【艦これ】また!駆逐艦寮はどったんばったん大騒ぎ!
. -‐ニ ̄ニ‐- .
_/ \_
=二 ̄ / ',  ̄二=
 ̄7'' ―― ___ ―― 戈 ̄
――― 从,,i ; `. 、 .尢r、――――――
/\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^
霞「ホワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
白雪「霞ちゃーーーん!!」
ところで、海上自衛隊と日本郵船の仲の良さはご存知だろうか。
日本郵船は帝国海軍時代である戦時中に船とその船員を貸し出し、
戦後もそれらの見返りを受け取る事はなかったという。
これはきっと今流行りの忖度ってやつなのだ!
つまり、滅茶苦茶仲がいいに違いないのだ!
かばんさんもそう言ってたのだ!
かばん「言ってません」
え?
かばん「言ってません」
そ、そうなのか……アライさんの勘違いだったのだ……
霞「アライさんまたやってしまったわね!!!」ガバッ
チュンチュン……
霞「……朝か」
彼女は霞
この鎮守府の駆逐艦寮(は燃え尽きたので今はみんなプレハブ暮らし)の責任者であり駆逐艦たちの親分である
白雪「おはようございます、霞ちゃん」
白雪は、霞の手伝いをしている
同じプレハブで暮らしている二人はレズであった!
霞「違うわよ!!」
白雪「……今日は、お休みした方が」
霞「あ、いやー、あはは。なんらかの精神疾患かしら」
白雪「だとすると尚更……」
霞「大丈夫よ、それより朝ごはんは」
白雪「はい、ステーキ」ゴトッ
ジュージュー
霞「わーい!またステーキだー!昨日の朝もステーキだったし、その前もステーキだし、またその前もステーキっていうかここ一ヶ月ずっとステーキじゃないの!!!!」
白雪「でも好きでしょ?」
霞「もう嫌いになったわよ!!最近ずっと朝ステーキだからなんか身体が肉臭くなって来ちゃったわよ!!」
白雪「へぇ」モシャモシャ
霞「で、あんたはサラダ食べるのね!くそぅ、くそぅ!」
白雪「あ、クソと言えば霞ちゃんがトイレ行ったらすぐわかるんですよ、不思議ですよね」
霞「あんたのステーキのせいでしょうが!やめてよ!!本当にやめてその話!!陰でこっそり『くさみ』って呼ばれてるの知ってんだからね!!!」
白雪「くさみ(笑)」
霞「キィーーーー!!!なんなのよ!!!」ムキャー
さて今日は、この鎮守府が大ピンチを迎えることになるのだが
この駆逐艦たちのプレハブ群に忍び込んでいる者たちがいた、それは!
イ級「道に迷った……」
駆逐棲姫「どうしよう……」
なんと、深海棲艦だったのだ!
イ級「多分ここって艦娘の基地なんじゃないかな」
駆逐棲姫「困るなぁ……」
谷風「お、春雨じゃん。散歩?」
駆逐棲姫「!?」
谷風である!
谷風「ゴンちゃん、なんか黒くなったな」
駆逐棲姫「ご、ゴンちゃん?」
谷風「ん?ゴンちゃんだろ?」
ゴンちゃんとは、春雨の飼っている犬の事である
イ級(ここは話を合わせておかないと)ヒソッ
駆逐棲姫「! そう、そうなのよ、ちょっと日に焼けちゃって」
谷風「ふぅん……そいじゃーね」
スタスタ
駆逐棲姫「ふぅ……なんとか乗り切った……」
その頃、鎮守府の中枢、司令部室では
あきつ丸「レーダーに感あり、深海棲艦接近中であります!」
香取「何人かわかりますか、あきつ丸さん」
アイオワ「Look!窓の外をご覧よ!」
海の彼方からレ級が猛スピードでこちらに向かってきている!
長門「一隻で来るとは、何か企んでいるな」
長門「なぜ黙っている!!」ズガーン
長門の強烈な砲撃が始まった!
だが、レ級はそれを悉くかわす!
レ級「戦いに来たのではない!一旦砲を降ろして話を聞け!」
長門「よし、みんな!撃ち方やめ!」
香取「長門さんしか撃ってないですよね」
長門「命令だ!!」
香取「あ、はいぃ」ビクッ
長門「さあレ級、話とはなんだ!?」
長門「なぜ黙っている!!」ジャキッ
レ級「待て!なぜ貴様はそうせっかちなのだ!」
長門「話とはなんだ!?」
レ級「我が軍団のお嬢様、駆逐棲姫がこの辺り海域で迷子になってしまってな」
長門「では探し出して細切れにしてやる!」
レ級「なぜこんなに血の気が多いのだ」
アイオワ「生理じゃないの」
そして、駆逐棲姫は
駆逐棲姫「はぁ、お腹減ったなぁ……」
イ級「うん……」
そこへ
時雨「おや、おはよう春雨」
五月雨「何してるの?」
駆逐棲姫「あ……」
時雨「なんだ、ゴンちゃんの散歩かい?」
五月雨「いつも可愛がってるね!でもなんか黒くない?」
駆逐棲姫「あ、えっと、日焼け、かな」
時雨「なんだ日焼けかぁ」
駆逐棲姫「うん……それよりお腹減っちゃって……」
五月雨「それじゃ、食堂に行こうよ!」
時雨「それがいいね」
そして、食堂
明石「いいですか諸君、煙草なんて吸ってるのはタールやニコチンやポロニウムなどの毒物を進んで身体に取り込むことでね」
陸奥「私が煙草なんて吸うわけないじゃない、バカね」
明石「それは確かに言えてるかも」
木曾「俺は別に煙草なんて吸っちゃいねーよ」
明石「その髪の艶と肌の張り、それに服からはとってもいい匂いがするから大丈夫そうですね」クンクン
暁「私は吸ってるわ!……ココアシガレットだけど」
明石「ココアシガレット美味しいもんね!」
暁「いや美味しくはないかな……」
明石「(´・ω・`)」
叢雲「そもそも全身弾薬庫の艦娘が煙草なんて吸うわけないじゃない」
明石「それもそうか……」
食堂には霞もいた
霞「全く腹立つわあいつ、もう野菜食べるもんね。間宮さん、野菜サラダ!」
間宮「あ?」
霞「野菜サラダ」
間宮「はぁ?間宮さんは野菜サラダではありませんけど?」
霞「なんでそんなに虫の居所が悪いのよ……悪かったわ……野菜サラダ下さい」
間宮「伊良湖よ……あの子!!あの子私のマイスター副官のフィギュア見て何て言ったと思う!?」
霞「何て言ったのよ」
間宮「『子供の玩具じゃないですか、それよりも私が持ってきた大人の玩具で遊びましょ♥』ですってよ!!?超許せんし!!!即部屋から叩き出したわ……」
霞「ま、マイスター副官?って人あれだもん、かっこいいもんね、怒るのも無理ないわ……それよりも野菜サラダを……」
間宮「野菜サラダ!!」
霞「うん、野菜サラダ……」
間宮「はい!」ゴトッ
霞「ありがとう……ってこれレタスしか入ってないじゃないの!」
間宮「あ、今日は仕入れに失敗しちゃって野菜はレタスしかないの。ごめんなさいね」
霞「え、えぇ……はぁ、もういいやこれで……朝から疲れるわ……」
トボトボ
ワイワイ
霞「むむ、あれは……」
そう、霞の目に映ったのは!
駆逐棲姫「えっと……いいんですか、頂いちゃって……」
五月雨「大変結構コケコッコウ!今日は春雨の誕生日だからね」
時雨「違うよ、全然違うよ」
五月雨「そうだっけ?」テヘペロ
駆逐棲姫「あ、あはは……」
駆逐棲姫である!
霞「ちょ、ちょっとあんたたち!」
五月雨「え?」
時雨「?」
駆逐棲姫「!」
時雨「霞、また僕にヤンデレをやれって言うんじゃないだろうね」
霞「言わないわよ!言ったことないわ!」
時雨「ヤンデレなんて真っ平ごめんだよ。ヤンデレが見たいならどこか余所のスレに行ってくれないかな」
五月雨「そうは言っても、時雨ちゃんと言えばヤンデレって相場が決まってるんだよね」
時雨「そうかもしれないけど、僕はもうウンザリだ。ヤンデレにもヤンデレを期待している読者にもね!」
霞「ストップストップ!ちょっとそっちで勝手に話進めないでよ!」
時雨「え?じゃあ露出しろとでも言うの?」
霞「言わないっての!」
五月雨「え、霞ちゃんってそういう趣味が……」
霞「違うっつってんだろ話聞け!!」
時雨「わかったわかった聞いてあげるよ、特別に」
霞「う、うざ……そいつよ、そいつは駆逐棲姫よ!」
五月雨「えっ、わたしぃ?」
霞「春雨よ!!」
駆逐棲姫「!」ビクッ
五月雨「いや春雨ちゃんは春雨ちゃんでしょ」
霞「見ればわかるでしょ!こんなに顔白くないじゃない!」
時雨「いや、最近はこうだよ。ここ半年夜勤続きだし」
霞「ええ!?ちょっと後で司令官に言わなくちゃね……じゃなくて!じゃあこの服は!」
五月雨「最近は黒がマイブームらしくて下着もドギツイ黒履いてるし」
霞「いやマイブームって……えぇっ、意外だわぁ……私ってばまだ縞々パンツだし……」
五月雨「私も似たようなの……」
時雨「僕なんて履いてないからね」
霞「やっぱ露出してんじゃないの!!!」バシィ
時雨「あんっ♥」
霞「って、コントやってるんじゃないわよ、駆逐棲姫よ!……あれ、どこ行ったの?」
五月雨「どっか行っちゃったね」
霞「んもー!んもー!ちょっと行ってくるわ!」シュタタタ
時雨「もっと僕を見て♥」
五月雨「今すぐ肉塊になってね」
そして、問題の人物は!
駆逐棲姫「外まで急いで逃げてきたけど、きっとバレちゃったよ……」
イ級「もうヤバいと思う、すぐここを出るべきだぜッ!」
シュババババ
霞「待ちなさい!」
駆逐棲姫「ひっ、もう来た!」
霞「あんた本当に春雨?そいつもどう見てもイ級駆逐艦だし」
イ級「わんわん!」
霞「演技したって無駄よ!」
イ級「くっ……」
霞「一体何しに来たの?さてはスパイね!」
駆逐棲姫「ち、違うの!迷子になっちゃって……」
霞「へぇ、それで春雨になりすましたってわけ?」
駆逐棲姫「それは、勘違いで……」
霞「……本当なら叩きのめしてやりたいところなんだけど、嘘を言ってるようには見えないわね」
イ級「でしょう!?早く帰してよ!」
霞「まあ待ちなさい、ただで出れると思ってんの?ここは敵地よ?」
駆逐棲姫「う……」
イ級「くそぅ!くそぅ!」
霞「何がいいかしらねぇ~」
駆逐棲姫「じゃ、じゃあ、私の初めてをキスを……」
霞「いらんわ!!」
駆逐棲姫「えっと、それじゃあ、は、初体験を……」
霞「いらんって言ってんじゃないの!!!え、なに!?私って深海棲艦でもそういう扱いなの!?」
イ級「白雪ってやつがビラを撒いていったぜ」
霞「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!」ビキビキビキ
イ級「うわ!憤死しそう!」
駆逐棲姫「ど、どうか落ち着いて!」
霞「はぁーーっ……はぁーーっ……ふぅ、落ち着いた」
駆逐棲姫「あの、大丈夫ですよ、そういう愛の形もあると思いますから……」
イ級「あっ、バカ!」
霞「やっぱお前ぶち殺す!!」
「待ちなさい!」
イ級「!?」
駆逐棲姫「誰!?」
龍田「私よぉ」
神通「そして私です」
霞「神通さんに龍田さん!」
イ級「……いや、あの、この人らって」
駆逐棲姫「どう見ても、その、オカマ?のおじさんなんですけど……」
龍田「失礼しちゃうわぁ」
神通「身体はおじさんでも心は艦娘ですよ」
霞「実は深い訳があって、提督が新人の時に任務がこなせなくて、同じ苗字の人を連れてきたのよ。で、そのまま」
イ級「任務ってそんなのでいいのか……」
龍田「私は龍田正士って言うの~」
神通「私は神通一成です」
駆逐棲姫「よかった、じゃあタバコを吸う艦娘なんていなかったんだ」ホッ
イ級「ざ、雑ぅ!前回のアレの誤魔化し方が雑ぅ!」
霞「それで、こいつらどうしようって話なんですけど、どうします?」
龍田「そうねぇ、拷問かしらぁ……」
神通「拷問ですかねぇ」
駆逐棲姫「じゃあなんで止めたんですか!?いっそ一思いに殺して!」
そこへ!
タッタッタッ…
長門「いたぞ!」
レ級「よかった!まだ無事だったか!」
霞「あ、長門に、レ級!?」
レ級「げ!女色駆逐艦!貴様うちのお嬢様に手を出してはいないだろうな!」
霞「出すかボケ!!」
長門「龍田さんに神通さんもいらっしゃいましたか」
レ級「なんだこのおっさんどもは!?」
龍田「失礼しちゃうわぁ、おっさんだなんて」
神通「身体はおっさんでも心は艦娘ですよ」
イ級「もう聞いた」
霞「それよりも、早く連れて帰ってよこいつら。もう疲れたわ」
龍田「お互いに遺恨を残さないようにそうすべきだと思うわぁ」
駆逐棲姫「ですです!」
レ級「その通りだな。黙って連れて帰ろう」
長門「いや待て、私にいい考えがある」
レ級「これ以上のいい手は無いと思うが」
霞「余計な事言って?き乱さないでよね」
長門「かつては駆逐棲姫の首だったはずの肉の塊を蹴っ飛ばして、サッカーでもして遊ぼうじゃないか!」
レ級「こいつ!私も今日は我慢に我慢を重ねていたが、その言葉にはもう我慢できんぞ!!」
さぁ、戦いだぁ!
ドンドン!バキューン!
霞「うわ!このバカ!どうして!」
イ級「もうヤバいと思う、すぐここを出るべきだぜッ!」
駆逐棲姫「もう聞いた」
白雪「霞ちゃーん!」
霞「白雪!お前ホント、何してくれちゃってんのよ!!」
白雪「嬉しいでしょう?」
霞「嬉しくないわよ!」
白雪「おこった?」
霞「怒゛っ゛て゛る゛わ゛よ゛!!!」
白雪「それより、この騒ぎは一体……?」
霞「くっ……長門がバカみたいなこと言ってこれよ!」
ドギャドギャ
ワーワー
ヤメローシニタクナーイ!
駆逐棲姫「この基地がどんどん壊れていく……」
イ級「阿鼻叫喚の地獄絵図だ……」
霞「龍田さんと神通さんは!」
白雪「夜勤明けだからって、帰りました」
霞「あのおっさんどもめが!!」
白雪「霞ちゃん、ここは霞ちゃんが場を収めるしかないと思うのです」
霞「ええ?どうやってよ」
白雪「こんな時の為に霞ちゃんが自爆するスイッチを明石さんに頼んで作ってもらってたんです」
霞「作ってもらってたんです、じゃねーよ!何そのスイッチ!」
白雪「さぁ」
霞「さぁ、ってホントにやるの!?あんた私の事嫌いでしょ!?」
白雪「…………嫌い♥///」カァ
霞「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!」ビキビキビキ
イ級「また憤死しそう!」
駆逐棲姫「なんか、すごい二人組だよね……」
霞「あ、あんたぁ!あんたぁ!あんたあんたあんたあんたあんたあんたあんたぁぁぁ!!!」ガシッ
白雪「隙ありっ」サッ
チュッ♥
霞「んえっ!?」
白雪「じゃ、行ってきてください」
霞「え、え、あ、うん」
スタスタ
そして
長門「ふっ、やるなぁ、貴様」ボロボロ
レ級「いやそんな対等じゃなくてこっちが一方的に勝ってるからな」
長門「だがまだまだ甘いぞ!」ヨロヨロ
レ級「旧式風情が我が最新装備に敵うはずないだろう」
長門「旧式でもこのレーダーは国産の最新式だ!」
レ級「……いやだから、そんなへなちょこレーダーを後生大事に使ってるから戦争に負けるんだよ」
あきつ丸「陸軍もそう思います」
アイオワ「米軍もそう思います」
霞「あんたたち、戦いはそこまでにs
. -‐ニ ̄ニ‐- .
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=二 ̄ / ',  ̄二=
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――― 从,,i ; `. 、 .尢r、――――――
/\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^
ホワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
白雪「霞ちゃーーーん!!」
長門「えぇ……」
レ級「えぇ……」
そして、戦いに水を差された二人は和解した
長門「いい戦いだったぞ!」グッ
レ級「そうかなぁ」
長門「また来い、今度は勝つ!」
レ級「そのつもりがあるなら対艦ミサイルでも用意しておけよ」
駆逐棲姫「やっと帰れる……」
イ級「色々あって疲れたよ……」
白雪「ふんふふ~ん♪」
駆逐棲姫「上機嫌だね」
白雪「ふふっ、今から霞ちゃんを入渠ドックに連れて行くんですよ♪」
霞「」大破!
駆逐棲姫「へぇ……」
白雪「それで、私の口噛み酒ならぬ口噛み修復剤で治してあげるんです♥」
駆逐棲姫「そ、そうなんだ……それはよかったね……」ヒキッ
駆逐棲姫は、ちょっと大人になった気がした
愛の、ある一つの形を知ったのだ
なんかこれはヤベーなと思わなくもなかったが
彼女の見識がある方向に広がったのは確かである
でもやっぱりこれはヤベーよなと思い直した
しかし、しばらくしてから…
駆逐棲姫「いや…………ひょっとしたら、これはありなのかも……!」キラーン
イ級「無いよ!」
チャンチャン♪
前スレ
【艦これ】駆逐艦寮はどったんばったん大騒ぎ!
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1510381245/
【艦これ】加賀さんの冒険
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438870050/
【艦これ】加賀さんの休日
~中略~
【艦これ】加賀さんのチョッキ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1481795519/
【艦これ】加賀さんとお餅つき
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483059489/
【艦これ】重巡加古はのらりくらり
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445149547/
【艦これ】重巡加古はのらりくらり 弐
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455380210/
【艦これ】長月「なあ島風、月が綺麗だな」島風「えっ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419254737/
他にもあるけどぶん投げたりで読むに耐えないし恥ずかしいから読まないでね!
おつつ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516721868/
Entry ⇒ 2018.01.29 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
【艦これ】加賀「赤城さんの部屋」
提督「なんだ加賀。深刻そうな顔をして」
加賀「提督は……その……」
提督「どうした? 歯切れが悪いな」
加賀「いえ、その。空母寮に……来たことはあるかしら」
提督「空母寮? 何度かあるが……別に用がなければ行かないな。あそこはおまえらの家みたいなものだろう」
加賀「ええ、まあ。家ね、私達にとっては」
提督「そうだろう。いわば女の園だ。男の俺が踏み入っていいところではない」
加賀「その、仰る通りではあるのだけれど……赤城さんの部屋を、見たことはあるかしら」
加賀「ええ」
提督「いや、ないな。加賀のほうがよく知っているだろう」
加賀「いえ。それが、先日、初めて赤城さんの部屋に入ったのよ」
提督「先日?」
加賀「……具体的には、3日前」
提督「初めてか?」
加賀「そうね」
提督「赤城はもう2年以上いるし……加賀だって似たようなもんだろう」
加賀「それは、そうなのだけれど……」
提督「?」
提督「……は?」
加賀「私が朝起きて、洗面所に向かうと、ほぼ用意を終えた赤城さんがいるのよ」
提督「いくら早いったって……2年間ずっとか?」
加賀「ずっとよ。たまに歯を磨いているところを見たことはあるけれど、寝ぼけた赤城さんを見たことがないわ。起こされることはあっても、起こしたことはない」
提督「加賀が出動で赤城が休日のことだってある」
加賀「提督は赤城さんがオフのところを見たことがある?」
提督「そりゃ……ん……? いや、休みなのに訓練してるのは、見たことがあるが……」
加賀「赤城さん、オフでもほぼずっと部屋にいないのよ。自主トレしてたり、散歩とかしてたりで」
加賀「そうね。私は見たことがないけれど」
提督「……マジ?」
加賀「大いにマジよ」
提督「いや、待て。何度かあいつの外出申請を受けたことがある」
加賀「どこまで?」
提督「……街。買い出しに行くと言っていたが……そういえば、全部ただの買い出しだった気がするな」
加賀「そうね。何度か付き合ったことがあるけれど、本くらいしか買わないのよ」
提督「おい。なんか怖くなってきた」
提督「ああ、赤城の部屋」
加賀「そう。入ったのよ、3日前に。気になって、赤城さんの部屋で、お茶でもしようって」
提督「……どうだった?」
加賀「何もなかったわ」
提督「……」
加賀「寮の支給品の、ベッドと、机、棚」
提督「そうだな。どの部屋にもあるだろう」
加賀「それしかなかったわ」
加賀「私だって多趣味な方ではないけれど、部屋にはそれなりに物があるわ。着替えとか、お菓子とか、なんだかんだ、生活感が出る」
提督「ああ。俺の部屋なんて汚くて嫌になる」
加賀「だけどね、赤城さんの部屋には何もなかったわ。棚に本があったけれど、大した量じゃない。聞いたら、読んだら売ってるそうよ」
提督「仕送りでもしてるのか?」
加賀「赤城さんは海軍の名家の出よ。家はむしろ裕福なほうだし、一度聞いたら実家は資産運用で長者番付に載ってるそうよ」
提督「……いや、待て。赤城はあれだろう、食事が趣味みたいなものだ」
加賀「まあ、確かに、よく食べるほうではあると思うけれど」
提督「だろう。給料全部使ってんじゃないか」
提督「……まあ、知ってるよ。おまえらすげえ給料いいよな」
加賀「そうね。食費だけで使い切ろうと思ったら、毎食叙々苑に通ってもおつりがくるわね」
提督「……気になるな、加賀?」
加賀「ええ、とても」
提督「……おるか!」
川内「おそばに!」
提督「川内、赤城の私生活について何か知ってるか」
川内「スーパーストイック仕事鉄人深海棲艦絶対殺すマンってとこかな」
加賀「……私生活は?」
川内「筋トレと弓の稽古と読書」
提督「マジ?」
川内「マジ。最初サイボーグかと思ったよ」
青葉「こちらに!」
提督「何かあるか」
青葉「ありません!」
提督「次」
青葉「あっ、待って!待って提督!一応ある!ありますよ!」
提督「なんだ。あるのか」
青葉「といっても、大した情報ではないですが。街に出てる赤城さんの写真がこちらに」
加賀「ほう」
提督「……飲み屋で焼き鳥食ってるな」
川内「食べてるね。ひとりで」
青葉「ちなみにおひとりで6千円ほど飲み食いした後、ナンパに寄ってきたチャラ男相手に15分ほど説教して、ついにキレたチャラ男が――」
加賀「どうなったの?」
青葉「胸ぐらを掴もうとした瞬間、宙を舞ってました」
川内「だろうね。赤城さんだもんね」
提督「……貴重な情報ではあるが、今以上の情報ではないな」
青葉「ちなみに説教はあと15分続きましたが。お役にたてず申し訳ないです」
提督「構わん。あとで俺のほうから赤城に言っておく」
加賀「はい」
提督「いったい赤城は、給料をどうしていると思う?」
加賀「まあ、いろいろと、推測はできるけれど」
提督「暴飲暴食」
加賀「NON。いくら赤城さんがよく食べよく飲むといって、艦娘の給料を使い切ることは恐らく不可能。青葉の情報からも、食費で使い切るほどではない」
加賀「貯金」
提督「NON。赤城の口座は個人のものではない。どうやら実家と口座を共用しているようだ。加賀が言った通り赤城の実家が裕福なら、貯金なぞ大して意味を成すまい」
提督「ゲーム課金」
加賀「NON。赤城さんはスマホやパソコンは持っていないし、ガラケーも通話とメール機能しかないものを持っているわ」
加賀「夜な夜な街で遊んでいる」
提督「NON。川内が気付かないわけがない」
加賀「つまり」
提督「そう。川内や青葉に気付かれることなく、俺や加賀に悟られることもない、それでいて膨大にお金を消費することができる。そんな方法だ」
提督「うむ。ない。思いつかない」
赤城「人の財布事情でそんなに盛り上がらないで下さい」
提督「うおわぁあっ!!」
加賀「あっ……赤城さん……」
赤城「まったく……私が私の給料をどう使おうと構わないでしょうに」
提督「いや、その通りだ。すまんな、度が過ぎた」
加賀「ええ、ごめんなさい、赤城さん」
赤城「あ、いや、そんな謝られることではありませんけど……」
提督「なんだ。教えてくれるのか」
赤城「別にやましいことはないですが……お金の使い道なんて、どうでもいいじゃないですか」
赤城「強いて言えば読書ですが……読み返すことはないので、すぐ売ってしまうだけです」
加賀「毎日私より早く起きてるのは?」
赤城「ただの習慣ですよ。そこまで不思議でもないでしょう」
提督「休みの日まで稽古してるのは?」
赤城「別に深い意味はありませんよ。したいからしてるだけです」
提督「……ほう、そうか」
加賀「提督?」
提督「いや、なんでもない。時間をとらせてすまなかったな、赤城」
赤城「いえ。それでは。行きましょうか、加賀さん」
加賀「ええ……そうね。行きましょう」
赤城「あら、提督……夜更けに一人で散歩だなんて、提督ともあろう方が危ないですよ」
提督「ここ横須賀の警備を抜けて俺に辿りつくまでに、いったいどれだけの壁があることやら」
赤城「まあ、並の人間では無理でしょうね。川内さんもいますし」
提督「そうだろう。風にでも当たりたい気分だったのでな」
赤城「おや、風流ですね。護衛がてら、ご一緒しても?」
提督「ああ。俺も話し相手が欲しかったところだ」
赤城「ええ。私も提督に話したいことがあったんです」
提督「このあいだのことか?」
赤城「察しが良いですね。そうですよ」
赤城「ああ、ご存知でしたか……ええ、まあ。こちらの鎮守府に着任してから、ほぼ毎月、送り続けてますから」
提督「どうしてそこまでするんだ?」
赤城「いけませんか?」
提督「いや。理由を知りたいだけさ」
赤城「まあ、概ね、考えておられる通りかと思いますが」
提督「……おまえも戦災孤児なのか?」
赤城「そうですね。記憶はほとんどありませんが、実の両親は他界しています」
提督「そうだったのか……知らなかったな」
提督「海軍中将だったか」
赤城「はい。若いころ、実父とは海軍学校で切磋琢磨し合った仲だったそうです」
提督「ああ、それで……」
赤城「ええ。義父には子供がいませんでした。実父は深海棲艦の手によって殺されましたし、母はその後を追うように、病気で亡くなったそうです」
赤城「幼い私を、今際の際に母は父の古い友人である義父に頼んだそうです。生前、そういう約束をしていたようで」
提督「『もしも俺が死んだなら――』か」
赤城「縁起でもない、ですよね」
提督「そうだな。いつ死ぬかわからん職である以上、仕方のないことだが」
赤城「そこで、知ったんですよ。『赤城』の適性があることを」
提督「……なぜだ?」
赤城「何がです?」
提督「死ぬかもしれんのだぞ」
赤城「そうですね。死ぬかもしれません。海は怖いです」
提督「……じゃあ、なぜ……」
赤城「私は実父の顔を知りません。思い出せません。母の顔もです」
赤城「父がかつてそうであったように、人類の敵と戦いたい。変ですか?」
提督「いや。少しも」
赤城「五航戦の子たちには矢に邪を込めるな、などと教えておきながら、私の矢は憎しみでまみれている」
赤城「こんな様では、『赤城』の艦霊に、申し訳が立たない」
提督「そんなことはない。おまえの射は美しいよ」
赤城「ありがとうございます、提督。お優しいんですね。でも、誰にもわからなくても、私には、わかってしまうから」
提督「たとえ赤城の矢が泥にまみれていても、おまえが命を救ったのは事実だろう」
赤城「……そうですね。そうであれば、いい」
提督「赤城。俺はおまえのことを信頼しているよ。たとえ憎悪であっても、おまえの矢は多くを救ってきた。そしてこれからも、多くを救う」
赤城「そういう、考え方もありますか」
赤城「ひどい上官ですねえ」
提督「まったくだ。そんな男が日本防衛の要を担う艦隊の提督とはな。日本も終わりか」
赤城「いったい大本営はなにをしてるんですかねえ」
提督「さあな。それじゃ赤城、俺は寝る。明日もよろしくな」
赤城「ええ、おやすみなさい提督。明日もよろしくお願いします」
赤城「……かっこつけちゃって、提督。憲兵に賄賂なんて渡してないくせに」
赤城「みーんな知ってますよ。あれ、戦災孤児への寄附だって」
赤城「まったく。いい提督に恵まれましたね、本当に……」
赤城さんかっこいい…かっこよくない…?
初期赤城さんの仕事超人っぷりはボイスから伺えるのでぜひwikiでも見てみて下さい。
びっくりするほど仕事に関することしか言いません。
HTML化依頼だしてきます。
乙でした
こういう赤城さんの話は最近なかったから新鮮な感じしたな
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1506425266/
Entry ⇒ 2018.01.28 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
多摩「月影に浮かぶ猫」
・基本台本書き、書き溜めです
・独自解釈があります
・設定に矛盾がありましたら目を瞑っていただけると幸いです
・多摩改二告知前から書き始めていた為、環境や時期が現在と少し異なります
多摩「以上、注意するにゃ」
ねぇ。この下にどれだけ深い闇が待ってるか、知っているの?
強い光が暗い影を生み出すからか。それとも、静かで広大な世界にぽつり。一人だけだからか。自分の存在がまるで、何倍にも大きく膨れあがったかのような錯覚を覚える。
嗚呼、これだけ大きいのだ。きっと自慢の三本煙突だって良く目立つに違いない。
でも。私をこんなに大きくして置いて、あなたはただ見ているだけなんだね。
もう歩くことしかできない私は、あなたのせいで、水中を駆ける鬼に捕まってしまう。
それなのに。
空に浮かぶ月は、水面に浮かぶ私の身体を唯々見てるだけ。
世界を照らす光も、二つに折れた身体が沈む深淵にまで微笑んではくれない。
無責任で、自由気ままなお月様はまるで……そう。例えるならば――
司令官「うおっ!ね、寝てたかと思えばいきなり叫ぶな机を叩くな!」
【司令官さん?】
司令官「あ、ああすまない。多摩も起きたしそろそろ切るな、今日は楽しんでおいで」
【はい、なのです!では】
司令官「ふぅ……あらら、机の上の書類の束が崩れてる……」
多摩「多摩は悪くないもん。多摩のことを猫って言う提督が全て悪いにゃ」
司令官「いやぁ、だってさ。唐突に執務を放り出して日なたぼっこを始めたかと思えば、猫じゃらしにつられて遊び始めるし……かと思えば急に僕の膝を枕にして眠り出すし……」
多摩「提督が猫じゃらしを取り出したのがそもそもいけないのにゃ。執務中になにをやっているやら……」
司令官「その言葉、そっくりそのまま返すぞ……。ったく、今週の秘書艦なのに無責任で自由気ままで……ほんと、まるで猫みたいだよ」
多摩「また言った!もうっ、今度ばかりは許さないにゃあ!」フシャー
司令官「わ、わ!タンマタンマ!」
球磨「それで、ふてくされて帰ってきたと。全く、多摩も困った妹だクマ」
多摩「つーん」クシクシ
北上「いやぁ、多摩姉ぇらしいと言えばらしいじゃん?」
球磨「だとしても、仕事中は良くないクマ。きっと提督、今頃一人でヒーヒー言ってるクマ」
多摩「どうせ夕方辺りに戻った電が執務室を訪れて、そのまま手伝うだろうから何も問題ないにゃ」
球磨「いや、寧ろ問題しかないクマ……それに今日は、」
多摩「そんなことより、こんな良い天気にお日様に当たらないのは損なのにゃ。ちょっと日なたぼっこに行ってくるにゃ」シュタッ
球磨「あっ、こら!せめて窓じゃなく扉から出て行くクマー!」
北上(見事なまでの猫っぷりだなぁ)
多摩(ここは風も心地良いし、十月半ばとは言え今日みたいな暖かい日は最高のお昼寝スポットにゃ)
多摩(ただ、今日の灯台見張り番は――ああ、彼女なら)ソッ
多摩「失礼するにゃあ」キィ
瑞鳳「あれ、多摩?」
卯月「あー、多摩さんだ」
多摩「何で卯月がいるのにゃ……今日の見張りは瑞鳳なのに」
卯月「それを言うなら、多摩さんもどうしてここに来たぴょん?」
多摩「日なたぼっこにゃ」シレッ
卯月「多摩さん、今日秘書艦じゃなかった?おさぼりは良くないぴょん」
多摩「む。卯月こそ今日は非番じゃないはずにゃ」
卯月「うーちゃんはぁ、巡回業務中なんだよ。だから、ここにも見回りで来てるんだぴょん」
瑞鳳「卯月、ここに来てもう1時間以上立つんだけど……」
卯月「……」
多摩「……」
卯月「……今日は絶好の日光浴日和ぴょん」ゴロン
多摩「そうだにゃあ」ゴロン
瑞鳳「二人とも……仕事、しようよぉ……」
卯月「おっきなあくび~」ケラケラ
瑞鳳「もう、勤務中に良いのかしら……」
卯月「最早それは今更ぴょん」
瑞鳳「その発言もどうかと思うんだけど」ジト
卯月「でも、だってうーちゃん達普段はそんなに出撃も遠征もないし……鎮守府にいる時間が長いけれど、その時間が一番平和だし」
卯月「書類整理や執務は秘書艦の役目だから、秘書艦でもない限り時間は有り余っているぴょん」
瑞鳳「その秘書艦もこうして一緒にお休みしているわけだけど」ハァ
多摩「にゃ?」
卯月「その大戦だって大抵は最難関海域まで出番がないぴょん。決戦兵器、って響きは好きだけど……」
瑞鳳「そう言えば、この間の大規模作戦はさすがに堪えたわよね。何度姫級達に追い遣られたことか」
卯月「あー、あの時は久々に『もうダメかも知れないー!』って思ったぴょん」
瑞鳳「疲れ切っていたものね。私達も……提督も」
卯月「司令官、あの時ばかりは備蓄資材も枯渇して大分参っていたぴょん」
瑞鳳「結局は、意地と信念だったなぁ。今となっては良い思い出よね」
卯月「ぴょん」
卯月「んー?」
瑞鳳「どうして、私達なんだろうね」
卯月「……」
瑞鳳「練度が上がれば正規空母並みの活躍をお見せします。初めて提督に出会った時ね、そう言ったのよ、私」
瑞鳳「確かに、練度が上がるにつれて艦載機運用の精度も上がったわ。けど……」
瑞鳳「結局は、同じく練度が上がった正規空母達には追い付けないのよね。どう頑張っても」
卯月「……そんなの、うーちゃんだってそうだぴょん」
卯月「うーちゃん……張り切って、頑張って。自分を鼓舞して戦っているけれど」
卯月「それでもやっぱり、他の駆逐艦の子達を見ていると、自分の力不足を感じずにはいられないぴょん」
卯月「この間も……司令官が別の鎮守府の提督に、『なんで決戦艦隊に卯月なんか入ってるんだ』って言われてて……卯月は……」
瑞鳳「……」
瑞鳳「多摩?」
卯月「話に参加してこなかったから寝てたと思ったぴょん」
多摩「こんな話聞いてたら、寝たくても眠れないにゃ」
卯月「ちょっと辛気くさい話をしちゃったぴょん……」
多摩「全くもって本当にゃ。決戦艦隊に卯月が入ってて、何が可笑しいことがあるのやら……にゃ」
卯月「でも……」
多摩「……多摩だって。多摩だって、妹達は雷巡になって……球磨には、性能で勝つことは出来ない」
多摩「軽巡洋艦の中では何の取り柄もない。それが、多摩なのにゃ」
多摩「最深部海域での軽巡枠……。いつだってそこに身を置かして貰えることは、多摩だけの特権で、誇りで、自慢。他の軽巡にはない、多摩の取り柄だにゃ」
瑞鳳「……そうね。どうして提督が私達を起用するのか、なんて。そんなことに、悩む必要はないのかも知れないわね」
瑞鳳「提督が信頼してくれている。それで充分なのかも」
多摩「そうそう。それに、瑞鳳も卯月も多摩も……性能差で勝てないなら、練度と実戦経験の差で勝てばいいのにゃ。多摩達ほど過酷な戦いを押し付けられてきた艦娘は他には居ないはずにゃあ」フンス
瑞鳳「確かに。提督も、いっつも難しい海域ばかりに出撃させるんだから。困っちゃうわね」クスクス
多摩「提督の信頼を受ける立場も楽じゃあないにゃ」ニヘラ
卯月「……そっか。卯月は、決戦艦隊に入っていることを誇りにして良いんだ。司令官が、信頼してくれてるから……」ポソ
卯月「あー、日光浴気持ちよかったぴょん!じゃあそろそろうーちゃんはおいとまするぴょん!」
瑞鳳「そうね、巡回業務もあるわけだし。それが良いと思うわ」
卯月「ぴょん!多摩さんも瑞鳳さんも、またねー!」タタタッ
瑞鳳「……で、あなたは秘書艦業務に戻らないの?」
多摩「今執務室に戻るのは野暮ってもんにゃ。瑞鳳だって、分かっていたから何も突っ込まなかったわけにゃ?」
瑞鳳「あ、ばれてた?まぁ、卯月ちゃんも分かりやすいもんね」クスッ
多摩「明らかにわざとらしかったにゃ」
瑞鳳「まぁ、あんな話したら、ね。卯月ちゃん、提督が大好きだし」
多摩「あーあ、提督もますます今日の仕事が捗らなくなるにゃあ」
瑞鳳「その一端……というかほとんどの原因が自分にあるって自覚してるわよね?」
多摩「にゃー?」ゴロン
瑞鳳「もぅ……」ハァ
多摩「……」
瑞鳳「提督のこと大好きなのは……何も、卯月ちゃんだけじゃないものね。私だって……多摩も……」チラ
多摩「……」
瑞鳳「……」
瑞鳳「……あの、さ。業務中に雑談とか、本当は良くないって事、分かってるんだけど。折角の機会だし……ちょっと、愚痴っちゃっても良いかな……?」
多摩「……。……さっきまでも、雑談していたようなものだし。今更にゃ」
瑞鳳「……ふふ。そうね、今更よね。じゃあ、お言葉に甘えるね」
多摩「にゃー」
多摩「いきなりビックリ発言にゃ」
瑞鳳「あ、別に怒ってるとかひどいことをされたとかじゃないのよ?うん……」
多摩「格納庫をまさぐられ過ぎて怒ってるとかじゃないのにゃ?」
瑞鳳「何で知っ……、確かに提督はことある毎に私の格納庫まさぐろうとしてくるけれど……。ううん、私だけじゃないわ!提督ってばほんと、色んな艦娘にセクハラ紛いのことしてくるんだから!」カスンプ
多摩「にゃはは……確かに多摩も良くじゃらされるにゃ」
瑞鳳「本当、みんなにちょっかい出して……。……そう、なのよね……提督はみんなに、ちょっかいを出して、みんなに……優しくて」
瑞鳳「いつだって、みんなの事を考えてくれる。だから、きっとこの鎮守府の艦娘達はみんな、なんだかんだ良いながら提督を慕っているんだと思う」
瑞鳳「でも、平等じゃない」
多摩「……」
瑞鳳「だけど、そんな提督にも……、誰よりも大切な存在がいる」
多摩「あの子のことが、羨ましい?」
瑞鳳「……羨ましくないって言えば嘘になる、かな。でもそれは良いのよ、さっきも言ったように、提督はみんなを平等に愛してくれているから。多摩もそうじゃない?」
多摩「……ケッコンカッコカリの話を聞いたとき、『もしかしたらもう提督は多摩と遊んでくれないんじゃないか』と不安になったにゃ。でもその不安も、杞憂で終わったにゃ」
多摩「ケッコンする前もしてからも、提督の多摩に対する態度は変わらなかったから」ニコ
瑞鳳「うん……。そんな提督だからこそ、私達、提督のことが好きなんだろうね」
多摩「……にゃー」ポリポリ
瑞鳳「だから、ね。許せないの。みんなを愛してくれる提督が、誰よりも大切な子を持つ提督が。特別にしている子が一人だけじゃないってことが」
多摩「……」
瑞鳳「だから……あの子だけが指輪を貰っていたなら、私も、こんな思いはしなくて済んだのに……」
多摩「……あの子『達』のことが、羨ましいんだにゃ」
瑞鳳「……うん」
瑞鳳「私ね。初めて提督からケッコンカッコカリの発表があった日の夜にね。まぁ、やけ酒というか、軽空母寮で飲んでいたんだけど」
瑞鳳「その時ね。隼鷹に言われたんだ――」
隼鷹『……あたしから言わせて貰えばさ。あんたは、幸せだよ』
隼鷹『きっとあんたは、あたし達と違って提督から指輪をもらえる艦娘だ。……一番最初じゃなくてもな』
瑞鳳「この鎮守府の古参一員として、決戦艦隊には必ず入れて貰える身として」
瑞鳳「私は、うぬぼれていた……ううん。今も、うぬぼれているんだと思う」
瑞鳳「いずれ私もケッコンして貰える。この、左手の薬指に、提督から貰った指輪を嵌めることができるんだ――って」
多摩「……提督は相手を選べるけれど、多摩達は選べないからにゃあ」
瑞鳳「本当、それよね。男の人が提督しかいなくて……普段一つ屋根の下で暮らしていて関わる時間も長いし」
瑞鳳「いつも私達を大切にしてくれて、全力で艦隊指揮を執ってくれて……こんなの……」
瑞鳳(好きになるなって方が……酷な話よね……)
瑞鳳「……」
多摩「……」
瑞鳳「……」
瑞鳳「……えっ?なつっ?」
多摩「にゃ?」
瑞鳳「……ふふっ」クス
多摩「?」
瑞鳳「んーん。多摩らしいなって」
多摩「どういうことにゃ……」ムム
瑞鳳「多摩で良かったなって。こんな話、仲良くないとできないし。多摩とは小沢艦隊としても、この鎮守府の初期の頃からも一緒だしね」
多摩「聞くだけで良いならいつでも聞くにゃ」
多摩「あ、いつでもって言ったけど寝てるときは止めて欲しいにゃ……引っ掻いちゃうかもしれないし」
瑞鳳「そうね、気をつけるわ」クスクス
多摩「さーて、じゃあ改めて多摩はお昼寝タイムに……」ゴロン
瑞鳳「もう、しょうがないんだから……」
瑞鳳「……。……」
瑞鳳「……多摩。もう一つだけ、いいかな」
多摩「んー……」
瑞鳳「あなたは……どう思っているの?」
多摩「……」
瑞鳳「だって、あなたは――」
多摩「……、……」
多摩「」ヒョコッ
司令官「Zzz」
多摩「……机で寝てたら風邪引くにゃ」パサッ
司令官「ん……」Zz
多摩「……?あれ……」
多摩(お仕事、全然片付いてない……)
多摩「……」チラ
多摩(……ああ、そっか。あの子達は四人とも今日、外泊で帰らなかったのにゃ……)
多摩(提督、一人でずっと……。悪いことしちゃったにゃ……)
多摩「……」カサッ
多摩(今の時間、会議室なら誰も居ないはずにゃ)ゴソゴソ
多摩(触ったら起きちゃいそうだし、せめて電気を……)パチン
電灯の消えた部屋は、暗闇に侵されるはずなのに
多摩「……」トテトテ
何故だか妙に明るいのは
多摩「――お月様」
窓から差し込む、光の道のせい。
多摩(……これだけ明るかったら、窓に向いて座れば月の光でも文字は見えるかにゃ)
多摩(……)
多摩「ふぅ……」ギッ‥
多摩(またここまで持ってくるのも面倒だし、このままここで片付けちゃうにゃ)スッ
多摩「……」カリカリ‥
多摩(ん……さすがに眠くなってきたにゃ……)
多摩(でも、もうあと少しだし……)チラ
司令官「Zzz」
多摩(提督、あの様子だと明日の朝疲れが抜けきらないだろうし……それを口実に午前は提督を休ませて多摩も一諸に休むにゃ)
多摩(そうと決まればもう一頑張りにゃ……)カリ
多摩(起きたとき、業務が片付いていたら)
多摩(提督、ビックリするかにゃ。褒めてくれるかにゃ、撫でてくれるかにゃ)クス
多摩(でもサボったのは多摩だし、調子の良い願望だにゃ……)ニャハハ‥
多摩(それでも、きっと。提督は褒めてくれる、撫でてくれる。ううん……)
瑞鳳『あなたは……どう思っているの?』
今までみたいに、今まで以上に
瑞鳳『だって、あなたは――』
――きっと、次に指輪を貰うことの出来た艦娘だったから――
結局。
多摩「……あの子達のことが、羨ましいんだにゃ」
この鎮守府に初めて着任した巡洋艦として。着任順の三番目として。今も尚、水雷戦隊の「エース」を任されている身として。
多摩「……」
あまりにも長く、長く彼と関わり続けてしまったのだ。
多摩(静かだにゃ……)
そっと瞳を閉じてみる。
脳裏に浮かぶ、艦として与えられた生は、確かに栄光もあったけれど。
多摩(身に受ける砲弾が)
痛くて
多摩(溶け落ちる鉄板が)
熱くて
多摩(人の焼けるにおいが)
臭くて
多摩(いくつもの別れが)
悲しくて――
提督「ん……」
多摩「……」
多摩(それでも)
多摩(提督が、いたから)
今ではすっかり影を潜めてしまった。
多摩(毎日がすごくすごく、楽しい)
だから
多摩(離れたくない、離したくない)
閉じた記憶を開かぬように
多摩(見えない別れが、怖い)
温かい日なたで寝ていられるように
多摩(ずっとそばにいても良い、証が欲しい)
この願いも
多摩(あの子達だけでなく……私も――)
この想いも
ああ、何と我が侭で。臆病なのか
多摩「!」
多摩(〇二〇〇……さすがにぼーっとしすぎたにゃ)
多摩(さっさと終わらせよう)セッセコ
多摩(しかし、まぁ……夜の執務室は静かで、部屋も暗いし、なんだか不気味にゃ……)カリカリ
多摩「まだ真っ暗じゃないだけマシだけど……」カリカリ
多摩「……」カリカリ
多摩(月明かり、か)ピタ
ふと。本当に何となく、振りむいてみた。
多摩「にゃ……」
目の前には、影が長く、長く伸びていて。
多摩(あれ……)
まるで、自分の身体が何倍にも大きくなったかのように。
多摩(この光景、どこかで……)
痛かった、熱かった、臭かった、悲しかった。
その、先にあった最期は。
己れをあざ笑う光と。ただただ冷たい、暗闇――
多摩「……!」ゾッ
忘れかけていた見たくもない記憶に、身の毛もよだつ悪寒に、たまらず正面に向き直った、その先で。窓越しに視界に飛び込むのは、影を生み出すお月様。
眩しい。ああ、こんなにも眩しかっただろうか?
鬱陶しい程の明るさを向ける月を窓越しに睨み付けてみても、何も変わらない。それどころか、あの時と変わらず空に煌々と浮かぶ月が、不気味な笑みを浮かべているようにすら見えてきた。
多摩「っ、っ!」
動悸がする。
届くはずもない威嚇は、自分を奮い立たせるための暗示だ。
忌々しくも恐ろしい、渦巻く記憶に負けてしまわぬよう。全身の毛を逆立てた猫のように、滑稽な姿をさらけ出しながら何とか、カーテンを閉める。
多摩「は……」
広がる闇が
多摩(怖い――ッ)
多摩(怖い、怖い!)
月の光なんかじゃない、人工の光を求めて壁を這うように移動して。
多摩(嫌……いや、にゃ……)ブルブル
右も左も分からぬ暗闇に、とうとう身が縮こまり。
終にはその場に座り込む。
多摩「提督……てい、とく……」
子猫のように震える身体を押さえつけ、ぎゅっと目蓋を瞑りながら。
ひたすらにあなたを呼ぶ、私は
多摩(嗚呼、なんてちっぽけなんだろう――)
多摩「!」
司令官「多摩……?」
多摩「ぁ……」
司令官「なんだかバタバタと音が聞こえると思ったら……どうしたんだ、そんなところで」
多摩「て……とく……」ジワ
多摩「ぅ……ひっ、ぅ、う~……」ポロポロ
司令官「本当にどうした……多摩。何か……あったのか?」スッ
多摩「っ……」ギュウ
司令官「よしよし……。何だ、誰かとケンカでもしたか?」ナデナデ
多摩「うぅ……」フルフル
司令官「どっか、痛いのか?体調は?」
多摩「にゃ……」フルフル
司令官「……怖い夢でも、見たか」
多摩「……」ギュ
司令官「……、そっか……。お前がそんなになるなんて、よっぽどだよな」ナデ
多摩「……」
司令官「よし、よし」ナデナデ
多摩(落ち着くにゃあ――)
暖かい。心地良い。この人はなんて、大きいのだろうか。
一寸前まで感じていた不安も、恐怖も。最早過去のものになってしまった。
彼の存在が、私の中で膨らむから。他のものは、小さくなってしまうのだ。
生まれ変わって、ここに着任して。出会ってから今日まで、ずっと、ずっとそうだった。
改めて再確認する。それなのに
多摩(どうして……今更……)
嗚呼、今浮かびかけた疑問さえ、彼の愛撫にほだされて。もう、どうでも良くなってしまった。
我ながらこの切り換えの良さ……いや、自由気ままさには笑みがこぼれる。
司令官「落ち着いた?」
多摩「ん……」
本音を言えば、このまま彼に撫でられ続けていたい。この多幸感は、ひなたぼっこにも勝る中毒性がある。
多摩(でも……この時間にゃ。提督も疲れているはずなのに、眠たいはずなのに)
多摩(多摩が甘え続ける限り……提督は、お休みできないにゃ……)
多摩(……そうにゃ)
司令官「うん」
多摩「今夜は……多摩と一緒に、お休みするにゃ」
司令官「……うん?」
多摩「多摩と一緒に、寝て欲しい……にゃ」
司令官「……」
多摩「……」
多摩「あっ」
多摩「変な意味じゃないにゃ!……提督のえっち」
司令官「いやまだ何も言ってないだろう!全く……」
多摩「ん、もうこの時間だし……それに多摩はたまに夜中ウロウロしてるから大丈夫にゃあ」
司令官「それは大丈夫というのか。……まぁでも」
多摩「じーっ……」
司令官「……良いよ、一緒に寝ようか、多摩」
多摩「……提督から言われると変な意味に聞こえるにゃ」
司令官「理不尽だ……」
多摩「にゃはは」クスクス
多摩「着替えてきたにゃー」
司令官(パジャマ姿の多摩……新鮮だな)
司令官(……薄いピンク地にアヒルと魚、か……何故だ……)
司令官「煎餅布団敷いておいたから、二人で寝ても狭くないと思うよ」
多摩「……わざわざ煎餅布団にゃ?」
司令官「布団が二つ無いんだ。手を出すつもりはないから安心しろ」
多摩「眠れる多摩に手を出したら、引っ掻くにゃ」フンス
司令官「その怖さは昼間に、重々承知しているよ」
司令官「狭くないか?」
多摩「大丈夫……提督も、反対側はみ出してたりしないかにゃ?」
司令官「むしろ余裕があるくらいだ、大丈夫だよ」
多摩「安心にゃ」
司令官「しかしまぁ。お前とこうして一つの布団で寝る日が来るとはなぁ。なんかこう、緊張するな」フアァ
多摩「それ、欠伸しながら言うのかにゃ」
司令官「仕方ない、時間も時間だからね」
多摩「……」
多摩「ワガママ言って……ごめんなさい……にゃ」
司令官「何、これくらいは」
多摩「うぅん……」フルフル
多摩「さっき、残ってる分を終わらせようと思ったけれど結局終わらなくて……それどころか、あんな、姿見せちゃって……」
多摩「多摩は、ワガママ放題の迷惑かけ放題……にゃ」
司令官「……。ま、確かに多摩は自由気ままだな。昼間は隙があれば寝てばかりだし」
多摩「にゃー……」
司令官「でもそれも個性だからね。勿論、ちゃんと自分の仕事はしてもらわないといけないけれど、ちゃんとやることやりながら掛けられる迷惑やワガママは受け止めてやるさ」
多摩「……」
司令官「それになにより……元気になったなら、良かった。何があったかは分からないけれど……ああいうワガママなら、何時だって遠慮するなよ?」
司令官「ん」
多摩「にゃはは……提督を抱き枕にするにゃ。なんだか良い夢が見られそうにゃあ」ギュー
司令官「今日の多摩はとことん甘えん坊だな。まるで……」
多摩「猫呼ばわりは許さないにゃ」
司令官「……あはは」
多摩「もう」
多摩「……」
多摩(提督……離れないで欲しいにゃ……もっと、多摩を提督で満たしてにゃ……)ギュウ
司令官「……」ナデナデ
多摩「明日は、ちゃんと……お仕事するにゃ……提督……おやすみにゃあ……」
司令官「ん……。分かったよ、多摩。お休みなさい」ナデ
多摩(そしたら……もう、あの記憶(悪夢)も……)スゥ
一四〇〇 巡洋艦寮 球磨型部屋
球磨「結局、昨日は灯台に居たみたいだクマ」パチ
北上「あー、灯台かぁ。確かにあそこは気持ちいいけど、見張り担当が居るしあんまり長居できないんじゃないの?」パチ
多摩「昨日は瑞鳳が当番だったのにゃ」パチ
大井「見事に、姉さんを追い出せない相手ですね……。確か今日は加賀さんが担当だから、今日ならおさぼりは出来なかったんでしょうけど……」
木曾「なるほどな、だがまぁその分今日はしっかり仕事するって提督と約束したみたいだし良いんじゃないか」パチ
多摩「したにゃあ」
球磨「……」
球磨「……で」
多摩「にゃ?」
球磨「首をかしげてる当事者の話をしているクマ!後木曾それロンだクマ!」
木曾「げっ、またかよ」
多摩「あ、多摩も。リーピンタンヤオ三色赤1ドラドラ裏3だにゃ」
木曾「はぁ!?」
大井「飛んだわね」
北上「飛んだねー」
北上「それでここに戻ってきたんだねー。まぁあたしらもヒマだったからいいんだけどさ」パチ
大井「私は北上さんと一緒なら、ヒマな時間も素敵な一時ですぅ」パチ
球磨「んー……でも、秘書艦という立場なんだから一応提督のそばにいた方が良くないかクマ?」パチ
木曾「確かに……考えてみれば巡回が秘書艦以外に割り当てられてるのも、秘書がそばにいられるようにだしな」
多摩「ん……今日は、あの子達が帰ってきてるから……。心配しなくても、今提督の隣にはちゃんと電が居るにゃ」パチ
球磨「む……」ピーン
大井「はっ……!」ピキーン
球磨(……大井、それは女の感クマね?)チラ
大井(そういう姉さんは、姉としての感ですね?)コク
木曾「?」
多摩「あのとき?」
大井「ほら、鎮守府でケッコンカッコカリ騒動が起きたときですよ。あの晩も、皆で喋りながら麻雀をしたじゃないですか」
北上「あー、そういえばそうだったねぇ。懐かしいなぁ」
大井「あのときも、恋の話題で盛り上がりましたよね。私が舞い上がり過ぎちゃって球磨姉さんに諫められたこと、今でも良く覚えています」
多摩「にゃはは……そうだったかにゃ?」
木曾「あーそうだったそうだった、姉さんあのとき大分参ってたから覚えてないのかもな」
多摩「にゃは……」
多摩「……そんなことはないにゃ。多摩はいつもどおりにゃあ」
球磨「……本当クマ?前はいつもなら、この時間は大体提督の部屋で寝ている時間じゃなかったかクマ」
多摩「……今は、ここで遊びたい気分……なのにゃ」
大井「とても、遊びを楽しんでいる表情には見えませんけど……」
多摩「……」
球磨「多摩が今ここにいるのは……、提督に、遠慮しているからなんじゃないかクマ?」
多摩「」ピクッ
球磨「あのとき多摩が心配したこと……提督が、変わってしまうんじゃないかということ。多摩と一緒に居てくれなくなるんじゃないかということ。それが杞憂だったことは……良く、分かっているクマね?」
多摩「……」コク
球磨「けれど……。提督がケッコンしてから『多摩が変わってしまった』ように、球磨には見えるクマ」
多摩「……」
北上「そう?いつも通りの多摩姉にも見えるけれど……」
球磨「いつもどおり気ままに見えて、その実多摩には余裕がないように見えるクマ」
球磨「もっと言えば、提督との距離感がなんだか不安定というか……。意識してか無意識かは分からないけれど、変に遠慮と無遠慮が混在しているところがあるように見えるクマ」
多摩「そんなこと……」
多摩「そ、そんなこと……!」バッ
球磨「……」ジッ
多摩「うう……」
木曾「……まぁ……多摩姉さんがたじろぐって事は、球磨姉さんの言うとおりなんだろうな」
北上「んー……確かにそう言えばいつの間にか、提督の部屋で寝てる事が明らかに少なくなったもんねぇ」
多摩「木曾、北上まで……」
大井「姉さん……、気付いていないかも知れないけれど、最近の姉さんは、どこか寂しそうにしています」
球磨「多摩。悪いことは言わないクマ、多摩はもっと――」
多摩「……なんにゃ」
球磨「た――」
多摩「今だってっ!多摩は、多摩はただみんなと遊びたくてここに来ただけだもん!それなのに、お説教される筋合いはないにゃ!」
球磨「多摩、話を」
多摩「ふーっ!!」
球磨「多摩っ!!」
多摩「ッ」ビクゥ
多摩「にゃ……!」ダッ
木曾「あ、お、おい!」
北上「ありゃ……凄い勢いで逃げちゃったねぇ」
球磨「……、……」
北上「球磨姉は怒ると怖いからねぇ」ケラケラ
球磨「怒った訳じゃないクマ……。とはいえ、少し前置きが長すぎたクマ。一番肝心な部分を伝えられなかったクマー……」
木曾「仕方ないさ……。それに、要は多摩姉さんにはもっと提督に対して気楽に考えて欲しい……ってな事を言いたかったんだろ?俺でも今の流れから読み取れたんだし、多摩姉さんなら球磨姉さんの言いたかったことも分かってるだろ」
球磨「……。それじゃダメなんだクマ。あの子の場合は、きっと頭では分かってても心で認めることが出来ない」
球磨「今のあの子は、本来望んだはずの『ほんの少しのワガママ』すら出来なくなっているクマ……」
大井「木曾、恋する女はね。複雑なのよ」ハァ
木曾「そういうもんなのか……」
北上(大井っちの視線、一直線にこっちを見詰めてるけどアレ一応木曾に言ってるんだよね?)
球磨「……いや。寧ろこの中だと木曾が一番、今の多摩を知っているはずだクマ。木曾、多摩と二人で良く行動していた『あの頃』に、多摩が少し戻っているんだと考えれば良いクマ」
木曾「俺と多摩姉さんが……。……ああ、そうか」
北上「何々、一人で納得してないで教えてよ」
木曾「姉さんはこの鎮守府に来てから、猫っぽくなったんだよ」
北上「うーん?そりゃ、鎮守府に来る前……というか軍艦時代は猫っぽくなりようもないわけだし、そんなの当たり前じゃないの?」
木曾「いや……」
北上「内面が今の多摩姉と中々結びつきにくいんだけど……」
球磨「アレでも結構、戦闘に関しては責任感を持っているんだクマ。提督は通常艦隊でも連合艦隊における第二艦隊でも、第六駆逐隊と多摩と卯月を良く起用するから……純粋な火力や艦隊運用経験なら多摩が一番クマ、事実主力にとどめを刺す機会も多摩が多いクマ」
大井(改めて考えてみればとんでもない編成よね……まぁ、あの子達にはもう練度的に遠慮はいらないんでしょうけど)
球磨「自分の役割とその責任をハッキリ自覚している。立場を分かっている。だから多摩は、レイテの時に……。……」
北上「?」
球磨「ま……その辺詳しい話は五十鈴や瑞鳳にでも聞くと良いクマ。とにかく、多摩が猫っぽくなった原因……は分からないけれど。ここまでのんびり屋さんになれたのは、きっと、艦娘として生まれ変わった生が、この場所が。安心できる、落ち着ける場所だったからなんだと思うクマ」
球磨「そう……寧ろ、大きすぎたんだクマ。多摩にとって提督は……いや、逆クマね。提督にとって多摩が、他の艦娘達と一線を引いた、特別な存在だからクマ」
北上「提督にとって特別な艦娘、って言ったら電とかじゃ……、と思ったけれど、ああそうか確かにねー。分かる気がするわー……」
大井「提督は平等で不平等、ですからね。皆同様に気に掛け思いやってくれていも……、多摩姉さんは巡洋艦組の古株として、提督には特に信頼を置かれているでしょうし」
木曾「……提督や電に気を遣ってか変に責任感とかが自縛となって、不安定になってるって事か?」
球磨「最早提督は多摩にとって安心できる一番の居場所なんだクマ。その居場所を失ったと『思ってしまった』とき、あの子は不安を抱えたり自分の立ち位置が分からなくなったり、……トラウマが蘇ってしまうことだって考えられるクマ」
全員「……」
大井「提督も罪作りな人ですね……」
球磨「まーそもそもケッコンとかいう制度だったりそれが何人も出来たり、法律で艦娘との重婚が制限されてない部分が事をややこしくしてるんだクマ。やれやれだクマ」
大井「それら含めて、そもそも私達が皆女性として転生した事が複雑にしてますけどね」
球磨「全くだクマ。神様の考えることはよー分からんクマ」
球磨「……ま、でも。心を持った立場としては、妹には幸せになって欲しいクマ」
球磨「だからこそ……、例え提督の一番が電でも、第六駆逐隊とだけケッコンカッコカリを済ましていても」
球磨「多摩には、ケッコンだとか電とか第六駆逐隊とか提督とか、何より多摩自身の過去に搏られて欲しくないんだクマ……。あの提督のことだからどんな多摩も受け入れてくれるだろうし、多摩には変に遠慮を持ったり自分の在り方を決めつけたりして欲しくないクマ」
木曾「と、唐突に凄いこと言い出したな姉さん……」
北上「もれなく第六駆逐隊も付いてくると考えると、凄いハーレムだねぇ」クスクス
球磨「言っといて何だけどその場合後何人か増えるような気もするクマ……」フゥ
大井「……まぁ法に背いては居ないし皆が納得してればそれ自体は許しますけど……もしその場合、ハーレムに浮かれて姉さんを傷つけるようなことがあれば、もれなく酸素魚雷40門もお見舞いしてあげるんだから……」ボソボソ
木曾(相変わらず本気なのか冗談なのか分からねぇのが怖いよな……)ゾゾッ
球磨「……いや。もう多摩の居場所に関しては、居場所自身に何とかして貰うクマ」
木曾「ま、提督ならうまくやってくれるだろうしな」
球磨「何より逃げ出した多摩を追いかけるのは一苦労だし面倒だクマー」ボソッ
大井「あれだけ姉らしいことを言っていたのにその呟きですか……」
球磨「ほらほら、続きやるクマ。木曾、多摩の抜けたところに入るクマ」
木曾(この気ままさは、姉妹だなぁとつくづく思うわ……)
多摩「……」トボトボ
提督が電と関わって居るときに、彼を避けていただなんて。
多摩(そんなこと、多摩が一番良く分かっているのにゃ……)
それでも、提督が一人で居るときは前以上に甘えたくなる自分を
多摩(多摩は多摩自身、充分理解しているにゃ……)
そして。分かっているはずなのにどうして、私は
多摩「……雨」
ふと窓から見上げた空は、いつの間にか泣いていた。昨日はあんなに晴れ渡っていたはずなのに、これでは日なたぼっこも出来ないではないか。
多摩「……」
そこで気付く。ああ、また私は無意識に提督の居る執務室を避けて、一人日なたぼっこをしようとしていたのだと。
多摩(多摩はどうして……今になって……)
多摩「あ、……イク」
伊19「どうしたの、こんなところで。お散歩~?」
多摩「……そんなとこだにゃ。本当は日なたぼっこをしたかったんだけど、生憎の天気なのにゃ」
伊19「ふーん、でも天気予報だと通り雨みたいなのね。夕方には止むと思うの」
多摩「夕方には任務で出撃にゃ」
伊19「あちゃー、多摩も大変なのね」
多摩「にゃはは……」
伊19「なんだか元気がないように見えたのも、日なたぼっこが出来なかったからなのね」クスクス
多摩「……そうだにゃあ」
伊19「今日は特にやることがないから、今から提督の所にでもいこうかなーって。ほら、六駆の子達が今朝帰ってきたでしょ?きっと今頃提督、彼女たちとラブラブしてるだろうから割り込んでくつもりなの!」イッヒヒ
多摩「……」
伊19「あ、その顔はなんなの?お邪魔虫とか思ってるでしょー?イクさんはぁ、寧ろ保護者的目線であの子達を提督の魔の手から守るために行くのね!」フフーン
伊19「寧ろ提督には、イクに手を出させてそのままイクが提督とラブラブしてくるの!なーんてね」
多摩「……、……」
伊19「……多摩?」
伊19「……多摩、熱でもあるの?」ピトー
多摩「なんでにゃ……」
伊19「いつもなら『野暮にゃ』とか『イクが提督と居たいだけじゃないかにゃ』とかため息混じりのヤジが飛んでくるところなのに……ぼけ殺しなのね」
伊19「あっ!別に提督を好きな気持ちがぼけとかじゃないの!そこは勘違いしないで欲しいのね!」
多摩「野暮にゃ」
伊19「タイミングおかしいの!」プンプン
多摩「にゃはは……」
多摩「にゃ?」
伊19「だって、日光浴も叶わなかったら暇なんでしょ?じゃーあ、いつもみたいに提督の部屋で寝ないの~?」
多摩「多摩は……」
多摩「……、このあと、装備の点検をしなきゃいけないから……」
伊19「……ふーん」
多摩(う……日なたぼっこをするつもりだったって言っておきながら装備の点検とか、多摩も言い訳がへたくそにゃ……)
伊19「提督絡みなんだろうけど……、ま。あえて深くは突っ込まないのね」
伊19「取り敢えず、多摩、いつもと調子が違うのはバレバレなんだから。早く元気になるのね」
多摩「にゃあー……」
多摩「……。……イクが、羨ましいにゃ」
伊19「そぉ?イクの事、羨ましい?」
多摩「にゃ……」コク
伊19「そっか」
伊19「私からすれば……多摩の方が、何倍も羨ましいのにね」ボソ
多摩「……」
伊19「……じゃあね。またなの、出撃頑張ってなの」ヒラリ
多摩「頑張る……にゃ」
後ろ姿をぼんやり見つめ、曲がり角に消える蒼い髪を見送って
多摩「……」
なんだか騒がしい時間が過ぎさって、窓を見上げてみても
多摩「……」
まだ、雨は止んでいない。
多摩「……」
多摩「……仕方ない。工廠に行って装備を見てくるかにゃ」
多摩「何だかんだ……時間は、潰せるにゃ」
多摩「みんな、着いてきてるにゃ?」
暁「と、当然よ!」
響「ハラショー」
雷「はーい多摩さん、ちゃんと続いているわ」
電「なのです!」
卯月「心配ないぴょーん!」
司令官【うむ、通信状態は良好……】ザザッ
司令官【さて、月次恒例の水雷戦隊任務だが、皆気は抜かないようにな】
司令官【しっかりと旗艦である多摩の言うことを聞くように】
雷「ええ司令官、大丈夫よ!」
暁「そうそう、暁が気付かなかったら、一回無駄に出撃するとこだったんだから」
司令官【ははは……いや、すまない】
響「結構雨も強いしね。早めに終わらせて、ゆっくりお風呂に浸かりたいところだけど」
多摩「それを鑑みても誤出撃しなくて良かったにゃ」
司令官【本当にすまない……】ズーン
電「し、仕方ないのです!そういうことだってあるのです!」
雷「そうそう!それに私達の練度なら誤出撃してもすぐ済んだでしょうし、何より帰りは司令官の督戦用輸送船に乗れるんだから雨だってそう気にはならないわ。元気出して、司令官!」
司令官【(天使……)】
多摩「呟きが聞こえてるにゃ……」ハァ
響「見つけた……正面、敵艦の反応有り。規模からして主力艦隊だね」
多摩「各艦は敵空母ヲ級の航空急襲に注意にゃ!」
卯月「ぴょん!」
多摩(空母ヲ級が二隻、重巡リ級が二隻。後は軽巡と駆逐……確かに今のこの子達の練度なら何も問題はない、けど油断は禁物にゃ)
多摩(もう夜に差し掛かっている……初撃さえ躱せば艦載機の心配はない、寧ろ危険なのは水雷組にゃ)
多摩「陣形は単縦のまま、同航を保つにゃ!暁、電はリ級、響雷卯月でヘ、ハ級を叩くにゃ!」
暁「分かったわ!」
雷「任せて!」
多摩(多摩は撃ち漏らしを、なければヲ級を捌くにゃ!)ザッ
電(やっぱり、多摩ちゃんの旗艦指揮はすごいのです!電も、見習わないと……!)
雷「ヘ級は倒したわ!」
卯月「ぴょん!」
リ級「!」ドォン
多摩「リ級より砲撃、警戒を――暁!」
暁「へっちゃらよ、暁には当たらないんだから!」ザッ
ザパァ……ンッ!
卯月「わぷっ!凄い水しぶきだぴょん!」
雷「まぁ、もう今日は雨で元々ずぶ濡れだけどね!……って、あら」
響「気付けば、上がっているね。雨も」
電「はいなのです、暁ちゃん!」ドォン
ヲ級「グッ!」轟沈
リ級「ガァッ……」轟沈
暁「あ、あれ?」
卯月「暁ちゃん、思いっきり外してるぴょん……」
暁「い、良いの!数は減ったんだから、結果オーライよ!」
多摩「残ったリ級は多摩が叩くにゃ!」
多摩(けれど、その前に!)グッ
暁(照明弾ね!暁も探照灯でサポートするわ!)グッ
多摩(これで、リ級の姿がよく見え――)
多摩(あ……れ……)
未だ、照明弾を照射していないのに。
未だ、探照灯は点されていないのに。
影が、伸びる。
雲の切れ間から世界を照らす光が、大きな大きな黄金色の玉が、顔を覗せて――
多摩「っ!」ドクン
強く脈打つ機関部に手を当て、猛烈に込み上げる吐き気に猫背を更に丸くしながら。
影を見る、影が見える、大きく大きく膨張した私の影が――。
多摩「!」
永遠とも思われる走馬燈が脳内をグルグルと激しく駆け巡る、その一瞬の硬直を。敵が見逃すはずもなく。
暁「リ級、こっちだぁ!」ビカァ
リ級「!」
目がくらむ、脳が揺れる。沸騰する胃酸、全身を這う悪寒にも。
多摩(多摩は……この子達を預かる旗艦なのにゃ……!)
歯を食いしばる、血が滲むほどに、壊れるほどに強く握りしめた照明弾を
多摩(引っ込め……出て、来るな……!)
思い切り空へと放り投げ、強い閃光が迸る戦場の直中で
多摩「う……にゃあああああぁぁぁ!!!」
――吠える。
雷「――兎に角。多摩さんは、凄かったわ。……凄かったというより」
卯月「……怖かった、ぴょん……」
電「……」
響「あんな多摩さんは……正直、ここ最近の大規模作戦でも見なかったよ」
暁「本当に、鬼気迫る感じで……。リ級もヲ級も、一瞬で沈めてしまったのだけど……」
司令官「戦闘が終わったと同時に、気を失ってしまったと……。……そうか」
電「ぅ……」ジワ
司令官(電……仲間に、多摩に怯えるくらいか……。あいつ……)ナデナデ
司令官「多摩には、僕が後で話を聞いておくよ。今は奧で寝ているし、このままそっとしておこう」
司令官「兎に角作戦自体は誰一人損傷無く、成功だ。皆も帰ったら、ゆっくり休むと良い」
卯月「ぴょん……」
司令官(多摩……)
多摩(……)
多摩(……硝煙の、臭い……)
ぼんやりとした光に照らされ、浮かび上がる影絵。
飛び交う砲雷撃の中に、知り合いによく似た影が立ち上がる。
五十鈴『多摩!今救援を――えっ?千代田を、先に……?』
五十鈴『……分かったわ。多摩、どうか無事で……!』
多摩(……)
瑞鳳『そんな身体で、私は大丈夫だから何て……!』
瑞鳳『っ……。……そう。それがあなたの役割だというなら、私ももう否定はしません』
瑞鳳『……ごめんなさい、多摩……』
多摩(……どうして、今更)
司令官『……』
多摩(提督……!)ダッ
その隣に、更に一つ。
電『司令官さん、お待たせなのです』
多摩(っ!)ピタ
司令官『ああ。行こうか、電』
電『はい、なのです!』ギュ
手を繋いだ、二つの影。
駆け寄りたいのに、止まった足が動かない。
影絵で遊ぶ、気ままな光。ケタケタと笑うように次々に影を形成する、その作り手に振り返ると。
ほら――まぁるい月が、浮かんでる。
多摩(うぅ……)ジリ
本当は寂しかった。けれど、それが私の役割で、運命だったんだよね。
嗚呼何て滑稽なんだろう。
多摩(笑うな……)
本当は駆け寄りたかった。けれど、その居場所には既に誰かが居たから。
嗚呼何て可哀想なんだろう。
多摩(蔑むな……)
月は照り、影は踊る。
過去を嘲り、今を憫み。
多摩(止めろ……止めて……)
月は満ち、影は巡る。
己れの未来を、運命を、決めつけるように。
多摩(思い出させないで……見せつけないで……)
多摩(今になって……)
月が、嗤う。
多摩「ぅ……う……?」
多摩(あれ……ここ、は)
司令官「……」コク、コク
多摩(提督……?船の、中……多摩は、寝てたのかにゃ……)
多摩(提督、こんなところで座ったまま寝てたら風邪、引くにゃ……。この布団を……)ギッ
司令官「……」
多摩「……」
多摩「…………、」
多摩「……嗚呼。多摩、やっちゃったにゃ……」
多摩「また……どうして……何で……」ツゥ
あの子達の旗艦として責任があったのに、最後まで冷静でいなくちゃいけなかったのに
多摩「今更になって……多摩は……こんなにも……」ポロ
月なんていつも見ていたはずなのに、いつだって提督のそばで寝ていたはずなのに
多摩「弱い――」ボロボロ
多摩「提、督……」
涙に霞む視界の先で、ぼんやりとしか見えないあなたのシルエットが。
今の私には何より、たまらなくて。
多摩「う、うぅ……提督……多摩、多摩は……」
既に零れる涙も、口をへの字に曲げねば耐えきれぬほど次から次へと溢れ出てくるから。
多摩「うー……ぅ、っう~……」ボロボロ
ただ呻く。何度も何度も、ひたすらに鳴く。
司令官「……多摩」ギュ
多摩「!」
司令官「よしよし……」ナデ
多摩「――」
昨晩と同じ、提督の温もりが直に伝わってくる。
多摩「ていとく……」ギュ
彼の大きな身体を抱き締め返して、そっと目を瞑る。それだけで、頬を伝う冷たい雨は温かな滴に変わってゆく。
日なたで眠る心地好さ、それ以上に。残酷な過去も、胸を締め付ける今も溶かしてくれる温もりは、さながら麻薬のようにも思える。
多摩(それでも良い――)
この安心感が得られるのならば。私は、麻薬にも穢されよう。
マタタビに浮かされる猫のように、酔い痴れダメになってしまっても構わない。
だから。
司令官「……落ち着いたか」
多摩「……」フルフル
司令官「……」ナデナデ
本当は充分、ほだされているはずなのに。頷けばこの腕が離れてしまうから。
小さな悪戯、小さな嘘。
多摩「ん……」
司令官「落ち着いたらで良い。……最近、君ともゆっくり話せなかったし、僕と話をしよう」
多摩「……」
司令官「多摩の気持ち、多摩の抱えている物……それを全部、聞かせて欲しいんだ」
多摩「……」
司令官「皆は先に鎮守府内に帰したから。今は、二人きりだから。僕はいくらでも、多摩に付き合うからね」ニコ
多摩「――」
彼の笑顔に、彼の言葉に。
彼の、温もりに。
頬が紅潮する。動力炉が早鐘を打つ。
そこで悟ってしまった。最早彼は私にとって、ただ落ち着けるだけの場所ではないんだと。
そこで気付いてしまった。私は彼を特別な存在としていることを。
球磨『けれど……。提督がケッコンしてから「多摩が変わってしまった」ように、球磨には見えるクマ』
多摩(そっか――)
多摩(大切な居場所。大好きな温もり)
燃え行く、人、人、人。
多摩(愛の味を、知ってしまったから)
大破した自分は、囮としての役目があったから。
多摩(弱い自分が浮き彫りになる)
だから、
多摩(提督で埋められた多摩の心は、提督が居ないと空っぽになってしまう)ギュ
付けられた護衛艦を、未だ戦える子達に託して
多摩(提督が居ないと……)
私は、独り月影の許に沈む――
司令官「痛っ!た、多摩……?」
多摩「提督……」スッ
多摩「ごめんね、提督……いきなり押し倒して……頭、打っちゃったかにゃ」ナデ
司令官「それ、は……大丈夫だけど……」
多摩「良かったにゃ……」ギュウ
司令官「多摩……」
多摩「……」
多摩(提督が、いないと)
私を蝕み、苦しめる
多摩(毎日がとてもとても、辛い)
だから
多摩(離れたくない、離したくない)
開いた記憶を押し込めるように
多摩(見える別れですら、怖い)
あなたの隣で、寝ていられるように
多摩(ずっとそばにいても良い、証が欲しい)
司令官「今夜も、か?構わないよ、じゃあ……」
多摩「……」フルフル
多摩「ただ寝るだけじゃ……いや、にゃ……」スッ
司令官「多、摩……?」
目に見える、証を。
確実にあなたと繋っていることを、実感できる証を。
多摩「提督、お願い……多摩を」
この首に、首輪を嵌めて。
鎖を以って、繋ぎ止めて。
今、ここで
多摩「抱いて、欲しい……にゃ」シュル
多摩「っ」グッ
司令官「う……」
司令官(腕が、上がらな……っ)
多摩「無理にゃ……提督の力じゃ、艤装を付けた多摩達には敵わない……にゃ」ググッ
司令官(多摩、お前本気で……)
多摩「ごめんなさい……提督」プチ、プチ
多摩「ごめんなさい……」プチ
多少の罪悪感と、それ以上に膨らむあなたへの想いを侍らせて
司令官「……」
早く、早くあなたとの証が欲しいと焦がれる
多摩(……?提督の首からぶら下がってるの、なんにゃ……?)チャリッ
この願いも
多摩「!」
この想いも
多摩(指、輪――)
嗚呼――私が抱くことは、罪なのですか?
猛烈な吐き気に、思わず口許を抑える。
月の光が届かない船内のはずなのに、再び脳内に様々な影絵が写し出されてゆく。
身に受ける砲弾の痛み
初期艦の電
溶け落ちる鉄板の熱さ
提督との出会い
人が焼け落ちる臭さ
ケッコンカッコカリの証
二つに折れ行く身体
温かい日なたの温もり
あざ嗤う月の光
多摩「ううぅ……にゃあぁ……!」
割れんばかりに痛む頭を抑えながら流れる映像の果てにあったのは。
提督のそばで、心地よく眠る多摩の姿と。
多摩(どうして……)
提督を必死に求める、無様で醜い私――。
多摩「多摩はただ……提督と一緒に居るだけの時間を……」
多摩「ほんの少しのワガママを……望んでいただけなのに……」フラッ
多摩「ぁ――」
多摩「うぷ……!ごほっ、うぇ……っ」ズキズキ
司令官「……」ナデ
多摩「て……とく、ぐ、うっ……!う、げぇぇ……」ゴホゴホ
多摩「はぁ、はぁ……ていとく、あったかい……」
多摩「ていとく、怖い……よ……」
司令官「……」ギュウ
多摩「もう、独りの夜は……ヤ、にゃ……」
多摩「あ、す、も……一緒に……寝――」フッ
多摩「――」
多摩『提督は……』
木曾『ん?』
多摩『提督は、ケッコンしたら……もう、多摩とは遊んでくれないのかニャ……』パチ
多摩『はぁ……』
北上『多摩姉ぇ、だいぶ参ってるねぇ……』パチ
大井『お気持ちは分かります、姉さん……好きな相手がケッコンしたら、遠くへ行ってしまうのではないかと、不安にもなりますよね……』
北上(大井っちはなんでこっちを見ながら言うんだろう……)
木曾『分からないな。提督が誰とケッコンするかなんて、まだ発表されてないだろう?多摩姉さんは悲観しすぎだと思うが』パチ
球磨『あ、それロンだクマ』
木曾『げっ、マジかよ』
木曾『そうそう、可能性は十分あるだろ』パチ
球磨『……』パチ
多摩『……多摩は、ただ提督と一諸にひなたぼっこをして』スッ
多摩『一諸に、お昼寝して』カチッ
多摩『ただのんびりと、ただ一諸に過ごす時間があれば……それで、いいのにゃ……』パチ
大井『……甘い、甘いわよ姉さん!』
大井『恋する女は、もっと積極的に!略奪するくらいの勢いで行かないと!』
球磨『あ、カンだ球磨。おっ』
大井『球磨姉さん……。姉さんからも言ってあげてよ!』
球磨『……、……多摩』
球磨『だから、だから安心していいクマよ』
大井『姉さん!そうじゃなくて……』
球磨『大井』ジッ
大井『っ……?』
球磨『多摩は、もう、分かっているクマ。覚悟も決めている。だからこそ、ほんの少しのワガママを、望んでいるクマ』
球磨『だからもう。球磨達は、何も押しつけてはいけないんだクマ』
大井『えっ……それって……』
球磨『大丈夫、大丈夫。高嶺の花は中々手に入らない物だけれど……そこにあるのは、変わらないクマ』ナデナデ
多摩『……にゃぁ』
多摩(……)
瑞鳳『あの時のこと……恨んでいる?』
多摩『……』
瑞鳳『あなたは囮で、私は未だ戦っていたから。けれど、そのせいで多摩は、走れない身体で独り洋上を漂うことになった』
多摩『……』
多摩『仕方なかったのにゃ。それが多摩に与えられた役割で、多摩に与えられた責任で』
多摩『多摩の、運命なのにゃ』
瑞鳳『そっか……』
多摩『にゃ……?』
瑞鳳『あなたの、今の運命は。決まっているの?』
多摩『……』
瑞鳳『過去の運命は決まっていても。未来の運命まで、決める必要はないと思うな、私』
多摩『未来の運命……』
瑞鳳『あなたは……どう思っているの?』
多摩『……』
瑞鳳『だって、あなたは――』
多摩『……、……』
多摩「ぅ……む……」モゾ
多摩「ん、ん……?にゃ……」クシクシ
多摩(何か、夢を見ていたような……。忘れちゃったにゃ……)
多摩「ここ、提督の部屋かにゃ……?」
多摩「何でこんな所に……」
多摩(この寝間着……多摩のじゃないにゃ。袖が凄く余ってるし……提督の、かにゃ……?)
多摩(枕元に、多摩の制服がたたまれてるにゃ……。……洗濯もしてあるみたい)クン
多摩「昨日は……。……」
多摩「……にゃぅ~……」カアァ
多摩(提督の部屋に、洗面台が隣接してて良かったにゃ)
多摩(取り敢えず着替えて顔と歯は磨いたし、後は慎重にささっとここから出るにゃ)
多摩(……昨日、多分提督がここまで運んでくれたんだろうけど……)
多摩(状況から察するに、多摩を着替えさせたり服を洗ってくれたのも多分、提督にゃ……)
多摩(身体も拭かれてるみたいだし、これってつまり……。……)
多摩(……今提督に会うのは、非常に気まずいにゃー……)
多摩(提督の部屋を開けたらすぐ執務室だけど、さすがに窓からは高さがあるし……ばったりだけは避けないと……)
多摩「そろ~……」キョロ
多摩(ほっ。執務室は誰も居ないみたいにゃ)ギィ
多摩(このまま注意して部屋に戻るにゃ……)
多摩「ただいまにゃ~」ガチャ
シー、ン……
多摩「……」
多摩(ここに来るまで誰ともすれ違わなかった上に、部屋にも誰も居ないなんて……)
多摩「今日って何かあったかにゃ……。でも特に出撃とか無かったはずだし……」
多摩(考えても仕方ない、にゃ……)
多摩「取り敢えず、シャワーを浴びるかにゃ」
多摩「……、……」
多摩「……」
多摩「暇だにゃあ……」
多摩(誰も、帰ってこない。外から演習の音も聞こえない)
多摩(何もすることがない……。外は、お日様が出ていてとても気持ちよさそうな気候だけど)
多摩(なぜだか、日なたぼっこをする気力にもなれない)
多摩「はぁ……」
多摩(さっきからため息ばっかり出るにゃ……何か寂しいにゃあ)
部屋の片隅で体育座りをしながら、誰かと遊ぶ想像を膨らませるけれど。
浮かぶ姿は
多摩「……提督ばかりだにゃ……」
会うのが気まずいと、そう、思うけれど
多摩(やっぱり、会いたい)
無性に
多摩(提督に、会いたいにゃ)
多摩(執務室には戻って居なかったにゃ……。相変わらず人にも会わないし)
多摩(提督……どこ行ったのかにゃあ……)
多摩「」グゥ~
多摩「そう言えば昨日の夜から何も食べてないにゃ……出しちゃったし……」
多摩「間宮に行ってみるかにゃ」クル
瑞鳳「あれ、多摩じゃない」
多摩「ふにゃあ!!?」
瑞鳳「わぁっ!」ビクッ
瑞鳳「いてて……もう、いきなり大声出されたからビックリしちゃったじゃないの」
多摩「瑞鳳がいきなり現れるからにゃ……はい」スッ
瑞鳳「ん、ありがと……よい、しょっと」グッ
多摩「瑞鳳、丁度よかったにゃ。提督を知らないかにゃ?」
瑞鳳「提督?提督なら、外出してるわよ」
多摩「……やっぱり、今日何かあったかにゃ?朝から誰にも会わないし提督は外に出てるし……」
瑞鳳「もしかして多摩、忘れてる?それとも、一週間前の朝礼に居なかった?」
多摩「寝てたかも知れないにゃあ……」
瑞鳳「あー……そっか」クスクス
多摩「???なんにゃ?」
瑞鳳「えっとね――」
多摩「中秋の、名月……」
瑞鳳「うん。最近、月が綺麗だったでしょ?今日は鎮守府総出でお月見をするって、決まってたの」
多摩「お月見かにゃ……」
瑞鳳「特にほら、見事な秋晴れ!天気予報でも今夜は絶好のお月見日よりだって!」
多摩「……」
瑞鳳「今、外にススキを取りに行っている子達だとか、間宮でお団子を作ってる子達だとかみんなそれぞれに動いてるわ。私もね、さっきまでお団子、作ってたの」
瑞鳳「提督は多分、昼過ぎには戻るだろうから。多摩も間宮でお団子作りしてきたらどうかな。今の時間は駆逐艦の子達が頑張ってるわよ」
多摩「……」
瑞鳳「多摩?」
多摩「……多摩は、食べる専門で良いにゃ」ニヘ
瑞鳳「あっ、またすぐそういうこと言うんだから……全く」
多摩「にゃはは……」
多摩「うん……また、にゃ」
瑞鳳「またね」
多摩「……。……」
多摩「……」スッ
多摩(……こんなにも、お日様ぽかぽかな快晴を恨んだことはないにゃ……)
多摩(お腹は空いたけど……今、間宮に行けば駆逐艦達……暁型の子達に会う可能性もある)
多摩「……気まずい、にゃ。それ以上に」
多摩(普通に接せられる自身がないにゃ……)
多摩「……お部屋、戻るかにゃ。何かしらあるはずにゃ」トボトボ
多摩「……」
空になったカップ麺の容器を、体操座りでボンヤリと眺める。
何時間、こうしているのだろうか。結局今の今まで、誰も帰ってこなかった。
多摩「……」
ちらりと、窓に目をやる。カーテンを敷いたせいで外の様子は見れないが、夕方には姉妹の皆も外で設営に動いていたのが見えた。
今も、賑わう声だけは遠く聞こえてくる。
多摩「……」
こてん、と横になる。床が冷たい。机の下に見える僅かな埃に目配せしながら、物思いに耽る事は。
多摩「提督に……会いたいにゃあ……」
いや寧ろ、提督に会いに行きたくない自分が出てしまってすらいる。
多摩「……」
提督に会いたい、のに会いたくない。
温もりが欲しい、のに動きたくない天の邪鬼。
そういえば、こんなのは、いつの間にやら最近の日常になってしまっていたっけ。
多摩「……」
多摩「……多摩は」
このままで、居たくない。
このままで、良いはずがない。
多摩「……」
ふらふらと立ち上がる。部屋の扉を開けて、廊下の電気が付いていることを確認してから。
執務室へと、駆けた。
多摩「にゃ……」ガチャ
執務室は相変わらず人が居なかった。
司令官の部屋を覗いてみても、人影はない。
多摩「……」
部屋の明かりを付け、いの一番に目に入るのは、朝自分が寝ていた布団。
崩れた掛け布団がそのままになっていることから、提督は今日一日ここへ戻ってこなかったのだろう。
多摩「……」
窓の雨戸を閉め、カーテンで封鎖し、明るい人工灯に照らされる許で、布団に座り込む。
提督がどこにいるのかが分からない。
探し回っても、見付かる保証はない。
何より……外はもう、月が出ている。
多摩(このまま、ここで……)
待つことしか、私には出来なかった。
しかし時計は視界の内に写らない。今、果たして何時なのかが分からない。
多摩「……」
何秒、何分、何時間経っただろう。
提督は未だ戻ってこない。
月は、どれくらいの高さにあるのだろう。
提督は未だ戻ってこない。
みんなは、どうしているだろう。
提督は未だ戻ってこない。
多摩(布団……)
多摩(提督の、匂いがする……)ギュウゥ
胸一杯に、大好きなお日様の香りを詰めながら。
一筋の涙が、零れた。
分かっていた。
だって、鎮守府挙げてのお月見だ。一週間も前から、決まっていたことなのだ。
きっと今頃、お月見を盛り上げる為に奔走しているに違いない。
きっと今頃、問題を起こす子達を諫めているに違いない。
きっと今頃、
私ではない、誰かのそばに居る。
多摩「うっ……う……」
本当は今夜も、提督と一緒に居たかった。
今夜だけじゃない、ずっと、ずっと提督と一緒に居たかった。
月はどうして、私を照らすのだろう。
月はどうして、私を照らしてくれないのだろう。
多摩「ていとく……ていと……く」ポロポロ
布団を抱き締めながら、閉じた窓に目を向ける。
壁に隔てられ、見えない月を睨み付けながら。
多摩「お前……はっ!私の、命だけじゃなく……っ!多摩の、……提督まで……っ」
荒げた声も、すぐに弱くなって
多摩「提督……まで……」
多摩「奪わないで……」
背を曲げ布団に突っ伏して、静かに泣き叫ぶ――。
…………
多摩「!」ビクッ
不意に、頭に載せられた掌。その感触にびくりと身体を跳ねさせる。
??「多摩」
掛けられた声に、頭を撫でる優しさに。居るはずがないと、来るはずがないと思いながらも。
多摩「あ……あ、ぁ……」
彼ならば。もしかしてと、振り返る。
司令官「……待たせたね、多摩」
多摩「ていとく……」ツゥ
司令官「よし、よし……」ギュ
多摩「――」
ずっと求めていた、温もり。
司令官「ああ……そうだな。今日はお月見だ。司令官としてやらなきゃいけないこともあるし、さっきまでも色々と動いてたよ」
多摩「じゃあ、何でここに……」
司令官「……約束したからね」
多摩「約、束?」
司令官「今夜も、一緒に寝るんだろう?」
多摩「ぁ……」
昨晩、苦しみ呻く中に、絞り出した願望。
朦朧とした意識の中で、自分でさえ忘れていた望みを。
多摩(提督は……聞いていてくれたんだにゃ……)ジワ
多摩「提督……。……」
多摩「……ごめん、なさい」
司令官「どうした、いきなり」
多摩「いきなりじゃない……にゃ。こんな、多摩のワガママで提督を、お月見から外しちゃって……」
多摩「ううん、もっと……。昨日も、多摩、提督に……その、襲い、掛かったり……吐いたり……すっごい迷惑ばかりかけて……」
多摩「多摩は……」
司令官「……」ワシャワシャ
多摩「わ、わ。何するにゃあ~」
司令官「確かに、昨日は色々凄かったな」
多摩「ふにゃ……」
司令官「でも……それだけ、お前が苦しんでたって事だろう?大丈夫。心配こそすれど、迷惑とか思っていないよ」ナデナデ
多摩「にゃあ……」
多摩「……」
多摩「……、提督は……」
司令官「うん」
多摩「今夜はずっと……多摩と、居てくれるのかにゃ……?」
司令官「ああ」
多摩「……、……」
多摩(……)
多摩「じゃあ……。折角の、中秋の名月なんだし……外で、話さないかにゃ……?」
司令官「多摩と二人でお月見か。良いよ、じゃあ、準備しよう」
多摩「にゃあ……」
多摩(提督……)ギュ
朝潮「!司令官、多摩さん。いかがされましたか?」
司令官「ああ、朝潮。見張りお疲れ様、異常はない?」
朝潮「はい!敵艦、その他不審な物は今のところありません!」
司令官「そっかそっか。ありがとな」ナデナデ
朝潮「ぁ……、恐縮、です!」
司令官「朝潮、今日は鎮守府挙げてのお月見だ。未だみんな、広場で騒いでいるから君も行っておいで」
朝潮「お月見……しかし、見張り番は」
司令官「それなら大丈夫。しばらく僕と多摩で務めるから」
朝潮「しかし……」
司令官「それと朝潮。できれば、日付が変わるくらいまで……この場にいさせてくれないか」ボソッ
朝潮「!」
朝潮「……かしこまりました。駆逐艦朝潮、暫しお暇をいただきます!」ビシ
司令官「うん。楽しんでおいで」ニコ
朝潮「はいっ!」ニコ
司令官「ほら、多摩。温かいコーヒーだ」
多摩「ありがとにゃ。……提督、多摩と一緒に毛布に入るにゃ。くっつけばもっと暖かいにゃ」
司令官「ん……何か照れるな」
多摩「一緒の布団で寝た仲なのににゃ?」
司令官「はは……それもそうか。失礼するよ、多摩」
多摩「にゃあ」
司令官「多摩の舌なら、これくらいが丁度良いか」
多摩「にゃあ」
司令官「しかし……本当に、見事な夜空だな。月の光が強くて、星々も目立たなくなるくらいに」
多摩「そう、だにゃ……」
多摩「……」ギュ
司令官「……」
多摩「でも……多摩は、お月様なんて……大嫌いにゃ……」
司令官「……」
多摩「明るいくせに、冷たい。大きいくせに、暗い」
多摩「お月様は……多摩の身体を、照らしてくれなかった」
司令官「……」
多摩「頭が痛くなる、胸が苦しくなる。涙が……止まらなくなるにゃ……」
司令官「そうか……」
多摩「けれど。今は平気にゃ。提督がそばにいてくれると、平気だって……分かったにゃ」
司令官「……」
だから本当は、ずっと私のそばに
多摩「……」ギュ
司令官「多摩……」
多摩「……」
多摩「提督、多摩は、多摩は……弱い、にゃ……」
多摩「昨日も、出撃の時に月を見て……おかしくなっちゃったにゃ……」
多摩「でも、多摩は提督が一軍起用する水雷戦隊の、唯一の軽巡にゃ……」
多摩「月如きで弱さは見せられない……多摩には、その責任があるのに、」ツゥ
多摩「だから……強い自分になりたい、から……いつまでも、提督にしがみついてるわけには……いかない、のに」グスグス
司令官「……」
多摩「提督の隣に居る、のは……多摩じゃ、ない、って……思っ……て、多摩の在り方、……っは、傍観者なんだって、む、無意識に決めつけて、て」
多摩「だから多摩は、多摩はただ、提督と一緒に居る時間があれば良いだけだったのに……っ。そんなちょっとの、ワガママのはずだったのに……」
多摩「て、提督が電といる、時は……多摩はそばにいちゃいけないって……でも本当そんなことないって、分かってるのに、心が、言うこと聞かなくて」ボロボロ
多摩「それで勝手に苦しくなって、き、昨日は提督を……無理矢理、提督に、襲い掛かったり……して……うぅ」
多摩「多摩は、どうして今になって……っひ。こ、こんなにも、苦しい……のにゃ……?」
多摩「多摩は……どう、すれば……」グスグス
司令官「辛かったな……、苦しかったよな、多摩……」
多摩「うぅ……ぐすっ。うー……」ギュ
司令官「……多摩。こうして僕がそばにいることで、君を月の光から覆えるのならば。多摩が望むときに、こうして君の手を握ってあげる」
多摩「……」グス
司令官「だけどね。僕は、多摩が……月の光を浴びれるようになれれば良いなぁって。そう思うんだよ」
多摩「にゃ……?」グシグシ
司令官「それができれば……僕のとっても、嬉しいしね」
多摩「提督、それは、どういう……」
多摩「……」
司令官「でもそれは……『長崎で進水し、レイテに逝った軽巡洋艦多摩』の話だろう?今、僕の隣にいる『艦娘としての軽巡洋艦多摩』の話じゃあない」
司令官「多摩、僕はね。今の多摩が、過去の多摩に縛られなくても、良いんじゃないかって思うんだ」
多摩「……」
司令官「魂に染みついてしまっていて、自然と表に出てしまう物事だってあるだろう。それだって、自分が気にしていないのなら矯正するつもりはない」
司令官「ただ……過去にこうだったから、今の自分もこう在らなくてはならない、なんて。そんな決めつけは、しなくても良い」
司令官「意識的にでも無意識下でも、その決めつけで苦しんでいるのなら……なおさらだ」
多摩「……でも多摩は……どうしても……」
司令官「思ってしまう?」
多摩「……」コク
多摩「……ふにゃ?」キョト
司令官「責任に縛られ、自分の役割が決まった軽巡洋艦多摩は今日を以って。無責任で、自由気ままな、艦娘の多摩になればいい」
司令官「いや……折角女の子になったんだ。ガチガチの艦だった多摩は……、猫みたいな一人の女の子の、多摩ちゃんになれば良いのさ」
多摩「多摩、ちゃん……」
司令官「ああ」
多摩「……」
司令官「くだらない事にため息をついて。ちょっとしたことにビックリして。喧嘩したら、拗ねたりもして」
多摩「……」ツゥ
司令官「思い切り笑って。たくさん怒って。いっぱい、泣いて」
司令官「恋を、して――」
多摩「……」ポロ
司令官「……」
多摩「多摩、に……なれるかにゃ……」ポロポロ
司令官「ああ……保証するよ」
司令官「だって。僕はずっと、そんな多摩ちゃんを見てきたからね」ニコ
多摩「っ……!」ブワ
多摩「うっ、ふ……うえぇ……うう、ぅー……」ギュウゥ
司令官「……」ナデナデ
司令官「落ち着いたかい?」
多摩「ん……」コク
司令官「良かった」クス
私は、提督に「良いよ」って言って欲しかっただけなのだろう。
多摩「提督の服、多摩の涙でぐちゃぐちゃになっちゃったにゃ……」
司令官「何、これくらい安いもんさ。寧ろ多摩ちゃん汁付きで高く売れるかも……」
多摩「もうっ!デリカシーがないにゃ」
司令官「あはは……ごめんなさい」
多摩「全く、しょうがないにゃあ」クス
たったそれだけのこと。
多摩「んにゃー?」
あの子達が羨ましいと思った。
ううん、今でもちょっぴり羨ましいけれど。
司令官「月の光が嫌いだったのは、過去の君だ。言ったよね?僕は、君にもっと月の光を浴びて欲しいって」
多摩「……」コク
目に見える証がなくても、多摩と提督の間には目には見えない絆があるから。
「私」の出番は、きっとおしまいだ。
多摩「うん……」
指輪なんてあってもなくても、居場所はもう。変わらないと分かったから。
司令官「きっと今の君なら、それが出来ると思う。だからね――」
だからね、多摩は……
多摩「――」
月が綺麗だなって。
今ならそう、言えると思うにゃ。提督――
一三〇〇 鎮守府 巡洋艦寮 球磨型部屋
北上「いやぁ、最近平和だねぇ」パチ
大井「ええ、こうのんびり出来ると、たくさんたくさん北上さんと一緒に居られて嬉しいです」パチ
球磨「全く……大井も少しは北上離れした方が良いと思うクマ」パチ
大井「むっ。北上さんと私は一心同体ですから。離れようにも離れられないんです」
木曾「ま、今更言うだけ無駄だろ。それに、ベッタリと言えばもう一人。姉妹の仲にいるからな、凄いのが」パチ
北上「多摩もここで打つことが少なくなったもんねぇ」パチ
大井「寧ろ、前に戻ったと言って良いのかも知れませんね」パチ
球磨「いやぁ……良くも悪くも、前以上だと思うクマ」パチ
球磨「クマ?」
木曾「へへっ、やっと一矢報いたなぁ!」
北上「んー……?木曾、それフリテンじゃない?」
木曾「へ?」
大井「そもそも、役がないじゃないの」
木曾「は?」
球磨「チョンボクマね。木曾、さっさと8000点よこすクマ」
木曾「ちっくしょお!!」
電「失礼致します、なのです!駆逐艦電、午後の秘書艦に着任なのです!」ビシ
電「って、あれ?司令官さん、今日は座卓なんですね。多摩ちゃんは――」
司令官「」チョイチョイ
電「?」タタタ
司令官「しーっ……」
電「あ……ふふっ」クス
多摩「すー……すー……」
電「多摩ちゃん、司令官さんのお膝で気持ちよさそうに眠っているのです」
司令官「一応、午前の仕事は片付けてくれたけどね。まぁでも……やっぱりこの感じは猫だよ」ナデ
電「起きたのです」
司令官「はは……おはよう、多摩ちゃん」ウリウリ
多摩「うにゃう~……♪」
多摩「ん~っ……おはようにゃ。……提督」
司令官「ん?」
多摩「多摩は多摩ちゃんになったけど……やっぱり、提督が多摩をちゃん付けで呼ぶのはやめてほしいにゃ。なんか……違う感じがするのにゃ……」モジ
司令官「そうか?結構気に入ってるんだけどな、多摩ちゃん」
多摩「む、そうにゃ。やめてくれないとここを離れないにゃ」ゴローン
司令官「うーん、それ寧ろやめたくなくなるんだけど……」
多摩「……電も、提督の膝で寝ると良いにゃ」
電「はわ!?い、電は、その……」
多摩「遠慮が一番ダメだにゃあ。我慢は精神衛生上良くないにゃ」クシクシ
司令官「いや、遠慮も大事だと思うぞ」
電「……、……」
電「えいっ」ギュー
司令官(おいマジか)
電「な、なのです。ちょっと、恥ずかしいけれど……」
多摩「今日は電も、多摩と提督と一緒にお休みするにゃん」ホワホワ
電「はいなのです~」ホワワ
司令官(あー……これは、今夜も徹夜かなぁ……)
司令官(ま。幸せそうだし。僕も幸せだし、いっか)ナデナデ
多摩「……にゃあ♪」
暖かな日の光の許で行う日なたぼっこは、なんと心地好いのだろう。
多摩(提督――)
晴れ晴れとした空は、今夜も月が良く映える事だろう。
多摩(これからも、多摩を提督でいっぱいいっぱい、満たしてにゃ)
多摩(そしたらきっと……もっともっと、良い夢が見れるから)
煌々とした月明かりに影は伸びる。
自分の存在がまるで、何倍にも大きく膨れあがったかのような錯覚を覚える。
だけど
多摩「起きたらまた一緒に。月光浴、しようにゃ……」ウト
司令官「……ああ」ニコ
月の光が生む二人の影は。繋っているから――
艦
ほんっとうに蛇足になりますが、少しだけおまけを投稿して終わりとさせていただきます。
よろしければどうぞ。
【灯台で指輪を渡した後の一コマ】
多摩「それにしても提督……昨日は……」
司令官「うん?」
多摩「……多摩の服、脱がせて拭いたかにゃ……?」
司令官「……。……それ、聞くか……」
多摩「にゃ……もし、電とか、他の誰かに頼んでたら……汚かっただろうから恥ずかしいし、御礼も言わないとって思って……」
司令官「あー……。……安心しろ、と言っていいのか分からんが……誰にも見られないよう、僕一人でやったから……」ポリ
多摩「……、……」
多摩「……えっち」
司令官「し、仕方ないだろう!状況が状況だったし……」
多摩「ごめんにゃ……」シュン
司令官「いや……こちらこそ、な、うん。そう凹むな」
司令官「……ま、それも気にするな。昨日のあの状況であれ以上事が進みそうだったら僕ももっと呼びかけてただろうし……何としてでも止めてたさ」
司令官「あの状態で、多摩が望むままに抱いたとして……多摩が傷付くだけだからね。そんなことは絶対にしないよ」
多摩「提督……」
多摩「……あれ。じゃあもし、今、多摩が望んだとしたら……?」
司令官「……」
多摩「今夜も、一緒に寝てくれるのにゃ?例えばその時とかに、もし多摩が……」
司令官「…………」
多摩「……」
多摩「……提督の、えっち」
司令官「だからっ!未だ何も言ってないだろぉ!」
多摩「……にゃ」クスクス
【球磨の憂鬱】
司令官「うりうり~」ナデナデ
多摩「くすぐったいにゃ……でも気持ちいいにゃ」
多摩「お返しに肩に多摩パンチあげるにゃ」パスッ、パス
司令官「お?お~……これは中々……」
多摩「気持ちいいにゃ?にゃ?」
司令官「ああ、これは良い……」
球磨「……」
司令官「よし。じゃあ肩もほぐれたところで」ネコジャラシスッ
多摩「!」
司令官「ほれほれ~」サッサ
多摩「に、にゃあ!じゃらすの禁止にゃ!」ピコピコ
球磨「…………」
球磨(提督と多摩がより気兼ねなくより仲睦まじくなったことは良いことだクマ)
球磨(けど……正直妹達全員に改二が来るとか……)
球磨「むちゃくちゃ焦るクマッ!」クワッ
司令官「球磨も遊ぶか~?」
球磨「クーマー♪」
ここまでお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました。
次は瑞鳳か伊19、うーちゃんあたりを書きたいな……と思います。
では、HTML依頼出してきます。機会があればまた。
いつかのあの朝潮のほろ苦い初恋のやつも良かったなー
次作も待ってます
過去作有ったら教えてほしいです
次回作も楽しみにしてます
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513165587/
Entry ⇒ 2018.01.25 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
陽炎「駆逐艦を部屋に連れ込む?」秋雲「うん」
陽炎「何でそんなことするのよ?」
秋雲「いやー、実はこの前ちょっと聞いた話なんだけどさー」
陽炎「聞いた話?」
秋雲「うん。この前さ、別の鎮守府の駆逐艦が深海棲艦じゃなくて人間に連れ去られちゃったらしいんだよね」
陽炎「え、人間に? だ、大丈夫だったの、それ?」
秋雲「うん、その時は、超武装した夕張さんが乗り込んで、さみ…その駆逐艦の子を助けたらしいんだけどね」
陽炎「そ、そうなの…良かったわ」ホッ
秋雲(知らない鎮守府の娘をここまで心配するなんて、やっぱり陽炎は優しいねー)
陽炎「で、それと私が駆逐艦を部屋に連れ込むのと何の関係があるの?」
秋雲「あー、んっとね、まず、その駆逐艦が連れ去られちゃった経緯を説明するね」
秋雲「その駆逐艦の子はお買い物しに街に出てたらしいんだよね」
秋雲「そんで、その子が買い物している途中に道の上で困っている女性を見つけて…」
陽炎「ふむ、まぁ、よくある話ね」
秋雲「で、その困っている女性はコンタクトを落としちゃったらしくて、その駆逐艦の子はそれを探す手伝いをしたらしいんだよ」
陽炎「優しいわね、その子」
秋雲「うん、そんでまぁ、そのコンタクトは見つかったらしいんだけどね」
秋雲「その後、そのコンタクトを落とした女性がその駆逐艦の子に『お礼をしたいから、ちょっとそこまで来て欲しい』って言ったらしいんだよね」
陽炎「ん…それ、ちょっと怪しいわね」
秋雲「そうでしょ? でさ、その駆逐艦の子も最初は断ったらしいんだけどね」
秋雲「その女性の人が『お礼をしないと気が済まない』って結構強引な感じで、それに加えて、その女性がかなり綺麗で優しい雰囲気だったらしくて、その駆逐艦の子は『まぁ、ちょっとなら…』って感じで着いて行っちゃったらしいんだよね」
陽炎「あちゃー…それはダメね。よく言うでしょ、美女は野獣って」
秋雲「え、うん」(ちょっと間違ってる気もするけどなー)
秋雲「それで、まぁ、その後はお察しの通り、車に連れ込まれて…そのまま部屋に…ていう訳なんだけどさ」
陽炎「なるほど…それで、その後夕張さんが超武装してその駆逐艦の子を助けに行ったのね」
秋雲「うんうん、そういう訳なんだ」
秋雲「で、秋雲さん思ったんだけどね。秋雲達の鎮守府の駆逐艦もそういう事がないように訓練しといたほうがいいんじゃないかなって思ったのさ!」
陽炎「あー、大体予想がついたわ。つまり、私が駆逐艦を部屋に連れ込もうとして、その駆逐艦の子がちゃんと断れるかを試すのね!」
秋雲「そそっ!」
陽炎「でも、なんで私なのよ?」
陽炎「ふーん…まぁ、いいわ。手伝ったげる!」
陽炎「ん‥‥そういえば、私は知らない大人の人でも何でもないけど大丈夫なのかしら?」
秋雲「えっ!? え、えっと…と、とにかく、部屋に2人っきりになったりするのは危ないんだよ! ってことを知ってもらうだけでも違うと思うのさ!」
陽炎「ふ~ん…まぁ、確かに警戒心はあって悪い事じゃないからね、手伝うわ」
秋雲「マジ!? さーんきゅっ!」(よしよし、これで陽炎の動きをこっそり観察してネタを補充できるっ!)
陽炎「あ、ちょっと真似しないでよ!」
秋雲「えー、秋雲さん、分かんなーい」キャピッ
陽炎「はぁ…まぁ、いいわ。でも、正直自信ないわね…」
秋雲「いやいや、陽炎ならいけるって!」
陽炎「そうね…でも、万全を期したいからちょっと私の部屋で打ち合わせしてくれない?」
秋雲「ほほーぅ…そういう事なら秋雲さん手伝いますよー!」
陽炎「それじゃ、行きましょ?」ニコッ
◆
~陽炎の部屋~
陽炎「さ、入って入って」
秋雲「お邪魔しまーっす」
秋雲「おー、綺麗にしてるんだね」
陽炎「ん、まぁね」ガチャン
秋雲「さ、それじゃ早速、どんな風な段取りで行くか話し合おうか」
秋雲「秋雲さん的には、やっぱりその駆逐艦の子が騙されちゃったみたいにナンパ形式で行くのがいいと思うけど…うーん、よく考えるとむずいなぁ、これ」
陽炎「…ねぇ、秋雲?」
秋雲「ん~?」
陽炎「あんた、気づいてる? 今、私の部屋に2人っきりって事に」
秋雲「…え?」
陽炎「ふふっ、あんたも全然警戒できてないみたいね」ジリジリ
秋雲「あ、あはは…秋雲さん、油断しちゃったよー」
陽炎「そうねー」ジリジリ
秋雲「あ、あのー、陽炎さん? なんで壁際に秋雲さんを追いやっているのかなー…?」
陽炎「…前から思ってたのよね。秋雲、あんた、可愛いわよね」アゴクイッ
秋雲「ちょ、ちょちょちょっ! しゃ、洒落になんないって陽炎!」
陽炎「洒落にしようとなんてしてないからね」キリッ
秋雲「えっ…///」
陽炎「ね、秋雲…私の事嫌い?」
秋雲「い、いや、嫌いってわけじゃないけどさー、こういうのはちょっと…」
陽炎「私はあんたが好きよ」
秋雲「そ、そんな直球…///」
陽炎「ねぇ、秋雲…キスしてもいい?」
秋雲「ぅえ゛っっ!?」カァァ///
陽炎「秋雲、目瞑って…」
秋雲「ぅ、うぅぅ…わ、分かった…///」ギュッ(目瞑り)
秋雲(恥ずいけど…でも、陽炎となら…秋雲も…///)ドキドキ
秋雲(…)ドキドキ
秋雲(…ま、まだかな?)ドキドキ
デコピンッバシッ
秋雲「いだぁっ!?」
陽炎「秋雲っ! もう、言い出しっぺのあんたが騙されちゃダメじゃない!」
秋雲「…え?」
陽炎「でも、分かったわ! こんな感じで行けばいいのね!」
秋雲「え、ちょ、ちょっと待って! 今までのって…演技ってこと?」
陽炎「えぇ、そうよ。だって、そういう趣旨でしょ? 秋雲、あんたもちゃんと気を付けなさいよ、知らない人に付いて行っちゃダメよ?」
秋雲「…」
陽炎「そんじゃ、こんな感じで次に行くわね!」スタスタガチャ
秋雲「…」
ガチャ
陽炎「あ、もう遅いし秋雲も早く自分の部屋に戻りなさいよ」
陽炎「私は、次の女の子誘って」
陽炎「部屋に連れ込まないといけないからね」
陽炎「それじゃ、おやすみ、秋雲!」
バタンッ
秋雲「…何、今の女たらし発言」ボソッ
秋雲「…」
◆
陽炎「よし、次は誰をターゲットにしようかしら…」
陽炎「でも、秋雲が騙されちゃうくらいだしちょっと危機意識が足りないみたいだから本気でやらないといけないわね…」
夕雲「ふんふん~♪」
陽炎(あれは、夕雲…私と同じネームシップで、大人っぽいし、大丈夫そうだけど…)
陽炎(でも、そういう子に限って危ないかもしれないのよね)
陽炎(…よし、次は夕雲ね)
陽炎「ゆーうぐも! お疲れ!」
夕雲「あら、陽炎さん。お疲れ様♪」
陽炎「なんだか、随分ご機嫌みたいね? 何かあったの?」
夕雲「あら、そ、そんな上機嫌に見えてたかしら?」
陽炎「えぇ、いつにも増して笑顔が輝いていたわよ」ウィンク
夕雲「そ、そうかしら? なんだか恥ずかしいわ…」
陽炎「それで、なんでそんなに上機嫌なのかしら?」
夕雲「あぁ、えっとね、実は前々から頼んでおいたお酒が届いたのよ」
陽炎(…これはチャンスね)
陽炎「へー、どんなお酒なの?」
夕雲「赤ワインなんだけどね? 夕雲は甘めの赤ワインが好きで、今日届いたのもかなり甘めの赤ワインらしくて前から呑んでみたいと思っていたのよ」
陽炎「そっかぁ…」(赤ワイン、さらにチャンスだけど…私自身も悪酔いしないように気を付けないとね)
陽炎(ちょっと図々しいけど…)
夕雲「あっ、それなら、せっかくだし一緒にどうかしら?」
陽炎「いいの?」
夕雲「もちろんよ、一緒に飲みましょ?」
陽炎「それなら、私の部屋に来ない?」
夕雲「陽炎さんの部屋に…?」
陽炎「えぇ、実はね、この前いいチーズを貰ってまだそれが余っているのよ」
夕雲「あら、いいわねぇ」
陽炎「でも、量も残り少ないし…」
陽炎「だから、せっかくだし、二人っきりで飲みましょ? いいでしょ?」
夕雲「そうね、陽炎さんとなら落ち着いて飲めそうだわ」
陽炎「ふふ♪」
~陽炎部屋~
陽炎「それじゃ…乾杯!」
夕雲「かんぱーい♪」
陽炎「ほんと、美味しいわねこれ!」グビ
夕雲「そうねぇ♪」
陽炎「ん、これ、おつまみのさっき言っていたチーズ食べて」
夕雲「あら、ありがとう…うん、とっても合うわぁ♪」
陽炎「ふふっ♪」
陽炎「そういえば、お酒に合うチョコレートも要しているわよ」(もちろん、アルコール入りのチョコレートだけどね)
陽炎(なんか、私、大学の新入生歓迎会にいるヤリサーの大学三年生(男)みたいになってないかしら…?)
陽炎(…)
陽炎(いや、これもみんなにしっかりとした危機意識を持ってもらうためだからやむを得ないわ!)
~数時間後~
夕雲「陽炎しゃぁん…夕雲眠たいわぁ」ウトウト
陽炎「はぁ…これは夕雲もダメね」ボソッ
夕雲「何か言ったかしらぁ、陽炎さぁん」ベタベタ
陽炎「ねぇ、夕雲? あんた、ちょっと無防備すぎないかしら?」
夕雲「ふぇ…?」
陽炎「ねぇ、分かってる? あんた、今、私と私の部屋で二人っきりなのよ?」
夕雲「え、えぇ、でも、だからって…」
陽炎「まぁ、口で言っても無駄ね…身体に分からせてあげるしかないわ、二人っきりで飲むことがどんなに危険なことかをね」オシタオシ
夕雲「きゃっ…か、陽炎さん…?」
陽炎「ふふ、可愛いわ、夕雲」ナデナデ
夕雲「え、か、陽炎さん…?」
陽炎「怖くないから、私を受け入れて…ね?」ミミモトササヤキ
夕雲「ふぁっ…♡」
夕雲「え、えっと…や、優しくお願い、ね…?」カァァ///
夕雲「…」ギュッ(目を瞑る)
夕雲(つ、ついに夕雲も大人になるのね…)
夕雲(こんなお酒の勢いを借りた形になっちゃったけど…)
夕雲(陽炎さんとそういう関係になれるなら良かったのかも…///)
夕雲「…」
夕雲(…まだかしら)
陽炎「なーんてね!」
夕雲「…え?」
陽炎「もう、ダメじゃない夕雲!」
夕雲「え、ど、どういうこと…?」
陽炎「全く、他人の部屋で二人っきりなのに、酔いつぶれるまで飲んじゃダメよ!」
陽炎「とにかく、これからはちゃんと自分が可愛い女の子っていう意識をもって、危ない事には近づかないように!」
夕雲「…」(か、可愛い女の子って、言われちゃった…/// でも…)
陽炎「それじゃ、私の部屋は私が片付けておくから、二日酔いにならないようにしっかり水飲んで寝なさいね」
夕雲「…」
陽炎「ん、ふらついてるみたいだし…」ヨイショ
夕雲「キャッ…///」(お、お姫様抱っこ…///)
陽炎「夕雲の部屋まで送るわよ」
夕雲「…」
◆
~夕雲を送っていった帰り道~
陽炎「あの後、夕雲を部屋に送って行ったけど…これは相当、危機意識が甘いわね…」
陽炎「後で司令に報告しなきゃ…」
不知火「あら、陽炎。何をしているんですか」
陽炎「お、不知火」
陽炎(不知火か…秋雲は、なんか危なっかしそうだったから一応、二人っきりになる危険性は教えといたけど…)
陽炎(不知火じゃ、私と二人っきりになることなんてよくあることだし、意味ないわね)
陽炎「えぇ、ちょっとね。夕雲が私の部屋で酔いつぶれちゃったから夕雲の部屋まで送ってきたところ」
不知火「…ヌイ?」
不知火「あの、陽炎は夕雲と飲んでいたのですか?」
陽炎「そうよ、久々に楽しかったわ」
不知火「あの、その…夕雲とは何かあったのですか?」
陽炎「え? 特に何もないわよ、ただ、二人で飲んでただけ」
陽炎「? 別にいいけど、なんで?」
不知火「いえ、たまには、陽炎の部屋でのんびりしたくて」
陽炎「んー、まぁ、別にいいけど」
不知火「それでは、行きましょう」
◆
~陽炎の部屋~
陽炎「さ、入ってよ不知火」
不知火「失礼します…」
秋雲「…」
陽炎「…あれ、どうして秋雲が私の部屋にいるの?」
秋雲「陽炎、用心が足りないんじゃないの? 部屋のカギ閉めないまま出ていっちゃうなんてさー」
陽炎「あ、しまった! でも、まぁ、ここには艦娘しかいないわけだしさ」
秋雲「艦娘同士でも、危ないことがあるかもしれないって教えてくれたのは陽炎じゃーん!」
陽炎「え、そうだったっけ?」
秋雲「うん、さっき、秋雲さんに無理矢理キスを迫ったじゃんか」
不知火「あ゛?」
陽炎「あー、あれは演g」夕雲「あの…陽炎さんいますか」ガチャ
陽炎「え、夕雲…って、あんた、何て格好してるのよ!」
夕雲「これから、陽炎さんと楽しむって時に脱ぎやすい服の方がいいでしょう…?」カァァ///
陽炎「は、はぁぁ?」
不知火「ちょっと、そこの二人、陽炎に何を期待しているか知りませんが、陽炎はこれから不知火とお楽しみタイムなんです」
秋雲「はぁ…二人とも何言ってるのさー。秋雲さんは陽炎にキスを迫られたんだよ?」
秋雲「つまり、陽炎は秋雲さんとそういうことをしたいって事なのさ!」
夕雲「秋雲さん、あなた何を言ってるのかしら?」
秋雲「ふーん、この事、巻雲に報告しちゃおっかなぁ」
夕雲「ま、巻雲さんは関係ないわ」
不知火「はぁ…まったく、早く出ていきなさい二人とも。せっかくこれから陽炎とにゃんにゃんぬいぬいするというのに気分が削がれてしまうわ」
夕雲「はぁ、正妻気どりですか、女狐の分際で…」
不知火「めぎつ…」ピキッ
不知火「…フフ、不知火を怒らせましたね、夕雲。表に出なさい」
夕雲「いいわ、どちらが陽炎さんの正妻か勝負を付けましょう」
秋雲「よし、それじゃあ、二人とも行ってらっしゃーい!」バイバーイ
不知火「…あなたも来なさい、秋雲」
秋雲「えー、二人でやってよー。秋雲さんは陽炎とラブラブしてるからさー」
陽炎「はぁ…ねぇ、3人とも、外でやってくれない? 私眠たいんだけど」
不知火夕雲秋雲「「「…」」」
不知火(誰のせいで…)
夕雲(夕雲たちが…)
秋雲(言い争っていると思ってんだろうねー…)
その時、3人に謎の一体感が生まれた!
不知火夕雲秋雲「「「…」」」
不知火「あの…今日はもう遅いですし、決着をつけるのは後にして…」
夕雲「そうね、夕雲も同じ事を思ったわ。3人で陽炎さんを共有するのね」
秋雲「うーん、まぁ、1対3っていうシチュもアリか…」
不知火夕雲秋雲「「「というわけで、陽炎(さん)」」」
陽炎「…え?」
不知火夕雲秋雲「「「今日は眠れると思わないで(ください)」」」
陽炎「え、ちょっ…」
この経験を通して、陽炎は危機意識と防犯意識の大切さを学びましたとさ
終わり
3人で済んでよかったじゃぬいか
曙が寂しそうに陽炎を見ている・・・
まあ、お姫様的ポジションにはなれない宿命なんだろうけどさ
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Entry ⇒ 2018.01.17 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
【艦これ】春風「その時、海は歴史を見つめておりました」
1945年、敗戦により大日本帝国海軍は解体。
名だたる艦はその殆どが戦いの中で喪失。
激戦を潜り抜け戦後まで生き残った艦も、解体され復興資材になるもの、復員輸送に使われるもの、実艦標的になるもの、賠償艦として他国へ引き渡されるものと様々な形で消えていきました。
その後1952年、海上交通の安全確保のため海上警備隊が発足。
これが発展し保安庁警備隊、そして海上自衛隊となっていきました。
しかし、その装備はと言えば、アメリカから貸与してもらったお古のフリゲートや駆逐艦、あるいは旧海軍時代に建造された掃海船艇が中心でした。
国産の艦は「はるかぜ型護衛艦」の登場まで待たれることになります。
時に1956年、戦争が終わって既に10年が過ぎた頃でした。
――――― 2001年 広島県江田島市 海上自衛隊第1術科学校
はるかぜ「……そうですね、当時は色々と手探りなことも多くて大変でした」
はるかぜ「本当の妹はゆきかぜさんだけでしたけど、苦楽を共にしたあけぼのさん、いかづちさん、それにいなづまさんも、わたくしにとっては実の姉妹のように思えました」
………
……
…
――――― 1958年
あけぼの「ハワイに行くですって!?」
はるかぜ「えぇ、何でも遠洋練習航海ということで、色々と知見を得ようということのようですね」
いなづま「はわわっ、遠いのです」
いかづち「まさに『憧れのハワイ航路』って訳ね! はるかぜさん頑張って!」
はるかぜ「はい、皆さんのご期待に添えるよう頑張り――」
あけぼの「駄目よ!」
いかづち「だ、駄目って……どうしてよ?」
あけぼの「ハワイと言ったらアメリカの島じゃない! 日本の艦がそんな所に行ったら何をされるか……。『りめんばーぱーるはーばー』とか言われるわよ、きっと!」
はるかぜ「まぁ、そうなのですか? どうしましょう……」
いかづち(……もう一般人が旅行に行ってる時代なんだけど……)
…
……
………
はるかぜ「まったくお恥ずかしい限りです……外国のことにはどうにも疎くて」
はるかぜ「幸い、アメリカ生まれのくす型の皆さんやあさひ型のお2人からお話をうかがえて誤解は解けたのですが」
はるかぜ「この後半年ほどしてもう一度練習航海に出かけましたので、この年は少々忙しかった覚えがありますね」
はるかぜ「……あぁ、そう言えばこの時はまだわたくしの艦種は『警備艦』でした」
はるかぜ「『護衛艦』に変わったのは就役して4年ほど経った頃でしたね。当初はどうにも呼ばれ慣れなくて」
はるかぜ「ですが、護衛任務を生業としていた春風時代のことを考えると、この艦種呼称、わたくしは結構気に入っております」
………
……
…
――――― 1965年
はるかぜ「でぃーでぃーじー……。はて、どのような艦種なのでしょう?」
あまつかぜ「平たく言うと『ミサイル護衛艦』ね。このターターくんから発射される対空ミサイルで艦隊の空を護るの」
あきづき「おぉ艦隊防空! 以前の私のような任務に就かれるのですね」
むらさめ「うーん……私たちも対空重視の艦だけど、砲しか積んでないもんなぁ」
ゆうだち「ミサイルはよく分かんないけど、あまつかぜちゃんいいなー! それに昔より大きくなったっぽい?」
あまつかぜ「そうね、排水量は一回り増えたみたい。その分対潜装備はまた後でって話になっちゃったけど……。あ、でも、足はこの中で一番速いのよ?」
はるかぜ「ふふっ」
あまつかぜ「なぁに?」
はるかぜ「……あ、いえ。あまつかぜさんから『足が速い』と聞くと、島風さんを思い出してしまいまして」
あまつかぜ「島風ね……。ま、すぐにまた逢えるでしょう。今度はあの子が私の正真正銘の妹にでもなるかしら」
…
……
………
はるかぜ「ところが取得費用の問題から、でぃーでぃーじーの建造はあまつかぜさん以降しばらく行われませんでした」
はるかぜ「2隻目のでぃーでぃーじーとなるたちかぜさんが就役したのが1976年のことです」
はるかぜ「その間10年以上に渡って、あまつかぜさんは海自の虎の子として、たったお1人で活躍し続けました」
はるかぜ「忙しいというのもそうですが、それよりも寂しいという思いの方が強かったのではないでしょうか……」
はるかぜ「1988年にやっとしまかぜさんが就役して、あまつかぜさんと同じ護衛隊を組むことになりました」
はるかぜ「お2人のその時の様子ですか? ……えぇ、それはそれは微笑ましいものでしたよ」
………
……
…
――――― 1973年
はるな「DDH、ヘリコプター搭載護衛艦はるな、着任しました! よろしくお願い……あら?」
たかなみ「はるかぜさん、これで大体片付いたかも、です。あとは、はるかぜさんの身の回りの物だけかもです」
はるかぜ「ありがとうございます。しかしこうして片付けていると迷ってしまう物が多いですね」
はるかぜ「例えば、この爆雷投射機、これはどうなのでしょう?」
たかなみ「いらないかも……です。はるかぜさんはこれからもう、直轄艦になられる訳ですから」
はるかぜ「……直轄艦? はて?」
はるかぜ「あ、そう言えば上からこれ(潜水艦娘用の水着)が贈られてきたのですが、これは……」
たかなみ「着ている内に似合うようになっていく……かも、です」
はるかぜ「わたくしが着るのですか!? わたくしに潜水艦になれと!?」
はるな「お2人は何を?」
しきなみ「あー……気にしなくっていいよ。はるかぜさんが第1潜水隊群に異動して潜水艦の訓練支援をやるんで、引っ越しの準備してるだけだから」
はるな「は、はぁ……」
…
……
………
はるかぜ「このことについてもあまり聞かないでいただければ……」
はるかぜ「コホン、えぇと……、この頃は潜水艦の皆さんも数が多くなかったので、水上艦艇のわたくしが訓練支援を担当することとなりました」
はるかぜ「異動になる直前まではゆきかぜさんと護衛隊を組んでおりました」
はるかぜ「わたくしたち姉妹が護衛隊を編成するのはこれが初めてで、肩肘張らずに職務に当たることができておりましたから……異動の際は寂しかったですね」
はるかぜ「ゆきかぜさんは実用実験隊という部署で装備の試験を行うことになりました」
はるかぜ「……そうですね、この時点でわたくしたちは第一線からは退いたといったところでしょうか」
………
……
…
――――― 1985年
「「「はるかぜ(さん)、長い間お疲れ様でした!」」」
はるかぜ「ありがとうございます、皆さん」
あさかぜ「はるかぜもお役ご免かー。私の就役が遅かったせいで結局あまり一緒には働けなかったわねぇ」
はるかぜ「えぇ……残念です。ですが、これからはあさかぜさんたちの時代。あとは頼みました」
しらゆき「は、はいっ! お任せ下さい!」
ゆうばり「頼まれました♪」
はつゆき「頼まれ……いや、きっと妹たちが頑張ってくれる……はず」
しらゆき「えぇっ!?」
あさかぜ「あははっ! ……あぁそう言えば、はるかぜ貴方、引退後はどうするの?」
はるかぜ「江田島の方に特設桟橋として置いていただけるそうです。時折、停泊訓練などで使うのだとか」
あさかぜ「あら、それなら良かったわ! はたかぜが就役したら顔を出すように言っておくわね」
…
……
………
はるかぜ「思い返せば30年近く現役だったのですね、わたくしは……」
はるかぜ「そうそう、余談ですが除籍時点でのわたくしの艦種は『特務艦』でした」
はるかぜ「艦番号も101から7002に変わりました。ゆきかぜさんは7003でした」
はるかぜ「7001がどなたか……お分かりになりますか?」
はるかぜ「それは、つがるさんです。わたくしたちのような護衛艦ではなく、敷設艦の方で、自衛艦という括りでは初の国産艦だったのです」
はるかぜ「ゆきかぜさんは……はい」
はるかぜ「除籍の翌年に実艦標的として……」
………
……
…
――――― 1993年
こんごう「はるかぜはいますカー?」
はるかぜ「はい、わたくしがはるかぜですが? ……あら、貴方はもしや」
こんごう「ふっふっふ……そのもしやデース! 私はUnited Statesの技術を基に産まれたイージス艦の――」
とね「相変わらずお主は煩いのう、こんごう」
こんごう「What's!? Hey、とね! 私の自己紹介を邪魔しないで下サーイ! それにウルサイっていうのは――」
とね「吾輩たちもやっとこさ就役したのでな、今日は挨拶に来たのじゃ」
こんごう「無視はやめるネー!」
はるかぜ「うふふ……それにしても、皆さん就役する度にわたくしの所へお越しになるのは何故なのでしょう? 皆さんのお話を伺えて、ありがたいことですが」
こんごう「ンー、誰が言い始めたのかは分からないケド、はるかぜをお参りするとfortunateということらしいネ」
とね「まぁ吾輩たちが久々にはるかぜの顔を見たかったから、というのもあるがな」
こんごう「Of course!」
はるかぜ「あらあら、そうでしたか。それならばわたくしもより一層精進しなければいけませんね。ふふっ」
…
……
………
はるかぜ「この1990年代には護衛艦隊の規模もかなりのものとなりました」
はるかぜ「1個護衛隊群が護衛艦8隻と哨戒ヘリ8機で構成されておりましたので、『八八艦隊』なんて呼ばれることもありました」
はるかぜ「そうそう、艦の大きさ自体も大きくなったのです」
はるかぜ「一番小柄なはつゆき型の皆さんでさえ、わたくしより大きくて……」
はるかぜ「こんごうさんに至っては満載排水量が9,500トンと、かつての軽巡か重巡並みの大きさを誇ります」
はるかぜ「こんごうさんと言えば……以前は紅茶をよく飲まれていましたが、今はコーヒーもお好きなんだとか。アメリカの影響……でしょうか?」
………
……
…
――――― 2000年
あけぼの「……それにしても、まだアンタがいたとはね」
はるかぜ「今はここで神社の真似事をやっています」
あけぼの「じ、神社?」
いかづち「もうっ! あけぼのったら、まーたそんな口聞いて! 本当ははるかぜさんに早く会いたくて急いで来たクセに」
いなづま「あけぼのちゃんはまだ進水したばかりで就役してはいないのです」
あけぼの「なっ!?」///
はるかぜ「まぁまぁ、それはそれは……。ありがとうございます、あけぼのさん」
あけぼの「うぐぐぐぐ……」
いかづち「否定したいけど否定できないって顔ね」
はるかぜ「ですが急いでいただいたのは宜しかったかと。今年か来年中にはわたくしも解体が決まるようですので」
いかづち・いなづま「「ええっ!?」」
あけぼの「……流石の甲型国産第一号でも保存はしてもらえないのね」
はるかぜ「とうの昔に除籍された身ですし、寧ろここまで置いておいていただけたことに感謝しています」
いなづま「うう……はるかぜさん健気なのです」
いかづち「そうね……あけぼの? 貴方も見習わないとダメよ?」
あけぼの「やかましい!」
…
……
………
はるかぜ「そして、現在に至るという訳ですね」
はるかぜ「思い返せば色々なことがあったものです」
はるかぜ「有事に直面することは現役の頃も、この状態となってからも、幸いにしてありませんでした」
はるかぜ「ですが『災派』の機会……災害への対応は幾度となく……」
はるかぜ「わたくしはチリ地震津波の際に派遣されておりますし、ゆきかぜさんも第十雄洋丸事件において派遣されました」
はるかぜ「記憶に新しいのは阪神淡路の震災でしょうか」
はるかぜ「わたくしは既にこの状態でしたから、まったく役には立てず……とても口惜しい思いをいたしました」
はるかぜ「『自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけ』とは、よく言ったものだと思います」
はるかぜ「平和な時、わたくしたちは日陰者です」
はるかぜ「張り子の虎……酷い時には税金泥棒とまで言われました」
はるかぜ「それでも……それでもわたくしは、この30年弱のこれまでに胸を張れます」
はるかぜ「殺めた数より助けた数の方が多い軍艦なんて、素敵ではありませんか?」
はるかぜ「少なくともわたくしは今日まで、それを誇りに生きて参りました」
はるかぜ「もし『次』があるのなら……ですか?」
はるかぜ「そうですね、その時もまた、静かな海の守人として働かせていただけるなら……」
―――――――――――
―――――――
―――
はるかぜ「……」
はるかぜ「……ここは?」
はるかぜ「どこか懐かしいような……あぁ、そうですわ」
はるかぜ「以前もここを訪れたことがありましたね」
はるかぜ「とすれば、こちらの方に……」
はるかぜ「……」
はるかぜ「……あぁ、やっぱり」
「……あらっ? 誰かと思ったら春風じゃない!」
「おぉ! 春風の姉貴も帰って来たな」
「春風さん! 響と雷と電は元気にしてる? お姉さんとして妹たちのことは気にかけないといけないから」
「あの、曙ちゃんのことも良かったら……」
「ぼのたん一回戻って来たのにまた出稼ぎに行ってしまいましたからねぇ……いい加減復☆活したいですε-(/・ω・)/」
「村雨も夕立も春雨も五月雨も出番があって良いよね~。復活するならいっちばーん……と思ったのに」
「どうだ春風、下ではとうとう航空戦艦の時代が来ているのか?」
「航空母艦はどうなのかしら? そろそろ私も……」
「ども、戻って来て早々恐縮です! 下の世界について取材させていただいても?」
はるかぜ「あぁぁ……皆さん落ち着いてくださいませ」ワチャワチャ
******
はるかぜ「ふぅ……やっと一息つけますね」
「……」チョンチョン
はるかぜ「あっ、はい……あら!」
「えへへっ!」
はるかぜ「ふふふ……お久しぶりですね。月並みですが、お変わりありませんか」
「もちろん元気ですよ! こっちには皆もいたので退屈しませんでした!」
はるかぜ「確かに退屈はしなくて済みそうですね。それではまた皆さんの所へ戻りましょうか」
「いえ、どうせなら姉妹水入らずでお話して来なさいと陽炎が」
はるかぜ「そうでしたか……せっかくですからお言葉に甘えましょうか、ゆきかぜさん」
ゆきかぜ「はい!」
――――― 20XX年 某県 造船所
その日の日中は朝の肌寒さが嘘のように暖かくなりました。
また、数日前にはこの季節の到来を告げる強い南風も吹きました。
雪が溶け、緑が芽を出し、別れがあれば、出会いもある。
そんな季節のある一日。
船台の上には灰色の船体を鈍く光らせた大きな艦が。
角張った艦橋と艦首に描かれた艦番号。
誰もが一目で海上自衛隊の護衛艦だと分かるでしょう。
今日はこの艦の命名・進水式が行われるようです。
艦名が書かれた幕が吊り下げられていますが、当然まだ隠されています。
素敵な名前を付けてもらえると良いですね。
あ……いよいよ命名のようですよ?
「本艦を――」
「『はるかぜ』と命名する!」
これにて終わりです。
いよいよ今年は新型イージス艦の命名・進水式が行われます!
さぁ誰が戻ってくるのやら……
去年は「はつひ」の流れを「しらぬい」で覆されたので、予想が難しい難しい。
それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
良かったっす
読めて良かった
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Entry ⇒ 2018.01.13 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
【艦これ】提督「着任一周年だしNEWソートしてみよう」
提督「提督はじめてから1年か…」
提督「随分経ったな…」
青葉「こんなに続くとは思いませんでしたか?」
提督「ああ。本来提督業は、狩人業までの繋ぎとして始めたんだからな」
青葉「結局その狩人業も提督業より疎かになってましたからね」
提督「まぁ勲章コンプしたから満足さ」
提督「そんなことより、今回は今までに手に入れて来た艦娘について振り返ろうと思う」
青葉「………そうですか。いいことばかりではないですよね」
提督「そうだ。始めた頃の愚かな行為、潜水艦の酷使、仲間になりたての奴等を使い捨て、信頼した仲間すらも捨ててきた」
青葉「でも、司令官は頑張ってきたと思いますよ…?」
提督「お前は優しいな…」
提督「じゃあ、このNEWソートを見ながら考えていくか」
青葉「海軍の知識なんてさっぱりだから読み方分からなかったんですよね?」
提督「ああ…最初に本営から五人の駆逐艦を選ばされるんだが、読めたのは五月雨と吹雪だけだった」
提督「漣なんて『よだれ』と読んでいたからな」
青葉「ところで、何で電さんにしたんですか?」
提督「気分さ。吹雪は地味すぎると思ったんだ。色気もないしな」
提督「叢雲は初っぱなからツンデレは辛いと感じた。というか現人神のイメージがな…」
青葉「エヌアイン今でもやってますからねぇ」
提督「漣はご主人様呼びに惹かれたが、メイド服じゃないとイマイチこなかったんだ」
青葉「今度やってあげましょうか?」
提督「そりゃいいな。んで、迷ったのは五月雨だ。あいつは容姿も好みだったし性格も悪くない」
提督「だが電の方がもっと好みだった。それだけだ」
青葉「性能差とかほぼありませんからね…」
提督「初期艦とだけあって最初の頃はほぼ固定メンバーだったさ」
提督「夜戦火力に驚いたり、回避率の高さに興奮したもんだ」
提督「だが2-4では島風が仲間になり、電の出番はなくなっていった」
提督「最後に出撃したのは3-2だったな…その3-2メンバーも、もう3人しか残ってないがな…」
青葉「母港がない。それがうちの鎮守府の一番の闇ですからね」
提督「その辺の話は後にしよう。振り替える上で一番関わってくるからな」
提督「さて、電の続きだが…中破したときの『恥ずかしいよぉ…』を聞いたとき、お前まだ余裕あるだろといつも思っていた」
青葉「まぁ大破進撃さえしなければ私たち死にませんからねぇ…」
提督「その情報も自分で調べたんだっけな…あの時の犠牲は確か…夕張だったはずだ」
提督「お前たちはどのタイミングで強制帰投命令を出しても従うのか」
提督「この先誤命令を出したときのためにどうしても把握しなければならなかったんだ」
提督「事実、これをしたおかげで俺は命令ミスをしても間に合うタイミングがわかるようになった」
提督「これを知らなければ初期のころもっと多くの奴を沈めていたかもしれない」
青葉「さっき実験に使ったという夕張さんはダブりですか」
提督「ああ。だからためらいもあまりなかった。どうせ替えはいるってな」
青葉「それにしても、初建造で出したのが夕張さんだなんて司令官豪運ですねぇ」
提督「当時はレア度なんて全く知らなくてヒラメ顔だなとしか思わなかったがな」
青葉「夕張さんに関するエピソードはなんでしょうか?」
提督「大体電と一緒さ。初期メンバーとして活躍をしっかりしてもらっていた」
青葉「電さんと違うところは、今でも遠征に引っ張りだこで使いまくりってところですね」
提督「夕張は改造しないと軽巡で最も燃料消費が低いからな」
提督「同じような理由で改造をしていない奴は多数いるが、軽巡は特にその傾向が強い」
青葉「駆逐艦は改造しても燃費が変わらない子が多いですからね」
提督「そのことを知ったのもだいぶ後だったな。確か初めて半年たったくらいだ」
青葉「それで、夕張さんで印象に強く残っていることはなんでしょうか?」
提督「装備変換の『いい気持ち~』が北島三郎にしか聞こえないことだな」
青葉「本家は『超気持ちいい!』ですがね」
提督「あとは…編成に入れたときの『置いてかないでよぉ~』を聞くとなんか鳥肌立つ」
青葉「鼻が抜ける感じの声出てますからね、あそこ」
青葉「皐月さん…遠征要員の一人ですね」
提督「他の睦月型などにも言えることだが、当時は艦娘ごとの強さなんて知りもしていなくてな」
提督「この皐月みたいに海域攻略に普通に使っていた」
青葉「他の駆逐艦を使ってて気にならなかったんですか?」
提督「いや全く。駆逐はとにかく夜戦が強くて昼戦はオマケだと考えていたからな」
青葉「まぁ確かに夜戦なら序盤の海域の装甲くらい睦月型でも簡単に破れますからね」
提督「皐月は使ってて誰でも思うが…『僕とやりあおうってのかい?かわいいね!』がお前が可愛いよと思う」
青葉「可愛いと言えば、空母姫も言ってましたね」
提督「攻撃するたびに言うもんだから正直不気味だったがな…」
青葉「望月さんはつい最近出撃してましたね」
提督「特殊編成出撃任務をこなすためにな」
青葉「『「第三十駆逐隊(第一次)」出撃せよ!』と『「第三十駆逐隊」対潜哨戒!』ですね」
提督「その通り。元から遠征や初期面子だったから30前後にはなっていたが、このために練度を60まで上げておいたんだ」
青葉「それで結果は…なんと、どちらも一発クリアですか」
提督「3-2の方は中破すら誰も出なかったからな。初突破の時の苦労はなんだったんだと」
青葉「言って初クリアも5回くらいでクリアしてるじゃないですか」
提督「苦労の半分以上が育成だからな。あの時とは効率も装備も違う」
青葉「そういうもんですかね」
提督「あと、望月の魅力は轟沈セリフだと思うんだ」
提督「あの死に際のデレは素晴らしい」
青葉「司令官…あなたまさか」
提督「ああ、望月もダブった奴を沈めたことがあるんだ…確か4-4攻略の時か」
青葉「4-4って…そんな難しい海域じゃないでしょうに」
提督「あの時は本当にどうかしていたと思う。なんせ捨て艦戦法をしていたのだからな」
提督「何を焦る必要があったのか。それは覚えていないが、あれが最初で最後の捨て艦だ」
青葉「……複雑な気持ちです。今の司令官からすると考えられないものですから」
提督「若かったんだろうよ…順調に一般的に言われていた高難易度海域をクリアして調子こいていたのさ」
提督「人の死に際の言葉を嬉しそうに語るなんざ俺はもうだめかもな」
青葉「…次に行きましょう」
青葉「時雨さんは少し前のMI作戦でも活躍をしていましたね」
提督「そうだな。時雨はおそらく提督業を始めて一番最初に気に入った子かもしれん」
提督「かなり丁重に育てた記憶があるし、改二が来た時も優先的に育てていたはずだ」
青葉「でも、3-2攻略の時なんかには使用していませんねぇ…」
提督「あのときには既に島風とかに興味が移っていたんだ。しかし、いらないと思ったことはない」
提督「それにお前がさっき言ったようにMLでは久々に活躍を見せてくれたしな」
青葉「まぁ気に入らない子だったらこの鎮守府には存在しているはずがないですからね」
提督「時雨の特徴である運についてだが…運の意味を理解したのがつい最近だったから、適した運用はしたことがないと言える」
青葉「ただでさえいつも連撃装備ですからね」
提督「俺は運ゲーは嫌いなんだ。ポ○モンでも大文字とか絶対使わずに火炎放射使うし」
青葉「提督業の根底を揺るがす発言をしましたね」
提督「なんとなく線引きがあるんだよ」
青葉「面倒くさい方ですねぇ…」
青葉「五十鈴さんといえば電探牧場ですが、司令官はやったんですか?」
提督「いや、牧場はやったことないな」
青葉「何でですか?」
提督「当時装備の組み合わせなんて考えたこともなかったからな。電探の重要性なんて知らずに主砲ガン積みや適当な組み合わせばかりだったよ」
青葉「まぁ装備の組み合わせが本当に真面目に編み出されたのは、鉄底海峡攻略作戦の辺りですからねぇ」
青葉「後は中破轟沈説がほぼ消えたのもこの時期でした。夏までは中破撤退が推奨されてましたからね」
提督「俺はその鉄底海峡作戦は第三エリアまでしか行かなかったがな」
青葉「もったいない気がしますね。せっかくの特別報酬がかけられた作戦なんですよ?」
提督「と言われてもな…8も武蔵も俺の好みじゃないんだよなぁ…」
青葉「具体的には?」
提督「8はちょっとチャラチャラしてるじゃん?腕に何か巻いてるし。どっかのファラオに唆されたか」
提督「武蔵は褐色肌だな。俺には理解できん。あと露出多すぎ」
青葉「大和型は好みとかではなく単純に最終兵器として使えると思いますが…」
提督「戦力より好みだよ。事実、そんな奴等いなくても鉄底海峡作戦以来突破できなかった作戦など無いからな」
提督「あとあれだ。俺、バカみたいに資材食らう奴嫌いなんだよ。ギリギリ長門や加賀が許せるくらい」
青葉「昔は長門型すら嫌ってましたからね…あんなん要らねぇと」
提督「まぁ第四エリア以降やらなかったのは、単純に俺がその時未熟だっただけだ」
提督「報酬が魅力的な艦だったとしても、恐らく突破は出来なかっただろう」
提督「…そうだな」
青葉「五十鈴さんの記録を見ると、15レベルまでは前線にいたみたいですね」
提督「ああ、だがそれ以降長い間遠征に行ってもらっていた」
提督「半年くらいか?それくらいになって改二レベルまでいったから、改造したんだ」
青葉「それでその後放置ですか」
提督「改造して燃費が上がってしまった以上遠征に出すわけにはいかん」
青葉「五十鈴さんの目が最近死んでますが大丈夫でしょうか?」
提督「大丈夫だ。同じような奴ならたくさんいる」
提督「嬉しい誤算だったのは三式爆雷を持ってきたことか。あれは数が足りん」
青葉「装備だけ剥いで用無し…牧場こそないものの、うちの鎮守府じゃ日常茶飯事でしたね」
提督「どこかで活躍できる海域が出たら使うさ。容姿は好みだし、捨てる気はないよ」
青葉「如月さんは初めの頃秘書官を勤めていたみたいですね」
提督「だってエッロエロなんだもん。俺ああいうの大好き」
提督「あの声で誘惑されてみろ、思わず前屈みだ」
青葉「おまけに睦月型で弾丸燃費が駆逐で1番小さいですもんねぇ」
提督「うちの鎮守府にぴったりって訳さ」
青葉「今は遠征メンバーのなかでも二番目の練度みたいですね」
提督「長い付き合いだし、秘書官も勤め、おまけに望月と同じように特殊編成出撃任務の為に育て直す必要があったからな」
提督「一番の相棒と言われると如月を挙げるかもしれんな」
提督「千代田か…」
青葉「また後ろめたいことがあるんですか?」
提督「いや、そこまででもない」
青葉「じゃあ何です?」
提督「千代田は俺を提督業に誘った友人…鳳提督とでも呼ぶか。そいつに勧められたんだ」
青葉「何ですかその厨二臭いネーミング」
提督「12月に大型建造が実装された当日に大鳳を一発で手に入れていたからだ」
青葉「へぇ…初日はなかなかスゴいですね。それも一発ですか」
提督「まぁアイツのことなんざ今はどうでもいい」
提督「千代田は後からめっちゃ強くなるって言われてな、練度20くらいまでは育てたんだ」
青葉「実際千歳姉妹は軽空母最強と行って過言ありませんからね」
提督「先制魚雷も心強かったしな」
提督「だが、俺は気付いたんだ。人の言う通りのプレイングなどつまらんとな。ついでに言うと俺あんまり千代田好きじゃないし」
提督「そして千代田の育成は一年近く放置していた」
青葉「ですが、好きでもない千代田さんが未だこの鎮守府にいる訳とは?」
青葉「大抵の使わない艦は夏の初めと終わりに一斉処分したはずですが」
提督「AL/MI作戦の前に軽空母が圧倒的に足りないと危惧し、急遽育てたんだ」
提督「そしてその作戦も終わった今、出来るなら処分したいんだが…」
提督「うちの鎮守府の実戦可能軽空母は、千代田を含め僅か3人」
青葉「あーそりゃ処分できませんね。性能が高いとなると尚更」
提督「龍驤レベルの性能で俺好みの軽空母来ないものか」
提督「山城は今でも演習に潜水艦掃討に何でもござれの大活躍だ」
青葉「うちの一戦級と言っても過言じゃありませんね」
提督「一番最初に手に入れた戦艦でもあるな」
青葉「最初の活躍は2-4みたいですねぇ」
提督「当時の2-4の攻略編成を見ると、色々よく出来たなと思わされるよ」
青葉「そうですねぇ…なんせ平均レベル15、装備は全て剥ぎ取り品な上組み合わせもめちゃくちゃ…」
青葉「√も覚えていないということは、北東√を狙ったわけではないのですから。空母も飛鷹さんだけですね」
提督「編成は…旗艦島風、北上、山城、扶桑、飛鷹、日向の順か…」
提督「飛鷹を六番目に置かないことや戦艦が後ろの方に固まってる辺り、初々しさ満天だな」
青葉「扶桑さんは…」
提督「ああ、もううちの艦隊には存在しない。夏の作戦後処分した」
青葉「ですがもうすぐ扶桑さんの改二が来るみたいですよ?」
提督「そこが問題なんだ。例えば先日改二が実装された初春なんかは、改造しても目新しい装備がないから嫌々育てる事態にはならんのだ」
提督「だが扶桑が特殊なレア装備を持ってきたらどうだ?それも、夜偵のように今後重要になるようなものだったら?」
青葉「一応母港は後四枠ありますが…」
提督「期間限定海域作戦に参加できなくなる…そういうことだ」
提督「仮に扶桑を新たに育てたとしよう。すると、改二になる頃には十分活躍できる戦力になる上、数少ない航空戦艦として手放しにくくなるということだ」
提督「一番の理由は、ハッキリ言って」
青葉「扶桑さんは好みでないと」
提督「………その通りだ」
青葉「山城さんとは何が違うんですか」
提督「容姿、後は声だ。扶桑はボソボソ過ぎてなんかやだ」
青葉「はぁ…貴方って人は…」
提督「………扶桑の話はここまでだ。また拾ったら育てる可能性はあるがな」
提督「山城の他の活躍についてだが…主に対潜警戒や支援砲撃に使っているな」
青葉「山城さんの装備、何かなければ常にカ号四積みですよね」
提督「ここまで対潜を高めると、フラヨすらワンパン可能になるんだよ」
提督「山城自身を気に入っているところは、台詞回しだな」
提督「『不幸だわ…』や『艦隊が帰投しました…』、『姉様、新しい艦が出来たみたい…』のテンションは癖になる」
青葉「単に司令官が病んでる感じが好きなだけでしょうに」
青葉「個々の思い出を繋ぎ合わせると何だか感慨深いですね」
提督「誰かが『記憶は鎖。何かを思い出せば、連鎖的に関係したことも思い出す』と言っていたな」
青葉「まーたゲームの受け売りですか。でも、女性の方とかそういう傾向強いらしいですよ」
青葉「母親が一度怒ると、最初に怒った原因とは全く関係ない事まで言及することが多いのはこのためかもしれません」
提督「お前も女性だろうが。いや、小娘がお似合いか?」
青葉「後でしばきますよ?逆に男性は何か一つのことを言うだけで、他のことはあまり言及しないみたいです」
提督「滅多に怒らない父から伝わる言葉の重さはそれか…」
青葉「まぁあくまで一般論ですが」
提督「そういうのを調べて自分なりの回答を出すのが面白いのさ」
青葉「はいはい、そういうのはまた別の機会にお願いしますね」
提督「むぅ…一理ある。では10人目、それは睦月だ」
青葉「青葉の出番遅くないですか?」
提督「もうすぐだよ」
提督「睦月もかつては前線で戦わせていた記憶があるな」
青葉「まぁ例のごとく今は遠征要員ですが」
提督「だが睦月はずーっと遠征旗艦にさせてたから、今では遠征組では一番の練度を誇る」
青葉「現在練度80…遠征だけで50レベル以上上げたというわけですか」
提督「睦月も望月や如月と同じく、3-2再攻略任務に入れていたんだが、その時の声で意外とイタズラ好きっぽいのかなーと思った」
青葉「普段は遠征の『およ?』と『作戦かんりょーのお知らせなのです!』と『睦月、補給感激ぃー!』しか聞けませんからね…」
提督「本人に言うとショックを受けるかもだが、全く長女と言う感じもしないな」
青葉「睦月型は全員幼女ですので、仕方ありませんね」
提督「あー…本人らには非常に申し訳ないんだが、俺は赤城以外任務報酬で受け取った記憶がないんだよ」
青葉「謝罪を受ける人達はうちの鎮守府には赤城さん以外誰もいませんけどね」
提督「受け取ったどころか使った記憶すらないんだよなぁ…」
提督「深雪と白雪はモブっぽいから当時の俺では仕方ないとして、龍田を覚えてないのはヤバイな」
青葉「酷い有り様ですね」
提督「全くだ」
青葉「意地張って他提督からの情報提供を断るからこうなるんですよ」
提督「バカヤローお前、自分で模索すんのが楽しいんだろうが。人と同じことなんてクソ食らえだ」
青葉「なーにが『俺はクリアするか詰むまで助けは乞わん』ですか。アホですか」
提督「否定はせんよ。今ではその考えも改まったしな…助け合い大事」
提督「だが、『参考にはするが自分で最適解を探す』。これだけは譲れないな」
青葉「飛鷹さんは初空母と言うことになりますね」
提督「ああ、今でも期間限定海域や2-5等で大活躍だ」
青葉「最初に手に入れた空母と言うことで、さぞ扱いに困ったのでは?」
提督「うーむ…扱いに困ったというより、開幕爆撃で敵が壊滅する姿に感動していたよ」
青葉「ボーキサイトの遣り繰りなんかは困らなかったんです?」
提督「空母を運用すると言うことにおいては、ボーキサイト不足に陥ったことはないなぁ」
提督「大体初めて正規空母を手に入れたのが3-3辺りだったからな。大食艦がいないのさ」
提督「装備開発し始めたのも南方海域への出撃が許可されてからくらいだし、ボーキは使い道もなかったんだ」
青葉「なるほど。では現在飛鷹さんの練度は86ですが、彼女のどこに惹かれたんですか?」
提督「まず黒髪美人でおっぱいぼーんな時点でドストライクさ」
提督「その上言い回しが少しキツいとはいえ、電文を見るときの『なにかなー?』とかは非常にいいものだ」
青葉「春辺りに飛鷹さんがイメチェンしましたが、そこの辺りはどう考えてました?」
提督「初見の時は、某楽園の素敵な巫女さんに見えたな。だがその後5-4へ行って中破姿を見たんだそしたら…」
青葉「そしたら?」
提督「ケツを見て鼻血出た」
青葉「うわぁ…」
提督「設計者によると、あの丸いケツは史実の艦尾を再現しているらしい」
青葉「史実通りの方が私たちは力を出せるとはいえ、変態ですね…」
提督「練度が高い理由は他にもある。千代田の時に話したが、ある程度の性能を満たしつつ俺の好みとなる奴が長い間飛鷹以外いなかったからだ」
提督「そうなると自然と色々な場所に連れていくことになる」
提督「一番最近では5-5の√固定用だな。旗艦だったからゴリゴリ練度が上がったよ」
提督「5-5については高速戦艦ズの辺りで話すとしよう」
青葉「ちなみに同じ商船改装空母の隼鷹さんは…」
提督「夏の作戦後に処分した。改二があるが、貴重な装備を持ってくるわけでもないし」
青葉「烈風とかありますけど…」
提督「間に合ってる。さすがに10以上あっても空母に載せきれん」
提督「あとあいつは友人とか仲のいい奴にも出来る気がしない。俺にとっちゃいいとこ無しだ」
青葉「夏の作戦で急に育てられてすぐポイ捨てですかぁ…」
提督「練度25だったから少し処分を躊躇ったが、背に腹は代えられんのだよ」
青葉「来ましたか!」
提督「さり気に俺の初重巡だ」
青葉「司令官の初めて!青葉、恐縮です!」
提督「急にテンション上げやがって」
青葉「青葉のことは自分が一番分かっているので、青葉の方から説明させていただきます!」
青葉「青葉は初重巡なだけあって、色々な海域に連れていかれました」
青葉「最後はAL作戦でしたね。その前は5-3でした」
提督「そうだな…5-3とAL作戦には半年ほど間があるがな」
青葉「ですが、青葉は演習ではずーっと旗艦を勤めています。そのお陰で常に戦意は最高の状態ですね!」
青葉「それで、二月前…司令官にケッコンカッコカリの指輪をいただいちゃいました!」
提督「あんだけ結婚なんざしねぇと思ってたのに…何やってんだかね俺は」
青葉「不満ですか…?」
提督「んなわけないだろ。俺自身の選択だからな」
青葉「嬉しいです!どうして青葉を選んでくれたんですか?」
提督「理由なんてないさ。お前となら幸せに過ごせそうだと思っただけだよ」
青葉「司令官~」
提督「あーもう引っ付くな。テンションの差が大きすぎるんだよ」
提督(まぁ、実際のところ青葉を選んだのは病み青葉が前から好きだったと言うのが大きいんだけどな)
提督「よーし、次いくぞ次」
青葉「はーい」
青葉「不吉な数字ですねぇ」
提督「本人は変態的な幸運艦だがな」
青葉「幸運と言うか、回避が凄いですよね」
提督「実感はしにくいがな。日向の活躍も山城と同じ2-4だ」
青葉「2-4の後かなりの後放置されてますが、現在練度71なのはやはり…」
提督「AL/MI作戦のためだ。実際素晴らしい活躍を見せてくれたよ。北方棲姫にトドメを刺したのもコイツだ」
提督「2-4攻略後、すぐに金剛が来てな。興味がそちらに行っていたんだ」
提督「だが貴重な航空戦艦であり、垢の抜けたような話し方をするもんだから、何だか処分できなくてな」
青葉「それでALに出したというわけですか」
提督「他にも弾着修正射撃が実装されてからはレベリングの供にもなっている」
青葉「一戦級ではないとはいえ、サブ戦力としては十分すぎる活躍と言うわけですね」
青葉「姉妹の伊勢さんはいませんが、また好みじゃないと?」
提督「好みじゃない訳ではない。が、入手が大分後で、戦力が間に合っていたからいなくてもいいかと思った。その気になればすぐ手に入るしな」
提督「一つ悲しい点は、日向は未だに『ひゅうが』なのか『ひなた』なのか迷うことがあるってところだな…」
青葉「忍者漫画の影響ですね」
提督「子どものころの記憶は印象に残りやすいんだよ」
青葉「またまた睦月型です」
提督「睦月型は長月と文月以外全員いるぞ」
青葉「そのお二人は解体時、練度40という中々の猛者であったようですが…」
提督「解体時に多少は躊躇したよ。だけど文月は中破姿が微妙なのと、声があざとすぎてな…」
提督「長月は菊月が割と後に出たんだが、キャラ被ってね?と思って好きな方を残したんだ」
青葉「駆逐艦はたくさんいるがゆえに残し方が大変ですから…仕方ないのかもしれませんね」
提督「いかに睦月型とはいえ、燃費より好みだ。モチベーション維持は最優先事項さ」
提督「さて、三日月の話に戻ろう」
提督「彼女のイメージは、委員長キャラが一番頭に来るな」
青葉「真面目な台詞回しが多いですよね」
提督「あと、俺は彼女の目が好きだ」
提督「全体的に黒いところに、あの黄色っぽい目は凄く目立つ」
青葉「まるで黒猫です」
提督「遠征メンバーでは練度が低めだが、お気に入りの艦の一人だ」
青葉「何で様付けなんですか」
提督「いやぁ、相手に潜水艦さえいなければ、困ったときの北上といえるほど強いからな」
提督「古くは2-4、最近ではAL/MI作戦後の本土奇襲撃退作戦までずっと中心メンバーだった。現在練度96だ」
青葉「本人脆いとか言ってますけど、練度も相まって回避高いから生き残りやすい傾向にありますね」
提督「飛鷹も防御力が低いとか言ってるけど、軽空母の中では普通に固いからな…謙遜しすぎだ」
青葉「北上さんと言えば先制魚雷です。甲標的を装備しただけで同行戦雷装キャップ行きますから」
提督「砲撃火力も地味に高いんだよな。重巡ならワンパン撃破、下手すりゃ戦艦を中破させることさえある」
青葉「夜戦火力もトップクラスですし、正直ボス戦においての敵潜水艦以外敵なしです」
提督「対潜も高いしな」
提督「北上の魅力は何も戦力だけじゃない」
提督「あの○子みたいなぽよぽよボイスがいい」
青葉「仕事のオンオフとか切り替え早いですよね」
提督「だがあのサボテンダーみたいなポーズだけは謎だ…」
青葉「ストレッチ中なんですよきっと」
青葉「不死鳥さんですね」
提督「第六駆逐隊の中では最も練度が高い」
青葉「まぁ第六駆逐隊は響さんと電さんしかいませんが」
提督「先に解体したのは雷だったなぁ…その後迷いに迷って暁も…」
青葉「お二人とも3-2初クリアの面子でしたね」
提督「ああ。島風、電、暁、雷、響、不知火だ」
提督「雷は、あんな小娘に保護者みたいな事言われるのが気に食わなくて迷いはなかった」
提督「だが暁は見た目がいいし、時折見せるマジモンのレディっぽさが気に入っていたんだ…」
青葉「それでも他にもお気に入りがいすぎて、戦力的な面を残したというわけですか」
提督「ああ…同じくらい好きなら活躍できそうな強さを持ったのを残したかったんだ。不知火も同じ理由さ」
提督「暁に関しては、余裕が出来ればまた育てたいとすら思っているよ」
青葉「ちなみに第六駆逐隊では誰がお気に入りなんです?」
提督「暁>=響>>電>>雷。まぁ雷電以外ほぼ差はないがだ」
提督「電は正直初期艦だからという理由で残してやってる」
青葉「その理由も、新しいお気に入りの子が来たらすぐ崩れるんでしょうね…」
提督「耐えねばならんのだよ…」
提督「響の話に戻ろう。響は3-2クリア時点で練度30ほどで、その後遠征組だった」
青葉「古参駆逐や軽巡は遠征に組み込まれてばっかです」
提督「遠征はついでにレベリングが出来るからな」
提督「んで、練度が70になったから五十鈴のように改造した」
青葉「一応MIには出撃されてますけど、他の出番はないみたいですねぇ…」
提督「他に気になる奴がいるし、70もあれば十分だと思うからな」
青葉「あと、響さんと言えばロシア語ですが、司令官は理解できているんですか?」
提督「いや全然。最近スパスィーバがありがとう、ハラショーが素晴らしいを知ったくらいか」
青葉「もっと勉強しましょうよ…」
提督「普通に日本語も話せるんだからいいんだよ」
青葉「何ですそのネジ」
提督「改修素材だ。これで装備の強化が出来る」
青葉「へぇ…じゃあ烈風改や震電も作れるようになるんですか?」
提督「ところがそうはいかねぇんだよ」
明石「実は強化できる装備が、いわゆる牧場で手に入るものばかりでしてね」
青葉「明石さん…ホいつのまに!?」
明石「最初からいましたよ」
提督「漫才してないで解説の続き頼む」
明石「ええ。だから今焦って装備強化なんてする必要ないんですよ」
提督「せっかく新機能って言ってたから期待してたんだがなー」
青葉「資料によると、曜日によって作れるものが変わるみたいですね」
明石「うーん…妖精さんの気分がね…」
明石「あと、改修するときに二番目に配置されている艦の人に手伝ってもらうんですが、その人の個性によってもできるものが変わるみたいで…」
提督「要するに実験がまだまだ必要ってこったな」
明石「すみません…」
提督「お前のせいじゃないよ。というか、いつも修理を担当してるし新しく仕事を任せて大丈夫か?」
明石「あはは…多分大丈夫です。趣味も兼ねてますから辛くありませんし」
提督「何かあったら言ってくれよ?大事なウチのメンバーなんだから」
明石「お気遣い有難う御座います。では、私は持ち場に戻らせて頂きます」
提督「おう、ご苦労さん」
提督「それにしても本営ひでぇよな…あやうく無駄にネジを使うところだった。情報が遅すぎんだよ」
青葉「本営の広告担当だしいつものことですよ…」
提督「慣れって怖い」
提督「他に今日扶桑の改二の設計図が送られてきた」
青葉「何気に昨日扶桑さん確保してましたね…育てるんですか?」
提督「うーむ…一応一式徹甲弾任務完了したらポイーの予定だ」
青葉「扶桑さんの火力が170を超えると噂ですけど」
提督「整備員載せれるからな。素の火力も高い」
提督「でも山城もいずれ同じこと出来るようにからな。今までどおりでいいさ」
青葉「こうなってくると、本当に航空戦艦の時代来ましたね」
提督「その代わり、長門型が(笑)なりかけてるな」
青葉「特徴がもはや対空と連撃とほぼ同じカットイン用の運くらいしかなくなってきましたからねぇ…」
青葉「もう一つ、新任務に西村艦隊メンバーが必要ですが、どうするんですか」
提督「いつも通り20くらいまで育ててポイーだ。最上と満潮はそんなにレアでもないしな」
提督「んじゃ本編行くか」
青葉「やめてあげてください。本人結構気にしてるんですから」
提督「まぁ初めて会ったときはおっぱいでけーなとしか思わなかったな」
青葉「天龍さんは遠征番長とよく言われてますが、うちの鎮守府では夕張さんがそれに当たりますねぇ」
提督「そもそも天龍が低燃費だと知ったのが最近だからな…それに軽巡が必要な遠征って意外と無いんだよ」
青葉「弾丸が稼げる長距離航海練習は必要ない、燃料が稼げる東京急行弐も必要ない…確かにその通りです」
提督「それでもちょくちょく演習とかに連れていって練度52だからな。特定編成出撃任務も困らなかったよ」
青葉「改造はしてませんがね」
提督「遠征主体組の燃費は性能より重い…」
提督「うちの天龍ではないが、水雷船隊クロニクルの天龍はカリスマ性が高いな」
青葉「もはや別人ですよねアレ」
提督「うちの天龍も肉弾戦しないかねぇ…」
青葉「手に持ってる獲物は飾りではないはずなんですけど…」
提督「ライトセーバーとか出そうだよな」
青葉「ぱんぱかぱーんな人ですか」
提督「愛宕は初めて欲しいと思って建造レシピを回した艦だな」
青葉「司令官の好みに合致してますからね」
提督「うむ。しかも物欲センサーに負けずすぐ来てくれたよ」
提督「愛宕の最新の設計図を見たがあちらもいいな」
青葉「凄い痩せてましたね」
提督「設計者の美術センスは一年ですぐ成長するからな…改二とかはそこが楽しみだ」
提督「さて愛宕の活躍は通常海域中盤…つまり3-3辺りから4-4くらいまでだな」
青葉「さらにはAL作戦にも参加してますね」
提督「AL作戦は既に練度50程度あったから特に育てず行ったがいい活躍をしてくれた」
青葉「高雄型は性能高めですからね」
提督「改二勢には負けるがそれでも重巡カテゴリーではトップクラスだからな」
青葉「愛宕さんの性格についてはどう思われますか?」
提督「周りの提督は年上のお姉さんキャラで通ってるみたいだが、俺的には同年代のぶっちゃけトークとかしたい奴だな」
提督「酒とか飲みながら愚痴り合いたい、そんな感じだ」
提督「まだ2-4攻略メンバーが揃っていないから、提督を始めてから二週間に出会った奴等だな」
青葉「古鷹さんは重巡では87という二番目の練度を誇りますが、どういった理由があるのでしょうか?」
提督「青葉と一緒だ。何となく好きになったんだ」
提督「敢えて言うならあの目だな」
青葉「あれ設計者によると影らしいですよ」
提督「かっこよければええねん」
提督「そういえば、古鷹型や青葉型は燃費が低いらしいが、最近まで知らなかったよ」
青葉「古鷹さんは5-3攻略メンバーでしたので、無意識にベストな人選をしていたのですねぇ」
提督「撤退祭りだからなあそこ」
青葉「ボス旗艦が補給艦ですので辿り着ければ…という面がありますからね」
提督「と言ってもあのエリートワ級、重巡だと一発で落とせないこともあったがな」
提督「2-4、3-2、3-4とあまり苦労しなかったが、5-3だけは今でもよく覚えているくらい時間をかけたよ」
提督「それと古鷹の言う重巡のいい所って最近になってようやく見え始めてきた」
青葉「一年前は軽巡にすら負けるステータスで、強化前と比べると10くらい上がってるんじゃないでしょうか」
提督「弾着修正射撃のお陰で火力も手に入れたし、夜戦火力は戦艦を上回る…個性がきちんと生かされてるな」
青葉「神通さんの改二みたいな化け物もありますが、スロット数でなんとかなりますし」
提督「いい時代になったものだ…」
青葉「この辺りで二週間でしたね」
提督「うむ、二週間でここまで来れたのはなかなか幸運なのではないだろうか」
青葉「司令官って変なところで運がいいですよね。この前も近代化対空素材が足りないと言った瞬間に軽空母5連ドロップで
したし」
提督「運ゲーは嫌いだが運はいいってやつさ」
提督「島風は2-4攻略中に入手したんだったな。かなりのレアと聞いていたから驚いたよ」
青葉「今となってはレアって感じあんまりしませんよね…」
提督「キツい海域に超低確率で出る駆逐艦が増えすぎたせいだろうな」
青葉「島風さんは2-4全域で手に入りますから、狙いやすいんでしょう」
提督「島風の活躍についてだが、入手から今までずっと駆逐のリーダー格だ」
提督「連れていける海域には大抵連れていってるし、改二勢が増えたとはいえその実力は健在だからな」
青葉「昔は駆逐の体裁をした軽巡なんて呼ばれてましたからね」
提督「その代わり燃費は駆逐の中では悪い部類だ。まぁ気にするほどではないが」
提督「あと、島風をつつくとお゛う!?と叫んだり、楽しい奴だったよ」
青葉「連打するとかかかかかかかけっこしたいんですか?とかになりますよね」
提督「まるでドラゴンボールの隠しコマンド入力音声のようだ」
提督「さらに言うと、島風がぜかましと呼ばれている理由も最初分からなかったが、丁度明治剣客浪慢坦読んでてあの時代は今とは逆読みだったなと気がついた」
青葉「電さんも!すでのなとかやってますからね」
提督「でもスマホやコンビニはあるし、時代設定がわからんよなー」
青葉「我々はメルヘンやファンタジーなんですからどうにでもなりますよ」
提督「純粋な戦艦としては初のメンバーだな」
コンコン
青葉「おや?誰か来ましたよ?」
提督「む、誰だ。入って来い」
熊野「御機嫌用、私が重巡、熊野ですわ」
提督「知ってるから。入ってくる度にそれやらなくていいから」
青葉「重巡でもありませんしね」
熊野「細かいことは気にしてはいけません」
提督「で、何の用だ」
熊野「暇ですので提督に相手をしていただこうかと思いまして」
提督「いつも思うが執務室は遊び場じゃないんだぞ…勝手にデスク置いたり、昼寝したり、気が付いたら添い寝されてたりしてるけど」
青葉「他にも色々仕込まれてますけどねー」
提督「妙なことはあんまりしないでくれよ…大体、鈴谷や三隈はどうした?」
青葉「さらっと最上さんがいないことを言ってますね」
熊野「あら?提督、その資料はなんですの?」
提督「お前…そうか、コイツは姉妹艦に関する台詞がないんだった…」
」
提督「今まで戦ってきた仲間たちのことを振り返っているんだ」
熊野「まぁ、面白そうですね。私も混ぜていただける?」
提督「まぁ、別にいいが」
青葉「正直二人だけで会話してると話が弾みにくいですから助かります」
提督「一応ケッコンしてるのにその発言は酷くない?」
青葉「もちろん愛してますが、愛だけじゃ乗りきれないこともあるんですよ」
提督「聖帝かよ。ちょっと違うけど…」
提督「アイツは建造で手に入れたな。狙った訳じゃなかったから驚いたよ」
熊野「金剛さんとは色々な作戦でご一緒しましたわ」
提督「そうだな、恐らく一番使用率の高い戦艦だ」
青葉「5-3では私も同行しましたね」
提督「5-3攻略メンバーはちょくちょく変えていたがな」
青葉「参加メンバーは…金剛、榛名、熊野、古鷹、青葉、島風、夕立、時雨、村雨、伊58、伊168、伊19、伊401、イオナ…凄い沢山いますね」
熊野「それだけ四苦八苦していたというわけなのね」
提督「ゆっくりと攻略してたからな。メンバーはその日の気分や演習で戦意高揚している奴等を使っていた」
熊野「それよりも…金剛さんが未だに改二になっていないのはどういうことですの?」
提督「あ?改二の姿が気に入らないからだよ」
青葉「もう一年経つのにまだ受け入れられないんですか…」
提督「当たり前だろ!誰だアレ!性能以前の問題だよ!」
熊野「私も金剛さんと同じ設計者ですが…」
提督「熊野はかわいいから大丈夫だ」
熊野「まぁ…嬉しいわ」
青葉「要するに設計者には進化ではなく退化する方もいるということですね」
青葉「司令官も、文句を言うだけあって改二にしないまま5-5とかに連れ回してましたし」
提督「数をこなせば出来ないものなんてない」
熊野「私にも改二が来たらどうするつもりなの?」
提督「………場合による」
青葉「筋金入りですね。さて、金剛さんと言えば司令官に猛烈アタックを仕掛けてますが」
提督「俺、ああいうの信頼できない」
提督「例えるなら、見知らぬ女性に手を振られたとき少し迷って振り返したら俺じゃなくて後ろの奴にしていたという落ちでその子からハァ?みたいな顔されたら正直立ちなおれない」
熊野「殿方は提督しかいないはずだけれども…」
青葉「レズ共がいるから完全に否定できないのが悲しいところです…」
青葉「人によっては喉から手が出るほど欲しがる艦です」
提督「いや俺コイツ何時手に入れたか記憶ないんだわ」
提督「多分建造産だと思うんだが…」
熊野「興味なかったんですのね…」
提督「他の提督たちが瑞鳳いないとか言ってて、そんなにレアなのかーとか思って図鑑見たらいた」
青葉「相変わらず適当ですね…」
提督「ぶっちゃけ夏前に解体しようかかなり迷った」
青葉「軽空母だったから生き残ったんですか」
提督「夏後にも迷ったけど、レアだからという理由のみで生かしてある」
熊野「一応夏には私たちの支援砲撃をしてくださいましたね」
提督「隼鷹とその辺りは一緒だな」
青葉「それ以外の活躍はないみたいですねー。なんせ夏までずーっと一年間放置でしたから」
提督「話すことねぇな」
熊野「ほ、ほら!瑞鳳さんは卵焼きが得意とかなんとか艦爆が好きとか色々あるじゃないの!」
青葉「なんとかなんて言ってる時点あなたも同類ですよ」
提督「俺卵料理嫌いだし。アレルギーとかじゃないから卵の風味さえなければイケるけど」
熊野「今回はどんな感じなんですの?」
提督「大淀頼む」
大淀「了解です」
大淀「作戦名『渾作戦』。作戦期間は11月14日から同月28日までとなります」
青葉「いつもより作戦の発表が遅いですね」
提督「うちの鎮守府はいつでも準備完了だから問題ない」
提督「母港不足もさっきまるゆ5体を処分した」
青葉「いやーまた青葉の運が上がっちゃいました!」
提督「5体を改で食わせると8も上がるんだな」
熊野「青葉さんの現在の運は42…カンストまであと37ですわね」
提督「要するにあと25体くらい必要なのか…」
大淀「あの、特別作戦の話に戻って宜しいでしょうか…?」
提督「あ、どーぞど-ぞ」
大淀「コホンっ…この作戦では夏と同じく連合艦隊の使用が認められています」
提督「えーまたあれやんの…道中作業だから楽だけど眠くなるんだよなぁ」
大淀「私としましては、せっかく持ってきた艦隊司令部施設が利用できそうでちょっと嬉しいです」
青葉「現状産廃としか言いようがないですからね…」
大淀「さらに、今作戦には報酬として秋月型、さらに海外重巡洋艦の配属がなされます」
熊野「ということは、新配属艦は3隻程ということになりますのね」
青葉「現在の母港が91ですからまぁ余裕ですね」
提督「早霜掘りしたいからたくさん空けといたんだ。その代わりまるゆと酒匂、能代が犠牲になった」
青葉「まぁ今では手に入れる方法あるしいいんじゃないんですかね」
大淀「私ももう練度77ですし、前線で活躍できそうです」
青葉「一つ気になるんですが、今回の作戦には大和型のお二人が参加しているので…」
熊野「まさか…大和型必須の海域なんて信じられませんわ」
提督「当たり前だろ。あっても春の低速艦や夏のあきつ丸の時みたいにちょこっと有利になるくらいだろう」
大淀「初作戦の時に水上機母艦を√固定どころか出撃に必須にした作戦がありましてね…」
青葉「あれは後から修正入れてるレベルですから本営もやっちゃいけないことと理解しているはずです」
熊野「もう一つ…ゲージ回復はどうなるの?」
大淀「そこらに関しましてはまだ発表がなされていません」
提督「うーむ、開催期間短いし多分無いんじゃないか」
提督「でも俺は一回もゲージ回復アリの作戦をやったことないからちょっとやってみたい気もする」
青葉「ゲージ回復無い分敵の備蓄戦力が多くてなかなかゲージ削れないっていう不便さもありますし」
熊野「何にしてもまだ情報待ち…ということになりますわ」
提督「しかし、渾作戦が褌作戦に見えたのは俺だけではあるまい」
青葉「事実、大戦中の方々も褌作戦と間違えていたらしいです」
熊野「あまり下品なことは好きではありませんわ」
大淀「はぁ…まともな会話が続かないんですから…」
提督「やるときゃやるから問題ない」
大淀「そうですか…では、私は任務掲示板に帰りますね」
提督「おう行ってら」
熊野「それにしても、明石さんといい大淀さんといい艦隊にいるのに掲示板やアイテムやに現れるのはどういう手品なんでしょう」
青葉「そこに触れたらいけません。まぁ同じ顔したのがたくさんいる世界ですしとしか言いようがありませんが」
提督「んじゃ本編行くぞー」
青葉「瑞の名前が続きますね」
熊野「ちょっと待って、どうして初正規空母が赤城さんではないのかしら?」
提督「任務で赤城とれるの知らなかったからに決まってるじゃん」
青葉「Wiki縛りプレイ(笑)」
熊野「ではどうして建造レシピを知っているの?」
提督「リアル友人からの情報はセーフで」
青葉「セコくないですか?」
提督「ネットが広まる前はリアルで口コミ情報を交換してたんだからいいんだよ」
熊野「基準が分かりませんわ…」
提督「ということで、瑞鶴は俺の初正規空母だ。練度は89で、一番使用率の高い空母だ」
青葉「一番古い記録だと3-3攻略に使用し、最新では今月の5-5に出撃されてますね」
熊野「使用感などはどのような感じですの?」
提督「幸運の空母とか言いつつ、被弾率が高いのは何故だ」
熊野「運が低い陸奥さんなどでもかなり避けるので、やる気の問題ではなくて?」
提督「キラ付けはしてるんだがなー」
熊野「近海の駆逐艦の群れを駆逐して、提督に褒められただけで戦意高揚するだなんて単純な方々ですのね」
提督「オマエモナー」
青葉「瑞鶴さんは艦載機スロット配分が均等だから、自然とボーキ消費が高くなるみたいです」
提督「全然知らなかったがスロット数に応じて割合でボーキを消費するから、平均的だとたくさん消費するらしい」
熊野「まぁ私の瑞雲が落とされた分のボーキ消費に気がつかなかったくらいでしたから、提督の能天気さが良くわかりますわね」
提督「前に言ったがボーキには大型建造以外で困ったことなかったし、今となっちゃ資源消費なんてどうでもいいことだ」
青葉「あっそうだ。司令官は瑞鶴の言う七面鳥がどういう意味が知っていますか?」
提督「クリスマスに嫌なことがあったんだろ。トーファーキーとか教科書にあったなぁ…」
青葉「そんなこと聞いてません」
熊野「戦時中に艦載機の練度と数があまりに足りていなくて、アメリカ兵に大量に撃ち落とされる様子を『まるで七面鳥撃ちだ』と馬鹿にされた記憶があるからだったはずですわ」
青葉「さすがレディですね」
提督「知らなくてもどうにでもなるからいいんだよ」
青葉「鳥海さんも練度80と高いですね」
提督「重巡カテゴリーに可愛いのが多いから仕方ない」
熊野「けれど、鳥海さんが出撃している姿は一度しか見たことがありませんわ」
提督「そりゃそうだ。演習だけやらせて実戦は任務でしかやらせたことがない」
青葉「折角高い練度があるんだからもっと使えばいいのに」
提督「うーむ、使う機会がないんだよな。一番の活躍場所だったはずのAL/MI作戦でもなんやかんや出番与えてやれな
かったし」
熊野「カンストしている私すら出撃したのに勿体ないのではなくって?」
提督「まぁ育てた理由に可愛いだけじゃなくて、武勲艦らしいからその内改二来るんじゃねと思ったのもあるからなぁ」
青葉「それなら、羽黒さんや妙高さんのように改二が来てから活躍というパターンを狙っていると」
提督「そうだな。余程慢心してない限りは性能で選んで艦隊作ってるからな。鎮守府に残れるかどうかが見た目で判断してるだけで」
熊野「鎮守府にいても出番があるとは限らない…私もカンストしてから出番がめっきり減りましたわ…」
提督「それは仕方無いから我慢してくれ。それと、鳥海って高雄型なんだよな」
青葉「着ている服が違いますので気が付きにくいですよねぇ」
熊野「姉妹で似ている方は寧ろ少ないですわ。私のいる最上型も航空巡洋艦であるということ以外共通点が少ないですもの」
提督「高雄型にはおっぱいデカイという共通点があるがな」
提督「そういえば、鳥海だけ中破時に口から血を出してるけど、逆に何でお前ら血とかでないの?」
青葉「知りませんよ。鳥海さんの方が異端なんです」
熊野「あれは提督の血だと、まことしやかに言われているわ」
提督「まさかのヤンデレか。ますます俺好みじゃん」
青葉「でもその後すぐにもう一隻手に入って微妙な心境でしたね」
熊野「赤城さんと言えば、その食事量から来る腹ペコキャラですわ」
提督「そのキャラ付けって提督業が発足して一週間くらいで定着したらしいな」
青葉「発足当時、今とは比べ物にならない量のボーキサイトを消費するバグがありまして、さらに大抵の方が初空母が赤城さんとなるのでその割を食ったのが原因と思われます」
提督「実質的な消費は加賀の方が大きいからな…」
熊野「だけど、その分戦闘力はお墨付きですわ」
提督「まぁ赤城はうちの正規空母勢では一番弱いけど」
青葉「確か皆使ってるから同じように使うのは芸がないとかいう理由でしたね」
提督「そうだなー。今となっては関係なくなってるが」
青葉「種類が少ないのもありますし、どなたも強化されて差が少なくなっていますからね」
熊野「弱いとは言いますが、まるゆさん用のレベリングでお供にしていたからか練度が54にまで上がってましたわ」
提督「空母って本当に気が付いたら練度上がってんな」
提督「凄くどうでもいいけど、赤城ブリリアントパークとかあったらどうなるんだろうな」
青葉「再建不可能でしょう」
熊野「愛の力があれば行けるはずですわ」
提督「愛というか哀だな…確かにケッコンすれば燃費は下がるな」
青葉「あのいすずとかいうヒロインと赤城さん意外と似てますよね」
提督「おっぱいデカイしクール風な戦闘狂…たしかにそうだな」
熊野「問題は提督がイケメンじゃないことですわ」
提督「おいバカやめろ」
青葉「早いような、ようやくのような」
熊野「私は先程来たばかりなので早くもですわ」
提督「衣笠はこう…大してレアでもないのにやたら出にくい印象があるな」
青葉「入手海域が少な目ですし、建造でも何故か出にくいですよね」
提督「レア駆逐レシピを回していればその内出る…と思いきや出ないからな」
青葉「おまけに影薄いです」
熊野「改二もあるし、三号砲を持ってくるからかなり役立つはずですのに…」
青葉「性能中途半端ですからね。燃費はいい方ですけど」
提督「お前の妹だろうに…酷い言い草だ」
青葉「妹だからこそです。厳しく接しないとすぐに甘えますから」
熊野「ですが、あの雰囲気…前に読んだスペースコブラとか言う大衆漫画に似ていますわ」
提督「ヒューッ!」
青葉「鈴谷さんの改のポージングもそれっぽいです」提督「えー衣笠は確か改二が来てから育てて、改造後そのまま放置だ」
熊野「三号砲は大活躍しているので大丈夫でしてよ」
青葉「素材にされたり解体されないだけマシですよ」
提督「一応使いやすいはずの重巡だし、俺ピンク髪好きだからな」
提督「AL/MI作戦のように多数の艦が必要となれば、後に活躍の機会は十分見込めるだろう」
青葉「潜水艦入手早いですね」
提督「ちなみにこの時点で3-2クリア済み、提督レベル32、始めてから三週間だ」
提督「当初はイムヤの方を狙ってたんだよなぁ」
熊野「能力的にはゴーヤさんの方が高めですけれど」
提督「それ以前にあの魅惑のふとももと何かほんわりした感じが気に入って、イムヤがすぐにどうでもよくなくなった」
提督「抱き締めたりしたらいい匂いしそう。髪とかモフモフだろうなぁ」
熊野「現場を見たら通報してもよろしくて?」
提督「スキンシップと言いなさい。それに相手が嫌がらなければ万事オッケィ」
青葉「あの子って、でちでち言うと思われがちですが、案外使わないですよね」
熊野「確かに、普通に丁寧語で話す割合の方が寧ろ多いですわ」
提督「キャラ作りなんだろうか…素だったら割と頭ヤバイ子じゃあ…」
青葉「頭ヤバくない子の方が潜水艦には少ないです」
熊野「妙な語尾を付けたりメンヘラ気味だったり、痴女からエセドイツ子、裸泳ぎなどなど…」
提督「クセがある方が楽しいじゃないか。過度だとウザイけど」
青葉「えーでは、この鎮守府の二つ目の闇である潜水艦酷使についてですが…」
提督「なんだか久々のシリアスだな…」
提督「といいたいが、ゴーヤだけでは説明しにくい。だからイク辺りまで来たら話そう」
熊野「露骨すぎる引き延ばしですわ…」
熊野「なんだか引きがいいですわね」
提督「いや、引きがいいんじゃなくて、間にいたはずの艦が軒並みもう鎮守府にいないんだ」
青葉「チョメチョメして内部艦娘IDを覗くと、この時点で300体は処分してることがわかりますからね」
青葉「ちなみに現在の総艦娘入手数は9743です。意外と少ない」
提督「まぁ大抵がダブリで処分したやつだから悲観することはないが」
熊野「ふぅん…まぁ、いいけれど。では加賀さんの話に戻りましょう」
提督「加賀も狙って手にいれた訳じゃないし、そもそもいつどうやって手にいれたか記憶にない」
青葉「ですが現在の練度は90…瑞鶴さんが92ですからギリギリ負けてますね」
提督「そりゃお前最強の空母なんだから優先的に使うさ」
熊野「その様子だと初めは加賀さんの強さに気が付かず放置、その後使い始めるといったパターンでしょうね」
提督「まさにそうだ。空母の強さの基準がわからなくてな。艦攻・艦爆・艦戦の違いすら理解していなかった時期だ」
青葉「制空権回りのシステムは複雑ですから、ある意味仕方ないのでしょうか」
提督「強さもわからない奴をわざわざある程度育成した瑞鶴とメンバーチェンジなんかするか?いやしない。つまりはそういうこと」
青葉「まぁよほど気に入らないと、練度1の奴なんて使いたくないですよね」
提督「でも加賀のビジュアルとかは好きだったし、強さに気が付いてからは使うのに抵抗なかったよ」
提督「ボソボソ喋りも多分なデレで相殺されたし」
熊野「何より、その活躍は目覚ましいものがありますわ」
青葉「難関海域には必ずと言っていいほど出撃されていますからねぇ」
提督「春に烈風改を手に入れてからはさらに一戦級になったな」
熊野「まさしく、一航戦の誇り…ですわ」
青葉「巷では赤城さんと並ぶ腹ペコキャラに仕立て上げられてますが」
提督「燃費は悪いからな…だがそういう面も含めて俺は加賀が好きだよ」
提督「ただしレズは除く」
青葉「レズ組もケッコンすると丸くなる方が割といるみたいですがね…」
青葉「最後と言うことは、他のお二人は…」
提督「そういうことだ」
熊野(あれ?比叡さんはいたような…)
提督「榛名はなかなか出なくてかなり困った記憶がある」
青葉「第四艦隊解放条件ですからね」
提督「他の姉妹は10を越えるくらい出たのに、榛名だけ出なくてなぁ」
青葉「ちなみにこの辺りで大体提督始めてから一ヶ月です」
熊野「物欲センサーというものですわ。邪な心ではいけませんわ」
提督「確かに、金剛型で一番好きなのが榛名だけあって意地になっていた面もある」
青葉「そんなお気に入りの榛名さんだけあって、手に入れてからの成長は目覚ましいです」
熊野「他の古参艦を押し退けてさらに一月後には87と練度一位になっていますわ…」
提督「勿論改二にもしてないぞ。今の練度は99のカンストだし」
青葉「改二関連任務どうすんですか」
提督「一生放置か別個体を育てて改二にしてバラすかの二択だ。多分前者選択だ。報酬はあまり美味しくないし」
青葉「何かもう…ため息しか出ないです。では、榛名さんの人柄についてです」
熊野「榛名さんはムッツリという風潮があるようですわ」
提督「実際布団に潜り込まれてるんだよなぁ…」
青葉「青葉が言えた口ではないですが、司令官を信頼しすぎて逆に恐気を感じる方です」
熊野「お肉だなんて…お腹が空いてきましたわ」
提督「食い意地張ってんな」
青葉「話し始めてから大分たちますからね」
提督「ならあとで飯でも食うか」
熊野「私、お昼にはサンドイッチを所望しますわ」
青葉「間宮さんと伊良湖さんなら何でも作れますからね」
提督「何言ってんだ。うちにはまだ伊良湖いねぇよ」
熊野「なんでまたそんな…母港が埋まるわけでもないじゃないの」
提督「バッカお前任務報酬の資材が勿体無いだろ。うちの鎮守府資材カンストしてんだぞ」
青葉「あまりにケチ臭すぎますよ…青葉のケッコン編成任務をやらないのもそれが理由ですか…」
熊野「最低ですわ」
提督「うるせー飯奢ってやんねーぞ。特別作戦海域中に達成した方が効率いいだろうが」
青葉「ああもう…とにかく飛龍さんの話しましょう!」
提督「飛龍は正直最初は興味全くなかった。黄色い奴くらいの印象」
青葉「改二になってからはキリッとしてかっこ良くなりましたよ」
提督「ああ、構えた弓も合わさって凄いイケメンに見える」
提督「貴重な装備も持ってくるからすぐに改二まで持っていったもんだ」
熊野「おまけに性能はバ火力を中心に高水準ですわ」
青葉「回避も地味に高いんですよねぇ」
提督「実は実質艦載機スロットの活躍期待値は改より悪くなってるらしい」
青葉「支援向きなのかもしれません。支援の火力キャップや命中期待値は謎ですが」
熊野「改造しても一部能力が下がる方は色々いますの。航空戦艦の方は等は火力ガタ落ちだわ」
提督「まぁ改造するメリットの方が大きい奴ばかりだから基本改造しないことなんてないがな」
青葉「飛龍さんは他にもよく多聞丸さんについて話していますね」
提督「よくは知らんが、凄い武勲を持つ人でもあるけど人殺しの異名が付くほど厳しい方らしいな」
熊野「当時はこんなまったりした状況下ではなかったですので、厳しいのは寧ろ大衆に受け入れられたのかもしれませんわ」
提督「それにしても、飛龍と聞くとどうしてもストライダーな方が浮かぶ」
青葉「多聞丸さんがヴァジュラみたいに出てくるんですか?」
熊野「キモすぎますわ」
青葉「地味なレア艦ですね」
熊野「初風さんと比べるとあまり話題になりませんわ」
提督「確か、レベリングに何となく3-3回ってたら出たんだったな」
提督「瑞鳳と同じくレアだと知らなかった奴だったっけ」
青葉「舞風さんはよくダンスを踊っているのを見かけます」
提督「ダンスは…苦手だな…」
熊野「私は得意ですわ。今度教えてあげてもよくってよ?」
提督「めんどいからパス」
青葉「向上心はいずこへ…さて、舞風さんは練度18と低めですが、あまり使われていませんね」
提督「というか、最近まで解体候補にあった奴だ」
青葉「あーまたレアだから残しとくパターンですねわかります」
提督「うんまぁそうだけどさ…舞風はこの一人以来ドロップしたことないんだよ」
熊野「つまり、レアすぎるから解体するのが怖いということね」
提督「EX海域で出るんならまた候補入りするだろうがな。毎月やるから」
提督「そういや、舞風の話題になるとよく出る野分って誰だ」
青葉「知りません」
提督「それでいいのかパパラッチ」
熊野「まぁ今回の渾作戦で手に入るかもしれないですから、その内知る機会もあるでしょう」
提督「翔鶴は手に入れるのに凄く苦労したな」
青葉「一時期ずっと空母レシピ回してましたからね」
提督「建造入手的には大鳳の次に苦労したと思う」
青葉「大鳳さんいませんけどね」
提督「100連敗したらやめると誓ってたからもう二度と回さない。大鳳なんざいなくても最近の空母勢は十分強いからな」
熊野「そんなレアな扱いだったのも今では薄れてきていますわ」
提督「ドロップ範囲が増えたのと大型建造の影響だろう」
青葉「ホロがハズレになる不思議建造ですからね」
提督「大型では出てくると不幸かもな…本人も不幸艦だし」
提督「というか、翔鶴の声がちょっとババ臭くて違和感ある」
青葉「何てこと言うんですか」
提督「なまじ銀髪長髪で好みなだけ残念なんだよなぁ」
熊野「理想と現実は違いますわ。三次元では特に…」
青葉「メタで痛々しい会話はやめましょう」
提督「さて、そんな翔鶴の活躍は…そうだ、夏の第六海域と5-5だ」
熊野「苦労し手に入れた割にはすぐに使わなかったのね」
提督「この時期になると、一戦級の面子が軒並み練度50を越えてたから育てるの面倒くさかった」
青葉「MIでは翔鶴さんは使わなかったと思いきや、本土防衛の方で活躍しましたね」
提督「索敵値とかの関係で苦肉の策だったけど、なんやかんや上手くいった」
熊野「5-5という難関海域にも出撃なされている辺り、決戦向きなのかもしれませんわね」
提督「5-5はいつも金剛、榛名、比叡、瑞鶴、翔鶴、加賀でやってる。支援は決戦だけ、キラは三重だ」
提督「鶴姉妹は火力は低いが艦載機のスロットが使いやすい。どうせボス行く頃には置物化するし」
青葉「金剛型を改二にすればもっと楽になるんじゃないんですか?」
提督「昼に比叡がヲ級改を連撃ワンパンしたから大丈夫だ」
熊野「夜戦では夜偵補正もあるし、改二でなくとも問題ないというのは否定できないことですわね」
提督「余談だが、ダメコン、キラ付け、支援を縛った上で上記の編成だと、大体各資材ボーキ以外2~3万、バケツ100~150で施行回数50ほどでクリアできる」
熊野「5-5は準備さえすればそこまで恐れる海域ではなくてよ?」
青葉「あれだけ縛って50で済むんですから、ちゃんとやれば20もかからないんじゃないかな」
提督「ボスは輪形だからレ級も怖くない。三戦目は知らん」
熊野「あの先制魚雷、避けてるのを見たことがありませんわ」
青葉「さあ皆さんもレ級に挨拶しに行きましょう!」
提督「イムヤ欲しさの副産物で出来たんだっけ」
熊野「雪風さんもレア度が薄れてきた艦の一人ですわ」
提督「それだけインフレしてるんだよ」
青葉「雪風さんは駆逐艦ではかなり強い部類ですが、全く活躍などされていませんね」
提督「駆逐艦は数足りてるからどうにも育てる気にならないんだよ」
熊野「運だけではなく、他のステータスも一般的な駆逐艦より高いですのに」
提督「というわけで雪風は話すことない。敢えて言うならハムスター気質なところか」
青葉「しれぇという舌足らずな発音も特徴です」
熊野「あの手にしている双眼鏡は何時使うのかしら…」
提督「索敵大して高くないのにな」
青葉「しかし、運だけを見れば本当に最強の幸運艦ですね」
熊野「分けて欲しいくらいですわ」
提督「雪風だけが生き残ってるんだから、回りからすると死神扱いだぞ…」
青葉「それは………ある意味死ぬより辛いかもしれませんね」
青葉「駆逐艦では練度が一番高いです」
提督「駆逐艦とは思えないあの火力を見せられたら使うしかあるまい」
熊野「夜戦火力が私たちに匹敵するのは何かの間違いだと思うの」
提督「昼でも戦艦をワンパンしたりしてるんだよなぁ…」
青葉「駆逐艦が必要な海域では外す理由がないくらいですよ。何処にでも連れていけます」
提督「一応駆逐だから脆さはあるがな。もっとも、それは他の駆逐も同じことだが」
青葉「しかし、夕立さんは去年の秋に改二が実装されて、それから拾ったっていうのが丸分かりな位置にいますね」
提督「いやぁ改までの姿はあまり好きじゃなかったんだが、改二の姿を見て手のひら返しよ」
熊野「まさに犬みたいな姿と性格ですわ」
青葉「口癖のぽいと合わせてぽいぬと呼ばれているそうな」
提督「だけど、戦闘中の台詞は戦闘狂と言って指し違いないくらい物騒だぞ」
熊野「どことなくレ級を思い出すわ」
青葉「コスプレしたらいい感じになるかもしれません」
青葉「去年の秋の特別海域まで来ましたね」
熊野「私はまだですの?」
提督「もうちょい先だ。この時期は俺は熊野の姿を知らなかった」
青葉「この作戦も見送りましたし、前言ったようにまだ未熟な時期ですから仕方ありません」
提督「イクは第一海域の報酬で、俺の目標だった」
提督「ハッキリ言って、秋イベントはイクさえ手に入れば後はどうでもよかったとすら思う」
熊野「戦力が足りなかったとはいえ、意識低いですわね」
提督「前にも言ったが、報酬としての魅力がイクにしかなかったからやる気なかった」
熊野「今ではクリアすることに意義がある!なんて意気込んでいますのに」
提督「そりゃあクリアできるポテンシャルがあるならやるさ」
青葉「今と昔の差を感じますねぇ…」
提督「というわけで、イクは第一海域報酬なだけあってすぐ手に入った」
青葉「イクさんのお気に入りポイントはなんでしょうか?」
提督「おっぱいだ!」
青葉「うわぁ」
熊野「ありえませんわ…」
提督「あそこには夢が詰まってんじゃん!」
提督「あ、でもあんまりベタベタ触るのはやめて欲しい」
青葉「コミュ障ですね…」
提督「だからああいう気安く触ってくるようなのは信頼できないんだって」
提督「まぁ冗談は置いて、イクは潜水艦では最強の雷装値だ」
熊野「MVPをよく取っているのを見ても分かりやすいですわ」
青葉「ですが、運は平凡なので総合的に見るとやはりゴーヤさんに軍配が上がるでしょう」
提督「潜水艦は連撃出来ないからなー。運が高いほど有利だ」
熊野「イクさんは他にも語尾になのを付ける癖がありますわ」
提督「なんなんだろうね。キングボンビーなの?クロノス教諭なの?」
青葉「でちでちやワオワオ言うのがいるんですから潜水艦では常識なのでしょう」
提督「菊月は多分通常建造可能な駆逐艦では一番最後に手に入れた」
青葉「睦月型はコモンなので普通は出やすいんですけどね」
熊野「逆に数が多いのでなかなか出なかったとも考えられますわ」
提督「菊月は手に入れた瞬間キープを決めたね」
青葉「うーん、胸は大きくないし、司令官の好みとは外れている気がするんですけど」
提督「人をおっぱい星人みたいに言うんじゃない」
熊野「そうですわ。胸だけだったら私なども育てていただけなかったはず」
提督「そりゃ胸もポイントだよ?でもやっぱこう、直感でコイツにビビッと来た!みたいなことあるじゃん」
青葉「例えば何にビビッと来たんですか」
提督「中二な雰囲気とか、クリーム色の柔らかそうな髪とかだろうかね」
熊野「中二とは言うけれど、一応ここは戦場…あのような発言も納得できてよ」
提督「だが幼すぎるから普通はそこまでになるだろうか」
青葉「戦争は多くの人の考え方が変わります。菊月さんみたいな方がいてもおかしくはないです」
提督「それもそうか…遠征にしか行かせてないハズなんだがなぁ…」
青葉「遠征に戦闘がないなんていつから錯覚していました?」
提督「なん…だと…?」
熊野「舞台の裏は秘密で一杯ですわ」
青葉「通常入手できる空母では最後に手に入れた方です」
提督「蒼龍も入手当初は眼中にもなかった。蒼緑の奴くらいの認識」
熊野「そこから改二実装で育てるという流れは飛龍さんと同じですわ」
青葉「貴重な装備を持ってくる辺りもですね」
提督「胸のサイズは大違いだがな」
熊野「本人からしたらかなり恥ずかしいと思うの…」
青葉「司令官はどの方でもセクハラが基本姿勢なのでそういう職場と割り切るしかありません」
提督「次は活躍についてだが…育成が遅かったからMIくらいしかない」
青葉「次の特別作戦海域にも連合艦隊があるのでそこで活躍できるでしょう」
熊野「蒼龍さんの性能は割と使いやすいスロット配分になっていますわね」
提督「4スロが偵察機用なのは使いやすい」
青葉「他のステータスは普通です。あえて言うなら策敵が高いくらいですか」
提督「それにしても、飛龍もだが改二になると真面目な顔つきになって笑顔が消えるんだよなー」
熊野「戦争の終盤辺りみたいに笑う余裕すらないことの現れかしら…」
青葉「MIという作戦前に実装されましたし、そういう意図はあるのかもしれません」
青葉「オリョール海でぶらりと手に入れた記録があります」
熊野「北上さんと双璧をなす雷巡ですわ」
提督「最近は北上の練度がカンストしそうだから大井の方を使ってる」
提督「主に2-5で、今年の夏にはAL作戦に出したな。先制雷撃はやはり強い」
青葉「運以外では差がないですからね。その運も連撃でいいですし」
熊野「というより、大井さんは改造すると何故か運が下がりますわ」
提督「何なんだろうなアレ」
提督「そういや、雷巡は去年の夏に、甲標的の先制魚雷が出来るようになる前はあまり扱いがよくなかったようだ」
青葉「ちょっと強い軽巡くらいでした。得意の雷撃も中破では撃てませんし」
熊野「一つの強化で底辺から最強にまでなり上がるなんてよくあることでしてよ」
青葉「弾着修正射撃や策敵縛りが顕著ですね。産廃の偵察機の価値が一気に上がりました」
提督「軽巡にも特殊能力欲しいもんだ」
青葉「えーと、古い資料によると大井さんは提督業を最初期に始めた方々に配られたそうです。ですから本当の初期艦は実は大井さんということになります」
提督「あの強烈なキャラを先行配布にするなんて凄い度胸だな…」
熊野「魚雷大好き、北上さん大好き、おまけに提督にまで寄り付く始末ですわ」
提督「改二まで育てるともはや熟練夫婦みたいなやりとりになる」
青葉「ケッコンまですると凄く病むらしいです。曰く、建造をしただけで舌打ちされた、他の艦娘の話をしただけで殺気を浴びせられた、夕飯に媚薬を盛られた、殺害予告をされたなど様々です」
提督「雷巡だし夜戦も凄いんだろうな…枯れそう」
熊野「尽くすタイプではあると思うのだけれど…」
青葉「度が過ぎてます」
提督「まぁ割と好きだよ、俺は。設計者によると公式で巨乳艦みたいだし」
青葉「金剛姉妹はこれで最後ですね」
熊野「霧島さんはどこがお気に召さなかったのかしら?」
提督「眼鏡。あと声。ついでに言うと、特に初心者は皆火力目的で育ててるから流行に乗りたくなかった」
青葉「ちなみに、当時既に秋特別海域は終わって冬に向かう季節ですね」
熊野「第三海域まで行ったと言ってましたから能代さんは…犠牲になったのね」提督「比叡は何となく残しておいた戦艦の一人だが、春特別作戦の前に、まともに戦力になる戦艦が二隻しかいないことに気が付いて育てた」
青葉「春特別作戦の第六海域は戦艦沢山必要だったので正解でした」
熊野「比叡さんは他にも5-5にも行かれていますが、出撃数が少ない割りにやたら活躍しているわ」
提督「5-5は練度60くらいで行かせたのに一番活躍してたんだよなぁ。初めてクリアしたときにフラヲ改に止めを刺したのもこいつだし」
青葉「何か運が付いているのですかね」
提督「運なら榛名の方が高いのにな」
熊野「比叡さんといえば叫び声やカレーが浮かびますわ」
青葉「初めて叫び声を聞いたときは自分の名前大好きなナルシストかと思いましたよ」
提督「カレーは…アレンジャーの分類に入るメシマズだ。前に姉妹に監視させて作らせたらちゃんといいのが出来た」
青葉「後は…金剛さんへの異様な羨望ですか」
熊野「自己紹介でも普段の生活でも御姉様御姉様と言っていましてよ」
提督「でも俺に対して変な敵意を向けたりせずに、寧ろ気が合いそうな友人オーラを感じる」
青葉「いい意味で純粋なんですよ」
熊野「バカ、とも言うけれどね…」
青葉「お目当てのイムヤさんが漸く来ましたか」
提督「手に入れてみたら何か病んでてさらに興奮した」
青葉「十分程度話しかけないだけで嫌いになったと言われても困りますもんね…」
熊野「イムヤさんはよく『すまほ』なるものを弄っていますわ」
青葉「アレは最新鋭の携帯電話ですよ。古いパソコンとほとんど同じことができます」
提督「なんでこの時代にスマホあるんだ…?右読みだったりちぐはぐすぎる世界だな」
青葉「さて、イムヤさんが出てきたので潜水艦酷使の件、説明してもらいますよ」
提督「くっ、面倒だから流そうとしたのに…」
熊野「潜水艦の酷使の始まりは冬辺りでしたわ」
提督「そうだよ、秋特別海域が終わってから特定の海域を潜水艦に攻略させると、資材回収・任務消化の面で非常に優秀だと言われ始めたんだ」
青葉「正確には夏に既にその傾向がありましたが、二隻では安定しないと言うことであまり注目はされていませんでした」
提督「俺自身は資材になんて当時困ってなかったし、潜水艦の数もなかったからやってなかった」
熊野「ですが…冬の大型建造の登場。そこで初めて私たちの鎮守府の資材が尽きてしまったのね」
提督「開発資材も、大鳳用のボーキも…全部消えた」
青葉「それで、潜水艦クルージングを試したわけですか」
提督「凄い収入に驚いたよ。おまけに燃費が低く、修理時間も短いから日に10は回せる」
青葉「今ではクルージングの潜水艦だけで9隻います。昔より大幅に効率も上がりました」
熊野「これでも最盛期よりは数が減っているのだから恐ろしいわ…」
提督「大型建造はある艦の登場により止めたんだが、その後も資材を貯める快感が忘れられなくてずっと回してた」
提督「んで、今ではバケツと資源はカンスト済みだ。漸く潜水艦に休みが来たのだよ」
熊野「あの子達はよく八ヶ月もずっとクルージングを耐えられたと思うわ」
青葉「ストライキも起こさずひたすら司令官を信じる様は恐怖すら感じます」
提督「まぁイベントで減ったらまたやるんだけど」
熊野「ちなみにイムヤさんは潜水艦で唯一潜水空母にならない方ですわ」
提督「だから修理時間さえ気にしなければ基本改造一択になる」
青葉「素の能力ではかなり力不足ですから、そうするのが一番です」
青葉「大和さんに次ぐ知名度を持つビッグセブンが一人です」
提督「実を言うと長門は熊野狙いの建造の時出てきたから、当時はハズレ扱いしてた」
熊野「確かに、戦艦レシピで同じテーブルにいるけれど…長門さんをハズレ扱いとはよく言いますわ…」
青葉「司令官にとって大事なのは見た目なんです。性能はどうでもいいとはいかなくとも二の次なんです」
提督「燃費も悪いからなぁ。主砲のフィット補正さえなければ使ってすらいなかったと思う」
青葉「金剛型に46cm砲はかなり命中下がると聞きますからね」
熊野「重巡洋艦の方々が20cm砲で命中が上がるのと同じ理屈なの?」
提督「まぁ普通は過重搭載で沈みかねないしな…」
提督「てなわけで長門は活躍した海域無しだ。演習で上げた練度は85と無駄に高いが」
熊野「夏の作戦も温存しすぎて使い道がなくなるという本末転倒な結果でしたものね…」
青葉「他に話題と言えば…長門さんに限ったことではないですが、駆逐艦をよく狙うのは何故なのでしょう」
提督「ロリコンなんだろ(適当)」
熊野「体力の低い艦を狙うことで、夜戦のタゲを減らせるので高難度海域では割と大事な特性ではあるのだけれどね」
提督「本人はクールな話し方で至ってかっこいいのにキャラ付けはどう転ぶかわからんな」
青葉「ギャップ萌え、というやつじゃないですか?」
熊野「殿方って本当に単純ですのね…」
熊野「半分より前には出ていたのね」
青葉「長門さんの後割とすぐ出たみたいですね」
提督「あんまり苦労した記憶はないな」
提督「手に入れたときは何か凄いアクティブなお嬢様だなと思った」
青葉「謎の奇声をあげますよね」
熊野「気合いが欲しいだけですわ」
提督「熊野の気に入ってるところは、綺麗な翠の目、後はベタベタ寄り付かずにきちんと意見を言ってくれる辺りだ」
熊野「提督がだらしないのは本当の事だもの…私が言ってやらないでどうするの」
青葉「いわゆるツンデレですね。では、活躍などについてどうぞ」
熊野「確か、初出撃は5-3でした。いきなり夜戦に投げこまれて驚いたわ」
提督「航巡がお前しかいなかったんだもん」
青葉「他には5-4のドラム艦、春作戦の序盤、MI等がありますね」
提督「お気に入りだからな、色々連れていった。活躍したかは…うんまぁ置いとこう」
熊野「練度もカンストしているわ。だからケッコンを待っていたのに…」
熊野「まさか青葉さんとなされるなんてね…いいけれど」
提督「悪いな…だがもし何処かで指輪が手に入ったらケッコンするよ」
青葉「浮気ですか?まぁ熊野さんなら構いませんがね。長年の付き合いですから」
熊野「その時が来るように、待っているわ」
提督「村雨は駆逐艦とは思えん体つきしてるよな」
熊野「軽巡寄りですわ」
青葉「村雨さんはこのくらいの時期、つまり、冬辺りに改の姿が変わってから育てたということですかね」
提督「そうだな。滅茶苦茶エロくなったから即決だったね」
青葉「村雨さんは台詞回しも何処と無く危ないですよね」
熊野「大人びている雰囲気はありますわ。ホワホワしてるけれど」
提督「ちょっと良いところってなんなんだろう…提督、気になります!」
青葉「青葉の台詞をパクらないでください」
熊野「駆逐艦の体型にすら負ける…中々の屈辱よ…」
提督「大丈夫だ、俺は胸は好きだがそれだけで判断してる訳じゃない」
青葉「あんまり慰めになってないですよねソレ」
提督「さて、村雨は出撃関連の活躍はほぼ無いな。春作戦の第四海域でソ級を薙ぎ倒したくらいか」
青葉「85という高い練度がありますが、どうしても高い性能の方を優先してしまいますよね」
熊野「その代わり、普段は東京急行弐などの旗艦を努めているわ」
提督「必要練度がやたら高いからな…」
青葉「あっそういえば、東京急行弐って駆逐艦だけで行けるらしいですよ」
提督「意外と知らない人多いんだよな。壱の方は軽巡必要だけど」
熊野「調べると最低限必要な数や艦種を勘違いして損をするから、一度見直すとよくてよ?」
熊野「確かに球磨型だけど、木曾さんはそんな語尾付けないわ」
青葉「20万の掛け軸に書いてあるんですよねぇ…」
提督「まぁ無理矢理だろうけど」
提督「ということで、木曾は球磨型の末女だ」
熊野「あのキャラを圧縮したような姉妹の末っ子…気苦労が絶えないでしょうね」
青葉「木曾さんは三人目の雷巡になります。冬特別作戦前辺りに改二が実装されました」
提督「大井には雷巡として存在を見られていなかったけどな…」
青葉「雷巡としては少し大井北上に性能は劣るが、高い対空があります」
提督「燃費も実用性を考えると破格の安さだ。素晴らしい」
熊野「元からオーバー気味だった雷装は減るけれど、夜戦はやっぱり強いですわ」
提督「実は夏作戦のタブル戦艦棲姫にトドメ刺したのも木曾だ」
青葉「あのスナイピングは今思い出しても鳥肌ものです」
提督「ああ、まさか200以上の体力を削りきるとは思ってなかったしな。夏のMVPは間違いない」
熊野「木曾さんは戦闘中に敵司令官をけなすことをしているけれど…」
提督「無能とか俺にも突き刺さる言葉だからやめて」
提督「あと、眼帯の下の黄色の目は何なんだろうな。隠してるのか見えないのか」
青葉「うーん、目が見えない訳じゃないのでしょうか」
熊野「何か過去が関係しているのかもしれませんわ」
熊野「任務報告などをするとすぐに退出してしまうそうね」
青葉「司令官と同じで軽くコミュ障入ってる感じです」
提督「褒めたりするとはにかんで喜ぶから凄い可愛いんだけどなぁ…」
青葉「さて、名取さんは一般的な軽巡洋艦に比べ、火力と雷装が高くなっています」
熊野「やられる前にやれ、が主流のこの戦いにおいて有利な特徴ね」
青葉「長良型では、ネームシップの長柄さんの方が性能は高いですが、どういった理由が?」
提督「正直長良も嫌いじゃないよ?でも軽巡って一部の改二のぶっとんだ値以外はあんまり変わらないじゃん」
提督「だから一番しっくり来た名取を育てた。火力特化なのは後から知ったことだしな」
青葉「軽巡は好みで決めるべき、とよく言われますからねぇ」
熊野「流石に天龍型は厳しいものがあるけれどね…それでも使う方はいらっしゃるようなので、拘りは凄いですわ」
提督「名取は昔はあまり使わなかったが、最近…MI作戦とかの軽巡が必要になる場所には大体連れていってる」
青葉「軽巡が必要になるのは現状3-5の北√でしたっけ」
熊野「かなり少ないですのね。私たち航巡は重巡扱いされることが多いので割と出番はあるけれど」
提督「軽巡がもっと輝く海域欲しいな。対潜では四スロ組以外は駆逐と変わらない、耐久もどことなく中途半端…うーむ」
青葉「軽巡洋艦自体が水雷船隊の要となることが多いので、複数投入することがないですから仕方ないのかもしれません」
熊野「先程の3-5では駆逐より高い耐久や火力が生かされているので、無駄ではありませんわ」
提督「確かに心強いな。ああいうマップが増えれば軽巡も地味に見直されるかもな」
青葉「もうクリアしてしまったわけなんですが」
熊野「何というか…歯ごたえがなさ過ぎて作業でしたわ」
提督「あれかな…夏がひどすぎて簡単に見えるのかな…」
青葉「そうでもないです。この資材推移を見てください」http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org6719.png
熊野「まあ…夏で使った分の約1/10ですわ…」
提督「だれがここまで簡単にしろと…難しくないと燃えないな」
青葉「いつも話題になる、『司令官レベルによる難易度補正』も全く話題にされないですからね」
提督「ざっくりと俺のイベント内容を言うと、E1は連合艦隊である必要のないステージだと思いながら第二艦隊に全く砲撃ターンが回らないままクリアした」
提督「E2は駆逐軽巡の水雷船体マップ。こいつは手ごわそうだ!と思ったら…」
青葉「ふたを開ければ黄色いのが全然いない敵編成、カットインも連撃もないやる気0のボス前夜戦」
熊野「せいぜいツ級がうっとうしいくらいでしたわ」
提督「E3は荒ぶる6戦√。だがそれでも連合艦隊の前には無意味…あれほど夏に辛酸をなめさせられた戦艦棲姫が哀れだったよ」
提督「最後、E4。正直これ終わった後まだ何かあると思って警戒してたら何もなかった」
青葉「一応E4は空母棲姫がいるんですけど、連合艦隊の低命中補正でやっぱり怖くなかったです」
熊野「門番が門番の仕事をしていないどころか、美味しいドロップポイントを提供しているだけでしたわ」
青葉「一応、この時期は忙しい方が多いので、そういう難易度でも問題ないとは言えます」
熊野「提督ほど皆様は暇じゃないのよ」
提督「っていってもなぁ…最速の人なんて4時間で終わったらしいじゃん?半日どころか一日の1/4もたってないんですが」
青葉「まぁ次のイベントはまた難しいの来ますよ」
熊野「今回はあくまで中規模ですから」
提督「同じ中規模の春イベントの方が倍はきつかったし、プチだったアルペジオより簡単だったがな」
提督「はぁ、マジで頼むぞ…連合艦隊ならいっそトリプルダイソンでもいいからさ…」
青葉「それで、今回の収穫はどうでした?」
提督「突破報酬は全て貰ったし、朝雲も手に入った。今は早霜掘りしてる」
熊野「E2なら低燃費で何回も回せるから楽ですわね」
青葉「イベント海域はなぜか疲労がたまりにくいですし」
提督「それと、対空システムに補正が入ったせいで色々と空母には厳しい世界になったらしい」
青葉「ボーキサイトは手に入れにくいので、何かしらおいしい遠征が増えればいいですね」
熊野「それでは、本編に参りましょう」
青葉「改二になって、自信のあるいい顔つきになりました」
熊野「本人の言う、撃墜シールも色々なところに貼られているのを見ると、知らぬ間に戦果もだいぶあげたみたいね」
提督「演習と遠征でしかあげてないから、主に敵潜水艦の撃墜だけどな」
青葉「能力上の変化は、火力・雷装が微量変化したのと、対空が大きく上昇しましたね」
提督「正直微妙だ。対空なんて強化された今でもよくわからないし、火力雷装が上がってくれた方が嬉しかった」
熊野「そのあたりは、夕立さんや綾波さんにお任せするしかありませんわ」
提督「潮の活躍だが…今開催中の渾作戦でE1、E2の担当をしてもらった。逆に言うと遠征担当だったから他にはない」
青葉「といっても、今回はとても難易度が低いので活躍というか虐殺に近かったですけど」
熊野「まぁ、改二になられたのですから今後も使う場面は多いでしょう」
提督「そういえば、改二になってから潮の胸部装甲が薄くなった気がするんだが…」
青葉「腕で押さえつけてるからじゃないですか?この写真を見てください…大きいでしょう」
提督「ふむ…これはいいものだ」
熊野「あの大きさには何か秘密が…?私も知りたいですわ」
青葉「冬は異世界から敵と友軍がやってきてどこかお祭り騒ぎのような戦いでしたね」
熊野「とても五月蝿い方々でしたわ…謎のビームも撃ってきますし、変な防壁まで使いますし…」
提督「その代わり味方の三人もぶっとんだ強さだったけどな。特に群像殿から拝借したイオナとかいう潜水艦」
熊野「あの大和型に並ぶハルナという方、戦艦のようなタカオという方も能力上はとんでもないわ」
青葉「知ってますか?帰り際にインタビューしたら、あれでも敵味方ともにかなり押さえながら戦っていたらしいですよ?」
提督「なん…だと…?」
青葉「なんでも、本気でやると時空が歪みかねないとか、戦闘場所一帯になにもなくなるとか」
熊野「末恐ろしいわ…」
提督「だが、こちらの妖精の技術だけは負けてなかったな。ヒュウガから貰ったナノマテリアルとかいうのをうちの艦娘の装備に組み込んでたし」
熊野「また会いたいものですわね…今度は他のお仲間も一緒に」
提督「思い出話はここまでにして、シオイについてだ」
青葉「出撃はほぼクルージング、後は6-1に使ったくらいですか」
提督「クルージングって凄いよな、主要な潜水艦皆高レベルなんだもん」
熊野「シオイさんは燃費がややよろしくないけれどね」
提督「だが耐久は高いから、総合的に見ても強い方だ」
青葉「晴嵐を持ってくるのもポイント高いです」
提督「晴嵐には対空能力無いから瑞雲安定な場面が多いけどな。爆装値はいいんだが」
提督「そういえばさ、あの子ってさ、中破すると水着の日焼け跡とか無いんだけどどういうことなの」
青葉「全裸で泳いでるんですよ…」
熊野「寒くないのかしら」
提督「そこじゃねぇよ。風呂とかよく入ってるみたいだし、水の中にいるのが好きなのかもしれん」
青葉「さすがは潜水艦、一筋縄ではいかない性格です」
青葉「大発動偵積みようですねわかります」
熊野「逆に言うとそれ以外の価値がありませんわ」
青葉「4積みで20%上昇ですから、防空や海上護衛に使っても地味にプラスになる便利艦ですね」
提督「ちなみに同じく未改造の千代田もいる」
青葉「水上機母艦は現状そのお二人しかいませんから、いざというときに必要になるかもしれません」
熊野「実際、水上機母艦がいないと出撃すらできない海域が過去にあったわ…」
提督「まぁ燃料ボーキが美味しい水上基地建設とかにも使うし、手放さないとは思う。戦闘には絶対使わんがな」
提督「千歳千代田ってレズッ気あるように見えて、お互いがいないときは結構普通だよな」
青葉「山城さんや大井さんのように叫びまくることはあまりないですね」
熊野「お酒をたしなんでいるから、余裕というものがあるのかもしれませんわね」
青葉「意外どころか改の軽巡では最強クラスの能力を持ちます」
熊野「あの球磨型の長女なのよ?性格はおかしくても実力があるに決まってるわ」
青葉(多摩さんェ…)
提督「と言っても、球磨は出撃させたこと無いんだよな」
青葉「練度は中途半端ですし、軽巡が必要な場面も少ないですもんねぇ」
熊野「この辺りになると海域攻略もあらかた終わるので出撃関連の話題は自然となくなりますわ」
提督「やべぇネタがなくなる」
青葉「あー…球磨さんは語尾にクマを付けていますが、語尾を外すと凄いかっこよくなりますよね」
提督「本当だ。イケメンじゃん」
熊野「これは木曾さんに通じるものがありますわ。やはり姉妹ということなのね」
提督「あとあのアホ毛はどうなってるんだ?」
熊野「電波でも受信しているのではなくって?」
青葉「アナロ熊じゃないんですから…」
青葉「魔の大型建造の幕開けですね」
提督「思い出させるんじゃない…大鳳100連敗なんて…」
熊野「結局出ないまま今まで過ごしているわ。再挑戦などなさらないの?」
提督「誰がやるかバカヤロー。大鳳なんざもう必要ないんだよ。母港的な意味でも」
青葉「改二勢も増えて戦力は充実してますからねぇ…中破で攻撃できるのは魅力ではありますが」
提督「大鳳は置いといて、矢矧についてだ」
熊野「凛という言葉が似合う方ですわ。まるで主人公ね」
提督「一部の駆逐艦娘が泣くぞ。まぁ確かに凛としているな。レア度も段違いだし」
青葉「能力もなかなか優遇されています。胸部装甲もバッチリです」
提督「だが矢矧は案外要領が悪い。前にデイリー任務を任せたら四苦八苦してた」
熊野「ふぅん…誰にしろ欠点はあるものなのね」
青葉「夜戦ではスッゴい積極的ですけどね」
提督「練度は軽巡では二番目に高い…が例のごとく演習番長で活躍など無い」
熊野「一応E2の掘りに使っていたじゃない」
提督「結局は軽巡二隻だと√的にキツくなるのがわかったからやめた。一隻は火力高い名取だからはずしたくなかったし」
青葉「軽巡二隻の四戦√だと弾薬が無い分駆逐艦で姫を倒しにくいんですよねぇ」
提督「北√ならいいんだがやたら南行くからなぁ…まぁ人によるだろうけど」
青葉「正確には潜水艦の方々などがダブっているのであと45人ほどですがね」
熊野「正直もっとさくさく終わらせるつもりだったのに、こんなに長引くとは予想外でしたわ」
提督「まぁ、ここまで来たら完走目指そうじゃないか」
青葉「えー阿賀野さんも矢剥さんと同じく大型建造で手に入れたんでしたね」
熊野「大型建造は100回回したはずだから、当たりと言える方が出てもおかしくないですわ」
提督「大鳳は出なかったし…」
提督「阿賀野も活躍は演習のみで無しだ」
青葉「阿賀野型の燃費はかなり悪いですからあまり使用はしたくないですもんね…」
提督「性能も矢剥以外高い訳じゃないんだよなぁ」
熊野「最新鋭なんて言葉ばかりですわね…」
提督「せめて四スロットあったらな」
青葉「青葉達の言う最新鋭は、当時の最新鋭ですので食い違いもありますしね」
提督「てかさ、阿賀野って長女らしいじゃん。どう見ても矢矧が長女だと思うんだ」
青葉「あまりの威厳の無さにだらし姉などのあだ名が付くほどですから…」
熊野「胸部装甲だけは立派ですわ」
提督「でもなぁ、正直姿と声が合わないから微妙なんだよなぁ…」
提督「母港が足りなくなったら解体するかもだ」
青葉「まぁ既に酒匂さんと能代さんは解体されましたしねぇ…」
熊野「段々と躊躇いが無くなっていっているわ…」
提督「川内型の末っ子だな」
熊野「弱気…に見えて、心は誰よりも強い方ですわ」
提督「改二になってからはそれが顕著になった。表情も何か決意染みててかっこいい」
青葉「台詞回しはすごい怖いですけどね…まさに戦闘狂みたいな」
提督「なんだっけ、二水戦とかいうの?」
熊野「一部では日本で一番激しく戦ったとすらいえる方らしいですの」
提督「マジか」
熊野「二水戦自体が超エリートだったり最新鋭じゃないと入れないと考えるとさらにすごいですわ」
青葉「普段の弱気っぽさからは全く想像つきませんね」
提督「改造前とか特にな」
熊野「能力も火力雷装が軽巡で最強になるわ。一部の重巡に迫るほどね」
提督「本当に軽巡なのかと疑いたくなるレベルだよ」
青葉「活躍は、3-5に使ったり、秋作戦第三海域の連合艦隊旗艦を勤めていました」
提督「戦艦棲姫を当たり前のようになぎ倒してて半分引いたよ…」
青葉「一応駆逐艦でもすごいダメージを叩き出すことがあるんですけどね」
熊野「夜戦でのダメージの出方がよくわかりませんわ。夜戦系装備で威力が跳ね上がるのはわかっているのだけれど…」
提督「探照灯と照明弾、夜偵が発動したらカスダメがほぼ消えるから威力アップというかクリティカル率が上がってんだろうな」
青葉「揚陸艦と言う珍しい種類です」
提督「ちなみにあきつは全部で5人いた。当然一体を残してバラしたけど」
青葉「どこで誰を使うのかわかりませんし、手に入れにくい方は残しておくが吉ですよ?」
提督「そうなんだけどさ。あきつの能力自体はお察しだよ」
熊野「でも色々な意味で意外な活躍が多いですわ」
青葉「まずは初期装備の大発動偵。これは積むことのできる艦種は水母とあきつ丸さん自身と少ないですが、一つにつき5%遠征報酬を増やすことが出来ます」
熊野「4つ分、つまり20%まで増やすことができますわ。遠征効率を上げるのに欠かせない道具といえるわ」
提督「ボーキ収入とかは特にそうだな。集めにくいから」
青葉「次に改造すると持ってくるカ号観測機です。高い対潜能力を持つので、航空戦艦に積むと尋常ではない対潜火力を発揮します」
提督「同航戦ならフラ潜すらワンパン圏内だ」
青葉「最後に三式指揮連絡機(対潜)です。こちらはカ号と違い、あきつ丸さんを除くと軽空母にしか積めません」
熊野「カ号より性能はやや落ちますが、対潜能力はやはり高いですわ」
青葉「しかもカ号と指揮連絡機はボーキサイトを消費しないため、節約にもなります」
熊野「その代わり、軽空母は何か攻撃機を積んでいないと攻撃してくれなくなりますわ」
提督「んで、さっき能力はお察しと言ったが、あきつは何故か面倒なイベント海域の√固定に有用な場合がある」
青葉「さらには自身の超低火力すら生かし、HPの高い敵に最低ダメージ補正でゴリゴリ削ったりします」
熊野「お粗末とはいえ、烈風を積んで制空の補助にもなれますし、本当に意外ですわ」
提督「誰かがあきつの活躍を烈風拳と言ったが、まさにその通りなくらい活躍するんだよな」
青葉「もし連撃をしたらダブル烈風拳になるのでしょうか」
提督「その内デッドリーレイヴとかしそう(小並感)」
熊野「将校殿やありますなどの独特な言葉遣い、妙な知識を持っていたりするので実はキャラ付けもバッチリよ」
青葉「この時点で5-4が解放されてましたね」
提督「大型建造も既にやらなくなって、資材これくしょんをし始めた時期でもある」
熊野「5-4自体は非常に簡単で、一日でクリアできてしまいましたわね」
提督「その割りに経験値は美味しいわ、√固定は簡単だわ、道中で燃料を回収できるわといたせりつくせりな海域だ」
青葉「レアな艦もたくさん落ちますからね。まさに周回用のマップと言えます」
提督「この海域で手に入れた奴は三体いるが、秋雲もその内の一人だ」
青葉「レア駆逐艦の一人ですね。大分入手範囲は増えましたが」
提督「顔のインパクトが凄い。素晴らしいドヤ顔だ」
青葉「中破姿はパンツが見えたり、恥じらいの顔を見せてくれるので撮影のしがいがあります」
熊野「性能そのものは普通ですわね」
提督「大して燃費が悪いわけでもないしな。活躍は支援艦隊にねじ込むことがあるくらいだ」
青葉「他に、秋雲さんはイラストをよく書いていますね」
提督「結構上手いんだよな」
熊野「敵艦隊を描きたいとか言って、夜中に探照灯を急に灯したときは驚いたけれどね…」
熊野「私の姉ですわ、一応」
青葉「あ、熊野さんが姉妹艦について話したの初めて聞きました」
熊野「ここはあくまで二次の世界…一次の事を気にしていたらつまらないわ」
提督「せやな。さて鈴谷も前の秋雲と同じく5-4で手に入れた」
青葉「現在の練度は91…かなり気に入られたようですね」
提督「そうだな。モロJKだったから凄い惹かれた。色々話しやすい性格してるし胸もでかいし」
熊野「私にもよく話しかけてきますの。ああ見えて礼儀もいいのよ」
青葉「鈴谷さんは改造すると航巡になりますね。姿も変わります」
熊野「というか、最初から航巡の方はいませんわ」
提督「正直俺は改造前の姿の方が好きだ。改造後は手にサイコガン持ってるようにしか見えない」
青葉「某錬金術師の大尉の腕にも見えます」
熊野「鈴谷の活躍は、色々と違う海域に出していたから覚えていませんわ…」
提督「多分イベントとかで序盤の偵察みたいな使い方してた気がする」
青葉「ところで、鈴谷さんは言動からかなり男を知っている感じがしますが、そこら辺はご存じですか?熊野さん」
熊野「さぁ?知りませんわ。そういうのは鈴谷の伴侶になる方のみぞ知る…ということになるわ」
青葉「無邪気な言動が目立つ兎みたいな子です」
熊野「設計者は十二支の卯が兎だからこんなキャラにしたのかしら」
提督「バカにしたような行動をとるから腹立つけど何故か憎めない」
熊野「可愛いって罪ですわね…」
青葉「ケッコン台詞は純情なのでやっぱりいい子ではあります」
提督「うちの卯月の活躍は主に遠征。あとは1-5の任務」
熊野「彼女は睦月型ですので燃費はいいわ」
青葉「1-5は羅針盤に勝てれば楽に達成出来る任務ですね。敗北さえしなければいいのですから」
提督「ちなみに卯月は実装当初建造でも手に入れられるバグが起きた」
青葉「ほんの一時間程度でしたがね。それでもあのときでは卯月さんの入手方法が高難易度海域に行くしかなかったですから重要なバグでした」
熊野「あれで本営が自由に、しかもオンラインメンテナンスで気がつかれずにドロップなどを調整できるのだと疑心暗鬼が生まれてしまったわ」
提督「確かに三隈が5-2で一時期ピタリと出なくなって、ある日急にまた出るようになった事例もあるしな」
青葉「素直に言ってくれればいいんですがねぇ…」
青葉「卯月さんと同時に実装されましたね」
熊野「こちらは現在でも建造可能ですわ。最低値レシピから手に入りますの」
提督「まぁあのバグは卯月と弥生のドロップ建造入手が逆になってたからな…修正前と後で誤情報が出まくった」
熊野「弥生さんはいつもムスッとした表情をしていますが、何か嫌なことでも抱えているのかしら」
青葉「あれは本人が表情固いと仰っているのでそういうわけでもありません」
熊野「はぁ、そうなんですの…ピクリとも表情を変えないのでつい…」
青葉「ちゃんと声色を聞くと、感謝の言葉を聞くときとかに嬉しそうにしていますよ」
提督「加賀みたいなタイプだな。裏では激情家だったりするかもしれん」
青葉「弥生さんの活躍は3-2任務ですね。後は睦月型の宿命、遠征です」
提督「通常海域で睦月型に花を持たせるのは難しすぎるんだ…」
青葉「世の中には睦月型でイベント海域に突貫してあまつさえ勝利をもぎ取る方もいますよ」
熊野「プロリコンですわ」
熊野「何故さん付けなの」
提督「なんとなく呼び捨てにできないオーラが…」
青葉「まぁ世界初の空母として作られた方ですからね、貫禄があるのでしょう」
熊野「あの加賀さんや赤城さんの言う一航戦の所属だったこともあるわ」
青葉「怒らせたらヤバい方ナンバーワンかもしれません」
提督「鳳翔さんは空母では能力上は最弱クラスだが、燃費が驚くほど低い」
青葉「艦載機スロットが三つしかありませんが、搭載はバランスの良い配分ができます」
熊野「私たちの鎮守府でもですが、レベリング等に連れていくと最大限に活かせると思いますわ」
提督「……実はうちの初代鳳翔さんはキス島の海の底にいたりする」
熊野「一体何をしたらあそこで轟沈なんて出来るんですの…」
提督「改造するとHPと燃料、弾薬が自動回復するじゃん?」
提督「それで、あと練度が1つ上がれば改造出来るって大破で出したら、撃ち漏らしたフラ軽の魚雷で逝っちまった」
青葉「いくらなんでも慢心しすぎです」
提督「凄く申し訳なく思う。二代目は大事にしているからせめてもの償いになればいいと思いたい
青葉「陽炎型13番艦ですね」
熊野「陽炎型はとても実装されている姉妹が多いですわ」
提督「にぎや蟹なってきたな…」
青葉「うちの鎮守府はそうでもないですがね」
熊野「浜風さんは第四戦隊任務で2-2へ出撃した際、一発で手に入れたのね」
提督「元々掘る気なんて無かったから驚いたよ」
青葉「流石の物欲センサーです」
提督「浜風の活躍は……ない。改造すらされてない放置状態」
青葉「駆逐艦は飽和してますから、溢れてくる方がいるのは仕方ないのかもしれませんが…」
熊野「使わないなら解体してしまえばいいのではなくって?」
提督「んー…まぁ迷ってはいるんだよね」
提督「話し方や性格もそんなに好きじゃないし。胸がなければ既に解体してたかなー」
青葉「あの潮さんすら凌駕しかねないサイズは驚異ですよね…」
熊野「最近の艦は発育が良すぎるわ…」
青葉「ここから春特別作戦が発令されました」
熊野「ある程度の規模のイベントでは初めて完走できましたわ」
提督「結構苦労したなぁ。E2は夜戦に揉まれて、E3は単縦エリ戦に怯えて、E5は後のダイソンこと戦艦棲姫にお帰りくださいされて…」
青葉「索的値システムや弾着修正射撃も実装されたり、戦闘エフェクトやテンポの最適化、UIの向上も行われたりなど一番大きなアップデートの日だったかもしれません」
熊野「索的値システムはこの時点では(笑)だったけれどね…」
提督「弾着修正射撃や触接は戦闘に革命を引き起こしたよな」
青葉「今まであまり気にされていかなった制空権の取得が、半ば当たり前になりました」
提督「E1報酬が烈風改なのもそういう事情があったんだろう」
熊野「逆にこの仕様変更のせいで一部の敵の装備が変わって夜戦で連撃するようになったり、制空権の取得が困難な5-3の難易度が上がってしまったわ」
提督「敵も使ってくるのが嫌らしいよなぁ…」
青葉「まぁこれのお陰で5-5が大幅に楽になりましたし、こちらの利益の方が多いでしょう」
青葉「利根さんは春特別作戦と同時に改二が実装されました」
熊野「重巡洋艦から航空巡洋艦へ、私たちと同じ進化を遂げたわ」
提督「カタパルトも直ったらしいな。いつも不調だったけど」
熊野「もとから利根型の方は非常に能力が高いのだけれど、航巡になってさらに強くなったわね」
青葉「何処にでも連れていける強さです。戦艦だろうが軽く吹き飛ばし、整備員を載せることでさらに底上げできます」
提督「それだけ強いだけあって、うちの鎮守府でも大活躍だ」
提督「普段は2-5に連れていっているが、特殊編成任務とかでのルート固定にも使える」
青葉「MI作戦でも第二艦隊で三式弾を装備して中間棲姫を撃破していました」
熊野「あまりの活躍に同じ航巡として嫉妬してしまいますわ…」
青葉「その分改造に設計図が必要だったり、改造レベルが高めなど敷居はやや高いですね」
提督「最後に利根の印象だが…例によって姉のはずなのに姉に見えない」
青葉「身長も低いし、どことなく子供っぽい口調ですからね」
提督「だがそれがいい」
熊野「最上さんはなかなか落ち着いた良き姉ですわ」
青葉「明石さんは春E2の突破報酬ですね」
熊野「アイテム屋にもいましたわよね?」
提督「双子?」
青葉「この世界には同じ顔をした方がたくさんいるので…」
提督「アイテム屋から引っ張り出して働かせたい」
熊野「参戦したのは装備を拾ってきたという設定なのでしょうね」
青葉「明石さんは既に海域ドロップしますしね」
提督「明石は戦闘能力こそ皆無だが便利なスキルを持っている」
青葉「一つ目は艦艇修理施設を利用した自動修理機能です。二つ目は改修工廠に必要な点です」
青葉「一つ目からいきましょうか。これは、明石さんを旗艦に添えた状態で小破以下の艦を二番目以降に置くと、自動修理するというものです」
熊野「修理施設一つにつき一隻分多く修理できるようになりますの。素の状態で明石さん含めた二隻、修理施設を全スロットに装備すると夢の六隻同時修理が可能になりますわ」
提督「ただし、さっき言ったように中破以上では修理してくれないし、修理分の資材自体は普通にこっそり消費される。しかもちょっと割高に」
青葉「回復速度は大体ドックと同じですね」
熊野「計算式などはすごく面倒なので各自で調べてくださいな」
提督「これの問題点は大体二つある。一つは修理施設を全スロットに配置するには明石を最低二隻手に入れる必要があること」
提督「俺のようにイベントをやった奴なら修理施設は3つあるはずだ。E4の報酬と明石が素で持ってくる分のな」
青葉「明石さん自身は、秋に特別期間で1-5でも手に入るようにされていましたが、もう終了してしまいましたからねぇ…」
熊野「今ドロップ可能な場所は3-5上√の三戦目…北方棲姫がいる場所、後は6-2の下√ボス前のマスですの。どちらも一筋縄ではいかない場所ですわ」
提督「持ってない提督のみ2-5でも手に入るらしいな。どういう技術を使っているのか知らんが」
青葉「持っていたけど手放してしまった場合はどうなるか謎ですね…」
提督「二つ目の問題点は演習の経験値が減ること。明石を旗艦にしなければならないシステムから起こる弊害だ」
熊野「大抵の提督が明石さんは改造レベルである35で育成を止めてしまいますの。改造すらしない方もいるけれどね…」
青葉「一応演習経験値は大雑把に言うと、相手の旗艦と二番目の艦の練度の合計で決まるので、二番目に練度の高い艦をおくことである程度の対策ができます」
提督「あくまで自分に利益の無いことだから、そこまで気を回せる人は少ないけどな…」
青葉「まぁ、練度が35もあればS勝利でそこそこ満足の行く経験値が貰えますがね」
熊野「たまに、本当にたまにだけれど、明石さんの練度が90を越えていたりと、とてつもない方がいますわ」
提督「愛って無限の可能性があるんだな…」
提督「詳しくは細かすぎて話せないが、簡単に言えば今ある装備の火力をさらに上げることができるシステムだ」
提督「強化すると★+○が付き、○の値によって攻撃力が変わるといった風にな」
熊野「★10まで行くと、特定の装備は更新できるようになりますわ。開発が出来る装備でしたらボーナスで★+3が付くの」
青葉「ただ強化できるものがまだ少ない上、強化元と同じ装備などを要求されるため強い装備ほど強化しにくくなっています」
提督「曜日によって強化できるものも変わるし、強い装備は特定の艦を二番目におかなければ強化選択肢に出なくなっている」
熊野「強化自体にも開発資材と共に回収資材…いわゆるネジが必要になりますわ」
提督「入手手段が結構大変で集めにくいんだよな…」
青葉「それなのに装備改修は失敗が発生するようになっています。そして開発の失敗と違って、改修に失敗すると使ったネジや資源、資材は帰ってきません」
提督「それどころじゃない。一部を除いて改修★6以上からは未改修の特定の装備…基本的には改修元と同じものを要求され同時に消費するようになるんだが、それも失敗すると帰ってこない」
熊野「一応改修元の装備は消えないし、消費を重くすることで確実に成功させることもできますわ」
提督「明石の改造・無改造でも成功・失敗確率は変わるらしい。ちなみに改造してる場合としてない場合で微妙に改修メニューの明石の姿が違う」
青葉「うーん…整理しないとわかりにくすぎますね…」
熊野「まだまだ実装されて間もないから、研究も進んでいないの。だからこちらの解説はこのくらいにさせてもらうわ」
提督「詳しくはWikiなどで調べてもらいたい」
提督「さて、結論をいうと明石便利すぎィ!だ」
青葉「戦闘以外では一番働いてますね」
提督「戦闘では超低い回避と戦艦空母並みの消費を強いられるという」
青葉「完全に泊地能力特化ですね」
提督「本人の性格は至って真面目、ちょっとさびしがりかね」
青葉「戦闘は基本的に自分が戦うのには否定的ですね。当たり前ですが」
熊野「一日中何かしら作っていますわね。夕張さんと馬が合いそうですわ」
青葉「しかし、明石さんは色々と機能がまだありそうなので、改二が来たらどんな風になるのか楽しみですね」
提督「他の追加機能があるとしたら改二と同時だろうし、確かに楽しみだな」
熊野「今でも色々やっているのに、また新しいことに手を出すんですのね…」
青葉「E3のドロップで手に入れたものですね」
熊野「長門さんより3月遅れての着任ですわ」
提督「普通は逆なんだよなぁ…MNBなる光学兵器を搭載しているとかなんとか」
青葉「陸奥さんも長門さん同様、当初は育成するつもりがなかったそうですね」
提督「そうだ。だがE5の渦潮√を回避するためにどうしても低速艦が必要になったからな…仕方なく」
熊野「それでさっき拾った陸奥さんを早速使ったということなのね」
青葉「流石はビッグセブンと言われるだけあって、練度は35くらいで実践に出したのに殆んど損傷を受けずに活躍されていました」
熊野「なぜ長門さんの方を育てなかったの?」
提督「陸奥の方がエロいから」
青葉「いつものですね。それ以降司令官は長門型の燃費はあまり気にしなくなったようです」
提督「いや、気にしてない訳じゃないんだが、戦艦が流石に足りなさすぎると思って、じゃあ長門も育てるかってなった」
熊野「今では大和型も金剛型の改二もない私たちの鎮守府で完全に決戦兵器と化していますわ」
青葉「夏のE6や秋にも活躍されましたね」
提督「あの火力と装甲は魅力的すぎるからな」
熊野「陸奥さんと言えば、第三砲塔をいつも気にしていますわ」
提督「なんか原因不明の大爆発で大ケガをよくしたり、前世ではそれで死んだらしいからトラウマだとか」
青葉「今でも原因がよく分かっていないそうです。幽霊の仕業とも言われてますし」
提督「俺はそっちより、陸奥の声が島風と同じということに驚いた」
熊野「私も四人ほど同じ声の方がいますわ」
青葉「青葉なんてもっとたくさんです。興味がある方は探してみてください」
青葉「E3突破報酬ですね」
熊野「なつきにくい猫みたいな見た目をしていますわ」
提督「でもツン成分はほぼなくてデレデレなんだよね」
青葉「終いには改造後の頭の煙突から出ているハートの煙です」
熊野「微妙に表情も柔らかくなっていますわ」
提督「そっちの方は正直なんだな、ぐふぶ」
熊野「キモいですわ」
青葉「あとあの子服が透け透けなんですよね」
提督「巷では痴女風とまで言われる始末だ。ますます俺好みじゃないか」
青葉「司令官の呼び方も『あなた』。秘書官にすると料理も世話も完璧と文句の無い幼妻ですね」
提督「新しく建造するとちょっと拗ねる。可愛い」
熊野「練度は現在97と、夕立さんと並んでトップなのね」
青葉「如何にお気に入りなのかがわかりますねぇ」
提督「活躍は手に入れて以降、駆逐艦が必要な場所には大抵連れていってる」
青葉「MIや秋特別作戦のE1、2、4。普段でも2-5、3-5に出撃されています」
提督「駆逐棲姫にトドメを指したのも天津風だ」
熊野「能力は、装甲がかなり高くなっているから生き残りやすいという特徴がありますわ」
提督「燃費は少し悪いがな。駆逐艦の出撃燃費なんて誤差だけど」
青葉「初期装備も改造後含めなかなか美味しいです」
提督「入手は少し難しいが、高性能な缶と三式ソナーを20という比較的低い練度で持ってくるのは大きな魅力だ」
熊野「缶といえば、天津風さんは体温が高いみたいですの」
青葉「顔が微妙に赤いのもそのせいでしょうね」
提督「この冬の時期に湯たんぽみたいに抱き締めたら暖かそうだ」
青葉「流石に拒否………しないかもしれませんね…本人チョロそうな性格してますから」
熊野「今年の秋E2堀で大量に出てきましたわ」
提督「なまじ銀レアだから無駄な期待をしてしまうというね…」
青葉「さて長波さんは男勝りな口調の気のいい方です」
熊野「あの髪の色はどうなっていますの?」
提督「表は黒で裏はピンク…意味がわからん」
青葉「一応実際にある髪型のようです。髪の動きがはっきりして躍動感が出るとかで、バンドなどをしている方からすると割と普通だとか」
青葉「でもそんな髪をしている割りにすごい常識人です」
熊野「知り合いもかなり多い方みたいで、時報で色々な方のことが聞けますわ」
提督「田中少将大好きっ子でもある。飛龍の多聞丸みたいに隙あらば話そうとして来る」
青葉「田中少将という方は、米国では駆逐艦8隻で重巡4隻を撃沈したとかで非常に評価が高いです」
青葉「反面、国内では輸送作戦に異議を述べたり、離脱が早すぎるなどの点で当時はあまりいいように見られていなかったようです」
提督「長波自身も結構な戦果を挙げているし、改二で化けるかもしれない。あったらだけど」
熊野「敵と味方で評価が分かれるなんてね…事情をしらないとこんなことにもなるのね」
提督「んで、ウチの長波の活躍は………ない。レア駆逐特有の放置」
青葉「改造はしてあるんですが、特定の活躍となるとなにもないですね」
熊野「ところで私、長波さんの雰囲気をどこかで感じたことがあるような…」
提督「もしかして:http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org45544.jpg」
熊野「それですわ!」
青葉「失礼ながら、違和感がないですね…」
提督「64か…俺の青春だった」
青葉「64と聞いて任天堂のケーム機が浮かぶって」
提督「今でも楽しめる偉大な物だぞ。一人ならマリオストーリーとか、爆ボンシリーズとかバンカズとかヨッシーストーリー。みんなでやるならスマブラ、マリカ、マリパ、カービィのミニゲームとかな」
熊野「そんなことはどうでもいいですわ。三隈さんの話に戻りますわね」
提督「はいはい。三隈も春E4で手に入れたな。最近4-3蒼龍任務でも手に入れたけど」
青葉「代表的な金レア艦の一人ですね。元々は5-2での入手が主流でした」
熊野「今では大型建造やイベント海域で手に入る機会が増えましたわ」
提督「改造後に持ってくる20.3cm(三号砲)、いわゆる三隈砲を求めて牧場する奴もいるとか」
青葉「三隈さんの活躍はAL作戦くらいでしょうか。あとは演習で練度80まで上がっています」
提督「航巡といえば利根筑摩を使ってしまうし、温存しても熊野や鈴谷を出すから自然と出番がな…」
提督「気に入ってはいるから練度だけは上げたんだが…夏みたいな制限がないと出番は作りにくいな」
青葉「三隈さんは熊野さんと同じくお嬢様のような口調ですが、どうお思いでしょうか?」
熊野「良き話し相手ですわ。鈴谷の言っていることはたまに理解できませんもの」
提督「どことなく天然入ってる辺り似てるしな」
青葉「くまりんこと言い出したりモガミンと読んだり、少し外れているのは事実ですね…」
熊野「最上さんとも何かの呪いのようによくぶつかり合っていますわ」
提督「おいおい、ウチの鎮守府に最上はいないぞ」(目逸らし)
青葉「任務とかで一時的に育てたときのことでしょう」(適当)
青葉「春特別作戦終了ですね。酒匂さんは前にも言った通り犠牲になりました」
熊野「6-2で掘れなくはありませんし…あれだけ苦労した作戦の報酬を解体するというのは少し後ろめたくなるけれど…」
提督「さて、ハチは1-5のゲージを削ってる時にポロッと出た」
熊野「元々は去年の秋E4突破報酬でしたわ」
青葉「今では建造や第六海域でも手に入りますがレアですね」
提督「クルージング要員は足りてたからまぁいつか手に入るだろうとか思ってたら意外とすぐ来た」
熊野「こんな鎮守府に来るなんて不幸でしたわね…酷使されてしまうもの」
提督「ふん…今の練度は78だ。案外少ない気がするな」
青葉「性能面では運が少し高いのでゴーヤさんに次いでカットインが出しやすいです」
熊野「他能力はゴーヤさんと同等なため、少し劣りますわね」
提督「まぁ潜水艦は数が少ないから気にする以前の問題だがな」
青葉「そういえば、昔は潜水空母が空母と同じ扱いにされていたために遠征ですごい気を使わなければならなかったですね」
熊野「改造したらもう遠征に使えないというありさまでしたわ…大鯨さんあたりも同じことが言えるけれど、あちらは大げさなくらい注意が促されていたわ」
提督「話題替えるけど、ハチはドイツ語を話しているが、いまいち意味がわからない…」
青葉「補給をするとアハトアハト…つまり8、8と言っていることになりますね」
熊野「まぁ、恐らくエセドイツ語をなのでしょうね」
提督「ドイツへの遠征で唯一帰還した潜水艦らしいからその辺から来てるのかね」
青葉「シュトーレンとかよく言ってますけど、他にドイツの物で好きなのは?とか聞いたらどもりそうです」
熊野「あまりいじめてはだめよ?」
青葉「夕立さんと同じく改二で化物になった方ですね」
熊野「鬼神と呼ばれるほどの方ですもの…水雷戦隊最強の一角としてはこれでも押さえている方ですわ」
提督「あんなに普段おっとり優しい子なのに」
青葉「普段からジャンキーだったら恐ろしすぎますって」
提督「綺菜は調度半年前に改二が実装されたってことは結構時間建ってるんだよなぁ」
青葉「綾波さんはウチの鎮守府では主にイベントで活躍なさってます」
熊野「3-5にも連れて行っていますわね」
提督「運が40もあるからな、カットインにも転用できるのは大きい」
青葉「綾波さんはメタ発言がやや多いのも特徴ですかね」
提督「一体何が見えているんだ…」
青葉「夜戦の申し子ですね」
熊野「とてつもなく喧しいので何とかしていただけるかしら」
提督「無理だな…他の子からも大量に要望が来てるが聞きゃしないから」
青葉「史実ででの夜戦の記憶がうずくんでしょう」
熊野「一応水雷船隊のメインは夜戦……でもそれは他の方も同じはずなのだけれどね」
提督「さてさて川内の活躍は…無い。てか解体候補」
青葉「軽巡が必要なマップがやっぱり少ないですから…」
熊野「持ってくる装備がなまじ優秀だから、剥いでポイというのが更に悲しさを増していますわ」
提督「性能はもちろん低くないんだが、軽巡はけっこういるし、選別しなきゃならんのだよ」
青葉「先程話に出た装備ですが、持ってくるものは夜戦サポート系ばかりです」
熊野「夜戦と騒いでるのに自分はサポートに回るんですの…」
提督「そのなかでも夜偵は別格の重要度を誇る。これは制空権を取れば大体発動するし、威力や命中補正も高い」
青葉「弾着修正射撃翌用の偵察機になるのも利点です」
熊野「ただし、制空権を取らないと発動率は大幅に下がり、航空戦がなければそもそも発動自体しないわ」
青葉「ちなみに二つあると発動率が上がるらしいです。5-5などのあまり策敵値が必要ない場所では活用できるかもしれません」
提督「しかし、川内って黙ってれば凄いべっぴんさんだよな」
青葉「黙っていれば、ですがね」
熊野「どう考えても無理ですわ」
青葉「あれ?そういえば、那珂さんは?」
提督「犠牲に(ry」
青葉「妙高型四姉妹の末女です」
熊野「普段はおどおどしてますが、その戦闘能力は非常に高いですわ」
青葉「艦娘特有の気の弱い方ほど武勲がすごいの法則ですね」
提督「改までは、まぁ普通の性能だが、改二からは弾ける」
青葉「火力が重巡洋艦で一位になり、他能力もかなり高いです」
熊野「夜戦火力が非常に高くなるのでその点なら下手な戦艦より余程強いですわ」
提督「てな訳で、羽黒は夏E6で活躍してもらった。後は今年の秋E3」
青葉「羽黒さんご自身はボスに打撃を与えられませんでしたが、フラ戦をなぎ倒しまくっていました」
熊野「気づく前に終わったけれど、秋E3では√固定にも使えたそうでなんだか優遇されていてよ」
提督「しかし、中破ボイスで一番危ないのはこの子だと思う」
青葉「意味深、大声、ついでに姿、全てが危険です」
熊野「普通にやっていても少し五月蝿いですわ」
提督「周りにしっかり注意しないとな…」
青葉「現在限定グラフィックが実装されていますね」
熊野「改以前と改二で違う姿になると言う手の込みようですわ」
提督「そもそも無改造、改、改二全てでグラフィックが違うから、差分が最も多いな」
青葉「うーん、羨ましいです。青葉もああいう衣装着たいです」
熊野「貴方は何処かで描き下ろしがあったじゃない…私なんて一つも…」
提督「熊野はついさっき描き下ろしが出たぞ」
熊野「ほんとですの!?」
青葉「えーと…ああ、マジですね」
熊野「私の時代が来ましたわ…」
提督「はいはい。えー話戻すと、龍驤は夏イベントに備えて軽空母が絶望的に足りないと判断したから育てた奴だ」
青葉「事実、育てた甲斐あって夏E6で大活躍なされました」
熊野「色々変えて挑んだE6でも、唯一最後まで外さなかった方でしたわね」
提督「27スロットの烈風改は大きくてな。他に偏ったスロットは彩雲などを持っていくのに最適だった」
熊野「火力がとても高いのも役立ちますわ」
青葉「まぁまさか軽空母がここまで必要になるとは思いもよりませんでしたしねぇ…」
熊野「夏以降は龍驤さんはお蔵入りになっているけれど、また強い軽空母が必要になったら必ず出番が来るでしょうね」
提督「なんせ元一航戦だからな。強くて当然」
青葉「まな板だの言われてますが、本人は中々のイケメン気質ありますからね」
提督「まぁまな板ネタも嫌いじゃないが…何にでもなれる役者だな」
熊野「友人にしたらこれ以上なく面白い方になるでしょうね」
提督「ついでに俺は彼女の轟沈台詞が好きだ。沈めたこと無いけど」
青葉「利根さんの妹ですね」
熊野「雰囲気的にはどう見ても姉だけれどね…」
提督「筑摩も利根と同じく改二に影響されて育て始めた」
青葉「刀根さんと比較すると、耐久・運が1劣る代わりに雷装・対空が1勝っています。能力合計値は同じですが」
熊野「まぁ大した違いはないですの。結局は強力な航空巡洋艦になると言うのは同じことですわ」
提督「重巡時代も結構強い部類なんだよな」
青葉「雑コラ…」
熊野「それ、だいぶ話題からなくなりましたわね」
提督「昔はお面お面と雑コラのお供だったからな」
青葉「改二で面が割れた…!?とか言われてましたね」
提督「アランカルかな?」
熊野「オサレさは確かにありますわ」
青葉「さて、筑摩さんの活躍は、2-5、後はイベント時にピンチヒッター的に使う感じですね」
熊野「夏E6にも出撃されてましたが、あえなく惨敗でしたわね」参考画像:http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org61670.jpg
提督「せめて改造してから使うべきだった…」
青葉「筑摩さんは司令官にはあまり興味なく、利根さんばかりに気を取られていると思ってましたが、改二で物腰が柔らかくなりましたね」
熊野「そこまで育てた分何か芽生えるものがあるのではなくって?」
提督「練度=お気に入り度といってもあまり間違いじゃないからな」
青葉「だからといって穿いてなかったりヤンデレと化したりするのはよろしくないですがね」
熊野「普通が一番ですわ」
提督「少しは刺激も欲しいがな」
青葉「雑コラの女王ですね」
熊野「筑摩さんは雑コラから大分離れたというのにどこで差が…」
提督「改造前中破のインパクトがヤバイから」
青葉「体勢、躍動感、表情全てが完璧ですね…」
提督「まぁその話はいいや。色々怒られそうだし」
熊野「私たちの鎮守府の妙高さんはやはり夏前に改二が実装されたということで育て始めたわ」
提督「正確には妙高改二の任務で手に入る電探が欲しかったんだ」
青葉「小型電探最強ですからね。当時電探の数が足りなかった青葉たちには飛び付かない理由がありませんでした」
提督「それで、いざ改二にしたら驚くほど強くてな。夏E6メンバーに抜擢したんだ」
熊野「北上さんと同じくカットインが狙えるレベルで運が高いので救世主でしたわ」
青葉「他ステータスも高水準…雷装は重巡最強でもありますから容易に魚雷カットインで夜戦キャップに到達します」
提督「おまけに姿も雑コラからふつくしくなったし、育てて損無しだ」
熊野「バスガイドなどにいそうですわ、あの格好」
青葉「ついでに妙高さんは司令官のことを呼ぶ回数が凄い多いです」
提督「なにやら小言をよく言ってくるからオカンかと思う」
熊野「約束をすっぽかしたり、やり方が悪いのがいけないのではなくって?」
提督「うーむ…気を付けよう」
青葉「本人は善意ですから、無下にしてはいけませんね」
青葉「工作艦や揚陸艦のように、潜水母艦というオンリーワン艦種を持つ方です」
熊野「更には改造で軽空母に変わりますわ。設計図が必要だけれど…」
提督「うちの大鯨は練度50ピッタシで無改造だ。改造してまた潜水母艦が必要とかなったら怖いから改造できん」
青葉「二体保持も母港の関係上無理ですからねぇ…」
提督「自前で2-5で掘ったものと、夏イベント中に手に入れた二隻いたが一方はバラしたしな」
熊野「2-5掘りはなかなか苦労したので、イベント攻略中にひょっこり出てくると残念な気持ちになりますわね…」
提督「苦労したって言っても100回程度で出てくれたがな。あの海域は難易度も高くないし」
熊野「さて、能力の話ですが、潜水母艦の時点では戦力は皆無ですわ。一応6-1の√固定に使えるそうですが」
提督「完全に艦種指定遠征専用だな。燃費もよろしくない」
青葉「軽空母化しても低速、性能も下から数えた方が早いです」
提督「だが燃費は悪くない。鳳翔さんと同じくレベリングや支援に組み込むのがいいだろう」
熊野「料理も家事もできるようですわ。鳳翔さんとはいろいろ被りますわね」
青葉「ところで大鯨さんの持ってる篭には何で魚雷が入ってるんですかね…」
熊野「魚雷は淑女のたしなみですわ」
提督「戦闘用に仕込むのはいいが、食材と一緒に入れるのはどうなんだ…」
青葉「ここから夏イベント開始ですね」
熊野「谷風さんは陽炎型14番艦にあたりますわ」
提督「初登場は春イベントのドロップだな。今では通常海域やイベント海域でも割と高確率で手に入る」
青葉「レア駆逐はよほど欲しくない限り攻略中のひょっこりドロップを期待した方がいいくらい増えてますね」
熊野「そのせいで母港が大変なことになっていますわ…」
青葉「谷風さんはまぁ案の定使いもせず放置勢ですがね」
提督「剥いで図鑑登録してポイにも限界が見えてきたなぁ…」
熊野「剥ぐ、と言えば、谷風さんの中破姿が非常に危ないですわ」
青葉「完全に拉致されて犯される五秒前みたいな感じです」
提督「言葉遣いもナイトの魂を感じる」
青葉「漣さんと気が合うかもしれませんね」
熊野「漣さんなんてうちにはいないけれどね」
提督「あのサンタ衣装は凄い魅力的だと思う」
熊野「あのケーキには何の意味があるんですの?」
青葉「可愛いでしょう?」
提督「中破したら食ってるし回復アイテムなんじゃね(適当)」
熊野「ピンクの髪が特徴的な白露型5番艦ですわ」
青葉「夏E1の報酬ですね。他に秋イベントでも広域でドロップが確認されました」
提督「通常海域落ちもそろそろかね。改造するとB型砲を持ってくるから牧場が捗るな」
熊野「夕立さんや綾波さんでは改造練度が高すぎますし、装備改修でも手間がかかりすぎますからね」
青葉「春雨さんも駆逐では要求練度が高い方ですがよほどマシです」
提督「ちなみに改造すると姿が変わる。手の飯盒を捨てて背中になんか背負う感じに」
青葉「うちの春雨さんは練度63。なかなか高いです」
提督「淫ピ赤目なんて育てるしかないじゃん」
青葉「白露型特有の発育の良さが合わさって最強に見えます」
熊野「まぁ活躍は演習のみでないけれどね」
青葉「駆逐艦要求マップが大分増えたので必ず活躍の機会は回って来ますよ」
提督「春雨は料理も上手だ。春雨を差し出しながら『はい、どうぞ』は危ないが」
青葉「でも司令官、麻婆も春雨も嫌いですよね?」
提督「……男にはな、やらなきゃいけないときがあるんだ」
熊野「好き嫌い激しい大人なんて社会で通用しないのではなくって?」
青葉「夏E2報酬です。今年の夏は修羅でしたね…」
熊野「でもあれくらいの方が楽しいですわ」
提督「そうだな。隣の城みたいに落城しない程度ならな…」
青葉「E1はあまり苦労しなかったですよね。夜戦マスもあまり脅威でなかったですし」
提督「キツかったのは3戦目だったなぁ。フラヌがあんなに強いとは…」
熊野「実はあのフラヌ、エリートより正空値自体は下がっていますの。そのかわり殺傷力を大幅に上げているわ」
提督「たまに戦艦もやられるからな…怖い怖い」
青葉「E1はそんな感じでボスにたどり着けば余裕でした」
提督「だが運営はE2で……弾けた…」
熊野「北√は異常な強さを誇るネコヲの登場。さらに陣形は複縦又は輪形。敵は黄色ばかりでしたの…」
青葉「かといって南から行こうなら、またフラヌの脅威に怯えることになります」
提督「極めつけにやたら強い北方棲姫。固すぎて仕留められないこと多数」
青葉「新参バイバイな難易度ではありましたね…」
熊野「そこを乗り越えて手に入るのが、この大淀さんというわけですの」
提督「任務受け付けにもいたよね。兼業かな?」
熊野「イベント作戦のアナウンサーでもありましたわ。威力高そうな本持っていましたわね」
青葉「同じ顔の(ry」
熊野「大淀さんは軽巡では貴重な四スロット持ちですわ」
提督「夕張と一緒だな。まぁうちは改造してないけど」
青葉「対潜シナジーをしつつ連撃も出来るなど美味しい場面が多いです」
提督「その代わり大淀は雷装が低い。その点では夕張に負ける…が装甲では勝っている」
熊野「耐久をとるか、ワンチャンスの攻撃翌力に賭けるか…そこは好みですわね」
青葉「さらに大淀さんは改造で艦隊司令部施設を持ってきます。連合艦隊でしか使えませんが、かなり便利な代物ですね」
提督「とまぁ軽巡ではかなり強い方だな。俺のお気に入りでもある。現在練度83」
熊野「ところで、改造後の立ち絵がどう見ても腹パンする体勢なのだけれど……」
提督「あのスリットスカートに手突っ込んだらやられそうだな…」
青葉「普段は司令官のことを気遣う善き方ですよ」
熊野(この前提督の寝顔見ながら薄ら笑いをして体を障りまくっていたことは黙っていましょう…)
青葉「入手難度が一二を争うほど高い通称ツチノコですね」
熊野「まぁ、最近はイベント海域での入手方法が増えたので、敷居は下がりましたわ」
提督「だが3-4産の天然初風は依然として手に入りにくい」
青葉「イベントで入手したものは養殖と言われるくらいですからね。天然物のレア度が如何なるものかよくわかります」
熊野「一応5-5でも手に入る報告があってよ?」
提督「何にせよ、手に入れれば変わんなくね?と思うがな」
青葉「さて、私たちの鎮守府の初風さんは夏E4のボスマス前で拾ったんでしたね」
提督「まさかこんなところでドロップするなんて想像もしてなかったな...」
熊野「ですが、初風さんは大して練度が上がっていないのだけれど...」
提督「あー...なんと言うかなぁ...あんまり好きでもないというか...薄い印象しかない」
青葉「レア故に手放せないタイプですか。初風さんは特に」
提督「そうだなぁ...レアじゃなければバラしてる。初風より好きな艦ならたくさんいるし」
熊野「一応私と同じ声なのだからちゃんと扱って欲しいですわ」
提督「と言われてもな...17駆任務来たらバラすだろうな」
青葉「無情ですねぇ」
提督「改造するまでは育てたから最後に印象だけ言っとくと、まぁ健気な子だな」
青葉「司令官を突き放したような話し方ですが、根は優しいですね」
提督「ちゃんと気遣ってくれるしな」
熊野「妙高さんに関しての話題も多いですわ」
提督「そらお前、首をネジ切られた相手だし...」
青葉「どんなことに対しても妙高姉さんの方が怖いわと言いますからね...余程トラウマなのでしょう」
熊野「割と慕っている様子も見ますわ。仲が悪いわけではないのね」
青葉「夏E4報酬ですね」
熊野「ワンコみたいな方ですわ。夕立さんとはまた違ったタイプではあるけれど」
提督「元気あるけど生意気なタイプだな」
青葉「顔が既に不敵ですからね。声色と行動は無邪気ですが」
熊野「そう言えば、時津風さんが来たことで、第17駆逐隊がようやく揃いましたわね」
提督「雪風、天津風、初風、時津風がメンバーだが...とんでもないレア軍団だな」
青葉「時津風さんは現在イベントドロップを待つしかない状況ですからねぇ」
熊野「あの中で一番入手が楽なのが雪風さんというのが、おかしさに拍車をかけていますわね」
提督「さて、うちの時津風はやっぱり出番ない。駆逐の宿命」
青葉「一部の駆逐がカンストしたら役割が回ってくるかもしれませんね」
熊野「練度は56なので戦力にはすぐ投入できるものね」
提督「なんかペットとしての印象が強すぎて他に書くことないな…」
青葉「印象には残ってるのに言葉に出しにくいことってありますよね」
熊野「時津風さんに関しては言葉より実際に運用してもらえればいいと思いますわ」
青葉「夏E5報酬艦ですね」
熊野「どことなく既存の艦とは違った雰囲気でしたので、当時は微妙と言われていましたわ」
提督「今では少ない空母ということもあって人気がなかなかある方に入るかな。スタイルいいし」
青葉「性能もあまりよくないと言われていましたけど、今は燃費が軽いのに軽空母よりかなり強いという周回向けの良性能ということで結論が出ています」
提督「周回向けマップならそんなに艦載機スロット必要ないらしいからな。ランカーとかにとっては美味しいんじゃないかな」
青葉「改造して持ってくる装備も全体的に強いです。彗星甲一二の上位互換や、烈風二つを生贄にする必要がありますが、烈風より強い艦戦を手に入れることができるようになります」
熊野「しかし入手手段が現在無い上、雲龍さんの改造には改装設計図が必要となりますわ。改造練度も50と低くはないの」
提督「ちょっと面倒くさいんだな。恩恵は大きいんだが、ちょっとためらっちゃうという絶妙な感じだ」
青葉「さて、雲龍さん自身についてはどうお思いですか?現在練度60となかなか育っていますが」
提督「初めて見たときは、なに、この…なに?みたいな感じだったが、使ってるうちにおっぱいに目が行くようになって慣れた」
提督「あと声だな。鈴を鳴らすような声とはまさにああいう感じだろう」
熊野「きれいな声ですわ。声量はあまりないのに聞き取りやすいですの」
青葉「秘書としても有能ですし、案外隙がない方ですね…」
提督「たまに天城について話すんだが、一部のエアお友達作る子たちとは違って、ちゃんといないことを認識しているな」
青葉「でもそれ、逆に言うと天城さんが実装された後に不思議ちゃんになってしまうのでは…」
熊野「どちらにせよ、天城さんは当分実装などされないでしょうし大丈夫ではなくて?」
提督「どうだろう…もう大型艦は海外に頼るしかないし、出し惜しみするのかねぇ…」
熊野「夏イベントももう終わりですわね。磯風さんは夏E6の報酬となりますわ」
提督「こうまとめると夏の報酬艦ってめっちゃ多いな。しかも先行ドロップが二人いたわけだし」
青葉「MIは非常に簡単で一種の作業と化していましたね。ゲージがやたら固いこと以外は問題ありませんでした」
提督「E6の存在自体はイベント開始前から本営が示唆してたし、初日からすでに見つかってたらしいな」
熊野「でもまさかAL/MIの艦が使えないのは予想外でしたわ。そのせいで戦力分配を大きく見直す必要が出ましたので」
青葉「青葉たちは後発組だったので情報をたっぷり蓄えられましたが、先行組はよく戦力配分が間に合ったなぁと感心します」
提督「ルート固定や索敵だってまともに組めてなかったからな…ほんと情報って大事」
熊野「と言っても、私たちだって苦労しましたし、あれだけ試行錯誤した場所はほかにありませんわ」
提督「でも、編成変え、その度に索敵計算して、自分の考え抜いた艦隊で攻略していくのはとても楽しかったよ。たぶん4パターンくらい艦隊変えた気がする」
熊野「戦艦入れる編成、入れない編成、軽空母を2隻入れる編成、軽空母と正規空母を混ぜて戦闘力を挙げた編成…などなどでしたわ」
提督「最終的に、ボスにダメージ入らない上、攻撃を二巡させてしまう戦艦は捨て、制空権は拮抗で投げて空母にできるだけ随伴掃討させて、重巡雷巡の夜戦だけに祈るという形でクリアだったな」
青葉「逆にテンプレ編成でしかやりたくない脳筋さんはイライラが募ったみたいです。頭使った方が楽しいんですがねぇ…」
提督「まぁ事前準備となるキラ付けや資源との戦いに追い込まれてた人もいるし、突き詰めまくっても運ゲーに負けてしまう人もいるからな…仕方ないさ」
熊野「そんなこんなで全クリアした私達が手にしたのがこの磯風さんというわけですわ」
青葉「ほかにも勲章とか貰えますが、一個だけなのでちょっとしょっぱいです…」
提督「磯風と磯波を間違えて解体した奴が少しいたとか…悲しいなぁ」
熊野「手に入れた後のロックは基本ですわ」
提督「さて磯風は現在練度75。かなりのお気に入りだ」
青葉「でも無改造ですよね」
提督「改造すると笑っているうちにやめような?が聞けなくなってしまうからな」
青葉「それにしても、駆逐艦なのにすごいかっこいいですよね。不知火さんとはまた違ったかっこよさです」
提督「エクスカリバーとか叫びそう()」
熊野「出撃中のセリフはかなり好戦的ですわね。中破しても無理やり戦いを続けてる感が出てますの」
提督「まぁプライベートはお茶目だがな。特に飯マズなあたり…」
青葉「話していることのほとんどが料理関連ですね…」
熊野「おやつなんかいらないと言っているけれど、食べるとキラキラするわ」
提督「ギャップ萌え…?でも料理に関しては度を過ぎてるぞ…自覚があるのに治ってないところがさらにな…」
青葉「教えてもらいながら作っているのに何ででしょうね…比叡さんはちゃんと監視していればまともなものができるのですが」
熊野「味覚がアレなのではなくって?」
提督「あと輪形にするとキレるのはなぜだ…脳筋なのか」
青葉「実際この世界じゃ輪形なんてほぼ使わないじゃないですか」
熊野「やられる前にやれ、ですわ」
青葉「前よりはいい印象持てました?」
提督「微妙」
熊野「まるで成長していませんわ…」
提督「人の好みなんてそう簡単に変わるわけないじゃん」
青葉「単なる戦力としか見ていないと」
提督「まぁそうだな。ついでに持ってくる装備も優秀だしな」
提督「もとは西村艦隊任務で40前後まで育ったのを、もったいないからって理由で改二まで持ってっただけだし」
熊野「まぁ、41cm試作砲は確かに貴重だけれど…」
青葉「瑞雲12型も強いですよ。潜水艦に吸われないよう注意が必要ですが」
提督「流石に80まで育てて捨てんのはやだから保持だ。イベントかなんかで使うときも来るだろう」
青葉「そういえば扶桑さんって山城さんと違ってあんまり不幸不幸と嘆いたりしないですよね」
提督「儚さはあるが、芯は持ってる」
熊野「改二姿では凛凛しさも持ち合わせて、美くなりましたわ」
青葉「改装設計図、練度80、大量の鋼材弾薬を必要とする大改装ですね」
提督「ぶっちゃけちょっと太った?」
青葉「それ以上言うと一部の人たちから首をねじ切られますよ」
提督「アッハイ。何気に運も上がって、もうステータス上では不幸ではなくなったな」
熊野「改二でも伊勢型の方たちには生存力的なステータスでは負けているのね」
青葉「あのお二人はちょっとその辺おかしいですからね」
青葉「一気に秋にすっとびましたね…」
熊野「というか、この間に追加で実装された艦がいないだけですわ」
提督「秋イベントは前も言ったが温過ぎてあんま記憶にない」
青葉「冬イベントが告知されましたが、そちらはせめて去年の春レベルにはして欲しいものですね」
熊野「まぁ連合艦隊さえなければ秋もそこそこきつかった筈ですので、その辺りの調整次第ですわ」
提督「さて秋月だが…なんかすごい対空高い子だね」
青葉「防空駆逐艦という括りですからね。それでもとてつもないですが」
熊野「秋月さんだけの特性として、高射装置と同じ効果を素で持っているらしく、簡単に対空カットインが発動できますわ」
提督「俺正直あの仕様まだよく理解できてないんだよね」
青葉「上手く使えば敵空母の艦載機をごりっと削れるので被害も減りますし、全滅させて置物にも出来ることがありますよ?」
提督「初めて敵艦載機を全滅させたときは攻撃来なくてバグかと思ったなぁ」
熊野「詳しくはWikiなどで調べてくださいな。データを眺めるのも楽しくってよ?」
提督「秋月は入手して間もないから練度も上がってない。遠征でちまちま上げてはいるけど」
青葉「他のステータス面も、雷装以外は高水準なので育てて損はないと思います」
熊野「ところで、秋月さんはずいぶんと質素な生活をしているそうなのだけれど…」
提督「朝昼はお握りでも質素と言ってたのはまだ分かるから別に気にしなかったが、夕飯で缶詰と白米・味噌汁を豪勢と言う辺り、普段何食ってるのかすごく気になる」
熊野「私はいつもそれでは流石に満足できませんわ…」
青葉「一応戦争中っていう設定なはずなので、食糧事情などは結構困っているのが普通なんですけどね」
熊野「レーベさんなどはどうしたの?」
青葉「レーベさんは迎える任務は直前まで進めているものの、母港が埋まるのが嫌で達成していないんですよねぇ…」
熊野「ああなるほど……わざわざ迎えてすぐ解体っていうのは気が引けますしね……」
青葉「春イベのE5でS勝利すると出たらしいですよ?」
提督「あんな場所でS勝利を狙うやつなんていないだろ……」
青葉「それもそうですね……」
提督「そもそもドイツ艦はプリンツ以外興味なかったからな、大して気にもしてない」
熊野「そんな中、海域報酬として手に入れたのがプリンツさんということですわね」
青葉「実装当初から大人気の艦ですね。冬コミの薄い本の登場率も非常に高かったとか」
提督「実際可愛いからな……胸もケツも声も何もかもがいい」
熊野「声は某所のアニメと一致しているそうですわ。おかげでパラスのコラがたくさん……」
青葉「仕方ないですね。結構まんまな声出してますから」
提督「秋イベからの入手だから活躍なんかは当然ないんだけど、演習にずっと出してるおかげかすでに練度80だ」
熊野「演習だけでも2月あればこれだけ練度を上げることが出来るのね」
青葉「旗艦だともっと高いです。秋イベて手に入れたとある子はすでに演習のみで90いってます」
提督「プリンツは性能も見た目も非常にステータス高いから優先的に育てて損はないな」
熊野「改造すると、とてつもない性能の電探と優秀な20.3cm砲の亜種を持ってきてくださいますからね」
青葉「なんで電探で火力が上がるんでしょうね……」
提督「あれで直接ぶん殴ってんじゃないかな」
熊野「装備なしでも攻撃できますものね、私達」
青葉「そういえば、プリンツさんを旗艦にすると、建造でドイツ艦の方々は出現するうになるんでしょうか」
提督「今のところ報告がないらしいし、多分出ないようになっているんだろう」
熊野「何故駄目なのかしら……同じドイツ艦というところは変わらないのに」
青葉「作り方を覚えていないとかそんな感じなのではないでしょうか」
提督「確かにドイツから直接来たレーベとか、そこから作られたマックスなら知ってそうだな」
熊野「あんなにドイツ語訛りなのに、そこだけ知らないなんて……」
提督「正直あのドイツ語がどういう意味なのか全く分からんが、可愛いから大丈夫だ!というわけでスルーしてる」
青葉「真理ですね……無難に仕事もこなしますし」
熊野「居もしないビスマルクさんを呼び続けさえしなければいいのだけれど」
提督「そこは仕方ない」
青葉「秋E4報酬です。ボーイッシュな子ですね」
熊野「舞風さんが図鑑でずっと言っていた方が漸く実装されましたの」
提督「え、図鑑で言ってたの?全然知らなかった」
青葉「図鑑なんて普段司令官は見てないですからね……」
提督「ああいう裏資料って俺ゲームクリアした後にしか見ないんだよな」
熊野「私たちの戦いは終わりが見えないから、図鑑を見る機会もさらに減るというわけですのね」
青葉「司令官は野分さんの艦の意味って知ってます?」
提督「……じつは野分本人からもたびたび聞かれるが適当にはぐらかしてる」
熊野「まぁ……秋から冬にかけて吹く激しい風のことですわ」
提督「へぇ……でもそれだけの意味じゃない気がする」
青葉「何処かの短歌などに関連した意味があるのかもしれませんね」
提督「さて野分は今は遠征要因として活躍している」
青葉「能力は平凡ですね。陽炎型としては時津風さんと同じタイプのステータスです」
熊野「改造すると浦風砲を持ってくるから優先的に改造した方がいいかもしれませんわ」
提督「野分を秘書官にしてみるとわかるが、結構いろんな艦と交流しているようだな」
青葉「舞風さんとは頻繁に会っているようですし、昼には赤城さんにご飯をあげたり、夕方には利根さん筑摩さんとも話していますね」
熊野「鎮守府に馴染んでいるのはいいことですわ」
提督「そういえば。野分はのわっちと呼ぶと照れてるのかやめるように言ってくるんだよな」
青葉「フリですかね。むしろ言いたくなっちゃいますよ」
熊野「くまりんこ……」
提督「それ違うやつ」
青葉「秋イベ後の堀作業ですね」
提督「むしろここからが本番だ」
熊野「本来目的の艦は早霜さんで、朝雲さんは別に狙っていなかったのよね?」
提督「いやまぁ……来たらいいなぁくらいで、来なかったらそれでいいかみたいな」
青葉「物欲センサーは恐ろしいです」
提督「朝雲は秋イベ入手の艦全般に言えるが、演習以外での活躍がない」
青葉「それでも朝雲さんはだいぶお気に入りのようですね。もう練度70を越えています」
提督「いや可愛いしな……話すときに最後に『ねぇ…?』とか『でしょ…?』とか聞いてくるのもポイント高い」
熊野「提督に対して世話好きな一面もあるから、雷さんに少し似ているかもしれないわ」
提督「いや、鈴谷っぽさもあるぞ。まぁ、反抗期入る一歩手前の子的な感じか」
青葉「案外成長したらその方たちを足して割ったような性格になるかもしれませんね」
熊野「まだまだ子供。成長の余地ならいくらでもあるわ」
提督「色んな意味でな」
熊野「何処を見て言っているのかしら?」
青葉「そ、そういえば、朝雲さんは山雲さんについてよく語っていますが……」
提督「あ、ああ……いもしない子を叫ぶ奴はたくさんいるが、実装未確認の艦をあんなに具体的に話すのはさすがに恐怖を感じたな……」
熊野「何もいない空間で山雲さんの紹介を始めたときなんて私たちの方がおかしいのではないのかと思うほど自信満々でしたわね……」
青葉「一応すでに山雲さんは実装されてますがね。うちにはいませんが」
提督「山雲も朝雲も改造するとこちらを信頼したような顔に代わるんだよな」
熊野「早く会わせてあげたいですわね」
提督「まぁ通常海域で掘る気はさらさらないからイベント待ちかな」
青葉「あれ、まるゆさんはだいぶ前に実装されていたはずでは……」
提督「いや、世代交代しまくっててどこが最初だったか忘れちまったんだ」
熊野「まぁ、仕方ない……と言っていいのかはわからないけれど……」
提督「さてまるゆの性能だが…………なんて言うの?ひどい」
青葉「潜水艦カテゴリーというものがあってなお最弱ですね多分」
熊野「私、敵艦隊にダメージを与え、自分は無傷なのに負けるなんて初めて見ましたわ……」
青葉「一定以上のダメージを与えないと無傷でも敗北しますからね……」
提督「改造するまでは装備すらできない。一応改造して最高の魚雷を持たせるとイ級くらいなら倒せるそうだが」
熊野「そんなことまでして戦闘に使う意味なんてありませんわ」
青葉「何のためにいるのやら……と、最初は思ってました」
提督「ああ、実はまるゆは超有能な艦だ」
熊野「この方でないと出来ないことがたくさんありますわ」
提督「まず一つ、まるゆを近代化改修の素材にすると運が上げられる」
青葉「これで今青葉の運も58になってますからね。カットインが自発的に狙いやすくなります」
熊野「運はカットイン以外の活用方法が謎ですがね……」
提督「二つ目、デコイ役としての活躍」
青葉「言ってしまえば酷い扱いですけどこれがまた便利なんですよね」
熊野「耐久が低いということは修理時間も修理物資も少なく済むということですわ」
提督「ちなみにまるゆは改造未改造共にHP1じゃないと大破にならない」
熊野「耐久よりはるかに強い攻撃を受けるとなぜか中破で止まりやすいから割と耐えてくれますの」
青葉「さらに、攻撃力の低さを利用して1-1のキラ付けにも利用できます」
提督「いやぁ一家に一隻は欲しいね。出来るだけ低レベルで」
青葉「入手方法は、今では3-5や中部海域でドロップするみたいですね」
提督「イベント海域では必ずおいしいドロップポイントがあるから狙っていきたい」
熊野「大型建造の所謂はずれ枠でも登場しますわ。はずれというかB勝利ですが」
提督「どのテーブルにも出るから、まるゆが出たらまぁいっかくらいの気持ちにはなれる」
青葉「まるゆさんの特性以外ではどう思ってます?」
提督「まぁ可愛い奴だよ。入渠ですら沈むのは生活で困らないかと思うが」
熊野「臆病だけれど意外と飄々と暮らしていてなかなかたくましいところもありますわね」
青葉「木曾さんともカレーの作り方を教わったりで関係があるそうです。人物関係もあるし心配は無用ですね」
提督「偶に……というか割とまるゆとケッコンしてる方がいるが、すごいと思う」
青葉「ケッコンまで行かなくとも練度99にしている方も多いですから、愛と執念を感じます」
熊野「まるゆさんの史実だけど、調べると面白いエピソードがたくさんあるから読んでみるのをお勧めしますわ」
青葉「とうとう最後ですね」
熊野「長かったですわ」
提督「早霜は14秋イベで掘った奴だ。ああいうキャラ俺大好き」
青葉「司令官の今一番のお気に入りですよね」
熊野「既に練度90と他の艦を押しのけて上位の方にいますわ……」
提督「多分次のイベントでは駆逐艦が必要なマップに連れてくと思う」
青葉「早霜さんですが、ちょっとミステリアスな方です。雰囲気や姿も相まって」
提督「酒も飲むんだよな。喋り方も慣れれば可愛いもんだ。癖になる」
熊野「実際、かなりきちんとした方ですわね」
提督「嫁にしたら甲斐甲斐しくしてくれるだろうなぁ」
青葉「ケッコンするとかなり恥ずかしそうにしてますけど、はっきり言って最初からデレデレですこの子」
熊野「反面、轟沈セリフがかなり悲しいことを言っていますわ……」
提督「なんか、かなり絶望的だよな……」
青葉「目の前で味方が轟沈している様をただ眺めるしかないっていうのが……『待って、待って』という言葉も心に来ます」
提督「不幸なら、幸せにして見せる。ケッコンはもうできないけど」
熊野「戦闘面ですが、まぁ特に突出もしていない一般的なものですわ」
提督「装備も割とレアな電探を持ってきてくれるが、爆雷が九四式なのが少し惜しいか」
青葉「右目を髪で隠してますが何か理由があるんでしょうか」
提督「中破すると普通に見えるし多分好きな髪型ってだけだろう」
青葉「そうですねぇ……一日1キャラとか無理でしたね」
熊野「完結したからいいのですわ」
提督「と思っていたのかぁ?」
青葉「!?」
提督「実は酒匂というのがまだ残ってる」
熊野「前に解体したはずでは……」
提督「残念だったな、トリックだよ」
青葉「え、本当になんでまだいるんですか」
提督「解体しようか考えて考え抜いて、また掘るの面倒くさいから阿賀野型任務来るまではキープしようと思った」
青葉「確かに現状6-2というなかなかマゾいマップでしか手に入らないですが……」
熊野「こんなタイミングまで解体を迷っているなんてね」
提督「仕方ないじゃん。愛着は0だが再入手とかすごい苦労するだろうし」
青葉「酒匂さんの特徴の(`ェ´)ピャーについてはどうお思いで?」
提督「やかましいわ」
熊野「愛をはっきりぶつけてくる点は?」
提督「あんま近寄らないで欲しいって他の子にも言ってるよね」
青葉「……青葉、早く酒匂さんを解体してあげた方が幸せなんじゃないかとすら思います」
提督「だが断る」
熊野「外道ですわ」
青葉「さて、青葉はこの証言を他の艦娘に伝えてきますね」
提督「やめろぉ!」
熊野「当然の帰結ですわね」
提督「100人全員に愛を注げるわけないじゃん」
青葉「それをするのが司令官っていうものなんですよ」
熊野「まぁ、明日からもがんばりましょう」
提督「あぁ、面倒くさい……」
提督「でも楽しいからいっか」
ちょっち感想を
前提として、このスレは>>1にあるように胸糞スレです。てかそうなるように書きました。メモ書きに近い文体でもありますし
そのおかげか某サイトで超低評価貰ってます。当たり前だね
これを読んで憤らなかったら提督として逆にヤバいです、たぶん
というか無課金は全く誇れることじゃないです。運営の首を絞める=艦これの存続を危うくするですから
実際あと2回くらいイベントしたら本当に解体する子がいなくなるので母港課金すると思います
でも私的には書いてて楽しかったです。手持ちの艦を詳しく調べることが出来たので
もう一方ののスレもちまちま更新していくのでよろしくです
では最後に証拠として私の所有艦を晒して終わりにします。書き始めよりいなくなっている子がいくらかいますが
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org137621.png
こんなスレを読んでくれた方、ガバガバな史実関連の表記を指摘してくれた方、知らない史実を教えてくれた方、有難う御座いました
紹介する艦娘のイベントでの活躍とかエピソードを読めて楽しかった。
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413796211/
Entry ⇒ 2018.01.12 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
【艦これ】阿武隈「ショートコント」北上「お正月」
北上「新年も艦これと北上さま、それから大井っちをよろしくね~」
阿武隈「あたしは!? コンビで出てるのに!?」
北上「まーまー、細かいこと気にすると前髪崩れるよ?」
阿武隈「いつも崩してるの北上さんなんですけど! ていうかそういうこと言うなら大井さんと組めば良かったじゃないですかぁ」
北上「いやね、最初は大井っちに頼んだのよ? そしたら『北上さんのお願いでもそれだけはムリです』って言われちゃって」
北上「『姉妹艦同士だとボケとツッコミにどうしても甘えが出るので、私はあえて鹿島と組みます』って」
阿武隈「むしろガチ勢じゃないですか! なんでそんなにやる気なんですか!?」
北上「だからこうして仕方なく阿武隈なんかとコンビ組んでるわけよ」
阿武隈「なんか、って……北上さんはあたしのこと嫌いなんですか?」
阿武隈「いやだって今完全にそういう流れでしたよね!? あたし一人でスベったみたいになってるんですけど!」
北上「みたいじゃなくてスベってるんだよ、ウケる」
阿武隈「なんでそんな他人事みたいなんですかぁ!」
北上「去年の年末に演習用の単艦放置編成のままで北方AL海域に突っ込まされた阿武隈の次くらいにウケる」
阿武隈「順位が分かりづらいっていうかどっちもあたしなんですけど!」
阿武隈「話の切り替えが急すぎるよ……そうですねぇ、色々あるけどおせちとか初夢とか着物で初詣とか、あとはこの時期テレビもたくさん特番やってますよね」
北上「はぁ~、そんなだから阿武隈は一水戦旗艦止まりなんだよ」
阿武隈「旗艦より上って何があるんですか!? そんなに言うなら北上さんが『なるほどそう来たか』って例を出してくださいよ!」
阿武隈「それさっきあたしが言ったやつ!」
北上「おせち料理にはそれぞれ意味があるんだよ、知ってた?」
阿武隈「新年の縁起物ですからね、めでたい謂れがそれぞれにあるんですよね」
阿武隈「労働に全力過ぎでしょ! 正月からめでたさのカケラもないよ!」
北上「でもさ、実際うちらの鎮守府って年末年始休み、あった?」
阿武隈「それは、えーと……あれ?」
北上「鎮守府で出されるおせちにはこんくらいブラックな意味が込められてても不思議じゃないと思うね、あたしは」
阿武隈「潜水艦のみんなはオリョールで元気にやってるかなぁ……」
阿武隈「言った! それもさっき言ったんですけどぉ!」
北上「一富士二鷹っていうけどさ、阿武隈は初夢どうだった?」
阿武隈「えっあたし? あたしはみんなから尊敬される旗艦として……」
北上「あたしは秋雲を手伝う夢を見たんだけどさあ」
阿武隈「聞いといてスルー!?」
阿武隈「うわぁ……でも北上さんが秋雲ちゃんの夢なんて、結構駆逐艦も気にかけてあげてるんじゃないですか」
北上「罰として売り子全員帰らせて、『私は新刊を落としました』って札付きのまま一人で手売りさせたわー」
阿武隈「いややっぱり北上さんだった」
阿武隈「わかった、これあたしが言ったの全部言い直していくやつだ」
北上「今年の晴れ着は戦艦勢がすごかったねー」
阿武隈「扶桑さん、山城さん、大和さん……あとはアイオワさんやウォースパイトさん、リシュリューさん達海外の戦艦も豪華な着物でしたねぇ」
北上「海外艦といえばビスマルクさんも着付けてもらったんだって」
阿武隈「そうなんですか?」
阿武隈「なんで着物のまま海戦に行くのかは置いとくとして、そうですね」
北上「あの時に『寒いから』って理由で下に着てた毛糸のパンツが見えちゃったらしくて」
阿武隈「あぁ……残念な絵面にはなりますね」
北上「しかも猫のプリント」
阿武隈「猫には縁の深い人ですから、そこはまぁ許してあげても……」
北上「さすがに苦言を呈されてビスマルクさんも諦めたらしいね」
阿武隈「『おしゃれは我慢』って言いますからね」
北上「着物を」
阿武隈「そっち!? 毛糸のパンツのほうが大事だったの!?」
阿武隈「その流れはもうわかってました」
北上「お笑い番組もそうだけど、スポーツやらバラエティでも年始恒例は多いよね」
阿武隈「バラエティって言ったら、格付けのアレとかですかね? 今年はYOSHIKIさんの対応が話題になったやつ」
北上「YOSHIKIって言えば、阿武隈はドラムセットのメーカーはどれが好き? あたしはTAMAかなー」
阿武隈「知らないですよドラムのメーカーなんて! 答えたとして絶対話広がらないじゃないですか!」
阿武隈「なんなんですかさっきから!? ちょくちょく会話の流れがおかしいし! もうホント真面目にやって!」
北上「実はね、このコントの中にこっそりメッセージを隠してたのよ」
阿武隈「……へ?」
阿武隈「……『姉妹艦だから』?」
北上「阿武隈が去年一人で酷い目に遭ったのは?」
阿武隈「……『北方AL海域』」
北上「鎮守府で正月に出てくるのは?」
阿武隈「『ブラックおせち』」
阿武隈「『真っ白』……いや現実にはちゃんと出せてたみたいだけど」
北上「ビスマルクさんの毛糸パンツの柄は?」
阿武隈「『猫』……猫?」
北上「じゃあ、あたしが好きなドラムセットのメーカーは?」
阿武隈「『TAMA』……ってこれもしかして」
阿武隈「自分の姉の宣伝か! んんっ! もういいです!」
北上・阿武隈「どうもありがとうございましたー」
多摩改二かわいい…かわいくない?
遅ればせながら巧妙なステマを目指しました。
多摩ちゃんのミニスカしゅきです
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515321435/
Entry ⇒ 2018.01.11 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
大井「北上さん、世界一素敵だわぁ…」龍田「…」
※いろいろとキャラ崩壊してます
~食堂~
大井「はぁ、北上さんがいないと暇ね。世界に色がなくなったみたいだわ…」ブツブツ
大井「それにしても、どうして北上さんはあんなにも素敵なのかしら…」
大井「ホント、北上さんは世界一素敵だわぁ」(恍惚)
龍田「…あら~、大井ちゃん、こんにちは」
大井「あら、龍田さん、こんにちは」
龍田「席、ご一緒してもいいかしら~?」
大井「もちろんですよ、さ、どうぞ」
龍田「それじゃ、失礼するわね~」ストン
大井「そういえば、今日、天龍さんはいらっしゃらないんですね」
龍田「えぇ、天龍ちゃんは遠征なのよ~」
大井「そうですか、それは寂しいですね…」
龍田「そうねぇ…でも、しょうがないわね。だって、天龍ちゃんはカッコよくて面倒見がいい素敵な子だから、遠征によく駆り出されちゃうのよ」
龍田「本当、天龍ちゃんは世界一素敵な艦娘だわ~」ニコッ
大井「あの、世界一素敵というのはちょっと言い過ぎじゃないですか?」
龍田「え~、言い過ぎじゃないと思うけどなぁ」
龍田「駆逐艦の子達にもすごい慕われているし~、あとあと~」
大井「それなら、北上さんだって、駆逐艦の子達に慕われてます!」
大井「北上さんなんて、駆逐艦の子なんてウザいって言っているにもかかわらず、そのあまりの素敵さで、駆逐艦の子に慕われちゃうんですよ」ニッコリ
龍田「そうなのぉ~、でも、なんというかそれってちょっと子供っぽくないかなぁ~?」
大井「ぁ゛?」(低い声)
龍田「だって~、スマートな子だったら、年下の子にウザいなんて普通言わないわよ~」
龍田「その点、天龍ちゃんはホントに素敵で~大井「ま、まぁ、北上さんの本当の素敵な所はそういう所じゃないですからね!」
大井「北上さんの魅力はとても語りつくせるようなものではないですけど、まずはやはりあの強さですよね!」
大井「普段はあんなに気怠い感じを醸し出してるのに、いざ戦場に出れば、一転して、凛々しい姿に…」(恍惚)
龍田「…」
大井「そして、戦いが終わってみれば、戦艦や正規空母がいるにもかかわらず、ほとんど北上さんがMVP…あぁ、本当に素敵だわ…」
龍田「ん~、でもさ~、よく考えると北上ちゃんがそうやって戦えるのも天龍ちゃんが遠征で資材を取って来てくれるからよね~?」
龍田「つまり、北上ちゃんの活躍は天龍ちゃんあってのものなのよ~」
大井「なっ…!」
龍田「うふふ~、やっぱり世界一素敵なのは天龍ちゃんね~」ニコニコ
大井「ち、違います! 確かに天龍さんも素敵ですが、世界一素敵なのは北上さんです!」
龍田「ちがうわ、一番素敵なのは天龍ちゃんよ」
大井 バチバチッ 龍田
筑摩「二人とも、大きな声を出してどうしたの?」
大井「あ、筑摩さん…」
龍田「こんにちは~」ニコッ
筑摩「こんにちは、二人ともすごい熱くなっているみたいだけど、何を話していたの?」
大井「それが…龍田さんが、強情でして…」
龍田「強情なのは大井ちゃんよ~。だって、世界一素敵なのは天龍ちゃんだもの~」
筑摩「あら…?」(聞き間違いよね)
大井「いえ、世界一素敵なのは北上さんです! 筑摩さんも龍田さんに言ってあげてください!」
筑摩「二人とも…何を言っているの?」
筑摩「世界で一番素敵なのは、利根姉さんでしょ?」ニッコリ
大井龍田「「えっ」」
筑摩「確かに、天龍ちゃんはカッコよくて、駆逐艦の子に人気があるし、北上ちゃんも飄々としていて、自分を持っている感じが素敵よね」
筑摩「でもね…やっぱり世界一素敵なのは利根姉さんよ」
筑摩「利根姉さんはね…すっごく可愛いの…♡」
筑摩「ちくまぁ~、ちくまぁ~って私の事を呼んでね。ちょっとわがままで子供っぽいところがあるけど…そこがまた可愛いのよ」
筑摩「それに最近、こたつを出したんだけどね? そのこたつに入って丸まっている姉さんが可愛くて可愛くて…」(恍惚)
筑摩「まぁ、利根姉さんの魅力はこれだけじゃないけど、この可愛さだけでも、もう世界一になれるだけの魅力は持っているわよ」
龍田「…可愛さなら、天龍ちゃんの方が上だと思います~」
大井「い、いいえ! 可愛さに置いて北上さんの右に出る者はいません!」
大井「北上さんの、あの飾らない髪型に素朴だけど端正な顔立ち…」
大井「そして、何より私が一番かわいらしいと思うのはあの間延びしたような話し方…あの独特な話し方がとっても可愛いんです…///」
筑摩「…間延びした話し方、龍田ちゃんと同じね」
大井「なっ…! ち、違う…というか、確かに龍田さんも可愛いと思いますけども…」(うぅ…どうして私がこんなに恥ずかしい想いを…!)カァァ///
龍田「うふふ~、照れなくていいのよ~」ニヤニヤ
大井「…」(こいつ…!!)ギリッ
筑摩「まぁまぁ、二人とも。天龍ちゃんも北上ちゃんも、利根姉さんの可愛さには敵わないんだから、無駄な争いはやめて、ね?」
龍田「…天龍ちゃんは、普段はカッコいいキャラですけど、時折見せる乙女な顔がとっても可愛いんですよ?」
龍田「それに、天龍ちゃんったら照れ屋さんだから、ちょっとからかうと顔を真っ赤にしちゃうんです、それがまた可愛くて~」
龍田「やっぱり天龍ちゃんが一番かわいいわね~」
筑摩「いえいえ、利根姉さんが一番よ」
大井「いいえ、北上さんです!」
大井 バチバチッ 龍田 バチバチッ 筑摩
山城「…口論しているみたいだけど、どうしたの? あまりいがみ合っていると不幸になるわよ」
筑摩「あぁ、山城さん」
龍田「こんにちは、山城さん」
大井「どうも、こんにちは」
山城「こんにちは。いきなりだけど、扶桑姉様を見なかったかしら?」
筑摩「いえ、ここには来てないようですよ」
山城「そう…あぁ、はやく姉様に会いたいわ」
山城「今日は、姉様が遠征から帰ってくる日…不幸ばっかりだった私にもついに幸運が…」
大井(す、すごい悲哀オーラね…)
山城「ふふ、今日は姉様と二人でお部屋でほっこり…」
山城「あ、あぁ、ごめんなさい。愛しの姉様の帰りを待たないといけないんだったわ」
山城「ふふ、待っていてくださいね…世界一の私の姉、扶桑姉様…」
大井龍田筑摩「「「…世界一の姉?」」」ピク
山城「そうよ…姉様は、私の事をいつも気にかけてくれている世界一の姉よ」
筑摩「山城さん、お言葉ですが…世界一の姉は扶桑さんではなく利根姉さんですよ」
山城「…なんですって」
龍田「何を言っているんですか~、世界一の姉は天龍ちゃんですよ~」
大井「はぁ…たくっ、分かってないわね、世界一の姉は北上さんよ」ボソッ
山城「…あまり、おかしなことを言っていると、沈めるわよ?」
筑摩「利根姉さんの名誉を守れるなら、私は沈んでもいいですよ」
山城「…ちっ」ボソッ
龍田「あの~、二人で盛り上がってる時に悪いんですけど、世界一の姉は天龍ちゃんですよ~」
大井「はっ…。さっきから好き勝手言ってるようだけど、皆さん何もわかってないようですね」
大井「扶桑さんも天龍さんも利根さんも…もちろん球磨姉さんも多摩姉さんも素敵なお姉さんです。でもやっぱり…世界一の姉は北上さんです!」
大井「いつも私を引っ張てくれて、いざという時は、私の事を守ってくれる…こんなに素敵なお姉さん他にはいません!」
龍田「その程度で素敵だなんて、北上ちゃんはまだまだね~。天龍ちゃんならそのくらい当たり前にしてくれるわよ~」
大井「…尻の穴に魚雷ぶち込んでやがりましょうか?」
龍田「あら~、大井ちゃんは私のお尻の穴に興味があるの~? でも、ごめんね~、私のお尻の穴は天龍ちゃんのモノなの~」
山城「不潔な会話ね…扶桑姉様がここにいなくて良かったわ、穢れ一つない扶桑姉様が穢れてしまうもの」
筑摩「本当ですね、利根姉さんは純粋ですから」
四人「「「「…ちっ」」」」
大井 バチバチッ 龍田 バチバチッ 筑摩 バチバチッ 山城
千代田「あれ、4人そろっていがみ合ってどうしたの?」
大井「千代田さん…これは、私たち4人の譲れない戦いなので、横やりは不要です」
千代田「そうなの? でも、あんまり怖い雰囲気出したらダメだよ?」
千代田「ここは食堂で、駆逐艦の子達だって来るんだから」
筑摩「大丈夫ですよ、すぐに終わらせる予定なので」
千代田「そう? じゃあ、私は行くわね。い、愛しの千歳お姉が待ってるから…///」チラチラ
大井「い、愛しの…?」
千代田「えっ、やだ…千代田、声に出てた? で、でもバレちゃったならしょうがないなぁ」
千代田「じ、実は、前々からの私の想いを千歳お姉に告げたら…その、受け入れてもらえてね…///」
大井「なっ、なっ…ま、まさか、まさか…」ワナワナ
千代田「そ、その、まさかだよ」カァァ///
龍田「千代田さんおめでとうございます~」(聞いてほしかったのね~)ホッコリ
大井「そ、そんな…わ、私だってまだ北上さんとそういう関係になってないのに…」
龍田「あら~、大井ちゃんはまだ北上ちゃんとそういう関係になってなかったの~?」
大井「ええっ!? ま、まさか龍田さんも…?」
龍田「もちろんよ~、天龍ちゃんは、もう私の身体のほくろの位置まで正確に答えられるはずよ~」
大井「う、うらやまし…い、いや、ふ、不潔ですっ!」
大井「わ、私と北上さんは心で繋がっているので、そんな関係は要らないんですっ!」
龍田「心で繋がっているなんて当たり前よ~。その上で、身体での繋がりもあるのよ」
大井「なっ…ち、筑摩さん、山城さん、どう思いますかっ!?」
筑摩「うーん、別に私はいいと思うわよ。そもそも、私は、利根姉さんとそういう関係になることは望んでないから」
筑摩「私は利根姉さんを姉として慕っているからね」
山城「私もよ。扶桑姉様にそんなこと…いや、したくないと言ったら嘘になるけど…」ブツブツ
大井「…ち、千代田さんっ! あ、あの…ち、千歳さんとはどうやって、そ、そういう関係に…?」
千代田「え、えぇ…あ、改めて聞かれるとちょっと恥ずかしいなぁ」
筑摩「大井ちゃんは、北上さんとそういう関係になりたいの?」
大井「うっ…そ、そうですっ! 私は北上さんの事をお慕いしているんです!」
大井「だけど、北上さんは私の事を親友って…」
大井「いや、親友というポジションに居させてもらうだけでもとても嬉しいのですが、やっぱり私は…」
筑摩「そういうことなのね…それなら早く言ってくれれば良かったのに」
大井「えっ…?」
山城「そうよ、そういう事なら協力するわよ…あなたの気持ち、とてもよく分かるわ」
大井「筑摩さん、山城さん…」ジーン
千代田「私も応援するよ!」
大井「千代田さんも、ありがとうございます…!」
龍田「大井ちゃん」
大井「龍田さん…」
龍田「北上ちゃんとの恋…応援するわ」
大井「みなさん…」
龍田「…でも、その後で私の悩み事も聞いてもらってもいいかしら~?」
龍田「実は、最近、天龍ちゃんと木曾ちゃんがね…」
大井「き、木曾が…どうしたんですか?」
龍田「…いえ、この話は大井ちゃんの相談を受けたあとね~」ニコッ
大井「は、はいっ!」パァァ
筑摩「そうよね…私たちは、皆、姉の事を慕う、いわゆる同士…」
山城「そうね、今までは、打ち明けられなかった悩みとかも貴方たちになら…」
5人「「「「「ふふっ、ふふふふふっ」」」」」
大井「あ、それなら、今度、皆さんで一緒にお茶でもしませんか?」
龍田「いいわねぇ、お話しましょう~」
筑摩「いいわね」
千代田「楽しみね! …それじゃあ、私は千歳お姉が待っているから」
山城「私も、扶桑姉様が帰ってくる前に準備をしないと…」
大井「そういえばそうでしたね…では、また次、五人で集まれる日を楽しみにしてますね」ニコッ
大井「ふふっ、待っていてくださいね、北上さん…♡」
艦
キソーがどうしたんだよ…
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513506450/
Entry ⇒ 2017.12.31 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
【艦これ】酒匂「一年前のあたし」
・物語は去年の秋刀魚漁の時期です
・間違いなく不定期更新(イベントの為)
では始めます
酒匂「それといっしょに寒くなってきた・・・ぴゃっ」
酒匂「・・・・この鎮守府に着任してからもう1年なんだね」
酒匂「あれは酒匂が着任した時だったっけ・・」
――――1年前 執務室
酒匂「ぴゃん!阿賀野型4番艦 酒匂です!司令!よろしくね!」
提督「よろしく!ようやく・・ようやく会えたよ・・」
酒匂「どうしたの司令?酒匂にそんなに会いたかったの?」
古鷹「これで阿賀野型が全員揃いましたね」
阿賀野「提督さん!本当なの?!」
提督「うん、今目の前にいるよ」
酒匂「ぴゃ?」クルッ
阿賀野「わぁ!酒匂ー!会いたかった―!」ギュー
酒匂「ぴゃー・・・苦しいよぉ・・」バタバタ
能代「阿賀野姉離してあげて・・・ようやく会えたわね」
矢矧「長い長い道のりだったね」
酒匂「ぴゃー・・みんな泣かないで・・」オロオロ
阿賀野「よぉーし!これから歓迎会開くわよ!」
能代「もう!すぐそんなこと思いつくんだから!」
提督「まぁまぁ、いいと思うよ僕は。これからよろしくね、酒匂」
酒匂「ぴゃん!」
こうして 酒匂の鎮守府生活が始まった
能代「よし、じゃあ行ってくるね」
酒匂「行ってらっしゃい!」
矢矧「酒匂、演習に遅れないようにね」
阿賀野「鹿島さんの言う事もしっかりと聞くのよ?」
酒匂「うん!わかった!」
バタン
酒匂「・・・・酒匂一人かぁ・・」
酒匂「みんなと一緒に出撃したかったなー・・」
酒匂「・・・・演習場に行かなきゃ!ぴゃん!」
酒匂「ねぇ、いつになったら出撃できるの?」
鹿島「出撃ですか?まだ酒匂さんは練度も低いですし、今は演習漬けの日々ですよ」
鹿島「出撃できるのは酒匂さんの練度が十分な頃合いの時からですね」
酒匂「ぴゃー・・・。それっていつぐらい?」
鹿島「酒匂さんの砲撃の命中率は合格ラインではありませんし、まだまだ先の話だと思います」
酒匂「ぴゅーん・・演習だけじゃつまらないよぉ」
香取「最初はみなさんそうでしたが、今出撃されてる方たちもこの演習で練度を上げて出撃できるようになりました」
香取「一つ一つの努力が結果に結びつくので酒匂さんもこのまま頑張ればできますよ」
酒匂「うーん・・・。わかった、酒匂。がんばる!」
鹿島「はい。では次の実践ですが・・」
酒匂「ぴゃーん!ただいま!って・・まだ誰も帰ってきてない・・」
酒匂「矢矧ちゃん達、まだ出撃してるのかな・・」
ピラッ
酒匂「なんだろ?これ・・何かの絵?」
ガチャ
阿賀野「ただいまー・・って酒匂!まだ見ちゃダメぇ!」バッ
酒匂「ぴゃっ?!びっくりした・・」
能代「酒匂には隠す必要ないんじゃないの?」
阿賀野「だってぇ・・恥ずかしいじゃない!」
矢矧「まだ形だけ決めたばかりでしょ・・」
能代「これはね、秋刀魚漁の大量旗の絵なのよ。まだ構図だけ書いてるだけだけど」
酒匂「人の絵が4人いる・・・」
阿賀野「ふっふーん!実はこの4人は・・・私たち"阿賀野型4姉妹"を描くんです!」
酒匂「ぴゃあああ!ほんと!?」
能代「ええ、みんなで秋刀魚を獲ってる絵を描こうと思うの」
矢矧「とは言っても、作業する機会は中々ないだろうけど完成させるわよ!」
阿賀野「そーです!というわけでみんな頑張ってねー!」
能代「阿賀野姉もやるの!」
阿賀野「阿賀野はプロデューサーだってばー!」
酒匂「うーん・・・」
長門「酒匂ではないか、どうした?」
酒匂「あ、長門さん。実はね・・」
-----
矢矧「秋刀魚漁で出撃もあるし、準備はしとかないとね」
酒匂「ぴゃあ!酒匂も出撃できる?」
矢矧「それを決めるのは提督だし・・まだわからないわ」
酒匂「ぴゅーん・・」
-----
長門「ふむ・・・酒匂も秋刀魚漁に出撃したいというわけか・・」
酒匂「うん・・でも酒匂、出撃もまだ一回もないしずっと演習だし・・」
酒匂「もしかしたら秋刀魚漁にも参加できないんじゃないかって・・」ションボリ
長門「可能性はないとも言えない」
酒匂「ぴゃっ?!本当?」
長門「うむ、鎮守府近海でも秋刀魚が獲れるらしい」
長門「つまり、今の酒匂でも近海なら出撃できるかもしれないという事だ」
酒匂「ぴゃあ!酒匂、がんばる!」
長門「まだ決まったわけじゃないんだ、数日後にでも報告はされるだろう」
酒匂「まだ先かぁ・・・出撃できると良いなぁ」
長門「指名されたら、しっかりと準備はしておくんだぞ」
酒匂「ぴゃん!じゃあ演習に行ってくるね!」
長門「ああ、頑張るんだぞ」
酒匂「ぴゃああ!頑張る!」ドーン
鹿島「酒匂さん、今日は張り切ってますね」
香取「ええ、この調子なら短期間でかなりの成長が期待できそうです」
鹿島「でもどうして・・?」
香取「ふふ、彼女にとって何か嬉しいことがあったのでしょう」
酒匂(この調子なら・・・司令もきっと出撃させてくれるはず!)
酒匂「ぴゃあ!まだまだ頑張る!」
鹿島「この調子なら出撃も早いと思いますよ!」
酒匂「ぴゃん!」
香取(しかし、少し粗削りなところが目立っていますね・・今のところ出撃できるかは微妙なラインですが・・)
香取(次の作戦では提督はどうなさるのでしょうか・・)
提督「じゃあ、秋刀魚漁のメンバーを発表していくよ」
酒匂(呼ばれますように・・呼ばれますように・・)ワクワク
阿賀野「酒匂、目がキラキラしてるわね・・」ヒソヒソ
矢矧「まぁ、出撃したがってたし・・」ヒソヒソ
提督「――――以上が北方海域メンバーだよ。次に鎮守府近海の・・」
酒匂(あ!酒匂が出撃できるかもしれないところだ!)ワクワク
能代(今の酒匂に出撃は任せられるのかしら・・)
提督「山城、磯風、龍鳳、そして・・・夕張」
提督「以上が鎮守府近海のメンバーだよ」
酒匂「・・・・・え?」
扶桑「山城?疲れたら私と交代してもいいのよ?」
山城「そ、そんな!姉さまと交代だなんて・・!」
磯風「ふむ、またこの季節がやって来たのだな。磯風がここに来たのも秋刀魚の時期だったしな」
磯風「どれ、また秋刀魚を調理してやろうではないか」
浦風「磯風、あんたは獲るだけの役目じゃ」
龍鳳「今年も頑張りますね」
瑞鳳「頑張ってね!龍鳳ちゃん!」
伊58「秋刀魚、楽しみにしてるでち!」
酒匂「ね、ねぇ司令!酒匂は?」
長門「提督よ、鎮守府近海なら今の酒匂でも出撃できるのでは・・?」
提督「とはいっても、着任したてだし今回の作戦にはまだまだだと思って・・」
提督「酒匂を入れることはできなかったんだ、ごめん・・」
長門「提督!一度だけでも―――」
酒匂「いいよ、長門さん」
長門「酒匂・・」
酒匂「酒匂、まだまだ勉強や演習しないと出撃できないんだってわかったんだし、仕方ないと思う」
酒匂「司令もそう決めたんだから酒匂、お留守番しとくね」
酒匂「ううん、司令は悪くない!じゃあ酒匂は演習に行ってくるね!」バタン
長門「酒匂!」
提督「長門、もしかして酒匂に何か言ったのかい?」
長門「ああ・・酒匂も近海なら出撃できるのではないかと思って・・」
提督「香取が言うには、まだ荒削りの所があるらしく十分に出撃できる状態じゃないらしいんだ」
長門「そうだったのか・・・私の早とちりか・・・」
提督「でもあの娘はしっかりすれば十分戦力になれるはずなんだ、演習をしっかりとこなして早く大規模出撃のメンバーに入れてあげたいけどね・・」
酒匂「・・・・・」グスッ
酒匂「酒匂、泣いちゃダメ。泣いちゃ・・・」
ヨッシャー サンマトリニクゾー
酒匂(あれは・・北方海域で秋刀魚漁するメンバー・・)
酒匂(酒匂も出撃したかったなぁ・・)
鹿島「酒匂さん?あのー・・聞いてます?」
酒匂(近海にも出撃できなかったって・・もしかしたらこのまま・・)
鹿島「あのー!酒匂さん?」
酒匂(ううん!そんなことはない!そんなことは・・・)
鹿島「さーかーわーさん!」
酒匂「ぴゃあ!?」ビクッ
鹿島「どうしたんですか?ボーっと突っ立って・・ちゃんと話を聞いてましたか?」
酒匂「ぴゃあ・・・ごめんなさい・・」シュン
香取「しかし、皆さんが出撃してる間に演習をこなして力を付けることができるので頑張りましょう」
酒匂「・・・はーい」
香取(やはり・・ショックが大きかったのでしょうか・・前程とは大違いですね・・)
――――数時間後
鹿島「酒匂さん?どうしたのですか?前回より砲撃や雷撃の命中率が下がっていますよ?」
酒匂「・・・・・ごめんなさい」
香取「・・・・今日の演習はこれで終了にしましょう」
香取「酒匂さん、少しの期間演習を無しにするよう提督に伝えます」
酒匂「えっ!?そんな・・」
香取「酒匂さんの気持ちが落ち着いた頃に私の所へ話してくれれば演習は再開いたします」
香取「それまではゆっくりと休んでください」
酒匂「・・・・」
香取「・・今の酒匂さんの状態を見る限りでは練度も上がるとは思えない傾向です」
香取「今は心身の休養を取ってもらい、落ち着いたころにもう一度演習を行いましょう」
鹿島「はい・・・でも、酒匂さんがあんなに落ち込んでるのは何故・・・?」
香取「原因としては、不安を募らせる要素が酒匂さんの中にあるのかもしれません」
香取「その不安要素は分かりませんが・・・」
鹿島「とりあえず、提督さんに報告しに行きますか?」
香取「そうですね」
酒匂「・・・・」
ガチャ
能代「酒匂、ちょっといいかしら?」
酒匂「能代お姉ちゃん・・」
能代「提督と鹿島から聞いたわよ、演習を長期期間休みにしてもらったって」
酒匂「・・・・ごめんなさい」
能代「酒匂・・何か悩み事でもあるのなら相談してくれてもいいのよ?」
阿賀野「演習のサボリはいけないのよ!」
矢矧「阿賀野姉は黙ってて・・」
酒匂「・・・じゃあ酒匂はどうして頑張ってるのに出撃できないの?」
能代「え・・・?」
酒匂「演習だってがんばってきたのにメンバーにも選ばれなかったのは何で?!」
能代「そ・・それは・・」
矢矧「酒匂、私たちだって演習で練度を高めて出撃できるようになったの」
矢矧「だからね、もう一度気を取り直して演習を――」
酒匂「お姉ちゃん達は出撃してるからそんなこと言えるだけだよ!けれど酒匂はいつも置いてけぼり!」
酒匂「演習なんかしたって意味なんかないよ!ずーっと独りぼっちなんだよ!」
バシッ
酒匂「痛っ・・うぅ・・」
酒匂「・・・お姉ちゃんの馬鹿!もう知らない!」
矢矧「あっ!酒匂!」
バタン
能代「・・・・・・」
矢矧「・・・・・・」
阿賀野「えっと・・・えーっと・・・酒匂ー!待ちなさーい!」ダッ
矢矧「能代姉・・」
能代「・・・ごめん。今はひとりにさせて・・」
矢矧「・・・・」
酒匂(私なんて・・・私なんて・・・!)
ドンッ
酒匂「ぴゃっ!?」ドテッ
阿武隈「いたた・・・廊下は走っちゃダメ!・・って酒匂さん?」
酒匂「あなたはえっと・・・阿武隈ちゃん?」
阿武隈「そうですけど・・廊下は走っては駄目ですよ!」
酒匂「ごめんなさい・・・」
阿武隈「・・・?どうしたの?何やら訳ありみたいだけど・・相談にならのるよ?」
酒匂「・・・ここで話すより部屋で話したい・・お願い・・」
阿武隈「うーん・・・じゃあ私の部屋で話してみて。私に付いてきて」
鬼怒「なるほどなるほど・・演習ばっかりで出撃できなくてしょんぼりしてたんだね」
酒匂「お姉ちゃん達は演習をこなせば出撃できるとか言ってたけど全然ないし・・」
酒匂「出撃してるからあんなこと言えるものだと思う」
阿武隈「うーん・・出撃したい気持ちは分かるけど・・やっぱり演習で練度をあげて出撃した方が良いと思うなぁ」
酒匂「・・・・やっぱりみんなもそうなんだ」
五十鈴「まぁ酒匂ぐらいの練度なら鎮守府近海も行けそうだけど・・あそこは稀にしか行かないしね」
鬼怒「秋刀魚も北方海域メインで獲るらしいからね」
阿武隈「それはそうと 阿賀野さんたちに謝りに行かないの?」
酒匂「酒匂、今日は部屋に戻らない」プイッ
阿武隈「ええ・・じゃあどうするの?」
阿武隈「えっ」
酒匂「ぴゃー・・いいの?」
鬼怒「同じ軽巡の仲間なんだし、これぐらい軽いもんよ!」
五十鈴「そうね、ちょっとの間だけここに居座ればいいと思うわ」
酒匂「で、でも寝るところが・・」
鬼怒「あぶぅの布団で寝ればいいと思うよ」
阿武隈「どうしてそうなるの!?」
五十鈴「だって阿武隈が相談相手になるって言ったんでしょ?」
鬼怒「二人で一緒に寝ればいいじゃん!」
酒匂「うーん・・じゃあそうする!ぴゃっ!」
阿武隈「まぁ、ちょっとの間ならいいか・・」
名取「そんなことが・・・」
長良「けどまぁ、一人増えても大丈夫!安心していいよ!」
酒匂「ぴゃん!ありがとう!」
由良「阿賀野さん達は酒匂ちゃんがここにいることは知ってるの?」
阿武隈「阿賀野さんには教えて、能代さんと矢矧さんに事情を伝えるように頼んだから大丈夫 だと思う・・」
名取「酒匂さん・・・お姉さん達に謝る気は・・?」
酒匂「・・・・」プイッ
長良「これはなさそうだねー・・」
鬼怒「まま、酒匂が謝る気になるまで待つしかないよ」
酒匂「ぴゅううう!酒匂はそんなつもりはない!」
鬼怒「えー・・おにおこ・・?」
五十鈴「ふぅ・・長くなりそうね・・」
阿賀野「・・・ということで酒匂は阿武隈ちゃんと同じ、長良型の部屋で一緒に寝ることになりました」
矢矧「そう・・・鎮守府から出て行ったとかじゃなかったから安心したわ」
阿賀野「けど戻ってくる様子はないみたいよ」
能代「酒匂・・・」
阿賀野「能代、心配するのはわかるけど今はあの娘が戻ってくるまで待ちましょ?」
阿賀野「大丈夫。酒匂ならきっと間違いに気づいて、許してくれるわよ」
能代「阿賀野姉・・」
能代「良いこと言ってるけど、私のおやつを勝手に食べたことは許さないわよ?」
阿賀野「ま、待って!能代の物とは思わなかったのー!」
矢矧(やっぱりそうなるのね・・・)
酒匂「・・・ここはどこだろ・・?」キョロキョロ
ヨシ シュツゲキダ!
酒匂「あっ!待って!酒匂も一緒に連れてって!」
酒匂「待ってよぉ!みんな!置いてかないで!」
酒匂「ぴゃっ?!」ドテッ
酒匂「いてて・・・みんな待っ―――」
シーン
酒匂「・・・酒匂、また置いてけぼり・・もう嫌だよぉ・・」
酒匂「長門さん・・プリンツちゃん・・矢矧ちゃん・・お姉ちゃん・・」
酒匂「!!」ガバッ
酒匂「・・・・またあの夢・・」
酒匂「・・・・・」チラッ
阿武隈「みなさん・・アタシの指示を聞いてください・・」ウーン
酒匂「・・・・ちょっとだけお散歩してこよっと」
――――軽巡寮 廊下
矢矧「図書室で本を読み漁ってたらもうこんな時間・・そろそろ寝ないと・・」
矢矧「ん・・?あれは・・」
酒匂「静かだなぁ・・みんなもう寝ちゃったのかな?」
酒匂「どうせだしお外にでもいこーっと」
矢矧「酒匂?どこにいくのかしら・・」
酒匂「静かだなぁ、なんかちょっと不気味・・」
酒匂「ぴゃああ・・・寒くなってきた・・そろそろ戻ろうかな・・」
フンッ フンッ
酒匂「・・・?誰の声だろ?」
長門「フンッ!フンッ!」
酒匂(長門さんだ・・・懸垂かな?すごいなぁ・・)
長門「ふぅ・・次は・・ん?」
酒匂「あ・・長門さん・・」
長門「酒匂・・・」
酒匂「ううん、長門さんは悪くないよ」
長門「しかし、酒匂は何故こんな夜に外へ出たんだ?」
酒匂「嫌な夢をまた見てしまって目が覚めちゃったんだ」
長門「嫌な夢・・?どんな夢だ?」
酒匂「・・・皆が出撃する中で酒匂が置いてけぼりにされて、独りぼっちになる夢・・」
長門「・・・・それは悲しいな」
酒匂「だから酒匂は早くみんなと出撃したいのにずっと演習でつまらない・・・」
酒匂「能代お姉ちゃんは演習を頑張れば出撃できるとか言ってるけど嘘ばっかり・・」
長門「・・・・」
酒匂「長門さんまで!どうして!」
長門「酒匂、話を聞け。・・・ここにいる艦娘全員すぐに出撃という事はない。誰しもが演習は通る道だ」
酒匂「違う違う!演習なんか頑張ったって意味なんかないよ!」
酒匂「酒匂、いつも頑張ってるのに出撃できないんだよ!!」
長門「それは違うぞ酒匂」
酒匂「お姉ちゃん達は演習すれば出撃できるとか言ってるけど出撃もなしでいつも一人なんだよ!」グスッ
酒匂「・・・夢の中でも・・・今も・・もう独りぼっちは嫌なの・・・」ポロポロ
長門「酒匂・・・」
酒匂「うん・・・」
長門「・・・・私も昔は演習漬けの日々だった」
長門「私だけではない、金剛や榛名 阿武隈 そして提督が一番信頼している古鷹もだ」
長門「みんな数多くの演習をこなして、出撃するようになった」
酒匂「みんな、文句とか言わなかったの・・?」
長門「ごく一部は夜戦したい!とかいたが、文句を言うものはあまりいなかった」
長門「全員、熱心に演習をしていたぞ」
酒匂「・・・・・」
酒匂「ぴゃ!?」ビクッ
プリンツ「えへへ、吃驚した?」
酒匂「プ、プリンツちゃん・・」
長門「どうした?お前も散歩していたのか?」
プリンツ「眠れないから気分転換に外歩いてたら長門さん達を見つけたんで・・」
プリンツ「ところで、二人で何の話してたの?」
長門「酒匂の出撃について話し合っていたところだ」
長門「せっかくだプリンツ、お前の昔の話をしてやれ」
プリンツ「え?私の昔ですか?」
酒匂「ぴゃ?プリンツちゃんも出撃してなかったの?」
酒匂「そうなんだ・・」
プリンツ「当時はビスマルク姉さまと一緒に出撃したいがために毎日提督に言い続けたんだ。"出撃させて"って」
酒匂「それで、どうだった?」
プリンツ「まだ着任当初だし、出撃はできなかったよ。私も限界が来てもう演習なんかやらないって叫んじゃった」
プリンツ「そのことを知ったビスマルク姉さまが私を部屋に呼んだんだよ。その後どうしたと思う?」
酒匂「んーと・・・慰めた?」
プリンツ「まさか!頬をひっぱ叩かれて、説教だったよ」
プリンツ「私も泣いちゃったし、長い説教だったよ」
プリンツ「でも最後に優しい顔でこう言ってくれたんだ」
"まだ焦る時じゃないわ 出撃する時までたくさん力を付けておいで いつでも待ってるから"
プリンツ「それから演習をするようになって、しばらくして出撃できるようになったんだ」
プリンツ「だからね、酒匂も演習頑張ろ!」
酒匂「・・・・・」
長門「酒匂、お前はもう独りぼっちではない。ここに来たからには仲間がたくさんいる」
長門「阿賀野達や私やプリンツ、そして大勢の艦娘、提督もいる」
長門「まだ焦らなくていい、出撃の機会が来るまでは演習をこなして練度を上げて来ると良い」
長門「私たちはいつでも待ってるぞ」
酒匂「でも、酒匂・・練度上げれるのかな・・?」
プリンツ「ほら!よく言うでしょ?"山の上にも三年"って!」
長門「それを言うのなら"石の上にも三年"だろう」
プリンツ「あれ?そうだっけ・・。ビスマルク姉さまに教えてもらったんだけどなぁ・・」
酒匂「ビスマルクさんが間違ってる?」
長門「ああ、そうだな」
プリンツ「ま、まぁ!"猟虎の川流れ"って言うし!」
長門「"河童の川流れ"だろう」
プリンツ「う、うーむ・・・」
酒匂「酒匂の我儘をお姉ちゃん達にぶつけちゃって怒らせたんだと思う」
酒匂「謝りに行きたい・・・けど・・」
長門「大丈夫だ、素直に謝れば許してくれるはずだ」
酒匂「うん・・それと!酒匂はもう独りぼっちとか考えない!」
酒匂「司令や長門さん、プリンツちゃん、そしてお姉ちゃん達がいるから!いつでもいるから!」
酒匂「だから・・酒匂、演習頑張る!ぴゃん!」
プリンツ「そうだよ酒匂!」
長門「私たちも協力しよう」
酒匂「みんな・・ありがとう!」
矢矧(良かったわね・・酒匂・・頼れる仲間がいて・・)
矢矧(私たちも全力でサポートするわ)
コンコン
阿賀野「はぁーい。・・・能代、能代」チョイチョイ
能代「どうしたの?阿賀野姉・・・あ・・」
酒匂「・・・・」モジモジ
阿武隈「さ、酒匂さん」
酒匂「う、うん・・・あのね・・能代お姉ちゃん・・」
酒匂「この前は勝手に出て行っちゃってごめんなさい・・」
能代「酒匂・・」
酒匂「酒匂、出撃できなくても文句は言わないし、演習頑張るから・・その・・」
能代「・・・ううん。私の方こそ、叩いちゃってごめんね」
能代「・・・ずっと悩んでたことに気づけなくて、姉として失格よね・・」
酒匂「ううん。能代お姉ちゃんは悪くないよ。それとね、酒匂はもう独りぼっちじゃない」
酒匂「お姉ちゃん達や長門さん、プリンツちゃん 他の艦娘に司令もいるから!」
酒匂「だから、演習頑張って出撃できるようになるまで見守っててね!」
能代「・・・・ええ!もちろんよ!」
矢矧「私たちにできることなら何でもするわ!」
阿賀野「よぉーし!阿賀野型の本領発揮するわよー!」
酒匂「ぴゃー!」
香取「では、演習を再開しましょうか」
能代「ごめんなさい、私たちも指導する側に入っちゃって・・」
香取「構いませんよ、これも酒匂さんの願いでもありますし。姉妹から教えを貰うのも一つです」
阿賀野「鹿島さんも香取さんから教えて貰ってそうね」
鹿島「わ、私は大丈夫ですから!」
香取「話は戻りますが、砲撃の時に別の方向を見たりして命中率が安定してないんです」
阿賀野「駄目よ酒匂!砲撃するときは敵艦をじーっと見て、ドーンと撃つのよ!」
酒匂「じーっと見てドーンと撃つ?」
能代「もう・・阿賀野姉ったら・・。いい?酒匂。敵の先の動きを見てしっかりと狙って撃つのよ」
酒匂「うん、わかった!・・・・あ!長門さんだ!」
能代「キョロキョロしない!」
酒匂「ぴゃああ・・・」
矢矧(鬼教官みたいね・・)
矢矧「じゃあ私が教えてあげる。雷撃の場合は構えの準備をして敵の動きを見るの」
矢矧「そして敵が移動する位置を予測してその方向に魚雷を撃つ!」ACモーション
酒匂「ぴゃああ!かっこいい!」
矢矧「そ、そうかな//。でも、酒匂は自分の撃ちやすいようにすればいいよ」
酒匂「わかった!・・・構えをして・・敵の動きを見て・・その先に撃つ・・・」ジーッ
酒匂「・・・・」ウズウズ
矢矧(何かしら・・・これ・・)
酒匂「今だ!ぴゃあ!」ACモーション
能代(獲物を狙ってる猫みたいね・・)
鹿島(猫じゃらしでも見てそうな猫みたいです・・)
伊58「練度上がれど、初心忘れるべからずでち!」
酒匂「ぴゃー!」
阿賀野「いい?まずソナーをパァーってして潜水艦を見つけたら爆雷をポイッって発射してドーンとするのよ!」
能代「阿賀野姉・・擬音が多すぎよ・・」
酒匂「ぴゃあ!ソナーをパァーって爆雷ポイしてドーンだね!」
伊58「さぁ!当ててみるが良いでち!」ザブン
酒匂「酒匂、負けない!・・・そこだね!ぴゃん!」ボンッ
酒匂「あわわわ・・・ぴゃー」スイー
香取(フィギュアスケーターでしょうか・・・)
長門「行くぞ酒匂!私たちが目指すのは!暁の水平線に勝利を刻むことだ!」ダッダッ
酒匂「ぴゃあああ!頑張る!」タッタッ
能代「これはどうなのかしら・・・?」
矢矧「まぁトレーニングしてるようにみえるし・・」
阿賀野「酒匂ー!頑張れー!」
長門「このランニングが終わったら腹筋だ!」
酒匂「ぴゃん!酒匂、長門さんみたいに強くなりたい!」
長門「その意気だ!」
ビスマルク「酒匂・・来たわね」
酒匂「ぴゃああ・・・」ドキドキ
ビスマルク「プリンツから聞いたわ、特訓をしてほしいと」
酒匂「う、うん!」ドキドキ
ビスマルク「いいわ、このビスマルクの特訓についてこられるかしら・・?」
酒匂「・・・」ゴクリ
ビスマルク「じゃあ・・まずは"納豆を食べて精神を鍛える"訓練よ!」バーン
酒匂「ぴゃ?納豆?」
プリンツ「ビスマルク姉さまが最初にそれを出すなんて・・本気だよ!」
ビスマルク「まずはこの私が手本を見せてあげるわ!」パクッ
グラーフ「大丈夫か・・?ビスマルク・・?」
ビスマルク「・・・・・・うぐぐ。まだよ!まだいけるわ!」パクッ
プリンツ「ビスマルク姉さま!頑張って!」ヤンヤヤンヤ
呂500「がんば!ですって!」
ビスマルク「完食は・・してみせるわ・・!」パクッパクッ
Z3「相変わらず変な特訓ね・・」
Z1「酒匂さんは納豆好きなの?」
酒匂「うん 大好きだよ」モグモグ
阿賀野「提督さん!じゃーん!見てみて!」
提督「へぇ、立派にできた旗だね!」
能代「私たち阿賀野型四姉妹で作りました」
古鷹「船に乗ってるのは阿賀野さん達ですね」
矢矧「ええ 可愛く描けてるかしら?」
酒匂「酒匂も頑張ったよ!」
提督「ほんとにご苦労様!・・次の秋刀魚漁の時は酒匂も出撃させてあげたいよ」
酒匂「今回は参加できなかったけど・・次はぜーったい参加したい!」
酒匂「ぴゃあ!酒匂お魚だーい好き!」
阿賀野「阿賀野!塩焼きが良い!」
能代「それじゃあ私は刺身で・・」
矢矧「蒲焼にするのもいいわね」
赤城「私は何でもいいです!」
提督「ちょっと待った!」
赤城「どうしたんですか?!提督!?」
赤城「私は阿賀野型軽巡五番艦の赤城です!ぴょん!」
提督「いやいやいや!無理があるしぴょんはキャラが被ってるよ!」
酒匂「司令、みんなで食べた方がおいしいから赤城さんにも分けてあげて!」
赤城「ありがとうございます!酒匂姉さん!」
酒匂「ぴゃあ・・・姉さんだって!」エヘヘ
提督「・・・わかったよ。じゃあみんなで食べようか」
提督「準備を始めよっか」
一同「はーい!」
そして...
提督「じゃあ最終作戦、"渚を越えて"のメンバーを発表するよ」
提督「・・・第一艦隊は以上 続いて第二艦隊・・・酒匂」
酒匂「ぴゃっ!?酒匂を呼んだ?」
提督「うん、酒匂はこの作戦の第二艦隊のメンバーだよ」
酒匂「酒匂が・・」ドキドキ
能代「酒匂、落ち着いて。あなたならきっとできるわ。もう独りじゃない」
酒匂「・・・うん!みんながいるからね!」
能代「いい?ちゃんと旗艦の人の言うことを聞くのよ?大破しちゃったらすぐ帰ってくるのよ?後、ハンカチも」
矢矧「ハンカチはいらないんじゃ・・」
阿賀野「能代は心配性ね、もう!酒匂、思いっきりやっちゃいなさい!」
酒匂「ぴゃあ!頑張る!」
酒匂「長門さん・・一緒に出撃したかったなぁ・・」ションボリ
長門「ふっ、前の作戦で暴れさせてもらったからな。今回はお前達に任せるとしよう」
阿武隈「酒匂さん!あたしの分まで頑張ってね!」
酒匂「・・・・うん!」
長門「古鷹、ビスマルク、プリンツ。酒匂をよろしく頼む」
古鷹「わかりました」
プリンツ「まっかせてよ!」フン
ビスマルク「このビスマルクに任せなさい!」フフン
提督「よし・・じゃあみんな頼んだよ!」
最終作戦はプリンツ 酒匂の活躍もあり深海海月姫の撃破に成功した
そして航空母艦サラトガを出迎えた鎮守府では盛大な歓迎会が行われた
初めての出撃が最終作戦 "渚を超えて"だった酒匂は歓迎会ではぐっすりと眠っていた
酒匂「・・・いろんなことがあったなぁ」
ヒュウウ...
酒匂「ぴゃああ・・・本当に寒くなってきた・・・」
プリンツ「あ!酒匂!今から長門さん達と写真撮ろうとしてたんだ!一緒に来て!」
酒匂「ぴゃっ!わかった!」
――――鎮守府 中庭
サラトガ「Hello. 酒匂さん。こちらですよ」
酒匂「長門さん、サラトガさん!こんにちわ!」
長門「ああ。この4人も出会ってもう一年か」
青葉「はーい!みなさん撮りますよー!」
酒匂「司令!こっちにきてー!」
提督「やぁ酒匂。どうしたの?」
酒匂「青葉さんに写真撮ってもらうんだ!司令達も入ってよ!いいよね、みんな?」
長門「ああ、構わないさ」
プリンツ「古鷹も!一緒にね!」
サラトガ「みんなで記念撮影も良いですね」
提督「じゃあお言葉に甘えて入ろうかな」
青葉「え?!司令官と古鷹さんも入るんですか?!なら青葉も・・ってうわぁ!」ドテッ
古鷹「あ、青葉?!」
カシャ
―――酒匂はもう独りじゃない みんながいるから寂しくない!ぴゃん!
阿賀野型では酒匂が一番好きです
四姉妹全員可愛いですけど酒匂が一番可愛いと思うんです
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511797063/
Entry ⇒ 2017.12.29 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
【艦これ】神風型と物見遊山
それでもかまわない方はどうか暖かい目でどうか、どうかお願いします!
【艦これ】神風型と物見遊山
提督「ものみゆさんがしたい? 」
松風「そう、物見遊山!」
提督(…ものみゆさんってなんだ?)
提督「難しい言葉使うから何事かと思ったぞ」
松風「難しい言葉かな?」
提督「少なくとも今の若者には通じないと思う」
松風「でも、キミは若くないよね?」
提督「心は永遠の17歳さ…」
松風「ピポパポピピピ…もしもし、大本営?」
提督「待って!どこに電話してるの!?」
提督「調子に乗ってすみません…」
提督「身も心も三十路手前のおっさんです…」
松風「そうそう、素直が一番だ」
提督「っと話がそれたが、どこに行きたいんだ?」
松風「どこって訳でもないけど、鎮守府の周りでもいいかな」
提督「そういえば、松風は着任してから日が浅いから」
提督「あまり、このあたりのことは知らないのか」
松風「まぁ、そういうこと」
松風「何があるかだけでも、自分の目で見てみたいんだ」
提督「わかった、なら外出許可を出しておくよ」
松風「あぁ、それと、提督も付いてきてくれるよな?」
提督「俺も?」
提督「松風なら迷子にはならないと思うが」
提督「断る理由もないし、いくとするか」
松風「あっは!じゃあ今度の非番の日にな!」
提督「分かった、ただあまり期待はするなよ?」
松風「キミのセンスは良いから、期待しておくよ」クルッ
提督「今期待するなって言ったばっかだろ・・・」
バタン
松風「」スタスタスタ・・・
松風「」ピタッ
松風「ふ、ふふっ」
松風「だ、駄目だ・・・」
松風「顔が緩んでしまう//」ニヘラァ
松風「あー!はやく今度の非番の日こないかなっ!」ルンルン♪
(非番の日)
松風「・・・・」ムスーッ
提督「どうした松風?」
松風(確かに一人じゃつまらないと言ったけど)
松風(なんで姉貴達も来るんだよ!)
神風「司令官、準備はできてるわ」
朝風「みんな準備はいい?松風?遅れたら、後で笑ったげるわ!」
春風「司令官様、今日は松風をよろしくお願いいたします」
提督「ああ、よろしくな」
提督「実はな、今日の事を神風達に話したら」
提督「神風達も松風に教えたい場所があるからって来てくれたんだ」
提督「良い姉達を持ってよかったな松風」
松風「犯人はキミかっ!」ガァッ!
提督「うぅおぉ?!急になんだ!?」
提督「なんだかよくわからんが頑張れよ」
松風「誰のせいだと・・・」ゴゴゴゴゴゴゴ
春風「松風、少し落ち着いて」
春風(ちゃんと機会をみて私たちは離れるから、ね)
松風「・・・わかった」
朝風「そろそろいい、みんな? ついてらっしゃい!」
提督「おーっ!」
神風・春風「「おーっ!」」
松風(でも、こういうのも悪くはないか、な)
神風「そうね、まずは」
神風「かまぼこ手作り体験よ!」
提督「かまぼこ工房か」
神風「ええ、なかなかいいでしょ?」
松風「かまぼこか、いいね興味がわいてきたよ」
朝風「へぇー、そんなところがあるのね」
春風「春風も初耳です」
神風「物作りで思い出作りもできるから一石二鳥よ」
神風「さぁ、みんな、私に付いてきて!」
(かまぼこ工房)
松風「んー、魚のすり身を包丁で」
松風「叩いたり、すりつぶしたりを繰り返すのか」ペッタンペッタン
朝風「鮮度のいいものじゃないと出来ないらしいわよ」シャーシャー
神風「そうよ、一般だとすり鉢なんかを使ってるわね」ペターン!
春風「んっ・・・っく・・・」ニュル、ズリュ
提督「春風が苦戦するなんて珍しいな」ペターン!ペターン!
神風「かまぼこ板に乗せていくの」ズズズズ
朝風「よいしょっ・・・」ズズズズ
松風「よっと!」ズズズ
提督「思ったようにすくえないな」ズ、ズズ・・・
春風「んんっ・・・!」ズ、、、ズ、、
松風「姉貴、そんなに力入れると」
春風「え?」クルッ
ズルッ!
ベシャーン!
春風「はい・・・けれど司令官様、身だしなみを直して参ります」小破
春風「少しだけお待ちくださいね。」タッタッタッ
神風「初めてだったし失敗もあるわよ、ね?」ペタペタ
松風「といいながらかまぼこの形を整えている姉貴・・」
朝風「さすがね・・」
神風「早さが大切だからよ、時間をかけすぎると失敗しちゃうから」
提督「そうだな、俺たちも形を整えるか」ペタペタ
~ペタペタタイム~
朝風「ま、こんな感じよ!」ジャーン
松風「僕もできたよ、キミに負けないくらい!」ジャジャーン
提督「二人ともきれいに出来たな、俺のはまぁ、普通かな」
神風「じゃあ今度は一時間くらい置いて待つわ」
神風「寝かせておいたかまぼこを蒸し器に20分ほどいれて」シュッシュッシュッシュ
神風「蒸し上がったら冷水に入れて冷やす」ヒンヤーリ
神風「そうしたら完成!」
松風「あぁ、完成したね!」
朝風「食べるのは鎮守府に帰ってからの楽しみね」
タッタッタッ・・・
春風「お待たせしました。みなさま、春風ただいま戻りました」
提督「よし、みんなそろった事だし次にいくか」
(移動中)
朝風「よーし、それじゃ次は」
朝風「ご飯も食べられる所にいくわよ!」
松風「ご飯”も”?」
朝風「そう、道の駅ぴちぴちセンターよ!」
春風「秋刀魚漁の時も何度か行きましたね」
松風「サンマ漁?」
神風「ええ、最初はびっくりしたけどね・・」
神風「司令官がいきなり『秋刀魚漁に行くぞ!』って言うんだから」
神風「『どういうことなの? 説明して頂戴!』って言っちゃったわ」
提督「秋と言えば秋刀魚漁だからな」キリッ!
松風「あ、あははっ・・(今年の秋は気を付けておこう)」
(ぴちぴちセンター)
松風「わぁ~、広いね!」
朝風「そりゃそうよ、なんたってこのあたりで一番大きな市場なんだからね」
松風「ぴちぴちセンターなんて言うから違うのを想像したよ」
朝風「それにここでは、買ってすぐ調理もしてくれて」
朝風「お刺身はもちろん、海鮮焼きなんかもしてくれるのよ」
提督「朝風はよくここに来てるもんな・・・朝早くから」
朝風「そりゃそうよ、朝一じゃないと良いものは手に入らないんだからね」
松風(理由はそれだけじゃないような気がするけど、ね)
提督「おぉ、本当だな。刺身でやるのもいいが」
提督「シンプルに茹でだこにして食べるのもいいな」
神風「こっちにはサバやカレイ、スルメイカ、アマダイなどの干物がありますよ」
提督「土産に良いかもな、でもその前に」
提督「各自好きなものを買ってきてご飯にするぞ!」
三人「「「分かったよ(わ)」」」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
提督「ん~このVIPセットにしようかそれとも」
提督「岩牡蠣を10個買いするか、悩むな・・・」
松風「あ、キミ良いところに!」
提督「ん、どうした松風?」
松風「手伝ってほしい事があってね」チラッ
『~鯛のすくいどり~』
提督「鯛のすくいどり、か」
松風「一人だと不安でね」
提督「よっしゃ、いっちょやるか」
松風「いいね~、そういうのは好きさ」
提督「あぁ、お手柔らかにな」フフッ
松風「ようし、行こう!」バッ!
スィー・・・バシャッ!
松風「ようし、とらえた!」
バシャバシャッ!
提督「松風!結構大物だぞコイツ!」
松風「キミ!もっと力を入れて!網が持っていかれるよ!」
提督「くそっ、なんでこんなのがいるんだ!」
提督「松風、ちょっとすまん!」ガバッ
松風「!?(か、顔が近い!)」※かなり密着してます
提督「せーの、で一気に引くぞ!」
松風「あ、あぁ!」
提督・松風「「せーの!」」
バシャーン!
提督「よっっしゃ!とれたぞ!」
松風「あ、あぁ・・」ドキドキ
松風(し、司令官との距離が・・)//
提督「さっそく調理して貰おうぜ、松風は何が良い?」
松風「あ、あぁ・・」//ドキドキ
提督「おーい、松風-?」
松風「あ、あぁ・・」//ドキドキ
・・・・・・・・・・・・
・・・・
提督「おーい、みんなここにいたか」
神風「司令官ー、松風ー、先に食べてるわよー」モグモグ
朝風「遅いわよ司令官!せっかくVIPセット買ってきたのに」
朝風「責任とって食べなさいよ!?」
春風「松風さん、ホタテが焼けましたよ、ふふっ」
松風「遅くなってごめん、姉貴たち」
松風「お詫びって訳じゃないけど、はいコレ!」スッ
春風「あら、これは?」
松風「鯛の塩焼きさ、これに時間がかかってね」
提督「その分味は確かだぞ」
提督「じゃあ、俺らも食べるか」
松風「ふふ、頂きます!」
神風「司令官、ご馳走さまです! ふぅ…食べすぎちゃったぁ」
春風「神風御姉様と同じ気持ちです。司令官様、御馳走様でした」
朝風「たまの贅沢もいいわね、いっぱい食べちゃった!」
松風「ふわぁ……お腹いっぱいだよ、ご馳走様!」
(移動中)
春風「では、最後はわたくしの番ですね」
春風「場所は・・・高台ですわ」
松風「高台?」
春風「うふふっ、皆さん、春風に続いてくださいませ」スタスタスタ
提督「よし、ついて行くか!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・
春風「こちらですわ」スッ
松風「わぁ・・」
神風「綺麗な夕日・・こんなところがあったんだ」
朝風「朝のお日さまのほうが何倍も綺麗だけど、悪くないわね春風」
提督「ここから鎮守府も一望できるのか・・」
提督「こんな所があったなんてな」
キラキラキラ
松風(……あの夕日、ここからだと赤くないな)
松風(穏やかで、どこか落ち着く・・)
松風「キミ、姉貴達、今日一日ありがとう」
神風「なに、松風ー? 可愛いとこあるのね!」
朝風「いいわよ、お礼なんか。でも、帰ったら肩揉んでくれてもいいけど?」
春風「松風さんが気に入ってくれたならそれが一番です♪」
提督「だな で、松風はどうなんだ?言っていた物見遊山はできたか?」
松風「ふふ、最高の物見遊山になったよ」
松風「そう、本当に・・ありがとう」
提督「ん?」
春風「~~」ゴニョゴニョ
提督「え、あ、分かった」
春風「はい、お願いしますね」ニッコリ
春風「神風御姉様、朝風さん私たちは先に帰っておきましょうか」
朝風「え、なんで?みんなでかえr「ね、朝風さん」」
春風 ニッコリ
神風(よく分からないけど逆らっちゃだめよ朝風・・)チラッ
朝風(わ、分かったわ・・)チラッ
春風「では、後はお若い二人で♪」スタスタスタ・・・
提督「松風」
松風「なんだい?」
提督「その、今日は俺だけどこにも案内できなくて、ごめんな」ポリポリ
松風「いや、そんなことないよ」
松風「それに元はキミがここまでやってくれたんじゃないか」
松風「だからそんな風に思わないでくれ、さっきも言ったけど」
松風「最高の物見遊山だったよ」
提督「ああ、ありがとう」
松風「それに・・」
提督「?」
松風「ほら、もう日も暮れたし僕達もそろそろ帰ろうか」スタスタスタ
提督「わかった、ただ俺に出来ることがあれば言ってくれ」
提督「何でもするからさ」スタスタスタ
松風 スタスタ・・・ピタッ
提督「松風?」
松風「じゃ、じゃあ・・・今度は」
松風「今度こそはキミと二人っきりで行きたいかな!」
提督「どこにいくんだ?」
松風 クルッ
松風「どこだっていい、キミとならどこにでも!いいね、約束だ!」
提督「あぁ、約束だ」
【艦これ】神風型と物見遊山 完
神風型はどこか少女のような可憐さがありつつ芯の強い娘たちのイメージがあります。
ともかく旗風が実装されれば戦隊カラーの完成が出来そうなので待ち遠しいですね
またSSを書かせて頂くことがあれば皆様よろしくお願いいたします。成長も出来ていませんが精一杯
頑張ります!それと、もしよかったらテーマなど書き込んでい頂けると幸いです!嬉しいです!
それでは
さよなら
さよなら
さよなら
テーマが次回作のことを指してるなら「懐かしさ」で
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493036615/
Entry ⇒ 2017.12.28 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
朝潮「キス」
荒潮「そうよぉ。今晩にしようと思うんだけど、いいわよねぇ?」
朝潮「もちろんです。けど、どうしてですか?」
荒潮「どうしてって?」
朝潮「だって、食事はいつもみんなでしてるのに」
荒潮「あらぁ、そういうのじゃないわ。食堂じゃなくて鳳翔さんの店のお座席でやるのよ?」
荒潮「八人じゃないわよぉ。四人」
朝潮「四人? あ、そうでした。下の四人はそれぞれ遠征で明日の朝まで帰って来ないから……」
荒潮「そういうこと。私と朝潮ちゃん、大潮ちゃん、満潮ちゃん。ちょうど第八駆で集まれるから、食べて飲んで盛り上がろうって話になったの」
朝潮「それは楽しみですね! でも荒潮、私たちにお酒はまだはやいからダメですよ!」ビシッ
荒潮「もぉ、かたいんだから~」
朝潮「ダメって言ったのに……」
荒潮「あらぁ~うふふふふ」
大潮「アゲアゲです!」
朝潮「鳳翔さん! どうしてお酒を持ってきたのでしょうか!」
鳳翔「ごめんなさい朝潮さん。大潮さんがどうしてもって」ウフフ
朝潮「大潮!」
大潮「いいじゃん! こんなに楽しいよ!」
朝潮「ダメです! 確かに私たち艦娘には普通の法規が適用されないことがあるかもしれません。しかしだからといって――」
大潮「イェーイ!」
朝潮「大潮、聞いてますか?」
朝潮「あ、鳳翔さん。ありがとうございました!」
大潮「イェーイ!」
朝潮「さて……大潮、荒潮、そもそも艦娘というものは……」
荒潮「いぇ~い。ふふふ!」
朝潮「むぅ……満潮、あなたからも何か……」
満潮「ん? まあ、いいじゃない。私は飲まないけど、こうやってハメをはずすのもたまには必要よ」
朝潮「そういうものでしょうか……」
荒潮「そうよ~朝潮ちゃんはかたすぎるのよぉ」
朝潮「むぅ……」
荒潮「だから~こんなの持ってきたわぁ」
大潮「わあ! って何それ、お箸?」
荒潮「そう。王様ゲーム用のね」
朝潮「王様ゲーム……どういうものなのでしょう」
満潮「あんた変に物知りだったり疎かったりするわよね……」
大潮「大潮知ってる! たしか、くじを引いて決まった王様が何でも命令できるんです!」
朝潮「何でも……!」
大潮「しかも絶対厳守!」
朝潮「絶対……!」
荒潮「あらぁ、そんなに厳しいものだったのねぇ」
満潮「そんなわけないでしょ。ゲームなんだから」
荒潮「うふふ。冗談よ。さあ、みんなくじを取って。そうそう……じゃあいくわよぉ。王様だ~れだ」
大潮「ほらほら王様! なんなりとご命令を!」
朝潮「しかし命令となると……」
満潮「だからこれはゲームなんだから、テキトーでいいのよテキトーで」
朝潮「それじゃあ……一人ずつ、これからの艦娘がどうあるべきかを言っていきましょう」
大潮「……」
荒潮「……」
満潮「……」
朝潮「…………あれ?」
荒潮「よかったわねぇ。でもこれで最後にしましょ? さすがに眠くなってきちゃったわぁ」
大潮「ええ~! まだまだやりたいのに!」
満潮「ダメよ。もう遅いし……ていうか酒くさっ! あんた飲み過ぎ!」
荒潮「飲みすぎはだめよぉ。まったく大潮ちゃんたらぁ」
満潮「あんたも同罪よ」
荒潮「ふふ~さあいくわよ。くじを取って……王様だ~れだ」
朝潮「さあ大潮、命令してください! どんな命令でも受けて立つ覚悟です!」
満潮「変な命令はやめなさいよ」
大潮「う~ん、それじゃあね~、キス! 1番が3番にキス!」
朝潮「え……」
荒潮「私が2番。てことは~」
大潮「キス! 朝潮姉さんが満潮にキス~!」
朝潮「え……え、え、でも……満潮はいいんですか……?」
満潮「え? 何が?」
朝潮「だから……キス……」
満潮「別にいいわよ?」
朝潮「えぇ!!?」
満潮「ほら、さっさとやって終わらせちゃいましょ」
朝潮「で、でも……!」
満潮「はやくしなさいよ」
朝潮「私には……できません……」
満潮「へ? な、何で?」
朝潮「ごめんなさい……ちょっと……無理です……」
荒潮「あ、あら~大潮ちゃんがいつのまにか寝ちゃってるわぁ」
朝潮「……」
満潮「……」
大潮「zzz」
荒潮「あ、あの、その、そ、それじゃあ今日は解散~!」
霞(一夜明けの遠征任務を終えて、やっと一息つけると思ったら……)
朝潮「……」モグモグ
満潮「……」モグモグ
シーン
霞(何この状況……)
荒潮「ん~……昨日、最後に何かまずい空気になったような気がすることくらいしか覚えてないのよねぇ……」コソコソ
霞「は? 意味わかんない。どういう――」
満潮「ごちそうさま」スタスタ
霞「あ、ちょ、ちょっと――行っちゃった……」
朝潮「喧嘩なんてしてません」
朝雲「ウソよ。ずっと満潮と目を合わさなかったじゃない」
朝潮「ごちそうさま」ガタッ
朝雲「あ……」
山雲「行っちゃったわね~」
荒潮「昨日は……お酒飲んでぇ、いっぱい話してぇ、王様ゲームしたわぁ」
霞「王様ゲーム? その後は?」
荒潮「さっき言ったとおり、あんまり覚えてないのよねぇ。お酒ってすごいのねぇ」
霞「もう! 大潮は!?」
大潮「うぅ……頭いたい……叫ばないで……」
霞「あなたも飲んだの? 何か覚えてることは?」
大潮「アゲアゲしてたら……気づいたらサゲサゲに……」
大潮「ありがとう……」ゴクゴク
霰「ねむい……」
霞「ほら霰も、遠征終わりで疲れてるのはわかるけど、しゃきっとしなさいったら!」
霰「ん……」ゴシゴシ
荒潮「霞ちゃんはしっかりしてるわねぇ」
霞「何それ、あんたたちがぼけっとしてるだけでしょ!」
朝雲「二手? 何するのよ」
霞「こういうゴタゴタはさっさと解決したほうがいいの。朝雲、山雲、大潮は満潮を追って話を聞いてきて。私と霰、荒潮は朝潮のほうに行くから」
山雲「今から~?」
霞「そうよ」
山雲「あの~姉さんたちならそのうち仲直りすると思うし~、私は休み――」
霞「……」ギロッ
山雲「……なんでもないわ~」
霞「はあ……」
霰「zzz」
霞「寝ないの! ほら、さっさと食べて行動開始よ!」
満潮(でも……)
ちょっと……無理です……
満潮(なにもあんなに嫌がらなくたっていいじゃない……)
満潮「なによ……私は口が悪いし、嫌われてても文句は言えないけど、けど……」グスッ
満潮「っ!」グシグシ
山雲「あら~もしかして~泣いて――」
満潮「泣いてないわよ!」
山雲「あら~?」
朝雲「霞に事情をきいてこいって言われたのよ。荒潮はあまり覚えてないみたいだし、大潮はこんな状態だしね」
大潮「うう~……」
満潮「飲み過ぎね。自業自得よバカ。自業自得……」
朝雲「それで、結局のとこ、どうしたのよ。何で喧嘩したの?」
満潮「……別に喧嘩なんてしてないわよ」
朝雲「はあ? どう見たってしてたじゃない。意地はってないで、はやく仲直りしなさい」
朝雲「どういうこと……?」
満潮「嫌いなやつと、わざわざ顔合わせてニコニコおしゃべりなんてしたくないでしょ」
朝雲「え、ちょっと、ふざけないでよ! それって朝潮のこと言ってるの!?」
満潮「っ! うるさい! もうほっといて!」ダッ
朝雲「満潮! まだ話は――」
大潮「うっ!」オエッ
朝雲「え? 大潮、ちょっと大丈夫!?」
山雲「あら~……」
朝潮「あ、霞。ごめんなさい。先に行ってしまいました」
霞「あやまるくらいなら説明してよ」
朝潮「説明?」
霞「わかってないとは言わせないわよ」
霞「朝潮!」
朝潮「ただ……」
霞「……ただ?」
朝潮「私は口先ばかりで、覚悟がたりなかったというだけの話です」
霞「……いや、意味わかんないわよ。朝潮らしくないわね……ちゃんと説明してよ」
朝潮「悪いのは私です。満潮は受け入れようとしてくれたのに……」
霞「何を? ちゃんと言って!」
霞「そんなわけないでしょ! さっきの時点でもう私たちはすっかり迷惑してんだから! このまま仲違いした状態の姉妹がいる中ですごせっていうの!?」
朝潮「でも……いえ、ごめんなさい……」
霞「! 仲直りする気はないの……?」
朝潮「もちろん元の関係に戻ることが最良です。ですが難しいでしょうし……最低かもしれませんが、私はこのままほとぼりがさめるまで……」
霞「もういい! 荒潮! 霰! 行くわ……よ……? あれ?」
朝潮「……? 霞一人で来たのでは?」
霞「あいつらぁ!」
霰「zzz」
霞「気持ちよさそうに膝枕で寝てんじゃないわよ……」
荒潮「うふふ~」ナデナデ
霞「はぁ……それで、朝雲たちはどうだったの? というより大潮の姿が見えないけど」
朝雲「話は聞けた……けど、途中で逃げられちゃったわ。でも私たちの方が大変だったわよ! 大潮の状態を思い出して察してほしいわね!」
霞「それはご愁傷様……」
霞「……いえ、私もよくわからなかったわ。というより、話たがらなかったというほうが正しいかしら。自分が悪いんだ、とは言ってたけど……」
荒潮「う~ん……朝潮ちゃんが悪いことするとは思えないしぃ、仮にしたとしてもすぐあやまるわよねぇ」
霞「同感よ。あの真面目バカが何かするとは思えない……ってことは満潮が何かやったのかしら? それも考えにくいけど……」
朝雲「あ……そういえば、嫌いなやつと仲良くするのはおかしいとかなんとか……」
霞「何それ、満潮が言ったの?」
朝雲「そうだけど……」
朝雲「う~ん……」
山雲「でも~満潮姉ぇ、泣いてたわよね~?」
朝雲「あっ、そうよ! 満潮だって何か理由があるのよ!」
霞「だから、その理由がわからなくて困ってるんじゃない!」
山雲「……」
霞「……」
荒潮「今日のところはお開きにしましょ? このまま私たちだけで相談してても埒が明かないし……そろそろ出なきゃいけない時間だし……」
霞「でも……」
荒潮「二人ともいい子だからきっと大丈夫よぉ」
霞「……」
荒潮「きっとすぐ仲直りするわぁ」
霞「うん……」
霞(復活した大潮、霰も加えて色々試してみたけど……)
霞(結果は全て失敗……)
霞(朝潮は満潮を見ることすら拒み……)
霞(満潮は朝潮に近づくことすら拒んだ……)
霞(みんなもどうしていいかわからず、暗くなってる……)
霞(このままじゃ朝潮型は……)
霞「…………」
満潮「はあ……せっかくの休みだと思ったのに、倉庫の片付けだなんて……」
霞「……」
満潮「他にも艦娘はいっぱいいるのに、何で私とあんただけなのかしら?」
霞「さあ……あんたがいっつもあいつに嫌味言ってるからじゃない?」
満潮「うるさいわねぇ! そんなのあんたも同じ……って、本当にそれが理由……? ふんっ、小さい男!」
霞「……」
朝潮「あ、霞、やっと来ま――!」
満潮「なっ!?」
霞「……」ドンッ
満潮「きゃあっ!」
ガチャ
霞『イヤよ』
満潮「はあ!? いやって……」
朝潮「え? え?」
霞『あんたたちが仲良くするまで出さないわ』
満潮「何言ってんのよ……」
霞『ないわよ』
朝潮「へ?」
霞『これはあいつに相談してやったことだもの。少なくとも今日一日は閉じ込められるわ』
朝潮「そんな……」
満潮「ちょっと! ご飯とかトイレとか――」
霞『そんなものないわ』
霞『仲直りすれば出すって言ったでしょ! 何!? そんなに難しいこと!?』
満潮「か――」
霞『私たちがどれだけ心配してるかもわかってないくせに!』
朝潮「……」
霞『お願いだから……仲直りしてよぉ……』グスッ
満潮「……」
満潮「……はぁ……わかったわよ。朝潮と仲良くすればいいんでしょ?」
霞『ちゃんと話し合って……』グスッ
満潮「はいはい。ほら朝潮、奥に行きましょ」
朝潮「ええ……」
朝潮「ごめんなさい……」
満潮「……」
朝潮「……」
満潮「いやいや、逆。あやまるのはこっちでしょ」
満潮「だって……私が嫌われるようなことしたから……」
朝潮「へ? そ、そんなわけないです! 満潮はいい子です!」
満潮「で、でも……」
朝潮「私が満潮を嫌いになるわけありません!」
朝潮「もちろんです! むしろ、どうしてそう思ったんですか?」
満潮「だって、あのとき、キスするの嫌がったじゃない……」
朝潮「っ……! そ、それは……」
満潮「私、朝潮にあんなふうに拒絶されるとは思ってなくて……」
朝潮「ち、違います! たしかにキスはできなかったけど……でもだからって嫌いってことではありません!」
満潮「っ!」
満潮「ごめんなさい……私、かってに嫌われてるって思い込んでた。朝潮の気持ちも考えないで……」グスッ
朝潮「そ、そんなことないです! 私に覚悟が足りないばかりに……」
満潮「覚悟……?」
朝潮「満潮、聞きたいことがあります」
朝潮「まだ、私にキスしてほしいという気持ちは持ってますか?」
満潮「え? ええ……」
朝潮「そうですか……私はここ最近ずっと考えてました。どうすればよかったのか、どうすべきなのか」
満潮「……」
朝潮「そして……やっと気持ちをかためました。覚悟を決めました」
満潮「朝潮……」
朝潮「今こそ、王様の命令を果たし、満潮の気持ちに応えようと思います! 満潮!!」
満潮「は、はい!」
朝潮「あなたを一生幸せにします! 結婚しましょう!」
朝潮「……」
満潮「……」
朝潮「……」
満潮「……はあ!?」
満潮「ちょ、ちょ、ちょっと待って! いろいろおかしいわよ!」
朝潮「何がですか」
満潮「何がって……キスをするってだけでしょ!? 何で結婚まで話が飛躍すんのよ!?」
朝潮「……? だってキスというのは……」
満潮「……」
朝潮「結婚した二人がするものでしょう?」
満潮「はああぁぁぁ…………」ゲンナリ
朝潮「満潮?」
満潮「いい? キスっていうのは……」
満潮「まったく……ここ数日の気まずさは何だったのかしら……」
朝潮「私の勘違いで……」
満潮「いいえ……お互いに誤解してたのよ。でもその誤解も解けたことだし、霞を安心させてあげましょ」
朝潮「…………いえ、まだです」
満潮「? まだって……何が?」
満潮「…………へ?」
朝潮「私はもう満潮と結婚するつもりでした。その気持ちはどうすればいいんですか?」
満潮「そ、そんなこと言われたって……」
朝潮「満潮」
満潮「……」
朝潮「キスしてもいいですか?」
朝潮「私が勘違いしていた意味で、です」
満潮「……」
朝潮「……」
満潮「本気……?」
朝潮「本気です」
朝潮「……」
満潮「か……考えさせて……」
朝潮「!」
満潮「い、今はとにかく、倉庫の前にいる霞や、他のみんなに安心させてあやまるのが筋ってもんでしょ!」
朝潮「そうですね……」
荒潮「それじゃあ、朝潮ちゃんと満潮ちゃんの仲直りを祝して~」
「「かんぱ~い!」」
大潮「いやーよかった! やっぱり朝潮型はこうでないと!」
霰「ん……」ゴクゴク
朝雲「ほんとよまったく。私たち、特に霞はすっごく気に病んでたんだから。二人とも感謝しなさいよね」
朝潮「ええ、もちろんです! ありがとうございます霞!」
満潮「ま、あんなに泣かれるとは思わなかったわ。私も一応感謝しといてあげる」
霞「泣いてないわよ!」
山雲「でも~二人が喧嘩した理由はまだ知らないわ~」
朝潮「……」
満潮「そ、それはまあいいじゃない!」
朝雲「そのくじ……王様ゲーム?」
大潮「わあ! やろう、やろう!」
朝潮「……」
荒潮「それじゃあ引いてねぇ。王様だ~れだ」
大潮「あっ、やったー! 大潮が王様だ!」
満潮「……」
大潮「そうだな~じゃあねー、1番が3番にキス!」
満潮「ちょっ……」
荒潮「私は2番ねぇ」
朝雲「4番よ」
山雲「6番~」
霰「5……」モグモグ
霞「7番ね。てことは……」
朝潮「私が3番です……」
朝潮「満潮……無理しなくても……」
満潮「朝潮!」
朝潮「! は、はい……」
満潮「結婚するわよ!」ガバッ
朝潮「!? み、ん~!?」バタバタ
荒潮「」
朝雲「なっ!?」
山雲「あ、あら~?」
霰「……」ジー
霞「ちょ!? な、ななな何やって……!」
朝潮「み、満潮!」ガバッ
満潮「朝潮……んぅ!」
荒潮「な、仲良くなってよかったわぁ」
霞「いや仲良くなりすぎでしょ!?」
ありがとうございました
で続きは
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Entry ⇒ 2017.12.24 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
雷電「合体して飛行機になっちゃったわ、なのです!」提督「は?」
提督「お前は何を言っているんだ?」
雷電「だから、合体しちゃったの!・・・です!」
提督「全くもって意味が分からない、なんで合体するんだ?」
雷電「気まぐれ?」
提督「・・・」
大淀「なんですか司令官」
提督「夢だよな、これ?」
大淀「そのイカ臭い手で自分の小汚い頬をつねればいいのではないでしょうか」
提督「酷いなぁ」ツネリ
提督「ッ、痛ぇ」
雷電「いい加減信じなさい!・・・なのです!」
提督「取り敢えず口調をどうにかしような」
雷電「分かったわ!・・・なのです!」
提督「話を聞け」
雷電「艤装を展開するのです!」バシッ
提督「・・・え?」
雷電「艤装を展開したわ!⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン」
提督「マジかよ・・・」
提督「本当に太平洋戦争末期に日本海軍が運用した局地戦闘機で十四試局地戦闘機と呼ばれていた堀越二郎が設計したずんぐりむっくりとしたムチムチお姉さん的な感じの航空機、三菱重工の雷電(J2M)になりやがった」
提督「(駆逐艦には『震』が居ないから仕方ないな・・・)」
提督「大淀」
大淀「なんですか司令官」サッ
提督「雷電の武装は?」
大淀「20mm機銃が4挺、爆装では30~60kg爆弾が2発携行できますね」
提督「貧弱すぎクソワロタwwwwww」
提督「大和砲でもどっこいどっこいなのにwwwwww20mm機銃wwwwww」
提督「しかも基地航空隊wwwwww陸軍機wwwwww」
提督「せめて艦上戦闘機とか雷撃機が良かったwwwwww」
提督「駄目押しに」
赤松中尉『雷電はいい戦闘機だ。もう少し燃料が積めたらもっといいが』
『雷電はいい戦闘機だ。もう少し燃料が積めたらもっといいが』
『もう少し燃料が積めたらもっといいが』
『もう少し燃料が積めたらもっといいが』(エコー)
雷電「うっ・・・」
雷電「うわぁぁぁん!」
雷電「深海棲艦の一杯や二杯ぐらい倒せるわよ!」
提督「ほう」
雷電「負けちゃったのです」
提督「駆逐イ級にか・・・」
雷電「空からなら有利だと思っていたのです・・・」
提督「まぁ20mm機銃に60kg程度の爆弾×2じゃなぁ・・・」
大淀「なんですか司令官」ヒュバッ!
提督「雷電はこれから先、重武装化は出来るのか?」
大淀「残念ながら不可能です」(0.2秒)
提督「即答かよ・・・まぁいい」
大淀「ッ!?やめてください司令官!鍾馗ですか!?」
提督「私が宣言して、一度も実行しなかったことはあったかね?」
大淀「そ、それは・・・」
提督「明日までに陸軍の友人に話はつけておく。荷物の支度をしろ」
大淀「・・・」
雷電「・・・」
雷「嫌!」電「なのです!」
提督「・・・は?」
雷「も、元に戻った・・・」
電「そ、そうみたいです・・・」
大淀「・・・良かったですね」
提督「・・・して、なんで雷電なんかになっちまったんだろーな」
雷「あ、それは・・・」
電「かくかくしかじかでして・・・」
雷『司令官は私のモノ!』
雷『大きくなったら保母プレイか授乳プレイ、楽しんじゃうんだからぁ!」
電『そ、そんなこと許せません!』
電『司令官さんは私の事を「守ってあげたくなる艦娘第1位」って言ってくださったのです!』
電『将来ケッコンカッコガチして、養ってもらうのです!』
雷『ムッキー!』
電『もう怒ったのです!』
赤城『・・・どうしたのですか、お二人とも?』モグモグ
電『提督の取り合いなのです!』
赤城『そう言う事ですか・・・おにぎり美味しっ・・・困りましたね』ムシャムシャ
赤城『そうだ、確か陸軍戦闘機に雷電と言う物があって・・・』
赤城『お二人さんも合体すれば、それになって、一心同体で取り合う必要は無いんじゃ無いでしょうか?』
雷&電『はらしょー』
提督「そうか・・・そういう事か・・・」
大淀「赤城さんは取り敢えずおにぎり無断食の疑いで連行させますね」
提督「ああ頼む。規律がな・・・」
大淀「しかし、お二人とも提督を思う気持ちあまりに合体するとは・・・」ウルッ
提督「・・・」
提督「・・・こんな雰囲気で言い出しにくいんだが・・・」
提督「スマン。俺は響と榛名が好きなんだ」
三人「「「は?」」」
雷電「機銃掃射よ!喰らいなさい!」ブーン
提督「やめて!戦時中の人に不謹慎だから!」
雷電「不謹慎厨に浮気性・・・殺す名目は立ったのです!」ブーン
提督「何で浮気性なんだ!?お前らを好きとは一言も言ってないし付き合ってすらないだろ!」
雷電「FOX-3!」ズダダダダダ
提督「わざわざ空自式の機関砲発砲符丁叫ばなくて良いからぁ!やめてぇ!」
アニメ吹雪「と、こうして提督は大けがをして、包帯ぐるぐる巻きになって楕円形になって話さなくなって・・・ですか」
アニメ長門「自業自得だな」
提督「モゴモゴ!(何でや!)」
オチが弱くて申し訳ありませんでした
雷+電とか言うくだらないネタだから仕方ないでしょう
読んでてお気づきでしょうが作者はミリオタです
更に艦これだと響と榛名以外にも大和とか金剛も好きです
じゃあの
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Entry ⇒ 2017.12.24 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
夕張「新技術の公募?」
提督「流石は当事者、説得力が違う」
夕張「とりあえず、投稿用の箱を置いてみんなのアイデアを集めればいいんですね?」
提督「そうそう」
夕張「なんですか唐突に」
提督「この公募したアイデアは幾つかを選出して大本営に渡すんだけど、そのあと審議会があってだな」
夕張「はい」
提督「その審議会、他国の海軍からヴェスタルやユニコーンといった艦も招致してアイデアの採用を検討するんだ」
夕張「工作艦の皆さんですね」
と明石に言われた」
夕張「なるほど」
提督「というわけで、この書類全部に目を通して選出する作業をしなきゃならんので手伝って?」
夕張「はあ」
夕張「『誰でも戦艦になれるシステム』」
提督「自分がやりたいだけだろそれ」
夕張「まあそうでしょうね」
提督「『追加艤装は自立した戦艦型兵器として移動が可能!この上に艦娘が乗って移動できるので疲労も軽減!』」
夕張「『鬼・姫クラスと遭遇した際は艦娘と合体して運用!』」
提督「『追加艤装と合体という方式なので拡張性も高い!』」
夕張「『レッツ・マイトガイン!』とか『ファイナルフュージョン!』とか叫んでそうですね」
提督「そしてこの感嘆符の量もガッツ足りてそう」
提督「文章が不安だがまあ一応上に出しとくか…」
夕張「では次行きましょう」
夕張「『海上鉄道連隊』」
提督「海の上に列車走らすのか」
夕張「『艦娘の艤装の技術を応用した車両を造る』と書いてますね」
提督「補給艦と揚陸艦とモニター艦でいいだろそれ」
夕張「却下にしときますね」
夕張「『陸軍の15cm高射砲を転用した新型高角砲』」
提督「加賀がこういうのに参加するとは珍しいな」
夕張「あの方は防空戦闘の重要性をよく知ってますからね」
夕張「2門しか作られたことのない砲ですからなんとも…でもドイツ製のレーダーと連動しての運用だったので量産は難しいかと」
提督「発射速度も遅そうだし、近接信管を使ってやっと実用レベルか」
夕張「重爆が対艦攻撃に用いられ始めて、なおかつ巡洋艦レベルの艦艇を防空仕様として運用するならアリですね」
提督「紺碧とか旭日な艦隊みたいだな
提督「次は綾波からか」
夕張「『汎用艦娘型自律兵器』」
提督「艦娘型ロボットを量産し、ハイローミックス化ねぇ」
提督「実用性はありそうだし一応採用で」
夕張「間髪入れず、次!」
夕張「『艦娘に搭載できる新型ミサイルとその発射機』」
提督「ターターミサイルでも運用する気か?」
夕張「でもいけると思いますよ?」
提督「まあ採用しとくか」
夕張「『深海棲艦への対応改修を既存の兵器に行う』」
提督「秋津島にしては真面目なこと考えるな」
夕張「艦娘・妖精の運用する兵器にも限度はありますし、いい案かと」
提督「『戦闘機に対深海棲艦用のミサイルを搭載したりするだけだから簡単かも!』とあるな」
夕張「小さい割に火力の高い深海棲艦を相手にするのは大変だったという話も聞いたことがあります」
夕張「『この世界以外の艦娘を配備』…?」
提督「なんだこれ」
夕張「まあ内容からするに『架空艦』の艦娘を作ろうってことでしょう」
夕張「私たちはいいですけど、実在しない艦は微妙ですね」
提督「邂逅可能な艦娘も建造できる艦娘も大戦期のばかりなのも、大きい戦争のほうが逸話が多くなりがちだからだったか」
夕張「そうですね。それに航路の安定化や敵艦への攻撃翌力向上などの面、他にも色々懸念材料はありますね」
提督「却下だな」
夕張「それにしても皆さん色々考えてますねー」
提督「ああ、特に大和は何だったんだろうな」
夕張「まあ宇宙戦艦に改装されたことがあるような方ですし、色々あるんでしょう」
提督「…」
夕張「やっと選出作業が終わりましたね」
提督「まさか昨日の夜に始めて、次の日の15時までかかるとは」
夕張「いやもう55分なんで実質16時みたいなものですよ」
夕張「『訓練用簡易艤装わかばシューター』『基地航空隊にA-10』『景気付け用大型スピーカー(怪獣映画の音楽CD付)』」
提督「特にヤバいのはそれらへんだったな…」
夕張「お疲れ様ですー」
提督「ああ、手伝ってくれてありがとう」
夕張「…でも景気付け用スピーカーはちょっと欲しいかも」
大 本 営 発 表
新兵器『外部接続型追加艤装』開発完了セリ
夕張「海外の工作艦の皆さんも気に入ってたらしいですよ」
提督「試作段階では清霜も色々関わったらしいな」
夕張「その結果がこれですか」
提督「やっぱりあれがやりたかっただけか」
夕張「楽しそうで何よりです」
完
乙
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Entry ⇒ 2017.12.23 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
【艦これR-18】明石「提督。オ○ホいりませんか?」
提督「…………」
明石「オ○ホいりませんか?」
提督「そこをリピートすな。聞こえてるわ」
提督「……って、そうじゃなくて」
提督「いきなり何を言い出すんだ……明石」
明石「いや~」
明石「普段、艦娘達をそういう目で見ている提督の心を察しまして」
提督「無いって言えばウソになるが、艦娘のお前から言われると結構ショックだな……」
明石「まあまあ」
明石「提督もいろいろ溜まっているでしょうし」
提督「……否定はしないがな」
明石「自分のお顔に自信の無い提督にうってつけのオ○ホがあるんですよ」
提督「ケンカ売ってるのか?」
明石「いえいえまさか」
明石「そこでここに取り出しましたる明石特性のオ○ホ」
明石「なんと!」
明石「鎮守府内に居る艦娘ならば、誰とでも繋がれる超科学オ○ホなんです!」
提督「……さて、そろそろ寝るか」
明石「信じられないでしょうね」
明石「しかし!」
明石「超技術開発に成功した、この明石に不可能はありません!」
提督「……なんでその技術力を兵器開発に使わない」
明石「それで使い方なんですが」
提督「人の話を聞け」
明石「とっても簡単!」
明石「ここのディスプレイに艦娘の名前を入力するだけで、あら不思議!」
明石「その艦娘のオ○ンコが、即オ○ホになります!」
提督「……俺、悪い夢でも見てるのかな」
明石「どっこい現実、これが現実です」
明石「ささっ!」
明石「溜まったものをこれで吐き出してください!」
提督「…………」
提督「……んじゃ、あ、か、し、と」
明石「いきなり私ですか」
提督「1信9疑だからな」
明石「でも残念でした」
明石「私だけは設定できない様にロックしてます」
提督「……お前以外の艦娘はいいのかよ」
明石「提督の性欲の捌け口になるなんてゴメンですからね」
明石「人間、自分が一番大事なんです」
提督「お前のその鬼畜な発想が怖いわ」
提督「あと、さらっと俺をディスるな」
明石「まあまあ、いいじゃないですか」
明石「ささっ!チン○ン突っ込みたい艦娘の名前を入力してみてください!」
提督(とりあえず減給処分にしておこう)
明石「さあさあさあ!」
提督「誰がやるか」
提督「それに例えやるとしても、人前でやらねーよ」
明石「おっと」
明石「それもそうですよね。人前でオ○ニーなんて出来ないですよね」
提督「お前には人として、艦娘として、女の子として、いろいろがっかりだよ……」
明石「それでは、明石はこれで失礼しますね!」
明石「お休みなさい、提督」
提督「ああ、お休み」
キィ… パタン
提督「……ったく」
提督「何が超技術オ○ホだよ……誰が使うか、こんなもん」
提督「…………」
提督(でもまあ……)
提督(自分みたいな痘痕(あばた)顔の不細工が)
提督(モテるわけないのは言われなくても分かってる)
提督(…………)
提督(自覚しているけど……)
提督(あんなにはっきり言われるとは……)
提督(…………)
提督(いつだったか、金剛に告白して)
提督(勘違いさせてすみませーんって返された時と同じくらい)
提督(現実を突きつけられた気分だ)
提督(…………)
提督(風俗にでも行けば済む問題だろうに)
提督(そうしないのは、艦娘と結婚(ガチ)している提督が多いからなんだろうな)
提督(自分もいつか……なんて甘い幻想にすがって……)
提督(…………)
提督(……チン○ン突っ込みたい艦娘か)
提督(いっぱい居るなぁ)
提督(例えば摩耶)
提督(改二になってからめちゃくちゃ色っぽい)
提督(鳥海もいいけど、あの俺様キャラとのギャップがそそられる)
提督(ヒイヒイ言わせてやりたい)
提督(…………)
提督(……って最低なこと考えてるな、俺)
提督「はあ……」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………」
提督「……まあ」
提督「騙されたと思って、狐につままれたと思って、夢でも見ている気分で」
提督「試してみるか……」
スッ…
提督「……ま、や……と」
ピピピ… ブウウウン
提督「!」
提督「…………」
提督(マジかよ……穴の部分が……)
提督(…………)
提督(…………)
提督(これが……マ○コ……)
提督(摩耶のマ○コ……) ゴクッ…
提督(…………)
提督(まさか毛も生えていないツルツルマ○コだったとは……)
サワサワ…
提督(おいおい……暖かいぞ)
提督(真面目に超技術だな……)
提督(…………)
ツプッ…
提督(うおっ……ここか?)
提督(ここが穴なのかっ)
チュプ チュプ
提督「」
提督(おおお……)
提督(指が、ずぷずぷ入ってしまう……)
提督(た、たまらんっ)
ジュプ ジュプ ジュプ…
提督(ぬるぬるしてきた……これが濡れるってやつか?)
提督(か、感じて……いるのか?)
ジュプ ジュプ ジュプ…
提督(しかし……指から伝わるこの感触)
提督(チン○ン突っ込んだら……どんな感じになるんだよ)
ジュプ ジュプ ジュプ…
提督「はあ、はあ……」
提督「も、もう、辛抱たまらん!」
提督(摩耶のマ○コ……摩耶のマ○コォ!)
ピトッ
提督「い……行くぞっ」
ズッ…
提督「ふ……お、おおおお……」
ズズズ… ズプププ…
提督「ん゛ん゛っ!!」
ズプンッ!
提督「………ぉ……ぁあ……ぉ…」
提督「こ……これが……」
提督「マ○コかッ……!」
提督(すげぇ……キツキツで……ぬるぬるで……熱々で……)
提督(これだけでイってしまいそうだ……)
提督(……ん?)
提督(…………)
提督(げ……血だ)
提督(…………)
提督(俺……摩耶の処女を奪っちまったのかよ……)
提督(…………)
提督(…………)
提督(……すげぇいけない事してるのに)
提督(逆に興奮してやがるぞ……俺)
提督(って言うか)
提督(たまらねぇ……背徳感っ!)
ジュプッ!
提督「はあ、はあ、はあ」
提督「摩耶……摩耶ッ」
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
提督「すげぇよ……摩耶のマ○コッ」
提督「最高だッ、摩耶のマ○コ、最高、だッ!」
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
提督「はあはあはあっ」
提督「うっ!? な、なんか……さらに……キツく……締め上げ……」
提督「た、たまらんっ」
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
提督「はあはあはあっ!」
提督「い、イく……もう出ちまうっ」
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
提督「摩耶……摩耶……」
提督「もう……はあはあはあっ!」
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
提督「……ぉおおおおおおっ!」
ビュル! ビュルルルルッ!
ビュルルッ!
提督「……っ! はあっ!」
提督「はあ、はあ、はあ……」
提督「はあ……はあ……はあ……」
提督「……はああ……」
提督「ふうううう……」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………」
提督「……あ」
提督「これって……中出し?」
提督「…………」
提督「中出ししちゃった?」
提督「…………」
提督「……やべぇ」
提督「…………」
出してすっきりした後
事の重大さと罪悪感が津波の様に押し寄せて来たが
俺は次の夜も、その次の夜も、そのまた次の夜も
摩耶のマ○コに中だしし続けた……
もう止めよう、今回で終りにしよう
そう思いながら俺は
今晩もあのオ○ホに手を伸ばす……
.
摩耶「…………」
摩耶「ひっ!?」
摩耶「ま、また……!」
摩耶「んっ……んんっ!」
摩耶「何なんだよぉ……毎晩毎晩ッ」
摩耶「あっあっ、ひっ!」
摩耶「誰……なんだよぉ……」
摩耶「あたしの……アソコ、弄ぶのはぁ……!」
ズブッ
摩耶「やあっ!」
摩耶「また……入ってくるぅ……」
摩耶「知らない……見えない……」
摩耶「誰かの……チ○ポがぁ……!」
ズンッ!
摩耶「ああっ!」
摩耶「また……奥までぇ……入ってぇ……」
摩耶「いやあっ……」
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
摩耶「あっあっ……んっ!……ひっ……」
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
摩耶「やめろぉ……もう……んっあっ!……あはっ……」
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
摩耶「気持ち……良く……んんっ……するなぁ……ああっ」
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
摩耶「いやあっ……激しく……しないでっ……」
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
摩耶「あっあっ……!」
摩耶「また……出されるっ……んんっ……あっあっ!」
摩耶「謎チ○ポに……んっ!……犯されて……ああっ……」
摩耶「んっ……ああっ……やあっ……!」
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
ジュプッ ジュプッ ジュプッ!
摩耶「いやぁ……いやぁ……謎チ○ポ……いやぁ……!」
摩耶「もう……んはっ……中出し……いやぁ……!」
摩耶「あっあっあっ……出されるっ……謎チ○ポにぃ……!」
摩耶「いやぁっ!」
ビュル! ビュルルルルッ!
提督「はあはあはあっ」
提督「はあ……はあ……」
提督「ふうう……」
提督「…………」
提督「…………」
提督「……また……やってしまった」
提督「…………」
提督「…………」
提督(最近、摩耶がどんな反応して)
提督(いや、正確には嫌がりつつも気持ちよくなって)
提督(それが癖になりつつある、と)
提督(勝手な妄想して、このオ○ホ使ってるな……)
提督(…………)
提督(……鬼畜にも程があるだろ、俺)
提督(…………)
提督(でも……)
提督(使うたびに濡れるのが早くなってるし)
提督(なんか時々、意識して締め付けてくる様な感じなんだよな)
提督(…………)
提督(あとちょっと意外……と言ったら失礼だが)
提督(毎回、ボディソープの香りがして清潔感がハンパ無い)
提督(摩耶ってガサツそうに見えるけど、毎日風呂に入ってるんだな)
提督(…………)
提督(…………)
提督(…………)
提督(……このままで)
提督(いいわけ……ないよなぁ……)
提督(…………)
提督(とは言っても……どうしたもんかな……)
提督(打ち明けたら間違いなく20cm砲で撃ち殺されるだろうし)
提督(でも赤ちゃんが出来たらDNA鑑定で俺が父親だってバレるだろうし)
提督(摩耶の立場からしたら、俺はレ○プ犯だしなぁ……)
提督(どうしよう……)
提督(…………)
―――――――――――
一ヶ月後
執務室
コン コン
摩耶「提督、入るぜ?」
提督「……どうぞ」
キィ… パタン
提督「よく来てくれた」
摩耶「?」
摩耶「何だよ? 改まって……」
摩耶「それで? 話ってなんだ?」
提督「あー……うん。それなんだが」
提督「最近、調子はどうだ?」
摩耶「調子?」
摩耶「すこぶる元気だぜ!」
提督(……どんなメンタルしてんだよ)
提督「そ、そうなの……か?」
摩耶「おう!」
提督(……意外に好きモノ……なのか?)
提督「その……」
提督「夜中とか、変にならないのか?」
摩耶「夜中?……あたし朝までグースカ寝てると思うから」
摩耶「気にしたこと無いなぁ」
提督「……?」
提督(あんな事されて寝ていられるのか?)
提督「そ、そうか。うらやましいな」
摩耶「何だよ提督」
摩耶「いい年して、夜中にお化けを見ちまって怖い!とでも言うのか?」
提督「そ、そうじゃないんだが……」
提督「ま、まあ、元気ならいいんだ」
摩耶「おう!」
摩耶「防空巡洋艦、摩耶様の実力!」
摩耶「いつでも見せてやるからな!」
提督「そ、そうか。頼もしいな」
摩耶「で? 話ってそれだけか?」
提督「ん? んー……」
提督「まあ元気なら、それでいいんだ」
提督「最近、噂である艦娘の様子がおかしいって聞いたものだから」
摩耶「そんな噂、聞いたこともないけど……」
提督「そうか……」
提督「名前が分からなかったから、噂の内容から もしかしたら摩耶なのかも?」
提督「って思っただけなんだ」
提督「何でもないのなら、それでいい」
摩耶「何だよそれ。くだらない噂なんて信じるなよ」
提督「す、すまないな、摩耶」
提督「これからも頼りにしてるぞ」
摩耶「おう!任せな!」
―――――――――――
提督「…………」
提督(あれー?)
提督(摩耶って……不感症なのか?)
提督(…………)
提督(いやいや、そりゃ俺も初マ○コだけど)
提督(あれは絶対寝ている反応のマ○コじゃ無いよなぁ……)
提督(…………)
提督(となると……)
提督(俺が毎晩チン○ン突っ込んでたマ○コは誰のマ○コなんだ?)
提督(…………)
―――――――――――
その日の夜
コン コン
明石「提督、明石です」
提督「入れ」
明石「失礼しまーす」
キィ… パタン
明石「こんな時間に何の御用ですか?」
提督「その話の前に」
提督「ドアの鍵をかけろ」
明石「……え?」
提督「いいから鍵をかけろ」
明石「はあ……」
カチリ☆
明石「これでよろしいですか?」
提督「ああ」
明石「それで、何の御用ですか?」
提督「しばらくそのままでいろ」
明石「はあ……」
クチュッ
明石「………っ」 ビクッ
提督「…………」
クチュ クチュ
明石「…………」
提督「…………」
明石「…………」
提督「…………」
ズチュッ!
明石「ん゛ん゛っ!」 ビクンッ!
提督「…………」
提督「……やっぱりお前だったのか」
明石「はあ、はあ……」
明石「…………」
明石「……提督」
明石「いつから……お気づきになられました?」
提督「今日の夕方くらいだが……あくまで可能性を考えただけだ」
提督「確信は無かった」
明石「はは……そうですか」
提督「単刀直入に聞こう」
提督「なぜこんな事をした?」
明石「……それを聞きますか」
提督「……いちおう動機の可能性も考えたけどな」
提督「お前、俺の性欲の捌け口になりたくないとか言ってたろ?」
提督「そんな可能性あるのか?と思ってな」
明石「それも本心です」
明石「だって……好きな人から性欲の捌け口としてだけで見られるのなんて」
明石「嫌ですから」
提督「…………」
提督「……女心はわからんわ」
提督「他にもいろいろディスられて めっちゃ傷ついたんだぞ、俺」
明石「……すみません」
提督「はあ……」
提督「んで? 明石は俺のどこが良いと思ってるんだ?」
明石「いろいろですよ」
明石「提督はいつも裏方の事を気遣ってくれますし」
明石「からかうと反応が可愛いです」
提督「そんなこと初めて言われたわ」
明石「……決定的だったのは」
明石「私の事も女性として意識してくれた事です」
提督「俺だけじゃないと思うが……」
明石「提督だけですよ」
明石「明石の事、嫁入り前の体だから大事にしろって言ってくれたのは」
明石「他の男性から、そう言われた事なんて一度もありません」
提督「…………」
明石「まあ、そんな訳で」
明石「明石なりのアプローチをしてみたわけですが……」
提督「どう好意的に見てもぶっ飛んでるとしか言いようの無いアプローチだったわ」
明石「ふふふ」
明石「いかがでした?」
提督「……気持ちよかったです」
明石「それだけですか?」
提督「これ(オ○ホ)無しで明石と付き合いたいです」
明石「もう少し踏み込んでもらえますか?」
提督「……性欲の対象としてだけでなく」
提督「明石の全部を知って行きたいと思う」
明石「うれしいです」
明石「でも私は手が掛かりますよ? きっと」
提督「覚悟を決めた」
提督「あと、処女奪って中出ししまくった責任も取りたい」
明石「まあそれについては、私にも責任がありますけど……」
明石「そういうところも提督のいいところですね」
提督「……俺に似ないで明石に似た子供だと良いな」
明石「私は提督に似た子供が欲しいですよ?」
提督「俺みたいな痘痕(あばた)顔になって苦労して欲しくないんだよ」
明石「提督のお顔は後天的なものでしょう?」
提督「水疱瘡(みずぼうそう)が酷くてな……」
明石「あれかゆいですからね」
明石「顔を掻きまくってそうなったんですか?」
提督「ああ……子供の頃だったから」
提督「掻くなと言われてもボリボリ掻いちまったんだ」
提督「それがいけなかった」
ギュッ…
提督「!」
明石「大丈夫です」
明石「これからは、この明石がずっと提督のお傍に居ます」
提督「明石……」
提督「…………」
ギュッ…
―――――――――――
明石「んっ……」
クチュクチュ
提督「もう溢れんばかりに濡れてるな……」
明石「……提督のせいですよ」
明石「ここ一ヶ月、毎日毎晩、ほぼ同じ時間帯に明石のオマ○コ使われ続けましたから」
明石「もう情景反射的に……あくっ……」
クチュクチュ
提督「それはすまなかった」
明石「あふっ……男性、の……んんっ!……性衝動……あっあんっ……」
明石「なめて、ましたっ……んっ!」
チュク チュク…
明石「んひっ!……あっあっ……ああっ……」
提督「これからは、こういう事もできるんだな」
レロレロレロッ
明石「あひっ……ち、くびっ……同時……とか……」
明石「やっ……あっあっあっ!……あはっ……」
ハムハム
明石「んんっ!……や……あっ!……」
明石「甘噛み……とか……んんんっ!……っ!」
明石「これ……ダメッ……ダメェ……」
提督「ぷはっ……ふう……」
明石「はあっ……はあっ……」
提督「そろそろ……いいか?」
チュクチュク…
明石「んっ……ええ、いいいですよ……」
明石「いつもは有無を言わせず……入れられてましたから」
明石「ちょっと新鮮な……んんっ!……気持ちで、す……」
提督「そうか。 俺も同じ気持ちだ」
提督「新しい明石の一面が見れて嬉しい」
明石「提督……んっ……あはっ……」
ピトッ
提督「行くぞ……」
明石「はい……来て……」
ズッ…
明石「う……んんっ……はっ……」
ズズズ… ズブブブ…
明石「あっ……あっ……かっ……ああっ……!」
ズプンッ!
明石「んんんんっ!」
提督「……ぉおっ……ふう」
提督「全部入ったぞ……」
明石「はい……分かって……ま、す……んっ」
明石「すごく……熱くて……どくんどくんって……脈うって……あんっ……」
明石「明石で……興奮してくれてるの……感じてますっ……」
提督「そうか……いつも入れてるけど……そういうこと言われると」
提督「嬉しくて、めちゃくちゃにしてやりたくなるな……」
明石「…………」
明石「提督」
提督「なんだ?」
明石「明石は……明石のオマ○コ……どんな感じ……ですか?」
提督「最高だ」
提督「明石の中は、熱々で、ぬるぬるで」
提督「ギュウギュウに……俺のを締め上げてきて……」
提督「とろけてしまいそうなくらい、気持ちいい……」
明石「うふふ……嬉しいです、提督」
ズチュッ!
明石「んあああっ!?」
提督「……っ」
明石「か……あ……はっ……」 ビクビクッ
提督「はあっはあっ……」
明石「て……提督っ……」
明石「今の……ずるい、です……不意打ちです……」
明石「おかげで……軽く……イッちゃっ……」
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
明石「んあああっ!? あっ!……かはっ……ひっ!……」
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
明石「て、ていと……ああっ!……待っ……ひうっ!……っ!」
明石「こんなのっ……こんなのぉっ!……ああっ!」
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
提督「明石っ明石っ明石っ」
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
明石「あっ!……ひゃっ!……ひぐっ……あはぁっ!」
ズンッ!
明石「~~~っ!!」 ビビクンッ!
提督「っ……はっ……」
明石「……っ……」 ビクン ビクン
明石「はっ……かっ……」
提督「……明石、大丈夫か?」
明石「……あんまり……大丈夫じゃ……ないかも……」
明石「イっちゃい……ました……私……んっ……」
提督「俺はイきそうになった……」
明石「イって……よかったのに……んんっ……」
提督「……じゃあ、今度は……イくまで突くぞ」
明石「ま、待って……提督……」
明石「まだ余韻が……残ってて……」
ズチュッ!
明石「あひっ!?」
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
明石「あっあっ!……ダメッ!……まだ……残ってるのぉっ!」
明石「今……あんっあんっ……そんな、に……動かれ……ああっ!」
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
明石「やあっ……すごいっ……んっ!んんっ!……すごい、のぉ……」
明石「熱いので……あはっ!んっ!……私の、なかっ……んはぁっ!」
明石「かき回されるのぉ!」
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
提督「明石っ明石っ明石っ!」
明石「あっあっ! やあっ!……また……来る……来ちゃうのぉ!」
明石「気持ちいいの……来ちゃうのぉ!……あっあはっ!」
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
提督「明石っ……!」
明石「んぐっ!? ……んっ……んんっ!……んっ!」
明石「んっんっ……んんっ!……んーっ!……んっんっ……!」
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
提督「……ぷはっ」
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
明石「あっあっ♡♡やっ♡あはっ♡…んっ……♡」
明石「んはっ♡…んっんっ♡……あっ♡あっ♡あっ♡」
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
提督「……っ!……明石っ……俺……もう……!」
明石「はひっ♡……来て♡……熱いのっ♡……出してぇ♡」
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
提督「……っぉおおおおおあああああああっ!!」
ビュル! ビュルルルルルッ!
ビュルルルッ! ビュルビュルッ!
ビュルルッ!
明石「~~~~っ♡ ♡ ♡」 ビクビクビクゥッ!!
提督「か……はっ……おっ……」
提督「……はあはあはあっ!」
提督「はあ……はあ……」
提督「ふう……」
明石「」 ピクピク
提督「……明石」
明石「」 ピクピク
提督「明石?」
提督「お、おい、大丈夫か? 明石」
明石「」
明石「……う~ん」
明石「…………」
明石「あ……ていとくぅ……」
提督「大丈夫か?」
明石「はいぃ……らいじょうぶ……れすぅ……」
提督「……しばらく休もうか」
明石「はひぃ……」
―――――――――――
明石「いやーそれにしても明石の中にたくさんザー○ン出してくれましたね」
明石「私を孕ませる気満々で何よりです♪」
提督「……いつも思うけど」
提督「もう少しデリカシーを大切にしてくれると嬉しいんだけどな」
明石「提督は意外と細かいところにうるさいですね」
提督「明石の場合はおっぴろげすぎだって言いたいんだよ」
明石「そういうところも明石なので」
明石「許容してくれると嬉しいです」
提督「善処はするけど、努力もしてくれ」
明石「は~い」
明石「あと……提督の好みって」
明石「摩耶なんですか?」
提督「……例のオ○ホからの情報か」
明石「察しがいいですね。まあ細かい事はいいじゃないですか」
提督「細かい事かぁ?」
明石「で、摩耶以外も選択できたのに」
明石「摩耶ばかりにしたのは何故ですか?」
提督「……まあ好みではあるな」
明石「では、私もああいう格好した方がいいですかね?」
提督「でも、摩耶には摩耶の」
提督「明石には明石の魅力がある」
明石「……どっちつかずな答えですね」
提督「それから摩耶以外を使わなかったのは」
提督「罪悪感がハンパ無かったし……」
提督「殺される覚悟で責任も取ろうと思ったからでもある」
明石「…………」
提督「初めて使った時、処女奪っちまった!ってのもあるしな」
明石「提督は堅物ですねー」
提督「美徳と言え」
明石「は~い」
明石「……ところで」
提督「ん?」
明石「明石の魅力って……どんなところですか?」
提督「そうだな」
提督「たなびく長い髪」
提督「意外とくびれてるウエスト」
提督「チラチラ見えるおへそ」
明石「……全部性的要素じゃないですか」
提督「仕事はきちっとやってくれる姿勢」
提督「汚れていても、眩しい笑顔で俺を出迎えてくれる可愛いさ」
明石「え……」
提督「暗い状況でも、いつもいいタイミングで励ましてくれるし」
提督「傷ついた仲間を心から心配して修理に尽力してもくれる」
提督「そんな仲間想いなところ」
明石「……」///
提督「あとは……」
提督「イった時の気持ち良さそうな顔かな」
明石「ず、ずるいです!提督!」///
提督「ははは」
明石「……なんだか悔しい」
明石「今度は私が提督のイき顔を見てやりますから!」
提督「は、張り合うことじゃないだろ?」
明石「でも不公平だと思います」
明石「提督がイったら、写真に残してあげますから」
提督「それ割りと本気で止めてくれよ!?」
明石「ふーんだ」
提督「…………」
提督「……もう一個あったな」
明石「何がですか?」
提督「明石は怒った顔も可愛い」
明石「~~~!」///
明石「も、もう!」///
提督「ははは」
明石「…………」
提督「明石?」
明石「……あの」
明石「抱いてくれます?」
明石「ああ、その……いやらしい意味じゃなくて……」
提督「…………」
ギュッ…
明石「んっ……」
提督「これでいいか?」
明石「はい」
提督「…………」
明石「…………」
明石「提督」
提督「ん?」
明石「大好きです」
提督「俺もだ」 クスッ
おしまい
掲載元:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1497633977/
Entry ⇒ 2017.12.13 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)
提督「はあ……また競馬で負けちまった」
提督「第三コーナーまでは良かったのになぁ」
提督「第四コーナー回って最後の直線一気に伸びてくる!」
提督「……ハズだったのに」
提督「はあ……」
提督「…………」
チーン☆ ジャラジャラ…
提督「…………」
提督「…………」
提督「……ちょっと寄って行くか」
提督「ジャ○ラーでも打って、少しでも負けを……!」
―――――――――――
提督「……甘かった」
提督「…………」
提督「もう鼻血もでねぇ……」
提督「1回くらい当たれよぉ……」
提督「○ャグラーで600回もハマるとは思わなかったわ……」
提督「…………」
提督「……どないしょ」
提督「給料日までまだ10日もあるってのに」
提督「…………」
提督「マジでどないしょ……」
鎮守府
提督「…………」
提督(うう……入るのが怖い)
提督(絶対大淀にどやされる……)
??「こんな所で何をしているんですか、提督」
提督「はがっ!?」
提督「お、大淀……」
大淀「はい、大淀ですけど?」
提督「お、おう」
大淀「……まさかと思いますが」
大淀「またオケラになったんですか?」
提督「はははははは!」
提督「ば、馬鹿を言うな!」
提督「給料日までまだ10日もあるってのに」
提督「全ツッパなんてする訳ないじゃないか!」
提督「はははははは!」
大淀「…………」
提督「ははははは……」
大淀「…………」
提督「はは……は……は……」
大淀「……はあ」
大淀「提督。正直におっしゃってください」
提督「…………スミマセン。やらかしました……」
大淀「まったく……」
大淀「いったい何度 繰り返せば気が済むんですか」
提督「……返す言葉もありません」
大淀「もう……」
ガヤ ガヤ
大淀「……ここは人の目が多いので」
大淀「続きは執務室で」
提督「はい……」
―――――――――――
大淀「……まあ、お小言はこれくらいにしておきます」
提督「うう……俺、上司なのに……」
大淀「何か言いましたか?」
提督「いえ!何も言ってません!」
大淀「とりあえず、給料日までの食費は私が立て替えます」
提督「さすが大淀!」
大淀「ただし、我が鎮守府の食堂の食券を食事時にお渡しする方式でやりますから」
提督「何でだよ!?」
大淀「まとまったお金を渡すとすぐパチ○コ店に行くからです」
提督「行かないから!」
大淀「前科がありますから認めません」
提督「……チッ」
大淀「何か舌打ちが聞こえましたけど?」
提督「気のせいです! ええ、気のせいですとも!」
大淀「よろしい」
大淀「それでは、今日のところはお風呂に入って」
大淀「明日からの仕事に備えてください」
提督「……へーい」
大淀「何ですか?その返事は?」
提督「イエス!マム!」
大淀「よろしい」
大淀「それでは、お休みなさい、提督」
提督「ああ……」
パタン
提督「…………」
提督「……ちくしょー」
翌日
執務室
提督「はあ……身から出たサビとはいえ」
提督「仕事に身が入らないなぁ……」
コン コン
大淀「提督。大淀です」
提督「ああ……入ってくれ」
ガチャ キィ… パタン
大淀「おはようございます」
提督「ああ、おはよう」
提督「ん? その包みは?」
大淀「提督の朝食です。ついでに私もここで食べようかと思いまして」
提督「ああ、そういう事か」
提督「いいぞ、一緒に食おう」
大淀「はい♪」
モグモグ
提督「たまにはおにぎりと沢庵の朝食も悪くないな」
提督「大淀が作ってくれたのか?」
大淀「いえ」
大淀「間宮さんに作ってもらいました」
提督「そうか」
コポコポコポ…
大淀「はい、お茶をどうぞ」
提督「ありがとう、大淀」
ズズッ…
提督「ふう……」
提督「人心地ついたな」
大淀「それは良かったです」
大淀「では、腹ごしらえも済んだ所で……」
大淀「工廠に向かいましょう」
提督「ん? 工廠?」
提督「今日は深海棲艦の根拠地への進撃計画を練る予定だったんじゃ?」
大淀「予定変更です」
大淀「今の提督は気もそぞろでしょうから、作戦立案も身が入らないのでは?」
提督「……何でもお見通しか」
工廠
大淀「それでは……まず大型建造を行いましょう」
提督「大型建造か」
大淀「はい」
提督「大和と武蔵はこの前来てくれたし……」
提督「そろそろ大鳳が欲しいところだな」
大淀「では4000/2000/5000/7000で行きましょう」
提督「おう。ポチッとな」 ガコンッ☆
建造時間
06:40:00
提督「来てくれるといいなぁ」
大和「提督。おはようございます」
提督「お、大和。おはよう」
大和「では一時的に秘書艦になりますね」
提督「また46cm三連装砲が欲しいのか?」
大和「はい。強化に使いたくて」
大和「よろしくお願いします」
提督「おう」
提督「んーと……100/251/250/150で……」
提督「20回くらい回してみるか」
提督「ポチポチポチっと」
46cm三連装砲☆ 46cm三連装砲☆ 33号対水上電探☆
46cm三連装砲☆ 試作46cm連装砲☆ 15,5cm三連装副砲☆
試作46cm連装砲☆ 32号対水上電探☆ 15,5cm三連装副砲☆
15,5cm三連装副砲☆ 46cm三連装砲☆ 46cm三連装砲☆
33号対水上電探☆ 32号対水上電探☆ 試作46cm連装砲☆
試作46cm連装砲☆ 試作46cm連装砲☆ 試作46cm連装砲☆
33号対水上電探☆ 7,7mm機銃☆
提督「ありゃ……試作46cm連装砲がけっこう出てしまったな」
提督「すまん、大和」
大和「いえ、いつもありがとうございます」
天城「あの、提督」
天城「次、お願いしてもよろしいでしょうか?」
提督「お、天城か」
提督「という事は艦載機が欲しいんだな?」
天城「はい。雲龍の分もできましたら……」
提督「レシピを合わせて……と」
提督「んじゃ、回すぞ」
紫電改二 ×7
彗星二一型 ×10
流星改 ×7
彩雲 ×6
零戦52型 ×2
烈風 ×1
提督「こんなもんでいいか?」
天城「はい♪」
天津風「次は魚雷の装備を……」
呂500「ろーちゃんの分もお願いね♪」
磯風「駆逐艦の分も……」
野分「お願いします」
提督「おー」
―――――――――――
提督「いやーいっぱい資材使ったなー」
提督「また阿賀野たちに遠征行って貰わないと……」
大淀「そうですね」
大淀「それでは、そろそろ私も出撃しますね」
提督「え?今日、そんな予定あったか?」
大淀「急遽決めました」
大淀「たぶん……レアな新しい艦娘が来ると思いますので」
提督「んな都合のいい事が起こるか」
大淀「ですよねー」
大淀「では、行ってきます」
提督「ああ。気をつけてな」
―――――――――――
浦風「うち、浦風じゃ、よろしくね!」
山雲「おはようございま~す」
山雲「朝潮型駆逐艦六番艦、山雲で~す。よろしくお願いいたしま~す」
初風「初風です、よろしく。提督さんにとって私は何人目の私かしら?」
大淀(……やっぱり来ましたか)
大淀(ギャンブルで大負けした時は特にですけど)
大淀(ふだんこういうところで運を使っているから)
大淀(勝てないんでしょうね……)
おしまい
大負けした上に資材を大量に溶かす事になっても
一切責任持てないから!
芸人へのフリとかじゃないからな!
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Entry ⇒ 2017.12.13 | Category ⇒ 艦隊これくしょん | Comments (0)