)
紅莉栖「岡部でしょっ!? どうせどっかで見てるんでしょ! そうでしょ!」
岡部(す、鋭いな……)
紅莉栖「もう、もうっ……もう帰るから!!」ガチャッ ガチャッ
紅莉栖「……」ガチャッガチャッ
紅莉栖「なんであかな……っ!!」ドンドンッ
鈴羽(外から鍵かけただけだよ)
ダル《ポチッとな》
カチッ
紅莉栖「なんであかなっ」カチッ
まゆりの服<ギャース
紅莉栖「」
紅莉栖「くぁwせdrftgyふじこlp!!?」バタバタバタッ
岡部「な、なんだ……一体何、が……!」
紅莉栖「……」
岡部「あ」
紅莉栖「……」
岡部「……お化けだz」
紅莉栖「氏ねじゃなくて死ねっ!!」
アーッ
岡部「体育座りで何をしょげこんでいる」
紅莉栖「どの口が言うのよ! ちょっとでも心配した私がばかだった!」
岡部「やはりクリスティーナも人の子、否定はしても怪奇現象はやはり怖いのだな」
紅莉栖「岡部大嫌い、帰る」
岡部「まっ、待て! いや、だから……俺は!」ガタッ
紅莉栖「……」
岡部「……その、紅莉栖よ。 こちらに……来てほしい」
紅莉栖「っ、なんでっ?」
岡部「あ『prrrrrrr』
岡部(なんだこの狙ったようなタイミングの電話は……!)
岡部「なんだ」
ダル『オカリン……』
岡部「ダルか? どうした? 今から助手と一緒に……」
ダル『なんガガッオカリザザ……ッザザザザザッ……』
岡部「ダル……?」
『ザザザオマエヲミテイルゾザザザザザッ』
ザザッザザザザザザザザ!!
・・・・プツッ
紅莉栖「ど、どうしたの……?」
岡部(おまえを……みているぞ……)
岡部(時間は……あの時とまったく関係ない)
岡部「……そんな馬鹿な……!?」
ドンドンドンドン!!
岡部「紅莉栖っ! 俺から離れるな!」ギュッ
紅莉栖「ふぇっ!?/// な、突然……!」
岡部「おい萌郁っ! いるかっ!」ダッ
岡部「萌郁っ!!」シャッ
岡部「……いない……」
紅莉栖「ち、ちょっと岡部……?」
岡部(! 萌郁のケータイが落ちているっ!)
カチッ
岡部「クソッ……紅莉栖! 絶対に離れるな!」
岡部(ここで萌郁と会うはずだった……だが、いない)
岡部(……! ケータイに……なにかが……)
『にげて』
岡部「……外に走るぞっ!!」ダダッ
紅莉栖「わわっ!」ダダッ
ガチャンッ!
岡部(この世界ではタイムリープにもDメールにも手を出していない……!! ならなぜだ!?)
紅莉栖「これ……」
岡部「どうした!? ……これはルカ子が貼ったふ……」
岡部「……HELP、か……!?」
紅莉栖「この札の貼り方はそう読めるわよね……って、岡部っ! まだやる気!?」
岡部「違う!! 俺は、こんなことをやれとは言っていない!」
紅莉栖「じゃあ、皆はどこにいるの!?」
岡部「っ! そうだ、まゆり達は……!?」
「キャァァァッ!!」
岡部「! 紅莉栖待てっ!」ダッ
紅莉栖「漆原さんっ!?」バッ
岡部「紅莉栖っ!」
紅莉栖「」
岡部「なっ!? 紅莉栖!」
パァン!パァン!
岡部「じゅ……銃声……!」
岡部「くっ、紅莉栖っ!!」
トントン
岡部「だれだっ!?」クルッ
まゆりの服<ハーイ
岡部「」
岡部「これが、これがシュタインズゲートの選択……フフ、フハハ……」ブツブツ
紅莉栖「グスッ……」ズーン
ダル「二人とも気絶とかまゆ氏の服威力高杉ワロエナイ」
まゆり「くっ、紅莉栖ちゃんっ! ごめんなさいなのです!」
るか「ぼ、僕も……ごめんなさいっ!」
フェイリス「き、凶真と一緒ならこの最恐クラスの服でもクーニャンは大丈夫だと思ったんだニャン……」
萌郁「……」パシャッ
フェイリス「なんで撮るニャ!」
鈴羽(トラウマを突いちゃったな……あとで謝らなきゃ)
ダル「でも、オカリンがあそこまで本気になるとは予想外だったお」
鈴羽「も、もういいじゃんその話は! それより、ほら、せっかくの誕生日だし祝おうよ!」
まゆり「紅莉栖ちゃん、怒ってる……?」
紅莉栖「……」フルフル
紅莉栖「……」
紅莉栖「怖かった」
紅莉栖「でも……」チラッ
【紅莉栖ちゃん誕生日パーティ会場!ヽ(*゚д゚)ノ】
紅莉栖「……覚えててくれたんだぁ」ニヘラ
ダル「おいオカリン起きるお! 待ち望んでいた牧瀬氏のデレだお!!」
ダル「オカリン! 屋上にはカメラが無いんだ! 早く起きろっ!! 間にあわなくなってもしらんぞーーーっ!!!」
紅莉栖「……ん?」
紅莉栖「ん、橋田ちょっと」
紅莉栖「屋上には、って、なに?」
岡部「先に言っておくが俺は被害者でもある」
紅莉栖「シャラップ。それで、普通にやるのは面白く無いから怖がらせることにしようと岡部が提案して」プハァ
ダル「そうだお」
紅莉栖「このHENTAIがカメラを仕掛けることを提案して、私の痴態を余すことなく撮影したと」ポイッ
ダル「も、もうカメラは回収したお! ちゃんと(保存して)消すお!」カンッ
紅莉栖「そして、なぜか岡部も一緒に肝試しに参加させたと」
ダル「面白そうだったからやった。 反省はしていない」
紅莉栖「……てか」
紅莉栖「まゆりの服が怖すぎる件」
岡ダ「激しく同意」
るか「お、怒ってませんか……?」
紅莉栖「漆原さんは全然悪くないわよ。 悪いのはあのHENTAI二人だから」
岡部「ぶえぇっくしゅんっ!」
ダル「しかし、オカリンドッキリの方は桐生氏のおかげで大成功だったお」
萌郁「……」テレ
岡部「そういえば、なぜいなかったのだ? 確かに、お前はメントスドクぺをした時いたはずだが」
萌郁「……2人が……ぶつかってる間……に、外に出て……ドアを、叩いた」
鈴羽「それで、あたしと一緒にお札貼ったの」
萌郁「そのあと……は、2人で……下で服を持ってた……」
鈴羽「あたしも頑張ったんだけどなー」
岡部「もちろん、バイト戦士もよくやってくれた」
萌郁「……ふふ」
岡部「? なんだ?」
萌郁「岡部くん……面白い」
岡部「面白い?」
萌郁「牧瀬さんの……笑ってる顔……見て、笑ってる」
岡部「……なっ!? 笑っている!? フ、フゥーハハハ! 何を言っているのだ!? 俺はこの通り、普通に……」
鈴羽「こういうのってなんていうんだっけ」
ダル「ツンデレ乙」
岡部「うるさいぞダル!」
鈴羽「あはは、ツンデレだ」
岡部「バイト戦士、貴様まで……!」
るか「あ、僕も……どうぞ!」
鈴羽「あたし、牧瀬紅莉栖の好きな物とか知らないから気にいるか分かんないけど……はい」
ダル「こういうのは気持ちだお」
フェイリス「フェイリスのはとっておきニャ!」
萌郁「……」スッ
紅莉栖「あ……」
紅莉栖「……」ジワッ
ダル「涙目紅莉栖たん萌え〜」
紅莉栖「うるさい! あ、みんな、ありがとう……」
紅莉栖「べ、別に初めてこんなにプレゼントをもらったからって、嬉しくなんか……ある……けど……!///」
岡部「クリスティーナ……貴様もしかしてぼっt「黙れHENTAI厨二病男」
紅莉栖「……岡部はプレゼントくれないの?」
岡部「なんだクリスティーナ? もしかしてその歳になっておもちゃでもねだろうというのか?」
紅莉栖「私は子供か! てかティーナ付けるな!」
岡部「子供だろぉう? お化けなんてないさ、と豪語していたこともあったくせに、今日の姿を見よ! お化けどころかメントスドクぺにすら恐怖していたお前が、子供以外のなんだというのだぁ?」
紅莉栖「あ、あんただってお化け怖いくせに!」
岡部「怖い? なぁにを言う、この俺にそんなものがあるわけなかろう!」
紅莉栖「あの服見て気絶してただろ! ヘタレ! チキン!」
岡部「んなっ!? うるさいぞ! 天才変態処女め!」
紅莉栖「あんただって童貞でしょーが!」
まゆり「でも紅莉栖ちゃん、ちょっと嬉しそうだね〜♪」
フェイリス「……ダルニャン、ちょっといいかニャ?」
ダル「どしたのフェイリスたん」
フェイリス「凶真のポケットからちょっとはみ出てるのって……あれって例のブツかニャ?」
ダル「フェイリスたんの想像通りだと思うお。 大方、パーティーが終わった後にこっそり、ってパターンだお」
るか「おか……凶真さんらしいですね、とっても」
鈴羽「変わんないなぁ二人とも」
萌郁「……」パシャッ
紅莉栖「えーっと、今日はありがとう。 こうやって皆でお祝いしてくれて楽しかったし嬉しかった」
紅莉栖「誰かさんはとーっても愉快なドッキリまで考えてくれたし」チラッ
岡部「フッ……」
ダル「オカリン、それ嫌味」
紅莉栖「だから……」
紅莉栖「……これからも、よろしくおねがいしますっ」ペコッ
まゆり「うん! よろしくね紅莉栖ちゃん」
るか「僕も……よろしくお願いします」
鈴羽(未来でもこれくらい素直ならいいのに)
萌郁「……よろしく」
ダル「それじゃ、解散するおー(棒)」
フェイリス「おやすみなさいニャー(棒)」
岡部「な、なんだ!? そのあからさまな棒読みは……」
岡部「……楽しかったか?」
紅莉栖「とってもね。 撮るならあのパーティを撮りなさいよ」
岡部「安心しろ、萌郁が撮ってる」
紅莉栖「そっか……」
岡部「……」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……ほんとに、くれないの? 岡部」
紅莉栖「……そっか、ありがと」
岡部「あ、いや、その……だな」
岡部「……」ゴソゴソ
岡部「……フ」
紅莉栖「……フ?」
岡部「フゥーハハハハ! どうやら貴様はラッキーだったようだなクリスティーンナッ!! 今日はたまたま、貴様にくれてやれそうなプレゼントをたまたま持ち歩いていたようだ……!」
紅莉栖「帰る」
岡部「なっ!?」
紅莉栖「……岡部の言葉で渡してほしい」
岡部「そうだな」
岡部「……紅莉栖」
岡部「誕生日おめでとう」
紅莉栖「……」
紅莉栖「うんっ///」
岡部(あっ、破壊力やばい)
紅莉栖「あ、開けてもいい?」
岡部「なっ、今か?」
紅莉栖「ダメ……?」
岡部「う……いい」
紅莉栖「これ……イルカのキーホルダー?」
紅莉栖「ピンク……かわいい///」
岡部(お前がな……!!)
岡部「……これか?」
紅莉栖「おそろい?」
岡部「……そう、なるのか」
紅莉栖「……岡部」
紅莉栖「もしかして、今日の肝試しって、これ……渡したかったから?」
岡部(なぜ今日はそんなに鋭いのだ……!)
紅莉栖「ほら、私が岡部とぶつかったあの時なんか言おうとしてたでしょ、図星?」ヒョイッ
岡部「違う」サッ
紅莉栖「ツンデレ乙」
岡部「おっ、お前が言うな!」
紅莉栖「ふふっ」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……んっ」
岡部「……ここで、か?」
紅莉栖「……//////」コクッ
岡部「……二人きりになると、こうも性格が変わるものなのだな」
紅莉栖「二人だと……なんか、素直になれるのよ」
紅莉栖「……いや?」
岡部「……イヤなわけないだろう」
紅莉栖「……好き」
岡部「……あぁ」
紅莉栖「大好き」
岡部「俺もだ」
チュッ
岡部「……終わったか?」
紅莉栖「……ううん」
紅莉栖「まだ……///」
岡部「欲張りだな」
紅莉栖「誕生日だから……は、わがままか……?///」
岡部「……明日になるまでの一時間は、俺は何も言えないな」
紅莉栖「……おかべだいすき……///」
まゆり「紅莉栖ちゃんトゥットゥルー♪」
紅莉栖「まゆりのくれた帽子のおかげで涼しいわ。 ありがとねまゆり」ナデナデ
まゆり「気に入ってくれて、まゆしぃはとっても嬉しいのです」
岡部「ところで助手よ、頼んでいたドクぺは買ってきたか?」
紅莉栖「あっ」
岡部「あっ、ではあるまい! いくら天才でもお使いもできないなら話にならんな!」
紅莉栖「なっ、なっ! じゃあ自分で買いに行けば!」
ダル「あっ! あーーっ!!」
三人「」ビクッ
紅莉栖「な、なんだそんなこと……びっくりさせないでよ」
ダル「そんなこととはなんだお!」
まゆり「それならまゆしぃの家で見る〜?」
ダル「神が降臨したお……」
岡部「いいではないか、そんなもの脳内補完で……と、メールが」
差出人:閃光の指圧師
昨夜は
お楽しみだったね
岡部くんと牧瀬さん、やっぱり仲良くて羨ましいなぁε-(´∀`)
昨日はよかったけど、ラボでは最後までしちゃダメだよ!(笑)
岡部「」
ダル「こうなったら昨日のオカリンと牧瀬氏の濃厚なシーンでも見直すお」
紅莉栖「は? なにそ……」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……橋田……産業で」
ダル「オカリンと牧瀬氏の
濃厚なチッスを
全員で見てたお」
紅莉栖「」
駆け足になったのは申し訳ないお
シュタゲSSもっと増えると嬉しいお
驚かす側だったはずが一緒に驚かされてたオカリンかわいい
素直なオカリンと紅莉栖ちゃんかわいい!
でもトラウマ刺激するのは止めてあげなさい
成る程、既に攻略済みだったか
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1437828340/
Entry ⇒ 2016.05.11 | Category ⇒ STEINS;GATE | Comments (0)
紅莉栖「こ、これは岡部の白衣…」ゴクリ
紅莉栖「まったく…こんなところに脱ぎ散らかして…」ソワソワ
紅莉栖(……この汚れ具合から察するに、10日は洗わずに着ていたようね)
紅莉栖「……誰も居ないわよね?」キョロキョロ
紅莉栖「きゃっほーい!クンカクンカ!クンカクンカ!うっ…く、臭いっ!?ツーンと、鼻にツーンとキター!…けど…岡部の…岡部の匂いがすりゅ~♡フガフガ!フガフガ!あぁ~岡部ぇ~岡部ぇ~♡」ビクンビクン
ガチャ
紅莉栖「!?」
岡部「む?…なんだ助手か。お前、一体何を…?」
岡部「俺は溜まっていた洗濯物を片付けようと…って、それは俺の白衣じゃ…?」
紅莉栖「ち、散らかってたから拾ってあげただけよ!?べ、別にクンカクンカなんてしてないんだからな!?」
岡部「…クンカクンカ?……おい…お前俺の白衣で何を」
紅莉栖「せ、洗濯するなら、私の分も一緒に頼んでいい!?」
(な、なんとか誤魔化さないと私の社会生命が!?)
紅莉栖「じゃ、じゃあちょっと後ろ向いてて!!」
岡部「……なぜ後ろを向く必要が」
紅莉栖「良いから!!早く!!」
紅莉栖「ぜ、絶対後ろを見るなよ!?」ゴソゴソ
岡部「わかった。………まったく、いったいなんだというのだ…」ブツブツ
紅莉栖「よいっしょ…っと。…もう良いわよ岡部」
紅莉栖「ス、ストッキング脱いだだけだろ!?何をジロジロ見てる!さっさとこのストッキングも洗って来いッ!!」ポイッ
岡部「お、おぅ…。しかし、お前の生足なんて…なかなか見る機会が…」ゴクリ
紅莉栖「うるさいッ!いいから早く行けぇー!!」ドンッ
バタン
紅莉栖(……でも、私のストッキングを手に取った時の岡部の顔…ふふっ…あれは相当意識してる………ん?)
紅莉栖「!?」ガタッ
紅莉栖「………もしかしたら岡部も私と同じようにクンカクンカしてるかも…?」
紅莉栖「きっと今頃『こ、これが紅莉栖のストッキング…ゴクリ』とか言って…」
紅莉栖「キャー!キャー!そ、そんなことしたら絶対許さないんだからなー!?まゆりや漆原さんやみんなに言いつけてやるんだから!!」
紅莉栖「……そうやって私が怒ったら岡部はきっと『頼む!このことは内密に…なんでも、なんでもするから!?』って…ハッ!?」
紅莉栖「……か、完璧ね…。自分の頭脳が怖い…」ブルブルブル
紅莉栖「そうと決まればまずは現場を押さえないと!」ダダッ
バタン
紅莉栖「!」
(岡部発見!とりあえず隠れて様子を見るか)
岡部「………」ジー
紅莉栖(手に持った何かをじーっと見てる…間違いない。きっとあれは私のストッキング)ゴクリ
岡部「………」スポッ
紅莉栖「!?」
(ポ、ポッケに私のストッキングを!?その場で嗅ぐだけじゃ満足出来ないってこと!?……こ、これは作戦を練り直す必要がある)ダダッ
ガチャ
岡部「ふぅ…今帰ったぞ助手よ…って、お前、カーテン閉めきって電気も点けずに何を…?」
紅莉栖「…岡部。ちょっとそこ座って」
岡部「は?いや、せめてカーテンくらい開けて…」
紅莉栖「いいから!…大事な話しがあるの」
紅莉栖「私、見ちゃったのよ。さっき岡部がコインランドリーで…」
岡部「へ?…一体何の話だよ…」
紅莉栖「とぼけるのはやめなさい!」バンッ
岡部「!?」ビクッ
岡部「く、紅莉栖……?」
紅莉栖「あなたが罪を認めて私の願いを叶えてくれたらみんなには内緒にしといてあげる」
岡部「ちょ、ちょっと待て!全然話しが見えないんだが…?」
紅莉栖「チッ…往生際の悪い奴。ああそう…自分だけ罪を認めるのは嫌なのか?……そ、それならこっちにも考えがあるんだからな…」
紅莉栖「わ、私も!……さっき岡部の白衣を嗅いでたのよ!」
岡部「はぁ?」
紅莉栖「い、いっとくけど、あんたの方が罪は重いんだからな!?その場で嗅がずに…ぬ、盗むなんて!」
岡部「……盗む?…俺が?何を?」キョトン
岡部「いや、だから俺は何も盗ってないって!」
紅莉栖「そう…じゃあ、科学者としては不本意だけど…論より証拠ね。ポケットの中身を出しなさい!!」ガバッ
岡部「おい!何すんだ!?やめろって…それは!!」ジタバタ
岡部「それは俺の…おパンティだ」
紅莉栖「はぁ!?どこの世界に自分のパンツをポケットの中に入れてる奴がいるのよ!?理由を説明しなさい!理由を!!」
岡部「お、お前のストッキングと俺のパンツを一緒に洗濯するのはどうかと思ってだな…」
紅莉栖「……ふぇ?」
紅莉栖「じゃ、じゃあ…私のストッキングは…?」
岡部「無論、洗濯済みだ。ほら」ポイッ
紅莉栖「そ、そんなぁ~…」ガクリ
紅莉栖「うぅ…死にたい」
岡部「まったく…とんだセレブ・セブンティーンが居たものだ…いやぁ?その様子ではザ・ゾンビと言ったほうが適切か?フゥーハッハッハッ!!」
紅莉栖「うぅ…」
紅莉栖「グスッ…だって…だって……」グスン…グスン…
岡部「な、何も泣くことはなかろう!?」オロオロ
紅莉栖「ヒックッ……だって……最近…全然…構ってくれなくて…寂しくて……グスッ……あんたも…きっと同じこと……するだろうって…私は……」グスン…グスン…
紅莉栖「……岡部?」
岡部「…たった今、『大人帝国』を名乗るエージェントが催眠効果のある匂いを散布したらしい。その催眠から抜け出す為には足の匂いを嗅ぐ必要がある。…この意味がわかるな?助手よ」
紅莉栖「……また随分懐かしいネタを…。…岡部って、妙なところで優しいんだから……」クスクス
紅莉栖「……本気?」
岡部「それが、シュタインズゲートの選択ならな」
紅莉栖「……それなら、仕方ない…か。い、いっとくけど…か、嗅ぐだけだからな」
紅莉栖「……バカ岡部」
岡部「…ふん。…いいからさっさと足を出せ」
紅莉栖「ほんとに…するのか…?」
岡部「……あぁ」
紅莉栖「目を…閉じろ…!」
FIN
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1450184982/
Entry ⇒ 2016.04.12 | Category ⇒ STEINS;GATE | Comments (0)
紅莉栖「そんな大金払えるわけないじゃない・・・」
岡部「遅くまで付き合わせて悪かったな」
ダル「この時間って終電大丈夫なん?」
紅莉栖「大丈夫大丈夫。私マイカー買ったから」
岡部「そうか。なら安心だ」
ダル「じゃあ牧瀬氏お気をつけて」
紅莉栖「うん。じゃあまた」
カチャブロンブロン
ブロロロロ
紅莉栖「ふわぁぁ・・ねむ・・・」
紅莉栖(最近疲れがたまって眠たいわね・・・今日は帰ったらすぐに寝なきゃ)
ブゥゥゥン
紅莉栖(やっぱ車買って良かったな)
紅莉栖「左折左折っと・・・」
ブゥゥゥ
バイク『ブロロロ」』
紅莉栖「えっ!ちょ!?ま」
キキィィィィィッ
ガシャーン!!
紅莉栖「すみません!大丈夫ですか!?もしもし!?」
バイク乗り「」
紅莉栖「うそ・・・」
紅莉栖「き、救急車!救急車呼ばなきゃっ!!」ピポパ
紅莉栖「もしもし?119ですか!?実は・・・」
ピーポーピーポー
医師「外傷だけのようですね。詳しくは明日検査してみましょう」
バイク母「よかった・・・」
医師「また何かあれば呼んでください。では失礼します」
バタン
紅莉栖「あの・・・本当に済みませんでしたっ!」バッ
バイク父「あ、あなたは・・・?」
バイク妹「お兄ちゃんを轢いた人だよっ!!」
バイク母「ちょっと妹!」
紅莉栖「・・・」
-ラボ-
まゆり「今日は紅莉栖ちゃんおそいね~」
岡部「だな。何かあったのかもしれん。もしや、機関からの攻撃をっ!?」
ダル「厨二病乙!」
ガチャ
まゆり「あ、紅莉栖ちゃん、トゥットゥルー!」
紅莉栖「と、トゥットゥルー・・・」
岡部「・・・助手よ、どうかしたのか?」
--------
---
紅莉栖「・・・というわけなの」
ダル「人轢いちゃったってマジすか・・・」
まゆり「でも死人が出なくて本当によかったのです」
紅莉栖「本当そうよね・・・」
岡部「しかし気をつけるのだぞ紅莉栖。一つ間違ってたら・・・」
紅莉栖「えぇ、わかってるわよ・・・」
プルルルルルル
岡部「着信音・・・?誰のケータイだ?」
ダル「僕のじゃないお」
まゆり「まゆしいのでも無いのです」
紅莉栖「あ、私だ・・・」ピッ
紅莉栖「はい、もしもし・・・はい、はい・・・えぇっ!?」
岡部「おい・・・まさか・・・」
ガチャ
紅莉栖「はぁ・・・はぁ・・・!」
母「うっ・・・うぁぁああああ・・・!息子ぉぉ!!息子おおおお!!」
妹「お兄ちゃぁぁぁぁん!動いて!動いてよぉっ!」
紅莉栖「あの・・・バイク乗りさんは・・・」
医師「それが・・・バイクから飛ばされたときに頭を強く打っていたらしく・・・」
紅莉栖「えっ・・・」
医師「もう一生、植物状態かもしれません」
紅莉栖「そ、そんな・・・」
妹「この人がお兄ちゃんをこんなにしたんだ!お兄ちゃんをっ!元気なお兄ちゃんを返してよっ!!うわああぁぁぁ!!!」
紅莉栖「・・・」
岡部「損害賠償・・・?」
紅莉栖「うん・・・事故の被害者に払わなきゃいけないんだって・・・」
ダル「・・・い、いくらぐらい掛かるん?」
紅莉栖「その・・・話によると・・・」
紅莉栖「2億円くらい・・・掛かるって・・・」
岡部「に、二億っ!?」
ダル「こういう時って自動車保険が下りるんじゃねーの?」
紅莉栖「下りるには下りるけど全然足らないのよ・・・任意保険入ってないし・・・」
岡部「なん・・・だと・・・」
紅莉栖「2億なんてお金無いよ・・・どうしよう・・・」
紅莉栖「あぁ・・・こんなことなら任意保険入っておけばよかった・・・」
岡部「な、なんで・・・なんで任意保険に入っておかなかったんだっ!?」
紅莉栖「そんなの今さら言っても仕方ないでしょっ!!」
ダル「牧瀬氏・・・」
紅莉栖「あぁ・・・もう・・・どうすれば・・・」
岡部「車のローンもまだ残っているんだろ・・・それに結婚したら子供もできるというのに・・・」
紅莉栖「・・・ごめんなさい」
岡部「紅莉栖、なんで・・・なんで事故なんか起こしたのだ・・・」
紅莉栖「・・・」
ガチャ
まゆり「トゥットゥルー♪」
岡部「まゆり・・・」
まゆり「あれ、もしかして皆お話してたの?」
岡部「あ、あぁ・・・機関を倒すための円卓会議を行っているのだ」
紅莉栖「・・・」
まゆり「すごいねぇ。こういう時まゆしいは何も役に立てないから少し悲しいのです。えへへ」
ダル「まゆ氏・・・」
まゆり「そうだよね。ありがとうオカリン」
岡部「いや・・・」
まゆり「紅莉栖ちゃんも研究ばっかで最近疲れてるって言ってたよね?肩もんであげるねー」
紅莉栖「・・・」
まゆり「どう?凝りほぐれてるかな?」 モミモミ
紅莉栖「やめてよっ!!」
バシッ!
紅莉栖「まゆりには関係ないでしょ!漆原さんやフェイリスさんのところに行って来たら!?」
ダル「ちょ、牧瀬氏!落ち着けって!!」
まゆり「く、紅莉栖ちゃん・・・・?」
紅莉栖「はぁ・・・はぁ・・・」
まゆり「ご、ごめんね・・・紅莉栖ちゃん・・・」 ウルウル
紅莉栖「はぁ・・・はぁ・・・」
岡部「紅莉栖・・・」
ダル「・・・ほら、まゆ氏行こ?」
まゆり「う、うぅっ・・・うん・・・」ポロポロ
バタン
紅莉栖「うぅっ・・・うぅぅぅぅ・・・うわぁぁぁぁぁぁっ・・・」ポロポロ
-ラボ-
紅莉栖「保険会社に行って損害賠償について色々話聞いてきたわ」
岡部「で、どうだった・・・?」
紅莉栖「まずは謝ってるって誠意を見せること。誠意を見せれば示談して貰えるかもしれないって」
岡部「そうか・・・」
紅莉栖「あと損害賠償の前に、“借渡金”ってのを渡さなくちゃいけないらしいの」
紅莉栖「うん。賠償する前にとりあえず先に支払うお金のことみたい」
岡部「それはいくらくらい掛かるんだ?」
紅莉栖「今回の場合だと・・・300万はいるって・・・」
岡部「300万・・・」
紅莉栖「今いろんな人にお金借りれるか聞いてるところなんだけど・・・結構厳しくて・・・」
岡部「そうか・・・」
紅莉栖「ごめん・・・」
紅莉栖「うん・・・」
岡部「・・・俺の金だ。使うと言い」スッ
紅莉栖「岡部・・・」
岡部「今までラボのみんなで貯めてきた金と合わせて大体300万ある」
紅莉栖「ごめん・・・」
岡部「結婚する時のことを考えて貯めてきた金だが・・・こんなことに使うことになろうとは・・・」ウル
紅莉栖「岡部・・・ごめん・・・!本当に・・・ごめんねっ・・・うっ・・・うぅぅっ・・・」ポロポロ
紅莉栖「明日近くの喫茶店でバイク乗りさんの父親に合う予定なの・・・その時に渡すつもり」
岡部「そうか。示談が上手くいくといいんだがな・・・何時くらいに合うんだ?」
紅莉栖「お昼休みの時間帯。向こうの仕事の都合でね。私も午後は大学で講義があるからその前に合う予定」
岡部「そうか・・・頑張れよ」
紅莉栖「うん・・・ありがとう、岡部」
-喫茶店-
紅莉栖「ど、どうも・・・」
父「牧瀬さん・・・まぁ席に着いてください」
紅莉栖「失礼します・・・」
父「・・・」
紅莉栖「あの、これ・・・少ないですけど・・・よかったら・・・」
父「・・・そうか。気持ちとして受け取っておくよ」
紅莉栖「ありがとうございます・・・」
父「あの・・・息子に一目会っていっては貰えませんか?」
紅莉栖「えっ・・・?」
父「息子は今・・・一人で闘っているんです。一目だけでも・・・お願いします」
紅莉栖「わ、私が行っても何もできないし・・・」
父「それでも会ってやってください」
紅莉栖「でも私・・・今から大学で講義が・・・」
紅莉栖「・・・えっ?」
父「私があなたの立場ならね、毎日被害者のところにお見舞いに行きますよ!!」
紅莉栖「・・・じゃあ行きます」
父「じゃあ?じゃあってなんですか!?もう来てもらわなくても結構ですよ!!」
紅莉栖「え、えっと・・・」
紅莉栖「え、でも・・・」
父「このお金もお返しします!!」
紅莉栖「え、なんでですか?」
父「牧瀬さん!私は保険会社とではなく、あなたととことん戦いますからね!!」
ガチャッ!!バタン!!
カランカラン
紅莉栖「・・・」
-ラボ-
岡部「そうか・・・借渡金受け取ってもらえなかったか・・・」
紅莉栖「ごめん・・・私の応対のせいで・・・」
岡部「そう言われてしまったら仕方無いかもしれんな・・・・」
ダル「もう無理っぽいかもね・・・」
紅莉栖「そんな・・・」ウルウル
岡部「別に返そうとか思わなくていいぞ。二億には全然足らないかもしれんが・・・」
紅莉栖「ごめん・・・ありがと・・・」
まゆり「まゆしいもちょっとはお金あげられると思うから」
紅莉栖「みんな・・・ごめんね・・・」ポロポロ
岡部「・・・」
-メイクイーン-
フェイリス「お帰りなさいませご主人様だニャーン!」
紅莉栖「・・・」
フェイリス「ク、クーニャン!」
紅莉栖「あの・・・例の件なんだけど・・・」
フェイリス「うん、ちょっとは貸してあげれるから・・・元気出すニャン・・・」
紅莉栖「・・・ごめん」
フェイリス「とりあえず席に座るニャ。飲み物一杯くらい奢るニャン」
フェイリス「お金の方はどうだニャ・・・?」
紅莉栖「少しづつは集めてるけど・・・二億には全然・・・」
フェイリス「クーニャン・・・」
紅莉栖「500万にすら届かない状態だし・・・あぁぁぁ、二億なんて大金どうしたら・・・」
フェイリス「・・・」
紅莉栖「はぁ・・・」
フェイリス「クーニャン・・・あの、もし・・・」
プルルルルルルルルルルルルルルルルルルル
プルルルルルルルルルルルルルルルルルルル
紅莉栖「ケータイ・・・私だ」
紅莉栖「はい、牧瀬です。・・・はい・・・はい」
紅莉栖「・・・わかりました。はい・・・失礼します」
プツ
フェイリス「どうしたニャ?」
紅莉栖「バイク乗りさんの父親が話があるから喫茶店で待ってるって・・・」
フェイリス「そ、そうかニャ」
紅莉栖「はぁ・・・また怒られるのかな・・・」
フェイリス「・・・またいつでも来るニャ。メイクイーンはいつでもクーニャンを待ってるニャ」
紅莉栖「・・・ありがと。また来るわね」
紅莉栖「もう来てるのかな・・・」
紅莉栖「店に入る前にちょっと覗いてみてから・・・」
チラッ
父「・・・」
紅莉栖(いた・・・それになんか・・・机の上に書類があんなに・・・)
紅莉栖(もしあの書類で今すぐ二億払うことになったら・・・)
紅莉栖(あぁ・・・駄目だよ・・・会えないよ・・・帰ろう・・・)
紅莉栖(メイクイーンもさっき出てきたばっかだし・・・)
紅莉栖(ラボに帰ろうかな・・・でも今ラボには行きづらいし・・・)
紅莉栖(それにラボに帰ったとしてもきっと研究に集中できない・・・)
モゾッ
紅莉栖(・・・ん?これ・・・借渡金で渡すはずだった300万・・・・)
紅莉栖(300万・・・大金だけどこの程度じゃどうせ二億には届かないのよね・・・)
紅莉栖(・・・気晴らしでもしなきゃ。パチンコ行ってから帰ろう・・・)
-ラボ-
紅莉栖「・・・ただいま」
まゆり「あ、紅莉栖ちゃんおかえり」
岡部「紅莉栖、フェイリスから聞いたのだがバイク乗りさんのお父上に会ったらしいじゃないか」
紅莉栖「う、うん・・・まあ・・・」
ダル「お父さん、借渡金受け取ってくれた?」
紅莉栖「・・・ごめん。寝るから」
シャーパシャン
まゆり「紅莉栖ちゃん・・・」
グビグビグビ
ハァ
紅莉栖「はぁ・・・」
パチンッ
紅莉栖「んん・・・眩しっ・・・」
岡部「・・・まだ起きていたのか、紅莉栖」
紅莉栖「岡部・・・」
紅莉栖「なんで・・・帰ったんじゃ・・・」
岡部「今日は俺も泊まりだ。そんな状態のお前を放っておけるわけがないだろう」
紅莉栖「岡部・・・」
岡部「ったく・・・こんな大量に飲むとは・・・体に悪いぞ」
紅莉栖「だって・・・お酒飲まなきゃやってられなかったんだもん・・・」
岡部「はぁ・・・」
紅莉栖「現実?はっ、2億なんてお金、現実問題どこにあるってのよ・・・」カランチョビチョビ
岡部「しかし・・・」
紅莉栖「二億の負債を背負った私の気持ちなんて・・・岡部にはわからないわよ」
岡部「・・・」
紅莉栖「考えたところでどうしようもないし、二億円が道に落ちてるなんてことあるわけもないし」
紅莉栖「とりあえずお酒飲んで気を紛らしてただけ。心配してもらわなくても一人で大丈夫だから」
岡部「紅莉栖・・・」
紅莉栖「ほら、岡部も飲みなよ」スッ
岡部「・・・」
-ラボ-
紅莉栖「・・・ただいま」
紅莉栖「真っ暗・・・いつもなら誰かしらいる時間なのに珍しいわね」 パチッ
シーン
スッキリ
紅莉栖「家具が・・・消えてる・・・パソコンも・・・」
紅莉栖「岡部・・・?まゆり・・・?どこに行ったの!?」
ブラウン「お、嬢ちゃんじゃねーか。岡部たちならいねーぞ」
紅莉栖「えっ・・・」
紅莉栖「手書きの・・・手紙・・・?」
このたび、未来ガジェット研究所は解散することになった。
距離をおいて皆色々それぞれ考えるのもいいだろうと思い考えた結果このような結果に至った。
ラボの家賃になるはずだったお金は紅莉栖の講座に振り込んでおいたから使ってくれて構わない。
お互い落ち着いたらまた会おう。
エル・プサイ・コングルゥ
紅莉栖「・・・」
ブラウン「あれだけ騒がしくされりゃあ、いざ居なくなると寂しいもんだって・・・おい、嬢ちゃん!?」
紅莉栖「そんな・・・みんなぁ・・・うっ・・・うぅぅっ・・・」ポロポロ
紅莉栖も巻き込みを確認していなかったものの、被害者側にも過失があることが認められたのである。
二年後、東京地裁にて牧瀬紅莉栖に損害賠償を求める民事裁判が行われた。
その結果、過失相殺により損害賠償総額は1億5000万円となった。
紅莉栖『ついに私もマイカーかぁ・・・岡部たちを乗せてどこかにお出かけとか・・・』
店員『いいですねぇ~。あと、保険の説明の方をさせていただきますね』
紅莉栖『保険ですか?』
店員『はい。自賠責保険は強制なので入っていただくのですが任意保険というものがありまして・・・』
紅莉栖『任意保険ですか?』
店員『はい。大体皆様入っておられますね。自賠責保険だけだと事故を起こした時に下りる保険料が少なくてもしもの時に全然足りないんですよね』
紅莉栖『でも事故を起こさなきゃ問題無いんでしょ?』
店員『ま、まぁそうですけど・・・入ってない人は限りなく0%に近いと思いますよ・・・?』
紅莉栖『大丈夫だ、問題ないっ』
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まさか私が事故を起こすはずがない。そう思っていた時期が私にもありました・・・
私もあの時、任意保険に入っておけば・・・未来は変わっていたのかな・・・?
これも、シュタインズゲートの選択なのかもしれない・・・
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---
岡部「・・・という自動車学校の教習ビデオを作ろうと思うんだがどうだろう?」
紅莉栖「あの内容を見て私がいいと言うとでも思ったのかっ!?」
岡部「名付けて、未来ガジェット0号機!強襲ビデオ!!」
紅莉栖「却下だ却下!!」
岡部「ええい!あのドラマの何がいけないというのだっ!?」
紅莉栖「全部だ全部!!!全部作り直せっ!!岡部のアホおおおおおおお!!!」
まゆり「みんなも車を運転する時は人の命を預かってるっていう自覚を持って安全運転するのです♪」
-完-
運転する時は任意保険に入ったほうがいいかもです。というか入ってない奴いるのか・・・?
掲載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1369136240/
Entry ⇒ 2016.04.11 | Category ⇒ STEINS;GATE | Comments (0)
【シュタゲSS】真帆「科学の力で岡部さんを堕とすわ!」
真帆「私は岡部さんが好き、私は岡部さんが好き……岡部さん、大好きっ!」ドキドキ
神様『リンターロが好きなら、恋仲になってしまえばいい』
真帆「で、でも、岡部さんはきっと紅莉栖のことが……」シュン
神様『クリスのことは残念だったけど、でも、クリスだってリンターロの幸せを願っていると思わないかい?』
真帆「たしかに」
神様『だったら、キミがリンターロを幸せにしてあげればいい。愛を与えてあげてはどうかな』
真帆「わかった! 岡部さんを堕とすわ!」
神様『ついでにタイムマシンの情報もヨロシクネ』
真帆「……そうよ! こういう時こそ科学に頼るべきじゃない!」
真帆「でも、ホルモンバランスをいじったり、脳に電極を刺したりしたら嫌われちゃうわよね」シュン
真帆「なら、心理学的なアプローチで実験してみましょう!」
真帆「まずは『ザイオンス効果』を使うわ!」
Tips: 単純接触効果(≒ザイオンス効果)
何かしらで接触する機会が増えると、その接触した相手に対して好意を持ちやすくなること。
岡部「あ、比屋定さん。来てたんだ」
真帆「お邪魔してるわ」
メイクイーン+ニャン2
岡部「あれ、比屋定さん。最近よく会うな」
真帆「あら、偶然ね」
東京電機大学
岡部「比屋定さんが講義するのか!?」
真帆「はいそこ静かに」
岡部青果店
真帆「バナナひとつください」
岡部「どうして俺が店番してる時に限って……」
甘栗「先輩の恋路のためなら、岡部の居場所をスパコンで演算して高確率で当てることなんて朝飯前です」
甘栗「それから、私今岡部に『ウィンザー効果』を使ってます。遠まわしにですけど、真帆先輩が岡部に気があるかも、って逐一伝えてます」
真帆「さすがね、"紅莉栖"」
Tips: ウィンザー効果
一次ソースから得た情報よりも、第三者を介して伝えられた情報の方が影響力が大きくなる傾向にあること。
Tips: アンカリング効果
提示された特定の数値や情報が印象に残って基準点(アンカー)となり、判断に影響を及ぼす心理傾向のこと。
前の恋人を判断基準にして次の恋人を選んでしまう傾向のこと。
真帆「ハーイ、岡部さん。Amadeusの"紅莉栖"とは仲良くしてる?」
岡部「あ、ああ。たまに電話がかかってくるから、対応してるよ」
真帆「ねえ、岡部さんは最初、紅莉栖にどういう印象を持ってた?」
岡部「え? そうだな、敢えて言うなら――」
真帆「気が強くて芯のしっかりした子、ってところじゃない?」
岡部「え? あ、ああ。たしかに。自分の意見を曲げないやつだったよ」
真帆「寂しがり屋で、仲間想い。実験で何度も衝突したけど、私が成功した時は私より喜んでくれた」
岡部「比屋定さんも同じ経験をしていたんだな」
真帆(一種のミラーリング成立ね)
Tips:ミラーリング(類似性の法則)
好感を寄せている相手の仕草や動作を無意識のうちに真似てしまう事。
また、自分と同様の仕草や動作を行う相手に対して好感を抱く事。
岡部「比屋定さん……」
真帆「私もあの子に似てるのかな、なんて」
岡部「似てると思う。科学者的な発想なんかそっくりだ」
真帆「そう言ってくれると嬉しい」フフッ
真帆(よし、ここで物理的に近づいてパーソナルスペースを測るわ!)
Tips: パーソナルスペース
半径90cm以内に入ってこられると身構えてしまう相手と言うのは明らかに苦手あるいは嫌いな人、45cm以内に入られても平気な人は好感を持っている。
相手の50cm以内に近づくことで憎悪/愛情を増幅させる。
岡部「……寂しいのは俺も同じだ。気持ちはわかるよ」
真帆「そ、そう」キュン
真帆「岡部さんって、たまに優しいわよね」
岡部「そんなことないよ」
真帆「そんな岡部さんが私は……」ボソッ
真帆「なんでもない! なんでもないから!」アタフタ
真帆「また次の報告会で会いましょう!」タッ タッ
岡部「あっ……なんだったんだ?」
真帆(よし、『ツァイガルニク効果』で興味を引っ張ったわ!)
Tips: ツァイガルニク効果
既に完了した物事よりも、未完了のものの方を記憶に留めやすいこと。
岡部「ええ、一応」
レスキネン「でも、あんまりマホばかりに構っていると、妬かれてしまうかもしれないね」
岡部「え……ええっ!?」
真帆「ちょっ、教授! そんなんじゃないですよ! (ナイス教授!)」
レスキネン「HAHA! いずれリンターロはマホの助手になるんだから、仲良くしていて損はないじゃないか」
岡部「は、はぁ……」
真帆(『権威への服従原理』発動よ!)
Tips: 権威への服従原理
権威のある者の言動に無意識に従ってしまう傾向。
フブキ「最近オカリンさんって真帆さんと一緒に居ることが多いよねー」
カエデ「もしかして付き合ってるのかしら? まゆりちゃんが言ってた、岡部さんの好きな人って……」
フブキ「でも、確かにあの2人ならお似合いだと思うなー。けんきゅうしゃー! って感じで」
カエデ「真帆さんもオカリンさんのこと好きみたいだしねぇ」ウフフ
岡部「…………」コソッ
フブキ「わーい♪」
カエデ「頑張ってくださいね♪」
真帆(岡部さんに、2人が岡部さんの存在に気付いていないところでしている会話をわざと聞かせる。これで噂が現実のものになるのよ!)
Tips: 集団エゴイズム
偏見を拡張させる集団心理。個人では否定できることも集団になると合意しやすくなること。
Tips: スリーパー効果
時間が経過するにつれて情報の発信源と情報が分離して説得効果が高まる現象。
真帆(今岡部さんは私の真意を確かめたくてしょうがないはず。でも岡部さんには会わない! 『スノッブ効果』カモン!)
Tips: スノッブ効果(希少性の法則)
入手可能だったものが入手困難になるとその対象をより高く評価し、以前にも増して欲するようになる事。
岡部
比屋定さん、ちょっと"紅莉栖"のことで相談があるんだが
真帆(キター! 本当は私の気持ちが確かめたいに違いないわ!)
真帆
どこかおいしいお店に連れて行ってくれるなら考えてあげるわ
岡部
ああ、わかった
真帆(よし、いよいよ畳みかけるわよ!)
Tips: ランチョンテクニック
食べたり飲んだりしながらの方が、相手の要請や説得を受け入れやすくなるというもの。
真帆「なんでゴーゴーカレー……」ガックリ
岡部「カレー、嫌いだった?」
真帆「いや、好きだけれども……」ハァ
岡部「それで、"紅莉栖"のことなんだけど」
真帆「えっ? 本当に"紅莉栖"のことで相談なの?」
岡部「え? そう言ったと思うんだが」
真帆「」
真帆「……少し、自分勝手過ぎないかしら? 確かにこっちは頼んでる立場だし、バイト代を払ってるわけでもないけど」
岡部「申し訳ないのはわかってる。でも、このまま続けるのは……」
真帆「わかった。教授に話を通しておく。けどその代わり、私のお願いを聞いてほしい」
岡部「あ、ああ。なんでも言ってくれ」
真帆(『返報性の原理』で貸しを作ったわ!)
Tips: 返報性の原理
人は無償で施しを受けた時、何かしらのお返しをしなければいけないという心理が働く。
岡部「ゴフッ!!」ブーッ
真帆(ビジネステクニックだけど、『ドアインザフェイス』を使うわ!)
Tips: ドアインザフェイス(過大要求法)
まずは受け入れられそうにもない大きな要求を行う。(真剣な顔で)
断わられる事は織り込み済みで本命の要求を持ち出す。
何度も断る事による罪悪感を利用する。
真帆「私、真剣にお願いしてるんだけど」
岡部「ちょっと待ってくれ! だって、君はまだ中学せ……あ、いや、成人してたっけ……」
真帆「…………」ウルッ
岡部「あっ……」
真帆(どうやら真剣さは伝わったみたい。『ベビーフェイス効果』かしら?)
Tips: ベビーフェイス効果
幼児のような顔立ちを持つ人は、内面まで幼児のように純真無垢なんだろうという印象を抱かせること。
真帆「……私、紅莉栖のことが大好きだったの」
岡部「えっと、えっ?」
真帆「だから、紅莉栖が日本で好きになった人のことが気になって、気付いたら……」
岡部「…………」
真帆(『ストループ効果』のおかげで岡部さんは混乱しているわ! そして、「私が紅莉栖を好き」という事実に、「私が岡部さんを好き」ということを関連付けて『プライミング』するわ!)
Tips: ストループ効果
異なる情報を同時に受け取った場合、その情報を処理するまでに時間がかかること。
Tips: プライミング
先行の学習もしくは記憶課題が、後続の別の学習もしくは記憶課題の成績に、無意識的に影響を与えること。
岡部「あ、ああ。そう、だったな」
真帆「紅莉栖は岡部さんが好きだった。気付いてたんでしょう? だから苦しんでるんでしょう?」
岡部「それは、まあ……」
真帆「あなたは、私にとって絶対的存在だった紅莉栖が好きになった人なの。違う?」
岡部「違わ、ない……」
真帆「私じゃ、紅莉栖の代わりにはなれないかしら? 私、岡部さんの力になりたい」
岡部「…………」
真帆("私の気持ちになんとか対応しなきゃ!"という心理を利用して、YES返答を連続させたわ!)
Tips: 一貫性の原理
一度決めたことは無意識のうちにやり通そうとする人の性質。
真帆「もちろん、あなたにとっての紅莉栖、という意味で」
岡部「それは――」
真帆「あなたは紅莉栖にとって特別な人だった。つまり、私にとっても特別な人なの」
真帆(まず『フレーミング効果』でポジティブイメージを作る。そして『ハード・トゥー・ゲット』!)
Tips:フレーミング効果
見方や基準を変えることで、同じ物事でも全く違う印象を持ってしまうこと。
Tips: ハード・トゥー・ゲット
相手の自己重要感を刺激し、好意や信頼を獲得する説得方法。
真帆「そ、そうよね。ちょっとどうかしてた。まずは子作りしないと」
岡部「むしろそれは後だろ!?」
真帆「あっ、あはは……」
岡部「……まずは、その、お付き合いからが、普通なんじゃないか?」
真帆「そうよね、それが普通だったわ。それが一般的よね、世間的にはお付き合いするものよね」
真帆(さあ、"世間様効果"発動よ! いわゆる『同調現象』、『社会的証明の原理』ね)
Tips: 同調現象
周囲の人間と同じ行動をしていると安心し、逆に自分1人だけが違う行動をしていると不安を覚えること。
Tips: 社会的証明の原理
他人の行動に自身の行動もつられてしまう性質。
岡部「えっ……?」
真帆(私、情緒不安定な人みたいになってるけど、これはこれでオーケーでしょ)
甘栗「きっとオリジナルの私は、2人に幸せになってもらいたいと思ってますよ。少なくとも、この私は」
真帆「"紅莉栖"……! (ナイスアシスト!)」
岡部「そう、なのかな」
岡部「それは、わかってるつもりだが……」
真帆「もちろん、簡単に克服できることじゃない。でも、あなたと一緒なら、きっと」
真帆(これも一種の『ロミオとジュリエット効果』よね)
Tips: ロミオとジュリエット効果
特定の目的を持っている場合、障害があった方が逆にその障害を乗り越えて目的を達成しようとする気持ちが高まる心理現象の事。
岡部「えっ?」
真帆「私の故郷は日系人コミュニティで、因習的で閉鎖的なのよね。だから、あと3日したら心を決めなくちゃいけない」
岡部「3日!?」
真帆「でも、日本で付き合ってる人が居るってことになれば、それを回避できる」
真帆「だから、一生懸命考えた結論が、私の気持ちを正直に告白することだったの」
岡部「そ、そうか……」
真帆(「なら仕方ないな」とか思ってくれたらもう勝ち確ね)
岡部「そんな……」
真帆「私がアメリカに帰って望まない結婚をするか、それとも私とお付き合いをするか。岡部さんに選択してほしい」
真帆(ここで単純に、付き合う・付き合わないの二択にさせない)
真帆(『決定回避の法則』の逆、『損失回避の法則』、『保有効果』それから『松竹梅の法則』を使うわ!)
Tips: 決定回避の法則
人は選択肢が増えるとその中から選択・決定することが困難になる。
Tips: 損失回避の法則
人は利益を獲得することよりも、損失を出さない方を重要視する。
Tips: 保有効果
人は一度手にしたものに対して執着心が湧き、再び自分の手から離れることを嫌う。
Tips: 松竹梅の法則
人は複数の選択肢を与えられた時、一番無難な答えを選ぶ傾向がある。
真帆「ありがとう、岡部さん」ニコッ
甘栗「おめでとうございます先輩! 岡部、ちゃんと先輩を幸せにしなさいよ? じゃないと海馬に電極ぶっ刺して真帆先輩以外の女性を視認できなくしてやるから」
岡部「そ、それは困るな、あはは……」
真帆(やった……やったーっ! "We did it!")
神様『よくやったね、マホ。さあ、次はタイムマシンの情報を――』
真帆「ねえ岡部さん! じゃなかった、オカリンさん! 今からデートしましょう!」ウキウキ
神様『ちょっ』
岡部「お、おい! 引っ張らないでくれ、比屋定さん!」
真帆「真帆って呼んでくれていいわ!」
岡部「いや、俺が真帆に勝てるわけないだろ」
神様『あの、マホ? 聞こえてる? タイムマシンを――』
真帆「負けたらなんでも1つ言うこと聞いてね。勝ったらラフテーおごってあげるわ」
岡部「不公平だろ!」
神様『おーい』
岡部「片付けられない系女子だったか。仕方ないな……って、下着も出しっぱなしじゃないかっ!」
真帆「どこか安い下着買えるお店知らない?」
岡部「……コインランドリーを紹介してやるから」
岡部「というか、真帆。少し臭うぞ」
真帆「じゃあ、オカリンさんに私を"掃除"してもらわないとね」
岡部「は、はぁっ!?」
真帆「頭洗って、身体拭いて、乾かしてくれるところまでが命令よ」フフッ
岡部「まったく……」
レスキネン「Fuckin' bitch!!」
おわり
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1457097391/
Entry ⇒ 2016.03.12 | Category ⇒ STEINS;GATE | Comments (0)
【安価】岡部「遭難した」
登山の知識なんかないからその辺は大目に見てね。
全然人集まらなかったら打ち切る。
岡部「こんなことで弱音を吐くとは、助手はm」
紅莉栖「お前が適当に歩くからだろ」
岡部「はい、すいませんでした」
ダル「まあまあ、今は夫婦喧嘩してる場合じゃないお」
紅莉栖「だ、誰が夫婦喧嘩なんか……!」
フェイリス「いくらいきなり登山するとか言っておいて適当に歩いた挙句遭難したといっても、凶真だけの責任とは言えないのニャ」
ダル「説明台詞、乙!」
岡部「おいフェイリス、嫌味だろ」
ルカ「そ、そうですよ! 凶真さんは……悪く……な、ないと思います……」
まゆり「まゆしぃも、誰かが悪いとかじゃないと思うなー」
鈴羽「とにかく、日が暮れる前にどっか休めそうな場所を探さないとね」
萌郁「……もうすぐ、夜……」
岡部「ああ、あと少し頑張るぞ。紅莉栖、頑張れるか?」
紅莉栖「ちょっ、いきなり名前で! ったく分かってるわよ。帰ったらカップラーメン奢ってもらうからな」
――4時間前――
岡部「おお! みなちゃんと集まってくれて、俺は嬉しいぞ!」
紅莉栖「まったく。突然『ラボメン諸君、明日登山するぞ!』なんて、ありえないわよね」
ダル「と言いながら、ラボに一番乗りしてた件」
紅莉栖「うっ、うるさいな!」
まゆり「はいはーい! まゆしぃとダルくんが二番乗りでーす!」
ダル「たまたま駅で会うなんて……もしかして運命!?」
紅莉栖「変態自重しろ」
岡部「うむ、皆用意もちゃんとして来てくれたこと、ラボのリーダーとして敬意を表す」
紅莉栖「リーダーっても何もしてないけどな」
岡部「ええい、一々ツッコむな」
岡部「待て!」
ルカ子「どうかしましたか?」
岡部「みな、携帯を持っているな?」
まゆり「もちろんだよー」
岡部「ふむ、全員、ここへ置いていけ!!」
紅莉栖「ちょっ、なんでよ!?」
岡部「携帯を持っていけば、例え道に迷っても、『でも連絡取れば』とか『GPSで』とか甘ったれた考えになるだろう。
だが、それは真の登山とは言えぬ! 真の登山とは、死と隣り合わせでこそ、初めて輝くものなのだ!」
まゆり「あのね、オカリンは昔の登山漫画を読んで、影響されてるんだよ」
紅莉栖「小学生かよ」
ダル「でも、さすがにそれは危なすぎね?」
岡部「では、誰かのを代表して一つ持っていくとしよう。さて誰のを……」
萌郁「……」スッ
岡部「どうした萌郁」
萌郁「……私のを……」
岡部「む、まあそれでよいか。では、残りの者はすべて置いていけ!」
<ッタクショウガナイナー
岡部「よし、では出発だ!」
――1時間前――
ルカ「お、岡部さん。今頂上までどのへんでしょうか……」
フェイリス「フェイリスはさすがに疲れて来たのニャン……」
まゆり「今何時くらいかなー?」
鈴羽「ねえねえ、桐生萌郁。時間見てみてよ」
萌郁「……16時」
ダル「ちょっ、もう4時間も歩いてるとかw って桐生氏そこ、段差危ないお!」
萌郁「あ……」ポロッ ヒュー ポチャン
ルカ「お、小川の中に携帯が……」
ダル「え、大丈夫なん? 桐生氏これって防水?」
萌郁「……」ブルンブルン
まゆり「あー、画面が真っ黒だよー」
紅莉栖「ちょっと桐生さん、泣かないで下さいよ。ほら、頑張ろ?」
萌郁「……」コクン
紅莉栖「まったく、岡部? これで遭難でもしたら許さない……って、どうした?」
ルカ「あれ、この道ってさっきも……」
岡部「……遭難した」
岡部(遭難したと気付いたときは、やれお前のせいだ、やれ携帯を置いてきた責任はどうとるんだ、と言われたが、まったく反論の仕
様がなかった)
岡部(どうして俺は携帯を置いてきたのだ……俺は本当に馬鹿だ)
岡部(携帯がないせいで、助けも呼べないし場所も分からない。どうすれば降りられるかを探すどころか、この山で何日か過ごすこと
になるかもしれない)
岡部(しかし、携帯が使えなくなっても萌郁が頑張って歩いているのには少々驚いたな。てっきり意識を失ったりするんじゃないかと
思ったが)
紅莉栖「それで岡部。とりあえず休めそうなところを探すのは良いけど、闇雲に歩くのは良くないんじゃないの?」
岡部「地図を見てももう分からないのだから仕方なかろう」
ダル「っつっても、闇雲に歩くのが良くないってのは同意。すぐには下りれないことも考えて、どっか拠点を作るべき」
岡部「どちらにせよ、拠点を見つけるまでは歩かねばならんがな。さて、行くか」
※日没までの行動ターンは3回
>>10
レスコンマ
00~30 無人の山小屋発見
31~40 無人の山小屋と食糧発見
41~50 ラボメンの誰かが体調不良に
51~70 なにも発見できず
71~99 休めそうな場所発見
――――――――
??「はあ、はあ……」
岡部「おい、どうした! 体調でも悪いのか??」
※体調を崩したのは誰……?
>>13
ルカ「うわ! すごい汗ですよ?」
フェイリス「ニャニャ! はやく飲み物を飲むニャ!」
ダル「それが……全部飲んじゃって……」
岡部「ええーい、仕方ない。俺の分を飲め」
ダル「ああ……ありがとう……」
紅莉栖「橋田が普通になってる……これ、ヤバイんじゃないの」
鈴羽「うん、すっごい気持ち悪いね」
ダル「傷付くなあ……だお……」
まゆり「オカリンオカリン、今日はもう休んだ方がいいんじゃないかなあ?」
岡部「しかしこんな坂では危ないぞ……ふむ……」
①仕方ないか。今日はここで休むぞ。
②ピザオタは置いていくか……
③フェイリス! ダルにハグしろ!※レスコンマイベント
>>19
岡部「仕方ない。とりあえずここで今日は休むとする。寝てる間に転がり落ちないように、交代で寝るとするか」
紅莉栖「そうね。とりあえず橋田は寝させてあげなきゃ。漆原さん、確かレジャーシート持ってきてたわよね」
ルカ「あ、はい! あります。今敷きますね」
ダル「うぅ……さんきゅーだお……」
フェイリス「ふにゃー、それにしてもお腹が減ったニャー」
鈴羽「ん、じゃあそこの草でも取って食べよ。それ結構イケるやつだよ」
フェイリス「……すずニャンは何を言ってるのニャ?」
萌郁「……私……お菓子持ってきた……」
まゆり「うわー! 萌郁さん準備が良いねえ!」
紅莉栖「でも、あんまり食べない方がいいわね。食糧がなくなったらやばいわよ」
岡部「うむ、そうだな。とりあえず、明るくなるまではここで待機だ。
最初は、見張りを俺と>>22がやるから、眠くなったものはしっかり寝るように」
岡部「見張りは俺と旅人の守護神(マーキュリー)がやるから、眠くなったものはしっかり寝るように」
紅莉栖「はあ? どこにいるのよ。てかまたギリシャ神話か」
岡部「いるだろ……? 俺たちの……心の中に……」
まゆり「んっとね、よく分かんないけど、ちょっと寝たらまゆしぃが交代するね」
岡部「うむ、良かろう。では、休めい!」
岡部(それから一時間もすると、菓子を喰っていた者も寝息を立て始めた。そうなると気になるのは……)
岡部(あ、やっぱりまゆりの胸はでかいなあ……でも萌郁と比べればまだまだ子供か……って、俺は何を考えているんだ!)
岡部(それに比べて助手は……って、体勢が危ういな。転がりそうだぞ。体を押して逆を向かせてやるか)
紅莉栖「……んっ」
岡部(はわわ! なんという声を出しやがるんだ。まったく。というか……柔らかいな……体……)
岡部(って、まずい! 俺はいったい何を……ああ、しかし……)
①紅莉栖を襲う
②いや、それはだめだ
③柔らかい体なら他にも……そう、ダルだ!!
>>25
岡部(もうだめだ……紅莉栖だって俺のことがきっと……だから……いいよな?)モミモミ
岡部(これが……紅莉栖の胸……直接触りたいな……しかし、どうやって脱がすんだ?……)
紅莉栖「んっ……あっ……」
岡部(そ、そうだ……下からめくればいいんだ……うおっ、純白のブラジャー……やばい)
岡部(ち、乳首が立ってるではないか……っておい鳳凰院凶真、本当にこんなことしていいのか……?)
岡部(しかし、もう止まれない! 今の俺は暴走機関車なのだ! フゥーハハハ!)まゆり「ふわー、良く寝たー! オカリン交代するよー」
岡部「ま、まゆり!? いや、でもまだ一時間くらいしか寝てないぞ? まだ寝ててもいいんだぞ?」
まゆり「んー、でも起きちゃったし、オカリンと一緒にいるよー! オカリンなにしてるのー?」
岡部(まずい! まゆりがこっちに来たらバレる!)
岡部「え、えっとだなあ、これは……その……>>28だ!」
まゆり「えー、そうなんだー、オカリンは優しいねえー」
岡部「う、うむ。だから、その、なんだ、あまりこっちへ来るでない」
まゆり「へー? どうしてー?」
岡部「どうしてもだ!」
まゆり「うー、分かったよー」
岡部(ふう……これでまゆりにバレる心配はなくなった……まゆりに変態扱いされるのは困るからな……)
まゆり「ねーねー。オカリーン、もうそっちいってもいいー?」
岡部「ん、ああいいぞ」
まゆり「やったー、えっへへー。オカリンの隣失礼しまーす」
岡部「お、おい。少し近いのではないか」
まゆり「いいんだよー。あ、クリスちゃんの寝顔かわいいねー、えっへへー」
岡部「時にまゆりよ……お前は……その……、楽しいか?」
まゆり「ほぇっ? まゆしぃはとっても山登り楽しんでるよー」
岡部「うーむ、そうではなくてだな……その、最近どうだ、と聞きたいわけだ」
まゆり「こんな時に聞くなんて、オカリンはずるっ子さんだねー」
岡部「え? それはどういう……」
まゆり「……分からないならいいよー。えへへ、まゆしぃは楽しいよ?」
岡部「そ、そうか。それはよかった。これからも何かあれば、言うんだぞ?」
まゆり「うん。もちろんだよー」
岡部「さて。では夜明けまでしばし、ゲームでもするか」
まゆり「はいはーい! じゃあ、しりとりがいいなー」
岡部「よし、負けんぞ。では、しりとりのりからだ……」
岡部「うむ。何せ寝てないからな」
鈴羽「え! 大丈夫なの?」
岡部「ふん、狂気のマッドサイエンティストには、睡眠など必要ないのだよ! フゥーハハハ!」
まゆり「それにまゆしぃは少しは寝たので、大丈夫なのです」
紅莉栖「ちょっと……朝っぱらから叫んで、ほんとあんたは何なのよ……」
ルカ「あ、凶真さん! おはようございます」
岡部「うむ、おはようルカ子よ。挨拶もできん助手は、見習ってほしいものだな」
紅莉栖「う、うるさいわね!漆原さん、まゆり、グッモーニン」
ダル「うう……こんなに朝から起こされるなんて……」
岡部「おお、ダルよ。体調はもう大丈夫なのか?」
ダル「え、何のこと?」
フェイリス「ダルニャンは昨日、体調を崩してそのまま寝ちゃったのニャン」
ダル「あれ、そうだっけ……そういえば、そんな気もしてきたお……」
萌郁「……無理……禁物……」
ダル「うおおおおおおおおお、巨乳お姉さんの心配キタアアアアアアア」
岡部「これだけうるさければ大丈夫だろう」
鈴羽「さて、じゃあこれからどうするかを決めないとね」
紅莉栖「はあ、あんた何も知らないのね。そうやって降りていくと、滝で行き止まりになって余計悪化することが多いのよ」
岡部「ふ、ふん。俺だって知っていて、皆を試したのだ」
まゆり「あのねー、まゆしぃは、携帯で助けを呼んだら良いと思うなー」
ルカ「で、でもまゆりちゃん? みんな携帯おいてきたよ?」
ダル「頼みの綱の桐生氏の携帯も壊れちゃったわけですしおすし」
岡部「ふん、降りるのが問題なら、さらに登るしかなかろう」
ダル「は、はあ? それマジで言ってるん?」
岡部「俺はいつだって真剣そのものである」
フェイリス「凶真がそう言うなら……血の盟約によって結ばれたフェイリスは、拒否できないのニャ」
ルカ「そ、それでしたら、弟子である僕も……」
鈴羽「はははー、そうだねー! 登ったほうが楽しそうだよねー」
紅莉栖「遭難してるってのに、どんだけ能天気なんだ……」
岡部「よし、では行こうではないか」
まゆり「えっへへー、出発なのです」
紅莉栖「まるで楽しいハイキングね……」
ダル「ハアハア、どれくらい歩いたお?」
ルカ「た、たぶん二時間くらいではないかと……」
フェイリス「ちょっと疲れたニャー」
鈴羽「え、まだまだ余裕だけど?」
ダル「阿万音氏はおかしいお……」
岡部「ふむ、では少し休憩にするか。ちょうど座れそうな場所もあるしな」
紅莉栖「ハァハァ、いつになったら助かるのよ……」
まゆり「クリスちゃん。しんどいのはみんな同じだよ。がんばろ?」
紅莉栖「……そうね、盛り下げるようなこと言ってごめん」
まゆり「ううん。クリスちゃんが笑ってくれて、まゆしぃも嬉しいのです」
岡部「ええい、一々うるさいぞ! 助手の分際で」
紅莉栖「誰がよ! まったくもう」
岡部「何だ。嫌なら離れるぞ」
紅莉栖「……何、言って欲しいの?」
岡部「え?」
紅莉栖「言って欲しいのかって。言わせたいんだろ?」
岡部「いや、そういうわけじゃ……というかお前は何を……」
紅莉栖「…………ふん、隣に座らせてやる」
岡部「お、おう、そうか……」
紅莉栖「それで、一体何の用よ」
岡部「いや、用と言うほどではないのだがな。紅莉栖、最近お前は楽しいか?」
紅莉栖「ふぇ! 今名前で……」
岡部「大事な話をしているのだから、当然だろう。助手ぅ」
紅莉栖「当然はどこ行った当然は」
岡部「それで、どうなのだ?」
紅莉栖「 」
岡部「え? おい、お前今何て……」
鈴羽「おーい、岡部倫太郎ー、そろそろ出発しようよー」
岡部「え、あ、そ、そうだな。そうしよう。おい、皆行くぞ!」
岡部(助手が突然あんなことを言ったのには驚いたが……とりあえず聞かなかったことにすれば……)
紅莉栖「聞かなかったことになんて、させないからな」
まゆり「あー、クリスちゃん待ってー」
ルカ「まゆりちゃん! こんなとこで走ったら危ないよー」
萌郁「……みんな……元気……」
??「~で、~~~~だからよー、このへんはー~~」
岡部「上の方から声がする……だと?」
岡部(そして見えてきたのは中年の男二人組だった。二人とも猟銃らしきものを背負っている)
ダル「うお! 人だお! 助かったお!」
岡部「待てダル! 奴らは危険だ」
紅莉栖「は、はあ? あんた分かってる? 今遭難してんのよ? 死ぬかもしれないのよ?」
岡部「だからこそだ」
?1「お? おいそこのニーチャン、こんなとこで何してんだ?」
?2「おい、もしかして遭難か?」
岡部「あ、いえ、そういうわけではないんです」
ダル「オカリン!」
岡部「いいんだよ」
岡部「山登りしているだけですから」
?2「山登りたって、ここは……」
?1「おい、あんたひょっとして……」
岡部「おい、走るぞ! では!」
??「よっと待てって! おい!」
紅莉栖「岡部! あんたどういうつもりなの!」
鈴羽「そうだよ! せっかく助かりそうだったのに!」
岡部「だ、だって猟銃を持ってたんだぞ! もしかすると……」
フェイリス「凶真は本当にそう思ってるのかニャ?」
岡部「な、なんだフェイリス。一体どういうことだ」
フェイリス「それは、凶真が一番知っているはずだニャ」
紅莉栖「とにかく。こうなった以上、また上へ登るしかないわね」
岡部「物わかりのいい助手で嬉しいぞ」
紅莉栖「ま、そりゃね。とにかく行きましょ」
岡部「ああ」
岡部(もちろん、俺以外のものにしっかり食べてもらわねば困るからだ。水もできる限り口にしないようにした。しかし……)
岡部(すると、体は限界を迎えてしまったようだ)
紅莉栖「岡部! しっかりして! あんた、俺は食べてるからとか言ってやっぱ食べてなかったのね!」
まゆり「オカリン、死んじゃやだよー。しっかりしてよー」
フェイリス「凶真! とにかくここは陽がキツイから移動するニャ!」
ルカ「あわわ、僕一体どうしたら……」
萌郁「……」グスン
ダル「ハーレム過ぎだろ常考とか、言ってる場合じゃないお」
岡部「いや……いいんだ……」
岡部「俺は……世界線漂流で、たくさんの想いを犠牲にしてきた……だから……これはきっと罰なんだ……」
まゆり「オカリン! しっかりして!」
ルカ「そうですよ! 岡部さんらしくない……」
岡部「ふふ……こうやってみんなに囲まれているなんて、それだけで俺は幸せなんだぞ」
フェイリス「馬鹿なこと言うのはよすニャ!」
ダル「そうだお! まだ……まだ、やり残したことがたくさんあるんだお!」
萌郁「……簡単に死ぬなんて……言っちゃだめ……」
岡部「お前たちは……生きてくれよ……」
まゆり「嫌だよー!」
紅莉栖「おかべぇ!」
岡部「すまん……な……」
?3「いたお! あそこだお!」
?4「はぁはぁ、オカリン!」
?5「凶真さ……ううん、岡部さん!」
?6「凶真……一体ニャんで……」
?7「……岡部くん……」
ダル「はあ? 一体何言ってるんだお!」
岡部「それにしても、もう何日も経ったのに、ダルもまゆりも……みんな元気でよかったよ……」
まゆり「オカリン、オカリン!?」
岡部「ダルが初日に体調を崩した時は焦ったが……」
ダル「オカリン……それ以上……言うな……だお……」
岡部「みんな無事ついてきてくれて……」
ダル「オカリン!」パシッ
岡部「ダ、ダル、どうして……」
――頭に声が響く――
ダル「オカリン! 僕らに何も言わずにどこかに行ったと思ったら、一人でこんな山に入って……何してんだよ! いい加減にしろよ!」
岡部「……いや、何言ってるんだ? まゆりも、ダルも、紅莉栖も、萌郁も、ルカ子も、フェイリスも、鈴羽も、みんなで登ってきたんだろ?」
――まゆり「こんな時に聞くなんて、オカリンはずるっ子さんだねー」――
まゆり「オカリン……まゆしぃ達は登ってないよ?」
ルカ「そ、それに、紅莉栖さんって人とか、鈴羽さんは、いないです……」
岡部「いや……お前たちは何を言って……」
――紅莉栖「言って欲しいのかって。言わせたいんだろ?」――
ダル「オカリンにとって、牧瀬氏って人が大切な人だったのは分かる。鈴羽だって、これでも僕だって一年くらい一緒に生活したんだ。あいつのことは良く分かってるお」
岡部「……うるさい」
――あのとき、紅莉栖が言った言葉――
ダル「だけど、だけどな、オカリン。牧瀬氏を救えなくて、鈴羽は一人でまた一年前へと飛んだ。それが今から一年前のことだ」
岡部「……うるさい、うるさい」
岡部「……うるさい! うるさいうるさいうるさい! 黙れ!」
――分かっていたんだ――
フェイリス「凶真……凶真の中のフェイリス達は、ここで死んでいこうとしている凶真を見捨てていくような人間なのかニャ?」
岡部「ぐっ、そ、それは……」
――本当は、虚しいだけだって。救われたいだけだって――
ダル「わざわざこんな自殺の名所選ぶくらいだから、オカリンも相当追い詰められてるんだろうけどさ……」
ダル「オカリンの中の僕は知らんけど、本物の僕は、オカリンを見捨てたりしないのだぜ」
岡部「……う、……うぅ……」
――なあ、お前がいない世界で……お前を自ら殺してしまった世界で、どうやって生きていけばいいんだよ、紅莉栖――
まゆり「オカリン。大丈夫だよ。オカリンは、大丈夫だよ」ギュ
ダル「あっ、レスキューこっちですお! 早く急いで!」
救急隊員「これはすぐに運ばないと。そこの女性の方、少し離れて。よし、持ったな、いっせーのーで」ドシン
岡部(鈴羽の手を取り、結果紅莉栖を殺してしまったあの日から、俺は鳳凰院凶真を捨てた)
岡部(鈴羽はその後一年ここにいたあと、一人で“あの日”へと旅立った。だが世界が変わっていないということは、収束した、ということだろう」
岡部(それから一年経ち……いつからだろう、耐えられなくなった俺は、ラボメンの幻覚を見るようになった)
岡部(まゆりも、紅莉栖も死なず、鈴羽もいて、萌郁も誰も殺さない世界。そんな世界が、俺の目の前には広がっていた)
岡部(「設定」は完璧なはずだった。ラボメンに看取られながら、山の中で死んでいくはずだった)
岡部(携帯を使えないようにするための「設定」も、何も食べないための「設定」も)
岡部(それなのに……なぜここにいることが分かったのだろう)
ダル「オカリン、中年のおっさん二人組に会ったっしょ。@ちゃんねるで情報探してたら、そのおっさんが情報くれたんだお」
ダル「白衣着た奴なら見たって言ってて、本当か怪しかったんだけど、「ダル」とかいう奴の名前を呼んでたって言ってて、本当だと分かったんだお」
ダル「オカリン、妄想の僕と喋ってたんじゃね? それがおっさんにも聞こえてたっぽい」
岡部「そう、か……」
岡部「ああ……でも、俺はこれからどうすればいいんだ……」
まゆり「オカリン、まゆしぃはオカリンの人質だから、オカリンがいなくなると困っちゃうよ……」
まゆり「だから、これからも一緒にいてよぅ……」
岡部「まゆり……」
ダル「まゆ氏にここまで言わせてんだ。分かってんだろ?」
岡部「しかし……」
岡部「だが、俺は紅莉栖を……この手で……」
ダル「オカリン……」
―――神にも縋る気持ちで、呟いたとき、声が聞こえた―――
岡部「なあ、紅莉栖、俺はどうしたら……」
―――あなたは、その手を握りなさい―――
岡部「え? 今、何か言ったか?」
ダル「いや、誰も何も?」
―――聞こえた気がしたのだが、気のせいか―――
岡部「その手を、握りなさいって……」
ダル「幻聴でも、いいんじゃね? だって、きっと牧瀬氏って、そういう優しい人だったんしょ? 間違ったイメージじゃないなら、幻聴でも、それは本当なんだお、きっと」
ダル「牧瀬氏のこと全然知らんけどさ、何か、何でか僕にも、そう言ってる姿が浮かぶんだよね。だからきっと、そういうことなんだお」
岡部「……そうか」ギュッ
―――そして俺は、まゆりの手を握って―――
まゆり「オカリン、泣いてるの?」
ダル「うはっ! オカリンの涙とか誰得!」
―――決して気が狂ったわけでもなく、本物のまゆりに、久しぶりに中二病の姿を見せた―――
岡部「……これが、シュタインズゲートの、選択か……」
ダル「いよいよ第三次世界大戦が本当の話になってきたお」
岡部「ああ、俺達も、急がねばならんな。ダル、頼むぞ」
ダル「オーキードーキー。てか、タイムマシンの研究はずっと前から進めてたんだよね。オカリンがおかしくなってる時も」
岡部「さすが、我が右腕だな」
ダル「ま、娘を放っておけるはずないっしょ。それにしても、オカリンがやる気になってくれたことの方が驚きだお」
岡部「俺は、まゆりの手を握ったのだからな。まゆりが思う、鳳凰院凶真もとい岡部倫太郎でなければならん」
岡部「お前にっての岡部倫太郎はどんな人間だ? とまゆりに聞くと、諦めなくて、優しい人かな、と答えたのだ」
ダル「なるほど。それで牧瀬氏を取り戻して、夢のハーレムランドを作ろうというわけですね、分かります」
岡部「茶化すな。それに、俺は紅莉栖を取り戻すわけではない。ただ……生きててほしいんだ」
ダル「はいはい、っと、まゆ氏じゃん」
まゆり「オカリンにダル君、トゥットゥルー」
岡部「おお、まゆりか。よく来たな」
まゆり「えへへー、オカリンに会いたかったからねー」
ダル「うん、僕の存在価値なんてね、うん」
まゆり「オカリン、無茶はしないでね。フェリスちゃんもルカくんも、萌郁さんも、みーんな心配してるんだからね」
ダル「ま、一応ラボのリーダーなわけだし」
岡部「フッ、まゆりよ。この俺を誰だと思っているのだ」
まゆり「ほぇ?」
岡部「俺は世界を混沌へと貶める狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真だ!」
終
既視感が半端ない? それは違う世界線の話でしょう。
では、エル・プサイ・コングルゥ。
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455800997/
Entry ⇒ 2016.02.27 | Category ⇒ STEINS;GATE | Comments (0)
岡部「む?助手よ…俺の白衣を知らないか?」紅莉栖「わわ私が知るわけななないでしょ!?」
紅莉栖「慌ててなんかないつーの!!それより白衣がないならこれでも着てなさいよ!」バサッ
岡部「これは…貴様の白衣か?どれ…む?俺のサイズにぴったりではないか」
紅莉栖「たまたま!たまたまサイズ大きいの買っちゃったのよ!そう!たまたまね!!」
紅莉栖「せんでいいッ!!!!」
岡部「は?」
紅莉栖「あっ…いや、その…雑菌が残らないように私の手でしっかりと洗濯するから、そのまま返してくれればそれで…」
紅莉栖「か、嗅ぐなこのHENTAI!!/////」
岡部「あ、あぁ…すまん。もしかしてお前が袖を通したものだったのか?」
紅莉栖「そ、そんなわけないでしょ!?新品よ!もちろん新品に決まってるでしょ!!」
紅莉栖(ふぅ…どうにか誤魔化せたわね。これで貴重なサンプルを手に入れることが出来たわ)
紅莉栖「フヒ…フヒヒ…」ニマニマ
岡部「じょ、助手よ。その気色悪い笑いは一体何なんだ…?」
岡部「た、たまには俺も助手の顔色を伺う時くらいある!ラボのメンバーの健康状態を把握することも、この俺の大事な仕事の一つだからな!!」
紅莉栖「岡部…もしかして、心配してくれたの…?」
岡部「心配…だと?この狂気のマッドサイエンティストである鳳凰院凶真が助手風情の心配などする筈ないだろう!!俺はただラボメンの不調により、我が野望の実現が遠のくのではないかと危惧していただけだ!!」
岡部「だから助手よ…今日は帰って休め。ラボの奴らには俺から伝えておこう」
紅莉栖(ぐっ…願っても無い気づかいだけど、罪悪感が半端ない…!)ギリッ
岡部「ほら、助手よ。やはり体調が悪いのだろう?さっさと帰って休むのだ」
岡部「ふん。珍しく素直ではないか。やはり熱でもあるのか…?」スッ
紅莉栖「だ、駄目ぇ!!今触られたら妊娠しちゃうからぁ!?」
岡部「は?に、妊娠?お前何を言って…?」
岡部「その割には顔が真っ赤ではないか。まぁいい…とにかくゆっくり休め」
紅莉栖「あ、ありがとう岡部…////」
岡部「その感謝を忘れるなよ?お前はこれから先、我が手足となって馬車馬のように働くのだからな!フゥーハッハッハッハッ!!」
紅莉栖「ふぅ…何はともあれ『オペレーション・(岡部の白衣をGET)スルトル』は成功っと」
紅莉栖「とりあえず、カバンの中に詰め込んだ白衣を出して…」ゴソゴソ
紅莉栖「…って臭っ!?何日洗ってないのよあの馬鹿は!?」
紅莉栖「でもこの臭いが…癖になるのよねぇ~♪」クンカクンカ
紅莉栖「しょっぱ!?」
紅莉栖「え?なにこれ岩塩?でもこの塩気がまた食欲を唆る…はっ!そうだ!コンビニで買って来たレンジでチンするごはんを温めて…」
チンッ
紅莉栖「よし出来た。やっぱり日本のインスタントの技術は進んでるわね。さてこれを…」
紅莉栖「かっ込む!!」ガツガツガツ
紅莉栖「!?」
紅莉栖「おいちぃ~!!!!」
紅莉栖「あれ?いつの間にか夜になってる…」
紅莉栖「夢中になってガツガツガツ食べてたせいで汗だくね…。シャワーを浴びて来ないと…」
紅莉栖「ちょっと待っててね岡部の白衣!すぐ戻るから!!」ダダッ
紅莉栖「は、裸でこれに包まったら一体どうなるのかしら…?」ゴクリ
紅莉栖「駄目っ!…実験したい欲が抑えきれない!し、静まれ我が右腕…!」ググググ
ガバッ
紅莉栖「!? ひ、左腕まで暴走を!?もう止められない!!」
ヒヤッ
紅莉栖「つ、冷たい!?」ビクッ
紅莉栖「なんか濡れてる!?…って、私の唾液か…」
紅莉栖「お、驚かさないでよね!!まったく岡部はいっつも私に意地悪ばっかりして…」ブツブツ
紅莉栖「ヤバイ…これはヤバイ」ガクガクブルブル
紅莉栖「これって岡部に抱きしめられてるのと変わらないじゃない…」
紅莉栖「しかも私は裸…。は、裸で抱きしめられてるってことは…」ゴクリ
紅莉栖「あっ」
紅莉栖「に、妊娠しちゃったらどうしよう…////」
紅莉栖「いや、これはむしろ既成事実を作る最大の好機!!」
ゴロゴロゴロゴロ…
紅莉栖「孕め!!妊みなさい私!!」ジタバタ
紅莉栖「あっ…駄目っ…岡部!…そんな…激し過ぎる…!」ビクンビクン
紅莉栖「そろそろ私…もう…!」
紅莉栖「飛べよぉぉぉぉおぉおお!!」
紅莉栖「はっ!」ガバッ
紅莉栖「そうだ私…あのまま寝ちゃって…」
紅莉栖「ふふっ…赤ちゃん…出来てるといいな…」オナカ ナデナデ
紅莉栖「そうだ、この子の為にも朝ごはんいっぱい食べなきゃ!」
紅莉栖「よし。ごはんの準備は完了っと!」
紅莉栖「あとは昨日と同じように岡部の白衣を舐めて…」ペロリ
紅莉栖「!?」
紅莉栖「あ、味がしない…だと!?」
紅莉栖「ど、どうしよう!このままじゃお腹の赤ちゃんに栄養を与えることが出来ない!?」
紅莉栖「そう言えば…昨日、岡部に貸した白衣があったわね…」
紅莉栖「あの白衣は前日に私が裸で包まって、たっぷり匂いを擦りつけた物。その白衣を岡部が昨日1日着用したということは、もう既に十分な栄養を蓄えている筈…!」
紅莉栖「この子の為にも…私は今すぐサンプルを回収必要がある!!」
紅莉栖「私は岡部をあらゆる側面から観測する!!」
紅莉栖「そう…それが、シュタインズゲートの選択だから…!!」
紅莉栖「善は急げね。時刻はまだ早朝…今ならラボには誰も居ない筈!」
紅莉栖「これより『オペレーション・(岡部の白衣を)サーガ(す)』を発動する!!」
紅莉栖「我が身に宿る小さな生命を護るべく、世界の支配構造を打ち砕くのだ!!」
紅莉栖「良かった…まだ誰も居ないようね…」キョロキョロ
紅莉栖「さて岡部の白衣は…あっ!あった!」
紅莉栖「ふふ~ん♪大成功ね。私の作戦はやっぱり完璧ね。完璧過ぎる自分が怖い…」ブルブル
紅莉栖(本来ならば安全の為にも持ち帰って味わうべきなんだけど…今は一刻も早くお腹の子に栄養を与えたい!!)
紅莉栖「ラボのレンジはタイムリープマシンになってて、蓋がなくなってたんだった…」
紅莉栖「仕方ない…持ち帰るしかないか。ん?この白衣…まだ温かい…?」
岡部「やはり、俺の白衣を盗んだのはお前だったのだな」
紅莉栖「!?」
紅莉栖「ち、違うの!!というか岡部、何故ここに!?」
岡部「昨日のお前の態度が気になってな…夜通しラボで張り込んでいたのだ。そして階段を登る足音が聞こえたので、風呂場に隠れていたというわけだ」
紅莉栖「そんな…それじゃあ、今の全部聞いてたってこと…?」
紅莉栖「こ、この白衣はもともと私の物よ!それを返して貰って、何がいけないって言うの!?」
岡部「む。確かに…そうだな。すまない紅莉栖…俺は誤解していたようだ」
紅莉栖「ふぇ?」キョトン
紅莉栖「あああんた今、私の名前を…?」
岡部「お、俺だって謝る時くらいは名前で呼ぶ」
紅莉栖「も、もう一回呼んで…」
紅莉栖「だから!もう一回…名前で呼んでってば!」
岡部「なんだ。一度の謝罪では許さないというわけか?まったく…心の狭い奴だ」
紅莉栖「へ?あ、当たり前じゃない!いいからさっさともう一度謝りなさいよ!!」
紅莉栖「ッ…/////」ゾクゾク
岡部「く、紅莉栖…?」
紅莉栖「岡部ぇ~!!!!」ガバッ
紅莉栖「ごめんなさい!私が岡部の白衣を盗ったの!!ペロペロしたくて盗ったのぉー!!」
岡部「はぁ!?ええい!とにかく離れろ!!」
紅莉栖「なによ…やなの!?」ジロリ
紅莉栖「嫌なのかどうかハッキリしなさいよ!?」
岡部「い、嫌というわけでは…」
紅莉栖「なら良いのね♪ Oh My Jesus!!もう我慢出来ない!!はむっ!」
カプッ
紅莉栖「ガジガジ…」ペロペロ
岡部「痛ッ!?だから、齧るのをやめろ!?」
紅莉栖「フヒ…フヒヒ…岡部の味がすりゅ~♡」ニマニマ
岡部(だ、駄目だコイツ…早くなんとかしないと…!そうだ!)ゴソゴソ
岡部「こ、これを見ろ紅莉栖!!」
紅莉栖「それは…?」キョトン
岡部「俺の…靴下だ」
岡部「どうだ?これが欲しいか?欲しいだろうなぁ…」ヒラヒラ
紅莉栖「くらはい!それくれたら私、なんでもする!!なんでもするからぁ!?」
岡部(なんだよこれ…なんだよこれぇ!?こんなの紅莉栖じゃない!!俺が知ってる紅莉栖はこんなこと…)
岡部「くっ…何故だ!紅莉栖…何がお前をそこまで追い込んだ!?」
紅莉栖「だって…昨日盗った岡部の白衣…すごい匂いで…しょっぱくて…だから私…!私は!!」
岡部「お、俺が洗濯をサボっていた所為で?そんな…それだけのことで…?」
岡部「紅莉栖…すまない。うぉぉぉぉぉおお!!」
ポイッ
紅莉栖「あぁ!?岡部の靴下が窓から落ちた!?」
岡部「紅莉栖…欲しかったら拾ってくるんだ」
岡部「よし。今のうちに…」
岡部(あんなの紅莉栖じゃない…!俺はあんな紅莉栖を認めない!!)ギリッ
岡部「俺は選択を誤った…いや『洗濯』を誤ったんだ!!」
岡部「タイムリープマシンで一週間前に戻ってこまめに洗濯すればこんなことにはならない筈!!」
岡部「それが…シュタインズゲートの『洗濯』!!」
バチッ…バチバチバチバチッ!
岡部「飛べよぉぉぉぉおおお!!!!」
しかし何度洗濯しても、結果は変わらなかった。
来やがるんだよ…俺の靴下に…歯ブラシに…そしてパンツに…!
紅莉栖はどの世界線でも『マッドペロリスト』になった。
何度も何度もタイムリープを続ける俺はみるみるうちに消耗していった。
そんな精魂尽き果てた俺が、再びタイムリープマシンに手をかけたその時、まゆりからこう諭された。
岡部「だが、俺が飛ばないと紅莉栖は救えない!俺が過去を変えないと紅莉栖は俺の白衣を…俺の全てをペロペロし続ける!!」
まゆり「どうして…」
岡部「まゆり…?」
岡部「な、何故…と言われても…ん?」
~♪~♪
まゆり「メール?」
岡部「どうやら…ムービーメールのようだ」
ピッ
岡部「なッ!?」ガタッ
まゆり「わぁ!オカリンの声だぁ!?ちょっと渋いけど、オカリンの声だよ~!」
岡部「まさかコイツは…未来の俺か…?」
『この映像が届いたということは、まゆりにヒントを貰った直後ということだろう…』
まゆり「まゆしぃにはさっぱりなのです!」
『考えろ岡部倫太郎。確定した結果を変えることは出来ない。ならばその結果をどう受け入れるかで、お前の世界は変えられる!!』
岡部「結果の受け止め方…だと?」
まゆり「ん~まゆしぃにはよくわからないけど…紅莉栖ちゃんに負けないようにオカリンもペロペロすればいいってことだと思います☆」
『……為すべきことを見つけたようだな。ではこれより!『オペレーション・ペロリーヴスラシル』を開始する!!』
まゆり「ペロリーヴ…スラッシュ?」
岡部「深く考えるな…まゆり。どうせ意味なんて…」
『そう。意味なんて…』
岡部「『ない』」
ピッ
岡部「エル・プサイ・コングルゥ…か。未来の俺は、まだそんなことを言っているのか…クッ…ククッ…ハハッ…フゥーハッハッハッハッ!!」
まゆり「オ、オカリン?」
岡部「いいだろう。この俺、鳳凰院凶真が世界を変えてやる!結果を変えずに世界を変えてやろうではないか!!」
岡部「うむ。そうなるな」
まゆり「あのね…だったらね…まゆしぃはオカリンにだったらペロペロされても…/////」
岡部「いや、まゆりをペロペロするつもりはない」
岡部「ヒントをくれてありがとう。じゃあな、まゆり。ちょっと行ってくる!!」ダダッ
まゆり「あれれ…?まゆしぃのカイチュー…涙で見えないや…」ポロポロ
岡部(待ってろ紅莉栖!!この俺が狂気の『マッドペロリスト』とはどういうものか思い知らせてやる!!)ダダッ
岡部「はぁ…はぁ…紅莉栖。こんなところに居たのか…」
紅莉栖「お、岡部!?あんた何でここに…というかすごい汗じゃない!?走って来たの!?」
岡部「あぁ…一刻も早くやらなければならないことがあってな」
紅莉栖「へ、へぇ~そんなに汗かいて…一体私に…な、何の用かしら?」ゴクリ
(うぉぉぉぉぉおお!汗だく岡部舐めてぇぇええ!)
紅莉栖「ななななんのことよ!?わわ私が!?いい一体何を!?」
岡部「ペロペロしたいのだろう?」
紅莉栖「!?」
紅莉栖「ちがっ…その…ペ、ペロペロじゃなくて…もうコップ一杯の岡部の汗を飲みたいって言うか…/////」モジモジ
ゾクッ
岡部(紅莉栖…そこまでとは…!)
紅莉栖「で、でも、そんな贅沢言わないから…そのまま舐めさせてくれたら私は…/////」
紅莉栖「へ?」キョトン
岡部「思う存分、舐めるがいい。だが一つ、条件がある」
紅莉栖「な、何でも言って!私、何でもするから!!何でもするから!!」
紅莉栖「洗濯? これからしようと思ってたところだけど…」
岡部「ならば、洗濯をする前にお前の黒ストッキングを俺によこせ」
紅莉栖「ス、ストッキングを…?岡部…何をするつもり?」
紅莉栖「わ、わかったわよ!ほら、これでいい?」ポイッ
岡部「うむ。それでいい。これを…」
紅莉栖「お、岡部…?」
紅莉栖「!?」
岡部「もぐもぐ…むッ!?…美味い!美味いぞ!!」モグモグ
紅莉栖「ちょっと岡部!?あんた何してるかわかってるの!?ほらっ!早くペッてして!ペッてしなさい!!」
岡部「フゥーハッハッハッ!どうだぁ?自分のストッキングを食われる気分というのは…」モグモグ
(く、悔しい…でも感じちゃう…!)ビクンビクン
岡部「これからは…もぐもぐ…お前1人に…もぐもぐ…ペロペロなんてさせない!」モグモグ
紅莉栖「岡部…」
岡部「この俺が!…もぐもぐ…お前を観測し続ける!…もぐもぐ…そしてお前も!…もぐもぐ…俺を観測し続けるがいい!!」モグモグ
カプッ
岡部「お前だけに背負わせるものか…もぐもぐ…お前は俺の…もぐもぐ…大切な助手なのだからな…」モグモグ
紅莉栖「ガジガジ…岡部…岡部…ガジガジ…私…あなたを観測し続ける…ガジガジ…だから岡部も私を…!」ペロペロ
岡部「ふっ…もぐもぐ…それが…もぐっ…シュタインズゲートの…もぐもぐ…選択というわけか」モグモグ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まゆり「ダル君…準備できた?」
ダル「オーキードーキー!でもまゆ氏、本当にいいの?」
まゆり「こんな結末…まゆしぃは認めないのです!ダル君、やって!!」
ダル「わかったお!それじゃ、いくぜよ~!」
バチッ…バチバチバチバチッ…!
まゆり「飛んでよぉぉぉぉおおお!!」
FIN
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1454846792/
Entry ⇒ 2016.02.20 | Category ⇒ STEINS;GATE | Comments (0)
岡部「ぬぁ~にをしているんだ?ん助手ぅ~?」紅莉栖「な!バレンタインのチョコ作りの練習してるとかそんなんじゃねーからな!!」
紅莉栖「そうよ!別にあんたのためにチョコ作るつもりとかこれっぽっちもないからな!」
岡部「か、菓子作りなどくだらん!!ま、まるで、スイーツ(笑)のようだな!」
紅莉栖「スイーツ(笑)言うな!私が何しようがかってでしょ!」
岡部「ふん、せいぜい人間の食べれる物を作れるように頑張るのだな!フゥーハッハッハッハー!」
紅莉栖「なによ…もういいわ…私今日は帰るわ」
バタンッ
ダル「流石にオカリンいまのは酷くね?」
まゆり「オカリン、まゆしぃは悲しいのです…」
岡部「うっ…しかしだな…」
まゆり「オカリン!」
岡部「すまない、ドクぺを買いにいってくる…」
───────
岡部(流石にまずかったよな…)
岡部(ついいつのも調子でからかってしまったが)
岡部「どうやって謝ったものか…」
フェイリス「あ!凶真ニャ!」
フェイリス「それはこっちの台詞ニャ!凶真こそどうしたのニャ」
岡部「え?」
フェイリス「まるでこの世の終わりみたいな顔してるニャ、は!?まさかついにあの幻焔計画が発動したのかニャ!?」
岡部「…」
フェイリス「って凶真ノリわるいニャ~!ほんとにどうかしたのニャ?」
岡部「あ、ああすまない、実は…」
フェイリス「きょーまー!酷いニャ!クーニャンは凶真の為にチョコを作ってたのに凶真がそんなこと言うなんて」
岡部「ああ、分かってる…つい恥ずかしくて…」
フェイリス「これは相応のお詫びをするしかないニャ」
岡部「相応の…?」
フェイリス「そうニャ!傷ついた女の子の心を癒すのはいつも愛ニャ」
フェイリス「だから凶真はこれからクーニャンをめいいっぱい愛でるのニャ!」
フェイリス「そうニャ!つまり凶真のせいで出来た傷は凶真の愛で埋めるのニャ!」
岡部「なるほど…しかしだな、具体的には…」
フェイリス「それはフェイリスに任せるのニャ!まずは…」
──────紅莉栖inホテル
紅莉栖「ったくなんなのよ岡部のやつ!」
紅莉栖「誰の!誰のために作ってると思ってるのよ」
紅莉栖「こうなったら@ちゃんねるで安価でメールでも送って…」
ピロリン
『from:岡部
件名:さっきは
すまなかった。
お詫びとしてはなんだが
もし紅莉栖さえよければ
このあと夕食でも行かないか?』
岡部「送信っと」
フェイリス「あとは凶真次第ニャ」
まゆり「オカリン、ちゃんと紅莉栖ちゃんにゴメンなさいするんだよ?」
岡部「おう」
フェイリス「そして愛でるのニャン☆」
岡部「お、おう…」
ダル「今夜はラボは空けておくお☆二人で楽しむといいお!」
岡部「おう…って、待て何を楽しむと言うのだ!」
ピロリン
まゆり「オカリン、メール来たよ~?紅莉栖ちゃんからじゃないかなぁ」
件名:話は聞かせてもらったわ
岡部君が牧瀬さんとラボでニャンニャンお楽しみ?
ハメは外し過ぎちゃダメだぞ~☆ 萌郁』
岡部「って、指圧師ではないかぁー」
岡部「気配なく背後に立つな!いつの間に現れたぁー!」
まゆり「あ、萌郁さん、とぅっとぅるー☆」
フェイリス「萌ニャンいいところに来たニャ」
岡部「しーあつーしーバイトはどうしたぁ、Mr.ブラウンにドヤされるぞ」
萌郁「店長は…萎えちゃんと…お出かけ中」
岡部「そうか」
ダル「で、オカリンどうするん?牧瀬氏から返信ないけど」
ダル「これは本格的に怒ってるんじゃね?」
岡部「むむむ…」
───────紅莉栖inホテル
紅莉栖「うーなんて返事しよう…」
紅莉栖「あんまり嬉しそうにしてたら変だし」
紅莉栖「でも怒りっぽくても岡部困っちゃうよね…でも元々はあいつが…」
フェイリス「返信がこないところを見るとクーニャンはとても傷付いてるに違いないニャ」
まゆり「うーん…」
ダル「牧瀬氏明日からラボに来なかったらどうするよ」
岡部「なにぃ!?そ、そんなことがあるわけ」
ピロリン
萌郁『でも、もしかしたらがあるかもよ~? 萌郁』
岡部「お、俺は…紅莉栖…」
まゆり「あのね、紅莉栖ちゃん照れてるだけじゃないかなぁ」
まゆり「オカリンからのデートのお誘いで、紅莉栖ちゃんはきっとなんて返事しようか迷ってるだと思うな」
ピロリン
『from:助手
件名:どうしてもっていうなら
ディナー付き合ってあげてもいいけど?
どうしてもっていうならね!!』
まゆり「ほら、ね?」
紅莉栖「岡部」
岡部「じょ…紅莉栖、きたか」
紅莉栖「な、紅莉栖って…なによ急に」
岡部「あー、ゴホン、今日はその、すまなかった」
岡部「つい…その、照れてあんな事を言ってしまったんだ」
岡部「俺の為に、作ってくれていたのだろう?」
紅莉栖「べ、別に…まああんたにあげてもいいかなとは、思ってたけど…」
岡部「紅莉栖、ごめんな」
紅莉栖「!?」///
岡部「名前で呼ばれるのは嫌か?」
紅莉栖「そ、そうじゃなくて!いつも助手だのクリスティーナだの言ってるから、ビビるっていうか照れるっていうか!」
岡部「お、落ち着け紅莉栖よ」
紅莉栖「お、おう///」
岡部(ほんとにこれで良かったのかフェイリスよ…)
フェイリス「いいかニャ!凶真!」
フェイリス「まず、今夜はクーニャンの事をちゃんと名前で呼んであげるのニャ」
フェイリス「恥ずかしくてもちゃんと茶化さないで謝るのが重要ニャ!」
岡部「なるほど…真剣に、ということか」
ダル「オカリンファイトだお」ニヤニヤ
まゆり「紅莉栖ちゃん名前で呼ばれると嬉しそうだもんねぇ」ニコニコ
────────
岡部「く、紅莉栖よ」
紅莉栖「なに?///」
岡部「ではご飯に行こうではないか」
紅莉栖「あ、うん」
岡部「手をつながないとはぐれてしまいそうだー」
岡部「紅莉栖、はぐれないように手をつなごうではないかー」
紅莉栖「…」プシュー
岡部「く、紅莉栖?」
紅莉栖(岡部の手!?え、手繋いじゃうの!?ちょっとこれ現実なの?脳が見せている幻なのか!?)
岡部「嫌か…?」
紅莉栖(困ってる岡部かわいい!岡部!岡部!なにこれ機関の妨害工作ってやつなの!?)
紅莉栖「つつつつ、繋ぐわよ、ほら手出しなさいよ、アメリカでは手をつなぐくらい誰でもやってるわよ!」///
岡部(機関の精神攻撃がはげしい、なに!?
援護は見込めないのか?分かった、俺一人でなんとかしよう、ああ、では生きていたらまた連絡する)
岡部(エル・プサイ・コングルゥ…)
紅莉栖「ちょっと岡部、聞いてる?」
岡部「あ、ああ、すまない、何だったか」
紅莉栖「だから、このままだと手が離れちゃいそうだから、こ、恋人繋ぎにない?って」
岡部「はいぃ↑!?」
紅莉栖「岡部が嫌ならいいんだけど…」
岡部「い、嫌じゃないぞ、むしろ、うむ、うむ」ギュッ
紅莉栖「おかべ…///」
岡部(俺はこの先生きのこれるのか)
紅莉栖「あ…うん」
紅莉栖「岡部この店大丈夫なの?高そうだけど…」
岡部「大丈夫だ、問題ない。」
岡部(ダルとフェイリスには感謝しないとな)
───────ちょっと前ラボ
ダル「オカリン、オカリン、ゴホン」
ダル「そんな装備で大丈夫か?」諭吉ピラ
岡部「一番いいのを頼む。」
フェイリス「凶真この店に行くといいニャ、フェイリスのウチの子会社だから安くできるニャ」
岡部「ダル、フェイリスありがとう、すまない」
ダル「諭吉は後で返してもらうとしてー、僕は利息としてメイクイーンのねこまんまを要求するお」
岡部「ダル…」
紅莉栖「結構高そうだったけど大丈夫だったの?払ってもらっちゃって」
岡部「ああ、今日のディナーはお前への贖罪だから、な」
紅莉栖「かっこつけんな、お金ないくせに、じゃあ5000円だけはい」
岡部「お、おい、しかし」
紅莉栖「お金まゆりか橋田に借りてきたんじゃないの?」
岡部「なんでもお見通し、だな…では5,000円分は体で返してもらおう」
紅莉栖「か、身体!?///」
岡部「な、なにを勘違いしているのだ」
岡部「俺はその頭脳を今後もラボのために役立ててもらおうと…!」
紅莉栖「べ、別に何も考えてないわよ!」
岡部「…まったく人のことを散々HENTAI言ってるが、どっちがと言う話だな」
紅莉栖「うっさい!」
岡部「何だ?」
紅莉栖「どうして今日はこんなにしてくれたの?」
岡部「知りたいか?」
紅莉栖「…うん」
岡部「お前がラボを飛び出していったあとフェイリスや萌郁が来たのだが」
岡部「その時にダル達が冗談半分に『紅莉栖がもうラボに来ないかも』って言っててな」
岡部「俺は強かったのだ、そんなことないと分かっていても、お前がいなくなってしまうのが」
紅莉栖「岡部…」
岡部「そう!この狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真の助手にしてそれなりの天才頭脳を有しているお前を失うわけには行かぬからな!!!」
紅莉栖「ふふっ…ツンデレですねわかります」
岡部「オマエガ=ユウナ」
紅莉栖「岡部も帰るの?」
岡部「いや、俺はラボに泊まっていこうかと思ってる」
紅莉栖「そっか」
紅莉栖「私もチョコ作り途中だったから…ラボに泊まっていこうかな」
岡部「なにぃ?チョコなら明日でも良いではないか」
紅莉栖「いいのよ!今やりたいの!」
岡部「そ、そうかでは俺は帰るとしよう…」
紅莉栖「ダメよ!えと、ほら、あ味見やくとか必要でしょ?」
岡部「しかしだな、」
紅莉栖「いいから!」
岡部「うむ…」
岡部「なあ、紅莉栖よ」
紅莉栖「な、なに?」
岡部「なぜ、貴様は、このクソ狭いソファーでチョコをかき混ぜているのだ」
紅莉栖「仕方ないでしょ床に座ると混ぜにくいんだもの」
紅莉栖(それに岡部とくっついていたいし///)
岡部「では俺は向こうに…」
紅莉栖「ま、待って今動かれるとチョコが溢れそうだからこのままで」
岡部「なんなのだ一体…そうひっつかれると俺も流石に困るぞ…」
紅莉栖「それってどういう…?」
岡部「俺も男だということだ、貴様は無防備すぎるのだ」
紅莉栖「何言ってるのよHENTAI!」///
紅莉栖「出来た!生チョコ!(の元)」
岡部「…ん、ああ出来たか」
紅莉栖「ごめん寝てた?」
岡部「いや、少しウトウトしてただけだ」
岡部「それより完成したのか?」
紅莉栖「まだ形はできてないけどチョコ自体は出来たわ」
紅莉栖「約束通り味見…してもらうわよ」
岡部「おう…」
岡部(紅莉栖の手料理か…最悪胃薬を飲めばなんとかなる、か)
岡部(ここは傷つけないようにしてやらんとな)
紅莉栖「目、つぶりなさい」
岡部「え?」
紅莉栖「ほら、あーんってやるから、って言わせんな恥ずかしい!」
岡部「あー」
紅莉栖「…」
チュッペロッ
紅莉栖「んー」
岡部「!?」
岡部「紅莉栖!?きききき、貴様一体なにを」
紅莉栖「ふふっ…///」
紅莉栖「お味はいかが?」
岡部「あ、味?そんなものわかるわけないだろ!」
紅莉栖「じゃあもう一回味見しないと、ね…」
岡部「そう…だな、実験は何度もやらないとデータ取れないしな…///」
紅莉栖「岡部…///」
ダル「ゆうべ は おたのしみ でしたね」
まゆり「とぅっとぅるー☆オカリン、紅莉栖ちゃん、仲直り出来たんだね」
ダル「仲直りってか、あれ、一線越えてね?」
紅莉栖「あ、橋田、まゆりおはよう」ギュッ
岡部「おい、紅莉栖あまりくっつくな」
紅莉栖「なによ、昨日はあんなことまでしたくせに」
岡部「あんなことってなんだ!?そんなことは何もしてないぞ!」
ダル「オカリン…一緒に魔法使いになる夢はどうしたんだよ!!」
岡部「そんな約束もしとらん!」
まゆり「なにはともあれ、まゆしぃはオカリンと紅莉栖ちゃんが仲良くなってよかったのです」
岡部「まぁ…仲良くは、なれたな///」
紅莉栖「そうね///」ギュッ
ダル「壁殴り代行1時間おねがいしますお!」
ダル「オカリン、いやーモテる男は大変すなー」
岡部「どうしたダル」
ダル「いやー、あまね氏に今夜お呼ばれしてましてね、僕も遂に大人へと旅立つのかなーとね」
岡部「そうか、よかったな」
ダル「さっすがオカリン、もう卒業してる余裕ですか、痺れる憧れるぅ」
岡部「いや、まだ童貞だぞ」
ダル「え、マジ?こないだ牧瀬氏と本当に何もなかったん?」
岡部「だからそう言ってるだろ」
ダル「でもぶっちゃけ、牧瀬氏とエッチしたくないの?」
岡部「そりゃまあ、したいが、紅莉栖の気持ちをないがしろにはできんからな」
──────ドアの外
紅莉栖「///」
紅莉栖「チョコはこの間あげたから今度は」///
おわり
ルカ子「あの、出番無かったのですが」
まゆり「ルカくんはゲームやアニメ本編でも絡ませずらいから出番が少ないのです」
ルカ子「そんなぁ…」
まゆり「しかも男なのです」
ルカ子「僕も岡部さんにチョコプレゼンしたいです」
ルカ子「そうだ!僕のゲルバナにホワイトチョコを塗って岡部さんに!!」
ダル「やったぜ。」
_
σ λ
~~~~
/ ´・ω・) <まっちょしぃは悲しいのです。
_, ‐'´ \ / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/
ルカ子のゲルバナ編はよ
久々のシュタゲよかった
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1453640617/
Entry ⇒ 2016.02.18 | Category ⇒ STEINS;GATE | Comments (0)
岡部「お前は...誰だ?」
岡部「いや、すまない、おっと機関から電話のようだ...ああ、俺だ、何?機関のエージェントが遂に行動を開始した...?わかった幸運を祈る。エルプサイコングルゥ...」
岡部「ということで紅莉栖とか言ったな。どうもそなたは今日は調子が悪いようだな。家に帰ってゆっくり休むがよい。フーハッハハ!!」
紅莉栖「グスッ」
岡部「...うむ。マッドサイエンティストは女の涙には弱いのだ。これはあまり俺の趣味では無いのだが仕方が無い、タクシーで家まで送ってやろう。感謝するがよい!フーハッハハ!!」
紅莉栖「グスッ」
岡部「...」
岡部「紅莉栖さん、ほらハンカチ」
紅莉栖「グスッ」
岡部「仕方ないなぁ」フキフキ
紅莉栖「!!!」
岡部「どうした?紅莉栖さん」
紅莉栖「岡部は...岡部はそんなんじゃなかった...」
紅莉栖「何って...一緒に電話レンジ(仮)を作って、タイムリープマシンを作って...」
岡部「じゃあ、俺がSERNの一員だってこともか?」
紅莉栖「...ってそんな!そんなわけないじゃない!だってあいつらはまゆりを殺そうとしたのよ!?」
岡部「もしまゆりもSERNの一員だと言ったら?」
紅莉栖「...え?」
岡部「おっと、話し過ぎたようだな。真実を知ってしまったお前にはSERNの本部で然るべき制裁が待っているであろう。覚悟するがよいぞ。フーハッハハ!!フーハッハハ!!!!!!」
紅莉栖「ここって...」
岡部「そうか、お前は全部知ってるんだったな、そうだここは旧未来ガジェット研究所、今はSERN総本部だ」
紅莉栖「そんな...」
岡部「ふふ...まぁ入れ」
岡部「ああ、こいつはどうやら違う世界線からのスパイらしい。処分しろ」
ダル「了解しました」ドス
紅莉栖「いった...ちょっと何すんの...」ボキッ
ダル「黙れ」ボコッ
紅莉栖「ううぇーん」シクシク
岡部「惨めなものだな、牧瀬紅莉栖よ!!!」
岡部「フーハッハハ!戯言は後で聞くとしよう」
紅莉栖「岡部ぇ~~!!」
ダル「おら来い」ドスッ
岡部「今日はこいつの処分を検討する」
紅莉栖「いったぁ離して離してよぉ!!!」
岡部「こいつは俺たちのことを全て知っていた...恐らく違う世界線から来たのだろう...」
ダル「さっさと殺しましょう」
まゆしぃ「そうだ殺っちゃえ!!」
ブラウン「でもなんでそいつが俺たちのことを知っているんだ?」
岡部「ふふふ、それは...こいつが未来ガジェット研究所のメンバーNo.4...牧瀬紅莉栖だからだ」
ダル「なんだと...?あの伝説のNo.4だというのか!?」
フェイリス「我は見たことが無い。このような姿だったとは...」
岡部「ということでこいつは俺が処分する。よって今日の委員会は解散だ。皆、散れ」
ダル「しかしボス...」
岡部「いいから散れ!」
ダル「はぁ...」
紅莉栖「ちょっと岡部!!!どういうことなの!!!説明して!!!」
岡部「悪かった..紅莉栖...本当にすまなかった...」
紅莉栖「はぁ?何よ悪かったって!!!悪かったで済んだら警察なんか...って岡部?」
岡部「俺が...俺があんなことしなければ...全部俺のせいなんだ..俺の...俺が悪いんだ...」グスッ
紅莉栖「ちょっ岡部...なんで泣いてるのよ」
岡部「グスッ」
紅莉栖「もう、しょうがないわね...何があったの?一つ一つゆっくりでいいから教えて?」
岡部「ああ、わかった。一つ一つ...うぅグスッ」
紅莉栖「はいはいゆっくりでいいから」
紅莉栖「ええ、それから一ヶ月後に岡部が失踪した...」
岡部「そうだ。ある日実家に電話がかかってきたんだ。誰だろうと思ったら相手はSERNだったんだ。SERNではもう未来に飛ぶ技術が確立されているようでな。SERN側からまゆりを救う代わりに実験に参加してくれないかという提案が来たんだ」
紅莉栖「もしかして、受け入れたの?」
岡部「...ああ」
岡部「そうだ。だからこそだ。だからこそ、紅莉栖に迷惑をかけたくなかった。同じ苦しみを味わって欲しくなかった。でもそれがこんな状況を引き起こしてしまった...」
紅莉栖「...もうわかったわ。で、何でさっきまで私のことを知らないふりをしていたの?」
岡部「実はこの世界はSERNに監視されているんだ。未来に飛ぶ前、俺は記憶を消されるはずだった。俺は間一髪でそれを回避した。だから記憶が残っていることがバレればSERNに殺される可能性がある。監視の目が無いのはこの建物の中だけだ。」
紅莉栖「そんな...」
岡部「無理だ」
紅莉栖「どうして?」
岡部「この世界線はSERNが勝手に作った世界線なんだ。俺がSERNのボスに相応しいか、チェックするためのな..」
紅莉栖「そんな...ここから抜け出すことは出来ないの?」
岡部「方法はゼロではない」
紅莉栖「じゃあ!どうやって!」
紅莉栖「...」
岡部「紅莉栖、お前はどうやってこの世界に来た?」
紅莉栖「どうやってって、そんなのSERNに頼んで未来に...」
岡部「お前はその時に俺のことを聞かなかったか?」
紅莉栖「...!!!」
岡部「お前は俺がまゆりを助けるために未来にいったのを知りながら、俺を現代に引き戻すためにここまでやってきた。違うか?」
紅莉栖「...」
岡部「お前はまゆりよりも俺を取るのか...?」
紅莉栖「違う!そんなんじゃ!そんなんじゃなくて、ただ岡部がまた苦しむのを見たくないから...」
岡部「嘘だ。お前は俺にいなくなって欲しくなかっただけだ」
紅莉栖「そんな...」
岡部「...分かってる。まゆりも俺も助かるたった一つの方法がある。っとその前に、円卓会議を始めようか」
紅莉栖「ここは...!」
岡部「そうだ。ラボだ。当時のまま残してある」
紅莉栖「まゆりのうーぱ、それからドクぺまで!」
岡部「感慨に浸っている暇はないぞ!助手!これから緊急円卓会議を行う!神の力は今、このラボに降り注がれる!オペレーションコードフーガ、目標はSERNの支配からの脱出だ!」
岡部「タイムリープマシンならあるが、これでは最大48時間までしか遡れない。連続で使ったとしてもSERNの行動を止められる時間まで遡るのは無理だ」
紅莉栖「私たちがいくらあがいてみたところで技術はSERNの方が上なのよ?どうやってSERNから逃げるっていうのよ」
紅莉栖「そんなの無理よ、第一にメンバー達が素直にタイムマシンを作ると思う?この世界は本物のSERNに監視されてるのよ?」
岡部「紅莉栖、覚えているか?前に話しただろう、リーリングシュタイナーについて」
紅莉栖「ええ、何か過去の世界線の記憶を思い出す能力だとか何とか...」
岡部「それを使えばいいのだ。紅莉栖も見ただろう。このSERNにはラボメンのメンバーが入っている。彼らをこっちのものに出来れば...」
紅莉栖「でもSERNに報告するかもしれないじゃない」
岡部「やってみなくては分からないだろう。まずはダルとまゆりからだ」
まゆり「ただいま参りました」
岡部「ちょっと、この中に入ってもらえるか?」
ダル「了解です」
--
ダル「これは...」
まゆり「どっかで見たことがあるような...」
ダル「これは俺のパソコンか?」
まゆり「これって私のクッション...だったような」
ダル「ボス、これは一体...」
岡部「ここは、俺たちのラボだ」
ダル「オカ..リン..?」
まゆり「オカリンがいて、ダル君がいてまゆりがいて...」
岡部「そうだ、ここは俺たちのラボだ!」
--
岡部「だんだん記憶が戻ってきたようだな」
ダル「不思議なものだお」
まゆり「ってダル君なんでそんなって...ダル君!?」
紅莉栖「SERNに勝つためには私たちだけにしかないものが欲しいわね」
岡部「俺たちだけにしかないものか...」
ダル「そういえばDメールとかいうのがあった気がする」
岡部「Dメール...そうかDメールか!なんでもっと早く気がつかなかったんだろう!」
紅莉栖「ここのSERNはそんな技術あるの?」
ダル「時間制御系は恐らくさっぱりです」
岡部「うーむ。ならばやはりDメールを使うしかないな」
紅莉栖「どうするの?」
岡部「過去の自分にSERNに騙されるなとメールを送る」
岡部「そして2020年に完成予定のタイムマシンの開発を前倒して俺たちが作る」
紅莉栖「そんなの...」
岡部「そうするしかないんだ...」
---
岡部「ダル、準備はいいか?」
ダル「ああ」
岡部「エル、プサイ、コングル...」
???「そこまでだ!」
岡部「お前は...バイト戦士...ではなく」
鈴羽「岡部倫太郎、今すぐ殺す!」
第二部に続く
終
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1453641756/
Entry ⇒ 2016.02.06 | Category ⇒ STEINS;GATE | Comments (0)
岡部「まゆりの下着が他の男に見られる世界線…だと…」
岡部「まゆり、今日はずいぶん薄着だな」
まゆり「うん、最近暑いからね~。」
岡部「そうか。ところで他に寄りたいところはあるか?」
まゆり「うーん。コスの材料も買ったしもう大丈夫なのです。」
まゆり「きゃっ」イシニツマヅキ
岡部「まゆりっ!?」
おまえら1「おい…見ろよあれ…」
おまえら2「美少女の生ブラだ…」
岡部「…!!」
岡部(なんてことだ…まゆりのブラがこんなオタクどもに…)
岡部(まゆりがこんな思いをしてしまうなんて…)
岡部(…そうだ!!こんな時こそ…)
岡部「飛べよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
岡部「いや、ちょっと機関の陰謀がな。少し我慢してくれ。すまんな。まゆり」
まゆり「……うん。オカリンがそういうなら。」
岡部(これなら大丈夫だろう…)
岡部(……?さっきから何か違和感が…?)
まゆり「でもまゆしぃったら厚着に夢中になりすぎていつものズボン履き忘れたのです」
岡部「な、なんだって!?」
まゆり「…?パンツだけど…?」
岡部「……っ!まずいまゆり!早く帰r…」
ビュウウウウウ
まゆり「ひゃああああ」スカートヒラリ
おまえら1「おい見ろよあれ…」
おまえら2「美少女の生パンだ…」
岡部「くっそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」タイムリープ
岡部(もしそうだったら…世界はなんて残酷なんだ…)
まゆり「オカリン、どうしたの?今日はお買い物する予定だったのに急にラボに待機なんてつまらないのです」
岡部「いや…ちょっとな…厚着はしてきたか?」
まゆり「うん。でも…」
岡部「……いつものズボンを履き忘れたんだな」
まゆり「わぁ、オカリン。なんでわかったの?」
岡部「…いかん!そんなに扇風機に近寄ると!!」
まゆり「ひゃああああ」ビュウウウウウ
ミスターブラウン「おおい岡部。ちょっと話したいことがあるんだが」ガチャ
岡部「ミスターブラウウウウウウウウウウウウウンン!!」タイムリープ
岡部「…どうすれば…」
岡部「……っそうだ!下着を見られなければいいんだ!!」
To 椎名まゆり
今日下着をつけてくるな。いいな。
鳳凰院凶真からの命令だ。
紅莉栖「ちょっと!!岡部!あんたまゆりになんて格好させてるのよ!!」
ダル「まゆ氏…ハァハァ…」
紅莉栖「やめんか!HENTAI!!」
岡部「クリスティーナよ…これも機関の陰謀が…ぐわぁっっ!!」
紅莉栖「このっ!馬鹿が!しょうがない、まゆり。私の予備の下着貸してあげるわ。」
岡部「ふぅむ…やはり世界は収束してしまうのか…」
ダル「何言ってんのオカリン?」
まゆり「うーん…このブラちょっとキツいかも…」
紅莉栖「……くっ…なんか悔しいわ…」
岡部(いや…待てよ…そうか。)
まゆり「ふぅーちょっと暑いのです」センプウキニチカヨル
まゆり「ひゃああああ」スカートヒラリ
ミスターブラウン「おおい岡部。ちょっと話したいことがあるんだが」ガチャ
岡部「フゥーハッハッハッハ!!」
紅莉栖「き、急にどうした」
紅莉栖「ちょっおま!//」
岡部「ふふふ…残念だったな…ミスターブラウン…世界はこの瞬間騙されたのだ!!フゥーハッハッハッハ!!!」
紅莉栖「お~か~べ~」
紅莉栖「このHENTAIがあああああああああああ」ドカッガスッ
岡部「ふがぁっ…やめろっ助手!!いたっ…あっ…ちょっと勘弁して…」
岡部「ぐわあああああああああああああ」
ーhappy endー
まゆりの下着のためならラウンダーにもなりそうな岡部
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452498909/
Entry ⇒ 2016.01.13 | Category ⇒ STEINS;GATE | Comments (0)
オカリン「クローン技術でまゆりを増殖させたぞ!」
オカリン「これでSERNからの襲撃があっても大丈夫なはずだっっ!!」
まゆり1「トゥットゥルー♪」
まゆり2「トゥットゥルー♪」
まゆり3「トゥットゥルー♪まゆしぃです♪」
ダル「まゆ氏がいっぱい…ハァハァ…」
クリス「岡部…まゆりがいっぱいいるのはいいんだけど…すごく狭いんだけど…」
オカリン「あぁ。そうだな。よーし、まゆり!10人くらいアキバで好きなとこ行ってこい!!」
まゆり1~10『トゥットゥルー♪了解なのです♪』
オカリン「萌郁でもSERNでも何でもこい!!フゥーハッハッハッ!!」
ダル「うーん、でもオカリン、本当にこれでいいん?」
クリス「そうよ!もし一人生き残ったとしてもそれは果たしてまゆりと言えるの?こんなの、倫理的にどうかと思うわ」
オカリン「う、うーん…」
オカリン「…き、来たな…!桐生萌郁!!」
萌郁「動くな。手をあげ…」
まゆり6「お、オカリーン…怖いよぉ…」
まゆり7「萌郁さんっ!なんで?」
まゆり8「銃…初めて見た…」
まゆり9「トゥットゥルー♪まゆしぃなのです♪」
萌郁「…!こ、これは…」
萌郁「まぁいい…用があるのは岡部倫太郎、牧瀬紅莉栖、橋田至…椎名まゆりは…いらない…」
オカリン「やめ、やめろおおおおおおおお」
バキュン
まゆり5「トゥッ…トゥルー…」
オカリン「まゆりいいいいいいいいいいい」
まゆり6「よくもまゆしぃを撃ったなー許さないのです」
萌郁「ええい!!!」バキュンバキュンバキュンバキュン
オカリン「ちょ、やめまゆ、まゆりいいいいいいまゆりいいま、まゆ、まゆりいいま、ま、ま、ま、ま、まゆりいいいいいいいい」
萌郁は俺の前で…大量の虐殺をしたんだ…
もしかしたら秋葉にいるまゆりは生き残っているかもしれない。
くそ、こんな時俺がいっぱいいればわかるのに…
そうだ…俺がいっぱいいればいいんだ…
俺は電話レンジ(仮)…タイムリープマシンに手をかけた
オカリン「飛べよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
オカリン「更にまゆりも増やして全員のまゆりと俺と組ませれば最強じゃないか!!」
オカリン「さすが俺…冴えてるぞ…」
まゆり1「トゥットゥルー♪」
オカリン2「フゥーハッハッハ!!!」
まゆり2「トゥットゥルー♪」
オカリン3「フゥーハッハッハ!!!」
まゆり3「トゥットゥルー♪」
クリス「ねぇ…橋田…」
ダル「ん?何?」
クリス「これは一体…何…?まゆりはいいとして…なんで岡部まで20人いるの?」
ダル「さぁ?オカリンが有名な教授に頼んだらしいよ。最近のクローン技術ってすごいよな」
クリス「ふーん…」
ダル「どうなんだろうね。もしかしたらみんな自分がオリジナルって思ってるのかも」
クリス「なんか複雑ね。自分が自分でないなんて。私だったらおかしくなりそう」
ダル「たくさんの牧瀬氏…ハァハァ…」
クリス「やめんかHENTAI!!」
オカリン1「…し、しまった…逃げ遅れたか…」
オカリン2「だが俺たちの人数は減ってる…半分の俺たちは逃げたようだな」
萌郁「動くな。手をあげ…」
萌郁「…岡部くんと椎名さんがいっぱい…」
SERN「おい!M4!」
萌郁「…そうだった…手を上げろ…」
オカリン1「くそっ…万事休すかっ…」
しかも俺がいっぱいいるせいで一人タイムリープした時点でSERNに拘束されてしまった。
でも俺はSERNの収容所で毎日ニュースを見ていた
オカリン1「これで19人目のまゆり…か…」
クリス「またまゆりのニュース?」
オカリン1「あぁ…だがあと一人…」ケイタイブーブー
オカリン1「…ダメだったようだな」
オカリン1「ははっ…俺からのメールだ。20人目のまゆりも殺された、今からタイムリープする、だってさ。」
オカリン1「はぁ…頑張れよ…俺」
オカリン1 END
SERN「動くな!!」ドタドタドタ
オカリン1「…し、しまった…逃げ遅れたか…」
オカリン2「だが俺たちの人数は減ってる…半分の俺たちは逃げたようだな」
萌郁「動くな。手をあげ…」
萌郁「…岡部くんと椎名さんがいっぱい…」
SERN「おい!M4!」
萌郁「…そうだった…手を上げろ…」
オカリン1「くそっ…万事休すかっ…」
SERN「おいっこら!勝手に動くな!」バキュン
まゆり2「きゃあああああ」
クリス「まゆりっ!」
銃の音がする。たくさんの俺が後ろからついてきた。が、SERNも来ている。これは俺だけしかタイムリープできないかも。そんな思いを抱き
オカリン2「飛べよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
俺はタイムリープした。
もしタイムリープできなくなってSERNに捕まったときの保険だ
オカリン2「いずれ襲撃が来る。全員ラボにいたらいずれやられる」
オカリン2「俺たちだけでも、逃げるぞ、まゆり」
まゆり2「うん、わかった♪」
オカリン2(駅周辺は危険だ…もう地下鉄が止まってヤツがいるからな…あと10人くらいいないと命は危ない…)
オカリン2「おぉい!あと10人くらい来てくれ!」
オカリン10「くそ!」
オカリン2「まずい…もうヤツが動き出してきている…」
まゆり2「オカリーン…疲れたよー…」
オカリン2「あぁ…少し休憩しようか…」
キキーーーーー
オカリン2「…まずいっ!トラックだ…このままじゃひかれ…」
まゆり11「オカリン!危ないっ!!」
ドカーーン
オカリン2「ま、まゆりいいいいいい!!!」
まゆり11「えへへ…まゆしぃも役に立てたのです…オカリン、絶対私を守ってね…」バタ
オカリン2「くっそおおおおおおおおおおおお」
まゆり「…」
SERN「動くな」
オカリン2「う…うそだ…なんでこんなとこまで…」
オカリン2「くそっ…ここで終わりかよっ…」
SERN「ついてこい」
まゆり「オカリンっ!!」
SERN「黙れっ!」バキュン
あ、あぁ…
結局俺はまゆりを救えないんだ…
SERN「あっこら待てっ!」
こうなったら急いでラボに戻ってタイムリープするしかない
オカリン「飛べよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
ダル2「ふ、ふー。で、まゆ氏は無事なん?」
オカリン20「あぁ。一見銃に見えるが軽く気絶させる程度のスタンガンが入っていて血糊が出るようになってるんだ。新しいガジェットだ」
クリス2「全く。最初は黒服を着てまゆりを拘束しろって言われたときはびっくりしたわよ。」
ダル2「にしても僕たちにまで黙って僕たちのクローンを作るなんてさすがオカリン」
オカリン20「敵を欺くには味方からってな。この作戦を思いつくのに何千回タイムリープしたと思ってるんだ」
オカリン20「あぁ。ちょっとな。」
オカリン20「そして最初の俺たちも今頃きっとSERNに拘束されたはずだ。そして世界は歴史通りに動いていくんだ。騙されてるとも知らずにね」
オカリン20「世界はいくらでも騙せるんだこんな風にね、まゆり、起きろ」
まゆり10「オカ…リン…まゆしぃ…生きてた…」
オカリン20「あぁ。これからはずっと一緒だ」
そして俺は俺宛てのメールの送信ボタンに手をかけた
20人目のまゆりも殺された、今からタイムリープする
送信ボタンを、押す。
そして、リーディングシュタイナーが発動した。
―ようこそ、シュタインズ・ゲート世界線へ
ーhappy endー
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452246550/
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岡部「紅莉栖の食事中スマホフリックがウザい」
萌郁「」ポチポチ
ブーッ
岡部「む」
シャーッ←研究室の仕切を開ける音
岡部「おい指圧師、近くにいるのだから直接言えと言ってるだろう」
萌郁「折角・・・スマホに替えた・・・から」
萌郁:岡部君♪今なにやってるの~?私もそっち行っていい?(*^^*)
岡部「・・・」
ブーッ
萌郁:ありがとう(^O^)それ何の研究なの?
岡部「ふん・・・」
紅莉栖「・・・」スッスッ
岡部「…助手よ、食事中にスマホを弄るのは行儀が悪いぞ」
紅莉栖「ズルズル、岡部には関係ないでしょ。フーフーッムシャムシャ」
ダル「牧瀬氏、スマホに夢中でさっきからラーメン啜ったり冷ましてる時に汁が床にめっちゃ飛び散ってるお・・・」
紅莉栖「うっさいわねクチャクチャ」
岡部「・・・」
紅莉栖「カチャカチャ、ハフハフ」スッスッ
岡部「おい助手よあまりスプーンを食器に当てるな、ちゃんと両手で食え両手で」
紅莉栖「うっさいわね、クッチャクッチャ」スッスッ
ダル「牧瀬氏、白衣にカレーがついてるお・・・」
紅莉栖「いいのよ、後でクリーニングかけるから」
岡部「・・・」
紅莉栖「あれ?誰もいないの?」
・・・・・・
紅莉栖「何なのよもう・・・まゆりにでもLINE送ろうかしら」
紅莉栖「ラボなう。岡部いなくて暇杉。今なにしてるのっと・・・」
グゥ~
紅莉栖「カップ麺ない・・・ご飯食べにいこ」
紅莉栖「お腹減ったわね・・・そうだ、奮発して焼肉食べちゃおうかしら」
ジュゥゥゥゥゥゥゥ
紅莉栖「女が一人焼肉ってアレかしら?まぁ知り合いいないしいいわよね」クッチャクッチャスッスッ
紅莉栖「個室焼肉だとこうして寛げるってのもいいわね」モグモググデーン
オイwwwwwアマリノマセルナwwwww
イイジャンイイジャンwwwwwwwwwwブレイコウッショwwwww
紅莉栖「隣うるさいわね・・・」クッチャクッチャイライラ
オイダル!ミセイネンニノマセルナ!
ユーテボクラモイチネンナワケダガwwww
オカベリンタロー!アタシモノミタイー!
紅莉栖「ん・・・?」
岡部「おいまゆりには飲ませるなやめろマジで」
ダル「ちょ、まゆ氏の事になった途端マジギレとかwwwww」
鈴羽「ねえ岡部倫太郎あたしのは!?」
岡部「ええいうるさいぞバイト戦士!」
紅莉栖「お・・・か、べ・・・・?」
岡部「」
紅莉栖「え、まゆりに漆原さん・・・桐生さんまで」
紅莉栖「なに、これ・・・」ジワッ
るみぽ「ニャニャ・・・」
鈴羽「・・・」
紅莉栖「へ・・・?」
ダル「てっきり牧瀬氏こないものかと思ってたお」
紅莉栖「なにそれ、知らないわよ私誘われてないんだから」
岡部「は?そんなわけないだろう、誰か助手を誘った筈だ、なあ」
ダル「え、マジ?誰も誘わなかったん?なんで?」
紅莉栖「え、ちょっとなにこれ・・・」ジワッ
岡部「何故連絡が渡っていないのだ・・・」
まゆり「え~?連絡はしたよ~?」
まゆり「グループLINEでノートにちゃんと書いたのです☆」
岡部「わかった、まゆりこれ以上はもう何も言うな」
まゆり「どうして~?ちゃんとノートで出欠確認取ったのです☆クリスちゃんは回答してなかったけど~」
紅莉栖「」
岡部「まゆりィィィィィ!」
紅莉栖「私は・・・入ってないのに・・・」ジワッ
岡部「違うんだ紅莉栖、これには事情が」
ブーッ
萌郁:岡部君、話せばきっと牧瀬さんも分かってくれるよ><
岡部「萌郁!近くにいるのだからLINEではなく直接言えと何度も・・・「LINE?」
岡部「あっ」
紅莉栖「岡部・・・LINE・・・やってるの・・・?」
紅莉栖「私とのLINEは交換してなかったのに・・・桐生さん達とはLINEしてたんだ・・・」
岡部「・・・」
岡部「今はガラケーでもLINEができるのだ、スマホより不便ではあるがな」
紅莉栖「そう言うことを聞きたいんじゃない・・・」
岡部「はい・・・」
岡部「む、むぅ・・・しかしだな」
ダル「このままだと益々悪くなるだけだと思われ」
ダル「オカリンが牧瀬氏にLINEを教えなかった理由と、牧瀬氏がグループLINEにいない本当の理由」
紅莉栖「・・・え?」
クルッ
岡部「紅莉栖・・・今回の事に関しては本当に申し訳ないと思っている、すまなかった」
紅莉栖「・・・」
岡部「だが、お前だけには悪気があってこうしたわけではないという事を分かって欲しいんだ」宮野ボイス
紅莉栖「はぅ」
鈴羽「…むうー」
紅莉栖「ひ、ひゃい」
岡部「一度しか言わないからよく聞くんだ」
紅莉栖「」ドキドキ
岡部「食事中にクチャクチャ音立てながらスマホいじり過ぎ」
岡部「俺は言ったぞ!もう二度と言わないからな!」
ダル「オカリン・・・男だお」
紅莉栖「うそ、私外では人がいるところ以外そんなスマホ弄って・・・」
まゆり「クリスちゃんクリスちゃん、違うのです」
紅莉栖「え?」
まゆり「クリスちゃんはラボだけじゃ飽き足らず気付いたら外でもスマホを弄って2chを荒らすのにお熱なのです、もう無意識のうちにスマホをテーブルの上に置いちゃってるのです」
紅莉栖「」
まゆり「それだけじゃないのです、クリスちゃんが2chに煽りレスを打ちながらたまにニヤけたり吹き出したりした時に飛び散るクリスちゃんの噛み砕いたグッチャグッチャの物を見せられるのも最高に不愉快なのです」
紅莉栖「うわあああああああああ!!!!!!!」
紅莉栖「・・・で、どうしてLINEを教えてくれなかったの?」
岡部「実はその・・・自分からLINEを始めたというのが言い出しづらくてな・・・お前ともLINEを交換しようと思ったのだが俺からどう聞けばいいのかと思っていたところでな」
紅莉栖「・・・グループラインは?」
岡部「ああ、あれは単純にお前の食事のマナーが悪過ぎるという事になってそれの解決の為に結成されたグループのようだ。誤解をさせてすまなかった」
紅莉栖「あ、はい…」
岡部「ふっいいだろう・・・この鳳凰院凶真が毎日欠かさず返してやろうではないか」
ダル「オカリンよかったな」
岡部「ふっ」
後日
紅莉栖「」ズルズル
岡部「・・・」
ダル「・・・」
岡部ダル(ほっ、治ったみたいで良かった(お))
デュルリーン
岡部「む」スッ
鈴羽:やっほー岡部倫太郎。店番暇だよー・・・ほんと退屈~
岡部:暇ならいつでもラボを訪ねるといい。そうだ、この間のラーメン店、美味かったぞ。機会があればまた連れて行ってくれ
デュルリーン
鈴羽:もちろーん!バイト上がって夜になったらそっちいくねー
紅莉栖「・・・」ムー
紅莉栖「・・・」ジー…ズルズル
紅莉栖「・・・」ジークッチャクッチャ
ダル(クチャラーはまだまだ治りそうにないお…)
紅莉栖「ふん!」ズゾゾゾゾバンッ
デュルリーン
岡部「む?」
紅莉栖:暇だから送ってみた。
岡部「・・・」チラッ
紅莉栖「むー」
おしまい
助手かわいいよ助手
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1448243988/
Entry ⇒ 2015.11.24 | Category ⇒ STEINS;GATE | Comments (0)
鈴羽「あたしの生まれた日」
2035.09.27 (Sat) 12:41
橋田家
鈴羽「今日は♪ たっのしっいな~っと♪」
鈴羽「ただいま~!」ガチャ
鈴羽「ただいま、ただいま、ただいま~ッ!!」
ダル(44)「おぅ、鈴羽。今日は早かったね」
鈴羽「授業は半ドンだし、寄り道しないで帰ってきたからね!」
鈴羽「それより父さん! 母さん何してたー?」
ダル「んお? 買い物とか掃除とか忙しそうだったけど……」
鈴羽「かいものぉ!?」キラキラ
ダル「時間があるなら母さんのこと手伝ってあげるべき」
鈴羽「いーの、いーの! 今日はね!」
ダル「(ちょっと伸び伸びと育て過ぎたかも)」
鈴羽の部屋
鈴羽「学校の友達から、たーっくさんプレゼントもらっちゃった♪」
鈴羽「ラボのみんなからは何がもらえるかな~?」
由季(46)『鈴羽~、鈴羽~!!』
鈴羽「母さんの声だッ♪ 幸せがあたしを呼んでいるッ♪」
由季「鈴羽ッ!!」ガチャ
鈴羽「は~いッ♪」
由季「なんですかあなた! 家に帰って来て靴は脱ぎっぱなし、荷物は投げっぱなし!」
由季「それに庭の花壇の水やりはあなたの仕事でしょ!? 今日の朝も忘れて……」
由季「何度言ったらわかるのかしら!?」
由季「すぐやらなきゃやらないのと同じです! お花なんか枯れちゃったらおしまいなのよ!?」
由季「時間は待ってはくれないの!!」
由季「それで、今日の分の勉強はやったのかしら? あなた受験生でしょ?」
鈴羽「後でやるよ……」
由季「ハァ……外で遊ぶのはそろそろ止めて、勉強に打ち込んでほしいのだけど」
由季「将来大変な思いをするのは自分なのよ? 未来はどうなるかわからないんだから」
鈴羽「わかってる……でも、今日ぐらいは!」
由季「昨日も今日も明日も同じです! 今すぐ勉強を始めなさい!」
由季「全く、至さんが甘やかすから私が厳しくしないといけないんですからね!」
由季「な に か 言 っ た?」
鈴羽「ガミガミガミガミうるさいって言ったんだよ!」
鈴羽「あれやれこれやれって、未来がどうなるかわからないって、いつもそればっかり!」
鈴羽「あたしはね、あたし自身の手で自分の未来くらい決めるよ! 母さんは心配しすぎ!」
鈴羽「あたしなら1人でやれる! どうして信用してくれないのさ!」
由季「まったく反省してないようね……」
鈴羽「もういいよ! 母さんなんて嫌いだ! ついでにセクハラ魔人の父さんも大っ嫌いだ!!」ダッ
由季「鈴羽!! 待ちなさい、どこ行くの!?」
鈴羽「出てく! もう2度とうちには帰らないから! それじゃ!!!」バタン
由季「す、鈴羽……」
ダル「あれ、鈴羽。そんな服装して、また自転車でどっか出掛けるん?」
鈴羽「……ちょっとね」グスッ
鈴羽「……あたしが1人でもやれるっていう証明をしに行くんだ」
ダル「うん? まあ、夕飯までには帰ってくるのだぜ」
鈴羽「……ごめん、父さん。大好きだよ」
バタン
鈴羽「取りあえず、大通りまでは手押しで歩こう」
鈴羽「さて、MTBでどこまで行こうかな……」トボトボ
鈴羽「ん、あれは……」
父親「ほーら肩車だぞー!」
女の子「わーい!」
母親「よかったね、《かがり》ちゃん」
鈴羽「……あれ、今耳鳴りが……」
母親「よかったね、○○ちゃん」
女の子「お父さん! お母さん! だーい好き!」
鈴羽「な、なに羨ましがってるんだろ、あたし」
グゥゥゥ
鈴羽「って、お昼ご飯食べてから家出すればよかった」
鈴羽「あたしにご飯を奢ってくれる人がいるところ……」
鈴羽「やっぱり、あそこしかないよね!」
鈴羽「取りあえず未来ガジェット研究所に来てみたけど」
鈴羽「ちーっす、もえねえさん」
萌郁(45)「鈴羽さん……いらっしゃい……」
鈴羽「今2階に誰かいる?」
萌郁「岡部くんなら……いると……思う……」
鈴羽「そっか、ありがと!」タッタッタッ
天王寺(57)「おう、今のは橋田の娘か?」
萌郁「…………」コクッ
天王寺「そうか、そういや今日だったな……」
鈴羽「おっはー! オカリンおじさん居るー?」
岡部(43)「どうした家出少女。スポーティーな恰好をして。また性懲りもなく遊びに来たのか」
鈴羽「こ、今度は今までの家出と一味違うよ! もう絶対に帰らないから!」
岡部「笑止千万とはこのことだな」クックッ
鈴羽「おじさん、1人でなにしてんの? ボッチ?」
岡部「んぐっ、お、俺は、来るべき聖戦に向けた準備をだな……」
鈴羽「戦争!? あたし、戦うよ! 一人前の戦士だからね!」
岡部「スターップ! お前が戦う必要はないッ!」
岡部「年端もいかぬ女子供を前線に立たせる指揮官など無能極まりないからな」
鈴羽「またそれぇ? そうだ、カップラーメンもらっていい?」
岡部「ああ、いいぞ。戸棚に入っている」
鈴羽「サンキュー♪」
岡部「おう、ダルか。そろそろ来る頃だと思っていた」
ダル「まったく、俺の嫁がわんわん泣いて大変だったのだぜ?」
ダル「ほら、鈴羽。帰るお」
鈴羽「……嫌だ」
岡部「お前が甘やかしすぎた結果だなぁ」
ダル「そんなこと言っても、オカリンはこんな可愛い女の子を怒ったりできるん?」
岡部「フッ、俺を誰だと思っている。俺は、狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真だッ!!」
岡部「俺ならば、たとえ鈴羽であろうとも、獅子のごとく崖の上から蹴り落とすことなど造作もない……」
鈴羽「うんうん♪ やっぱりオカリンおじさんはわかってるなー!」
岡部「なに、お前Mだったのか?」
鈴羽「いやそうじゃなくて、あたしを1人前の女として見てくれるのはオカリンおじさんしかいないってことだよ!」
ダル「母さんだってお前の将来を考えてのことなのだぜ。わかってやってくれよ」
鈴羽「どうしてあたしの母さんがあの人なんだろう。まゆねえさんだったらよかったのになー」
岡部「お前、生物の授業をまともに聞いてないのではないか」
鈴羽「アトラクタフィールドの収束としてあたしが生まれることは確定してるんだから、肉体的には別でも意識としては存在するってのは高校物理の常識だけど?」
岡部「ぐっ、この時代の超量子力学の話はやめろ……」
ダル「オカリン情けねえっす」
鈴羽「……今日は、あたしが生まれて母さんがガッカリした日なんだ」
ダル「それは言い過ぎなのだぜ、鈴羽」
鈴羽「だって、あたしが生まれてこなかったら母さんはあそこまで怒らなくて済んだんだよ!?」
鈴羽「あたしなんて、母さんにとっては生まれてこなければよかったんだよ」
鈴羽「あたしの人生は、無意味だったんだ……」
岡部「……ふむ」
鈴羽「……え?」
ダル「鈴羽の生まれた日に」
鈴羽「……無駄だよ。そんなことしたって、あたしの気持ちは変わらない」
岡部「どうした、怖気づいたのかバイト戦士よ」
鈴羽「べ、べつに怖くなんかないよ!」
岡部「ならばダルの言う通りにするのだな」
岡部「そんなことも実行できないほど貴様の精神はお子様だった、というのか?」
鈴羽「くっ……煽るのだけは上手いね。いいよ、わかった」
鈴羽「父さん、あたしを過去に送って。どうせあたしは、母さんに嫌われてることに変わりはないけどさ」
岡部「まったく……」
ダル「オーキードーキー。んじゃ、タイムマシンのとこへ行くお」
鈴羽「久しぶりに来たけど、ここはすごいね……まさに秘密基地!」
岡部「この増築部分は天井を高く作らせたのだ。あるモノを作るためにな……」
鈴羽「このFG204型でしょ! いつ見てもかっこいいなー」
ダル「過去にも未来にも行けるお」
鈴羽「しっかしよく作ったよね、ホント尊敬するよ……」
岡部「どこかの天才脳科学者がシュタインズ・ゲート上でタイムマシンを開発しても世界が平和であることを証明しおったからな……」
ダル「出現座標調整は自在だからここからじゃなきゃ跳べない、ってことはないけど」
ダル「2010年頃からこのビルを増築した頃までなら震動が発生しても不審がられないから、やっぱここがベストなんだよね。計算楽だし」
岡部「実験の賜物だな」フゥーン
鈴羽「それ使い方間違ってない?」
ダル「つっても、向こうでの行動は最小限に留めるのだぜ? バタフライ効果だけはどうしようもないっつーか」
鈴羽「わかってるよ。バッチリ頭に叩き込んである」
岡部「その能力を受験勉強に回すつもりはないのか」
鈴羽「模試に"タイムトラベル"って言う科目があれば絶対全国1位になれるのになー」
ダル「ま、鈴羽に物理学研究の素質があるのは父さん知ってるお」
鈴羽「……うん。嬉しいよ、父さん」
鈴羽「ううん、あたし1人で行ってくる」
岡部「……可愛い子には旅をさせよ、か。しかし、監視役がいなければ今回のミッションは意味がない」
鈴羽「ぐっ、たしかに」
岡部「仕方ない、ここは久しぶりにアルパカスーツを引っ張り出してくるか……」
鈴羽「え、変装するの?」
岡部「当然だ。2017年の"俺"は俺を見ていないからな、鉢合わせないためにも変装が必要だ」
鈴羽「(意味あるのかな、それ……)」
ダル「鈴羽も僕の昔のキャップを目深に被って行動するといいお。はい」ポフッ
鈴羽「う、うん……えへへ、ありがとっ」
ダル「んじゃオカリン、よろしくなー」
岡部「それではこれより、『巫女の予言作戦』<オペレーション・ヴォルヴァ>を開始するッ!」
岡部「ミッションを成功させるぞ、ラボメンナンバー008、阿万音鈴羽ッ!」
鈴羽「オーキードーキー、任せてよ!」
ダル「……無事出発できたっぽい。さすが僕」
「タイムマシンを造れば、娘の生まれた直後にだって戻ることができるぞ」
「なぁ、それはとても素晴らしいことだと思わないか」
ダル「おぉ、フェイ……あいや、留未穂たん。それ、アニメのセリフ?」
留未穂(42)「ううん、これはね、紅莉栖のパパが若い頃、タイムマシン研究をしてた時に言ってたセリフ」
留未穂「私のパパが持ってたカセットテープに吹き込んであったの」
ダル「……そっか。親父さんたちの世代の夢を、僕たちが叶えちゃったんだね」
留未穂「それってなんだか素敵なことだね」
ダル「なら、僕たちの夢は鈴羽の世代が叶えてくれるんかな」
留未穂「きっとそう……あの娘は、私たちの希望」
2017.09.27 (Wed) 17:42
大檜山ビル 屋上
ズゥゥゥゥゥン
岡部「よし、世界線を変動させることなく到着したな」
鈴羽「へぇー、ホントだ。ここって昔は屋上だったんだね」
鈴羽「高層ビルが数えるくらいしかない……それにさっきまでピーカンに晴れてたのに、降り出しそうな曇天になってる!」
鈴羽「ホントに過去に来たんだ!」
岡部「浮かれるでない、鈴羽。スニーキングミッションであることを忘れたか?」
鈴羽「おっと、そうだった」
岡部「現在ラボメン及びブラウン管工房の人間は全員病院に居るからここで誰かに鉢合わせする心配はないが」
岡部「街に繰り出してからはわからん。極力人と会うのを避け、仮に遭遇してしまった場合は全力でごまかす」
鈴羽「なんかやることが言うわりにこっすいなー」
岡部「何を言う! これが世界を欺くための重要な条件なのだぞ!」
鈴羽「わかってるって。それじゃ、早速行こう!」
鈴羽「ここが、あたしの生まれた病院……?」
岡部「そうだ。たしか部屋は……しまった、あの日は色々あって俺も細かくは覚えていない」
鈴羽「使えない未来人だなー」
鈴羽「すいませーん。今日出産した、阿万音由季さんの部屋ってどこですか?」
受付嬢「産婦人科は5階になります」
鈴羽「ありがとうございまーす。ほら、オカリンおじさん、行くよ……って、あれ?」キョロキョロ
鈴羽「……アルパカマンに着替え中か」
鈴羽「まずはちょっと様子を見よう……」
るか(24)「由季さん、おめでとうございます! 可愛い赤ちゃんですね」
フェイリス(24)「とーってもキュートなベイビーちゃんなのニャ!」
鈴羽「(あ、あれって、るかにいさんとルミねえさん!?)」
鈴羽「(この頃のるかにいさんが女の子っぽかったってのはホントだったんだ……!)」
鈴羽「(そしてルミねえさんが暗黒の歴史書に封印したというニャンニャン語でしゃべってる……!)」
綯(18)「全く、こんな時まであの人ゲームやってるんじゃないですかね」
鈴羽「(もえねえさんは変わらないなー。この頃からボディコン美人だったんだ)」
綯「(そして、10代のなえねえさん……! あたしが小さい頃よく遊んでもらったみたい、あんまり覚えてないけど……)」
由季(28)「仕方ないですよ、急でしたから……」
鈴羽「(母さん若いなー……今でも美人だけど、この頃はもっと美人だ)」
鈴羽「(でも、オカリンおじさんもまゆねえさんも……)」
鈴羽「(父さんも、まだ来てない……)」
鈴羽「…………」トボトボ
アルパカマン「ん、どうした鈴羽。様子を見に行ったのでは無かったのか?」
鈴羽「……父さんがね、居ないんだ」
アルパカマン「……あー、そう言えばそうだった。そんなこともあったな」
鈴羽「どうしてッ!? 父さんだけはあたしを溺愛してくれてるんじゃなかったの!?」
鈴羽「いの一番に駆けつけてると信じてたのに……」
アルパカマン「いや、それはやつのせいではない」
鈴羽「え……どういうこと?」
アルパカマン「俺たちはこの日、大切な人に定期報告をしに行っていたのだ」
アルパカマン「しかし、ヤブ医の讒言を浅はかにも信じてしまった俺たちは、鈴羽の出産に立ち会うことができなかった」
アルパカマン「なに、心配することは無い。今にやってくるさ」
鈴羽「う、うん……」
鈴羽「ふぇっ!?」
ダル「すずは、すずは、す~ず~は~ッ!!!!」ドタドタ
鈴羽「あ、あたしはここだけど!!」
ダル「んお!? 君誰!? いや、今は君みたいな美少女に構ってる場合じゃないんだお!!」
ダル「待ってろ~!! らぶりーまいどーたーぁっ!!!」ドタドタ
鈴羽「父さん……今よりすっごく太ってる……」
まゆり(23)「はぁ……はぁ……ダルくん、まゆしぃより早く走ってるよ……」
鈴羽「あ、まゆね……え……さんっ!? 嘘、今と全く見た目が変わってない!?」
まゆり「……えっと、オカリンのお友達かな? あれ、オカリンは?」
アルパカマン「岡部倫太郎なら階段の踊り場でバテている。さあ、ここは俺に任せて早く行くのだ、まゆりッ!」
まゆり「う、うん! わかった! ダルくん待って~!」
鈴羽「あたしたちも行こう!」
ダル「すずは~ッ!! んほぉ、大きくて可愛い女の子だお!! 由季たんそっくり!!」スリスリ
由季「……至さん。それ、私です。赤ちゃんはあっち」
ダル「いやぁ、ごちそうさまです」
綯「テンパりすぎです」
ダル「どれどれ~? んん~? んんん~~!?」
ダル「……か、かわゆすグホァ」バタッ
るか「は、橋田さん!?」
フェイリス「ここまで来るのに全身全霊を捧げたみたいニャ」
萌郁「…………」パシャ パシャ
アルパカマン「不用意に乗り込むなと! ええい、ままよ!」
フェイリス「ニャッ!? アルパカっぽい変なのが来たニャ!?」
綯「な、なんなんですかぁ!?」
アルパカマン「俺か? 俺の名は―――」
アルパカマン「天が呼ぶ! 地が呼ぶ! アンデスが呼ぶ!」
アルパカマン「アキバが生んだ謎のヒーロー!」
アルパカマン「アルパカマン、参上!」シュバッ
まゆり「まゆしぃにも赤ちゃん見せて~!」
アルパカマン「…………」
まゆり「わぁ~、かわいいねぇ♪」
鈴羽「なにこのへちゃむくれ。しわしわの猿みたい」
ダル「さ、さ、さ、猿とはなんだーッ!!!!!」
鈴羽「ひえっ!?」
アルパカマン「こ、ここはひとまず退散だッ!!」
ダル「さっきからうろちょろしてるんだお。全く、親の顔が見てみたいっつーの」
ダル「そいや、綯様のお父たまは?」
綯「大切な人に報告に行くんだって言って行っちゃいました。あと様付けやめてください」
ダル「あー、入れ違いになったのかもわからんね」
由季「天王寺さんには色々とお世話になりました」
由季「知識も経験もない私たちをサポートしてくれたのは、他でもない天王寺さんですから」
綯「……赤ちゃんが元気で良かったけど、由季さんも元気で良かったです」グスッ
由季「もしかしたら、綴さんが見守っていてくれたのかも知れませんね……」
由季「どうしたんですか、改まって」
ダル「そ、その、この度は、僕の、本当に、あ、あ、ありがとう……なのだぜ!」
由季「うふふ。これからもよろしくお願いしますね、パパ♪」
ダル「君と娘に、一生、萌え☆萌えキューン!!!」
フェイリス「なんだかしまらないニャン」
るか「でも、橋田さんらしくていいと思います」
綯「あ、オカリンおじさん!」
まゆり「目が血走ってるよー、オカリン」
萌郁「岡部くん……水、飲む……?」
オギャア、オギャア
まゆり「もーっ、オカリンが怖いから泣き出しちゃったのです」
岡部「な、なに!? 俺のせいなのか!?」
由季「あらあら、お腹がすいたのかしら」
岡部「腹が減っているのか!? ならば、ここにマッドな団子がたくさんあるぞ!!」
まゆり「お団子はまだ早いんじゃないかなー」
るか「まだ赤ちゃんですから、お乳が良いと思います」
ダル「お、お乳? お、お、お、オチチですとぉーッ!?」
綯「さすがに自重してください!」
鈴羽「……ふふっ。この頃のみんな、楽しそうだね」
アルパカマン「そうだな」
鈴羽「でもさー、未来から来たって言う"あたし"の名前が"鈴羽"だったから鈴羽って名前にしたのはわかるけど」
鈴羽「そんなの気にせず、もっと可愛い名前をつけてもよかったんじゃないかな?」
アルパカマン「馬鹿言え。お前のその名は、世界の支配構造をも跳躍する崇高なモノなのだぞ」
鈴羽「"羽"はわかるけど、じゃー"鈴"はなんなのさ!」
アルパカマン「そ、それはだな……」
るか「そう言えば、さっきまで曇ってたのに雲間から日が差し込んでますね」
フェイリス「きっとスズニャンがエンジェルだから太陽の贈り物を持ってきたんだニャ!」
岡部「レンブラント光線は別名、エンジェルラダーとも言うしな」
まゆり「窓際のお花も嬉しそうだねー♪」
萌郁「でも……この花は……春の花……」
ダル「僕、生命工学の技術も勉強したんだお」
ダル「ま、僕クラスになれば時期外れでも花を咲かせるように魔改造するくらい朝飯前っつーか」
由季「この鉢植えのお花は、至さんが結婚式の時に私にくれたものなんです」
由季「それから株を分けて、今でも家で育ててるんですよ」
フェイリス「素敵だニャァ♪」
岡部「百合科の花なら全力を出せそうな気がする、と鼻を鳴らしていた百合厨はどこのどいつだったかな」
ダル「ちょ、べ、別に、この花の別名が『谷間の姫百合』だからって興奮したわけじゃないんだからね!」
綯「ダルおじさん……」(無表情)
ダル「綯様、顔が怖いお……」
綯「様付けはやめてくださいって言いましたよね」(無表情)
ダル「ガクブル……」
萌郁「花言葉は……"幸福が帰る"、"幸福の再来"……」
岡部「さすが閃光の指圧師<シャイニング・フィンガー>。ググるスピードも天下一だな」
まゆり「きっとね、別の世界のスズさんが、もう1度みんなに幸福を運んできてくれたんだと思うなー」
岡部「リインカーネイション、生まれ変わり、ということだな」
萌郁「どうぞ……」
フェイリス「ニャにニャに……!」
フェイリス「『森の守護神、セント・レオナードが修行に出た際、森で大蛇に襲われた』ニャ!」
フェイリス「『命からがら大蛇を倒したレオナードは、血だらけになって大地に横たわった』!」
フェイリス「『そして、血に染まった大地から、"森の鈴"が一斉に咲き出した』……ニャ!!」
るか「か、かっこいいお話ですね」
岡部「まさにウロボロス的円環を破壊した鳳凰院凶真の伝説のようではないかッ!」フゥーン
まゆり「もうオカリンには血まみれになってほしくないな……」
岡部「まゆりよ、案ずるでない! 2度とやつらに後れなど取らぬ! フゥーハハハ!」
綯「このお花から取って、この子の名前が鈴羽ちゃんなんですか?」
ダル「あそっか、綯ちゃん氏には話してなかったっけ」
由季「ホントはちょっと込み入った事情があるんだけどね……」
紅莉栖「コンバラトキシン、コンバラマリン、コンパロシド……耳かき一杯で致死量になる」
岡部「おお、助手よ。遅かったではないか」
紅莉栖「無茶言うな! これでも和光の研究所から全速力で来たんだからね!」
紅莉栖「出産がこの時期になるだろうからって教授に無理言って日本での研究に参加させてもらったのに」
紅莉栖「結局私1人出遅れちゃったのよね……ハァ」
ダル「つーか牧瀬氏、僕が植物学における初歩的なことに対策を打ってないと思うん?」
紅莉栖「どういうこと?」
ダル「変な虫が寄り付かないような毒性はそのままに、人体には無害化しておきますた!」
ダル「ぶっちゃけると研究機関にハッキングしてデータを使わせてもらっただけなのだが」
紅莉栖「普通に犯罪だろ馬鹿者」
ダル「いやぁ、足がつくようなドジは踏んでないっつーか」
まゆり「ねぇねぇクリスちゃん! こっちに来て! スズちゃんかわいいよー♪」
紅莉栖「どれどれー……か、かわいい/// なにこれ、天使?」
紅莉栖「由季さん、すごいわ……! あなたって、すごい!」
ダル「鈴羽は、僕と由季たんの天使だお! キリッ!」
由季「ふふっ、鈴羽の羽は天使の羽かも知れませんね」
アルパカマン「紅莉栖のやつめ、病室の前でスタンバっている俺や鈴羽に目もくれず部屋に飛び込むとは、どんだけ鈴羽に会いたかったんだ」
アルパカマン「それでいて部屋に入るやいなや理系知識全開で冷静を装うとか……あいつは一体何と戦っているんだ?」
鈴羽「紅莉栖さん、わっかいなー。タカビーなのは昔からか」
アルパカマン「静かにしろ! やつの耳に『ツン』だの『デレ』だのという単語が入ったが最後、その身がどうなるかお前も知っているだろう!」
鈴羽「おっとそうだった……」
鈴羽「前に言った時はあやうく脳をぐちゃぐちゃにされそうになったからね。父さんが」
鈴羽「紅莉栖さんには気を付けないと」
アルパカマン「……これも、世界線の収束か」
岡部「ラボメンナンバー008、阿万音鈴羽ッ!! ここに、ラボメンとしての証、ラボメンバッジを授ける!!」
ダル「オカリンそれ持ってきてたん? GJと言わざるを得ない件」
まゆり「ようやくラボメンが全員そろったねー♪ まゆしぃは、とっても、とーっても嬉しいのです♪」
萌郁「あとでみんなで……トゥットゥルー、って……挨拶を……」
紅莉栖「ホントに岡部の言う通りに実現するとはね……」
フェイリス「凶真の双眸には未来を見通す心眼、運命探知の魔眼<リーディング・シュタイナー>が宿っているのニャ!」
るか「すごいです! おか、じゃなかった、凶真さん!」
綯「これでラボの仲間が揃ったんですね。いいなぁ」
綯「私はお父さんにラボのメンバーにはなるなって厳しく言われてたから……」
まゆり「綯ちゃんにもねー、いつか出来ると思うなー。一緒に何か作ったり、研究したりする仲間」
綯「まゆりおねえちゃん……うん、ありがとう!」
まゆり「きっと優しい子になると思うなー」
フェイリス「とびっきり可愛い子に育つはずだニャ!」
るか「元気いっぱいな子に育ってほしいですね」
萌郁「人見知りしない子に……なってほしい……」
綯「えっと、強い子になってほしい、です」
岡部「お前らの勝手な願望を押し付けるでないッ!」
岡部「鈴羽はこの俺、鳳凰院凶真の手下となるべくマッドサイエンティストとして育て上げるのだからな!」
ダル「それは牧瀬氏との間に出来る子どもに託すべきだろJK」
紅莉栖「なぁっ!?///」
ダル「鈴羽が世界一可愛い女の子になるのは疑いの余地なしなのだぜ」
由季「鈴羽、生まれてきてくれてありがとう……」
鈴羽「あたしのラボメンバッジ、生まれた時にもらってたんだね」
鈴羽「それに"幸福の再来"......あの花にそんな意味があったなんて、あたし、知らなかった」
鈴羽「ううん、知ろうともしなかったんだ。2人の結婚式の日に、父さんが母さんに贈った花だったなんて……」
アルパカマン「ならば、今すぐにでもやれることがあるのではないか」
鈴羽「うん……あたし、家に帰らなきゃ!」タッ
アルパカマン「あっ、おい! 待てィ! 俺を置いていくな!」
鈴羽「もーっ。早く着替えてきなよ! 先行ってるよー」
アルパカマン「……鈴羽? ホントに置いていかないよな? 待っててくれるよな?」
アルパカマン「もし置いていかれたら、俺はまた18年間を現在時点から過ごさねばならん……」
アルパカマン「いやいや、そもそもオリジナルの"俺"が存在している時点で俺は岡部倫太郎としての社会的地位を喪失しているではないかッ!!」
アルパカマン「待って!! お願いだから待ってて!! おじさんに優しくして!!」
鈴羽「急げ急げっ! 急ぐ必要はないけどっ!」
天王寺(39)「のわっ!?」
鈴羽「うわっ!?」ドーン
天王寺「だ、大丈夫か、嬢ちゃん……?」
鈴羽「イテテ……うん、平気。だってあたしは、戦士だからね!」
天王寺「はぁ? 何言ってんだおめぇ」
鈴羽「って、店長!? 相変わらずマッチョだねー」
鈴羽「母さ、えっと、阿万音由季さんのお見舞い?」
天王寺「ちょっと野暮用があってな、今戻ってきたんだよ」
鈴羽「その、手に持ってるお花は……?」
天王寺「あぁ、これは俺が出る時に阿万音のお嬢さんから分けてもらったんだ」
天王寺「昔世話になった人が好きだったから持ってったはいいが、どうも先客が居たみたいでかぶっちまってな……」
天王寺「仕方ないから持って帰ってきたってわけだ」
鈴羽「ふーん……」
天王寺「はぁ? なんでそうなる」
鈴羽「あたしも今日誕生日なんだよね……絶対、絶対大切に育てるからさ!」
鈴羽「頼むよ、店長!」
天王寺「……わかったよ。ただし、絶対大切に育てるんだぞ? 枯らしたりなんかしたら、承知しねえからな!」
鈴羽「わかってるって! ありがと! 君って良いやつだね!」
天王寺「バイトのくせに偉そうにすんな! ほら、急いでるならとっとと帰れ」
鈴羽「おっとそうだった! それじゃ、またね! 天王寺裕吾!」タッタッタッ
天王寺「……なんだ、今のは」
天王寺「俺は、幻覚でも見てたのか? ありゃまるで……」
天王寺「あの人の生まれ変わりじゃねえか……」
2035.09.27 (Sat) 17:32
橋田家 庭
シャー
鈴羽「…………」
由季「……鈴羽。お花の水やりは母さんがやっておきましたよ」
鈴羽「……うん。もう手遅れなのはわかってるけど、さ」
由季「……今日は日差しが強かったから、夕方もあげたほうがよかったかもね」
鈴羽「うん……」
由季「……あら、鉢植え作ったの?」
鈴羽「……部屋で育てようと思ってね」
由季「そう……終わったら手を洗って、キッチンの手伝いお願いね」
鈴羽「わかってるよ……」
鈴羽「ここに飾って……と」
鈴羽「ん、鉢に何か書いてある……『2017.09.23』、か」
鈴羽「……えへへ」ニヤニヤ
まゆり(41)「ス~ズ~さん♪」
鈴羽「おわっ、まゆねえさん。うちに来てたんだ、いらっしゃい」
まゆり「オカリンから聞いたよ~。18年前はどうだった?」
鈴羽「……あたしって、みんなに歓迎されて生まれてきてたんだね。知らなかった」
まゆり「当たり前だよー。スズさんが生まれた日は、今でもよく憶えてるよ。とっても嬉しかったなぁ」
鈴羽「収束だからって事務的に処理されても仕方ないかなって思ってたけどさ」アハハ
鈴羽「うん……あたしね、向こうで店長に『バイト』って呼ばれたんだ」
まゆり「あの時働いてたのは今と変わらず萌郁さんだったと思うけど……」
鈴羽「きっとさ、どこかの世界線ではあたし、ブラウン管工房でバイトしてたんだよ!」
まゆり「店長さんもあの日はとっても喜んでたからね、きっとそうなんだねー♪」
鈴羽「……母さんも、あたしが生まれてきて、嬉しかった、みたいだった」
まゆり「……ユキさんがキッチンで呼んでたよ。行こう?」
鈴羽「……うん」
鈴羽「手伝いに来たよ、母さん」ガチャ
パーン! パーン!
「「「「「「「「「「HAPPY BIRTH DAY!」」」」」」」」」」
鈴羽「なぁっ……」
まゆり「さぁスズさん、入って入って~♪」
岡部「作戦は成功したようだな。これが、『巫女の予言作戦』<オペレーション・ヴォルヴァ>の全貌だッ!」
ダル「さすがの我が家も11人入るとリビングダイニングがもみくちゃになっているのだぜ」
天王寺「しかし、立派な家だ。お前さんもいっちょまえに一家の大黒柱だなぁ」
ダル「いやあ、照れるっす」
由季「ごめんねぇっ!! スズちゃぁんっ!!」
由季「今日1日冷たくしてごめんねぇっ!!!」ダキッ
鈴羽「か、母さん。みんなの前で、恥ずかしいよ……」
岡部「な、全部俺のせいにするでない!」
鈴羽「そういうことだったんだ……」ジロッ
ダル「いや、全部オカリンのせいじゃねーって」
天王寺「俺がお前さんにプレゼントを渡すのに必要だったからな」
鈴羽「あっ……」
綯(36)「お父さん! それ、元々由季さんのお花でしょ?」
天王寺「わかってるって。一応新しく用意させてもらったからよ」
鈴羽「あの時はありがとう、店長。大事に育てるよ!」
鈴羽「え、じゃぁ……」
まゆり「実はスズさんが家を出た後、私たちで準備してたんだよー」
るか(42)「今年は土曜日だったから、みんな集まりやすかったんだと思います」
留未穂「やっぱり誕生日パーティーは盛大にやらないとね!」
萌郁「アルバムも……画像データ、まとめてきた、から……後で、見る……?」
紅莉栖(43)「実際顔合わせも兼ねてるわよね。一戸建てのこの家が一番集まりやすいし」
紅莉栖「岡部が居なかったら私、この辺に住んでたかも」
ダル「ちょ、溜まり場にするのはラボだけで勘弁」
岡部「あそこは度重なる研究のせいで老朽化が激しいからな」
岡部「ホントに11人も集まったら底が抜けるかも知れん」
岡部「言い方ッ! フッ、それだけではないぞ」
岡部「18歳の誕生日を迎えるお前へのサプライズガジェットを開発していたのだ!」
岡部「(ついにこいつは18歳になったんだよな……2010年に出会ったα、βの阿万音鈴羽と同い年だ)」
鈴羽「うわー! なんだろなんだろ!……まさか、エッチなものじゃないよね?」
岡部「フッフッフ……括目せよッ!!」
ダル「ポケコンじゃん」
紅莉栖「ネーミングもパクってるし古すぎ」
岡部「ぐっ! これをAR機能なんかと一緒にするでない!」
岡部「これはな、対象者の生体以外を分子レベルで分解し、VR技術を用いて予めセットしていた衣装に再構築する……」
岡部「……かのようにホログラムで演出するカメラなのだ!」
鈴羽「要するに"居ル夫。"に変身バンクシステムを追加した映像をプロジェクションマッピングできる、ってこと?」
岡部「仮面ライダーにも魔法少女にもTV演出そのままに変身できるぞ」
まゆり「レイヤーの血が騒ぐねえ、ユキさん♪」
萌郁「撮影と録画は……任せて……」
ダル「もうエロしか利用方法が思いつかないお!!」
由季「至さん? エッチな話題はスズちゃんの前ではしないでくださいっていつも言ってますよね?」
ダル「いやあ、つい由季たんと2人きりの時のノリでエロトークしちゃったお」
紅莉栖「ふむん……でも、確かにVR技術を使ってデッドスポット、つまり視覚の死角になるところに脳内情報を落とし込めば……」
紅莉栖「周囲との共通認識を構築することで変身バンクはリアライズできるかも知れないわ」
岡部「貴様はその歳になってまだ魔法少女への変身願望を持っているのか?」
紅莉栖「はぁっ!? そんなわけないから!! 私はあくまで可能性の話をだな!!」
鈴羽「ふふ、あははっ! なんだかラボって感じだね……くふふっ」
るか「おいしくできてるといいんですが」
綯「由季さんに教えてもらって、私もお手伝いしました!」
紅莉栖「私は遅くなっちゃったから手伝えなくてごめんね」
まゆり「ごめんねクリスちゃん、私が迷子になっちゃったから……」
岡部「(まゆりによる紅莉栖足止め作戦は成功したようだな……助かった)」
由季「スズちゃんの好きないちごショートですよ」
ダル「キターーーー!!」
鈴羽「わあっ、すっごい大きいねぇ」
ダル「鈴羽、鈴羽。今のセリフ、もちょっとエロく言ってみてくれない?」
由季「あら、人数が11人だと綺麗に分けられなかったんですが、至さんは無くていいんですね。助かります」ニコッ
ダル「Oh......」
紅莉栖「自業自得よ」
岡部「閃光の指圧師<シャインイング・フィンガー>よ! 撮影の用意は出来ているか!?」
萌郁「抜かりない」
るか「それでは皆さん、準備はいいですか」
綯「ほら、お父さんも恥ずかしがってないで言おう?」
天王寺「わ、わかってらぁ」
岡部「お前だ、お前! モニタのそっち側にいる、間抜け面の貴様だ!」
岡部「貴様らも鈴羽の誕生日を祝う用意ができているはずだ。だからこそ、ここに存在しているのであろう!?」
岡部「ならばッ!! 呪文を一斉に唱えよッ!!」
まゆり「せーのっ!!」
フーッ
鈴羽「あたしの生まれた日」
おしまい
オカクリSSも見たいなーなんて
久々のシュタゲSSおもしろかった
過去ので許して
ダル「本当は?」 紅莉栖「岡部を愛してる」
本編・アニメ以外のネタだらけのため外伝系知らん人には全くつまらんと思われる
このSSの前日譚↓ ※SS速報VIP
鈴羽「そして『あたし』は生まれ変わる」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443279609/
ハピバはいつ言ってもいいと思うよ
掲載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1443341905/
Entry ⇒ 2015.10.08 | Category ⇒ STEINS;GATE | Comments (0)
岡部「なに!? 紅莉栖の乳首からお〇ぱいが!?」
わりと平和な世界線
未来ガジェット研究所
岡部「ってあれ? なんだ夢か。ふぅーびっくりした」
ダル「……オウフ」
まゆり「えっと……」
紅莉栖「……オノレは開口一番何を叫んどるかー!!!!!」ズドン!!
岡部「ひでぶっ!? よ、洋書の角は痛いッ!! やめてッ!!」
紅莉栖「う、うるさい!! 出る訳なかろーが!! なんつー夢見てんのよ!!」
岡部「そ、そんなもん、俺の夢に言ってくれ!! 不可抗力だろうが!!」
紅莉栖「深層心理ではイヤらしいこと考えてるんでしょ!? エロ同人みたいに!! エロ同人みたいに!!」
ダル「大事なことなので2回言いました!」
まゆり「まゆしぃはガッカリなのです……」
ダル「つーかさ、マジでオカリンどんな夢見てたん?」
岡部「それが……俺もよく覚えていないんだ。洋書の角で頭をぶたれたせいか?」
紅莉栖「グッジョブ私!」
まゆり「いつもの『報告』の夢を見てたんじゃないかなー」
岡部「報告?」
まゆり「だってオカリンね、携帯電話を耳に当てながらお昼寝……お夕寝? してたのです」
岡部「ホントだ……我ながら器用だな」
ダル「ダイヤルQ2の夢を見てた可能性が微レ存」
紅莉栖「いつの時代のHENTAIよ」
岡部「……だが、『紅莉栖の乳首からおっぱいが出た』というセンテンスに何かが引っかかるのだ」
岡部「それが重要な出来事であるかのように、頭に引っかかる……」
紅莉栖「い、いちいち口にするなぁ! バカなの!? 死ぬの!?」
ダル「ルイスちゃんの名台詞ktkr!」
岡部「改めて確認するが、クリスティーナの乳首からはおっぱいは出ないのだな?」
紅莉栖「もう一度ぶたれたいようだな……」ゴゴゴ
岡部「お、落ち着け! 俺の脳ミソが別の世界線の情報をキャッチした可能性がある!」
紅莉栖「へぇ……それで? 私の乳首からおっぱいが出たら世界線が変わるの?」ゴゴゴ
岡部「ひ、ひぃぃ!?」
ダル「オカリン、無茶しやがって……」
まゆり「クリスちゃんに恥じらいが無くなっているのです……」
ダル「そいや、前々から不思議に思ってたんだけどさ」
ダル「エロゲの中には妊娠してないのに母乳が出るゲームがあるじゃん? 母乳ってどういう仕組みで出るん?」
紅莉栖「もしもし、警察ですか」
ダル「ちょ! タイーホはマジ勘弁だお!」
紅莉栖「ってゆーか、そんな常識的な知識も欠如してるの? これだから童貞は」
ダル「いいよぉ……もっと罵ってくれてOKだよぉ……はぁはぁ」
まゆり「ダルくん嬉しそうだねー」
岡部「そ、そうだ! きっと俺は至って健全に、人体の神秘として、おっぱいの出る仕組みを知りたかっただけなのかもしれない!」
紅莉栖「おっぱいおっぱい連呼すなぁ!」
まゆり「でも、まゆしぃもよくわからないのです」
紅莉栖「全く……まぁ、別にエロ知識というほどでもないから、普通にレクチャーしてあげてもいいけど」
紅莉栖「まず母乳を出すためには乳腺が発達する必要がある。そのためにはエストロゲン、いわゆる女性ホルモンが多く分泌される必要があるわ」
紅莉栖「エストロゲン自体は普段から分泌されてるけど、受精卵が着床するともうひとつの女性ホルモン、プロゲステンと同時に分泌量が増えて、これが出産まで続く」
紅莉栖「だけど、エストロゲン自体は母乳の分泌を抑える働きがあるの。だから妊娠中は母乳が出ることは少ない」
紅莉栖「出産後に胎盤が排出されることで体内のエストロゲンが激減、これによって発達した乳腺と母乳が出る環境が整うの」
紅莉栖「次に必要なのは、脳下垂体でプロラクチンを増加させること」
紅莉栖「これは、乳頭に刺激を与える事がトリガーとなってて、母乳生成が活発化する。まぁ、最初はこれが無くても初乳が出るんだけど」
紅莉栖「それだけじゃ母乳は出ないわ。乳腺で生成された母乳を乳頭へ運ぶホルモンが必要」
紅莉栖「これはオキシトシンって言って、母体の脳が赤ん坊のことを考えると増加する」
紅莉栖「だから、母体の脳が過度なストレスを感じると母乳が出にくくなることもあるわ」
紅莉栖「まとめると、
乳首を刺激 ⇒ 脳に信号が送られる ⇒ 母乳生成 ⇒ 母乳噴出 ⇒ 乳首を刺激(お乳を飲む)
,, ,,
ヽ(*゚д゚)ノ < カスイタイー
……とまあ、こんな感じでループしていくわけ」
ダル「先生! 乳首をいじり続ければおっぱいは出るんですか!」ハフー!!
紅莉栖「脳みそに電極をぶっさされたいようね……」ゴゴゴ
ダル「い、いや、妊娠しないと母乳が出ないってのはわかったんだけど、じゃぁエロゲのアレはどういうことなん?」
紅莉栖「なんでもエロゲを中心に考えるな!」
紅莉栖「でも、悔しいけど橋田の言ってることも間違ってはいないのよね」
岡部「と言うと?」
紅莉栖「妊娠してなくても、乳頭の刺激によってプロラクチンが増加して母乳が出ることがある。心因性の可能性も研究されてるけど、よくわかってないわ」
ダル「うはー! 夢が広がりんぐ!」
紅莉栖「馬鹿、本当にそういうこと言わないでよね。ここからは真面目に聞いて」
紅莉栖「そういうのは高プロラクチン血症と呼ばれて、不妊症の原因になるわ。まぁ、薬の服用でかなり解決できるんだけど」
ダル「なんと……ちょっと迂闊なこと言っちゃってごめんお」
紅莉栖「ううん、ちゃんと説明しといて良かったみたい。結果論だけど」
岡部「(俺が知りたかったのはそんな情報だったのだろうか……)」
紅莉栖「他にも、脳下垂体腺腫になれば、妊娠してないのに乳汁分泌が起こることもあるけど、これも不妊症の一種よ」
岡部「脳の病気になる必要があるのか……」
紅莉栖「必要はないでしょーが……どんだけ私の乳首からおっぱいを出したいのよ」
まゆり「そう言えば、おっぱいを揉むとおっぱいが大きくなるっていうのは、ホントなのー?」
紅莉栖「まぁ、それは基本的に無いわね。リンパのケアってことなんだろうけど、適当に揉んだだけじゃ大きくはならないわ」
紅莉栖「他にも、乳頭を刺激してプロラクチンが増加すれば乳腺が発達するわけだから、乳房は大きくなるかな」
岡部「助手の貧相な胸でも妊娠さえすれば大きくなるのだな」
紅莉栖「まぁ一時的だけど……」
紅莉栖「…………」
紅莉栖「表へ出ろ♪」ニコッ
岡部「(あっ)」
わりと平和な世界線
大檜山ビル前のベンチ
岡部「まったく、助手の分際で俺のことをタコ殴りにしやがって……」ヒリヒリ
岡部「あんのメリケン処女め、ひとしきり暴れたと思ったら御茶ノ水のホテルに帰ってしまった」
ガララララッ
鈴羽「お客さーん。もうウチ閉店だよ? ほら、帰った帰った」
岡部「少し夜風に当たらせてくれ……俺としたことが、"機関"による記憶障害攻撃を受けてしまってな」
鈴羽「……"機関"」
岡部「そうだ。やつらは常に卑劣な手を使ってくる。無論、狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真の手にかかれば―――」
鈴羽「そっか……今日がこのタイミングだったんだ……ブツブツ」
岡部「っておい、話を聞けバイト戦士」
鈴羽「……また、未来の話になるんだけど、いいかな」
岡部「なんだ、5インチフロッピーやMOのハードの回収の続きか?」
鈴羽「そっちじゃなくて、オカリンおじさん……岡部倫太郎の未来の事」
岡部「な、何っ!?」
鈴羽「おじさ……岡部倫太郎はね、ずっとその記憶障害に悩まされ続けることになる」
岡部「……ゴクリ」
鈴羽「あたしの知ってるおじさんは、毎日のように小声でブツブツつぶやいてたよ。紅莉栖の乳首が、おっぱいがって」
岡部「……やはりあれは、単なる夢では無かったのだな」
鈴羽「もちろん病院にも行ったけど、やっぱりキミは特殊能力者なんだよ。簡単に治せるものじゃなかった」
岡部「特殊能力、運命探知の魔眼<リーディング・シュタイナー>を授かってしまったがための受難、というわけか。まったく、能力者も楽ではないな」ククク
鈴羽「未来のオカリンおじさんは寂しそうに言ってた。あの時、紅莉栖さんの乳首からおっぱいが出てたら、何かが変わったのかなって」
岡部「それなんだが、俺は先ほどその件について助手に詰問したところボコボコにされた」
鈴羽「……あきれた。直接聞いたんでしょ」
岡部「う、うむ」
鈴羽「そういうところも嫌いじゃないけどさー。もうちょっとデリカシーっての? あった方がいいよ」
岡部「バイト戦士に説教される日が来ようとはな……」
岡部「だが、俺はそれから冷静に考えたのだ」
鈴羽「何を?」
岡部「本当に紅莉栖である必要があるのか」
岡部「あの時たまたま脳裏をよぎったのが紅莉栖だっただけなんじゃないか、と」
鈴羽「……なるほど。つまり、本質的なところは牧瀬紅莉栖じゃなくて」
鈴羽「女性の乳首からおっぱいが出るところを岡部倫太郎の脳が認識すれば、何かが変わるかもしれない、ってことだね」
岡部「そうなるな」
鈴羽「試してみる?」
岡部「何……?」
鈴羽「一応、あたしだって女性なんだけど……」
岡部「……ハッ!? い、いや、無理にとは言わんぞ!?」
岡部「何よりお前は大切なラボメンだ!! その肢体を実験の為に弄ぶなど……」
鈴羽「バ、バカ! 貸すのは乳首だけだよ。体を全部許すわけじゃない」
岡部「し、しかし、貴様はダルの娘……」
鈴羽「父さんは関係ないでしょ」
岡部「そうは言ってもだな……」アタフタ
鈴羽「……未来のオカリンおじさんは見てられなかったよ。だから、あたしが力になれるんだったら本望」
岡部「未来の話をされるとかなわんな……」
鈴羽「世界線が変動すれば、このことはなかったことになるし……」
鈴羽「だから、岡部倫太郎。あ、あたしの乳首で、おっぱいが出るか試してみない?」
岡部「い、いいのか……?」
鈴羽「キミだから許すんだよ……」
←わずかな隙間→
電柱│フェイリス│看板
フェイリス「(ニャニャーーーーーーーーーーー!?!?!?!?)」
フェイリス「(今日はいつもより早くお店が終わったからラボに遊びに来てみたら)」
フェイリス「(スズニャンと凶真が、授乳プレイ!?!?!?!?)」
フェイリス「(凶真にそんな趣味が……じゃニャくて!!)」
フェイリス「(これってヤバイニャ!? 世界がヤバイニャ!?)」
フェイリス「(と、取りあえずラボに居るはずのマユシィに連絡ニャ!)」ピ、ポ、パ
・・・
まゆり『あー、それはクリスちゃんに伝えてあげるといいかも知れないのです』
フェイリス「一体ラボでニャにが……」
・・・
紅莉栖『もしもし、フェイリスさん? 珍しいわね』
フェイリス「そ、そんニャことはどうでもいいニャ! 凶真が、凶真が大変なんだニャ!」
紅莉栖『岡部が……? まさか、あいつの身に何かあったの!?』
フェイリス「凶真が……凶真がぁぁ……」
フェイリス「変態プレイに目覚めちゃったのニャーーーーーーー!!!!」
紅莉栖『……は?』
紅莉栖『……なるほど。だいたい話はわかった』
紅莉栖『あのバカ岡部……変な口実で阿万音さんを騙すなんて、今度という今度は許さないわ……』
フェイリス「えっと、凶真は大丈夫ニャ?」
紅莉栖『安心して。あいつの脳内のバカがバカを起こしてバカをこじらせただけだから。私も今からそっちに行くわ』
紅莉栖『もし2人が移動するようだったら連絡して。事が起きる前に止めないと』
フェイリス「ニャゥ~。いくらクーニャンでもヒトの恋路を邪魔するのは良くないニャ」
紅莉栖『はぁ!? あんなの、恋でもなんでもないわよ! 岡部のバカと阿万音さんの純情が天文学的な確率で化学反応してるだけ!』
フェイリス「でもでも~、一夜の過ちから始まる恋だってあるニャ」
紅莉栖『ともかく! これはただの脳疾患が引き起こした悲劇だから! お願い、フェイリスさん!』
フェイリス「んー、わかったニャ。これから尾行を開始するニャ!」
わりと平和な世界線
ラジ館屋上
岡部「またここか……」
鈴羽「ここなら誰も来ないし、夜風も気持ちいいしね」
岡部「お前、まさか露出癖が……?」
鈴羽「な、無いよ! 変な事言わないで!」
鈴羽「もう! あたしだって恥ずかしいんだからさ、ちゃっちゃとやっちゃってよ」
岡部「お、おう……」
岡部「(今までそれなりにしか意識したことは無かったが、改めて見るとバイト戦士の肉体は非常に健康的だな)」
岡部「(胸も、その造形美に見惚れてしまう……)」
鈴羽「じ、じろじろ見てないでさ。ほら、早く!」
岡部「早く、とは?」
鈴羽「……上着、脱がしてくれてもいいでしょ?」
岡部「まさか貴様、その歳になって未だにパパにお着替えさせてもらっているのか?」
鈴羽「ちっがーう!」
鈴羽「こういうのってさ、男の人がリードするんじゃないの……?」
岡部「(さすがダルの娘。変に知識がある)」
岡部「わかったわかった。この鳳凰院凶真がいかに冷徹非道であるか、とくとその脳髄に刻み込むがいい」ガシッ!!
鈴羽「ひゃぁ!?」
岡部「がばっと!」
ファサッ
鈴羽「うぅ……恥ずかしいな……」
岡部「今更何を言っているのだ。この間、その恰好でミスターブラウンを襲ったり、一日秋葉原を綯と歩き回っていたではないか」
鈴羽「そりゃ、そうだけど、これからされることを考えるとさ……」
岡部「……ホントに、いいんだな」
鈴羽「ここまでに来て逃げるのは無しだよ」
岡部「わかった。では、こっちに座れ」
鈴羽「う、うん」
岡部「……それで、俺がお前を背後から抱きしめるような形で座るから大人しくしろ」
鈴羽「(う、うわー……あたし、オカリンおじさんに包まれてる)」
鈴羽「(ん? あたしのお尻に何か棒状のモノが当たってる……?)」
鈴羽「えっと、スポブラは脱がなくていいの?」
岡部「最初はじらすようにした方がいいと聞き及んでいる。衣越しの刺激に身悶えるがいい」
鈴羽「(父さんか……)」
岡部「まずは優しく撫で回してやろう」サワサワ
鈴羽「……あはは、くすぐったいよ!」
岡部「ええい、あばれるな!」
鈴羽「ふふ、なんだかあたし、無理やり犯されてるみたい」
岡部「冗談でもそういうこと言うな、臭い飯は食いたくない……」
鈴羽「うん……でも、オカリンおじさんの手って、大きいね」
岡部「バイト戦士の胸も大きいが」
鈴羽「いやぁ、まゆねえさんには負けるよ……あんっ」
岡部「ほう、ここら辺が貴様の弱点か」サワサワ
鈴羽「ほ、ホントにキミ、童貞なの? 無駄に上手だね……あはんっ」
岡部「無駄とか言うな! まぁ、俺もダルのやってるエロゲの知識しか無いが」
鈴羽「ちょ、ちょっとドキドキしてきた、かも……」
岡部「次は指を立ててコリコリといじってやる」コリコリ
鈴羽「うぅっ!? い、いきなり強いよ……ふぅ、ふぅ」
岡部「上気した表情、実にいい感じだ……男のリビドーを刺激する」
岡部「今度は逆に、乳首には当てないよう、乳輪の辺りをなぞってやろう」クルクル
鈴羽「あ、あれ、さっきはくすぐったいだけだったのに、これ……」
鈴羽「なんだか切ないよ……あんっ」
鈴羽「(もう濡れてきちゃった……あたしってこんなにエッチだったっけ……)」
鈴羽「だ、だめ、おじさん。耐えられない……は、早く、いじって……」
岡部「よし、ならば思いっきりいじってやろうではないか!」コリコリコリコリコリコリコリ
鈴羽「う……うわぁぁぁぁぁぁっ! き、気持ちいぃっ! きもちぃよぉ!」ピクピク
鈴羽「はぁ……はぁ……」
岡部「そろそろ上を脱がせてやろう」
鈴羽「(これ以上に刺激されちゃうんだあたし……想像しただけで、感じちゃう……)」
鈴羽「でも……やっぱり恥ずかしいな……胸を見られるのって……」
岡部「ここまで来て何を言っているのだ。それに、もう夜も更けてよく見えん」
鈴羽「う、うん……そうだね……それなら……」
岡部「……なぁ、鈴羽。お前は、思い出を作ったことを後悔していないか」
鈴羽「っ……」
岡部「(スポブラとの)別れが必然ならば、最初から俺と乳繰り合わなければよかったと、後悔していないか」
鈴羽「……あたしはイくよ! 未来を変える事が、あたしの意志だから」
鈴羽「乳首イキだって悪くないよ。そこでまた、新しい境地を開発して自由に生きていく」
紅莉栖「名台詞を改悪すなーーーーーーーッ!!!!!」
岡部「く、クリスティーナ!?」
鈴羽「きゃぁぁっ!?」
紅莉栖「バカらしすぎて怒るのもアホらしい……」
鈴羽「な、何しに来たのさ! 牧瀬紅莉栖!」
紅莉栖「阿万音さん! あなたもいい加減学習すべきだわ」
紅莉栖「このバカの良いように扱われるなんて、ご両親が泣くわよ」
岡部「(あいつなら泣いて喜びそうな気も……いや、俺がグーパンで殴られて終わりか)」
鈴羽「……親は関係ないでしょ」
紅莉栖「ってゆーか岡部さん。私、今までもそこそこあなたのこと軽蔑してたけど、今この瞬間心の底から軽蔑しました」
岡部「(敬語!?)」
岡部「ま、待て助手! これには海よりふかーいわけがだな……」
紅莉栖「助手じゃありません。聞きたくありません。死んでください」
鈴羽「……バカは牧瀬紅莉栖だよ」
紅莉栖「は、はぁ!?」
紅莉栖「私はあなたを婦女暴行から救ってあげたのよ!?」
鈴羽「何にもわかってないんだね、牧瀬紅莉栖は。オカリンおじさんが本当に苦しんでたことも」
岡部「(この"俺"にはまだそんな記憶はないが)」
紅莉栖「おじさん? ってゆーかそんなの、岡部の作った妄想だから。かわいそうにね、阿万音さん、信じちゃったの」
鈴羽「かわいそうなのは牧瀬紅莉栖のほうだよ。本当にキミ、天才脳科学者なの?」
紅莉栖「……言わせておけば。もう、あんたたちなんて知らない!! 勝手に青姦授乳プレイでもやってれば!?」
鈴羽「ああ、そうさせてもらうね。さ、岡部倫太郎。その指であたしをイかせてよ」
紅莉栖「この女、殴りたい……!!」
鈴羽「早くどこかへ行ってよ。あたしたちのことなんて知らないんじゃなかったの?」
鈴羽「それとも、岡部倫太郎をあたしに取られて悔しいのかな?」
紅莉栖「だっ!!!!! 誰がっ!!!!! そんな!!!!!」
岡部「いい加減にしろ、お前たち」
鈴羽「おじさん……」
岡部「クリスティーナ、今回の件は俺がどうかしていた。なんでも脳のせいにはしたくないが……」
紅莉栖「岡部……」
岡部「鈴羽は、ラボメンとして俺に協力してくれると言ったのだ。今思えば、俺は鈴羽のそんな気持ちに甘えてしまっただけだった」
岡部「たとえ龍虎のような仲であろうとも、お前たち2人も俺の大切なラボメンだ。諍いは起こしてほしくはない」
鈴羽「ごめんね、岡部倫太郎。そこまで考えて無かったよ……」
紅莉栖「(なんか良い話にして逃げようとしてるみたいだけど、こいつの仲間を思う気持ちだけは本物なのよね……)」
岡部「今日はもう遅い。2人とも帰って寝ろ。また明日になれば冷静になっていることだろう」
鈴羽「……わかった。岡部倫太郎がそう言うなら、そうするよ」
紅莉栖「色々釈然としないけど、明日たーっぷりお説教してあげるから覚悟しておきなさいよ」
岡部「う、うむ。それで構わん」
←わずかな隙間→
扉│フェイリス│壁
フェイリス「(三角関係の修羅場を口八丁で乗り切るニャんて、凶真、只者じゃないニャ……!)」
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紅莉栖「(あの時は流れで引き下がっちゃったけど)」
紅莉栖「(考えれば考えるほど腹立たしいわ。どうして私が悪いみたいになってるのよ)」
紅莉栖「(そもそもの原因はあの岡部の荒唐無稽な夢にあるよね……あれが本当にただのエロ妄想じゃないとしたら……)」
ブー ブー ブー
紅莉栖「ん、阿万音さんからメール?」
To 牧瀬紅莉栖
Sub 今日はごめん
あたしはさ、牧瀬紅莉栖の代用
みたいなものだったんだ。ホント
はキミじゃなきゃダメなのに。あ
とは、キミがどれだけ岡部倫太
郎を大切に思ってるかにかかっ
てる。
今日は悪口言ってごめんね。
紅莉栖「……なによ、先に謝られたら本当に私が悪いみたいじゃない」
紅莉栖「でも、あのバカ岡部のことだから、放っておいたら今度はまゆりあたりの乳を吸いだすかもしれない」
紅莉栖「第二第三の阿万音さんのような被害者を生み出さないためにも、ここは私がひと肌脱ぐしかないのか……?」
紅莉栖「負けた気がする……屈辱的すぎる……」
紅莉栖「でも、岡部が苦しんでるのが本当だとしたら?」
紅莉栖「バカバカしいにもほどがあるけど、でも可能性はゼロじゃない」
紅莉栖「……ちょっとだけなら、実験してみるべきかしら」
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紅莉栖「ハロー。って、あんただけか」
岡部「ダルもまゆりも今日はコミマで忙しいからな」
岡部「昨日は悪かったな」
紅莉栖「い、いちいち思い出させるな、バカ!」
岡部「……今日は俺を説教しに来たのではないのか?」
紅莉栖「そ、それもあるけど!」
岡部「それ"も"?」
紅莉栖「それ"しか"ないわよ、バカ!!」
岡部「お前は何を言ってるんだ……?」
紅莉栖「……昨日、阿万音さんからメールで謝られたわ。私が邪魔しに入ったってのに」
岡部「そうか。それは良い傾向だな」
紅莉栖「だけど、それは逆に、私の代わりに犠牲になってあげた、とも受け取れた」
岡部「お前は前頭葉がひねくれているな」
紅莉栖「ねぇ岡部。本当にどうしてもその……ち、乳首を、いじらないといけないの?」
岡部「……正直、俺にもわからん。だが、色々な情報を統合した結果、どうやらそうらしい」
紅莉栖「(詳しくは言えないみたいね……)」
紅莉栖「どうせあんたはバカだから、そういうよくわかんない話を真実だと思い込んでるだけなんでしょうけど」
岡部「なにっ!? 俺が言うことは常に真実だ!!」
紅莉栖「そんなあんたをこのまま放っておいたら、何をしでかすかわからない」
岡部「……俺も昨日の夜、バイト戦士からメールがあってな」
岡部「今日一日、牧瀬紅莉栖が動かなかったら続きをシよう、という内容だった」
紅莉栖「……ハァ。あの人も物好きよね」
紅莉栖「阿万音さんの乳首を吸うくらいなら、私で実験しなさいよ」
岡部「……それは本気で言っているのか」
紅莉栖「う、うるさいな! あくまで実験! 個人の感情は関係ない!」
紅莉栖「それでなにかが変わる可能性があるなら、挑戦するだけしてみなさいよ!」
岡部「まさか、そう言われると思ってなかったからな……この鳳凰院凶真であっても少し心の準備が必要だ」
紅莉栖「は、早くしなさいよ……」
岡部「(俺はこいつがラボメンに成り立ての頃、貧相な胸だと思ったことがあったが)」
岡部「(しかしこうしてみると、それなりに豊かな膨らみがある気がする……下着を変えたのか?)」
紅莉栖「ジロジロ見んなぁ……」
岡部「あ、あぁ。それじゃ、改造制服を脱がせてやろう」
紅莉栖「ふぇっ!?!?!?!?」
紅莉栖「あんた、まさか、こっここ、ここでする気なの!?」
岡部「だめか?」
紅莉栖「バカじゃないの!? ラボはラブホじゃないんだからね!!」
紅莉栖「誰かが来たらどうすんのよ!!」
岡部「そ、その時は……タイムリープマシンでだな……」
紅莉栖「そんなくだらないことに使わせられるか!!」
岡部「では、どうすると言うのだ。お前の泊まってるホテルへ行くか?」
紅莉栖「ダメに決まってるでしょ!? そんなことしたら、今日から毎晩眠れなくなるじゃない!!」
岡部「なぜだ」
紅莉栖「そりゃ、寝る前に岡部とニャンニャンしたことを思い出してムラムラしたら……って、言わせんなバカーッ!!」ズドン!!
岡部「あべしッ!!! よ、洋書は、マズイ……」
紅莉栖「ラブホに行くのも、昨日みたいに青姦するのもダメだからなぁ!!」
岡部「ではどうしろと言うのだ……」
紅莉栖「お、岡部の家……今日、ご両親、居る?」
岡部「毎日いるぞ。うちは八百屋だからな」
紅莉栖「ぐっ……じゃ、じゃぁ、夏季休業中の大学の研究室とか……」
岡部「それこそ犯罪ではないか」
紅莉栖「(ど、どうしよう。つんだ、でれない)」
紅莉栖「(このままじゃ岡部に愛想を尽かされて、阿万音さんに取られるかもしれない……?)」
紅莉栖「(あるいはまゆりに? 桐生さんに? フェイリスさんに? 漆原さん……はさすがに無いか)」
紅莉栖「(かもしれない。かもしれない。かもしれない! いろんな可能性を考えて、絶望的な気分になる……)」
紅莉栖「……わかったわよ、ここでいいわよ」ウルウル
岡部「泣くほどの決心なのか……」
岡部「では脱がすぞ」
紅莉栖「う、うん」ドキドキドキドキドキドキ
岡部「……思ったのだが、鈴羽の時は俺から脱がしてやったが、今回は自発的に脱いでもらったほうがいいな」
紅莉栖「は、はぁ!? 私に痴女属性はないからな!?」
岡部「(意味がわからんが)いや、そうではなくてだな。あのジャージを脱がせるのは簡単だったが、お前の上着は構造がよくわからん」
紅莉栖「た、たしかに。これ結構着るの大変なのよね」
岡部「だから自分で脱げ、エロスティーナよ」
紅莉栖「うおらぁっ!!!」ズドン!!
岡部「アバーーーッ!!!」
紅莉栖「自分で脱ぐから、あ、あっち向いててよ! これでも恥ずかしいんだからな!」
岡部「わかっている。誰も貴様のストリップショーなどに興味はない」
紅莉栖「ふん、色気が無くてわるうございましたね!」
岡部「別にそこまでは言ってないだろうが」
紅莉栖「…………」ポチ、ポチ、スッ
ファサッ
岡部「(衣擦れの音……聴覚だけでエロスを演出するとは、このエロスティーナ、侮れんな)」
紅莉栖「ぬ、脱いだぞ……こっち向け……」
岡部「おぉ……美しい……」
紅莉栖「へ、変なこと言うな、バカ……」
岡部「(ブラは紅色を基調としたふわふわひらひらのソレだ。勝負下着か?)」
岡部「ブラが厚すぎるな。ブラも脱げ」
紅莉栖「そ、それくらい岡部がやってよ……」
岡部「……これ、どういう構造になってるんだ?」
紅莉栖「後ろにホックがあって、鉤フックで引っかけてるの。わかる?」
岡部「どれ……なるほど。女性は大変だな、これを毎日自分でやるのか」
紅莉栖「ほら、早く。誰か来ちゃうかもしれないじゃない」
岡部「(まぁ、ダルは企業ブースからの同人巡り、まゆりはルカ子を連れてコスプレ広場)」
岡部「(フェイリスは出店、萌郁は取材、鈴羽は母親捜しと、皆が皆コミマに行っているから誰も来ないのだが)」
岡部「お前の長い髪が邪魔だ。上に避けてくれ」
紅莉栖「注文が多いわね……わかったわよ。ほら、これでいい?」スッ
岡部「(おお……これは……)」
岡部「(上半身ブラ一枚の紅莉栖が、背を反らせ、胸を強調し、腋を覗かせ、うなじを見せつけ、長く美しい髪をなびかせている……)」
岡部「(それでいて目線は伏せがち、顔を赤らめ、俺がブラを外すのを心待ちにしている……)」
岡部「(なんだこのかわいい生き物は)」
紅莉栖「は、早くしろ! どうなってもしらんぞー!」
岡部「あ、ああ。えっと、こっちをこうして……よし! 外れた!」
紅莉栖「…………」プルプル
岡部「では、ブラを取るぞ……」
スッ
岡部「(美しい曲線を描いていた腋の下から、つつましやかな乳房が顔を覗かせた)」
岡部「(その半球体が徐々に姿を現し、やがて可愛らしいサーモンピンクの乳首が空気に触れる)」
岡部「(白く透き通った乳房によく映える、色素沈殿の少ない綺麗なピンクだった)」
岡部「って、お前、もう勃起してるのか?」
紅莉栖「い、言うなぁ!! 恥ずか死ぬからぁ!!」
岡部「(昨日と同じ要領で、紅莉栖を後ろから抱きしめるようにして胸を揉む)」フニッ
紅莉栖「はわっ……」
岡部「(やはりバイト戦士のモノより若干おしとやかだが……しかし、悪くない)」モミッ
紅莉栖「ふあっ……」
岡部「そう言えばローションがあったな。指に塗っておこう」
紅莉栖「なんでそんなものがラボにあるのよ……」
岡部「ガジェット制作に使おうと思ったのだが、結局使わなかったのだ」
岡部「つけずに乳首をいじると痛めてしまう可能性がある。なんと言われてもつけるぞ」ヌチャァ
紅莉栖「変なところで優しさを出さないでよ、バカ……」
岡部「ぬるっと」
紅莉栖「ひぃん!!」
岡部「エロスティーナは敏感だな」
紅莉栖「く、悔しい……でも感じちゃう……」
岡部「……さすがに@ちゃん語は萎えるのだが」
紅莉栖「す、すいません……」
岡部「これだけ勃起しているのだ、無茶苦茶にいじり倒してやろう」クリクリクリクリクリ
紅莉栖「あ……あ……あぁんッ!!!!」
岡部「2本の指で挟んだ状態でこすったり、そのままつまみあげたり」ニュルン
紅莉栖「ダ、ダメ……はぁ、はぁ……いやっ……」
ギュッ
岡部「(紅莉栖の両手が後ろ手に俺のズボンをつかんできた。かなり力が入っている)」
岡部「力を抜け。りきんでいては快楽に身を溺れさせることができんではないか」
紅莉栖「お、溺れたくはないわよ……」
紅莉栖「ってゆーか、さっきから耳元で実況するのやめれ……頭がおかしくなる……」
岡部「ほう? エロスティーナは耳も敏感なのか。なめてやろうか?」
紅莉栖「……お、お願いします」
岡部「貴様は肝心なところで正直だな」
岡部「体から力を抜いて、重力に身を任せるなら、お前のよこしまな願望を叶えてやろう」
紅莉栖「くそっ、岡部の横柄な誇張表現が愛撫において洗脳的言葉攻めに近い効果を発揮するなんて……」
岡部「まずは深呼吸だ。早くしろ」
紅莉栖「……すぅ、はぁ」
岡部「そのまま全身の力を抜け。全体重を俺にあずけろ」
紅莉栖「……重くない?」
岡部「俺を誰だと思っている? 女1人支えられんような鳳凰院凶真ではないわ」
岡部「肩の力も抜いたな。約束通り、耳をなめてやろう」
紅莉栖「…………」ドキドキドキドキドキドキ
岡部「ぺろっと」
紅莉栖「あひぃぃぃん!!!!」
岡部「耳をなめたくらいで情けない声を出しおって。とんでもないHENTAIだな」
紅莉栖「ああっ……んんっ……やぁっ……」モジモジ
岡部「(股をもじもじさせはじめたな。だがしかし、そこは一線を守らなくてはならない)」
岡部「(俺は紅莉栖と約束したからな……)」
岡部「(デコピンの要領で乳首を弾く)」ピンッ ピンッ
紅莉栖「ひゃぁっ!!! あぁんっ!!!」
岡部「(その度に紅莉栖の上体が跳ねる。よがっているな)」
紅莉栖「もうだめ……頭が、何も考えられない……」
岡部「(では、四本の指で連続デコピンをしたらどうなるだろうか)」ピンピンピンピンピンピンピンピン
紅莉栖「いぎぃぃぃぃぃぃっ!!!!」ビクン!!
岡部「イきたいならイってしまえ。恥も外聞も脱ぎ捨ててな!」ピンピンピンピン
紅莉栖「イ、イクッ!! イっちゃうっ!!」ビクビク
岡部「あられもない声を上げながら、俺の腕の中で果てるがいい!!」ピンピンピンピン
紅莉栖「……ぁぁぁああああんぅっ!!!!」ビクン!! ビクン!!
岡部「(ホ、ホントにけだもののような声を出しやがった……いや、別に俺は紅莉栖にAV女優の素質は求めていないが)」
紅莉栖「はぁ……はぁ……んっ……」
岡部「……大丈夫か?」
紅莉栖「はぁ……お、おかべ、キスして……」
岡部「は、はぁ!? 何故そんなことをせねばならん!」
紅莉栖「ここまでしておいて何故も無かろうが……お願い、キス、してください……」
岡部「敬語はやめろと……わかった、してやろう」
紅莉栖「んっ……」
岡部「(俺は目を閉じて後ろを振り返った紅莉栖の唇に、結構無理な体勢だったが頑張って首を伸ばしてキスをした)」
岡部「ん……」チュ
紅莉栖「んんん……ね、ねぇ、舌も、入れて……」
岡部「……それはダメだ。一線は超えられない」
紅莉栖「……もう、ホントにバカなんだから」
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紅莉栖「……ハッ!!!」
岡部「起きたか、助手よ」
紅莉栖「ゆ、夢!?」
岡部「……いや、夢では無い。絶頂に体力を使い果たした貴様は子犬のように寝てしまったのだ」
紅莉栖「……そ、そう。あと絶頂言うな」
紅莉栖「結局、私たちは一日中乳繰り合ってたのね……」
岡部「時間が経つのは早いな」
紅莉栖「時間は人の意識によって、長くなったり短くなったりする」
紅莉栖「相対性理論って、とてもロマンチックで、とても切ないものだね」
岡部「お、おう」
岡部「だが、実験は失敗だ。結局、エロスティーナの乳首からおっぱいが出ることはなかった」
紅莉栖「2度とその名で呼ばないで」ギロッ
岡部「ひっ……」
紅莉栖「ふむん……やっぱり心理的なものが原因なのかしら」
岡部「心理的……?」
紅莉栖「いわゆる愛情ってやつね。そういう情感が脳内でホルモンの分泌をコントロールする」
岡部「つ、つまり、俺の助手愛が足りなかったと?」
紅莉栖「……悔しいけど、ホントのホントに悔しいけど、ちょっと堕ちそうになったのは認めてあげるわ」
岡部「(堕ちたとは言わないんだな)」
紅莉栖「だから……もっと私への愛を表現してくれたら、あるいは」
岡部「……わかった」
紅莉栖「ふぇ?」
岡部「実験は明日、再開しよう。今日はもうダルあたりが戦利品を置きに来るかもしれん」
紅莉栖「さすがに二連荘でヤったらぶっ倒れるわよ……」
岡部「助手がこれだけ俺の為に協力してくれているのだ、俺もお前の気持ちを大事にしたい」
紅莉栖「岡部……」
岡部「明日までに色々準備をしておく。今日はホテルで英気を養うように」
紅莉栖「(下を攻められなかったことでムラムラしてるなんて言えない……)」
紅莉栖「ってゆーか岡部はさっきから聖人君子みたいな感じだけど、ホモなの? EDなの?」
岡部「なぁっ!? 馬鹿を言うな!! 俺だって健全なハイティーン男子だ!!」
紅莉栖「……私に興奮した?」
岡部「……当たり前だ」
紅莉栖「ちょっとトイレ借りてもいい?」
岡部「い、今はやめろ……」
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紅莉栖「ふぅ……あんっ、はぁ、はぁ……」クチュクチュ
紅莉栖「んんっ!!」ビクン!!
紅莉栖「……ふぅーーーーーーっ」
紅莉栖「(結局下を使ってじっくりたっぷりオ○ニーをしてしまった)」
紅莉栖「い、いや、仕方ないでしょ……こんなにされたら誰だってそうなるわよ……」
紅莉栖「……もう一度シャワー浴びてこよっと」
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紅莉栖「……なんか通い妻みたいでひたすら腹立つけど、来たわよ」
岡部「俺は貴様を性奴隷にしたつもりも、するつもりもない。お前は俺の助手、あくまで実験だ」
紅莉栖「わ、わかってるわよ! 私のほうがエッチしたいって思ってるみたいな言い方やめてよね!」
岡部「誰もそこまで言っとらんだろうが……」
岡部「今日は来るのが少し遅かったな。どうせ夜遅くまで自家発電に励んでいたのだろう、エロスティーナよ」
紅莉栖「どうしてそれを!?……ハッ」
岡部「クックック、まんまと俺のカマかけ<サイズハング>に嵌ったな!」
紅莉栖「まぬけが見つかったようだわ……」ガクッ
紅莉栖「それで、昨日言ってた準備って何よ」
岡部「挨拶もおざなりに愛撫の話とは、正直引くのだが」
紅莉栖「あんたのためにやってんでしょーが! 嫌ならいいのよ、別に!」
岡部「Wait, wait! 準備と言ってもよくわからなかったので色々買ってきただけだ」
紅莉栖「ふ、ふーん……色々ね……」
岡部「なんだ、興味あるのか? やっぱり貴様はエロスティーナだな」フゥーン
紅莉栖「2度とその呼び方やめろって言ったわよね……」ゴゴゴ
岡部「フ、フン! 昨日俺の腕の中で可愛く喘いでいた分際ですごまれても怖くなどないわ!」
紅莉栖「…………///」モジモジ
岡部「思い出しもじもじはやめろ……」
岡部「そう言えば、いつもムレムレの黒タイツはどうした?」
紅莉栖「ムレとらんわ!……今替えが無いのよ」
岡部「やはりムレていたのではないか。これがシュタインズ・ゲートの洗た―――」
紅莉栖「言わせないからなぁ!」
紅莉栖「くだらないこと言ってないで早く始めましょ。昨日みたいに誰も来なければいいけど」
岡部「ほう、助手は自分から積極的にリードするタイプだったか。さすが我が助手だ」
紅莉栖「助手じゃないから! 無駄に長くヤったら誰かにバレる危険性が上がるでしょ!」
岡部「さっきからフラグを乱立させているようだが」
紅莉栖「しまった……くそ、あんたと話してると話が進まないわね!」
紅莉栖「脱ぐわよ!! 脱げばいいんでしょ!!」ウルウル
岡部「罪悪感をあおるような目線はやめろ……」
紅莉栖「着替えるから、開発室のカーテン、絶対開けるなよ! フリじゃないからな!」
ピシャッ!
岡部「(着替え……? 脱ぐだけじゃないのか?)」
紅莉栖「ど、どう……かな……」
岡部「(カーテンが開くと、そこには白のドスケベネグリジェを着た紅莉栖が居た)」
岡部「(下着はパンティーのみで乳首は透けて見える)」
岡部「なんの真似だ、これは」
紅莉栖「少しでも雰囲気、出るかなと思って……」
岡部「全く、発想がメリケン処女だな」
紅莉栖「あ、あんたのためにやってあげたんだからね! 少しは感謝しなさいよ!」
岡部「……昨日、買ったのか」
紅莉栖「私も何か準備できないかなと思って……」
紅莉栖「で、どうなのよ」
岡部「どう、とは?」
紅莉栖「だからっ! コレを見て貴様は何とも思わないのかって聞いてんのっ!」
岡部「そうだな……実に、痴女っぽい、というか……」
紅莉栖「泣くぞ!? 私だって恥ずかしくて死にそうなところを頑張ってるんだからなぁ!?」
岡部「そ、そう怒るな。あー、うん。似合ってるぞ」
紅莉栖「こんなもん、似合いたくもないわ!」
岡部「面倒臭い女だな……早くしろと言ったくせにグダグダウダウダと」
紅莉栖「……もう降参。ほら、早く私の乳首からおっぱい出しなさいよ」
岡部「……そうさせてもらおう。そこに大きいタオルを敷くから、上に寝ろ」
紅莉栖「なるほど。まぁ、いいわよ。よいしょ」
岡部「それから、このアイマスクと手錠(ドンキ品)をしてもらう」
紅莉栖「ソフトSMか……上等よ、受けて立とうじゃない」
岡部「両腕でテーブルの脚を挟むようにして両手首に手錠をかける。これでお前はもう俺に抵抗できない」
紅莉栖「思った以上ね……思い込み効果なんだろうけど、両手が使えないと考えるだけでドキドキしてくる」
岡部「まぁ、実際はオモチャの手錠、その気になれば簡単に破壊できるがな。なにか問題があったらすぐ言えよ」
紅莉栖「……うん。あとアイマスクも凄いわ、あんたの位置がわからないといつ触られるか予想ができない」
岡部「ほう?」ピンッ
紅莉栖「いやんっ!」
紅莉栖「……ふ、不意打ちはやめろ!!」ドキドキ
岡部「……しまった、ネグリジェを脱がす前に手を拘束してしまった」
紅莉栖「……破っていいわよ。安物だったし、2度と着るつもりはないし」
岡部「さすがセレセブ。金にモノを言わせるとは」
紅莉栖「うっさいな! 早くしろっての!」ゲシゲシ
岡部「イテテ、脚で暴れるな! 今ビリビリに破ってやる!」
ビリッ ビリッ
岡部「(器用なことに乳首スリットが出来上がってしまった)」
紅莉栖「なんか、スースーする……」
岡部「クックック……それでは、早速最終兵器を使ってやろう」
紅莉栖「……道具使うの?」
岡部「(ここに絵筆がある。これをローションに浸けて……)」ピチャピチャ
岡部「(これを何の説明もせずに紅莉栖の乳首に塗る)」
ピトッ
紅莉栖「……ひぃっ!? ななな、なんぞこれーっ!? クラゲ!? 虫!?」
岡部「触手プレイに虫姦が趣味とは……」ヌリヌリ
紅莉栖「違うわよ、あんっ! こ、これ、なんなの、ひんっ!」
岡部「なんのためのアイマスクだ。教えるわけがなかろう」ヌリヌリ
紅莉栖「そうやって、私の妄想を膨らまさせて興奮させるってわけ、ね、はぅっ!」
紅莉栖「はぁ……はぁ……まるで、身体が乳首だけになったみたいな、感じがする……」
岡部「何をわけのわからんことを」ヌリヌリ
紅莉栖「だって、今、脳が、乳首からの刺激しか考えられなくなってる、もの、ひゃん!」
岡部「さて、下ごしらえはこんなところか。一旦ローションは拭き取るぞ」コシコシ
紅莉栖「ふぅ……はぁ、んぅ……」
岡部「次は実際に乳首を吸ってみようと思うんだが……よ、よいか?」
紅莉栖「う、うん。そう言うと思って、練乳も買ってきた。その辺に置いてある」
岡部「練乳?」
紅莉栖「ほら、味無いし、ってか今しゃぶられたら絶対しょっぱいだろうし」
岡部「汗の味がするのをごまかしたい、ということか」
紅莉栖「だって、恥ずかしいじゃない……」
岡部「(こんなHENTAIな恰好で今更そんなこと言われてもな……)」
岡部「残念だが、俺は甘いものはそんなに好きではない」
紅莉栖「じゃぁ醤油でもかける?」
岡部「それではウニ味になってしまう」
紅莉栖「……私のおっぱいは牧瀬プリンじゃないから! わかりにくいボケをすんな!」
岡部「代わりにドクペをかけてやろう。お前もドクトルペッパリアンだろう? クックック……」
紅莉栖「はぁっ!? 炭酸!?」
岡部「たしか冷蔵庫に……」
紅莉栖「お、おかべ!? 冗談よね!?」
紅莉栖「こ、こんな敏感な状態の乳首に、そんなっ!」
シーン……
紅莉栖「……岡部? おい、返事しろ! 岡部!?」
紅莉栖「側にいるよね? ラボの中には居るわよね? まさか、ドクペが無くて買いに行った……?」
紅莉栖「ほ、放置プレイ……!! ってか、こんな状態の私を誰かに見られでもしたら……ふぁぁっ///」
岡部「(手錠はいつでも外せるのに、1人で盛り上がり過ぎだろ……)」
×
紅莉栖「(そもそもの原因はあの岡部の荒唐無稽な夢にあるよね……あれが本当にただのエロ妄想じゃないとしたら……)」
○
紅莉栖「(そもそもの原因は、あの岡部の荒唐無稽な夢にあるのよね……)」
紅莉栖「(でも、あれが本当はただのエロ妄想じゃないとしたら……?)」
岡部「(不意打ちドクペでも食らうがいい)」チョロチョロ
紅莉栖「あひぃぃぃッ!!」
紅莉栖「こ、これ、ドクペ!? ってか居るなら返事しろぉ、ぅわひゃん!」
紅莉栖「う、うわ、パチパチする……あっ、いやっ、だめっ、ふわぁっ!」
岡部「存分にドクペを楽しんでいるようだな。さて、ドクペ味の助手を食べさせてもらおう」ペロッ
紅莉栖「ふぉぉぉぉっ!?!?!? だ、だめっ!! これはだめっ!! なにかがだめぇっ!!」
岡部「静かにしろ、クリスティーナ。外に聞こえるぞ」ペロペロ
岡部「(ドクペ味の乳首も乙なものだな)」ペロペロ
紅莉栖「っ!!……んー!! んんんー!!」ジタバタ
岡部「ええい、動くな! 乳首がしゃぶれないではないか!」
岡部「(基本は指でいじるのと同じだ。上下左右に舐め倒した後、乳頭を避けて乳輪をなぞるように舐める)」ペロペロ
紅莉栖「んん……はぁっ!! も、もうだめ! 息が、あぁん!」
岡部「(たまに吸う)」チュー
紅莉栖「全身がぁ……乳首になるぅ……」
岡部「(空いているほうの乳首も指でいじる)」コリコリ
紅莉栖「はぁ……はぁ……おかべぇ……」
岡部「(脚を絡めてきたな……股間はかなり濡れているようだ)」
岡部「だが断る! 俺が責めるのはあくまで乳首! このまま乳首でイかせてやろう、フゥーハハハ!」
岡部「……そろそろ、いいだろう。作戦の最終フェイズへと突入する」
紅莉栖「ひぃ……ひぃ……もう、これ、ヤバイんだけどぉ……」ピクピク
岡部「今のお前は、ザ・チクビだ。息を吹きかけただけでも感じてしまうHENTAIだ」
岡部「どれ、フーッ」
紅莉栖「ひぃん!?」ビクッ
岡部「洗濯バサミの使用も考えたが、あれは初心者がやるととんでもなく痛いだけだから却下した」
岡部「そこで俺はダルに何か良いアイテムは無いかと聞いた」
岡部「大人のデパートへ行って店員さんに聞けというハードルの高いことをアドバイスされたが……」
岡部「……最後に使うのは、俺が勇気を出して買ってきたコレ、『UFO』だッ!!」
紅莉栖「……ゆ、ゆーふぉー?」
岡部「(結構高かったので左右2個分買ったら全財産を使い果たしてしまった……)」
岡部「まぁ、モノは試しだ。やってみよう」
岡部「まずはローションを筆で塗って……」ペタッ
紅莉栖「……あんっ」
岡部「次にUFOの電源を……あぁ、これがスイッチか」カチッ
ブィーン
紅莉栖「このモーター音……バイブ?」
岡部「遠からずと言ったところか。ハメるから、大人しくしてろよ」キュポッ カポッ
クニクニクニクニクニクニクニクニ
紅莉栖「!!!!!!!!!!!!!!」
紅莉栖「ふわぁぁぁぁぁぁぁっ!! これぇっ、これぇぇぇっ!!」ピクピク
ブィーン
クニクニクニ
紅莉栖「いやぁぁぁっ!! ダメぇぇぇっ!!」ピクピク
ブィーン
クニクニクニ
紅莉栖「イ、イくッ!! イくぅッ!! こんなの耐えられないぃぃぃッ!!」ピクピク
ブィーン
クニクニクニ
紅莉栖「ああっ、あっ、はゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」ビクン!! ビクン!!
岡部「……全身を痙攣させてイったようだな。だが、UFOを外してみてもおっぱいは出ていない……」
岡部「実験は失敗か……」
紅莉栖「はぁ……はぁ……これ、かなり、危険かも……意識飛びそうに、なった……」
鈴羽「やーっと終わったの。もう、うるさくて仕事になりゃしないよ」
鈴羽「せっかく店長と綯が家族旅行で居ないからゆっくりできると思ったのにー」
岡部「す、鈴羽!? というか、言ってることがムジュンしているぞ!」
紅莉栖「ふぇっ!?!? 阿万音さん、そこに居るの!?」
鈴羽「うわーっ、牧瀬紅莉栖、エロエロだね」
紅莉栖「えっ?……」
紅莉栖「……ぎゃあああああああああああ!!!!!!!!」
鈴羽「お、落ち着いて! 別にみんなに言いふらしたりしないよ!」
岡部「写真を撮って@ちゃんにうpしたりもせんから安心しろ」カシャ
紅莉栖「いやぁぁぁぁぁぁ……うぐっ……えぐっ……」ポロポロ
鈴羽「ガチ泣き……なんか、ごめん」
岡部「す、すまん。写真は冗談だ、お前の目も当てられないほどあられもない姿は写していない!」
紅莉栖「びええええええええ!!!!!!」
岡部「というか鈴羽よ! 来るなと言ったではないか! まったく、何しにきたのだ」
鈴羽「いや、未来が変わったかなーと思ってさ」
岡部「変わってないからそんなセリフが言えるんだろうが」
鈴羽「あそっか。失敗失敗」
鈴羽「でも、ということは牧瀬紅莉栖の乳首から母乳は出なかったんだね」
紅莉栖「うぅっ……うわぁん……」
岡部「泣くな……助手よ……」
鈴羽「うーん、でも、まだ1度失敗しただけだよね!」
岡部「えっ」
鈴羽「立て続けにもう1回やれば、出るかもしれないよ! おっぱい!」
紅莉栖「えっ」
紅莉栖「ちょ、ちょっと! もう私限界よ色々と! ってか早くこの手錠とアイマスク外しなさい!」
紅莉栖「力が抜けて、手錠が外せないのよっ!」
鈴羽「あ、ついでにあたしの乳首も試す?」
紅莉栖「ふぇっ!?」
岡部「何を言っているのだお前は」
鈴羽「いやぁ、あたしと牧瀬紅莉栖の4つの乳首を同時に責めれば成功確率が上がるかなーって」
岡部「なるほど……一理ある」
紅莉栖「ねーよ!! 何しれっととんでもないこと考えてんのよあんたたち!!」
岡部「では鈴羽、エロスティーナの横に上半身裸で寝ろ」
鈴羽「オーキードーキー♪」ヌギッ
紅莉栖「エロスティーナ言うなぁっ! って今はそんなことはどうでもいい!」
紅莉栖「あ、阿万音さん、あなた、脱いだの……!?」
鈴羽「うん? もちろん!」
岡部「安心しろ助手。鈴羽と貴様の乳比べなどせんわ」
鈴羽「あ、でもあたしのほうがちょっとおっきいね!」
紅莉栖「あんたらわざとやってるだろ! 後で見てろ……!」
岡部「では、鈴羽と助手のあいだに俺が入り、揉む。外側の乳にはUFOをひとつずつつけてやろう」
鈴羽「わーい」
紅莉栖「頭おかしい……頭おかしいよ……」
岡部「まずローションを塗って……ん? 鈴羽、お前もう乳首が勃っているではないか」
鈴羽「えへへ……下で牧瀬紅莉栖の喘ぎ声を聞いてたら、ちょっと抑えきれなくて///」
紅莉栖「お、女の子にオカズネタにされてしまった……」
岡部「ならば話が早い。最初から全力で行くぞっ!」カチッ
鈴羽「おーっ!」
紅莉栖「えっ!? ちょ、ちょっとおかべ―――」
ブィーン
クニクニクニクニクニクニクニクニ
紅莉栖「いやぁぁぁぁぁぁっ!!」ピクピク
鈴羽「なにこれぇ!! すごっ、ふっ、ふぁぁぁ!!」
岡部「そして同時に俺の両手で乳首を刺激するッ!!」コリコリコリコリ
ブィーン
クニクニクニクニクニクニクニクニ
紅莉栖「さっきイったばっかなのにぃぃぃっ!!……あぁんっ!!」ピクピク
鈴羽「あ、頭がおかしくなりそうだよ……!!……きもちぃっ!!」
岡部「(俺はさながらステレオ喘ぎ声のディスクジョッキーだな)」ピンピンピンピン
ブィーン
クニクニクニクニクニクニクニクニ
紅莉栖「またイくぅッ!! おかべ、おかべぇ!! イっちゃぅぅぅぅッ!!」ビクン!!
鈴羽「んッ!!……ぁうッ……あッ……んぁあッ!!」ビクン!!
岡部「……イけよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」コリコリコリコリ
ブィーン
クニクニクニクニクニクニクニクニ
紅莉栖「ッ――――――――!!!!」ビクン!!ビクン!!
鈴羽「あっあっ、あっッ、ああっ! あッあッあアァアアアッ!!!!」ビクン!!ビクン!!
―――――――――――
わりと平和な世界線
未来ガジェット研究所
紅莉栖「すぅ……すぅ……」
鈴羽「ぐぅ……ぐぅ……」
岡部「……2人とも、仲良く寝ているな」
紅莉栖「おかべぇ……らいしゅきぃ……」
鈴羽「おじさん……もっとぉ……」
岡部「どんな夢を見ているんだ、まったく」
岡部「実験は失敗だった……結局、紅莉栖の乳首からおっぱいが出ることはなかった」
岡部「だが、俺は確信した」
岡部「今俺が知っている知識――紅莉栖のウィークポイント――をもってすれば、より深い快楽と愛情を紅莉栖に与えることができる」
岡部「ただ、これ以上紅莉栖の肉体に負荷をかけて大丈夫だろうか……」
岡部「それに俺は既に無一文、新しいタオルを買うことすらできない」
岡部「……タイムリープ」
岡部「タイムリープすれば! 紅莉栖の乳首がまだ何者にも犯されていないタイミングまでタイムリープすれば!」
岡部「……俺はもっと上手く、かつ優しく、迅速に結果を出すことができるのではないか?」
岡部「タイムリープができるのは48時間以内……」
岡部「そう言えば、すべての始まりは2日前の夕方だったな」
岡部「……そうだッ! あの時たしか俺は、ケータイを耳に当てたまま寝ていたのだった!」
岡部「ならばッ! そこへのタイムリープなら確実ッ!!」
岡部「なんたる偶然……!! なんたる僥倖……!!」
岡部「跳ぶのは最大値の48時間、これなら―――」
――――――――<回想>―――――――――
紅莉栖『忘れないで』
紅莉栖『データを送るのは最大で1度に48時間まで』
紅莉栖『それ以上過去に送ると、脳の状態の齟齬が大きく、コピーが失敗する可能性があるわ』
紅莉栖『タイムリープマシンは、絶対安全とは限らないのよ』
紅莉栖『場合によっては、あんたの存在そのものがなくなる可能性だって……』
―――――――――――――――――――――
岡部「……俺が跳ぶのは紅莉栖の指定した48時間ちょうど」
岡部「成功する確率は50%、失敗する確率も50%の境界線だ」
岡部「……何を迷っているのだ、鳳凰院凶真」
岡部「お前は、愛しい女に背負うだけ背負わせて、自分は楽をしようというのか?」
岡部「ククク、確かにそれもマッドだ。だがな―――」
岡部「この鳳凰院凶真に、゛逃走゛の二字はない……ッ!!」
岡部「そうと決まれば、開発室でタイムリープの準備だッ!」
岡部「……さらばだ、この時間の2人」
岡部「俺は必ず、世界を、変えてやる……ッ!」
ピシャッ
鈴羽「うぅん……あ、あれ? あたし、寝ちゃってた……」
紅莉栖「うへへ……そこはぁ、だめなのぉ……」ムニャムニャ
鈴羽「岡部倫太郎は、あのカーテンの向こうか。牧瀬紅莉栖の様子からすると、また失敗したみたいだね」
鈴羽「……待ってよ。もしかしたら、もしかすると……」
鈴羽「―――本当は、牧瀬紅莉栖の乳首からおっぱいが出る必要はないんじゃないかな?」
鈴羽「必要なのは、そうじゃなくて、たぶん……」
鈴羽「岡部倫太郎の脳に、『牧瀬紅莉栖の乳首からおっぱいが出た』と認識させること」
鈴羽「要は、騙しちゃえばいいんだ。世界を騙すんだ」
鈴羽「それにはどうしたらいいか……今、牧瀬紅莉栖は幸せそうに淫夢を貪っている……」
鈴羽「そして何故かテーブルの上に練乳が置いてある……」
鈴羽「この練乳を牧瀬紅莉栖の乳首にちょっと垂らす」チョロッ
紅莉栖「ひぁっ……」
鈴羽「……これでよし。牧瀬紅莉栖! 起きてよ! 君は、成功したんだ!」ユサユサ
紅莉栖「性交……? ふぇっ!? う、嘘でしょ!?」
鈴羽「嘘じゃないよ! 自分の乳首を見てごらん!」
紅莉栖「え……な、なんぞこれぇ!? おっぱいが、おっぱいが出てる……ッ!!」
紅莉栖「私、妊娠したの……!?!?」
鈴羽「い、いや、まだ妊娠はしてないと思うよ……」
鈴羽「そんなことよりほら! 岡部倫太郎に報告しないと!」
鈴羽「そのために君たちは、2日間も実験してたんだろ!」
紅莉栖「そ、そう! そうだった!」
鈴羽「岡部倫太郎は開発室の中だよ!」
鈴羽「さぁ、行って!」
紅莉栖「う、うんっ!」タッ
シャァァッ(カーテンを開ける音)
紅莉栖「おかべぇ!!」
岡部「く、紅莉栖!? い、今はマズイ! 離れろ!」
バチバチバチバチバチッ
岡部「(くそっ、放電現象が……!!)」
紅莉栖「あのね! 聞いて!」
紅莉栖「私の乳首からおっぱい出たぁ!! おっぱい出たよぉ!!」ポロポロ
岡部「な―――――――――――――――――――――
ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン(タイムリープ特有のSE)
―――――――――――なに!? 紅莉栖の乳首からおっぱいが!?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443943859/(ループ用)
2010.08.14(Sat) 17:52
わりと平和な世界線
未来ガジェット研究所
岡部「ってあれ? なんだ夢か。ふぅーびっくりした」
ダル「……オウフ」
まゆり「えっと……」
紅莉栖「……オノレは開口一番何を叫んどるかー!!!!!」ズドン!!
岡部「ひでぶっ!? よ、洋書の角は痛いッ!! やめてッ!!」
紅莉栖「う、うるさい!! 出る訳なかろーが!! なんつー夢見てんのよ!!」
岡部「そ、そんなもん、俺の夢に言ってくれ!! 不可抗力だろうが!!」
紅莉栖「深層心理ではイヤらしいこと考えてるんでしょ!? エロ同人みたいに!! エロ同人みたいに!!」
ダル「大事なことなので2回言いました!」
まゆり「まゆしぃはガッカリなのです……」
――――――――
――――
――
・・・
岡部「……だが、『紅莉栖の乳首からおっぱいが出た』というセンテンスに何かが引っかかるのだ」
・・・
岡部「あの時たまたま脳裏をよぎったのが紅莉栖だっただけなんじゃないか、と」
・・・
岡部「またここか……」
・・・
鈴羽「ほ、ホントにキミ、童貞なの? 無駄に上手だね……あはんっ」
・・・
岡部「洗濯バサミの使用も考えたが、あれは初心者がやるととんでもなく痛いだけだから却下した」
・・・
岡部「だが、俺は確信した」
・・・
――
――――
―――――――
『5889回目がやられたか』
『ククク……だが奴は我ら鳳凰院凶真の中でも一番の小物』
『……俺だ。どうやらミッションは失敗したようだ』
『だが、紅莉栖の乳首からおっぱいが出ないからと言って、この俺は諦めたりしない』
『なにしろ、大切なラボメンが俺を信じて待ってくれているのだからな』
『5890回目の俺、後は任せたぞ』
『―――エル・プサイ・コングルゥ』
終わりの無いのが終わり
ちなみにU.F.O.は値段が高いわりに壊れやすいから気を付けて
<シュタゲ>
・岡部「潰瘍性大腸炎だと……!」
※現在では検査、治療、服薬等、医学が進歩したためもっと楽で効果的になりました
・【シュタゲSS】 無限遠点のデネブ
※ミスが多い
・ルカ子「毎日毎日、チクニーが止まらないんです……」
・ハルヒ「IBN5100を探しに行くわよ!」
※主人公はハルヒ、設定がシュタゲのクロス。長い
・紅莉栖「シュタインズ・ゲート・ゼロが発売&アニメ化されるけど」岡部「ほう?」
・ダル「本当は?」紅莉栖「岡部を愛してる」
・鈴羽「そして『あたし』は生まれ変わる」
↓続き物
・鈴羽「あたしの生まれた日」
<その他>
・古泉「本当は?」ハルヒ「キョンを愛してる」
・【艦これ】漣「本当は?」曙「提督を愛してる」
・【艦これ】吹雪「鎮守府ぐらし!」
※閲覧注意
あのクソ真面目で面白かったハルヒクロスと同一作者とは思わなかった
乙
また楽しみが一つ減ったお
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Entry ⇒ 2015.10.07 | Category ⇒ STEINS;GATE | Comments (0)