サーバル「こわい夢」
「なんですか、助手」
「実は昨日、かばんの作ったカレーを食べたのです」
「か、かばんのカレーを食べたのですか!? 一人だけずるいですよ、助手!!」がたっ
「最後まで聞いてください、博士。確かに私はカレーを食べていました。ですが、気づいた時には、普段寝ているベッドの上にいたのです」
「…………?? 助手が何を言っているのか、全然分からないのです……」
「夢ですよ」
「夢?」
「後で調べてみたら、図書館の本に書いてあったのです。ヒトは寝ている間に、脳が頭の中を整理します。その時に見る映像を『夢』と呼ぶのだそうです」
「そ、それなら知っているのです! まったく、分かりにくく言わないでほしいのですよ!」ぷんすこ
(かわいい……)
「なんなのですか、その目は!」
「いえ……すみません、博士。今まで見た覚えがほとんどなかったので、つい珍しくて話したのです」
「それは仕方がないのです。夢は見ても忘れることが多いのですよ」
「……ですから、次からはカレーの夢を見た時は教えるのですよ! 博士にも食べさせろです!」
「ど、どうやって食べるつもりですか………………それより、私がその夢を覚えていたのはなぜでしょうか?」
「それはきっと、かばんのカレーのおかげなのです」
「カレー?」
「おそらく、自分の好きなものが出てきたから、強く記憶に残ったのです」
「なるほど…………ということは、逆の場合もあるのですか?」
「ありますよ。嫌いなものの出る夢も、記憶に残りやすいのです。例えば……」
「過去の思い出したくない出来事が夢に出てくることもあるそうですよ」
離したくないもの。
かけがえのないもの。
失いたくないもの。
いつも近くにいるのが当たり前で、気がつくと忘れている時がある。
「かばんちゃん!」
サーバルの隣にいるのは、さばんなちほーで出会ったヒトのフレンズ、かばん。
「なあに、サーバルちゃん」
「手、繋ご!」
「うん、いいよ」
二人は片方の手をぎゅっと握り合って歩く。手から感じるのは、じんわりとした温もり。ぐっと握れば、相手からぐっと握り返される、小さな幸せ。
その温もりは、セルリアンによって、一度失いかけたもの。
そして、みんなで救い出したもの。
「こうしているとね、かばんちゃんがちゃんとここにいるんだな、って思えて嬉しくなるの」
「ぼくも、こうしているのは好きかな」
「えへへっ……かばんちゃん、これからも一緒だよ」
「……うん、もちろんだよ、サーバルちゃん」
あれから二人は、一緒にいる時間が増えた。大切なものをまた失ってしまうのが怖くて、何となく気がかりだったから。
二人は時々、あの時のことを思い出してしまう。そんな時――心臓がどくどくと波打つ時は、いつも互いの手を握る。
お互いの存在を確かめるように、お互いの鼓動を合わせるように、二人は横に並んで歩く。
誰にも負けないと自信を持って言える、強い絆と、何にも変えがたい、たくさんの思い出を胸にしまって。
もう大丈夫だよ。もう離さないよ。
二人は相手に、自分自身に、そう言い聞かせる。
そんな二人のもとに、それは突然やって来た。
何も見えないのに、「何かがいる」と野生の本能が感じ取る。
その「何か」は巨体の向きをぐるりと変えて、一つ目が、ギョロリと私を見つめている。
大きな、大きなセルリアン。
そのあまりの巨体に、思わず頭が真っ白になる。
逃げなきゃ――!
そう思った私は、すぐさま体を動かそうとする。
……あれ?
動かない?
いくら動こうとしても、体が言うことを聞こうとしない。逃げられない。
このままじゃ、私――――
どすん
「うみゃあっ!」
ぐらりと体の中心が傾き、その場で尻もちをついてしまう。
「いっ…………たた…………」
痛い。
ずきずきと痛みを感じて、体に力が入らない。
手でなんとか後ろに後ずさるが、それだけで逃げられるはずもなかった。それを見下ろすセルリアンは、大きな目を下に向けて、私をじっと凝視する。
あまりの大きさに圧倒されて、体から力が抜けてしまう。
ぐらっ
セルリアンは大きく傾いた。
ああ。
私、死ぬんだ。
セルリアンの体に飲み込まれる直前、私の頭に浮かんだのは、その言葉だけだった。
現実に引き戻され、飛び起きた私は、すぐさま辺りをきょろきょろと見回す。
今の、何?
木。野草。風の音。青い空。
セルリアンの姿は、どこにも見当たらない。
「すー…………すー…………」
隣で眠るかばんちゃんの寝息を聞いて、私はやっと我に帰る。私とかばんちゃんは木陰でお昼寝をしている真っ最中。夜行性の私が昼間に起きているのを心配したかばんちゃんが、私のために作ってくれた時間だった。
私が見ていたのはただの夢。
ただの、夢?
それにしては、あまりにもリアルだった。
本当に、あれは夢なの?
「ち……違う」
違う、違う、あんなの違う。あんなの現実じゃない。
あんなの、ただのまやかし…………嘘に決まってる。
私もかばんちゃんも無事に生き延びて、今こうして生きている。それは揺るがない事実のはずだ。
でも…………
それなら、どうしてあんなにリアルだったんだろう……?
どくん、どくん、どくん
「っ…………」
おいしい空気で満たされているはずなのに、呼吸はやけに苦しい。
心臓の鼓動はまだ収まらなかった。
場所はおそらく、真っ暗な森の中。
目の前に立っているのは、また、巨大なセルリアン。
ただ、前の夢と違い、こちらの様子に気づいていない上、足が問題なく動く。
それなら早く逃げた方がいいと、私はセルリアンに気づかれないよう、ゆっくりと後退していく。
けど……何だろう? 何か違和感を感じる。
セルリアンの様子が以前とは違うような――
どさっ
「えっ……」
その時、セルリアンの体から何かが落ちてくるのが見えた。
見覚えのあるシルエットに、思わず背筋が凍りつく。
かばんちゃんの、かばんだ。
「かばん…………ちゃん…………?」
見たくもない、目を背けたくなる光景があると分かっていても、私はゆっくり、ゆっくりと視線を上へ動かしていく。
セルリアンの真っ黒い体の中に、かばんちゃんは一人、ぷかぷかと浮かんでいた。
「…………みゃ」
「うみゃあああああぁぁぁっ!!!」
さっきまで凍りついていた私の体は、反射的にセルリアンの体へと飛びついていた。
ぎらりと先を尖らせた爪で、がりがり、がりがりと、セルリアンを引き裂いて、
引き裂いて、引き裂いて、引き裂いて、
がりっ、がりっがりっ、がりりっ
「みゃあっ!! うみゃああぁっ!! 返して、返してよっ!! かばんちゃんを返して!!!」
がり、がりがりがり、がりっ
「みゃっ!! うみゃっ!! うみゃーーーっ!!!」
「はあっ、はあっ………………」
「かばんちゃんは…………怖がりだけど優しくて、困ってる子のためにいろんなことを考えて、とっても頑張り屋さんで…………」
「まだお話したいことも、一緒に行きたいところも、たっくさんあって…………」
「だから、だから返して……………っ」
「かばんちゃんを、返してよーーーーーっっ!!!」
世界に自分一人しかいないとさえ思えてしまうくらい、静かな夜の森を突き抜けるように、私の大きな声は辺りに響き渡った。
ぐらっ
「え…………きゃあっ!」
精いっぱいの思いもむなしく、私の体はやすやすと、セルリアンの黒い足に吹き飛ばされた。
私の攻撃に怖気づいたのか、それともただの気まぐれか、セルリアンはぐるんと向きを変え、どすどすと地面を鳴らしながら走り始めた。
「ま、待って、かばんちゃ……っ!」
ずきっ
「いたっ……!」
慌てて追いかけようとすると、ずきん、と足にひびが入ったかのような痛みに体が固まる。
吹き飛ばされ、勢いよく地面にたたきつけられた私の足は、思うように動かなくなっていた。
「そんな……いやっ、だめ…………だめ…………!」
私は両手で地面をひっつかみ、這いつくばって前に進もうとする。
だが、そんな悪あがきをしたところで、セルリアンとの距離が縮むはずもない。
セルリアンの足音は遠ざかり、小さくなっていく。
「…………やだ…………っ………………かばんちゃん………………行かないで…………」
「いや…………いやっ………………いやだぁ………………」
やがて、音の一切が聞こえなくなり、私の体力が尽きて動けなくなった頃、
世界は真っ暗な闇に包まれた。
「かばんちゃん!!」
「えっ?」
「うみゃっ…………あれ………………?」
「サーバルちゃん、どうかしたの?」
「あ…………かばんちゃん、生きてる……生きてるの?」
「え……何言ってるの?」
「かばん……ちゃん………………かばんちゃんっ!!」だきっ
「わっ、サーバルちゃん!?」どさっ
「よかった…………よかったぁ…………っ」
私は一目散にかばんちゃんに飛びつく。二人でごろごろとバスの中を転がって、バスの車体がぐらっと揺れた。
目の前のきょとんとしたかばんちゃんの姿を見ただけで、嬉しさと、安堵と、喜びでいっぱいになる。
ぎゅっと抱きついた場所から、かばんちゃんの体温がじんわりと伝わって、体と心を温めてくれる。
「本当にどうしたの? さっきまで苦しそうに唸ってたのに、起きたら急に飛びついて……」
「……あ、ごっ、ごめんね! 迷惑だったかな?」
「平気だよ。少しびっくりしたけど……それよりサーバルちゃんは……」
「え、えーっと、ほんとに何でもないから! 心配しないで!」
「そう? それならいいけど……」
かばんちゃんに嘘をついている背徳感からか、私はまっすぐに目を合わせることもできず、何も無い場所を見ながら言ってしまう。
ごめんね、かばんちゃん。でも、こんなこと言えないよ。
かばんちゃんが私の前からいなくなるなんて、そんなの私……
ずきっ
(いやっ!)
心臓に針がささったような痛みを感じて、私はすぐに考えるのをやめた。
かばんちゃんの手元でちっちゃくなったボスが、ツッコミを入れるように言う。
「あ、そうでしたね、ラッキーさん。すぐ行きましょう」
かばんちゃんはボスにそう伝えると、いそいそとバスの運転席へと向かった。
巨大セルリアンを倒した後、私とかばんちゃんは「無事セルリアンを倒せた&かばん何の動物か分かっておめでとうの会」をゆうえんちで開催するために、各地のちほーを飛び回っている。
単にお誘いするだけの時もあるし、ちょっとしたお仕事を担当してほしいと頼んだりもする。みんなかばんちゃんのことが大好きだから、誰もが喜んで引き受けてくれた。
今日はこうざんのジャパリカフェに向かう日。
あそこにはカフェを営むアルパカ、紅茶を飲みに来るトキに加えて、最近新しく増えたお客さんも何人かいるらしい。
なるべくたくさんのフレンズに来てほしいなら、カフェでアルパカさんに宣伝してもらうといいと思う、と提案したのはかばんちゃんだった。かばんちゃんは本当に頭がいい。
「どんなフレンズが遊びに来るのか、今から楽しみだね」とかばんちゃんに後ろから話しかける。かばんちゃんは「そうだね」と楽しそうに返してくれた。
どく、どく、どく、どく…………
血液が波打つ心臓。鼓動はまだ速いまま。
…………大丈夫。かばんちゃんはすぐ目の前にいる。
大丈夫……大丈夫……
私は自分に言い聞かせ続ける。
「お久しぶりです、アルパカさん」
カフェの経営主であるアルパカは、以前バスの電池を充電しに来た時と何ら変わらない笑顔で、私たちを迎え入れてくれた。
「あんれぇ、二人とも久しぶりだねぇ! どうぞどうぞお、ゆっくりしてってぇ! これねぇ、新しい種類の紅茶なんだゆぉ〜。飲んで感想を聞かせてほしいなぁ~」
「ぜひ、飲ませてください!」
「あら、久しぶりじゃない。といっても、セルリアンの時以来かしら」
「トキさんもいたんですね」
「もしかして、また私の歌を聴きに来たの? ふふ、歌ならいつでも歓迎よ。ここに来るようになってから喉の調子がずっといいの」
「そのことなんですが……トキさん、その歌を、もっとたくさんのフレンズに聞かせたいと思いませんか?」
「……? それって、どういうこと?」きょとん
「へえ……なるほどね」
「PPPのみなさんも呼ぶ予定なので、コラボしてみるとかどうでしょう?」
「むふふ、いいじゃない。あのPPPと歌えるなんて光栄だわ。私の歌をフレンズに知ってもらうきっかけにもなるわね。お友達のショウジョウトキも呼ぼうかしら」
「ぜひそうしてください!」
「新しい紅茶持って来たよぉ~!」
トキとかばんちゃんが楽しそうに話していると、アルパカが新しく仕入れたという紅茶を持ってきた。
「いただきまーす!」
「あ、これおいしいです!」
「ほんとぉ? よかったぁ」
かばんちゃんの言葉はお世辞でもなんでもなく、本当においしい紅茶だった。何の植物を使っているのかは相変わらずさっぱり分からないけど、ちょっと嗅ぐだけで鼻の中にふわっと広がって、頭が痺れるようないい香り。
さっきまで冷えていた心も、紅茶が体の中からじんわりと温めてくれる。
「えへへぇ、褒めてくれてうれしいなぁ」
「ではここで一曲。すぅーー…………みんなで飲む紅茶はあぁ~~とってもぉ~~~最高なの〜〜よぉ~~~~」
「ふう……どうだった?」
「とっても素敵な歌でした! 前に歌ってた時よりもさらに良くなっていると思います!」
「むっふっふ……こう見えてちゃんと毎日練習してるのよ。PPPとコラボするなら、この歌声もさらに磨きをかけなきゃいけないわね」
「すごーい! PPPとのコラボ、楽しみだね!」
「そうだね、サーバルちゃん」
「あははっ……」
紅茶だけじゃない。お店の雰囲気も、アルパカの嬉しそうな笑顔も、トキの歌声も。
今は何もかもが温かい。
(ずっとこうしていられたらいいのにな……)
「……それにしても、あなたも大変だったわね」
「えっ?」
「飲み込まれたんでしょ、セルリアンに」
どきっ
「怖くなかった? 仲間を守るために飛び込むなんて、あなたは勇敢なのね」
「そんなことないですよ。あの時は必死で……」
だめ。
やめて、それ以上は。
「逃げずに立ち向かうなんて、かばんさんはすごいにぇ」
逃げずに立ち向かって、かばんちゃんはセルリアンに、
セルリアンに、
セルリアンに、
どく、どく、どく、どく、どく……
「……サーバル?」
「……ぁ、え、何……?」
「あなた、顔が真っ青よ。具合でも悪いの?」
「ちが……何にもないよ……」
かたかたかたかた……
「手が震えてるじゃない」
「違うの、これは……」
セルリアンの中に、
真っ黒い体に、
体に、
かばんちゃんが、
かばんちゃんが、
かばんちゃんが、
「気をつけてねぇ。セルリアンがいなくなったわけじゃないから、油断してるとまた食べ…………」
「いやあっ!!!!」
「わああっ!! た、食べ…………!?」びくっ
「はあっ……はあっ……はあっ……」
「サ、サーバルちゃん、大丈夫!?」
「はあ………………はあ…………」
私、今、何して……?
ゆっくりと顔を上げると、さっきまで飲んでいた紅茶が床に飛び散り、ティーカップは破片となって辺りに散乱していた。
「あれまぁ、どうしたのぉ?」
「ご、ごめんなさい! カップを割っちゃった……」
「カップなんて他にもあるからいいんだよぉ。それより大丈夫? けがはない?」
「……はい…………」
「よかったぁ。ちょっと待っててねぇ、箒とちりとり持ってくるからぁ」
アルカパは席を立ち、奥の部屋に掃除道具を取りに行ってしまった。
取り残された三人の間に、ずっしりと重たくなった空気が立ちこめる。
「…………」
「…………」
「…………」
「さ……サーバルちゃん」
「……何?」
「その……あんまり気を落とすことないよ。誰にでも、こういう失敗はあるから……」
「うん…………そう、だね…………」
ぐっ、と毛皮を掴む手の力が強くなる。
きゅっ、と唇を噛む力が強くなる。
目を合わせるのも躊躇ってしまう。
視界の端でかばんちゃんが、なんて声をかけたらいいのか、迷っている顔を見せていた。
「……サーバル。あなたは何を見ているの?」
「……え」
「今のあなた、まるで別人よ。原因は分からないけど、ずっと何かに怯えた顔をしてる」
「あなたが恐れているのは、一体何なの?」
「っ…………!」
トキは鋭い。私が怯えていることに、もうとっくに気がついていた。
言うべき、なのかな。
確かに、今ここで全部吐き出してしまった方が、気分は楽になるかもしれない。
けど、ここで言ってしまったら、かばんちゃんは――
「おまたせぇ! 箒とちりとり持ってきたよぉ~」」
私が口を開こうとするのと、アルパカが戻ってくるのはほぼ同時で、私たちの会話はそれきり打ち切られた。
正しく表すなら、夢は「中断」と「再開」を繰り返す存在。
現実を蝕み、食い尽くし、あたかもこちらが現実だ、さっさと認めろと言わんばかりに主張する。
一度目を開けて現実に戻っても、次に目を閉じれば、また夢はやってくる。
夢の中では絶望に叩きのめされ、夢の外ではまた見る夢への恐怖に怯える。
夢に支配され、頭の中をぐちゃぐちゃに掻き乱されている気分だった。
夢を見るようになってから、私はかばんちゃんの側を離れられなくなった。
セルリアンがいないかどうか不安で、常に周囲を警戒しなければいけなくなった。
精神は日に日に擦り切れ、まともに眠れなくなったことで体力も次第に衰えていく。
私は次第に追い詰められていった。
ここはどこ?
どうしてこんなに真っ暗なの?
セルリアンの中?
真っ暗な森の中?
かばんちゃんはどこにいるの?
誰もいない。
何も聞こえない。
あるのはただ、一面に広がる黒一色。
真っ暗闇よりさらに黒い、真の暗黒。
「かばんちゃん、どこにいるの?」
私は問いかける。
かばんちゃんの声どころか、返ってくる音一つ無い。
嫌な予感がした。
「かばんちゃんっ!」
私は走った。
かばんちゃんの名前を叫びながら、どこまでも、どこまでも。
「かばんちゃん、どこにいるの!? 返事してーー!!」
「かばんちゃーーん!! 私だよーーー!!」
「かばんちゃーーん!!!」
けど、いくら走っても、ここは一面に暗黒が広がる世界。
私が発する音以外に、聞こえる音は何も無い。
「かばん……ちゃん……っ…………どこにいるの……っ」
「かばんちゃんっ…………はあっ……はあっ……」
見た目はヒトの姿とはいえ、特徴はサーバルキャットの頃と変わらない。
長時間走るのは得意ではなかった。
「っ…………かばん……ちゃんっ……!」
「はあっ…………」
やがて体力は底をつき、私はその場でうずくまった。
「かばんちゃ……げほっ……げほっ……!」
「げほっ、げふっ、げっ…………かば、んちゃ、げほっ……!」
持ち前の大きな声さえ枯れ果てて、もう上手く出せなくなっていた。
「う、ううっ、ううぅ……」
八方塞がりになった私の目から、涙がぼろぼろと溢れ出る。
私は、かばんちゃんを守れない。
……いや、私には到底無理なことだったのかもしれない。
「さばんながいど」なんて言って、ジャパリパークについて教えて、何も知らないかばんちゃんを助けてあげようと思っていたのに。
何も知らないのは私の方だ。
かばんちゃんを救う方法も。かばんちゃんがどこにいるのかも。私は何も知らない。何もできない。
悔しい。悔しいよ。
「かばんちゃん…………」
鎖が心に巻きついて、ぎゅうぎゅうと私の心臓を締めつけるようで、涙と嗚咽に濡れた私は、ただ泣くことしかできなかった。
「サーバルちゃん!」
「みゃっ…………!!」ばっ
飛び起きた私の目に映ったのは、ジャパリバス、かばんちゃん、そしてちっちゃくなったボス。
いつもの光景。
「おはよう、サーバルちゃん」
「あ、えっと……おはよう、かばんちゃん」
(また、夢……)
「サーバルちゃん、泣いてるの?」
「え?」
「だって、涙が……」
かばんちゃんに言われるまで気がつかなかったけど、私の頬には確かに幾筋かの涙が流れていた。
「な……泣いてないよ。これはその……あくびで出ただけだから」
「……そう」
もう何回目かも分からない嘘をつく。
「それじゃ、ここから早く出発したいから、バスに乗ろうか」
夢から目覚めた私はまだ夢うつつの状態で、言われるがままにジャパリバスに乗った。
昨日は確か、さばくちほーのフレンズに会いに行ったから……次に目指すのはこはんのはずだ。
「無理やり起こしちゃったけど、もっと寝ていたかった? 着くまでまだ時間がかかるから、バスの中で寝てていいよ」
「ううん、私は大丈夫だよ。むしろ――――」
起こしてくれて、ありがとう。
そう言いたかったけれど、直前になって口を閉じた。かばんちゃんに不思議に思われたくなかったからだ。
ジャパリバスの車内は、無人のように静かだった。私が何一つ話さなくなったから、かばんちゃんも声をかけづらいのだ。
かばんちゃんはボスの代わりにハンドルを握っているから、前より自由におしゃべりできないけれど、それでも私たちは、バスの中でいつもたくさんの話をしていた。
出会ったフレンズの話。
周りの景色の話。
ジャパリまんの話。
私が動物だった時の話は、かばんちゃんにしかしていない。
今は何も話す気が起きず、ただただ気怠い。
それに加えて、頭にずきずきと痛みを感じる。
バスの中で横になろうにも、頭の痛みは治まらず、余計に意識がそこに集中される。
それでも、寝たらまたあの夢を見ることになるので、そうなるよりはよっぽどいいのも確かだった。
「っ………………ううっ……!」
バスの中で横になってからしばらく経っても、痛みは一向に治まる気配はない。
……それどころか、痛みが少しずつ増していっている。
頭を刃物で突かれるような痛みが、奥深くまで突き刺すような痛みに変わっていた。
「ぃ…………っ!」
言うつもりは無くても、痛みが走ると条件反射のように苦痛の声をあげてしまう。
両側から挟み込むように手を置いて、少しでも痛みから気を逸らそうと、私は必死になっていた。
かばんちゃんの声が聞こえて、私ははっと我に帰る。
こちらを向いてこそいなかったが、声色からは様々な感情が滲み出ていて、バスのハンドルを握る手に、僅かに力が入っているのが分かった。
「頭、痛いの?」
その問いが何を意味しているのか、この時の私には分からなかった。おそらく、かばんちゃんは私のことを試していたのだと思う。私が嘘をついているのか、ついていないのかを知るために。
「わ、私はへーきだよ。気にしないで……」
「っ…………!」
その時、私は確かに、かばんちゃんの息が詰まり、微妙に空気が揺れ動いたのを感じ取った。
やりきれない感情が鼻先まで詰まって、息をしようにも上手くできなくなる、そんな動き。
「……あのね、サーバルちゃん。今から言うことに、正直に答えてほしいんだけど」
「何?」
「サーバルちゃんは、どうして――――」
がたっ!
「うわっ!?」
「うみゃあっ!?」
突然、バスが大きく車体を揺らした後、やがて死んだように動かなくなってしまった。
「どうしよう、動かない……」
「何かあったの? バス死んじゃったの?」
「ドウヤラ、タイヤガ挟マッタミタイダネ」
外へ出て確認してみると、ボスの言った通り、バスの後輪が地面の溝にはまり、動けなくなっていた。
「バスヲ押シテ、溝カラ出スシカナイネ」
「ええ、できるかなあ……」
「二人でやればきっとできるよ、やってみよ!」
「え、でも」
かばんちゃんは心配そうな顔をしていた。
「サーバルちゃん、体調は……」
「私は全然平気だよ! だから早くやろうよ、ね?」
「う……うん」
かばんちゃんはまだ疑っているように見えたけど、私が無理やり押し通して、最終的に渋々承諾した。
「じゃあ、いくよ……せーのっ」
「「えいっ……!」」
難なくバスを押し出してかばんちゃんを安心させようと、私は持っている力を全部出すくらいの意気込みでバスの背中を押した。が、二人の努力も空しく、どんなに押してもバスは微動だにしない。結局、力を入れて始めてからほんの数十秒で、私たちはその場にどさっと座り込んでしまった。
「はああ……やっぱり、重たいね…………」
「み…………みんみぃ…………」
この調子じゃ、到底動かせそうにない……とため息をついていた、
その時。
ガサッ
「!」ぴくっ
「かばんちゃん、今何か音がしなかった?」
「え、そう? ぼくは何も聞こえなかったけど」
ガサッ ガサッ
「ほら、やっぱりするよ。ガサガサって……」
「サーバルちゃん……?」
「う……し……ろ……」
「……!!」
私もかばんちゃんも(そしてボスも)、お互いバスに夢中で全く気がついていなかった。かばんちゃんの背後から、セルリアンがわらわらと出てきていたのだ。
「セルリアン!……とりあえず、今はここから逃げよう!」
ガサッ
「!!」
逃げようとするかばんちゃんを遮ったのは、さらに別のセルリアン。背後だけじゃない。四方八方が埋め尽くされ、私たちは完全にセルリアンに取り囲まれていた。
数は少なくとも十体以上。さらに部の悪いことに、さばんなちほーでかばんちゃんが初めて出会ったのより少し大きいサイズの個体だらけだった。
「…………サーバルちゃん、悪いけど協力してくれるかな? ぼくが松明に火をつけてセルリアンを引きつけるから、そのうちに――――」
「――サーバルちゃん?」
「あ、あ、あぁ…………」
喉の奥に何かが詰まったように、私は上手く呼吸ができなくなった。バスの側面に背中がついて、これ以上動けなくなる。
じりじりと、少しずつ、確実に近づいてくる恐怖。無機質無感情な一つ目が、こちらを覗き込むように目を向ける。
怖い
怖い
怖い
怖い……!
「いや……いや、いや、いや、いや」
「サーバルちゃん、聞こえ――――」
「いやあああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「サーバルちゃん!?」
「いやっ!! いやああっ!! やだあああああぁぁぁっ!!!」
「サーバルちゃん、どうしたの!? 落ち着いて!」
「やだっ、やめてよっ!! かばんちゃんを奪わないでえぇっっ!!!」
「サーバルちゃん!!」
また、失う。
奪われる。
殺される。
目の前にかばんちゃんとセルリアンが並ぶだけで、あの映像が、あの巨体が、あの黒い黒い漆黒の闇が蘇ってしまう。
頭の中心はぐらぐらして、目は涙で濡れて、手足はがくがく震えて、恐怖に全身が包まれて。
頭がどうにかなってしまいそうだった。
かばんちゃんが私のもとへ駆け寄り、何か声をかけているらしいが、当の私はパニックになっていて何も聞こえない。
そうこうしているうちに、セルリアンは既にかなり距離を狭めていた。
かばんちゃんにも武器のたいまつはあったが、今から取り出しても間に合わない。
襲われるのを覚悟し、かばんちゃんが目を瞑ったその瞬間――
三つの影が、私たちの上空を駆け抜けた。
「二人とも大丈夫ですか?」
「その声は……キンシコウさん! ヒグマさんとリカオンさんまで!」
「我々セルリアンハンターが来たからにはもう大丈夫ですよ! 今助けますから!」
ヒグマ、キンシコウ、それにリカオンの三人は、それぞれセルリアンの間を縦横無尽に駆け回り始めた。
そして、目にも止まらぬ速さで、次々とセルリアンに斬りかかった。
片方が注意を引き、その隙に片方が石を割るというように、見事な連携でどんどんセルリアンを倒していく。
あっという間に殲滅し、かろうじて生き残った数体は恐れをなして逃げ、セルリアンの影は辺りに一つも見当たらなくなった。
「ったく、世話かけさせやがって。私たちが通りがかってなかったら死んでたぞ」
「あらあら、二人の声を聞きつけて真っ先に助けに行ったのは誰だったかしらー?」にこにこ
「キンシコウ!!///」
「本当にありがとうございます。おかげで助かりました」
「お役に立てて良かったです。最近この辺でセルリアンが大量発生しているとの情報があったので、重点的にパトロールしてたんですよ」
ああ、よかった……
リカオンと話すかばんちゃんの余裕のある表情を見て、私は安堵の表情を浮かばせた。
でも、結局、私は何も出来なかった。
役立たずだ……
「…………」
「おい、サーバル!」
「えっ!?」
「おまえは大丈夫なのか?」
「あ、えっと…………私も大丈夫だよ。助けてくれてありがとう、キンシコウ、ヒグマ、リ――」
ずきっ
「!?」
「……サーバルちゃん?」
「いっ…………あぁっ…………!」
突然、激しい頭痛を感じた私は、あまりの痛さにその場から動けなくなった。
「うぅっ……」
どさっ
ぐらりと足から崩れて、私の体はかばんちゃんにもたれかかる。
「さ……サーバルちゃん! サーバルちゃん!」
疲労、恐怖、焦燥感……さまざまなストレスが積もり積もった体は、もうとっくに許容量をオーバーしていたのかもしれない。
かばんちゃんの必死に叫ぶ声さえも、どこか遠い世界の出来事のようで。
私は再び目を閉じた。
夢は、いつまでも終わらない。
それが可能性から確信に変わるまで、そう時間はかからなかった。
「ね、かばんちゃん。また手を繋いでいい?」
「うん、いいよ」
ぎゅっ
「…………?」
「っ……」
最初に違和感を感じたのは、手を握った時。
いつもより強く、僅かながら震えていたその手は、
まるで、ぼくが離れるのをひどく恐れているようだった。
「サーバルちゃん」
「…………」
「サーバルちゃん!」
「えっ…………どうかしたの、かばんちゃん?」
しばらく経つと、今度は意識を朦朧とさせるようになった。
目はうっすら半目で、考え事をしているのか、それとも何も考えていないのか分からない顔で、ただ何もない空虚を見つめていた。
話す時も、はきはきした声ではなく「へえ……」とか「そう、なんだ」と素っ気なく、やんわりした返答が返るだけ。
サーバルちゃんがサーバルちゃんじゃなくなったみたいで――――まるで何かに取り憑かれてしまったように見えて、ぼくは怖かった。
「ん……?」
「いや……っ…………行か……ないで…………」
そして、寝ている時。
サーバルちゃんは何かにうなされていた。
体をがたがたと震わせて、何度もぼくの名前を呼び、目もとには涙をためていた。
左右の手は地面に向かって爪を立て、何かよりすがれるものを探しているように見えた。
うなされているサーバルちゃんに気づく度に、ぼくはサーバルちゃんの頭を優しく撫でる。そうすると、次第に彼女の呼吸も落ち着いてきて、普段通り眠れるようになる。
ぼくにできることはこれくらいしか無かった。サーバルちゃんのように夜行性じゃないから、知らない間にサーバルちゃんが苦しんでいることも、きっと何度もあるだろう。そう思うと胸が苦しくなった。
そういった日々が何日も続いて、ぼくは眠っているサーバルちゃんの顔を見ながら、密かに確信するようになった。
サーバルちゃんは怯えている。
それも、とてつもなく大きな何かに。
ぼくにもたれかかったサーバルちゃんは、いくら声をかけても、一向に目覚める気配がなかった。
どうすればいい?どうしたらいい?
突然の事態に頭が混乱する。
「とりあえず、どこか安全な場所で休ませた方が良さそうですね……」
「……そういえば、この森を抜けた場所に『こはん』がありませんでしたっけ?」
「はい、ビーバーさんとプレーリードックさんが住んでいる……」
「そうそう、そこです。あそこならサーバルもゆっくり休めると思いますよ」
キンシコウはぼくに言った。こんな時でも、彼女は相変わらず冷静だ。ぼくにはその姿がとてもたのもしく感じられた。
「ただ、ここからだと少し距離がある場所ですけど……」
「それなら大丈夫です、ジャパリバスが……」
「…………そうだ、動けなくなってるんだった……」
セルリアンやサーバルに気を取られてすっかり忘れていたが、ジャパリバスはタイヤが挟まり、いまだに動けないままだった。このままだとどうすることもできない。
普段なら何かいい方法が思いつくのに、肝心な時に限って、何も良いアイデアが浮かんでこない。
「うう……どうすれば……」
「…………おい、リカオン。ちょっとこれ持っててくれ」ぱしっ
「えっ、別にいいですけど、何かするんですか?」
「……バスを押し出せばいいんだな?」
「えっ、ヒグマさん、やるんですか!?」
「あ、あまり無理しない方が……」
「つべこべ言うな。黙って見てろ」
ヒグマはバスの後部に手をかけると、両手に思いきり力を加え始める。
その途端、ずずず……と動きだし、バスはものの十秒ほどであっという間に押し出された。目の前の出来事に、キンシコウとリカオンまで驚いている。
「本当に一人で持ち上げるなんて……」
「こ、これくらい余裕だ。ほら、せっかく動けるようにしたんだ。さっさと行きな」
ぼくたちの反応に満更でもない顔を一瞬浮かべ、すぐさま慌てて目を背けたヒグマは、ぼくに声をかけて促した。
素直じゃないけれど、ぼくのことを思って言ってくれているのが伝わってきた。
「キンシコウさん、リカオンさん、ヒグマさん。本当にありがとうございました!」
「……じゃあな」
「またね、かばんさん。サーバルを助けてあげてね」
「気をつけてくださいねー!」
「はい!」
三人の優しいフレンズに見送られながら、ぼくはバスを走らせる。
目指す「こはん」まで一直線だ。
「大丈夫ですかね、かばんさん」
「あの子は強いから、きっと大丈夫ですよ」
「一人であのでかいセルリアンに立ち向かったくらいですから、芯の強さは並大抵じゃ無いですよね。まあ、いくらなんでも無茶だとは思いますけど……」
「いいじゃない。大切な人を守ろうと全力で戦うなんて……」
「…………」
「……ヒグマ? どうかしたんですか?」
「…………うっ」くらっ
「ちょっ、ヒグマ!」
「はぁー……やっぱだめだ。キンシコウ、すまないが運んでくれないか」
「……やっぱり無理してたんですね」
「何も一人で持ち上げなくても……ぼくたちも手伝ったのに」
「……なんとなくな」
「え?」
「要は、かばんさんに少しでも良いところを見せたかったってことですね」
「そんなこと言ってないだろ!!」
「ふふ、冗談ですよ、冗談。担ぎますから、しっかり掴まっていてくださいね」
「かばんさんが、ですか?」
「ああ。出会ってから日が浅いってのもあるだろうが……それだけ大切な仲間が苦しんでいるのを見るのは辛かったんだろう」
「あいつは確かに強い。けどそれは、守りたいと思うフレンズ――サーバルがいたからなのかもな」
「……ふふ」
「……何がおかしいんだよ?」
「まさかヒグマが他人にそこまで同情するなんてね」
「なっ…………別にいいだろ。我ながら変だとは思うけど」
「それはおそらく、ヒグマにも守りたいと思うフレンズがいるんじゃないですか?」
「そりゃ、まあ……」ちらっ
「それって、もしかしてぼくたち……?」
「いっ、言わねーからな!!///」
「もう、素直じゃないなあ……」
ビーバー達の住む「こはん」はなかなか見えず、その焦れったさにぼくは苦しめられた。
時折、後ろで横になっているサーバルちゃんの声が聞こえてくる。
恐怖に怯え、苦しみを滲ませ、か弱く震えたその声が。
「サーバルちゃん……」
「アワワワワワ……」
「ラッキーさん、サーバルちゃんの苦しみを和らげられる方法はないんですか?」
「検索中……検索中……」
藁にもすがる気持ちでラッキーさんに聞いても、検索中という言葉を何度も繰り返すのみで、一向に回答は得られない。
残念だけど、こういう時に限って役に立てないのはラッキーさんも同じらしい。
一刻も早く、助けないと。
でも、もし、助けられなかったら?
答えのない問い、考えたくもない最悪の事態が頭の中に浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返す。ハンドルを持つ手も自然と震えていた。
そうこうしているうちに、バスは森を抜けた。
……もっとも、今のぼくはその例外に当てはまるのだが。
バスを道沿いに走らせながら、ぼくは事故を起こさないよう注意しながら辺りを見回して、ビーバーさんたちが建てた、小さな木造の家が見当たらないか探した。
「……あっ、あれだ!」
森を抜けてからそう時間はかからず、ちょうど土地が低くなっている場所に、それなりに広い湖と、そのほとりに建つ家を発見した。
「あっ、かばんさんじゃないスか! お久しぶりっス!」
「ビーバーさん、助けてください! サーバルちゃんが……!」
「うええっ!? ど、どうしたっスか?」
事情をかいつまんで説明すると、ビーバーさんはぼくにサーバルちゃんが休めそうな木陰のある場所まで案内してくれた。ぼくはサーバルちゃんをバスからゆっくりと降ろし、落とさないよう慎重に運ぶ。
「サーバルちゃん大丈夫? ぼくの声、聞こえるかな?」
木の根元にそっと寝かせたサーバルちゃんに、ぼくは恐る恐る話しかけた。
「…………んん………………っ」
「……!」
「ぁ……かばん……ちゃん……?」
「サーバルちゃん……!」
「私………………あれ、ここは……?」
「サーバルちゃんはそこで休んでて。ぼくが水を持ってくるから」
ぼくはサーバルちゃんに代わって水辺へ向かい、両手になるべく多くの水を掬う。
それを彼女の口元まで持っていくと、少しずつ、ちろちろと舌を使って飲み始めた。
「ん……」
「そうそう、ゆっくりでいいからね……」
両手で作った器から水が無くなるまで与えたら、またぼくは水を掬いサーバルちゃんの目の前に持ってくる。
そんな行為を何回も、何回も繰り返した。実際は数回しかしてないはずなのに、ぼくにはそれが、とてつもなく長い時間に感じられた。
しばらくして、サーバルちゃんはぼくの方に目を向けて言い――またすぐに逸らす。
まだ本調子に戻ったとは言い難いが、顔つきはさっきと比べるとだいぶ良くなっていた。
ただ、その顔に浮かべる表情は……笑顔で取り繕うことすらも諦めた、衰弱しきった顔色だった。
「いいんだよ。ぼくはサーバルちゃんが良くなってくれれば、それで…………」
「うん…………」
「…………」
話すことが無くなると、またぼくたちは黙ってしまう。サーバルちゃんはあまり目を合わせようとしないし、ぼくは何も言い出せない。静寂を埋めるかのように、二人の間に風と水のせせらぎが通り抜ける。
ぼくはサーバルちゃんの横にぺたんと座って、彼女の髪をすっと撫でた。ぼくは苦しかった。サーバルちゃんが薄目になって気持ちよさそうな表情をするのが、唯一の救いだった。
こんなこと、今まで無かったのに。サーバルちゃんはいつも元気で、いつも笑顔で、いつもぼくを楽しませようとしてくれた。ぼくはそれにずっと支えられていたから、どんなに困難があっても乗り越えることができたのに。
今のサーバルちゃんは、まるで別人だ。
こんなに元気がなくて、疲れ果てて、弱った姿なんて、見たことがない。
ぼくは一体、どうすれば……
「カバン、チョットイイカナ」
しばらくして、腕に巻かれたラッキーさんが、ぼくに向かって話しかけてきた。二人きりで話したいと言われたので、ぼくはサーバルちゃんから少し離れた場所に移動した。
「今日ハココデ一泊シヨウカ」
「えっ…………」
口を開けるやいなやの提案に、ぼくは驚いた。
もともとラッキーさんには、いままでに出会ったフレンズさんと再び会うために、これまで旅をしたルートをもう一度回ると予め伝えていたし、今日だってその予定のスケジュール通りに動いていた。
こんな状況とはいえ、ラッキーさんの方から予定の変更を提案するなんて、ぼくは思ってもみなかったのだ。
「サーバルノ苦シミヲ和ラゲルタメダヨ。カバント二人キリデユックリ過ゴスノガ、今ノサーバル二トッテ、一番気持チガ落チ着クダロウカラネ」
「ラッキーさん……!」
どうやら、さっきぼくがバスの中で見つけて欲しいと言った「サーバルちゃんの苦しみを和らげる方法」を、ラッキーさんはずっと探し、自分なりの答えを見つけてくれたみたいだ。
「ヨロシクネ。ソレカラ」
ラッキーさんは一旦間を置いた。
「サーバルガ何ニ苦シンデイルノカ、チャント聞カナキャダメダヨ」
「……はい」
ぼくが返事をすると、二人の会話は終わり、辺りは再び静かになった。
そう、分かっていた。
サーバルちゃんが何かに怯えているということに。
それなのに、何度聞いても、サーバルちゃんは平気なふりをして答えようとしない。
『サーバルちゃんは、どうして――――』
バスの中で言おうと思って、途中で中断されたあの言葉。
『どうして、教えてくれないの?』
今思えば、とても残酷な言葉だ。
サーバルちゃんの言葉を信じていないということになるのだから。
それでも、サーバルちゃんが何かを隠しているのは、もはや否定する方が難しかった。
ぼくだって怖い。
サーバルちゃんでさえ怯えてしまうような何かに、果たしてぼくは立ち向かうことができるのか。
再び彼女の笑顔を取り戻すことができるのか。
それを考えると、ぼくはとても臆病な気持ちになってしまう。
けど、今はそんなことを考えてなんかいられない。
あんなにサーバルちゃんが苦しんでいるのに、何もしないなんてできるはずがない。
「かばん殿ー!」
「あ……プレーリーさん!」
「お久しぶりであります! 元気でありましたか?」
「ぼくは元気…………んむっ!?」
「ん……ぷはっ。プレーリー式の挨拶であります!」
「あ、ああ……そんなのありましたね……(いまだに慣れない……)」
「かばんさん! サーバルの様子はどうっスか?」
「ひとまずは落ち着いたと思います。まだ元気は無いですけど……」
「協力?」
「はい! 一緒にサーバル殿を助けるであります!」
「意気込むのはいいっスけど、おれっちたちにできることって限られてないっスか? できるとしても元気付けるぐらいしか……」
「元気付ける………………!」
「かばん殿、何か思いついたでありますか?」
「はい。ちょっと、お二人に頼みたいことがあるんですけど……」
「まかせるっス!」
「お安い御用であります!」
ぼくはかばんの中から一冊の本を取り出した。
静かな木陰の下。
私は肌を撫でる風と、木の葉の隙間で揺れ動く光を感じて、うとうととまどろんでいた。
そんな私の頭に、こつんと何かがぶつかって落ちる。
「…………んみ?」
声に誘われるように目を開けると、かばんちゃんがにこやかな顔をして座っていた。手を後ろに回して、何かを隠しているように見える。
「サーバルちゃん。これ、なーんだ?」
私が起きたのに気づくと、かばんちゃんは隠していた手を私に見せた。
かばんちゃんの手元にあったのは……
「かみひこーき?」
私の目に微細な輝きが戻ったのを見て、かばんちゃんは楽しそうに言った。
「これで一緒に遊ばない?」
「かばん殿ー!」
「たくさん作ってきたっスー!」
聞き覚えのある声にはっとして見ると、湖の奥からビーバーとプレーリードッグがたくさんのかみひこーきを抱えてこっちに向かって来ていた。
かばんちゃんが勢いよく放ったかみひこーきは、タイミング良く吹いた風に乗って、どんどん加速しながら飛んでいく。
「サーバルちゃんもやってみて」
かばんちゃんに続いて、私もかみひこーきを空へ飛ばした。
私のは上を向きすぎてかばんちゃんのように長く飛ばず、しかも左にぐらっと傾いてすぐに湖のほとりに落ちてしまった。
一方で、かばんちゃんのかみひこーきはぐんぐん進み、少しずつ高度を下げながら、やがて湖の真ん中で着地した。
「すごい、あんなに遠くまで……」
「サーバルちゃんも、もっと綺麗に投げたら遠くに飛ばせるはずだよ」
「ほんと?」
「うん。投げる時はこうやって……」
こうして、私たちはお互いに、かみひこーきを湖の向こうを目指して飛ばしあった。
ビーバーとプレーリードッグも私たちに付き添ってくれた。
「うーん……この向きからこうやって投げれば上手く飛ぶっスかねえ……」
「とにかく投げるであります! 数撃ちゃ当たるってやつであります!」
どんなに投げても、一番長く飛ぶのは、やっぱりかばんちゃんのかみひこーきだった。一度かばんちゃんの手もとから解き放たれば、綺麗な放物線を描きながらどこまでも進んでいく。
まっすぐ進むその姿が見えなくなるまで、私はずっと見つめていた。
「なくなっちゃった」
「なくなっちゃったね」
「楽しかったであります!」
「こんな遊びがあるなんて知らなかったっス! やっぱかばんさんはすごいっスね!」
「それはどうも……みなさんが楽しんでくれたみたいでよかったです」
こんなに心を落ち着かせることができたのは久しぶりだった。やっぱりかばんちゃんはすごいな、と思う。
でも、どんなに楽しい時間でも、いつか終わりは来てしまう。
こうなると分かっていても、寂しいものはやっぱり寂しい。
できることなら、この楽しい瞬間が永遠であってほしかった。
それが叶うことはない。
紙はやがて底をつく。かみひこーきもいつかは地面に着地する。昼はやがて夜になる。
私は、あの夢を何度も繰り返す――
「サーバルちゃん」
「なっ……何、かばんちゃん?」
「少しは、元気になった?」
「え」
「サーバルちゃん、ずっと元気がなかったみたいだからさ……」
「そ……それは、その……」
私は咄嗟に否定しようとしたが、上手い言い訳をすぐに考えつくほど頭がいいわけでもなく、というかもはや弁明するのも難しく、すぐに言葉を詰まらせてしまう。
「……そうだ、今日はここに泊まろうと思うんだけど、いいよね?」
私が返答に迷っていると、かばんちゃんは先に口を開いた。
かばんちゃんがビーバーたちに目配せすると、二人は何かを察したように頷いた。
かばんちゃんはふああと大きなあくびとして、それからぐっと手を上に伸ばす。
「かばんちゃん、もう寝るの?」
「うん。そうしようかな……」
「じゃあ私も寝るよ!」
「サーバルちゃんは夜行性でしょ」
「大丈夫! 私も眠いから!」
咄嗟に出る言葉。もちろん嘘。
私がさっき寝ていたのをかばんちゃんも知っているから、騙せたかどうかも怪しい。
けど、かばんちゃんは「そっか」と言うだけで、特に私を疑ったりはしなかった。
「あれ? かばんちゃん、ボスは……?」
よく見ると、かばんちゃんの手首から、ボスがいつの間にかいなくなっていた。
「ラッキーさんなら、バスの中に置いてきたよ」
「えっ、どうして……」
「サーバルちゃん。ちょっといいかな」
私が言いきる前に、それを遮るようにかばんちゃんは口を開いた。
ランタンに照らされたかばんちゃんの顔は、普段と変わらない穏やかな表情のはずなのに、その視線は私の体を固まらせる。
「今日は外で寝ようか」
「外って……ビーバーたちと寝ないの?」
「いつもバスの中だし、たまには外で寝るのもいいでしょ?」
「で、でもっ……」
「心配しなくていいよ。この辺りにセルリアンはいないから」
「!!」どきっ
心臓が跳ね上がるような感覚だった。
かばんちゃんの言葉はまるで、私の心、考えていることさえも完全に見透かしているようで、少し怖い。不意打ちをくらった私は、何も言うことができなかった。
「ついて来て」
かばんちゃんは私を気にせずに歩きだす。少しして我に帰った私は、すぐさまかばんちゃんの後を追いかけた。
「ここは…………」
「さっき見つけた場所なんだ。今日はここら辺で寝ようか」
何を言い出すんだろう、とずっとどきどきしていたのに、かばんちゃんはランタンの明かりを消し、自分のかばんを枕にしてさっさと寝そべってしまった。
私もすぐさま横たわる。
「見て、サーバルちゃん。空がすごく綺麗だよ」
かばんちゃんに促されて上空を見ると、呼吸も忘れてしまうくらい綺麗な星空が目に飛び込んできた。
その美しさに私は息を呑む。
「ほんとだ……すごい」
「これをサーバルちゃんに見せたかったんだ」
「私に? もしかして私のために連れてきたの?」
「うん。かみひこーきだってそう。サーバルちゃんと遊びたかったから、図書館で貰った本から紙をビーバーさんたちに切り取ってもらって……」
「えっ、あれって本だったの!? だめだよ! 博士たちに怒られるちゃうよ!」
「博士さんは『われわれからのお礼なのです。かばんの好きに使うですよ』って言ってたし……ぼくはサーバルちゃんを元気にしたくて、自分で決めて使ったから、怒らないと思うよ」
「そうかなあ……」
「大丈夫だよ。博士さんも助手さんも優しいフレンズだから」
「…………」
「……じゃあ、そろそろ寝るね。おやすみなさい」
「お……おやすみー」
かばんちゃんが横を向いたのを見て、私もゆっくりと目を閉じた。
どく
「…………」
どく、どく、どく
(……夢…………)
『かばんちゃんを、返してよーーーーーっっ!!!』
ずきっ
「っ…………!」
眠れない。
心臓のやかましい音から耳を塞いで、身体を小さくし、目をかたく閉じたとしても、どくんどくんという波の音は消えるはずもなく。
かばんちゃんはすぐ後ろにいるはずなのに、私はとてつもない孤独を感じていた。
また、あの夢を見てしまう。
見たくないものを見てしまう。一番恐れていたことを肌身で感じてしまう。
頭の中から、何か恐ろしいものが坂道をかけ上がるようにこみ上げてくる。
「い……や…………いやだ…………っ」
震える声と共に、私の目から一粒の涙が顔をつたった。
声が響く。
息が止まる。
心臓の音は聞こえなくなった。
「起きてるんでしょ」
私はそっと目を開ける。
目の前のかばんちゃんは、さっきまで後ろを向いて寝ていたはずなのに、気づけば私の方に向き直して、二つの目がじっとこちらを見つめられていた。
「かばん……ちゃん……」
「…………サーバルちゃん、ずっと苦しそうにしてたよね? ぼくに何か隠してるってことは、あまり信じたくないけど…………きっとそうなんだと思う」
「言いたくないのかもしれないし、ぼくに心配をかけたくないのかもしれない。けど、ぼくは知りたい。サーバルちゃんの力になりたい。何もできなくても、話を聞くくらいならできるよ」
「だから………………サーバルちゃんの悩みを、教えてほしい」
かばんちゃんは、普段と同じ、落ち着いた口調で話していた。
……でも、一つ一つ言葉を選びながら話すかばんちゃんの顔が、とても悲しそうにしているのが、私には分かってしまった。
つらいんだ。かばんちゃんも。
隠されるのがつらくて、苦しいんだ。
何かしてあげたいのに、何も分からなくて、胸が張り裂けそうなくらい苦しんでるんだ。
かけがえのない、フレンズだから。
「…………」
「ごめんね」
「…………どうして、サーバルちゃんが謝るの?」
「だって……私、かばんちゃんが苦しんでるのも知らずに……必死に隠そうとしてた」
「本当に……ごめんなさい」
「全部、話すね」
風の音も、木の葉の揺れる音も消え、辺りはしんと静まり返る。
私は大きく息を吸って、言った。
「夢を見たの」
「こわい夢」
セルリアンは私を見て、少しずつ、少しずつ近づいてきて
私は逃げようとするんだけど、体が思うように動かなくなってて、それで
セルリアンに食べられたの
食べられたと同時に目が覚めて
その時は、走ってないのに心臓がばくばくして
息がすごく乱れてた
別の日に、今度は違う夢を見て
かばんちゃんがセルリアンの中に閉じ込められていて
私は必死に助けようとするんだけど
一人の力じゃどうすることもできなくって
私を吹き飛ばして、セルリアンは逃げちゃうの
……あとね、誰もいない世界で、ひたすらかばんちゃんを探したりもした
どこまで行っても真っ暗闇で、草木の音も、風の音も聞こえないような場所で
大声でかばんちゃんを探すんだけど、どこにも見つからなくて
頭がおかしくなりそうだった
息も上手にできなくなるくらい走ったのに
かばんちゃんはどこにもいなくて
一人ぼっちで……
途中からずっと泣き崩れてた
怖くて
つらくて
苦しくて
……ずっと、そんな夢を見てきたの
どんなにがんばっても、どんなにセルリアンと戦っても、私はやられて、かばんちゃんは消えちゃうの
ねえ、かばんちゃん
私、どうしたらいいんだろう
「…………」
サーバルちゃんの口から一つ一つゆっくり出てくる言葉を、ぼくは一言たりとも逃さないように黙って耳を傾けた。
全て聞き終えた時、ぼくは始めになんて声をかけるべきか迷った。
サーバルちゃんを苦しめている正体……それはぼくでもなく、病気でもなく、フレンズでもなく、セルリアンでもなかった。
現実味を帯び、身の毛のよだつような「こわい夢」に、彼女は怯えていた。
彼女が吐き出した予想外の本音に、ぼくをしばしの間困惑してしまったのだ。
……けど、その理屈なら、これまでの出来事を上手く説明することができる。
寝ている時に苦しんでいたのにも合点がいく。彼女は寝る度に、その恐ろしい夢を見て苦しんでいたのだろう。
「……そうだったんだ」
「ずっと、サーバルちゃんはその夢に苦しんでたんだね……」
ぼくは、サーバルちゃんのもとまでそっと体を寄せていく。
距離を狭めると、ぼくは背中に手を回し、サーバルちゃんを力いっぱい抱きしめた。
「みゃ……っ!///」
サーバルちゃんの苦しみは、想像を絶するほどつらいものに違いない。これがもし逆の立場だったら…………ぼくはとても耐えられないと思う。
サーバルちゃんに対して、ぼくができることは確かに少ない。
けど、それでも何かしたい。サーバルちゃんを安心させたい。救い出したい。
「うん…………分かるよ…………」
「辛かったよね……サーバルちゃん。ずっと一人で苦しんで……きっとぼくだったら耐えられないと思う」
「どうすればその夢を見なくなるのか、ぼくにはまだ分からないけど……」
「……けど、忘れないで! 夢の中で何があったとしても、ぼくはサーバルちゃんの側からいなくなったりしないよ。約束する」
ぼくの言葉が終わると、サーバルちゃんはゆっくりと目を動かし、やがてぼくの視線とぶつかった。
そして、ダムが小さな割れ目から大きく決壊していくように、サーバルちゃんの目から涙がとめどなく溢れだした。
「っ…………ひっ、うっ……ううぅっ…………かばん、ちゃん……かばんちゃん、かばんちゃんっ……!」
「サーバルちゃん…………」
「怖かったの……かばんちゃんがいなくなっちゃうのが怖くて、私……っ……」
「大丈夫…………もう、大丈夫だよ…………」
「あ……うああぁ…ああああああぁぁ…………」
心臓と心臓がくっついてしまいそうなくらい、ぼくはサーバルちゃんを引き寄せた。ぼくの温もりで、サーバルちゃんの冷えた心が温まるよう願いながら。
さっきまで大泣きしていたのが嘘のように、今はすうすうと眠っている。
泣き疲れてしまったのだろう。普段めったに泣かないサーバルちゃんが、今日は二回も泣いたのだから。
「んぅ…………」
サーバルちゃんはごろんと寝返りを打ち、密着していたぼくの体から離れた。
おそらく、長時間ずっとくっついていたために熱くなってしまい、体が本能的に離してしまったのだろうけど、ぼくはそれを見て少し安心した。
サーバルちゃんはとても落ち着いた表情を浮かべている。ここ最近、ずっと苦しそうな寝顔しか見ていなかったぼくにとって、それは素直に嬉しかった。
そして同時に、ぼくは誇らしくも感じていた。この時、安らかに眠るサーバルちゃんを見て、ぼくは一種の余裕――ぼくが支えていれば、そのうちサーバルちゃんも元気になるはずだ――に近いものを感じていた。
言うなれば、ぼくは後のことを楽観視していたのだ。
「大丈夫……じきによくなるよ。それまでずっと支えるからね」
サーバルちゃんに対して、そして自分に対しての言葉を発したぼくは、サーバルちゃんの頭を撫でながら、次第に意識をまどろみの中へ消していった。
この時のぼくは、夢を甘く見ていた。
夢は、そう簡単に終わらない。
「……ん…………?」
眠ってからおよそ数時間、不規則な息遣いを耳が察知して、ぼくはぼんやりとした意識のまま目を覚ました。
息遣いの正体はサーバルちゃんだった。ぼくは飛び起きて、すぐにサーバルちゃんのもとへ駆け寄る。
彼女の体は硬直して小刻みに震えている。まるで高熱にかかった時のような苦しい表情を顔に浮かべ、うなされている。
ただ、今までと違うと気づいたのは、サーバルちゃんに触れた時だった。
服がびっしょりと濡れている。それはつまり、汗をあまり出さないはずのサーバルちゃんが、全身から汗を吹き出していることを意味していた。
もともとサーバルキャットは人間ほど体温調節が得意ではない。
体が高温になると、それは命に関わる。
「サーバルちゃん!!」
ぼくはサーバルちゃんに必死で呼びかけた。もし近くにセルリアンがいたらとか、夜中に大声を出すのは周りのフレンズに迷惑とか、そんな理知的に物事を考えている暇なんてなかった。ぼくはただ、彼女の安否にしか興味がなかった。
「サーバルちゃん! 起きて! サーバルちゃん!!」
「サーバルちゃん! ぼくだよ、分かる?」
何度も何度も声をかけると、サーバルちゃんは虚ろに目を開けた。瞼の隙間から見える瞳孔は、明らかに不自然な方向を向いている。
「あれ…………かばんちゃん…………なんで…………」
「えっ……?」
「だって…………だって…………かばんちゃん、さっき……私の前で…………」
サーバルちゃんは青ざめていた。
声もたどたどしく、崖から崩れ落ちるかのように、一つ一つの言語が体裁を崩していく。
「セルリアンに…………セルリアンに…………」がたがた
「サーバルちゃん、落ち着いて!」
「いや…………いや
…………いや、いや、いや…………」
「いやっ………………!」
ぐらっ
「……………………」
「……サー……バル…………ちゃん?」
言葉が途切れ、目の焦点が定まりそうになったその時、サーバルちゃんの目は、再び硬く閉じられ――――意識を失った。
「そんな……………」
ほんの、ちょっとの間の出来事なのに。
それだけで、全てが伝わった。
サーバルちゃんの夢は、どんどん悪化している。
ぼくは叫びながらサーバルちゃんを揺さぶった。
サーバルちゃんはびくとも動かず、むしろさっきよりずっと静かだった。
それがぼくにとって、逆に怖かった。
「サーバルちゃん! サーバルちゃん!!」
体を揺さぶる。大声で呼びかける。
彼女が起きる気配はない。
「サーバルちゃん!……………………お願い…………お願いだから……起きてよ…………!」
「うっ…………ぐすっ…………うぅ……っ…………」
ぼくは泣いていた。サーバルちゃんを抱きしめながら、地面に涙をぼろぼろと落としていた。
さっきまで安易に考えていた愚かな自分が――――何もできない自分が、恥ずかしくて、憎くて、しょうがなかった。
このままだと、
ぼくも、
サーバルちゃんも、
壊れてしまう。
サーバルちゃんより先に起きたぼくは、顔を洗うために湖のほとりに向かっていた。
昨日は一晩中サーバルちゃんの体にしがみついて涙を流していた。つらいのはサーバルちゃんのはずなのに、ぼくの方がたくさん泣いている。
いつの間にか眠っていたらしいが、頭はずっしりと重く、本当に寝ていたのか疑わしくなる。
湖の水面に浮かぶぼくはひどい顔をしていた。散々泣き腫らしたあとで、目の辺りは赤く腫れ上がってしまっている。
こんな顔、サーバルちゃんには見せられない。
少しでも元に戻そうと、ぼくは湖の冷たい水で何度も顔を洗った。
ぼくが起きてからしばらくして、サーバルちゃんも目を覚ました。
「おはよう、サーバルちゃん」
「かばん……ちゃん…………おはよう」
魂が抜けてしまったかのような弱々しい声は、話しかけることさえ躊躇わせてしまう。
「夢…………」
「っ…………!」がたがたがた
聞いてすぐに、ぼくは「しまった」と後悔したが、もう遅い。
言葉を聞くやいなや、サーバルちゃんは体をがたがたと震わせ、涙が次々と目から落ち始めた。
「ぁ……あ……いやっ…………」がたがた
「ご、ごめんサーバルちゃん! 無理して言わなくていいから!」
「っ、ひぐっ、うぅっ……ううぅぅぅっ…………」
震えるサーバルちゃんを、ぼくは慌てて抱きしめる。
サーバルちゃんはぼくの左肩に顔を埋め、静かにすすり泣いた。
「かばんさんおはようっス…………」
「かばん殿、おはようございまー…………す………………?」
「うっ、んぐっ、えぐっ…………かばんちゃん………………怖いよぉ……」
「大丈夫……ぼくはここに……ここにいるから……」
「……今は、そっとしておいた方がいいと思うっス」
「……そうでありますね」
もちろんサーバルちゃんも一緒だ。
「っ……」ぎゅっ
(サーバルちゃん……)
サーバルちゃんはぼくの左腕を両腕でがっちりと掴んで歩いていた。のりでくっつけたかのように密着していて歩きづらいけれど、今はぼくもこうしている方が安心する。腕から加えられる強い力が、彼女のぼくを失うことに対する恐怖を暗示しているように感じた。
「昨日ハドウダッタ?」
出会ってすぐの開口一番、さっそく耳の痛い質問をぶつけられる。
「サーバルちゃんが苦しんでいる原因は分かりました。ただ……」ちらっ
「…………」
「どうすればいいのか分からないんです」
「……詳シク聞カセテクレルカナ」
ぼくはサーバルちゃんが見る「こわい夢」についてラッキーさんに説明した。
以前にも似たような症状を患ったフレンズがいないか聞いたところ、フレンズの生態について熟知しているラッキーさんでも、そのような事例は聞いたことがないと返ってきた。
「そうですか……じゃあ対処法とかも……?」
「データベースノ中ニハ存在シテナイネ」
頼みの綱のラッキーさんでもどうしようもないとなると、いよいよぼくたちは行き詰ってしまう。
「カバン、コレカラドウスルツモリ?」
「これから…………」
ぼくは迷って、サーバルちゃんと目を合わせる。このままぐずぐずしていると、サーバルちゃんの容態はさらに悪化してしまう。だからといって、闇雲に行動したところで、何の解決にも繋がらない。
こういう時、どう行動すればいいんだろう……
「あのー……」
「あっ、おはようございます、ビーバーさん」
「おはよう……と言いたいところなんスけど、かばんさん本当に寝たっスか? すごく疲れてるように見えるっス」
「そ、そんなこと……っ」くらっ
「かばんちゃん!」
「あ……」
「だめだよ……サーバルちゃんをなんとかしなきゃ……」
「かばんさんまで倒れたら元も子もないっスよ! 難しいことは置いといて、今は一旦落ち着くべきっス!」
ビーバーさんの放った正論に、ぼくの反論する余地は残されていなかった。
この時、ぼくは自分がサーバルちゃんに突き動かされ、感情的に動いていたことに初めて気づかされた。
今のぼくは、じっくり考えて動くことができなくなっている。
ビーバーさんの言う通り、こういう時こそ落ち着いて対処するべきなのに。
「……そうですよね。ごめんなさい」
「謝らなくていいんスよ。さ、早く家に戻るっス! プレーリーさんがみんなの分のジャパリまんを用意してくれてるっスよ!」
プレーリーさんについて行く形で、ぼくたちは再び歩き出した。
「……行こうか」
「うん」
「…………」
この時、ぼくはまだサーバルちゃんがある感情を持ってぼくを見つめていたことに気づいていない。
「いただきます!」
ぼくたちはプレーリーさんと再会して、木の家で朝食をとることになった。
ビーバーさんたちがおいしそうにがつがつ食べる中、サーバルちゃんはジャパリまんをじっと見つめ、なかなか口を開けようとしなかった。
「サーバルちゃん、食欲が無いの?」
「うん……」
「無理して食べなくていいんだよ」
「で、でも、食べないと……」
「一気に食べたら気持ち悪くなるかもしれないよ。食べるとしても少しずつね」
「……そういえば、二人はこれからどうするんスか?」
ちょうどぼくがジャパリまんをちぎってサーバルちゃんに食べさせていた時に、ビーバーさんがぼくに向かって聞いてきた。
「迷ってます……ラッキーさんはサーバルを気にかけてほしいと言ってて、ぼくもできればそうしたいんですけど、この先どうすればいいか分からなくて。ゆうえんちのこともありますし……」
「ゆうえんちのことって何でありますか?」
「あ、そういえばまだ二人には伝えてませんでしたね。実は……」
「まかせてほしいのであります! ビーバーさんと一緒なら、ちゃちゃっと終わらせられるであります!」
「PPPも来るんスか? それってかなり大規模っスよね?」
「そう言ってくれると頼もしいです。ビーバーさんの言う通り、パーク中のフレンズさんが集まるので、かなり大きな催しになると思いますよ」
ぼとっ
「パーク中……!?」
ビーバーさんはジャパリまんを落とし、青ざめた表情を浮かべた。
「まずいっス……ジャパリまん三ヶ月分、まだ返しきれてない…………これ以上待たせたら…………」わなわな
「どうかしたんですか?」ひそひそ
「実はビーバー殿、以前大量の木材と引き換えに渡すと約束した三ヶ月分のジャパリまんを、まだ返しきれてないらしいのであります……」ひそひそ
「でも、ちょっと遅れるくらいなら……」
「タイミングが悪いんス……二人はこの前『今あるジャパリまんを研究して、新種のジャパリまんを作りたい』って言ってたっス……何でだろうと思ってたっスけど、このパーティーのために違いないっス……」
「かばん殿、ビーバー殿に力を貸してあげられないでしょうか……」
「……かばん殿?」
博士、助手…………としょかん!
なんで忘れていたんだろう。「分からないことがあったら、としょかんに行くんだ!」って、出会ったばかりのサーバルちゃんにも言われていたのに。
あの二人なら、何か知っているかもしれない。
「そうか、としょかん! サーバルちゃん、としょかんに行こう!」
「としょかん……?」
「えっ、一体どういうことっスか?」
「あそこに行けば、サーバルちゃんの見る夢について分かるかもしれない!」
「ぼくが何の動物なのかもとしょかんで教えてもらったし、あの二人ならきっと何か知ってるよ!」
こうして、ぼくたちの次の行き先が決まった。
「大丈夫、問題ナイヨ」
ラッキーさんに確認も取った。予定はかなり変更しなきゃいけないけど、そんなもの後からいくらでもどうにかなる。
それに、パーク内の施設やフレンズを管理しているラッキーさんにとっても、イベントよりサーバルちゃんを助けることを優先してほしいはずだ。
それなら迷うことはない。
「かばんさん、もう行くんスか?」
「はい。少しでも早くサーバルちゃんを助ける方法を見つけたいんです」
「そっか……それもそうっスよね」
「……あ、その……としょかんに行くのなら頼みたいことが……」
「ジャパリまんのことなら、博士に許してあげるよう伝えておきますよ」
「かっ、かばんさんありがとうっス! 恩に着るっス!」
二人との挨拶も済み、いよいよ出発する時が来た。
バスのドアを開け、運転席に乗ろうとすると、サーバルちゃんが腕を引っ張る。
「……?」
「…………」ふるふる
サーバルちゃんは一時も腕を離したくないらしかった。
どうしたものかと思ったけど、ぼくはすぐにいいアイデアを思いついた。
「マカセテ」
ラッキーさんもぼくの意図を察したらしく、あっさりと了承してくれた。
「ジャア、最後ニ確認スルヨ。目的地はジャパリ図書館ダネ?」
「……はい。なるべく早くお願いします」
「分カッタ。最短ルートデ行クヨ」
ぼくの言葉を聞くやいなや、ジャパリバスは急発進して動き始めた。
「また遊びに来て欲しいっスー!」
「ふう。行ってしまったでありますね」
「もう少しお話したかったっスね……」
「それは仕方ないのであります。かばん殿はサーバル殿を助ける使命があるのですから」
「そうっスよね……」
「……もしかしてビーバー殿、寂しいのでありますか?」
「えっ」
「ビーバー殿にはこの私がいるというのに不服であります!! 私だと不満でありますか!?」
「うええっ!? ま、まさか……」
「サーバル殿に嫉妬しているのと違いますか? まさか……ビーバー殿は、かばん殿が好きなのでありますか!?」
「ち、違うっス! おれっちにとっての一番はプレーリーさんっスよ!!」
「……!」
「あ……///」
「えっ……と、その……///」
どさっ
「プ、プレーリーさん!?」
「かばん殿から来てから、ずーっと我慢してたでありますよ……? 二人がいなくなった今なら、存分にプレーリー式のアイサツ(隠語)ができるでありますね」にやり
「っ……///」
「ビーバー殿、抵抗しないのでありますね。もしかして、ずっと期待してたでありますか?」
「言わせないで……ほしいっス……」
「素直じゃないのであります。ま、そういうとこも好きでありますけどね……ん」
「んっ……」
ラッキーさんの運転するジャパリバスは、道かどうかもよく分からない場所を突っ走っていた。
さすがのぼくも不安になってきたけど、何せパーク中の全地形を把握しているラッキーさんのことだ。ちゃんととしょかんに着くだろう……たぶん。
それよりも、ぼくが心配しなくちゃいけないのはサーバルちゃんの方だ。
夢から救い出さない限り、サーバルちゃんの苦しみ……そしてぼくの苦しみも、消え失せることはないだろう。
ぼくがサーバルちゃんと絡めている方の腕にぐっと力を入れると、サーバルちゃんもまた力を込めた。
「サーバルちゃん、気分はどう?」
「…………足りない……」
「え……」
どさっ
「さっ……!?///」
なんだろうと思ったのも束の間、サーバルちゃんはぼくを痛くない程度に押し倒し、そのままゆっくりと体を重ねた。
「お願い……しばらくこうさせて……」
「べ、別にいいけど……」
(恥ずかしい……///)
サーバルちゃんがぼくにわがままを言うのも珍しいが、服に肌を擦りつけて、すんすんと息を荒らげる様子は、それまでのじゃれあいとはまた違って、自然と顔が赤くなってしまう。
そして、健気にぼくの存在を確かめようとするサーバルちゃんを見ているぼくの中に、ぞわぞわと不思議な感情が溢れ始めていた。
その感情の名前を、ぼくはまだ知らなかった。
「なんですか、博士」
「かばんはいつになったら来るのですか〜……?」
「分かりません」
「ぐぬぬ。もうそろそろ限界が近いのです。これ以上カレーを食べないと、禁断症状が……」
「大げさです。それに、そのうちかばんは外の世界に旅立つことくらい、博士も知っているでしょう?」
「ぐ……それは言わないでほしいのです。そのことを思うと、今から気が重いのです……」
「気を落とさないでください、博士。ジャパリまんの品種改良ももうすぐ成功します。今はこの島の長として、やれることをやりましょう」
「……そうですね。島の長としての自覚が足りない発言だったのです。今後も島のフレンズの鑑となれるよう振る舞いを……」
「博士、どうかしましたか?」
「何か聞こえてきませんか、助手?」
「……何かが近づいてくる音がしますね」
「博士には分かるのです……以前にも同じ音を聞いた覚えが……」
ブロロロロ……
「これは……!!」
ばっ!
「ついにかばんが来たのです!! さっさとカレーを作ってもらうのですよ!!」だっ
「ま、待ってください、博士!」
バスのドアを開けると、眼前に開放的な空間が広がる。
以前来てからまだそんなに時間は経っていないはずなのに、ここ最近の出来事が多すぎて、妙に懐かしく感じられる。
「久しぶりだなあ……」
「あれ? そんなに来てなかったっけ……?」
思ったことをぽつりと口走ってしまい、サーバルちゃんは不思議そうな顔をした。
「待ちくたびれたのですよ、かばん!」
「待ちくたびれたのです」
頭上から大きな声が聞こえる。見上げてみると、としょかんの屋根の上から、博士と助手がこちらを見下ろして立っていた。二人は翼を広げて飛び立ち、大きく旋回して見事ぼくたちの前に着地した。
「われわれはずっとおまえを待っていたのですよ」
「こんにちは、博士さん、助手さん。えっと……」
「言わなくても分かるのです。われわれへの感謝から、またカレーを作りに来たのですね?」
「えっ」
「安心するのです。こんなこともあろうかと、博士のお腹はぺこぺこなのです」
「博士、それはたまたまでは……」
「あの……」
「ま、待ってください! ぼくは別の用事で……!」
「……サーバル?」
「…うぅ…………っはぁ…………あぁ……!」
サーバルの異変に真っ先に気づいたのは助手さんだった。
片腕を掴んでいた強い力はいつの間にか消えていて、息を震わせながらその場にひざをつかせていたのに、ぼくはそれに気づくのを遅れてしまう。
「博士さん! 図書館に寝かせられる場所はありませんか!?」
としょかんの階段を上っていくと、建物周辺を見渡せる場所に加え、博士さんと助手さんの生活スペースが存在した。ぼくは博士さんのベッドを貸してもらい、そこにサーバルを降ろした。
「……静かですね」
「まっ、まさか死……!?」
「縁起でもないです、博士」
「大丈夫です、息はしてます。ただ、昨日もよく眠れなかったのか、とても疲れてるみたいで……」
傍らで眠るサーバルちゃんの顔は、落ち着いてはいるものの、極度に疲弊を溜め込んだ顔つきになっている。容態が悪化している証拠だ。
「……なるほど。かばんがここにやって来たのは、これが理由ですね?」
「えっ?」きょとん
「はい……このとしょかんに来れば、サーバルちゃんが苦しんでるこわい夢について、何かわかるんじゃないかと思って……」
「そ、そうだったのですか!?」
「気づくの遅すぎです、博士」
「そんな風にいじけていては島の長が務まらないのです」
「だって……」
「お願いします、博士さん、助手さん! お二人に協力してほしいんです! お礼なら後でいくらでもしますから!」
「……!」ぴこーん
「ほう……今の言葉は本当なのですね?」
「本当です。サーバルちゃんを助けるためなら、どんな苦労だって惜しまないつもりです」
「……やれやれ、仕方ないですね。島の長は多忙ですが、今回は特別に協力してやるのです」
「……! ありがとうございます!」
「ただし、後でわれわれにご褒美としてカレーを振る舞うこと! いいですね?」
「は、はあ。それは構いませんけど」
「……気にすることないのですよ。博士はカレーに目がないのです。ジャパリまんのカレー味を作るためだけにフレンズからジャパリまんを徴収してるくらいですから……」ひそひそ
「助手! 余計なことを言うなです!!///」
四方八方に色とりどりの本が並び、高くそびえ立ち、威圧するかのようにぼくを見下ろしている。
一つ一つの本の中に世界があって、知識があって、それを書いた人がいる。それは例えるなら、別世界への扉がたくさん置かれているようなものだ。
「博士さん達はここにある本を全部把握してるんですか?」
「まさか。博士といえども無理があるのです」
「ただ、どの位置にどんな本があるかなら分かるのです。ヒトは本を種類別に分けて配置していたみたいなのです」
「最初、それに気づかなくて適当に戻してましたよね、博士」
「余計なことは言うなとさっき言ったはずです」
博士さんは頭の翼を羽ばたかせ、ゆっくりとぼくの体を持ち上げる。
「さて、おまえはサーバルの夢について調べたいと言っていましたね? フレンズの生態を知るなら、元の動物を知るのが一番なのです」
博士はぼくをフレンズに関する本が置かれている場所まで連れて行った。博士さんいわく、ジャパリパーク内のとしょかんということもあってか、もともとフレンズの生態をまとめた本が多めなのだそうだ。
「お…………重い……のです……!」
ぼくが気になった本を何冊か手に持つと、博士は急にバランスを崩して不安定になった。一見強気に見えて、実際は重いものは大して持ち上げられないらしい。
「うわっ、博士さん! 落ちたらケガしちゃいます!」
「分かってるのです! ただ、サンドスターの供給が追いついてないのです……!」
「うわああっ!」
「まったく。博士は無理しすぎです」
「助手さん……!」
「あ……ありがとうなのです、助手」
なんとか大怪我をせずに済んだぼくは、さっそく持ってきた本の内容を確認し始めた。
最初に手に取った図鑑は、フレンズになる前と後で動物がどんな姿なのか詳しく図解されていて、字が読めなくても楽しめる内容になっている。
「……あった! サーバルちゃんだ!」
さばんなちほーに住むフレンズの一覧に、サーバルちゃんの名前はしっかり載っていた。
……だが、書いてあるのは基本的な生態と見た目だけで、「夢」に関する記述は一切書かれていなかった。
その次に確認した本も、フレンズ達の生活の様子は描かれているものの、やはり肝心の寝ている間の話は一切言及がない。
さらにその次の本は、フレンズに関する記述がかなり限定的で、内容のほとんどがフレンズと関係無い。
(これは骨が折れそう……)
薄々分かっていたとはいえ、それなりの時間と苦労を要すると察した時は、落胆の表情を隠さずにはいられなかった。
けど、サーバルちゃんを救う道が他にあるだろうか? これだけたくさんの本があれば、ぼくが求めている情報も必ずどこかに載っているはずだと、今は信じるしかない。
ぼくは本のページをめくり続けた。
「とりあえず、かばんの役に立ちそうな本をあらかた集めておいたのです」
「助手さん、ありがとうございます! そういえば、博士さんは……?」
「博士もかばんのために本を集めていたはずなのですが……どうやらサボってますね」
「あはは……そうですか」
「それにしてもかばん、ここに来てからもうだいぶ経つのです。少しは休憩したらどうですか?」
「えっ、そんなに読んでました?」
「かばんがここへ来たのは太陽がてっぺんの時ですが、今はもう沈みかけているのです」
助手さんに言われるまで気がつかなかったが、既に日は傾き、地平線の内側へ隠れようとしていて、外はうっすらと暗くなり始めていた。
ぼくの周りには読み終わった本が山となって積み重なり、辺りはかなり散らかっていた。
ぼくが本を一旦ぱたりと閉じると、助手さんはちょうど紅茶とジャパリまんを持ってくるところだった。
「食事にしましょう。腹が減っては戦はできぬと、ヒトの言葉にもあるのです」
「戦ってなんですか?」
「よくライオンやヘラジカがやってるのです」
散らばった本をどかしてなんとかテーブルに食事を置き、助手さんが淹れてくれた紅茶とジャパリまんのおかげで、ぼくはようやく一息つけた。
「かばん。熱心なのはいいですが、体を壊したら元も子もないのです。無理は禁物ですよ」
「すみません。ビーバーさんにも同じことを言われてたのに……」
「おまえにとって、サーバルはそこまでする程大切な存在なのですか?」
「……はい。かけがえのない、大切なフレンズです」
「それはなぜ?」
助手の目がじっとこちらを見据えた。本人にその気はないはずなのに、辺りの空気が張り詰める。ぼくは緊張から体を硬くしてしまった。
「…………ぼくは、動物だった頃の記憶もないまま、ヒトのフレンズとしてさばんなちほーで生まれました。ここはどこで、自分は何者なのか……何も分からないし、どうすればいいかなんて、誰も教えてくれません」
「そんな時に、出会ったんです。サーバルちゃんに」
「…………」
「サーバルちゃんのいない世界なんて、ぼくには想像できないんです」
ぼくは思ったことを率直に、丁寧に助手さんに話した。息を整え、考えながら話すことで、だんだんと頭の中が整理され、気分も少しずつ落ち着いていった。
「…………」
「……あっ、すみません。長々と話しちゃって……」
「いえ……」
「……似てますね、私と」
「えっ……」
「かばん! これを見るのです!!」
ぼくが聞き返そうとしたその時、博士さんが興奮気味にぼく達の前に降りてきた。
「どこでサボってたんですか、博士」
「失礼な! ちゃんと調べていたのです!」
「それはともかく、どうかしたんですか?」
「この建物の屋根の上には、巨木の中に小さな部屋があるのです。われわれはそこに、パーク内のあちこちで発見された本を保管していたのです」
「そして今しがた、その中の書物を調べていたら……」
「ついに見つけたのですよ、かばん。これでサーバルを救えるかもしれないのです」
「ほ、ほんとですか!?」
「…………」
助手は「あやしい」と言わんばかりの視線で見つめているが、ぼくは博士への期待で目をキラキラと輝かせていた。
「それは……これなのです!!」ばーん
「……絵本、ですか?」
「詳しくは自分で読んでみるのです」
博士に促されて、ぼくはその絵本を受け取った。
タイトルは「白雪姫」。世界一美しいと言われる白雪姫を、王妃が殺そうとする物語らしいが、これのどこに夢と関連があるのか分からない。
「あの、これのどこに夢が……?」
「いいからおしまいまで読むのです」
「ええと、読みましたけど……つまり?」
「つまりです……王子が白雪姫にしたように、かばんがサーバルにこれをすれば!」
「あの、それはないと思います」
「!?」がーん
さすがに冗談で言っていると思っていたが、反応を見る限り、どうやら本気で言っていたらしい。
「や、やってみないと分からないじゃないですか!」
「いや、無理ですよ。だってこれおとぎ話ですし。そもそもこんなこと、できないですよ……」
「え……かばんはサーバルとしたことがないのですか?」
「いや、ですから、これを……」
「なっ…………ないに決まってるじゃないですか、そんなの!」
変な誤解が広まっても困るので、ぼくは慌てて否定する。
なんで博士さんは、ぼく達が普段そういうことをしているかのように見ているのだろうか。サーバルちゃんに対して、そんなやましい考えを持つわけ————
持つわけ……
「……?」
(なんだろう、この感情……)
「……あれ? 助手はどこに行ったのですか?」
博士さんの言う通り、さっきまで向かいにいた助手さんが、いつの間にかいなくなっていた。
立ち上がって周囲を見回した瞬間、助手さんは息を切らして階段から駆け下りてきた。
「かばん、来るのです! サーバルが……!!」
「セルリアンめ! このっ、このっ、このーーーー!!!!」
物を投げ、花瓶を割り、喚き、叫び、枕をずたずたに引っかき回す。
サーバルちゃんはセルリアンに必死に抵抗していた。
見えないセルリアンに。
「サーバルちゃん! セルリアンなんてどこにもいないよ!」
「みゃあああぁぁぁーーーーーーーー!!!!!」
サーバルちゃんは耳を貸そうともしない。
ただ何かに取り憑かれたように、狂ったように暴れるだけだった。
傷だらけになったクッションが飛んできて、博士さんの頭にクリーンヒットする。助手さんもぼくの後ろで小さくなって怯えている。
止められるのはぼくしかいない。覚悟を決めたぼくは、一歩一歩、歩みを進めていく。
「サーバルちゃん……」
「フーッ……フーッ……!」
ぼくの存在に気づいたサーバルちゃんは、息を荒くさせながらこちらを向く。
毛は逆立ち、目の生気が完全に消えている。その姿は、本来の獣の姿に戻ったようにも思えた。
サーバルちゃんを怖いと思うのは初めてだった。
姿勢を低くして唸り声をあげる彼女は、今すぐにでも飛びかかってきそうな迫力を持ち備えていた。
「大丈夫、セルリアンはもういないよ。思い出して、ぼくはかばん、サーバルちゃんが探してたかばんだよ」
「だから落ち着いて……」
「…………!!」
ばっ!
「わっ!」
どさっ!
「かばん!」
「いっ……ぁ……!」
刹那、サーバルちゃんはぼくへ襲いかかり、身体を床へ押し倒した。
体を強く打ちつけたぼくは、朦朧とする意識と、肩に食い込む硬い爪の痛みとの間で苦しみ悶えていた。
「今助けるのです、かばん!」
「だめです、助手! 今サーバルに刺激を与えたら、何をされるか分からないのです!」
「でも、このままではかばんが……!」
「がるるるる……!」
「さー……ばる……ちゃ……」
サーバルちゃんの爪は硬くて、鋭い。
ぐぐ……と手に込められる力がさらに強まって、痛みも苦しみもじわじわと増していく。
顔を涙が伝う。悲しかった。一度ストッパーが外れてしまうと、次から次へと止まらない。自分の視界が霞んで、ぼんやりとしたシルエットを残していく。
「やめて……痛いよ……」
「目を覚まして……ぼくだよ、サーバルちゃん……」
「思い出して…………」
掠れた声で、ぼくは言った。
「――――――?」
「かばん…………ちゃん?」
ゆっくりと目を開けると、サーバルちゃんの目に、いつもの生気が戻ろうとしていた。
両肩の食い込むような痛みも、少しずつ和らいでいく。
「あれ……私、ここで寝てたよね……? なんでこんなに散らかってるの……?」
「何があったの……?」
博士さんと助手さんは気を利かせて部屋から出て行き、物が散乱した部屋に二人だけが残された。
「…………」
「……あのさ」
「ひっ……!」
サーバルちゃんは怯える。ぼくを見て、ぼくに声をかけられるだけで。
「どうして、そんな顔してこっちを見るの……?」
「だって……またかばんちゃんに襲いかかったら……」
サーバルちゃんが怯えているのはぼくじゃなかった。それは自身で制御することすらできなくなった、自分に対してのものだった。
ぼくの顔を見て、また襲いかかったら、傷つけてしまったら――――
そう考えるだけで、絶望にも近い感情が自身を襲っているのだ。
「来ないでっ!!」
「!」
本人の口から降りかかる、拒絶の言葉。ショックのあまり、ぼくはその場から後ずさった。
「…………逃げて」
「え……」
「私を置いて。私から逃げて」
「何言ってるの……?」
「かばんちゃんは、ヒトを探しに行きたいんでしょ? 私のことは放っておいて。かばんちゃんは自分のために行動して……」
「そんな……サーバルちゃんを見捨てるなんてできないよ!」
「かばんちゃんは私といちゃだめなの!!」
「っ……!」
必死に説得するぼくの言葉も、サーバルちゃんの切羽詰まった声の前では無に等しかった。
「…………」
「私……これ以上かばんちゃんに迷惑かけたくないの……」
「迷惑だよ。パーティーの準備で忙しいのに、かばんちゃんを毎日苦しませて……」
「それは……!」
「セルリアンに囲まれた時だって、私は何もできなかった。パニックになって、かばんちゃんの言ってることを聞いてすらいなかったんだよ」
「ビーバーさんと話してた時も、かばんちゃんふらふらだったよね? 私のために、今も無理してるんでしょ?」
「そんなこと…………っ!」
反論しようとした瞬間、ぐらっと視界が歪んで、ぼくはその場で足をついた。
頭がぐらぐらする。さっきまで大量の本を頭に詰め込んでいたからか、いつの間にか脳が疲弊していたのだ。
「ぼくは…………平気…………っ」
「もうやめて!! 私はどうなっても構わないけど、かばんちゃんに何かあったら耐えられない!!」
ぼくは何も言えなくなった。
「本当は、夢のことだって言わないつもりだったの……」
「言ったら、かばんちゃんは心配するから。かばんちゃんは優しいって知ってたから。ヒトを探しに、他の島へ行く時に、余計な心配を残してほしくなかった……」
「そんな……!」
「でも、私は平気だよ」
「……私ね、かばんちゃんと出会えて嬉しかった」
「さばんなちほーを飛び出して、一緒にいろんなちほーを冒険するの、とっても楽しかったよ」
「私がどうなっても、かばんちゃんとの大切な思い出は変わらないから」
「だから、大丈夫……」
嘘だ。
嘘だ、嘘だ。
平気なはずがない。
後悔してないはずがない。
だって、本当に平気なら、
どうしてそんなに悲しい顔をしているの?
「やだ……いやだよ、そんなの……」
「泣かないで……」
不安に駆られるぼくは、すがるようにサーバルちゃんの手を握る。
あんなに温かかったはずの右腕は、まるで屍のように冷たかった。
とことこ
「…………」そわそわ
がちゃ
「!」
「かばん、どうでしたか、サーバルは……」
どさっ
「か、かばん!」
部屋から出た途端、これまでずっと見せないよう蓋をしてきた感情が溢れ出して……ぼくはその場で膝から崩れた。
「大丈夫ですか?」
「すみません……体に力が入らなくて……」
「……ひどい顔なのです」
博士さんはぼくの顔を見てぎょっとした表情を浮かべた。
無理もない。今のぼくがひどい顔なのは想像に難くなかった。
「助手。ちょうどかばんが出てきたところなのです」
「立てますか、かばん。手を貸すのです」
「……ありがとう……ございます」
博士さんと助手さんに支えられて、ぼくはようやく立つことができた。
「それで、サーバルはどうだったのですか?」
「サーバルちゃんは…………」
「……私のことは置いていって欲しいと言われました」
「は……つまり見殺しにするのですか!?」
「もちろんぼくは嫌だって言いました。けど、サーバルちゃんはぼくを傷つけたくないって言ってて……」
「でも、でも…………! もっと本を調べれば、対処法もきっと見つかるはずなのです……!」
「…………本当に、そうでしょうか」
「何を弱気になっているのですか、かばん!」
「だって……」
「……助手?」
「なんですか……?」
「…………」
ぱんっ
「いっ……!」
「助手!?」
「この…………ばか!!」
何を思ったのか、助手さんは急にぼくの顔に平手打ちをし、体をぽかぽかと殴り始めた。
助手さんがこんなにも感情的になっているのは、ぼくが知る限りだと初めてだった。
「このばかっ! ばかかばん! ばかばんなのです!!」ぽかぽか
「うわわっ! どうしたんですか助手さん!?」
「サーバルが…………あのサーバルが本気でそう考えていると思うのですか!? かばんがいなくなっても悲しくならないなんて思うのですか!?」
「思ってませんよ! けど……!」
「だったら!! それが分かっているのならなぜ諦めるのです!? おまえが助けなかったら、誰がサーバルを助けるのですか!!」
「……!!」
島の長としての貫禄が効いた大声に、ぼくも助手さんもぴたりと動きを止めた。
「あ…………」
「…………助手。私が何に対して怒っているか、分かりますね?」
「っ…………」
「…………頭を、冷やしてくるのです」
助手はしょんぼりと落ち込み、もの悲しげに飛び立ってとしょかんの屋根の上へと消えていった。
「大丈夫ですか、かばん」
「は、はい……」
「……驚きました。助手さんがあんなに大声を出すところは初めて見ました」
「私もですよ。普段からおとなしくて、感情を表に出さないタイプですからね」
博士さんはとしょかんの壁に開いた穴を見ながら言う。外はとっくに夜になっていて、丸い月が空に昇り始めていた。
「…………助手を悪く思わないでやってください。あいつにもいろいろ思うところがあるのです」
「悪く思ってなんかいませんよ。助手さんがぼくたちのことを真剣に考えてくれているのが伝わってきましたし」
「……かばんは優しいのですね」
「え、いや、そんなことは……」
珍しく博士に素直に褒められて、ぼくがたじたじになっていると、博士はふふっと笑った。
「あのはしごを登れば、屋根の上に行けるのです。おそらく助手はそこにいるはずです」
「私よりおまえの方が、話しやすいこともあるでしょう」
博士はぼくの方を向いて言った。
助手さんは博士の言った通り、としょかんの丸みを帯びた屋根の上で腰掛け、夜の冷たい風に吹かれていた。
ぼくが来たことに気づいても、後ろを振り返ろうとはしない。
「……私のことが嫌いになりましたか?」
助手さんはぽつりと、独り言を放つように言った。
「なるわけないじゃないですか」
「博士さんも助手さんも、ぼくにとって大切なフレンズですから」
「…………」
助手さんはしばらく黙っていたが、やがてゆっくりと立ち、ぼくへ向かってぺこりと頭を下げた。
「ごめんなさい」
「いいんです……助手さんの気持ちは伝わってきましたから。驚きましたけど……」
「…………私自身も驚いたのです。なぜかばんの態度を見て、怒りがふつふつと込み上がってきたのか……」
「でも、今ならその理由が分かる気がするのです」
助手さんは月を見る。その顔は、博士さんの時と同じ表情をしていた。
「ぼくとサーバルちゃんを……ですか?」
「ええ。もしも博士がサーバルで、私がかばんの立場だったら…………そう考えたのです」
ひゅうと音が鳴り、強い風がぼくたちの横を通り過ぎていく。
「おそらく私だったら、とても耐えられないでしょうね。日に日に弱って、皮肉すら言えなくなる博士を見るくらいなら、毒をあおって死んだ方がマシだと思うはずです。私はフレンズの間だと堅物でクールだとか言われているらしいですが、実際はそんな鋼の心など持ち合わせていないのです」
「でも、おまえは違った。何が何でもサーバルを救おうと、パーク中を駆け巡り、そしてここまでやってきた」
「そんなおまえが、弱音を吐いて投げ出そうとするものですから……ついカッとなったのです」
「……そういうことだったんですね」
助手さんは、座っていた場所から、さらにぼくの方へと近づいていく。
「かばん、おまえはサーバルをどう思っているのですか?」
「どうって……?」
ぎゅっ
「こんな風に、サーバルに手を握られたいですか?」
「もちろん、握られたら嬉しいですけど……」
「では、その先も? 博士はキスがどうこうだとか喋っていたみたいですが」
「だ、だからそれは……!」
「したいのですか? したくないのですか?」
「うっ……///」
「それ以上――――キスより先のことも?」
「…………キスの先なんて、知らないです……」
「仮にあったとしたら、ですよ」
「………………」
「…………したい、です」
「……やっと正直になれたのです」
助手さんはぼくの手をぱっと離した。
「え……」
「初めから答えは決まっていたじゃないですか。なら、もう迷う必要はないのです」
助手さんは肩をぽんと押す。
「伝えてくるのですよ、かばん。おまえの正直な気持ちを、サーバルに」
ドアを開け、真っ暗な部屋の中を進んでいく。床に散乱するものを避けながら、ゆっくりと。
彼女は青白い月明かりに照らされ、その美しさに思わず息を飲む。
彼女は寝言の一つも言わず、静かに寝息をたてている。
おとぎ話で見る、眠りながら王子を待つお姫さまみたいだ。
「…………」
サーバルちゃんがぼくにとって特別な理由。それはいくらでもある。
支えてくれたから、一緒にこのちほーを冒険したから……もちろんそれもそうだけど。
「サーバルちゃん。ぼくの声が聞こえる?」
ぼくに「かばんちゃん」という名前を与えてくれた。
生まれた原因はサンドスターでも、ぼくに命を与えてくれたのは、サーバルちゃんだ。
サーバルちゃんの右手を両手で包む。
肌に感じる温度は冷たい。温めてあげたい。
「ぼくはここにいるよ」
彼女の耳元で、ぼくは小さく囁いた。
――――
――――
――――
「ほら、キタキツネ! げぇむで遊んでないの! さっさと寝るわよ!」
「やーーーだーーー! もっと遊ぶーーーー!」
「そんなこと言ってるとまた夜更かしして……」
ピピピピ……ピピピピ……
「あれ? ボスが何か言ってるよ」
「え、何かしら……?」
「二人とも起きてください!」
「なんだよ……この辺のセルリアンならさっき駆除しただろ……」
「違います、ボスから全ちほーへの通信です!」
「通信? 一体誰が?」
「かばんさんですよ! 今はとしょかんにいるみたいです!」
「なんだって!?」
「ほらほら見てジャガー! ボスが目を赤くしてぴぴぴぴーってなってるよ!」
「それは見れば分かるが……それ以上のことは全然分からん……」
「あっ、なんか出てきたよ!」
――――
「眠いでござる……」
「こんな夜遅くに集会だなんて、どうしたんですの?」
「まあ聞け。たった今ボスから通信が入った。どうやらあのかばんかららしい」
「かばんって……確か、ヒトのフレンズの?」
「ああ。どうやらメッセージがあるみたいなんだ。以前新しい遊びを教えてくれた恩もある。聞いてやろうじゃないか」
「なんなのだ……? こんな時間にうるさいのだ……」
「どうやらボスから通信が来たみたいだねー」
「……あっ、かばんさんなのだ! お久しぶりなのだー!」
「アライさーん、たぶん前もって録ってあるやつだから、かばんさんには届いてないよー」
――――
「ボスから通信が来たみたいっス! 送り主はかばんさんらしいっスよ」
「むむっ、タイミングが悪いのであります……これから私とビーバー殿のアイサツ(意味深)が始まろうという時なのに……」
「まあまあ落ち着くっス。何か大切なことがあるんだと思うっス」
「ん〜…………この音は……ボス?」
「もうカフェは閉店だよぉ……と」
ピピピピ……ピピピピ……
「……どうやら何かあったみたいだにぇ」
――――
ピピピピ……ピピピピ……
ざばーっ
「寝ようと思ってましたけど……この音、もしかしてボスですの?」
『ぼくから、フレンズのみなさんにメッセージがあります』
『夜行性のフレンズさんも、昼行性のフレンズさんも、どうか聞いてください』
『今、ぼくのフレンズのサーバルちゃんが苦しんでいます』
『サーバルちゃんはこわい夢を見ているんです』
『夢の中では、この前倒したはずの巨大セルリアンが出てきて、サーバルちゃんを苦しめています』
『みなさんに、お願いがあります』
『もう一度、セルリアンを倒すのに協力してください!』
――――
――――
――――
地響きのような音。
辺り一面の真っ暗闇。
何も見えないのに、「何かがいる」と野生の本能が感じ取る。
その「何か」は巨体の向きをぐるりと変えて、
一つ目が、ギョロリと私を見つめている。
大きな、大きなセルリアン。
そのあまりの巨体に、思わず頭が真っ白になる。
逃げなきゃ――!
そう思った私は、すぐさま体を動かそうとする。
動かない?
いくら動こうとしても、体が言うことを聞こうとしない。
逃げられない。
このままじゃ、私――――
どすん
「うみゃあっ!」
ぐらりと体の中心が傾き、その場で尻もちをついてしまう
「いっ…………たた…………」
痛い。
ずきずきと痛みを感じて、体に力が入らない。
手でなんとか後ろに後ずさるが、それだけで逃げられるはずもなかった。
あまりの大きさに圧倒されて、体から力が抜けてしまう。
ぐらっ
セルリアンは大きく傾いた。
ああ。
私、死ぬんだ。
これまでも、そしてこれからも。
私はこの夢を繰り返す。
終わることのない奈落を落ち続ける。
セルリアンの体に飲み込まれる直前、私の頭に浮かんだのは――――
空気を裂くような、滑空音?
「……え」
「ふう……危なかったわね」
ふわりと宙に浮き、体が何かに引っ張られ、セルリアンの攻撃をギリギリで回避した。
その正体――――私を救ったフレンズは、なんとトキだったのだ。
「トキ!? どうしてここに……!?」
「さあ、なぜかしら。それよりも、早く移動した方がいいわ。またすぐに攻撃してくるわよ」
トキはそう言うと、近くの地面に向かってゆっくりと降下し、私を降ろした。
何が起きているのか分からず、混乱したままだったが、トキに「あっちに行きなさい」と告げられ、言われるがままに進んでいく。
まっすぐ向かうと、平原から森に入る辺りで、ビーバーとプレーリーが私を待っていた。
「ビーバー! それにプレーリー! ど、どうして……?」
「それを説明するのは後っス! 今はとにかく、セルリアンを倒すことに集中するっス!」
「そのためにも……これを使うのであります!」
プレーリーが取り出したのは他でもない、かばんちゃんが作ったかみひこーきだった。プレーリーはそれを「えいっ!」と、セルリアンとは反対の方向へ飛ばした。
「あれを追いかけるのであります! きっとサーバル殿を導いてくれるのであります!」
「わ……分かった! 追いかけてみる!」
一か八か、私は二人の言うことを信じて追いかけることにした。
何度も何度も繰り返したこの夢に、確かな変化が生まれ始めている。この変化を利用すれば、もしかすれば……今までになかった、新しい何かにたどり着くかもしれない。
不安と希望が入り混じった状況の中、私はとにかく、木々の間を不規則に飛ぶかみひこーきを追いかけ続けた。
ぐらっ
どすん!
「みゃっ!」
突如、どすんと音が鳴り、大きな巨木が道を塞いだ。
得意のサーバルジャンプも、さっきの足の怪我のせいで、思うように飛べそうにない。
「どうしよう、このままじゃ……」
「その声は……キンシコウ、リカオン!」
「ほら、何ぼさっとしてんだ。早くそこをどきな」
「ヒグマまで……!」
「下がってろ。今からこれを持ち上げる」
トキ、ビーバー達に引き続き、今度はセルリアンハンターのフレンズがずらりと出てきた。
ヒグマは木の下に手を入れ、ぐぐぐ……と力を入れ始める。
「だ、大丈夫……? バスより重いと思うけど……」
「なあに、今は夢の中なんだろ? その気になれば空だって飛べるんじゃないか?」
そして、ヒグマは本当にやすやすと巨木を持ち上げてみせたのだ。
「す、すごい……」
「ほら、見てないで早く行け! かみひこーきとやらを見失ったらどうする!」
「あっ、そうだった! ありがとう、ヒグマ!」
ヒグマのパワーに見とれるのもつかの間、私は再びかみひこーきを追いかけ走り出した。
「はっ……はっ……」
かばんちゃんが投げたかみひこーきはセルリアンの弱点を、私が投げたかみひこーきは、セルリアンの行く先を示した。それなら今度のかみひこーきは、一体何を私に示すというのか。
足がずきずきと痛んで、狩りごっこの時のように全速力で走れないけれど、ただ、かみひこーきを追いかければ何かが変わるという漠然とした期待から、私は走ることをやめようとはしなかった。
「遅いのです」
「遅いのですよ」
「……!」
長らく飛び続けていたかみひこーきが、ようやく地についた場所、そこに立っていたのはコノハ博士とミミちゃん助手だった。
「さあ、ぐずぐずしてる暇はないのです」
「さっさと始めますよ」
「始めるって……何を?」
博士と助手は答える代わりに、私の後ろに立ち、着ている服を掴んで羽を広げる。
「暴れないのですよ」
「え、なになに……?」
ふわっ
「え!?」
ばさっ!
「みゃああああああぁぁぁ!!!」
ふわりふわりと足が地面から離れ、博士たちの目が光ると、数秒後、博士たちは私を掴んだまま一気に飛び上がった。
「だから暴れるなと言ったじゃないですか! おかげでセルリアンに気づかれたのです!」
「博士。お言葉ですが、この計画を立案したのはあなたでしょう? いきなり空を飛んだらサーバルが驚くことぐらい、考慮しておくべきかと」
「ぐっ……」
「……ま、バレてもバレなくても、さほど問題ではないと思いますけどね」
そうこう言っているうちに、博士と助手はさらにスピードを速め、セルリアンのすぐ近くまで飛んでいく。
会話しているはずなのに、息がぴったりな二人に私は驚いていた。
「ですね」
「あいつら……?」
「たあああああぁっ!!」ぱりーん
「アライグマ!?」
「アライさん、がんばってるねえ……私も負けてられないな」ばっ
「フェネック!」
「待たせたな、セルリアン!」
「かばんを救うためなら、我々はいくらでも戦うぞ!」
「ライオン、ヘラジカ……!」
「サーバル、聞こえてますの? 困っているなら早く言うこと! 一人で抱え込むのはだめですのよ!」
「私たちも助けに来たぞ、サーバル!」
「応援しにきたー」
「ったく、勘違いするなよ! 仕方なくだからな!」
「よし、その調子だ! みんなでサーバルを助けるぞ!!」
それだけじゃない。以前の巨大セルリアンとの戦い……いや、もっとたくさんのフレンズが集まって、セルリアンに一斉に攻撃をしかけていた。
空に浮かぶ私たちを攻撃しようにも、地上のフレンズの攻撃で体は削られ、バランスを維持するのに精一杯のようだった。
「攻撃を加え続けたおかげで、石もむき出しになりましたね、博士」
「そうですね。全て計画通りなのです」
セルリアンの様子を確認すると、博士と助手は一気に加速し、セルリアンの真上に到達した。
視界から消えた私たちを、セルリアンは必死に探している。
「あれが見えますか、サーバル」
「セルリアンの中に、かばんが閉じ込められているのが見えるでしょう」
「……!!」
博士たちが目指する方向……巨大セルリアンの石の近くに、かばんちゃんの体がぷかぷかと浮かんでいる。
「どんなに足元を攻撃したところで、セルリアンにとっては焼け石に水。あの石を攻撃しない限り、とどめは刺せないのです」
「行きなさい、サーバル。悪夢の元凶を……そしてこの夢を、自分自身の手で終わらせるのです」
心臓が高鳴る。全身の血が沸騰するような、熱い感情が奥底からこみ上げてきた。
二人の顔を見る。博士も、助手も、優しい顔をしている。
ちょっと不器用だけれど、島のフレンズを大切に思っているって気持ちが、熱となって伝わってくる。
地上では、今もフレンズのみんながセルリアンを取り囲んでいる。私とかばんちゃんを救うために、危険を顧みずに戦っている。
みんな……みんなありがとう。
心の中の感情が燃え上がった。
「……行く。私、かばんちゃんのところに行く!」
「そうと決まれば、さっさとやりますよ! さん、にー、いちで手を離すのです!」
「分かった!」
「いきますよ!」
待ってて、かばんちゃん!
今行くから!!
「にー!」
「いち!」
「「いっっっけーーーーーーー!!」」ばっ
「みゃーーみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃ!!!」
「うみゃーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
ぱっかーーーーーーーーーーん…………
――――
――――
――――
――――
―――
―――
――
―
―
―
―
―
「…………」
「…………ん……ぅ……」もぞもぞ
「……朝?」
「すー……すー……」
「か……かばんちゃん!?」
朝。
窓から差し込む太陽の光に目がくらんで、少しずつ慣れてきた時。
真っ先に目に入ったのは、私の右手を包んだまま寝ている、かばんちゃんの姿だった。
「ん…………ぁ、サーバルちゃん、おはよ…………」
「な、なんでかばんちゃんが……」
「ふふ……いい夢見れた?」
「!!」
かばんちゃんは私の手袋を外し、自らの左手と、私の右手を絡めていく。
「……よかった。やっと夢から覚めたんだね」
「も、もしかして、かばんちゃんがあの夢を……!?」
「まさか……そんな夢みたいなことがあると思う?」
かばんちゃんはゆっくりとベッドの上に乗ってきて、私の体を覆い、向かい合う。疎い私には、それが何を意味しているのか、まだ分からない。
でも、心臓の鼓動は、確かに速くなっていた。
「顔、赤いよ」
「あ、あれ、おかしいな。早起きしたからかな……?///」
「…………」びとっ
「ひゃっ……」
どく、どく、どく
「サーバルちゃんのここ、すごくどきどきしてる」
「や、聞かないで……」
「どうして?」
「よく分かんないけど…………恥ずかしい…………///」
「恥ずかしくないよ。ぼくも今、すごくどきどきしてる」
「分からない?」
かばんちゃんはふわりとした笑みを浮かべる。
どうしよう。どきどきが止まらない。
「ぼくは、いつ、どんな時でもサーバルちゃんと一緒にといたい。サーバルちゃんを笑顔にしたい。幸せにしたい。もっともっと好きになりたい」
「そう思うだけで、心臓がどきどきするんだ」
かばんちゃんは私の視界を独占して、私はその中に捕えられて。
とろんとして、少し熱っぽいかばんちゃんの目を見ているだけで、切なさや愛しさが溢れてくる。
「サーバルちゃんは、ぼくのことをどう思ってるの?」
「私は…………!」
「大好き」という言葉を期待しているんじゃないと、私には分かった。私がこれまで言ってきた「大好き」と、かばんちゃんの感情は、似ているようで、全く違うから。
それなら、私の答えは。
名前は知らない。
でも、言葉で表現できなくても伝わる。見つめ合うだけで理解ができる。
悲しくないはずなのに、涙がゆっくりとつたっていく。
「泣かないで」
私の顔を流れる涙を、かばんちゃんは丁寧に拭いとる。
「……えへへ」
「やっぱり、サーバルちゃんは笑顔が似合うね」
ありがとう、かばんちゃん。
私に笑顔を取り戻してくれたのも、夢から覚ましてくれたのも、全部かばんちゃんのおかげなんだね。
ああ、愛しい。かばんちゃんの全てが愛しい。やっぱり、私はかばんちゃんが好き。大好き。
世界で一番、誰よりも。
「愛してる」
二人は重なる。
二つの心臓は共鳴した。
以下おまけ
「あれから1ヶ月、無事セルリアンを倒せた&かばん何の動物か分かっておめでとうの会をするわよ!」
計画していたパーティーは無事開催され、島中から大勢のフレンズが集まった。
仕事をしているフレンズも、今日だけはお休み。
みんなで歌って、踊って、遊んで。疲れたら、ぼくがヒグマさんに直伝した特製カレーが待っている。
「それでは、みんなでいただきましょう!」
「「「いただきまーす!」」」
みんなで食べるカレーは、二人で食べるジャパリまんよりずっとおいしい。
「サーバルも治ったのだし、早くカレーを食べさせるのです」とヘソを曲げていた博士さんも、ようやくありつけて満足してくれたみたいだ。
「まったく……ヒトは話が長いのです……もぐもぐ」
「博士、カレーが口についてますよ」ふきふき
「ありがとうなのです、助手」
「そ、それを早く言うのです!! さっそくジャパリまんを取ってくるのです!!」だっ
「あ、博士! まだ口に汚れが……!」
「……まったく、仕方ないのです」
「かばんちゃん、口開けて!」
「あー」
「はいっ」
「んっ」もぐっ
「どう? おいしい?」
「うん……おいひい」もぐもぐ
博士さんたちのやりとりを横目に、ぼくはサーバルちゃんと一緒にカレーを食べる。
あれからサーバルちゃんはすっかり元通りになった。
……それどころか、さらに元気になったような気がする。
「いいよ」
「みゃーーむっ」ぱくっ
「もぐもぐ…………おいしー!」
「あはは……///」
食べさせあいっこって、されるのは構わないけど、するのは何だか恥ずかしい。
あの出来事があってから、サーバルちゃんとはすっかりラブラブだ。告白したのはぼくの方なのに、今では積極的なサーバルちゃんに翻弄されっぱなしである。
「かばん殿ーー!」
二人で食事していると、ビーバーさんとプレーリーさんがぼくたちのもとへやって来た。
「やっと見つけたのであります!」
「ここはフレンズが多くて探すのも疲れるっスね〜……」
「かばんさんはお元気でありますか?」
「おかげさまで、ぼくは元気だよ」
「よかったっスねえ。サーバルも元通りに戻ったし、これで一件落着……」
「うええっ、は、博士!?」
「散々待たされたのです……もちろんそれ相応のジャパリまんを用意してあるのですよね?」
「か、かばんさん、伝えてくれるって言ったはずじゃ……」
「あ…………忘れてた…………」
「お、お先に失礼するっスーーーー!!!」
「こらーーー!! 待つのです!!」
「ビーバーも大変だねー」
「後で謝らないと……」
「…………」
「プレーリーさん、どうかしました?」
「いや、気のせいかもですが……」
「かばん殿とサーバル殿、前より仲良くなったように見えるであります」
「ほんと!?」
「えっ、そう見えますか……?///」
ぼくがもじもじしていると、プレーリーさんはくるっとサーバルちゃんの方に目を向けた。
「サーバル殿ー! 突然ですがプレーリー式のあいさつをしようであります!」
「え?」
「えっ!?」
何を言い出すかと思えば、既にプレーリーさんはサーバルの頬に両手を添えている。
「プレーリー式のあいさつってなんだっけ?」
「忘れたのでありますか? ならもう一度教えてあげるのであります!」
「ま、待って!」
考えるより先に言葉が出る。
「ご…………ごめん、ぼくたち用事があるから。サーバルちゃん、行こう!」
「え、かばんちゃん? 用事って何?」
状況を飲み込めていないサーバルちゃんを、ぼくは半ば無理やり連れていった。
「……へえ。やっぱり一歩進んでるのでありますね」
「お幸せに、であります」
「はっ……はっ……」
「ね、ねえ! かばんちゃん! どこ行くの? 用事って何? 私そんなの聞いてないよ?」
「っ…………」
ぐっ
「!」
今度は言葉より行動が先に出る。
サーバルちゃんの目が見開いてから数秒、体を引き寄せる力をゆっくりと抜き、重なっていた唇を離す。
「……こういうこと、他のフレンズとしないで」
「……!」
「っ……///」
「もしかして、プレーリーにキスされるのが嫌だったの?」
「は、はっきり言わないでよぉ……///」
「え……?」
「かばんちゃん、なんだかかわいいなって」
「か、かわいいだなんて!///」
「かわいいもん。かばんちゃんって、ちょっとしたことでも気になっちゃうんだね」
「うぅ……///」
「…………心配しなくていいんだよ?」ぎゅっ
「!」
サーバルちゃんはそっとぼくの手を取る。
「私、いつもかばんちゃんしか見てないんだよ。それに、もうどこにも行ったりしない。離れたりなんてしないよ」
「だから、安心して…………ね?」
ぼくと向き合って、彼女は少しはにかみながら微笑んだ。
……やっぱり、サーバルちゃんには敵わない。
ぼくは彼女と両手を取り合う。
お互いの存在を確かめるように。
お互いの鼓動を合わせるように。
二人は笑い合う。
誰にも負けないと自信を持って言える、強い絆と、
何にも変えがたい、たくさんの思い出を胸にしまって。
もう大丈夫だよ。もう離さないよ。
二人は相手に、自分自身に、そう伝え合う。
「かばんちゃん」
「サーバルちゃん」
「「これからも、ずっと一緒だよ!」」
〜fin〜
もとはpixivに投稿していたSSなので、いろいろ読みづらい部分もあったかと思います。その辺はすみません
ありがとうございました
サバかばとても良い
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1519052311/
Entry ⇒ 2018.03.25 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
【けものフレンズ】ミミズク「ハカセ、早くシャワーを浴びてくるのです」
コノハ「…………………」グスッ
ミミズク「ハカセ、泣いてないで早くするです」
ミミズク「我々長が集会に遅れてしまっては皆に示しがつかないのです」
コノハ「……………よくそんな事が言えるのですね助手……」
ミミズク「?」
コノハ「昨晩……」
コノハ「あんな事を私にしておいて…」グスッ
コノハ「……………」グスッ
ミミズク「ハカセ、泣いていてはわからないのです、あんな事とはなんのことですか?」グイッ
コノハ「や、やめるです!助手!」ドッ
ミミズク「…………………」
コノハ「………それを私の口から言わせる気なのですか……?」
ミミズク「ええ、私は賢いですが、ハカセが言う"あんな事"とはなんの事かまったく見当もつかないので」
コノハ「…………助手はいじわるなのです…」
ミミズク「ハカセ、何を言っているのかまったく聞こえないのです」
ミミズク「もっと高らかに大きな声でお願いしたいのです」
コノハ「!?」
コノハ「だ、だから!その!」
コノハ「昨晩、助手が!いやがる私のクチに!無理矢理あんな物をちょいした話なのです!!////」
ミミズク「あ~、その話ですか…」ニヤニヤ
コノハ「そうです!わかってる癖に言わせるなです!/////」
ミミズク「で、ソレに何か問題が?」
コノハ「!?」
コノハ「そ、そんな言い方………」ガクッ
コノハ「…………ハジメテだったのに」グスッ
ミミズク「…………………」
コノハ「や、やめるです助手…ち、近いのです……」ビクビク
ミミズク「その件について一つ言わせて頂きたいのですが……」
コノハ「……………?」
ミミズク「………先に私を誘ってきたのはハカセの方なのですよね?」
コノハ「!?」
コノハ「な、なにを……」ドキドキ
ミミズク「………厭らしくおクチから涎を垂らして……」サワッ
コノハ「……そ、そんな事……」
ミミズク「潤んだ瞳で私を誘ってきた」サワサワ
ミミズク「それはハカセの方ですよね?」ギュッ
コノハ「わ、私はそんなつもりは…」
ミミズク「……私はとても鮮明に昨晩の出来事を覚えているのですよ?」
ミミズク「私は賢いので」
コノハ「うぅ……/////」
ミミズク「昨晩のハカセ……ヒーヒー言っててとても可愛かったです」クスッ
コノハ「//////」カーッ
ミミズク「ハカセ、ひょっとしておこですか?おこなのですか?」
コノハ「激おこなのです」グルン
ミミズク「この程度でおことは……やはりハカセはお子さまなのです」ハァ
コノハ「……な!?」カチン
コノハ「わ、私はハカセなのですよ!賢いのです!助手!もっと私を敬うのです!」
ミミズク「………………」
ミミズク「道具の使い方も知らないお子さまハカセを敬うなんて……無理な話なのです」ヤレヤレ
ハカセ「!?」
ハカセ「し、知らない訳ではないのです……!アレはただ上手く使えないだけなのですぅ!」
ミミズク「………私は上手くアレを使えたのですが?」
コノハ「っ……………!!」
ミミズク「私は賢いので道具の使い方を練習したのです」
ミミズク「一人で」
ミミズク「ハカセの事を想いながら…です」
コノハ「へ、平然とそういう事を言うのはやめるです!/////」
ミミズク「私はオトナなので」
コノハ「い、いきなりどうしたのですか助手!?」ビクッ
ミミズク「……ハカセ、何処かにジャパリまんを隠しているのですね?」
コノハ「ジャパリまん……?なんの話なのですか?」
ミミズク「……まだ嘘をつくのですか…」バッ
コノハ「きゃっ」ドサッ
ミミズク「ジャパリまん捜索開始なのです」モゾモゾ
コノハ「ふ、服の中に手を……なにしてるのですか助手ぅー!!」
ミミズク「!」
ミミズク「やはりジャパリまんを隠してあったのですねハカセ」ニヤッ
コノハ「……………」グスッ
ミミズク「………ふむ、小さいですが食べ頃の大きさなのです」モゾモゾ
コノハ「や、やめるですー!助手ー!」
ミミズク「………嘘をつく悪い子にはお仕置きをしなくてはならないのです」
コノハ「な、なにを……」ビクビク
ミミズク「ハカセのジャパリまん、頂くのです」ハムッ
コノハ「!!!?」
ミミズク「……ふむ、小さいですが美味しいのです」ハムハム
コノハ「イヤァァァァ!!
ミミズク「…………あっ!」ドサッ
コノハ「…………………う~~!」クルッ
ミミズク「……ハカセ、何処へ行くのですか?」
コノハ「………我々は今この時をもって解散なのです……」
コノハ「………助手の事なんか……もう知らないのです!」プイッ
ミミズク「…………そうですか……」
コノハ「さよならです、助手」スタスタ
ミミズク「………………」
コノハ「なんなのですか?もう止めても無駄ですよ?」プンプン
ミミズク「……いえ…賢いハカセなら知ってると思うのですが………」
コノハ「?」
ミミズク「………ワシミミズクの補食対象には……アフリカオオコノハズクも入っている………のです」ボソッ
コノハ「!?」ビクッ
コノハ「だ、だからなんなのですか!我々はもうフレンズになった身……そんなの関係な…………」
ミミズク「………そうですね、関係ないかもしれないのです……ただ………」
コノハ「な、なんですか?」ビクビク
ミミズク「ワシミミズクの補食対象となる弱くてポンコツなハカセが……」
ミミズク「私の縄張りから出た瞬間に……」
ミミズク「ちょいちょいっと」
ミミズク「がぶり」
ミミズク「なんてならなければよいですね?」ニコッ
コノハ「ヒィィィィィ」シュッ
ミミズク(シュッとなったハカセも可愛いのです)
ミミズク「考え直したのですかハカセ?賢明な判断なのです」
ミミズク「やはりハカセは賢いのです」
コノハ「………シャワーを…浴びてくるのです……」
ミミズク「!」
コノハ「…………この…身体の汚れを落としたいですから………」
ミミズク「………………」
シャワールーム
ジャアアア
コノハ(助手………信頼してたのに…大好きだったのに………)ゴシゴシ
ジャアアア
コノハ(汚されたのです……)ゴシゴシ
ジャアアア
コノハ「うぅ……汚いのです…」ゴシゴシ
ジャアアア
コノハ「……………落ちないのです……」ゴシゴシ
ジャアアア
コノハ「………汚れが………落ちないのです……」グスッ
ジャアアア
……………………
………
…
ミミズク「!」
コノハ「助手ー!あがったのです!」ツルーン ペターン
ミミズク「……随分長いシャワーだったのですねハカセ」
コノハ「なかなかしつこい汚れだったので仕方ないのです!」
コノハ「でも……私の賢さにかかればあんな汚れは………」ツルーン ペターン
ミミズク「そうですか、ならば早く服を着てくださいです。その姿はまったく賢く見えないのです」
コノハ「むぅ!」プクー
ミミズク「ハカセがぐずぐずしているせいで時間が押しているのです、このままでは皆に示しがつかないのです」
ミミズク「我々は長なので」
コノハ「………そんな事より…私のジャパリまんを返すのです!」
ミミズク「………ジャパリまんは既に私の胃袋の中なのです」
ミミズク「あの小ささでは当然ですね」
コノハ「他人の持ち物を盗るのはいけない事なのです!」
ミミズク「ハカセ…ジャパリパークの掟は弱肉強食……強ければ生き……弱ければ死………なのです」
コノハ「なっ……!?」
ミミズク「だいたい……私に黙ってジャパリまんを隠し持っていたハカセが悪いのです」プクー
コノハ(助手……怒っているのです……)
ミミズク「?」
コノハ「助手が……昨晩、私が苦手だと言うのに激辛カレーを無理矢理私の口に押し込むから……」
ミミズク「……スプーンもまともに使えずにモタモタカレーを食べているハカセを見ていたらイライラしたのでつい……」
コノハ「お陰で服や体にカレーをぶちまけて大惨事なのです!」
ミミズク「もう汚れはとれたのでいいではないですか」
ミミズク「そもそも………激辛カレーを食べたいと言ったのはハカセの方なのです」
コノハ「美味しいものを食べてこその人生なのです」
ミミズク「……………辛いものを食べて泣き出す、スプーンもまともに使えない」
ミミズク「ハカセはやはりお子さまなのです」ハァ
コノハ「けものですもの 大目に見てね」
ミミズク「…………そういえばかばんが今度"ちきんカレー"なるものを作ってくれると言っていましたね」
コノハ「"ちきんカレー"とはいったいどのようなものなのですか………?」
コノハ「……美味しいものを食べてこその人生!"ちきんカレー"楽しみなのですね!」キラキラ
ミミズク「ですね。我々は賢いので」
コノハ「……………………」ツルーン ペターン
コノハ「………助手、私はお腹が空いたのです」
ミミズク「は?」
コノハ「今から一緒にショクジにするのです」
ミミズク「ですがハカセ、皆が待って…」
コノハ「あんなポンコツ共は待たせておけばいいのです」
ミミズク「………ですが……」
コノハ「………そうですよね、助手は私のジャパリまんを食べたからお腹は空いていないのですね?」
ミミズク「…………わかったです……」
コノハ「決まりなのです」ニコッ
コノハ「お腹が空きすぎてさっきからおクチの涎が止まらないのです」
ミミズク「……………」
コノハ「……ふむ…この部屋…なかなかショクジに適した物が揃っているのです…やりますね、アリツカゲラ」
コノハ「例えばこれなのです」ヒョイ
ミミズク「それは………かばん?」
コノハ「本で見た事があるのです、これは"ランドセル"という物なのです」
ミミズク「ランドセル…聞いた事があります……確か"学校"というものに通う時に使うとか………」
ミミズク「ですがそれと食事になんの関係が………」ハッ
ミミズク「そ、そういえば"学校"には給食というものが存在するとか!」
コノハ「………………」
ミミズク「この"ランドセル"を背負う事により"学校"の"給食"気分を味わう…さすがはハカセ……賢いのです!」キラキラ
コノハ「………私はグルメなので」
ミミズク「なにやらスイッチのようなものがついているようですが………」
コノハ「助手!それは迂闊に触ると危険なのです!」
ミミズク「!」ビクッ
コノハ「…………助手、それもショクジに必要なものなのです」
ミミズク「き、危険な物なのにですか………?」
コノハ「使い方を間違えなければ危険はないのです」
コノハ「後で使い方を教えてあげるのです」
ミミズク「そ、そうですか……やはりハカセは賢いのです!」
コノハ「当然なのです」
ミミズク「しかしアリツカゲラ……何故このような一歩間違えれば危険な物まで部屋に……」
コノハ「まったくですね。アリツカゲラの癖にとんだメスブタです」
コノハ「とりあえずはショクジにするのです。我々はグルメなので」
ミミズク「そうですねハカセ、食事にしましょう。我々はグルメなので」
ミミズク「それはそうとハカセ、服を着て………」
コノハ「いただきますなのです!」
ミミズク「……ハカセ、食事はまだ来ていないのですよ?」クスッ
ハカセと助手は今日もなかよし
おわり
ありなのですよ
掲載元:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1506655717/
Entry ⇒ 2018.03.19 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
フェネック「アライさんのあらい」+
とあるさばんなちほー
アライグマ「―――――解かったのだ!こたえは【に】なのだ!!」
かばん「……うん。正解です。よく解かりましたねアライさん」
アライグマ「えへへー/////かばんさんの教え方が上手だからなのだ」
かばん「そんな事ないですよ。アライさんが覚えるのが早いからですよ」
アライグマ「そうか…かばんさんがそう言うならそうなのだ!アライさんは覚えるのが早い子なのだ!!」
かばん「ふふ…」
かばん「――――――では。今日はこれくらいでいいですか?アライさん」
アライグマ「うん。もう今日はこれくらいでいいのだ…………」もじもじ…
かばん「ん?どうかしましたか?アライさん」
アライグマ「…………あの…かばんさん。今日のアライさんは、よくできた子だったのだ?」
かばん「はい。良く出来た子でしたよ」
アライグマ「!!」ぱぁ!
アライグマ「…………じゃあ…いつもの―――――/////////」すっ
かばん「はい。いいですよ。アライさん…おいで」ぽんぽん
アライグマ「!!」ぱぁ
アライグマ「わぁい!なのだー」ばっ
ねころり…
アライグマ「えへへ…かばんさんのひざまくらなのだー」ごろごろ
とあるものかげ。
フェネック「…………」じー
フェネック「……………」ギリィ
?「何見てるの?フェネック」
フェネック「!?」びくっ
フェネック「なんだーサーバルかー。いきなり後ろから声がしたからびっくりしたよー」どきどき
サーバル「ごめんねフェネック。でも、こんな物陰でじーって何か見ているから…………あっもしかして、かばんちゃんとアライさんの事見てたの?だったら、こんなところで見てないで――――」
フェネック「サーバル」じっ…
サーバル「えっ?なに!?」
フェネック「サーバルはアレを見て何とも思わないの?」
サーバル「アレ?ソレってかばんちゃんとアライさんの事?」
フェネック「うん」
サーバル「んー……べ…別に……私は―――――」
フェネック「…………そう。サーバルはあのふたりを見て何とも思わないんだ。ならいいけど」
サーバル「それってどういう―――――」
かばん「…………」なでなで
アライグマ「かばんさんのアタマなでなでは、すっごく気持ちいーのだ//////」ほゎゎ
かばん「アライさんは…フェネックさんとはあまりこういう事はしないんですか?」
アライグマ「…………フェネックはたまにちょっとイジワルな事をするから……ちょっと怖いのだ。でもかばんさんはイジワルな事を絶対しないから安心・安全なのだ」
かばん「はは……」
アライグマ「それに――――」
かばん「それに?」
アライグマ「その……フェネックはガチだから……」
かばん「え?それってどういう事なんですか?」
アライグマ「前に博士と助手からフェネックはガチなのです。そうなのです。だから気を付けるのです。そうなのです。とか言われたのだ……」
かばん「はぁ……そうなんですか。でも…そのガチってどういう意味なんですか?」
アライグマ「さあ?実を言うとアライさんも、よく分からないのだ。でもすっごくヤバイ?モノらしいのだ」
かばん「そうなんですか……ヤバいんですか」
アライグマ「そうなのだ。ヤバイのだ」
ものかげ。
フェネック「私はガチじゃない…私はガチじゃない……」ガチガチガチガチ
サーバル「………………」
サーバル(とか言って…しっかり歯をガチガチさせてるんだけど……)
―――
アライグマ「―――――だから……かばんさんは色々知っていて色んな事を教えてくれるし、いつも優しいし、アライさんはそんなかばんさんをそんけーしているのだ!!」
かばん「アライさん……」
アライグマ「えへへー。だからアライさんはとっても優しくて、とっても賢いかばんさんの事がだーい好きなのだ!!」だきっ
ぎゅー
かばん「わっ!?」
アライグマ「あっ急に抱き付いてしまってゴメンナサイなのだ。びっくりさせてしまったのだ」
かばん「いいえ…大丈夫ですよ。ふふ…アライさんはぼくを随分と買い被ってくれてる気がするけど。でもありがとうアライさん」なでなで
アライグマ「どういたしましてなのだ」
ものかげ。
サーバル「………………」ガチガチガチガチ
フェネック(……サーバル。アナタもしっかりガチガチさせているのだけど)
アライグマ「…………………」もじもじ
かばん「どうしたんですか?アライさん。まだ何か気になる事でも?」
アライグマ「―――――あのかばんさん……実は一つお願いがあるのだ」
かばん「お願い?んー。ぼくに出来る事なら」
アライグマ「流石はかばんさんなのだ!あのね―――――」
それから。
じゃぱりとしょかん。
―――――
としょかんない。
かばん「―――――そしてスターリングは家の事情でラスカルを生まれ故郷の森に棄てて、都会に引っ越しましたとさ。おしまい」
アライグマ「…………うう、らすかるが可哀想なのだ…………でも――――」
かばん「でも?」
アライグマ「仕方ないのだ。ヒトにも、けものにも、フレンズにも色んな事情があるし、いつナニが起こってもおかしくないのだ……だから…………この悲しいお別れもすたーりんぐは…ううんこれは誰も悪くないのだ」
かばん「成程……アライさんは、思慮深くて賢くていい子なんですね」
アライグマ「そっそうなのだ!アライさんは、しりょぶかくて賢くていい子なのだ!!」えっへん
ふたりからすこしはなれたところ
アフリカオオコノハズク「としょかんでは静かにするのです」
ワシミミズク「そうなのです」
アフリカオオコノハズク「あとかばんは…ソレが終わったら、われわれに料理を作るのです」
ワシミミズク「作るのです」
アライグマ「ううーごめんなさいなのだ」ぺこり
かばん「はい。分りました。もう少しですから」
アフリカオオコノハズク「だったらさっさと終わらせるのです。われわれはお腹が空いているのです」
ワシミミズク「空いているのです」
かばん「出来るだけ早くしますから、もう少し待ってて下さいね。博士さん。助手さん」
―――――
アライグマ「―――――そう…それはアライさんも例外ではないのだ……」
かばん「アライさん?」
アライグマ「もしかしたら…いつかアライさんも、フェネックとお別れする時が来るかもしれないのだ」
かばん「…………」
アライグマ「――――だから……だからいつそうなってもいい様に、アライさんはとしょかんでいっぱいおべんきょーするのだ」
かばん「………………」
アライグマ「そうなのだ。だからいつまでもフェネックに頼ってばっかではイケナイのだ」うんっ
かばん「アライさん………」
?「――――あっ。いた!アライさーん。何してるの?」
アライグマ「フェネック!?今はかばんさんとおべんきょーしているのだ。だからフェネックは、ちょっとアッチにいっててほしいのだ」
フェネック「えっ…………」ズキッ…
かばん「アライさんそれはちょっと――――」
フェネック「そうだよアライさん。のけものはいけないよー」
アライグマ「…………たしかにそうだけど……でもこればっかりはダメなのだ。だいたい、ここに来るのだって、ホントはアライさんとかばんさんだけで良かったのだ」
フェネック「…………」
アライグマ「それを、フェネックがどうしてもついて行きたいって言うから、仕方なくみんなで来たのだ。だからフェネックはアライさんのじゃまをしてはいけないのだ」
フェネック「アライさん……」
フェネック(―――――邪魔…………アライさんにとって私は邪魔なんだ―――――)
フェネック「……そ…そーだね。わかったよ……」
くる…
すたすた…
―――――
かばん「…………でも…ほんとに、よかったんですか?フェネックさんにあんな事言って……」
アライグマ「…………たしかにフェネックにはゴメンなさいと思ってるのだ。でもこればっかりは、アライさんがひとりでやらないといけないのだ」
かばん「でも――――」
アライグマ「さっきも言ったよーに、いつまでもフェネックに頼ってばっかじゃダメなのだ。これからはアライさんもフェネックに頼られるフレンズでいたいのだ」
かばん「アライさん……」
アライグマ「…………でも…さっきはあんなこと言ってしまったけど。ホントは出来るならずっとずっとこの先もフェネックと一緒に居たいのだ。お互いが信頼し、助け合えるフレンズでいたいのだ」
かばん「………………」
アライグマ「だから、どんな事になってもいい様に、いっぱいお勉強するのだ。その為に…アライさんはジャパリパークを生き抜く、知恵と心と技。それが知りたいのだ」
かばん「アライさんは何も考えて無い様で、そんな事を考えていたんですね。その気持ちがフェネックさんに伝わるといいですね」
アライグマ「うんなのだ。その為にひとりで頑張って アライさんの立派になった姿を早くフェネックに見せてやりたいのだ!!」
かばん「アライさん立派です……ん?ってあれ?ひとりでやる?ぼくもいますけど?」
アライグマ「あったしかにそーだったのだ。かばんさんがいないとダメなのだ」てへ
かばん「アライさん。やってしまいましたねー」
アライグマ・かばん「「あははははー」」
かばん「でもぼく自身…正直に言ってアライさんが思うほど、色んな事を知っている訳ではないし、ひとりじゃ出来ない事もいっぱいあるって事も分っています」
アライグマ「えっ?かばんさんでも知らない事ってそんなにあるの?なのだ」
かばん「ええ勿論。寧ろ知らない、知りたいって思っている事の方がずっとずっと多いです。だからぼくもこの機会に、アライさんと一緒にたくさん勉強できたらなって思ってるんですよ」
アライグマ「そっか……そうなのだ。だったらかばんさんもアライさんともっともっとおべんきょーするのだ!そしてふたりでフェネックやサーバルもびっくりするくらいの、りっぱなフレンズになるのだ!」
かばん「はい。そうなれる様に一緒に頑張りましょう」にこ
―――――
としょかんのそと。
フェネック(アライさんが……あのアライさんが、私にあんな事を言うなんて考えられない……)
フェネック(そうだ……これは何かの間違いなんだ。それか他に何か理由があって……)
フェネック(そうじゃなきゃおかしいよ……私のアライさんは私と別れるなんて言うはずがない―――――)
フェネック(…………やっぱりこんなの絶対おかしいよ。こんなの私の知ってるアライさんじゃないよ)
フェネック(だから――――もう一度アライさんの真意を確かめないと―――――)うん
―――――
アライグマ「―――――ふー。お勉強もしたし、もうこれでアライさんはフェネックがいなくてもだいじょーぶなのだ」えっへん
かばん「ふふ…アライさんたら。またそんな事言って」
アライグマ「ホントーの事なのだ。アライさんはもう、いちにんまえ?になったのだ」えっへん
かばん「はは……」
アライグマ「だから―――――」
ぽふっ
かばん(アライさんがぼくの膝の上に座った!?)
アライグマ「でも頑張ったご褒美に、アライさんのアタマをなでなでして欲しいのだ///////」
かばん「またですか?まったくしょうがないですね」くすっ
なでなで
アライグマ「やっぱりかばんさんのナデナデはいちばん気持ちいーのだ。かばんさんだーい好きなのだ///////」
かばん「ふふ…まったく甘えん坊なところはかわりませんね」
ねでなで
アライグマ「えへへ…かばんさんと二人っきりの時だけなのだ/////////」
すこしはなれたものかげ。
フェネック「――――――――――――――――――」
フェネック(…………アライさんは…いつでも私と別れてもいい様にべんきょうをしていると云うの――――?)
ブルブル…
フェネック(ダメだよアライさーん。どんな理由があっても、じりつしん?を持ったとしても私から離れるなんて絶対に――――――――ユルサナイカラ)
フェネック(アライさんはこのままでいいんだよ。何も考えずに、あさっての方向に全力疾走していれば……)
フェネック(そんなアライさんを私がずっと隣りで支えていればいいの。そうずっとずっとソノママデイイノ――――)
フェネック(…………でも、そんなアライさんに、余計な知恵を授けようとするかばんさん……)
フェネック(アライさんはそんな事する必要なんて全くないんだよ。でもアライさんは一度決めたら止まらない…私には止められない……)
フェネック(…………アライさんがこうなったのも…それもこれも全部…かばんさんの所為……あのヒトが生まれてから、本当にたくさんの事が変わってしまった……)
フェネック(でも……どうすればいいの?どうすればアライさんは元のアライさんに戻るの……)
フェネック「じゃぁ――――」
フェネック(ドウスレバドウスレバドウスレバドウスレバドウスレバ―――――――)
フェネック(そうか――――――)
ギラリ――――
フェネック「そうだよ―――――なぁんだ……トテモカンタンナコトダッタンダ」
フェネック「ソウ―――――」
フェネック(アノヒトサエイナケレバ――――――――――)
フェネック「……………………」
くるっ…
すたすた……
――――
かばん「でも……あの時アライさんからボクと一緒に図書館に行って本を読んでほしいって言われた時は、少しびっくりしたんですけど」
アライグマ「じつは前から【ほん】というのでおべんんきょーしてみたかったのだ。でも…ジャパリパークで本が読めるのはかばんさんだけだし……あと――――」
かばん「あと?」
アライグマ「…………【もじ】にも興味があったのだ。だから…かばんさん。アライさんに【じ】を教えてほしいのだ」
かばん「字を…ですか?いいですけど、でも…どうして急に?」
アライグマ「それは―――――//////////」もじもじ
――――
としょかんのそと。
サーバル「―――――フェネックどうしたの?すごーい貌してるけど」
フェネック「サーバル……」
サーバル「ん?なになに?」
フェネック「サーバルはホントにいいの?かばんさん…ずっとアライさんとずっと一緒にいるけど?」
サーバル「えっ?どういう事?」
フェネック「だから、かばんさんをアライさんに、としょかんに来てからずっと独り占めされて、いらいらするとか、もやもやしてないかって事だよー」
サーバル「うーん……よく分かんないけど、かばんちゃんがそれでいいなら私もいいよ」
フェネック「えっ?」
サーバル「私は…かばんちゃんが、たのしかったり、笑ってくれたりしてくれたらそれだけでいいよ。私にとってかばんちゃんのたのしーは、私のたのしーだし。かばんちゃんのうれしーは私のうれしーだもん」
フェネック「――――――!!」
サーバル「だから私は…かばんちゃんがどこの誰と仲良くしてたっていいんだ……それがかばんちゃんの望みなら……かばんちゃんがどこで誰と何をしていたとしても――――」
サーバル「タトエドンナコトガアッタトシテモ、ワタシハタダ…カバンチャンノスグソバデ、ズットズットミマモリツヅケルダケダカラ…………」
フェネック「サーバル……」
サーバル「…………あっ!かばんちゃんが、としょかんから出て来た!!フェネック。お話しはもういいの?」
フェネック「ええ…もういいよ」
サーバル「わかった。じゃあ私行くね――――」
タタッ――――
フェネック「………………」
フェネック(凄いなサーバルは……その純粋で透き通った、全てを包み込み、見守り、そして全てを赦す様な眼差し…………)
フェネック(まるで前になにかで聞いた聖母(マドンナ)ってヒト?みたい…………」
フェネック(ほんとーならそれが一番いいんだろーけど……でも私は――――――)
フェネック「私は聖母になんてなれない――――――――――」
とあるさばんなちほー。
うしみつどき。
かばん「……………」すぅすぅ
ものかげ。
フェネック「…………」
フェネック(かばんさん……寝てる。ヒトは夜行性じゃないって聞いてたから、夜は寝てるんじゃないかと思ったけど、やっぱりその通りだったみたい……)
フェネック「…………」きょろきょろ
フェネック(サーバルもいないみたいだし…………)ぐっ
フェネック(ごめんねサーバル……このヒトがいる限り、アライさんが誑かされていつか私から離れて行って終う……)
フェネック(かばんさんもゴメンナサイ。かばんさんにはイロイロお世話になったけど…………でもかばんさんがいる限りアライさんは―――――)
フェネック(だから―――――――)
キラッ
フェネック(そうなる前に、せめて…このツメでヒトオモイに――――――)ググッ
たっ…
?「何してるの?フェネック」
フェネック「!?」ビクッ!!!!
フェネック「さっ…サーバル…………こ…これは…その―――――」
サーバル「ねぇ…………」
サーバル「フェネックはそのツメでかばんちゃんに何をしようとしてたの?」
フェネック「!!!?」ギクッ!!
フェネック(サ…サーバル……なんて眼と貌で私を見てるの?)ゾクッ―――
サーバル「まさか…フェネックがそのツメで、かばんちゃんを狩ろうとしてたわけじゃないよね?」
フェネック「い…いやそれは―――――――」
サーバル「カバンちゃんはね…すっごいんだよ。色んな事知ってるし、やさしーし…私が…ううん、パークのみんなに何かあったも必ず助けてくれるし……だから私もかばんちゃんに何かあったら。ぜったいに護りたいって思ってるんだ」
フェネック「…………」
サーバル「私より強いフレンズはいっぱいいるけど……それでもフェネックよりは――――ううん、かばんちゃんを護る為なら、どんなフレンズにだって、ぜったいに敗けないんだから!」
フェネック「…………」
サーバル「でも…フェネックはどうしてかばんちゃんを狩ろうとしたの?」
フェネック「それは…その…………あ…アラ――――――」
サーバル「まぁそんなのはどーでもいいんだけど」
フェネック「え?」
サーバル「ダレがどんな理由でかばんちゃんを狩ろうとしたとしても、私はただただ…かばんちゃんを護るだけだから……たとえどんな理由だったとしても――――――」
フェネック「サーバル…………」
サーバル「フェネック。今回だけだからね?もしもう一回、かばんちゃんに何かしようとしたら――――」
サーバル「狩りごっこじゃなくて……このツメで本当に狩るから」キラッ
フェネック「!?」ビクッ!!
フェネック(こっ…このサーバルの目……本気だホンキで私を―――――)ガクガク…
ブルブル…
フェネック「わっ分かったからサーバル。もっもう帰るね……」ずさ…
たたっ―――
サーバル「…………………」
―――
――
―
フェネック(…………ダメか。かばんさんをどうにかすればどうにかなる…………って思ってたけど)
フェネック(私なんかじゃ…【あの】サーバルには勝てっこない――――)
フェネック(それに……サーバルがあんなに想っているかばんさんを、サーバルから引き離すなんて…私にはちょっとできないかな…………)
フェネック(でも……このままじゃ…このままじゃアライさんは―――――)
フェネック(じゃあ―――――)
フェネック(ドウスレバドウスレバドウスレバドウスレバドウスレバ――――――)はっ
フェネック(…………………あっ。そういえばもう少ししたら……)
フェネック(確証はないけど……もしかしたら―――――)
フェネック(そっかぁ……アハハ。なぁんだ…簡単な事だったんだ)
フェネック「だったら――――――――――」
フェネック(モウ…コウスルシカナイヨネ―――――――)ニタァ……
それから
じゃぱりとしょかん。
としょかんない。
フェネック(うーん…やっぱり【もじ】?も読めないし…どうしようかn―――――!!)
フェネック(でもこの【ほん】?にひとつくらいは…………)
フェネック「……………」じっ…
ぺらぺら…
フェネック(もしかしたら私にも出来そうなものがあるかも…………)
フェネック(うーん……ぱっと見、やっぱりどれも私には出来そうにないなー―――――――ん?)
フェネック(あっ!これは!!――――これなら…たぶん私にも…………)ゴクリ…
――――
きょろきょろ…
フェネック(…………えっ…と。あっいた―――――)
――――
フェネック「ねぇ博士。コレはなんていうのか読める?」
アフリカオオコノハズク「ふふん。私もかばんに教わって、大抵の【もじ】は読める様になったのです。ふむふむ…これくらいは朝飯前なのです」どやっ
フェネック「分ったから、早く教えて」イラッ
アフリカオオコノハズク「そう焦るな、なのです。いいですか?これは――――――」
――――
―――
――
とあるひ
とあるせいりゅうのほとり
アライグマ「どうしたのだ?フェネック。急にひとりでとしょかんに行ってしまって、やっと帰って来たと思ったら、アライさんをこんなところに連れ出して?」
フェネック「ごめんねぇアライさーん。いろいろあったんだよぉ」
アライグマ「でもフェネックがいなかった間、アライさんはひとりだったけど、ぜーんぜん大丈夫だったのだ」えっへん
フェネック「…………………」
アライグマ「これもみーんなかばんさんのおかげなのだ!!」
フェネック「………………………………………ふーん。そう」
アライグマ「えへへ…もうアライさんはフェネックがいなくても大丈夫なのだ」
アライグマ(ホントはちょっぴり寂しくてツライさんになってしまってたけど、これはフェネックには内緒なのだ///////)
フェネック「……………………」
アライグマ「それもこれもぜーんぶ、かばんさんのおかげなのだ。かばんさんが大事な事をいっぱい教えてくれたからなのだ」
フェネック「………………………………」
アライグマ「だから今までは、フェネックに頼りっきりだったけど、もうアライさんフェネックに頼りっきりにならなくても大丈夫なのだ」
フェネック「…………………」サー
フェネック(…………………………もう何も聞きたくない。訊く気も起きない。アライさんは私の知ってるアライさん。ううん私の望むアライさんではなくなってしまった…………)
アライグマ「だからこれからは、フェネックもいっぱいアライさんに頼って―――――――」
フェネック「……………………」
ざっ…ざっ…
アライグマ「フェネックどうしたのだ?そんな怖い貌して近づいて来て、ちょっと怖いのだ?」
フェネック(――――――――――――――――)ギラッ
アライグマ「よく分からないけど、きげんを直してほしいのだ……あっそうだ!フェネックがひとりでとしょかんに行ってる間に、コレを作ったのだ」ばっ
フェネック「……………板?板に何か書いてるみたいだけど」
アライグマ「えへへ…そうなのだ。コレは板に文字を書いたモノなのだ。かばんさんに字を教えてもらってガンバって書いたのだ」どやっ
フェネック「…………………そう。【また】かばんさんに…ね」
アライグマ「こ…これはフェネックにアライさんのキモチを書いたモノなのだ///////だからうけとってほしいn――――――」
フェネック「もう…………もういいんだよアライさん」
アライグマ「えっ!?」
がしっ
アライグマ「フェネック?いきなりアライさんの肩を掴んでどうしたのだ?」
フェネック「…………………………ごめんね」
ガパァ…
ガブッ!!!!
アライグマ「!!!!!?」
アライグマ(くっ頸を咬まれ―――――――)
フェネック「………………」
アライグマ「い…痛いのだ!!こんなことは…やっ…やめるのだフェネック……」
フェネック(………………後はこうやって引き千切れば―――――――)
グイッ!!
ブチィッッッ―――――
アライグマ「!!!!!?」
ブシュ――――――
アライグマ「―――――――――――」
アライグマ(ど…どうしてアライさんはフェネックに頸を咬れているのだ?)
アライグマ(またフェネックに、アライさんまたやってしまったねぇ。みたいな事をしてしまったのかな?)
アライグマ(ごめんなのだフェネック…………フェネックにもうおんぶにだっこしなくてもいい様にがんばってみたけど…やっぱりダメみたいだったのだ…………)
アライグマ(ああ…だんだんと頭がぼーっとして、頭の中も真っ白くなってきたのだ…………)
アライグマ(―――――もしかしてアライさんは死んでしまうのかな?)
アライグマ(こんな事になってしまったけど、それでもアライさんはフェネックと一緒に居られて楽しかったのだ、幸せだったのだ)
アライグマ(たまにちょっとイジワルな時もあるけど、それも全部ひっくるめて、アライさんはフェネックの事が大好きなのだ)
アライグマ(だから何があってもフェネックとずっとずっと一緒に居たかったけど……それももう無理っぽいのだ…………)
アライグマ(でも…それでも最期にフェネックに…これだけはどうしても伝えたいのだ…………)
アライグマ「あ…ああ………ふぇ…フェネ…く…………よ――――r…――し……――――ね……………なの…d―――――…――・―――…………」
がくん――――――
フェネック「………………」
フェネック(しね……か…………)
フェネック(そうだよね…別れたかった相手にこんな事されちゃったんだもん。あはは…そう言われても仕方ない…………よね)
アライグマ「―――――――――――――」
すっ…
フェネック「………………」
『ふぇねっく だいすきなのだ これからもずっとずっとよろしくね なのだ』
フェネック(アライさんが書いたこの【もじ】?。あはは…私【じ】?が読めないから、何て書いているのか、ぜんぜん判らないや)
フェネック「でも……やっぱり読めない方がいいんだろうな……………」はは…
アライグマ「―――――――――――」
フェネック「アライさんはそうじゃないかもしれないけど、私はアライさんの事が大好きだよ。もう食べちゃいたいくらい―――――――」
フェネック「だから――――――――」
――――――
じゃぶじゃぶ…
フェネック「…………これくらいでいいのかな?では―――――――」
フェネック「いただきます」
くちゃ…くちゃ…
フェネック「おいしい…おいしいよアライさん。ジャパリまんよりずっとおいしいよ…………/////////」
フェネック「アライさんのあらい」
フェネック「―――――――っていう料理……」
フェネック(私は【じ】?も読めないし、火も使えないから料理なんて、やっぱりできないって思ったけど。しゃしん?で見る限り、この【あらい】っていう料理なら、火も使わないし、身を水でじゃぶじゃぶするだけだから、これなら私にも出来るって思ったんだよ)
フェネック(それに……アライさんは何でもよく洗ってたから、この料理はアライさんを料理するのにぴったりだと思って)フフ…
くちゃ…くちゃ…
フェネック(この赤い身も、カラダのナカのプルプルしたところも、お腹のナカのヒモみたいなところも、全部…全部すっごくおいしい…………)
グちゃ…ぐちゃ…
ムニィ…ブチッィ――――
フェネック(嗚呼―――――アライさんを食べれば食べる程、アライさんが私のナカの隅々まで染み込んでいく気がする…………////////)ぽわぁ……
ぺろり…………
フェネック(―――――ふーおいしかった。でもちょっと赤とか黒とか黄色のアライさんのお汁でべとべとになっちゃったけど……)べたべた
フェネック(舐めたら取れるかな?)ぺろぺろ…
フェネック(でも…………このニオイと感触―――――――)ハァハァ…
フェネック「…………これは……ん?あっそうだ!」
フェネック「フフ…でもこうやって………」
ぬりぬり…
フェネック(アライさんのお汁を体中に塗るのって、とってもベタベタして、すごいニオイがするけど・…………)くんくん
フェネック(アライさんをより全身で感じる事が出来るみたい。嗚呼…このニオイ、この感触……まるでアライさん色に染まってイクみたいな感覚――――――)
フェネック(アハハハハハーーーータマラナイ!!とってもたーのしー!!!!)
―――――
――――
―――
――
―
フェネック(…………だいぶアライさんを堪能できたねー…………)ふー
フェネック「でも…また……食べたいな――――――」じゅるり…
フェネック(ホントは体毛も骨もアライさんの全てを、もっともっといっぱい食べたかったんだけど…………そういう訳にはいかないよね)
フェネック「だって私は…………」
フェネック(それでもアライさんがいない世界なんて考えられないから――――――――)
とあるひ
とあるさばんなちほー
キラキラ…
キラキラ……
フェネック(この日を私はずっと待っていた……)
フェネック(サンドスターが、再びこのジャパリパークに降りそそぐこの時を――――――――)
アライグマの死骸「――――――――――――――」
ぱぁぁぁ―――――
フェネック(そう…………サンドスターがアライさんだったものに降り注ぐ)
フェネック(この時を――――――――――)
――――――
ぱぁぁぁぁ――――――
?「………………………………」むく…
?「…………………こ…ここはどこなのですか?わたくしは一体――――――」きょろきょろ
フェネック「こんにちは。アライさん。ここはさばんなちほーだよ」
?「…………さばんなちほー?それに…アライさんって?あの…もしかして、わたくしはアライさんと云うのですか?」
フェネック「ええ。アナタはアライグマ。アライグマのアライさんっていうの」
アライグマ「そうだったのですか……ではアナタは―――――――」
フェネック「はじめまして。私はフェネック」
フェネック「【アナタのフレンズ】よ」にこ
フェネック(…………そう…駄目だったら最初からやり直せばいいだけ)ペロ…
フェネック(だから私は何度でも繰り返す)
フェネック(アナタノ…アライサンノスベテガ、ワタシダケノモノニナルマデ―――――――)
おしまい。
おまけ+
とあるさばんなちほー。
アライグマ「じゃぱりまん美味しいですね」もくもく
フェネック「…………そうね」
アライグマ「どうされました?あまりお口に合わなかったのですか?」
フェネック「い…いえ。そういう訳ではないから。気にしないで」
アライグマ「そうですか……それならいいのですが」
フェネック「あっ。アライさん…ほっぺにじゃぱりまん付いてるよ?」
アライグマ「あっ…済みません。今とr―――――」ぱっ
フェネック「ちょっと待って」すっ
ぺろ…
アライグマ「!?」ドキッ
アライグマ「あっ…//////////」かぁぁ
フェネック「フフ…取れたよー」ペロリ…
アライグマ「あ…ありがとうございます……/////////」どぎまぎ…
フェネック(ふふ…顔を真っ赤にさせちゃって、かわいいねー)
――――
アライグマ「――――あの…この間連れて行っていただいた、ジャパリカフェ。とっても楽しかったです。カフェ?もとってもおいしかったですし」
フェネック「それはよかったよぉ。苦労してアソコまでイッたカイがあったよ」
アライグマ「はい。行く途中に、ごんどら?をキコキコするのも楽しかったです」
フェネック「そうなんだ。じゃあ。今度はおんせん?に連れて行ってあげる」
アライグマ「本当ですか!?ありがとうございます。おんせん?とっても楽しみです」ぱぁぁ
フェネック「ふふ。アライさんはこーきしんがおーせいだねぇ」
フェネック(このへんは前のアライさんとそっくりだねー。ま、そこがいいのだけど…………)
アライグマ「はい。わたくし、いろんなところに行って、いろんなことをしてみたいんです。なんか新しい事を知ったり、聞いたりするとカラダがうずうずしてしまうんです」うずうず
フェネック「それで、あさってのところに飛び出してしまったり?」
アライグマ「それは……////////そのたびにフェネックさんに、ふぉろーして頂いてしまって済みません」しゅん
フェネック「いいよいいよー。それはそれで、たのしーしねー」
アライグマ「フェネックさん……」
アライグマ「わたくし……まだ何も知らなくて、何も出来ないから、もっとたくさんの事を覚えて、勉強したいんです。そしていつかフェネックさんに…いちにんまえになったわたくしを見せ―――――」
フェネック「そんなコトはしなくてもいいよ?」
アライグマ「えっ?」
フェネック「アライさん。アナタはそのままのアライさんでいいんだよ。勢いであさっての方向に走っちゃう。そんなアライさんで」
アライグマ「でも……」
フェネック「私はそんなアライさんがイイの。何があってもずっとずっといつまでも私がふぉろーしてあげるから。アライさん【余計な事】は覚えなくていいんだよ」
アライグマ「フェネックさん……」
アライグマ「――――でも…フェネックさんはどうして、わたくしにこんなによくして下さるのですか?」
フェネック「それはねぇ……私がアナタの事が好きだから」
アライグマ「えっ!?/////////そ…そんな好きだなんて―――――/////////」かぁぁ
フェネック(フフ…このアライさん…前のアライさんと違って大人しくて控えめで、恥ずかしがり屋だけど、それはそれでカワイイよぉ……)
フェネック(―――――それに…………根っこのトコはいっしょだし…………ね)じ…
アライグマ「ど…どうしたんですか?フェネックさん。私の顔なんかじっと見つめて……」どぎまぎ
フェネック「フフ……アライさんはホントにカワイイねぇ」
ぎゅっ…
アライグマ「えっ!?そっそんな事――――/////////」かぁぁ
アライグマ(ふぇ…フェネックさんに抱き締められ――――――///////////)ドキドキドキドキ…
フェネック「そんな事あるよ。私はそんなアナタの事が大好き。そう――――――」
フェネック「アナタの全てを食ベテシマイタイくらい」
フェネック「ね―――――――――――――」ペロ…
おまけのおしまい。
という事で書かせて頂きました
これで全部お終いです。
ありがとうございました。
おつ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1503243268/
Entry ⇒ 2018.01.22 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
【けものフレンズ】有能探偵ボス
フレンズ間で起こる様々な事件を解決する役目を持った特殊な存在だ。
今日も助手のアミメキリンと次々と事件を迷宮入りさせている。
さて、今日はその手口をご覧いただこう。
------------
事件現場
一面穴だらけ。
プレーリー「むぐ、むぐぐぐぐぐ、むぐぅー」バタバタ
アミメキリン「こ、コレは一体誰の仕業!?まさか!上半身が埋まって……」
探偵ボス「……」
アミメキリン「そして下半身をバタバタさせている!」そのままー
アミメキリン「ふーん?素人目には自分で埋まった様に見えるでしょうね。」
プレーリー「んぐぐぐ~!むぐぐんぐぐぐんんんん~!」バタバタ
アミメキリン「けど私の目は欺けない……こんな事は許せないわ!」キッ
アミメキリン「皆んな動かないで!犯人は……」
プレーリー「んんんん~!むぐぐぐ~!」バタバタ
アミメキリン「プレーリードッグも動かないで!」
プレーリー「……」ぐったり
アミメキリン「犯人は、犯人はこの中にいる!?」バーン(ちょっと疑問形)
ヘラジカ「なぁにぃ?」
スナネコ「本当なのですかぁ?」
オーロックス「ややや、やべぇぇぇよ。プレーリードッグやべぇぇぇよぉぉぉ。」
アミメキリン「本当よ。恐らく犯人は……やg
探偵ボス「ピカァァァァァァ!!」
一同「!!」
アミメキリン「ボスの目が光った!」
アミメキリン「ふっふっふ、観念しなさい。 ボスの目が光る時、それは犯人が分かった証。」
アミメキリン「さあ、教えてください!ボス!犯人を!」
探偵 ボス「……」
探偵 ボス「…………」
プレーリー「……」ぐったり
そうボスはフレンズの前では喋れない。探偵ボスとて例外ではない。
彼は事件の真相を明確に分かっている。しかし喋れないのだ。
喋れないので謎を解き明かせない。描けない。
有能探偵ボスは物語の融通性が有能なのだ。
---------
探偵ボス「……」
アミメキリン「しまったあぁぁぁ!ボスは喋れないんだったぁぁぁ!」
アミメキリン「くっ、こうなったら!」
アミメキリン「スナネコ!かばんを呼んできて!早く!」
スナネコ「ええ~?でも動いちゃダメですよねぇ~?」
アミメキリン「いいの!早く!」
-----------
プレーリー「……」ぐったり
スナネコ「連れてきましたよ~?」
かばん「僕に用って何でしょうか?って、うわぁぁっ!その尻尾とスカートはプレーリーさん!?」
プレーリー「!!んんん?むぐぐ!?」
※かばん?かばん!?
かばん「た、助けなきゃ!」
アミメキリン「待って!被害者に触らないで、かばん。」
かばん「ええ!?」
アミメキリン「証拠が無くなると犯人の思う壺よ。」
かばん「で、でも。」
アミメキリン「大丈夫。 ボスがいるわ。スグに犯人を突き止めてくれる。」
探偵ボス「……」
アミメキリン「……かばん、ちょっと失礼するね」
かばん「何でしょうか?」
アミメキリン「グイッ」かばんを抱き上げる
かばん「うわわっ、アミメキリンさん何を?」
アミメキリン「よいしょ!っと」
かばん→穴「ズボッ!」
かばん「むぐぐぐ、むぐぐぐぐぐ、むぐぅー」バタバタ
アミメキリン「かばん、少しの間我慢してね。」
アミメキリン「さあ!ボス!」
探偵ボス「人ノ危害ニヨリ会話ガ可能。推理ヲ開始スル。」
探偵ボス「僕ニ任セテ!!」
喋れないのは一部嘘だった。
ご存知の通り、人に危害が及んだ時ボスは話すことが出来る。
しかし、危害よりも推理を優先する。有能な探偵としての意識が高いのだ。
------------
探偵ボス「原因ハ、ヘラジカ」
ヘラジカ「なぁにぃぃ?私はやってないぞ!?」ドス声
探偵ボス「デ、デ、デモ」
ヘラジカ「一体どう言う事だぁ?証拠はあるんだろうなぁ?」ズィ
探偵ボス「モ、モモモチモチロロロンンン」
ヘラジカ「本当に私は犯人じゃないぞ!?おい!?」ズィズィ
探偵ボス「ア、アワワ、アワワワワワワワワワワワ」カタカタ
アミメキリン「ボス!ヘラジカが犯人なの!?そうなの!?屈しないで!ボス!」
かばん「んーんんんーん!むーぐぐぐーん!」バタバタ
※サーバルさーん!サーバルさーん!
オーロックス「ややや、やべぇぇぇよ。このままじゃ、かばんもやべぇぇぇよぉぉぉ。」
オーロックス「か、かばんだけでも、た、助けないと……」そーっと
ヘラジカ「私じゃないぞ?本当だからな!?」
探偵ボス「ワワワワワワワワワ」カタカタ
アミメキリン「ボス!任せてって言ったじゃない!?あの言葉は嘘だったの!?ボス!!」
スナネコ「……」←既に飽きてる
オーロックス「かばん、今引き抜くからな!セイッ!」ズボッ
かばん「はぁはぁ……た、助かったぁ。」
探偵ボス「ワワワワ……!?ヤベッ!!」
探偵ボス「……」シーン
アミメキリン「そ、そんな……ボス……ボスゥゥゥ!」
かばん「オーロックスさん!今のうちに」
オーロックス「ああ」
かばん&オーロックス「せーの!」ズボッ
プレーリー「ぷっはぁぁ!はぁはぁ……助かったのであります。」
アミメキリン「!!」
アミメキリン「そ、そんな……もう少しで解決できたのに……」膝をつく
探偵ボス「……」
かばん「大丈夫ですか?プレーリーさん」
プレーリー「ありがとうであります。かばん殿、オーロックス殿!」
アミメキリン「……」
アミメキリン「あなたがっ!」
アミメキリン「あなたさえ……もう少し埋まっていれば!……かばん!」
アミメキリン「うぅ……あなたさえ……」orz
かばん「話は…図書館で聞きますよ。アミメキリンさん。」
アミメキリン「うわああああぁぁぁぁ」orz
探偵ボス「……」
………
こうして一つの事件は有能探偵ボスと、その優秀な助手のお陰で無事迷宮入りを果たした。
後日
かばん「探偵ラッキーさん」
探偵ボス「何ダイ?カバン」
かばん「事件の真相を知ってるんですよね?」
探偵ボス「モチロン知ッテイルヨ」
かばん「なら教えてください。今なら僕しか居ません。」
探偵ボス「ソレハネ……」
探偵ボス「……」
探偵ボス「秘密ダヨ」
かばん「えー?何でですかー?」
…………
………
……
有能探偵ボス。そう彼は本当に有能なのだ。
能ある鷹は詰めを隠す。
お終い。
……有能ってなんだっけ?
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512986351/
Entry ⇒ 2018.01.12 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
【けものフレンズ】しんざき「何この猫娘は?」
しんざき「……」テクテク
しんざき(あれ?ここは?………僕は何処へ?)
サンドスターの輝きキラキラ
サーバル「!?」耳ピコ尻尾ピクリ
サーバル「っ……」ヒュオッ(跳躍)
サーバル「ゃ」ザッ(着地)
しんざき「!?」
テンテケテンテンテンテンテンテン、テテン!テンテケテンテンテンテンテンテン、テテテン!
しんざき「うわあああぁぁぁぁ何かが走ってくる!!逃げなきゃ!」
サーバル「ぅぇひひひひ!ぇひひひ、あははは!ぅー!ぅうぃひひひ、ぃひひ、あーはー!うーぅ!おーーぉ!」追いかけ
しんざき「うわあああああぁぁぁ」
サーバル「わーぁぁい!」
しんざき「何処だここっ、はぁはぁ、一体な、何がっ!?」
サーバル「狩りごっこだね!!負けないんだから!」
サーバル「みゃあ!……みゃあ!……みゃーっ!」
しんざき「まずいまずい、まずいって!どこかに隠れなきゃっ……」
………
サーバル「あれ?隠れちゃった……」
しんざき「……(そろーり)……(カサッ)」
サーバル「あっ!そこだーぁ!」ヒュオッ(跳躍)
しんざき「うわぁぁぁ」
テンテンテン!テンテンテン!
サーバル「はぁはぁふぅ……捕まえた!」
しんざき「こ……ころ、殺さないでくださーい!」
サーバル「殺さないよー!コワイよー!?」
-----
サーバル「えーっと、んと、そのー」
しんざき「こ………」ジー
しんざき(大きな耳、ヒョウ柄のスカート、尻尾……コ、コスプレ……?)
サーバル「あ、ちょっと元気になった?」
しんざき「いや………は、はい。若干」
しんざき「あ、貴女は?ここの方ですか?ここはどういったトコロなのでしょうか?」
サーバル「ここはタマズーロジカルパークだよ!」両手広げ
しんざき「た、多摩動物公園!?」
しんざき(そんなバカな。ここは一般的にサバンナと言われる地域に見える。)
サーバル「私はサーバル!この辺は私の縄張りなの!」
しんざき(そのうえ……サーバルだって?)
しんざき「僕はしんざき。」
サーバル「しん……ざき?しんざき!しんざき!!」
しんざき「君のその尻尾と耳はここでは標準的な格好ですか?」
サーバル「どうして?何か珍しい?」猫の手ポーズ
サーバル「あなたこそ尻尾と耳のないフレンズ?珍しいね!」
しんざき「ふ、フレンズ?」
サーバル「何処から来たの?なわばりわ?」
しんざき「なわばり?えっと基本的には日本の東京で過ごして居たのですけど……」
サーバル「とうきょう?とうきょう……分かんないや」
しんざき「そうですか、気付いたらこのサバンナみたいな場所に……」
サーバル「あ、昨日のサンドスターの影響かな?」
しんざき「サンド、スター?」
サーバル「そう。昨日、あの山から吹き出したんだよ?まだ周りがキラキラしてるでしょ?」
サーバル「そして、なんのフレンズか調べるには~……鳥の子ならここに羽!」ばっ
しんざき「ちょっ」
サーバル「ない……フードがあれば蛇の子!でもない。あーれー?」
しんざき「あ、あの……」ドキドキ
しんざき「フレンズって基本的にどう言った存在なのでしょう?」
サーバル「動物にサンドスターが当たって、キラキラぐにょーん!ってなって生まれるんだぁ。私もそうだよ。」
しんざき「動物から生まれる……?」
サーバル「あれ?あなたのその顔のキラキラは?」
しんざき「えっ?」スッ、顔に手を当てる
しんざき「あ、ああ。一般的にはメガネかな。」
サーバル「めがね……メガネ!メガネッ!」
しんざき(変わった子だなぁ……メガネを知らない?……そんなまさか)
しんざき「……掛けてみる?」
サーバル「駆ける?うん、良いよ。次は駆けっこだね!駆けっこもだーい好き。」
しんざき「あ、いや、駆けるのではなく、いえ、走るわけではなくて、これを」スッ
サーバル「えっ、それ外れるの~!?」
しんざき「サーバルさんは変わった方ですね。メガネをどうぞ。若干ゃ度がキツイかも、あとフレームも合ってないし」
サーバル「にゃ……にゃ……」ちょんちょん(サーバル警戒中)
しんざき「ここの多少太くて微妙に曲がっているところを……こっちの耳に乗せてください。」
サーバル「………こう?…!?!?う~わ~っ目が~ぁ……」仰向けにバタリ
しんざき「!!」
しんざき「サーバルさん!大丈夫ですかっ!?」あせあせ
サーバル「みゃ~……じめん……じめんが無いよ~~」バタバタ
しんざき「スミマセン。今、外します。目を閉じてジッとしてて。」
サーバル「うん……」
しんざき「……(スッ)。……もう大丈夫。目を開いてください。」自分にメガネを掛ける
サーバル「!!……」バッ
サーバル「すっごーい!なに今の!?今のな~に?」
しんざき「え、ああ、スミマセン。今のがメガネなんです。目が不自由な人が掛けると見える様になるんですけど」
サーバル「へ~、メガネってすごいんだね!私はなんだかバターンってなっちゃったけど」
しんざき「とても目が良いんでしょうね。悪い事してしまいました。」
しんざき「サーバルさんって、好奇心が強くって、さっきも走ったり跳んだり、なんだかネコみたいですね。」
サーバル「うん私はサーバルだから!」
しんざき「ははは、……ってそうだ、僕迷子みたいなんです。この近くに交通機関はありませんか?」
サーバル「こうつうきかん?……分かんないや。でも迷子なら助けるよ!」
しんざき「ありがとうございます。なら街とか村とか知りませんか?」
サーバル「うう~、ごめんね?分からない事だらけで。でも図書館に行けば分かるかも!」
しんざき「図書館!?図書館って、基本的に本が沢山あって、あと本は借りられるので、本の好きな方が利用する場所?」
サーバル「ホン?図書館はハカセがいるところだよ?あと助手も!」
しんざき「博士!?博士なら東京への帰り道を!知識力ぅ~ですかね。」
しんざき「図書館はどう行けば良いんですか?」
サーバル「一緒に行こうよ。図書館への道は分かるから!案内するよ!行こう!行こう!」トコトコ
しんざき「助かります、よろしくお願いします。」トコトコ
サーバル「あれ?それまで何て呼べばイイのかなぁ……」振り返り
サーバル「しんざきお兄さんで!!どーお?」
しんざき「はい。よろしくお願いします。サーバルさん。」
サーバル「しんざきお兄さん……」ポツリ
しんざき「どうかしました?」
サーバル「なんだか不思議な感じがする。早起きしたからかな~?」
---------
サーバル「広くて見晴らしいいでしょ~?このエリアはアフリカ園って言うんだよ」
しんざき(アフリカ園だって!?本当に多摩動物公園!?でも、それにしては広すぎる……)
しんざき「……ここは基本的にサーバルさん1人の縄張りなんですか?」
サーバル「まさか~他にもい~っぱい居るよ!例えばね~、あっ!あそこにアフリカゾウちゃんが居るね!」
しんざき「どこでしょうか?」キョロキョロ
サーバル「ずっと向こうの方だよ!あっちあっち!」
しんざき「えーと」ジー(しかめっ面)
しんざき「んー確かに誰かいる様な?でも若干遠すぎて分からないです」
サーバル「あとはねー。向こうにはアミメキリンちゃんとフラミンゴちゃんが居るよ。」
しんざき「あ、分かります!ん?何か喋っているような……」
サーバル「んっとね、アミメキリンちゃんがフラミンゴちゃんに、貴女はヤギねっ!だって」
しんざき「サーバルさんはとても耳が良いんですね。本当にサーバルキャットみたいだ。」
サーバル「えっへん。他にも一杯いるよ?アフリカ園は広いから、たっくさんフレンズが居るんだ。」
サーバル「図書館は昆虫園の先にあるアジア園だから!」
しんざき「昆虫園、アジア園………遠いんですか?」
サーバル「そんなに遠くないよ。さあ行こう!行こう!」
------
しんざきの足元には崖、崖下にはタージマハルのような城が見える。
サーバル「……」メトロノーム
サーバル「えい!んっしょ!よしっと」崖を数回に分けて飛び降り
しんざき「え、ええ~」2度目
サーバル「早く!早く~!」
しんざき「そろ~っと、ゆっくり、余裕を持って、あわてない……」ゆっくり崖を降下中
サーバル「ゆっくりな動き。あなたもしかしてナマケモノのフレンズとか?」
しんざき「え?ナマケモノ?いや、(ズルッ!)うわああああああ」ズルズルズル
サーバル「大丈夫?」
しんざき「は、はい。大丈夫です。迷惑かけてすみません。」
サーバル「平気平気。フレンズによって得意な事違うから。」
しんざき「ふふっ、サーバルさんはとてもいい人ですね。」
サーバル「そうかな~?ん?ヒト?」
しんざき「動物からフレンズが生まれるんだとすれば、基本的にヒトだと思いますよ。僕もあなたも。」
サーバル「ん~ん、私はヒト?じゃなくてサーバルだよ?」
しんざき「はは、ならそうなのかもしれないですね。それにこの場所の事、僕はなんとなく分かってきました。」
----
しんざき(僕ってこんなに体力なかったっけ、はぁはぁ……サーバルさんが元気すぎるだけか。はぁはぁ)
小セルリアン「……」ジー
しんざき「ん?この物体は?」
小セルリアン「……」ジー
しんざき「近づいてくる。生き物?」
サーバル「あ!ダメ!それはセルリアンだよ!!逃げて!」
小セルリアン「……」ピョーン
しんざき「うわっ!」ドサッ(尻餅)
サーバル「みゃみゃみゃみゃみゃみゃ!えぇーい!」ザシュ!
小セルリアン「!?」パッカーン、キラキラ(消滅)
しんざき「……わぁ~、キラキラしてる。」
サーバル「ふぅ、今のはセルリアンって言うんだ、ちょっと危ないから……あっ、しんざきお兄さん怪我してる!」
しんざき「え?どこを?転んだだけですよ?」尻餅のまま、足をさする
サーバル「いや、頭だよ。きっとセルリアンにやられたんだね。」
しんざき「頭?」手で頭を触る
しんざき「うわっ本当だ、血が。……いつの間に」
サーバル「しんざきお兄さん動かないで……」しゃがみ込み、しんざきに顔を近づけて
サーバル「……ペロッ……ペロッ」
しんざき「えっ」
しんざき「さ、サーバルさん?///」
サーバル「ペロッ………もう大丈夫!これもフレンズの力だよ!」ニッコリ
しんざき(なんて純粋な子なんだ。さわさわ……本当だもう血が出ていない。)
----
しんざき「ここを登るのですか?」
サーバル「うん。あたし登るの得意なんだ!簡単だよ!」
サーバル「みゃーみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃ!」あっという間に崖上へ
サーバル「ね?簡単でしょ?」
しんざき「いや~、若干どころではなく無理が!」崖上に声が届くように
しんざき「サーバルさんは凄いです!僕には……登れないっ!」
サーバル「大丈夫だよ!……えい!んっしょ!よしっと」崖を数回に分けて飛び降り
サーバル「私だってジャンプを良く失敗して……?あれ?いや、皆んなからドジーとか、全然弱い~とか言われるも!」
サーバル「それにしんざきお兄さんは頑張り屋だからきっと登れるよ。」
サーバル「あっちの崖なら途中に立てる場所があるから!数回に分けて登ろうよ!」
しんざき「やってみます。」
………
しんざき「んしょ……うんしょ……(ズルッ)…おっと……」
サーバル「よいしょっと!」しんざきのお尻を押す
サーバル「やった!途中まで登れたね!」
しんざき「はい。なんとか。」
サーバル「あともうちょっとで上まで登れるよ!そうしたら私と変わらないよ!」
しんざき「はい。ありがとうございます」ニッコリ
--------
しんざき「ほ、本当ですか?結構長い間歩きましたもんね。……ふぅ」
サーバル「うん、でも昆虫園は横切るだけかな~?いっぱい蝶々が居て綺麗なんだけどね。」
しんざき「はははっ、やっぱりここは多摩動物公園なんだね。」
サーバル「たまどうぶつ?」
しんざき「いや、タマズーロジカルパークだねって。」
サーバル「うん!そうだよ!あれ~?言ってなかったけ?」
しんざき「いやいや、ごめんね。サーバルさんは言ってました。僕がちょっとド忘れしただけです。」
サーバル「もー、しんざきお兄さん、忘れちゃダメだよっ?………忘れ……ちゃ?」
しんざき「ごめんごめん。もう忘れません。折角だから寄り道して蝶々見ていきましょうよ?いっぱい居て綺麗な所ですよね?」
サーバル「うん!ならちょっと寄って……(ゾクリ)」
サーバル「……みゃ?」
しんざき「どうかしました?サーバルさん。今僕らはこっちから歩いてきたから、蝶々の場所はきっとあっちですね?」指差し
サーバル「すごーい!どうして分かったの?」
しんざき「はははっ、たまたまですよ。さ、行きましょう?」
サーバル「うん!行こう!………(トコトコ)……(ゾクリッ)」
サーバル「……みゃ?」
サーバル「……」
サーバル「……しんざきお兄さん、ごめんね。あたし何だかそっちに行きたくないみたい。」
しんざき「?……サーバルさんが行きたくないなら、無理にとは言いませんが」
サーバル「ごめんね?今は図書館に向かった方がいいよ!」
しんざき「ん~そうですね。案内してもらってますし、行きましょうか。」
サーバル「うん!」
-----
サーバル「アフリカ園の皆んなが図書館に行くときには必ずここを通るんだよ。」
しんざき「うわ~、ず~っと下に続いてる……(フラッ)……おっと……」
サーバル「ちょっと長いけど頑張ろうよ!はい……(スッ)……手を貸してあげるね。」
しんざき「ありがとう。助かります。」手を繋ぎ
-----
しんざき「はぁ……はぁ……やっぱり下りは下りで……足にくるなぁ……はぁ……はぁ……」
サーバル「あっ!しんざきお兄さん見て見て!」
しんざき「はい、何でしょうか?……はぁ……はぁ」
しんざき(サーバルさんは元気だなぁ)
サーバル「最近誰かがここを通ったみたい!足跡がついてる!!」
サーバル「誰のかなぁ?……えいっ!(ペタン)……えへへ私のじゃ無いよね。」
しんざき「ああ、それはキリンの足跡だね。」
サーバル「ええ?しんざきお兄さん分かるの?」
しんざき「うん。キリンはですね。基本的には偶蹄類と言われるヒズメが偶数の鯨偶蹄目に属していまして、若干ゃ親指は退化して無くなっていて、大きく発達した3番目と4番目の足の指がその大きな2つの足跡で。蹄行性なので、肉食動物から逃げ切れるように。キック力ぅ……ですかねぇ……。ライオンなどの捕食者を蹴り殺せる動物でして、でも飼育員が蹄を切ったり、削らなくてはいけないので、切るのに軽々と、1、2ヶ月掛かるキリンも居ます。」
サーバル「……」ポカーン
しんざき「え?あっ、すみません。つい職業柄で説明してしまいました。」
サーバル「す、すっごーい!さっぱり分からなかったけど、しんざきお兄さんって物知りなんだね!」
しんざき「ええ。興味半分、仕事半分ですけど沢山知ってますよ。サーバルキャットのことだって。」
サーバル「え!?そうなの?教えて!教えて~!」
しんざき「サーバルはですね。基本的に……」
しんざき「……軽々と1m2m余裕でジャンプしてくれます。」
サーバル「……」
しんざき「 サーバルキャットは僕にとって非常に思い出深い動物なんです。」
しんざき「苦しい思い出も楽しい思い出も、そしてきっとこれからも。」
しんざき「……なんだか不思議です。サーバルさんと一緒に居るとルナを思い出します。」
サーバル「る……な。ルナ!ルナ!そうだ……私は!」
しんざき「?」
しんざき「ルナと言うのは僕がお世話しているサーバルキャットの名前なんです。」
しんざき「サーバルさんのように無邪気で、好奇心旺盛で」
サーバル「うん!しんざきお兄さんは私の事いーっぱい知ってたんだね!凄いや!」
しんざき「ははは、サーバルキャットの方ですけどね?」
サーバル「えへへ~……あ!ほら、また違う足跡が!しんざきお兄さん!!」
サーバル(……あれ?でも私は……どうしてここに?)
しんざき「それはグレビーシマウマの足跡だね。」
サーバル「え~そうなの~?」
しんざき「グレイビーシマウマはですね。基本的に……」
サーバル「すっごーい!」
-------
サーバル「しんざきお兄さんの話を聴いてたら長い下り坂があっという間に終わっちゃた!」
しんざき「はははっ……はぁはぁ……僕も疲れを忘れるのに丁度良かったですよ……はぁはぁ。よいしょっと」座る
しんざき「はぁはぁ……でも結構しんどかったですね……(クラッ)……おっと……はぁはぁ」
しんざき「……貧血かな……ご飯を食べないと……でもお腹は不思議と空いてない……(ジワッ)……」
サーバル「あ~あ。鳥のフレンズならヒョイっと飛んでいけるのに……!?」
サーバル「何で…血が(ボソリ)……」
しんざき「そうですね。鳥なら……あ、もう辺りが薄暗くなってきましたね。」
サーバル「?」
しんざき「この先は登り道ですよね。暗いと危ないので今日はこの辺りで野宿しますか?」
しんざき「僕も大分疲れました。」ゴロリ(寝っ転がる)
サーバル「眠っちゃダメ!……っ!!」
しんざき「?」
サーバル「しんざきお兄さん。また少しの間動かないで……」しんざきに顔を近づけて
しんざき「えっ?……(タラリ)……?」
サーバル「(スッ)……ペロっ……ペロっ」
しんざき「わっ、さ、サーバルさん///」
しんざき「///」
サーバル「……ペロっ……ペロっ……」
サーバル「しんざきお兄さん、起きて?ごめんね。やっぱり休憩は無し。」
しんざき「……そっか、なら図書館に急ごうか。」
サーバル「図書館じゃダメ!!あ……ごめんね。」スッ、立ち上がり
サーバル「こっちだよ。しんざきお兄さん。行こう!出口まで!」手を差し出し
しんざき「出口……うん。行こう!……(スッ(手を取り))……よいしょっと……(カクンッ)…え?……あ、足が……(プルプル)」
サーバル「大丈夫!ちょっと疲れただけだよ?さあ背中に乗って!もうすぐだから!」
しんざき「すみません……サーバルさん。会って間もない僕の為に……」
サーバル「ん~ん、もうずっと前からお友達だから!」
しんざき「…とも…だち……」
------
しんざき「……(ポタリ)……!?」
しんざき「サーバルさん……すみません。頭から血が。汚れてしまうので……降ろしてくれませんか?」
サーバル「私は平気だよ?だから進もう?しんざきお兄さんも気にしないで?」
しんざき「で……でも」
サーバル「私を信じて?しんざきお兄さん。」
しんざき「……うん」
-------
しんざき(…………っつ……体に痛みが出てきた……)
しんざき「……もしかすると僕は……このまま……」
サーバル「大丈夫!しんざきお兄さんは大丈夫だよ。スグに歩けるようになるよ!」
しんざき「……うん。」
しんざき(大きな耳、小さな背中……でも、凄く安心する。)
--------
サーバル「おーいしょ!おーいしょ!おーいしょ!」
サーバル「ねえ、しんざきお兄さん、ルナってどう言う意味なの?」
しんざき「……え?……ああ。……ああ(にっこり)……それはね……月という意味なんだ……」
サーバル「ツキ!月!ルナ!月!!えへへっ、そうだったんだ~。」
サーバル「ほら見て!しんざきお兄さん!まだ明るいけど、月があんなに大きく綺麗に見えるよ。」
しんざき「……ああ……綺麗だね。……きっと……スーパームーンだね……」
サーバル「スーパームーン?」
しんざき「……一年で……一番大きく……っ……はぁ……綺麗になった……月の事だよ……はぁ……はぁ…」
サーバル「あっごめんね。無理に喋らないで?しんざきお兄さん。」
しんざき「……ルナ……という名前はね……はぁ……はぁ……今日みたいな日に……産まれた……っ……からなんだ……はぁ……はぁ……」
サーバル「うん。うん!もう少しだから!あの綺麗な月を見ていたらすぐに出られるよ。」
しんざき「……うん……はぁ……はぁ…」
----------
サーバル「おーいしょ!おーいしょ!おーいしょ!」
サーバル「しんざきお兄さんと一緒にどこかに行くのは楽しいね!」
しんざき「……うん……」
………
サーバル「おーいしょ!おーいしょ!おーいしょ!」
サーバル「もっと、もーっと動物のこといっぱい、いーっぱい教えてね?」
しんざき「次は……分かるように……」
………
サーバル「おーいしょ!おーいしょ!おーいしょ!」
サーバル「しんざきお兄さん隠れるの上手だったな~。また一緒に狩りごっこしようよ!」
しんざき「ああ……また……やろう」
………
サーバル「おーいしょ!おーいしょ!おーいしょ!」
サーバル「しんざきお兄さん!見て見て!夕焼けが綺麗だよ!もうスグ着くからね!」
しんざき「はぁ……はぁ……かなり……暗くなって……」
サーバル「!!」
サーバル「大丈夫。しんざきお兄さんなら絶対大丈夫だよ!」
サーバル「それに暗くなっても歩けるよ!私夜行性だから!」
しんざき(……)ポロッ
………
サーバル「おーいしょ!おーいしょ!おーいしょ!」
サーバル「私知らなかったよ。しんざきお兄さんは頑張り屋でもっと優しくて、いろんな動物のこといーっぱい知ってたんだね」
しんざき(……)ポロポロ
サーバル「(ポタポタ)…!!」
サーバル「泣かないで!しんざきお兄さん、絶対に大丈夫だから。」
………
サーバル「おーいしょ!おーいしょ!おーいしょ!」
サーバル「みんな、みーんなしんざきお兄さんの帰りを待ってるから!」
しんざき「……ありがとう……ルナ」ポロポロ
サーバル「おーいしょ!おーいしょ!おーいしょ!………………」
------
しんざき「はぁ………はぁ………はぁ………」
サーバル「しんざきお兄さん!もうそこに!ほら出口が見えて………!!」
大型セルリアン「……」ゴゴゴゴゴ
サーバル「なんで、なんで!?……大きすぎる。あれじゃ出られないよ。」
サーバル「倒すか退かすかしないと……私が何とかしなくっちゃ!」
サーバル「よいしょっと、しんざきお兄さん。ここでちょっとだけ待ってて。」
しんざき「……無理は……しな……いで……はぁはぁ」
サーバル「うん。私頑張るよ!だからしんざきお兄さんも頑張って!」
サーバル「……」タッタッタッタッタ
……
サーバル「お~い!こっち!」
大型セルリアン「ギョロリ」
サーバル「ほらほら!こっちだよ!」
大型セルリアン「ジー」
サーバル「こっち!こっちだって!」
サーバル「うー、見てるだけで動いてくれないよ」
サーバル「な、なら石は?………石もないよ……どうしよう」
大型セルリアン「……」
大型セルリアン「ゴゥ」頭突き
サーバル「うわっ!!っとと……」
地面「ゴッシャァ」
巨大セルリアン「……ギロリ」
サーバル「動いてくれたけど、手がそのまま」
サーバル「あっ!?石が背中に!」
サーバル「なら!早く倒して助けなきゃ!」ダッ
大型セルリアン「シュッ」ワニグチ伸ばし
サーバル「うわぁっ!……(チッ)…痛っ!」
大型セルリアン「シュッ」ワニグチ伸ばし
サーバル「うわっとと……」
……
しんざき(……このままじゃ)
しんざき(……僕に……何か……出来ることは?……)
大型セルリアン「シュッ!シュッ!シュッ!」ワニグチ伸ばし
サーバル「わっっと、おぉっと、わわわぁぁぁ」
地面「ガスン!ガスン!ガスン!」
サーバル「はぁ……はぁ……避けるので精一杯、でも、こうなったら一か八か飛び込んで」
飛ばした死角のワニグチ「クルリ……シュッ!!」
サーバル「!?」
しんざき(……僕には………何も……何もっ……)
しんざきお兄さん!ポケット!ポケットを見て!
しんざき「だ…れ!?……はぁはぁ…これ……は?」
僕を投げて!そうしたら飛べるから!しんざきお兄さん!
飛ばした死角のワニグチ「クルリ……シュッ!!」
サーバル「!?」
ミニロケット「ヒューッ!!ガツン!!」
飛ばした死角のワニグチ「スカッ!!」
サーバル「え?」
ミニロケット「ピュ~~」
ミニロケット「ピュ~~」 大型セルリアン「ジィィィィ」
ミニロケット「ピュ~~」
大型セルリアン「ジィィィィ」
大型セルリアン「ジィィィィ」 ミニロケット「ピュ~~」
大型セルリアン「シュッ!シュッ!」
ミニロケット「(ヒョイッ)…(スイッ)……今だ!ルナ!」
サーバル「!!」
サーバル「みゃああああああ、てえええい!」パキーン!
大型セルリアン「!?」グググ、パッッカーーン!!
キラキラキラキラ
-------
サーバル「しんざきお兄さん!ほら、もう外だよ!」
しんざき「……」
サーバル「うーんしょ!うーんしょ!うーんしょ!」
サーバル「しんざきお兄さん!もっともっとお話して、もっともっと沢山遊ぼうね?」
しんざき「……」
サーバル「うーんしょ!うーんしょ!うーんしょ!」
サーバル「しんざきお兄さん!これからも宜しくね!」
しんざき「……ぁり……がと……」
しんざき(視界が白む……)
しんざき(意識が遠のいて……)
しんざき(いや……この感覚は……)
………
しんざき「…」パチリ
しんざき「……痛。……ここは……病院?」
しんざき「そうか僕は……仕事の終わりに園内で頭を打って、そのまま……」
ナース「ドクター!!しんざきさんが目を覚ましました!!」
------
後日
しんざきさん聞いてくださいよ。
しんざきさんの意識が無かった数日の間、ルナも寝たまま動かなくなちゃって、意識が無かったんですよ。
しんざきさんの事でも大変なのにルナまでもかって、でも、なんとか助けたくて獣医を呼んだんですけど、
獣医がルナに近づこうとするとアポロが怒るんですよ。
もう鬼の形相で、それこそ麻酔銃を使うかどうかってところまで行ったんですよ。
結局ルナも意識を取り戻してアポロも大人しくなったんですけど。大変でしたよ。
いや~、でも良かった。しんざきさんもサーバルキャットも無事で。
-------
さらに後日、サーバルジャンプにて
ルナ「……」メトロノーム
ルナ「……(ピョーン)……(お肉スカッ)」
観客「ああ~」
しんざき「惜しいですね。」
しんざき「大丈夫。次はきっと上手に跳んでくれます。」にっこり
お終い
なかなか良いものを見た
変わった発想のできる作者でして、面白いssを書いてくれますね
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512793584/
Entry ⇒ 2017.12.11 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
【けものフレンズ】頑張れセルリアン
何処からスタートしますか?
>>2
誰を見つけた?
下2
ブチッ ブチッ
どうやらアルパカがカフェの前で芝刈りをしているらしい。まだこちらには気がついていないようだ。
どうする?
下1
セルリアンがアルパカの背後から飛びかかり全身を包み込む。
アルパカ「アワワワワ…」
セルリアンの体に触れているので吸収度コンマ
体が少し大きくなる1~3
強化+体格アップ(全身から唾を飛ばせる)6~8
見た目コピー9~0
安価下
アルパカ「しょわ…わ…わ…」
セルリアンは周りを確認する。今のところ誰も周りにはいない。
1このまま吸収する
2自由安価
下1
ぼとりっ
セルリアンの体が縮んだことでアルパカが体から抜け落ちる。
セルリアン「フレンズってこんな感じなんだにぇ…」ニタリ
セルリアンいや、セルパカは怪しい笑みを浮かべる。
セルパカ「おっとぉ、このままだとまずいにぇ…」
パチンッ!
セルパカが指を鳴らすと完璧にアルパカそっくりの見た目になった。
セルパカ「これでOKだよぉ。次は何処に行くこうかにぇ…」クスクス
行動安価
下2
気絶して倒れているアルパカの方を向く。
セルパカ「もし誰か来たときに見られるとまずいから、隠しておかないとにぇ」
セルパカはアルパカを引きずりジャパリカフェの戸棚に閉じ込めた。
セルパカ「これでよしだよぉ。誰か来るかもしれないから、カウンターにでもいるよぉ」
カランコロン
店のドアが開きトキが入って来る。
トキ「いつもの頼むわね」
と言って店の椅子に座る
セルパカ(確かコイツはカフェの常連のトキだにぇ…)
どうする
下1
トキ「ありがとう」
セルパカ「あっそうだぁ!ケーキも作るから折角だし食べていってよぉ!」
トキ「そうさせてもらうわ」ズズズ-
セルパカはケーキを作る途中に自分の一部をスポンジとスポンジの間に入れた。
セルパカ「はいどうぞぉ!」コトッ
トキ「なかなか美味しいわね…うっ!」
トキの体内に小型のセルリアンが入る。
トキ「アルパカ…なんで…」
セルパカ「ざんねーんだにぇ、私はアルパカじゃないんだよぉ」
トキ「えっ」
セルパカの瞳が青く変色し体も次第に青くなっていく。
セルパカ「私はセルパカって言うんだよぉ!」
正体を現したセルパカからトキは逃げようとドアを開ける。しかし店の外はセルリアンに包囲されていた。
トキ「そんな…」
セルパカ「もう逃げ場なんてないよぉ。じゃあ貴方の輝きももらおうかなぁ」
セルパカはトキを抱きしめ、体内のセルリアンも使いジワジワと輝きを奪ってしまう。
ばたりっ
トキは大量の輝きを奪われたせいで気絶する。
セルパカ「これで殆ど吸収したよぉ」
トキの口の中から小型のセルリアンがでてくる。セルパカはそれを回収して体に埋め込む。
セルパカ「この子は後で片付けるとして、次はどうしようかにぇ…」
下1
いけたら今後は見つけ次第非常用として入手することに
セルパカ「これからでもサンドスターの補給は出来るかにぇ?」
できた1~5
できない6~0
安価下
セルパカ「へぇ~セルリアンの私でも、食べられるみたいだにぇ。でもぉ直接触ると吸収しちゃうし、袋に入れておくよぉ」
セルパカは店内でジャパリまんが十数個は入りそうな袋を見つけ、その中にジャパリまんを入れる。
セルパカ「これでOKだよぉ。次は>>25に行くよぉ」
セルパカ「図書館にきたよぉ。んぅ?奥に、かばんとサーバルと博士と助手がいるみたいだにぇ…」
博士「まだなのですか、かばん!」ダンダン
助手「我々はうどんをまっているのです」ダンダン
かばん「すいません~!」
サーバル「そんなに急かすなら博士と助手も手伝ってよ!」
セルパカ「戦うにしても数が多いにぇ…せめて1人だけでも吸収すれば勝てそうなんだけどにぇ」
セルパカ「よし>>27で>>28を確実に取り込みに行くよぉ!」
へいげん
へいげんではヘラジカとライオン達がサッカーをしていた。
ヘラジカ「おりやぁぁぁぁ!」バシュッ!
カメレオン「かなり遠くへ飛んで行っちゃったでござるな」
ライオン「私が取りに行くから待っててね~」
ヘラジカ「すまないライオン!」
トコトコ
ライオン「えーっとこの辺りに飛んで行ったはずなんだけど?あっ!あったあった」
ライオン「ん?このボール妙に柔らかいような…」
セルパカ(ボール)「それは私が擬態してるからだよぉ!」
ボールの姿のまま膨れ上がりライオンを包み込む。
セルパカ(ボール)「そろそろ半分くらい吸収したし気絶するよにぇ…ッ!?」
ライオンを包み込んでいたセルパカの体が引き裂かれる。
ライオン「なめてんじゃねーぞ…はぁ…はぁ…、この程度で私は倒れない…」
セルパカ「ひえぇぇ!強すぎるよぉ!」
ヘラジカ「おーい!ライオン!何かあったのかー! 」ドスドスドス!
遠くからヘラジカの声と走ってくる音が聞こえる。
セルパカ「幾らライオンは弱ってるとはいえ、この2人を相手にするのは無理だよぉ!」
セルパカ「ここは逃げさせてもらうよぉ!」
セルパカはその場から一目散に逃げ去る。
ライオン「コラ…待て…」バタッ
ヘラジカ「ライオンー!何処にいるんだー!ってどうしたライオン!」
ライオン「フレンズ型の…セルリアンが…いた…見た目はアルパカ…」
ヘラジカ「そうか…セルリアンハンターにも伝えておく。歩けるか?肩貸そうか?」
ライオン「はぁ…はぁ…悪いね~」
セルパカ(なんとか逃げ切ったよぉ…でもセルリアンハンターに知らされたのは厄介だにぇ…)
セルパカ「私も自分の戦力を増やしておいた方がいいかもにぇ。>>30で戦力増強するよぉ!」
カメレオン「承知でござる!」
ハリネズミ「はいですー!」
ガサゴソ
カメレオン「ん?何か草むらから音が…」
シュババババ
フレンズ達の前に数十体の小型のセルリアンが襲いかかってきた。
ヘラジカ「はあ!」
ボン!ボン!ボン!
たちまちセルリアン達はヘラジカに倒されていく。しかし一匹のセルリアンがカメレオンに引っ付く。
カメレオン「うわっ!」
しかしセルリアンはカメレオンからすぐに離れ行方をくらましてしまった。
ヘラジカ「大丈夫か!?カメレオン!」
カメレオン「だっ大丈夫でござる…でもなんで急に逃げちゃったんでしょうか?」
セルパカ「帰って来たのは一匹だけかぁ…透明になれる時間も限られてるみたいだしにぇ」
セルパカ「でもぉ、これでも十分だよぉ!」
としょかん
セルパカ「えーっと今としょかんに居るのは>>32だけみたいだにぇ…」
セルパカ「どうやら博士しかいないみたいだにぇ…これはチャンスだよぉ」
セルパカ「>>34で奇襲をしかけるよぉ!」
博士「!?」
セルパカ「フレンズ達の中では強い方らしいけど奇襲には弱いみたいだにぇ!」
顔面にセルリアンが張り付いてる博士の頭部からセルパカは輝きを奪う。
博士「」
セルパカ「気絶しちゃったみたいだにぇ…んぅ?周りの本の字が分かるようになってきたよぉ!」
セルパカ「博士の輝きを奪ったおかげみたいだにぇ。じゃあ>>37を読んでみるよぉ」
本の名前>>37
セルパカ「・・・・・」ペラペラ
セルパカ「ひえぇぇぇ、怖いよぉ!」パタンッ
セルパカは本を元々あった場所に戻した。
セルパカ「あー怖かったよぉ…でも博士の輝きで字が分かるようになったし隣の>>39も読んでみるよぉ」
セルパカ「えーとぉフレンズとは…セルリアンとは…黒い個体が…サンドスターとはサンドスターロウとは…じゃぱりたんくとは…サンドスターロウ?」
ペラペラ
セルパカ「[サンドスターロウはセルリアンの巨大化や活性化、それと見た目が黒くなるのとペラペラただしフィルターを張ることで防ぐことができます。]へぇーそうなんだにぇ」
セルパカ「そろそろ場所を移動した方がいいかもにぇ>>41に行って>>42するよぉ」
セルパカ「へーPPPがライブするんだにぇ。人も大勢いるみたいだし、もっと強くなるチャンスだよぉ!」
みずべちほー
セルパカ「いや~思った通りフレンズがいっぱいいるよぉ。んぅ?あれは…」
ヒグマ「さっき博士が襲われたらしくてな。」
キンシコウ「しかもチケットがなくなっていたので、この会場にいる可能性が高いかと」
リカオン「それとヘラジカさんからカメレオンが襲わらたとき一匹逃げたから気をつけろとのことです。」
ヒグマ「そうか…」
セルパカ「まずいよぉ!よりにもよってセルリアンハンターがいるなんてぇ!」
セルパカ「ここは諦めようかなぁ、いや!>>44で切り抜けるよぉ!」
フレンズB「えっ本当だ!」
セルパカ(ここは純粋にライブを楽しみばバレないかもにぇ…)
セルパカ「イエェーイ!PPPぅ!」
フレンズC「フゥゥゥ!」
リカオン「まずいですよ!この騒ぎようじゃ見つかりっこないです!」
ヒグマ「仕方ない、それぞれ他の入り口に待機だ」
キンシコウ「分かりました」
セルパカ「イェーイ!」
『マイクテストーマイクテストー』
セルパカ「んぅ?」
ヒグマ「これは博士の声か?」
キンシコウ「セルリアンに輝きを取られて気絶していたはずなんですが…」
博士『よくもやってくれたのです!この放送を聞いているのなら>>47に来るのです!』
セルパカ「一応来てみたけど何があるのかにぇ?」
博士「はっはっはー!ゲホッゲホッ、よく来たのですセルリアン!さっきのお返しをたっぷりとしてやるのです!」
サーバル「博士ー休んだほうがいいんじゃないの?」
助手「そうですよ博士、仇は私がとるので博士は図書館で安静にしててください」
博士「二人ともうるさいのです!かばん!秘密兵器>>49を持って来るのです!」
かばん「はっ、はい~!」
助手「上の方に付いていた丸いのは取り外して目潰し用のライトを、長いのも取り外してロケットパンチを撃てるようになっているのです!」
シュタッ!
博士「いい景色なのです…ここの壁を削って見えるようにした甲斐があったのです。くらえ!ロケットパーンチ!」ヒューン!
セルパカ「事前に説明してくれたから、避けるのは容易いよぉ!」さっ
クイッ
セルパカ「へっ?」
博士「残念だったのですね。それは当たるまで追いかけて来るのです!」
セルパカ「ひえぇぇぇ!」
ザバーン!
セルパカはロケットパンチに殴られながら海に飛んで行ってしまった。
博士「一件落着なのです!」
かばん(なんか呆気なさすぎる気が…)
浜辺の近くの林
セルパカ「ふー!身代わりを盾にして難を逃れることが出来たよぉ」
セルパカ「次は力で強くなる以外にも何を目指そうかなぁ…そうだぁ!アイドル目指すよぉ!」
こうしてセルパカはアイドルを目指すことにしました。しかし意識を取り戻したアルパカに見つかりアイドルではなくカフェの店員にさせらましたとさ。
おしまい?
ありがとうございました
描写的にこのメタルギアはREXかな?
掲載元:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511872638/
Entry ⇒ 2017.12.05 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
【けもフレ】男「ここは・・・どこなんだ?」フルル「さばんなちほー」
フルル「さばんなちほー」
男「さばんなちほー・・・」
フルル「じゃぱりパークのさばんなちほー」
男「じゃぱりパーク?」
フルル「けもののフレンズさんが皆で仲良く暮らすテーマパークですぅ」
男(けもの?ヒトにしか見えないが)
男 グウー
フルル「!」
フルル つジャパ リまん⊂ パカッ
フルル「食べるぅ?」
男「すまない」
フルル「お腹いっぱいになると歌いたくなっちゃいますぅ」
フルル「♪~♭~♯~♪~」
男「上手いもんだな」(菓子パン半分で腹が満たされるわけもないのに)
フルル「私フルル、歌うの大好き~」
フルル「あなたのお名前は?」
男「俺か・・・男とでも呼んでくれ」
男「なんだコレは?」
フルル「セルリアン!?逃げてぇ!!」
男「え?」
フルル「早く!危険なモノですぅ!」
セルリアン キシャー
男「うおっ!?」
男「危険生物なのか、駆除していいんだな?」
フルル「危ないですぅ!」
男「オラァッ」バシッ
セルリアン「」パリーン
フルル「平手打ち一発ぅ」
フルル「腕輪、取れちゃいましたね」ハイドーゾ
男「ああ問題無い、管理者が勝手に付けた物だからな、今まで邪魔じゃなかったから外さなかっただけだ」
フルル「管理者?」
男「お前には関係ない事だ」ポイッ
男「今かすかに悲鳴が聴こえたが」
フルル「誰かセルリアンに襲われたのかもー」
男「行ってみよう!」
男 トテトテ
フルル トテトテ
男 トテトテ
フルル トテトテ
男(・・・)トテトテ
フルル(・・・)トテトテ
フルル「男さんも鈍足ぅ」
男「面目ない」
フルル「大っきい!?」
男「奴の中に誰か取り込まれている、あれでは攻撃できない・・」
男(中で漂っているのを見るに内部は液状ということか)
男「なら先に助け出せばいいだけだがな」
フルル「無茶ですぅ!」
男「ちゃんと受け取れよ!」ザバーン
フルル「中を泳いでるー!?」
男(くっ、力が抜けていく・・これが食われる感覚か、長居は無用だな)
男 アイコンタクト
フルル「えっ!?」
男 グイッ ポイッ
フルル「わわっ!?」キャッチ
バシャーン
男「ふう、やれやれだ」
フルル「だいじょーぶ?」
男「さがっていろフルル」
男「セルリアン、てめーに体力吸われたせいで手加減できねーんだ」
男「全力でやらせてもらうぜ」
男「オラオラオラオラオラオラ」バシバシバシバシバシバシバシ
男「オラァッ」バシーン
大型セルリアン「」パリーン
フルル「往復ビンタ」
フルル「だいじょーぶ?」
イワビー「ここは・・・私デカいのに襲われて食べられたハズじゃ?」
フルル「助けてくれたの~」ユビサシー
男「ケガは無いようだな」
フルル「男さんスゴいんだよーあんなおっきなのやっつけちゃったのー」
イワビー「ハンターなのか、初めて見た」
イワビー「おっと礼がまだだった、助けてくれてありがとう」
イワビー「私はイワビー、ロックを極める為に旅をしてんだ」
フルル「わたしも歌だいすき~」
イワビー「男、助けてもらっておいてなんだけどハンターの話を聞かせてくれないか?ロックの参考になりそうだ」
男「さっきから言っているハンターとはなんだ?」
イワビー「違うのか!?」
男「フルルからセルリアンはヤバいと聞いて始末しただけだが」
イワビー「隣のパークには港から船ってのに乗ればいいって聞いた事があるぜ」
男「港か、そこからなら直接帰ることができるかもしれんな」
男「・・・」
フルル「どうしたのー?」
男「港がどこにあるかがわからない」
イワビー「お礼がてら案内するぜ」
男「助かる」
フルル「わたしも~」
ジャガー「あああ、私のせいだ」ガクガク
カワウソ「どうしよう、どうしよう」オロオロ
フルル「なにかあったの~?」
カワウソ「川にいきなり大渦ができてフレンズがのまれちゃったよう」オロオロ
イワビー「支流との合流場所か」
ジャガー「その子は自分で泳げるって言ってたのに私が無理に渡し船を勧めたから・・・」ガクガクブルブル
男「そんなことはどうでもいい!」
ジャガー・カワウソ ビクッ
男「いつ沈んだ!」
ジャガー「ついさっきです!」
男「何人だ!」
カワウソ「一人だよ!」
男「よしっ!!」ドボーン
ジャガー「流木をはたいて更に加速してる!」
イワビー「中心に潜ったぞ」
フルル「男さん・・・」オイノリポーズ
ザバーン
男「・・・」オヒメサマダッコ
ジャガー「よかった、気がついた!」ヘナヘナ
ジェーン「えっと私・・・そう、服が渡し船に引っかかって一緒に沈んだんだ」
ジャガー「ごめんなさい、私のせいで・・・」
ジェーン「ジャガー、あなたが助けてくれたのね」
イワビー「オイオイそりゃねーぜ、そこの男が助けたんだ」
カワウソ「大渦に飛び込んでね、すごかったよー」
ジェーン「あの、ありがとうございます」ペコリ
男「ああ、無事でよかった」
男「二人にとっても面倒だろうしな」
イワビー「そんなワケあるかよ!」
フルル「ヒドイですぅ」
ジェーン「港はパークの反対側ですね、よろしければ案内しますよ?」
男「いいのか?川の向こう側に行くんじゃなかったのか?」
ジェーン「伝説のPPPが使っていたというステージ跡地を見に行こうかと思っていたんですが」
ジェーン「急ぎの用というわけでもありませんから」
イワビー「案内役は私らだろ?」
フルル「そうですよぅ」
ギンギツネ「キタキツネー、どこなのー!返事してー!!」オロオロ
ジェーン「どうしたんですか?」
ギンギツネ「あ、お願いします、一緒にキタキツネを探してください!」オロオロ
イワビー「探すっつてもこの雪山のどこを探せばいいんだ?」
ギンギツネ「セルリアンの群れが現れて逃げる途中ではぐれちゃったんです!」オロオロ
ギンギツネ「早く、早く見つけてあげないと!」オロオロ
ギンギツネ「あの子を温泉に残しておけばこんな事には」オロオロ
男「やかましい!うろたえるな!!」
ギンギツネ ビクッ
男「どこではぐれた?」
ギンギツネ「あの丘の源泉取水施設です!」
男「お前達は先に温泉に戻っていろ、足手まといだ」
男「とぅ!」スイー
ジェーン「すごい、腹這いで滑ってます!」
フルル「速いですぅ」
イワビー「あれなら私らペンギンのフレンズでも追いかけられる!」
ジェーン「行きましょう、みんなでかかれば一匹くらいならなんとかなります!」
フルル「ハイですぅ」
ギンギツネ「ありがとうございます!」ペコペコ
コウテイ「ハァハァッ4匹目・・・」
セルリアンズ キシャー
キタキツネ ビクビク
コウテイ「♪~♭~♯~♪~」
キタキツネ「?」
コウテイ「大丈夫、こんな奴らには負けない!」ニコッ
キタキツネ コクリ ビクビク
コウテイ(故郷に帰る途中でセルリアンに追われてるこの子を見つけて谷底の岩場に逃げ込んだが)
コウテイ(地形を利用してタイマンに持ち込めたはいいが数が多過ぎる)
コウテイ(急ぎ旅でろくに食事も取らずの強行軍で体力が・・)
コウテイ(少しずつ追い込まれている・・・ここまでか)
コウテイ・キタキツネ「!?」キョロキョロ
男「岩の上だ!」
男「キタキツネ、岩場の奥に走れ!」
キタキツネ「え、えっと」オロオロ
男「早く!そして隙間に身を隠せ!」
男「そこのペンギンを助ける為だ!!」アイコンタクト
キタキツネ「わかった!」ダッシュ
男「デカいの!手を伸ばせ!」
男 グイッ ヒキアゲッ
セルリアンズ ドドドドドー
コウテイ「あ、あああ・・」
コウテイ「オマエッ!!あの子を囮にしたのか!?」ムナグラヅカミ
男「邪魔だっ!」ドン
コウテイ「あうっ」
男(1列になったな)スタッ チャクチ
男「セルリアン共、こっちだ!!」
セルリアンズ フリムキー
男「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」バシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシ
セルリアンズ「」パリーンパリーンパリーンパリーンパリーンパリーンパリーンパリーン
男「ラストォ!」バシーン
セルリアン「」パリーン
キタキツネ ヒョコッ
コウテイ「よかった・・・」
ギンギツネ「キタキツネ!」
キタキツネ「ギンギツネ!」ヒシッ
コウテイ「おい、おまえ!そこまで強いのになんであの子を危ない目に合わせた!?」キッ
男「・・・」
コウテイ「聞いてんのか!」
イワビー「やめろ!!」
ジェーン「ああしなければ貴女を助けられなかったんです」
イワビー「おまえも私らと同じペンギンのフレンズだろ?」
イワビー「足が遅いから逃げられない以上戦うしかない」
イワビー「だがいくら男が強くても開けた場所で囲まれたらヤバイ」
ジェーン「貴女と持ち場を変わったとしても向かって来る大量のセルリアンはやはり脅威です」
ジェーン「セルリアンの動きを制限しつつ不意打ちで一気にやっつけるにはあの方法しかなかったハズです」
フルル「私たち怖くてうごけませんでしたぁ」
キタキツネ「ボクもあなたの為に出来る事をしたかった」
コウテイ「キタキツネ・・」
コウテイ「男・・・、すまなかった」
コウテイ「いや礼を言うべきだな、おかげで助かった」
男「構わない、俺こそ手荒な真似をして悪かった」
男「腕がたつ上に歌も上手いんだな、あの歌声が聴こえなかったら間に合わなかった」
コウテイ「・・・」////// カー
イワビー・ジェーン・フルル「む~」
キタキツネ ペコリ
ギンギツネ「なにかお礼がしたいのですが」
コウテイ「私も何か恩返しがしたいんだが」
男「なら一つ尋ねるが港は近いのか?」
ギンギツネ「あと山を一つ越えればすぐです」
キタキツネ「一本道だから迷わず行けるよ」
男「そうか・・・フルル、イワビー、ジェーンここでお別れだ、案内助かった」
フルル「ええぇ」
イワビー「オイオイ、水臭いコト言いっこナシだぜ?」
ジェーン「最後までお見送りさせてください!」
男「コウテイ、俺に恩を感じてくれるのならこいつ等を本来の目的地まで送ってやってくれないか?」
コウテイ「・・・わかった」
イワビー「コウテイ、余計なお世話だ!」
ジェーン「そうですよ」
コウテイ キッ
フルル「わかりましたぁ」ショボーン
男 トテトテ
♪~♭~♯~♪~
男(ここでも歌声が聞こえるな)
キャー
男(!?)トテトテトテトテ
黒セルリアン キシャー
プリンセス「あ・・ああ」ガクガク
男「オラァッ!」バシーン
黒セルリアン「」パリーン
男「ケガは無いか?」
プリンセス「あ、ありがとうございます」ビクビク
キンシコウ「そこの貴方、彼女から離れさい!」
男「・・・」アトズサリ
プリンセス ビクビク
キンシコウ「こんなに怯えて、もう大丈夫ですよ」
キンシコウ「今すぐこの場から立ち去って!!」カマエッ
プリンセス「違うんです、黒いセルリアンに襲われた所をあの人が助けてくれたんです!」
プリンセス「ごめんなさい、まだ震えが治まらなくて・・」
男「気にする事はない」
キンシコウ「申し遅れました、私はセルリアンハンターのキンシコウといいます」
男「男だ」(例のハンターか)
キンシコウ「失礼ついでにお聞きしますがセルリアンは何匹いましたか?」
男「一匹だが、他にもいるのか?」
キンシコウ「私が追っているのは二匹、黒いセルリアンは欠片一つでも再生能力が高く確実に仕留めねばなりません」
キンシコウ「申し訳ありませんが私が戻るまで彼女の事を頼みます」
男「わかった」
プリンセス「お気を付けて」
プリンセス「・・・」
男「・・・」
プリンセス(うう、気まずい)
プリンセス「あの、私はプリンセスと言います、先程は助けていただいてありがとうございました」
男「ああ」
男「・・・」
プリンセス「・・・」
男「落ち着いたようだな」
プリンセス「あ、確かに・・」
男「悲鳴の前に歌声が聴こえてたがペンギンは歌が好きなのか?知り合ったペンギン達も歌好きだった」
プリンセス「歌が好きな子は多いかもしれませんね、ペンギンアイドルPPPの事もありますから」
男「PPP?」(ジェーンがそんな事を言っていたな)
プリンセス「PPPを知らないんですか?パークのフレンズならみんな知っているかと思ってたんですが」
男「俺はここの生まれではないからな」
男「よければまた歌ってもらえないか?中々に綺麗な声だった」
プリンセス「はいっ」♪~♭~♯~♪~
男「良い歌だな、心が洗われるようだ」
男「プリンセスもPPPとやらを目指したらどうだ?」
プリンセス「・・・」
男「?」
プリンセス「何年も前に二代目が解散したため今はありません」
プリンセス「それに初代、二代目と共にメンバーにロイヤルペンギンはいませんでしたし・・」
男「ならプリンセスがロイヤルペンギン初のメンバーになればいい」
男「第一前例が無い事を問題視するのは初代の否定にならないか?」
プリンセス「!!」
男「もっとも既存のチームに入るのと違って一から立ち上げるとなると色々と調べる事やる事もあるだろうしな」
男「アイドルのことはよくわからないが歌が好きというだけで始めていいものでもないか」
男「無責任だったな、すまない忘れてくれ」
プリンセス「・・・はい」(ロイヤルペンギン初のメンバー・・・)
男「片付いたようだな」
キンシコウ「ええ、取り合えずこの先は安全です」
キンシコウ「では私は仲間と合流しますので失礼します」ペコリ
男「俺もついて行っていいか?役に立って見せるが」
キンシコウ「危険です、後はハンターに任せてください」
男「さっきのも含めて4回戦った、仕留めた数は30程度、内大型1といったところだが不足か?」
キンシコウ「30!?それはスゴイですね」
キンシコウ「個人的にはお願いしたいところですがリーダーのヒグマに聞いてみましょう」
男「そうだプリンセス、さっき言った歌好きのペンギン達とはゆきやまちほーの温泉で別れたばかりだ」
男「今すぐ向かえば追いつけるかもしれない、あいつらとなら話が合うかもな」
プリンセス「色々とありがとうございました」ペコリ
ヒグマ「ごくろうさん、こっちも片付いた、そいつは?」
キンシコウ「男さんです、彼が内一匹を仕留めてくれました」
男「男だ、俺もセルリアン討伐に加えてくれないか?」
ヒグマ「遊びじゃないんだがな」ジロッ
キンシコウ「見たわけではないんですが相当戦い慣れてるようです」
ヒグマ「男、だったか、なんでわざわざ首を突っ込む?」
男「腹を空かしている時にジャパリまんを半分わけてくれた奴がいた」
男「ここに来るまでに何人かに世話になったし襲われている奴を何度か見もした」
男「この先の港で船を調達して帰るつもりだったがその前に一飯の恩義のまねごとをしてみたくてな」
ヒグマ「ジャパリまんの礼か、安い命だな」フッ
ヒグマ「役立たずと判断したら即クビだ、それでいいな?」
男「ああ」
巨大セルリアン ゴゴゴゴゴゴ
リカオン「相変わらずの鈍足ですがかなりデカくなってますね」
男「成る程かなり大きいな、さっきのサイズの分身なら際限なく生み出せそうだ」
リカオン「ヒグマさん、こいつ誰です?」
ヒグマ「見習いの新入りみたいなものだ」
キンシコウ「もう少し言い方もあるのでは?」
男「男だ、こき使ってくれて構わない」
ヒグマ「全力でいくぞ!!」ダッ
キンシコウ・リカオン「オーダー了解!!」ダッ
男 トテトテ
ドカッバキッドゴッバシッ
リカオン「これじゃジリ貧ですよ」ハァハァ
キンシコウ「一体どうすれば」ハァハァ
ヒグマ「物理ダメージ意外に手段が無いのならより大きな衝撃を喰らわすしかないな」ハァハァ
男「策があるのか?」
ヒグマ「崖に誘導して突き落とす、釣る為のエサもあるしな」
リカオン「エサって・・・」
キンシコウ「私達ですね」
男「それは俺がやろう」
ヒグマ「新入りが出しゃばるな!」
男「崖から落とせば破片が散らばるはずだ、悔しいがノロマの俺では追跡ができない」
キンシコウ「足が遅いならなおさら囮は任せられません!」
リカオン「食われるか一緒に落ちるかが関の山だろ!」
男「その両方だ」
ヒグマ「何!?」
男「確実に引き付け食われて一緒に落ちる、奴の体の中でなら衝撃に耐えられるはずだ」
男「おっと机上の空論とか言ってくれるなよ?わざとデカいのに食われてフレンズを助けだしての自力脱出は経験済みだ」
リカオン「それができるのならいっそ中から石を壊せないのか?」
男「無理だ、石に近づくほどに体力を吸われるからな」
ヒグマ「・・・わかった、お前の目線で動いてみよう」
巨大セルリアン ゴゴゴゴゴゴ
男「さあ食え!!」
巨大セルリアン ズシーン
ヒグマ「今だ!地面に楔を打ち込め!!」ドガッ
キンシコウ・リカオン「はい!!」ドガガッ
巨大セルリアン グラッ ズズーン
リカオン「やった!」
ヒグマ「気を抜くな、これからが本番だ!」
キンシコウ「谷底に降りて男さんの回収・本体の石と分身の破壊」
リカオン「忙しくなりそうですね」
黒セルリアン「」パリーン
男「ハァハァ」
黒セルリアン キシャー
男「しまった!」
ドカッ
黒セルリアン「」パリーン
ヒグマ「男っ、無事か!?」
男「ああ、問題無い」
キンシコウ「後は私達に任せてください!」バキッ
黒セルリアン「」パリーン
ヒグマ「リカオン、男を安全な場所に連れて行け!」ドカッ
黒セルリアン「」パリーン
リカオン「了解!」
男「ダメだ、3人とも本体を追ってくれ!」
男「ここにいるのは全て分身だ、身軽になった本体には逃げられた」
キンシコウ「しかし」
男「目的を間違えるなよ!」バシッ
黒セルリアン「」パリーン
男「俺を心配してくれるのならそこの群れを強行突破して数を減らしてくれ!」
男「早くしろっ!再生されたら今度こそ打つ手が無いぞっ!!」バシッ
黒セルリアン「」パリーン
ヒグマ「行くぞ、二人とも!」
リカオン「いいんですか?」
キンシコウ「男さん、どうかご無事で」
ヒグマ「男っ、全部片付いたらジャパリまんをたらふく食わせてやる!」
男「そいつは楽しみだ」
ヒグマ「うをおおーー!!」ドカッバキッガツッ
パリーン パリーン パリーン
リカオン「よしっ抜けた!」タタタッ
ヒグマ「キンシコウ、この先はどこに繋がる?」タタタッ
キンシコウ「聖なる山の裾野を回ってさばくちほーになります」タタタッ
ヒグマ(男、無事でいろよ)タタタッ
男「アバラをヤッて腕を振り回せば当然だな」タラー
男「てめえが最後だ、さあ来やがれっ!!」
黒セルリアン キシャー
―――――
―――
―
男「夢か・・」
管理者男-----
管理者女-----
男(騒がしいな)
男(こんな老いぼれの世話など必要もあるまいに)
男(仲間に馴染めず)
男(いい歳をしてアニメイラストに夢中になって)
男(見る夢も都合のいい俺強えー)
男(しかもハッピーエンドにもならないときた)
男(いかにも俺らしいな)
男(・・・)
男(ジャパリまん、美味かったな・・)
男(・・・)
ねもとおねえさん「私の手から直接エサを食べてくれたのは君だけだったね」クスン
やまだおにいさん「・・・間違いなく老衰だが詳しく死因を特定する」
やまだおにいさん「それは他の個体の飼育環境の改善にも繋がる、悲しんでもいい、だが泣くなよ」
ねもとおねえさん「はい」
やまだおにいさん「識別章が無いが外したのか?」
ねもとおねえさん「いえ、さっきまでは確かに付いていましたが?」
サーバル スヤスヤ
サーバル ミミピクッ
??? コソコソ
サーバル ?
サーバル ピョーン
???「いやー!」
サーバル「かりごっこだね?負けないんだからー」ミャミャー
???「なんで!?」ワーン
サーバル「わーい!」エヘヘヘー
サーバル「あれ?隠れちゃった?」
??? ガサッ
サーバル「あっ!そっこだー!」ピョーン ガバッ
サーバル「ハァハァ」
???「ハァハァ」
???「食べないでくださーい!」
サーバル「食べないよー!?」
???「あなたはここの人ですか?」
サーバル「私サーバル、この辺は私のナワバリなの、あなたは?どこから来たの?」
???「・・・何もわかりません」
サーバル「この間のサンドスターの噴火で生まれた子かな」
サーバル「その紫色の腕輪すっごくキレイだね」
???「これはグレープ色です」(あれ、なんでボク紫の事をグレープだなんて?)
サーバル「グレープ・・・グレープ、じゃあグレープちゃんだね」
グレープ「はい!」
サーバル「かりごっこしたらお腹すいちゃった」アハハ
グレープ「あの、半分こしますか?」つジャパリまん
グレープ「背中に引っ付き虫がついて困っていたシマウマさんからお礼にといただきました」つジャパ リまん⊂ パカッ
サーバル「ありがとう」ワーイ
サーバル モグモグ
グレープ モグモグ
サーバル モグモグ
グレープ モグモグ クスン
サーバル「あ、ごめんね、すっごくお腹すいてたんだね」オロオロ
グレープ「違うんです、一緒に食べるのが何故だかとても嬉しくて・・」
アライグマ「あー、サーバルがフレンズを泣かせてるのだー!」
フェネック「サーバル、またやってしまったねー」
サーバル「違うよ!それよりまたって何!?」ウミャー!
サーバル「新しく生まれた子みたいなの」
グレープ「グレープといいます、よろしくお願いします」ペコリ
フェネック「へー、それじゃあ色々と教えてあげないとねぇ」
アライグマ「アライさんにお任せなのだ!」エッヘン
フェネック「見たところペンギンのフレンズだけど自分が何の動物だったか覚えてる?」
グレープ「覚えてません」
グレープ「なら博士に教えてもらいに行くのだ」
フェネック「通り道だしねぇ」
グレープ「通り道?」
サーバル「これからみんなで三代目PPPのファイナルステージに行くからね」
グレープ「PPP・・・」
アライグマ「当然見逃せないのだ、レッツゴーなのだー!」ダダダダー
フェネック「待ってよアライさーん、そっちは明後日の方向だよー」
フェネック「アライさん連れて後から行くから二人は先に行っててねぇ」
サーバル「もっちろん、やっぱりペンギンだし気になるよね」
サーバル「それじゃあ行こっか」
グレープ「はい!」
終
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511006407/
Entry ⇒ 2017.11.24 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
サーバル(偽物)「おいどんがサーバルキャットのサーバルでごわす」
だから、カバンちゃんと呼ぶでごわす!ごっつぁん!」
カバン「それでサーバルさん。僕が何のフレンズか、どうやったら分かるでしょうか?」
サーバル(偽物)「図書館に行くといいでごわす!心配だからついて行くでごわす!」
カバン「でも、調べて、ろくでもないフレンズだったら嫌だな…」
サーバル(偽物)「大丈夫大丈夫!フレンズによって得意な土俵技は違うでごわす!まずは水飲み場まで行くでごわすよ!はっきょい!」
水飲み場
カバン「ゴクゴクああー水が美味しいです!」
サーバル(偽物)「これが全部コーラならもっと良かったでごわすが…。
それにしても、今日はフレンズが少ないでごわすね」
カバ「今日はセルリアンが多いからみんな出て来たがらないのよ。
あらサーバル。サーバ…ル……?
え、あの、サーバル…ですよね?」
サーバル(偽物)「はっはっはっ!おいどんがサーバルじゃなければ、何に見えると言うでごわすか」
カバ「それはもちろん力士……いえ、ごめんなさい。きっと私の勘違いねサーバル。この先に大型のセルリアンがいるから気をつけるのですよ」
サーバル(偽物)「セルリアンなんて、おいどんのツッパリで一撃でごわすよ!」
カバ「弱っちいと思ってたけど、いつの間にこんな逞しくなって…!」(感動)
サーバル(偽物)「ぬ!?絹を裂くようなオナゴの悲鳴!」
カバン「助けにいかなくちゃ!」
サーバル(偽物)「ま、待つでごわす…!ひぃ、ひぃ、おいどん、かけっこは苦手で……」
カバン「そうか!だったら…!」
ゴロゴロゴロー
サーバル(偽物)「なるほど!こうやっておいどんを転がせば走るよりも速いでごわすね!
どすっこーい!君は考えるのが得意なフレンズでごわすね!」
ゴロゴロゴロー
カバン「このまま僕がサーバルちゃん転がして、その勢いを利用してサーバルちゃんはセルリアンに体当たりをして!」
サーバル(偽物)「がってん!はっけよぉぉ~い……のこったァ!!」
ドガァン!!!
サーバル(偽物)はセルリアンに激突!体重×スピード=すなわち破壊力!見事セルリアンは爆発四散だぁ!!
サーバル(偽物)「やっぱり心配だからもうちょっとついて行くでごわす!」
カバン「助かるよー」
ぴょこ ぴょこ ぴょこ
カバン「うわああああああああああ食べなあああああいでぇええええええ下さああああああああいいいいいいいいいぃィィイー!!!?!?」
サーバル(偽物)「あっはっはっ。大丈夫でごわすよカバン殿。これはボスでごわす」
カバン「ボス…?」
ボス(偽物)「おはようございます。独立型戦闘支援ユニット、エイd…ラッキービーストです。操作説明を行いますか?」
サーバル(偽物)「しゃべったああああああああああ!!!?」
カバン「え、えぇええ!?」
■ ■ ■ ■
アライさん「ううー、どこなのだ。私のお宝を盗んだ奴はー!」
フェネック(偽物)「オッス!オラフェネック!いっちょやってみっか!?」
アライさん「ど、どうしたのだフェネック?いつもと感じが違う気がするのだー!?」
フェネック(偽物)「でぇーじょーぶだ!オラを信じるんだ悟飯!」
アライさん「わかったのだ!信じるのだ!例えムキムキな戦闘民族に見えてもフェネックはフェネックなのだ!」
フェネック(偽物)「サンキューな」
カバン「うんちょっと待って。どうしたの?いきなり話飛んだよね?」
サーバル(偽物)「そんな言われても、けもフレ二話だけ録画失敗したせいで、おいどんだって分からんのでごわすよ!!」
カバン「まさか初回数話分が全て別番組扱いになってたせいで、個別に録画登録しなきゃいけなかったなんて…。トルネが悪いのかサンテ○ビが悪いのか……」
ボス(偽物)「山頂にメタトロ…電池の反応があります。ジャパリバスの始動のため必要です」
カバン「あんな山頂にメタト……電池が!?」
サーバル(偽物)「それもバカにデカいでごわす!取りに行くでごわすよ!」
バサッ バサッ バサッ
トキ(偽物)「辛いこと~ばか~りで~♪ 心ぉ~も枯~れてぇ~♪ あ~きらめえる~の~に~も~慣~れて~♪」
カバン「あっ鳥だ!ねえ、私を山頂まで運んでいってくれませんか!?」
トキ(偽物)「もっと上ぇだぁ~って上ェ~なんて何~もない~けど~♪
今ぁ~は~飛べ~る~よ~♪ど~こまで~?」
カバン「だから山頂まで」
トキ(偽物)「いいよ!」
サーバル(偽物)「良かったでごわすね。おいどんはここで三ツ矢サイダー飲みながら待ってるでごわす!」
カバン「あ、ずるい僕にも一本頂戴」
トキ(偽物)「山頂まで運ぶなんて言ってねえぜ知らねえ」
カバン「さっき言った!」
トキ(偽物)「遊ばない運ばない力合わせたくない…」
カバン「もういいです自分で登りますから」
トキ(偽物)「あーごめん待って待って運んであげるから!カバンちゃん。貴方が言いたいこと本当は僕わかってたんです全部!」
ボス(偽物)「からかわないで下さい」
バッサ バッサ バサッ
山頂
ボス(偽物)「充電するのでお待ちください」
アルパカ「あんれまぁー、よぅ来たねぇー。喉に良いお茶があるから飲んできなぁー?」
カバン「いえ、三ツ矢サイダーあるからいいです」
アルパカ「あんれまぁー」(しょぼーん)
ボス(偽物)「充電完了しました。リフトも再開しましたから、ちゃっちゃと帰りましょう」
カバン「うん!」
トキ(偽物)「さよぉ~なら~♪ さよぉ~なら~だけ~♪」
アルパカ「あんれまぁー」(しょぼーん)
■ ■ ■ ■
アライさん「うぉああああああああ!!?」
フェネック(偽物)「そうだ怒れ!もっと怒るんだ悟飯!怒りが野生解放にする!!」
ピッコロ(本物)「やめろフェネック!悟飯はお前のように戦闘が好きじゃないんだッ!!」
フェネック(偽物)「なに…?」
アライさん「ア…アライさんは悟飯じゃなくてアライさんなのだあああああ!!!!」
ボス(偽物)「ゼロシフトの使用を提案」
カバン「ゼロシフト?」
ボス(偽物)「ウーレンベック・カタパルト機能を応用し、亜高速に近い速度での移動が可能です」
サーバル(偽物)「どすっこーい!早速やってみるでごわすよ!」
ボス(偽物)「ゼロシフト…レディ」
カバン「はいだらぁぁああああああ!!!!」
ヴンッ!!
図書館到着
博士(偽物)「せーのっ」
博士(偽物)助手(偽物)「「いらっしゃーい」」
博士(偽物)「ようこそ」
助手(偽物)「我々の図書館へ」
博士(偽物)助手(偽物)「「ゆっくりしていくのです」」
博士(偽物)「なにしに来たのですかー?」
助手(偽物)「自分が何のフレンズか調べるために来たのですね?」
博士(偽物)「いいでしょう。我々がたーっぷり調べてあげるのです」
助手(偽物)「我々に調べさせたら、病みつきになってしまいますよ?」
博士(偽物)「我々の調査でないと満足できない心と身体になってしまうのです」
助手(偽物)「なぜなら」
博士(偽物)「我々は」
博士(偽物)助手(偽物)「「かしこいので」」
■ ■ ■ ■
アライさん「山頂まで連れてって欲しいのだ!」
トキ(偽物)「さっきやったばっかだってそんなの。つまんないから帰って~♪」バサバサー
アライさん「ああっ!お願いなのだ!待つのだー!」
フェネック(偽物)「仕方ねぇ悟飯。武空術で行くぞ!」フワー
アライさん「ああああー!だからアライさんは飛べないのだぁー!」
カバン「分かりやすい説明ごっつぁんだよサーバルちゃん」
キンシコウ(偽物)「この"デケェ"足跡は"巨大セルリアン"の足跡だ…ぜ?」ビキピキ!?
サーバル(偽物)「セルリアンとな!ならばおいどんが倒すでごわすよ!」
キンシコウ(偽物)「ギャグのセンスあんぜオメー?
奴と戦って……不運(ハードラック)とドッタンバッタン(ダンス)っちまっても知らねえゾ!?」ピキビキ!?
ボス(偽物)「あそこの山頂からメタトロン…げふんげふ!サンドスターロー反応を探知。確認に向かいます」
ぴょこぴょこ
カバン「あっ、待ってボス!」
サーバル(偽物)「じゃあ巨大セルリアンはハンター殿に任せて、おいどん達はボスを追うでごわす!」
キンシコウ(偽物)「ンじゃ…流れ解散だ!」!?
山頂にて
シュンッッ!!
サーバル(偽物)「いきなりフレンズが二人出てきたでごわす!?」
アライさん「フェネックにお宝の気を辿って瞬間移動してもらった末に遂に見つけたのだ!お宝を返すのだぁ!」
カバン「わああああああああ食べえええなあああああいでくうううううださーいいいいいいい!!?!?」
フェネック(偽物)「へへ、山の下にすげぇでっけぇ気があんな。オラ、ワクワクしてきたぞ!」
サーバル(偽物)「巨大なセルリアンが出現したのでごわすよ」
フェネック(偽物)「ようし、だったらアイツはオラがヤる…!かぁあああめぇえええはぁあああめえぇええーー……波アアアアアー!!!」
ズュギュォオーーーン!!
悟k……フェネックのかめはめ波が直撃して巨大セルリアンは爆発四散ナムアミダブツ!!
山の麓にいたヒグマ「最強すぎるだろ……」
フェネック(偽物)「ふう。さあ悟飯、これで心置きなくお宝泥棒ってぇ奴と勝負できんぞ」
アライさん「………のだ」
フェネック(偽物)「?」
アライさん「…違うのだ!いくら何でもフェネックがそんな強い訳ないのだ!
お前はフェネックの名を語る偽物なのだぁ!!」
フェネック(偽物)「ーッッ!!?」
アライさん「あとそこの相撲取りみたいなフレンズも怪しいのだ!どうせソイツも偽物なのだ!!」
サーバル(偽物)「ーッッ!?!!」
アライさん「ボスも喋ってるなんて、ついでに偽物なのだぁ!!」
ボス(偽物)「あわ…あわわわわわ……!」
フェネック(偽物)「ちが、違うんだ悟飯。これには理由が…!」
アライさん「聞きたくないのだ!それとアライさんは悟飯じゃないのだ!もう誰も信じられないのだあ!!」
カバン「待ってください!ねえアライさん。偽物だったら何だって言うんですか?」
アライさん「うう、そんなの…悪いことに決まっているのだ!」
カバン「そうですか?でも、サーバルちゃんもボスも、旅の途中で出会ったフレンズの方々はみんないい方達でした。もちろんアライさん達もです。
だから偽物とか、どうだっていいんです。心が通い合えばそれで本物なんです!
けものはいてもニセモノはいない!本物の愛はここにありますっ!」
た、たしかにお宝泥棒の言う通りなのだ……アライさんが間違っていたのだ」
フェネック(本物)「あらー、アライさんまたやってしまいましたねー」
アライさん「フェネック!?」
フェネック(本物)「アライさんがー、よく知らない人と一緒にいたからコッソリ付けてたんだよー」
サーバル(本物)「私もいるよっ!」
ボス(本物)「ボク モ イルヨ」
博士(本物)「さあ、特に何をする訳でもないですが我々の群れとしての力をみせてやるのです!」
助手(本物)「特に意味はないけど野生解放するのです!」
集まってきた他のフレンズ偽物フレンズ達「「「がおー!」」」
け も の フ レ ン ズ
サーバル(偽物)「どすっこーい!色んなフレンズがいるでごわすねー!」
カバン「でもみんな何しに来たんだろ…?」
ボス(偽物)「理解できません」
welcome to ようこそジャパリパーク!きょうもドッタンバッタン大騒ぎ!!
そして、カバンちゃん旅立ちの日……
サーバル(偽物)「本当に…一人で大丈夫でごわすか?」
カバン「うん。そうだサーバルちゃん見てて!」
カバンちゃんは近くの木に向かって張り手を繰り出した!
カバン「どすこいっ!どすこいっ!どすこいどすこいどすこぉぉーっい!!」
バン! バン! バン!
握力×体重×スピード=破壊力!カバンちゃんのツッパリを受けてたまらずメキメキぐしゃぁーっと倒れる木よ!
カバン「僕、ツッパリも鉄砲も塩撒きもちゃんと出来るようになったよ!これもサーバルちゃん達のお陰なんだ。ご、ご……ごっつぁんです…!」
サーバル(偽物)「そんな……おいどんの方こそ、カバンちゃんと出会えて一緒に旅が出来て……ごっつぁんです!!」
カバン「うん。じゃあ……行くね」
ボス(偽物)「エンジン出力上昇、いけます」
ボシュュゥゥー…ゥン……キラーン
こうして、カバンちゃんは新天地を目指して新たな旅立ちを迎えました。
サーバル(偽物)「さてっ、と…」
海上にて
カバン「ええー!?ジャパリバスのメタトロンが尽きて動かないー!!?ど、どうするんですか!」
ボス(偽物)「……!?
熱源反応アリ。高速で接近中!この信号は……アヌビスです」
サーバル(偽物)「宇宙の意思が!フレンズの無意識が!もうちょっとついて行くことを望んでいるのでごわすよォォオー!!!!」
おしまい
掲載元:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1505976853/
Entry ⇒ 2017.11.13 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
【けものフレンズ】博士「スマホを手に入れたのです」
博士「ふむふむ……」スッスッ
博士「さすがはヒトの叡智の結晶…便利そうなのです」スッスッ
博士「さて、スマホの試験の為にも、まずはこのスマホを使って>>3でもするとしますか」
博士「早速使ってみるとしますか。私は賢いので……」スッスッ
博士「……………」
博士「どうせならば写す対象が居た方がいいですね……」
博士「………よし」
助手「………………」
博士(助手、いたのです……)コソコソ
博士(これはあくまでカメラの試験の為…盗撮ではないのです)スッ
助手「………………」スクッ
博士(む?助手が動いたのです!何をしているのでしょう?)
助手は何をしているか 安価下
博士(むむ!助手もスマホを弄っているのです!)コソコソ
助手「………………」スッスッ
アカウント名:ミミちゃん
今日も博士にセクハラされた~
さいあく~(>_<)
助手「……やれやれです」ハァ
博士(よくわからないですが何かに夢中になってますね…チャンスなのです!)スッ
博士(せい!)
カシャッ
助手「!」ビクッ
博士(し、しまったです!シャッター音を消すのを忘れてたです!)アワワ
助手「………博士…」ヨロッ
博士「ひっ…」ビクッ
助手「……こんなところでいったい何をしているのですか?」ゴゴゴ
博士「い、いえ……そ、その……」アセアセ
助手「……………」
助手「>>9」
博士「な、何をするのですか!」
助手「隠し撮りをするような悪い子にスマホは持たせられないのです!悪用されてはこまるので!」
博士「し、しないですよ!私は賢いので」
助手「今現にしてたではないですか」
博士「助手は意地悪なのです!」キッ
助手「私は意地悪ではないです。これは躾なので」
博士「意地悪なのです!だってスマホを持ってた事を私に隠してたではないですか!」ビシッ
助手「」ギクッ
助手「そ、その……忙しくて言う暇がなかっただけなのです…」サーッ
博士「嘘ですね!目が泳いでいるのです!」
博士「何か疚しい事でもあるのですか?」ジトー
助手「……………博士」
博士「なんですか?」ジトー
助手「確かカメラの性能のテストをしていたのですよね?」
博士「それがなにか?」ジトー
助手「………撮ってみませんか?」
助手「私と一緒に」
博士「!?」
助手「はい博士ー、くっつくのです」グイッ
博士「きゃっ」トンッ
助手「よしっと」スッ
博士「助手、それは?」ドキドキ
助手「自撮りです」
博士「自撮り?」
助手「いきますよー博士?」スッ
助手「われわれは~」
博士「かしこいので」ニコッ
パシャ
博士「これを待ち受けにするのです」スッスッ
助手「良かったですね。博士」フゥ
博士「助手!助手の待ち受けも今の写真にしてあげるのです!」バッ
助手「あっ!ちょっと博士!」
博士「さて、ちょいちょいっと」スッ
助手「私のスマホを返すのです!博士!」
博士「あ、出ましたね。今の助手の待ち受け画面は………」
助手の待ち受け画面 安価下
助手「ひ、人のスマホを勝手に見るのはデリカシーがないですよ!博士!」バッ
博士「…………助手、何故助手の待ち受け画面がPPPのコウテイペンギンなのですか?」
助手「そ、そんなの私の勝手なのです!」
博士「………………」スッ スッ
助手「な、何をしているのですか博士?」
博士「LINEなのです。まだ私は使い始めなので"お友達"には入っていませんが"知り合いかも?"で……」スッ スッ
博士「…………いました。コウテイなのです」
助手「!?」
博士「ちょいちょいっと」スッスッ
LINE
博士『おいコウテイ!』
博士『私です。アフリカオオコノハズクなのです』
博士『お前助手とどのような関係なのですか?』
博士『答えろ』
博士『助手は私のものなのです』
博士『答えろ』
博士『LINE見てますよね?』
博士『この泥棒ペンギンが』
博士「そーしん!なのです!」チョイッ
助手「は、博士!いったい何と送って……」
ブブブ
博士、助手「!」
博士「…………コウテイからLINEが返ってきましたね」
コウテイ『>>16』
博士「……………」ワナワナ
助手「は、博士?」
博士「うぅ………!」グスッ
博士「こんちくしょー!こんちくしょー!」チョイ チョイッ
助手(博士は何故泣いているのですかね?)
博士『PPP潰す』
博士『しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしね』
その頃 PPPの楽屋
コウテイ「ひぃぃぃ!」ビクッ
プリンセス「どうしたの?」
コウテイ「な、なんか博士からLINEでPPPを潰すとかしねとかって来た…」
プリンセス「え!?なんで?」
コウテイ「わからない……ただ助手と一夜を過ごした(一緒に星座を見た)って送っただけなのに………」
プリンセス「はぁ?」
博士「うぅ…助手に裏切られた……ですぅ…!」グスッ
助手「博士、意味がよくわからないですが、泣かないでください」ヨシヨシ
助手「待ち受け画面をさっきの写真にしますから。ね?」
博士「うぅ…ま、毎日…ひっぐ、チェック…!しますからね?」グスッ
助手「あなたは私の彼女かなんかなのですか?」
博士「うぅ…」グスッ
助手「……やれやれ……」
助手「博士」スッ
博士「?」
助手「スマホには様々な機能があるのです。スマホは賢いので」
助手「私と一緒にスマホで>>20でもして遊びませんか?」
博士「勝負……ですか?」
助手「例えばですね……Twitterに…」スッ スッ
ミミちゃん
今日から私が博士で~す☆
ジャパリパークの長は私一人になったのでよろちくび\(^o^)/
助手「はいツイート」チョイ
博士「あわわ!な、何を呟いているのですか助手ー!!」
助手「安心してください博士。嘘松なので」
博士「嘘松?」
助手「このような真っ赤な嘘をTwitterやLINEで呟き、どちらが多く皆を騙せるか勝負するのです。我々は賢いので」
博士「で、ですが……長として皆を騙すのは……」
助手「後で"どっきりでした"ツイートをすればへーきなのです。我々は長なので」
博士「なるほど、面白そうなのです」ポン
博士「てすが……私はスマホを使い始めたばかりなので不利なのです」
助手「では、私のLINEを使ってください」スッ
博士「ありがとうです!助手!」
博士「助手!どちらが賢いか勝負なのですよ~!」スッ スッ
助手「ふふふ」
博士の嘘松 安価下
博士「明日からアルパカのカフェのメニューにかれーが入るのです…っと」チョイ チョイ
助手「ふふっ」クスッ
博士「? なんですか助手?」
助手「いえ、可愛い嘘松ですね博士?と思ったので」
博士「むぅ…」プクー
助手「ふふっ、では明日の朝、どちらが多く"いいね"がついてるかで勝負を決めるとするですか」
博士「望むところなのです!」
よくじつ
博士「助手~!スマホを貸すのです!」
博士「昨日の勝負の結果を見るのです!」
助手「博士、慌てないでください」クスッ
博士「え~と………助手、待ち受けはちゃんと昨日の写真にしてありますね!偉いのです!」スッ スッ
助手「博士、そのチェックは本当に毎日やるつもりなのですか?」
博士「では、私の昨日の嘘松は……」スッ
博士「お~~!"いいね"がたくさんついているのです!」キラキラ
助手「良かったですね?博士」ニコッ
助手(まぁ、良しとしますか。喜ぶ博士も可愛いので)
助手「!?」
博士「ふむ、不信なLINEやメールの履歴はありませんね」
助手「な、なにをやっているのですか博士!」
博士「なにって…チェックですが?助手が昨日のように浮気をしない為にも」
助手「博士は私の彼女かなんかなのですか!?」
博士「な、なななななにを言っているのですか助手は////」ポッ
助手「テレるところでは無いのです!」
博士「あ、ちなみにコウテイのLINEは消しましたからね?」ニコッ
助手「勝手な事をしないでください!」
助手「博士!早く私のスマホを返すのです!」
博士「さて、次は助手のネット観覧履歴のチェックなのです」スッ スッ
助手「やめろォォォォ!」
助手が最後に見たサイト 安価下
助手「は、博士!人のスマホを勝手に見るのはデリカシーがないのですよ!」
博士「まったく、助手もとんだむっつりさんなのです」スッ スッ
パッ
下克上!部下に面倒押し付ける無能な上司はこうして追い出せ
博士「……………………」
助手「……………………」
博士「助………」ウルッ
助手「ち、違うのです!こ、これは間違って開いてしまっただけであって……」アセアセ
博士「…………………」グスッ
助手「そ、その……わ、私は博士の事が大好きですよ?」
博士「>>30」
助手「や、やめるのです!博士!」
博士「うぅぅ……」グスッ
助手「……博士、私はショックなのです」
博士「?」グスッ
助手「………私は……こんなにも博士を大好きなのに……博士は私の事を信頼していないのですね」クッ
博士「わ、私も助手の事は大好きなのです!」
助手「博士………」
博士「………でも……」
助手「?」
博士「………昨日のコウテイの一件もあります……やはりここは念入りに……」スッ スッ
助手「で、ですからそれは博士の勘違いなのです!」
博士「…………ならば…」
博士「証拠を見せてください」
助手「………証拠、ですか?」
博士「そうなのです!」
博士「助手!疚しい事が無いと言うならば、今すぐ私を大好きだという証拠を見せるのです!」ドーン
助手が博士を大好きな証拠に○○をする 安価下
博士「……………」スッ
助手「……………」チョイチョイ
博士「…………何をしているのですか?」
助手「博士、私のLINEの連絡先を登録しておいたのです」
助手「これでいつでも連絡をとれますよ?」
博士「!」
助手「当然、アイコンは昨日の写真にしておいたのです」ニコッ
博士「うぅ……」ウルウル
博士「助手ーー!大好きなのです!」ダキッ
助手「ふふっ、博士は可愛いですね?」ナデナデ
博士「助手!毎日一時間置きくらいに定期連絡しますからね!」ギュッ
助手「それは勘弁してほしいですね。鬱陶しいので」ナデナデ
助手「ほう…博士のグルメ日記…ですか」
博士「そうなのです!これからは美味しいものを食べたらTwitterで呟こうと思っているのです!」
博士「美味しいものを食べてこその人生なので!」
助手「なるほど……美味しいものを食べて皆にそれを紹介する……いいんじゃないでしょうか?長としての役目も果たせているのです」
助手「博士もたまにはいい事を言いますねぇ?」
博士「テレるのです///」テレッ
助手「さて、アルパカのカフェについ…」
ワー ワー
博士「む?何やら騒がしいようですね?」
サーバル「うみゃー!かれーが無いってどういうことー!」
フェネック「昨日、助手のタイムLINEでカフェのメニューでかれー出すって見たよー?」
アライグマ「かれーを出すのだー!かれーはアライさんのものなのだー!」
アルパカ「ひぃぃぃ!し、知らないよぉ!そんなのぉ!」
ワー ワー
助手「やれやれ、博士の嘘松のせいで大変な事になってるのですね」
博士「助手!どっきりだと言ってくれなかったのですか!?」
助手「忘れてたですね」テヘッ
サーバル「!」
サーバル「うみゃー!みんなー!博士と元博士だよー!」
博士「元博士!?」
フェネック「ちょっとー?いったいどういうことさー?」
アライグマ「何故カフェにかれーが無いのだ!」
サーバル「説明してよー!博士に元博士ー!」
ギャー ギャー
博士「み、みな!落ち着くのです!」
助手「…………………」
博士「ど、どうしましょう助手ぅ」チラッ
助手「>>37」
博士「博士はわた……」
助手「みな!聞くのです!」ドーン
みんな「!」
助手「昨日のカフェにかれーは、実は私のLINEアカウントがセルリアンに乗っ取られ、流れた誤報なのです!」ビシッ
ザワザワ ゴホー? ウミャー ナノダー
助手「アルパカにも迷惑をかけてごめんなさいです」ペコッ
アルパカ「いいんだよぉ~、博士に元博士~」ニコニコ
博士「助手、そんな嘘松を……いいのですか?」ヒソヒソ
助手「私に任せるのです、博士。私は長なので」グッ
博士「助手、できればそっちの誤解も解いてほしいのですが」
助手「ですが、みなに迷惑わかけたお詫びもしたいのです!」バッ
博士(無視………)
助手「お詫びに皆にかれーをつくって食べさせてあげるのです!」
助手「かばんとヒグマが」
かばん「ええ!?」
ヒグマ「ちょ、ちょっと!」
カレーガタベラレルノダー ヤータッネ
ワイワイ
助手「一件落着ですね」ニコッ
博士「………なにやら腑に落ちないのです……」
かばん、ヒグマ「」
かばん、ヒグマ「」ゲッソリ
サーバル「ねーねー!お腹もいっぱいだしさ!帰ってみんなでけもストやろーよ!」
フェネック「いいねー」
アライグマ「アライさんにお任せなのだー!」
サーバル「ほらっ、かばんちゃんも!」グイッ
かばん「……帰って寝たい…」ゲッソリ
ワイワイ
アルパカ「ありがとね~、博士に元博士~」ニコニコ
博士「博士はわた……」
助手「長として当然の事をしたまでなのです」
アルパカ「お礼にぃ~紅茶でも飲んでってよぉ」ニコニコ
アルパカ「はいどうぞぉ」コト
助手「ふむ、いい香りなのです」
博士「………………」スッ
パシャッ
助手「博士、紅茶を撮って何をやっているのですか?」
博士「早速グルメ日記の更新なのです!」
助手「なるほど」ズズ
博士のアルパカの紅茶に対する呟き 安価下
博士「さて、呟き完了です!」
助手「………………」スッ チョイチョイ ピッ
博士「むむ!」
博士「見るのです!助手!いいねが来たのです!」キャッ キャッ
助手「良かったですね博士」ニコッ
博士「いくですー!ちょいちょいしょっとー!!」スパン
助手「博士、またけもストですか?」
博士「今日のディナーは助手と仲良くかれージャパリまんっと…」パシャ
助手「………………」スッ チョイチョイ ピッ
博士「! 助手!見るのです!またいいねが来ました!」
博士「どうやら私はTwitterの才能があるようなのです!私は賢いので」ドヤッ
助手「凄いですね博士」ニコッ
博士「ぬわぁぁぁ!ですぅ」ガタッ
助手「……博士騒がしいのです」
博士「だ、だって!このみんみーとかいう奴が……!」
助手(またけもちゃんのレスバトルで負けたのですか博士……)
助手(博士の見ていたスレはっと……)チラッ
博士がレスバトルしてたスレ 安価下
助手(何故カバについて語るスレで議論に………?)
博士「こんちくしょー!みんみーめ!何が童貞乙wですかー!私は処女なのですよー!」ガンッ
助手「物にあたるのはやめるのです博士」
助手「博士、今月のスマホの支払いが大変な事になっていますが……」
博士「」ドキッ
助手「……またけもストで課ジャパリまんをしましたね?」ジロ
博士「し、知らないのです!」ヒュ~♪ヒュ~♪
助手「…………ハァ…」
数日後
助手(ちょっと遅くなってしまいましたね……)
助手「博士~、ただいまです」ガチャ
博士「……………」
助手「………?博士?」
博士「助手、何故LINEも電話も出なかったのですか……?」
助手「え?」スッ
助手(あ、博士からLINEや電話が鬼のように来てますね……)
助手「すみません、気付かなかったもので……」
博士「嘘ですね」ボソッ
助手「?」
博士「ほ、本当はコウテイと会っていたのですね!?」
助手「は?」
博士「う、うううう浮気なのです!」
博士「あ、あの泥棒ペンギンめ!許さんです!!」ブツブツ
助手「………………」
博士「こ、コウテイのスマホにウイルス送ってやるです………!私は賢いので!」フヒヒ
助手「……………博士」
博士「………なんですか?」
助手「>>46」
博士「そ、そうやってまたコウテイを庇うのですね!」
助手「ですから……」
博士「助手は……私とコウテイのどちらが好きなのですか!」
助手「……………」
助手「もういいです」ハァ
博士「…………え?」
助手「博士、私はもう疲れたのです」
博士「助手……何を………」オロオロ
助手「……博士はスマホを手に入れてから変わってしまったのです」
助手「けもちゃんでレスバトルをしては物に当たり散らし……けもストでは重課ジャパリまん……」
助手「おまけに自分は外に出ずにネット三昧の割には私を束縛しようとする」
助手「博士、我々は少し距離を置いた方がいいと思うのです」
博士「な、何を言っているのですか助手?そ、その冗談は面白くないのですよ?」オロオロ
助手「……………」クルッ
博士「や、やめて……い、行かないでっ!」ウルッ
助手「博士」
助手「………さようなら」
博士「>>51」
生活態度も改めるので捨てないで欲しいのです!
博士「生活態度も改めるし、束縛もしないのです!だから……捨てないのでほしいのです!」
助手「………………」
助手「博士、私は……」
博士「助手ぅ……」ウルウル
助手「賢くていつもニコニコしている博士が大好きでした……ですが……」
助手「………もう私の知っている博士はいないのですね……」グスッ
博士「………助手……」
助手「さようなら」ガチャ
バタン
博士「……うわぁぁぁぁーん!!」ビエーン
博士(助手が出ていってしまったのもコウテイのせいなのです……!)
博士「コウテイめ……よくも助手を…」ブツブツ
博士「許さない……絶対に許さないのです!」ギリッ
博士「まずはコウテイのスマホにウイルスを……」フヒヒ
博士「…………………」スッ
博士(…………虚しい……です……)ポイッ
博士「………………」パタン
博士(助手……帰ってきてください……)
博士「寂しいよぉ」ボソッ
博士「……………む?」スッ スッ
博士「…………これは………」
博士(出会い系アプリ……やってしまったです…)ドキドキ
博士(で、ですが……私が他のフレンズと一緒に居るところをLINEで助手に送れば、きっと助手も私を心配して帰ってきてくれるはずなのです!)ドキドキ
博士(完璧な作戦なのです!やはり私は賢いのです)
「あのー」
博士「」ビクッ
「カレーの鳥さんですか?」
博士「は、はい!そうなのです!」クルッ
博士が出会い系で会った相手
アニメに登場したフレンズ 安価下
博士「…………え?」
博士「な、何故ヘラジカが………?」
ヘラジカ「い、いや……そういう元博士こそ…………」
博士「………………………」
ヘラジカ「…………………」
博士、ヘラジカ(まさか出会い系アプリで知り合いに合うとは……)
博士「………あ、その………」
ヘラジカ「え、えと………」
博士「………………」
ヘラジカ「………………」
ヘラジカ「そ、そうだ!とりあえず>>58しよう」
博士「そ、そうですね!それと私は元ではなく、博士なのです」
ヘラジカ「そ、そうなのか」アハハ
博士「…………」
博士「ヘラジカ、ちょいちょいっとこっちにくるのです」グイッ
ヘラジカ「?」
博士「せーの!自撮り、なのです!」グイッ
ヘラジカ「わわっ」
パシャ
博士(よし、このヘラジカと仲良し写メを助手に送ってっと……)スッ スッ
その頃 助手
助手(博士……今頃は反省している頃ですね、きっと)
ブブブ
助手「む?」スッ
助手「博士からLINEですか……ごめんなさいLINEですねきっと」チョイチョイ
博士『今からヘラジカとちょいちょいしてくるのです』(写メつき)
助手「…………………」スッ スッ
助手からのLINEの返信 安価下
どうぞ楽しんできてください
博士(……助手からの返信ですか、早いのですね)
博士(助手…きっと今頃慌ててる頃ですね)プププ
助手『そうですか』
助手『どうぞ楽しんで来て下さい』
博士「」
ヘラジカ「どうしたんだ?元博……博士?」
博士「………なんでもないのです」
博士「行くですよ!ヘラジカ!」プンプン
ヘラジカ(何で怒ってるんだ?)
ヒグマ「はいどうぞ、かれーだよ」コト
博士「ヒグマ!遅いのですよ!」バンバン
ヒグマ(何故私は急に呼ばれてかれーをつくらされた上に怒られているんだろう)
ヘラジカ「その……私の分まで悪いな?」
ヒグマ「いや、いいよ…いつもの事だから」ハァ
ヘラジカ「そ、そうか……」
ヒグマ「あっ、そう言えば博士。助手は?」
博士「」ピクッ
博士「ヒグマ!デリカシーがないのです!」ゲシッゲシッ
ヒグマ「いたたっ!ごめんって!」
ヘラジカ(苦労してるな……)
博士「まったく、ヒグマは…」ブツブツ
博士「そう言えばヘラジカ、ヘラジカは何故出会い系なんかを……」モグモグ
ヘラジカ「うわぁぁぁー!」バッ
博士「もがっ」
ヒグマ「出会い……系?」
ヘラジカ「な、何でもない!」
ヒグマ「?」
ヘラジカ「博士!大きな声で出会い系の事は言わないでくれ」ヒソヒソ
博士「は、離すのです!」バッ
ヘラジカ「わっ」
ヒグマ「こらこらーケンカはするなよー」
博士「………で、何か理由があるのですか?悩みなら聞くですよ。私は長なので」
ヘラジカ「…………私は……」
ヘラジカが出会い系を使った理由 安価下
博士「? 何か思い当たる理由はないのですか?」モグモグ
ヘラジカ「うーん……それが無いんだよなー」
ヘラジカ「確かに最近、けもちゃんでよくレスバトルして負けて物に八つ当たりしたり」
博士「………ふむ」モグモグ
ヘラジカ「けもストで重課ジャパリまんして部下に怒られたり……」
博士「………………」モグモグ
ヘラジカ「ライオンに一時間置き連絡を徹底したりもしたけどこれは関係ないと思うんだよなー」
博士「お前はアホですか」
ヘラジカ「ええ!?」
博士「どう考えてもそれが原因なのです。考えなくともわかるのですよ、このアホ」
ヘラジカ「そ、そうだったのか……」ガクッ
博士「わかったらちょいちょいっとライオンや部下に謝りに行くのです」モグモグ
博士「LINEではなく…直接ですよ?」モグモグ
ヘラジカ「…………そうだな…」スッ
ヘラジカ「ありがとう!博士!」
博士「当然なのです、私は長なので」モグモグ
タッタッタ
ヒグマ「ヘラジカ、謝りに言ったな」
博士「ですね」モグモグ
ヒグマ「…なぁ博士。みんなはヘラジカの事許してくれると思うか?」
博士「…さぁ?それはヘラジカの態度次第なのです」モグモグ
ヒグマ「………………」
ヒグマ「>>68」
博士「…………別に?何もないですが?」モグモグ
ヒグマ「そっか」
博士「……何か言いたいのですか?」
ヒグマ「いや?ただ博士はいいのかな~?って」
博士「………………」モグモグ
博士「言っている意味がよくわからないですね」モグモグ
博士「私は賢いので」スクッ
ヒグマ「どっか行くのか?」
博士「………食後の散歩なのです」スタスタ
ヒグマ「…………おかわりは?」
博士「いらないのですよ」スタスタ
博士「かれーは一人で食べるよりも二人で食べた方が美味しいに決まっているのです」ガチャ
博士「………我々は、グルメなので」キィー
バタン
ヒグマ「………博士も博士だけど助手も助手だよ」ハァ
ヒグマ「"博士に呼び出されたら説教をしておくのです"か……」
ヒグマ「私は二人のママじゃないっーつーの」クスッ
博士「!」
助手「…………………」
博士「助手……………」
助手「………気にしないでください。私はただ、荷物を取りに来ただけなので…」スタスタ
助手「アフリカオオコノハズクさん?」スタスタ
博士「………………」
助手「………………」スタスタ
博士「……あの、その……」モジモジ
助手「………………」スタスタ
博士「………ごめんなさい、なのです…」ペコリ
助手「……………」ピタッ
助手「……………」クルリ
博士「!」
助手「>>73」
許すかどうかはそのあと決めます
博士「!」
助手「それで……生活態度が改善するのならば…許してあげるのです。甘やかしは為になりませんからねぇ」
博士「助手ぅ……」ウルウル
助手「………………」スッ
パシャ
博士「きゃっ」
博士「な、何をするのですか助手!」
助手「ふむ、何ともマヌケな表情が撮れたのです」チョイチョイ
助手「これを私のスマホの待ち受けにするのです」チョイチョイ
博士「な////」
博士「……助手は…意地悪なのです…」ボソッ
助手「………さて、いつまでそうしているのですか?」
博士「ふぇ?」グスッ
助手「……まだまだお説教は終わってないのです、中でたくさんお説教するのですよ?」
助手「かれーでも食べながら、です」ニコッ
博士「助手………」
助手「さ、中に入りますよ?」
助手「博士?」
博士「……………はい!」ニコッ
博士「ヒグマ!早くかれーをよこすのです!」バンバン
助手「我々はおかわりを待っているのですよ!」バンバン
ヒグマ「まったく、二人で戻ってきたと思ったら~」
ヒグマ「はい、どうぞ」コト
助手「やはりかれーは美味しそうなのです。じゅるり」
博士「………………」
博士「ヒグマ」
ヒグマ「ん?」
博士「このスマホで我々とかれーを撮るのです」スッ
ヒグマ「はいはい」ヒョイ
助手「やれやれ、博士は仕方ないですね」クスッ
博士「いつでもいいのです!」ピタッ
助手「博士、くっつきすぎです」ピタッ
ヒグマ「せ~の」
博士「われわれは~」ニコッ
助手「なかよしなので~」ニコッ
パシャ
ヒグマ「うん、上手く撮れたかな?」
ヒグマ「さて、いただきますをしてから……」
博士「から~い」ガツガツ
助手「辛いのです……」ガツガツ
ヒグマ「やれやれ……」ハァ
ワイワイ
アカウント:コノハちゃん博士
★博士のグルメ日記
やっぱり助手と食べるかれーは最高なのです☆
大好きな人と一緒に美味しいものを食べてこその人生なのです(^o^)
おわり
ありがとうございました
何だかんだ定期的に喧嘩しては仲直りしてそうな2人だな
掲載元:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1509800906/
Entry ⇒ 2017.11.08 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
サーバル「かばんちゃん!私のことは女王様って呼んでね!」
サーバル「うみゃ!女王様だよ!」パチン
かばん「痛いよ!サーバルちゃん!」
サーバル「女王様!」バチン
かばん「いたいっ!」
サーバル「これは教育だよ!かばんちゃん!」バチン
かばん「あっ………」ドサッ
かばん「」
かばん「」
サーバル「お、起きてよー!かばんちゃん!その冗談面白くないよ?」ユサユサ
かばん「」
サーバル「……………………」
ガサッ
サーバル「!」
アミメキリン「あわわわわ……」ガクガク
サーバル「………………………」
アミメキリン「た、大変!サーバルが…かばんを……」ガクガク
アミメキリン「……博士に知らせなきゃ!」クルッ
サーバル「うみゃ」ザッ
アミメキリン「!?」
サーバル「みんみ~」バキッ
アミメキリン「うっ………」ドサッ
アミメキリン「」
サーバル「…………………」
かばん「」
アミメキリン「」
サーバル「ふ、二人とも動かないよー!」
サーバル「と、とにかく穴を……」ホリホリ
「サーバルー!」
サーバル「」ビクッ
アライグマ「穴なんか掘ってなにをやってるのだー?」
フェネック「はーいよー」フリフリ
サーバル「………アライさん…フェネック…」
アライグマ「ん?」
かばん「」
アミメキリン「」
アライグマ「かばんさんとアミメキリン?何でこんなところで寝てるのだ?」
サーバル「え、えっとね!えっとね!」アセアセ
アライグマ「おーい!かばんさーん!こんな所で大丈夫寝てると風をひくのだー!」ユサユサ
かばん「」
アライグマ「? 起きないのだ?」
フェネック「アライさーん……ひょっとしてそれってさー」
アライグマ「?」
フェネック「…………寝てるんじゃなくてしんでるんじゃ……」
アライグマ「!?」
サーバル「………………」
かばん「」
アライグマ「……かばんさん…なんで…」ジワッ
アライグマ「うわーん!かばんさーん!」ビエーン
サーバル「………………」
フェネック「………サーバルー、いったい何があったのさ?」
アライグマ「そ、そうなのだサーバル!かばんさんになにがっ!」グスッ
サーバル「………………」
サーバル「アミメキリンが…」ボソッ
アライグマ、フェネック「!」
サーバル「アミメキリンが……かばんちゃんの事を気にくわないからって、急に襲ってきて……」
アライグマ「………アミメキリン…!」キッ
アミメキリン「」
サーバル「私は……かばんちゃんを襲ったアミメキリンが許せなくってつい……」
フェネック「………………」
アライグマ「サーバルゥ!!」
サーバル「うみゃ!?」ビクッ
アライグマ「サーバル…お前と言うやつは……」ワナワナ
フェネック「お、落ち着いてよアライさーん!」
サーバル「あ、あのね!あのね!」
アライグマ「なんていい奴なのだ!」
サーバル、フェネック「へ?」
アライグマ「へーきなのだサーバル!ジャパリパークの英雄、かばんさんの仇をとったサーバルの事は誰も責めないのだ」ポン
サーバル「う、うん……」
アライグマ「サーバル!アライさんもかばんさんのお墓をつくるのを手伝うのだ!」ホリホリ
サーバル「あ、ありがと………」
アライグマ「ほらっ!フェネックも手伝うのだ!かばんさんが安心して眠れないのだ!」ホリホリ
フェネック「………はーいよー」ホリホリ
サーバル「………………」
フェネック「できたねー」
サーバル「………………」
アライグマ「かばんさん、安らかに眠るのだ……」スッ
フェネック「おやすみー」
アライグマ「………アミメキリンも元はと言えば同じフレンズ……お墓をつくってあけだのだ」
アライグマ「………向こうでは…かばんさんと仲良くやってほしいのだ…」
サーバル「………………」
アライグマ「………さて、帰るのだ」
フェネック「うん……」
サーバル「………………」
アライグマ「………サーバル、悲しい気持ちはわかるのだ」ポン
アライグマ「アライさんも悲しい…でも、いつまでもクヨクヨしてるサーバルをかばんさんは喜ばないのだ」
フェネック「そうだよーサーバルー」
サーバル「………足りない」ボソッ
アライグマ、フェネック「?」
サーバル「…………そーだ!」ポン
博士「そんな………」
助手「かばんとアミメキリンが……?」
アライグマ「悲しいが……それが事実なのだ……」
博士「そ、そんな……我々はこれからカレーをどうやって食べれば…」フラッ
助手「は、博士!しっかりするのです!ヒグマがいるのです!」
博士「そうでしたね。助手」
サーバル「うみゃー!博士!それでね!それでね!私、いい事考えたの!」
博士「いい事………?」
サーバル「ジャパリパークの英雄……かばんちゃんの事を忘れないためにも…かばんちゃんのお墓の前にかばんちゃんの銅像をつくろうと思ったんだ!」
博士「銅像……ですか?」
アライグマ「サーバルのアイディアなのだ!」
フェネック「それでー、私達はその許可を博士達に貰いに来たってわけさー」
博士「………なるほど」フム
助手「勝手にするのです。我々は手を貸さないのですよ」
博士「我々は忙しいので」
アライグマ「やったー!なのだー!」
サーバル「よーし!決まりだねー!」
フェネック「じゃ、善は急げだねー」
タッタッタ
博士「やれやれ」
助手「忙しい奴らなのですね」
カバ「え?あの子が?」
サーバル「うん、そーなの……」
アライグマ「それで…アライさん達はかばんさんの銅像をつくろうと思っているのだ!」
フェネック「カバも手伝ってくれないかなー?」
カバ「………………」
サーバル「ね!ね!お願い……」
カバ「…………そのー……ごめんなさい?」
アライグマ「………なっ……!」
サーバル「…………………」スタスタ
サーバル「うみゃ!」バキッ
カバ「あっ」ドサッ
カバ「さ、サーバル!何を!」
サーバル「かばんちゃんはね…すっごいんだよ!」バキッ
カバ「うっ……」
サーバル「それをー……それを…」ハァハァ
カバ「ヒィィィ」ビクビク
アライグマ「サーバル、もうやめるのだ」ポン
サーバル「アライさん……」
アライグマ「………カバ、アライさん達に協力してほしいのだ」
カバ「わ、わかった…」ビクビク
アライグマ「カバの物わかりが良くてアライさんは嬉しいのだ」ニコッ
フェネック「あららー、やりすぎだよサーバルー」
サーバル「だってー」
アライグマ「サーバルはかばんさん思いだからしょうがないのだ!」
フェネック「こんなに傷ついちゃって…かわいそーに…」スッ
カバ「………ひっ」ビクッ
フェネック「…………私があっちで慰めてあげるよー」ペロッ
カバ「…………………」
ガヤガヤ
プレーリー「この土は何処に運べばよいでありますかー?」
ビーバー「それはそっちにー……」
アルパカ「休憩用の紅茶つくって待ってるからね~」
フェネック「だいぶフレンズが集まったねー」
アライグマ「これもかばんさんの人望のお陰なのだ!」
サーバル「………………」
アライグマ「サーバル?どうしたのだ?」
スナネコ「あっ」ヨロッ
ツチノコ「お、おい!大丈夫か!」
スナネコ「だ、大丈夫です……ありが…」
サーバル「…………………」スタスタ
ツチノコ「!」
スナネコ「じょ、女王さ……」ビクッ
サーバル「………うみゃ!」バキッ
スナネコ「うっ」ドサッ
サーバル「うみゃ?これはね?愛の鞭だよ!」
ツチノコ「はぁ~?」
スナネコ「だ、大丈夫ですツチノコ…」
ツチノコ「お、おい…」
スナネコ「………ごめんなさい、女王様」ペコッ
サーバル「スナネコ~、かばんちゃんへの愛が足りないからこうなるんだよ?ちゃんと反省してね?」
ツチノコ「………こいつ…!」ガタッ
スナネコ「もうやめてください、ツチノコ」ギュッ
ツチノコ「でも……」
スナネコ「………………」ブルブル
ツチノコ「…………わかったよ」スッ
スナネコ「女王様、ごめんなさい。以後気をつけますので」
サーバル「うん!わかればいいんだよ!」ニコッ
サーバル「本当は私だってこんな事したくないんだよ?」
ツチノコ「……………」
スナネコ「はい、ごめんなさい。僕のかばんさんへの愛が足りませんでした」
サーバル「次はないからね~」クルッ
ツチノコ「………………」
スナネコ「………………」
フェネック「いやー、サーバルの愛の鞭はいつ見ても強烈だねー?」
フェネック「介抱する身にもなってほしいよー」ニヤニヤ
アライグマ「サーバルのかばんさんへの愛には頭が上がらないのだ」
助手「やりますね」
サーバル「博士!助手!」
博士「して、銅像とやらの進み具合はどうなのですか?」
サーバル「うん!順調だよー!」
サーバル「みんなとっても喜んで協力してくれてるよー!みんなかばんちゃんが大好きなんだね!」
博士「ふむ…この数……かばんの人脈はすごいのですね助手」
助手「ですね、博士。」
サーバル「ほらほらー!銅像の事は私達に任せたんでしょー?」
サーバル「博士達はとしょかんでかれーでも食べててよ!」
博士「確かに、この分では心配はいらなそうですね助手?」
助手「ですね、我々は帰ってかれーでも食べますか」
サーバル「そーしてそーして!」
ガタガタ
アライグマ「!」
ガチャッ
アリツカゲラ「うぅ……ひっぐ…」タッタッタ
アライグマ「……またなのかー?フェネック?」
フェネック「んー?何がさー?アライさーん」ガチャッ
アライグマ「今アリツカゲラがフェネックの部屋から泣いて逃げてきたのだ」
アライグマ「まったく、銅像づくりの労力が減ったらどうするつもりなのだ!」
フェネック「はーいよー、気を付けますよー」
フェネック「んー?サーバルは?」キョロキョロ
アライグマ「現場なのだ」
アライグマ「サーバルのかばんさん愛はすごいのだ!」
フェネック「あははー、だねー?」スタスタ
アライグマ「何処いくのだ?フェネック」
フェネック「んー、暇だからさー?私も現場ー」
キタキツネ「ハァハァ……」ヨロッ
キタキツネ「……うっ」ドサッ
ギンギツネ「キタキツネ!大丈夫!」
キタキツネ「………うん、ごめんね?ギンギツ………」
スタスタ
ギンギツネ、キタキツネ「!」ビクッ
サーバル「うみゃ~」スタスタ
キタキツネ「ひっ…女王さ……」ビクッ
サーバル「かばんちゃんへの愛が……足りないよー!」ブン
キタキツネ「ひっ」ビクッ
バッ
サーバル「!」
バキッ
ギンギツネ「うっ…」ドサッ
キタキツネ「ギンギツネー!」
サーバル「………うみゃ~?ギンギツネー?なにそれなにそれー?」
ギンギツネ「……サー…女王様…この子昨日からずっと休んでないの……」
キタキツネ「ギンギツネ………」グスッ
サーバル「………………」
ギンギツネ「……だからお願いします。許してあげて……」
サーバル「………だからなに?」
ギンギツネ「…………え?」
サーバル「そんなの……かばんちゃんへの愛を裏切った理由にはならないよ!」ブン
ギンギツネ「きゃっ」ドサッ
キタキツネ「ギンギツネー!」
ギンギツネ「うあっ」ドサッ
サーバル「それを……それをー!」ドカッ バキッ
ギンギツネ「うぅ…」ボロッ
キタキツネ「も、もうやめてよー!」グスッ
サーバル「…………」
キタキツネ「ぼ、僕が悪いんだよ!」グスッ
ギンギツネ「キタキ…ツネ……」ボロッ
キタキツネ「だから……やるなら僕に…」
ギンギツネ「キタ……キツ…ネ…いいから逃げ……」ヨロッ
サーバル「………うみゃー!!」ブンッ
ガシッ
サーバル「!」
ギンギツネ、キタキツネ「!」
フェネック「もうやめなよーサーバルー」
サーバル「フェネック……」
サーバル「キタキツネとギンギツネはねー!かばんちゃんへの愛を……」
フェネック「サーバルー、サーバルのかばんさんへの愛はわかるさー?だから落ち着きなよー?」
フェネック「愛の鞭ばっかじゃ銅像は完成しないよー?」
サーバル「……………」スッ
ギンギツネ「……助かっ…たの?」
キタキツネ「ギンギツネ………」ギュッ
ギンギツネ「……………」
サーバル「だってだってー!」ブー
フェネック「………私が介抱してあげるからさー?あっちいこ?」ニヤッ
ギンギツネ「………………!」ゾクッ
キタキツネ「いや!ギンギツネ!やめて!」
ギンギツネ「だ、大丈夫よキタキツネ……」ヨロッ
ギンギツネ「すぐ終わるから……ただの介抱だし……」
キタキツネ「いや…だ…」グスッ
フェネック「ふふっ♪」
フェネック「………てわけでさーサーバルー?」
サーバル「うみゃ?」
フェネック「私はギンギツネの介抱をするからさー?」
フェネック「……キタキツネは好きにしていいよ?」
ギンギツネ「な……!?」
キタキツネ「……え……?」
サーバル「よーし!キタキツネへにかばんちゃんへの愛をたっくさん教育するからねー!」
キタキツネ「……………」
ギンギツネ「ちょ、ちょっ………」
キタキツネ「僕………」ボソッ
サーバル「?」
キタキツネ「ギンギツネと……一緒がいい……」
ギンギツネ「キタキツネ……」
キタキツネ「大丈夫……ギンギツネと一緒なら怖くないよ?」ニコッ
ギンギツネ「キタキツネ……」ギュッ
フェネック「はーいよー、もう一名様ごあんなーい」ニヤッ
サーバル「ちぇーっ!つまんないのー!」
フェネック「完成したねー、銅像?」
サーバル「うみゃー」
アライグマ「これもかばんさんの人脈とサーバルのかばんさんへの愛のお陰なのだ!」
サーバル「もう!照れるよー!アライさーん!」テレッ
ツチノコ「や、やっとこの地獄から解放される……」
スナネコ「うぅ……僕、嬉しくって…」グスッ
カバ「うぅ…うっ……」グスグス
ギンギツネ「キタキツネ……」ギュッ
キタキツネ「大好きだよ、ギンギツネ」ギュッ
ワイワイ
アライグマ「………………」
アライグマ「ん?」
サーバル「うみゃ?」
フェネック「どうしたのさー?アライさーん?」
アライグマ「このかばんさんの銅像…本物のかばんさんとは少し違わないか?」
サーバル「うみゃ?」
フェネック「あー、よく見れば確かに…」
カバ「なっ!」
ツチノコ「ふざけんなー!お前らの言う通りにつくったんだぞ!」
アライグマ「ツチノコ!自分たちの無能さを人のせいにするのは良くないのだ!」
ツチノコ「なっ!?」
サーバル「………こんなかばんちゃんへの愛が足りない物は~……」スッ
サーバル「みんみ~!!」バキッ
かばん銅像「」ボロッ
全員「!?」
ザワザワ
アライグマ「サーバル!よくやったのだ!」
フェネック「てわけでー?もう一度つくりなおしよろしくー」ニコッ
サーバル「今度こんな愛の足りない物つくったら許さないからー!」フンス
スナネコ「そんな……」ガクッ
キタキツネ「もう……いやだ……」グスッ
ギンギツネ「キタキツネ!」
アライグマ「おっ!いい案なのだ!アライさんの銅像も頼むのだ!」
フェネック「んじゃ、私のもー」
アハハハハ
ツチノコ「………こいつら…もう許さねぇ……!」ワナワナ
ギンギツネ「ふざけないで!何が女王様よ!」
カバ「……このまま、また銅像をつくらされるくらいならいっそ戦って…」スッ
サーバル、アライグマ、フェネック「!」
ツチノコ「みんなー!戦うぞー!野生を解放しろー!」
全員「うぉぉー!!」
ドドドド
フェネック「あーららー」
アライグマ「………これは…教育の必要がありなのだ!」
サーバル「愛の鞭……いっくよー!」スッ
オオオオオ
ドッタン バッタン
博士「そろそろ銅像が完成してる頃ですかね?助手」モグモグ
助手「ですね、博士。あの調子ならばサーバル達に任せておいても大丈夫でしょう」モグモグ
博士「ならば我らはかれーを食べながら完成の報告を待つとしますか」モグモグ
助手「ですね、あいつらの事です。きっとケンカしてすっちゃかめっちゃかしても仲良しですね」モグモグ
博士「ヒグマ!かれーおかわりなのです!」スッ
助手「我々はおかわりを待っているのですよ!」スッ
ヒグマ「はいはい」
完
掲載元:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1509454547/
Entry ⇒ 2017.11.04 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
【けものフレンズ】博士「助手、今日はハロウィンしいですよ?」
博士「昔、ヒトの世で流行った風習らしいのです」
助手「ほう……」
博士「"とりっくおあとりーと"と言いながら街を練り歩く習わしだそうですよ」
助手「とりっくおあとりーと?」
博士「なんでも"お菓子をくれないとイタズラしちゃうぞ"という意味らしいのですが……」
助手「なるほど、博士は賢いのです」
博士「助手」
助手「なんですか?」
博士「とりっくおあとりーと!」
助手「いやですが?」
博士「>>3」
助手「違いますが?」
博士「ふふふ、では、額に"にく"と書いてやるのです!まったく、エロい体しやがってです。じゅるり」
助手「……………………」ガシッ
博士「?」
助手「………………(四の字固め)」グググ
博士「いたいっ!いたいです!ギブなのですー!」パンッ パンッ
助手「………………」グググ
助手「知ってますよ。私は賢いので」
助手「しかし…"はろうぃん"ですか…なかなか興味深い行事なのです…」
博士「ふふふ、助手ならばそう言うと思い、準備はしてあるのです。私は賢いので」
助手「準備?」
博士「助手、ハロウィンは"仮装"をしてとりっくおあとりーとと言う呪文を唱えながら街を練り歩くのがルールだとか」
助手「仮装……ですか……」
博士「そうなのです!仮装をしてとりっくおあとりーとと唱えれば、合法的にお菓子強奪かイタズラができる行事なのです!」
助手「なるほど、ヒトの叡智…欲深いですねぇ…素晴らしい」
博士「助手!これを見るのです!」バッ
助手「! 博士!それは!」
博士「私と助手の分の仮装衣装は既に用意してあるのです!私は賢いので」ドヤッ
博士の仮装衣装>>6
助手の仮装衣装>>7
助手「博士、それはいったいなんの仮装なのですか?」
博士「"さきゅばす"という化け物だそうなのです!何でもヒトのオスを誘惑し、精をちょいする化け物だとか……」
助手「そうですか」
博士「えろいですか助手ぅ?」ウルウル
助手「博士、馬鹿みたいですね」
博士「な!?」
助手「それと、衣装に"どんきほーて"と書いてある紙がついているようですが」
博士「本当ですね。どんきほーてとはなんなのでしょうか?」
助手「さぁ?」
博士「まぁ、よいのです。助手はこれですね」スッ
助手「……博士、私の目の錯覚かもしれませんが、それは衣装というよりも、ただの包帯にしか見えないのですが?」
博士「何を言うのですか助手ぅ!これは"ミイラ"になる為の立派な衣装なのです!」
博士「"ミイラ"は身体中に包帯を巻き付けた化け物なのです!」
助手「………………」
博士「助手には"ミイラ"の仮装をしてもらうのです。この包帯をちょいちょいっと身体中に巻き付けるのです」スッ
助手「………………」
博士「と、いうわけで助手」
博士「脱げ」
助手「>>9」
博士「ほぅ?」ニヤニヤ
助手「博士、博士に"さきゅばす"はお似合いなのですね!」マキマキ
博士「そ、それは可愛いという意味なのですか?////」ドキドキ
助手「いえ、エロいという意味でです」ジト
博士「っ………………!」
博士(助手の……まるでゴミをちょいするかのような目………)ドキドキ
助手「……………」ジトー
博士「………よい…のです……」ゾクゾク
助手「博士、気持ち悪いのです」
博士「さて、では皆のところにハロウィンを広めにいきますか助手。我々は長なので」
助手「ですね、ヒトの文化とはどういうものなのかを皆にも教える必要がありますね。我々は賢いので」
博士「…………………」ジー
助手「なんですか?博士」
博士「やはり…助手は脱いだら凄いのです。じゅるり」
助手「さて、行きますか」スタスタ
博士(無視……ですか…)ゾクゾク
カワウソ「わーい!ふっふっふー!たーのしー!」キャッキャッ
ジャガー「ふふっ、カワウソはいっつも楽しそうだね」ニコニコ
バサッ バサッ
ジャガー「ん?」
博士、助手「とりっくおあとりーと!!」
ジャガー「え!?」ビクッ
カワウソ「?」
博士「ジャガー!カワウソ!とりっくおあとりーと!」
ジャガー「とり……?え?え?」
カワウソ「博士と助手のかっこー、かーわいー!」キラキラ
助手「とりっくおあとりーとです。早くお菓子よこせです!私はミイラなので」
博士「お菓子をくれなければイタズラするのです。私はサキュバスなので」
ジャガー「えぇー?なに?なんなの?お菓子?イタズラ??」
カワウソ「うーん……お菓子かぁ……」ゴソゴソ
博士「お、お菓子があるのですか?カワウソ!」ワクワク
助手「早くお菓子を我々にちょいするのです!今日ははろうぃんなので!」ワクワク
カワウソ「お菓子はないけどー…かわりにー」ゴソゴソ
カワウソ「これあげるー!」スッ
博士「!」
助手「博士、これは……」
カワウソがくれたもの 安価下
安価下
助手「見覚えのある帽子なのですね、博士」
博士「カワウソ、これはいったいどうしたのですか?」
カワウソ「わからん!ひろったー!」
ジャガー(拾ったもんあげたんかい)
助手「とりあえずちょいしておきますか博士」スッ
博士「ですね、助手」
ジャガー(貰うんかい)
博士「…………ところで助手…帽子は食べれませんよね?」ハァ
助手「ですね、博士」ハァ
カワウソ、ジャガー「?」
博士「とりっくおあとりーと……ここはハロウィンの慣わしにそって我々も…」スッ
助手「ですね、博士」スッ
ジャガー「………えっ?」ビクッ
カワウソ「???」
博士、助手「お菓子くれないならイタズラしちゃうぞーーー!!なのです!」バッ
カワウソ、ジャガー「!!」ビクッ
ジャガーとカワウソにするイタズラ 安価下
シーン……
ワーイ
ジャガー「…………ん?」パチッ
カワウソ「わーい!これ、かーわいー!」キラキラ
助手「なかなか似合っているのですよ?カワウソ」フム
博士「助手!私は!」ワクワク
助手「変態ですね」
博士「」ガクッ
ワイワイ
ジャガー「………へ?」パチクリ
助手「何をやっているのですかジャガー、お前もこれを着るのです」スッ
カワウソ「はろうぃんだってー!わたし達も仲間に入れてもらおーよー!」
ジャガー「………はろうぃん?」
ジャガーの仮装衣装>>16
カワウソの仮装衣装>>17
助手「ふむふむ」
ジャガー「えぇー?なにコレ……」→屋台のおっちゃん
カワウソ「ジャガーちゃん!似合ってるよー!」キャッキャッ
ジャガー(あまり嬉しくない……)
助手「…………プッ」
ジャガー「!?」
博士「ジャガー、カワウソ。これでお前らもハロウィン軍団の一員ですね」
カワウソ「わーい!やったー!」ピョーン
ジャガー「…………それはいいけどさー、博士……」
博士「なんですか?ジャガー」
ジャガー「………この大きいのなに?わからん」チラッ
博士「屋台ですが?」
助手「ジャガー、お前はこれからカワウソと一緒にその屋台いっぱいのお菓子を集めてくるのです」
ジャガー「ええ!?」
カワウソ「がんばろーね!ジャガーちゃん!」
博士「我々はこれからアルパカにとりっくおあとりーとをする為にこうざんへ行くのです」
助手「ジャガー、お前はカワウソと一緒に>>22へ行き、とりっくおあとりーとしてくるのです」
>>22
ジャガーとカワウソが行くアニメけもフレに出た場所
としょかん、じゃんぐる、こうざんカフェ以外の場所
博士「あいつらはたんまり持ってそうなのです。期待しているのですよ?」
ジャガー「そんな無茶苦茶な……」
カワウソ「ジャガーちゃん!がんばろーね!」ウキウキ
ジャガー「………………」
ジャガー「うん、そうだね」ニコッ
博士「お菓子を渡さなかった場合はきちんと罰(イタズラ)をしてくるのですよ」
助手「それがはろうぃんの慣わしなので」
ジャガー「うわぁ……面倒だなぁ……」
博士「では助手、我々はこうざんへ」バサッ
助手「期待しているのですよ。ジャガー、カワウソ」バサッ
カワウソ「よーし!私たちもいこー!ジャガーちゃん!」タッタッタ
ジャガー「……ハァ、やれやれ」ガラガラ
カフェ
トキ「………………ふぅ……」コト
トキ「今日の紅茶もいい味ね?アルパカ」
アルパカ「うふふ~ありがとぉ~」ニコニコ
カランカラン
アルパカ「!」
トキ「こんな時間にお客さんかしら?」
ガラッ
アルパカ「ふあぁぁぁ~ようこそぉ!ジャパリカフェ………」ニコニコ
博士「アルパカー!とりっくおあとりーとですー!」ガタッ
助手「トキー!とりっくおあとりーとですー!」ガタッ
アルパカ「あぁ…博士に助手~、よく来てくれたね~」ニコニコ
トキ(てゆーか……博士達のあの格好なに?)
博士「アルパカー!誰に許可をとって店出してるんですかー!」
アルパカ「ふぇ?」
助手「店を潰されたくなければ、ちょいちょいっとありったけのお菓子を持ってくるのです!今日ははろうぃんなので!」
トキ「………はろうぃん?」
アルパカ「>>25」
博士「ふむ、ジャパリまんですか……」
助手「ジャパリまんはもう飽きたのです。我々はグルメなので」フンス
トキ(グルメって言うかワガママじゃ…)
アルパカ「それなら~、紅茶もつけるよ~?」スッ
博士、助手「……………………」
博士「それならば仕方ありませんね助手」
助手「ですね、もらってやるのです」
アルパカ「座って待っててね~」ニコニコ
博士「ふむ……」モグモグ ズズー
助手「ふむふむ」モグモグ ズズー
アルパカ「どうかなぁ?博士、助手?」
博士「ふむ、なかなか。腕をあげたですね?アルパカ」ズズー
アルパカ「ありがとぉ」ニコニコ
助手「アルパカ、おかわりなのです!我々はおかわりを待っているのですよ!」バンバン
アルパカ「はいはい」ニコッ
トキ「ふふっ」クスッ
博士「ジャパリまんと紅茶を貰っては仕方ありませんね、助手」ハムハム
助手「ですね、博士。ここははろうぃんの慣わしに従って許してやるとしますか」ハムハム
トキ「ねぇ、博士、助手。そのはろうぃんってなにかしら?博士達の変な格好と関係あるの?」
博士「へ、変な格好ではないのです!これはサキュバスなのです!」
助手「博士は変ですが私は変ではありません」
博士「助手ぅ!?」
トキ「そ、そう……」
トキ「うんうん」ニコニコ
助手「………………」ズズー
アルパカ「……………」ニコニコ
博士「トキ!ちゃんと私の話を聞いているのですか!」
助手「………なんですか?アルパカ?ジッと我々の事を見て……」
アルパカ「ごめんね~」ニコニコ
トキ「なんて言うか………」
博士、助手「?」
トキ「可愛いわ」キュン
アルパカ「ほほえま~」キュン
博士、助手「?」
カワウソ「ついたねー!ジャガーちゃん!」
ジャガー「うん」ガラガラ
カワウソ「さーて、ライオンちゃんとヘラジカちゃんはー!」キョロキョロ
ライオンー
カワウソ「! いたー!」タッタッタ
ジャガー「あっ!ちょっと!」タッタッタ
ヘラジカ「ライオン!今日はなんの勝負をする!?」
ライオン「え~?それじゃあ、お昼寝ごっことか?」ゴロー
ヘラジカ「いいな!それ!」キラキラ
ワーイ
ライオン、ヘラジカ「!」
ダダダダ
カワウソ「ライオンちゃん!ヘラジカちゃん!とりっくおあとりーと!」
ライオン「とりっくおあとりーとー?」
ヘラジカ「なんだその格好は?」
カワウソ「えへへー!ヴァンパイアー!」ガオー
ライオン「ヴァンパイア?」
カワウソ「ライオンちゃん!ヘラジカちゃん!お菓子をくれないと、ちをすっちゃうぞー!がぉー!」
ヘラジカ「>>29」
カワウソ「ほえ?」
ライオン「あっちゃ~、まーた始まったよヘラジカ~」
ライオン「あ、ヘラジカの言う事は気にしなくていいからね~?」
ヘラジカ「なんだと!」
カワウソ「う、うん……」
オーイ
ライオン、ヘラジカ「!」
ジャガー「待ってよ~」ガラガラ
カワウソ「ジャガーちゃん!」
ライオン(え?あの格好なーに?)
ヘラジカ「ジャガー!私と勝負しよう!」
ジャガー「え?い、いきなりなに?」
ライオン「だ~からさぁ、ヘラジカ~」
ヘラジカ「お前達、お菓子が欲しいんだったな?」
ジャガー、カワウソ「!」
ヘラジカ「私に勝ったらたくさんお菓子をやるぞ?」ニッ
ジャガー「!」
ジャガー「………勝負の方法は?」スッ
カワウソ「ジャガーちゃん……」
ヘラジカ「ふっ」ニヤッ
ライオン「あっちゃ~……」
ヘラジカ「>>31勝負なんてどうだ?」
ジャガー「? それは?」
ヘラジカ「玉蹴りだ!んーと……」ズズズ
ジャガー「?」
ヘラジカ「………よしっと…」ズ
ヘラジカ「今私が引いたこっちからそっちの線!お前がその玉を蹴って、この線の中に玉を入れられたらお前の勝ちとしよう!」
ジャガー「なるほどー」
ヘラジカ「ちなみに勝負は一回だ!当然私はこの線の中に玉が入らないように守るけどな」ニヤッ
ジャガー「面白そうだね!のった!」
ヘラジカ「ふっ」
カワウソ「わーい!ジャガーちゃんがんばれー!」
ライオン「へぇ~?いい退屈しのぎになりそうだね~」ゴローン
ジャガー「いくよ!」スッ
ヘラジカ「こいっ!」サッ
ジャガー「うおぉぉぉぉー!野生解放ーー!!」ブンッ
ゴゴゴゴゴ
ドリュリュリュリュ
ヘラジカ「野生解放ーー!!」バッ
ピカー
スナネコ「ねぇ!一緒に仮装しましょうよ~」ユサユサ
ツチノコ「あ~?やだよ!一人でやれよ」プイッ
スナネコ「むぅ!ハロウィン……ツチノコが教えてくれたんですよぉ!」プクー
ツチノコ「うるさいなぁ…もう帰れよ」
スナネコ「むっかー!」ポコポコ
ツチノコ「いだっ!ちょ、やめろ!」
カツン カツン
「ふむ、ちかめいきゅう……」
ツチノコ、スナネコ「!」
博士「我々にかかれば朝飯前ですね?助手」
助手「ですね、博士。この程度はちょいなのです。我々は賢いので」
スナネコ「は、博士に助手ー!仮装していますね!」クイクイ
ツチノコ「………見りゃーわかるよ(まーた面倒臭いのが来た……)」ガクッ
博士「おい、スナネコ、ツチノコ」
助手「とりっくおあとりーと!です。イタズラされたくなければお菓子をよこせです」
スナネコ「は、ハロウィンですー!」キラキラ
ツチノコ「>>34」
スナネコ「あーっ!ツチノコはすぐそういう事言いますー!」プンプン
ツチノコ「けっ」
博士、助手「…………………」
博士「………とりっくおあとりーと!」
ツチノコ「あ?」ピク
博士「………お菓子をくれないだけではなく、ハロウィンまで馬鹿にしたしたねツチノコ」
助手「これは……罰(イタズラ)が必要なのですね博士」
博士「ですね、助手」フム
スナネコ「あ!僕もツチノコにイタズラ、やりたいです!」キラキラ
ツチノコ「はー?なんなんだよ揃いも揃って!」
ツチノコ「だいたい、博士達もなんだよ?長の癖にアホみたいな格好してよー!」
博士「むかっ!」
助手「…………博士、ツチノコへの罰(イタズラ)はあれにしませんか?」ヒソヒソ
博士「ですね、助手」ヒソヒソ
スナネコ「な、なんですか!」ワクワク
ツチノコ「?」
博士「………ツチノコ」スッ
ツチノコ「な、なんだよ……」ビクッ
ツチノコへのイタズラ 安価下
助手「ひん剥いてやるのです!」ババッ
ツチノコ「ひっ……!や、やめ……」
スナネコ「ツチノコ、ゲットです!」ガシッ
ツチノコ「お、おい!」
博士「ふふふふ」ニヤッ
助手「覚悟するのですよ?」ジリッ
スナネコ「ちょっとちょいするだけなんで動かないでくださいねー?」ガシッ
ツチノコ「ひいいー!」
ドッタン バッタン
ツチノコ「いやぁ……俺の服返せー」グスッ
博士「ふむ」
助手「博士、ツチノコに着せた服はなんですか?」
博士「"ごすろり"というものなのです」
助手「そうですか、相変わらず変態ですね博士」
ツチノコ「いやぁ…」グスン
スナネコ「可愛いです」ゾクゾク
助手「では、次へ行きますか博士」バサッ
博士「ですね、助手」バサッ
ツチノコ「お、おいー!」
スナネコ「………………」
ツチノコ「?」
スナネコ「可愛い……」ボソッ
ツチノコ「お、おい……?」
スナネコ「可愛い可愛い可愛い」ボソボソ
ツチノコ「や、やめ………」ビクッ
ガバッ
ツチノコ「!?」
スナネコ「可愛い可愛い可愛い」ハァハァ
ツチノコ「や、やめて……」グイッ
スナネコ「………と、思ったけど騒ぐ程の事でもないっか……」スッ
ツチノコ「ほっ」
スナネコ「………と、思ったけどやっぱり可愛い」ガバッ
ツチノコ「!?」
イヤァァァー
博士「……何やらツチノコの叫び声が聞こえませんか助手?」バサッ バサッ
助手「気のせいですよ博士」バサッ バサッ
博士「そうですか。気のせいですか」バサッ バサッ
プレーリードッグ「ビーバー殿~、イタズラするでありま~す」イチャイチャ
ビーバー「や、やめてくださいっス!プレーリーさん////」イチャイチャ
ガラッ
とりっくおあとりーと!!
ビーバー、プレーリー「!」ビクッ
博士「ビーバー!滞納しているジャパリまんをくれないとイタズラするですよ!」
助手「今日ははろうぃんなので」
ビーバー「は、博士に助手~!」ビクッ
プレーリードッグ「い、いきなりなんでありますか!」ギュッ
博士「ぬぅぅ……我々に見せつけるようにちょいちょいを……」イラッ
助手「ヤりますねぇ」ニヤニヤ
博士「助手!こうなったら、我々もちょいちょいしてやり返してやるのです!」
助手「>>40」
博士「助手ぅ!助手ならそう言ってくれると思っていましたよ!」ガバッ
ドサッ
助手「ちょ……や、やめてください博士……」グイグイ
博士「無理なのです、私はサキュバスなので」ンチュー
助手「げえぇぇ!」グイッ
プレーリードッグ「はわわわわ/////」カーッ
ビーバー「うへ~////」ドキドキ
博士「助手のちょいをちょいちょいするですよ~」モミッ
助手「ぁっ!や、やめ……////」グイッ
博士「ちょいちょいちょいちょい」モミモミモミ
助手「ぬぅぅぅ……」グググ
助手「やめろ!」ブンッ
バキッ
博士「うっ…」ドサッ
助手「ハァハァ……」
ビーバー「ひぃぃぃ!」ビクッ
プレーリードッグ「あわわわわ…」ビクッ
助手「……………」クルッ
プレーリー、ビーバー「!」ビクッ
助手「お菓子をくれないとらイタズラするですよ?」ギロッ
プレーリードッグ「>>42」
助手「ふむ、確かに」ヒョイッ
ビーバー「プレーリーさん…」ヒソヒソ
プレーリードッグ「へ、ヘタに逆らわない方がいいでありますよ」ヒソヒソ
ビーバー「っスね…」
助手「良かったですね博士。お菓子が手に入りましたよ?」
博士「」
助手「さて、では……」スッ
ビーバー「お、お帰りっスね!」
プレーリードッグ「お帰りはあちらでありま~す」ニコニコ
助手「………滞納しているジャパリまんもよこせです」
プレーリー、ビーバー「!?」
ガラガラ
カワウソ「ジャガーちゃん!かっこよかったよー!」
ジャガー「そ、そっかな?///」テレッ
カワウソ「うん!ヘラジカちゃんに勝っちゃうなんてすっごいよー!」
ジャガー「えへへ////」ガラガラ
カワウソ「それにこんなにお菓子もらっちゃったしー!」モグモグ
ジャガー「うん、これで博士たちにー……」
ジャガー「……って!食べちゃダメー!」
カワウソ「ほえ?」モグモグ
フハハハハー
ジャガー、カワウソ「!」
フェネック「アライさーん!そっちは明後日の方向だよー」→魔女
アライグマ「PPPのお菓子はアライさんのもの…………ん?」
フェネック「!」
ジャガー「あ」ガラガラ
カワウソ「?」モグモグ
アライグマ「み、見るのだフェネック!ジャガー達がお菓子をいっぱい持ってるのだー!」キラキラ
フェネック「うん、そーだねー?でも、同業者(ハロウィン)じゃないかなきっとー?」
アライグマ「とりっくおあとりーと!お菓子をくれないとイタズラするのだー!」バーン
フェネック「って…きいてないかー」アハハ
カワウソ「>>46」
アライグマ「い、いいのかー!」キラキラ
カワウソ「うん!」
アライグマ「ありがとうなのだー!」
ワイワイ
ジャガー「はぁ、まったく……」
フェネック「あははー、お互い苦労するねー?」
ジャガー「そうだね………」
フェネック「………でもー…そんなところも可愛いよねー?」
ジャガー「………うん、わかる…かな?」
アライグマ「やはりカワウソ達もハロウィンなのか!」
カワウソ「そうだよー!」モグモグ
アライグマ「なら、カワウソとジャガーもアライさんと一緒に、とりっくおあとりーとしようなのだ!」
カワウソ「やるやるー!」キラキラ
アライグマ「決まりなのだー!」
カワウソ「わーい!」
キャッ キャッ
ジャガー「いいの?」
フェネック「うん、当然さー?」
プリンセス「みんな!今日のハロウィンライブは絶対に成功させるわよ!」
コウテイ「当然だ!」
イワビー「へへへ!ロックにいくぜー!」
ジェーン「私達なら……できます!」
フルル「は~ろうぃん♪は~ろうぃん♪」
マーゲイ(みんな……頑張って!)
フハハハハー
マーゲイ「……………ん?」
ガラッ
アライグマ「とりっくおあとりーと!なのだー!」
カワウソ「お菓子くれないとちをすっちゃうぞー!」
PPP「!?」
マーゲイ「あ、あの………PPPはこれから大事なライブで………」
アライグマ「お・か・し♪」パンパン
カワウソ「お・か・し♪」パンパン
プリンセス「ちょ、ちょっと……」
コウテイ「あわわ……」オロオロ
ジェーン「………よりによって本番直前に……」
フルル「お~か~し~♪」パンパン
イワビー「なにやってんだよフルル!」
アライグマ「お・か・し♪」パンパン
カワウソ「お・か・し♪」パンパン
フルル「お~か~し♪」パンパン
イワビー「フルル!」
コウテイ「ど、どうしたらいいんだこれ?」オロオロ
マーゲイ「………………」
マーゲイ「>>50」
アライグマ「お・か・し♪」パンパン
カワウソ「お・か・し♪」パンパン
フルル「お~か~し♪」パンパン
マーゲイ(この子たちアホそうだし、適当にお菓子あげて帰ってもらおう)ゴソゴソ
マーゲイ「はい、お菓子よ」ドサッ
アライグマ「ぬわー!ありがとうなのだー!」キラキラ
フルル「わーい」
イワビー「フルル……」
カワウソ「………………」
マーゲイ「さあ、お菓子あげたんだから帰って……」
カワウソ「これ、私の好きなお菓子じなない!」
プリンセス「は?」
アライグマ「カワウソ!ワガママはよくないのだ!」
マーゲイ「……ちょっと!お菓子はお菓子でしょ!」
カワウソ「……とりっくおあとりーと!お菓子をくれないフレンズにはイタズラだー!」ばっ
カワウソ「ちをすってやるー!」
マーゲイ「!?」
チュー
マーゲイ「!?」
カワウソ「ちゅうううー」チュー
マーゲイ(こ、ここここれって…き、きききききす……//////)チュー
カワウソ「ちゅうううー」チュー
PPP「//////」
アライグマ「?」
カワウソ「よし!おわりー!」バッ
マーゲイ「」ヨロッ
プリンセス「マーゲイ!」ダッ
イワビー「大丈夫か!」ダッ
コウテイ「き、きききき……////」アワワ
ジェーン「落ち着いてください」
プリンセス「マーゲイ!」ユサユサ
マーゲイ「>>52」
プリンセス「マーゲイ……」サーッ
フルル「うっわー……」サーッ
イワビー「テンション下がるわー…」サーッ
フェネック「はーいよー」ヒョコッ
アライグマ「フェネックー!」
フェネック「アライさーん、お菓子もらえたんだー」
アライグマ「ふはははは!アライさんにお任せなのだー!」モグモグ
ジャガー「うわっ!マーゲイが倒れてる!なにかあったの?」
カワウソ「ちーすった」
ジャガー「?」
フェネック「あー、これ絶対に面白い事あったパターンだねー」ニヤニヤ
博士「…………」パチッ
博士「……ここは……?」ムクッ
助手「博士!目が覚めたのですか!」
博士「助手……私は……」
助手「博士、博士は突如空から降ってきたジャパリまんに頭をぶつけ、今まで気絶していたのです!」
博士「そうですか……どおりで頭が…」ズキッ
助手「………………」
エー? ボクコンナノハズカシイヨー
博士「? あれはキタキツネの声?」
助手「どうやら向こうでギンギツネと仮装して遊んでいるようなのですよ」
キタキツネの仮装衣装 安価下
ギンギツネ「ふふふ♪とっても可愛いわよ?キタキツネ」ハナヂダラー
博士「………うわー…」
博士「ギンギツネ……キタキツネにあんな格好をさせて……変態なのです……」サーッ
助手「博士、それはギャグですか?」
キンシコウ「はい!」
リカオン「はーい」
ヒグマ「よし、いくぞ!」
バサッ バサッ
ヒグマ「………ん?」
博士「ヒグマ。とりっくおあとりーとなのです」バサッ
助手「イタズラされたくなければお菓子をよこすのです」バサッ
キンシコウ「博士!助手!」
ヒグマ「なんだその格好は!」
リカオン(厄介なのが来たなー)
博士「いいからお菓子をよこすのです!」ゲシッ
ヒグマ「いたっ!」
助手「我々はお菓子を待っているのですよ?」ゲシッ
キンシコウ「け、蹴らないでください!」
ヒグマ「博士、助手。悪いけど私達は今からセルリアン退治に………」
博士「うるさいのです!今日はハロウィンなのですよ!」ゲシッ
ヒグマ「いたっ!」
助手「私はミイラなのです!とりっくおあとりーと!」ゲシッ
キンシコウ「やめてください!」
ヒグマ「>>59」
ヒグマ「いくら博士とはいえ、本気で怒るぞ!」
キンシコウ「ヒグマさん……」
リカオン(こっわ)ヒエー
博士、助手「………………」
ヒグマ「………今度料理を作りに行ってあげるから、悪いんだけど今は……」
博士「長である我々に向かって……言いますねぇ?ヒグマ」
助手「これは……お菓子は渡さないと判断してよいのですか?」
ヒグマ「!?」
キンシコウ「………え?」
博士「ですね、助手……残念なのです。」
助手「ヒグマ達には、はろうぃんの慣わしに従い、罰(イタズラ)を与えなければなりませんね博士?」
博士「ですね?助手」
ヒグマ「イタズラだと!?」
リカオン(うわぁ…面倒臭そう…)
キンシコウ「い、イタズラ…」ドキドキ →ちょっと楽しみ
助手「博士、こんなのはどうですか?」ヒソヒソ
博士「………ふむ、さすがは助手なのです!いいですね」
ヒグマ「…………………?」
キンシコウ「……………」ドキドキ
ヒグマ達にするイタズラ
安価下
ヒグマ「!!!!」
ヒグマ「わ、私のスパッツ返せー!///」
博士「いやなのです。これは罰(イタズラ)なので」
キンシコウ「ヒグマさん…」ドキドキ
リカオン「ハァハァ」
助手「お前はこうなのです!」コチョコチョ
キンシコウ「あっ……ぁんっ////」ビクン
リカオン(うわー……)サーッ
ヒグマ「スパッツ返せー!」
博士「べーっ!なのです!」
助手「…………………」コチョコチョ
キンシコウ「ぁっ……!あっ///」ビクン
プーン
博士「む………?」
博士「……ヒグマのスパッツ……何やら臭いますね…」オエッ
ヒグマ「!?」ガーン
博士「さて、とりあえずはこのスパッツを>>64しますか」
ヒグマ「お、おい!博士!」
博士「空からぽいっ!なのです!」ポイッ
ヒグマ「!」
助手「博士、やりますねぇ」コチョコチョ
キンシコウ「ぁ……///」ビクンビクン
リカオン(後で拾いにいこう)
ヒグマ「……………」ブチッ
ゴチン☆
博士「うー…ヒグマめ……長である我々にゲンコツをするとは……」ズキズキ
助手「博士のせいなのです」ズキズキ
博士「助手だってノリノリだったではありませんか!」
博士「だ、だいたい!私というものがありながらキンシコウとあんな事を………」
博士「う、浮気なのです!」
助手「意味がわかりませんね。私は賢いので」
博士「………助手は意地悪なのです」トボトボ
博士「!」
博士「あれは……アリツカゲラのちょいちょいホテルなのです………」
アリツカゲラ「いらっしゃいませ~」
アリツカゲラ「! あら?」
博士、助手「………………」
アリツカゲラ「博士と助手じゃないですか?」
博士「>>67」
アリツカゲラ「は?」
博士「アリツカゲラ!一番いい部屋に案内するのです!我々はちょいちょいしたいので」
アリツカゲラ「………家はそのような場所ではありませんが?」
博士「嘘をつくなです。このドスケベが」
アリツカゲラ「な……!?」
助手「博士、その冗談は笑えませんねぇ」
博士「助手、照れてるのですか?安心するのです。存分に可愛がってあげますから」
助手「博士、気持ち悪いです」
キャッキャ ウフフ
アリツカゲラ「…………………」
アリツカゲラ「>>70」
博士、助手「!」
博士「ゆ、幽霊……?」
アリツカゲラ「まー、噂ですけどねー(棒)」
博士「ゆ、幽霊なんてものがいる訳がな、ないのです!」ガタガタ
博士「で、ですが…我々は騒がしいのが苦手ですし、きょ、今日のところは帰ってあ、あげるとしますか」ガタガタ
博士「わ、私は幽霊なんて信じてませんがね?わ、私は賢いですからっ!」ガタガタ
アリツカゲラ(ふう、これで帰ってくれるかな?)
助手「博士…震えちゃってますねぇ?」ニヤニヤ
博士「ふ、震えてなんかないのです!」ガタガタ
助手「我々は今日はお化けだと言うのに…博士は可愛いですねぇ」ニヤニヤ
博士「////」カーッ
アリツカゲラ(イチャイチャすんな!いいから早よ帰れよ)イラッ
助手「仕方ありませんね。今日のところはお菓子を貰って帰りますか?博士は幽霊が怖いみたいなので」ニヤニヤ
博士「こ、怖くなんてないのです!」
アリツカゲラ「……………」イライライラ
ワーイ
博士、助手、アリツカゲラ「!」
かばん「ま、待ってよ~!サーバルちゃーん!」タッタッタ
博士「む?あれはサーバルとかばんなのです」
サーバル「あのね!あのね!アリツカゲラ!」
アリツカゲラ「な、なんですか?」
サーバル「お菓子をくれないとイタズラしちゃうぞがぉー!」
アリツカゲラ「へ?」
博士、助手「!」
博士「ほう、サーバル…お前もハロウィンを知っていたのですか」
助手「やりますねぇサーバル」
サーバル「あーっ!博士と助手ー!」
サーバル「うん、そだよ!ハロウィン!かばんちゃんに教えて貰ったの!」
博士「なるほど」
助手「博士、これは我らも負けてられませんね?」
博士「ですね、助手」コクリ
博士「アリツカゲラ!」
アリツカゲラ「は、はひ!」ビクッ
博士「とりっくおあとりーと!お菓子よこせです!」バンバン
助手「さもなくばイタズラしますよ!」バンバン
サーバル「お・菓・子♪お・菓・子♪」
アリツカゲラ「あ~~~~!!」
かばん(アリツカゲラさん、かわいそうに………)
アリツカゲラ「>>73」
博士、助手、サーバル「!」
博士「助手!」
助手「ですね!タイリクオオカミのところに行きましょう!博士!」
サーバル「わ、私もー!」
ダダダダ
アリツカゲラ「…………ふぅ…」
かばん(タイリクオオカミさんを売った…)
タイリクオオカミ「……………」カキカキ
アライグマ「とりっくおあとりーと!お菓子ください!なのだ!」
カワウソ「お菓子くれないとちをすっちゃうぞー!」
アミメキリン「こら!先生は執筆中よ!」
アライグマ「じゃー、アミメキリンでいいのだ!お菓子くださいなのだ!」
カワウソ「おかし~!」
アミメキリン「う~~」
ダダダダ
助手「博士!タイリクオオカミがいるのです!」
博士「いくですよ!助手ー!」
サーバル「うみゃー!」
カワウソ「あ、博士たちだ」
アライグマ「サーバルもいるのだ!」
博士「タイリクオオカミ!とりっくおあとりーと!お菓子よこせです!」
助手「我々はお菓子を待っているのですよ!」
サーバル「お・菓・子♪お・菓・子♪」
アライグマ「アライさんも負けてられないのだー!」
アライグマ「とりっくおあとりーと!」
カワウソ「おかしー!」
アミメキリン「こらー!」
ギャー ギャー
フェネック「あははー、カオスだねー?」
ジャガー「止めた方がいいんじゃ……」
フェネック「もう少し見てよーよ」ニヤニヤ
ジャガー「…………………」
博士、助手、サーバル、アライグマ、カワウソ「お・菓・子♪お・菓・子♪」
タイリクオオカミ「……………」カキカキ
アミメキリン「あ~~~!もう!」
タイリクオオカミ「………………」スッ
タイリクオオカミ「>>76」
アミメキリン「先生?」
タイリクオオカミ「私に……イタズラしてくれないかな?」
博士、助手、ジャガー「!?」
フェネック「わーお」
アミメキリン「先生!?」
アライグマ「アライさん、イタズラよりもお菓子がいいのだ……」
サーバル「私も私もー!」
カワウソ「わーい!イタズラだー!」
博士「助手……これはひょっとして……」ヒソヒソ
助手「なんですか博士?」
博士「賢い私の分析によりますと…タイリクオオカミは"どえむ"なのです」ヒソヒソ
助手「どえむ?なんですかそれは?」
博士「他人からイジメられる事に悦びを覚える変態さんの事なのです」ヒソヒソ
助手「ヒキますねぇ」
タイリクオオカミ「さぁ、早くイタズラしてくれないかな?」ニコッ
助手「博士、どうしますか?」
博士「仕方ありませんね。ここはハロウィンの慣わしに従うのです。我々は賢いので」
助手「わかったです博士」
タイリクオオカミにするイタズラ 安価下
助手「はいです博士」キュポッ
ダダッ
タイリクオオカミ「!」
バッ
タイリクオオカミ「わっ」ドサッ
博士「お菓子をくれないフレンズにはイタズラです!」キュキュキュッ
助手「額に"にく"と書いてやるのです!」キュキュキュッ
タイリクオオカミ「うぉおー?」キュキュッ
アミメキリン「あわわわ先生ー!」
サーバル「博士達がタイリクオオカミの顔に落書きしてるよー!」
ジャガー「と、止めなくちゃ…」
カワウソ「たーのしそー!」キラキラ
アライグマ「うぅ…アライさんのもイタズラしたいのだ…」ウズウズ
フェネック「はーいよーアライさーん」ガシッ
アミメキリン「ちょ…な、なにするのよ!離して!」ググ
アライグマ「フェネックー!」キラキラ
サーバル「わーい!」キュポッ
カワウソ「なに書こうかな~」キュポッ
アライグマ「アライさんにお任せなのだー!」キュポッ
アミメキリン「な、なにする気よ!」
フェネック「へーきへーき、目を瞑ってればすぐに終わるさー」ニコッ
アミメキリン「!?」
アライグマ「いっちばーん!なのだー!」ダッ
サーバル「あー!アライさんずるーい!」ダッ
カワウソ「わーい!」ダッ
アミメキリン「ひぃぃぃ…」
イヤァァァー
アミメキリン「うぅ……こんなに顔に落書きされて…もうお嫁にいけない…」シクシク
サーバル「元気だしなよー」ポンッ
カワウソ「わたしがおよめにもらっていげるよー」ポンッ
アミメキリン「うわーん!」ビエーン
博士「タイリクオオカミ!今日はこれくらいにしてやるです!」
助手「ですね、博士」
タイリクオオカミ「…………………」
ジャガー(顔中落書きだらけ……絶対に怒ってるよ…)ハラハラ
タイリクオオカミ「………ふふっ」
ジャガー(や、やっぱり………)
タイリクオオカミ「ふふふ…あははははー」ケラケラ
ジャガー「え?」
アミメキリン「先生……?」グスッ
博士「タイリクオオカミ、急に笑いだしてどうしたのですか?」
助手「博士、やはりタイリクオオカミは"どえむ"なのですね」ヒソッ
タイリクオオカミ「いやぁ、ごめんね?楽しくってつい……」
サーバル「たのしい?」
博士「やはり」ヒソッ
助手「ですね、博士」ヒソッ
タイリクオオカミ「次の漫画は"ハロウィンの日に襲われたセルリアン"にしようかな?」
アミメキリン「先生………」
タイリクオオカミ「あ、そうだったね」ゴソゴソ
タイリクオオカミ「はい、博士、助手」スッ
博士「こ、これは…!」キラキラ
助手「お菓子なのです!博士!」キラキラ
アミメキリン「先生、いいんですか?」
タイリクオオカミ「なんで?だってハロウィンだしね」
タイリクオオカミ「はい、サーバル達にも」スッ
カワウソ「わーい!」
ジャガー「わ、私まで…」
サーバル「ありがとー!タイリクオオカミ!」
タイリクオオカミ「いえいえ」ニコニコ
アライグマ「見るのだフェネック!タイリクオオカミからお菓子を貰ったのだ!」
フェネック「良かったねーアライさーん」ニコニコ
タイリクオオカミ「さーて、私は部屋に戻って執筆の続きでもしようかな?」スクッ
タイリクオオカミ「ハッピーハロウィン」フリフリ
博士、助手、サーバル、アライグマ、カワウソ、ジャガー「ハッピーハロウィン!!」
アミメキリン「>>82」
アライグマ「な、何をする気なのだ!」
博士「やめるのです!アミメキリン!」
助手「そうです!やるならば博士だけに!」
博士「助手!?」
アミメキリン「覚悟~!」ダダッ
博士「!」
キュッキュッキュッキュッ
博士「まったく、アミメキリンにも困ったものなのです」フキフキ
助手「ですね、博士」フキフキ
ジャガー「……………」フキフキ
かばん「あー…それでみんな顔が落書きだらけなんだ……」
サーバル「うみゃー!かばんちゃん!これとれるかなー?」
かばん「うん、大丈夫だよサーバルちゃん」フキフキ
アライグマ「あはは!フェネック!変な顔なのだー!」ケラケラ
フェネック「アライさんもね?」クスッ
カワウソ「おっかしー!」ケラケラ
かばん「それにしても…タイリクオオカミさんは大人ですねー」チラッ
アリツカゲラ「………何故こちらを見るのでしょうか?」
博士「まぁ、お菓子を貰えたので良しとしましょう」モグ
助手「ですね、博士」モグ
博士「うん、美味しいのです!」
博士「美味しいものを食べてこその人生なのです!」ニコッ
ジャガー「お菓子まだいっぱいあるよ~」ガラガラ
サーバル「わーい!」
アライグマ「やったー!なのだー!」
かばん「ジャガーさん…その屋台いっぱいのお菓子……どうしたんですか?」
ジャガー「えーと……」
カワウソ「ヘラジカちゃんからの戦利品だよ」モグ
かばん「え!?」
かばん「?」
博士「はいです」スッ
サーバル「あ!かばんちゃんの帽子だー!」
かばん「ありがとうございます!探してたんですよ!」
博士「いいのです。今日はハロウィンなので」
かばん「で、でもいったい何処で」
博士「企業秘密、なのです」
かばん、サーバル「?」
カワウソ「お菓子おーいしー♪」モグモグ
助手「………博士」
博士「なんですか?」モグモグ
助手「とりっくおあとりーと?」
博士「………………」モグモグ
博士「……あげないのです。これは私のお菓子なので」プイッ
助手「………そうですか……」
助手「では……博士にはイタズラしたくてはいけないですね?」
助手「今日はハロウィンなので」
博士「……………」
博士へのイタズラ 安価下
博士「なんですか?」
助手「…………目を閉じるのです」
博士「?」
助手「………………」キリッ
博士「!」
博士(じょ、助手がキメ顔をしてるのです………これは………)
助手「……………」キリッ
博士(………賢い私にはわかったのです…ならば……)スウ
助手「…………………」
博士(助手、私は覚悟を決めたのです!この唇……助手にちょいするのです!)スッ
助手「………………」ソー
博士(さぁ……来るです!助手!)チュー
助手「…………………」スッ
博士(………ま、まだですか?助手は照れ屋さんなのです)ドキドキ
助手「…………ていっ!なのです」ピンッ
博士「いたっ!」
博士「な、何をするんですかー!助手ー!」ヒリヒリ
助手「何って……イタズラ(デコピン)ですが?ハロウィンなので」
博士「私の覚悟を返せです!」
助手「ちょっと意味がわからないのですね」
助手「………やれやれです…」チョイチョイ
博士「もう!なんなのですか!」
助手「………………」グイッ
博士「!」
ワイワイ
博士「………………」スタスタ
助手「……………」スタスタ
サーバル「あーっ!かばんちゃん!博士達いたよー!」
かばん「何処か行ってたんですか?」
助手「秘密なのです」
かばん「秘密?」
博士「…………なんというか……」ボソッ
サーバル「うみゃ?」
博士「美味しいものを食べてこその人生なのです/////」ポッ
かばん、サーバル「?」
はっぴーはろうぃん
おわり
ありがとうございました
掲載元:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1509243259/
Entry ⇒ 2017.11.02 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
サーバル「わーい!私たちがジャパリパーク1のロックスターなんだね!」
カランカラン
アルパカ「ようこそぉ~ジャパリカフェへ~」ニコニコ
サーバル「わーい!」ダダダダ
フェネック「はーいよー」フリフリ
フェネック「………でー?」
フェネック「急に私とサーバルを呼び出してなんの用なのさー、アライさーん?」
アライグマ「…………………」
サーバル「全然へーきだよー!」
フェネック「んー…別にいいけどさー」
アライグマ「二人とも、とりあえず座るのだ」
アライグマ「マスター、二人にも紅茶を」
アルパカ「は~い(マスター?)」ニコニコ
サーバル「アルパカの紅茶おいしーね!」ズズー
アルパカ「ありがとぉ~」ニコニコ
フェネック「でー?私たちに何か話でもあるのー?アライさーん」
アライグマ「…………突然なのだが……」
アライグマ「二人はPPPの音楽についてどう思うのだ?」
サーバル、フェネック「?」
アライグマ「答えてほしいのだ」
フェネック「>>4」
アライグマ「て、照れるのだ////」テレッ
サーバル「あー!アライさん赤くなってるー!」
フェネック「かわいーよねー?」ニヤニヤ
アライグマ「じゃ、じゃなくて!」
サーバル、フェネック「?」
アライグマ「確かにPPPの音楽は素敵なのだ……でも……」
アライグマ「何かが足りないのだ!」
サーバル「えー?そうかなー?」
フェネック「………つまり、何が言いたいのさアライさーん」
アライグマ「………アライさんは"ばんど"を組もうと思うのだ……」
フェネック「ばんど?」
サーバル「なにそれなにそれー!」
アライグマ「アライさんもPPPのように音楽を演りたいという事なのだ!」
サーバル「すっごーい!」キラキラ
フェネック「あっちゃ~…まーた明後日の方向に行っちゃったかアライさーん」
アライグマ「………ここからが本題なのだ!」バンッ
サーバル、フェネック「?」
アライグマ「……サーバル、フェネック…アライさんについてきてほしいのだ!」
サーバル「?」
フェネック「……どういう事さー、アライさーん?」
アライグマ「サーバル、フェネック!アライさんと一緒に"ばんど"を組んでほしいのだ!」
サーバル、フェネック「!」
アルパカ「>>6」
サーバル「え!?なになになにー?」
フェネック「何の音ー?」
アルパカ「私だよぉ」ニヤリ
アライグマ「! マスター!」
アルパカ「ごめんねぇ?ちょっと昔の血が騒いじゃってぇ~」
フェネック「昔の血って……」
アライグマ「マスターはいったい…」ゴクリ
サーバル「すっごーい!ねーねー!それどーやったの!」
アルパカ「これぇ?まずはねぇ~…」
アライグマ「さ、サーバル!それよりもばんどの話はどうなったのだ!」
サーバル、アルパカ「!」
サーバル「あー!ばんどね!」
サーバル「うん、いいよー!やるやるー!面白そーだしー!」
アライグマ「サーバル…」ウルウル
フェネック「やーれやれ…しょうがないなー」スッ
アライグマ「!」
フェネック「アライさんとサーバルだけじゃあ明後日の方向に行っちゃいそうだしねー、私も付き合ってあげるよー」
アライグマ「フェネックぅ……」ウルウル
アルパカ(昔を思い出すねぇ……)フッ
アルパカ「………頑張りなよぉ~>>9」
>>9 サーバル達のバンド名
フェネック「サバンナビスケッツー?」
サーバル「なにそれなにそれー!」
アルパカ「あんたらのバンド名だよ~」
サーバル「バンド名ー!?かーっこいー!」
アライグマ「サバンナビスケッツ…アライさんの考えた放課後ビスケッツよりかっこいいのだ……」
フェネック「私がパッと思いついたデトロイト・ジャパリパークよりいーじゃん」
アライグマ「マスター……ありがとうなのだ!」
アルパカ「ふふふ~応援してるよぉ~?」
アライグマ「………よーし!打倒PPP!」
アライグマ「サバンナビスケッツ!ここに結成なのだー!」
サーバル、フェネック「おーっ!」
アルパカ(サバンナビスケッツ…あんたらのロック番狂わせを期待してるよぉ)
アルパカ「キュルキュルキュルキュルキュルキュル」(祝福の口スクラッチ)
こうしてサバンナビスケッツは活動を開始した
アライグマ「ついてくればわかるのだ。サバンナビスケッツのリーダーのアライさんにお任せなのだ!」スタスタ
フェネック「アライさーん。バンドを結成したのはいいけどさー、素人同然の私たちがPPPに勝てるのー?」スタスタ
アライグマ「……ふははははー!安心するのだフェネック!策はあるのだ!」
サーバル「すっごーい!教えて教えてー!」
アライグマ「……サーバル、フェネック…"がっき"を知っているか?」
サーバル、フェネック「!」
としょかん
博士「昨晩かばんがつくってくれたかれーの残り……美味しそうなのです」ジュルリ
助手「ですね。かれーは寝かせた方が美味しいというらしいので」ジュルリ
博士「助手、あ~ん」スッ
助手「それくらい自分で食べられます」パシッ
博士「助手……照れてるのです。じゅるり」
ダダダダ
博士、助手「!」
アライグマ「博士ー!"がっき"を頂戴なのだー!」ダダダダ
博士「>>12」
助手「博士…ひょっとしてアレの事ではないでしょうか?」
博士「ああ、アレですか」
アライグマ「そうなのだ!博士達が持っていると聞いたのだ!」
博士「お前達が何故楽器が欲しいのか知らないですが、ここには無いのです」
アライグマ「え!?」
助手「楽器ならば>>14に貸したからなのです」
>>14 PPP、アルパカ、博士助手以外のアニメけもフレキャラ
博士「なんでもPPPに楽器を練習させるんだとか」
アライグマ「な!?」
博士「わかったらさっさと帰れです。我々は食事中なので」
助手「我々はかれーが食べたいのです」
アライグマ「」トボトボ
フェネック「アライさーん、どーだったー?」
サーバル「博士達からがっき貸してもらえたー?」
アライグマ「………急いで楽器を奪い返すのだ…」ボソ
サーバル、フェネック「?」
アライグマ「………サバンナビスケッツの……危機なのだ!」
マーゲイから楽器を奪う方法 安価下
マーゲイ「これが噂の"がっき"かぁ…」
マーゲイ「これがあればPPPの魅力が更に上がる事間違い無しね♪さぁ、早く帰ってPPPに……」
ダダダダ
マーゲイ「ん?」
アライグマ「たのもー!なのだ!」バーン
マーゲイ「………は?」
フェネック「道場やぶりにきましたよーっと」
マーゲイ「ど、道場破り?」
サーバル「私たちが勝ったらその"がっき"ちょーだいね!」
マーゲイ「え……何言ってるの?」
マーゲイ「か、勝ったらって何が?楽器欲しいくらいだしライブで勝負とか?」
アライグマ「サーバル」
サーバル「はーい!」サッ
マーゲイ「!」
サーバル「うみゃ」トン
マーゲイ「うっ……」クラッ
ドサッ
マーゲイ「」
サーバル「安心して!峰打ちだからー!」
アライグマ「知らないのかフェネック?これが"ろっく"というものなのだ!」
サーバル「ろっかーはいつだってヤンチャ盛りなんだよー!」
フェネック「ふーん……」
アライグマ「おーっ!これが楽器かー!」ゴソゴソ
サーバル「すっごーい!いっぱいあるねー!」ゴソゴソ
アライグマ「決めた!アライさんはこれにするのだ!」
フェネック「………どれがいいかわかんないし、私はこれでいーや」
アライさんの楽器>>19
フェネックの楽器>>21
フェネック「じゃー私はこれでー」→シンセサイザー
フェネック「うーん…ボタン?みたいのがいっぱいあるねー」ポロンポロン
サーバル「じゃあじゃあ!私はこれー!」→ギター
アライグマ「よし、各々楽器はゲットしたのだな!」
フェネック「じゃー、早速練習開始といきますかー」
アライグマ「……待つのだフェネック!」
フェネック「?」
アライグマ「見るのだ」クイッ
サーバル「あれあれー!まだがっきが二つ残ってるねー!」
サーバル「私と同じようなのがー」→ギター、ベース
アライグマ「………PPPは五人組……丁度いいのだ」ニヤッ
フェネック「…………なーるほど…」
サーバル「えー?なになにー?」
アライグマ「………あと二人……メンバーを探すのだ!」
サバンナビスケッツの新メンバーを探しに行く場所 みずべちほー以外
安価下
フェネック「はーいよーリーダー」
サーバル「わーい!新しい仲間だー!やーったね!」
アライグマ「……………」チラッ
マーゲイ「」
アライグマ「………アライさん達はいずれPPPのライバルとなる存在"サバンナビスケッツ"」
アライグマ「覚えておくといいのだマーゲイ!」
アライグマ「よーし!じゃんぐるちほーにいくのだー!」クルッ
サーバル、フェネック「おーっ!」
じゃんぐるちほー
アライグマ「ついたのだじゃんぐるちほー」
サーバル「あいかわらずいいとこだねー!」
フェネック「……でー?誰を仲間にするのさー?アライさーん」
アライグマ「………………」チラッ
アライグマ「あいつにするのだ!」
勧誘する相手 ジャガーorカワウソ
安価下
アライグマ「見るのだフェネックー!あれこそろっくなのだー!」
アライグマ「カワウソを仲間に入れるのだー!」
フェネック「まー、別になんでもいいけどさー……」
アライグマ「よし、そうと決まったら……」
アライグマ「フェネック、サーバルは何処なのだ?」
フェネック「あっち」クイッ
アライグマ「!」
サーバル「ねーねー!ジャガー!私たちと一緒にばんどやろうよー!」
ジャガー「ばんど?」
サーバル「そうだよー!ばんど!きっとたのしーよー!」
ジャガー「うーん……」
アライグマ「サーバル…勝手な事を…」
フェネック「まー、いーじゃんアライさーん」
アライグマ「うーん…それもそうなのだな」
アライグマ「………………」スタスタ
アライグマ「ジャガー」
ジャガー「ん?」
アライグマ「アライさん達は今"打倒PPP"を目標に音楽を演ろうとしてるだ」
ジャガー「……………」
アライグマ「是非、ジャガーの力をアライさん達に貸して欲しいのだ!」
サーバル「一緒にばんどやろーよ!ジャガー!」
ジャガー「>>27」
アライグマ「!?」
サーバル「えー?わからんってどういうことー!」
ジャガー「いや~だって急にPPPに勝つとかばんどやろーとか言われてもねー」
フェネック「まー、確かにねー」
サーバル「そんなそんなー!一緒にばんどやろうよー!」
ジャガー「だからさ~」
アライグマ「よすのだサーバル」
サーバル「アライさん………」
アライグマ「ジャガー…なかなか"ろっく"なのだ、アライさんはジャガーが気に入ったのだ」
ジャガー「え~?照れるな~///」テレッ
アライグマ「……………」スッ
ジャガー「! それは?」
アライグマ「これは楽器という物なのだ」
ジャガー「がっき?」
フェネック「なるほどねー」スッ
サーバル「えー?なになにー?どういうことー?」
アライグマ「サーバル!アライさん達サバンナビスケッツは"ばんど"なのだ!」
アライグマ「ジャガーがメンバーに入りたくなるくらいの演奏を見せつければいいのだ!」
サーバル「!」
アライグマ「いくのだ!サーバル!フェネック!」
フェネック「はーいよー」
サーバル「わーい!」
アライグマ「ジャガー!見るのだー!」
アライグマ「これがサバンナビスケッツの音楽なのだー!」
ジャガー「!」
サーバル「えーと……これどーやって使うのかなー?」ベンベン
サーバル「…………………」
サーバル「うみゃー!」ブンッ
バキッ
フェネック「…………………」ポン ポン
フェネック(これで使い方合ってるのかな?)ポン ポン
アライグマ「ふははははー!ろっくなーのだー!」バシンバシンバシン
ポキッ
アライグマ「あ、棒みたいなのが折れたのだ」
ジャガー「………………」
………………
…………
……
サーバル「うみゃ~」ヘタ
フェネック(とりあえずボタンみたいなの押してただけだったけど、これでいいのかなー?)
アライグマ「ハァハァ……」ゼーゼー
アライグマ「ど、どうだったのだジャガー!サバンナビスケッツの音楽は!」ニッ
ジャガー「>>31」
ジャガー「ねー!私も仲間になったらその"がっき"を使わせてくれる?」キラキラ
アライグマ「!」
アライグマ「当然なのだ!」
ジャガー「私……サバンナビスケッツに入るよ!」
サーバル「わーい!やったね!」ピョーン
フェネック(良かった…あれで使い方合ってたんだ…)ホッ
アライグマ「ジャガー…」スッ
ジャガー「!」
アライグマ「welcome To The ようこそサバンナビスケッツへ…なのだ!」
ジャガーが仲間になった
サーバル「ねーねー!私のがっきと戦いごっこさせよーよジャガー!」
フェネック「サーバル~、たぶんだけど、それ使い方が違うんじゃないかなー?」
サーバル「うみゃ?」
アライグマ(新メンバーも加え、楽器を使った演奏もできた……順調なのだ……)
ジャガー「そーいえばさー、メンバーを探してるんだっけ?」ベン
アライグマ「打倒PPPの為にはあと一人欲しいところなのだ!」
サーバル「ジャガー!誰か一緒にばんどやってくれそうなフレンズ知らない?」
ジャガー「………うーん…」
次にメンバー探しにいく場所
みずべ、じゃんぐる以外 安価下
フェネック「ついたねー」
アライグマ「ここに最後のメンバーが…」
サーバル「わーい!」
アライグマ「ジャガー!サバンナビスケッツ最後のメンバー候補は誰なのだ!?」
ジャガー「うーんとね……」
最後のメンバー候補
ライオンorヘラジカ
安価下
ヘラジカ「で?いったい私に何の用だ?」
アライグマ(ヘラジカ……へいげんの縄張りをライオンと一緒に統治するカリスマ性とボスの風格………対PPPにおいては最高のメンバーなのだ……)
ジャガー「実はさー」
サーバル「ねーねー!ヘラジカー!私達と一緒にばんどやろうよー!」
ヘラジカ「ばんど?」
フェネック「私たちは今、PPPに勝つ為にメンバー集めをしている最中なのさー」
ヘラジカ「PPPに勝つ?戦か?」ガタッ
フェネック「まー、そんな物騒なものじゃないけどねー」
アライグマ「ヘラジカ!打倒PPPの為にはヘラジカの力が必要なのだ!」
ヘラジカ「!」
アライグマ「どうかアライさん達の仲間になって欲しいのだ!」
ヘラジカ「>>38」
アライグマ「!?」
サーバル「えー!なんでなんでー!」
アライグマ「そ、そうなのだヘラジカ!何故なのだー!」
ヘラジカ「悪いが私は日々ライオンに勝つにはどうするかと考えるのに忙しいからな。遊んでる暇はないんだ」
アライグマ「あ、遊びじゃないのだ!アライさん達は真剣に打倒PPPをー!」
サーバル「そうだよそうだよー!ヘラジカひっどーい!」プンプン
ヘラジカ「悪いな。他をあたってくれ」
ジャガー(私のがっき♪)ベン
ギャー ギャー
フェネック「……………………」
フェネック「>>40」
アライグマ「!」
フェネック「あんまり無理強いもよくないさー。ここは切り替えてライオンでも誘おーよー?」
アライグマ「フェネック……」
ジャガー「でも……そんなに猫科ばっかいたらサバンナビスキャッツになっちゃうね」プッ
サーバル「ジャガー!なになにー?なんか言ったー?」
ジャガー「……いや、何も…」
切り替えてライオンの城
ドーン
ライオン「まぁまぁ、楽にしてよ~」グダー
サーバル「うみゃー……」
ライオン「んでー?何の用かなー君達~?」
アライグマ(こ、今度こそしくじる訳にはいかないのだ……)
アライグマ「ライオン!アライさん達と一緒に音楽をやってほしいのだ!」
ライオン「>>42」
サーバル「えー!」
フェネック「あららー」
アライグマ「そんな……」
ライオン「ごめんね~」
ジャガー「なかなかうまくいかないね~」ベン
サーバル「ねー?」
フェネック「どーするー?アライさーん?」
アライグマ「……まだなのだ……」
フェネック「!」
アライグマ「まだ……あきらめないのだ!」
次にいく場所
みずべ じゃんぐる へいげん以外
安価下
ジャガー「ヘラジカとライオンは残念だったねー」
サーバル「どんまいどんまいー!次があるよー!」
フェネック「そうだよー。切り替えていこー」
アライグマ「……でも……未だにメンバーすら集まらないのはサバンナビスケッツの危機なのだ……」
アライグマ「このままではPPPに対抗どころではないのだ……」
フェネック「まー、私たち練習すらしてないしねー」
サーバル「これ(がっき)の使い方もよくわからないしねー」ブンッ
ジャガー「わわっ、振り回したら危ないよー」
アライグマ「……………」
アライグマ(今回はなんとしてもメンバーを引き入れたい……)
アライグマ「作戦を……立てるのだ!」
メンバー勧誘作戦 安価下
フェネック「どうしたのさアライさーん?」
アライグマ「名案が思いついたのだ」
フェネック「名案?」
サーバル「ほんとー?すっごーい!」
ジャガー「さすがリーダー!」
アライグマ「ふふふ、今回はアライさんに任せてほしいのだ!」
フェネック(まーた明後日の方向に行かなきゃいいけどー……)
ビーバーの家
アライグマ「ビーバー!久しぶりなのだー!」
ビーバー「! アライさんじゃないっスかー!」
ビーバー「いきなりどうしたんスか?」
アライグマ「ちょっと近くを通ったから寄ってみたのだ!」
ビーバー「そうっスか!いやぁ、嬉しいっス!ささっ、こっちに座ってゆっくり……」
アライグマ「……………」キラン
ビーバー「…………?なんスか?」
アライグマ「……これはアライさんのお宝のジャパリコインなのだ」
ビーバー「は、はぁ……」
アライグマ「ビーバー……アライさんの頼みを聞いてくれたらこれをやるのだ!」ニヤリ
ビーバー「………頼み?」
アライグマ「ビーバー……PPPを倒すのに力を貸してほしいのだ!」
ビーバー「>>48」
ビーバー「それによってはコイン何か受け取らなくても手伝うっスよ?」
アライグマ「ビーバー…」ウルウル
アライグマ「じ、実はアライさん達は音楽をやろうと思っていて……」
ビーバー「音楽?」
アライグマ「そ、そうなのだ!今のジャパリパークのつまらない音楽シーンに旋風を起こそうと思っているのだ!」
ビーバー「うーん……」
アライグマ「アライさんはその先頭に立ち、とりあえずは打倒PPPを目標にメンバーを集めてる最中なのだ!」
ビーバー「……………」
アライグマ「ビーバー!アライさんについてくるのだ!アライさんたちと一緒にジャパリパークNo.1のロックスターになるのだ!」
ビーバー「>>50」
アライグマ「ビーバー!」
ビーバー「よくわかんないけど"ろっく"っでやつっスか?かっこいーっス!」キラキラ
アライグマ「…………ビーバー…」ポン
ビーバー「!」
アライグマ「welcome To the サバンナビスケッツ……なのだ」
ビーバーが仲間になった
アライグマ「……と、いう訳でメンバーが揃ったのだ!」
サーバル「サバンナビスケッツ結成だねー!」
フェネック「さっすがアライさーん」パチパチ
博士「それは良かったですね」
助手「で?何故我々のところに?」
アライグマ「ふふふ、打倒PPPの為に賢い博士達からアドバイスを貰おうと思ったのだ!」
博士「………確かに我々は賢いですが、何故わざわざお前らの雑音を聞かねばならないのですか?」
博士「我々は騒がしのは苦手なのです」
サーバル「えー?そんな事言わないでー!おねがーい!」
博士「我々は忙しいのです。さっさと帰って………」
助手「いいですよ」
博士「助手!?」
サーバル「わーい!さっすが助手ー!やっさしーい!」
アライグマ「さすがは長なのだ!」
ビーバー「懐が深いっス!」
フェネック「博士とは違うねー」
ジャガー「……………」スッ →演奏準備
博士「助手~」ウルウル
助手「博士は帰って寝ていてもいいですよ?」
博士「わ、わかったですよぉ!」
博士「お前ら、賢い我々がみてやるのです。ちょいちょいと演奏するのです」キリッ
ビスケッツ「…………………」
博士「む?あれはマーゲイに貸した楽器……何故お前らが……」
アライグマ「借りたのだ」
サーバル「借りたんだよー!」
フェネック「借りたのさー」
博士「そうですか」
~演奏中~
ビーバー(これ、どうやって使うんスかね?)→ギター
サーバル「うみゃみゃみゃみゃみゃー!」ブンブン
サーバル「みんみ~!」バキッ
ビーバー(見たところオレっちのがっきはサーバルさんと同じ……サーバルさんの真似をすればいいっスね!)チラッ
ビーバー「う、うおりゃ~」ブンッ
バキッ
フェネック「…………………」ポン ポン
アライグマ「ふははははははー!」バシンバシン
ボキッ
アライグマ「あ、もう一本の棒も折れたのだ」
ジャガー「…………………」ベンベン
~演奏終了~
博士、助手「………………」
アライグマ「ハァハァ………」
アライグマ「どうだったのだ!サバンナビスケッツのろっくな演奏は!」ゼーゼー
博士「>>54」
アライグマ「!?」
博士「お前達は馬鹿ですか?いや、馬鹿ですね。楽器の使い方がまったく違うのです」
サーバル「博士ー!何でそんな事言うのー!ひどいよー!」
アライグマ「そ、そうなのだー!」
フェネック(あー、やっぱ使い方違ったんだー)
ジャガー「」ガクッ
ビーバー「ジャガーさんがマジショックを受けてるっス!」
助手「楽器を振り回すだけならば馬鹿でもできるのです。あ、馬鹿でしたね?」プッ
サーバル「むっかー!」プンプン
アライグマ「アライさんは馬鹿じゃないのだー!」プンプン
フェネック「……だったらさー?」
博士、助手「!」
フェネック「博士達はこれ(楽器)の正しい使い方を知ってるのかなー?」
博士、助手「!」
助手「………当然なのです。我々は賢いので」
フェネック「ふーん?だったら証拠みせてよー?」ニヤッ
サーバル「そーだそーだ!」
アライグマ「証拠を見せるのだー!」
博士、助手「……………」
ビーバー(博士達が上手く乗った!フェネックさん賢いっスね!)
博士「……………」ポイッ
フェネック「? これは?」
博士「ヒトの叡智が詰まった本なのです。これを見て勉強でもするといいのです」
博士が持ってきた本 安価下
博士「"たのしい音楽~きほんへん~"なる本なのです」
助手「これならば馬鹿でも楽器の使い方を学べるのです」
アライグマ「なんて書いてあるか全然わからないのだ!」
フェネック「読めないよー」
ビーバー「読めないっス」
サーバル「全然わかんないや!」
ジャガー「」ウジウジ
博士「これは盲点でしたね。助手」
助手「ですね。博士」
「がっきの使い方なら私に任せてぇ~」
全員「!」
キュルキュルキュル
アライグマ「あ、あ~!この口スクラッチは~!」
アライグマ「マスター!」
アルパカ「博士~、サバンナビスケッツの指導……私に任せてくれないかなぁ~?」
博士「……アルパカ、お前楽器の使い方がわかるのですか?」
アルパカ「………………」グッ
助手「ならば任せるのです。我々は忙しいので」
サーバル「アルパカが指導してくれるのー?やったね!」
アライグマ「マスター!よろしくお願いしますなのだ!」
アルパカ「私がぁ~サバンナビスケッツをジャパリパーク1のぉ"ろっくすたー"にしてみせるよぉ」
ビーバー「これは心強いっス!」
「バンドは楽器だけではダメよ」
全員「!」
トキ「歌も上手くなければね」
サーバル「トキー!!」
トキ「安心して。歌の指導は私がするわ」グッ
フェネック「>>59」
トキ「な、なんでよ!」
フェネック「だってトキって音……」
トキ「うわぁーん!」ビエーン
アルパカ「あわわわわわ~!トキちゃん泣かないでぇ~」ヨシヨシ
トキ「………ひっぐ…」グスッ
アライグマ「フェネック!トキをイジメたらダメなのだ!」
サーバル「そうだよフェネックー!そこは嘘でも安心するね!って言ってあげなきゃー!」
フェネック「だってさー」
トキ「…………………」
アルパカ「それはギターと言ってねぇ?こうやって弦を弾いて~」ベン
ビーバー「こうっスか?」ベン
アルパカ「そうそう~」
サーバル「うみゃ!」ブチッ
アルパカ「あらら~弦が切れちゃったよぉ~」
アライグマ「ふははははははー!」ドンドン
博士「ドラムはただやたら叩けばいいものでは無いのです」
フェネック「……………」ポン ポン
博士「………鍵盤をただ押すだけならば馬鹿でもできるのです」
フェネック「」イラッ
ジャガー「…………」ベンベン
助手「……いいですねジャガー。教えるのが楽なのです」
ジャガー「////」テレッ
トキ「私は~ト~キ~♪」ボエー
サーバル「あぁぁぁぁー!」キーン
アライグマ「や、やめるのだトキ!」キーン
………………
……
…
アルパカ「………う~ん…みんなの特訓を見てきた訳だけど~……」
アルパカ「………はっきり言って~」
ビスケッツ「」ゴクリ
アルパカ「>>62」
アライグマ「な………!?あ、アライさん達は充分ろっくなはずなのだー!」
サーバル「そうだよそうだよー!ひっどーい!」
アルパカ「かぁーっ!ペッ!」
アライ、サーバル「!?」ビクッ
博士「やれやれ、まったく仕方ない奴らなのです」
助手「これでも見て勉強してくるのです」スッ
アライグマ「! これは!?」
フェネック「PPPのライブチケット?」
ビーバー「オレっち達にくれるんスか?」
ジャガー「やったー!」
博士「我々は騒がしいところが苦手なので」
助手「ライブを見てお前達とPPPの差でも噛み締めてくるのです」
アライグマ「博士……助手……」ウルウル
サーバル「わーい!ありがとー!」ダキッ
博士「こ、こら!サーバル!抱きつくなです!」グイ
助手「>>64」
アルパカ「応援してるからねぇ~」ニコニコ
ビーバー「はいっス!」
ジャガー「うん!」
アライグマ「アライさんにお任せなのだー!」
サーバル「わーい!PPPのライブ、たーのしみー!」ギュウウ
博士「し、しぬ……助手ぅ…助けてですぅ……」
助手「博士、さっきからうるさいのですよ」
博士「!?」
トキ「歌の指導ならいつでもしてあげるわよ!」グッ
フェネック「え?あーうん……」
みずべちほー
ワイワイ ガヤガヤ
サーバル「うわー!たくさんフレンズがいるね~!」
かばん「そうですね~」
アライグマ「ふ、ふん!大した事ないのだ!」
フェネック「とかいってー、びびってるんじゃない?アライさーん」クスクス
アライグマ「そ、そんなわけないのだ!」
サーバル「かばんちゃーん!あっちで見ない?」グイッ
かばん「ま、待ってよサーバルちゃん!」
プレーリードッグ「ビーバー殿が音楽を始めたとは……自分、応援するであります!」
ビーバー「照れるっス////」
アライグマ「サーバル!ビーバー!遊びに来たわけではのではないのだー!」
フェネック「まー、いーじゃんアライさーん」
アライグマ「……まったく、ジャガーを見習うのだ!」
ジャガー(私達のライバルPPP…そのライブ……しっかりと目に焼き付ける!)ゴゴゴ
フェネック「燃えてるねー」
『えーでは……まもなくPPPのライブが始まります…』
アライグマ「!」
フェネック「おっ、始まるみたいだねー」
アライグマ「………ふふふ、では早速…」
フェネック「?」
アライグマ「>>67するのだ!」
アライグマ「……決まっているのだ」ニヤッ
ワー ワー
かばん「ライブ始まるね、サーバルちゃ……」チラッ
かばん「あれ?いない?」
プレーリードッグ「ビーバー殿もいないであります!」キョロキョロ
コウテイ「え、えと……今日は私達の為にライブに来てくれて………」
フハハハハ
コウテイ「!」
アライグマ「そのライブ待ったー!なのだー!」
コウテイ「え?なんだこれ……演出?」オロオロ
プリンセス「ちょっと!いったいどういう……」
サーバル「わーい!」ダダダダ
プリンセス「サーバル!?」
イワビー「お前らー!なんのつもりだよー!」
フェネック「どうかなー?ろっくでしょー?」
イワビー「はぁ?」
フルル「…………どーも」ペコ
ジャガー「いえ、こちらこそ」ペコ
ジェーン「あの、これってどういう事ですか?」
ビーバー「いやぁ、よくわかんないけどろっく?らしいっスよ?」
マーゲイ「あ、あいつら……楽器泥棒の!」
マーゲイ「今度はPPPのライブを邪魔するつもり!?許さな……」
アルパカ「………………」トン
マーゲイ「はぅ……
マーゲイ「」バタリ
アライグマ(マスター!)グッ
アルパカ「……………」グッ
かばん「えー……なんでサーバルちゃん達がステージに!?」
トキ「あの子達……なかなかロックじゃない」ニヤッ
プレーリードッグ「よくわからないけどかっこいーであります!」
プリンセス「ちょっとー!何のつもりよ!」
アライグマ「今日は……アライさん達サバンナビスケッツはお前達PPPに宣戦布告に来たのだー!」
イワビー「サバンナビスケッツだぁ?」
コウテイ「宣戦布告だと!?」
サーバル「えへへー!そーだよー!宣戦布告ー!」
フェネック「まー、そういう事さー」
アライグマ「PPP!お前らの時代はもう終わりなのだー!」ビシッ
PPP「!」
アライグマ「もう少ししたら……アライさん達サバンナビスケッツがジャパリパーク1のロックスターとなるのだー!」
フルル「>>70」
イワビー「フルル!なに言ってんだよ!」
フルル「ほぇ?」
アライグマ(アライさん達なんか眼中に無いという余裕なのか……?なかなかろっくなのだ)ニヤッ
プリンセス「もう気がすんだでしょ」スッ
アライグマ「!」
プリンセス「私達これからライブなの…だから早く出てって」
アライグマ「…………近い内にジャパリパーク1のロックスターになってるのはサバンナビスケッツなのだ」
コウテイ「なんだと……?」
サーバル「私達、負けないからねー!」
プリンセス「…………………」
フェネック「まー、そういう訳だからさー、よろしくねー」
イワビー「へぇー?上等だぜ!」
ビーバー「よ、よろしくお願いするっス!」
ジェーン「え?あ、はい……」
アライグマ「せいぜい首を洗って待ってるのだPPP!」
コウテイ「……………」
アライグマ「みんな!帰るのだ!」クル
フルル「ばいば~い」フリフリ
ジャガー「じゃーねー」フリフリ
アルパカ「いやぁ~、昔を思い出してロック魂が震えたよぉ~」ニコニコ
トキ「貴女達、ロックだったわよ!」グッ
フェネック「どーもー」
プレーリードッグ「ビーバー殿!かっこよかったであります!」
ビーバー「えへへ、どうもっス///」
サーバル「ねーねー!かばんちゃん!私かっこよかったー?」
かばん「うん、最高に悪役だったよ」
ジャガー「…………」ベンベン
アライグマ「よーし!早速帰って、打倒PPPの練習なのだー!」
としょかん
アライグマ「博士ー!助手ー!帰ったのだー!」
ガチャッ
博士「助手ぅ、サーバルにやられた傷が痛いですぅ…ナデナデしてほしいのですぅ」
助手「やれやれ、仕方ないのですね博士は」ナデナデ
アライグマ「…………………」
博士「あ」
助手「あ」
アライグマ「……………何をやっているのだ?」
助手「>>73」
博士「え?あ、あぁ……そ、そうなのです!結して助手とはちょいちょいな関係では……」アセアセ
アライグマ「ふーん」
博士「ふーんって……」
アライグマ「別にキョーミないのだ」
助手「そ、そうですか……」
サーバル「アライさーん!」タッタッタ
フェネック「どうしたのさー?」タッタッタ
アライグマ「なんでもないのだ。ただ博士と助手がイチャイチャしてただけなのだ」
博士、助手「!?」
ビーバー「イチャイチャっスか////」
ジャガー「へー」
アルパカ「ろっくだね~」ニヤニヤ
トキ「//////」
博士、助手「」
フェネック「……………」ポン
博士「!」
フェネック「ふっ」ニヤッ
博士「!?」
サーバル「ねーねー!かばんちゃーん!イチャイチャってなになにー?」
かばん「>>75」
サーバル「えー?そうなのーっ?」
ビーバー「ちょ、ちょっとかばんさん///」
プレーリードッグ「照れるっスよ///」
サーバル「じゃー、私とかばんちゃんもそうだねー!」
かばん「えー!?」
フェネック「私とアライさんもー……」
博士「そ、そんな事よりお前達!」
助手「PPPのライブはどうだったのですか!」
アライグマ「あー、ちゃんと宣戦布告してきたのだ」
博士「宣戦布告?」
助手「ほう、やりますねぇ」
アライグマ「照れるのだ///」
サーバル「ねーねー博士ー!」
博士「なんですかサーバル?」
サーバル「私、宣戦布告した以上はジャパリパーク1のろっくすたーになるつもりだよー!」
サーバル「だからね!だからね!その為には何したらいいかなー!」
博士「そうですね…>>77はどうでしょうか?」
助手「何事も形から入った方がやる気もでるというものなのです」
サーバル「めいくー?なにそれなにそれー!」
博士「こんな感じなのです」ピラッ
サーバル「わー!」キラキラ
アライグマ「かっこいーのだー!」キラキラ
ジャガー「いいかも………」
サーバル「ねーねー!どれがいいかなー?」
アライグマ「マスター!決めてほしいのだ!」
アルパカ「う~ん……そうだねぇ~」
サーバル達がする格好 安価下
サーバル「わー!なにこれなにこれー!」
アライグマ「な、なんてロックなメイクと衣装なのだ………」
ジャガー「かっこいー……」
ビーバー「PPPとの対決はこのメイクと衣装で決まりっスね!」
フェネック「えー?マジでー?」
ライブのメイクと衣装は"きっす"に決まった
キタキツネ「ね、ねぇギンギツネ…このどんべぇ食べていい?」ドキドキ
ギンギツネ「も、もう少し待ちなさい!もう少し待ったらふっくらー…」ドキドキ
ダダダダ
ワーイ
ギンギツネ、キタキツネ「?」
ガラッ
サーバル「わーい!」
ギンギツネ「サーバル!?」ビクッ
フェネック「はーいよー合宿にきたよー」
キタキツネ「がっしゅく?」
ビーバー「いやぁー、いいとこっスねー!」
ジャガー「温泉入りたい…」ボソッ
ギンギツネ「きゅ、急になんなのよあんた達!」
アライグマ「アライさんたちは対PPPの強化合宿に来たのだー!」
ギンギツネ「はぁー?」
アライグマ「ん?なにやら美味しそうなもの発見なのだ!」スッ
キタキツネ「あ!ボクのどんべぇ…」
アライグマ「これはアライさんが見つけたからアライさんの物なのだー!」
アライグマ「いただきまーす!なのだー!」ガツガツ
キタキツネ「……ボクのどんべぇがぁ…」グスッ
ギンギツネ「>>82」
キタキツネ「うぇ……」グスッ
ギンギツネ「………あんた達…今回は許してあげるわ…でも…」ギロッ
サーバル「あー!アライさんだけどんべぇ食べてずっるーい!」
アライグマ「こ、これはアライさんの物なのだー!」ズズッ
フェネック「大丈夫だよーサーバルー?こっちにいっぱいあるみたいだからさー」ガラガラ
サーバル「わーい!やったね!」
ビーバー「お、オレっちも一つほしいっス!」
ギンギツネ「」
キタキツネ「びぇーん!」グスッ
ジャガー「……………」ポン
キタキツネ「ふぇ……?」
ジャガー「>>84」
キタキツネ「……………」ヒョイッ
キタキツネ「もぐもぐ」
キタキツネ「……………」プイッ
ジャガー(可愛いなー)
ギンギツネ「ちょっと!私のキタキツネを誘惑しないで!」
ジャガー「し、してないよー!(私の?)」
アライグマ「キタキツネ」ズズッ
キタキツネ「あ、ボクのどんべぇ……」
アライグマ「アライさんは……お腹がすいてただけなのだ……」
アライグマ「だから……許してほしいのだ」キリッ
サーバル「と、アライさんはキメ顔でそー言った」
キタキツネ「……………」
キタキツネ「>>86」
アライグマ「楽しい事…わかったのだキタキツネ!アライさんにお任せなのだー!」グッ
アライグマ「じゃあキタキツネ、ベッドにいくのだ」グイ
キタキツネ「え?」
ギンギツネ「ちょっと!キタキツネにナニする気よ!」
アルパカ「いやぁ~楽しい事と言ったらあれしかないでしょ~」スッ
アライグマ「マスター…」
サーバル「あれー?あれってなーにー?」
フェネック「サーバルー私達はサバンナビスケッツだよー?」
サーバル「あー!そっかー!」ポン
ビーバー「燃えてきたっス!」
ジャガー「………………」ベンベン
アライグマ「なるほど、流石はマスターなのだ!」
アルパカ「うふふ」
アライグマ「よーし!みんな!サバンナビスケッツの初ライブをやるのだー!」
サーバル、フェネック、ジャガー、ビーバー「おーっ!」
キタキツネ、ギンギツネ「?」
サーバル「おっけー!」スッ
フェネック「はーいよー」
キタキツネ「ギンギツネ!サーバル達の持ってるあれなに?」キラキラ
ギンギツネ「さぁ……?(キタキツネ可愛い…)」
アルパカ「あれはねぇ~楽器だよぉ」
キタキツネ「楽器……?」
アライグマ「いくのだー!」ドン
サーバル「うみゃみゃみゃみゃー」ベンベンベンベン
アライグマ「ふははははははー!楽器の使い方はもうマスターしたのだー!」ドドドドド
フェネック「ふふふーん♪」ポロンポロン
ビーバー「ぬおぉぉぉぉ!」ベンベンギュイーン
ジャガー「……………」ベンベン
キタキツネ「おぉ……!」
ギンギツネ「す、すごい…」ゴクリ
アルパカ「…………………」
アライグマ「ふははははははー!アライさんにお任せなのだー!」ドドドドド
………
…
フェネック「うーん…なかなか上手くいったんじゃないかなー?」
サーバル「たーのしかったー!」
アライグマ「ど、どうだったのだ!サバンナビスケッツの初ライブは!」
キタキツネ「>>89」
ドラムは走りすぎるし、ギターのソロも自分だけ目立とうとしてる。ベースとキーボードがカバーしようとしてても、補いきれない。
でも、速引きとかの個人のテクニックは高水準
キタキツネ「調和がとれてないね。ドラムは走りすぎるし、ギターのソロも自分だけ目立とうとしてる。ベースとキーボードがカバーしようとしてても、補いきれないよ。
でも、速引きとかの個人のテクニックは高水準だね。」
ギンギツネ「キタキツネ!?」
ビーバー「???」
アライグマ「キタキツネは何を言ってるのだ?」
ジャガー「うーん、わからん!」
サーバル「キタキツネの言ってる事、全然わかんないや!」ニコッ
フェネック「あのさーキタキツネー。いったい何処でそんな事覚えたのさー?」
キタキツネ「げぇむだよ!」
フェネック「そ、そーなんだー……」
アルパカ「……でもぉ~…キタキツネの言ってる事はその通りだよぉ~」
アライグマ「マスター!」
サーバル「ねーねー!つまりはどういう事なのー?」
アルパカ「つまりはぁ……チームワークが必要って事だよぉ」
ビーバー「チームワークっスか…」ゴクリ
アライグマ「マスター!アライさん…」
ジャガー「アルパカ!チームワークを鍛える方法を教えて!私達、PPPに勝ちたいの!」クワッ
アライグマ「ジャガー!それはアライさんが今言おうとしたセリフなのだ!」
フェネック「まーまーアライさーん」
アルパカ「………もちろんだよぉ?その為の合宿だしねぇ?」ニヤッ
ビーバー「本当っスか!」
サーバル「わーい!やったねー!」
アルパカ「……サバンナビスケッツのチームワークを鍛える為にぃ~まずは~」
アルパカ「>>92をしてもらうよぉ~」
キタキツネ「…………」コクッ
キタキツネ「ついてきて」クル
サーバル「うみゃ?」
ギンギツネ「ど、何処にいくのよキタキツネ!」
…………
……
…
キタキツネ「………ついたよ」キィー
サーバル「うみゃ!?」
アライグマ「こ、これはー!!」
キタキツネ「音げぇむだよ」
フェネック「音げぇむー?」
ギンギツネ(いつの間にこんなものが…)
アルパカ「今から~みんなにはこの音げぇむでチームワークを鍛えてもらうよ~」
サーバル「えー!これで遊んでいーのー!」キラキラ
アライグマ「やったー!さすがマスターなのだー!」
ビーバー「これはなんなんスか?」
キタキツネ「ぎたーふりーくすだよ」
サーバル「わーい!たのしそー!やーったね!」
アルパカ「あんたらはこれだよぉ~」
アライグマ「マスター…このげぇむはなんなのだ?」
アルパカ「たいこのたつじんだよぉ」
アライグマ「たいこのたつじん…面白そうなのだ……」ゴクリ
アライグマ「フェネック!やるのだ!」グキッ
フェネック「うん、一緒にヤろっかーアライさーん」ニコニコ
ジャガー「あ、あの…私は?」
アルパカ「ジャガーは一番上手いからね~」
ジャガー「いやぁ////」テレッ
アルパカ「>>95で特訓してもらうよ~」
ジャガー「これは!?」
アルパカ「だんれぼさぁ」ニヤッ
ジャガー「だんれぼ……」ゴクリ
ジャガー「てゆーか……チームワークの特訓なのに、私だけソロ?」
アルパカ「安心しなよぉ、ギンギツネも一緒にやるからぁ~」
ギンギツネ「な、なんで私も!?」
こうしてサバンナビスケッツの厳しい特訓が始まった
サーバル「うみゃみゃみゃー」ベベン
キタキツネ「ふふん♪しんきろく…」ベン
サーバル「負けた……」ガクッ
ビーバー「す、すごいっスキタキツネさん!」
キタキツネ「ふふん、ボクがサーバルの代わりにサバンナビスケッツに入ろうかな?」ドヤッ
サーバル「うみゃ~」
フェネック「アライさーん、一人で突っ走るのやめてよねー」ポン
アイヤイヤー
ジャガー「ふっふっ」トントン
ギンギツネ(何故私まで……)トントン
そして……
ジャーン♪
アライグマ「……………ふーっ……」
アライグマ「い、今の演奏…どうだったのだ!マスター!」
アルパカ「………………」
サーバル、フェネック、ジャガー、ビーバー「」ゴクリ
アルパカ「>>98」
フェネック「?」
アライグマ「ど、どういう事なのだマスター!」
サーバル「……………」
アルパカ「サーバルは気づいてるみたいだねぇ?」
アライグマ「サーバルが?」
サーバル「うん…なんかね?なんてゆーか……」
サーバル「まだ…足りない気がするの!」
アライグマ「?」
ビーバー「足りないってどういう事っスか?」
キタキツネ「……この程度の音楽じゃあ、まだまだ濡れないって事だよ」
ギンギツネ「ぬ、濡れるって…キタキツネ///」ポッ
フェネック「わーお」
アルパカ「んじゃあ……次の段階に行ってみよ~か」
ジャガー「次の段階?」
アルパカ「パフォーマンス…だよぉ」ニヤッ
ビスケッツ「!?」
としょかん
博士「…………む?」ピクッ
ザッ ザッ
助手「……どうやら…帰ってきたようですね博士」
博士「ですね、助手」
サーバル「……………」ザッ ザッ
かばん「サーバルちゃん!お帰りなさい!」
サーバル「うみゃ…かばんちゃん……」
かばん「合宿…どうでした?」
サーバル「>>101」
かばん「………………!」ゾクッ
かばん(な、なんだろう……いつものサーバルちゃんの筈なのに………)
サーバル「どうしたのー?かばんちゃん?」
かばん「い、いえ………」
かばん(いや、サーバルちゃんだけじゃない……)チラッ
博士「お前達、合宿はどうでした?」
アライグマ「完璧なのだ!」グッ
フェネック「私達サバンナビスケッツは最高のロック魂と、博士と助手以上の絆を身につけてきたよー」
博士「は?私と助手以上の絆?そんな訳がないのです。何故ならば我々は相思相あ……」
助手「そうですか、それは凄いですね」
博士「助手ぅ…」ウルウル
プレーリードッグ「ビーバー殿!何やら一段とかっこよくなった気が……」
ビーバー「そ、そうっスかね?////」
かばん(そうか……みんなの纏っている雰囲気……これが……)
トキ「どうやら真のロックを見つけてきたようね?」
ジャガー「……………」グッ
かばん「ロック………か………」ボソッ
ビスケッツ「」ビシッ
博士「見事に教育されてますね……」
助手「ですね、博士」
アルパカ「みんなぁ、浮かれたらダメだよぉ?何せライブは来週なんだからぁ」
アライグマ「ほ、本当か!?マスター!」
ビーバー「ら、ライブっスか?聞いてないっスよ!」
サーバル「わーい!ライブだー!やったー!」
フェネック「へぇー?アルパカ、ライブの予約までしてくれてたんだー。気が利くねー」
アルパカ「………………」
博士「ちょっと待って下さい」
助手「我々はお前らのライブの予定なんぞ聞いていないのですが?」
フェネック「?」
かばん「え?ライブの予約も入れてないのにライブ?」
アルパカ「明後日にあるのはPPPのライブ………」
ジャガー「!」
アライグマ「………なるほど…さすがはマスター……ロックなのだ…」
サーバル「燃えてきたねー!」
かばん「え?え?」
ワー ワー
プレーリードッグ「さすがはPPP…凄い盛り上がりでありますね……」
ギンギツネ「うん…」
キタキツネ「」ワクワク
かばん(サーバルちゃん達……本当にやるのかな?)
サーバル「お待たせー」
かばん「!」
かばん「え!?」
アライグマ「どうしたのだ?かばんさん?」
かばん「み、みんなのその格好……」
フェネック「サバンナビスケッツのライブ衣装さー」
アライグマ「カッコいいか?かばんさん?」
かばん「……は、はい……(白塗の顔におっかない衣装……)」
プレーリードッグ「カッコいいであります!」
ビーバー「/////」テレッ
トキ「よく似合ってるわよ!」グッ
ジャガー「……………」グッ
ギンギツネ「ちょ、ちょっと!貴女たち、そんな訳わからない格好で本気!?」
サーバル「うみゃー!なんだとー!」
ギンギツネ「!」ビクッ
サーバル「私の名前はヨハネ・サーバル・三世!魔王であーる!」
かばん「さ、サーバルちゃん!?」
サーバル「この衣装への侮辱は魔王への侮辱と同意であーるぞ!」クワッ
ギンギツネ「>>105」
サーバル「うむ!」
ギンギツネ(はっ!私ったら…サーバルの気迫に圧されてつい………)
キタキツネ「ヨハネ・サーバル・三世……濡れた…////」ポッ
ギンギツネ「!?」
アルパカ「みんな~そろそろだよぉ?」
アルパカ「準備はいいかぃ?」ニッ
サーバル「うむ!」
ビーバー「もちろんっス!」
ジャガー「………………」ベン
フェネック「はーいよー頑張っていきますよー」
アライグマ「サバンナビスケッツにお任せなのだー!」
アルパカ「…………よし!」
アルパカ「ロックの頂き目指して…逝ってきなぁ~!サバンナビスケッツ!」
ビスケッツ「おー!」
コウテイ「えー…次は大空………」
フハハハハハ
コウテイ「………ん?」
イワビー「お、おい!」
サーバル「とうっ!」ダンッ
プリンセス「サーバル!?」
ザワザワ
エ?ドーシタノ? ナニアノカイブツ…
プリンセス「な、なによその格好…白塗りのメイクに凶悪な衣装……」
プリンセス「い、いや…そんな事よりもまたライブの邪魔を……!」
サーバル「……私の名前はヨハネ・サーバル・三世。サバンナビスケッツのメンバーであり、誇り高き魔王である……」
サーバル「は?」
フルル「まおー?」
ジェーン「何を言ってる………」
サーバル「みんな…いくよ」スッ
ザッ
PPP「!?」
ピリピリ
コウテイ「ひぇっ!」ビクッ
プリンセス「す、すごい声………!」
サーバル「たからかーに!さーけべさけべーばフレンズ♪」
アライグマ「このステージはサバンナビスケッツの物なのだ!」ドンドンドン
コウテイ「くっ!……今すぐやめ……」
アライグマ「ふぁーーっく!」ボオオ
コウテイ「あつっ!」
かばん(アライさんが火を吹いた………)
サーバル「けんかしーて、すっちゃかめっちゃかしたーらさつがい♪」
イワビー「お前らー!こんな事してただで済むと………」
フェネック「はーいよー」ガシッ
イワビー「わわっ!?」グッ
フェネック「秘技、フレンズ弾きー♪」ガガガガ
イワビー「い、いてっ!やめろー!」ポロンポロンポロン
サーバル「けものはいても♪PPPはいらない♪」
ビーバー「フレンズ歯ギターっス!」ガシッ
ジェーン「いだっ!あべべべ!」ベンベン
ギンギツネ「……ひえー…」
トキ「最高ね…」
キタキツネ「濡れる……」
かばん「あ、あれが合宿で得た成果ですか?」
アルパカ「そうだよぉ~ロックでしょぉ?」ニコニコ
かばん「最悪ですね」
サーバル「本当の悪魔はこ、こ、にいるーほら♪」ベンベン
ジャガー「……………♪」ベンベンベン
フルル「普通に上手い」パチパチ
ジャガー「////」テレッ
サーバル「きーみも♪」
プリンセス「サーバルゥー!!」
サーバル「手をーつないで………ふぁーーっく!!」バッ
プリンセス「!?」ビクッ
マーゲイ(このままじゃライブが……PPPが危ないっ!)
マーゲイ(こ、こうなったら!)
マーゲイがとった行動
安価下
マーゲイ「や、やめなさいあんた達……」
アルパカ「…………」トンッ
マーゲイ「はぅ……
バタッ
マーゲイ「」
サーバル(アルパカ!)グッ
アルパカ「ふっ」グッ
サーバル「よぉこーそじゃーぱりっふぁっく♪」ブンッ
ボキッ
プリンセス「………ひぇ…」ヘナッ
コウテイ「あわわ……」
イワビー「」プクプク
ジェーン「」ピクピク
フルル「うまいうま~い」パチパチ
ジャガー「////」テレッ
アライグマ「や、やったのだ……ついにPPPを………」ウルウル
フェネック「ふふっ、アライさーん?泣いてるのー?」
アライグマ「な、泣いてなんかないのだ…!」ゴシゴシ
ビーバー「……あの時…アライさんに着いてきて良かったっス……」ウルウル
ジャガー「うん!」
サーバル(ついになったんだね私達……)
サーバル「ジャパリパーク1のロックスターに……」ウルウル
カーエレ カーエレ
サーバル「!」
フェネック「これは……」
カーエレ カーエレ
カーエレ カーエレ
ビーバー「あんこーる……」
ジャガー「……………」スッ
カーエレ カーエレ
サーバル「よし………!」
サーバル「みんな………!二曲目いくよー!」
サーバル「ぼくのフレンド!!」
フザケンナー シネー
トキ「最高のライブよ……」グスッ
キタキツネ「サーバル様…///」ポッ
ギンギツネ「キタキツネ!?」
プレーリードッグ「ビーバー殿ー!」
アルパカ「みんなぁ…立派になったね~」グスッ
かばん(地獄絵図だ……)
カーエレ カーエレ
アルパカ「みんなぁ……行くんだね?世界ツアー……」
アライグマ「海の向こうがサバンナビスケッツを待っているのだ!」キリッ
フェネック「アライさーん、そっちは明後日の方向だよー?」
ジャガー「………みなさん、お世話になりました…」ペコッ
トキ「こっちこそ…最高のライブをありがとう!」
プレーリードッグ「ビーバー殿ー!自分、ビーバー殿の海の向こうでの活躍、楽しみにしてるであります!」
ビーバー「プレーリーさん…ありがとうっス……」グスッ
キタキツネ「サーバル様ー!」グスッ
サーバル「泣かないでよキタキツネ?」ナデナデ
ギンギツネ「さ、サーバル!あんたっ!私のキタキツネを!!」ギリギリ
かばん「………………」
サーバル「かばんちゃん……」
かばん「>>114」
サーバル「うみゃ~かばんちゃんったら///」テレッ
アライグマ「照れるのだ///」テレッ
かばん「いや、褒めてないよ」
アライグマ「よーし!みんな!いくのだー!」
サーバル、フェネック、ジャガー、ビーバー「おーっ!」
博士「早く行けです」
助手「二度と帰ってくるなですよ」
プレーリードッグ「ビーバー殿~!」グスッ
キタキツネ「サーバル様……」グスッ
ギンギツネ「キタキツネ!目を覚まして!」
アルパカ「…………………」
トキ「寂しいの?」
アルパカ「………寂しい半分……教え子が立派になって嬉しい半分ってところかなぁ?」
トキ「………そう…」クスッ
アルパカ(サバンナビスケッツ……あんた達なら私の叶えられなかった夢…叶えてくれると信じてるよぉ!)グッ
かばん「頼むから海の向こうでフレンズさん達に迷惑かけないでね」
フェネック「はーいよー。頑張っていきますよー」
ビーバー「燃えてくるっス!」グッ
ジャガー「……………」ベンベン
サーバル(ありがとう……私……音楽に会えて良かった……)
サーバル「…………………」
アライグマ「サーバル?」
サーバル「…………目指すは……世界一のロックスターだよ!」グッ
アライグマ、フェネック、ビーバー、ジャガー「おーっ!!」
サバンナビスケッツの世界一のロックスターへの道は始まったばかりだ
完
ありがとうございました
意外と綺麗にまとまったなw
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1508556955/
Entry ⇒ 2017.10.29 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
フェネック「あんっあっアライさっぁっ」アライグマ「ふぇねっ、あっふぇ、あぁんっ」
フェネック「アライさん……きもちいい?」
アライグマ「ふぇ、あっ、フェネックっ……きもち、いいのだ……ふぇねっ」
フェネック「ふふ……アライさん、かわいいよ……アライさぁん……」
アライグマ「ふぇねっあっ! あっあっあっ! きもちいっきもちいいのだフェネック! あっ、あらっ、アライさんのっ」
アライグマ「アライさんのお〇〇きもちいいのだぁ!!! えっちになっちゃうのだ! アライさんのえっちなお〇〇がフェネックのえっちな×××でピーーーーーーが△△△にっふぇねっあぁあああっふぇねっk」
ベチーーーーン!!!!
アライグマ「いたいのだ……」
フェネック「……」
アライグマ「なんで叩いたのだ……フェネック……」
フェネック「…………」
フェネック「アライさんはそんなこと言わない」
アライグマ「」
アライグマ「えぇ……」
フェネック「アライさんはそんなこと言わない」
アライグマ「二度も言ったのだ……理不尽なのだ……ツラいのだ…………アライさん、オヤジにもぶたれたことないのだのに……」
フェネック「いいからもうやめてもらえるかなー、のだの使い方もおかしくなってるしさー」
ポンッ
フェネック「いやぁ、本番前に声だけで練習しといてよかったよー」
フェネック「ね」
フェネック「たぬぱんちくん」
タヌキ「…………たぬきです」
タヌキ「なにもぶたなくても……」
フェネック「ごめんよー、アライさんの顔と声でアライさんのフレンズ像を崩壊させるようなことされるとねー、こんなにも苛立つなんて、自分でも予想外だったのさー」
タヌキ「そんなにですか……? けっこううまく真似できてたと思うんですけど……」
フェネック「真似はうまいだけに、内容がねぇ……」
タヌキ「ないよう?」
フェネック「あのさー」
フェネック「アライさんはそもそもそーいう方面は無知だから淫乱な言葉遣いをすること自体違和感なんだよねーそれに快楽を感じることにも不慣れできもちいい!けどこわい!たすけてフェネック!ってなるところにわたしがよーしよしアライさん大丈夫だからねーわたしにゆだねて……ってやさしく、かつはげしくリードしてあげるっていうのが」
タヌキ(うわぁあ…………めっちゃ早口……)
フェネック「……というわけなのさー」
タヌキ「はぁ……」
フェネック「伝わったかなー」
タヌキ「情熱は伝わりました」
フェネック「ほー、それはよかったよー」
タヌキ「つまり、フェネックやめるのだ! って感じでいけばいいんd」
フェネック「ちがう」
タヌキ「えっ」
フェネック「ちがうよー」
タヌキ「」
フェネック「アライさんはさぁ、わたしがすることに「やめるのだ」なんて言わないと思うんだよねーせいぜい「ど、どうしてこんなことするのだ……?」とかさー「こんなのっ、だ、だめ……だめなのだっ……」とか」
タヌキ「そうなんですか……」
フェネック「わたしがアライさんの背中に乗って川を泳いでもらったとき、それでアライさんが沈んで溺れても文句一つ言わないアライさんだからねー」
タヌキ「えぇええ……」
フェネック「あと、だいたいさー、アライさんはそんなにのだのだ言ってないと思うんだよー」
タヌキ「いえ、それは言ってると思いますけど……」
フェネック「わたしはさー、リアリティを追求したいんだよ、たぬぱんちくん」
タヌキ「たぬきですけど……そんなにこだわるなら、本人とすればいいんじゃあ……」
バンッ!!!
タヌキ「ひぃっ!」
フェネック「わかってないな、たぬぱんちくん」
フェネック「アライさんには無垢なままでいてほしいじゃないかー」
タヌキ「」
フェネック「アライさんを汚したくない、けど、同時に、その無垢なアライさんを無茶苦茶にしたい、この手で汚したい。そんな気持ちを誰しも一度は抱いたことがあるだろうけれど」
タヌキ「ないですよ……」
フェネック「その一見叶えることが不可能な矛盾した欲望……けれど、たぬぱんちくん!!」ガシッ
タヌキ「ひぇっ」
フェネック「きみになら…………きみだけが、わたしのこの醜い欲望を満たすことができるんだよ……たぬぱんちくぅん」
タヌキ「ぁ……フェネック、さん……」
フェネック「伝わったかなー」
タヌキ「はい……。…………うぅ……耳元でささやかれるとよわい……言ってることはめちゃくちゃ最低なのに……」
フェネック「うんうん、それじゃーもっかい練習してから」
タヌキ「あ、あのっ!」
フェネック「? なにかなー」
タヌキ「一つ提案があるんですけど……」
フェネック「ほー……」
タヌキ「アライさんが攻めでやってみる。というのはどうでしょうか」
フェネック「!?!?」
……
ふぇねっくやく もとみやおねえさん
え? ちゃんさきとラブラブ? ミワホウセキ?
そうですねー、ちゃんさきの側から、家族旅行に一緒に連れてってーだとか、ごあいさつは済ませたでしょ、とか
仲の良さをネタにしてくれることも増えましたね!
けど、みころんにも好き好きアピールしてたり、あいあいともツーショットとったり……どうビス以外の組み合わせでのお仕事も増えてきたせいですかね……
なかでも根本の「一緒に寝た」発言はいただけない
ただのギャグだろう?
……いや、あの子あやしいんですって
きょんと二人でねずみの国に行ったり、電車で痴漢プレイしたり、きょんの側もニコ生で絵伝言ゲームのときとか「根本となら通じ合える」って言ってたり……
あの二人はできてますね、間違いない……なんてこった……たまげたなぁ……
その上、まさか……ちゃんさきにまで手を出すつもりじゃあ…………
あやしい……
……
フェネック「アライさんが…………せめ……????」
タヌキ「はい。フェネックさん、想像してみてください」
タヌキ「自分でもなんなのか分からない欲求と衝動に困惑したまま、それでもおさえきれずに、フェネックさんに欲情して止められないアライさん……謝りながらも強引に押し倒して、フェネックさんの体に自らの体をすりつける……そして」
フェネック「……」ゴクリ
タヌキ「フェネックさんはそんなアライさんをやさしく受け入れてあげる……するとアライさんはタガが外れたように欲求に身を任せフェネックさんのことを貪るように求め」
フェネック「はぁっはぁっはぁっ……うっ」
タヌキ「……」
フェネック「ふぅ…………なかなか面白いこと考えるねー」
タヌキ「…………それで、ですね」
タヌキ「シチュエーションとしては、ツタに絡まって身動きとれなくなったフェネックさんを見て、がまんできなくなってしまうアライさん、という」
フェネック「わたしがそんなドジを?」
タヌキ「そこは、ほら、アライさんの気持ちを知っていて、わざと誘うようなことを」
フェネック「なるほどねぇー」
タヌキ「じゃあ、縛りますね」
ギュッ ギチギチッ
フェネック「んっ…………けっこう、キツく縛るねぇ……」
タヌキ「はい……だって」
タヌキ「途中でほどけたら、困るんで」
フェネック「………………ん?」
フェネック「……たぬぱんちくん?」
ポンッ
ブチハイエナ「……」
フェネック「!? ……あのさー、たぬぱんちくん。わたしは今、アライさん以外興味ないんだよねー……」
ブチハイエナ「はい。よく知ってますよ」
フェネック「じゃあなんで」
ブチハイエナ「フェネックさん」
ブチハイエナ「ハイエナさんのアレって、雌雄の区別がつかないくらい大きいんですよ」
フェネック「……は?」
ブチハイエナ「それが原因か、フレンズ化したハイエナさんには」
ブチハイエナ「はえて、るんですよ」
フェネック「……なに、言ってるのさ」
ブチハイエナ「今からなにするか、分かりますよね? フェネックさん……」
フェネック「は……ゃ、……なん、……なにいっ、言ってるのさ、たぬぱんちくん……そんな、そんなことして、なんに」
ブチハイエナ「わたしがあなたの要求にここまで従った理由、なんだと思いますか?」
フェネック「へ……? そ、それは……アイドルになるために、協力してあげた、その恩返しで……」
ブチハイエナ「……ブー、はずれ。……せいかいはぁ」
ブチハイエナ「フェネックさんをこの手でぶち犯すためでぇす♡」
フェネック「は……………………?」
ブチハイエナ「フェネックさん、わたしの気も知らず、アライさん、アライさんって、いつも、いつも……だから、だからわたしは」
フェネック「ひっ……!」
ブチハイエナ「アライさんじゃあ決して奪えないものを、あなたから奪う…………決して忘れられない……あなたにとって無二の存在になる……」グイッ
フェネック「ぃ、…………ゃだ……」
ブチハイエナ「フェネックさん……あぁ、その表情……いい……素敵です……いつもあんなにクールなフェネックさんが涙ぐんで、歯を食いしばって…………ふふっ、さぁ、これからもっと……わたしだけに見せてください……あなたの、えっちな、か、お」ググ、グッ
フェネック「やだ……やだ、やだやだやだっいやだ! アライさん! アライさん!!! やだぁああああっアライさんアライさんアラぃ」
バキィッ!!!!
ブチハイエナ「ぅぎいっ!?」
フェネック「ぇ………………?」
アライグマ「フェネックから、はなれるのだ…………ハイエナ」
フェネック「ぁ、アライ、さ」
アライグマ「よしよし、もうだいじょーぶなのだ……フェネック」ナデナデ
フェネック「アライ、さっ……ぅうう、うっ」グスッグスッ
アライグマ「あのハイエナはどっかいったのだ。もうあんしんなのだ」
フェネック「ぅん……うんっ」
アライグマ「けど、いったいなんなのだ……? なわでしばるなんて、フレンズ同士でなんでこんなひどいことを…………とにかく今ほどくのだ!」
グイッ グイイイッ
フェネック「ぃっ!? あ、アライさーん、いたい、いたい」
アライグマ「ぅええっ!? ご、ごめんなさいなのだ……えっとぉ、ここが、こうなって」
サワサワ……
フェネック「あっ……ぁ、アライさ、……そこ、だ、だめっぁ」
アライグマ「だ、だいじょうぶなのだ! アライさんに任せるのだ!」
グイッ グイッ
フェネック「ひんっ!! あっあっ! らめっそこらめっあらっアライしゃっあっあっあああぁっあああっ……!!!!!」
ビクンッ ビクンッ
フェネック「ふぅ」パサッ
アライグマ「あ、やった! ほどけたのだ!!」
フェネック「いやーたすかったよアライさーん。さすがだねー、すごいねー」
アライグマ「えへへへへ! アライさんはやっぱりすごいのだ! フェネックを無事に助けることができて、うれしいのだ!」
フェネック「アライさん……」
アライグマ「どうしたのだ? フェネック?」
ギュッ
アライグマ「フェネック? まだこわいのだ? ……大丈夫なのだ、フェネックにはアライさんがついてるのだ。フェネックのことはアライさんが守るのだ」ギュッ
フェネック「……アライさぁん……」ギューッ
…………
イワビー「んで、わざわざ距離を縮める手助けしてやったってのかよ!」
タヌキ「まぁ……はい。フェネックさんにアライさんの代わりをせがまれるのもあれなんで……これで二人が関係を進展させられればいいんですけど」
イワビー「すげー迷惑だな……あのレズキツネ」
タヌキ「恩返しをしたかったのも、事実なので、まぁ」
イワビー「おまえがいーなら、いーけどさぁ……」
マーゲイ「……なるほど、他のフレンズさんに化ける技ですか」
イワビー「マネージャー、なんかヤバいこと考えてないか?」
マーゲイ「い、いえいえ!! ただ、PPPの誰かが出られない時の代役が頼めたりするかなーとか、思っただけです! ほんとに!」
イワビー「ふぅん……」
タヌキ「イワビーさんとか、出られないとき多いですもんね」
イワビー「わ、わるかったよ……バンドの方も忙しくってさぁ」
マーゲイ「というわけでですね……報酬はPPPプラチナチケットということで、まずはプリンセスさんになってもらって、水着の撮影なんかを……こう、ヒモできわどいやつなんですけど、プリンセスさん絶対やだって着てくれなくて……でもこれで、ようやく…………ぐへへ、うへへへへっはぁあ」
タヌキ「えぇ……」
イワビー「完っ全に私欲じゃねーか!!!」
マーゲイ「いえいえ!! アイドルにはこーいうお仕事も必要なんです!!!」
イワビー「マネージャーの前でえっちな格好するのがかよ! もういい、たぬきち、こんなのの言うこと聞かなくていいからな?」
タヌキ「あ、はい、いえ、たぬきです」
マーゲイ「おほーっはぁーーーっ! 後輩アイドルをかばう、イワビーさんの姉貴分感……いいっいいです! しかも、わたしのことを「こんなの」扱いするぞんざいな感じもたまらないですぅ~!」
イワビー「うわぁ……」
タヌキ「……」
タヌキ(マーゲイさんに化けたら、PPPにセクハラし放題なのかな…………)
おわり
マーゲイ「ぅ、うへへ……プリンセスさん、今日もかわいい尻尾ですね……」サワサワ
プリンセス「!!?」ビクッ
マーゲイ「この短くてぴょこっとした尻尾がみなさんのお尻のえっちさを強調して……あ、これは衣装を考えるために触っているだけでですね、決してやらしいことでは」
プリンセス「マァゲェイ……あなたねぇえ……」ゴゴゴゴゴゴ……
マーゲイ「ひっ!?」
プリンセス「今日という今日は許さないわよぉ!!! デビューで助けてもらったからって下手に出てりゃつけ上がりやがってぇええええええ!!!!!」
マーゲイ「ひぃいいいいい!?!? こんなプリンセスさん初めてみるぅう!!」
プリンセス「尻出しなさい!! 尻ぃ!!!!」
マーゲイ「ひぇえええ!! わたし、マーゲイさんじゃなっ」
ペーーーーーーーーンッ
ひぎゃぁあああああああっ……!!!
おしり
……
PPP「「ぺぱぷ予告!!」」
パイセン「よっ! お前ら、元気してるか~?」
コウテイ「げっ、ジャイアントセンパイ」
パイセン「しっしっし、今週はふたなりについて予習するからナっ」
コウテイ「えぇ…………」
パイセン「百合好きの中でも、好みの別れるジャンルらしいぞ。さらに、男の娘だとか、女装娘だとかと混同されることもあって、けっこう大変なんだとさー」
コウテイ「センパイ、その話あまり知りたくないんだが……」
パイセン「しししっ、まぁーそう言うなって。ここからは、カラダで教えてやるからさ」
コウテイ「へ……? な、なにを言って……あれ? なにか…………股間に違和感、が……」
パイセン「じゃぱまんに入れた薬が効いたみたいだナ。ほうれ……おねーちゃんがきもちくしてやるぞ~……」
うわぁああああああああああっ!!??!
次回、えろどうじん
タヌキぱびりおんに出てほしい
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Entry ⇒ 2017.10.27 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
【けものフレンズ】かばん「サバンナシマシマオオナメクジ…?」
助手「さばんなちほーで目撃されたとの情報が多数入っているのです」
かばん「さばんな…。サーバルちゃん何か知ってる?」
サーバル「う~ん…分かんないや!ねぇ博士、そのシマシマなんとかっていうのはフレンズなの?」
博士「分からないのです。なのでそれをお前たちに調査してきてほしいのです」
助手「目撃証言によるとその生物の特徴はシマウマのように白と黒の縞模様を持ち、」
サーバル「ふむふむ」
博士「体長は我々フレンズと同じくらい」
かばん「なるほど…」
博士「以上です」
かばん「えっ!?それだけですか?」
助手「仕方ないのです。情報が多かったら謎ではないのです」
かばん「そ、それはそうですけど…」
博士「安心するですよ。現地に人探しにうってつけの協力者を用意しているのです」
サーバル「誰だろう?楽しみだなー!」
博士「とにかく頼みましたよ。新種のセルリアンの可能性もあるので十分注意するのです」
かばん「は、はい!行ってきます」
サーバル「わーい!久々に戻ってきたよ!」
かばん「何だか懐かしいね。それで博士達の言ってた協力者っていうのは…」
アミメキリン「あら…?あなた達…」
サーバル「あれ?キリンだー久しぶり!」
かばん「もしかして協力者って…」
アミメキリン「そうよ!事件あるところ探偵あり!探偵といえばそうこの私…その名も名探偵アミメキリン!」
サーバル「おぉ~いつになくやる気だね!今日はどんな“迷”推理が聞けるのかな!?」
アミメキリン「任せときなさい!私の“名”推理にかかればそのなんとかっていう生き物もすぐに捕まえてみせるわ!」
かばん「(だ、大丈夫かなぁ~…)」
アミメキリン「ひ、久々にさばんなちほーにきたけど…こんなに…暑かったかしら…」ゼェゼェ
サーバル「もぉ~キリンはロッジに籠もり過ぎなんだよ!」
アミメキリン「し、仕方ないでしょ…。先生が…あそこは居心地が良いって…言ってるんだから」
かばん「でも確かにボクも久々に来たからちょっとバテちゃったかも…お水飲みたいな」
サーバル「あっ!あそこに水場があるよ!わーい!」
アミメキリン「…待って!」
サーバル「ど、どうしたの!?」
アミメキリン「…その水、怪しいわね」
サーバル「え!?どういう事!?」
アミメキリン「…もしかしたらその水、毒が入っているかもしれないわ」
かばん「で、でもどう見てもただの湧き水に見えますけど…」
アミメキリン「いい!?ただでさえ自然の湧き水は危険なのよ!」
サーバル「えっそうなの!?」
アミメキリン「そうよ。こういう溜まり水には変な細菌や寄生虫がうようよいてそれを飲んでしまうとお腹を壊したり怖い病気にかかってしまったり…最悪の場合死んでしまう事だってあるのよ!!」
サーバル「こ、怖い怖い怖い!」
アミメキリン「(…決まった!この前偶然先生とアリツカゲラさんがそんな感じの事話してたのを聞いてただけだけどまさかこんな形で役に立つとは…!)」
かばん「う、うん…」
アミメキリン「なっ…!?そ、それはたまたま運が良かっただけなのです!それにこういう水場にはカバや色んな動物がやって来てそういう所は特にきたな…ん?」
ゴゴゴゴ…
ザッパァーン!!
カバ「私の悪い噂をしてるのはだぁ~れ~?」
アミメキリン「うわああああぁぁぁぁ!!?!?」
サーバル「あ、カバ!」
カバ「久しぶりねサーバル。どうしたの今日は皆お揃いで」
サーバル「今日は博士達のお願いで謎の生命体を探しに来たんだ!名前が…えーと何だっけ?」
かばん「サバンナシマシマオオナメクジだよ」
サーバル「そうそれ!ねぇカバ、何か知らない?」
カバ「う~ん…聞いた事ありませんわね」
かばん「そうですか…。こっちじゃないのかなぁ」
カバ「え?」
アミメキリン「そのシマなんとかっていうのはさばんなちほーじゃ有名という事は聞いているわ。でもあなたはそれを知らないと言った…。これはつまりあなたが犯人、もしくはあなたが犯人を匿っているかのどちらかという事よ!!」
かばん「(えぇ~…)」
カバ「そう言われましても知らないものは知りませんし…。私そもそもここの縄張りからはあまり動きませんしね」
サーバル「えっそうだったの!?」
カバ「…それよりあなた、さっきから大人しく聞いていれば随分と好き勝手おっしゃっているじゃありませんの」
アミメキリン「なっ!?名探偵であるこのアミメキリンの名推理をぐろーする気!?」
アミメキリン「いえ…」
カバ「怖い病気にかかった事は?」
アミメキリン「いえ……」
カバ「じゃあ死んでしまった事は?」
アミメキリン「いえ………」
カバ「これで分かったでしょ。お水を飲んだくらいでいちいち体調を崩していたらこのジャパリパークで生きていくなんて到底不可能ですわ」
サーバル「凄いねカバ!まるで本物の探偵さんみたい!」
カバ「サーバルが言われたことを何でも信用し過ぎなんですわ」
アミメキリン「で、でも先生が…!」
カバ「あなたも探偵さんなら自分の目で見た事や感じた事、自分で調べた事を裏付けにして推理なさい。誰かが言っていた事が本当かどうかを調べるのも立派な探偵さんの仕事ではなくて?」
アミメキリン「自分で調べた事を裏付け…おぉ!何か探偵っぽいですね!是非あなたを師匠と」
カバ「それはお断りよ」
アミメキリン「むぅ…弟子入りを断られてしまったわ」
かばん「あ、あはは…」
ガサッ
サーバル「…ん?」
かばん「どうしたの?サーバルちゃん」
サーバル「…今あそこで何か動いたような…」
ガサガサ!!
ヌメェ~ン
『出たああああぁぁぁぁ!!??!?』
アミメキリン「ま、まままさか本当にいたなんて…」
かばん「(…ん?あのシルエット前に一度見たような…もしかして)」
サーバル「ど、どうしようかばんちゃん」
アミメキリン「こ、ここは逃げるのよ!」
かばん「…いえ、ここで捕まえましょう」
サーバル「えぇ!?大丈夫なの!?」
かばん「…うん、ボクの記憶力が正しければ多分…」
アミメキリン「正気なの!?あんなのを捕まえるなんて冗談じゃない!私はひとりでも逃げさせてもらうわ!」
かばん「ま、待って下さい!それはキケンです!」
サーバル「熱くなりすぎだよ!とりあえず落ち着こう!」
かばん「はい…。でも万が一もし相手がセルリアンだったり凶暴な生き物だったりしたらその時はすぐ逃げて下さい」
サーバル・アミメキリン「」コクリ
かばん「じゃあまずサーバルちゃん。今は狩りごっこの最中だと思って思いっ切り飛びかかって」
サーバル「わ、分かった!狩りごっこなら負けないよ!」
かばん「次にアミメキリンさん。あれはこの事件の容疑者、いわば犯人です。皆で犯人を捕まえましょう。ここがクライマックスです」
アミメキリン「容疑者確保…クライマックス…!くぅ~探偵モノっぽくなってきたぁー!!」
かばん「準備はいいですか?…じゃあいちにのさんでいきます…」
アミメキリン「にの…」
かばん「さん!今です!!」
ガバッ!!
アミメキリン「容疑者!」
サーバル「かくほー!」
かばん「…やった!そのまま、押さえ付けておいて下さい」
アミメキリン「さぁお騒がせの犯人!顔を見せなさい!」
サーバル「…あれ?あなた…」
サバンナシマウマ「いたた…」
サーバル「えぇっ!?シマウマちゃん!?」
サバンナシマウマ「あれ…?サーバルさんじゃないですか。それに他の皆さんも…一体これは何事ですか?」
アミメキリン「ど、どういう事!?この子がえーと…なんだっけ?」
かばん「…サバンナシマシマオオナメクジです」
アミメキリン「そう!それよ!そのナメクジじゃないの!?」
サバンナシマウマ「は、はい???」
サーバル「それにやっぱりってどういう事かばんちゃん!?」
サーバル「もちろん!あっ!?ひょっとして…」
かばん「うん。あの時一番最初に紹介してくれたフレンズがシマウマさんで、その後ろ姿がよく似ているなって思ったんだ。それでもしかしたらと思って…」
サーバル「すっごーい!さすがかばんちゃんだね!」
サバンナシマウマ「あ、あの~…話がまったく見えないのですが…」
サーバル「シマウマちゃん今さばんなちほーで超有名なんだよ!」
サバンナシマウマ「え、えぇ…?どういう事ですか?」
かばん「実は…」
かばん「すみません…」
サーバル「う~ん…でも何かいつものシマウマちゃんじゃない気がするんだけどどうしてだろう…。あっ!?分か…」
アミメキリン「分かりました!」
かばん・サーバル「「えっ!?」」
アミメキリン「この事件の犯人はそう、ふたりいたのです!」
『えぇ~!?』
アミメキリン「ズバリシマウマさんは双子だったのです!だからシマシマナメナメと間違えられた…つまり犯人はまだどこかに潜んでいる!」
かばん「う、う~ん…それはどうなんでしょうか…」
サバンナシマウマ「あ、あの~…私双子じゃ…」
アミメキリン「何故こんな簡単なトリックにも気付かなかったのか…あぁ天才が憎いわ」
サーバル「違うと思うよ」
かばん「サーバルちゃん?」
サーバル「私ね、分かったんだ。犯人はズバリ………アホ毛だよ!」
かばん「ア、アホ毛…?」
サーバル「そう!シマウマちゃんいつも頭にピピッてアホ毛が立ってるのに今日はそれが無いの」
かばん「なるほど…。だから後ろから見るとおっきなシマシマ模様のナメクジに見間違えられた、と」
アミメキリン「た、確かに後ろから見るとそっくりね…」
サバンナシマウマ「あー、すみません。最近よく髪のセットを忘れちゃうんですよね。…よいしょ」ピピッ
サーバル「おぉ!いつものシマウマちゃんだ!」
かばん「何だかお騒がせしちゃいました…」
アミメキリン「まったく…この名探偵アミメキリンを惑わすとは…とんだ難事件だったわ」
サーバル「でもこれで無事事件解決だね!」
かばん「そうだね。じゃあかえ…ん?」
サーバル「どうしたのかばんちゃん」
かばん「あ、あれって…」
モゾモゾ…
シマシマ…
サバンナシマウマ「わ、私ならここにいますよ…」
アミメキリン「まさかやっぱり双子!?」
かばん「そ、それはもういいですから」
サーバル「じ、じゃああれは…」
???「…オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛……!!」
『本物だあああああああああぁぁぁぁ!!!!?!??!?』
グレビーシマウマ「…おおおおおおおおおぉぉ!!ダウジングが反応してます!!今度こそお宝の予感!!」
おわり
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Entry ⇒ 2017.10.24 | Category ⇒ けものフレンズ | Comments (0)
【けものフレンズ】博士「助手、お腹が空きませんか?」
博士「ジャパリまんはもう飽きたので何か他のものを食べませんか?我々はグルメなので」
助手「では>>3でも食べましょうか。我々はグルメなので」
博士「ひじき…また微妙なものを選んだのですね、助手」
助手「ひじきを食べれば我々の賢い頭脳が更に賢くなる予感がするのです、博士」
博士「そうですか…」
博士「ですが…ひじきをどこで手に入れるのですか?」
助手「博士、ひじきは>>5が持っていると噂に聞いた事があるのです」
>>5 アニメに出たけもフレキャラ
ワイワイ ガヤガヤ
イワビー「う~やっぱライブ前は緊張すんなぁ…」
コウテイ「み、みみみみみんナ!お、おおお落ち着いて…い、いつも通りに…」ガチガチ
フルル「お前が落ち着け」
ジェーン「わ、私達ならできます!」
プリンセス「ジェーンの言う通りよ…」
コウテイ「プリンセス…」
プリンセス「私達なら最高のライブができる……だって…」
プリンセス「私達は…ジャパリパーク1のアイドルなんだから!」グッ
ジェーン「………はい!」
イワビー「へへっ」
コウテイ「ああ…そうだな!」グッ
フルル「ほ~い」
プリンセス「いくわよ!みんな!」
コウテイ、イワビー、ジェーン「おー!」
フルル「お~」
マーゲイ(PPPのみんな………こんなに立派になっちゃって…)ウルッ
バサッ バサッ
マーゲイ「………ん?」
助手「ですね、博士」バサッ
マーゲイ「は、博士……、助手……!?」
イワビー「なんだなんだ~?」
コウテイ「ま、まさか博士達もライブの応援に……」
博士「違うのです。我々は騒がしいのがあまり得意ではないので」
コウテイ「違うのか…」ガクッ
助手「そんな事よりもひじきを寄越すのです。我々はグルメなので」
イワビー「ひじき~?」
ジェーン「なんの事でしょう?」
フルル「冷やかしなら帰ってよ~」チッ
マーゲイ「あ、あの博士…PPPは今から大事なライブなんで……」
博士「うるさいです。ひじきよこせです」
助手「このままでは我々のお腹の危機なのです」
博士「我々のお腹と背中がくっついてしまうのです。我々はグルメなので」
助手「我々はひじきを待っているのですよ!」
プリンセス「そんな無茶苦茶な……」
マーゲイ「…………」
マーゲイ「>>10」
博士「早くひじきよこせです」
イワビー「ひじきなんて持ってないぜ~?」
プリンセス「あの、博士…大事なライブ前なんで…」
フルル「か~え~れ」
マーゲイ(PPPにつまらない事でプレッシャーを与える訳にもいかないし…仕方ないわね…)
マーゲイ「博士、助手!」スッ
博士、助手「!」
マーゲイ「このリンゴをあげるので今日のところはお引き取りを…」ニコニコ
博士「お、お~っ!美味しそうなリンゴなのです!」キラキラ
マーゲイ(私のおやつ用のリンゴだけど仕方ない…PPPの為よ!)
コウテイ「マーゲイ…」
助手「博士、我々の目的はあくまでひじきなのですよ?」
博士「わ、わかっているのです!」
博士「で、ですがしょうがないのでリンゴももらってやるです!」シャリッ
マーゲイ「あ!」
助手「博士は本当にいやしんぼさんですねぇ?」ニヤニヤ
博士「むむ………!!」モグ
助手「ど、どうしたのですか博士!」
博士「こ、このリンゴ……」ワナワナ
マーゲイ、PPP「?」
博士「>>13」
マーゲイ「ど、どうも……」
助手「それは良かったですね、博士。ですが……」ポン
博士「?」
助手「あまり大袈裟なリアクションをとらないで下さい。次やったら博士を私の食事にしますので」
博士「じょ、助手の冗談はたまにおっかないのです……」オロオロ
イワビー「なー、リンゴで満足したんだろ?だったらもう帰って……」
プリンセス「そうよ!私達、これから大事なライブがあるの!」
助手「………やれやれ、仕方ありませんね博士?」ハァ
博士「ですね、助手?」ハァ
マーゲイ(良かった、帰ってくれるのね)ホッ
助手「誰の許可をとってライブを行っているのですか?」
イワビー「な……!?」
コウテイ「お、横暴だ!」
博士「ライブをしたかったら、ちょいちょいっとひじきを持ってくるのです!」
助手「早く持ってくるのですポンコツ共!我々は空腹なので」
ジェーン「そんな…あんまりです!」
フルル「か~え~れ~!」
カーエーレ カーエーレ
プリンセス「あわわ…どうしようマーゲイ…」
マーゲイ(博士達…やりすぎよ!こうなったら!)
マーゲイ「………………」スッ
マーゲイ『博士ー!>>16』(助手の声で)
PPP「!?」ビクッ
博士「はぅ////」ドキッ
助手「?」
博士「あゎゎゎゎ!じょ、助手ぅ…い、いきなり何を////」ドキドキ
助手「は?」
博士「い、いきなり何を言っているんですか!////」
助手「博士こそ何を言っているんですか」
博士「わ、私と助手は博士と助手ですよぉ/////」
助手「知ってますよ。私は賢いので」
フルル「ほぁ~?」
プリンセス「マーゲイ!」グッ
マーゲイ「はい!」グッ
助手「………博士、何やら顔が赤いようですが、体調でも悪いのですか?」スッ
博士「はゎゎゎ////」
博士(じょ、助手…近いのです…////)
博士(こ、これはまさか…キス…というやつですか?////)ドキドキ
助手「?」
博士(わ、わかったですよ助手……)ドキドキ
博士(私も……覚悟を決めるのです!)ンー
マーゲイ、PPP「////」ドキドキ
助手「>>19」
博士(ま、まだなのですか……?///)ドキドキ
助手「博士、体調が優れないのならば言って下さい。やはり騒がしい所に来たのは失敗でしたか」
博士「ふぇ?」
助手「博士、お疲れならば早く帰って寝ますよ」グイ
博士「わわっ…」
助手「………お前達」
マーゲイ、PPP「!」ビクッ
助手「どうやら博士の体調が優れないようなので、我々は今日は帰るのです」
助手「次来る時までにひじきを用意しておくのですよ」
マーゲイ「は、はぁ…」
助手「では行きますよ、博士」グイ
博士「助手…強引なのです////」
博士「しかも…帰ったら寝るだなんて…」
博士「助手は脱いだらすごいだけではなかったのですね///」ポッ
助手「博士、気持ち悪い事を言わないで下さい。頭まで菌がまわったのですか?」
博士(助手…照れてるのです////)
コウテイ「」
イワビー「おーい!コウテイ!どうしたー!」ペチペチ
ジェーン「さっきの博士達のやり取りの刺激が強すぎて気絶してるみたいですね……」
フルル「むっつりだね~」
プリンセス「さぁ、疫病神も帰ったし、気を取り直してライブよ~!」
イワビー、ジェーン、プリンセス「おーっ!」
コウテイ「」
ジャパリとしょかん
バサッ バサッ
助手「さぁ、博士。ついたですよ」キイー
博士「////」モジモジ
「博士ー!助手ー!」
博士、助手「!」
としょかんに遊びに来てたフレンズ
アニメけもフレに出てて今回未登場
安価下
助手「ヒグマ……」
博士「何しに来たですか?我々はこれからイチャイチャするのです。忙しいから帰れです」
ヒグマ「い、イチャイチャ!?///」
助手「博士、あまり気持ち悪い事を言わないでほしいのです」
博士「助手はツンデレさんなのですね?可愛いです////」
助手「して、ヒグマ。何用ですか?」
博士(無視…助手はヘタレなのです///)ポッ
ヒグマ「あ、ああ…そうだった!…実は…」
ヒグマ「>>27をしに来たんだ」
博士「………ほう?新しい料理ですか?」ジュルリ
助手「ヒトの叡智からなる料理…楽しみなのです」ジュルリ
ヒグマ「ははは、博士達ならそう言うと思って来たんだ」ニコッ
博士「ならばもったいぶらずに早く作るのです!」ゲシッ
助手「我々はグルメなので」ゲシッ
ヒグマ「いてっ、わ、わかったから蹴らないでくれ」
博士「してヒグマ。そのかばんから教わった新しい料理とやらはどういうものなのですか?」
助手「教えるのです!マズかったら承知しないのです!」
ヒグマ「えーと、確か……」
料理 安価下
博士「ほう…まーぼーどーふ…ですか…」
助手「何とも食欲をそそる名前なのです」ジュルリ
博士「さぁ、ちょいちょいっとまーぼーどーふを作るのです!ヒグマ!」ゲシッ
助手「我々はまーぼーどーふを待っているのですよ!」ゲシッ
ヒグマ「わかってるから!一々蹴らないでくれ!」
~調理中~
助手「まだなのですかヒグマ…」グー
博士「………」ピト
助手「………博士、何故くっついてくるのですか?」
博士「////」ピトピト
助手「重いんで離れて下さい」グイ
博士「あっ……」
ヒグマ「できたぞ~!」ホカホカ
博士、助手「!」
博士「は、早くするのです!」ガンガン
助手「我々は空腹なのです!」ガンガン
ヒグマ「わ、わかってるよ」コト
助手「まーぼーどーふ…ですか…」ジュルリ
ヒグマ「さーて、いただきますをしてから…」
博士、助手「ガツガツガツ」
ヒグマ「……………」
博士「! じょ、助手……こ、これは…」ピク
助手「………ですね…博士……」
ヒグマ「どうだ?美味しいかな?」
博士「辛いのです。とても食べれたものではありませんね」パクパク
助手「ですね、我々はグルメなので」パクパク
ヒグマ「………え?」
博士「でも仕方ないから食べてやるです。我々はグルメなので」バクバク
助手「早くおかわりを持ってくるのですヒグマ!我々はグルメなので」バクバク
ヒグマ「>>33」
博士「ヒグマ!早くするのです!美味しいものを食べてこその人生なのですよ!」ガンガン
助手「我々はおかわりを持っているのですよ!」ガンガン
ヒグマ「…………」スッ
博士、助手「!?」
博士「こ、これはーー!?」
ヒグマ「………前にかばんから聞いた"かれー"とまーぼーどーふを私なりに組み合わせてみた……」
ヒグマ「"まーぼーかれーだ"」ニヤッ
ヒグマ「さぁ、御上が……
博士、助手「ふぉぉぉぉー!」ガツガツガツ
ヒグマ「………………」
博士「か、かれー!ですぅ!」ヒー
助手「で、でも……癖になる味なのですぅ!」ヒー
ヒグマ「そ、それは良かった……」
博士「………満腹なのです」ゲフッ
助手「…もう食べれないのです」ゲフッ
ヒグマ「よ、喜んで貰えて良かったよ…」
ヒグマ「さて、私は帰るかな?」スッ
博士「ご苦労なのです」ゲフッ
助手「また我々が呼んだらすぐに"まーぼーかれー"を作りにくるのですよ?」ゲフッ
ヒグマ「はは……」
ヒグマ「………ん?」ジー
博士「? どうしたのですかヒグマ?」
ヒグマ「ん……いやさ……博士達さ……」
ヒグマ「………少し太った?」
助手「!?」
博士「>>36」
こ、こ、これはセルリアンへのそう!威嚇の練習なのです!
博士「こ、ここここれはそう……せ、セルリアンへの威嚇の練習なのですよ!」
ヒグマ「そ、そうか……」
助手「ヒグマ!デリカシーが無いのですよ!さ、さったと帰りやがれです!」ゲシッ
ヒグマ「わ、わかったよ!ごめんって!」
キィー
バタン
博士「………さて、助手…」
助手「ですね、ヒグマの気のせいだとは思いますが、由々しき事態なのですね…」
助手「私は問題ありませんが、博士がまるまると美味しそうにならない為にも運動に付き合ってあげてもよいのですよ?」
博士「………ですね…私は問題ありませんが、助手がそれ以上エロい身体にならない為にも、私が運動に付き合ってあげてもよいのですよ?」
助手「博士、気持ち悪いのです」
博士「……では、運動がてらにちょいちょいっと>>38でもしますか」
助手「成る程、博士は賢いのです」
博士「そうと決まれば……」スッ
助手「………博士、それはなんなのですか?」
博士「本で読んだ事があるのです」
博士「これは……らんにんぐをする時に着る"正装"なのだと」
博士が用意した着るもの 安価下
博士「"体操服"と"ブルマ"というものなのです!」
博士「運動をする時はこれがいいと、私が読んだ"こすぷれてんごく"なる本に書いてあったのです!」ドヤ
助手「成る程…確かに動きやすそうなのです…」
助手「ヒトの叡智…やりますねぇ」
助手「ところで博士…何故博士はこのようなものを持って…」
博士「さ、早く着替えるのです助手ぅ!」
助手「………はぁ…」
博士「さて、ブルマと体操服、装着完了なのです!」バーン
助手「成る程……これは動きやすいですね」クイクイ
博士「ブルマと体操服をジャパリパークの正装にする事を検討しますか」
助手「ですね」
助手「特に博士は風の抵抗を全く受けなさそうで羨ましいのです」
博士「助手は相変わらずいやらしい身体をしてるのです、じゅるり」
助手「マジで気持ち悪いです博士」
博士「ほっほっほっほっ」タッタッタ
助手「ほっほっほっほっ」タッタッタ
博士「……これはいい運動になりますね、助手」タッタッタ
助手「ですね、博士」タッタッタ
フハハハハ
博士、助手「!」
アライグマ「ふははははー!」ダダダダ
フェネック「アライさーん!そっちは明後日の方向だよー」タッタッタ
助手「博士、我々の他にもらんにんぐをしている者がいるのです!」タッタッタ
博士「助手、"らんにんぐをしている者は皆兄弟、出会ったら挨拶をするのがマナー"と本に書いてあったのです!」タッタッタ
助手「成る程、勉強になるのです」タッタッタ
アライグマ「ふははははー!」ダダダダ
フェネック「アライさーん!」タッタッタ
博士「どうも、博士です」ペコッ
助手「どうも、助手です」ペコッ
アライグマ「>>45」
フェネック「>>47」
フェネック「フェネックだよー」
フェネック「てゆーか、一々名乗らないでも知ってるよー」
博士「ですが、これがらんにんぐしてる者のマナーらしいので」
フェネック「らんにんぐー?」
助手「お前達もらんにんぐですか?やりますねぇ」
アライグマ「らんにんぐ?何を言ってるのだ?」
フェネック「あはは、私は>>49してるアライさんを追ってただけさー」
博士、助手「!!」ピク
博士「焼き芋……」ゴクリ
助手「伝説の芋……」ゴクリ
フェネック「?」
アライグマ「ふははははー!焼き芋はアライさんの物なのだー!」
博士「焼き芋……食べたいのです…」ジュルリ
助手「し、しかし博士……また余計なものを食べたら太……」
博士「わ、私は大丈夫なのです!」
博士「それに比べてなんですか助手はーー!」モミ
助手「!?」ビクッ
博士「なんですかこの美味しそうなジャパリまんはー!!」モミモミ
博士「けしからん…けしからんのですー!じゅるり」モミモミモミ
助手「>>51」
博士「まったく!助手は……美味しそうな身体しやがって!けしからんのです!」モミモミ
助手「あっ、あっ///」ビクンビクン
博士「罰としてそのジャパリまんは私が美味しく頂いてやるのです!感謝するのです!」モミモミモミ
助手「は、博士……!や、やめるのです!」ビクン
フェネック「………ふーん…」ニヤニヤ
博士、助手「!?」ビクッ
フェネック「あー、私の事は気にしないでいーよー?続けて続けて」ジー
博士、助手「…………………」
アライグマ「フェネックー!博士と助手は何をしてるのだー?」
フェネック「そりゃー、イイコトさーアライさーん」
アライグマ「?」
博士「と、とりあえず……」スッ
フェネック「?」
博士「そ、その伝説の芋探しとやら…我々も付き合ってやってもいいですよ?らんにんぐがてらに」
助手「そ、そうですね!博士!」
助手(こ、このまま博士と二人きりでは身の危険を感じるのです…)ドキドキ
アライグマ「別についてこなくでもいいのだ」
助手「そ、そう言わずに!」ザッ
アライグマ「!?」ビクッ
フェネック「……まー、別にいいけどさー」
伝説の芋がある場所
としょかんとみずべちほー以外のアニメけもフレに出た場所
安価下
助手「こはんはビーバーが居ますね。ついでに滞納しているジャパリまんも取り立てやるのです、博士」
博士「ですね、助手」
フェネック「ふーん」
アライグマ「よーし!アライさんについてくるのだー!」ダダダダ
フェネック「アライさーん!だからこはんはそっちじゃないってばー」
博士「やれやれ、まったく…何をしているのやら…」ハァ
助手「これだからポンコツは困るのです」ハァ
フェネック「……………」
博士「お前達は運がいいですね?賢い我々と一緒なので」
助手「賢い我々の頭脳と一緒に行動できる事を光栄に思うのですよ?」ヤレヤレ
フェネック「>>55」
博士、助手「!?」
フェネック「なんかさー?博士と助手めんどいわー」
フェネック「てわけでー、芋探しは私とアライさんの二人で行くんでさいならー」フリフリ
助手「ちょ…」
博士「やれやれ、フェネック…少しは賢いと思っていたのですがとんだ愚か者だったのです」ハァ
博士「助手、伝説の芋は我々二人で探しに……」
助手「ま、待つのです!我々が悪かったのです!なので一緒に………!」
フェネック「しょうがないなー」
博士「助手!?」
アライグマ「ふははははー!アライさんが一番乗りなのだー!」ダダダダ
フェネック「………ところでさー」
博士「なんですか?」
フェネック「ずっと気になってたんだけど……博士達のその格好なに?」ジー
博士「いいところに気付いたのですね!フェネック!」
助手「これは体操服とブルマといい、らんにんぐをする者の正装なのです!」
フェネック「ふーん」
博士「なかなかに動きやすく…まさにヒトの叡智の結晶なのです」クイクイ
助手「我々はこの体操服とブルマをジャパリパークの正装にも、と検討しているのです」
フェネック「ふーん、いいかもねー」アハハー
アライグマ「ふははははー!」ダダダダ
博士「なんだかんだあってこはんに着いたですね、助手」
助手「ですね、アライグマのせいで時間がかかりましたが、何とか着きましたね。博士」
アライグマ「アライさん、疲れたのだ」ゼーゼー
フェネック「ま、あんだけ走ってりゃそりゃね」
ビーバードノー
博士「………あれは……」
プレーリードッグ「ビーバーどの~プレーリードッグ式の挨拶であります~」チュー
ビーバー「は、恥ずかしいっス///」チュー
博士、助手、フェネック「………………」
アライグマ「?」
フェネック「…………アライさーん」
アライグマ「なんなのだフェネック?」
フェネック「……………」グイッ
ブチュッ
アライグマ「!?」
アライグマ「ぷはっ!な、なにをするのだフェネックー!」
フェネック「フェネック式の挨拶でありまーす」クスクス
アライグマ「い、いきなりびっくりするのだ!」
博士「……………」
博士「………助手ぅ…////」モジモジ
助手「>>58」
博士「じょ、助手がそこまで挨拶をしたいと言うならば仕方ありませんね///」トコトコ
助手「……………」ピーン
パシッ
博士「いたっ!」
博士「な、なにするですか助手~!」ヒリヒリ
助手「ミミちゃん式挨拶(デコピン)ですが?」
博士「わ、私は博士なのですよ~!」プンプン
助手「知ってますよ。私は賢いので」
博士「まったく、助手はヘタレなのです」ハァ
助手「……もう一発いきますか?」
ギャー ギャー
アライグマ「あの二人はいったい何を遊んでいるのだ……」
フェネック「いやー、案外一緒に来て正解だったかもねー」ニヤニヤ
ビーバー「アライさんとフェネックさんじゃないっスか~!」
アライグマ「久しぶりなのだ!プレーリー、ビーバー!」
フェネック「はーいよー、久しぶりだね~」フリフリ
プレーリードッグ「久しぶりにお二方に会えて光栄であります!」
プレーリードッグ「再会の挨拶を~」
フェネック「あー、それはいいよ~」
ビーバー「ささっ、立ち話もなんだし、是非家に寄っていって……」
博士「久しぶりですねビーバー」ヌッ
助手「元気そうで何よりなのです」ヌッ
ビーバー「は、博士……助手……」
プレーリードッグ「どうしたでありますか?」
博士「早速ですがビーバー。伝説の芋をよこせです」
助手「ついでに滞納しているジャパリまんもよこせです」
ビーバー「え、えと……」オロオロ
プレーリードッグ「>>63」
博士「さあ」ジリ
助手「早くよこすのです」ジリ
プレーリードッグ(ビーバー殿が脅えている……)チラッ
プレーリードッグ(………自分が守ってやらなくては!)グッ
プレーリードッグ「で、伝説の芋とやらはこっちなのであります!」
博士、助手「!」
ビーバー「プレーリーさん…」
プレーリードッグ「ささっこちらへ」
博士「ほう、どれどれ」
助手「楽しみなのですね博士」ワクワク
博士「ですね、助手」ワクワク
プレーリードッグ「……………」スタスタ
博士「プレーリードッグ、いったい何処まで………」スタスタ
ズポッ
博士、助手「!?」ズズ
フェネック「博士達が穴に落ちた!?」
プレーリードッグ「かかったでありますねー!」
プレーリードッグ「ビーバー殿をイジメる人は許さないであります!」
ビーバー「プレーリーさん……」
プレーリードッグ「暫く穴の中で反省してもらうであります!」
プレーリードッグ「念のために土を…」スッ
ガラン
プレーリードッグ「………いない?」
バサッ バサッ
プレーリードッグ「!?」
助手「我々は飛べるのですよ?」バサッ
プレーリードッグ「あわわ…」ガタガタ
博士「………それにしても……長である我々に手をかけるとは…」バサッ
助手「これは重罪ですね博士」バサッ
博士「ですね、ビーバー共々罰を受けてもらわねば」バサッ
助手「ですね、博士」バサッ
フェネック「ちょっと~物騒なのはやめようよ~」
アライグマ「お芋さーん!どこなのだー!」ホリホリ
ビーバー「プレーリーさん……!」ギュッ
プレーリードッグ「び、ビーバー殿は関係ないであります!や、やるなら自分だけに……」ガタガタ
助手「…………どうします?博士」バサッ
博士「>>66」バサッ
プレーリー、ビーバー「!?」
博士「我々に手をかけたのもプレーリードッグがビーバーを守る為…芋を我々にちょいすれば今回の件は不問にするのです」
ビーバー「博士……」
プレーリードッグ「ありがとうであります!」
助手「博士、寛大なのですね。さすがは長なのです」
博士「助手、私に惚れましたか?」
助手「博士、寝言は寝て言えです」
ビーバー「オレっち知ってるっス!」
プレーリードッグ「ビーバー殿……」
博士「ふむ、早く教えるのです!」
助手「我々は伝説の芋が食べたいのです」
ビーバー「で、でも……ここにはないっス…」
博士「………?伝説の芋はこはんにあるのではないのですか?」
助手「……まぁ…」チラッ
アライグマ「お芋さーん!出てくるのだー!」ホリホリ
フェネック「あーあ、そこら中穴だらけだねーアライさーん」
助手「情報源がアレですからね」
博士「ですね…」ハァ
ビーバー「噂によると伝説の芋"焼き芋"は………」
伝説の芋のある場所
としょかん、みずべ、こはん以外のアニメに出てきた場所
安価下
おふろ
キタキツネ「ギンギツネ、洗いっこしよ?」
ギンギツネ「もう~それくらい自分でやりなさいよ!」
キタキツネ「ボク、ギンギツネに洗ってほしいんだもん…」ショボン
ギンギツネ「し、仕方ないわね///」スッ
ガラッ
キタキツネ、ギンギツネ「!?」ビクッ
博士「キタキツネ、ギンギツネ、邪魔するのですよ」
助手「ほう…仲良くお風呂ですか。やりますねぇ」ニヤニヤ
ギンギツネ「は、博士……」
キタキツネ「助手………」
博士「とりあえず伝説の芋よこせです」
助手「我々は伝説の芋を待っているのですよ」
キタキツネ「……あーあ、せっかく洗いっこしてたのに」ボソッ
ギンギツネ「>>74」
サーバルとカバンとやったからもうないわよ
博士「そ、それなのです!」
助手「早くよこすのです!」
ギンギツネ「それならサーバルとかばんにあげたからもう無いわよ?」
博士、助手「!?」
キタキツネ「だってあれ……ゆきやまの奥地からたくさん出てきたんだけどマズいんだもん」
博士「ま、マズいのですか!?」
助手「……博士…ひょっとして"焼き芋"と言うくらいなのです……」
助手「火を通さなければ食べられないのでは……?」
博士「ひ、火……ですか…それでは我々の手にはおえないのです……」
博士、助手「………………」
ギンギツネ「わかったら悪いけど帰って………(キタキツネと洗いっこの続きしたいし)」
博士「それでは急いでも仕方ありませんね助手」チャポン
助手「ですね博士、ひとっ風呂浴びてからサーバルとかばんの所に行くとしますか」チャポン
ギンギツネ「!?」
キタキツネ「>>76」
博士「なんと……あれをふっくらするのに成功したのですか?」
キタキツネ「うん」
助手「やりますねぇ…これは仕方ありませんね博士」ザポン
博士「ですね、後は若い者同士でちょいちょいするがいいです」ザポン
ギンギツネ(良かった、行ってくれた)
キタキツネ「やったね」
博士「ところで助手、郷に入っては郷に従えです」
博士「我々も洗いっこをしませんか?」
助手「嫌ですが?」
博士「な、何故ですか?」
助手「博士はイヤらしいからです」
博士「!?」ガーン
ギンギツネ「ふー、行ったわね…」
ギンギツネ「さて、さっきの続きしましょ?キタキツネ」ニコッ
キタキツネ「>>78」
ギンギツネも洗ってあげるね
キタキツネ「ギンギツネのことも洗ってあげるね」ニコッ
ギンギツネ(世界一可愛い…)キュルルン
キタキツネー
博士「助手、あいつらを見ていると何やらイライラするのですが」
助手「では見なければよいではないですか」
博士「うぅ」
助手「賢くない事ばかり言ってないで早くどん兵衛貰ってかばんとサーバルを追いかけるですよ博士」
博士「わ、わかってるですよ!」
かばん「ギンギツネさん達からたくさんお芋貰っちゃったね?」
サーバル「うん!お芋たーのしみー!」
サーバル「ねーねーかばんちゃん!たくさんあるし、一個食べていい?」
かばん「あはは、そのお芋は焼いて食べた方が美味しいよ」
サーバル「うみゃ~」ガクッ
バサッ バサッ
サーバル、カバン「!」
博士「やっと見つけたです!」
サーバル「うみゃ!博士ー!助手ー!」
博士「ふむ、あれが伝説の芋ですか。たくさんありますね助手」ジュルリ
助手「ですね、博士」ジュルリ
かばん「えーと……」
博士「おいかばん!サーバル!」
サーバル「うみゃ?」
助手「その伝説の芋を我々にもよこすです!」
博士「我々の胃袋は、その伝説の芋を欲しているのです!」
かばん「>>81」
博士「た、焚き火……」ガクガク
助手「ひ、火は怖いのです…」ガクガク
サーバル「うみゃ…」ブルブル
かばん「あはは、冗談ですよ」ニコッ
かばん「たくさんあって丁度僕とサーバルちゃんじゃ食べきれないと思ってたところなんです」
かばん「良かったら一緒に食べませんか?」
博士「そこまで言うのなら仕方ありませんね」
助手「伝説の芋の処理を手伝ってやってもよいのですよ?」
かばん「ありがとうございます!」
サーバル「博士と助手、やっさしー!」
博士「当然なのです。我々は賢いので」
助手「我々は寛大なのです。長なので」
かばん「あはは……」
サーバル「うみゃー…でも、この量は四人じゃ食べきれないよ~」
博士、助手「…………………」ピキーン
博士「………閃きましたか?助手?」
助手「はい、閃きましたです博士」
サーバル、かばん「?」
博士「この伝説の芋の処理は我々に任せるのです。我々は長なので」
助手「大船に乗ったつもりでいるのです。我々は賢いので」
ワイワイ ガヤガヤ
アライグマ「サーバル!それはアライさんのお芋なのだ!」
サーバル「うみゃー!これは私のだよー!」
かばん「サーバルちゃん、アライさん、焼き芋はまだたくさんあるからケンカしないで」
フェネック「そうだよー」パカッ
サーバル、アライグマ「!」
フェネック「ほら、こーやって半分こにすればいいさー」
サーバル、アライグマ「さっすがフェネックー!」
カワウソ「わーい!おいもおいしー♪」ボロボロ
ジャガー「ほらほら、お芋がポロポロこぼれてるよ?」クスッ
アルパカ「う~ん……今度カフェに焼き芋も出してみよぉかなぁ~」モグモグ
トキ「あっ、それいいかもね!」モグモグ
スナネコ「お芋美味しいですね~♪」モグモグ
ツチノコ「ま、まあまあだな」モグモグ
スナネコ「………と思ったけどそこまででもないっか……」
ツチノコ「どっちだよ!」フシャー
ビーバー「ふぁぁ~これが噂の伝説の芋っスかぁ……オレっち感動っス!」モグモグ
プレーリードッグ「最高であります!」モグモグ
ライオン「そんな事言わないでみんなで仲良く食べようよ~」
ライオン「ほら、半分こ」パカッ
ヘラジカ「うん、それもいいな!」モグモグ
コウテイ「お、おおお美味しくてかかか感動……」モグモグ
フルル「落ち着け」モグモグ
イワビー「いや~、ライブも大成功だったし、こんないいもんも食べれて最高だぜー」モグモグ
ジェーン「ですね♪」モグモグ
プリンセス「ふふっ♪」モグモグ
マーゲイ(おやつのリンゴを犠牲にした甲斐があった………)ダー
アリツカゲラ(泣いてる!?)ビクッ
キタキツネ「ギンギツネ~食べさせて~」アーン
ギンギツネ「まったく、自分で食べなさい!」
キタキツネ「……ギンギツネに食べさせてほしいんだもん…」ウル
ギンギツネ「し、仕方ないわね~///」パカッ
タイリクオオカミ「次の漫画の題材は"伝説の焼き芋を食べたセルリアン"でいこう!」モグモグ
アミメキリン「大ヒットの予感ですね!先生!」モグモグ
ヒグマ「…………」モグモグ
キンシコウ「? どうしたんですか?」モグモグ
ヒグマ「………いや……」
ヒグマ(焼き芋…美味しいけど、またすぐに芋焼きにこいとかって呼び出されるのかなぁ…)ハァ
キンシコウ「?」
助手「博士、我々の予想通り、大好評のようですね」モグモグ
博士「はい、そうですね助手」モグモグ
博士「………美味しいものを食べてこその人生………」スッ
助手「?」
博士「………やはり、ジャパリパークのみんなと一緒に食べる食事は格別なのです!」モグッ
助手「………………」ジー
博士「なんですか助手?」
助手「………いえ……」
助手「………やはり博士は賢いですね?」ニコッ
博士「? 当然なのです!我々は長なので」
助手「………ですね」モグ
としょかん
博士「…………」モグモグ
助手「焼き芋……癖になりそうなのです」モグモグ
博士「…………助手…」スッ
助手「?」
博士「今朝の事……返事がまだでしたよね?」
助手「今朝?」モグモグ
博士「最初はびっくりしましたが……やはり私は自分の気持ちに嘘がつけないようなのです……」
助手「???」モグモグ
博士「助手の精一杯の告白……しかと受け止めたのです!」
助手(今朝……告白…ひじきの事なのでしょうか……?)モグモグ
博士「助手はやはり私にとってかけがえのない特別な存在………」
博士「助手、今度は私の返事を受け止って欲しいのです!」
助手「は、はぁ……」モグモグ
博士「助手!」キリッ
助手(キメ顔……?)モグモグ
博士「……私も…助手が…大好き、なのです///」ポッ
助手「>>88」
博士「助手…」ウルウル
助手「博士、何を今更……嫌いならばこうやって四六時中行動を共にするわけがないのですよ」モグモグ
博士「助手!大好きなのです!」ダキッ
助手「博士、今は焼き芋を食べてるので抱きつかないでほしいのですが……」モグモグ
博士「助手ぅ!」スリスリ
助手「……………」モグ
助手「さて博士…明日こそPPPからひじきを取り立てるですよ」
博士「助手ぅ!」スリスリ
助手「博士…やはり様子がおかしいのです……」
完
乙
助手の安価がクールでいい感じに終わったな
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Entry ⇒ 2017.10.23 | Category