【ガヴドロSS】天使と悪魔とスマホゲー『きららファンタジア編』
ガヴリール「そうそう、今日から配信のスマホゲーなんだけどさ、ヴィーネも一緒にやろうぜ」
ヴィーネ「うーん、でも私あんまりゲームとか得意じゃないし……」
ガヴリール「大丈夫大丈夫、最近のスマホゲーは簡単操作でゲームが苦手な初心者でもポチポチ~って遊べるから」
ガヴリール「それに私も一緒にやるし、ね?いいでしょ」
ヴィーネ「ガヴがそこまで言うなら、とりあえずインストールして見ようかしら」
ガヴリール「やった!流石ヴィーネさん話がわかる」
ヴィーネ「で、でもゲームをインストールするだけで、続けられるかはわからないわよ?」
ガヴリール「うん、ヴィーネの肌に合わなかったらすぐにやめてくれていいよ」
ヴィーネ「まずはゲームを始めたらいいのよね?」
ガヴリール「だな」
ゲーム内ダウンロード中
ヴィーネ「まだゲームはちゃんと始まってないけど、ちらちら見えるキャラクター達がみんな可愛いわね」
ガヴリール「そうなんだよ!!そこがこのゲームの売りなんだよ!!!」熱弁
ヴィーネ「どうしたのよガヴ!?いきなりそんな大きな声を出して」
ガヴリール「ヴィーネいい事を言ってくれたな」
ガヴリール「実はこのゲーム『きららファンタジア』はあの有名漫画雑誌『まんがタイムきらら』の人気キャラクターとそのきらら作家さん達書き下ろしのオリジナルキャラクター達がRPG世界を舞台に冒険をするという
シナリオとイラストの面白さが約束された…これぞ究極の神?否!!天使ゲーなんだよ!!」
ヴィーネ「『まんがタイムきらら』?聞いた事のないタイトルね」
ガヴリール「まああんまり漫画やアニメ文化に詳しくないヴィーネは知らないかもだけど
漫画やアニメを知っている人はほぼ全員、きらら作品の一つや二つは余裕で見ているくらいメジャーな雑誌なんだよ」
ヴィーネ「へーそうなんだ。私漫画は『少年サンデー』と『コミック電撃だいおうじ』くらいしか知らないから全然凄さがわからなかったわ」
ガヴリール「まあ普通の女子高生はそんなもんだよな」
ガヴリール「《エトワリア》の真ん中には言の葉の樹ってのが立ってて、その上に浮かぶ神殿に住む女神《ソラ》が聖なる力で人々を治め平和な生活を送っているって設定だな」
ヴィーネ「あれ?女神様の右腕だったはずの神官さんが裏切って女神様を封印したって言っているわよ」チラ
ガヴリール「いやなんでこっち見てそんな事言うんだよ。神の腕でも別に姉さんは関係ないからな」
ヴィーネ「ゲームの世界では女神様の右腕が女神様を裏切って、現実では優秀な神様の腕の妹が下界で駄天……」
ヴィーネ「実は神様の腕関係者、ロクな人居ない説」
ガヴリール「そ、そんな事はない!!……はずだ…恐らく」
ガヴリール「そして旅の末、辺境の村で出会ったこの主人公《きらら》が『まんがタイムきらら』のキャラクター達を召喚する伝説の魔法《コール》の使い手って訳か」
ガヴリール「ほう この三人が協力して女神《ソラ》を裏切った神官《アルーシブ》から世界を救うってのがこの話の大筋だな」
ガヴリール「王道だが、しかしそれがいい
このこれから始まる大いなる冒険への高まる期待感とワクワク感、これだからRPGゲーはやめられないよ」ワクワク
ヴィーネ「珍しくガヴのテンションが凄く高い……まあ私も少しくらいはワクワクしてる訳だけど」ワクワク
ここでの引きが今後のゲームのプレイ方針に影響したりするから結構重要だぞ」
ヴィーネ「ガチャは知ってるわよ。ガヴがよく怖い目しながら沢山のお金を払って絶叫してるアレでしょ?」
ガヴリール「うん、怖い目とか絶叫とか沢山のお金とかは私的にちょっと違うと思うが、概ねそれだな」
ヴィーネ「大丈夫なの?普段のガヴを見る限りガチャは基本当たらないものってイメージがあるけど」
ガヴリール「ふっふふ、そこは安心してくれヴィーネさん」
ガヴリール「今回はなんと流石天下の『まんがタイムきらら』さんと言った所か、
なんと初回10連ガチャは好きなだけ引き直しが可能なのです!!いぇーい よっ!『まんがタイムきらら』さん太っ腹」
ヴィーネ「それなら安心ね」
ガヴリール「うむうむ」コクリ
ヴィーネ「あ、なんか星5の女の子が出てきたわよ」
ガヴリール「うわ、最初から星5が出るとかヴィーネはやっぱり徳が高いなー
悪魔の癖にいい事ばっかしてるからなのか?」
ヴィーネ「あんたは天使なんだから、もっと天使的活動をしない」
ガヴリール「へいへい」ガチャ引き直しながら
ガヴリール「お、やっとお目当てのキャラが手に入った」
ガヴリール「なんかこの子の出る作品には親近感があるんだよな~、今年序盤の、けのものとか幼女とか亜人とかでカオスで壮絶な時代を共に生き抜いた同期感と言うかなんというか的な?」
ヴィーネ「はぁ、可愛い」うっとり
ガヴリール「なにしてるの?ヴィーネ」
ヴィーネ「今は里のルームで手に入れたキャラクター達を眺めてるんだけど見てみてガヴこれ凄いの!!」
ガヴリール「おぉ、今度はヴィーネがなんかテンション上がってる」
ヴィーネ「このルームに入居したキャラクター達はね、現実の時間に沿った行動するみたいなのよ」
ヴィーネ「例えば里の商店街に買い物に行ってる子とかこうしてルームでじーっとしてる子とかが居てキャラクターによって個性が出てるの」
ヴィーネ「ルームの中でもたまにキャラクター達が話しかけてくれたり、本当にゲームの中で生活してるみたいで楽しいわ
早くこの子達の為に家具やインテリアを充実させてあげなきゃ」
ガヴリール「おー、本当だ。クオリティ高けぇなこれ」
ヴィーネ「ルーム以外にも里には空き地があって、そこに施設を建てたりして自分だけの里作りが出来るんだって」
ガヴリール「確かにヴィーネが好きそうな要素だな」
ガヴリール「こういう要素が『まんがタイムきらら』作品ならではの癒される日常感みたいな長所を最大限活かしてるな」
ガヴリール「他のゲームには似た要素はありがちだけど、やっぱり相性の良さがこれは抜群って訳だ」
ガヴリール「施設によってクラス(職業)の強化や生産施設なんかが作れたりする訳か」
ガヴリール「これもよくあるゲームシステムな訳だけど」
ガヴリール「複数の原作ありきのこのゲームでは、自分の好きな作品に由来する建物を建設するか、パラメーター優先で建設するのかがとても悩ましい」う~ん
ヴィーネ「悩んでる割には楽しそうだけどね」
ガヴリール「なんだかんだで、こういう事に悩んでる時間がゲームでは一番楽しかったりするしな」
ヴィーネ「了解よ」
ガヴリール「わからない事があったら遠慮なく聞いてくれ」
ヴィーネ「ふふふ、普段は私がガヴに勉強とかを教えてあげてるのに、ちょっと変な気分ね」
ガヴリール「まあゲームの時にくらいはヴィーネにとっても頼りな存在じゃないとね」
ヴィーネ「///」
ヴィーネ「タイムラインバトル?」
ガヴリール「その通り」
ガヴリール「ほら画面の真ん中の辺りにラインが引いてあって、そこに味方のキャラクター三人と敵キャラ三体のアイコンが並んでるだろ?」
ヴィーネ「うん、確かにあるわ」
ガヴリール「それがタイムラインだ」
ガヴリール「で、キャラクターの行動順がそのタイムラインの右端のキャラクターからになってて、一度行動すると後方のラインに下がって回っていくんだよ」
ヴィーネ「なるほど、だからタイムラインバトルなのね」
ガヴリール「タイムライン上のどこまで後ろに下がるかは選んだコマンドによって決まるから
ただ強いコマンドを選択してもその分タイムラインの後ろに下がって、自分の番がなかなか来なくなって困るからコマンドを選ぶ時には慎重にな」
ヴィーネ「はーい」
ガヴリール「後はキャラクターの属性や僧侶のクラスによる回復のタイミングなんかがゲーム進行のカギになってくるかな」
ヴィーネ「コマンドもわかりやすいイラストのアイコンで大きく表示されてるから直感的にプレイしやすいわ」
ガヴリール「そしてバトルの目玉、花形はやっぱり『とっておきシステム』」
ヴィーネ「『とっておきシステム』?」
ガヴリール「ああ、このシステムはその名の通りバトルで貯めたとっておきゲージを消費する事で発動出来るとっておきの強力な技が使えるシステムって事だ」
ガヴリール「要するに必殺技だな」
ガヴリール「試しに使うから見てて」
『とっておき』発動!!!
ヴィーネ「バトルの時もよくキャラクターが動いていたけど、とっておき凄いわ!!
まるでアニメみたいに滑らかに沢山動き回っているわよ」
ガヴリール「とっておきは勿論効果も凄いんだけど、このバトル関係あるのか?って演出と画面狭しとキャラクターが端から端まで動き回る感じがきららファンタジアのとっておき(必殺技)の特徴かな」
ヴィーネ「私はこの演出可愛いから結構好きよ」
ガヴリール「だな。私も好き」
ガヴリール「いやいや、ヴィーネに喜んで貰えて私も嬉しいよ」
ガヴリール「後は事前登録特典で全プレイヤーに配布されるアイテムで
・ガチャ20回分の星彩石
・ガチャチケット5枚
・星4召喚確定アイテム1枚
・星4涼風青葉(シロクマver.)
・10万コイン
・強化アイテム30個
・体力回復アイテム7個
・キャラクター成長アイテム10個
が貰えるからちゃんと受け取ってこのアイテムを上手く使ってゲーム進めていくんだぞ」
ヴィーネ「すごい…でもこんなに沢山貰えて嬉しいんだけど会社は大丈夫なの?」
ガヴリール「もうそこは『まんがタイムきらら』さんの懐の深さに感服な訳ですよ。
後はシンプルにあの会社はアニメとかアニメとか映画とかでお金ガッポリだからきっとはしたお金なんだよ」
ヴィーネ「はしたお金って…『電撃だいおうじ』は色々お金のやり繰りをして読者の皆様に喜んで貰えるように時々雑誌におまけを付けたりして頑張ってるのに
そんな軽々しく沢山のアイテムを大盤振る舞い出来るだなんてやっぱり『まんがタイムきらら』凄い会社なのね」
ガヴリール「だな。掲載されている漫画の面白さでは負けているつもりはないんだけど
やっぱり世間的な人気作品が沢山掲載されている『まんがタイムきらら』雑誌の数々には中々頭が上がらないよね」
ヴィーネ「私『まんがタイムきらら』の感謝の気持ちがこもったこの沢山のアイテムを無駄にしないように大切に使わせて貰うわ」
ガヴリール「うんうん、そうだぞ大切に使うんだぞヴィーネ」
ガヴリール「………………」
ガヴリール「うわっ!!20連とガチャチケットが全部爆死した!!!ちくしょう今引くんじゃなかった」がっくり
ヴィーネ「ちょっとガヴ!?今大切に使うって言った所なのに!!!」
END
きららファンタジア早く遊びたい!!!
このSSに雰囲気が似ててオリジナルのゲームを遊んでいる過去作ガヴリールドロップゲーマーズ等もあるので是非、暇な人は過去なども読んで下さい
前作
ガヴリールドロップゲーマーズ
ガヴリールドロップゲーマーズ ACT.2
別シリーズ
ガヴリールドロップストーリー
ガヴリールドロップストーリーVol.2
ガヴリールドロップストーリーPLUS
ギャルゲーで
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512939725/
Entry ⇒ 2017.12.14 | Category ⇒ ガヴリールドロップアウト | Comments (0)
ラフィエル「もしもガヴに彼氏が出来たら」
ラフィエル「結局今日ガヴちゃんは来なかったですね」
ヴィーネ「全く、私が起こしに行かないとすぐこうなんだから……」
ラフィエル「……」
ラフィエル「ヴィーネさん、一ついいですか?」
ヴィーネ「何かしら?」
ヴィーネ「ガヴに彼氏が出来たら?」
ラフィエル「そうです、もしガヴちゃんに彼氏ができたらどうなるのかなと思いまして」
ヴィーネ「突然どうしたのよ」
ラフィエル「先日テレビで『女性は恋人ができたら変化する』と目にしたものなので」
ヴィーネ「それでガヴに恋人ができたらどうなっちゃうのかと思ったの?」
ラフィエル「そうです♪」
ラフィエル「もしもガヴちゃんに彼氏ができたらどうなるのでしょうかね?」
サターニャ「ガヴリールに? ありえないわよ!」
ヴィーネ「いや、もしもだって」
ラフィエル「優秀だった天使が地上に来て駄天、そこで恋人ができたらどうなるのか……想像しただけでワクワクしませんか♪」
ラフィエル「そういえばゼルエルさん一番の難所で……」
ヴィーネ「お、お義姉さん!?」
サターニャ「あんたはガヴリールの!」
ラフィエル「あ、あのゼルエルさん……突然どうしたのでしょうか?」
ラフィエル(そもそもここは学校なのですが……)
ゼルエル「ガヴリールの話だろ?」
ラフィエル「は、はい……」
ゼルエル「なら私も混ざって当然だな!」
ラフィエル(何言っているのかさっぱりです♪)
ラフィエル「ヴィーネさんはガヴちゃんに彼氏ができたどうなると思いますか?」
ヴィーネ「う~ん、私は……」
ゼルエル「無視か」
ヴィーネ「そうね……」
――――――
ヴィーネ想像
ヴィーネ「あらガヴ……ねえ……その隣の男性は……?」
ガヴリール「ん? あぁヴィーネには紹介していなかったね、これ私の彼氏」
ヴィーネ「……は?」
男「天真の彼氏で~っす」
ガヴリール「ねえ……今晩どうする?」
男「そうだな~、天真ん家に行きたいな!」
ガヴリール「そんなっ……まだ早いよ///」
男「そうか? もういいんじゃないの?」
ガヴリール「……うん……じゃあ……する?///」テレッ
ヴィーネ「……は?」
――――――
ヴィーネ「グハッ!」トケツ
ラフィエル「ヴィーネさん!?」
ヴィーネ「許さない、許さないわ! 私のガヴをっ!」
ゼルエル「私も絶対許さないぞ! 不純異性交遊は!」
ヴィーネ「私のガヴの純血をっ!」
フィエル「ヴィーネさん、落ち着いてください」
ラフィエル「ヴィーネさん、想像ですよ」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「そういえばそうだったわね」フウ
サターニャ「ヴィネット怖い」ガクガク
ヴィーネ「ガヴが私の目の前で自分の部屋に男を招待する約束をしてそれから……」
ゼルエル「ガヴリールはそんなことしない!」
ラフィエル「なるほど、さっきの行動もある意味納得ですね」
サターニャ「私? そうねぇ……」
――――――
サターニャ想像
サターニャ「ガヴリールぅー、勝負しなさ……ねえ、その男は何?」
ガヴリール「おはようございます、サターニャさん」
ガヴリール「此方の殿方は……私の未来の旦那様です」テレッ
男「キミが天真くんの友達かな? 今後ともよろしくね」ニコッ
サターニャ「……」
ガヴリール「ふふっ、ではこれからどちらへ行きますか?」
男「では……あそこなんでどうかな?」
ガヴリール「素敵ですね、行きましょう♪」
テクテク
サターニャ「……」
――――――
サターニャ「ちょっと吐いてきてもいい?」ウプッ
ゼルエル「ガヴリールを想像して吐くとは姉さん感心しないな!」
ラフィエル「えっと……サターニャさんは一体どのような想像を……」
サターニャ「彼氏が出来てガヴリールが豹変したわ、本当に気持ち悪かったわ」
ラフィエル「豹変ですか?」
サターニャ「つまりあんたが一番知っているこっちに来る前のガヴリールよ!」
サターニャ「そういうラフィエルはどうなのよ?」
ラフィエル「私ですか?」
ゼルエル「お~い」
――――――
ラフィエル想像
ガヴリール「……」テクテク
男「……」テクテク
ラフィエル「ガヴちゃ~ん、今日も……あのそちらの方は……」
ガヴリール「ん? あぁ、この男は」
カチッ ヴヴヴ……
ガヴリール「んッ」ピクッ
ガヴリール「こ、この人は……んっ……」ピクッ
ラフィエル(あら~♪)
ガヴリール「わ、私のぉ……」ハアハア
カチカチ ヴゥゥゥゥゥ
ガヴリール「イィッ! わ、私ィのぉ……彼氏ですぅ……ダメ……イッちゃ……もうヤめ……」ガクガク
ラフィエル(あら、あらあら~♪)ニコニコ
ガヴリール「イッんんーーーッ!!」ビクビク
男「そういう事、よろしくね」ニヤニヤ
ラフィエル「此方こそ♪」ニコニコ
男「じゃあ、行こっか」ニヤニヤ
ガヴリール「は、はぁい……」トロン
テクテク
――――――
ラフィエル「なんだか、とってもとっても息があいそうです♪」ニコニコ
ゼルエル「イタズラされるガヴリール可愛いぞ! 男、私と替われ!」
ヴィーネ「ちょっとラフィ……一応聞くけど、どういう想像したの?」
ラフィエル「いえ、ただ単にガヴちゃんが彼氏に色々調きょ……ではなく教育されて仕込まれていう所をです♪」ニコニコ
ヴィーネ「さっき調教って言いかけたよね……」
ラフィエル「さて、何の事でしょうか?」
ヴィーネ「そもそも今のガヴは彼氏を作るとは到底思えないわ」
サターニャ「そうね、やっぱりありえないわよ」
ラフィエル「はっきり言っちゃえば彼氏よりゲーム、ですね」
ラフィエル「あら? ゼルエルさんいらしてたのですね?」
ゼルエル「最初っからいたぞ」
ラフィエル「先ほどから私たちの想像に色々言っていたような気がしますが」
ゼルエル「私ほどの天使とならば他人の考えは読み取ることができるぞ!」
ラフィエル「はあ……」
ゼルエル「では私はだな……」
ラフィエル「まあ、いいですが……」
――――――
ゼルエル想像
ガヴリール「お姉ちゃん♪」
ゼルエル「ガヴリール♪」
ガヴリール「ふふっ、なんでもないよーだ」
ゼルエル「このこのー♪」ツンツン
ガヴリール「ひゃっ、もーお姉ちゃん!」プンスコプン
ゼルエル「怒った顔も可愛いぞ」
ガヴリール「もう……褒めたって何も出ないよ」テレッ
――――――
ゼルエル「こうして私とガヴリールは結ば……」
シーン
ゼルエル「皆ー、どこ行ったーここからがいい所なのに」シュン
おわり
取りあえず書き上げるという事で、短いですが読んでくださりありがとうございます。
面白かった
おねぇちゃん脳が考えることを拒絶したかw
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512911176/
Entry ⇒ 2017.12.13 | Category ⇒ ガヴリールドロップアウト | Comments (0)
ハニエル「お姉ちゃんたちいなくて退屈だなぁ、テレビでも見よう」ピッ
『知っとこ!天界の朝ごはん』
ハニエル「土曜の朝だからこんなのしかないね」
『はい、ということで今日は』
『天界に行ってまいりました!』
ハニエル「いつもそうじゃないの?」
『ということで、19回目の天界ですけども』
ハニエル「もう打ち切りなよ番組」
『天界は、神や天使達が住まう楽園で……』
ハニエル「毎回言ってるのかなこの紹介」
サターニャ『天界ってホント遠いわよねぇ!魔界は新宿駅徒歩11分だっていうのに(googlemap)』
ラフィエル『サターニャさん、それもう4回目ですよ……』
ヴィーネ『……』
ハニエル「もうパーソナリティもネタ切れだし」
ナレーション『東京成田から飛行機で3時間♪』
ハニエル「なんで人間界基準なの?」
サターニャ『天界って飛行機で行けるのね』
ハニエル「私も気になったけど、新宿駅徒歩11分には言われたくない」
ナレーション『天使の住まう国、天界』
ハニエル「もう聞いた」
ナレーション『今回お邪魔するのは、天真さんのお宅』
ハニエル「……」
ハニエル「……ん?」
ナレーション『ここで朝食を作っている素敵な奥さんが』
ナレーション『天真=ガヴリール=ホワイトさん』
ハニエル「んんー?」
ハニエル「うちじゃん、いつの間に収録したんだろう」
ハニエル「ガヴお姉ちゃん誰連れ込んでるんだろう」
ナレーション『そんな新婚さんの朝ごはんを覗いて見ましょう』
ハニエル「ごはん作れるんだ……」
ガヴリール『今日は大好きな彼女のために、愛情いっぱいの朝ごはんを作ります♪』
ハニエル「正直嫌な予感しかしない」
ガヴリール『これを使って料理します♪』
〈蒙古タンメン中本カップ麺〉
ハニエル「料理もクソもないよ」
ガヴリール『じゃあ早速、準備しますね♪』
ナレーション『ガヴリールさん、お湯を沸かし始めます。一体どんな料理ができるのでしょうか』
ハニエル「蒙古タンメンでしょ」
ナレーション『沸騰したお湯をカップの中に注ぐと、フタを閉じます』
ガヴリール『天界独自の調理法なんです』
ハニエル「嘘つけ」
ナレーション『フタを閉じて待つこと5分、一品目が出来上がったようです』
ガヴリール『はい!天界の郷土料理、蒙古タンメンです!』
ハニエル「なんでこれで番組組んだのかな」
ラフィエル『朝から蒙古タンメンですか!?』
ハニエル「ツッコミ遅いよ」
ナレーション『ちょ、天真先輩!?終わりですか…?』
ガヴリール『おい』
ナレーション『あ、はい』
ハニエル「リテイク案件でしょ、どんだけお金ないの天界のテレビ局」
ナレーション『どうやら全ての料理が出来上がったようです』
ハニエル「これを料理と主張して譲らない姿勢」
ナレーション『それでは、料理を作った新婚天使さんのお顔を拝見してみましょう』
ナレーション『ガヴリールさーん!』
キラキラキラ✨
ガヴリール『はーーい♪😊』
ハニエル「ホント取ってつけたような笑顔だよね」
ナレーション『それでは、彼女さんを起こしてもらいましょう』
ハニエル「え、うちに寝泊まりさせてるの?」
ガヴリール『お姉ちゃん♡愛情たっぷりの朝ごはんができたよー!起きて♡』
ハニエル「……」
ゼルエル『ん……ああ、おはようガヴリール、今日もロリ可愛いな♡』ナデナデ
ガヴリール『もうっ、お姉ちゃんのバカッ♡』テレテレ
ハニエル「…………」
ハニエル「????????」
ナレーション『朝から早速溺愛ぶりを見せてくれる彼女、天真=ゼルエル=ホワイトさん』
ナレーション『ガヴリールさんがゼルエルさんをエスコートし、ダイニングに向かいます』
サターニャ『アツアツねぇ〜』
ハニエル「うーん、アタマの処理が追っつかないなぁ、私がおかしいのかな」
ナレーション『ゼルエルさんは天界の重役で、なんでも〈神の右腕〉と称されているんだとか』
ハニエル「神の右腕なに近親婚しようとしてるの、妹の知らないとこで」
ガヴリール『お姉ちゃん!私、お姉ちゃんのために早起きして料理したの><』
ハニエル「お湯沸かして注いだだけじゃん」
ゼルエル『!!!!! ガヴリールが私のために尽くしてくれる、あぁ神よ………』(´;ω;`)ブワッ
ガヴリール『もうお姉ちゃん大げさだよっ!泣くのは料理を食べてからにして><』
ゼルエル『あぁ……そうだな、すまない』
ハニエル「テンプレ夫婦漫才はせめてカメラの外でやってほしかった」
ガヴリール『さあ、召し上がれ♡』
ゼルエル『ああ、いただく……』ズルズル
ゼルエル『……うん、美味い!』
ガヴリール『えへへ、当然じゃない♡』
ハニエル「なんでガヴお姉ちゃんが誇らしげなの」
ゼルエル『やはり天界で採れた唐辛子は一級品だな』
ハニエル「人間界の農家さんに謝って」
ゼルエル『ガヴリール、よくできたな、ご褒美のキスだ♡』
ガヴリール『ふふっ、私もお姉ちゃんにお仕事頑張ってのキスしちゃうんだから♡』
ハニエル「ふえー😂」
(*>ω(ω〃*)チュッ
ゼルエル『♡♡♡』
ガヴリール『お姉ちゃんの口の中辛〜〜〜いっ><』
ゼルエル『ははっ、すまんすまん(//ω//)』
ハニエル「もう一生蒙古タンメン食べられない」
ガチャッ
ガヴリール「ハニエル!」
ゼルエル「テレビをつけてはダ……」
ガヴリール「あっ……」
ハニエル「…………」
テレビ『キスシーン😘』
ハニエル「ゼルお姉ちゃん、ほっぺにキスマークついてるよ」
ゼルエル「!? す、すまない」
ハニエル「お仕事どうしたの?」
ゼルエル「ガヴリールイチャコラサタデーのために休みました」
ハニエル「そっか」
ハニエル「ゼルお姉ちゃん、ガヴお姉ちゃん」
ゼルエル「ハ、ハニエル」
ガヴリール「えっと、これは違くて」
ハニエル「あのね、」
ハニエル「末永くお幸せにね!」テンシノホホエミ
ゼルエル「」
ガヴリール「」
おわり ハニエルママと蒙古タンメンに捧ぐ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512742824/
Entry ⇒ 2017.12.11 | Category ⇒ ガヴリールドロップアウト | Comments (0)
ガヴリール「ヴぃぃぃぃネェぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」ニャオーン
ヴィーネ「!?」
ヴィーネ「ガヴ!?」キョロキョロ
ガヴ「上だよぉ〜」
ヴィーネ「上!?」ハッ
ヴィーネ(!!!?)
ガヴ「助けてくれぇ〜」ガタガタ
ヴィーネ(…………)
ヴィーネ(ガヴリールが木の上に)
ガヴ「ヴィィィネェェェェーー」ガタガタ
ヴィーネ「アンタ何やってんの!?」
ヴィーネ「てかなんでパンモr……」
ヴィーネ(あっ……大方察したわ)
ヴィーネ(いつも通りガヴを起こそうとしたけど中々起きないから、そんな生活続けてると留年しちゃうわよ、とちょっと脅しはかけたけど)
ヴィーネ(多少は効いたのか慌てて神足通で来ようとしたのね)
ヴィーネ(成功したのはスカート以外)
ヴィーネ「またあんた神足通使ったのね!」
ヴィーネ「自分の足で来ないとダメだって言ってるじゃない」
ガヴ「わかってるよぉぉ」
ヴィーネ「とりあえず下りてきなさいよ」
ガヴ「無理だよぉぉぉ」
ヴィーネ「えぇ……頑張りなさいよ、5mもないじゃない」
サターニャ「あ、ヴィネット」
ヴィーネ「あ、おはようサターニャ…」
ガヴ「ゲッ」
サターニャ「あ、ガヴリール!?アンタ何やって……」
サターニャ「あっふーん……」
ガヴ「何察してんだよ!どっかいけよクソ悪魔!!」
サターニャ「あら〜ガヴリールゥ!そんなとこで何シテルのかしら!パンツ丸出しでー!」
ガヴ「!?」
ヴィーネ「!?」
周囲「ざわざわ」
ガヴ「バカ!大声出すな!!」ワタワタ
サターニャ「露出狂一歩手前ねぇ〜?」
ヴィーネ「ちょ……サターニャ!やめてあげなさいよ!」
ガヴ「くっそ……お前覚えてろよ!」
サターニャ「半泣きガヴリールが見られるなんて今日はツイてるわねぇ〜」パシャパシャ
ガヴ「なっ、泣いてねーし!」
ビュオオオオ!!!
ガヴ「ああ!?風が!!!」バキッ
ガヴ「え!?あ、落ちる!」
ヴィーネ「!?」
ガヴ「アアアアアアアア…」ガクガク
ヴィーネ(別の木の枝に引っかかったわ…)
ガヴ「折角頑張って学校行こうと思ったのに…」
ガヴ「なんでこんな目に……」グスッ
ヴィーネ「ほ、ほら!サターニャがあんなこと言うからアンニュイに……」
サターニャ「あはは!ざまあないわね!」
サターニャ「あ、トンビ」
ヴィーネ「え?」
ガヴ「は?……うわっトンビ!」ガサッ
トンビ「……」バサッバサッ
ヴィーネ「あぁ……持ってかれるかと思った……」
ガヴ「小動物じゃないんだから持ってかれねえよ!」
ヴィーネ「ホント今のガヴ、ネコとかタヌキみたいよね」
ガヴ「くそっ……鳥類の朝ごはんになってたまるかよ!」
ヴィーネ「思ったより深刻ねこれ……どうすれば……」
サターニャ「飛べばいいじゃない?」
ガヴ「!」
ヴィーネ「!」
ヴィーネ「そ、そうよガヴ!もう今は周りの目なんて気にしてる場合じゃないわ!」
ガヴ「お、おお!ナイスだサターニャ!」
ガヴ「……ぅ…」
ガヴ「ふっ……ぅぅ……」
ヴィーネ「ど、どうしたのガヴ!」
ラフィエル「あらあら、恐怖で変身できないみたいですね……」
ヴィーネ「ら、ラフィ!」
ラフィエル「大変なことになってますねぇ」
ヴィーネ「そうなのよ、ガヴが神そ…」
ラフィエル「あ、もう全てわかりました」
ヴィーネ「……流石天使」
ミシミシッ
ガヴ「あっ!?」
ヴィーネ「!?」
ヴィーネ「ガヴ!?」
ガヴ「……」ウルッ
ガヴ「……ぅう……ぐすっ…」ポロポロ
サターニャ「ガヴリール……」
ラフィエル「ガヴちゃん……」
ヴィーネ「ガヴ!大丈夫!大丈夫だから!」
ヴィーネ「おいでガヴ!」
ガヴ「!?」
ヴィーネ「私が受け止めてあげるから!!!!」
ヴィーネ「はい!ジャーンプ!」
サターニャ「ちょ、ちょっとヴィネット!正気なの?」
ヴィーネ「もう飛び降りるしかないわ…!」
ヴィーネ「ガヴ!大丈夫だから!飛んで!!!」
サターニャ「こ、こっちも大丈夫よ!」
ラフィエル「私も大丈夫です!」
ガヴ「お前ら……」
ガヴ「でもやっぱ怖いわ」ガクブル
ヴィーネ「ガヴ!私を信じて!飛んで!!!」
ガヴ「うぅ……!」
ガヴ「……なるようになれ!!」ピョーン
ヒューン
ヴィーネ「!……サターニャ!!」
ラフィエル「サターニャさん!」
サターニャ「まかせなさい!」
ガヴ「……っ!!」
トスッ
ヴィーネ「!」
ラフィエル「やりました!」
ヴィーネ「ナイスキャッチサターニャ!」
サターニャ「が、ガヴリール!大丈夫?」
ガヴ「………!ああ、大丈b……」
ガヴ「!???」
ガヴ「………これって…」
ラフィエル「ナイスお姫様抱っこです!サターニャさん!」
サターニャ「!?」
ガヴ「ちょ!?は、離せよ!」バタバタ
サターニャ「あっ!?暴れたら危ないでしょ!?」
ガヴ「……」テシッ
ガヴ「ヴィぃぃぃぃぃぃネェェェェェェ!ぐすん!」タッタッ
サターニャ「あ!ちょ!?」
ヴィーネ「よしよし、怖かったわね……」
ヴィーネ「もうズルして登校しちゃダメよ?」
ガヴ「うん」
ラフィエル「まあ、学校に来ようとした地点で及第点じゃないですかね」
ヴィーネ「ラフィ!甘やかしちゃダメ!」
ヴィーネ「ほらガヴ、サターニャが助けてくれたのよ?」
ガヴ「うん………」
ガヴ「サターニャ……」
ガヴ「その…………ありがと」
サターニャ「…………」
サターニャ「あらぁ!?」ニヤァ
ガヴ「なっ!?」
サターニャ「この大悪魔様に借りが出来ちゃったわねぇガヴリール!」
ガヴ「ちょ、調子に乗るな!」ゲシッ
サターニャ「いだぁ!アンタ命の恩人になんてことすんのよ!」
ガヴ「ふんっ」ムスッ
ヴィーネ(それから、ガヴは神足通で学校に来ることはなくなった)
ヴィーネ(そもそも、学校に来なくなった)
ヴィーネ「ちょっとガヴ!起きなさい!」ドンドン
おわり
シチュエーションをこじつけてでも半泣きになるガヴちゃんが書きたかった
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ガヴリール「いちゃいちゃしまくるシスコン姉さん」
ガヴリール「ないから」
ゼルエル「何がだ、ガヴリール」
ガヴリール「姉さんといちゃいちゃする事なんて無いから」
ゼルエル「なぜだ」
ガヴリール「絶・対!!!」
ガヴリール「ないから!!!!!!!」
ゼルエル「おおう……力強いな……」
ガヴリール「住居侵入罪だよ姉さん」
ゼルエル「私は姉だぞ? 問題ない」キリッ
ガヴリール「姉でも問題あるよ」
ガヴリール「はぁ、ほんといきなり押しかけて来るのやめてよ。いま天界警察呼ぶからちょっと待ってて」ピッポッパ
ゼルエル「いまお菓子出すからちょっと待ってて的な雰囲気で通報しないでくれガヴリール。お姉ちゃん逮捕されちゃう」
ゼルエル「うむ。まずきっかけから説明しよう」
ゼルエル「この世がいくつもの世界で成り立っている事はお前も知っているな。ここの世界には私がいるが、別の世界にはまた別の私がいる」
ガヴリール「うん、それで?」
ゼルエル「世界はそれぞれ独立して歩みを進めているが、時折異なる世界同士が干渉し合うことがあってな」
ゼルエル「私は神からの指示のもと、別世界からの干渉の確認と、その影響でできた歪みの修正を行なっているんだ」
ガヴリール「姉さんほんと仕事っぷりは尊敬できるよね」
ゼルエル「そしてここ数日、天使力を利用して別世界の可愛いガヴリールを微笑ましく観測していたわけだが」
ガヴリール「そういうとこだよ姉さん。私がいまいち姉さんを尊敬しきれないのは」
ゼルエル「ガヴリールが!」
ゼルエル「ラフィエルやタプリスや世話焼き悪魔やイタズラ小悪魔といちゃいちゃしているではないか!」
ガヴリール「…………」
ガヴリール「え、えぇぇ~……」カァァ
ゼルエル「いちゃいちゃしてるガヴリール可愛い!私もあんな事してもらいたい!」
ガヴリール「そりゃ、並行世界を探せば誰かしらといちゃつく私がいてもおかしくないんじゃないの……知らないけど……」
ゼルエル「うむ。そこで私といちゃつくガヴリールも探してみたんだ」
ゼルエル「でも存在しなかった。昨夜からずっと観測しているが、たいてい誰かといちゃいちゃしていても私ではない」
ゼルエル「なぜ、ガヴリールはいちゃいちゃしてくれないんだ?」
ガヴリール「どの世界の私も姉さんを嫌がっているのは確定事項なんだね。きっと」
ゼルエル「この私自身がガヴリールといちゃつかなくては意味がないではないか……と」
ガヴリール「…………」
ゼルエル「…………」
ゼルエル「いちゃいちゃしまくるシスコン姉さん」
ガヴリール「やらないから」
ゼルエル「見るか?」
ガヴリール「え、見れるの?」
ゼルエル「見せることはできるぞ。手を貸しなさい」
ガヴリール「はい」スッ
ゼルエル「ふふふ。ガヴリールと握手」ギュ
ガヴリール「」イラ
ゼルエル「よし、いま天使力を流し込んでやろう」
ゼルエル「どうだった? ガヴリール」
ガヴリール「…………」
ガヴリール「めちゃくちゃ怖かった」プルプル
ガヴリール「犬に弱いところは一緒でポンコツだなって思ったけど」
ガヴリール「姉さんも厳しい時はすごく厳しいけど、あっちの姉さんはシスコンじゃない分……」
ゼルエル「こっちのお姉ちゃんの方がいいだろう?」
ガヴリール「どっちも無理」
ゼルエル「」ガ-ン
ガヴリール「なに? どうせ大した事でも無いでしょ」
ゼルエル「他の世界のガヴリールはそれぞれの相手と幸せに暮らしていたが、この世界のガヴリールはまだ誰とも添い遂げていない」
ガヴリール「まあ、うん、私が誰かと一緒になるとか考えられないし」
ゼルエル「………………添い遂げてはいないが、満遍なく全員と仲が良い」
ガヴリール「え」
ゼルエル「いつ誰と恋仲に発展してもおかしくない状態なのだ」
ガヴリール「え、えっ? 姉さんそれどういう……」
ゼルエル「だからその前に私がお前を貰い受ける!」
ガヴリール「意味わかんないよ!!」
ヴィーネ「ガヴいるー? 晩御飯作りに来たわよー?」
サターニャ「がゔりーるぅ!そろそろどっちが上か決着つけるわよ!覚悟しなさい!」
ラフィエル「ガヴちゃーん、暇なので遊びに来ちゃいました。構ってくださーい」
タプリス「天真先輩、ネットゲームでやっと10レベルまで上がったんです!つぎは何したらいいか教えてくださいっ」
ゼルエル「ほらいちゃいちゃしようガヴリール。まずはちゅーからだ」グググ
ガヴリール「だから顔近づけんな!このシスコン!駄目天使!バカ!あほぉ!!」ググググ
ゼルエル「駄々をこねるガヴリール可愛い」
ガヴリール「駄々こねてないだろ!!?なんで私がわがままみたいになってんだよ!!」
ガヴリール「あっ!サターニャ!!サターニャ、犬!犬連れてきて早く!あっ、あっ、この際鳴き真似でも良いから早く!」
ゼルエル「ガヴリールー♪」
ガヴリール「ぎゃあああああああああああああ」
ヴィーネ「…………」
サターニャ「…………」
ラフィエル「…………」
タプリス「…………」
4人(やっぱりこの姉妹、ほんと仲良いなぁ)
完
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Entry ⇒ 2017.12.07 | Category ⇒ ガヴリールドロップアウト | Comments (0)
ラフィエル「天使的悪戯♪」
ガヴリール「いきなり来て何?」
ラフィエル「サターニャさんやヴィーネさんの色々な表情を見たいとおもいませんか?」
ガヴリール「藪から棒に……本当にどうしたんだ?」
ラフィエル「私のサターニャコレクションを集める口実……オホン、いえ、ふと突然思いまして」
ガヴリール「言い直さなくても、筒抜けだぞ」
ラフィエル「ですよね♪」
ガヴリール「で、どうするんだ?」
ラフィエル「ドッキリを仕掛けちゃいましょう♪」ニコニコ
ガヴリール「ドッキリ? どんな事をするんだ?」
ラフィエル「そこは今からガヴちゃんと一緒に考えようと思いまして」
ガヴリール「ふーん……」
ガヴリール「そうだ、最初にヴィーネにドッキリを仕掛けてみないか?」
ラフィエル「(私も最初はヴィーネさん、主食のサターニャさんは最後にしたかったから)いいですよ♪」
ラフィエル「で、何か思いついたのですか?」
ガヴリール「ふっふっふ……」
――――――
ラフィエル「なるほどなるほど、それは良いですね」
ガヴリール「でしょ? まあ、ちょっとラフィの心情が悪くなると思うけどね」
ラフィエル「いえ、サターニャさんの為であればこれぐらいの犠牲は覚悟です!」
ガヴリール「サターニャの為ってもう認めちゃうんだね」
ラフィエル「ではそれで行きましょう!」
――――
――――――
――――
翌日学校 放課後――
ヴィーネ「ガヴ、先に急いで帰っちゃって、またネットゲームをしているのかしら」
……フィエル……モウ……クダサイ……
ヴィーネ「あれ? この声……」
……ガヴ……ナニ……デスカ……
ヴィーネ「ガヴの声と……ラフィの声……だわ」
ヴィーネ(確かここの教室……空き教室からね……)
ヴィーネ(……)
ヴィーネ(少し覗いちゃっても大丈夫よね)
ガヴリール「もう……もう許してください」
ラフィエル「うふふ~、何を言っているのでしょうかね?」
ヴィーネ(許す? 何をかしら……)
ヴィーネ(だけどこのガヴは……下界に来て間もない頃の感じだわ)
ラフィエル「どの口が言っているのでしょうかね♪」ニコニコ
ラフィエル「貴女は白羽家の尊厳を大きく傷つけた張本人のくせに♪」ニコニコ
ヴィーネ(え?)
ラフィエル「卒業までに首席の座を私に譲って下さればこんなことにならなかったのに……」
ラフィエル「あっ、もう手遅れですね♪」ニコニコ
ガヴリール「そこまでして」
ツクエダンッ!
ガヴリール「っ!」ビクッ
ラフィエル「……」
ラフィエル「口、うるさいですね」
ヴィーネ(白羽家の尊厳を大きく傷つけた? え? 何? ガヴの主席を譲ったら?)
ヴィーネ(どういう事……)
ラフィエル「腹立っちゃいますね♪」ニコニコ
ラフィエル「私、悪くないですよね?」
ガヴリール「それは勿論ですが……」
ラフィエル「ですよね! ガヴちゃんが悪いのですよね♪」ニコニコ
ガヴリール「で、ですから私は」
ツクエダンッ!
ガヴリール「ヒッ!」ビクッ
ラフィエル「ガヴちゃんが悪いのですよ? 当たり前じゃないですか♪」ニコニコ
ヴィーネ(ガヴが首席だったから白羽家に傷をつけた? ラフィも次席だったじゃない)
ヴィーネ(え? ちょっと……何よ……)
ラフィエル「このままいくとあと3ヶ月で首席が……駄目になっちゃいますね♪」
ラフィエル「このまま演じてくださいね♪」ニコニコ
ガヴリール「これ以上は本当に……」
ラフィエル「この写真……ばら撒きますよ?」
ガヴリール「! それだけはやめてください!」
ラフィエル「可愛い可愛いダメでクズなガヴちゃん♪」ニコニコ
ガヴリール「うっ……えぐっ……」ポロポロ
ラフィエル「あぁ、いいですねその泣き顔♪」ニコニコ
ラフィエル「最高です♪」ニコニコ
ヴィーネ(ラフィ……)
ヴィーネ(自分の家の名誉のため……いえ、自分の名誉のためガヴをこうしたのね……)
ヴィーネ(……ガヴがあの性格になったのもこれが原因だったのね)
ヴィーネ(ここまで頭に来たのは初めてかしら……)
ラフィエル「!」(ヴィーネさん、来ました!)
ガヴリール「!」(よし! 思った通り来た!)
ラフィエル「あら? ヴィーネさん、どうしました?」
ヴィーネ「どうしましたじゃないわよラフィ……貴方には心底ガッカリ来たわ」ツノダシ
ラフィエル「……」
ラフィエル「何の事でしょうか?」(ガヴちゃん、ちょっと……これは思った以上に効果あり過ぎではないのでしょうか?)
ガヴリール「ヴィーネには……」(頑張れ! あとはラフィの腕次第だ!)
ヴィーネ「とぼけるんじゃないわよ!」ギロッ
ラフィエル「……」
ラフィエル「はて、とぼけるとは?」(ガヴちゃん……何かあったら助けてくださいね)
ヴィーネ「……全部聞かしてもらったわ」
ラフィエル「……何をでしょうかね♪」ニコニコ
ヴィーネ「ラフィ自身の名誉が傷ついたからガヴにさせた事……全部」
ガヴリール「……」
ラフィエル「ガーヴちゃん♪」カタポン
ラフィエル「まだ……反抗するつもりですか?」
ガヴリール「ぅっ……は、はい、そのような話は……」
ヴィーネ「そのガヴの言葉は貴女がそう言わしたのでしょ?」
ヴィーネ「貴女がトップで卒業出来なかったからガヴの弱みを探り、それに付け込み付け込み……それを利用してガヴが自ら落ちていくように指示した事」
ヴィーネ「全部……全部聞かしてもらったわ」
ヴィーネ「そうよ……」
ラフィエル「……」
ラフィエル「だからどうしましたか♪」ニコニコ
ヴィーネ「は?」
ラフィエル「悪いのはぜ~んぶガヴちゃんですよ♪」ニコニコ
ヴィーネ「ガヴは悪くないわ!」
ラフィエル「はぁ……ほんと、何っているのでしょうかね、この悪魔は♪」ニコニコ
ラフィエル「ガヴちゃんがぜんぶ、ぜ~んぶ悪いのですよ♪」ニコニコ
ラフィエル「そうですよ、ヴィーネさんには関係ない事ですよ♪」ニコニコ
ヴィーネ「こんな事聞いちゃったからには関係ない事無いわよね」
ラフィエル「盗み聞きとは趣味が悪いですよ♪」ニコニコ
ヴィーネ「悪かったわね……だけど私、悪魔だから」ヤリダシ
ラフィエル「その槍で、私をどうします?」(ガヴちゃん、本当に何かある前に助けてくださいよ!?)
ガヴリール「ヴィーネさん……」(ラフィ、あと一押しだよ!)
ヴィーネ「大丈夫、ガヴは私が助けるから……」
ガヴリール「ヴィーネ……」ポロポロ(泣いたらより効果あるかな?)
ヴィーネ「ええそうね、貴女は性根が腐った本物の駄目天使ね」
ラフィエル「酷い言われようですね……イラっと来ちゃいましたよ♪」ニコニコ
ヴィーネ(ラフィの手に持っている写真、あれにガヴの弱みが映っているのね……)
ヴィーネ(これ以上絶対にあいつなんかに持たせないわ)
ラフィエル「ふふっ、私のオモチャを? 意味が分かりませんね♪」ニコニコ
ヴィーネ「ガヴはオモチャなんかではない!」
ラフィエル「ガヴちゃんはオモチャですよ~♪ 私のストレスをいるだけで解消出来る素晴らしいオモチャですよ~♪」ニコニコ
ラフィエル「おまぬけなオモチャです♪」ニコニコ
ヴィーネ「」ブチィ
ヴィーネ「ラフィ!! おまえなあぁぁぁぁぁぁ!!」ヤリブンブン
ラフィエル「うふふ~♪」ヒョイヒョイ(ちょ、ちょっとヴィーネさん!? 危ないです危ないです!! これ、もうネタバレしてもいいですよね!?)
ガヴリール「ヴィーネッ!」ダッ(フォロー入れないとマジで危ないよこれ!)
ガヴリール「ヴィーネさん、落ち着いてください!」
ヴィーネ「ガヴ、邪魔! ラフィを……ラフィを!!」
ラフィエル(よし、このタイミングで!)
ラフィエル「アレー、あのしゃしんどこかおとしたみたいですねー」ボウヨミ キョロキョロ
ヴィーネ(写真?)
ヴィーネ「これねっ!」シャシントリアゲ
ヴィーネ「ラフィ、貴女には絶対ガヴに近づけさせないわ!」ギュッ
ガヴリール「……あの、ヴィーネさん」
ヴィーネ「何、ガヴ? もう安心していいからね」
ガヴリール「ヴィーネにはその写真を見てほしいです」
ヴィーネ(ガヴが見てもいいと言っているし……)シャシンチラッ
――――――
ドッキリ大成功☆
――――――
ヴィーネ(……はい?)
ガヴラフィ「だいせいこー☆」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「なるほどね……」
ガヴリール「いやー、ヴィーネのマジ切れを見れてよかったわ」
ラフィエル「ヴィーネさんが槍を振り回した時は本当に冷や汗をかきましたよ」
ガヴリール「何? あっ、ねえねえヴィーネ、ドッキリどうだった?」
ラフィエル「何でしょうか?」
ヴィーネ「正座」ニコッ
ガヴラフィ「はい?」
ヴィーネ「せ・い・ざ、分かるよね?」ニコッ
ガヴラフィ「」
1時間後――
ヴィーネ「全く、本当に心配したのだから、分かった?」
ガヴリール「分かりました」シュン
ラフィエル「はい、分かりました」シュン
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「じゃあ、帰りましょう?」
――――
――――――
――――
ガヴリール宅――
ガヴリール「ねえラフィ、サターニャにもするの?」
ラフィエル「勿論です!」
ガヴリール「そう来なくっちゃね! でどう仕掛けるの?」
ラフィエル「それはですねー」
――――――
ガヴリール「なるほど」
ラフィエル「いいと思いませんか?」
ガヴリール「良いね!」
ラフィエル「さーて、メインディスプレイはすぐそこです♪」ワクワク
ガヴリール「お前本当にサターニャ好きだな」
ラフィエル「勿論です! ですからあらゆる表情を見てみたいのです♪」
――――
――――――
――――
翌日 放課後――
サターニャ「~♪」
サターニャ「今日はあの先生に怒られずにすんだわ! いい一日だったわね!」
ラフィエル「……」コソコソ
サターニャ(あれは、ラフィエルじゃない? どうしたのよ、コソコソと)
ガララ
サターニャ「あれは……使われていない教室じゃないの……」
サターニャ「何をしているのかしら……気になるわね」
ヴォン……
サターニャ「!」
サターニャ「これは……結界ね……しかし私は既に張られた結界の中、詰めが甘かったわね」
サターニャ「そして結界を張らないといけないほどの話……聞きたいわね」
サターニャ(ラフィエル、今まで常に見ていたみたいだけど、今度は私がやり返してやるわ!)
サターニャ(……盗み聞きになっちゃうけど、とても悪魔的じゃないの)
サターニャ(ばれない様にそーっと……)
ラフィエル「誰にもついてこられてないですよ♪」
サターニャ(私がいることに気づいていないわね)
サターニャ(さあ、思う存分話なさい!)
ラフィエル「もうサターニャさんを手籠めにしたと同然ですよ」
ガヴリール「だよな、雰囲気見ているとひしひし伝わるよ」
サターニャ(ふっふっふ、甘いわね! 私はラフィエルの手籠めにされた覚えは無いわ!)
ガヴリール「私? もう見たとおりだよ、ヴィーネなんか余裕余裕」
サターニャ(何が余裕なのかしらね??)
ガヴリール「優しくしたらすぐくっ付いてきた! もう単純すぎて笑えるよ! 私がこんな状態でもついてきやがるとか笑えるよ」
ラフィエル「そうですね、凄く単純ですよね♪」ウフフー
サターニャ(……)
サターニャ(話がさっぱり分からないわ!)
ラフィエル「そうですね、そろそろ『魔界について知りたいのですよ♪』と聞いたら全部ポロポロ吐く頃合いですね♪」ニコニコ
ガヴリール「ほんと、悪魔は馬鹿ばっかりだよな」
ラフィエル「見ているこっちが目を瞑りたくなるぐらいですね♪」
サターニャ(馬鹿って何よ! ……じゃなくて落ち着けー)
サターニャ(……それにしても魔界について吐かせるって、吐かせてどうする気なの?)
ラフィエル「まあ、そんな魔界もあと数日♪」ニコニコ
ガヴリール「ヴィーネやサターニャがどんな顔でアタフタすると思うと」
ラフィエル「ゾクゾクしますね♪」
サターニャ(魔界を攻め入るって……どういう事よ……)
ラフィエル「出来ないからこそ、私たちのような修行という名目で魔界について悪魔から聞きだすという使命があるのですよ、ガヴちゃん」
ガヴリール「でも、これであの悪魔と付き合いが終わると考えたらせいせいするよな」
ラフィエル「そうですね、ようやく使命から解放されて思う存分やりあえますからね♪」ニコニコ
サターニャ(そんな……せいせいするって……私たちは友達じゃなかったの?)
ラフィエル「私は使えない悪魔を処理しますね♪」ニコニコ
ガヴリール「ねえ、ヴィーネは最後はどんな声で鳴くと思う?」
ラフィエル「それはご想像にお任せします♪」ニコニコ
ガヴリール「サターニャもいい声で最後泣きそうだよな」
ラフィエル「サターニャさんは私の獲物ですよ♪」ニコニコ
ガヴリール「流石に奪わないよ」
サターニャ(相当深刻な話聞いちゃった……)
サターニャ(私たち悪魔と友達との関係まで持ち込み魔界について聞きだし……)
サターニャ(その情報をもって天使が私たちの魔界に攻め入る)ガクガク
サターニャ(私も……ヴィーネも……殺される……)ガクガク
サターニャ(ええと、ええと……どうすればいいの……)ガクガク
サターニャ(父様、母様と連絡すると言っても携帯は無いし)ガクガク
サターニャ(そうだ、まだヴィーネは学校に居るかも……今すぐ話さなきゃ……ここから離れないと……)ソロー
サターニャ「いっ!」
サターニャ(そういえば結界張られている事を忘れていたわ)ガクガク
ガヴリール「? 廊下に誰かいるのか? ラフィ、本当に確認したのか?」
ラフィエル「確かに居ませんでしたが……」
ガヴリール「しかも結界内じゃん、話聞かれたらどうするんだよ」
サターニャ(ヤバイヤバイヤバイヤバイ!! 今見つかれば絶対何かされるっ! どこか、隠れる所は、隠れる所!!)ガクガクブルブル
サターニャ(……廊下にあるわけないじゃん)
サターニャ(あっ……あぁ……)
ガヴリール「……」(本当にサターニャが居たよ、すごいなラフィ)
ラフィエル「……あら、あらら」(思った通り来てくれましたね♪)
ガヴリール「ねえ、サターニャ、一つ質問するよ」
サターニャ「……」ガクガク
ガヴリール「私たちの話、聞いた?」(にしてもすごいビビりようだな)
サターニャ「……聞いてないわ……よ……」ガクガク
サターニャ「……なに」ガタガタ
ラフィエル「余りふざけるのも……ほどほどにしてくださいよね」
サターニャ「っ……」ガタガタガタ
ガヴリール(おぉ、ラフィのそのトーンの声初めて聞いたな)
ガヴリール「ねえ、正直に言わなきゃ……消すよ?」
サターニャ「っ……ハー……ハー……」ガクガク
ガヴリール(このビビり方異常だな……)
ラフィエル(あぁ、もうこの表情、まさに一級の芸術品♪ 写真に撮って飾ってずっと眺めていたいです♪)ウットリ
ラフィエル(ですが……もっと行けますよね♪ もっと、もっとです♪)
ラフィエル「何をですか?」
サターニャ「……わわ私たたちからま魔界についえてき聞きだし……ハー……」ガクガクガクガク
サターニャ「そおおおの情報をて天界に……ハー……持おおち帰り魔界をす襲撃す……」ガクガクガクガク
ガヴリール(な、なあ、何かサターニャの様子も尋常じゃないしそろそろやめた方がいいんじゃ)ヒソヒソ
ラフィエル「襲撃? 何を言っているのですか? 魔界を解放するのですよ♪」(もっとです♪)
ガヴリール(……ラフィ?)
ガヴリール(お? 震えがおさまって来たな)
サターニャ「フー……ね、ねえ、ガヴリール、ラフィエル」ガタガタ
ラフィエル「気安く私の名前をその口で呼ばないでください、名前が汚れてしまいます♪」ニコニコ
ガヴリール「……」(おーい、ラフィー)
サターニャ「今まで見たいに仲良く……フー……できないの?」ガタガタ
ガヴリール「サターニャ、実は……」
ラフィエル「……ぷっ、ふふふ、あははは、ははははは!」
サターニャ「ラフィ……エル」ポロポロ
ガヴリール「ラフィ?」
ラフィエル「悪魔の友達なんて要らないに決まっていますよね」
ガヴリール(止めさしたぞその言葉……)
サターニャ「……ぁっ……」
サターニャ「いやだ……嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっ!ハー……ハー……」ガクガクガクガク
ラフィエル(最高にいい表情♪)ゾクゾク
ガヴリール(ラフィ、それ死体蹴りだぞ……)
サターニャ「処分……」ガクガクガクガク
サターニャ(殺される……)ガクガクガクガク
サターニャ(殺される殺される殺される殺される殺される逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ!!)ガクガクガクガクガクガク
ガヴリール「あっ、結界外向いて走った」
サターニャ(こんな結界程度なんか壊してでも逃げなきゃ! 逃げる! 逃げる! 逃げる!)タイアタリ
サターニャ「ふべぇ」ズサー
サターニャ(結界……通り抜けた?)
サターニャ(逃げなきゃ逃げなきゃ殺される殺される殺される殺される)ガクガクガクガク
タッタッタッタッ
ラフィエル「悪魔は一人残らず殺処分ですよね♪」
ガヴリール「ラフィ?」
ラフィエル「逃がさないわ」ユラリ
ガヴリール「いい加減に目を覚ませ!」ハラパン
ラフィエル「ぐふっ……」ドコォ
ラフィエル「はっ!」
ガヴリール「ラフィ……いくら何でもやり過ぎ、ドッキリだよ?」
ラフィエル「……反省します」シュン
ラフィエル「そもそもなんで結界から逃げれたのでしょうか?」
ガヴリール「この結界自体非常に弱くしてあるからね、結界の外に強引に出ても静電気が走る位の痛さ程度さ」
ガヴリール「『結界』というワードと結界から出ようとした時に『少しの痛み』さえあれば強引に結界外に出ようとした時に相当な痛みがあると勝手に思いこむから、これぐらいでもいいと思っただけだよ」
ラフィエル「なるほど……」
ガヴリール「って悠長に説明している暇は無いよ、早くサターニャに追いつかないと!」
――――――
サターニャ(逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ!)タッタッタッタッ
サターニャ(そういえばヴィネットも連れて行かなないと、このことを話さないといけないわ!)タッタッタッタッ
サターニャ(どこにいるのよヴィネット!)タッタッタッタッ
サターニャ(取りあえず私たちの教室!!)
サターニャ「ヴィネット!」ハアハア
ヴィーネ「あら、サターニャじゃない……どうしたの? 息を切らして?」
サターニャ「いいから、ヴィネットも早く逃げないと! ここでは危ないわ!」テツカミ
ヴィーネ「ちょっと、サターニャどうしたの!?」
サターニャ「……そんな危険な天使と一緒になってはダメよ!」タッタッタッタ
ヴィーネ「危険ってどういう事よ!? ていうかどこまで行くのよ?」タッタッタッタ
サターニャ「ここは危険だわ……ここは危険、危険、危険」ブツブツ
ヴィーネ「……サターニャ?」
バン!
ヴィーネ「屋上に行ってどうするのよ?」
サターニャ「ヴィネット、飛ぶわよ!」ハネダシ
ヴィーネ「飛ぶって、ここでは目立わ!」
サターニャ「そんな事どうでもいいのよ! 出来るだけ遠くに逃げるのよ!!」シュタ
ヴィーネ「ちょっと!? サターニャ!」ハネダシ
――――
――――――
――――
上空――
ヴィーネ「ねえ、何処まで行くの?」
サターニャ「……」クル
ヴィーネ「?」
サターニャ「……」ギュー
ヴィーネ「サ、サターニャ!?」アセアセ
ヴィーネ「……ねえ、泣いてるの?」
サターニャ「ガヴリールとラフィエルがね……」ポロポロ
ヴィーネ「どうしたの? 言ってごらん?」
サターニャ「私たち悪魔は友達じゃないってぇ……えぐっ……」ポロポロ
ヴィーネ「何ですって……」
ヴィーネ「……はい?」
サターニャ「私たちを……殺しに来るって……うっ」ポロポロ
ヴィーネ「……そうなのね」
ヴィーネ「……」
サターニャ「怖いよ……助けてよ……」ポロポロ
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「どうやら……お灸が全く効いていなかったみたいね」ゴゴゴゴゴ
サターニャ「ヴィネット?」ポロポロ
ヴィーネ「いいサターニャ、ガヴとラフィが話していたことはね……」
――――
――――――
――――
ガヴリール「ヤバイよヤバイよ……どこにもいない……」アワアワ
ラフィエル「千里眼で学校中くまなく見て見たのですが、何処にも……」
ガヴリール「第三者にばらされたら本当にやばい事になるって……」アワアワ
ガヴリール「2人まとめて強制送還どころの話じゃないって」
ラフィエル「これを周りに広められる前にサターニャを見つけてドッキリだと言わないと、ですね」
ラフィエル「うっ……サターニャさんの素敵な純粋な怯え顔をもっと見たくってついつい熱が入ってしまいまして……」
ガヴリール「我を失うほどにか?」
ラフィエル「うぅ……」シュン
ガヴリール「まあ、こんなところで話してもしょうがない、とにかくサターニャだ!」
ラフィエル「そうですね!」
ガヴリール「いい所に丁度良かった、ヴィーネ、サターニャを見かけなかったか?」
ヴィーネ「サターニャはね……」
サターニャ「……」ヒョコ
ガヴリール「居たんだ、ちょっとサターニャを借りていいかな?」
ガヴリール「ヴィーネ、ごめん後でいいかな? サターニャ……来れるかな?」
ダンッ
ガヴラフィ「!」ビクッ
ヴィーネ「……サターニャから話は聞かしてもらったわ」ツノダシ
ガヴラフィ「……」ガタガタ
ヴィーネ「……サターニャより、まず私と話しましょう……ね?」ツノダシヤリダシ
ガヴラフィ「」ガタガタガタガタ
ヴィーネ「あななたち……」
ヴィーネ「いい加減にしなさいよ!!!!」
――――
――――――
――――
1時間後――
ヴィーネ「冗談でも言っていい事と悪い事があるでしょ!! 昨日も言ったわよね!! 理解しているの!!」
ガヴラフィ「はい……」シュン
ヴィーネ「声小さい!!!!」
ガヴラフィ「は、はい!」ガタガタ
ヴィーネ「こんな事続けていたら友達が居なくなるわよ!」
ガヴラフィ「は、はい……」シュン
ヴィーネ「声小さいって何度言わせるの!!!!」
ガヴラフィ「は、はい!」ガタガタ
ヴィーネ「全く……サターニャからも、何かあるでしょ?」
ガヴラフィ「……」ビクビク
サターニャ「この……馬鹿!!」
ガヴラフィ「……」ビクビク
サターニャ「友達じゃないって冗談でも言わないでよ……」
ガヴリール「……すみません」
ラフィエル「……すみません」
ラフィエル「……はい、何でしょう」シュン
サターニャ「本当にあの時に言っていたことは嘘よね」
ラフィエル「それはもちろんです……」
ガヴラフィ「……」シュン
ヴィーネ「ドッキリとしては本当にやり過ぎよ、これ以上は本当にやめなさいよ」
ガヴラフィ「……はい」シュン
ヴィーネ「……じゃあ、帰えるわよ」
――――
――――――
――――
翌日 夜 ガヴリール宅――
ガヴリール「昨日はあんなことがあったけど……」
ラフィエル「ここでしょげていては白羽=ラフィエル=エインズワースの名が廃れます!」
ガヴリール「やっぱりラフィはそうでなくちゃね!」
ヴィーネ「貴女ねぇ……まさかドッキリをしようとするつもるなの」ギロッ
ラフィエル「ッ! ……いえ、わ、私はくじけません!!」
ヴィーネ「そこは挫けなさいよ!」
ガヴリール「勿論、しかも今回は『仕掛ける側』に回ってもらう! ドッキリと言えば悪魔的行為の定番だからね!」
サターニャ「……」
サターニャ「面白そうね♪」
ヴィーネ「心変わりも立ち直りも早いな!」
ラフィエル「それがサターニャさんの素晴らしい所です♪」
ガヴリール「サターニャもこう言っている事だからさ、ヴィーネも、しよ?」
ヴィーネ「嫌よ、寧ろ先回りしてタチの悪いドッキリをするから気を付けてって言うわ」
ヴィーネ「何よ!」
ラフィエル「この写真、欲しくないですか?」ヒソヒソ
ヴィーネ「写真?」
ラフィエル「どうぞ♪」サシダシ
――――――
ガヴリールが一人でガヴガヴしてい所のる写真
――――――
ラフィエル「もっとありますからよろしければ……全て差し上げます♪」ニコニコ
ヴィーネ「……全く、仕方が無いわね……そこまで言うのであれば協力するわよ……」
ガヴリール「本当か? ありがとうヴィーネ! ラフィ何って言ったんだ?」
ラフィエル「ひみつで~す♪」ニコニコ
ラフィエル「今回はタプちゃんに仕掛けます♪」
ヴィーネ「タプリスはドッキリ仕掛けなくてもいいのでは……」
ラフィエル「極限状態の表情ってこうゾクゾクしますよね♪」
ヴィーネ「極限状態にしたかったから私たちのドッキリはタチが悪かったのね」
ラフィエル「今回もタプちゃんも例外なく極限状態になってもらいます♪」ニコニコ
ヴィーネ「ラフィがガヴの弱みに付け込み自ら落ちるような行動をするように命令していた」
ヴィーネ「さらにそのガヴをストレス解消のオモチャとして見ていた事ね」
ヴィーネ「あの時は本当にこの腹黒クソ天使を弄り殺してやろうと思ったわ」イライラ
ラフィエル「あ、あの、ヴィーネさん?」ビクビク
サターニャ「ヴィネットならではのドッキリね……」
ラフィエル「う~ん……」
ガヴリール「ねえ、こんなのはどう?」
――――――
ラフィエル「面白そうですね♪」ニコニコ
ヴィーネ「ねえ、あなた達本当に天使なの?」
ガヴリール「むぅ、失敬な、天使だよ」
サターニャ「中々のえげつなさじゃないの、さすが我がライバルね!」
ヴィーネ「ねえ、これやっぱりやり過ぎじゃないかしら」
ガヴリール「そうか? これぐらいでちょうどいいと思うよ」
ラフィエル「では仕掛けも決まりましたし、これで行きましょう♪」ニコニコ
――――
――――――
ガヴリール「ねえ、サターニャ」
サターニャ「!」ビクッ
サターニャ「な、何よ……」ビクビク
ガヴリール「魔界通販とかで、こういうの売ってないかな?」
サターニャ「あるけど……どうするの?」ビクビク
ガヴリール「ふっふっふ……」
サターニャ「っ!」ガタガタ
ガヴリール「さ、サターニャ?」
サターニャ「ハー……ハー……」ガタガタガタガタ
ガヴリール「サターニャ、おい、落ち着け!」
サターニャ「ハー……フッフー……フー……フー……」ガタガタ
サターニャ「……スー……ハー……」ビクビク
サターニャ「だ、大丈夫よ、大悪魔胡桃沢=サタニキア=マクドウェルだからね……でその魔界通販の物でどうするの?」ビクビク
ガヴリール「お、おう、こういう物でね……」
ガヴリール(本当に……ゴメン……)
――――
翌日 学校 放課後――
タプリス「さてと……帰って何しましょうか……」テクテク
黒奈「千咲の観察……」
タプリス「私の観察って、何ですかそれ……」
ヴィーネ「いたいた、タプちゃんちょっといいかしら?」
タプリス「月乃瀬先輩! いいですよ!」
黒奈「……」
ヴィーネ「ええっと……確か黒奈ちゃんだったよね?」
黒奈「私も……ついて行っていい?」
ヴィーネ「う~ん……」(連れて行って大丈夫かしら……支障はなさそうだし……いいよね)
ヴィーネ「いいわよ」
タプリス「では行きましょう♪」
黒奈「……」コクリ
ヴィーネ「タプちゃんにね、一生に一度しか見れない素晴らしい事を見せようかと思うの」ニコッ
タプリス「私にですか! 何ですか」ワクワク
ヴィーネ「それはついてからのお楽しみね」
タプリス「あ~、楽しみですね!」ワクワク
黒奈「千咲……すごく楽しそう」
タプリス「ここ、他の生徒を見かけませんね」
ヴィーネ「この時間帯だしね」(これからする事を考えたらすごい罪悪感が)
黒奈「でも……こういう静かな所、好き……」
タプリス「むむ、悪魔と同意見とはちょっとなんですが……確かにこういう静かなところもいいですよね」
タプリス「あれほど騒がしかった学校がここまで静かになるのですからね」
――――――
ヴィーネ「えーっと……確かここの教室よね……」
タプリス「この教室の中ですか?」
ヴィーネ「ええ、そうよ」
ヴィーネ「……ねえ、タプちゃん」
タプリス「何でしょうか?」
ヴィーネ「天使って羽根を切り取られると堕天しちゃうって聞いたことあるかしら」
タプリス「いえ、無いですけど……黒奈さんは聞いたことあります?」
黒奈「無い……」
ガララ
ヴィーネ「ガヴとラフィでね♪」
サターニャ「ヴィネット! 遅いわよ!」
イスに縛られ寝ている天使状態ガヴ「すぅ……すぅ……」
イスに縛られ寝ている天使状態ラフィ「すやすや」
ヴィーネ「今からたった1回しかないタプちゃんの大好きな人の貴重な堕天の瞬間を見られるのよ!」
タプリス「……」
サターニャ「ねえ、早くやりたいわ!」
ヴィーネ「その前に起こさないとね、悲鳴が聞けなくなっちゃうじゃない♪」
タプリス「先輩、何しているんですか?」
ガヴラフィヴィネサタ「!!?」
タプリス「もう、ふざけていないで帰りましょう」
ガヴ「すぅ……すぅ……」
ラフィエル「すやすや」(タプちゃんなら心が折れる直前のいい顔がすんなり見れると想定したやり方でしたが……これは想定外です)
ヴィーネ「ちょっ、ちょっと!?」(ドッキリとしては残念な結果だけど……安心したわ)
ヴィーネ「サターニャ?」
サターニャ「ほら、ガヴリール起きなさいよ!」ホッペタヒッパタキ
ガヴリール「っ! 痛ったいな……サターニャ!」
サターニャ「うるさいわね」ハラパン
ガヴリール「あお゛ぇ」
ヴィーネ「ちょ、ちょっとサターニャ、やり過ぎよ!」
サターニャ「何って、ガヴリールの翼を切るんでしょ?」ナイフダシ
ヴィーネ「ちょっと、これドッキリなのよ! 本当にやってどうするのよ!」
タプリス「ドッキリなんですか! いえ、今はそのことではなくて……」
サターニャ「はあ? 何言っているのよ、実際にやらなきゃ意味ないじゃないの」
ガヴリール「こいつマジか!? ぐぬぬぬぬ……ほどけない、せめて翼だけでも……あれ? 戻せない」
ラフィエル「ガヴちゃん、落ち着いてください、戻せますよ」
サターニャ「残念だけどガヴリールだけその状態から暫くもとに戻れない魔界通販の薬をさっき飲ましたからね」
ガヴリール「クソ、さっきのお茶に混ぜていたのか!」
サターニャ「けど大丈夫、すぐ私が翼を切ってあげるわ」ニコッ
ラフィエル「サターニャさん、いくら何でも度が過ぎますよ……」
ザシュ
サターニャ「何の事かしら?」
ブシャ
ガヴリール「あああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」ワッカマックロ
ヴィーネ「サターニャァ!!! お前!!!」
サターニャ「何よ? ヴィーネもよかったじゃない」
ポイ
ドチャ
ヴィーネ「こ、これは……」ゾワッ
サターニャ「よくガヴリールの羽を触りたいって言ってたじゃない、根元から切り取ったからこれでずっと触れるわよ」ニヤニヤ
ラフィエル「ガヴちゃん! タプちゃん天界に連絡を!」
サターニャ「無駄よ、魔界通販の『超簡易結界くんⅣ』で今さっき結界を張ったわ」
サターニャ「名前とは裏腹に結構強力な結界なのよ、外との連絡なんかも取れないわよ、もちろん天使的な術もその中では封じるわ」
ガヴリール「あぅああああ……」ワッカマックロ
タプリス「天真先輩! 天真先輩! しっかりしてください!!」ポロポロ
サターニャ「何って……私たち悪魔のポイント稼ぎに決まっているじゃない」
ヴィーネ「こんなことしていいと思っているの!!」
サターニャ「いいってそれはっくっ……ハー……ハー……」ガタガタ
ラフィエル「! この震え方は……」
サターニャ「ハー……ハー……ハー……」ガタガタ
ラフィエル「……貴方は……誰ですか」
サターニャ「ハー……ハー……フハハハハハ……フー……フー……」ガタガタ
ヴィーネ「ラフィ、誰ってどういう事よ」
ラフィエル「多分ですが……サターニャさんは何者かに憑りつかれているか、内側の何らかの精神体に操られ乗っ取られています」
ラフィエル「嘘、サターニャさんの身体から出て行ってください」
ヴィーネ「誰だか知らないけど大切な友達を傷つけた事絶対に許さないわ!」ヤリダシ
サターニャ「? ヴィネットにラフィエル、何言っているのよ、憑りつかれてもないし操られてもないわよ!」
ラフィエル「ヴィーネさん、槍を戻してください! 今攻撃してもサターニャさんの身体に傷をつけるだけです……」
ヴィーネ「っ……この!」ヤリモドシ
タプリス「天真先輩! しっかりしてください!!」ポロポロ
タプリス「血が……血が止まらない……」ポロポロ
サターニャ「軟弱なのねぇ……先に逝くか堕天するか……どっちでしょうね」
ラフィエル「手出しできないことをいいことに言いたい放題……」ギロッ
サターニャ「そうだ! そこに隠れているの、出てきなさい」
黒奈「!」
サターニャ「……ええっと……だれ?」
タプリス「黒奈さん! 逃げてください!」
サターニャ「知っていたわよ! 黒奈ね!」
ポイ カランカラン
サターニャ「貴女も悪魔みたいね……タプリスの翼をそのナイフで切ったら見逃してあげる」
ラフィエル「これ以上サターニャさんの身体で好き勝手にしないでください」
サターニャ「じゃあラフィエル、貴女の翼切ってもいいかしら?」
ラフィエル「そ……それは……」
サターニャ「ふん! 薄情ね!」
サターニャ「どうしたのよ、スパッと切っちゃいなさいよ」
黒奈「いや……です……」ガタガタ
サターニャ「どうしてもいや?」
黒奈「……」ガタガタコクコク
バチャ
サターニャ「その翼のどこかに書かれている文字を読みなさい」
サターニャ「ここにいる皆が同じような感じにきっとなるわよ♪」
ラフィエル「ここにいる天使皆まとめて堕天させるつもりですか……」
タプリス「天真先輩の……切り取った翼……オェ、オロロロロロ」ビチャビチャ
サターニャ「は、吐いた!? 処理は私がするからいいから読み上げなさい!」
サターニャ「……じゃあ私が切ってあげるわ、あんたよかったじゃない、憧れの天真先輩と一緒になれるのよ?」ニヤニヤ
タプリス「いやぁ、来ないでください」ポロポロ
サターニャ「いいから、出しなさいよ」
タプリス「だ、誰か、たすけてぇ」ポロポロ
サターニャ「じゃあ、死ぬ?」
ヴィーネ「お前っ!!」
タプリス「いやですぅ……いやぁ……」ポロポロジョワー
サターニャ「うわ! お漏らし!?」
ガヴリール「ぁ……」ピクピク
ラフィエル「ガヴちゃん! しっかりしてください! まだ、まだ助かりますから!」ポロポロ
ラフィエル「お願いします! 神様! 今だけ私の我儘を聞いてください! ガヴちゃんをっ!」ポロポロ
ヴィーネ「絶対……許さない」ギロッ
サターニャ「いいから早く読みなさい!」
ツバサヒロイ
タプリス「えぐっ……天真先輩……」ポロポロ
サターニャ「切り口に書いているわ、大声で読みなさい」
タプリス「……切りく、オェエェエエ!」ビチャビチャ
タプリス「……はぁ……」ポロポロ
タプリス「……」ポロポロ
タプリス「魔界通販ジョークパーティーシリーズ、天使の捥がれた翼、出血大サービス!!」
タプリス「……え?」
ラフィヴィーネ「は?」
黒奈「……」
サターニャ「ドッキリ!」
ガヴサタ「だいせいこう!!」
サターニャ「中々面白いじゃないの、ドッキリ! やられる側はごめんだけどね」
ラフィエル「……ドッキリ?」
ガヴリール「しかしあの『震え』を逆に利用するなんてすごいな、震えが始まった時はどうなるかとおもったよ、凄い狂気だったよ」
サターニャ「逆境こそ笑いなさいと言う教えの賜物よ!」
ヴィーネ「……またまたねぇ」ツノダシ
ヴィーネ「う……ラフィ、わたしのやり場のない怒りはどうすればいいかしら……」ワナワナ
ラフィエル「よかった……えぐっ、本当に良かった」ポロポロ
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「はぁ、今回の事はしょうがないわね」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ(しょうがないのかしら?)
ガヴリール「ほら、大丈夫だよ」ツバサバサァ
ガヴリール「タプリスが読み上げただろ魔界通販のパーティーグッズって」
サターニャ「ちなみに『超簡易結界くんⅣ』とか『堕天のナイフ』とかも無いわ!」
サターニャ「そのナイフはただのオモチャの切れないナイフよ!」
サターニャ「その場の雰囲気を利用させてもらったわ!」
ガヴリール「!? タプリス?」
タプリス「よかった……よかったです……」ポロポロ
ガヴリール「うん、まあ……」
ヴィーネ「でもね……」
キョウシツグチャグチャ
ヴィーネ「傍から見たら殺人現場のようね……」
黒奈「胡桃沢先輩……やり過ぎ……」
サターニャ「しょ、しょうがないじゃない! やるなら本格的にしないとね! 片付けるわよ!」
ラフィエル「はい♪」ポロポロ
――――
ドッキリから暫くして
サターニャ「今回の仕送りは大幅に上がったわ!」
ヴィーネ「そうなの? 私は少しだけ上がったわよ」
ラフィエル「大幅に下げられてしまいました……やっぱりあのドッキリが原因でしょうか……」
ガヴリール「……ほぼゼロ」
ヴィーネ「ガヴとラフィは自業自得ね」
サターニャ「な゛っ! あのガヴリールが進んで天使的行為をですって!?」
ラフィエル「そうしないといけない位減らされたのでしょうね」
ヴィーネ「天使なんだから日ごろからしなさいよ……」
タプリス「天真先輩!」ダキッ
ガヴリール「あぁ、タプリスか」
タプリス「~♪」ギュー
ラフィエル「傍から見れば微笑ましい光景ですね♪」
ヴィーネ「……ええ、そうね……『傍から見れば』ね」
タプリス「天真先輩の心臓が今日も動いている、天真先輩が今日も息をしっかりしている、天真先輩が今日も動いている、ウフフフフフフフフ♪」
サターニャ「何処か狂気を感じるわね……っハー……ハー……」
ヴィーネ「サターニャ、またなの? 大丈夫?」
サターニャ「フー……フー……だ、大丈夫よ、頻度も大分改善されてきたわ」
ラフィエル「あの……サターニャさん、すみません」
サターニャ「発症するたびに謝ってくるわね……いいのよ、治ってきているし!」
ラフィエル「本当に、すみません」
ラフィエル「もう、ドッキリはこりごりです……」
おわり
ドッキリ系はやっぱり面白いね
今度は更にエグいドッキリかまして欲しい
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511712902/
Entry ⇒ 2017.12.05 | Category ⇒ ガヴリールドロップアウト | Comments (0)
サターニャ「福引で温泉旅行が当たったわ!」
ガヴドロss ガヴサタです
ガヴ「おい、あとどれくらいで目的地だ?」
サターニャ「ちょっと待って。……うーん、あと一時間ってところかしらね」
ガヴ「まだ一時間も乗らんといけんのか……」グデー
サターニャ「ふっ、だらしないわねガヴリール。たった二時間程度で根をあげるなんて」
ガヴ「体力バカのお前と違って、私は繊細なんだよ」
サターニャ「バカとはなによ!!……暇ならトランプしましょうよ」
サターニャ「う、うっさいわね。たまたまよたまたま!」
ガヴ「ババ抜き10連続で負けといて何がたまたまだ。よく言えたな」
サターニャ「うっ……」
ガヴ「……まぁいい。私は寝るから、着いたら起こしてくれ」
サターニャ「ちょっと!この私を放っておいて寝るつもり!?」
ガヴ「なんだよ……悪いかよ」
サターニャ「あんたが寝たら私が暇になるじゃない!ほら、起きなさいよ~っ!!」ユサユサ
ガヴ「あ~もう!」
ガヴ(だから私は行きたくなかったんだ!!)
~回想~
サターニャ「てことで今週の土日に一緒に行くわよ、ガヴリール」
ガヴ「やだ」
サターニャ「即答!?」
サターニャ「ちょっ……いいじゃない、一緒に行きましょうよ。ただなんだし」
ガヴ「えー……ヴィーネとか誘えよ。きっと喜んでついていくぞ」
サターニャ「もう誘ったわよ……でも、魔界の講習を受けに行くからいけないって断られて……」
ガヴ「講習?」
サターニャ「えぇ……最近仕送りが減ってるらしくて、悪いことをするための勉強会が魔界であるからそれを受けるって言ってたわ」
ガヴ「あいつも苦労してるんだな………ラフィエルは?」
サターニャ「ラフィエルもちょうど天界の実家で会食があるらしくて行けないって言ってたわ」
ガヴ「チッ……んで、残った私に泣きついてきたと」
サターニャ「ま、そんなところね。二名様までって書いてるから、ちょうどいいと言えばちょうどいいけど」
ガヴ「ふーん……」
サターニャ「あんたはどうせ暇でしょう?ついてきなさいよ」
ガヴ「……なんかムカつくから行かない」
サターニャ「そんなぁ!?このままだと、せっかく当たったのにムダになるじゃない!」
ガヴ「知るか」
サターニャ「なんで行きたくないのよ。どうせ家でネトゲしかしてないじゃない」
ガヴ「そうだけど……なんか二人がダメだったから仕方なく来た、みたいな言い方に聞こえたからやだ」
サターニャ(めんどくさいなぁ……)
ガヴ「本当か?」ジー
サターニャ「ほんとほんと」
ガヴ「んー………」
サターニャ「………」
ガヴ「………やっぱいかない」
サターニャ「なんでよ!?」
ガヴ「いや、単純にめんどくさい」
サターニャ「結局そこなんじゃないの……もしかして、私と行くの嫌?」シュン
ガヴ「お、おい………はぁ、わかったよ」
サターニャ「じゃ、じゃあ……!!」
ガヴ「行けばいいんだろ行けば。……ったく、なんで私が」
サターニャ「詳しいことはまた連絡するわ!じゃあね、ガヴリール」
~回想終了~
ガヴ(あいつがあまりにもしょぼくれた顔するから、天使の情けで行くって言っちまったが……失敗だったかな)
サターニャ「トランプが嫌ならウノでもする?あ、花札もあるわよ!ルール知らないけど」
ガヴ「知らないのに持ってきたのか……」
サターニャ「それともお昼にする?もう12時だしね」
ガヴ「ん?言われてみれば腹が減ってるような気もするな。車内販売で何か頼むか」
サターニャ「待ちなさい、ガヴリール。こんなこともあろうかと……」ガサゴソ
サターニャ「じゃーん!!この私があんたの分もお弁当作ってきたわよ!感謝しなさい」
ガヴ「おぉー………いや待て。それ、食えるのか?」
サターニャ「どういう意味よ!!失礼過ぎない!?」
サターニャ「……?よくわからないけど、これくらい私でもできるわよ」
ガヴ(不安だ……)
サターニャ「ほら、これあんたの分ね」つお弁当
ガヴ「まぁ……ありがとう」カパッ
ガヴ(ふむ……見た目は普通と。むしろ美味しそうな雰囲気さえ醸し出している)
サターニャ「ふん、よく味わって食べることね。このサターニャ様直々に手間暇かけて作った料理なんだから!」
ガヴ「………いただきます」
パクッ!
ガヴ「………」モグモグ
サターニャ「…………ど、どう?その………あんたの口に合うかしら…?」ドキドキ
ガヴ「………普通に美味しい」ゴクン
サターニャ「!!と、当然よね!この私が愛情をこめて作ったんだもの!」
ガヴ「ふーん、愛情ねぇ……」
サターニャ「あっ…ちがっ///こ、言葉の綾っていうか……///」テレテレ
ガヴ「て、照れるなよ……こっちまで照れるだろーが///まぁでも、本当に美味しいよ。ありがとう、サターニャ」ニコッ
サターニャ「……ふ、ふん。あんたが感謝するなんて、明日は雨でも降るのかしら?」
サターニャ「……あ、口にご飯粒がついてるわ」ヒョイッ
ガヴ「ん、すまんな」
サターニャ「まったく……子供じゃないんだから」パクッ
ガヴ「!?」
ガヴ「お、お前……まじか」カァァ
サターニャ「……?なにが?」
ガヴ「いや、別に……」
ガヴ(無意識か……一番質悪いな)
サターニャ「……まぁいいわ」モグモグ
サターニャ「……うん、自分で言うのもアレだけど、確かに美味しいわね」
ガヴ(お前は何食っても美味しいしか言わないじゃん)
ガヴ「それにしても、もし私が昼飯用意してたらどうするつもりだったんだ?」
サターニャ「愚問ね。あんたみたいな駄天使が、昼食を用意してるわけないじゃない」
サターニャ「絶対構内のコンビニか、車内販売で済ますと思ってたから、その辺は心配してなかったわよ」
ガヴ「嫌な信頼のされかただな……」
サターニャ「それに……たとえ万が一あんたが弁当を持ってきたとしても、残った分はおなかすいた時に自分で食べるか、もったいないけど捨てたらいいしね」
ガヴ「………ばか、捨てるなんてもったいないことするな。その時は私が食べてやるよ」
サターニャ「ガヴリール……」
ガヴ「か、勘違いすんなよ。天使として、食べ物がムダになるのは見過ごせねぇだけだからな」プイッ
サターニャ「ふふ、ありがとうね。ガヴリール」
ガヴ「……っ///だ、だからお前のためじゃないって言ってんだろ、馬鹿悪魔」
サターニャ「はいはい、そういうことにしておいてあげるわ」
ガヴ「ふぅ……食った食った」
サターニャ「本当にきれいに食べたわね」
ガヴ「サターニャにしては、それなりにうまかったしな」
サターニャ「そ、そう?……まぁ、このサタニキア様にかかればこれくらい当然よね!!」フフン
ガヴ「そんなサターニャに、これから私の家で飯を作る権利をあげてもいいぞ」
サターニャ「いらないわよそんな権利……」
ガヴ「チッ……せっかくいい召使ができたと思ったのに。………飯だけに」
サターニャ「え?」
ガヴ「………なんでもない」
サターニャ「ガヴリールでもそういうこと言うのね」ニヤニヤ
ガヴ「ばっちし聞こえてるじゃねぇか!!」
~温泉・宿~
ガヴ「はぁ~………やっと着いたなぁ」グデー
サターニャ「ほんと、情けないわねぇ……」ハァ
ガヴ「うるせ。どこぞのバカと違って私はか弱い女の子なんだよ」
サターニャ「私も女よ!」
ガヴ「あぁ、この畳の匂い。前に温泉行った時も思ったけど、やっぱこの匂い好きだな」
サターニャ「はぁ……まるでお年寄りね」
ガヴ「この際年寄りでもなんでもいいから、このままずっとゴロゴロしてたい」
サターニャ「ちょっと!温泉は!?」
ガヴ「私はパス」
サターニャ「何のためにここへ来たのよあんた……」
ガヴ「私は渋々お前に付き添ってやっただけだ」
サターニャ「うぐっ……そ、そうだとしてもせっかく来たんだから、温泉に入りましょうよ!」
ガヴ「えぇー………てかなんでそこまで温泉に拘るんだよ。さては、お前マジでそっちの趣味が……」
サターニャ「このくだり二回目よ……それに温泉が目的なんだから拘るにきまってるでしょーが!!」
ガヴ「めんどくさいなぁ」
サターニャ「ほら、行くわよ!」グイッ
ガヴ「わ、わかったから引っ張るなよ……」
サターニャ「ふん、最初からそうやって素直に聞いときなさいよね」
ガヴ「調子にのんなクソ悪魔」
サターニャ「わぁぁ!!ガヴリール見て!すっごい綺麗よ」パァァ
ガヴ「景色一つでよくそこまで騒げるもんだな……」
サターニャ「あんたは無感動すぎるのよ」
ガヴ「私はちゃちゃっと入って、早く部屋でゴロゴロしたいんだよ」
サターニャ「…………」
ガヴ「ったく……温泉の一体何がいいんだか私には理解できん」ブツブツ
ガブ「あん?」
サターニャ「悪かった、って言ってるのよ。私のわがままに無理やり付き合わせてしまって………」シュン
ガヴ「…………別に。つか、謝んなよ。私が悪者みたいじゃん……」
サターニャ「だって、あんたが全然楽しそうじゃないから………」
ガヴ「温泉に限らず私はいつもこんな感じだろ。それくらい、今までの付き合いで分かれよ」
サターニャ「………そんなのわかんないわよ」
ガヴ「本当に嫌なら………そもそもお前とここにきたりしてないし」プイッ
サターニャ「!!ガヴリール……!」ダキッ
ガヴ「うわっ!きゅ、急に抱き着いてくるなよ」
サターニャ「ふふふ、余計な心配して損したじゃない!まったく、これが今流行りのつんでれ?ってやつね」
ガヴ「誰がツンデレだ」
サターニャ「さぁ、ガヴリール!!この私と、どっちが長く浸かってられるか勝負よ!」
ガヴ「や、ちょっ……押すなって危な」ザッパーン
◇
ガヴ「のぼせた……」
サターニャ「私も……」
~部屋~
ガヴ「疲れを癒すつもりが余計に疲れたんだが」
サターニャ「なによ、意地張って出ようとしなかったあんたが悪いんじゃない」
ガヴ「さっさと負けを認めなかったお前が悪い」
ガヴ・サタ「ぐぬぬ……」
ガヴ「……やめよう、不毛だ」
サターニャ「そうね……ここにきてまで争うのもアホらしいわ」
サターニャ「あんたって肩凝るほうだっけ?」
ガヴ「まぁな。普段からパソコンに向き合ってばっかだから、何かと凝るんだ」
サターニャ「ふーん」モミモミ
ガヴ「おい、何のつもりだ」
サターニャ「見てわからない?特別に肩揉んであげるわよ」
ガヴ「……やけに優しいじゃん。何を企んでるんだ?」
サターニャ「何も企んでなんかいないわよ。ほら、どこが凝ってるのか言いなさいよ」
ガヴ「ん……もう少し上の方かな」
サターニャ「ここ?」モミモミ
ガヴ「あぁそこそこ……」
サターニャ「確かに少し硬い気もするわね」
ガヴ「だろ?私も苦労してるんだよ」
サターニャ「自業自得だけどね」
ガヴ「はぁ~……私の肩に蔓延る悪しき者たちが浄化されていく……」
サターニャ「クスッ……なによそれ」
ガヴ「肩こりの辛さはなってみないとわからんからな」
サターニャ「私は肩とか凝らないからわからないわ」
ガヴ「地味に羨ましいな……あ、すまん。もう少し右の方」
サターニャ「はいはい」モミモミ
サターニャ「それにしてもほっそい身体ね。あんた、ちゃんとご飯は食べてる?」
ガヴ「ヴィーネが来てくれる時以外は、基本インスタントだな」
サターニャ「あんたいつか病気になるわよ…………」
ガヴ「だって、料理って面倒じゃん。そんな暇あったら少しでもクエスト進めたいしな」
サターニャ「末期ね……」
サターニャ「次は首のほうもほぐしとこうかしら」サワ
ガヴ「ひゃんっ」
サターニャ「」ビクッ
ガヴ「ば、ばか!急にそんなとこ触んじゃねぇよ!!」
サターニャ「ご、ごめん」
ガヴ「ったく、気をつけろよな」
サターニャ「………」
サターニャ「………」サワ
ガヴ「ひゃうっ」
サターニャ(おもしろい)
ガヴ「お・ま・え・なぁ~……!!」
サターニャ「ふふ、ガヴリールでもあんな可愛らしい声出すんだと思って。ついね」
ガヴ「っ///バカ言ってないでさっさと揉んでくれ」カァァ
サターニャ(顔真っ赤にしちゃって……可愛い)ナデナデ
ガヴ「……誰が頭を撫でろっていった」
サターニャ「間違えたわ」
ガヴ「何をどう間違ったらそうなったんだよ……」
ガヴ「もういいや、肩はいいから腰の方を頼む」ゴロン
サターニャ「注文が多いわね」
ガヴ「お前がやるって言ったんだからな」
サターニャ「で、どこ揉めばいいのよ」
ガヴ「そうだな……あ、ここらへん」
サターニャ「ここね」グッグッ
ガヴ「んっ……そう、そこらへん」
サターニャ(本当に気持ちよさそうね)グッグッ
ガヴ「はっ……ふぅ、あっ……」
サターニャ「………ちょっと、変な声出さないでよ」
ガヴ「しかたないだろ……気持ちいんだから」
サターニャ(ただのマッサージなのに、なんかイケないことしてるみたいだわ)グッグッ
ガヴ「あぁ……んっ、そこすごくいい……っ」
サターニャ「…っ///」
サターニャ(もう、なんなのよ///)
ガヴ「すまんな、だいぶ楽になった」
サターニャ「そ、そう。それならよかったわ///」
サターニャ(ガヴリールの声に意識しすぎて記憶がないわ……)
ガヴ「ん?なんかお前、顔赤くないか?」
サターニャ「そ、そそそんなことないわよ!」
ガヴ「……まさか、お前。私の体に触ってやましいこと考えてたんじゃないだろうな?」
サターニャ「んなっ///」
ガヴ「なにその怪しい反応。まじか……」ヒキッ
サターニャ「し、しかたないじゃない!あんたがあんな変な声あげるから///」
ガヴ「あ、あれは不可抗力だって……」
サターニャ「……それにお風呂上がりのせいかしらないけど、あんた何だか色っぽかったし……」
ガヴ「い、色っぽいって……///こ、このエロ悪魔!!」カァァ
サターニャ「ちょっ、その呼び方はやめなさいよ!」
ガヴ「うへぇ……レズ悪魔と二人っきりとか怖すぎるんだが」
サターニャ「だーかーら!!そんなんじゃないって言ってるでしょ!!」
ガヴ「あはは……冗談だって」
サターニャ「笑顔が引きつってるんだけど!?」
~食後~
ガヴ「ふぅ、もう何も入らねー」
サターニャ「少なそうに見えて結構あったもんね」
ガヴ「これがタダなんだからすごいよな。福引様様だよ」
サターニャ「誘ってあげた私への感謝を忘れてないかしら?」
ガヴ「はいはい」
サターニャ「ちゃんと感謝しなさいよ!」
ガヴ「うるさいなぁ……」ウトウト
サターニャ「……眠そうね?」
ガヴ「今日は疲れたからな……それに満腹感も相まって眠気が……」
サターニャ「まるで子供ね」
ガヴ「うる……せ……」スゥスゥ
サターニャ「……本当に寝ちゃったわ」
ガヴ「………zzz」
サターニャ「………しかたないわね」ハァ
サターニャ(このままじゃ体勢が悪いから、座布団を枕代わりにしようかしら)
サターニャ「とりあえず横になって……」
サターニャ(こうして見ると、ガヴリールって結構整った顔立ちしてるのよね……ま、私ほどじゃないけど!)
ドア「コンコン」
仲居『食器の方お下げしに来ました』
サターニャ「あ、はーい。……ほら、ガヴリール。ちょっと動かすわよ」ヨイショ
ガヴ「ん……さたー…にゃ…」グイッ
サターニャ「ちょっと!そんなひっぱったら……きゃっ」ドテーン
ガヴ「うおっ!?な、なんだ?」
サターニャ「いたた……もう!急に何するの……あ」
ガヴ「っ!?///」
サターニャ(お、押し倒しちゃった……///)
サターニャ「こ、これはその……っあ、あんたがひっぱるから///」
ガヴ「やっぱそういう趣味があったんだな……」
サターニャ「ち、違うってぇ……」
ガヴ「……」
サターニャ「が、ガヴリール?」
ガヴ「……」グィ
サターニャ「わわっ……ど、どうしたのよ。ってちかっ///」
サターニャ「へ?」
ガヴ「だから、いいよ///サターニャになら……」
サターニャ「ちょ、ちょっと待って!あんたは勘違いしてるわ!!」アセアセ
ガヴ「寝込みを襲っておいて何が勘違いなんだよ……それに、私もサターニャのこと、き…嫌いじゃないし///」
サターニャ「が、ガヴリール……」
ガヴ「ほら……私としたいんだろ?………キス」メヲトジ
サターニャ「き……きすって///」
サターニャ(ガヴリールとき、きす………じゃなくて!!確か仲居さんが……)
仲居「失礼しますね」
サターニャ「あっ……」
ガヴ「……え?」
仲居「あらあら。お若いですね」
ガヴ「………ば」
サターニャ「が、ガヴリール……?」
ガヴ「サターニャのばかーーーーーっ!!」ドカッ
サターニャ「ぐへぇっ!!」
サターニャ(なんで私が………こんな目に………)
~夜~
サターニャ「も~、いい加減機嫌直しなさいよ」
ガヴ「うっせ変態」
サターニャ「もはや悪魔ですらない!?」
ガヴ「お前のせいで変な誤解されただろが……どうしてくれんだよ」
サターニャ「だからそれこそ誤解だって言ってるでしょ!?」
ガヴ「はっ、どうだか」
サターニャ「」イラッ
サターニャ「あんただって、『サターニャなら』って頬染めてたクセに」
ガヴ「なぁっ!?そ、そんなこと言ってないし!!」
ギャーギャー
ガヴ「……やめよう、疲れるだけだ」
サターニャ「同感よ……」
ガヴ「……おい、サターニャ」
サターニャ「……なによ。疲れてるならもう寝なさいよ」
ガヴ「……そっち、入っていいか?」
サターニャ「……好きにすれば」
ガヴ「やっぱ二人はいると狭いな」
サターニャ「あんたが入ってきたんでしょーが」
ガヴ「お前もう少し向こう行けよ」
サターニャ「なんで私が!だいたい、あんなに私のことレズだの変態だの言っときながら……」
ガヴ「………」
サターニャ「なんでそこで黙るのよ」
ガヴ「………」
サターニャ「ね、ねぇ……そんな急に静かにされたら怖いんだけど」
ガヴ「……チッ」チュッ
サターニャ「んんっ!?!?///」
ガヴ「………」
サターニャ「あんた、今……き、きす……?」
ガヴ「う、うるさい///」ギュッ
サターニャ「……私、初めてだったんだけど」
ガヴ「私だって初めてだよ」
サターニャ「……なによ、あんたのほうがよっぽど変態じゃない」
ガヴ「じゃあ変態同士だな」
サターニャ「私は変態じゃないって何回言えば……」
ガヴ「……私のこと、嫌いか?」シュン
サターニャ「ふぇ!?そ、そんなことないわよ!むしろ好き…っていうか……」
ガヴ「………私も…本当は、好き…だよ。普段はあんな冷たい態度とってるけど……」
サターニャ「クスッ……素直じゃないわね」ナデナデ
ガヴ「ほっとけっ」
サターニャ「ふふっ、これからもよろしくね?ガヴリール」
ガヴ「………おう」
~翌々日~
ヴィーネ「ごめんね、サターニャ。温泉行けなくて」
ヴィーネ「このままだと仕送りが減る一方だったから……」
サターニャ「あんたほど悪魔らしくない悪魔も珍しいからね……」
ラフィエル「私もどうしてもあの日だけは外すことができなかったので……」
サターニャ「いいのよ。それに……良いこともあったしね」
ヴィーネ「?」
ガララッ
ガヴ「うぃーっす」
サターニャ「あ、ガヴリール。おはよう!約束通り来たのね」
ガヴ「あぁ。……お前に会いたかったからな」ギュッ
サターニャ「ちょっと///ここ学校よ!?」
ガヴ「いいじゃん。それとも、お前は私に会えたのに嬉しくないのか?」
サターニャ「うっ……嬉しいに決まってるでしょ///」
ガヴ「ん、ならいい」ニコッ
ラフィエル「」ポカーン
ヴィーネ「なにこれなにこれ」
サターニャ「えへへ、ガヴリール大好き!」
おわり
皆さんももっとガヴサタをお願いします(懇願)
お目汚し失礼いたしました
乙乙面白かった
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493201401/
Entry ⇒ 2017.12.03 | Category ⇒ ガヴリールドロップアウト | Comments (0)
私の嫌いな大悪魔 [ガヴドロ]
いつからだろうか私があいつを嫌いになったのは。
耳を刺すようになき喚く蝉と静かに私を包み込むような波の音を聞くと、私は海に来たことが実感できた。なぜか懐かしく感じるその音に少しの違和感がしたが、冷房の効いた電車を降りるとすぐにでも汗が噴き出すような暑さのせいで、その違和感もどこかに消えてしまう。
ヴィーネ 「ふぅ、なんだかんだ雨が降らなくて良かったわね。」
ラフィエル 「そうですね。これも日頃の行いがいいせいでしょうか。」ウフフ
昨日の天気予報では降水確率60%じゃなかったっけと思いながらラフィの方を見ると向こうも気づいたように不敵な笑みを向けられた。
なるほど。なんだかんだラフィには敵わないな。
サターニャ 「ンナーッハッハッハッ!!この大悪魔サターニャ様のおかげね!」
ラフィエル 「さすがです!サターニャさん!」
ガヴリール 「いや、それだけはない。」
サターニャ 「ナッ!?…フッフッフ、笑っていられるのも今のうちよガヴリール!今日はお前を倒すためにとんでもない悪魔的行為を」
ガヴリール 「はいはい、わかったから着替えに行くぞ。」
サターニャ 「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ!」
ラフィエル 「ウフフ」
ヴィーネ 「ほら、ラフィもいくわよ!」
こんな馬鹿げた掛け合いも慣れたものだ。表面上はダルそうにしてる、というよりもダルいのは確かだ。でも、きっと、ラフィやヴィーネは私がなんだかんだ海に行くのを楽しみにしていたことに気づいているだろう。そして、きっと私があいつに対して抱いているおかしな感情も見破られているだろう。
ヴィーネ 「ちょっとサターニャ!ちゃんと準備運動してから海に入るのよ!」
サターニャ 「ナーッハッハッハッ!私には準備運動なん、、て、、」
ヴィーネ 「準備運動」ニコッ
サターニャ 「わ、わかったわ。この大悪魔の力を最大限に発揮するため、馴れ合いに興じましょう。」フフン
ラフィエル 「さすがです!サターニャさん!」
全くうるさい連中だ。よし、私は、っと パラソルブスー
よし、今日はここで過ごそう。
サターニャ 「ちょっと!何のんきに寝ようとしてるのよガヴリール!」
ヴィーネ 「そうよ、ガヴ!せっかく来たんだから泳ぎましょうよ!」
ガヴリール 「えー、だって私泳げないしー」
サターニャ 「分かったわ、なら私たちが海の楽しみ方を教えてあげるわ!」
サターニャが何か提案するときはろくな事が起こらない。しかし、どこかでそれを楽しみにしている自分がいる。この矛盾した思いを払拭するために私はサターニャを上手くあしらっているのかもしれない。
きっと、サターニャは、私の事をただのライバル、そして、ただの友達としか思っていないのだろう。
そんなのは当たり前の事だ。でも、きっとそんな当たり前があいつを嫌いになった理由なのかもしれない。
サターニャ 「さぁ、行くのよヴィネット!まずはあなたの番よ!」
ヴィーネ 「よ、よし分かったわ!ガヴが泳げないって言ったから、砂浜でできる事をするわ!それは…お城作りよ!!」ペタペタペタ
ラフィエル 「ヴィーネさん…」
ガヴリール 「ヴィーネ、それ地味。」
ヴィーネ 「ガーン、どうせ私なんて。」チマチマチマ
サターニャ 「フッフッフッ やはりヴィネットには少々荷が重すぎたかしら。
ここは、この大悪魔サタニキアに任せなさい!ガヴリール覚悟なさい。」
ガヴリール 「お、おい、何する気だ。」
サターニャ 「こんなもの海に入っちゃえば面白くなるのよ!」ガヴリールダキカカエッ
ガヴリール 「ちょっ、まて、お前」ジタバタ
このとき私は何を考えていたのか。自分でも笑っちゃうくらいだが、こんな事を考えていた。サターニャの肌ってこんなにすべすべで気持ちいいのか。
サターニャ 「ソオレェェェ」
フワッ
あ、投げられた。そう思うのと同時に私はまた変な事を考えてしまった。しかしその考えをかき消すように水しぶきが四方にはね、私の身体、そして意識は、まるで四方が塞がれた黒い箱の中に押し込められたかのように自由を奪われた。
何秒?何分?もうだめだ。そんな途切れ行く意識の中感覚が遮断された黒い箱の外から3人の声が届いた気がした。その刹那、黒い箱の中に私が投げられる前のあの心地よい肌の感覚が戻ってきた。
全くお前が投げてお前が回収するなら世話ないなと、どこか冷静に考えながら私は考える事を放棄した。
…ガヴッ!ガヴちゃん!ガヴリール!
うるさいなあもう少し寝かさせてくれよ…ってあれ…私…、ウッ、眩しい、あれ、これどこかで…あぁ校長がよくこんな感じで光ってたっけ。
ガヴリール 「あれ?私…」
ヴィーネ 「ガヴ!気がついた?良かった! 」ギュッ
ラフィエル 「ガヴちゃん!良かったです!どこか身体におかしなところとか気持ち悪いとかないですか?」
ガヴリール 「あ、あぁ、大丈夫だけど私は?」
ラフィエル 「サターニャさんに突然海に投げ込まれたんです。浅瀬だったはずなんですが、ちょうどそこだけ溝があってガヴちゃんの足が届かなくて、溺れちゃったんですよ。」
ああ、そうだった。サターニャに投げられたんだった。
ガヴリール 「私、どのくらい気を失ってた?」
ヴィーネ 「ほんの4~5分よ。でもよかった。すぐ目を覚ましてくれて。」
サターニャ 「ガヴリール、その…」
サターニャは泣きそうな顔をしていた。きっと反省をしているのだろう。いつもなら、サターニャのいたずらの後はあいつが嫌いだと思うだけだった。他にどんな感情も浮かばなかった。しかし、なぜか今回は違った。サターニャの今にも崩れ落ちそうな顔が、身体が、とてつもなく私をイライラさせた。私を怒らせた。
ガヴリール 「私、今日はもう帰る。後は3人で楽しんで。」
ヴィーネ 「ちょっ、ちょっとガヴ!」
ラフィエル 「ガヴちゃん待ってください!」
サターニャ 「…」
そんな2人の制止の声も耳には届いていたが、まるで自分の心には届かなかった。とにかく今は、その場を離れたかった。
神速通を使う気力も場所もなく、私は1人、電車に揺られていた。
とにかく家に帰って横になりたい。帰路はただそんなことしか考える余裕はなかった。
家に着いた時、蝉はうるさいが、傾きかけた陽を見て、少しもの寂しさを感じた。
ガヴリール 「まっ、当たり前か…すぐ帰ってきちゃったもんな。」
横になりながら1人、そう呟いた。
携帯を見ると通知が何件か来ていた。
その中の一件、ラフィからだ。
ラフィエル
『ガヴちゃん体は大丈夫ですか?
ガヴちゃんが怒るのも無理はないと思います。でも、サターニャさんも悪気があってしたことではないんです。きっとガヴちゃんと一緒に海を楽しみたかっただけなんです。
おかしな事を言っているのはわかります。本来ならサターニャさんから謝罪をするべきです。でも、ガヴちゃんからサターニャさんに何かフォローをお願いできませんか?なんで私はガヴちゃんにサターニャさんを頼んでるのでしょうかね。それはきっと私は昔のガヴちゃんを知っているから、なぜかあなたにこんな事を言ってしまうのかもしれません。サターニャさんに甘いと言うのもガヴちゃんの気持ちを考えていないのも分かります。でも、夏休みはまだ始まったばかりで私は皆さんと色々思い出を作りたいと思っています。このメールはヴィーネさんと一緒に打ちました。ヴィーネさんも同じ気持ちです。
ガヴちゃんが帰ってしまった後、私たちが呆然としている中、サターニャさんも、「ごめん私も帰る。」 と言って帰ってしまいました。
とても辛そうな顔をしていました。なにも声をかけられませんでした。
長文でごめんなさい。今日はしっかり休んで、なにかあったらまたすぐに連絡を下さい。』
そんなことは分かっている。サターニャの悪ふざけを一番受けて来たのは私だ。サターニャが本気で私を怒らせたり、危ない目に合わせようとしてないことくらい私が一番分かっている。なのに、どうして私はあんなに怒ってしまったのだろう。
冷静になると色々な考えが頭を駆け巡る。
私はそんな思考に蓋をするように瞼を閉じた。
…ピ…ン、ピンポーン
…ンンッ誰か来たか。エアコンをつけっぱなしにしていたせいか室内は冷えている。夢見心地で時間を確認する。時刻はもうすぐ21時になるところだった。
居留守を使おうかと思ったが電気を付けっ放しで寝たからいるのは分かっているだろう。気だるい身体を奮い立たせ玄関に向かう。
ガヴリール 「はいはい、誰ですか。」
覗き穴から覗くとそこには私の嫌いな大悪魔がいた。
ドアを開けずに声を出す
ガヴリール 「…なにしに来たんだよ。」
サターニャ 「…」
ガヴリール 「なんか答えろよ」
サターニャ 「…その、謝りたくて。」
いつになくしおらしいサターニャを見て、少し気が動転するも、分かったといい部屋にあげた。サターニャは中に入って来た瞬間に頭を下げながら言葉を並べた。
サターニャ 「その、今日は本当にごめんなさい!まさか、あんなことになるなんて…。私、ただ悪ふざけでガヴリールを危険な目に合わせてしまったわ。謝って済むものではないかもしれないけど、とにかくこれだけは伝えたくて。」
なぜだろう。サターニャの泣き崩れそうな顔を見ていると腹がたつ。
ガヴリール 「お前今日泊まっていけよ。私をあんな目に合わせたんだから、家事とか色々手伝ってくれよ。」
なぜだろう。気がつくと自然に口から言葉が出ていた。
サターニャ 「わ、分かった。それでガヴリールが許してくれるなら、頑張るわ。」ニコッ
ガヴリール 「ッッ!」
なぜだろう。サターニャの表情一つ一つが、私をイライラさせる。
サターニャ 「ガヴリール、食欲はあるの?」
ガヴリール 「んー、あんまない。」
サターニャ 「そう。分かったわ。じゃあタマゴ粥でも作るわ。」
ガヴリール 「お前に作れるのか?」
サターニャ 「ばっ、馬鹿にしないでちょうだい!その程度この大悪魔サタニキア様にかかれば朝飯前よ!」
ガヴリール 「そ、そうか。まあ、助かるよ。それと七味唐辛子は入れなくていいからな。」
サターニャ 「えー勿体無い。あれがあると何倍も美味しくなるのに…」
それはお前だけだ。と心の中で突っ込みをいれつつも、いつもと変わらない会話に少しホッとする自分がいる。私は少しボーっとする頭でサターニャが作り終えるのを待った。
=====
ガヴリール 「うん、お前にしてはなかなか美味いものを作ったな。」
サターニャ 「と、当然でしょ!その、私のせいで体調を悪くさせちゃったんだから。」
確かにそうだな。だったら別にお礼を言う必要はないか、というとサターニャは少しむっとした顔をしたが、その後にまあしょうがないかという顔をして、食べ終わったお皿を下げてくれた。
ガヴリール 「ふう、なんだかお腹が膨れたらまた眠くなって来たな。風呂入ったりしてなんだかんだもう日を跨ぎそうだし寝るか?」
サターニャ 「あんたが寝るなら私も寝るわ。あんたが起きているなら私も付き合うわよ。」
ガヴリール 「そうか。じゃあ寝ようぜ、なんか私疲れたから。」
サターニャ 「そう。…で、私はどこでねればいいのかしら。」グチャァ
ガヴリール 「えーっと…」
サターニャ 「ちょっと、あんたが泊まっていけって言ったのよ!」
ガヴリール 「わ、分かってるよ。よし、一緒に寝るぞ!」
サターニャ 「な、なに言ってるのよ!私は大悪魔サタn」
ガヴリール 「まさかお前今日のこと忘れたわけじゃないだろうな。」 ジトッ
サターニャ 「っう わ、分かったわよ。じゃあ、その…一緒に寝ましょ。」
ガヴサタ ボー
二人で布団に入ってから何分経っただろう。さっきまでさんざん寝たからかな。眠くなったって言ったのに全然寝れないな。…それにしても、人と布団に入るってこんなにも温かいものなのか。それともサターニャだからか?
頭の中で考えることが多すぎて、整理できないでいると隣からかすかに声が聞こえてきた。
サターニャ 「ガヴリール、起きてる?」
ガヴリール「…」
サターニャ 「今日は本当にごめんなさい。ただ、せっかく一緒に来たから一緒に海で遊びたかったの。」
サターニャの声がする、匂いがする、温もりがする。私は静かにサターニャのほうを向いてサターニャに声をかけた。
ガヴリール 「サターニャ、こっち向いて。」
なぜこんな行動をとったのだろう。いや、自分でもわかっている。きっと前から抱いていた感情に決着をつけることができそうだったから。
サターニャ 「なに?」 ゴロッ
チュッ
サターニャ 「な、な、な、なにすんのよ!?」
ガヴリール 「なにって、お前がこっち向いて来たから唇が当たっちゃったんだろ。」
サターニャ 「そ、それはあんたがこっち向いてって言うから…」
私は少し恥ずかしくなりまた上を向き直した。
サターニャ 「え?」
ガヴリール 「自信満々に1人で突っ込んで、失敗して、泣きべそかくところ。勝負、勝負と私に突っかかってくるところ。本当は寂しがり屋のくせにいつも強がっているところ。無駄にテンションが高いところ。私にすぐ騙されるところ。本当は人一倍他人思いなところ。頼まれたら断れないところ。なんだかんだ私の我儘を聞いてくれるところ。今、私の隣にいてくれるところ。自分で海に私を投げ込んだくせに私が溺れてたら真っ先に私を助けに来てくれたこと。」
サターニャ 「…」
ガヴリール 「前から思ってた。サターニャと話してる時、サターニャがそばにいる時、サターニャが笑っている時。
きっと、今日じゃない。もっと前から気づいてたんだ。サターニャが特別だってことに。サターニャに対する大嫌いが本当は大嫌いじゃないってことに。」
ガヴリール 「だから、今日、サターニャに溺れさせられたくせにサターニャが真っ先に助けてくれたことすごい嬉しかった。サターニャが家に来てくれたことすごい嬉しかった。」
ガヴリール 「大嫌いなのにサターニャのことが大好きなのかもって。」
ガヴリール 「だから、もうちょっと一緒にいたら分かるのかなって。きっとそうしたら、サターニャのことが大嫌いか大好きか分かるのかなって。」
なぜだろう。言葉が止まらない。言葉が詰まると、胸の奥の感情も詰まってしまうような気がしたから。口に出さないと私の中にどんどん溜まっていって、どうしようもなくなりそうだったから。
サターニャ 「ガヴリール」
私の言葉を遮るようにサターニャが口を開いた。不意な言葉に少しびくついてしまう。
サターニャ 「こっち向きなさい。」
チュッ
ガヴリール 「え?」
サターニャの手でむりやり向かされるとそこにはサターニャの顔があった。優しい笑顔でこちらをまっすぐ見つめてくれていた。
サターニャ 「えっと、これはさっきの、えーと、その、お返しよ!うん、お返し!あんたに私が遅れを取るなんてありえないからね!」
サターニャ「私、私だってあんたの事が大嫌いよ。いつも、適当にあしらわれるし、いじられるし、嘘つかれるし…。でも、私だって、あんたの事が特別じゃなきゃあんなに突っかからない!大嫌いだけじゃあんたにあんなに絡まない!だから、だから、きっと私のガヴリールに対する大嫌いも本当の大嫌いじゃないわっ!」
ああ、やっぱりそうだったんだ。だから私はサターニャに対して怒てったのか。私はサターニャの事を特別に思っていたのに、サターニャは私のことが特別じゃないんだって。そう、思ってたんだ。いや、勘違いしてたんだ。きっと、何十回、何百回と同じ日常を繰り返すたびに蓄積された思いが、特別なものだって分かっていたから、サターニャにも私を特別視してほしかったんだ。だって、私に蓄積されたサターニャとの日常は、サターニャにもガヴリールとの日常として蓄積されているはずだから。
ガヴリール 「フフフッ。なに恥ずかしいこと言ってんだか。」
今は変わらない日常を
サターニャ 「ちょっ、あ、あんたが先にいったんでしょ!あーーもう!」
ガヴリール 「あれ?サターニャ照れてる?」
今は変わらない思いを
サターニャ 「て、照れてないわ!も、もう許さないわ!ガヴリールゥーー」コショコショー
ガヴリール 「ちょっ、アハハなにすんだサターニャ!ヒアッ」
今までの特別を
サターニャ 「フッフッフッ、これこそが真の悪魔的行為よ!くらいなさいガヴリール!」
ガヴリール 「やぁめぇろぉーーー!!!」
まだ、夏休みは始まったばかりだ。ネトゲのイベントも始まるし、大変になるかな。でも、きっとネトゲよりも楽しいことがたくさんできると思う。ヴィーネやラフィ、そして、隣で寝息を立てているサターニャと一緒なら。
サターニャ 「ウウン、ガヴリール!ムニャムニャ」ドカッ
ガヴリール 「イテッ」
やっぱり私は、サターニャの事が嫌いだ。
ガヴリール 「これからもよろしくな」ニコッ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492833348/
Entry ⇒ 2017.12.02 | Category ⇒ ガヴリールドロップアウト | Comments (0)
タプリス「そうだ!パソコンを買いましょう!!!」
タプリス「私もできる天使になって先輩をお助けしちゃいましょう!!」グッ
------------------------
タプリス「というわけで早速買いに来ましたが…」
タプリス「すごいです!!!なんでしょう、これはすごいですね!!ピカピカしてます!!」
タプリス「これはなんでしょう…」ポチ
タプリス「ひゃあ!!触ったら動きました…」
タプリス「なるほど、画面?を触ると動くのですね」スッスッ
タプリス「これはなんしょう!!下界のペットでしょうか」キラキラ
タプリス「まーるくて可愛らしいです!!」
タプリス「…っと、道草食ってる場合じゃありませんでしたね!」
タプリス「パソコンパソコンっと~♪」
タプリス「わ!これです!!天真先輩が使っていたのにそっくりです!!」
タプリス「このピンク色のがかわいいですね!これにしましょう♪」
タプリス「…む」
タプリス「そういえば天真先輩はこれともうひとつ…まるいやつを手で動かしてましたね」
タプリス「なんでしたっけ…
タプリス「動物の名前…」
タプリス「…!!ハムスター!!」
タプリス「ハムスターも買ってきましょう♪」
タプリス「そうだ!帰りに図書館で入門書も借りてきましょう!」
タプリス「これで私が手伝えば先輩もまたもとの先輩に!」
タプリス「帰って調べたらハムスターじゃなくてマウスだったんですよ~!!」
ガヴ「お前アホだな、こないだもそれ聞いたんだけど」
タプリス「間違えてしまうなんて私はダメダメです…」グヌヌ
ガヴ「まあノーパソ買ったみたいだしマウスはとりあえずなくても大丈夫だ」
ガヴ「それよりお前そのハムスターどうすんの」
タプリス「手放すのは無責任ですし飼っちゃいます!可愛いですし♪」
ガヴ「だよな。まあパソコンで飼い方とか調べてみるといいよ」
タプリス「はい!天真先輩ありがとうございます!!」
ガヴ「じゃな」ツーツー
タプリス「む…このローマ字?ってやつ難しいですね…」
タプリス「うーん…えと、こう…ですかね…」
タプリス「おお!できました!すこしできる天使になれたような気がします♪」
タプリス「ほうほう、この子はゴールデンハムスターというのですね…」
タプリス「他にもこんなに種類が…」
タプリス「餌は一日に……………トイレは……、」
タプリス「……だから…………、なんですね…」
タプリス「……へけっ…?」
タプリス「……っこれは!!」
カタカタカタカタ
ガラガラガラ カラカラカラ
タプリス「ひととおり種類もそろえ終わりましたね」
タプリス「…最後はやっぱりこれですね」
タプリス「…クロハラハムスター」
タプリス「これでわたしも立派なハムラーです」ポチ
カタンッ
タプリスハムハム
乙
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492872694/
Entry ⇒ 2017.12.01 | Category ⇒ ガヴリールドロップアウト | Comments (0)
ガヴリール「また会う時に、幸せを」
あれから数年の月日がたった。
出会いと別れを繰り返し、私も少しは天使らしくなっただろうか。
こんな私にも愛する家族が出来た。
もうしばらく下界に降りていない。
親愛なる悪魔たちは元気にしているだろうか。
彼女らも私と同じように魔界で暮らしているはずだ。
今日は何かが起こる気がする。
今日は何かが起こってほしいと願ってしまう。
「ネトゲのイベントがあるんだ」
旦那にはそう告げ、希望を胸に下界へ降り立った。
「なんにも変わってないな」
それが数年ぶりの下界の第一印象。
何度も歩いた道のりは今もなお続いている。
折角の下界だ、思い出の場所でも見て回って目一杯懐かしもう。
流石に中に入るほどの用事は持ち合わせていなかった。
今は授業中か。
外からでは風になびくカーテンしか見ることは出来なかった。
あんなに面倒だった学校なのに、いざ入れないとなるとどうももどかしい。
マスターは一人で経営しているのだろうか。
なんだかんだお世話になったので礼が言いたいが、理由もなく足を踏み入れるのは少し恥ずかしい。
他のところを先に回って、一服をするために足を運ぼう。
ここの営業時間は私が一番よく知っている。
私が下界にいたころ住んでいた家だ。
ここで、いろいろなことがあった。
ヴィーネが朝起こしに来て、
サターニャと勝負をして、
ラフィエルと一緒にサターニャをいじって。
「明かりは……点いてるな」
そこが、もう私の部屋ではないのだと実感する。
全部変わってしまった。
きっともう下界に私の居場所はないのだ。
ふと、懐かしい香りが鼻をくすぐった。
「やっぱりここに居た」
「久しぶり、ガヴ」
久々の再会は運命か、必然か。
「どうして下界になんているんだよ」
「だって今日はガヴに会いたかったから」
「今日は、ガヴの誕生日だもの」
私とヴィーネは喫茶店で一服することにした。
マスターは私たちの再訪を喜んでくれたし、私も世話になった礼を言うことが出来た。
私も成長しているんだな。
「それで、ヴィーネは最近どうなんだ」
「今は公務員志望なんだけれどね」
「年々厳しくなってて……」
そんな他愛のない話。
「実は私結婚したんだ」
「ヴィーネは?」
「うん、私も結構前に結婚して」
「今は子供もいるの」
ヴィーネも幸せそうだ。
それだけは確認して起きたかった。
おめでとう、おめでとうとお互いに言い合って
お互いに幸せを語り合う。
今の話に続いて、過去の話。
私たちが一緒だった時の話に明け暮れた。
高2の冬。
今日は朝から雪が降っていた。
雪の日に寒さを我慢して学校に行くなんて言うのは愚の骨頂。
賢い私は今日一日を布団の中で過ごすのだ。
「ほらガヴ! 学校いくわよ!」
「おま、なんでチャイム鳴らさないで入ってくるんだよ!」
「鳴らしてもどうせ出てこないと思って」
「確かに出ないけどさ」
「朝ごはん食べた?」
「昨日から何も食べてない」
「今日はまだ時間あるからなにか朝ごはん作ろうと思うんだけど」
「ん」
「お願い」
会話をして少し目が覚めた。
でも寒いものは寒い。
温もりを求め布団にもぐりこむ。
台所に立つヴィーネの後ろ姿を眺めながら、
結婚したら毎日こんな感じなんだろうなとか考えてみたりする。
「お味噌をまぜまぜ溶かしますー」
変な歌を歌いながら料理をするのはヴィーネの癖。
初めは少し怖かったが慣れると気にならなくなった。
場所を教えた覚えもないのにてきぱきと下着や制服を見繕う。
微動たりともしない私と裏腹に動き続けるヴィーネ。
申し訳ない気持ちは山々だが寒さには勝てないんだ。
「ほら、そろそろ布団から出なさい!」
布団を引っぺがされる。
寒い。悪魔だ。
「朝だから簡単なものだけどね」
ご飯、お味噌汁、目玉焼き、ふりかけ、漬物。
ご飯は昨日炊いてないから家から持ってきたのだろうか。
「いただきます」
うん。流石、ヴィーネは私の好みを知り尽くしている。
身体が温まってきた。
しっかり味わいたい気持ちはあったがこれ以上時間をかけると学校に遅刻するとヴィーネに怒られるので急いでかき込む。
「ほら、ばんざーいして」
「子供じゃないんだから……」
そう言いつつも万歳をする。
ヴィーネに服を着せてもらうのはなんだか落ち着く。
これが母性というものか。
防寒をしても家から一歩出れば雪国だ。
足が止まる。
「やっぱり帰って寝る」
「こら!」
「っていうかあんた手袋は?」
「無い」
「無くした」
「これからの時期手袋がないと辛いわよ」
「ほら、私の貸してあげる」
そう言ってヴィーネは自分の手袋を外そうとした。
「ヴィーネだって寒いだろ」
「でも……」
「……」
「それじゃあ、片方だけ貸してくれ」
「片方?」
「ああ
「それで十分」
「あんたがそれでいいならいいけど」
ヴィーネから右手の手袋を受け取り、手にはめる。
少しヴィーネの体温が残っていた。
片方が温かくなるともう片方の寒さが際立つな。
そうだ。
「なあヴィーネ」
「お前も右手寒いだろ」
「え? そうね」
「じゃあ、こうしよう」
ヴィーネの右手を握る。
「……でもいい考えね」
「そうだろう」
繋いだ手に伝わる温もりは
手袋のそれとはまた違う優しさを含んでいた。
暖かい手。
ほどけないように強く握ると、ヴィーネもまた強く握り返して来てくれて
それがなんだか嬉しかった。
そうだ、私はヴィーネの事が好きだったんだ。
きっとヴィーネも気持ちは同じ。
二人ともお互いを好きで、二人とも最後まで気持ちを伝えられなかった。
今更そんなことを思い出してももう手遅れなのに
なんで思い出しちゃったかな。
「こんな話をすると、なんだか高校生の頃に戻ったような気分になるわね」
ヴィーネが笑った。
同意を込めて私も微笑んだ。
もう一度だけ
今日だけでいい
高校生の頃みたいに無茶をしたい。
「なあヴィーネ」
「軽い気持ちで聞いてほしいんだけどさ」
「私、ヴィーネのこと好きだっだよ」
「私も好きだった」
「それでさ」
「私たちで、駆け落ちしないか」
なんてことのない冗談のように。
それでいて、ヴィーネの目をまっすぐ見て真剣なように言い放った。
「駆け落ち……?」
天使と悪魔は結ばれない。
住む世界が違うからだ。
そんな二人が結ばれる方法はたった一つだけ存在する。
私はそんなとんでもない提案をしている。
ヴィーネだって冷静に考えればそんなことはしてはいけないと気づくはずだ。
だがこの時だけは違った。
ヴィーネも私と同じように思考が正常ではなかった。
昔の話に花を咲かせた私たちは
身も心も昔に戻っている。
どんな無茶もどうにかなってしまうような
そんな希望を抱いている。
「うん、凄くいい」
「じゃあ決まりだな」
私たちは酔っているんだ。思い出に。
それでもいい。
またヴィーネへの恋心を見失うなんて
同じ後悔を二度もしたくはない。
暮らす場所を探そうとかなんとか言って私たちは町をぶらついている。
実際に暮らす場所を探しているわけではない。
ただ何かしらの理由をつけて二人で歩きたかっただけだ。
「ここ、懐かしいわね」
「なにかあったっけ」
なんて、冗談。
忘れるわけがない。
ヴィーネが声を荒げる。
そんなに大切な場所と思ってくれているのなら、私も嬉しい。
「私たちが初めて会った場所、だろ」
迷っていたヴィーネをまだ綺麗だったころの私が道案内をした。
そんな私たちの出会いの場所。
「思えばここから全てが始まったのよね」
「ここで出会ってなくてもきっと私たちは出会ってたよ」
そうに決まってる。
堕落していなくてもきっとヴィーネを好きになってた。
ヴィーネが居たから幸せだった。
ヴィーネのことならなんでも知ってる。
ヴィーネが本当は夢見がちな乙女だってことも。
ヴィーネは誰よりも優しいってことも。
ヴィーネが、どちらを選択してもいつかきっと後悔するってことも。
私はもう、十分すぎるほど幸せをもらった。
本当は私が幸せにしてやりたい。
でも、ヴィーネが後悔する姿なんて、見たくない。
私の中のヴィーネは怒ってるか、笑ってるかだけでいいんだ。
「暗くなってきたし、そろそろ帰るか」
羽を落として、下界で一緒に暮らす?
そんなの、幸せすぎる。
そんなものは夢物語だ。
私たちはもう子供じゃない。
私たちはもう一人じゃない。
だから、無茶なんて出来ないんだ。
「じゃあさっきまでのは冗談……だったの?」
ヴィーネは、きっと本気だった。
当たり前だ、私だって本気だった。
「ヴィーネ」
「夢を見ていられる時間はもう終わったんだよ」
私は誰よりもヴィーネのことをわかってる。
ヴィーネは誰よりも私のことをわかってる。
「そうね」
「今日は、本当に楽しかった」
「本当に夢みたいで」
「このまま……覚めて欲しくないくらい」
ヴィーネは両手で顔を覆う。
泣くなんて、ヴィーネもまだまだ子供だな。
そんな風に考えながら、私も自分の目を拭った。
「うん、またね」
さようなら、大好きだった人。
きっと私はこれから幸せになるよ。
だからヴィーネも、どうか幸せになってください。
そしていつかまた、お互いの幸せを語り合おう。
完
…って言いにくいですねこれ
おつおつ
ハッピーエンドのガヴィーネも書いてくれよな~
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492619109/
Entry ⇒ 2017.11.29 | Category ⇒ ガヴリールドロップアウト | Comments (0)
サターニャ「ガヴリール、アンタの誕生日っていつなのー?」ガヴリール「今日」
【回想】
ラフィエル『というわけで、ガヴちゃんの誕生日が近いんですよ』
ヴィーネ『で、何日だったのか忘れてしまったと……』
ラフィエル『そうなんです、確か下旬頃だったことは覚えているんですが……』
ラフィエル『それに忘れてたから教えてくださーいなんて言えないですし………』
ヴィーネ『なんでこんなにギリギリなのよ…』
ラフィエル『実は最近まで忘れてまして』テヘ
ヴィーネ『あんたねぇ………』
サターニャ『?』メロンパンモグモグ
サターニャ「…え?」
ガヴリール「だから、今日だってば」
サターニャ「………そ、そうなのね!おおおめでとうガヴリール!ここの私が祝ってあげるわ!」
ガヴリール「おう、サンキューな」
サターニャ「え、えぇ……」
サターニャ(あんた…あんたこれどうしてくれんのよ!というかどうすんのよ!!!)
サターニャ(いくらなんでも今日だなんて聞いてないわよ!?何してくれてんのよあいつぅ!)
サターニャ(こんなことならあの時メロンパン貰わなければよかったわ…)
サターニャ(ていうか絶対根に持ってるわよねこの言い方……)
サターニャ(どうすんのよこれ…どうすんのよこれ……)
サターニャ(………私は大悪魔よ、これくらいなんとかしてみせるわ!)
サターニャ(………それにはまずこの空気をなんとかしないとね)
サターニャ「えっ…あっなによ」
ガヴリール「……ありがとな」
サターニャ「あ、うん……」
サターニャ「………まぁ?私は大悪魔だし?これくらい当然っていうか?大悪魔だし???」
ガヴリール「そっか」
サターニャ「…うん」
ガヴリール「私さ」
サターニャ「え、うん、なに?」
ガヴリール「サターニャが遊びに来た時、嬉しかったんだよ」
サターニャ「…………」ダラダラ
ガヴリール「よく考えたら教えてないんだし、そんなわけないのにな………」
ガヴリール「まぁでも、今日こうやってお前が来てくれただけでも嬉しいよ………」
サターニャ「……あーもうっ!!!」
ガヴリール「!?」ビクッ
サターニャ「そんなしおらしいとこなんてあんたらしくないわ!」
ガヴリール「な、何言って……」
サターニャ「なんかこう…気持ち悪い!ゾワッてくるのよ!ゾワッて!」
サターニャ「ガヴリール!あんたはこの私のライバルなの」
サターニャ「そんなんじゃ、張り合いがないじゃない………」
サターニャ「……なによ」
ガヴリール「ふんっ!」ハラパン
サターニャ「ぐへっ!?!?」
サターニャ「ちょっと!いきなりなにすんのよ!」
サターニャ「どんな理由よ!?あんた天使でしょ!?」
ガヴリール「まぁでも…」
ガヴリール「こっちのが私らしいだろ?」ニコッ
サターニャ「…!そうね、それでこそ私のライバルよ!!!」ニコッ
ガヴリール「あとなんか、騒ぎたい気分だ…」
ガヴリール「ってことでさ、盛大に祝ってくれよ、せっかくだし2人で楽しもうぜ」
サターニャ「ふふ、そうね…そうこなくっちゃ!」
サターニャ「それじゃガヴリールの誕生日パーティーをしましょう!!!」
サターニャ「そうと決まったらなんか買いに行くわよ!」
ガヴリール「それにしてもこのケーキ美味しいな、どこで買ったんだよ」
サターニャ「私の実家からよ」
ガヴリール「お前の家ケーキ屋なのかよ」
サターニャ「洋菓子店よ」
ガヴリール「あんま変わらんだろ」
サターニャ「えぇ……ごめんなさい………」
ガヴリール「いいよ別に、気にしてないって」
ガヴリール「私にはしおらしくなるなって言っといて自分がしおらしくなるのは卑怯だろ…」
サターニャ「だ、だってぇ……」
ガヴリール「それだけで、じゅうぶんだよ」
サターニャ「がぶりいる…!」
サターニャ「………ケーキもうないんだけど」
ガヴリール「すまん、全部食った」
サターニャ「まぁいいけど…後で気持ち悪くなるわよ?」
サターニャ「それじゃあ私は帰るわね」
ガヴリール「その、なんだ…またこいよ」
サターニャ「くくく…当たり前じゃない、私を誰だと思っているの?」
ガヴリール「大天使様か?」
サターニャ「大悪魔よ!ていうかどんな皮肉よそれ!!」
サターニャ「…それ、私のお気に入りだから大切にしなさいよ」
ガヴリール「ん、わかった」
サターニャ「………Happy Birthday ガヴリール」
ガヴリール「…おう」
ガヴリール「──ってことで大成功だよ、ありがとなラフィ」
ガヴリール「サターニャとの仲は深まったし言うことなしだよ、いやーほんと助かったわ」
ガヴリール「私がサターニャと結ばれるのも時間の問題なんじゃないかな、なんて………///」
ラフィエル「だといいですね~」
ガヴリール「これとか見てくれよラフィ!」
ラフィエル「それはいつもサターニャさんが付けているコウモリの髪飾りですね」
ガヴリール「そうなんだよ!あいつ渡すものが今はないからって自分が今付けてるのをくれたんだぜ?」
ガヴリール「お揃いだなんてまいっちゃうよなーもー///」
ラフィエル「よかったですねぇガヴちゃん」
「へー、そういうことだったのね…」
ヴィーネ「私、ガヴの誕生日楽しみにしてたのになー、盛大に祝いたかったなー」
ヴィーネ「準備もしてたしプレゼントも用意してたのよ?それが…ふーん………?」
ガヴリール「………ヴィーネさん?何故ここに?」
ヴィーネ「さて、なんででしょうね……」
ラフィエル「あら^~」
ラフィエル「^^」
ガヴリール「…はは、冗談キツイって」
ヴィーネ「ガヴの……ガヴの………っ!」ゴゴゴゴゴゴ……
ガヴリール「ヴィヴィヴィヴィーネ!?ちょ、それはシャレになってな……………」
アレ!?コレワタシモマキゾ……
チュド-ン!!!!!
この後めちゃくちゃ謝った
おわり
ガヴサタを2人きりにしたかった
後サターニャが洋菓子店の娘っていうのを使いたかった
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Entry ⇒ 2017.11.29 | Category ⇒ ガヴリールドロップアウト | Comments (0)
タプリス「天真先輩の誕生日パーティーを開きたいんです!」
タプリス「そういうことなので、ぜひ月乃瀬先輩方にも手伝ってほしいのですが」
ラフィエル「そういわれてみれば、もうすぐガヴちゃんの誕生日でしたね。私は構いませんよ」
ラフィエル(なにか面白そうな予感がしますし)
ヴィーネ「私もそういうことならお安い御用よ」
タプリス「あ、ありがとうございます!さすがは月乃瀬先輩っ」
ヴィーネ「クスッおおげさね・・・まぁ私も何かしようかなって思ってたところだし、渡りに船だわ」
サターニャ「フッフッフ・・・このサタニキア様があろうことか天使の誕生日を祝うですって?冗談じゃないわ!」
サターニャ「え、いや、ちょっと———」
ヴィーネ「しかたないわね。で、どういう感じに祝おうかしら?」
サターニャ「あの・・・」
ラフィエル「ガヴちゃんのことですから、自分の誕生日を忘れてそうです」
ヴィーネ「あ、確かに・・・」アハハ
サターニャ「ちょっと———」
店員「ご注文のショートケーキ4つお持ちいたしました」
ラフィエル「あ、来ましたね」
ヴィーネ「ここのケーキ、なかなか美味しいのよ」
店員「ごゆっくりどうぞ~」
ワイワイ キャッキャ
サターニャ「・・・あ、おいしい」モグモグ
ラフィエル(協力するタイミングを逃して縮こまるサターニャさん・・・いいですね!)ウットリ
タプリス「そういえば皆さんは、イチゴは先に食べる派ですか?それとも最後に食べる派ですか?」
タプリス「ちなみに私は最後です!」
ヴィーネ「うーん、そうねぇ・・・どっちというより、途中で食べてしまうかも」
タプリス「そうなんですか?意外ですね」
ヴィーネ「そう?ほら、こういうイチゴって酸っぱいじゃない?途中で食べることによって、ケーキの甘さがリセットされて、また新鮮な味覚でケーキを楽しめる気がするのよ」
タプリス「なるほど!」
ラフィエル「私は最後ですね~ヴィーネさんも言ってましたが、この手のイチゴは酸っぱいので、お口直しにします」
タプリス「そうですよね!私も白羽先輩と同じ意見です」
ヴィーネ「サターニャは?」
サターニャ「!!ふふん、私はそんな些細な事気にしたことないわ!こういうのは食べたいときに食べるのが一番なのよ!」
ラフィエル(ようやく構ってもらえて絶好調ですね、サターニャさん)
ヴィーネ「サターニャの言うことも一理あるわね」
サターニャ「でしょ?さすが同じ悪魔ね。わかってるわ!」
タプリス「悪魔なのに、なかなか良いこと言うじゃないですか」
タプリス「あ、そうですね。ケーキがおいしいのでついうっかりしてました」
ヴィーネ「そうね・・・」チラッ
サターニャ「うっ・・・ゴホンッ、あー・・・ま、まぁたまには天使に恩を売っておくのもいいかもしれないわね。しかたないから、私も協力するわよ」
タプリス「ほんとうですか!?ありがとうございます!あ、でもふざけすぎて台無しにすることだけはやめてくださいね」
サターニャ「しないわよ!」
サターニャ(ヴィネットが怖いし・・・こういうイベントごとではキャラ変わるのよね)
タプリス「でもどうしましょう・・・どうせなら天真先輩に心から喜んでもらいたいです」
ヴィーネ「ラフィ、天使学校の時はどんな感じでガヴの誕生日祝ってたの?」
ラフィエル「基本的にはガヴちゃんの家でケーキ食べたり、プレゼント渡したりですね・・・これといって変わったことはしてませんよ」
ラフィエル「それに、いまのガヴちゃんと以前のガヴちゃんでは少し・・・いえかなり違うので、あまり参考にならないかと」
ヴィーネ「それもそうね・・・」
タプリス「今の天真先輩に欲しいものを聞いたら、お金って即答されそうです」
ラフィエル「もしくは課金用のギフトカードですね」
タプリス「ぎふとかーど?」
ヴィーネ「えーっとね・・・ゲーム内通貨を増やすためのチケットみたいなものよ」
タプリス「・・・???よくわかりませんが、結局お金に近いもの・・・ということですか」
ラフィエル「その認識であってるかと」
ヴィーネ「最近また活動費が減ったって嘆いてたからね・・・一番喜ばれるわよ」
タプリス「そんな生々しいプレゼントは嫌です・・・」
ラフィエル「あのめんどくさがりのガヴちゃんが、課金の為にアルバイトをするくらいですからね」
ヴィーネ「・・・はぁ、結構難しいわね」
サターニャ「・・・あんたたちがなんで悩んでるのかは知らないけれど、別に難しく考えなくてもいいんじゃない?」
3人「?」
サターニャ(・・・って『これ一冊でわかる!友達の作り方』の第4章プレゼント編に載ってたわ!)
3人「・・・・・・・・」
サターニャ「な、なによ・・・何かおかしいこと言ったかしら」
ヴィーネ「ううん・・・なんか珍しくサターニャが良い事いったなぁって」
サターニャ「これくらい当ぜ・・・って一言余計よ!」
タプリス「私も、胡桃沢先輩がまともなこと言えるなんてびっくりしちゃいました」ポカーン
サターニャ「失礼過ぎない!?」
ラフィエル「よかったですね、サターニャさん!毎晩本を読んだ甲斐がありましたね」ニコッ
サターニャ「ちょっ///なんであんたがそれを知ってるのよ!!」
ラフィエル「うふふ・・・サターニャさんのことなら何でもお見通しです」
サターニャ「こわっ」
サターニャ「そ、それは・・・///」
ラフィエル「確か、友だ———」
サターニャ「わぁあぁぁぁぁぁ!!!?」
タプリス「」ビクッ
ヴィーネ「ちょっと、うるさいわよサターニャ!」
サターニャ「(ちょっと!一体どういうつもりよ!!)」コゴエ
ラフィエル「(はい?なんのことですかぁ?)」スットボケ
ラフィエル「(言ったら?)」
サターニャ「(・・・・・・私が困るわ!)」
ラフィエル「(だったら問題ありませんね!)」
サターニャ「(大ありよ!とにかく、絶対、ぜーーーったい言うんじゃないわよ!?)」ウガー
ラフィエル(うふふ・・・慌てるサターニャさんはやっぱり最高です!)ニコニコ
サターニャ「と、とにかく!プレゼントなんて、よっぽどなものじゃない限り何でもいいのよ!」
ヴィーネ「私は服でも送ろうかしら」
ラフィエル「プレゼントの件はこれでいいかと思いますが・・・問題はどうやって祝うかですね」
ヴィーネ「そうね・・・こういっちゃアレだけど、普通に祝うのも面白味にかけるわよね。別にいいんだけどね?普通でも・・・」
サターニャ「ならサプライズね!」
タプリス「サプライズ・・・ですか」
タプリス「おぉ・・・っ」キラキラ
サターニャ「くふふ・・・なんて悪っ!!我ながら惚れ惚れする大悪魔っぷりね!!」フッ
ヴィーネ「・・・・・・・わりといいかも」
タプリス「はい!私も胡桃沢先輩の意見に賛成です!!」
サターニャ「うぇ!?・・・そ、そうでしょう?やっとあんたたちも私の偉大さがわかってきたようね!」フフン
ラフィエル(サターニャさん、日頃から否定ばかりされてるせいで、賛成されることに慣れてないようですね。表情から喜びよりも戸惑いのほうが多く出てます)
ラフィエル(今日のサターニャさん、ころころ表情が変わって非常に良いです!)ニコニコ
ヴィーネ「あ、でも。ガヴって結構鋭いから、よく考えないとあっさりバレそうね」
サターニャ「無関心そうな顔して、何気によく見てるわよねあいつ」
タプリス「・・・・・・・こういうのはどうですか?」
ヴィーネ「タプちゃん、なにかいい案でもあるの?」
タプリス「はい!それはですね————」
ガヴリールの部屋
ガヴ「・・・チッ、お前そこでミスるかよ。使えねぇ奴だな」カタカタ
ガヴ「ちょっ、待て待てそれはやばいって!!こいつ私を[ピーーー]気か!?」カタカタカタ
Prrrrr・・・Prrrrr・・・
ガヴ「・・・・・・・」カタカタ
Prrrrr・・・Prrrrr・・・
ガヴ「・・・だーーーっ!!誰だよこんなくそ忙しい時に!!・・・・・・ってタプリス?」ピッ
タプリス『あ、天真先輩ですか?夜分遅くにすみません』
ガヴ「ほんとにな。何か用か?」
タプリス『いえ、用というほどのものでもないんですが・・・』
ガヴ「なんだよ。何もないのにかけてきたのか?暇な奴だな、切るぞ」
タプリス『あぁ!!ちょ、ちょっと待ってください!!』アワワ
ガヴ「っ急に大声をだすなよ。本当になんなんだ・・・おとなしく寝ろよ。もう0時だぞ」ハァ
タプリス『す、すみません・・・。それより先輩、今日は何の日かご存知ですか?』
ガヴ「はぁ?なんだよ急に・・・あっ」
ガヴ「そういえば今日はエンジェルハンターXのリリース日だったな。すっかり忘れてた、よく知ってたなお前」
タプリス『いや、違いますよ!?ていうかなんですかその物騒なゲームは!!』ガーン
ガヴ「・・・じゃあ何の日だよ。皆目見当もつかん」
タプリス『はぁ・・・今日は天真先輩の誕生日ですよ。自分の誕生日すら忘れるって、どういうことですか』
ガヴ「あっ・・・」
タプリス『ようやく気付きました?』
ガヴ「あ、あぁ・・・そういえばそうだった。お前、覚えてたんだな」
ガヴ「そ、そうか」テレテレ
タプリス『ゴホン・・・では遅くなりましたが。・・・先輩、お誕生日おめでとうございます!』
ガヴ「おう・・・な、なんか照れくさいな」
タプリス『ふふ、今の先輩でも照れたりするんですね』
ガヴ「どういう意味だこら」
タプリス『・・・そういえば、月乃瀬先輩方は天真先輩の誕生日のことご存じなんですか?』
ガヴ「少し前にお互いの誕生日の話をした記憶がある。だから多分知ってることは知ってると思うが、覚えてるかどうかはわからん・・・なんでだ?」
タプリス『いえ、皆さん仲がいいので何か誕生日会とかするのかなーと思いまして』
タプリス『そうですか・・・あ、すみません。結構話しちゃいましたね』
ガヴ「いや、私は別に構わないけど。・・・んじゃ、私はそろそろネトゲの世界に戻るよ」
タプリス『やっぱりやってましたか・・・ほどほどにしてくださいね』
ガヴ「はいはい。じゃあな・・・ま、わざわざありがとう」
タプリス『・・・!!いえ、ではまた遊びに行きますね。おやすみなさいです』
ガヴ「おう」ピッ
ガヴ「・・・・・・・そうか、今日は私の誕生日か」
ガヴ(あいつら、覚えてるかな・・・どうでもいいけど)
ガヴ「あ、いけねっ・・・クエスト進めないと」カタカタ
タプリス「・・・・・・・・・」ピッピッピ
【LINE】誕生日会(4)
タプリス< 仕込みは成功しました!後は打ち合わせ通りお願いします
タプリス「・・・・・・これでよしっと」
チャラン♪
タプリス「あ、早いですね・・・」
【LINE】誕生日会(4)
タプリス< 仕込みは成功しました!後は打ち合わせ通りお願いします 既読2
ヴィーネ< わかったわ、あとは任せて
ラフィエル< 了解しました。ちなみにサターニャさんは寝てるので、返信できないかと思います
タプリス「白羽先輩、あの悪魔のところでお泊りでもしてるんでしょうか・・・」
ガヴ「うぃーっす」
ヴィーネ「あ、ガヴ。おはよう、今日は早いわね」
ガヴ「まぁな。昨日は予想以上に早くクエストが終わったから、することがなかったし早めに寝たんだよ」
ガヴ(ほんとはあのタプリスの電話のせいで、誕生日を意識してしまってクエストに集中できずふて寝しただけだが)
ガヴ(・・・・・・・・・ヴィーネ、私の誕生日覚えてるのかな?いや、どうでもいいんだけどさ)
ヴィーネ「ふーん・・・その調子で早寝早起きを心掛けなさいよ」
ガヴ「それは無理。昨日は本当にたまたまだ」
ヴィーネ「即答ね・・・」
ヴィーネ(私も誕生日を知らないようにふるまわないと)
~回想~
タプリス「まず私が天真先輩に、誕生日の日付変更と同時に、お誕生日をお祝いする電話をします」
サターニャ「なんで?サプライズなら、あまり余計なことは言わないほうがいいんじゃないの?」
タプリス「ふふふ、甘いです胡桃沢先輩。ここはあえて誕生日を意識してもらうことで、次の作戦に繋がるのです」
サターニャ「?」
タプリス「・・・まぁいいです。続きですが、詳しい電話の内容はその時の状況に応じて変わるので何とも言えませんが、とにかくここでは天真先輩に『誕生日』を意識してもらうことが目的です」
ヴィーネ「で、私たちは何をすればいいの?」
タプリス「先輩方は、次の日学校で天真先輩に会っても、誕生日のことは話題に出すことも、そういう素振りをみせることもしないでください」
タプリス「天真先輩は必ず、誕生日のことを意識して接してくると思うので、徹底的に気づかないフリ、もとい忘れてるフリをするのです」
タプリス「そうです!天真先輩にフリとはいえ、悲しい思いをさせるのは心が痛みますが・・・仕方ありません」
ヴィーネ(タプちゃん、この上なく張り切ってるなぁ)
サターニャ「わかったわ。とにかく私たちはガヴリールに、私たちが誕生日を知っているということを勘付かせなければいいのね?」
タプリス「そうです。胡桃沢先輩にしては物分かりがいいですね。助かります」
サターニャ「なんか私にだけあたり強くない?」
ヴィーネ「それにしてもサターニャ、いつものあんたからは考えられないくらい珍しく協力的ね」
サターニャ「フッ、よく考えてみなさいヴィネット。もしこの作戦が成功したら、あのガヴリールに一泡吹かせることができるのよ?こんなチャンス、逃す手はないわ!」
ヴィーネ「やっぱりいつも通りだったわ」
~回想終了~
ヴィーネ(まぁでも、ガヴの性格からして、自分から誕生日のことに触れてくる可能性はかなり低い)
ヴィーネ(だから、こっちがボロを出さなければ大丈夫なはず・・・!)
ガヴ「・・・ヴィーネ?」
ヴィーネ「・・・え?あ、ごめん。ちょっとぼーっとしてたわ」
ガヴ「・・・?」
ガヴ「まぁ、いいや・・・・・・・・・そういえば、ヴィーネ」
ヴィーネ「うん?なに?」
ガヴ「いや、大したことないんだけどさ・・・・・・今日何日だったっけ~・・・なんて」チラッ
ヴィーネ(前言撤回・・・なんかものっすごい気にしてるっぽいんだけど!?)
ヴィーネ「・・・今日は20日よ。どうしたの急に?」
ガヴ「・・・・・・・いや、ちょっと気になっただけだ」
ヴィーネ(話題をそらさないと・・・)
ヴィーネ「そう・・・あ、そういえばガヴ。宿題はちゃんとやってきた?」
ガヴ「げっ、忘れてた・・・ヴィーネ?」
ヴィーネ「だーめ。まだ授業始まるまで時間あるんだから、自力でやってみなさい?ほら、わからないところは教えてあげるから」
ガヴ「ちぇーヴィーネのケチ」ブーブー
ヴィーネ「何とでも言いなさい」
ヴィーネ(なんとか話題を逸らすことができたわ。ふふ、それにしてもガヴ。少しは可愛いところあるじゃない)
ガヴ(これじゃあさすがに気づかないか・・・)
ヴィーネ「ガヴ~お昼はどこで食べる?」
ガヴ「どこでもいいけど、先に購買行っていいか?」
ヴィーネ「私もついていこうか?」
ガヴ「いや、一人で行くよ」
ヴィーネ「わかったわ。じゃあここで待ってるわね」
ガヴ「ん、了解」テクテク
ヴィーネ「・・・・・・・はぁぁ」グッタリ
サターニャ「お疲れ、ヴィネット」
ヴィーネ「あ、サターニャ。・・・あんたのせいで散々よ」
ヴィーネ「とぼけても無駄よ。おかげで私の精神はボロボロだわ・・・」
サターニャ「思ってた以上だったわね・・・ガヴリール」
ヴィーネ「えぇ・・・私もこれほどとは思わなかったわ」
~遡ること一限目終了後~
サターニャ「えぅっ・・・ぐすっ・・・」
ガヴ「なんでお前はいつも宿題をやっていないアピールをするんだ・・・」
サターニャ「ひぐっ・・・だってぇ・・・私は、グスッ大悪魔、サタニキア様なのよ・・・えぐっ、宿題なんて・・・」
ヴィーネ「大悪魔とかそれ以前に、あんたは高校生なんだから・・・少しは学生としての本分を全うしなさいよ」
サターニャ「あ、ありがと」フキフキ
ヴィーネ「あれ?あんた、そんな水色のハンカチ持ってたっけ?」
ガヴ「あ、あぁ・・・なんだ、今日たまたま朝テレビつけたらさ、星座占いやっててよ」
ヴィーネ「へぇ~あんたが占いなんて珍しいわね」
ガヴ「おうし座のラッキーアイテムが青っぽいハンカチだったんだよ。いや~占いなんてまったく信じてないんだけど?偶然あったから、縁を担いでみた」
ヴィーネ「あんた自身が縁みたいなものなのに何言ってるのよ」
サターニャ「確か星座って、誕生日の範囲で決まってるんだったわよ・・・・・・は!?」
ヴィーネ(!?このおバカ!!)
ガヴ「!!そ、そうそう。ちなみにおうし座の誕生日の範囲は4月2————」
サターニャ「あ、ごめんなさい!ちょ、ちょっとお手洗いに行ってくるわ!!」ダッシュ
ヴィーネ「!?あ、こら待ちなさ・・・」
ヴィーネ(あのバカサターニャ!余計なこと言うだけ言って逃げたわね!!)
ガヴ「なんだあいつ・・・まぁいいや。ヴィーネ、さっきの続きなんだけどさ・・・」
ヴィーネ「わ、私もそういえば我慢してたんだったわ!ごめんねガヴ、ちょっと私もお手洗いに行くわ!!」
ヴィーネ(ごめん、ガヴ!)ダッシュ
ガヴ「・・・」シュン
~~~~~~~~
ヴィーネ「いくらなんでも軽率過ぎない?」
サターニャ「・・・ごめん」
ヴィーネ「あと三限目終了後も危なかったわね・・・」
サターニャ「はぁ~歴史の授業って退屈よねぇ」
ヴィーネ「あんたそれ、全部の教科で言ってるじゃない」
サターニャ「そう?・・・それにしても、歴史なんて学んでなにになるのでしょうね・・・アホらしいわ」グッタリ
ガヴ「それには同感だ」
サターニャ「あら、珍しく意見が合うわね」
ガヴ「暇すぎて今日出てきたナポレオン三世の写真に落書きしてやった」
ヴィーネ「子供か!」
サターニャ(なんか嫌な予感がするわ)
ヴィーネ「へぇ、そうなんだ」
ガヴ「あぁ。私も驚いたんだけどさ、なんとこいつと誕生日が一緒なんだよ!」
サタ・ヴィネ「」
ガヴ「いや~びっくりだよ。変なところで接点があるもんだよなー」チラッチラッ
ヴィーネ(てかなんでナポレオン三世の誕生日まで知ってるのよ!?歴史は学ぶ意味ないんじゃなかったの!?)
サターニャ(ど、どうしようかしら・・・またトイレに逃げるか?)アセアセ
ヴィーネ(このままだと、しびれを切らしてガヴが言っちゃいそうな気がするわ!どうしよう・・・っ)アワアワ
委員長「あ、ちょうどよかった。天真さん!」
サタ・ヴィネ(!!)
ガヴ「・・・委員長じゃん、なんか用?」
ガヴ「え?そんなのあったっけ?」
ヴィーネ(ナイスよ委員長!この流れに乗らない手はないわ!!)
ヴィーネ「何言ってるのガヴ。先週に配られたじゃない」
ガヴ「そうだっけ?」
委員長「今週末が期限なので、早めに提出の方お願いね。もしプリントなくしたのなら、言ってくれればまたあげるから」
ガヴ「はいはい。まだ期限があるから、気が向いたら探してみるよ」
委員長「進路希望調査の時みたいに、ぎりぎりの提出にならないよう気をつけてね。そのためにこうして早めに声かけたんだから」
ガヴ「わかったって」
ヴィーネ(委員長のおかげで助かったわ・・・そういえばサターニャが静かね。・・・っていないし)マタニゲタカ
ガヴ「・・・」
~~~~~~~~~~~~~
ヴィーネ「あんた、逃げすぎ」
サターニャ「し、しかたないじゃない!!私じゃあんなガヴリール、対処できるかどうか・・・」
ヴィーネ(確かに一限目みたく墓穴を掘られるよりかはマシか)
サターニャ「そ、それにラフィエルだって、どういうわけか今日に限ってまったくうちの教室に来ないじゃない!あいつこそ卑怯よ!」
ヴィーネ「ラフィのことだから、こうなることを見越して来ないのかもね」
ガヴ(やっぱり、あいつら忘れてるのかな・・・)
ガヴ(遠まわしに聞いてみても何の反応もないし・・・というかなんか避けられてる気がするんだが。二人そろって急にトイレに駆け込んだりするし・・・)
ガヴ(・・・・・・・・・まぁ誕生日なんてどうでもいいんだけどな。何回目だこれ)
ガヴ「あ、そのクリームパンと焼きそばパンください」
380エンダヨ ア、500エンカラデ ハイヨ120エンノオカエシネ
ガヴ(そういえば天使学校の時は、ラフィエルやタプリス達と誕生日会してたな・・・)
ガヴ(下界みたいなおしゃれなケーキじゃなかったけど、そんなことよりもあいつらが祝ってくれたことが嬉しくて泣いたっけ?今思えば恥ずかしいけど)
ガヴ(そういえば今年はまだラフィエルから祝ってもらってないな・・・忘れてるのかもな)
ガヴ(・・・・・・・・・別に祝ってほしくなんてないけど)トボトボ
ヴィーネ(なんとか乗り切ったわ!!)
ヴィーネ(意外にも午後からはガヴからのアピールもなかったし、いつも通りの平和な時間が流れた)
ヴィーネ(あとは、私の部屋を飾りつけして、ガヴを待つだけね)
~回想~
タプリス「確か、月乃瀬先輩って天真先輩の合鍵持ってましたよね?」
ヴィーネ「えぇ」
サターニャ(なんで当たり前のように合鍵を持っているのかしら・・・)
ラフィエル「私は合鍵なくてもサターニャさんの家に入れますよ~」
サターニャ「あんた本当にやめなさいよ・・・慣れたけど」
タプリス「皆さんは合鍵を使って天真先輩の家に入り、誕生日会の準備をお願いできますか?」
ヴィーネ「お安い御用よ。任せて!」
サターニャ「不法侵入!それ普通に犯罪だから!」
タプリス「この場合はやむなしです」
ヴィーネ「そうよサターニャ。これもガヴのためなんだから」
サターニャ(なに、私がおかしいのこれ)
ヴィーネ「大丈夫だと思うわ。一番手間のかかりそうなケーキもあらかじめ作っておいたし」
ラフィエル「料理・掃除・飾りつけと役割分担して行うので、そんなに時間はかからないかと」
タプリス「決まりですね。では皆さん、ご健闘をお祈りします!」
三人「おーーーっ!!」
~回想終了~
ヴィーネ(あとは私が料理担当だから、いったん家に帰って食材とケーキをもって来ないとね)
ガヴ「あ、ヴィーネ。一緒に帰ろう」
ガヴ「そ、そうか。ならしかたないな・・・・・・この際アイツでいいか。・・・サターニャ!!」
サターニャ「ふぇ!?な、なによ」
ガヴ「どうせ一人だろ。一緒に帰るぞ」
サターニャ「あ・・・ご、ごめんなさい。私、ちょっとグラサンに呼び出し食らってるのよ」
ガヴ「はぁ?またかよ・・・次は一体なにしたんだお前」
サターニャ「と、とにかく今日は無理よ!また誘うといいわ!」ダッシュ
ヴィーネ(いくらなんでも怪しすぎでしょ)
ガヴ「あ、おい!!行っちまった・・・なんなんだよ」シュン
ヴィーネ(あぁ・・・いつになく落ち込んでるわ。ごめんなさいガヴ、この謝罪はもう少し後でするから許して!)
ガヴ「・・・・・・ラフィエルのとこ行こ・・・」トボトボ
ヴィーネ「ガヴ・・・」
帰り道
ガヴ(ラフィエルもいねぇし・・・結局一人かよ)トボトボ
ガヴ(誕生日なんて気にしない方だと思っていたが・・・ここまでいくとちょっとばかし寂しいもんだな)
ガヴ(まぁ、あいつらにとって私はその程度だったってことか・・・)
タプリス「・・・・・・・・・天真先輩?」
ガヴ「・・・・・・タプリス?なんでここに・・・」
タプリス「えへへ、電話でも言ったんですけど、やっぱり直接会ってお祝いしたいと思って来ちゃいました!」
ガヴ「タプリス・・・。・・・っ」
ガヴ(ぐっ・・・なにちょっとうるってきてるんだ私!少しそっけなくされたからって、いくらなんでもちょろすぎだろ・・・!!)
ガヴ「・・・・・・いや、よく来てくれたな。ありがとう、素直に嬉しい」
タプリス「本当ですか!?よかったです・・・」
タプリス(これは予想以上に参ってますね・・・そんな先輩も可愛い!じゃなかった・・・いたわしい!!)
ガヴ「あぁ、やっぱり持つべきものは心優しい後輩だな」
タプリス「そんな・・・///照れちゃいます///」
ガヴ「・・・・・・」
タプリス「・・・先輩?なんか元気ないようですが・・・」
ガヴ「え?いや、そんなことは・・・」
ガヴ「・・・本当に、なんでもないから」
タプリス「誕生日に関係することですか?」
ガヴ「!!」
タプリス「ふふ、図星みたいですね。・・・私じゃ、相談に乗ることはできませんか?」
ガヴ「・・・・・・そんなことはない、けど・・・」
タプリス「なら、話してください。私、先輩のそんな辛そうな顔、見たくないです・・・」
ガヴ「タプリス・・・わかった。・・・聞いてくれるか?」
タプリス「・・・っ!!はい!!」
————————
————
タプリス「なるほど・・・結局月乃瀬先輩方は、天真先輩の誕生日を忘れていたんですね」
ガヴ「あぁ、多分な。いや、別に忘れてるのは仕方ないんだけど・・・なんか、少し寂しくなってな」
ガヴ「自分でもこんな気持ち、初めてだから戸惑ってる。タプリスにお祝いされるまでは、誕生日の存在を忘れてたくせにな」
タプリス「・・・・・・・・・・」
タプリス(なんでしょう・・・天真先輩、相当ショックを受けてますね。サプライズとはいえ、罪悪感がすごいです・・・)
ガヴ「すまん、こんな話、私らしくないよな。でも・・・私・・・」
タプリス「それが・・・普通だと思います」
ガヴ「え・・・?」
ガヴ「タプリス・・・」
タプリス「わ、私も!もし天真先輩・・・いえ、先輩だけでなく白羽先輩や月乃瀬先輩、あと胡桃沢先輩に誕生日を忘れられてたら・・・し、ショックで寝込むと思います!」
ガヴ「そこまで!?」
タプリス「特に天真先輩に忘れられてしまったら、間違いなく悲しみのあまり堕天します」
ガヴ「重いわ!!」
ガヴ「あ・・・」
タプリス「やっぱり先輩には落ち込んでる姿は似合いません」
ガヴ「・・・・・・ありがとうな、タプリス」
タプリス「私、少しは先輩のお役に立てましたか?」
ガヴ「あぁ、十分すぎるほどにな」ニコッ
タプリス「っ///あ、て、天真先輩の家が見えてきましよ!」
ガヴ「あ、ほんとだ。回り道したからずいぶん時間がかかったな。・・・よかったら上がってくか?」
タプリス「いいんですか!?」
ガヴ「当たり前だろ。ここまでしてもらったんだから」
タプリス「ではお言葉に甘えさせていただきます!」
ガヴ「あれ?電気がついてる・・・消し忘れたか?」
タプリス(合流して約一時間・・・ちょうどいいタイミングですね)
ガヴ「まぁいいや。入ろうぜ、タプ————」ガチャ
パンッ!パパーンッ!!
ガヴ「・・・・・・・・・へ?」
ヴィーネ「ガブ、お誕生日おめでとう!!」
ラフィエル「おめでとうです、ガヴちゃん」
サターニャ「ふっふっふっ、ガヴリール?この私があなたの生誕を祝ってあげるわ、感謝しなさい!!」
テクテク… パーンッ!!
タプリス「天真先輩。改めまして、お誕生日おめでとうございます!」
ガヴ「お、お前ら・・・どうして・・・」
サターニャ「なーに間抜けな顔してるのよ。この大悪魔、胡桃沢・サタニキア・マクドウェルが直々に————」
ラフィエル「あ、それはもう大丈夫ですよ~」
サターニャ「ちょっとぉ!最後まで言わせなさいよ!!」
ヴィーネ「ガヴ」
ガヴ「あ、ヴィーネ・・・これは一体・・・」
ヴィーネ「ごめんねガヴ、学校ではちょっと意地悪しすぎちゃったわね」
ラフィエル「でもガヴちゃんは、普通に誕生日会するだけじゃものたりないだろうなぁと思いまして」
サターニャ「そう!このサタニキア様がサプライズパーティーを企画したのよ!!」
ガヴ「・・・・・・サプライズ・・・パーティ・・・」
タプリス「待ってください!なんで胡桃沢先輩が提案したみたいになってるんですか!?」
ヴィーネ「でもあながち間違ってないから否定できないわ・・・!」
タプリス「ぐぬぬぬぬ・・・」
サターニャ「なぁーーーーっはっはっは!!ようやくこの私の悪魔的発想(デビルズアイディア)の偉大さを理解したようね!!」
ヴィーネ「はぁ・・・まったく、すぐ調子に————って、ガヴ?」
ラフィエル「!!・・・あらあら」
タプリス「え・・・天真先輩!?」
サターニャ「な、なによみんなして。一体どうし・・・・・・。・・・・・・ガヴリール、あんた・・・」
ガヴ「・・・え?あ、あれ・・・おかしい、な・・・こ、こんなつもりじゃ・・・」ポロポロ
ガヴ「まって・・・グスッ、なみだが・・・とまら・・・っ」
ヴィーネ「ガヴ・・・」ダキッ
ヴィーネ「まったく・・・こんな時まで見え張らなくてもいいのよ?」
ガヴ「ば、ばか・・・っそんな、優しくされたら、もう・・・っ・・・うわぁぁあぁぁぁぁぁん!!」ポロポロ
ヴィーネ「じゃあ、ガヴも落ち着いたことだし!始めますか!!」
タプリス「はい!実は私、もうお腹ペコペコです」
ラフィエル「そうですね~もう夕ご飯時ですから」
ガヴ(くっ・・・一生の不覚だ!!この私がみんなの前でガチ泣きしてしまうとは///)
サターニャ「おんやぁ~ガヴリール?もうヴィーネママのお胸で泣かなくてもいいんでちゅかぁ~?」ニヤニヤ
ガヴ「」イラッ
ガヴ「・・・」ユラー
サターニャ「な、なによ・・・やるっていうの?い、いいわよ!かかってきなさい?」
ガヴ「」ニコッ
サターニャ「え、ちょ・・・なにその笑顔怖いんだけど。いやっ、ちょっとまって・・・謝るからそれは・・・・ギャァァァアァァ!!」ドカッバキッゴスッメキッ
ヴィーネ「なんか人体から鳴ってはいけない音が聞こえた気がすんだけど・・・」
ガヴ「悪魔だから大丈夫だろ」
ラフィエル(あぁ、ゴミのように捨てられてるサターニャさんも・・・これはこれでありです!!)
ヴィーネ「もう・・・あ、そうそう。ガヴの為にプレゼントも用意したのよ!・・・はい、これよ」つプレゼント
ガヴ「おぉ・・・至れり尽くせりだな。・・・開けていい?」
ヴィーネ「うん、開けてみて?」
ガヴ「なんだろ・・・柔らかいな。・・・あ、服じゃん!ちょうど新しいの買おうかと思ってたんだ。ありがとう、ヴィーネ!」ニコッ
ヴィーネ「喜んでもらえたようで何よりだわ」フフッ
ガヴ「ラフィエルも?ほんとすまんな・・・開けていいか?」
ラフィエル「はい!」
ガヴ「今度は一体・・・・・・ん、これは・・・」
ラフィエル「ネックレスですよ~ガヴちゃん、おしゃれしたらもっと可愛くなると思ったので」
ガヴ「っ///あ、ありがとう・・・」
ガヴ「お前まで・・・ありがとう。開けてもいいか?」
タプリス「ぜひ!」
ガヴ「んじゃ遠慮なく・・・えーっとこれは、髪飾り?」
タプリス「はい。・・・すみません、先輩方みたいにもっといい物を買おうと思ったんですけど、お金が・・・」
ガヴ「・・・バカだな、タプリスは」ナデナデ
タプリス「っ!?///て、天真先輩・・・?」
ガヴ「だから、お前のこの髪飾りも・・・すごく嬉しいよ」
タプリス「・・・天真先輩!!」ダキッ
ガヴ「・・・っと、タプリス。危ないだろ、急に抱きつくなよ・・・」
タプリス「私・・・天真先輩の後輩で本当によかったです・・・っ!」
ガヴ「・・・ったく、・・・私もお前みたいな良い後輩に恵まれてよかったよ」ナデナデ
タプリス「えへへ///」
ガヴ「・・・さて、そろそろ料理を」
サターニャ「ちょっと待ちなさいよ!!」ムクリ
サターニャ「当たり前でしょう!?・・・まぁいいわ、ほら」
ガヴ「・・・?なんだよ、これ」
サターニャ「・・・っ、か、勘違いしないでよね!べ、別にあんたに喜んでほしくて買ったわけじゃ・・・」アセアセ
ガヴ「・・・開けていいか?」
サターニャ「・・・好きにすればいいじゃない」
ガヴ「・・・・・・これは、キーホルダーか。しかもメロンパンの」
サターニャ「べ、別にいらなかったら捨ててくれてもいいわよ・・・大したものじゃないし・・・」
ラフィエル「実はサターニャさん。ガヴちゃんのを買うのと同時に、色違いの同じキーホルダーをこっそり買って鞄につけているんですよ?」
サターニャ「ちょぉぉおぉぉ!?なんであんたがそれを知ってるのよ!!///」カァァ
タプリス「え?あ、はい」
ガヴ「サターニャ」タチアガリ
サターニャ「な、なによ。気に入らないのなら、さっさと捨てて・・・」
ガヴ「・・・ありがとう」ギュッ
サターニャ「え?あっ・・・ま、まぁ、喜んでもらえたようで何よりだわ!」
ガヴ「うん、すごく嬉しい」ニコッ
サターニャ「っ///と、とにかく!乾杯するわよ!!料理が覚めちゃうじゃない!!」
ガヴ「・・・そうだな」
ヴィーネ「そうね。・・・じゃあガヴ、お願いね?」
ガヴ「わ、私がするのかよ・・・」
ヴィーネ「主役なんだから当然でしょう?ほら、早く」
ガヴ「わ、わかったよ・・・ンン、まぁそのなんだ・・・いろいろありがとな。お前たちみたいなと、友達をもって私は・・・幸せ者だ」
四人「」ニヤニヤ
ガヴ「・・・っ///あぁもう!!そんな目で見るんじゃねぇよ!!か、乾杯!!///」
四人「「「「かんぱーいっ!!!!」」」」カーンッ
ガヴ(・・・・・・本当にありがとう、みんな)
サークウカ! ア、コレオイシイデス! ホント?ヨカッタ! サターニャサン!メロンパンデスヨ ワンワン! アーッ!ワタシノメロンパン!
終わり
なのでサプライズで泣いちゃうガヴちゃんが書きたかっただけです
お目汚し失礼いたしました
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492621655/
Entry ⇒ 2017.11.29 | Category ⇒ ガヴリールドロップアウト | Comments (0)
ヴィーネ「もうすぐ大天使天真・ガヴリール・ホワイトの生誕祭よ」
サタ-ニャ「若干本気に見えたわ」
ラフィ「本気でしたね」
ヴィーネ「もうすぐガヴのお誕生日じゃない?みんなでお祝いしようと思って!」
ラフィ「もうそんな時期なんですね~やはりサプライズでしょうか」
ヴィーネ「そうよね!!サプライズ私もやりたくって!
サタ-ニャ「サプライズぅ!?楽しそうじゃない!!!私もやるわ!!」
ヴィーネ「ありがとうサタ-ニャ、ラフィ」
サタ-ニャ「部屋をメロンパンいっぱいで埋めるとか!!」キラキラ
ヴィーネ「ガヴ嫌がりそうかも…」
サタ-ニャ「この素晴らしさがわかんないなんてヴィネットもまだまだB級ね~」
ラフィ「ではガヴちゃんの持ち物をこっそりとって誕生日にメッセージを書いて返却する、というのはどうでしょう?」
サタ-ニャ「な、なかなか悪魔的じゃない…」ヒキッ…
ヴィーネ「それはいじめって言われても文句いえないわよ…」ヒキッ…
ラフィ「そうですか、残念です…それではこういうのはどうでしょう」
サタ-ニャ「話してみなさい」
ヴィーネ「今度は大丈夫よね…?」
ラフィ「えっとですね…」ゴニョゴニョ
ガヴ(ねみぃ…とりあえずイベント感想したし一旦ねるか)
ガヴ「あ…宿題」
ガヴ「やんないとそろそろ流石にまずいかな…」
ガヴ「………」
ガヴ「……だりい」
ポンポンポンポンポンポンピロロン ホ
ガヴ「あ、ヴィーネあのさ宿題みせていただけないかと思いまして」
ヴィーネ「ごめん、ガヴ。ちょっと用事あるから今回は」
ガヴ「ヴィーネが見せてくれないなんてめずらしいな、いつもなんだかんだ見せてくれるじゃん」
ヴィーネ「あんたほんと…まあいいわ、とりあえず今回は自分で頑張りなさい~」プツッ
プー…プー…プー…
ガヴ「………」
ガヴ「…ネトゲしよ」
ガヴ「ヴィーネ~今日の宿題ピンチなんだ、教えてくれ~」
ヴィーネ「ごめんガヴ、今日はちょっと…」
ガヴ「ヴィーネ~」
ヴィーネ「ごめん」
ガヴ「ヴィーネさん~」
ヴィーネ「ちょっとごめん~」
ガヴ「ヴィーネ……」
ガヴ「……ばか」
ガヴ(別にさみしくはないけどさ…)
ガヴ(…なんかネトゲするときも静かだな)
一週間後………
ガヴ(結局ヴィーネとあんまりはなせないで一週間もたってしまった)
ガヴ(こころなしかサタ-ニャたちともあんまり話してない気がする…)
ヴィーネ「あ」
ガヴ「あ」
ヴィーネ「………」
ガヴ「………な、なんかひさしぶりだなヴィーネ」
ヴィーネ「そうね…(ちょっとガヴのことほったらかしにしすぎたかしら」アセアセ
ヴィーネ「あ、あのねガヴ!今日の放課後あいてるかしら…?」
ガヴ「あ、うん…あいてるけど」
ヴィーネ「よかった!じゃあ放課後ガヴの家で!」
ガヴ「私の家をかってに待ち合わせ場所にすんなよ」
ガヴ(放課後、な)
ガヴ「んで、家でいったい何すんだよ」
ヴィーネ「まだ内緒よ~」
ガヴ「私ネトゲで忙しいんだけど」
ヴィーネ「まあ、いいからいいから」
ヴィーネ「はい、ドア開けて?」
ガヴ「私の家なんだけどな…」ガチャガチャ
「「「お誕生日おめでとう!!!!!!!!!」」」パーーーーーーン
ガヴ「うわっ…え、ちょ、サタ-ニャ…ラフィ、え」
サタ-ニャ「今日はあんたの誕生日ってヴィネットってきたのよ、完璧な悪魔的祝福(デビルズブレッシング)でしょ!」
ラフィ「おどろきましたか?ガヴちゃん」
ヴィーネ「サプライズパーティーってやつよ♪」
ガヴ「………誕生日」
ヴィーネ「ガヴ…?」
ガヴ「………」
ヴィーネ「えっと…」アセアセ
ガヴ「ヴィーネのばかああああああああああああああああ」
サタ-ニャ「ガ、ガヴリール…?」アセアセ
ラフィ「あらあら~」ニコニコ
ガヴ「ヴィーネなんか最近全然宿題見せてくんないし、すぐに違うとこいっちゃうし、いつもなんか忙しいし…部屋だって片付けてくれないからごちゃごちゃなんだけど!ごはんも最近コンビニのしか食べてないし…食べてないし……うう…ぐすっ…」
ガヴ「…なのにこれとか…もうわかんねーよ、攻めらんねーよ」
ヴィーネ「はい、これ」
ガヴ「…アマギフ??」
ヴィーネ「ちがうわよ…」
ヴィーネ「あけてみて」
ガヴ「…アルバム」
ガヴ「………」ペラッ…ペラ
ガヴ「…これみんなでつくってくれたのか」
サタ-ニャ「意外と大変だったのよ、まあ大悪魔のこの私には容易いことだけど」
ヴィーネ「ごめんね、ガヴ。最近ずっとひとりにして」ナデナデ
ガヴ「…また宿題みせてくれる?」
ヴィーネ「教えてあげるからじぶんでやりなさいよ」
ガヴ「…掃除機とかかけてくれる?」
ヴィーネ「じゃないとごみ屋敷きになるものね」
ガヴ「…ヴィーネのつくるカレーおいしかった」
ヴィーネ「じゃあ今夜はカレーで決まりね」
ヴィーネ「お誕生日おめでとう、ガヴ」
ガヴィーネ尊い
ガヴハピバ!
また頼むぞ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492612958/
Entry ⇒ 2017.11.29 | Category ⇒ ガヴリールドロップアウト | Comments (0)
タプリス「最近思うのですが」
ラフィエル「……」
タプリス「……」キリッ
ラフィエル「……はい?」
タプリス「あっ、言い間違えました」
タプリス「天真先輩のロリプニエロボディーを私の物にしたいです!」
タプリス「なぜわからないのですか!? 今まで散々近くにいたじゃないですか!」
タプリス「白羽先輩はあの体を舐めまわしたいとは思わないのですか!」
タプリス「あの体に私専用と書きたい衝動に襲われないのですか!!」
ラフィエル「えぇ……」ドンビキ
ラフィエル「あっ、既に言っちゃったのですね
――――――
学校昼休み 屋上――
ガヴリール「タプリス、屋上に呼び出してなんだ?」
タプリス「あの……天真先輩……」
タプリス「わ、私の物になって下さい!」
ガヴリール「はぁ?」
タプリス「間違えました」
タプリス「そのドスケベミニマムボディーに私専用とマーキングさせてください!!」
ガヴリール「……」
タプリス「……」
タプリス「はい!」
ガヴリール「これ以上私に近づかないでくださいね」
タプリス「は、はい!」
タプリス「……」
タプリス「はい?」
ガヴリール「ひっ!」ゾワッ
ガヴリール「触らないで!」パシッ
タプリス「あっ……」
ガヴリール「では、さよなら、千咲さん」テクテク
タプリス「どうしてこうなった!?」
――――――
――――――――――
ラフィエル「火を見るより明らかな結果ですね」
タプリス「私はまだあきらめません! もう一度アタックしたいと思っています」
ラフィエル「これ以上深い溝を作りる気ですか」
タプリス「ですがその前になぜ前のアタックが散々な結果になったのか一緒に考えてくれませんか?」
ラフィエル「え? 考えるほどですか?」
ラフィエル「寧ろなぜ分からないのでしょうか……」
タプリス「教えてください!」
ラフィエル「ええと……表現が直接過ぎるのがですね」
タプリス「?」
ラフィエル「分かりませんか?」
タプリス「何処がいけなかったのでしょうか?」
ラフィエル「その……『ドスケベミニマムボディー』とか『ロリプニエロボディー』とか『マーキング』とか、そういった言葉は言っては駄目ですよ」
タプリス「ではどういえばいいのですか!!!」ダンッ
ラフィエル「えぇ……」
タプリス「あの素晴らしい極上ドスケベロリプニボディーをどう言い表せばいいのでしょうか!!!」
タプリス「それ以外の表現が無いと思いませんか!! 無いですよね!!」
タプリス「フー、フー」
タプリス「……」
タプリス「白羽先輩、取り乱してすみません」
ラフィエル「ではいいですか? タプちゃん的にはそう思っていてもその表現はあまりにもストレート過ぎです、そしていやらしさも醸し出しています」
ラフィエル「自分が言われて嫌な事は避けて、もっともっと柔らかい表現で言わないとですね」
ラフィエル「では私がガヴちゃんの役をしますので、タプちゃんは私にアタックしてください」
タプリス「つまり練習ですか」
ラフィエル「そうですね♪」
タプリス「では……」
タプリス「その、ツルプニナイチチセクシュアルボディーを傷物にしたいです!」
ラフィエル「ちょっちょっとタプちゃん」
タプリス「はい、何でしょうか?」
ラフィエル「先ほど私が言った事、理解しましたか?」
タプリス「当たり前です」フンス
ラフィエル「ちょっと待ってください!」
ラフィエル「先ほどのツルプニ……えっと、何でした?」
タプリス「ツルプニナイチチセクシュアルボディーですか?」
ラフィエル「それです、それと傷物とかという言葉も違う言葉に、もっと柔らかい言葉にしたらいいと」
タプリス「なるほど……」
ラフィエル「ダメです、そもそも出すって何を出すのでしょうかね」
タプリス「もう! あれはダメこれはダメと、ではどうすればいいのでしょうか!!」
ラフィエル「もっと違う言い方があると」
ラフィエル(もうめんどくさいです……)
タプリス「ヤります!」
ラフィエル「……」
タプリス「……」ドヤッ
ラフィエル「……そもそも何故私にこのような相談を」
タプリス「白羽先輩が一番いい答えを出してくれると思ったからです!」
ラフィエル「えぇ……」
ラフィエル「ちょっと待ってくださいっ」
タプリス「待てません!」
ラフィエル「一旦最初から考えましょう、ね?」
タプリス「そんな余裕はありません!!」
ラフィエル「そうですか……」
ラフィエル「ちょっちょっと待ってください! 待ってください!」
タプリス「またなんですか?」
ラフィエル「流石にそれをするのは如何なものかと」
タプリス「確かに……最初は白羽先輩ではなく天真先輩とシたいですね!」
ラフィエル「……まあ、それを私にするのは本当にどうかと思いますよ」ホッ
タプリス「天真先輩とシたいです、天真先輩を私の物にしたいです」ボソボソ
ラフィエル「いまのままでアタックするのは失敗すると」
タプリス「ですが、このままずっとやっても何も進みません! 勇気をもって一歩踏み出さないと物事はいい方向にも進む可能性がゼロのままですよ!」
ラフィエル「!」ハッ
ラフィエル「……そうですね……確かにそうです」
ラフィエル「ガヴちゃんを呼びましょう」
タプリス「白羽先輩、ありがとうございます!」
――――――
ガチャ
ガヴリール「失礼しまーす、ラフィから自分の家に誘うなんて珍しいじゃん」
ラフィエル「いえ、私が用事あるのではなくて」
タプリス「天真先輩!」
ガヴリール「……はぁ……ラフィにも迷惑かけて……千咲さん、近づかないで言いましたよね?」
タプリス「最後に、最後に一言だけでも私の言葉を聞いてくれませんか!」
ガヴリール「……」
ガヴリール「何でしょうか」
ラフィエル(タプちゃん、ファイトです!)
タプリス「……」モジモジ
タプリス「そのミニマムハレンチスタイルな身体に二度と取れない悪戯の跡をつけてもよろしいでしょうか! いいですよね!!」
ラフィエル(どうしてそうなった)
ガヴリール「千咲さん」
タプリス「はい」
ガヴリール「もう二度と私の視界に入らないでください」
タプリス「は、はい!」
タプリス「……」
タプリス「はい?」
ガヴリール「ラフィ、もしかしてこれだけの為?」
ラフィエル「は、はい、そうです」
ガヴリール「……」
ガヴリール「度が過ぎるよ? 分かってる?」
ラフィエル「もちろん……」
ガヴリール「……」
ガヴリール「じゃ、そういうことで」
ガチャ バタン
ラフィエル「……」
タプリス「どうしてこうなった!?」
ラフィエル「分かりませんか!?」
――――――
ラフィエル「それ以降ガヴちゃんはタプちゃんを心底嫌っているようにしていましたがヴィーネさんの必死な働きにより以前の関係に戻ったとのことです」
ラフィエル「どうやったのか不思議です」
ラフィエル「あの時タプちゃんが言っていた言葉『勇気をもって一歩踏み出さないと物事はいい方向にも進む可能性がゼロのまま』」
ラフィエル「それが私の今の気持ちを後押ししてくれました」
ラフィエル「白羽=ラフィエル=エインズワース、今度は私がアタックしたいと思います!」
サターニャ「何よ、突然屋上に呼び出して」
ラフィエル「サターニャさん……いえ、胡桃沢=サタニキア=マクドウェルさん」
サターニャ「?」
ラフィエル「サターニャさんのポルチオのその先にある極上の子宮内にガヴちゃんからの告知を受けませんか!」
サターニャ「はぁ!?」
おわり
タプちゃん大好き
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511350515/
Entry ⇒ 2017.11.26 | Category ⇒ ガヴリールドロップアウト | Comments (0)
ヴィーネ「僕は君の翼に♪」
ガヴリール「!?」
ヴィーネ「なれる勇気があるよ〜♪」
ガヴリール「翼なら間に合ってるんで…」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「……ん?」
ヴィーネ「……」ヘンシーン
ガヴリール「え、なんで変身したんだよ」
ヴィーネ「……」ガシッ
ガヴリール「えっ」
ー高度200mー
ガヴリール「おい離せよ!!!!やっぱり離すな!!!!でも降ろせ!!!!!!!」ビュオオオオ
ヴィーネ「どんな試練も怖くない♪」パタパタ
ガヴリール「かつてないレベルで恐怖してんだよ!!!!」ガクガク
ヴィーネ「その魔法があるから〜♪」
ガヴリール「科学力だろ!!!!」
ガヴリール「マジで腕離すなよ!!!!私今宙吊り状態なんだよ!!!!」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「初めて出会う世界に♪」
ガヴリール「無視かよ!!!!」
ヴィーネ「花束を贈ろう♪」
ガヴリール「一歩間違えたら贈られる側だけどな!!!!」
ヴィーネ「ただこの瞬間結ばれるよ♪」
ガヴリール「どうしたんだよお前…」
ヴィーネ「ちぐはぐなコミュニケーション」
ガヴリール「お前だよ!!!」
ヴィーネ「でもそれで構わない」
ガヴリール「良くねえよ!!!!」
ヴィーネ「明日から平和なら♪」
ガヴリール「今の危機的状況を打開しろよ!!!!!」
ヴィーネ「ガヴキレッキレねw」
ガヴリール「お前喋れるのかよ!!!!!!」
ー翌日ガヴハウスー
ガヴリール「……昨日はすごく酷い目に遭った気がする」
ガヴリール「アイツどうしちゃったんだよマジで」
ガヴリール「それとも私、夢でもみてたのかな……」
ヴィーネ「あー!なんてことだ!♪」ガチャ
ガヴリール「Oh my god…」
ヴィーネ「自分のことでタララッタラッタ手焼く♪」
ガヴリール「全くだよ…」
ヴィーネ「どうして突然?」
ガヴリール「ほんとなんでだよ」
ヴィーネ「逃げ切ったっていいでしょ?♪」
ガヴリール「逃げたいんだよ〜〜でも逃げらんないんだよ〜〜〜〜」
ヴィーネ「だけどなんだか気まぐれモードになり」
ヴィーネ「そんな気分になっちゃって♪」テヘッ
ガヴリール「これから定期的にやんのかよ〜〜〜〜もうやだよお前〜〜〜〜!!!」
ピンポーン
ガヴリール「お、誰だろ」
サターニャ「始まりはそんな風で〜!」
ヴィーネ「!」
ラフィエル「つまりはらしくないようで」
ガヴリール「ねぇ〜〜〜〜絶対あいつらもなんか変なことになってるでしょこれ〜〜」
ガヴリール「絶対開けないからな!」
ヴィーネ「でも今じゃ扉開けてほら」
ガヴリール「開けない」
ヴィーネ「声が聞こえるよさあ!」
ガヴリール「聞こえない!」
ヴィーネ「逝こう!!!」ガチャ
ガヴリール「逝かない!!!!!」
ヴィーネサターニャラフィエル「ドーコヘーデモーーーー!!!!!」
ガヴリール「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
サターニャ「僕は君を背中に♪」
ガヴリール「!?」
ラフィエル「乗せて空を舞うよ〜♪」
ガヴリール「乗らないからな!!!」
サターニャ「……」
ラフィエル「……」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「な、なんだよ」
ガヴリール「私は抵抗するぞ」
ガヴリール「く、来るな…!」
ー高度200mー
ガヴリール「ぬああああああああああああああああ!なんでこうなるんだよ!!!!!!!!!」ビュオオオオ
ガヴリール「なんだよこの飛行スタイル!!!騎馬戦かよ!!!!!」ガタガタ
ヴィーネ「いつか心が離れても」
ガヴリール「意識が離れそうだよ!!!!!」
サターニャラフィエルヴィーネ「その時は笑ってて!!!」
ガヴリール「ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!」
オワリ
青空のラプソディがすこなんだ
掲載元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511209333/
Entry ⇒ 2017.11.25 | Category ⇒ ガヴリールドロップアウト | Comments (0)